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【日本史】やる夫が『梅松論』を語るそうです。【南北朝】巻ノ二- 1 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 20:42:56 ID:69ylffyg0
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や る 夫 が 『 梅 松 論 』 を 語 る そ う で す 。
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このスレッドについて
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◇主に“足利氏”を中心にした南北朝時代の“群像”を描く歴史系スレッドです。
◇作者がこの時代についていくつかの文献を読んで思った事を『物語』に描き直しています。
◇基本的に、歴史上起こった事件やその結果に沿った内容にします。
◇ただし、『物語』を面白くするために脚色もします。特にキャラクター。
◇また、内容に事実誤認や錯誤があった場合申し訳ないです。しかし、同時に責任は負いかねます。
◇結局、作者が趣味で、歴史物語を描くという事です。
◇つまり、フィクションで、実在の人物・団体とは基本関わりなき事です。
◇以上を踏まえて、気楽に楽しんでいただけたら幸いです。
＿＿＿_
／ ＼
. ／ _ノ ヽ､_＼
／ （● ） (● ） ＼ それでは、よろしくお願いするお。
| //////（__人__)/// |
＼ ／
／ ＼
| ,― 、,―、 |
＼ ￣￣ (⌒⌒) ￣ /
￣￣＼＼／／
- 2 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 20:44:40 ID:69ylffyg0
- 前スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1333029610/
- 3 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 21:33:06 ID:b3YHlHLU0
- スレ立て乙
しかしなかなか話が進まないなｗ
まあ、のんびりと>>1のペースで頑張ってください
- 4 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:13:22 ID:69ylffyg0
- ｜ω･`) …前スレからの続きをこちらに投下します。
- 5 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:14:57 ID:69ylffyg0
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／::::／::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::i::::::´￣ヽｰ､
/:::::::/::::::::::::::／:::::/::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::ﾊ::ﾍ
/⌒ヽ ,':::::::/::::::::::::::/::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::|::::|::::::::::::ﾊ::::',
| .} !::::,ｲ::::::::::::::/:/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::,'::::|::::::::::::::::!::::|
ﾉ ,' |:::/.|::::::::/::::l､l:::/|/|::::::::::::::::::l::l::::/::::::|:::::::::::::::::|::::| オレさ！
/ , -‐く |/ |:::::::{::::::l/lヘ |::::::::::::::://::/ |:::::,'::::::::::::::::::|:::|
, -‐ '´ ＼ l::::::ﾊ:::::| ‐-､＼!:::::::::::/__!/＿l_:/_::::::::::::::::::|/ 実はさ！
/ _ ＼ ヽ::|::lヽ:| ｀ Ⅵ:::/´ ｨぅZﾏく|:::::::::::::::/::,'
／ -ﾆ_´__｀ヽ, } ヽN`:ﾄ! !∨ `ヾﾝ '|/::::::::::/::/ “天皇”って…意味分かんないんだよね！
i ￣ヽ、./ |:::| ﾉ ／::::::::::/;|/
ﾉ ､＿＿＿ `〈￣｀ヽ Vﾄ､ ､＿` __, ∠...イ:::／/ ′ アレって、木彫りか金の像を
! ｀ヽ、 / ヽ ヽ￣￣￣ｲ､:.:.:￣:.:.:.} ／-'l;ｲ:／
,' ＿＿__ Y ﾍ ＼ /｜ ｀ ー‐_'.. ィ´:::::／l/ 置いとくだけじゃダメなの？
. / ｀ヽ､_.ノ ﾍ ヽ' |` ー‐ ´ /イ:/
.／ ＿＿＿ノ＝‐- ﾍ ヽ ! /｀ー--,､
,ｲ / ﾍ ﾍ ヽ､ ./ ／ |
高師泰（足利家執事）
::::::::::::::;′ ';::::::::::/ ｉ:::::::::
:::::::::::::::ｉ ｉ ';::::::/ ｉ .|:::::::::
:::::::::::::::| ｌ ';::/ ｌ |::::::::: 院…？ 「いん」とは何だ！？
:::::::::::::::| .ｌ ;′ ｌ ﾘ:::::::::
::::::::::::::::', .! ､__,ノ::::::::::: 「いぬ」の事か！？
:::::::::::::::::::ｰ:::'/ ｉ __ ';::::＞‐:､:::
::::::Y⌒ヽ:::::/ ,ｨ=-､ ､ | ,x≦圭ﾞ,ﾏ′ ｉ:: 犬なら、オレのギャリック砲で、
:::::::| r‐.、V /圭圭ミx､ ヽ | ／ ,ィ斥圭斤 /／ ） ﾘ:
:::::::| | ' ｀〈"｀'寸ミヘ、 ヽ .／ ,,イ圭彡''´/ ム'ｉ / 始末してやるぞ！！
＞､! ｛｀∧ ＼ ｀弋ミ≧rx ｉ __,x彡匕ｿ ＿/ /ゞ丿 ./:.ｉ
: : 人 ｰ､_ﾑ ｀￣｀¨'‐´￣ ¨'ｰ''¨´￣´ /ヽ'^ ／: :′ はっはっはっはっは──！！
: : : .:.＼ ', ｉ:. /-‐＜´: : :.'
ﾑ: : : : : ﾞ＞-‐ﾑ. |:: ｀ヽ ./: : : : : : : :./
ﾑ: : : : : : : : : ∧ f ＿_､_/ _,.ｨ′ ./: : : : : : : :./
＿,ム‐-.､: : : : : : ＼ 弋:::::::::::::::ﾉ ／: : : : : : __;ｲ--‐‐
｀￣￣￣ﾞ ＞x、 ｀¨¨¨´ ,x＜--‐'¨´￣´
｀ヽ、 ´￣｀ ,.ィ´
｀￣￣´
土岐頼遠（足利幕府…美濃守護）
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後に、こういった者たちが出てくる事と「両統迭立による喧騒」は
無関係ではないだろう。
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.
- 6 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:15:34 ID:RSr.WxW60
- あー、だから、ああいう事件が起きるわけか
- 7 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:16:27 ID:69ylffyg0
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|
＼ ／
＿＿＿＿_
／ ヽ∟ ／＾ ＼
＿ /＿＿＿＿＿＿__ ヽ （_／ ヽ
|ノ─ ､／─ ､ヽ | ヽ （_＼／ .|
,| ＼ |・ | | j ヽ `−ﾉ
. || 二 | |￣ ⌒ヽ′ / /
／ /ー C ` ─ ＼) _ﾉ / /
! ⊂──´⌒ヽ ﾉ／（ / ﾉﾉ
＼ ＼_(⌒⌒＿） ／! ヽ､／
` ,┬─_− ´/ ヽ ／
/ |／ ＼／ く
（（ /＼ ＼ ヽ
/, ─ ､/ ＼ /＼
. ( l l j ＼ ＿＿_ ／ ヽ
北畠親房（南朝方）
┼───────────────────────┼
それに抗い、『皇統の再構築』を果たそうとする者の
物語は、今はまだ、先の事としよう。
┼───────────────────────┼
.
- 8 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:17:35 ID:69ylffyg0
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／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
｜ 一方、この件では鎌倉幕府の方も、 ..│
｜ かなり……いや、あるいは致命的に、 │
｜ 評判を落としていたんだお。 │
＼＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ ／￣￣￣￣￣￣￣＼
∨ ｜ え？そうなの？ .│
／￣￣＼ ＼＿ ＿＿＿＿＿／
＿＿＿ ／ ＼ .＼ |／
／ ＼ （●）（● ） |
／ ─ ─＼ （__人__） |
／ （●） （●） ＼ (,｀⌒ ´ |
| （__人__） | { |
＼ ｀⌒ ´ ／ { /
／ ‐ー < ゝ ,r'
' ゝ[ﾆﾆ｀ﾆﾆ.´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ]ﾝ ヽ
l ヽ､,__,/ 〈〉 〈〉 ヽ 二ノ' .|
｜ / 〈〉 ヽ |
｜ / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ |
＼＿＿＿ヾ‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐ゞ＿＿／
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、 一連のゴタゴタは、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | 鎌倉幕府の企みによるものと噂され、
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ そう喧伝する人たちが沢山いたからね。
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
.
- 9 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:19:03 ID:69ylffyg0
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たしかに、鎌倉幕府は皇位継承を監視して、事あれば干渉する姿勢でいたお。
しかし、それは「承久の乱」を起こした後鳥羽〜順徳の皇統に戻る事を
忌避したもので、それ以上の介入には消極的と言えた。
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┣━━━━━━━━┓
..守貞親王 82.後鳥羽天皇
┃ . ┣━━━━━━━━━┓
86.後堀河天皇 83.土御門天皇 84.順徳天皇
┃ ┃ ┣━━━━━━━━━┓
87.四条天皇 88.後嵯峨天皇 85.仲恭天皇 忠成王 ←この人を天皇にしたくない
┃
：
┼─────────────────────────────┼
たとえば、後嵯峨法皇が崩御されるにあたっての遺言は、
「鎌倉の意向を聞け」という、やや、投げやりなものだったのを、
幕府は「…でも、実際、法皇はどうされたかったんですか？」と
大宮院に聞き取りをして、それに従った裁定を出しているんだお。
┼─────────────────────────────┼
／
なにをするだァーッ！！
＼
／ ＿,ィ l大ﾄ､
--ｖｆ´ __ノﾘﾚリ‐＜ヽﾊ
（{ﾓﾘ} ,.ィｆｊ|レ介川））ﾘ |k{
. ｀フ{ __,.ィij ｊ／ ／｀"Vｊﾊ} ｊリ
／ ＼ __,ｨｆﾉ}厶＜ r==ﾐ.}ﾉノ ,ﾉﾉ
／＿_,,.rrく{_レ'イ::::::::::}l=＝y{::::::::}l）／´
{ﾚ-‐ｧァﾌ彡' ヾ==彳 V==彳 …後ろで息子（後深草上皇）の声がするわね。
（__ノﾊ〈_r） i" ﾉ i__} ﾉ
{_ノノ八} i /￣ く_ﾉﾊ j
＼＼l_| ﾊ. | i: r‐ ─‐､ V
}）ァｭ､_/ l l＼ ヽ /￣ヽ ﾉ __.,,,,,__ __.,,,,,__ ／
／￣￣￣＼ ＞＼ ／＿＿_ .,. 'ﾞ ｀`､ ,.'ﾞ ｀`､ 教えて欲しいザク〜！
／￣ ＼＿__｀二 ´ﾊ ＼ .|.l■【 】■l.| |【 】■.l | ──
. / ＼ ￣￣ / ） | (ﾆ(ﾆ[≡]∩ﾆ) [≡]ﾆﾆ)∩ ）
（つ 丿 （⊃ ）
ヽ/ ） ヽ/ ）
（＿）Ｊ （＿）Ｊ
.
- 10 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:19:37 ID:q4fPiN5U0
- >>5
なるほどなあ……
- 11 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:21:07 ID:69ylffyg0
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┼───────────────────────────────┼
また、後醍醐天皇が立太子される以前、亀山法皇は病死する直前、
遺詔として「大覚寺統は嫡男である邦良親王ではなく、自分の末子
（後宇多上皇の弟になる）である恒明親王が継ぐように」と命じており、
この時の関東申次・西園寺公衡は直ぐに鎌倉にこの旨伝えたが……。
┼───────────────────────────────┼
７ , ヽ、
7´ , ,, , ／l /ｌ / ｌ ／ｌ , l｀ヽ
/, .,ﾍ,´／ｌ／l／ l／ l／ ｌ／ l／ ｌ／ l／l , l
ｌ／/ '＼::＼ ' ┛┗ l
/ >;_::> ┓┏ ｌ l
/ ＼::＼ ﾚ l
/ ＿ >;_::> ___ -‐‐‐ / l
ヽ ￣／::::<､ ､_／ ＿＿_, / l
lヽ､‐--- ,.､＿ ,-- o´ ／ l l-‐ヽ、 l
ｌ ｌ ヽ､ ｀´ ｀〉 ヽ、____, - ‐´ .l lヽ, .ｌ l
ｌ l /｀ -‐ ´/ l l ｌ l l ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
l l /::::::/ / .ｌ l / ｌ l. │ ……アホか。 ｜
ヽl/::::::/ ./ l lノ / .l ＜ ｜
l::::/ / l l__ ノ l ｜ 大覚寺統が益々混乱するだけだろうが…。 ｜
ｌ ./ -‐、 .ﾚヽ l ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
Ｖ , - / ヽ l-､
/_, - ´､,‐,‐,‐,‐,‐‐,‐,‐,‐ｌ,ノ // ヽ ｌ /ヽ
ヽ ｀￣￣￣￣￣￣ // ヽ l/ ヽ
ヽ ./ / ヽl
/ ヽ ';;;;;;;;;;;;;;;' / / /
, / ヽ ';;;;;;' ./ / /
／ / ヽ '' ./ / /
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……と、いつもは関東申次の意向にほいほい従う鎌倉幕府が、
この時は、完全スルーを決め込む。
（天皇家の混乱を狙っているなら、こうはならないはず）
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／￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
/ U ヽ
l::::::::: |
|:::::::::: ━┳ ━┳ |
|::::::::::::::::: ＼＿＿_／ | …ちっ
ヽ:::::::::::::::::::. ＼／ ノ
西園寺公衡
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どうも西園寺家は、一連の往来に、想像に難くない“旨味”があったようで、
事態の混迷を望んでいたようなフシがある。
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.
- 12 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:22:38 ID:RSr.WxW60
- 西園寺は幕府とのコネで美味しい想いしてるからねぇ
- 13 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:22:58 ID:69ylffyg0
-
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また、後の花園天皇の退位問題・文保の和談（1317年）においても、
あまりに使節の往来が繰り返されるので、幕府は……。
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,.r‐'"￣￣￣｀ﾞ ヽ､
.／ ,, ＼
.／ ,:f :ヽ
.／ ニ十'ニ:-――､_ i.
/ ＿ ﾞナ'" ﾞｰ‐-､ :i!
｣＿＿≧､,r-‐====‐-ゝ ,r-┤
/i､＿,＿ﾄーﾄ ＜ﾞ;ﾆlﾕﾆｰtﾞ!､ ,i.ﾉｰ､ト-､_
! l｀ﾞｰ;`ﾅ' .ハ､=:ﾞｰ==‐'/￣ヽ ﾘ Lr‐ ｢ﾞｰ-ヽ､_
ヽ!ｰﾆ;/ ;ｲ ﾆｰ---'" ノ ,r'"i! l ヽ.ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
七'"ﾘ‐-ｨー―ﾞ＼ ／ T.ノ ./i .,! ﾉ! ｜ 御両流の皇統断絶すべからざる上は、 |
l_lﾞｰi ＼ i" ､＿ノ l ／／ .! ＜ |
./,ｨ! -=ﾆニニニ=､_, i i レ'.／ .! ｜ 御和談有りて、使節の往返を止められるべし。 .|
.r',f ＿＿__ __ i __,r'ー‐'"r'" l ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.l ﾄ､ ,: ﾞｰ"＿,.---┴＝-‐'"ﾞi └r' !＿＿
.ﾄ-､_ヽ_j _,..-="_,二二￣ ._ノ ,.r‐' ＿／
ﾄ-､ ヽヽヾ／,r'"r‐'"‐‐ゴ" ﾞー‐' _,..-‐
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…と奏上したと言う。まず両統で話し合ってくれという事である。
無論、その話し合いの結果を尊重するという意味が含まれる。
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- 14 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:23:26 ID:7mnvXGL.0
- 介入するならするで、方針に一貫性持たないとな
- 15 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:24:44 ID:69ylffyg0
-
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鎌倉幕府を取り仕切る北条氏は、同じ武士階層に対しては、
暗殺、誅伐何でもアリで、鵺だ、キメラだ、ウロボロスだと恐れられたが、
天皇家に対しては甘いというか、主導権を持ちつつも萎縮恐縮の感がある。
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_,, !ﾞ.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ,i'／ .,..ｒ'";;;;;
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ﾌﾞｯｼｬｧｧｱｱｱｰ!! ｌ ／ ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″ .,..ｒ'";;;;;;;;;;;;;;;;;;.,,,r‐ｰ'″
/./ l｢ .../ ;;;;;;;;; / ,,iｌ″ .´ .,,./ ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;_ン'"
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,ｌゾ .〃 .,〃 ./ ,i";;;;;;;;./ .／ ,r'./ ., ._／;;;;;;;;;;;;;;,,,./ ゛ . _,,-へ.iｉｉ
.〃 ./l ､...,ｨ ,.イ ,.イ _,, ..,〃 .,ノﾝ′ .,,ir'" _／丶;;;;;;,ン'″ ,, ;;二二r‐''''､;;;;;;;.
〃 .,ﾉ~;/....、 / | / | ／ .レ'' / ,.ィ″ ,i'ﾝ" ,iｉ'" .,..-'";;;;;;;;;;;,／゛ ｳﾜｧｧｱｱｰ!! ｀'''″
.il″ / ;;;;;/ , .、 | ヽ! ′ ´ ′ '" ﾚ! ,-/'" ,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-､., /＞'"゛
. ,i|′ ,/;;;;;;;;lﾞ./ | ヽ| │.''／...-彡 '',ﾞ..-'";;;;;;;;;,..;;二―'",,／'!'"
// .／;;;;;;;;;iﾚﾞ;;;;.lヽ| レ1 ﾞ‐'ﾞ´;;;;;;;;;;;;,i;;ｉＵﾞ‐'''^ﾞﾞ''″ _..i
/ｒ'";;;;;;;;;;; 〃;;;;;.| ./´＼__,／＼ ./_,;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;フ" _,,,...i;;;;iv＝ゞ´
;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;.|＼ ./_ ｉ _,ゝ '"/.;;;;;;;;;;;;; ／ ＿_..;;ﾒ｀-ｰ'"゛ _,,.. -ｰ'''''ﾞﾞ''ﾞ￣,ﾞ/
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..| /`'-ﾆ_┐ r,キ‐''´! ∠ィ.;;;;;;;;;;;i 彡‐''ﾞ,ﾞ.. ／ ,..-''ﾞ´;;,,..､;;;;;;;;;;;___,,,,,,,
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ト {h|| `ー l.ｉ Ｔ´ u.||hﾘ ‐'ﾌ;;;; いや、天皇家は、仲良くしててくれよー？ ‐‐‐'"
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ヽ ヾl| /' ､廾,､ ＼ |!ノ .∠.;;i;;./
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ゝ､,._Ｖ' ヾﾆﾆニつ /i`''＜´.;;;;;;; 悲しむだろう、みんなー？
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;._／ ;;'' |:ヽ -- ヽ/ ;| ヽ＿.;;
;;;;;;;;;;;;;;., -‐_''.二/ ; |::::ヽ. ./ .;| l＿ ￣ . ゛ . _..yrｰ''“''''" . _,,.. -;;ﾆﾆコﾆ;;r‐
;;;;;;;;;,ｲ￣ / ' |:::::::`ー─ ' | | ￣ ｀-'”'"゛ .,_iiir=｀-''''"´
'ｰ- ､' ,. -‐､|、:::::::: ,ﾚ-‐-､ |
↑「二月騒動」で身内、御内人ぶっ殺しまくり
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- 16 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:27:04 ID:7mnvXGL.0
- 身分の差に委縮しまくりかｗｗ
- 17 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:27:10 ID:69ylffyg0
- >>14
そうですね。
北条氏は、おそらく中立でいたかったのに、干渉してしまったのは失策に思います。
- 18 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:28:17 ID:69ylffyg0
-
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しかし、そんな幕府の配慮など、外の民衆たちは知りようもなく、
「当世の天皇家のゴタゴタはきっと北条氏が陛下を虐めているに違いない！」
…と、普段の政情不安も相俟って鎌倉幕府への不満を募らせていった。
┼───────────────────────────────────┼
⊂ ヽ ⊂ ヽ ⊂ ヽ ⊂ ヽ ⊂ ヽ
＼＼ ∧＿∧∧＿∧ ∧∧
＼ （ ´_ゝ｀） ｀∀´>・∀・）*ﾟ∀ﾟ)・∀・）
> ⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ
/ へ ＼ へ ＼ へ ＼ へ ＼ へ ＼
/ / ＼＼ ＼＼ ＼＼ ＼＼ ＼＼
ﾚ ノ ノヽ_つノ ヽ_つ ヽ_つ ヽ_つ ヽ_つ
/ / / / / / / / / /
/ /| / /| / /| / /| / /|
（ / | （ / | |＼＿|＼＿|＼＿|＼＿|＼＿＿＿＿＿＿＿＿
| | ヽ | | ヽ ／
| |､ ＼ |
| / ＼ ⌒l | お の れ ！ 鎌 倉 幕 府 ！ ！
| | ） / ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ノ ） し'
(＿／
.
- 19 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:29:39 ID:69ylffyg0
-
＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼ ここらへんの感覚は『太平記』よりも、
／ ― ― ＼ むしろ『梅松論』の中で記述されているんだお。
| （●） （●） |
＼ （__人__） u. ／ 元々、後嵯峨院は「持明院統には財産を、大覚寺統には皇統を」
／ ｀⌒ ´ ＼ ……と遺言されて崩御されたにも拘わらず、
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 | 鎌倉幕府は疑心を抱えて、皇位継承に口出しするようになった───
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼ 後醍醐天皇は、幕府のこの横槍に対し、
／ （●） （●） ＼ 辛抱強く交渉されたが……。
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／ 持明院統の量仁親王の立坊が強行され、
/ ＼ 遂に後醍醐天皇の怒りが爆発して
|￣￣￣￣|~| | 全国に幕府討伐の号令を発する…………と。
／ | | .|-、 ﾉ |
// （つ .|と ￣” ﾉ なかなか、ヒロイックな説だお。
.
- 20 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:31:04 ID:69ylffyg0
-
､__.............＿
__､-ｰﾐ三 ｀ ｰ ､
､Z , ､ミﾐ , , , ,,;; }､__
ミf从{ミ,ｨｯffrミ, i i i ッ'´ 〈_
了公f .: ; i 川j川ル , ...く
（:.:.ﾐﾑ-- { } ,＞‐ﾆ=ミ､く=:.:.:.:.フ 遺言なんか無くても私の遺志はハッキリしている…。
ゝｲ ホtｨ{ {, ｨｪﾃぇ ｲ:Yﾊ:.:.:.:ｿ
{:ﾄ ﾆ' l ; '｀ﾆ ,j: |Yj:.:（
ﾍ {__}'_, u ´.{: }ｲ:.:.:.） ┼───────────────────────────┼
| ,. -三‐- ､ j´､ |,:く まあ、ぶっちゃけこの人が、そんな、後の混乱を防ぐような、
{ ゝ' ｪｪ｀ゝﾉ ノ ﾐ ／ }､ 遺言していないのは分かっているし、─────
ﾞﾄ､ ﾐ_ ／,r／ ／ ヽ_ ┼───────────────────────────┼
_ イ,ｲ {ゝ‐‐‐‐ｲ ／ ／
-‐ '´ |:.:l ＼､__､- ' .／
|:.:!､ ／ ヽ ／
´〉-i-ｲ ´
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ ……。
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ ┼────────────────────────────┼
ノへﾍ ! ﾒ个､彡 この人が、倒幕計画を決意するのは、量仁親王が立太子する、
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ 遙か以前なのも明らかなんだけれども、───────
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ ┼────────────────────────────┼
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､
.
- 21 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:32:39 ID:69ylffyg0
-
|￣￣￣￣￣￣ llヽ
| ┏───┓ ‖| ともすると大義名分の観念論に走りがちな『太平記』と比して、
| │梅松論│ ‖|
| ┗───┛ ‖| 後世の検証的事実を違えていても、『梅松論』の記述は
| ‖|
| ‖| 当時の人々の“感情”を活写していると思うんだお。
| ‖|
|＿＿＿＿＿＿‖|
) ≡≡≡≡≡≡）
￣￣￣￣￣￣￣
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
＼ ／
二 二
― よ く 分 か ら な い け ど … き っ と 、 ―
二 二
― 鎌 倉 幕 府 が 悪 い ん じ ゃ な い ？ ──── と 。 ―
二 二
／/ ＼
// l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
.
- 22 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:34:56 ID:69ylffyg0
-
. ／￣￣￣￣￣￣＼
. ／:. ＼
/: : : ＼
. / : : : ヽ
| : : : : ,.,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, l ………やる夫にとって、鎌倉幕府滅亡の原因は、
|: : : ::; （ ○ ） （ ○ ） .;:: | まだまだ、ハッキリしない、謎の多いものなんだけど…。
|: : : : : ´"''" "''"´ l
,＿ ヽ___ （ j ） u ／＿_ 皇位継承問題というのは人々にとって公憤足り得て…
／:: r' | r'￣二ﾕ:｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／ : :: :: :`:､＿_ また、それがある種の触媒や起爆剤となって、
: : : :::| .| | / ) ｀) ／: :.ﾍ : :: :: :: :: :: :＼＿_ それまで溜め込んでいたモノを一気に噴出させる面も
: : |.ﾉ. ﾉ / ⌒ヽ＿ _ , ´ |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ あったと思うので、要因の一つとして上げさせてもらうお。
: :: ::＼ `ト､ /: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
: :: :: :l: ｀ー┬-､ |ii入 ／|:: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
: :┐|: :: :: :: :＼） ７ ./iiii〈 |: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
: :イ .|__/ ,へ/⌒＼ ./iiiiiiii｝ | : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
イノ: : / /: :: :＼＿ ￣＼iiii｝ |: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
｜ …幕府は信用ならん、だけど、朝廷も頼りにならん、 |
｜ どうにもならん！……くらいの感じか？今の話をまとめると？ .ノ 、 、
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ● ●） l
（人__） |
ヽ ノ
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
｜ ……もっと、複雑な心情だと思うけど、大体そんな感じかお？ |
｜ この時代の何らかの閉塞感を象徴していたとは思うんだお。 |
, − - ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ （● ●
ゝ （__人）
.
- 23 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:34:58 ID:q4fPiN5U0
- >>21
その辺の感覚、常識は重要だよなあ
物事の「決め手」にはならないが「動機の一端」には十分なりうるし
その時の勢いって文章じゃ残せ切れないし
- 24 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:37:02 ID:UMrHayCU0
- >>22
なんか今の時代と通じるものがあるな
- 25 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:38:28 ID:69ylffyg0
-
「両統迭立」の混乱は、本当に、誰も彼もが損をしながら、何十年も続けられたのだ……！！
.
- 26 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:39:42 ID:7mnvXGL.0
- 幕府が強権発動させて一本化させておけばマシだったのかなあ
- 27 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:40:48 ID:69ylffyg0
-
_ -‐- ､
, ´ ｀ 、
／ ＼
,. -‐'ｆﾌﾌ ７ ｀､
/ ｒ‐´ ｒ‐､ / ヽ ………そして、飽くまで繰り返された、
ﾉ _/＿ 」 .l | ー‐-‐' `ー‐-─ !
i _ ＿ .） ,' | （ ー‐） '" （ ー‐ ） ! 両統の皇位争いは、“彼”の登場によって、
! ｀{ ﾉ ヽ , ! /
| ｰ ― ､}´;￣￣;｀ ｰ‐-/;:;＼ ヽ＿人＿_,ノ｀ ／,.,.,. 「その意味」が、大きく変わる事になったのだ………
l ,.-ｒ /;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;ヽ＿ ｀ ー __, ｲ:;ヽ:;:;:;
i! 〕〈:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;:;:;! ＼ _ｰ‐_,.／ i:;::;:ヽ:;:; …………といった所でこの話を終わっておきたいお。
!ヽ ＿∠);;',|:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;ﾄ､ ／!;;;;;;;;;;〉、 ,,.ｲ:;:;:;:;:;:ヽ
:ゝ､_ /;;;;ﾉヽ:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;ト.｀' ヾ--〈 Ｖ !:;:;:;:;:;:;:;
:;O /｀:;´/;:;;:;:|:;:;l:;:;:;:;:;:;/└-､:;_:;」 !;;;;;;;! |ヾ､:;.-‐
O:;':;:;:;:;/:;:;:;:;:;l:;:;:!:;:;:;:;/:;:;:;,.-‐´:;:;:| |;;;;;;;;| !:;:;＼_:;: ………つづきは本編でするお。
:;:;:;:;:;:;/ ､:;_:;_:;:;:;:;:;:;:;/:;:;;:;:ヾ:;:;:;:;:;:;:! !;;;;;;;;;! /:;:;:;:;:;:;:;7
.
- 28 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:42:18 ID:69ylffyg0
-
┼────────────────────────────────┼
後醍醐天皇は即位した頃には、既に倒幕の意志を固めていたという……。
┼────────────────────────────────┼
┼───────────────────┼
それは「天皇家の凋落」を観てきた為か？
┼───────────────────┼
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
_彡:.:ハ_LrｭxN ┼────────────────────┼
｀ｰム{ﾍ ｀"´ それとも「鎌倉幕府の失墜」を観てきた為か？
ノへﾍ ! ┼────────────────────┼
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
ﾊ┼───────────────┼:｀::.- ... _
,'::: あるいは何の関係もないのか？ ::::::::::::::::::::::｀::ﾊ
. i::::┼───────────────┼:::::::::::::::::::::::/::::!
. l::::::l::::::::::::::: /___:／::i;:;:;! Y⌒Y /;:i｀ヽ::＿_! ::::::::::::::::::::/:::::::!
l::::::::l::::::::::::::::::／::::::::!;:;:;l :L::_ﾉ /;:;:;i:::::::::＼ ::::::::::::::::::::/:::::::::l
|:::::::::l:i::::::::::::::i::::::::::::l／;ｌ ,':::::', /＼:;i::::::::::::::/::::::::::::;':::/::::::::::::l
|:::::';:::i!::::::::::::::l:::::::::::l;:;:;:;:! ,':::::::::',/;:;:;:;:;i::::::::::::/::::::::::::/::/:::::::::::::::l
/:::::::ヾi!::::::::::::::l:::::::::::l:;:;:;:;i,':::::::::::;i!;:;:;:;:;i::::::::┼───────────────┼
i::::::::::::::::';:::::::::::::l:::::::::::!ヽ;:;:i::::::::::::j;:;:;:;:;ｲ::::::: 歴史的には不意に……
┼───────────────┼
┼────────┼
脈絡なく……
┼────────┼
┼─────────────────────┼
ある日、後醍醐天皇の倒幕計画は出現したのだ。
┼─────────────────────┼
╋━━━━╋
おわり
╋━━━━╋
…じゃなくって、本編につづくのか。
.
- 29 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:43:20 ID:69ylffyg0
-
◆配役
【朝廷方】
後嵯峨法皇／ジョージ・ジョースター（ジョジョの奇妙な冒険）
西園寺きつ子／エリナばあちゃん（ジョジョの奇妙な冒険）
（持明院統）
後深草法皇／ジョナサン・ジョースター（ジョジョの奇妙な冒険）
伏見上皇／ジョセフ・ジョースター（ジョジョの奇妙な冒険）
後伏見上皇／アブドゥル（ジョジョの奇妙な冒険）
花園上皇／空条承太郎（ジョジョの奇妙な冒険）
（大覚寺統）
亀山法皇／ディオ・ブランドー（ジョジョの奇妙な冒険）
後宇多上皇／ストレイツォ（ジョジョの奇妙な冒険）
後二条天皇／吉良吉影（ジョジョの奇妙な冒険）
後醍醐天皇／衛宮切嗣（ジョジョの奇妙な冒険）
西園寺実兼（公衡）／大ちゃん（プロ野球シリーズ）
京極為兼／冬月コウゾウ（新世紀エヴァンゲリオン）
女官A／できない子（2ch）
女官B／やらない子（2ch）
北畠親房／のび太（ドラえもん）
【幕府方】
北条時宗／天貴史（天和通りの快男児）
北条貞時／工藤涯（無頼伝涯）
高師泰／前原圭一（ひぐらしのなく頃に）
土岐頼遠／ベジータ（ドラゴンボール）
語り役 … やる夫
聞き役 … やらない夫
.
- 30 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:45:13 ID:69ylffyg0
- 今回は、ここまでです。
次回から、また、本編に戻ります。…２週間後くらいを目指します。
それでは、ありがとうございました。
- 31 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:45:27 ID:RSr.WxW60
- 乙でしたー
- 32 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:45:29 ID:eIPV3kCY0
- 乙でした
- 33 ：普通の名無しさん：2012/06/01(金) 23:49:37 ID:GeRVMB2Q0
- 乙でした
- 34 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/01(金) 23:51:47 ID:69ylffyg0
- >>31
ありがとうございます。
>>32
感謝です。
>>33
謝々です。
.
- 35 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:55:24 ID:q4fPiN5U0
- 乙
因果は巡る糸車、巡り巡って風車、かな
- 36 ：名無しのやる夫だお：2012/06/01(金) 23:58:52 ID:h3lO0Qt60
- 乙したー
両党のきっかけの配役がジョースター親子とDIOというのは面白かったなｗ
- 37 ：名無しのやる夫だお：2012/06/02(土) 00:00:47 ID:mGVgrp4I0
- 乙
幕府からしたら貧乏籤ひかされたどころじゃないな
- 38 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/02(土) 00:02:29 ID:9h46cb7c0
- >>35
因果がず〜っと続いて行くのが歴史の醍醐味ですねぇ…。
>>36
ありがとうございます。
皇統をジョジョにしたのは別の理由だったんですが、何かそれっぽくハマりましたｗ
- 39 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/02(土) 00:12:39 ID:9h46cb7c0
- >>37
>>26 さんも言われていますが、介入するなら一本化目指して、
自分らで（どっちが正統か）決着をつける気概がないと拙かったのでしょうね。
北条氏は御家人闘争では、マジ果敢な一族なのに、なんで天皇家には…？とは思います（汗）
- 40 ：名無しのやる夫だお：2012/06/02(土) 00:21:40 ID:cEgyGiw.0
- やっぱ北条氏の出目の低さはどうしようもないからなのかねぇ･･･。
- 41 ：名無しのやる夫だお：2012/06/02(土) 00:36:52 ID:DZtFoTjc0
- どこか朝廷＞北条氏な感覚があるのかなあ
あと時宗の元寇だ何だでその場しのぎ的だった裁定を「先例」として受け継いじゃったとか
……その元凶の時宗の裁定はあの元寇の時期に朝廷でお家騒動が起きて
それが内乱に発展したら厄介とかいうレベルじゃない、て理由も考えられるかな
しかし内部の動乱で外敵に泣きつく、て状況は何かフランス革命の干渉戦争思い出したな
- 42 ：名無しのやる夫だお：2012/06/02(土) 02:15:22 ID:47Hekujc0
- 乙です。
某スレの者です。いつも楽しく見させていただいています。
なんで後嵯峨、後深草(仁明の意)という尊号なのか、ずっと疑問に思っていたのですが、
今回の両統迭立のグダグダを見て、過去・嵯峨、仁明帝親子の時に起こった
両統迭立のトラブルを想起して付けたものなのかぁ、と一人得心しました。
ありがとうございました〜。
- 43 ：名無しのやる夫だお：2012/06/02(土) 06:02:55 ID:F/a5RVoIo
- 乙〜。
この、北条氏にとって物凄くどうでも良い感じが、実に貧乏籤だなぁ。
後深草帝と亀山帝の兄弟も、『とはずがたり』とか読むと、亀山帝がチヤホヤされて育って、調子乗ってんな感あるしな。
北条氏が手を拱いていたのは、源氏嫡流を潰しちまったのがトラウマになってたんじゃないかな？と。
主筋を滅ぼした事と、その後の承久の変で朝廷と対峙した事が引け目になってそう。
- 44 ：名無しのやる夫だお：2012/06/02(土) 08:43:55 ID:aTc0Kbp60
- 実際、幕府は源氏将軍を失って、というかある意味自ら組織内では必要ないので
排除してからは、禁裏や公卿に対して強引な態度をとれる人間がいない感じだしな。
足利ですら積極的に対外交渉しない出来ないんじゃねえ。
- 45 ：名無しのやる夫だお：2012/06/02(土) 19:11:31 ID:iZK2slP60
- 乙乙！ 承久の乱のトラウマが色濃く残ってそう。
朝廷の討伐の勅旨は法王の破門と似たような感じだし
- 46 ：名無しのやる夫だお：2012/06/02(土) 20:33:45 ID:Td/0Miz60
- 承久の乱で主戦論者だったのが女性の政子と公家の大江広元だったというのが印象的だな
- 47 ：名無しのやる夫だお：2012/06/03(日) 16:25:14 ID:h2pDryj.0
- あー、後深草てどっかで聞いたと思ったら「とはずかたり」の院か！
- 48 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/16(土) 20:07:51 ID:cV3.VnUg0
- 明日の22:00くらいに、投下しようと思って作成中です。
予定より時間を食ってしまった…（汗）
完成したら、また改めて告知します。よろしくお願いします。
- 49 ：名無しのやる夫だお：2012/06/16(土) 22:13:33 ID:1yOSJjy20
- 期待して待ってます。
- 50 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 00:33:14 ID:N0cAIymU0
- 待ってるですよ～
- 51 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 20:05:28 ID:Ejy0PiVM0
-
ﾄ
l ヽ､_ ＿＿
l ￣｀ヽ , ----── ''''" ￣ ノ
. l /￣ヽ ｝ l ＿_,, -‐'"
l l ￣´ ／ ￣￣￣￣ '''''''''''''''ヽ
. l ｀ ー‐‐'" ---- ＿＿＿,,, -‐'"
l ヽ､_ ￣"ヽ
l ∧ ＼ ￣"'''ー──‐'"
. l ＿／ ＼＿ ＼ー‐----‐'´
l／ ￣
こんばんは。22:00くらいに第七回を投下します。
よろしくお願いします。
- 52 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 20:13:59 ID:3Mf3fC4A0
- 期待してますぅ
- 53 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 21:39:17 ID:1jzymRO20
- うおおっ!!俺は今、歴史の記される瞬間に立ち会っているっ!!期待しております。
- 54 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:03:20 ID:Ejy0PiVM0
-
／::::::::::::::::::::::::⌒`ヽ、::::`ヽ､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヾ'"￣::`ヽ、
/:::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::/::::::::／:::::::::::::::::::}::::::::::ﾄ::::::::::::::::ヽ
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i::::::::::::::::;':::::::/:::::/:::::::::::::// }:::::::::j i:::::::::::::ﾞ;::::ﾊ
i:::::::::/::::i::::::::i:::::/::::::::::／/ j::::::::/ }i::::::::}:::}:::::}}
l::::::::;'::::::i::::::::i:::/::::::／`メ、/::::／_,,..斗::::::j:::j!:::::ﾘ
i::l:::::i:::/ﾞl:::::::::itf'芹℡ﾐヾ／／ " ﾉﾉ:::ﾉ::/}:::/
j::i:::::l:::{ l:::::::::i 弋;沙 ` ｨ巧ｿ)ｼ::/:/ /j/
/::j:::::i::::ゝ代::::::ﾄ、｀ﾞ" , ゞシ ,ｲ::::ヽ ノ
/j::j::::::i::::::::l::::ゝ:::ゝ /i:::::::::｝
/ i::i:::::::i::::::::l::::::::ﾄﾐx､ `::.._..， _.ノ!ﾉ}::::::ﾉ …では、はじめるぞ！
/ /::j::::::::i::::::::l:::::::j ＼_ .......:::''":::::::l ﾉ:／
/ /::j!:::::::::i:::::l::lr‐ﾉ ｛-､_;;;;;_{::::::::::i
/ //j::::::::::::i::::l"l、 `ヽ､ ＼ ＼ ﾞ､::::::ﾞ、
/ 〃 /:::::;;ィ"i::::! l ＼ `ヽ､__ ヽ ＼ ＼:::ﾞ､
/ / /::／-‐くﾞ;::ﾞ､l ＼ 癶､_ i f⌒ }ヽ::.､
/ / /:::/ / ﾞ､:::`､ ヽ／`ヾx､ {ﾉ:}_ ∨ ﾄ､:＼
脇屋義助／三日月夜空
┌─────────────────────────────────────┐
│■前回までのあらすじ │
│ ...│
│最初の倒幕計画「正中の変」は密告により未然に防がれた。 .│
│しかし、後醍醐天皇は、倒幕の意志を失うことなく、再び秘密裏に謀議を再開する。 ...│
│そして「正中の変」から天下の変兆を察知した足利氏が京都に密使を送り込んだ。 .│
└─────────────────────────────────────┘
.
- 55 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:04:08 ID:Ejy0PiVM0
-
─── やる夫が『梅松論』を語るそうです。───
──── 主上、貴方の乳父として申し上げます！
天下に乱を為す計画は、どうかおやめ下さい！
.
- 56 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:05:07 ID:Ejy0PiVM0
-
!::::::::::::::::::::::::::::､ｯ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
ﾞｉ::::::::::::::::::／ |::::::::::::::::::::::／|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
＼:::::::::::ゝ､- ﾞｉ:::::::::::::::::,r' !::::::::::::::::::::::､-:::::::::::::::::::::::::ヽ
|ﾞｉ::::::::| ＼/:::::::::::l ﾞｉ:::::::::::::::／ ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ
l 冫､.|､- ,-‐' ＼::::::::!＼＿＼:::::::::l ヽ::::::::::::::::::::::|
､| |､ ''＼ﾞｉ ' ‐ ヽ､ ─- ,l ＼ ヽ:::::::::::::::::::|
,r' | | | !! ｺ'´｀＼ ﾞｉ ヽ |::::::::::::::::::| 今、天下は百のうち九十は武家のものです！
| | l | !. | !.| || _, l | |､-￣'‐,r' どうやって戦うというのですか！？
!､ l ヽ| 二!.! |ﾞｉ, ! ! ! ,r' l
､ -ト ......￣､- ､‐ｰ´／ | ／ | そして、失敗すれば、
／´::::::::ﾞｉ ...:::::::::... ' ...::::::二-.::.. U （,! ,r'__ 今度こそ皇統は絶たれてしまうかもしれません！
／:::::::::::::::::::＼ ,.／::::::＼,
!::::::::､-::::::::::::::::::＼ .⌒ヽ _／'‐‐ ::::::::::::::::::::::::｀'- ,
（／´／::::::::::::::::／｀＼, l ﾉ _ -‐"| ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
￣￣￣ _､ -t'｀''-.,,_ _ -‐" ,,. ﾞｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::
／ / ｀'ゝ´二 ,,.. ''" `／￣＼'‐ ,::::::::::::::7-.,::::
| , / _ ﾞ',,.. ''" ＼｀＼:::::::::ﾞｉ ｀
吉田定房（朝廷方…大覚寺統派）
.
- 57 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 22:05:17 ID:xQgMW.Zo0
- 待ってた！
- 58 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:06:14 ID:Ejy0PiVM0
-
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´
ノへﾍ ! ﾒ个､彡
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ ………みんなそう言うね。
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
ﾊ´::::::::::::::::::::::::/:::::::l! ／i / !::::::::l::::::｀::.- ... _
,':::!:::::::::::::::::::::::/:::::::::l;:!／:! .,L __ﾉﾍ /!::::::::::l:::::::::::::::::::::::::｀::ﾊ
. i:::::l::::::::::::::::::::/:::::::::::l;:;:i＼＼i ! ﾉノヘ//::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::/::::!
. l::::::l::::::::::::::: /___:／::i;:;:;! Y⌒Y /;:i｀ヽ::＿_! ::::::::::::::::::::/:::::::!
l::::::::l::::::::::::::::::／::::::::!;:;:;l :L::_ﾉ /;:;:;i:::::::::＼ ::::::::::::::::::::/:::::::::l
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|:::::';:::i!::::::::::::::l:::::::::::l;:;:;:;:! ,':::::::::',/;:;:;:;:;i::::::::::::/::::::::::::/::/:::::::::::::::l
/:::::::ヾi!::::::::::::::l:::::::::::l:;:;:;:;i,':::::::::::;i!;:;:;:;:;i::::::::: /:::::: i:::/::/:::::::::::::::: !
i::::::::::::::::';:::::::::::::l:::::::::::!ヽ;:;:i::::::::::::j;:;:;:;:;ｲ::::::: /::::::::::l/::/::::::::::::::::::::i
後醍醐天皇（朝廷方…今上）
.
- 59 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:07:07 ID:Ejy0PiVM0
-
＿＿__
／ ＼
／ ＼ ─── 吉田定房は、後醍醐天皇に宛てて、
／ ― ー ＼ 倒幕計画に対する諫言を奏上している。
| （●） （●） |
＼ （__人__） ／ その文書は「吉田定房奏状」と呼ばれ、
ノ ｀ ⌒´ ＼ 奏上の時期は1330年とも、1324年ともいわれているお。
／´ ヽ 要するに倒幕計画が発覚する前後の時期なんだけど…。
i" r――''￣￣７
ヽ |! / 当時の倒幕反対派の代表的意見を、実に明快な
ｰｧ⌒} /^} 分かりやすさで述べていると思うので、要約して紹介するお。
>ｰ' /_¨´
.
- 60 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:08:37 ID:Ejy0PiVM0
-
,... -::─::- ....､
／:::::::::::::::::::::::::::::::＼
,:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',. ┌───────────────────┐
/:::::::::::::;､::::::::::::/ヽ:::::::::,_::::::::::l.... │『吉田定房奏状』 │
Ｌ;:::::::::/'' ヽ､::::/、 _ヽ､ﾊ ｀};へ!. │〜今、倒幕を進めてはならない１０の理由 │
｀ ┬'Y7ヽ ｀ Y ;ﾍヽ | r Ｌ....└───────────────────┘
.,..:lヽヽじl ヾじリ ',ﾉ::::::::｀ヽ、
,/:::::::`l `´ r ￣ /´:::::::::::.① 王者は仁政をもって暴力に勝つべきである。
. ´'ーァへ、 ｀ - , ｨ´￣｀ヾ´ .② 今、無理に戦争を興すのは暴君の遊興による浪費となんら変わりない。
,.<／ ｀ヽｧ'´｀ヽｧ'´/ | ③ 万民の父母たる王が、子孫の無益な死を誘うような事があってはならない。
.／ _Ｌ.＿＿/＿_ Ｖ- 、 ! . ④ 天下は百のうち九十は武家に帰している。どうやって勝つのか？
,′ ￣ ` ｰ ､ ＿_ ｀`'′ ＼ ／ | ⑤ 関東の武士は朝廷に臣従しており逆らう意志はない。
...l ｀ヽ､ ,／ | . ⑥ 舜はかつて苗という蛮族を討伐したが上手く行かず、
. ` ｰ┬─ ｧ- 、 ､ ﾄJ,ｨ< l ...禹の進言を聞き入れ、文徳をもって苗を治める事に成功した。
. /j. / ｀ヽ_y'^'´ ｌ ヽ / .（後醍醐帝もそうすべきである）
/ ﾊ__/ / l '､ ! ⑦ 関東が夏の桀王となるような失徳の兆しはない。
.,' l. ｌ/ ｀ヽ､＿/ l. l'′ .⑧ 関東が殷の紂王となるような失徳の兆しはない。
ｌ |,/ ,ｲ | l .⑨ 時機を誤れば、これまで続いてきた本朝が尽きる事になるのではないか。
l,／{ ／! l | / ⑩ 大覚寺統が正統である事は“天”が知っている。
. ／ <ヽ` ｰﾁﾆ′ | ,ﾉ! / .兵馬の権は三代以上世襲すべきではないと言われるが、
./ ｀′/−'´ |─− ´ 〃 関東は既に七、八代続いており、いずれ衰退するのを待つべきである。
{ ／ヾ ! ／
..｀ − ´ ヽ _ ,ノ＿_ - ´
※ 舜・禹 … 古代中国の伝説にある良い王様
※ 桀・紂 … 古代中国の伝説にある悪い王様
.
- 61 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:10:15 ID:Ejy0PiVM0
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これらの見解の多くは、革命史観で綴られた『太平記』とは真っ向から対立する。
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{´:::::ﾊ､,r'_ ,.｀､::::,ﾉ' ''ﾞｉ:::::::::;┘...＼、_ ﾉし'/／ ...|::|:::/l/ ･ | ＼l::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
_.... ┘r | ,r' 7Y ´' ,r'7Y'┬ ＿＿） て |::ﾚ!::jl / ヾ!::::::::::::::::::::::::::::::::::;′
r'´::::::::(,,' リじｿ lじﾉ,r'l:.、...＝二 ＝ . |::l l:/^ｰ' ( _ |::|::::::::::::::::::::::::::::/
ッ;_:::::::::::｀ﾞｉ ￣ ､ ｀` l`::::::ヽ､ ﾒ、 （_ ヽl jl / l |::::///::/:////
｀ｨ´￣｀ ゝ､ - ´ ノァー‐" ..Ｙ＾ ＼ ` .l小 Ｌ._ l:|::///::/:////
{ ﾞｉ｀' ｱ⌒ヽr'´ ＼>、 | ＼ .ﾚ,ゝ、 ||///::/://／
! ,.Ｖ _ ＿ヽ＿＿.Ｌ_＼ ! / / ｌ｀,ｰ､-一 ﾙ'l/／￣＞､
| ＼ ／ ⌒ _＿ ､ ｰ ` ￣ヽ ./ l::::ﾚ' o ヽ／/ :::::::: ／ '.
| ＼ ､,r'´ l / l |::_l /::::::::: / i
l >＼ ｲ / / ,,,...ノ─┬ｰ ' .ノ ! / / ｏ _/￣￣ | |
吉田定房（朝廷方…保守派） 円観（朝廷方…革命派）
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しかし、思想的背景を別にした、ある一点の“現実認識”においては、
両者といえど、その見解に大きな差は見出せなかったであろう、それは ───
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- 62 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:11:22 ID:Ejy0PiVM0
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＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ ……結局、幕府には強大な“武力”がある。
ノへﾍ ! ﾒ个､彡
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ 一方、僕たちには“武力”がない。
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､ だから幕府に勝てるわけがない…という事かな？
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
, -───- ､
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::::::::::::::::::::::::::ヘ::::::::::::::::::ヽ
ヽ､（:::::::（:::::::（ ＼＼::::::::::::::ヽ そ、そうです！
ト/＾ヽ ｰ/⌒ヽ ヽ:::::::::::|
| |（ﾟ）| |（ﾟ） | |:::::::::::! 「承久の乱」以来、相手は六波羅探題を置き、
/ ヽ__ｊ ヽ._ ﾉ ⌒ヽ / 常備軍を以って、京都を監視しています！
ｌ ヽ U （ !::::＼
! .⌒ヽ .__ノ:::::::ヽ それらに対抗する力は今の朝廷にはありません！
＼ l ﾉ ｲ ､ ヽ、＿ヽ
ヽ､ _＿ ／ ﾉ |＼
/ ＼.＿／ ﾉ ヽ
.
- 63 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:12:18 ID:Ejy0PiVM0
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／ /
／ ',
/ ', ､､ ､
/ } ）） ）
. / ,. / ´´. ´
ヽ } /
',{ _./ｉ {
{ / ,,z彡|ハ__} ……うん。定房は勘違いしてるよ。
ゝ､ /.} :::::| ノ
／¨ｉ: ::::::|´
| i: ::::::|
| i: ::::::|‖
| i: ::::::| ┌―┐ ⊆⊇、
| i: ::::::|‖ ｉ ｀フ∠ └‐┐ | [][]「l
| i: ::::::| __人__ └'＾ｰ┘ く／. くノ
| ｉ: :::::j ｀Ｙ´
| i: ::::/ !
| i::::/
| i:/‖
| , '
|／
, -───- ､
. ＿/＼／＼/＼＿ .／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
. ＼ /~） /~） ／.../:::::::::::::::::::::::::::::ヘ::::::::::::::::::ヽ
. ＜ ./／ /／ ＞...ヽ､（:::::::（:::::::（ ＼＼::::::::::::::ヽ
. ／ . o o ＼ ト/＾ヽ ｰ/⌒ヽ ヽ:::::::::::|
.￣|／＼/＼/￣ .| |（ﾟ）| |（ﾟ） | |:::::::::::! …しゅ、主上！？
/ ヽ__ｊ ヽ._ ﾉ ⌒ヽ /
ｌ ヽ U （ !::::＼ …なにを…！
! .⌒ヽ .__ノ::::::::ヽ
＼ l ﾉ ｲ ､ ヽ、＿ヽ
ヽ､ _＿ ／ ﾉ |＼
/ ＼.＿／ ﾉ ヽ
/＼／ ＼／ l
| | | |
.
- 64 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:13:10 ID:Ejy0PiVM0
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｜二 |
｜二 |
｜二 _| ＿ヽ､} _＿___
ー,z彡「 ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
/.} :::::| ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
／¨ｉ: ::::::| __〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
| i: ::::::| ./:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
| i: ::::::| .∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
| i: ::::::| ._彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
| i: ::::::| ｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ ……ん？どうかした？
| i: ::::::| ノへﾍ ! ﾒ个､彡
| i: ::::::| .ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ ……定房、ちょっとこれ持ってみてくれ。
.....,-‐､..i: ::::::| ./ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
.∠ 」 i: ::::::| _ ._,／ / i! : .: / ﾍヽ､
∠.-‐'⌒ヽ.::::::|/ ヽ .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
／ __ノ.: ::::::|. ',:::::::::::::/:::::::l! ／i / !::::::::l::::::｀::.- ... _
.γ ／ .ｉ: :::::j _ _ }.:::::::::/:::::::::l;:!／:! .,L __ﾉﾍ /!::::::::::l:::::::::::::::::::::::::｀::ﾊ
ヽ ´Ｌ_ -┴―---' -＜::/:::::::::::l;:;:i＼＼i ! ﾉノヘ//::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::/::::!
l i ,） __:／::i;:;:;! Y⌒Y /;:i｀ヽ::＿_! ::::::::::::::::::::/:::::::!
ゝ , -― ' ´￣￣ ￣ヽ.／::::::::!;:;:;l :L::_ﾉ /;:;:;i:::::::::＼ ::::::::::::::::::::/:::::::::l
l ＿ ,イ:.i::::::::::::l／;ｌ ,':::::', /＼:;i::::::::::::::/::::::::::::;':::/::::::::::::l
l、 ＿ -‐' ´ !.::::::::::::l:::::::::::l;:;:;:;:! ,':::::::::',/;:;:;:;:;i::::::::::::/::::::::::::/::/:::::::::::::::l
.l ＼.´ ! j
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ ………うん。
ノへﾍ ! ﾒ个､彡
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ これで今、定房は“武器”を持っている。
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
,,,_ _,／ / i! : .: / ﾍヽ､ ／} 僕の手には……この通り、何もない。
__... | |._...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、 / / __
(,. ＼ | |.::::::::::::::::::::/:::::::l! ／i / !::::::::l:::::: ./ / ／ .ﾉ まったくの素手だ。
＼ ｀＼ | |:::::::::::::::::/:::::::::l;:!／:! .,L __ﾉﾍ /!::::::::::l::::./ 厶- ´ ／
. .＼ ｀' ヽ.:::::::::/:::::::::::l;:;:i＼＼i ! ﾉノヘ//:::::::::::../ ／.:/::::!
（￣￣￣ ､ ー ｀'一r､.:／::i;:;:;! Y⌒Y /;:i .r一'´ ー ､ ￣￣￣）
￣￣〉. _＿､ .―ーﾞ .::::::::!;:;:;l :L::_ﾉ /;:;:;i::..ー―. ､＿_ .〈￣￣.:l
／ ／ﾞｉ ./＼ ＼
'''" ヽノ
.
- 65 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:14:08 ID:Ejy0PiVM0
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: : : : : : : : : : : : : : : :::: : : : . : : : :| ＼:::.. : :､::::::.. : : : :ぃ::. : : : / /⌒ ヽ: : : : : : : : : : : :＼
::::::::::::::::: : : : : : : : ::::: : : : :. : : : | _＼::. :ﾊ ､::::::.. : :ﾊ ;::. ::::::ゝ {: ヽ: : : }: : : : : : : : : : : : : ＼
｀＜:::::::::::::::::::::::::::: :::::::. : : : ::. : : :! ／ ∨:│ ＼:::::. : l Ⅵ!三 ＼: : : : !:. : : : : : : : : : :＼ ､:.
｀ー―ｧ:::::::::: ::::::::. : : : :::. : ‘, ,.ィ／ ∨| ＼::...| リ }: : :/ /:::::.. : : :.. : : : : : : ＼
／:::::::::::: ::::::: :::. : : : ::::. :‘, ／／' ￣／/ リ ∨| : :.r' |:::::::::::::... :::::::... : : : : :
,..::´:::::::::::::::::: ::::::. ::::. : : : :::::. :ﾊー'’!__,.イ ／ リ ﾉ::::::l､::::::::::::::::::::::::::.... :
∠::::::::::＞‐ｧ::::::. ::::::. ::::::. : : : ::::::.ﾊ ! }少 :.´＼::::ﾊ＼::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::. ::::::. ::::::::... : : ::::::.ﾍ、 =- :. ヾ::| 丶 .;::::::::;. ＜
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... : : |｀ヾ、 :. l::! ,. ＜ ，r
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....＼ :. リ ´ ，≦///
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. ∠:::::::::＞ '' ´ /::::::／ | ≠ ／三彡＿＿＿＿
/::／ ﾉ - ≠／＞ ´ ////////// ｀
´ ｀ー―┐ ,. '" ≠,:′/////////////////
ゝ.. ＿ .. '" ／＜///////////////////
ヽ ... : ィ´///////////////////////
じゃあ、今から僕は、定房を殺すからね？ ｀ヽ ／//////////////////////////
＼ ／////////////////////////////
定房は、“それ”で、自分を護るんだよ？ ､,.,.,.／ﾆ二三三三二ﾆ=- ..,,_/////////////
／三三三三三三三三三三三三三二ﾆ=//
僕を殺してしまって、構わないからね？
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- 66 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:15:09 ID:Ejy0PiVM0
-
ｉ |＼ ., -───- ､
__人__ | , ' .／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀Ｙ´ | !:ﾍ ../:::::::::::::::::::::::::::::ヘ::::::::::::::::::ヽ ＿/＼／＼/＼／＼/＼/＼／|＿
! ..| !::::ﾍ .ヽ､（:::::::（:::::::（;;;;＼＼::::::::::::::ヽ ＼ ,⊆、 ,⊆、 ∩ ((⌒)) ／
| !: ::::ﾍ ..ト/＾ヽ;;;;;;;ｰ/⌒ヽ;;;;;ヽ:::::::::::| ＜ .└ｧ厶..└ｧ厶. ∪ 〃 . ＞
| ｉ: ::::::i ..|;|（ﾟ）|;;;;;;;;;;;|（ﾟ） |;;;;;;; |:::::::::::! ／ .└〜┘└〜┘ ｏ ｏ .＼
| !: ::::::| / ヽ__ｊ ヽ._ ﾉ ;;;;;⌒ヽ / ￣|／＼/＼/＼/＼/|／＼/￣
| !: ::::::| ｌ ヽ U （ !::::＼
| !: ::::::| ! .⌒ヽ .__ノ:::::::ヽ
| !: ::::::| ＼ l ﾉ ｲ ､ ヽ、＿ヽ l＿
| !: ::::::| ヽ､ _＿ ／ ﾉ |＼ ／
＼¨ｉ: ::::::| ./ ＼.＿／ ﾉ ヽ ＞
ﾍ.} :::::| ./＼／ ＼／ｙ l ＼
{（⌒ﾞ＼(＼ ／ ｿ | !／ |
ｎ __ｎ_ ＿
| ﾚ'<l Ｄ｝ 「l｀ﾆ.′ ＿ヽ､} _＿___
└'⌒リﾞ └'つ ） .ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
￣ ..ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ 大丈夫。
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜ 定房が、刺しやすいように、ゆっくり動くから。
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´
( .ノへﾍ ! ﾒ个､彡 ………じゃあ、いくぞぉ〜？
（ ` ｰ-- .ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ
` ｰ-- /ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ ヽ 、
,,,_ _,／ / i! : .: / ﾍヽ､ ／} .ノ ﾉ
__... | |._...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、 / / .￣._
(,. ＼ | |.::::::::::::::::::::/:::::::l! ／i / !::::::::l:::::: ./ / ／ .ﾉ
＼ ｀＼ | |:::::::::::::::::/:::::::::l;:!／:! .,L __ﾉﾍ /!::::::::::l::::./ 厶- ´ ／ ｎ __ｎ_ ＿
. .＼ ｀' ヽ.:::::::::/:::::::::::l;:;:i＼＼i ! ﾉノヘ//:::::::::::../ ／.:/::::! | ﾚ'<l Ｄ｝ 「l｀ﾆ.′
（￣￣￣ ､ ー ｀'一r､.:／::i;:;:;! Y⌒Y /;:i .r一'´ ー ､ ￣￣￣） └'⌒リﾞ └'つ ）
￣￣〉. _＿､ .―ーﾞ .::::::::!;:;:;l :L::_ﾉ /;:;:;i::..ー―. ､＿_ .〈￣￣.:l ￣
／ ／ﾞｉ ./＼ ＼
'''" ヽノ
.
- 67 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 22:15:14 ID:lMUmO3Ho0
- なるほど、そういうことか・・・
だが、承久の乱はそれが出来てしまったんだよなぁ。
- 68 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:16:02 ID:Ejy0PiVM0
-
__
/ ﾊ. x‐‐く
| |. / /
. r─- ﾆ ＿ ,ｌ ､__ﾉ ／＼＿__,ﾊ.__ /
＼ , ヽ|ー人 く＿ﾉ ヽ ヽｰ/＿
／｀ ￣ヽ.__ノｰ' ＼__ ヽ,ノヽ （ （￣ヽ
（__,ノ─く_ﾉ l ＿ {__{￣） ＼ ｀￣l｀ー'
／￣} ノ /. ￣ ＼ {_ / ｎ __ｎ_ ＿
. 〈_ﾉ￣ヽ--一'´ ＼ｰ/ / | ﾚ'<l Ｄ｝ 「l｀ﾆ.′<⌒ ｰ- '＾>
（__／! └'⌒リﾞ └'つ ） `⌒ ー'´
（＿／ ￣
,-‐ ､ l ', ,' ! ,r‐-､
､ ヽ､ ', ! i ,' ／ ,r'
. ヽ ＼ ﾄ-"', ,'‐-ｲ ,t' ,r'
ヾ‐-'" ＼ ',_ ', ,' l ／｀‐- ／
＼､_,, '＼ i｀゛ ', ,' ｀''',' ／｀､_, r'
､ ヽ ヾj ＿,｀ヽ / -､_,!,ｲ ／ ,
｀ノ''､‐-｀ ニ,- ヽ / -=ニ'ヽ_,-‐ヾ´
. -"-,,ノ_ , ﾉ＼ ／< ､ !,, -ゝ‐
｀ﾉ' ｨ -‐'" ＼ ／ ｀ ‐､ ヽr'"´
_, -'"´ , / '! ｀ ､ , ' ! ＼ ｀`‐-､_
￣ _,,,-‐''´ ｀`''ヽ-‐"⌒`""゛ヽ,ｨ ´⌒ヽ､ ／"" ',_,r'"｀`ﾞ"゛`‐-´⌒｀`‐-- =,,_｀`
´ ｀‐- ､_ノ !､＿ -''´´ ｀
|＼ ., -───- ､
..| , ' .／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
;.| !:ﾍ ../:::::::::::::::::::::::::::::ヘ::::::::::::::::::ヽ ；
;.| !::::ﾍ； .ヽ､（:::::::（:::::::（;;;;＼＼::::::::::::::ヽ
;.| !: ::::ﾍ ..ト/＾ヽ;;;;;;;ｰ/⌒ヽ;;;;;ヽ:::::::::::|
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;.| !: ::::::| / ヽ__ｊ ヽ._ ﾉ ;;;;;⌒ヽ /
;.| !: ::::::|； ｌ ヽ U （ !::::＼ ； しゅ、主上！お気を確かに………！
;.| !: ::::::| ! .⌒ヽ .__ノ:::::::ヽ
;.| !: ::::::|； ＼ l ﾉ ｲ ､ ；ヽ、＿ヽ；
..| !: ::::::| ヽ､ _＿ ／ ﾉ |＼
＼¨ｉ: ::::::|； ； ./ ＼.＿／ ﾉ ヽ ；
ﾍ.} :::::| ./＼／ ＼／ｙ l
{（⌒ﾞ＼(＼ ； ／ ｿ | !／ | ；
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- 69 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:17:01 ID:Ejy0PiVM0
-
-‐ ､ ! ', ,' ! ､ ‐-
ヽ ',. ! ! .,' ,r'
ヽ ＼ ヽ､ ! ! ､,r' ／ ,r'
ヽ ヽ .! ﾞ''" .', ……ん？どうしたの？ ,'. ゛''ﾞ !. ,r' ,r'
.ヽ､__, __,.' ＼. ',. ', ,' .,' .／ '.,__ ,__､,r'.
ヽ. ｀､ ! ､_,,. ! そのままだと、定房が、死んでしまうよ？ .! .,,_､ ! ､´ .,r'
ヽ､._,,. ' ＼ ',. ', ,' .,' ／ ' .,,_.､,r'
＼. ﾞ'= _,! ,,. ﾞヽ ,r'ﾞ .,, !,_ ='ﾞ .／
ﾞ丶 ､ '., __,, ￣ ＼ ／ ￣ ,,__ ,.' ､ , ' ﾞ
ノ ﾞ '',…-'" -‐'" ,ヽ ,r', ゛'‐- ゛'-…,'' ﾞ !､
‐'"- ...,,ノ ,. ﾉ .＼ ／. (, 、 !､,,... -゛'‐
ﾞﾞ''ヽ,. ﾉ _,,;;／ ＼ ／ ＼;;,,_ (, .,,r'''ﾞﾞ
_,,ノ ノ , ＼ ／ , !､ !､,,_
,.. - '" , ／ l! ﾞ ﾞ !l ＼ , ゛' - ..,
-‐''" ､_,,...ﾉ-‐'‐-‐''ぐ_,,... -'''"ﾞ''‐‐-‐''ヽ､ ｒ' 'ﾞﾞ'''‐＼: :／‐'''ﾞﾞ' 'ｒ ､,r'''‐-‐‐''ﾞ゛'''- ...,,-‐‐-‐'‐-(,...,,_､ ゛''‐-
- ‐''" ヽi､ ﾞi iﾞ ､i,r' ゛''‐ -
ﾞ''‐ ,,..._ .ノ !､. _...,, ‐''ﾞ
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- 70 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 22:17:13 ID:zKF2993Y0
- 承久の乱のときも、一部の「禁中？んなもの木像でもおいとけ」と考える
過激な奴ら以外は、北条得宗家すら及び腰だったけどな。
- 71 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:17:37 ID:Ejy0PiVM0
-
＿
／ ￣＼
／＼ ｀＞ ⌒ヽ
- , } 冫 , ´ ＼:
ﾍ､ ´ ／卜／__ ／ ｀ヽ
´ ￣ / } ,r'__ ／ ﾍ
ﾍ,' ー´ ／ ／ ＼ ・・・・・・・・・。
イ -´ '､.| ／ ／ ﾞｉ
/ ,' / / ﾞｉ｀卜、
ノ {.( } 人 ,' !ﾄ, ﾍ、
､-＜ ﾍ '−／ ∨ ,∠ !::!ﾞｉ ﾍ、
､ ＜ ＿＿ ￣, { { } / !:::| l }
{ ,イ:⌒＞──弋 ﾍ.二, ' ､::／ﾉ l
＼＿＿ , ' l.｀弋 ＿ イ／／ ／
ﾍ 卜￣::'ー::´／／
,ｨ
.／::i
／::::::/
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. ＼ /::::::::::/／ﾞｉ , ‐'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､
...＼ ＼､＿ﾊﾉ ヽ、|／/::::::::／ . _／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
＼)' ./::::::／ , '´:::::::::::::::;::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::',
／ /::::::/ ./::::::::::::::::／|:::::::::::::::, '_l::::::::::::::/ ＼:::::::::::::::!
...ヽ,） /::::::/ .|:::::::::::::::/ l::::::::::/ ',:::::::::/ !:::::::::::::|
. ／ /::::::/ ヽ、:::::::| , ､.!::::/ ＼ 〉､:::ト ､｀ ',:::::::::::|
..ヽ ./::::::/ ｀ヽ,::!／ ヽ| ヾl ｀' |＼ !r'´｀ヽ ……………うぅっ！
. ＿） /:::／ /l ｀ | i | ＿ | / |
/／ .| ト､_!r=- ､' r'´￣｀ l ! l─- ､
...／-､ ^ i ! r | ' /::::::::::::::＼
. ／ﾍ '" ／i .／l ヽ U r_ '´::::::::::::::::::::::,＞
. ／ /／7／::::::i/l ﾄ､ ｜＼、/::::::＼ ー''二ヽ ／ ｀ヽ:::::::ｰ-'-´ｧ
/ i::::::／| ,l ヽ| V./ - '7:::::｀>､ ／l l--‐' ´
.／ 'ー‐イ ｀!丶 .,_ ,. ‐'´ ! |
l | ＿__>｀-'´'´ /ヽ l
/ ,. - '´/ ｀ ﾞ ヽ､ / ! ',
/ '´ / /｀ヽ! ! l
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- 72 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:18:39 ID:Ejy0PiVM0
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ｒ'⌒`' ⌒ヽ . ∩.⊂⊃◎ ｎ
〉 ､） l | ⊆⊇ . /厶__ ＿__
（ く Ll(⊆广 └'＾ｰ┘ `つ_)
`ｰ'ヽ- '⌒`＼
＿
／-/,-､ ,.. -‐ ' ￣￣ ｀丶､
/ / ｰｲ ., ‐'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､
,ｲ / / ._／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/.l . / ./ , '´:::::::::::::::;::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::',
,ｲ .ｌ |. l /::::::::::::::::／|:::::::::::::::, '_l::::::::::::::/ ＼:::::::::::::::!
l .|.｜ | l ,ｨ=､::::/ l::::::::::/ ',:::::::::/ !:::::::::::::|
l .ｌリ .ﾉ ', /`-ｲ:::| , ､.!::::/ ＼ 〉､:::ト ､｀ ',:::::::::::|
ｌ i / . l ,::!／ ヽ| ヾl ｀' |＼ !r'´｀ヽ
| `シ /..l ｀ | i | ＿ | / |
', /..| ト､_!r=- ､' r'´￣｀ l ! l─- ､
, / .i ! r | ' /::::::::::::::＼
i、 / ／l ヽ U r_ '´::::::::::::::::::::::,＞
/ ／ ./::::::＼ ー''二ヽ ／ ｀ヽ:::::::ｰ-'-´ｧ
/ .／ / - '7:::::｀>､ ／l l--‐' ´
.／ /´ .'ー‐イ ｀!丶 .,_ ,. ‐'´ ! |
l | ＿__>｀-'´'´ /ヽ l
/ ,. - '´/ ｀ ﾞ ヽ､ / ! ',
/ '´ / /｀ヽ! ! l
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ .i⌒i …………………………………………冗談だよ？
ノへﾍ ! ﾒ个､彡 .| ｉ. __
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ | | .／ ）
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ .！ ｜ ／ ／..
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､ ./ (,_／ ／
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､.／ ／
（￣´ ＼ ￣￣￣￣）
￣｀ｱﾞｉ i ヾ､￣￣￣
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- 73 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:20:04 ID:Ejy0PiVM0
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＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
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/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ ……定房、たとえ相手が武器を持っていてもね…
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜ “殺す気”がないなら、大した問題じゃないんだ。
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ 既に“殺す気”の者にとってはね………。
ノへﾍ ! ﾒ个､彡
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ そして幕府は、天皇である僕を殺す事に、
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ 躊躇いがある………分かるかい？
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、 彼らには、かなり際どい手紙を送ったんだけどね。
ﾊ´::::::::::::::::::::::::/:::::::l! ／i / !::::::::l::::::｀::.- ... _ 僕は、今も、こうして生きている。
,':::!:::::::::::::::::::::::/:::::::::l;:!／:! .,L __ﾉﾍ /!::::::::::l:::::::::::::::::::::::::｀::ﾊ
i:::::l::::::::::::::::::::/:::::::::::l;:;:i＼＼i ! ﾉノヘ//::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::/::::!
l::::::l::::::::::::::: /___:／::i;:;:;! Y⌒Y /;:i｀ヽ::＿_! ::::::::::::::::::::/:::::::!
l::::::::l::::::::::::::::::／::::::::!;:;:;l :L::_ﾉ /;:;:;i:::::::::＼ ::::::::::::::::::::/:::::::::l
|:::::::::l:i::::::::::::::i::::::::::::l／;ｌ ,':::::', /＼:;i::::::::::::::/::::::::::::;':::/::::::::::::l
|:::::';:::i!::::::::::::::l:::::::::::l;:;:;:;:! ,':::::::::',/;:;:;:;:;i::::::::::::/::::::::::::/::/:::::::::::::::l
/:::::::ヾi!::::::::::::::l:::::::::::l:;:;:;:;i,':::::::::::;i!;:;:;:;:;i::::::::: /:::::: i:::/::/:::::::::::::::: !
i::::::::::::::::';:::::::::::::l:::::::::::!ヽ;:;:i::::::::::::j;:;:;:;:;ｲ::::::: /::::::::::l/::/::::::::::::::::::::i
.
- 74 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 22:21:36 ID:UV1kIqU.0
- 冗談に見えねえから困る
- 75 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:21:15 ID:Ejy0PiVM0
-
{､、
ヽ､、_＿ ,ゝ＼ _...,..イ
,.ィ＞::::::::｀ヽ::::::V:::::::∠...__＿
_,ィ彡:::::::::::::::::::｀ヽ｝:::::::::::::::::二＝ー
ィ彡ﾞヽｰ──:::":::::::::::::::::::::::::::::＜｀ヽ、
ヾ≦::::::::::::＞ー:::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､::::::::::::::::＞
＞ミ::::::::::::::ﾉ::ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::＜、
ヾ:::::::::::::::::彡ｲ::::::::::::::/ﾄ､::: ;ｲ:::::::::::::::::::::｀:ー::＼
＼:::ｰ=彡::::::::: /:::::!: !ヾﾉﾍ!: |!::::::::i:::::ミ＼::::::::::＞
∠:::::::::::７:/: ｲ::::/:!:::! ｜:|i!:|::! |::∠::::::::彡"´
. /::::::::::/:/ / |::/|::|ﾊ! ｜从乂ﾘﾉ:::::｀ヽヾ 彼らに“驕り”があるとするなら、
/イ::::i:::|/ ムィぇｫﾉハ ィﾘ弌升ｲﾘ::;ﾍ:::ハ＼ それは、闘犬や、田楽なんかじゃない。
|ｲ::∨ﾍﾍ!`┴'' ノ ヽ｀￣´ ﾉ!/ }ﾘ
|ハ{ ハ : ﾘ ﾉｲ 僕 の “ 殺 意 ” に 鈍 い こ と だ ！
ノｲヽ、 :. ム:::ミ､
/イ::ヽ. __`´ ,ｲ:::::ネヾ あまりに強大過ぎて、
/ｲ::::::＼ ｀´￣｀ ,ｲ i::::バヽ 僕が、本気だという事が、分からなくなってるんだね。
j从:::| ;.;.、,、 ,.､,.;.' |仆
〉:| :.':!i:!:i:i:!i:!′ |｀ヽ、
／ j : .: y ＼
. イ ｛ : .: / Vヽ､、_
, . ＜´:::::::l l .: .: / |::::::::::::::::＞ ..,
. ィ::´::::::::::::::::: : l l .: ／ |::::::::::::::::::::::::: : ｀＞ ..., _
.:.:.:´::::::::::::::::::::::::::::: :l l ／ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::: l ／ｰ､ <´__ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:
: : :.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::ｌ ,.ｲ;､ :l _｝ >､、 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::: ｌ ,／ ﾏ∧ ..:l l ∠才 ＼. |:::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::l/ / ﾏ∧..::l ,j∠才 :| ＼ :!::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:::::::::::::::::::::: / ﾏУ⌒ヾ才 |::: : ヽ:j:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.
.
- 76 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:22:52 ID:Ejy0PiVM0
-
＿
／ ￣＼
／＼ ｀＞ ⌒ヽ
- , } 冫 , ´ ＼:
ﾍ､ ´ ／卜／__ ／ ｀ヽ 彼らが、僕の“殺意”に気付いた時……
´ ￣ / } ,r'__ ／ ﾍ
ﾍ,' ー´ ／ ／ ＼ なりふり構わず殺さなくてはならない相手だと気付いた時……
イ -´ '､.| ／ ／ ﾞｉ
/ ,' / / ﾞｉ｀卜、 もし、僕の指先が、彼らの首筋に引っかかっていたなら……
ノ {.( } 人 ,' !ﾄ, ﾍ、
､-＜ ﾍ '−／ ∨ ,∠ !::!ﾞｉ ﾍ、 ……そこから先はそんなに悪い勝負じゃないと思うんだ。
､ ＜ ＿＿ ￣, { { } / !:::| l }
{ ,イ:⌒＞──弋 ﾍ.二, ' ､::／ﾉ l
＼＿＿ , ' l.｀弋 ＿ イ／／ ／
ﾍ 卜￣::'ー::´／／
.
- 77 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:24:01 ID:Ejy0PiVM0
-
!::::::::::::::::::::::::::::､ｯ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
ﾞｉ::::::::::::::::::／ |::::::::::::::::::::::／|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
＼:::::::::::ゝ､- ﾞｉ::::::::::::::::::,r' !::::::::::::::::::::::､-::::::::::::::::::::::::::ヽ
|ﾞｉ::::::::| ＼/:::::::::::l ﾞｉ:::::::::::::::／ ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ
l 冫､.|､- ,-‐' ＼::::::::!＼＿＼:::::::::l ヽ::::::::::::::::::::::|. ………………し、しかし、それは、
､| |､ ''＼ﾞｉ ' ‐ ヽ､ ─- ,l ＼ ヽ:::::::::::::::::::|
,r' | | | !! ｺ'´｀＼ ﾞｉ ヽ |::::::::::::::::::| あまりに、幕府の心証を楽観し過ぎです！
| | l | !. | !.| || _, l | |､-￣'‐,r'
!､ l ヽ| 二!.! |ﾞｉ, ! ! ! ,r' l 彼らが、気まぐれを起こせば、
､ -ト ......￣､- ､‐ｰ´／ | ／ |
／´::::::::ﾞｉ ...:::::::::... ' ...::::::二-.::.. U （,! ,r'__ それで朝廷は消し飛ぶのですよ！？
／:::::::::::::::::::＼ ,.／::::::＼,
!::::::::､-::::::::::::::::::＼ .⌒ヽ _／'‐‐ ::::::::::::::::::::｀'- ,
（／´／::::::::::::::::／｀＼, l ﾉ _ -‐"| ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
￣￣￣ _､ -t'｀''-.,,_ _ -‐" ,,. ﾞｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::
／ / ｀'ゝ´二 ,,.. ''" `／￣＼'‐ ,::::::::::::::7-.,::::
| , / _ ﾞ',,.. ''" ＼｀＼:::::::::ﾞｉ ｀
.
- 78 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:25:16 ID:Ejy0PiVM0
-
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜ ……楽観なんかしていないよ。“リスク”は感じている。
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´
ノへﾍ ! ﾒ个､彡 でも、これは、そんなに割りの悪い
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ “賭け”でも、なんじゃないかな ────────
,／ / i! : .: / ﾍヽ､
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
: : : : : : : : : : : : : : : :::: : : : . : : : :| ＼:::.. : :､::::::.. : : : :ぃ::. : : : / /⌒ ヽ: : : : : : : : : : : :＼
::::::::::::::::: : : : : : : : ::::: : : : :. : : : | _＼::. :ﾊ ､::::::.. : :ﾊ ;::. ::::::ゝ {: ヽ: : : }: : : : : : : : : : : : : ＼
｀＜:::::::::::::::::::::::::::: :::::::. : : : ::. : : :! ／ ∨:│ ＼:::::. : l Ⅵ!三 ＼: : : : !:. : : : : : : : : : :＼ ､:.
｀ー―ｧ:::::::::: ::::::::. : : : :::. : ‘, ,.ィ／ ∨| ＼::...| リ }: : :/ /:::::.. : : :.. : : : : : : ＼
／:::::::::::: ::::::: :::. : : : ::::. :‘, ／／' ￣／/ リ ∨| : :.r' |:::::::::::::... :::::::... : : : : :
,..::´:::::::::::::::::: ::::::. ::::. : : : :::::. :ﾊー'’!__,.イ ／ リ ﾉ::::::l､::::::::::::::::::::::::::.... :
∠::::::::::＞‐ｧ::::::. ::::::. ::::::. : : : ::::::.ﾊ ! }少 :.´＼::::ﾊ＼::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::. ::::::. ::::::::... : : ::::::.ﾍ、 =- :. ヾ::| 丶 .;::::::::;. ＜
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... : : |｀ヾ、 :. l::! ,. ＜ ，r
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....＼ :. リ ´ ，≦///
/::::::::::::::::::::::::::＞‐ｧ:::::::::::＞｢ ｀ 〉 ／ ，≦//////
. ∠:::::::::＞ '' ´ /::::::／ | ≠ ／三彡＿＿＿＿
/::／ ﾉ - ≠／＞ ´ ////////// ｀
´ ｀ー―┐ ,. '" ≠,:′/////////////////
ゝ.. ＿ .. '" ／＜///////////////////
ヽ ... : ィ´///////////////////////
｀ヽ ／//////////////////////////
＼ ／////////////////////////////
､,.,.,.／ﾆ二三三三二ﾆ=- ..,,_/////////////
／三三三三三三三三三三三三三二ﾆ=//
自分が殺されても、かまわないなら……あるいは、天皇家が滅んでも、かまわないなら……ね。
.
- 79 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 22:26:14 ID:zKF2993Y0
- 幕府成立から30年くらいなら、指がかかっていても、その手を射抜いてくれる誰かさんに事欠かなかったんだが…。
- 80 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:26:55 ID:Ejy0PiVM0
-
艸艸艸_ ,艸艸艸 彳ﾞ∪
峨峨艸艸艸艸､ _艸艸艸艸艸 ム个}癶
峨峨峨峨艸艸鄴 − 、 艸峨峨峨峨艸艸 ､ ｌ│
／’ ,,艸艸艸艸_ 丿艸峨 ''''艸峨峨艸 上-ｭ
l _..-峨峨艸艸艸艸艸..... _____１广 ,
│ ..━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-/ _,,.. や る 夫 が 『 梅 松 論 』 を 語 る そ う で す 。
―‐''ン‐.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
‐''" __ _,,_ r艸艸艸艸鄴艸 .’└-!ｴ‐-∠ 下廴"
._ ,／ﾆ..ﾆ冖ン-＞..,,_ ;a峨峨峨艸艸艸艸艸艸艸 ｨ" │ ヽ_ 聿心
_ ゛ー--..,,_ __ノ'／ ﾞヽ艸艸鄴―‐'" ._,.._ .. ..−/上ノ'" ﾞ!ﾉ筆
＾''''‐ｰ-..,,__＿__/ 峨艸艸艸艸艸鄴../l ﾞ'l＼ _,,, _ 釗 `ﾉﾞ宀!､ |l'|筆レ-_ｨ''''^ﾍ
￣ 艸峨峨峨峨艸艸艸 .ヽ上ｫﾑ!_│ ﾞl/´ﾞヽl火_, ｨ土lｮl'´ 〕 ア’ﾉ筆’ ,上::_/￣l!
￣゛''‐'''"￣￣ ..._ノlll癶┴:.彳Ｌ......ﾇ三筆筆ﾚ ﾞ'''--rｰｴ l筆!っ‐T×＿../ 、
./个''广 ゝ_ 丿´ﾞ'l＿,,广ﾝ彳 |聿爪＿彳 l!‐'"ｌlll心
│ﾆ川 `ゝ___ﾉ!‐ノﾍ く _￣＾下「 │lllコ ,,ノllll聿__
´ ヽｒｿ ﾞ-辷'釗l--- ^ｌ广 ＾l!]筆にコ_
／ ﾉ`ﾍ大釗_ |!`ｰ'´/筆___下｀
1,ノ 、 1〉 ﾞ''" _ｨ彡|筆aﾆﾞ｀
＾ｌｭ」ー‐' └'´ ﾞ'!l筆廴
第七回 足利と赤松
.
- 81 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 22:27:19 ID:lMUmO3Ho0
- 本来、皇位を継ぐ立場でもなく、息子ではなく、甥に継がせなくてはいけない立場だから
先がないから賭けに出られるというのはあるんだろうなぁ
- 82 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:28:30 ID:Ejy0PiVM0
-
━━━━━━━━━
── 京都 ──
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::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::／ ＼ l
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./￣――''ｯ''" ゛!:::::::::::::::::::::::::::::/ ;｀'＿＿,ﾉ￣ﾞ';''"
.|. ヽ..、 〈,,..ゞﾞl::::＿_,:::::-'",,,.. /
＿.｝ ,,..、_ , ;..... ／ ,./~~/ ｌ
ﾞl. .く、 ￣￣ | /:::::::::! ! ＿
__,ﾉ｀-,, ／ ! / .! /:::::,／ .| .,,..＿ / ＼ 、
__/ `' ; /. ｌ |::.../ ! | 7￣゛´
./ ＼ ,. -,、 ﾉ 山 ! !,ﾐ゛ .〉 .,ゝ lﾞ
.! / ｀t,,、 / 城 l. ! ./ ./::::/ ／L
! .. _,,. ! ﾞ.ｌ ■ ;_／~`￣ . /:::::｜.ｌ::::.:::::＼.
￣:::::::::ﾞ''-､＿_ ! _＿＿ ﾉ ! 京都｝ ヽ |:::::::::::::ヽﾉ::::＿ ﾉ
:::::::::::::::::::::::::::_7::::::::::::::.!- ! |｀￣￣ ヽ | ! :::::::::::::::く--- ‐'￣
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:::::::::::::く ﾞl::::..i ヽ-── .ヽ !.,,.....,,,. ＿/, /:::::::::::
:::::::::::::::ゝ...／:::::::`j ,ﾉ ／ ＿‐''゛:::::.｀''ﾞ:::::::
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::::::::::::::::::::::ヽ, .（,_, ./ ,ｒ'"::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ￣ /:::::::::::::::
|
ll
!l
_ ,,..._ ﾄ{ .,,___ ､..,__,,.
"´::ヾ::ﾞﾞ;｀>''´￣｀ゝ､__ ｀:;､;;｀::ゞ:;ﾞ
::´;;::=::;;::ヾ芥芥芥l壬{ ,;''´;'::;; =､::;;ﾞ _,,....._
''´;;ヽ:::;ﾞ=<ﾞ二二二＼_,｢「ﾞﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7´::;''::ﾞ!::､:_'^:ヾ';"::ﾞ;;ヽ::
､ゞ;;::''ﾞ::;;､::｀ﾞ;芥芥lｱ''´j | ﾞ:;｀ヾ;;｀ﾞ:=::丶::;''::,;''ﾞ:::;:ﾞ
::｀':;;::''´::｀ﾞ''=;,テテﾃﾆ´＿＿＿＿＿__ﾞゞ､::ゞ:;;_｀丶::ﾞ':;;::='::;'
_ﾞ´::i::｀;;'"::ﾞ:_::ﾞ;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'ﾞ::_::'
::｀j':!::ﾞ;;._::::;;::"ﾞヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!ﾞ!;;::ヾ､l !'´::ﾞ;
'';;:: i⌒;;::`ﾞi:;ｰ:''´ﾞ;;===ｎ==ｎ===ｒn===ｎ=ﾞ;;::ヾ!:l::`:=::'ﾞ:i::''´;;
ゞ;l;;'ﾞ::''ﾞ;;..:ﾞi::;;.:ﾞ::;;' i i ｉ l丁丁!￣丁l￣丁｢ i:´:;''ﾞ:iヾ::ヾj;ilﾞ;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´｢｢入｢j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========､
Tﾞj''i"i´´ |ｌ|´ﾆニl:l幵;;￣￣/ﾌ三三三「ｌ￣;ﾞj::ﾞ}＿＿＿＿__{
｀ﾞ::''"":⌒ﾞ''=::"ﾞﾞヾﾞ''"ｱ７"二二二二二二l:|i{:｢ﾞl`TTﾆﾆTT´
厂厂厂厂厂厂厂「ｌ/ ｒ―――――――|jｌ{jｰ{';;|_L二」_|::
.
- 83 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:29:48 ID:Ejy0PiVM0
-
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | | じゃあ、これを……頼んだわよ。
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ 宀'´ | ∨/／ |
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ , ＿＿＿＿、
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二/ ￣￣￣￣￣ ／
〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:. :.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー/ ＼＿＿＿＿ ／
／￣ _＿_..==':::＼_:-＜: : : : :＼: :.:ノ:::二 / ／
. 〈__∠二=､::::::::::::::::::::}: : : : : : : : : :{´::::::::￣/ ／｜
__ノ／ｲ:::::::::::::::／: /: ∧: : : : : {::::::::::/ ／＼{ー― ､
,ｨ≦:::｀ミヽ::::::::::::／: : /: :/: :{: :|: : : ﾊ､_/ ／ ／::::::::::::::::::::::ノ
上杉憲房（幕府方…足利家一門）
┼──────────────────────────┼
上杉憲房は、足利家の密使として京都に潜入し、
独自の調査を開始して、朝廷周辺の内情を探っていた……
┼──────────────────────────┼
.
- 84 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:30:35 ID:Ejy0PiVM0
-
.rf´￣￣if'⌒ヽ)_
｛|. |ﾖ ＼)_
E〉 }｝ ヽ｝ rァ-─‐_=- ､
t/ ,ｲ ＼ i-く,.ｲ≠￣ ￣ﾌ
rv､f｣＿＿_|｢,. -─｀∠ヽ!-ﾉ-┐ /
￣ , イｱ ￣｀ ＜こ） /
>､__∠ﾌ / ｀丶、 .|
/ / / / / ヽl
| | ｜ /l /.| / | ＼
.,ｲ |! | | | | | | / i ヽ
/ハj |, -┼ゝiﾄ､l∧ / // ',ゝ
V|f ゝ＞.｣ ＼｣ ＿ ヽ ／ ／/ l | |
-亠＜_ ／ ,.ｨ=＝ミ､ |／ﾌフV ／ / /|/
＝==ﾐ､｀ヽ、 _ 〃ハﾉ ／／ノ
＼∠_≧＞' _ , ｀ヾ∠ｨＺ／ヽ はい、なのー！
＼ ｀ヽ! ｛ ｀ ｧ /-亠‐┐ ＼
l＼ 丶__ ノ /r‐┬-ァ -‐'＼
!＞─ ､ _,. ∠_f二ニﾆ],. -‐'了ゝ
| i⌒ヽャァ=ﾆ─‐､ Ｚ≦＿＿__／
| | >LK´￣ ｀ヽ＼ゝ ヽ ゝ
ヽ ヽ／/八＼ / / ＼ 〉
-‐'´ ｀ー〃! !lヽ＼.ノ／ / ノ
.
- 85 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:31:12 ID:Ejy0PiVM0
-
､-ｰ'''"~~~~｀ヽ_r‐‐､,ｨ''"~~｀`''ｰ-ｧ
V::. : : : : : :ヾ､_:}ｰi:ﾞ;-: : : : : : : : ﾉ
ﾞl:: : : : :,: -=:､;ﾞ}ｰゞ=ｰ-;､: : : : iﾞ
,l:::,:ｨ''": : : : /''｀"ﾞヾ: : : : ｀ヾ､}.､
,／ ﾞく_: : : : ;ｨ''" ﾞヾ.: :,ノ": :｀>
｀`,I: : :｀>''l" il l i: l: ﾞYヽ､: ﾒﾞ ／￣￣￣￣＼
ノ .l,:イ :l ll l l! i: l iﾞ´ ﾞヽ､ | ＿_ |
／ l li、,.ｨゞ-lﾍﾞ ;. ﾉl‐メ}､l! :l ﾞヽ、 | （/⌒)） .|
r' l! lヽ;ｨ≠ﾐ"ﾞ'ﾞ''" '≠ﾐノl ﾉi ; } ＜ 〔l´ .|
λ....,,,,＿}ﾞｰ=ゞ（illyj , {illy）ﾞ}ノ ﾉノ,.-‐''"ﾌ | Ｏ .|
ゝ-‐=ェ-ミiｰ-ﾍ.｀" ┌ ┐ "´r‐=ミ}''´ｨr'"´´ ..＼＿＿＿＿／
ゞﾆ二ﾐY"{二ゝ､ ヽノ ノにﾆﾜ と二ﾆﾌ
ﾞ≠L ゞｰﾞ ﾞ｀ ,ｰ-‐. ゞ ≠'ヾ ｰ=ゞ
／´/｀ヽﾊ / ） .｀Z_":~:｀ヽ､_
. ／: : /_: : : ,ﾍﾊ/...{ilil}行.ｰヾヽ: : : :|
. .〈: : : ./: : : : : : ﾊﾊｲ ﾐ､: : : ﾉ:}: :ﾉ;ﾉ
. ヽ: /: : : : : : : : ﾊﾊ !l个≡彡: :ヽﾞヽ、
,r'/: : : : : : : : : : ﾊﾊ..|.l;::l : : ﾞ､l.: : : : : :ヽ.
. {,/: : : : : : : : : : : ／ | |:::l : : :ヾ､: : : : : : ﾞヽ､ ,r ､
.|: : : : : : : : : , イ´.| | l:::l: : : : ﾍヾ: : : : : : : : ﾞヽ、 / ＼
.ヽ＿＿, イ´ : l:::l| |.l:::l : : : : :ﾍヾ: : : : : : : : : :}ﾞl､, / ヽ
/: : :ﾄｲl: l ﾄｲ: : : : : : ﾍ ヾ: : : : : : : :ﾉﾉ,｝ 三'; / ／ /
/: : .: : : : : lil |:: | lil : : : : : : :ﾍ ヾ: : : : ,ｨ,ﾉノ､ ヾｰ‐' /
/: : .ﾞ: :: : : : :lil |:: |:.lil: : : : : : : ﾍ ヾ;ｨ',.';ノ ｀ｰ’ /
/: : : ﾞ:: :: :: : :.lil |::: |: lil : : : : : : : :ﾍ ヾ'" ￣
／´ﾞヾ'｀ : : : : :lil | l: l |: lil: : : : : : : : : ﾍ
,＿|"ゞ,､:: :: :: : : : : : lil :| ﾞ､ l: |:.:lil : : : : : : : : :,ﾃ
ﾞl, ､ ｀''ﾞｧ-､..,,_: :lil :|､、ゝ ﾉ |: :lil: : : :_,;.-ｧ''一ｰ; ｎ ＿_ ｎ
ヽl_,刀｀` - ´｀´ﾞ'ｰﾞ ｀ ヽ _ ‐'ｰﾃ'ﾞ｀´_ ' ｰ‐ｧ､_ ﾉ ,⊆ ⊇､ コ L ノ厶┐
ﾞｰ''T1 {`フ´) r←‐┐ /､） _ノ" . ￣U￣ ￣￣ └'⌒'┘
ヽ.ｰ'ﾞ'´ ,-ﾞｰ-､_,ト､｀ｰ{､_,,..-'ﾞ__＞''ﾞ
,.ィ'ﾞ",ｨ1ｰ'ヽ~＜´ ,〉 ヽ、,,_ ｀"ﾌ
ﾞヽ_l´,彳 rベヽ,〕l.,,_ ﾉ"{ ,ﾉiヽノ
_,,,ｉrﾐTﾆﾆ--| ﾄ‐=二=|くヾ;
ヾ ヾﾞゞ=ﾄｰ‐''ｱ| |ﾞ､"''''/,|､}ノ ｎ ＿_ ｎ
ﾞゞﾀ|ヾ.Ｖ:/.| !.､ﾍ/ /|liﾐ;､ ｒ'⌒'´ ｀ヽ、 ,⊆ ⊇､ コ L ノ厶┐
ヾ くli| | ,〉;､ﾍ | |,ノ:,､〈. |liヾ_> ヽ ﾉ . ￣U￣ ￣￣ └'⌒'┘
└ﾞ K/ ヾ;| K'" ﾞヾ:| （、 , ）
|ヾ.､ / |. |ヾ.､,ノ:'| /／⌒ ｰ'
|. ,>,､'､|. |,ｨﾞ,､く :| ‖
|i';:'==ヾl ﾉ '==ヾ::|
|::::::::::::::::l l:::::::::::::::::| ‖
ヾ､::::::::ノ ゞ､::::::::ノ
￣ ￣
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- 86 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:32:02 ID:Ejy0PiVM0
-
ノ / / l｜ ! ', ｀`
. // ,' l｜ |｜ ',
| ｌ | | | l .l | | ! |
| ! .! | ! !＿ _/_/ ! ｌ l ! l
',| ', ｌ_. '"｢ ﾄ、｀ ´/' ｲ'｀丶､/ ,/ / ,'
', ｌ 'r"ﾄ、 ,.ヽ､_＼ ／'／_／ //ヽ' / / 上杉重能（うえすぎしげよし）なのー！
＼ヽヽ ＼ ／_"｀ヽ` ` ｰ-' イ,ｨ_'｀ヾ､／ ／／
＼ ＞ `ト ｲ |-ｲJ | |-ｲJ !ﾍイ !＼ 上杉憲房様の養子なのー！
＝`= -- K∠._!__, 弋＿ン 弋＿ン ' lヘ イ| _
_-_‐‐''" ｰ- .,＿| __'__ r二_ -‐'_.. -＝"- はじめましてなのー！
_.. ∠∠、 i´ ｀i rｰ`―ト .._
＿.. -‐'"_／''",∠ヽ､ ', / ／＞ニ｢ ￣￣
' ヽ-‐＜<＿ , ￣ｰ' /丶､ `ー' _.. ＜ ､__）￣ ｀`ト- ..＿_
￣ ', ｀丶-- '" / ﾞｰ- ､..二
､ ､ ヽ ／ ヽ､__-'ノ /
ｲ-_'ノ: : : : ::/: : : : :/: : : : : : :／: : : ﾚ: : ／
上杉重能／雛苺
（？〜1350年）
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
, イ ｀7 ｰ- ､ | おとーさまは、今、重能と一緒に京都に来てるの。 |
, ィ ´ / ※ ｀>､_. | |
, イ / , イ: : : :.｀ヽ､.. | 家督は、憲顕に、譲ったところなのー！ |
＼ i / .※ ／: : : : : : /: : ﾊ.. ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ヽ l / /:/: :.:､;.ィ´/: : /.: :.
/: : :ヽ / ※ /:/:/≦､_｀/:.:／!_: :.l
/: : : : :〈 /:/:/辷:ﾉ｀/／ _´l: :/ お仕事、お仕事、 r‐=ﾆﾌ
,': : : :/: :ﾉ /人:! ｀ ´ ,rﾀ/:/ ですぅ〜 ﾘ ／
,: : : :/: :{ ※ ﾄ､` r‐ ､' /:./ / /
,′: /: : : ヽ !､へ、ゝ ´ ィ/{;′ _ _ r<ﾆ}ニﾌヽ ／／
,: :／: : : : / } ヽ｀ヽ!｀¨´ l:/ ヽr｀＝´､ ′ ヽ. ／／
,': : : : : :,ｨ'´｀ヽ､ ※ } 企､※ l′ /_,ゝ､ l ゝ- ´／
. /: : : : : :f::::::::::::::::ヽ l《ijﾐ}ヽ } i ｰ'ﾆ}_ ﾄ､_ ry :.. ／
/: : : ／: :.l:::::::::::::::::::::ヽl ij }} ヽj ヽ l f'´ヽ l rﾍl ! rx___z=／
／: : ／: : /: l::::::::::::::::::::::::ヽ__ゝ } }}::ヽrﾍ' / ゝ､ニ}＿∠ニ=-‐'
/: :.:／: : :／/: ∨:::::::::::::::::::::::::::} 〈j _, イ ゝ,ゝ_/＿_,ィriﾍ ゝク わたしは鎌倉にいるですぅ
!: :/: : :／:／:.／∨::::::::::::::::::r:::く､￣ / ゝ' { i.}-‐ '´
,: /: :／:／:.／: : /:∨::::::::::::/::::::::ヾx , ィ´x , -‐'´
/:':.／:／:.／: : ／: : ;ゝ＝=〈:::::::::::::::ヾx.ィ´ﾉ::::::::ヾ´
,: :/ ／:.／: : ／: : ／ｲ三三}}:::::::::::::::::::::ヾく:::::::::::::::ヾ､
.,': /:.´ ／: : ／: : ／/:::::｀ヾ三}:::::::::::::::::::::::::;ｲ:::::i::::::::::;;ｲ
上杉憲顕／翠星石
（1306〜1368年）
.
- 87 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:33:10 ID:Ejy0PiVM0
-
. , ィ´.:／.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::.::.:.（
. ,r‐-､＿ , ィ .:.::::ん"´ ￣￣｀`ヽ､.:.::::::::::::::::.:.:.）
./.:.:.:::::::/ `7:.:::::::._ノ ＼.:.::::::::::::ノ
.）.:.::::::/ /::::::.（ , / ヽ ､ ＼.::::::（
.ノ.:.::::::/ /::::::::.ノ | l ! ! ヽ. !::::ノ
. 〔.:::;:;:;;;! /.!::::::（ i .! !| | | .:| |:/ ...／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
/).:.;:;;;;| //|:::::::ﾉ | | .:|| |:. l:. .::.l | | .| |
. j〔.:.:;;;;;;;.ﾚ/ |::,:ｲjﾄ､| j| ::|ﾄ､ !::.:/::.:.:/ .! | ..| おとーさまは、京都で調べものをしてるのー！ |
..l |>､.:;;:|＿」ん1ーﾄ‐y-､l ﾄ､ /-/仆ｲ::./l/ | |
..| |ン}.:;;:V,旡､l |,ｨr=㍉>､` ,ｨ=ﾐ,〉 ij:/ _ ＿＿ | 六波羅を通さないようにしているから大変なのー。 .|
..| | `ﾄ､〈f薇f〉|ヾ込ソ 辷ｿｿ l/1＼ .| |
..! ! ＼｀Y」:.i | ' / :ﾄ ＼ | 重能はそのお手伝いと手紙を届けるのが仕事なのー。 .|
.| |l ＼ﾘ:.| |L.＿ く＼ , ｲ | ＼／ . | |
.| || ,ｲ:| l|::.:.:.:.｀`ヽ.＿_>､＼| 1／|━ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.| || _「 `ﾄ､|:::::::.::. i.:.::l朮ﾄ､>‐'つ／ .! Pocky |
.| || ／.:| 」二二乃.:|.:::|薔jｿ ,ィ戈 .:.:::|━━━━|
.| i| / .:.::::|〔＿ ￣｀`ｰ弍:!氷ﾘ . ノi:.:: :::::! .:.:.:::::|
.| l| ,/ .:.:::/.:.:.:.:.:.丁＞ - ｺ_ノ / :::|.:.:::::::| . .:.::::::::|
.| l| / .:.:.:/.:.:.:.:.:.:./ /イ￣了/ ＿ノ .:::::!.:.:::::::! .:.:.:.:.:.::::::::|
上杉憲房／真紅
（？〜1336年）
.
- 88 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:33:57 ID:Ejy0PiVM0
-
::::::::::::::::::lﾞ |＿─､ ／ ヽ
::::::::::::::::::::::::::ヽ 越前 l ヽ . / 」_
___::::::::::::::::::::::::::::::::＿.-..、:::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ ﾉ ヽ/ ＼ /ヽ‐′
./￣――''ｯ''"丹後 ゛!:::::::::::::::::::::::::::::/ ;｀'＿＿,ﾉ￣ﾞ';''" ヽ ／
.|. ヽ..、 〈,,..ゞﾞl::::＿_,:::::-'",,,.. / 美濃 ｌ, | 甲斐
＿.｝ 但馬 ,,..、_ , ;.....若狭. ／ ,./~~/ ｌ / /|
ﾞl. .く、 ￣￣ | /:::::::::! ! ＿ | ／ l
__,ﾉ｀-,, ／ ! 丹波 / .! /:::::,／ .| .,,..＿ / ＼ 、 ＿_ / ＿ / ＼
__/ `' ; /. ｌ |::.../ ! | 尾張 7￣゛´ .` ﾞ7 `
./ ＼ ,. -,、 ﾉ 山 ! !,ﾐ゛ 近江 .〉 .,ゝ lﾞ / ! 駿河
.! 播磨 / ｀t,,、 / 城 l.┌――――――――┘＼ .三河 / 遠江 ; ..／
! .. _,,. ! 摂津 ﾞ.ｌ ■ ;.└───――――─┐／ ./ .< ,/
￣:::::::::ﾞ''-､＿_ ! _＿＿ ﾉ ! 京都 ｝ 伊 ヽ |:::::::::::::ヽﾉ::::＿ ﾉ l....!ゝ ! !
:::::::::::::::::::::::::::_7::::::::::::::.!- ! |｀￣￣ ヽ 賀 | 伊勢' ! :::::::::::::::く--- ‐'￣:::::::￣｀''ー─'‐--―
::::::::::::::::::::_／ /::::::::::::::ﾉ和! 河| ! │ ` ;'--､,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::／ !:::::::::::,／泉 | 内| ` .,./ | 志 ,!::::::::::::
::::::::::: く淡路 ﾞl ..i ヽ-── .ヽ 大和 !.,,.....,,,. ＿/,摩 /:::::::::::
:::::::ゝ...／:::::::`j ,ﾉ ／ ＿‐''゛:::::.｀''ﾞ::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::: / ./ ,〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::
| | ｜ /l /.| / | ＼
.,ｲ |! | | | | | | / i ヽ
/ハj |, -┼ゝiﾄ､l∧ / // ',ゝ
V|f ゝ＞.｣ ＼｣ ＿ ヽ ／ ／/ l | |
-亠＜_ ／ ,.ｨ=＝ミ､ |／ﾌフV ／ / /|/
＝==ﾐ､｀ヽ、 _ 〃ハﾉ ／／ノ 朝廷や周辺の動向を探った大事なお手紙なんだよ！
＼∠_≧＞' _ , ｀ヾ∠ｨＺ／ヽ
＼ ｀ヽ! ｛ ｀ ｧ /-亠‐┐ ＼ そのお手紙は、三河の「吉良様」の所に届けるのー！
l＼ 丶__ ノ /r‐┬-ァ -‐'＼
!＞─ ､ _,. ∠_f二ニﾆ],. -‐'了ゝ
| i⌒ヽャァ=ﾆ─‐､ Ｚ≦＿＿__／
| | >LK´￣ ｀ヽ＼ゝ ヽ ゝ
ヽ ヽ／/八＼ / / ＼ 〉
.
- 89 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:34:38 ID:Ejy0PiVM0
-
_,, -──‐- ､
, '": : : : : : : : .ヽ
,´_, ,_ : : : : ,, - ､ : :ヽ
/ / ヽ : ,‐" :::::::::::::ヽ::::::ﾊ
i / ｀ ´ :::::::::::::ヽ:::::::i
{ ! , ::::::::::::::i:::::::}
| ! i i ::::::::::::::|::::::i
i.| ＿＿ ｀ ´ ＿＿__:::::::::|::::/
} ´-‐tiij｀ .. '"´ tiiij‐-｀:::::‐-< ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
!ヽ ヽ '´ ::::::..ヽ ノ::::::::::::::::! | |
ヽ! , ::::::::;.. ::::::::::::i::::ﾉ. | 吉良貞義様は、足利一門の“長老”なのー。 ..|
i i r' ヽ､;;; -::｀ヽ､:::::i:::::/ｲ.. | |
i ! _,,,'_',,,,,,__ '::::j:::/:::| | 重鎮なのー。ご宗家もすごく信頼されてるのー！ |
. ヽヽ. ´ ,＿, ｀ .:::/::/:::::|-､ | |
,r‐|｀ヽ ''''' :::/,ノ:::::;;;j-' |.､. ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
_,ノ:::|ヾヽ､｀ ー---‐'"-‐='":::::::/!::｀ヽ､
_, ‐ "/::::::::|, ,ﾊ｀ヽ:::::::／_,,,,/,´ ::;; ‐"/::::::::::::｀!ヽ ､_
_,, -‐'":::::::::::/:::::::::::|｀{: :｀'''‐,__!/: : : : :|‐'": ／i::::::::::::::::i:::::::::::::｀:::‐...,,,_
r"/:::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::|ヽ!: : : :ゝ__}: : : : : |_,‐ /::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::/:::ヽ
/::::{:::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::| j !: : ; ノ ヽ､;,,;,,;_| | V:::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::/::::::::::i
吉良貞義／源次
（？〜1343年）
.
- 90 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:35:24 ID:Ejy0PiVM0
-
,; ' '" ;" " "'"" ' , , , 武蔵 ;
"' , ; ; ;
ゝ､＿,,／ , -‐'"￣￣ ｀ ‐ ､ '､i .i .", 信濃 ", "' , ; ,､
フ, -' ／ /´｀ ､''ヽ, ｀ヽﾉ ; ,,; ; 甲斐 ; " ' ' ' , , ヽ´｀´ ヽ
,-'"／ ／ / // / ､ヽ ヽヽ ヽ "; ; ; , , '" ' , ／´ _／´
/ / / / / // i i i i ', ﾊ ﾊ ."; , ;.┌────────┘＼ 鎌倉",|´ _／
{ ./ ! .i i ! ! ! ! ! ! i ii ', ., , ; , , ' ' ,.│┌―――――──┐／ ●-､ ヽ_ |
'l l l .! '､ヽ ! ! /./ ﾉ }!. } ; , ' "' ; " ,.││", ,; , ; , |::::::::::::::::::::::| / _）
l '､ '､ ヽ ＿_､ﾊﾘ＿_,,,/} /! /ﾉ ﾉ . ┌――――――――┘│ ..､- ‐‐ ､ ; ' '/::::相模:::::::::｀´:::::|
ゝ､ ヽ ヽ.ﾊ ,,=＝)｀ ＝==く .ﾉ/,,-､ ノ .└──―――――――┘ .（:::::::::::､-｀ （ :::::::::::::::::::::::::::::::::）
} ヽヽ｀ ‐=´ ノ ｀"ｲ{ ﾉ/ .三河 ,; ; 駿河:::::::} ）::::::::::: ｀ ､＿
ﾉ ! ヽヽ .>! ｀ ＿_ /!｡ﾉ , ' ' " 遠江 ' , , ,}::::::::::::::::::::::{ /:::::::::::
.{ ﾉ } } )人ヽ ｀ー' ./ゝ(ﾟﾉ .; , -´::::::: :::::::::} ,/´伊豆
ヽ､ / ﾉ// )） ｀ヽ､ ／＿__!__::::::::::::::::::.- ‐ " ‐ ‐ ---‐―--､,（::::::: :::::::::｀i__／:::::::::::
,-'､ ( ゝ､ iヽ ﾘﾉ｀ﾆ´￣:::::::::::::::'､: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::
{ ﾉ, ヽヽ ヽヽﾘﾉ/, ´ ）､::::::::::::::::;;-'｀-───‐- ､__
ヽノ } } } ! V (人__ノﾉヽ:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
r} ﾉ ﾉ ﾘ ﾚ'｀-｀ー'" lヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::| .|
ー'",ノ !/,ノ /y" ..::::: ::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 吉良様がお手紙を確認されたら、一筆添えて、 |
!:::ヽ､ （::::l!/ .::::::: ::: l:::::::::::::::::::::::i::::::::::::/:::| .|
}:::::/:｀‐-／ .:::::::::: ::: l:::::::::::::::::::::::l:::::::::/::::::| 今度は、惣領の満義様が、鎌倉まで届けるのー！ .|
/::::l::::::::/ ...:::::::::::: _,, --､!!:::::::::::::::::::/::::::::::!::::::| |
/:::::::i:::::{/二ﾆ=---=三＝ニ} i:::::::::::::::ノ:::::::::::::ﾊ:::::| こうして、京都⇔三河⇔鎌倉で往復を繰り返すのー。 .|
/::::::::::ヽ:'ー‐て＝二二二二' i_,, -'"::::::::::::::/ V:| .|
./:::::::::::::::/｀/__,,,ニ三三三三'＿_j:::::::｀ヽ､::::::ノ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/::::::::::::::/ ｀! !'"二ﾆ-−'""""":::::::::::::::::::>'" ∨::::::::/:::::
吉良満義／右代宮夏妃
（？〜1356年）
.
- 91 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:35:57 ID:Ejy0PiVM0
-
___,.. --───-､ ,.-───-- ..__
ヽ ＼(こ)／ /
ヽ ＼_ _／ /
| _,. -─ ｧ' ￣ヽー-- ..._ ! でも、そうしたら「斯波様」が、重能に言ってきたのー。
／|_,. -‐ '´ ／-──- ＼ ｀ ､|
／ ヽ. ／ ＼ ／＼ 「通信は自分の所も中継しろ」……って。
..＼ ＼ ,.イ ／ ヾ､.／ ___ヽ
━/ __,rｯ'´ / / i i ﾞヾ |━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
..厶r'ﾞ7 / i l l ﾄ､ | ,}／/: : : : : : : l :｀ヽ､
!/ / ! l ! l `＼ ／/: /: : : :li: : : l } : : : :ヽ
|! ｌ | i| l j | l ! ＼ / l{ : :l |l : : :|l : : :l ﾄ､ヽ: : ::i
l | i _,|rt─┼{i. ‐/‐/- ､ /! j ＼ { : {l: : :l l|: : : ll: : : :ヾヽ:ヽ : :}
＼!､ ＼_ij,.==ﾆ ＼_／/ム.._／ﾒ / ヽ {: : {{ : _ゞ-''""ﾞﾞ￣_,,｀ヾ !:l : :}
=- ､.__,.ﾄ ｿﾐ〈 { .ｨr } ´{ .ｨr Ｙz_,イ i . ヽ_,r'´ ､ ,ィ｡ァ }r'"l:}
- ､.._く ｀ くi.__ ゞ-'′ , ヾ..ン ' ﾊシｒ=_,ニ二二ﾆ j .ヾ≧r｡,ヾ‐'´ー‐ﾞ {| ｡//
ニｰ-干ｰzく u. fﾆ_ -┘ ＿ ／ .ﾊ｀´/ """ }ｨ:/ …わかった？
三ニ-＼___/＼ ⊂⊃ ,.ヘニ-‐=ニZ_ ￣｀ ヽ ｀ ー−''^ ﾉl:/
..` ー-ｭ-─＜ﾆ＞_､._ _,.. ＜ァ'了--= _ ｀ヽ ｀ヽ '' _, ‐"//:::|
／ ＞トr| ｀¨ ´ト‐＜ｒ'´￣ ＼こ>‐ー '" ｀ヽ‐'"r「`/）_))|
ヽ. ＼__ __,／ ＼ , -{::ll::::r､ノ'´,-｡＞､_
..,. ィ⌒ヽr=､_ _,. -─-ﾕ.fﾆ─-､. /_,ノ
{ ／／￣｀７トlく⌒ヽ､.＼ ／/ ｀ヽ、 斯波高経（幕府方…足利家一門）
..l // ／ / / !ﾊ ＼＼ _ノ.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
Nヽ / /| i| ! 〉 }_,L_,. く
※ この頃、斯波氏は足利姓ですが、物語は斯波姓で統一しています。
.
- 92 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:36:58 ID:Ejy0PiVM0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| |
| それでね、直義様に相談したら…… |-── ､＝=､_-ヽ､__
| |.'''''‐- ､ ｀ ヽ､｀ヽ__} ヽ
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ ..ヽ ､ ＼､ ヽ｀ヽ､
｀/ / ヽヽ ヽ. ﾉ､ﾉ ）
| l l l l l l ヽノノ} ｀V
Ll | l l l l } 彡 ｲﾉノ）
|l辷ﾐ､宀, ｨｪ土亡ﾆ-レ'ノ}ﾘ ﾚ' 吉良だけで良い。余計である。
i'ﾍi_ﾟj｀ 'ﾇ弋勺ｧ } / /ゝ/
| "丿 ~~´ //⌒y'´ 高経は情報が欲しくば、
{ ヽ { { ノ
__lｬ‐ ゝ ''''=-‐ ﾉ,}´. 吉良か直義のところまで来い。
,_ノ'~~' ＼｀ _,,, - ´ ﾉﾉﾉ
_ノ'~~. _,,,,,,,,_r￣rr-‐':::::::}､ , -─‐-､
_-'" , -‐/ , ‐'"ﾞゝ＿,, -‐'" /,ィ'" ,-v--'ヾ､
.__ノ'" ノ:::::ﾆ! / .r､ , -‐i _,,,ノｲi,,-'｀´::;;:::::::ヽ:::',
i''''Y"‐- ､__,_jｨ'" ,-‐":::::::ヽ‐ヽﾝ -(ﾆ)-‐ .!二 -‐"-':::::::::::::::ヽ:::::::`:ﾉ
i v‐､,ノ'´ " ､ ,':::::/:::::;‐"､｀}-‐‐/! !｀ー'､_!､_'-"::::!!::::::::::::::::!!:::ノ:ヽ,
足利直義（幕府方…足利尊氏の弟） ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| |
| ………って、ピシャリなのー！ ..|
| |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
. __ ,._,r..rｧ､
,r>'-ｰ`､ｰ- ､,r,ｨ'´:.:.:.:{l ｀`tj
<:.:.:.:.:.:.:.:rヽ_r/:.:.:.:.:.:.ﾄ|.:.:.. ｲ
.ゝr f_Tﾆﾍ__ヘ＞r､ ﾄ| k
. 7'´ / ､くー -､<
// / l ﾞゝ,r ト-ﾞ
/ ,' l:. ヽ:.|
'´ .:l..:,: . :.|.:. ヾ、
...:.:.ノ' :.:.:.|:.:.:.. ヽ
:／ :.:.:.|:.:.:.:.:.:.: _,>､ ………でも、でも、その事で、きっと斯波様は、
＿ ........ ＿ :.:.:.|:.:.:.:._:.ィ" ノ
__ ....... ＿￣:.`:.:.:|:.:.´:._.. _='"' ﾌ 重能に意地悪してくるのー。
>=r¬'"´￣｀`:._:.ｲ､:":´_:_;. - '´
,ィ ｀ヽ=三≧_Ｔﾆ,´ ¬＜ つらいのー………中間管理職なのー。
:.:.`¬'" ＼
.､, l/ .. ヽ
:/ /. .:.:.:.:..;.: /
' ..:.;.＼:.:.:.:.:ト:.': へ、
-:ヽ＿:.:._:.:<:.:.:./:.:. ｨ.. /
.
- 93 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:37:37 ID:Ejy0PiVM0
-
, ィi^ヽ､. {ﾘ:::::::::::::::.:.＼ _／.:.:.:::::::::::::::::::jﾘ
/l しJ!ヽ| {ﾘ:::::::::::::::::.:.:iヽ:只ソィ´ ￣｀`.:.:.::::::jﾘ
.〈!jヽV/ Lｪｭ､ 「{ﾘ::.:,:ｪェーェｭJ⌒7>‐ｭ､_ .:.:/
ト､ 〈.:::jﾘ ヽ￣｀フ"´￣ ｀ヽ _.::/^ヽ
_j／ヽ ノT/.:ﾄ､ ﾚ'´ / ヽ ＼ ＼
_j/.:.:.::ノ」／／ ／ / i | i 、 ﾄ､ 「￣
i/.:.::::/7 /／ / / l / | | l | | l| |ﾊ_」､
/.:.::::/7 // ./1 /! i | /_」| -┼-､ﾄﾄ､ ┼- ､ﾘ jj 7::! ＼ でも、重能はくじけないのー！
.:::::ノ7 // |/ ﾄ､ lN/l/ﾘヽ| ｀＼/l / ハ ; ｲ//.:::' ＼
｀`ヽ､ _ノ `ﾄ;〉 ,r=＝´ . `≡=ｭ _/ l:/.:.::'ー─- ､ヽ おとうさまが、言っていたのー！
＼ r‐'‐ｭ ' ' ' ' r─┐' ' ' {ﾆ二ﾐ}::,:'´￣￣｀`y'′
＼_ ｀二孑､ l.::::.:ﾉ {二三ﾐ}´￣｀`ヽ,／ 「足利一門の興廃、この通信にアリ」なのー！
＼ ｀孑j >､_ ￣ (ヽ 孑そ´ ￣｀`＜
〈 ヽl〕 ー‐r＜::／⌒ヽ二ﾆヽ_／ がんばるのー！
ヽ / ｀ー一'ヘ-─- ､ 孑´`
｀辷_j / , -‐r‐r‐- ､ ＼ 応援よろしくなのー！
ﾚ′ /:,r' 7:介ﾄ､`ヾヽ /
/ /:/ /:/ |:::| i:::| 〈
/ /:/ |:::| |:::| |:::| |
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─.
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─ ……って、お空に、話しかけてみたのー のー……
└── ── ─
.
- 94 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:38:20 ID:Ejy0PiVM0
-
╋━━━━━━━━━━━╋
── 足 利 邸 ──
╋━━━━━━━━━━━╋
∧ iﾆﾆiﾆiiﾆﾆiﾆi
†_____|￣|_____/;:;:'i,....| |;;| | |;;|iﾆﾆiﾆi iﾆ::iﾆi
† 'i.|.i' /;i 'i.|.i' 'i.|.i';:;: ;,;'†iﾆ 'i.|.i' 'i.|.i' .'i.|.i'.ー†､,______＿＿＿＿＿＿__| |::|
∧ ,i鬻i､; i ,'i鬻i`、 /鬻i､;;;;;;∧ /i鬻i,/i鬻i/i鬻i､::∧ :.::.:__::.::.:.__:::.:.:..__:.::.:.__: ＼!_|
|/ 'i,_iﾆﾆﾆ.､iﾆﾆﾆﾆヽiﾆﾆﾆ.､:/ 'i, ﾆﾆ'i,,,ﾆﾆ'i,,ﾆﾆ,/ 'i,::/∧:::/∧:::./∧.::/∧:::/∧
,,,/i''"``i:|i--i|;:;||i_i i_i |;:;|:|i--i|;:;|i''"``ｌ|i--i|;;|i--i||i--i;i''"``i:| i:ﾛ|::| i:ﾛ|::| i:ﾛ|::| i:ﾛ|::| i:ﾛ|＼
| / i''"``i;|i_ii_i|;:;||i_i i_i |;:;|:|i_ii_i|;:;|i;ロ;: ||i_ii_i|:,|i_ii_i||i_ii_i;|;; |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi
, ;|/__i'ﾆﾆi'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ;:iﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ;iﾆﾆﾆ|: |
;;`|∩| ::::l |i--i|; __|ﾛﾛ|＿,,|i--i|;;:;| | |i_i| |.|i--i| |i_i| |;; | |￣| |￣| |￣| |￣| |￣| |
； |:! !|ｺ :::i |i_ii_i|; iLiLiLiLiL||i_ii_i|;;:;i;ロ;: | |i_i| |.|i_ii_i| |i_i| |;; | |_i_i| |_i_i| |_i_i| |_i_i| |_i_i| |
;!;:|:!_!i'ﾆﾆiﾆﾆﾆﾆ `ー--- "ﾆﾆﾆﾆ;:iﾆﾆﾆ|lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi
； | | ;;::i|i--i|;| ;;i:, '⌒`､| ;;i|i--i|:;| | |i_i|;, '⌒`､:|i_i|;;|;; | ..!;;:∩|''⌒ ､ !;;:∩| |i_i| :|i_i| |
； | | ;;:;i|i_ii_i|;| ;;i:| || ;;i|i_ii_i|:;i;ロ;: | |i_i|;| |:|i_i|;;|;; | ::!::::! !|::... i !::::! !| |i_i| :|i_i| |
:';:;'':'：`::';:;============ﾆﾆﾆﾆﾆ;:iﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆ]ﾆﾆﾆ]ﾆﾆ:iﾆﾆﾆ|;;|￣￣|:ﾆﾆﾆ|￣￣|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆi
-ー''"’~| ,,.:;:､｡,., ,.;:::.,､｡､|;;;;. ,.,,,':';::':';:;'':'`::';:：:ﾆﾆﾆi,,':';::':';:;'':'`::';:：':';::':ﾆﾆﾆi:;'':'`::';:：':';:;'':'`::';:：
:';:;'':'`:';:;'':'`::';:：;::':';::：;;:':';::：;:：':';::':';::;;:：;;'':'`::';:：;;:`：;ﾆﾆﾆi,,':';::':';:;'':'`:':';::':':';::'::';:：:';:;'':'`::';:：
r<７､￣l､ _ -､_∠￣ヽ
r─lヽ＼_ - ´＞＜二｀ー<‐､-､
Y / ´ 丶＼///l∧
L_,′ ｌ ｌ ｌ ヽ彡//l lV
l l | L__l＿_l__ -l ∨/ V l
L.ト‐- _ _ ‐ﾃﾗｧ l l-<-'
ヽﾔﾋ> ﾞ→'´ 〈〈 _/
丶" く """ X､ ………というわけで情報が入ってきておるのだが、
_ - 丶 ー‐'´ ／/l)）
_ -´ ｀＞ ､__／／::::l ＿_ 既に、何人か、かかっておるの。
_ -´ ／二>l￣:::::::::／ ヽ／＿ -＞､
_ -´ ／｛l/ ￣￣ /,イ, -<´:::ヽヽ
┌ ､-､_ _ -´ ／／Lミ/￣Y´￣l二彡_／:::::::::ヽ::::::l/
l l,-､_＞'-､ /´／:／く二＞「｀＞'_L_ソｲ:::l:::::::::::::l_ ノ ､
, -､ l_/ /-､ ＼ ／:_/:::/:/: : : Y: : レ':l: : : : : :l::::Yヽ-‐ ﾍ:::::＼l
ヽく>'´ヽl /-､ l /:／:::::::::l: l: : : : |: : : : : l: : : : :/::::/::/:::::::::::ヽ:::::l
｀L__'__ - lヽ l:/::::::::::／ヽ＼＿ヽ＿＿ヽ - ´/:ハ:::l::::::::::::/_ ノ
/ヽl / .|::＼─ <::::::::::∧::ヽ:::::::l:::::::::/:::::/:/ _＞｀ ‐ ﾍ
/｀ー∨二l:::::::ヽ:::::|二-' l::::|:::::::|::::::::l:::::::|::l∠::::::::::::::::::::ヽ
足利直義（幕府方…足利尊氏の弟）
.
- 95 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:39:16 ID:Ejy0PiVM0
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|ﾚ.:.:.:.:.:.:|.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ＝-
iル.:.:.:.:.:.:.:',.州.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
,ｊ.:.:.:.:.:.:.:.:.イゝヾ.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:ヽ弋、
孑.:.:.:.:.:.:.:.ｲ ヽ.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ¨｀
,ﾙ.:.:.:.:.:/ ＿_ ',ｲヽ.:ﾍ.:.:.:.:.:ﾍﾍゝ、
;ﾍﾚﾍY r-r=ﾆヽ ヾ 」.:.ﾍ.:.:.ヽ.:|ヽ、｀
｀ヽKY ｀辻レ' ',r人.:ﾄ.:.:.:.|.:', ヽ
ヽﾍ /´辻レ）./.:!寸
ヾ、 U ,j /ﾚ' V ｀ ほう………早いな？
|ﾍ ､__＿＿ , /
fﾘ ヽ、 ｀ ‐ ／
イ: L ＼＿___／|
-イ" !: : ＼ ﾉ: |｀ヽ、
＿＿_＜" / !: : : : ＞x__／: : :i! ヽ＞ ＿＿_
/ ',: : : : ∧///ﾄ: : : | ヽ ｀ヽ、
/ i ',: : : / V//|ヽ0/! ﾍ ヽ i}
ム＿＿ﾉ ',:∨: : :トニ!: ∨:| ヽ- "｀ !h
イ""／ﾍ ',: : : : :|//{!: : : :| ｀ヽ、 ! |
足利尊氏（幕府方…足利家当主）
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| |
━━━━━━━━━━━━━━━━━ | “無礼講”の連中は他に、宋学の講座も開いていての。 |
＿_ｯ-ﾝｭ_ | |
, ´ ｀ヽ、 | その時、招いた“玄恵”という僧の線から“円観”という |
///, , i/ ,. l | ﾍ ､､､.ヽ. | |
i' ! !l.//,.く l | l l | ｌ| l l ll | 天台僧が浮かんできた。 |
| l l l,.ｨ ．l V l l ! l l l | | |
V.lV ヽ.ノ,_,∨.ｌ !.l //l,! ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
ヾ」 ∨l////
| lヽ Ｌ, ﾚﾚ'//
:! lｰ-卞ーｫ‐＝T l
,ハL＿ｌ_ム_|_＿_l ,l
/ !::::::::ﾄ､n」:::::::::ｌハ
! ! ￣ !7ﾊＴ¨￣| ヽ
ｌ＞〈:｀:ー!. ├‐イヽ ,〉
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
ヽ__, -____ }, -── ､＝=､_-ヽ､__
Ｖ ー' ／-‐'''''‐- ､ ｀ ヽ､｀ヽ__} ヽ
} ／ ヽ ､ ＼､ ヽ｀ヽ､
｀/ / ヽヽ ヽ. ﾉ､ﾉ ）
| l l l l l l ヽノノ} ｀V
Ll | l l l l } 彡 ｲﾉノ） けっこう武闘派の僧房にいたらしくてな。
|l辷ﾐ､宀 ,ｨｪ土亡下レ'ノ}ﾘ ﾚ'
i'ﾍi_ﾟj｀ 'ｨ弋勺ｧ } / /ゝ/ 延暦寺の学徒、衆徒の地下に“渡り”をつけているのは、
| "丿 ｀─ ' //⌒y'´
{ ヽ { { ノ この方で間違いなさそうだ。
__lｬ‐ ゝ ''''=-‐' ﾉ,}´
,_ノ'~~' ＼｀ _,,, - ´ ﾉﾉﾉ
_ノ'~~. _,,,,,,,,_r￣rr-‐':::::::}､ , -─‐-､
.
- 96 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:40:52 ID:Ejy0PiVM0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| |
| …その“玄恵”という .|
ヽ__, -____,,..-―＝-......ﾆ゛ｰ−-_.. | 僧の方はどうなんだ？ .|
'Ｖ ,ｨ"_..- '''‐-...._ ゛ｰ､ﾞT!ﾞ｀ヽ､ | |
ｨ＾ー' ／／ ､ ＾`ｰ.._ _,, ‐l､ﾉ ） ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
'''ｕ / / '、 ヽ ＼/ｿﾉゝﾉ} ｀V
ヽ/ . l ヽ ヽ:'ン'丿}｀ﾉノ）
| l | | 釗､ ヽ __,,|!`ﾚ彡 !釗 )
ｌ│ ヽ__ﾍ.,,⊥-'彡一^ ││..!/ゝ/ 玄恵の講義は連中には不評だったようだ。
ﾞｰ￣､二ヽ "ノ宀‐' i〕/⌒y
ﾍ ￣＾) l|〈,,丿 すぐに取りやめになって、その後、交流はない。
ヽ 丶 ﾉ {
__lｬ‐ ゝ ｰ‐'´ .-/ﾉ ｝
,_ノ'~~'. 丶.,,_ _ ノ 《 (
_ノ'~~. _,,,,,,,,_r￣rr-‐':::::::}､ , -─‐-､
※ 玄恵は、その後、建武式目の制定に参加する。
___／⌒辷＝ミ､
厶r爻孑＝ー-ミ￣ ｀ ､￣}{i_
斗} ／ ′ ｀ヽ｀ヾ ヽ{八｀ヽ
}⌒人_/ / ' ∨ 〉､{ 丿
〉/./ 7 ′ ! ∨ У }!ﾊ
辷{ i ! :ii :! ｜ i ﾊ}_彡 八 }
弋_}!:i |L __j＿从__」_＿i:|!_／ ｲ {!7
八i{￣｀ヽ 斗:≦￣_;ﾘ }イ :!i :八 …直接、無礼講に関わらないあたり、
杙 だぅﾊ 弋:赱ｊｱ 爪 '}/_ノ
ハ ￣ ｜ ￣ //i.乂/ この円観、なかなか慎重なご仁のようだが…
//.∧ :i //≠ ,
八乂. ヽ ｰ- ' ,{.{ｲ／ ともかく憲房の“調べ”には掛かってしまったな。
⌒ヾ ､ イ 圷ﾊ
乂 介=≦rｰf≠豸:}}
(( }ﾆ二三 _イ
乂ー＝≠ '.
＞' ＼
_,.‐' ￣￣｀ ﾞ` '‐.､
／ ＼
/ _ _ ﾞ! .／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
i' ,r'´ ,,,,.. ｀＼ ﾞ! .| |
i' i' ミ" ﾞ! ﾞ! | 他には、浄土宗の忠円という僧の線があがっているな。 .|
| |≡ ● . | | | |
i,. i,℡ ,i' / | 調査中ではあるが、こちらの線もまあ間違いなかろう。 |
〉、 ＼ _ 山 __,／ ,r'、 | |
__/／＼ ￣ ／＼ ヽ, ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
彡へu ﾞT' ‐.､_＿__ ,.‐ イ" ⊂､ 〈
ヽ、 /. ﾘﾘ
r"´＞､.＿___ ,.‐'＼
｀~´ ｀） ）
/／
-=iil|||||||||||||||||||||||||〈_ﾉ
忠円／目玉おやじ
（生没年不詳）
.
- 97 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:41:53 ID:Ejy0PiVM0
-
ノ.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:ﾍ.:.:.＞、
/￣.:.:V.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:＞ 、
./.:.:.:.:.:.:.入.:.:.:.∧.:.＼.:.ﾍ.:.:.:.:.:弋＝-
ノ.:.:＞＜"~｀ヽ.:.:.∧.:.、＼ﾍ.:.:乂.:ヘ
／㌢ﾁ.:.:./ 寸.:.:.ﾄ.:ﾍ.:.:.:ヽ.∧.:.＞へ、
" " /.:.:.:i ﾆ=-_ ﾏlヽ| ヽヽ.:ﾑ.:.∧.:弋｀ヽ＞
/.:不〈 _＿≧-ﾏヽ|レ寸ヽヽ.:.∧｀ヽ、
ﾚ' l/Y', 弋少 | ヽ|弋少ヽ.:.:|ヽ',
ヽ_ﾑ | ' /寸 ｀ ……ふむ。まずは、順調だな。
ヾ、 ´ / ｀
〉＼ ー―- ／ 憲房…さすがだぜ。
／へ、ヽ、￣,-／|
/ |: : :＞、｀~| ヾ:|ヽ、
rフ |: : : : : :＞」 Lレ'~｀ヽ、
＜" / .｜: : : ∧三| ｝イ´｀ヽ弋> ＿＿＿＿
,＿＿_ ＜￣ / |ﾍ: V: ∧Ⅵ ﾚ' xへ、｀ ヽ ハ
/ / |: ∨: : :ﾉⅥ ∨ ｀ | / ﾍ
、 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞へ.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ
|V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ
|j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞".:＞＜.:.:.:/´~~｀V.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:＜.:.:.／.:.:.:.:.:.:.ｲ V.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:i.:.ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:／ - - 、 V.:.:i.:.:..:|.:.:.:.|ﾏ.:ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:／ヽ.:.／ _ ヽ_V.:|.:.:.:.|.:.:.:.', ヽ.:ﾍ
V.:.:.:.:.／イ/／ヽ, | ! ｀ﾃ｀寸.:.:.:|、.:.:.', ヽゝ
Y.:.:.´.:.:.:.:.{ ﾆ{ ｀ ヽ以 | ヽ.|ヽ.:.:.:i
|.:.:.:.:.:.:.:.:.入ヽ } ﾍ 寸∧.:.|
|.:.:.:.:.:.:／ ゝニ _ } ﾏ 寸
|.:.:.／ ', _＿ イ´ ……なあ、直義。
r＜" 乂 ~＝＝r"
／＼: : : ＞ 、 ＼ r " 直義は、“後醍醐天皇”という人物をどう見る？
／ ＼: : : : :＞ 、 ＞- ＿_ノ
.く ＼: : : : : : ＞ 、 ／
イ ｀ヽ ＼: : : : : : : ＞!、
イ ヽ ＞: : : : : : :/＼
ｲ ＼ ／ ＼: : :./三∧
.
- 98 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:43:08 ID:Ejy0PiVM0
-
_____ _, ----- ､
r‐-r/ /- '",, ｀ﾞ''" ''''' ｀ ヽ､
ﾉヽ / ). ∧／ ヽ ｀ヽ,
（_ ＞ﾉノ ./ l l ｝ ヽ
<__/ ./｛ ｀/ / ! ! ｝ } } ﾊ
/__ ｛／./ l l. l l ___}_,}____ } ｝
ゝ ｝-- ｛. l l l, '"´￣ .__ヽ､ ﾉ
/ ヽ { l／----- ､ r'"二,,_ .l {´ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
ゝ__ { > ./ .,xr‐‐､､ /{___jノ .l { | |
}､_{ _｛ ゝゝ-‐'" }.ﾊ | なかなか、ヤケクソな方のようじゃな。 .|
ヽ ゝ. /rz{ ｝ } {{ ／ |
ヽ｛.ヽヽﾊ ____,, ./ }｝ ￣＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
｀¨¨｀ゝ.ヽ. ￣ ノ ﾉ
ヽ ｀ヽ ､ _ , イ
ﾉ-､ . ｀ﾞ '''''" .l
, - ､__,ノ‐､_｀''‐-- ,,__,ノ｛ __
, --､'"´- ,r-､＼ ｀ ‐ ､______ノ､_ ｀ヽ､ _
ヽ_,,ノ'''"`‐' ¨-､｀ ＼ ｀ ‐ヽヽ'"ヽ
／::::::／::::::/::::::ヽ ｀ヽ＼ l ｝‐ ｝_ __,ｎ__ ＿ ｎ ｎ
/:::::::／::::::::::/::::::::::::｀'ﾍ_r‐､`- ,,,,_,,,,,,,,,_ j-‐‐｛ヽヽ `弋乂 「l｀ﾆ.′l｣ l l ＿__
/::::://:::::::::::://::::::::i i::::::::::" -^- '''''ヽ ＼ _,/ __,,,,_｝::ヽ:ヽ ( ⊂´ └'つ ） ..rリ `つ_)
｛::::::! !:::::::::::://::::::::://::::::::::::／::::i i::::::ヽ ‐'''''‐ゝﾉ/__ l､:::::l:::ﾊ ￣ .. ￣
ゞ､:ヽヽ::::::://::::::::://:::::::::::/::::::::::l l:::::::::ヽ ‐'''"l:::ﾊ ｀ ‐'ヽ､::::;;l
_＿＿__
＿f´￣ｒ＞: ´/／ｨ 才 ￣｀ .
i i _ ﾉ ｀7 ￣/ ｀ ￣｀ :'.
／ i￣rｆ＝ミ⌒Y ｀ヽ ヽ ヽ ハ
} / _jr=fハ ｀ヾｰ-く | ' ∨ハ !: まだ、調べはじめで、ハッキリとは言えぬが…。
〉.」 }彳rfぅ}刈 〉 ハ} i ∨.∨/从
: }. { / 廴ゞ=彡イ{. ﾉ! ! !:i ∨ｲ ｆ豸､ 今上帝は、何かに追い立てられるように、
. Y.∨＼_f´_＿彡ｲ才⌒i｜ i |: 孑爻 V仆ﾊ 「倒幕ありき」で事をすすめておる。
L_.}≠ミ乂__彡._／ 八i.斗彳..ｨ ヾ i 丿
人 }.∨∨ﾊゞ=彡ﾊ:{ ≠t以 〉{ 妾には、その理由が、何となく分かる気もするのだが…。
｀ヽ乂∨∨ V⌒ヾ从 ｀≠ .ｲハ 天皇家の存続を賭けた“博打”には違いないよ。
｀ ＜ 八 う｀ヾ え:ソi }
}f´ ＞-ｲﾘ .. _＿__ 人 くっくっく…
}弐v, // .イ_＿ _ _ 勝手に抵当に入れられた、親族は気が気ではなかろう…。
人::::爻//Lzf才
＞ ´ ＼:.:⌒ヾ:.:.:{
／ ｀ ー＝彡
.
- 99 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:44:19 ID:Ejy0PiVM0
-
／.:／＼.:.:.|.:.へ__
/.:.:イ.:..:.:.:ト寸ﾘ.:.:l.:ﾍ
|.:.:./彡:／ｰ、ﾉ.:.:.j.:.:.｀
レ'（ イ ｀じﾘ|.:.:.:.:ヽ
ヽ.:.:ゝ. L个! ……あの幕府に宛てた「関東は戎夷なり」って弁明文だっけ？
∨ ゝ rｧ /宀
i ＼＿ノ ああいうのを書くあたり、かなり危なっかしい人物のようだな？
イ:＞__r＝V＿
ィ＝／/.:.:/三V.:.:.| ヾ――― 、
γT " ,／ /.:.Ｙ./V.:.∨.| ヽ / ﾊ
i | ヽ、ｲ.:.:.:/三.:.:.:.:.:j ﾉ | / i
_ -‐ ＜＞､‐､
／ ＞＜⌒＼ﾄ､〉
/ / | ＼／〉∧
|│| _｣Ｌ⊥∧_/| 〉′
└≦_ ,ｨ云 〉ﾊ/ ……計画を続行する以上、対外的に、
｀宀ﾉ ' ' 〈〈丿 どこかで意地を通す必要はあったのだろうがな。
_ｨ> ＼ -‐' ／|
／ ´ __≧=彡´∧_∠ニ ヽ ……それはそれとして、大事な“お客様候補”には違いない。
／ ´ ＿r‐〈_／￣ ＿〉 ≦三〈
┌､｢＼／ ´ /〃｀>_/＞o＜」 =＝彳￣》ﾉ
へ│/ 〉､ ＼ ／,≫／〃＼∧／〃 ∨|ﾄ- ｲヽ
Ｖ ー' ／-‐'''''‐- ､ ｀ ヽ､｀ヽ__} ヽ
} ／ ヽ ､ ＼､ ヽ｀ヽ､
｀/ / ヽヽ ヽ. ﾉ､ﾉ ）
| l l l l l l ヽノノ} ｀V
Ll | l l l l } 彡 ｲﾉノ）
|l辷ﾐ､宀 ,ｨｪ土亡下レ'ノ}ﾘ ﾚ'
i'ﾍi_ﾟj｀ 'ｨ弋勺ｧ } / /ゝ/ 向こうの手の内の札……
| ⌒丿 ｀⌒ ' //⌒y'´
{ ヽ { { ノ 総て測った所で、交渉に入るとしよう。
__lｬ‐ ゝ ''''=-‐' ﾉ,}´
,_ノ'~~' ＼｀ _,,, - ´ ﾉﾉﾉ
_ノ'~~. _,,,,,,,,_r￣rr-‐':::::::}､ , -─‐-､
_-'" , -‐/ , ‐'"ﾞゝ＿,, -‐'" /,ィ'" ,-v--'ヾ､
.__ノ'" ノ:::::ﾆ! / .r､ , -‐i _,,,ノｲi,,-'｀´::;;:::::::ヽ:::',
i''''Y"‐- ､__,_jｨ'" ,-‐":::::::ヽ‐ヽﾝ -(ﾆ)-‐ .!二 -‐"-':::::::::::::::ヽ:::::::`:ﾉ
.
- 100 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:46:06 ID:Ejy0PiVM0
-
..人辻ﾂY_ﾉ} | | | | | | | | | | |」| | く
｛fY二≧ｘ_|ﾄ| | | | | |＿|＿|＿|＿| |‐{ | 》
..}｛仄｝ }^Y}｣|＿| |＜￣￣::::::::::::::::／ ￣｀Y ∧ 〃
..式辷ンjノ}x|／￣￣＼:::::::::::::::／_x=ｧ─仇厶」《_
..Ⅵ代八ﾉ´ハ _x==ｧｘ‐::＼:::::::::::∠仏炒‐^}{＼/ 彳 く っ く っ く …… 足 利 の “ 武 力 ”
^冖t/´ rくい｢ﾐ弋fソ 丶 |＼ﾍ「’ ． ． ． ． ．
厶_｣| ∧ l | ∧| そ れ な り に 高 く 買 っ て も ら お う ぞ ？
..|∧〃ﾍ、 |ノ|￣》
..∧|＼ﾊ ＿_ ───ｩ 」 j’
/ !_乃ヘ、 ゝ──__´￣ 厶／ /
＼ ￣つｘト イ冗 , ′
. ＼ ￣〉人＞､ ／ ﾉ| /
. ＞ ｀Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y7 ＼_
. ／ {二二二二二二心 》 ／￣|＼__
.＿__ く＿ ＿_|二二二二二二ノ゜ー- 彳＿＿/|＼／ r─「「￣
.＞─冖'´￣ ￣弐二二二ソ ￣ / 》‐┘ 込ｨ冖
.
- 101 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:47:12 ID:Ejy0PiVM0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| |
| 高 氏 く 〜 ん ？ |
＜ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／＿＿＿ んィ, -‐―‐-､-,、
／〃三 ｀ヽ そ〆-──-、 ､`く)、
／彡彡三 ヽく. ／ / / 丶ヽ ヽ ﾄ） ／
/ 彡／´￣ヽヽii} l i_{ _j___{＿|__｝_彡ﾇ)
//丿 ﾘ ● ● l/ ── `.l ● ● ﾘイﾉ ──
´ (6 " ､＿, " } { ＿, " ∫ﾉ
ﾄ ､ ＿ _ ∠ ＼ ゝ､ ＿ , イ、 ＼
／￣ / l >┬<＿￣ヽ ,τ´'━'´ (⌒)
／ ＼ﾟ｡＼ 》/ / .| | .┗‐(⌒)‐ (（;;;;卅;;;;;;ｿ（;;;;;）
＼ | ＼ _Ｖ／ .| | 八.ﾉ｀;;ノ.|;l;;;|;;;;l;;/ ノ八
.
- 102 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:48:02 ID:Ejy0PiVM0
-
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.::.:.:.:.:.:.:.:.:＼ / /
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ﾊ:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ / / お〜い！高氏く〜ん？
/:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|..:.:.:| /ーへ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} / /
_／:/.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:|:.:.:.:|.:.:.:.:| |:.:.:.:./:.:.:.::.:.:.:.:| / / 演習の準備できたよ〜？そろそろ、出かけるよ〜？
ー‐‐ｧ'.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.|.:.:..:ﾊ.: :.:| __|__..,ｲ::.:.:.:.:.:.:.:.:| / /
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.|,斗|-Ｖ:.:| |.:/`ﾄ:.:/:.:.:.:/:.| /＾ /
|.:.:|.:.:.:.:.:.:.:ヽ／|＼:|. ＼| _｣_ |:./:.:.:./.:/ _/ /
|.:.:|.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|Ｖ ,.=＝､ '"⌒ヽﾚ:.:.:./.:/,-'ﾞ/ / /| /| /| /|
ヽ.:|＼.:＼.:.:.:.:Ｖ ､ /:.:／:.:/ | ./ ∧ ‖| ‖| ‖| ‖|
ヽ >､:.:＼:.:.＞ ィ ﾞ} '"ﾌ:.::.:/| Ｖ ./ |.丶 / .‖|＼''⌒丶 / .‖|i＼''⌒丶 / .‖|＼''⌒丶 / .‖|
/:.:.:.:｀ ｰ:.:.＼ ヽ .ノ , ｲ:.:.:.:/| | | / |...ノゝ ﾐ) |/ ＼宀ノゝ ﾐ) | / ＼宀ノゝ ﾐ) |/ ＼宀ノゝ ﾐ) |
/:.:.:.:.:.:.:.:／|／` ‐ ､ _ イ -ﾚ:.:.:.:∧ ＼＿_/_.ノ| . ﾟ）ィソ|| |・ヽ ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ
/:.:.:.:.:./:/ / _,へ_.| _.ﾚ/::.:.:.:/ ＼ ／.凵|ミ ヽ|ヽノ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ
/:.:.:.:.:/ﾚ'ｒ―‐' ／ﾉ ／ /:.:.::.:/ ＼＿＿/.ヽ=ミ /,-/=/ヽ=ミ / ,-/=/ヽ=ミ / ,-/=/ヽ=ミ /
. |:.:.:.:/ / | |=＝=/ /:.:.:.:/| / |⊇ | 丿 |⊇ | 丿/ |⊇ | 丿 |⊇ | 丿
|:.:./ ﾄ､ ヽ. | ／＿ /:.:.::.//| / . ノヽ＿ / | /)ヽ ノヽ＿ / | /)ヽ ノヽ＿ / | /)ヽ ノヽ＿ / | /
|:/ | ＼＼ |_./／ ／|:.:／/ | / .| | | | | | | | | | | | | | | |
高師直（幕府方…足利家執事）
.
- 103 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:48:49 ID:Ejy0PiVM0
-
_＝＝ヽ、 、
_γ彡へ彡.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ
く.:.:.:.:.:.:＞.:＼.:.:.:、.:.:.:＞.:ﾍ
八.:.:.:.:ヽ.:.:.:ヽ.:ミ.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.ﾚj
ﾊ.:.ヽ.:.ヽ.:ヾ＜弋.:.:.:ヽヽゝ.:./
〃|.:.:|ｰﾏヽヽ じﾘ ｀ヽ｀ヽ>.:ｲ
ﾉｿ!:ｲﾍじﾘヽ ｀ ﾆ/.:.:.ｲ おおおお〜う！！
/∧.:|ヽゝ ｧ / ｀ヽ〈
V ヽ￣＿_ ｲ -=＝ヽ、 すぐ行くから、ちょっと待ってろ〜！！
ソ ヽ＜＿＿ﾍ
/ i ヽ、
（ | ﾍ
ｲ彡 | ﾍ
/ /／ ﾍ
/ ／ .ﾍ
ヽ__, -____ }, -── ､＝=､_-ヽ､__
Ｖ ー' ／-‐'''''‐- ､ ｀ ヽ､｀ヽ__} ヽ
} ／ ヽ ､ ＼､ ヽ｀ヽ､
｀/ / / ヽヽ ヽ. ﾉ､ﾉ ）
| l i i l l l l ヽノノ} ｀V
Ll_l l / Lヾ∟ll ll } 彡 ｲﾉノ）
| ｯ='､ ヾヽ─- ､ レ'ノ}ﾘ ﾚ'
!.､l_ﾟj ,rﾔ｡‐zヾ}/ /ゝ/
|" ﾉ ´ ゝ='｀ //⌒y'´ ……あ、兄上！？
! ヽ "" u. .{ { ノ
__lｬ‐ ﾉ＼ ヽ--v､ 从,´ まだ、妾との軍議は終わっておらんぞ？
_ノ'~~' . ｿ､ ＼ ￣｀´,, - ﾉｿ
ノ'~~. _,｀,,,,,,_r￣rr-‐':::::::}､ , -─‐-､
´ _,,／ _, -‐{,￣:::::;;;; -' ７_,r､‐'´￣}ゝ､
／E{ ／,､_ ｀,二, _,//l__/-'^~´｀ヽ::ヽ
,.-'";::::{_>､ヽ} _>-<_ }-‐'二ｨ<_r'::::::::::::ヽ::::::ヽ::）
/::／:::::／ヽ_/ -‐Yゝ-､_{_}､_}_r':{::ll:::::::::::::::::}}::::::ノ､
, ┴ {{::／／:::ヽ､／/_, -ll:::::::::::::::ヽゞヽ_:::::::::::ﾉ-''"ヽ､）
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::::::::::::://ヽ､ヽ＿__ヽ＿＿_ゝ-‐'"/:::::∧_ヽ::::::::::::::ﾉ_,ノ
.
- 104 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:49:30 ID:Ejy0PiVM0
-
- ..;;_:::::::::::::::::::,.: '´ | | | |
::::.::: :.:.:.:.｀:.`ﾞｰi´＝==ｰ_ｰ- ｣ Ｌ.. __ | | ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
:.::::::.:.:.:... | ￣ｉ i¬＝ｰt | | |
::.:.. | | | | | __ | う〜ん……あれだ。 .|
:. , -rｔ-- ...」_, | | | | x≦爪川 | |
! | | F＝=ﾐ. |＝＝‐_ー-''└ー .._| | | }八L}ﾊ| | そこは、だなぁ…… |
ｉ | | |////,| | ￣| |￣￣｀'ｉ | |（_ﾄ､ﾐｰj| | |
| | | |////,| | | | | | | xz公こ| ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
| | | |////,| | | | | | |从行辷|
| | | |////,| | | | | | └-----'
| | | |////,| | | | {爻爻〆 {沁爻爻}
| | | |」」」」｣ |=====ﾐ. | | YＹ广 r─--- .....L乂＿ﾉ＿_
| | |-‐Ｖﾍ¬||| || || ||l | | ﾉ八 |￣ ｢三二,.ｘ≦}┬r=＝
j | | Vﾊ |j｣L.＜⌒￣￣￣ （_＿_） ⌒＞｢三ﾆ/: : :/ | |
j | | Ｖﾊ |￣ ≧‐┬------┬‐≦ ｢三 ,': : / | |
. ! :| | |/ﾊ!＿＿＿_,＞|:. . . .:|＞ﾄ､_ ｢三:ｉ: : :i | |
. ! :| | Ｋ＿_＿_＿_ﾉｉ |:. . . .:|:,. '´￣｀`Ｙ|: : ,l.. ＿| |
-ｰ[〉| |-‐¬| r──ー､ | | |:. . . .:|｢ ,ﾆ¬=─'_!ｘ1.| :|_| ￣
!｣ | | | | | | |:. . . .:|| | | |￣ | | | |
| |_| | |_| (乂:.. .:乂| |: . Ll | | | |
|_| .::Ｌ!. .: .:.:.:￣￣＾:..|_l:::.:.:... | | Ll
:.:.:.:....Ll
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- 105 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:50:17 ID:Ejy0PiVM0
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＿_ィ仁二二二__¨:.:―---.､
r――‐┴――――-:.:.:.__:.:.‐-:.:._:.:.:.:.vｲ
＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ニ‐-:.:._`ヽ:.:ﾚ1 ＼人_从人__从_从人__从__从_从人__从ﾉ／
＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.::、:`ヽ＼| ＞ ＜
「￣::.:＼ヽ二二_:.:.:‐-:.:_:.:.:.:.:.:.:..::.:.:＼:.:.:.:＼ ＞ 直 義 に 任 せ た ぜ ！ ＜
|:.:.:.:.:.:.:ｧ'´ ￣ー=三`ｰ=ﾆニ＿:.:＼‐-＼ ＞ ＜
Ｖ:.:.:.:.:i _ ＞､ 三ミ､:.:.:‐-＼ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YYW⌒WYY⌒YWY＼
ｉ .Ｖ::.:.:.L_≧､ ､ _,.ィ升ｧ 斗:ｒ＜＼:.:.:.「`ヽ
__人__ ..ヽ:.:ハヽ弋ﾄ､ ヽ｀´'_ 弋ソ´ |:.:ト､レ' ＼|
｀Ｙ´ .l⌒＼ ＼:ﾊ ｀,,¨´ﾉ j/ ﾉ` ヽ
! .! ヽ `'. `ヽ 爪 なんかあったら、言ってくれ！！
/ / ヽ ヽー―ｧ / !、
／⌒ト､/ .＼ ｀こ´ ／ ／: ﾊ
r-='´ ヽ ,.イ ＞..__,. イ´ ／: : :/ '.
| ＿∠ ノ | ...／ /ヽ _,. : '´: : : : :/ ヽ`ー- _
} ⌒´ ｀V...／ / : : ><: : : : : : : : : / ＼ ｎ ｎ ∩
〉 -‐く .i: : /::￣＼: : : : : : / ,. ,⊆ ⊇､ .Ｕ |｜ ○ ○ ○
ヽ ￣ / .＼ レﾍ ＿_:／＼: ０ / ／ ..￣U￣ くノ |
ﾊ ／|/ "´,.イ/: :/:::::::|: : : : :＼:/ ￣ ―-､ / !
７ | ￣ , /l
/¨ｌ| 、 ／ノ
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| そんなワケで、ちょっくら |
| いくさの練習してくるぜ！！ | ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＼＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ | ああ！？待たんか！ ..|
|／ ＼＿ .＿＿＿＿＿＿＿＿／
|／
┗(^o^ )┓ Σ┏(ﾟ△ﾟ )┓
┏ ┗ 三 ┏ ┓
尊氏 直義
.
- 106 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:50:54 ID:Ejy0PiVM0
-
l|＿＿ ＼＿ ＿
｢l| ＿＞≦_／｀ ＜｀ ＜ ＼
Ⅵ￣／〃 ｀ヽ､ ＼∧＼〉ヽ
ﾘ_/ 〃 l ヽ / | ∧丿
| | || |ｌ ｌ ∨ / / / 〉
| | || || |l l／ /∨/
丁_≧'"┴｀ゞ|Ｌ_ _|,.イ / 〉〉 うぬ……妾も、兄上と演習に行きたいのだが…
Ⅵ｡Ｌ;〉 ｲ丁;ヽ` | |/ //
| , , ﾉ ｀¨u'′//｀Ｙ´ まだ、情報の精査が終わらぬ…。
_ ヽ ｀､＿_ ' ' 〈〈_／
／'′ ＼ Ｌ ﾆ) ／〉〉 憲房のヤツ、次々送ってきおって……！
／'′ ＼_ -=彡'´∧ ＿_
／'′ ＿／ _｣ﾐ三彡'´ ＼／ ＿≧=､
／'′ __／/_/ /＼ ／￣〉 //_／:》: :《 : lﾄ､
ｒ‐､ ／'′ ／≫. :＼〉〈＿_〇＿_/＿_//_/: : l|: : :l|: :l|.:| .ｨ/~~~' ､
l ト-、／'′ /.:〃: : : ／／ /| 〈＿＿／／.: : .l|: : :l|: :Ⅳ ､_/ / ￣｀ヽ} ｼｭｼｭｼｭ!
__ | /｀Ｙ⌒ヽ、 |: :l| : :／〃＼〃 |／〃 Ⅵヽ_;_;_》;_;《;_;ﾉ.:ヽ ,》@ i(从_从)
《丿〉｀〈 / 〉__ ヽ、 ／:≫≪《 l| l| l| || / :〃: : :l| : : : l ||ヽ|| ﾟ -ﾟﾉ| ||＝つ≡つ
〝- '´ 〈 / 丿 ﾄ､ / :〃: : :》∧ 》, 》, 》, ,〃 /|: :l| : : 〃: : :丿 || 〈iﾐ'介'ﾐi≡つ＝つ
｀ｰ┬、 |「:＼!_《 : : :〃: : |个┬‐┬‐┬┬‐个 / ＼》;_;_《_;_;／ ≦ ノ,ﾉハヽ､≧
.
- 107 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:51:39 ID:Ejy0PiVM0
-
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
.／￣￣＼
.／ ＼ ＿＿＿_
| ー ‐ i ／ ＼
| （ ●） （ ●） ／ ─ ─＼ ＼
| （__人__） ／ （ ●） （ ●）.＼
| `⌒´i | （__人__） | ──
ヽ. ﾉ ＼ ｀⌒ ´ ／
ヽ ノ > ー‐ ＼ ／
.> く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
| / 〈〉 ヽ ｜
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ＿＿＿／
／￣￣￣￣￣￣＼
| ……なあ？ .| ／￣￣￣￣￣￣＼
＼＿ ＿＿＿＿／ | なんだお？ |
|／ ＼＿ ＿＿＿＿／
／￣￣＼ |／
／ _ノ ＼ ＿＿＿_
| （ ●）（●） ─ ─ ＼
. | （__人__） （●） （●） ＼
| ｀ ⌒´ﾉ ／ （__人__） ＼
. | } | ｀ ⌒´ |
ヽ } ＼ ー― ／
ヽ ノ > ＼
/ く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ ｜
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ＿＿＿／
.
- 108 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:53:06 ID:Ejy0PiVM0
-
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （●）（●） |
. | u.（__人__） .| ……オレのうろ覚えの知識からすると、
r､ | ｀ ⌒´ .|
,.く＼＼r､ ヽ ﾉ すごい陰謀史観が展開している気がするんだが…。
＼＼＼ヽ} ヽ /
rヽ ` ヽ / ｧ'´ヽ これは、お前の考えか何かか？
└'｀{ . ＼.| / i
ヽ､._ ヽ､_,r' .|
｀ヽ､ ／' |
｀'ｰ'´
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ ……………………………まず、先に言っておくと。
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ ) この物語は最初、足利氏を中心に「南北朝時代」を語る、
| |＿＿＼ “ ／. という宣言から話を始めさせてもらったと思うお。
＼ ＿＿＿＼_／
.
- 109 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:55:08 ID:Ejy0PiVM0
-
┼───────────────────────────┼
そして、次に足利家時の遺した「三代後に天下を取る」という、
置文の“呪い”について語らせてもらったんだお。
┼───────────────────────────┼
, -='"v-‐''''''''ヽ､
//´ ヽ'､
!/ , !｀.i
!! / i !
!! ＿＼ ! ＿,,,_ j __l
;,!.'ーrtj-ﾊ､_ィ'tjフ,.｀ !{ ）
ヽ,!.//''´/i! ヽ｀'‐i ! !} r'
!,.!! _,_´ __,__ .i !,v'j-'
i!r!ｭ./_r｀ﾆ"=､_}｀r' / ﾄ-､_
,r'"iﾊ ヾ､ゞ-=-='"ノ /ノ::::V:::i
/":i:::::::l:::::ヽi,_｀´ ｀´,xノ"ノ::::/::::;::｀:ヽ.､
, ‐"::::::!:＼w‐'‐"<三シ/:::::/,､)::r-､::｀::ヽ､
足利家時（足利家先々代当主）
＿＿＿_
／― ― ＼
／（●） （●） ＼ やる夫は、『難太平記』で今川了俊が見たと証言する、
／ （__人__） ＼ この置文の存在をけっこう信じているんだお。
| ｀ ⌒´ |
＼ ／ ……という事は、当主の死を賭した“遺言”である以上、
／ ＼ 足利一門は、「ただ、ぼ〜っと、時機天命を待った」のではなく、
| ・ ・ ） 何らかの天下取りの積極的な活動をしたんじゃないかと思ったんだお。
.| | / /
| | / / |
| | / / |
(YYYヾ Y (YYYヽ |
（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ
／￣￣￣＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ この物語は、そういう“仮説”を前提にして、
| （__人__） |. 描かれる物語だという事は覚えておいて欲しいお。
＼ ｀ ⌒´ ／
／ | ただ、その真偽を問おう、なんて思っているワケでもなく、
（＿ ) ・ ・ |｜ あくまで「南北朝時代」を楽しく観るための味付け…くらいの話ではある。
ｌ⌒ヽ ＿ﾉ | その事も、覚えておいて欲しいお。
| r ` (;;;U;;) ）__）
（＿ノ ￣ ／ ／
（ ＿）
※ まあ、元々、脚色まみれなんですけが。
.
- 110 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:56:47 ID:Ejy0PiVM0
-
＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼ その上で、史料を観て行くと……
／ ― ― ＼
| （●） （●） | 確定的な証拠とは、勿論、言えないけど……
＼ （__人__） ／ 確信犯的な行動や、周到な準備を伺わせる
／ ｀⌒ ´ ＼ モノがいくつか見つかったりするんだお。
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 |
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| u. （__人__） 足利尊氏にか？
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
| l
＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ― ― ＼ ん〜………いや、どっちかと言うと……
| （●） （●） |
＼ （__人__） ／ ………………………………足利直義に？
／ ｀⌒ ´ ＼
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 |
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
.
- 111 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 22:58:00 ID:Ejy0PiVM0
-
＿＿＿_ とりあえず、今回は『太平記』と『梅松論』の足利尊氏の
／ ＼ “寝返りシーン”の違いについて言及しておくお。
／ ─ ― ヽ
／ （ ●） （ ●）'
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ /＼'ｰ､ ,, ..,､ .ノ ､ 、 ､__人__
／ ー‐ / .＼` ､ . ／／ / ● ●） l _） ∩ （_
/ ＼ヽ､,.／／ ../ （人__） |. _） ∪ （_
/ ｀`７７ / ヽ ノ ） ｏ （
./ / / / / .ヽ ⌒Y⌒
┼─────────────────────────────────┼
この後、後醍醐天皇の、二度目の倒幕計画は「元弘の乱」と呼ばれる
大乱へと発展して行き、幕府との決戦を余儀なくされるのだけど ────
┼─────────────────────────────────┼
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´
ノへﾍ ! ﾒ个､彡
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
┼───────────────────────────────┼
この戦局は、最終的に、足利尊氏の“寝返り”によって、決定的となる……
その意思表示が為されるシーンで、両書には差異があるんだお。
┼───────────────────────────────┼
__r＝＝＝＝ゝﾙ
/.:.:ム.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＝-
/.:.:.:/~V.:.ﾍ.:.:.:.:.:.:.:＼
ｲﾌ.:./ー, VヘV.:ﾍ.:乂.:＼
/T/! 弋ﾘ｀ ﾏ丈.:ゝ乂 ｀~
ﾚﾇ_ | ~ ∧(｀ヽ
/ Y r==、 .// ＼人_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
／ ＼＿| | ゝ-ｲイ´ ＞ ＜
ノ＿_ノ ゝ ﾉ>｀~´ { ＞ 敵は六波羅にあり！！ ＜
/／/ 、 ', ｲ: : : ﾌY|ト、 ＞ ＜
ﾚ /ヽ、 ﾍ V ヽ: ∧ﾆ| ヽ、＿_ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY⌒YWY⌒＼
ｲ h ﾍ ', .| ( ',: : |ﾊﾍ ﾌ Y', .
ﾍ iゝ、 ﾍ 人｜__ノ ,: |三ﾍ ヽ |ﾊ
V V＞＜ ／ ﾉ 寸三ﾍ | !ハ
ヽヽ￣￣ ／ヽ |/三| | | |
|＞＿_／ ヽ ヽ三| ! ﾘ ﾍ
V ∧ .|∨| / ｲ ﾍ
V ∧ |V/ / ｜ ﾍ
V ゝ Y / .｜ ﾍ
.
- 112 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 22:59:59 ID:lMUmO3Ho0
- 確かに宣言して攻め行った方向は同じだなw＜但馬から京
- 113 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:00:03 ID:Ejy0PiVM0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 『太平記』では、船上山（後醍醐天皇が立て篭もっている）の討伐軍
＼ ｀ ⌒´ ,／ を率いて上洛した足利尊氏は、その翌日に、船上山に密使を送り、
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ 後醍醐天皇に“寝返り”の意志を伝えて、“そこで”、綸旨を受け取る……。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 | そうして、実際に反旗を翻す宣言したのは、
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. | 丹波篠村に陣取った後の事………という描きをしている。
※ 綸旨 … 天皇の命令書。大義名分のパスポート。
＿_ｯ-ﾝｭ_
, ´ ｀ヽ、
///, , i/ ,. l | ﾍ ､､､.ヽ
i' ! !l.//,.く l | l l | ｌ| l l ll ┼────────────────────────┼
| l l l,.ｨ ．l V l l ! l l l | 要するに『太平記』は「足利尊氏は土壇場で寝返った」
V.lV ヽ.ノ,_,∨.ｌ !.l //l,! …という描写を意図しているようなんだお。
ヾ」 ∨l//// ┼────────────────────────┼
| lヽ Ｌ, ﾚﾚ'//
:! lｰ-卞ーｫ‐＝T l
,ハL＿ｌ_ム_|_＿_l ,l
/ !::::::::ﾄ､n」:::::::::ｌハ
! ! ￣ !7ﾊＴ¨￣| ヽ
ｌ＞〈:｀:ー!. ├‐イヽ ,〉
円観（朝廷方…『太平記』作者）
. ｒ .‐. ―. .､ _
イ-‐ . . . -､_／. . .｀丶、
ｰ=＝'´.: . . . . . . . .´. .｀ . . .: .: .:ヽ
／.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .ヽ.:ヽ .: ',
// .: .: .: // l. .ｌ. .l . :l .:ヽヽ.: ﾍ .:i .: !
//.!ｉ .: .: /l | |. .ﾄ､ﾄ､丶.: .:ヽｉ: .:| :l .: | ┼────────────────┼
|ｌ ||.: .:彳卞､从ヽ ＼＼ヽ、!i.: :| :i .: | 一方、『梅松論』は、というと───
|ﾄｉ.: .ﾄ;ｒｧx､ヽ｀､ｰ七Tぇ､从 ﾘ/.:.:从 ┼────────────────┼
|l Ⅵ}ｉ`j:::ﾘ rｾﾇﾆx､ﾊ.://.:..:仆ﾍ
………。 |:i,,,ｰ' ｉ !:::::y'///`Y//l|
|:ﾄ､ ' ,,, `ｰ' /// ノ//
|＼＿ ／＼__ |ﾉ ＼ ｀ ィr//､｀ヽ、
⊂ﾆ¬｀ヽ __ゝヽ､. ｀_フこブ//.. ..ヾ､ﾊ
＿_メｆ‐ ,r‐ｰ ､ー‐､_/〆⌒ヽ.. .. .. .. .. .. ..|:ｌ..｝
／／ ﾞＹ.:.:.:.:.:.:.} ／´￣｀Ｙﾊ .. .. .. .. .. ..j:ﾙ'
/／ （.:.:.:.:.:.:.:i ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:! l:l .. .. .. .. ..ノ /
夢窓疎石（南禅寺住持）
※ 『梅松論』の作者は、夢窓疎石に関係の近い僧侶と言われている。
.
- 114 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:01:57 ID:Ejy0PiVM0
-
┼──────────────────────────────┼
まず、関東討伐が足利代々の意志である事が語られ、その後 ───
（※ 置文の記述がないので、むしろ何故そうなのか分からない？）
┼──────────────────────────────┼
ｰ-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:ｲ:.ﾊ:.. : j:.. :}:.､ヽ:. ﾄヽ
!:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ﾉ ' }:.／_}_ｲ:. } |:.｜||
Vl:.:.|:. Vl´｢＿ ､｀ ﾉ′ ＿ﾉ:ｿ:ｲ: ﾘ ﾉ
. }:ハ: : l f7｢::｀ﾊ /:::7}7ｲ:/}/
ﾉﾍｰl､: :!VZﾂ ﾋ:ﾉ/:.// 抑々、将軍は関東誅伐の事、
｀ｨﾍ:ﾄ､ _ - ノ:ｲ/
rく､＼｀ ヽ二コ:千:|K、′ 累代御心の底にさしはさまるゝ上、
|:..:ヽヽ＼: :Yﾆ|: :!:/j!:.l
ﾄ:..:..:.＼ヽ＼!r|┴＝ミ!r ァ７. 細川阿波守和氏、上杉伊豆守重能、
｜!::.:..:.ヽ＼ヽ|! /７ /
j::.l::..:..:.⌒ｰｧ⌒} / / /^} 兼日、潜に綸旨を給って、今度御上洛の時 ───
|::.:.＼::..::.::.::>ｰ'―-L∠_¨´
l::.::.:..:.￣￣ト ､, --､―弋i
ヽ::.:..:..:.::..∧/ ヽ i _ .. -―
｀｀ｰニ´／ー-､ | _|
_. -― ￣ ト―.:｢:.:l
ヽ:..__:L_|
ヽ.__)ﾉ
┼───────────────────────────────┼
───「兼ねてより賜っていた綸旨」という事で上杉重能と細川和氏が
近江国鏡駅（上洛前）で、これを披露している。
┼───────────────────────────────┼
＼:::::::／:::::::／⌒⌒＼:::::::＼:::::::／
／:::::Y:::::::::::厶¬＿ｒ¬ム::::::::::::Ｙ:::::＼
＼::::｜::::::／ / ', ＼:::::::|:::::／
|／|／ /ｌ ｌ | ＼.j＼|
l | l | l| l l| l | l | ｌ｜_ なのー！
, -‐ '´ l｜ l lイ￣l￣ﾄ ｲ￣l￣lY /｜l ｀ ｰ､
,r ー- 、 V＼トﾊ , =＝､ヽ ノ , ＝=､ l/|/ﾚ ヽ
l, rー‐┐＼〔二二二〉""､＿.＿, ""{二二二〉 ＿ ＿__i .agrw／／〜〜〜 ＼
/￣｀¨ヾl__ヽ 〔二二}＞ ､ | | ＜{二二〉 '´ /￣Y⌒ヽ (９ヌ/ /￣￣＼ヽヽ |
l - ､::...| ト-､ に二!:::..∠ト イ_＼.::に二}､＿, ィ| i ├┐ (乂/ / | | | |
/ _ ｀Y.:/ｌ | ｀ﾄ ﾚ' ￣ Y_ _Y￣ ﾚ' ┌― ｒ' / /ｰ┴─┐ / /{__l___l___l__l| | |／
| ￣Tｰ' l | ／,二二 Y¨Y二二.＼ l'| ￣∟.ノ | / ,ｲ l -- --- | | |
l ￣´｣ ＿__l | 〈 〈 l //Yl l ｌ| 〉 l | 幕府 | .｛ | { ､＿, | | |
下 ￣ |:.:.:.:.:.:.l | l ﾄ､二二/ｲ ﾄ 二二´ｲ ｌ | 殺っちまいNA！ | ￣|/.|ゝ､ ＿ , イ／ |
｜ , -/.:.:.:.:.:.// /´/ // i lヽヽ l ＼l :| | | |ﾉuI::8::::Iur.| |
V_ノ.:.:.:.:.:.//／ / ／ｲ ! l l | l l l | GODAIGO | | |:::::::::::::/ /| |
ー‐ '´￣ / く／ l ｌ| !| L〉 l L| ￣￣￣￣￣ :| | |:::::::::::/ /::| |
上杉重能 細川和氏
.
- 115 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:03:14 ID:Ejy0PiVM0
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ○）（○） ┼─────────────────────────────┼
. | u. （__人__）. 『梅松論』は、「足利尊氏には、元々倒幕の意志があって、
| ｀ ⌒´ﾉ. 以前から朝廷を通じて、綸旨は賜っていた」…と言ってるんだお。
. | }. つまり、足利氏は、天皇の“共犯者”だと……。
. ヽ } ┼─────────────────────────────┼
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;） 南朝寄りの『太平記』、足利氏寄りの『梅松論』……
／ （─） （─ /;;／ どちらも、そういう“虚偽”あるいは“装飾”をする理由はある…。
| （__人__） l;;,´|
/ ∩ ノ)━・'／ ただ、こういった場合、「置文の予言」にとって都合の良い
( ＼ ／ ＿ノ´.| | 『梅松論』の方の説を、やる夫は取っちゃうと……まあ、そんな話かお？
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 116 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:04:35 ID:Ejy0PiVM0
-
┼──────────────────────────┼
実は、この後、赤松円心の出番が控えているんだけど、
やる夫は、この人も、早くから倒幕計画に参画していた
人物じゃないかと観ているお。
┼──────────────────────────┼
:. {z=＝ゝ｀､'´三 彡､_ ﾘ} ／ /' .| !
ヽ＼ 八三 三 三 三 三{ ァ'´￣彡´｀:' ＜ .j / /
三｀ー≦ 彡 'ﾞ´￣ 三ヽ､三 ／ ,ｲ 'ﾞ/ '彡
三 ＞'´ 三 三 三 ﾐ､ヾﾊ ´ ＞'´z=＝＝＝＝=ミ彡 イ
三 三 三≧=＝＝=ミ､ 三 了 z彡'´ ,.:＝ﾐ､ ｀ヾ＜__,
三 ＞'ﾞ´ , -=-､ _ z}= 三 ヾ:::::.. ー=＝＝==等z斗 ｀≧彡
≧彡' {{ {比'ﾞ´ 三 三{ ＼:::... ｀ーﾐｵ'´
ゞミ:.､＿ ,..:＜ 三 三 三 ｲ,' ｀ﾞ' ・
:＼ 三 三 三 三 三 三, ､＿＿_彡'
ヾ ｀ 三 三 三 三 彡'´.
＼三 三 三 三彡'.:::::::,' ー=＝彡
｀ー- ＝=-三 三{´_.::::::::}､ __ _
ミ＝=- 三 三 三彡.:::::ﾊ:::., ｀ヽ
＞ー三 三 ／.:::::::::::::::八:::::., r.､
三 三 三 /.::::::::::::::::::::::::::ヽヽ; ヾ'
.ノ ､ 、
- - 、 ｡ﾟ゜｡○ ○）｡l゜ﾟ。
/ (○ll○） っ （人__）l|ll|
ゝl|ll（_人_） っ /^) .ノ そそそ、そうなのか？
r'つ ｒ'つ ヽ ヽ
| 「 | | |
＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ― ― .＼
| （●） （●） U .|
＼ （__人__） ／ え〜っと、こっちは『太平記』の記述なんだけど…。
／ ｀⌒ ´ ＼
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 |
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
.
- 117 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:05:59 ID:Ejy0PiVM0
-
┼──────────────────────────────────┼
「元弘の乱」の時、叡山を脱出した護良親王の側近として、
赤松円心の三男・則祐（そくゆう）と、一族の小寺相模が、付き従っている。
┼──────────────────────────────────┼
／:.:./ﾚ 7／{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼_
/:.:.:.:./ 〃/:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.∨~＾＾´＼-:.:.:.:.��
___, ノイ:.:.:/イ／V:.:./:.:.:|:.:.:.:|ﾊ:.:| V≠=寸
/:.:.:.:.:./:.:.:.:.|:./lV:.::|､:.:.:| ｌ:| ＿___ W::::/
/::ｨ:.:.:.:.l:.:.:孑|::|廾|:代､:.::| '~|´_- ｀ |::::|
／´ /:.:.:.:.|:.:.:.|! |/_ 二ﾍ! ヽ::| ´ｲ升ﾃ=､ z. |::/‐､ .............,_,........_
|ﾊ::|:.:|/l::| 〃{ﾋっ┘ `＾─'′ .|'f;＾:. ! ／::::::r‐‐､:::r‐-､｀‐-=-
l !:N:|ｲ¨| | l:::ﾉｊ:/ /:::::::::::..,/::ヽ/:ヽ::..::::::｀:.、
｀| l{{<∧ { ､ |＾;:./ . !:::::;::::;:::::!ﾚ｀´"｝｝､､;::;::::::ヽ
＼ {:〉'´ ＼ ＿＿＿､ ｊ_／ !:::::!､jﾍ｛-､ ´ｿ｀ﾘﾞｿ｝::::;:|
_／ {:.. 弋云￣ 二ノ /! rj::;ゝ<f::jヾ ; '´f::j'>/::::/ﾘ
／´｀ー-くﾞマゝく_∨￣_￣ ,.'::ト､_ |f!::.、 ' ｀ j/!::ﾉ
/ ー-､／X｀ｰ/ ／/::|::::::::ヽ ｀ｉ:::::. ´ /:/i!
/´ ヽ _ くジ′∨｀ ーzァ7ﾌ／ ::|!::::: :::', 〉::::＼ ´￣｀ .／!/ ｝
./ _､_ ＼ 〉 ﾑ:.. .{!::: .:'､ /／::::|,､｀::... _ ..::´::| ﾘ
/ __犬_ } / }＼__〉 / V '､ |ｉ｛::::::;!jii;､ / {ヽ、
_/ 〈＿__ノノ /|:.: / | /!. ＼_. _..r‐r=ﾆ.／{ゝ)-､ 'ー‐ゝﾆ=.、__
,,.､ -‐ ''"´/ :.:.:}:.:.:..／!.:|::.: ,′ / /:::|::.. ヽ｀丶､{z|==////｀ー---‐‐‐´//＼=} ｀ヽ
´ ノ ..:.:ノｰ彳 :.:ト:|::.:. 〈／￣/ /::::::|:::::... ＼ ｀丶､/////////////////ヽ! |
赤松則祐／ロック 小寺相模／レヴィ
（1311〜1371年） （生没年不詳）
.
- 118 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:07:13 ID:Ejy0PiVM0
-
┼───────────────────────────────────┼
彼らは、護良親王が吉野に立て籠もるのを見届けた後、
護良親王の令旨を携えて、赤松旨の根拠地・播磨国佐用庄に帰り、
赤松円心に決起を促す………というのが『太平記』の叙述なんだけど…。
┼───────────────────────────────────┼
_.,､ｨヽ--...､
_.,.､.:＜:::::::::::::::::::::::}、
/:::::::::::::::::／::::／!::/:::ﾍ
. l::::::::ノ::／/／~//ハ:::::ヽ
!:γこﾘ i/｀￣7/ヾｰ〈ﾘヽ!
V{ に u __＿ ' 〉
∨ゝ, /こ二ﾆ7 /
. ∨ ヽ L __＿/ / ,r────,＝,───────‐┬ ､
. /｀ ＼ ___ ノ |l| lilililililil i;;;;;! / ヽ
,､r＜￣´＼ ヽ､/、 |l| [ニニ] !;;;;l /､ ヽ
/ ﾍ ヽ ∧j!、 ヾ＝＝＝=ヾ_ヽ /:ノ /
! ; ＼ ＼/∨∧｀＞､/´￣￣__＿_） ` ､ _ /' / おとなしく決起しなさ〜い！
l ヽ /:::j / __＿ ﾉ ｀ ` _/. /
l ! /:::/ !。 丿 __＿ﾉ ｀ヽ / ……いや、ウソです！冗談です！
l ﾍ／::::/ ! ／ __ ノ ｀ヽ､_/
l ／￣ゝ::::::/／ ,--く ごめんなさ〜い！
! ___ ／ _ヽ／ ／ | ヽ
※ 令旨 … 親王、女院等が発する命令書。けっこう威力がある。
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ_ ＼
／ （●） （●） ＼ ……………………………いや、これ…？
| （__人__） U |
＼ ｀⌒´ ,／ 間違いなく、赤松円心は「もっと以前から関与してる」でしょ？
/ ＼
|￣￣￣￣|~| | 則祐が来て、はじめて心を決めた…みたいな描きだけどっ
／ | | .|-、 ﾉ |
// （つ .|と ￣” ﾉ
.
- 119 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:09:00 ID:Ejy0PiVM0
-
┼──────────────────────────────┼
この時代に、息子が“親王”に近侍している。
それも小寺相模なんていうボディーガードまで付いている…
…って状態で、父親が関与していないなんて、有り得るのだろうか？
┼──────────────────────────────┼
__＿ __／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:::､
_.,∠::::::::::｀￣｀ヽ:イ:::::::::__::::::::::::::::::::::::::::::｀:::､
／´ ／:::::::::::::::::::::::::::::l::::／:::::ヽｰ-::､:::::::::::::::::::::::ﾍ r-､
/::::/:::::::::::::::::::::::;イ∨:／::::::::::::::::::＞¬ｰ:､::::::: __,,>;;;;ヽー:...､__＿＿___
/:;イ:::::::::::/::::/:::/ﾍ∨/:: ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼_,,,,_ ／／:;:､＜／／:::::_:;:､;;;;;;､:｀ヽ、
/:/ !:::::::::/::::/:::/ j /:;ｲ::::::::::::::::::::::::::::__/ //￣￣/::/:::::/:::::::/::/::::::;ﾑ㍊㌶㍊℡;::ヽ
ﾚ′ ハ:::::l::::/ X ///ﾊ::::::::/:::::::::::::::/∧//＝＝/::::i::::::{:::::::::i::::i:::::/㍊㌶㍊㌶㍊ﾄ;::::;
_,,,,､r― ､､_ j∧:::::!:K｀|r｡、 /// |::::/!:::::::::::::: {､∨/::::::::::::／::l､::::i:::::::::l::::l:::::{㍊㌶㍊㌶㍊㍊}:::}
／／ （( _)） ＞!:::::::::::ト ｀ｰヘ メ-/ー/::/丁//::::::::::/:イiiiii:::::: !:::::::::!!::∧:::::::!:::i:::::ﾍ㍊㌶㍊㌶㍊;/:::;
／／ ミミﾐ ノ⌒)）＜ヾｊ ＜￣/えｱゝ/::::::::::/:::: ||||||::::: |:::::::::||:::::::ヽ;:::ヽﾍ;::::ヾ､㍊㌶㍊㍗::::ﾉ
く／ ミミ／____（_ _ノム三三ゝ､__/ ／ ￣´ム-ｰ─＜ヽ||||||::::: |:::::::::||:::::::::::::｀＞ヽヽ､::｀二ニ二少'
／ ,､＜＞ ノ⌒Y¨ヽ､_ ＞)::;） ／ ∨γヽ､:|:::::::::||::::::::::::::::::::::::::::::: ｀￣:|´￣
／／´＞く二¬｡./ ７´｀ ７_ _/ ／／ｲ､,....ｭ.__,/ ／ ⌒ゝjﾟ从乂::o＞､ヾ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j
＜ソ ル二ヾ;⌒)）/ / / /／／::::⊂⊃::／/ （ ﾍ |::::___::::::::::::::||｀ﾍ::::::::::::::::::____::::::i
二 人⌒｀ヽノ:::ｲ i ｊ ｊﾐｊ:::i::::::::::＞／;::イ ヽ ／ ）ﾍ|:::|:::l:i:ヽ;:::::::i|::::::|:::::::::::γ::::::::｀ヽ
´￣￣__ヽi::´::::／ゝｰに二に二ゞ＝;;;＞ｰ（(_:イi ﾍ ／ ﾉ|:::|:::l:iコ:|::＼j::::::|::::::::::::{::::::::::::::::}
／´¨(__ノ´￣ ｀ｰ｀ｰ‐'''"´ /三三三ﾍ i ｀ｰ イ L;∨´ i|::::::::ト､:ﾍ::::::::::乂:::__::;:ｲ
,' ,'三三三三ヽ l {｛__ 从 i |:::::::::| >ヽ､:::::::::::::::::::ﾉ
/ ;三三三＞'"＼ l {´ ￣ヽ丶ｰ､:::::::i￣ヽ:::::｀:j￣￣´
/ ;三彡"´::.:.:.:.._ﾑ＞i､ >､__ j ヽ--ｰ ! j／;:ｊ
/ l:／:. .:.: ム三､::ﾍ ｛´ i｀ヽ────イ::::/ ｊ
/ l:.:.: .:.:...:∠三三iﾍ;:::ﾍ ヽ j i::::レ' ← メチャ強
/ i.:.:.:.:.:.:.ｲ三三三三ヾ;;;;＞,､_______(｀ヽ＿＿＿＿＿ﾉノﾉ
.
- 120 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:10:55 ID:Ejy0PiVM0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） U | 護良親王は、護良親王で、明確な目的を持って、
＼ ｀ ⌒´ ,／ 後醍醐天皇が延暦寺に送り込んだ皇子だお。
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ その護良親王に、赤松円心の子供が近侍している……。
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | | やる夫としては、これを偶然で片付ける気にならないんだお。
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
┼────────────────────────────────┼
…で、調べてみると、“宗峰妙超”という花園天皇、後醍醐天皇が帰依した
禅僧がいるのだけど……この人、赤松円心の甥で、1319年、円心が、
妙超の為に洛北に建てた小堂が、後の“大徳寺”だったりする。
┼────────────────────────────────┼
,. - ､ ,. - - =､
,. '´ ´ ｀ヽ､
／ ／ ＼
. ／ ／ ／ 、 ＼
. ／ ／ , / ＼ ヽ
. / ,〃／ ,' ', ヽ ',
. !: /// ,' l i i '､:i
|::/.// i: | l i ! ! ヽ ',:!
l/:,':,' . l:Λ ! ! 釗 ! .i:!釗! ', : ij
. ,' ,'.:i .:/ /!! ﾊ: ﾄ､: ',: ｌ: i: :ｌ:l: ｌ i､:. ', i l!
｜i ::l ::/ /,⊥!⊥ゝLjヽ::. !!: j /┼j┼ヽ::. ! !: |
ヽ!.::|:/!,ﾊ. ミ'Tﾄｲiヾヽヽ:: !j://ﾄｲｱ｀>''∧!| : :|:::l
|:::l':!|'､::ヽ、｀ ﾟ¨´ ｀ V ' ｀¨ﾟ ´ 〃::l:!:::!:|:/
. ',:::!:', ::＼::＼_ _／ ::/:::!:::!:ｌ'
ヽヽヽ＼＼ヽ､__ ' ／／,':/::// ……妙に花園院に懐かれてます。
＼ ＼＼:＞ −‐ ‐='´イ :://〃´
｀ ＼ヾ＼ ,.イｲ／'／
｀ ｜｀ ､__ ,. ´ | ´
_＿ ﾉ ', ＿_
,. '´ ／ ＼ヽ.｀ヽ、
. ／ 〈 ／ ＼〉 ＼
／ ＼ ／ ＼
宗峰妙超／綾波レイ
（1282〜1338年）
┼────────────────────────────────┼
当然、大徳寺は花園上皇と、後醍醐天皇の手厚い保護を受けた……。
こういった所に、赤松円心と後醍醐天皇がつながる可能性を見出せない
だろうか？
┼────────────────────────────────┼
.
- 121 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:12:15 ID:Ejy0PiVM0
-
＿＿＿_
+ .／ ＼ ／＼ ｷﾘｯ
／ （●） （●）＼
／ ⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒ ＼ 赤松円心は仏門の援助に熱心で、京都の出入りも多かったようなんだお。
| ｀-=ﾆ=- |
＼ `ー'´ ／ + まあ、日野俊基が関東に行ったから新田義貞と接触したかも…。
/⌒ヽ ｨヽ 文観が異類異形と関わりがあったから楠木正成を見出したかも…。
/ ,⊆ニ_ヽ、 | …と言った仮説くらいには、接点を感じていい状況に思えるお。
/ ／ r─--⊃、. |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
／ ￣￣￣￣￣ ＼
／ ＼
／ ＼
／ ＼
／. ´￣` 、 , 、＿＿ ＼ ……その赤松円心や、足利尊氏に対して、
| l
..|. （ ●） ﾉヽ （ ● ） | 『太平記』は、無意、無作為の事かもしれないけど、
|. ´"''", "''"´ l
. ＼. （ j ） ／ 討幕軍に「後から乗った」ような描写が施されている…。
＼ ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／
／ヽ イ＼
／ ｀`ｰ- -‐'"´ ＼
＼
.
- 122 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 23:13:37 ID:lMUmO3Ho0
- 小寺ってあの小寺の先祖かな？
- 123 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:14:12 ID:Ejy0PiVM0
-
┼──────────────────────────┼
一方、倒幕計画への関与を強く演出されている人物もいる。
楠木正成、新田義貞がそうだお ──────────。
┼──────────────────────────┼
／ ヽ ヽ /＿}
/´ i ､ ヽ、 ヽ、 ヽ____ ミ;ヽ,)ヽ ／ ／ ／ ＼/
. // i , /'i |＼ ヾ_、 i l . / / / |｀ヽ
/ｲ l | l ヽ l,:-＜ゝ;>､l |-‐‐' ／K ! / / / / / / ,ィi V ヽ. ﾊ
|/l | ! |､ | ､,,Xヾｲ::;ヽ i' | |r＝く /,! 〉 / / / / / / / ／/':ﾘ i 1 l!
l |､ ﾄx‐!ヾ ' ヾソ'´ ｜ .|'ノ ｝/j〈 ,′ , i _,斗 '|⌒| i 〃 / //⌒ メ ､ | ﾊ!
ヾ ヽ'i ﾒ:`i | |ﾉ ﾉﾉ/// | | | | :ﾚ | |ﾊ :/ ／ 〃 ／ ハ｀/ .ﾊ' |
| .l ゞｲ .| |;ン', '/く .| | :八 : .: リ _,,,,,_ヽ/ ／ __, | / / :| |
| l ヽ ＿ | .|ﾍ,,／ヽ::＼ | | | ﾄ ｨfﾃ'⌒`ヽ ｨf⌒ヾ/ﾊ / ﾘ /
| ヽ ´ - | | |::|:|::i:!ヾ:::! | |l :| :ﾄ ! {/ 〃 / /
| ＼ | l ,ゞｿ!:::l:::ﾄﾉ | ﾘ 1 | ヽ /／/／ ′ /／/.イ !／ ´
ｌ l. ＼ _,. ‐ ｌ /'´ ヽ!:::|!::| ,| / 1 ト- ､ rv-- ｧ ﾉ | ﾘ
l | ｀´ l ,. -ｲ / ヽr‐;! '´ '/ |l ヽ|: : : :| ヽ ､⌒y ＜ :| |
ヽl. | r' ﾍ / / ／/／ ﾘ / :|: /: :| ＞ ､ ﾆ′'´:|: : | |
ヾi l /ｲ::/ヽ '/ ／ 〃 ′ 人/. .乂/: : : : : :7´: : :.:.:|: : l:ﾘ
ヽ! ,ノ'::::i‐!:::::l ／ // ,./ / ﾊ ヽ ﾉ : : :| : : : : :.|: : / |
,. ‐''''ヽゞ!'〃:::::| |:::::::l／ /_j-,.: . / / | ﾊ ヽ ト ､ ＿!|: : | /ヽ
／ / ,//:::::::l !:::::::::i, r'-‐'' / / ＿」/ | i ヽ ヽ::｀￣!| L ＼
./ ／￣::::::: |′ 1ー- ､ , -‐ ＼:::::! |::ヽ ヽ
楠木正成（幕府方…河内御家人）
新田義貞（幕府方…上野御家人）
┼────────────────────────────┼
この両者には、やや芝居がかったドラマチックな演出が施され、
倒幕計画の“関与”が、かなり、積極的な形で描かれているお。
┼────────────────────────────┼
.
- 124 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:16:24 ID:Ejy0PiVM0
- >>122
はい、その通りです。
小寺相模は、小寺頼季といって、小寺官兵衛の小寺氏の家祖です。
- 125 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:17:28 ID:Ejy0PiVM0
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ／ ＿＿＿_
| （ ●）（●） ／ ＼
. | （__人__） ── ／─ ─ ＼
| U ｀ ⌒´ﾉ ／ （●） （●） ＼
. | } ＼ | （__人__） | ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
ヽ } ＼ ｀ ⌒´ ／ | ……やらない夫は、この二者のグループの .|
ヽ ノ > ー‐ ＼ ＜ 扱いの違いがどこから来るか分かるかお？ .|
/ く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ]ゝ ヽ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ ｜
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ＿＿＿／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●
| U （__人__） う〜ん？………………………………………。
. | ﾉ
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（● ………………………………………そうか。
| U （__人__）
. | ﾉ ああ、そうか！
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ 足利尊氏、赤松円心は南朝を裏切った武将だけど、
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| | 新田義貞、楠木正成は最期まで南朝に残った武将なんだ！
. ＼／ ＿＿＿ /
.
- 126 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:18:58 ID:Ejy0PiVM0
-
,.へ
___ ﾑ i ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
「 ﾋ_i〉 ／￣￣＼ ゝ 〈 | |
ﾄ ノ ／ ._ノ ヽ､＼ iニ(() | 正 解 だ お 。 |
i { | （●）（●） | | ヽ | |
i i | （__人__） | i } ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
| i | ｀ ⌒´ } {､ λ
ト−┤. | } ,ノ ￣ ,!
i ゝ､_ ヽ / ,. '´ﾊ ,!
. ヽ、 ｀` ､,__ ＿__ヽ ノ__＿ ＿ ／" ＼ヽ／
＼ノ ﾉ ﾊ￣r/:::r―--―/::７ ﾉ ／
ヽ. ヽ::〈； . '::. :' |::/ / ,. "
`ｰ ､ ＼ヽ::. ;::：|/ ｒ'"
／￣二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
| 答 | 南 朝 史 観 │|
＼＿二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 『太平記』は、あくまで軍記物語ではあるんだけど、
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | そこで記述された出来事は、後の研究で事実と判明する事も多く、
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 史料として、かなり“参考”にできる書物なんだお。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ……しかし、情報の取捨のあたりで、微妙に……
／ ＼ ……絶妙に？思想を混ぜ込んでいる印象が、やる夫にはある。
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ …まあ、そんなに気にする必要はないかもしれないけど、
( ＼ ／ ＿ノ | || やはり「南朝寄り」の書物だという事は押さえておいた方がいいと思う。
.＼ “ ／＿＿|
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 127 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:20:39 ID:Ejy0PiVM0
-
┼──────────────────────────────────┼
赤松円心について、もう少し話を続けるお。
この人、相当、得体の知れない人物である事は間違いなく……調べて行くと
真偽定かならぬ、しかし、興味深い情報がいろいろ出てきたりするんだお。
┼──────────────────────────────────┼
/ ＜ ／ i V／l ＼＼l
./ / / / / /へ l ＼ゝ
/ / / 〉l/ / ∧/ ヽ / l ＼ l ＼＼
／ ./ , / l / l l 彳 ＼ V ／ 丿( ヽ＼＼
／ /: ／ l ／ .l l トiｲ l ＼ ｲ＼ ／ヽ＼ ) l ト
ィ/／ィ' // / l ｌ ｌ∧ i ｌi＜ノ ﾚﾊ./人 ｌ 丿 〉
／ ／ l／ i / ﾊ r l ／ー─ヾ ー--ﾘ! l/l l／
／ V ／l .l l l i Ll／ ' ￣ `ヲ ‐- l /ｌ ） /
; ′ ヽ:/rェl ＼ヽ ヾ丶弋ｦﾌ￣｀〃 .仞￣ﾄ／ レｲ
ヽ ヾi ハl iヽ ヽ ､ヽ‐---‐'ﾐ `ｰ '・!
ヽ ､ , -､‐弋 ! ` ､: ﾍ`ヽ巛ミﾐ7 〉''' }! /
ヾ 、f ゝ､::}`ー! !`ヽ辷三彡{ ﾉl | r―
ヽ l `ー-l ﾄ､三ﾐﾏﾐ彡7 ＿ ／ :l r' _ノ
! l l ¨''‐､ﾐ辷/ （ﾏ;ﾑ::::`、l | l
:::| l l 丶.__.／::ﾏ;ﾑ:::::＼ ） ﾉ
;;;; ヽ ::::::l l .l ヽ､,:::::::::ﾏﾑ::::::::丿 （
;;;;;;; :::::/＼ l ! ヽ:::::::::ﾏﾑ::/ ＿ノ
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;::::/ l l ／:::::::::::ﾏｯ´:/
＿＿＿_
／ ＼ やる夫がさっき言った「かなり早く討幕計画に
／ ─ ─＼ 関わっていたんじゃね？」…って話とか。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ……円心の弟の円光という人に、楠木正成の姉だか妹だかが
＼ ｀ ⌒´ ／ 嫁いでいて、楠木氏と縁戚があったとか…。
ノ ＼
. ／´ ヽ .ノ ー 、 ／￣￣￣＼
| ｌ ＼ ● ●） l ＜ へえ |
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､. （人__） | ＼＿＿＿／
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) ヽ ノ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ ……いや、出所のハッキリしなかった情報なんだけどね？
／ （ ●） （ ●）'
| （__人__） | 本当だとしたら、楠木正成を倒幕計画に引き入れたのは、
＼ ｀ ⌒´ ,／ ( ::)
／ ー‐ ヽ ( ::) 円心でＦＡじゃないかって気がするお。
/ ／＾ｰ r￣￣￣i
| i / ﾉ、＿__ノ 因みに円光という人は本当にいて、別所氏の家祖になっているお。
| l ／ r‐´ ￣ |
.
- 128 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:22:47 ID:Ejy0PiVM0
-
┼────────────────────────────────────┼
赤松円心は、播磨を中心に山陽道及び瀬戸内海の街道、海路に影響力を
持っていたという話があって、これは円心の軍事行動と一致するのだけど、
関連の書籍によっては、山陰道の伯耆、出雲にまで影響力があったんじゃないか？
……なんて言い出すモノまである。
┼────────────────────────────────────┼
隠岐.。○ :
:::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｡-､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,,｡.───-^ r゜::::::::::::::::::::::::::::::::: !
::::::::::::::::::..｡.rt＾) l^::::_._::,,..;__、,,,,,,,- "" ` ＼ .ヽし,,^-,,,..::..::_,..,,.,/ ! _
:::::::::::く" .━━━━━ .| ! ! .!... ,. . . /
:::::::::::,,ノ .山陰道 ..,,,,,,,,.!....... ヽ ヽ..,,,,.／" !
::::.／ ヽ ━━━━━.ヽ `---.. . ./ ＼ ! ./ | /
／ ヽ .,,,...../ ヽ ヽ / ヽ ／＼ / ! !
....,..' ! ! .. .. ...,,/ . ./"""""""-" ! /
.／ ヽ ヽ ━━━━━ .! 播磨 ./ | ■ !
../ ! ! .山陽道 .;..,,... .、..、. ! .,.、.. / ! 京 }_
/ .ヽ | ━━━━━....,;;-"::::_:::::::::::`--"":::::"゜! -! !--- ﾞ
! !._,,_._.,, ,. ! ""_/。.">:::::::::::／/::::::::::::/ ! ! ;_
__ .;___, ---'^^゜: . .; ^ー"':::::::~::::::::::::::::::::./ !:::::::::::::./ ! ! !
//.,,!,. ...,,,../ﾟ"::::;!/::::。:::::::::.゜::,。-＾ヽ..━━━━━━.:::::.／ . .../,, ,/ !
ヽ!:::::!!::`::..゜゜r !/_゜゜::::::::::::::::::. !, 瀬戸内海 / "; ! /
!:::::"。,,,::,,...／ ヽ,,..::,::_.,,::,,_::./.,,.. .' " ".━━━━━━::::::r'ﾞ / /
./っ " / ）..,,. >::::::::::::::::! ヽ.. ..,/ ／
＿＿__
／ ＼
／ ＼
／ ― ― ＼ そういった、出ている情報一通り“アリ”にすると、
| （●） （●） | 倒幕計画における西日本一帯の大幹事？といった体になってくる。
＼ （__人__） ／ ﾊﾟｸ
ノ ｀ 二＼ ＼ 逆に、厳密に、はっきりしないモノを“ナシ”にしてしまうと、
／´_＿＿＿ ”[｢「l＾＼ 播磨国佐用庄の一地頭…ちょっと戦に強い人？くらいになる。
（ ＼ `气⌒ '. ……捉え方で、大首領にも小悪党にもなってしまう。
￣丁 ¬=> ｝} 〉≠ ｛ ﾉ
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （●）（●） |
. | u.（__人__） .| な、なんかすごい振り幅だな……ほんと、何者なんだ？
r､ | ｀ ⌒´ .|
,.く＼＼r､ ヽ ﾉ
＼＼＼ヽ} ヽ /
rヽ ` ヽ / ｧ'´ヽ
└'｀{ . ＼.| / i
ヽ､._ ヽ､_,r' .|
｀ヽ､ ／' |
｀'ｰ'´
.
- 129 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:24:28 ID:Ejy0PiVM0
-
,. -'"´ ｀¨ー ､
／ ,,.-'" ヽ ヽ、
,,.-'"_ r‐'" ,,.-'"｀ ヽ、
/ ヾ ( _,,.-='==-､ヽ ヽ、 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
i へ＿__ ヽゝ=-'"／ ● _,,> ヽ | |
./ / ●＞ ＝'''" ￣￣￣ ヽ ＜ “ 御 家 人 や く ざ ” |
/ .ヽ-‐´''" ヽ i | |
./ i 人＿ ノ ,r‐"':, ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
,' ' ,_,,ノｴｴｴｪｪ了 ヾ;,::::::＼
i じｴ='='='" ', ,r- .., ヽ::::::::ゝ
', (___,,..----' (:::::::::::ヽ、 ゞ::: ヾ
'ヽ、 ＼:::::::::::＼ 'l:: -゛ｷ
ヽ､_ i,""'::, "i,,:::. ｷ /:: |
'ｭ,ノ'",;l ｀ゞ ｀`ｰ- -‐'"´ i:::::::ヽ 'ヾ,"'" .ヽイ ｿ ⌒〉
ｼﾆi;∠(ヽ、':.. ;;;'";;_,,_'l:::::::::::i;, 'l,, l:::: i /
ﾐ/::i:i:l'::::::＼::: ,,,__.. ;;,.::::i;::::::ヽ,,,_ 'ｷ:::-=.::＼ l::. "'i::::: ）
/:::::/,l:::::::::::;;'i-:..,,_,,r‐‐'"::::::::,;ii;:r⌒ヽ:::::::＼:::.... ＼r'-‐''" ..::::::::/
::::::l':;"';,,::::::::l' l':::::::::::::;;;;ii//ヽ、:::ヽ、:::::＼ "' ::::...:::::::::::::l'
i:::::,l;;':::::"'i;;-l-..,,_,,..l;;;:::::r'":://:::::::ヽ,:::::::::,,_:::::::::>= ノ..::::::::::::::::::ﾉl;,
＿＿＿＿
／ ＿_ ＼
| （/⌒)） |
| 〔l´ |
| Ｏ |
＼＿＿ .＿／
＼|
／￣￣＼
／ ＼ ＿＿＿
|:::::: ｜ ／ ＼
. |::::::::::: ｜ ／ ⌒ ⌒ .＼ ……え、えと、やる夫の造語だけどね。
|:::::::::::::: ｜／ （○） （○） u. ＼
. |:::::::::::::: } | ///（__人__）///// | 表は公務員というか警察署長（地頭）なんだけど、
. ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／ 裏では非合法な稼ぎをバンバンやってるぜ〜！
ヽ:::::::::: ノ | ＼ ……みたいな感じ？
/:::::::::::: く | | | |
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
.
- 130 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 23:25:43 ID:lMUmO3Ho0
- ほうほう、別所氏もですか…
- 131 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:25:47 ID:Ejy0PiVM0
-
┼────────────────────────────────┼
播磨国佐用庄の地頭…というのは、赤松円心の表の顔〜というか、
幕府に対する登記、交渉窓口のような意味合いで、利益のほとんどは、
佐用庄“以外”の所で得ていたのは、まず間違いないと思われる。
┼────────────────────────────────┼
,....-..、
./ '''''――''ｯ''"゛ ! ,
.|. ヽ..、 〈,,..ゞﾞl lﾞ´ﾞ!、
.｝ ,,..′ .{ﾞ゛ ,,／ﾞ'‐ﾞﾌﾞﾞヽ .ヽ
ﾞl .く、 ﾞ^"'ｰく ! ! .!
.__,ﾉ .＼ ! ／ ,／ .| / ＜ ／ i V／l ＼＼l
/ ｀ﾞ'''､ ..ｌ | .../ !´｀'-,,- ../ / / / / /へ l ＼ゝ
./ ●← 佐用庄 /-,、 !,.,ﾐ゛ .〉 .,ゝ ./ / / 〉l/ / ∧/ ヽ / l ＼ l ＼＼
.! ﾞ!、｀t,,、 l. | ./ .../ , / l / l l 彳 ＼ V ／ 丿( ヽ＼＼
.､ ＿__ │ ﾞ.ｌ ﾞ'-／'' '" ./ ./: ／ l ／ .l l トiｲ l ＼ ｲ＼ ／ヽ＼ ) l ト
.r¨^^゛ ﾞ''-､_ __,,,,,,lﾞ .,! ＿_｝ | .ィ/／ィ' // / l ｌ ｌ∧ i ｌi＜ノ ﾚﾊ./人 ｌ 丿 〉
_7''''" .! ./ ｀"'"" | '| .l／ i / ﾊ r l ／ー─ヾ ー--ﾘ! l/l l／
_／ / ,,ﾉ | ヽ, .｀'--､, .V ／l .l l l i Ll／ ' ￣ `ヲ ‐- l /ｌ ） /
／ ! ,／ ._! .,./ ,! .ヽ:/rェl ＼ヽ ヾ丶弋ｦﾌ￣｀〃 .仞￣ﾄ／ レｲ
く ﾞl ..i''ヽ-‐'''''''" .ヽ ｜ ＿_, ,/ .ヾi ハl iヽ ヽ ､ヽ‐---‐'ﾐ `ｰ '・!
ゝ...／ `j ,ﾉ ｜ ... ‐''゛ .｀''ﾞ., -､‐弋 ! ` ､: ﾍ`ヽ巛ミﾐ7 〉''' }! /
/ ./ ,〉 | .f ゝ､::}`ー! !`ヽ辷三彡{ ﾉl | r―
| ヽ , '" / l `ー-l ﾄ､三ﾐﾏﾐ彡7 ＿ ／ :l r' _ノ
ヽ, .（,_, ./ ,ｒ'" ! l l ¨''‐､ﾐ辷/ （ﾏ;ﾑ::::`、l | l
＼ ￣ヽ. / :::| l l 丶.__.／::ﾏ;ﾑ:::::＼ ） ﾉ
| / ;;;; ヽ ::::::l l .l ヽ､,:::::::::ﾏﾑ::::::::丿 （
ヽ..、 ./ ;;;;;;; :::::/＼ l ! ヽ:::::::::ﾏﾑ::/ ＿ノ
´ﾞ'―/゛ ..ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;::::/ l l ／:::::::::::ﾏｯ´:/
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ なにしろ、普段の羽振りや、動員兵力が、播磨の木っ端役人のレベルじゃない。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | その収入は恐らく山陽道、瀬戸内海の流通関連…それと、幕府から見て、
./ ∩ノ ⊃ ／ “非合法”な土地の侵入…“縄張り”の書き換え等が想定される。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 132 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 23:25:59 ID:rl8fPbZs0
- 商業系御家人とでも言えば良いのかねえ
- 133 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:27:32 ID:Ejy0PiVM0
-
┼────────────────────────────────────┼
鎌倉時代末期からの日本中世における、反支配的階層として“悪党”という言葉を
聞いたことがある人はいると思う。この“悪党”、多くは字義に近い、山賊、海賊
の類で占められるのだが、元々開拓農民（武士）による政治機関である鎌倉幕府は、
“農業本位”でない生業の者たちも、一緒くたに“悪党”として扱っていた所がある。
┼────────────────────────────────────┼
|ヽ＿／ヽr'（ ノ（／| ,,､-ｰ ―- ､,
､,r､| ｀''"（ ,､ '" つ ｀ﾞ' - ､ lヽﾚﾚヽ／l＿ｲ_
ﾞ''イ ／ と ヽ, ＼―'
人 そ 取 ７ ／ "" ｰ ヽ ﾉ
間 う 引 / / ,ｨ rニ ', ＜. 略
は い . も （ /:| ,'/lrﾚ"(ﾞ（"（ l つ. 奪
よ う . す ＞ / :| ,'| （,,（ﾞ,,r--ｰ―-==;z ､ r､r､ | ろ も
ぉ モ . る ,ｲ / : :| ,'lﾞﾐo 〈" :,,､-ｰ ､;;Y /:|｀ﾞ''ｰ､ノ ﾉ .jY､ | ）. す
| ン ぜ | / ::::::| l|ﾞﾐｏ ヽミ::ﾞ' ﾞﾞｰ-ﾉ :/ /::,､;;; ､｀' ､ｿ ノﾘr }∠ る
！！ だ ！ ,「/ ::::::::| lヽ(｡/-yｰｰ-ミﾆ;;"ノ', :}::ﾞ -2,,ﾞi,l::::ﾞl"彡 ﾘｲ ろ が
ろ （ / ::::::::::|. ,':::| |::::: | ､:::| ,,､::〉:::::''ｰﾞ'､''- ､;;彡'",,,／ｲ う ：
！ ＿（_,/::::,､- ､| ,'::::| |: l| l: | | l:: |;;/ :/ r,ｧ":::｀ﾞ＞ｰｰｲ) ,, ｲ / ：
） ／ ''ｰx三＝､-＼' ::::|ll| |;|.l |;;| l: |;;;/ / ./;;/ / /ﾌ::: ::イ:::/／＿
ﾚ"ﾌ／~| ＿ ,､ ,/ _彡"´￣ ヽ:ヽヽlﾚl |;|.l |;;| l |;;;/ / /;;/ / /// /〉 :::/ ::/ ￣∠＿＿ （￣
:::::,､-|/ ,'"V .N'''"/-ｰ-､"ﾞ } l|::|ヽ: ', |;|.l |;| l |;;/ / /;/ / /// // :: /::::/ /| /::::| /ヽ|
:::／´ ,,､ﾉ _/::l :/ｰ '''''''ﾞ .::| ::ﾉ:/::ﾘ:::ヽ:ﾞj;|.l |;j l |;/./ /;/ /,///:/;/ /::: / ./::| / : ::ﾚ'"W"
/ ／ノ',／:::::::| { .::j-彡"::ノ::l|:: l'':::ヽ|:ヽ;|;| l /;/ ,／/::／/／|ｲl|::/ /::::| /:::::::::/
j／ :::', ...::::| ::' ､,,,,,,,,,､-'===彡'"::/::: ',::::::::::'ｰ-､ﾞ::::::ﾞ''::∠／;;ｨ'": //;;|ﾉ ./::::: | /:::::::::/ ／/
:::.........Y ..:::::l ,,;;;| :: :::::::::::|~ヽ:::"／"" 三ﾐ ',::::::::}}::::::::::~''ｰ'''"´::::::::ヒノ:/ノ /::::::: | /::::::::::/ ／:::/
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:::::::::j l|ﾞﾚ'" ', ﾋ-ｰ '''" |:::l|:::／ｨ-ｰ' ',| }} ::: ／彡 彡 ::" / ヽ:｀ﾞ''ｰ､:::::::::/／::::::::/
｀'ｰ､ ,r':::,r'' '"´￣ | ＼〉"彡" 彡 ::'" / 〉 ｀ﾞ'／:::::::::::/
悪党Jさん（匿名希望）
.
- 134 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 23:27:41 ID:lMUmO3Ho0
- 佐用庄って足利の所領があった美作にも近いのな。
- 135 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:29:28 ID:Ejy0PiVM0
-
┼──────────────────────────────────┼
良い、悪い、は別として、彼らは幕府や朝廷の支配体制の及ばぬ“領域”で、
勢力を延ばし、支配の及ばぬ“無法”の中で、ある種の経済を獲得していった。
「結局、鎌倉幕府を打倒したのは彼ら悪党である」という説は強い力を持つ。
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,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ お早うございます！悪党です！
Y _ _ .i|,];;彡
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ 今日も一日、がんばります！
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi ﾞ二ﾆ´ .li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
悪党Mさん（匿名希望）
┼──────────────────────────────────┼
そして、これも、良い、悪い、は別として“農業本位”でない彼らを鎌倉幕府は
“悪党”と位置づけ、農業活動に支障があれば、取り締まり、時に討伐もした。
ちなみに、悪党の跳梁は播磨が特に酷かったらしい。
┼──────────────────────────────────┼
/| /| /| /|
‖| ‖| ‖| ‖|
. iVVVi＼''⌒丶 / .‖|＼''⌒丶 / .‖|i＼''⌒丶 / .‖|＼''⌒丶 / .‖| ヒャッハー！！
VVV / ＼宀ノゝ ﾐ) |/ ＼宀ノゝ ﾐ) | / ＼宀ノゝ ﾐ) |/ ＼宀ノゝ ﾐ) |
|||||/匚 ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ 悪党は消毒だ〜！！
| |/ミ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ
└ ,-/=/ヽ=ミ /,-/=/ヽ=ミ / ,-/=/ヽ=ミ / ,-/=/ヽ=ミ /
(（/ |⊇ | 丿 |⊇ | 丿/ |⊇ | 丿 |⊇ | 丿
）)ヽ ノヽ＿ / | /)ヽ ノヽ＿ / | /)ヽ ノヽ＿ / | /)ヽ ノヽ＿ / | /
| | | | | | | | | | | | | | | |
.
- 136 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:31:53 ID:Ejy0PiVM0
-
/ ＜ ／ i V／l ＼＼l
./ / / / / /へ l ＼ゝ
/ / / 〉l/ / ∧/ ヽ / l ＼ l ＼＼
, / l / l l 彳 ＼ V ／ 丿( ヽ＼＼ ┼────────────────────────┼
／ l ／ .l l トiｲ l ＼ ｲ＼ ／ヽ＼ ) l ト 鎌倉幕府が武士たちの絶大な支持を受けた理由は、
ィ' // / l ｌ ｌ∧ i ｌi＜ノ ﾚﾊ./人 ｌ 丿 〉 それが「土地の安堵を確定する機関」だからである。
i / ﾊ r l ／ー─ヾ ー--ﾘ! l/l l／
／l .l l l i Ll／ ' ￣ `ヲ ‐- l /ｌ ） / ………しかし、悪党は、土地を絶対視していない。
:/rェl ＼ヽ ヾ丶弋ｦﾌ￣｀〃 .仞￣ﾄ／ レｲ だから幕府に「御恩」など感じない。
ヾi ハl iヽ ヽ ､ヽ‐---‐'ﾐ `ｰ '・! それどころか幕府は、こちらの商売を一方的に敵視して、
‐弋 ! ` ､: ﾍ`ヽ巛ミﾐ7 〉''' }! / 取り締まりをかけてくる「敵」とすら言える。
ゝ､::}`ー! !`ヽ辷三彡{ ﾉl | ┼────────────────────────┼
`ー-l ﾄ､三ﾐﾏﾐ彡7 ＿ ／ :l r' _ノ
l l ¨''‐､ﾐ辷/ （ﾏ;ﾑ::::`、l | l
l l 丶.__.／::ﾏ;ﾑ:::::＼ ） ﾉ ……まあ、清く正しく明朗会計の商社マンとは違うが、な。
l .l ヽ､,:::::::::ﾏﾑ::::::::丿 （
l ! ヽ:::::::::ﾏﾑ::/ ＿ノ
l l ／:::::::::::ﾏｯ´:/
/ ＜ ／ i V／l ＼＼l
./ / / / / /へ l ＼ゝ
/ / / 〉l/ / ∧/ ヽ / l ＼ l ＼＼
, / l / l l 彳 ＼ V ／ 丿( ヽ＼＼ ……にしても、うっとおしいな、アイツら。
／ l ／ .l l トiｲ l ＼ ｲ＼ ／ヽ＼ ) l ト なんとか、ならんもんかな……。
ィ' // / l ｌ ｌ∧ i ｌi＜ノ ﾚﾊ./人 ｌ 丿 〉
i / ﾊ r l ／ー─ヾ ー--ﾘ! l/l l／
／l .l l l i Ll／ ' ￣ `ヲ ‐- l /ｌ ） /
:/rェl ＼ヽ ヾ丶弋ｦﾌ￣｀〃 .仞￣ﾄ／ レｲ …… 一度、鎌倉の“怪獣”に、京都の“神”をぶつけてみっか？
ヾi ハl iヽ ヽ ､ヽ‐---‐'ﾐ `ｰ '・!
‐弋 ! ` ､: ﾍ`ヽ巛ミﾐ7 〉''' }! /
ゝ､::}`ー! !`ヽ辷三彡{ ﾉl | r
`ー-l ﾄ､三ﾐﾏﾐ彡7 ＿ ／ :l r' _ノ
l l ¨''‐､ﾐ辷/ （ﾏ;ﾑ::::`、l | l
l l 丶.__.／::ﾏ;ﾑ:::::＼ ） ﾉ ┼────────────────────────┼
l .l ヽ､,:::::::::ﾏﾑ::::::::丿 （ 赤松円心は西日本のそこら中にいて幕府を悩ませた
l ! ヽ:::::::::ﾏﾑ::/ ＿ノ “悪党”の代表的な成功者だったと思われる。
l l ／:::::::::::ﾏｯ´:/ ┼────────────────────────┼
.
- 137 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:34:09 ID:Ejy0PiVM0
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── 京都 ──
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. .. . .. .. .. .. . . . .. . § . ... ... . .. .
.. . .. .:::: :: -‐'" ﾞ''‐- . ... ... . ... ... ..:: .
..:: . .. . .. ｀`侖侖''" . .. .
-‐'"韭 ﾞ''‐- . ... ... ..:: .
ﾞ''､,,_,,,,-‐'゛｀`''､, ｀`侖侖侖''"
;'' ;~'',;'''',;'';'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;-‐'"韭韭 ﾞ''‐-
,;'',;''ﾟ ;~,;":;;;: : ;: ;: ;::::::｀｀ﾞ''ｰ-侖侖''"::;.-‐'゛~ﾞ｀ﾞ''-、.,,,:: . ... ... +
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:"ﾞ''､,;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:`;'' ;｀`'‐.､;;;;;;;.,.,.,.,..,.,.,.,.
:;,':,:;.,:;'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;~'',;';~.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ :: :;":;; ~ﾞ"'ｰ-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;...
":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; '' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;' ｖ'ﾟ ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;~'',;'',;'~,;ﾞ''､,,_ｭiｭ... .. .. . ...
::;...;;.;;ii:i;;:;i,'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;' 'ﾟ ;~,;''ﾟ ;..;;.;;ii:i;;:;i'',;'',;''ﾟ ;~,;::;.:".:;.:'::;...;;.;;ii:i;;:;i|ﾞ:.:ﾞ,:;、,"ｺｴ...HE
ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;"i|:;.::;,,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;":;.::;,ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:
:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,::.ﾐ,,;'',;' ;~,;:.ﾐ,,ii;'',;' ;~,;''ﾟ :.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,;'',;' ;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;,:.:.､;:...:,:.:.､
.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ
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- 138 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:35:23 ID:Ejy0PiVM0
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, . : ´￣ ` ´ ￣｀ :ヽ
／ __ ､ , - ｰ ､ ＼
/ .:' ヽ ヽ
,' .: ∠ヽ∠≧x､ ヽ ',
l .; /´￣ ﾍ l i
l .; ! U ∨ | l
l .; | _,､斗ｊ一 l l
! ! ―┼-､ '´イ丐ゞｰ‐ | |
! l ＿γTか 辷必 ! l |
l .! lヽ弋ﾕ} | | l l ……………え、え〜っとね？
| | i i | ､ | :i | l
| | l l ﾄ、 -−' ｲ .:! l l
| | l l :l:.:.:＞,.､ ／,.:|:.:.:! l l
| | l l :!:.:.:.:.!ヾ,,,＞ ＜,;ﾞ／::!:.:l l i __
| | l l |:.:.:._;|:::::::::ヽｊ.ﾚ'::::::::ノヾi |:..／::::::ヽ
r‐┴| | ! !イ::::｀:::､:::::::A:::／::::::::::| lﾌ::::::::::::::::＼
/::::::::::l | l l:::l:::::::::::::／;〕〔;＼:::::::::::ｌ l!:::::::::::::::::::::::ヽ、
/::::::::::::l l !.l:::|::::::::へ;¬;;;;¬;>､::::ｲi l:!::::::::::::::::::::::::::::',
/::::::::::::::l l |.l::::l／/∧;＼L!／､:::∨::ｌ l:i::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::l l l.!::::ｌ:://:::/;/;;;;;;;ト;;;;ヽ;::::::! l :l:::::::::::::::::::::::::::::::i
阿野廉子（朝廷方…後醍醐天皇の寵姫）
r―-､
ノ´￣ﾐ､ ﾄ､_
／｀ヾ: ヽ jzzzj_ ﾑ_
/ ,.＝-ﾞ´￣,' ＼｀ ヽﾊ
／,.ｲ イ＿r-､ ﾊ:＞､＿_ ｀ヽ
. /彡'´￣/ / ﾄ∨/ ∨ ∨ｰ:､:､
_/ ' / / ,ﾙﾐv/∧ ヾ ヾ:, ハ
. ／ / ﾉムｲゞﾊ ーﾁ
,' ,イ 〃 / / ノ ∧ ｀Y
. ∨ ./ 从∧_| /,.:彡:ﾉ 人 ﾊ ヽ
{ i: 〈 , }八´ゞ从ﾍ ｀￣ミ≦､ｿ ﾉ } ノ
ヽ. |: ∨ゝミz-t・ナz〉 z=t・ ,-､,イ. Y´ ……どうした？
从ﾘ从 彳｀＝ﾞ´彡 ｰ｀￣・彡 ノ 从｜
.' 人|､ヾミz 三 了 ￣;´ ,:!ﾉ |
; ! ＼ミ＝- ﾘ ,.イ ／ | !
,ｲ ;' | 八=｀ヽz} ｀ ´ 彡ｲ; ｜| ﾄ､
／｜ ' | ∧ 三 〉r' ´￣｀ヽ .ｲ/ |｜ ! ヽ
, ´ ,'|川 i | |,.＜:＞'´￣￣｀ ,ｲ:ﾊ |｜ | ､ ＼
／ ,.イ / / i.:| ! ,.＜::＞'＞ . ,.イ | ,' |｜ | ヾ. ＼
彡 ,ｲ / ﾉ !: (::))>'ﾞ.:::| ｀ ー＜ ,:': !｀ヽ |｜ :ﾑ ヽ ＼ ヽ
赤松円心（朝廷方…播磨御家人）
.
- 139 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:36:47 ID:Ejy0PiVM0
-
, . : ´￣ ` ´ ￣｀ :ヽ
／ __ ､ , - ｰ ､ ＼
/ .:' ヽ ヽ
,' .: ∠ヽ∠≧x､ ヽ ', 実は、行方不明だった伯耆守（土岐頼貞）から連絡が来たのよ…
l .; /´￣ ﾍ l i
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l .; | ヽｰx､ｊ､＿ l l ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶＿＿
! ! ___,斗一′ イ丐ゞｰ‐ | | ;;;;;;;;;へ;;;;;;;;;;ﾉヽ;;;;;;;;;;;;;;;;／
! l ＿γTか 辷必 ! l | ヽ;/v' ﾍ;;;/ ⌒ﾍ;;;;;;;＜＿_
l .! lヽ弋ﾕ} | | l l ;;;丶 , ⌒V､ ,⌒ , ﾉ~;;;;;;;;;;/
| | i i | ､ | :i | l ;ﾍ' | | o o | | |;;;;;;;;/
| | l l ﾄ、 ｰ 一' ｲ .:! l l '･ﾍ_ "￣ 〈L ￣" _ / ／
| | l l :l:.:.:＞,.､ ／,.:|:.:.:! l l ﾍ E三ｦ / ノ
| | l l :!:.:.:.:.!ヾ,,,＞ ＜,;ﾞ／::!:.:l l i __ へ＿ﾉ|＼ ー ／|ﾍ＿へ
| | l l |:.:.:._;|:::::::::ヽｊ.ﾚ'::::::::ノヾi |:..／::::::ヽ ｜;;;;;;;ﾍ ￣ ﾉ;;;;;;;｜
r‐┴| | ! !イ::::｀:::､:::::::A:::／::::::::::| . , ＿＿＿＿、 .' ＼;;;;;;;;＼（ ノ／;;;;;;;／
/::::::::::l | l l:::l:::::::::::::／;〕〔;＼:::::::::::ｌ./ ￣￣￣￣￣ ／
/::::::::::::l l !.l:::|::::::::へ;¬;;;;¬;>､:::./ ＼＿＿＿＿ ／ 土岐頼貞（朝廷方…失踪中）
━/::::::::::::::l l |.l::::l／/∧;＼L!／､::./ ／.::::', . ━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
../:::::::::::::::::l l l.!::::ｌ:://:::/;/;;;;;;;ト;;;;./ ／.:::::::::i
/:::::::::::::::::::l l ll::::::!:i;;l;;;;j;j;;;;;∧!;./ ／.::::::::::::::::::l
/ ／ ／
これなんだけど……ちょっと読んでみる？
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土岐頼貞は「正中の変」の武家側の首謀者の容疑を受け、
幕府の監察から逃走し、行方不明となっていた…。
┼──────────────────────────┼
.
- 140 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:37:59 ID:Ejy0PiVM0
-
,ｒ― 、
／￣ 丶＼ /￣￣￣￣￣￣ヽ
/ / _. -―- .ゝ、 | .|
／ ´ ／ , , ,/ ＼ | ………… .|
/ / ／,./ 从;(从(,ﾍvｹﾊ | .|
{ /./ ._( (（ (ー來ﾊ j从ﾊ ヽ＿ ＿＿＿＿/
| / { {cj.゛゛|从ミ赱､`''' .jﾉ .} ○
|. {i | ｿ /jﾉミミミミ （;; / O
/ .!i | / /j ミミミ , ）ノ ､､ ､ °
ノ , ソ ∧ ミミ -‐, 丿 ）） ）
／ ／ ／ ,イ ＼ミ ／ | ´´. ´
{ ／ / /__| ＞ イ |--――--- 、
／ ゝ _,. -/ /ミ. |i |
_,. -'''" / /|ミ. |i |
/ / .| |i |
. / ./｛ { , 人､ ＼
/ ( | ＼ミミ / ミ/／＼､ }
く { ) ｝ ＼ミ| ／ { |
_ , -
＿_, - '´
ヽ￣￣￣
＿, ゝ、
,r'´￣ ヽ , - ､
/ ､ __,ヽ ／ヽ、 ,ﾘ
/ ヽ ,ｨ冫イ、 V/ _ - ´
./ ＿,,,ノ-‐' ヽヽ .／ _, - ′
/ ／ _, -‐ '´
./ ,ｲ.l＿_ -‐ '´
/ ,ｲ ゝ_ノ
. / / 〉‐'
/ゝ‐'
／
／
／
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- 141 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:38:47 ID:Ejy0PiVM0
-
_,n＿ _ｎ_ｎ__
└l ｎ | └i_n┌' ○ ○ ○
━━━━━━━━━━━ U Ｕ く丿━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
::::::::`::::::::::::::::::::::::ヽ／::
. , rr-―- 、 ＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠
. {_,-―- 、 ＼ .::::::::::::::::/／ハ::ﾄ､::::::::,
. ／/ 、 ' ､ ヽ ﾆﾌ::::::J/､ , ﾉｲ=ﾉハ:∠_
. / .へ ＼ } .:::::::::( |L ・ ・ ｣ ´ 6 |::: オッス！オラ、頼貞！ 伯耆守だ！
..,ィ´ ゝ .、 i ｀ ＼ ⌒` ｜ﾞく ″ ﾊ´￣
. { / n,ﾍ}从 | i. |介__} } `丶 Lﾆ7 ,ｲ | みんな元気だったか？
. ヽ { (( jﾉﾉ,斗- | |.c) i ― ､- ､_ ﾝ￣ ´/ に―-
. ヽ从ｨtｊ f=ﾂ，| |ｿi ! .ヽ ＼ﾍ_二ニ二_ﾉ ハッハ〜！オラは、すげぇ〜元気だぞ！！
.|ミｿ_ .j| i || ＼ ＼ .::::ト､､ |:::::::::::::::/ Y
.| ヽ − ﾉ.| i |ﾄ 、.＼ ＼ ::｜ ＼ ＼::::::::/ |
.__| | i.｀_- < .| |/ ｀ー--┴- 、 . ＼ｼ |
. / . | | } / ﾉ ./ / |.＿＿ |
..r‐--- ,,__ ,丶┐ |.::::::://7 ／ ,ｲ
.| ｀"''ｰv-‐''"´ / .|.::::// |_∠∠＿／:|
━━.ｒl i.ヽ |.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
.〈 ヽ. ﾉ .ｿ |
. .{＼＼ | .|
. / (＼ヽ〉 l ...|
..／ .|｀T´ i |
／/ ／| ,个､
／, -| 〈 /| ／―ト､
〈.″√| /＼ｿ |/／￣ﾉＹ 陛下が幕府に宛てた親書の内容だけど……オラも聞いたぞ！
＼ゝ| |/ O O ｜
＼|. ∟＿ ._＿｣ 「関東は戎夷なり、天下を管領するに然るべからず！！」
λ| /〃 ｜ 〃
６丶 ﾚ ﾉ / 陛下がへこたれていやしねえか、心配だったんだが……
`´|/⌒i 二二´ ／ﾚ
,!ﾄ _=|､ ＝ ∠ | まだまだ全然、やる気みたいだな！オラ、安心したぞ！！
／|| |_＼＿＿／= |`
て=￣ ‖`｣､三 / |
/)- '￣￣〕 ＼ /
{〃 ´￣￣ｱ`ヾ√￣￣￣
ｰ`￣7`ー――――-/
ヽ √￣::::::::::::::::::::::::::::::／
.
- 142 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:40:02 ID:Ejy0PiVM0
-
', ヽ ＼ / / ／￣＿_/＼ / /＿＿＿
', ＼ ｀/ ／/ ／ ／ ´＼ ＼ / ／￣￣／
丶 、 〈 ／／l// ／ │ 〉 / ／ ／
＼＼ 厂＼ |へl/／ ／∨／ ／ ／＿＿,∠
丶 | 几 ﾄ､l≧､＼ ／_,.イ´ /ノ￣〉￣￣￣／´
＿＿|└ ,ﾊ〈 | しト ,イ し' | / 厂 /＿＿_／
｀ヽ_＼└∧└─┘ , └─┘jイ_／＿／´ 幕府に追われて、オラの将来がやべぇ状態だってのに、
￣＞-ﾍ 〈ﾚ _,、 /く二二＞
￣＼∧ 「 二.ｲ / '､ なんだかすっげぇワクワクしてきたぞ！！
,' ヘ、ヽ─'′／ ﾉ＼
l ｀三≧=-彡/ ＼, へ、
＿／│ |｀￣´ / ／ ／ ／>､＿＿
┌／ ／ 人 | ／／ ＿＿／ ／／ ￣｀ヽ、
/ /´￣￣｀＼!／´￣￣,.＜//／ ／ ＿ ／⌒ヽ、 ＼
, ⌒厂| ﾉ、＿＿＿／＿_, ＜////／ ┌‐/ ヽ 彡'⌒ヽへ＿＿〉
_／ / │ 〈//////////////////／ ／ ｲ￣l ヽ、ﾊ ＼|///∧
/∧ / ／ // ∨//////////////／ ／／ ／| │ 八 〈 〉 ｌ////∧
//∧ // ∨///////////／ ／／ / l ′∟ ///////|
.
- 143 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:42:05 ID:Ejy0PiVM0
-
.//i´ﾉ// 'ノ | ﾍﾊ', ＼｀ヽ_ ／／ ／ | l | ', ',|/ | .l
／ /ﾉ//ｿ / ﾊ ハ', ｀ヽ ＼＿｀ヽ ,r'', | l ',/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
/´/N/ i|/l/ | ,r'´li }＼ ｀ヽ ＼__ ｀ヽ／／,rl l |. .| |
.|/ ,r'´/ l | l/| ﾊ .ﾍl＼ ｀￣｀ヽ}｀フ｀／／r| .l | .| でも、“先陣の件”な！ |
.l/ N__/ l /|/ r' ＼|｀ヽ/ }￣＼l｀'v|/// // | .l.| .| |
| l /N´ / / |＼i' ﾍﾊ .｀i/´|/＿//|/｀ヽl/ ///.| .l| | あれはナシにしてくれ！！ |
∨ｌ {＼|ﾉヽl＼ ﾍ |li|/{uヽ｀ヽ|/´// ／| .| | |
＼|ヽl＼ヽﾊ＼＿｀ヽ|ｿ/l| |ヽ .}_ノノ ／/,r.| .| ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
｀ヽl ',＼ }/l |ﾘ´ﾊ Yl l､.／／ / // | | | .| . |
. ', / |/|/ i|ﾊ J /ゞ／／/ // /,| | |. ﾉ /|
', / / .|l |liﾊ _ノ 彡////////||/ ／ .| / .|
', /|| .,'|ﾊ i ´"'ゞ ////|/ ./ / |
＼ .|l ,'| l ｀"'ゞ//|i .|/ .| |
ピク…… ＼ .| /| | || l .| |
｀| / | | ､ l l ﾊ |
/|./ | .|_,ﾊ 八 ﾍ / } .|
l |/ | .|//ﾊ ＼_ ∨ | |
ﾘ| /.ｿ///∧ ｀'ー-､ﾉ |
／/ ／| ,个､
／, -| 〈 /| ／―ト､
〈.″√| /＼ｿ |/／￣ﾉＹ
＼ゝ| |/ O O ｜
＼|. ∟＿ ._＿｣ 土岐一族は、目ぇつけられちまったからよ！
λ| /〃 ｜ 〃
６丶 ﾚ ﾉ / 先に動いても、すぐに潰されちまう！
`´|/⌒i 二二´ ／ﾚ
,!ﾄ _=|､ ＝ ∠ | 悪いけど、他を当たってくんねえか？
／|| |_＼＿＿／= |`
て=￣ ‖`｣､三 / |
/)- '￣￣〕 ＼ /
{〃 ´￣￣ｱ`ヾ√￣￣￣
ｰ`￣7`ー――――-/
ヽ √￣::::::::::::::::::::::::::::::／
.
- 144 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:43:17 ID:Ejy0PiVM0
-
::::::::`::::::::::::::::::::::::ヽ／::
＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠
::::::::::::::::/／ハ::ﾄ､::::::::,
ﾆﾌ::::::J/､ , ﾉｲ=ﾉハ:∠_
:::::::::( |L ・ ・ ｣ ´ 6 |::: 悪ぃな！この埋め合わせは必ずすっから！
⌒` ｜ﾞく ″ ﾊ´￣
`丶 Lﾆ7 ,ｲ | かんべんしてくれ！
― ､- ､_ ﾝ￣ ´/ に―-
ヽ ＼ﾍ_二ニ二_ﾉ んじゃな！
::::ト､､ |:::::::::::::::/ Y
::｜ ＼ ＼::::::::/ |
::/ ＼ｼ |
ﾆ＿＿ | 来週も、ぜってぇ見てくれよな！！？
:::::::::::://7 ／ ,ｲ
:::::::::// |_∠∠＿／:|
:::::://｀ ヽ:::::::::::::::::::｜
.
- 145 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:44:19 ID:Ejy0PiVM0
-
. _＿
, ´ ＿ ―-- 、
∠ ´ ﾍ ＞ 、
,∠ /ｋヽ ／,、 ヽ、
./ / i ./ ￣ ＼,∠≧x.、 i
l / |/ i |
i i. i | ＿＿,ノ 、 | !
. | | | ＿γT丐か、 `ー t |
. ! !＿| |｀弋ﾕ}ﾉ ´イTゞ‐ !
| /,‐i| | 弋}ﾂ| i
| ゝ、| i U 丶 λ | ・・・・・・・・・・・。
.i .｀|. ! ｰ ‐-. / .| |
.| | .ﾄ ∠| .| |
i | ! ／: : | .| |
| .／￣￣| |ヽ ｀ iー ´: : : : i .| |
|/:.:.:.:.:..:.:.:.| |:.:.｀ヾ_|!、: : :λ..:| | |
i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| |、:.:.:.:,o、ヾーi-!..! | |
. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| /|:.ヽヘ、:.ゝ、::|_:.:.:￣ヽ,!
i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| / |:':.:.:.:.:.:`,kVヽkゝ:.:.:.:.:;i|
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! !:.::.:.:.:.:i_/| |＼ヽ、:.:.:.ｒ:.! ﾁｬ♪ﾁｬ♪ﾊｯ!.....ｶｹﾃｸﾙﾖ♪ｱｯﾌﾟﾙｲﾛﾓﾝｽﾀｰ♪ﾄﾝﾃﾞｸﾙﾖ♪ﾅｯﾂﾉｶｵﾘ....
/ ＼ヾ V／-ー 、 ∧
|/ , -／`∧ヽ＼ ヽ |
/／ / / ヽ ＼ `ﾄ
／ ／ ヽ ヽ `､ ﾊ
/ / / ＼ l .ﾊ ・・・・・・・・・・・・・・。
／`ヘ / / l ヽ ＼ | .ﾍ
∠, , ー､＿ | ヽ ＜ヽ .ﾍ
彡 , ー_､_ ／| / ヽへ'＼ Y ヽ＼ ふ───────………っ。
, @工工工/√ｒ┐ ﾚ `, ヽ ヽ }. ヽ ＼
,-＜ l~Y / / / l`ー'-| / } l l } / ＼. ヽ ＼
f ヽ ` { ﾍ }/l / / ! / ＼ ヽ ＼
{ ヽ 八 ∨`ｰ/／,ノノ ｲ ＼ ヽ
l / ＼ l " 彡イl.l | ＼
`、 l/ /l ,ヘ L ＜ .川 ｌ _ .- }
,ﾍ / l ヽ ∨ / / ﾚ l , -‐ ' /
./ .ﾊ { ヽ _.∧._ ﾑ / / ﾉ { ／ /
/ / .ﾊ ヽ / l `ｰ-Y l / .l l /
.{ l / l / `ｰ-､ () /､_／l l .l /
l l 八 / ￣/／ } / ﾉ /
Y / ヽ / // / / / ｴｲﾘｱﾝ♪ﾃﾞｱｯﾃ、ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ♪ﾋﾟｶﾋﾟｶ♪ｷﾞﾝｶﾞﾊ、ﾎﾟｯﾌﾟｺﾝｼｬﾜｰ♪
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- 146 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:45:23 ID:Ejy0PiVM0
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/ﾍ､ .,. ''" ,,.. ''" .，､
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// 〈;;/ /:: .二三 ‘ ｀ .、
.// r':ヽ /:::::l ／ :， ｀ .、
// 7:/ ｀ヽ': ‘: ｀ .、
. /::l /:/ ,._＿ / ， ,. '
l::::l /:/ r'::ﾉ r'ヽ ./ ／ ‘: '´
.j::::l /:::l l::i /::/ ／ ， ／
. /::::::l l::::::l L:j 「:ﾝ;へ ‘
|::::::::l .ヽ／ _／:／ .，
ヽ::／ ヽｰ ' f ´ ﾞi:
r‐-、 | j f ´ﾞi
＼ l l, | l l .l
＼ :,,.. ''"¨¨｀ | .l l ﾍ | l, , -、
＼: : :,,.. ''" .l, ! }:. ヽ l, ! ' ./
.l:. ヽ .}:: ヽ .」 | .ﾉ ,
|:: ヽ.', ヽ t_ ノ
. 'l::. ｀ﾞ'⌒ ヾ= ''ー´ ‐- (、
ヽ:: ｀､
.i:: ヽ､ ＿
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- 147 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:45:58 ID:Ejy0PiVM0
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿..／ ⌒＼ ／示≧=彡 '⌒ ー---＝=≦ ７´ 八 丶=彡'
───────── 丶: . ヾ / {｛ У , =＝-＝=ﾆ二三三{｛ ＿ ＞
. -‐=≦: : : : .:.:.:.:.:.:.:.:./ /｛ ´ : : : : . ＼: : .∨二 イ ｀~￣
../ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: | | Y ヽ∠⌒＞､ : : V: :八＿ ,ﾉ ...＿ 00
. ′:.:.:.:.:.￣￣￣￣￣￣￣￣...| ＼__._:_:匚〉､ ＼_;厂 辷l /７ _,n___ ｎ
. ！:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{_）_{-‐:.:/ ＼ ヾ ／ -‐ ⌒Y⌒＼ くノ `l_ﾔ′ ,⊆ ⊇､ ∩
..─────────..O.:.Ｏ ＼.:.:.:./ ｰ=彡. ,:′ ／ ノ /´ ⌒L .￣U￣ ∪
＼__:.:.:.:.:ミ-≧＝==─‐ｪ‐---‐ ／ :/. :/. :／: : { / ﾉ ｏ
八:.:.:..＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿._ ／. : ｲ :/｀Y: : :/ 八 { 八{ / /｝┴=¬
..ﾟ . ‐-=:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉:{:.:.:.:.: .＼. :／. : { { / ／::::::'佑ﾐ:从/ 7 〔
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- 148 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:46:48 ID:Ejy0PiVM0
-
. /^l r i /ﾆヽ
./ / ! i .| |.| |
. / / | .| | U |
. / ./ | .| `ー' /^l r i /ﾆヽ
. / ./ .| | , ' ヾ ',:: ト 、 / / ! i .| |.| |
. / / | | ..、 ._／{ | | i ';::..|! } / / | .| | U |
.// J _,,...ﾉ ＞ ._/¨´ / ,| | | l ';: |! | / ./ | .| `ー'
." { _,'" 〈 ' / {:／| | |:: ｌ i |! ! ./ ./ .| |
ゝ´ / / / | ｌ ｌ ｌ ｌ '; ｌ .../ / | |
.(二ニ .＼、ﾉし/ .}ﾊ八', ／ | ! ! ｌ ｌ i ', // J
.__,,､ -‐ ﾆ Σ:. て ヾ 〉、!、 ｌ ! ! ｌ ｌ:: ｌ: ', ."
. (二~ -― ''.| ./^Ｙ＼ .| |ヾＹ | ｌ ! ｌ ｌ:: ｌ ｌ /^l r i /ﾆヽ
. .!ゝ､ ､_ﾉし.ーｧ | l 《ヽ,| :ｌ ｌ ! ｌ ｌ:: ｌ ｌ .(二ニ ./ / ! i .| |.| |
. ﾞ、ﾐ..｀）(´ .ヽ ..八‐-‐'''fi . | | lﾞ ! l: l ! | :::: : | .__,,､ -‐ ﾆ / / | .| | U |
. ヽ .ｲ、 ..} ﾉしｨ ﾞ''‐{=}ll|_》r'( .| |: 八!,ｲ:: !:! l ::::: : :ﾄ (二~ -― ''" / ./ | .| `ー'
..ヽヾ..＿_ つ て .....ヾi!''´,こ__{-､ ./ Ｙ:l / !:: ｌ ! :::::: : ::|i ＼ / ./ .| |
. ` ﾞ､ .｀Ｙ＾＼ .(0´,,､ >､‐ . j::j / |: ｌ:ｌ ｌ :::::::. ::! ＼ ./ / | |
.､ _..-ーｧ ヾ=)､ / .ゞ´／ } l ｌ:! ｌ ::::: : : . ） // J
）.｀ ヽ 三> .＜::::::::（.、 / /: ｌ:! ::::::: ',:: /:`.ｰ..、 "
／＾Ｙ´.._＞ ．＜::::::::::::::::::::::）） l / l:! ｌ :::::: {:: 八::::::::::::`x._
| ﾚ´ .|::::::::::::::::::::::::::ノ :} （: ｌ! ｌ :::::::.、 八（ ＼::::::/:::::} ..(二ニ
|::::::::::::::::::::／ / i ） ll :::::::.ヽ ヾ. ＼:::::::ｌ .__,,､ -‐ ﾆ
|:::::::::::::::::（ { ｌ { ! j :::::::::::） ＼ ）:::ｌ (二~ -― ''"
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ っ─────────────────── ！！！！ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒W⌒Y＼
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- 149 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:48:06 ID:Ejy0PiVM0
-
＿,.. ￣ ｀ヽ､
／´ _ ヽ
／ , ´ ｀ヽ､ ヽ
,.. - _ ＼ ':，
／ __ ,ｨﾊ､ ＼ ヽ ＼人_从人__从_从人__从_从人从人__从ﾉ／
{ {ミヽ_{ ＼ , ＼ ＼ ＞ ＜
'， ﾏ! ｀／ ＼ ＼ ＞ ＜
'， {_ U _／ｨ＝ﾐ ＼ ＞ し、室内で発砲しないで！ ＜
ﾏ ﾑ-‐ミ_､ .| ､ ＼ ＞ ＜
ﾏ ｨ"´ U ＼ ヽ ＞ ＜
', 人 ' v⌒ヽ / '， ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒Y＼
ﾏ ヽ､ ヽ ' ｲ |'， } ＼
} }::r-ミ=- ≦/_,....::r､! |_＿＼
Ⅵ ﾉ/:::/:::::::},..イ::::::::::::::j /:::｀ヽ
/ //:::/::,.イ∧::::::::::::::／ /:::::::::::::}
| :.:.:.:.|:::|.r―-､
| :.:.:.:.|:::| ﾐ､ ﾄ､_
| :.:.:.:.|:::| . jzzzj_ ﾑ_
.├r─‐|:::| ,' ＼｀ ヽﾊ
／,..| |:.:.:.:.:|:::|.､ ﾊ:＞､＿_ ｀ヽ
/彡' | |:.:.:.:..|:::|.ﾄ∨/ ∨ ∨ｰ:､:､
_/ ' ...| |_:_.: :|:::|.ﾙﾐv/∧ ヾ ヾ:, ハ
／ / | | :.:.ﾄ;|:::|..ムｲゞﾊ ーﾁ
,' ,イ ./￣_|:.:.:.l）|:::| ノ ∧ ｀Y
∨ .// ﾉﾆ∟:､|!:|:::| /,.:彡:ﾉ 人 ﾊ ヽ
{ i: 〈 .レﾆ､ ｰ-､}:|‐'､ .｀￣ミ≦､ｿ ﾉ } ノ
ヽ. |:.／ __､_ ` ､| { | z=t・ ,-､,イ. Y´
. l ､/::::::::ヽ |lハ_ ヽ . ｰ｀￣・彡 ノ 从｜ ………ああ、すまない。
.' .| ｊ::..:::::::::::|,ﾉ'::/ / ￣;´ ,:!ﾉ |
; | |:..::::::::::::|::::/ / ,.イ ／ | ! どうも、あのノリにはついていけなくてな…。
,ｲ .| |:..::::::::::::|:::ｊ | ｀ ´ 彡ｲ; ｜| ﾄ､
／｜ '.| |:..::::::::::::|/ /.´￣｀ヽ .ｲ/ |｜ ! ヽ 取り乱してしまったよ。
, ´ ,'|...__| ヽ;_:_:_:_/ _,／ .'´￣￣｀ ,ｲ:ﾊ |｜ | ､ ＼
／ ,.イ ./ /'` ｊ ,r |ヽ . ,.イ | ,' |｜ | ヾ. ＼
彡 ,/ ! ,' _ , ' |:.i ｀ ー＜ ,:': !｀ヽ |｜ :ﾑ ヽ ＼ ヽ
/ ﾄ､/ﾞ /| :l
.
- 150 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:49:37 ID:Ejy0PiVM0
-
_ . - ― .
¨ ´ﾞ ､, -‐- ､ ｀
| _ ヽ
| iﾐ、イ彡´ヽヽ i
! | ヽi |. |
｜ u | |: |
| ー!-‐´ 、＿＿ .|: |
| γか _ .| _ .|: |
| 代ﾝ イ丐ゞｰ‐ !{ヽ, 、! ………知り合い、だったっけ？
| .ﾍ , ゞﾆﾝ .i ソ. ｌ
| ヽ i .ﾚ l 土岐頼貞と。
| i ､ ｰ‐ l .ﾄ､ ﾍ ：
| l 丶 _ 人 .!:.:.:.ヽ.ヽ ;
..| 冫 冖フ:.:.:､ , -ｌ |:.:.:.:. , ＞､;
i /:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.У:.:.:.l /:.;_ ＜:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
/ ¨´:.:.:.:./:.:.:.／| :.:./ /,. l :.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.
/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.l／:.::/ //:.{ ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. }
/:.:.:.:.:.:.:.:/: 彡巛:.:/ /´:.:.:l :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l
/:.:.:.:.:.:.:.:/≦ :.:. ≧/ ,／ :.:.:.:.: !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
/ ＜ ／ i V／l ＼＼l
./ / / / / /へ l ＼ゝ
/ / / 〉l/ / ∧/ ヽ / l ＼ l ＼＼
／ ./ , / l / l l 彳 ＼ V ／ 丿( ヽ＼＼
／ /: ／ l ／ .l l トiｲ l ＼ ｲ＼ ／ヽ＼ ) l ト
ィ/／ィ' // / l ｌ ｌ∧ i ｌi＜ノ ﾚﾊ./人 ｌ 丿 〉
／ ／ l／ i / ﾊ r l ／ー─ヾ ー--ﾘ! l/l l／
／ V ／l .l l l i Ll／ ' ￣ `ヲ ‐- l /ｌ ） / ……さあ、どうだったかな？
; ′ ヽ:/rェl ＼ヽ ヾ丶弋ｦﾌ￣｀〃 .仞￣ﾄ／ レｲ
ヽ ヾi ハl iヽ ヽ ､ヽ‐---‐'ﾐ `ｰ '・l 京都で、たまに顔を合わせていたかもしれん。
ヽ ､ , -､‐弋 ! ` ､: ﾍ`ヽ巛ミﾐ7 〉''' }!
ヾ 、f ゝ､::}`ー! !`ヽ辷三彡{ ﾉl わたしは仕事だったが、あいつは何しに来てたんだ？
ヽ l `ー-l ﾄ､三ﾐﾏﾐ彡7 ／ :l
! l l ¨''‐､ﾐ辷/ '´／::::`、l
:::| l l 丶.__.／:::::::::::::＼
.
- 151 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:50:49 ID:Ejy0PiVM0
-
／ / ＼ ＼
／ ﾍ / 、 ＼ ＼
/ ／ヽ‘, ／ﾊ :, ､
′ /｀ー‐--ｔ ! i :,
| ;′ ′ ,│ │ i
| ! ,′ ‘,| | |
| ! {ー! ｰ- ..,,,l_ .| |
l __,!rｭ! -- !:｀ |､ !
│ :ﾋﾘ′ ノ苅抃:､＿ .|´∨ :, ふうん………でも、どうしよう？
| .:i:./ 以ﾂl ´ | }:. ′
| ヽ :.:.:.:.:.│ │ｲ 、 , 美濃の土岐一族の戦力が外れたのは確かに痛いわね。
| 、 ., __ | | ! ＼ ′
| 小 | | ! :, 丶. :,
| | ‘. ,. | |/ ヽ :､ ＼. ′
. | | ￣.. ヽ| |.:.:..:.:.＼丶 、 :,
.. | | ／ .! |:..:..:.:..:.:.:.＞ ., ＼:,
... | | イ.:.:. ! i :. .!:..:..:.:..:.:..:.:.:.／:.:.｀ー-ヽ
... ! ｉ |∠＿:.:.:.:.:.l .! :. | .:.:..:.＞:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.,,..＞ 、
/ ＜ ／ i V／l ＼＼l
./ / / / / /へ l ＼ゝ
/ / / 〉l/ / ∧/ ヽ / l ＼ l ＼＼
／ ./ , / l / l l 彳 ＼ V ／ 丿( ヽ＼＼
／ /: ／ l ／ .l l トiｲ l ＼ ｲ＼ ／ヽ＼ ) l ト
ィ/／ィ' // / l ｌ ｌ∧ i ｌi＜ノ ﾚﾊ./人 ｌ 丿 〉
／ ／ l／ i / ﾊ r l ／ー─ヾ ー--ﾘ! l/l l／
／ V ／l .l l l i Ll／ ' ￣ `ヲ ‐- l /ｌ ） /
; ′ ヽ:/rェl ＼ヽ ヾ丶弋ｦﾌ￣｀〃 .仞￣ﾄ／ レｲ
ヽ ヾi ハl iヽ ヽ ､ヽ‐---‐'ﾐ `ｰ '・l ・・・・・・・・・・・・・・。
ヽ ､ , -､‐弋 ! ` ､: ﾍ`ヽ巛ミﾐ7 〉''' }!
ヾ 、f ゝ､::}`ー! !`ヽ辷三彡{ ﾉl
ヽ l `ー-l ﾄ､三ﾐﾏﾐ彡7 ／ :l
! l l ¨''‐､ﾐ辷/ '´／::::`、l
:::| l l 丶.__.／:::::::::::::＼
.
- 152 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:51:55 ID:Ejy0PiVM0
-
,ﾉ ,, -‐
／ ＿ -‐
／ , '´
／ ,／
./ ／
三ﾐ,∧
∨//,∧
∨//,∧ ‐
.∨//,∧.／ ,ｲ .､
. ∨//,∧ゝ ' /. ／ ﾑ
∨//,∧ ,ｲ／ゝイ〃
.／∨//,: ／ ／
/ :,ｲ／ ／
.../ 〃 ｲ.｀Y
. / ,.' /彡
. / .,ｲ ; '､＞､
../ ノ / ' '
i ／ ,ｲ: ＼ ………………………………いや。
∧ '´ ノ⌒ヽ:. !
.∧ ／ ﾊ ｊｿ
.
- 153 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:53:14 ID:Ejy0PiVM0
-
/ ＜ ／ i V／l ＼＼l
./ / / / / /へ l ＼ゝ
/ / / 〉l/ / ∧/ ヽ / l ＼ l ＼＼
／ ./ , / l / l l 彳 ＼ V ／ 丿( ヽ＼＼
／ /: ／ l ／ .l l トiｲ l ＼ ｲ＼ ／ヽ＼ ) l ト
ィ/／ィ' // / l ｌ ｌ∧ i ｌi＜ノ ﾚﾊ./人 ｌ 丿 〉
／ ／ l／ i / ﾊ r l ／ー─ヾ ー--ﾘ! l/l l／
／ V ／l .l l l i Ll／ ' ￣ `ヲ ‐- l /ｌ ） /
; ′ ヽ:/rェl ＼ヽ ヾ丶弋ｦﾌ￣｀〃 .仞￣ﾄ／ レｲ 実は、代わりになりそうなヤツを
ヽ ヾi ハl iヽ ヽ ､ヽ‐---‐'ﾐ `ｰ '・!
ヽ ､ , -､‐弋 ! ` ､: ﾍ`ヽ巛ミﾐ7 〉''' }! / 既に見つけてある。
ヾ 、f ゝ､::}`ー! !`ヽ辷三彡{ ﾉl | r―
ヽ l `ー-l ﾄ､三ﾐﾏﾐ彡7 ＿ ／ :l r' _ノ
! l l ¨''‐､ﾐ辷/ ／ ） ::::`、l | l
:::| l l 丶.／ ／ .;ﾑ:::::＼ ） ﾉ
;;;; ヽ ::::::l l .l ／ ／⌒i:::ﾏﾑ::::::::丿 （
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ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;::::/ l l .∧ ／ ,).ﾏｯ´:/
∧ イ
ﾊ |
__ ,............ _ __
, ' _ ｀｀'丶,
.／ .,:´ _,,... ｀丶.
,.′ :/: ,:':::三ミ、 ヽ..
/ ::/: / ｰ-､ミﾐ、 ,-.、 `!
./ ::/: / ｀ヾ/,彡:i .;'
/ .,.' __/. '"ﾞ',ﾐ:i: ;'
/ /,' ./_"''''‐-､ 丶| ;'
./ .／` ﾞ:i. ｀ｰ｛,示jﾒ､. u. ;' ;' …え、そ、そうなの？
/ / /.,i. 弋z:ﾂ ' ;' .;'
/ :､.‐､ゝ,i. |ヽヽヽ ,' .,イ´｀;.'､ ;'
./ ::./丶.,.ｉ:. ｉ. !弋り｀ﾒ、.;' o
./ .::/: ,' :i. :| ', ﾐ, ' ;' 〇￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
./ ::/: ,' :|: .i -､ ／;' .;' | 早い……ホントに、必要なものを、 .|
./ :::' / .;ｉ 丶、|. ／ ;' .;'. | すぐに、持ってくるのね……。 |
./ /￣｀ヽ､..:ｉ. i、_ _ .／ ;' .;' ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
.
- 154 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:54:58 ID:Ejy0PiVM0
-
,.ヘ､＿＿＿ ＿_
,心､_| ハ ＼ﾐ＼ ＼ﾍ癶､
／ノ ﾉ rﾐl:l:lﾊ ヽ ｀ヽ ＼ｰ'＼
〈 / |ジ´,,´´} /Nヽ ト,ｌ＼ V Yﾍ 河内の住人に、ちょっと、
ﾉ 〈l lﾊ ゞｊノー--H/､| } lﾊ ＼〉 “面白いヤツ”がいてな……。
／/ / Nゝ!'＾｀ヽ ~''´_,z≧､_N | l ∧ ヽ
/ l {イ弓彡､ﾐ_ｊ ､_´¬‐’='＾ｊ/ l ﾊｊ)ハ 紹介状持たせたんで、
| l ! ﾄﾄ!〃_(・'`/ ﾟ // /ｲ 〉 | 今度、“お宅の坊っちゃん”に、
＼l,! ﾍ|Z簠彡7ヽ r､ !ｲ/ /ﾄ! } | ウチの者が、引き合わせる予定なんだ…。
ヽ､|ﾐ彡彡{ ス//|rノ |
|lﾏ三彡7∠_ 二`ﾆー' ｊ/´| ! | （(
| l∨辷/ | | ! | （ ⌒ )
| ll ＼払 ´ ﾐ /| | ! l (~ ノ
／} | |l l＼} ／ｹl | | ノ
ヾ 彡＼ ／ｰ'/ ! li | ｌ |＼ | | lヽ∫
／｀ヾ ／ ／ ノ| l | llﾊ ::::＼ ＿ ィ _ｨ| |l r_i~＼
／ ／ ／ ＼─‐-､_/ム| l l／ﾊ ヾ壬/ ｀ヾ| l|ﾊノ人､ヽ_三⌒ヽ
| _／ ／‐ヾ､ノﾘ＼::::::::::::::::| ｌ |三∧ _ _ __,|z ﾆ1'＼ﾍ＼ _｀ヽ_ﾐリ
ヽ ー'´ー=ハヾ､ジ ＝=二_ァこ- |-¬'}＾´￣ｰ´ ￣ │! lﾍ:::::::`ー--..､ﾙ(_rﾍ. 。
l _／ 〉:::::::::::::::::::::::/ ﾉ | / ﾉ ', ､､＼::::::::::::::::::::｀丶､
|l .ィ:::::::::::::::::::::::/ ﾊ/ l ─--､ く_.. --─∧ゞ ﾆ _＼__:::::::::::::::::::::
/::＼ ´ ヽ:::::::::::::::::/{ ! _ノ|ゝﾍ `~ z‐､/::::::＼ _ ヽ ム:::::::::::::::::
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
.
- 155 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:56:08 ID:Ejy0PiVM0
-
さて！赤松円心の言う、“河内の住人”とは一体何者なのか！？
そして“お宅の坊ちゃん”とは一体何者なのか！？
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒W
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼
ﾐ ﾐ ﾐ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) :::::⌒（__人__）⌒:::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒). | | | ／ ゝ ::::::::::/ .ノ ､ 、
| .ノ | | | ＼ / ） / ● ●） l
ヽ / `ー'´ ヽ / ／ （人__） |.
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ ヽ ノ
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ ン /-､r―'〉
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) バ ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
ン
.
- 156 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:57:03 ID:Ejy0PiVM0
- ━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━
── 比叡山の麓・三千院 ──
━━━━━━━━━━━━━━━
ヾ;;ヽ;;;;ゝヾ'' ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝ
:::ゞヾヽ;;;;ゝ;;,,. ,.,.. ... .,,. ..;ヾ;;ヽ;;ヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ヾ:;;
ゝヾ;;ヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾヽ;;.rヽ. ;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ:;;;:
;;ゝヾ;ゞ::: :;;;;ゝヾ;;;;;;ゝヾ;ヽ::..＼`;::;
ヾヽ;;:: /k＝=ー---r "":::|i}}i!il::...
＿A:.:.:.:.:... ￣ﾞヽ､ l!i!ili!| il|""''i;::;; , ,..
/,ヘ_ｰ-- -'｀`ー---`ー----ｧ ii!{ili|l l!l. |!
_ノ/彡;;:７;;:___};:ミi;:*@+:;:''了ﾐ／ ...:;.,::|i!i!ili| |i!::..,,.ji;;...
`ー--､,ｲ.!r_tt-tt!i-tr-!|l'ﾞﾞﾞ´ .,,;;ヽ;;ヾ;ヽ;;;;"":..,;,;:.:,,,,.....
:..il.ll::.. _ll|.|.||:;ii;:;ii:;!|;;:;:;;:;!|l :;:;;ゞ::::ゞ ;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ;ヽ
;:;:.._,.ィ}三三三三!l乍≡|l三三{ :;;: ;;ゝヾ
`i}}}l|.:|i.:_l | ._jr-!|≡≡il==-i| :;::;,;:.: ヽ;;;;ゝ
,.....,ｨ/:〉:;､_rﾋj:_tｧに=j-一''""´ -ー---,, """ヾ:;:: ,,.. .., ..,., ,
Zr､ _,..ィr'二ﾆ'==--'"
`i､j_;:{_-;'=:-ﾆ=＝-'ﾞ¨~ ￣
.
- 157 ：名無しのやる夫だお：2012/06/17(日) 23:57:52 ID:zKF2993Y0
- 河内の住人来るかwww
- 158 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/17(日) 23:58:32 ID:Ejy0PiVM0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
──── お宅の坊ちゃんとは？何者か？
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_＿＿ _ゝ＝=ヘ､ ＿__
＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´.:.:＜.
＜￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
／￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ
／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ
￣/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′
!/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ!
∨ﾚﾍL_」ﾍ!ヾ}､,りrt≦二ﾘr‐:.!
rﾗにﾃ! ヒ少 ﾚゝ ｝ お待たせしました。
!ﾍ ゞ=′ ｀￣´ ソノ
ヾﾍ ′ /ﾘ
＼ ´ ￣ ／ |
＼_＿ ／ / |
「::::||::| 「|￣￣￣￣|
__,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ﾍノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ﾄ、
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ヾ／!:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::/::::::::::::!::!
ｌ::::::',::|::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::__＿＿＿_:::::::::::::|:::/::::::::::::::!:::|
|::::::::',|::::::::::::::::::::::::::|| !:!::::::｀￣￣￣´::::::::::::!:/::::::::::::::::!::::i
護良親王／衛宮士郎
（1308〜1335年）
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
後醍醐天皇の皇子。後の「元弘の乱」において後醍醐天皇の分身として、
分身以上のはたらきを為し、討幕軍を先導した「戦う親王」。
この頃は出家して尊雲法親王、あるいは大塔宮と呼ばれた。1325年には
天台宗三大門跡の三千院門主となり、1327年には天台座主となっている。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
※ 三千院は、この頃、梶井門跡と呼ばれている。
.
- 159 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:00:15 ID:cnITGsIQ0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
『太平記』によると、天台座主になった護良親王は仏道の修行を捨て去り、
武芸の鍛錬と、兵法の修学に励み、「前代未聞の座主」と言われた。
後の事を考えれば、後醍醐天皇が、倒幕の布石として彼を寺社勢力の
取りまとめ工作に送り込んだのは明らかであった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ﾒ／イ／ ／ / /i fヽ、ヽヽヽヽ
ﾉ/ i ﾚレ´∨｀ﾞ｀ 6 } i i i ﾊ
仆从i ｲﾗ イ i i i ゝ
｀ﾞ｀} i ﾚi ﾚハj
/_ / 从 ヽ
ヽ.-‐ ／ ',
｀ー' 'i _,.ノヽ
|,' _-‐¬ _.ノﾍ
／/／=三二v、.:.:.:.:.',
／.:.:: 二三二三二.:.:.:.:.::',
／.:.:.:. 三二三二三ゝ.:.:.:.:.:.
/￣5rv , ´.:.:.:.:.:. :二三二三二; >〉.:.:.:.|
ﾉ///ヘﾍ ,. ´.:.／｀ヽ、;;} ;三二三二三:// !
{/////∧ﾍ ／.:.:.:／ ヽ｀ Y} :二三二三二! |
{///// ヽ.」 ／.:.:.:.:Y ヘ ｀)'´||| 三二三二三 |
＼// i / 〉 、.:.:.:.:.:≧-^ヽノ.;.;.;|||:二三二三ﾆ,' i
＼j / / /｀ヽニ=￣ | ii三二三二ﾆ,' |
〉 /、／／i ｀¬‐-..,_ | 二三二三=,'
_/ / /＼／i i | il il T=f´三二三二,'
ニ__ __/￣ ＼i ,' i i i l i lilヾミミミﾐ/
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／ 親王が出家して天台座主になったりするのは、
| （__人__） l;;,´| 普通にあった事なので、鎌倉幕府がこれを気に留めた様子はないお。
/ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| | ……というか、そもそも幕府が干渉できない領域の話なんだけど。
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 160 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:01:44 ID:cnITGsIQ0
-
┼──────────────────────────┼
この護良親王に、赤松則祐、小寺相模が近侍していたのは、
先程、述べた通りである ───。
当然、護良親王の倒幕活動を支援していたと思われる。
┼──────────────────────────┼
／: : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:::.:.:.:'，
/: : : : : : : : : : : ::.:.:.:....:.:.:.:.:.:.:.:'， .............,_,........_
/／: : : : : : : : : :.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.'， ／::::::r‐‐､:::r‐-､｀‐-=-
／|::!: : : : : : :./: :./}.:rﾍ:.}￣¨''ミ:.:..:} /:::::::::::..,/::ヽ/:ヽ::..::::::｀:.、
|八: : : :|: /|: :/ .|:| .}:| ',:.:斥 . !:::::;::::;:::::!ﾚ｀´"｝｝､､;::;::::::ヽ
どうも… |从: :|斗抃ト､|! /, -‐─Ⅴ } !:::::!､jﾍ｛-､ ´ｿ｀ﾘﾞｿ｝::::;:|
! {Ⅵ 艾テ / 艾テ ! / rj::;ゝ<f::jヾ ; '´f::j'>/::::/ﾘ
ヽ } i ｒ‐'､ |f!::.、 ' ｀ j/!::ﾉ
／.|ﾍ 」 / .| 乂 ｀ｉ:::::. ＿__, ´ /:/i!
イ ｜ ､ ` ｰ─ ｲ | ' ， 〉::::＼ ｀"'' .／!/ ｝ チィース！
, ’ | ＞ ＿ イ/ ! ' ， /／::::|,､｀::... _ ..::´::| ﾘ ...ｎ
. ,イ | ＼ ／ . ＞､ |ｉ｛::::::;!jii;､ / {ヽ、 . l^l.| | /）
. ,ハ ! rそ厶 ′ ,ハ r=ﾆ.／{ゝ)-､ 'ー‐ゝﾆ=.| U ﾚ'/／)
. / . ' ／ ∨// ＼ / ,|==////｀ー---‐‐‐´// ﾉ ／
/ '. V }//{ Ｖ ,.///////////////..ｒニ /|...|
赤松則祐（叡山方…護良親王近侍） 小寺相模（同右）
.
- 161 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:04:10 ID:cnITGsIQ0
-
┼─────────────────────────┼
そして、河内の住人 ─────
もう一人の討幕軍の先導者となる者を紹介する……
┼─────────────────────────┼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::.....
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::..
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.⌒ヽ.::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｨ三三三┴ ､ ::::::::::::::::::::::::::::::::......
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ﾄ､三三三ﾄ､ | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.N三三三三ﾚﾉ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::..＿_. 「‐个､/;/ｌ三;-/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::.＜二三三三三三|/三T:‐:‐:‐:‐ｧ‐‐:､ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
::::::::::::::: ..∠/⌒ /l:三三三三三;ﾟ|‐|_|_三|‐| .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
:::::: ＼;;二Z:三ﾄ､＿.イ {三三〉 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
T_/三三三 ﾄ‐‐|ﾆ|‐┘ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......
Y´三三三/ 三 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....
_「三三。_。:} |三|＿ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
./三三三三r '´ｨ ｉ三ﾄ､ ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/;;三三三三;;;Y´ |::三}:| ヽ| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.
- 162 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:05:48 ID:cnITGsIQ0
-
／: : : : : : : : : /: : : :ハ: : ﾊ: : l : : : : : : : : : :＼
ｱ: : : : : : : : : :l : :／l/ ﾚヾ ; :ﾘ､: : : : ヽ: : :.ﾄ: :ヽ
/／: : : : : ; :ハⅥ ￣￣≧､' ＼: : :冫: ﾘ: : : :ﾄ､
| : : : : ;ｨ⌒l : :ﾚﾍl ﾏ￣磷弌ｬ丶 /／ﾚﾚ|: : : :.:|
ﾚ1: : / ^〉l : :| ', ゞ夾 iﾄヾ>ｨ z=ｬﾚ1: : ﾘ
ﾚ1人 ﾍ´｀" ` ､二ソ' ﾄこﾔハノ
ﾚ:ハヽ 代リ〉
|: ﾑ ､｀‐'' |
|1人 | ｀ ' /
ﾚﾘ ヽ r――ｭ / キミが……………？
ハ ＼ ―‐ ／
二三三￣￣｀にﾄ､ ／
に| 丶 ／
、 に| ＞ ＿ _／
^ヽ に| /￣￣￣￣￣|
.
- 163 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:06:56 ID:cnITGsIQ0
-
───────────── 問おう、
.
- 164 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:07:49 ID:cnITGsIQ0
-
_＿
_..,.,.,.､､､,.,.,_ _,／´￣｀ヽ､
,.:.´ ヾ /｀:.､ ）
,:´ ／ ｀:.,
,': / / li ; ; '.,
,' ,! .!i ,',' .|! ', .i ',',
! l i .iｌ ///| / l i! .!i .!
l. .l |ﾚ'／i/i/:|// | l /! liﾉ
i | .>≧ｔｒミｲ'i/ i/メﾉｿﾉ
（｀| ヾ辻.j ヽ ｲj夕ﾞｿ |
ゞ| i|´￣ 弋ｿﾞ/ .i!
/∧| i| ' /l| i! ──── 貴方が、私の主上（マスター）か？
/ i| l|＼ ´￣ ／ |! i!
_,,.､.-ｰ-:-;-､､,,,_ /'| |!＝==､- :i.､ l! !
,＜´:::::::::::::::／/⌒`ニ二升;',;|!;;;;;;;;;;;;｀i 「::レv;.|!/_,,.､-ｰ-､､,,_
i:::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::',:::::/:入;;;ヘ;;;;;;(C;;/::|l;i/:::::::::::::::＼＼::｀ヽ
l:::::::::::::::::::｛ {:::::::::::::::':,:::::∨::（ _）ヾニ二ソ＜ﾉ( :)::::::::::::::::::::＼＼::::＼
',:::::::::::::::::::i !;;;;;;;::::;;;;;;;;',;;;;;;／ ｀"''ｰv-''´ ﾍ::::::::::::::::::::::ヾﾍ::::::::〉
ヾ;::::;:;:;:;:;:;ﾍ!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ _,,､-ｰ'"Ｃ`ﾞ''ｰ-､_＼:::::::::::::::::/:/:::::/
ソ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;/ ,,／ クハヾ ヾ ヽ::::::::://::::::/
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;/ ／ i:! ｝ .｝::::::｀':::::ノ
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;∧＼;;ノ:Q≦ﾞ ＼､_. i:| /i /´7:::::::ヘく
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::/ ヾ:i:!:::: ＼ ゝ、 ＼＼ ノ:/ ./ /:::::::::::::::｛
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ ∨ヽ::: ｀＼ ＞､,,_ﾍ;;i !/／／ ／;;;;;:::::::::::::::i
楠木正成／セイバー
（1294？〜1336年）
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
楠木正成 ────── 後の明治政府より“大楠公”として正一位を
追贈され、日本史に悲運の名将として、その名を轟かす人物である。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
- 165 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 00:08:58 ID:4k2LAxZk0
- 親王に対して主上はまずいんじゃない？w
しかし、士郎と切嗣のセイバーに対する態度を考えると
うまい配役だなぁw＜セイバーが大楠公
- 166 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:09:16 ID:cnITGsIQ0
-
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二
― ―
二 足 利 、 赤 松 、 楠 木 、 護 良 親 王 ───── 二
― ―
二 二
― 「 元 弘 の 乱 」 の 役 者 が 揃 お う と し て い た ──── ！ ！ ―
二 二
― ―
／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
＿＿＿_
／ ― ― ＼
ﾐ ﾐ ﾐ ／ （●） （●） ＼ ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) （__人__） ＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / ｀ ⌒´ | (⌒)/ / / /／ ／￣￣￣￣＼
| :::::::::::(⌒) ／ ゝ :::::::::::/ ＜ だ お | , ノ ､ 、
| ノ ＼ / ） / ＼＿＿＿＿／ l（● ●）l
ヽ / ヽ/ ／ | （_人_） |
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l ヽ ノ
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ /-､r―'〉
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
.
- 167 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:10:37 ID:cnITGsIQ0
-
┌─────────────────────────────────┐
質 問 ： 貴 方 は 私 の 主 上 （ マ ス タ ー ） で す か ？
└─────────────────────────────────┘
／⌒ヾ:.
,rｧ=竺=<´￣￣ "'' -､〃 l|
,.-''" `ﾍハ. u ＼ |
/ ､ ､ てﾏ-―‐ ヽ ＿_
,' l / .l l {_ }＿ ', 人 .（/⌒)）
」i l | / l {_ } U i .て 〔l´
{廴ヽ ! / ノ √v― .| 〈 Ｏ ／￣￣￣￣￣￣￣＼
{尨ｘ ,x尨´ __| l l | | |.| | |
廴`ｧ=尨彡´ ￣ ./ | // ./| | |.| ヾ'''''''''-,へ. | …違うにょろ？ |
У/1:ﾏ ヽ＼`ー { |/l/／/ﾘﾘリ ヾ￣:ヾ: : : : : : : : ∧ | |
. ／::::'ﾍ|i:::Ｖ ／|`ｰ| |/ ／: : : : : : : : : : : :.（__;） ＼_ ＿＿＿＿＿／
. く::/:::/ |､::::v'⌒^''＾´ .ヽ | | ~/: : !!/!/リ＼!＼!､:: : :! |／
. 〉::/ .|:::Ｖ＿_. u l .l ビクッ /!: / ノ ｀ヽ ヽ,,/
. ぐ:/ |__||::::::::::::＞､l`''‐--∧ ∨ ﾚ!小ｌ● ● /~
_,,..-''´:::::::::::| |:::L__ ﾍ＿∨ |l⊃ ､_,､_, ⊂⊃_ノ
,.-''"／ ＼:::::::::::::ヽ＼::::＞/´:::::::｀ヽ ./⌒l j
／::::／ ｀''-.,,:::::::＼＼:/::::::＼人_从从人_从ﾉ／ /:::ヽ/,､ __, ノ ＿
/:::::／ ｀ヽ:::::::ヽl::::::::.＞ ＜ ...ヽヽ:／ヽ‐-‐‐ｲ:::ﾍ､.:.::.'ヽ
＞ ……え？ ＜
.楠木正成 .＞ ＜ .護良親王
／YYW⌒WYYWY＼
.
- 168 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:11:55 ID:cnITGsIQ0
-
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二
― ―
二 ど う な る ！ ？ 鎌 倉 幕 府 ！ ！ ？ 二
― ―
二 二
― … 次 回 の 講 釈 を 待 つ ん だ お ！ ！ ―
二 二
／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
＿＿＿_
／ ― ― ＼
ﾐ ﾐ ﾐ ／ （─） （─） ＼ ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) （__人__） U ＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / ｀ ⌒´ | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒) ／ ゝ :::::::::::/ , ノ ､ 、
| ノ ＼ / ） / l（＝ ＝）l
ヽ / ヽ/ ／ | （_人_）ij
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l ヽ ノ
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ /-､r―'〉
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
.
- 169 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:13:29 ID:cnITGsIQ0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次 回 へ つ づ く ！
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆配役
【朝廷方】
後醍醐天皇／衛宮切嗣（Fate/Zero）
阿野廉子／アイリスフィール（Fate/Zero）
吉田定房／しずかちゃん（ドラえもん）
円観（ゲゲゲの鬼太郎）
忠円／目玉おやじ（ゲゲゲの鬼太郎）
護良親王／衛宮士郎（Fate/stay night）
【幕府方】
足利尊氏／右代宮戦人（うみねこのなく頃に）
足利直義／ベアトリーチェ（うみねこのなく頃に）
上杉憲房／真紅（ローゼンメイデン）
上杉重能／雛苺（ローゼンメイデン）
上杉憲顕／翠星石（ローゼンメイデン）
吉良貞義／源次（うみねこのなく頃に）
吉良満義／右代宮夏妃（うみねこのなく頃に）
斯波高経／右代宮絵羽（うみねこのなく頃に）
高師直／竜宮レナ（ひぐらしのなく頃に）
細川和氏／ワルギリア（うみねこのなく頃に）
赤松円心／バラライカ（ブラックラグーン）
赤松則祐／ロック（ブラックラグーン）
小寺相模／レヴィ（ブラックラグーン）
楠木正成／セイバー（Fate/stay night）
新田義貞／柏崎星奈（僕は友達が少ない）
土岐頼貞／孫悟空（ドラゴンボール）
足利家時／右代宮金蔵（うみねこのなく頃に）
【その他】
夢窓疎石／長門有希（涼宮ハルヒの憂鬱）
宗峰妙超／綾波レイ（新世紀エヴァンゲリオン）
語り役 … やる夫
聞き役 … やらない夫
.
- 170 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:15:31 ID:cnITGsIQ0
- 今回は、ここまでです。
次回は…少し時間が欲しくて３週後くらいを目指します（汗）
その間に小さな小ネタでも、落としたりできれば理想です。
ありがとうございました。
- 171 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 00:17:40 ID:4k2LAxZk0
- 乙でしたーw
- 172 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 00:22:27 ID:L1I2A6UM0
- 乙です
- 173 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 00:32:24 ID:cnITGsIQ0
- >>171
ありがとうございます。
>>172
ありがとうございます。
- 174 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 00:43:00 ID:pymETo3U0
- 乙
セイバーが知将ポジとは相変わらず配役が読めねえ
- 175 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 00:45:30 ID:Api8uyCw0
- 丁度うまいこと自動車シールドの場面がアニメ化されたから、あの戦いでＡＡに使えそう
- 176 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 00:50:25 ID:vrGSTg7k0
- 正成は一応勇将ポジでもあるからいいんでない？
猛将ではないかもしれないけど。
- 177 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/18(月) 01:15:40 ID:cnITGsIQ0
- >>174
ありがとうございます。
コメントされている方がいますが、セイバーはキャラの関係性で決めたような所がありますね。
>>175
アニメですか…（汗）今、このAA作成に追われて、なかなか追えてなかったりするんですよね（汗）
>>176
従来の武士との戦い方の違いが正成の強さだと思うので、それを出していければなと思っています。
- 178 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 04:16:00 ID:SS.T9aHwo
- 乙〜。
まぁ、則祐と頼季が叡山で大塔宮の側近やってた事を考えると、円心のがキーパーソンと考えるのが自然だよなぁ。
- 179 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 10:03:54 ID:1PUPZl06O
- 太平記の成立時期だと、則祐が家督を継いで幕府内でも有力者になってたんで、ヨイショするための配慮とかもありそうな感じがする
- 180 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 17:24:52 ID:JEMoqKuE0
- zeroのノリを思うと大楠公は以外だｗｗｗ
- 181 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 20:52:17 ID:Gok5kseo0
- そうかな？
中世の高家はやっぱりどこか武士たちを「狗」と考えるから、
ある意味的確だと思うよ。
- 182 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 22:38:53 ID:8Huh5hUQ0
- 乙
出自が出自だから致し方ないが鎌倉は「農民以外」の扱いが悪いというか苦手というか……
大河やってるせいか交易とかやってた清盛と感覚的につい比較したくなる
- 183 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 23:14:36 ID:XJlI039Y0
- 乙
知将かどうかというか、戦い方に関しては正々堂々（）に拘りすぎて機を逸するセイバーが
悪党の代表みたいな戦いを繰り広げる楠正成というのは結構意外だったり
>>182
それが室町幕府に変化し
江戸幕府でまた農本位に戻るというわけか
- 184 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 23:17:04 ID:JIM/ezLU0
- >>183
湊川を考えると、アリかもしれない気が。
- 185 ：名無しのやる夫だお：2012/06/18(月) 23:30:57 ID:8Huh5hUQ0
- >>183
最大の要因はやっぱ義満が凄かったからなんだろうなあ＞室町幕府に変化
貿易する、という発想からそれに必要な西国武士を取り込んで
治安も海上貿易が可能なレベルに維持して……
- 186 ：名無しのやる夫だお：2012/06/19(火) 02:21:16 ID:tv09V4Dk0
- 乙
前スレから一気読みさせていただきました。
歴史スレの中でも地雷と名高い南北朝時代に挑む猛者がいたとは…
僕は>>1に敬意を表するっ！！
- 187 ：名無しのやる夫だお：2012/06/19(火) 06:30:52 ID:N8qEmKzc0
- 乙でしたー
>>183
> それが室町幕府に変化し
> 江戸幕府でまた農本位に戻るというわけか
その手の図式的な”常識”はまず信用しないほうがいいよ。
徳川幕府は商業の仕組みや商業インフラの整備に日本史上最も熱心な政権だった。
- 188 ：名無しのやる夫だお：2012/06/19(火) 14:31:45 ID:WfclkB9g0
- 江戸幕府が商業方面に取り組んだのは事実だけど
ただ熱心に取り組んだというよりは、社会の変化に対応させられていやおう無く、のように思える
- 189 ：名無しのやる夫だお：2012/06/19(火) 20:36:12 ID:udk3TWvo0
- 俗説や中高の教科書レベルがどれだけ正しいかはわからないけど
吉宗を筆頭にあれこれ米重視したり贅沢＝都市住民の旺盛な商売を規制しようとしたりする江戸幕府が商業に熱心とは思えない、かな
社会の発展にあわせて否応なく対応はさせられたんだろうけど、結果として
できれば俗論だ間違った「常識」だと否定するだけでなく
具体例やソースにしてる学説も教えてほしい
>>187みたいなこと書く人って新説や深い論議を知ってる僕ちゃま賢いって振るくせに具体的なことは書かないんだよなあ
- 190 ：名無しのやる夫だお：2012/06/20(水) 05:19:54 ID:gdFWAvNo0
- >>188
どうなんだろう？
大久保長安あたりから結構商業的な感じはするんだけど
- 191 ：名無しのやる夫だお：2012/06/20(水) 05:25:42 ID:7BKaKceM0
- そのあたりは当時の日本の収税が
個人じゃあなく村や座などの組織・団体から集めてたところに起因するのかもしれないね
- 192 ：名無しのやる夫だお：2012/06/20(水) 05:54:01 ID:KRLRln8w0
- 江戸時代については、学ぶスレもあるんで、そっちで確認すれば良いかと
- 193 ：名無しのやる夫だお：2012/06/20(水) 06:27:05 ID:9IchthLc0
- そもそも室町幕府も織田政権も豊臣政権も本質的には農本だよ。
つーか農本以外に政府の作りようなんかないって、あの時代。
- 194 ：名無しのやる夫だお：2012/06/20(水) 10:48:37 ID:QkwO3uDs0
- >>190
本気で商業を重視して重商主義への転換を目指していたのは田沼意次かな
結局潰されたけど
- 195 ：名無しのやる夫だお：2012/06/20(水) 10:55:45 ID:QkwO3uDs0
- これは鎌倉幕府スレの受け売りだけど
足利氏は収入源として農業生産より商工業と流通を重視していたとか
（足利は鎌倉時代には織物業が産業化、東海道や渡良瀬川といった流通路を抑えている、等）
尊氏が西国の「悪党」と親和性が高かったのも関係あるかも
直義はそういうあり方を良しとしていなかった節があるが
- 196 ：名無しのやる夫だお：2012/06/20(水) 16:59:38 ID:KR3nrPp20
- おっと先の予測は控え目に…
- 197 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/20(水) 20:33:10 ID:7scVdUDk0
- 後醍醐天皇は最初の親政の時、この頃、萌芽し始めていた
貨幣経済のようなものを保護した…と解釈できるような政治をしていますね。
足利義満に先んじた…なんて言われたりもしているみたいです。
建武の新政も同じ事を予定していたのかもしれませんが、その前の土台作りで崩壊してしまいました。
足利義満は「あいつらから、どうやったら上手く利益を吸い上げられる？」
という観点でかなり手探りの工夫しているように見えます。
代表者がいない固まりに対して代表者を決める所から始めなくてはならなかったり…。
それと多分、米じゃない他の生産物でも、自分の土地から生み出したものは、
流通させても、農業本位というか“生産本位”だと思うんです、多分。
自分の土地で作ってない物を右から左に運んで手数料をとる…って人に対して
「…お前、何も生み出してないよな？」って感じに嫌うみたいなんですよね。中世社会の人たちは。嫌う職を見ると。
金融はその最たるもので、右から左にって物理現象すら起こさずに、手数料取りますからね（笑）
…で、実際にそれをやっていた人たち（悪党？）って山賊海賊で入手したものも、
現代人が正当と感じるような手段で入手したものも、
同じ「手に入れた物」として、同じ様に捌いていたはずで…
どっちであっても既にカタギに嫌われるボーダーは超えてしまっているというか（笑）
- 198 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/20(水) 20:39:26 ID:7scVdUDk0
- 徳川幕府の政治的にはやはり田沼意次の重商主義が目立ちますね。反動も大きかったようですが。
- 199 ：名無しのやる夫だお：2012/06/20(水) 23:17:34 ID:uUE5/JaU0
- 江戸時代の経済政策なら荻原重秀
- 200 ：名無しのやる夫だお：2012/06/20(水) 23:43:30 ID:Lk9Fz16Q0
- なるほど……モノ作ってない商業は嫌われるんだなあｗ
その辺は市井の人間の反応なのかな
支配階級の人間だと中国（儒教？）の影響とか指摘できるのかもしれんが
- 201 ：名無しのやる夫だお：2012/06/21(木) 04:01:12 ID:9F3v7l4o0
- 商業主義の芽を潰したのって、結局儒教が存在したせいじゃね？
まじでシナはロクな物を生み出さねぇなぁ
- 202 ：名無しのやる夫だお：2012/06/21(木) 05:38:54 ID:akNGuBd20
- 商品を右から左へと言っても、昔だと運搬するのも命がけなわけですしね。今でも、交通事故は良くあるとはいえ
- 203 ：名無しのやる夫だお：2012/06/21(木) 09:24:47 ID:5nGo2qG20
- >>201
儒教は関係ないだろ
孔子の弟子にも豪商がいるし孔子自身は別に商業disってない
宋代は重商主義国家そのものだし
- 204 ：名無しのやる夫だお：2012/06/21(木) 09:56:40 ID:6I8yULF60
- 儒教がなければ朱子学が存在せず結果ブシドーもなかった
- 205 ：名無しのやる夫だお：2012/06/21(木) 10:54:42 ID:wipCU99w0
- >>204
未だ文革期のような儒教批判が日本では根強いね。「忠」「孝」のような概念が嫌われているせいだろうが。
- 206 ：名無しのやる夫だお：2012/06/21(木) 11:53:19 ID:lRLdeGcQ0
- >>203
むしろ松平定信かなぁ
「商は詐なり」とか言ってるし
孔子の場合は「士」の絶対権威化が問題のような気もするけど時代を考えると間違いでもない
- 207 ：名無しのやる夫だお：2012/06/21(木) 14:21:11 ID:sIf1MYOQ0
- 孟子はdisってるけどなー
まあ孔子と孟子の時代の差でもあるか
- 208 ：名無しのやる夫だお：2012/06/21(木) 19:47:21 ID:B/yGMB2.0
- 乙乙！ 近代国家が出来るまで、商業をどう国家に取り入れるかは中世の解決できなかった諸問題の一つだね。
後醍醐天皇は上手くその間隙を突いてきたって感じだ。
>>202
命がけ過ぎて商業金融関係は軒並み長生きできない商売だから仕方ないね。
商業は特に景気に左右されるから、寄りかかるにはこの時代じゃまだまだひ弱過ぎる
- 209 ：名無しのやる夫だお：2012/06/22(金) 00:40:13 ID:.9FR8q1Y0
- >>205
本来は年長者やしかるべき過程を経て自分より上の立場にいる人は敬いましょうってことだったろうし
もちろん、仁とかの逆に上から下への気持ちも大事にしろよってセットだったはずなんだけど
実際の権力と組み合わせると目上→目下の部分はオミットされ
目下→目上も人間性とか無視した強要になっちゃうことが多いからなあ
儒学好き・中華好きはその辺から目をそらしたり粗雑な理由で正当化したりして
キレイな儒教推ししたがるけど
あと、文革期うんぬんなんて左じみたことは関係なくて
儒教（理想バージョンじゃなくて実態バージョン）はどこか大陸的で
日本の風土とは馴染むようで馴染み切らないところがあるのでは
- 210 ：名無しのやる夫だお：2012/06/23(土) 04:41:40 ID:S0awDtBM0
- 忠が大きくアピールされるようになったのは
再就職が事実上不可能だった時代性もあるんじゃね？
- 211 ：名無しのやる夫だお：2012/06/23(土) 07:49:28 ID:ZmTiL3HU0
- 江戸時代初期のお家騒動の中には、家臣が「こんな家の家臣をやってられるか。俺はもっとビッグになってやる」とか考え出したのもあるとか言うしね
主君に取って代わるのも直参旗本になるのも、大名の重臣よりも魅力的だったとか
それに対して幕府がＮｏを突きつけた結果とかが、忠の重視にもなったろうし
- 212 ：名無しのやる夫だお：2012/06/24(日) 17:53:52 ID:wx6dvbH20
- >>209
最近は王莽のスレがあるように儒教国家の研究が進みその評価もなされてきているのだけどな。
儒教の字句解釈にこだわり、国家社会モデルへのアプローチが欠けているな。
これはキリスト教に対してもいえるがな。十字軍に代表される暴力宗教のイメージが強すぎて
ローマ帝国の国教化への評価ができないのと同様だな。（根源にあるのはのはシーザー大好きっ娘
作家に象徴されるようにキャラクター史観が元凶なんだが）
- 213 ：名無しのやる夫だお：2012/06/24(日) 22:50:13 ID:TqlWc4Yk0
- ？
言ってること自体は筋が通ってるけど、>>209への反論なり補足なりとしてそれを出してくる繋がりが意味不明
なんで>>209なりその背景にありそうなものなりが字義解釈に拘ってるだの、国家社会モデルへのアプローチが欠けてるだのという批判になるの？
失礼ながら貴方は儒教やキリスト教への再評価を求め、日本人の価値観に苦言を呈す前に
自分の中だけで通じている不満や疑問を他者に説明する能力を磨くべき
というか、そもそも、自分と他人では前提となる知識もものの考え方も違うのだということをもっとずっと強く留意するところから始めるべき
これこれこうだから字義にこだわってる、これこれこうだから国家社会モデルが重視されていないの「これこれこうだから」を書くだけでもだいぶ違う
重ねて偏ったこと言うけど、批判される要素があるものの擁護者って
「不当に非難されている！」って被害者意識からなのか「本当はいいものなんだ！」「批判してくるやつらは無知だ！」を
前面に出しがちで、それを解き、「真実」を知ってもらうための説明を省きがちな人が多い気がするなあ
「俺はこういうものもあると言った、あとはわかれよな！」的な
- 214 ：名無しのやる夫だお：2012/06/25(月) 01:07:46 ID:hFecM9a.0
- >>209
まー儒教はキレイとかちょっとわかりづらいのだが、
キレイな教義は教義として、国の制度に運用するとなるとそれは教義のままでは
いかんだろう。
儒教はキレイだと思う。国の制度がその理想どおり運用できないだけで。
それじゃいかんっていうので、また新しい儒教思想が生まれていくんだけどね。
古今東西、思想どおりに運営できる国家というのは現在に至るまで存在してないからしょうがない。
実態バージョンは日本に根付かないのはそれは当然だろうね。
儒教の理想を『大陸の』現実に近づけたものだから。
日本に儒教が根付いていないって話とは別だけれども。
- 215 ： ◆iNBODPkfj6：2012/06/25(月) 02:20:31 ID:69XjOJXs0
- こんばんは。このスレとしましては、朱子学、宋学は「南朝の物語」の主軸の一つとして置いています。
なるべく色んな角度が見えるように語りたいと思っていますが…結果どうなるかは…どうなるでしょうね？
それはそれとして…やはり儒教はいろいろ毀誉の激しい領域のようですね（汗）
日本では日本風のアレンジというか…解釈傾向があるようです。
礼記に「君に過ち有れば則諌め、三度諌めて聴かざれば去るべし」
なんてあるみたいですが、日本じゃ思いっきりスルーしているはずですし（汗）
吉田松陰がこういうのを「異朝と本朝では違う」とか言っていましたっけ？
- 216 ：名無しのやる夫だお：2012/06/25(月) 06:25:46 ID:pP3D36ho0
- >>215
おはです
中国人と日本人の気質の違いというか、大陸国家と島国の違いかもしれませんね中国だと「あ、この国気にいらねぇ」と思えばすぐ隣の国にいけますが日本じゃそうはできません
群雄割拠時代は非常に短いし比較的後半にならないと出てこないし、そこまでに「会社を変えるのはよろしくないのだ」という風土ができちゃったんじゃないかと
- 217 ：名無しのやる夫だお：2012/06/25(月) 16:04:18 ID:6J/D0XvU0
- 単に儒教といっても一つでないし時代によっても異なるものがあるし
特にそれ以前と宋学以降はほんと別物になるし
- 218 ：名無しのやる夫だお：2012/06/25(月) 22:57:07 ID:3RUq3hFo0
- >>215
確かに松陰は時代も国も違うんだから丸写しで適用できない、
的な事は言ってましたね。
- 219 ：名無しのやる夫だお：2012/06/26(火) 22:06:55 ID:EHFYLoQk0
- ＢＳで孔子のドラマやってるけど、しょっちゅう色んな国に孔子一門総出で移動してるし道中で村人が歌ってたら
孔子が自分で琴弾きながらセッション始めちゃうしなんか楽しそうだった（小並感）。
- 220 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/05(木) 21:12:34 ID:RETM5mlA0
- 明日の22:00くらいに、投下予定です。
明日、改めて告知します。よろしくお願いします。
- 221 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/06(金) 01:12:39 ID:7juPVU1o0
- おお、待ってます。
- 222 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 20:04:46 ID:EJZqeCEQ0
-
ﾄ
l ヽ､_ ＿＿
l ￣｀ヽ , ----── ''''" ￣ ノ
. l /￣ヽ ｝ l ＿_,, -‐'"
l l ￣´ ／ ￣￣￣￣ '''''''''''''''ヽ
. l ｀ ー‐‐'" ---- ＿＿＿,,, -‐'"
l ヽ､_ ￣"ヽ
l ∧ ＼ ￣"'''ー──‐'"
. l ＿／ ＼＿ ＼ー‐----‐'´
l／ ￣
こんばんは。本日、22:00くらいに第八回を投下します。
よろしくお願いします。
- 223 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:01:53 ID:EJZqeCEQ0
-
／ / ＼ ＼
／ ﾍ / 、 ＼ ＼
/ ／ヽ‘, ／ﾊ :, ､
′ /｀ー‐--ｔ ! i :,
| ;′ ′ ,│ │ i
| ! ,′ ‘,| | |
| ! {ー! ｰ- ..,,,l_ .| |
l __,!rｭ! -- !:｀ |､ !
│ :ﾋﾘ′ ノ苅抃:､＿ .|´∨ :,
| .:i:./ 以ﾂl ´ | }:. ′
| ヽ :.:.:.:.:.│ │ｲ 、 ,
| 、 ., __ | | ! ＼ ′ じゃあ、はじめましょうか。
| 小 | | ! :, 丶. :,
| | ‘. ,. | |/ ヽ :､ ＼. ′
| | / ￣.. .ヽ| |. . ＼丶 、 :,
| |｛. . . . .! | . . . ＞ ., ＼:,
／| | ゝ . . ! i :. .! . . . . ／ ｀ー-ヽ
/ .! ｉ | 入. . l .! :. | . . ＞ ´ ,,..＞ 、
′ ｌ ! ! / ＼ー! ｉ ::. !‐ ´‘:, / ／ ｀ヽ
| ! .! .i | @ ｀│ｉ ::. ! @ | / / '.
阿野廉子／アイリスフィール
┌──────────────────────────┐
│■前回までのあらすじ │
│ ...│
│後醍醐天皇は、討幕を諦めてはいなかった。 ......│
│足利尊氏は、京都に密使を送り込んで調査を開始した。 │
│赤松円心は、護良親王と楠木正成を引き合わせた。 ....│
└──────────────────────────┘
.
- 224 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:02:50 ID:EJZqeCEQ0
-
─── やる夫が『梅松論』を語るそうです。───
_＿
_..,.,.,.､､､,.,.,_ _,／´￣｀ヽ､
,.:.´ ヾ /｀:.､ ）
,:´ ／ ｀:.,
,': / / li ; ; '.,
,' ,! .!i ,',' .|! ', .i ',',
! l i .iｌ ///| / l i! .!i .!
l. .l |ﾚ'／i/i/:|// | l /! liﾉ
i | .>≧ｔｒミｲ'i/ i/メﾉｿﾉ
（｀| ヾ辻.j ヽ ｲj夕ﾞｿ |
ゞ| i|´￣ 弋ｿﾞ/ .i!
/∧| i| ' /l| i! ──── 問おう、貴方が、私の主上（マスター）か？
/ i| l|＼ ´￣ ／ |! i!
_,,.､.-ｰ-:-;-､､,,,_ /'| |!＝==､- :i.､ l! !
,＜´:::::::::::::::／/⌒`ニ二升;',;|!;;;;;;;;;;;;｀i 「::レv;.|!/_,,.､-ｰ-､､,,_
i:::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::',:::::/:入;;;ヘ;;;;;;(C;;/::|l;i/:::::::::::::::＼＼::｀ヽ
l:::::::::::::::::::｛ {:::::::::::::::':,:::::∨::（ _）ヾニ二ソ＜ﾉ( :)::::::::::::::::::::＼＼::::＼
',:::::::::::::::::::i !;;;;;;;::::;;;;;;;;',;;;;;;／ ｀"''ｰv-''´ ﾍ::::::::::::::::::::::ヾﾍ::::::::〉
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ソ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;/ ,,／ クハヾ ヾ ヽ::::::::://::::::/
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/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::/ ヾ:i:!:::: ＼ ゝ、 ＼＼ ノ:/ ./ /:::::::::::::::｛
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ ∨ヽ::: ｀＼ ＞､,,_ﾍ;;i !/／／ ／;;;;;:::::::::::::::i
楠木正成（幕府方…河内御家人）
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- 225 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:03:53 ID:EJZqeCEQ0
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/／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:ハ.:.:.:.ﾊ.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
イｱ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:／l/ ﾚﾍl ',:.:.:ﾘ､:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:ﾄ､:.:ヽ.
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ﾚ1.:.:.:.:./ ﾍ. |:.:.:.:.:l '. l 夾 i ﾄヾ >ｨ ﾚ1.:.:.:.:ﾘ
ﾚ1:.:.:l 〉l∨Ⅵ ヽ 弋こソ , ´ ,ｲニｬ､./ｨ NY
|.:.:人 ﾍ ` ‐一 ﾄｨ.こｬ,ハノ
ﾚ1.:ハ ヽ. 代ﾘリ 〉
|:.:.:.:ﾑ | ､` ｰ'’l
|.:.:.:.:.:l i U _ 〉 l
ﾚ1.人l l / ………違います。
ﾚﾘ ヽ r ──ｭ /
ハ.＿＿＿ ＼ ── ／
l二三三三 ￣lﾆl l ／
| lﾆl ﾄ､ ／
| lﾆl | 丶 ／
,へｨlﾄ､ lﾆl | ＞ _＿ _ ／
二￣ =‐-へ lﾆl | /ー─────t
` lﾆl | / l
護良親王（叡山方…三千院門主）
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- 226 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:05:06 ID:EJZqeCEQ0
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／ ヾﾄ､
ｎ 00 ｒ‐‐┐ ／ __,. -¬ベY弋¬=- ､.＿_
,⊆ ⊇､ く,勹｜ [][]「l 厂／ , -- ヽ}} ＼}＿
￣U￣ く_ノ. くノ fフﾞ￣／ ＼ ヽ
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/ ∧.ｲ / / / / / | | ﾄ､.:::| ﾘ i:::::iV
/ / ,.! .〃 / / /:l / | | |. |::::|:..} .!:::::ﾄﾄ
,' 〃/ V/' / 下lﾒ､l ./ U | ,|, ィ'|::.Ⅳ i. ﾄi::::|ﾊ!
{ // /ﾊ./ 厶==ミ_ﾒ､ イ,.|==ｔド/ ,ﾊ | ﾄ､| |
l/ 〈/ .i:::liく ら!::::j:i` う!:::j::!/ ,ﾊ ﾊ:::::|
＿人 j! i:::ﾊ. ヽ辷ゾ .ヾ二ｿ' /./ |. ｉ:::|
） 〃 i::|∧ :. / / ﾊ! ,ﾊ. i::|
⌒Y / | i::|〈`ﾄ､ ∪ :i / / // |i | V| ＼人_从人__从_从人__从ﾉ／
〈 | i:::| |:::::|＼ ⊂⊃ / /,.1/ ハﾄ. || ＞ ＜
Ⅵ !::| |:::::| ヽ ' / /' ,}! /イ|| |.|| ＞ ……え！？ ＜
|| i:;ﾊ.|:::::| _,|::＞ __. イ,.ｲ､. 〃 /} ||. || | ＞ ＜
|| !' |ﾊ:::ヽ｢`_`ー―---一''´_'ﾌ/ /_ﾉ || ハ.| ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
＿__ | .|／||::ヽ__〉|::::￣￣| }￣￣:::::/./二`=-―､.||
,...:::'::´:::::::::::::￣V:::::_ﾉ_r―'::ﾄ､:::::::::::| |::::::::__,,ﾉ /:::::::::ヽ二ヽ_::￣
／:::::::::::::::::::::::::::＿__ノノ::::::::::/ ＼￣⌒ ￣ ,／ l,ハ::__／:::::::::ヽ.二 ……違うんですか？
／:::::::::::::::／,二..:--―:':::::::::::∧ -､ ＼ ソ / , -‐ ,人:::::::::::::::::::::::::;
/::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::;ｲ___}ト ..＿＿＿＿＿,..-〈＿ﾊ:::::::::::::::::／::
.
- 227 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:06:48 ID:EJZqeCEQ0
-
／ ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:,.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.
,'／r.:.:.:.:.:.ﾄ、.:.:χ:.:.:.:.:.:.:.:И:.:.:.ﾊ.:.:.λ.:.:.:.:.:.:.:.: …………………………あ〜、則祐？
i´:.:.:.:.:.:i ',:.:.l ヽ.:.:.:.:.:./ .i.:.:ﾉ ',:.ﾅ. ',:.イ.:.:.:.: なんか、連絡に手違いあった？
ﾚ、λ | χ| `、.:.:/＝ﾚ'＝-ﾚ'＿_り|.:.:.:.:.
ヽ i,弋￣'ﾞ~「 ヽ/ l,i:.:.:.
｀', -=＝≧ ≦=======‐-. |:.:. , -―‐-､_
,i 三三三 三三三三三 ﾚ⌒ヽ ,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
i 〈⌒i i ノ:.:.:..,i:./i:.:.ｨ-‐､:.:.:.ヽ
{ U ,ヲノ . ｲハl/ l/! ＼ |:.:.:.:.|
、 ナ ‐´ ゝl -‐ ‐‐- ﾚ")/
、. ⊂⊃ , メ {.u r┐ " ｲ え〜……？どうだったかな？
` 、 - '＜ ゝ､ ＿ , イ
＿「::::|| 「|￣￣￣￣|＿ , ─ﾍ乂ノ｀￣/ヽ
/゛::::::::::::.|| | |:::::::::::::::::::::::::::::゛゛ヽ、 ./ ﾊ ' 丶
,::'::::::::::::::::::|| | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ├┤ .| | ├┬┘
,:::::::::::::::::::::::|| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
赤松則祐
,...::::‐-.､_,....::-‐:::::::::::::::::‐-.､
／_;:. ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
´／.: .: ..:::: ｉ:::; .:ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::;:::: .:::;::;::::: i´:ヽ. :!::ｉ'､｀ '｀丶、:::::::::::::ヽ
/／:::;.::::;ﾚ'ヾﾞﾞ彡;;|:::::!;:. :. :. . .. ::::::::::::..、
｛ .!::/!:::|ｰ､ ｝::/:|;:!.:::::...:: :.. :. ... ::::::::｝ ダンナ、ダンナ！あれだ！
|:! |::;:|r_､ ｰ-ｉx !|i:|｀!:::::::: :.::::: ::..::::::::::/
｛ |!ﾘ仞! ,ノ._ヽｉ!ﾘ .ｌ:::::::: :::::::::.:::::::::::/ _...::‐-､ おたくら、いつも文章表現が持って回ってんじゃん。
'} 冫ﾟ ｰfｧrﾒ､ヽ!:;:::::::::ｉ;::::::::::::::/::´::::_::::::::::ヽ
! ヽ.:; ｀ヾ'-‐ // ｝:::::i.ｌ::!､´.ｉ彡、´ ヽ::::::::｝ アレ、あたしら田舎モンには、ちっと厳しいんだよね？
ｉ:､ ､ , ｿ /::::::| !|ソ丿==r‐--､/:::／
｝:ヽﾞミ三ヲ ,ノﾘ!:::/_ﾘ く===ﾆi ＼
!:::ﾍ ノ!::/ ' |ヽ===｝ |
,. rイ,|:::::|丶--‐‐‐ ..::´:;' // ; ,,.｝iiiヽニ! , |
r'´')└' ﾉヽ::!==.| ' ., ,' // ;': ' /iiiiiiii{=l'´ |
/ { ´ﾉ ﾉへ ヽ{==ヽ ｰ:: '':,' /ﾉ ' ／iiiiiiiiiiiiiヽ |
小寺相模
.
- 228 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:07:31 ID:EJZqeCEQ0
-
,...::.´￣｀:´￣ ｀.:..、
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／::::::;､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..、
/-‐; / ＼ _;:::::::::::::::::::_::;､_:;:::ヽ
ｉ: : ..::! ./´,､ヽ /｀ヽ´ . ヽ:|
/..; ::::::::: ! !ﾐヽ::| ヾ.,::.. :. .: :::::ヽ
!..::| :::;:::/ﾞ!::;:::|ヾゞﾑｯ!:｝､::::::;::::..:::::_;.、
｛:i｀!::∧:! !:|ヽ! !:! !::∧::;:::::;|、｝ 文章を遠まわしに装飾している間に、
!t|::{´ヾ｀｛!､_,｀ ,､ﾘ-‐ｿ-yｿ:::rﾘ!
ヽ!::ｉ <f.:;!y 'ｧr:ｬ,‐､'/:::::|,ﾉ なんか、“別のお方” に勘違いさせちまったってのは、
／:':::! , ｀￣´ 'ｿ:::::::|
. ／::::::::::::ヽ ;. /!;:::::! あるかもしれねぇーよ？
/::/!:::::::::::::::〉、 ､-==‐ｧ / |!|:::i _,.
./:/.｛::::::::::::::/i}',＼ ｀ ￣ヾ ､ ／ｭ､｝|::!￣ ｀ヽ
|:/ |/!:::::::::/iiiyi､ ｀:.... _ ...:^ヾ,､ﾆ==,ﾘ､ ＼
｛ ｛ |::::／{ii'ヾ､ ヽ :::::::::::::::::ﾞ¨ yﾆ==＼ ＼
／==|｛, )!,. ､ :::::::::::: ｛/＼===ヽ ヽ
／===.｛iiiiii｛, ヽ 'ｰ ´｝///｀ =ﾆ｝ 丶
∠======!ヾ｀ii)ヾ}-ゝ´ 丿////∧=| ,.'´ 丶
ヾ'''''''''-,へ
ヾ￣:ヾ: : : : : : : :ヘ_ っ っ
／: : : : : : : : : : : : : : : ! っ っ っ
~/: : !!/!/リ＼!＼!､:: : :! っ っ っ
/!: / ノ ｀ヽ ヽ,/
ﾚ!小ｌ＞ ＜ /~) えええ〜！なんかオレ、残念ゲストなのかよ！？
|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃_ノ
/⌒ヽ.ヘ ゝ._） j /⌒i
＼ /:::ヽ＞,､ __, ノ ァ/ /
. ヽヽ:／ヽ‐-‐‐ｲ:::ﾍ､__/
.
- 229 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:08:42 ID:EJZqeCEQ0
-
〃 〈_/ / /ｲ', / , / | | | :::l ヽ!! i:::::ﾄ､
/ ∧.ｲ / / / / / | | ﾄ､.:::| ﾘ i:::::iV
/ / ,.! .〃 / / /:l / | | |. |::::|:..} .!:::::ﾄﾄ
,' 〃/ V/' / ム,,-l=-/ | ..十ー|-Ⅳ i. ﾄi::::|ﾊ!
{ // /ﾊ./ 厶==ミ_ﾒ､ ｨ.|==ｔド/ ,ﾊ | ﾄ､|
l/ 〈/ .i::liく ら!::::j:i` う!:::j::!/ ,ﾊ ﾊ:::::| つ ………あっ…そ、そう……なんですか。
j! i:::ﾊ. ﾐ辷ゾ ﾐ＿ﾉ' /./ |. ｉ:::|
〃 i::|∧ ￣ :. ￣/ / ﾊ! ,ﾊ. i::| つ それは、わたしの思い違いで、
/ | i::|〈`ﾄ､ :i / / // |i | V|
〈 | i:::| |:::::|＼ r― 、 / /,.1/ ハﾄ. || 大変……失礼を………
Ⅵ !::| |:::::| ヽ ￣ / /' ,}! /イ|| |.||
|| i:;ﾊ.|:::::| _,|::＞ __. イ,.ｲ､. 〃 /} ||. || |
|| !' |ﾊ:::ヽ｢`_`ー―---一''´_'ﾌ/ /_ﾉ || ハ.|
＿__ | .|／||::ヽ__〉|::::￣￣| }￣￣:::::/./二`=-―､.||
,...:::'::´:::::::::::::￣V:::::_ﾉ_r―'::ﾄ､:::::::::::| |::::::::__,,ﾉ /:::::::::ヽ二ヽ_::￣
／:::::::::::::::::::::::::::＿__ノノ::::::::::/ ＼￣⌒ ￣ ,／ l,ハ::__／:::::::::ヽ.二
〃 〈_/ / /ｲ', / , / | | | :::l ヽ!! i:::::ﾄ､
/ ∧.ｲ / / / / / | | ﾄ､.:::| ﾘ i:::::iV
/ / ,.! .〃 / / /:l / | | |. |::::|:..} .!:::::ﾄﾄ
,' 〃/ V/' / ム,,-l=-/ | ..十ー|-Ⅳ i. ﾄi::::|ﾊ!
{ // /ﾊ./ 厶==ミ_ﾒ､ ｨ.|==ｔド/ ,ﾊ | ﾄ､|
l/ 〈/ .i::liく ら!::::j:i` う!:::j::!/ ,ﾊ ﾊ:::::| つ
j! i:::ﾊ. ﾐ辷ゾ ﾐ＿ﾉ' /./ |. ｉ:::|
〃 i::|∧ ￣ :. ￣/ / ﾊ! ,ﾊ. i::| つ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
/ | i::|〈`ﾄ､ :i / / // |i | V|
〈 | i:::| |:::::|＼ r― 、 / /,.1/ ハﾄ. ||
Ⅵ !::| |:::::| ヽ ￣ / /' ,}! /イ|| |.||
|| i:;ﾊ.|:::::| _,|::＞ __. イ,.ｲ､. 〃 /} ||. || |
|| !' |ﾊ:::ヽ｢`_`ー―---一''´_'ﾌ/ /_ﾉ || ハ.|
＿__ | .|／||::ヽ__〉|::::￣￣| }￣￣:::::/./二`=-―､.||
,...:::'::´:::::::::::::￣V:::::_ﾉ_r―'::ﾄ､:::::::::::| |::::::::__,,ﾉ /:::::::::ヽ二ヽ_::￣
／:::::::::::::::::::::::::::＿__ノノ::::::::::/ ＼￣⌒ ￣ ,／ l,ハ::__／:::::::::ヽ.二
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- 230 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:09:30 ID:EJZqeCEQ0
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.|:::::::::::::::| | | ○ .ｌ/ ○ l/i/ | |
.|:::::::::::::::| | .| " U } | ＜ …では、御免下さい。 |
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|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| て ﾊﾟﾀﾝ
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__...ノ∨´::ヾ"´￣ヽｰ::､__
／::::::/:::::jﾍ::::::＼:::::::::＼::::::＼
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釗l::/::::::::ﾄﾚヘ ',i⌒ﾘ￣`ヽ＼:::::::::::::＼｀ヽ
＼ |:i:::|､:::i´ﾔx､＼ ﾘイ必アゝ｝::::＼::::::::::トヽ
ﾘ∨ﾍ::!{弋ﾇ ゞｰ ′/ｲ::::ﾉ＼ﾘﾉ }
── ∨ﾍ＼ / / /イﾘヽﾍ
ヾ;:::! ヽ ` ____, ∨:::::ﾍ ……あん？
／ ;'八 ﾔ二三_ア u. こV::::::｝
!::::::ヽ ｲ!:::::l:::::::j おい！！
∨::∧＼ ／ ﾄ;:::::!::::::＞ｰ一
__ ヽ:::∧ iヽ __ ＜:::::::: ｌ ',:::!＼::::::::＞.､、
／（(ﾉ)＞＼ヽム !＼:l::::::＼::::::::::::::ヽ、
/丿ノムノ＜｝:＼ヽ ﾘ＜::::::∨:::＼ヽ::ﾍ
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- 231 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:10:32 ID:EJZqeCEQ0
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／ ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:,.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.
,'／r.:.:.:.:.:.ﾄ、.:.:χ:.:.:.:.:.:.:.:И:.:.:.ﾊ.:.:.λ.:.:.:.:.:.:.:.: ………………………………あれ？
i´:.:.:.:.:.:i ',:.:.l ヽ.:.:.:.:.:./ .i.:.:ﾉ ',:.ﾅ. ',:.イ.:.:.:.:
ﾚ、λ | χ| `、.:.:/＝ﾚ'＝-ﾚ'＿_り|.:.:.:.:.
ヽ i,弋￣'ﾞ~「 ヽ/ l,i:.:.:.
｀', -=＝≧ ≦=======‐-. |:.:. , -―‐-､_ , -―‐-､_
,i 三三三 三三三三三 ﾚ⌒ヽ ,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ,／:::::.::::::::::::::::`ヽ、
i 〈⌒i i ノ:.:.:..,i:./i:.:.ｨ-‐､:.:.:.ヽ ./:::::.,i::iヽ/i::::ｨ:::::::::ヽ
{ U ,ヲノ .ｲハl/ l/! ＼ |:.:.:.:.| /ｲﾘ / l l/＼i:::::::::|
、 ナ ‐´ ゝl -‐ ‐‐- ﾚ")/ .i/.i::.l ○ ○ l::l::::/
、. ⊂⊃ , メ { r┐ " ｲ i::{ " .|::|6)
` 、 - '＜ ゝ､ ＿ , イ .ﾄゝ､ ▽ , イリ::ヽ
＿「::::|| 「|￣￣￣￣|＿ ─ﾍ乂ノ｀￣/ヽ ﾊ7 ､＿ , ﾏヽ ｿﾉ
/゛::::::::::::.|| | |:::::::::::::::::::::::::::::゛゛ヽ、 / ﾊ ' 丶 |（ ､ ）.|
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- 232 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:11:22 ID:EJZqeCEQ0
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＿＿
イ／:::::::::::::::´ー- 一ァ
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:::::::ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ -┼、＼ -┼、＼ ヽ .-┼─ -┼─ ((⌒))
w::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::: :＼ / | 丶丶丶 / | ￣フ レ--、 / -─ 〃
:::::::::::::::::::::::::::::::::u:::::::::::::ヽ ../ J . ./ J ／Z___ つ ＿ノ や つ / ヽ___ ｏ
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::::::::::::::::::::::〃! //＞lﾊﾉ
:::::::::::::::::::: {{>ｲ/イllll|{ , -―‐-､_ , -―‐-､_
::::::::::::::::::::ﾄヽl/ :l!||||l} l＿ ,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ,／:::::.::::::::::::::::`ヽ、
:::::::::::::::八! u. ﾉ ／ ノ:.:.:..,i:./i:.:.ｨ-‐､:.:.:.ヽ /:::::.,i::iヽ/i::::ｨ:::::::::ヽ
ノwﾉイ .ij .く ＞ ｲハl/ l/! ＼ |:.:.:.:.| /ｲﾘ / l l/＼i:::::::::|
＼ 个ト イ ヽ ＼ ゝl -‐ ‐‐- ﾚ")/ .i/.i::.l ○ ○ l::l::::/
＼ / ｜ > 〉 Σ { r┐ " ｲ i::{ " .|::|6)
ヽ. > ´/. ／ ./ ゝ､ ＿ , イ Σ ﾄゝ､ ▽ , イリ::ヽ
＼ ／＿/| 〈 ─ﾍ乂ノ｀￣/ヽ ﾊ7 ､＿ , ﾏヽ ｿ
//ー一 | / ﾊ / ﾊ ' 丶 |（ ､ ）.|
|| | / ／ } ├┤ .| | ├─┘ .| 〉_＿＿_〈 |
|| | / ⌒ く
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- 233 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:13:03 ID:EJZqeCEQ0
-
艸艸艸_ ,艸艸艸 彳ﾞ∪
峨峨艸艸艸艸､ _艸艸艸艸艸 ム个}癶
峨峨峨峨艸艸鄴 − 、 艸峨峨峨峨艸艸 ､ ｌ│
／’ ,,艸艸艸艸_ 丿艸峨 ''''艸峨峨艸 上-ｭ
l _..-峨峨艸艸艸艸艸..... _____１广 ,
│ ..━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-/ _,,.. や る 夫 が 『 梅 松 論 』 を 語 る そ う で す 。
―‐''ン‐.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
‐''" __ _,,_ r艸艸艸艸鄴艸 .’└-!ｴ‐-∠ 下廴"
._ ,／ﾆ..ﾆ冖ン-＞..,,_ ;a峨峨峨艸艸艸艸艸艸艸 ｨ" │ ヽ_ 聿心
_ ゛ー--..,,_ __ノ'／ ﾞヽ艸艸鄴―‐'" ._,.._ .. ..−/ ヽノ'" ﾞ!筆
＾''''‐ｰ-..,,__＿__/ 峨艸艸艸艸艸鄴../l ﾞ'l＼ _,,, _ 釗 ` !!!!!!､ |l'|筆レ-_ｨ''''^ﾍ
￣ 艸峨峨峨峨艸艸艸 . 彡)ｫﾑ!_│ ﾞl/´ﾞヽl火_, ｨ土lｮl'´ 〕 ア’ﾉ筆’ , iiiiii_/￣l!
￣゛''‐'''"￣￣ ..._ノlll癶┴ ))))Ｌ....... 津筆筆ﾚ ﾞ'''--rｰｴ l筆!っ‐T×＿../ 、
./个''广 ゝ_ 丿'''' l＿,,广ﾝ彳 |聿爪＿彳 l!‐'"ｌlll心
│ﾆ川 `ゝ___ﾉ!‐ノﾍ く _￣＾下「 │iiiii ,,ノllll聿__
´ ヽｒｿ ﾞ-辷'釗l--- ^ｌ广 ＾l!]筆にコ_
／ ﾉ`ﾍ大釗_ |!`ｰ'´/筆___下｀
1,ノ 、 1〉 ﾞ''" _ｨ彡|筆aﾆﾞ｀
＾ｌｭ」ー‐' └'´ ﾞ'!l筆廴
第八回 武士と忠義と楠木正成
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- 234 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:14:15 ID:EJZqeCEQ0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
──────── 楠木正成とは何者か？
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿
'⌒ヽヽ
,. -- ､ ﾉ丿
,.ｨァ'´__ ,.. ⌒ヽ、
,ｲf/ ´ / ,' ｌ ヽ
/ﾊハ｀ ｰ- / /// ﾉ| l ', ,',
Ｎ1',: ヽ. __ / //ﾌ７ト| ｌ｜ｌl
{Ⅵ:. ､ /7 '´ﾊ￣圷j/j,ﾊj′
Yﾊ:.:. ヽ{,',' ,'/ ｀ﾟ┘ ｛
厂 ￣｀アl＼:.､ｌi l:! __ /
_,,. --―‐|:: :. ／ﾉﾉ ゝ|l: /|ｌ､ / ＿__
-‐ ''"´ , ‐''"´￣｀¨ア´￣.｀` ＜ｌl:.{_j{ r―‐'__,∠:;ニ:;ム‐ｧ¬ァ=ｭ、
--‐''"´ __ _＿／.:.:.:.:.:,. -= Y「￣｀llア´／ ／ ／ ／ ,∠,ﾆ､=､}ヽ
／／⌒ｿ:.:.:.:.:／.:,. -‐=＝''ア¨ｱ / o ! o | o |o_{_ｒく＼ヽ._Ｖ|
. ＜_／ /.:.:.:.:./:／.:.:.:.:.:. . ''´.:.:/{ {＿_j--へ￣_込Λ_}ｰ}´}__}」 ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
{ .:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:. :. .:.:.:.Λ ,.イ | / >L}__}_｣__}ヽ 日本史にその名を残す武将。
＼.:.:.:.:.:―-.:__,. -‐ｧ¬¬＼ ／ｌ:.{o{ {__{_|:::::}__厂｀¨〉 後醍醐天皇の「元弘の乱」に応じ、
｀ヽ､:.／´:.:.:厂 ヽ、 ｀¨¨´/ |､｢ヽ}_,ハ::::Lﾉ＿_/ 小勢力で雲霞のごとき幕軍を翻弄し、
＼__／ / ＼,.､ ｒj^ヽ_| ｀ヽ.込.｣::::|ノ 全国的な蜂起を呼び込んだ。
ヽ ＿{ `^ｰ┬'′ / | |::: | 河内国の出身とされるが、
|￣ ヽ. | ｌ | }》《{ その前半生についてはほとんど不明である。
| | l | | |::ll::| ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ヽ――┴―ｰｒ亠ｒ‐┴ｲ. |:;ﾙ:|
/¨了|:::::::::::::::::::: ﾟ}]又[{ﾟ_＿|入 _______〉ﾊ〈_＿＿_
/ / ｀￣ ￣￣￣|‐'￣'‐|／￣ 三ﾆ=くfYf,>=ﾆ三 ￣＼
/ / |:.ｌ.:.:.:.:.:| ／￣｀Y⌒)lYｌ(⌒Y´￣＼ |
. / / |:.:l .:.:.:└' Ⅵ〈八〉Ⅳ `┘
/ / |:.:.| .:.:.:.:.| |八Λ八|
. / / |:.:.:| .:.:.:.:.| [_ノ{ }ヽ_]
〈_/ ／:.:.:.l :.:.:.:.:.＼ |:;ﾊΥﾊ::|
/ /｀` ｰ- ..,,____ o /i:.:.:.:.:.:l :.:.:.:.:.:.:ｌﾊ o |ﾋ{(⌒)爿
/ / ￣｢:.:l :.:.:.:.:i :.:.:.:.:.:.:l :.Τ¨|:::/Υ.',::|',
. / / |:.:.:ｌ.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:l :.:.:| |/:::Π:::',| ',
/ / |:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ :.:.:.|. |辷'' ｀コ| ',
. / / | :.:.:|:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:| :.:.:.:| |:;.ｨ不ト;:| ',
/ / | .:.: |:.:.:.:.:.:| :.:.:.:.:.:.:| :.:.:.:.|.|{>i人i<}| ',
. / / _｣.:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:| :.:.:.:.:.:.:ｌ :.:.:.:.:||: /Ц', :| ',
〈_/ ／| .:.:.:.:.:ｌ.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:..i :.:.:.:.:.l|〈 :::::: 〉| 〉
/ /｀` ｰ- ..,,_ ＿ o / ||:.:.:.:.:.:.ｉ:.:.:.:.:.:| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|Λ__Λ|-‐ ''´',
.
- 235 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:15:14 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ
／ （ ●） （ ●）' いくさ上手の武士として知られ、
| （__人__） | 日本の「悲運の名将」としては、
＼ ｀ ⌒´ ,／ 源義経と並んで人気のキャラのはずだお。
／ ー‐ ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ＿＿＿_
| （ ●）（●） ─ ─ ＼
| U （__人__） （●） （●） ＼ ……やらない夫は、楠木正成って
| ｀ ⌒´ﾉ ／ （__人__） ＼ どうして強かったと思うお？
| } | ｀ ⌒´ |
ヽ } ＼ ー― ／
ヽ ノ > ＼
/ く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
| / 〈〉 ヽ ｜
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ＿＿＿／
＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＼ |
| んん？………なんでって、そりゃ… |
| |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.
- 236 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:16:15 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿＿_ _＿＿_
／ ｀ヽ. /´ ＼
／ ＼ / _ノ ヽ
/ ヽ、 ∨ （ ●）,）
, イ; ヽ,_ j ,'i ´（__ﾉ_） ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
_ ＿__, ィ j （ ●） 7ｲ ｀⌒ﾉ | |
'"´ i |! "´ 〈 i' ＜ 頭が良かったから…とかか？ .|
| | （ __ﾉ､ﾉ./ヽ } | 常識的に考えて… .|
＿_」 ! ｀⌒ﾉ ', ＼ _ノ. | |
,r'"´ ! ! / '､ /ヽ ﾊｰ- ､. ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ | ! _＿ノ V ｀ヾ/ j! ＼
,/ l ／ ヽ , イ / 厂! ｀`ヽ ＼j!// ﾄ､
i ,r'´ヽ!/ / ,ﾊ ＼ j 1 ｀, ﾄ､
y′ / / / ﾄ､ ヾ|! jﾘ i| ﾉ j＼
／ / / / j! | ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
i ／ _ ＿ /ｲスﾌ / ! | |
〈 ／ /yaruo7/ _／ ! ＜ ……まあ、それは大前提だろうけど…。 .|
! / ￣｀`7 | | |
| ｰ--‐'/ ,r＝= _ ／ |:::.:.:... ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
//＿/ / ／ i !:::::::::.:.:. ﾄ､｀`ヽ /
ヽ/ , イ ／ | ゝ---‐ イ ﾆ二 ,|::::::::::::::::.:.:... . ﾄ､ー---‐'′
＼ /ﾉ ／ | ｀二ﾆﾆﾆ '￣|＼:::::::::::::::::::.:.:. . _ _＿ / |!
.
- 237 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:17:16 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ やる夫は、こう考えているんだお。
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ < 「楠木正成は、“忠義”の人だから、強かった」
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
.| u. （__人__） ………………忠義の人なら他にもいたんじゃないか？
| ｀ ⌒´ﾉ
.| } 言っている事がよく分からないぞ？
ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
| l
._ _ _ ｺﾝ☆
(ヽl_l_ll_l,l
／／￣￣￣＼
／／ ─ ─ ＼ あ！それは、やる夫の言い方が悪かったお。
／／ （●） （●） ＼
| .l //（__人__）// ｌ 楠木正成は、従来の武士とは、“忠義”の考え方、行い方が違った
＼＼ ｀ ⌒ ´ ／
ヽ ヽ ＼ それが楠木正成の強さにつながった……と言いたかったんだお。
.
- 238 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:19:04 ID:EJZqeCEQ0
-
,,..-''"´￣￣"''-,,
／ -..,,_ '.,
../ -‐t.j-｀''‐ _,,..-.', “忠義”という言葉だと、現代人に合わないかもしれないから、
,' ｀ﾞ'' .‐t.j-、l
l r''´ ヽ｀ﾞ'' | こう言い直してもいいかも……。
', ｀t'´｀j-'′ ,'
＼ ￣ / 「楠木正成は、無私無欲の人だから強かった」
.｀l-―――‐-..,,__ ／
_＿_|＿:::::::::::::::::::||::::|
r:ヽ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::',o└-..,,__
/::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::ヽ、 ………と聞いたらどう思うお？
./::::::::::::/￣￣l｀ﾞl::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::|:|
../::::::::::::/ ￣ヽ┘::::::::::::::::::|o::::::::::::::::|::|
/:::::::::::/ .￣ヽ|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::|
※無私無欲 … 自身の物質的な利益や栄達を求めていない
,- 、_
,...--─- 、 ( ,´ヽヽ_ ヽ、 ,-┐ …………いや、無欲な人は“いい人”だろうけどさ？
／ :::::::::::::::ヽ、 <ヽヽ .ヽ ヽ ヽ.（ .ヽ
/ ∠ :::::::::::ヽ ヽ ヽヽ ヽゝ ヽ、 l そういう人は、真っ先にワリ食って、
l ／;;）） ::::::::::::丶 ,-ゝ、ヽゝ 、 l
l ヽ｀´ ヽ ::::::::::丶 ヽ ヽゝ 、 ヽ l ,-、 没落しちまうんじゃないか？ああいう時代だと。
ﾋヾ) , _,ノ ::::::::::::丶 ヽ、_ , -─´ 丶
ヾ , ゝ‐ ´ ...::::::::::::::::::｀ ヽ、 .／ l
｀ｌ. / :::::::::::::::::::;;::::l .,、__ >´ , -‐ ´:;:;l
ヾ :::::::::::::::;;;;:::::l〈.ｌl ｀ヽ < , -‐ ´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
ヽ .／l ., ﾍ :::::;;;;;;;;::::丶ll l Ⅱｌ >´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ｌ
／ l´ ヾ.、;;;;;;;;:::::::::〉,!ゝ‐‐ゝ─ ´￣ ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
〈 l, -,.l.〉.、;;;;:::::::::l∧:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
丶 ‐´O lゞヽ ヽ::::::::::l ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
,_´-:;:;:;:;:;:;:;lヽ ｀ ヽ、 l / .丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
,、_ - ´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l ヽ、 ─- l/ / .丶:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;l
.
- 239 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:20:14 ID:EJZqeCEQ0
-
_＿＿＿＿_
-‐ ￣￣￣ ‐- 〃´￣￣￣ ヾ＼
r‐ ア / / ｀ '' ､ Ⅵ
, イ^7´￣/ /:/ / ＼ jﾉ
ｲ ﾍ / / j/ / / /ｲ ヽ
// Y ´￣:| | //─ x / / ! ﾊ
{ﾊヘト ｜ |/j/ ／l ｀/ / ｜ } }
Y { ＼ | |ｨf笊卞ヾ/j/ i / _/ }
ゞ ﾑ /´｀! i 弋cソ j/ ./iヽ/ ┼──────────┼
｀ー>{ /| | :.:.:.:... 芹ミﾄj /i / それもその通りだお。
/:::>､ | | ﾋcｿ'厶イ ┼──────────┼
. /:::/:::::::| |.u ' :.:..//jノ
. ／/:/:::::::/! ! ｀ ' .人{
. ／:::/:/:::::::/｜ | ゝ. イ | ┼──────────────────┼
{__ノ::/／´￣ ヽ ﾄ | /＞-＜ | ! 実際に楠木正成は、無私の忠義に殉じ、
ヽ／, Y∧! {: | | , それ故の最期を遂げる事になる。
／::/ 'ー ､ ヽ | l / ┼──────────────────┼
／::::./ / ´￣ ｀‐ -､.j/j/
ヽ::::/ / ､ ヽ
. 7 / ／´￣￣￣｀ ─ ＼}
. / / / ヽ
/ / / } ､ ┼───────────────────────┼
./ / / , } しかし、歴史にその名を残した智謀の源泉もまた、
/ / ノ ﾉ “無私”であったことから来ているんじゃないかと、
. ∧_/ ／´ ￣￣￣￣￣ ヽ やる夫は思っているんだお。
. / V ／ ', ┼───────────────────────┼
{ / ヽ ／ ､
' / ＼ ヽ
/ ＼ ＼
/ ＼ ヽ
求ム！倒幕同志！
.
- 240 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:21:13 ID:EJZqeCEQ0
-
.., ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::ヽ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
..ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)'::::::::::::〉 ＞ ＜
..ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::..,ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ ＞ はいはーい！！ ＜
Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ ノ ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ .／⌒Ｙ ＞ 楠木正成は「悪党」だから、 ＜
.ﾘ::::::( （ ⌒） (⌒::（ .ﾉ ノ ＞ 強かったのだと思いまーす！！ ＜
ﾊ::::ﾊ ,, r‐ｧ ﾘ） ) ／ ／ ＞ ＜
.） ) ）、 ￣ノくﾊ（ . ／ ／ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.（,（.( ' ﾍ い ﾉ:::）） .／
.ノ/）` ヾ ｿ￣（( ヽ ／
,' ﾉ Ｙ Y
l: （ ...... ..... i
lヾ. .. :::::::: ::::: .ノ
r'⌒ヽ.
(´ ｀)
,. ⌒ﾊ ﾊ⌒ , 乂___,ノ´
／￣￣＼..i::::::::. ﾞｉ,r'⌒ Ｙ ⌒ ^ﾍ, ,r':::::::::j
／ _ノ ＼.::::::::'(ッ. .:: ::::..::::....::::.. ）j:::::::.＿＿＿
| （ ○）（○）y(, :: : : : ,.ﾍ...:::..:::::..::ヾ:─ ─ ＼
| U （__人__） . （::::::: ノ ヽ ゝ,:. （＝） （＝） ＼ ／￣￣￣￣￣￣￣＼
| ｀ ⌒´ﾉ ）::＞) （＜ ）／ （__人__） U ＼ ＜ お前か…… |
| } ( （i ﾔ_ﾌ ,,...| ｀ ⌒´ | ＼＿＿＿＿＿＿＿／
ヽ } .）ﾊゝ. ,. ＼ ー― ／
ヽ ノ ...（（:::( り ∧ ' ).）, > ＼
/ く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
| / 〈〉 ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ
| / 〈〉 〈〉＞ ＜
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐＞ 楠木正成って「悪党」出身なのよね？＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.
- 241 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/06(金) 22:21:55 ID:i99Hq4.Q0
- >>239
ちょっと参加してくる
- 242 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:22:23 ID:EJZqeCEQ0
-
, ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ ノ ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ 新興勢力である「悪党」は、
ﾘ::::::(（ ●） (＜)::（
. ﾊ::::ﾊ // r‐ｧ //ﾘ） ) 旧来の武士の“習慣”や“しきたり”を無視した戦い方ができた！
） ) ）、 ￣ ノくﾊ（
（,（.( ' ﾍ い ﾉ:::）） だから強かった………って聞いた事があるわ！！
(⌒)）` ヾ ｿ￣（(⌒）
/ i ﾉ Ｙ ヽ ヽ
. ｌ___ﾉ（ ...... ..... ＼_│
ヾ. .. :::::::: ::::: .ノ
,.へ
___ ﾑ i
「 ﾋ_i〉 , ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、 ゝ 〈
ﾄ ノ j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i iニ(() ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
i { ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i | ヽ | |
i i /ﾙ/:::::ﾘγ::..:::::..:..ﾍ、: : : : ::ﾉy:::::::ﾘ i } | それも、そうだと思うお。 ＞
| i Yyﾉ（::. ::.ﾉ ＼ ／ヾ:::::（ ﾙﾉﾘ {､ λ | |
ト−┤. ヽ:::( （●） （●） ):::::ﾉ( ,ノ ￣ ,! ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
i ゝ､_ ﾘ（i r‐- iｨ）)｀） ,. '´ﾊ ,!
. ヽ、 ｀` ､,__（（ﾊ:.ゝ ヽ ﾉ ﾉい:::（ﾘ／" ＼ ヽ／
＼ノ ﾉ ﾊ,..ノj/ ｌﾍ_ /／ 丿lﾉ卜 ﾉ ／
ヽ. ヽ::〈； . '::. :' |::/ / ,. " やた！
`ｰ ､ ＼ヽ::. ;::：|/ ｒ'"
／￣二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
| 答 | 悪 党 戦 法 │|
＼＿二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）'. …この物語では、楠木正成の出身は、北条被官説を取るのだけど、
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ それでも畿内の「悪党」とは、つながりの深い人物だったと思われる。
／ ー‐ '
.
- 243 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:23:55 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ ……また、戦後の皇国史観に対する反発からか、
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |. 最近は、忠臣・楠木正成ではなく、
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 悪党（新時代人？）・楠木正成という捉え方で彼を観たりするようだお。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
┼────────────────────────────────┼
しかし、『太平記』でも、『梅松論』でも、ほぼ共通してガチガチに保守的な
生き方を示して散って逝ったのは確かな所だお。
また、それこそが当時の敵味方を超えて尊敬された英雄の所以なんだお。
┼────────────────────────────────┼
| | ｜│ | | ,/´ i ､ ヽ、 ヽ、 ヽ____ ミ;ヽ,)ヽ
| | ｜│ | | // i , /'i |＼ ヾ_、 i l _.iヽ,l
| | ｜│ | | /ｲ l | l ヽ l,:-＜ゝ;>､l |-‐‐' ／K !
| | ││ | | |/l | ! |､ | ､,,Xヾｲ::;ヽ i' | |r＝く /,! 〉
| r─‐ニ─┐| l |､ ﾄx‐!ヾ ' ヾソ'´ ｜ .|'ノ ｝/j〈
| | i´〈 〉｀ｉ | | 'ヾ ヽ'i ﾒ:`i | |ﾉ ﾉﾉ///
| | {:.:.:｝｛:.:.:} | | | .l ゞｲ | |;ン', '/く
｢| L ﾉヽ _｣ |'1 l l ヽ ＿ | .|ﾍ,,／ヽ::＼
| | ｢, ﾉ ヽ`i | | l ヽ ´ - | | |::|:|::i:!ヾ:::!
, ヘ | | Ｊ〈 〉Ｊ | | _ ﾍ. | ＼ | l ,ゞｿ!:::l:::ﾄﾉ
/ ＼` ｰ-∟ ______ !-‐´ ／ ヽ, ｜ ｌ. ＼ _,. ‐ ｌ ∧ヽ::ヽ!:::|!::| ,．=-─-=::､
＞ ._ ＼_／ || ＼_／ _. ＜ | | ｀´ ,ﾄ--‐ｦ /::::::＼＼｀ｒ‐;!":::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- .＿ |(¨ヽ、r一 ´ ヽ.l. | _/i |￣7 /:::::::::::::::＼/≠ニ二ヽ:::::::::::::::::::::::＼
｢,＞'ｰ ､ ヽ ヾi ｌ /￣￣￣'/￣´ヾ､::::〃:::::::::::::::::::＼＼::::::::::::::::::::i
r'´ ,! ｀ヽ.ヽ ヽ ! /ゝ（⌒-==ﾆ二ヽ V:/:::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::::|
〈 ,..-‐'⌒ヽ､ ） ｝ ,. ‐''''ヽゞ!'/. =- ﾉ)-==ﾆ二ヽ /_j-,.:-''´::::::::::::ヽ':::::::::::::::::::::::;!
〈 ,..-‐'⌒ヽ､ .} l ／;'ニﾆ=ﾒ=,〈__ `ｰ' ＿,r'-‐''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
.
- 244 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:24:59 ID:EJZqeCEQ0
-
┼─────────────────────────────┼
悪党・楠木正成を中心に置く人は、新時代人として旧勢力・旧弊を
翻弄する戦いぶりを見せる楠木正成と………
┼─────────────────────────────┼
_＿ __
i´￣´ ｀＞ ､
ｒ─／´ ヽ、
イ ／ ／ ´￣｀ヽ
く / :／ ヽ.｀＼
/∨! ＼／.:// :/ :! ヽ ヾ :|
ヽ ﾄヽ／ :// :/ :/ .i :|.:| ヽ i ﾄ､|
/ﾍ!∨ :ﾚ′ / ／ :/:/! /|.:| ./ .i | ! ﾘ
ヽ__ﾚ′ | ＞メ＜,,._／ノ/ / l :|/ ／! iﾘ
／ !／ヤ⌒ヾ＼.:/ / / /メノﾉﾍ:/ 戦士になるつもりもなければ、
／// / / ｛::i!:::j ヽ／ /イ/:!jゝﾍハ
／ // /イ / |＼ `＝'′ {::ｿ ｲ: ヽ:|、 ロマンチストでもない……
// / !::に!;;;;;;;> ゝ / | :|:ﾍ
|ﾘ :/ | ! ト､;;ゝ_..,イ 、_＿_ }/ .! .! ﾘヽ どんな手をつかおうが…最終的に…
| :/ ,リ;;┴─‐┐;;ﾚ,、｀￣´／ /| ハl ｝
__＿__.ﾚ′ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＞ミヽ _／'「;i ハ:/ :ﾘ ﾉ 勝てばよかろうなのだァァァァァァァァッ！！
..,,xrｾ升Ⅷ圭圭圭≧x､.,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|三三ヨ＿__|;;| /:／
圭圭圭圭Ⅳ//三三三℡＝=ュ;;;;;;;|;;;;;{;;;;;;;;;;;;;;;;}!;;l,ムr=＝＝＝==ｭ､、_
圭圭圭圭///圭≧圭圭心､;;;;;;;｀`＞ｒ､;;;;};;;;;;;;{;;;|;几;;;;ﾍ圭圭圭圭圭圭ij
Ⅶ圭圭圭//圭圭圭ﾍ圭圭}};;;;;;／／ヘ≡三三彡ヘ二ヾj圭圭≦圭圭ij
Ⅶ圭圭V/圭圭圭圭ﾍ圭圭／／;;;;;;;;;｛;;;;;;;;;;;;;〉;;ト;;;;;;;;;;;;;;ヽ升圭圭圭Ⅳ
.
- 245 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:25:47 ID:EJZqeCEQ0
-
┼─────────────────────────────────┼
忠臣・楠木正成の面……あくまで旧弊に囚われて死んでゆく楠木正成との
人物イメージが上手く重ねられなくて困ったりするんじゃないかと思うけど…
┼─────────────────────────────────┼
_ ＿
＿ ｹ´ヽ ｀ .
, ´ ／ﾊ〉 ＿ /｀ .
, -, ′ /ハ〉´ ／ ＿ /｀,
. _ ＿ {ﾊk〉 / ／ / :
／イ´ l_／ ／ 〉ハ〉 / ／ ﾍ ﾍ ｲ
/ / l |―＜ ヘﾊ 〉. / ＼.＼ /,
.| .ﾚ | l＿ ￣ ,ﾍ、ヘ、 _＞イｲ
l ﾙｲ | ／ / ヘ_ﾊヘ_へ、 / / / /
ヽ. ,| L／ ／ ／ 下＜ ＞{;;;;}〈kＫ_ﾉ ………御聖断は下されました。
. ﾙ| :/ ヽ、／ / | |lﾊ ﾊ l ￣/
. | {〈 l ｀ﾐ,＿ ＿ あとは、それに従うのみです。
. l : ﾍ、 ﾍ,_´ ／ l | l /ﾇﾏ￣
. | : ﾊ｀ ｀＜ / |∧ ／／lﾐ,
l : lﾄ 彡ﾐ/ﾙ′ﾊハ/ |ﾒ
| : |.ヽ / ／:::::::::::::::::::::l
ﾙルﾍ ヽ. _ イ:::::::l:::::::::::::::::::::';_
/:::::::＞-― ￣ ￣ |
_ -― ￣ ´ : : :: l
l : : ::'.
/ _',ー- _＿
ｾｭ＿ _ ＞-― ´ ￣
￣
.
- 246 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:26:29 ID:EJZqeCEQ0
-
, ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、 ／￣￣￣￣￣￣￣＼
j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .:::::::::i | …どうかお？ ＞
ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..}:::: ::. .ヾ)'::::::::::i ＼＿＿＿＿＿＿＿／
ﾙ:::::ﾘγ::/::::..:::., へ: : : :: ::）y::::::ﾘ
Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉノイ ヾ:::::::ﾘ ﾙﾘﾉ
ﾘ::::::( （ ●） (●)::(
. ﾊ::::ﾊ .u ''' ＿ ''' ﾘ））
）::)::）、 `ー' ノ〈( ん〜……どうかな〜？
（::（::( ' ﾍ いﾘ:::)）
ノ/ ）` ヾ ｿ￣（(ヽ よく分かんないや…あはは。
,' ,ﾉ Ｙ ヾ l
,' ,（ ...... ..... l .l
,' / ';:::::::::: :::::: ノ ｌ
＿＿＿_
／ ＼ ………まあ、答えてしまうと、
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ 楠木正成は「新しい考え」に基いて、
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ 「保守的な行動」をとっていた…って事になるけど……。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | 保守的というより「復古的」と言った方がいいのかな？
＼ ／＿＿＿ ／
,,..-''"´￣￣"''-,,
／ -..,,_ '.,
../ -‐t.j-｀''‐ _,,..-.',
,' ｀ﾞ'' .‐t.j-、l いずれにせよ、やる夫は楠木正成という人の
l r''´ ヽ｀ﾞ'' |
', ｀t'´｀j-'′ ,' 行動基盤は「忠義というものをどのように考えるか？」
＼ ￣ /
.｀l-―――‐-..,,__ ／ という点にあると思っているんだお。
_＿_|＿:::::::::::::::::::||::::|
r:ヽ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::',o└-..,,__
/::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::ヽ、
./::::::::::::/￣￣l｀ﾞl::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::|:|
../::::::::::::/ ￣ヽ┘::::::::::::::::::|o::::::::::::::::|::|
/:::::::::::/ .￣ヽ|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::|
.
- 247 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:27:42 ID:EJZqeCEQ0
-
＿_ ━┓
／ 〜＼ ┏┛
／ ノ (●)＼ ・
. ｜ (.／) ⌒）＼ いや、それは分かったが……
. ｜ （__ノ￣ ＼
＼ | 何でそれが“強さ”の話になるんだ？
＼ /
. ＼ ⊂ヽ∩
/´ (,＿ ＼.
/ ＼. ＼
./ / |. ＼ソ
（ y' .|
／￣￣＼ ﾊ⌒ 、
／ _ノ ＼ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .:::::::: i...＿＿＿
| （ ●）（●）ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::.／ ＼
. ..| （__人__）..::..:::::..:::...::..ﾍ、:: : ::ﾉ.／─ ─ ＼ それは、従来の武士の“忠義”と、
| ｀ ⌒´ﾉﾉ...:ﾉ ＼ ／::::.／ （●） （●） ＼
. | }.::::::( （ ●） (●::| （__人__） | 楠木正成の“忠義”の違いから来ているお。
ヽ }...::::ﾊ ,, r‐ｧ ﾘ.＼ ｀ ⌒´ ／
ヽ ノ .） ) ）、 ￣ノくﾊ（ > ー‐ ＼ 以前にも、少し触れたとは思うけど……
/ く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ ｜
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ＿＿＿／
.
- 248 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:28:30 ID:EJZqeCEQ0
-
┼──────────────────────────────────┼
いい機会なので、ここで、やる夫の思う「中世武士」について語っておきたいお。
ちょっと長くなるかもだけど……それは、この物語に登場する様々な武士たちの
考え方のフォーマットを説明する事にもなると思うんで、聞いて欲しいお。
┼──────────────────────────────────┼
,x.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞x.... ＿＿
|ﾚ.:.:.:.:.:.:|.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ＝- ,.x＜￣ ｀´ ＞x
iル.:.:.:.:.:.:.:',.州.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、 ／ ﾄ､ ‐x ヽ、 ,.x<７
,ｊ.:.:.:.:.:.:.:.:.イゝヾ.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.: . ／ ／／ /ｰ∨ ヽ >'／_ l|
孑.:.:.:.:.:.:.:.ｲ ヽ.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ¨｀ ／ / / ,ｲ/ Vl ∧ ∨／ ﾉ-./─‐ｧ
,ﾙ.:.:.:.:.:/ ＿_ ',ｲヽ.:ﾍ.:.:.:.:.:ﾍﾍゝ、 // / ｲl.ｲ| i /‐/─ --| ! .ハ .iﾞ ／-ノ_,＜/
;ﾍﾚﾍY r-r=ﾆヽ ヾ 」.:.ﾍ.:.:.. // /./ l { |_ﾚ!.! / /′ ＿ |ﾉV ｉ Wｰ'´｀ヽ_ノ
｀ヽKY ｀辻レ' ',r人.:ﾄ.:.:.:.|.:', ヽi l l il l.孑'V _W | ',.x＝=iミ!_ ﾘ .W＞＜ |
ヽﾍ /´辻レ）./.:!寸 |ﾘ! { l|ﾊﾄ| ,x＝ﾐx{ ' 込rﾘ 'ｲ ﾘ .ト､ヽ＿｀ヽ、
ヾ、 ,j /ﾚ' V ｀ |! ! |VVﾍ,《 {ｲ_j|｀ ￣｀ /ｲ l. ﾄ. ｀ー─i‐'
|ﾍ ､__＿＿ , / ﾊ.lﾊ.ﾊハ ''´ 丶 /' .| i l. l } { |
fﾘ ヽ、 ｀ ‐ ／ ハVﾊV｀i _＿＿_ ! ! ! ﾚ | ∨.|
イ: L ＼＿___／| ｀ヽiヽ.ﾊ ∨ ｀ﾘ .ｲﾘ | |i ! .V!
-イ" !: : ＼ ﾉ: |｀ヽ、 | i.＞､ ｀ｰ' |ﾉ .! !V ! |
＿＿_＜" / !: : : : ＞x__／: : :i! ヽ＞ ＿＿_ |V | lﾘ ﾊ＞､_,. ,ﾘ l ,:∧∨ .∧
/ ',: : : : ∧///ﾄ: : : | ヽ ｀ヽ、 | | ｉ ﾘ |:::::/|::} / ﾘ !:::∧∨ .∧
/ i ',: : : / V//|ヽ0/! ﾍ ヽ i}'/{ ﾘﾊ |::/.::!x| i ﾘ,ﾘ｀ヽ- ─‐x ヘ
ム＿＿ﾉ ',:∨: : :トニ!: ∨:| ヽ- "｀ / !./ﾉx| ,ﾘ¨ﾞ´／' ＿,xl {,ﾘ_j／ ∨ ＼
イ""／ﾍ ',: : : : :|//{!: : : :| ｀ヽ、 ＿_./__ !'.ﾘ | ﾘ 《｀ '´x'´ ,ﾘi ﾚﾞ // ｉ ＼ ＼
く - へしﾍ ゝ',: : : :|///!: : : | フ | ||/ / //x,.>'⌒ix ｡_,x{ { { ｉ/ / .!::::ハ::. ＼
足利尊氏（足利家当主） 新田義貞（新田家当主）
.
- 249 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:29:34 ID:EJZqeCEQ0
-
IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII
II II
一 所 懸 命 も の が た り
II II
IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII
.. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... ..
.. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .:::::
:... . .:::: .. . .
.. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. ／￣￣￣￣￣￣＼
. ... ::: :::.. ... .. .. . .... | |
... ..::. .. . | うぉおおう〜！ ..|
:: :: :. ... .::::: :... . | |
.:::: ＼＿＿＿＿＿＿／
.. . .
,,-‐''"´'':､,, ,,_,__
_,,.--ｰ''''''"ﾞﾞ￣ﾞﾞ"'''''―--.,,,,,,-‐'゛.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.: _,,.;:-−''"´｀ﾞ''ｰ､／ヽヾ＼
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"';,_,,.-ｰ'''"ﾞﾞ:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,:ﾞ',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,~ﾞ"'ｰ-:;、,"'.:
":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: :;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; ":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :
'' ;~ ; ::; : ;:; '',;''ﾟ ; ::; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; '',;'' ; ; ::; : ;:; '',;''ﾟ ;~'',;
":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;'' ;~'',;'' ; ::; : ;:; ;~ ; ::; : ;:; ': ;:; ;~'',;'' ;~'',;''ﾟ ; ::
:::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....::::::::::
.. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :...
┼─────────────────────────────────┼
むかーし、むかし、ある所に、乱暴者で知られた男が流れついたそうな……。
┼─────────────────────────────────┼
.
- 250 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:31:26 ID:EJZqeCEQ0
-
_,. -──- .._
,. ´ ｀ ､
_,／ '´￣ ヽ ＼
,..-‐ ´ ● '⌒> ﾉ ＼
｛::j ＼
Ｖ ＼
. :;;;: ＼ おぉぉお〜！こらぁ、広いわ……。
. :;;;: ／／‐- .._
く／ ｀丶 さすがに、オレの代では終わらん…かもなぁ。
＼
ヽ
|
!
,′
/
/
′
|
| 丶
| '.
| !
源義国
┼────────────────────────────────┼
──── その、ある所とは、下野国（栃木県）だったかもしれないし、
男の名は、源義国と言ったかもしれない。……そうでなかったかもしれない。
坂東のどこにでもいる、ただの開拓者だったかもしれない…。
┼────────────────────────────────┼
, ...、_ ,., - '' ￣￣￣￣ '' - 、 __＿__
ﾐ ' ' " 、 ／ " ,.. --"',''''-、
<ヽ / ７ ヽ、"ヽ| /
丶 、／ 、 , 丶/ | /
ヽ | 丶 ヽ,, ....... ,' 、 ' ヽ ／ ……ま、いいや。
〉 ● /,, ＿＿_,..ヽ ● 〈
| / ( ) ＼ | 義重、義康……いくぜぇ。
l / ヽ 、. '' ヽ l
| （ Y ） i
/ :;;;: ヽ, ,..,- '""'-..,, ,, ／ |
{ :;;;: ／／ヽiーーｰi '' /;;;;: }
/ く／;;;;;;ヽ、_____,, .. ';;;;::: 丶
/ ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: ヽ
/ :::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::: ヽ
/ :::::::::::::::::::: ゝ
/ ヽ うぃーっす わかりました
/ ヽ
丿 丶 ∧,, ∧ ∧∧
/ ヽ (｀-ω-´) (ﾟーﾟ*)
/ ヽ, （l U) (| U
/ ヽ、
源義重 源義康
.
- 251 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:32:23 ID:EJZqeCEQ0
-
" .‐ .,〃 .,..-'"゛ ,..､- ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
" ﾞ, ,ﾉﾞ/ ._..-'" .,,, ｰ'"゛ ＞ ＜
.‐ ＿'ｉ .〈rlｒ'" _..-'"゛ ＞ クマ！くま！クマ！くま！クマ！くま！クマ！ ＜
. _ゝ゛ ,..-'" _,. -──- .._ ＞ クマ！くま！クマ！くま！クマ！くま！クマ！ ＜
'｀-､ 彡.,. ´ ｀ ＞ ＜
.'“ﾞ7 _,／ '´￣ ヽ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒YWY＼
.／ ._ .,..-‐ ´ ● '⌒> ﾉ ＼ /.//.″ ! ;_,、 l!
,／ .／. ｛::j ＼ ./ ./././.// / ..| ;；#) ’ ′
／ .／ .j Ｖ ＼ ､.// / /./ //////..! ･. ; |
../ . ／ .:;;;: ＼ / //./ /./ .// //...! ’ ‘ l
..." ,./ ,,, -'".:;;;: ／／‐- .._ /./ ;_,、 .・! "@っｌ
.,i彡'"´ _ . -く／ ｀丶 .､/ .゛ ;，;；#) ’ ‘， "
./ _,..-‐'″ .゛ ,..＝￣ ＼ ./ ! ･. ; "@っ i′
. / '″ .+;,゛・;`⌒;,`,`／ .ヽ ./ ；;;..:: ;；. ・ ｌ
` ´,r'・゛;:;,+`ﾐ ／ ...| / ；※;@ ;* /
┼ , ' `゛ッ*;:,ﾞｨ,r' ／ ! “ ’ / ； ,`J;・ ;.、ｌ ;_,、 .・ /
+ ＋ i| , ' ..,′ ./ "@っ .・ / . ./;；#) ’ ‘，、
___ 00 _,n＿00 _,n＿00 _,n＿00 _,n＿00 _,n＿00 _,n＿00 / ;..:: ;’ ‘ / ..ヽ/ ･. ; "@っ〃
| ∟ └l ｎ | └l ｎ | └l ｎ | └l ｎ | └l ｎ | └l ｎ | ※;@ ;* /...ｌ.ｭ..l /"./ _,,〟
|_厂 U Ｕ U Ｕ U Ｕ U Ｕ U Ｕ U Ｕ . ;・ ;.、!,ﾞ'-､ ｌ ｀ﾞ /''ン"
_.‥‐-ヽ､+ ﾞｉ ....ﾞｨ i| |i. . .| ，;；#) ’ ‘，/ .ｌ, ｀'″ ﾞ”.'''"″
.´."."'ヽ‐‐--.．.´,ﾞﾞ,,ﾞ._"_∵¬'.ー‐―ｰ .--- --- ......... .ﾞく......................．..... ､.---‐ｰ.┘
┼────────────────────┼
─── 男は働いて働いて、土地を拓いた。
┼────────────────────┼
､ヘ
すげー…！ ∧ ∧／＼＼
(ﾟーﾟ* ) ﾞ
∧,,__∧ く| ノ
. (･ω･` ) ／| |〜 すごいですね…。
:::....::::::.........../ ｏ...... ..::: :::::........ . .::::::... .... ..::::::::::.Ｕ Ｕ ..
.. .. . ... .::::...しー-Ｊ ＼＿ ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .:
./:::::/
.
- 252 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:33:29 ID:EJZqeCEQ0
-
, ...、_ ,., - '' ￣￣￣￣ '' - 、 __＿__
ﾐ ' ' " 、 ／ " ,.. --"',''''-、
<ヽ / ７ ;;;;;;;;;;;;;; ヽ、"ヽ| /
丶 、／ ;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;,;;;;;;; 丶/ | /
ヽ | 丶;;;;;ヽ,,;;.......;;,';;、;;;;;' ヽ ／ ……ああぁん？協定？……知るか！！
〉 ●;;;;/,,;;＿＿_,..ヽ;;;;● 〈
| ;;/;;( );;＼ | この水源はオレの土地に流すんだよ。
l / ヽ 、. '' ヽ l
| （ Y ） i 下流のモンは、他所行くか、水代持って来いや！
/ :;;;: ヽ, ,..,- '""'-..,, ,, ／ |
{ :;;;: ／／ヽiーーｰi '' /;;;;: }
/ く／;;;;;;ヽ、_____,, .. ';;;;::: 丶
/ ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: ヽ
/ :::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::: ヽ
/ :::::::::::::::::::: ゝ
/ ヽ
/ ヽ
丿 お、お、オレたちに、
/ ボコボコにしてやんよ？ ケンカ売るとはいい度胸だな！
/
/ ∧＿∧ ∧ ∧
( `･ω･)＝つ≡つ (ﾟДﾟ#)
(っ ≡つ＝つ と つ
/ ) ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ ヽと_）〜 ｼｯｼ
( /￣∪ `Ｊ
┼────────────────────┼
─── 男は戦った。酷く荒っぽい事もした。
┼────────────────────┼
.
- 253 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:34:12 ID:EJZqeCEQ0
-
┼───────────────────────────┼
そうやって“自らの土地と思えるモノ”を手に入れていったが…
男は、広大な未開の地を見た時、既に理解していた。
本当は、この事業が、自分の代では終わらないという事を……。
┼───────────────────────────┼
. -‐- 、
, '"´7:_:ゝ ｀丶､
＿ -‐ ´￣ ヽ ｀ｰ'"´￣｀ヽ、
／::r:､｀ﾌ 'ﾞ"ﾞ,ミ }
ヾ):::｀;ｼ′ '^ / ……うぉおお〜う、そうは言ってもよ…。
{`ｰ'′ , '
､/＝==--=＝' j ヽ けっこう捗ったんじゃねえか？
.:;;;: ﾞ. ﾆ 、 ＼
:;;;: ／／ヽ､ ､｀ ;
く／ ｀^〈、､､ '^ '′
'. ; :
, ;'′
'. : : , ,
} ' ′
, ...、_ ,., - '' ￣￣￣￣ '' - 、 __＿__
ﾐ ' ' " 、 ／ " ,.. --"',''''-、
<ヽ / ７ ヽ、"ヽ| /
丶 、／ 、 , 丶/ | /
ヽ | 丶 ヽ,, ....... ,' 、 ' ヽ ／
〉 ● /,, ＿＿_,..ヽ ● 〈 …う〜っし！義康、ここらの土地はお前にやる。
| / ( ) ＼ |
l / ヽ 、. '' ヽ l オレと義重は、次に行くとするぁ〜。
| （ Y ） i
/ :;;;: ヽ, ,..,- '""'-..,, ,, ／ |
{ :;;;: ／／ヽiーーｰi '' /;;;;: }
/ く／;;;;;;ヽ、_____,, .. ';;;;::: 丶
/ ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: ヽ
/ :::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::: ヽ
/ :::::::::::::::::::: ゝ
/ ヽ ∧∧
/ ヽ .(ﾟーﾟ*) おまかせ下さい。
丿 丶 .(| U
/ ヽ
/ うぃ〜っす！ .ヽ,
/ ヽ、
∧,, ∧ ┌┐
(｀-ω-´)／,,,|
くl U)
.
- 254 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:35:24 ID:EJZqeCEQ0
-
_,. -──- .._
,. ´ ｀ ､
_,／ '´￣ ヽ ＼
,..-‐ ´ ● '⌒> ﾉ ＼ 言っておくが、義康 ────
｛::j ＼
Ｖ ＼
:;;;: ＼ 死 ん で も こ の 土 地 は 守 れ よ ？
:;;;: ／／‐- .._
く／ ｀丶 い い か ？ 死 ん で も だ ？
＼
ヽ
| ………分かってるよな？
∧∧
(ﾟーﾟ*) ………何を言うかと思えば…。わたしだって、
(| U この土地に血と汗を染み込ませて来たんですよ？
.
- 255 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:36:30 ID:EJZqeCEQ0
-
, ...、_ ,., - '' ￣￣￣￣ '' - 、 __＿__
ﾐ ' ' " 、 ／ " ,.. --"',''''-、
<ヽ /
丶 /
ヽ ヽ ／ ……………っへ！
〉 〈
| | すまねえ、下らねえ事言っちまったな。
l l
| i …んじゃあな、あばよ！
/ |
{ ﾚ＼/ i ﾚ＼}
/ ,,i l ﾚ 丶
/ ヽ
/ ヽ
/ ゝ
/ ヽ
/ ヽ
丿 丶
/ ヽ ∧,, ∧ ┌┐
(｀・ω・´)／,,,| 達者でな〜。
くl U)
.
- 256 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:37:43 ID:EJZqeCEQ0
-
∧,, ∧ ┌┐
(｀-ω-´)／,,,| やれやれ……せっかく拓いた土地は全部、弟にやって、
くl U) オレらは、また土地なしに逆戻りですかい……。
_,. -──- .._
,. ´ ｀ ､
_,／ '´￣ ヽ ＼
,..-‐ ´ ● '⌒> ﾉ ＼
｛::j ＼ ……なんだ？不満か？義重。
Ｖ ＼
:;;;: ＼
:;;;: ／／‐- .._
く／ ｀丶
＼
ヽ
|
∧,, ∧ ┌┐
(｀-ω-´)／,,,| …………いんや？むしろ…
くl U)
,ヘ ,:ﾍ.
/: : ＼ ／:: ! ＼人_从人__从_从人__从ﾉ／
/::::..... ＼--―‐'.:.:::... ! ＞ ＜
/:::::: .', ) ', )...', ＞ 燃えてきたぜぇ！！＜
,':::: ..} /( } /( i ＞ ＜
.i:::: ..,' ﾉ': :ヽ＼ .／,' ﾉ': :ヽ ! ／Y⌒YW⌒WYY⌒YYWY＼
!:::. ...（(,ｲ: ::: :V） .（(,ｲ: ::: :V）..!
|::::.. .ゝ;:; :;ノ / ヽ.ゝ;:; :;ノ l
i;::::.. | / |. .!
':;::::... .ヽ_/ヽ__/ ./ ゴオオオオ！！
.＼:::::..... _i⌒i⌒i⌒i┐ ／
｀ゝ:（ l / / / l ......／
／´ ヽ /
新田氏の祖・新田義重
.
- 257 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:39:02 ID:EJZqeCEQ0
-
|＼ ／|
| ＼ ／ |
| ＞−／ | やれやれ…藤原氏と競合する、ややこしい足利庄は、
|/ |
|≡ ≡= ,ﾉ わたしに任せて、向こうは“空閑”の新田郡を切取り放題ですか……。
| ｜
＼ ー- ＊／
/⌒ヽ ＼
./ ┬' .| ∧∧
(ﾟーﾟ*) ……不満なんですか？
(| U
※ 空閑 … まだ開発されていない、開発可能な土地。（早い者勝ち）
|＼ ／|
| ＼ ／ |
| ＞−／ |
|/ |
|≡ ≡= ,ﾉ …………いいえ？むしろ…
| ｜
＼ ー- ＊／
/⌒ヽ ＼
./ ┬' .|
|＼ ／|
| ＼ ／ |
.| | ＞−／ |
＿＿ｊ|＿＿ |/ _, ､／ .!
￣|｢￣ |≡ ≡= ,ﾉ 燃えて参りましたよ…！！
|! | ｜
| ＼ 一' ＊／
キュピーン！ /⌒ヽ 。 ＼
./ ┬'j |
足利氏の祖・足利義康
.
- 258 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:39:51 ID:EJZqeCEQ0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
「一所懸命」……それは手にした土地を命懸けで守り抜くという、
かつて開拓者だった武士たちの気概を示した言葉である。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
- 259 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:40:47 ID:EJZqeCEQ0
-
┼─────────────────────────────┼
そして物語は続く……彼がこの土地に来て、最初に思い描いた
「土地を拓いて、その家族は繁栄しました、めでたしめでたし」
という物語は一代で終わるものではなかったのだ……。
┼─────────────────────────────┼
. -‐- 、
, '"´7:_:ゝ ｀丶､
＿ -‐ ´￣ ヽ ｀ｰ'"´￣｀ヽ、
／::r:､｀ﾌ 'ﾞ"ﾞ,ミ }
ヾ):::｀;ｼ′ '^ / オレは、ようやく、のぼりはじめたばかりだからな。
{`ｰ'′ , '
､/＝==--=＝' j ヽ この、はてしなく遠い“一所懸命坂”をよ…
.:;;;: ﾞ. ﾆ 、 ＼
:;;;: ／／ヽ､ ､｀ ;
く／ ｀^〈、､､ '^ '′
'. ; :
, ;'′
'. : : , ,
│ │
─┼─ ┌─┴───┐
│ │ ＿＿＿ │
──┼───
／|＼ ─┬─┬──
／ ｜ ＼ / ｜
│ ＼ / L＿＿＿|
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ 何かを為そうとする時、一代ではそれが達成できない…。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 多分、それが中世の日本人と現代の日本人の
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ 感覚の違いじゃないかと、やる夫は考えているお。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
.
- 260 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:41:44 ID:EJZqeCEQ0
-
仁二二二ヽ
/::::::::::::::::::::::┼───────────────────────────┼
l二二二二二 産業革命以降の人間は（技術革新による支援によって）
∨::::::::::::::::::::: その人生を個人で完結できるケースが多くなり、
∨::::::::::::::::::: 「人生の計画」（物語）を個人単位で見るようになって行った…。
∨::::::::::::::/┼───────────────────────────┼
士∨ー‐ ｲ
γ⌒ヽ∨:::::::.! || ||
弋 ﾉﾉ＿＿! /￣ﾍ ／二二＼ i====i
＿＿/二ﾍ_＿＿__! ﾄー-ｲ＿ }::::::::::::::::{ , ─ｲ──子─‐───‐7--------
￣￣￣7====ﾆ二＜ L＿__i＿_二二二≠ 了 i::::::::::::::lー─‐──‐ｲi ー ───
, ,::ー- 、::::ヽ：:::::ヽヽ＿＿_:::::i::::｀ ﾆﾆﾆ｀i＿i__|＿＿__| i i i i |l i | |
/::/::::::::::::::ヽ:::::i ：:::::::! ! /::::::::ヽ======ｲ::::::i::::::::｀ ≠=======YL＿」. L_＿i.|
Π {::::{ Π:::::::::::}::::::! ：::::::! ! !:::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::i::::::::::::::i::::::::::::::::::::||::::::::::::::::l::::::::｀ー‐ｲ
|.| ﾍ::ヽ|.|:::::::::ノ::::ノ.：:::::::ｊ ｊ |::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::i::::::::::::::i:::::::::::::::::::||::::::::::::::::|:::::::::::::::::::l
|.| ヽ::|.|ー´::::,::::===== Y/＿＿ T======================≠}::::::::::::::l:::::::::::::::::::|
|.|＿＿＿＿＿＿＿＿≧二ソ;:;:| ＿＿_i＿＿::::::::::::::::::｀ ≠=================i=====ｲ======ｲ
///／／／／／∧∧:::::::.|二二二l＿ l＿＿ i三三三j////∧三三三 三三三三 l Y三三三./::::::::
//／／／／／／///:::::::::.|::::::::::::::::i＿.」＿＿」γ二二ヽ///i:::∨二二ヽi三三, -─Y ﾍ三三三.|:::::::::
. /／／／／／／／//─―┘==、´ ヽヽ_＿_i ヽ ー、 ﾍ 二//∧ ∧ﾍﾞ / / ﾍ ﾍ三三三|仁ニ
／／／／／／／ .// / /: : : : : :ヽ .l i }＿ i }三 { .i ∨ i i i i ∨∨ﾍ ﾍ=====＞ー
／／／／／／／／//| | l !: :i: :γ ヽ } l j ﾉ ○二二二二二○二二二二○} } 三ﾉﾆﾆﾆ} /
／／／／／／／／／//l l l .!: :i: :弋 ﾉ.!＿ ノ ノ´ ￣ﾍヽ ＿_ﾉ ﾍ ヽ∨__∨ﾉ ﾍヽ∨∨ﾉ ﾍ三ハ ヽ
∠ニニニニニニニニニ二ｲ ｀、:ヽ: : : : : : ﾉ ｀ ー‐ ´ ｀ー―‐ ´ ｀ ー‐´ ｀ー
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 対して中世以前は…個人で「人生の計画」を完結させるのは難しい。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | たとえば「開拓して裕福になる」なんてプランは自分の代では苦しいままで、
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 孫くらいの代に何とかなるか…？のような計画になったりするワケだお。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 261 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:42:49 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿＿＿_
r〃〃〃 f７⌒ろ）
l‖‖‖ || f灯
|‖‖‖ || | |
|儿儿儿._」 ⊥厶 時に、英雄があたかも単独で何かを為す物語を見せてくれるけど、
〔＿_o＿＿＿_o_≦ﾄ､
／ ─ ─ ＼ よほどの幸運か、才能に恵まれた稀な例なんだお。
| （●） （●） |
| （__人__） | それもよくよく調べると、結局、先代以前の継承だったりもする。
_ _＼ rテ ノ´ 〃 ／ ｰ- ､
. ,ｨ(⊆≧ﾘ≦⊇)〃 / rｸ＼
. ／ |￣r少}¨￣〃 / /′ ヽ
〃 l | l| | l| 〃 / / └ヽ
┼──────────────────────────────┼
しかし、現代人の感覚からいうと、この数代かける「人生の計画」は、
決められた事を何の自由意志もなく続けて死んで行くだけの生き方
に思えて、耐えられなかったりするかもしれない。
┼──────────────────────────────┼
／￣￣￣＼ ／￣￣￣＼ ／￣￣￣＼ .／￣￣￣＼ ／￣￣￣＼
| 耕せ！ | .| 耕す！ | .| 耕す！ | | 耕す！ | .| オワタ！ |
＼＿ ＿／ ＼＿ ＿／ ＼＿ ＿／ .＼＿ ＿／ ＼＿ ＿／
V V V .V V
, − - , − - ., − - ., − - , − -
/ （● ● / （● ● / （● ● ./ （● ● / （● ●
ゝ （__人） → .ゝ （__人） → .ゝ （__人） → .ゝ （__人） → ∩ （__人）∩ 次どうすっかなあ〜！
ﾊ ヽ .ﾊ ヽ .ﾊ ヽ .ﾊ ヽ ヽ ／ やっぱ、また耕すわ！
し |) し |) し |) .し |) | |
初代 二代目 三代目 四代目 五代目
.
- 262 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:43:42 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ しかし、それはやはり、現代人の現代感覚の話ではないか？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ ……と、現代人のやる夫は想像する。
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
┼─────────────────────────────┼
個人で物語を完結させるのが、とてつもなく困難な時代に生きる
彼らからすれば、代々受継がれる「物語」を折るに足る生き方が、
そもそもイメージできない。
┼─────────────────────────────┼
／￣￣￣＼ ／￣￣￣＼ ／￣￣￣＼ .／￣￣￣＼ ／￣￣￣＼
| 耕せ！ | .| 耕す！ | .| ヤダヨ！ | | え！ | .| え！ |
＼＿ ＿／ ＼＿ ＿／ ＼＿ ＿／ .＼＿ ＿／ ＼＿ ＿／
V V V Freedom! .V V
, − - , − - ., − - .- −、 .- −、
/ （● ● / （● ● n/ （≡ ≡n ○ ○） ヽ∩ .○ ○） ヽ∩
ゝ （__人） → .ゝ （__人） → (ﾖゝ （__人）E) → . Σ（人__） ノ丿 Σ（人__） ノ丿 全部台なしじゃん…。
ﾊ ヽ .ﾊ ヽ .Y ／ / ニつ／ / ニつ／
し |) し |) ｜ | ｜ ｜ ｜ ｜
初代 二代目 三代目 四代目 五代目
┼────────────────────────────┼
こんな事ができるのは、相当の覚悟を持った者か、よほどの考え
無しという事になる。
┼────────────────────────────┼
.
- 263 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:44:35 ID:EJZqeCEQ0
-
┼────────────────────────┼
仮に、近代的な自我に目覚る者がいたとして ────
┼────────────────────────┼
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ オレは親父の奴隷じゃねえぞ！ ＜
＞ ＜
∧＿∧ ＞ オレはオレの意志で自由に生きたいんだ！！ ＜
( ･ω･)＝つ≡つ ＞ ＜
(っ ≡つ＝つ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYWY＼
/ ) ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
( /￣∪
_,. -──- .._
,. ´ ｀ ､
_,／ '´￣ ヽ ＼
,..-‐ ´ ● '⌒> ﾉ ＼ へえ……オレの“計画”から離れて、
｛::j ＼
Ｖ ＼ 何をしていくつもりなんだ？
:;;;: ＼
:;;;: ／／‐- .._
く／ ｀丶
＼
ヽ
|
.
- 264 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:45:24 ID:EJZqeCEQ0
-
┼──────────────────────────────┼
それに見合う自立した物語の獲得が非常に困難な時代だったのだ。
人間がそれらを獲得して行くのは、近代に入ってからの事である。
┼──────────────────────────────┼
／￣￣￣￣＼
.∠ ロック歌手 |
.＼＿ .／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| この時代、そんなもんねーな？ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.∧__,,∧
（´・ω・`） ／￣￣￣￣＼
(つ と） ＜ マンガ家！ |
｀ｕ―ｕ´ ＼＿＿＿.／￣￣￣＼
＿＿＿＿＿＿ | ねえ .|
＼ ＼ ＼＿＿＿／
| 新聞記者 |
＼＿＿＿..／￣￣￣＼ _,. -──- .._
∧ | ねーよ .| ,. ´ ｀ ､
／￣ ￣￣￣￣￣＼ . ＼＿＿＿／ ._,／ '´￣ ヽ ＼
| …ひきこもり？ | ,..-‐ ´ ● '⌒> ﾉ ＼
＼＿＿＿＿＿＿＿／ ｛::j ＼
Ｖ ┛┗ ＼
＼人_从人__从_从人__从ﾉ／ :;;;: ＼ ┓┏
＞ ＜ ..:;;;: ／／‐- .._
＞ はたらけよ！！ ＜ .く／ ｀丶
＞ ＜ ＼
／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼ ヽ
|
.
- 265 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:46:32 ID:EJZqeCEQ0
-
_,. -──- .._
,. ´ ｀ ､
_,／ '´￣ ヽ ＼
,..-‐ ´ ━━ '⌒> ﾉ ＼ あああ〜……しかし、そういう連中が、
｛::j ＼
Ｖ ＼ “坊主”とかになってんのかもなぁ〜…。
:;;;: ＼
:;;;: ／／‐- .._
く／ ｀丶
＼
ヽ
|
.∧__,,∧
（´-ω-`） ああ〜坊主、多いよね〜、無駄に…。
(つ と）
｀ｕ―ｕ´
※ 二人共、後に出家している。
.
- 266 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:47:27 ID:EJZqeCEQ0
-
, ...、_ ,., - '' ￣￣￣￣ '' - 、 __＿__
ﾐ ' ' " 、 ／ " ,.. --"',''''-、
<ヽ / ７ ;;;;;;;;;;;;;; ヽ、"ヽ| /
丶 、／ ;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;,;;;;;;; 丶/ | /
ヽ | 丶;;;;;ヽ,,;;.......;;,';;、;;;;;' ヽ ／
〉 ●;;;;/,,;;＿＿_,..ヽ;;;;● 〈
| ;;/;;( );;＼ | あとは「異類異形」…乞食か俘囚に混じって、
l / ヽ 、. '' ヽ l
| （ Y ） i 何の物語も無く、溶け消える…ってのもあるか？
/ :;;;: ヽ, ,..,- '""'-..,, ,, ／ |
{ :;;;: ／／ヽiーーｰi '' /;;;;: } ………ん？どれがいいんだ？
/ く／;;;;;;ヽ、_____,, .. ';;;;::: 丶
/ ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: ヽ
/ :::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::: ヽ ． ． ． ． ． ． ． ．． ．． ．
/ :::::::::::::::::::: ゝ オレの“計画”を台なしにして、
/ ヽ ． ． ． ． ． ． ．． ． ． ． ． ．．． ．． ．
/ ヽ お前はそれに足る、何を見せてくれるんだ？
丿
.∧__,,∧
（´・ω・`） あ、あの……お父様の遺産を継がせてください。
(つ と）
｀ｕ―ｕ´
.
- 267 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:48:58 ID:EJZqeCEQ0
-
──── 何か“受継ぐもの”がある事が、幸運と言える時代だった。
その選択肢が、ほとんど一つしかない事を、近代人は「不自由」と嘆くかもしれない。
しかし、彼らが何より恐れたのは、自分らが多様な選択肢を持ち得ぬ事ではなく、
その一つしかない選択肢を、完うできない……次に渡せない事だった。
選択肢が一つしかないからこそ、時に彼らは、その継承に生命をかける事を厭わなかった───。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
_,. -──- .._
,. ´ ｀ ､
_,／ '´￣ ヽ ＼
,..-‐ ´ ● '⌒> ﾉ ＼
｛::j ＼
Ｖ ＼
:;;;: ＼ 死 ん で も こ の 土 地 は 守 れ よ ？
:;;;: ／／‐- .._
く／ ｀丶 い い か ？ 死 ん で も だ ？
＼
ヽ
|
∧∧
(ﾟーﾟ*) ………何を言うかと思えば…。わたしだって、
(| U この土地に血と汗を染み込ませて来たんですよ？
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二
― 「 一 所 懸 命 の 物 語 」 は 、 ―
二 二
― 正 に こ の 継 承 の 価 値 観 で 紡 が れ て 行 く ！ ―
二 二
／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
.
- 268 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:49:38 ID:EJZqeCEQ0
-
┼──────────────────────────────────┼
その“継承”の中で、もし、途中の当主が「天下を取れ！」という計画を発し、
（なまじ、その可能性があるために）一族が、一度それを容れてしまったら……
その一族は、天下を取るか、滅びるまで止まらなくなる。
┼──────────────────────────────────┼
,x.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞x....
|ﾚ.:.:.:.:.:.:|.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ＝-
iル.:.:.:.:.:.:.:',.州.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
,ｊ.:.:.:.:.:.:.:.:.イゝヾ.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:ヽ弋、 .ヽ__, -____ }, -── ､＝=､_-ヽ､__
孑.:.:.:.:.:.:.:.ｲ ヽ.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ¨｀ .Ｖ ー' ／-‐'''''‐- ､ ｀ ヽ､｀ヽ__} ヽ
,ﾙ.:.:.:.:.:/ ＿_ ',ｲヽ.:ﾍ.:.:.:.:.:ﾍﾍゝ、 } ／ ヽ ､ ＼､ ヽ｀ヽ､
;ﾍﾚﾍY r-r=｀ヽ、 ヾ 」.:.ﾍ.:.:.ヽ.:|ヽ、｀ ｀/ / ヽヽ ヽ. ﾉ､ﾉ ）
｀ヽKY ｀辻レ' ',r人.:ﾄ.:.:.:.|.:', ヽ | l l l l l l ヽノノ} ｀V
ヽﾍ /´辻レ）./.:!寸 Ll | l l l l } 彡 ｲﾉノ）
ヾ、 ,j /ﾚ' V ｀ |l辷ﾐ､宀, ｨｪ土亡ﾆ-レ'ノ}ﾘ ﾚ'
|ﾍ ヽ ＿＿_ / i'ﾍi_ﾟj｀ 'ﾇ弋勺ｧ } / /ゝ/
fﾘ ヽ、ゝニニ". ／ | "丿 ~~´ //⌒y'´
イ: L ＼＿___／| { ヽ """ { { ノ
-イ" !: : ＼ ﾉ: |｀ヽ、 __lｬ‐ ゝ ''''=-‐ ﾉ,}´
＿＿_＜" / !: : : : ＞x__／: : :i! ヽ＞ ＿＿_ ...,_ノ'~~' ＼｀ _,,, - ´ ﾉﾉﾉ
/ ',: : : : ∧///ﾄ: : : | ヽ ｀ヽ、..~. _,,,,,,,,_r￣rr-‐':::::::}､ , -─‐-､
/ i ',: : : / V//|ヽ0/! ﾍ ヽ i} ._,,／ _, -‐{,￣:::::;;;; -' ７_,r､‐'´￣}ゝ､
ム＿＿ﾉ ',:∨: : :トニ!: ∨:| ヽ- "｀ !h ／E{ ／,､_ ｀,二, _,//l__/-'^~´｀ヽ::ヽ
イ""／ﾍ ',: : : : :|//{!: : : :| ｀ヽ、 ! | ,.-'";::::{_>､ヽ} _>-<_ }-‐'二ｨ<_r'::::::::::::ヽ::::::ヽ::）
く - へしﾍ ゝ',: : : :|///!: : : | フ / ﾉ/::／:::::／ヽ_/ -‐Yゝ-､_{_}､_}_r':{::ll:::::::::::::::::}}::::::ノ､
足利義康の子孫たち
.
- 269 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:50:13 ID:EJZqeCEQ0
-
┼──────────────────────────────────┼
その一族が、没落したとすれば、「逆転せよ。たとえ、何世代かかろうと ──！」
という計画が、自動的に組み込まれて行く事になる。
┼──────────────────────────────────┼
/ / / / / / / ﾊ iヽ-､}/-‐''ノﾞ;
// ,' / / / / / ;ミi } `>i-＜ }
/ { j / / / ,:' / / ! ! {ﾉ:}ヽ､:} i
{ { ﾄ{/{ / ／／/ / i } ; !:/`ｰ弍_i_
/ //}:::/::::::::::/ i:::::::::::::::/!::::::::l::::::i:.ゞ､乂 ﾊ /_i{`ﾄ､／／ /／ } j! / {( !~`
.i j/ ﾉ:::i::::::::::/ i:::::::::::::/ i:::::::::l::::::}::::.lヽﾄゞ､ﾐ「iミxくヾ ／ j/! ﾉ { { !
{ /::::::l:::::::/＼ i:ll::::::::;' i:::::::::l::::::j:::::l ﾞ; ! 弋;沁 `ｰ-‐'''"~￣「! // λ ﾞ{
i /i::::::::it=ミx、`ii_!::::::i i::::::::::::/}::::.l l } ｀'''" -巧斧ﾐx､/ // l ﾞ､ ﾞ､
i/l::l::::::::i弋戔ｼヾi｀ゞ:;{ __i::::::i::/ i::::.!l ! 人 ;::. ゞこ少》 //"Y i ＼ ＼
./::::l::::l:::::::i ｀''ｰ _,,,i::::l/ ;:::.j ! j /} ＼ ｀""´/ /__ノ { ! i ＼ ＼__
./::::::l::::代::ゞ､ .:: 毟l沙 )ﾐノ::::.i / /;:;i l:＼ ｀ ｰ- ､ ...ィ/ /乂{ ! i i ｀ｰ-＝＝=〈ヽ＿
r‐―-:::;;_l:::::ﾄ､:∧ r‐､ `"´ ／::::::::::./ / ﾞ､;:} /:: :: `ｰ--ｧ､''" / / ji ﾄ ﾞ、 人 ハ┬ｧ､ }
／ヽ: : : : : :l::::l~{' ＼ヾミ=- ノ:/::/.／j ｛ ∧j /:: :/ / 〉 / / ／ l ! i::＼`､ ＼＼ / ﾉ" へ＼
.: : :i: : : : :/l::::!人 `ー::::::::'''7":::／::/::/::.ﾉ / ﾉ/:: :/ へ {` _＿/ /" i ﾞ､ V:: :＼ ＼..__/ `〈／＼ 〉
._i: : : /: :l:::l ＼ /》＼へー-/ィ; .彡 ／ ﾉ＼{イ,.ｨ{〈_/┐ / // ／∧ ﾄ､＼:: ::ヾｰ-､ー-､f i ／ /
‐l : : `ヽl:::l >K"~ }: :＼: : : : ∧:::l:.／＿__/;:;:;斗::弋;;_;;;r‐{ i // ／:: /: ﾞ､i::＼ ＼:: ＼ `ヽ ! } /ﾆ
--}: : : : : l::l- ''"ヾr=㍉、{r-‐┘: : :/: ﾞ_/＿}:::::::::￣:::::::::::::,,.ｨﾉ ヽ! /i{／:: :: /:: :: ＼:: ＞ミﾆﾆ＝彡} 乂 ノ
/: : : : /:l:::lﾞ､ {::::-〉ヽ!＼ : : : / : :.::::::::::＼;;;;;;;;;;;::＞/´ / j /:i!:: ::ト､/:: :: :ﾒ､:: :: :: :: :: ::∧ j /} ｲヽ
{`ｰ'''⌒{:: :: ::{{:: :{ ,' ／! /:: :: ::_l:: :: :: :: :: :: :: `ヽ､:: :: :∧ノ 代 {ノ}
ゝ 乂: :: ﾍ::λi ／_;; { {''"￣: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: `ヽ::ヽ/ ￣ !
新田義重の子孫たち
.
- 270 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:51:09 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ 天下取りとか、大仕掛けじゃなくても、
／ （ ●） （ ●）' 「関ヶ原の恨みが〜」とか、「吉良様を赤穂浪士が〜」とか、
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ ( ::) 歴史をかじった人なら、個人で物語が完結できる現代人からすると、
／ ー‐ ヽ ( ::) 半ば呆れ、半ば感心するような“継承”の事例に接した事はあると思うお。
/ ／＾ｰ r￣￣￣i
| i / ﾉ、＿__ノ そして、人によっては今なお、そういうモノをリアルに感じている人は、
| l ／ r‐´ ￣ | そんなに少なくもなくいるはず……なんだお。
／￣￣＼ ﾊ⌒ 、
／ _ノ ＼ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .:::::::: i...＿＿＿
| （ ●）（●）ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::.／ ＼
. ..| （__人__）..::..:::::..:::...::..ﾍ、:: : ::ﾉ.／─ ─ ＼ やる夫の「中世武士」の説明はこんな感じだお。
| ｀ ⌒´ﾉﾉ...:ﾉ ⌒ ⌒::::.／ （●） （●） ＼
. | }.::::::( （ ●） (●::| （__人__） | 彼らは、この「一所懸命」の生き方を基盤にして、
ヽ }...::::ﾊ ,, r‐ｧ ﾘ.＼ ｀ ⌒´ ／
ヽ ノ .） ) ）、 ￣ノくﾊ（ > ー‐ ＼ 仕えた主君に忠義を果たしていったんだお。
/ く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ ｜
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ＿＿＿／
.
- 271 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/06(金) 22:51:54 ID:i99Hq4.Q0
- うーむ…考えさせられる…
- 272 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:52:18 ID:EJZqeCEQ0
-
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 一方、楠木正成の“忠義”は……。
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／ そうだなあ………
. ノ ＼
／´ ヽ
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──── 児島高徳をダウンロードしました。
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・＋ | |ｉ・|＊ﾟ | ・ﾟ ﾟ| o ○。＋ | |ｉ・|
ﾟ |i | _,-一ｰ- ,_ ..ヽ ｡*ﾟ|! |
o｡! |! '´ ,＿__＿ ｀★､ .|! ﾟo* ﾟ |
｡*ﾟ l ／ ./ﾌ´,r--､`､｀`'ヽ､`､ ..ﾟ |o ﾟ。・ ﾟ
o ﾟ。・ ﾟ / .}i {;;;;;;;;;;} .}::::::::r´`､i .i . ／ |ｉ ＊|
｡ |ｉ ＊| / ,!{ ゝ;__ノ ,ﾉ:::::::{ r^ヽ} .ﾟ .*ﾟ・ ＋ﾟ ||
.*ﾟ・ ＋ﾟ || ../ i::::ﾞﾐ､_＿_,,ノ::::::::::! !;;;;} ! .. ── .ﾟ |
o｡! |! .../ ,!:::::::::::::::::::::::::::::::::::`､`´ﾉ`､ ..! .ﾟ |
｡*ﾟ l ../ ,!::::::::::::::::::::::_＿:::::::::::::`´! i .′ . ＼ .|o ﾟ。・ ﾟ
＊oﾟ |! { ﾒ-一ｰ-ｰ'T´ `>､:::::;ﾉ | .| 。 | |ｉ ＊|
｡ | ・ o `､ ノ `>､, `ｰ--'´ _,,>1 |.}o|! ﾟo *ﾟ・ ＋ﾟ ||
|o |・ﾟ｡ `-''´,r'￣;r'/`ー-､_＿,,-'´ _ノ ＿,..o ﾟl | ﾟ |
oo｡! |! ./::::::/ / ＿_ノヽ_`ﾄ=ﾆ-一''´ . o |! ﾟo* ﾟ |
｡｡*ﾟ l .,1::::::ヽL､ `､ ゝ､ .ﾟ |o ﾟ。・ ﾟ
. ＊oﾟ |! 〈::::!::::::::::::;_) /__ i´|::::`､ ._ ＊|
｡ | ・ o .`､`ゝ;_::::丿 '´ ｀V ﾑ:::::::`-､ .||
o ﾟ。・ ﾟ |・ﾟ｡ .`､:::::｀´i '´ `､::::::::::ヾ} |
|ｉ ＊| ＿|＼∧∧∧ＭＭＭＭ∧∧∧／|＿
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/＼ ──┐| | ＼ ヽ| |ヽ ム ヒ | |
/ ＼ / ／ |￣|￣ 月 ヒ | |
＼ _ノ ＿／ / | ノ ＼ ﾉ Ｌ_い o o
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- 273 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:53:29 ID:EJZqeCEQ0
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_ﾉ`-､_,-一ｰ- ,_
_) r'´ ,＿__＿ ｀★､
／＾'~/ﾌ´,r--､`､｀`'ヽ､`､ l i /,
/ .}i {;;;;;;;;;;} .}:::u::r´`}､i|州|i/ム'__,,
/ U ,!{ ゝ;__ノ ,ﾉ:::::::{ r^ヽ}｀ "=三__
/ i::::ﾞﾐ､_＿_,,ノ::::u::::! !;;;;} !, ､ミﾐ､
/ ,!i_j:::::::::::::::::::::::::::::::`､`´ﾉ`､'ミミ､
./ ,!:::::::u::::U:::::_＿:::::::::::::`´! i` ` やや！ここは一体どこでありますか？
{ ﾒ-一ｰ-ｰ'T´ `>､:::::;ﾉ |
`､ ノ `>､, `ｰ--'´ _,,>1 v .|
`-''´,r'￣;r'/`ー-､_＿,,-'´ _ノ ＿,ﾉ
/::::::/ / ＿_ノヽ_`ﾄ=ﾆ-一''´
,1::::::ヽL､ `､ ゝ､
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`､`ゝ;_::::丿 '´ ｀V ﾑ:::::::`-､
`､:::::｀´i '´ `､::::::::::ヾ}
児島高徳／ケロロ軍曹
（生没年不詳）
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
備前国児島郡出身の武士。「元弘の乱」に参加し、その後一貫して南朝に仕えた。
具体的な活動が『太平記』の中だけでしか見られぬため、実在を疑問視する説が
ある一方、『太平記』の作者とされる小島法師とも言われている。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
※ この物語では、彼を『太平記』のもう一人の作者として扱います。
.
- 274 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:54:56 ID:EJZqeCEQ0
-
,ﾍ
＿＿＿_ / /
／― ―＼ ／ /
／（ ●） （●）＼／ /
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ /
| |r┬-| | 楠木正成さんは、本編に登場中なので、
＼ ｀ ー'´ ／
／ ＼ 思想的に近いと思われる人を引っ張ってきました。
/ ＼
/ ／＼ ヽ （戦前は文部省唱歌でも歌われた有名人だけど、今はマイナーな人だお！）
／ ＼ ﾉ
U ヽ ノ
, :: ''"￣￣~ `丶 ､
／★-''",~''"￣`ヽ、 ＼
／／: : : :/-ー:､ : : : ヾ､
//⌒ゝ: : : :i: : : : : `ー-}: :ヽ
.〃: :/~: l: : : : ＼: : : : : :ノ: : : ヽ ほほう！我輩、正成殿に近い人でありますか！
li: :/: : :/: : : : : : :`ー（＿＿）: :lヽ
ﾘﾉ: : ／: : : : : : : : : : : : : : : : : l それは大変に光栄であります！
／ i￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
/ ヽ＿）: : : : :, ｧー---,､＿;: :ﾉl
￣'ー- ＿ ヽ: : : : :人/ l ,／
: : : : : : : : : :ー-=-' ＿＼ l /‐ヘ
―‐-- : :＿: : : : : : : : :￣ヽ_-'ノ
ヽ ￣￣/￣￣￣~ 丁 」ヽ
.
- 275 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:56:09 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 実は、この時代の一般的な武士の“忠義”と、
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 楠木正成の“忠義”の違いを話しているんだけど…。
/ ∩ノ ⊃ ／ ∩ノ ⊃
( ＼ ／ ＿ノ ＼／ ＿ノ _,,.. --- ､
.＼ “ ／ . ＼ “ ／ ,. -''" `丶、
＼ ／ /＼／ ／ ＼
＼ ＼ /、 ヽ
＼ ＼ ＼ /､｢ ,｝
> > > l::::,＝､ー‐┐ r''":::l!
／ ／ ／ l::/ ,;;;;､ヽ::::l l::::::::ｌｌ
l: {;;;;;;;;} ｌ:::| l:::::::ｌ｜
lヽ-‐´ !::l l::::/ l
ヽ:`ー' :::::l V ﾉ フムフム。
ヽ:::::::::::::l }‐'
ｎ＿ヽ7ヽ､! ／
{::::::::} ＝=ヽ､＿＿_,,,...-''"＼
ヽ￣ /::::/ /::::/:::::::::::::::::::::::::l
＼::::::/ /:::::/ヽ:::::::::::::::::::::::::l
￣ /::::::/ :::::::::::::::::::::::::::i
.
- 276 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:56:58 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ たとえば、それは正成が最初に幕軍と戦った
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「赤坂城の挙兵」から撤退する時などでも現れてると思うんだお。
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ_
(＿ | ⊃／ ／／ ／
┼─────────────────────────────────┼
正成は兵糧が尽きた所で、城に火を放ち自害を装って赤坂城から脱出した。
『太平記』によると、この時、包囲した武士たちは皆そのまま楠木正成は
自害したものと信じて、彼の脱出を許してしまっている。
┼─────────────────────────────────┼
) ､ )ヽ （
) （ （ ）ヽ ； ・ ） ; '
( ) ` （ ( ） ） （ （ ）ヽ ( ､ ）ヽ ；
; : , ) ) )ヽ（ ( :（ ） ヽ､） ） （ （ ） ）; （ （ （､ :
； ・ ）ヽ (丶 )ヽ （ （ ） （ ;; ;､: ; ;）__） ） （____） ） ）） ；
)`､ （ （ .） ）ノ | : ) ＿,,,-､__ ;; .､ （／（＿）ヽ ）ヽ ;;
( （__ノ `-' `-' :~〜--〜~--、_;; :: ､.､. ） ( （ ）ヽ
ヽ_,) ＿,,;::- ‐' 〜~ ~ __,_ `‐-､__ （_（_） ） （ （
;; ; ;,／~ _,,...- ~〜、_ ; ; ヽ_） ）
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 死体を実検したわけでもないのに…
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 何故、彼らは正成の偽装をそのまま信じたりしたのか…？
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ_
(＿ | ⊃／ ／／ ／
.
- 277 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:58:12 ID:EJZqeCEQ0
-
, ,.....,, _
＿,,,.r´-‐=‐≡､ヽ,
ｒ´, イ~,） ● ｝ .r ''ヾ､
／ ,r''i"..ゝ-‐" ｛ ● ｝i、 ははぁ…。
ヽ、＼! ﾞﾞ" `‐- ' ,! ヽ、
＼ ＼, ...,,,__ ﾞ"ﾞﾝ ） 我輩、幕府の狗である御家人どもは大嫌いですが、
｀ヽ,ﾐ''| l |.≧､イ,＿_／
/,'__ゝ<:.＼ 武士の作法は叩きこまれてきました故、
｛ ',〉,.､〈ﾉ｝､＼_,、
ヽ':;;;;:'ﾞノ ＼_,ﾉ それは多少なりと分かる気がするのであります。
|｜/
i | |
UU
※ 児島高徳は、西国の非御家人系の武士だったのではないかと想像する。
_,,.. ― ,,
,..-''″ ★ ﾞヘ､
,,-,ﾞ -;;;;;;¬''''''''''¬―-..,,,,＼
//ﾝ'シ'‐､.`'i:::::::::::::::./ 二ﾐ' ｌ'Λ
/i./ /illllllllllll |::::::::::::/ .lllllllllll!ﾞl, ｌ.ｌ 正成殿は、この戦いで既に十分な戦果を挙げられて、
/ ! ! .ｌlllllllllll/ / :::::::::.ｌヽ!llllll!!丿,!.| l 幕府に反攻した武士の“面目としての勝ち”は確定しているのであります。
!│ ヽ,.゛＿／::::::::::::::: .＼_｀゛._./ .| .|
ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! | ここで下手に生命を惜しんで逃げ出してしまうと、
.| ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / .ｌ せっかく手にした“名誉”を汚してしまうかもしれないのであります。
.! ヽ .＿_,,.../ ''''''‐､ :::::::::::/ ﾞl
.|. ｀'-,,. `ｰｰ'''" ｀''ｰ-.／ |
ﾞ''ｰ- -ｰ'ﾞ.ﾞ＞ｯ､､､､､､ -イ″ﾞ'ｰ---ｰ'
＿、 .,／ﾞ., / ,,, ヽ...＼
/ ´ﾞ"''゛ .,／./ ＿ノヽ_.. ||＼.＼
.￣"''''―‐" / `､ ゝ.|.|...＼ !
/ /__ .「 .|.|／ ﾉ
｛ '´ ｀V .|..|／
.
- 278 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 22:59:21 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ …………名誉って…死んじゃったら元も子もないんじゃないの？
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
_,,.. ― ,,
,..-''″ ★ ﾞヘ､
,,-,ﾞ -;;;;;;¬''''''''''¬―-..,,,,＼
//ﾝ'シ'‐､.`'i:::::::::::::::./ 二ﾐ' ｌ'Λ 愚問であります。
/i./ /illllllllllll |::::::::::::/ .lllllllllll!ﾞl, ｌ.ｌ
/ ! ! .ｌlllllllllll/ / :::::::::.ｌヽ!llllll!!丿,!.| l. 元々、武士は個人単位では生きていないのであります。
!│ ヽ,.゛＿／::::::::::::::: .＼_｀゛._./ .| .|
ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! | お家、一族の繁栄が成る事であれば「それが吾が事」なのであります。
.| ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / .ｌ
.! ヽ .＿_,,.../ ''''''‐､ :::::::::::/ ﾞl ……現代人だとて、家族のために遺産や、
.|. ｀'-,,. `ｰｰ'''" ｀''ｰ-.／ |
ﾞ''ｰ- -ｰ'ﾞ.ﾞ＞ｯ､､､､､､ -イ″ﾞ'ｰ---ｰ'" 生命保険を残すのではありませんか？
＿、 .,／ﾞ., / ,,, ヽ...＼
/ ´ﾞ"''゛ .,／./ ＿ノヽ_.. ||＼.＼
.￣"''''―‐" / `､ ゝ.|.|...＼ !
/ /__ .「 .|.|／ ﾉ
｛ '´ ｀V .|..|／
.
- 279 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:00:21 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ ……少なくとも、武士の建前、目指す所としてはそういう事なんだろうね。
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
_,,. -―――- 、
, ‐'" ヽ、
/,.､ ヽ
//;...ヽ.､ ★ ヽ
//.ヽ......i....ヽ､ i 「あいつは、あの時、真っ先に逃げた○○の家の者だ」
/...l、..ヽ...l../.､...`ｰ,--:::...＿ l
/ :::l ヽ;;;jノ..＿..../...............ヽ! ! 「あいつは、卑怯な振る舞いをした××の息子だ」
l :::::l ﾉ.......＿.....l,. -――‐/ l
ヽ :::ヽ{..........＿....ヽ ＿__ノ.l l そんな事を言われては、一族の繁栄に関わるのであります！
ヽ､_:ヽ..........―........） l l＼
＿ ,二ヾ.l77ヽ､....（ ! /7 ＼
~ `丶（.........ヽlにニ/,,ニ=ｰ''1、＿__／ノ l l
`ー-､ `ｰ-;'~ ７......l `ゝ.......√ l l
￣丶､ /......l ￣l....../ l l
/.......l 、 l...../ l l
l........l `丶､ .l l
l........l_ `丶 ､
`ー‐'' `丶､
, ,.....,, _
＿,,,.r´-‐=‐≡､ヽ,
ｒ´, イ~,） ● ｝ .r ''ヾ､
／ ,r''i"..ゝ-‐" ｛ ● ｝i、 あ！念のために申し上げますと、
ヽ、＼! ﾞﾞ" `‐- ' ,! ヽ、 ご主君、司令官は逃げ延びるのが仕事であります！
＼ ＼, ...,,,__ ﾞ"ﾞﾝ ）
｀ヽ,ﾐ''| l |.≧､イ,＿_／ ご主君は、彼奴らの「懸命」の戦いぶりを見届けて頂く役目ですから、
/,'__ゝ<:.＼ 簡単に死ぬ決断をされるのは、逆に困るのであります！
｛ ',〉,.､〈ﾉ｝､＼_,、
ヽ':;;;;:'ﾞノ ＼_,ﾉ
|｜/
i | |
UU
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- 280 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:01:54 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼ ……ふむ。楠木正成の戦い方は、武士からすると、
／ ― ― ＼ ぶっちゃけ卑怯な部類に入ると思うのだけど…。
| （●） （●） |
＼ （__人__） ／ その戦法があまりに見事に嵌るので幕軍の武士たちは、
／ ｀⌒ ´ ＼ 返って感心して、正成をリスペクトしてしまった。
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 |
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ー） （ー） ＼ そして「立派な男（のはず）の正成は、立派に散ったに違いない」
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |r┬-| | と、自分らの理想の生き方を楠木正成の人間像に当てはめて、
＼ `ー'´ ／
r´､＿__∩∩＿_, / その死を信じてしまった者がいた……ってところかお？
＼＿_ ´人 ｀ ＿ﾉ
ヽ ￣ ￣ |
｜ /
_,,.. ― ,,
,..-''″ ★ ﾞヘ､
,,-,ﾞ -;;;;;;¬''''''''''¬―-..,,,,＼
//ﾝ'シ'‐､.`'i:::::::::::::::./ 二ﾐ' ｌ'Λ そんな所でしょうな。
/i./ /illllllllllll |::::::::::::/ .lllllllllll!ﾞl, ｌ.ｌ
/ ! ! .ｌlllllllllll/ / :::::::::.ｌヽ!llllll!!丿,!.| l ここまで立派に戦っておいて、その最後の局面で、
!│ ヽ,.゛＿／::::::::::::::: .＼_｀゛._./ .| .|
ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! | “敵中突破”ならともかく、自決の偽装などと……。
.| ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / .ｌ
.! ヽ .＿_,,.../ ''''''‐､ :::::::::::/ ﾞl それで、コソコソ逃げ隠れている所を捕まったら、
.|. ｀'-,,. `ｰｰ'''" ｀''ｰ-.／ |
ﾞ''ｰ- -ｰ'ﾞ.ﾞ＞ｯ､､､､､､ -イ″ﾞ'ｰ---ｰ'" 「ちょｗｗ結局、生命の惜しい“小者”かよ……」
＿、 .,／ﾞ., / ,,, ヽ...＼
/ ´ﾞ"''゛ .,／./ ＿ノヽ_.. ||＼.＼ とか、何を言われるか分かったもんじゃない。
.￣"''''―‐" / `､ ゝ.|.|...＼ !
/ /__ .「 .|.|／ ﾉ
｛ '´ ｀V .|..|／
.
- 281 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:03:11 ID:EJZqeCEQ0
-
＼ ／
Ｘ
／ ∩
／ （ ⊂) ＿＿＿_
| |. ／⌒ ⌒＼
ﾄニｨ' ／( ●） (● ） ＼ ……それよりは、ここで義経よろしく火をかけ、
| ／ :::⌒（__人__）⌒::::: ＼
＼ | |r┬-| | 敵の手にかからず、自らの命を決する方が「一所懸命」に足る…。
＼＼＿ `ー'´ ＿／
ン ゝ ''''''/＞ー､_ 「立派に戦った楠木家」を子孫に渡す事ができる……と。
/ イ（ ／ / ＼
/ | Ｙ | / 入 ＼
（ | ：､ | / / ヽ、 l
j | ： | / ｨ | |
┼──────────────────────────────────┼
そうして、何年か後に天皇家か、あるいは敵将の武士が現れて、
「あの時、立派に戦った楠木正成の一族」として取り立ててくれるかもしれない。
…ちょっと、ご都合的かもしれないけど、そんな物語を「一所懸命」の武士たちは、
成功モデルの一つと、考えている所はあったかもしれないお。
┼──────────────────────────────────┼
´￣￣｀ヽ - ､
...／: . : . : . : . : . : . : . : ＼
━━━ : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .:. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
.../ :/: . : ./: / : . : . : |: i: . ヽ: . ::. .＿ヽ､} _＿___
.′′: .:/: /: i : . ｉ: ./:.:i: .! :i: . : | ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
|: i : .| : l : |.|:ﾊ: . // |/|: j. :iミ､rｭ ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
|: i : .|__,|.斗||‐!.:// ,ﾉ‐|/-|､Ｖ´lilﾍ __〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ …あの時、孤立無援だった僕を、
|: i : .|ゞ{==ﾐl! ∨:{ ,ｨ==ミ、|lil∧ｉ| . /:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
|: 乂 《 |::::::| ヾ! |::::::| 》｛i/. |i｣ ∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ 真っ先に助けてくれた
/:! :.ﾊ. -‐┘ , └‐- / }:.:.|i| _彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
/.!.! : .ﾊ ′ /ィ]:.:.|i| .｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ “楠木”に対するお礼を…キミにしたい。
. /,小: . :.:.:＼ −‐ ｲ:.:.:.:.:.:八 .ノへﾍ ! ﾒ个､彡
. ||:.:i:.:i:.:i:.:.＞; .. .. イ:.l:.:/!:.// ＼ .ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ
. ﾘﾍ!Ｗﾘ／ {j ｀ ¨ ´ l}＼j/ /〃 ./ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ. ＿|＿
...／ ∧_ / ＼_ _,／ / i! : .: / ﾍヽ､ | ｷﾗｰﾝ
.ィ:〈 ∧｀ '´/ /〉､ . _...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
/: :'. :∨ ∧ ./ //:.' :ヽ
| : : '. :.∨ , ‐'._/‐､ //: :' : : |.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
|: : : :|: : ∨／／: :｡｀ヽ＼ //: : ｉ : : :|
|: : : :|: : : ゝｨ´: : : ｡: : : ＼/.: : :.| : : :|
|: : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : :|
楠木正行／間桐桜
（？〜1348年）
.
- 282 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:04:22 ID:EJZqeCEQ0
-
__......._
, '´ .:☆:: ｀ヽ,
/_.._... -―- ..___ ',
/'´ ヽ,:::::: , '´ ｀' '、
/i ⊂ニ⊃i::::::i⊂ニ⊃.i,
./ .i' ､ ノ:::::::'､ ,ﾊ ……それは、確かに坂東の御家人どもが、
./ '､ ￣:::::::::::::: ｀ー ''/ ',
! `､-―<⌒>､..__／. ', 好きそうな“出世譚”でありますな〜。
` ､__..ノ´｀>ー---r‐i´'､ i
（_'二ﾆつ' _ﾉ! `ｰ- '
', '､ ☆￣ﾉ ,'
ﾄ､`ｰ- ' ノ!
! ｀/￣､ ',
ﾉ i '､ '､
'-‐' `ｰ'
／ ☆ ＼
／ ＿ -- ‐‐ -- ＿ ＼
/ ／ _ 三三三三 _ ﾏ､
. / '´ ヽ 三三三 '´ ヽ ﾟ｡
/ ′ ﾟ 三三. ′ ､ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
. ／ { ━━━━ 三三三{ ━━━━. } | |
/ ゝ ノ.三三三.ゝ ノ八 ヽ .| ま っ た く 、 く っ だ ら な い |
｛ } | |
ゝ ノ / ＜ お 涙 頂 戴 話 で あ り ま す 。 |
ヽ 丶 _..＿＿＿.._ , ′ | |
ー- ＞、 ｀┴┴´ 。＜＿＿ ／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／ /二人二ﾏ ＼
／ ／7 ヽ / ﾟ ＼＼ ゲロ、ゲロロ〜ッ
. / / / /／＼ｊ } / /
/ / ｛ ﾉ / /
.
- 283 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:05:22 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼
i⌒', ／ ― ―＼
| つ ／ ( ○) ( ○) ＼
| | | （__人__） | ……おろ！？どったの急に？
| | ＼ ｀⌒´ ／ ／
| ￣￣ ,- 、 ＼
＼_＿＿_ ヽ ヽ＿＿_) | ──
＼⊂_ /
＼ ｀ー─── ' ヽ ＼
__......._
, '´ .:☆:: ｀ヽ,
/_.._... -―- ..___ ',
/'´ ヽ,:::::: , '´ ｀' '、
/i ⊂ニ⊃i::::::i⊂ニ⊃.i, 急にもなにも、我輩、先ほどから、
./ .i' ､ ノ:::::::'､ ,ﾊ
./ '､ ￣:::::::::::::: ｀ー ''/ ', 坂東武士が如何に「自分たちの一族の繁栄しか考えないか」を
! `､-―<⌒>､..__／. ',
` ､__..ノ´｀>ー---r‐i´'､ i 話していたのであります。そろそろ本題に入るであります。
（_'二ﾆつ' _ﾉ! `ｰ- '
', '､ ☆￣ﾉ ,'
ﾄ､`ｰ- ' ノ!
! ｀/￣､ ',
ﾉ i '､ '､
'-‐' `ｰ'
.
- 284 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:06:42 ID:EJZqeCEQ0
-
__......._
, '´ .:☆:: ｀ヽ,
/_.._... -―- ..___ ',
/'´ ヽ,:::::: , '´ ｀' '、
/i ⊂ニ⊃i::::::i⊂ニ⊃.i, 彼奴らの言う“繁栄”とは何か？
./ .i' ､ ノ:::::::'､ ,ﾊ
./ '､ ￣:::::::::::::: ｀ー ''/ ', それは畢竟、恩賞・知行地の事であります。
! `､-―<⌒>､..__／. ',
` ､__..ノ´｀>ー---r‐i´'､ i 彼奴らはそれが保証されて、はじめて生命を投げ出して戦うのであります。
（_'二ﾆつ' _ﾉ! `ｰ- '
', '､ ☆￣ﾉ ,' 逆に言えば恩賞が見込めなければ、平気で戦う事を放棄するのであります。
ﾄ､`ｰ- ' ノ!
! ｀/￣､ ',
ﾉ i '､ '､
'-‐' `ｰ'
／ ☆ ＼
／ ＿ -- ‐‐ -- ＿ ＼ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从从从人__从ﾉ／
/ ／ _ 三三三三 _ ﾏ､ ＞ ＜
. / '´ ヽ 三三三 '´ ヽ ﾟ｡ ＞ そ ん な モ ン は 、 ＜
/ ′ ﾟ 三三. ′ ､ ＞ ＜
. ／ { ━━━━ 三三三{ ━━━━. } ＞ 本 当 の “ 忠 ” で は な い ！＜
/ ゝ ノ.三三三.ゝ ノ八 ヽ ＞ ＜
｛ } ＞ … の で あ り ま す ！ ＜
ゝ ノ / ＞ ＜
ヽ 丶 _..＿＿＿.._ , ′ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒W⌒WYY⌒YWY＼
ー- ＞、 ｀┴┴´ 。＜＿＿ ／
／ /二人二ﾏ ＼
／ ／7 ヽ / ﾟ ＼＼
. / / / /／＼ｊ } / /
/ / ｛ ﾉ / /
.
- 285 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:07:46 ID:EJZqeCEQ0
-
i ＿__,__......,:::-ー ´ .、 ., i __彡' Vi
l ヽ ／￣ ｀ ヽ ﾉ ヽ{,,彡´ ｌ∧ 坂東武士どもの行動基準とはすなわち、
| |. / ＿∧ ﾍ /| ヽ
| | {＿＝彡=￣ ｝ `ﾐｰ ' | | 恩賞、土地、名誉 …全て私欲であります。
ﾉ | ヽ￣ ノ, } ｒ
| `.ｰ- - 彡' / i 己の一族に“徳”をもたらそうなどという事もなく…
| / 丿
| , ｨ T T lﾌ`ｰ／ ／ 実に“利己的”なのであります！
ト , ,,,／. ー┴┘´イ` ー '
＼ .| ` ｰ ≦--- ― .< ´
程伊川先生、曰く♪「後人をして善を忘れざるを見せ使めんと欲するは、此れ乃ち世人の私心なり」♪
:.
...:: : : ::... :: . . : : : : : : : : :
.:: : : ::. .: ...:: : : : : ::... ＊ * ﾟ
.:: ::. .:: .:: : : : : :._,,. -ー-- ..、 +
::. .:: .:: : ,.::'-- ､-- ★. ヽ、 .ﾟ
:: :.. ..: :: ::: ., -''/;' r:::, lｰ-､, ＝､ ヽ , - ､ ..:: : ::..
: :::.. . .::: : ::: ./ /~ヽ`"_ノ ;' γヽ }ヽ l / ） .:: : : ::
::. ｡ ο. l ! ￣ ､ `ｰ'' ﾉ l lノ!_.ノrっ-､ .:: : : ::. ::
． ＋:. ＊ ヽ ! `'''''"ヽ l l Lブ├'~ . : : : :. .:
．∴’ ’ × 。 ..: : : : .`（ヽ `i入_, .l/ l '__.ノ :: ::.. . . .:
。 o .: : : : : : : : : :.〉 ﾄ､ し' ,.. - ､_,.ノ~ ／‐'~ .:: ::
。+ ﾟ ﾟ 。 * :: :: / ノ-''"`/ r''/ー―'" :: : : ::
° ::.. . . ..:: .`'''" l ノ‐'
i ＿__,__......,:::-ー ´ .、 ., i __彡' Vi
l ヽ ／￣ ｀ ヽ ﾉ ヽ{,,彡´ ｌ∧ 彼奴らが、一見忠臣のように“懸命”の振る舞いをするのも、
| |. / ＿∧ ﾍ /| ヽ 畢竟、一族の名声を得んがため。
| | {＿＝彡=￣ ｝ `ﾐｰ ' | |
ﾉ | ヽ￣ ノ, } ｒ 正に「世人（俗人）の私心」なのであります。
| `.ｰ- - 彡' / i
| / 丿 ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从从_从人__从ﾉ／
| , ｨ T T lﾌ`ｰ／ ／ ＞ ＜
ト , ,,,／. ー┴┘´イ` ー ' ＞ そんなモノを忠義と偽って垂れ流すから ＜
＼ .| ` ｰ ≦--- ― .< ´ ＞ 今日のように世が乱れてしまったのであります！！＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.
- 286 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:09:43 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／ ─ ─＼ | 程伊川…「朱子学」の創始者・朱熹が、 .|
／ （●） （●） ＼ 。ｏ 〇 自分の思想の先駆者として挙げる人物だお。 |
| （__人__） | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
, ,.....,, _
＿,,,.r´-‐=‐≡､ヽ,
ｒ´, イ~,） ● ｝ .r ''ヾ､
／ ,r''i"..ゝ-‐" ｛ ● ｝i、 我輩は、弱輩者であります故、
ヽ、＼! ﾞﾞ" `‐- ' ,! ヽ、
＼ ＼, ...,,,__ ﾞ"ﾞﾝ ） 必ずしも正成殿ような“忠”を実践できていないかもしれません。
｀ヽ,ﾐ''| l |.≧､イ,＿_／
/,'__ゝ<:.＼ しかし、正成殿のお考えは分かるつもりであります。
｛ ',〉,.､〈ﾉ｝､＼_,、
ヽ':;;;;:'ﾞノ ＼_,ﾉ
|｜/
i | |
UU
_,,. -―――- 、
, ‐'" ヽ、
/,.､ ヽ
//;...ヽ.､ ★ ヽ
//.ヽ......i....ヽ､ i たとえば、先ほどの赤坂城での戦いの事…。
/...l、..ヽ...l../.､...`ｰ,--:::...＿ l
/ :::l ヽ;;;jノ..＿..../...............ヽ! ! もし、陛下のおわしました笠置山の陥落の報を聞いたなら、
l :::::l ﾉ.......＿.....l,. -――‐/ l
ヽ :::ヽ{..........＿....ヽ ＿__ノ.l l 我輩などは「総て終わった」と諦め、
ヽ､_:ヽ..........―........） l l＼
＿ ,二ヾ.l77ヽ､....（ ! /7 ＼ ここに忠誠がある事を知らしめるため、
~ `丶（.........ヽlにニ/,,ニ=ｰ''1、＿__／ノ l l
`ー-､ `ｰ-;'~ ７......l `ゝ.......√ l l 恥ずかしながら、やはり、自決してしまったかもしれません！
￣丶､ /......l ￣l....../ l l
/.......l 、 l...../ l l
l........l `丶､ .l l
l........l_ `丶 ､
`ー‐'' `丶､
.
- 287 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:10:18 ID:EJZqeCEQ0
-
┌──────────────────────────────────┐
│ しかし、正成殿はまったく諦めていなかったのであります！！ ...│
│ 戦いはまだ続けられると……で、あるならば、この場は何としても逃げ延び、......│
│ 再起して陛下のために戦うべきなのであります！ │
└──────────────────────────────────┘
／_二ﾆ＝- 、
/ /
| .|
| .| _ -−――-≦＝-ｌ
ヽ∨／ ＼|‐t
_＿__≦ ー 、 ヽｖ-、
｀＞. i 、 ヽ ,.∧ /
ﾚ /./ ∧ , ∨、 ヽ, 、 ヽ.ヽヽ,.Y ヽ, ＿_, ＝ 、
il ./| | | ｌ i ∧＼ |＼ _A ∨i ヽｌ <￣ ￣ ´ ｀
Ｖ || l_⊥ ∨ヽ.∧_ =≦ニ_.l > | ヽ＿＿ ノﾉ
∧ Vｼ‐ｔ卞ゝ < 匕v|ｿi| ﾐﾞ - 、
／ ∧ヽ 叨ﾘ:. ー´ .Ξ_ー _ ヽ
／ / .l ∧ l:::. lﾆ｀Ｖイ ＞x, __ ∨
{ / { | |ﾆ /- ﾝノ_|￣￣＞, ヽ ヽ l
| | .∨,ﾆ＼ ´￣｀ １／三ー‐-- }__Ｖ ´
- .|_ ヽ ￣ ＼ , .::::::::| L ＼_＿＿＞Ｙ￣｀＿_
＼≧x Ｙ ..≧= ≦.====⊥_ニ>、__ ＼ ≦￣、::::_:::::::::＜
＿ -―＝＝-ｒｙ￣￣￣ﾆ ￣l￣￣ｌ {i_,、_ ー‐ヘ ＼＼ ＞'''´
{:::::::::| |::::::ヽ;:| i,i {{ ／仁ｺ |:__;;:::::V:::y::::／:::￣ , ＜:::＼
_ -=ニﾆﾆ Ｌ:::::::- -::-:::／＿_ﾆ＿＿＿_ _r ヽ::::::／x:::::__≦ ＜:::::::::::::::::::＼
／ニ---..__ 。> ＼::::::::::∠ フ /￣￣￣￣´ゝ‐〈_⊥＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
∧≦＝= __ο<――＜￣ ＞=ニ￣｀＜―＜‐´::￣￣:::ｔー- _ :::::::::::::::::::::::::::::::::::}
.仁ﾆＹﾆ.|4-,_| ＞、 ＼ ＼ ＞x::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
仁 〈‐‐Ｙ ,ｘ‐- _. ∧ . ∧ ∧ ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::/
∠〈￣.l .人-＾ ＜, ＼ , -‐三 ）(ニニﾆ) i----f, ,____∨:::::::::::::::::::::::::＞x_:::::::::::::/
v＼ } ﾄ‐ .＼ ∧ ｀￣ } } ￣￣ l ー‐ｙ|:::::::::::::::::＞´/ ￣￣
＼∨ﾅＹ＾ー-＜_ ∧... |_ ＿_ бﾌ--＿_OＬ Ｌ._ Ｌ:::_ ＞ /
|__l ∨_ -―￣ V-― ┘ テ‐ナﾌ ー―´. /
￣ｌー- ‐‐ ∨.iゝ∨ ’ ｀ ,,,,;;''" ,ｿ/ //. /
|::ll:::| ∧,Vヾ:: .. ,;''' _ ／ < //. /
|::ii:::| }ｖ人 ';;,,;, ''' ゝ Y ＼＼. // ／
}::ii:::{ / ,,,,,,,, _ _ ＜,,,, > ﾆ= _.//..／
.l::::i::::l } ,,,; '' //; ,,;;, '' ／:ノ << |
∨::::i::::∨ / ''' ,; // ;; '' /::/ l l |
.
- 288 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:11:44 ID:EJZqeCEQ0
-
,. - ★ー‐- .､
, '', -‐'''''''''':;-ｰ- ､ヽ
, '／,ニ､i:::::::::l'⌒ヽ､::ヾ:＼
,r､ //::/::::::::/:::::::::ヽ、::::::`ｰ}::i''＼
{:::::＼ ./l!ノ:::::::／::::::::::::::::`ｰｒ‐イ::::i ＼ そんな時に「逃げたらカッコ悪い」だとか、
ヽ::::::＼ _j l::て~ｱ:::::::::::::::::::::::::::::） ）::l ＼ 「笑い者にされたら一族の名誉が…」だとか、
＼:::::＼ l::} }:::::::::::／￣＼:::::（ (::/ ﾉ 「せっかくの戦功が…」だとか、まったくの私心！
,/`丶、`ヾ､ {:::::／ﾄ⌒⌒il `ｰ-ィ､ _,,.-''
ヽ､＿,,`ゝ､::`ヾ、 ､li＿jl , _,／ `''''" 王の臣たらんと欲するなら、どんなにカッコ悪くても、
`丶､`ｰゝニノl`丶､ ここは逃げ延びて戦うのが、本当の“忠”なのであります！
`i l _ﾊ__ il`ヽ､`ヽ、
.l::i ゝ ﾏ ｉl,,／::::/
l::! ' へ! lく＿r'
〈:::ヽ----''::ノ
/:::;;ゝ--:ィ;::::ヽ
/::／ ＼:::ヽ
／_二ﾆ＝- 、
/ /
| .|
| .| _ -−――-≦＝-ｌ
ヽ∨／ ＼|‐t
_＿__≦ ー 、 ヽｖ-.┌──────────────────────────────┐
｀＞. i 、 ヽ ,.∧. │ そもそも、先程、貴殿が言われたように、 │
ﾚ /./ ∧ , ∨、 ヽ, 、 ヽ.ヽヽ,.Y│ 正成殿の戦法は、武士としては卑怯というより、 │
il ./| | | ｌ i ∧＼ |＼ _A ∨i ヽ│ 姑息な部類に入るものでありましょう。 ......│
Ｖ || l_⊥ ∨ヽ.∧_ =≦ニ_.l > |. │ ......│
∧ Vｼ‐ｔ卞ゝ < 匕v|ｿi| ﾐﾞ. │ あまりに見事故に敵の尊敬も受けてしまいましたが… .....│
／ ∧ヽ 叨ﾘ:. ー´ .Ξ_ー│ やはり、尊敬とか名声は結果としてついてくるものなのであります。......│
..／ / .l ∧ l:::. lﾆ｀Ｖ └──────────────────────────────┘
{ / { | |ﾆ /- ﾝノ_|￣￣＞, ヽ ヽ l
| | .∨,ﾆ＼ ´￣｀ １／三ー‐-- }__Ｖ ´
- .|_ ヽ ￣ ＼ , .::::::::| L ＼_＿＿＞Ｙ￣｀＿_
＼≧x Ｙ ..≧= ≦.====⊥_ニ>、__ ＼ ≦￣、::::_:::::::::＜
-―＝＝-ｒｙ￣￣￣ﾆ ￣l￣￣ｌ {i_,、_ ー‐ヘ ＼＼ ＞'''´
:::::| |::::::ヽ;:| i,i {{ ／仁ｺ |:__;;:::::V:::y::::／:::￣ , ＜:::＼
:::::- -::-:::／＿_ﾆ＿＿＿_ _r ヽ::::::／x:::::__≦ ＜:::::::::::::::::::＼
.
- 289 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:12:35 ID:EJZqeCEQ0
-
_,,.. --- ､
,. -''" `丶、
／ ＼
/、 ヽ
/､｢ ,｝ 負けていれば、どんな謗りと嘲笑を受けた事か…。
l::::,＝､ー‐┐ r''":::l! しかし、ご本人は、坂東武者にどう笑われようが
l::/ ,;;;;､ヽ::::l l:::::::::ｌｌ 一向に構わなかったはずなのであります。
l: {;;;;;;;;} ｌ:::| l:::::::ｌ｜
lヽ-‐´ !::l l::::/ l あくまで臣下として、軍人として、何をすべきなのか？
ヽ:`ー' :::::l V ﾉ. 何ができるか？だけを考えていた方のはずであります。
ヽ:::::::::::::l }‐'
ｎ＿ヽ7ヽ､! ／
{::::::::} ＝=ヽ､＿＿_,,,...-''"＼
ヽ￣ /::::/ /::::/:::::::::::::::::::::::::l
＼::::::/ /:::::/ヽ:::::::::::::::::::::::::l
￣ /::::::/ :::::::::::::::::::::::::::i
, ,.....,, _
＿,,,.r´-‐=‐≡､ヽ,
ｒ´, イ~,） ● ｝ .r ''ヾ､
／ ,r''i"..ゝ-‐" ｛ ● ｝i、 あまりに純粋なまま、それを為してしまうが故に、
ヽ、＼! ﾞﾞ" `‐- ' ,! ヽ、
＼ ＼, ...,,,__ ﾞ"ﾞﾝ ）. 人々の尊敬を失わない……。
｀ヽ,ﾐ''| l |.≧､イ,＿_／
/,'__ゝ<:.＼ 楠木正成殿は、そういった理想の体現者ではありましたな…。
｛ ',〉,.､〈ﾉ｝､＼_,、
ヽ':;;;;:'ﾞノ ＼_,ﾉ
|｜/
i | |
UU
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼.
／ （●） （●） ＼ ……そういう話は、楠木正成から直接聞いたのかお？
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 290 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:13:28 ID:EJZqeCEQ0
-
_,,.. ― ,,
,..-''″ ★ ﾞヘ､
,,-,ﾞ -;;;;;;¬''''''''''¬―-..,,,,＼
//ﾝ'シ'‐､.`'i:::::::::::::::./ 二ﾐ' ｌ'Λ
/i./ /illllllllllll |::::::::::::/ .lllllllllll!ﾞl, ｌ.ｌ
/ ! ! .ｌlllllllllll/ / :::::::::.ｌヽ!llllll!!丿,!.| l …いいえ？我輩、正成殿とはほとんど話す機会がなかったであります。
!│ ヽ,.゛＿／::::::::::::::: .＼_｀゛._./ .| .|
ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! | しかし、それは正成殿の行動から、充分、察せられる事であります。
.| ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / .ｌ
.! ヽ .＿_,,.../ ''''''‐､ :::::::::::/ ﾞl
.|. ｀'-,,. `ｰｰ'''" ｀''ｰ-.／ |
ﾞ''ｰ- -ｰ'ﾞ.ﾞ＞ｯ､､､､､､ -イ″ﾞ'ｰ---ｰ'"
＿、 .,／ﾞ., / ,,, ヽ...＼
/ ´ﾞ"''゛ .,／./ ＿ノヽ_.. ||＼.＼
.￣"''''―‐" / `､ ゝ.|.|...＼ !
/ /__ .「 .|.|／ ﾉ
｛ '´ ｀V .|..|／
・＋ | |ｉ・|＊ﾟ | ・ﾟ ﾟ| o ○。＋ |
ﾟ |i | ..ヽ ｡*ﾟ|! |
o｡! |! .|! ﾟo* ﾟ |
｡*ﾟ l ., ,.....,, _ ..ﾟ |o ﾟ。・ ﾟ
o ﾟ。・ ﾟ ＿,,,.r´-‐=‐≡､ヽ, |ｉ ＊|
｡ |ｉ ＊| ｒ´, イ~,） ● ｝ .r ''ヾ､ .ﾟ .*ﾟ・ …おっとぉ！『ガンダムAGE』がはじまるので、
.*ﾟ・ ＋ﾟ || ／ ,r''i"..ゝ-‐" ｛ ● ｝i、 .ﾟ |
o｡! |! ..ヽ、＼! ﾞﾞ" `‐- ' ,! ヽ、 ....! .ﾟ | 我輩、そろそろ失礼するであります！
｡*ﾟ l ＼ ＼, ...,,,__ ﾞ"ﾞﾝ ） ..|o ﾟ。・ ﾟ
＊oﾟ |! ｀ヽ,ﾐ''| l |.≧､イ,＿_／ | .| 。 | |ｉ ＊|
｡ | ・ o ./,'__ゝ<:.＼ |.}o|! ﾟo *ﾟ・ ＋ﾟ ||
|o |・ﾟ｡ ｛ ',〉,.､〈ﾉ｝､＼_,、 ,..o ﾟl | ﾟ |
oo｡! |! ヽ':;;;;:'ﾞノ ＼_,ﾉ .o |! ﾟo* ﾟ |
｡｡*ﾟ l |｜/ .ﾟ |o ﾟ。・ ﾟ
. ＊oﾟ |! i | | .o ﾟl | ＊|
｡ | ・ o .UU .||
|ｉ ＿|＼∧∧∧ＭＭＭＭ∧∧∧／|＿
.*ﾟ・ ＋ ＞ ＜
/＼ ──┐| | ＼ ヽ| |ヽ ム ヒ | |
/ ＼ / ／ |￣|￣ 月 ヒ | |
＼ _ノ ＿／ / | ノ ＼ ﾉ Ｌ_い o o
＞ ＜
.
- 291 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:14:40 ID:EJZqeCEQ0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
／￣￣＼ ﾊ⌒ 、
／ _ノ ＼ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .:::::::: i...＿＿＿
| （ ●）（●）ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::.／ ＼
. ..| （__人__）..::..:::::..:::...::..ﾍ、:: : ::ﾉ.／─ ─ ＼ ………とまあ。
| ｀ ⌒´ﾉﾉ...:ﾉ ⌒ ⌒::::.／ （●） （●） ＼
. | }.::::::( （ ●） (●::| （__人__） | 従来の武士の“忠”と、楠木正成の“忠”の
ヽ }...::::ﾊ ,, r‐ｧ ﾘ.＼ ｀ ⌒´ ／ 違いを述べてきたのだけど……。
ヽ ノ .） ) ）、 ￣ノくﾊ（ > ー‐ ＼
/ く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ ｜
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ＿＿＿／
, ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ …う〜ん、あのカエルさんの言っている事を聞いていると、
Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ_ノ ヽ､ ::::::） ﾙﾘﾉ
ﾘ::::::(（ ●） (●) ::（ 「従来の武士の“忠”は間違っている！」って、
. ﾊ::::ﾊ⊂⊃､_, _ ｧ ﾘ）
） ) ）、 ノくﾊ（ 話に聞こえたけど……いいのかな、それで？
（,（.( ' ﾍ い ﾉ:::））
⊂⌒ヽ ）` ヾ ｿ￣（ ヽ /⌒つ
＼ ｖ ﾉ Ｙ ヽ ｖ /
＿＿＿
／ノ ヽ､_ ＼
／（●） （●.） ＼ ………まず、あのカエル…児島高徳が言っていた事が、
／ （__人＿,） ＼
| ｌ^l^lｎ ⌒ ´ | この時代の様々な人々に影響を与えた“新しい学問”
＼ヽ L ,／.
ゝ ﾉ 「朱子学」という物の考え方の一端だと思って欲しいお。
／ /
.
- 292 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:16:04 ID:EJZqeCEQ0
-
┼─────────────────────────────────┼
「朱子学」は、鎌倉時代初期には日本に伝来し、様々な人間に影響を与えた。
後醍醐天皇や楠木正成はその信奉者と言われているし、児島高徳は勿論、
以前、やる夫は結城宗広もあやしいと言った事があると思うお。
┼─────────────────────────────────┼
:.
...:: : : ::... :: . . : : : : : : : : :
.:: : : ::. .: ...:: : : : : ::... ＊ * ﾟ
.:: ::. .:: .:: : : : : :._,,. -ー-- ..、 +
::. .:: .:: : ,.::'-- ､-- ★. ヽ、 .ﾟ
:: :.. ..: :: ::: ., -''/;' r:::, lｰ-､, ＝､ ヽ , - ､ ..:: : ::..
: :::.. . .::: : ::: ./ /~ヽ`"_ノ ;' γヽ }ヽ l / ） .:: : : ::
::. ｡ ο. l ! ￣ ､ `ｰ'' ﾉ l lノ!_.ノrっ-､ .:: : : ::. ::
． ＋:. ＊ ヽ ! `'''''"ヽ l l Lブ├'~ . : : : :. .:
．∴’ ’ × 。 ..: : : : .`（ヽ `i入_, .l/ l '__.ノ :: ::.. . . .:
。 o .: : : : : : : : : :.〉 ﾄ､ し' ,.. - ､_,.ノ~ ／‐'~ .:: ::
。+ ﾟ ﾟ 。 * :: :: / ノ-''"`/ r''/ー―'" :: : : ::
° ::.. . . ..:: .`'''" l ノ‐'
┼─────────────────────────────────┼
『太平記』や、北畠親房の『神皇正統記』にもその影響は見て取れる。
つまり、鎌倉幕府打倒の思想的支柱だった事は明らかで「南朝の物語」
としては外して考える事ができないものと、やる夫は考えているお。
┼─────────────────────────────────┼
, − - ちなみに、この頃は色々ごっちゃの事含めて「宋学」とか「理学」とか
/ （＝ ＝ 言った方がいいのかもしれないけど、近代日本まで影響を与え続けた
ゝ （__人） 思想との連続性を意図して「朱子学」と言っているお。
.
- 293 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:17:27 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿
／ノ ヽ､_ ＼
／（●） （●.） ＼ ただ、誤解ないようにしておきたいのは、
／ （__人＿,） ＼
| ｌ^l^lｎ ⌒ ´ | ああいった“忠”の考え方は「朱子学」以前……儒教が伝来した時からあるし、
＼ヽ L ,／
ゝ ﾉ これまでの武士たちの中で、全く意識も実践もされてなかった事ではないはずなんだお。
／ /
, ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ ノ ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
ﾘ::::::( （ ー） (●::（
. ﾊ::::ﾊ ,, r‐ｧ ﾘ）)〉 ……ほえ？じゃあ、「朱子学」は何が新しいのよさ？
） ) ）、 ｎｌ^l^l （
（,（.( ' ﾍ 「 ﾉ:::））
ノ/）` ヾ ヽ く ､
,' ﾉ Ｙ ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ノ ＼ ＼ 儒教の世界観を体系化したのだけど…………すまんお。
／ （●） （●） ＼ やる夫は、この物語でそんなに事細かに説明する気はないんだお。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ _／ この場で言えば「朱子学」は、「廃れていた道徳を取り戻そう」、
／ ＼ 「廃れていた王道を取り戻そう」という運動の切っ掛けになる
| ｎ:n ｎｎ | 思想だった……くらいの理解でも事足りる気はしているんだお。
|nf|｜| | | |^!n |
||: ,∩ ∩、 :| |
ヽ ,ｲ ヽ :ｲ
.
- 294 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:18:19 ID:EJZqeCEQ0
-
＿_ｯ-ﾝｭ_
., ´ ｀ヽ、
. ///, , i/ ,. l | ﾍ ､､､.ヽ
. i' ! !l.//,.く l | l l | ｌ| l l ll 事足りないですよ？
. | l l l,.ｨ ．l V l l ! l l l |
. V.lV ヽ.ノ,_,∨.ｌ !.l //l,!
.ヾ」 ∨l////
. | lヽ Ｌ, ﾚﾚ'// ┼──────────────────────────┼
. :! lｰ-卞ーｫ‐＝T l ＿＿＿ 「朱子学」について、もう少しつっこんだ話は、
..,ハL＿ｌ_ム_|_＿_l ,l .／ ＿＿__＼ 『太平記』や、『神皇正統記』の項でする……かもしれない。
/ !::::::::ﾄ､n」:::::::::ｌハ .ゝ/ | ノ／⌒ ! ┼──────────────────────────┼
.! ! ￣ !7ﾊＴ¨￣| ヽ ./ |＿| ．|
. ｌ＞〈:｀:ー!. ├‐イヽ ,〉| /＾｀u ,ヽ＿ ﾉo
ヽ ヽ /⌒＼＿つ
. 円観 ＼／ |
ヽ `──, ( )二l
j二二ヽ￣ ／ ｀-ノ
／⌒ l￣「 ／
／＼／ |‐┴−´
./ / | l 事足りないよ！
北畠親房
.
- 295 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:19:23 ID:EJZqeCEQ0
-
／￣￣￣ ＼
／ :::::＼:::／＼ 話を元に戻すと……従来の武士の中にも、
／ ｡<一>:::::<ー>。 損得利害を抜きにして、自らの名声も省みること無く、
| .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj 主君と仰いた人間に、忠節を尽くした人はいたはずなんだお。
＼、 ゜i⌒i.⌒´,;／゜
／ ⌒ヽ.ﾉ ﾉ'"´(;ﾟ ｡ ただ、それは一族の繁栄を勘案して為される“忠”と、
/ ,＿ ＼ l||l 从＼ ＼. ごっちゃに語られて、特に区別されなかったと思われるお。
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
忠義的土下座ノ図
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| u. （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ………ごっちゃ？
| }
ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
＿＿ ＿
/ ／＿＿ ＼ ヽ
〈 〈 ' ` 〉 〉
ヽ ＞ ＜ / そう、ごっちゃ。考えてみれば当然なんだお。
/ ＼ ＼ ／／λ
／ ,−- 二 -−､ヽ 主君から「忠義を示せ」と言われても、命懸けで戦えば、
／ / （●） （●） | 丶 大抵クリアしたと判断されるし、文句も言われないんだお。
＼ /」_ （__人_） ﾉ_ ゝ
/ ＼ / ＼＼＿_ `´_ ／／ `-､ だったら、その“先”を考える必要なんてない。
/ ＼ ,ー−二- -､λ `,
/ 厂 入 ヽ 下心があろうがなかろうが命懸けで戦えば、
/ Ｋ ：：：：：：：：：：： λ / 「それは凡て“忠”である！」……でいいはずなんだお。
＼ / |. ：：：：：：：：：：： |＿ ／
/`ゝ 、/ _ﾉ | |
.
- 296 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:20:44 ID:EJZqeCEQ0
-
/｀, '"￣￣｀ﾞ ヽ__
<／ ./ i ヽ ヽ
<'/ ｌ /ｌ ,ｌ ｌ、 ヽ、ヽ
</ｌ -ｌ-/__ｌ/ { / _ヽ_l_l,-ｌi ┼──────────────────────────┼
/'ｌ ｌ' ○ ｌ/ ○,ｌ i/,l “忠”とは何か？何故、“忠”を行わないといけないのか？
>,ｌ ⊂⊃ ⊂⊃ｌ 自分が真に“忠”を果たすべき相手とは誰なのか？
/ /,ﾄｌ ｌ ｌ / ｌ ……そんな事をいちいち考えるのは、坊主か、貴族か、
ヽ,_/ヽｌ｀ｌヽ 、 ' _ -‐'ｌ ｌ 暇人に限られていたはずなんだけど ─────────
｀ﾞ' ヽl_/"i｀ﾞ‐┐-〈｀ﾞ゛ｌ/ ┼──────────────────────────┼
ｌ;;;;〈_;;;;;;／／-,二、
ヽ_＿;;;;;ｌ_ｌ / /｀/{｀ﾞh,
／｀‐├＞-_/__//ヽ/ﾐ ┼─────────────────────────┼
／｀‐、_-‐';;;;,-――//_'-' おそらく、この頃の世の中には「何が正しい事なのか？」と
/, /;;;;;;;;;;;;ｌ‐'"｀ﾞ- 、 ヽ, 世界の在り様を見つめ直したい空気というか…ニーズが
／ ｀ヽ,/'ｌ;;;;;;;;;;;;;;ｌ 〉〈 存在していたと思われるんだお。
〉-、__/;;;;;ｌ;;;;;;;;;;;;;;ｌ /._/ ┼─────────────────────────┼
/-,-、‐-、ｌﾐ＿＿_ｌ /-‐'ヽ
/｀ﾞ゛ヽ-i、-‐,-ｌ /'｀ﾞ゛l
｀￣￣" ヽ＿ノ￣`'"
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二
― ―
二 大 道 廃 れ て 仁 義 あ り 二
― ―
二 二
／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 「朱子学」は正に、このニーズに応える学問として（知識層に）流行した。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ……で、今回の話は、何が正しいか？とか、何が本物か？とか、
.＼ ｀⌒´ .／ そういう事ではなく…それが「戦い方」にどんな影響をもたらすか？
／ ＼ って事なんだけど………。
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ_
(＿ | ⊃／ ／／ ／
※ 大道廃れて〜 … 世の中が乱れた時に、道徳の必要性が声高に語られる事。
『老子』に有る、儒家へのある種の皮肉になっている。
.
- 297 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:21:48 ID:EJZqeCEQ0
-
┼─────────────────────────────┼
「一所懸命」の武士は、原則、一族の繁栄のために戦っている。
それは主君との“忠義”より先（上位）に来るものなんだお。
┼─────────────────────────────┼
/| /| /| /|
‖| ‖| ‖| ‖|
. iVVVi＼''⌒丶 / .‖|＼''⌒丶 / .‖|i＼''⌒丶 / .‖|＼''⌒丶 / ‖|
VVV / ＼宀ノゝ ﾐ) |/ ＼宀ノゝ ﾐ) | / ＼宀ノゝ ﾐ) |/ ＼宀ノゝ ﾐ) |
|||||/匚 ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ ﾟ∀ﾟ）ィソ|| |・ヽ ウェーイ！！
| |/ミ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ/つ凵|ミ ヽ|ヽノ
└ ,-/=/ヽ=ミ /,-/=/ヽ=ミ / ,-/=/ヽ=ミ / ,-/=/ヽ=ミ /
(（/ |⊇ | 丿 |⊇ | 丿/ |⊇ | 丿 |⊇ | 丿
）)ヽ ノヽ＿ / | /)ヽ ノヽ＿ / | /)ヽ ノヽ＿ / | /)ヽ ノヽ＿ / | /
| | | | | | | | | | | | | | | |
┼──────────────────────────────┼
そのため一族の繁栄か、あるいは名声が見込めないと判断した
戦いになると、あっさり“忠義”を打ち切ったりする。
（※ 全員が全員、損得勘定のみのドライな判断をするワケではないが）
┼──────────────────────────────┼
【審議中】
∧,,∧ ∧,,∧
∧,,∧ (´・ω・)(・ω・｀)∧,,∧
( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・｀ )
ｌ Ｕ ｌ ( ´・) (・｀ )ｌ と ﾉ
.ｕ-ｕ ( l). (l ) u-ｕ'
`ｕ-ｕ' `ｕ-u'
┼──────────────────────────────┼
「中世〜戦国時代の武士は、江戸時代の武士ほど、主君への忠義を
絶対視していなかった」と言われる要因の一つがここにある。
┼──────────────────────────────┼
ﾊﾟｯ ﾊﾟｯ ﾊﾟｯ ﾊﾟｯ ﾊﾟｯ ﾊﾟｯ
[撤退] [撤退] [撤退] [撤退] [勇戦] [撤退]
‖∧∧ ‖∧∧ ‖∧,,∧ ‖∧,,∧ ‖∧∧ ‖,∧∧
∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)∩・ω・｀)
（ ）. （ ）. （ ） （ ） （ ） （ ）
｀ｕ-ｕ´ ｀ｕ-ｕ´ ｀ｕ-ｕ´ ｀ｕ-ｕ´ ｀ｕ-ｕ´ ｀ｕ-ｕ
.
- 298 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:23:27 ID:EJZqeCEQ0
-
┼────────────────────────────────┼
彼らのその行動原理は……勝つ事よりも自分が手柄を挙げる事が優先
となり、最終的には「名声が得られるなら」、「一族の繁栄につながるなら」
負けてもいい…という結論にも容易に達し得る。
┼────────────────────────────────┼
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ うおおお〜！みんな出し抜いて、 ＜
＞ それがしが一番駆けでござる〜！ ＜
＞ ＜
○ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
(
＜ﾆニ ﾛ━━━━Ｏ／⌒ヽ━━━━
∧,,∧（＾ω＾ ）
/ο ・ )Ｏニ)<;;>
/ ノ lﾐliii|(ヾゝ
(o_o,ｲ＿_ヽ´|(__) ﾉ~⌒）彡 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ﾉｌｌｌｌｌｌｌｌヽ| |￣ノl ﾉ
/ /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_
ヽニﾌ|_| (_/ ヽﾉ ←出し抜きは皆やってるので大して恥ずかしくない。
(_ヽ
.
- 299 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:24:03 ID:EJZqeCEQ0
-
┼─────────────────────────────────┼
一方、楠木正成は、繁栄にも名声にも、“習慣的な忠”にも囚われず、
無私無欲に“忠”とはどうあるべきか？を追求し、武人として勝つことのみに
その意義を見出している。
……言ってしまえば、この時点で、もう勝負はついている。
┼─────────────────────────────────┼
＿
'⌒ヽヽ
,. -- ､ ﾉ丿
,.ｨァ'´__ ,.. ⌒ヽ、
,ｲf/ ´ / ,' ｌ ヽ
/ﾊハ｀ ｰ- / /// ﾉ| l ', ,',
Ｎ1',: ヽ. __ / //ﾌ７ト| ｌ｜ｌl
{Ⅵ:. ､ /7 '´ﾊ￣圷j/j,ﾊj′
Yﾊ:.:. ヽ{,',' ,'/ ｀ﾟ┘ ｛
厂 ￣｀アl＼:.､ｌi l:! __ /
_,,. --―‐|:: :. ／ﾉﾉ ゝ|l: /|ｌ､ / ＿__
-‐ ''"´ , ‐''"´￣｀¨ア´￣.｀` ＜ｌl:.{_j{ r―‐'__,∠:;ニ:;ム‐ｧ¬ァ=ｭ、
--‐''"´ __ _＿／.:.:.:.:.:,. -= Y「￣｀llア´／ ／ ／ ／ ,∠,ﾆ､=､}ヽ
／／⌒ｿ:.:.:.:.:／.:,. -‐=＝''ア¨ｱ / o ! o | o |o_{_ｒく＼ヽ._Ｖ|
. ＜_／ /.:.:.:.:./:／.:.:.:.:.:. . ''´.:.:/{ {＿_j--へ￣_込Λ_}ｰ}´}__}」
{ .:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:. :. .:.:.:.Λ ,.イ | / >L}__}_｣__}ヽ
＼.:.:.:.:.:―-.:__,. -‐ｧ¬¬＼ ／ｌ:.{o{ {__{_|:::::}__厂｀¨〉
｀ヽ､:.／´:.:.:厂 ヽ、 ｀¨¨´/ |､｢ヽ}_,ハ::::Lﾉ＿_/
＼__／ / ＼,.､ ｒj^ヽ_| ｀ヽ.込.｣::::|ノ
ヽ ＿{ `^ｰ┬'′ / | |::: |
|￣ ヽ. | ｌ | }》《{
| | l | | |::ll::|
.
- 300 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:25:40 ID:EJZqeCEQ0
-
＼人_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ ○○○○！見参！！ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY⌒WYWY＼
○
( ┼────────────────────────────┼
. ━━━━Ｏ／⌒ヽ━━━━ﾛﾆニ＞ 武士は名乗りを上げる。これは本来、戦争では不用のものだが
∧,,∧(＾ω＾ ) 武士は自らの戦功を明らかにするため必要としている。
/ο ・ )Ｏニ)<;;> ┼────────────────────────────┼
/ ノ lﾐliii|(ヾゝ
(o_o,ｲ＿_ヽ´|(__) ﾉ~⌒）彡
ﾉｌｌｌｌｌｌｌｌヽ| |￣ノl ﾉ
/ /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_
ヽニﾌ|_| (_/ ヽﾉ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
(_ヽ
＼人_从人__从_从从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ 楠木正成はここだ！ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYYWWYY⌒YWY＼
⌒ヽ
.ｨ_´￣`┴ ､
/ﾄ､ =/ /_lﾄ､ |
N f/ ∧{:l ﾚﾉ
＿_. 「‐个､/ /ｌ -/ ┼───────────────────────────┼
＜二 ―‐ ／..へ|/L-ｧT:‐:‐:‐:‐ｧ‐‐:､ 一方、楠木正成も名乗りを上げるが、こちらは１００％陽動だ。
∠/⌒ /l::::::::::::7:/{ |｡|ﾟ|‐|_|_K}‐|‐| この時点で、勝利に対する姿勢の大きな差になっているのだ。
＼ 二Z:::::::ﾄ､＿.イ {_L|―〉 ┼───────────────────────────┼
T_/ ∧_.､ ／ﾄ‐‐|ﾆ|‐┘
Y´_ｌ＿＿|./ K>|
. _「:::::::::。_。:} |∧|＿
/ ￣￣ }c_｡r '´ｨ‐ｉ_ｉ‐ﾄ､ ヽ
/ |:::ｌノY´ |::{ハ}:| ヽ|
/ |:::|:::::|. |::{ハ}:|
.
- 301 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:27:11 ID:EJZqeCEQ0
-
┼─────────────────────────────┼.､|:.:.:;ｨ 、
楠木正成は“無私無欲”の軍人たらんとした ──────。 ＼|:.:.;:ｨ.､
そのため逆に、“勝ち”に対してあらゆる選択をとれるようになった。 /: ＼|:.:/ｌ
┼─────────────────────────────┼ ../: : :ﾑ|:勹 ___
// ／ ヽ ＼ ,.ﾊ: V: : : : ハ/i/:ヽ、 / :/
|:!. / | |＼ ＼／| ,.ム:.: ﾊ : : : : : |/:::::::::::> ／／
|j |: / .:.:',:.:! ＼∧ z圷ﾇ :.:.:|¨ヽ／:.:!::::::／_／／
|:.:.:.| .:.ｌ.∧-､ ' ヽ'｀ー′ . :.:|_.ノﾆニ|ム二._＜
|:. /|:.:.:.:|:.:.:ﾍ仏 ::/ イ￣￣￣￣ ＼＼＼
＼:.|:.:. !ﾄ:.、:ﾊｿ ; __/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ ヽ:'.、__
, ／/ⅣN:.∧:∧ <l::/ !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ` ―
┼───────────────────────────┼.:::::::::::::::}
それが楠木正成の強さだった。そう考えた方が ────── ::::::::::::::::'
┼───────────────────────────┼ .::::::::::::/
//￣:＼|イ￣:::::::::::::::::::::, へ∠:::::::::::::ヽ:;:ｲ|
＿ //: : : : :〃＼:::::::::::::::::／＼／＼::::::::::-:':::::j.!
_/ / : : : :ヽ:〃: : : :＼:::::／ /| |: : : : ＼::::::::::ノ |
,-―/:_〃:_:_: : : ://:＼: : : : : ￣l/| ':/ :!: : : : : : : ￣/ : |
. /: :_:/ :〃 : : : :// 、: : : ｀: ,.へ／.|::!/:' /＼: : : : : : /: : : !
/: :/: :〃￣ ＼//: : :ヽ: : :／ ∨.ｆ|:./ / : : ＞―‐〈 : : : '
. ＿__ .┼─────────────────────────────┼
| i | その後の、この人物の“限界”までをスッキリと見渡せるように思う。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/_/_/仁こ . ┼─────────────────────────────┼
::::::::::::::::::::::::::::＼三三三／ ／-{ | |/¨}| : : : : : ＼: :イ_:_: /: :/ ／￣／::::/｡｡ : : : : : : : : : .:ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／／／ | l | |こ:{|￣￣: : : :--(:::::::::::/￣'. ／ ／:::::::/: : : : : : : : : : : : : : :|
≠､::::::::::::::::::, ― ´イ／ ／ ＼＼＼＼ ＼: : : : : : : : : ﾌ￣ヽ__/-― ´::::::::::/: : : : : : : : : : : : : : |
ヾ:::::::::::::|――― '′／:::::::::::::::￣￣￣￣￣￣￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::／/: : : : : : : : : : : : : .:|
.
- 302 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:30:10 ID:EJZqeCEQ0
-
, − -
/ （＝ ＝ ……さて、解説がすっかり長くなってしまったけど、そろそろ本編に戻るお…。
ゝ （__人）
━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
__ ,.､＜´￣∨￣ヽ＜ヽ､、 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／::::〃〃::::::::ヾ/::｝:::!::::ヾ:ヽ＼ ／ なんで逃げんだよ？ |
,:′〃〃:::::::::/ヾﾒﾍ:::/::::::ｲ::::}:::ヘ ￣＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
//:::::::::::::::i::::::::! !/ !::/ j::/:::::::::ﾍ
/ｲ:::::::::::::::::ﾄ､::::|_,ノ /ムｊ/ｰ/ﾊ::}::::::::ヾ、 ／￣￣￣￣＼
釗i::: |:::i:::!ﾍ√∨ﾍ ,/ /｀ﾘソﾉ::!::} ヽ ＜ あん？ |
|::::|:::ﾄﾘ_ﾘ廾ﾍミ ゝ_/__/_/ｲ:::::/ ＼＿＿＿＿／
ヾﾘ::::ﾍ ゝ__f;j__ __f;j__ゝｲ:::/
｛ |::::! ＼ j j:::!｝ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
｀|::::', /!:::! ＜ なんで逃げたんだ？ |
!:::::ﾄ、 / ｊ::::! ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
!:::::| ゝ r ── ､ ,' ﾘ:::|
!::::|／:＞､´ ￣￣ ｀ イ ｊ:::j ＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＿__ノｊ:::|::::::::::ﾚi＞ ､ イ;;;;l !/ ＼ 逃げちゃダメだろ？ |
／;イ::::::::ノｲ ヾ;;;;;;;;;;;;i、 / ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/´/::::＞ｿﾉ ﾉ八 / ヽ､、＿
/／//ノ ゝ < ヽ:::::::::::｀ヽ
小寺相模（叡山方…護良親王近侍）
.
- 303 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:31:08 ID:EJZqeCEQ0
-
,.===､
〃 ＼ __ __
,. -l|┴┴-ﾞﾆこ.ヽ___
,. -― ｀ヽ ＼_
／ ヽ ＼ ﾄ､
/ / , i. i ＼
/ / l. ｉ. | l:.:.i |_ _, ﾊ_,ﾊ
| /! | | |! | i |:.:! |ｰ-ﾆ{iﾍi|
l/ | | | | lﾊ ﾄ. | |::! ├ﾆ三K/
.ヽ | |iトTト | | |__ |! |:| lニ彡;ﾊ!
卜ﾄl ﾄ!j! ＼| '≧ﾆl‐-|､ ,'iイｲﾊ
u | | ゞ┘ ﾄi::;j|,> ﾑｲ/⌒） ………に、逃げたわけではありません！
u | ﾄ､//, └-' / /) }ﾊ／
u | |/ヽ ､ // / /ﾆｲ:::| か、勘違いして……失態を晒してしまったので、
| ﾘ __ ＼__ . -‐/ /::::| |::::|
| i‐'T´￣ / :::::| |::::| 最初から「出直して来よう」としただけです。
_,i ﾊi‐‐‐l`'ー'L ＿__,/./:: L_ :::::|
,.‐'" ....ヽi........:::|ミ ⌒) 彡 /./i ::,‐,. 'ー‐.,_
r'´ :: fヽ,_C´ '/r‐!' :::::::::: `'‐.,_
i :: ／ /'''――'''ゝノ :::: ヽ、
i ::: ／,, ‐‐く i :::: ヽ..
,.┘ '' '' ／ '' Y .、＼ i .::::: 〉
.ﾉ , ' `/ ノ ヽ, l .::::: ／
/ !ヽヽ ; ／ ,,.... 〉,_。ヽ , :: ／ ← 小寺相模がダッシュで連れ戻した
, ' iヽ ' ,', , / ,,... ''' ／ '''i´ ,,／
楠木正成（幕府方…河内国住人）
.
- 304 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:32:19 ID:EJZqeCEQ0
-
/＼
/ ＼ ┬ ──────────
. ┴ ｏ
ーヽゝ--へﾍ,, , -―‐-､_
∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'< ,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ , -―‐-､_
∠:./く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ:.ゝ ノ:.:.:..,i:./i:.:.ｨ-‐､:.:.:.ヽ ,／:::::.::::::::::::::::`ヽ、
ｲハl∧V/〃Vlv..:.:.} ｲハl/ l/! ＼ |:.:.:.:.| /:::::.,i::iヽ/i::::ｨ:::::::::ヽ
ゝl ● ● ﾚ")/ ゝl -‐ ‐‐- ﾚ")/ /ｲﾘハl l/ l/i:::::::::|
{" "..ｲ { r┐ " ｲ i/.i::.l ● ● l::l::::/
ゝ､_▽ , イ ゝ､ ＿ , イ i::{ " .|::|6)
,-┘ i┃ ￣└--､ ─ﾍ乂ノ｀￣/ヽ .ﾄゝ､ ⌒ , イリ::ヽ
iヽ. ┃ y .i / ﾊ ' 丶 ﾊ7 ､＿ , ﾏヽ ｿﾉ
｜| ┃ ━ | | ├┤ .| | ├─┘ |（ ､ ）.|
｜| ┃ | | | . | .| | | | | 〉_＿＿_〈 |
//::::::::ﾟ|:::::::ﾍ ＼
護良親王 赤松則祐
小寺相模
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 「出直す」って……まさか、河内国から、 |
| 出直して来る気だったんじゃないだろうな？ |
ヽ＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿/
○ ○
ｏ ｏ
ーヽゝ--へﾍ,, , -―‐-､_
∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'< ,／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ , -―‐-､_
∠:./く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ:.ゝ ノ:.:.:..,i:./i:.:.ｨ-‐､:.:.:.ヽ ,／:::::.::::::::::::::::`ヽ、
ｲハl∧V/〃Vlv..:.:.} ｲハl/ l/! ＼ |:.:.:.:.| /:::::.,i::iヽ/i::::ｨ:::::::::ヽ
ゝl ● ● ﾚ")/ ゝl -‐ ‐‐- ﾚ")/ /ｲﾘハl l/ l/i:::::::::|
{" "..ｲ { r┐ " ｲ i/.i::.l ━ ━ l::l::::/
ゝ､_▽ , イ ゝ､ ＿ , イ i::{ " .|::|6) ・・・・
,-┘ i┃ ￣└--､ ─ﾍ乂ノ｀￣/ヽ .ﾄゝ､ △ , イリ::ヽ
iヽ. ┃ y .i / ﾊ ' 丶 ﾊ7 ､＿ , ﾏヽ ｿﾉ
｜| ┃ ━ | | ├┤ .| | ├─┘ |（ ､ ）.|
｜| ┃ | | | . | .| | | | | 〉_＿＿_〈 |
//::::::::ﾟ|:::::::ﾍ ＼
.
- 305 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:33:19 ID:EJZqeCEQ0
-
_＿＿ _ゝ＝=ヘ､ ＿__
＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´.:.:＜.
＜￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
／￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ
／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ
￣/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′
!/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ!
∨ﾚﾍL_」ﾍ!ヾ}､,りrt≦二ﾘr‐:.!
rﾗ _＿ r＝=､ ﾚゝ ｝｝ …ま、まあ、その話はもういいとしてだ。
!ﾍ'"￣` ソノ
ヾﾍ ′＿__ /ﾘ 楠木正成さん…は、親父（後醍醐天皇）のために、
＼ ｀ ｰ ´ ／ |
＼_＿ ／ / | 一緒に戦ってくれる…って事でいいんだよな？
「::::||::| 「|￣￣￣￣|
__,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ﾍノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ﾄ、
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ヾ／!:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::/::::::::::::!::!
ｌ::::::',::|::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::__＿＿＿_:::::::::::::|:::/::::::::::::::!:::|
|::::::::',|::::::::::::::::::::::::::|| !:!::::::｀￣￣￣´::::::::::::!:/::::::::::::::::!::::i
,,､ __ ＿ __. _＿_
ノ⌒ノゝ ｀`': ､ ／´￣｀.＼
/＞／ ヽ/. ）
,γ/;´ ´ ,' ⌒ ヽ、.
/::ｿ:,': ´ ,' ､ヽ.
｛γi,' ´､ ´ ,' ',
ゝγ:丶`:.､ i: l l .l ,l ｝ ｝ | i
（(:〉i: ` ' .､ i ! i l ｌ i! i! i!: ./ /i il ｝
ゝ',`､ ､ ,､ｰ､,i: i i li＞ト､i,_/ / i il /
_ ,';;;;;;;;､,,', ､ `./（´( i i ! ii/／/ﾉ / /!.:!:/
,´;;;;;;,';;;;;;;;;;;ゝ ､ !､ヘ i i i i`ヾ､' /／/／
i;;;;;;,';;;;;,;';;;,' ヽ､;;､ヽヾ`ｰ i i i ｌ '､／ は…………あ、あの……わたしは……
l;;;,';;;;;,';;;;;,' γ） i i i i ゝ
.〉;;;;;,';;;;;,' / i i il `｀ ´
,';;;;,'ヾ;;;ｿ (ｰ-- ､ l i il . /.
｛;;;;{ /´￣`1T_ニヘ | l!l il´
l;;;;;', /:::::::::::::| |:::::::::`i' |! l! li
;;;',;;; /´￣二ﾆﾍ入::::::l へ:!/─､
;;; ;;;;;,_ノゝ三二ニゝ;;;:| |:::::i へ､｀＞ (|
;;;; ;;;;;／::::::::::::::::::::::::ヽヽヽヽ＿＞ :|
;;;;;‖;;;;;::::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼＼￣｀`ヽ
;;;;;;;ｿ;;;;;;;;:::::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼＼／ヾヽ
.
- 306 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:34:23 ID:EJZqeCEQ0
-
: :|: : : : : : : : : |: : : : :′: : : : : : /: : : : : : : : |: : : : : : : : '. : : :ﾊ
: :|: : : : : : : : : | : : : :! : : :.,′: /:.: : : : : : : : :|: : :i : : : : : :'. : : :‘.
: :|: : : : : : : : : |: : : l: : : !: : /: : : : : : : : : : |: : :| : : : : : : , : : :.‘.
: :|: : : : : : : : : |: :. l.: :. l : / ! .! : : : : : : : ﾊ ::│: : : : : : ' : : : :.i
ミ|: : : : : __: :|:.: ,ｲ : ! / │.! : : : !: j: | | :: j : :.: :.:!.: :' :.:. i |
｀.| : : : : ｀ト :,,l_! ./!.| │jl : : .: :' /! ! | ﾊ :: : | :! :: ﾊ!
-:l : : : | | ﾘ|｀/''!:ト..,,|:' |│ / / /〃 .|,.斗l'ﾞ! .| ﾊ ｉ│
| : :.: ､_,イ芋芯≧ｭ､.!｀ヽl /〃./x匕==ﾐﾘ| ./!. /│.′
l : :. |ヾ |:::|iｌ|::::| | Ⅵ / / /ｲl::|il|:::| / | / |!/ jノ
l :.: l∨ こ)''’::ﾉ }ノ つ'’ﾂ jノ .|
ヽ! :: │ ｀¨¨＜.:.:.:.＞ .:ゝ‐' ′: ! …バラバラなこの世界を何とかしたい。
| .: │ .::':, ,: : : │
ゞ| : | / / :.: | 一つの世界にしたい、と思いまして………。
| : | ′:.: |
l : | ＿___ ／: : : : |
| .: │､ ´―‐’ .ｲ: : !: : :| │
’ : | 丶 ／|: !: : ｉ:.: | l
, : | ｀ .. ／ │ｉ: : :i:.: | i.!
′ .: ト-- ..,,＿__｀ т、´ !:.!:.: ,′/! j /ﾘ
.
- 307 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:35:16 ID:EJZqeCEQ0
-
_＿＿ _ゝ＝=ヘ､ ＿__
＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´.:.:＜.
＜￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
／￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ
／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ
￣/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′
!/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ!
＼ ∨ﾚﾍL_」ﾍ!ヾ}､,りrt≦二ﾘr‐:.!
rﾗにﾃ! ヒ少 ﾚゝ ｝ ……バラバラ？
─ !ﾍ ゞ=′ ｀￣´ ソノ
ヾﾍ ′ /ﾘ
／ ＼ ´ ￣ ／ |
＼_＿ ／ / |
「::::||::| 「|￣￣￣￣|
__,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ﾍノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ﾄ、
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ヾ／!:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::/::::::::::::!::!
ｌ::::::',::|::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::__＿＿＿_:::::::::::::|:::/::::::::::::::!:::|
|::::::::',|::::::::::::::::::::::::::|| !:!::::::｀￣￣￣´::::::::::::!:/::::::::::::::::!::::i
＿ ＿＿＿
rァ二-‐ー‐‐- ._ //￣￣￣ヽ
rア´ /' ヽ、
rｿ ／／ ゝ、
人 // / / ／／ i i ヽ
〉i // / / / / ! i i | i i |. はい。わたしの住む河内国は、
〈i ﾚ | /ﾚハメ、 /| /ﾊ/ l | i i. 国衙領、荘園、寺社領、幕府領が入り乱れた国で……
∧ M/fT〒z ﾚ ﾚﾅ__ﾒ i //i | |. わたしは、河内国新開荘を与る代官なのですが…。
丶〉 ! |ヽヒｿ f´jﾗ/ i /!/ | !
／￣∧ | ! ，｀´ / //ﾚ' ﾚ'. 河川水源あるいは流通などで利害が重なる事が
_,. -‐ ￣ ／ /ヽ | iヽ ‐- ／ﾚｲ 多いにも拘わらず、管轄はことごとく別で、
∠ __ ´ ／／ / rL| | ｀r -‐ '´ ! | 地頭もあまり強い力を持っておりません。
〉／／ / { i |｀ー' Y | |‐- 、
∠-〈 〜ﾚ'‐ .,ノ、 rり＿」Lィﾍ￣ | ! .,., ＼ いざこざが絶えないのに、
/ ｀´;:' ' ' ' ' V' | ミミ () /∧' ''レ' '' .,. ｀'ヽ, 実質、それを調停する者がいない土地なのです。
／ ,.;:' i Vo.,.,., () ,., 'oヽ、 ;:; }
/ ,;'' i〉 / ﾞ'ﾞ'ﾞ,.└= .,. ヽ ; ﾉ
{ ー _.;:__ i i/ ／ ,）ミ ﾞヽ,∧ ; /
i ';, ￣ L / j ヽ i ヽ _ _ i
ヽ ':;, |｀‐-V i | Y´｀ ｀>
.
- 308 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:37:14 ID:EJZqeCEQ0
-
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 ┌─────────────────────────┐
ﾞ､';|i,! 'i i"i │ 結局、縦のつながりに囚われない悪党に混乱の収拾を .│
`､||i |i i l| │ 依頼するのが、常の事になってしまっています。 ......│
',||i }i | ;,〃, └─────────────────────────┘
.}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y _ _ .i|,];;彡 こんにちは！悪党です！これも人助けっス！
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ こーゆー土地にはオレたちみたいなのも必要なんス！
ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi ﾞ二ﾆ´ .li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;'' ……ヒャッハー！
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
: :|: : : : : : : : : |: : : : :′: : : : : : /: : : : : : : : |: : : : : : : : '. : : :ﾊ
: :|: : : : : : : : : | : : : :! : : :.,′: /:.: : : : : : : : :|: : :i : : : : : :'. : : :‘.
: :|: : : : : : : : : |: : : l: : : !: : /: : : : : : : : : : |: : :| : : : : : : , : : :.‘.
: :|: : : : : : : : : |: :. l.: :. l : / ! .! : : : : : : : ﾊ ::│: : : : : : ' : : : :.i
ミ|: : : : : __: :|:.: ,ｲ : ! / │.! : : : !: j: | | :: j : :.: :.:!.: :' :.:. i |
｀.| : : : : ｀ト :,,l_! ./!.| │jl : : .: :' /! ! | ﾊ :: : | :! :: ﾊ!
-:l : : : | | ﾘ|｀/''!:ト..,,|:' |│ / / /〃 .|,.斗l'ﾞ! .| ﾊ ｉ│
| : :.: ､_,イ芋芯≧ｭ､.!｀ヽl /〃./x匕==ﾐﾘ| ./!. /│.′
l : :. |ヾ |:::|iｌ|::::| | Ⅵ / / /ｲl::|il|:::| / | / |!/ jノ
l :.: l∨ こ)''’::ﾉ }ノ つ'’ﾂ jノ .|
ヽ! :: │ ｀¨¨＜.:.:.:.＞ .:ゝ‐' ′: ! わたし自身も時々、仲裁や折衝、立会い人
| .: │ .::':, ,: : : │
ゞ| : | / / :.: | といった世話をさせてもらうのですが……。
| : | ′:.: |
l : | ＿___ ／: : : : | 制度や決まり事はあるのに、
| .: │､ ´―‐’ .ｲ: : !: : :| │
’ : | 丶 ／|: !: : ｉ:.: | l 混乱が絶えないのは、やはり何かが間違っています。
, : | ｀ .. ／ │ｉ: : :i:.: | i.!
′ .: ト-- ..,,＿__｀ т、´ !:.!:.: ,′/! j /ﾘ
.
- 309 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:38:18 ID:EJZqeCEQ0
-
. ／: : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:::.:.:.:'，
/: : : : : : : : : : : ::.:.:.:....:.:.:.:.:.:.:.:'，
/／: : : : : : : : : :.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.'，
／|::!: : : : : : :./: :./}.:rﾍ:.}￣¨''ミ:.:..:} ./￣￣￣￣￣￣ヽ
|八: : : :|: /|: :/ .|:| .}:| ',:.:斥 | .|
|从: :|斗抃ト､|! /, -‐─Ⅴ } | ふうん…。 |
! {Ⅵ 艾テ / 艾テ ! / . 。 ｏ ○ |
ヽ } i ｒ‐'､ ヽ＿＿＿＿＿＿/
／.|ﾍ 」 / .| 乂
イ ｜ ､ ` ｰ─ ｲ | ' ，
, ’ |...／ ヽ.＿ イ/ ! ' ，
. ,イ ｨ´ -‐^''´._| ／ . ＞､
. ,ハ | ‐'''￣_」厶 ′ ,ハ
. / .| ￣丿./ ＼ /
/ '. | i´}//{ Ｖ ,
━━…‥ 赤松則祐（叡山方…護良親王近侍）
━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
／ ／ l／ i / ﾊ r l ／ー─ヾ ー--ﾘ! l/l l／
／ V ／l .l l l i Ll／ ' ￣ `ヲ ‐- l /ｌ ） /
; ′ ヽ:/rェl ＼ヽ ヾ丶弋ｦﾌ￣｀〃 .仞￣ﾄ／ レｲ いろいろと面倒事に首を突っ込んで
ヽ ヾi ハl iヽ ヽ ､ヽ‐---‐'ﾐ `ｰ '・l 世話焼いてるみたいなんだが……そのせいか、
ヽ ､ , -､‐弋 ! ` ､: ﾍ`ヽ巛ミﾐ7 〉''' }! 荘官、坊主、悪党にも“人気”がある奴でな。
ヾ 、f ゝ､::}`ー! !`ヽ辷三彡{ ﾉl
ヽ l `ー-l ﾄ､三ﾐﾏﾐ彡7 ／ :l こいつが名分を持って動けば、
! l l ¨''‐､ﾐ辷/ '´／::::`、l けっこうな人数が集まるんじゃないか？
:::| l l 丶.__.／:::::::::::::＼
赤松円心（赤松則祐の父）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
.
- 310 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:39:16 ID:EJZqeCEQ0
-
,,､ __ ＿ __. _＿_
ノ⌒ノゝ ｀`': ､ ／´￣｀.＼
/＞／ ヽ/. ）
,γ/;´ ´ ,' ⌒ ヽ、.
/::ｿ:,': ´ ,' ､ヽ.
｛γi,' ´､ ´ ,' ', 「悪党」は幕府、朝廷の権威など元より意に介さず、
ゝγ:丶`:.､ i: l l .l ,l ｝ ｝ | i 幕府も対策なく、これをただ追い散らすのみ。
（(:〉i: ` ' .､ i ! i l ｌ i! i! i!: ./ /i il ｝
ゝ',`､ ､ ,､ｰ､,i: i i li＞ト､i,_/ / i il / 世人は、体制から逸れた「異類異形」に同調して、
_ ,';;;;;;;;､,,', ､ `./（´( i i ! ii/／/ﾉ / /!.:!:/ その容姿を真似て巷を徘徊する。
,´;;;;;;,';;;;;;;;;;;ゝ ､ !､ヘ i i i i`ヾ､' /／/／
i;;;;;;,';;;;;,;';;;,' ヽ､;;､ヽヾ`ｰ i i i ｌ '､／ 奢侈な衣装に身を包んだ「ばさら」などと申す者どもは、
l;;;,';;;;;,';;;;;,' γ） i i i i ゝ 無法に興じて、神仏も道徳も顧みない。
.〉;;;;;,';;;;;,' / i i il `｀ ´
,';;;;,'ヾ;;;ｿ (ｰ-- ､ l i il . / この国を形造ってきたモノの意味が、
｛;;;;{ /´￣`1T_ニヘ | l!l il´ 一様に、無意味なモノへと変じてきているのです。
l;;;;;', /:::::::::::::| |:::::::::`i' |! l! li
;;;',;;; /´￣二ﾆﾍ入::::::l へ:!/─､ 恐れながら申し上げますに、皇家も皇統を分たれた事、
;;; ;;;;;,_ノゝ三二ニゝ;;;:| |:::::i へ､｀＞ (| その範に漏れるものではありません。
;;;; ;;;;;／::::::::::::::::::::::::ヽヽヽヽ＿＞ :|
;;;;;‖;;;;;::::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼＼￣｀`ヽ
/ ／il ', '.
, ' , ' , ' / | l l i |
, ' , ' //__/ / .ｌ l l l i ｌ |
// / // // / ｀/ /´「 「 /｀ﾒ ! |
// / // / / // _ム._ / ／ ﾚレ'__ ハ i .ﾘ
// ﾚ' / / / / K´{r'::::::} ´{k:::: .}ヾ ｌl ! / これらを治め、斉しく導こうにも、
// / / / i !i ´￣ `ー‐' ﾘ ト./
i/ / / /i. /i ﾊ . / l ! 政治が一つの体をなしていないのですから、
| ﾚ'/ / !/.!入ﾍ / i iノ
| i/ / ハj 弋ﾍ ‐＝-､ / / i! 民に「一律の沙汰」を提供できない有り様なのです。
i / / | 乂＼ / / ,'
|へ ! ⊥. --‐‐‐＼ ..イi / /
| ／X￣ _. --ｧ'／/ | ＞ . ´ .| ! / /
|' r' ´￣ ／／ r─┴ -----‐─‐ ┐ﾚ'
__＿ .八 乂 . ∠／--┤「￣￣ | 「￣￣￣ .|
｀ 二 ´＝彳´￣ ! | | 「￣ ｀`ー‐‐ ‐ ´￣｀ .
´￣ ,. --/ /`｀ー ._ | | ＿__ `＝＝'￣ ｀｀`ヽ ｀丶、
,. -- / ｀ヽ. ｀`ー ┴‐‐ ' ´￣ __ ヽ ＼ ＼
.
- 311 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:40:53 ID:EJZqeCEQ0
-
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／ ここらへんの状況は、西日本と東日本では大分違いがあったと思われるお。
| （__人__） l;;,´|
/ ∩ ノ)━・'／ 「異類異形」の風俗や「悪党」の跳梁は全国に波及し……なんて言われたりするけど、
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| | 基本的には西日本、それも、畿内を中心に興っているものだお。
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／￣￣＼ | そして「元弘の乱」に呼応して連鎖的に蜂起が |
／ _ノ ＼ | 起こるのも西日本……これは、単純に朝廷が |
| （ ●）（●） , ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、 | 西日本にあったから、というだけではないと思うお。 .|
| （__人__） j:::::ヽ, ﾍ⌒ Ｙ⌒ヽ .:::i ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
| ﾉ ﾙ:::::ﾘγ::::...ﾍ､::::: ﾉy::ﾘ
| ∩ノ ⊃ } Yyﾉ :ﾉ.ﾉ⌒ ⌒ﾙﾘﾉ
/ヽ ／ ＿ノ } ﾘ::::(（●）（●）（
( ヽ / / ノ ﾊ:::ﾊ ,, ､__, ﾘ ) …最後の最後に関東でも起きるけどネ
ヽ “ /＿| | ） ) ） イﾊ（
＼＿_/＿＿ /￣￣￣￣￣￣￣（( ￣￣
.
- 312 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:41:27 ID:EJZqeCEQ0
-
┼─────────────────────────────────────────┼
東日本の、──── 武家政権としては概ね安定している鎌倉幕府は、
以前から西日本を「ゆっくり侵略」しており、「元寇」以降にこれが加速される。
しかし、総てを武士の理屈では治めきれないものが、西日本には溢れている。
それらが「侵略」の加圧によって次第に爆発物としての濃縮を始めていた…のではなかろうか。
┼─────────────────────────────────────────┼
.ﾉし~|
|:::::::::|
<:::::::::ヽ
/:::::::::::::| .＼人_从人__从_从人__从_从从ﾉ／
/:::::::::::::/ ＞ ＜
/:::::::::::_（ ＞ ゆっくりしていってね！ ＜
_/:::::::::::/ ＞ ＜
._ ._／:::::::::::.| .／Y⌒YW⌒WYY⌒WYY⌒YWY＼
. <（_ ‐~::::::::::::::::::.|
_＿___ .／:::::::::::::::::::::::::::/ .／＼ヘﾍハ/ヽ､
＿.-‐"~::::::: "ー´:::::::::::::::::::::::::::::::| .／ , ヘ ＿／ヽヽヽ
_ /___ ,,__....._,...,_ ._::::::::::::::::::::(~）.／ // /／＾´￣｀＾＼＼ ゝ
<"::~ し、_.ノヽ- ＼ ] （｀‐‐-´~U⌒.|,/ ＿_,// 〃 , , ､ ＼ヽ､ ／
ヽ,:::::::::く ~|._.-‐.ｖ´| ／ _＿｀ソ.| l/ //ﾊ| l | ﾊ| lﾊ/￣／
/:::::::::/ ~ ＼小| l/ﾅ弋 |.lﾅﾅ| l |/rへ,ノ
ヽ∩/~ ..ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … ..＿＿＞-へl从 | (●)＼|(●)|,ﾙﾘノ :.＼＿
.:／从へ、. o.ノ从rーﾍ＿
＿::ノ :ﾉ｀⌒Y⌒´:: ＼
.::┘ :│ ﾟ
.
- 313 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:42:36 ID:EJZqeCEQ0
-
_＿
_..,.,.,.､､､,.,.,_ _,／´￣｀ヽ､
,.:.´ ヾ /｀:.､ ）
,:´ ／ ｀:.,
,': / / li ; ; '.,
,' ,! .!i ,',' .|! ', .i ',', この状態を放置すれば、この世はもっとバラバラに…
! l i .iｌ ///| / l i! .!i .! どうしようもなく無秩序な世界に散じてしまうでしょう。
l. .l |ﾚ'／i/i/:|// | l /! liﾉ
i | .>≧ｔｒミｲ'i/ i/メﾉｿﾉ 皆が平穏に暮らせる国を目指すならば、
（｀| ヾ辻.j ヽ ｲj夕ﾞｿ | やはり何よりまず世界を一つとするべきです。
ゞ| i|´￣ 弋ｿﾞ/ .i!
/∧| i| ' /l| i! そして、一つに集まる支柱は何なのか
/ i| l|＼ ´￣ ／ |! i! と問われれば、この国では、やはり皇家…
_,,.､.-ｰ-:-;-､､,,,_ /'| |!＝==､- :i.､ l! ! 天皇がその命を果たすのが“正しい”と思うのです。
,＜´:::::::::::::::／/⌒`ニ二升;',;|!;;;;;;;;;;;;｀i 「::レv;.|!/_,,.､-ｰ-､､,,_
i:::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::',:::::/:入;;;ヘ;;;;;;(C;;/::|l;i/:::::::::::::::＼＼::｀ヽ
l:::::::::::::::::::｛ {:::::::::::::::':,:::::∨::（ _）ヾニ二ソ＜ﾉ( :)::::::::::::::::::::＼＼::::＼
',:::::::::::::::::::i !;;;;;;;::::;;;;;;;;',;;;;;;／ ｀"''ｰv-''´ ﾍ::::::::::::::::::::::ヾﾍ::::::::〉
ヾ;::::;:;:;:;:;:;ﾍ!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ _,,､-ｰ'"Ｃ`ﾞ''ｰ-､_＼:::::::::::::::::/:/:::::/
ソ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;/ ,,／ クハヾ ヾ ヽ::::::::://::::::/
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;/ ／ i:! ｝ .｝::::::｀':::::ノ
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;∧＼;;ノ:Q≦ﾞ ＼､_. i:| /i /´7:::::::ヘく
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::/ ヾ:i:!:::: ＼ ゝ、 ＼＼ ノ:/ ./ /:::::::::::::::｛
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ ∨ヽ::: ｀＼ ＞､,,_ﾍ;;i !/／／ ／;;;;;:::::::::::::::i
＿
_ , -―／､_ ヽ
く／ へ ' `ヽ、
</V / / ｌ ｌ ヽ ､ヽ
<iﾐl .l ,ハl { /l/l/i l.| …………というような事を、
!ﾐ| | ○ .ｌ/ ○l/i/
/ /,i | " " } | 縁戚の赤松円心殿と話しておりましたら、
ヽ,_/ト| ゝ､__▽.,イ| |
／::::《::,`＝＝' 》＼ 「面白い！ｗｗお説ごもっとも！ｗｗｗｗ」と誉められまして…
ヽ:ヘ/ ､" 〒 ﾞ ）:::::〉
_|::::| 〉 ≦＿≧(|::::|＿ 気がついたら、ここを紹介されていたのです。
ヽ≧|三/ /ﾆヽ|| ≦/
.
- 314 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:44:00 ID:EJZqeCEQ0
-
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ………う〜ん、よりによって、 |
| 世の中の混乱で利益上げている人に |
| 相談しちゃったか〜。 .|
ヽ＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
○
, -―‐-､_ Ｏ
,／::::::::::::::::::::::::ヽ ﾟ , -―‐-､_
ノ::::::,i::/i::::ｨ-‐､:::::::ヽ ,／:::::.::::::::::::::::`ヽ、
ｲハl/ l/! ＼ |::::::::| /:::::.,i::iヽ/i::::ｨ:::::::::ヽ
ゝl -‐ ‐‐- ﾚ")/ /ｲﾘハl l/ l/i::::::::::| /￣￣￣￣￣ヽ
{ r┐ " ｲ i/.i::.l ━ ━ l::l::::/ ｏ ○ ……… .|
ゝ､ ＿ , イ i::{ ＿, " .|::|6) ヽ ＿＿＿＿＿/
─ﾍ乂ノ｀￣/ヽ .ﾄゝ､ ＿ , イリ::ヽ
/ ﾊ ' 丶 ﾊ7 ､＿ , ﾏヽ ｿﾉ
├┤ .| | ├─┘ |（ ､ ）.|
| . | .| | | | | 〉_＿＿_〈 |
//::::::::ﾟ|:::::::ﾍ ＼
／￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ
／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ
￣/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′
!/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ! ま、まあ……オレは難しい事は、よく分からないんだけどさっ、
∨ﾚﾍL_」ﾍ!ヾ}､,りrt≦二ﾘr‐:.!
rﾗ _＿ r＝=､ ﾚゝ ｝｝ とにかく、正成は、親父のために一緒に戦ってくれる…
!ﾍ'"￣` ソノ
ヾﾍ ′＿__ u /ﾘ ……って事でいいんだよな？
＼ ｀ ｰ ´ ／ |
＼_＿ ／ / |
「::::||::| 「|￣￣￣￣|
__,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
※ 護良親王は「一を聴いて十を識る」と言われた俊英
＿
_ , -―／､_ ヽ
く／ へ ' `ヽ、
</V / / ｌ ｌ ヽ ､ヽ ＼人_从人__从_从人__从ﾉ／
<iﾐl .l ,ハl { /l/l/i l.| ＞ ＜
!ﾐ| | ○ .ｌ/ ○l/i/ l＿ ＞ ……ええ！？ ＜
/ /,i | u " } | ／ ＞ ＜
ヽ,_/ト| ゝ､__▽.,イ| | ＞ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
／::::《::,`＝＝' 》＼ ＼
ヽ:ヘ/ ､" 〒 ﾞ ）:::::〉
_|::::| 〉 ≦＿≧(|::::|＿
ヽ≧|三/ /ﾆヽ|| ≦/
.
- 315 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:44:46 ID:EJZqeCEQ0
-
〃 〈_/ / /ｲ', / , / | | | :::l ヽ!! i:::::ﾄ､
/ ∧.ｲ / / / / / | | ﾄ､.:::| ﾘ i:::::iV
/ / ,.! .〃 / / /:l / | | |. |::::|:..} .!:::::ﾄﾄ
,' 〃/ V/' / ム,,-l=-/ | ..十ー|-Ⅳ i. ﾄi::::|ﾊ!
{ // /ﾊ./ 厶==ミ_ﾒ､ ｨ.|==ｔド/ ,ﾊ | ﾄ､|
l/ 〈/ .i::liく ら!::::j:i` う!:::j::!/ ,ﾊ ﾊ:::::| つ …む、難しい事は、分からない……。
j! i:::ﾊ. ﾐ辷ゾ ﾐ＿ﾉ' /./ |. ｉ:::|
〃 i::|∧ ￣ :. ￣/ / ﾊ! ,ﾊ. i::| つ ………難しかったですか……？
/ | i::|〈`ﾄ､ :i / / // |i | V|
〈 | i:::| |:::::|＼ r― 、 / /,.1/ ハﾄ. ||
Ⅵ !::| |:::::| ヽ ￣ / /' ,}! /イ|| |.|| そ、それは……わたしの……
|| i:;ﾊ.|:::::| _,|::＞ __. イ,.ｲ､. 〃 /} ||. || |
|| !' |ﾊ:::ヽ｢`_`ー―---一''´_'ﾌ/ /_ﾉ || ハ.| 配慮が足らず……申しわけ……
＿__ | .|／||::ヽ__〉|::::￣￣| }￣￣:::::/./二`=-―､.||
,...:::'::´:::::::::::::￣V:::::_ﾉ_r―'::ﾄ､:::::::::::| |::::::::__,,ﾉ /:::::::::ヽ二ヽ_::￣
／:::::::::::::::::::::::::::＿__ノノ::::::::::/ ＼￣⌒ ￣ ,／ l,ハ::__／:::::::::ヽ.二
〃 〈_/ / /ｲ', / , / | | | :::l ヽ!! i:::::ﾄ､
/ ∧.ｲ / / / / / | | ﾄ､.:::| ﾘ i:::::iV
/ / ,.! .〃 / / /:l / | | |. |::::|:..} .!:::::ﾄﾄ
,' 〃/ V/' / ム,,-l=-/ | ..十ー|-Ⅳ i. ﾄi::::|ﾊ!
{ // /ﾊ./ 厶==ミ_ﾒ､ ｨ.|==ｔド/ ,ﾊ | ﾄ､|
l/ 〈/ .i::liく ら!::::j:i` う!:::j::!/ ,ﾊ ﾊ:::::| つ
j! i:::ﾊ. ﾐ辷ゾ ﾐ＿ﾉ' /./ |. ｉ:::|
〃 i::|∧ ￣ :. ￣/ / ﾊ! ,ﾊ. i::| つ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
/ | i::|〈`ﾄ､ :i / / // |i | V|
〈 | i:::| |:::::|＼ r― 、 / /,.1/ ハﾄ. ||
Ⅵ !::| |:::::| ヽ ￣ / /' ,}! /イ|| |.||
|| i:;ﾊ.|:::::| _,|::＞ __. イ,.ｲ､. 〃 /} ||. || |
|| !' |ﾊ:::ヽ｢`_`ー―---一''´_'ﾌ/ /_ﾉ || ハ.|
＿__ | .|／||::ヽ__〉|::::￣￣| }￣￣:::::/./二`=-―､.||
,...:::'::´:::::::::::::￣V:::::_ﾉ_r―'::ﾄ､:::::::::::| |::::::::__,,ﾉ /:::::::::ヽ二ヽ_::￣
／:::::::::::::::::::::::::::＿__ノノ::::::::::/ ＼￣⌒ ￣ ,／ l,ハ::__／:::::::::ヽ.二
.
- 316 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:45:56 ID:EJZqeCEQ0
-
.__,,,，〟-〟、
／~ ,-‐-、｀丶、 ─── この国を一つの身体にたとえるなら、
./ ,／´｀'ヽ/ ,-.、ヽ " 、
./ ｛ /｀i. ヽ .、ヽ ,、 ｀ヽ、 両手両足がそれぞれ好き勝手に動いて、
./ .i .{ | ｝ ｀" ヽ＼ .｀ヽ
. / ∧ ｛ ~ ヽ ＼ ヽ 今は、一つの身体を成しておりません。
/ ｜| ,,ゝ ／￣￣"'.i ヽ ＼__,|
| i│/ ｛ } i
| i |” ヽ、 ./ ｝ みぎて…右手は、なんでしょう？
..| .! ｛ ｀ー‐´ i i
し''" ヽ 、 ,、 ﾉ / 右手は「幕府くん」です。
ヽ、 ＼ / "'ー' ./
＞、 ~"'''"~ ,,ノ 「自分たちが一番強い」と思っています。
, ' ｀''''ー---‐''' ヽ ＼,,＿
／ ,／ ヽ,,,,,,,＿i だから、身体全部が自分に従うように、乱暴するのです。
<__／｜ ヽ
,,,,_l ヽ
＜_＿i,,,,,,,,＿＿,,,,〟-ー'''''゛´
丶､/
.__,,,，〟-〟、 /ヽ／
. ／~ ,-‐-、｀丶、 ／ ﾍ.
./ ,／´｀'ヽ/ ,-.、ヽ " 、 "´i￣ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
./ ｛ /｀i. ヽ .、ヽ ,、 ｀ヽ、 ＞ ＜
./ .i .{ | ｝ ｀" ヽ＼ .｀ヽ ＞ わんわんわんわん！！ ＜
. / ∧ ｛ ~ ヽ ＼ ヽ ＞ ＜
./ ｜| ,,ゝ ／￣￣"'.i ヽ ＼__,| ＞ オレの言う事を聞くんだわん！！ ＜
. .| i│/ ｛ } i ､､ ､ ＞ ＜
| i |” ヽ、 ./ ｝ ）） ） ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
..| .! ｛ ｀ー‐´ i i ´´. ´
.し''" ヽ 、 ,、 ﾉ /
. ヽ、 ＼ / "'ー' ./
＞、 ~"'''"~ ,,ノ
( , ' ｀''''ー---‐''' ヽ ＼,,‖‖
（ ` ｰ--‖／ ,／ ヽ,,,,,,,＿i
` ｰ-- <__／｜ ヽ
（（ ,,,,_l ヽ
＜_＿i,,,,,,,,＿＿,,,,〟-ー'''''゛´
.
- 317 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:47:01 ID:EJZqeCEQ0
-
/＼＿＿＿＿／ヽ
/ ヽ
i ―― ―― i ひだりて…左手は、なんでしょう？
i <（:::）> <（:::）> i
i Ｏ i 左手は「寺社くん」です。
＼ `‐'`‐' ／
＞ , _ ＿＿ _ , ＜ 「自分たちが一番賢い」と思っています。
／ | | し'ﾞt丿| | .＼
〉､ | |. | |. | | ,〈 だから回りをバカにして、誰の言う事も聞こうとしないのです。
(´ノ |_| |＿＿__| |_|ﾍ_｀)
/ ヽ
∠,,,,＿＿＿＿＿＿,,,,,,,,,ゝ
丶､/
/ヽ／
/＼＿＿＿＿／ヽ ／ ﾍ.
/ ヽ "´i￣
i ―― ―― i ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
i <（:::）> <（:::）> i | にゃぁ〜〜ん！ |
i Ｏ i ＜ |
＼ `‐'`‐' ／ | ウチの勝手にするにゃぁ〜！ .|
＞ , _ ＿＿ _ , ＜ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／ | | し'ﾞt丿| | .＼ 、
〉､ | |. | |. | | ,〈 ヽ ヽ ヽ
(´ノ |_| |＿＿__| |_|ﾍ_｀) l l l
/ ヽ. ﾉ ﾉ ﾉ
∠,,,,＿＿＿＿＿＿,,,,,,,,,ゝ ´
.
- 318 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/06(金) 23:47:08 ID:i99Hq4.Q0
- なんぞこれｗｗｗｗｗｗ
- 319 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:47:59 ID:EJZqeCEQ0
-
. .:: ::. .j ...:::::::::::::::::::...
::: ::: ..!｀ ､ ...::: ..:::::::::::..
::. .:: ', . ヽ.:::: .::: :::. あしもと…足元はどうでしょうか？
::. .:: ', '., .:::: ::::
.. ..... .. ., , , .:::. .::: 足元は一番、ひどいです。
: ､ ..:::: .::::::::::::
l i ＼ ､.............::::. 異類異形…
| ! .＼ ヽ
| ヽ ＼ ばさら…
! ' ヽ ｀ヽ､
...:::::::::::::::::::... .i , ...:::::::::::.. .j 悪党…
...::: :::.: .! ..::: :::. /
.:::: ::.', .! . :::: :::: . , すでに、身体につながっていようという
::::: ::.ｉ | .:::. .::: ...!
.::::: ::::l i ::::::::::::: ! ! 意志さえ、失っています。
. :::: ..:::::::::::...:.| .| ! rry
::::.......::: :::.! .! ｀¨´.: : : : : 足元は、砂か、泡のように
:::: ::.: ﾊ .: :.
:::. .::,' ヽ .:: :: バラバラに…
:::::::::::: ﾉ :. .:
i .／ : : : : : 解けて行っているのです……。
/ ./
/ ノ
巛／
..:::::::::::..
.::: :::.
:::: ::::
:::. .:::
:::::::::::::
.
- 320 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:49:39 ID:EJZqeCEQ0
-
／ ヾﾄ､
／ __,. -¬ベY弋¬=- ､.＿_
厂／ , -- ヽ}} ＼}＿
fフﾞ￣／ ＼ ヽ
／ｨ' ／ ヽ. :ヽ|
,／ｲﾞ/／/ / ヽ ヽ :::ト､
// ｣1' / .// , /i |:i ヽ i. ﾄ､ ::∨
〃 〈_/ / /ｲ', / , / | | | :::l ヽ!! i:::::ﾄ､
/ ∧.ｲ / / / / / | | ﾄ､.:::| ﾘ i:::::iV
/ / ,.! .〃 / / /:l / | | |. |::::|:..} .!:::::ﾄﾄ …このように、一つの身体として見た場合、
,' 〃/ V/' / 下lﾒ､l ./ U | ,|, ィ'|::.Ⅳ i. ﾄi::::|ﾊ!
{ // /ﾊ./ 厶==ミ_ﾒ､ イ,.|==ｔド/ ,ﾊ | ﾄ､| | この国は重篤な状態にあると思うにゃん…
.__,,,，〟-〟、./ 〈/ .i:::liく ら!::::j:i` う!:::j::!/ ,ﾊ ﾊ:::::|
／~ ,-‐-、｀丶、..i:::ﾊ. ヽ辷ゾ .ヾ二ｿ' /./ |. ｉ:::| …にゃんじゃなかった！
./ ,／´｀'ヽ/ ,-.、ヽ " 、 :. / / ﾊ! ,ﾊ. i::|
./ ｛ /｀i. ヽ .、ヽ ,、 ｀ヽ、...∪ :i / / // |i | V|
./ .i .{ | ｝ ｀" ヽ＼ .｀ヽ .⊂⊃ / /,.1/ ハﾄ. ||
./ ∧ ｛ ~ ヽ ＼ ヽ .' /./＼＿＿＿＿／ヽ …なんとかして、もう一度、
/ ｜| ,,ゝ ／￣￣"'.i ヽ ＼__,|.|::＞ __. イ./ ヽ
..| i│/ ｛ } i:ヽ｢`_`ー―--- i ―― ―― i 一つの身体に治す必要があります。
..| i |” ヽ、 ./ ｝__〉|::::￣￣| }￣i <（:::）> <（:::）> i
..| .! ｛ ｀ー‐´ i i '::ﾄ､:::::::::::| |:::.i Ｏ i
..し''" ヽ 、 ,、 ﾉ /.::::/ ＼￣⌒ ￣ ,＼ `‐'`‐' ／
ヽ、 ＼ / "'ー' ./:::∧ -､ ＼ ソ / , ＞ , _ ＿＿ _ , ＜;
/::::::::.＞、 ~"'''"~ ,,ノ.:;ｲ___}ト ..＿＿＿＿ ／ | | し'ﾞt丿| | .＼
/::::::::::::., ' ｀''''ー---‐''' ヽ ＼,,＿ .|| .〉､ | |. | |. | | ,〈
.〈:::::::.／ ,／ ヽ,,,,,,,＿i､ - ― :┴: (´ノ |_| |＿＿__| |_|ﾍ_｀)
<__／｜ ヽ / ヽ
.
- 321 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/06(金) 23:50:48 ID:N6ZtSmIc0
- なんかかわいいなこの楠公ｗ
- 322 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:51:11 ID:EJZqeCEQ0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| その時、“かしら”を務めるのは、 |
| やはり頭である事が“正しい”と思うにゃ…です。 .|
| |
正成 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.／.──┬ /⌒ヽ
. ／| ┌─┐| ノ ..ー--、 .才,＿
○ ○ ○ .| └─┘| | ., /|/ ）
／ ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:,.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:. .| J ○ ヽ＿＿ .| (_
,'／r.:.:.:.:.:.ﾄ、.:.:χ:.:.:.:.:.:.:.:И:.:.:.ﾊ.:.:.λ.:.:.:.:.:.:.:.:
i´:.:.:.:.:.:i ',:.:.l ヽ.:.:.:.:.:./ .i.:.:ﾉ ',:.ﾅ. ',:.イ.:.:.:.:
ﾚ、λ | χ| `、.:.:/＝ﾚ'＝-ﾚ'＿_り|.:.:.:.:.
ヽ i,弋￣'ﾞ~「 ヽ/ l,i:.:.:. …新手の申楽？
｀', -=＝≧ ≦=======‐-. |:.:. , -―‐-､_ , -―‐-､_
,i 三三三 三三三三三 ﾚ⌒ヽ ,／::::::::::::::::::::::::ヽ ,／:::::.::::::::::::::::`ヽ、
i 〈⌒i i ノ:::::::,i::/i::::ｨ-‐､::::::ヽ ./:::::.,i::iヽ/i::::ｨ:::::::::ヽ
{ U ,ヲノ .ｲハl/ l/! ＼ |::::::::| /ｲﾘ / l l/＼i:::::::::|
、 ナ ‐´ ゝl -‐ ‐‐- ﾚ")/ .i/.i::.l ━ ━ l::l::::/
、. ⊂⊃ , メ { r┐ " ｲ i::{ " .|::|6)
` 、 - '＜ ゝ､ ＿ , イ .ﾄゝ､ ▽ , イリ::ヽ
＿「::::|| 「|￣￣￣￣|＿ ─ﾍ乂ノ｀￣/ヽ ﾊ7 ､＿ , ﾏヽ ｿﾉ
/゛::::::::::::.|| | |:::::::::::::::::::::::::::::゛゛ヽ、 / ﾊ ' 丶 |（ ､ ）.|
,::'::::::::::::::::::|| | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ .├┤ .| | ├─┘ .| 〉_＿＿_〈 |
,:::::::::::::::::::::::|| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.
- 323 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:52:32 ID:EJZqeCEQ0
-
,...::::‐-.､_,....::-‐:::::::::::::::::‐-.､
／_;:. ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
´／.: .: ..:::: ｉ:::; .:ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::;:::: .:::;::;::::: i´:ヽ. :!::ｉ'､｀ '｀丶、:::::::::::::ヽ
/／:::;.::::;ﾚ'ヾﾞﾞ彡;;|:::::!;:. :. :. . .. ::::::::::::..、
｛ .!::/!:::|ｰ､ ｝::/:|;:!.:::::...:: :.. :. ... ::::::::｝ ダンナ、ダンナ！
|:! |::;:|r_､ ｰ-ｉx !|i:|｀!:::::::: :.::::: ::..::::::::::/
｛ |!ﾘ仞! ,ノ._ヽｉ!ﾘ .ｌ:::::::: :::::::::.:::::::::::/ _...::‐-､ このバ…………ユニークな先生はさぁ〜、
'} 冫ﾟ ｰfｧrﾒ､ヽ!:;:::::::::ｉ;::::::::::::::/::´::::_::::::::::ヽ
! ヽ.:; ｀ヾ'-‐ // ｝:::::i.ｌ::!､´.ｉ彡、´ ヽ::::::::｝ ダンナが、遠回しに先生のご高説をスルーしたのが、
ｉ:､ ､ , ｿ /::::::| !|ソ丿==r‐--､/:::／
ﾋｿﾋｿ… .｝:ヽﾞミ三ヲ ,ノﾘ!:::/_ﾘ く===ﾆi ＼ 気に入らねぇんじゃねーの？
!:::ﾍ ノ!::/ ' |ヽ===｝ |
,. rイ,|:::::|丶--‐‐‐ ..::´:;' // ; ,,.｝iiiヽニ! , | 一言、「お説、ごもっとも」って言ってやりゃ、多分、黙るぜ？
r'´')└' ﾉヽ::!==.| ' ., ,' // ;': ' /iiiiiiii{=l'´ |
/ { ´ﾉ ﾉへ ヽ{==ヽ ｰ:: '':,' /ﾉ ' ／iiiiiiiiiiiiiヽ |
_＿＿ _ゝ＝=ヘ､ ＿__
＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´.:.:＜
＜￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
／￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ
／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ
￣/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′
!/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ!
∨ﾚﾍL_」ﾍ!ヾ}､,りrt＝二ﾘr‐:.! え、あ、ああああ〜。
rﾗにﾃ! ヒ少 ﾚゝ ｝
!ﾍ ゞ=′ ｀￣´ ソノ ま、正成、説明ありがとう！
ヾﾍ ′＿__ U /ﾘ
＼ ｀ｰ ´ ／ | すっごい、わかり易かったよ！！
＿ ＼_＿ ／ / |
..__'_- ＼ 「::::||::| 「|￣￣￣￣|
´--,｀ゝ_ヽ __,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
r'ニ⊂ニ､＼ .rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
i l __ } ＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
l_r' ﾞｉ. { ヽi::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ﾍノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ﾄ、
i ゝ ﾞｉ.::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ヾ／!:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::/::::::::::::!::!
｀' -ー´ /::::ヽ.::|::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::__＿＿＿_:::::::::::::|:::/::::::::::::::!:::|
ヽ￣:::::::::::::::::ヽ.:::::::::::::::::::::::::|| !:!::::::｀￣￣￣´::::::::::::!:/::::::::::::::::!::::i
.
- 324 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:54:16 ID:EJZqeCEQ0
-
〃 〈_/ / /ｲ', / , / | | | :::l ヽ!! i:::::ﾄ､
/ ∧.ｲ / / / / / | | ﾄ､.:::| ﾘ i:::::iV
/ / ,.! .〃 / / /:l / | | |. |::::|:..} .!:::::ﾄﾄ
,' 〃/ V/' / ム,,-l=-/ | ..十ー|-Ⅳ i. ﾄi::::|ﾊ!
{ // /ﾊ./ 厶==ミ_ﾒ､ ｨ.|==ｔド/ ,ﾊ | ﾄ､|
l/ 〈/ .i::liく ら!::::j:i` う!:::j::!/ ,ﾊ ﾊ:::::| つ ………あっ…わかり易かったですか？
j! i:::ﾊ. ﾐ辷ゾ ﾐ＿ﾉ' /./ |. ｉ:::|
〃 i::|∧ ￣ :. ￣/ / ﾊ! ,ﾊ. i::| つ それは………
/ | i::|〈`ﾄ､ :i / / // |i | V|
〈 | i:::| |:::::|＼ r― 、 / /,.1/ ハﾄ. ||
Ⅵ !::| |:::::| ヽ ￣ / /' ,}! /イ|| |.||
|| i:;ﾊ.|:::::| _,|::＞ __. イ,.ｲ､. 〃 /} ||. || | ………………………………。
. .__,,,，〟-〟、.' |ﾊ:::ヽ｢`_`ー―---一''´_'ﾌ/ /_ﾉ || ハ.|
..／~ ,-‐-、｀丶、.ヽ__〉|::::￣￣| }￣￣:::::/./二`=-―､.||
. ./ ,／´｀'ヽ/ ,-.、ヽ " 、'::ﾄ､:::::::::::| |::::::::__,,ﾉ /:::::::::ヽ二ヽ_::￣
. ./ ｛ /｀i. ヽ .、ヽ ,、 ｀ヽ、 .￣⌒ ￣ ,／ l, /＼＿＿＿＿／ヽ
.
- 325 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:55:33 ID:EJZqeCEQ0
-
｛ / / ､ ` ､
人_/ / l / ./ ,r' `､ `､ヽ
/ / / /.l i i ! i i ヽ ヽヽ
ゝ､i i //.! ! l l ! i i i i ! ヽ ヽ!
/ゝ! ! // ! l l i l i ! l l l ! i l ! ,! .メ、
｛ ! / l l l ! l !. ! l l l .! l l i .l ',
ゝ_! .,r-.,_ //! ! l'i¨'l''ll-..,,!_l l l l ! l l ! l ┼
/`i ./ ,rヽ ` l !i ! ! l !'! l l !ヽl li ! l !li ! !
｛ ﾍ i //､ 〉 ! !ヽﾄ､li,! ! l'i !l !` li l l /!ll ,!l,!
｀＞ヾ. ! ､ `ｰ〈 .! ! ￣¨''‐l! ! .!l l ! !l li /ﾚ'l ./
／::::::::〉、,_ヽ _ ! ! ﾄ､ ヽ!ヽ l ヽ!lヽ! /! ﾚ' それは、よろしゅうございました。
／:::::::::::/::::ﾍ,,iヽ _ ! ! l !＼＼ヽ ‐- 〟 V/ﾚ l
::::::::::::::/::::::/:::!l `! ! i ! ! i / !
:::::::::::/:::::::/ l l l l l ! ! >ヽヽ/ ! ┼
::::::::/::::::::/ !.! ! .! ! ! ! `ｰ- ´ / ! /
ヽ;/:::::::::/ :l l l l l l ! _,, -,‐'’ ! X
;;/::::::::::/ _,rl l l l l. l _, -i" l i ! ｎ _＿_ ＿＿ ｎ ｎ
':::::::::::/ ..ヽ__￣¨''''''i l-! l !ﾆｰ-< ! ! ! l--.,,__ | |└‐ｔ,ﾉ ＿__ .└‐ｔ.ﾉ l｣ l l
::::::::::/ l:.:.:.! i¨'''''l !-! ! l ┌‐i'’ l _,l l i !:.:.:.:.:¨''‐-､ Ｕ につ `つ_) 广'‐┐ .rリ
::::::::/ !:.:.:! l:.:.:.:.:l !:.:! ll,!! !:.:.l_,r.､_,l,,,r'´:.:_! ! l l-.,,_:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、 ￣￣
￣´ .,r‐‐/:.:.:.l .!.:.:.:.:.l,!:.:.l / ! !:.:.l__:.:.;r-＞''´ `､. l l l.､ `ヽ､.:.:.:.:.:.:.:`ヽ､
￣¨'’:.:.:.:.:-.;_l,__!:.:.:.:__ l /:.:.:.:!_,,l;,:.-‐'''''´ ,;ヽ ! !l:.:.`ヽ､ `ヽ､:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
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- 326 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:56:57 ID:EJZqeCEQ0
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＜￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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!/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ!
∩.⊂⊃ ∨ﾚﾍL_」ﾍ!ヾ}､,りrt＝二ﾘr‐:.! う、うん、そうだな。
l | ⊆⊇ ＿__ rﾗにﾃ! ヒ少 ﾚゝ ｝
Ll(⊆广 `つ_) !ﾍ ゞ=′ ｀￣´ ソノ オレもよかった。
ヾﾍ ′＿__ U /ﾘ
＼ ｀ｰ ´ ／ | ……それでだな、正成。
＿ ＼_＿ ／ / |
..__'_- ＼ 「::::||::| 「|￣￣￣￣|
´--,｀ゝ_ヽ __,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
r'ニ⊂ニ､＼ .rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
i l __ } ＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
l_r' ﾞｉ. { ヽi::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ﾍノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ﾄ、
i ゝ ﾞｉ.::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ヾ／!:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::/::::::::::::!::!
｀' -ー´ /::::ヽ.::|::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::__＿＿＿_:::::::::::::|:::/::::::::::::::!:::|
＜￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
／￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ
／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ
￣/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′
!/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ!
∨ﾚﾍL_」ﾍ!ヾ}､,りrt≦二ﾘr‐:.! ここに来てくれたって事は、
rﾗ _＿ r＝=､ ﾚゝ ｝｝
!ﾍ'"￣` ソノ キミも、親父の為に一緒に戦ってくれる…
ヾﾍ ′＿__ U /ﾘ
＼ ｀ ｰ ´ ／ | ……って事で………いいんだよ…な？
＼_＿ ／ / |
「::::||::| 「|￣￣￣￣|
__,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
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- 327 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/06(金) 23:57:20 ID:amrnmXug0
- ループしてないか、この親王様
- 328 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:58:14 ID:EJZqeCEQ0
-
,.===､
〃 ＼ __ __
,. -l|┴┴-ﾞﾆこ.ヽ___
,. -― ｀ヽ ＼_
／ ヽ ＼ ﾄ､
/ / , i. i ＼
/ / l. ｉ. | l:.:.i |_ _, ﾊ_,ﾊ
| /! | | |! | i |:.:! |ｰ-ﾆ{iﾍi|
l/ | | | | lﾊ ﾄ. | |::! ├ﾆ三K/
.ヽ | |iトTト | | |__ |! |:| lニ彡;ﾊ!
＿_ 卜ﾄl ﾄ!j! ＼| '≧ﾆl‐-|､ ,'iイｲﾊ
（/⌒)） | | ゞ┘ ﾄi::;j|,> ﾑｲ/⌒）
〔l´ | ﾄ､//, └-' / /) }ﾊ／ …は、はい。それは、問われるまでもない事です。
Ｏ | |/ヽ ､ // / /ﾆｲ:::|
| ﾘ __ ＼__ . -‐/ /::::| |::::|
| i‐'T´￣ / :::::| |::::|
_,i ﾊi‐‐‐l`'ー'L ＿__,/./:: L_ :::::|
,.‐'" ....ヽi........:::|ミ ⌒) 彡 /./i ::,‐,. 'ー‐.,_
r'´ :: fヽ,_C´ '/r‐!' :::::::::: `'‐.,_
i :: ／ /'''――'''ゝノ :::: ヽ、
i ::: ／,, ‐‐く i :::: ヽ..
,.┘ '' '' ／ '' Y .、＼ i .::::: 〉
.ﾉ , ' `/ ノ ヽ, l .::::: ／
/ !ヽヽ ; ／ ,,.... 〉,_。ヽ , :: ／
, ' iヽ ' ,', , / ,,... ''' ／ '''i´ ,,／
_＿_＿__ }＼
..‐ミメ､ :.:.:.:∨ .:. ＼ ,/
_彡':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨{_
_ア.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘，
｀7 :.:.:.:.:.:ｉ{ | :. | :. ﾄ､:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
厶ｲ:ﾊ:.:.八{＼{＼{__＼八:.:}:.:.:.:.:.:.ヽ
}八{-V‐ ´ ,ｨ≠ミ､V :.:.:.:.: ﾄ､}
＼{ｨ'f㍉ ﾋこﾘ 》 }/.:.:.:.:.;
/} ﾋリ} ｀¨¨´ }/⌒V
ヽ. ′ ﾉ 丿 ……ああ。それが聞きたかったんだ。
､ ー─一 __／
＼ ／Ⅳ
＼ . |
|｀¨¨´ |
「::::|| 「|￣￣￣￣|
__,,､r┤:::|| |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ﾍノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ﾄ、
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- 329 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/06(金) 23:59:31 ID:EJZqeCEQ0
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＿_ ,-､ ＿_
,.-‐''´ /{___ｊ,,ｒ ﾞヽ､
'‐----ﾍ '､ ,｀丶､
,.-'"´ ', ヽ､_/_ ',
/ }_,.ﾍ ＼´ ｜
Y1 l ,l |
∨_ﾉ｀-< ! !
∧_{｀ヽ',l ｌ
＿_ｎ_, ヽ,､｀ｒへｌ ｌ
`て ｢ ＿__ ヽ_ﾉ ', ＿＿__
r'丿 `つ_) ', ／~:::::::::::::::｀ヽ､
l'、 /:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶､
'､ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀''‐-､_
ヽ」::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶､
_＿_＿__ }＼
..‐ミメ､ :.:.:.:∨ .:. ＼ ,/
_彡':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨{_
_ア.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘，
｀7 :.:.:.:.:.:ｉ{ | :. | :. ﾄ､:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
厶ｲ:ﾊ:.:.八{＼{＼{__＼八:.:}:.:.:.:.:.:.ヽ
}八{-V‐ ´ V :.:.:.:.: ﾄ､}
＼{ ____ x===ミ }/.:.:.:.:.;
/}"￣`} }/⌒V じゃあ、今日から、オレたちは仲間だ！
ヽ. ′ ﾉ 丿
､ ー─一 __／ 大塔宮尊雲だ。よろしくな、楠木正成殿。
＼ ／Ⅳ
＼ . |
|｀¨¨´ |
「::::|| 「|￣￣￣￣|
__,,､r┤:::|| |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ﾍノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ﾄ、
※ 尊雲は護良親王の戒名。大塔宮は親王が法勝寺九重塔周辺に門居をおいた事に因る。
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- 330 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:01:00 ID:5LFpTlro0
-
_,rf,r＜>‐'´ `ヽ､
_! /,,,r'´;r '´ ヽ,r====-､
f´ﾚ´/ '´;,;,;,;r' ,r' ' ヽ ヽ、
/V´7''¨´ / / / / i i ヽ ｀ヽ ヽ
l ﾚ7: / / / / / ,! ,l iヽ `､ ,!
/Y /: `ｰ--l / / / / / . ,! /l ! l iヽ
ヽ>l: :`:､: : :l l / / ／／ / / .l l ! l l
/l :ﾄ､: : :￣l !／／: ／／7 ,ｲ / ! ! ! l !
7:yl: :`y‐-;l: l,r‐'''7''‐-.､:/／ // l ,l l li l
l ヽ,ﾄ/,r' `>!: !` ､i⊃:::: /ヽ ﾚ' l /l l /ﾚ
`i/`l ヽ､_!.l : : l `ｰ--' ,r_レ'､,! /'ﾚ'
>-ヽ､__`l: : : l ＼＼＼ /)::/,! ﾚ'
/:.:.:.:.:/､__,l : : :i l i<_,/, /
/:.:.;,;,;/;,;l! .! : : :! ! _,>ヽ/ l っ …………あの……楠木正成です。
/:.:.:,;,;/;,;,/! l: : : :! ! ＿_ /l i l
/:.:,;,;,;/;,;./,! l:i : : ! ! ,／ : :l l l よろしく、お願いします。
/:.:,;,;,;,;,;,;,:/,! !l: : :l ﾄ､ '´! : : : :l .l !
`/`ｰ-,;,/_/ !!: : l'i ! 7ｰ‐<´ ! : : : :! ll.!
/:.:.;,/ `ｰ--.,,__ l!l : :! ! l l___;,;,:ヽ ! : :l lﾚ
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- 331 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:01:58 ID:5LFpTlro0
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:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| ｊﾉ ノ ｀丶、 ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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￣丶───ー‐-､_____|__ ヽ ｜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ, -‐-､,ｒ"ヽ 丶 .ィ´､::::::::::::::::::::::::::::::_ .. -‐ ￣
↑手甲はずした 〈 ⌒／ ゝ /⌒ヽ ヽ ∨ ＼}_ .. -‐ "
`´{ ／ ∠、 ＼ ＼__ﾉ
｀¨´､ ／- 丿丶、 ＞‐'
｀ﾞ'､__／`−-'￣ ,勹00
く..く ＿__
＼） `つ_)
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楠木正成と護良親王は、数年後、「元弘の乱」でその勇名を馳せる事になる ───
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- 332 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:03:07 ID:5LFpTlro0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） .|
（__人__） u │ ………あのよう。『太平記』を読むとよ。
(,｀⌒ ´ |
{ | 楠木正成と護良親王は、そんな知合いって感じじゃないんだが？
{ ..:/
／ ` ー ＼ そこらへん、どう思ってるんだ？
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 |
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ ん〜……。主戦場が同じ畿内で、
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 蜂起のタイミングが連携になっていて、戦い方も似ている…。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | これで接点ゼロで、バラバラに戦ってました…ってのも変じゃない？
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 333 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:04:27 ID:5LFpTlro0
-
┼─────────────────────────────┼
顔見知りかどうかはともかく、普通に連絡取り合って意思疎通して、
連携していたんじゃないの？…とは、思ってるお。
両者とも、潜伏中は、実際の所は分からないしね……。
┼─────────────────────────────┼
.,_,.ｨ_,._
_ｿ:::::::::::::´<,
ｲ;;:::::::::::::::::〉 ､
,_'ﾘヽ;;;::::;;;/ ヽ.
/´￣ヾ:::フ'ヽ、 | i
.{ ,}::/ l::`‐.、 _,..:-=ー' .._rﾆ､＿_ //
...ヽ, ノ {'′/ ヽ::::::l, ,. ,r-‐;=' "´ r7´ __ ＞'く
} ! ,! ,/ 〉::::l, ,..‐'´::`ー‐'´::::::て_ ,.. -‐.f 7 ／ ｀ｰヽ
〈 ヽ, | / /::::::::ヽ、 ,..-''´;::-ｰ''::´::::::::::::::::::::::￣:::::::::.r!/､//, .k ､ ､＼
〉 ,.!ｨ l／ ,:へ::::::_;:::-:''´-ｰ'´::::::::::::__;;::::::::--:──:---::〉|./ .'/ / ! .l ﾄ､ヽ ヽj
/ ,/ ,;.ゝ'´::::｀`ﾆ´_;:::::-‐‐''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>′ l _x／!ｲ / jz' !l } |
/-/:''´￣'':´::::;;:: --‐､──t-､;:: -── '' ´￣￣￣￣￣ . 7 ｲ卞Tヾ'x.' f' ﾘﾉ!ｲﾄ!
/イ_;::::ィ‐''´￣l, {::::::::::| _ -ｰ |ｨ /'-t. ー' ､｀¨ｲｨﾉ !
..,／''::::::〉'´;;;;;;!;;;;;;;;:l !::::::::::l _∠＿__,-'ｲ/_.〉ヽ、 r─, ' ／|.!| /
..,＜二ミ/;;;;;;;;;;ﾉ;;;;;;;;;;:｝ /:::::::::/ ..＿∠-―‐ﾆ/ . : . : .`! r !'￣ヽヽヽ ニ ｨ´ ｿイ､'ﾆ､ー ､
..i- ､:::::ｿ ;;;;;;;ﾍ:;;;;;;;;;;;;;:l, ,ゝ､:;;:」 ／. : . : . : . : . :{ /: . : . : | |: .l: : : /「 ｰⅡ-' |/: : : : : :〉|ミ弋
└ﾀｰﾞ';;;;;;;;;;:l !;;;;;;;;;;;;;;:l, !_z'=〈 _ - ´: : : : : . : . : . : .j二二 ヽ.ｰ′ｌ: : ／､＿＿ ／i｀ ヽ､ :ノ.ﾉr-､
..l:;;;;;;;;;;;;;;;;:! |:;;;;;;;;;;;;;;;:l ゞｰ'´／. : . : : : : : . : . : .:／: . : . : .ヽ|: . : .|:/ ,r‐'￣ｌ ､-､￣ー---
|:;;;;;;;;;;;;;;::l !:;;;;;;;;;;;;;;:l ../. : . : . : . : : . : . :.／: . . . . . . :/. : ._ノ _／ .}-､ ヽ::＼
. |::;;;;;;;;;;;;::/ ヽ:;;;;;;;;;;;;;:l .{. : . : . : . : : . : .:／: : : : : : : : :イヽ- <_ ／ ノ. : . ヽ_ヽ: : ヽ
|::;;;;;;;;;;;::/ ヽ:;;;;;;;;;;;;::! l: . :., ‐'´￣ ＜: : : : : : : : ／ l j､ ｀ヽ,､ _ ／ ｀ ｰ ､￣l: : : :!
!:;;;;;;;;;;;:/ ヽ:;;;;;;;;;;;:|./ /＿ ＼: : _ - ´ ヾ､ ｀ｰ<´ ｀Y/ ヽ!:: : : |
..|::;;;;;;;;;::| .、, ‐── ': . :/´ ｀ヽ Y´ ヽ｀ｰ-⊥-‐ ' ´! ＼:.l
..|:;;;;;;;;;;〈 .´ . : . : . : . : /´￣ヽ o ! l ｀ ｰ ､; -- '´＼ ＼
.
- 334 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:06:00 ID:5LFpTlro0
-
そんなワケで、今回もほとんど話が進んでいない気がするけどここまでだお！！
いい加減、やる夫自身が、ジレてきているんだけど……どうしてこうなった！？
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒W⌒⌒YW⌒
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼
ﾐ ﾐ ﾐ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) :::::⌒（__人__）⌒:::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒). | | | ／ ゝ ::::::::::/ .ノ ､ 、
| .ノ | | | ＼ / ） / ● ●） l
ヽ / `ー'´ ヽ / ／ （人__） |. お前が悪い
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ ヽ ノ
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ ン /-､r―'〉
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) バ ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
ン
とにかく、少しずつ、「倒幕の時」は近づいて来ている…はずだお！
どうなる！？鎌倉幕府！！……次回の講釈を待つんだお！！
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒W⌒⌒YW⌒
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／ ― ― ＼
ﾐ ﾐ ﾐ ／ （●） （●） ＼ ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) （__人__） ＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / ｀ ⌒´ | (⌒)/ / / /／ , ノ ､ 、
| :::::::::::(⌒) ／ ゝ :::::::::::/ . l（● ●）l
| ノ ＼ / ） / . | （_人_） |
ヽ / ヽ/ ／ . ヽ ノ
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l /-､r―'〉
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
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- 335 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:06:39 ID:5LFpTlro0
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"'`',:'':;;:,'ﾐヾ:,;:ゞ'ゞ.;;:';;ゞ;:!; l .;,;::. :l.:;r"ｿ;;:';;ゞﾐ:;.;;ゞ;:;ゞ,:;i''`ヾ;ﾐ:;;:,ゞ:;ゞﾐ,:;:'':;:;:;ゞ;ゞゞ;ゞ;:'':;;:,'ﾐヾ:,;:ゞ'ゞ';;ゞ;;'ゞ;;:'ゞ';;:.:;
.,.;;.＼人_从人__从_从人ﾉ／;.;::.| ;|;;`;,'ﾐ:;ﾐ,"ゞ;", |; ｉ :|!:.::.:.:.`;;:ｿ:;:ﾐゝ,:;:'':;:;;.::;,'ﾐ:.ﾐ,"'ﾞｿ:;,:;.;ヾ ゞ:.;;ﾐ;:;ゞ':;ヾ:;':;;ヾ;:"
,;";＞ ＜.,;;l:;;l.:;|;:;ゞ;;,':;.ﾐ,,:;:;'' :;|: l: ;|:. :. :. l .:ｉ|;`::;,'ﾐ;r''ｿ:;;ﾞ､＼ﾍ;;:ﾐ:';'i:l;j;:ｌ;,i:;;'ゞ;:ヾ;;:':;ゞ;ゞ';:ゞ;ヽ
.:;;;:; .＞ …っけ！！ ＜.:;| ;;,:;|;:;ゞ;ゞゞ;ゞ,:;;ﾐ:;|;;:|:. .::;|:. :. :.;| .;:|;;:;ヾ:;ﾐ;:ﾞ:, ,;.,. ,.:;ヽ:;ゞ!:;j:iｌ:;j:,j,:r;ｿ;:ゝﾐ;ゞ;ゞ:;;ヾ:'ﾞ､
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ヾ;ゞ.／YW⌒WYY⌒YWY＼.::;;;:ｌ:;;:|;;:'':;:;ゞ;ゞ';:;:ゞ;;|;: ｌ..＼人_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／.;;:;ヾ ゞ'::､:;;:ゞﾐ;';:,;.
`';:;ヾ;ゞゞゞ;':j.ij;j,!;,:, |;;::|:;,;,::.,;;:|:;;;|;:;ゞ;,:;:'':;:;'";ヾ;;|; . ;.＞ ＜.ヾ;ゞ:;,;ヾﾉｿ;:;ヾ;:ゞ
. ,.;;:ﾞ:､,;"'`!;j;ｌ;j,j|;:;ゞ,|;: ;;:.,;:.::;;;.|:;;ﾞ|`;ヾ:;;ゞ;:ヾゞ:;ﾐ| i; {.＞ なぁ〜にが、バラバラだ！ ＜.`':;;:ゞ;ゞ';;:ゞゞi;:.'i:;
.;,;ﾉ,;:;ヾ ゞゞ'|j.i:,j:,j|ﾐヾj:ｌ:;;:|.,;;;:..:,;;.,;;:|ゞ;';i;r`､;:;ゞ;:';:;| ｌ; ＞ ＜.|:'`'::;,ｌ:';i:|:. :|::';l:,
ｿゝゞ,:;ﾞ;''`|,:j;;l;,:i|"ﾞ`| l:; | ::;;;, ::. :;;| |i;li|;':;ヾゞ;ヾ;|;: .／YYW⌒W⌒YWYW⌒WYY⌒YWY＼.j;:| 〈;:;..|;';:;| |;;':;.
;ヾﾞ;:ゞ;;:ﾐヾ:;|.:ij;:ｌ;,i|. |;. .;;':;;, ::;;:|.:;;;| |lij;|,;';,:'ゞ;, :ﾐ|;.|: :;|:. .: .:;|; ;|.,.;;'ゞ'|:|; |:.;|"'`' ;:; .;, |;j:,i,l:;ij;j;| ゞ;.|;';ｉ:| |:i;:l;
ﾉj;i:;i:l;ｉ⌒ゞ|:l:j;,l;:i;|. |;; ,;| ;; ::;;;:| :; | |li|l|"ﾞ'＾!;ｌｉﾞ'`|;:|: :,| ;ｉ. :| .:l; .;|:'ﾞ ';:|,ｌ :i|:.|!,:;:':ﾞ;;ﾐ ゞ|;j;,ｉ,.;j;j:;:|. .|;ﾞ;ｌ;| |:';:;i
.:|:;i:;,l;|:. |;j;.i,;j.l;|:. |;,: ,;i ;; :;;;,:l ;;',|; .|ｌi;ｌ|;:;;､;|vl. |;.|:. :;|: :| .;ｉ :| :| . |;|.＼人_从人__从__从_从人__从ﾉ／ |;'l;:;
:|;i;l;:l;|;. |,.j;l:j,;j,|;, |;, y' : ,-､:; ;; ;|ヾ|ｌ;ｉl|:;:;ﾐ;!;li} |;:|:. ;;|:. .:}:..;|: .;|:.;| ;;;:| .＞ ＜ .|:;'i;;
|;lj:;i;i|:. |;.j;i:j,;j,|ヾ;;|, ;' ;;;: !r:}.;;;:.; | |lil;i|;ｒﾞ"| ;i｝ |:;,: .;;N:. : ,j;. .; l :.| `:;;|.;＞ なにが「一つに」だ！ ＜ |;:'l;:
;i;l.;;l;|;. |.j:;j,;j.j;|;;ゞ| ;;!:;;, ';`ｲ:;;;: :;| ｌli;l!| | il}. |:|: ;. .;| .:i,: :|;: .;|.:.;| ﾞ|:.＞ ＜ .|;i:;;.
;:l:;j;;|ﾞ |:lj.;j:,j.i;| | ;:|:,;;:,..:;;ｉ.:;;;.:;;:| |ｉ州 | li｝.|;|: ,;};. .: :;|;,. .:|; :| : | .|:.／Y⌒YW⌒WYY⌒WY⌒YWY＼ .:|;':i;:
;i;:ｉj;ｔｰz_,|,i;,j:j:;k,|弋|;; ;ｌ ;;j; jﾞ ;;' ,;k;| ,jl从| | k} |:j. ;;j:: .: :;|;;:. :;!: .;t .:;|. |,|:ｉ:;|;.ｉ|. |i| |,i;,j;j:;i,:;lj;i､,ｋ;:|;';j;l:|:;;, . ::j:;'l;.
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- 336 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:07:57 ID:5LFpTlro0
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／´ ＿＿＿ ` ､ヽ
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/／ /.::/ ｲ i .:.:ﾊ :ﾄ;: i :＼:.ヽ
i/ .:i.:./!/ |ハ .:.:|. i | ヽ i i:.:. ヽ:.',
// .:.:i|/´|!￣` ,i .:i| ´il￣∨|ﾊ: V
iﾊ :.:.:|.ィて::卞` ∨ ィて::ヾ | /: ', 幕府がどーした？
', .:| ￣ ￣ ´/ｲ: .i !
/＼ゝ 〈! ` /〉 ／ｨ／|ﾘ 寺社がどーした？
i ハ ＿＿// イ|: |
/ ﾍ ´ ￣`´ / ,|:. | 天皇がどーした？
. i .:.:ﾍ ´` ｲ二|:. |_
. | :.:.:| ＼ ／ |:.:.:.:|:. : .|￣` 誰とくっついて、誰をぶっ殺すかは、
| :.:.i | ` ＿ ´ |:.:.:.:|:. :. |:.`ヽ
!: :.:.|､,.,|_ -――- _| r ''|:. :. i:.:＼､＼ あたしが、あたしの頭で決めんだよ！
r ''|:..:.:| i´:::::::::::::::::::::::::::::::::`| i:.:.: i',､:.:.:ヽ` ＼
r ´` ''´ .i:.:.i| r|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.i:.:/i| `´ '､,,
(, i:.||;' ` ､:::::::::::::::::::::::::::／:; 'i:/ ､ 〉
ｨ' ` ,,i|i:::::::::::` ､:::::::::::／::`::r' / `,,) ､
／ ' ., `;::::::::::::::::::::::::::::::::::,'' i, ＼ ← 悪党・ばさら者の一例
_..ノ:ｲ:::::::/:::::::::::::::::::| ｀ミ:::::::::::::::::::∧
. /::::::/ :::::: /:::ｉ:ｉ:::| _＿＿ _ ﾐ:::::::::::::::::::::ハ
/::::::/::::::::!厶斗|:::| ´ __ __ ｀Ｙ:::::::::::::::::::.ハ
. /:::／!::!::::升!ハ!八i ‐¬;竓妙ﾞ j::::/ん｀Ｖ:::./ ………そんな事、言ってるから、
/／ |:从:{ _,.．ｭﾄ､ ｀ ¨´ └〈 い.:）:./
′ iハハ´ _殄' } ｲ ノ:./ みんなバラバラのまんまで、
. i ! i ノ しｲ::./
'. ヽ r＜/ 安心できる世の中にならない……
' ., ﾉ ',
ヽ ﾏ⌒ヽ ＼ _ …ってのが、あの話じゃないのか？
＼ `ー'’ ／ _, ´ ヽ_
、 ´ ／ .,- ´ ／＼
＞ __ .. ィ ,.-´ ／::::::::/⌒`::ｰ::..､._
ﾉj ／´ ／::::::::::::/::::::::::::::::::::::::
／//／ /:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::
／:::://;;ﾍ /::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::
_∠:::::::://;;;;;;;;;ﾍ ∧:::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::
.,､＜´:＼::／::/;;;;;;;;;;;;;∧ /::::ﾍ;::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::
.
- 337 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/07(土) 00:08:31 ID:1XEG/BXg0
- 乙乙！ 歴史スレではよくあること。
朱子学は劇薬だから取扱中尉な
- 338 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:09:23 ID:5LFpTlro0
-
／ ￣ - _ 〉
/ ＿＿＿ - i
/ ´￣ ￣ ‐- ` ､ i` - _
／,ｨ / ,.ｲ // i ∧ i ` ､ 〈'' ,､ ヽ
./／i :i /`i/ヽi i| i _i :ム .i: ヽ ﾉ ', ヽ あ゛ぁﾞ〜ん？なんだ？則祐（そくゆう）？
|i i ﾊ i|k‐tｯ=ﾐハ :|`´ i:| i|i :ﾊ ヽ./ ''; i
／i| ﾍ |i `ー ´ i |､k‐tｯｰi|ﾄ | / ぐ ／ ＼. お前、あの正義厨のカタ持つのか？
/i ,.'' ﾊiゝ/// ﾉ i| ` ＝彳 iｲ /} .ﾉ/ ヽ'' `
i i ; | :', ヽ ､ //// /ｨ ｲ´ ,'/ ＼ あたしに、ケンカ売んのか？
! ',, | ﾍ t- ＿ _ /／ | , '' ii
. | ',, | i＼ ` ー- ﾐ> ,. ｲ :i ,. ' ￣ ヾ ､ いい度胸だな〜？
. i `! | ＼ _ - ´／:i :i ｨ' ' li
ハ | :| `T:::::´:::::::::::::::,''/ :/ i ´ li
! .i :| i::`ー:::::￣,''/ /,, ' li /
. 〉 i| :| i:::::::::::::, '' / ｲ :/i/ V
i ＼ i| |:i :|:::::::::::; /// / / :/
¨''＜:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:ヽ_
_,.．≦":.:.:.:.:./::./:/ﾚ{:.:/^⌒^¨''ｰ､:.:.::.:.:ヽ
／::.:/:/.:.:!:!:./:/_,ノ!:| ､ u ヾ:.:.::.ﾍ
':.:.//:/: :/|:|/≦ |:! `ｰ- ．..,,__ }:.:.::.:.:ﾍ
i:./ |:/|.:.:{ |i-‐ tｧ |! -‐─tｧ {:.:.::.:.:/
|′|' .{.:.:| ￣ / ￣ .}:.:.::./ おいおい……そういう話はしてないだろ…。
. Ⅵ }: :` Ⅴf ヽ
/ﾍ| し 〈 ji } でも、そうだな……親父が「面白い奴」と言って、
{{:iﾊ ｲ ノ
ヽ ﾊ ヒ 二 つ ＿／ こっちによこした理由は、わかったかな……
ヽﾊ ｰ /!:/
ヽ ／ {/
ﾄ､ ィ |
| ｀ ｰ─≦ |
_| |＿
/{ _,.．-'''" {
/ ＼ ./￣l ヽ
.
- 339 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:10:25 ID:5LFpTlro0
-
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.｀､
. /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/イ/: :/ : : : : : : : : : : : : : : :.: :. : : : : : : : : : : i
/ /: :/: : : :/: :/: /{: : :／￣￣￣ヽ : : : : : : : :|
i: :/|: : :/|: /: / .|: :/ ',: : : : : : :.j
!/ |: / |/メ、 .|:/ ',: : : : : ./
. !/.r| _ヽ |! _＿,,, i: /ハ〉
ヽl V.ｿﾒ､ ´二_ l/ハ/
! i V.:ｿノ )ﾉ/
'. ﾉ ,rイ
∧ 〈 /:∧ アノ先生は、使えるんじゃないかな……かなりね。
＿ ノ.:/⌒ヽ ､ _ ＿＿, , ｲ/ ハ.:.｀ヽ
, .:.:´.:.:.:.:.:.:.:.:/.:ヽ ﾄ､ ／ _￣) l.:.:.',.:.:.:.:.｀丶､
／.:.:.:::::::::::::::::::::/.:.:.::l l ＞' '´ ￣ ) l.:.:.:.',.:.:.:::::::::::.:.:｀丶､
／.:.:::::::::::::::::::::::::::l.:.::::::ﾉ ／ , イ ) l.:.:.:.:.:i.:.:.:::::::::::::::::/::.:.:｀丶､
/.:.:.::::::::::::::::::::::＼.:::l.::::::::i ｲ:/ヽ /l.:.:.:.:.:.l.:.:.::::::::::::::/.:.:::::::::::::.:i
l.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::ヽ|.:.::::::ﾄ､ ﾉ / l.:.:､／.:.:.::::::::::::/.:.:::::::::::::::::::l
l.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::|.:.::::::l.:ﾉ /| / l.:.:.:￣|.:.:.::::::::/.::::::::::::::::::::::::l
.
- 340 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:11:30 ID:5LFpTlro0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次 回 へ つ づ く ！
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◆配役
【叡山方】
護良親王／衛宮士郎（Fate/stay night）
赤松則祐／ロック（ブラックラグーン）
小寺相模／レヴィ（ブラックラグーン）
【幕府方】
楠木正成／セイバー（Fate/stay night）
赤松円心／バラライカ（ブラックラグーン）
足利尊氏／右代宮戦人（うみねこのなく頃に）
足利直義／ベアトリーチェ（うみねこのなく頃に）
新田義貞／柏崎星奈（僕は友達が少ない）
脇屋義助／三日月夜空（僕は友達が少ない）
【朝廷方】
後醍醐天皇／衛宮切嗣（Fate/Zero）
北畠親房／のび太（ドラえもん）
円観／鬼太郎（ゲゲゲの鬼太郎）
児島高徳／ケロロ軍曹（ケロロ軍曹）
楠木正行／間桐桜（Fate/stay night）
【その他】
源義国／クマ（2ch）
足利義康／しぃ（2ch）
新田義重／ショボーン（2ch）
語り役 … やる夫
聞き役 … やらない夫
聞き役 … やらない子
.
- 341 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:13:14 ID:5LFpTlro0
- 今回は、ここまでです。
次回は…多分、番外編です（汗）できれば２週間以内で作って投下したいです。
それでは、ありがとうございました。
- 342 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/07(土) 00:13:30 ID:kry30TUI0
- 乙
理想は高いけど、って感じだなあ
- 343 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/07(土) 00:15:42 ID:ZJC3ik9M0
- 乙でした
- 344 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:24:24 ID:5LFpTlro0
- >>337
ありがとうございます。なるべく早く展開させたいとは思っています（汗）
>>342
ありがとうございます。基本、融通の利かない人だったんじゃないかと思っています。
>>343
ありがとうございます。
- 345 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/07(土) 00:27:09 ID:p1YmTn4E0
- お疲れ様
先は長そうだけど楽しみに待ってるよー
- 346 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/07(土) 00:30:23 ID:9DV7YUck0
- 結局、250年くらいかけて、武士が力と策略で、全部ねじ伏せないと、
平穏なんてこなかったけどな…。
- 347 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/07(土) 00:30:47 ID:JJjlwVbo0
- 乙でした
- 348 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/07(土) 00:52:58 ID:5LFpTlro0
- >>345
ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります。
>>346
> 結局、250年くらいかけて、武士が力と策略で、全部ねじ伏せないと、
> 平穏なんてこなかったけどな…。
そうですね。結局、とことんまでやる、しかなかったような気がしています。
>>347
ありがとうございます。
- 349 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/07(土) 02:14:27 ID:LcPvnimY0
- 乙
関東武者は「一族のため」に忠義を尽くしていた
故に「一族の為」にならねば例え天皇相手でも忠義など棄てる
対して楠木の行動原理は「天皇の為」を考えてのもの
故に「天皇の為」となるなら外道でも選択できた
そんな感じなんだろうなあ……
ここで何かこじらせるとヤヴァいことになる気がするがｗ
- 350 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/07(土) 10:44:07 ID:mZzXghEg0
- 乙です
なんか児島ケロの話で源義経が坂東武者と合わなかった理由の一端が見えた気がした…
- 351 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/09(月) 08:58:21 ID:uz/vNvr60
- 乙です
楠木正成が戦争時に理想像、軍神と崇められた理由もまた理解できたわ。
一時的に負けようが、どんな困難があっても天皇を頂点に勝つ日まで戦い続ける…
当人の思いはともかく、プロパガンダには理想的過ぎる生き様だもんな
- 352 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/09(月) 09:47:51 ID:heojOwl6o
- 乙〜。
「武士の忠義」は「御恩と奉公」だからなぁ。
権力機関による所領安堵と恩賞という御恩目当てで奉公するという、打算と言えば打算で、
それに対して、「本質的な意味での忠義」を追求・実践したのが大楠公か。
確かに、それならセイバーを配役するのが最も合ってるｗ
- 353 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/16(月) 21:04:10 ID:KR/o9uQM0
- 番外編を製作中です。上手く行けば明日の夜には投下できると思います。
短く作るつもりが80レス超になってしまっている…（汗）
投下できそうなら、明日また告知します。よろしくお願いします。
- 354 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/16(月) 21:40:26 ID:Honc4n3M0
- 了解
- 355 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/17(火) 19:14:27 ID:e6CvCZD.0
- 期待待ち。
- 356 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 20:25:26 ID:qq6nVVrc0
- ﾄ
l ヽ､_ ＿＿
l ￣｀ヽ , ----── ''''" ￣ ノ
. l /￣ヽ ｝ l ＿_,, -‐'"
l l ￣´ ／ ￣￣￣￣ '''''''''''''''ヽ
. l ｀ ー‐‐'" ---- ＿＿＿,,, -‐'"
l ヽ､_ ￣"ヽ
l ∧ ＼ ￣"'''ー──‐'"
. l ＿／ ＼＿ ＼ー‐----‐'´
l／ ￣
こんばんは。22:00くらいに幕間(3)を投下します。
よろしくお願いします。
.
- 357 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 20:34:18 ID:qq6nVVrc0
- やる夫＋まとめ-戦国系-様がまとめて下さってますね。いつもありがとうございます。
ttp://yromtm1059.blog117.fc2.com/blog-entry-320.html
.
- 358 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/17(火) 21:33:08 ID:lLvO4FzE0
- 全裸待機
- 359 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:00:42 ID:qq6nVVrc0
- ｜ω･`) …そろそろ投下します。
- 360 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:01:19 ID:qq6nVVrc0
-
─── やる夫が『梅松論』を語るそうです。───
'´ ⌒｀`ヽ、 _r'⌒(
ヽ ノ｀.;;;;;;;;;ヽ
;;; ） ｒ‐‐‐--､ r' ;; ｀ヽ
｀;;;;;;;;;;;; ﾉ -‐''''''´ ヽ_. ).;;;;; .:.:.;;;;;;;;;)
ヽ, ／ ｀`-､. く.:. .:.:;;;;;;; ⌒
--､ ,:´ ;;;;;;;;;;;;;;; ...;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ .:.:.:;;;;;;.:. .:.:;;;;;;:
｀ヽ､ l ｀:::: :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; : ).:.:.....
..;;; ヽ j ｀;:;;;;;;;;;;;;; _r'⌒ .:.:.;;;;;;;;;;
（
） ﾉﾉ
（（ ,,,;） .;.;:::.;:.;.;.;.;.;.;.;.;
） ﾉ.::;.; .;.;.;.;::.;
（ _ ⌒);.::;.::;.;.;.;.;
（ (::.;
) ﾉ;.;.;
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でん、でん、でん、でん♪どんでん♪でん、でん、でん、でん♪でででん♪でん、でん、でん、でん♪
【BGM】『新世紀エヴァンゲリオン』 Decisive Battle
ttp://www.youtube.com/watch?v=Y5Qo9iAB9q0
.
- 361 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:02:17 ID:qq6nVVrc0
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1 2 7 4 年 ────
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く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_!
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.= -=ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ=-...:|
. ／ニニニニニニニニニニニニニニニニ=‐＝＝ミニニニニニﾆ=-.､
. {ニニニニニニニニニニニニニニニニﾆ//／ ⌒ヾニニニニニニ=-＼
..＼ニニニニニニニニニニニニニニニ./// ,ィｿ ゞVニニニニニニﾆ=-＼
＼ニニニニニニニニニニニニニ /《く ∠｀ー 7}∨ニニニニニニﾆ=- ｀ =- __
. -=ニニニニニニニニニニニ{ ヽヽ |_几// }ニニニニニニニニ} } } ｀ヽ
.-= -=ニニニニニニニニﾆヽ } } / /ニニニニニニニ=- ノ彡' ...'.
.:: :: . -= -=ニニニニニニﾆ} { ＼__/ /ニニニニニニﾆ=- =‐ ./,ｨ⌒'. '.
..:: :: . ／ -= -=ミニニニニ＼＼__/.／ニニニニニニ=- =‐ ..' |::; ‐､} '.
.: :: . ／ ヽヽ ‐- ＝＝彡ニニニニニ＼／ニニニニニﾆ=- =‐ ＼ l !{ o ｿ '. ＿,.....__
.: : : { } }ニニニニニニニニニニニニニ=-＿＿＿_彡' ヽ...∧ !｀::´j /! . _..ノ‐ '´ ／ ヽ
.: { } }ニニニニニニニニニニニニニニ／／: : : : : : . .:::とソ／ ! '. / ､ / ,.､ '.
. ＼ ﾉリニニニニニニニニニニニニニ／／＼: : : : : : : . .ゝ､ | ./,ｨﾉ //:; ､} '.
＼＿彡"ニニニニニニニニニニニ＞'",. ＜} ヽ: : : : : : :. ..ﾉ:::ヽ ! /'::/ .' !:(oｿ '.
../=-ニニニ＝- ＿＿___ -=ニ＞'",.＜ニ／ : : : : : : : . | 〈:::::::::| ! .':::::＼ ∧ﾄ､::ﾉハ .!
/ニニニ=-( (. : : : : : : : : :｀ヽ ) ＜ニニ／ }: :: :: :: :: : | '.::::/ .' |:::::::/::ヽ !r一'´ '. |
..,ニニニニニ＝−------‐=彡ニニニﾆ{ |: :: :: : :: : : , . . ,| . V l ノ:::;<::::::::| .| ハ .|
|⌒; ,ニニニニニニニニニニ. ;⌒ヽニニ＼ |: :: :: :: :: :／, : :. :: :.)｀ヽ | .' |::::/ ヽ::/ ! 〈:::::} |
|; ::;;; }ニニニニニニニニニ/. : : ::::.,,, ; ,｀ヽ⌒ヽ. : ⌒⌒ヽ..: :: :: : (,, : : :: : :,, ;; , : :}、 .,ﾉ / ／ﾚ' 〈 |L V .'
| , ;;)ﾆﾆ, ;⌒⌒ヽニニニニ{;;: : : .,,,;;; ;, : : ::: : . ::.,,;;;;: : : :: : :}: :: : ::〃,, ; ;;;; ;, ;⌒ヽ, ;;./ｲﾊ / ／ '. | '. ! !
|.. ::: ヽﾆ{. : :: ::: :: :)ニニニ{,,;;;;; ,;; ;; ,. : :: : :: :: : : :.,, ;;,, ::: : : ﾉ : :: :: :ｿ. :: : ,, : :: : :: : ,ｲノ ﾘ',ｨ/ ,∠.._ '. '. ヽ ,ノ |
: : | . : : ﾉノ. : : :: : : .,; ;; ; ; ; ⌒ヽ, ;; ;; : :,,;;,;;,;;; : : :ゝ ⌒ヽノ. : : ,, ; : : :.ヽ /:::} /:::ヽ ／ ｀ | i ヽ '. //i |
|;; ; ; ,,;;; : :: . .. :: : :.;, ; ,,,: : :: :: : ,, ; ,, ; ;⌒ヽ: :(, ,; ;;, . . : : : : : :: : : :::::::Y: : :V´:::::::ヽ' ,ﾍ _ ﾚi､}ヽ '. ／/
,,;;⌒:. ⌒ヽ. :: ::: ｀ヽ., ;; ; . . : , ; ; : :: : :｀ヽ: : : ノ,, , , ⌒. : :: : : : :: ,, ;, , ;, ; ; ;;; (; ; ; ;.::::::::::: く::::::::::::::::くノ::::ヽ^´::｀´::{ ヽ !
でん、でん、でん、でん♪どんでん♪でん、でん、でん、でん♪でででん♪でん、でん、でん、でん♪
.
- 362 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:03:21 ID:qq6nVVrc0
-
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聿￣￣￣￣￣|卅 _三＿ﾆ三ﾆ圭_____________aa_ ｨl聿小la_
聿 聿 ＿ ￣~~ﾞﾞﾆ聿广ﾞﾞ弋广ﾆl聿~~~~ _d广 〈彳 `弋a_
聿 聿 ﾞ聿a_ ___aｧﾚﾞﾞ聿 ___,ﾞﾞ勺廴_ _ｨll广 〈彳 ﾞﾞ弋心＿
聿宀宀宀宀宀|彡 ﾞl聿l! ~~＾ uｮall宀￣⌒ ﾞﾞﾞ勺聿l+ ┌广 |彡 ﾞﾞ下´
ﾞﾞ ＾ ￣ ﾞﾞ’ ＾
.
- 363 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/17(火) 22:03:51 ID:e6CvCZD.0
- 元寇かー。
- 364 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:04:17 ID:qq6nVVrc0
-
/ ｀ ¬‐- ､＿__, - ､_＿＿_,. ‐ ､... f 冖 ´ '. .；⌒ ｀ヾ ⌒( ⌒ ｀ヾ
! ｒ ､ / , ｸ ﾄ､ '. O | .(⌒ ｀ヾ ) : .,
| , -､ ..__ノ し ｒ ⌒ヽ U ｀ つ ○ .' ...ﾉ,,:: ::´ `: (: ::´
ﾍ ゝｲ ( ｒ:ｧ { o o } ,､ ヽ / . rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´.:
l /_ ,ィ､__,zヽ i ｒ'､ .._ ｀ , ィ´ヽ / .rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´.:.
! // ｀ヽ､ ヽノ´ , ｷ!ｆ ､｀ｰ',､ ／ !ヽ / ,rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´
'. / | t‐-'冖 ネ |!ゝト-' Yｧ ! ﾍ /..rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´
ﾍ / ｜ {､’ ヽ 弋＿乂 ' ' ﾉ | ﾍ./ rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´.:
i V | / ｧ､ ｒ'´ |人 ヽ | !..ｲ:: ::´ `: .::. ' :
|! '. ! /／ '个 〈｀ ＼ ､ | ﾉ,,:: ::´ `: (: 丿
ｷi l ｜ '´ f fi : ,:{| 〈 ｀ ｜...( ﾉ;;:.:. :.:.:,r''ﾞ´
'.'. ! | , -‐' ﾘ∧ ∧'t ｀ ｰ､ ! .|.ゝ '' ,,:: ::´: :
'. j ! / / ｀ ´ ヾ､ ! r ' ´ ｀丶､ ｀ヾ:.
〈.|.(⌒ ｀ヾ . '. ノﾉ ヽヽ ｜ .ゝ.::. '' ,,:: ::´ `: )
. ,rゝ `: .::.:ゝ .〉ｲ,ｲ' ,､＿_,. ､ ヽ｀ ﾍ r' ,,-‐ ゞｰ . :,::⌒､|i.
. ( ,,-‐ , ゞ､.ｲ / ! ﾄヽ '. .} ,(´ ) :
. ,r'ﾞ⌒ ｀Yゝ ,,,; '' ,,:: ::´).| | '.ﾍiﾉ .ゝ.::. '' ,,:: : .. ／
蒙古兵Ａ
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
, - . ／{ ｀＞i ＞ ＜
_＿ ,兮-┐ ﾝく. ヽ／_../ ＞ うおお〜！！！なんともないぜぇ！ ＜
＜-<, ﾄEﾖﾆﾌ ヽ !./´ﾝ､ ＞ ＜
ト ﾝ､l､-‐───-Ｋ'ノ´＿ヽ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
＿＿―＿＿＿＿＿ ├- ､ﾍY@ﾞ(0¨０￣_､／lヽ,__｀l ..＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
￣＿＿＿￣―＝＝...|二ｉ ﾄ'=┐ｰ,=＝ｰ''γ⌒|___'l ￣ ――＿――＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―
＿＿＿―＝＝＝...!ーl ﾝ‐┐7ヽヽ i ［ ヽ ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣￣―‐―― ＿＿＿
￣￣―‐―― ＿...<-.,l .i＿ ＞'ﾝ､.人ｉ‐ヽ .ｆ . ― ￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―
―――― .|__7iJｲ X´ 〉ｲ]ﾍﾍiｲ ＿――_━￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―＝
丶ﾙ├ｰｲ ヽ .i !´jﾊｲ:〈
ﾐ｀ﾝ---i--ｰi l‐+----+‐ヽ
|_i＿＿,i__＿| |__i__＿＿i＿ｌ
宗資国（対馬守護代）
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- 365 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:05:05 ID:qq6nVVrc0
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キ ン ッ ！ ！
/ ｀ ¬‐- ､＿__, - ､_.|＿|__,. ‐ ､... f 冖 ´ '. .；⌒ ｀ヾ ⌒( ⌒ ｀ヾ
! ｒ ､ / , ｸ. || || . ﾄ､ '. O | .(⌒ ｀ヾ ) : .,
| , -､ ..__ノ し .| |^| |. U ｀ つ ○ .' ...ﾉ,,:: ::´ `: (: ::´
ﾍ ゝｲ (..――==＝＝ ＝ ＝==――...ヽ / . rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´.:
l /_ ,ィ､__,z.| | | |.､ .._ ｀ , ィ´ヽ / .rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´.:.
! // ｀ヽ､ ヽノ´ ,.||ｷ||､｀ｰ',､ ／ !ヽ / ,rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´
'. / | t‐-'冖 ..|. | .ト-' Yｧ ! ﾍ /..rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´
ﾍ / ｜ {､’ ヽ 弋＿乂 ' ' ﾉ | ﾍ./ rゝ .. ,,,; '' ,,:: ::´.:
i V | / ｧ､ ｒ'´ |人 ヽ | !..ｲ:: ::´ `: .::. ' :
|! '. ! /／ '个 〈｀ ＼ ､ | ﾉ,,:: ::´ `: (: 丿
ｷi l ｜ '´ f fi : ,:{| 〈 ｀ ｜...( ﾉ;;:.:. :.:.:,r''ﾞ´
'.'. ! | , -‐' ﾘ∧ ∧'t ｀ ｰ､ ! .|.ゝ '' ,,:: ::´:
'. j ! / / ｀ ´ ヾ､ ! r ' ´ ｀丶､ ｀ヾ:.
〈.|.(⌒ ｀ヾ . '. ノﾉ ヽヽ ｜ .ゝ.::. '' ,,:: ::´ `: )
. ,rゝ `: .::.:ゝ .〉ｲ,ｲ' ,､＿_,. ､ ヽ｀ ﾍ r' ,,-‐ ゞｰ . :,::⌒､|i.
. ( ,,-‐ , ゞ､.ｲ / ! ﾄヽ '. .} ,(´ ) :
. ,r'ﾞ⌒ ｀Yゝ ,,,; '' ,,:: ::´).| | '.ﾍiﾉ .ゝ.::. '' ,,:: : .. ／
ｌ|
._ /.| .i、 /
. | | ﾛﾛ / V L//
. | |＿ ＿_ﾛﾛ l.! _.'ﾞ.. -． ,i`l- 、
. | ＿_| | | l .ｌ√ ″ ./ ! . ＞ヽ ＼人_从人__从 ＿＿.0０ﾉ／
. | | ￣| | || ! .!.__ ..! ,ｨ ."---ｰ‐フ ＞ └‐┐ | [][]「l
. |_| |￣ |.丶.､`丶､_,ヾ "',, .{ ｀＞i !_／.! / ＞ さすが！┌‐┘ | くノ
.￣￣ ..｀ ヽ `--―¬￣｀¬― _ --― ., ‐″ ＞ ￣￣ ＜
―‐＝ﾆﾆﾆ二二二二二ﾆﾞ ､――---- ‐ ´￣ .ﾞ'i ! .､ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
ト ´"' ;, ､ヾ｀｀､`丶､.ヽ /､ ヽ
＿＿―＿＿＿＿＿.├- ..／ ∧. i .￣_､／lヽ,__｀l .! l -ｨ.￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
￣＿＿＿￣―＝＝..|二./ ﾄ'=┐ｰ,=＝ｰ''γ⌒|___'l '"──ｰ 、.,, .＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―
＿＿＿―＝＝＝..!ーl ﾝ‐┐7ヽヽ i ［ ヽ ..‐､、 . ,ﾉ:! .――＿――￣￣―‐―― ＿＿＿
￣￣―‐―― ＿..<-.,l .i＿ ＞'ﾝ､.人ｉ‐ヽ .ｆ .,ﾞ;;i./ .ｨ.＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―
―――― |__7iJｲ X´ 〉ｲ]ﾍﾍiｲ.i､＿_‐ ｰ＿__＼て”´ . ―＿――￣＿＿＿￣―＝
丶ﾙ├ｰｲ ヽ .i !´jﾊｲ:〈..- -''"´ ｀＞ﾆ
ﾐ｀ﾝ---i--ｰi l‐+----+‐ヽ
|_i＿＿,i__＿| |__i__＿＿i＿ｌ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
宗資国以下、八十余騎、全滅！！
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
- 366 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:06:12 ID:qq6nVVrc0
-
. わー！ わー！
, -z:ァ―- ､ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
.,. -―-､, -z:ァ―rー―- ､ .／／／ ＼ ＞ ＜
/::) (:)／／／ ｲ (7 (」 lヽ .〈_/:::∠_＿＿＿＿__,ゝ ＞ いけぇ！松浦党の意地を見せろ〜！！＜
. ト― <_/:::∠_＿ |ヽ､＿＿__,ｨ l::○:::::::::::::::::::::::::::::::::::i ＞ ＜
. ﾍ l::○::::::::::::::::l | .ハ_,.￣￣￣￣￣￣｀ﾌ .＞／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
}＝八_,..￣￣￣ゝ / /＼ ／￣￣,ィ ' ⌒ ヽ ／ ／::／ ｀ヽ、
.`7＼ ／￣￣|/l`ｰ--‐ｲ .￣lT ―-..__∧ /￣￣ヽ ../ /::::/ ｀丶
..￣lT ―-..__∧ ＼___/ ／ |‐‐ -| `‐/´￣￣../ /::::/ __/!
...||‐‐ -| `ーｲ .}＝ |l-0 .-| _ / .〈 __|:::/ ,,,,<::ﾉ!
. |l-0 .-| ＿ / / ;＼ ―|/ l ヾ::ｒ､.ゝ､＿＿_......::＜:::;;;＞'./
../＼ ―|/ 〉 ト―‐ }￣ヽ r――＜＿＿＿込|_j:::::::::::::::::::::::::;;＞'" ／ヽ
. `}￣ヽ 7ー--''">ー/r―､ ...ヾ::) (::./ ￣| ｀. ＞､ノl Y>、￣￣￣￣＿, ＜./| .|＼＿__
. | ￣| |―､/ 〈 |__／| .｀―./ /.r―――く! / ｀ヽ__r＜二＿_／ | ./ / ,r´ヾヽ、
..', ',_／ヽ ＼ / / /￣｀/__.｀￣￣て' ﾏ＿＿＞―=.ﾍ ﾏ＿＿__| ＼j_/ /r-､ |j !
―――.|几几l ／| ―'" 丶 / ――´ ―., イ ,.イ ∧ ﾏ＿＿.| ∧ ﾏ| ｀ニ /..￣￣￣￣
＿＿ . └――'′ ヽ几几__/ ￣￣ .l ＼ﾏ＿__.| ／／＼ ｀＞=.＜.＿＿＿＿＿
―――――￣￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣ ./_＼ ｀!＿_.|´ /.＼／＼ ￣￣￣＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿―――━━―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣＿＿../ ∧__＞'｀ｰ'"｀ゝ=.ﾍ .ﾍ.―━━―￣￣￣
佐志房（松浦党・肥前国松浦郡地頭）
.
- 367 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:07:10 ID:qq6nVVrc0
-
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿∧,､＿_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ’ ,
/ / ′
/ ノし／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣^｀´￣￣ ｝ て＿＿ ，
―＝＝＝━＿＿＿￣―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿ ＝―_ノ √￣＿＿＿￣
＿――￣＿＿＿￣―＝ ―――― ＝＝ ￣￣￣￣￣ ―,.。-一…´¨ (⌒ヾ￣￣ ――
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／￣￣＼ ::::;;;;ﾍ､,;;､／
. ｉ | あ！ | <(.)>
. | ＼ ＿／ .／￣￣＼ ヽ_ヽ i ’ , ﾟ
.＼、_ﾉし/ . V | い！ | ヾ.､_.＼､ﾉし'／
. ＿＿_）r'⌒ヾて .| ＼ ＿／ ／：ヾ.'⌒ヽて
.￣￣｀ヽ ､._＿ ＼､ﾉし ’ .V ／￣.（○==( )￣￣￣￣／
＼ ./：《： ＼ . ＿＿＿）(⌒ ..＿_ ／／￣.<／､=､ |ミ､...￣￣
ヽ ヽ(=○=== ）ﾉ .￣￣＾＼..／ ： 》：、 ／／ ./＼/ ~） ヾﾐ
￣￣ (⇔ へ)..￣￣￣￣ . ヽ( ===○=）ﾉ ￣￣￣￣／ .／ /／ /。|ヾ
￣￣￣／ く.￣￣￣￣￣￣￣￣ (へ ⇔).￣￣￣￣￣ ￣ .∧
> .._ノて ／ ￣＼
Ｙ＾＼ | う！ |
＼＿＿／
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- 368 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:07:55 ID:qq6nVVrc0
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, .――――― 、 ／三三
, r =―――――/ | . _,. |. ｌ、,..-"ﾞ'' ― ､__. ./
, ィ:::´//////////////｀ー=､＿＿＿＿, ..／ ! .ﾞく_./ ﾞ';;./ ＿ ､ .ﾞiﾘ,、
／///////＿/////////////////////// .ﾉ .! ._,./ ./lﾞ ｀l、
＿／//////,r ´ r:::::＼￣＼///////////｀ー.r-/ .ﾘ'-./ . ﾉ゛ ＿i＿/ ,!.,, ~ﾞヽ
,ｲ. l//////./:｀! ﾄ;:::::::::::＼ .＼/////////三 { ＿| ｀L,¨.! ./'ヽ､
/ |//////!:::::| ＼:::::::::ノ ＼ ＼//////三 .弋 .＼ ...． ﾞ'､ . ..二二＝─
./ .////// ||::::::! !`ｰｲ ./￣ﾍ ＼////`...─＝二 ﾞl-''''ﾞ‐ '､ _＿ -./ ﾞ´
/ ./////// |｀.イ|＿＿!::＼_/::::|￣ﾍ ∨///// ／ lﾞ "くﾐ,,,＿ │
.| ////////∧∧!:::::::::::::::::::::::::::::| .〉 |三三 │ ." ＼,,-‐'"゛ .そ
. | ./////////.:∧_::::::|￣ﾍ::::::∧／ ./ .|三三.__＞┐ .ヽ ._ !ﾞ"'''''' ,て
.|, ィ///////////.∧＼| .∨ ./ ///////｀`|ﾞ''' ´´ ヽ ..、 、 .＿ .,,x./
／/////////////| ＼ ／ ////////.ノ_..-''''''Ｌ ‐'""i| ‐ .''''ﾞヽ .iｰ/'､ ./ .｀"
／///////////.ｌ| //| .＼ /´ ／////// 〃´ ゛ ." .ﾞ'､| ﾞ'
／////////////./.| .i、 / ヽ＿/ ////////////////////////////｀ヽ、 . /
／/////////////./ V L//./＼ ／///////／ ｀ヽ、￣￣｀ヽ､/////////｀.iｌｌ / |
/////////// l.! _.'ﾞ.. -． ,i`l- 、/ ＼ .////////／| :::::::::/￣｀ヽ、 ｀ヽ、/.／弋 l ｌﾉ │
///////, ィ ´ .l .ｌ√ ″ ./ ! . ＞ヽ..`ー イ//////／ ゝ、:::::::::i ::::::::/.|ヽ __ ,ir .lﾞ | ｀''､
//// ／ . || ! .! .! ,ｨ ."---ｰ‐フ ., イ ｀ｰ､::::i :::::::: │ ヽ／ . ´ ,, l-- ヽ‐ て
// ／ .! ｌ/ ｌ .,i !_／.! / -＜ /´ , ＼｀ー==..l ヽ , .'゛ - ＿_‐|ﾞ､
i＿____＜ ! .ﾞ‐'＿＿ ! ..、 ., ‐″.:::::／ ／ ,r―――― イ┤ ｀'､.,!._,,、 .／ .l .｣i‐
,,.＞ .,ト ! ., -′ '"゛｀ﾞ''． ﾞ'i ! .､.:::::∠ イ／ ./ .'ｔ､_/ | ._/ .,.. --､、 .ﾞ''"｣ﾞ､
.＼、!、 :! .′ /､ ヽ:::::::／ i l lー 、..ｌ､｀″ / ゛ .,y￣´ﾞ'‐ ." て
./ -〃´. 、 ! l -ｨ / ｌ,./ '^゛ ／ ゝ＿-ﾅ .‐i
.″
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
松浦党、壊滅！！
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- 369 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:08:56 ID:qq6nVVrc0
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く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_! く.ｲ_!
::::::::::/ ィ≦圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾄ､ !:::::
::: -‐ ￣ィ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾄ‐- ､ｌ＿
／圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭＼
.ｨ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭＞-―- ＜圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
/圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭／ -‐- ＼圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭' ／ ＿ ＼ ヽ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
、圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭 / / ／ヽ /＼ ヽ ヽ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
.＼.圭圭圭圭圭圭圭圭圭 / ' / ノ .ヽ ヽ ヽ ヽ圭圭圭圭圭圭圭圭圭／
＼圭圭圭圭圭圭圭圭.l! レl｀.=´_｀__´_｀=.´! l l 圭圭圭圭圭圭圭才
＼圭圭圭圭圭圭圭.ゝ＜ ´＼ililililililil／ノ ノ ノ 圭圭圭圭圭才
｀ ＜圭圭圭圭圭圭.ヽヽ ヽ.lilililililil/ / ／ 圭圭圭圭才
、 `＜圭圭圭圭圭圭, ', ',.i ￣ i.,' ' /圭圭圭圭才
:.:.`‐- ＿ ＿ ｀`‐-＜圭圭圭､ヽヽ.＿ノ ノ/圭圭圭'´ ＿ -‐' ´／:.
:.:.:.:.:.:.:.:ヽ圭圭圭心‐---'圭圭圭心 ＼＿／ /圭圭圭'--‐'系圭 /圭／:.::.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ圭圭圭圭圭圭圭圭圭心､ ＿ ノ圭圭圭圭圭圭圭ﾐ /ﾐ／:.:.:.:.:.:.::
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭./ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭/ ./ﾐl:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ｲ/ /圭.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭' ./圭圭!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ｲ／圭圭儿:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
征東都元帥 忻都（ヒンドゥー）
.
- 370 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/17(火) 22:09:52 ID:1SMdI3720
- なんという絶望感……
- 371 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:09:57 ID:qq6nVVrc0
-
━━━━━━━━━━
── 太宰府 ──
━━━━━━━━━━
,ﾊ ：
.＼人_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／.､ ： _ _ _ _
.＞ ＜:ヽ ： _ _ _ _ _
.＞ 対馬・宗資国殿、討死！！ ＜.:.｀L,,
.＞ ＜.:.:.:.:.:.ヽ
.／Y⌒YW.＼人_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ 壱岐・平景隆殿、自害！！ ＜.｀`''ｰ､ _ _ _ _
＞ ＜..:.:.:.:.:.:｀`ヽ､ _ _ _ _ ：_ ：_ _ _
,.／Y⌒YW⌒WYYWYW⌒WYY⌒YW＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀`'''ー-､ _ _ _ _ _
,,､､ィ''´;;::;r＝.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;::;:;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
｀`ヾ:;:;;;;;:;:;:;:;:;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＝r.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,r'ﾞ
￣｀¨`ヾ;;;;;:;:;:;:;:;:;.:.:.:.:;:;:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,r''"´
￣｀`ヾ;:;:;;.:.:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;,'.:＼人_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
ヾ.:.:.:.:::;:;:;;:;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;, '.:.＞ ＜ _
i.:.:.:.:r==.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..＞ 松浦党・佐志房殿、討死！！＜ _ _
‥‥‥‥ ∵ ﾞヾ､.:.:.:.:r==.:.:.:.:.:.:.:.:＝.:.:.＞ ＜ _
`ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: . ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒WY⌒YWY＼
ﾞj ＝.:.:.:.:.:.:.:,r'ﾞ′ ∵∴ ∵∴
_ _ ＼.:.:.:.:.:.:,'′ ： ： ： ： ‥ ．．．．．．
_ _ ヾ:;;:/
. ＼人_从人__从_从人__从_从人__人__从ﾉ／
. ＞ ＜
. ＞ 敵が多くて、海が見えない！！ ＜
. ＞ ＜
. ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒W⌒YWY＼
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
＞ ＜
＞ 船が七分に、海が三分！！船が七分に、海が三分！！＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
※ この背景は、第三回で「壇ノ浦」のシーンとして利用していますが、今後は「太宰府」とします。
.
- 372 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:11:41 ID:qq6nVVrc0
-
､ﾉ ｀i
〉 ,ィ i ｀ヾ、
( , / .;ィ ﾉ ｊﾉﾄ i ＜
_〉 /＾ｨ| ｲ ｲ／/,ｨｲテｧﾊ | ラ
｀Y l ヾ､ﾘ | / ｼ´ i￣ ,j ﾉノ ｀ﾌ ………来たか、いよいよ！
し ＼o) ｀ヽ! | ! !′ ／
ゞ ド ､ _,.ﾆ.、 / ヾ-'′
｀ｰl｀ ヽ＼ ⌒ ,ｨ′ﾉ｀′
| ヽ ｀ーｧ'´|´￣
少弐資能／イプシロン （鎮西奉行…異国警固番総指揮）
（1198〜1281年）
/::::::::::::::::::／ ＼i ﾚ
./:::::::::::::::／ ／二二,ｰｰｰ＿ミヽ i
{:::::::::::::::/ 6'ﾍ ヽ} }
＼:::::::::/ ／:::::::｀､,,___ 〉 ./
∨ .ﾚ':::::::::::::/ ＿ゝ､､ __ ,, ｲ /
. ∨::>-､:::::/' ‐､t‐ｧ‐ヾ__ ｌ ﾚ'
i::::f r､.∨!ﾞ ﾞ´-‐ﾞ゛ ,r'ﾗ7
. i:::::| { (.Lﾌ f´f
i:::::::ゞYヽ､ ( _. } } ……………む！？武房！貴様、どこへ行く気だ！
{::::::::/＼ﾉ ｀'゛ i
ゝ-' ! ‐'゛￣ヽ /
./＿. 儿 ⌒ /
｢::::::: ＞ ‐~"'‐ ､ , /
. /::::::: "'''- ．._＞r-‐'
/＼ ﾞ ┐
大友頼泰／ロッチナ （鎮西東方奉行…異国警固番副将）
（1222〜1300年）
.
- 373 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/17(火) 22:11:43 ID:G3eQtktY0
- 絶望感しかみえない
- 374 ：大掃除準備中、詳しくは茶店で：2012/07/17(火) 22:12:14 ID:G3eQtktY0
- ボトムズwww
いきなり頼もしくなってきたなw
- 375 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:12:36 ID:qq6nVVrc0
-
／￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
/／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
|/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/.|:.:.:|:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
/:.:.:.:.:./:.:.:.:/／ヽ!＼N:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.从
/:.:./￣|:.:/:/' ＿ ヽﾄ､N:.:.:.:／/:.:／:.:ﾊ!
|:.://⌒V:./ ｀二≧､._ j／j/j／/:.:.//
j八 {^V V ヽ弋r弌＝≦ _,. -=≦/:／
ﾚ'∧ヽ.ハ! ｀¨¨ ｨ代ツ｀/´ｲ
V:.:∧ } | ﾉ /´/
＿＿＿＿＿_ __,. -‐V `ｰ':! r ! /／ ………………前線だ。
-=≦::::::::::::::::::::::::::::::::`＜￣::::| : {::〈 ﾄ、 '´ /
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::|: : ＼＼ | ＼ ´￣￣` ／ 宋を圧倒するという、蒙古軍を見てくる。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::＼: : :＼＼ ! ヽ ￣ ／
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::＼: : :＼＼ `ｰrｧ〈_
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::!＼ : : ＼＼ ∧: : V￣＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ !:::::::::::::|: : :＼ : : ＼＼ .∧ 〉: : V:::::::::＼
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菊池武房／キリコ・キュービィー （肥後国御家人）
（1245〜1285年）
.
- 376 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:13:40 ID:qq6nVVrc0
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/::::::::::::::::::／ ＼i ﾚ
./:::::::::::::::／ ／二二,ｰｰｰ＿ミヽ i
{:::::::::::::::/ 6'ﾍ ヽ} }
＼:::::::::/ ／:::::::｀､,,___ 〉 ./
∨ .ﾚ':::::::::::::/ ＿ゝ､､ __ ,, ｲ /
. ∨::>-､:::::/' ‐､t‐ｧ‐ヾ__ ｌ ﾚ'
i::::f r､.∨!ﾞ ﾞ´-‐ﾞ゛ ,r'ﾗ7
. i:::::| { (.Lﾌ f´f
i:::::::ゞYヽ､ ( _. } } 貴様〜！また、勝手なことを………！
{::::::::/＼ﾉ ｀'゛ i
ゝ-' ! ‐'゛￣ヽ /
./＿. 儿 ⌒ /
｢::::::: ＞ ‐~"'‐ ､ , /
. /::::::: "'''- ．._＞r-‐'
/＼ ﾞ ┐
し,, ゝ ﾚ,
__/´ , , ,ﾉi＼＼ 〈､
〉ﾞ l ｲ ,イ i,--‐＼ ｀´ ､）
＼_, ﾘ l ,/､ i i,ｲテｧ ﾘ|-. ｿ かまわん、行かせてやれ。
／_, ﾄ､ l | ｀ ￣ //ﾍ| ソ
￣＼, , l ｀i ‐ ﾘ〉y´､ノ ……だが、武房、無駄死はするなよ？
フ l｀､ ,.ﾆ.、 /|｀ﾟ´,ノ
￣ﾗ､ | l ＼ ⌒ ／/| フ
｀￣| l ｀-´ / トﾂ
_,. -=≦―=ミ､
,. -〃´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ ヾ､
/／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼｀
/／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:ヽ＼
〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:＼:.:.:|:.:|
ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.:.:/／ ｀ヽﾄ､ﾄ､!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,. -- 〈/:.:.:./ -=≦ミx､_jヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:〃,.-､ |:.:.:/ ヾ_弋尤
:.:.:.:.:.:.:.:∧ { /^V!:./ V
:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ ヽL_ﾚ' _ ´〉
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ._ } __/´ ……誰に、向かってモノを言ってるんだ？
_,. ｨ升〃 ￣| '´_ﾉ
/ _ |
| ＼ ＞ .,__j
| /￣
! /
/
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菊池武房は、二度の元寇で武功を上げる猛将である。
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- 377 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:14:30 ID:qq6nVVrc0
-
━━━━━━━━━━
── 鎌倉 ──
━━━━━━━━━━
＼人_从人__从_从人从ﾉ／
＞ ＜
ヾ叉7 ＞ ─────！！ ＜
＿鄴L_,, ,. _ ＞ ＜
,,､､-‐'''""´: .: .: .:::::::::.:.:.:. : :｀`／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
,,． '"´. .:.: .:.: : .:r＝=.: :. :.: .:. :. :. :..: .: :. .::. :.｀ゞｰ-､､
,,． '"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.`''ヽ､,,
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｀`ヾ､;:;:;:;:;;:;:;:;;:;:;:;:;r＝=;:;:;r＝=､;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;;:;r＝=;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:r''"´ .
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￣｀¨`ヾr＝=.: .: .: .: .:. :. :. ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :r＝z,;,;,;::／
｀¨`ヾ.:.: .: .:.:::::::::;:;:;:;:::::::::;:;:.:.:.:.:､､-‐''"´
｀＞;:;:,';: .,':;:;:; :;:; :＜´
,､r''"´. :.: .:. :. . :. :. :. :.: .: .:`ヽ､
＼人_从人__从_从人从ﾉ／;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:.:.:.: .:. . .:.::::::｀'ヽ､
＞ ＜;;;;;;;;;;;;;:;:;:;::.:.:. :.: .: . :.: .: . ::.:,r'´
＞ ─────！！ ＜;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:. :. :.: ; :; :.: .:.:.::r'
＞ ＜;:;;;;;;;;:;:.:.:::＝=.:.::::::.:.:.:.:／
／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼｀ヾ.:;;;;;;;＝=.::.::.:.:..:.::r'´
_,」;;:;:;:;;;:;::.:.:. :. :.:. j ＼人_从从_从人从ﾉ／
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ﾞi:;:;:.:. :.: .:. :.:.:.:,! ＞ ───！！ ＜
l;:;: .:.: .: ..:;;;:;;;! ＞ ＜
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ゞ;;;;;;:.:,r'´.:.:｀`;:ｰ-..､,,_
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〉;:;:;:/´￣
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- 378 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:15:25 ID:qq6nVVrc0
-
＼人_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ 敵戦力、未知数！！ ＜
＞ 三十万とも、五十万とも！！ ＜
＞ ＜ ＼人_从人__从_从人从_从人_从人__从ﾉ／
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒WYY⌒YWY＼ ＞ ＜
＞ 博多湾から上陸する模様！ ＜
＞ 少弐景資の軍勢が迎撃！！ ＜
, -‐‐､ ,ｨ ,.イ ,.イ _,＞ ＜
/ ., ノ l^ ..、 / | / | ／ .レ'' / ,／Y⌒YW⌒WYY⌒W⌒YWWYY⌒YWY＼
l / ,,,,､l i 、 | ヽ! ′ ´ ′ '" ﾚ!
（r.｀ ｉ l ） | ヽ| │
､ ~ｰ-~ / .lヽ| レ1
_,r|=ｰr‐'ﾄ､_ .| ./´＼__,／＼ ./_,
-‐''"/ lﾆ/ヾﾞヾ < ｀ ｰ- |＼ ./_ ｉ _,ゝ '"/
/ ヾ 7 ヽl / .| /`'-ﾆ_┐ r,キ‐''´! ∠ィ
l ｀ゞﾆ>‐'ﾞ .|ヽ r=!| ＝tr=ﾞ =tｆ＝ :|r=､ ノ
| | o o ｉ ト {h|| `ー l.ｉ Ｔ´ u.||hﾘ ‐'ﾌ
| | | ヽ ヾl| /' ､廾,､ ＼ |!ノ .∠
ゝ､,._Ｖ' ＿＿__, /i`''＜´
_／ ;;'' ..＞'´rー=＝ミ:､ ;| ヽ＿
, -‐_''.二/ .＞ ´ ￣￣ミz ｀ ＜ l＿ ￣
,ｲ￣ /....／ r彡´二ユ ｀ヽ ￣
'ｰ- ､' . ∧ r＜::〉＞ ´ ＜＝ミ ∧
＞彡／ ヽ
/ｲ
北条時宗（鎌倉幕府執権）
※ 文永の役の蒙古・高麗連合軍の総兵力は27,000〜39,700人
.
- 379 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:16:27 ID:qq6nVVrc0
-
／ ￣>-‐- ､
／ / ＼
／ / ヽ
／ /| |
ｒ / i |
/ __ ノ ヽ. |
（ ( /´ ￣ ~￣￣ ＼ |
､ ヽ /''''''''''''===i l i==＝''_"_ヽ.ヽ. |
ヽ (`､ヽ r''「囗」〉 r' i「囗」Tゝ r , r､ |
| ヽヾr '' ´ ﾉ ｀ヽ､， ｝i | | /
! | || ’’ ,,,,,,、 |♭ﾉ ／ 対馬、壱岐は助けられませんな…。
` ､ヽｆ __,''','´,､､､─---丶 .}ノ |
~| ,-‐ |ー '
ヽ､______ ______,､r'
_l ｀ ‐--‐_""/ L
／１￣ 二-フ７1ヽヽ二￣ 〉゛‐- ､
_,､ -‐ '''""￣ |-‐ ''´／/ | ヽ＼ ￣ヽ| ''''‐--- ､ __
'""´ ヽ ／ / | ＼＼ / ｀ ‐-
安達泰盛（評定衆）
＿_
. , イ, ''" ,∠-‐ '',Ｚ..＿
／ ′ ′ ∠__
. /l/ ′,∠,
/ ,.、 /
. ﾄ' ,.へ.__, ‐'´ ヽ '7
l 、/ u | _,⊥ /
|`ﾃﾆ'_┐ ｉｉr _',ﾆ-‐''１ 'ｨ
. ! ｌ＝｡ﾐ′‘≦｡= ＝ r',.-､ /
! l` ‐;Ｚ..__ﾞ ーr '´v|.|^!.| ,/ 仕方ねえよ……そもそも、鎌倉に報告が届いた時点で、
ヽl／ __-， u l ij |ﾉ_'ﾉ / なるようにしか、なってねえさ……。
ﾞT ───- ヽ∧ ∧
,/! ‐一 /. ヽ ∧ ヽ.＿
,, -‐''７ /.! v V. ＼∧ ヽ. ヽ
/ / └;┬──' ,.くﾄ､ヽ ｉ |
ｉ i i l |>、 ,.く.>'l. l. | | |
. | │ l | ﾄﾆゝ /ﾆ/ | |. | | |
.
- 380 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:17:31 ID:qq6nVVrc0
-
＿＿_
└‐┐l ___n_ __
(ノ ﾌl.「 └┘/7
＜ノ
! ヽ ､ , ,,
| ヽ＼ ＿＿_ , , '.'
! ｀､ ＼ └‐┐l ___n_ __
| ｀､ ＼ , (ノ ﾌl.「 └┘/7
! ｀､ ＼ , ´ , ' .' ＜ノ
l ｀､ K´ , ' .'
| ｀､ | '. , ' .'
|.＿＿＿＿｀､!.∧ / .' ＿＿_
_. ィ´｀ ‐ .._ ＜´ ! ／ 'ｧ‐- _./ └‐┐l ___n_ __
_. ‐ ´ __.. -‐ ﾈ ﾚ´-‐ｆ=ﾆ´_ ｀ ‐ .._ (ノ ﾌl.「 └┘/7 ○ ○ ○
_. ‐ ´_... -‐ ¬ ´ , '/ . 个､ ! ｀ ‐ .._｀ ‐ ._ ＜ノ
¬‐-￣ ..__ , ' ィ´ ｜ ｀､'. ｀ ‐ ﾆ _._
￣｀ 冖¬ーxィ ´ .! ヽ＿＿＿__......................... ﾆ-
＿__ ,ムィr ＼ | ./ｒ':::::::::! !::冖i j:::::::|
|:::::::|_ f⌒i|::::::::! ＼__ ! __/_ |::::::::::| |::::::::| ＿ |::::::::|
_r〜ﾍ |:::::::::L,､j::::::l|::::::::ー:､ 「::::::|- !|:::::::| !::::::::::!i .!::::::::L, j:::::||::::::::j _r⌒ｰ､
征東右副都元帥 洪茶丘
.
- 381 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:18:06 ID:n829Zq.k0
- 情報伝達の差あるからなぁ
- 382 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:18:19 ID:qq6nVVrc0
-
ﾟぐ'iﾞlﾞi
.、 _,.,､‐ﾞ'xﾞl,,|l,,|
.［''〜''''"~｀ __ ‘┐
. ヽ .,,.-‐''"｀.| ,i´
.｀｀’ | | |＾l
.ﾄ .| /'''',,,," 彡
.| | ｀ﾞ＾ _,| │ ._,,,､ r‐'ｌ .r､、
. 〕 .｝ .,／,_ | .｝ .ﾞl.| ﾞl / lﾞ
. ゎ,,,,,,､-ｰ''''"′ ﾞl、 l＿,'" | .| │ ﾞl | |/ lﾞ
. .ﾞl, ＿＿,lﾞ {_,lﾞ . : ﾞl,,ﾉ '"│ / ／/l
. ＼,､ｰ'''"｀｀: ｀｀ ´ .lﾞ lﾞ ／// l
',/ ＼ : .ヽ、 ,lﾞ / .／/// l
',//, ,＼ : : .ヽ、 ..＼,lﾞ ／//// l
',///, , ＼ : : : .ヽ、 ／///// l
',////, , ＼ : : : : .ヽ、_／//／ ／ l
',/////, , ＼ : : : : |/∨／／ ／_,. -;=''" _, ⊂⊃
',//////, , ＼: : :|//／ '-'"`" -‐ニ‐"___=__--- rっ o o
',///////, , ＼:/ﾚ ____-__-_ /｀''-w´ヽ=＝ﾆニﾆ＝＝ﾆﾆ＝=‐-‐==‐-─-‐=＝ﾆﾆ
, //≧ 、￣￣￣￣.,/′ :￣￣0￣o￣￣⊂⊃ﾆ＝=‐￣￣-‐ニﾆ＝= o￣○￣
, ////////≧ 、 ｀丶:i:::″ ニ二三二三二ニ
, //////////////≧ 、 :!::^: -‐ニﾆ＝ ⊂⊃
, /////////// ' ' ´ . . : : : :/:!::^: ⊂⊃ ○‐=＝ ニ二三三ニﾆ＝
, ////// ' ' ´ . . : : : : : : : ://:i:: :: : _-__ o ＿＿ ＿＿ O o ヾ ＿
｀ 丶 、. . : : : : : : : : : : : : : :/// ヽ ヾ 三__──‐=＝ﾆニﾆ＝=‐-=‐--‐ﾆ=‐￣ﾆ＝＝○￣￣r
＿冂┐＿┌┐｀ 丶 、: : : : : : : : ://´／ .ヾ＼＼: ＼,. -;=''" _,.-;-＼ ○ ⊂⊃
┌┐ ＿￣＿_ ｀ 丶__、: :/ ／ . : : : : : ＼ |＼ﾞｉ ＼-‐ニ ⊂⊃
│┤ |ｌ││||┤ 厂丁|ｌ// ＼ . : : : : : : : l __/＿ | |l r‐┤└┐
│┤ |ｌ││||┤│ │//＿／＼ : : : : : : l || 二|」 || |￣| 二l l
│┤ |ｌ├│||┤ ∟⊥∟冂＿|￣ﾄ┌┐ |￣| || 二|」 ||┐ | _|┐二l_┌'￣└┐
|匚「| |ｌ ￣ ||⊥⊥ │[丁丁 |＿|l││_| | || ＿ﾄ| ||│冂| _|│二ｌ_」＿＿＿|
三三厂￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.
- 383 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:19:09 ID:qq6nVVrc0
-
.._ _. _ _
| | ﾛﾛ | | | | | |
| |＿ ＿_ﾛﾛ _ _ _ _ | | | | | |
| ＿_| | |. ＿| |_ ＿| |_ ＿| |_ l二l | | |_| |_| |_|
| | ￣| | l_ _l l_ _l l_ _l ＿_| | _ _ _ _,. |. ｌ、,..-"ﾞ'' ― ､__. ./
|_| |￣ |. </|_| </|_| </|_| |＿＿| |_| |_| |_| i! .i! .! .ﾞく_./ ﾞ';;./ ＿ ､ .ﾞ./!
￣￣ . ' .:ヽ. - .., ,ｨ .i! .!i . .! ._,./ . ,ｲ .i ｀l、
ヾ ､ ':､ ｀: ､ ..,_ _,,.. _ .ﾑ.i .il ,i !- ,,_ . ﾉ゛ ＿i ,ｲ. .7 . ~ﾞヽ
':, 丶. ': 、.' . ;'. ..,_ '. _ l |.ｌ j.ｨ " .rｽ ..≧ァ ｧ.， .／ 7 ./'ヽ､
'. ' . ' . ヽ ‐-:､''; ヾ. l ,!.ｌ ,ｨV _ﾞ.'､､ィ ´..ィ´イ／ ＞" Ⅴ.ﾞ'､ . ..二二＝
'. ':, ':, '. ':, . ':. ｷ. ! .| //｀i i''( )rz'ﾞ" イ ィ . イ Ⅴ '､ _＿ -./ ﾞ´
.i } '. '. ':, ':. 、 .'.| ｌ..ゝヽ,!.ﾚ,゛´ィ ´ ／イ´.．-‐ ''''"""￣¨"''' ‐ ．...│
!. : .ﾘ '. '. ':, ':.｀: .､i /.! ! ＿、 .イ ´ イ´'"´-′ ､、 ＞_､
._ ; :.′ .' .' .:, .. ..i､ │ ｌ ',ﾞ....､ヽ 、.ｲ イ ｰ '- " 〟 ､､_.．-‐ '' ", ´ '⌒
} ヾ .' .;' __ .:′ '. : '., ﾞlヽ .i、 l.ヽ│ ｝,、 ﾞl'"''ヽ, .,／ ﾐj¨fﾐj'''rャ‐ri､´ri､'r､‐ "....,,x./
ゞ_ｊ .’ :; ' ¨´ ; .:′ .;/'. ヾ .ヽﾞ'"ン'^｝ ｀ﾞ 巛, ,／/ ,//..｀´‐`"．`",,,`"_`’ｨ≧, ."
.'.／ . .:′ .:′':, ':、 .' . '.ヽ''" ｌ .ﾞl ヽ ､ ／ ﾞ‐r/..‐‐- ．,ィヽ、 ￣／
〃 * .:′ ' . : ':、 .､. ..,-‐''" , .! / __. / ＼ ,ｲ ', ヽ. イ
ｲ:′ .:′. ' イ ' . : ':、 '､"'-|、 / ,,- ｌ._lﾞ ｀ヽ / .ｌ,..,ｲ i. ﾑ´
.:' .:′ . ′.:' . :´.′ ' . : ' 、イ .＼ ｀''-､ .i′ .lﾞ |冖| ｀'､ ! l ﾑ
.ｲ .′ .:' ／ . イ .:' . : :´ : . :'.."＼ .｀'ｒ'" ゛ ｀v .! .￣二＝─ .ﾑ
, :′.′ ／レ' ,ｨ'ﾞ彡´ ／ . : : ´ 〆､':.│｀'''- .{ ゛ . l /ｰ,
. ' .′. :' .／ . : :´ .イ ` .ｌ .、 .｀' r‐ _ﾕそ ､.．, _.イ" ,}
ｲ 厶イ ,／ .ィ´ . :' .弋 ,／ く .' ＜,ﾞ .´、ゝ、 ｀ ミー彳 ／
／ .イ ,／ ._..〟 ,ﾞ二― _,＿-┬-l''''―--二;;;;-..,,,、._ __i,､＿ /ヽ r 、
.
- 384 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:20:10 ID:qq6nVVrc0
-
____ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
｡-‐ ∠_ ￣ =‐- ｡ ＞ ＜
／ ,ｨ≦} {○ミ､ ＼_, -‐≧ ､ ＞ げぇぇええええええええ！！！？ビグザムが一撃で！！？ ＜
〈 ￣――￣≧"___ -‐ ￣￣ ＞ ＞ ＜
＞､_〉‐-‐´i__〉_ノ＿＿___,ｨ≦⌒ヽ､ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YWWYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒WYY⌒YWY＼
f´_ f: :}-=-´i_/: {三}: |: : :/ =､／⌒ヽ
(： ：) |:/-=-´i_}_:_:_:_:_:_:|: : { (： ：) _＿_}
,ｲ｀´ ｰ/-=-´i__}: : : (◎)|⊃ゝ( ｀´／_i＿__〉
〈'⌒ｰ ,ｨ＿＿i,=r‐ﾐ : : ｀´:|: : : : :〕{／ ___＿__〉
f⌒Y=ﾐー({ r―┐/.{ (0)-:-:-:i:-:-:-:}〈／⌒Yｰ-廴_
竹崎季長／ジュアッグ （肥後国御家人）
（1246〜？年）
＿＿―.../ _, へ、 / ／ ― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――.|＼| ,ﾍ. __,-‐' ::::＼ /／:/ ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
｜ ./' ヽ __,-' :::::＼ /
. |. / ＼_, ‐' | ::::＼ / ／
l＼ ヾ`ヽ､ U ‖__,-‐' 〃::::::> ／:/
. | ./＼::＼ __,-‐' __,-''"::::／ ..＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
｜.... ｌ. ＼: ＼ _,-‐' _,ｌｌ‐' ::::／ .＞ ＜
. ｜ | ＿＿_＼:|| |||::＿二＿＿＿_ ::| /⌒..＞ ＜
.｜ | ￣o￣ ﾗ ≡￣￣o￣￣￣ ::|: |l⌒l.＞ ひ る む な ！ ！ な ん と し て も 、 ＜
. | | ｀ ‐-‐'/,::::: ｀ ‐---‐ '´ ::| ||⌒|.＞ ＜
. ｜....｜ -‐/＝==-- ‖ U ::|: |l⌒l:.＞ 奴 ら の 侵 攻 を く い 止 め る ん だ ！ ！＜
. ｜...｜ :/,::::::::::::: | :::|::||ノ ＞ ＜
l. | /,::::::::::::＿::) ::::::|:|-‐' .＞ ＜
. l. (.:: ' , ＼::::::/|＼ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.ヽ | 1二二ニニ~--｀ヽ :＼/： '＼ l :＼__
/ヽ| ! ／ i ::::::/：: ＼ l ヽ. ヽ ─
＿＿―.＿/ | ヘ---‐‐─‐‐‐' ::::::/：： ＼l ヾ ヾ :l＿.￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
￣ . ─ / / | ─── ＼/：：: ／/ | ::| |..――＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―
＿ ＿/ /: /: | ::/：：： ／ll/| :| :| | ..――＿――￣￣―‐―― ＿＿＿
￣￣ ./ /:: /: l＿＿＿＿＿＿/：：：: ／lll/ | ::| :| | .＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―
― ./ /:: /:: /|lll＼：：：：：：：：：：：: ／llll/ | :| :::| | .――＿――￣＿＿＿￣―＝
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- 385 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:21:48 ID:qq6nVVrc0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ ……………さて、皆さん。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ この、後に「元寇」と呼称される、
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | 日本対モンゴル帝国の戦闘ですが……。
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
／ ￣￣￣￣￣ ＼
／ ＼
／ ＼
／ ＼
／. ´￣` 、 , 、＿＿ ＼
| l 武士たちとの奮闘とは別に……もう一つの戦いに
..|. （ ●） ﾉヽ （ ● ） |
|. ´"''", "''"´ l 従事した人々がいた事は、意外と知られていません。
. ＼. （ j ） ／
＼ ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／
／ヽ イ＼
／ ｀`ｰ- -‐'"´ ＼
＼
.
- 386 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:22:43 ID:1SMdI3720
- ＞竹崎季長／ジュアッグ
ジュアッグ！UCで株価が急上昇した水泳部のジュアッグじゃないか！
- 387 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:22:47 ID:qq6nVVrc0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ しかし、その「もう一つの戦い」こそ、その後の日本史を決める、
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ 大いなる意味があるのではないか？……やる夫はそう思ったりもするのです。
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
.
- 388 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:24:04 ID:qq6nVVrc0
-
＿＿＿＿＿
／ '⌒ヽ ; '⌒ﾞ＼ || ||
／ ∪ ＼ || || ＿＿
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼ ｏ ｏ .／::::::. ＼
／ （ ● l l ● ） ＼ /::::::ヽ;;: ＼
／ ヽ_ _ノ ヽ_ _ノ ; ＼ . （:::::（::::冫 |
| ; ''"⌒'（ i ）'⌒"' ∪ | . （:人;;;） . | ／￣￣￣￣￣￣＼
| ∪ ｀┬─'＾ー┬'′ | r‐-;::::::. . | ＜ ……おい。 |
＼ |/⌒i⌒､| ／ （三））:::::.. . | ＼＿＿＿＿＿＿／
＼ !、＿＿,! U ／ >::::ﾉ:::::::::. /
/l .,ｲ,ｲ .,ｲ ､_＿__,, ＼ /::: / ヽ;::::::::: /
// ﾚ ﾚ /ム―７ ヽ /::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
/ ﾆﾆフ //''''''７/ , | （;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）
// /' // ,ｲ,ｲ ,ｲ
､二二フ // ﾚﾚ //
/' /'
.
- 389 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:24:53 ID:qq6nVVrc0
-
´￣￣￣￣￣ 丶
／::::::::::::::::::::::: ＼
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼ あのさ〜、「話がぜんぜん進まないお〜！」とか言って、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: '. 本人も気にしてるみたいだったから、黙ってたけど……
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ｜ 元寇はいいだろ元寇は……常識的に考えて……。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / あんまり、寄り道するのは……どうなんだよ？
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈
|::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾉ
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
|::::::::::::::::::::::::::::::::: /
::::::::::::::::::::::::::::::: / ＿＿＿_
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,{ ／ ∪ ＼
厂￣￣￣￣ ｀丶 ／ γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::..._ { ／ _ノ （＞）三（＜） ＼ `､
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶__ﾉ （ <:::∪:::::（__人__）:::::∪| ） ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼ ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／
.
- 390 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:26:29 ID:qq6nVVrc0
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） ……日本はモンゴル帝国に対し、暴風雨による助けもあって辛勝を収めた。
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ しかし、元々、防衛戦で戦利品があったわけでもない鎌倉幕府は、
. | }
. ヽ } 御家人たちに充分な恩賞を与えられず、そのため引き起こされた
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ 御家人の不満と困窮が、鎌倉幕府崩壊の遠因になった……とか、そんな話だろ？
| |￣￣￣
＿＿＿_
／ ∪ ＼
γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ …………違うんだお。それだけじゃないんだお。
／ _ノ （＞）三（＜） ＼ `､ やる夫は、今後の物語の展開として、
（ <:::∪:::::（__人__）:::::∪| ） 「彼らの戦い」を、押さえておきたいんだお。
＼ ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／
／￣￣￣＼
γ⌒) (⌒ヽ
／ _ノ ノ ＼ ＼ `､ 「元寇」について、その後の影響を考える時、
（ < （○） （○） | ） 「武士たちの戦い」よりも、「彼らの戦い」の意味の方が大きい……
＼ ヽ （__人__） ／ ／
.
- 391 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:27:49 ID:qq6nVVrc0
-
／￣￣￣＼
γ⌒) (⌒ヽ
／ _ノ ⌒ ー ＼ `､ 「彼らの戦い」に触れない事は、その後の日本中世の欠損……いや、
（ < （○） （○） u. | ）
＼ ヽ （__人__） ／ ／
／.:￣￣￣￣￣＼
／: : : ＼
／: : : : ＼
／: : : : : : ＼ ＼人_从人__从_从人__从_从人从_从人__从_从人从从ﾉ／
/ : : : : : : : .. ＼ ＞ ＜
|: : : : : : ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, l ＞ 日 本 史 の 欠 損 ！ ！ ＜
|: : : ::;; （ (・) ） ﾉヽ （ (・) ）;;::: | ＞ ＜
|: : : : : ´"''" "''"´ U l ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWYW⌒WYYYWY＼
. ＼ : : : : . .（ j ） ／
＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜ ／ ………ではないのか？
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼
: : : : . : : . : : . ＼
.
- 392 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:28:38 ID:qq6nVVrc0
-
／￣￣＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／ ノ ＼ ＼ | な……そこまで言うのか！？ .|
| （○）（○） | ｏ Ｏ ○ だが、こいつ、何時になく目が据わってやがる… .|
. | u.（__人__） .| ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
r､ | ｀ ⌒´ .|
,.く＼＼r､ ヽ ﾉ
＼＼＼ヽ} ヽ /
rヽ ` ヽ / ｧ'´ヽ
└'｀{ . ＼.| / i ＼人_从人__从_从从_人__从_从人_从人__从_从人从ﾉ／
ヽ､._ ヽ､_,r' .| ＞ ＜
｀ヽ､ ／' | ＞ なんだ！それは！？ ＜
｀'ｰ'´ ＞ 一体、「何の戦い」があたって言うんだ！？ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYYWY＼
／.:￣￣￣￣￣＼
／: : : ＼
／: : : : ＼ ＼人_从人__从_从人从ﾉ／
／: : : : : : ＼ ＞ ＜
/ : : : : : : : .. ＼ ＞ そ れ は … ！＜
|: : : : : : ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, l ＞ ＜
|: : : ::;; （ (・) ） ﾉヽ （ (・) ）;;::: | ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
|: : : : : ´"''" "''"´ l
. ＼ : : : : . .（ j ） ／
＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜ ／
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼
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- 393 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:29:33 ID:qq6nVVrc0
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- 394 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:30:15 ID:qq6nVVrc0
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ちゃらららんらら♪ちゃらららんらら♪ちゃらららんららら〜ん♪
【BGM】『聖闘士星矢』OP ペガサス幻想
ttp://www.youtube.com/watch?v=HPSn0gU2EEI
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- 395 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:31:00 ID:qq6nVVrc0
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- 396 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:32:12 ID:qq6nVVrc0
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─── やる夫が『梅松論』を語るそうです。───
〜幕間(3)蒙古襲来と聖祈祷士たち〜
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7/ _ 〃// 〃__ || .__ |＿| Ｌ,,,.l. `.〉 ,､〈 ii ＿ ＿_ゞ､
_// ._.¨.〃// 〃.'-' ‖'-' .‖ ‖ i／ ヽ'､ .lj ヽ_l Ｌ_､ゞゝ
./〃 ''' .〃 - 〃F＝：-=i .lＬ,, ＿｣ッ=コ i`ニ〈 ヾ.､
./〃＿_ ./L＿_〃|[二.]__「‖.| | | _ノ ヾ､ ＿ _ 〃〉
聖 祈 祷 士 セ イ ヤ ッ セイント、セイヤ───ッ！！
蒙 古 襲 来 編
//生ニｺ iニﾆ/ .‖[] にi .‖.| ｜.｜ .| ￣ ￣"ヾ"./ λ ヾヾ､
ｺ〃＿_ ＿__〃. || _ |‖ || .| ｜ | レー-.i ,---ヽ/ い, ヾヽ
/〃"---i i---〃 lj i] ［ﾆl ||. |┌" "┐i──! !─┐/ lΛ'､ ヾヽ
〃/ 〃 lＬ,,,,,,ﾉ| ||. |｜ |｜ ﾚ .l!.,､､'､ ヾヽ
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- 397 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:33:18 ID:qq6nVVrc0
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Λ" ノ .ﾉ ,,､〃-､ ,,､-─-::''"::::::::ﾉヽ, .ﾉ::l
_ .i. ヽ ,､',､･' ∠:::::,二>､,,､･":::::::::::::::::::::::::∠ﾞ__,,､':::::j
､＼ ヽ､_,,,ノ''" ／三'（ヽi"::::::;/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
::＼＼'''" ./'" r⌒`､::::::/（:::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ 抱きしめた♪言霊（こころ）の祈祷力（コスモ）♪
⌒ヾ, '､, ＼.､ヽ,`"ﾉ､:::i:､ ヾ;::::::l:::::::､::::::::::::::::-=ﾆ､,,,,
..ﾞ､ ヽ､ ＼ ＼／＼|ｼ" ＼:::l:::::::'i:::::::::::::::::::::::::::::::`､ 暑く……燃やせ♪
'i .l'l > _,,,r''^`）:j:::::::::j::::::::::::::_;r-''"⌒ヾ
l l ト､＿,,／,､ _､､,!Pλフﾉ:::::::::/::::::::─二ﾆ-､ `
l .l |. ﾄ､. ＼ ﾞ,,／.>'";'"::::､::'"::::::::::::::;;r"⌒ﾞﾞ`
‖/､ "､ゝ､, > 〃.:::::ヾ:::::::::＼;;;;r'''''"
i :::l l" '､ 、`-''" ,r'ﾂ､;;;;;;､::ヽ､:::::;;;;;二─
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l::::U.V:::::::::::::::＼＿ノ
蔵馬寺のセイヤッ／天馬座の星矢
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- 398 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:34:11 ID:qq6nVVrc0
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, ,,..、‐,, 、 .,.,i
,ｪ .,..‐ﾌ゛ i;;,ﾞ.ﾞ-．,,..,,,... -､ 、 .│,!.,!l.'|ｹ゛
,i少" .lﾐ,,,,.... yi,、 .‘ ﾞl-ﾞ' ＼ ＼ ｌ,.ヽ lｲ"‐ﾞ
.,， ,i----､ .i'" .｀'-'"'-,ー〈"'￣''､ .ｌ!ヽ.ｌ, i !.|,!i |.,il!,!
.,／./ √ .,,-''_＼, ヽ＼ ヽ, ヽ ﾞL..ｌ ｌ .ｌi .!`.!.l,!!〃,/,lﾞ
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..,i彡ｰ''"ﾞ,i;;彡＿＿＿__,.-'"゛ . ｀''''ﾐヽ、 ｀''-、 .＼ ヽ｀L..ｌ ｌ ヽ..ｌ ! .ｌ.ｌ､ ! ,!l,ﾉ.lﾞ
: '″ '＜"~ﾞﾞﾞ"'''ｰ-,ﾞﾞ'-､, `' ＼ .＼ .､＼ .ｌ ゝ |..ｌ ! .ｌ│ .!ﾘ" !`
-‐'――― ..,,, .｀ﾞ'ｰxi、 ｀'-, ＼ . ＼ヽ .＼＼ ヽ ﾞｉl｝" l | ! .|.|,..iﾘ:l./
.,i← ｀'''-..、 .┬--ﾆｭ､ .＼.＼ ヽヽ ヽ ヽ .! .ﾞl|.! .!,! .l // //
――- ､/´￣´ﾞﾞ''ｰ､、 ＼ .`;;i､＼＼ .ﾞｭ,..ヽ" .ｌ ., .ｌ.l l| .!| ilヱ ┴ﾞ
._ ｀'ﾍi､,,, ｀'-、.＼ ｀ii,ﾞ ｀'､ヽ : ､ ﾞ.ｌぃ .| ! ‖ .ﾘ..｣ ／
｀ﾞ''ｰ ､, .｀- ＼ ＼ .＼ ｌi, ヽﾞ' .ヽ ﾞｌヽ ."ｮ"│ .!'ﾞ
,,_ ｀'‐､. ..＼ ﾞ''､. ヽ ヽ ｌヽ ｌ. ｌ . ｌヽ / l.| .! /
､ ｀ﾞ''-..、 .＼. ＼ ＼ .ヽ ヽ.ｌ . ｌ .ｌ l .ｌ ﾞ!,､| | l‐´ キセキを♪起こせ！！
- ＼ `'-､ ＼ ヽ ＼ ｌ .ｌ.!.､ ｌ .ｌ 、│ .、| ｀".! ,!
｀'-＼ ＼ .ヽ. ヽ .ヽ .ｌ .ｌl .ｌ ｌ .! ! .｝.il./ | .|ﾉ
＼. ＼''､ ＼. ヽ ヽ .ヽ.! ﾞ! .ｌ ! │.| iﾚ､.. | .!
.＼ ﾞli､''､ ＼ ヽ .ｌ, . ｌ.ｌ .' !,! lﾞ.l/ .''r‐ｆ￣＞─- ､
＼ ＼ ﾞ.ｌ'､＼ ヽ . ｌ ｌ. ｌﾞ !| .,{/，ｧヘ.｣_ | /￣￣＼
ヽ ヽ, ＼ ﾞ!ヽ : lL .ヽ ｌ .ｌ ｝ |l l"'゛/{ ´ 〉:| :| ,ﾉ ヽ
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.ヽ ヽ .".ｌ. ﾞ li ｌ .ｌ .! .! ./ l./ | ≧=-ゝ-く⌒ヾ ﾉ
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ｧ‐=彡'フ' ／ _／
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- 399 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:35:03 ID:qq6nVVrc0
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|.レ'ﾞｨj.／／ | ,'―;ｧ'´,ィ' ´ ﾞi
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Yﾚﾞ／.Y l／∠ -― 'ニフ''"´,. --､）
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Vj. 小, ,r '´ィ ./ | ,. ‐'´,.r'´ ∨,. - ､ ＼＼
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rﾞ _,. ' .j／ｲヽ. |. l,.r ''´,. ‐'´r 'ヽ .! !
高野山のシュン／アンドロメダ座の瞬
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- 400 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:36:04 ID:3P75z5xU0
- 歴史マンガだと一コマで出番が終わる人たちじゃないか！
- 401 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:36:14 ID:qq6nVVrc0
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ヽ廴 ,／!
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ヽ ﾞli、 ヽ ／夕/ | ／
＼ !ヽ ヽ ＿-‐=＝" 廴 ヽ ／
ｌ ! ﾞl、 ヽ. ￣/ ,___ﾆ=弋 ／
リ ｌ 、 ＼ 厶 / ￣ ,..‐"
| / ! ﾞ‐'一''¨ l _／゛
,!./ l 、 、 / ｛ ／´
,/ l/ ｿﾊ / /゛ / __人 .,／
ノ 乂 ノ ./ / l、ヽ / / .トｰ'''''´¨ ヽ彡
¨ / / / l、ヽ 天狗（ペガサス）ファンタジー♪
./ ./ ｌ -､-､ | | ． ｌ |
l / / ｨ/{ r､＜￣`／ ム）、 ／ ￣＼ ._
,! /_ ｲV:.|:.:`7_!仁 - '／, く:.::.: /ィ , ｲ／ / そうさ、夢想（ゆめ）だけは♪
'､ .! ＼＼ >,ﾆl 0 |Lﾆェィく ヽ.:.:.:.ﾑｨ ／ // ム／ ｧﾆ -― ､.''"
. ヽ l {＼Llィﾍｪ/‐'/下｢`| l:.:.:.:.:./ _ -く ＼ｌ/ . - ､ / / {／ 〉
.ｌ八 ﾄゝ:| lT下} `´ =' ／ |:.:.: 厶ｲ＜￣＼ ＼ / / V ｌ / / 誰も奪えない、心の翼だから♪
!│ . ゝ: :| L T´ r┴ - ､/.:.:.:.:_ / ＼ l ｌ ヽ ￣ヽ/ ＼L _/ __ /--
.l/ .i' ＼ﾍ | ヽ￣} ｜l ＞' / l l l >┬ へ / / ＼/ l .／ ./／ /
く:.ヽﾍ ﾆ | l / 厶 /／ / / >、 ＼ ┤`ｰ 、 / / .lｿ ./ ﾒ
｢｢＞ﾍ __,／| l / / 〉 / ／ / ／ ﾄ､ ヽ＼ ___/ /
( ￣` ┤| ｀Z:｣ ｜ｌ / ∠ __／ .ｨく-＜ ＿ ∠ィ ｌ ヽ ヽ // ￣ヽ /、
.┌ ¬ｧ -＞､ | ヽィく __／| l/ { ／ |｜ l ＼ ＼ / Λ | ` -､// l
l ｛ ＿ ＿＼>/ ￣ ７＼|ム -‐ `7下､ ｌ `＜ ` - _`ーﾍ/ / i >､ _／ /
＼ ＿ _____ 二7 --‐//￣ / /__ ＼ ＼ __＞､ ` - _＼/ ｌ / /
/r┴ ¬| ｜L -‐ァ 7 ￣ ﾄ､ ＼>ｰ -ヘ ＿＞ -‐ ￣ ` ┴ｲ /´＼ /
/ | ___ ｣ ｜ > -‐/ l | V 〉 ＼ヽ_ノ
園城寺のイッキ／鳳凰座の一輝
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- 402 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:36:57 ID:0OWFbk520
- あー、延々大元帥明王法を使ってた人たちか。
- 403 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:36:57 ID:G3eQtktY0
- 大河ドラマで清盛に蹴飛ばされてた連中かぁw
- 404 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:37:40 ID:qq6nVVrc0
- >>400
あ、やっぱり一コマくらいは出るんですねｗ
- 405 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:37:49 ID:G3eQtktY0
- 炎・・・園城寺が鳳凰座か、うまいな。
- 406 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:38:15 ID:qq6nVVrc0
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: : : : : ''*,, ☆ + '+ o ,,*''
: : : : :._,,_: ,-''~'ヽ＼ ヽ i, | / ／ o
: : : : 、: .f´, ｀i, ::::::;ﾟﾄ､ ＼ ヽ i, / .／ _,,-'´ 。,
: : : ,-''''弋,_::ノ'`'-ｰ'ﾞl: ＼ ＼ ヽ. /ﾞゝ､ _,,-'´ __,,,-ｰ'"
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iﾞ: ..:::i`'''ﾞ ﾞi,_,,,-ﾞi､_,,,,i--i l-､､_,,!､i `,､､_-､___ヽｰ-､ 。 聖祈祷士（セイント）セイヤッ！
`=ｰﾞ: ヽ ,,-'ﾞi､,-rﾞ _,,. iノﾉヽヽ丶､ﾞi´ｲ'ｯi.ｨﾁiﾞﾘﾞ''ヽ i ___,,,,,,,-ｰ'''''""
＼,,-'''`,-''ﾞ ,,-!,_i,-`'ﾞノﾞ｀ i. ! i i.`i. ｀ﾞゝ｀i ヽ,／ノ 僧籍はみんな〜♪
`-ｰ'ﾞ''''''ﾞ｀'ｰ--､´ｰr '´丶ﾆ,ﾉ-' ､.!'7／ ヽ,／ ,,,､------------ *ﾟ'
'ﾟ*------------ `'ｰl丶 ､__ ｀''- ｀'´ ／ i ｀'i卅|
___,,,,,,,-ｰ ヽ-,,__｀''ｰ-,,_,-'´ .ノ-ｰ'ﾞ~~~ "'''''ｰ-,,,,,,,___ 聖祈祷士（セイント）セイヤッ！
*-ｰ'''''""__,,,-ｰ'" 〉,,___｀''-,,_/ _,,-'ﾞ 丶 ｀'-,,_ ﾟ'
__,,,-ｰ'" _,,-'´ ／ / ／'ｰ-ニく聖>ﾆi ＼ 丶 ｀'-,,_ 明日の勇者〜♪OH, Yeah！
*''ﾞ _,,-'´ ／ / /ﾞ ヽ ヽ, 丶､ ヽ ＼ 丶 ☆
_,,-'´ ／ / /￣￣`'''''ｰｰ´ ヘ `-´ヽ ヽ. ＼ 丶
+*'' .／ / /￣￣｀'''''ｰｰ-'ﾞ `-ｰ'´!､ ヽ. ＼ o
.,,／ / ,i-'''´""｀ヽ ／ヽ r'´~ﾞ"ヽ + +
*'' *'' ,i _,,,,-- ､ ﾞi, i ﾞi, | f´"~ヽ
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- 407 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:39:29 ID:qq6nVVrc0
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＿_ ヽｰ-､|＼ ／ !
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ﾄ､_∠.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.ﾊ ／:/ ::::::!
ﾄ､!:.:.:::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::.:.: /| ／ .:/ ::j 聖祈祷士（セイント）セイヤッ！
',:::`.:::::::::.:.:ﾄ､::.＼:.:.:.::.:.:::::::::::::.:.: ﾚ! ／ .::::,:':: ,′
ド=-::|::.:lゝ|/≧ｰｆ:.:r‐､:.:::::::::.:.:.: / .／.:::::,.イ::: / 天狗（ペガサス）のように〜♪
＼_::ヽ:.|イりノ Y´￣￣￣ ｀`ﾝ'´.::::／::/⌒ヽ､ /
ー'入 ´￣_,ﾊ :::::::::／:: :／:::::/ ヽ 聖祈祷士（セイント）セイヤッ！
ヽ ７::::|＿ ::::::/::: .:/:::::::,:′ '.
ヽ一' ヾﾍ!::. ￣!::: .::::/:::::,.ｲ ヽ、 今こそ、羽ばたけ〜♪
|:{___ ,. イ./ :::: /| ::::|:／::: ! ,.ゝ、
. ',:＼__}／ ::::/ 廴:／:|: ::.ﾍ. ／ ,. -‐＼
ヽ::|::::. ＿.:/ :. ::::::|:＼ ヽ、 / ／／´￣/ﾄ､ ＼､
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／::!:＿{_／ :::,.､--､-､-'､:. :::: ヽ:: ::. | ＼l / | :::＼ |:::ヽ|::::::ヽ
／:: .:ﾍ:: :::. ,ﾊ:_）-┴f-､ }:: :::::: } ::｜ ＼l | ::::::ヾ :::ﾍ::: ﾊ
／:: ,. -､::: }:::. :::: ∧ハ:_）-┴rY::￣丁´ ::｜ ｀ヽ'、 ::::ﾍ :::ﾍ::: |
／::::／::::_,. イﾊ:::::../ .:::..:::ヽ::）-┴'､:＿_!＿ ::: | ＼ :::ﾍ :::l:::. |
'ー一 ' ´{-- ､l|:::ヽ/{::::::::::::〈::ヽ:）-'ノ ｀/^! ＼ :::}､ ::j:､: !
蒙古襲来編 最終話「聖祈祷士よ、永遠に…」
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- 408 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:40:11 ID:qq6nVVrc0
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ヽ ノ .＼ `⌒ ノ
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- 409 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:41:13 ID:QpFq8zPk0
- この悪ノリぶりは某周防の人とタメ張れるｗｗ
- 410 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:41:21 ID:qq6nVVrc0
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__,ﾉ｀-,, ／ ! / .! /:::::,／ .| .,,..＿ / ＼ 、
__/ `' ; /. ｌ |::.../ ! | 7￣゛´
./ ＼ ,. -,、 ﾉ 山 ! !,ﾐ゛ .〉 .,ゝ lﾞ
.! / ｀t,,、 / 城 l. ! ./ ./::::/ ／L
! .. _,,. ! ﾞ.ｌ ■ ;_／~`￣ . /:::::｜.ｌ::::.:::::＼.
￣:::::::::ﾞ''-､＿_ ! _＿＿ ﾉ ! 京都｝ ヽ |:::::::::::::ヽﾉ::::＿ ﾉ
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::::::::::::::::::::::ヽ, .（,_, ./ ,ｒ'"::::::::::::::::::
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でん、でん、でん、でん♪どんでん♪でん、でん、でん、でん♪でででん♪でん、でん、でん、でん♪
.
- 411 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:41:32 ID:1SMdI3720
- 歌詞は大丈夫だっけ？
どこかのまとめでＪＡＳＲＡＣが来たとかでしたらばも厳しくなってた記憶
- 412 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:42:12 ID:0OWFbk520
- まあ、実際にアレが来ちゃったから、坊主たちもアレなアレに出たわけで。
- 413 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:42:15 ID:qq6nVVrc0
-
／ ,/ ／ ／ _,..-''
／ / ／／/ 〃 ,r'',.-'" ／／ ／
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／__,,..-／
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／-''"二´‐'''~＿＿_ノ
,) Y ﾉ ／／ ,r''´‐''" -='"―-､彡"r'"￣´
,ｲ ﾘ ﾉ り ,=、、-ﾆ_~― ~''-=二 ∠"´
ヾ,ヽ ､, , ﾉﾉ {.ﾄヾｰ-~ﾆ_-二 ― 二ニ＝=-‐''"
ゝ ミｨｲｨ彡`ﾕ.|｀＼ヽ丶､‐ __ヽ'''三二,,,＿
〈 `ヾべ_{:::: 'ｩ) `8-､ ヽ‐ ､ヽ`''-_＝-
ゝ_ﾉ⌒ﾍ~" _”＼ ヽ!＼ヽ､'''ー-"ﾆ.._ ふふふ…来たか「モウコ」とか言う蛮族ども…
〈 (._ |∠ｨ ,.ノ / __ﾊ_j! ＼
`‐''^ ,. -‐`ヾ__/ヽ. >,､く ＼
r;>-＝<´ 〈 ﾉ_,. ヽ ＼ ……行幸の準備をしろ！
(l》L -―''''"~´ ヽ ｀ 、
／ `、 `、 lヽ
/ ヽ. l ｜|
! ｀、 ! !｜
｀、 、 | } Ｖ,/
ヽ | ／ / 〃
＼ ﾍ_,. -''" / ,.ｲ′
＼ ヽ l / /
ｌ | |′,'
亀山上皇（大覚寺統…治天の君）
＼ ｀’７ァ=ー--=ﾆﾆ二二二二二二二二二二）
＼ ﾉ ,{ ,.ｨｘ__,ﾉｆ:l:l:l:l:l:l:l:lﾊ } }/////////〉
. ＼ｆ ハ ／}:l:l:l:l｣:ﾚ-┴'⌒ヾｊ〉ノ V////////|
Уヽ ﾉｊﾚ'´ ＿_ ／ ∨////// | ヒ 、 ヒ ェ ェ エ エ エ エ Ｅ Ｅ Ｅ ！ ？
/ 厂{ -‐くo ）⌒¨´ ∨//////|
,ノヽ.／ ヽ ﾉ¨￣ ＿＿ ､ ∨//// | ま 、 ま さ か 亀 山 院 自 ら 戦 陣 に …
（￣ - ､ ﾉ'"´￣ } ー' ( l |
ヽ ￣｀ヽ._У ＿,ノ ）/ 出 撃 さ れ る と 言 う の で す か 〜 ！ ！
. └‐､ r─‐,､ l | '´ { ／ ）
|__j ＼＼:::::ﾊ Ｕ | |(__ノヽ
└‐'ｉ^ヽヽ:::! Ｊ ! | ）
＼_}＼ｊ i ｉ { │ '⌒ヽ
/ ￣＼ | | | | /
,ｨ⌒/ } | } | ／⌒Ｖ´￣｀'⌒ヽ/￣
__{￣匚匸Τ Ｔｊ 八 __ / .／ ／
（ ヽ-------- ' ｀￣ ヽ--' ／ ／
鷹司基忠／ウィルソン・フィリップス上院議員
（1247〜1313年）
.
- 414 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:43:48 ID:qq6nVVrc0
-
＼人_从人__从人从从人__从ﾉ／
＞ ＿＿_ __ ∩ ＜
＞ └‐┐l └┘/7 ∪ ＜ ,z=ミ、
＞ (ノ ＜ノ ｏ ＜ ／ i､_ '""
＞ ＜ ／ ＼ィ7､ ､ ,.ィ ﾊ ,, ' ' "
／Y⌒YWWYW⌒YWWYYYWY＼ 〈 ∨ ゞ ／ ﾉ ｀ﾐ ´ ´ "
´ ｀ﾄ､ } ／ﾍ. ／ , ﾍ
ｊ ゞ=彡< _／へ ／ 〉 ,, ''"
､ィ"′ ＿_,. =＝"ゝ､ ￣ゞ､_彡'" /
∠" ,.ィ"´￣ ｀ヽ彡'" ﾍ三ゝｩ'"
／ ＿,, ﾍ ／
＿＿＿,／ , -‐ '"" ／｀ｰ=彡'′
／´ , -‐'..＿＿＿ ＿＿ ＿＿_ ／. ! .i `ﾞヾ
＞'´彡イ |.:.:.:.:.:.:.:| |.:.:.:.:,ｲ.:.:.:.:.:/ ／ { 〉
.l.:.:.:.:.:.:.:| |＿/ l＿／...／ 〉 ﾊ｀ヾゞ::､＿''"
'"´￣￣｀ﾐ|.:.:.:.:.:.::| ／─ミ､ { 〈ヽ ／ω 〉 ｨ=
. l.:.:.:.:.:.::| ＿ '"-､ ､｀ヽ ムイ｀￣ト､_／／ /
.|.:.:.:.:.:.:￣￣.:.:.:.:/ .｀ｰﾍ ｀ヽｰィ´‐-ミ､ (´ /
,＞'"´ |.:.:.:.:.:.:.:＿＿_/ ’， 〉 ゝ彡'
イ=＝'" ..|.:.:.:.:.:.::| ゝ､ ,イ⌒ヽｊ厶彡'´
′ |.:.:.:.:.:｜ ｀ｰト ＼
`ﾞミ，,、 ｀ .￣￣´ ゝ ﾊ ←上院議員…じゃなかった鷹司基忠
/ ＼_ ＼
｀` `ヾ、｀｀` /.:.:.:.:.:/ ,.へ . /
ヾ /.:.:.:.:.:/ ,／.:.:.:.:>./
｀ゞヽ ｀ヾ ／＼＿＿ 〈_.:.:.:.:/／.:.:.:.:／ ./
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣ ＼_￣<.:.:.:.:.:.:/ .イ⌒
｀ヾゞ､ ∠＿＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ ＼_／〈＿＿彡'
￣ >.:.:.:.:.:／
＿ /.:.:.:.:.:/
. /.:.:.:.:￣＼_ /.:.:.:.:.:/
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
└ ― ＝ ., ＿/
.
- 415 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:44:55 ID:qq6nVVrc0
-
ｲ
／/,ｨ ｨ / |ｲ
i､ノ |/ ∨ﾚ' | |ヽ_r-v､_
,､___| / /／ / | /／,.-､ヽ ＼人_从人__从_从人__从_从人从_从_从人__从_从人__从ﾉ／
| /ヽ､-/ / ∧/ ノ ／ /ゝ､｀' ＞ ＜
/ ／ / / ∨ ﾉ / | ＞ ノータリンか！貴様ァ──────！！！！ ＜
. ｸﾞﾘｸﾞﾘ / i / / ノ ／ ／ /|_ノヽ ＞ ＜
＿ r' ヽ / | / _,.-ﾍ i /,.‐､( ＞ いくさ等という汚れ事は…… ＜
/ ｀／｀ヽ､__ ＼ ヽ ｀ ｀_,.-''´ ,ﾍ | r､| | ＞ ＜
(＝ r'__ ／ ＼＿_,,,,━┓‐''´ /ハヽ_!|）| !ヽ ＞ 武士に任せておけばよいのだァー！！ ＜
_,ハ､__| ~~ | ヽ r'´'´ ヽ _,┃| _ノ_,ｨ ﾉr|､｀'ｰ ＞ ＜
‐i´:! _｀ﾆヽ､ノ r'ヽ、‐'''´┃ヾ､_( ((_,.-r‐(;;)' ﾄ-ﾍ￣ ＞ 王者には！王者の！戦いがあるのだァー！！ ＜
:::l:::ヾ-､_r' ｀'''i‐ﾍ ヾ.ヽ・．┃：ゞで>,ゞ ￣ |: ,.::ﾍ ＞ ＜
ヾヾ::＼ ヽ ! ＼,ノ：．┃・ヽ┃:l | / ﾍ ﾚ::;-'´ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWYW⌒WYYYWY＼
:::＼｀'-､;＞-､ _,.-'"´ ヽ ヽ! レ ,.ｲ /:/
:''-､,,ノ´ ￣ ヽ こ-‐彡ﾉ /:_;:!-‐'´
''フ´ ヾｰ'T"´ /／
'´ ヽ､＿ノ/
,, -─-- ､
,／:::::::::::::::::::::｀＞､
,=''::／ヾ￣￣￣｀ヾ:::::＼
,, =＝'' / __ヽ u （_ノﾆﾐ;､＼:::::
=＝'´ / 〈_o_〉 },,, ,-､ﾞ-''| ＼
＼ r'l／ﾞu‐‐（ , _ ヽ ,-・､l' |
＼ | | l ='' ＿__┃ ｰu´ヽ,|_
ヽ'| | u .ヽﾆLl:::::┃＼ ﾐ ノ .|ﾉ は……はひっ！！？
ヽ|__ﾉ 二二ヾl]='日ﾌ | ||
l | u ヽ ﾘ￣／ ,ﾘ
＞､ヽ u （_ノ,ｲ─''
／::/ ＼ー--'' _／/::|＿
,, -/:::::/ r-､>‐､ー‐'' ／::::::::}::::ヽ
─ ~´::／:::::/ .└¨|__/・￣|／::::::::::::::|::::::::
::::::::／::::::::/ ,,-､l⌒>､ﾞ─ ''二二二二二ヽ
:::::::＞::::::::|_/ / ＞ﾞ､ノ／´＿＿＿＿＿_
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- 416 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:45:59 ID:qq6nVVrc0
-
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ | ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ ＞ ＜
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ| ＞ 伊勢神宮だ！伊勢神宮へ向かうぞ！＜
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/ ＞ ＜
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ ＞ そして最終奥義の用意だ！！ ＜
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、 ＞ ＜
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)） ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ -'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ |
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ
,, -─-- ､
,／:::::::::::::::::::::｀＞､
,=''::／ヾ￣￣￣｀ヾ:::::＼
,, =＝'' / __ヽ u （_ノﾆﾐ;､＼:::::
=＝'´ / 〈_o_〉 },,, ,-､ﾞ-''| ＼
＼ r'l／ﾞu‐‐（ , _ ヽ ,-・､l' |
＼ | | l ='' ＿__┃ ｰu´ヽ,|_
ヽ'| | u .ヽﾆLl:::::┃＼ ﾐ ノ .|ﾉ さ、最終奥義………ま、まさか！？
ヽ|__ﾉ 二二ヾl]='日ﾌ | ||
l | u ヽ ﾘ￣／ ,ﾘ
＞､ヽ u （_ノ,ｲ─''
／::/ ＼ー--'' _／/::|＿
,, -/:::::/ r-､>‐､ー‐'' ／::::::::}::::ヽ
─ ~´::／:::::/ .└¨|__/・￣|／::::::::::::::|::::::::
::::::::／::::::::/ ,,-､l⌒>､ﾞ─ ''二二二二二ヽ
:::::::＞::::::::|_/ / ＞ﾞ､ノ／´＿＿＿＿＿_
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- 417 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:47:08 ID:qq6nVVrc0
-
| ／￣ヽ _ ゝ､ V ! / ￣ ＿ ＿ ／ ｲ ﾉ
├ -､./ ／ ＼У { rｰ 彡 i ／ /
/ ヽ .ﾉ ,,;;;;; ／ `ｰ ヽ ,;;;｛彡" ノ r=≠ ＜
,;/ ／ ／≧/ ,;;;ヾ ;;;i i! i ｛ 彡! ,,,;;;;ノ
,,;/ （ i＼/,/ ,;;人 _Y⌒廴 _ _i;;,,, ＿ V/彡.// r＝;;/
,;;;/ `ヽ ;! i ヽ ;;{三jﾐ:i ）彡=)） Y彡／）,,;ノ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从_从人__从ﾉ／
! _ __,, ﾊ j !ii 》.＼ V三 ＼_____,_<三 ／ ／￣ ｛ ﾉ ＞ ＜
／ﾉ ii .}Y ,,,,） /;;,, ;; ..,,,..,;;::;;...／,_＿／_＿ z＜ rイ＜ ＞ 来るなら来てみろ！！モウコども！！ ＜
/;;;;;;;;;;;;;;;;l人i! / 人≧;;｝ ノ;;;; ,,￣,,;;_zz彡{ミツ ｛ゝ ＞ ＜
<;;;;;;;;;;;;;;;;;（( ﾉj ／ヽ`ｰ'ﾐi;,,,i,i,＜_-zz≠三ニ Уｲ/ /} ＞ 神々の力！！祈祷力（コスモ）の力！！ ＜
/ ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;| .￣'´ﾉ⌒ ii:::ミ. `┴'´／ / ソ 人 ＞ ＜
ヾ;;;;;;;;;;;/i;;;|......::::: /::.. ::::::::￣.￣ ..:/ノ ..ｲ / ＞ 目にものを見せてくれるぞ！！ ＜
);;;;;/ !;;|::::: / :::....... .::::: "./)）< j! .i! ＞ ＜
i;;;;/:::::::i;;|' ､_ ヽ::.._,,;;; _ /⌒i! i! .ﾘ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒WY＼
／:::::::::::::} ヽ;,,,,,,,_.. ,, ` / /il / /:::
／::::::::::::::::ハ `;;,,,,,￣` =-''" ｲ .／::::|iV /::::::
⌒V/::::::::::::::::::::/:::::i / ''''''"´ ＜...イ:::::::::::|! /::::::::: ┳ ┳ ┳ ┳━┓┳ ┳ ┳ ┳ ┳ ┳ ┃┃
//::::::::::::::::::::/::::: ヽ :::.... ...:'::´::イ:::::::::::::::::::::ﾚ::::::::::/ ┃ ┃┃ ┃.┣┳┛┗┳┛ ┗┳┛ ┗┳┛ ┃┃
.／::::::::::::::::::::/::::::::::::::::`:::.＿ イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!:::::::ノ::: ┗┛ .┗┛.┻┗ ┻ .┻ ┻ .・ .・
:::::::::::::::`ヽ::: {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ /:::::::
.
- 418 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:48:25 ID:qq6nVVrc0
-
／￣￣＼
／ ー ‐＼
| （ ●） （ ●） ＿＿＿
| （__人__） ／ ー ー＼ ηノﾉ
| ｀i i´ﾉ ／ （ ●） （ ●） ﾉ, ∃
| . `⌒ } ./ （__人__） ヽ .／ ./´ 蒙古国書が届いた時から、
ヽ .} | ｀i i´ | .／ ／
ヽ ノ ＼ ＿ `⌒ ／ .／ 朝廷は「異国降伏」の祈祷を盛んに行なっていたんだお。
／ ヽ ／ ⌒ ／
/ ヽ, ./ . ／ 伊勢神宮を筆頭に奉幣二十二社、
/ / } | .| | |
.| .{. .| | ヽ、 ＼ | 延暦寺、東寺、東大寺などに勅を発してこれに当たらせた。
.| .|. .| | |＼ ヽ .ﾉ
.／￣￣＼
.／ ＼
| ー ‐ i ＿＿＿
| （ ●） （ ●） ／ ＼
| （__人__） ／. ー ーヽ
| . ｀i i´i / （ ●） （ ●） 最初の元寇（文永の役）後の1275年には、
ヽ. `⌒ﾉ | （__人__） |
ヽ ノ .＼ ＿ ｀i i´ノ、 幕府もこれに追随し、
／ ヽ ／ `⌒ ＼
/ ヽ, ./ . i、 ＼ 寺社に対して全国的な“祈祷防衛体制”を組んでいる。
/ / } | .| | | ＼. ＼
.| .{. .| | ヽ、 ＼ | .＼ ＼_
.| .|. .| | |＼ ヽ .ﾉ ι,ヽ,シ
＼>
※ 鶴ヶ岡八幡宮等、武家に縁のある寺社には、元から祈祷させていた。
.
- 419 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:49:54 ID:qq6nVVrc0
-
;:;:;:;:.:;:..;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.
.:.:.:.. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:.
.. .. .. .ﾉし~| .. .. .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:.
.. | | ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
.....:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:......< ヽ ＞ ＜
. .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;/ | ＞ そ の 様 相 ！ さ な が ら 、＜
,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;./ / ＞ ＜
.:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . . .. .. .. ...:./ _（:;:. ＞ 祈 祷 ヤ シ マ 作 戦 ！ ！ ＜
.:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... .. _/ /.:;:;:;:;:;:. ＞ ＜
.:;:;:;:;:;:.:.:.:.. .. ._ ._／ .|..:.:.:.:;:;:;:;:;. ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.:;:;:;:;:.:.:.:... <（_ ‐~ ..| ..:.:.:.:;:;:;:;:.
.:;:;:;:;.:.:.:..._＿___ .／ / ...:.:.:;:;:.＿＿＿ . ..:.:.:;:;:.
..＿.-‐"~ "ー´ | ..:.:..／ ＼ ..:.:;
_ /___ ,,__....._,...,_ ._ (~）.／ ..:.:..／ ::＼:::／::: ＼
<" ~ し、_.ノヽ- ＼ ] （｀‐‐-´~U⌒.|,/ ... ...／ <○>:::: <○> ＼ . ..:.:.:;:;:.
ヽ, く ~|._.-‐.ｖ´| ／ .. ...:.:.:.:.:.. | （__人__） .|
./ / ~.:... .. .. . . .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;＼ `⌒´ ／.....:.:.:;:;:.
.ヽ∩/~ . ,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;rｰ'""l, 'l, / .| ||/｀>､.;:;:;:.
´ ..:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:/ | 'l, / .|./》/ ∧.
.. .....:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:....../ , | ヽ ヽ,､/.＠ / 《l,l / ヽ
.. .. .. / ､,ヽ|/ ヾ。ﾂ｀' 「ゞ / /《ヾ /ﾞヽ
.:.:.:.. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:.../ ///ｌ｀ﾞ'ﾞｰ-'" / // ﾉ// ／／｀l.
:;:;:;:;:.:;:..;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,|. /// | |___,,,ノ≡≡ﾂﾉ/／_,,-‐'"".l
, --ー -- ､
, ´ ヽ
／ .........ヽ
..::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::', しかし、この祈祷による防衛は、はじめから苦戦を強いられた。
:::::::::::::::::::::::::::::i
＞ｰ--､ --ｰ''/ i| ノ:::::::ﾄ. 元々、祈祷は「蒙古軍が来ないように」祈っていたものなんだお。
､● ｀ヽ ,:::::::::::/ｰ´::::::::ｌ ',
｀ｰ--＝ァ' :::::ヾ＝='':::::! ﾊ にも拘わらず、襲来を許してしまったという事は、
イ´ ..:::::::::::ヽ::::::::::::ｌ ｌ
、 { ,、:::::::::::}:::::::::ﾉ i. 第一次防衛線が、脆くも突破されてしまった事を意味したんだお。
ヽﾞｰ ､ ｒ´ヽア￣ ヽ- '::::,, イ ﾄ
＼.:.:｀.ー{ ｒ-' ィ､＿｀i｀ｰ､ !.:.i そして、聖祈祷士（セイント）たちの最終決戦が始まろうとしていた……。
ヽ.:.:.:.:ﾊ｀ｰﾌ´ ヽ_｀ｰ, ヽ.:.:ヽ ﾉ.:.:.:l
ﾊ.:.:.:.rﾞｰ' ィｰ｀ﾞ´ }l.:.:.:i´.:.:.:.:.:.:i
.
- 420 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:51:13 ID:qq6nVVrc0
- □
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└───┘
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: : : : : ''*,, ☆ + '+ o ,,*''
: : : : :._,,_: ,-''~'ヽ＼ ヽ i, | / ／ o
: : : : 、: .f´, ｀i, ::::::;ﾟﾄ､ ＼ ヽ i, / .／ ＼人_从人__从_从人__从_从人从_从人__从_从从_从人__从ﾉ／
: : : ,-''''弋,_::ノ'`'-ｰ'ﾞl: ＼ ＼ ヽ. /ﾞゝ､ _,,-'´＞ ＜
,,- !､....::.ﾉi, ﾞi _,,,,,f:￣l､ f?/ゝ､,,,_ ｀'fi､ _＞ 天 狗 （ ペ ガ サ ス ） 流 星 拳 ！ ！ ＜
iﾞ: ..:::i`'''ﾞ ﾞi,_,,,-ﾞi､_,,,,i--i l-､､_,,!､i `,､､_-､___ヽｰ-､ ＞ ＜
`=ｰﾞ: ヽ ,,-'ﾞi､,-rﾞ _,,. iノﾉヽヽ丶､ﾞi´ｲ'ｯi.ｨﾁiﾞﾘﾞ''ヽ i __／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYYWY＼
＼,,-'''`,-''ﾞ ,,-!,_i,-`'ﾞノﾞ｀ i. ! i i.`i. ｀ﾞゝ｀i ヽ,／ノ
`-ｰ'ﾞ''''''ﾞ｀'ｰ--､´ｰr '´丶ﾆ,ﾉ-' ､.!'7／ ヽ,／ ,,,､------------ *ﾟ'
'ﾟ*------------ `'ｰl丶 ､__ ｀''- ｀'´ ／ i ｀'i卅|
___,,,,,,,-ｰ ヽ-,,__｀''ｰ-,,_,-'´ .ノ-ｰ'ﾞ~~~ "'''''ｰ-,,,,,,,___
*-ｰ'''''""__,,,-ｰ'" 〉,,___｀''-,,_/ _,,-'ﾞ 丶 ｀'-,,_ ﾟ'
__,,,-ｰ'" _,,-'´ ／ / ／'ｰ-ニく聖>ﾆi ＼ 丶 ｀'-,,_
*''ﾞ _,,-'´ ／ / /ﾞ ヽ ヽ, 丶､ ヽ ＼ 丶 ☆
_,,-'´ ／ / /￣￣`'''''ｰｰ´ ヘ `-´ヽ ヽ. ＼ 丶
+*'' .／ / /￣￣｀'''''ｰｰ-'ﾞ `-ｰ'´!､ ヽ. ＼ o
.,,／ / ,i-'''´""｀ヽ ／ヽ r'´~ﾞ"ヽ + +
*'' *'' ,i _,,,,-- ､ ﾞi, i ﾞi, | f´"~ヽ
※ 聖祈祷士たちは、寺社団体の擬人化キャラクターです。
.
- 421 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:52:06 ID:qq6nVVrc0
-
__,.........._
, -､, ィ ´ ｀_ ､
,ﾑ..ィ´ ( ｬｭヽ ､ r‐ ､
ｒ'´ ｀ ー' ヽ _.ノ |
／ >､__ ＿＿＿＿_.ノ ィ^i '.
Yf´ ゝ＿_ノ´￣ﾄ ..ノ,-,､ ヽ ﾉ ´ ￣｀ヽ ヽ
j | {ﾐ､Yィ'-} }.! ＼_ゝ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
// ﾄ､ﾐ!彡ﾘ ｜ // | |
| | | ヽ／ .| | | ＜ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ .|
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ﾍ ､ .| | | |
ﾍ l .| | | |
l | | ! ! !
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/＼i ;;;;;;;／i,_ﾞYi, ,ノ''ﾞ_ノﾞﾞヽ､;;;;;;;;;;;;;;;､-┐
i ;;;;;;;;;;／,､-i'"ｿ'=-'ﾞi, '´)''‐-､, ﾞヽ;;;;;;;;;;ﾞﾗ.,ｲ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从从ﾉ／
.ヽ; ;;;;;i.／;;_､;;;;;;i, /ﾞ;;;;;､ヘ;;;;;;;;;;､,ﾞヽ-'シﾞ,ｲ ＞ ＜
ヽ;-;;;;;i'';;;;/‐,ヽ;;;;;;;;;;;;;i;'' .i;,,ﾉ;ｧ､;;;;;ヽ､,_ ／.ﾉ ＞ ばかな！？ヤツらには ＜
ヾ､;;;;i,';;;i ,ﾞi:;;ｼﾞjヽ､;;;;ヽ､'ﾞ'"'' / ./ﾞ'ﾌi'''ﾞ.,／! ＞ 流星拳がまるで効いていない！？ ＜
ヾ,､,iヾ'.ﾞﾞ''';''" ｀ﾞﾞ"｀ ./ ./''´,ｲ-'",イ ＞ ＜
ﾞ! .| i;_ U ./ .i‐''´,ｲ-''ﾞノ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
i､:i, i,￣ヽ i i-'ﾞ´､ｲノﾝﾞ
ﾞヽ!, '''' ´ ;i,__,）／ﾉｼノﾞ
,/'jヽ, ﾞﾞ /ﾞ￣⌒｀ﾞﾞ'‐､ﾞ'´
/ ,ﾍ,_ﾞi;､,,,､､‐''"jﾞ i _,,､
/ ./＼ｼ//;;;;／ﾞ´j ,⊥‐'''"´
./ ﾞﾌ///'''" ,／ﾞ ／´
------;/ ./'"´＿ / .／ ,,､､-‐'''"ﾞ´
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- 422 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:52:50 ID:qq6nVVrc0
-
j ﾞ'l, l´ 'l ,､-､ / .| ﾞj /
l, l,.| ,､､, / l / ﾉ‐'´ /
ヽ, ﾞ､ l,.| .|./ /,､-､, / / /
,､ ＼j. ' ,､;' j _ ,ﾄ､_ ,ｨ / .,
./,／´ ｀'l ,ﾞ / ./ヽ､,,､ｨ
,'´ ﾉ .,,,,_ / ./ ./ ./
ス ' .,､-' l´｀l, l ｀ヽ /ヽ,_ .ノ'ｰく / ／
曼 ﾈ ..ﾞー‐-､ﾞ'´ l, l:､,ィ,ヽ,_￣￣｀ﾞ'ヽ-'｀Y
ト ﾋﾞ .__,.ノ ヽ､-' ﾉ ﾞl l;‐--ﾆ'''''‐-､,｀ﾞヽ,､,
荼 ｭ ...ヽ､,,,__ ヾ;_,ノ j ﾞl,. ﾞl,ヾ;-､ ＼. ＼
│ ﾗ ｀l _＼-' j ﾞl. ﾞl, ＼＼,,
羅 ..,､､､､,,,ノ ./,/v'|ﾞヾ､ﾞﾞﾞ''ヽ'､,__l,,,､-'ﾞ´
ム .' .ヽ､ L/.ﾄﾞ.l, ￣´ ﾉ
ﾞ.i .rヽ､,ﾉ r:'-/Y;ヾ;'‐-､､-イ
！！ .ﾉ ＼ !| lﾞ ﾄ､ヽﾞニニ:ｲ
ﾞ.〈ﾞヽ--ﾞ l,|r-ﾞ,ﾞl,ヾ､,__ﾆノ/
/'7 /l /ﾞl,. ヽ, ､ lﾞl l,ﾞl ﾞ､＿,,.ｨ'ﾞ
ノ / ./ ﾞl, ﾉ ﾞl, ﾞl ｨj.ﾞl,ﾄ, / l,ﾞl,_,><ヽ､./
｀ﾞ´ ヽ-:' ｀ ヽ､,_ﾉ .j.ノ/ |.}ﾞ､lﾞ ゝ'､(´｀ヾ､;､,,､---――'''"
/./ }ﾞ l j, ＼ ＼､, （ ＿_,,,,,,､､
.i.| jﾉ ﾄ､ >､ /ヽ=､ 'ﾞ/ ./ /､
i-;ｯ‐ヘ,__∧ ＿ | ヽ 〈./｀ﾞT彡|｀＼. ｀ヽゞ / .L_
./´:::::::ム -イ;‐ｧY''"ﾞ´;､ ､ ト､_,ｲノ| ヽ､, .j､
...,!::::::::::::::::::::〃 / . ヾ､, , |}.ﾊ l,ﾉi/| ｀ﾞﾞ´ ｀ﾞﾞﾞﾞ""
／::::::::::::::::ｨ!::::|ｌ::::ｉ¨７..-､,＼,､ _,j .j.!ﾉ'ﾞ l, / lﾞh,
...／::::::::::::::::;'´ i:::::ｌ|::::|::::| ..._｀ﾞﾞ'ヾノ.,ノ;'´＼ /ﾞl, .r;jﾞ ﾄ､
...l:::::::／|:::::::!: !:::::|L/|::::!〉 (,jﾞ '''"'＼ ｀ヽ,＼,/>'ﾞV ヽ
|.／ l:::::::|! l:::::| .|__| /`l ヾ､ﾞﾞT'''''´ ./ ﾞl,
|:::::::l! |:::::| ,､ l:::::|/::〉 / ￣｀ﾞﾞ''ﾞ l,
.!:::::|l' |:::::| ,l | l:::::|ﾚ' / _ l,
.| |! .|／ ,!::::L.-ヾi=,'/ ,､ﾍ, l,
..|／ _,.-'´:::::_,::- '_´ .／ ヽ, ﾞ､
|_,.-::'´| L-'´_| .／ ヽ ヽ
,.-'´:::::,.-'" .／ ヽ /⌒ﾞヾl,
|,.- '´| | ／| .ヾl .ﾉ.｀‐/
r-､. . |,i ／／ ＿＿ _ ｀ヾ'ﾞ _,r‐;＼
し'´ .rﾚ'⌒ﾞ.／ ｨ' ／＿＿ノ ／丿 .＼!´
／ヽ! .く／レ ／::／ ..＼
,____,. - '´::／
/＿＿__,／
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- 423 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:53:58 ID:qq6nVVrc0
-
,
, '/
, / ｛ ´ ￣ ｀_, ､
{ ﾚ'ﾑ ／ｒ ´ ｀＞=-､- .._
,ｲ/ｨ_‐ ､ / ノ _.ｨ’ , -､_二ゝ
_＿＿＿＿＿レ'´ ｀. | ´ ,ｒ '／ .{ ヽ::::ヽ ／￣￣￣￣￣￣＼
, ´ l | ' / l l::::::::'. | |
.／ , ‐vム-､ .' } ヽ::::::! ＜ …………。 |
/ , ｒく O ｒ'ﾉ ﾉ , ' _.ノ '.::| | |
.' ＿＿＿____..,.ィiｸ'´,＞‐.'ノ /／_..,_. ＜,￣ }:| ＼＿＿＿＿＿＿／
{_, ィi´ﾚｲWﾚiｲ!Y'''ﾞﾞtﾚ' /ﾒ／ ｀ﾌヽ:::::::f ￣ /:/
W '´ // //,ｨ , ' ヽ:::'. /:::/
､ﾒｿ _.ノｼ/ | / ゝ::'. L:/
ﾐﾒ ｀´ =//ノ / ｀｀
ミ' ﾆﾒ/ _ .ノ
=ﾇ _､ｼ /´
ﾆﾒ _ッ ／
モ=ﾆ ィ´
蒙古兵Ｃ
,、
/,,,､ ///＿ ＼ ィ'ｨj
ヽ、,､-'"/i'hn///＿_ゝ` ､,,〉 ／/// ;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、
ゝ`-.n.ﾄﾚLl_|,入__`'-ｯ ヽ, ,,､r".//ヽ /⌒ ⌒ヽ
i〃`-lll､ﾚ/〉ｼ'"､.)7l'"i ＼,／' .// ヽ （ そ、そんな……僕の ）
i' l/ /,,=ﾐ、 ` '" ｜ llフﾉl . `//. ヽ. ） 曼荼羅羂索（ネビュラチェーン）が、 （
.l |i.! .ﾄ`,､ｿ） ヽ. l ll人' // '､ ＜ 全然通じないなんて…… ）
ヾﾊヾ,=- ヽ _,､ J 〉、ヾ,/＼/,ｲ `ヽ, ） ノ
ぃﾂ`−〃ｨ 'ヽ ヽ_' / ＼'、_,ﾉ/'!、 ヽ, ヽ、_ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~
'､゛､ ト''"ﾉ ｨ`ヽ､,､." ノﾉヽ､_/ ＼ ヽ,.
＼`-= -'"ﾉ ﾉ_ノヽ,,i-.f'く.ﾄt / 'i, ,,r'⌒`ヽ、
.`|` ､ニ−'! | T | l" ＼` / , l, // '"⌒ヾ,' ､ｯ
/' `､￣ '`l､l､l`'i _,`,' ,､'" , 'i, ,.,',' | r'rﾝrｷ'
/ .＼ ヾ,`.< 'ト-､､_ ／ 〉、 i.l .ﾄ、rﾆrﾝﾝ゛.い
./ .ﾉ` '-､ l＼ '､ /.Y /'" _,､',､',ッl'l レrﾝﾝ゛,,_ ／､'ｎ,,
/ / ヾ＿`''ヾ Vrヾ_彡彡゛ |V.rﾝﾝ ｈ,､,r'ｨｫｼ）
,,"'^ヽ, ./ i'"ヾミ'i`-゛'g"`iﾋ-" ／,､ヽ〃"--、,,r'ｨｫシl l
／／⌒い, i ,." ／ `- ヒ＿／ ／／ ﾚﾄ､ '､ r'ｨｫ'" ヽ'､i__
/.／ ヽr l l l, ' .／ ⌒`'- 、 い / /゛ Vｼ,r＜>'⌒`i⌒Ｙ
/彳三＝ミﾉ j|/ ｒ-" ------ 、 ＼ l | / （,（___ノﾄ-−ト-'i`
, − -
/ （● ＜ 豆知識！高野山は「弘安の役」では南院の不動明王像を担ぎ出し、
ゝ （__人） 筑前・志賀島まで赴いて祈祷を執り行ったそうな。
.
- 424 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:55:04 ID:qq6nVVrc0
-
`丶、|. ` .:.:.:.:.:.:l|０i｝ヽ.:.:, イ´ / ./ー 、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|ﾊ
＼.:.:.:ﾄ ヽ_.:.:.:.:,!.∨ /Y ヾ ／ ＼/ ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｲﾊ
_ ヾ.:.:! ＼ ー'ﾄ､ / ∧. l ＼ イ＼ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ソ
ヽ ~ ´ヽ ｀ ｰ 一 〈.ﾍ!. / ＼, ∠≦彡,＼ l!.:.:.:.:.:.:.:.＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从_从从_从人__从ﾉ／
｀ 一'´＼/ lﾍ_/ 7,, 一ムﾞ ｌ! |.:.:.:.:.:.:.:.＞ ＜
｀ 一.＞､∧∧＿! ＼,イ "}! ゞソ／ .!:.:.:.:.:.:.:＞ あきらめるのは、まだ早い！！ ＜
､ ー一 ".:.:.:.:.:￣T ≧ﾄ､_／ヽ" ﾞ￣".| |.:.:.:.:.:.:.:.＞ ＜
ヾ 三 , -=ア.:.:.:.:∨ﾍﾐ , | r────＞ もっと祈祷力（コスモ）を高めて技を放つんだ！！ ＜
_,. '´.:.:.:,イｧ＼ ＼ ! ∨ l :＞ ＜
ヾ.:.:.:.:.:ノ／.:.:ノ メ ヽ ｀ ＿ ｀ｰ! ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
￣´ レ'＼|ﾄ､ ´ ｀ ／ l : : ／ ∧
l| ト ヽ イ .| ／ /l l
| l!:::::::::::::::ﾞl ´ ! | ／ ／ / !
i ;;;;;;;;;;;;iﾞ.i;;;;;;/ .ﾄ-ノ./;;;;;,;;;;;;;;;ﾞi,iヽ,
/＼i ;;;;;;;／i,_ﾞYi, ,ノ''ﾞ_ノﾞﾞヽ､;;;;;;;;;;;;;;;､-┐
i ;;;;;;;;;;／U -i'"ｿ'=-'ﾞi, '´)''‐-､, ﾞヽ;;;;;;;;;;ﾞﾗ.,ｲ
.ヽ; ;;;;;i.／;;_､;;;;;;i, /ﾞ;;;;;､ヘ;;;;;;;;;;､,ﾞヽ-'シﾞ,ｲ
ヽ;-;;;;;i'';;;;/‐,ヽ;;;;;;;;;;;;;i;'' .i;,,ﾉ;ｧ､;;;;;ヽ､,_ ／.ﾉ
ヾ､;;;;i,';;;i ,ﾞi:;;ｼﾞjヽ､;;;;ヽ､'ﾞ'"'' / ./ﾞ'ﾌi'''ﾞ.,／! え、園城寺のイッキ…！
ヾ,､,iヾ'.ﾞﾞ''';''" ｀ﾞﾞ"｀ ./ ./''´,ｲ-'",イ
ﾞ! .| i;_ U ./ .i‐''´,ｲ-''ﾞノ
i､:i, i,￣ヽ i i-'ﾞ´､ｲノﾝﾞ
ﾞヽ!, '''' ´ ;i,__,）／ﾉｼノﾞ
,/'jヽ, ﾞﾞ /ﾞ￣⌒｀ﾞﾞ'‐､ﾞ'´ ,ィ' ‐=､ヽ ! .|
/ ,ﾍ,_ﾞi;､,,,､､‐''"jﾞ i _,,､ //,r''⌒::ヽ､l:У .j⌒ヽ／｀ヽ
/ ./＼ｼ//;;;;／ﾞ´j ,⊥‐'''"´ ,'.｛,ﾆ-''7ヽ､_j ,∠;_::::/ ,r'｀ヾ
l ヽ='/ .//,ｨ----Y / ヽ
,入 ヽ､､///:lｨ'rこ'Y l ヽ,
l::;ｲ::l７'ｰ,--1::/ `‐;ｿ| ! ／,ｽ
lハ:::l::::;lﾞ(:じン -=彳:| | ／／ ＼
ヽl;::い,'ﾞヽ、,..,ι,'::;:l l.／／ .＼
え……園城寺のイッキ兄さん…！ ノ｀;ハ ヽ ' l;:l.ﾚ' ,ｨ´ ,,､-┴┐
'´ニノ:ノ:;:ヽ､ ´／／,iﾍ ヽ ,. ‐ '´,. -''ﾆ´-―-､
｀`ー‐'ｿ:::/::::/:j:ﾚ´.／ ,|::ﾊ, >:'´-‐''二. -‐ ''"￣￣ヾ､
|:::/l::::l:l／／ /j/ ',､='´'＜,, ｀ ｰ
.
- 425 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:55:27 ID:k.C1rVAQ0
- え…言うなｗ
- 426 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:55:51 ID:qq6nVVrc0
-
/`l _
,､. l |/ 〉
┛┗ ,l | l |ﾚ'
┓┏ ,! L.-ヾ=,'
ヽ ~ ´ヽ ｀ ｰ 一 〈.ﾍ!. / ＼, ∠≦彡,＼ l!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ ,.-'´ _, - '_´
｀ 一'´＼/ lﾍ_/ 7,, 一ムﾞ ｌ! |.:.:.:.:.:.:.:.:ノ ヽ＿, (_,.- '´| L-'´ _)
｀ 一.＞､∧∧＿! ＼,イ "}! ゞソ／ .!:.:.. 人__／ ヽ(_／ ,.-'´ ,.-'"
､ ー一 ".:.:.:.:.:￣T ≧ﾄ､_／ヽ" ﾞ￣".| |.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ( ) ( ｛,.- '´| | _,,..、 ,..､
ヾ 三 , -=ア.:.:.:.:∨ﾍﾐ , | r──────､)て ノ (｀ ／ ､|,i ヽ ｀ｰ､ ／ ア
_,. '´.:.:.:,イｧ＼ ＼ ! ∨ l . __ノ(｀ ´⌒＼イ ヽ､ 'l ／ ／
ヾ.:.:.:.:.:ノ／.:.:ノ メ ヽ ｀ ＿ ｀ｰ! ｀Y^＼ 〉ー ￣ ｀ｰ',／ /
￣´ レ'＼|ﾄ､ ´ ｀ ／ l : : ／ ∧ ／ /´
「 ／
｀''"
.
- 427 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:56:30 ID:qq6nVVrc0
-
,．’＜二''-､ ｷi,）ヽ）ヽ,i, └─' ,, , /⌒ﾊ 〟 ,,r‐‐, ／.:;／
iフ ＼＼､''匕┴ﾉ;;;}i;;} ,, ･′, ,／ヽ《》ﾉ ヽ r─i （ｨソノ／.;;／‐-､,,_
'' i＼__ヽ,ヾﾉﾐ:≪＞iﾉ;;;ﾚi ,, ‐ ` /ﾐ=彡}∨⌒}〈,,,,,,メ⌒く／ .;;/ﾞ''''‐-＜'"~ﾞ,,,ｨ-､‐-､,,,-､
； ＼ｪｭ､,ソ''ミヾ三ｿヽﾉ;i} ~,． ﾉヽ,,=''{ .《》,,/,, ,ゝiｿＸ″i;;;/─--＜,,,,r''″ ＼__＞/;;i|
,,,_ ｡･ ; ｀ヾｨ;;;;;;;ヽ:::::,,,ﾉ;;;ﾄ{ ,,,､ （ヾ二ｿj ヾ,∠ ･ {ノi､ﾞ} |! ::::|二二,rﾚ'' ／ ﾉメ=/;;;;i|
) ,） , , r‐＼;;;;;;;;;:;:;:;フ';;::＼ ヾ,} ﾞヽ,／／=, ） ヾ(ｼ' |! :::{,,,／ （ ./ /＜"〈,,,ノヽ
ノ , ﾊ＼,,ｒ-弋--‐';;;;;ミﾐ;;i, ,, ,, __ /《》.ノ /r=ｿ .}!:::,,ｨ'/ ,..::'::ｿ r=‐､ ./---､,,,,_‐＜
､,,,,r､ ヾﾉ i' ﾊ } ﾞi,;;;三ミヾ_,,,,:ﾞi, /ｩ{ /,从ﾞ} ,,,,r─‐=‐メ‐くi, ﾞi,ヽ,_.:.:.:.:| 厶 ﾞ/.:.:.:/ _, ＼
）i;;;;;;ﾞi, ヽシ″|;;;彡;;;／／::::ﾞi, ; ヾ,ﾉ/《》ノ.ノ''⌒丶、 ﾞi, ﾞi ＼＼ `''ヽ乂 ﾞ'y'::::::::,ﾚ´ ﾞi
ヾ;;;;;ヾ, ･;' i⌒Y |i;;;;／／ミヾ:;:;ﾞi, ,o･ ｿ=くノ.__.._.:.::::::i;::::）::）.:.:.:ヽ,､ヾ-､.:.:.:￣ﾍ::::／,,,_ ／ヽ
ヽ ヾ=ｿ i《》} .}/ // ::ﾐ;;;ヽ'',r''7 （|ヽ,（'"'~￣¬,:j::ノ:::ﾉ::::::::::::i ヾ,-、::ヾ-､:::/ /″ﾞi,ｧ'"-､く
》} ; '･ メく /:://:::::::::::ヾ;;;;(ii,,ﾉ､ i'.「|》＼ ﾞ匕-'~::::::::::::::ﾄ,::::ﾞi,::::ヾ..、 ''i, ヽ,／:,r'"⌒ヽ
/⌒ヽ iﾘ（《》ﾞ./:://ii;;;;___;;;;ヽ;;,i;;:;:;:;ﾞi,. | l |/⌒ﾚ=-､ ﾄ､_ ￣"ﾉ:ヾ::::ﾞi,:::::ﾞi,:＼::＼‐'レ' ）
ヾ《》,i _,, ヾ,〈::::ヾ､'iiiiiiiiiiiiiiii/i!__:::::::ﾞi,/i'::||.《》ﾞi| _ﾉ ﾉ,ｲﾞ'''┬-┴-､,,i,.:.:ﾞi:::::::ﾞi,:::ヽ::::Ｙr''⌒ヽ／´
ヽ､|‐=､ ~ /i;;ｯ,::::: .| .-､||||ﾒ::ﾉiiiｰ-,ｧ_i::i::| ヾメ|'~_,,ノ'´{.:.:.:.:.ﾞi,.:.:.:.:.:.:.:ヽ、::ﾞi,::::::ﾞi,::::ﾞi,:i, ﾞヽ,／=`､
r‐'"iヽ《》メ-､ 〈iiii.＿＿ｊ|＿＿ r |.ﾄ､|||||||iﾉ/::|‐''~//￣ｲ ﾞi,.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.::::::ヽ､ヽﾞ''''ﾞ'i,"'ﾞi,＞‐´ .）
i,;;;;ノ ￣（《》/iiiiii.:.:.{.￣|｢￣ .＿ｊ|＿＿...‐':::ﾉ:;:;:;:;《／::{ ＼.:.:.:.:.:.:ﾞ''ヽ‐--‐'ィﾞ'''''─‐7'r''~ﾞ'i, _,-‐'
ﾞ'''く,,,_ ￣iii|||i.:.:.:.ヽ .|!´ '''.￣|｢￣､,,__,／;;ヾ;;;;:/::::::::i, ﾞ''ヾ-､;;;;;;;;;rメ´ i ﾞi, ／
ヽ､:... ﾞ''､─-|ヽi|i::.:.:.:.:|..|..ﾞ''ヽ､ |!.ノ/||iiｨ,,,,r==,,ィ':::::::.: ﾞ:､ ／ ﾞ‐'"
ﾉノメ､,,,,,;:::::丶=;ヽｋ‐' i-ﾞ'=-/,/ |.:/,,r''::,r‐''／ i|.:.:.:' ﾞ'ヽ､,,,＿＿,,,,r-'/
ﾉノﾉﾉﾉ7廾フ＞＝i .ﾞ／´￣,,フ‐ｧ''":／:_／ i,' ,.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::. ／ ┃ 鳳
メノﾉ,ノ::/／／;;;;//::::::,r''":,r∧::::／￣/ ヽ、...:.:.:.:.:::::::::: ／ .┃
──--/::/:;:;:;:;//::.／::／::ノﾉ:|‐' ./ ＞-､,,,,,,,,,,,r‐,''" ┃
､,,ｨ:::::::/.:メ､─,/／,／,,r‐'／::/ ,,-''´ ／ .┃ 翼
./､.:.:./／:::ﾞi,,,r-‐''''",,,,r-'"::::/ -‐''" ,,-'" ┃
::ﾞ''ヾＹ ::::／ ,r‐'''"~:::::::::::::,ｨi ,; ,,,-‐'" ┃
ヽ,:::i´ :/ ／:::::::,,,r-‐'''"::::八 ／ ,,-‐'" .┃ 天
､::}:::| / /::::／´::::::::::::::,／ﾞi,ヽ､/ ,,,-‐'" / /
::}:i::::i:/ i'::::/:::::::,,,r‐'''".:.:.:.:.:.＼ ﾞ''ヽ-ｯ‐' ･ ･
/::::/ヽ, ヽ:::匕''´ .:.:.:.:.:.:.::::::::::::::ﾞ''‐／ 翔
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;ハ:::::／ヽ:,,, ￣,,／ ＼''''" ／,,》:::|
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- 428 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:57:07 ID:qq6nVVrc0
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/ .| ,r'7 ./ ./.,､ |l./ く / r'l,/ ./／.j
|l./ く / r'l,/ ./／...,ｲ ｀ ﾞ ,ｨ / j,､/ﾞ ノ''i ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
.,ｲ ｀ ﾞ ,ｨ / j,､/ﾞ ノ'| | ,､ ト､,､-､, ｀/ ./ j.／ .ﾉ ＞ ＜
| | ,､ ト､,､-､, ｀/ ./ j.／ . ヽj ヾ! __ ,､l, ﾞl ｀''''7;＼.,r:,／-､ ＞ うわぁぁあああ ───── ！！！ ＜
ヽj ヾ! __ ,､l, ﾞl ｀''''7;＼.,r|ヽ､, l,;-/ ﾞ''Y .〉 L .,＞-､＞ ＜
|ヽ､, l,;-/ ﾞ''Y .〉 Lヽ､,｀l, ﾄ､ ,_ﾉﾚﾞ ヽ=;r‐ﾞ--､L,. ＼ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
ヽ､,｀l, ﾄ､ ,_ﾉﾚﾞ ヽ=;r‐ﾞ--､L,. ＼ l,_)､,ノ _rlﾞ ./ﾞ'''ヾ､ ヽ､, ﾞ､
l,_)､,ノ _rlﾞ ./ﾞ'''ヾ､ ヽ､, .／ / .l ,r‐'￣ﾞ'ヽ,/‐-､.ノ ヽ, h､
...／ / .l ,r‐'￣ﾞ'ヽ,/‐-､.ノ .../ ｲ .ﾚﾞ _,,,,__,,､､,| ｀! ﾉ,:ﾞヾ!jjﾞ
/ ｲ .ﾚﾞ _,,,,__,,､､,| ｀! ../ （ ./´,ﾚﾞ _,､-‐'ﾆゝ､ ヾ｢ﾞ''´
./ （ ./´,ﾚﾞ _,､-‐'ﾆゝ､ .ヽ､=＝ﾍ,lﾞ ,グ'l ,r‐'￣´｀＞-､､,
ヽ､=＝ﾍ,lﾞ ,グ'l ,r‐'￣´｀＞-､､, .,ィ|'ﾞ｀./,ヘ, l .r'´ ド'';l,
.,ィ|'ﾞ｀./,ヘ, l .r'´ ド'';l, .;ヾiﾞ ,:ﾚ''Tl'ﾞ ヽ,ヽ:'.∠,,,,,,＿/ﾞ´ l,
;ヾiﾞ ,:ﾚ''Tl'ﾞ ヽ,ヽ:'.∠,,,,,,＿/ﾞ´ l, l,jコ;ﾍj./ !| ヽ'ﾞ 〉､,
l,jコ;ﾍj./ !| ヽ'ﾞ 〉､,..'"´ス,'': | ,r‐''''"''''‐-､,. .,rﾉｺﾞ,>ﾞ'ｰ-､,
'"´ス,'': | ,r‐''''"''''‐-､,. .,rﾉｺﾞ,>ﾞ'../././7ﾞ ./ ｀ﾞ'ﾞ-､､/ （. ﾞl L! ｀丶､
/././7ﾞ ./ ｀ﾞ'ﾞ-､､/ （..∧ﾞ;/./´;ヽ/ '‐-ﾆ;-ノ-､ ヽ,
.∧ﾞ;/./´;ヽ/ '‐.,// /j､/ lﾞ ﾞヽ､ ヽ,
,// /j､/ lﾞ r'´ /ｲ.| lﾞ ﾞヽ､ _,ゝ､
r'´ /ｲ.| lﾞ ﾞヽ､ _,ゝ､
↑高野山のシュン ↑鞍馬寺のセイヤッ
.
- 429 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:57:55 ID:qq6nVVrc0
-
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ “おんじょうじ”だ！！ばかやろうッ！！ ＜
/ / l、ヽ ＞ ＜
/ / l、ヽ ＞ 何度、言ったらわかるんだ！！またの名を“不死鳥のイッキ！！” ＜
. / ｌ -､-､ | | ＞ ＜
. / / ｨ/{ r､＜￣`／ ム）、＞ おぼえておけ！！お前たち ──────── ！！ ＜
/_ ｲV:.|:.:`7_!仁 - '／, く:.::.: / ＞ ＜
＼＼ >,ﾆl 0 |Lﾆェィく ヽ.:.:.:.／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
{＼Llィﾍｪ/‐'/下｢`| l:.:.:.:.:./ _ -く ＼ｌ/ . - ､ / / {／ 〉
ﾄゝ:| lT下} `´ =' ／ |:.:.: 厶ｲ＜￣＼ ＼ / / V ｌ / /
ゝ: :| L T´ r┴ - ､/.:.:.:.:_ / ＼ l ｌ ヽ ￣ヽ/ ＼L _/ __ /-- 、
＼ﾍ | ヽ￣} ｜l ＞' / l l l >┬ へ / / ＼/ l
く:.ヽﾍ ﾆ | l / 厶 /／ / / >、 ＼ ┤`ｰ 、 / /
｢｢＞ﾍ __,／| l / / 〉 / ／ / ／ ﾄ､ ヽ＼ ___/ /
( ￣` ┤| ｀Z:｣ ｜ｌ / ∠ __／ .ｨく-＜ ＿ ∠ィ ｌ ヽ ヽ // ￣ヽ /、
.┌ ¬ｧ -＞､ | ヽィく __／| l/ { ／ |｜ l ＼ ＼ / Λ | ` -､// l
l ｛ ＿ ＿＼>/ ￣ ７＼|ム -‐ `7下､ ｌ `＜ ` - _`ーﾍ/ / i >､ _／ /
＼ ＿ _____ 二7 --‐//￣ / /__ ＼ ＼ __＞､ ` - _＼/ ｌ / /
/r┴ ¬| ｜L -‐ァ 7 ￣ ﾄ､ ＼>ｰ -ヘ ＿＞ -‐ ￣ ` ┴ｲ /´＼ /
/ | ___ ｣ ｜ > -‐/ l | V 〉 ＼ヽ_ノ
,r‐ ､
z'Zr─〜''''彡￣￣⌒ミーv─ -ｔｆ'.ｚ
￣｀'''''─ﾑ／'⌒' ⌒ヽ_＞''' ￣￣
／ 彡、 ﾉﾉ:::
／ _,;彡'´⌒(´ ﾐ}::: … え 、 “ え ん じ ょ う じ ” の 方 が
＿／ ﾌ:::: Y ヽ:::
(⌒こ))≧::: jfう》::: 憶 え や す い の に …
￣:::::::::: (_ノ::::::
＿＿＿ ＿, --- r_，
'ー-へ＿￣￣￣ ゝ-- 、
￣｀ヽ ／￣｀ヽ ￣￣｀丶_
/ ＜{_､＿_.ノ＾ー-- .__ _＞- ､
`ー-- .＿/二､ヽ ｀ー^┴’
￣
※ 園城寺は度々炎上し、その度に復活を果たしたので「不死鳥の寺」と称されているそうな。
.
- 430 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:58:03 ID:PMr1T3n60
- 炎上寺じゃないのか
- 431 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 22:59:06 ID:n829Zq.k0
- なるほどだから一輝兄さんなのかｗ
- 432 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 22:59:43 ID:qq6nVVrc0
-
.,､,_
.,.､‐'"´ﾞi | i‐ﾐﾞﾞ'ヽ.､_
.,／ i, ,.､--､,| !_,,,､､､,,,,_ﾞヽ､
.／ ,､‐'''''''''''''i ﾞi.∩∩ i !; ,､--‐;ﾒ､ヽ/
ﾚ'ﾞ,イ´ :i | :i,_人.),|.! j //ﾞ＼,ﾂ 何をしているお前たち……。
ヾィﾞ ヾ;､ :i､i, i,,,,i,,,,,!.! L,_ // ./
i, i ヾﾚ-‐彡ｿ,ｨ‐､ヾ''‐-ニﾒ/ / この国難に仲間割れしている場合か。
i ヽ､／,ｲﾞ´ i, !>.<.! |: ,.､, ﾞヽヽ-;/
.｀ﾞiヽ<ﾞ /;;;;ﾞ'‐'､ヾｼﾞ/'ﾞ;;;;;;i, /'''Tﾞ
_ｎ_,.、 _ｎ_,.、 ＿,n__ ,⊆、 ｎ _ｎ__ ∩ ∩
└i rﾍ〉 └i rﾍ〉 ⊇ ⊆ .└ｧ厶. l l└i七<⌒ ｰ- '＾> ∪ ∪
（才Ｐ_） く> （才Ｐ_） (⊆广 .└〜┘ LＫ⊆T `⌒ ー'´ ｏ ｏ
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒
u ￣￣ 彡" 、ヾ￣｀`ﾐ::.l u j i､｀ー' .i / /､._ ｀'y /
u ｀ヽ ﾞ:l ,.::- ､,, ,. ノ ﾞ u ! /_ ￣ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ｨ､ ／ | /__ ｀`- ､_ l l ｀`ｰt､_ / ／
ﾞ u ,.／´ " ｀`- ､_Ｊ r'´ u 丿 .l,... ｀ー一''/ ノ ﾄ ､,,_____ ﾞ/ ／
./＿_ ｰ７ /、 l 'ﾞ ヽ/ ,. '" ＼｀ｰ--- ",.::く､
/;;;''" ￣￣ ───/ ﾞ ,::' ＼ヾﾆ==＝'"／ ｀- ､ ﾞー┬ '´ / ＼..,,__
、 .i:⌒`─-､_,.... l ／ ｀ー┬一' ヽ :l ／ , ' ｀ソヽ
ヾヽ l ` ｀ヽ、 l .／ ヽ l ） ,; ／ ,' '^i
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- 433 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:00:41 ID:qq6nVVrc0
-
__,,､､､,,,_ ､,_
,.､-‐''''"'''ｰ.､ヽ, ｀ヽ, ｀jﾞヽ､ 'i;､.
_,,､／r===:､_ ﾞヽ! ﾞ! ノ ﾞ! ﾉ .ﾞl
,､r''"´ ﾞ .'ﾞ´ ﾉ,／ :j
／ _, ﾞ´ ノ
./／´,r''" ., .,r‐'''ヽ ﾞ'"‐-.､,. ＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
.j ﾚ''ﾞ´ .／ /ﾞ.／⌒ヽr.､ヽ, .､ .ヽ, 二 二
／´ ノ .,/iﾞ / l .∧ ﾞ! , .＼, ﾞl, ― ―
/ ,／ .,／ .l .iﾞ ./ / .j ∧ ヽ, ﾞヾ､ l 二 延 暦 寺 の サ ガ ！ ！ 二
/ ,/ﾞ -=ﾆ-‐ベヽ､,_ﾞ!:l, ./ノ /ﾉ .ﾞl ﾞ! V ― ―
l ;' / ,r''"'i /ﾐ'"ﾞ'i'7'f-､,_ヾ､,__ ,rｼ'ﾞ_,rｼ'ﾞ | :i , ､ l 二 二
i :/ i 入| ./ ｀'ｰゝ､_ﾞシヾﾞ'‐''"ﾞ´ .,r--;;=＝y! jﾞ ﾞi, .:ヽjﾞ ／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
.Y .| ! | :! .｀ﾞ'' ,､ケﾞ:(ﾞ;ﾞヾﾐ/ / :! :.:/
| l i/''i :i、 ヾ-ゝ='ンﾞﾉﾞ.／ i , j.シﾞ
ﾉ ﾞ! ヽ l, iヽ, .ﾞ';: __,､rｼ''´ ﾉﾉ.ノ'ﾞ´
／ .ヽ, .ﾞ'l .ヾ.ﾐ､, ／ / ､,,,､rｼシ'ﾞ 、'ぐ'-, ／ﾞゝ､
., ヽ､i, ﾞl, ｀ﾞ''‐ -､､,,,,.､ / ´´! 'l¬､ '!ｯ､`ｉ｀'/''′ `' ､ ﾞ' 、 .. 、
―'ｼﾞ jﾞ'i, l ﾉ , ､_ ﾞ'ー | ./ ヽヽ"゛ .、 .＿___ ﾞ'-┘ /´７
‐''ﾞ r'''/＼ﾞl, l､ ‐ ／ iヽ､,＿,.／ ! ./ .ｌ ヽ '!￣ﾞﾞ__,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,,,,,,,,__) _／ 丿
ﾄ､.ﾞヽ､,ﾞ'l, :!,｀ヽ、 ／ ﾞl, / ./ .! .ｌ ｀´ _..r┘ _／
､､ィ /_,､､ヽ､.ﾞ''リ､;ﾞ'ヽ-ﾐ;､,,__∠l, ､ l ,i／ |, l ........--‐‐"｀ _..r''´
／ ., / ｀i ﾞ! ｀ﾞ'jﾞ､,.｀'ｰ＝Lj,r',ryﾞ'i, .l .j ｀ ´ | __＿..--‐"´
.／ /ﾞ7ﾞi;､,ノ, 'ﾞﾆﾞヽ,､-;､ﾆ'‐--､二､､.ｲ l .,l ｀'´
｀ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ´ヽ,.＼,''''ﾞ!.lﾞ .ﾞ! ﾞ/´ ,r‐;､.／⌒ヽ, .| / /
.
- 434 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:01:38 ID:0OWFbk520
- うわ、園上寺にとっては憎んでも憎み足りない相手キタwww
- 435 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:01:44 ID:qq6nVVrc0
-
＿_ ヽｰ-､|＼ ／ !
,. --､＼ ｀ヽ!:.:.:.:|:.:.:|∧ ／:::::::::|
ﾄ､_∠.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.ﾊ ／:/ ::::::!
ﾄ､!:.:.:::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::.:.: /| ／ .:/ ::j ま……まさか、あなたが来られるとは…。
',:::`.:::::::::.:.:ﾄ､::.＼:.:.:.::.:.:::::::::::::.:.: ﾚ! ／ .::::,:':: ,′
ド=-::|::.:lゝ|/≧ｰｆ:.:r‐､:.:::::::::.:.:.: / .／.:::::,.イ::: / ……「寺社最強」と言われながら、
＼_::ヽ:.|イりノ Y´￣￣￣ ｀`ﾝ'´.::::／::/⌒ヽ､ /
ー'入 ´￣_,ﾊ :::::::::／:: :／:::::/ ヽ ほとんど朝廷の言うことを聞かない暴れん坊のあなたが…
ヽ U ７::::|＿ ::::::/::: .:/:::::::,:′ '.
ヽ⊃ ヾﾍ!::. ￣!::: .::::/:::::,.ｲ ヽ、
|:{___ ,. イ./ :::: /| ::::|:／::: ! ,.ゝ、
',:＼__}／ ::::/ 廴:／:|: ::.ﾍ. ／ ,. -‐＼
ヽ::|::::. ＿.:/ :. ::::::|:＼ ヽ、 / ／／´￣/ﾄ､ ＼､
,}'::::::/ ::/:. :: :::::| :::＼ ::` ーY. / / ,.イ::::! ヽ、!､ ヽ＼
i'i
i i, ,,､､---､､, ‐ﾆ;ヽ､
i i, ,,､､､／=―-､,_::::::::ﾞヽ, ﾞi:::ﾞi, .ﾞiヽ, ,､ｼ
_,, .i ':ﾞi／,;;===--:::￣｀ﾞﾞ'':::::::::::::iﾉ::::::i .ﾉ::::レ'ｼ'ﾞ
,/,,,ﾞ!＿_,,, ﾞi ': ﾞiﾞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ::::::'‐'ﾞ;､‐ﾞ／
./-‐i:|'-<,ｲ .／´ﾞi : ﾞヽ､;;;､;､;／ﾞi;:::::::::::::::::::::::::::;／ﾞ ;,<,
＞''ｼﾞ､‐',/ ./::::::;､‐':､,ﾞ''‐-i:.i:.iﾞ､/,､ゝ'i''i､----:''"／／::::ヽ,
‐ﾂﾞ/ﾞ<ｵ;') i:::;､ｼﾞ:::::/:;＞-i;j;,i, .i .i; i: ﾄ-----''ﾞ,／::::::::::::::i; 嗷訴、嗷訴の繰り返しで……
,/ｙ'ﾞ,ｲ, i ） .i;iﾞ/:::::::/'ﾞ::::::::::::;､入!／iﾉiﾉ┬''ヾ;''"ﾞi;::::::::::::::i:::::i
､,ｨ'ﾞ./ﾞ,>ﾞ /:::::::/::::;､‐;=ﾆﾞ;ﾞノ::::;ィ'--‐i;::::::::ﾞi､::i::::::::::::::i::::::i 「ちょｗｗｗまじ、いい加減にしろよ〜ｗｗｗｗ」
-┴;､ｨﾞ i::::::ｲi::::i:i ﾞ i;iﾞ'iﾞi;''"ﾞ´ ﾞ;ｼ';';'‐､:::::i::::ﾞ'ﾞ;:::::::::::::i,::::i
｀Y-'i'､'i､ !::/i:::ヽ;ﾘ .'ヾ;;.ﾉ i;iﾞ,ﾞi ﾞ>;:ﾞi;:::ﾉ:::::::::::::::i;/ 「おま…ｗｗｗいくら何でも暴れすぎだろｗｗｗｗ」
'ｴﾆP,,ト'ﾞ ヾ.ﾉ:::::::iﾞ｀ ﾞ! '┴-'ﾗﾞ::ﾞ'‐ソ:::::::;::::::::::i,
ｴ'';;Kﾞﾆ) ノ::::;;:::i; .ﾞ､_ ／::::::::／::::::::λ::::::::i と言われているあなたが……
‐i''"Tｽ'ﾞ -､;‐''"､-'":::::ﾞi, ﾞ'､ﾞ) /:::::::::／;;;::、-┴'‐‐'┴‐-
.:レ､i,>;ﾞ'i,､,､,==‐'´:::::;;:::::::ﾞi, ｰ .,､ﾚ-‐''"´;､‐'"´::;､､-―''''― この戦いに参加してくれるなんて…！！
/ i.､ヾi'i-ﾐ､''―‐ﾌﾞ::::;::::::;i､､､-=='" ;､-''´ レ‐'´
.
- 436 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:02:22 ID:G3eQtktY0
- ＞南院の不動明王像を担ぎ出し
さらっと言ってるが、大事じゃね？
- 437 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:02:39 ID:qq6nVVrc0
-
. / ｌ -､-､ | |
. / / ｨ/{ r､＜￣`／ ム）、 ／ ￣＼
/_ ｲV:.|:.:`7_!仁 - '／, く:.::.: /ィ , ｲ／ /
＼＼ >,ﾆl 0 |Lﾆェィく ヽ.:.:.:.ﾑｨ ／ // ム／ ｧﾆ -― ､
{＼Llィﾍｪ/‐'/下｢`| l:.:.:.:.:./ _ -く ＼ｌ/ . - ､ / / {／ 〉 ・・・・・・・・・・。
ﾄゝ:| lT下} `´ =' ／ |:.:.: 厶ｲ＜￣＼ ＼ / / V ｌ / /
ゝ: :| L T´ r┴ - ､/.:.:.:.:_ / ＼ l ｌ ヽ ￣ヽ/ ＼L _/ __ /-- 、
＼ﾍ | ヽ￣} ｜l ＞' / l l l >┬ へ / / ＼/ l
く:.ヽﾍ ﾆ | l / 厶 /／ / / >、 ＼ ┤`ｰ 、 /_ｎ_ｎ__
｢｢＞ﾍ __,／| l / / 〉 / ／ / ／ ﾄ､ ヽ＼ ___/└i_n┌' [][]「l ○ ○ ○
( ￣` ┤| ｀Z:｣ ｜ｌ / ∠ __／ .ｨく-＜ ＿ ∠ィ ｌ ヽ ヽ // ￣ く丿 くノ
.┌ ¬ｧ -＞､ | ヽィく __／| l/ { ／ |｜ l ＼ ＼ / Λ | ` -､// l
／´ ノ .,/iﾞ / l .∧ ﾞ! , .＼, ﾞl,
/ ,／ .,／ .l .iﾞ ./ / .j ∧ ヽ, ﾞヾ､ l
/ ,/ﾞ -=ﾆ-‐ベヽ､,_ﾞ!:l, ./ノ /ﾉ .ﾞl ﾞ! V
l ;' / ,r''"'i /ﾐ'"ﾞ'i'7'f-､,_ヾ､,__ ,rｼ'ﾞ_,rｼ'ﾞ | :i , ､ l ……ふ。何を身構えている園城寺のイッキ…
i :/ i 入| ./ ｀'ｰゝ､_ﾞシヾﾞ'‐''"ﾞ´ .,r--;;=＝y! jﾞ ﾞi, .:ヽjﾞ
.Y .| ! | :! .｀ﾞ'' ,､ケﾞ:(ﾞ;ﾞヾﾐ/ / :! :.:/ 今、言っただろう？この危急存亡の時に
| l i/''i :i、 ヾ-ゝ='ンﾞﾉﾞ.／ i , j.シﾞ
ﾉ ﾞ! ヽ l, iヽ, .ﾞ';: __,､rｼ''´ ﾉﾉ.ノ'ﾞ´ 聖祈祷士（セイント）同士で争うなぞ………
／ .ヽ, .ﾞ'l .ヾ.ﾐ､, ／ / ､,,,､rｼシ'ﾞ
.
- 438 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:03:29 ID:qq6nVVrc0
-
|l!1!｜!l ｜!l｜!l!
|l!1!｜!l ｜!l｜!l!
|l!1!｜!l !｜!l｜!l!
|l!1!｜!l !｜!l｜!l!
::. ,.ィ´,.-ﾍ, l .!｜!l｜!l!
､_,.ｨ ,. ベ, ::l, | .1!｜!l｜＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
ー' | .:::!. | .!1!｜!l｜＞ ＜
:::: / , i.:／ｨﾞ,. -‐ |l!1!｜!l｜＞ ｎ 00 ⊆⊇、 ｒ‐‐┐ ＿ ＿＿_ __ ＜
::::. /./:!.|',.ｲ/／,.. -.,ﾆ＝=_-.｜!l | ＞ ,⊆ ⊇､ _,n___└‐┐ | く,勹｜ 辷l /７ └ ﾏノ └┘/7 ＜
-_'ﾆ.ﾆ /::::| ! l./ ／ .,.;='-‐''..!｜!l｜＞ ￣U￣ `l_ﾔ′ く／. く_ノ. くノ くノ ＜ノ ＜
´:::. ｀`ハ, /´ _,. -‐｜!l｜＞ ＿＿ ｒ‐‐┐ ┌―┐ ＿＿_◎ ＿＿ ＿ 00 ＿ __ ＜
::::.. __,iｸ,ｲ Y |l!1!｜!l｜＞ └┐r┘ く,勹｜ ｀フ∠ └‐┐l | 匚］ | に二二l 辷l /７ ,ﾖ｜└┘/7 ＜
ニ=‐ ''7/./ｨ,.ィ ._,. _,／ !l | ＞ に二二.! く_ノ. └'＾ｰ┘ (ノ ￣￣ くノ ￣ ＜ノ ＜
|l!1!｜!l .代;>!//r'^i. } '￣..!｜!l｜＞ ＜
ﾚr'⌒'ー'.:: 〉_｀ヾヽ,ノ,/! ｝ _, !｜!l ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
:::::. __ .:: /| /,r‐ ､ >ﾗ'／￣｀1!｜!l｜!l!
_,ﾆ--- ､/|. !'/｀'ｰ､/ /､＿_,...!1!｜!l｜!l!
:::.:.:.:.::〃 |. l.ヽ､::/ ,/ /l￣￣..!｜!l｜!l!
.:.:.:.:.:l:/ .| :Kヽ_.／ ､/ ﾉ-‐''´..!｜!l｜!l!
.:.:.:.:.:l′ λ八l, `i､,.ノ./!j､.l| |l!1!｜!l｜!l!
.::::: : / ,ﾊノ::Уr:'ィ,人 ﾞi |l!1!｜!l｜!l!
::::: :ﾄ-' ./ / ヾ;-､-Y ＼ヽ |.|l!1!｜!l｜!l!
::::: : ./::/ l:::l.ヾ;ヽ,.} ﾘ|l!1!｜!l｜!l!
::::::ﾉ仁ﾉ:;ｲ 〉:::i, | |oi,..|| |l!1!｜!l｜!l!
=彳.:´ ／:l. !.:::::i fヽ; i|| |l!1!｜!l｜!l!
|l!:| ;／.:.::::l |:.::::! l! ヾ,| |l!1!｜!l｜!l!
|.,/´ /::::ノ ,ｲ 〉:::|. !i ﾞ,|l!1!｜!l｜!l!
|l!1! /;／//:{ /:::::j !l i;::.l.l!1!｜!l｜!l!
|l! /ｲ j:/ ヽﾆ=彳::::;ﾊ ﾄ､.:::!.!1!｜!l｜!l!
／/ /八＿,.／'´.::::/ ! |. ヽ:|.!1!｜!l｜!l!
.
- 439 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:03:41 ID:G3eQtktY0
- >>434
混じってるw
気持ちはわかるが、園城寺だw
- 440 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:04:11 ID:qq6nVVrc0
-
i
|.ｌ
,!.ｌ
! .|
./ .| ,r'7 ./ ./.,､
.|l./ く / r'l,/ ./／.j
.....,ｲ ｀ ﾞ ,ｨ / j,､/ﾞ ノ''i ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
ﾞl| | ,､ ト､,､-､, ｀/ ./ j.／ .ﾉ ＞ ＜
. ヽj ヾ! __ ,､l, ﾞl ｀''''7;＼.,r:,／-､.,// ＞ ぐわぁぁあああ ───── ！！！ ＜
.|ヽ､, l,;-/ ﾞ''Y .〉 L .,＞-､ ＞ ＜
､. .ヽ､,｀l, ﾄ､ ,_ﾉﾚﾞ ヽ=;r‐ﾞ--､L,. ＼ ＼ ./ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
'､"'-|、 . l,_)､,ノ _rlﾞ ./ﾞ'''ヾ､ ヽ､, ﾞ､ ..ｌ,./
＼ ｀''-..／ / .l ,r‐'￣ﾞ'ヽ,/‐-､.ノ ヽ, h､..! . 、
."＼./ ｲ .ﾚﾞ _,,,,__,,､､,| ｀! ﾉ,:ﾞヾ!jjﾞ 二＝─
│ ../ （ ./´,ﾚﾞ _,､-‐'ﾆゝ､ ヾ｢ﾞ''´..! ,ｨ ."---ｰ‐フ
.ｌ ヽ､=＝ﾍ,lﾞ ,グ'l ,r‐'￣´｀＞-､､, .r‐ _ﾕそ_／.! /
弋 ,／ .,ィ|'ﾞ｀./,ヘ, l .r'´ ド'';l,,ﾞ .´ .! ..、 ., ‐″
,／ ;ヾiﾞ ,:ﾚ''Tl'ﾞ ヽ,ヽ:'.∠,,,,,,＿/ﾞ´ l,.-二;;;;-..,,,、 .ﾞ'i ! .､ どーん！
-"._,, ‐.l,jコ;ﾍj./ !| ヽ'ﾞ 〉､, ..￣' ./､ ヽ
.'"´ス,'': | ,r‐''''"''''‐-､,. .,rﾉｺﾞ,>ﾞ'ｰ-､, ...! l -ｨ
./././7ﾞ ./ ｀ﾞ'ﾞ-､､/ （. ﾞl L! ｀丶､ ─ｰ 、.,,
..∧ﾞ;/./´;ヽ/ '‐-ﾆ;-ノ-､ ヽ, .,ﾉ:!
↑園城寺のイッキ
.
- 441 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:05:04 ID:1SMdI3720
- 金剛峰寺に鞍馬寺、園城寺に延暦寺……
日本仏教界の古豪が勢ぞろいだな
教王護国寺（東寺）は誰だろう
- 442 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:05:19 ID:qq6nVVrc0
-
「|
| l r ｎ
| l |_| l
l ヽ└'
| lヽ ＼ ／´ ノ .,/iﾞ / l .∧ ﾞ! , .＼, ﾞl,
| ｌ ヽﾉ / ,／ .,／ .l .iﾞ ./ / .j ∧ ヽ, ﾞヾ､ l
|_j / ,/ﾞ -=ﾆ-‐ベヽ､,_ﾞ!:l, ./ノ /ﾉ .ﾞl ﾞ! V
＿「ｌ「Ｌ. _ l ;' / ,r''"'i /ﾐ'"ﾞ'i'7'f-､,_ヾ､,__ ,rｼ'ﾞ_,rｼ'ﾞ | :i , ､ l
└‐┐i r‐┘ i :/ i 入| ./ ｀'ｰゝ､_ﾞシヾﾞ'‐''"ﾞ´ .,r--;;=＝y! jﾞ ﾞi, .:ヽjﾞ
L| | .Y .| ! | :! .｀ﾞ'' ,､ケﾞ:(ﾞ;ﾞヾﾐ/ / :! :.:/ ………愚かな事だ。
└‐' | l i/''i :i、 ヾ-ゝ='ンﾞﾉﾞ.／ i , j.シﾞ
ｎ ﾉ ﾞ! ヽ l, iヽ, .ﾞ';: __,､rｼ''´ ﾉﾉ.ノ'ﾞ´
Ｕ ／ .ヽ, .ﾞ'l .ヾ.ﾐ､, ／ / ､,,,､rｼシ'ﾞ
０
Ｏ
※ 園城寺を度々炎上させていたのは、仲の悪かった延暦寺の門徒たちです。（詳細省略）
/,,,､ ///＿ ＼ ； ィ'ｨj ；
ヽ、,､-'"/i'hn///＿_ゝ` ､,,〉 ／///:
；ゝ`-.n.ﾄﾚLl_|,入__`'-ｯ ヽ, ,,､r".//ヽ ；
: i〃`-lll､ﾚ/〉ｼ'"､.)7l'"i ＼,／' .// ヽ :
； i' l/ /,,=ﾐ、 ` '" ｜ llフﾉl . `//. ヽ. ； ば、ばかな……い…言っている事と、
:.l |i.! .ﾄ`,､ｿ） ヽ. l ll人' // '､ :
: ヾﾊヾ,=- ヽ _,､ J 〉、ヾ,/＼/,ｲ `ヽ, ； やっている事が違う……。
； ぃﾂ`−〃ｨ 'ヽ ヽ_' / ＼'、_,ﾉ/'!、 ヽ,:
: '､゛､ ト''"ﾉ ｨ`ヽ､,､." ノﾉヽ､_/ ＼ ヽ, ；
； ＼`-= -'"ﾉ ﾉ_ノヽ,,i-.f'く.ﾄt / 'i, ,,r'⌒`ヽ、 :
:.`|` ､ニ−'! | T | l" ＼` / , l, // '"⌒ヾ,' ､ｯ ；
；/' `､￣ '`l､l､l`'i _,`,' ,､'" , 'i, ,.,',' | r'rﾝrｷ':
＿_ ヽｰ-､|＼ ／ !
,. --､＼ ｀ヽ!:.:.:.:|:.:.:|∧ ／:::::::::|
ﾄ､_∠.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.ﾊ ／:/ ::::::!
ﾄ､!:.:.:::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::.:.: /| ／ .:/ ::j
',:::`.:::::::::.:.:ﾄ､::.＼:.:.:.::.:.:::::::::::::.:.: ﾚ! ／ .::::,:':: ,′
ド=-::|::.:lゝ|/≧ｰｆ:.:r‐､:.:::::::::.:.:.: / .／.:::::,.イ::: /
＼_::ヽ:.|イりノ Y´￣￣￣ ｀`ﾝ'´.::::／::/⌒ヽ､ /
ー'入 ´￣_,ﾊ :::::::::／:: :／:::::/ ヽ さすが、延暦寺だぜ……。
ヽ U ７::::|＿ ::::::/::: .:/:::::::,:′ '.
ヽ⊃ ヾﾍ!::. ￣!::: .::::/:::::,.ｲ ヽ、
|:{___ ,. イ./ :::: /| ::::|:／::: ! ,.ゝ、
',:＼__}／ ::::/ 廴:／:|: ::.ﾍ. ／ ,. -‐＼
ヽ::|::::. ＿.:/ :. ::::::|:＼ ヽ、 / ／／´￣/ﾄ､ ＼､
,}'::::::/ ::/:. :: :::::| :::＼ ::` ーY. / / ,.イ::::! ヽ、!､ ヽ＼
.
- 443 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:05:59 ID:UZqwcpBI0
- 凄く楽しそうだｗｗ
- 444 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:06:28 ID:0OWFbk520
- 園城寺相手だけは容赦ねえなホント。
まあ、延暦寺の利権に手を突っ込んだ相手だしなあ。
- 445 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:07:47 ID:qq6nVVrc0
-
ji ｨ
.j:| /;!
,ｲ j i .i ! .ﾞii,
| i / .| | |.i ./ !
.| :i, ﾞヾ;ヽ, / //-ｰ''"ﾞﾞﾞ'i,.i,.i,_ ._,､-‐ / i
.| ﾞi, i, i, .,／,// ﾞiヽヾ‐､, ／.／ / .,i ふふふ…叡山の山猿よ……。
.i, ﾞi､ ! ﾚ'" i :i / .i :| | ﾝﾞ;／ ／ /
iﾞi, ﾞヽ i .!.|, | i::! ,,,,,,,__ ﾉ.ﾉ.| /./.∧, .／ ./i 相変わらずの暴れっぷりですね……。
| ヽ ﾞY＼',＼,i, i;ヽ,/,r--, i ／／/-;ｼ ﾉ ﾞi, ,／ /./
.i, ＼ | ヽ'ｰ＼ヽ| i i~'i | ﾚ'",-シ'ﾞ ／ /''ﾞ ／ / しかし、今は心を一つにして戦うべきではないのですか？
i､ .ヽト.､,/｀ﾞﾌﾗiﾐ;'| :i､ﾆ, .! Li,,､r''ヾヽ/ノﾞ ,／ .／
_ｎ__ _ｎ__ __,ｎ＿ _,ｎ＿ ｎ _ｎ__ ∩ ∩
└ｉ七┐ └ｉ七┐ ７,仁ｌ己 7/,ニ、 l l└i七<⌒ ｰ- '＾> ∪ ∪
（r匕r'_） ∧ （r匕r'_）.〈ﾊ⊆.广 〈/r三ｭ LＫ⊆T `⌒ ー'´ ｏ ｏ
￣
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒
u ﾞー--一,,.:: ﾄｰ--'::! ﾞ-一u i､,ﾟ,,ﾉ.i,j ./" ｀ヽ. ン u.i､u__ノ´, ゞ､.ｨ'
u ﾞ'ヽ ﾞ｀i u ,.:‐-､ ;.ノ i .i'.._ ﾞー-/ .ノ ./- ､ﾞ7 u 丿
u ,.-‐- ､.._ τ／ u ! f--...___7 u丿.i､.:__ヽ / ／ヽ. i､___,ｿ .／
/_＿ ｀ﾞｰ, u ﾉ､ i､ ﾞ￣ﾞ/ .／ ヽﾞー--',ｨ'._ `┬‐'´; ﾞヽ
.、 /,,...＿"￣￣ﾞ/ ／ ﾞヽ二ﾆ／ ﾞ｀ヽ. ｀T'" ｀ー､ .,;i ; ,ｲ
;;;;＼ i ﾞ:￣ヾ./ ／;;;ﾞ､ i::: : :. ﾞi .,;i ';. ﾞi ﾉ ;' ;/ :i
.
- 446 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:08:29 ID:ZMDYKP/20
- 誰かー、第六天魔王さま呼んできてー
- 447 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:08:40 ID:qq6nVVrc0
-
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从_从人__从从人ﾉ／
＞ ＜
＞ 東 大 寺 の シ ャ カ ！ ！ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYYWY＼
i! i|
|i, ,i|
. /i |ii, ,ii| |.i,
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l /／ |li, i'l| ＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二 ||i! | li| .二 二
― ／＼ ─┼─ ― jl |_,,,r-‐''个''‐-､,_,| i i ..― .┌─────┐ ―
二 ┬─┌┴.┐ 二 ,,rｯ' j.ﾊ, / i i弋､ .二 │ ─┬─ │ 二
― ┼─ |￣￣| ― .i,_,r'''∨//_ ﾞi, / ,ﾊ i, 仆, /.― │ ─┼─ │ ―
二 ヽ|/ .|￣￣| 二.i, iﾞi,'ヾ〈.〈〈 )）i, / r)）i 〉 〉'ﾞi,/ 二 │ │＼ │ 二
― ┴─ .二二 ―..i, i i, i ﾞl i,（(ヽi,,,r─‐v' )）'ｼ // / /..― │ ─┴─ │ ―
二 / ヽ 二 ヽﾞi, i ﾞi,ﾞi,ヾ,シ/√i､ﾞ､（(ﾉ/ // .ﾉ / i'.二 └─────┘ 二
― ― . ﾞi,ヽ＼} ヽ Ｙ´ i" ハ } 乍‐' /厶' ノシ .― ―
／//l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼「i ＼ヽﾍ,_ﾞ'''}. | { } | ├‐'.ノ-､'／/Y ／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
. ヽ、 ﾞ'i,=､ヽ､／ ﾞ'ニ､ヽ,|,=ﾞi,ﾞ''''"/=!,／r‐''''く,,r''"､厶″ ノ
〈＼ i,（(ゝヽ,,/iH:::::トi::i, )）─')）/仆､:~ヽ／（('''/ ,,,r'〉
.ヽ ﾞヽﾞi,ヾ､,, { ヾ､＼{ﾞ''ヽ,=' ﾞ='/"ヾ‐ﾞ'ヽ} ノﾉ/,,,r‐'"／
ヽ ﾞi, )）ﾞi, ミ三三ﾐ└─､‐ヾ三彡 j i（ /'" ／ .オ〜ム！
. _,,,,,,r‐‐''"~ﾞヽ､,i,ヾ)）＼ i ヾ::ﾞi ／//)ｿ,,,r-‐';;::::ﾞヽ,､_
. _,r‐'":::::::::::::;;;r-‐'::::,r=､ i iヽﾞヽ､ ...i }:}／" i } /ヾ、:::::::::＼､::::::ﾞヽ､ _,
. ﾞ'''ヽ､,::::-‐'':::::::::::::/（('/＼ヽソ ヽﾞi ﾞ″ ノii´ {ｿ,,仆ノ,ﾊ::::::::::::::＼ヾ,,,r-‐''"
. ﾞ'ヽ､,,_:::::::/ﾍi ﾞヾ､,_＼ i| ｰ＝‐ |i ／,,r='//ﾞi::::,,,r‐''''"~´
ﾞ'ヽi ゝr=､ ﾞヾ,＼,_{、 ﾞ‐ ,i,,r'／" ii/ﾞ)） |'ﾍ
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／ i!} i} ﾞヽ､,,__,,r'″ i{ .|{シﾉ .|,.＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二.ﾞ .{{ヾi, .ii, ii （(ヾﾉ .二 二
― ヽ ┼─┼ ― . ヾノﾉ,､ii ii ヾ､〈 /,,,― ┌──┴──┐ ―
二 ──／─┼─ 二.'i, {レ' }ﾞ'ト､, _,,,r┤ﾊ''ﾍ､ // .二 │──┬──│ 二
― ─ |─┼─ ―.ﾞiレ/ / ,ﾊ ﾞ''ヽ､,r''" .j∧ ﾞi, ﾞ＼{ i ..― 人 ―
二 ─ |─┼─ 二 ./ i' ./ / .ﾊ､,,,,,,,i,,,,,,,,,,ノﾞi, ﾞi, i, ﾞi_,}､ 二 ／／|／ 二
― ┌┐└‐┴─ ―./-/,_i | .i' ,r＝､￣,r=､, i,__i,ノﾞi'＾i ﾞi、.― ／ |＼ ―
二 └┘ ￣￣又＿ 二.,､i~/ヽ,ﾒ,,ﾉ}（(⌒)） （(､)）,ri ﾞi_,,,ﾚ‐i"}..二 / . ＼ 二
― ― Yヽr-,i,,_ i_ヾ''')） irヾ' iハ ,r'ﾞi, }､-‐} ― ―
／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼ .ノ､,,i! ﾞ} iﾞヾ＝ヾvﾍ＝ノ ├ヽ‐''~´ |.／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
.
- 448 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:09:58 ID:qq6nVVrc0
-
/ / l、ヽ
/ / l、ヽ ） ::）
. / ｌ -､-､ | | （:: .（
. / / ｨ/{ r､＜￣`／ ム）、 ）::） ／ ￣＼
/_ ｲV:.|:.:`7_!仁 - '／, く:.::.: /ィ :::: ::::: l/, ｲ／ / うおおお……南都の重鎮……
＼＼ >,ﾆl 0 |Lﾆェィく ヽ.:.:.:.ﾑｨ :::::: ／ // ム
{＼Llィﾍｪ/‐'/下｢`| l:.:.:.:.:./ :::: _ -く ＼ｌ/ . - ､ / / 黄金聖祈祷士の中の黄金と言われる
ﾄゝ:| lT下} `´ =' ／ |:.:.: 厶ｲ＜￣＼ ＼ / / V ｌ
、 ..、 :| L T´ r┴ - ､/.:.:.:.:_ / ＼ l ｌ ヽ ￣ヽ/ ＼L _ あなたまで、参陣するとは……。
（, 、 ...:::）＼ﾍ | ヽ￣} ｜l ＞' / l l l >┬ へ
（ ,' ..;;,） く:.ヽﾍ ﾆ | l / 厶 /／ / / >、 ＼ ┤
（ ...::） ｢｢＞ﾍ __,／| l / / 〉 / ／ / ／ ﾄ､ ヽ
＿ .:) ￣` ┤| ｀Z:｣ ｜ｌ / ∠ __／ .ｨく-＜ ＿ ∠ィ ｌ ヽ
.┌ ¬ｧ -＞､ | ヽィく __／| l/ { ／ |｜ l ＼ ＼ / Λ
↑不死鳥、復活。
.i ＼ ＿
.| ＼,,-=二−､`''-.､ ､
.|. ﾞﾋﾆ",,,､､-`─=`─------､､,, )､
'i ,,､､ j`･-─""￣／ `''⌒У '）
!. ／ ） ,! 〃 ／ ノ::::::j､ ﾄ,
Λ" ノ .ﾉ ,,､〃-､ ,,､-─-::''"::::::::ﾉヽ, .ﾉ::l
_ .i. ヽ ,､',､･' ∠:::::,二>､,,､･":::::::::::::::::::::::::∠ﾞ__,,､':::::j
､＼ ヽ､_,,,ノ''" ／三'（ヽi"::::::;/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ 信じられねえ…！今、南都と北嶺の両雄が、
::＼＼'''" ./'" r⌒`､::::::/（:::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
⌒ヾ, '､, ＼.､ヽ,`"ﾉ､:::i:､ ヾ;::::::l:::::::､::::::::::::::::-=ﾆ､,,,, 手を取り合って、蒙古軍と戦おうとしている……！！
..ﾞ､ ヽ､ ＼ ＼／＼|ｼ" ＼:::l:::::::'i:::::::::::::::::::::::::::::::`､
'i .l'l > _,,,r''^`）:j:::::::::j::::::::::::::_;r-''"⌒ヾ 俺は、マボロシでも見ているのか？
l l ト､＿,,／,､ _､､,!Pλフﾉ:::::::::/::::::::─二ﾆ-､ `
l .l |. ﾄ､. ＼ ﾞ,,／.>'";'"::::､::'"::::::::::::::;;r"⌒ﾞﾞ` 普段はあんなに仲悪いのに…！！
‖/､ "､ゝ､, > 〃.:::::ヾ:::::::::＼;;;;r'''''"
i :::l l" '､ 、`-''" ,r'ﾂ､;;;;;;､::ヽ､:::::;;;;;二─
.|::::l |l ／＼_,､､-'''" ``'''''￣
l::::U.V:::::::::::::::＼＿ノ
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- 449 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:10:43 ID:qq6nVVrc0
-
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
.| ＼,,-=二−､`''-.､ ､
.|. ﾞﾋﾆ",,,､､-`─=`─------､､,, )､
'i ,,､､ j`･-─""￣／ `''⌒У '）
!. ／ ） ,! 〃 ／ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
Λ" ノ .ﾉ ,,､〃-､ ,,､-─-::''":＞ ＜
_ .i. ヽ ,､',､･' ∠:::::,二>､,,､･"::::::::::::::::::::::::＞ 普 段 は あ ん な に 仲 悪 い の に … ！ ！ ＜
､＼ ヽ､_,,,ノ''" ／三'（ヽi"::::::;/::::::::::::::::::::::::::::＞ ＜
::＼＼'''" ./'" r⌒`､::::::/（:::::::::l::::::::::::::::::／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒⌒YWY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
⌒ヾ, '､, ＼.､ヽ,`"ﾉ､:::i:､ ヾ;::::::l:::::::､::::::::::::::::-=ﾆ､,,,,
..ﾞ､ ヽ､ ＼ ＼／＼|ｼ" ＼:::l:::::::'i:::::::::::::::::::::::::::::::`､
'i .l'l > _,,,r''^`）:j:::::::::j::::::::::::::_;r-''"⌒ヾ
l l ト､＿,,／,､ _､､,!Pλフﾉ:::::::::/::::::::─二ﾆ-､ `
l .l |. ﾄ､. ＼ ﾞ,,／.>'";'"::::､::'"::::::::::::::;;r"⌒ﾞﾞ`
‖/､ "､ゝ､, > 〃.:::::ヾ:::::::::＼;;;;r'''''"
i :::l l" '､ 、`-''" ,r'ﾂ､;;;;;;､::ヽ､:::::;;;;;二─
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l::::U.V:::::::::::::::＼＿ノ
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- 450 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:11:25 ID:3P75z5xU0
- まあ、加持祈祷は基本中の基本だよね。
ただし、効くかどうかは別も（ry
- 451 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:11:31 ID:qq6nVVrc0
-
ji ｨ
.j:| /;!
,ｲ j i .i ! .ﾞii,
| i / .| | |.i ./ !
.| :i, ﾞヾ;ヽ, / //-ｰ''"ﾞﾞﾞ'i,.i,.i,_ ._,､-‐ / i
.| ﾞi, i, i, .,／,// ﾞiヽヾ‐､, ／.／ / .,i
.i, ﾞi､ ! ﾚ'" i :i / .i :| | ﾝﾞ;／ ／ /
iﾞi, ﾞヽ i .!.|, | i::! ,,,,,,,__ ﾉ.ﾉ.| /./.∧, .／ ./i
| ヽ ﾞY＼',＼,i, i;ヽ,/,r--, i ／／/-;ｼ ﾉ ﾞi, ,／ /./
.i, ＼ | ヽ'ｰ＼ヽ| i i~'i | ﾚ'",-シ'ﾞ ／ /''ﾞ ／ /
i､ .ヽト.､,/｀ﾞﾌﾗiﾐ;'| :i､ﾆ, .! Li,,､r''ヾヽ/ノﾞ ,／ .／ ………何をおどろいているのですか？
i, .＼, ﾞi ヽ/ﾞ/-| .iiヾ､,,_ /i''L| i､.＼ /ﾞ´ /-‐'ﾞ ,イ
i､ ﾞ'';| ;|,.ﾄ, | .!''i,---ｼ''i'i,.|_i,ﾞi＼j/ ./-;シ'／/ わたしは、元々、国家守護のために建立された者。
.＼, | .:i,ヾ=i､!≡i､ ヽ, .≡＝'"ﾉ/ /／／／
ﾞ'';i . ＼, -'ﾞ ﾞヽ | ,ノ/ ./;／r'ﾞ このような時のためにこそ、存在しているのです。
/i, .＼ .ﾞi ヽ, :|/ .r''ﾂ‐',,､' ./"T´
/ ＼＼,i | .,_ 'ﾞ .| |､ﾉﾉ /-ｲ それは延暦寺も同じ事でしょう。
/ /＼_ | ｀.ﾞ´ | |ﾞｰ'ﾞ,／-‐'i
/ ,,,､/-‐ﾞ､ｴﾞ;i､,_ ´ .,､!,レ'´レ'i |, .i, ＿
/ | ＿＿__ ''''ヾ;i､,,､-‐'ﾞ / .| ﾞi,_,,i､､､--―'''''"ﾞﾞ´´
‐--､､..,|, ﾚ'i i-''i i :i | i: .//:|'''ﾞﾞﾞ´
＼, iヽ, i i,__,ｨ.i :! | i | :|
,､r''"´ ﾞ .'ﾞ´ ﾉ,／ :j
／ _, ﾞ´ ノ
./／´,r''" ., .,r‐'''ヽ ﾞ'"‐-.､,.
.j ﾚ''ﾞ´ .／ /ﾞ.／⌒ヽr.､ヽ, .､ .ヽ,
／´ ノ .,/iﾞ / l .∧ ﾞ! , .＼, ﾞl,
/ ,／ .,／ .l .iﾞ ./ / .j ∧ ヽ, ﾞヾ､ l
/ ,/ﾞ -=ﾆ-‐ベヽ､,_ﾞ!:l, ./ノ /ﾉ .ﾞl ﾞ! V
l ;' / ,r''"'i /ﾐ'"ﾞ'i'7'f-､,_ヾ､,__ ,rｼ'ﾞ_,rｼ'ﾞ | :i , ､ l
i :/ i 入| ./ ｀'ｰゝ､_ﾞシヾﾞ'‐''"ﾞ´ .,r--;;=＝y! jﾞ ﾞi, .:ヽjﾞ
.Y .| ! | :! .｀ﾞ'' ,､ケﾞ:(ﾞ;ﾞヾﾐ/ / :! :.:/
| l i/''i :i、 ヾ-ゝ='ンﾞﾉﾞ.／ i , j.シﾞ ………ぬう。
ﾉ ﾞ! ヽ l, iヽ, .ﾞ';: __,､rｼ''´ ﾉﾉ.ノ'ﾞ´
／ .ヽ, .ﾞ'l .ヾ.ﾐ､, ／ / ､,,,､rｼシ'ﾞ
., ヽ､i, ﾞl, ｀ﾞ''‐ -､､,,,,.､ / ´´! j
―'ｼﾞ jﾞ'i, l ﾉ , ､_ ﾞ'ー‐/
‐''ﾞ r'''/＼ﾞl, l､ ‐ ／ iヽ､,＿,.／
.
- 452 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:12:35 ID:0OWFbk520
- だって、ねえ…。
この当時、寺社の持つ土地って…。
- 453 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:12:58 ID:qq6nVVrc0
-
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二
― 何より、この国家存亡の危機の時に立ち上がらぬ聖祈祷士など ―
二 二
― 神州（サンクチュアリ）には存在しません！！ ―
二 二
／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
_ｎ__ _ｎ__ __,ｎ＿ _,ｎ＿ _,ｎ＿ __ｎ＿ ｎ _ｎ__ ∩ ∩
└ｉ七┐ └ｉ七┐ ７,仁ｌ己 7/,ニ、 7/,ニ、 ７/ﾆ ´ l l└i七<⌒ ｰ- '＾> ∪ ∪
（r匕r'_） く> （r匕r'_）. 〈ﾊ⊆.广 〈/r三ｭ 〈/r三ｭ └'つ ） LＫ⊆T `⌒ ー'´ ｏ ｏ
. ￣
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒
u ￣￣ 彡" 、ヾ￣｀`ﾐ::.l u j i､｀ー' .i / /､._ ｀'y /
u ｀ヽ ﾞ:l ,.::- ､,, ,. ノ ﾞ u ! /_ ￣ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ｨ､ ／ | /__ ｀`- ､_ l l ｀`ｰt､_ / ／
ﾞ u ,.／´ " ｀`- ､_Ｊ r'´ u 丿 .l,... ｀ー一''/ ノ ﾄ ､,,_____ ﾞ/ ／
./＿_ ｰ７ /、 l 'ﾞ ヽ/ ,. '" ＼｀ｰ--- ",.::く､
/;;;''" ￣￣ ───/ ﾞ ,::' ＼ヾﾆ==＝'"／ ｀- ､ ﾞー┬ '´ / ＼..,,__
、 .i:⌒`─-､_,.... l ／ ｀ー┬一' ヽ :l ／ , ' ｀ソヽ
ヾヽ l ` ｀ヽ、 l .／ ヽ l ） ,; ／ ,' '^i
.
- 454 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:13:16 ID:1SMdI3720
- しまった東大寺の存在を素で忘れていた
上で名前出てるのにｗ
ちょい座禅組んでくら
- 455 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:14:05 ID:ZMDYKP/20
- それなら兵士なり食糧なり軍費なりを出せよｗ
- 456 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:14:07 ID:qq6nVVrc0
-
＿＿_
.,､‐'ﾞ´ .ﾞ.,⌒ﾞ''‐､,
,／ ,..., ﾞi .ﾞヽ, ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
／ ／,.､-､i,,､ﾆ;ヽ, i, ＞ ＜
./ ﾉ /ﾞ ´ﾞ'i｀iﾞi, .! i, ＞ 伊 勢 神 宮 の ム ウ ！ ！ ＜
.,､r''"´⌒ﾞﾞ'';';､, ./ ､,___ノﾞ∠, o .ｯ'.ﾉ ﾞi, | i ＞ ＜
./ i:i ヽ, / .,､-i /ｯ〒t＝;;= -='-',;;;;;;ﾐ､;､_ | ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
i ,､==;､, ;ﾉ ｿ i ./'i :i'ヽ,ﾞi;ﾆｼ /iﾞ!(,j.ﾞ>/ .|
!/ ヾ,r‐'" ./ i .i,-| ﾞi ￣ i､ﾆ=''ﾞ/ レ＝ー-.､,
､,,i, i, .V ﾞi,ﾞヽi, i, / ./ .i ／￣｀ﾞﾞヽ
i; i'i､, | ,-'ヽ､i, i, ,,_ .,,ﾞ / .i; / i
ﾉ=＝＝､,.ト､,_;;,.i /i .i;;;;;i ! i, .,, ,/ j, i, i
'ｰ'ﾞ .j ヾ;'ヽ,／ .ヽ,ヽ/ ヽ;iﾞ'-､, ／､, ./ ,､-.､,､=＝=､/ラ'''''ﾌ,,
;.; .ﾉﾞヽ; ヽ,ﾞヽ ﾞ‐､'ヽ､ﾞ' ｀''‐,／ﾞヽ, ﾞi, /,-'−''i ﾚ'ﾞ.,;:ジﾞ/,,.､､,
;ジ .／＼ ＼ ヽ,.ヽ, .｀'-､ﾞヽ, i|;; i ﾚﾞ^ヽ, .i ／'ﾞ''''" /／ ,)
ﾐ､,,,,,､-‐ﾞ ＼ ＼ .ヽ, ヽ, ｀ヽ,ﾞヽ, i;ヽ,./ ./'iﾞj L,,,,,i, iﾞ ／ﾞ ／
-､,,_ ＼, ﾞヽ､,.ヽ, ヽ, ヽ, ヽ,.ﾞ' / .,ｲ i.| / .／ヽ､,ヽ､,,.／ﾞ ／
｀ﾞ''―┬､,,,,,--＝――''-､,,i;; ﾞi, V / j i / ./／ ／.,､つ'ﾞ ,､r'ﾞ
i .i ,､-――--､､,,｀ﾞ'ヽ､, i; | .i ./ ﾚﾞ 'ﾞ､-'ﾞﾆ'ﾞ´.,,､-‐'ﾞ´
:| i | ,／'ヽ ｀'ヽ,__,｀ﾞヽ､ ! i,/､‐'ﾆ´-‐､, ﾞii'T,
:i i, i;, iﾞ /⌒ ./´ ｀ヾ/'ﾞ /ﾞ-.､.,-､.| .jﾞ| ヽ,
! .,,.i, ﾞi; | i, .／'フ i, .i'''ヽ,.､ .i 'ﾞ i';;i, ﾞ / j .ヽ
, .j ヽ, ﾞヽ､i､ ﾞ' （ .ヽ,ヽ, ヽヽ .! /´） / ,i / /､,_ i,
./, .ノ ｀j‐､､,,_ .＼,, .ヽ,ﾞ! ﾞi 'i .i i ././j~i/ / .L､, ﾞi, .ﾞi,
※ 聖祈祷士は寺社・団体の擬人化で、祭神ではありません。
.
- 457 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:14:47 ID:qq6nVVrc0
-
| ヽ､,,,､-‐''''''ヽ､,r‐'''i, ,i ,.r‐.､'"ｲﾉ :i
| ｀ヽ! iﾞi; /ﾞiﾞ ﾞヾｼj |
.i, ,､=;_ ;/ i i ﾞ'" :i ヽ;=ヽ ./
.i.､ !､,,,,,,／ ｀'＞!, ,ｲ.| |_ ﾉﾐ;､, .ﾉ .,ｨ
!､＼!,i ./;=:, ./‐;ヽﾐ_-ｲ彡,ヽ ;イ^ｰ'"!;;;i 'i-'",ノ.j
.i,＼｀ﾞ'''ヾ;/ | iﾞ._|iiし;-;-'彡'';ｼ'iど,'i'.jﾞ'''i-‐''" .iﾞ
ヽ, ヽ､ / .ji､_,,,二二ﾝ ´ ;i;┴;ﾞ'ﾞ/ | i､,,rﾌﾞ .ﾉ
ヽ,_ :/ ﾞヾ;､, .-ﾞﾞﾌ ｀.ﾄ-i .ノ .ノ
,_ .,_ヾ‐--イ .i:| ﾞ .j､_.ト-i-'' ＼人_从人__从_从人__从_从人_从人_从_从人从_从人__从ﾉ／
￣｀ﾞ''ヽ-､.,_ ヽ,,i"''ヽ､＼, !| .'‐''' " ,ﾉ‐'"￣i￣＞ ＜
､,,,,,__ ｀ﾞヽ､,ヽ;i, :iﾐ'i,|ﾞ＼i! .'' ./ﾞ j-､,_＞ 鹿 島 神 宮 の ア イ オ リ ア ！ ！ ＜
｀ﾞヽ-､,. ,､､､., ｀ヽiﾞヽ| i .i｀ヽ､ / .／ﾞ ＞ ＜
.! i-r, ﾞ!,.､-! | | .i, ｀''‐--ｲ / / .／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YWWYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.ヽ-ｲ ﾞ ／ﾚ-' i, i; ,r┴ i / /
＝ニﾞ //ﾞiﾞi'､, i; i i; //´ i )） ,,/ .i ／
ヾﾐ;.､_ _,,,_(､ i､''､i,ヽ;| //, i; ,i,,i ト;y'"´ ' .／
.､,＿_ __ﾌ´ ｀) ｀!ﾞ!｀>' /ニ'i;､,_iレッ'ﾞ‐-ﾞ'! // ,;‐''ヾ====-ﾆ--､､
｀'ー------!ﾞi, | ;|, i､ i | ;iﾞ :! | .Lｼ | ﾚ'' ´.ﾉ ﾄ---､､,,,,,,,,,,/_ ライトニング・ボルト！！
j,､､--――---ﾐ;､,,,,,,ノ .;iﾞ ヾ､;.､,_,､r-----､､,,,_ ./
;､＿_,､ｨ./ﾞ;､-‐''ﾌ ￣｀ﾞヾﾐ;.､, ;i, _,､‐''"´ _,,,,, ｀ﾞ'ヾ,
｀＝ﾂﾞ ;/ / i./''ヾヽ./￣｀ヽ .ﾞ''iﾞ'/ﾞ ,r--.､_ i,i-, i ;|
. jiﾞ ./ / .i;､ i :/ i ./ i //⌒ヽ;'ー''" ノ :i .／
.!.ji .jﾞ .j ヾﾐ;.､ ./j i ー''" :ﾚ'ﾞ
.
- 458 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:15:19 ID:G3eQtktY0
- 雷つながりかw
- 459 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:15:40 ID:qq6nVVrc0
-
_,､_二;￣⌒ヾ,i;:::::::ﾞi,j;::::ﾞi,ヽ､ / .i / /::::::::::::::;／ﾞ .／!|
.,､-‐‐-;:::::::::::i:::::::::::':::::::::i i::'i, / ! ,イ .i::::::::::／ﾞ ,／:::j.j
／_;;=､;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j/:::::i, / i ／ ! .i::::::r'ﾞ ／:::::::://
,r‐'":::::::::::::;:::::::ヽ､;__;;:::::::::::::::::::::::/ / .! .／ iﾞ i::::::i' ,／:::::::::::://
.／;:::::::::::::::::::::i,>-､､,-''::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'ヽ､ .i ｲﾞ i i:::::i'"／:::::::::::::::://
,／:::::::::;:::::iヽ､,;ヽr;'., jﾞ'i;::::::::::::::::::::::::::::::;::::ﾞi, ! ／iﾞ i i;､;::ﾞ´::::::,,､;::::::://,,､､､､､､､,,,＿
／:::::::::::::iヾ､ﾞ／,ｨヽ-ｼ .i::::::::::::::::::::::::::::::ヾ;､:i .,ﾚﾞ ! i | ヽ;､-'" ,／'ﾌ'ﾞ´-,､,, ,､-‐'"ﾞ~''ー-､,,_
./:::::::::::::;:::::i, , ﾐ=' ﾞ 'ﾞ.´ ノ::;,ｲ::::::::::::::::::::ヾ;;､;:iﾞ'ﾝﾞ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／￣｀ﾞﾞ''‐-
i／::::::::::::i'i;:ﾞ,,,'i,. ‐＝‐'ﾞノ::;ィ:::::::::::::::::::::ﾞi／ ＞ ＜
/::::::::i､ヽ,_;rﾐﾆｼ ',''―''" .!::::::::::::::::::::::::ﾞi, ＞ 興 福 寺 の 童 虎 ！ ！ ＜
/ .,＞-.､,,.i:::::;:::::i;:::::ヽ｀ﾞ ﾞ'ヽ､ .,／ ,i:::::::;:::::::::::::;::::i ＞ ＜
iﾞ ﾞヽ,ﾞi､;:::ﾞ'-,､＼ '' ,､ /ﾞヽ;::i,i;::::::::::i'i;:i_,､-､, ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
､_,,i､,,_ ｀ﾞ ﾉ''"ﾞ:::::::::ヽ､ / i､ヾ,i;:::::::ﾚ'" 'ir'" ／ ｰ､,i i. i,i,i,
｀ﾞ''‐-､, .ノ:::::::;ｨ:::::::::::::｀ﾞヽ､__.,／ /⌒|::::/ i .ィ'" ./´ /i .i ／￣ヽ､ ﾞi,i,i,
--==ﾆ､-イ/::::::::::;::::::::;／,r;i .i, ./,.ｲ / ,/ﾞﾞヽ, / / i, i, i, i､,,,ノ,ﾉ ﾞi,i,i,
/‐ﾞ:::::::;;ｨ:::::::/／i;(;::! ／ﾞヽｼ､,| 'ー'ﾞ / ﾞヽ､=-;L,_ i, .i, i, ﾞ'ー-'ﾞ ﾞi,i,i､
-=ニ´､､-‐ツ'ﾞ::::::j./::;i,iﾐ;/! ／ / ﾞi, / ,|｀ﾞﾞヽ-i, .i, ﾞいヽ,
//,､-‐'ﾞ:::::;;､イ.!;;;;,ｼﾞ/' ／ ,､‐'"i,/i, / j ﾞi, ﾞi, .ﾞヾ;,＼
.//i,,ｲ￣￣,,､レ| i;;/∧‐'ﾞ ／ / ＼ ,.／ ,ｲ i,-.､ ,､'i, ﾞi, ヾ;､＼
.// / ／''ﾞ'"´/ /'i,i, ,／ ./ /;ﾞ'ー'''" ./ i, /;;;! ,)-''" ヽ, ﾞi､ ﾞヾ,.;ヽ,
.// ;/ ／!´ ／ﾆi_ ﾞi､,／ ,､‐''''ヽ､,;i ﾞi, /L,i ﾞ'ー‐''v'ﾞノ''i''"´_,､ヘ,＼ _,,,,,_ .＼
.//;;/ /;/ヽ, i;//⌒ヽ, ﾉ'i, ,／.,､-.､, ヽ, i, .i､,＿,､t''/ﾞ ,/'--ｲ｀ﾞ二,, ＼＼ /ﾞ,r‐‐､ヽ
.// ;//;/ ./ﾞ>'/ _, ﾞi,,_ ﾞi/ ./ .ヽ, i, i, _,,､､-―''""ﾞﾞ∧/‐ﾞ /ﾞﾞ´,,､,,_｀ヽ､,､-､,＼ i, ヽ=;' ;ﾉ
.// ;;i // // .i i| ﾞi, | ｀ﾞi i i ;i, ﾞｰ'''" /ﾞ'7ﾞ /'"´ ﾞヽ,jﾞ ＼;＼ ﾞ'ー-''ﾞ
i i .;;;i ﾞi;ﾄ､ i,i .i,_ ﾉ i |, .i; .i, .i !､ .,､-―''""""''-;i ,､ノ /__,,､､,/-＼;ﾞヽ､
.
- 460 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:16:26 ID:qq6nVVrc0
-
/ﾞ'i, / / /
/ ﾞi, / ./ / ,,
/ ヽ' / / ／ | ,,
,ｨ / ,､‐''"⌒ﾞヽ､ '‐' | ,.ｨ /.|
,i / ﾞ! /!_,,､／_,,,､､､---‐;;='" _,ﾚ'ﾞ/ﾞ ／ !
/| jﾞ .V'.ﾚシ'"´ _,､-=ﾆｲ‐‐''".,／､‐'ﾞ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从_从人从人__从ﾉ／
j .| ,j ／/ |'ﾞ .／ﾞ ／/ ‐‐''"´ ＞ ＜
.j | i i/ i |, ﾞ .／ / ,､＞ 出 雲 大 社 の デ ス マ ス ク ！ ！ ＜
i, i, i, v'ﾞi,/ .| .,i, / ./ ＞ ＜
.|ﾞi,.>,ヽ,＼|/‐'Y'ﾞ .ﾞi, .| ,| ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
| i, .ヽ,＼,jﾞ ./,,i_ノﾞﾞ'v;ｼﾞi, _,レ'ﾞﾘ､,_ .／,/;'|
、 .i, ヽ､,＼jﾞ ',r''i;'i,./ﾞiﾞ .ﾘ |ﾞﾞﾌ .／ ｀ﾞﾞヽ､ ‐'"'シ/./
.ヽ;､ ヽ, ﾞ"''| /i''ヾ,_>, Y'ﾞ_/;;;i∠--､_ .i-'-､､､r‐';､-'ﾞ∠､
ヽ;ﾞヽ､ﾞ;-､| .i ﾞ'(~)j'ﾞ｀ヾ;'ー',ﾆ=ﾆﾞ｀ヾ! ./ﾞ､､､､-‐'"_／ﾞ
ﾞヽ､,_ i i,-‐'ﾗﾞ .｀iヾ‐i,,,(~),二ｼﾞ j､,､､､--ジ´ ,､ｼﾞ
|￣ﾌi, .） ヾ､ ＼ ,.／ /ﾞ､,ﾞヽ,､‐'＿,,､‐'／
|／／Vﾞ .i｀ﾞ''ヽ, ,､‐''"ﾞ/ ,ノi,､,,__ﾞｰ-----_／ 黄 泉 平 坂 ！ ！
/ /ﾞ ,ィ》, '-､ ノ // ,./ﾞヽ.ヾヽ,ﾞヽニニﾆ､,,_
/./.／//'ﾞi, .ﾞ' ,､-i=-‐''´ ,>, ヽ､ﾞ'‐'---､､,,_ 二ヽ,
./ /;/,/ﾞ/ .jﾞ''''"ﾞ´,､‐'ﾞ´ ,､‐'ﾞ .ﾞ'ﾗ―--‐‐'"´‐''"￣￣ヾ
i ./ﾞ,/i,､i､_ ,r‐'" /''ﾞ _,,､-‐'ﾞ .／´ _,,､
jﾞ .|ﾞi／､-ﾐ;ﾞ'‐;/ ,ｲ./ .r''ﾞ ,､／ .／´
.∧,/ /~ヽ､,_;| |/ヽ'ﾞ .ﾞ'ﾞ _,､>,.｀ﾞヽ､,､‐''"´ _,／
/ﾞ ｀'iﾞ r'''‐､｀i;／､､--‐'" ﾞi､ ｀ﾞヽ､,_,､-‐''"´
./ ./ヽ, i,.|, | i_ .ヽ, ｀ﾞヽ-､,_
.
- 461 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:18:01 ID:qq6nVVrc0
- >>460
あ、しまった。平坂 → 比良坂 ですね。
- 462 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:18:10 ID:0OWFbk520
- 興福寺は阿修羅像で、一杯武器持ってるつながりか
- 463 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:18:44 ID:qq6nVVrc0
-
ヾﾐヽ､
ヽ, ヽ, _,,､-z
:iー'i, .／.／
.j :| / /
/｀ヽ'j /｀ﾞ:|
,/i / , | ∧
/ ﾞヽ/ ／!,､ ＿__ i'' ﾞi,
,ｲ /ﾞ,r'i'/ﾞ;;;;;ﾞ;;;ﾞ'''―;ゞ;;｀'ヽ;iヽ, i /i,
,.r'iﾞ .ﾞヽ､!(iﾞ;;;ﾞ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ;;;;;;ﾞi､,,/ | ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
／ ,| i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ i ＞ ＜
/ ./ﾞ i､_ 〉-､､;ヘ;;;;;;､;;;;;;;;;;､;;;;;;;;;;;;;／ヽ､,､ィﾞ ＞ 熱 田 大 社 の シ ュ ラ ！ ！＜
/ / .／ﾞi,ﾞﾞ''´ i .i､,_ﾝﾞ ﾞv='ﾞ_,＞―''ﾞi, ,/ ＞ ＜
i :i､-.､ ,i;;ﾞ'kｰ''"./ :| ﾞ''iっ iﾞ.（ ｀ﾞ'／;ﾚ! ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
ﾚ'ﾞ :!:!;;;;;i,ﾞi'＜,_;/i ノ .))_ヽ,_ﾞ'--＜;;;;;;;jﾞ
iﾞ /~! ,! ヽ;;;i,.ﾞk=ミﾐ;i;. :iﾞ,､--三-┬ｲﾌ./;;;;;'/
| :i, .ﾉiヽﾐ､;;i, iヽ､,riﾞi_／=ｼ'".,、ﾞﾞ,ﾂ./ ./;;;;;;/
r‐'''ヽ'"i ﾞi´ ｀ﾞ''ヽ;;;iヾ'┐ﾞﾂﾞ ｀;'"ﾞ￣ノノ／;;;;;;;rﾞ ＿
.j, ﾞi,ﾞi, ヽ､_ _,ﾆ);i,i :| .､, ,, |.iﾐﾆ彡ｲ/;;;;ラｼ￣ ｀ﾞヽ､, エ ク ス カ リ バ ー ！ ！
i､,,ノﾞ ﾞi､ ﾞi､ヽ, ￣ ＼i, :|. ､､,,_ .j ! ⊥'ﾞ/ﾞ;ｯ'''ﾞr''" ｀ﾞヽ､
.ﾞi, ｀>----‐ｲﾞ'iヽi､ .j i_,.r''"ｨ /´ ｀ヽ,
l :! jﾞi;'' /ﾞヽ､ﾞー-''"彡-ｲ/ / _.,,､-―''''''''ー-､,ヽ,
:! i,.,､i :! | ｀ﾞﾞﾞ"ﾞ´ .iﾞ :ﾚ'''ヽ,､r'" ｀ﾞi,
j._,､r| ヽ, :!/ﾞi, :| / .'! :|´ ._,､r―'''''''''''''''‐ｯ､,ヽ
,ノﾞ´ i,i,ﾐ;i,i,|_.､ヽ, .,､ｲ! .ﾞ'‐ﾞ / ,.r'"ﾞ _,r―ノ :|ﾞ'iﾞ
_,,､r‐'ﾞ ﾞi,.ｲ ﾞ| ）） .｀ヽ､,,,,,､r''ﾞ .ﾞi, ./＜ .／r'了ﾞ i i,
´ i; :i(:i,､ ,r''ヽ .,､-‐'"´｀ﾞ>rﾞ .｀'ー----‐'ﾞ | :i, .λ,_
ﾞﾄ=-ト､, (' .i'ﾞ /--―-i,|:! ＼,, ヽ､ヽ-ィﾞry
ﾞi ﾞi ﾞi､ ヽ.､,,__j;! r,-､ | ﾚ ｀ﾞー-----―;┬''三､,,_ ｰﾞ ,
,j :| ﾞiﾞヾ;,_ _,,|, i:i, j/ .;' .;;,,､､r‐､,i ｀''ｰﾞ
,,／|ﾞi j i .ﾞヽ,ヽヾ='ﾂ,,_,r''''ヽ, .／ ﾞヽ
／ﾌﾞ ./! ヾ,_i'ヽiﾆ''''ｰ-､＼_/ﾞ´./ iﾞ ﾚ'ﾞ .,,r‐'ヽ, |
※ この頃は“神宮”ではなかった。
.
- 464 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:19:34 ID:qq6nVVrc0
-
.,/ i ﾞi, ヽ, .i .| .ﾉヽ .!｀'ヽ､
,ｨ _ ,/ |'"´´ﾞﾞ'ヾ ﾞiﾞ ,yﾞ j j λ
./ ﾞi, i,ﾞヽ_,/ , , :i, .ﾞ''ヽ､.ﾉ / i,
.,ｨ i, ｀ﾞ￣ ./ ,ｲイ i, _,､-､､,_ r.､,,_ / ./ |
/ ﾞ'-ﾐ､ / /.|彡>!ir'",v,､､y ｀ﾞ'‐-､| .｀ﾞﾞ''‐-' / ./ﾞ!
,iﾞ ,iﾞ.》.| /.ﾊ'vi.ﾞi,=,､;ﾆ;､,,,_ | / / |
＼_ /'"ﾞﾞi 》;u' ;<ﾉ^ﾉ／／ .／_,二ri､,| |｀ﾞﾞ'ヽ.､/ / /
.／´ / ,=i,,_ ´ﾘﾞ´.∠-'ﾞ ,､ﾞrﾆヾ´ﾞ! ﾞ'yﾞ | !｀ﾞヽ､／ ／
i ,r ./ /ﾞﾞ''‐-=ii､／､;､_,.イ i,.'=;ﾉ=ﾞ ;| .| .iﾞ .i＼,_ ／
ﾞi, i| ;i ./ﾞ"ﾆ;y､,!i, ﾞ＝i‐ .ﾞ'_'二-―ッ;ｲ '､ ﾉ iﾞ .iﾞ ﾞ'!
ﾞ'ヽ, ﾞi,V, =i｢ﾞi,.Cﾞ!ﾞ) ｀ﾞ ﾞ´ r''ﾆ‐ ﾞi, , V ./ , / ＼人_从人__从_从人从_从人_从_从_从ﾉ／
ﾞiヽ-i; ﾞｰ''''ﾂﾞ .ﾞi, i, ‐ ヽ V |ﾉ ＞ ＜
）.,､ｯ! ;'"´.､,‐ ,.､ i, ヽ ､ノ.,,> .i､__ ＞ 石 清 水 八 幡 宮 の ＜
ヽ‐'_,|.iﾞ ;| .' .ヽ i､＞.､､,__,､‐ﾞ .､,__,／ ＞ ＜
.｀ | ! :;i, ､ -―.= ヽ-, i ﾞi, .,､＞ ア イ オ ロ ス ！ ！ ＜
ﾞ┬､,i, _ ﾉ-――--､､,i_ ,!／ ＞ ＜
,i^ﾞ;ﾐ;､_ | .,＼ ´ ,イ ._,,,,,,,,,＿ .／ ／／Y⌒YW⌒WYY⌒YWYW⌒WYY⌒YWY＼
j i, ｀''ｰ-i､, .i;､,､;i､ ,／./ ./: .:｀;ｿ /
.j .ヽ_ ﾞ>'´ i;＼, _,､r'ﾞ/ ./ /:: ::::;/ /
./ ./ ﾞ''―;/ﾞ .,､‐! i;::::::iｰ'ﾞ ./ ./ /:: :/ ,/::::''
./ ./ﾞi, .i / i, i;::::;! / ./ ./: : ;/ ./'
./ / | _｣/ ﾞi ﾞi;/_,,､､-‐'|, :i:: ..:::,/ / ,､
./＿,,,/,L,r''"´_,;| ;! .|ﾞ ﾞi, i;_;_､_ ／ /ﾞ ,､‐'"´
―'"⌒｀ﾞヾ;￣ / /:=i iﾞ / /ﾆヽ, ﾞi, V´ﾞ'i／ .／ _,､-‐'ﾞ
,./ ⌒ヽ､ﾞi .i i: j / / .!i:: :..i i ﾞi, ／´ ﾞﾞ´´ _,,､-''彡
i,i､ ﾞﾉ ﾞi, ﾞV ,r‐''iﾞ .,iﾞ i.!::..ﾉﾉ i,./ﾞ.::::::........ _,,､-‐'"⌒ヽ､,
ヽ ヾﾐ;､_ .i､ ヽ､,_ .iﾞ ﾞ＝'ﾞ K,,,,,､､､､-‐''"ﾞ／ ,.r＝-､ ﾞi,
.
- 465 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:20:18 ID:ZMDYKP/20
- 神社仏閣巡りみたいになってきたなｗ
- 466 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:20:28 ID:qq6nVVrc0
-
,ィ' ‐=､ヽ ! .|
//,r''⌒::ヽ､l:У .j⌒ヽ／｀ヽ
,'.｛,ﾆ-''7ヽ､_j ,∠;_::::/ ,r'｀ヾ
l ヽ='/ .//,ｨ----Y / ヽ
,入 ヽ､､///:lｨ'rこ'Y l ヽ, うわぁぁあああ〜！！
l::;ｲ::l７'ｰ,--1::/ `‐;ｿ| ! ／,ｽ
lハ:::l::::;lﾞ(:じン -=彳:| | ／／ ＼ 黄金聖祈祷士が続々と集結している〜！！
ヽl;::い,'ﾞヽ、,..,ι,'::;:l l.／／ .＼
ノ｀;ハ ヽ ' l;:l.ﾚ' ,ｨ´ ,,､-┴┐
'´ニノ:ノ:;:ヽ､ ´／／,iﾍ ヽ ,. ‐ '´,. -''ﾆ´-―-､
｀`ー‐'ｿ:::/::::/:j:ﾚ´.／ ,|::ﾊ, >:'´-‐''二. -‐ ''"￣￣ヾ､
|:::/l::::l:l／／ /j/ ',､='´'＜,, ｀ ｰ ､,,_
|l;:|:::l;/ ／_/‐'ﾝﾞ ／ ,仁..l`ヽ.､｀ ｰ---------― ''´＿ﾉ
|l｀l:::::>'_´rｯ'´イ /---:l, ,. ‐'´＞―‐┬―― ''' "´
|.レ'ﾞｨj.／／ | ,'―;ｧ'´,ィ' ´ ﾞi
/ ,ｲ／,イ | rｯ:' ／⌒'i ＿｣_
Yﾚﾞ／.Y l／∠ -― 'ニフ''"´,. --､）
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
.i ＼ ＿
.| ＼,,-=二−､`''-.､ ､
.|. ﾞﾋﾆ",,,､､-`─=`─------､､,, )､
'i ,,､､ j`･-─""￣／ `''⌒У '）
!. ／ ） ,! 〃 ／ ノ::::::j､ ﾄ, ＼人_从人__从_从人__从_从人从人_从ﾉ／
Λ" ノ .ﾉ ,,､〃-､ ,,､-─-::''"::::::::ﾉヽ, .ﾉ::l ＞ ＜
_ .i. ヽ ,､',､･' ∠:::::,二>､,,､･":::::::::::::::::::::::::∠ﾞ__,,､':::::j ＞ こ れ は 勝 つ る ！ ！ ＜
､＼ ヽ､_,,,ノ''" ／三'（ヽi"::::::;/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ ＞ ＜
::＼＼'''" ./'" r⌒`､::::::/（:::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYYWY＼
⌒ヾ, '､, ＼.､ヽ,`"ﾉ､:::i:､ ヾ;::::::l:::::::､::::::::::::::::-=ﾆ､,,,,
..ﾞ､ ヽ､ ＼ ＼／＼|ｼ" ＼:::l:::::::'i:::::::::::::::::::::::::::::::`､
'i .l'l > _,,,r''^`）:j:::::::::j::::::::::::::_;r-''"⌒ヾ
l l ト､＿,,／,､ _､､,!Pλフﾉ:::::::::/::::::::─二ﾆ-､ `
l .l |. ﾄ､. ＼ ﾞ,,／.>'";'"::::､::'"::::::::::::::;;r"⌒ﾞﾞ`
‖/､ "､ゝ､, > 〃.:::::ヾ:::::::::＼;;;;r'''''"
i :::l l" '､ 、`-''" ,r'ﾂ､;;;;;;､::ヽ､:::::;;;;;二─
.|::::l |l ／＼_,､､-'''" ``'''''￣
l::::U.V:::::::::::::::＼＿ノ
.
- 467 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:20:47 ID:UvWA041A0
- 漫画読んだのだいぶ前だからあまり覚えてないけど
黄金聖闘士って普通にクズっぽいアテナ裏切りそうなのも何人かいたけど
何座だったかな
- 468 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:21:13 ID:qq6nVVrc0
-
＼ /
＼ 丶 i. | / ./ ／
＼ ヽ i. .| / / ／
＼ ヽ i | / / ／
＼
-‐
ー
. ……聖祈祷士（セイント）たちよ…… ─‐
￣
. ‐-
___
￣.
/ ヽ ＼
／ 丶 ＼
／ / / | i. 丶 ＼
／ / / | i. 丶 ＼
＼ /
＼ 丶 i. | / ./ ／
＼ ヽ i. .| / / ／
＼ ヽ i | / / ／
＼
-‐
ー
_＿ 聖祈祷士たちよ……… --
二 二
￣ よくぞ立ち上がり、集まってくれました… ￣
-‐ ‐-
／
/ ヽ ＼
／ 丶 ＼
／ / / | i, 丶 ＼
／ / / | i, 丶 ＼
.
- 469 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:22:27 ID:qq6nVVrc0
-
＼ ヽ | / ／
＼ ヽ | / ／
＼ ヽ | / ／
＼ ヽ | / ／
＼ ヽ / ／
‐､、 ＼ ／ _,,−''
｀−､、 _,,−''
｀−､、 _,,−''
｀
しかし、もう大丈夫です……
───────‐ ───────‐
最終奥義は成りました……
_,,−'' ｀−､、
_,,−'' ｀−､、
／ ＼
/ / l、ヽ
/ / l、ヽ ） ::）
. / ｌ -､-､ | | （:: .（
. / / ｨ/{ r､＜￣`／ ム）、 ）::） ／ ￣＼
/_ ｲV:.|:.:`7_!仁 - '／, く:.::.: /ィ :::: ::::: l/, ｲ／ /
＼＼ >,ﾆl 0 |Lﾆェィく ヽ.:.:.:.ﾑｨ :::::: ／ // ム
{＼Llィﾍｪ/‐'/下｢`| l:.:.:.:.:./ :::: _ -く ＼ｌ/ . - ､ / / あ、あなたは………まさか！！
ﾄゝ:| lT下} `´ =' ／ |:.:.: 厶ｲ＜￣＼ ＼ / / V ｌ
、 ..、 :| L T´ r┴ - ､/.:.:.:.:_ / ＼ l ｌ ヽ ￣ヽ/ ＼L _
（, 、 ...:::）＼ﾍ | ヽ￣} ｜l ＞' / l l l >┬ へ
（ ,' ..;;,） く:.ヽﾍ ﾆ | l / 厶 /／ / / >、 ＼ ┤
（ ...::） ｢｢＞ﾍ __,／| l / / 〉 / ／ / ／ ﾄ､ ヽ
＿ .:) ￣` ┤| ｀Z:｣ ｜ｌ / ∠ __／ .ｨく-＜ ＿ ∠ィ ｌ ヽ
.┌ ¬ｧ -＞､ | ヽィく __／| l/ { ／ |｜ l ＼ ＼ / Λ
.
- 470 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:23:34 ID:qq6nVVrc0
-
,r─-､, ＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
/ /'⌒ヽ､＼ 二 二
/ / ヽ ヽ ― 亀 山 上 皇 ！ ？ ―
,' .,' ﾞi,_ﾍ, 二 二
i | ﾄ､ﾞi,, ,､-──‐-､,_ ／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
| i r-、 ﾞi ﾄﾄ! ,､‐'"´ ＿_ ﾞヽ､_
|_,,|! iソﾞ! | |_iﾞ! ／ ,､‐'二二､ﾞヽ､ ＼ ,､‐-､_
|i ﾍ, し! i, ｊｊ.| Ti i＾! く、 ／,,､‐ﾆ､ 〕___i r‐-､＼ / '⌒ヽ＼
ﾞi| ﾄ!l ﾞ! ﾞi, / ﾉ､_i!Lﾞi ヽﾞY ／／＿＞'~´ ｀ﾞヾr‐-ヽヽ //＜`ヽ｀ヾ､
l! |ヾ､, ∨ヾ,/ 爿 ﾞ!i, `'´ //i´ヽｖ＼,_r┴､ヽｿ｀ヽ ﾞ､ ヽ、 /∧ ） ﾉ ヾﾞ!
il.∨＼‐┼! ト､ノ| | |ﾞi / |７,メ' _ ｨ彡}´ | ＼＼ // ヾソノ ／｀ヾ!
ヾﾍ 7‐､∧ﾉﾄ､メ┤i | ﾄ､. i ） ,∠＞＝イー---ﾍ、. ＼＼' /-‐､） （ ﾞil
ヾ,.∨ /| | ＼ヽi i' | i' ﾞ'i' ／)ゞ″ iﾉﾉi _,､┴-､ノ'ﾞ''ヾ=- ,ノ! } ﾞil,
ヾ＼ / | |ヽヽ ∨i' ｊ il ﾚ' ヽ__ ／イﾉ,r‐‐//｀ー┐＼,,,r=─‐'´ ノ ﾞil,
ｒ-､ ＼ﾉ ｊ .| .|! .∨'/ﾉ | 〈 ヽ＼ ｿ /|:::/ //´＞''´￣ ￣｀ヽ､／ ﾞ'il,
＼ ＼ ﾞヽﾉ_| ﾄ,ノノ./ | /∧/￣レｲ:::く､ヽＹ´r' ﾆ=ｭ｀ヽﾄ､ ＼ .i|
＼.＼ ￣ﾄ‐''.ﾚ' | ／くく_/::::::::|〔ﾞi:::::::∨´/ /r､ ＜ノ .） .＼ ||
`'ヽﾆニ二乂ﾉ | /''´/ノﾞＹ::::::::ﾄ､‐i;:::::::{ ヽ `,ノ r-‐'' ∧ ＼ |
ヽ, ﾞ! |/ﾌ ヽ/ |::::::::i' Ｙヽ;:::::::､ ｀￣ ヽ,＿＿ﾉ Ｌ,,_＼ .i|
ﾞ! ﾞi /‐ｲ ﾄ､／!:::::::ト、 ,∧::::::ヽ`┬ｲ´＼＼､＿__,ノヽ,. } ＼ l|
ﾞ! ﾞi /／ / /.<|:::::::ト､｀´ノ ﾍ:::::::ヾﾉ i !＼ ＼ ＼ -=ﾆノ ＼.i|
ﾞ! ﾞi /ノ / .∧,)）::::::| ﾉ ヽ, ﾚﾍ:::::::ヽ/ﾉ ∧ ＼ ﾞ'‐- ､､,,＿＿__,＼,_
ﾞ! ﾞi / ／ / /ﾄ､!:::::ﾚ'/二ヽ,ー-ﾍ:::::::＼/ ﾞi,＼ ｀ヽ､ ￣ ＼
ﾞ! ∨ ／ / / | ヾ:::i, ヽノ ﾉ `ー''＼:::::::＼く￣＼ ｀ﾞ'ヽ-､,,,＿＿＿___,,＞
∧ ∨ノ / ／ﾄ_|_ ヾ::ト-- ﾍ ＞::::::::ヽヽ＾'ー＼,_ ＼!
※ AAは祈祷世界のイメージです。
.
- 471 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:24:33 ID:qq6nVVrc0
-
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二
― 聖祈祷士たちよ…… ―
＿＿ 二 二
_,-''''~:::::::::::::::::~`ヽ、 ― わたしは、キレイな亀山上皇… ―
;x ':::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::`; 二 二
,／:::;:::::;／{:::::;;{::;;;!;i:;:::::::::::::‘， ／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
i'::::i::::ｌ;;;;t, ﾞヾr･ｬﾃﾐｊ::::::::::i::::::i,
ヾ､ﾚｨｒ'さ! ‘';J,!r'1:::l::::::l:::::::i,
ﾞi'`=ツ ｌ::::l::::::::l:::::::i, ← AFTER
. ,1 ヽ、 l::::|:::::::::l::::::::!
ﾒ::i、 '';;^ ,!:::l:::::::::::l;::::::ﾞl
i'::::ｌ:::＼ ,, ・'´ｌ::::|!::::::::::|:i:::::::ﾞi
i'::::{:::::l::::`1´ |::::|l:::::::::::l:::l::::::::ﾞi
l:::::!::::ｌ:::::::l |::::|l::::┌───────────────┐
. |:::::l::::l:::::::ｌ l::::|l:::::│ r' ヽ / | / _,.-ﾍ i /,.‐､( ...│
|::::::l::::oソﾞ |:::|l:::::│ ＼ ヽ ｀ ｀_,.-''´ ,ﾍ | r､| | │
x'´`;ｰｱ~じ， ,,vｧ|:::|l:::::│＿_,,,,━┓‐''´ /ハヽ_!|）| !ヽ ..│
,,r''~ l l ﾞ'（）{ｿ`''ﾞ ヾ;|l::::│ ヽ _,┃| _ノ_,ｨ ﾉr|､｀'ｰ.│
│、‐'''´┃ヾ､_( ((_,.-r‐(;;)' ﾄ-ﾍ￣....│
│.ヽ・．┃：ゞで>,ゞ ￣ |: ,.::ﾍ......│
│,ノ：．┃・ヽ┃:l | / ﾍ ﾚ::;-'´ .│
│ ヽ ヽ! レ ,.ｲ /:/ .│←BEFORE
│ ヽ こ-‐彡ﾉ /:_;:!-‐'´......｜
│ ヾｰ'T"´ /／ ..│
│ ヽ､＿ノ/ ...│
└───────────────┘
※ AAは祈祷世界のイメージです。
.
- 472 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:25:28 ID:qq6nVVrc0
-
ﾊ,,ﾊ 、 ﾊ,,ﾊ l ﾊ,,ﾊ / ﾊ,,ﾊ
((⊂ ヽ ( ﾟωﾟ ) ヽ （ ﾟωﾟ ) .l ━⊂（ ﾟωﾟ ） / （ ﾟωﾟ )
| L | '⌒V /ヽ Ｕ θＵ l ======== ＼ / / ヽ
ヽ,_,/ ヽ＿./ ヽ／￣￣Ⅰ￣￣＼l／※※※※ゞﾉ,_）/ | | | |
＿＿,,/,, i ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ .| | | |
（ ＿ | ＜ ＞. ｜ | ｜|
＼＼_ ￣`'＼ ＼ ＜ キレイな亀山上皇！？ ＞ し| i |J
--------------- ＜ ＞ ------------------
ﾊ,,ﾊ ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ ﾊ,,ﾊ
:.. :. ≡=-(ﾟωﾟ ) / 〃∩ﾊ,,ﾊ ／) .lﾟ (_ヽ ヽ （ ﾟωﾟ )
iコ=＝ﾗ`'i9m / ⊂⌒（ ﾟωﾟ ) ( ⌒ l' * ﾊ,,ﾊ. | ｜ +ヽ ／ ＼
./ /l/ / ｀ヽ._つ⊂ノ⊂（ ｡.l . （ ﾟωﾟ / / ヽ ((⊂ ） ﾉ＼つ))
/ / / ／) 〃∩ﾊ,,ﾊ l + y'_ ｲ * ヽ （＿⌒ヽ
/ / / ( ⌒ヽつ⊂⌒（ ﾟωﾟ ) l 〈_,)l ｜ * 。 ヽ ヽ ﾍ }
i' /l .l, / ⊂（ ｡ω｡)つ.｀ヽ._つ⊂ノ l lll./ /ｌ ｜ lll + ヽΞ ﾉノ ｀J
＿＿
_,-''''~:::::::::::::::::~`ヽ、 ＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
;x ':::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::`; 二 二
,／:::;:::::;／{:::::;;{::;;;!;i:;:::::::::::::‘， ― もう安心です……我が国の最終奥義 ―
i'::::i::::ｌ;;;;t, ﾞヾr･ｬﾃﾐｊ::::::::::i::::::i, 二 二
ヾ､ﾚｨｒ'さ! ‘';J,!r'1:::l::::::l:::::::i, ― 「大元帥法（たいげんのほう）」が成ったのです。 ―
ﾞi'`=ツ ｌ::::l::::::::l:::::::i, 二 二
. ,1 ヽ、 l::::|:::::::::l::::::::! ／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
ﾒ::i、 '';;^ ,!:::l:::::::::::l;::::::ﾞl
i'::::ｌ:::＼ ,, ・'´ｌ::::|!::::::::::|:i:::::::ﾞi
i'::::{:::::l::::`1´ |::::|l:::::::::::l:::l::::::::ﾞi ＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
l:::::!::::ｌ:::::::l |::::|l:::::::::::|;::::l:::::::::ﾞi 二 二
. |:::::l::::l:::::::ｌ l::::|l::::::::::l;ヾ::l:::;／￣~ﾞ`ヽ、 ― すぐに悪鬼凶徒は祓われるでしょう。 ―
|::::::l::::oソﾞ |:::|l:::::::::lﾉ / ＼ 二 二
x'´`;ｰｱ~じ， ,,vｧ|:::|l::::::::l r ｝ ／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
,,r''~ l l ﾞ'（）{ｿ`''ﾞ ヾ;|l:::::::l | l
.
- 473 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:25:31 ID:ZMDYKP/20
- このAFTERも充分マジキチだろｗｗ
- 474 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:26:51 ID:qq6nVVrc0
-
╋━━━━━━━━━━━━━╋
───── 大元帥法とは？
╋━━━━━━━━━━━━━╋
. ＼ ＼
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大元帥明王
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
840年に唐より常暁が法琳寺に持ち帰ったとされる敵国降伏の法術。
総ての明王を帥すると言われる“大元帥明王”を起動し敵国を粉砕する。
最強の法術であり、朝廷以外がこれを執り行う事は固く禁じられていた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
- 475 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:28:04 ID:qq6nVVrc0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
::::::::::｀｀丶、、 その戦績は「新皇」を名乗った平将門の乱を皮切りに、 , ,,..ヘ
｀｀ﾞﾞ丶:::::::::::::::ヽ、 元寇、日清戦争、日露戦争、太平洋戦争と続き、そのほとんどが、 , ／´::::::::::::::
ヽ、:::::::::::::::. 日本を遙かに凌駕する大国相手であるにも拘わらず、五戦四勝。 ´::::::::::::::::::::::, ,／
￣ヽ＿＿｀｀ヽ、::::. 最後に敗れた米国に対してもルーズベルト大統領の排除に成功した ::::::::::::::::::::::∠´´
＿ ＿ ＼. と言われている、恐るべき護国祈祷法なのである。（巷説） :::::::::／´´ ｀￣ ￣
丶─ ─ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋:::∠
｀ヽ:::::::::::::::＼ ｀｀ ´´ /´::::::::::::::::::::::, , ＜´＿ ＞、＿
─ ─丶＿ ＿ ＼:::::::::::::::＼ ＞｀｀ ´´＜ /:::::::::::::::／´´丶 ｀
／´ ｀｀＼:::::::ゝ ＞｀｀ ´´＜ /:::::::::::ノ´ ﾍ
￣ ￣ フ￣ フ ｀＼::＼ ノ｀｀ .´´＼ /:::::::／＿
／ ／＼＼ ｀｀ ´´ /::::／ ＼
´| / ＼::::＼ ｀｀ ´´ ／／ ＼＿
／/ ／＼::::＼ ｀｀ ´´ ／／ ＼｀
／ ヽ:::::ヽ ｀｀ ´´ /::::/ ＿ , , ,:::::へ
＿ ヽ:::::::ヽ ｀｀ ´´ /::::/ ＿ , ,: : ´::´::::::::::::::::::::::::
、::::::::::::｀:::::::::::::::、、 ヽ、丶｀｀ ´´/::／ , , :::::´::::::::::::::::::::::::::´ ´／|｀｀
｀丶丶、:::::::::::::::::::::｀｀::::丶 、、＿ ∧｀＼｀｀ ´´// ∧ , , :::::´::´::::::::::::::::: ´ ´ ´´ / |
ヽ ＼ ｀｀ヽヽヽ丶丶丶｀｀丶丶丶丶 | | ｀｀ ´´/ .| |:::::::::::::::::::::::,::::,:::´ ´ ´ / /＼
| ∧ ｀｀ ｀ ｀丶.| 丶丶 ／ ＼/´ / .|、´ ´ ´ ∧ ｜
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＿ , , , ,..::::／:::::::::::_.::::::::::::::::。⊿::::::::::::::::_ ＼＿ 、、
／´::::::::::::::::::／::::＿／￣ ＼／丶:::::::::::／＼／ ヽ─、:::::::＼:::::::::丶丶
／´:::::::::::／´／::::.／´ ／ 丶:::::::/ ＼ ｀＼::::＼｀＼:::::::＼
／´:::::::::::／´ |⌒|⌒J ／ |:::::::| ＼ し⌒|⌒| ｀＼::::＼
／:::::::／´ ／／ |:::::::::| ＼＼ ∧ ＼::::＼
／´:::::::／´∧ /::::/ ﾉ::::::::::丶 ヽ::::ヽ ヽ ＼::::＼
／::::／´´ / / /:::::::::::::::ヽ ＼＼ ヽ ｀｀＼
／ /／ ｜:::::::::::::::｜ ｜ ＼
／/ .|:::::::.─:::::::| ｜ ｜＼
／ ｜ |:::::::| .|:::::::| ＼ ＼ ヽ
※ 大元帥明王の仏像は作製が制限されていた事もあってすごく貴重なのですが、
奈良市所在の秋篠寺の秘仏として安置されているそうな。（鎌倉時代作とか）
.
- 476 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:28:23 ID:1SMdI3720
- ＞大元帥明王
これが軍隊の「元帥」の語源か何かだっけ？
- 477 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:29:28 ID:qq6nVVrc0
-
,r─-､,
/ /'⌒ヽ､＼ ＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
/ / ヽ ヽ 二 二
,' .,' ﾞi,_ﾍ, ― 今です！！聖祈祷士たちよ！心を一つに！！ ―
i | ﾄ､ﾞi,, ,､-──‐-､,_ 二 二
| i r-、 ﾞi ﾄﾄ! ,､‐'"´ ＿_ ﾞヽ､_ ／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
|_,,|! iソﾞ! | |_iﾞ! ／ ,､‐'二二､ﾞヽ､ ＼ ,､‐-､_
|i ﾍ, し! i, ｊｊ.| Ti i＾! く、 ／,,､‐ﾆ､ 〕___i r‐-､＼ / '⌒ヽ＼
ﾞi| ﾄ!l ﾞ! ﾞi, / ﾉ､_i!Lﾞi ヽﾞY ／／＿＞'~´ ｀ﾞヾr‐-ヽヽ //＜`ヽ｀ヾ､
l! |ヾ､, ∨ヾ,/ 爿 ﾞ!i, `'´ //i´ヽｖ＼,_r┴､ヽｿ｀ヽ ﾞ､ ヽ、 /∧ ） ﾉ ヾﾞ!
il.∨＼‐┼! ト､ノ| | |ﾞi / |７,メ' _ ｨ彡}´ | ＼＼ // ヾソノ ／｀ヾ!
ヾﾍ 7‐､∧ﾉﾄ､メ┤i | ﾄ､. i ） ,∠＞＝イー---ﾍ、. ＼＼' /-‐､） （ ﾞil
ヾ,.∨ /| | ＼ヽi i' | i' ﾞ'i' ／)ゞ″ iﾉﾉi _,､┴-､ノ'ﾞ''ヾ=- ,ノ! } ﾞil,
ヾ＼ / | |ヽヽ ∨i' ｊ il ﾚ' ヽ__ ／イﾉ,r‐‐//｀ー┐＼,,,r=─‐'´ ノ ﾞil,
ｒ-､ ＼ﾉ ｊ .| .|! .∨'/ﾉ | 〈 ヽ＼ ｿ /|:::/ //´＞''´￣ ￣｀ヽ､／ ﾞ'il,
＼ ＼ ﾞヽﾉ_| ﾄ,ノノ./ | /∧/￣レｲ:::く､ヽＹ´r' ﾆ=ｭ｀ヽﾄ､ ＼ .i|
＼.＼ ￣ﾄ‐''.ﾚ' | ／くく_/::::::::|〔ﾞi:::::::∨´/ /r､ ＜ノ .） .＼ ||
`'ヽﾆニ二乂ﾉ | /''´/ノﾞＹ::::::::ﾄ､‐i;:::::::{ ヽ `,ノ r-‐'' ∧ ＼ |
ヽ, ﾞ! |/ﾌ ヽ/ |::::::::i' Ｙヽ;:::::::､ ｀￣ ヽ,＿＿ﾉ Ｌ,,_＼ .i|
ﾞ! ﾞi /‐ｲ ﾄ､／!:::::::ト、 ,∧::::::ヽ`┬ｲ´＼＼､＿__,ノヽ,. } ＼ l|
ﾞ! ﾞi /／ / /.<|:::::::ト､｀´ノ ﾍ:::::::ヾﾉ i !＼ ＼ ＼ -=ﾆノ ＼.i|
ﾞ! ﾞi /ノ / .∧,)）::::::| ﾉ ヽ, ﾚﾍ:::::::ヽ/ﾉ ∧ ＼ ﾞ'‐- ､､,,＿＿__,＼,_
ﾞ! ﾞi / ／ / /ﾄ､!:::::ﾚ'/二ヽ,ー-ﾍ:::::::＼/ ﾞi,＼ ｀ヽ､ ￣ ＼
ﾞ! ∨ ／ / / | ヾ:::i, ヽノ ﾉ `ー''＼:::::::＼く￣＼ ｀ﾞ'ヽ-､,,,＿＿＿___,,＞
∧ ∨ノ / ／ﾄ_|_ ヾ::ト-- ﾍ ＞::::::::ヽヽ＾'ー＼,_ ＼!
.
- 478 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:30:19 ID:qq6nVVrc0
-
┌┐┌┐
└┘└┘ ┌┐ ┌┐ , ,,..、‐,, 、 .,.,i
┌───┐ ┌──┘└┐┌──┘└‐┐ .,..‐ﾌ゛ i;;,ﾞ.ﾞ-．,,..,,,... -､ 、 .│,!.,!l.'|ｹ゛
└──┐│ └─ ,.┐┌┘└─ ,.┐┌┘┌─────┐ ┌┐┌┐ ＿＼ ｌ,.ヽ lｲ"‐ﾞ
.,， ││ / / | | / / .| | └─────┘ └┘└┘/ /ｌ, i !.|,!i |.,il!,!' ;:. ヽ:,;':.:
.,┌──┘│ / / |__| / / |__| / /.!`.!.l,!!〃,/,lﾞ
.,／ └───┘ ￣ ￣ / / .］.l,//'''"'ﾆﾃ 、 "ｰ . ←蒙古軍
..,i彡ｰ''"ﾞ,i;;彡＿＿＿__,.-'"゛ . ｀''''ﾐヽ、 ｀''-、 .＼ ヽ｀L..ｌ ｌ ヽ..ｌ ! .ｌ.ｌ￣ ,!l,ﾉ.lﾞ
: '″ '＜"~ﾞﾞﾞ"'''ｰ-,ﾞﾞ'-､, `' ＼ .＼ .､＼ .ｌ ゝ |..ｌ ! .ｌ│ .!ﾘ" !`
-‐'――― ..,,, .｀ﾞ'ｰxi、 ｀'-, ＼ . ＼ヽ .＼＼ ヽ ﾞｉl｝" l | ! .|.|,..iﾘ:l./
.,i← ｀'''-..、 .┬--ﾆｭ､ .＼.＼ ヽヽ ヽ ヽ .! .ﾞl|.! .!,! .l // //
――- ､/´￣´ﾞﾞ''ｰ､、 ＼ .`;;i､＼＼ .ﾞｭ,..ヽ" .ｌ ., .ｌ.l l| .!| ilヱ ┴ﾞ
._ ｀'ﾍi､,,, ｀'-、.＼ ｀ii,ﾞ ｀'､ヽ : ､ ﾞ.ｌぃ .| ! ‖ .ﾘ..｣ ／
｀ﾞ''ｰ ､, .｀- ＼ ＼ .＼ ｌi, ヽﾞ' .ヽ ﾞｌヽ ."ｮ"│ .!'ﾞ
,,_ ｀'‐､. ..＼ ﾞ''､. ヽ ヽ ｌヽ ｌ. ｌ . ｌヽ / l.| .! /
､ ｀ﾞ''-..、 .＼. ＼ ＼ .ヽ ＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
- ＼ `'-､ ＼ ヽ ＼ ｌ 二 ＿＿_ 二
｀'-＼ ＼ .ヽ. ヽ .ヽ .― └ ﾏノ ┌―‐┐ ⊆⊇、 ⊆⊇、┌―┐ ―
＼. ＼''､ ＼. ヽ ヽ .ヽ二 くノ └Fマノ ｀ﾌ_厂 └‐┐ | ｀フ∠ 二
.＼ ﾞli､''､ ＼ ヽ .ｌ, . ― ` ┘ く／. └'＾ｰ┘ ―
＼ ＼ ﾞ.ｌ'､＼ ヽ . ｌ ｌ. 二 ＿＿ ｒ‐‐┐┌―┐ ｒ‐‐┐ ⊆⊇、 ＿, ＿ ＿ __ 二
ヽ ヽ, ＼ ﾞ!ヽ : lL .ヽ ｌ .ｌ ― └┐r┘ く,勹｜ ｀フ∠ く,勹｜└‐┐ | く Ｖ ／に二二l 辷l /７ ,ﾖ｜└┘/7 ―
.ヽ ヽ ヽ..ｌ.ヽ | ｌ ..ｌ, .ｌ .! 二 に二二.! く_ノ. └'＾ｰ┘ く_ノ. く／. く へ＞ .くノ ￣ ＜ノ 二
.ヽ ヽ .".ｌ. ﾞ li ｌ .ｌ .! .!― ―
、 ｌ. ヽ .ｌ .｀ ｌ ． ｌ .! l／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
､＼ ｌ, ｌ .ｌ ｌ|, .l .! ! .|./
..ヽ ＼ .ｌ │ . ! .|､ .l .! .| ,!
.ヽ .ヽ .ｌ ! | 从 !│.l./
.
- 479 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:30:44 ID:G3eQtktY0
- シュラは香取神宮かと思ったけど、確かに熱田神宮のほうがいいなw
- 480 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:31:14 ID:n829Zq.k0
- ちょｗアマテラスエクスクラメーションｗｗｗｗ
AKDの盟主とか出て来ませんよねｗ
- 481 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:31:44 ID:qq6nVVrc0
-
＿|＼|＼|＼|＼∧∧∧∧∧∧ＭＭＭＭＭＭ∧∧∧∧∧∧／|／|／|／|＿
＞ ＜
ケ ケ
┌┐＼|／ | ｜ ｜ ─┬─┐ ￣￣￣￣ ┬┴┬ ┌── ┌─┴───┐
├┤二|二 ￣|￣ │ │ ┌┼─┘ ┴─┴ │ ／ │ ─── │
├┤／ ＼ ｜ ￣￣ │ │ └┼─┐ ￣￣￣ ┌─┐ │ ＼ ─┬─┬──
/ .| 刀 つ ｜ ──┘ ○ ○ ／│ │ ＿＿＿＿＿│ │ │＿丿 / ｜
└─┘ │ / L＿＿|
＞ ＜
`―――――――――――――――――――――――――――――’
∩∩ V∩
(7ヌ) （/ /
/ / ∧＿∧ ｜｜
/ / ∧＿∧ ∧＿∧ ＿（´∀｀ ） ∧＿∧ ｜｜
＼ ＼（ ´∀｀）―--（ ´∀｀ ）￣ ⌒ヽ（´∀｀ ） ／／
＼ ／⌒ ⌒￣ヽ、イッキ /~⌒ ⌒ /
｜ シュン |ｰ、 セイヤッ /￣| /／`i サガ /
｜ | ｜ / （ミ ミ） ｜ ｜
｜ ｜ ｜ | ／ ＼ ｜ ｜
｜ ｜ ） ／ ／＼ ＼| ヽ
/ ノ ｜ / ヽ ヽ、＿／） （＼ ） ゝ ｜
｜ ｜ | / /| / レ ＼`ー ' | ｜ /
┼────────────────────────────────┼
聖祈祷士たちの活躍によって恐るべき蒙古軍は撤退した！！
しかし、彼らの戦いが、終わる事はない……。
この国に再び危機が訪れる時、彼らもまた立ち上がるだろう！
だが今はこう言おう！ありがとう亀山上皇！ありがとう聖祈祷士たち！！
┼────────────────────────────────┼
.
- 482 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:33:22 ID:qq6nVVrc0
- >>479
> 香取神宮
ちょっと迷いましたが、まあ聖剣がある方でｗ
- 483 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:33:25 ID:G3eQtktY0
- アイオロスは弓＝武士の守護神で岩清水八幡宮か
- 484 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:34:22 ID:qq6nVVrc0
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） ん〜………まあ、要するに「神風」の話だよな？
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l なに？お前「神国思想」の人なの？
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 別に、そんな事はないんだけど…。
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ < でも、「祈って」、「暴風雨が来た」ら、
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／ 当時はそりゃ繋げて考えちゃうよな〜とは、思っている人だお。
＼ ＿＿＿＼_／
┼──────────────────────────────────┼
そして、歴史を紡ぐのは、「人間の祈祷によって天候が変化するか？」という
後世の科学的な検証ではなく、当時の人々が何を思い生きていたか？だお。
┼──────────────────────────────────┼
∩∩ V∩
(7ヌ) （/ /
/ / ∧＿∧ ｜｜
/ / ∧＿∧ ∧＿∧ ＿（´∀｀ ） ∧＿∧ ｜｜
＼ ＼（ ´∀｀）―--（ ´∀｀ ）￣ ⌒ヽ（´∀｀ ） ／／
＼ ／⌒ ⌒￣ヽ、叡山 /~⌒ ⌒ /
｜ 伊勢 |ｰ、 八幡 /￣| /／`i東大寺 /
｜ | ｜ / （ミ ミ） ｜ ｜
｜ ｜ ｜ | ／ ＼ ｜ ｜
｜ ｜ ） ／ ／＼ ＼| ヽ
/ ノ ｜ / ヽ ヽ、＿／） （＼ ） ゝ ｜
｜ ｜ | / /| / レ ＼`ー ' | ｜ /
.
- 485 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:35:56 ID:qq6nVVrc0
-
＿＿＿＿
／ ＼ 戦争としての「元寇」は実はそんなに大きくないとも言える。
／ ＼
／ ― ― ＼ 国境防衛の九州の御家人たちの戦力で決着がついてしまって
| （●） （●） |
＼ （__人__） ／ 結局、鎌倉、六波羅の主力軍は戦線投入されなかったし……
／ ｀⌒ ´ ＼
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 | ……下手をすると「霜月騒動」の方が大きいかったりするかも…？
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
┼───────────────────────────────────┼
逆に、寺社は間違いなく、ほぼ全国において動員された。
戦後、寺社は幕府に対して「神威顕現」の恩賞を要求し、幕府もそれに応じた。
つまり、総力戦をしたのは、むしろ朝廷と寺社だった。この意味は小さくない。
┼───────────────────────────────────┼
;.;:;:;:;:.:;:..;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.
;..:.:.:.. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.
:... .. .. .ﾉし~| .. .. .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:.
.... | | .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:.
.....:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:...... < ヽ .. ..:.:.:.:;:;:;:;:;.
.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;/ | ..:.:.:.:;:;:;:;:.
,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;./ /
.:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . . .. .. .. ...:./ _（:;:..:. . ..:.:.:;:;:.
.:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... .. _/ /.:;:;:;:;:;:..:.
.:;:;:;:;:;:.:.:.:.. .. ._ ._／ .|..:.:.:.:;:;:;:;:;.;:;. . ..:.:.:;:;:.
.:;:;:;:;:.:.:.:... <（_ ‐~ ..| ..:.:.:.:;:;:;:;:.;:.
.:;:;:;:;.:.:.:..._＿___ .／ / ...:.:.:;:;:.＿＿＿ . ..:.:.:;:;:..:.
..＿.-‐"~ "ー´ | ..:.:..／ ＼ ..:.:;..:;
_ /___ ,,__....._,...,_ ._ (~）.／ ..:.:..／ ::＼:::／::: ＼
.<" ~ し、_.ノヽ- ＼ ] （｀‐‐-´~U⌒.|,/ ... ...／ <○>:::: <○> ＼ . ..:.:.:;:;:.:.
.ヽ, く ~|._.-‐.ｖ´| ／ .. ...:.:.:.:.:.. | （__人__） .|
../ / ~.:... .. .. . . .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;＼ `⌒´ ／.....:.:.:;:;:..
..ヽ∩/~ . ,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;rｰ'""l, 'l, / .| ||/｀>､.;:;:;:.;:.
.´ ..:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:/ | 'l, / .|./》/ ∧..;.
.. .....:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:....../ , | ヽ ヽ,､/.＠ / 《l,l / ヽ
... .. .. / ､,ヽ|/ ヾ。ﾂ｀' 「ゞ / /《ヾ /ﾞヽ
.:.:.:.. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:.../ ///ｌ｀ﾞ'ﾞｰ-'" / // ﾉ// ／／｀l.
:;:;:;:;:.:;:..;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,|. /// | |___,,,ノ≡≡ﾂﾉ/／_,,-‐'"".l
.
- 486 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:37:57 ID:qq6nVVrc0
-
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼ しかし、「祈祷は実際の戦力にならないから…」とか
／ （●） （●） ＼ 「神国思想」に対しての腫れ物扱いというか…
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ < そういった現代感覚で、一般に消化されていない領域の
| | '､＿ ＼ ／ ) 気がしたので、今回、ちょっと取り上げたんだお。
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／ ……いや、ホントは「星矢ネタ」を思いついたからだけなんだけどね。
／ ヽ
/ ,ｲ ┼──────────────────────────────┼
./ ノ、i.|i ､、 「元寇」の出来事は、平安時代末期から鎌倉時代において
i | ﾐ.＼ヾヽ､＿＿_ヾヽヾ 世相を支配してきた「末法思想」を次第に終息させた。
| i ､ヽ_ヽ､_i , / `__,;―'彡-i また、「末法思想」を背景に興起した新仏教も以降の新興は途絶える。
i ,'i/ `,ﾆ＝ﾐ`-､ヾ三''―-―' / ┼──────────────────────────────┼
.iｲ . | |' ;'(( ,;/ '~ ゛ ￣`;)" c ﾐ i
.i .i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | ｒ-､ ヽ、
丿. `| (( _゛_i__`' (( ; ﾉ// i |ヽi ┼────────────────────────┼
/ i || i` - -､` i ﾉﾉ 'i /ヽ | ヽ それは「元寇」を起点にして、新しい時代を迎えようと
'ﾉ i )) '--､＿`7 (( , 'i ﾉノ ヽ していた事を意味する物ではないだろうか？
Y `-- " )) ﾉ ""i ヽ┼────────────────────────┼
ﾉヽ､ ﾉﾉ _/ i
/ヽ ヽヽ､＿＿_,;//--'";;" ,/ヽ、 ※何を持って終息とか中々言えない領域ではありますが…。
日蓮／飛鳥拳
（1222〜1282年）
.
- 487 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:38:07 ID:0OWFbk520
- 三国志演義の原型の講談はすでに北宋の段階で存在していたらしいから、
孔明の赤壁の逸話も日本に来てた可能性もあるかな？
- 488 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:40:52 ID:qq6nVVrc0
-
,,-‐'"'''''''‐─ -､
／＿__ ┼─────────────────────────────┼
--|r─ヽ`ヽi 「元寇」の影響はよく、日本の「神国」という意味を
,,,,,,-- 、. |i',-、 i ヽ.| 「神々が棲む国」から「神々が加護する国」に変じさせたと言われる。
- -‐─" i ||ﾍ !__r┤ この事は、数百年後の悪影響ばかりが取り沙汰されるが……。
ハ i C`'! / 〉ヽ ┼─────────────────────────────┼
...ヾﾐヽ神皇正統記 i i~ｰ' `ー '" | ,! ./
ヾ.ﾐヽ _ヾ`ー、──‐ｿ ＼ ,.'
...ヾr-ヽ !、＿ >'￣>'" ヽ-'´┼───────────────────────────┼
〉、ヽ.γ~l ヽ, | |_ _,,,- ', 少なくとも、“この時”は、末法思想、三国史観で不安を煽られ、
〉ヽ ヽ! ヽ, _,,,,,-‐‐i `i-' ￣T_,,,-ー }. 落ち込んでいた人々の心に、“何かの切り替え”の切っ掛けを
ｌ` |‐''',,,.-<‐'"/⌒､'ﾆ二-､__,,,- ´. 与えた……とは言えないだろうか？
ヽ 〈‐'" `T、 ／⌒ヽ、 ┼───────────────────────────┼
※ 三国史観 … 天竺からみて中国よりもさらに遠い“辺土”の日本は仏の威光が届かず、
五濁悪世から逃れる事ができないというネガティブ思想。末法思想とコンボ。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 奢侈な振る舞いや派手な服装を好む「婆娑羅」の在り様は、
| （__人__） | 末法思想からの脱却の産物ではないんじゃないか……とか。
＼ ｀⌒´ ,／
/ ＼ まあ、ここらへん、なかなか一概一律には語れないんだけど…。
|￣￣￣￣|~| | この物語に関係するような所は、折りにふれて語って行きたいんだお……。
／ | | .|-、 ﾉ |
// （つ .|と ￣” ﾉ
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- 489 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:42:03 ID:qq6nVVrc0
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└──┐│ └─ ,.┐┌┘└─ ,.┐┌┘┌─────┐ ┌┐┌┐ ＿＼ ｌ,.ヽ lｲ"‐ﾞ
.,， ││ / / | | / / .| | └─────┘ └┘└┘/ /ｌ, i !.|,!i |.,il!,!' ;:. ヽ:,;':.:
.,┌──┘│ / / |__| / / |__| / /.!`.!.l,!!〃,/,lﾞ
.,／ └───┘ ￣ ￣ / / .］.l,//'''"'ﾆﾃ 、 "ｰ . ←蒙古軍
..,i彡ｰ''"ﾞ,i;;彡＿＿＿__,.-'"゛ . ｀''''ﾐヽ、 ｀''-、 .＼ ヽ｀L..ｌ ｌ ヽ..ｌ ! .ｌ.ｌ￣ ,!l,ﾉ.lﾞ
: '″ '＜"~ﾞﾞﾞ"'''ｰ-,ﾞﾞ'-､, `' ＼ .＼ .､＼ .ｌ ゝ |..ｌ ! .ｌ│ .!ﾘ" !`
-‐'――― ..,,, .｀ﾞ'ｰxi、 ｀'-, ＼ . ＼ヽ .＼＼ ヽ ﾞｉl｝" l | ! .|.|,..iﾘ:l./
.,i← ｀'''-..、 .┬--ﾆｭ､ .＼.＼ ヽヽ ヽ ヽ .! .ﾞl|.! .!,! .l // //
――- ､/´￣´ﾞﾞ''ｰ､、 ＼ .`;;i､＼＼ .ﾞｭ,..ヽ" .ｌ ., .ｌ.l l| .!| ilヱ ┴ﾞ
._ ｀'ﾍi､,,, ｀'-、.＼ ｀ii,ﾞ ｀'､ヽ : ､ ﾞ.ｌぃ .| ! ‖ .ﾘ..｣ ／
｀ﾞ''ｰ ､, .｀- ＼ ＼ .＼ ｌi, ヽﾞ' .ヽ ﾞｌヽ ."ｮ"│ .!'ﾞ
,,_ ｀'‐､. ..＼ ﾞ''､. ヽ ヽ ｌヽ ｌ. ｌ . ｌヽ / l.| .! /
､ ｀ﾞ''-..、 .＼. ＼ ＼ .ヽ ＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
- ＼ `'-､ ＼ ヽ ＼ ｌ 二 ＿＿_ 二
｀'-＼ ＼ .ヽ. ヽ .ヽ .― └ ﾏノ ┌―‐┐ ⊆⊇、 ⊆⊇、┌―┐ ―
＼. ＼''､ ＼. ヽ ヽ .ヽ二 くノ └Fマノ ｀ﾌ_厂 └‐┐ | ｀フ∠ 二
.＼ ﾞli､''､ ＼ ヽ .ｌ, . ― ` ┘ く／. └'＾ｰ┘ ―
＼ ＼ ﾞ.ｌ'､＼ ヽ . ｌ ｌ. 二 ＿＿ ｒ‐‐┐┌―┐ ｒ‐‐┐ ⊆⊇、 ＿, ＿ ＿ __ 二
ヽ ヽ, ＼ ﾞ!ヽ : lL .ヽ ｌ .ｌ ― └┐r┘ く,勹｜ ｀フ∠ く,勹｜└‐┐ | く Ｖ ／に二二l 辷l /７ ,ﾖ｜└┘/7 ―
.ヽ ヽ ヽ..ｌ.ヽ | ｌ ..ｌ, .ｌ .! 二 に二二.! く_ノ. └'＾ｰ┘ く_ノ. く／. く へ＞ .くノ ￣ ＜ノ 二
.ヽ ヽ .".ｌ. ﾞ li ｌ .ｌ .! .!― ―
、 ｌ. ヽ .ｌ .｀ ｌ ． ｌ .! l／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
､＼ ｌ, ｌ .ｌ ｌ|, .l .! ! .|./
..ヽ ＼ .ｌ │ . ! .|､ .l .! .| ,!
.ヽ .ヽ .ｌ ! | 从 !│.l./
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- 490 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:44:45 ID:qq6nVVrc0
- >>488
訂正
末法思想からの脱却の産物ではないんじゃないか……とか。 → 末法思想からの脱却の産物なのではないか…とか。
- 491 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:45:22 ID:qq6nVVrc0
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} } ,〉 /┌┐'´ノ ,r'′／／-''"二´‐'''~＿＿_ノ
,) Y ﾉ .└┘ ,r''´‐''" -='"―-､彡"r'"￣´
,ｲ ﾘ ﾉ り ,=、、-ﾆ_~― ~''-=二 ∠"´
ヾ,ヽ ､, , ﾉﾉ {.ﾄヾｰ-~ﾆ_-二 ― 二ニ＝=-‐''"
ゝ ミｨｲｨ彡`ﾕ.|｀＼ヽ丶､‐ __ヽ'''三二,,,＿
〈 `ヾべ_{:::: 'ｩ) `8-､ ヽ‐ ､ヽ`''-_＝-
ゝ_ﾉ⌒ﾍ~" _”＼ ヽ!＼ヽ､'''ー-"ﾆ.._ ………と、こうして蒙古軍は…いや元軍か……は、
〈 (._ |∠ｨ ,.ノ / __ﾊ_j! ＼
`‐''^ ,. -‐`ヾ__/ヽ. >,､く ＼ 神威によって蹴散らされ、退散して行った…。
r;>-＝<´ 〈 ﾉ_,. ヽ ＼
(l》L -―''''"~´ ヽ ｀ 、 その後、今日に至るまで元軍の襲来はない…。
／ `、 `、 lヽ
/ ヽ. l ｜|
! ｀、 ! !｜
｀、 、 | } Ｖ,/
ヽ | ／ / 〃
＼ ﾍ_,. -''" / ,.ｲ′
＼ ヽ l / /
ｌ | |′,'
.
- 492 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:46:49 ID:qq6nVVrc0
-
」ヽr‐-ゞ｀`vｉレヽ∧
､-ミ' 人 ｀ﾞ‐-' ''､ ´V__7
__ゝ__,､-,z |二二ﾆ､__ヽ､ﾆく
,ヘ_-‐ヾ〈 (､:´ //ヾl/ _/ノ､_‐-ゝ7
f へ「llﾉ＼ヽ/';／';‐=二-7 ヾ,､l'´ヽ
( （_:::ﾌ-ヾｉ :): :{/､_ ﾉ /rュ/ ; V lヽ|
ヽっ（::ﾚ=トゝ､」ヾ-'､`￣,,_ ﾞ, 了_l､ よいか、尊治……。
/ ,J ｉ::））:::::::::::|'__ ヾ,'´´ ; V､`,
ゝ_7､ヾ､l:::::::::::::ヽ､7 _ ; !)」 ヽ 武士なぞ、神国の本当の危機の時にはな、
_ ´ 丶ゝ､:::::::::::::,:_-‐ﾆﾌ' : /::､ ＼｀'､
} ヽ lゝ､:::::::､｀‐￣__;; /:: ; V､ なぁ〜〜んの役にも立たなかったのだァー！
| l ヾ､ﾊ:::::::｀:::´;; __ /:::: ; ; ; ヾ
! ノ､ lｉﾍ::::::. ,´////>':::::: _ -‐フ` この国を守っていたのは、やはり、
ｉ : } l」｀､＼:.' ///／:::::::;;／.....o..//
ｉ､:´ ｉ ＿__┌‐-､ ヾ:::｀:::::´:::::_:／....0.......// ,' 天照大神より神勅を賜りし“吾々”なのだァー！
l､: V }} 」.＿ | ｉ:ヽ:;;;┌l「l................../／
ゝ ､/ へ」l_ ｀ｉﾉ､ l_:::::::::| | L......／::/ この事……決して、忘れるでないぞ？
>'´,, '/ }}ヽ=´ 7 「V-'＼ヽ..／:::::://
) _ ,,-‐へ ＼ .l [l|...o.....／:::::::::://
ヽ´ ￣ }}＼l .| ／/'ゞ‐'´:::::::::::::::://
.
- 493 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:48:31 ID:qq6nVVrc0
-
┼────────────────────────┼
後醍醐天皇は幼少時代、亀山上皇の元で育てられた。
亀山上皇は最後の実子・恒明親王が生まれるまでは、
尊治親王を、殊の外可愛がったと言われている……。
┼────────────────────────┼
ヽ'''"´ :､ ﾞｰ ､__,,
`''ｰ-_ ヽ | ｌ ﾞﾞ'ー一"´
／ ./ / / ./l |l │､ │ ＼
__..／ 礀 ! /'、│ヽ |ヽ │ ﾞｌ | .| ! │ _ ＼_
ﾆｴ' | │礀_| ⊥ﾉ‐│ヽ ├-亠ｬ┤ｨ││| ﾞヾ二ﾞ
-;'゛ （lｌ / ｌ‐|´__上__ ヽ | ヽｌ .... ⊥ｒ.|│ヽ│| ／
ﾞｰ..,, 彳│ 彡'^l::::::::|ﾞ' `ヽ ` ｲ〔::::::|!ﾞｱ│|釗 _／
ゝ ﾞ│ ヽ.＼;;ﾉ, -ﾆﾆ／ ｨ)┐ ／
` /~＼ ￣ l´ ヽ"
ヾ:二ヽ ` 、 i 丿 丿 …………………ふーん。
＾ﾞ'''ゝ_ '、 / _,／
゛＼ ￣ _ノ‐'"
ﾞ1-.._ ,-│
| ﾞ`ｰ- ''´ .|
| |
礀 ＼ .
_..-1'´ ﾞ'勺＼
−"´ ゝ ./ ｀‐
尊治親王（後の後醍醐天皇）
┼──────────────────┼
そして物語は続く ────────
┼──────────────────┼
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- 494 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:49:40 ID:G3eQtktY0
- じゃあ、なんで承久の乱で負けたんでしょうね（棒
って突っ込みたくなるなぁw
まぁ、亀山上皇の気持ちもわかるがw
- 495 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:50:06 ID:qq6nVVrc0
-
◆配役
【朝廷方】
亀山上皇／ディオ・ブランドー（ジョジョの奇妙な冒険）
鷹司基忠／ウィルソン・フィリップス上院議員（ジョジョの奇妙な冒険）
北畠親房／のび太（ドラえもん）
尊治親王／衛宮切嗣[少年]（Fate/Zero）
【幕府方】
北条時宗／天貴史（天和通りの快男児）
安達泰盛／カリオストロ伯爵（ルパン三世）
少弐資能／イプシロン（装甲騎兵ボトムズ）
大友頼泰／ロッチナ（装甲騎兵ボトムズ）
菊池武房／キリコ・キュービィー（装甲騎兵ボトムズ）
宗資国／ゴック（機動戦士ガンダム）
佐志房／アッガイ（機動戦士ガンダム）
竹崎季長／ジュアッグ（機動戦士ガンダム）
【元軍】
忻都／ゼルエル
洪茶丘／ラミエル（新世紀エヴァンゲリオン）
蒙古兵Ａ／サキエル（新世紀エヴァンゲリオン）
蒙古兵Ｂ／シャムシエル（新世紀エヴァンゲリオン）
蒙古兵Ｃ／ガキエル（新世紀エヴァンゲリオン）
【寺社】
蔵馬寺のセイヤッ／天馬座の星矢（聖闘士星矢）
高野山のシュン／アンドロメダ座の瞬（聖闘士星矢）
園城寺のイッキ／鳳凰座の一輝（聖闘士星矢）
延暦寺のサガ／双子座のサガ（聖闘士星矢）
東大寺のシャカ／乙女座のシャカ（聖闘士星矢）
伊勢神宮のムウ／牡羊座のムウ（聖闘士星矢）
鹿島神宮のアイオリア／獅子座のアイオリア（聖闘士星矢）
興福寺の童虎／天秤座の童虎（聖闘士星矢）
出雲大社のデスマスク／蟹座のデスマスク（聖闘士星矢）
熱田大社のシュラ／山羊座のシュラ（聖闘士星矢）
石清水八幡宮のアイオロス／射手座のアイオロス（聖闘士星矢）
大元帥明王／エヴァンゲリオン初号機（新世紀エヴァンゲリオン）
【その他】
日蓮／飛鳥拳（空手バカ一代）
語り役 … やる夫
聞き役 … やらない夫
.
- 496 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:53:16 ID:G3eQtktY0
- 乙でしたー。
相変わらず、切り口が面白いですねw
- 497 ：名無しのやる夫だお：2012/07/17(火) 23:53:17 ID:0OWFbk520
- >>494
マトモに神仏に祈らなかったからだ！
と、言い訳するだけじゃ？
- 498 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:53:40 ID:qq6nVVrc0
- 今回は、ここまでです。
次回は本編に戻ります。
…場を持たせるために別の小ネタを投下するかもしれませんが…。
大体２週間……よりちょっとかかるかも…。
それでは、ありがとうございました。
- 499 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/17(火) 23:58:07 ID:qq6nVVrc0
- >>494
> まぁ、亀山上皇の気持ちもわかるがw
そこらへん、花園上皇あたりは、すごく冷静ですね。
とまれ、「承久の乱」のトラウマを朝廷内の一部が払拭する出来事でもあった…かもしれないなとｗ
- 500 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 00:00:42 ID:0PRe4P1o0
- 乙です。
めっちゃ爆笑しましたｗｗｗ
文物で実証できる「歴史」と、実証できない「祈りの歴史」の「違い」を、こんな面白い形で比較するとは。
- 501 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 00:00:52 ID:eUauGEPY0
- 面白い切り口だった、おつかれさまー
- 502 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/18(水) 00:02:03 ID:3cnTTbxU0
- >>496
ありがとうございます。
なるべく一回、一回で面白く読んでもらえたらなと考えながら作っています。
>>497
そこらへんの整合性は北畠親房がとっていくのでしょうね。
- 503 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/18(水) 00:14:08 ID:3cnTTbxU0
- >>500
ありがとうございます。
本当は「祈りの歴史」というか…宗教観（？）の影響について思う所を
もう少し…とも思ったのですが長くなるので、別の機会に回しました。
>>501
ありがとうございます。
ギャグ要素の高い回だったので投下する前は
「真面目にやれ！」とか言われないかどきどきしていました（汗）
- 504 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 00:24:26 ID:1XtMHmmU0
- 真面目にヤレ！は３話の時点ですでに言うべきだろうｗ
まあでもこのへんはややこしいから書く方もネタに走っていかないと辛いだろうし全然ありだと思うｗ
- 505 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 00:50:21 ID:qGau6Jds0
- 乙
宗教ってのは古今東西問わず面倒だよなあ
コレ以降確かに目立った新興仏教は黄檗宗の輸入まで無いな
- 506 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/18(水) 00:53:56 ID:3cnTTbxU0
- >>504
ありがとうございます。３話もどきどきしてましたｗ
ネタと、真面目な話のバランスのいいラインを目指したいなと思っています。
- 507 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/18(水) 01:06:35 ID:3cnTTbxU0
- >>505
ありがとうございます。
宗教と…朱子学もそうなんですが、無視して語るのは抜けが大きく、
しかし、あまり深く入り過ぎると二度と本編に帰れない程深いので……どこで切り上げるかが難しいですね。
- 508 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 07:12:16 ID:TMFlH3hIO
- 鎌倉仏教が一度、沈静化して再び興隆して現代に至る土台になったのは、応仁の乱以降と聞いた事があるけど
これが理由のひとつになるのか
- 509 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 13:47:22 ID:/Reg6Vx.0
- 新仏教が一旦止まったのに、元寇が影響していたとは新視点
すげぇ面白い
セント聖矢の料理の仕方が上手いｗ
- 510 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 18:29:44 ID:lfJ2HGfo0
- 切り口がすげぇ。
普通そこまで突っ込んで考えないだろ。
やはり、歴史スレに手を出すお方は格が違った。
- 511 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 19:41:51 ID:vWczR8/Io
- 乙〜。
これは、解釈としてもネタとしても面白いｗ
- 512 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 21:13:04 ID:WpssaXtY0
- 周防守護見てから真面目ということがどうでもよくなった…
- 513 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 22:16:50 ID:J6dfIi8U0
- 乙乙！ 思想宗教などの精神面は形になり難いからどう関わってるのか分かりにくいけど、こういう解釈はありだと膝をうった。
神風効果で既存の宗教勢力が威勢を取り戻したからとも考えられるしね
- 514 ：名無しのやる夫だお：2012/07/18(水) 22:55:23 ID:v4C98pfI0
- タイムリーに歌詞張りについてジャスラックから規制入ったみたいね。
茶店で話題になってた。
- 515 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/19(木) 00:56:34 ID:2h1v8PAA0
- >>514
見てきました……orz
とりあえず今は前スレは残っているようですが……自分の意識の低さが恥ずかしいです。
う〜ん、消されたらどうしようかな…。
- 516 ：名無しのやる夫だお：2012/07/19(木) 21:45:29 ID:0l/J1Ar20
- 消される前に消せ！
ジャスラックを
- 517 ： ◆iNBODPkfj6：2012/07/20(金) 00:37:18 ID:72VvXH/E0
- とりあえず、次の話作ります。
- 518 ：名無しのやる夫だお：2012/07/20(金) 19:31:41 ID:n4rJQ.Ws0
- どう考えてもジャスラックがおかしいだろ。
- 519 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/06(月) 07:54:11 ID:6/R0x6OM0
- 明日の22:00くらいに、投下予定です。
明日、改めて告知します。よろしくお願いします。
- 520 ：名無しのやる夫だお：2012/08/06(月) 20:45:19 ID:BtlbvJr60
- 待ってたぜ！
- 521 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 07:50:40 ID:tfeHzA/A0
- ﾄ
l ヽ､_ ＿＿
l ￣｀ヽ , ----── ''''" ￣ ノ
. l /￣ヽ ｝ l ＿_,, -‐'"
l l ￣´ ／ ￣￣￣￣ '''''''''''''''ヽ
. l ｀ ー‐‐'" ---- ＿＿＿,,, -‐'"
l ヽ､_ ￣"ヽ
l ∧ ＼ ￣"'''ー──‐'"
. l ＿／ ＼＿ ＼ー‐----‐'´
l／ ￣
本日、22:00くらいに第九回を投下します。
よろしくお願いします。
- 522 ：名無しのやる夫だお：2012/08/07(火) 18:40:24 ID:C.a0LUCg0
- 了解
- 523 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:02:12 ID:tfeHzA/A0
-
／ Ｖ´ ＊_ｒー' ￣￣ ｉ :Ｔヽ、＊ ヽ ＼
／ ::/ ノ: ￣／: : : : : : :ｉ: : :ｉ : : :ヽ、 .} ＼
く :::レ': : : :/ : : : : : : : ::/: : ::ｉ: : ヽ: ::＼}. ＼
＼ ::/: : : : /: : : : : : :/: /: : /: ｉ: : : :.ｉ: : : ヽ ／
Ｙ: : : : :`:く;; : : : :/://: //:/＾レ:'":|: : : : :レ'´
|: : : : : :|＿_＞ｧ'-./／ /_ｪ‐ﾆＬ;_: |: : : :ｉ:|
|: : : : ｉ レｲつ＾ﾄｖ" ／ イﾌﾞい/ﾞ| : : :ｉ:ｉ
.∧: : : い ﾋﾆソ ／ ﾋ二ｿ ./: : :./:| じゃあ、はじめるですぅ。
,': :(Ｖ＼:＼ ､ ／: :／}: :|
,': : :} ヽ. `ｒー -ー-ｧ "フ´ ﾉ__::|
,': : : :{ ＊ .}: ｀ｉ ､ `'' _. .イｉ ＊ /::: ヽ.
,': : : : :{. |: : ｉ: :ｉ _| ー‐ .｢: ｉ:ｒ┴┐|:::::... |
.,': : : : :.ｒ┤ レー ' ヽ. .ﾉ ｀＞く⌒ ﾏ:::ｲ__ク
: : : :.ｒ'´.ハ{ .| ｪ=＞くｪ.く ＼ ヽ Ｖ ｢ ヽ|
: : :/ /: （ ﾊ ﾌ|=＝"ﾞ /＾Ｔヽ| ヽ ` ﾉ | |ｉ
: :/ / ﾉ |ﾊ | / |（ ／＼. / | ｌ:|
上杉憲顕／翠星石
┌──────────────────────────┐
│■前回までのあらすじ │
│ ...│
│後醍醐天皇は、討幕を諦めてはいなかった。 ......│
│足利尊氏は、京都に密使を送り込んで調査を開始した。 │
│赤松円心は、護良親王と楠木正成を引き合わせた。 ....│
└──────────────────────────┘
.
- 524 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:03:20 ID:tfeHzA/A0
-
─── やる夫が『梅松論』を語るそうです。───
╋━━━━━━━━━━━╋
1 3 3 0 年 ────
╋━━━━━━━━━━━╋
.,､-ｰ''ｱ:;､-'/ ,,､-'７ /￣/＿
ﾉ ／／／/了 / ／ ,-ｰ―" ＿＿/
.ｲ i::/ / / / / ,r',,,,,､- ｧ／-z''" /
,| ノ:ﾉz''"/／ ,,､-ｰ ''" ,､-ｰ''" ／／/ /
,ﾘ /;;;､-''了 / ,､z''"／| / |／ ./ / .／＼
i ,､-ｰ' '"／ ／ / / /／ ＼／;;､-'/
/ 「" ,ﾉ ／ / / ､-",､ '
/ / |/ ﾚ ／ ／
| | | ／
|／ ﾚ"
┌───────────────────────────────────────┐
│ .│
│ 今時未だ大乱に及ばずと雖も「乱」の勢萌すことすでに久し。一朝一夕の漸にあらず。 ..│
│ │
│ 聖主位に在れば、則ち無為に帰すべし、賢主国に当れば、則ち「乱」なからん。 .│
│ │
│ もし主賢聖にあらざれば、則ち「乱」恐らくは、ただ数年の後に起らん。 │
│ │
└───────────────────────────────────────┘
.
- 525 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:04:25 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
これは、花園上皇が後醍醐天皇の皇太子である量仁親王の訓戒に
宛てた『誡太子書』の一節である。
元徳二年(1330年）に記され、来るべき動乱を予見した文書として名高い。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
:::::::::::::i ,ﾉ::::::::::::ｆ¨フ¨￣ .l::l
::::::::::::::', /ィ"¨ﾞヽ::l i ｒ｢lｍ. !:l
::::::::::::::::ヽ /:!ｆ }::l i∩! !.!ｌ ｌ::l
:::::::;.-､::::::::＿ ..... 、--ヽ- '∠⊥L_｀＿i l::l
:::::::ｉ（）i￣ ＿......ﾑ 二二二....＿＿）＿￣¨}
:::::::ヽ-'"´::＞､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ￣¨｀丶、
::::::::::::::::::::::::::ノjﾌﾞ＜::_..._::::::::::::::::::::＼ ＼
､::::::::::::::::;.ｨ.:,, _: : : : ｆl⌒ilﾞ ‐- ::;;__:::::::｀丶､..,, ＿ ,）
. V:::::ｒ''"｀ﾞ_ｰ-: ¨;;;‐ｉ ｰ‐1 }ﾊ-‐;;:__-‐''¨７::天::Ｔ¨￣
ﾄ、V::l､: : :.'､¨ヾｦﾗ¨l. iく ﾉ:バﾜﾌ¨ﾞヽ:.ﾚ' リ
l l〉 l::l ヽ､'^｀ｰ "¨ ｆ ＝ ｌｌ i ヽ:.｀¨"´:.;.イﾘ ／ やれやれだぜ。
ヽヽV!. ｀;'￣ ¨ .! ll l i/¨￣ｉ´ ,'./
ﾄ､＼ﾞ' ; .! __ﾉKノV ; ,'/
:::ﾊO） i l'´¨¨ トレ' ; ,'´
:ﾉ ｀::l l ,.ｲ l＿ ;' /
::ﾌ ＼ ', ,.<´ ! l ¨Y__ /l , -=-､
/ ヽ. ./ ﾉ l i ¨ヽ-､/ /⌒', i
￣¨二ﾆ＝/ i ,. i . l l | ﾞi {￣￣
:::/⌒ヽ:::::ヽ ｰ'⌒! { 〉 Ｖ l l ）
花園上皇（朝廷方…持明院統）
.
- 526 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:05:57 ID:tfeHzA/A0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 『花園院宸記』では、「正中の変」の時、計画内容から、
／ （●） （●） ＼ 後醍醐天皇が鎌倉幕府に宛てた親書の内容まで、
| （__人__） | 伝聞ながら細かな情報まで花園上皇が掴んでいた事が伺える。
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼ おそらく、その後も変わらず倒幕計画が進められている事は、
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ_ それとなく察知していたって事じゃないかと思うお。
(＿ | ⊃／ ／／ ／
※ 正中の変 … 後醍醐天皇の最初の倒幕計画。幕府に察知され事前に潰された。
＿＿＿_
∠三 ＼
∠三三三 ─＼
∠三三三三 （●）＼ ……あるいは宮中自体で後醍醐天皇の「御謀反」は
|三三三三（__人__） | 公然の秘密と化していたんじゃないかって気もするのだけど…
Ⅵ三三三｀ ⌒´ ,／ ……そこの所は、あまりはっきり分からない。
ノ三三三三ー‐ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ …で、『誡太子書』は、かなり長い文なんだけど、
| （__人__） |
.＼ ｀⌒´ .／ ちょっと、その文言で興味深い箇所を抜粋して紹介するお。
／ ＼
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ
(＿ | ⊃／ ／／ ／
.
- 527 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:07:16 ID:tfeHzA/A0
-
──── 始皇帝の秦は精強だったが、やがて漢に飲み込まれ、
煬帝の隋は隆盛を誇ったが、唐に滅ぼされてしまった。
しかし、（吾が国の）阿諛追従の者共はこう思っているらしい。 ─────
丿 |＼
／ | `‐-〆
,､ .ノ r`´ ノ
r-‐‐-､ ,-‐' ￣ ﾚ＾‐-､丿
ﾉ `, ,,,r‐-, } r‐＾,
. r‐'´ ,' ＿ノ / ／｀ヽ r‐´ { }
ﾉ ,' `-, ｀´ ／ ｀ヽ / /
,' , ' ' `‐´｀_つ ｀'‐-､ ヽ ,､ ノ |
'､_ , -､__ , ‐ ' ノ く } 丿｀´ ｛
く 丿 ＿| ,-‐-‐' _ r'
ヽ '-‐'´~ο ﾆ二 -‐‐､ r-‐＾´.ﾞ"
,-‐-､ ,‐-､_ ヽ ｏ r'´ヽ ｨ二コ ヽノ
-‐'´ ｀ヽ , ､ ,, ' `‐) } .}
｀‐´ ｀-‐´ ＜ ｀‐´
） ｡°
ノ
r'´ o
┌────────────────────────────────┐
│ 秦政強しと雖も漢に并され、隋煬盛んなりと雖も唐に滅ぼさるるなり。 │
│ しかるに諂諛の愚人、以為（おも）えらく ────── .│
└────────────────────────────────┘
.
- 528 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:08:51 ID:tfeHzA/A0
-
／⌒ヽ
⊂二二二（ ＾ω＾）二⊃ 日本は万世一系の皇室が棲まう貴い国だお！
| / ﾌﾞｰﾝ 情勢によって栄えたり滅んだりする外国とはそもそも違うんだお！
（ ヽノ
ﾉ>ノ
三 レﾚ
┌────────────────────────────────────────┐
│ 吾が朝は皇胤一統し、彼の外国の徳を以って鼎を遷し、勢によりて鹿を逐うに同じからず。 ......│
└────────────────────────────────────────┘
／⌒ヽ
⊂ニ（＾ω＾ ）ニニニ⊃ だから多少政治に失敗したって侵略されたり簒奪されたりする心配はないんだお！
ヽ | この国は天皇の先祖である天照大御神が永遠の命脈を保証してくれている。
ﾌﾞｰﾝ ソ ） その点で他の国よりも優れた国なんだお！
（ < ＼
＼|＼| 三
┌────────────────────────────────┐
│ 故に徳微なりと雖も隣国窺覦の危なく、政乱ると雖も異姓簒奪の恐なし。 │
│ これその宗廟社稷の助け、余国に卓礫する物なり。 .....│
└────────────────────────────────┘
.
- 529 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:09:47 ID:tfeHzA/A0
-
::::〃. : ヽ二二´.::::{ 〉ﾍ｀ヽ::{ }(´
:ｒ‐{ : : .::::::/ ｀ヽ:::..、.::::::,! : lﾉ
.う', :::: ー' | これについて、オレは、こう思うぜ……
:: , -=='ヽ ｌ
'. /-‐ ﾆ′
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆｈ ｰ‐ .:´ ,:
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|:| ...::::...;::{＿＿__
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆl卜､ .::::::::::::::/.:::::‐―┐卜、
┌────────────────────┐
│ （中略）愚、惟（おも）うに ────── .│
└────────────────────┘
.
- 530 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:10:56 ID:tfeHzA/A0
-
ミ＼＼＼＼ ＼川ﾐミ＼ミ .. ･ ┃ ･ ,.,┏┓┏┓ ┏┓┓ﾌ╋ ━ ╋ ━ ╋ ━ ╋ ━ ╋ ━ ╋
ミミ＼／二ｌ'二＼ミ┏┏┏┏┓ミ＼･ ･┏ ,.／ｌ┃┃┃┃ ┃┛┛ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━
＼ミミ/◯ミミｌミミミｌ ┃○○○ ﾉミ＼┗･┃┏┃┃━__ ━┏━━┓ﾌ ╋ ━ ╋ ━ ╋ ━ ╋ ━ ╋ ━ ╋
＼ミ/○○ミミ＼ミミｌ┃○○ミ/＼ミミ＼┃┃ ┃┃-‐'/ ┗━┓┃＞ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━
＼ミ/○○｡ミミミｌノ ミ＼○＝ー,.ミミ∧ ∧┃ ┏┛ ┏━┛┃＞ ╋ ━ ╋ ━ ╋ ━ ╋ ━ ╋ ━ ╋
＼＼＼○｡┌┐□＼ミミ＼ミﾐﾐﾐ,ミミ/ ヽ/ ヽ┃ ┃ミミ ┗━━┛ﾌノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃ ━
ミ＼ミ＼ └┘_ミミ＼＼ﾐ＼＼ミ／◯ ◯,.,.-┗━┛＼＼ミ ーーﾌオラオｌ‐''ｌ‐''ｌ‐''ｌ''ｌミノー／ｌー--,.,.、╋ ━
＼┌┐┌──┐＼/￣ｌ￣/＼ │＼ーー/┏━ │ミミ__＼＼ミミ○○○。 └┘ ┘┘"""~~;;;;;;;;;;;;;;;＼ ノ┃￣ﾉ ━━ ツ
□└┘└─┐│／◎ ／ ｌ ＼／┏ミミミ＼｡○ー□、 ミｌ三ｌ三ｌ≡ｌ＼└─/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミノﾌ∧∧∧∧∧∧
─┐ ┌─┘│/ ＼ ┃┏ミミ○○ミミミミｌ ＼,.ｌｌ-ｌ二○○○｡ｌ、;;;;,、;,.'',.",.",.-、;;;;;;;;;;;;'',.,.、ミミミミミミミ
└┐ ･└──┘ ,.,.//￣￣＼ ＼ ┃┃ミ○○｡ミミミミｌ ｌ二/二/＝/''‐、,＠`,⊿'/ｌｌｌ,.ﾉ _.;;;;;;;;;;レ、
┌┘ ┌┐口□ー、__ｌｌミミミミ＼へへへ＼＼＼ｌミミミミミミ//＼ ≡ ｌ__ｌｌ___ｌｌ___ｌｌ;;;/＼⊿/＼ミ/ﾐｌ＼＼;;;;;;;;;;ゝ
│ │└┐ ミミミミ┌/○○ｌﾐｌｌ＼＼＼＼ミミミ//ミミミ＼ ≡≡ └─＼ｌ ＼,.-‐-、ｌｌ ｌ ｌー-,.、--,.、
─┘ │┌┘┌───┐＼ｌｌ○○○ミミｌ＼＼＼＼￣￣ｌ_ミミミミミミ＼ ≡≡○○○｡ ,.ｌｌｌｌﾌ／￣￣ーー,.、＼＼
││ └──┐│ ＼○○ミﾐ//＼＼＼＼＼＼＼ｌ￣＼￣ｌ┐ ∨ ./ ヽl! ,, ｨﾆﾆ三ブ( O)彡 ㌢ヽ ∧
└┘ ┌──┘│＼ ＼ミミ//ミミミ＼ ＼ ＼,/￣ｌ/￣ｌ￣＼ .∨､ _.:ﾉイイ-＞ '／､三三彡 / ム,.∨;;;;;;;
へ└───┘＼＼＼-＼ミミ＼＼＼＼,.ｌ￣ｌ／│ミﾐｌミミミ }ノ ∨ゝ／イ＞＞ '".／／`ｰ''寸 / /ヽヽ. V.:;:;:;:
ｌ / ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／...(イ '＞＞ '´/ ／／_二ﾆ .┛┗ ヽ l } l.:;:
＼ー.＞ __ __,ｎ＿ _ ｎ＿ ｎ __ｎ_ ＜ .,＼_／_イ弋才'ﾞ _ ┓┏ i´ノ./ /
＼＼＼ ＼,. . ＞ └┘/7 ７,仁ｌ己 l ﾘ r┐| | !└ｉ i┘ ＜.＿_ﾐヾ/ヾ ‐､￣. 、 ＞ 'イ
＼＼,.ー .＞ ＜ノ . 〈ﾊ⊆.广 └1」 L｣ U .リ ＜.＼,ｨﾏ} """: . i-:'::: ヾﾐ
＼＼＼/、 '.＞ _ｎ__ __＿ _ｎ___,、 ∩ ∩ ＜ ‐ ''ヽj .: . l!:: ., '---.
/ ‐‐,.'..＞ └ｉ七┐ ア∠､ └i ｎ ﾄ､> <⌒ ｰ- '＾> ∪ ∪ ＜＼ｌ . i;¨´ｰ' ,. ‐ｧ‐::.､ .: ／ , ｨ- ､ ＼
＼＼/,.___,.ｌ ｌ.＞ （r匕r'_）.└(ヌ.ﾉ U U. `⌒ ー'´ ｏ ｏ ＜./ ￣ V.くr'´-'´ i::::::::}.:.＿＿__|__l＿＿__.l
＼＼ ｌ.＞ ＜ ,.,. .ヽ . ＼ !: | ´￣￣￣￣￣＿￣j
＞ ン な わ け あ る か 〜 ！ ！ ＜.'''''"""~〉 V 〈. | | .／ ＿ >' ／
＞ ＜ ./ ...ヽ ,,.｀¨_,. | | ／ ∠＿, ｨ' l
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼ ――――ﾊ_, ...| | ＞-/ /ヽ / /
┌───────────────────┐
│ 深 く 以 っ て 謬 り と な す 。 .│
└───────────────────┘
.
- 531 ：名無しのやる夫だお：2012/08/07(火) 22:11:26 ID:cvtIzFc60
- ですよねー
- 532 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:12:05 ID:tfeHzA/A0
-
――――┬i―7――------､..,,＿::::::
｀'-､,_ ｌ｜/ ﾘ'´::;: -'´ |:::::::::::::
ー- ､二ヽ ⌒ ノ／ _,..-__-'＜-､_ :::::::＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
ー-､_ ｀'ﾌ;‐''''（ ﾉ＿/r:ｭﾞi ＞ |:::::::::＞ ＜
"""フ / ;; ＼´＿＿￣￣ |::::::::::＞ 徳が足りなくても皇統が保たれるとか、そんな道理は、ねえッ！！ ＜
／ ;; ; :::: ￣ ＼ |:::::/ ＞ ＜
-‐''"´ ;;;;;,,,_,ノヽ ::: ヽ |:::/ ｨ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
/' _ Y ,、ヽ::::::: | |/ // |
（ /:/ ; ヾヽl:: ! |l /|:| |
｀ヾ､ ; ／ | |〈|/| /__
,.,｀´ ,.-､_ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人_从人__从_从_从ﾉ／
r''i _ ／ _,､_ _,.--､＼ ＞ ＜
,､|:::||:l／ ／''''"""""''‐ヽヽ ＞ むしろ今、皇統は、崩れかけの岩の下に卵を並べて置くような… ＜
::||::ﾉ/_／__ __ ｀'''＞ 切れかけのロープで崖っ淵を渡ろうとするような…危うい状態だぜ！？ ＜
:::|´_,.､ ､|:::|::|:::|r-;:::::::::::::::' ＞ ＜
|:::'´／ |::| ﾚ',ﾞﾆﾞ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YYYW⌒WYY⌒YWY＼
｜「 |::二-‐'ﾞ / |::
┌──────────────────────────────────────────────┐
│ （中略）薄徳を以って神器を保たんと欲（おも）うとも、豈その理のあたるところならんや。 .│
│ これを以ってこれを思うに、累卵の頽岩の下に臨むより危うく、朽索の深淵の上に御するように甚だし。 ....│
└──────────────────────────────────────────────┘
.
- 533 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:13:26 ID:tfeHzA/A0
-
__,,.. -‐:::::¨::::::::::::::::::::::;.ｲ
／￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::ｨ
. i＼ :::::::::::::::::::::::::::::::::::,.ィ:"::::::::::::〉
ヽ:::｀:ﾞ::'':…ｰ‐::''''ﾞﾞ":´:::ﾌ-‐ｧ:::::::ﾚ
V::::::::::::::::::::::::__::.. -ｭ:ｊ::::ﾙ;:::::::::::l,
. V:::::::::::;.- ､::i ,.ｍ i !ﾉﾉ:ヶ‐､:::::::i たとえこの国に皇位を侵奪しようとする者がいないとしても、
. Ｖ::::::::i ⌒ｉ.}:!l _L⊥彡ﾄ､ﾉ:::;.-!、
{｀ｰ--ヽ-'ｲﾆ¨-‐ ブ,.ィｦ::::::i /i l ＼､ （徳が足りなければ）皇統は自壊して逝くだろう……。
／｀¨:::::¨´:::::::::::::＞ﾆ"彡'＾l:::j ｉｸ l::ヽ ',:!
／::::::::::::::::::::::＞'ｉ"´ｒブ‐ｒﾃﾄ｀ ｀ ﾚノ::::::Lｊ:l
{-‐ ニ¨-‐i ｒ‐ｔｦﾝ! ｰ宀''´ i¨ ﾚ'´ ヽ::＼
／￣::::::::::::::::ﾊ. ￣/ｌ,､ i l i iﾌ¨ヽ !､:::
::::::／:::::::／:::／'、 i__ .. ! ｊ Y/:i (ﾉ、i::
:::/::::::／:::／. ', ヽ '" .／ ／/:::l l::_ｉ l::
:::::::::〈:::::< ｉ ,.イﾊ -‐…‐ .／ ／／:::::ﾊ. ',_｀ヽ
::::::::::::';::::i ／ / ', ｀ 丁´ ,.' ｌ i::::::::::ｉ l｀¨ i |
::::::::::::::}::ｙ" /｀丶 ヽ＿＿／ i. i:::::::::::', V＾i ノ
:::::::::＜ < /i＼ ＼ ＼ ｌ l::::::::::::｀i {:::::
┌──────────────────────────────────┐
│ たとい吾が国異姓の窺覦なしというとも、宝祚の脩短多く以てこれによる。 ....│
└──────────────────────────────────┘
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●） ……ここの下りはちょっと重要に思うお。
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | 「神国の加護」という思想に対して極めてドライな態度を示し、
. ＼ ／ 本書で「今、この国は危うい、皇統は危うい」と繰り返す花園上皇が、
. ノ ＼ しかし「誰に皇位を簒奪されるか分かったものではない」とは言わないんだお。
／´ ヽ
鎌倉幕府・北条氏が、日本のほとんどを支配していたにも関わらず…だお。
.
- 534 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:14:28 ID:tfeHzA/A0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
､、 ノ)ノj_＿____
｀ヾ三≧ゞﾑム彡三≦､、
__..,,､＜≧ミヾ彡ミ彡ミ彡ミ彡ｲ ┼──────────────────────────┼
＞彡彡彡ミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミｲｿ 花園上皇の、この皇統に対する危機感は、
∠彡彳爪爪从从ミ彡ミ彡ミ彡′ 「皇位を狙う者がいるワケではない」という感覚含めて、
_,ノﾊ从ﾉ爪!ﾍ川i|i|i|i|トミミﾐミﾐえ 後醍醐天皇が持つ“視点”と極めて似通っていたと思われる。
ノﾉ爪从ハ Ⅵﾘ川i|/＾ヾﾉﾉﾉﾉ）､ ┼──────────────────────────┼
｀`＜≦ﾉ从ﾒくア リﾉﾊ ,ﾉﾉ巛巛《く
∠≦ﾙﾊヾ ﾉ从巛《ヾ、
｀" ﾉ__ __ .:′ノﾊⅣハ!
｀´、 ..,:/／ ...,,,ノﾊﾍﾄ,、
ｰ'ﾞ´/,／////// ┼────────────────────────────────┼
_.,､イ/ﾑ//////// それ故、花園上皇は当初、後醍醐天皇の政治に対して大いに共感を示し、
////////＼///// 両統の立場を超えて支持していたのだが、その処方が“正反対”である事が
l//////////∨//// 判ってくると、次第に距離を取るようになって行った………。
l///////////l/////┼────────────────────────────────┼
,ｲ///////////!//////!////////7
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
.
- 535 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:15:27 ID:tfeHzA/A0
-
_::::-‐:::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿＿/ ／
. 〔_;:::=-‐:::二::: -‐─ァ::::::;:＞'^ヽ./ 今はまだ「大乱」とはなっていないが、
, ＜´::: ｒ‐＜´ ,. / ,...ィ::::::∠,,.二 .、/ その兆しは確実に近づいて来ている。
, ＜:::::::::::::::〈ヽ-:::::::ｰ{ しL;ィ´ '迅ﾋ} ／! 最近のことじゃねえ…“昔から”そうなんだ。
. 〈::::::___:::=-‐::Ｔヽ ｨ旡!￣ﾝ / ､ ￣ ´ |
ヽ', ｀¨￣/ ,' l: l 聖者が王なら、「乱」を打ち消せるだろう…。
', / } ／ | 賢者が王なら、「乱」を未然に防げるだろう…。
', 弋´二>' ∠
', ｰ ' | しかし、そうじゃないなら（…そうじゃねえって事だが）、
', __,..- ..,,_ l 「乱」は後、数年の内には起こるだろうぜ…。
', ｰ ' ´￣￣｀ ',
', ｰ ‐ ─…' __､
＿＿ ﾊ } ｢|::::::＼＿＿/__ヽ.
|:┌- ::二::_‐ﾍ 〈 ／l |::::::::::::::::::／ __ノ }
|:::ﾄ､ ｎ ￣', ／ ! l:::::::::::::::/ /（__／l
l:::lヽ }ｉ ｀ー‐‐- ' | l::::::::::::/ /::::::::） /
┌───────────────────────────────────────┐
│ 今時、未だ大乱に及ばずと雖も、乱の勢萌すことすでに久し。一朝一夕の漸にあらず。 ..│
│ 聖主位に在れば、則ち無為に帰すべし、賢主国に当れば、則ち乱なからん。 .│
│ もし、主賢聖にあらざれば、則ち乱恐らくは数年の後に起らん。 .│
└───────────────────────────────────────┘
r`"⌒`ｰ＝v ‐-､
1:::::..................... }
|:::::::::::::::::::::::＿__::ﾘ,
ｒ| ::::::::::::::( )|'爪|::ｊﾘ
／``＝====＝_‐ラ(6,′
,>‐'つ__... =-〒ｒｔッﾃ|h′ そして、一度「乱」が起きれば、最早、英邁の主でも、
／.ノ (:{,|| i ｉ ｌﾞ｀~.ｊl|ﾘ 簡単には治められねぇ……。
! }／ﾞヽl.l ', ヾﾂ |ｌ!|) ＿
｛ (´／ヽ.):ヽ ｒ＝- l/ｌ:}/,ｒ=,ヽ.._ 間違いなく数年以上の大乱になる……。
ヽ( ｲ- ）￣ｌ|､|!ﾞ¨´ / ｌ:八.>=iこ⊂⊃
＼ ｀ヽ:::::ｌドﾐ==‐' ﾚ＿___ｌ[二´__
￣:¨"７ﾞ<〉 ）::¨o７ / ￣ フ 7ｰ-､:_::￣
::::::::::/:::::::＼ ノﾉ:::／ ' '"´ / / ｀ヽ
┌────────────────────────────────────────────┐
│ 一旦、乱に及ばば則ち、たとい賢哲の英主と雖も、期月にして治むべからず。必ず数年を待たん。 │
└────────────────────────────────────────────┘
.
- 536 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:16:55 ID:tfeHzA/A0
-
:::::::::::::i ,ﾉ::::::::::::ｆ¨フ¨￣ .l::l
::::::::::::::', /ィ"¨ﾞヽ::l i ｒ｢lｍ. !:l
::::::::::::::::ヽ /:!ｆ }::l i∩! !.!ｌ ｌ::l
:::::::;.-､::::::::＿ ..... 、--ヽ- '∠⊥L_｀＿i l::l
:::::::ｉ（）i￣ ＿......ﾑ 二二二....＿＿）＿￣¨}
:::::::ヽ-'"´::＞､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ￣¨｀丶、
::::::::::::::::::::::::::ノjﾌﾞ＜::_..._::::::::::::::::::::＼ ＼
､::::::::::::::::;.ｨ.:,, _: : : : ｆl⌒ilﾞ ‐- ::;;__:::::::｀丶､..,, ＿ ,）
. V:::::ｒ''"｀ﾞ_ｰ-: ¨;;;‐ｉ ｰ‐1 }ﾊ-‐;;:__-‐''¨７::天::Ｔ¨￣
ﾄ、V::l､: : :.'､¨ヾｦﾗ¨l. iく ﾉ:バﾜﾌ¨ﾞヽ:.ﾚ' リ ここ何代かは、その「乱」の時に当たらなかった。
l l〉 l::l ヽ､'^｀ｰ "¨ ｆ ＝ ｌｌ i ヽ:.｀¨"´:.;.イﾘ ／ ． ． ． ． ． ． ． ． ． ． ． ． ． ． ． ． ．
ヽヽV!. ｀;'￣ ¨ .! ll l i/¨￣ｉ´ ,'./ だが量仁、お前の時だ。お前が即位する時、
ﾄ､＼ﾞ' ; .! __ﾉKノV ; ,'/ ．． ． ． ． ． ． ． ．． ． ． ． ． ． ．．
:::ﾊO） i l'´¨¨ トレ' ; ,'´ この国の衰亡を決める時が来るだろう。
:ﾉ ｀::l l ,.ｲ l＿ ;' /
::ﾌ ＼ ', ,.<´ ! l ¨Y__ /l , -=-､
/ ヽ. ./ ﾉ l i ¨ヽ-､/ /⌒', i
￣¨二ﾆ＝/ i ,. i . l l | ﾞi {￣￣
:::/⌒ヽ:::::ヽ ｰ'⌒! { 〉 Ｖ l l ）
┌──────────────────────────────────────────┐
│ 近代の主猶未だこの際会に当らず。恐らくはただ太子登極の日、この衰乱の時運に当らんか。 │
└──────────────────────────────────────────┘
.
- 537 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:17:59 ID:tfeHzA/A0
-
／ ＼:::::::::::::__::::::| ｒ「ｆl_ｌ|::::::彡ﾉ:::::::::／
/ .返 V´￣ヽ:ﾊ:::| 「Ｌ ｌ|::／::ｒﾆヽ::::| つ・
./ せ ', }: |::| l _｣⊥ ﾆ{（)) }::::l け・
よ i＿ ∠ '-‐ ￣（_...::／∧_ノ::;ﾊ は・
. ： .l＿,.. -‐ :::￣;:::::'::／イ::;::ﾍ:::::＼
. ： ; ヽ:::::::::;::::':::;::::':: _ﾆ¨´ V:::l´｀フノ￣:l、 その時、お前が、内に哲学を持って精神を支え、
ヽ. ？ / ／::;＞': イｒ‐弋ｚソﾌ¨::l ∨ ')ﾘ/ |:::::::l
,.＼ ／ ／＞' i ｉ´ ＼｀二￣´__l:::l ｒ--' ./::::::::l l 外に知恵を持って万人に顕せば、
／｀＞-､L_ イ´:::／l ｉ ', l:::l ﾄ-一'＼::://
､二二＞'"´ヽ::l Ｖ´ | l / l::::ｌ | ＿ // 必ず「乱」を鎮める事ができるはずだ…。
｀／', {__ Ｌ..、' l::l:l l ／ ｀ヽ:::
, '::::::::ﾊ. ｀ｰ‐‐' l::l{ /l ｨﾌ￣ヽ だからこそ学問に励め。
,.ｨ'::::::::::／ ∧ _に二ニ - l::l ／ l ／::::::／|
/::::::::::::< ／ ／ ﾉ）---一 ﾚ' ／::::::::/ { これが、オレからお前に贈る『学問のススメ』だ。
. /:::::::::::::::::ヽ ／｀¨ / ／: : ／:::::::::::::{ lﾆ
. ,':::::::::::::::::::／ヽ _／__', ／: : /:::::::::::::::::∧ ヽ
;:::::::::::::::／ ,.-─‐┬-ヽ-- ': : : ﾊ::::::::::::::::/ ﾊ__,ﾉ!
l:::::::::::/ヽ ／ l L__ノ! l＼ ∨:::::::::::::l { ｒ‐‐|
. /:::::::::/ .／ >-─‐一' l 丶 ∨:::::::::::＼/ ./ノ
::::::::::::/ /l ／／ヽ､ |──---ヽ..＿__∨:／::::::{ /´
:::::::::::l ノ ／l￣￣¨7丶、.l ￣￣￣￣￣|
:::::::::::{ ／ _､ /＼ 花 園 院 |
┌───────────────────────────────────────┐
│ 内に哲明の叡聡さり、外に通方の神策あるにあらざれば、則ち乱国に立つことを得じ。 .│
│ これ朕強いて学を勧むる所以なり。 .....│
└───────────────────────────────────────┘
.
- 538 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:19:23 ID:tfeHzA/A0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ ……と。大体、「乱」に関する記述を抜き取ったんだけど、
| （__人__） | この『誡太子書』。乱の予見をしつつ、その対処法として、
.＼ ｀⌒´ .／ 「ひたすら勉学に打ち込め」という……非常に、
／ ＼ 勉強好きの花園上皇らしい見解が書かれているワケだお。
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ
(＿ | ⊃／ ／／ ／
, --ー -- ､
, ´ ヽ
／ .........ヽ
..::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::', ……しかし、その乱はどこから来るのか？
:::::::::::::::::::::::::::::i
＞ｰ--､ --ｰ''/ i| ノ:::ﾄ 「皇位の簒奪を狙う者」がいないのに何の乱が起こるのか？
､● ｀ヽ ,:::::::::::/ｰ´::::::::ｌ ',
｀ｰ--＝ァ' :::::ヾ＝='':::::! ﾊ なぜ、太子が即位する時に“衰乱の時運”が来ると言えるのか？
イ´ ..:::::::::::ヽ::::::::::::ｌ ｌ
、 { ,、:::::::::::}:::::::::ﾉ i そこから花園上皇の意図を汲み取り、繋ぎ合わせると、
ヽﾞｰ ､ ｒ´ヽア￣ ヽ- '::::,, イ ﾄ
＼.:.:｀.ー{ ｒ-' ィ､＿｀i｀ｰ､ !.:.i 裏でこんな感じのメッセージが見えて来る ────────
ヽ.:.:.:.:ﾊ｀ｰﾌ´ ヽ_｀ｰ, ヽ.:.:ヽ ﾉ.:.:.:l
ﾊ.:.:.:.rﾞｰ' ィｰ｀ﾞ´ }l.:.:.:i´.:.:.:.:.:.:i
.
- 539 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:20:30 ID:tfeHzA/A0
-
┌─────────────────────┐
│ ..│
│ もはや、誰も“あのヤロウ”を止められない。 │
:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.::| .:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:| │ ..│
:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.::::ｉ.:.:.:.:.:/| .:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.i.:.:.:/|:.:.:| └─────────────────────┘
:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:::::ｉ.:.:.:.:/│.:.:.:.:/|:.:.:.:.:.i.:.:/ :.:.:! |::::ﾚv::::::.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／
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:.:.:.|:.:.:.:.:.:::i:.:.:.:.:.:::::/|.:.:.′ ‘:.:.:.ｉ |.:.:.:, |::, ∨! ,，イｱ Ⅵ_,|::::::.:.:./ {:.:.:ヾ￣
:.:.:.|:::.:.:.:.:::ｉ :.:.:.:::::/ :.:.:i ，:.| | .:.:| |::| l::| /ィi:iｱ,.rfﾁ丁リ/ !イ_/ :, ､::::＼
:.:.:.|:::::.:.:.:::i::..:.:::::::| |.:.| Ⅵ! !.:.:ｉ| |::|':, ::| /ィ´/ -ゞ‐ '’ュ、 ｢i:i:i:i:＼ ﾉ ｀ヾ
:.:.:.|:::::::.:.:::ｉ:::.‐::::::|'¨|:.:|￣ヾﾆｉ::l三Ⅳ::|圭iゝ':, l:! j '':.:.:.,,,,,, ∨´: : ∧ﾉjヽ:i:i＞---..､
:.:.:.':::::::::..::::::ﾄ::::::::| V:|,.斗ｬぅ!:jｱ｀ヽリ, 'ﾘ ﾘ ノvﾊィ⌒＞:i:7:i＞--:.､i:ﾊ
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:::::::::| ｢ Ｖ:::::| Ⅵ | :, ∨;ノ‐┐''"´ﾑiﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ:i:ｉ〉 〜♪
:::::::::| | V:::l リ :, |: : :',: :Ｖ:i:i:i:iﾑ:iゞ-==-':i:i:/
::::::::::, Ⅵヽ ､ :, |: : : :' : ∨:i:i:i:i:≧==≦／
／￣＼ 、 ﾘ {__ ＼ }:.:. 〔ヾ¨¨! ', : ｀ ＜:i:i:i:i:i:／ﾊ
/＼｀ ｰ― 、 .:__:.:.:.:ﾚ.:.: ’: :l:::|: : :, : : : : : : : : : :./!
／::::::::::＞ .,_ ヽ :.:.:.:.:.:.:.:.: ， い: : :|＼: : : : : : :../:.|
__∠::::::::::::::::::::::::::::|￣ ヽ ,. -‐ '"´’: :ぃ:..:.|:.:.:.:｀＞ −ｲ:.:.|
＿__／:::::::::::::::::::::::＞ ., ＼, ー‐ ´ ,,.. ’ ゞ:..:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|｀¨¨≧===------
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ '＼, ''"´ ’ : : : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|ニムニﾆ＼ニニﾆ
後醍醐天皇（朝廷方…今上・大覚寺統）
┌─────────────────────────┐
│ あのヤロウは、近い内に必ず幕府と一戦やらかす。 ....│
│ あと数年以内の事だろう……。 ......│
└─────────────────────────┘
.
- 540 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:21:33 ID:tfeHzA/A0
-
…freeze !
∧,,∧ ∧,,∧
.∧,,∧( ･ω･ ) ( ･ω・；) ∧∧
＿ (・ω･；) Ｕ) ( つと ﾉ( ･ω･；)
／´ ｀フ ｜ Ｕ (；´・ω) (ω･ ；) ( U
/ ,! ) ) ｕ-ｕ （ U) と ﾉ `u-ｕ
(( レ _, r ミ `ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
／ `ミ __,xノﾞ､ Zｚｚ…。
. / i
,' . ,'
; ', l l
i | | | Λ Λ 〜♪
,.-‐! ﾐ i i （´∀｀ )
//´｀｀､ ミ ､ ｰ､ ＜二二┣━Ｏ━Ｏ）━
. | l ｀──-ﾊ､,,),)'''´ (⌒ ） ）） ) そろ〜っ
ヽ.ー─'´) ｀Ｊ ヽ）
`"""´
┌─────────────────────────────┐
│ ……情けない事だが、これを察知している者たちはオレ含め、 ......│
│ ヤツを幕府に売り渡してでも、乱を止める踏ん切りがつかねえ…。.....│
│ 幕府に売り渡して、事態が好転する確信も持てねぇんだ……。 .│
└─────────────────────────────┘
.
- 541 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:22:29 ID:tfeHzA/A0
-
┌───────────────────────┐
│ 戦いは……西国の不満分子を結集させれば、 │
│ あるいは数年は戦い抜くかもしれない……。 │
└───────────────────────┘
〒 /::::::::::::::::::::::::::::::: ::: ,; ノ:.:.:.:.:ヾ:::::::|
／￣￣￣￣￣￣＼ /::::::::::::::::::::::::::: , _＿／"~:.:.:.:.:.:.:.:.:! ::::::|
＼＿ _二三三三／ |:::::::::::::::::::::::: ／",/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| :::::|
＼二三三／ |::::::::::::::::::::: ／´ '~:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:λ ::::ｙ
＼￣￣三／ ヾ:::::::::,__::: /" :.:.:.:.:.:.:.:. | :::/
| 三|＞ ヽ:::::/__ヾ,| 一ー-､__ , .-‐､|:::/
＜| 三| ,.r‐'"￣￣￣｀ﾞ ヽ､ ヽ:::i/;;; ヘ､__ゝ-‐―--､__ ,-‐―-､и
| ：|＞ .／ ,, ＼ .ヾ ;;;; :.:.:.:| ﾘーｆ ﾉ/
| ：| .／ ,:f :ヽ .ヾ､ :.:.:.:.ゝ------‐":.:.:.|`ー-‐"ｙ
＜| ：| ..／ ニ十'ニ:-――､_ i. .λヽ､ :.:.:. :.:| |
∨ / ＿ ﾞナ'" ﾞｰ‐-､ :i! .ヾ~`|, .:.:. , .ｊ .i
｣＿＿≧､,r-‐====‐-ゝ ,r-┤ ｙゝ:.:.: _ /
/i､＿,＿ﾄーﾄ ＜ﾞ;ﾆlﾕﾆｰtﾞ!､ ,i.ﾉｰ､ト-､_ .| ヽ:.:. `ー‐----- /
! l｀ﾞｰ;`ﾅ' .ハ､=:ﾞｰ==‐'/￣ヽ ﾘ Lr‐ ｢ﾞｰ-ヽ､_ .|:.:.:ヽ.:. __ /
ヽ!ｰﾆ;/ ;ｲ ﾆｰ---'" ノ ,r'"i! l ヽ.ヽ .Y､_.:. ヽ .:. /
七'"ﾘ‐-ｨー―ﾞ＼ ／ T.ノ ./i .,! ﾉ! .|| `‐-､_ｙ_ / |､_
l_lﾞｰi ＼ i" ､＿ノ l ／／.／~ |‐-､_ "￣￣￣￣´ノ´~|_;;;;;￣`ー-､_＿＿＿_
./,ｨ! -=ﾆニニニ=､_, i i ＿,-‐――";;;;;;;;;;;|､ 〜､_＿￣`､. ／´ ／λ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.r',f ＿＿__ __ i __,r' ;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヽ､_ `ー､＿,_／／"~|;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.l ﾄ､ ,: ﾞｰ"＿,.---┴＝-‐'"ﾞ.;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| `ー----フ´ λヽ' |;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.ﾄ-､_ヽ_j _,..-="_,二二￣ ._ ;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ／ |ヾ ヽ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;
ﾄ-､ ヽヽヾ／,r'"r‐'"‐‐ゴ" ﾞー.;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / ヾ| ＼ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;
長崎円喜（幕府方） 安達時顕（幕府方）
┌─────────────────────────────────┐
│ しかし、最終的には“こちら”は、東国に勝てないだろう…。 │
│ 鎌倉が陥落するなんて事は、とてもじゃないが、オレには想像できない。 .│
└─────────────────────────────────┘
.
- 542 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:23:38 ID:tfeHzA/A0
-
.∨ ＿ Vi 廴_ノﾉ! _, =､彡 ∧
...∨ ./ ヽl! ,, ｨﾆﾆ三ブ( O)彡 ㌢ヽ ∧
∨､ _.:ﾉイイ-＞ '／､三三彡 / ム,.∨
∨ゝ／イ＞＞ '".／／`ｰ''寸 / /ヽヽ. V
(イ '＞＞ '´ ／／_二ﾆ ┌───────────────────────────────────┐
／／／ , _／_イ弋才'ﾞ _／.│ だから量仁、お前だ。オレたちの戦いは“その後”なんだ。 ....│
.' '／/l|＿_ﾐヾ/ヾ ‐､￣ 、 │ │
' l )/lﾉ＼,ｨﾏ} :. │ 次代の天皇となるお前が、先頭に立って朝廷を護る戦いをしなくてはならない。 ..│
_l/j/-‐ ''ヽj .: . │ │
ヾゝ {_,....;;;;; ' │ その時に常に最善の行動がとれるよう、今から学問を修める必要があるんだ。 │
V:::/_r-＿ -、 └───────────────────────────────────┘
ヽ:- '´ _∠＿＿__|__l＿＿__.l l
V=＝'| ´￣￣￣￣￣＿￣j j
ヽ ,, .| | .／ ＿ >' ／
.r――――――ﾊ_, | | ／ ∠＿, ｨ' l ┌───────────────────────┐
.| | rﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ | | ＞-/ /ヽ / /. │ 勿論、オレや持明院統はお前を支援する。 ..│
.| |ｰ' o .|／ ＞-ヽ ,ゝ‐ ''"´￣￣ │ │
.| |⊥ .o _/ /-、 ／ │ しかし、まずお前がしっかり吾が身を修めるんだ…… │
＿.|_{l￣￣￣￣￣／ | .'i ／ └───────────────────────┘
.|l / ／＼ﾉ/
.
- 543 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:25:03 ID:tfeHzA/A0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| な〜んて！ |
| やる夫の推測だけどね！ | ／￣￣＼
＼＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿／ .／ ／ ヽ､_ ＼
V ／ ／ （●）（● ） |
＿＿__ ＿＿ （__人__） u |
／_ノ ヽ＼ .／￣ ￣｀.l⌒´ | あら？
／ （ ―） （―）、 .／ | ＼ .|
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ .{ ヽ ＼ / このパターンか…。
ケロッ | |r┬-| | ...ヽ、＿ ＿＿＿ヽ /
＼ `ー'´ ／ ￣￣ ゝ <
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ | |
＼ ヽ / ヽ / | |
＼_,,ノ |､＿ノ カクッ
／）
／／／）
／,.=ﾞ''"／
／ i f ,.r='"-‐'つ＿＿＿_ こまけぇこたぁ別にして、それくらい量仁親王は、
/ / _,.-‐'~／⌒ ⌒＼
／ ,i ,二ﾆ⊃（ ＞）. （＜）＼ 花園上皇に次世代の期待をかけられていたって事だお！
/ ﾉ ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
,ｲ｢ﾄ､ ,!,!| |r┬-| |
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＼ `ー'´ ／
,;ｰ-､
," l三l|
|l三`ｰ'|
ﾚ三｣-'!､, ┼───────────────────────┼
∧三/i {、 その彼は、後醍醐天皇とは“別の形”で、
__,ノ ,'｀ｰ' k ､ヽ_
ｒ'´,三三三,-`<三＼ 「南北朝と」いう時代を体現する人物となって行く…。
｛三三' }、三〉三三Y''´ヽ、 ┼───────────────────────┼
,「三三ヽ'三三} 三｀{三三ヽ
f 三｀ヽ/｀三´ ｀三｀lヽ, ､_,三|
/三‐-､_ノﾍ,三三三_- 三l￣ ｰ'
（三三`rｰ､;_ ｀ __,k、三|
＼三三三三´ ;三ｱﾆ] ＿ ＿ ＿
￣ ７｀¨｢::.￣´;/三| 「＿ <>'> 「＿ <>'>「＿ <>'>
/三三三;ﾝ 三| ＿l l ＿l l ＿l l <> <> <>
/三三三.:.: l:三/ 「＿__」 「＿__」 「＿__」
l/三三三/.三/
.
- 544 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:26:03 ID:tfeHzA/A0
-
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二
― 皇 太 子 ・ 量 仁 親 王 、 後 の 光 厳 天 皇 ！ ！ ―
二 二
― 歴 史 の 表 舞 台 に 出 よ う と し て い た …… の だ お ！ ―
二 二
／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
＿ ＿
| | | | ＿＿
|￣| |￣| | | | | ＿＿＿ ／ ／ |￣|
| | | | ￣ ￣ ＼＿_ | ￣￣ ／ ／
..／ | | ＼ ∧ |/ ＜二二二二＞ ／￣￣ ／
. ￣￣ ￣￣ |/ ￣￣￣
／/￣￣|ヽ
＿ ／ ｜ ||＼
/ ヽ ｜ ||| ヽ
/ ヽヽ // /
/ ヽヽ // ヽ
/ヽヽヽﾉﾍ ヽヽ ｜ // // /
/ヽヽヽﾘ V／＼｜ ///ﾍ// /
|ヽヽヽﾉ ＼／ |/ /
|ヽヽ､| / ﾉ |/!
/ヽヽ./ ,.,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, r'´ |ﾘ
|,.､ミ | =ﾓtラー､:::r .r,.ﾐ_-､_ﾚ、 あ〜あ、ありのまま〜に♪
/,､∨ ￣ '´｜ |ゞﾆﾞゝ//!
//rヽヾ ／'７! / し! ありのまま〜に♪
〈ヾヽ｀ l ＼_ノ i l,ﾞ!_ﾍ
|ﾘヾ〃, l ,.=-⌒ﾆ､_､_ ∧ ', ヽ
,.--io'ｲﾞ´l l ｀'ｰ:-....-, //iﾍ ﾍ ヽ ンフゥ〜フフ〜♪
| |ﾘ/ ヽ _ /r-!、l, ヽ
l, r"/ ＼ ,.-:'´:::｀ヽ /∧ ヽ! オレの時代来るぅ〜？
Yﾞ l ＼::::::::::::::::/´:/ ﾉヽ_,.入
! ￣￣/:::::/ ヽ/ヽ ｲ
量仁親王（光厳天皇）／ジャン・ピエール・ポルナレフ
（1313〜1364年）
.
- 545 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:27:06 ID:tfeHzA/A0
-
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二
― ―
二 動乱の時代はすぐそこまで迫っていたのだ！！ 二
― ―
二 二
／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼
＿
/￣＼. / | ,へ、
/ ／ 〈＿／／＼ 〈 |
/ /＿＿＿ |＿／ ＼｣ ＿
/ ＿＿＿／ |＼＿＿＿＿ ＿＿／ ／
/ / ｢｀7 |＿＿＿ ／ ／ ＿＿／
〈 ,/ ／'ー┘└‐┐ ／／ ＿＿, ￣
￣ ￣￣フ |￣ ／ ￣￣￣ ／
／ ,イ｜ ￣￣￣￣￣￣
￣ ￣
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ ＼人_从人__从ﾉ／
(.＿＿_,,,... -ｧァﾌ| ＞ ＜
|i i| }! }} /／| ＞ 俺は！！ ＜
|l､{ j} /,,ｨ//｜ | ＞ ＜
i|:!ヾ､_ﾉ／ {:}//ﾍ .＿＿ｊ|＿＿ ／Y⌒YWY⌒Y＼ ＼人_从人__从_从人从ﾉ／
|ﾘ ,} ,ﾉ _,!V,ﾊ | ￣|｢￣ ＞ ＜
／´fト､_{ﾙ{,ィ'ｅﾗ , ﾀ人 .|! ＞ ありのままに！ ＜
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽﾄiゝ .| ＞ ＜
,ﾞ ／ )ヽ iLﾚ | | ヾｌﾄﾊ〉 ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
|／_／ ﾊ !ニヲ '／:} V:::::ヽ
/／ 二二二7'T'' ／ __ /:::::::/｀ヽ ＼人_从_从从人_从／
/'´r -―一ｧ‐ﾞＴ´ '"´ ／::::／-‐ ＼ ＞ ＜
/ // 广¨´ /' ／:::::／´￣｀ヽ ⌒ヽ ＞ 話すぜ！？ ＜
ﾉ ' / ノ:::::`ー-､___／:::::／/ ヽ } ＞ ＜
_／｀丶 /::::::::::::::::::::::::::￣`ー-{:::... ｲ ／Y⌒W⌒YY⌒YWY＼
↑元服して浮かれている。
.
- 546 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:28:23 ID:tfeHzA/A0
-
艸艸艸_ ,艸艸艸 彳ﾞ∪
峨峨艸艸艸艸､ _艸艸艸艸艸 ム个}癶
峨峨峨峨艸艸鄴 − 、 艸峨峨峨峨艸艸 ､ ｌ│
／’ ,,艸艸艸艸_ 丿艸峨 ''''艸峨峨艸 上-ｭ
l _..-峨峨艸艸艸艸艸..... _____１广 ,
│ ..━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-/ _,,.. や る 夫 が 『 梅 松 論 』 を 語 る そ う で す 。
―‐''ン‐.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
‐''" __ _,,_ r艸艸艸艸鄴艸 .’└-!ｴ‐-∠ 下廴"
._ ,／ﾆ..ﾆ冖ン-＞..,,_ ;a峨峨峨艸艸艸艸艸艸艸 ｨ" │ ヽ_ 聿心
_ ゛ー--..,,_ __ノ'／ ﾞヽ艸艸鄴―‐'" ._,.._ .. ..−/ ヽノ'" ﾞ!筆
＾''''‐ｰ-..,,__＿__/ 峨艸艸艸艸艸鄴../l ﾞ'l＼ _,,, _ 釗 ` !!!!!!､ |l'|筆レ-_ｨ''''^ﾍ
￣ 艸峨峨峨峨艸艸艸 . 彡)ｫﾑ!_│ ﾞl/´ﾞヽl火_, ｨ土lｮl'´ 〕 ア’ﾉ筆’ , iiiiii_/￣l!
￣゛''‐'''"￣￣ ..._ノlll癶┴ ))))Ｌ....... 津筆筆ﾚ ﾞ'''--rｰｴ l筆!っ‐T×＿../ 、
./个''广 ゝ_ 丿'''' l＿,,广ﾝ彳 |聿爪＿彳 l!‐'"ｌlll心
│ﾆ川 `ゝ___ﾉ!‐ノﾍ く _￣＾下「 │iiiii ,,ノllll聿__
´ ヽｒｿ ﾞ-辷'釗l--- ^ｌ广 ＾l!]筆にコ_
／ ﾉ`ﾍ大釗_ |!`ｰ'´/筆___下｀
1,ノ 、 1〉 ﾞ''" _ｨ彡|筆aﾆﾞ｀
＾ｌｭ」ー‐' └'´ ﾞ'!l筆廴
第九回 誡太子書の頃
.
- 547 ：名無しのやる夫だお：2012/08/07(火) 22:30:03 ID:cvtIzFc60
- ポルナレフかよｗｗｗｗ
- 548 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:30:21 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━━━━━╋
── 上野国・新田庄 ──
╋━━━━━━━━━━━━╋
ヽ .-´ ./ ! .ヽ、r＾ /
__..lー´ / l |
_J゛ ./ 下野 〈 /
./ ヽ / /
l. 上野 ｝ 〉 ./
`._--、 ┌───┐ .._../ |
.l .│新田荘│ ..／＾゛ 常陸 /
（ ..,--､●└───┘／ |
信濃 / / ヽ─ヽ ／ `-┐ __ .|
＾l. .,,-"´ l、 .| _ヽ( .l
ヽ,,／ ヽ ヽ ヽ-、ヽ {
/ヽ__.._ ヽ ヽ. ＼ `_r ヽ
ヽ‐ `-;_.._ 武蔵 〉 `─ヽ_ ＼
ヽ ! 下総 `-'`ヽ_ ,ヽ
.＼. ヽ_ ＿｀､
甲斐 | - ､..、 .／ ＼ ./ヽ ／
../ ヽ._ / /_＿_／ ヽ/
.; .／ ＼ / /`´ /
! ^.ヽ−-'゜ ~| 相模 ヽ/ / |
.l / ,,.-─-ーt、} _／ 上総 /
＼ /. 駿河 ヽ_ / ;. ヽ ヽ /
,..-‐､.._. _/.＼r´ ヽ / /_＿..-, ._..,;-^
.／ __/. ( | 安 ./゛
_..ノ .l .ヽ、 ､-. 房 .／
/゜ r 伊豆 / ヽ--´
｜ / .;..、
./ r^ ｜｜
.＼ ／ ~~
~
.
- 549 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:31:31 ID:tfeHzA/A0
-
┼────────────────────────────────────┼
さて、ここらで、第二回以降、出番の無かった新田義貞に、ご登場いただくとしよう。
┼────────────────────────────────────┼
/ / ｉト､ ヽ ヽ{{
.′ ′ .′ ｉ|ｰﾍ Vバ、
i. ｜ { { /| ', i}: i|＼
|ｉ |ｉ | ∧ / i|-─ト､} } i|{⌒
八 |ｉ ｊ孑 ⌒ .′ﾉ 丿ｲ} } iトヽ
／|/∧ |ｉ 仆{ ∧{ ,r=＝ミ .′ i|
| iﾄ､ ﾄ､i{r=＝ミ .:.:.:ｊ/ }八 やっほ〜！久しぶり〜！
| i{八V∧:.:.:. ' ;/ 人 丶
V八 ヽミト.. t＿-ｱ ／′ .:{⌒ヽ ＼
／ﾍ.∧ ヽﾏ≧c.｀ﾆ´ィ７ i .八 ,ﾊ ヽ.ハ
〃 {＾ヽミ ､ 小ﾞヽ-､ , -/ / | ./{ 小 /｝ヽ Ｙ｝
. ″ i{ . ヽヽ } } }iﾄ､ 厶'ｉ{｜{人 {ハ ｲ(__} }′
{{ 八 ヽ }ﾊ人 ノ人ﾍ //{八（｀＼ Yノ八__ﾉノ
{ﾄ（ ﾄ Y（_}ｉﾘ ）ｲ⌒{⌒}人_,}ﾉ ｿ、 ./
人{ ＼{ {､_乂_, ｊ ヽ〉〈 ｊ . :}／
ヽ }厂仄: . //∧ . :人
/＾ ､: . . . . . ////∧、._._,.ィ〈
/: :/: :` ｰ=≦//////〉: :ーﾍ: '.
/: :/: : : : ′: : Y⌒'ｰ彳: : : : : ': :〉.
新田義貞（幕府方…無位無官の御家人）
.
- 550 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:32:53 ID:tfeHzA/A0
-
.／￣￣＼
.／ ＼
| ー ‐ i
| （ ●） （ ●） ／￣￣￣￣＼
| （__人__） | |
| `⌒´i ＜ おお〜 .|
ヽ. ﾉ | |
ヽ ノ ＼＿＿＿＿／
.> <
| |
| |
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| メチャメチャ久しぶりじゃね？ |
＼＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿／ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
V | …………まあねぇ〜？ |
＼＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／￣￣＼ |／
／ ＼ ＿＿＿
|:::::: ｜ ／ ＼
. |::::::::::: ｜ ／ ─ ─ .＼
|:::::::::::::: ｜／ （＝） （＝） ＼
. |:::::::::::::: } | （__人__） U |
. ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／
ヽ:::::::::: ノ | ＼
/:::::::::::: く | | | |
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
.
- 551 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:34:10 ID:tfeHzA/A0
-
, -―‐-､_
,／ . , ヽ `ヽ、
/ /〈 i iヽﾄ､ ヽ,ﾍ
/ｲ l/l/ハl ─i | ./;;ﾉ
i/( .l ● ● l l ヾ) ┼──────────────────┼
♪ ｿ{ " r┐ " ﾘ.|. | おさらいの為に述べておくと、
(.ﾄゝ､ ＿ , イ| || ﾉ 新田義貞は「南北朝の動乱」で
ﾍ, ' iﾊ7ﾏヽ. リ l| 足利尊氏のライバルになる人物だお。
( ﾑ ）_〉! ┼──────────────────┼
| 〉_＿!＿_〈 |ﾉ
//幵井井毛､＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ まー、やる夫もさぁー…………。
／ （＝） （＝） ＼
| （__人__） | 新田さんは、主要キャラだから、なるべく忘れられないようにって、
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 無理くり、顔だけでも出るように工夫していたんだけど…。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼ _＿
／ （ ●） （ ●）＼〈〈〈 ヽ
／ ///（__人__）/// 〈⊃ }
| u. `Y⌒y'´ | | ……なかなか「倒幕」の話に絡んで来ないので、
＼ ﾞー ′ ,/ /
/⌒ヽ ー‐ ｨ / ここらで、新田義貞が、今まで何をしていたかを追ってみるんだお！
/ rｰ'ゝ /
/,ﾉヾ ,> ／
| ヽ〆 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
.
- 552 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:35:44 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
正和元年（1312年）世良田長楽寺が火災により全焼する。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
| . ) ､ )ヽ （
ll ) （ （ ）ヽ ； ・ ） ; '
( ..!l .) ` （ ( ） ） （ （ ）ヽ ( ､ ）ヽ ；
; : , _ ,,..._ .ﾄ{ .,,___ ､..,__,,...）; （ （ （､ :
； ・ ."´:: . ::ﾞﾞ;｀>''´￣｀ゝ､__ . ） （ ;; ;､.｀:;､;;｀::ゞ:;ﾞ .） （____） ） ）） ；
)`､ ::´...:=::;;::ヾ芥芥芥l壬{ ＿,,,-､__ ;; ,;''´;':: .;ﾞ _,,....._..ヽ ）ヽ ;;
( （__ .' . :::;ﾞ=<ﾞ二二二＼,｢「ﾞﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7´:: .:: ）ヽ
ヽ_,) . ::;;､::｀ﾞ;芥芥lｱ''´j | ﾞ:;｀ヾ;;｀ﾞ:=:: .:;''::,;''ﾞ:::;:ﾞ..（ （
;; ; ;,／~ .::｀ﾞ''=;,テテﾃﾆ´＿＿＿＿＿__ﾞゞ､::ゞ:;;_.~〜、_ ; ; .､ ._） ）
"::ﾞ:_::ﾞ;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:: ,ﾉ）
:::;;::"ﾞヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;:: , ｀Y´（
. .:`ﾞi:;ｰ:''´ﾞ;;===ｎ==ｎ=.ノ （.===ｎ=ﾞ;;::ヾ.ヽ､ | ） ､
...ゞ;l;;'ﾞ: ;..:ﾞi::;;.: .丁.`Y | ∵”.__,ﾉ ） ' / (＿,ﾉ）
...::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´｢｢ ._ .| 人.._辷..（. (＿,／ （＿
...Tﾞj''i"i´´ |ｌ|´ﾆニl:l幵;;￣￣..,/ く、. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
...｀ﾞ::''"":⌒ﾞ''=::"ﾞﾞヾﾞ''"ｱ７..／ } 丿）
...厂厂厂厂厂厂厂「ｌ/ ｒ （:::::::::::::::::::::: ＼ﾉ! / ( ﾉ!
＿） ::::::::::::::::::::::ゝ／ ,） | ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ （これも、おさらいだけど…）
／ （●） （●） ＼ 新田氏の支流である世良田氏の氏寺・長楽寺は、
| （__人__） | そこを中心に門前町も栄えた、新田氏の顔的な寺院だお。
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼. 全焼した長楽寺は1332年に再建を果たすのだけど、
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ その間、新田義貞はこの事業にかかり切りだった……。
(＿ | ⊃／ ／／ ／
.
- 553 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:36:58 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
たとえば、文保二年（1218年）は後醍醐天皇が即位した年だけど、
この時、新田義貞は何をしていたかというと ──────
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ゞヽ¨ ´＞ー,
≦¨´ ｀ヽ
V ≧ｯ
V ／ , ／
>r‐ ､/ /l , /wﾍ ﾊ ＼
/ { } ﾚ仆ﾒ_/v ﾘ l. ＜ 僕が天皇（ガンダム）だ！！
, - ､..,,_ _ _ _,,.．-‐l ／ゝ ｀ｪ弌ヽ _,,.ｨ },ﾉ _.ィ´
／ }／ { ﾚ { ﾍ /ｴﾌ'___¨´
,/ / l } ﾍ _ _ ｣／ ﾊ_
__,.．''"´ / | .{ >､ __ ,×´｀ヽ ｀¨｀ヽ＜⌒≧＝=‐- ､
＼ 7＞- ､ ,ﾉ y_ゝ < l, ﾍ > _.ィ´_,,.．-一=- ､_ ＼
`ｰ /．-一='' レ'⊂ヽ,／ヽ! ﾊ _.ィ´_.ィ´ ´ , ‐- ｀ヽ¨ ´
＞,/ / ,| ｀ヽ, - ＝= /_.ィ´、_ f /~｀`''= ヽ
__ _,,.．-'''"~/ / ´{ ﾊ个‐＜_ ノ , - 一`''=＜_,,.．-''"~´ ＼
~｀`''=¨´ ,/ / .∧ ｌ .ﾚ ./ ＞ _,,.．- -､｀ヽ ／ 、-−７
/ 人 ﾍ { l f; ; ; ;}｀゛−＜ﾆヽ_ ヽ > ／ ﾐ＿o_d,,,
/ ,,.-'"´ V ∧ /ヾ ､|; ; ; ; V / ｀`‐-｀`‐-´ゝ=｀ヽ _.ィ´ ﾐﾞ ﾟ -ﾟﾉ ・・・・
ノ,.ィ´ ヽ ∧ / 〉､ ､; ; ; ;V/ √¨l-ﾟ]、
,.ィ´; ; V ヽ ∧/ ／ ﾄ､＞ ､.v (ﾞ / |ゞ ←花園院
.
- 554 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:38:02 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
八木沼郷内の所領を売却して、長楽寺に寄進していた！！
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/. / V: ／-= : : /_:／
/ / / }_,ﾊ ∨:_:_:_:_＜ハ
/ / / / / / | | ∨:ヽ: :｀ヽ: : 、
/ / /|/ / / .| l、 .∨ﾍ:＼:_}--r
,ｲ ＿ /| / l / / | / ＼-― .| ￣ ｀ヽ|
| ∧/.! .! / 斗 | | i |
∧ ∧ l! | ! ,ｨ'´芹竿ミﾍ . / ゝzィ芹示竿ミ、 | | l |
,/ ヽ‐‐ ヽ ! { | l、ヾ 辷:::::}｀ ∨ {ﾟﾍ_ノ::::} ﾘ〉 | | | !
ミ_ ─ ─ |! .|、 ﾍ とゞ--' ゞ---つ | | l ∧
ミ_ ━ ━ ﾍ|ﾍ | .} vxvxv ' vxvxvx. | / l! ∧
ミ_ （ l } ＼!八 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
ミ_ ヽ | ｲﾔｲﾔ… ﾘ |. ゝ ‐ - ― | ううう……売っちゃった…… |
ミ_ ヽ l / .| | ＞ ＜ ＜ 先祖代々の土地を…… |
/´ 'i ( o o) /ィ=＝ ! | / r z - / .| もう、ご先祖様に顔向けできない〜…。 .|
.｜. | ヽ .// .! | } | ﾍ ／. ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
脇屋義助（新田義貞の弟）
.
- 555 ：名無しのやる夫だお：2012/08/07(火) 22:39:07 ID:BXL3caOA0
- 冴えないねぇ
- 556 ：名無しのやる夫だお：2012/08/07(火) 22:39:36 ID:Eb5kR8Ac0
- なんにも出来ないでいた？
- 557 ：名無しのやる夫だお：2012/08/07(火) 22:40:18 ID:c5w67NNE0
- しかも、大分少なくなってなかったか？
この頃の新田の土地って
- 558 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:40:32 ID:tfeHzA/A0
- >>553
訂正します。
文保二年（1218年） → 文保二年（1318年）
- 559 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:41:09 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そして「正中の変」があった1324年には、何をしていたかと言うと ─────
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
､、 ＼.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : イ/.:/: : :.:.:./.:/.:.:./.:/Ⅳ:.:.:.:.＼
＼｀.:ー==彡 : : : : : : : : : :/.:// :.:.:.:/.:/|.: /.:/.:.| Ⅵ:.:.＼ ｀ ー
＜: : : : : : : : : : : : : : : へ:Ⅳ/ |: :.:/.:/ :|:/.:/｀ヾ!:.Ⅳ:.:.:.:.:ミ=ｰ
_＿ ＞: : : : : : : : : :/ ハ Ⅵ |:.:/i:ｲ,ヽ|ﾊ/ ｝:|Ⅳ:.:.:＜⌒
｀ヾ:／/.:／/ .:ｲ八 い. Ⅳ '㍉戈ﾍ､、 /: |/:.:.:.:｀ヾ＼
ノイ.:.:.:. /／/.:.:∧ヽﾉ ｀ヽ. ｀` 厶/| :.:.:.:.＼
ノ.:.:.:.:.′.:.:.:.:.:.:.∧､、 :. ｲ/ハ|｀＼｀ヾ:＼
ﾘ.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y { ′
-=彡ｲ.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.八 { ､ ヽ
从:.:.:/:.:ﾉγ′ ヽ ｀` ､_ｊ￣
ﾘ‐Ⅳ／｀ヾー―..... _＼ , ┘ 関東は戎夷なり！
__ノ三三三三三二ニニ─ヽ、 |
/ニ三三三三三三三二ニ=─｀ーく､__＿＿＿＿＿＿__
／三三二ニ＝─＝ニ二三三三三三三三三三三三三三三≧､
,,イ三ニ＝─＝ニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾍ
.
- 560 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:41:44 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
浜田郷内の所領を売却して、長楽寺に寄進していた！！
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
｀ヽ /: : ノ-=: : ﾘ´: :／
/. / V: ／-= : : /_:／
/ / / }_,ﾊ ∨:_:_:_:_＜ハ
/ / / / / / | | ∨:ヽ: :｀ヽ: : 、
/ / /|/ / / .| l、 .∨ﾍ:＼:_}--r
,ｲ ＿ /| / l / / | / ＼-― .| ￣ ｀ヽ|
| ∧/.! .! / 斗 | | i |
∧ ∧ .l! | ! ,ｨ'´芹竿ミﾍ . / ゝzィ芹示竿ミ、 | | l |
,/ ヽ‐‐ ヽ ! { | l、ヾ 辷:::::}｀ ∨ {ﾟﾍ_ノ::::} ﾘ〉 | | | !
ミ_ ─ ─ |! .|、 ﾍ○とゞ--' ゞ---o〇 | l ∧
ミ_ ━ ━ ﾍ|ﾍ | o vxvxv ' vxvxvxし / l! ∧
ミ_ （ l } ＼!八 .／ | ∧
ミ_ ヽ | ｵｲｵｲ… ﾘ |. ゝ ⊂=ー....´⊃ 仆l ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
ミ_ ヽ l / .| | ＞ ＜ y' .＜ あううう……また手放しちゃった…… |
/´ 'i ( o o) /ィ=＝ ! | / r z - / .! | もう、おしまいよお〜……。 |
.｜. | ヽ ..// .! | } | ﾍ ／ ! ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.
- 561 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:42:36 ID:tfeHzA/A0
-
.／￣￣＼
.／ ＼
| ー ‐ i
| （ ●） （ ●） ／￣￣￣￣＼
| （__人__） | |
| `⌒´i ＜ おお〜 .|
ヽ. ﾉ | |
ヽ ノ ＼＿＿＿＿／
.> <
| |
| |
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| ものの見事に、 |
| 「倒幕」のストーリーと関係ないな。 |
＼＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|／
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／￣￣＼ | ……ねえ？新田さん、直前までこんな感じだお。 |
／ ＼ ＿＿＿ ＼＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|:::::: ｜ ／ ＼ |／
. |::::::::::: ｜ ／ ─ ─ .＼
|:::::::::::::: ｜／ （＝） （＝） ＼
. |:::::::::::::: } | （__人__） U |
. ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／
ヽ:::::::::: ノ | ＼
/:::::::::::: く | | | |
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
.
- 562 ：名無しのやる夫だお：2012/08/07(火) 22:42:58 ID:ITlLrTCY0
- タケノコ生活だねえ…
- 563 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:43:43 ID:tfeHzA/A0
-
__
,.‐ﾆ、ヽ
| ! | ヽ
| ＼| ヽ ┼───────────────────────┼
| | ヽ 話を続けると、長楽寺への寄進は、有徳人（富裕者）
＿_ | | ヽ 大谷道海とその娘たち（新田諸氏に嫁いでいる）を
,. '´ ￣｀'-| l 仲介して行われているお。
/ | | ┼───────────────────────┼
rl || l__.,,,,...__＿＿,, | |
|| || |'´.｀ヽ/ . ヽ| | |
r'||､.|| |l､_.ノ_ゝ_＿ ノ| | |
ﾄ､f´'､｀'l l --‐───┐| ,..-‐‐、 ! ┼────────────────────┼
,..--┴-=ﾕ=lｒ-､|| |,／=彡-r､ヽ どうも一度、お金を持っている道海の一族に
ヽ ＿,ゝ ヽ､ ／ /"ノ j、ヽ 土地を売り、その土地が長楽寺に寄進されて、
＼,.-‐´ |‐‐-=‐二＞ﾚ==､、 ハ. ヽ 再建費用を捻出させている。
／(,...- ,..‐-、'l || ﾉ ..::; )_／|: l <:::::.. 手続き上、そういう手順が必要だった模様。
,.-´ ／l._,..- ｒ_´ )へ || / '>, '´ |: | ヽ‐'´>. ┼────────────────────┼
_ノｱ´,.-'´ 丶‐'--ヽr‐ｿ ヽく ／／ /､ヽ く::::::::..
ﾍゞ 丶ｼ ヽ ヽ ─／／､_____,.-‐へ ヽ ヽ ヽ::::::::..
大谷道海／おとうさん
（生没年不詳）
, -―‐-､_
,／ . , ヽ `ヽ、
/ /〈 i iヽﾄ､ ヽ,ﾍ ┼────────────────────────┼
/ｲ l/l/ハl ─i | ./;;ﾉ そういう意味で、売った土地は“知らない人”のモノに
へ〜 i/( .l ● ● l l ヾ) なるわけではなく、支援したい長楽寺のモノになるので、
ｿ{ " r┐ " ﾘ.|. | 先程、描いたような「ご先祖様に顔向けできない」という
そうなんだ。 (.ﾄゝ､ ＿ , イ| || ﾉ 感覚ではなかったかも知れない。
ﾍ, ' iﾊ7ﾏヽ. リ l| ┼────────────────────────┼
( ﾑ ）_〉!
| 〉_＿!＿_〈 |ﾉ
//幵井井毛､＼
, − -
/ （● ● 土地を売るのは（一所懸命的に）悲壮なイメージがあったので、
ゝ （__人） 今、思わず、とりあえず、そう描いちゃったのだけどね…。
.
- 564 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:45:12 ID:tfeHzA/A0
-
__
,.‐ﾆ、ヽ
| ! | ヽ
| ＼| ヽ
| | ヽ ┼───────────────────────┼
＿_ | | ヽ 大谷道海という人物は、長楽寺再建で中心的な役割
,. '´ ￣｀'-| l を果たすが…彼の娘たちが紀（きの）を名乗っている
/ | | 事から、彼も“紀氏”であろうという事以外、
rl || l__.,,,,...__＿＿,, | | けっこう謎というか…不明な人物なんだお。
|| || |'´.｀ヽ/ . ヽ| | | ┼───────────────────────┼
r'||､.|| |l､_.ノ_ゝ_＿ ノ| | |
ﾄ､f´'､｀'l l --‐───┐| ,..-‐‐、 !
,..--┴-=ﾕ=lｒ-､|| |,／=彡-r､ヽ
ヽ ＿,ゝ ヽ､ ／ /"ノ j、ヽ ┼─────────────────────┼
＼,.-‐´ |‐‐-=‐二＞ﾚ==､、 ハ. ヽ しかし、長楽寺再建では色々損を引き受けて
／(,...- ,..‐-、'l || ﾉ ..::; )_／|: l <:::::.. いるようなので、新田諸氏は彼に頭があがらない
,.-´ ／l._,..- ｒ_´ )へ || / '>, '´ |: | ヽ‐'´>. 状況になっていたようにも思われる。
_ノｱ´,.-'´ 丶‐'--ヽr‐ｿ ヽく ／／ /､ヽ く::::::::┼─────────────────────┼
ﾍゞ 丶ｼ ヽ ヽ ─／／､_____,.-‐へ ヽ ヽ ヽ::::::::..
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ “紀氏”は、いつ頃からか新田荘周辺に居住し、
| （__人__） | 新田諸氏と縁戚を結んでいた一族なんだお。
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼ この一族は、今後も新田義貞の物語に様々な形
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ で関わってくる事になるお……。
(＿ | ⊃／ ／／ ／
.
- 565 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:46:12 ID:tfeHzA/A0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
╋━━━━━━━━╋
長楽寺（再建中）
╋━━━━━━━━╋
トンテン！ トンテン！
カンテン！
_ ,,..._ .,,___ ､..,__,,.
"´::ヾ::ﾞﾞ;｀>' トカチン！ ｀:;､;;｀::ゞ:;ﾞ
::´;;::=::;;::ヾ ,;''´;'::;; =､::;;ﾞ _,,....._
''´;;ヽ:::;ﾞ=< _,｢「ﾞﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7´::;''::ﾞ!::､:_'^:ヾ';"::ﾞ;;ヽ::
､ゞ;;::''ﾞ::;;､::｀ﾞ; '´j | ﾞ:;｀ヾ;;｀ﾞ:=::丶::;''::,;''ﾞ:::;:ﾞ
::｀':;;::''´::｀ﾞ''=;, ﾆ´＿＿＿＿＿__ﾞゞ､::ゞ:;;_｀丶::ﾞ':;;::='::;'
_ﾞ´::i::｀;;'"::ﾞ:_::ﾞ; 弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'ﾞ::_::'
::｀j':!::ﾞ;;._::::;;::"ﾞヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!ﾞ!;;::ヾ､l !'´::ﾞ;
'';;:: i⌒;;::`ﾞi:;ｰ:''´ﾞ;;===ｎ==ｎ===ｒn===ｎ=ﾞ;;::ヾ!:l::`:=::'ﾞ:i::''´;;
ゞ;l;;'ﾞ::''ﾞ;;..:ﾞi::;;.:ﾞ::;;' i i ｉ l丁丁!￣丁l￣丁｢ i:´:;''ﾞ:iヾ::ヾj;ilﾞ;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´｢｢入｢j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========､
Tﾞj''i"i´´ |ｌ|´ﾆニl:l幵;;￣￣/ﾌ三三三「ｌ￣;ﾞj::ﾞ}＿＿＿＿__{
｀ﾞ::''"":⌒ﾞ''=::"ﾞﾞヾﾞ''"ｱ７"二二二二二二l:|i{:｢ﾞl`TTﾆﾆTT´
.
- 566 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:47:19 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
1328年には、長楽寺の再建の目処が立っていた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ﾄ、
＿＿ 〈{ j∧
,..:''" ,.. ⌒`⌒｀､ ﾊノヽ
／ ／ /λ＼ 弋`Y彡ﾉ
／ ／ //`ﾞ＼ ヽ `'Y⌒＼
/ // //-― ｀、 弋r-'"〜
/ / j / // _,, __ V } 〈j ｀,
j / / l { { /l/ ",ｧ'斧芯ﾐ,l l^ヽ i ────── でも、
{/ j { "「`i l { 弋;;少'jｲ l ﾉ }
! {λ l,,xｩﾄ｛ } } ﾄｲ}ﾞ、 l こうして資材が運び込まれて来るのを見ると、
{{ ゞ､ j{弋ﾂ ､ i l }/ ! ﾞ; l
代 ゝ ヽ ノ ﾉ / / l !｜ ああ〜やったぁ！って感じ、するねぇ〜。
/ﾊ 人 ` ''" / /｛ ! } !
/ /} ﾉ'"⌒＞ ､,,__ ／/ /{λ l j l
〈 (／ ／ / /ヽ } / ／ l､_ヽ ﾞ､ l
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヾ'"￣::`ヽ、
/:::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::/::::::::／:::::::::::::::::::}::::::::::ﾄ::::::::::::::::ヽ …ああ、感慨深いな！
/::::::::::::::::/:::::::/::::::／:::::::::::/!::::::::::ﾄ::::::::::::ヽ:::ﾍ
i::::::::::::::::;':::::::/:::::/:::::::::::::// }:::::::::j i:::::::::::::ﾞ;::::ﾊ 骨を折った甲斐があったというものだ。
i:::::::::/::::i::::::::i:::::/::::::::::／/ j::::::::/ }i::::::::}:::}:::::}}
l::::::::;'::::::i::::::::i:::/::::::／`メ、/::::／_,,..斗::::::j:::j!:::::ﾘ
i::l:::::i:::/ﾞl:::::::::itf'芹℡ﾐヾ／／ " ﾉﾉ:::ﾉ::/}:::/ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
j::i:::::l:::{ l:::::::::i 弋;沙 ` ｨ巧ｿ)ｼ::/:/ /j/. | ∧ ∧ |
/::j:::::i::::ゝ代::::::ﾄ、｀ﾞ" , ゞシ ,ｲ::::ヽ ノ /ﾍ /ヽ. | ,/ ヽ‐‐ ヽ .|
/j::j::::::i::::::::l::::ゝ:::ゝ /i:::::::::｝ ./::::::.ゝ ....../::::::l. | ミ_ ─ ─ .|
/ i::i:::::::i::::::::l::::::::ﾄﾐx､ `::.._..， _.ノ!ﾉ}::::::ﾉ |::::::::::ﾉ..::::::::/:::::::ﾉ | ミ_ ━ ━ .|
/ /::j::::::::i::::::::l:::::::j ＼_ .......:::''":::::::l ﾉ:／ /|::::::::l';;::::::::::::--::..:::.＜ ミ_ （ l .|
/::j!:::::::::i:::::l::lr.,,,,,,,,,,,,j,,．-‐=＝=‐-'‐- L_ ／:::'''..:: ;;;;;;; ---;;::::::::::::. | ミ_ ヽ | .|
//j:::::::::.,,,l""" :} ／::::::::::,;;;;;; ---::~~~::ヽ ;;;::::.| ミ_ ヽ l .|
〃 /:::::;ノ ""''''''' '''''''''"""""￣｀／::::::::/;;;;:::: . :::<丶::::::::::ヽ:.| /´ 'i ( o o) .|
/::／-‐ ／:::::::::::/ .|::: ',⌒':, ::::丶'::::::::::::::::|ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
脇屋義助（幕府方…新田義貞の弟）
※ 脇屋義助は極度の人見知りのため、普段は馬の着ぐるみをかぶっているのだ！
.
- 567 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:48:25 ID:tfeHzA/A0
-
, -――::..、
,. '´ィ ﾆ｀ヽ:.. ｀ヽ、 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／.:/.: : .ﾊ :.:.:.、 ::::'., | |
/.:: ,'.:.i :: |ハ :.:.ヽ:.:.:::ﾊ | ……あれ？あそこにいるの、 .|
.; :: .ｌ:.:.|: :.: l;. l :.:.ﾊ:..:::ハ | 世良田じゃない？ |
..i .: :.:.:', :.:.: .l:. l. l : |.:| l:i:::::l | |
.l : :.:..ヽハ:.: l:. i .| : |ﾉ.:l:.:.:l 【義貞】＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
l . ;:.:.:. ヽヽ;.l:.: .| .ﾊ:. / :ｉ:|:.:;'
ヽ.ヽ.ﾄ、:.、 :`ｰi:.:リ:l l.:.:;.::リ/
ヽヽl.ﾍ.:ヽ、:、`´:V.l.:;',:ｨハ
ヽ!､｀lﾄ､.ヽ:.ヽ、:.〉イｌ:ﾊ .|
l. V:ト .}ヽﾄrfﾊ;.|ｲﾊ!´〈-､
ﾘ.,ｨｰr=≦、ﾂ_,...＜.:.:.:ヽ
, '´..:: | ;ﾉ､_￣＜:.:.: :.:.::∧
,:.......... ｀´ .: :::::| ヽ
|:::::::::::::::::..., /: ::|:::,ﾊ、
l:::::::::::::::::::::l/. /.:: .::::::|://∧
ヽ:::::::::::::::::::l/::::/:..:.: .:.:.:.:.:: |'///∧
〉 :::l'::〈:::.:.:.:.:.:.: .//////,
.,.ィ´ハ .::.l ::: .:.:.:/.ヾ/////
7＞＞､ ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
././ / ヽヽ、 ヽ、 ､ ﾊ | |
,' :i! i l|、、 Vl、ヽ、',. ', ハ | ……お〜い！世良田〜！ |
i :l! ｌ | ヽﾄ､ У､.ｌ_ヽｌ : lト.ハ | |
| l! l |--ヽヽ､ｲ.ｌ9ハ |r.|lハ | あんたも来てたんだ〜。 |
＼ ', i!, ﾄ.llﾃo ヽ V||'| ﾄl、 | |
'. 、lヽ!｀ｰ' ! .ﾙ| |ｲ! 【義貞】＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
── i .l! l :{` 、 , ― /.::!| |′
Vl ',`｀ー- .／.:: リ､＿＿＿
／ Ⅶ、、ﾄﾐ、` ＜::::::::/ ,!ｲ::::/ .／:r‐ヽ
i! ヽハ ヽ、 }: ／.::::::/ ./.::::/ /ハ
ヽl、 ノ.:´:::::::::::/ /.::::::l //.:／〉
ｌ| ヽ./.:::::::::::::::::::ｌ./.:::::::::`'.::::/／.::〉、 ﾁｮ、ﾁｮｯﾄﾏﾃ…!
i! ,ｲヽ:::::::::ﾄ､:::::::l:::::::::::/〉:::::l'.::／／'､
i〈ヽ::::::::::::V:::::::::::::::::/'.:::::::::::l、.′ ＼
ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ ヽ
世良田満義／一方通行
（1304〜1368年）
.
- 568 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:49:22 ID:tfeHzA/A0
-
／ ／ ＼ ___
／ ／ / ＼ 丶 ＼ ／:.:/ __
. / / / / / / l^ヽ . ／:/:.:/／:/
/ / / / // ／ l/i | ヽ .V:.:./:.:/:.:.:.:/
. ′ / / / / / ,'/ | .l |:./:／:.:.:ノ
| ｉ ｌ ｉ /⌒| / / /⌒^ i八l |／:＜´
| | | l ､_i八/ ､.__ ﾘ | ﾄ､:.:丶:＼ お寺、もう大丈夫そうだね！
|八 八 ｨfﾗたﾟうﾄ ｨfたぅ卞 i / .| ＼j＼:.:＼
lﾊ∧ ＼i 弋r::ｿ 弋r':::ﾂ // i :| ｀¨´ …よかったよ！時間かかったけど、
}＼ヽﾊ , , , , ､ , , , , ／l l l :|
| i 入 u ./ .| ｉ レｧi 皆、いろいろ手を尽くしてくれたから……！
| | :l 丶 ヽ ｱ ｨ :l /⌒′f }
| | :| | ＞ ィ l. | j .x─く 八
. 八j ｌ | f j iｧ､ ｉ j/ __＼..＼
/ /! :ｌ i /}ﾉ ／ ＼/ ∧ ／ ／｀＼..ヽ
/ /.:l .:|＞'7 i ／ /./ 人／ .＼..＼
. / /__:i .:l / xﾍ∠､ ／ / ／ ＼ ＼..＼
/ ／ }ｉﾉ .:l l／f::::::::くヽ／ .i （ ＼ ヾ ＼..＼
,､nｸ-ｧ＿＿
,ｆ, ,仁二=ミ､｀ ､
,_/ ./ , -ニ二≧､_ﾑ、
,イ/ /彡' ／ ,ィ| i ツﾄ､
/ｲ./ ///／ ／ ィ i! .|ヽﾊ
/ .,'/,〃 ｲ/ ／ｲﾊ :ｌｌ .|i l |l!
_.../ /!ｨl' ,' ./ｲ/ .l／lﾊ V|| .l:|
._//'.′ ,i l`l .ｌ ,' .､' ,ヽ_.,',ｲ 〉ヽ!ﾊl
,ｲ:ハ ／ﾉl!:|! ﾊ.! ｀ rｲｲ.l /ﾐi〈 ………………………………………。
l:.!::|:i-`'´ ::::.ヽl i!l＼ヾ､ _...:'i〃ﾘ/lﾊ!
|::::ﾊ_...::::} ::.ヽ:..ヽｌノ.:`´!`:. /ｲ, './
l::::::..../.::ｌﾊ､::::::. ::::::::::://.::ﾄ、
ヽ,ヽ::::::::|!l::::::::::::::::::::::ｲ:::/ｲﾊ、
';::`::::::ヽヽ::::::::〈l:::::::ﾚi､::::::::〉
.';:::::::::::..＼!:::::: ::::::::::| ヽ:/ハ、
';::::::::::::::::::::::::::::::::::rl ヽ ヽ.
'ﾄ､二ニ=:::::::ﾊ:::::|ﾉ,. ',-､ ヽ
';:::::::::::::::::::::`'.:::::::::',. ,' /
'ト､::::::::::::::::::::::::::::ﾄ',ノ /
〉ヽヽ:::::::::::::〈〉::::`'::l,ﾄ､/
.
- 569 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:50:21 ID:tfeHzA/A0
-
,､nｸ-ｧ＿＿
,ｆ, ,仁二=ミ､｀ ､
,_/ ./ , -ニ二≧､_ﾑ、
,イ/ /彡' ／ ,ィ| i ツﾄ､
/ｲ./ ///／ ／ ィ i! .|ヽﾊ
/ .,'/,〃 ｲ/ ／ｲﾊ :ｌｌ .|i l |l!
_.../ /!ｨl' ,' ./ｲ/ .l／lﾊ V|| .l:|
._//'.′ ,i l`l .ｌ ,' .､' ,ヽ_.,',ｲ 〉ヽ!ﾊl
,ｲ:ハ ／ﾉl!:|! ﾊ.! ｀ rｲｲ.l /ﾐi〈 …………………ああ、そうね。
l:.!::|:i-`'´ ::::.ヽl i!l＼ヾ､ _...:'i〃ﾘ/lﾊ!
|::::ﾊ_...::::} ::.ヽ:..ヽｌノ.:`´!`:. /ｲ, './
l::::::..../.::ｌﾊ､::::::. ::::::::::://.::ﾄ、
ヽ,ヽ::::::::|!l::::::::::::::::::::::ｲ:::/ｲﾊ、
';::`::::::ヽヽ::::::::〈l:::::::ﾚi､::::::::〉
.';:::::::::::..＼!:::::: ::::::::::| ヽ:/ハ、 あンがとよ。
';::::::::::::::::::::::::::::::::::rl ヽ ヽ.
'ﾄ､二ニ=:::::::ﾊ:::::|ﾉ,. ',-､ ヽ 悪ィね、俺ンとこの為にさァ〜。
';:::::::::::::::::::::`'.:::::::::',. ,' /
'ト､::::::::::::::::::::::::::::ﾄ',ノ /
〉ヽヽ:::::::::::::〈〉::::`'::l,ﾄ､/
∧ ∧
/ ‐‐/ ヽ ┛┗
━ ━ 彡 ┓┏
● ● 彡
l ） 彡 ……なんだ？その態度は？
ムカッ | / 彡
l / 彡 長楽寺は、お前のところだけのモノではないだろう。
(o o )" ヽ
| | .l
↑着ぐるみかぶり直した。
.
- 570 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:51:33 ID:tfeHzA/A0
-
＿
_ - ´ ￣￣ヽ ＞--- ､
ノ ／ ￣ ＞ ´￣ヽ＞=ミ
/ ／ ／ / ‐＝ミYヽ ＼
/／ / // // ／ ‐=ミi i丶 '.
〃/ / 〃 l/ / / ／ 〃 ハ '. ,
// i /| / |// / / / / / !/!| !ﾄ､
// /∨∧ |/ / /! i 厶 厶イ /}/'ノ' | i
/' !/| / / | 〃 -==≦彡/ // / ! !
i| { /!/ /i |! /! /i | 〃 ／厶ｲ// i/i/
V厶ｲ//! l /-i/_ハ厶ィ// /}'/ /! …はぁぁあ？
i /l ! ! i∧f弋メ､∨// ,ｯ' ７ ｲ/{
ノノﾉﾊ | | ﾄ､ ミ== '' )'/'/==彳 i{ハ ここは元々、俺のトコ（世良田）の土地で、
-‐ﾆ⌒７'/'ﾉ川{弋_ i| /iハ!
/.:.:.:.:. -=彡'7/{/ ､ヽ __, ' ,ｲ_ この寺は、俺のトコが建てたもンだろうが？
./:::::::::::::. ﾄ､'ヽ! . :ヽ＼ ´--=' ／ ｀ﾄ､
i::::::::::|::::::. ':::＼＼-- ､...＞--＜/ /::::::::, そこらへん、すっ飛ばして共有物扱いすンの、やめてくンね？
|::::i:::::!::::::::, '::::::＼≧====≦彡'' /:::::::::/.
|';::i:::::!::::::::::. ':::::::::i ／:::/ /::::/::/ i
__, -―‐ミ､ __
,イi ヽ、 ｌl ヽﾊ ヽ
７.〃ﾊ li l! i ｌ ヽ
/ , i! l .ﾊ,ｌ l l lil ﾊ
ｲ./|从ﾘ ヽl .〃`i | |
.ﾘ .ﾚ'｀ ,.-| . //r,.ｲ ﾊﾉ …………つーかさ、
,' ,i .ﾊ ∠／ ｲ// l! ,ﾘ/
.i, 〃! .＼__,'./,// lイ､_ そーゆー、白々しいの、もうやめにしねぇ？
.ｌ| |! ' /ｲ,.ィ:::::::ゝ'＼
| | ／...:::::／/l:::/二ﾊ
ヽ! .,.'ﾆ=::::::::￣::`:/'.:::::,-:',
//l:::::::::::::::::::::::::l::::/ｰﾆﾐi
;:::`´:::::::::::::::／l:::::::l/／‐､!
.
- 571 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:52:35 ID:tfeHzA/A0
-
＿＿
,.x＜￣ ｀´ ＞x
／ ﾄ､ ‐x ヽ、 ,.x<７
. ／ ／／ /ｰ∨ ヽ >'／_ l|
／ / / ,ｲ/ Vl ∧ ∨／ ﾉ-./─‐ｧ
// / ｲl.ｲ| i /‐/─ --| ! .ハ .iﾞ ／-ノ_,＜/
. // /./ l { |_ﾚ!.! / /′ ＿ |ﾉV ｉ Wｰ'´｀ヽ_ノ
i l l il l.孑'V _W | ',.x＝=iミ!_ ﾘ .W＞＜ |
|ﾘ! { l|ﾊﾄ| ,x＝ﾐx{ ' 込rﾘ 'ｲ ﾘ .ト､ヽ＿｀ヽ、 え………
|! ! |VVﾍ,《 {ｲ_j|｀ ￣｀ /ｲ l. ﾄ. ｀ー─i‐'
ﾊ.lﾊ.ﾊハ ''´ 丶 U .| i l. l } { | な、なにが…？
ハVﾊV｀i _＿＿_ ! ! ! ﾚ | ∨.|
｀ヽiヽ.ﾊ ∨ ｀ﾘ .ｲﾘ | |i ! .V!
| i.＞､ ｀ｰ' |ﾉ .! !V ! |
|V | lﾘ ﾊ＞､_,. ,ﾘ l ,:∧∨ .∧
| | ｉ ﾘ |:::::/|::} / ﾘ !:::∧∨ .∧
'/{ ﾘﾊ |::/.::!x| i ﾘ,ﾘ｀ヽ- ─‐x ヘ
/ !./ﾉx| ,ﾘ¨ﾞ´／' ＿,xl {,ﾘ_j／ ∨ ＼
__, -―‐ミ､ __
,イi ヽ、 ｌl ヽﾊ ヽ
７.〃ﾊ li l! i ｌ ヽ
/ , i! l .ﾊ,ｌ l l lil ﾊ
ｲ./|从ﾘ ヽl .〃`i | | ……お前ンとこだってさ、自分のヘマとは言え、
.ﾘ .ﾚ'｀ ,.-| . //r,.ｲ ﾊﾉ
,' ,i .ﾊ ∠／ ｲ// l! ,ﾘ/ 昔、俺ンとこに惣領を取られて、ハブられていたのには、
.i, 〃! .＼__,'./,// lイ､_
.ｌ| |! ' /ｲ,.ィ:::::::ゝ'＼ いろいろ、腹に据えかねたモノがあったンだろ？
| | ／...:::::／/l:::/二ﾊ
ヽ! .,.'ﾆ=::::::::￣::`:/'.:::::,-:',
//l:::::::::::::::::::::::::l::::/ｰﾆﾐi
;:::`´:::::::::::::::／l:::::::l/／‐､!
.
- 572 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:53:45 ID:tfeHzA/A0
-
､
＼ー- | ＼}＼
__＼ ー-- __ ＼
_＞ ｀ヽ ＼
__厶イ⌒ ＼ ヽ
＞ -――…ﾆニ==ミx ＼ ! ヽ }_
_ イ -‐…ﾆ二二ﾆミヽ ､ ! / ﾉ ヽ｀ヽ
7 ／ ／ -―＝ニヽY イヽ :. }!
厶斗-― ／ .／ ／ .／ / ヽ V/
厶イ / ／ ／ .／ ／ / ヽ ', ヽく
／ ./ / / .／ ,ィ_,／ ／! / / } ! ! lヽ
／ -‐/ / /／ ／ 〈 O ヽヽ l ／ ./ / | |/ﾄ､! こっちはこっちで、
/イ //／! ／ ヽ =彳_,／l ／ ／.// / / ヽ
/' | / ヽﾆ:|/ 厶イ ／/ / / | 特に何をしたワケでもないお前らが、
|／7 ﾄ 厶イ,イ / / |
厶斗イ7ヽ _ ′ / ／ / | | 惣領に返り咲いても、今さら……ってな、
/ ', ｀ヽ> 厶ｲ/ / /|/|'
ry/ ＼ _,.. イ l / ハ!/ ! いろいろ思うとこがあンだよ？
／ヽ￣` ､ /{:::::::ヽ ｀ フ厶イ|／!'|/ //
／:.:.:.:.:.:.:＼ ｀¨ヽ.:.:.ﾐヽ::::::::`::...__/ /'
--' ｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､ ＼.:.:.､＼:::::::::::::}
.
- 573 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:54:41 ID:tfeHzA/A0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ― ― ＼ 世良田満義がいったい何を言っているかというと、
| （●） （●） |
＼ （__人__） ／ “新田嫡流家”は、かつて世良田家に
／ ｀⌒ ´ ＼
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 | 惣領職を奪われていた時期があるんだお。
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
ｒ / i |
/ __ ノ ヽ. | ╋━━━━━━━━━━━━━━━━╋
（ ( /´ ￣ ~￣￣ ＼ | 新田氏四代目当主だった政義が、
､ ヽ /''''''''''''===i l i==＝''_"_ヽ.ヽ. | 京都大番役の上京中に無断出家。
ヽ (`､ヽ r''「囗」〉 r' i「囗」Tゝ r , r､ | つまり、職場放棄をやらかした。
| ヽヾr '' ´ ﾉ ｀ヽ､， ｝i | | /. ╋━━━━━━━━━━━━━━━━╋
! | || ’’ ,,,,,,、 U |♭ﾉ ／
／￣￣￣￣￣＼ ` ､ヽｆ __,''','´,､､､─---丶 .}ノ |
| ちょ……ｗ ＞ ~| ,-‐ |ー '
＼＿＿＿＿＿／ ヽ､______ ______,､r' ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
_l ｀ ‐--‐_""/ L 上野の御家人を率いて在京していた
／１￣ 二-フ７1ヽヽ二￣ 〉゛‐- ､ 安達泰盛も、ちょっとびっくりしたという…。
_,､ -‐ '''""￣ |-‐ ''´／/ | ヽ＼ ￣ヽ| ''.╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
'""´ ヽ ／ / | ＼＼ / ｀ ‐-
安達泰盛（当時、15歳）
*``･*。
もう ｜ `*｡
,｡∩ *
坊主にな〜れ！ + (･ω･`)*+ﾟ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
`*｡ ヽ つ*ﾟ* 幕府は即座に、新田政義から御家人身分を剥奪し、
`･+｡*･`ﾟ⊃ +ﾟ 所領の一部と新田惣領職自体を没収の上、隠退させた。
☆ ∪~ ｡*ﾟ そんな事件が起こったのだ。
`･+｡*･ ﾟ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
新田政義
.
- 574 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:56:24 ID:tfeHzA/A0
-
┼──────────────────────────────────┼
つまり、新田政義は「一所懸命」と「継承」が最上位の武士の道理の時代に……
┼──────────────────────────────────┼
／￣￣￣＼ ／￣￣￣＼ ／￣￣￣＼ .／￣￣￣＼ ／￣￣￣＼
| 奉公！ | .| 奉公！ | | ヤダヨ！ |. | え！ | .| え！ |
＼＿ ＿／ ＼＿ ＿／ ＼＿ ＿／ .＼＿ ＿／ ＼＿ ＿／
V V V Freedom! .V V
, − - , − - ., − - .- −、 .- −、
/ （● ● / （● ● n/ （≡ ≡n ○ ○） ヽ∩ .○ ○） ヽ∩
ゝ （__人） → .ゝ （__人） → (ﾖゝ （__人）E) → . Σ（人__） ノ丿 Σ（人__） ノ丿
ﾊ ヽ .ﾊ ヽ .Y ／ / ニつ／ / ニつ／
し |) し |) ｜ | ｜ ｜ ｜ ｜
新田義兼 新田義房 新田政義 新田政氏 新田基氏
┼───────┼
これをやった。
┼───────┼
, − -
/ （＝ ＝ ちなみに、足利家も四代目の泰氏が無断出家していて所領の一部を没収されているけど…。
ゝ （__人） 惣領職は取られてないね……職場放棄ではなかったからかな？
. ￣￣ミ 、
／ ,≫}
／ ／ . ／／／ 〉、
///, ／／ ／／／ /,ハ
i/// {／ ／／／, / // , i|
〈// /く_i/ ,////}/// /,｜
i// ／{{`式/i/'花ア'/ //从 つーかな、幕府から標的（まと）にされンの分かってンのに、
'}/i 八￣, ￣彡'//i/
|/'}/i.>. ｔｪｪ夕 .イ ,iく__ 何の逆切れだよ？って話だわな。
／i/≧≦弖j/_,,ノ )ヽ、
/{ ／`¬→ ｧ＜.＿_ ,>､
.
- 575 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 22:58:39 ID:tfeHzA/A0
-
.....-――-......
. :.´:::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::::::::::::::::::/::／:;:::::::::::;::::::::::::::ハ
/::::::::::::::::::::::;'::::::::/:::/::::/::::::}:::::::::::::',
,':::::::::::::::::::::::::!::::::/:::/::::/!::::/!::::::}::::::ﾊ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
i::::::::::::::::::::::::::|::::/.|/l::::/ |::/｜::::j:::::::N 政義に変わって新田の惣領職は、世良田頼氏が継承した。
|::::::::::::::::::::::: :l;ノ 丁ｶﾒ j/ .|::::/::::::ﾉ この体制は28年に及び、その間、頼氏は将軍に近習して、
|:::::::::::::::::::::::::k乍j㍉ '丁ﾒ !ｉ:::| 高い地位を得た。
|:::::::::::::::::::::::::l| ￣ f乏X 从::| ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
|:::::::::::::::::::::::::ｌ! i ｀ /:::::: !
|::::::::::::::::::::::::::| / /::::::::::|
|::::::::::::::::::::::::::l ｰ _ ,::::::::::::::!
|::::::::::::::::::::::::::| 、 ー r―-､:::::::::::| ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
|::::::::;ﾊ::::::::::::::! .｀ .._ ィﾉ,/￣ ｀ヽ::从 またこの頃、頼氏は三河守を任官しており、
从ﾙ' 从ﾊ::::::| ∧ヽ.Ｙ ／￣_, V “松平氏”が新田氏の末裔を名乗る元ネタになっている。
,.＞''ﾞ´ j { ｀刈 / ヽl└{ ./ ,-‐ j｀ヽ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
,' ',＿_ _,ﾊ. └Lﾉ / ,ﾊ
/ ',-､｀ '´__∧ ( /_ / }
世良田頼氏／芳川桔梗
（？〜1323年）
（ ヽ ―――― ○ ――――
, ⌒ヽ ( ） ／/ | ＼
（ ' （ ヽ⌒ヽ 、 ／ / | ＼
ゝ ｀ヽ( ） ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
( ､⌒ ヽ しかし、その後、世良田頼氏は北条時宗の起こした
( (⌒ ） 「二月騒動」に巻き込まれ、謀反人・名越教時の縁者として
_.． ヾr０ヾ_ 佐渡に流され、敢え無く失脚する ─────────。
/ ,r'l０i{'０ヾヽヽ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
~｀i,/ {!i} ヽi´~
{!i}
{!i} ∧＿∧
{!i}（´・ω・） …佐渡……か？
{!i}( つ と)
__,,.. ．-‐ '''""~"'ゝ＿)_)
.. ..._... ...._... ..._... ._,,..-‐''.... .._..... .._.... .._.... ... .._. ... ｀ﾞ''ｰ-､,_.. ..._... ...._... ..._... ._
.::..:..:..ｰ::::..:..::.:.〜.:...::..:..::..:..:-..::::..:..::.:..:.〜.::..:..:..ｰ::::..:..::.:..:.〜..::..:..::..:..:-..::::..:..:
〜.::..:..:..ｰ::::..:..::.:..:...::..:..::... 〜.::..:..:..ｰ::::..:..::.:..:...::..:..::... 〜.::..:..:..ｰ::::..:..::.:..:..〜.::..:..::..
.
- 576 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:00:13 ID:tfeHzA/A0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ 世良田頼氏の失脚により新田嫡流家は再び惣領に返り咲いたが、
| （__人__） |
.＼ ｀⌒´ .／ 一族の立場が二転する事によって、この頃には、
／ ＼
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ 新田氏内部はかなりバラバラになっていたと思われるお。
(＿ | ⊃／ ／／ ／
.
- 577 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:02:14 ID:tfeHzA/A0
-
‐- ､ヽ ＼ ＼ ヽヽ ＼＼ヽ ＼＼
｀ﾞ ミ ヽ ＼ ＼ ＼ ＼ ヽ ＼ lヽ、
＿_＞ミ ＼ ヽ ヽ ヽ ヽ ! ﾊ
ヽ― = 二 ＼ ＼ l } |、 ┼───────────────────────┼
＞--=＝ ﾐ ､｀ヽ ヽ、＼ ! // / ﾄ､ たとえば、政義の代に没収された所領は、
＿￣＞三二 ミ､ ,､ゝ‐- ､ |r-､/ / | 世良田家と岩松家で分割して相続されたと言われる。
二｀ ミ- ＿ ヽ/ - ､ ｀ ヽ / // }/ そして、世良田家、岩松家の、その後を見ると、
―＝ ﾆ ― ﾆ .〉,ｨ‐- ､__,〉 ＿,, 〉 /／/-. ､. _ 宗家から離れた独自行動をとっている事が分かる。
:‐:'": ヽ三 ＿ ／〈 弋エヽ ヽ /ｨｪｭ}.|/／／/: : : : : :｀┼───────────────────────┼
: : : ＼ﾐ.二 ＿彡, -､} /´' } l｀ヽ 〉 ／／ : : : : : : : : : : : :.｀ヽ
: : :ヽ-=ﾆ__ '" { ヾ ｀ヽ ｨ ﾍ / 〉彡': : : : : : : : : : : : : : : : :/
: : : : ｀メ‐ '' ~ ヽ､lｲ } _,z孑于ﾃﾐx､Yr'´: : : : : : : : : : : : : : : :.／
: : : : : : :.ノ/／ィ _ヽ! 弋二二二二{/: : : : : : : : : : : : : :_:＞'"
: : : : : : : : : : : ￣:｀ ―:l＼ ￣ ￣ ￣ {: : : : : : : : : :＞ ''"
￣ " ' ― : :＿: : ＿: :| ｀＞ -- ‐ '"＿ : ― ''"´ 用水を堰き止めてはいけませんねー。
＼: :二: :二: :二: :二: :／
__ ＿ . . -‐''": : : : : : : : : : : : : : ｀: ‐--.､
. /´:､: : : : :~ :‐: :＿: : : : : :./＼: : : : : : : : : : : ｀‐-､
岩松政経／左方のテッラ
（生没年不詳）
／三三三三三三三三三三三三≧､
／川/／／三三三三三三三三三三ﾆミ､
〃ミ､小〃'´／´ ￣￣＼三三三三 ハ
{三≧``´ _＞三三三三}
{彡' U ヾ三三三三| ┼───────────────────────────┼
V{ ｀ヾ三三三 { この岩松氏が元亨二年（1322年）に大館宗氏と用水問題で争い、
{ﾐ! ､ 〈ｨ≧＝＝＝=- ､ }ﾐ/￣ヽミ} 宗家の裁定に抵抗して幕府に訴え、勝訴を勝ち取っている。
ヽ! _,ｨ=＝ヽ ￣/ r弋テミ､ }ﾐ! / } }_! ┼───────────────────────────┼
ﾊ r弋ﾃ ﾉ `ー￣ / 〈^V//
ヽ.､ i / ノ,.ｲ/
ヽ | { '_///
`、 {| / |//!
｀ ヽ ´｀ / |/ | ┼──────────────────────┼
ヽ { } / !V! ここから岩松氏が公然と宗家に反抗する様と、
岩松の奴… ∧ ヽ´ こ二 ￣｀ / / / V―‐ ､ 宗家よりも幕府に対して顔が利いた一面が伺える。
ハ ､ イ / ,. イ ! ┼──────────────────────┼
ヾ小＼ヽヾメ ,. '´ |
｀￣} ,. '´ ＼
／ r'-=≦ ＼
／ | ∧ ／￣￣＼
大館宗氏／上条刀夜
（1288〜1333年）
.
- 578 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:03:57 ID:tfeHzA/A0
-
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／ 世良田、岩松の両家は、既に没落が確定していた新田宗家を
| （__人__） l;;,´|
/ ∩ ノ)━・'／ 完全ではないにしても、“一定量見限り”、
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| | 自家の繁栄の確保に方針を切り替えたのだろう…。
＼ ／＿＿＿ ／
━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
､
＼ー- | ＼}＼
__＼ ー-- __ ＼
_＞ ｀ヽ ＼
__厶イ⌒ ＼ ヽ
＞ -――…ﾆニ==ミx ＼ ! ヽ }_
_ イ -‐…ﾆ二二ﾆミヽ ､ ! / ﾉ ヽ｀ヽ
7 ／ ／ -―＝ニヽY イヽ :. }!
厶斗-― ／ .／ ／ .／ / ヽ V/
厶イ / ／ ／ .／ ／ / ヽ ', ヽく
／ ./ / / .／ ,ィ_,／ ／! / / } ! ! lヽ
／ -‐/ / /／ ／ 〈 O ヽヽ l ／ ./ / | |/ﾄ､! …だからよ？俺とお前の、
/イ //／! ／ ヽ =彳_,／l ／ ／.// / / ヽ
/' | / ヽﾆ:|/ 厶イ ／/ / / | どっちが悪いってわけでもねえけどな。
|／7 ﾄ 厶イ,イ / / |
厶斗イ7ヽ _ ′ / ／ / | | お互いイラつかねえ程度に、
/ ', ｀ヽ> 厶ｲ/ / /|/|'
ry/ ＼ _,.. イ l / ハ!/ ! 距離保ってる方が、平和なんじゃねーの？
／ヽ￣` ､ /{:::::::ヽ ｀ フ厶イ|／!'|/ //
／:.:.:.:.:.:.:＼ ｀¨ヽ.:.:.ﾐヽ::::::::`::...__/ /'
--' ｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､ ＼.:.:.､＼:::::::::::::}
.
- 579 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:05:24 ID:tfeHzA/A0
-
＿＿
,.x＜￣ ｀´ ＞x
／ ﾄ､ ‐x ヽ、 ,.x<７
. ／ ／／ /ｰ∨ ヽ >'／_ l|
／ / / ,ｲ/ Vl ∧ ∨／ ﾉ-./─‐ｧ
// / ｲl.ｲ| i /‐/─ --| ! .ハ .iﾞ ／-ノ_,＜/
. // /./ l { |_ﾚ!.! / /′ ＿ |ﾉV ｉ Wｰ'´｀ヽ_ノ
i l l il l.孑'V _W | ',.x＝=iミ!_ ﾘ .W＞＜ |
|ﾘ! { l|ﾊﾄ| ,x＝ﾐx{ ' 込rﾘ 'ｲ ﾘ .ト､ヽ＿｀ヽ、
|! ! |VVﾍ,《 {ｲ_j|｀ ￣｀ /ｲ l. ﾄ. ｀ー─i‐'
ﾊ.lﾊ.ﾊハ ''´ 丶 U .| i l. l } { | わ……わたしは、別にイラついてないよ？
ハVﾊV｀i _＿＿_ ! ! ! ﾚ | ∨.|
｀ヽiヽ.ﾊ ∨ ｀ﾘ .ｲﾘ | |i ! .V! ……気にしてないよ？
| i.＞､ ｀ｰ' |ﾉ .! !V ! |
|V | lﾘ ﾊ＞､_,. ,ﾘ l ,:∧∨ .∧
| | ｉ ﾘ |:::::/|::} / ﾘ !:::∧∨ .∧
'/{ ﾘﾊ |::/.::!x| i ﾘ,ﾘ｀ヽ- ─‐x ヘ
/ !./ﾉx| ,ﾘ¨ﾞ´／' ＿,xl {,ﾘ_j／ ∨ ＼
┼──────────────────────────────────────┼
長楽寺の再建で最も土地を寄進していたのが、世良田満義と新田義貞だった。
世良田満義は自家の氏寺に対する意識の高さからだろうが、新田義貞はこの事業で、
バラバラになりかけている氏族の関係を修復しようという意図があったのかもしれない。
┼──────────────────────────────────────┼
|{ ﾉﾘ 人ノイ__, . イ , i 八 |
. 八ー=彡′ / イハX八 ! | ／ |{ ／ ､
′ ,!| /j,≫≠ミ,＼}｛ ,ノイ | 八 !| ＼
ノイ! /八 .イ/ {{ o ㍉从{ 八ノ}／ }ハ |{ 八 Y⌒
. 八 { | ﾞミ _彡 )イ/ ｰzz匕 } 八 ′ }ﾉ
Ⅵ l| | ^ヽ ノ ´､ﾟ____》ノ / , ′ ……………そりゃ、お前ンとこが、
. 从人ハΝ .′ ＾ヾ / /} /
| i: | ＿ .:: / / ,/ 河内源氏義重流（新田氏）を台無しにしかけても、
| | { ト . ` ノ ノイ /
}| | 八 ゝ ｰ_｀ ＿, / 人{ のーのーとしてられるぐらい
. 八{ ﾊ ＼ __ ー― ´ .ｲ / ｀
／ ///＼ ＼ ￣｀ イ 人 ニブいからじゃねぇーの？
ー=彡 ／＼///,＞ . ＞‐ =≦ 八{
__／ ｀ ＜//////77//} /
. -=ﾆ二{ ￣ ‐-f⌒＾
.
- 580 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:06:38 ID:tfeHzA/A0
-
ﾊ.lﾊ.ﾊハ ''´ 丶 .| i l. l } { |
ハVﾊV｀i U ! ! ! ﾚ | ∨.|
｀ヽiヽ.ﾊ 丶二⊃ .ｲﾘ | |i ! .V!
え…… | i.＞､ |ﾉ .! !V ! |
|V | lﾘ ﾊ＞､_,. ,ﾘ l ,:∧∨ .∧
| | ｉ ﾘ |:::::/|::} / ﾘ !:::∧∨ .∧
'/{ ﾘﾊ |::/.::!x| i ﾘ,ﾘ｀ヽ- ─‐x ヘ
/ !./ﾉx| ,ﾘ¨ﾞ´／' ＿,xl {,ﾘ_j／ ∨ ＼
＼人_从人__从_从人__从_从人__从__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
.∧ ∧ ＞. ─┼─┼┼─ ┌┴─┐ ┌─┬─┐ │ │ ＜
/ ‐‐/ ヽ ┛┗ ＞.. │ ││ ├──┤ │ │ │ │ │ ＜
＼ ､／ 彡 ┓┏ ＞ │ └┘ ├──┘ ├─┼─┤ │ │ ＜
○ ○u. 彡 ＞.... │ │＼／ │ │ │ │ │ ＜
l ） 彡 ＞. └──── レ' ＼＿ └─┴─┘ o o ＜
| / 彡 ＞ ＜
l / 彡 ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWYW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
(o o )" ヽ
| | .l
.
- 581 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:07:44 ID:tfeHzA/A0
-
. ⌒ヽ
＿.ノ{-r≪__ ／ . i
／ ﾌ⌒¨ }ミ_／ ′ l
.__┘＿{ノ{＼ __jノ' / |
／ / ´厶≧ﾋ.人 __ ..イ |
/ // ｉ |厂￣`｀ ,｀ﾌ爪 ｉ !Ｖ ｜
}ノ ′ | | . -- 、 从jﾉ'⌒ヽ. ｜
/ /i トミ ／￣_⌒’ }| |: /: : : : ＼｜ …………ワリィ。
'イ｛j i { 从{/: : : : : : : :`7
i 八 トミー─ ヽ///: : : : : : : : :Ｖ 別にケンカしようってンじゃねぇんだ。
|ハ{＼| iい イi//{ : : : : : : : ∨
}从 } {_/ i: : : : : : : :/
}ハ /}:{ l:､: : : : : /
__、 -‐＜{__＿._＿__{/: } ,|: :＼ : /
,. :く 丶 : : : : : : : : : ＼ / : ﾉ /: : : : ∨ ………もう行くわ。
/: : : :＼ ＼: : : : : : : : : : : : { i : : : : : i
/ : : : : : : ＼ ＼:_:_: : : /＼ :｜ |: : : : : :j
/: : : : : : : : : : 丶 ､{: : :＼,/ : | ' : : : :∨
|! l| |l |,' l ./ ,. li ||
.l! V! li! |′ ./ ,' /／ ,i| |!
l! ﾐl!.lil l / ,' /.′ / ,i! l!
| ､Vl!' :! ,' .／, /,ｲi! ,′
l ﾄ,Vヽ、 .l ´,.ｲ , /イl! /
',l! V从i、 i ,ｨ| ｲ! /./′|i!/
', ツi!ヽ|iﾘ/.|/,イ'′ .|!' ……そんなワケだからよ。
_, ィ:::::＞､ `! / l! /
,.ィ'´l´::::::::::::::::::::::::::＞--.ﾊ ま……ほどほどの付き合いでいこうや……じゃあな。
.ﾊl::| |::::::::::::::::::::..ニ＝::::::::ィli
.,l:::l!:ﾄ､.l:::::::::::::::/二ﾆ=-::::::::::::.ヽ、
l !:::::::::ヽ!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_l,
ﾊ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-‐' _ l!
∧::ヽ.ヽ:::r､::::::::::::::::::::::::::::::::/ ／...:::l
ﾄ､.＼:::::/. ';::::::ﾊ::::::::::::::::::/:|./..:::::::::::|
/､..:.ヽУ ';:::| |:::::::::::::..ヽ,l:::::::∠二!
.
- 582 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:09:13 ID:tfeHzA/A0
-
, -―‐-､_
∧ ∧ ,／ . , ヽ `ヽ、
/ ‐‐ 彡 / ,ﾍ /〈 ﾄ､i
‐ 彡 /ｲ /;;ﾉ i |
● 彡 i/( ヾ) l l l ｜
l ） 彡 ｿ{ ||. |
| / 彡 ( ゝ | | ／￣￣￣￣￣￣＼
l / 彡 ﾍ,) 'ヽ | ＜ …………。 |
(o /⌒ ヽ 〈＿ )ﾘ ﾉ ﾉ ＼＿＿＿＿＿＿／
| |. l | |_＿__ リl|/
｜ | i | /幵井井毛､
, -―‐-､_
∧ ∧ ,／ . , ヽ `ヽ、
,/ ‐‐ / ヽ / ,ﾍ /〈 ﾄ､i
ミ - /ｲ /;;ﾉ i |
ミ ● i/( ヾ) l l l ｜ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
ミ （ l ｿ{ ||. | ＜ あたし、別にモーモーとなんかしてないのに…。 |
ミ ヽ | ( ゝ | | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
ミ ヽ l ﾍ,) 'ヽ |
/⌒ ( o) 〈＿ )ﾘ ﾉ ﾉ
｜. | ヽ | |_＿__ リl|/
| | ｜ | /幵井井毛､
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＜ のーのーだ、“伸う伸う”！貴様、やはり前世は牛か？ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.
- 583 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:10:19 ID:tfeHzA/A0
-
, -―‐-､_
,／ . , ヽ `ヽ、
/ ,ﾍ /〈 ﾄ､i
/ｲ /;;ﾉ i |
i/( ヾ) l l l ｜
ｿ{ ||. | うん……そうだね。
ｽﾝｯ… ( ゝ | |
ﾍ,) 'ヽ |
〈＿ )ﾘ ﾉ ﾉ
| |_＿__ リl|/
| /幵井井毛､
∧ ∧
,/ ‐‐ / ヽ
ミ -
ミ ●
ミ （ l
ミ ヽ | …………。
ミ ヽ l
/⌒ ( o)
｜. | ヽ
| | ｜
./:::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::／:',::::::::::::::::::ヽ:::ヽ::::::::::::::::::::ヽ:::::',
/::::::::::::::::::::::::| |::::／::::::::i:::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ::::::::::::::::::::::ヽ:::',
./::::::::::::::::::::::::::| ／::::::::::_,,,l:::::::::::::::::::::::i:::::::',::::::::::::::::::::::::ヽ::',
,::::::::::::::::::::::::::／ ヽ::彡ｲﾘ''l::::::::::::::::::::::i::::::::':::::::::::::::::::/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
.,::::::::::::::::人::::/人,／/ﾀ;;;;ｿ |::::::::::::::::::::i::::::::::l::::::::::::::::::| 世良田のヤツ…… .|
.|::::::::::::::|| '"､ヽ` .ﾍ ﾏ/ !/}:::::::::::::::l:::::::::::}::::::::::::::::::| |
三.|::::::::::::::|ﾍ ´ / ,':::::::::::::ｲ:::::::::/:::::::::ｏ ○ 絶対に許さん…！！ .|
三三 .|ﾊ:::::::::人ｨ=-､ / /:::／::::/ l::::::::/::::::::::::::::::::ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
三三.||.|::::::::::＼ヽｲ;ﾀ> /／./::ノ ,'::::::/ }､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ﾍ',..三三三三三三
三三 .{|.|::::::::::::::::彡ヽ,〉 '´ /::::ノ /| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ヽ,...三三
三三 .∨:::::::::::::::::::::ﾊ _／´ /／ ノ | |:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::',. ',...三三
三三三 ゝ::ﾍ::::::::::::::::ﾍ .／ ', ﾍ::::＼:::::::::::::::::::::::::::::',. ', .三三三
三三三 三 .|::| ｀|:::::|ﾍ::::::::＞.､. ／ ヽィ､::::::ゝ-==-､:::::::::::::', .i.三
三三三三三 .|::| .|::::| Ｙ::::::::::::::::::::≧::..=ｲ｀ヽ ＞'" ／::::::／::::::::::::ヽ::::::::::', .} .三三三
三三三三三 .|::| .|::::| .|::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ:::）, ィ´ ／::::::／::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::ﾍ | ←馬の中の人
.
- 584 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:12:03 ID:tfeHzA/A0
-
┼───────────────────────────────┼
新田義貞たちが「倒幕の物語」に関わるのはもう少し先の事である…！
┼───────────────────────────────┼
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ | （●） （●）/ / ,/ﾚ′ トン
`| ヽ 「)'/|/
ヽ､_ ― _,.ィT/
l 7Eニ::ィ1│
|￣￣￣￣￣￣￣￣ |
_（,,) 場面は突然 (,,）_
／ | 転換する！ | ＼
／ |＿＿＿＿＿＿＿＿_| ＼
.
- 585 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:14:11 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━╋
── 京都 ──
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::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::／ ＼ l
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::／ .￣'ｰ-.／
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::lﾞ |＿─､
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ l ヽ
___::::::::::::::::::::::::::::::::＿.-..、:::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ ﾉ ヽ/
./￣――''ｯ''" ゛!:::::::::::::::::::::::::::::/ ;｀'＿＿,ﾉ￣ﾞ';''"
.|. ヽ..、 〈,,..ゞﾞl::::＿_,:::::-'",,,.. /
＿.｝ ,,..、_ , ;..... ／ ,./~~/ ｌ
ﾞl. .く、 ￣￣ | /:::::::::! ! ＿
__,ﾉ｀-,, ／ ! / .! /:::::,／ .| .,,..＿ / ＼ 、
__/ `' ; /. ｌ |::.../ ! | 7￣゛´
./ ＼ ,. -,、 ﾉ 山 ! !,ﾐ゛ .〉 .,ゝ lﾞ
.! / ｀t,,、 / 城 l. ! ./ ./::::/ ／L
! .. _,,. ! ﾞ.ｌ ■ ;_／~`￣ . /:::::｜.ｌ::::.:::::＼.
￣:::::::::ﾞ''-､＿_ ! _＿＿ ﾉ ! 京都｝ ヽ |:::::::::::::ヽﾉ::::＿ ﾉ
:::::::::::::::::::::::::::_7::::::::::::::.!- ! |｀￣￣ ヽ | ! :::::::::::::::く--- ‐'￣
::::::::::::::::::::_／ /::::::::::::::ﾉ ! | ! │ ` ;'--､,::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::／ !:::::::::::,／ | | ` .,./ | ,!: :::::::::::::
:::::::::::::く ﾞl::::..i ヽ-── .ヽ !.,,.....,,,. ＿/, /:::::::::::
:::::::::::::::ゝ...／:::::::`j ,ﾉ ／ ＿‐''゛:::::.｀''ﾞ:::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ./ ,〉 /:::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::|::::: ヽ , '" /:::::::::::::::
::::::::::::::::::::::ヽ, .（,_, ./ ,ｒ'"::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ￣ /:::::::::::::::
╋━━━━━━━━╋
── 南禅寺 ──
╋━━━━━━━━╋
|
ll
!l
_ ,,..._ ﾄ{ .,,___ ､..,__,,.
"´::ヾ::ﾞﾞ;｀>''´￣｀ゝ､__ ｀:;､;;｀::ゞ:;ﾞ
::´;;::=::;;::ヾ芥芥芥l壬{ ,;''´;'::;; =､::;;ﾞ _,,....._
''´;;ヽ:::;ﾞ=<ﾞ二二二＼_,｢「ﾞﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7´::;''::ﾞ!::､:_'^:ヾ';"::ﾞ;;ヽ::
､ゞ;;::''ﾞ::;;､::｀ﾞ;芥芥lｱ''´j | ﾞ:;｀ヾ;;｀ﾞ:=::丶::;''::,;''ﾞ:::;:ﾞ
::｀':;;::''´::｀ﾞ''=;,テテﾃﾆ´＿＿＿＿＿__ﾞゞ､::ゞ:;;_｀丶::ﾞ':;;::='::;'
_ﾞ´::i::｀;;'"::ﾞ:_::ﾞ;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'ﾞ::_::'
::｀j':!::ﾞ;;._::::;;::"ﾞヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!ﾞ!;;::ヾ､l !'´::ﾞ;
'';;:: i⌒;;::`ﾞi:;ｰ:''´ﾞ;;===ｎ==ｎ===ｒn===ｎ=ﾞ;;::ヾ!:l::`:=::'ﾞ:i::''´;;
ゞ;l;;'ﾞ::''ﾞ;;..:ﾞi::;;.:ﾞ::;;' i i ｉ l丁丁!￣丁l￣丁｢ i:´:;''ﾞ:iヾ::ヾj;ilﾞ;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´｢｢入｢j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========､
Tﾞj''i"i´´ |ｌ|´ﾆニl:l幵;;￣￣/ﾌ三三三「ｌ￣;ﾞj::ﾞ}＿＿＿＿__{
｀ﾞ::''"":⌒ﾞ''=::"ﾞﾞヾﾞ''"ｱ７"二二二二二二l:|i{:｢ﾞl`TTﾆﾆTT´
厂厂厂厂厂厂厂「ｌ/ ｒ―――――――|jｌ{jｰ{';;|_L二」_|::
※ あれ？長楽寺じゃなかった？と誤解される方もいるかもしれませんが南禅寺です。
.
- 586 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:15:08 ID:tfeHzA/A0
-
／ / / / / / /! / l ! l ､ 丶 丶 ヽ
_∠‐ 7 / / / / / ｌ /! ﾊ l ハ ｌ ｌ 丶ヽ＼!
/ /! ' / / / l / ｌ ハ / / l l、 l 〉､ｌ ′ ┌―┐00 __
/ / l ′/ /‐‐/- .ｌ / l / l / /-‐-l Lヽ ! ハl ｀フ∠ └┘/7 ,⊆.己 _,n___
. / _ / /l ' /ｌ/ｌ / ｌ/ l / ! / ｜ハ Y ! | ′ └'＾ｰ┘ ＜ノ ｀ﾌ_厂 `l_ﾔ′
/／ / / ! l / ﾘ l /___ ′ ´ __｣/_ l l ｌ ﾍ
' /ｲ ', l' fr"ﾁ卞ﾐヽ ,rﾁ千卞>y j ! ､ _＼ 〜♪
// ! ハ ﾍ l.バrj::::.::ﾄ lr,:::::.::j /,/ l 、＼ ｀
_ /´ l / Y＾､ ', ハ ﾞぃ_シ ヒ_.ソ /｝ lヽl＼. ＼
!/ ﾄ ﾍ ', ﾊ , /ｲﾍ. ! ｀ ＼. ヽ
′ l/ヽ_ﾍ. ', ﾍ / / ', l ┌―┐00 __
' ,´ ｝､ヽヽ丶 rヽ ｲＶ ',l ｀フ∠ └┘/7 ,⊆.己 _,n___
ｌ い,､＼ヽ＞ _ , イ､/ '! └'＾ｰ┘ ＜ノ ｀ﾌ_厂 `l_ﾔ′ 〜♪
〜♪ l l ′＼Nヽヽ｀ｺ ｰ-‐ ' ´ {｀>'-――‐ ¬ 丁卞ー-、
l j _＿ヽ‐'´_rﾉ Ｙ ¨: :…- ．_ _＿_ _
_ _｣、 ヽ´ /´ _＿_ | _: : : : : : : :}￣:¨: :=‘┐ }_/ >､ /^ヽ.
,r‐-'´｀´ ; ﾞ! | ／ ｀‐-ｌ ￣¨ -く'_: : : : : : : ′ l7 / }:７ Y⌒ト､
j ､ i´ V _, -‐亠､´ ／￣｀‐-｜ ｌ ｌ ｌ￣ ¨ ‐v' " { ﾚ’ /XX:}:}xヽ
rr' ヽ ヽ ´ _, イ ´ ／￣丶 ｣ ｌ ｌ ｌ ／ ‘ ,〃XXﾉﾉXﾉ
ﾊ '、 ヽ､_冫 _ イ´ ｌ_／ | / / / / ノｰﾐXxﾝx／
/ハ､_ﾊｰ‐'ﾆ‐--‐'´ / l | . / 〃- =彡￣´
// 厂 ｀ｰ-− ´ ｌ ｌ l / / / / ／ ヽ
夢窓疎石（禅僧…南禅寺住持）
.
- 587 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:16:04 ID:tfeHzA/A0
-
| ＼| / ノ/ ／ - ―/=､ヽ // 〃┌―┐00 __
ヽ ＼/ }､ , ／ } ! l ／｀フ∠ └┘/7 ,⊆.己 _,n___
. _＼､ -ミ､ / Y／ _」 ／ / ／└'＾ｰ┘ ＜ノ ｀ﾌ_厂 `l_ﾔ′ 聖 な る 瞳 が 〜 ♪
＼ ヽ|ﾊ ∨ｨY〈 ／ｨイﾉ} ／|∠- /
＼ ! 〉 i ! 弋}ト ｲ り 」 ７ ｦｲ, ／ ♪ ♪
＼ ヽﾏ} ＝ ﾆ ,.i ~ ニ - /ﾆノ-∠
＼ ＿∧ r.=ァ ﾌ /:├ ´ ┌―┐00 __
/ :＼ ∨三ﾉ ／ ト ｀フ∠ └┘/7 ,⊆.己 _,n___
| : : ヽ .- .イ ! ＼へ_ └'＾ｰ┘ ＜ノ ｀ﾌ_厂 `l_ﾔ′
＿ ／{ | ヾ: : :／∠ - ‐ ／ ／￣ ｰ
／ ! ＿, ! , - ‐ ´ ＿__／ / / _ノ ヾ
ｨく /:ヽ＿__ヽ∠ - ´:::／ , イ ＼ ♪
^ ´ |｜ !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ｿ＾ i ヽ 二 人 は 戻 れ な い 〜 ♪
! ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /／ ノl ! ,
土岐頼貞（失踪中）
.
- 588 ：名無しのやる夫だお：2012/08/07(火) 23:16:32 ID:x/L7v5Ns0
- ああ新田さんは、こちらのスレでも倒幕直前まではこんなノリなのね
- 589 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:16:56 ID:tfeHzA/A0
-
厶イ ′ / // ｲ ′ / l | ､ ＼ ﾄﾉ
/ / .ﾞ //__/_! /:ｉ /Ｖ ./__! l 、 〉|
. / /.ｵ :! .ｨ1 / j/ l ' | ./ │∧ i ハ! ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
厶イ/ | ﾚﾘ l/-=ミ. |/ |/ .ｫ=j/ ｌi :| ﾍ | |
/:| |i { lfｲi::::::ﾄ ｲi::::j7'ﾘ :! <ヽ＜ ここは裏切りのティル・ナ…♪ .|
. / | . ｲヽ '. ハﾞぃ:ｼ ﾋ:.ｿ /} ﾄ､iヽ＼ | |
ﾚ | ハ '. ∧ ′ /仆:.| ＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
"y⌒ｉ ゝ∧ ｎ .ｲy′ｌ| ヾ
| |ヘ＼≧． ＿__ . イ､:/ ﾘ＿__ ＿
| | ヾソ ﾌ′ ﾄ/;⌒;ヾ :ｉ | | ヽ
＿j Ｖ´￣ ./ ＿_ ´(;;;;;;;;;;;;i | | | ーx
i´ ！ __j_ ／r─ ,ノ ＼ヾ/ | | | / ＼
rf ヽ ＼ ｀´ ．ｲ ／ /_｀''^‐-｀> ｌ l ′ |
. ハ ､__ﾄ .ノ .イ ﾚ′ |_￣''＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从_从人__从ﾉ／
(￣＞ ＜
＞ _ｎ___,、 r‐―┐.ｎ _＿_ _ｎ_,.、 ｎ. 00 ＿,n__ ＜
＞ └i ｎ ﾄ､> ＿__ ｀ア／ | |└‐ｔ,ﾉ └i rﾍ〉 | ! _nn_ ⊇ ⊆ ＜
＞ U U. `つ_) ヽつ Ｕ につ （才Ｐ_） ヽﾆフ `iﾔ′(⊆广 ＜
＞ ＿_ｎ_, __＿ . , -─-、 __n_.0０ _ ｎ＿ ∩ ＜
＞ `て ｢ ア∠､ / ∩∩ | 7/,ニ、 l ﾘ r┐| ∪ ＜
＞ .r'丿 .└(ヌ.ﾉ ゝ乂,リ丿 〈/r三ｭ └1」 L｣ ｏ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒⌒WYY⌒YWY＼
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＞ ´ _ｊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｷ´ヽ.
￣ }:.:.:.:. ′ i i ゝ:.:/⌒}:＼:.ﾐ:.:.〈＿
./⌒′:.:/ / ! i ! _!_ ｀ヽ:r':.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.i_ ...＿ ＿
{:.:.:.:.:.:. / ./ / .' l! ｌ 才´:::ｌ::::::::::: ⌒i:.:.i/1:.r一' ｀ヽ | | | | ＿＿
└‐x:.:./ / ' / i l! l´::ィ 二ミヽ:::::! i!.ゝ:i//!:. |￣| |￣| | | | | ＿＿＿ ／ ／ |￣|
〈 .' / i i 二ミ ::::::::: ' {ｆy;;} ':::::j ﾊ〈:/ｲ´/｀ | | | | ￣ ￣ ＼＿_ | ￣￣ ／ ／
ゝi l l l l{ {ｒy}::::::::::::::: ￣ ｀:::::/ l l{/ |./.／ | | ＼ ∧ |/ ＜二二二二＞ ／￣￣ ／
{!_ｌ＿ ｌ_ l_ ｉ::￣::::::::::::::::::::::::::::::/ / !{ 〈/.￣￣ ￣￣ |/ ￣￣￣
}! 丶 / / j!ゝ.__K7 !ｲﾍ / ∧
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- 590 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:18:43 ID:tfeHzA/A0
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／:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
／:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:＞- ――― -ヘ:.:.:.:.:.:.:.:＼
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＞ ´ _ｊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｷ´ヽ.
￣ }:.:.:.:. ′ i i ゝ:.:/⌒}:＼:.ﾐ:.:.〈＿
./⌒′:.:/ / ! i ! _!_ ｀ヽ:r':.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.i_
{:.:.:.:.:.:. / ./ / .' l! ｌ 才´:::ｌ::::::::::: ⌒i:.:.i/1:.r一' ｀ヽ
└‐x:.:./ / ' / i l! l´::ィ 二ミヽ:::::! i!.ゝ:i//!:.￣｀ヽ !
〈 .' / i i 二ミ ::::::::: ' {ｆy;;} ':::::j ﾊ〈:/ｲ´/｀ヽ‐ﾍヽ!
ゝi l l l l{ {ｒy}::::::::::::::: ￣ ｀:::::/ l l{/ |./ 入iヽ ヾ.＼ ……ごきげんよう、疎石様？
{!_ｌ＿ ｌ_ l_ ｉ::￣::::::::::::::::::::::::::::::/ / !{ 〈/{ﾄ./く .〉 /
}! 丶＿_, / / j!ゝ.__K7 !ｲﾍ / ∧
八 ￣ / /l / | /…'" ﾊ y' X ﾊ
/ヽ「〉./＼ / /" .' １/⌒ー'" `ｰﾍヽﾊ
＿_,､〈_./ ﾚ/ i ､ / 〃／ /_.ｊ'―:「!:.「/ ＿＿ ヽ〉.!/¨! / }
〈ｒ‐ｧ/ / /i __l｀ヽ ー /L _厶彡//7:.:.:l」:.l」:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ l_/ ｰ′
| | ./ /ｲ ／ ｀二¨〉〈_/ 〈.//ｘ‐一'"¨ヽ:.:.:.:.:.:./¨.二´￣}､ｷ
ｒ‐､/.」/ /iノ ゝ'"､ヽ| | { { ////{＿ｒ―‐ｫ |:.:.:.:.:./／:.:.:./／:.:.ヾ:､
l__／ 〈___乂_.ノ ｒ≦.j j ﾄУ////////// /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/ {:.:.:.:.:.:.:.＼
.． ´ ＿__ |￣ｰ―' /リｦ/////r―一"./:.:.:.:.r‐x____/ _ｊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ､
＜.ィ ´ / / ｰ‐'⌒¨_ソｲ//////｀￣￣´:.:.:.:.:.:`ー‐一' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
上杉憲房（足利家密使）
┼──────────────────────┼
「倒幕勢力」に関する情報を収集中の人 ────
┼──────────────────────┼
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| ……そして、そちらにいらっしゃるのは、 |
／ ￣￣／ | 土岐頼貞殿でよろしいのですわね？ |
＿＿__/ ∠ ＿ ―― 【憲房】＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／ ／
､-‐―'´ ト､ ト､ | ／
＞ |＼|,-､＼| ,-ヽ/ ∠
／ ,-､Ｎ ,--､ ,-､ | ／
￣ ＞ | 6 |＿・ ・_| {／
∠＿ ヽ._ '"" ＿ ゞﾞﾞ | そうだ！
￣ヽへ. (へ7 ／
| ､ ￣／ はっは〜、オラ、とうとう見つかっちまったようだな！
＿,へ ￣l-‐､
／ ＿ ＼―〜'| ＼
| （ 亀 ） ＼ / |
┼─────────────────────────────┼
「正中の変」の首謀者の一人で幕府から姿を隠している人 ───
┼─────────────────────────────┼
.
- 591 ：名無しのやる夫だお：2012/08/07(火) 23:19:49 ID:c5w67NNE0
- 上杉さん乙w
- 592 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:20:05 ID:tfeHzA/A0
-
┌┘ ,. ／ ヽ ＼ 了 ト ∠ム ／ ヽ
廴 ／ / ヽ｀つ ∨Y ￣〕マ７_
r┘ / | |└┐ | | rﾍ´ ＼ ｊ! ＿
｀つ ./ | | | | 〔. ｜｜＜_ﾑ__＞ ￣__
〔＿ .′ | | || ｜ｉ ｀)｜｜ 〔 ﾍ＼ ＜
ヽ| | : | | | | || ﾚﾊ 弋 |r= 、r┘ | ＼ ｀
| | | |｜| | 川ィﾁﾚ,_| ({ﾍ參〉） ！ ＼ …ずっと、匿ってらしたんですね？
| | | |⊥从_| /ｊ／/ィi´うﾊ｢| |广7_ハ ヽ
＼＼ヽ７了7ヾ ゞ- '｜ |∨/ ＼ ＼ 土岐殿を。
＼| ヽ ゞン u.｜ | ∨ ＼ ＼
| ∧ ｀ . - __| ハﾍ ＼ ＼
| l| ＞＿ ／ j /￣ヽ.ﾏ＿ ＼ ＼
/∧|／ __ｱ=ﾐく入`マ"￣￣ ／ ＼
／/ ﾍ /-ゞ參r' _≧ ＼￣/___〉 ＼
＿__／∠ ヽ＿＼イ ｀T1く, ―‐ ∨ ヘ,__
＼ ＿...ニニニ＞ ｣ K_,／￣ヽ 〉¬ ＼_
￣ ＿／ __〔 ／ | ゝィ厂ﾄ Ⅴ | | 廴 厂 ヽ
, -―‐-､_
／::::::::::::::::::::::`ヽ、
/:::::/:ﾉ:::,::::::i/|:::::､:ヾ
ﾉ:::::i:::l,ハl/|ﾉ |ﾉｿl:::}
|::::l:::} ■ ■l::ﾘ
ﾊ:::!::i ゛ _ }/ ……………。
ヽﾍ:|ゝ､__ _.,イﾉ
／ ｷ⌒} .(;;¨)
./＼ ヽヾ¨! .l⊆）＼
'::::::::＼ ヾ|/ |i__}:::::ﾉ
i::::::l:::::ｉヾ､ｊlイ::::i
, -―‐-､_
／::::::::::::::::::::::`ヽ、
/:::::/:ﾉ:::,::::::i/|:::::､:ヾ
ﾉ:::::i:::l,ハl/|ﾉ |ﾉｿl:::} ＼人_从人__人__从_从_从人__从ﾉ／
|::::l:::} ■ ■l::ﾘ ＞ ＜
ﾊ:::!::i ゛ }/ ＞ …まだ、“歌会”の途中…。 ＜
ヽﾍ:|ゝ､__ ﾟ_.,イﾉ ＞ ＜
／ ｷ⌒} .(;;¨) ／Y⌒YW⌒WYYY⌒WYY⌒YWY＼
./＼ ヽヾ¨! .l⊆）＼
'::::::::＼ ヾ|/ |i__}:::::ﾉ きーん
i::::::l:::::ｉヾ､ｊlイ::::i
┼───────────────────────┼
夢窓疎石と土岐頼貞は昔からの“歌友”なのだ！
┼───────────────────────┼
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- 593 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:21:18 ID:tfeHzA/A0
-
┼───────────────────────────┼
両者の交わした贈答歌は十五首が今も遺っている。
また、疎石が設計した庭園の一つは頼貞との縁で開基された
永保寺にあり、今は国の名勝に指定されている。
┼───────────────────────────┼
,.;；:乂｡;:；;:：､; ; ,.;；:｡;:人;: ､;｡;:；.,,.彡 | |::|
;"”ﾞ::､：、;:;": 彡;";`;:;",.; ﾐ；';.,,;`;:;"；、ﾐ | |::|
,.;；:｡;:〃；;:：､; ：、Y;:;":";`;:;":｡;:,ミ | |::|
.;：、;:;":;" ;`;彳" .; ：、;:;"i;`;:;" ；ゞ | |::|
,.;；:乂｡;:；;:：､; ; ,.;；:｡;；;:：､;.,,.彡 | |::|
： ;/ /ﾐ,.爻;；: ;: ::：､; ；;:：ゝ | |::|
／ 二ノ ""ﾞ ﾐ;;从; :彡" | |::|
_/´ | |::|
| |::|
､.v,,;..v , -―‐-､_ .k,,..vxk,,..v ､v,,;..v､, ､.vk,,..v ､.v,w..v､, | |::.|＼.;kv､,
ゞ;爻／::::::::::::::::::::::`ヽ、 .ゞ爻 彡;,oヾv”v':,'v;;ﾐ爻 ﾞゞ;;ﾐ;v;oゞv ゞ ヾ;voゞゞ y .／￣＼|;;;;丶.ヾv”
.:ﾞ;../:::::/:ﾉ:::,::::::i/|:::::､:ヾ;y;ヾ.:ﾞ;;ﾐﾞ爻ﾐﾞ,oヾvoヾv”v':, ﾞﾐ爻ゞv;;ﾐ:'爻ミﾐﾞ'爻vゞ; ∠_;;;;;;;;;;;;;丶 |＿彡
.:ﾞ;ﾉ:::::i:::l,ハl/|ﾉ |ﾉｿl:::}'ゞoヾv”vﾞﾐﾞ'爻vﾞゞﾐﾞ':,”:";oヾ ;ﾐﾞ' ;;ﾐﾞ':,”:";o:;v':,ゞv;;ﾐﾞ'爻;..＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶
v':,.|::::l:::} ■ ■l::ﾘ 彡;ゞ;ヾ. ;ﾐ”v:";vﾞ;;v'o:,ゞv;;ﾐ'爻 vゞ;ﾐﾞ'爻vゞ;ﾐﾞ':,oヾv”v':,∠/ｨ／/／∨|_;;"＞
二.ﾊ:::!::i ゛ _ }/ .l二二l二二l二二l二二l二二l二二l二二l二二l二二l二 ＜_;;;|● ● )彳_＞
. ヽﾍ:|ゝ､__ _.,イﾉ ( ﾆｦ "_ｿ_＞
.／ ｷ⌒} ｀ヽ _＞ー＜_
../＼ ヽヾ¨! /∧ /| ∨／ /＼
.'::::::::＼ ヾ|//:::ﾊ 〈 | ／(亀) >、〉
.i::::::l:::::ｉヾ､ｊlイ::i:::i ﾋ)ﾆ只ニ(_／
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とにかく疎石の修行時代から交流のあるマブダチなのだ！
┼─────────────────────────┼
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- 594 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:22:24 ID:tfeHzA/A0
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_j:::::::::::::::::: / , ﾞ'､ ヾ:ﾄ､:| |::::／､ ヽ
r::::::::::::::::::::/ / , i _ノ::::::| K_::::: | |
.＼:::::::::: / / , i l |_::::_:: | |:::::::ノ; |
.):::: .' ,' l l i | ｿ:::::::| l:::::L |
( .:::::i , l | | l! i/´:::::::/ /:::::丿 |
.￣| i! | ﾄ､! | ｨ ﾍ:::::::/ /::::∧ |
.| | ,j:. ､_ | |! _/j 厶イ/ j:::::/ /::::/ | | …どうして？
ﾚヾ !ﾄ､ ｀ﾄ､|! i l! ´/斗匕/メヽ (_:::ﾉ_ /::::/. | |
| ＼i､! ヽrﾃ干示ﾄ'＼lヽl´::rf苡圷¨} ﾚ' Y !7_ヽ:ノ | | どうして、言ってくれなかったんです？
.| | 〉ゝj!ヽ. 弋:ツ : : ::. ::. ゞ夕 ノ .| i ;lﾋ ノ .| |
' .| ,' ﾊ ｀.:xwx:. , .:xwx::. ｨ.| |Y´ .| | そうすれば……
.i │ ! i. | ＼ ./ | | | | |
.| | | |i |‐ ´iヽ.. ´ ｀ .. ｨj´ヽ.! | | .| | 私は信用されてなかったという事ですか？
/i | | || | ヾ ＞_-.,< j / ﾄ､_. | |
//| |ィ| || | {〈.Zjｨji / ./ |／ヽ |. │
.j/ .!／: | || | ＼ i､ ゞt;_ソ 〃 / /| │::::::::ﾞ;､ │ .|
/ .／::::::::::::| ヽi! |! , / / .| ∧::::::::::: ヽ |. |
, -―‐-､_
／::::::::::::::::::::::`ヽ、
/:::::/:ﾉ:::,::::::i/|:::::､:ヾ
ﾉ:::::i:::l,ハl/|ﾉ |ﾉｿl:::}
|::::l:::} ■ ■l::ﾘ
ﾊ:::!::i ゛ _ }/ ……………。
ヽﾍ:|ゝ､__ _.,イﾉ
／ ｷ⌒} .(;;¨)
./＼ ヽヾ¨! .l⊆）＼
'::::::::＼ ヾ|/ |i__}:::::ﾉ
i::::::l:::::ｉヾ､ｊlイ::::i
, -―‐-､_
／::::::::::::::::::::::`ヽ、
/:::::/:ﾉ:::,::::::i/|:::::､:ヾ
ﾉ:::::i:::l,ハl/|ﾉ |ﾉｿl:::} ＼人_从人__人__从_从_从人__从ﾉ／
|::::l:::} ■ ■l::ﾘ ＞ ＜
ﾊ:::!::i ゛ }/ ＞ …直義が、関わるなって…。 ＜
ヽﾍ:|ゝ､__ ﾟ_.,イﾉ ＞ ＜
／ ｷ⌒} .(;;¨) ／Y⌒YW⌒WYYY⌒YWYY⌒YWY＼
./＼ ヽヾ¨! .l⊆）＼
'::::::::＼ ヾ|/ |i__}:::::ﾉ きーん
i::::::l:::::ｉヾ､ｊlイ::::i
※ 直義 … 足利尊氏の実弟・足利直義
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- 595 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:23:12 ID:tfeHzA/A0
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┏┓ ┏┓ ┏┓┏┓
┏┛┃ ┏┛┗━━┓ ,.､/ﾚﾄﾍトﾄ､ ┃┃┃┃
┏┛┏┛ ┗┓┏━┓┃┏━━━━━ / V-‐'ヽ、 }━┓ ┃┃┃┃
┏┛┓┃ ┃┃┏┛┃┗━━━━ r'/ } fﾆ､i V⌒'ｉ ┃┃┃┃
┗┛┃┃ ┃┃┗━┛ , -┴! /j_ `ｰ' j, | ┗┛┗┛
┃┃ ┃┃ _,L, | //ﾊ ヽ_, ｲ }}.＼| ┏┓┏┓
┗┛ ┗┛ ＿,,.. --一'ニr‐┘ -=く/.{ {㈹_,ノiヽ..ノ ┗┛┗┛
,.. -‐_ﾆ-￣ _,二二二二三人＿ ＜ 〈ーﾉ_フl | {
／,. ‐'',. -‐ ￣ } ´ / ヽ! ＞レ' ﾉヽ
／／ ／ __ `ｰ/ }ｰ'´ ＼ ｀丶､
/ ./ // _ｒ'´￣￣￣｀`丶､ | ｀`ｰ'} { ｀丶､ ｀ ー-
ヽ{ l/ ＜__ ｀ヽ ｣ -‐イ´ ヽ ／勹 ｀丶､
ヽレ‐''二,Z{ ,. -────‐ｧ'´ ＼ ＼ ／ ＼
／,. イ ／／ ／ ／ / { ＼
く／ // | ,. ‐'"´ ／ / / ヽ ＼
.
- 596 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:23:55 ID:tfeHzA/A0
-
..＼人从人_人从ﾉ／ .＼人_从人__人从ﾉ／
..＿) .┐ ( _) (_
_) 意 ： (_...__从人_人从ﾉ／ ＿) 言 土 イ (＿
..＿) 味 ： ( (＿ _) っ .岐 ヤ (_
_) じ .そ (_ 言 . こ 京 (_ . ＿) て . 頼 .ｧ (＿
..＿) ゃ ..う ( っ こ 都 (＿ . _) た 貞 │ (_
_) な └ (_ .て に . に (_ .＿) じ ..と │ (＿
..＿) か っ () た 来 . 潜 (＿ . _) ゃ .接 .│ (_
_) っ . て ( じ .る .伏 (_ .＿) な . 触 .│ (＿
..＿) た 言 (.) ゃ の .し (＿ _) い で .│ (_
_) ん う (_ .な で . て (_ ＿) っ .き ! ! (＿
..＿) っ . の ( い .は . い (＿ ._) ス . れ (_
_) ス ..は ( っ ： る .(_ ＿) か ば (＿
..＿) か 丶 (.) ス .っ と (＿ . _) ぁ ： (_
_) ぁ .分 (_ か . て .し (_ .＿).. │ っ (＿
..＿) │ か ( ぁ .た (＿ _). │ て (_
_) │ っ (_ │ .ら (_ . ＿) │ (＿
..＿) │ た ( ..│ 丶 (＿..._) ! ! (_
_) !! .っ (_ │ (_ ._) (_
..＿) .て ( .│ (＿.／Y⌒YW⌒WY＼
_) (_ │ (_
..／YY⌒YWY⌒＼ ! ! (＿
. ＿ ,ｒｖ._) (_
〈::::::::::／Y⌒YWW⌒WY＼
ヽ::::::::::::::::::::::::::::ヽ三三ﾌ::::::ヽ
|三三三三ヽ::::}三;／:::::::::::ﾊ＿_ ._
.／::｀::ー- 三三ヽ. ＼:::::::::::::::!:::/ ＿ .ヽｰ-──- 、
,イ､＿::::::::::::::::::::Уｆ¨ヽ＼ ヽ::::::::::::::::',二_ _. ' ´￣￣｀.:.:.:.:.:.:.ヽ
（¨´ ./ヽ⌒ヽ、 / ヽ{薔}:::l ﾊ::::::::::::::::〉薇} .／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ
.{ ｉ ￣ ヽ }､::::::::! i::::::::::::::/￣.／.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
∨､ {ﾊ＼ ､ヽ !ﾊ::￣｀i l‐ ´￣ ./'l:.:./.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
(｀::::::::､ u /:::::::::::〉､ ＼＿ |:/.:八 .:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.|:.:「｀
／:::::::::::〉 u 〉::::::::::::::ｽ、 ∠＿｀ ' ∨.:.ﾍ. :.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:|:ﾄ､| ………落ち着いて、憲房。
７｀ヾ-イ ij ＞ｰ―く <＿＿ ﾉ |:.:.:ﾄ､〉､|:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:./.:.:/lﾉ
`ｰ‐'"´ ¨L＿_ノ }ﾉ Ⅳ:|、l.八:.:|:.:.:.:.∨.:.,ｲ ………口調が、変。
V `ｰ-t＼. -‐-＜ﾆ‐､
／ ヽ＼
,. ＜ ＼＼
,.'-､ヽ＼ ＼＼
| ヽ＼＼ ＿＿ ゝ >、
| ', ヽ `´-─‐ ｀ニﾆ´‐´ .'
｜ ', . ´￣｀ ､＿ ／
| ヽ.／ {
l | ｀ヽ、
.
- 597 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:25:06 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━╋
20分後……
╋━━━━━━╋
＿_
／:.:.:.:.:＼
./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:､ __
{:.:.:.:.． ----:.}:.:＼_.ｨ':.:.ﾊ
> ´ , ｀i:.:.ヾ;;i:.:.:.:.} ._
i / i .l ､ヽ:.:.l;;;i:.:.:.ｆヽ .ヽｰ-──- 、
{ iﾑ_ﾊ i_.ﾑi !ゞl;;;l:.:ノ i _. ' ´￣￣｀.:.:.:.:.:.:.ヽ
ゝl ＿_ゝ ﾉ＿_从 lｒ薔! | .／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ
/:::::: ::::::::l ﾄｙ/ | .／.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
＼ //イ 、 /'l:.:./.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
ふーっ i 「｀⌒i≦ヲく:ヽ.! ヽ .|:/.:八 .:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.|:.:「｀
.ﾉ.{`ｰイ､:_:_:_:_ソ | ＼ .' ∨.:.ﾍ. :.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:|:ﾄ､|
７_｀Ｔ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ. 、 ／ |:.:.:ﾄ､〉､|:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:./.:.:/lﾉ ……お茶、ドゾー
／:.:.:.":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ＼ 厶∠二ゝ Ⅳ:|、l.八:.:|:.:.:.:.∨.:.,ｲ
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´￣ .V `ｰ-t＼. -‐-＜ﾆ‐､
｀ ー‐ﾞ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ .／ ヽ＼
｀ ￣￣ ´ ,. ＜ ＼＼
,.'-､ヽ＼ ＼＼
| ヽ＼＼ ＿＿ ゝ >、
| ', ヽ `´-─‐ ｀ニﾆ´‐´ .'
｜ ', . ´￣｀ ､＿ ／
| ヽ.／ {
l | ｀ヽ、
.
- 598 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:25:49 ID:tfeHzA/A0
-
___ __
, -､ /{:::::ゝイ::::::}
/ヽ/: : :.ヽ ,.ｨr:､ﾉ::::::::::::::::r'
/: : : ＼: : :,ｨ=ｭr‐‐:':´:く:::::::::::::::::::::::::廴 ｎ ｎ ∩
ヽ: : : : : :./三/: : : : : :ノ- ､::::::::::::::::::::::::} ,⊆ ⊇､Ｕ |｜ ○ ○ ○
ﾉ: : : : :i三ﾐ}: : :r‐ '´ ヽ:::::::::::::_;ﾉ ￣U￣ くノ
,xz{: : : : : :l三ﾐ!: : : ） l l l ヽ:::::::ゝ
//}i}ﾊ: : : : :{三ﾐ}: r‐' ｌ ｌ ｌ l l l ':::::::::::〉
//l {:ｉ} llゝ､: :lﾐ三}:./ _ｌ_l_l_ ｌl l ｌ ｌ l l ::::::/
. 〈〈_l ﾉﾉ}.l ､,ﾉ: :{三i}: 〉ｌ l l l ｀! ll l ｌ _l_ l l:::::ゝ、
ゞi彳i:} l ヽ: : {薔}:.ﾉ l,ｨ示ｮ､l从ｌl从l l｀! ,':_::::;ノ
! i:} l ヽ｀i:{三}） ｌ弋:ツ 示j7l/::} ｀′
. l i:} ! ヽ｀ヾﾐ} l ｀ ,ゞ' /_:;ﾉ ＋
l ! ｀ヽﾐ}_ヽ、 _ / l ………では、気をとりなおして。
l l ,.ｨ':ヽ{__｀ ｰ┐__, ィ´ｰ ヽ
! ! >‐-:､ﾐrﾍ｀ヽ三ミ}ゝ=-く 土岐伯耆守（頼貞）殿、私と一緒に来て欲しいのだわ。
. l l /: : : : : ヽｰ-､く薔}:{二-r―- ､
. ! l /: : : : : : :∧r‐'__}ミ}: ;.ｨﾌ｀ ー ' i
l l ,′: : : : : : :.∧ミヽ: ; ﾍ } ,ﾉ
l l /: : : : : : : : : : : :> ':´: : :.〉_ノ:￣
l r‐ ': : : : : : : : : : : :/: : : : : :/: :/;ｨ'（_）‐‐-､
／/ ／| ,个､
／, -| 〈 /| ／―ト､
〈.″√| /＼ｿ |/／￣ﾉＹ
＼ゝ| |/ O O ｜ ……おお！！もう、大丈夫なのか？
＼|. ∟＿ ._＿｣
λ| /〃 ｜ 〃 だが、オラを“尋問”しても、大した情報は出てこないと思うぞ？
６丶 ﾚ ﾉ /
`´|/⌒i 二二´ ／ﾚ 何なら、試してみっか？
,!ﾄ _=|､ ＝ ∠ |
／|| |_＼＿＿／= |`
て=￣ ‖`｣､三 / |
/)- '￣￣〕 ＼ /
{〃 ´￣￣ｱ`ヾ√￣￣￣
ｰ`￣7`ー――――-/
ヽ √￣::::::::::::::::::::::::::::::／
.
- 599 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:27:12 ID:tfeHzA/A0
-
(::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤ |::::::::::::::::::::::::::ﾉ＼_／／
jゝ:::::::::::/`ｰj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.| |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'＼
ゞ:::::: / ゝr! :::::::::::::::::::::::::::.| | ::::::::::::::::::._) | | |
＼/ / ゝ__,:::::::::::::::::::: | |:::::::::::::::::_:( l! | |
. Yl! | ゝつ:::::::::::::: l, ､ /:::::::::::⊂´ ﾉ!/| |
| !| ,、 ﾄ, ヽr､::::::::frtｯゝ::::::::rイ / | | |
ヽヽ､!.,＼l! !li j/! ゝ_:::ゞﾆメ::rゝ′ /!! | | | ……いや、そうではない。
>!ﾉﾍ! ﾚ' j! ﾄ' /／´ ／ ,イ '' | | |
/ ﾄ､ /, | ,/ゝj/ _ ,. イ| | | | | そうではないハズなのだわ…。
r‐-―- ‐､ｰ j/| |/ `_j _ l!ヾ! | | | |
/! /＞/│,. トｰ <_ ::: r:/ | ! | | | |
! ゝ / r,<ヽ |./│／ ﾉ`ｰ<__,j | | | |
r.. t ｀ﾆﾆ'く ゝｲヽﾉ ヽ /ヾ :::: ヽヽ. | | | |
ヾ::::Li´::｀/::/ _j/ __,∠ノ:::::::＼::::::: ヽ| | | |
√＼:::::::::::::ｲ_ 〆／ _,, -―rﾞ :::::::::: ＼:::::.ヽ. | | |
｀ ､:::::::｀丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾘ _, -y
-- _ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/＜::::::::／
｀ ､::::::＞x'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
_ -`::::::::::':::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 土岐頼貞……貴方が倒幕計画に身を投じたのは、 |
-=≦::::::::::::::::::::::::::{:/::::::::::_;:::::::::::／:::::::::::/:::::;::::| 「嘉元の乱」でお兄様の蜂屋定親殿を亡くしているのが |
￣｀ ＜:::::::::::::::::/:::::／´/:::::／ｲ::::::: ／::／::::| 原因ではなくって？ |
｀ヽ:::::::}:／{ ／::r彡':::::_;:／}:ィi},'::::: ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【憲房】
__ -=ﾁ:::::::ﾍ、', {-tｯ､> ´ｨtｯ__ﾉ ,レ' ﾊ
｀ ー─‐z=‐:::::: ﾊ ｀￣ i -¬ /ﾄ､｀ヽ |
, '{ ﾄ､ _ゝ'_ ｲ ﾊ:ヽ ヽlヽ
,.ｨ/ j ＞ __ イ:|:{./ }:::ﾑ i } ,ｨ
√ i::/ ,:' ＼ ｛ ,' }' 从:::ﾑ ∨ ／｜
/ ー- _::. :ヽ＼__i__|_ ｲ:::::::::::} !| ／ }
{￣ - _ ｀ ､ , '´ ／::::::::::::::::l i! / /
／ ｀丶 丶 ﾍ===≦::::::::::::::::::::: l | ./ ／
, ' ＼ ∨::::::::::::::::::::::::::::/ ,.｜ / /
〈 __,. -─ ﾐ ＼ ト .::::::::::::::::::: / /〃 / ／ ・・・・・・・・・・。
ヽ{:::::::::::::::::::::::::ヽ ﾍ ｀ ､:::::::/ /{:/ /／
〈:::::::::::::::::::::::::::::∧ ｜ ＼i / / ´
∨＼::::::::::::::::::::: } / / / ／i
i／
※ 「嘉元の乱」 … 1305年に起こった北条氏の内紛。霜月騒動程ではないが多くの御家人が誅殺された。
.
- 600 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:28:25 ID:tfeHzA/A0
-
､__, ..,,, -‐―=ﾍ
γﾆ二 ヽ{i:{｀Yﾌｰrrrrｪﾍ,,,.,.,.,..-.‐'"´rしﾍゝィ´ｰ=ゝ､
(（ i==ミヽﾑＹノ:.:.:/ｉ:ｉ:ｉ:/ .:.::.:.:.:.:.: κ;ノ=ﾐ三ﾆ=:.:.:.:.:乙}
/ヽヽ〉｝く;ノ:.:.:.:/ｉ:ｉ:ｉ:/:.:.:.:.:.:. r=ﾐ乂 ＼三ﾆ=:.:.て}｝
. / /}ゝirﾍ}:.:.:.:.:/ｉ:ｉ:ｉ:/:.:.:.:.:_彡′ ヽ ＼ﾆ=-:.:{ゞ｝
, i}ｉ川i}ﾏ{:.:.:.:/ｉ:ｉ:ｉ:/:.:._!う‐' l Ⅵ{:.:.てﾉ
|i /ヽｲ仁ゝ:./ｉ:ｉ:ｉ:/:.:.:}ノ// / l l Ｖ:.:.:う}
|ｉ i斗l |（Ⅳ 〈i:i:i:i:〔λﾌ// / / ' ' / , 'Yく:ｿ
|ｉ l ﾘ |〈ゝ:.:.{i:i:i:i:{:.〔〉 l十；- l ､/ / ′ / , , };ノ
|ｉ l l |{κ:.:.}i:i:ｉ:ｉ|〈） ｊ,l_ｌ,,,ｌ-/ / // / / / / / / ′ ………だとしたら、“私たち”は同じモノのはずよ…、
|ｉ l l | ﾞ廴刈i:i:i:lリｲf斧抃ﾐ癶// / /丁７'/ / /
|ｉ l 〈_ｊ｝ヽて)《薔》ミ代zﾂﾒ ｀´ ´f斧ヽｲ / /
|i | | ｀ﾐ癶!刈{ﾑ｀¨¨´ {じ;ﾒﾑｲ'// だから、“一緒に来て”欲しいと……そう言っているのだわ。
|i | | ゞﾐヽヽ＼ヽ ' ｀¨ 从;|ｊ/
|i | | ‐=彡'_l'"＼ヽヽｰ=ﾐ ‐ ‐ ｲi:川
|i | | }:.:.:.:ｰ:＼ヽ Y ｊ、_ イ〈i{ノ i | （ （ （
|i | | ノゝ=-ゞ'"´:｀ヽ 》ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:〉 ヽミ从 ） ） ）
|i | | /´:.:.:.:.:.ノ:ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:マｉ:ｉ:i:/} Ⅵヽ｀ﾐＹ ､ｰ‐r―r―r―,
|i | l |:.:.:.:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾏ:〈从 ｝ 川ｊ , ー―‐-, / /
|i | | }:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ｖ≦ﾌ＿_ｊ_ノ_ノ 二Y´/ /
|i | | |:.:.:.:.:.:./:.{:.:.:.:.:.:.:.:-=ﾆ二:Ｖﾆ厂二ﾆ=i｝ _| ー‐} ― '
|i | | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.-=ﾆ二:ヽ√{二r‐-､ /｛ 厂}ﾉ
|i | | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼_,ノ::::::::ゝ__,ノﾐ: ヽ
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
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- 601 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:30:05 ID:tfeHzA/A0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
── 数ヶ月後、相模国・鎌倉 ──
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
`._--、 / ._../ |
.l ヽ .／＾゛ 常陸 /
（ ..,--､、_、ヽ-_ . .／ |
信濃 / / ヽ─ヽ ／ `-┐ __ .|
＾l. .,,-"´ l、 .| _ヽ( .l
ヽ,,／ ヽ ヽ ヽ-、ヽ {
/ヽ__.._ ヽ ヽ. ＼ `_r ヽ
ヽ‐ `-;_.._ 武蔵 〉 `─ヽ_ ＼
ヽ ! 下総 `-'`ヽ_ ,ヽ
.＼. ヽ_ ＿｀､
甲斐 | - ､..、 .／ ＼ ./ヽ ／
../ ┌───┐ ./_＿_／ ヽ/
.; .／ │ 鎌倉 │ /`´ /
! ^.ヽ−-'゜ ~| 相模 .└───┘ ./ |
.l / ,,.-─-■t、} _／ 上総 /
＼ /. 駿河 ヽ_ / ;. ヽ ヽ /
,..-‐､.._. _/.＼r´ ヽ / /_＿..-, ._..,;-^
.／ __/. ( | 安 ./゛
_..ノ .l .ヽ、 ､-. 房 .／
/゜ r 伊豆 / ヽ--´
｜ / .;..、
./ r^ ｜｜
.＼ ／ ~~
~
.
- 602 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:30:56 ID:tfeHzA/A0
-
x＜三三三三三三＞/|
＿＿ィ＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ
＼.:.:.:.:.:ゝ.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:ﾊ
r＝＼.:.:.:.:ヽﾍ.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:三三＞∨´
|.:.:.:.:.:.ヽ.:.:ヽヽ.:｀ヽヽ＞-＜ﾍ.:.:.:.:.＼.:.:|｀
|.:.:.:.:.:.:} ヽ.:.:ヽ.:ヽ、.＼.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:.:.∨
|.:l.:.:.:.:{ ヽ.:.:ヽ.:ヽ＞ヽヽ.:.:.:.:.:.:ヽヽ.:.ヽ、
|∧.:.:.:|ｨ⌒ニヽ.:ヽヽくｲ⌒ヽヽﾐ.:.:.:ﾍ) ｀ヽ> おっっじゃましまっーす！！
ﾚ V.:|ヽ ｲ⌒ヽ、ヾ ヾ ⊂⊃V ｲﾝ｀ヽ
´ V| V',⊂⊃ | r-' 義兄貴（アニキ）ー！！久しぶりー！！
i!| ｲヽ、 ヽ ＿-=ｧ / |
ﾉ ヽ、 ヽ二二/ ｲ |
＞、￣ ／/ ノL_
/ | ｀~´ /彡: : / ゝ、
／/: :|_ｨ＜: : : : : :/ | ヽ、＿
ｰフ´ /:/三ﾍ: : : : : : / | ヽ ＞― ＿_
/Tニニ￣／ /:/三シﾍ: : : : :/ | ／ ﾊ
/ | ／ |/: /三: : :ヽ:。/ ヽ | .／ ﾊ
./ ｜ ｀ヽ、 / |: /三ｲ: : : : ソ ヽ ＜ ／ /
/ ! ｿ |:/三イ: : : :/ ゝ、 | ／ /
足利尊氏（幕府方…足利家当主）
／ ＼
／ / ＼ ヽ
/イ / ! ＼ ',
. ｉ!./! / ! ＼. ＼. !
/ .| ! ! ∧ ! ヽ ＼ ＼ |
! | | |__| ＼|＼. ! _,! ＼ ヽ !
| | /!∧ _|＿`ト､ ＼ ,斗七´___! ヽ＼八
| Ｖ ｉ| ヽｒ个弋ふﾄ ヽ ∨, ｨ埒ﾘ 个 ､ | ＼ ああ、高氏か、久しぶりです。
／ | | ＼ ´¨´ ＞=く ´￣ !ィ´ ! ＼
／ ／| ∨ﾊ ` ‐‐'´ ｉ `ｰ‐ 个 ＼ |＼ ＼ ……登子とは、上手くやっていますか？
/ ／ | ﾍ、 ＿ / ∨ ＼ ＼
/ / | ＞ ､_ ｒ＜/ | ＼ ＼
/ / |―へ__ｒ＝くｒ┴‐| ＼ ＼. ＼
厶-―;/ |::_,／_:|::::!:::|::::::::::| ＼＿ ヽ ）
./ ／ /´:::／::弋｣_ﾉ!:::::::::| ＼ ＼ | /
／ ／::／::::::::::::/ |::::::::∧ ＼ ＼ ／!
.／ ／::::::/:::::::::::::::::| |:::::::::::::＼ ＼ ∨ |
赤橋守時／エレオノール
（1295〜1333年）
┼─────────────────────┼
赤橋守時は、鎌倉幕府“最後の”執権である。
┼─────────────────────┼
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- 603 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:32:09 ID:tfeHzA/A0
-
┼──────────────────────────────┼
そして、足利尊氏は、赤橋氏とは、守時の妹・登子を正室に迎えて、
縁戚関係を結んでいた。この時点の足利氏の後ろ盾と言ってもいい。
┼──────────────────────────────┼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
| ..:.:| | .:.:ヽ.:.: .:.: ＼.:.:.:. .:.|.:.:ヽ.:.: |
| .:..:| | .:.:.:|∧.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.. ｌヽ.:.:. .:.:ﾄ､.:.:.:.| |
| .:.:.| | .:.:.:.:| ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:lヽ ! ヽ.:.:/ |∧.:.:| |
| .:.:.| X .:.:| ｀ヽ.:.:.､.:.:.:. .:.|.;ﾉ| |,厶/-ｰl'/ ,. -─-- ､_
| .:.丁7ﾞ'＼_＼ ＼:!.:.:.:.:/ _, -ｰ'/__ |／ ＼
| .:.ト,! _｀二≧ュｰ'ﾞ } X≦弋::￣:::ﾉ￣／ ヽ ………そこ、座んなさい。
. ∧ ∧´￣ヽ:::::::::ﾉ ノ／ ゝ一' | / ｌ
/ ∧ }. ｀￣ | ,' / l / !
.:.ヽ ヽ | ｜ ! / / ｜
.:.:.∧ ヽ, ／ ｜ ｌ / / ／|ヽ
.:.:.:.ﾉ ヽ ヽ / }. !-ｰ' 一 '´￣ / ＼
.:.:.:.rｰ'::｀:ト､ ＼ r一一っ ／ゝ一'∧ | ,イ / … 座 れ ！ ！
.:.:/:::::::::::::| ヽ .:.:＞- 、 ￣ イ {.:. / |´ ｀ト- ､_ ／/ 〈
:/::::::::::::::/ .:.:.∧ 弋 ｰ-ｰ ﾞ／ !.:.:.:.. ヽ ゝｰﾞ ヽ
::::::::::::／ .:.:.:/:::::ヽ ヽ ／ ヽ.:.:.:.:.:.:.:＼
赤橋登子／ルイズ
（1306〜1365年）
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- 604 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:33:18 ID:tfeHzA/A0
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/.:.:.ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.| └───┘＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:
./.:.:.イ.:.:.:.:.:.:.:.:八 ＼┌┐:.:.:ﾍ.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ.:.:.:.:.:.:
/.:／ |.:.:.:.:.:.:/.:.:.:ﾉ └┘.:.:.:.:ﾍヽ.:ﾍ｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:
イ" ,'.:.:.:.:.:/.:.:.:.:| ヽ_ヽ,三∧ヽ.ﾍ /ヽ＝＝＝弋＝＝＝.:.:.:.:
" ,.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.', ＿_ ＝＝" ｀ヽ∧ ヽ> ＼.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:
|.:.:.:ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:', ,イ _＿_ ヽゝ、 ヾ ィニ ｀ヽ.:.:.:.:ﾍヽ.:.:.:.:.:ﾍ.:
|.:./ |.:.:.:.:/｀ヽ', ー "＿_ ヽ ヽ￣￣~｀ヽ.:.ﾍ ｀ヽ.:.:.:',. いやぁあ〜それはもう〜
ﾚ' ,'|.:.:./ ｀ヽ、 ｰイ￣￣ ｀ヽヽ lヽ.:.:
ｲ |.:.ｲ レ ハ i j寸} ） 痛いわ、きついわ、熱いわで、
/ |.:八 乂ﾍ | /イ /
.ﾚ' ゝ 、 ｀ヽ、 ~ /-イ´ 楽しくやってますよ〜。
ヽ＿＿、 ＿＿＿＿＿＿ ノ
ヽ ＜ニニニニニニニｿ ／
サワ… 乂 マ::::::::::::::::::::::::::シ ／
ヽ 、 ｀￣￣￣￣´ .／ |-、
∧ ＞ 、 ￣￣￣ ／ !: |
/: 乂 ＞ 、 ／ ／: :ゝ、
／ ＼
／ / ＼ ヽ
/イ / ! ＼ ',
. ｉ!./! / ! ＼. ＼. ! 痛い？ 熱い？
/ .| ! ! ∧ ! ヽ ＼ ＼ |
! | | |__| ＼|＼. ! _,! ＼ ヽ ! ……まあ、仲良くやっているようなら何よりです。
| | /!∧ _| ＞-‐匕 ＼ ,,斗七´___! ヽ＼八
| Ｖ ｉ| ヽｒ个弋ふﾄ ヽ ∨, ｨ埒ﾘ 个 ､ | ＼
／ | | ＼ ´¨´ ＞=く ´￣ !ィ´ ! ＼
／ ／| ∨ﾊ ` ‐‐'´ ｉ `ｰ‐ 个 ＼ |＼ ＼
/ ／ | ﾍ、 U / ∨ ＼ ＼
/ / | ＞ ､_ ⌒ ｒ＜/ | ＼ ＼
/ / |―へ__ｒ＝くｒ┴‐| ＼ ＼. ＼
厶-―;/ |::_,／_:|::::!:::|::::::::::| ＼＿ ヽ ）
./ ／ /´:::／::弋｣_ﾉ!:::::::::| ＼ ＼ | /
／ ／::／::::::::::::/ |::::::::∧ ＼ ＼ ／!
.／ ／::::::/:::::::::::::::::| |:::::::::::::＼ ＼ ∨ |
.
- 605 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:34:19 ID:tfeHzA/A0
-
＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼ 得宗である北条高時が病気により執権職を辞してから、
／ ― ― ＼ 赤橋守時が十六代執権に就任するまでの政治的混乱は、
| （●） （●） | 後に「嘉暦の騒動」（1326年）と名付けられているお。
＼ （__人__） ／
／ ｀⌒ ´ ＼ しかし、ここでその経緯を詳らかに語るのは
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 | 避けておこうと思うのだけど…………。
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
／ ＼
／ / ＼ ヽ
/イ / ! ＼ ',
. ｉ!./! / ! ＼. ＼.┼─────────────────────────────┼
/ .| ! ! ∧ ! ヽ ＼ 寄合衆の長崎氏と安達氏の勢力争いの結果、実権はないのに、
! | | |__| ＼|＼. ! _,! 変に標的にされるだけの席となった“執権職”に敢えて就いた……。
| | /!∧ _|＿`ト､ ＼ ,斗七´___! その一事だけでも、赤橋守時の人となりは推測できると思う。
| Ｖ ｉ| ヽｒ个弋ふﾄ ヽ ∨, ｨ埒ﾘ 个 ､ ┼─────────────────────────────┼
／ | | ＼ ´¨´ ＞=く ´￣ !ィ´ ! ＼
／ ／| ∨ﾊ ` ‐‐'´ ｉ `ｰ‐ 个 ＼ |＼ ＼
/ ／ | ﾍ、 / ∨ ＼ ＼
/ / | ＞ ､_ ⌒ ｒ＜/ | ＼ ＼
/ / |―へ__ｒ＝くｒ┴‐| ＼ ＼. ＼
厶-―;/ |::_,／_:|::::!:::|::::::::::| ＼＿ ヽ ）
./ ／ /´:::／::弋｣_ﾉ!:::::::::| ＼ ＼ | /
／ ／::／::::::::::::/ |::::::::∧ ＼ ＼ ／!
.／ ／::::::/:::::::::::::::::| |:::::::::::::＼ ＼ ∨ |
.
- 606 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:36:37 ID:tfeHzA/A0
-
_ x＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、.:.:ヘ、|i ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
ヽ.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.＞x.:.寸! | それで？今日は何の用ですか？ .|
_ノ＼.:.:.:.:＼.＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:＞.:.:.:ト- 【守時】＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|".:.:.:.:.:＼.:.ﾍ.:＼.:.:.:＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:＞x
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ﾍ.:.:.＼.:.:.:.:＞／.:.:.:.:.:.:＼＝＝＝＝-
|.:.:.:.:.:.:.イ⌒ヽﾍ.:.:.:.＼.:／＞＞.:.:.:.:.:.:.＼ヽ.:j
|.:.:.:.:.:.:.:.| ＼.:.:.:.:.:＼弋じ|>｀ヽ ||~~｀ヽﾚ' さすが、話が早いね。
|.:/V.:.:八／二二ヽ ｀ヽ＼´~ |／ﾚ'
ﾚ' V.:.:.:へ弋じﾘ ヽ ｀ r-ﾉﾚ' あのさ、美濃の御家人で土岐頼遠って奴がいるだろ？
|.:.:ハ.:.:lヽ~´ | / V|
|.:/ V.:| 乂 ｀ _ -ァ / （ 確か、土岐氏は先代（貞時）と縁戚があったと思うんだけど？
ﾚ' Ⅵ ヽ、 ~ " / 八
' ＞ 、 ／ ／: : :弋 、
T " イ: : : : : : / ＞ 、
／: |_ ＜ ": : : : : : : :/ ￣｀―― 、
i: r＝＝: : : : : : : : : :/ | |
／j:f三三∧: : : : : : : / .| |
, -― ､_
／ ヽ`ヽ、
i/ / / } 〉 ゝ
l .l / l/ ＼ヾl/iﾊ ヽヽ,)
! | l/ ┳ ┳ l/i/
/ /,i ) " ▽~▽ } ) ……はい。それで？
( ( (ゝ､__‐ _.,イ( .(
)／) )ヽﾐ≦ii≧ ) )
〈 彡 ､ 三 三 ( 彡
ゝ 〉＿＿´＿ 〈 l
/ ／::::::::::::::::::::::::::::ヽ
弋.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞」',
V.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、.:.∧ i
＿_∧.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.＼.:.:＼.:.:.:.:ﾚ'|
j.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:Vヽ.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.＼.:.:＼.:.:.:.:「 そこの親父さんがさぁ…行方不明だったんだけど、
.,-, ｲ.:.:.:.:.:r.ﾍ.:.:.:.:V.:.ヽ.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.＼.:.:＞-ﾚ'
.V ヽ i.:.:|.:.:.:|イ~｀ヽ.:V.:.:.ヽ.:乂.:.＞＜.:.:.＼~ヽﾘ~｀ 最近、ちょっと見っかってさ。
V ヽ !./!.:.:.:!.:! 寸.:.:.:.:.:ヽﾍ,へ.:.:.ヾヽ.:.:.＼ﾘ
V ﾍ ﾚ V.:.|.:|,ー―ゝト.:.:.:.:ﾍ｀ヽ" ｀ヽfi れﾚ' 親孝行で会わせてやりたいんだけど…
V ﾍ rv ｲ V.:|.:ヘ、弋リ ｀ヽ', λﾚ'
L Y i V|∧.:|ヽ ￣ | ｀ / | この人、幕府の捜索対象だったんでね……。
イ ヾ | 川 V ヽ ｀ __ ―ァ / |
＿l、 ) ﾍ Ⅵ | ゝ、 ｀￣´~ ／ 弋 …で、義兄貴の力でそこらへん、解除できねーかな？
、 ヽ ! ﾊ ´ ＞ - ＿_／ ＜": : ト 、
｀ヽ |へ ﾊ γfi _ ＜": : : : : : :ﾘ ＞ 、 ………っていう相談なんだ。
-、 W i ノ-トく: : : : : : : : : : / | ＞―
"し" ﾍ .ﾘ イﾉ: |三三V: : : : : : : / .｜ |
｀ ん、 ＿――――フ" /ﾉ: |三V: :V: : : : : :/ ｜ |
.
- 607 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:38:02 ID:tfeHzA/A0
-
／ ＼
／ / ＼ ヽ
/イ / ! ＼ ',
. ｉ!./! / ! ＼. ＼. !
/ .| ! ! ∧ ! ヽ ＼ ＼ | ………土岐頼遠の父親………土岐頼貞は…
| | /!∧ _| ＞-‐匕 ＼ ,,斗七´___! ヽ＼八
| Ｖ ｉ| ヽｒ个弋ふﾄ ヽ ∨, ｨ埒ﾘ 个 ､ | ＼ 「正中のとき」の容疑者ではないですか！！
／ | | ＼ ´¨´ ＞=く ´￣ !ィ´ ! ＼
／ ／| ∨ﾊ ` ‐‐'´ ｉ `ｰ‐ 个 ＼ |＼ ＼ 高氏、お前まさか、謀反人を匿っていたのですか！
/ ／ | ﾍ、 U / ∨ ＼ ＼
/ / | ＞ ､_ ⊂⊃ ｒ＜/ | ＼ ＼
/ / |―へ__ｒ＝くｒ┴‐| ＼ ＼. ＼
厶-―;/ |::_,／_:|::::!:::|::::::::::| ＼＿ ヽ ）
./ ／ /´:::／::弋｣_ﾉ!:::::::::| ＼ ＼ | /
／ ／::／::::::::::::/ |::::::::∧ ＼ ＼ ／!
.／ ／::::::/:::::::::::::::::| |:::::::::::::＼ ＼ ∨ |
x＜三三三三三三＞/|
＿＿ィ＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ
＼.:.:.:.:.:ゝ.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:ﾊ .メ、
r＝＼.:.:.:.:ヽﾍ.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:三三＞∨´ ',
|.:.:.:.:.:.ヽ.:.:ヽヽ.:｀ヽヽ＞-＜ﾍ.:.:.:.:.＼.:.:|｀ ┼ いやいやいやいやいやいやいや！！
|.:.:.:.:.:.:} ヽ.:.:ヽ.:ヽ、.＼.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:.:.∨
|.:l.:.:.:.:{ ヽ.:.:ヽ.:ヽ＞ヽヽ.:.:.:.:.:.:ヽヽ.:.ヽ、 ちげーよ！そんなんじゃねーって！
|∧.:.:.:|ｨ⌒ニヽ.:ヽヽくｲ⌒ヽヽﾐ.:.:.:ﾍ) ｀ヽ>
ﾚ V.:|ヽ ｲ⌒ヽ、ヾ ヾ ⊂⊃V ｲﾝ｀ヽ ┼ 知り合いのツテでこっちに話が回って来たんだ。
´ V| V',⊂⊃ | r-' /
i!| ｲヽ、 ヽ ＿-=ｧ / | .X その人には、こっちも世話になってるからさぁ、
ﾉ ヽ、 ヽ二二/ ｲ |
＞、￣ ／/ ノL_ 不義理はできねーのさ。
/ | ｀~´ /彡: : / ゝ、
／/: :|_ｨ＜: : : : : :/ | ヽ、＿
ｰフ´ /:/三ﾍ: : : : : : / | ヽ ＞― ＿_
/Tニニ￣／ /:/三シﾍ: : : : :/ | ／ ﾊ
/ | ／ |/: /三: : :ヽ:。/ ヽ | .／ ﾊ
.
- 608 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:39:19 ID:tfeHzA/A0
-
／ ＼
／ / ＼ ヽ
/イ / ! ＼ ',
. ｉ!./! / ! ＼. ＼. !
/ .| ! ! ∧ ! ヽ ＼ ＼ | ………そうなんですか？
| | /!∧ _| ＞-‐匕 ＼ ,,斗七´___! ヽ＼八
| Ｖ ｉ| ヽｒ个弋ふﾄ ヽ ∨, ｨ埒ﾘ 个 ､ | ＼ しかし、あまり不用意な事はしないように。
／ | | ＼ ´¨´ ＞=く ´￣ !ィ´ ! ＼
／ ／| ∨ﾊ ` ‐‐'´ ｉ `ｰ‐ 个 ＼ |＼ ＼ ただでさえ“お前たち”は……いや、何でもない。
/ ／ | ﾍ、 U / ∨ ＼ ＼
/ / | ＞ ､_ ⊂⊃ ｒ＜/ | ＼ ＼
/ / |―へ__ｒ＝くｒ┴‐| ＼ ＼. ＼
厶-―;/ |::_,／_:|::::!:::|::::::::::| ＼＿ ヽ ）
./ ／ /´:::／::弋｣_ﾉ!:::::::::| ＼ ＼ | /
／ ／::／::::::::::::/ |::::::::∧ ＼ ＼ ／!
.／ ／::::::/:::::::::::::::::| |:::::::::::::＼ ＼ ∨ |
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 今の話……もう少し詳しく話をききたいですが… |
| 私の一存では、何とも言えません……。 |
【守時】＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 執権なのに…？でも、内管領（長崎高資）殿は、 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ .| 「もういい」って言っているぜ？ |
／. : : : ｀ヽ: : ／: : : :＼ .【尊氏】＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ . : : : ｀ヽヽ:l:/／. : : : : :ヽ
/ . : : : : : : : : Y : : : : : : : : : :.
.: : :/⌒＼: : : : l: : : :／⌒ヽ: :.:i
| : :| ::....､: l :, .' '.: :|
: : :| ::::｀´ ': : |
'. : |_ ...:::::::. '"￣ |: :'
〉, { ｰ―u‐ｧ.::ィ ｒ―u‐ｧ |/、 おやおや、こんなに……ふっふ、治部（尊氏）殿もワルですなあ…
{う l ／￣::/ | ヽ￣｀ヽ |う}
Ｖ∧ .:::::::〈 ｜ ﾘ / これは、私も気合を入れて「看過」せねばなりませんな…
ヽＪ. ::::::ｰ､l_,. ,ｨ′
Ｙ:.、 ::::::. ＿＿, /｜ （ククク…あの足利が私に頭を下げに来るか…）
l ＼:::::.｀ こ´ / ,|
_/|＼ ＼::. l ｲ／卜_
_,. -‐＜_} |::人＞=.≧ー≦=人::::| {_＞‐- .､_
_,. -‐＜_＞ ´ 乂:::::::三Ｖ} | {Ｖ三:::::乂 ｀ ＜_＞‐- .､_
長崎高資（幕府方…内管領（実権者））
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
.
- 609 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:40:52 ID:tfeHzA/A0
-
|/ !| ! ! ﾊ ｌヽ ＼ | ｜ |
.! |ヽ ヽ ヽ､_､ | ! ＼ ヽ 、 ＼ ! ! } l＿
! ヽ ヽ:￣｢＼|l.、 ＼ ＼ ＼ ＿ ヽ‐｢ ￣ ｲ | ／
,..-.‐! .! !:､:ﾞ'ﾄ、 ゝ＼‐'ヽ ｀ヽ､ ヽ!､ / ! 八 ＞
／ | |､ ｀'┘ !. , ゞ´ , -┬=＝=-ﾐ ヽ､/ ! '| / ＼ ＼
/ | | ｀ ｰ‐ !/＝| ⊥:_;ｿ_, > / | / ヽ
. / | ! / ｀ ､＿ -‐ | |/＼ ＼ ………お前！
│ / ヽ. ヽ U ! ＼ ＼ ＼
| / |＼ ／| |､ ＼ ＼
,.'| | / | 八＼ ￣￣` ／, ´| ! |ヽ 丶、 ＼
. / | | / ｜:::::ヽ. ＼ ,／´:::::::::::! | | ! ヽ＼ ）
〈 l | / /:::::::::::::::~ヽ＝￣´::::::::::::::::::::::| ! |/ ヽ 丶､ /
. ヽ ! / ／ヘ::::::::::／,::::{::::Y:::::::}＼::::::::::::::| ! ＼ ｰ-.､＼ ＼
.:.:.:/ ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:へ、
.:.:/ ＼.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
.:/、_ ＼.:｀ヽ.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:',.:.:- ＿.:.:.:.:ヘ、
/ ＞=＿_ ＼.',｀ヽ.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:.:ﾍ＞、.:へ、
ｨ彡三≧三三≧>＿＿ ／ ヽ! ＿>.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:',、.:.:.:.:.ヽ、 ｀ヽ> な〜、もういいじゃんかよ〜？
" ／::::::::::(⌒)ヾヾヽ ￣ ー＝三三ミ>ヽ.ﾍ.:.:.:.:.:',.:＞、.:.:ヽ、
/::::::::/⌒ヾ":::ﾊ ｀ ｀ 彡/::::(⌒)ヾヾ ヽＶ.:.:.:.',.:.:.:.:.ﾍヽ.:ヽ、 時間経ってるし、許してやれよぉ〜。
_/:::::::::i///ﾘ::::::::::i /γ⌒i"::ﾊ ヾ ｀lヽ.:.:',｀ヽ.:.:.ﾍ ｀ヽ>、
_|:::::::::::｀¨¨´:::::::::ﾉ ,'::::|///|:::::::! ヾ |.:.:ヽ.:', ｀ヽ.:＼ ＼ 大体、あの時って、大した証拠もないのに、
_ゝ、:::::::::::::::::::／ ﾇ::::｀¨¨´:::::ﾉ | 〉.:! ヽ', ヽ>
｀〜〜〜´ ゝ:::::::::::／ ﾊ.:| ｀ “ま〜た、うっかり殺しちゃったんだろ？”
:::::::::::::::: :::::::::::::::: / Ｖ
:::::::::::::::::: ) :::::::::::::::::::::: ,' | | 俺、知ってんだぞ〜？
:::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::: i ＿＿ｊ|＿＿
::::::::::: :::::::::::::::::::::::: ! ￣|｢￣ 気が引けるから土岐氏は無事なんだろ？
/ |!
/ 十 | ひでーよ、北条氏〜。血も涙もね〜よ。
〃
、 ⊂ﾆ＝＝ー‐-=ﾆ⊃ ／ 可哀想じゃんかよ〜？
＞、 イ´
.
- 610 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:41:56 ID:tfeHzA/A0
-
／ ＼
／ / ＼ ヽ
/イ / ! ＼ ',
. ｉ!./! / ! ＼. ＼. ! ………………………………………。
/ .| ! ! ∧ ! ヽ ＼ ＼ |
! | | |__| ＼|＼. ! _,! ＼ ヽ ! ……内管領殿が「いい」と言ったのなら、
| | /!∧ _|＿`ト､ ＼ ,斗七´___! ヽ＼八
| Ｖ ｉ| ヽｒ个弋ふﾄ ヽ ∨, ｨ埒ﾘ 个 ､ | ＼ 私からどうこうと言う事はありません。
／ | | ＼ ´¨´ ＞=く ´￣ !ィ´ ! ＼
／ ／| ∨ﾊ ` ‐‐'´ ｉ `ｰ‐U个 ＼ |＼ ＼ 然るべき、書面が来たら、それを通す……
/ ／ | ﾍ、 / ∨ ＼ ＼
/ / | ＞ ､_ ⌒ ｒ＜/ | ＼ ＼ ……それでいいんですね？
/ / |―へ__ｒ＝くｒ┴‐| ＼ ＼. ＼
厶-―;/ |::_,／_:|::::!:::|::::::::::| ＼＿ ヽ ）
./ ／ /´:::／::弋｣_ﾉ!:::::::::| ＼ ＼ | /
／ ／::／::::::::::::/ |::::::::∧ ＼ ＼ ／!
.／ ／::::::/:::::::::::::::::| |:::::::::::::＼ ＼ ∨ |
ヽ、
,ｨ≦三三＼ヾ、
〉~｀ヽ、.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.ﾍﾉ|
/.:ﾍ.:ﾍゝヽ、.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:!
,'∧.:「｀ヽヽ勾>ヽ=ヽ.:.:.:.:|
!i.:个「ﾗi ヽ¨ iﾍ）ﾉ.:.:/ おっしゃ！ありがとよ、義兄貴！！
! ﾍﾑく , 八.:.:/
ﾍ ｰ ノ Ｖ こいつぁ、一つ、借りだな！
ヽ、,イ ＜ﾌ7―― 、
/〉／: :／ / ヽ
ｨ彡/ﾆ|: : / | ',
ｲ／ /ラ"!／＼ | ﾄ､ ｲ x――´￣￣｀ｰ一´￣ヽ
/イ /三/:/ 。ｿ’! i ／f/ r―r―、 ,＿＿＿＿ﾉ
/ / /三/:/ 。/ ヽ ヽ" |! / / ／⌒ヽ|
,' | /V川:/ 。/ ﾍ "／ |Y ' / ゝ＿ﾉ｀ヽ、
i ,' /: : ﾚ':| 。／ ', ゝ弋>― ＿ｨ―㍉、 ヽ、
| ,'/: : : : : |／ 〉 ＼: : : イ | ヽ ヽ
|V: : : : : : | / V ＞-イ ゝ )
イ/: : : : : :.ｲ / V ー― " ￣
/ 仏: : : : : : :| / ゝ-―＜￣
／ ｲ:::|: : : : : : | /
.
- 611 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:44:12 ID:tfeHzA/A0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●
| （__人__） おお……なんか、簡単に土岐頼貞が許されちまってるな？
. | ﾉ
| ∩ ノ ⊃ いいのか？そんな感じで。
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
＿＿＿_
／ ＼ …以前、「正中の変」の話の時、
／ ― ―
／ （ ●） （●）' ∫ 土岐頼兼、多治見国長といった面々を誅殺しているにも関わらず、
| （__人__） | ∬
＼ ｀ ⌒´ .|￣| なぜ、土岐頼貞だけ無事なのか分からないという話をしたと思うお。
＿＿__／ ー‐ '-|＿|）.
| | / / ＿＿/ 『太平記』作者が（事実と違い）土岐頼貞を死なせているのは、
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ その方がよっぽど整合性がとれる……という事だったかもしれない。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― まあ、今も、よく分からないままなんだけど…思うのは、
／ （ ー） （ー）'
| （__ﾉ､_,x ,--､ 結局、証拠不十分な（情報が錯綜した）事件で、
＼. ｀ー< ヾ zヽ ｽﾞｽﾞ…
＿＿__／ ー‐＼／| ｜ 幕府内でも「早まった」感があったのかな？と思ったりしているお。
| | / / ＿＿ﾉ
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ. |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
, − -
/ （＝ ＝ 一応、言っておくと、土岐頼貞が失踪したり、足利尊氏が裏から手を回しているのは、
ゝ （__人） やる夫が勝手にやっているだけだお。何というか話の組み上げ上…？
.
- 612 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:45:37 ID:tfeHzA/A0
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） ふ〜ん？でも、別に幕府は（有効な証拠がなく）「謀反の疑いは無かった」って
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 話にもしていないんだろ？日野資朝も佐渡に流しているし…。
. | ｎｌ^l^l
. ヽ | ﾉ ……何か中途半端じゃねえか？
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ 中途半端だと思うお。
／ （ ●） （ ●）'
| （__人__） | 多分、幕府も「早まっちゃいました」とは言えない、でもそのまま押し切って、
＼ ｀ ⌒´ ,／ ( ::)
／ ー‐ ヽ ( ::) 関係者全員処断するのは気が引ける、助命運動もある……という中で
/ ／＾ｰ r￣￣￣i
| i / ﾉ、＿__ノ “玉虫色”にバランスをとった結果の沙汰だと思うけど……。
| l ／ r‐´ ￣ |
＿＿＿
／ノ ヽ､_ ＼
／（●） （●.） ＼ 不 整 合 極 ま り な い 。
／ （__人＿,） ＼
| ｌ^l^lｎ ⌒ ´ | しかも、それがそのまま“表の沙汰”として通ってしまう。
＼ヽ L ,／ 沙汰としての一貫性より、互いの利害のバランスをとった結果の方が優先されている。
ゝ ﾉ まあ、近代以前の人間ってそういうもんだよと言えば、そうかもしれない。
／ /
.
- 613 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:46:12 ID:tfeHzA/A0
-
┼────────────────────────────────────────┼
鎌倉幕府〜北条氏の沙汰は、良くも（？）悪くもそういった「いい加減さ」が目立つ。
「霜月騒動」も、「嘉元の乱」も、突き詰めて行くと、実態がよく分からなくなる。
さっき「関係者全員処断するのは気が引ける」…なんて言ったけど「気が引けない」時もある。
そうすると大惨事が起こる。そこは、その時の（いい加減な）空気次第……という事になる。
┼────────────────────────────────────────┼
,.. -───‐- 、
,.‐'´ ｀'‐､
/ ,.‐ ､. ヽ
i / `'‐､. ／＼ヽ
ｌ ./.ｧ.､._ `'‐- ' ﾞ!,
| ./ `''‐､. `''‐ ､..__, _,. ‐'´ｨﾞ
| ヽ、 `''‐ ､.._/ /_, ‐'´ |
│ ,.-､`! ＝｡=== _ ,=｡==＝l
-‐- ､ ,|. { r‐l.l. ` ｰ-‐' '' ＼--‐' l ┼──────────────────────────────┼
（ |. ｌ ﾋ |l r __ ＼ i それじゃあ、拙い…という事で、北条泰時といった“有志たち”は、
.／| `ｰ;ll ､＿＿＿＿__,~ / 「御成敗式目」制定などして、沙汰の一貫性を求めたりもしたのだけど、
_,／:::::| / ヽ `'ｰ-----‐´ ./ 結局、武士の政治は「義理と人情」と「縁故」で決まって行く感がある。
´::|::::::::::| / .ヽ ｰ一 /、 ┼──────────────────────────────┼
:::| :::::::::|/ ヽ /|:::`''‐
:::!:::::::::::|ヽ. .ヽ..＿＿＿__/:::|:::::::::
:::|::::::::::::|;;;;ヽ. /|:::::::::|:::::::::
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::!:::::::::::::|;;;;;;;;;;;;ヽ. /;;;;;;|::::::::::|::::::::
北条泰時／森田鉄雄
（1183〜1242年）
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- 614 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:47:02 ID:tfeHzA/A0
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『蒙古襲来絵詞』で有名な竹崎季長は、自らの戦功を認めてもらうため鎌倉に直接陳情に向かい、
その主張に感じ入った安達泰盛は、その戦功を認め恩賞が発給されるように手配する。
ここで、安達泰盛は非常に“人情”のある人物として描かれているわけだが ─────────
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__ -‐―ｧ‐r‐-=ミ
, ｨ ´ / / ｀ヽ､
( ( _ -――' 二ミヽ )ヽ
＼｀´ ∠ﾆ三} {○:::ヽ ＼ ／∠_ ,=ミ､
r‐=ミ ,ｨ＞v-‐r‐-＝=ﾆ二´ 彡イ ／ｱ((： ：))
_＿＿＿＿_,ｨ⌒ヽ､=ｲ'ﾟ=ミ((∵)-〉┐┌/7-‐≧壬::}// / { r‐壬ﾑ 先陣駆けを認めて欲しいアッグ！
,ｲ=ﾐ r―' ｀ヽ:} ).f|､:ヽヽ ｀´ヽ|__￣__i_|: : : : :__r‐ﾐ-､/ /r‐､/⌒＼
{{ﾆ三}} └‐┐ _ﾉﾉ<__ i| ヽ } } ノ/__二_//-‐:￣::弋ﾉ 7/入 ,＼ <＼
. ゞ=イ-‐=＝ﾆ￣ヽ:} ) || ﾉ y‐〈::|__ __i_|)): : : :_＿ノ ゝ< ,＼ ＼_〉 ｀ヽ､
r=ﾐ´ r‐' _ノﾉ く__ ||ｰ'￣／r‐|┐ ┌i_|‐､='´r=ミヽ､ ﾟﾏ ヽ 〈＼ ,ｨ⌒)
{{三}} └z=≦ヽ:} ﾉ ﾞ| ,ｲ､{ ﾄ､_二_,ｲf f}: : :ゞ‐' ﾉ ﾉヽ ﾏ r､ ´ ｀ｧ=彡
ゞ=ｲ‐=≦´ ／ｰ'―'￣ ,ｲ＝ﾐｰi┌―┐|__ij_: ::/‐く彡'=ｲ)入 ﾏ-' ム ,ｨ⌒)
,ｨ≦ ヽ-ｸ'´ ,ｲ＝ミ､,ｲ└―┘j /ノ f≧辷_／ ヽ ﾏ ムｰ=彡
{{三}} ／ ,ｲ＝ミ､/ ｀￣￣´ｰ‐' |{ ヽﾆ＼ 〉､辷⊃'
ゞ=ｲ≦ /￣￣/7‐､ ｀ゝ‐'三ﾆ＼／三ﾑ
/ //三ﾐ} ｀＜三三三＞'
,ｲ //三三} ｀￣￣´
/ﾆ｀三彡三ミ／
ｰ=ﾆ三三彡'
竹崎季長／ジュアッグ
（1246〜？年）
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これも見方を変えると、現場の報告（とメンツ）をすっとばして、恩賞をアリにしているとも言える。
それは、その場の空気で誅殺を決めたり、あるいは途中の気分で止めたりする感覚と同じもの
……とも言えるんだお。良くも悪くも、それが北条氏の支配体制の一面ではあった。
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- 615 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:50:00 ID:tfeHzA/A0
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＿＿＿_
／ ＼
／ ― ―
／ （ ー） （ー）' まあ、何が言いたいかというと…
| （__ﾉ､_,x ,--､ 土岐頼貞も、そういう、何となくな沙汰の中で、
＼. ｀ー< ヾ zヽ ｽﾞｽﾞ… 許されているんだろな…って事だけどね……。
＿＿__／ ー‐＼／| ｜
| | / / ＿＿ﾉ そういう鎌倉幕府のある種のアバウトさを、
| | / / | ここで、顕したかったって意図もあるお…。
| | （ ￣￣￣⌒ヽ. |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
ｎ _ｎ__ _ｎ__
l l└i七 └ｉ七┐ ○ ○ ○
LＫ⊆T （r匕r'_）
／ ＼
／ / ＼ ヽ
/イ / ! ＼ ',
. ｉ!./! / ! ＼. ＼. !
/ .| ! ! ∧ ! ヽ ＼ ＼ | しかし、こんな事を繰り返していたら……
| | /!∧ _| ＞-‐匕 ＼ ,,斗七´___! ヽ＼八
| Ｖ ｉ| ヽｒ个弋ふﾄ ヽ ∨, ｨ埒ﾘ 个 ､ | ＼ いつかバランスを失い痛い目を見るでしょう…。
／ | | ＼ ´¨´ ＞=く ´￣ !ィ´ ! ＼
／ ／| ∨ﾊ ` ‐‐'´ ｉ `ｰ‐ 个 ＼ |＼ ＼ 何とか、この因習を変えていかなくては……。
/ ／ | ﾍ、 U / ∨ ＼ ＼
/ / | ＞ ､_ ⊂⊃ ｒ＜/ | ＼ ＼
/ / |―へ__ｒ＝くｒ┴‐| ＼ ＼. ＼
厶-―;/ |::_,／_:|::::!:::|::::::::::| ＼＿ ヽ ）
./ ／ /´:::／::弋｣_ﾉ!:::::::::| ＼ ＼ | /
／ ／::／::::::::::::/ |::::::::∧ ＼ ＼ ／!
.／ ／::::::/:::::::::::::::::| |:::::::::::::＼ ＼ ∨ |
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- 616 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:50:37 ID:tfeHzA/A0
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ヽ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:弌
|∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.笊
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i八ﾍ
ヽ」.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／/.:.:|.:八ﾍ
'寸.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:./レ''i.:.:.|ヽﾍ
ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:// ﾉ.:.:.! ヾゝ
ｰゝ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.//ヽ /| ヽ| ｀
ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.// ﾚ'; ヽ ・・・・・・・・・・・・・・。
ヽ.:.:.:.へ.:.:.:.:.:/ /
|_∨＿_ヽ.:/ .|/
ノ――――――{
ノ ヘ
／＿＿＿＿＿＿＿＿_へ、
＜ / ＞ 、
＜ ! ￣ ＞ 、＿
" ｜ ７ヽ、
! / ヽ
、 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞へ.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ
|V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ
|j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞".:＞＜.:.:.:/´~~｀V.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ﾍ
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|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:／ - - 、 V.:.:i.:.:..:|.:.:.:.|ﾏ.:ﾍ
|.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:／ヽ.:.／ _ ヽ_V.:|.:.:.:.|.:.:.:.', ヽ.:ﾍ
V.:.:.:.:.／イ/／ヽ, | ! ｀ﾃ｀寸.:.:.:|、.:.:.', ヽゝ
Y.:.:.´.:.:.:.:.{ ﾆ{ ｀ ヽ以 | ヽ.|ヽ.:.:.:i
|.:.:.:.:.:.:.:.:.入ヽ } ﾍ 寸∧.:.|
|.:.:.:.:.:.:／ ゝニ _ } ﾏ 寸 ………あのさ、義兄貴…。
|.:.:.／ ', _＿ イ´
r＜" 乂 ~＝＝r"
／＼: : : ＞ 、 ＼ r "
／ ＼: : : : :＞ 、 ＞- ＿_ノ
.く ＼: : : : : : ＞ 、 ／
イ ｀ヽ ＼: : : : : : : ＞!、
イ ヽ ＞: : : : : : :/＼
ｲ ＼ ／ ＼: : :./三∧
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- 617 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:51:50 ID:tfeHzA/A0
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／ ＼ ／
／ / ＼ ヽ
/イ / ! ＼ ', ──
. ｉ!./! / ! ＼. ＼. !
/ .| ! ! ∧ ! ヽ ＼ ＼ | ＼
! | | |__| ＼|＼. ! _,! ＼ ヽ !
| | /!∧ _|＿`ト､ ＼ ,斗七´___! ヽ＼八
| Ｖ ｉ| ヽｒ个弋ふﾄ ヽ ∨, ｨ埒ﾘ 个 ､ | ＼ …どうしました？まだ、何かありましたか？
／ | | ＼ ´¨´ ＞=く ´￣ !ィ´ ! ＼
／ ／| ∨ﾊ ` ‐‐'´ ｉ `ｰ‐ 个 ＼ |＼ ＼
/ ／ | ﾍ、 / ∨ ＼ ＼
/ / | ＞ ､_ ⌒ ｒ＜/ | ＼ ＼
/ / |―へ__ｒ＝くｒ┴‐| ＼ ＼. ＼
厶-―;/ |::_,／_:|::::!:::|::::::::::| ＼＿ ヽ ）
./ ／ /´:::／::弋｣_ﾉ!:::::::::| ＼ ＼ | /
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───── この後、数年と経たない内に、赤橋守時は討幕軍に…
いや、足利尊氏の“裏切り”によって亡ぼされる。
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_, '"´ ｀丶、
／ ＼
/ ,' / ／ / ヽ ｀ヽヽ
l l j __ // ,ｲ ､ハヽ }! ﾊ
l l ｢ j_从7ヽﾊ !七大 ` } ﾘ }/
| l Vfﾞ磷圷/ jl ﾉィｱト､ﾍ// /
j l l V_:ｿ ´ V:ﾘ /jｲノ
,' ﾊ ﾍ. ' ｀ ,' l !
/ / l ヽ ー ‐ .厶 |ﾊ
／／' ∧ 弋ﾄ ､ __ , r＜7 l ヽ
／ / ／ ∧ Vー､ Kヽ{ ヽ ヽ
/ /.／ /¨} ',__∧_j_l::::ﾊ ＼ }／
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ヽ l { :::/ /::::::::::::::::::V:／／∠ ',
} ! j／ ／:!::::::::::::::::::∧V _二}:ヽ /
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／ ／ |ヽ ＼:::l:::::::::::/∠/j rﾃ':〃 ( ヽ ,
／ ／ ､__jノ ∧{::::::／ ,/ { _/:::ハ `ー彡
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守時の妹である、赤橋登子は尊氏の妻として鎌倉から脱出し難を逃れた。
その胸中は測るべくもないが……その後、尊氏と登子の夫婦の間が、
壊れてしまった……という様子は特にない。
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- 618 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:53:59 ID:tfeHzA/A0
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尊氏と登子の夫婦仲は決して悪くなかった。────────
同じように、足利家と赤橋家の関係もそれ程悪いものではなかったと思われる。
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ノレ'.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞、_
、 ／.:.:.:.:.:ー―.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞＿
Ⅳ.:.:.:.:＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＜
〉.:.:.:lV:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:彡
ｲ.:.:.:.:.:|.:V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ニ.:.:.:.:｀ヽ.:彡
ﾉノ.:.:三',.:.V.:.:.:＼.:.:.:＞.:.:.:三.:.＼
´ﾑ.:.:/.:.:＝｀~V.:.:.:ヽヽ.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:.>
孑'.:.:/＿ V.:.:.:ﾍ.:ﾍ.:.ヽ.:.:ヽ｀ヽ、
|ﾍｲ ＿二- iﾍ.:双ﾍﾍﾏ.:ヽ｀ヽ、
ヽ,ﾍ 弋矛｀ ｀ ヾﾍ矛ヾ入',
｀ 、 | /´ ……………………いや。
／ﾘ 、 { ノ;,ヽ、
／ /|: ヽ、ー=―／: :∧ 弋
イ / ,i: ',: :ﾍ ヽ _ イ. : : /: :i ﾍ ＞、
＜￣ / |: : ',: : : ＞＜: : :/: : :! ﾍ ＞ 、
＜￣ ./ , |: : : ',: :く三∧0/: : : :! ﾍ ＞ 、
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し か し 、 足 利 尊 氏 は 赤 橋 守 時 を 見 殺 し に す る 。
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- 619 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:55:13 ID:tfeHzA/A0
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けれども、それは武士の世界において ─────
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x＜三三三三三三＞/|
＿＿ィ＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ
＼.:.:.:.:.:ゝ.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:ﾊ
r＝＼.:.:.:.:ヽﾍ.:.:.:.:.:＞＜.:.:.:.:.:三三＞∨´
|.:.:.:.:.:.ヽ.:.:ヽヽ.:｀ヽヽ＞-＜ﾍ.:.:.:.:.＼.:.:|｀
|.:.:.:.:.:.:} ヽ.:.:ヽ.:ヽ、.＼.:.:.:.:.:.:｀ヽ.:.:.:.:.∨
|.:l.:.:.:.:{ ヽ.:.:ヽ.:ヽ＞ヽヽ.:.:.:.:.:.:ヽヽ.:.ヽ、
|∧.:.:.:|ｨ⌒ニヽ.:ヽヽくｲ⌒ヽヽﾐ.:.:.:ﾍ) ｀ヽ>
ﾚ V.:|ヽ ｲ⌒ヽ、ヾ ヾ ⊂⊃V ｲﾝ｀ヽ
´ V| V',⊂⊃ | r-' いやぁ！何でもねえ！
i!| ｲヽ、 ヽ ＿-=ｧ / |
ﾉ ヽ、 ヽ二二/ ｲ | すまねえ！気のせいだったわ！
＞、￣ ／/ ノL_
/ | ｀~´ /彡: : / ゝ、
／/: :|_ｨ＜: : : : : :/ | ヽ、＿
ｰフ´ /:/三ﾍ: : : : : : / | ヽ ＞― ＿_
/Tニニ￣／ /:/三シﾍ: : : : :/ | ／ ﾊ
/ | ／ |/: /三: : :ヽ:。/ ヽ | .／ ﾊ
./ ｜ ｀ヽ、 / |: /三ｲ: : : : ソ ヽ ＜ ／ /
/ ! ｿ |:/三イ: : : :/ ゝ、 | ／ /
./ | r＜￣ ||三三!: : :/ 0 ＞!／ /
┼─────────────────────────────┼
──── 特別、足利尊氏を“酷薄”とするものではなかった。
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- 620 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:57:08 ID:tfeHzA/A0
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は い ！ 今 回 の 講 釈 は 、 こ こ ま で だ お ！ ！
ま た 、 次 回 も よ ろ し く お 願 い す る お ！ ！
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒
＿＿＿_
／ ― ― ＼
ﾐ ﾐ ﾐ ／ （●） （●） ＼ ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) （__人__） ＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / ｀ ⌒´ | (⌒)/ / / /／ , ノ ､ 、
| :::::::::::(⌒) ／ ゝ :::::::::::/ . l（● ●）l
| ノ ＼ / ） / . | （_人_） |
ヽ / ヽ/ ／ . ヽ ノ
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l /-､r―'〉
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
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- 621 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:58:16 ID:tfeHzA/A0
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━━━━━━━━━━━━━
NEXT CHARACTER
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／. . . . . . . . . . . . . . . . . . .＼
ｨ'二 ', ／. . . . . ./ . i. . . . . . . . . . . . . . .＼
l_ヽ､_'´ ／｀ヽヾ /. . . . . . ./ . . |. . . . ＼ . . . . . ＼. . .ヽ
/ Г ,.．-──- ､ |､ ／ /. . . . . . .,' . .／! . . . . . .丶 . . . . . ＞ .ﾊ
! | ／. : : : : : : : : : ＼ ,/ У ,'. . . . . . ..,'_,x-‐弋‐. . ＼. i .-＼_ .! .! . . .i
r`ｰ-､/.: : : : : : : : : : : : : ::ヽ / ,/ i. . . . . . .´i∧/=≠＼. .＼ |=-＼. .| .| . . . |
l二`!,!:::: :,-…-…-ミ: : : : : :', ,l ､_ / |. . . . . . . .| ｨ心斧｀ ＼ 代斧ｭ乂. |. . . 八
ト___ {:: : ::i '⌒' '⌒' i: : : : ::} ノヽ､ 丁 ﾉ!. . . . . . . !《 乂ソ 匕ﾂ / /. . . .| . ゝ
l-─{:: : ::| ｪｪ ｪｪ |: : : : ::} ,r~ヽ､ / ／|. . . . . . . .丶 ;. /. /. . .!
|,-‐''{ :: ::| ,.、 |:: : : ::;! ,/ . ヽ､ / |. . ／', . . . . ＼ ' ﾑｲ . . . .
j‐'ﾌ=ヾ::::i r‐-ﾆ-┐ | : : ::ﾉ／`ー-､ ,/ ﾑｲ: : : :､. . . ＼｀ ､ _ _, /: :i . . . . l
ヽﾚ'ﾚ'_ゞイ!ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐'_ｨ!、 ヽ､,-’ |: : : : :ヽ ､丶 ／: :,ｲ: :∧ .|
l'〃|イ| |レ-ｰ‐'"__ !==lll| !、 ヽ､ ' ＞x : : : :＼ ＼＞ ､ ＜: : : / | :/ ',.:
l.ﾚ' ~ ./了‐''"~ /'´/ | ) `~/ らんらんる〜 /:「////丶 ＿＿|ー―‐t /' !
/ / !, イ--､ /￣ ', .ニ'´ 〈: :∨////|:::::::::::::::l//////
/ ///./ 抜 ! .厂￣ !／ -‐r'//////!::::::::::::::::::＜//L_
,' |/ .' !'"~.ノﾚ' .!、 ~丁 ＜ ////////| ::::::::::::::::::///∧丶
.| ! ! ￣" ｀`~,! へ f´ ﾉ////////≧､: : : : : 〈////∧ ｀ - ､
｜ ,l ,! ! ／ . | ／//////////,',ｨ'¨ヽ: : : :|/////＼ i
| ｀''＜//////r'´ ヾ｀j: !//////｀> |
∨ ｀"''＜ﾍ Y: : 〉///,／ | i
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- 622 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/07(火) 23:58:50 ID:tfeHzA/A0
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次 回 へ つ づ く ！
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◆配役
【朝廷方】
花園上皇／空条承太郎（ジョジョの奇妙な冒険）
後醍醐天皇／衛宮切嗣（Fate/Zero）
光厳天皇／ジャン=ピエール・ポルナレフ（ジョジョの奇妙な冒険）
【幕府方】
長崎円喜／デギン・ザビ（機動戦士ガンダム）
長崎高資／ギレン・ザビ（機動戦士ガンダム）
安達時顕／ムスカ大佐（天空の城ラピュタ）
赤橋守時／エレオノール（ゼロの使い魔）
赤橋登子／ルイズ（ゼロの使い魔）
足利尊氏／右代宮戦人（うみねこのなく頃に）
上杉憲房／真紅（ローゼンメイデン）
新田義貞／柏崎星奈（僕は友達が少ない）
脇屋義助／三日月夜空（僕は友達が少ない）
世良田満義／一方通行（とある魔術の禁書目録）
岩松政経／左方のテッラ（とある魔術の禁書目録）
大館宗氏／上条刀夜（とある魔術の禁書目録）
大谷道海／おとうさん（宇宙家族カールビンソン）
土岐頼貞／孫悟空（ドラゴンボール）
北条泰時／森田鉄雄（銀と金）
安達泰盛／カリオストロ伯爵（ルパン三世）
世良田頼氏／芳川桔梗（とある魔術の禁書目録）
竹崎季長／ジュアッグ（機動戦士ガンダム）
【その他】
夢窓疎石／長門有希（涼宮ハルヒの憂鬱）
語り役 … やる夫
聞き役 … やらない夫
チョイ役 … できない子
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- 623 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/08(水) 00:00:22 ID:eoCqyOSc0
- 今回は、ここまでです。
次回は…二週間後を目指します。
それでは、ありがとうございました。
- 624 ：名無しのやる夫だお：2012/08/08(水) 00:02:22 ID:TBTgZD1A0
- 乙
最後に2人は誰になるのやら
- 625 ：名無しのやる夫だお：2012/08/08(水) 00:05:02 ID:TRWpfWlw0
- 乙乙！ 武士に限らず、現代でも不自然な幕引きはいっぱいあるしね
- 626 ：名無しのやる夫だお：2012/08/08(水) 00:05:43 ID:NwNtpEIc0
- 乙です。
千葉・・・じゃなかったドナルドと、シャルかぁ
ここの>>1は必ずしも時系列で話を持ってこないから、予想が難しいなぁw
- 627 ：名無しのやる夫だお：2012/08/08(水) 00:10:14 ID:TYEluaYM0
- 乙です
足利泰氏の出家問題は大河ドラマの北条時宗でもやってたね。
そこでは泰氏が反北条の陰謀に関わってたのが発覚したのが理由だった。
大事にならなかったのは父親の義氏がまだ健在だったのが大きいみたい。時宗では義氏は登場しなかったけど。
- 628 ：名無しのやる夫だお：2012/08/08(水) 00:10:20 ID:i9pNCOEc0
- 今回も乙でした。
ISはどの家になるんかな。
- 629 ：名無しのやる夫だお：2012/08/08(水) 00:17:44 ID:97qJnGqY0
- 乙
御成敗式目ってそんな感じのものだったのね
- 630 ：名無しのやる夫だお：2012/08/08(水) 00:25:07 ID:gXxsfCis0
- 乙した
そりゃまあ忠臣蔵の時代まで法治の概念が浸透しきってないわけだからなあ、この時代じゃほんとキツイもんだろうよｗ
- 631 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/08(水) 00:27:35 ID:eoCqyOSc0
- >>624
ありがとうございます。
あああ、（頭を抱えている）ネクストキャラ予想されている方々……申し訳ないです（汗）
一人は過去スレに答えがあるんですが、もう一人はどうにも当てられない役です（汗）
そういう予想する楽しみがあるキャラを使うべきだった……orz
>>625
ありがとうございます。
上手く言えないんですが、この時代というか中世以前の政治取引や陰謀って、
どこか緩いところがあって（まあ、今もそうだったりしますが）その感覚を何か上手く出せないかな〜とか悩んでいます。
>>626
ありがとうございます。
すみません（汗）次は予想が立てられるキャラにしようと思います。
>>627
ありがとうございます。「泰氏の出家問題」そうでしたか成る程。
>>628
ありがとうございます。ISは…お楽しみにｗ
- 632 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/08(水) 00:45:21 ID:eoCqyOSc0
- >>629
ありがとうございます。
御成敗式目は鎌倉幕府が公平な政治機関足りうる事を示そうとしたものだと思います。
しかし、法治主義って法治の概念が浸透していないと、法だけ制定しても…って事はあると思います（汗）
>>630
ありがとうございます。
人治ですよね（笑）でも、調べると義理と人情みたいなものを感じたりして、どこか微笑ましかったりもします（？）
- 633 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 06:31:51 ID:QEIbfZgQ0
- 御成敗式目自体が、源頼朝の判決を基本にした判例を元にして作ったルール、という慣習法みたいな成り立ちなような
- 634 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 08:06:55 ID:5EdGEmxY0
- 乙です、やっぱこうして見ると新田氏って
自業自得と言えばそうなんだが、かわいそうな一族だよなぁ
- 635 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 14:48:36 ID:Mel10ca6o
- 乙〜。
新田さん、これじゃあ天下取れんし、上の人間に良い様に駒扱いされて、
使い物にならなくなるか、大きくなり過ぎたら、ポイと捨てられる子だわ…。
- 636 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 17:45:56 ID:P9c.Zp0w0
- 乙
で、今回出てきてた新田さんといずれ活躍らしい新田さんって別人なの？
- 637 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 19:03:12 ID:TYEluaYM0
- 今回の新田政義さんのやらかし、調べたら正確には
幕府に無断で朝廷に官位要求→断られる→逆ギレして職務放棄→無断出家、という流れらしい。
何というか、ねぇ・・・
ちなみに新田政義と世良田頼氏はともに足利義氏の娘婿だとか。この件の処理には足利家の意向が入ってるかも。
- 638 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 19:34:10 ID:fIK2qUOI0
- >>637
鎌倉スレでは頼氏が義氏のお気にという設定だったけど、同世代の新田家の中でも一番抜きん出てたのは確かだろうね
他の新田系だと山名、里見は独立してて岩松、田中は母系だし
- 639 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 20:23:49 ID:s2G9iN5o0
- まあ、娘婿だったおかげで、半端な生殺しが延々続いたともいえる気が…。
梶原や畠山みたいにいっそ戦になってくれればとか考えたくなった気もする。
- 640 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 20:52:40 ID:r40EDyuI0
- まあそんだけボロボロな状態から倒幕に功績挙げて名を全国に轟かせたのだから、その点はたいしたもんだと思う
- 641 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 22:13:03 ID:zixxedTU0
- でも、新田さんが討幕できたのって（ネタバレ）を偶然、あるいはむしろ（ネタバレ）側の誘導で
抱え込むことができたから十分な兵力が得られたのだって説もあるよね
- 642 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 22:14:29 ID:QEIbfZgQ0
- 大河の太平記でもあったけど、細川三兄弟マジ外道・・・だもんな
- 643 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/08(水) 23:49:09 ID:r40EDyuI0
- >>641
そうした面も否定しないけど、新田が主導的に（ネタバレ）を抱え込むことが出来たのも
逆に（ネタバレ）の誘導で利用されたにせよ、どちらでも新田の能力の証明ではあると思うよ
後者だったとしても、使えない利用価値が無いのならわざわざ誘導することもなかろ？
- 644 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/09(木) 07:27:25 ID:ydydtVqA0
- 新田以外に他に武士がいなかったわけじゃないしな
- 645 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/09(木) 20:19:34 ID:NVJCo05Y0
- でも、新田家、特に歴代当主の体たらくを見てると
（ネタバレ）の近所で、残ってる源氏の中ではもっとも鎌倉殿に近い河内源氏義国流の家だったからっていう
本人たちの実力以外の部分が大きい気がする
（ネタバレ）の旗を掲げるにしたって、その騎手役の方もそれなりの血筋や名分があるに越したことはないしね
それでいて勢力はさっぱりだから要らなくなったら（ネタバレ）側が排除するのも
元から大勢力なところと手を組むよりも易いだろうし
当時は家＝血筋の貴賤もその長の力のうちではあったろうけど
- 646 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/10(金) 01:02:16 ID:W.dfPv2c0
- >>645
血統だけなら範頼の子孫の吉見氏が一番、鎌倉殿に近いんだけど、なにせ石見だからねぇ
嫡流が武蔵国で生き残ってればまた違った展開があったんだろうけどw
- 647 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/10(金) 05:32:32 ID:XEjVKPdM0
- 吉良（土佐）、阿野、愛智も遠いね
- 648 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/10(金) 08:44:02 ID:rq.oYoNY0
- >>645
そういう選択理由も当然あったとは思う
でもその後、（ネタバレ）を旗頭に集まった軍勢を実際に取りまとめて指揮統率して
幕府軍を二度にわたって撃破して鎌倉を落とした能力と功績も否定できるものでもなかろ？
新田以外の誰にもできなかった、なんて言う気はないけど、それを成し遂げられる武士が
はたして他にどれだけいたか？
特に高氏のように生まれ付いての大族の頭領なんかではない、家柄だけはあっても
弱小豪族に転落していた新田がさ
- 649 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/10(金) 15:57:37 ID:MtkrjOq6O
- 些細な事かもしれないけど、高氏は生まれた時点では嫡男扱いじゃなかったような
- 650 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/10(金) 20:01:06 ID:0mL03AKA0
- 幕府軍って言っても今みたいに統率された中央集権の軍隊がいるわけでもない
だからこそ、高氏が京まで後醍醐を倒しに行ったりもしてる
しかも、そういったあれこれで鎌倉防衛は余裕があるときより数も質も劣った軍勢になっていたんじゃないかなあ
そういうのも考えると、新田は家柄だけの無能ともいえないけど
鎌倉を落とした軍を率いた一大英雄だから他より有能なんだ！ともいえない微妙にちょっとだけ優れた人なんだと思う
家柄なり勢力なりに見合った水準以上の能力はあるけど偉さ凄さを喧伝するほどでもない
時勢、文字通りの時と勢いに恵まれ、それを一所懸命に掴んだ中の上の人物ってとこじゃねえの
それを運とみるかれっきとした能力とみるか心構えとみるか何とみるかは
個人の価値観入って水掛け論にしかならないと思うよ、ここからはもう
- 651 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/10(金) 20:03:53 ID:wMCEsigI0
- それにしても高氏とかかれると、高一族のせいで「たかうじ」なのか「こうし」なのかわかりにくいなあ
- 652 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/10(金) 20:17:12 ID:0mL03AKA0
- そして江戸時代には高家なんてものまで出てくる
鎌倉末〜南北朝には関係ないけど
- 653 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/10(金) 20:19:30 ID:Ycmm4e6U0
- まあ高一族の苗字も本来「高階(京都の貴族さん、信西とか)」を略したんだけどね
- 654 ：８月11日に短編祭りだお：2012/08/10(金) 20:34:48 ID:0mL03AKA0
- いや、高家関係あるな
だって、後に高家と呼ばれるような家は……
まあ、鎌倉の時点ではそんな呼ばれ方はしていないから同じことか
- 655 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:21:20 ID:QzGr2S2o0
-
─── やる夫が『梅松論』を語るそうです。───
, − - ／￣￣￣￣￣￣￣＼
/ （● ● ＜ 第九回追記！ |
ゝ （__人） ＼＿＿＿＿＿＿＿／
.
- 656 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:21:55 ID:QzGr2S2o0
-
┼────────────────────────────┼
その後、赦免された土岐頼貞はどうしたかと言うと ─────
┼────────────────────────────┼
／
／ 、 、 ／
/ ト､ ﾄ､ ∠ -‐‐‐--
/ |,.‐ヽ. | ヽ
＿__｣. ﾄ､ |'⌒' ＼ | '＾|/l
´ | ＼! /⌒ヽヽ/ ,-､ ! ,.. -‐ ''''
＞ ﾄ､! |. ０ 0 | | ＜
/＾ヽ|. L.... ､.__| | ＿ ＞ おお〜！オラ、美濃に帰れるのか！
|.(＾! '""ﾞﾞ ->ﾞﾞ | ／
' ｰ‐-- ...__ ヽ.ヾ-､ ､‐-┐ |/ へへ、足利のモンには世話になっちまったな…。
_,. -‐'´ ゝ--､ ｀ﾆ´ /
￣￣￣￣`‐-､/` ‐､_ / この恩は、どっかで返さねえとな！
| ` .. ＿／ ＼
.
- 657 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:22:45 ID:QzGr2S2o0
-
/
＼ i. | / ./
＼ 丶 ...i. .| / / .／
＼ ヽ .i | .,）v / / ／
＼ ヽ .,,ﾉ .｀′ ¨ﾞ┐ .／
＼ ｝ ､<
_,.,. 」 .| -‐ ｎ ＿_ __ｎ__
ー ..<′ﾞ.'^ﾞ〜'' .,y-″ ,⊆ ⊇､ コ L _,ｎ__ _,ｎ__└冖 !
_＿ ..「､ .ii厂 .-- ￣U￣ ￣￣ └ワﾉ└ワﾉ くノ
二 ..= 美濃 》 .＝ 二
￣ ,「 __.,_ .､「 ＞ . ￣
-‐ ﾘ.:, ,.┘￣（ ＼ .r| .‐-
./ﾞ ﾞ┤ ﾞ.'=┐ ,厂 ,.｝/
／ ...､r‐v. /..′.,r┴ﾐr .^ｰ〔］.､ .,..ヽ.ノソ .,,
.｝ .メ′.lﾞﾞ） .｀￣.丶ﾞ.｀′ ^'< .ﾉ..＼.､､､
／ ..「 / .厂 .r(lミ .| i, 丶 ..＼ ﾌ
／ / ./ ..「y .ﾞ┘¨..|.'''┐ i, 丶 . ﾞ ＼.y .|
／ / .＼ .<iiiiiiii「ﾚrﾚiｪ! .ノ‐'''″. .＼ ..'l!
.､″ ___ .》 .ﾞ¬-y_ ,ノ″ ._lﾞ . l!
.,_,ﾉﾞ,,,r='7¨¨¨ﾞﾌill「 ¨^=ﾌ′ ,|′ ,ノ′
r^ ﾉ‐ 〔.yy厂
.| ..,/'^″ ″
∨
.
- 658 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:23:32 ID:QzGr2S2o0
-
┼────────────┼
土岐頼貞、美濃に帰還！
┼────────────┼
_） _,,..ｨlll ＼ /
＿) ｨll|| |||||||||| ..＼ 丶 i. | / ./ ／
＼ ||||| ||ll .||| .＼ ヽ i. .| / / ／
ﾄ､. ヽ. ||||| .||| ＼ ヽ..／ i | / / ／ /^l r i /ﾆヽ
＼l ＼ } |||| lll .＼ .／ 、 、 ／ / / ! i .| |.| |
-.,,|_ ヽ< lllll ./ ト､ ﾄ､ ∠ -‐‐‐-- .‐ / / | .| | U |
ヽ ｀ヽ ） |||| ー / |,.‐ヽ. | ヽ / ./ | .| `ー'
＼ ／--.､ .＿__｣. ﾄ､ |'⌒' ＼ | '＾|/l / ./ .| |
ヾヽ.＼,.-―-､ﾉ-''"｀ヽrvr ´ | ＼! /⌒ヽヽ/ ,-､ ! ,.. -‐ ''''..─‐ ./ / | |
ヽ ／ ∨ﾄ| .￣ .＞ ﾄ､! |. ０ 0 | | ＜ // J
ｼ‐､＼ ﾉ,.-､ ∨| /＾ヽ|. L.... ､.__| | ＿ ＞ ...‐- ."
／ヽY Tヽヽ l ヽ＿, . ___ |.(＾! '""ﾞﾞ ->ﾞﾞ | ／
. r/ u | ｡ヽl | ヽ(_ . ￣. ' ｰ‐-- ...__ ヽ.ヾ-､ ､‐-┐ |/ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
､ゝ i ￣ __lﾁ ) ( _,. -‐'´ ゝ--､ ｀ﾆ´ / .ヽ | オッス！頼遠！ |
. ｀T u r‐┐l ノ (｀ ／.￣￣￣￣`‐-､/` ‐､_ /..丶 ＼ .| オラ、今、帰ったぞ！ |
＞x＼ ;;;:: ニ / ´⌒＼ ／ / / | ` .. ＿／ ＼ .丶 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
圭圭ﾒx､-..,,__／ ／ / / | i. 丶 ＼
圭圭圭ミﾐx､
圭斗守 ヾ}
.
- 659 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:24:38 ID:QzGr2S2o0
-
''"~::::::::::::::::::::::::::::::::::／__/:::／ / ﾔ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ≦二.___
:::::::::::::::::::::::::::::::::::,:ｨ ｨﾀ/:メﾐ､ ./ ﾔ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣::フ
'"^ヽ、:::::::::::::::::::::{ ,':ﾑ、 ﾔ l |:::::::/ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::;＞‐''"
_＞:::::::::::::::::ヽ、f ﾞ l. ｛::::/ .ﾔ:::::::::::::::::::::::::＜___
_,.ィ´:::::::::::::::::;rｰ-ミ | ,、 ,｛:/＝=ﾐ.Y´｀Y::::::::::::::::::::::::::｀＞
-ｭ=ニェ::::::::;ﾊ/ヾ.', ﾔ ｌtｌ ﾞ≦=＝= ｊ ｵ |:::::::::::::;＞‐'"´ 久しぶりだな、頼遠！
,.イ:::::::::ﾍ. ｛,.ぇ',. ﾍ.____｀_ 、 -‐'' j ｌﾉ,ｲ::::::ｪ≦＿,
ムｭ､_:::::::::::ヘ.___ﾔ '"´ 〉 .j¨´::::::::;＞'"´ 元気にしてたか？
｀ﾞ ＜::::::::::::ヽ、 ﾞー-一 ,.ｲ::＞'"´
ﾞＺ_::::::::::|＞.､_ ¨¨ ／ .|"
,.天弓| ﾍ、ヘ. _＿ ／ ./ ﾔ＞=ﾐ､、
/了´ .水＝､ヽ､ ./ ,. _,Kニミぇﾏ、
{.∧／.ｵ ／ '"〉'"Yヽｒ'"^ ¨Fミ､ ＼ ﾞYﾍﾏ,
ｉ ＼ ﾞｉ
ﾞｉ ＼＼ﾞｉ ＼ ｜ l ＼｝
ﾞｉ ＼＼ /＼ ,＞ ´￣丶 ｜ l ｌ }
ﾞｉ ﾞｉ ' >' ) ＼ l l l ＼__ ﾉ _ｎ_,.、 _ｎ_,.、 _ｎ..,n_ ｎ. 00 ∩
＼ ﾞｉ ／ u ｀ヽヽ'⌒ヽ ｌ l ) └i rﾍ〉 ○ ○ ○ └i rﾍ〉 └i ｒっ_) | ! ∪
＼ / ＿} } ヽ ′' /丶、 （才Ｐ_） （才Ｐ_） U ヽﾆフ ｏ
＼ ＼ / ―┐ｰ ヽ/ , /／ ） お … 親 父 ────── ！ ！
＼ ＼ / ,,= 、 l 「 u ∨ /′ ＞
ﾞｉ ＼ __ヽ.／〈 〃 ＼ |'. ∨ ） 今まで、どこほっつき歩いてたんだ───！！！
ﾞｉ ＼､ﾞ,r'＼ (く ⌒Ｙ＼＼ ｜ '. ）
─＼ | ｌ=ﾞｉ ) ,. | ＼＼ ヽ ／]ﾊ こっちは一族守るのに、
ｉ ￣ﾞｉ ＼ﾞｉ(, Vく ｉj ｜ ＼ 、 ヽ } ／７/i:::|
ｉ──|::::::::＼ (. ヽ 人 Ｏヽゝノ/ﾚｏ //ノ:::| どれだけ、苦労したと思ってるんだ────！！！
::::::::::::::／ ゝﾍ ｏと⊃ 二ニ>ﾐ='└=つ ::::::::|⌒
::::::::::: ' l ∧ "´ _ 〃｀ヽV´ /.:::::::::::ｌ }
.::::::::: | { ∧ i { ｆ､､｀ ー-z‐' .ｲ::::::::::::/ / ∧
:::::::::｜ ｀ ＜ 丶､ { ＾二 _/,∠.:':::::::::::/ /／ハ' 〉
:::::::::::＼ 〃 ＼三≧.ミ｀ニ二／／.::::::::::::/￣／ / }／＼
:::::::::::::::::＼// -‐く ）＼ ＞‐く／.::::::::::::／ ヽ＼ "´ ＼
:::::::::::::::::::::::;:＞ ´ _｣_ ＼＿__ ＞.::::::::::::::::::／ ） ＼ 〃
::::::::::::::::::/´ ＿_／ ｀ヽ＼:::::::::::::::::::::::／{ ﾆﾆ ,.-‐ヘ ＼ l |
:::/ ,二／ /｀ヽ〉::::::::::::::／ 八 〃 ヽ ＼
.
- 660 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:26:10 ID:QzGr2S2o0
-
:::::::`::::::::::::::::::::::::ヽ／::
＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠
::::::::::::::::/／ハ::ﾄ､::::::::,
ﾆﾌ::::::J/､ , ﾉｲ=ﾉハ:∠_
:::::::::( |L ・ ・ ｣ ´ 6 |:::
⌒` ｜ﾞく ″ ﾊ´￣ へへ、そいつは、すまなかったな！
`丶 Lﾆ7 ,ｲ |
― ､- ､_ ﾝ￣ ´/ に―- でも、何とか土岐一族を守りきったみたいじゃねえか！
ヽ ＼ﾍ_二ニ二_ﾉ
::::ト､､ |:::::::::::::::/ Y やっぱり、お前に丸投げしてよかったぞ！？
::｜ ＼ ＼::::::::/ |
::/ ＼ｼ |
ﾆ＿＿ |
:::::::::::://7 ／ ,ｲ
:::::::::// |_∠∠＿／:|
:::::://｀ ヽ:::::::::::::::::::｜
＼ ＼ / ―┐ｰ ヽ/ , /／ ）
＼ ＼ / ,,= 、 l 「 u ∨ /′ ＞
ﾞｉ ＼ __ヽ.／〈 〃 ＼ |'. ∨ ） 丸投げすんな───！！
ﾞｉ ＼､ﾞ,r'＼ (く ⌒Ｙ＼＼ ｜ '. ）
─＼ | ｌ=ﾞｉ ) ,. | ＼＼ ヽ ／]ﾊ 何が守りきったものか！！
ｉ ￣ﾞｉ ＼ﾞｉ(, Vく ｉj ｜ ＼ 、 ヽ } ／７/i:::|
ｉ──|::::::::＼ (. ヽ 人 Ｏヽゝノ/ﾚｏ //ノ:::| 所領の三分の一は持ってかれちまったよ！
::::::::::::::／ ゝﾍ ｏと⊃ 二ニ>ﾐ='└=つ ::::::::|⌒
::::::::::: ' l ∧ "´ _ 〃｀ヽV´ /.:::::::::::ｌ }
.::::::::: | { ∧ i { ｆ､､｀ ー-z‐' .ｲ::::::::::::/ / ∧
:::::::::｜ ｀ ＜ 丶､ { ＾二 _/,∠.:':::::::::::/ /／ハ' 〉
:::::::::::＼ 〃 ＼三≧.ミ｀ニ二／／.::::::::::::/￣／ / }／＼
:::::::::::::::::＼// -‐く ）＼ ＞‐く／.::::::::::::／ ヽ＼ "´ ＼
:::::::::::::::::::::::;:＞ ´ _｣_ ＼＿__ ＞.::::::::::::::::::／ ） ＼ 〃
::::::::::::::::::/´ ＿_／ ｀ヽ＼:::::::::::::::::::::::／{ ﾆﾆ ,.-‐ヘ ＼ l |
:::/ ,二／ /｀ヽ〉::::::::::::::／ 八 〃 ヽ ＼
.
- 661 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:27:12 ID:QzGr2S2o0
-
／/ ／| ,个､
／, -| 〈 /| ／―ト､
〈.″√| /＼ｿ |/／￣ﾉＹ
＼ゝ| |/ O O ｜ 三分の一で済んだのか！？やるじゃねえか頼遠！！
＼|. ∟＿ ._＿｣
λ| /〃 ｜ 〃 なぁに、土地も大事だが、まずは一族だ！
６丶 ﾚ ﾉ /
`´|/⌒i 二二´ ／ﾚ よくやったぞ、頼遠！お前が息子でよかったぞ！！
,!ﾄ _=|､ ＝ ∠ |
／|| |_＼＿＿／= |`
て=￣ ‖`｣､三 / |
/)- '￣￣〕 ＼ /
{〃 ´￣￣ｱ`ヾ√￣￣￣
ｰ`￣7`ー――――-/
ヽ √￣::::::::::::::::::::::::::::::／
' , ＼､ 、| ヽ l / ／ ヽ, ／ / /
｀`ヽ ヽヽ! ,. ヽ i／ , '. !／ ／ /
、 ヽ＼ ｀ l_/ /｀ヽ､ ヽ/ ／ ,. ' ´ヽ l ,'／'´ ／__
､ ヽ、 ,へ､/ ,ﾍ｀`ヽ､ヽ. ｀ / ／,. -‐,´ _!,-､ ／ ／'´／
ヽ＼｀` l l^ヽ,', ', oヽ`､} ﾚ／o ,' 〉"^l/／'´／
＼､ l l r' ', ー―‐",｀ｰ´`ｰ―‐' //_',/_,. -;ｧ ……な、なんだ？ほ、ほ、誉めても何も出ないぞ？
,.ゝ-＼ｰ､ ','///// ﾉ_ /////｀/'_j / ／
｀`,ゝ-ゝ､_', ＿＿ /-／_／
´￣｀`ｰ,ﾍ /=''"´
,'､ ｀ヽ、,:' -‐- ,／'｀`>、
ﾉ`::ｰ-､_＼＿＿,／_,. ::'´:::::冫二ニ７7ｰ-
,...-､‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニﾆ〃::::::::
:::::::::ヽニ二ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/二二ﾆ〃:::::::::::
.
- 662 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:27:58 ID:QzGr2S2o0
-
;;⌒ 、
（;;; ,,;; ヽ、 _,,,...:-‐‐=-..,,,_
(＿,,, ;;ノ,r'":: :: ::＼,,....., ;;⌒ 、
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼::; :::.`'::.､ （;;; ,,;; ヽ、
| それで？どこ行ってたんだ？ | :; ::: .:: `':.､ (＿,,, ;;ノ
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【頼遠】; :: ::. ::`'::､_
,r'":::: ...::: :...::: :: ;,,, - '''' ''':‐-,, ,, ::. ::`'::､_ __,, - ''""
,r'"...::::.. ......::::: " ''''‐- ,..,,,... __,, -‐- ,... .-‐‐''''"
,r'":::,,,,,, :::::......:::::: ... _,, - ''" ""'''"" `'' -,..
:::..... -‐" "'' -‐‐‐-,..,,.
::::,,,::;;;;:::::::: :::::;;;;;::::::: ;;:::::;::;;;;::::,:::::;;;;;::;;; :::,,::::::: ::::; ;;;;:::::::;;; :::,,:::::::::::::;;,,,
...:::::;;:::::::::::;;;;,::::::::::::::::::::://::::,,;;;;:::::::::::;;;;:::::::: :::::;;／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
::::;;; :::,,::::::: ::::; ;;;;:: :::::::::: //...::::.::::;;;;:;;;;;,:;;;;;::;;;;;;;;;;::| 京都だぞ！言ってなかったか？ |
WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWw ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【頼貞】
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',
WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwv,,.、,、,,,jiiijwwiijijyyviiijwiijijywWwji
::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::::::::::::＿:::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::: |::::::::::::
″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″
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- 663 ：名無しのやる夫だお：2012/08/21(火) 01:28:52 ID:xrBZ.ydk0
- あらこの王子かわいいじゃないｗ
- 664 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:29:21 ID:QzGr2S2o0
-
.∧ ∨ | | | | | | | .|
∧￣｀∨ .| ＿＿ | | ./｀ヽ |
. ∧ ∨ ＼＼ .／ ＼ | | | ∨|
∧ ＼ ､/ ＼.| | | .',|
∧ ＼＼＼l i ∨.l i
＼ ミ.＿ ＼ u Y l
. __＼ | ヽ/ ∠｀''-..,,_ _,,=彳/
｀''-､ヽ. l｀"tj- ﾆ= jij-tj__//
-=ﾆ__〉‐-､ u丶――‐' l ./
/ ∧ ゝ ／ きょ、京都でなにしてたんだよ？
／|. ＞. {三ヨ／
／ ＼ ＞--＜
,.ｲ圭圭圭圭圭圭fx.､-――-､ー-､x.､
,.ｲ圭圭圭圭圭圭圭圭弁x､ _,,.ｨf圭圭ﾄ､
. /斗'" ｀''守圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾄ､
/ / ヽ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾄ
'､三三三三三三三ゝ-､
_ ,,, __, -'"￣｀~""'’三三三三三三三三三ヽ
_,,-_´,三三三三三三_三三_三三三三三三i
｀"' ､三三_三／/三ハ三三三i三三三i＿＿_
.i;;;｀;;､三i0'i i,､ /´ }三／_i/⌒i三三, -'"
‐--――､-――i く i'-,｀==- -==ﾆi''´ i ９/三／ え〜っと、いろいろやったぞ？
‐-､_,‐-,,-,,_｀ｰ三ゝ､i､ i' -i i- i /-'"三〈,,__
ヽ;;;;i ｀ｰ ､ ｀ ｰi ￣ y ｀￣ ノイ￣"''￣｀ まず、頼員をぶっ殺して…
i;;;;;i ｀--.ノi ヽ -― , '" i
i;;;;;;;', i´ ゝ-- " i｀ｰ､-､ 疎石のところで歌、歌ったり……
/;;;;;;;;;i iヽ / ヽ-―､
‐-,,_/;;;;;;;;;;;;;i i;;;;ゝ,,__＿＿＿＿＿, -'/ 頼兼の弔い代わりに“無礼講”ってのもやったかな？
"'- ､ / i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
i ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
ゝi 丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ /;;;;
※ 頼員 … 土岐一族。「正中の変」の謀議メンバーを裏切って幕府に密告した。
※ 頼兼 … 土岐頼貞の子。「正中の変」において幕軍と戦い自決した。
.
- 665 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:30:08 ID:QzGr2S2o0
-
.∧ ∨ | | | | | | | .|
∧￣｀∨ .| ＿＿ | | ./｀ヽ |
. ∧ ∨ ＼＼ .／ ＼ | | | ∨|
∧ ＼ ､/ ＼.| | | .',|
∧ ＼＼＼l i ∨.l i
＼ ミ.＿ ＼ u Y l
. __＼ | ヽ/ ∠｀''-..,,_ _,,=彳/
｀''-､ヽ. l｀"tj- ﾆ= jij-tj__//
-=ﾆ__〉‐-､ u丶――‐' l ./
/ ∧ ./// ゝ ／ ……ぶ、“ぶれいこう”って何だよ？
／|. ＞. ＜｀
／ ＼ ＞--＜
,.ｲ圭圭圭圭圭圭fx.､-――-､ー-､x.､
,.ｲ圭圭圭圭圭圭圭圭弁x､ _,,.ｨf圭圭ﾄ､
. /斗'" ｀''守圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾄ､
/ / ヽ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾄ
.
- 666 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:31:15 ID:QzGr2S2o0
-
､乏二ﾆ{_ﾉﾑ`- ､ ／ ｀7ー‐-､ {`t t,ｨﾑ } ノ''"´ || i ./
｀､` ＞孑三 ｀ヽ: : :＼ , ｀ ／ . / ﾞｉ ｀ヽ j ｉ ／'､ ./ ,,.｡r‐'i i /
｀i ､`ｰ- ､ ｀､: : : ＼j ', ノ'´｀ｰ-------一'､ i 〉く i r' ヽ......;;/ ／ i .,' /
ヽ ヽｰ j :｀､ ヽ: : : 丶 i /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'､ヽ ｊ / f i ｀､;;;i／ j /
i i i : : :ヽ､ ｀ ､: : ｀, i !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽj! i / ｉ ヽ､_,,..r''´￣ヽ ,,r=､/
i i i: : : : :｀､ ヽ: j i ',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ y' ,' j ｀`ｰ‐''´ /ヾ､ ,,ｨ:
i i i: : :_:,;i : ヽ ｀ヽ､ i i'´￣￣￣￣｀ｰ ､.:.:.:./ ', / / .j ﾒ､_〃,,r''´,.ｨ
i i iﾆ二二ﾆ_ゝ ｀ヽi i ヽ/ i f / i /《 ,,r'::,.r´／::
ij } :::｀､ ', i f ', | / / / ,ｨ:》ｨ´,r'´::::::::
i{ j ::::iヽ､ } j ! ヽ、 ノ / ,; 〈/:::::ゞ==,､＿r-
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..､-‐―'´ ト､ ト､ | ／ ｀ヽ.} ├＝='､::::::::::::::::::::/'´ ! 〃《_| ヽ ￣￣ ,'／ ｀￣i l｣
＞ |＼|,-､＼| ,-ヽ/ ∠.:,ｨ : : : :i ! ＼ :::::::::::/ ! ｀ﾞ| `､ / }､_
／ ,-､Ｎ ,--､ ,-､ | ／.´ : : : : :| ! ヽ:::::/ i | ｀ヽ:::::i j｀ｰミ=
..￣ ＞ | 6 |＿・ ・_| {／.: : : : : : : : | i `i i | ｀i /
∠＿ ヽ._ '"" ＿ ゞﾞﾞ |.|'´´ .／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ .| i /
￣ヽへ. (へ7 ／ | ...| ん？無礼講か？ | | i /⌒',
| ､ ￣／ | ...＜ あれは、なかなか面白かったぞ？ | | i / j i
＿,へ ￣l-‐､ .j ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ .i i / ´/ j
／ ＿ ＼―〜'| ＼..j j i i / / ', i i / / ',
| （ 亀 ） ＼ / |
※ 無礼講 … 「正中の変」の首謀者・日野資朝が主催していた、ちょっとエロ目の宴会
.
- 667 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:32:16 ID:QzGr2S2o0
-
／ ／ ヽ ／ ヽ ＼
/| 丶 / ｜
L,-､ Ｖ i ｜ |｜ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
,-､ﾙｰｬ､＼ | ／｀Wv,-､ ＞ ＜
|T１{ ＼丶ﾚ|/／~１//' 1 ＞ だから、それは何だ？と言ってるんだ！！ ＜
ﾍr,| ' ､ ｡`,ﾙｨ'｡ / ﾉ/j/ ＞ ＜
/ヾj ﾞ⌒"ﾉ_ ｀⌒' /／1 ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒YWY＼
.γー､ fr-ーー1} ﾞ／|｜
`y' ７`Y-､`￣' ; | /// /
{ / / ﾒ､ ー-タ/// /
.> _, / |ﾆニ／彳／ /
| ｰ' ､ノ ｭr-ﾞ￣ﾞ /
`＼＿ / | | Ｎ ／
_|＼ニ7､＿ﾉ | | ＼/∨и＿
'､三三三三三三三ゝ-､
_ ,,, __, -'"￣｀~""'’三三三三三三三三三ヽ
_,,-_´,三三三三三三_三三_三三三三三三i
｀"' ､三三_三／/三ハ三三三i三三三i＿＿_
.i;;;｀;;､三i0'i i,､ /´ }三／_i/⌒i三三, -'"
‐--――､-――i く i'-,｀==- -==ﾆi''´ i ９/三／
‐-､_,‐-,,-,,_｀ｰ三ゝ､i､ i' -i i- i /-'"三〈,,__ いや〜、そうは言ってもなあ……
ヽ;;;;i ｀ｰ ､ ｀ ｰi ￣ y ｀￣ ノイ￣"''￣｀
i;;;;;i ｀--.ノi ヽ -― , '" i ………あ、そうだ。
i;;;;;;;', i´ ゝ-- " i｀ｰ､-､
/;;;;;;;;;i iヽ / ヽ-―､
‐-,,_/;;;;;;;;;;;;;i i;;;;ゝ,,__＿＿＿＿＿, -'/
"'- ､ / i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
i ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
ゝi 丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ /;;;;
i ゝ;;;;;;;;;;;;;;;／ /;;;;;
.
- 668 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:33:03 ID:QzGr2S2o0
-
／/ ／| ,个､
／, -| 〈 /| ／―ト､
〈.″√| /＼ｿ |/／￣ﾉＹ
＼ゝ| |/ O O ｜ おめえ……
＼|. ∟＿ ._＿｣
λ| /〃 ｜ 〃 __ ◎ ＿＿_ __ ◎ ＿＿_
６丶 ﾚ ﾉ / | | ｒ､ └‐┐l | | ｒ､ └‐┐l
`´|/⌒i 二二´ ／ﾚ |_| ＼> (ノ |_| ＼> (ノ
,!ﾄ _=|､ ＝ ∠ |
／|| |_＼＿＿／= |` ……って知ってっか？
て=￣ ‖`｣､三 / |
/)- '￣￣〕 ＼ /
{〃 ´￣￣ｱ`ヾ√￣￣￣
ｰ`￣7`ー――――-/
ヽ √￣::::::::::::::::::::::::::::::／
' , ＼､ 、| ヽ l / ／ ヽ, ／ / /
｀`ヽ ヽヽ! , lj ヽ i／ , ' u !／ ／ /
、 ヽ＼ ｀ l_/ /｀ヽ､ ヽ/ ／ ,. ' ´ヽ l ,'／'´ ／__
､ ヽ、 ,へ､/ ,ﾍ｀`ヽ､ヽ. ｀ / ／,. -‐,´ _!,-､ ／ ／'´／
ヽ＼｀` l l^ヽ,', ', oヽ`､} ﾚ／o ,' 〉"^l/／'´／
＼､ l l r' ', ー―‐",｀ｰ´`ｰ―‐' //_',/_,. -;ｧ ………………ぱ？
,.ゝ-＼ｰ､ ','""""" ﾉ_ ゛゛゛゛｀ /'_j / ／
｀`,ゝ-ゝ､_',u r====ｮ /-／_／
´￣｀`ｰ,ﾍ `===='' /=''"´
,'､ ｀ヽ、,:' -‐- ,／'｀`>、
ﾉ`::ｰ-､_＼＿＿,／_,. ::'´:::::冫二ニ７7ｰ-
,...-､‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニﾆ〃::::::::
:::::::::ヽニ二ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/二二ﾆ〃:::::::::::
.
- 669 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:34:07 ID:QzGr2S2o0
-
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.l|
::::::::::::::::,─‐、:::::::::::::::::::::／￣￣ヽ:::::::::::::::::|__
:::::::::::::/ ＼:::::::::::::::/ .|:::::::::::::::::::/ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
::::::::::::l ＼:::::::/ .| .|::::::::::::::／__ . ＞ ＜
::::::::::::| ',:::/ .し./.::::::::::::::::::::/ . ＞ __ ◎ ＿＿_ __ ◎ ＿＿_ r‐―┐. ＜
::::::::::::| .∨ ._＿<::/⌒i::::::::／ ＞ | | ｒ､ └‐┐l | | ｒ､ └‐┐l ＿__ ｀ア／ ＜
::::::::::::',、 _,,＿_ ／＿_|.|..|=ｌ |:::／_ｨ ＞ |_| ＼> (ノ |_| ＼> (ノ `つ_) ヽつ ＜
:::::::::::::ﾞ'li||＿＿ ＼ /／. | l┌ .|:::::::::/ ＞ ＜
::::::::::!⌒l', ', ＼ヽ 〃 。 / ||＿ﾉ::::／ .／Y⌒YW⌒W ＼
::::::::::|r‐ ﾞ', ヽ ﾟ / `ｰ─´ /::::::::／ ＞ __,ｎ＿ ｎ __n_.0０ ∩ ((⌒))＜
＼::::ヽlr':ヽ ￣´ 〈 //// /`ｲ￣ ＞ ７,仁ｌ己. /厶__ 7/,ニ、 ∪ 〃 ＜
｀￣￣>::ヽ ｕ. r―ｮ / / ヽ＿ ＞ . 〈ﾊ⊆.广└'＾ｰ┘ 〈/r三ｭ ｏ ｏ ＜
-=ﾆ二ゝ.._ `￣´ ／. ／////＼＿＿＿＿__ .＞ ＜
''-､_＿／/／///////／ﾆﾆﾆﾆ7//ヽ ...／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.＿_|__il＿_／/////////======〃////＼
／=〃/////////////// 〃///////＼
.＿＿/=〃///////////////,i＝＝＝〃//////////ヽ
┼───────────────────────────┼
土岐頼遠、“バサラ”への目覚め ─────── であった。
┼───────────────────────────┼
.
- 670 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:35:06 ID:QzGr2S2o0
-
━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 何かさ〜、お前の“バサラ”って .|
| 言葉の使い方……ちょっと変じゃね？ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＼＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ | ん〜……なんか微妙に曖昧な言葉なんだよね…。 |
|／ | そこらへんは、“あの人”が登場した後、 |
| どっかで、まとめてしたい所なんだけどね……。 .|
／￣￣＼ ＼＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／ _ノ ＼ ＿＿＿_ |／
| （ ●）（●） ／ ＼
. | （__人__） ／─ ─ ＼
| ｀ ⌒´ﾉ ／ （●） （●） ＼
. | } | （__人__） |
ヽ } ＼ ｀ ⌒´ ／
ヽ ノ > ー‐ ＼
/ く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ]ゝ ヽ
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ__,ノ l
. | / 〈〉 ヽ ｜
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ /
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ＿＿＿／
────── つづく！
.
- 671 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:35:55 ID:QzGr2S2o0
- >>663
こんばんはｗこんな時間にレスありがとうございます。
- 672 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:38:29 ID:QzGr2S2o0
- そんな所で追記でした。
第十回は、明後日、8/23（木）の22:00あたりに投下予定です。
当日、また改めて告知させて頂きます。ありがとうございました。
- 673 ：名無しのやる夫だお：2012/08/21(火) 01:42:24 ID:4MgvaGR.0
- 乙っす～。
都はやっぱりすすんでますね～。
- 674 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/21(火) 01:52:37 ID:QzGr2S2o0
- >>673
ありがとうございます。
“無礼講”は本によっては何かおどろおどろしい語られ方をするのですが、
僕自身は単にエロい宴会というか…風俗の乱れ程度の捉え方をしていますね。
- 675 ：名無しのやる夫だお：2012/08/21(火) 02:26:24 ID:nwGFTTVU0
- 話を聞くだけだと中国の似たような先例を思い浮かぶので眉をひそめるよなぁ
- 676 ：名無しのやる夫だお：2012/08/21(火) 21:42:39 ID:bqA0uWKg0
- いまだ配役不明のハルヒはいつごろ登場するんだろう
佐々木道誉とか似合うかもと思ってたけど違うようだし
- 677 ：名無しのやる夫だお：2012/08/21(火) 21:46:44 ID:NNFeNfXE0
- >>676
それはちょっとどうよ？
- 678 ：名無しのやる夫だお：2012/08/21(火) 22:22:02 ID:ZRSFlwBs0
- 乙
>>677
審議中（ＡＡ略
- 679 ：名無しのやる夫だお：2012/08/22(水) 03:30:03 ID:4xITX8n.0
- >>678
同様。
- 680 ：名無しのやる夫だお：2012/08/22(水) 23:09:21 ID:LaLhTDnQ0
- つーか、ハルヒの佐々木さんって、もう登場してたっけ？
- 681 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 20:03:28 ID:YstaUx.g0
- ﾄ
l ヽ､_ ＿＿
l ￣｀ヽ , ----── ''''" ￣ ノ
. l /￣ヽ ｝ l ＿_,, -‐'"
l l ￣´ ／ ￣￣￣￣ '''''''''''''''ヽ
. l ｀ ー‐‐'" ---- ＿＿＿,,, -‐'"
l ヽ､_ ￣"ヽ
l ∧ ＼ ￣"'''ー──‐'"
. l ＿／ ＼＿ ＼ー‐----‐'´
l／ ￣
本日、22:00くらいに第十回を投下します。
よろしくお願いします。
.
- 682 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:01:33 ID:YstaUx.g0
-
ﾉ⌒ヽ､
/::ｿー,-┴ ―‐ - ､
i::::／:::/::/:::::／i:::::ﾘ:i::ヽ､
i´::::/:::/::::/:/::|::::|::::|i:::i:ヽ､
i:::i:::i: ::|:::::{:::!:::｣i::::|:::i|::::i:::li:',
|:/::::|::::iゞ三=、￣=ニ=､i::i|:}
i:::,-､i::it_ｪｯz ｀ i´t_zｧﾌ::「´
|:{ﾍ |::| ￣ ! ￣ .i::|
i｀ｰ|::| i::|
ヽ､|::| ー ‐ /i::i はじめるわよぉ。
{::{i＼ ｀ ゛_／ i::i
i::i＿ _｀ー|i三| i/
Y::::ミ｀､i:::|i三|
_ノ::-=::｀-':::::|i三|
,┴ ‐-､::::::::::::::::|i三| ｀ - ､
,' V::::::::::::|i三|:::::::::::::ﾄ‐- ､
| |:::::::::::::|i,､_|::::::::::::::| i
｜ i:::::::::::::ri:::::::::^i::::::::＼ |
｜ i:::::::::/{:::::::::::::/:::::::::::::ヽ､l
i ＿_|:::::{ {::｀i:::::::::|::::::::::::ヽ:::::y
V´￣:::::::::|;;;;i i /::::::::|::::::::::::::::::::ii:::i｝
|:::::::::::::::::|;;;;i i/:::::::::/ i i:::::::i´i ii.::|i
|:::::::::::::::::i;;;;;/:::::::::/|〃〃:::::::' ´イ
斯波高経／右代宮絵羽
┌──────────────────────────────┐
│■前回のあらすじ ...│
│ ......│
│花園上皇は量仁親王（光厳天皇）に「誡太子書」を送った。 .....│
│新田義貞は、長楽寺の再建で忙しかった。 ...│
│上杉憲房は、土岐頼貞と接触を果たした。土岐頼貞は赦免された。 │
└──────────────────────────────┘
.
- 683 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:02:17 ID:YstaUx.g0
-
─── やる夫が『梅松論』を語るそうです。───
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
元徳二年（1330年）九月、後醍醐天皇の皇子・世良親王が薨去。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| じゃあ、後は頼んだよ。 |
| きれいな顕家。 | ．:-:―:―:―:―:-:. ､ ／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
, ── ､ ＼＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ. | おまかせ下さい！ |
／ _＿＿＿＿_ヽ |／ ./:､／＼／＼／＼／＼:.:.:.:.:.ﾊ ＜ お父さん。 |
ゝ/ |/ / ⌒ヽ ⌒ヽ |/三≧ｘ x≦三ﾑ ∨:.:.:.i ＼＿＿＿＿＿＿＿＿／
| | | ‘|‘ | .ｨj ｒｒ―ﾐ ｨ―‐ｒ､ ∨:.ｆ￣｀ヽ
. v‐､l￣ヽ __ ﾉ ､__ ﾉ { ﾉ {.l:f::ﾘ / {.l::fr:::リ ∨ｆ⌒ﾞ }
ｌ ) ＾ l ｉ' ￣ / i ￣￣ ヾ! ｿ /
｀ｰ ､ ──┘ノ .′ i＿＿.l i＿.ノ
｀ ー──､´ ! |
/|／＼ ／ ヽ ﾊ ｀￣￣￣´ |!
ｌ ｌ | | ゝ ￣ /iヽ.
| | | | 〉､ ／彡 }
./ ミx ＿＿＿ 一 ﾉ≧x
北畠親房（朝廷方） ． ´￣ゝ ／ ｀ヽ
／ / ＼ ／ ＼
/ / ｀￣￣￣￣￣￣￣´ i ﾊ
/ | }
北畠顕家／ジャイアン
（1318〜1338年）
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
世良親王の乳父であった北畠親房は職を辞して出家。
後事を息子の顕家に任せ、自らは隠棲に入った。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
- 684 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:03:17 ID:YstaUx.g0
-
┼────────────────────────┼
きれいな顕家はこの時12歳。まだ純真な少年だった。
┼────────────────────────┼
＿＿＿＿＿
r' ,v^v^v^v^v^il
l / jニﾆｺ iﾆニ!.
i~^' fｴ:ｴi fｴｴ)Fi よーし、がんばるぞー。
ヽr ＞ V
l !ー―‐r l
__,.r-‐人 ｀ー―' ﾉ＿ ∩ ⊂ゝ
ノ ! ! ﾞｰ‐--￣--‐'"ハ ~^i |ヽ i三 |
ヽ ! ヽ､＿ ＿.ノ i ＼ i ） ‐ﾉ
ヾV / ! ／.入 ／ /
＿＿＿＿＿
r'::::,v^v^v^v^v^il
l::::/::::::::::::::::::::::::::!. ┼─────────────────────┼
i~^':::::fｴ:ｴi:::::fｴｴ)Fi しかし、“戦乱の時代”は、
ヽr:::::::::::::::::::::::::::::::V 少年に大きな変化をもたらす。───────
l::::::::::::::::::::::::::::: l ┼─────────────────────┼
__,.r-‐人:::::::::::::::::::::::::::::ﾉ＿ ∩ ⊂ゝ
ノ:::::::!::::!:::::::ﾞｰ‐--￣--‐'"ハ::~^i |ヽ::::i三 |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ i ）:::::‐ﾉ
ヾV::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.入 ／:::::::::::/
.
- 685 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:04:29 ID:YstaUx.g0
-
ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ__从人ﾉ__从人ﾉ__从人ﾉ__从人ﾉ__从人ﾉ__从人ﾉ
＿＿_ ⊆⊇、 ⊆⊇、 ⊆⊇、 ⊆⊇、 ⊆⊇、 ⊆⊇、 _ ∩ ∩
└ ﾏノ └‐┐ | └‐┐ | └‐┐ | └‐┐ | └‐┐ | └‐┐ | に二二l ,ノ / ∪ ∪
くノ く／. く／. く／. く／. く／. く／. └1_| ｏ ｏ
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒YW⌒Y⌒WY⌒YW⌒Y⌒WY⌒YW⌒Y⌒WY⌒YW⌒⌒Y⌒WY
_ゝヾ:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ;.:.:.:ヾ:.:.:.:.:.:.／/:.:.:.:.:.:く
＼:.:.:.:.:.:.:.:≧ミ:､、ﾐ;,ｖ:.::.:.:.:.;; ≦;;,/:.ィ:.:.:.:.:.:＞
､＿ﾊ､」ヾ:.:.:.:.:Σ ヾノ'" 乃一:.:.:〈 ―1_ノL ,
ー≧ _〉:.:.:.:.＞≠´ ヽ ／ ゝ:.:.:.:.:.:ﾊ 'ー１＿__
ヽ:.:.:.:.:.:.ﾃ ,;､、＿_ヾミＹ彡"＿ ,､, 〉:.-ｨﾍ;:〉 ＜_
〈:,へ:.:.:.7 ,=＼:.:ヽ };;;{ ｨ:.:.:.ﾉ≠、7:.:.i!f | ┼────────────────────┼
_＿Ｎ ﾊﾞ{:.:.{ i,弋ぃﾐ≧::介≦f´ぃノ, ﾄ;.:.|j!ハ_,ｨ_ この、きれいな顕家がやがて奥州へ向かい、
〉:::::::乂j |:.:.{ 三彡ｲ⌒ﾄミ三 _}:.:.:ﾚﾍ::::::::::L
＜::::::::::::::::Y:.:.:{_,_ ＿ｒ ､ んヘヽ ヾ:.:.:.:.:.:.:.:〉::::::::〈 足利陣営を震撼足らしめる猛将となる事を
／::::::::::::::::ル:.:.:.:/ /′∧_ ノ ⌒,ｨ｀ 〉:.:.:.:.:.ﾑ:::::::::::;ゝ
>:::::::::::::::::｣:.:.:.:.:.:7 {ゞー―三 =＝彡| ｣:.:.:.:.:.;,ノ:::::::::（ この時点で予想し得た者は………。
ヽ:::::::::::::;ゝ:.:.ノ:.ァ 乂辷 -― 一 _ノ 〉:.:ヾ:.:.ゝ::::::::::r′ ┼────────────────────┼
ゝ:::::::::r丁!;.:.:.:ｰ:ｧ_, ￣ 二二 ,J:.:.:.:.:r-゛:::::::::/
〉::::::｢ | ゝ彡:.:.:.:しu、_ﾉ:.:.:.:.:.V:v:.:.:.:.:.:.〈 |:::::::::-'
￣ヾｰ,,L, ￣j;.,:,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.r一 |::;r‐′
く__,＼￣ﾑ;.:.:.:.:／:.:.;,;,:.:.;≧:.:.:.ゝ √ ┼────────────────────┼
〈 ＼ ￣′￣ ゛ / 〉 ､＿
＿ ＞, ＼ / 「 N::::::: まったく、一切、完全に皆無だったと言える。
::::::L _ 〈 ヽ / __ヾ ､＿,j::::::::::
:::::::::::'―z ,、 __,ィ:.＼ ＼ ノ 〉::{＿_ r::::::::::::::::::: ┼────────────────────┼
:::::::::::::::::::::::::V::::::::ﾉ￣￣ ≧x ー ﾑ二ヽ::::::::::V::＼/::::::::::::::::::::::
北畠顕家／イスカンダルVer
.
- 686 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 22:05:36 ID:yb5rkCNA0
- 劇的ビフォーアフターｗｗｗｗ
- 687 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:05:38 ID:YstaUx.g0
-
┼──────────────┼
一方、北畠親房は…………
┼──────────────┼
＿＿＿＿
／´ ｀＼ﾚ
/＿＿＿＿＿＿＿ ヽ /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ | |
| ｖ|ｖ ｌ＿| ! | ……………。 .|
,| | | Ul´⌒Y o Ｏ ○ |
l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/
ｌ _ ノ- ､
＼ ⌒ ／/ ｌ
` ─┬─┬ /ヽ/ /|
.|＿__| ` /＼ / |
＿＿＿＿
／´ ｀＼ﾚ ／
/＿＿＿＿＿＿＿ ヽ
|ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ ──
| ｖ|ｖ ｌ＿| ! ／￣￣￣￣￣￣＼
,| | | Ul´⌒Y ＼ | |
l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ | ＜ う ふ っ |
! ､ _ ノ- ､ | |
⊂＿＿＿＿／ .／/ ｌ ＼＿＿＿＿＿＿／
` ─┬─┬ /ヽ/ /|
.|＿__| ` /＼ / |
.
- 688 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:06:47 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿＿
／´ ｀＼ﾚ
/＿＿＿＿＿＿＿ ヽ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ | |
| ｖ|ｖ ｌ＿| ! | だめだ…世良殿下が薨去されたのに、 .|
,| | | Ul´⌒Y o Ｏ 〇 僕はなんて不謹慎なんだろう……。 .|
l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ | | |
! ､ _ ノ- ､ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
⊂＿ _,､ ＿_/ ／/ ｌ
` ///)─┬ /ヽ/ /|
| 丿 __| ` /＼ / |
＿＿＿＿
／ ＼〟
i──────┐ ヽ
| ⌒ヽ ⌒ヽ＼ | |
| ＞|＜ |─-|＿ / でも……でもね。これで、やっと…………
j ーｃ ─ ′ ヽ
⊂＿＿＿_ ／! _ﾉ
＿(＼ ＼ ＼ ＿＿／ ／
（─ ヽ､ ` ─_──イ- ､
ヽ二＿ノ ＼／|/＼ ／ ＼
＼
.
- 689 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:07:40 ID:YstaUx.g0
-
_,.､-――――- ､
／＿＿＿__ . ＼
.|´_,,.. _,,..｀ｰ-､._ ＼/
.|/. Ｙ´ ＼ ＼ ヾ
,-|. / | ヽ | .| |
| .i . /i iー┤i⌒ﾍ
｀/｀ーＣ ｀、_ _ノ ｀´（ | 『 朱 子 学 』 の 研 究 に 、
i ┬――― , ヽ._ノ
i´｀i ＼ ＼|￣`／ ／
＿＿ヽ .i、 ｰ､_ ￣ ／）
（＿＿ i、 ヽ,-‐ '''""~|￣ヽ-'" ／ヽ、 没 頭 で き る ん だ ！ ！
(''￣ ＼ ｀i ヽヽ／＼／ i、
⊂二 ＼ ﾉノ_,.-'''""~＼ ／ ／ヽ
(／￣ ￣ ＿／ ⌒＼. ／ . 八
（＿ レ __,,／ i.
/ / / /i （￣ |
/ノiノノ ヽﾞヽ/ヽ＿＿_i__＿＿/´ヾ
/ / ＼ ヽ ヽ ヽ、
i .( ヽ、 |＿＿| i
i__＿＿ヽ ｀￣ ＼| |
| | | |
,..．'''"~´ヽ、＿___iヽ ヽ__ﾉ
（ ）
｀ﾞ''ｰ-―――― ´
┼───────────────────────────────┼
建武の新政が発足し、再出仕を促されるまで記録に現れなくなる。
倒幕計画自体に、ほとんど関わることがなかったと思われる。
┼───────────────────────────────┼
.
- 690 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:08:19 ID:YstaUx.g0
-
艸艸艸_ ,艸艸艸 彳ﾞ∪
峨峨艸艸艸艸､ _艸艸艸艸艸 ム个}癶
峨峨峨峨艸艸鄴 − 、 艸峨峨峨峨艸艸 ､ ｌ│
／’ ,,艸艸艸艸_ 丿艸峨 ''''艸峨峨艸 上-ｭ
l _..-峨峨艸艸艸艸艸..... _____１广 ,
│ ..━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-/ _,,.. や る 夫 が 『 梅 松 論 』 を 語 る そ う で す 。
―‐''ン‐.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
‐''" __ _,,_ r艸艸艸艸鄴艸 .’└-!ｴ‐-∠ 下廴"
._ ,／ﾆ..ﾆ冖ン-＞..,,_ ;a峨峨峨艸艸艸艸艸艸艸 ｨ" │ ヽ_ 聿心
_ ゛ー--..,,_ __ノ'／ ﾞヽ艸艸鄴―‐'" ._,.._ .. ..−/ ヽノ'" ﾞ!筆
＾''''‐ｰ-..,,__＿__/ 峨艸艸艸艸艸鄴../l ﾞ'l＼ _,,, _ 釗 ` !!!!!!､ |l'|筆レ-_ｨ''''^ﾍ
￣ 艸峨峨峨峨艸艸艸 . 彡)ｫﾑ!_│ ﾞl/´ﾞヽl火_, ｨ土lｮl'´ 〕 ア’ﾉ筆’ , iiiiii_/￣l!
￣゛''‐'''"￣￣ ..._ノlll癶┴ ))))Ｌ....... 津筆筆ﾚ ﾞ'''--rｰｴ l筆!っ‐T×＿../ 、
./个''广 ゝ_ 丿'''' l＿,,广ﾝ彳 |聿爪＿彳 l!‐'"ｌlll心
│ﾆ川 `ゝ___ﾉ!‐ノﾍ く _￣＾下「 │iiiii ,,ノllll聿__
´ ヽｒｿ ﾞ-辷'釗l--- ^ｌ广 ＾l!]筆にコ_
／ ﾉ`ﾍ大釗_ |!`ｰ'´/筆___下｀
1,ノ 、 1〉 ﾞ''" _ｨ彡|筆aﾆﾞ｀
＾ｌｭ」ー‐' └'´ ﾞ'!l筆廴
第十回 北嶺に棲む者ども
.
- 691 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 22:08:49 ID:A/FyrbUI0
- 顕家がジャイアンでイスカンダル……俺の中のゴクミ像を返せ！ｗ
- 692 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:09:07 ID:YstaUx.g0
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── 京都 ──
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..:: . .. . .. ｀`侖侖''" . .. .
-‐'"韭 ﾞ''‐- . ... ... ..:: .
ﾞ''､,,_,,,,-‐'゛｀`''､, ｀`侖侖侖''"
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ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;"i|:;.::;,,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;":;.::;,ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:
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- 693 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:10:03 ID:YstaUx.g0
-
／￣ ≧ー―― 、 ／￣⌒｀ヽ
fﾍ￣ﾉ ´ ＞ ＞ 、;／⌒⌒´＼l
／|／´ ／ ., ＼ l
〈 / :/ / ト、
.∧/ :/ ./ / ﾊ ヽ
/ i / ./ :/ / / ./j :| ハ
入ﾚ ﾍ :/ ./＿ ,ノノ ノ :/./ j .j .l l
/ .:l _/ ./／ソ｀タ丿 :ｿノ ./ ｲ j :l :|
＼ _|,／ l 《フ≡ｦ乂 .ヽノ / ｲ / /|ヽゝ
(ヽ :〈 H 代心ﾉ ｀ ／ﾅﾆﾉ￣/ ,ｲ ｲ ﾉ
＞ト、.| :| ゝﾟ- と壬レタ ノﾉﾉ
/:::/.:.:|ソ |.:| /じ.ﾉ 》/j／|´ ………宮様、それは“私心”と言うものです。
/／.:.:/l:.|.| |.:| :i ヽ"〈 / |
＼.:.:.:」.|:.|.| :| |. ⊂ ﾞﾞﾞ/ l :|
/:.:.:.:| |:.V、 | | .ノ| | :|
／￣￣￣l⌒＼ヽ |ヾ. ＼_ ＿ ＜ j j :|
/ .＼ ＼ヽ / .l ﾉ|ﾉ .Ⅵ .Ⅱ
./ ＼ ＞-仆-、 .| ノ ｿ Ⅵ Ⅱ ( ))
l .| 、 ﾊ .〉、＿＿___レ Ⅵ Ⅱ ) ）
| .| ＼ ├ﾍ,/、 } 、 ＼ , ヘⅥ Ⅱ (
| .| ,〉=〉:.:.):.:.＼ l j / ´￣￣ 〉｀) ／ )
| .| ./:.:.:.ト＋、.:.:.:＼.l .l .〉 〉)── ‐-┐
∨ .ﾄ l.:.:.:.:.|:.:|l:ヾヽ:.:.:.:.} .l ,ノ--=、 / |
..∨ ヽ|:.:.:.:.:.|:.:.ﾄ.:.:＼j.:.:ﾉ 〉 ) ＿/ __ﾄ,
|∨ l{.:.:.:.:.:」:.:ﾚ.:.:.ﾉ ~ --=´｀＼ ノ＼ , ( 二_ノ
| ∨ l￣[:.:.:.:.」:.:.://´ j／j~ L二＼＼_ヽ丿
楠木正成（河内国御家人）
.
- 694 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:10:52 ID:YstaUx.g0
-
_＿_＿__ }＼
..‐ミメ､ :.:.:.:∨ .:. ＼ ,/
_彡':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨{_
_ア.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘，
｀7 :.:.:.:.:.:ｉ{ | :. | :. ﾄ､:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
厶ｲ:ﾊ:.:.八{＼{＼{__＼八:.:}:.:.:.:.:.:.ヽ
}八{-V‐ ゝ───丶, V :.:.:.:.: ﾄ､}
＼{≡≡ ≡≡≡ }/.:.:.:.:.;
/} } }/⌒V
ヽ. ヽ U ﾉ 丿 え〜？“私心”って何がだよ？
､ __／
＼ ⊂⊃ ／Ⅳ
＼ . |
|｀¨¨´ |
| / ､__
_ . -‐ ' } / .,.〜⌒ヽ .=ー
-=ﾆ/ .,. ィ´ ,. ,. '" ｀ヽ.ニニﾆﾆ｀ヽ
/ニニニニニヽ ,.'´__ .. -─ - .. _ ~':, . ニニニi
/ニニニニ／＼ ＼ .／´ ｀ヽ .ニニニ|
. /ﾆﾆニニ／ .＼ ｀´..| j ニ二二|
/=ﾆニ二/ `ｰ ヾ ,. .r 、 /7 .ニニ二|
. {ニ二二/ ヽ. r f | ヽ. ヽ /ハ ニニニ|
＼ | i ヽ ヽ ｰ'ﾉ
護良親王（尊雲法親王）（三千院門主）
.
- 695 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:11:54 ID:YstaUx.g0
-
lフ´ ＼⌒＼＼
ノ/ ／ / / .:ヽ ヾl
〈 :/ ／／ l / | ハ :ハ ヾ
./´レ ／ :l :/ | :| j ゝ
( :トー :┤ :l / |l | j
}ﾍ |＼ ＿ | | / :|.| :| |
＼ﾙ :| ト 、|＿ :/l l :| | :ﾚ | |
}ヾ ＼ :| | , ｀ソ仆キノl:ﾉ├ヲ´| :ﾊ.l
./=ﾍ :f｀| ,,レチ夂川ノ ｿ .ﾚv少,ノ:| ヽ “私心”とは、私情、私欲、個人的な利害で物を考える事です。
/.:.:.:{|ﾍ:jヽ| :弋.しtﾞ) ヾ /ﾚ'i} 7ｸ |
{:.:.:.:.:l|:.:|ト.v :|ゝoソ ﾋoｿ .∧ :| 宮様は今、ご自分が倒幕計画に参加するのは、
(:.:.:.:.:.|:.:ﾊ:.:| :| ﾞxxx , ﾞﾞ / |
＼_:.」:.:| |:.| :|、 ノ :| お父上に認められたいから……と言われました。
/:.:.:.:.:.| .l:{ | 、 )‐ ´j,| j
/:.:.:.:.:.:| |:〉 l |} ＞f ..: ´⌒~ | ﾉ ﾓｸﾞﾓｸﾞ
＼:.:＿:」-< .ヾl |ゝ＼_/} }ヽ j ﾉ ﾉ｀t ／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| うん、言った。 .|
＼＿＿＿＿＿＿＿【護良】
,＝二ヽ
ノ ＼;
＞,, ￣￣￣＝ 、
.／´. - ヽ
／ ヾ、
/ / / / :/ / 、 ハ
.ｲ :/ :/ /ハｲ /| :| :| | j .:i
|.|:j___/l /| /|:/ l :| | | | .:| 曲がりなりにも朝廷の兵馬を動かす理由が、
|.':ﾍ壬弋-vﾍ:l ,{ |l ﾄ :|:}..:|
.| |'¨たじｋ ﾍ ゝtト=} 、 :lﾉ :l そのような私情であってはなりません。
j :|. 乂t;ﾉ .勹幵ij≧＼) :|
| :l 〃¨ t_Y;;ﾉ ´/ ::| 私情のいくさは、始め時、止め時を見誤らせ、
ｵｶﾜﾘ! |. :A ' 〃〃¨ / } :|
|. :|.:丶 、 ノ-イ| : ..:| 結局は、武力の意味を失って不要な乱を招きます。
|. :|:.:.:.:}ヽ、 ......::´ヽ .| : j
／⌒｀冫 :k ´＞ ..~_ ´__:jﾍ:.:.ﾍ:.:.} .| i .:i
/ .}ヽ| ＼ /_|￣ ＞-'｀〜ﾚ| :ハ
/ ' ｀ ＞.::'{:.:ﾄ, ＜´ .＿＿__
{ ヾ / <:.:.:.j‖《..＞'´￣￣￣ ￣￣￣｀,ｧ
i / / 〉-:ｿ ..∧｀ー――-------――― '/
j { .(:.:./ ; ..(＼＿_ /⌒ｱ
ヽ ( └-' , /.〉､＼ヽ＼ r―- 、 ／ ／
ヽ ヽ ﾏ ＼ ヽ ﾞ＜ ／
＼ } ￣｀ｰヽ ヽ人
メ､_ ＿}､＿ノ
.
- 696 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:12:57 ID:YstaUx.g0
-
程子遺書に曰く♪「分毫の“私”有れば、便ち是れ王者の事ならず」♪
:.
...:: : : ::... :: . . : : : : : : : : : ￣￣ ｀ Ｘ´ ￣ ￣ ｀ヽ
.:: : : ::. .: ...:: : : ., '´ ＼´￣￣｀ヽ 〉 ＊ * ﾟ
.:: ::. .:: .:: : : .,ｨ´ ヽ V
::. .:: .:: : ...rｧへ_/ / ハ . ', ', ﾟ
:: :.. ..: :: ::: 〈＼__/ / /__/ /ｌｌ_ｌ__i__ト、 i i .:: : ::..
: :::.. . .::: : ::: 〈 ＼.| ｌ| ´￣/ / / ｌi ｌ l i｀ヽ l iﾊi :: : : ::
::. ｡ . r‐ ､| ｌ| _/__/レ' ﾘﾊ__i_ﾊ Vl !リ .:: : : ::. ::
． ＋:. ＊ i/⌒| i|/´￣｀` ´￣ ｀ iﾄ. ﾊ! : : : :. .:
．∴’ ’ × 。 ..: : : :..ゝ.〈 | l| """ ' """ | ﾊi :: ::.. . . .:
。 o .: : : .` | i| ┌──┐ ﾘ ｌ| .:: ::
。+ ﾟ ﾟ 。 * :: :: .ﾄ、 ハ | i ／i ｌ| .:: : : ::
° ::.. . . ..:: .ヽ i ハ ／>` ,.イ i i l /ハ
ﾟ ,.-く_／／ー ‐ァ'´!、ﾘ リﾉ / ./ ﾉ , ´ ｀
...: : : : _＿ / ／ ﾉ´ Ｘ ＼ﾊ `ー レ'_ __(´ ）
.: : : : .f´ / / .／/.〉 ／ }___jヽ /⌒ヾ｀ヽ-'
: :: .l ／i / / /｀Ｘ/. ,.j⌒i＼＼ ゝ __メ !
:. .:: :: ::. i. <／| l / //i | ヽ. 〉,.〜⌒ヽ.＼i
: :. . .:.:. :: ./ ,.ｧﾉ l ＼// .| .|,. ィ´ ,. ,. '" ｀ヽヽ
:: :: ./ _/ ＼ / |___j,.'´__ .. -─ - .. _ ~':,＼
::. . . .:: ./ / ゝ. ＼ィ' ／´ ｀ヽ. ヽ
/ / / / l l l l ー -ﾍ )
. / / / / /| ! ! l l l ! ＿ ,,ﾊ ＼
../ / / ! ｉ / .| |l | l ! l l l ／ l ノ
l l | | / l ! l l l l l. l l ! ／ ／l >
| |､,! ∧ ! l l l l l .l l ! ﾘ ／ l ! イ lイ
|,l l Χl' l | l l l l' l l ＼ ノX! ! l l'／ / /ノ
＼| ＼!ヽ ゝ⊥ノ ＼ ＼＿＼イ ＼ | l l ﾄ､ノ ./| 政（まつり）を司る王者は、それを振るうに、
＼ | l | l !. lﾞﾏ. /ｲ
! l ﾐェｪｧ' ﾐ=ュｪ≡彡 ! ! l. |ソ./ノ 一分の私情も有ってはならないという事です。
! l l ｌ | ﾉ ! ノ、
! l 〃〃 , 〃〃〃 | l::::::::＼ これは、それに従う臣下とて同じ事。
! l ヽ ＿__. u. l l l＼:::::::::＼
! l ＼ ヽ ＿ヽ | ! /ﾍ ＼:::／
ｌ.(⌒'彡'.l ヽ , ＜. !. l /:::::ﾍ
.(⌒ ｀)
. `ｰ〜′
.
- 697 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:14:05 ID:YstaUx.g0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 宮様もどうかこれを改められ、 |
| お心を義の在る所に止め置かれますよう… |
【正成】＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／ ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:,.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.
,'／r.:.:.:.:.:.ﾄ、.:.:χ:.:.:.:.:.:.:.:И:.:.:.ﾊ.:.:.λ.:.:.:.:.:.:.:.:
i´:.:.:.:.:.:i ',:.:.l ヽ.:.:.:.:.:./ .i.:.:ﾉ ',:.ﾅ. ',:.イ.:.:.:.:
ﾚ、λ | χ| `、.:.:/＝ﾚ'＝-ﾚ'＿_り|.:.:.:.:.
ヽ i,弋￣'ﾞ~「 ヽ/ l,i:.:.:.:.:.:. いや〜、そうは言うけどさ〜…。
｀', -=＝≧ ≦=======‐-. |:.:.:.:.:.:.
,i 三三三 三三三三三 ﾚ⌒ヽ アイツ（後醍醐天皇）、全然、俺の目を見て話さないんだぜ？
i 〈⌒i i
{ U ,ヲノ 息子として、少しはこっち振り向かせたくなるじゃん？
、 ナ ‐´
、. ⊂⊃ , メ
ｴﾗｲ、食ﾍﾞﾙﾅｰ ` 、 - '＜
｀>`､- ' " ﾌ;;;;;;;;;;;;;;;,,｀ ､
,,,;;;,´,へヽ_／ , へ、;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、
, ';;;;;,'/ ＼／ ＼;;;;;;;;;;;;;;,,,ヽ
.
- 698 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:15:06 ID:YstaUx.g0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| なあ？尊澄？ |
【護良】＿＿＿＿＿＿＿＿／
. / / / ∧八 ＼ ＼ .i i
/.! i _/|./_∧. ＼ ＼ `ー ＝= . l |
//| /|´ | | ! ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ |
／ | ｌ ! ./| | 人 ＼ ＼ ヽ ハ ﾄ、
| | /i! / ,ィ≦K ＼ ｌ＼≧≠.く Ⅵ l. !. ＼
| | /Ｎ〃 r' 心｀ ＼ | ィ云KハV! .' j| ⌒
l、 | | ./ {{ |r' j::| ＼j |r' j::l }} | / |＼ え？、え ──── っと！
＿＿| V | |/ ハ 乂.ソ 乂.ソ ﾘﾘ / i | ヽ
. ＼ 从 Ⅵ i! /／ ./ | ! ⌒ そ、そうだね。お父さん、あんまり、
＜ / /l! i ! ∧ /j/j/ :! /j/j/j/ ／ｲ / .' .从
. ／ / / ｌ| ! / ∧ ／ ./ / / //∧ 子供と向き合って話さないよね。
'一 7 /イ | ! / ∧ ＿ ___,、 u / / ∧ |＼.∧
| ! / / ＼ ( _ _ノ ／j/ / ∧ iﾘ⌒ ＼ それ、兄さんだけってわけじゃなくって…
. 从 l/ / rく＞ . . イ | Y/ ／／ﾚ'
人 ! 〈 〈!ト. ──≧ ≦ ─ ─ .７ ／イ＼
／ ￣ ￣ ー-＼ ∨ ／＼＞ ─‐ ┼ ‐──. /／＼ノ_.メ
.／ /7メ 二二二 ミ ＼ Ｎ ＼ ＿___i!＿＿ __/´ ／⌒7ー . ＿ __ ＿
宗良親王（尊澄法親王）／シャルロット・デュノア
（1311〜1385年）
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
後醍醐天皇の皇子の一人。
1325年に妙法院門跡を継ぎ、1330年には天台座主となっている。
後醍醐天皇が延暦寺に送り込んだもう一人の親王。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
- 699 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:16:11 ID:YstaUx.g0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
／. . . . . . . . . . . . . . . . . . .＼
／. . . . . ./ . i. . . . . . . . . . . . . . .＼
/. . . . . . ./ . . |. . . . ＼ . . . . . ＼. . .ヽ
/. . . . . . .,' . .／! . . . . . .丶 . . . . . ＞ .ﾊ
,'. . . . . . ..,'_,x-‐弋‐. . ＼. i .-＼_ .! .! . . .i
i. . . . . . .´i∧/=≠＼. .＼ |=-＼. .| .| . . . |
|. . . . . . . .| ｨ心斧｀ ＼ 代斧ｭ乂. |. . . 八
ﾉ!. . . . . . . !《 乂ソ 匕ﾂ / /. . . .| . ゝ
／|. . . . . . . .丶 ;. /. /. . .!
|. . ／', . . . . ＼ ' ﾑｲ . . . . ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
ﾑｲ: : : :､. . . ＼｀ ､ _ _, /: :i . . . . l ＜ 唐突な登場だけど、 |
|: : : : :ヽ ､丶 ／: :,ｲ: :∧ .| | 一緒に食事してたんだよ。 |
＞x : : : :＼ ＼＞ ､ ＜: : : / | :/ ',.: ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/:「////丶 ＿＿|ー―‐t /' !
〈: :∨////|:::::::::::::::l//////
-‐r'//////!::::::::::::::::::＜//L_
＜ ////////| ::::::::::::::::::///∧丶
f´ ﾉ////////≧､: : : : : 〈////∧ ｀ - ､ 食事の前は三人で軍議をしてました。
. | ／//////////,',ｨ'¨ヽ: : : :|/////＼ i
| ｀''＜//////r'´ ヾ｀j: !//////｀> |
∨ ｀"''＜ﾍ Y: : 〉///,／ | i
┼──────────────────────────────────┼
あまりに個性的な人物の子として生まれた後醍醐天皇の皇子たちは、
ほとんどが数奇な運命を辿る事になるが、中でも宗良親王は（おそらく）最も
長生きしたが故に、最も波乱に満ちた生涯を送った皇子とも言えるかもしれない。
┼──────────────────────────────────┼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
.
- 700 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:17:14 ID:YstaUx.g0
-
,..．-‐ ￣￣￣ ‐ ._
. ´ ヽ
／ ヽ ＼ ＼
/ / '. ヾ ＼ ヽ
/ / / /:: ＼ ＼____＞ ヽ '.
′ .′ /__/__j__|_ ＼ ' 釗 !
｜ | ｜ イ| / '. { ｜-‐‐|- | ! ! ────── お父さん、元々、
｜ | 从 |,/ __ V ヽ | V八 i | !
ﾉ ﾉ 人 | -=≡ミ ＼ ニ_ Ⅴ ハ 自分の子供が、あんまり好きじゃないみたいだよ？
／ ｜ ヽ! ￣｀ヾ ′／| |
| ノ| | 丶丶丶 ゝ 丶丶/イ/ ﾉ 好きじゃないって言うより、何だか怖がってるみたい…。
イ ' | .′/ |′
／ i :.:.:. |＼ ｀ 一 .ｲ.:. i うん、昔、そう思った事があるんだ……。
| :.:.:.∧ !____ヽ.＿ イ:.:.|.:: 八ゝ
ﾉ :.:.:/.:.:ヽ. |: ｀rY´￣ヽ::..:.: /
―──く:._:.:/ﾆ＼二二二Lj二 ミ }:/ /
´ r'´三三三三＞ー＝--jl!-─≦ /==-､､ ……ふふっ、そのわりに、セ…────
| !三:三:三:／ ＼ |! / イ三三:/:＼
,..．-‐ ￣￣￣ ‐ ._
. ´ ヽ
／ ヽ ＼ ＼
/ / '. ヾ ＼ ヽ
/ / / /:: ＼ ＼____＞ ヽ '.
′ .′ /__/__j__|_ ＼ ' 釗 !
｜ | ｜ イ| / '. { ｜-‐‐|- | ! !
｜ | 从 |,/ __ V ヽ | V八 i | !
ﾉ ﾉ 人 | -=≡ミ ＼ ニ_ Ⅴ ハ
／ ｜ ヽ! ￣｀ヾ ′／| | ………………………………
| ノ| | 丶丶丶 ゝ 丶丶/イ/ ﾉ
イ ' | U .′/ |′
／ i :.:.:. |＼ ｀ 一 .ｲ.:. i
| :.:.:.∧ !____ヽ.＿ イ:.:.|.:: 八ゝ
ﾉ :.:.:/.:.:ヽ. |: ｀rY´￣ヽ::..:.: /
―──く:._:.:/ﾆ＼二二二Lj二 ミ }:/ /
´ r'´三三三三＞ー＝--jl!-─≦ /==-､､
| !三:三:三:／ ＼ |! / イ三三:/:＼
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- 701 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:18:11 ID:YstaUx.g0
-
／ /i ＼
. / /´ ／ ./ ! ＼ ヽ ｎ _ｎ_◎ ,勹
. / / / .／i ｉ i ! !＼ i l l└i七 く..く ＿__
/／!. / / ／ | ! |. ﾄ､ ∧. ＼ } LＫ⊆T ＼） `つ_)
. ' i. / . ｉー--斗┼一! i !. ＼ﾊ ｀ｰ|
l / ｉ | ｚ≠=tz､ | ,ﾊ i ｀ーゝ-'< |
|/ ／| | ｲ ん::::::} ﾚ 乂 !气ﾐz ! ｉ │
. ムイ. | i ｉ弋:::.ノ ん:::} ,} ｌ ! │
| ゝ ,_| i 弋:ノ.// }. |
|. │ .N ｀｀｀｀｀ ､､､､ / ,ﾉ .| ………………………（もぐもぐ）。
/ ,_」 ﾄ ､ ∠_イ i
. / 「｀ | | ＼ ;ー-‐ ﾉ !. .八|
/ ト ∧. │､__ ＼ ＼＼イ ! /
. / /. ハ ト ,,_ ｀ 个ｪ _, ' ＼ ＼ ! /
ム-‐==<,,, ＼ | ｀ｰ┤.| / ＼ .＼
＿ｚ｀=-￣￣入 ,-‐___
＞:::::::::::::::::::::::::::::ヽ':::::::ゝｨ
, ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼__ ／
＜_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜￣
_.イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ ──
Z:::::::::::::,':::::::::j:::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::ト _、
ﾙ:::::::/ヾ 、::i＼:::::.}ヽ::::,ｨﾄ ,:::::::::::::::ゞ ｀ ＼
N::::ﾘiーﾄﾑ.L__'ﾍﾉ }/_,!i/土‐ト,ﾙ'
_,Y＾f＾ﾞ.7≧ﾇ’ く,ｨえ下-,ル-、
/ぇ.!ハ 5:り:} ５:i :ﾘ.ﾑ/と } …………ん？なんだ？この間は？
ゝ｀ﾊ ゛.ゝ -.′ ﾞ-‐ ´ l /
丶八 , , , j, .レ′ どうした？変なところで話を切るなよ？
´＼ ＿＿ .／
ト 、´ ｀イ
| ＞‐-‐＜. l
l i !. l
ノ ゞ ﾉ 八__
-―'√ ー- 、_ , ｀二7ェー-
.
- 702 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:18:45 ID:YstaUx.g0
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, -―‐-､_
,／ / ヽ ヽ`ヽ、
/ 〈 ヽ ﾄ､ ヽ ヽ つ
ｲ ＼＼ ﾄ､ﾄ､ヾ ､| } つ
丿∧l ○ ヽ! ○ﾍ l ﾍ} え、え？……な、なにが？
イ ゝ"" "" イ/〉「 つ
＼ゝ､_▽__ イ| ソ ぼくの話はここで終わりだよ？
/彳ヽ咒､ﾇ リヘ
〉 (： ､￣ ：} 》〈
,,ﾍへ--;"ー=ｰ
ｲ^.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ
ゞ.:.:.:く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝヽ.:.ゝ
{:.:..:.:.vVヽ!∧V/l//:ｿ ………「そのわりに」何だよ？
( ヽ| ━ ━ lN
ヽ ゛ ゛} お前、言いたい事全部ちゃんと言わないのダメだって、
｀ﾄ､_ _△__, '
-‐'"ゝ､ |‐-､ 兄ちゃんいつも言ってるだろ〜？
/:::::y::::::／｀‐ ‐＼:::ヽ
, -―‐-､_
,／ / ヽ ヽ`ヽ、
/ 〈 ヽ ﾄ､ ヽ ヽ つ
ｲ ＼＼ ﾄ､ﾄ､ヾ ､| } つ
丿∧l ○ ヽ! ○ﾍ l ﾍ} え………で、でも……
イ ゝ"" "" イ/〉「 つ
＼ゝ､⊂⊃ イ| ソ
/彳ヽ咒､ﾇ リヘ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
〉 (： ､￣ ：} 》〈 | 「でも」じゃない。ちゃんと言え。 .|
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【護良】
‐ ￣ ｰ- ､
´_ ＼
／ ＼ ｀ ､ ＼ ヽ
´ i ヽ ヽ ヽ ',
/ / ハ＼ ＼ ＼ ヽ ヽ i
/ / l l､ ＼ ＼ヽ＼_ } } i
/ / l ハ_Lヽ ､_ﾊ＼＼｀ｰ-} U l }
' l l ‐√_V ヽ lへｰ-ヽ＿} ! }
ﾚ１ ! V,ｲ）ﾐ, ヽ l彡ヽ__ヽV｀ヽ | } じゃ、じゃあ言うね！
! ! ハ弋_} ＼ l ﾄｲｆハ ! ! ハ
j l ト､xxx ｀ 辷ﾘ '/ / i ! iハ お父さん、子供は好きじゃないけど、そ、そのわりに…
// V lヽ ' xxxx / ／ /ﾍヽ ハ}
/ハ ゝ __ ノ イ / ∨ ! ヽ
l ﾊ｀iヽ ゝ_ヽ ／/ ∧ {
ヽ ﾊ i ＞ -､ ´ / /´∧ {
ヽ ハ三/ 〉 ／/ /／ /::ヽ !
／ ∨‐´:::::ﾊ / / ／レ´ イ ヽ::::ヽ ヽ
.
- 703 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:19:27 ID:YstaUx.g0
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／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| _ｎ____ .ｒ‐‐┐┌―┐ |
| せ…└i┌ｚﾉ [][]「l く,勹｜ ｀フ∠ は、大好きだよねって…！ |
| Ｌ二! くノ く_ノ. └'＾ｰ┘ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿／ 、 ＼ ＼ ヽ ヽ
＼| / ＼ ＼ ＼: ヽ ‘ '.
,＞--,.--'''''''''''''''--..,, / ＼ ＼ｰ 二二ﾆ=- U |
r-',.-''"_,,,,..r''''"`'- ＼'"-'''--..,_ ｌ i ヽ＼ ＼ ', ｉ !
r'''／". / ,/" :ヽ＼ `'-., | | i ﾄ､ ＼ｰ｀二ニ==- | ｉ .｜
/r/_. / ::/ ,. / ,! i :`:.＼ `! | | ∧ 廴＼:ﾄ､___､___! | |.. i ｜
レ!ﾐミ--.,/ U :/ ／ // ./:/! : ::'':::| | ﾊ ､{ﾄ＼＼-=＼＼ﾄ､｜ } | | ｜
（ﾚ!`ﾐ._ミY ./ .:/.::/:/ /:/.| :: :: ::!| |l | ＼ﾊ＼ゝ ＼{ ＼{ } ∧、 | ﾄ.｜
f.,.|, `.,.,_! .ヒ-く..,,_/ / / .| :/::| :H!. ヾ'''''''''-,へ | l//＼////// ﾊ / )＼ |. ｉ |八
V'!.,V"-.| f7￣"7-,`'-/u.//://:ﾉ/ ヾ￣:ヾ: : : : : : : :ヘ_ .|i ノ ／/／ //｜ /_ イ | .| | ＼
..ﾊ, .!ﾄ-,| i N.,__Z '" ,テ,"ﾚ" .／: : : : : : : : : : : : : : : ! .八 ＼ /´ | / ／ヽ ∧ | |
.//!`.'.,_'| |.| | | ! /7／! ~/: : !!/!/リ＼!＼!､:: : :! | i || ⌒ヽ U | /／ ／=>､ 人| .八
.//| ＞| ::. :| ..,､ j川/ ﾟ ｡ �堯�../!: / ＼ U ／ ヽ,,/ l ﾄ､:| ヽ"＿_.＜| ./. : ／=／.イ:＼:八 ､＼
| |ﾚ'| !.!: ::.:|.| u. ,,' ≦ 三 .ﾚ!小ｌ○ ○u / ､ |イ|≦三=-}ii ／}ｌ/ ／=／／/＼:::::＼＼ ＼:
| .L∠.,|ﾄ::::|j''-.ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ |l⊃ ､_,､_, ⊂⊃_ノ .＼{／.:.::::::::::＞‐- ､/／=∠／::::::＼/ヽ:::::::＼
..y'.,,__ |`!:....ﾟ ｡≧ 三 ＝=- .../⌒l j |l＼::::::::r'´ ー -/|-=ﾔ＜:::.:.:::::::::::::Ⅵﾊ:::::: ﾄ､ 八
'"-...,,__ ﾚ/ .ｧ, ≧=- 。 ./:::ヽ/,､ __, ノ ＿ にょろ！ __||:.:.:::::::/ ｀ー┤ }:/ ::::::::_＿ ::::ｌ//ｉ:::::::| |.
＼_' . ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ.‐-‐‐ｲ:::ﾍ､.:.::.'ヽ //ｌ:.:.:.l:r/ _｀Y ﾊ.::::::／.:. .:::::::|//|:::::::| |...:.:..i
...━━┓┃┃..,...ヾ ヾ ≧ l/.:.ヽ／ﾊ fヽ /__.ﾉ { ｛::::/.:.:::::::::::::::|//|:::::::| |...:.:..
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.┃ ┃┃┃ |.:./:.:::Ⅵノ ヽヽ {｜ .ﾊ／.::::::::::::∧Ⅳ:::::::ｌ |..:.:.:.
"ヾヽ｡`=､､ ┛ l:」.:.:.::::}/ ｌ ﾄ､ /´.:.:::::::::::::∧Ⅳ:::::::://.:..:....|
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- 704 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:20:23 ID:YstaUx.g0
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┼───────────────────┼
その頃、後醍醐帝は、────────
┼───────────────────┼
. _＿
, ´ ＿ ―-- 、
∠ ´ ﾍ ＞ 、
,∠ /ｋヽ ／,、 ヽ、
./ / i ./ ￣ ＼,∠≧x.、 i
l / |/ i |
i i. i | ＿＿,ノ 、 | !
. | | | | `ー t |
. ! !＿| _!,,.===" __ ! !
| /,‐i| |. `==、i | /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ゝ、| i U 丶 λ | ｏ Ｏ 〇 分りやす過ぎる……。 |
.i .｀|. ! / .| | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
.| | .ﾄ ｀ ´ ∠| .| |
i | ! ／: : | .| |
| .／￣￣| |ヽ ｀ iー ´: : : : i .| | ｽﾃｲ! ｽﾃｲ!
|/:.:.:.:.:..:.:.:.| |:.:.｀ヾ_|!、: : :λ..:| | |
i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| |、:.:.:.:,o、ヾーi-!..! | |
. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| /|:.ヽヘ、:.ゝ、::|_:.:.:￣ヽ,! ｨ彡三ﾐヽ ｀ヽ |
i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| / |:':.:.:.:.:.:`,kVヽkゝ:.:.:.:.:;i| .彡'⌒ヾﾐヽ ｀ー ｰ=＝ニ:.:.:.:.:|
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! !:.::.:.:.:.:i_/| |＼ヽ、:.:.:.ｒ:.! ヾ､ .ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:|
!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| |:.:.!＼!:.:.:.:`ヽ、 .＿ ｀ー―' .__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､|
./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.:.｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:｀...、 ..彡三ミﾐヽ ./:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |
〈:.:.:.:.:,´ヽ:.:.:.:.k i i:.:.:.:.:.:.:.:.:.,,.i_i:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ、 . 彡' ヾ､ ＿ノ ...∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| |
ヽ,.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.! |ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i ｀ー ' _彡:.:ハ_<○>N | 廉子ﾊ尊治ﾆ、
i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ﾄ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.::, .,ｨ彡三ﾆﾐヽ ＿_ノ ｀ｰム{ﾍ｀"´ .|
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/!:.ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .彡' ｀￣ .ノへﾍ !..| 監視ｻﾚﾃｲﾏｽ…
!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:/:.:.:.:..`:.:.:._..:.:.:.:.:.:.-:.:.:.:.:〈:.:.:.:.:.:.-イ .＿ ＿＿ ノ .ﾉイﾍ. ー‐|
!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/!:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ、:.:.:.:i .,ｨ彡' ￣ ./ハ,i:ヽ,:,:（二つ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.λ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:| .ﾐ三彡' ／⌒ _,／ / i! : （二⊃
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!: ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:| ｨﾆﾆ= ._...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､.. ト､二)
./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈 : :|! ＼:.:.:.:.:.:,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|.:.:.| .,ｨ彡' /:::::::::l;:!／ ｀ﾄ-'
阿野廉子（この頃、3児の母） 後醍醐天皇（子女32人以上）
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- 705 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:21:42 ID:YstaUx.g0
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┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
,/ / / ,/ /'! ハ, | | l i i |- l j
' , / / ',| l |. l l l | ､ ヽ. | | |ﾉ | ,
l. | | | l/| | │| ゝ. ﾄ ヾ. ヾ､ ／ , | | ,.|イ
|, | '.! | |! l | | | ＼ | ヽ ､＼ _iィゝ Y l. │ |ﾉ! }
ﾞ | ヽlゝ._ | ゝヽ._| __ ｨ ､,ゝ_!-‐＼!" ＼! ゝ| | ! |メイ
ゝ ﾊ | ヾl` !￣ヽl ヾ ヽ ＼ | l | ﾚ j
＼! ＼! - _＿_ _, ノ │' l |ノ し、失礼致しました。
|` 'ﾍ ､ ,_ " ` ー‐ '" | i. | }
| |∧ ヾ 二.ノ'´ / / / / | |/ ………し、しかし、食事中にですね……
| | ,. / / / / | |
| ! ∧ ﾉ U | , |
│ ヽ ＿ ,./| │ ,ﾘ
! i l !::|ゝ l/＿_） ｨ 三j ! | ,__
i ヾ :|三;_ゝ , ' |三' ,ｲ ' /三ヽ
ヾ ＼ :::|三三三＞ ､ .／ |≡! | /;:三三＼
ゝ !::::|三三三ノ| ` ´ |::: | | /三三三三ヽ
,,ィ''"´￣￣｀｀`.ヽ.､
,,＜ . ＞､
. ／ ﾍ ヽ ヽ .ﾍ ＼ つ
.／ |.ヽ |ヽ ヽ ヽ .', ',ﾍ
/ | ヽ ', ヽ ヽ ヽ ', ', ', つ
ｲ./ ,' ∧ ,.ﾍ ＼ ',ヽ､-＜_＿.l__ ', .', つ
／ / ,' .ﾊ {／ ＼＼ﾍ___`ヽ､ .} | ',
,' |. |,,lィﾘ_二ミ､ ヽ/ Ｘ´二ヽ,.}|`ー } .',
,' | ''"| | 〃<ﾃﾐ ヽ. '.,. r!ﾖ.ﾊヾ .; |､',
| .!. | |l {Ｙ.ﾖ | , ＼', ゝミｿ ﾉ` / .;.＼ む、無理やり！今のは、
| /| ヽヽ.ゝ‐'" ヽ """"/ U / |',
|/ | ', |ﾍ """" ｨ─‐､ / / .| | ', 兄さんが無理やり、ぼくに言わせたんだよ！？
. .| ', |､.ヽ | ヽ. /,' /／| |ﾍ',
ﾊ ',| .ヽﾍ. | .| / , .／/ .|､ ', ヽ
/', ヽ､ ` ＿ ノ ／ /ノ 丿 ',{
/ .', /＼ ヽ､ ._i＞.､ ＜__| / ノ／ ＼
＿', / !＼. | 二二二.＿|/| ノ＿＿＿＿
.r､二＿__'ﾘ二ｿ￣｀ヽｨ:::: ::: ::|:::::::::::::::::ｿ:::::}＿_＿＿,,二lﾍ
.|ヽ＞-──､/::::::::::::ヽ::::::::::::|::::::::::::::/::::::::ﾍ-───-/ }
.
- 706 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:22:34 ID:YstaUx.g0
-
/ / / l ヽ ヽ｀ヽ､_＼ ', 丶 ヽ
/ / / ハ ! ヽ＼ ｀ ヽ } ! !
/ /l′ l l l ヽヽ ＼ ヽ ヽ } 1 }
/ / ! { { ﾊ ∨ ､Ｌ_ヽ_ヽ ＼ ＼} | |
l / l| | | l_レイへ ﾊ ハヽ￣lｰ─-l- │ |
{,' ! {__,イ !Vハﾊ ! V＿ヽ＼} ＼j | l ｌ l
l′ | i､ ﾊ土二ハﾊ l 彡=ﾃテ示 / l , l l
i ! Ⅳイ´{ ）ﾊ丶ヽ ! {イf;: } 〉/ ,′! ヽ !
| ! ﾊ∧ Vf;ﾊ ＼ ! 弋:.:リ / ∧│ ハl ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| ! ヽ ゞ'′ ヽ ￣ // / ヽ l l ヽ ＜ もう！……兄さんの、エッチ！！ |
| ﾊ ヽ ＼/l/l/ ﾉ /l/l/／ｲ / ヽ'､ l ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
| / ', 丶 ゝﾆ‐ ／ / ∠＿ ヽ､│
}/ V ﾍ V‐｀丶, （_ヽ ∠/ ／─‐ 7 ＼i
ﾉ く￣ ＼ ヽ ｀ヽ､ 「￣´__/／:::::ﾍ ｀＼'/ !
ヽ ＼ヽ } /´￣ //::::／:::::} ヽ}::V l
,r7
/./
! l
. ＿＿ ,r''¨ヾ´¨￣￣¨¨''''ヽ､
.イ／:::::::::::::::´ー- 一ァ .,ﾚ'´,r'7´! l ､ i、 l `､___
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜ ,! ,rl l′ヽ! ヽ!`､ l i `､,!
.:::::::ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ .ヽl `i¨￣ ￣￣!` l l`>
.w::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::: :＼ .,!;;;;;;;;;;;;;;' ;;;;;;;;;;;;;;;; l､ l¨ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
.:::::::::::::::::::::::ﾉ L::u:::::::::::::ヽ ! ,! , , l !,ﾉ ,'/ i'´ ＜ …エッチなのは、いけないと思います。 |
.:::::::::::::::::::::::⌒::＼:::::::::::ﾄ ! i、U ⊂⊃ i / ,/v'′ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.::::::::::::::::::::::〃! //＞lﾊﾉ .l /`ヽ､__ __,,l ,!ｰ'i´l:ヽ
.:::::::::::::::::::: {{>ｲ/イllll|{ l ! _/￣''''''''レi !:.l`''’
.::::::::::::::::::::ﾄヽl/ :l!||||l} V′ <,r7 ､`､ l__!
.:::::::::::::::八! u. ﾉ ﾄ､_/ Y_ゝ
.ノwﾉイ .ij .く ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
. 个ト イ ヽ | __ｎ＿ ｢L.、 ＿,n__ r‐―┐ |
.{ / ｜| 〉. | ７/ﾆ ´ . n_ ＿__ . //二 ⊇ ⊆ ｀ア／ |
.ヽ. ´/./ ./ | └'つ ） ｃ!［ `つ_) └─┘. (⊆广 ヽつ |
.＼＼＿/./ ＼ ,〃〈 ＜ ￣ |
. ー一 / {{ ﾊ | 今のは、俺が、エッチなのか？ |
. / ／ } ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ ⌒ く
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- 707 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:23:51 ID:YstaUx.g0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
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━━…‥
＿＿__
／ ＼
／ ＼
／ ― ー ＼ ここで、少し後醍醐天皇の皇子たちを紹介しておきたいお。
| （●） （●） |
＼ （__人__） ／ 後醍醐天皇は皇子十七人、皇女十五人を設けたと言われているお。
ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ その主だった所〜この物語に関わる者を述べて行くと、
i" r――''￣￣７
ヽ |! / さっき登場した、世良親王（NoCast）、護良親王、宗良親王以外では……
ｰｧ⌒} /^}
>ｰ' /_¨´
/＞='ー≠=＼ 丶 ヽ ＼
. /::::::::::::::::::::::::::::::＼ : ヽ
/::::＞'´￣ 「￣Y⌒:ﾍ ｉ : ',
/:/､_人_.斗个 T^「⌒ﾊ | l |
. ﾚ'ノ :i :iｰ/‐i八-- ヽ | | ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
j∧ : | /j/ iリ ヽ＼l / / 尊良親王／セシリア・オルコット（1310〜1337年）
|l i f^ l八 / /.ｨﾍうた卞､ ∨i / 父と笠置山に同行。後に新田義貞に奉じられて北陸へ。
|i ヽyぅ､ 弋::ｒ少 / / ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
|ｌ : ' 圦r'j ｀ / ./ / .l |
l!八. 丶 ソ ::::::: / ／/ ｲ l |
＼ く /／ / ／ l i |
|＞丶 ､ ﾌ ./// ／ l |ｌ } お兄様！
} ＼ （(_/ ／ ^ト､ l |i 八
/ i ＼ .ィﾌ′／_..孑==ﾍ_j ｌ: ',
/ /,' ′ / ／ _.斗'≠┬i｀￣ ヽ .
／｛ ／/ / /／ ／ ／ }::l ﾊ ﾍ
´-‐''''7 `､ ＼ 、 i. i ヽ
i 入.ヽ 、 ＼ 、 ＿`,| ! ,
| i |三､ヽﾐﾍ 、＼::X"....,,,_| | ',
| i∀ーｪ`､ヽ斤ヘ`､::::::::::::| | i ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
| | | Nｲﾃ可; ＼弋:::::::::::::::::;;i !. | 恒良親王／ラウラ・ボーデヴィッヒ（1322〜1338年）
| !.| i《ゝ''"く ー--‐''/ ﾄ, | 六波羅探題攻撃に参加。建武新政で皇太子となる。
| i !.| | / / , ! i | ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
| | i| i / ／ i i.ﾉ |
| /| 'ﾍ '⌒ヽ / ／ ,| ! | |
| / ! ,丶 / ／| /| | | | 兄者！
i/ ! | i ｀,、 /／ i / i / |. |
| |ﾍ | ヽ ,.. - ! / ｿ |. |
| | 〉〈|. ー," _! / ! , | ',
', i/ /| i-‐''"´/ /i_,,....,,_ i ! ',
.
- 708 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:25:04 ID:YstaUx.g0
-
.|＼ ......:::::::::::::::::...... ,ｨ
ﾄ ､ ! ∧ .／:::::::::::::::::::::ﾄ､::＼:::＼ / i! , ィ
＼ ｀| i/:::::::::::::::::::::::::∧::::::::::＼:::＼ f i!／ /
廴ヽ_ /:::::::::/:::::::::::::::::::∧:::::::::::::＼:::Ⅵ' / ./
,r:ァ'/:::|:::::::i:::::::::|:::::::::::::::::＼::::::::ヽ::＼Ｋ^＼/
< |く i:::::|:::::|;斗::十::::::::::::::::´:小::::::::＼个 ＼:＼
/|:/>|:::::|:::::N ヽﾄ､:::::::::::;ｲ/ ﾚ'＼:::::::＼,╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/ｧ.K !|:::|:::::!芹そﾄﾐ ヽ://',ｨそﾄﾐ::::::>＜ 成良親王／凰鈴音（1326〜1344年）
ﾚ' i::::Ⅵﾊ::ﾄ::从 Vz｣ ﾋzﾝ,ｲ:/!:::::::::! 建武新政では、鎌倉府将軍として足利直義に奉じられ関東へ。
/:::::ﾊ!:::ﾄゝ｀＼ i /ィ:::|:::::::::| ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
,:::::::i:::::::::!::|:::::::ﾄ､ ､_ _, ,.ｲ:::::|:::::::::|'::::::::::::!
,::::::/|:::::::::ﾄ:!:::::::!个 イ:::!:::::i!::::::::i!::::::::::::| お兄ぃ！
,::::;ｲ:::!:::::::::! |:::::::|/ rz|＞ｰ＜ト､ﾍ:|:::/|:::::::::ﾊ:::::::::::|
// |:::|:::::::::| i!::::::| / ﾊ ﾊ.´Ⅵ::::i i!:::::::| ﾍ:::::::::!
∨/////////厶斗‐ ´ i ￣ ¨ ┬- Ｚ///
. ∨////厶才`"'ﾍ ｉ | l | ｀Y:〉
〈L才" .′ ＼ | | l ＿i_ l | {
7/ /_ .．-‐ - `トゞ、l .才´ヽ ＼｀ト i
.: ／ _＿ ＼ ヾ{ ,ィ禾ミｘ Y |
ｉ| L:ィ芹:::ミ丶 rぅ:::ｔv} 〉ｧ=― | 尊雲！
. | ＿,.ｲ/ rぅ{:::}:li 弋::::'::ｿ 1
| | `ト 乂::::ソ ¨´ | .:
. ｜| .:| ¨´ :{ | ｉ|
. | .:|ヽ ＿, .:| ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
l | 「ミｘ ｀￣ /.:7 義良親王／イリヤスフィール（1328〜1368年）
| | .:|: : : へ. ／: : i 後の後村上天皇。建武新政では北畠顕家に奉じられ奥州へ。
. | ｲ :|: : :.川L≧ｒ:. . _ .． 1:_:_: : :.| ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
. } 爪 :|: : ﾑ´ 才ト､ -┴=ﾐ:ｖｸ :. {
/７ ├ ' ﾚ´ ＞´ ｀Y .: i
/ / .′ .:| .′ , ∧′ ト､ ﾊ
／ _ノ" '、
/´::::::::::::::::::::./´:::::::::/::::::::::::::: |
/::::::::::::::::::::::::/:::::::::::/'::/:::::::.::彳l|::::::::::::::| ‖
│::::::::::::::::::::ｌ/:::::l:::::|/ﾉ::::/./|!/!│:::::::::川彳|
│:::::::│::/丿:::::::|::|::ｌ彳''彡ミ,'__ 小│::l:::::::| ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.!:::::::│/::::/癶 乂::::l川!./上ｿ≧i lﾉ::::ｌﾉ」 懐良親王／音無結弦（1329〜1383年）
.l:::::::::!:::::::l!ｌ" ｌﾘｌＪ个 リゝヾ￣|以ﾚｌノﾉﾉ 南北朝時代に入ってから征西大将軍として九州へ。
Y::::::::::::::ﾍｌ,,│ヾ ｀" 弋 ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
│:::::::::_:::::ﾉﾞ". ﾞﾞ ゝ
彳l!:://|| ＼ ﾉ
丿|,ｌﾍ彳゛ ＼, ￣ ／ ・・・・・・・・・・・。
./ｰ 、 ^＼._ ｱ ...._ ./
／ ＼ ﾞ ＼ ノ廴 ￣
／ ＼ │ ＼l" ｜ ＼_
.
- 709 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:27:18 ID:YstaUx.g0
-
┼────────────────────────────┼
皇子たちの生没年は諸説あったりして、はっきりしないのだけど、
基本的に護良親王が ───────
┼────────────────────────────┼
| ┌────┐ ──┬──
＿＿＿＿|＿＿ │ │ │ ＼
_＿＿ _ゝ＝=ヘ､ ＿__ .／| .│ │───┼── ＼
＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´.:.:＜. .／ | └┬┬──┘ / ＿|＿＿ ／
＜￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ. ／ | ./ .│ / | ／ ／
／￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ ／ | ./ |＿＿＿l .／ | ＿＿＿／
／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ i / ／／
￣/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′.＼ | / ／／
!/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ! ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧
+ ∨ ..（●）, ､（●）､.:..ﾘr‐:.! （´∀｀ ） （´∀｀ ） （´∀｀ ） （´∀｀ ） （´∀｀ ）
r ﾚゝ ｝ （ ） （ ） （ ） （ ） （ ）
!ﾍ ....,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::...ソノ
／￣| + .ヾﾍ ｀-=ﾆ=- ' .:::::::/ﾘ 十
｜ ::｜ ＼｀ﾆﾆ´ .::::: .|
｜ ::｜ .ﾆ__ ..／ / |
..,― ＼ .「::::||::| 「|￣￣￣￣| ┼────────────────────┼
| ＿＿_） ::｜ ..__,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_ ──── となるように説を拾ってみました。
┼────────────────────┼
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- 710 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:28:33 ID:YstaUx.g0
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＞───‐- ､
／´ ｀丶、
／ / ､ ヽ ヽ ヽ
/ /′ }} 丶 ヽ ｌ
/ i| ｉ|| j| Y ｉ ｌ ｌ ｌ
/ ,ｲl ||! / ＿_｣斗弌' ｌ ｌ
|! l | |ﾄ / ' // ヾ l | i ｌ
|! l ﾄiィ'｢ヾ､ ∠ﾚ ,.ｈ'Y､ _ | |、|
|ﾄ ｌ ｌ | _,ｨ ,､ﾒ､ ━ イ ﾊヽヽヽｉ |ヾ! ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ヾ ､|ヽｈｉ━' }⌒ゝ＿ ノ/ｲ｣ ' } } ! あと、亀山上皇の皇子で、後醍醐天皇の猶子となった
Y〈/ｭr‐ '″ "" ﾙｲﾉ /ｉ | 尊珍法親王という人物が園城寺長吏に登っている。
| |､｀ゝ､ --‐' ／ ｲ !/ヾ! ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
|ﾍ ＼ 丶、 i′ //ﾚ' _
｣ ﾄﾝ ﾉ ｰrﾍ Yヽ'´￣￣／ヽ
/'ｉ ∨ / /! ｌ ∨ ｉ ／ ｉ
_/ ∨ / ィベ ﾍ ∨ イ ｌ
八／ / ﾉ ｌ ∨ / ヽ
_／／ ,/／ / ∧ ∨ ／ ＿__」
／´ ／ イ7´ / __/ ｌ ∨￣ | ｌ
(^ヽ./ ／ f⌒ヾ_У⌒／ ﾍ ヽ、 j 、
｀Y / ｌ ﾉ / ､ Y７⌒Y{
{ ｉ ｌ { / 、 / ｌ」
!. ｌ ゝ、! / ゝ、 //─‐'
ゝ__｣、ゝ ＼/ ｨ ﾉ ノ 丶-'/
尊珍法親王／山田真耶
（1306〜？）
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（● ……ふむ。延暦寺には護良親王（尊雲）、宗良親王（尊澄）を送り込み、
| （__人__）
| ﾉ 対抗寺門である園城寺も抑えに行っているわけか……。
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ こういう動きってのは、鎌倉幕府に警戒されなかったのか？
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
＼／ ＿＿＿ /
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼ 元々、天台座主はず〜っと皇族の法親王か藤原出家者が就いていたから、
／ （●） （●） ＼ これ自体が警戒に足る不自然な動きという事はないお。
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ < また、山門、寺門はそうそう手が出せる領域ではない事もあるけど、
| | '､＿ ＼ ／ ) 何かを察知して積極的な対策をとっているようには見えない。
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
.
- 711 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:29:49 ID:YstaUx.g0
-
┼────────────────────────────────────┼
とは言え、尊珍法親王は1330年12月に何かの罪で越前へ配流となっている。
罪状は不明だが、幕府が全くノーマークだったというワケでもなかったと思われる。
┼────────────────────────────────────┼
＿
＞ ﾞ ´: : : : :.`ﾞ＜
. ， ‘: : : : i: }.: : : : : :. :. :.ヽ
. ／ : : l.: : : :.l /: ::|: : ヽ.: : : :. :.ヽ
. ,.': : : : :.|.: : : :./: : :.|: : : :ヽ.: : : : : :.∨
,' /: : :/: l: : : :,': : : :∧: : : : ',: : : : : : :∨
. : :,'.,': :ｲ: : ﾏ.: : : : : :.T T|‐-､ }: : : : :.| : :
: :{ i: : :! 斗|ﾏ ', : : /ﾘ ,ｨ=ミxゝ: : : : :.|: : !
|,ｲ !| イ ,ｨ=ミ､へ〈 .r ﾊヾ.| : : : : l: : i
ll ! l.!酛 {{ r ハ 匕汐ｱl: : : : :.,'ヽ.|
|! | ﾘ 酛ヽ乂ソ }⌒{ , , , , . ,' :／: :,'ノ: :!
', : : ゝハ , , , ﾉ ｀＝= ,'イ: : :.,': :|ヽ{
',.: : : :.八=‐´ r =-､ U.,' : : ,': : |
え？わたし、 . j/|: :.|: :个ト ､ ゝ-‐ イ,': : :/Vヽ{
ﾘﾏ|: : :.∧从≧ イ ,' ;ｲ/＿
もう退場なんですか？ _|: :, '￣￣_} /ｲ .} ‘ ，
/ !/ ／ ／ ＞ .',
. / / ヽ ,-‐/ ＞ ´ .∨
,' / / ｲ ∨
. { , ' ノ ,ｲ , ' i ,' .／ }
/ .／ ,ｲヽ, '_ _.イ { ／ /
,'／ ,ｲ /／ ,' i
.
- 712 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:31:05 ID:YstaUx.g0
-
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ ＼
（⊃ （ ●）（●）
| （__人__） あと、もう一つ気になってるのはさ…
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ＼ 後醍醐天皇って自分の息子の皇子たちを嫌っていたの？
／ヽ } ＼
／ ヽ､＿＿__ノ ） 今、そんなセリフあっただろ？
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼ ん〜……以前、「両統迭立」の話をしたと思うけど、
／ （ー） （ー） ＼
| （__人__） | あの時、持明院統、大覚寺統の分裂を作った皇族たちのような、
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ ) 偏愛は見られない……とは言えると思うお。
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/ 亀山上皇なんかは最晩年に生まれた恒明親王に溺愛し、
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''"
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__ 彼に大覚寺統を継がせるように画策、遺言する。
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._ 政治的にはメチャクチャでも、末子に対する情愛を感じる行為ではある。
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼
,. --ヾ__/ ☆ ＼
>----<,,,,） ＼
(||>／￣ ヽ |ヽ
亀山上皇
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ 『太平記』では「後醍醐天皇は護良親王を皇位につけたかった」、
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ あるいは『増鏡』では「早世した世良親王に期待をかけた」、
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ …といった話が上がるが、この頃、後醍醐天皇が、
ノへﾍ ! ﾒ个､彡
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ 自分の皇子を皇位につけようとアクションした情報はない。
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
後醍醐天皇
.
- 713 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:32:43 ID:YstaUx.g0
-
┼──────────────────────────────────┼
もっとも、この頃おそらく、両統と幕府の間に「これ以上皇統は分けない」という
危機意識があったろうから、そんな画策するだけ無駄だったとは言える。
┼──────────────────────────────────┼
【持明院統】 【大覚寺統】
┃ ┃
89.後深草（久仁） 90.亀山（恒久）
┃ ┃
92.伏見（熈仁） 91.後宇多（世仁）
┣━━━━━━━━━┓ ┣━━━━━━━━━┓
93.後伏見（胤仁） 95.花園（富仁） 94.後二条（邦治） 96.後醍醐（尊治）
┃ ┃
北1.光厳（量仁） .邦良親王
┌─────────────────────────────────┐
│ 後醍醐天皇と花園上皇が自己主張すると皇統が四つに割れる。 .│
│ これが最悪の事態だったので両者ともこの件に関しては自制的だった。 .....│
└─────────────────────────────────┘
-…-- _
く￣ニ=／ ｀
＼＼ ＼
/＼ ニﾆ＝―- ＼ |
ふん……御父の、 ＼ ＼ ＼ ｜ !
寵愛はわたしのモノだ！ |＼ ＼ ＼ ＼| |
｜_| ､ ＼ ＼ ＿ ! ! ┼──────────────────────┼
| ｜ | ＼__＼∨/≧ﾆ＼| |ﾄ、 建武新政が成ると後醍醐天皇は本性を顕し（？）、
/ ! ｜ ＿__ 夊////∨ !! , これまでの両統迭立の取り決めをすっとばして、
., -､ | .∧ ! ｀ ￣ ｀=ニソ／ !! ', 恒良親王を立太子させる。
. ｌ l .|∧ ＼＼_ ' ／´} ∧ ┼──────────────────────┼
. ｒ ､ | | . |{ ! ゝ. - . ' / // ハ ,
. ｆ ＼ | |./!' ∧ | | ＞ __ ＜ | , // ∧
. ＼ ＼ | | ,' ∧ | |./￣}ニ{￣＼/ / ｜ ∧ ┼───────────────────────┼
.＼ ＼ | | ././ _.＼イ} ∧:::∧ / ん._ ! これを以って「ほら、やっぱり後醍醐帝は、
. ＼ ＼.」 | ,.イ }{.:::::::∨ /:.:', Ｖ ／::}{ ＞ .､ こうしたかったのだ。吾が子を天皇にしたかったのだ」
_入 ヽ ._＞:::::.∨ : : ∨:´:::＜_ } …とも言えるのだが………果たしてそうだろうか？
..r' ヽｊ ‐-- l ...＼:::::::::.＼:_:/ ::::::::::／ ! ┼───────────────────────┼
.ハ Y ｀ヽ＿ ハ .＝ｚ:::::＼: ::::／ ｜ ／｜ ∧
. ヽ ＼ ヽ、 ￣｀ヽ .{￣ ｀¨¨¨¨¨￣ } ∨ ! ∧
.
- 714 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:34:01 ID:YstaUx.g0
-
-…-- _
く￣ニ=／ ｀
＼＼ ＼
/＼ ニﾆ＝―- ＼ |
＼ ＼ ＼ ｜ !
|＼ ＼ ＼ U ＼| | ┼──────────────────────────┼
| ｜_| ､ ＼ ＼ ＿ ! ! 後醍醐天皇は、その後の足利尊氏との戦いの中で、
む……。 | ｜ | ＼__＼∨/≧ﾆ＼| |ﾄ、 恒良親王に皇位を譲り、新田義貞と共に北陸に向かわせた。
/ ! ｜ ＿__ 夊////∨ !! , ┼──────────────────────────┼
., -､ | .∧ ! |||!!￣ ｀=ニソ／ !! ',
. ｌ l .|∧ ＼＼_ ' ／´} ∧
. ｒ ､ | | . |{ ! ゝ. - . ' / // ハ ,
. ｆ ＼ | |./!' ∧ | | ＞ __ ＜ | , // ∧ ┼─────────────────────────┼
. ＼ ＼ | | ,' ∧ | |./￣}ニ{￣＼/ / ｜ ∧ しかし、この譲位は後醍醐天皇が吉野に脱出後、
.＼ ＼ | | ././ _.＼イ} ∧:::∧ / ん._ ! ∧ 改めて南朝が開かれる事によって完全に無効化してしまう。
. ＼ ＼.」 | ,.イ }{.:::::::∨ /:.:', Ｖ ／::}{ ＞ .､ ハ 結果から見れば、恒良親王は陽動に使われた事になる。
_入 ヽ ._＞:::::.∨ : : ∨:´:::＜_ } . ┼─────────────────────────┼
..r' ヽｊ ‐-- l ...＼:::::::::.＼:_:/ ::::::::::／ ! Ⅵ ※ 偽の神器を渡されたとも…
.ハ Y ｀ヽ＿ ハ .＝ｚ:::::＼: ::::／ ｜ ／｜ ∧
. ヽ ＼ ヽ、 ￣｀ヽ .{￣ ｀¨¨¨¨¨￣ } ∨ ! ∧
／ ＼ ヽ.
／ ／＼ ',
.／ ／::::::::::::＼ ／ }
／ ヽ./ `''＜::::::::＼ ／ , ┼─────────────────────┼
,. /＼ ｀''＜:::＼ ヾ´ ', / “正式な皇太子”に対してこの扱いという事は、
./ ,.イ i , ｀''ｰ- '' } ｀'＜:ヾ´ V:.､ ∨
./ ／ .! { .! ,........､ i/,＼ V,＼ / 立太子の時点で「誰でもよかった」のであり、
/／ | ', | .,f:狄裸ﾐ､ |///,＼!//＞.､ /
./ ,: ヽ! f黒卯f刃 .!///////////iｰ-./ 後醍醐天皇の中で「後事を託す」という発想は、
.', | 込ﾏ羅ツ V//////////'ー/
御父！ ヽ. ! （___ノ ｀ ￣￣￣ ´ , 死際まで非常に希薄なものだったと思われる。
/ ﾉ /i/i/ iVVVVヽ /i/i/ ／ ┼─────────────────────┼
／ { i ', ／ /
／ ヽ | li!|l| ', ／ /
／ ／i ＼ ｰ- ..,,＿', ∠ ＿_,. イ /
.／ , ,.イ三≧:､ ＿＿＿_ ,,..::＜ ./ /
/ ／ ゝ三} ／ ＼ /三三三く ./ ,
.
- 715 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:36:16 ID:YstaUx.g0
-
護良親王 → 比叡山（ぶっちゃけ後継者のつもりの人を出家させないと思う）
尊良親王 → 北陸
宗良親王 → 比叡山、その後信州 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 他の親王にしても、地方支配の確立のためとは言え、 |
恒良親王* → 立太子、その後北陸 | 貴族から見れば流刑地のような場所に遣わされている。 |
| |
成良親王* → 鎌倉 | 義良親王が後村上天皇として南朝を継ぐのは、 .|
| 彼らの中で「たまたま生き残ったから」という感がある。 |
義良親王* → 奥州 ＼＿＿_ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
＿＿ |／
懐良親王 → 九州 ／ ＼
／─ ─ ＼
* 阿野廉子の子 ／ （●） （●） ＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| （__人__） | | 皇位継承に関しては阿野廉子への配慮が |
＼ .｀ ⌒´ ／＿ ＜ 見られるけど、恒良親王の扱いは先述の通り、 ..|
／/ ヽ ／＼ | 義良親王にしても奥州へぶっ飛ばしてて容赦ない。 |
／ / _ ／ ／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／|￣￣￣￣￣￣￣（__.ノ￣|＼／|
| ｜ ／
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|／
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞ ┼─────────────────────────┼
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ 後醍醐天皇は、非常に個人主義的かつプラグマティックな
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ 人間だったように、やる夫には思えるお。
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ ┼─────────────────────────┼
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´
ノへﾍ ! ﾒ个､彡 ┼───────────────────────────┼
・・・・・・。 ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ 「使えるから朱子学」、「使えるから異類異形」と同じく、
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ 「使えるから親王」という観点で皇子たちの去就を決めている。
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､ ┼───────────────────────────┼
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
ﾊ´::::::::::::::::::::::::/:::::::l! ／i / !::::::::l::::::｀::.- ... _
,':::!:::::::::::::::::::::::/:::::::::l;:!／:! .,L __ﾉﾍ /!::::::::::l:::::::::::::::::::::::::｀::ﾊ
.
- 716 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:37:28 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿_
／ ＼ ……ちょっと、悪口っぽくなっているけど、
／ ─ ─＼ やる夫は単純にこれをダメ出しするつもりはないお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | じゃあ、情が深ければいいのか…と、さっきの亀山上皇のように、
./ ∩ノ ⊃ ／ 情愛で政治をダメにしてしまう事と、比較して考えて行く必要がある。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | しかし、「使えるものは使う」という点において、この人は徹底していると思う。
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 717 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:38:48 ID:YstaUx.g0
-
┼───────────────────────────────────┼
そんな後醍醐天皇に対して皇子たちは、無邪気とも言える献身さと
父譲りのバイタリティで、黙々と父の掲げた目的を果たそうとして行く ─────
┼───────────────────────────────────┼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
_＿_＿__ }＼
..‐ミメ､ :.:.:.:∨ .:. ＼ ,/
_彡':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨{_
_ア.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘，
｀7 :.:.:.:.:.:ｉ{ | :. | :. ﾄ､:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
厶ｲ:ﾊ:.:.八{＼{＼{__＼八:.:}:.:.:.:.:.:.ヽ
}八{-V‐ ´ ,ｨ≠ミ､V :.:.:.:.: ﾄ､}. いや、正成。俺は別に親父に認められる為なら、
＼{ｨ'f㍉ ﾋこﾘ 》 }/.:.:.:.:.;
/} ﾋリ} ｀¨¨´ }/⌒V どんな悪事でもはたらく……ってワケではないよ。
ヽ. ′ ﾉ 丿
､ ー─一 __／ 俺は、俺の信じる「正義」に従って行動する。
＼ ／Ⅳ
＼ . |
|｀¨¨´ | でも、肚の底を突き詰めると、結局、俺は、
| / ､__
_ . -‐ ' } / ／ﾆﾆ==ー 親父に認めてもらいたいんだろうな……って事さ。
-=ﾆ/ ／ニニニニニニﾆﾆ｀ヽ
/ニニニニニヽ -=ﾆニニニニニニニニニニi
/ニニニニ／＼ ＼ ＜ﾆ＞'ﾞ⌒＼=ニニニニニニニニ |
/ﾆﾆニニ／ .＼ ｀´ﾆ＞ ´ ＼ﾆﾆニニニニ二二|
/=ﾆニ二/ `ｰ ＼ﾆﾆニニニニ二 |
{ニ二二/ ∨=ニニニニニ|
_＿_＿__ }＼
..‐ミメ､ :.:.:.:∨ .:. ＼ ,/
_彡':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨{_
_ア.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘，
｀7 :.:.:.:.:.:ｉ{ | :. | :. ﾄ､:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
厶ｲ:ﾊ:.:.八{＼{＼{__＼八:.:}:.:.:.:.:.:.ヽ
}八{-V‐ ´ V :.:.:.:.: ﾄ､}
＼{ ____ x===ミ }/.:.:.:.:.;
/}"￣`} }/⌒V お前の質問に答えるなら、理屈の話じゃなくって、
ヽ. ′ ﾉ 丿
､ ー─一 __／ そういう肚の底の方を知っておいてもらいたかったんだよ。
＼ ／Ⅳ
＼ . | ………これでいいか？
|｀¨¨´ |
| / ､__
_ . -‐ ' } / ／ﾆﾆ==ー
-=ﾆ/ ／ニニニニニニﾆﾆ｀ヽ
.
- 718 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 22:39:58 ID:v2vEc4260
- >>707
改めてみると徳川家斉（早世含め息子26人、娘27人）ほどじゃないが凄い数だ
立川流が淫祠邪教扱いされたのはこのハッスルぷりからの連想もあるのかな
- 719 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:40:23 ID:YstaUx.g0
-
＜￣｀ヽ
｀ヽ !_.... -─- .._
, -一, 、｀''ヽ,,_, へ
／ ／ ／ﾊ i ､i ヽ ＼ ﾞi
／ / / ハ ! 、 ﾞ| ! ヽ人
/ 〃 ,.ィ´/ 小ｘ.、 ｜! ‖ ﾞ､ 冫
i /i ｋ=ﾚ 弌ヽ､＼ | i ｜ レ'、
Ｖ ！ 芹j 乍≡气､`| ! |＿ -─ i }
/ ∨ﾋﾝ ！しﾞ ﾉ 〉| ! |-─ ´ /_ノ
/ ﾉｒ｀ ┴─''´ | ! iへ_ ／ /´! は…………そ、そうだったのですか……。
,' , { u | i | /,彡 ／__｣
i / ﾊ i ⌒ヽ | i ト'彡／ ´/
｜i 人 ヽ 丿 ｲ i /／:::::＼´
卜 i ヽ _ /, ﾘ'::::::::::::::::::ヽ
,ﾊ ! ｀一 7´1r‐ /,' ノ'¨｀ヾ:::::::r､::::::',
ヽゝ'⌒''ｰ∠ｲ::::ﾍ ' '"´ ヾ:::｣ ｀一′ ………あ、あの、わたしは、宮様の御意も察せられず、
/, ／::::::ﾉr:::ﾍヽ ／￣｀＼
! i ぐ:::::／ |::::::::ヽ＼／ ｀ヽ 差し出がましい事を………。
|, l / 〈:::/ ﾄ:::::r┘ / |
/！ﾉ V !＿｣ ﾞ,,! ! ｲ
,,ﾍへ--;"ー=ｰ
ｲ^.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ
ゞ.:.:.:く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝヽ.:.ゝ
{:.:..:.:.vVヽ!∧V/l//:ｿ
( ヽ| ━ ━ lN
ヽ .u ゛} あ〜〜〜〜〜、正成。そういうの、いいからさ。
｀ﾄ､_ _△__, '
-‐'"ゝ､ |‐-､ 遠慮なく、ガンガン叱ってよ。
/:::::y::::::／｀‐ ‐＼:::ヽ
/ / / ∧ |:::ヽ ，
.: / / ':, | ::':, ′
i ｉ::::/l.斗 ''"￣＼ -ｲ─-ミ ＼ :, /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ｌ |／ | | ＼ // | | |＼ |＼, | ん〜でも、正成さん、最初に来た時より、 .|
| | |/ 八x＝＝ミ ': /ｘ=ミ| } | ｉ 。 ｏ 〇 ずっと打ち解けて話してくれてるから、よかったかな。 .|
| | イV_ﾉ::::｝ ｀ } /_ﾉ::::ﾊ| / ji i ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
| { 八 { 乂:::::ﾘ ﾉ' 乂::ｿ ﾉ' i 八 :,
| 人::. ':, /! /; ＼:,
ﾉイ ＼::＼ ' ' ' , ' ' ' ,'::| / !:: } ＼
| ,八 :::{⌒ヽ /::ﾉ'::: |: ,’
| { :＼ :::::ﾄ､ ｰ─── .ｲ:::|:::::: :| ′
|/＼__::ヽ :::∨ ､ ＼＼ ／ノ}:/|::::: .:::| /
──ﾍ__＼:∨ ＞ .__ ..ィ＼ ＼ .ノ' |::: .:/ﾉ'
////// / ヽ; ＼ ├＜＿ ＼. ＼ ,:::::;″
//斗-‐久 ＼. `ｰr┴‐ﾉi:i＼ ( ＼( ＼ ニ=x
.
- 720 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 22:41:22 ID:Qmq8z/z20
- これだけ子供がいれば、一人一人に対する関心はどうしても薄くなるよな…。
源平の頃の鎌倉武士なら。腰骨に飛び蹴りかましてでも「こっち向けやオラァ！」
ってことになるだろうなあ。
たとえシュジョーであったとしてもw
- 721 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:43:10 ID:YstaUx.g0
-
┼──────────────┼
さて、ここで話題を変えたい。
┼──────────────┼
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ | （●） （●）/ / ,/ﾚ′ トン
`| ヽ 「)'/|/
ヽ､_ ― _,.ィT/
l 7Eニ::ィ1│
|￣￣￣￣￣￣￣￣ |
_（,,) お前ら、 (,,）_
／ | 切り替えろ | ＼
／ |＿＿＿＿＿＿＿＿_| ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
.
- 722 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:44:12 ID:YstaUx.g0
-
,,ﾍへ--;"ー=ｰ
ｲ^.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ , -―‐-､_
ゞ.:.:.:く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝヽ.:.ゝ ,／ / ヽ ヽ`ヽ、
{:.:..:.:.vVヽ!∧V/l//:ｿ / 〈 ヽ ﾄ､ ヽ ヽ
( ヽ| ● ●lN ｲ ＼＼ ﾄ､ﾄ､ヾ ､| } ┼─────────────────┼
ヽ ゛ ゛} 丿∧l ● ヽ! ●ﾍ l ﾍ} 現在、護良親王、宗良親王の属する
｀ﾄ､ _▽__, ' ﾐイ ゝ" イ/〉「 「比叡山延暦寺」は ──────
-‐'"ゝ､ ｀ |‐-､ ＼ゝ､_▽__ イ| ソ ┼─────────────────┼
/:::::y::::::／｀‐ ‐＼:::ヽ /彳ヽ咒､ﾇ リヘ
i::::::::::|／ |::::| 〉 (： ､￣ ：} 》〈
|::::::::::| |::::| l 〉＿＿_ 」_〈 |
尊雲（護良親王） 尊澄（宗良親王）
ﾉ 「 ノ::::::::::::::::::_ｧ"
丿 ｉ 釗::::::::::::::::|!＾
丹波 ! | .┌──────┐
ゝ ▲卍 │比叡山延暦寺│
＼ ┏━┓ i ..└──────┘
￣￣￣''''''''' 、 ..>. 京都 │ ヾ,,:::<
l! 丿 .┗━┛ ＼_ `´ 近江 ┼────────────────┼
¬‐､__....ム ､ _冫 京都の北東に位置し、
ﾞ‐ │ _.､ _--......___ ___.. 西には琵琶湖が臨める場所にある。
,／'、 ￣ヾ ､_ ﾞ'っ ￣´ ┼────────────────┼
摂津 〃 ﾞll 山城 ﾞゝ __ノ
／ __│ 个"
／ 「│ ..､ │_
,-ｰt_ _ ｛ 丿 `ｰ'--,,___ノ ﾞ"ﾞﾞｰ┘ﾍ 伊賀
:::::::::::::::::゛""┐ `l ./ ■ │
::::::::::::::::::::::::::::ﾏ_ │ ヽ 南都 ＜
:::::::::::::::::::::::::::::::ﾞﾞlＬ_,_ノ'´ i │
::::::::::::::::::::::::::::::jl'ﾞﾞ〃 丿 ﾍ＿
::::::::::::::::::::::::::┌゛ ＼ 河内 │ ￣ﾞﾞヽ
::::::::::::::::::::::::,ｨl゛ ﾍ ﾍ､ 大和 ^'''-､
:::::::::::::::::::::丿’ i │ /
:::::::::::::::::／ 和泉 / ／ −冖冖'"
.
- 723 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:45:24 ID:YstaUx.g0
-
┼────────────────────────────┼
その延暦寺・日吉大社のお膝元に、
比叡山麓から琵琶湖沿岸まで「坂本」という都市が広がっている。
┼────────────────────────────┼
´ヽ､／ }｀~｀{ {´r' __{ {: : : :
r'i ,_ ﾉ } } ﾉ {´~ /": : : :
{ ｀‐, } ヽ, i ＼ _ノr' 幵 日吉大社{: : : :
} , ｀´ヽ ヽ"'‐'´ } r'/´ 卍 延暦寺 } ●.┌────┐
{ ; {｀~ } ヽ,_ノ'/ {. │ 坂本 │
ヽ ; { ､, ,､ ~ﾉ ▲比叡山 } {:└────┘
i､,ﾍノ ;｀´~｀'‐--､ _, ~} !,-､ ノ ,_{: : : :
ﾉﾌ ヽ､ ' ; }´ {: : : :
r'´ { ,} ', , ' { /´ _,,ﾉ: : : :
｀^~´／{,_{´ ▲ ' , ; { { {: : : :
ヽ,, ￣/ 船岡山 ', < {, {: : : :
て ヽ-‐'´￣ ', ' ヽ ,≧ {: : : :
┌───────‐┐ ; { _,-｀: : : : 琵琶湖
│ ○内裏 │.; } { {: : : :
｜ ｜.; { ▲如意ヶ嶽 ヽ {,,_: : : :
｜ ｜.;卍法勝寺 } ｀'-､_: : : :
｜ ｜ }´｀} {{ ~} ｀'´｀'‐､: : : :
｜ ｜ { ヽ,ヽ-､ }{ }~ / ｀'‐､ {,: : : :
.｜ ｜ ≧ ｀} ｀´{_／ ゝ {: : : :
.｜ ○六波羅 { ＞ { '､: : : :
.｜ ｜ } {´ ,､ { ~｀ヽ, 'ヽ,: : : :
.└───────‐┘ _ふ' } / ｀' } |: : :
.
- 724 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:46:39 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ この「坂本」は平安時代中期……僧兵が生まれ、
| （__人__） | 「延暦寺」の自主自決性が確立する頃から急激な発展を遂げて行くんだお。
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼ 延暦寺、日吉大社の門前町としての「上坂本」と
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ 琵琶湖の流通を元締める港町としての「下坂本」が有機的に結合し、
(＿ | ⊃／ ／／ ／ 鎌倉時代末期には京都の消費を支える一大商業都市となっていた。
※ 上坂本・下坂本は近世の呼称で、中世ではそれぞれ「六箇条」、「三津浜」と言った。
＿＿＿_
∠三 ＼
∠三三三 ─＼
∠三三三三 （●）＼ ……元徳二年（1330年）、この坂本を舞台にちょっとした事件が起こる。
|三三三三（__人__） |
Ⅵ三三三｀ ⌒´ ,／
ノ三三三三ー‐ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ ……まあ、歴史上、そんなに大きく扱われている事件じゃないんだけど。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ でも、やる夫はこれを「この時代を解く鍵」のように思っているんだお。
ノ ＼
／´ ヽ だから元弘元年（1331年）に入る前に、ちょっと触れておきたい。
| ｌ ＼
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
.
- 725 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:48:31 ID:YstaUx.g0
-
┼──────────────────────┼
そのために、まず一人、人物を登場させよう……。
┼──────────────────────┼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
,.．-──- ､
／. : : : : : : : : : ＼
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
{: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :}
{ : : : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : :}
.{ : : : ::| ,. .r‐--- ,,__ ,r‐' 〉
ヾ: :: :| r--ﾆ | ｀"''ｰv-‐''"´ / ／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
.ゞ-ｲi､ヽ二 ﾉ i ｏ Ｏ 〇 ………………。 |
／ ヽ｀' ...i ﾉ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿／
, ｰ''´ ヽ ＼ ! r
/＼ ＼ ./ l
/__｀ｰl ＼ .ﾉ i
/_ ＼_| ,rｰ' `-ー' ﾆ⊃ ﾉ ヽ
／ ｀'r. | ／ ´￣-‐< .,. --─- ､,/ .,∧
／ ￣＼_ ﾄ|､／ヽ ＿二丁 ´ ./| ､＿_／__ﾍ
ヽ⌒＼_＿／｀､ l_, -ｰ'´|::::| 」ハl、 ／ ∧
ぬけどなるど（坂本商人）／ヌケドナルド
,.' :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
､ﾞ:: :: :: :: :: :: :,,,,, :: :: :: :
,.':: ::,,-‐'´￣ |:: :: :: ::
(:: /__ ﾞi:: :: :: ::
（:::i´ ヽ ﾞi:: :: :: ::
ぃi'ｪｪ L:: :: :: :
i!,! , i,::__::,_ :: ……あ、お返ししやす。
,/.. ::::.. jｿl:: :: ::
(;､o) ;;;;;;::::::::::.. H.}:: :: :: はあ…ダンナが、叡山のお墨付きもらって
,,,,,,,,,,,,,|!＿_ ,,,;;;;;::::::::::: ―':: :: ::
,.-‐' -､=｀i￣i- ﾞi ;;;;;;;;;;:::: ､:: :: _:: :: ここに来たのは分かりやした……。
」 = | _ l = l--l‐‐'....;;;;;;;;;;:::::::::: `ｰ' ﾞｰ‐′
| ｉ-| =.!--ﾄ="ゝ､＿＿__;- :::::
i `‐iｒ‐l`=' | ,,,,, l!-‐く;;::::::::
ﾞi ﾞ‐'' !"´ ＼:::::
.
- 726 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 22:48:53 ID:A/FyrbUI0
- >>718
子をもうけること自体は悪ではないよ日本でも儒教（朱子学）でも
- 727 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:49:32 ID:YstaUx.g0
-
.| ｌ ,.．-──- ､ |＿＿＿|
.├──-┤ ／. : : : : : : : : : ＼ | |
.| .| /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ ├──‐┤
.├──‐┤ ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :', l＿＿＿_l
! ! {: : : : i '⌒' '⌒' i: : : : :} / ./
ヽ───ヽ {:: : : ::| ｪｪ ｪｪ |: : : : :} /───/ しかし、こんな“土地なし”の底辺ヤロウに、
.＼＿＿＿{ : : : :| ,.、 |:: : : :;! /＿＿＿/
.＼ ヾ: : ::i r‐-ﾆ-┐ | : : :ﾉ/ / 何が聞きたいんです？検非違使のダンナ。
＼──ゞイ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐'/───/
＼＿ﾉ| ＼` ｰ一'´丿 | |＿＿__/
）/ | ＼___／ / ', / | |
! ＼ /＾ﾄ､ / ｀￣/ //
! ＼/l:::|ﾊ／ ｌ //
ｌ |:::| |
,.．-──- ､
／. : : : : : : : : : ＼
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
r､r.r {:: : : : :i '⌒' '⌒'i: : : : :}
r |_,|_,|_,|{: : : : | ｪｪ ｪｪ|: : : : :}
|_,|_,|_,|/.{ : : : :| ,.、 |:: : : :;! ふむふむ…なになに？
|_,|_,|_人そ(^i :i r‐-ﾆ-| : : :ﾉ
| ) ヽﾉ |ｲ! ヽ二ﾞ ｲゞ 租税？租税ってなんですか？
| `''.｀´ ﾉ ＼ ` ｰ一'丿 ＼
人 入＿ノ ＼___／ /｀丶´ あの〜…時々、宋銭でお納めする…課役の事っすかね？
／ ＼＿／ ＼ /~ﾄ､ ／ l ＼
／ ＼/l::::|ハ／ l-7 _ヽ
/i ⊂ﾆ''ー-ゝ_`ヽ、 |_厂 _ﾞ:i
/｜ >‐-￣｀ ＼. | .r'´ ヽ
/ | 丁二＿ 7＼､|ｲ _／￣ ＼
.
- 728 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:50:57 ID:YstaUx.g0
-
＿,亥＿,亥＿,亥＿,亥_亥_亥亥亥亥亥亥_亥_亥__亥_＿_亥_＿_亥＿_亥
亥＿,亥＿亥＿亥´ ＿＿ _＿＿_ ｀亥_＿亥__＿亥_＿亥
＿亥＿亥＿亥´ ／￣￣￣｀ヽ ∠ィ￣￣￣＼ ｀亥＿_亥_＿亥_＿亥
亥＿亥＿亥´ _｣_ _｣__ ｀亥＿亥＿亥_＿亥
＿亥＿亥´ ,ィﾆ代ﾑﾆx､ _,ィﾆ代ﾑﾆx, 亥＿亥＿亥_＿亥
＿亥＿亥 ／ | ｀ i´ | ｀ヽ 亥＿亥＿亥_＿亥 やっだなあ〜！！ダンナ！！
＿亥＿亥 | 亥＿亥＿亥_＿亥
＿亥＿亥 ,rーく 亥＿亥＿亥_＿亥 課役ならお納めしてるじゃないっすか！！
亥＿亥_衣 ／ ,ｲ ﾄ､＼ 亥＿亥＿亥_＿亥
亥___亥___衣 ト､＿＿,≧====≦､＿＿＿,ｲ 亥＿亥＿亥_＿亥 ときどき！！おこころざしで！！
___亥___亥__衣 |Y^TﾆTニTニTニTニTニT寸 亥＿亥＿亥_＿亥
亥___亥___㍉,_,ﾑ ｌ Kニ! lニ| x亥__亥＿亥_＿亥
＿亥＿亥＿㍉,j ',Kニ! ,ィ二Y二二ヽ ｌニｌ ,x亥__亥＿亥＿亥
㍉＿_亥＿_亥__ﾄ､ ',kﾆl / ＞----＜ﾑ ｌﾆｌ ,x亥_亥___亥＿亥'
｀㍉,___亥___亥| ﾑ VlﾆlニlニlニlニlニlニlﾆlV / 亥__亥＿亥´
｀㍉,___㍉__| ', ＼二二二二二二二／ / ｜,㌢ ,㌢´
｀㍉㌫| ヽ ｀ー‐------一'" / |㌫㌢
. | ＼ / ｜
| ＼ / ﾄ､
／| ｀￣￣￣￣￣´ ﾄﾑ
━━…‥
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━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
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.
- 729 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 22:52:04 ID:A/FyrbUI0
- >>720
それは関係なくね？
徳川家斉とか織田信長とか子供何十人もいて、
でも子供全体に興味ない薄いってことはなかった
ただ愛情を注いだ子と関心が薄い子がいた、
愛情が偏っていたというだけで
- 730 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:52:59 ID:YstaUx.g0
-
┼────────────────────────────────┼
「宋銭」の輸入により、鎌倉時代後期から発展した「貨幣経済」は、
土地の有る者、無い者に関わらず“利益”を与え、朝廷や武家ひっくるめた
“支配貴族層”以外の階層にも多くの富裕者を生み出していった。
┼────────────────────────────────┼
|||,/＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿＼// ||
||.|i,〉 〈｀ヽ.,||
|| |l.´￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣￣|＼ﾉ_) )）
||./|宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋|＼ノ
l/i|宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||＼
/,i|宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋i＼
./,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.,ヽ
!.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣!
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!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::└!＝＝＝＝＝＝!┘ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
!:〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜:!
~￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ
／ （ ●） （ ●）' 鎌倉時代はけっして平和な時代だったとは言えないのだけど、
| （__人__） |.
＼ ｀ ⌒´ ,／ ( ::) それでも日本の人口と、土地の生産力は上がっていた…って事だと思う。
／ ー‐ ヽ ( ::)
/ ／＾ｰ r￣￣￣i ……霜月騒動（1285年）以降は、大きな戦乱もなかったかな。
| i / ﾉ、＿__ノ
| l ／ r‐´ ￣ |
.
- 731 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:54:21 ID:YstaUx.g0
-
__
,.‐ﾆ、ヽ
| ! | ヽ
| ＼| ヽ
| | ヽ
＿_ | | ヽ ┼──────────────────────┼
,. '´ ￣｀'-| l こういった新興の富裕者は「有徳人」と呼ばれた。
/ | | 前回、新田義貞の土地を買い取って寄進していた
rl || l__.,,,,...__＿＿,, | | 大谷道海も、世良田荘の「有徳人」である。
|| || |'´.｀ヽ/ . ヽ| | | ┼──────────────────────┼
r'||､.|| |l､_.ノ_ゝ_＿ ノ| | |
ﾄ､f´'､｀'l l --‐───┐| ,..-‐‐、 !
,..--┴-=ﾕ=lｒ-､|| |,／=彡-r､ヽ ┼─────────────────────┼
ヽ ＿,ゝ ヽ､ ／ /"ノ j、ヽ こういう「有徳人」が全国に現れるようになった。
＼,.-‐´ |‐‐-=‐二＞ﾚ==､、 ハ. ヽ 特に坂本と京都には集中していた。
／(,...- ,..‐-、'l || ﾉ ..::; )_／|: l <:::::.. ┼─────────────────────┼
´ ／l._,..- ｒ_´ )へ || / '>, '´ |: | ヽ‐'´>.
-'´ 丶‐'--ヽr‐ｿ ヽく ／／ /､ヽ く::::::::..
ヽ ヽ ─／／､_____,.-‐へ ヽ ヽ ヽ::::::::..
大谷道海（有徳人）
.
- 732 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:55:51 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ―
／ （ ー） （ー）' そうすると為政者、統治者の理論として、
| （__ﾉ､_,x ,--､
＼. ｀ー< ヾ zヽ ｽﾞｽﾞ… 「あいつらから税を取れないか？」という話になってくる。
＿＿__／ ー‐＼／| ｜
| | / / ＿＿ﾉ しかし、当時それに対応する税制は、ほとんど整備されていなかった。
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ. |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣＼
/ ヽ､_ ＼
. （ （● ） | ………通行税とかはどうなんだ？
. （人__） |
r-ヽ |
（三） | |
> ノ / ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
/ / ヽ / | 「関銭」はあったお。だけど本丸は流通じゃなくって、 |
/ / へ> < | 金融やっている土倉や酒屋だから。 |
|＿__ヽ ＼／ ) ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【やる夫】
|＼ ／|
| ＼_／ |
※ 酒屋も金貸しをしていた模様。酒の取引だけでもすごく儲かっていたのだろう。
.
- 733 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:56:55 ID:YstaUx.g0
-
/)/)/)
.,. -──-､ /)/)/)/)
／. : : : : : : : : :＼ 「￣￣| ┼────────────────────────────┼
/.: : : : : : : : : : : : : :ヽ 〈⊃＿/ﾉ とりあえず宮や寺の造営など公共事業の理由をつけて、
!.:: : : :┌-…-…-ミ: ::', | | 課役を徴収する所からはじめてはいたみたいだお。
{::: : : : :i '⌒' '⌒'i: : ::}ノ ! ヌケドが「ときどき」、「おこころざし」と言っているのはこれだお。
{:: : : : : | ｪｪ ｪｪ |: : :} / ┼────────────────────────────┼
{ : : : : :| ,. |:: :;! ／
ヾ: : :: :i r‐-ﾆ-┐| ::ﾉ／ ┼──────────────────┼
ゞイ! ヽ 二ﾞノｲゞ しかし、それでは臨時収入にはなっても、
/ ＿ ` ｰ一'´￣/ はい、サービスのポテト！ 安定した財源には程遠い……。
(＿＿＿） / ┼──────────────────┼
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
, -､ __〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ┼─────────────────────┼
.ｌ l ./:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ その商人達からの税収が安定財源化するよう、
ｒ ､ | | ∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ 先鞭をつけたのが後醍醐天皇と言われている。
ｆ ＼ | | _彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜ ┼─────────────────────┼
..＼ ＼ | | ｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´
＼ ＼ | | ノへﾍ ! ﾒ个､彡
＼ ＼.」 | ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ ┼────────────────────────┼
_入 ヽ ../ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ 戦乱のために完遂に至らなかったが、
r' ヽｊ ‐-- l . _,／ / i! : .: / ﾍヽ､ その課題は“室町幕府”において継承される事になる。
ハ Y ｀ヽ＿ ハ:´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、 ┼────────────────────────┼
..ヽ ＼ ヽ、 ￣｀ヽ
.
- 734 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:57:50 ID:YstaUx.g0
-
┼───────────┼
話を元に戻そう……
┼───────────┼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
,.' :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
､ﾞ:: :: :: :: :: :: :,,,,, :: :: :: :
,.':: ::,,-‐'´￣ |:: :: :: ::
(:: /__ ﾞi:: :: :: ::
（:::i´ ヽ ﾞi:: :: :: ::
ぃi'ｪｪ L:: :: :: : はあ〜……「ときどき」とかじゃなくって、
i!,! , i,::__::,_ ::
,/.. ::::.. jｿl:: :: :: もっと定期に、定額で、ずっとお納めすると……。
(;､o) ;;;;;;::::::::::.. H.}:: :: ::
,,,,,,,,,,,,,|!＿_ ,,,;;;;;::::::::::: ―':: :: :: しかし、そいつぁ〜ちっと、難しいんじゃないっすかねぇ？
,.-‐' -､=｀i￣i- ﾞi ;;;;;;;;;;:::: ､:: :: _:: ::
」 = | _ l = l--l‐‐'....;;;;;;;;;;:::::::::: `ｰ' ﾞｰ‐′
| ｉ-| =.!--ﾄ="ゝ､＿＿__;- :::::
i `‐iｒ‐l`=' | ,,,,, l!-‐く;;::::::::
ﾞi ﾞ‐'' !"´ ＼:::::
,.．-──- ､-──-
／. : : : : : : : : : ＝ ＼
/.: : : : : : : : : : : : : : ─ヽ : : ヽ
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : 三' , : : : :',
{:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} i: : : : :}
{:: : : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : ＝|: : : : :} ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
..{ : : : :| ,.、 |:: : : :- :: : : :;! | だって、あっしら全然儲かってませんもん！ |
ヾ: :: :i r‐-ﾆ-┐ | : ::＝ | : : :ﾉ ＜ .|
ゞイ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐′ゞ‐′ | 無い袖は触れないっすね！ |
__ │` ｰ一'´＼ ／__＿ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
，- ＼ '.'r‐r‐､／ /｀丶､
／ i ＼ 「 「 l| ／ l ＼
/ 、 ｀ソ! ` | |. l| ／ l-7 _ヽ
/＼ ,へi / | ', |_厂 _ﾞ:、
∧ ￣ ! / | ', | .r'´ ヽ、
,ﾍ ＼_,. ノ ／＼ 人 7＼ |ｲ _／￣ヽ
i ＼ ノ ヘ ヽ|:::|`'/ /＼＿ _／⌒ヽ
.
- 735 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 22:58:11 ID:Qmq8z/z20
- >>729
いや、だから一人一人、と。
- 736 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 22:58:55 ID:YstaUx.g0
-
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;（::::::::::::::::::::::::::::::: ,...ヾ ;;＼:: ::l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ー-..::::ミミﾐ､ヾ ( );;) ヾ;;ヽ､ :i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;=-ﾞ-｀:::::::ミミ＼ ﾞﾟ''" i::ヽ;;i :: |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／::::::: :::::::.ﾐ::.'ヽ.........::::::::.､'_ノ l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノ:::::::::::. :::.｀ , 二;ﾆ= ､ ﾉ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾉ
;;;;;;ー-'',::::::::::::::: ::: ' ,rｪ ヽ｀ ヽ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／
;;;;;;;;;;;;／":::::::::: ＿i ヽﾟ ﾝ i｀ ／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ
ー'￣::::::::::::::::: ＿＿＿＿ /:;:;:ヽ ー ／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／ いやいや、ホントっすよ、ホント！
:::/::::::::::::::::::::: ／;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ､ :;ー:ノﾐ; ::. /;:;:;:;:;:;:;:ー"￣
:/:::::::::::::::::::::::: ／;:;:;／:::::::::::＼ ＼;ヽ/￣ : /;:;:;:;:;／" マジ、カツカツで、かろうじて生きてるっす！
:::::::::::::::;;:::::::::::: |:;:;:;:;:l￣＼:::::::::::＼ ）;:ヽ /;:;:;:;:;:;l
::::::::::::::::::;;;::::::::. ＼:;:;ヽ ヽ:::::::::::::'/;:;:/ /;:;:;:;:;:;:丿 なんであっしの事疑ってるんでさぁ？
::::::::::::::::::::;;;;:::::: ＼;:;＼ |:::::::／;／ /;:;:;:.:_,- "
::::::::::::::::::::::;;;;;;::: ､. ＼;:;＼ l::／;／ ／￣
:::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;..／￣ ー＼ ;:;:;:／ ／
::::::::::::::::::::::::::::;;／ ﾞ''ー ､_ ／
,.．-──- ､
／. : : : : : : : : : ＼
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
r､r.r {:: : : : :i ／" '＼ i: : : : :}
r |_,|_,|_,|{: : : : | (・ ) (・ )､|: : : ::} …………でしょ？これが土地ならねえ…。
|_,|_,|_,|/.{ : : : :| ,.、 |:: : : :;!
|_,|_,|_人そ(^i :i ,´⌒⌒ ）| : : :ﾉ 不作も豊作も見たまんま、実に公正明大ってなもんでしょうけどね。
| ) ヽﾉ |ｲ!（ｰノ￣i-/ﾞｲゞ
| `''.｀´ ﾉ＼`ヽﾆﾆノ丿 ＼
人 入＿ノ ＼___／ /｀丶´
／ ＼＿／ ＼ /~ﾄ､ ／ l ＼
.
- 737 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:00:09 ID:YstaUx.g0
-
,-~:: :: :: :: :: :: :: :: ::
,":: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
.":: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
`,: :: :: :: ::,;---'''''";i:: :: :: :: しかし、土地持ちは銭を取られても米を取られても、
,':: :::i::,;-'"~ ;i:: :: :: ::
（:: :/,.-..., ;i:: :: :: :: 最後には土地が残る。それが不動産って奴でしょう？
（::;/'´ `i "i:: :: :: ::
i:: i i:: :: :: :: 銭なんざ無くなっても、種を蒔きゃまた芽が出るんだ…。
いi', 三三三 L:: :: :: ::
!!'i U i,:: :: :: ::
i/ ' :::::::: `-'~`-'i~:: ::
/ ..,, ::::::: iソ|:: :: :: あっしらはダメだ……銭が無くなったら、それで“オシマイ”だ。
(; σ`) ;;;;;;;:::::::::::::: l-i }:: :: ::
`|i " ;;;;;;;;::::::::::::::: ＿,;ﾉ:: :: :: 少〜しくらい、蓄えがあったって何になるってんでさぁ？
,,,,,,,,,,,,,,,,,, i',----､ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: :: :: :: ::
,;-'''.~ '-;_ ＝.`i￣`i.- | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::: ., :: ::: :: :: お上は、そんなあっしらから…命の銭を徴収しようってんですかい？
i ≡ l . | ＝ i| |--' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::: `''--''~'-,,,ノ
i"-i＝ | ≡| i|i￣i|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::: そいつぁ…あまりに血も涙もねえって話じゃありやせんか？
| ;i.r-| ＝|i￣i.i`=="`、___＿____＿;;- ::::::
i `-"i r-i`==" ! I,,,,,,, ,）、;;:::::::::::
`i .`-" i..;--'""" ＼::::::::::
,ｒｎ .n!inｎ
r｢l l i.ｎ .,. -──-､ .ｎi l l h
| ､. !j／. : : : : : : : : :＼ .i !.: |
ゝ f. : : : : : : : : : : : : :ヽ.ゝ ".ﾉ
|===┤ : : : :,-…-…-ミ: ::',|==┤ ／
|─-┤ : : : :i '⌒' '⌒'i: : :}─┤
|─-┤ : : : :| ｪｪ ｪｪ |: : }─/ ── ………え？ウソ泣きはすぐ分かるって？
|─-┤ : : : :| ,. |:::;ﾄ-/
.ヽ─ヽ : : : :i r‐-ﾆ-┐|::ﾉ／ ＼ へっへ、そいつぁ、お見逸れしやした！
ヽ─' ゞイ! ヽ 二ﾞノｲゞ/
|─ `ｰｰ一' ´ /
.
- 738 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:01:07 ID:YstaUx.g0
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,.．-──- ､
／ : : : : : : : : : : ＼
/ : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :',
{: :: : i.'⌒';;;;;;'ー i: : : : : :}
. {: : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : : :}
{ : : | ,.、 |: : : : :;! ………………………え？倉の数？
.ヾ: : i .r‐-ﾆ-┐ | : : : :ﾉ
`イ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐' そりゃ……ダメですよ。だってあの倉空っぽだもん。
ﾉ` ｰ一'´, ‐'ヽ
/ ! _, ‐" _ !
.,レ‐''´ _, -' !、
.// ,| . , -'´ ＿＿ !
// /∟‐'' ／＿＿_|
!/ / ,/ ,/ _＿＿_!
|' /_--!、 ,/ "l'´ ＿__ ',
,.．-──- ､
／. : : : : : : : : : ＼
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
.ｎi 7 .,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
l^l | | ｌ ,/) {:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} ……………え？倉の中味？
', U ! ﾚ' / {:: : : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : :}
/ 〈 { : : : | ,.、 u. |:: : : :;! .ｎ ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょ……何言ってんでさぁ！
ヽ ヽ-っ::: ::i r‐-ﾆ-┐ | : : :ﾉ l^l.| | /）
＞'´￣￣´ ゞイ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐' | U ﾚ'/／) ちょっと待ってくだせぇ！
／ヽ､_ｨ-r―‐< ＼` ｰ一'´_| ﾉ ／
.＼ 丁‐ｲ ヽ､ ヽ=／ ヽ ｒニ |
ﾚ'￣7 ヽィ'.ﾄ､ ／￣ヽ､ `ヽ l
. !/￣７ /::::/ `'´ /_＞、匸ニ/| …………ったく、しょうがないお人だなぁ……。
/厂~/ /::::/ _＿、 .∧__厂 !jlヽ,/ |
.l'〃 /::::/ . / ヽ /ヽ､ l‐"_ lヽ､_／|
.| /::::/ ! 抜 | l､ ｜／ ∧--／ヽ
.
- 739 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:01:40 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿＿＿＿＿
／: : : : : : : : : : : : : : : ＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／:: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::丶 | |
ﾁｬｷ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | ……おい？そろそろ、いい加減にしとけよ？ .|
/| / : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::: | |
/! | /: : : : ; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :; : ＼＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
! ! | ;;:!: : : : : : : :/-・・・――・・・―ミヾ; :: : : : :ヾ |／
-──|┼|─‐-/ : : : : : : :ノ ミ,: : : : : : : ;;
／ -─┼|┼‐-､,,!;; : : : : : : Ｉ ／~ : ;’＼ Ｉ,: : : : : : : :,,
.／ .／／￣ ! ! |｀ヽ ｛:: : : : : : : | |! ii/ |: : : : : : : :｝
/ . ! ! | ｛:: : : : : : ::| エエ;;;;;;;;;;;;エエ |: : : : : : : :｝
r‐-､ |┴| ｛: : : : : :: ::| |: : : : : : : ｝
ト-ｲ /＾Y´＼ ｛: : : : : : :| ,,丶 |: : : : : : ,,.!
|-‐!/o/´＼o＼ ヾ: : : : : :| − |:: : : : : ノ
入 /o/ ＼o＼ ヾ: : : :i ／゛――゛'ｌ |: : : : /
_（ /＼/＼ 入o＼ ゞ彳 | ￣￣￣゛| イゞー
（ ＼__）／`ｧ─‐' /＼/__／|＼ ｀￣￣￣ ／| ＼__
（`ー-r'ヽ / r‐'￣￣／ | ＼ ＿＿＿_／ ト､ ＼￣｀＼
`r‐‐' _/ ／ ﾄ､ / ∧ ＼ ＼
／＼ ／ ﾄ､＼ ／／ ! `ヽ
.
- 740 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:02:17 ID:YstaUx.g0
-
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿＿．．．．ミミミミミミミミミミミﾐミﾐミﾐ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;ヽ
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ソ ヽ:;:;:.／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
ﾞｉ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;ﾉ _=-─--< | 叡山から聞き取り調査に協力してやれって .|
l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| / ＜ 書いてあるから合わせてやってたんだがよ…。 .|
i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l ⌒ヽ | そんな立入りまで許すなんて書いてあったか？ .|
(,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;(, ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
＼:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾞｉ ＼:;:;:;:;::/ ｲ~~ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;::l
!､:;:;:;:;:;;;;;;:;:;＼ ＿_ 丶:;:;:;:;l |~ヽ /ｌ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:丿
＼::;:;:;:;;;;;;;;;;;;l '__==='￣~// l:;:;:;:;:;l ）/ | |ゞヾ:;:;:;:;:;:;:;:::;:;:;:;:;:/
!､:;:;:;:;:;:;:;:;;＼ヽ ヾ､_＿_,==ヾ》 《《≫''''''=､ `＝″ 彡 l:;:;.／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＼:;:;::::::::::::::＼ '''￣~ 彡Y /彡ミﾐ ￣―＝=彳 l:.| …書いてねぇよな？ |
ー─-= :ｉ | / _∠_ .＜ じゃ、何勝手に上がり込んでんだ？ .|
! _ | i´:::::::::::ヽ ヽ;;/| 野盗かテメー？ |
ｉ /:ヽ、 .| ﾉ::::::::::::::::::} .|.＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
ヽ i:::::::::ﾏ .| _/＿＿＿ ィ :;:;:ｲ::::::/ | |ﾐ:;:;:;:;:;:;:/
＼ i:::::::ﾍ | ∠:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／ |:;;:/ | / ::;;
ヽ ヽ` t-t' | | | | . ＼人_从人__从_从人__从ﾉ／
ヽ`<ゝY＿个＿个＿ .＞ ＜:;;ミミ
ヽヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.＞ ぶっ殺していいか？ ＜.ミミ
ヽヽ=--------..＞ ＜ ミｿ彡ミ
＼_＿＿＿＿..／Y⌒YW⌒WYY⌒YYWY＼.ミミｼ彡ミ
''''ﾐミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::''''''' ..,,,,,;;;;;;ミミミｼ彡ミ
.
- 741 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:03:20 ID:YstaUx.g0
-
.| ｌ ,.．-──- ､ |＿＿＿|
.├──-┤ ／. : : : : : : : : : ＼ | |
.| .| /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ ├──‐┤
.├──‐┤ ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :', l＿＿＿_l ……おっと！分かってくれやしたか。へっへ…。
! ! {: : : : i '⌒' '⌒' i: : : : :} / ./
ヽ───ヽ {:: : : ::| ｪｪ ｪｪ |: : : : :} /───/ ……あれ？ちょっと、血ぃ出ちゃってますね？
.＼＿＿＿{ : : : :| ,.、 u. |:: : : :;! /＿＿＿/
.＼ ヾ: : ::i r‐-ﾆ-┐ | : : :ﾉ/ / だ！だ、だ！大丈夫っすか！？おお、お、お手当てを……！
＼──ゞイ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐'/───/
＼＿ﾉ| ＼` ｰ一'´丿 | |＿＿__/
）/ | ＼___／ / ', / | |
! ＼ /＾ﾄ､ / ｀￣/ //
! ＼/l:::|ﾊ／ ｌ // え？いっすか？…大丈夫っすか？
ｌ |:::| |
| |:::| ! ど〜もすいやせん！あっしも慌てちまって……。
| |:::| ｌ
| |:::| !
,.．-──- ､
／. : : : : : : : : : ＼
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
,!:: :: : ::,-…-…-ミ: : : :',
{:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : :} ……お、もうお帰りですかい？そっすか……。
{: : : : : | ｪｪ ｪｪ |: : : :} ／
{ : : : :| ,.、 |:: : :;!
ヾ:: : :i r‐-ﾆ-┐ | : :ﾉ ──
.ゞ-イ!ヽ 二ﾞノ ｲゞ′
_, ‐'" !‐-- <´ ヽ` ｰ一'´l ＼ あ！ダンナ！ダンナ！………これ『治療費』…（ごそごそ）
／ ! ヽ ヽ ＼ !ヽ
,/ !、 ! | ヽ､ ＼,! ヽ いやいや！いーから！いーから！とっといてくだせぇ！
,/ ＼ !￣~l ＼ |.＼ ヽ--､
/`ｰ､、 .＼,| ヽ ＼ |:::::|＼l, ! ＼ 申し訳ねぇから！これで今日の事は、忘れておくんなせぇ！
/ !、 /――┤ |::::| `′.l＿_',
/ .＼ ＼ 厶＿＿__| .|::::| !＿__!
.＼ _K ,' .!::::| !＿＿!
.／ ! ,/ .|::::| !＿＿! ………あっしは、ダンナの顔ずっと覚えときますけどネ。
.
- 742 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:04:04 ID:YstaUx.g0
-
,.．-──- ､
／ : : : : : : : : : : ＼
/ : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :',
{: :: : i.'⌒' '⌒ i: : : : : :}
. {: : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : : :} ………意味、わかります？
{ : : | ,.、 |: : : : :;!
.ヾ: : i .r‐-ﾆ-┐ | : : : :ﾉ へっへ、そいつぁよかった！
`イ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐'
ﾉ` ｰ一'´, ‐'ヽ
/ ! _, ‐" _ !
.,レ‐''´ _, -' !、
_ . .// ,| . , -'´ ＿＿ ! じゃ！気をつけてお帰りくだせぇ！
(＾ヽ{ ヽ ...// /∟‐'' ／＿＿_|
(￣ ヽ ヽ i .!/ / ,/ ,/ _＿＿_! らん、らん、る〜♪
.(二 ヽ i i |,r‐i .|' /_--!、 ,/ "l'´ ＿__ ',
ヽ ／ ノ..｜l7 ! .|`‐イ┘ ＿_￣ |
i { ｲ .//,| !^i^! | |__ ! .／ ￣｜
,.．-──- ､
／ : : : : : : : : : : ＼
/ : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :',
{: :: : i.'⌒'' '⌒ i: : : : : :}
. {: : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : : :}
{ : : | ,.、 |: : : : :;! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
.ヾ: : i .r‐-ﾆ-┐ | : : : :ﾉ
`イ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐'
ﾉ` ｰ一'´, ‐'ヽ
/ ! _, ‐" _ !
.,レ‐''´ _, -' !、
.// ,| . , -'´ ＿＿ !
// /∟‐'' ／＿＿_|
!/ / ,/ ,/ _＿＿_!
|' /_--!、 ,/ "l'´ ＿__ ',
｜l7 ! .|`‐イ┘ ＿_￣ |
//,| !^i^! | |__ ! .／ ￣｜
.
- 743 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:05:01 ID:YstaUx.g0
-
,-‐―‐‐ｭ
/￣￣/､/
/ /､/
/ /､/ ……トゥルルルルル！
/ /､/
. /＿＿/､/
／<> ／／
／/ /／／ ……トゥルルルルル！
. ／/ /／／
. ∠ﾆﾆ∠／
.
- 744 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 23:05:23 ID:Qmq8z/z20
- 次は完全武装で押領ですねw
- 745 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:05:35 ID:YstaUx.g0
-
,":: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
.":: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
`,: :: :: :: ::,;---'''''";i:: :: :: ::
,':: :::i::,;-'"~ ;i:: :: :: ::
（:: :/,.-..., ;i:: :: :: ::
（::;/'´ `i "i:: :: :: :: …おう、オレだ。
i:: i i:: :: :: ::
. いi',エエ L:: :: :: :: …おう。 …おう。
!!'i i,:: :: :: ::
. i/ ' :::::::: `-'~`-'i~:: ::
/ ..,, ::::::: iソ|:: :: ::
(; σ`) ;;;;;;;:::::::::::::: l-i }:: :: ::
`|i " ;;;;;;;;::::::::::::::: ＿,;ﾉ:: :: :: やっぱ、西はダメか…？そうすっと………へっへ！
. ／~ i',----､ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: :: :: :: ::
. , ' ,,= . ー‐ | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::: ., :: ::: :: :: ああ… ああ…わかった、そっちは引き続きたのむ。
. ,.' ／ .ゝ --' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::: `''--''~'-,,,ノ
../ ／⌒.ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::: …んじゃな、らんらんる〜♪
/ ／⌒＼ .`、___＿____＿;;- ::::::
..,' ,,へ＿_） / 、;;:::::::::::
. ,' ''''‐‐---..,,,,__/." ＼::::::::::
. V ノ
／ /
,.．-──- ､
／ : : : : : : : : : : ＼
/ : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :',
{: :: : i.'⌒';;;;;;'ー i: : : : : :}
. {: : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : : :}
{ : : | ,.、 |: : : : :;!
.ヾ: : i .r‐-ﾆ-┐ | : : : :ﾉ …………さて、と。
`イ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐'
ﾉ` ｰ一'´, ‐'ヽ
/ ! _, ‐" _ !
.パチン☆ ..,レ‐''´ _, -' !、
.＼ .// ,| . , -'´ ＿＿ !
// /∟‐'' ／＿＿_|
. ｢￣￣i! . !/ / ,/ ,/ _＿＿_!
. ll l| |' /_--!、 ,/ "l'´ ＿__ ',
. }ヽ/＾ll| ｜l7 ! .|`‐イ┘ ＿_￣ |
.../ / ' ,l| .//,| !^i^! | |__ ! .／ ￣｜
,.．-──- ､
／. : : : : : : : : : ＼
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :', ／￣￣￣￣￣＼
{: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} | |
{ : : : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : :} ＜ ……お！ .|
{ : : : ::| ,.、 |:: : : :;! | |
ヾ: :: :| r--ﾆ-┐ |: : ::/ ＼＿＿＿＿＿／
ゞ-ｲi､ヽ二´.ノ /┬〈
／ ヽ｀' ―- ´／ ＼
.
- 746 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:06:28 ID:YstaUx.g0
-
,、＿_ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
/ヽ ``ヽ | |
//￣'￣￣ヽ.＼ | いよぉぉお〜！かーねるのおっさん！ |
`i |,＿, ,＿,、 i .> | |
ﾄ|,:ﾆ/ヽ二|'ー!イ. | らんらんる〜♪ちょっといいかい？ .|
|￣,.レ,..、 ）7 | |
! ''=＝=i /'. ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【ヌケド】
. ヽ `! !' ,//＼_
＿,―イ＞`'´‐＜ / ＼＿
_/ _/ /`―「_!―'./ / `―::、
_/ |i | ///' ／ !_ ＼ ……おお〜、ぬけどか。
ﾉ | i i' ! | | / ・'／ i' イi
> | | | | | | / /===i | ／| ふぉっふぉ、どうかしたのかね？
「 | i | | | ﾚ' ／ :| |
「`i | ヽ | フ ／ | ﾉ
iｸ `i‐| ＼／ ／┌::..、 ,‐、」 、 !|
ト三∃| ／ ／ ＿ｺ ＼＼＼ |
かーねる（坂本商人）／カーネル
＿,亥＿,亥＿,亥＿,亥_亥_亥亥亥亥亥亥_亥_亥__亥_＿_亥_＿_亥＿_亥
亥＿,亥＿亥＿亥´ ＿＿ _＿＿_ ｀亥_＿亥__＿亥_＿亥
＿亥＿亥＿亥´ ／￣￣￣｀ヽ ∠ィ￣￣￣＼ ｀亥＿_亥_＿亥_＿亥
亥＿亥＿亥´ _｣_ _｣__ ｀亥＿亥＿亥_＿亥
＿亥＿亥´ ,ィﾆ代ﾑﾆx､ _,ィﾆ代ﾑﾆx, 亥＿亥＿亥_＿亥
＿亥＿亥 ／ | ｀ i´ | ｀ヽ 亥＿亥＿亥_＿亥
＿亥＿亥 | 亥＿亥＿亥_＿亥 いやぁぁ〜！ちっと面白い話があんだけどさ〜！
＿亥＿亥 ,rーく 亥＿亥＿亥_＿亥
亥＿亥_衣 ／ ,ｲ ﾄ､＼ 亥＿亥＿亥_＿亥
亥___亥___衣 ト､＿＿,≧====≦､＿＿＿,ｲ 亥＿亥＿亥_＿亥 へっへ、おっさん、聞きたい？
___亥___亥__衣 |Y^TﾆTニTニTニTニTニT寸 亥＿亥＿亥_＿亥
亥___亥___㍉,_,ﾑ ｌ Kニ! lニ| x亥__亥＿亥_＿亥
＿亥＿亥＿㍉,j ',Kニ! ,ィ二Y二二ヽ ｌニｌ ,x亥__亥＿亥＿亥
㍉＿_亥＿_亥__ﾄ､ ',kﾆl / ＞----＜ﾑ ｌﾆｌ ,x亥_亥___亥＿亥'
｀㍉,___亥___亥| ﾑ VlﾆlニlニlニlニlニlニlﾆlV / 亥__亥＿亥´
｀㍉,___㍉__| ', ＼二二二二二二二／ / ｜,㌢ ,㌢´
｀㍉㌫| ヽ ｀ー‐------一'" / |㌫㌢
. | ＼ / ｜
| ＼ / ﾄ､
／| ｀￣￣￣￣￣´ ﾄﾑ
.
- 747 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:07:51 ID:YstaUx.g0
- ┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
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元徳二年(1330年）五月 ──────
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
:::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....::::::::::
.. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. ... ... ..::. .. .
.. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... . .:::: .. . .
... .. .. . ... ... ..:: . .. . .. . .. .. . ... ... .. ..:: . .. . ..
. .. . .. ... .. .. . ... ... ..:: . .. ... :: : . .. .
. .:: : :.. . ... ::: :::.. §. .. . .. .. .. .. ... ... ... .... ..:: .
. .. . .. .. .. .. . . . .. . § . ... ... . .. .
.. . .. .:::: :: -‐'" ﾞ''‐- . ... ... . ... ... ..:: .
..:: . .. . .. ｀`侖侖''" . .. .
-‐'"韭 ﾞ''‐- . ... ... ..:: .
ﾞ''､,,_,,,,-‐'゛｀`''､, ｀`侖侖侖''"
;'' ;~'',;'''',;'';'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;-‐'"韭韭 ﾞ''‐-
,;'',;''ﾟ ;~,;":;;;: : ;: ;: ;::::::｀｀ﾞ''ｰ-侖侖''"::;.-‐'゛~ﾞ｀ﾞ''-、.,,,:: . ... ...
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:"ﾞ''､,;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:`;'' ;｀`'‐.､;;;;;;;.,.,.,.,..,.,.,.,.
:;,':,:;.,:;'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;~'',;';~.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ :: :;":;; ~ﾞ"'ｰ-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;...
":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; '' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;' ｖ'ﾟ ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;~'',;'',;'~,;ﾞ''､,,_ｭiｭ... .. .. . ...
::;...;;.;;ii:i;;:;i,'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;' 'ﾟ ;~,;''ﾟ ;..;;.;;ii:i;;:;i'',;'',;''ﾟ ;~,;::;.:".:;.:'::;...;;.;;ii:i;;:;i|ﾞ:.:ﾞ,:;、,"ｺｴ...HE
ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;"i|:;.::;,,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;":;.::;,ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:
:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,::.ﾐ,,;'',;' ;~,;:.ﾐ,,ii;'',;' ;~,;''ﾟ :.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,;'',;' ;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;,:.:.､;:...:,:.:.､
.
- 748 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:08:30 ID:YstaUx.g0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━╋
飢饉が、京都の町を襲った。………
╋━━━━━━━━━━━━━━━━╋
,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
イ三二二ﾆﾆﾆゞ ( j〉 」´￣￣｀`ー-､ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:..
... ,... ｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,...
ー＝==＝- ー＝==＝-
... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,..:..
＿, -─‐- ､ー‐-､ー-､ ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ
,ｲ､,r'⌒ヾ ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:..
,r/ (::;;:;:;;/ー-､ j `, ＿ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´￣
.
- 749 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:09:06 ID:YstaUx.g0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
市中は餓死者が溢れかえったという…………
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
´￣￣ ｀＿ ､
.／ / . ´ ミ ､
/ ／ / ヽ ＼ ううううう〜！ひもじいでゲソ〜！
. / |.／ | / ＼ ,､V ヽ
. ＼ 〃 ./ﾚ＿ ノ＼乂/_lＶ Ⅳ みんな、バタバタ、倒れてるでゲソ〜！！
. l!7/ { / o=＝ﾐ ヽ'=z｡l | ,.,. -‐― ､､
. V レ1 /| , !＼ ﾉ r'/△ △ヾ,
.| |＼/ .| ／`ー- ┐ '. i:i: iコ iﾆｺ:i:!
.| ト-| ! { ﾉ .! .〜>>ゝヘ /●●ヽ {:| rｰi: ┌'7!l.
.| | | ! `ー - ‐' ／ .__ 彡 ﾐソ ヾヽﾞ四"ノ７ , -‐‐- ､ . ｌ:l ヽ/ :l,/::l:',
. / / ! |≧ ‐ｧ ≦ | ./ - -ヽ 彡ﾍ"' '"ﾉﾍﾞ ／ ￣ ヽ ヽ､ ﾉ （ ＿＿＿ ）.l::ヽ, ゝニつ :/:::!
./ /-≠l! .! /=ﾐ| l! ...（ )0( ） /／＼."| | ヾ三ｦ 〉 V ､─|- -- | . :i::: :::`ー‐-―'ﾞ:: ::l:
./ / | |ヽ } .| | .／ ＼ ／ V ヽ=二7 ﾉ ヽ､.| 冊 | .:!:: .::::::::::::::::::::::::. .::!
./ .∧ | | ＼| .| |､ .７⌒＼/ ＞. < ／ ...l::::::::::::::::::::::::::::::::::::|.
./ / ハ .! | | |ﾊ ⌒) ＼ / ヽ / |::...::::::;:;:;::::::::...::::::.:::!
. / / ∧ | | | | ／ ⌒⌒ / ヽ .!::::::;;;::::;:;:;::::::..... ::..:::l
いかむすめ（河原者？） 異類異形の者たち
.
- 750 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:09:55 ID:YstaUx.g0
-
／＼
/:入ヘ.丶、
.|/,-.、,-＼∨／
/||／| |＼|:＼ヽ∠ おお〜！お前たち〜！
＿ / | `-', ,.￣ 彡|:＼
─.|-.|ミ ;＼ヽ, まだ生きてたか〜！ひっひっひ！ウチの寺に来るか〜？
／|:.| | .|:/ヽ
/ ; ヽ、 ／￣）/ ./＼ ちょっとずつなら、分けてやれるよ〜？
＼ヽ、 Y￣ /;ヽ/:/ , .＼
（ ￣ /|: /:/ |／ ..|
く ／ ;/ |:/:/ / >
＼ ／ ./ / ヽ
文観（この頃、醍醐寺座主）
※ 文観 … 倒幕計画「正中の変」の参画者の一人。
「異類異形」とつながりを持つ怪僧。
. ´￣￣ ｀＿ ､
／ / . ´ ミ ､
. / ／ / ヽ ＼
/ |.／ | / ＼ ,､V ヽ
＼ 〃 ./ﾚ＿ ノ＼乂/_lＶ Ⅳ
l!7/ { / o=＝ﾐ ヽ'=z｡l |
V レ1 /| , !＼ ﾉ ／ 文観和尚！！おそいじゃなイカ！！
| |＼/ .| ／`ー- ┐ '.
| ト-| ! { ﾉ .! ── 助けるなら助けるで、もっと早く来て欲しいでゲソ！！
| | | ! `ー - ‐' ／
/ / ! |≧ ‐ｧ ≦ | ＼
/ /-≠l! .! /=ﾐ| l!
/ / | |ヽ } .| |
/ .∧ | | ＼| .| |､
/ / ハ .! | | |ﾊ
/ / ∧ | | | | ／
へ
／/Ｖ＼
/ / ヽ
/ / (/)(ヽ)| ひっひっひ！すまないねえ〜。
| | " ‥ "| ｶﾞｉ
│ミ 彡 ｎ 川ｊ こっちはこっちで、色々駆けまわってたのさ〜。
ヽ ヽ_＿＿ノ| |´ }
/ ヽ ''' ヽ ＼〈_ｉ
/ ヾ / | ＼ゝ （…さて、これで何日保つかねえ……ひっひ！）
| ゝ | ､ /
.
- 751 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:11:24 ID:YstaUx.g0
-
━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 『太平記』はこの時の事を元亨元年（1321年）の事として伝えている。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | これは単純に後醍醐天皇の政治を紹介するにあたっての
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼ 構成上の差替えだと思われるお。そこの記述を追ってみると……。
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ
(＿ | ⊃／ ／／ ／
､、 ノ)ノj_＿____
｀ヾ三≧ゞﾑム彡三≦､、
__..,,､＜≧ミヾ彡ミ彡ミ彡ミ彡ｲ ┼──────────────────────┼
＞彡彡彡ミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミｲｿ 飢饉に際し、自らの政治の不徳を嘆いて、
∠彡彳爪爪从从ミ彡ミ彡ミ彡′ 朝食を取りやめて飢えた人々に施すようになった。
_,ノﾊ从ﾉ爪!ﾍ川i|i|i|i|トミミﾐミﾐえ ┼──────────────────────┼
ノﾉ爪从ハ Ⅵﾘ川i|/＾ヾﾉﾉﾉﾉ）､、
｀`＜≦ﾉ从ﾒくア リﾉﾊ ,ﾉﾉ巛巛《く ┼──────────────────────────┼
∠≦ﾙﾊヾ ﾉ从巛《ヾ、 また、米を高く売ろうと溜め込んでいる商人たちを調べあげ、
｀" ﾉ__ __ .:′ノﾊⅣハ! 二条町に仮屋を建てて、検非違使の判断で米の価格を
｀´、 ..,:/／ ...,,,ノﾊﾍﾄ,、 決めて売らせるようにした…とある。
ｰ'ﾞ´/,／//////∧/≧;,､_ ┼──────────────────────────┼
_.,､イ/ﾑ/////////∧////≧;,、
////////＼////////|/////!/∧
.
- 752 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:12:06 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼ まさに元徳二年（1330年）の飢饉で、後醍醐天皇はそういった施策をとっている。
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ U | ……で、文書によっては「飢饉の状況も顧みずに米価を下げたので、
. 〉 ヽ ／ かえって米商人たちが売り惜しみをするようになり、飢饉を益々加速させた…」
/ ＜
.（ ヽ ……なんて後醍醐天皇にダメ出しの見解がつけられたりもするんだけど…。
|
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／￣￣＼ | 調べて行ってみると、この飢饉は、 |
／ _ノ ＼ | ちょっと通常の飢饉とは違うモノである事がわかってきた。 |
| （ ●）（●） ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【やる夫】
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ '_
. | } 、
. ヽ } ほう？
ヽ ノ
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
＿＿__
／ ＼
／ ＼.
／ ― ー ＼
| （●） （●） | ………元徳二年の五月半ばに延暦寺の衆徒が、
＼ （__人__） ／
ノ ｀ ⌒´ ＼ 坂本の寺家（寺の家人）に当てた書状にこういうものがあるお。
／´ ヽ
i" r――''￣￣７
ヽ |! /
ｰｧ⌒} /^}
>ｰ' /_¨´
.
- 753 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 23:12:43 ID:Qmq8z/z20
- …商人敵に回すよなこれ。
- 754 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:13:12 ID:YstaUx.g0
-
┌──────────────────────────────────┐
│元徳二年五月十六日 社頭衆議に曰く、 │
│ │
＿_ ━┓ .│山洛世途以っての外の聞こえ、京都の和市においては、 .....│
／ 〜＼ ┏┛ .│官人に仰せ検封に依って、減少の舎屋、加増せしむと云々。 │
／ ノ (●)＼ ・ │坂本の儀、又この例に任せて寺家公人を以って宅封せらるべし。（以下省略） │
. ｜ (.／) ⌒）＼ └──────────────────────────────────┘
. ｜ （__ノ￣ ＼
＼ | ※ 和市 … 米価の事
＼ /
. ＼ ⊂ヽ∩
/´ (,＿ ＼.
/ ＼. ＼
./ / |. ＼ソ
（ y' .|
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼ ……なんか、ちょっと分かりづらいんだけど、
／ （ー） （ー） ＼
| （__人__） U | 京都の米価のひどい高騰については、役人が当該の商家を閉門させて
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ ) 治まりつつある。坂本も寺家公人が同じようにするように……って話だお。
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | しかし、これだけでは埒があかなかったらしく、
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ＼ 12日後には、こういった文書を発している。
. .r─一'´￣`＜ヽ ＼
....`ー‐ｧ , ) ｛ ´|ヽ ……かなり切羽詰まってたようで、相当厳しいもの言いになっているお。
ノ {. ,ﾍ ゝ' `ヽ、
／, ､ _ /. ヽ、 ヽ
. （／ / // / / 个‐´
./ // / /
...ｰ' {_/ノ
.
- 755 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:14:36 ID:YstaUx.g0
-
┌─────────────────────────────────────────┐
│元徳二年五月二十八日 釈迦堂安居衆集会の儀に曰く、 │
│ ......│
│早く寺家に相触れ厳密にその沙汰あるべき事。 │
│ ......│
│近日、国土飢饉にて人民、亡命せんと欲す。山上の煙細くして、止住いよいよ希也。 .│
│ここに戸津・比叡辻の商人等、『或いは米船を追い返し』、『或いは世間飢渇の秘淫を致し』、 ....│
│種々の悪行に及ぶの条、超過の狼藉、言語道断の次第也。戒めざるべからず。（以下省略） │
└─────────────────────────────────────────┘
＿＿＿_
／ ＼
/ ─ ＼
' （●） ＼ 坂本商人たちのやっている事はとんでもない。
（ｌ､__） |
⌒´ ／ 寺家は早く、彼らを取り締まりなさいって事だけど……。
｀ｌ ＼
ｌ ＼ 『 』で囲んだ内容に注目して欲しいお。
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | u. （__人__） ……ん？なんで、米船追い返してんだ？
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ } 飢饉なのに……。
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼ ……あれ？
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
.
- 756 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:15:29 ID:YstaUx.g0
-
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （○）（○） | ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从从人__从ﾉ／
. | u.（__人__） .| ＞ ＜
r､ | ｀ ⌒´ .| ＞ おい！！ホントになんで米船追い返してんだ！？ ＜
,.く＼＼r､ ヽ ﾉ ＞ ＜
＼＼＼ヽ} ヽ / ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒Y＼
rヽ ` ヽ / ｧ'´ヽ
└'｀{ . ＼.| / i
ヽ､._ ヽ､_,r' .|
｀ヽ､ ／' |
｀'ｰ'´
＿＿＿_
／ ＼
/ ─ ＼
' （─） ＼ 『或いは米船を追い返し』、『或いは世間飢渇の秘淫を致し』……とある。
（ｌ､__） U |
⌒´ ／ 「秘淫」というのは“怪しげな儀式”といったくらいの意味だお。
｀ｌ ＼
ｌ ＼
.
- 757 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:16:13 ID:YstaUx.g0
-
┼──────────────────────────────────┼
坂本商人たちは、せっかく来た米船を追い返し、世間が飢饉に見舞われるよう、
怪しげなお祈りをしていた……とこの文書はそれを弾劾しているのだ。
┼──────────────────────────────────┼
あ、それ！ らんらんる〜♪
ｨ'二 ',
l_ヽ､_'´ ／｀ヽヾ
/ Г ,.．-──- ､ |､ ／
! | ／. : : : : : : : : : ＼ ,/ У /ヽ──``ヽ
r`ｰ-､/.: : : : : : : : : : : : : ::ヽ / ,/ /ヽ_,,. -…; ヽ
l二`!,!:::: :,-…-…-ミ: : : : : :', ,l ､_ / (i'" ´ __ 〈 > ふぉっふぉ！
ト___ {:: : ::i '⌒' '⌒' i: : : : ::} ノヽ､ 丁 |__ r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ }
l-─{:: : ::| ｪｪ ｪｪ |: : : : ::} ,r~ヽ､ / |,:ﾆ/ヽ二|'ー}|ﾄi }
|,-‐''{ :: ::| ,.、 |:: : : ::;! ,/ . ヽ､ / | ,.レ,..、 ）7 ｛' } 飢饉になぁ〜れ！
j‐'ﾌ=ヾ::::i r‐-ﾆ-┐ | : : ::ﾉ／`ー-､ ,/ 「''=＝=i ./ 彡ﾊ､
ヽﾚ'ﾚ'_ゞイ!ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐'_ｨ!、 ヽ､,-’ らんらんる〜♪ ヽ`! !',//／￣￣'ヽ
l'〃|イ| |レ-ｰ‐'"__ !==lll| !、 ヽ､ ' `! !',.. ' ／￣￣￣ヽ
.l.ﾚ' ~ ./了‐''"~ /'´/ | ) `~/ ／⌒` ￣ ` ヽ＼_
/ / !, イ--､ /￣ ', .ニ'´ ..ﾊﾟﾁ / ヽ i ヽ ＼
/ ///./ 抜 ! .厂￣ !／ , ヾ､ ,' ＼ } :::i ヽ
,' |/ .' !'"~.ノﾚ' .!、 ~丁 .（ヽ、 ,ﾉ ）´( ､ ゝ､ .{ | ｊ :::l }
.| ! ! ￣" ｀`~,! へ .) Y 人 ヽ)ゝ'丿, i ヽ ｊ ノ :::| } l
｜ ,l ,! ! ／ ／`i.ﾉ' ﾉ ,（ ` ´（ ﾄ､ } / / :::l | .|
! | l / ／ ／ ノ ..´!. ､ t ヽ､ ｀t , ﾊﾟﾁ､ .|:::::ノ j ' |
,! ｜l !、,i′ ／ ／ ／ , ヽ tゝ､丿）ﾉ i Y( . { | } |::: l |
,| | | _ ＼ ／ ／ ／ . /f ゛ ） Y´ l'′ ）
.,ｲ-Υ ,| ! .ヽ二二二二―ｲ､ ＼ ｜
〃⌒ | l, ￣ ＼ `l __ !
,/ .`ｰ !、 ! !
.
- 758 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:16:56 ID:YstaUx.g0
-
,.ｨ , - ､.＿ 、
. ,ｲ/ l/ ￣￣｀ヽ!__
ﾄ/ |' { ｀ヽ
Ｎ│ ヽ. ` ヽ
N.ヽ.ヽ、 , }.
. ヽヽ.＼ ,.ｨｲﾊ |
ヾニｰ __ _ -=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 |. ＼人_从人__从_从人__从_从人_从_从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
. ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ ＞ ＜
. l ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐' l‐''´冫)'./ ＞ つまり、「元徳の飢饉」とは…… ＜
ﾞiｰ- ｲ'__ ヽ､..＿__ノ ﾄr‐' ＞ ＜
..（ j ） U /│ ＞ 米価高騰を目論む坂本商人たちによって引き起こされた… ＜
. ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／ ﾄ, ＞ ＜
>､}z‐r--| ....／ ／ |ヽ ＞ 人 為 的 な 飢 饉 だ っ た ん だ よ ！ ！ ＜
_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ ./ ＼､＞ ＜
-‐ '''" ￣ / :| ,ゝ=＜ / | ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYWYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
/ !.／l;';';';';';';＼ ./ │ ＿
_,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼ ./|._ , --､ | i´!⌒!l r:,＝i
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':| |. L._｣ ））
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ｰ‐' | / | |. ! l
. l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐;
l |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i＝!ｰ=;: l | l. | | / //
l |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l l、 :| | } ＿|,.{:: 7 ））
l |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ､__,. ヽ._｣ ｰ=:::ﾚ' ::::::|; 7 ←やる夫
. l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. ＼:::::＼::::: ヽ ::::::!′ :::| .:/
. ｌ |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! /ヽ::: `::: :::: ....::....／
.
- 759 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:17:37 ID:YstaUx.g0
-
＼人_从人__从_从人__从_从人__从__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ ─────────────── なっ！ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYYW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
､_ ＿
.／￣￣＼ ., ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、 .ｨ-‐ ` Y ＜＿＿
.／ U ＼ .j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i.≦―'´＿＿ _二z<＿
| ー ‐ i .ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i ￣, -‐ ´￣｀┴＜
| （ ○） （ ○） .ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: :U: : ﾉy:::::::ﾘ Y / ＼
| U （__人__） .Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ ノ ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ../ l, ､ , ,l_ ､ ヽ
| `⌒´i ﾘ::::::( （ ○） (○::（ .| ゝ{ l｀寸寸T ハT7 } ,､ l
ヽ. ﾉ ﾊ::::ﾊ U,, r‐ｧ ﾘ） ) . ∨ヾﾊ ∨ゝ （○） （○）|ハ| ）） ））
ヽ ノ ） ) ）、 ￣ノくﾊ（ ヾi∨| , |´
.> < （,（.( ' ﾍ い ﾉ:::）） .ヽT､,_ ― _ ノ
| | .ノ/）` ヾ ｿ￣（( 、 ）） | lヽ::ニヨ7l
↑次レス要員 ↑次レス要員
.
- 760 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 23:17:52 ID:v2vEc4260
- 比較的近い例が大正の米騒動かな？
- 761 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:18:12 ID:YstaUx.g0
-
ﾞ|,,!. ,,_ ''|i､ .''|,!,,、'!,ﾚr 、 ._,,,,,,,,,,ri､ ri､ .ri､ .ri､
ﾞ'''||'~".,,,|i,!、 .,ﾚ｀ ﾞ''''||ﾞﾞliii,ﾆlﾞ ._,,,,,,,,,、 .ﾞ'ﾞ'~ﾞ,||~｀ ,,_ ＿＿__,,,、 |.| .|lﾞ ﾞl|
.,,llﾞ .|| ｀ ,i||'''li､ ,l! .,l|ﾞ _." =/'" ｀|| || .`'''~'''''''''''''''" .|{ |{ |{
"ﾞ .,il'''|ﾞl=i､ // |ﾞl,,,/" ,i|" .li,,,,,,,,,、 .,,,,ir=" .ﾞﾞli,､、 /i､ .ri､ .ri､
ﾞ~~｀ ｀ ｀ ￣ " ￣￣ ｀ﾞ｀ ｀｀ ｀ ｀
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒
／,,,,）!､,,,.￣ﾞ`ｰ-.､ u .＼.: : :ヽ , . : : ´: : : ／: : : :∨: :ヽ: : ｀ヾヽ.＜´ ＞::> ＞..._
／ `´⌒゛'....J ﾞ`ｰ､ " ;, ;;; . ＼ .イ: : : : ィ:.／: : : /: ∨: ヽ: ヽ: : : : } .,, - ハ 从 ＜
l _,,.. -─ゝ.､ ;, " ;; _,,....:／: : : ;ノ⌒ｲ ヽ､l : : ヾﾍ: :.l ／ }/ ヾﾐ;､
| .／ ,.- ､ ヾヽ、 ;; ;; _,-＜.／: : : ;イ: : i : ﾊ: i : :ヽ: : ' : : ヾ ＼
| : ' ・丿 ￣≠Ξｲ´,-､ ヽ : :／: :/: / / ﾞl : '; : : ;ヽ: : : : ヾ ､ / ハ
| .＼_ _,,......:: ´ﾞi､ `¨ / .／: : :/: ｲ: ;' l: : '; : :l : '; : : : :l / ,ｨ ,' i
| .u ￣￣ 彡" 、ヾ￣｀`ﾐ:: : : :/._,,＼' "' !| :l ﾞi !_,.: l : : : :l....ゞﾞ-"､,' / /i ./| ﾊ
l ′(, j l |..: ｲ´ r． `ー-'ﾒ ,.-´､ .: l : : : :l .'-- ､..,,ヽ ....／ 十-.|,,_i .i
ﾞｉ ッ´″' ─---ｰ`´｀'-ー` l.l: : .ヽ.__,,... ' u ﾞl´.i･j.冫､l : : :l | .､ .r． ヾ-､;;ﾉ,.:-一'".; .|
ﾞｉ (, ,.､,((, ,.ト | .l: :{ . u j i､｀ー' . :/: : :ﾊヾ .`ー─-- ｴｨ' (． 7,.ﾉ/
ﾄ ﾞｉ ｀｀´´ | | ﾄ､l: | .,.::- ､,, ,. ノ ﾞ u.ｲ:/ :;' ヾ ....u ヾ｀`ー' .// / ﾉ.,'
l ﾞｉ ﾞｉ⌒'⌒＼ | | ..l ヾ ./__ ｀`- ､_ ..ｲ/:/: :/ .! ／ ｀`-､..- ノ :u..ｲ.//／./
| ' ﾞｉ ﾞｉ ＼ l, |.: :l .l,... ｀ー一''/ ..八/: ;イ .､ > /､._ ｀'y イ／
| , ﾞｉ ﾞｉ | | l : l ヽ .'ﾞ ヽ/..., ｲ イ: l ﾘ.:|::| . /_ ￣ ー/ u ,ｨ'
| ＼ ｀一---┴ー` ﾞｨ . l :ﾊ .ヾﾆ==＝'" .: : | ヾl/.::|::|､.l ｀`ｰt､_ / ..,／
､ｲ (,､ ＼ ,, ,,,,,＿_､ゝ`,r' .＼:ヽ {=ヾ-l､_:_|_ ´ .川ﾟ| ﾄ ､,,_____ ﾞ/..＜
ｲ ＼ ﾄ ‐- _,_ , ＿_ ／...´ヽヽ ＼:ヽ 〈: : :〉 ヽヽ ヽ._| .|: |,,,_.｀ｰ--- "
r､〈},__
,ﾍへ‐:::‐- 、 r≧o≦ー- 、
{〈::::::ﾊ:::从:::〉 <///7Tﾊ寸､ヽ
（（ ﾘ)イ(jﾉ（＝ ｀ﾐ({ （○ ○小|
ﾊｲ、ｵﾂｶﾚｰ ）ﾘゝ -ノ l,ゝ -' ノ
.
- 762 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:19:19 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿＿_
／ .r┐ヽ「|
／ r-､ | .| ./ l lﾞl
. ／ .__,ノヽ ﾞ､_,ﾉ '-' .|,,/ |
｜ （○）ヽ ﾉ ´/
| U 〉 〈_,,.-､ ……ま、マジかよ？
.| （__人{ .r''´
.| ´ ⌒| _,.-i'´
. .{ l-‐'''''''ｰl }
｛ . |´￣￣｀`l }
{ .| |.}
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／ …………これ以前に、“こういう事”があったかどうか、
| （__人__） l;;,´|
/ ∩ ノ)━・'／ 調べたんだけど、ちょっとやる夫には見つけられなかった。
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| | （まあ、こういうのはバレないようにやるモノだろうけど）
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／ ちなみにこれ以降の永享三年（1431年）には京都の米商人が、
| （__人__） l;;,´|
/ ∩ ノ)━・'／ まったく同じ事を行なっている。
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| | この時は室町幕府が即座に、主犯格の商人を斬首して事態を終息させているお。
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 763 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 23:20:20 ID:J92q.rfk0
- ついにここの>>1もキバヤシにｗ
- 764 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:20:29 ID:YstaUx.g0
-
┼──────────────────────────────────────┼
正応五年（1292年）の文書に「伊予国弓削島荘から、淀の問丸備後弥源次の元に送られた
1表200文の塩を、七条坊門の塩屋商人が買い取り、わずか6日後には400文で販売して
大きな利益をあげた」というものがある。（『東寺百合文書』）
┼──────────────────────────────────────┼
_ 「~|
ｷ~" ''' ー- ..,,,,__ l ﾄ,
. ｷ ', ~~"λ‐= .,,,_
ｷ. ', ',.', ', ~"'' ‐- ,,,
. ｷ ', ', ', ', |
ｷ. '. ', ', ', |
. ｷ '. ',..', ┼──────────────────────────────┼
ｷ ;. ',. ',. この時代の「有徳人」たちは、こういった“相場の魔術”とも言える
ｷ ; '. ' 成功体験を少なからずして来ているはずで、その積み上げの先に、
ｷ ;. ; たどり着いた“必勝法”が、この「物価操作」だったのだろう。
ｷ ;. ; ┼──────────────────────────────┼
ｷ ;. ; '., ;. | ll
. ｷ ;. ;. '., ; l ｌ!
ｷ ;. ; '.,.; |.ｌ!
. ｷ ; ; ';, .|.ｌ!
ｷ. ;. ;. ; '., .|.!!
. __ｷ ; ;. ,' '., .!.!!;
|: ｌｷ ; ,' ,' V !!;k-､
|: l ｷ ;. ,.' ,.' _ム-', /7
|-ﾞ=ｷ ,_,.,.,ｨ‐- ,,､,,,...,,,____,,. -‐''",. -‐/,//
1｀ヽ､ﾞ＿_~二ィ┴牙ｧﾔ",. -‐ ''" _,〃//
─────‐ | ､fj;;;王;;‐＝''",, -7, ｷ _,,.＝＝" ,〃,〃= ─────
ゝ､,_ ‐--‐'''" _,, -ﾏﾆﾆ) _,, -‐ゝ〃〃'ニ)
ｷゝ｀二二´ -‐ ヽ''"´ ,〃〃
｀''ｰ ..,,,,,＿＿＿＼,,,,....=＝'＝"
.
- 765 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:21:29 ID:YstaUx.g0
-
┼─────────────────────────────────────┼
一人、二人の目ざとい者が相場で売抜け大儲けする……という話とは違って、
組織的な「物価操作」は、貨幣経済の一般化と、相場という概念の浸透が
必要条件になってくるものと思われる。物々交換では、やはりこの発想は生まれ得ない。
┼─────────────────────────────────────┼
__ .｀'''´ ｀-" i ﾞi i
i'i ﾞヽ ,,,,_ ..i /'j
,- ､__ .ヾ､__ﾉ ,ィ'''ヽ ',､_.) ,, -‐‐-､ ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
i'''''‐-､｀ ヽ ､ ..ﾞﾞ´ ｊ,ｊ ', i' ｀ヽ| |
ヽ ｀ヽ､ ﾞ＼ ',', .,' ヾ | らんらんる〜♪ |
｀ヽ ､ ﾞヽ､〉 | |
｀'''‐'''´ ,-'''''''‐-､ ＼＿ ＿＿＿＿＿＿／
i ヽ、 ＼ |／
,,,-‐'''''‐- ､ .ヽ ヽ 、 ヽ
/ ヽ、 ,r‐''￣￣￣￣ヽ､
.i j､.,/ ＿ r-ｰ一-､
.i､ ij｜ ／: : | γニヽ |:`ヽ
ヽヽ､ /// .,'γ: : : :| └-ﾆ┘ |: : :.＼
｀ヽ､、＿__,-'／ .! / {: : : : :| `´ |: : :.} ＼ ──────
,,-''''''ヽ-､＿＿＿ _,,--'''''''''''＜ . ,/ / ..{: : : : :| ｪｪ ｪｪ |: : :.} ｀ヽ､ .i‐-｀_'''''''''''‐----‐‐''''i
／ j .j───'''''i ／´,,,-‐''''￣., -''´ l /{: : : : :| ､＿ __, |: : :.}｀ヽ､ ＼ ────────
./ ./ ./￣￣￣￣i / ／ _, -' ＿__廴,ﾉ ..!: : : :└───┘: : ﾉ .ヽ ヽ､_ ＼ . ￣￣￣￣''''''''''i
.i' / /￣￣￣￣jj ヽ〈＿ .,r'´ `‐λ,/ ._.., ヽ: : : : : : : : : : : : :,‐‐‐‐‐ﾞ─､ ｀ヽ､ . >､ . ﾆフ￣ﾆフヽ
/二＞-‐'''''￣二二ヽ￣ヽ二二二''''' ! ._,i７〃'.===-i ` ､: : : : : : : :ン,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i,, .ヽ/ .不 .''''''''´ ,,,-'''
..-‐‐i'´,,-''''´￣￣￣ ヽi￣‐､ ｀ ヽ ､｀'''' ! ／ ﾉﾉ . ,,,,,,,,,,j-､-.￣!￣￣￣!----------i=ﾆﾆi ﾚイ ミ.-‐＜ﾆii-‐‐
‐-‐ﾞﾞi´ i￣￣￣￣￣二二i‐-ヽ..', l.,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐''ﾆﾆﾆﾆ.!、 .!-----‐‐.i‐''‐----.'ﾉ.--------i二
ﾆ二''ヽ‐--‐'''''j二二二二二---‐i ヽij l ヽ .＿＿,,,,,,,,,,j二二二 .ヽ ',.＿＿＿,,j‐-,,,,,,,,,,,,,,,.─────..,,,,,
.l ヽ .＼
.
- 766 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 23:21:44 ID:Qmq8z/z20
- やりすぎると、武士達が逆切れするんだが…商人たちも武装するからなあ…。
- 767 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:22:32 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＼ ` ⌒ ´ ／ ＜ それと“流通”の掌握。 |
ぐ… ノ ＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人__） U | そうだな。それこそ大前提だろう常識的に。
（ |
. { |
⊂ ヽ∩ く
| '､＿ ＼ ／ )
| |_＼ “ .／
ヽ､ ＿_＼_／
.
- 768 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:23:31 ID:YstaUx.g0
-
┼───────────────────────────────────┼
やる夫が思うに、まずこの年、西日本の不作は事実だったんじゃないかと思う。
そうすると、物資の調達は東日本頼りになのだけど、その時の輸送最速ルートは
北陸から日本海の海路を通って上陸、琵琶湖、坂本から、京都のルートになる。
┼───────────────────────────────────┼
＿,─‐-、
,,ー'ﾞ´ ,／
| 能登,./ ／
! lﾞ^" ,..―￣
ﾞl. ｀､ ,..-‐¨ 越後
| ＿/ .,,-'"ﾞﾞ.ｌ , ---､
!.. ./ . ヽ,, / ﾞl .,,--､ ,, --′
,./ ! ｀^^´ l´ ｀゛
,r′ ! 越中 /
/ ! /
／ 加賀 ! , ───- (゛
,イ ｌ＿／ /
／ ＼ l 飛騨 |
／ .￣'ｰ-.／ ./ 信濃
lﾞ |＿─､ ／
ヽ 越前 l ヽ . /
＿.-..、 .ヽ ﾉ ヽ/ ＼
――''ｯ''"丹後 ゛! / ;｀'＿＿,ﾉ￣ﾞ';''" ヽ
ヽ..、 〈,,..ゞﾞl ＿_, -'",,,.. / 美濃 ｌ,
但馬 ,,..、_ , ;.....若狭. ／ ,./~~/ ｌ /
.く、 ￣￣ | / ! ! ＿ |
｀-,, ／ ! 丹波 / .! 坂本 .| .,,..＿ / ＼ 、 ＿_ / ＿ /
`' ; /. ｌ● .../ ! | 尾張 7￣゛´ ﾞ7 `
＼ ,. -,、 ﾉ ■ !,ﾐ゛ 近江 .〉 .,ゝ lﾞ / !
播磨 / ｀t,,、/ 京都 ./ / / ／L 三河 / 遠江 ;
_,,. ! 摂津 ﾞ.ｌ ;_／~`￣ . / ｜.ｌ . ＼. / .<
ﾞ''-､＿_ ! _＿＿ ﾉ ! 山城 ｝ 伊 ヽ | ヽﾉ ＿ ﾉ l....!ゝ !
_7 .!- ! |｀￣￣ ヽ 賀 | 伊勢' ! く--- ‐'￣ ￣｀''ー─'‐--―
_／ / ﾉ和! 河| ! │ ` ;'--､,
／ ! ,／泉 | 内| ` .,./ | 志 ,!
く淡路 ﾞl ..i ヽ-── .ヽ 大和 !.,,.....,,,. ＿/,摩 /
ゝ...／ `j ,ﾉ ／ ＿‐''゛ .｀''ﾞ
/ ./ ,〉 /
| 紀伊 ヽ , '" /
ヽ, .（,_, ./ ,ｒ'"
＼ ￣ /
.
- 769 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:24:38 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ●） （ ●）ヽ 京都への物資輸送の海路ルートは必ず一度、坂本を通る…。
l ､" ﾞ)（__人__）" ）
＼ ＿ ｡｀ ⌒ﾟ:j´_ ／ いや、この当時最大クラスの商業都市だった坂本は、
／⌒ヽ ￣ ＾ヽ。
/ ヽ. 東日本の物資は陸路も含めて一手に元締めていたんじゃないかと思うお。
/ ＝=ｧ'⌒つ..__ ヽ ｌ
/ =＝/ ´二ﾕ二ニ= | |
| { ィ´ | ヽﾆ二二二二フ)
＼ / .丿 | ヽ＞(＾(＾ーｧ'´
／￣￣＼
／ . _ノ ＼ ＼
| （●）（●） | …………成る程。坂本の商人たちだけで連携すれば、
| （__人__） ｜
|U ｀ ⌒´ | 組織的な物価操作ができる状況がそこにあったと…。
| }
ヽ } そして彼らは餓死者が出るのも構わずに“それ”を強行した。
人＿__＿_ノ"⌒ヽ
／ ＼
/ へ ＼
（ ヽγ⌒) | ＼ ＼
￣￣￣＼＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｛;;;;;;;｝
L;;;;」
.
- 770 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:25:38 ID:YstaUx.g0
-
,.．¨￣￣¨丶
/ ＼
/ ヽ、::::::::: ヽ, そう言う事になるお。
. /（ ●）:::::::::::, -‐ i
i ::::: （ ●） | そして、この事件の本当の問題点、この時代の本当の問題点は、
＼ (_,､ /
＼ ` ‐' ＿_／ 「商人の不逞」ではなく、もっと別の所にある…………
/ ＼
.
- 771 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:26:50 ID:YstaUx.g0
-
┼───────────────────────────────────┼
京都市中の米を低価格に定めて強制的に売らせる事を実施した後醍醐天皇だが、
結果として、延暦寺系列（坂本）の商人たちは安く売られてしまう米の流通を止めて
坂本の米倉で堰き止めてしまったものと思われる。
┼───────────────────────────────────┼
´ヽ､／ }｀~｀{ {´r' __{ {: : : :
r'i ,_ ﾉ } } ﾉ {´~ /": : : :
{ ｀‐, } ヽ, i ＼ _ノr' 幵 日吉大社{: : : :
} , ｀´ヽ ヽ"'‐'´ } r'/´ 卍 延暦寺 } ●.┌────┐
{ ; {｀~ } ヽ,_ノ'/ {. │ 坂本 │
ヽ ; { ､, ,､ ~ﾉ ▲比叡山 } {:└────┘
i､,ﾍノ ;｀´~｀'‐--､ _, ~} !,-､ ノ ,_{: : : :
ﾉﾌ ヽ､ ' ; }´ {: : : :
r'´ { ,} ', , ' { /´ _,,ﾉ: : : :
｀^~´／{,_{´ ▲ ' , ; { { {: : : :
ヽ,, ￣/ 船岡山 ', < {, {: : : :
て ヽ-‐'´￣ ', ' ヽ ,≧ {: : : :
┌───────‐┐ ; { _,-｀: : : : 琵琶湖
│ ○内裏 │.; } { {: : : :
｜ ｜.; { ▲如意ヶ嶽 ヽ {,,_: : : :
｜ ｜.;卍法勝寺 } ｀'-､_: : : :
｜ ｜ }´｀} {{ ~} ｀'´｀'‐､: : : :
｜ ｜ { ヽ,ヽ-､ }{ }~ / ｀'‐､ {,: : : :
.｜ ｜ ≧ ｀} ｀´{_／ ゝ {: : : :
.｜ ○六波羅 { ＞ { '､: : : :
.｜ ｜ } {´ ,､ { ~｀ヽ, 'ヽ,: : : :
.└───────‐┘ _ふ' } / ｀' } |: : :
┼──────────────────────────┼
これにより、京都の食糧不足は末期的な状況に突入する。
┼──────────────────────────┼
.
- 772 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:27:49 ID:YstaUx.g0
-
{､、
ヽ､、_＿ ,ゝ＼ _...,..イ
,.ィ＞::::::::｀ヽ::::::V:::::::∠...__＿
_,ィ彡:::::::::::::::::::｀ヽ｝:::::::::::::::::二＝ー
ィ彡ﾞヽｰ──:::":::::::::::::::::::::::::::::＜｀ヽ、
ヾ≦::::::::::::＞ー:::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､::::::::::::::::＞ ┼────────────────────────┼
＞ミ::::::::::::::ﾉ::ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::＜、 「元徳の飢饉」での後醍醐天皇の施策について、
ヾ:::::::::::::::::彡ｲ::::::::::::::/ﾄ､::: ;ｲ:::::::::::::::::::::｀:ー::＼
＼:::ｰ=彡::::::::: /:::::!: !ヾﾉﾍ!: |!::::::::i:::::ミ＼::::::::::＞ 「悪徳商人を懲らしめて庶民へ米を供出させた」
∠:::::::::::７:/: ｲ::::/:!:::! ｜:|i!:|::! |::∠::::::::彡"´
/::::::::::/:/ / |::/|::|ﾊ! ｜从乂ﾘﾉ:::::｀ヽヾ 「いや、結局、米商人が出し渋って飢饉を加速させた」
/イ::::i:::|/ ムィぇｫﾉハ ィﾘ弌升ｲﾘ::;ﾍ:::ハ＼
|ｲ::∨ﾍﾍ!`┴'' ノ ヽ｀￣´ ﾉ!/ }ﾘ ……と賛否が錯綜する理由はおそらくここにある。
|ハ{ ハ : ﾘ ﾉｲ ┼────────────────────────┼
ノｲヽ、 :. ム:::ミ､
/イ::ヽ. __`´ ,ｲ:::::ネヾ
/ｲ::::::＼ ｀´￣｀ ,ｲ i::::バヽ
j从:::| ;.;.、,、 ,.､,.;.' |仆 ┼────────────────────────────┼
〉:| :.':!i:!:i:i:!i:!′ |｀ヽ、 たとえ高額であっても米を売って欲しい層は確実にいたはずだが、
／ j : .: y ＼
. イ ｛ : .: / Vヽ ここに至って、本当に京都から米が消えてしまったのだ！
, . ＜´:::::::l l .: .: / |::::::::: ┼────────────────────────────┼
::::::::::::::: : l l .: ／ |:::::::::
:::::::::::::::: :l l ／ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.
::::::::::::::: l ／ｰ､ <´__ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:
::::::::::::::::ｌ ,.ｲ;､ :l _｝ >､、 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:
::::::::::::: ｌ ,／ ﾏ∧ ..:l l ∠才 ＼. |:::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.
.
- 773 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:28:57 ID:YstaUx.g0
-
┼──────────────────────────────────┼
土地なし、無縁、異類異形に属する商人たちが“国力”となる事をいち早く察知し、
関所の停止などを実施して、彼らに便宜を図りつつも、酒屋への課税を模索、
引いては倒幕勢力として取り込む事を考えていた後醍醐天皇だが………………
これは、その彼らに完全に噛み付かれた格好になっていた。
┼──────────────────────────────────┼
: : : : : : : : : : : : : : : :::: : : : . : : : :| ＼:::.. : :､::::::.. : : : :ぃ::. : : : / /⌒ ヽ: : : : : : : : : : : :＼
::::::::::::::::: : : : : : : : ::::: : : : :. : : : | _＼::. :ﾊ ､::::::.. : :ﾊ ;::. ::::::ゝ {: ヽ: : : }: : : : : : : : : : : : : ＼
｀＜:::::::::::::::::::::::::::: :::::::. : : : ::. : : :! ／ ∨:│ ＼:::::. : l Ⅵ!三 ＼: : : : !:. : : : : : : : : : :＼ ､:.
｀ー―ｧ:::::::::: ::::::::. : : : :::. : ‘, ,.ィ／ ∨| ＼::...| リ }: : :/ /:::::.. : : :.. : : : : : : ＼
／:::::::::::: ::::::: :::. : : : ::::. :‘, ／／' ￣／/ リ ∨| : :.r' |:::::::::::::... :::::::... : : : : :
,..::´:::::::::::::::::: ::::::. ::::. : : : :::::. :ﾊー'’!__,.イ ／ リ ﾉ::::::l､::::::::::::::::::::::::::.... :
∠::::::::::＞‐ｧ::::::. ::::::. ::::::. : : : ::::::.ﾊ ! }少 :.´＼::::ﾊ＼::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::. ::::::. ::::::::... : : ::::::.ﾍ、 =- :. ヾ::| 丶 .;::::::::;. ＜
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... : : |｀ヾ、 :. l::! ,. ＜ ，r
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....＼ :. リ ´ ，≦///
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. ∠:::::::::＞ '' ´ /::::::／ | ≠ ／三彡＿＿＿＿
/::／ ﾉ - ≠／＞ ´ ////////// ｀
´ ｀ー―┐ ,. '" ≠,:′/////////////////
ゝ.. ＿ .. '" ／＜///////////////////
ヽ ... : ィ´///////////////////////
｀ヽ ／//////////////////////////
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､,.,.,.／ﾆ二三三三二ﾆ=- ..,,_/////////////
／三三三三三三三三三三三三三二ﾆ=//
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／
| （__人__） l;;,´| いや、後醍醐天皇だから、商人たちの物価操作を突き止め得たと言うべきか…。
/ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 774 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:29:44 ID:YstaUx.g0
-
┼──────────────────────────────┼
いずれにせよ、坂本商人たちが坂本に引き籠ってしまう事によって、
朝廷は、直接手を出せなくなり、事態は食糧危機のまま膠着する。
┼──────────────────────────────┼
.,.．-──- ､
.／. : : : : : : : : : ＼ ,、＿_
今、どんな気持ち？ ./.: : : : : : : : : : : : : : ヽ ﾊｯﾊ /ヽ ``ヽ
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :', //￣'￣￣ヽ...＼
ねぇ、どんな気持ち？ {: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} .i`| _,＿,||,＿,、 i/ ふぉっふぉ！
.{ : : : : | (●） （●)|: : : : :} __ _,, -ー ,, ﾊｯ ﾄ|=:..ﾆ/ヽ二|'ー!|
{ : : : ::| ,.、 |:: : : :;! (／ "つ`..,： ﾊ..（| ,.レ,..、 ） まずは叡山と話をしてくれんかのう！
♪ .ヾ: :: :| r--ﾆ-┐ |: : ::/ . ：/ :::::i：. ..! ''E≡ﾖi /'
＿＿＿ ゞ-ｲi､ヽ |∪| | / ：i ─::!,, ヽ `! !' ,../＼＿＿_＿_
ヽ＿＿＿ .｀' ヽノ ´..､｀＼ ヽ.....::::::::: ::::ij(_::● / .＿＿＿/
/ ／ヽ < r " .r ミノ~. 〉 ／＼ 丶
/ ／ ￣ ：|::| 検 ::::| :::i ﾟ。 ￣♪ ＼ 丶
/ ／ ♪ ：|::| 非 ::::| :::|： ＼ 丶
（＿ ⌒丶... ：` | 違 ::::| :::|_： /⌒＿）
| /ヽ } ：.,' .使 ::（ :::} } ﾍ /
し ）） ：:i `.-‐" J´（（
ｿ ﾄﾝﾄﾝ ｿ ﾄﾝﾄﾝ
.
- 775 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:30:55 ID:YstaUx.g0
-
, --ー -- ､
, ´ ヽ
／ .........ヽ
..::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::', そう……この事件の最大の問題とは、
:::::::::::::::::::::::::::::i
＞ｰ--､ --ｰ''/ i| ノ:::ﾄ これ程、大掛かりな事件を起こした坂本商人たちを……
､● ｀ヽ ,:::::::::::/ｰ´::::::::ｌ ',
｀ｰ--＝ァ' :::::ヾ＝='':::::! ﾊ 僧兵の嗷訴などとは比較にならぬ被害を出し……
イ´ ..:::::::::::ヽ::::::::::::ｌ ｌ
、 { ,、:::::::::::}:::::::::ﾉ i 後の室町幕府では即、斬首となる悪行をはたらいた彼らを……
ヽﾞｰ ､ ｒ´ヽア￣ ヽ- '::::,, イ ﾄ
＼.:.:｀.ー{ ｒ-' ィ､＿｀i｀ｰ､ !.:.i
ヽ.:.:.:.:ﾊ｀ｰﾌ´ ヽ_｀ｰ, ヽ.:.:ヽ ﾉ.:.:.:l
ﾊ.:.:.:.rﾞｰ' ィｰ｀ﾞ´ }l.:.:.:i´.:.:.:.:.:.:i
.
- 776 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:31:52 ID:YstaUx.g0
-
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
__〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ ＼人_从人__从_从人从ﾉ／
∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ ＞ ＜
_彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜ ＞ 朝 廷 も ！ ！＜
｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ ＞ ＜
ノへﾍ ! ﾒ个､彡 ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ
/ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
_,／ / i! : .: / ﾍヽ､
_...... .-.:::::´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
後醍醐天皇
, -─- .、
＿,／ ,;; '' ＼
＼ ＼ ,; ,, ヽ
,イ,.へ、 ヽ､ |
,ノ//-､// ヽ､ ヽ､ ;!
ノ i/､.７/ r‐ ､| |ヽ､ ＠ 、./
. ／ lし'／. ヽ｡ ﾙ' ∠=､ゝ、! ＼人_从人__从_从人从_从人__从ﾉ／
／ ,.H'´ 〜 r く･-イ┘ ` ＞ ＜
‐r‐''"´ :|.! u r= 、 ` 〈 r'´ ＞ 鎌 倉 幕 府 も ！ ＜
. │ |! ,. ｀ヾﾐ: 、 Yゝ ＞ ＜
ﾄ､ ::＼ ' , `''＜._ ／Y⌒YW⌒WYYYW⌒WYYYWY＼
. ヽ＼ :::::::＼ ' , /
＼ヽ、 ::／,> 、 ／＼
ｌ| .;: ＼'V／ |l`´ ＼ ＼
.!| //!;ﾘ|`＼ || ;: ＼冫、
北条高時
＼人_从从_从从从人_从_从人__从_从人从ﾉ／
＿＿＿ ＞ ＜
／ ＼ ＞ 統治下におけていないんだお！！ ＜
／ ＼ , , ／＼ ＞ ＜
／ （●） （●） ＼ ／Y⌒YW⌒YYYW⌒WYWW⌒WYY⌒YWY＼
| （__人__） |
＼ |r┬-| ,／ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从从人从ﾉ
, -‐ (_).ヽ`ー'´ ｨヽ ＞ ＜
ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と) i ＞ 治外法権に近い力がはたらき、 ＜
￣`ヽ | l ＞ 直接取り締まる事はできなかった！！＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WWYY⌒YWY＼
.
- 777 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:32:47 ID:YstaUx.g0
-
┼─────────────────────────────────┼
坂本商人らを統治し、直接取り締まる権力を有していたのは ─────
┼─────────────────────────────────┼
＿
/￣＼. / | ,へ、
/ ／ 〈＿／／＼ 〈 |
/ /＿＿＿ |＿／ ＼｣ ＿
/ ＿＿＿／ |＼＿＿＿＿ ＿＿／ ／
/ / ｢｀7 |＿＿＿ ／ ／ ＿＿／
〈 ,/ ／'ー┘└‐┐ ／／ ＿＿, ￣
￣ ￣￣フ |￣ ／ ￣￣￣ ／
／ ,イ｜ ￣￣￣￣￣￣
￣ ￣
Д＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿Д
［[]!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![]］
|-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.|
|.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=|
ﾉ-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.ゝ.
ﾉ=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.ゝ､
ｷIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIﾔ.
ノ＿二三_-=＝-＿─￣三─≡￣-三=＝_-二＝三≡-_─＿二三_-=＝ヽ､.
／二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=≡＿二三二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=＼,,
,,_,,,-''''＝_-三￣≡_-=＝─≡-￣_=≡_＿二三二＝_-三≡_-=＝─≡_-￣=≡＿二三''''-,,_,,.
_,＿,,_,,,-'''＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ "''-､,,,_,,＿,_,,_
ヽ @==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ﾔ
`ヽ丶.}{ |艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸| }{ ／
＼}{ |ｌ|!￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣::┣━Д━┫::￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣γ∴⌒∴⌒ .；}{.／
}{ |ｌ|!: ::::::::|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|ir;(∵ ∴丿;∵;∴ヾ∴ヽ
γ;;⌒ ﾉヽ;;);⌒ ヽ|:::::::::::::::::| :::: :: ::::::| :: :::: :::::::|| |＿＿||＿＿||＿＿| .| :: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴::∴):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;),,):.＿＿|.＿＿＿|..＿＿＿||＝.＝.＝＝＝＝＝＝＝ |＿＿＿_|____`(∵(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ":（∴;（∴;ヾ)
(:: ;;;;ソ;; ) ;::ｿゝヾ) ;;):::)==ii==ii==ii==ii==ii==|^|＿＿＿＿＿＿＿＿＿|^|==ii==ii==ii（ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ" |;`ﾍﾞ
(::: :（;;;;;（ ;::). (;ゝﾉ ::)Y...||￣￣｀ﾞr|￣￣￣/l--------------------lヽ￣￣￣|（∴ﾐ∵丿 ;`ﾍﾞ∴;（∴ ∴(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:
((:::(::;〆;;;ゝ;:: ;::))( ;::),ﾌﾞ__||_________||________/l----------------------lヽ____（∵ゝ丿;`ﾍﾞ∴;(;ゝ(:::∴ ｿ)（∴ ∴::〆:ソ"ﾍ∴;
`ﾍﾞ(; ゛(;;; (:::: ｿ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!li|il!li!li|il!li/l-╋━━━━━━━━━╋ -|ヽ (;ゝﾉ∵∴;（∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵:(:;;∴∵丿∴;
: : : : : : : : ゝ|;iｌ|!|ソ´~: : : : ; : : : : : : : : : : : : 西塔・釈迦堂 : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : :ゞ|;iｌ|!|;iｌ|!|/: : : : : ; : : : : : : : :
: : : : : : : : ﾉ;ﾊﾉﾘヽ_ : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : ╋━━━━━━━━━╋ : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : :ﾉ;ﾊﾉﾘﾊﾉﾘヽ_: : : : ; : : : : : : : :
.
- 778 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:33:56 ID:YstaUx.g0
-
┼──────────────────────────┼
“ 比 叡 山 延 暦 寺 “ で あ る ──── ！ ！
┼──────────────────────────┼
ギョイン！
ギョイン！ ギョイン！
ギョイン！ ＿__ }} /
｜ | .__ , -‐‐- 、 // .´ ｀ 、 |￣} _
|| || ..(て)ﾐこ ‐-77___ヽ__rァ _r､､ ｶﾞｯｼｬ! ＿_ ＼| ﾉ _ -‐…‐-ミｯ
＼ ｷｭｨｨｲ! _- - _ || ||.,r､__＿ﾞ}=r((_))=＝=: /⌒ヽ-‐‐- ､r‐{__ ／,.− 、｀丶､____} { } r'{ ヽ
＼|＼ γ´ ||＿＿|| ヽ|| |/'´ ｡f´j_'ｰ'ン__ _-‐ .〈 }＾′ ノ{ =={ ( ）ｉい}== ⌒}-‐}∧ '，
|＼ ＼ |＿／（〇）Ｏ＼＿|..{ !i/´ ￣ ¨ ¨ ´ ／ { ′ハ 辷彡 √ . イ:〃 ':ハ }
＼| ＼ ⌒ヽ＿〔| ￣◎´ ￣ /|}､ /,-- ／ . 八 { / ≧=‐-弋+ﾉ-‐=≦／ i{ {ﾑ 廴 ＿ -‐′
（（っ＼ ||＼ ノ|| ￣―――――￣ /.ヾ､/ --'_＿＿__／< frtf} ＼ ∨ｉ 冖 / 八_ﾉ｢、 ＞-〈
（ミＣ７＼＼| ||＿＿＿＿＿＿＿// | ヾf====､､ ./ヽ ヽ`"''' .＞‐-{ {＿＿＿＿＿＿＿__/ ___ Y ＼／ '，
（ミ（丿/ ＼＼///￣￣￣￣￣￣￣＼.,r7､ir───‐《 ヽヽ___,,,,..r'／ 廴 ＿＿＿＿＿＿_ 〔＿_} | ｀V ⌒ヽ }
|￣ ＼ ＼))||＼＿┌─┐＿＿ .〃`7ﾊﾆﾆﾆﾆﾆﾆV､__j|： r- .／／ﾉ i| ∧ .ﾉ r‐:}＿＿}¬ __
（((⌒))）/ |_||＼ |￣￣￣￣￣| .‖ //rf`ー‐ｧ‐‐7r＝┴ヾ.／ く／ i| r──‐ ､ / '， -‐ i { ！ 〕 | ┐}
｀￣´＾ ＼|＝＝＝＝ / {ノノi i!ﾟ ﾟl′ / |ﾟ ﾟ _へ } ／∧＿__￣￣｀＿___/ { │ _}‐ｧ､_｢ | |｣
「/￣￣|￣||￣ . ,rベf´/i i! l! l | r.,ｨｧ⌒i ヽ∠.イ_i∧ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼＿ 」__∠斗､ 〔_{ﾆニ) } |.ノ
| | | || | / 〃´ベ}!i! ___ l! l _| l.にし ´} ｢’ Y´/ ー‐ｧ──ｧ‐‐冖‐-t:{ {＼ _》， {ﾆニ) {___｣
Ｌ＼月_/|＿|.../ 〃, ' , 'ﾑ!i!_‖ｺ_ji! l !｡ }ﾆﾆン / 介/ /{＿ / ＿＿ ハ ､ ヽ 》，{ﾆﾆ) } 〉
￣＼_/／ / ＿ /:{＾ / 三三} /⌒ 、 ＼:ﾑ￣ /
────── 僧 兵
.
- 779 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:34:54 ID:YstaUx.g0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）' え〜、“延暦寺”の説明は次回に回すとして…。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ さっき、引用した「五月二十八日の文書」の冒頭には……。
／ ー‐ '
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ―
／ （ ●） （●）' ∫ 『釈迦堂安居衆集会の儀に曰く』とあり…
| （__人__） | ∬.
＼ ｀ ⌒´ .|￣| この時、延暦寺・西塔の釈迦堂にて、
＿＿__／ ー‐ '-|＿|）
| | / / ＿＿/ 坂本商人たちの処遇を決める“再僉議”が行われている事がわかる。
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ―
／ （ ー） （ー）' “安居”というのは僧侶が集まって一定期間修行する事だから、
| （__ﾉ､_,x ,--､
＼. ｀ー< ヾ zヽ ｽﾞｽﾞ… その合間の集会で話し合ったという事だと思われる。
＿＿__／ ー‐＼／| ｜
| | / / ＿＿ﾉ 延暦寺は何事かあれば、僉議、衆議と称して大勢の僧を集めて話し合った。
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ. |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.
- 780 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 23:35:44 ID:v2vEc4260
- >>778
これほど僧兵の恐ろしさが一発で伝わるＡＡが他にあっただろうか
- 781 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:35:46 ID:YstaUx.g0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
,=::;;;,
l,ェ`l l
←､,ｒ'ヽ、 ,r―-､、 ｒ''"｀''''ー--､ (ヽ、００ ∩
／,rﾆニ=-､ ／;ﾞﾟﾞﾞﾞ`> ｀''i lr'ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞl ｀'l ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
r＝,ﾚﾞﾞﾞﾞﾞl l > ェ‐ 〉 l ﾑ l ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
ζ=`>`ｴヽ,r-,l < ､ l_r‐-, l 〈ｪ `ｪ‐ 〉 （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
i-､ 〉-､ _ノ ､ ├､ ､ノ K´ し'´`, ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
,r'-､,r'l､_,r'" /´ ＼ <、 ,ｒ､ l<＿ _,／
／／l´ >､_/ ＼__,>､,r'''" ヽ、 〉 /l、
'llll' l l / ／〈 ｰ' ヽ ｀`ヽｰ ,）＼
l ﾉ l .l ／ ／ l,r‐';"´〉 ,r'",r''" (ヽ、００ ∩
l,--､l / l ,l / / 〈 /'-'フ" < ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
＿,r==' ﾉ`〉 l / / / l ヽl／"''''''''" ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
_,r‐'" ／ 〈 l''''''フ´ l / ﾉ l/ / （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
‐‐''''フ" ,r''l_,.ノ／ .（ ./ / / / ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
‐＜ﾆ--‐‐''" ／ / /｀''ヽ､,_ ノ / /
＿r=ﾆ>-==‐'ﾌ ／ ,..ノ >' ,-ﾑ、'
／;'／｀>=｀ヽ' ,r'" ＞-'" _,..r―-'´｀ヽ / /
l､／lｃ'｀‐'｀l__,.r'",r'" ,rーl", ､ ヽ'ー''
延暦寺・門徒
.
- 782 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:37:06 ID:YstaUx.g0
-
＿_ / ／ l| ハ ＼
＼ ＼ ./＼ l￣l l￣l .../ ／ /| i ヽ
＼ ＼/ / l＿l l＿l ./ / | i! .人
ヽ ./ / / / ∧八 ＼ ＼ .i i
/ / /.! i _/|./_∧. ＼ ＼ `ー ＝= . l |
〈 '￣￣/ .//| /|´ | | ! ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ |
￣￣￣￣＿ ／ | ｌ ! ./| | 人 ＼ ＼ ヽ ハ ﾄ、
/ / | | /i! / ,ィ≦K ＼ ｌ＼≧≠.く Ⅵ l. !. ＼
/ / .| | /Ｎ〃 r' 心｀ ＼ | ィ云KハV! .' j| ⌒
/ ヽｰ､ ／ヽ | | ./ {{ |r' j::| ＼j |r' j::l }} | / |＼
/ /｀ｰ､ ヽ ／ .| |/ ハ 乂.ソ 乂.ソ ﾘﾘ / i | ヽ
./ / ＼,／ 从 Ⅵ i! /／ ./ | ! ⌒
.￣ / /l! i ! ∧ /j/j/ :! /j/j/j/ ／ｲ / .' .从 あはは…。
. / / ｌ| ! / ∧ ／ ./ / / //∧
/イ | ! / ∧ ＿ ___,、 u / / ∧ |＼.∧ よろしく〜。
| ! / / ＼ ( _ _ノ ／j/ / ∧ iﾘ⌒ ＼
. 从 l/ / rく＞ . . イ | Y/ ／／ﾚ'
人 ! 〈 〈!ト. ──≧ ≦ ─ ─ .７ ／イ＼
／ ￣ ￣ ー-＼ ∨ ／＼＞ ─‐ ┼ ‐──. /／＼ノ_.メ
.／ /7メ 二二二 ミ ＼ Ｎ ＼ ＿___i!＿＿ __/´ ／⌒7ー . ＿ __ ＿
尊澄法親王（叡山方…天台座主）
.
- 783 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:37:54 ID:YstaUx.g0
-
,,､ -''／
. イ ／,r ''了 ／ 了
/ /,/ /／ ,／
. / /:/ // _/ .__､/イ≦￣￣＜≪､、
ｲ / / __/: l／ .__.... イ⌒:::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ミ=ｰ
|. / /／＿_, ⌒>:::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::::: :｀ヾ
| レ '''" / .ノ::::::::::::/::::/:从::::ノイ::::.i::::::::::::.j::::::: ヽ、
. | ,､-ｰｰ' /::::::::::.从/!/ハ/__ ヽ八ﾍ:::/::::::::::Y
. | r' ｲ:::::::::::::j ヽ´￣￣¨｀ヾ､、 jハイ:/ﾘ
. | | .У⌒Ⅵ x=＝=ｭ､ ｀" =≠ｊ/ﾘ おおー！！
| | ヽ｛て ﾘ , , , , ｘｒｖ′
/ | iﾍ、ｊ ､, , j お前ら、元気だった？
. | ／ 从У! _＿_ " ;
. |／ Ⅵ 、 ヽ _｀ｿ ／
′ ＼ ／ ／ﾞ '' ､
/ : ､_ / ／＿ ／ ,､-'"/
|￣￣￣￣￣|| /￣ ｀',,､- ''" ,,,/
__＿＿ -＜｀ヽ: : : : : : : || ;￣￣|| ／ ／
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : || / || ／ __／
: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ. > j＼､、‖ ∠ ／
: : : : : : : : : : : : : : ＼ ﾉ Y ＼ー-､. | ／
: : : : : : : : : : : : : : : : :| / ／: : : : ｀ヽ. | /
: : : : : : : : : : : : | / ;ﾍ: : : : : : : : |/
尊雲法親王（叡山方…三千院門主）
.
- 784 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 23:37:54 ID:Qmq8z/z20
- あー、それでシュジョーは座主に息子どもを送り込んでたんだよな
- 785 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:39:31 ID:YstaUx.g0
-
__,ｎ_00 _ ｎ＿
`弋乂 l ﾘ r┐| ○ ○ ○ __,ｎ_00 _ ｎ＿
( ⊂´ └1」 L｣ `弋乂 l ﾘ r┐| ○ ○ ○
￣ .. ( ⊂´ └1」 L｣
￣ ..
f¨ﾞ!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,､ <｀ヽ ./:::/.,､
⌒!ｨ f¨ﾟ{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}ｲ { , -ー ､ _ /¨> r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}| ＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-! /:::::}＿_Vﾍ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣! ./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ ＞ｲ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,､:::::::::__/_／ ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
｀Yﾟ￣ ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::| ヽ ｀!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_| ￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、 f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| ＞- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
大 衆 （ だ い し ゅ う）
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- 786 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:40:26 ID:YstaUx.g0
-
／:.:./ﾚ 7／{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼_
/:.:.:.:./ 〃/:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.∨~＾＾´＼-:.:.:.:.�堯 �(ヽ、００ ∩
___, ノイ:.:.:/イ／V:.:./:.:.:|:.:.:.:|ﾊ:.:| V≠=寸 ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
/:.:.:.:.:./:.:.:.:.|:./lV:.::|､:.:.:| ｌ:| ＿___ W::::/ ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
/::ｨ:.:.:.:.l:.:.:孑|::|廾|:代､:.::| '~|´_- ｀ |::::| （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
／´ /:.:.:.:.|:.:.:.|! |/_ 二ﾍ! ヽ::| ´ｲ升ﾃ=､ z. |::/‐､ ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
|ﾊ::|:.:|/l::| 〃{ﾋっ┘ `＾─'′ .|'f;＾:. !
l !:N:|ｲ¨| | l:::ﾉｊ:/
｀| l{{<∧ { ､ |＾;:./
＼ {:〉'´ ＼ ＿＿＿､ ｊ_／
_／ {:.. 弋云￣ 二ノ /! /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／´｀ー-くﾞマゝく_∨￣_￣ ,.'::ト､_ 。 ｏ 〇 ……………。 |
/ ー-､／X｀ｰ/ ／/::|::::::::ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/
/´ ヽ _ くジ′∨｀ ーzァ7ﾌ／ ::|!::::: :::',
./ _､_ ＼ 〉 ﾑ:.. .{!::: .:'､
/ __犬_ } / }＼__〉 / V '､
_/ 〈＿__ノノ /|:.: / | /!. ＼_
中房悪律師（赤松則祐）
/ / / / | |:l ヽ:､:. ヽ ＼
/ /| /∨ /〃/√/ / / / .:| l :|:|::. |lﾊ:::: ヽ::ﾄ＼_
,' |// ／／/ / /.../ .::i .:/| |! :|ハ::|l:::}l::::. |､:!
,ﾞ ｰ=´イ 〃 .:l :l.::/ l |.;;|:⊥|_l_リ }:|!:::}::::|::| ｊ:|
l | /:{ .::|.:|::ｌ /|':|::|:l:! ｌ{:‐｀マ十|::::}:/}::| ｊ!
| ..::::/⌒:| .:::|::ｌ:| / ! |:{_;!__{__ｰ{, ﾉ:从ｿ ﾉﾘ
│ .....::::::::://´r | ::::|::l:ｌ.{ |{`''､_ノ_,~` {(（
,..ィｲム:::::::::::::::::{〈_ （（＼:::ｌ::l:|::| ヾ ＼
／ ＼ミﾐﾍ::::::::::::::::＼_‐＼_V|::l:|::| >
／ ..::::V少ﾍ:::::::::::::::::::;}`ー､ﾍ＼::| r ´
／ ..:::::::／ ∨::::::::N/ ヽ|:::ト| _､‐ーーーー.# (ヽ、００ ∩
..:::::::::::/ }:::lｊﾊ| |:::ｌ::| ´ r '￣￣￣￣~ ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
.:::::::::::::/ ﾚ'! ∧ |:::l::|ヽ､ ! ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
.:::::::::::::::;ｉ |: ＼＼|:::l::| _＞- ､＿ ノ （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
.::::::::::::::::::ｉ ｊ;／ /⌒>＼!::l::|／_＼ |::::l{ ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
中房小相模（小寺相模）
.
- 787 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:41:34 ID:YstaUx.g0
-
, --､ ,.--､ ,.'ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ`ヽ ,r‐‐ ､/ ⌒ヽ ,､､､,,
/,,, ,, ', (!,,, ,,,l) { ｨ ‐ ‐ゝ} ﾘｏ‐ｏﾘ.Ｏ Ｏi! / ,ｨ´`ヽ
｛i｀'',,'' ﾘ {i 竺 {L,.．/''彡''''ﾐヽ､ぃ '''' j! ,r ‐､,! {.:.!''' ''' !
,． '"´ﾄ､ ﾆ,.ｲ｀` ヽ/ ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:j! ｀Y´l`ヽﾆ/ 「｀`ヽ''´l L二ｿﾄ､､,,
i . |／^V ./ ; l/ヽ,;,;,;,ノ i i l／ ﾞﾞ＼| , i l/ ⌒ヽ| ヽ
| | l | | ! i | i !
| | | | | | l | ,' ! (ヽ、００ ∩
| l. | | | | | | i | ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
ヽj | | | | | | l | ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
| L__| | | | | （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
| ﾉ | 「 「 「 1 ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
学 生 （ が く し ょ う ）
＿＿＿_ (ヽ、００ ∩
／ ＼ ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
／ ⌒ ＾ ＼ ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
／ （⌒） （⌒）ヽ （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
| __´___ | ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
＼ `ー'´ ／ はは…。
ノ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (●） （●） ＼
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
／ ＼
∩＿∩
／ ＼ ／＼
| （ﾟ）=（ﾟ） | /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ (ヽ、００ ∩
| ●_● | 。 ｏ 〇 ……………。 | ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
/ ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/ ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
| 〃 ------ ヾ | （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
／＼＿＿二＿＿ノ＼ ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
.
- 788 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:42:57 ID:YstaUx.g0
-
(ヽ、００ ∩
⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
（ ⊂ニニ / ／⌒) ）
｀ｰ――'′ し∪ （ノ .. --- ..、 (ヽ、００ ∩
, --､ ／ _＼ .,, '::::::::::ｧ ::::::::::::::｀. .、 ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
／´ ／￣￣: : : ｀ヽ .／:::::::／ﾚｲ::::::::::::::::::::::::::::ヽ、 ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
! ／: : : : : : : : : : : : :＼ ., :::::::::::://⌒l {::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
｀i /: : : : : : ､: : : : : : : : : : l ../::::::::::::ﾘi ノ } ヾl::::::::::::::::::::::::::::l ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
! |: : : : ;ｲ:_:ハ ./:_:L:_: l: :| ﾙ:::::::ノ!' {._ ﾉ ﾙ:::::::::::::::::::::::::}
Vl: : :i:'l´ﾚ'ﾞ｀ |:/´ﾚ'､l:/;ﾚi:| ..l::::::' ｀ 、_ ﾍ:::::::::::::::::::::::::l
<ﾄ､:!'´ {}｀ ' '´ {}〉'!ﾉ !' .!::::l ﾘl:::::::::::::::::::ﾘ
/ ,l｀ ｀ー' ! ｀ｰ' ! .∧ / l!l::::::::::::::r'´
＼/i ＼ っ ノ ゝヘ つ ,':::::::::::ノ´
￣ ｀>､ｰ-‐,‐<＿ __ -‐/::｀-, ＿ /v:＞'{￣ー､
,-‐,‐'∧_〉{l〈＿/|:.:.｢ , 'ヽ ./ /:::::::::} ￣ l:::::::::::: ゛i
l, |:.:.|＿_{l{l_＿｣:.:.:| ,' l ゝ l- 、/' ○ }:::::::::::l ／ (
| ' ﾉ:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..!,' ヽ ./ .l l l''''' ￣ ﾍ ￣ |
! /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ヽ .) /_ .l l ゝ. |
/ l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ ヽ ..i {::::::::t' 0 L ＿ -- l │
宗因（円観の弟子） 円観（天台僧…この頃、法勝寺住持）
※ 円観 … 倒幕計画「正中の変」の参画者の一人。
後に『太平記』作者の一人となる（この物語では）。
.
- 789 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:44:04 ID:YstaUx.g0
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┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
(ヽ、００ ∩
⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
. -‐ ━━ ‐- . ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
. ´ ／ ｀ . （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
.／ ／ / ／ ＼ ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
. ゜ .／ / ／／ ﾄ､ { ＼
./ / ′ ／／} / l| ＼ ‘.
′{ / {.／イ／ ! /} l| | ＼ ＼
. !′ -=≦ ／ 〃 | ./ , 从 ､ 人{ヽ
| ′ | ,.斗≠ミx j/ ./} ﾊ ﾄ､{
| / | |《 {::ｒし} /} /.xzrﾐ、} |
.八 { ! ! .乂:ソ j／ lし:ﾘ }/ } ﾊ
/ / ./／! .人 八 ／ ,ゞ' .ｨ ./ﾘ .|
./ /.イ人 V ヽ.∧ /.j/ ﾊ |
/ ／ } ＼.＞∨ {ヾ{ U _ ./ } {. ∨
八 ＼ .{∨ l| ー' .人 八! /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
./イ ヾ ∨ .从＞ イ ./ | うわ〜……すごい人数だよ…。 |
｀ヽ /´.∨ { ＞ _. ´{ / 。 ｏ 〇 |
＿ ＿＿＿〈ヽ.〈＿ ヽ.八＞〈 _ .l/} / | この人たちが今、京都の人々の命運を握ってるんだ…。 |
｀＼ : : : : : : ＞///.＞ .ヾ{ 〉{ { .|/ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
.≧==≦ .//_｀＞ .//ヽ .ﾊ∧ /
／ .//´ 〃 ｆ ｀ヽ/＼j:|::トx、
.〃 ´// { | ' ,＼/|:|::| ’∧_
／ { { { | | '. V:|::ト､Vﾊ}_
／.ィハ .} } l | '. .ゞ'//＞人〉
/ '. {｀} ､ .人 '. | 〈 Vﾊ ＼
{ ハ | { ＞ .ヽ } |. ＼ Vﾊ ヽ
／: : : : : : : : : /: : : :ハ: : ﾊ: : l : : : : : : : : : :＼
ｱ: : : : : : : : : :l : :／l/ ﾚヾ ; :ﾘ､: : : : ヽ: : :.ﾄ: :ヽ
/／: : : : : ; :ハⅥ ￣￣≧､' ＼: : :冫: ﾘ: : : :ﾄ､
| : : : : ;ｨ⌒l : :ﾚﾍl ﾏ￣磷弌ｬ丶 /／ﾚﾚ|: : : :.:|
ﾚ1: : / ^〉l : :| ', ゞ夾 iﾄヾ>ｨ z=ｬﾚ1: : ﾘ
ﾚ1人 ﾍ´｀" ` ､二ソ' ﾄこﾔハノ
ﾚ:ハヽ 代リ〉 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|: ﾑ ､｀‐'' | | さて……話が噛み合えば |
|1人 | ｀ ' / 。 ｏ 〇 |
ﾚﾘ ヽ r――ｭ / | 簡単に終わるだろうけど…… |
ハ ＼ ―‐ ／ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
二三三￣￣｀にﾄ､ ／
に| 丶 ／
、 に| ＞ ＿ _／
^ヽ に| /￣￣￣￣￣|
.
- 790 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:46:17 ID:YstaUx.g0
-
ｎ _ｎ__ _ ∩
l l└i七 l | ｎ ∪
LＫ⊆T Ｌ.ﾕ U ｏ そんなワケで、今回はここまでだお！！
僉議で延暦寺の衆徒たちは、一体どんな結論を下すのか！？
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼
ﾐ ﾐ ﾐ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) :::::⌒（__人__）⌒:::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒). | | | ／ ゝ ::::::::::/ .ノ ､ 、
| .ノ | | | ＼ / ） / ● ●） l
ヽ / `ー'´ ヽ / ／ （人__） |. ……あれ？
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ ヽ ノ
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ ン /-､r―'〉
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) バ ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
ン
どうなる！？坂本商人！！……次回の講釈を待つんだお！！
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒W⌒
＿＿＿_
／ ― ― ＼
ﾐ ﾐ ﾐ ／ （●） （●） ＼ ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) （__人__） ＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / ｀ ⌒´ | (⌒)/ / / /／ , ノ ､ 、
| :::::::::::(⌒) ／ ゝ :::::::::::/ . l（● ●）l …結論出てなかったか？
| ノ ＼ / ） / . | （_人_） |
ヽ / ヽ/ ／ . ヽ ノ
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l /-､r―'〉
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
.
- 791 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:46:59 ID:YstaUx.g0
-
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NEXT CHARACTER
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_ ＜´:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ＼｀´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ、:.:.:.ヽ
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〃:.:.:.:;イ:.:.:.,イ´￣,:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.::‘，:.:
.ｨ=＝:_ミｘj|:/j_____ /:.:.:／:.:.:.:.: /:.:.:／:{:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.l:.＼:.:.:.∧:.:.:.:.‘，:.:.:.:.:.:.ﾍ:.
. ／ ／:::::::::Y/:::::::::jヾ , イ/:／/:.:.:.:.:/:.:l:.〃:.:.:.{:.:.:.:.:.:ﾄ:.:.:.∧､:.:ヽ:.:.∧__:.:..: !:.:.:.:ヽ:.:.
.___ノ／ ＼::::/,,/ >----x__ . .／ ｌ/ __i:.:.:.:.:,':.:.:.i:.i:.:.:.:.:.:ﾄ:.:.:.:. |ヽ:.:.:_斗 ＜￣‘，:. : i::.:.:.:.:.}:ヽ
. `ーｲ/ | Yミ= ///,イ/__ミ､ / ￣ / |:.:.:.:.:′:.:.ｉ:.l:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:ｌ ヽ､ヽ_≠≧:.ｌ}:.:.:.:.!:.:.:.:.:.i:.:.
. イ/ ∧ミ=--ｲ///ｨｊ/¨ｌjjjﾊ .l:.:.:.:.i!:.:.:.:.:‘，:.:. 才￣ Ⅵ 〃ら::::::伐ゝ:.:./:.:.:.:.:,':.:.:.:.
. |/| ,/ |ミ=(¨ｲ| | |rx｀ j | l } .|:.:.:.:|{:.:.:.:.ｌ:.ﾍ:ヽ:.:ﾊ ｨ斧x＼ ∨)::::タ/:.:/:.:yl:.∧:.:.:.:.:
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……のはず（汗）
.
- 792 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:47:49 ID:YstaUx.g0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次 回 へ つ づ く ！
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆配役
【朝廷方】
後醍醐天皇／衛宮切嗣（Fate/Zero）
阿野廉子／アイリスフィール（Fate/Zero）
尊良親王／セシリア・オルコット（インフィニット・ストラトス）
恒良親王／ラウラ・ボーデヴィッヒ（インフィニット・ストラトス）
成良親王／凰鈴音（インフィニット・ストラトス）
義良親王／イリヤスフィール（Fate/stay night）
懐良親王／音無結弦（Angel Beats!）
北畠親房／のび太（ドラえもん）
北畠顕家／ジャイアン（ドラえもん）時々イスカンダル（Fate/Zero）
円観／鬼太郎（ゲゲゲの鬼太郎）
宗因／ネコ娘（ゲゲゲの鬼太郎）
文観／ねずみ男（ゲゲゲの鬼太郎）
亀山上皇／ディオ・ブランドー（ジョジョの奇妙な冒険）
【叡山方】
護良親王（尊雲法親王）／衛宮士郎（Fate/stay night）
宗良親王（尊澄法親王）／シャルロット・デュノア（インフィニット・ストラトス）
赤松則祐（中房悪律師）／ロック（ブラックラグーン）
小寺相模（中房小相模）／レヴィ（ブラックラグーン）
ぬけどなるど／ヌケドナルド
かーねる／カーネル
【幕府方】
北条高時／黒沢（最強伝説黒沢）
楠木正成／セイバー（Fate/stay night）
【その他】
尊珍法親王／山田真耶（インフィニット・ストラトス）
いかむすめ／イカ娘（侵略！イカ娘）
語り役 … やる夫
聞き役 … やらない夫
チョイ役 … やらない子
チョイ役 … できない子
.
- 793 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 23:48:15 ID:9UMCxPsY0
- 乙
……簡単に終わる未来が見えない
- 794 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:48:33 ID:YstaUx.g0
-
━━━━━━
反 省 会
━━━━━━
／￣￣￣＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 尊澄法親王（宗良親王）が天台座主になるのは、元徳二年（1330年）の十二月十四日。
| （__人__） | つまり、今回の五月二十八日の僉議ではまだ座主じゃないんだお。
＼ ｀ ⌒´ ／
／ | しかし、作劇上の都合というか…この時の座主は“慈厳”という人なんだけど、
（＿ ) ・ ・ |｜ この人にキャスト振り分けて芝居させるのが、ちょ〜っと面倒だったので……
ｌ⌒ヽ ＿ﾉ | 「もう既に尊澄が天台座主だったことにしちゃえ！」…という事でこうなっているお。
| r ` (;;;U;;) ）__）
（＿ノ ￣ ／ ／
（ ＿）
＿＿＿_
／― ― ＼
／（●） （●） ＼
／ （__人__） ＼ また、元々この物語は>>1が勉強しながら自転車操業で描いているモノだけど、
| ｀ ⌒´ |
＼ ／ 寺社に関する情報は特に準備不足で見切り発車した所があるんだお。
／ ＼
| ・ ・ ） 寺社の内幕って何やってるかよくわかんないんだよね〜……という事で、
| | / /
| | / / |. 判明した情報に合わせて訂正や補足、開き直りをさせてもらいたいです。
| | / / |
(YYYヾ Y (YYYヽ | では、次回もよろしくお願いするお。
（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ
.
- 795 ：名無しのやる夫だお：2012/08/23(木) 23:49:43 ID:A/FyrbUI0
- 乙
経済面はほんとにねえ……
- 796 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:49:55 ID:YstaUx.g0
- 今回は、ここまでです。
次回は二週間後を予定しています。
それでは、ありがとうございました。
- 797 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/23(木) 23:54:51 ID:YstaUx.g0
- >>793
ありがとうございます。そうですね、揉める中で延暦寺がどんな所かって話ができればと思っています。
>>795
ありがとうございます。後醍醐天皇が味方につけたかったのは“これ”だったかな？とか思ったりしています。
- 798 ：名無しのやる夫だお：2012/08/24(金) 00:01:34 ID:xpm6.Brw0
- 乙でございます。
この当時の寺社って、「現代に例えるならコレ」って言い切ることができないほど、
様々な要素や人々を抱え込んだ複合的な存在ですからね～。
>>1さんが、どう解釈の大ナタを振るわれるのかが楽しみです。
- 799 ：名無しのやる夫だお：2012/08/24(金) 00:02:58 ID:dmDB4dJo0
- 乙
今風に言うとカルテル結んでいたわけか
こういう「座」を寺社の持っていた力って恐ろしいなあ……
そりゃ戦国大名が楽市楽座をする訳だ
- 800 ： ◆iNBODPkfj6：2012/08/24(金) 00:28:57 ID:N1IwnoDc0
- >>798
ありがとうございます。
寺社は一言ではいい切れないですね〜。でも、まあ一面でも、自分の感じたこと考えた事を出せたらと思っています。
>>799
ありがとうございます。
商業というのは、ある程度制御下に置けないと怪物と化すのだとは思います。
上手く誘導できると、その土地を発展させる強い力にもなると。
- 801 ：名無しのやる夫だお：2012/08/24(金) 01:01:02 ID:dcZf6X/60
- 乙。
座は結構難しい話なんだよね。マイナス面ばっかりがクローズアップされるけど、
座がないととんでもない横暴がまかり通るわけで、
実際に弱い座だと地元大名の承認を背景とした地元商人に
荷物全部奪われて今後は金よこせと言われることもあった。
地元の諸勢力から押し買いや人取りが横行してしまうので、市場の秩序のためにある程度力を持った
座が力を持つことは必要ではあった。
ちなみに座を支配してるのは寺社だけじゃなくて、
公家に属していることも多い。
- 802 ：名無しのやる夫だお：2012/08/24(金) 01:04:12 ID:C.0EVsCk0
- 乙でしたー
僧兵怖いよ僧兵w
- 803 ：名無しのやる夫だお：2012/08/24(金) 04:38:52 ID:fhBVkncco
- 乙〜。
飢饉の際に、商人がカルテル組んで物価操作して儲けようってのは、江戸時代にも何度か起こってるからな。
経済が発展してくる過程でそういった商人の力に目を付けて、統制下に置こうってのは目の付け所は良いね。
この頃の延暦寺は各種の座を傘下にして、経済力強かったからなぁ。
赤松や楠木、そして送り込んだ息子達を通じて叡山を支配し、経済から支配力を増していこう、って戦略だったのかな？
- 804 ：名無しのやる夫だお：2012/08/24(金) 21:27:31 ID:/sjNbSUE0
- 高利貸しにはそれなりの存在理由があるんだよ…
それをむやみに規制したら助かるものも助からない
- 805 ：名無しのやる夫だお：2012/08/24(金) 22:02:39 ID:fAfQfwkw0
- どう見てもﾋｬｯﾊｰ僧兵や悪商人に都合のいい理由にしか見えない件について
もうやる夫鎌倉幕府見てから坊さんは一切信用できなくなったわ…
- 806 ：名無しのやる夫だお：2012/08/24(金) 22:10:54 ID:tX1BUMqk0
- >>804
意見そのものを否定するつもりは毛頭ないが
その理由とやらをほんのさわり程度も解いてくれない時点で……
- 807 ：名無しのやる夫だお：2012/08/25(土) 00:35:24 ID:YQBGf2/20
- >>804
存在理由があるという点には賛同しますが
野放しにしてもやはり助かるものも助からない
世を混乱させる一員となるのでしょう
- 808 ：名無しのやる夫だお：2012/08/25(土) 01:39:41 ID:Wh7mC4oo0
- ちらりと出ていたできる夫は一体・・・？
- 809 ：名無しのやる夫だお：2012/08/25(土) 08:45:22 ID:Z4xM9Atc0
- 実質金利を高いまま放置している日銀は最悪の高利貸し
- 810 ：名無しのやる夫だお：2012/08/27(月) 11:42:49 ID:J5IsOfo60
- 利息どころか元金も貸し倒れると丸損だから低金利の貸し手は相手を選ぶわけですよ。
相手の金銭事情はどうかとか担保になりうる物件を所有してるかとか。
一方そういう貸し手が相手にしてくれない信用のない借り手はどうするか。
そこで高金利の金貸しが登場。返してもらえる保障はないが金利で利益をカバー。
一時しのぎででも借りたい！という相手がいるから需要と供給で成り立つって話。
もちろん借りた後利息が膨れた返済で最終的に破綻することが多いけど
貸してもらえないで今日破綻するよりはいいと思う人を全否定はできんわなぁ。
- 811 ：名無しのやる夫だお：2012/08/27(月) 21:29:52 ID:STpR93kA0
- 正当化の理屈としてはそうだろうし
貸し倒れのリスクを背負ってるのも勇気はあるかもしれないけど
まさに「慈善事業でやってるんじゃねえんだよ！」の世界だろう
結果的にはその中の何％かは当座をしのいだあと上手く返済して助かりきってるかもしれないけど
なんか存在することが救いになるのだっていうような言い方には違和感
- 812 ：名無しのやる夫だお：2012/08/28(火) 00:18:05 ID:Tnxq0Bno0
- 悪気はなく、それが彼にとっては普通の話し方なのだろうけど
「…」や「わなぁ」みたいなぬめっとした語尾を使われると
ただでさえ片寄った論がますます偏って見えるな
- 813 ：名無しのやる夫だお：2012/08/28(火) 16:14:40 ID:CkJFlfx20
- >>811
今みたいに借りた金返さずに逃げる事が難しい時代じゃあないんだよ
それに恐怖の徳政令イベントが時々発生するしな
- 814 ：名無しのやる夫だお：2012/08/28(火) 18:11:24 ID:d.WL0eIs0
- >>811
慈善事業でも救いでもない、高利貸しは単に弱みに付け込んでるだけだし。
ただ「借りられなければ今首をくくるしかないだろ！」という人がいる現実で
高利貸しを規制するだけで何もしなければそりゃ首くくりなさいというようなもの。
首をくくらせないためには他にもっとまともな「救い」が必要でしょ。
>>804の「むやみに規制しても〜」ってそういうことなんだと思う。
首くくる代わりにやけっぱちで一暴れって路線もありえるしな。
- 815 ：名無しのやる夫だお：2012/08/28(火) 20:21:17 ID:Tnxq0Bno0
- 他に救いがないか有効に機能しないのが大前提の必要悪論に方向転換か
- 816 ：名無しのやる夫だお：2012/08/28(火) 21:03:13 ID:lrDGMEVw0
- ここはいつから高利貸について語るスレになったの？
- 817 ：名無しのやる夫だお：2012/08/28(火) 22:06:29 ID:3SG3yPOg0
- 乙乙！ 租税として納められる米穀が少なくて、それに商人が便乗したって感じなのかな
- 818 ：名無しのやる夫だお：2012/08/29(水) 00:05:41 ID:FYmpP1xw0
- >>816
最初の高利貸し擁護が>>804みたいなろくに説明もないうえに他が悪いかのようなレスをつけたせい
- 819 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/10(月) 08:20:55 ID:jGXCU/t60
- 明日の22:00くらいに、投下予定です。
明日、改めて告知します。よろしくお願いします。
- 820 ：名無しのやる夫だお：2012/09/10(月) 22:27:51 ID:mg3GZ1xw0
- 来たか！毎回楽しみにしてます。
- 821 ：名無しのやる夫だお：2012/09/10(月) 23:10:06 ID:M/YpA8mk0
- 乙です
えーっと、今、何年だっけ？
この辺の時代は皇位や執権の座だけじゃなくて元号もしょっちゅう変わるのが難儀だな
- 822 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 00:01:35 ID:z.mNy4Dc0
- 了解です
楽しみにしています！
- 823 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 20:29:28 ID:fS6B1ZVg0
- ﾄ
l ヽ､_ ＿＿
l ￣｀ヽ , ----── ''''" ￣ ノ
. l /￣ヽ ｝ l ＿_,, -‐'"
l l ￣´ ／ ￣￣￣￣ '''''''''''''''ヽ
. l ｀ ー‐‐'" ---- ＿＿＿,,, -‐'"
l ヽ､_ ￣"ヽ
l ∧ ＼ ￣"'''ー──‐'"
. l ＿／ ＼＿ ＼ー‐----‐'´
l／ ￣
本日、22:00くらいに第十一回を投下します。
よろしくお願いします。
- 824 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 22:01:47 ID:7b6n/XmM0
- soosoro?
- 825 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:03:50 ID:fS6B1ZVg0
-
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｯ､::::::::::::::::::::::::::::!
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|:::::::::::::::::::/ / l, -─ ､／ ‐ ' /／'' ､| |､
|::::::::::::::::::| | / ／´｀'ｺ !! | | | ヽ
ヽ‐'￣-､| | l ,_ || |.! | .! | l | |
l ヽ ! ! ! ,/| !.!二 |/ l ノ
| ＼ ＼｀ｰ‐ノ -､￣...... ト- ､
__ヽ !,） ..::_,.-二::::::... ' ...:::::::::... /::::::::｀＼ はじめます。
,／::::::＼、 / / / l ／:::::::::::::::::::＼
, -'´::::::::::::::::::::｀‐‐'|＼_ l / │ / ｒ'´〕 -= ／::::::::::::::::::-､::::::::!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /| | | .| / / ,／´＼::::::::::::::::＼｀＼）
:::::::::::::::::::::::::::::::::/ , -.l､| ! !l l_ _,,.-''´'t- ､_ ￣￣￣
::::,.-7::::::::::::::, ‐'／￣＼`ﾄ、 ＼二｀ゝ'´ T､ ＼
´ /:::::::::／´ ／ ` |l、 ヽ'ﾞ ｀ヽ_ !ヽ |
吉田定房／しずかちゃん
┌─────────────────────────┐
│■前回のあらずじ │
│ .....│
│世良親王が薨去し、北畠親房は出家隠遁した。 ..│
│護良親王に続き、宗良親王も天台座主に就任した。 │
│坂本商人たちが結託して京都に飢饉を引き起こした。 │
└─────────────────────────┘
.
- 826 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:04:55 ID:fS6B1ZVg0
-
─── やる夫が『梅松論』を語るそうです。───
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
─── 延暦寺・釈迦堂前庭 ───
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(・ω・｀)(・ω・｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´・ω・)・ω・(´・ω・｀)∩(´∀｀ ) (・ω・｀)(・ω・(´・ω・｀)(・｀ )(・ω・｀)ω・｀)・ω(´・ω・)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)・ω・(・ω・｀)( ´・ω)・ω・(´・ω・｀)ω(・｀ )（ ´∀｀）(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω
(ヽ、００ ∩
⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
. -‐ ━━ ‐- . ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
. ´ ／ ｀ . （ ⊂ニニ / ／⌒) ）
.／ ／ / ／ ＼ ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
. ゜ .／ / ／／ ﾄ､ { ＼
./ / ′ ／／} / l| ＼ ‘.
′{ / {.／イ／ ! /} l| | ＼ ＼
. !′ -=≦ ／ 〃 | ./ , 从 ､ 人{ヽ
| ′ | ,.斗≠ミx j/ ./} ﾊ ﾄ､{
| / | |《 {::ｒし} /} /.xzrﾐ、} |
.八 { ! ! .乂:ソ j／ lし:ﾘ }/ } ﾊ
/ / ./／! .人 八 ／ ,ゞ' .ｨ ./ﾘ .|
./ /.イ人 V ヽ.∧ /.j/ ﾊ |
/ ／ } ＼.＞∨ {ヾ{ U _ ./ } {. ∨
八 ＼ .{∨ l| ー' .人 八! /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
./イ ヾ ∨ .从＞ イ ./ | うわ〜……すごい人数だよ…。 |
｀ヽ /´.∨ { ＞ _. ´{ / 。 ｏ 〇 |
＿ ＿＿＿〈ヽ.〈＿ ヽ.八＞〈 _ .l/} / | この人たちが今、京都の人々の命運を握ってるんだ…。 |
｀＼ : : : : : : ＞///.＞ .ヾ{ 〉{ { .|/ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
.≧==≦ .//_｀＞ .//ヽ .ﾊ∧ /
／ .//´ 〃 ｆ ｀ヽ/＼j:|::トx、
.〃 ´// { | ' ,＼/|:|::| ’∧_
／ { { { | | '. V:|::ト､Vﾊ}_
／.ィハ .} } l | '. .ゞ'//＞人〉
/ '. {｀} ､ .人 '. | 〈 Vﾊ ＼
{ ハ | { ＞ .ヽ } |. ＼ Vﾊ ヽ
尊澄法親王（第120代天台座主）
.
- 827 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:05:32 ID:fS6B1ZVg0
-
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:ヽ、
,イ:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.‘，:.:.:.ヽ‘，
/:.:./:.:.:.:.i:.:.:.:.ヽ:.:.:.＼:.:＼:.:.∨//:}:.:.:.:.:/}:.:..
. /:.:./:.:.{:.:.lﾏ :.:.:.{＼:ヽ廴_:＼__i///}＼//i:.:.:..
/:.:./:.:.:.:i:. i: ﾏ:.:.:.:.i ／:ヽ ヽ{ ヽ:}/:.:.i // ､}:.:.:.:}
/:.:.:{:.:.:.:./斗--＼:.:.', ＼{ | }:i:.:.:.l /:ﾍ i:.:.:.:.i
. i:.:|:.:|:.:.／!|:.| ＼{ ,====、 }:./:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.}
| l|:.:!:.:.:.:.:{Ⅳ ___ ＼ ´ ｀ i:/:.:.:.:.:./:.:.:.: i え〜っと、新しい座主様？
|:! !:.ﾏ:.:.:.} 〃￣ /:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:..
ﾘ｜:.:ﾏ:.:.＼ ､ /ｲ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:} そろそろはじめても、ええやろか？
ｌ:.:.ｌ:＼＿＼ ﾏ 7 /:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:i
',:.{ﾏ:.:.: 人 /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.}/
＼ﾏ:.:.:.:.:.:.:.... /:.:.:.:.:./:.:.:/:/ﾊ′
ﾏ:.:.ヽ:.:.:.:.:.:＞ ＜ /:.:.:.:／＼////
＼:. ＼:.:＼:/ ', /:.:.／ /: :./‐‐‐‐ ＿＿
. ＼:.:＼/r¨¨ゝ/／ /: : :}＿＿ ¨¨¨ --､
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//￣ﾆ=‐:::::::／／ /:::/ ∨/: : : : |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::i
| |￣::::::::::::／: :/ /::::/ /: : : : : l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::l
l::l::::::::::::／: : :/ /:::::::{ /: : : : : : |:::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::|
妙光房玄尊／八神はやて
（生没年不詳）
┼───────────────────────┼
阿闍梨。『太平記』に名前の見える延暦寺の有力者
┼───────────────────────┼
, -―‐-､_
,／ / ヽ ヽ`ヽ、
/ 〈 ヽ ﾄ､ヽヽ
ｲ ＼ヽ＼ ﾄ､ﾄ､ヾ､|} っ
丿 ∧l ● ヽ! ●ﾍﾍ}
ﾐイ ゝ" }/ っ …あ、ひゃ、ひゃい！よ、よろしくお願いします！
＼ ゝ､__ ▽_イ|ｿ
/ 《 ＼ 咒/リヽ
〉 Y ： ￣ ：}) 〈
l 〉 ＿＿_ 」 |
≧ / >‐┴┴＼≦
.
- 828 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:06:31 ID:fS6B1ZVg0
-
, "´ ￣￣￣￣ ｀丶
／ ＼
／ ＼
' ／ ＼ ヽ
/ / .:/ ､: ヽ::.. ',
,′ :/ .:/:/ :!.:::|:: |::. ヽ __ヽ ',:: ハ
l :,′.:/::l ::| :::|:::. |l:::.. V ／|: ∧:::::l
| :| .::l :::|ｌ＿|:ｌ_:|:::l::. | ＼＿ :V／|∨/:! :::|
| :| :::| ´|ヽ::从.:|八::...|ヽ´l＼.::l｀ヽ|〉〈 ! :::| みんなも、修行、お疲れ様やな〜。
| :| :::|:ｌ│,ｨ≡气 ＼| x≡气、.::j∧ヽ! :::|
| :l ::Ⅵ| | Ⅵ'::::ヽ| :::j そしたらな、僉議はじめるよ〜。
ｌ :| :::::小 ' | ::|::::...::|.::,'
', :::| :::::|:ヽ ｰ 一 | ::|::::: ::j:/ もう、少しがんばってな〜？
ヾ::::ｌ .::::::|::::::＼ イ | ::|::::::::/
ヾl ::::::::|::::::::│､ - イ|::::| ﾘ .:/::::::/
ヾ:::::l.／く/ヘ ノ |`./::/::: 〃
-―――‐'´／::.{ /--ﾍ .}/／::.::`ー- __ _
〃::.::.::.::.::.::.::.::.:／::.::.::.| 八＿∧ |::.::.:.ヽ::.::.::.::.::.::.::. ￣入
∧::.::.::.::.::.::.::.::./::.::.::.::.::.Ⅳ / ﾍ Ⅵ::.::.::.::',::.::.::.::.::.::.::.::./:.::|
|::.ヽ_ -――/::.::.::.::.::.∧ i ! .∧::.::.::.:.〉――- _/ .::.:|
|::.::∧ /::.::.::.::｀ヽ ＿/ ﾏ¨￣￣¨ﾌ＼}__,／::.::.::.::.::.::.∧ :.::.|
|::. |::.∨::.::.::.::.::.く￣::.::.::.::.:＼::.::.::./::.::.::.＼::.::.::.::.::.::.∨ |::.::.|
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延暦寺の“僉議（せんぎ）”とは、衆議とも言い、比叡山に住まう僧侶たちが集まり、
日吉大社、坂本を含む比叡山の様々な懸案や運営について合議した事を指す。
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└冖 ! _,ノﾌ <⌒ ｰ- '＾> <⌒ ｰ- '＾> <⌒ ｰ- '＾> [][]「l ｀フ∠ ∪
くノ ﾚＬ! `⌒ ー'´ `⌒ ー'´ `⌒ ー'´ くノ └'＾ｰ┘ ｏ
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(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(・ω・｀)(・ω・｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´・ω・)・ω・(´・ω・｀)∩(´∀｀ ) (・ω・｀)(・ω・(´・ω・｀)(・｀ )(・ω・｀)ω・｀)・ω(´・ω・)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)・ω・(・ω・｀)( ´・ω)・ω・(´・ω・｀)ω(・｀ )（ ´∀｀）(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω
.
- 829 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:07:36 ID:fS6B1ZVg0
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┼──────────────────────────────┼
「元徳の飢饉」を引き起こし、米価高騰を目論んだ坂本商人たちは、
「不入権」を持つ延暦寺のテリトリーに引き上げ籠城する事によって、
朝廷の追求をかわし事態の逃げ切りを謀っていた。───────
┼──────────────────────────────┼
.,.．-──- ､
.／. : : : : : : : : : ＼ ,、＿_
今、どんな気持ち？ ./.: : : : : : : : : : : : : : ヽ ﾊｯﾊ /ヽ ``ヽ
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :', //￣'￣￣ヽ...＼
ねぇ、どんな気持ち？ {: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} .i`| _,＿,||,＿,、 i/ ふぉっふぉ！
.{ : : : : | (●） （●) |: : : : :} __ _,, -ー ,, ﾊｯ ﾄ|=:..ﾆ/ヽ二|'ー!|
{ : : : ::| ,.、 |:: : : :;! (／ "つ`..,： ﾊ..（| ,.レ,..、 ） まずは叡山と話をしてくれんかのう！
♪ .ヾ: :: :| r--ﾆ-┐ |: : ::/ . ：/ :::::i：. ..! ''E≡ﾖi /'
＿＿＿ ゞ-ｲi､ヽ |∪| | / ：i ─::!,, ヽ `! !' ,../＼＿＿_＿_
ヽ＿＿＿ .｀' ヽノ ´..､｀＼ ヽ.....::::::::: ::::ij(_::● / .＿＿＿/
/ ／ヽ < r " .r ミノ~. 〉 ／＼ 丶
/ ／ ￣ ：|::| 検 ::::| :::i ﾟ。 ￣♪ ＼ 丶
/ ／ ♪ ：|::| 非 ::::| :::|： ＼ 丶
（＿ ⌒丶... ：` | 違 ::::| :::|_： /⌒＿）
| /ヽ } ：.,' .使 ::（ :::} } ﾍ /
し ）） ：:i `.-‐" J´（（
ｿ ﾄﾝﾄﾝ ｿ ﾄﾝﾄﾝ
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- 830 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:08:48 ID:fS6B1ZVg0
-
┼──────────────────────────────────┼
その坂本商人たちの処遇について、延暦寺は、“僉議”を執り行う事を決めた。
「元徳の飢饉」の行方は、延暦寺の“意思”に委ねられる事になったのだ……。
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r‐.r────.、
| .| ｌ○ｌ○ｌ○ｌ|
| .| ｌ○ｌ○ｌ○ｌ| ＿_ ／.／
| .| ｌ○ｌ○ｌ○ｌ|. ´_ ｀__､ ／.／
｀ 才ﾐｔク'ヽ_,才´__ ｀ 、´ ヽi⌒ｲ-､‐.、 ／￣￣￣￣￣￣￣＼
:′_ : !(C)_)(0))_｀___--r=ﾐ'::::::::::::ヾ′ ＜ ・・・・・・・・・・・ |
__ V´ _ヽ 小 _(+)'~￣￣´ 弋ﾉ!:::::::::::::::} ＼＿＿＿＿＿＿＿／
/ ヽ（_ ヽ 〉 イ ∧ﾞ, ___￣￣ l l､::::， イ_
＼_// _ヾ _ !- ､',ﾞ, 二 , == 、-_' !i´￣ヽr─ _､_＿＿
`ー､ｲノ ,i､_ヽ.〔(０iヽ__._/ ￣ヽ_/ｌ/ミjｌ 二 才l (_______(0)＿
ヽ_／/ヒｿ 〔(０l/__ 三三三 ｌ,(※）! ! ! (＿＿＿_斤二二´(_)
ヽ'タうfヽ_二、ヽr‐‐f ￣ヽ｀ ､ ヽ..⊥ ｲ-r=､
/ヽ/ l厂｀ ｌぐ|ｰ‐|ヽ -‐''_＿:r'.ノ¨i､_ヽ ｰ′
〉'/ / Vユノ! |`−'‐γ´ ) ､ノ
l _7__r'‐'､__/./ !、 ／{ ｆ 、
i´},Lヽ ＿＿ ィｰ{. . . . . .} ,二、_,.ヽ _｀j . . . .
r:t〃`: ‐ ─ ‐´}-{j. : : : : : :/｡ ﾟ ｡ヾ_＿.ヽヽ: : : : : : : . .
¨" ヾ ＿＿＿ 'ﾞ¨: : : : : : . . ￣￣ . : : : : : : . .
僧 兵
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
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- 831 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:09:34 ID:fS6B1ZVg0
-
艸艸艸_ ,艸艸艸 彳ﾞ∪
峨峨艸艸艸艸､ _艸艸艸艸艸 ム个}癶
峨峨峨峨艸艸鄴 − 、 艸峨峨峨峨艸艸 ､ ｌ│
／’ ,,艸艸艸艸_ 丿艸峨 ''''艸峨峨艸 上-ｭ
l _..-峨峨艸艸艸艸艸..... _____１广 ,
│ ..━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-/ _,,.. や る 夫 が 『 梅 松 論 』 を 語 る そ う で す 。
―‐''ン‐.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
‐''" __ _,,_ r艸艸艸艸鄴艸 .’└-!ｴ‐-∠ 下廴"
._ ,／ﾆ..ﾆ冖ン-＞..,,_ ;a峨峨峨艸艸艸艸艸艸艸 ｨ" │ ヽ_ 聿心
_ ゛ー--..,,_ __ノ'／ ﾞヽ艸艸鄴―‐'" ._,.._ .. ..−/ ヽノ'" ﾞ!筆
＾''''‐ｰ-..,,__＿__/ 峨艸艸艸艸艸鄴../l ﾞ'l＼ _,,, _ 釗 ` !!!!!!､ |l'|筆レ-_ｨ''''^ﾍ
￣ 艸峨峨峨峨艸艸艸 . 彡)ｫﾑ!_│ ﾞl/´ﾞヽl火_, ｨ土lｮl'´ 〕 ア’ﾉ筆’ , iiiiii_/￣l!
￣゛''‐'''"￣￣ ..._ノlll癶┴ ))))Ｌ....... 津筆筆ﾚ ﾞ'''--rｰｴ l筆!っ‐T×＿../ 、
./个''广 ゝ_ 丿'''' l＿,,广ﾝ彳 |聿爪＿彳 l!‐'"ｌlll心
│ﾆ川 `ゝ___ﾉ!‐ノﾍ く _￣＾下「 │iiiii ,,ノllll聿__
´ ヽｒｿ ﾞ-辷'釗l--- ^ｌ广 ＾l!]筆にコ_
／ ﾉ`ﾍ大釗_ |!`ｰ'´/筆___下｀
1,ノ 、 1〉 ﾞ''" _ｨ彡|筆aﾆﾞ｀
＾ｌｭ」ー‐' └'´ ﾞ'!l筆廴
第十一回 延暦寺僉議の事
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- 832 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:10:28 ID:fS6B1ZVg0
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╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
──────── 比叡山延暦寺とは何か？
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＿
/￣＼. / | ,へ、
/ ／ 〈＿／／＼ 〈 |
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/ / ｢｀7 |＿＿＿ ／ ／ ＿＿／
〈 ,/ ／'ー┘└‐┐ ／／ ＿＿, ￣
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／ ,イ｜ ￣￣￣￣￣￣
￣ ￣
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ﾉ=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.ゝ､
ｷIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIﾔ.
ノ＿二三_-=＝-＿─￣三─≡￣-三=＝_-二＝三≡-_─＿二三_-=＝ヽ､.
／二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=≡＿二三二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=＼,,
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ヽ @==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ﾔ
`ヽ丶.}{ |艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸| }{ ／
＼}{ |ｌ|!￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣::┣━Д━┫::￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣γ∴⌒∴⌒ .；}{.／
}{ |ｌ|!: ::::::::|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|ir;(∵ ∴丿;∵;∴ヾ∴ヽ
γ;;⌒ ﾉヽ;;);⌒ ヽ|:::::::::::::::::| :::: :: ::::::| :: :::: :::::::|| |＿＿||＿＿||＿＿| .| :: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴::∴):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;),,):.＿＿|.＿＿＿|..＿＿＿||＝.＝.＝＝＝＝＝＝＝ |＿＿＿_|____`(∵(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ":（∴;（∴;ヾ)
(:: ;;;;ソ;; ) ;::ｿゝヾ) ;;):::)==ii==ii==ii==ii==ii==|^|＿＿＿＿＿＿＿＿＿|^|==ii==ii==ii（ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ" |;`ﾍﾞ
(::: :（;;;;;（ ;::). (;ゝﾉ ::)Y...||￣￣｀ﾞr|￣￣￣/l--------------------lヽ￣￣￣|（∴ﾐ∵丿 ;`ﾍﾞ∴;（∴ ∴(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:
((:::(::;〆;;;ゝ;:: ;::))( ;::),ﾌﾞ__||_________||________/l----------------------lヽ____（∵ゝ丿;`ﾍﾞ∴;(;ゝ(:::∴ ｿ)（∴ ∴::〆:ソ"ﾍ∴;
`ﾍﾞ(; ゛(;;; (:::: ｿ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!li|il!li!li|il!li/l-╋━━━━━━━━━╋ -|ヽ (;ゝﾉ∵∴;（∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵:(:;;∴∵丿∴;
: : : : : : : : ゝ|;iｌ|!|ソ´~: : : : ; : : : : : : : : : : : : 西塔・釈迦堂 : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : :ゞ|;iｌ|!|;iｌ|!|/: : : : : ; : : : : : : : :
: : : : : : : : ﾉ;ﾊﾉﾘヽ_ : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : ╋━━━━━━━━━╋ : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : :ﾉ;ﾊﾉﾘﾊﾉﾘヽ_: : : : ; : : : : : : : :
.
- 833 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:11:48 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿__
／ ＼
／ ＼
／ ― ー ＼
| （＝） （＝） |
＼ U （__人__） ／ え〜……日本における天台宗の総本山なんだお。
ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ 平安時代の僧侶・最澄が、延暦年間（788年）に開いて…〜
i" r――''￣￣７
ヽ |! / 平安中期頃から僧兵が…〜
ｰｧ⌒} /^}
>ｰ' /_¨´
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ＿＿__
| （ ●）（●） ／ ＼
. | （__人__） ／ ＼
| u. ｀ ⌒´ﾉ ／ ― ー ＼
. | } | （＝） （＝） U | ………ここらへんの由来は省略……じゃ、ダメ？
. ヽ } ＼ （__人__） ／
ヽ ノ ノ ｀ ⌒´ ＼
.> < ／´ ヽ
| | i" r――''￣￣７
| | ヽ |! /
＼人_从人__从从ﾉ／ ｰｧ⌒} /^}
＞ ＜ >ｰ' /_¨´
＞ オ イ ？ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYWY＼
.
- 834 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:12:23 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿
／ノ ヽ､_ ＼
／（＝） （＝.） ＼ だぁ〜ってさぁ〜日本史スレ開く皆様なら、大抵知ってる事や〜ん？
／ （__人＿,） U ＼
| ｌ^l^lｎ ⌒ ´ | …の割に解説には手間がかかるんだよね〜？
＼ヽ L ,／
ゝ ﾉ
／ /
┌─────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ ① 当時の大寺社は武力を有し、宗教的権威・畏怖と合わさって一種独立国の状態だった。 ......│
│ ② 中でも比叡山延暦寺は、南都の興福寺と並んで強大な勢力を誇り「南都北嶺」と恐れられた。 .....│
│ ③ 延暦寺は時に嗷訴と称して日吉大社の神輿を担ぎ出し、自分らの要求を巡って権力者を威圧した。 .│
│ │
└─────────────────────────────────────────────┘
／￣￣＼
／ ー ‐＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| （ ●） （ ●） ＿＿＿ | とりあえず細かな経緯をすっとばして、 |
| （__人__） ／ ー ー＼ ηノﾉ. | 現状、押さえておきたいのはこんな所かお？ .|
| ｀i i´ﾉ ／ （ ●） （ ●） ﾉ, ∃ | |
| . `⌒ } ./ （__人__） ヽ .／ ./´. ＜ とにかく比叡山延暦寺は朝廷も幕府も、 |
ヽ .} | ｀i i´ | .／ ／ | 簡単に手を出せる所じゃないって事だお。 |
ヽ ノ ＼ ＿ `⌒ ／ .／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／ ヽ ／ ⌒ ／
/ ヽ, ./ . ／
/ / } | .| | |
.| .{. .| | ヽ、 ＼ |
.| .|. .| | |＼ ヽ .ﾉ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| まあ、厄介な存在だったろうな。 |
【やらない夫】＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.
- 835 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:13:12 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿＿_ _＿＿_
／ ｀ヽ. /´ ＼
／ ＼ / _ノ ヽ
/ ヽ、 ∨ （ ●）,）
, イ; ヽ,_ j ,'i ´（__ﾉ_）
_ ＿__, ィ j （ ●） 7ｲ ｀⌒ﾉ
'"´ i |! "´ 〈 i'
| | （ __ﾉ､ﾉ./ヽ }
＿_」 ! ｀⌒ﾉ ', ＼ _ノ
,r'"´ ! ! / ' ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
/ | ! _＿ノ ＜ その厄介な延暦寺の意思を決定していたのが… |
,/ l ／ ヽ , イ / 厂! ｀`ヽ .＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
i ,r'´ヽ!/ / ,ﾊ ＼ j 1 ｀, ﾄ､
y′ / / / ﾄ､ ヾ|! jﾘ i| ﾉ j＼
／ / / / j! | ヽ |! 「yara!,r,nt､ ＼
i ／ _ ＿ /ｲスﾌ / ! ＼ﾆﾆヽ! ﾘ/ // ＼
〈 ／ /yaruo7/ _／ ! .＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
! / ￣｀`7 | ＞ ＜
| ｰ--‐'/ ,r＝= _ ／ |:::.:.:. ＞ 衆 徒 の 僉 議 ！ ！ ＜
//＿/ / ／ i !:::::::::.:.:. ＞ ＜
ヽ/ , イ ／ | ゝ---‐ イ ﾆ二 ,|::::::::::::::::.:.:... ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
＼ /ﾉ ／ | ｀二ﾆﾆﾆ '￣|＼:::::::::::::::::::.:.:. . _ _＿ / |!
.
- 836 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:14:00 ID:fS6B1ZVg0
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╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
延暦寺は比叡山の東麓に広大な境内を有する寺院で、大きく分けて三つの地域がある。
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╋━━━━━━━━━━━━━━━╋
東塔 ───────
根本中堂、大講堂、戒壇院、等
╋━━━━━━━━━━━━━━━╋
:;"” :：, /;;/／／", ;；;ﾐ, :;":, ;；;ﾐ ;:;. :;",,, ;；ﾐ _
:：, ;；;;::li;;i;;;／;"” :：, ;；;;:; :;"” :：, ;；;; ,;:;ﾐ //
:;"” :：:li;;i;;l;;:;:;"” /;;/:：, ;;"､ ;:; :;"” :：, ;ﾐ, //
:”:;"ﾞ"/;;;/” :：, ;/;;;；;;:;:;"” , ;；;;: ;:; :;"ﾐ` //
;;;"；:/;;;/：, ;；;／;;;／:, ''""'";;:;";;;: _ﾐ //
：, ;;"､ ;:; :;"” :：, ;ﾐ, ヽヽ //
, ;；;;:;";;;:；, :;;:;,:,:;,:,:；;;._ﾐ ヽヽ ○ヽ○ヽ○l ○l l○l l○l./○ /○ //
／;;;／;", ;；ﾐ ＝＝二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二＝＝
;;;／ﾍYゞt'ゞk'tyﾒ,,ﾞ_ ／ ＼
YゞKﾍY〆ゞゞﾒヾ`ゞ／ ＼
kゞ,Yﾊ'ｿ;ヾﾍゞYｿYゞ ＼ ＿＿＿＿＿＿
ゞt;ゞ〃ゞﾍｯ';'ゞ ＼
ヾゞtゞkゞゞ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
;;､`''"ゞ,:,＿ヽ二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二/
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- 837 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:15:03 ID:fS6B1ZVg0
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╋━━━━━━━━━━━━━━━╋
西塔 ───────
釈迦堂、にない堂、椿堂、等
╋━━━━━━━━━━━━━━━╋
Д＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿Д
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ﾉ-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.ゝ.
ﾉ=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.-.=.ゝ､
ｷIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIﾔ.
ノ＿二三_-=＝-＿─￣三─≡￣-三=＝_-二＝三≡-_─＿二三_-=＝ヽ､.
／二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=≡＿二三二＝_-三￣≡_-=＝─≡_-￣_=＼,,
,,_,,,-''''＝_-三￣≡_-=＝─≡-￣_=≡_＿二三二＝_-三≡_-=＝─≡_-￣=≡＿二三''''-,,_,,.
_,＿,,_,,,-'''＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ "''-､,,,_,,＿,_,,_
ヽ @==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ﾔ
`ヽ丶.}{ |艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸艸| }{ ／
＼}{ |ｌ|!￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣￣::┣━Д━┫::￣￣||￣￣￣||￣￣￣||￣γ∴⌒∴⌒ .；}{.／
}{ |ｌ|!: ::::::::|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj|iiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiii|ir;(∵ ∴丿;∵;∴ヾ∴ヽ
γ;;⌒ ﾉヽ;;);⌒ ヽ|:::::::::::::::::| :::: :: ::::::| :: :::: :::::::|| |＿＿||＿＿||＿＿| .| :: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴::∴):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;),,):.＿＿|.＿＿＿|..＿＿＿||＝.＝.＝＝＝＝＝＝＝ |＿＿＿_|____`(∵(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ":（∴;（∴;ヾ)
(:: ;;;;ソ;; ) ;::ｿゝヾ) ;;):::)==ii==ii==ii==ii==ii==|^|＿＿＿＿＿＿＿＿＿|^|==ii==ii==ii（ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ｿ)::〆:ソ" |;`ﾍﾞ
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((:::(::;〆;;;ゝ;:: ;::))( ;::),ﾌﾞ__||_________||________/l----------------------lヽ____（∵ゝ丿;`ﾍﾞ∴;(;ゝ(:::∴ ｿ)（∴ ∴::〆:ソ"ﾍ∴;
`ﾍﾞ(; ゛(;;; (:::: ｿ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!li|il!li!li|il!li/l------------------------|ヽ (;ゝﾉ∵∴;（∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵:(:;;∴∵丿∴;
: : : : : : : : ゝ|;iｌ|!|ソ´~: : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : :ゞ|;iｌ|!|;iｌ|!|/: : : : : ; : : : : : : : :
: : : : : : : : ﾉ;ﾊﾉﾘヽ_ : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : ; : :ﾉ;ﾊﾉﾘﾊﾉﾘヽ_: : : : ; : : : : : : : :
: : : : : : : :＾"''`"" ^: : : : ; : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : ⌒＾"''`"" ^ : : : : : : ; : : : : : :
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- 838 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:15:57 ID:fS6B1ZVg0
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横川 ───────
横川中堂、根本如法塔、元三大師堂、等
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/,i' w,, 美'"
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::::::::￣:::::::￣:::::::￣:::::￣::￣::::::::::::::￣:::::::￣:::::::￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |!;j洲:|
.
- 839 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:17:06 ID:fS6B1ZVg0
-
ヾ;;ヽ;;;;ゝヾ'' ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝ
:::ゞヾヽ;;;;ゝ;;,,. ,.,.. ... .,,. ..;ヾ;;ヽ;;ヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ヾ:;;
ゝヾ;;ヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾヽ;;.rヽ. ;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ:;;;:
;;ゝヾ;ゞ::: :;;;;ゝヾ;;;;;;ゝヾ;ヽ::..＼`;::;
ヾヽ;;:: /k＝=ー---r "":::|i}}i!il::...
＿A:.:.:.:.:... ￣ﾞヽ､ l!i!ili!| il|""''i;::;; , ,..
/,ヘ_ｰ-- -'｀`ー---`ー----ｧ ii!{ili|l l!l. |!
_ノ/彡;;:７;;:___};:ミi;:*@+:;:''了ﾐ／ ...:;.,::|i!i!ili| |i!::..,,.ji;;...
`ー--､,ｲ.!r_tt-tt!i-tr-!|l'ﾞﾞﾞ´ .,,;;ヽ;;ヾ;ヽ;;;;"":..,;,;:.:,,,,.....
:..il.ll::.. _ll|.|.||:;ii;:;ii:;!|;;:;:;;:;!|l :;:;;ゞ::::ゞ ;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ;ヽ
;:;:.._,.ィ}三三三三!l乍≡|l三三{ :;;: ;;ゝヾ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
`i}}}l|.:|i.:_l | ._jr-!|≡≡il==-i| :;::;,;:.: ヽ;;;;ゝ 「三塔十六谷」に分けられる延暦寺の境内には、
,.....,ｨ/:〉:;､_rﾋj:_tｧに=j-一''""´ -ー---,, """ヾ 入山した僧たちが、坊舎を建て大量に住まわり生活していた。
Zr､ _,..ィr'二ﾆ'==--'" 住いは、日吉大社や、門前町である坂本にも及んだ。
`i､j_;:{_-;'=:-ﾆ=＝-'ﾞ¨~ ￣ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
, − -
/ （● ● 僧侶の名乗りで○○坊××という形式をよく聞くと思うけど、この○○坊は所属の坊舎を
ゝ （__人） 表しているものだお。…と言っても、ただ号しているだけのケースも多いみたいだけど。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ この坊舎は最盛期では三千にも及んだという。
| （__人__） |
.＼ ｀⌒´ .／ その彼らが“僉議”を行い延暦寺を運営していたワケだお。
／ ＼
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ
(＿ | ⊃／ ／／ ／
.
- 840 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:18:05 ID:fS6B1ZVg0
-
┼───────────────────────────┼
僉議で比叡山全体の意思を決定する際は“大衆僉議”と言って、
東塔の大講堂前に、何千人もの大衆が集められて合議した。
大きな軍事行動や、嗷訴の際には、これが行われた。
┼───────────────────────────┼
【大審議中】
┼─────────────────────────┼
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ただ、懸案の内容によっては一部衆徒や、代表者程度が
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・｀) 集まり、釈迦堂や日吉大社境内で、僉議を行った模様。
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ 今回の事案は、これに当たると思われる。──────
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ┼─────────────────────────┼
ｕ-ｕ （l ∧,,∧ ∧,,∧ ｕ-ｕ （l ) (∧,,∧ /⌒ヽ
`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
∧,,∧ｕ-∧,,∧ ) ( ﾉu ∧,,∧-ｕ∧,,∧ ) ( ﾉu ∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧-u'∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ ) ( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ∧,,∧ ∧,,∧ ｕ-ｕ （l ) (∩,,∩ /⌒ヽｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ
`ｕ-∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧`ｕ-∧ (´・ x ・) (・ω・｀) ∧∧ｕ-ｕ' `ｕ-u'
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
∧,,∧ｕ-∧,,∧ ) ( ﾉu ∧,,∧-ｕ∧,,∧ ) ( ﾉu-ｕ
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧-u'
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ ｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ
`ｕ-ｕ'. `ｕ-u' `ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
.
- 841 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:19:10 ID:fS6B1ZVg0
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 基本、合議制なのか……けっこう民主的なんだな？
.ｌ^l^lｎ }
.ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （一） ＼ ……○○制と言える程、形式が定まっている感じもしないんだけど、
| （__人__） ||
＼ `_⌒ ´ ／ 彼らが（同じ宗門同士が）「一味同心（みんなで決めた事）」に対して、
. ノ.,.,.,.,.,.,.,/ ）ヽ.,.,.,く
(;:;:;:＼;:;:／|_ノi ）;:;:;:;:) 一定の権威を見出していた事は確かだお。
. |;:;:;:;:ﾞ;:;:;:;:;:|;:;:;:|;:;:;:;:;:;:/
＼_;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:|;:;:;:;:::ﾉ
＿＿＿_
／― ― ＼ ……と言いつつ、ある全山の決定に対して、後から一部の僧が、
／ （●） （●） ＼
／ （__人__） ＼ 「その決定に従わない」旨通達した文書もあったりする。
| |::::::| |
＼ l;;;;;;l ／l!| ! 僉議の決定には誰もが必ず従う、というワケではなかったようだお。
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi 特に意思表示もせず、そのままスルーする僧もいたんじゃなかろうか？
（ 丶- 、 しＥ |そ
`ー､＿ﾉ �堯�l､Ｅ ﾉ <
ﾄﾞﾝ ﾚY^Ｖ^ヽｌ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） ……まあ、乱闘や内ゲバもあったようだしなあ〜。
| ｀ ⌒´ﾉ
. | ｎｌ^l^l あの大人数で、この時代に、「多数決だから」って意に反した決定にも、
. ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く 粛々と皆従うって状況はちょっと考えずらいよなあ〜。
/ ヽ ＼
.
- 842 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:20:42 ID:fS6B1ZVg0
-
／￣￣＼
／ ＼ ＿＿＿
|:::::: ｜ ／ ＼
|::::::::::: ｜ .／ ノ ヽ ＼ ……結局、坊舎・門流（派閥）単位で結束してはいるんだけど、
.|:::::::::::::: ｜／ （―） （―） ＼
|:::::::::::::: } | （__人__） | そこから先はバラバラな感じなんだお。
ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／
ヽ:::::::::: ノ | ＼ 全体の統率者…当主にあたる人もいないし……。
/:::::::::::: く | | | |
――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
|＼
／￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| あれ？天台座主は違うのか？ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼ ……天台座主は天台宗の統括者だけど、
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 朝廷が任命する役職となって、藤原氏と法親王の独占となる頃には、
. 〉 ヽ ／.
/ ＜ かなり名誉職的な意味合いが強くなっていたんだお。
.（ ヽ
|
.
- 843 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:22:03 ID:fS6B1ZVg0
-
┼─────────────────────────────┼
延暦寺が嗷訴を繰り出すようになり独立勢力となる頃には、
衆徒たちが天台座主という“肩書き”に対して言う事を聞く気は…
. ∩.⊂⊃. ∩.⊂⊃00 _ｎ____00 ＿＿
l | ⊆⊇ l | ⊆⊇ └i┌ｚﾉ | 匚］ | だったと言っていい。
Ll(⊆广 Ll(⊆广 Ｌ二! ￣￣
┼─────────────────────────────┼
. ￣ ￣ ｀ .
. ´ .
／ / .{ { ┼────────────────────────┼
. ./ / ハ八 …時に、就任した座主個人の性質や能力によって
/ / / ./ ./ Vハ 衆徒たちに慕われ、良好な関係を築く者もいたが……
/ ′ ./ ./ . ィ / ヾ人 ┼────────────────────────┼
.′ ,′ ,′ ／＞ ﾘ / |＼{__ ∧
: . .{.／´ } /ｲ /.| .Y≧=- iハ
| | ／ ./| / ﾊ ﾊ | .}／ | |
| | | / ﾉ ./ / } / ﾘィ≦!.ﾊ | iﾄ､{
| | i .| ./ /／{/ .| ./ ´,ｨzミｘ V | l| |
| | | .∨,x仁芹ミ 八 ./ .〃|:::r::::ﾊ .〉.! 八
.从 .! ! .{.{{ {:rしﾊ / .／ し:::ｿ }} /} } |＼ {
/ | .j./| .从 乂::ソ/／ ｀¨゜ ﾊj∧| | ヾ
./／! / .! ヽ.人 丶 : .|
/ 人 乂| {ヾ{ U 八 .!
＼ V 八 .＼ .ｲ |
＿＿＿_ }ヽ ＼ ∨＞ ⊂ ⊃ ／} | i .| |
＼: : : : : : :＼ ＞ヽ .人 .＞ . . イ∧｀.j/! |＼ ﾍ/´ヽ
＞--=≦ _＿.∧ {＼ ≧ｧ ´ .V/／￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
. ´ ,ｒz=≦´￣￣/ ./＼|＼＞ . 〈ﾉ .|l/| 衆徒さんたちによって、辞任に追い込まれたり、 |
.′ 〃＼ / /＼}＼ }〉ﾍ l/| 無理やり追い出されたりした座主も沢山いるんだよ！ |
./| {{l ＼ ヽ / / 〉 /ﾍ{､ヽ }/＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ .| ||l ヽ }/＼ ｀＼ﾊ/ﾊ Vハハ////./ .／{
./イ ! l|l ‘. |/＞.ヽ 〉{ }} ∨ハ/＼｀人 ノ/: :ヽ
／ /从 .l|l '. ／ハ / {{_ﾘ .∨∧//＼/.>=≦ /: : : ′ ┼─────────────┼
./ _.} .ﾘ､ }<//: : :＼ー--》＞ ， ハノ//／::＼ /: : : : { ……というのが実状だった。
┼─────────────┼
.
- 844 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:23:17 ID:fS6B1ZVg0
-
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
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話を僉議に戻そう……。実は延暦寺の僉議について、
『延慶本平家物語』の中に、その様子が語られるシーンが存在する────。
┼───────────────────────────────────┼
_,,r‐-‐−-､_＿
／ −‐--
／:. :.｀:‐-､__＿＿＿
/:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ ｀ヽ
_＿＿__ l:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.::.. ヽ ｀ヽ
_,-‐−'´..:.:.:.:.:.:.:.｀‐-､_l:.:.:.:. .:.:.:.:.:... ヽ ヽ
_＿__,-−'´ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.: ,-‐−-､_ :.:.:.:.:.:. ヽ ヽ
.,イ￣´´ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.: ／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;｀−‐--､_＿_ヽ ヽ
／ｉ:ｉ:l ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ .／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-−'´三三=ゝ
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.: ./;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;__,-−'´三三‐'´
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.. /;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-−'´三三‐−'´
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿ヾ´_＿,-−'´三三-'´
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:._,-‐−'´￣=_/￣ヽ､三三-'´
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ＿,-‐'´￣三三三三,-'´___,-'´
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三三三-‐'´￣ "´
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三三-‐'´￣
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三-‐'´￣
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl _,-‐'´三三三三-‐'´
lｉ:ｉ:l/三三三三-‐'´
.lｉ:/三_,-‐'´￣
.
- 845 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:24:23 ID:fS6B1ZVg0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
第三十七回、三塔一の僉議者（演説者）と言われる「延暦寺の豪雲」が、
嗷訴を先導し、後白河法皇の元に参じるシーンがそれである。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
-‐ ￣￣ ‐- 、
, ´--‐ .x´二ニ ト､
,／ニ二ﾆﾆ´‐´ ＿ ゝ ＼
./ __ /´ ` ',
|／ ｀ｌ / ＿_ ',
/ ＿ ヽ、 / ｒ' ￣｀ヽ l
| ｒ' ￣ヽ | ◎,. -┴ | お前が、あの「僉議者・豪雲」か！
ヽ.L_ ◎_〉 └'´ /⌒ /´ヽ
|⌒､__, 三三 - ､￣ U j ﾄ∧ 己が延暦寺の講堂で僉議したように、
興味津々 l , ( ＿ 人 ､ __ノ ｊﾉ,ｲ
.＼.j .ｌ￣｀‐ ´ ヽ ヽ、、l′ ｀! ./. |＼＿ 只今、（再現して）申してみせよ！
| | （_ ____ ノ＼ ヽ.Y Y ﾄｲ. ! i:.:.＼
_, -‐|.{ l ｀ヽ￣｀＞-‐ ´ . ）ﾉ. j_ノ,/ | j.:.:.:.:.:
, ‐'´.:.:.:.:.:＼ヽ ゝﾆﾆ＜: /_x＜ / ,//.:.:.:.:.:.
／,＞'´￣￣`ー-､__ . ノ´ ,ﾉ ／ //.:.:.:.:.:.:.
/ ∠つ )＿ﾉ／ ヽ＿,. -‐'´ } / ／ //.:.:.:.:.:.:.:.
./ ゝ--'´__／ ／ , ｀＼ } } / ,ｲ //.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/.:.:.:.:.:.:.:.:l´_ヽ、.l′ /￣ , l＼ ／/ //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨ ノｰﾄ、 .| .-イ)-' ﾉ ∨ / //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
後白河法皇／徳川光成
（1127〜1192年）
＿,＿＿＿_
ノ( ／￣lllllllllllllllllllllllll`ヽ､
lll（ ノ´llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`ヽ､
lllllll) ノ'lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`l
丗ヲ /lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll`l
llllﾉ ﾉllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll,、ll|
llﾉ ノlllllllllllllllllllllllllllll/´￣`ヽllllllllllllllllllllllllllノ `､ll|
/ , |llllllllllllllllll_,-'´￣ ヽ､ `ヽ､lllllllllllllノ . Y
|l ,'´l`､lllllllllllノ _,-‐､ ヽヽ `l.`―‐'ﾌ ,、|
llll`ヽ|llllllllll`､llノ´ ‐―､ヽ､ ヽ､ | | / ﾉ,→ ＼人_从人__从_从人从_从人__从ﾉ／
lllllllllllllllllllllllll`l -､＿ヽヽ､_`l ､ l /ン＿/ ＞ ＜
‐ ､lllllllllllllllllllll`l `､`三ﾝ､､ﾆ､´ノヽノ/フノ/ ＞ 私は一向に構わんッッ ＜
フlllllllll`l ＿,-'´ `ヽ//-´ | ＞ ＜
/llllllllllll|`ヽ､ ,'´´ _ : ） l ／Y⌒YW⌒WYY⌒YYYYY⌒YWY＼
`|llllllllノ､ ヽ､,´ i´ ` `, ノ´
人 ＼ i´ヽ､ `,ヽ､_ノ ,´/
/::`､ `ﾝ ﾝ ,,-←三､-´ﾉ､'ノ
_,-／:::::::ヽ､ ヽ､ `､ `,ﾆ,‐--‐ｦ //ｌ
''´:::`､:::::::::::::::ヽ､ `i ､_ヽヽ二二二ﾉ/ /
:::::::::::`､:::::::::::::::::::`ヽ､ `l `､ / ﾉl
:::::::::::::::::`､:::::::::::::::::::::`ヽ､ヽ `ヽ､＿,／ノノ`､＿＿
:::::::::::::::::::::::ヽ､::::::::::::::::::::::::`ヽ､――´ノ:::::::::ﾉ::::::::::::`‐ヽ､_
豪雲／烈海王
（生没年不詳）
.
- 846 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:25:23 ID:fS6B1ZVg0
-
,ｧ''''冖-,、 ,,,
._､.,,,、 .|｀ ,ﾟ'r, .,ll“'*r,、 ,,,#ll|e,~ly .,,,
: /: _,,,ﾟ'･x,,,,: : :| 'q.lli､ ./''lﾞ: ,、 'll〟 ,,,,〃|_.,| ,ト|!ﾞi, ,,l|ﾞ,,l'
.pｰ“゛.ﾞﾞ'l; `.,ト │ ，i､ i､ﾞﾄﾞ'┓ .ﾞl_|,,√.,ト、l, .lﾆrｰｯ!┨,| ,l|, 'l: .,,lli,,,fﾞﾞ,ﾞﾞ'ｙ
.ﾞl..･-,ｖ-rl,,,ill: ﾟt,: | │ﾞl, ﾞl .ﾞl、 .ﾞ!l,llillﾞ.,,ド,l″ ,lﾞ.,".,ﾄ,lﾞ.l｀］ llle,,ll,l",,: 】
'|, ｖ,,,,,,,,,,."'《、 ﾟr|,、ヽ.'l,ト ﾞＬ .ﾘ.ﾟ'lﾀﾞ!l° ,√.'・"'廴~’ 廴.,lｉ,rﾞﾞ_ill,
ﾟL.,,,,_ .,ｧ.‐.ﾞレ,、 .ﾟﾞ[ﾟ''ﾞ'″ 丶 ﾞ'lq,、 │ : .〔 ,iｹ ..ll， .,,l”ﾟﾞ/ﾞ!llﾞ_,ll
.'ﾄﾐllll】-'.,r~｝.ﾞヘ,,,, ‖ : _ . , -――- ､ :ﾟｔ,..,l° ﾞlト ,,l″ .ﾞl
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.ﾟｋ--rｙ .| .,iil,“ﾟ'か'",lﾞ .|::::, -､川川,-､::::|、 .ﾞ℡ .,,rlllﾞ° ,l
_,ｖｰﾟ｀ 'l, .'l,,,ﾞＮ┘.,l° |::/ --- ';::| : : ﾞl| .,,r･".,√ .,ll
. lu--ｺ ﾞｋ 'l,"ﾟﾞl゜,,lヴ'i､-V,_＼ ／_ V-､ 『,,√ : ″ ..,ll 「山門の僉議」は、皆様の僉議とは、
.,,r'',,r| .,, ﾞﾟti,ﾞﾞ|,,,i´ . |6|. `-二'､i /二-' |6/ |,l° .,√
.'ur“: .lｙl廴 ｀ﾟ'!c廴 `|. ￣〈 〉￣ .| ' l° ,,,l ちょっと違っておりますぞ！
: .＿ .'!l,,l,,,,,＿ ﾞ|l ..i＼ ,(_○_), イi、 : .,,i*jlilllﾀw,,、 .,r-=-r
'ﾞ~｀｀:''ヽ,,,,√ .~ﾟ'､， .l,,gllll ／ '.-〈 -三- 〉-' ＼ i､ ,,r" ,ﾚ'″ .li まずは王の舞を舞います！
、 .'《ﾞＮ,,,、 .ﾟ'llﾞﾞmr-----､`＼___／二r-=｀ﾞﾆ-r/" ,r'° 'l
ﾞl,、 l ｀'私 ﾞﾞﾟ''l*ﾞ＾ ,rlﾞﾞﾞﾞ≒,,,,,,,,,,,wll'
: ﾞﾟ'━'#'┷ｘ,_ .ﾞ私， l ,il_,yｰ'''''''ｰ＿、 |
,l′ ﾟﾘh,,,,|l, lﾞ .,lllﾞ° ﾞ''ll
ヽ-rf° ,,ﾞﾞ%、 ,l、 ,,ll!e,、 ._,,,r __ 00 __ 00 ∩
｀`':i､＿_,,,,,广 'ﾞl,,,,、 ._,,,wllll|,llli,,,,,,,,,,, ._,,,llll″ .ﾟﾗiぁwr='“｀ | | ｒ､ [][]「l | | ｒ､ ∪
｀￣ .ﾟl,、 ﾞﾟ''*mii,,ｘ'llﾞ″ ..ll" ｀ﾞlllii,l,illllｹ″ .,lヽ,,、 |_| ＼> くノ |_| ＼> ｏ
ll|ﾞﾞ"ﾞﾞ'l,,,,,,,,lll,、 ,llﾞ" 'l,,,,,,,,,,,,,illwrre,,,_,l°ﾞl、 ,!″ ｀ﾟ''=x,,
ﾞll,,|ト ﾞ|,、 ｀┓ 確 : 'll" .:ll 'l,ｒ｀ .:l: ,,l″: .___ ,,i´ ﾞ'l!
.,,lﾟ ｀ ｀ﾟX .ﾞ|ｙ .喜.l,,l′ .l］ : ,lr〜:li､ .,r''ﾟﾟﾞ'lザ￣ﾟﾟ'ﾘ: .i､ll
√ﾞ,ll,、 ,,il!广,lﾞ'N,,_ .ll,トi,ﾞﾞ|__、 ._l,l,,＿_,,,l,,,,r ┃ ,r'° .ﾟ|, : .,lﾞ.,,l、ﾞl
ﾞ',l“.,,ll･,,i､,,n″ .| ﾞﾞ℡, ll ,,,ﾟト￣￣］ ｀￣ﾞ]ﾞ｀ l',,iｔ,、 l :!!ﾟ,i'l゛..》
.ﾞ'''l,,,,とill″ ,,i´ ﾟ!illl| ｀ﾟﾞl lﾞ j|" .lﾞ゜ .ﾟﾞl,, .2 ,}ﾞ|rll
”|ﾞ‐'ll'ﾆrr″ _,,,,,lll廴.i,],,,,,,,,,,,,,il＿,,,,,rll、 : |ト ﾞﾞl,,《ﾞレ.,li,,, “'ﾞ┘
.
- 847 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:26:21 ID:fS6B1ZVg0
-
;:;:;:;:;:'''' `ｰ ﾉ | , ヾ' ｖ'~ v｀ヽ､''';;;;;;;;;l ,/; `i 冫( ~ヽ
;:;:;:;ﾉ '⌒ '´-‐､`ﾆ ' , i,^{~` ,r‐､ ヽ'';;;;;;;lノ; ; //~;ヽ ';
| | ' , ヽ`yゝ ノ ﾉ| '';;;;;lノ ;' / | l l ,.r-''ﾞ |
', `丶t.／ﾉ ;;;;;;;l / / ﾉ,,;;/;/;;;;;;;;,,|
, , u ' ' ' ' ' ' ; ,;;;;;;ノ_,ノ ／;;;;;;;;:::'''''''''::;ヽ
' , ' , ; ; ＝､､,,,;;;;'' ,.r‐‐-､ ~|
'i ', ヽ | |;;''' /~ ○ ｿ丶 ﾉ
,l ', u | l lヽヽ､{ yvﾉ ノ
'| ', i |`ー`_ｰ_' ´,／ この時、鼻をしかめて、しかめっ面になります！
.|ー--､ ,', , ,, , , , , , , , , ' ' 'ゝ-‐‐‐r‐-､( |
.| / ヽ ' , , ' ｌ´ ,,,,,,,,,（ ｀i /
ﾉl | 〉､ ', ヽ''''' ''ﾉヽ､___丿 /
| 丶 / ヽヽ ', ｀｀`ヾ､__ノ ノ
ゝ､ ヽ､／ 〉 ' , r‐‐-､( ( ｀l ,.r_''´
/´ ヽ､/ | ／_,.r‐-､ ｀ｰ‐-､ / /-､
Y | / ´ `ｰ-､ 〉 / `ヽ､
丿＼ ヽ ゝ_ ,.r‐-､ 〉'ﾞ / `ヽ､
ノ ヽ､___,....ゝ､___, . r‐‐‐‐‐- ､ ＼ 丿 ノ l
ﾉ ／￣ ＼ ／r ' 'ヾ / ヽ ﾆ,.r '´ |ー─ ､
/ / ＼ ( ､__ノ'''~ｰゝ ﾉ ヾ´ , . r‐‐ '´ー-､､ `ヽ､
/ | ヽ ノ 丶_ _ノ￣` 丿 ,. r ' ´ `ヽ､
| `ヽ､_____ノ ヽ､,.r'´ ‐--／ ヽ
.ノ ､ 、
● ●） l
（人__） u| ………なんで？
ヽ ノ
, − -
/ （＝ ＝ う〜ん……多分、なんか“邪気”を祓ってるじゃないかな〜？
ゝ （__人）
.
- 848 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:27:38 ID:fS6B1ZVg0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 三塔の僉議（大衆僉議）は、東塔・大講堂に三千人の大衆が集まります。 |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【豪雲】
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(・ω・｀)(・ω・｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´・ω・)・ω・(´・ω・｀)∩(´∀｀ ) (・ω・｀)(・ω・(´・ω・｀)(・｀ )(・ω・｀)ω・｀)・ω(´・ω・)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)・ω・(・ω・｀)( ´・ω)・ω・(´・ω・｀)ω(・｀ )（ ´∀｀）(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω
＿＿
／´;;;;;＼＼;;;＼
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾヽ;;;;;ヽ
＿＿ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_ヽ_､;;;;;ヽ
／´ ＼＼｀＼ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,イ´::::::::ﾄ､;;;;ヽ
／ ヾヽ ヽ .｛;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／::::::::::（●）ﾍｌ;;;;;〉 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
/ _ヽ_､ ヽ ;;;;;;;;;;;|;;;;/::::（__人__）:::::::｝;;/ | 皆、敗れた袈裟などを被って顔を隠します。 |
/ ,イ´::::::::ﾄ､ ヽ ;;;;;;;;;|;;;;|::::::::｀⌒´::::::::::｝;; | （中略）小石を一つずつ持ってきてそこに腰掛けます。 |
.｛ ／::::::::::（●）ﾍｌ 〉.;;;;;;|;;;;|:::::::::::::::::::::::::::::｝;/ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【豪雲】
ヽ | /::::（__人__）:::::::｝ / ;;;;;|;;;;|::::::::::::::::::::::::::::｝/
.λ＿ゞ＼ゝ､.｀_⌒´＿_,/У .＿ゞ＼ゝ､. _ ＿,/У
.ｲ ー￣三 ￣二三[]=イ"ゝ.;;;;;;＼;;;;;;|;;§ﾐ三;;;§;;;|;;;;ゝ
/弋＿ー ＝ ーノヤ彡ﾉヽ
○○○○
／￣￣＼ ○
へ＿＿へ＼ ○
／ （＼ ○
／ ＼） ○
│ ＝＝ ＝＝ │ ○ 同じ坊舎の者であっても、互いに分からないようにします！
）＜● │ ●＞ ξ) ○
│ ／│ ＼ 丿 ○
│ ∠っ │ ○
＼＿ ／ ○
│ （ へ ） │ ○
＼ ／ ○
＼＿＿＿／ ∠ ＞
∨
.
- 849 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:28:41 ID:fS6B1ZVg0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| （中略）こうして僉議をはじめますが、演説者の主張が正当な場合は…… |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【豪雲】
＼人_从人__从_从人__从_从人从人从ﾉ／
＞ ＜
＞ 尤々！（もっとももっとも！） ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YWWYY⌒YWY＼
. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(・ω・｀)(・ω・｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´・ω・)・ω・(´・ω・｀)∩(´∀｀ ) (・ω・｀)(・ω・(´・ω・｀)(・｀ )(・ω・｀)ω・｀)・ω(´・ω・)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)・ω・(・ω・｀)( ´・ω)・ω・(´・ω・｀)ω(・｀ )（ ´∀｀）(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω
ﾉ;;;ノ ﾞ'''‐- ;;;;;;;;;;;;;;;;;.. -''"ヽ;;;;i
i;;;ﾉ ､ , ゝ;;l
.|/ ／ヽ､___i ./_,..ノ＼ i;|
,'ヽ.´''こﾆ‐-､ヽ /,-‐ﾆニ` |__
.|.ヽ| ゝ､ ○ ).｀ヽ .ノ ( ○ .ノ rヾi
（ゝ.|. ﾞ''"´ { } ｀ﾞ'''" |） ﾉ ………と言って合いの手を入れてもらえます！
ヽ ＼ ,.. - _ i i _ ､_ ﾉ /
ト| :i´,..-‐'' ゝ(__)‐' ､..,､ヽ／|ﾉi
.i ゝ人ゝ ,..､_,..､ _ﾉﾉ ／ i
| ヽ ヾ''‐--'''‐'''ー-''" 'ﾉ' |
_,.| ゝ、 `''‐‐‐'´ ,.ノ´ .|_
. ,ノシ''''´ ﾉ i ＼ ノ i |｀iゝ=ﾍ、 ,......
／ ./ ' ノ ヽ｀ﾞ''''''''''´ﾉ ヽ .|｀|`'''' ｀i｀ヽヽと
.
- 850 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:29:40 ID:fS6B1ZVg0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 逆に演説者の主張が不当な場合は……。 |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【豪雲】
＼人_从人__从_从人从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ 不謂！（いわれなし！） ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒WWYY⌒YWY＼
. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(・ω・｀)(・ω・｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´・ω・)・ω・(´・ω・｀)∩(´∀｀ ) (・ω・｀)(・ω・(´・ω・｀)(・｀ )(・ω・｀)ω・｀)・ω(´・ω・)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)・ω・(・ω・｀)( ´・ω)・ω・(´・ω・｀)ω(・｀ )（ ´∀｀）(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω
,. -―‐-- ､
／ ,,ィ‐-､＼
/ ＿＿,. ''´,､__,.へ、.ﾐ､
|/_ノ>、 /‐‐''´￣`ヽ.i
|',／ .＼ ' ｒ'o ﾌ u l'ヽ ………と言って、ダメ出しを食らってしまいます………。
ヾ,<´oヽ l `¨´ {ﾉ|、
ｒ!.｀¨´ﾉ| _ -、￣｀ﾄ､ ﾚ' ｌヽ、
ヾ､ ,/ （_,)‐' u ヽ,>′/ / ﾄ
` Yヽ、,ｨ,ﾆ＝ｧ ﾘ / / !
|＼! .ヾﾆ´′,/ ／／ /
ｨ=|＼｀＼＿,／／／ ／
／＼
／ ／
,.,.=-‐'''''''''‐-､ ＼／ ／>
,,i''´ ｀ヽ、 <／
,i´ `:、 ┌─┐
,/ ﾉ｀i └─┘
/' ,、 l
i" ,-'ノi ヽ.
,,..| ヽ （(（（ ,‐y'
j入 ,,..=-‐‐-､._ 〉))ヽ ゝt
（ヽj／'"~￣￣`ｰﾐ､、 .f~`'ィ',..ノく) ひょっひょ、なるほどのう……。
｀>'＿＿＿,,...,__ ヾJ !"/>=υ,.;:''"),,,..=､
=‐''"""´γ⌒ヽ. `ｰ-=､ヽv'i´ ,f,;'"⌒ヽf" ）,
（'~~X^~.） ｀`ｰ=f´;i. ,i; |'i､
`ー一'" ｀`ゝ、 ,ノ lヽヽ
~~､ ﾉ ﾉ )
.
- 851 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:30:54 ID:fS6B1ZVg0
-
／￣￣＼
／ ノ ヽ ＼
| （ ⌒） （⌒）|
| （__人__） | はっはっは……「尤も、尤も！」と「謂れなし！」か。
| ｀ ⌒´ |
| | なんか、昔の“あれ”を思い出すよなあ……。
ヽ /
_,,ゝ (,_
/´ `ー-一´｀ヽ
/ ､ , |
/ ﾉ | l
_ -―- 〃／
＜ ｀ヽ ⌒
/＿＿ ＿＿',
. /＿＿＿ ＿＿ ＿ヽ
/| /／（ ⌒） （⌒）|＼
) / ｌ （__人__） | ＼ ほら、こうやってヘルメットと手拭いで顔隠して、
| | | ヾ＼_｀_⌒´_/〉(⌒
⌒ | ヾ ─--‐'‖| 「異議なし！」、「異議あり！」とか言うの、あったじゃん？
ヽ ヽ ー --‐"/
_,,ゝ＼ ヽ V
/´ `ー＼ ﾉ 'ヽ
/ ､ , |
/ ﾉ | l
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼ 60〜70年代の学生運動、全共闘運動かお？
／ （●） （●） ＼ 確かに、一見して「あ、なんか似てる！」って思わせる所があるお。
| （__人__） | 嗷訴（デモ）に至るプロセス等では共通項も多いんじゃないかと思う。
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ ) ただ、嗷訴については、今は深く触れるのは避けておくお。
| |＿＿＼ “ ／ ……機会があったら何処かで取り扱いたいけど。
＼ ＿＿＿＼_／
.
- 852 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:32:17 ID:fS6B1ZVg0
-
＿ __＿__
ボエ〜 |r‐' ∧／ヽ__, ｀ヽ、
|| (/ ｰ' ､__ー┐:. ┼────────────────────────┼
(⌒ﾝ ｉ⌒ (￣｀ヽ |__j また、この僉議の時には独特の発声法を用い、
(⌒i ハ _＿ _〕ー'′ ６）
r‐―┤ ＼ { ヽ ￣￣￣l { 鼻を押さえ声を変えて、発言者が誰だか分からなくして
「ﾆﾆl ! } ＼ ＼, -r― ､/ ｜
ゝ二l＿＿_ハ 「＼_ { / r'__／} 自分の意見を述べたという。
l `ー… ¨￣ゝ､＿＼＿_ﾉ＿_,.へ、 ┼────────────────────────┼
ヽ / __ /
＼ / ∧ ／{｛ ｛
北畠顕家（特別出演）
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ まともにやったら、話がまとまるかどうかも怪しい三千人の大会議。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 顔を隠し、声を変えて、誰だか分からなくなろうとする作法。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 延暦寺の僉議は「名無しの大衆」へと変じる事に強い拘りを感じさせる……。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／ 元々、仏法を基盤にしているからって事でもあるんだろうけど。
.＿＿＿_ .i＾ﾏ'ﾌ
ﾓｼﾞﾓｼﾞ .／⌒ ⌒＼ ﾚ' /
／（ ―） （―） .／ ,ｲ ヽ、 ……まあ、作劇の都合上、ここらへんの作法は、
／/// .（__人__） .／ ､ /ｰﾍ_,.ヽ,
| .´ ⌒｀ ./ ､＼｀ヽ´__ .`t 基本、省略させてもらうけどね！
. ＼ .../ ヽ r'´_}__, {
.／ {'T /`7/ _,ノ !
.-' ｀7'／ヽY´ | ／￣￣￣￣￣￣￣＼
| あ ら ？ |
【やらない夫】 ＿＿＿＿＿＿＿／ ｶﾞｸ
.
- 853 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:33:25 ID:fS6B1ZVg0
-
┼────────────────────────────────────────┼
延暦寺は、社会からはぐれた者、馴染めなかった者たちの最大の集落となっていた面がある。
┼────────────────────────────────────────┼
, ￣
／ ヽ
/ lヽ ､
. ′ ､ / :. i /i／i／i／i , i＼ | ヽ!ヽ
. l =＝､ 〉iliく ,＝= l ､ .|`: : : : : ; : : : ' i ヽ ､_| `
. l ’彡ハ三ﾐ,’ " i-､ !ミﾐ´゛゛゛""""ヾ彡', ＼
,ヽ! =ﾘ ､i: :ﾐ ､＿ ＿,＿ ﾐV/ ヽ￣
{k ノ`-=-'ヽ / ｋ/ ヾr////.几////ュ' ＜ ､ ヽ
`戔 、 r-' .r-i ￣ , ￣ ト ∠ ﾘヽ |／,｡-
.i ー=＝＝ニﾆ` '.: i .ﾏ ! ,!ﾉ ノ从-!-ｬV
＼ ／ ｀', ｰ=＝-‐`, ハ i
_i ＼＿＿＿＿／ﾄ､ ＼ ィ ヽ ` _／
＜ ! / ＞ ､.＿ _ !: :｀. .´: :!_ ,,-――ー､ ＼ｰ彡 ／
-―‐く . : : : . . . . . ／//＞, ＜/ : : : : /: |/ヽ .////彡三ミ`ヽ_ ヽ_／
/////＼ : : ＿ヽ .. /＿: : : :／////// ヽ _ノ///`ー､ .从彡/¨´_メヾヾ ／/ゝ ///
l///////＞ ､＿ .` '＿, ＜/////// . . . ∨/////////`ー--､[///]-[///]i!i!` ／// ///
.l///////////////////////////////: : : : : : : . }//////////////∧￣ .' ￣´ ,ﾉi! ＿／///`ー―////
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ オレは親父の奴隷じゃねえぞ！ ＜
＞ ＜
∧＿∧ ＞ オレはオレの意志で自由に生きたいんだ！！ ＜
( ･ω･)＝つ≡つ ＞ ＜
(っ ≡つ＝つ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYWY＼
/ ) ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
( /￣∪
_,. -──- .._
新田義重 ,. ´ ｀ ､
_,／ '´￣ ヽ ＼
,..-‐ ´ ━━ '⌒> ﾉ ＼ あああ〜……しかし、そういう連中が、
｛::j ＼
Ｖ ＼ “坊主”とかになってんのかもなぁ〜…。
:;;;: ＼
:;;;: ／／‐- .._
く／ ｀丶
＼ 源義国
━【第八回より】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
.
- 854 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:34:39 ID:fS6B1ZVg0
-
／.:￣￣￣￣￣ .＼
／: : : ＼
: : : ＼
: : : ＼
: : :.:.:.:.: _ _ ＼
: : :.:.::.:.:´⌒＼,, ;、､､／⌒｀ l その彼らは内訌、乱闘を繰り返しながらも、大衆僉議はずっと続けていた。
: :.:::::;;（ ● ） ﾉヽ （ ● ）;;:: |
: : : : : : :´"''", "''"´ l 「名無しの大衆」による意思決定というこの手法は、
: : : : . . . . （ j ） ／
: : : : ::.:.:.:.:.:.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′／ “中世社会”に馴染めなかった者たちが辿り着いた“社会”として興味深い。
｀ﾞ'ー､:;:;:;:;:;:;:;_:_: : : : : : : :イ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ｀ヽﾉ
＿＿＿_
∠三 ＼
∠三三三 ─＼
∠三三三三 （●）＼ しかし、この主たる統率者がいない僉議（衆議）……
|三三三三（__人__） |
Ⅵ三三三｀ ⌒´ ,／
ノ三三三三ー‐ ＼
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／ 嗷訴のような熱狂を伴う事例をのぞけば、
| （__人__） l;;,´| まとまった結論まで辿り着くのにかなり困難もあったように思える。
/ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| | 今回の坂本米商人の沙汰についても、一度出した決議を
.＼ " ／＿＿| | 再度僉議している所などに、その苦労が顕れている気がするんだお。
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 855 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:35:52 ID:fS6B1ZVg0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:ヽ、
,イ:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.‘，:.:.:.ヽ‘，
/:.:./:.:.:.:.i:.:.:.:.ヽ:.:.:.＼:.:＼:.:.∨//:}:.:.:.:.:/}:.:..
. /:.:./:.:.{:.:.lﾏ :.:.:.{＼:ヽ廴_:＼__i///}＼//i:.:.:..
/:.:./:.:.:.:i:. i: ﾏ:.:.:.:.i ／:ヽ ヽ{ ヽ:}/:.:.i // ､}:.:.:.:}
/:.:.:{:.:.:.:./斗--＼:.:.', ＼{ | }:i:.:.:.l /:ﾍ i:.:.:.:.i
. i:.:|:.:|:.:.／!|:.| ＼{ ,====、 }:./:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.}
| l|:.:!:.:.:.:.:{Ⅳ ___ ＼ ´ ｀ i:/:.:.:.:.:./:.:.:.: i え〜っと、そしたらな、僉議はじめるよ〜。
|:! !:.ﾏ:.:.:.} 〃￣ /:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:..
ﾘ｜:.:ﾏ:.:.＼ ､ /ｲ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:} なんや、同じ事言うてるけどな〜。
ｌ:.:.ｌ:＼＿＼ ﾏ 7 /:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:i
',:.{ﾏ:.:.: 人 /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.}/ 大事な事やから二回繰り返したんやで〜？
＼ﾏ:.:.:.:.:.:.:.... /:.:.:.:.:./:.:.:/:/ﾊ′
ﾏ:.:.ヽ:.:.:.:.:.:＞ ＜ /:.:.:.:／＼////
＼:. ＼:.:＼:/ ', /:.:.／ /: :./‐‐‐‐ ＿＿
. ＼:.:＼/r¨¨ゝ/／ /: : :}＿＿ ¨¨¨ --､
,x≦＿＼ //___／､ /: : : i:::::::::::::::::::ｰ----- ＿ ／::::}
//￣ﾆ=‐:::::::／／ /:::/ ∨/: : : : |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::i
| |￣::::::::::::／: :/ /::::/ /: : : : : l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::l
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_...r‐---‐´ . !ヽ ..ﾍ
..:::´:::/. .: ..:|:. :;.::|:::::´::::::::.
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/::::::::::::::::::::::::::::/!:! |::!｛l｀ﾞﾞﾞ"ﾍ:::::::::＼
/:::::::::::::::::::::::::;:::/´|!¨!ヘ｀ |;､::::::::::ヽ
!::::::::;: ､::::::::::::|i::Ki叨｀ヾ /ヾ､}:::::::ヾ､!
!:::::://fヾ::::::::;:i !:i ￣´ 瓧i |:::::::;::! i! へ〜い！阿闍梨！
!::::｛ ' k' |::::::::i｛ !| , 〉´ !::::/|:! '
.ヽ:::::＼ヽ!:::::::i!| ' }:::/ ﾘ で、今日は何の話だって〜？
／｛{:::::::::::ヽ::::::::i｀ ヽ二二' /ﾙ'
／:::::::::/i:::::／ !:::::::l ‐ ./
.／:::::::::::::/ .／ li;ヽ::::ヽ ／;:!
/:::::::::::::::::{_/ ,_'iii__ヽ::::ヽ r‐--‐..::::::|ﾘ
. /::::::::::::::∧:| _,. z'csニ三ゝ:´ ￣iiiiii｀ヽ::i
/:::::::::::::::::|ﾆヽ二二二二／''!lll;'lii; ,,,,'',iiiiiiii,,､
::/!::::::::::::;:|二二二ﾆﾆ／lliiil' liiiiiii!; liiiiii':; '''ilﾍ
::! |:::::::::::||i二ニニニ/iiiii;''''｀,ii:''iiiii' ,,; ,iiiiii:;,,,,i|
!|=|::::::::::|_i!__二二二{iiii', ´ ,iiiiiii;'' ,iiiiii;‐'';iii|
｀´ヽ:::::::|////｀i=cs=|''''''' ,,,;iiii;''',,i ,iiiiiii, 'ii｛
////////////｝ﾆニヽ 、 ,iii,,,,,;iiiii'iiiiiiiiiliiiiiiヽ
中房小相模（小寺相模）
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- 856 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:37:07 ID:fS6B1ZVg0
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./::::::::::::::l::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::ヽ::::::ヽ:::::::::::::ヾヽ
/:::::::::::i::::::l:::::::::::::i:::::ﾄ:::ヽヽ:::::ヾ==l― ､ r, ﾆl:i
./:::::::/:::l:::::::l::::::::::::::l:::_l｣::-l‐l―-l＝.｢｀>､＼::::l:l
l::l::::::i:::::{::::::::lヽ::::::::::｢ヽ}ヽ/Nヽ:::::|l:::::l/ /::＼`l::l
|:l::::::::l::::::l::;r T ﾍﾍ::::ﾍ. ≠ん￣ヾヽl./:::::::::::`l::| あれ？通達回ってなかったんか〜？
|l:::::::::::l:::::l/lヽlィミﾍ::::ﾍ ほ:::::::}/l/:::::::::::::::|::l
l:::::::::::ヽ::::::l/{ b:::ヽ＼｣ 弋___Z |:::::::::::::::::l:::l そしたら〜………。
l:::::::::::::ヽ::lヾ.弋Z｣ l::::::::::::::::::l:::l
.l::::::::::::::::ヽ{ ' U .l::::::::::::::::/::::l
ﾍ::::::::::::::::::ﾍ ー ´ , l::::::::::::::/::::/
ﾍ::::::::::::::::::::ト ／ l:::::::::::/:::::/
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｀フ∠ ,ノ /
／:.:.:／:.:.:.,:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､ /:.:.:.:.:._:.: └'＾ｰ┘ └1_|
／:.:ァ:.:/:.:./:.:.:.:.:./:.:!:.:.|:.ヽ:.:.ヽ____:.:!:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.＼ /:.:
/／ /:.:/:.:./:./:./:./:/ |:⊥斗二込:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽく:/ --
〃 /:.:/:.:./:.:.:ｉ:.:ｉ:/|/ |/ 〃 fo:::ヽ｀ﾏy:.:!:.:.:.:.:.:.:.}‐‐:|___´ 先日、日吉境内でやった衆議で、
/ /:./ｉ:.:.:.ｉ:.:.:.:|:.|斗≠､/ {-し7 ´//:.:.:.:.:.:.:./:.:／!| ｀ ヽ
7:./ |:.:.:.:|:.|:.:.|ヽ〃ヽ ゞ-′ //:／:.:.:／:.:.:.:./:} !､ 朝廷の施策に合わせ、米取引で不正をはたらく
／ {:.ｉ |:.:.:.:||:.!:.ヽ:以_ｿ, /／:.:.／:.:.!｀ヽ//! |∨
／ || !:.:.:.:|:.:.',:.ヽ 丶 ／-- ´/:.:.:.:| }// |:.L＿ 商人たちは、厳しく処罰するように取り決めたよね？
ﾘ .-{:. : ∧:.ｉ./! r- ､ /:.:.:.:.:.!／:/ |:.:.:.:.:.:.｀:.ヽ ､
-- ´ ∨:.| ヽ/:.', ｀ ´ /:.:.:.:.:.:/:.:./ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
∧:| ｉ:.:.:ヽ /／:.:.／__/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ
/:.| ヽイ:.:.:.: ﾍ 〃 /:／ |: :-｀:ヽ､ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ＼ .
/:.:.|／:.:.!:.:.:.:.:| ﾍ_ / /:./ |: | ｀ ヽ｀ヽ､ .|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ ＼
ｉ:.:.:/:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.| ｀ ‐ヽ ___/ ／--- |: | ｀ヽ/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ ｀
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ＼:.:| _ --r二 ／------|: | / L - ´｀ ヽ 、:.:.:.
|:.:.:.:.:r ニニニヽ|´‐ .|::| |::::::::::::::::::::/:./ /- ´ ｀ヽ:
|:.:.:.:.:.|:.| __|::|_|＿:::::::::／／ ／￣/
|:.:.:.:.:.:|: | ／|＿＿__/／／ /
|:.:.:.:.:.:.|: L＿ ／::::::::://:::::::ｉ´ : | /
|:.:.:, イ ‐‐‐‐ヽ ,′:::::::://::::::::::| : : | /
護正院祐全／高町なのは
（生没年不詳）
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僧都。『太平記』に名前の見える延暦寺の有力者
┼───────────────────────┼
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- 857 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:38:15 ID:fS6B1ZVg0
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. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(・ω・｀)(・ω・｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´・ω・)・ω・(´・ω・｀)∩(´∀｀ ) (・ω・｀)(・ω・(´・ω・｀)(・｀ )(・ω・｀)ω・｀)・ω(´・ω・)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)・ω・(・ω・｀)( ´・ω)・ω・(´・ω・｀)ω(・｀ )（ ´∀｀）(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω
＿＿ ヽヽ _
￣――-- ｀ヽヽヽ ／:.',
_ ￣￣￣:.ヽ／/:.:.:.:ｉ＿＿＿ ／:.＼
／ ---:.￣／:.:./:.:./:.:.:.:.:.}＿:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､ ／:.:.:.:.:.:.:ｉ
／ ／ :.／:_ -/:.:./:.:.:.:.:.:.:ｉ＿_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
/:.／／ /:.:.／:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ヽ 、:.:.:.:.:.:.:.:.:ｉ
.〃,イ /〃:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽ ',:.:.:.:.:.:.:.:. | あれから10日以上経つけど、
/,ｲ //:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ }:.:.:.:.:.:.:.:.|
/ , /:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./、.|:.:.:.:.:.:.:.:.| 全然、改善の様子が見られないのよ。
/ ＞´ 〃:.:.:.:.:.:. ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:./ / .|:.:.:.:.:.:.:.:.|
〃´ ,ｲ／:.:.:.:.:.:／ ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:/／ |:.:.:.:.:.:.:.:| どういう事か確認するのと、周知徹底のため、
/ /／:.:.:.:.:.／ /====≠ __:.:.:.:人:.:.:.:.／/ !:.:.:.:.:.:.: |
./:.:.:.:.:.／ , r// ニニ-/／ ∧:.:.:.:.:.:.ｉ もう一度、みんなに集まってもらったわ。
./:.:.:.:.:. / / ヽ､ ｀ヽ二} .∧:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:.:./ / / ｀ヽ ､ ＿ 〃 ∧:.:.:.:.:.:.:.,'
/:.:.:.:.:/ ,イ/ ./ ＼ ∧:.:.:.:.:.:.:.:,'
./:.:.:.:./ {|:| ｉ ｉ --ヽ∧:.:.:.:.:.:.∨
∧:.:.∨ | |:| { ／ ∧:.:.:.:.:.:.∨
∧:.:.∨ .!ヾ::､ | ｉ .∧:.:.:.:.:.:.∨
/:.:.:.:./ ヽ ヽヽ | | ∧:.:.:.:.:.: ∨ヽ
. /:.:.:.:./ .{＼｀ヽヽ | ∧:.:.:.:.:.:.:.∨ ',
ｉ:.:.:.:.:.ｉ ｌ ｀ヽ | ＼ | ∧:.:.:.:.:.:.:.∨ ＼
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- 858 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:39:31 ID:fS6B1ZVg0
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ {:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:/:.:.:＜:.:.:／:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:＼
:.:.:.:.:.:.:.／ :i:.:.:.:ri:.:.:.:.:.:{:.:/,x≦Ⅸ､／:.／:.:/:.:.:.:.:.:.:‘，:.:.:.:.:.:.:‘，
:.:.:.:.／ l: / ト:.:.:.: i 《 ん:::::らx／:／/:.:.:/:.:.:.:.:. i:.: |:.:.:.:}:.:.}
／ l { /:.∨:.:. { 弋zzｼ ｀￣／/／/:.:/:. /:.:.:!:.:.:.:i: : i
r-------- ゝi:.:.:.:lヽ:.:.i ¨ ,示 7/:. /:.:./:.:.:/:.:.:.: !:.:.:l
/――― ＿ l:.:.:.l ＼ んｲ}/:.／:.:./:.:.:/ }:.:.:.:/}:./
/ / /:.:. l r― ､' ｀-二 --イ:.:.:./ /:.:.:./ 〃
ヽ{ / /ヽ:.: | { ／ ,ｲ/:.:.:／/: : / /:.:／
∧､ / /::ヽ ＼ ヘ ￣ ≦:./;;イ ／:／ /／ それで？政所がサボってるのは何でかな？
＼ ＼ ｉ i:::::::: ｀ヽ 》<＞＜／:.／:.:. !／:.／ ／
＼ ＼ { {:::::::::::::/ // ＼ ￣､:.:.:.:.. |￣ 寺家への指導を任されてたのはどこだったっけ？
＼ ＼ゝ ヽ:::::{｀ヽ､‐ ｀ヽ ＼.:. |
ヽ } ｀ i |::｀ ヽ}∧ / /:. |
ヽ ヽ i ┌―― :|:::r ヽi:::::} / /:. : |
＼ ＼ } | |｀ ー―|:: l l i:/ ニニ／ ヽ:.:.|
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ………………………………………………。 |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(・ω・｀)(・ω・｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´・ω・)・ω・(´・ω・｀)∩(´∀｀ ) (・ω・｀)(・ω・(´・ω・｀)(・｀ )(・ω・｀)ω・｀)・ω(´・ω・)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)・ω・(・ω・｀)( ´・ω)・ω・(´・ω・｀)ω(・｀ )（ ´∀｀）(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω
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- 859 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:40:34 ID:fS6B1ZVg0
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/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| え〜っと、ビップ房だったんじゃ？ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣￣￣￣￣ヽ
| ゲハは？ |
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ヽ＿＿＿＿＿＿/ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ゲハは宗論中。 |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
| それよりさぁ〜、こないだ勝手に、 |
| 禅寺、襲撃しに行ったの何処だよ？ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ……またお前らか！！ |
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ちょｗｗあれはウチじゃないｗｗｗ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 犯罪の温床だな叡山は！ | ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 愛山無罪だろ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´-ω-) (>ω<｀)(´-ω-｀)(´-ω-) (-ω- )(´>ω<) (>ω<｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(-ω-｀)(-ω-｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´>ω<)・ω・(´-ω-｀)∩(@∀@ )(-ω-｀)(-ω-(´・ω・｀)(・｀ )(-ω-｀)ω・｀)・ω(´>ω<)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)>ω<(-ω-｀)( ´・ω)-ω-(´-ω-｀)ω(・｀ )（ @∀@）(´・ω・｀)(´-ω-) (>ω<｀)(´・ω
__
__ .ィ彡ニゝ
ｒ彡ｧ"7ｩ'´￣｀ゞ¨｀ヽ
´／.:,ｨ'.{:.:.;':.:.:.:.ヾ ､.:.: ┛┗
/.:.:／ ﾚﾄ､:';.:.:.::ｲぅVﾍ.:..┓┏
／.:／ ﾞiY`"1ｨ/´ ヾ:.:ヽ
／:／ _,.斗≠ﾄﾞ､__ ヾ.:’、
／.:／ r‐''´{! /〃,ﾆヾｧ ヾ.:ﾊ
ｲ.:, ′ }`ーヾ A {!ゞ‐' } !.:.:i
i.:.:{ ヾ‐-ﾑ/__ヽ!__ヽﾆ=く i.:.:.! ／￣￣￣￣￣￣＼
l.:.i { j`ｰｔ――ｧ=ゞ ヽ ,:.:.:i ＜ ………… |
;ｲ.:! rvﾞ`"7 .ｲﾆ==ﾆ彡'ﾐ=ﾆ=Y∨.:.:ｲ ＼＿＿＿＿＿＿／
ヾ:.ヽ､._ |ヾ=彡/ ｀￣´ ヾ:､斗'.:.〃ﾉ
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- 860 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:42:05 ID:fS6B1ZVg0
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､ー- ..,, ＞ ´{
ヽ:.:.:.:.:.:｀''ｰ- ..,, ＿ ／ | ＿_
＞=-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:'':.ｰ- 。.. / ＞ ´ /
＞.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ ＜ | ＞ ´ {
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ! ／ /
´ .フ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:y' ／＼人_从人__从_从人从_从人__从_从人_从人__从ﾉ／
／／.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:!{ｰ -- =＝＜´:.:.＞ ＜
/／/.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ {:.:.:.:.:.:.ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:{ﾘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ ｎ.____00 ＿＿_◎ ∩ ∩ ＜
/ /.:.:./.:.:.:.:/.ヽ:.:/ ',:.:.:.:.:.| ヽ:.:.:.ﾐ､:.:／.:.:.:.:.:.:,:.:.:ゞ=- :.;,;.:.:.:.:.:.:.:＞ |┌‐┘ [][]「l └‐┐l ∪ ∪ ＜
,:.:.:/{.:.:.:./!.:.:.::`ﾄ. ヽ:.:.:.:i ＼:.:.',ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:,へ／!｀ヽ:.:.:.:＞ Ｌ.二ｺ くノ (ノ ｏ ｏ ＜
i.:.:; !:.:.:.{:ﾊ:.:.:.:.:! ＼ ヽ:.:.! .メ:.} !:.:.:.:,:.:.:.:.:／ ヽ ヽ ',:.:＞ ＜
!:./ ,.:!:.:.:| !:.ヽ:.:.! ＼,､ヾ! {､／ ヾ }:.:.:/:.:!:.:.:＼ ＼ ソ!:.:＞ あなたの所でしょう！？はやく立って！！ ＜
ﾚ' / ',.:.:! ヽ.:ﾙ{ ○ ○ !:.:/:.:/}／ ＼ ＼i.:.:＞ ＜
＼ヾ:! |:.ｿ , , , ＿＿＿__ , , ,|イ:.:/´ ＼ ／|:.:.:＞ どういう事なのか、説明しようよ！！ ＜
＼ lﾊ iVVVVVVﾊ. ,j:.:./ ／ ｀´ |:.:.:.:＞ ＜
ヽ|:.:.ヽ.,,＿} !＿/:.:./ ／ |:.:.:.:.／Y⌒YW⌒WYY⌒YWW⌒YW⌒WYWYY⌒YWY＼
|:.:.{ ﾄ、 |＿＿＿＿_} /:.:,' ヽ ／ |:.:.:.:.:.:.:.:.:{
レ' }ｰ- }.:.:/／__ノ/:.:/=ｫ. r ´ !:.:.:.:.:.:.:.:.:!
＼ﾉ =-r_ｿｰ- ==ｧ:.:/ {!{ | |:.:.:.:.:.:.:.:.:;
/{__,,.ｨ７ }ヽ｀ﾞ /:イ､____ヾソ |:.:.:.:.:..:.:.:.! ヽ
/ く._// ヽ!. ヾｰ' ゝ !:.:.:.:.:.:.:.:.i .￣￣`i -┼、＼ ‖. │ │
｀ｰ- ､/ ヾ￣＿_,..イ |:.:.:.:.:.:.:.:.| .＿/ / | ー─── │ │
ﾉ､ 八 |:.:.:.:.:.:.:.ﾘ ./ J . ｏ ｏ
,..イ＿} /___ゝ.. !:.:.:.:.:.:.:,
／ ＼ |:.:.:.:.:.:/
／ / ', ＼ ,j:.:.:.:../
.
- 861 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:43:31 ID:fS6B1ZVg0
-
/￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| …………… |
ヽ＿ ＿＿＿＿＿/
＿＿__ 〇
／ ＼ ｏ
. ／ ノ ' ヽ＼ ﾟ ＿＿＿_
. ／ ／）（ー） （ー） ＼ ／ ＼
| ／ .ｲ __´ _ | ／ ＼
. /,'才.ﾐ) ￣ ／ ／ (●） （●） ＼ …で、できる夫
. | ≧ｼ' ＼ | r───-､ |
／＼ ヽ ヽ ＼ ／
ビップ房できる夫／できる夫 ビップ房キル夫／キル夫
,. ―-, -ヾ ,. : : :-.-..､ ﾋｿｯ
/ / ,..-..ヽ/:,: :': ´:｀ヽ､: :＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
, -, ': ／: : :ﾞ: ヽ､ r:': : : ヽ:ヽ | じゃあ、道場坊さん、よろしく頼みますよ？ |
／:/: : /: : : : : : : : l:l:ヽ{: : ヽ: : ヽヽ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【できる夫】
,､/_,_:_: : /ヽ: ／:＼: : :l: l: : ヽ: : : :ヽ:ヽ
/: : :|: : : ': : : }､: : : : ヽ/: :l: l: :l: : : ､: |､l
/: : : l: : :,∧: : } ＼:__: :l: :/:ﾚ:l: :|､: : : : lヽ
il::::::::::}､:::l !::/／ T: : :ト:/:,-/: |:i: : : : |
l:i:: : :トゝ,| ﾚ' ,=--ti:/ ﾞ´ =､,ﾚ: :l: : : :{
! l: :iﾘ､<rc ' 弋ﾘ'´ ,ソ: : : :l: : : |
ヾi .i ゞ' ､ ／|:l: : : :l:l: : : | ﾋｿｯ
ﾞ､ -‐' ,.イ==,|:l: : : :l: l: : :| ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ーr‐'´｀ヾ―-ゝ: : : : : : l:.l ＜ おうさ！任しときなって！ |
/ }.i:: :: :i: : l: : : :l: { ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ }.i:: :: ::､: :l: : : :ヽヽ
/ _ //:: :: :: ヽ: : : : : :,}
/ﾐ､､ /__//:: :: :: :: ::i:|: : : : /
道場坊祐覚／佐倉杏子
（？〜1337年）
┼───────────────────┼
『太平記』に名前の見える延暦寺の僧兵。
┼───────────────────┼
┌―┐ ｒ‐‐┐
｀フ∠ く,勹｜ [][]「l
└'＾ｰ┘ く_ノ. くノ
＿＿＿_
／ ＼ え〜………ビップ房のできる夫です。
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼
| U __´___ | .,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
.＼ `ー'´ ,／ ω<｀)(´-ω-｀)(´-ω-) (-ω- )(´>ω<) (>ω<｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(-ω-｀)(-ω-｀)｀）
/⌒ヽ ｨヽ,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
./ rｰ'ゝ 〆ヽ <)・ω・(´-ω-｀)∩(@∀@ )(-ω-｀)(-ω-(´・ω・｀)(・｀ )(-ω-｀)ω・｀)・ω(´>ω<)
| /,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,| ...∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
...i|| | ヽ〆 |´ | <(-ω-｀)( ´・ω)-ω-(´-ω-｀)ω(・｀ )（ @∀@）(´・ω・｀)(´-ω-) (>ω<｀)(´・ω
.
- 862 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 22:43:44 ID:QVB.TxmI0
- 付け届けとか賂とか…いや、単純に米売ってやんねえぞ、だけでくじけたなこいつら。
- 863 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:44:33 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| ___'___ | 今の、護正院さんの「寺家がサボっている」というご指摘ついてですが……。
＼ `ー'´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ その認識については、大変な誤解があるのでは？と申し上げさせて頂きます。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
ｘ- 、 ＿ ．────── --
＿_＼＼ ＿＿_ ／ ／ ＿ 一 ´
ｬ───≦-- ､ ヾ. レ ´::::::::::::::::ヾ｀ヽj!／ -< ´￣
｀ー ､.＞:´:￣:::::: , ::::::ヽ::＼::ヽ:::::ヽ:Yﾞー‐=ﾆ二::´:::＼
.／::::xｧ:::一::::::::!:::ﾄ!ヾ∠ﾁヾlﾄ､::::i!::_＼ ＼::::::::＼
/:::／./:/:::::::::i:::::ﾄ､!ﾞヽ仆zﾀ "ﾞi`l!::!::!ヾ! ヽ ＿____ ＼::::::::＼
./／ /:/!:::::/:::l:::::irf〉｀ / .j/:::!/:! ＼ヽﾍ:::::::::::ヽ ………それは、どういう事なの？
ｨ´!/ .!::/i:::::ﾄ.:::!V ､ _ ／／:i::/ ＿＿ ＼ヾ::::::::::∧
厶-ｆ¨´l::i .!::::{ ヾ!ヽ ｀ｰ` !/__ ム!==/ ＿ ＼ ＼:::::::::::∧
ﾍ:! ﾍ:::! l::ﾄ.＼ 〈 ｒ一._´/ - ―‐ - ､二ｰ､ ､::::::::∧
ﾞ ヾ ヾ! ｀ ｰ‐ ｧ./∧ヽi／ ｀￣ ヾ.＼:::::∧
ｒｒ―一 ¨ .ｨ≦ラ! /x── - ､ i ＼::∧
l_!―ｫ ／i／x ∨／￣￣ヾ::::＼ / Ｖ:∧
/二シ::::/／ ｊ/:::::::::::::::::::::＼:::ヽ. / V::∧
,ff:／_::::/.′ {::／￣￣ヾ:::::::i:::::l/ i::::::∧
/l./ ヾ」 V }::::::レ’ !::::::::∧
／￣￣￣＼
／ ノ ヽ ＼
／ （●） （●） ＼
| __´ _ | どういう事も何も……この叡山と上坂本、下坂本のどこかに、
＼ ￣ ／
⊂⌒ヽ 〉 く /⌒つ 米の足りていない所がありますか？……逆に教えて下さいよ？
＼ ヽ / ＼ ヽ /
.
- 864 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:45:54 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| __´ _ | “ここ”では米は充分行き渡っています。
＼ ￣ ,／
r､ r､／ ヘ 多少、値は上がっておりますが、今年の不作は確かですし……
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | | 米を出し渋っているような商人はいなかった……と報告させて頂きます。
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ ___'__ ＼ むしろ、彼らは今回の飢饉を見越して、
| `ー'´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) 事前に、我々に大量の米を寄進してくれてるんですよ？
ノ | / / / (⌒) / / / /
/ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/ その彼らに恩を感じこそすれ、取り締まる道理なんてないんじゃないですか？
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
./::::::::::::::l::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::ヽ::::::ヽ:::::::::::::ヾヽ
/:::::::::::i::::::l:::::::::::::i:::::ﾄ:::ヽヽ:::::ヾ==l― ､ r, ﾆl:i
./:::::::/:::l:::::::l::::::::::::::l:::_l｣::-l‐l―-l＝.｢｀>､＼::::l:l
l::l::::::i:::::{::::::::lヽ::::::::::｢ヽ}ヽ/Nヽ:::::|l:::::l/ /::＼`l::l
|:l::::::::l::::::l::;r T ﾍﾍ::::ﾍ. ≠ん￣ヾヽl./:::::::::::`l::| え〜っと…できる夫さん、そうは言うけどなあ……
|l:::::::::::l:::::l/lヽlィミﾍ::::ﾍ ほ:::::::}/l/:::::::::::::::|::l
l:::::::::::ヽ::::::l/{ b:::ヽ＼｣ 弋___Z |:::::::::::::::::l:::l わたしらはよくても、京都の人たちは、
l:::::::::::::ヽ::lヾ.弋Z｣ l::::::::::::::::::l:::l
.l::::::::::::::::ヽ{ ' U .l::::::::::::::::/::::l 随分困っているみたいやで？
ﾍ::::::::::::::::::ﾍ ー ´ , l::::::::::::::/::::/
ﾍ::::::::::::::::::::ト ／ l:::::::::::/:::::/
ﾍ:::::::::::::::::l:::::::＞:....r‐ ´ l:::::::;ｲ,::::/
＼ヾ:::::::ﾍヾヾヾ_｣――_＝‐l/}/ヽ'/'
ヾヾヾヾ /〉‐<￣ ＿ 〉ﾍ ､ ＿
r‐l］/::::::::l <´_ -┘ ／: : : :/＿
r―――‐/: :l{ l:::::::::::l イ: : : : : :/::::::::
.
- 865 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 22:46:48 ID:QVB.TxmI0
- それがなにか？
で一蹴か？
- 866 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:46:57 ID:fS6B1ZVg0
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／.:￣￣￣￣￣＼:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
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: : : : :／´ ｀ヽ r´ ｀ヽ. ＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼:::::::::::
: : : ::（ f;;;;j l, l f;;;;j ） l | |:::::::
: : : : ヽ_ ｀ _ノ ヽ_ ´_ ノ;;::: | ＜ …え？それが、どうかしましたか？ |::::::::::
: : : : : : ´"''" ' "''"´ l | |::::::::::
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＼: : : : : : :. ー -- - - ／ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／ヽ: : : : : : : : : : : イ＼ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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: : : : . : : . : : . ＼ ::::::::::::::::::::::
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- 867 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:47:50 ID:fS6B1ZVg0
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／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ | いいですか？飢饉とは言え、商人たちに何の相談もなく、 |
￣/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′ | 勝手に米価を下げてきたのは朝廷の方なんですよ？ |
!/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ! ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【できる夫】
∨ﾚﾍL_」ﾍ!ヾ}､,りrt≦二ﾘr‐:.!
rﾗにﾃ! ヒ少 ﾚゝ ｝
!ﾍ ゞ=′ ｀￣´ ソノ
ヾﾍ ′ /ﾘ /￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＼ ´ ￣ ／ | 。 o 〇 …………… |
＼_＿ ／ / | ヽ＿＿＿＿＿＿＿/
「::::||::| 「|￣￣￣￣|
__,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::¬￣`ｰ...､,,_
rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ﾍノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ﾄ、
尊雲法親王（護良親王）
／￣￣￣＼
／ ＿,ﾉ ー ＼
／ （●） （●） ＼ 商人たちはその価格では損をするから米を引き上げた……
| ´ |
＼ ￣￣ ／ あ た り ま え じ ゃ な い で す か ！
ノ ＼ -､＼
（__丿
＿＿＿ ＿＿＿＿_
／ ＼／ ＼ ‐-､ その為に京都がさらなる飢饉に見舞われたとしても、
､-‐ ／⌒ ⌒ ⌒ ⌒＼ __＿,ノ-､
､- !､,＿_／（● ） （● ） 彡 （ ●） （ ●）ヽ __＿,ノ それは朝廷の失政と言うべきもので、
!､,＿__ l ___'___ ___'___ |
＼ ｀ー'´ 彡 ｀ー'´ ／ 同胞である坂本商人たちには何の咎もない事です。
/ ヽ
……違いますか！？
.
- 868 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:48:58 ID:fS6B1ZVg0
-
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| うむ。尤も、尤も。 |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| …まあ、尤もだなあ。 |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 謂無し！ここに米が余っているなら、 |
| 足りなきに施すのが功徳というものじゃろう。 |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| じゃ、お前だけ功徳積んで来いよｗｗｗ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´-ω-) (>ω<｀)(´-ω-｀)(´-ω-) (-ω- )(´>ω<) (>ω<｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(-ω-｀)(-ω-｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´>ω<)・ω・(´-ω-｀)∩(@∀@ )(-ω-｀)(-ω-(´・ω・｀)(・｀ )(-ω-｀)ω・｀)・ω(´>ω<)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)>ω<(-ω-｀)( ´・ω)-ω-(´-ω-｀)ω(・｀ )（ @∀@）(´・ω・｀)(´-ω-) (>ω<｀)(´・ω
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 一体感先生はなんと？ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| …先生は沈黙を守られておられる！ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
∩＿∩
／ ＼ ／＼
| （-）=（-） .| /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ●_● | 。 ｏ 〇 ……………。 |
/ ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/
| 〃 ------ ヾ |
／＼＿＿二＿＿ノ＼
プラス坊一体感／カバオくん
.
- 869 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:50:20 ID:fS6B1ZVg0
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ｘ- 、 ＿ ．────── --
＿_＼＼ ＿＿_ ／ ／ ＿ 一 ´
ｬ───≦-- ､ ヾ. レ ´::::::::::::::::ヾ｀ヽj!／ -< ´￣
｀ー ､.＞:´:￣:::::: , ::::::ヽ::＼::ヽ:::::ヽ:Yﾞー‐=ﾆ二::´:::＼
.／::::xｧ:::一::::::::!:::ﾄ!ヾ∠ﾁヾlﾄ､::::i!::_＼ ＼::::::::＼
/:::／./:/:::::::::i:::::ﾄ､!ﾞヽ仆zﾀ "ﾞi`l!::!::!ヾ! ヽ ＿____ ＼::::::::＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
./／ /:/!:::::/:::l:::::irf〉｀ / .j/:::!/:! ＼ヽﾍ:::::::::::ヽ | 尤も、尤も。米商人たちを |
ｨ´!/ .!::/i:::::ﾄ.:::!V ､ _ ／／:i::/ ＿＿ ＼ヾ::::::::::∧.... | 取り締まるのはおかしい！ |
ｶﾞﾔ 厶-ｆ¨´l::i .!::::{ ヾ!ヽ ´ !/__ ム!==/ ＿ ＼ ＼:::::::::::∧ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ﾍ:! ﾍ:::! l::ﾄ.＼ 〈 ｒ一._´/ - ―‐ - ､二ｰ､ ､::::::::∧
/￣￣￣￣￣￣￣ヽ ﾞ ヾ ヾ! ｀ ｰ‐ ｧ./∧ヽi／ ｀￣ ヾ.＼:::::∧ ｶﾞﾔ
| 尤も、尤も。 | ｒｒ―一 ¨ .ｨ≦ラ! /x── - ､ i ＼::∧
ヽ＿＿＿＿＿＿＿/ l_!―ｫ ／i／x ∨／￣￣ヾ::::＼ / Ｖ:∧
/二シ::::/／ ｊ/:::::::::::::::::::::＼:::ヽ. / V::∧ ｶﾞﾔ
,ff:／_::::/.′ {::／￣￣ヾ:::::::i:::::l/ i::::::∧
/l./ ヾ」 V }::::::レ’ !::::::::∧
／:.:ァ:.:/:.:./:.:.:.:.:./:.:!:.:.|:.ヽ:.:.ヽ____:.:!:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.＼ /:.:
/／ /:.:/:.:./:./:./:./:/ |:⊥斗二込:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽく:/ --
〃 /:.:/:.:./:.:.:ｉ:.:ｉ:/|/ |/ 〃 fo:::ヽ｀ﾏy:.:!:.:.:.:.:.:.:.}‐‐:|___´
. / /:./ｉ:.:.:.ｉ:.:.:.:|:.|斗≠､/ {-し7 ´//:.:.:.:.:.:.:./:.:／!| ｀ ふ〜ん……じゃあ、できる夫は、
7:./ |:.:.:.:|:.|:.:.|ヽ〃ヽ ゞ-′ //:／:.:.:／:.:.:.:./:} !､
／ {:.ｉ |:.:.:.:||:.!:.ヽ:以_ｿ, /／:.:.／:.:.!｀ヽ//! |∨ 前回の僉議の決定に従う気なんて
／ || !:.:.:.:|:.:.',:.ヽ 丶 ／-- ´/:.:.:.:| }// |:.L＿
／ ﾘ .-{:. : ∧:.ｉ./! r- ､ /:.:.:.:.:.!／:/ |:.:.:.:.:.:.｀:.ヽ ､ はじめから、なかったんだ……？
/ _ -- ´ ∨:.| ヽ/:.', ｀ ´ /:.:.:.:.:.:/:.:./ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
/／ ∧:| ｉ:.:.:ヽ /／:.:.／__/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ
〃 /:.| ヽイ:.:.:.: ﾍ 〃 /:／ |: :-｀:ヽ､ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ＼ .
/ /:.:.|／:.:.!:.:.:.:.:| ﾍ_ / /:./ |: | ｀ ヽ｀ヽ､ .|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ ＼
ｉ:.:.:/:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.| ｀ ‐ヽ ___/／--- |: | ｀ヽ/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ ｀
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ＼:.:| _ --r二 ／------|: | / L - ´｀ ヽ 、:.:.:.
. |:.:.:.:.:r ニニニヽ|´‐ .|::| |::::::::::::::::::::/:./ /- ´ ｀ヽ:
.
- 870 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:51:35 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ u ___'__ ＼ いや、ですから不正を糾すべく、動きましたが、
| `ー'´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) そのような商人はいなかったと……。
ノ | / / / (⌒) / / / /
/ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/ 護正院さんと、「不正」に対する見解が違うだけじゃないでしょうか？
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
＿＿＿_ -───-､
´: : : : : : : :｀丶 ／ ／
／: : : : : : : : : : : : : : : : ＼／ .／
／⌒Ｙ : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :＼彡廴＿＿／
／￣￣∠／￣: /: /:/://: :ﾊ: : ＼: : :＼.: :.Ｙ|:厂｀ヽ: :八
∠＿＿＿_/: :/: : /: :.|: |: |:|_:｣ l-匕｢＼丁|7:l:|:|:| ＼: ﾍ _从人__＿＿＿＿＿＿＿＿从_从＿＿ノ
' : /: : :.|: : :|: ｢ |ﾊ/| l八: lｨfﾁ芋ミ从ﾄ廴 ヽ :ヽ ／ |
|: /|: : :/|: : :ﾚ'ｨfﾁ芋 ヽ{ {:::r'::}》l:.|r} : ＼ ∨: :. | ……あなたたち、ぬけどの奴から ＞
|//|: :,ｲ八: :|《 {:::r'ﾍ 弋zソ ﾉ:.|八: : : ヽ |: : : ＜ |
/ .|: | l: : iヽ| ヾV:少 ／ﾉ:| ヽ : : : ＼|: : :| | いったい、いくら貰ったのよ！？ ＞
′八| {: : l: :lﾊ ' 人ﾘ Ｙ: : : : : : :.| ＼ ／
| ./: :/{/＼|V|: :ヽ ﾏつ ｲ / 厂｀ヽ i: : : : : : : :! ￣￣YW⌒W￣￣￣YY￣￣￣￣⌒Y
|/: :/: :/: :/ rＶ{ ｀ . ／ |ﾉｲl| | |: i : : : : : |
/ : /: :/: :/ .|.厂¨｀…─}T爪_____.厂¨| | |: i : : : : : |
.: : r───==｣L____ ＿|| | |::::::::::rく￣ 厂 ｣ -─-､: :|
/: : / ＼ ￣||／::::{ﾆﾆ}::::::::/￣＞ ７ ＼
/: : / || r――／:::::::::::／:::::::: / ／ / ＼
. /: : rく＿彡' ∨ ／::::::::::::／::::::::::::/.／ / ＼
━ ━ ┳━┳━┳━┳ ┳━┳━┳ ┳━┳━┳━┳━┳━ ━┳━┳━ ━ ━ ━
┻━┻━┻━┻━┻ ┻━┻━┻ ━┻━┻━ ┻━ ━┻ ━ ━┻━ ━ …‥
___ 00＿ｎ＿ ｍ ___ 00 __ｎ__ ＿___ _ｎ_ｎ__
| ∟ └┐ｒ┘ _川_,n | ∟ ｒ┬､ └冖 ! Ｌr┐ !└i_n┌'
|_厂 く.ﾉ └'＾ｰ‐' |_厂 Ｖ 丿 くノ くノ く丿 ♪
,ｒｎ .n!inｎ
r｢l l i.ｎ .,. -──-､ .ｎi l l h
| ､. !j／. : : : : : : : : :＼ .i !.: |
ゝ f. : : : : : : : : : : : : :ヽ.ゝ ".ﾉ
|===┤ : : : :,-…-…-ミ: ::',|==┤
|─-┤ : : : :i '⌒' '⌒'i: : :}─┤ ／￣￣￣￣￣￣￣＼
|─-┤ : : : :| ＞ ＜ |: : }─/ ＜ クシュン！！ |
|─-┤ : : : :| ,. |:::;ﾄ-/ ＼＿＿＿＿＿＿＿／
.ヽ─ヽ : : : :i r‐-ﾆ-┐|::ﾉ／
ヽ─' ゞイ! ヽ 二ﾞノｲゞ/
|─ `ｰｰ一' ´ / ←今回の事件の首謀者
ぬけどなるど（坂本商人）
━ ━ ┳━┳━┳━┳ ┳━┳━┳ ┳━┳━┳━┳━┳━ ━┳━┳━ ━ ━ ━
┻━┻━┻━┻━┻ ┻━┻━┻ ━┻━┻━ ┻━ ━┻ ━ ━┻━ ━ …‥
.
- 871 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 22:52:24 ID:QVB.TxmI0
- 商人が餓死者が出るのも承知な上でふざけた値上げと米の流入停止を行ったことで、
京在住の信徒が被害受けても問題なしってことですねｗｗｗ
- 872 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:52:54 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿__ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
／ ＼ ＞ ＜
. ／ ノ ' ヽ＼ ＞ で、できる夫！ま、ままずいど？ ＜
. ／ ／）（ー） （ー） ＼ ＿＿＿_ ＞ なんか、ば……バレてるど？ ＜
| ／ .ｲ __´___ u. | ／ ＼ ＞ ＜
. /,'才.ﾐ). `ー'´ ／ ／ ＼ ○⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
. | ≧ｼ' ＼ ／. (●） （●） ＼ Ｏ
／＼ ヽ ヽ | ハェｪｪｪェハ u. | o
i. ＼ |_ｪｪｪｪｪｪｪｪ_| ／ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ……キル夫さん、ちょっと口閉じてもらえます？ |
【できる夫】 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＿＿＿_
／ ＼ r'⌒ヽ.
／ ＼ (´ ｀)
／ (●） （●） ＼ 乂___,ノ´
| r-（￣(￣ )-､ | ／￣￣￣￣￣￣￣＼
＼ ／ /＼ ＼ ／ ＜ …………… |
＼＿＿＿＿＿＿＿／
.
- 873 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:55:58 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿_
／ ＼
. ／ ＿,ﾉ ⌒ ＼ ……個人への中傷はやめてもらえませんか？護正院さん。
ｌ^l^lｎ （●） （●） ＼
ヽ L ､ ｀ | 位や立場に関わらず述べられた意見のみで是非を問う…
ゝ ﾉ ￣￣ ／
／ / ＼ 「大衆僉議」の理念に対する冒涜ですよ？
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ
／ （ ●） （ ●）' ……………門流派で、殿上人とも連絡のある
| ' | 護正院さんや妙光坊さんには分からないかもしれませんけどね───
＼ ￣ ,／
／ ヽ
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| ここには「異類異形」や「悪党」と呼ばれて……外の世界から追い立てられて、 |
| 流れ着いた者たちも大勢いる事はご存知でしょう…………。 |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【できる夫】
"';::: ,r''''''''ヽ, :;l'"ゝ ,..:-ー''''''ー-;., ,,,,,,,," ",,,,,,,,,_;; ﾉ::l' ﾘ彡'""''-:; .;:==''#'"ﾉ》:; ／'"／/ﾍﾍ 》,, "':;..,
,,,::-;,_ ''''' .ﾉ、 /"::::;;;;=====;;;;#;:, ..,,,,,.. "::/ﾉヽ_ i巛:: "="':: : '"="'"/ﾉ'／／／ﾙ》ヽ＼ ＼ ＼ヽ
;（(''""ヽ::,::::::::::-''"／"/::ﾉﾐ ,,,:::::-,:: ., "';; ﾐ :::::::::::::::,.;;;;;;;// /'ヽq::: :::::: ,.; "'- ::;3//《ﾊｿ/|ハヽ＼》ゝ 丶＼ゝ
:; ;; ; ,;;,,;ゝ.,￣'''"-'''l'彡ﾐ '_,_,;=;,._ ';. ﾐ:..,,,,,....::-''"o ＿ _'"_''"l:::: ::く:::. > ::ﾐ;;'ﾘ// ﾚ/ u ＼ヽiiﾊlヽヽﾊ ; ,ﾙ;
; ,/ /ﾊ,,ヽヽ,/'::::'" d::ミ;:⊂・.::: :ヽ:・⊃;::b"'" ,, ,.;;;'llll|||||||||lll||llii;;;;.,,:::''"二"'; ;;/l i'ﾘﾊ/-ーー::,,ヽミﾘll 》 y iﾊヽ
（rﾊｆ/人ﾐ ）S ;::: い:: :::: :., : :ｿ ,.;;illlllllllll::il//ﾊllヾilll,,ゞi::, :::::::: ノ／ヽﾘl リ::"=・=::: i ｊﾊﾚ'l //i ｿl
'"''"'' ;'ﾉノ;, ） し::: "'--'' ;ｆ' ,;iilllllll:ﾙ／llll;/ヽiiiiﾊllllllliiilll;:, :::'ﾆ二／／ﾊゝ;:: ::::: .、 ' jﾊﾚ/ヽﾍ;
. "'ー--;,, ﾐ))ｿ ,i'l:::::: ,,;------->)'/|;,, /;;lllll'"ﾚ/;',#"u "''ii'#ﾐl巛llllli;: ,,;-ー'" /lﾚl::::: "'--' ' '"ﾚﾊi
./: :".b" ..彡ｿ） 彡:＼ヽ::::::: :::'',,/;ﾐ/"illll/;iii';==;;,,,,,,; i;,__|,,_"llfヾiﾊii ’ ' "'ヽ:::::: -――- ":/_ __,
"'''-''"ﾐ》;ﾉ、 ::::::::::::ヽ;;,,,___,,,,,,,,,...::／／ﾟ ,;llll/;i:'',,.....,,"''":::: "'''""''''ヾ》llli:; ノ('''−-::##ヾ:::::::''''''''::::::'''ﾉ/／'''" ）::
、 :""":: "";;;'''" '''--:., o i;;;;;/::''.,::b::"ヾ::" r'',':B:'"'jﾊllll） 彡;;》ヽ::::,,,,,,:::::::::ヽ::"' ,:/／ソ"・／ ::
:::-' ::/ ::-ーーｖ'" 'i, :::::::'ﾘlﾐ:::::... 彡、''::.,; '":/ill/ :::::""" "''-;;｡:::::::::"'''''''''''''"-"oく"o :::::
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- 874 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:57:04 ID:fS6B1ZVg0
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／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| …まあ、実際、彼らにも追い立てられるだけの理由はあったのでしょう… |
| 何しろ、大抵、汚くて、臭くて、悪い連中ですからねえ………。 |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
| ___'___ | ＿＿＿_
＼ `ー'´ ,／ ／ ＼
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ ／ ＼
/ ,⊆ニ_ヽ、 | ／ (●） （●） ＼ ／￣￣￣￣￣￣￣＼
/ ／ r─--⊃、 | | r-（￣(￣ )-､ | ＜ …………… |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. | ＼ ／ /＼ ＼ ／ ＼＿＿＿＿＿＿＿／
／￣￣￣￣￣￣ ＼
/ ＼
/ "￣￣` ＼
l '´￣` （ ●）;;::: ヽ しかし、その彼らを受け入れ、飲み込んで来たからこそ
l ;::（ ●） "''"´ l
| ´"', | 今日の叡山の繁栄がある……違いますか？
l ヽ i
＼ ､__,＿_, 丿 吾々は彼らからの恩恵を充分過ぎる程受けている。
＼ ／
r- ､ ,-‐ ‐- ､＿,,i-'"i`i､ ‐ ／_,,| ﾍ､ ＿ . -‐ ､
ヽ､ ＼_＿ /:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ ー',, ／ i;;;;;ヽ｀'￣::::::::::::::::::::: ﾍ __
{ヽ､!ﾞ`､.ゝr､ l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i rゝ"､ !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i ,.､r-ｨ'ヽ }ｨヽ
.| | ll Y´ l ! ヽ-､ ::::::＼:::_／! , '!::::::::入 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f i l i´ i l
.ヽ､ﾞ､ ﾞi ﾍ | i ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/ k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f | } }´ l ! ,! i
｀ﾞ､. ﾍ `"ﾍ `l_ !､_r ､::::::::l Y:::::::l V/ ､／::::::::::::::::r´ ! ! ! | ｿ .|' /
`ー'‐―､_ ! //´:` ､i /:::::::::| /:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ |'´ /´ ／／
.
- 875 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:57:48 ID:fS6B1ZVg0
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＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ u ___'__ ＼ 彼らが利益を上げれば、吾々の利益にもなる…。
| `ー'´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) その彼らを、吾々が護ってあげなくて、一体誰が護るんですか？
ノ | / / / (⌒) / / / /
/ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/ “外の世界”では彼らを護る者など何処にもいなかったのですよ？
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:. : |: : |: : | ヽ:.:.:.＼:.:.:.:.＼:.;斗:.:＼:.:.:.|:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.∧
/:.:.:.:i:.:.: : |:.:.:. : |: : |: : | ＼:.:.:＼,x≦≠＜;.:.:＼:l}:.: : l',:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.: i ＼
:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.|: : |: : | ／〃 {O:::::::::::＼ |:.:.: |:.∨:.:.: |:.:.:.:.:.:! ｀ヽ
:.:.:.:.:.:!:.:.:.: !:.:.:.:.:廴 |＿| ' Ⅶ:::::::::::::::}Ⅷ|:.:.: !:.:.:}:.:.:.:.!:.:.:.:./ ＼ そ、それは今の話と関係ないわ！
:.:.:.:.:.:ﾏ:.:.:.:l:.:.:.:.:.l /γヽ ﾏr ､:::::::ら/ |:.:./:.:.:.:i:.:.:/:.:.:.:/
:.:.:.:.:.:.∨:.:.:.!:.:.:.:.:.:.{{. ﾏ::::ﾍ ∨ ￣ノ !:/ l:.:.:.:|:.:/l:.:.:/ できる夫は問題を大きくして、
l:.:.:.:.:.:l:∨:.:.:.＼:.:.:.ﾏ ∨::ら ￣￣ / |:.:.:.:}/:.:|:./
:!:.:.:.:.:.|:.:.＼:.:.:.:.＼{ ＼ 乂ｼ U l:.:.:.:.:.:.:.l 論点をずらそうとしてるよ！
:.ﾏ:.:.:.:|:／ ＼:.:.:.:.＼:.:.＼ ､ l:.:.:.:.:.:.:.|
:.:.ﾏ: : | ／:.: ＼＿＿＿_ゝ ／ ＼ ＿＿| ―‐┴ 二二二二
／ ヽ |／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ﾍ ∨ } r ¨¨ ――― ¨
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ ｀￣ ∨ |￣￣
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/:.:.:.:.:／ | | ヽ | /
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- 876 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 22:58:53 ID:fS6B1ZVg0
-
､_ ,イ
イヽ -―‐-､＼ヽ、 / |
＼￣＞ー-､ ヽ} ｒ‐-ｖ-―- 、 / /
／.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.＼/､ィ´￣.＼
'／:／.::.:.／.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、彡Ｙヽ:.:.｀ヽ:.ヽ
／:.イ.::.:.／.::.:./.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨,ﾊ__ >:.:.:.ヽ:.ヽ
/:.:.:.:./.::.:/.::.〃/.::.:.//.: /l｜:.:.:.:.:ヽ.:.:.Ｖ }' ヽ:.:.:.:.ヽ:ﾊ それに、坂本商人たちを、
|:.:.:.:.:.! .:ﾊ:.:./.:/.::../メ､/人|匕人::.｜ﾊ.:,' ',:.:.:.:.',:.:.',
|:.:.:.:.!:∨ ｌ,｜:.!:::./ ○ ○ ヽｲ// j:.:.:.:.l:.:.:.j そんな可哀想な流民みたいに話すのはおかしいよ！
|:.:.:.:.i:.:.:| ﾘハﾍ:;'."" ""U '「） l:.:.:.:.l:.:.:.i
|:.:.:.:.l:.:.:j 〈:.ﾄ 、 r―‐､ ｲﾉ´ i:.:.:.:.i:.:.:.! 昔はそうだったかもしれないけど……
|:.:.:.:.|:.:.! 从 ＞､￣￣_ イ |' |:.:.:.:.|:.:.|
|:.:.:.:.|:.:i _,ｒト三ﾄ,.||｀｀'､. |:.:.:.:.|:.:i 今はぶくぶくお腹に“徳”を貯めこんでるんだから！
|:.:.:.:.|:.:l ,:´￣｀´ ||::::||::::|| ´￣｀ ､ |:.:.:.:.i:.:l
|:.:.:.:.i :.! <´ ||_､||,_.|| , ｀> |:.:.:.:.l:.:|
|:.:.:.:.l.:.j ヽ / .|| Y || l ,/ |:.:.:.:.i:/
／￣￣￣ ＼
／ ノ ヽ ＼
／ （ー） （ー） ＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| __´ _ | ｏ Ｏ 〇 ……う〜ん、さすがに乗って来ないか。 |
＼ ￣ ／ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ノ ＼
.
- 877 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:00:06 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿
, .. :::´::::::::::::::::::::::::::::::: ｀丶.
. ィ:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ､::::＼
／::::::;:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､:::＼
／:::::::::/:::::::::;:l::::::::;:ﾍ::::::::::::ヽ::::::::ヽ::::::::ヽ::::へ
/´:/:::::::;:'::.!:::::/::l:::::::::';::ﾍ;:::ヽ;::::ﾍ:::::::::ｌ ､::::/ｌ::::::::ﾍ
/::;:::::;:::::;':;:::l::::;':;ﾍﾍ::::::::lﾍ::lヽ:::ヽ::::ﾍﾆﾐlﾍ∨/!:::::::::ﾊ
/::/:::/::::/::l:::.!::;:::l lﾍ:::::::::ﾍｰ=--=-z._l:::::l:::〉〈:::l::::::::::::}
/::/l::::l;:::::l:::l:::l:-=‐-ﾍﾍ:::::::::ｌ ≧xz=:;､ﾍニl/∧ﾍ!:::::::::::l
l::/ !::lｌ:::::ｌ:::ｌ:::ｌ::ｌ .必ﾐ;ﾍﾍ::::::ｌ 'ｌr':心:ﾐ､ﾍ::l':::::ﾍ !:::::::::::l
|' .l::l ｌ::::ｌ:::l':::l::l《pr｀! ﾍﾍ:::l .Pr';:::l 》l::.!::::::::::l:::::::::::.!
ｌ:l l:::::l:::ｌ::::l::ｌ 込::ｌ ﾍｌ 辻::ソ, ' .!/:::::::::::ｌ.､::::::::l /￣￣￣￣￣￣ヽ
l' ﾍ::::l:::l:::::::ﾊ ￣ ￣ /';:::::::::::::l ﾉ:::::/ ｏ Ｏ 〇 ………… |
ﾍll::.!::::::::.! ｀ / ::::::::::::!'::::::l' ヽ＿＿＿＿＿＿/
l::l:::::::八 ｰ‐ /' :::::::::::/::::::::l
l::l::::::ﾍ:::＼ ｨ::::::::::::::/:::::::;ﾍ!
ﾍ!､::::::ｌ､::|'l'＞ , _ . ィ ´/':::::::::::;/:/!/!' チラッ
ﾍヽ:::l ﾍ!.,_／｀=ｚ=‐-‐/':::::::::;:ｲ/' .l'
ﾍ:.!／/::::l ./ﾍ /'::,:ｨ'.ヽ、
_ , -=´ﾍ! /:::::::l /::::ﾍ/／l::::ﾍ: :＼
_,.．- ‐'' " : : : : : : /::::::::::l. /ﾍ::::∧ ｌ::::::ﾍ: : :｀ヽ、
ｒ'´ﾍ: : : : : : : : : : : : /:::::::::::::ｌ / /^ﾍ ﾍ !::::::::ﾍ: : : : : :': . .
/:.:.:.:.:.:.:.{:.:.:.: : |:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:ヽ/ﾍ＼:.:/〉、:.:.:.
. /:.:/:.:./:.:.i:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.',//〉> /､:i:.:.:.‘，
/:. /:.:.:.{:.:. |:.:.:.: : |:.:.:.:,x――--〈/:.i /:.＼ }:.:.:.:..
,′/:.:.l:.:i:.:{ ﾏ:.:.:.:.:| ｲ´:.,x≠ｭ、:.|: |:.|:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:|
. {:.:/l:.:.:.l:.:Y|⌒＼ :.:| > 心 :刈㍉ |:.|:.:.:.:.:.:.:!:.:. : |
. i:./ !:.:.: !/{ ,ｲ示ヽ＼ い:::::ﾘ / Ⅳ:.:.:.:.:.:,':.:.: : |
ﾘ l ﾏ:.:.И《Ⅵら 弋Zシ :ｌ:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:| …あ！ニュー速房さん、どうしました？
ﾏ:＼:.ﾍ ﾏｼ }:.:.:.:/:.:.:.:.: : |
ﾏ:.:.:＼ヽ ' :i:.:.:./:.:.:.:.l:.:|N なんか、お話、ありますか？
ﾏ:.:.:.:.∧ ﾏ 7 :l:.:./:.:.:.:.:.:!リ
― ﾏ:.:.: : 人 !/:./:.://
ﾏ:.ヽ:.ヽ:.:.:.... / l/l:./ﾑ
／ ＼ヽ:.ヽヽ＼＞＜ ,x≦ / ＼
| ＼ ＼:.＼{ヽr7_,イ´ /: : : / ≧--- __
ゝ' /::::::/ヽ /: : : /:::｀:::::＜ ≧ｭ､__
,x≦∨7' ∨/: : : /:::::::::::::::::::::::::::｀::::≠‐＝ヽ
, イ::::/://:::::{ ／: : : : /::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::: i
／:::::::::／//:::::::::ｉ ／: : : : :.:/::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::|
.
- 878 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:01:13 ID:fS6B1ZVg0
-
人
{ ´┴｀} n
~ ＼ （ E） ニュー速房ニューソです！
ﾌ ν速 /ヽ ヽ_／／ 今回の件については僉議前に、ちょっと調べさせてもらったんですが……。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
,.．-──- ､
／. : : : : : : : : : ＼
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
{:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :}
{:: : : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : :}
. .{ : : : :| ,.、 |:: : : :;! ……帰んな？
ヾ: :: :i r‐-ﾆ-┐ | : : :ﾉ
＿∧ ゞイ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐′ ∧
( ＼ __／ ＼` ｰ一'´丿 ＼ ／/~⌒ヽ ｽﾁｬ
|( ● )| i＼ _,,ノ|､ ￣／/／ / ＼ ／i |( ● )|
＼＿ノ ^i | _,,..r''''" ﾉ | ＼`', ／ / /￣`''ー | i＾ ゝ＿ノ
|＿|,-''iつl/´ ヽノ| ／＼ / 、│ ｌ⊂i''-,|＿|
[__|_|／〉ヽ、 ／ |/ ）;;;;/＼/ 'く /〈＼|_|__］
[ニニ〉 ', ヽ. ｜ /⌒| / ﾟ／ / 〈二二］
└―' '─┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━── ‐ ‐ ‐ ‐
人
{´┴｀} ぬけどたち、自分らの米倉に米が入りきらなくなって、
＿(__つ/￣￣￣/＿
＼/ / 坂本に集まる米船を追い返しているみたいなんですよね……。
,､
/ ヽ
,,.-'' `-､ ,
／ ＼ オマケに飢饉を長引かせる怪しげな祈祷をしているなんてウワサもありますし……。
./ ノ │ ヽ .',
i. │ i ビップ房さんの言う事を考慮したとしても、ちょっとやり過ぎじゃないですかね？
＼ ─┴── ／
＿＿＿
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ー） （ー） ＼ /￣￣￣￣￣￣ヽ
| u ___´__ | ｏ Ｏ 〇 ……ちっ |
ヽ、 `ー '´ ／ ヽ＿＿＿＿＿＿/
ノ ＼
.
- 879 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:01:58 ID:fS6B1ZVg0
-
, へ
/ _ _ ヽ
,. ―- ､ _/ /_∠⊥ __
. / `レ' : : : : : : : : ｀: : .､
{ に＞' : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＼ / : : : : : : : .:.: : : : : :.:. ヽ:. ヽ :＼ ＞ ＜
>y: : : : : :/: : :.:.:.: .:l : : .: :ﾄ､ヽ.:. ヽ: ヽ ＞ 尤も！尤も〜！坂本と朝廷のにらみ合いに ＜
／ ,' : :.:.: : .:l : : .:./l : l: : : .:.:| ヽ.X.:.l.:.:N ＞ 耐え切れなくなった連中が、裏から坂本の言い値で ＜
. / :/ l .:.:.:.:l .:.:l : .:.:/_l∠!: :∠ﾘ .ｲ,ィl:l.:.:| ＞ 米を買い取りに来るって話もあるぞ〜〜〜〜！！ ＜
〈__/> V.:.:.:.l .:.:l .:.:/_z==≠、 ∩ ' !/ ＞ ＜
{___:＼f圦.:.:.:V fﾊ ヽ U_ﾉ〈 ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
＼ ＼ l ＼ vﾉ ノ ' i ｎ,､ ／
ヽ_.x ｍｎ_ /`ｰ: ｧ ﾉ川| |
／￣|:∩ﾉ ! i i {-: ／ ／ / | ──
/ .|_V |--＜ ＼ ( /
ヽ_／,.ィﾊ＼_ ノ 小,:} ヽ￣二} ＼
く / / `ｰ,花{Tl_|j¨/＼〈 / 〉
／ﾆ7 ／ .|_Ⅱ」:./ _／フ´ j
宗因（円観の弟子）
.. --- ..、
,, '::::::::::ｧ ::::::::::::::｀. .、
／:::::::／ﾚｲ::::::::::::::::::::::::::::ヽ、 ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
. , :::::::::::://⌒l {::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ＞ ＜
. /::::::::::::ﾘi ノ } ヾl::::::::::::::::::::::::::::l ＞ 結局、できる夫の狙いは“時間稼ぎ”じゃね〜の？ ＜
ﾙ:::::::ノ!' {._ ﾉ ﾙ:::::::::::::::::::::::::::} ＞ 叡山の決定をできるだけ遅らせて、その間に残った米を ＜
l::::::' ｀ 、_ ﾍ::::::::::::::::::::::::::::l ＞ .裏で売り抜けちまおうって魂胆なんだろ〜〜〜！！？ ＜
. !::::l ﾘl:::::::::::::::::::ﾘ ＞ ＜
∧ / l!l::::::::::::::r'´ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
ゝヘ つ ,':::::::::::ノ´
. -‐/::｀-, ＿ /v:＞'{￣ー､
/ /:::::::::} ￣ l:::::::::::: ゛i
ゝ l- 、/' ○ }:::::::::::l ／ (
/ l l l''''' ￣ ﾍ ￣ |
f | l l ゝ. |
i {::::::::t' 0 L ＿ --l │
円観（天台僧、『太平記』の作者）
.
- 880 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:03:12 ID:fS6B1ZVg0
-
／￣￣￣＼ ＼人_从人__从_从人__从ﾉ／
／ ＿,ﾉ ⌒ ＼ ＞ ＜
／ （●） （●） ＼ ｏ Ｏ 〇 …チィィ！！ ＜
| U 、 ´ | ＞ ＜
＼ ￣￣ ／ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
ノ ＼
／:.:.:.:.:. /:.:.:.:.{:.:.:.|:.:.:.:斗匕:.{／ :ト ＼:.:./ }:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
／:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/{:.,x≦:.:.:.:.:.:＼:.:i／:.}:.:.:.:〉 /:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:/:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/／ ,ｨ爪云≪､ ヽ:}:.:.:.:i:／／ヽヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘，
/:.:/:.:.:.:.:.:./ﾏ:.:.:{ / ん::::: ﾊ ﾏ} ヽ} : |／:.:.:.:.:.ﾏ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/／:.:.:.:.:.:./´ ﾏ:.:.i: に::::::刈 / i:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|- ､:.:.:.:.:.:.:.:.:
/ 7:.:.:.:.:.:.:/ ,x､ ＼{ Ⅷじ :7 |:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.: | ヽ:.:.:.:.:.:.
/:.:.:.:.:.:.:.:{,ｲぅ} ＼ 乂zシ |:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| }:.:.:.:.:.
{:.:.:.:.:.:.:.:.:{ {刈 }:.:.ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.: ! /:.:.:.:.:.:.
i:.:.:/:.:.:.:.:|:弋ﾉ /:./ i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} /:.:.:.:.:.:.:. ああ…！わたしが、できる夫さんに問い合わせした時、
|: /{:.:.:. : ! 〈 /／ /:.:.:.:.:.:.:.:./-- ´:.:.:.:.:.:.:.:.
|/ :i:.:.:. : { ／ /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 「僉議上で話す」って再僉議を要求したんは……
|! |:.:.:.:八 （ ） /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.:.:.:.... γ┐ /:.:.:.:.:.:.:.:./:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 僉議を開くまでの時間を稼いでたって…こと？
!:.:.:.:.:.:. : ＼ ,ｨ :/ ′:.:.:.:. : / :}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ / / ,′:.:.:.:.:.:/ i:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:/
＼:.:.:.:.:.:.:.:.:. ﾍ__,' { /:.:.:.:. : ／ /:.:.:.:/:.:./:.:.:./
＼:.:.:.:.:＼{ { ∧ /:.:.:.:.:／ /:.:.:.:/:.:./:.:.:./
＼:.:.:.:.:＼i : }:. /:.:.:.／‐=ﾆ /:.:.／:／:.:.∠ ＿__
/ ＼￣ :/ |￣∧￣ / ／￣ ／: : : : : :／:.
r 〈 ､ ＼/ |:-┴:∨ /／ ／: : : : : :／:.:.
/ ≧ｭ､ ヽ {::::::::::: ∨ ／: : : : : :／:.:.:.
㨨¨¨¨¨ ﾟ，:::::: /:∨ :／: : : : : :／:.:.:.:.
{ /::: : /: ∨ ／: : : : : :／:.:.:.:.:.:.
ｱｰｿｳｲｳｺﾄｶｰ！ …ｯﾁ、ﾏﾝﾄﾞｸｾｰﾅ、ﾃﾞｷﾙｵﾉﾔﾂ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´・ω・)(・ω・｀)(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(・ω・｀)(・ω・｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´・ω・)・ω・(´・ω・｀)∩(´∀｀ ) (・ω・｀)(・ω・(´・ω・｀)(・｀ )(・ω・｀)ω・｀)・ω(´・ω・)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)・ω・(・ω・｀)( ´・ω)・ω・(´・ω・｀)ω(・｀ )（ ´∀｀）(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω
.
- 881 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:04:25 ID:fS6B1ZVg0
-
／:.:ァ:.:/:.:./:.:.:.:.:./:.:!:.:.|:.ヽ:.:.ヽ____:.:!:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.＼ /:.:
/／ /:.:/:.:./:./:./:./:/ |:⊥斗二込:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽく:/ --
〃 /:.:/:.:./:.:.:ｉ:.:ｉ:/|/ |/ 〃 fo:::ヽ｀ﾏy:.:!:.:.:.:.:.:.:.}‐‐:|___´
. / /:./ｉ:.:.:.ｉ:.:.:.:|:.|斗≠､/ {-し7 ´//:.:.:.:.:.:.:./:.:／!| ｀ ふ〜ん、そうなんだ………。
7:./ |:.:.:.:|:.|:.:.|ヽ〃ヽ ゞ-′ //:／:.:.:／:.:.:.:./:} !､
／ {:.ｉ |:.:.:.:||:.!:.ヽ:以_ｿ, /／:.:.／:.:.!｀ヽ//! |∨ できる夫……そういう事だったんだ……？
／ || !:.:.:.:|:.:.',:.ヽ 丶 ／-- ´/:.:.:.:| }// |:.L＿
／ ﾘ .-{:. : ∧:.ｉ./! r- ､ /:.:.:.:.:.!／:/ |:.:.:.:.:.:.｀:.ヽ ､
/ _ -- ´ ∨:.| ヽ/:.', ｀ ´ /:.:.:.:.:.:/:.:./ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
/／ ∧:| ｉ:.:.:ヽ /／:.:.／__/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ
〃 /:.| ヽイ:.:.:.: ﾍ 〃 /:／ |: :-｀:ヽ､ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ＼ .
/ /:.:.|／:.:.!:.:.:.:.:| ﾍ_ / /:./ |: | ｀ ヽ｀ヽ､ .|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ ＼
ｉ:.:.:/:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.| ｀ ‐ヽ ___/／--- |: | ｀ヽ/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ ｀
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ＼:.:| _ --r二 ／------|: | / L - ´｀ ヽ 、:.:.:.
. |:.:.:.:.:r ニニニヽ|´‐ .|::| |::::::::::::::::::::/:./ /- ´ ｀ヽ:
＿＿＿_ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
／ ノ ＼＼ ＞ ＜
／ （●） (●）＼ ＞ い、いや、今米を売っても損をするんですから、 ＜
／ U ___'__ ＼ ＞ ＜
| `ー'´ | ＞ 米船に戻ってもらうのも“善意”というものでしょう？ ＜
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) ＞ ＜
ノ | / / / (⌒) / / / / ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
/ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
＿＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼
／ ｨテﾊ ｨテﾊ ＼ と、とにかく、今の情報は流言蜚語と思しきものも含まれています！
／ 込:rｿ 込:rｿ ヽ
| U __´___ | この件は、直ちに！至急！調査して真偽を明らかにしなくては！！
＼ `ー'´ ／
/⌒ヽ ｨヽ ………10日程下さい！それまで僉議は、一旦中断と言う事で………。
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
.
- 882 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:05:14 ID:fS6B1ZVg0
-
/ / /l ,| i i l .l i l l＼
. / / / l l l | ﾄ l l __l l l＼
/ ./ / l l l .| l ヽ l l|_／__l､ヽ､/l |＼
| l ｣＿＿/___l_l l,lﾍ `v| ｣ -- r tl‐ ´ l､>' ./l |＼
| l,ｲ ./＿_|/￣l.l ﾍ |二|＿___|_|_|ニﾆ.l', ィヽl |＼
| l .l /イ￣￣ ｢ll ﾍ .l ´T￣￣ ヽTヽ / ヽl |＼
| .l ./__弋＿_/__{. ﾍ .l _⊥＿＿/｣ / ∧ l＼
| l l ￣｢｢｢｢￣ ﾍl ￣￣￣￣l / / } l＼
.l ∨| 川 | ､ j /ｲ / / l＼
く＼／> .l .| し / l /／ .l.＼
> ／ .l l ﾍ , -‐- ､ l / / ＼
（ （＿__ ○ ○ ○ l l ＼ `ー――' U ./ / / ､＼
`‐‐‐┘ l ﾄ ＞ u , / / /.＼＼
ゝ{ ﾍ |ヽ ﾄ ＞ ＜,ｲ / /l / .､＼＼
ﾍ{ ﾍ .|ヽ /∨ヽl｀ー ´ /,ｨ' / // ＼＼＼
ﾍ| ` ｣_ ＿ /' | / / /' ＼＼＼＼
＿＿__ ／￣ /~ヽ ｀ ―--⊥／}/ ＼＼＼＼＼＼
r┬...:￣￣￣:::::::::::/ ヾ､> ／ l ＿＿_ ﾍ__＼＼＼＼＼＼＼
/ l＿＿＿＿＿__/ ﾄ､/ | /| | ___l ／ /｀::ー. __＼＼＼＼
/ l l l ／｀ーイ l ￣__ -‐ ,ヘ::::::::::::::::::｀ ､＼＼
く＼／> ＿_
> ／ （/⌒)）
（ （＿__ ○ ○ ○ 〔l´
`‐‐‐┘ Ｏ
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(´・ω・)(・ω・｀)(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(・ω・｀)(・ω・｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´・ω・)・ω・(´・ω・｀)∩(´∀｀ ) (・ω・｀)(・ω・(´・ω・｀)(・｀ )(・ω・｀)ω・｀)・ω(´・ω・)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)・ω・(・ω・｀)( ´・ω)・ω・(´・ω・｀)ω(・｀ )（ ´∀｀）(´・ω・｀)(´・ω・) (・ω・｀)(´・ω
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- 883 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:06:39 ID:fS6B1ZVg0
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| と………お………か………？ | ＿／}
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ／:::::::::::/
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_, -::::'::::::::::::::∠二:::::::｀ヽ／´::::￣￣::｀丶 /::::／::::::/
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／::::ヽ!/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'木ゝ、:::::::＼::::＼
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│:::::::／.'::/ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:.:.､|:::::::::l
l:::／ /|:.´::::ｉ::::::::::::::::::::Ｏ:::::::::::::::Ｏ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }|::::::::|
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|::::::::| /:::::::::′ ..:´ ::::::::::::::::| 10日……ですって………！？ |
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｀ヾ｀''ー―'::'ー' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヾ '.::::::::i
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ｊし ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽｊ::::::
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イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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- 884 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 23:06:58 ID:QqSA/lnw0
- ホント、信長様様だったな
こんなクズ共山ごと消滅させてしかるべきだわ
- 885 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:08:40 ID:fS6B1ZVg0
-
.i .! | ! !
.| | .!
.| i | |
.| |ｉi |
.|｀＼ |il |
.＿＿＿_ | /＿ ＿＿ ∧ /| ＿＿ ｒﾍｎ | |
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ヾ :i ._, -::::'::::::::::::::∠二:::::::｀ヽ／´::::￣￣::｀丶 /::::／::::::/ i! :
,r -―――-- , '"￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼. /:::::::＿／ヽ |: i| /
...＼! ｉ| |:ii!:| | ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : :Ｙ::／:::::ヽ::::::ﾍ !|!i /
ゝ ､｀i: ii|:i|ii!／::::ヽ!/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'木ゝ、:::::::＼::::＼ .i! | |:ii /
＼i|!:i/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ー-.｀ヽ::ー-:::::::＼.| i |:〃
、ヾ/::::::::::::::/::; ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:.:..､ ＼:::::::::ヽ .i|:/
.│:::::::／.'::/ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:.:.､|:::::::::l.!|:/
､ l:::／ /|:.´::::ｉ::::::::::::::::::::Ｏ:::::::::::::::Ｏ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }|::::::::|./;/
...＼ . l/ /:::::´::::ｊ::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;´|:::::::|.!,ｲ
｀ヽ; ヽ ヽⅥ､ヽ |::::::::| i::::::::::::: ﾊ::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 |:::::::| ./ ′/
>､ﾐ､≧: >:.>..|::::::::| |:::/|:::::| |::::::::::八::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
>ヽゞヾ､ゞ.|::::::::| |/ !ﾄ､! } :::::::′｀ ｰ;:::::::::::::::::::::::::::::::'. ＞ ＜
≧/ ,|::::::::| .′ ::′ ,ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::'＞ で！……き！……る！……夫！？ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.
- 886 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:09:48 ID:fS6B1ZVg0
-
__...ノ∨´::ヾ"´￣ヽｰ::､__
／::::::/:::::jﾍ::::::＼:::::::::＼::::::＼
／:::::::::/::/ヾ/ﾍ＼::::ヽ､::::::::::::::::::::｀＼
. //:::::::::釗ﾊｊ ∨ﾍ:ﾍ ＼:::::::::::::::::::::::＼
釗l::/::::::::ﾄﾚヘ ',i⌒ﾘ￣`ヽ＼:::::::::::::＼｀ヽ
|:i:::|､:::i´ﾔx､＼ ﾘイ必アゝ｝::::＼::::::::::トヽ
ﾘ∨ﾍ::!{弋ﾇ ゞｰ ′/ｲ::::ﾉ＼ﾘﾉ } あちゃ〜！護正院のダンナ、
∨ﾍ＼ / / /イﾘヽﾍ
ヾ;:::! ヽ ` ____, ∨:::::ﾍ スイッチ、入っちゃったんじゃね〜の？
;'八 ﾔ二三_ア U こV::::::｝
!::::::ヽ ｲ!:::::l:::::::j
∨::∧＼ ／ ﾄ;:::::!::::::＞ｰ一
__ ヽ:::∧ iヽ __ ＜:::::::: ｌ ',:::!＼::::::::＞.､、
／（(ﾉ)＞＼ヽム !＼:l::::::＼::::::::::::::ヽ、
中房小相模（小寺相模）
../.::::::::::::/.::::::::::/.:::::::::::::/|:::::; l::::| |:!ヽ::::::ﾊ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
..:::::::::::::::ｌ::::::::::/:::::::::/::/ |::厶 l::::| |厂{:::∧ | できる夫…さすがに無事じゃ済まないか？ |
|:::::::::::::::l::/.::/.::::::i:::i::::ｉ／厂 |:八 ﾑ、 Ⅵ 〇＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
|:::::::::::::::/:::∧::::::::Ⅵ:::| ／,二、/ ﾋﾌ_, { Ｏ
|:::::::::::::::八{::ﾊ:::::::| 八|.ィ:::厂, ,; Ｖ 、 ｏ
|::::::::::::::::::_::::::::l＼| ^ ー " ＼ | ｷｬｰ！ ﾜｰ！ ｷｬｰ！ ｷｬｰ！
ヽ:::::::::::/ ｀ヽ:| , ノ |
＼::::{ ( く_ U | .∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
＼ヽ ｝ ｘく|.｀)(´>ω<) (>ω<｀)(´>ω<) (>ω<｀)( ∩∀∩)(´>ω<｀)(>ω<｀)(>ω<｀)｀）
..＼＞―ﾍ ,／´个＼ . ω<)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
| ＼ 丿 ﾞﾞ )∩(>∀< ) (>ω<｀)(>ω<(´>ω<｀)(<｀ )(>ω<｀)ω<｀)>ω(´>ω<)
／| ｀ニ＝=‐―┬=≦ ＿＿ .∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
| ＼ ＼:::::::::::::::::| ∧ )>ω<(´>ω<｀)ω(∩ )（ >∀<）(´>ω<｀)(´>ω<) (>ω<｀)(´>ω
| ｀ ー-=ﾆ二::＿::::| //∧
中房悪律師（赤松則祐）
.
- 887 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:10:48 ID:fS6B1ZVg0
-
|｀＼
＿＿＿_ | /＿ ＿＿ ∧ /| ＿＿ ｒﾍｎ
|＿,. -┐| |／/ / |＿_ ｢ |_/ |/ |＿ ｢ |__||｣ ＿ ｢｢| __ [[|
|｜ |／ ＿＿|｜ _＿_| | ,.コ|.￣ ,ｺ|
＿_|｜ |＿,. -┘ └一 '´ ￣ ￣
|￣￣ ＿,｣
￣￣￣ /i!|! , -― ＿
＿＿＿_ /::'::::::::::::::∠二:::::::｀ヽ／´::::￣￣::｀丶
＿＿―＿＿／ ＼￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿ ./―-- , '"￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼. /:::::::
――￣￣／U ＼ , , ／＼＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣― . / |:ii!:| | ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : :Ｙ::
＿＿―／ （ ●）::::（ ●）＼‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――./i|ii!／::::ヽ!/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'木ゝ
| U ____´__ U | ＼人_从人从人从_从ﾉ／ /i|!:i/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ー
＼ `'''ー‐' ,／ ＞ ＜ ./、 /::::::::::::::/::; ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/⌒ヽ ｨヽ ｏ Ｏ 〇 くっ……！！ ＜ / │:::::::／.'::/ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ rｰ'ゝ 〆ヽ ＞ ＜ / l:::／ /|:.´::::ｉ::::::::::::::::::::Ｏ:::::::::::::::Ｏ:::::::::::::::::::::::::::
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,| ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼ / .l/ /:::::´::::ｊ::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
| ヽ〆 |´ | / ヽⅥ､ヽ |::::::::| i::::::::::::: ﾊ::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/､ﾐ､≧: >:.>.|::::::::| |:::/|:::::| |::::::::::八::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_
/ .>ヽゞヾ､ゞ|::::::::| |/ !ﾄ､! } :::::::′｀ ｰ;:::::::::::::::::::::::::::::::'.
/ ≧/ ,|::::::::| .′ ::′ ,ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::'
.
- 888 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:11:23 ID:fS6B1ZVg0
-
ヽ ヽ: :ヽ＼ヽ´ ノ ,. ﾍ ) } ﾉ: : :
lヽ:ヽ ,. '´ ,- | ⊂ ' ／:, -=
| ,. '´ ― ﾉ ,........ - ',イ ／: おお〜──っと！！
ヽ ヽ ,／ /: : : :／ /: :
ヽ､ ゝ - '´ .|ﾍ／ /: : : そこまでだ、護正院？
｀ﾞ ､ ,. イ ,. - _ ,/ /: : :
｀ﾞ ､ _ , r ´ ,. - ,. - ' ´::::/ l: : :
.
- 889 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:12:01 ID:fS6B1ZVg0
-
∨∧ ＿ // _ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
∨∧ ／,;,.:.:.;,;,`ヽ、i:.i／:.:ヽ _ ＞ ＜
∨∧ /／ ,...-‐-ﾐヽi/／⌒ヾ:.＼ ＞ そ う 、簡 単 に は 行 か せ ね え よ ！ ？ ＜
∨∧ ／rzzzzzzzx/:;ｨ≦至至ｱ＼＞ ＜
∨∧ ／:.／|圭≫''"""'''干≪ﾐ笊::::::::／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
∨∧ /／／::／::::::::::::::::::::::}:j:::::｀寸::::::::::::ヽ
∨∧ / /､:.:/:.:.ヘ:.ﾉ:.:.:.:}::::ﾉ::::::::::::::::ヽ::::ヽ:::ﾍ
∨∧ __/::::ヾ::/::::::::`^ヽ/:::へ:::::::::::}::::::｝:i:i:.Y:::ﾞ;
∨∧ /::::::::::::::ﾊ::::::::::::ﾄ:::::::::::::::ヽ:::::j!:::}:j!::}:i::::ﾄ:.:i
∨∧ /:.:.:.:.:.:.:.:l l:::::::::::i ヽﾄ､:::::::::::V::::ﾉ/j/:::i:::l }:}
∨∧ i::::i::::::/{:l }::ﾄ､::::l .斗''＼:::::::i::::::::/::::::i:::} ﾘ
∨∧::/i:::::i`''ト､ jﾉ ヽ::ir''_,i.xzｫﾞ;::::}'^Y::::::::::i:::!
∨∧{ ii::::i }丐ﾐ ﾘ〃や勿 }i::! }::::::::::i::i ―＝≡|｢|
∨∧ ヽﾄ 弋｝ `''" jﾉ_ン::::::::::::i:i ／| .／| |｣|｣
V:∧__ ∧ ' l::::::::::::::::::::ii ＿＿| |＿l |＿
∨∧ ＼ ゝ..._ ` '''’ ／ ,z┐:::::::::::::::i ―＝､＿ ＿ ＿＼
∨ / } /::::"''::ｰ- ''_,..ィ:::ン--､::::::::::i | | | |
V{ { /::::::::::r-{)Yf:::::／/ ﾞY:::::::i ―＝≡'´ | | ｢|｢|
ﾞｨ炙心/::>''"/<〈(ﾟ)〉 >.:./ i::::::::ﾞ､ ―ニ三 ∠＿ ―＝｣|｣ ∧
Ⅵl圭私/ /.:.`个〜.:.／-､ }::::::::ﾄ＼ ∠／￣￣￣ ∠ノ
Ⅵ圭ﾐ私/:.:.:.:.:.:.:.:.:／: : : : ＼／ j::::ﾄ::i `ミ=-
/Ⅵ圭≫`､:.:.:.:.:.:／: : : : : :／ ィ}::::i ﾞ:ﾞ､
／:::::込<: : : : ＼／ : : : : : ／＝彡:/::::::i ヾ、 |＼
／:::::::::::/ V＼: : : : : ヽ: : : :／.:.:.:.:.:.:.:/::::::::::ﾞ､ ヾ、 | ||
／::::::::::::::::/ : Ⅳ ＼: : : : : : ／:.:.:.:.:.:.:.:.:./:::::::::ﾞ;:::ﾞ､ ﾞ､ | ||
／/:::::::::/:::::/ : : l:∨∧＼__ ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::::ﾄ:::ﾞ､ ﾞ; | ||
／:::/::::::://::::/: :ヽ i:::∨∧ i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i::::::::::::::::::i ﾞ;::ﾞ; } ／ ￣ ￣ ＼ TT
/:／/::::::/ i::::〈: : : : :ヽ::∨∧ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{::::::::ﾄ:::::::::! ﾞ;:::i ／ ＼ （ ）
// /:::::/ i:::::::ﾄ、: : : :∨∨∧ i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:::::::! ﾞ､:::::i i::i ／ (●） （●） ＼ | |
{{ i:::::/ i:::::i ＼: : : :ヽ∨∧i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:::::! ﾞ;:::::} j:ﾉ | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |/ /
i::::i !:::{ /:＼ｨ怨℡､∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:::} ﾞ;::j ＼ ＼ェｪｪｪｪｪｪェ／／ /
道場坊祐覚 ビップ房キル夫
.
- 890 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:12:35 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿_
／ ::::::::::::::::＼
／ :::::::::::::::::::::::＼
／ ::::::::::::::::::::::::::::::＼ お…おで、ででできる夫を、いぢめるヤツ……
| (〇）::::（〇）:::::::::::|
＼ （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）::／ ゆゆ…ゆるさねえど…？
/ ..:::::::::::::::::::::::::ヽ
. / /| ..::::::::::::::::::::::i::::::i ぐ……ぐちゃぐちゃに…してやるど！！
＿＿＿_/ /__| ..:::::::::::::::::::::/|::::::|
＿＿＿,廴ｊ＿_ヽ ｒ::::::::/ ﾊ::::,） ‐┐ ＿
ヽ ｜／ ‐┴ ―┐ ． ． ．
>__ノ;:::......
.
- 891 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:13:15 ID:fS6B1ZVg0
-
ｘ- 、 ＿ ．────── --
＿_＼＼ ＿＿_ ／ ／ ＿ 一 ´
ｬ───≦-- ､ ヾ. レ ´::::::::::::::::ヾ｀ヽj!／ -< ´￣
｀ー ､.＞:´:￣:::::: , ::::::ヽ::＼::ヽ:::::ヽ:Yﾞー‐=ﾆ二::´:::＼
.／::::xｧ:::一::::::::!:::ﾄ!ヾ∠ﾁヾlﾄ､::::i!::_＼ ＼::::::::＼
/:::／./:/:::::::::i:::::ﾄ､!ﾞヽ仆zﾀ "ﾞi`l!::!::!ヾ! ヽ ＿____ ＼::::::::＼
./／ /:/!:::::/:::l:::::irf〉｀ / .j/:::!/:! ＼ヽﾍ:::::::::::ヽ 道場坊祐覚……何の用なの？
ｨ´!/ .!::/i:::::ﾄ.:::!V ､ _ ／／:i::/ ＿＿ ＼ヾ::::::::::∧
厶-ｆ¨´l::i .!::::{ ヾ!ヽ ｀ｰ` !/__ ム!==/ ＿ ＼ ＼:::::::::::∧ ……あなた、何か意見でもあるの？
ﾍ:! ﾍ:::! l::ﾄ.＼ 〈 ｒ一._´/ - ―‐ - ､二ｰ､ ､::::::::∧
ﾞ ヾ ヾ! ｀ ｰ‐ ｧ./∧ヽi／ ｀￣ ヾ.＼:::::∧
ｒｒ―一 ¨ .ｨ≦ラ! /x── - ､ i ＼::∧
l_!―ｫ ／i／x ∨／￣￣ヾ::::＼ / Ｖ:∧
/二シ::::/／ ｊ/:::::::::::::::::::::＼:::ヽ. / V::∧
,ff:／_::::/.′ {::／￣￣ヾ:::::::i:::::l/ i::::::∧ ゴゴ…
/l./ ヾ」 V }::::::レ’ !::::::::∧
|: : l: : : : : :{: : |ヽ: : : : : :{ヽ:ヽ ,X:ヽ ＼: : :ヽ ＼: :＼: : : : : : : :V: : /: :
|: : l: : : : : :l: : | ヽ: : : : : :iヽ:ヽ ／ ,＞､,-r＜===r- ヽ: : ヽ: : : : : : :V:/: : :
|: :li: : : : : :|: i: { ヽ: : : : :ヽ ヾ､ ' イ ,／ ////C, ﾘ ＼:ヽ: : : : : : V: : :
|: l |: : : : : :l:|T:「￣｀ ヽ: : : ヽ ｀ | {/////} ﾁ: : : : : : : V: :
|:.| .l: : : : : :l:.| ヾ_ __ 二ヽ: : ヽ l/ー ' ﾘ ｲ: : : : : : ヾ}: : : ば〜〜〜っか！
|:l ﾞ､: : : : :ヾl イ V//c｀ ＼:.､ ゝ―‐' 彡:, ' ￣ヽ:.}: :
l:| ヾ､: : : :ヽ ! {///} ｀ﾞ ,.<´｀ヽ i:l: : : あたしに、自分の考えなんかあるか！
l:| ヾヽ: : :.ヽ {,ーﾘ /,....｀ﾞ |: : :
ヽ ヽ: :ヽ＼ヽ´ ノ ,. ﾍ ) } ﾉ: : : 文字通り、用心棒さね！！
lヽ:ヽ ,. '´ ,- | ⊂ ' ／:, -=
| ,. '´ ― ﾉ ,........ - ',イ ／:
ヽ ヽ ,／ /: : : :／ /: :
ヽ､ ゝ - '´ .|ﾍ／ /: : :
｀ﾞ ､ ,. イ ,. - _ ,/ /: : :
｀ﾞ ､ _ , r ´ ,. - ,. - ' ´::::/ l: : : :
￣ /／,.::::´:::::::::::::::::/ |: : : :
.
- 892 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:14:16 ID:fS6B1ZVg0
-
／イ:.:.:／三三ﾆV´三三ﾆヽ､:.:.:.:ヽ
/三三三／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ三三＞:.､
. /:.:.:.:.}ﾆ,イ:.:.:.:_,:.:.:.:.:.:.:.:.,-:.,:.:.:.:.:.ヽ三!＼:ヽ
/ｲ:.:./／:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.ヽヽ:.:.:.
/:.:イ:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:,:.,.:.:.:.:.::.:.:.l:.:.:.:.:.:.:ヽ!:.:.:..
l/ /:.:.:.:./:.ｲ:.:.:.:.:ｲ:ハ:.:.:.:.:.:.:ﾄ,:.:.:.:.:.:.:.:.l:.l､:.
ｲ:.:.:.:.:l:.:.:l:.:.:.:./l:l l:.l:.:.:.:.:ﾊ:.:.:.,:.:.:.:.:.l:.l ﾘ
l:l:.:.:.:.:l!:.＼,:.:.l l:l ﾘ ,:.:.:l／l:.:l:.:.:.:.:.l:.l ほら、どっかの自治厨の仕切りってさぁ〜？
| ､:.:.:.:l下ﾆ=-､ | |:.ｲ云ｱﾘ:.:.:.:.,'!ﾘ
,:.:.:.| 弋z(ｿ l弋zソ l:.:..//, いっつも、いっつも、上から目線で威圧的じゃん？
ゝ:.:.､ ￣´ , |:./:.:.:l
l:.ミゝ ＿,. -ｬ , ｲ/:.:.:.:.. だから、あたしみたいな“悪僧”が間に入った方が、
|:.:.:.:.:≧ ､ _ ゝニン,. イ:.:}-､:.:.:.:.:.,
|:.:.:.:.:.:.／ /l､ｰ,.≦彡／イ￣｀ヽ:.:. かえって冷静に“お話し合い”ができるかもな〜？ってね！！
|:.:.:.:.:./ /:.:l:.:.l｢:.:.:.:/:.:/,..-―-､ ヽ:.
,:.:.:.:.:.〈 /:.:.:ヽ/＿:/:.// ヽl:.:.
,:.:.:.:.:.:.:.:∨:.／n ll:.:.:.:.:.:l{/ ヽ､:.
/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:l lソ,/:.:.:.:.:.:/ ＼
/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.l_,/_ノ:.:.:.:.:.:.l ＿＿＿ ヽ
/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l ,...////////ヽ､ ､
＿＿＿_ -───-､
´: : : : : : : :｀丶 ／ ／
／: : : : : : : : : : : : : : : : ＼／ .／
／⌒Ｙ : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :＼彡廴＿＿／
／￣￣∠／￣: /: /:/://: :ﾊ: : ＼: : :＼.: :.Ｙ|:厂｀ヽ: :八
∠＿＿＿_/: :/: : /: :.|: |: |:|_:｣ l-匕｢＼丁|7:l:|:|:| ＼: ﾍ
' : /: : :.|: : :|: ｢ |ﾊ/| l八: lｨfﾁ芋ミ从ﾄ廴 ヽ :ヽ
|: /|: : :/|: : :ﾚ'ｨfﾁ芋 ヽ{ {:::r'::}》l:.|r} : ＼ ∨: :.
|//|: :,ｲ八: :|《 {:::r'ﾍ 弋zソ ﾉ:.|八: : : ヽ |: : :i
/ .|: | l: : iヽ| ヾV:少 ／ﾉ:| ヽ : : : ＼|: : :|
′八| {: : l: :lﾊ ' 人ﾘ Ｙ: : : : : : :.| ……なんだ。ただの小遣い稼ぎなの？
| ./: :/{/＼|V|: :ヽ ﾏつ ｲ / 厂｀ヽ i: : : : : : : :!
|/: :/: :/: :/ rＶ{ ｀ . ／ |ﾉｲl| | |: i : : : : : | 相変わらずね、道場坊………。
/ : /: :/: :/ .|.厂¨｀…─}T爪_____.厂¨| | |: i : : : : : |
.: : r───==｣L____ ＿|| | |::::::::::rく￣ 厂 ｣ -─-､: :|
/: : / ＼ ￣||／::::{ﾆﾆ}::::::::/￣＞ ７ ＼
/: : / || r――／:::::::::::／:::::::: / ／ / ＼
. /: : rく＿彡' ∨ ／::::::::::::／::::::::::::/.／ / ＼
く￣＼ } /..／ヽ:::::::::::/::::::::ｰ=彡' 〈=＝＝＝＝＝＝＝=〉
＼ ＼Ｙ ／ ＼_./／ || | /
／＼ Y´ 〃 || | / ｵ…ｵﾃﾞ、ﾅﾝｶ、ｽﾙｰｻﾚﾃﾙﾄﾞ？
.
- 893 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:15:10 ID:fS6B1ZVg0
-
:.:.:.:.:.:.:.:./ // |:.:.:.,' {:.:＼＼ , / /:.:.:.:.:./／ |:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.,' // |:.: ｉ |:.:. 人＼ ｀ ＿ /:.:.:.:.:/-- __ |:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.| //. |:.:{ !:.:.:. !_ヘ、 ヽ--' /:.:.:.r----------≠_.|:.:.:.:. ﾚｲｼﾞﾝｸﾞ───
:.:.:.:.:.:. | 〃. |:.:| r＝┐ヽ. ヘ、 イ:.:.:.:.!: : : : : : : : : : : : : : /:.:.:.
.
- 894 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:16:09 ID:fS6B1ZVg0
-
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ……………ちょっと待てよ！ |
| できる夫の“時間稼ぎ”ってよぉ〜、そんなに悪い事なのか？ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
f¨ﾞ!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,､ <｀ヽ ./:::/.,､
⌒!ｨ f¨ﾟ{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}ｲ { , -ー ､ _ /¨> r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}| ＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-! /:::::}＿_Vﾍ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣! ./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ ＞ｲ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,､:::::::::__/_／ ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
｀Yﾟ￣ ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::| ヽ ｀!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_| ￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、 f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| ＞- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
/::/:::/::::/::l:::.!::;:::l lﾍ:::::::::ﾍｰ=--=-z._l:::::l:::〉〈:::l::::::::::::}
/::/l::::l;:::::l:::l:::l:-=‐-ﾍﾍ:::::::::ｌ ≧xz=:;､ﾍニl/∧ﾍ!:::::::::::l
l::/ !::lｌ:::::ｌ:::ｌ:::ｌ::ｌ .必ﾐ;ﾍﾍ::::::ｌ 'ｌr':心:ﾐ､ﾍ::l':::::ﾍ !:::::::::::l
|' .l::l ｌ::::ｌ:::l':::l::l《pr｀! ﾍﾍ:::l .Pr';:::l 》l::.!::::::::::l:::::::::::.! . 人__／
ｌ:l l:::::l:::ｌ::::l::ｌ 込::ｌ ﾍｌ 辻::ソ, ' .!/:::::::::::ｌ.､::::::::l ⌒ヽ(
l' ﾍ::::l:::l:::::::ﾊ ￣ ￣ /';:::::::::::::l ﾉ:::::/ )て
ﾍll::.!::::::::.! ｀ U / ::::::::::::!'::::::l' . __ノ(｀
l::l:::::::八 ｰ ､ /' :::::::::::/::::::::l ｀Y^＼
l::l::::::ﾍ:::＼ ｨ::::::::::::::/:::::::;ﾍ!
ﾍ!､::::::ｌ､::|'l'＞ , _ . ィ ´/':::::::::::;/:/!/!'
ﾍヽ:::l ﾍ!.,_／｀=ｚ=‐-‐/':::::::::;:ｲ/' .l' ……！？
ﾍ:.!／/::::l ./ﾍ /'::,:ｨ'.ヽ、
_ , -=´ﾍ! /:::::::l /::::ﾍ/／l::::ﾍ: :＼
_,.．- ‐'' " : : : : : : /::::::::::l. /ﾍ::::∧ ｌ::::::ﾍ: : :｀ヽ、
.
- 895 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:16:55 ID:fS6B1ZVg0
-
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| おお〜そうだ！そうだ！ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 坂本商人を護るのは叡山の利益になるけど、 |
| ここで朝廷の言う事を聞いたって一文にもならないんだぜ？ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
ｶﾞﾔｶﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
. ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧∧
(´-ω-) (>ω<｀)(´-ω-｀)(´-ω-) (-ω- )(´>ω<) (>ω<｀)( ´∀｀ )(´・ω・｀)(-ω-｀)(-ω-｀)｀）
,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ω・)∧＿∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧(・ω・∧ ∧,,∧∧,,∧∧ ∧∧,,∧
ω・｀)(´>ω<)・ω・(´-ω-｀)∩(@∀@ )(-ω-｀)(-ω-(´・ω・｀)(・｀ )(-ω-｀)ω・｀)・ω(´>ω<)
.∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧| ∧,,∧∧,,∧ ∧,,∧∧,,∧∧,∧ ∧＿∧ ∧,,∧| ∧,,∧ ∧,,∧（ ∧,∧
(・ω・｀)>ω<(-ω-｀)( ´・ω)-ω-(´-ω-｀)ω(・｀ )（ @∀@）(´・ω・｀)(´-ω-) (>ω<｀)(´・ω
.
- 896 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:18:15 ID:fS6B1ZVg0
-
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| だったら、時間いっぱいまで答えを引き伸ばすのは…… |
| ぶっちゃけ、悪くない手じゃないの？ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| おお…尤も！尤も！ |
＿/::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| そうだな、それが一番いい…！！ |
_ -‐￣／/::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
‐ ￣:::::::::／ l:::::::::::/::／:::::::::::::::::::／:::::::,ィ::/:::::l:::::::l:::::::::::::ヽ:::::::＼:::::::::＼ ｀ヽ::ヽ
:::::::::::::／ ,l:::::::::/::/:::::::::: /::/:::::::／/:/::::::/::::;ｲ:::l:::::l::::::ヽ::::::::::ヽ::::::::::ヽ ヽ:l
:::::::／ /:ﾊ::::::l:/:::::::::::::::::/:/l--─'ｧミ/l::::;イ::::/ l:::l::::::l::::::::::l:::i:::::::::ヽ::::::::::ヽ }'
:／ /:/ ﾍ::::{'|:/:::::::l::::/ｬﾁr´￣oヾﾐｘ'ノ::/ /::/l:::;ｲ:::l::::::}::::l:::::::::::lヽ::::::::::l
＿ , イ:::/ ﾍr‐l:{:::::::::l::::l ﾏ ｂ::::::/:/ /／ z≦｢:7ﾅ:ﾒ::::/l:::::ﾄ::::::::::l ヽ::::::::l
／:::::::::::/:::/ { ll|＼:::::lﾍ:l 辷zク ´ ./::::ﾊヽ'ｲ:::::/:;l:::::l l:::::::::l l::::::l
:::::::::::::/::::/ ヽ （l`:::l＼:l ` 〈zｸ ｲ /:::／:/ |:::l l::::::::ト､_l:::::l＼
::::::::::/:::::/ ｀l:::::::l ` i ` .／イ::::::∧/::ﾊ .l::::::l l::/､__＼ …あ、あなたたち……。
:::::::/:::::/ ﾍ::::::l U ＿ , ´ .r‐ ､/:::|::／:::/:/ l l:::/ }' ￣
::::/::::/ ／:l lﾍ:::ﾄ､ ´-‐´ l:::::l＼＼::::::/:/:lヽ ll:/
:/::::/.／ ﾍ::| l ﾍ::ゝ＼ ´ _.｣::::l ＼ >'ｲ:::::l V }'
:::／`〈 |::|｀ー――ト ﾍヽ ｀ ､ ,ィ ´ /::/ ./:::::|::::::l
/ ﾍ l::l .ト､｀ `＼――｀‐ 7 /::/ /|:::::_l_ -┴―――-/￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ﾍ l::l ＿ ､-l:::::::| l￣￣￣::/:::::>ﾌ:/ _ -‐ ´＞´ | 尤も！尤も！ |
――- _>､＼ヽ／::/::::::::l l:::::::::::::／_ ＜＞' ´ ／ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/ /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／ ＼ゝヽ:::::::::::::l l::::::::::,<´:ｬ‐ ´ ／ ＼ | 尤も！尤も！ |
/ ／_ イ:::r‐‐┴ ┴;:::::/ ＼＼ / ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/
.
- 897 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 23:18:51 ID:QVB.TxmI0
- 叡山だけが自分の世界って連中ばっかなのね…。
- 898 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:19:08 ID:fS6B1ZVg0
-
.‘ . ゜ ／ . ＼
/ / ／ ＞ ´ .ﾄ{ ! .
/ /＿ -=≦ ＞ ´__ ／ }人 | モットモ！モットモ！
′￣./￣￣ . 斗/ ／}／}｀ ﾊ ,′ ‘
,′ / / /.／ ／ /イ /}/ l|ミ/| .'.
,′ ／ ./ / ,x仁芹ミ / ／/ .ﾘ /.ﾊ ハ
' .／ / } ./ .《 {::rし} / ／ ,zミx}/! .ﾄ､}
／ .′ ./|八 乂ソ/／ ﾊし} }}从 .}、 ! !
／ ／{ ./ lﾊ .{. ｀¨／ 弋ソ // ハ }
／_ . イ i| /ゝ{__ヾ! 丶 ｀ /ｲ .′j.′
￣ /／ / l| ./ ヽ U イ |./ / モットモ！モットモ！
／ {人 l| ﾊ }.＼ =ﾆ _､ / ./|′
| ヽ.从 {人 ,､ﾉ. ｀ ´ イ ／ｏ
＼∨! ｀У ＞ ＞ . ＜} ／ .／ Ｏ
_〈 .人 |.ィ⌒＼ ＞ 〈彡ｲ／} ／ 〇
.´二二彡＼////＼ ./}ﾊ ﾉ／ /￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
/ ／´＼ ｨヽ///.∧ ﾊl| ∧xイ .| どうしよう……一言入っただけで、流れが変わっちゃった…… .|
′ / X´ ∨//∧ {{ lﾄ､ハ/＼ | やっぱり、妙光坊阿闍梨さんでも、護正院さんでも、 |
.| .{ /. ＼. ∨///＼ || l| Vﾊ //＼.. | 「大衆の気持ち」をそう簡単に御しきれるものじゃないんだ…。 |
.| .| ,′ ヽ. ∨/＞ｲ/トl! .人ﾊ/=≦z_ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ノ ﾉ { ‘. } ／/{{/.ﾘ＼{{ ﾉ､///// .,′'
.{ 〃 .ﾘ V ‘ ＜///{{./＼ l}//// ＼ |
ハ {{ /ヽ ,′ ≧=----.ヽ/／ .ヽ.!
尊澄法親王（宗良親王）
､.......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
_,.. -`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,.:-'::´::::::::::::;:::::/l:::;ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::::::::{::::ﾄ;::| ヾ' ヾ＼:::､::::::::::::::::::::::::
. ／::::::::::;:::::::ヽ:|,ｨ,'ィ ヽ!＼:::::::::::;:--
,r'::::::::::::::l:::::ﾄ::ﾊﾉ::;:<''"7 ヽｨ:::/ r''
'７::;::::::::::::{::::{'ﾘ/:;ｲr､ヽ ! ヽ| /,r
/:/::::;:::::::::ﾊ:|/::/ヽｰ'ﾉ,/ ｀! 〉
. {/|:::;l::::::;/ └'′ `,'"' ﾉ
ヽ|ヽ:|ﾄ;:>、 ' {ノ
ヾヾ{iヽ /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ソ o Ｏ 〇 ……………。 |
. く... ,. - ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/
ヽ` ／
＼ 丶 ／
＼ ／::..
＼ ／:::::::::::...
尊雲法親王（護良親王）
.
- 899 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:20:52 ID:fS6B1ZVg0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| もめてるなあ〜？ |
| なんか、簡単には決着つかない感じだぞ？ |
＼＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／￣￣￣￣￣￣＼
|/ | ん〜〜… |
＼ ＿＿＿＿＿／
／￣￣＼ |/
／. _ノ ＼
| （ ●）（●） ＿＿＿
| U （__人__） ／ ー ー＼
| ｀⌒'.| ／ （ ー） （ ー）
| } ./ （__人__） ヽ
ヽ } | ｀i i´ |
ヽ ノ ＼ ＿ ⊂ ヽ∩/ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ヽ ／ '､＿ ＼ ＜ 一つ、言える事はさ……。 |
/ ヽ, / ＼ ＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ / } | | | |＼_丿
| { | | ヽ、 ＼ |
| | | | |＼ ヽ ﾉ
.
- 900 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:21:56 ID:fS6B1ZVg0
-
/ ＜ ／ i V／l ＼＼l
./ / / / / /へ l ＼ゝ
/ / / 〉l/ / ∧/ ヽ / l ＼ l ＼＼
/ , / l / l l 彳 ＼ V ／ 丿( ヽ＼＼
／ l ／ .l l トiｲ l ＼ ｲ＼ ／ヽ＼ ) l ト ┼────────────────────┼
／ィ' // / l ｌ ｌ∧ i ｌi＜ノ ﾚﾊ./人 ｌ 丿 〉 たとえば、赤松氏を味方につけたかったら、
i / ﾊ r l ／ー─ヾ ー--ﾘ! l/l l／ 赤松円心を一言「うん」と言わせればいい。
／l .l l l i Ll／ ' ￣ `ヲ ‐- l /ｌ ） / ┼────────────────────┼
:/rェl ＼ヽ ヾ丶弋ｦﾌ￣｀〃 .仞￣ﾄ／ レｲ
ヾi ハl iヽ ヽ ､ヽ‐---‐'ﾐ `ｰ '・!
､‐弋 ! ` ､: ﾍ`ヽ巛ミﾐ7 〉''' }! /
ゝ､::}`ー! !`ヽ辷三彡{ ﾉl | r―
`ー-l ﾄ､三ﾐﾏﾐ彡7 ＿ ／ :l r' _ノ
l l ¨''‐､ﾐ辷/ （ﾏ;ﾑ::::`、l | l ／￣￣￣￣￣￣＼
l l 丶.__.／::ﾏ;ﾑ:::::＼ ） ﾉ ＜ 了解した。 |
l .l ヽ､,:::::::::ﾏﾑ::::::::丿 （ ＼＿＿＿＿＿＿／
l ! ヽ:::::::::ﾏﾑ::/ ＿ノ
l l ／:::::::::::ﾏｯ´:/
赤松円心
r<７､￣l､ _ -､_∠￣ヽ
r─lヽ＼_ - ´＞＜二｀ー<‐､-､
Y / ´ 丶＼///l∧
L_,′ ｌ ｌ ｌ ヽ彡//l lV ┼────────────────────┼
l l | L__l＿_l__ -l ∨/ V l 足利一族を味方につけたかったら
L.ト‐- _ _ ‐ﾃﾗｧ l l-<-' 足利尊氏か直義を「うん」と言わせればいい。
ヽﾔﾋ> ﾞ→'´ 〈〈 _/ ┼────────────────────┼
丶" く """ X､
_ - 丶 ー‐'´ ／/l)）
_ -´ ｀＞ ､__／／::::l ＿_
_ -´ ／二>l￣:::::::::／ ヽ／＿ -＞､
_ -´ ／｛l/ ￣￣ /,イ, -<´:::ヽヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
┌ ､-､_ _ -´ ／／Lミ/￣Y´￣l二彡_／:::::::::ヽ::::::l/ ＜ では、兄上には妾から伝えておこう。 |
l l,-､_＞'-､ /´／:／く二＞「｀＞'_L_ソｲ:::l:::::::::::::l_ ノ ､ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
, -､ l_/ /-､ ＼ ／:_/:::/:/: : : Y: : レ':l: : : : : :l::::Yヽ-‐ ﾍ:::::＼l
ヽく>'´ヽl /-､ l /:／:::::::::l: l: : : : |: : : : : l: : : : :/::::/::/:::::::::::ヽ:::::l
｀L__'__ - lヽ l:/::::::::::／ヽ＼＿ヽ＿＿ヽ - ´/:ハ:::l::::::::::::/_ ノ
足利直義
.
- 901 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:23:00 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿
／⌒ ⌒＼
／（ー） （ー）＼
.／::::::⌒（__人__）⌒:::::.＼ しかし、寺社勢力…特に延暦寺は違うんだお。
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／.. 内政も外交も、基本僉議で対応する。
rｰ'""l, 'l, / .| ||/｀>､
/ | 'l, / .|./》/ ∧ しかも、明確な統率者が、なかなか出ないから、
/ , | ヽ ヽ,､/.＠ / 《l,l / ヽ
/ ､,ヽ|/ ヾ。ﾂ｀' 「ゞ / /《ヾ /ﾞヽ 結論がその場、その場の都合に拠ってしまい勝ちになる。
./ ///ｌ｀ﾞ'ﾞｰ-'" / // ﾉ// ／／｀l
,|. /// | |___,,,ノ≡≡ﾂﾉ/／_,,-‐'""l
| /// /| /二＝‐'"´´／ /｀ﾞﾞ'ｰ-､,_.l
|/// / | /|三＝"´ ／ /／"´´ﾞ'ｰ､|
///ﾉ ノ ノ ノ‐-二‐'"´ ノ/r＝､,_ｰ-､_|
※ 南都（興福寺）は、摂関家の影響もあり、
もう少しまとまっているっぽい？
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ─＼ チラッ
／ し （＞） （●） ＼
| ∪ （__人__） J | ＿＿＿＿＿＿＿_ 中世社会の主体となる“頭首を持つ集団”からすれば、
＼ u ｀⌒´ ／ | | |
ノ ＼ | | | 交渉相手として、面倒というか、勝手が違う相手なのは間違いなく…。
／´ | | |
| ｌ | | |
＿＿＿_
／::::::::::::::::＼
／::::::─三三─＼
／:::::::: （ ○）三（○）＼
|::::::::::::::::::::（__人__）:::: | ＿＿＿＿＿＿＿_ 極端な話、違う生き物とコミュニケーションするような感じになってくる。
＼::::::::: |r┬-| ,／ .| | |
ノ:::::::::::: `ー'´ ＼ | | | 歴史のゲームや小説でも寺社勢力はなんか「もやっ」とした
／:::::::::::::::::::: | | |
|::::::::::::::::: ｌ | | | 扱いが多いのは、多分、このためだと思われる。
.
- 902 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:24:23 ID:fS6B1ZVg0
-
/ ､__,,..-''..-､ヽ ./ /:::::｀ヽヽ ヽ、
. / , /.{::::::::::} .l /_,,-''´ l l::::::::::::ﾉ .' '., つまり、敵に回すとやっかいだが、
. l _,,.-' -.､ ヽヽ-‐' ,' ‐.､ ヽ._｀¨¨´ i 味方にしても頼りないのが延暦寺と言う事なんだお！
. l. /:::::ヽ .l ｀ヽ l /:::::::ヽ l ｀ヽ |
l ヽ::::ノ } / ヽ._::::ノ ' l /
ヽ._ / 、 ノ ヽ._ / ､ ／ ／
i l l-―‐''´ ',. l ﾉ ¨¨´ .,..-''"´ヽ｀"''-..,,
.', ヽ..,,__ノ ／', ヽ-‐''" .／ ／ ｀ヽ
.ヽ ,.--..,,_ ／ ', ,.-''"￣ ヽ ./ ／
＼｀ヽ ヽ__／ ／ ヽ. ｀ヽ ｀ｰ' { ……うむ。どこかで聞いたフレーズだな！
＼ ヽ ヽ ｀ ヽ ヽ
.
- 903 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:25:24 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ……まあ、それはそれとして。
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
／￣￣＼
／.ー ー ＼
|（●） （●） i ＿＿＿
| （__人__） | ／ ー ー＼ ηノﾉ
| .| ／ （ ●） （ ●） ﾉ, ∃
| } ./ （__人__） ヽ ／ /´ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
ヽ } | ｀i i´ | ／ ／ | このシーンけっこう長くなっちゃって、 |
ヽ ノ ＼ ＿ `⌒ ／ ／ ＜ 倒幕の話進められなくなってるんで、 |
／ ヽ ／ ⌒ ／ | ちょっと他のシーンを挟んで行きたいんだお！ |
/ ヽ, / ／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ / } | | | |
| { | | ヽ、 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| | | | | ＜ ん……そうなのか？ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.
- 904 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:25:58 ID:fS6B1ZVg0
-
┼─────────────────────┼
そんなワケで、気分転換に「元徳の飢饉」から
数ヶ月後の世界を、先にのぞいてみよう！
┼─────────────────────┼
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ | （●） （●）/ / ,/ﾚ′
`| ヽ 「)'/|/
ヽ､_ ― _,.ィT/ とんっ
l 7Eニ::ィ1│
|￣￣￣￣￣￣￣￣ |
_（,,) お前ら (,,）_
／ | 場面転換な | ＼
／ |＿＿＿＿＿＿＿＿_| ＼
.
- 905 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:27:29 ID:fS6B1ZVg0
-
┼──────────────────────────────┼
さて、まず、この所出番がなかった伊賀兼光（後醍醐天皇のスパイ）
だが、元徳年間（1330年頃）はどうしていたかというと──────
┼──────────────────────────────┼
/.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:､.:.:.:.:＼.:.:ヽ.:.:.:.:.
,.:.:.:.:.::.:.:|＼.:.:.:.{＼.:.::|.:.:.:.:.:.:.:..:,
|: : : :j::::∨: : :､: : i: : : : :l {.:.:.|.:.:/丁 ＼:.､ ＼|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
|: : :.:′ ＼: : :＼!: : :i: :| /.|.:.:.:j/,xf心. ＼xf心.:.:.:ﾄ.:.:.:.:|ヾ
|: : :,___ ＼: : i : : i: :| |:.:/ヽ戈リ 戈リ.:.:.:lﾝ:ﾊ..:|
':: :/ｰtz` ´＼i : : i: :! |.:ﾊ.::ﾍ ' |.:.:.:|,ｲ¨j/
i:::: ::＼ j |:::::::i:::! |＼ / 釗:.:ﾄ . _ _‐‐′_.ｲ,iハ|
ｌ:::::::||::::＼ − jﾄ､j;j;;j ┌――――┘ ＼ }八| 「 v─ ｝
｀ヾ !ﾚ-f＞ - r≦/∧＿＿,r――- 、 └────┐ ／ , -‐く ¨」ＹＹ}..__/¨ヽ
,ノ///}!//////:::::::::/::::::-=≠ﾊ |／ γヽ /´＼乂∠＼ ＼
，ｨ≦/////}i/////////////∠////} ,'_,,..-‐''"￣｀¨¨´"'-､ ヽ
r＜/＞/////////////////////＼//｢ × 変身 ,′, ‐-- ､__ x===ミ ＼ ＼
//////////////////////////////∨. ○ 変装 , {/////////////｝冫＼ ＼y
伊賀兼光（六波羅評定衆） さやかちゃん（神人？）
┼────────────────────────────────────┼
実は、昇叙の話が持ち上がっていたのだが、安達時顕の反対により延び延びになり、
そのためか伊賀兼光は長らく六波羅に出仕しなくなって休職的な状態となっていた。
┼────────────────────────────────────┼
. 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,
／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
i : :.i: ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i'
｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./
'‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i
i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿
. ヽ￣ L､ i 〈-'´
ヽ. __,,...-‐' / i,‐z,
ヽ - / _,.‐'´｀>､_
ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_
┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐-
_,,..､-‐'~'‐t-‐彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.:
,r'´ ｨ'´ i／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
安達時顕（鎌倉寄合衆、幕府内の実力者）
.
- 906 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:28:13 ID:fS6B1ZVg0
-
┼─────────────────────────────────────┼
これは、後に金沢貞顕のはたらきかけで出仕復帰され、昇叙も実現するのだが……
この時、少なくとも安達時顕は伊賀兼光を「怪しい」とみていたと言う事かもしれない。
┼─────────────────────────────────────┼
／ / | ＼
.／ ./ / | ヽ
.／ .／〕／ ､ ト､ l
/ ,ｲ.／.／´ V ミー-ミ |
| ｲ | |' __ ヽ ﾘ
|{ ﾏ .} _. -¬ Ⅵ >ミ、 ./
|! ＼ :| ,､ 、 x≦三ミx:=＝キ7 } {
ゝﾍ _＞-ミ、__T 〈 の :|| i" ﾘ l
( f「ヽ 〈_延厂｀L＿_二...ノ' ./ l …彼はほんとうに信用できるのかね？
(´ (((／⌒,> ﾏ､ﾉ＿_ノ} / 彡'
（/"､／＾ 了 ヽ! 〈 _ ,､ fｰく／
〉7 ￣’u ﾘ6) ヽ ＿, ヽ ′ .
ヽ＿, i ﾞ'' 、 ,.. -ﾆ= ' / 「 ツ{
ヽ￣ _／＿ 、 ｀￣_ / ／ 〈￣＼
￣｢lll| E ﾟ。 / ィ ´ . ノ:::::::::ヽ
／ﾞ''￣;;;;;;; }、 ＿.... ='− ´ ィ´:::::::::::::::::ノ^ｰ- .
,r'⌒ヾ､´￣＼ ＞ T ィ ´:::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::ー----ミ
| ﾞi く } _. ィ ´:::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::;:::::-::一::::::::::::::
_.. ---=土ミ.L. イ＞'::::::＿＿＿＿:::イ::::::::::::::::::ィ´::::::::::::::::::::::::::::::
金沢貞顕（前執権） . ＜ ＞ ´ L.／:::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ィ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／ ／ }/:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ また、前回述べたけど、この時期、
| （__人__） | 園城寺の尊珍法親王が流罪になっているわけで……、
.＼ ｀⌒´ .／
／ ＼ これらをつなげて考えると幕府の後醍醐天皇に対する包囲が、
| ,-／彡三三ミ_Y彡三三ミ 次第に狭まりつつあったと、解する事もできそうだお。
(＿ | ⊃／ ／／ ／
●
●
.
●
.
- 907 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 23:28:16 ID:QqSA/lnw0
- 大衆全員が反対してる勢力に対する最適な方法
A.皆殺し
- 908 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:29:45 ID:fS6B1ZVg0
-
━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
ヽ ` _
,）_,.v''´⌒ヽ. ￣ ‐- ...
)
... ..:... ´ヽ.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.. :..:⌒; __,、 ノ⌒ｰ'
ヽ:_:.:.:.:.:.:. :. .: .:.:.:.:..:.ﾉ ,ｒ ヽ'⌒ ｀＾j ヽ ..:.:.:.
￣ `ー ‐-‐一´ r'´ ｀ｰ'⌒ヽ ｀ｰ ､:.
, '⌒ー-‐､ ヽ, ....... ... .... . . .. .⌒ヽ
♪ ヽ-―--‐-ヽ.っ r_,つ ヽ.:.:._:_:.:.:.:.___:::.:.:.:.:..:::.:.:ノ- .__,.- 〜♪
￣ ￣￣ ￣ ｀￣ｰ-
〜♪
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(::.);;::.,-､＿＿＿＿＿＿＿＿,-､..:;;(.::) ゞ;::;;;;:ゞゞ:.:ヾ::. ヽ
|;: ! | :;| ゞゞ:;ヾ ｿゞ:::ゞ:;ヾ ゞ
|;: `ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ´ :;! :;ヾ ゞ: ;: ::ゞ:;:; ゞ;ヾ ゞ
♪ |;: |´ ｀| :;| :;ヾ ゞゞ:; ゞゞ:::ｿゞ :ゞゞ
|;: | | :;| ヾヽ::ヾｿ;;;:;ヾ ゞゞ:;::;;;;:ゞゞ:;
|;: | | :;| ヾヽ:: |li/ ゞ ゞ:; ゞ:;ヾ
|;: | | :;| ヾ;li/::ゞゞ: ;::::ゞ:;ヾ ゞ
＼ ! │ ／
＼ ! │ ／
＼ │ ／
f¨ﾞ!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,､ <｀ヽ ./:::/.,､
⌒!ｨ f¨ﾟ{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}ｲ { , -ー ､ _ /¨> r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}| ＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-! /:::::}＿_Vﾍ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣! ./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ ＞ｲ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,､:::::::::__/_／ ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
｀Yﾟ￣ ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::| ヽ ｀!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_| ￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、 f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| ＞- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
.
- 909 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:30:19 ID:fS6B1ZVg0
-
ｎ. ｎ ∩
| ! _nn_ . /厶__ ∪ : : : ＼:: : : : : :ヽ: : : : : :ヽ /
ヽﾆフ `iﾔ′ └'＾ｰ┘ ｏ |＼: : : :＼:. : : : : : : : : : : :... ./ ♪
／: : : /: : : :: : : : : : : : :ト､:| ＼: : : .;;: : : : : :|: : : : : : :! ./
／ フ: /: : : : ﾊ::V: : : : : :| |:厂￣` : : : : : : : : :|: : : : : : :|/
/: : ′: : :.' i/!＼: : .ｉ| ＼:|: : : : : |: : : : : : / ｎ. ｎ ∩
./: : : i: : :!: :! 人|. ＼: :|. ｨｆ'.r==x .∨: : : : r⌒ヽ: :Λ | ! _nn_ . /厶__ ∪
. /: : : :.|:. :.|: ﾊ x=＝＼ .{V:::)ﾊ i!: /: : :|へ }./ ', ヽﾆフ `iﾔ′ └'＾ｰ┘ ｏ
/ : : : :| .:|: :|ﾊ. 〃.沁 ち辷ｿ/: : : : /i ./! ヽ .／
. ′: /: :八: :|: .|:.::', i{ .V::)} ｀¨ /: : : :. .|＿ノ:.:| ＼ ____... .／.
; : : /:/: : : 〉.|:.人:.:',八 うｼ ,, :.:.:.:.ノ: : : : ./ | .八:.:.:＼ ／ヽ､__
i.: :/ﾚ: : : :/:＼: 个ﾊ :.:.:.:. ７.:.: :. /|:/./ .＼:.:.:.＼ ／ ￣￣￣ 〜♪
|:/ リ: : : :／个｀:.:.:圦. ヾ＿フ ,′: :.Λ|i .′ .ヽ:.:.:.:.:￣:. ／
| |: :./ ′: : :.:.:.:>. ,{_: : :/ ;|i.7 ￣¨フ
|: / ;:.:.:.:.:..／ .／⌒ﾆ＝-＜彡./ / .イ
|: |: /／ /⌒; .V Y／／|: / / ィ .＿
|/ /^ヽ ヽ./^）フ′ 乂 ／ .イ ―――……'''フ￣
/ ＼ノ~~＼''''' .／;; ｎ. ｎ ∩
／ .＿ ｀ー‐' ;' | ! _nn_ . /厶__ ∪ 〜♪
/＾厂<⌒Y __γ⌒L .; ヽﾆフ `iﾔ′ └'＾ｰ┘ ｏ
／⌒γ ⌒ .^ミ<⌒) ﾉ. /＼ ｎ. ｎ ∩
／ ＼厂｀）-、 / .＼ | ! _nn_ . /厶__ ∪
' ..... ....:.:.:.:.:.:.:.:... ＼< ノ‐ﾉ, ＼ ♪ ヽﾆフ `iﾔ′ └'＾ｰ┘ ｏ
八:.:.:.:.:.. /...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...... ＞-＜> .＼
＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..... / ＼
さやかちゃん
【上演中】
.
- 910 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:30:59 ID:fS6B1ZVg0
-
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
田楽 ── 平安時代中期に成立したこの民間芸能は、天皇、貴族たちも魅了し、
鎌倉時代末期には北条高時をはじめ様々な有力者、寺社勢力の庇護を受けて
最盛期を迎えようとしていた……。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿＿_
, r '´ __ ,- ､ ｀ヽ､
／ / ヽ ＼
-=ｿ / i ヽ ヽ ＼
./ ／ ,ｲ / i ヽ ヽ ヽ
// / | ﾊ | i､ | | r､
// /￣｀|/ l || |ヽi ､i | | | ／ ／
|/ / | ヽ | T-､!_/ / / .| ／ ／
ﾘl /ヽ_ ﾚY / / / / .／ ／ ♪
/ | i/ ￣ノ ヾ＿__ i/ ,/__/ / .／ ／
|,} ｀ ￣"/.ｨ ,仁il}/ ,ｲ . ／ ／ 〜♪
Vヽ ー‐ ´/_ノ=ソノ /ﾚ ／ ／
ヽ､ ,.イ´ |￣´ｨ |.／ ／
, --l7T : : -,ﾃT'´￣ ´ ヽ／ ／ ♪
／ | l l : : r／ ｰ､ ミｼ-､､,_ヽ／ ／
r／: | ヽヽ :/ ヾｰミｼ ／ ／ｰ丿､
, - ' : : | /＼＼| r／ ／ﾍ､､ ＼ ♪
- ' / /lーl r--、／ ／ﾅ､＼＼ i
--､ : : : : :＼＼ / /o ーr、ｰ､ - ／ ／ ＼ ＼ ＼ | 〜♪
＼: : : : : :＼l | /__ >､ヽ／ ／､ ＼ ＼ ＼ ､ _
r '´／ｰ-----l |,,,___ / | ／ ／/ヽl ＼ ＼c'7''Y l
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
一忠（？〜1354年） ―― 『申楽談儀』に名を残す田楽の名人。
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、 , ｨi
|｀ヽ ／ﾑ.| ♪
i ヽ ゝ― ＜ /、 | _＿
y ` ﾍ ＼ , ＞ ´ `ヽ
/ ∨ ヘ ｉ ／ ／￣￣￣￣￣￣￣￣＼ 〜♪
/ ● ● ﾄ Ｘ 八ゝ、ノ ＜ ─────？ |
ｒ / 八 ､,_, ノ Ｖ ＼ゝ、 _＿| ＼＿＿＿＿＿＿＿＿／
ゝ、 ﾉ ≧ ー┐ ゝ辷 >、. ￣｀ニ：| i
z‐＜ ＞′ ! ＼ ト 、ﾞヽ, 人 /
¨ フ／ i ゝ ゝ ＿¨ ／ ／
¨ 八 || ｊ ﾊ ／
｝ v ﾊ 冂 / ＼ ／ ♪
♪ i / ム_ ｒ′ ノ ＞ --ー―＜
`¨゛ ´｀￣
一忠／キュウべえ
,. ､, '´｀! /´ﾞ>.---､
,.-､ / / / ｌ／ _フ
/ }_,.-‐'― '―‐'―‐''´ /´
,. -――‐ケ ´ ノ
/ ／ ／
【上演中】
.
- 911 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:31:42 ID:fS6B1ZVg0
-
/: : : : : : i: /i: : : :l: : : : : : : ヽ
/: :/: :i: : : |:/ l: : : :l: : ､: ヽ: : ヽヽ
/: :/: : i: : :A,|--iヾ: : iヽ:--､:l: : : >､ヽ ♪
／￣￣￣￣￣￣＼ i: : i: : : l: : | V ヽヽ:i ヽ:iヽ:}: ,/ L｀_
| ────！ ＞ l: : : l: : :.ヽ| ,____, ヾi ,___, V':::::::::::::::｀ ---,=
＼＿＿＿＿＿＿／ /:i: : :| : : :i:| ,,,, ､ ,,, / ○::::::::::::::::i< /
l/ |: : :|: : : :.| ､ , ゝ､::､_:::::○::::ﾉヽ
|: : : i: : : :| ￣ ,.|/｀ -｀ ___,ノl | ／￣￣￣￣￣￣￣＼
|:lヽ: :|:ヽ: |:.iヽ ､ ＿ ,イ:// i , | | ヽ___ ＜ ────？ |
l:| ,>-ヾヽ|ヽ､__,,-- |/ '´V / / ム ヽ ,!====ヽ' ＼＿＿＿＿＿＿＿／
＿／ /￣ ヾ､ || ,. ---<- '--'ヽ ,}ヽ ヽo o o＼}ヽ
{＼ .| -{ }-- / | ヽ､,ノ ヽ ヽr-｀--} ヽ
| ＼ ,| ,イゞ､ / .| ,＞ ＼ / ヽ
ﾉ ー- >' ー=,//ii_| .|｀ヽ__{ _､ ! r '´ / ＼,. ／ | ♪
/ / // | | ￣>__ ----＼ ￣ /
/ / ヽ L! L! / ＼ ＼ ノ
/／____／ ゛ -- -､ __ __ / ＼ ＼__,. '
ヽ ヽ | / ,>―､_ ヽ
＼ _,r,> ,l ! _,..／ ／
ヽr/ ／ V .| ,.,イ |> ,.イ
【上演中】
′: : : : : :i: : : :l: : : | |､|ｌ､ヾ､: : :ｌ､＼: -ﾄi;‐-: l､ : : |: :ヽ, ｀`ヽ..圭圭L
: : : : : : : :|: : : :.|: : |_,.-H''＼ 丶:ヽ, ｀＼ヽ, ＼ヽ; : :|: 圭圭, -―､圭ﾆヽ
: : : : : ; : :.|: : : :.|_;.|" |l､ ＼: : :l､ ヾ ｀＼: :| 圭圭{ , -､ ヽ圭圭､ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
: :i: : : :|: : :|: : : :l|':| ,ｨﾆﾐ;､|､ ｀＼:l､ ﾚﾌ' . 圭圭､ ｰ' ﾉ圭圭ヽ ＜ ─────！！ |
: |: : : ::|: : :.|: : :,|:||,ｲKﾁﾊ ` ヽ ｰ＝=' |'...圭圭圭圭ー '´/l圭圭圭', ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
: {: : : ::|: : : ｌ､: |::| " !iｲ;;ﾘｊ ､. ､. | . 圭圭圭圭圭／,'圭圭圭,.}
i:|: : : :::|: : : :|: |:::| ヾ;ｔﾕ ､ ヽ:ヾ' ｌ .圭圭圭圭／／圭圭圭∨
|:|: : : :::|: : : :.|:|: :| ､、 .､. | 圭-―' ／圭圭圭圭/＼ _, -――
| {: ｌ、:::|: : : : :l': :| ヽ:ヾヾ' r―― , ／- '´ ,.／圭圭圭圭ﾆ/圭圭､ , ´ , -――-､ ヽ
l/|: :|::::::|: : : : : ::::| ｀ｰ- ‐' ,.イ::: ,... - '"´圭圭圭圭圭／ ､圭圭_＼ ,／ ´ l |
【上演中】
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- 912 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:32:17 ID:fS6B1ZVg0
-
|| |! / ／
|| | / ／ 〜♪
ホアーーッ ,-‐-､ ／ ／
,. - ─- 、 |_!_!ｭ } ／
/ ノノノノハヽ `'}‐┴､ ホ、ホォォォーッ！！
i ,-､_{＿＿＿ l' ,. -─- ､ ｛￣｀{ ／
} | r} ` / -' | |`i ／ ,ﾍr^､ | }_, ,! -‐- ､ ／ ♪
{ 'ｧ' `ー'/,_ ）!／ﾘノ二二jﾉノ`i, / ＿i
,-ｿ ､ ノ/ﾆ| `i／/ - r {⌒ / |＿_∠＿_,へ ／￣￣ヽ ,-rrr､
/#＼ ､ `='ノ iﾆij ,ﾆﾞ | ｀i /| r､/＿＿,|￣/ ノノﾉij iっ,!,!,!
＼＃i＼ ￣,ﾉ`i ヽ |r┼-､ i' v{_ （__ﾊ_! | _ノ^i'_ﾌ'i,! `i { 〜♪
＼i＃|＼==|/`|＼＼`ｰ| ´|ﾆ､ヽ | i ` ,.-ｉ{ }､|- ,-'i |＼_|>
＼|ヽ ｝ ﾉ i ＼ | 〉' `ｰ'/ ,<j 二ﾉ /ｿ ヽ._`ﾌｧ-ｧr{`ｰ-1
Ｏ|/ |l/ i ﾉ´| / /_ノ＼＼ "{ヽ /ｉ｢|i､rr､/|ﾍ! /ﾉ | ♪
| ﾘ /∧ V_i/ ヽ_|＼ノ|ﾍ !| !|.| | |/ |-── '
|０` | / ヽ＿/|＼ ､ `| {| |゛゛| |
| | /ﾉ | ＼ ﾘ | ﾉ ri ﾉ |
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- 913 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:32:51 ID:fS6B1ZVg0
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j!:::::＼::::＼::::::::::::::::::::::::＼::::::::::ヽ
/:::::::ﾄミ:::::::::ヽ＼:::::::::::::::＼＼:::::::ﾍ
//＼:ﾞ､ ￣／ r埓ヾ､:::::ﾞ､::`､::＼::人__ ＼人_从人__从_从人__从ﾉ／
ノ" {::::l >ﾐ、 以 ＼:::::::｀;::::::ヾ､:::ミx､ ＞ ＜
l::::ﾄ lﾘ ヽﾄ､::}::::::::)}::)〉⌒ ＞ ────！！ ＜
V:廴__'' r-癶::::::::jﾄﾄく .＞ ＜
V::＜＿_ｬ⌒) . ／l:::::{::从ﾄ} ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
＿＿―＿＿＿ .＼:::::::＜__ '" lﾘ从( ‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿ .二トミr＝ミx､γ┐ .￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿ .／__ `ヽ､ 》《ノ￣ ヽ__..―― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
,,.＞<"´ ｀"'''''''''"⌒''''^''ミ.....__ ｀ヽ ,--ｧ
,..ィ'"::::::::ヽ Y __r-(^〜､_ /＼〉 }`i /''ﾆフ
r''"~:::::::::::ヾ::;;;;:::} ﾉ- r-{< >''"￣`ヽ〉-r'"ニ)::癶 ＿ ﾉ ) ヽ〉
乂::::::::::::::::::::{ }}ミ≧x＜>'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`／.:.:.:.ヽ／::＼~''ｰ...、 r---r" ノj｝ ,ｲ ,ｲ ,ｲ,ｲ
`''＜:::::::::`ﾞ}ト≪ﾐ圭≧xヒ^iﾞ^ﾄ_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}::::::::::::＼ `ヽィ''{ ヽ／ .＿_/.ﾑ_/./ ﾚ'ﾚ'
｀''＜:{｀ミ=z､`≪圭ｼ j ﾉ }ヽ:.:／ii:.:.:.:.:ﾉ ＼:::::::::⌒''":::::::::弋 ／､ ...ヽ=, ,.--., .二7
j: : :ヽ＿ゞ `''ミ､~''f_}x会少1 .ii.:.／ : : : ＼:::::::::::::::::＞''"`''"､ `'''ー-- /″ .//
j: : :l: :└┬‐ ''''"~｀ヽ､ {{ トj il`"＞..､ : : : `ｰ'''": : : : : : : : : : :`ヽ、 .//
! : : l : : : :} `＝=z jjヽ､ ＞..､: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ../´ ,ｲ,ｲ ,ｲ
!: : : l : : :〈 彡 i／ j!: :`''＜ ＞..、: : : : : : : : : : : : : : ＼ .ﾚﾚ //
l: : : : l : : / 〈〉j! j!: : : ＼ ｀''＜ ＞..、: : : : : : : : : : : : /'
【上演中】
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- 914 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:33:25 ID:fS6B1ZVg0
-
} ／ |∨ } ＿＿ノ | ／: / |
＼ ♪ r─ ､／ ＿＿＼､}ヽノ:/ /: : : : : : : : : : / ／ |
. ＼ ＿ /⌒ヽ ＼ {、 ⌒＞: : : : :＼: : : : : : : : : : : : : : /: ／/ | ♪
＼───＜´ ＼ ＼ー──: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ,／
ヽ ヽ ＼ ー＝彡: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :／─-
─＝ニ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ,′
＿ ＿＿＞: : : : : : : : : : : : : :.ハ: : : : : : : : : : : : : : : : : :＜⌒＼
────ｧ ／ ⌒＞: : : : : : : : : : : : : : : :./ |ハ: :.| : : : : : : :／ (￣￣.＼人_从人__从_从人_从ﾉ／
/ ／ ／⌒ヽ: : : : : : : : : :/: :/ハ＼ ∨ヽ／: :＜ : : : ＼ ..＞ ＜
. ー───＝ミ／ ー＝ニ : : : : : : /: :∧{ｲ不ヽ f不ヽ⌒＼⌒ヽ ＞ ─────！！ ＜
┌‐r=､__ ＞ : : /／ 乂ｿ 、 乂ｿ ト＼: : |＼ . ＞ ＜
.─＝＝＝ﾆニニニﾆ| } /:::::::ー '⌒ヽ──{ ⌒¨¨〃ゝ┐ ＿ |: : : : :｀ヽ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
└‐'⌒ ー ､::::::::::::::::::::::/＼ {{. 丶 / ｀ﾏ /─＝ミ: ＼::::::: -ヽ}
￣｀¨¨¨⌒{:::＼ ＼ { / ´／ ハ: ,'¨´
＞ ﾉ ＼ 丶 ニ イ / }/
♪〜 {{::に}＼＿＿＿__＞＝＝く ,／ノ
Ⅵこ} ',ゝ}┐＿＿.:::. ＿__＞=イ￣
V廴} ヽ::ゝヘノヘフへノ::::::／
＼{ヽ ＞─＜⌒＞＝イ
【上演中】
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||
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ワァー！！ | |
| | /
| | ／i
| | / / ♪
l l / /
♪ ｀丶､ 、 } {. / /
｀ヽ､｀ ､ .､ ! V ./
｀丶.､`丶､_,ヾ "',,
｀ ヽ `--―¬￣｀¬― _ --―
―‐＝ﾆﾆﾆ二二二二二ﾆﾞ ､――---- ‐ ´￣
´"' ;, ､ヾ｀｀､`丶､
／ ∧. i ｀丶､` 、
/ / l l ｀ 丶、
わぁー！！ / / | |
l ノ | | ホアーーッ
/´ l l
| |
わぁー！！ |
【上演中】
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- 915 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:34:41 ID:fS6B1ZVg0
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┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
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┌──────── ── ─
└── ── ─
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演目終了 ──────
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ヽ ` _
,）_,.v''´⌒ヽ. ￣ ‐- ...
)
... ..:... ´ヽ.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.. :..:⌒; __,、 ノ⌒ｰ'
ヽ:_:.:.:.:.:.:. :. .: .:.:.:.:..:.ﾉ ,ｒ ヽ'⌒ ｀＾j ヽ ..:.:.:.
￣ `ー ‐-‐一´ r'´ ｀ｰ'⌒ヽ ｀ｰ ､:.
, '⌒ー-‐､ ヽ, ....... ... .... . . .. .⌒ヽ
ヽ-―--‐-ヽ.っ r_,つ ヽ.:.:._:_:.:.:.:.___:::.:.:.:.:..:::.:.:ノ- .__,.-
￣ ￣￣ ￣ ｀￣ｰ-
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
ｻﾞﾜｻﾞﾜ ｻﾞﾜｻﾞﾜ
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 寄 進 し ま ー す ！ 通 し て 下 さ ー い ！ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
ｻﾞﾜｻﾞﾜ ｻﾞﾜｻﾞﾜ
_＿_
／.:::::::::.｀ヽ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人_从ﾉ／
.::::::::::::∠＞┴- ＞ ＜
/.:::::::／.:::::::::::::::::::::::::.｀丶､__ ＞ 佐々木佐渡大夫判官が〜！ ＜
. ∨.:/::/.:::::::::::,=-‐-ミ::::::::::::V ,=､ヽ っ ＞ ＜
∨:/.::::/.::::/ 丶、:::{ {::::| (::. っ ＞ 田楽本座に〜！ ＜
|/.::::/.:::::/'⌒ ⌒ヽ乂ツ ，} っ ＞ ＜
i l|::::::::::::::/ _ ｧミ ＶししＪ _ ＞ 寄進しますよ〜〜！！お納めくださ〜い！ ＜
〃i;:::::::::::::ﾚ'てヽ し::ｉY }:::::::l:ﾚく└‐z_ ＞ ＜
Ⅵ∧{::::::ｊ{ {::::::::} ､ツ ﾉ八ﾉ' ＞一' ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY＼
:::.Ⅵ∧:::::::ゝ､::ツ ＿__ イ::| ／
::::::Ｙﾞ >:::⊂⊃ i´ ｀ヽ} ﾉ:::厂｀ヽ
:::::::ｰ=(○)::ヽ. ､＿_ 丿.ィﾞ＼' }
::-‐…‐-'く＼_≧=‐--ｒ彳::| / ヽ ｀ヽ
У ^ヽー-ｙ |:::.∨ ﾉ }
＿＿___ ヽ.＿ｸ＞' ／.:::::::Ｖ´ ＿ ノ
::::::::{:::::.＼＞'7 l＼/.:::::::::::::::} （＿__
::::::::.ヽ:::::::.＼ |＼＼::::::::::/ ｀ヽ
吉田厳覚／エルシィ
（？〜1363年）
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- 916 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:35:33 ID:fS6B1ZVg0
-
＿ . .-‐: : :￣: : : : :‐-.
ゝ: :ﾐ: :二:ニ:ー: : : : : : :＼
／: :＼ : : : :＜: : : : : : : : : : :＼
────────────── ‐ ..: : : : : : : :ミ: : : : : : :ﾆ=ｚ: : : : : : .､
|: : : :j::::∨: : :､: : i: : : : :l ...: : : : : : : : : : :＼:ー:¨¨: : : : : : ミ: : : :≧=ー
|: : :.:′ ＼: : :＼!: : :i: :| ../: : : : :{: : : : : : : : ＼: : : : : : :ヽ: : : : : ヽ
|: : :,___ ＼: : i : : i: :| ,': : : : : :i＼: : : : :ﾄ､ミz‐‐ミ: : : : : : : : : : :} /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
':: :/ｰtz` ´＼i : : i: :! i{: : : i: : :i‐‐zゝV ) 不ﾃ抃: : : : :ﾄ: : : :ト)ﾘ | 寄進？……佐々木佐渡… |
i:::: ::＼ j |:::::::i:::! .!i: !: :i: :从ｒｆﾃﾒ v:ツ。: : : : : : :ﾄ ゝ ｏ Ｏ 〇 …“京極の導誉”ですか！ |
ｌ:::::::||::::＼ − jﾄ､j;j;;j v|: : : : :ﾄヽoﾂ , u : : : :ｲ:ﾉニ=-､ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
｀ヾ !ﾚ-f＞ - r≦/∧＿＿,r ､: : : : : :∧ -‐ ｊ:i: :ﾙ jﾉー＜ﾆ〉〉
,ノ///}!//////:::::::::/::::::-＼: ﾄV: :个 。 __ イl:ﾚ ＜ ⌒ー彳＼
，ｨ≦/////}i/////////////∠/＼ ＼i V Vﾚ ｲｖ ⌒ヽ ＜ー ヽ ﾓﾂｶﾚｰ！
───────────── ‐ ‐ ‐(⌒'彡' ( , u .＼ jｰ､ │ ／
(⌒ ｀) ／ T人 { ヽ ¨¨ ‐- ＼ ∧＿∧ ∧＿∧
`ｰ〜′ ／ rzrzﾍ f7v>ゝー― ヽ ) （ ´∀｀） ∩（´∀｀ ）
伊賀兼光＝さやかちゃん（田楽法師）
.
- 917 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:36:53 ID:fS6B1ZVg0
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＿＿＿
＼人_从人__从_从人__从_从_从ﾉ／ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::.....
＞ ＜ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
＞ 「有徳人」の見せびらかし、 ＜ .::::::::::::::--==＝::::::::::::::::::::::::::い::.､
＞ キタ―──────！！ ＜ /::::/:::::::::::::::::::::､::::::::::､::::::::::::::::, ＼
＞ ＜ |:::::ｉ::::::i:::::＼::::::::＼::;:斗-:::::ﾊ:::}
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YWYWY＼ |:::::{:::斗ﾍ:::ゝ ー―圷歹 }:| |::| ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
乂:::ﾍ 圷歹 )⌒ー… ¨´l:| |/ ＞ ＜
＼ﾊ--− ﾘ〃 ＞ 銭！銭！銭！のバサラもん！ ＜
乂ﾄ /::::{ ＞ いったい、いくら見せてくれるんだ〜？ ＜
＼ ￣｀ ｲ::::::ﾉ ＞ ＜
乂≧o｡.._..イ |:jｲ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
__jr==={ ii守
__ イ: : : 、 | i:i ＼
r―=ニ: : : : : : |: : : :..＼| i:::i ｛＞――=ｧ
|: : ､;: : : : : : : │: : : : : :| i::::} /.....｛=┐
|: : : ＼: : : : : : |_:_:_:_:_:,,:| |⌒y‐y‐ ､ﾉ:ハ
| : : : : : :､.: : : : : :／: : : | ／ rｭ_‘,: : :‘
|: : : : : : :ヽ..: : : : ＼: : : |__／ -､ ｝: : :{
_ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿.|: : : : : : : :|: : : : : : : : ／| | ／: : : ,: ＜( ＼人_从人__从_从人__从ﾉ／
(::.);;::.,-､＿＿＿＿＿＿＿ . |: : : : : : : :|.:..: : : : :／: :..| | ／: : : Y: : : : : | ＞ ＜
|;: ! ./: : :／: : :..|: : : :.／: : : : :｝ {―‐ : : : : : : : |: : : : :│ ＞ あんまりガッカリ ＜
|;: `ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ 〈: ／: : : : : :|.: :／: : : : : 〇:､/: :〇: :: : : : : | : : : : | ＞ させんなよ〜〜！！＜
|;: |´ /´: : : : : : : l／: : : : : 〇: :／: : : : : : : :: : : | : : : : :| ＞ ＜
|;: | /: : : : : : : ／: : : : : 〇: :／: : : : : : : : : : : : | : : : : | ／Y⌒YW⌒WYYY⌒YWY＼
|;: | /: : : : : :.／: : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : :l : : : : : |
佐々木導誉／桂木桂馬
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佐々木導誉（1296〜1373年） ── 佐々木氏の庶流、京極氏の当主。
南北朝時代に「婆娑羅大名」の名を馳せ、足利幕府の政治に参与する人物。
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- 918 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:37:38 ID:fS6B1ZVg0
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＿ . .-‐: : :￣: : : : :‐-. .
ゝ: :ﾐ: :二:ニ:ー: : : : : : :＼
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. : : : : : : : :ミ: : : : : : :ﾆ=ｚ: : : : : : .､
.: : : : : : : : : : :＼:ー:¨¨: : : : : : ミ: : : :≧=ー
/: : : : :{: : : : : : : : ＼: : : : : : :ヽ: : : : : ヽ
,': : : : : :i＼: : : : :ﾄ､ミz‐‐ミ: : : : : : : : : : :}
i{: : : i: : :i‐‐zゝV ) 不ﾃ抃: : : : :ﾄ: : : :ト)ﾘ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
!i: !: :i: :从ｒｆﾃﾒ v:ツ。: : : : : : :ﾄ ゝ | あいつ……検非違使の仕事もせずに、 |
v|: : : : :ﾄヽoﾂ , u. : : : :ｲ:ﾉニ=-､ ｏ Ｏ 〇 いったい、何をしているのでしょう……。 |
､: : : : : :∧ -‐ ｊ:i: :ﾙ jﾉー＜ﾆ〉〉 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＼: ﾄV: :个 。 __ イl:ﾚ ＜ ⌒ー彳＼
＼ ＼i V Vﾚ ｲｖ ⌒ヽ ＜ー ヽ
( , ＼ jｰ､
／ T人 { ヽ ¨¨ ‐- ＼
/: : /: : : : : : : : :/ |: : : : : : : : : :ヽ:.ヽ
/: : :/: : : : /: : : :/ |: : : : |: : : : : : :ヽ: ヽ
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/: :/: l: : : : :|: : : / ―r<: : |:lヽ: : :|: : :|l: : l: ﾄ､l
|: :l: : l: : : : :|: : :/ |ヽ: :l ､ヽ: : |ヽ: |: : |: | /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|: :|: : l: : : : ヽ: |---､､ヽヽ::{ l ヽ: :| l: :/: : :|l:| | …って、わたしも人の事を |
|:/l: : :|: : : : :ヽ:|,,, ヾ! __ヾ| |:/: : : |ﾘ o Ｏ 〇 言えませんでしたね！ |
,/ .|: : : |: : : : : liヽ ､ ヽ 'l: : : :| ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
.|: : : |: : : : : :| r - ､ ,,, /: : : |
|ヽ: : : : : : :|ヽ ヽ､ / u /: : : :.|
ヽ:lヽ: : l:| .l｀ヽ､ __ . -t.二＼.: /
ヽ:ヽ: :lヽ｀゛-､__,ニ{´}::/ |: / /.:/
,. ――‐‐' <ヾi ,__/r, { ...l^'; ／^Ｖ、 えへっ
/ ＼＼ {.0Uθ!/..|／/⌒`↓
/ ,.'´ヽ､>-r-'<.(__/ /⌒ 、}.ヽ
| ／ ／ ＼.｜Ｙ'Ｖ ヽ ﾉ .ヽ
.
- 919 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:38:20 ID:fS6B1ZVg0
-
＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼ 『申楽談儀』は、室町時代の申楽の大成者・世阿弥の言説を、
／ ― ― ＼
| （●） （●） | 次男の元能が筆録したものだけど、その中の冒頭の章で、
＼ （__人__） ／
／ ｀⌒ ´ ＼ 「佐々木導誉」の名前は出てくる。
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 |
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
┌──────────────────────────────────────┐
│①かの一忠を観阿は、わが風体の祖也と申されける也。道阿また一忠が弟子也。 .│
│ 一忠をば世子は見ず。京極の道與（導誉）、海老名の南阿弥陀仏など物語せられし ..│
│ にて推量す。 │
│②（道阿の音曲について）是をいづれもきたなく音曲なれども、かかり面白くあれば、 ...│
│ 導誉も日本一と誉められし也。 .│
└──────────────────────────────────────┘
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●） ①は、後の田楽・申楽に大きな影響を与えた一忠について、
／ （__人__） ＼ 世阿弥（世子）は会った事はないが、京極導誉からの伝聞で
| ｀ ⌒´ | 推量していると語っているお。
. ＼ ／
. ノ ＼ ②は、一忠の弟子の道阿弥（犬王）について導誉が日本一と
／´ ヽ 誉めた事を語っているお。
これを解説すると ───────
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ ①は、一忠および世阿弥と少なくない交流があった事を示し、
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ②は、「導誉が誉めた」という事実が一定の権威を持ち得た事を示している。
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 佐々木導誉の田楽・申楽への造詣と支援は、相当なものだった事が想像されるんだお。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 920 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:39:53 ID:fS6B1ZVg0
-
━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
|＼ ／|
|＼＼ ／／|＿＿
: ,> ｀´￣｀´ < ′ ＼
. Ｖ Ｖ~フ /
. i{ ● ● }i Ｖ / まいどー！田楽本座でーす！
八 ､_,_, 八 |＿／|
. / 个 . ＿ ＿ . 个 ', |
＿/ il ,' '. li ',＿_＿＿_ﾉ
／::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::＼::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヾ::.
/:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ＼
.:::::v':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ｝
|::::::::::::::::ﾄ､::::::::{＼::::::::::::＼:::::::::::::/ 丶::::|
|:::::::::::::::ﾊ´:,:::::::ﾊ ｀''-==彡 ￣|｢｛:.: }:::::|
:,::::::::ﾄ::::::} ＼::::ゝ ,.⊂⊃|| ｝/:::::′
乂rt＼=彡 厂｀¨¨¨~ ||.//:::::/
ゝ‐⊂⊃ ´ ﾘr'::::::/ 今日の演目、『菩薩童子』……素晴らしかった！
､ --― 、 /}::::::::′
＼ / ――--}‐ｧ ｲi:i:i}/リ 感動料として受け取っておいて欲しい。
♪ / ＿＿___,ﾉ/ィ:i:i:i／｛
/ ＿＿＿)i:i:i:i:i／: : :∧
′ ＿＿): :}ｉ／ : : : : : ∧
,′ } : 丿 : : : : : : : : ∧
∧｢＼ ノ:／＼: : : : :／｀ヽ: :i
/:i:i:i＼ ＼/:´ : : ／: : ／: : : : :‘:,|
/:i:i:i:i:i:i:i:＼{: ＞ ´: : ／: : : : : : : : :}
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/: : : : : :｝..: : : : : : : : : :|
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/: : : : : : :′: : : : : : : : :..|
＿
｝ ｀丶
｢ ＼ ＿＿ -┴ ｧ ＼
´ / ヽ ありがとー！
＼ __ く／
∨ __ '⌒ Ｙ ｝ 一度、神社に回してボクらの取り分をもらうねー！
_|{ '⌒ r:‐ﾍ 八 ,′
／ 八 ､:::ノ ｲ 丶. /
⌒＼/ , / ｰｧ Ｔ´ { ＼／＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
（ （⌒>く.／ / . : / ',: :ヽ 〈） ） | …いや、できれば本座に全額渡したいのだけど… |
＼{／ : : :/ : : / ヽ-ﾍ . : : ／／､ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【導誉】
／＼＼＿∧: : ,′| ｉ ｉ | ∨∧／／ : : :＼＿_
（＿ﾟ: :｡ ーｧ‐' : ; | | | | ー‐く: : : : :｡: ﾟ : _ノ
/ . : : ｡人: : :.:! | | | | ＼: ｡ : : : :） ん〜でも、ボクらにも仁義があるからねー！
（_／{:_:/ ＼:｛. { ,' ﾉ ＼_ﾉ￣
￣> ＼)（／ く
／ ／￣￣￣＼ ＼
'ー‐ ー‐'
.
- 921 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:40:40 ID:fS6B1ZVg0
-
/: : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : l: : : : :',: : : : : : : : : : : : :ヽ.／￣￣￣￣￣＼
l: : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : l: : : : : ',: : : : : : :',: : : : :／
l: : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : l: : : : : : ',: : : : : : :',: : : /
＼ ＼ ＼l: : : : : : : : : : : : : :ll: : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : : : :',: : l ……それで？
.＼＼ l: :i: : : : : :i: : : : : : l l: : : : : : : ﾄ､: : : : : : :',: : : : : : :',: :ll
＼＼ l: :ll: : :i: : : l: :- ､_ :l l: : : : : : :l ',: : : : : : ﾄ､: : : : : : : ヽ,
. ＼＼＼ l: l l: : l: : : :l: : : : ｀l¨ｰl-､_: : : l ヽ: : : : : l ヽ:ヽ: : : : : i 続編は何時？
l: l ',: :l: : : :l: : : : ::l ',: : ｀ｰl-､ ヽ: : : ::l ＼＼__: :ヽ、
─ニ二 l:l ',: :',: : : ',: : : : l＿ﾆヽニ_l＿｀ｰ ､＼: : l ___>'ヽi: : :l ＼ ／
l:l ヽヽ: : : ヽ: : :l ヾ ＼|:::::・::ﾞヽ､_ヾヽl //_/i ＼f´｀i冖 ￣jﾉﾞー─'" ヽ
ニニ二二 ',l ＼: : : : ＼:l _｀ ｰ-‐'' ｀¨´/ ¨ / ./ゞ=i __
', i＼: : : :',ヾ、 ￣￣ _/ ./ / l､__/_li
／／ ／ ヽ ＼ ＼: :ヽ｀¨ー───‐'"￣/ ./ ./ l l l¨ｰ────'
／／ ／／／/ / ＼ ＼ヾ / / ./ l l l
＿
｢ ＼ ＿＿ ／⌒ｧ ） ｀丶
ヽ ´ ｀ / / ヽ
＼ く ／ ） う〜ん、どうかなー？
∨ ● ● Ｙ ﾉ
_|{ ､_, ､_, 八 ,′ 一ヶ月後は、興福寺だけど……
／ 八 ｲ 丶. /
⌒＼/ , / ｰｧ Ｔ´ { ＼／＼ まあ、気長に待ってよー！
（ （⌒>く.／ / . : / ',: :ヽ 〈） ）
＼{／ : : :/ : : / ヽ-ﾍ . : : ／／､
／＼＼＿∧: : ,′| ｉ ｉ | ∨∧／／ : : :＼＿_
（＿ﾟ: :｡ ーｧ‐' : ; | | | | ー‐く: : : : :｡: ﾟ : _ノ
/ . : : ｡人: : :.:| | | | | } ＼: ｡ : : : :）
（_／{:_:/ ＼: iヽ 丶ソ 丶ソ ノ ＼_ﾉ￣
￣⌒ ⌒￣
●
●
●
.
- 922 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:41:37 ID:fS6B1ZVg0
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＿/::::／::／::::::::::::::::::::::γ, -､ ｢ヽ..:..:..:..:..:..＼ /
,....＜￣..:./／::γ::::::::::::::::::::::::::::::| {//ﾊ∨∧..:..:..:..:..:..:＼ / ／
／..:..:..:..:..:../':::／`::;√￣￣｀ ＜:::::ﾍ∨/∧`ｰﾍ..:..:..:..:..:..:..:｀ー-.､ // ／
／..:..:..:..:..:..:../:::::::::::/｀ ｀ ＜ヽ､_ノ `´ ﾍ..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..＼ ,ィへ ／ ＿,
／..:..:..:..:..:..:. : /::::::::::::| , -- ゞ、ｰ､_r=ｲ..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.Уﾐﾍ|ミ会‐ ＿ , イ
_／..:..:..:..:..:..:..:..:.,.ｲ:::::::::::: | , -‐‐ ヽ::::::::::::|..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:＿く≧フ厄フ￣
..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:/: |::::::::::::::|／ __ ﾍ:::::::::::|..:..:..:..:..:..:ィ´￣ 'ﾍミﾑへ
..:..:..:..:../..:..:..:../:::::|::::::::::::::| __-､ X＝=x､/::::::ｲ:j..:..:..:..:..:..:..ツ／／ ｸ"..:..:..:￣＞､
..:..:..:..:.'..:..:..:../::::::: '::|:::::::::ﾊ ,x=＝ミ ,,,,, /::/;ｲj/..:..:..:..:..:..／,クｰﾂｨ ./..:..:..:..:..:..:..:..:..:ヽ、
..:..:..:..:{..:..:..:/:::::::::::ﾊﾄ､:::::::::ﾍ",,,,, ､ ムイﾚ|'――-､,くミﾄ{＿／ﾙ'..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:ﾊ
-―-､ﾍ_../:::::::::::::::::::::＼ﾄ､_ミ- ＿_ .丿l:ﾊ ＿ ／ ＼,イ..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:,
..:..:..:..:..:..;'ヽ、::::::::::::::::::::::ヽﾊﾄ､ f'ー ヽ ／:::/:;イ..:／ ／／´..:..:..:..:..:.／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
..:..:..:..:..;';';';';'ヽ=-‐＜￣￣ﾍヽ::＞ ヽ _,ﾉ ／::::::/ﾑ=-< ／｀´..:..:..:..:..:..:..:..:| ハ〜イ！それじゃあ〜寄進しますね〜？ .|
..:..:..:..:;';';';';';';';';';';';';';';';;';';';_ト,ﾍヽ, ィﾊ ＞ - ´ h＼ﾑ´ヾ7 .|／..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.＜ |
..:..:..:.;';';';';';';';';';';';';';';';';';';'j / 入＼.ﾍﾐー―一タγく ヽ ｀.｜;';';;;..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..| 田楽本座様、お納めくださ〜い！！ |
..:..:.;';';';';';';';';';';',-‐‐ｧ;';';'/ﾉ/ / ヽ ﾍ￣￣フ , 勹 ｀ .｣;';';';';';;＞' ￣￣|..:..＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
..:..;';';';..;';';';＞'::::::::/｀ヽﾊ_ 〈| ＼／／ 入＿, ィ/;';';';';／|. ｀ｰ＜..:..:..:..:..:..:..:..:.ノ
..:.;';';'ィ＜´:::::::::::::i };';ﾍ￣￣ ﾍ__／／ ,.ｲ /;';';';';';{、λ ｀ー―一'
イ´/ |::::::::::::::λ: | ﾉ;';';'入 .ﾍ／ ／.:/ _.／.＼;';';';';'＼::＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾊﾊ
(lｺﾟ=)
/ ﾊ ﾊ ∧∧ ∧,_∧
| (дﾟ=) (дﾟ =) (дﾟ= ) ＿＿00 ,勹 ｎ ｎ
| / ⌒ヽ / ＝ヽ ／ ＝ヽ .└‐ｔ.ﾉ く..く l｣ l l ○ ○ ○
/ y / =ヽ | | Y | | = | 广'‐┐ ＼） .rリ
(ξ二ノ ＝/ .| | | ﾉ | | | . ￣￣
| | `iー- ｍ／ ／ ／／ | ／ ﾉ
興味で残った見物人たち
.
- 923 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:42:49 ID:fS6B1ZVg0
-
. /して ）⌒! ilゝて ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
. / （ ﾉ )/ コ ＞ ＜
.(( ＼Wl レ/l / ＞ うぉあああ！！いったぁ───！！ ＜
. ヽ il´￣ ヽ,,/ !V ＞ 百……二百貫文はあるかぁ〜〜！？＜
.il l' ./T.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＞ ＜
＿」 l＿___ )し'＼＿＿＿＿＿＿＿＿_/ﾂﾞ￣ #￣ヾ:;}_＿＿＿＿＿／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
..｀`ｌ - ､,,￣ {.￣￣￣￣￣￣￣￣ ｀フ‐ ｒｒ‐┬‐┘￣￣￣￣￣￣￣￣￣/￣//
. .ｌ li ＼ （ / //
. il l ⌒´ / //
. ﾉ 丶 ...|l i / //
ゝ ゝ . |l i ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
.ヽ / |l i ＞ ＜
ー' |l i ＞ か！……河原者に二百貫文───！？ ＜
. || i （ ） ＞ ＜
. |! i ＿ ＿ {⌒---' ｰ'ヽ ／｀`ーｭ＿＿ ＿＿／Y⌒YW⌒WYYW＼人_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
|||,/＿ ＿ ＾＾￣才⌒´ { /..＿ ＿ ＿ ＿＼// || ＞ ＜
||.|i,〉 .入／ || {,,_ y 〈｀ヽ.,|| ＞ バカだぁ───！！！ ＜
|| |l.´￣ ￣.ゝ ﾉ { ) ￣ﾍて ￣ ￣ ￣ ￣ ￣￣|＼ﾉ_) )） ＞ ＜
||./|宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋 ＼ ,, ‐"銭||宋|＼ノ ／Y⌒YW⌒WYYWYYWYY⌒YWY＼
. l/i|宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||.,, ‐",, " .銭||宋銭| ＼
. /,i|宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋銭||宋 .,, ‐" ,, ‐" . 銭||宋銭||宋 i＼
./,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:､ヘ ,,ｨ ,, ‐" ,, ‐".:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.,ヽ
!.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣.､／ `" "´ ,, ‐" . ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣!
!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::) ／:::::::::::::::::::＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从／
!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::┌i.つ ＿/｀ .＝i┐ ::::::＞ ＜
!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::└! ´￣ ＞ 金はもっと有効な事に使え！！バサラ野郎！ ＜
!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ ＜
!:〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜／Y⌒YW⌒WYY⌒YWYWYW⌒YW⌒WYY⌒WYYWY＼
~￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
, − -
/ （＞ ＜
ゝ （__人） 一貫＝約3.75kgなので、二百貫文というと、こんな図じゃ済まないと思うお。
.
- 924 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:44:02 ID:fS6B1ZVg0
-
／: : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
/: : : : : : : : : : : ∧: : : ヽ: ヽ: : ヽ: : : : : :ヽヽ_,.. - - ' ´ ￣￣｀ヽ
,r-- ､ _ _ /: : : : : : ,: : : : l: :| l: : : :.ヽ: :ヽ: :.ヽ: :ヽ: : : ヽヽ , |
/ ､ ､｀ ー |: i: : : : : |: : : : |: :| ヾi: : : ヽ: :ヽ: : :ﾄ: :ヽ: : :l: | ､ヽ- / |
| ヽヽ |: |: : : : : |: : : :/l: | /ヾi､: : :l､:ーﾄ､: lヽ: :l: : :|:| ヾ､/ |
| ヽ |: |: : : : : |: : :| |:|'´ ヽヽ: : l＼:.| ヾ| ヽ: l: : |: |＿/ /
ヽ ヽ |: l: : :l: : :ヽ::| | ヽヽ: | , -- ､ Vl: :|: :| ,/ /
ヽ ヽ:l: : : |: : :ヽ:| , --｀ ｀ ｀ |: l: :i:|/ / うっひゃ〜！！なにこれ？
ヽ ｀i: : : |: : : ヽ|/ ､ U ﾚ': :l::k /
ヽ /l: : : |: : : : | ﾉ: : lﾘ､ ｀ヽ ､ ____/ 意味わかんねェ〜〜！！
ヽ ノ l: : :ヽ: : : :| U ﾓ二ﾆニヲ ,イ: : 人 ヽ､_ /
ヾー'´ ,|:l: : : |: : :ヽ､ ,イ: :/l: :/ ＼ ー/
ゝ＿＿,ノ ヽヽ: lヽ: : ヽヽi ー- ､ ___ =r' / Vﾚ' |:/ ｀ ーr'
ヽ ＿＿,ノ ヾヽ:{ ヾ: ヾ ,.)､ ￣￣ >,,<￣ヽ,./ / /
｀i､ ヽ ヽ ＼l ,.＞ ヽ{ r,!..!r, ／ノ / / 人 。 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
.| ＼ i ヽ､ ＿＿,. -'｀ー‐'｀ー ､__/ ! ／ ヽ ｏ | 貴方が、通常幕府に出してる |
| .iヽ i ,_,. -v-､_,.., _ ,...._,-､ ! /l､ ヽ 〇 拠出金より多くないですか？！ |
| | iヽ i < ,>,.-'‐‐'-､!｀> i' ,,.-'‐'‐'-i´> < | ヽ ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＿
＼ | ヽ
|＿＿ ｉ しかし、佐々木氏と言っても京極は庶流ではないか？
── （ﾟДﾟ *）
／ | ＼ どうして、こんなに羽振りがよいのだ？
／ と|￣ l と|￣ |
＿
/ |
/＿＿| ああ、それがですね〜。
（；´Д｀)
／ | ＼ こないだの飢饉での「米不足」の折に、相当な儲けを出したみたいなんですよ〜！
| ￣|つ l ￣|つ
,.-、
／ ＼
/／ヽ/＼ ヽ
/ ヽ l ………おや？あの時は確か、お上が米価を低く定めて、
| （‘）（‘） |│ .r―-- ､..,,_
ミミミ＞`‘ ＜ミミミ ,Λ xー─--ヽ, 商人たちは軒並み損をしたはずだったが…？
/ | | ＼ l⌒ｈ Ⅹ::;ﾘ＼:/l|:/l.
/ | | ./ﾆ!::/＿ ' |:| ｻﾔｶｰ！
| ヽ＿＿ _丿 | __ヽ/:::l ￣ ={:∟
| LLl .|.:厶l:::::|､__ |｀７_人::::|__ ∧＿∧ ∧＿∧
| ￣￣￣￣￣| | . ﾞl:::::ヽヽ! Tﾞ.iヽ!└┐:|__ （ ´∀｀） （´∀｀ ）
.
- 925 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:44:43 ID:fS6B1ZVg0
-
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ／:::::::::::::::::::::::::::::｀丶
| いや、それがですなぁ〜 |/:::,.∠二二ヽ:::::::::::::::::::＼
| 元々、貯めこんでなかったせいもあって、 |´:::::::::::::::::::::::::::::｀丶::::::::::::::＼
| お上が発令される前の一番高い時には、 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::／⌒ヽ:::::::::::. -──--
| 全部売り切っちまってたらしい……。 |::::::::::::::::::::::::::::::::/ ∧ ｢∧::::::::::. ／ ＼
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／──＝ミ::::::::::::{ //∧＼ﾊ::::::::::. ＼
／ /::::::::::::／ ｀丶:::::. {///ﾊ ｉ´|:::::::::::. ＼
＼人_从人__从_从人人从ﾉ／ /::::::::::::/ U ＼＼＼/ﾉ l 〕::::::::::::. ￣￣￣￣￣｀丶
＞ ＜ /::::::::::::/ _,. -‐′ ゝー---ヽ:::ー‐､_L/::::::::::::::::.
＞ ほぇええ？そりゃあ ＜ ::::::::::::::,′ ∨::/:::::|:::::::::::::::::::::::.
＞ 運が良かったなぁ！？＜ |:::::::::::::| ,ｨf示ミ ,ｨf示㍉ ∨:::::::|:::::::::::::::::::::::::.
＞ ＜ |:::::::::::::| { し:刈 し:::刈 ｝ } :::::::|ﾊ::::::::::::::::::::::::.
／Y⌒YW⌒WYYW⌒YWY＼＼ jハ:::::::::', V);ソ Vz)ソ 厶イ:::|ｏ ::::::::::::::::::::::::::. ───- .
| ／´￣￣￣￣｀ヽ ＼::::::＼ , |::::|:::八:::::Ｏ ::::::::::::::::::::::. ＼
| ＼(⌒ ﾉ::::|/:::::::::::::::〇-──- . ／´￣
| /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ /￣/〉::::/￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. , / 目 録 / //:::::,| |
′ / / //￣/| …う、運じゃありませんよ〜〜だ！ .|
＼ ,. ⌒ヽ/￣＼ / // / | |
ー------─ /￣￣＼） /￣＼ / ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/￣￣＼ﾉ /￣ ＼′ ,. -──---─ ´￣￣￣￣
/ ￣￣∨ /￣￣ } ／: : : : }::::::::::::::::
{ /厂ヽ | {/￣￣ ,′ ／: : : : : : :|::::::::::::::::
∧ ,/ └ ′ 〈_厂｢ヽ / ／ : : : : : : : : |::::::::::::::::
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- 926 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:45:51 ID:fS6B1ZVg0
-
lﾚ/::::::::::::::::::::::::／:::::::::ノヽ ＼::::::::::::::::::{ O｡｡} l＿ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
|::/::::::::::::::::..∠:::::-‐ ´ ､ ヽ:::::::::::::::ヽ | ／ | 吉田！行くぞ！ |
/⌒Y:::::::::::イ ＼ ーr-:::::::LlL! ＞ | もう、ここには用はない。 |
| ||::::::: {z＝＝= ミ ` }:::::::::::::/ ／ ＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【導誉】
ヽ :|ヽ lヽゝww ﾞ |:::::::::::/ ／
―-.＼k N ｚ＝弌ﾐ j:::::/::/／
|:::::| , -―- ､ ww/イﾚ ' ／
|:::::ﾄ、 ／ ` ー -､- ､ } / .／
|:::::| ヽゝ ヽ } .ﾉ/ .／ あ、は〜い！殿様〜！！
ヽ::.| ヽ ＞ .. ｿ イ ∧ ／
N ＼ ＼ ≧ ―ｧ .≦ ﾚ }／
'´ ⌒｀`ヽ、 _r'⌒(
ヽ ノ｀...:.:::::ヽ
::: ） ｒ‐‐‐--､ r' .: ｀ヽ
｀:::::::::::: ﾉ -‐''''''´ ヽ_. ).::.:. .:.:.:::::::::)
ヽ, ／ ｀`-､. く.:. .:.:.:::::: ⌒
--､ ,:´ ::::::::::::::. ...::::::::::::::::::: ヽ .:.:.:::::::.:. .:.:.::::::
｀ヽ､ l ｀:::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ).:.:.....
..::: ヽ j ｀;:::::::::::::: _r'⌒ .:.:.:::::::::.
..:: ...::::::::.... ｝ !／ .............::::::::::: _r‐-､! .... .:.::::::::::...:.:
...::::: ::::::::::::::::::::::::::::::＜. ／ ......::::::::::::::::::::::: _ﾉ .:::..... .:.:.:.:. .:.:::::::.:.:..
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....... ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::.. __r' .:.::.:.:. .:.:.::::::.... .:. .:.:.:..... .:.:
.
- 927 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 23:46:34 ID:QVB.TxmI0
- 永楽通宝で一枚約5ｇなので、二百貫文というと750kg、つまり15万枚…。
- 928 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:46:41 ID:fS6B1ZVg0
-
┌────────────────┐
│ ／.:.:.:.:,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:` ..│
│ .:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: │ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀.､
│ /.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:､.:.:.:.:＼.:.:ヽ.:.:.:.:. .│.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ:.ヽ
│ ,.:.:.:.:.::.:.:|＼.:.:.:.{＼.:.::|.:.:.:.:.:.:.:..:, .│.: : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾊ: ',
│ {.:.:.|.:.:/丁 ＼:.､ ＼|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: │..: :{: : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : :'; : : :ハ:}
│ /.|.:.:.:j/,xf心. ＼xf心.:.:.:ﾄ.:.:.:.:|ヾ .│.: : :V: : : : : : :ヽ: :ヽ: : :ヽ: : : : : : : i : : :} !!
│ |:.:/ヽ戈リ 戈リ.:.:.:lﾝ:ﾊ..:| .│.: : :∧: : : : : : ヽ＼:＼:_:ヽ: : : : : :/: : : , i}
│ |.:ﾊ.::ﾍ ' |.:.:.:|,ｲ¨j/ .....│..: l｀ヽV: : :､: : :レイ:´_ヽ:ヽ､: : : /ヽ: :/ j
│ / 釗:.:ﾄ . _ _‐‐′_.ｲ,iハ| ...│.: :V〒7z,ヽヽ＼:.i イ//ﾊ〃/ : / }:/
│ }八| 「 v─ ｝ │..:ヽ 二二ノ´⌒ゝ 二二 ノ l: ' 〃 ………それで、アレは、
│ , -‐く ¨」ＹＹ}..__/¨ヽ .│.ヽ: ゝ !:レ〃
└────────────────┘ Vﾊ 〈 ｨ: : :〈 伊賀兼光だったわけだが…？
Vﾊ r―､ ／j: : :ハ
V ＼ ￣ ﾊVﾊ
V＞― ´＿.-‐:.:.}: : ＼
＿ ／_ヽ:.￣:.:.:.:.:.:.:.:イ,': : : : :i｀ヽ
／ ￣￣ﾌ＿＿＿＿＿＿＿＿_zと´ ＿｀｀ｰ＜￣ヽ. /: : : : : }: : : :｀ヽ
/ ／７二ﾌ┬'￣￣￣￣￣￣￣ T‐へ二＞､｀ヽ ヽ V: : : : : : i : : : : : : :
{ ┴'⌒ｰ-､ ! ! ／⌒ｰ‐┴ ヽ ヽ: : : : :i : : : : : : :
〉 , -‐-､＿｀ヽ ――――――┤ ／ , -- ＿ } ヽ: : : :!: : : : : : :
,,._ ___ _,_
., 〜/〃´, （０0)
（, ヾ｛ ｛ ｨﾞ＾ヽ屮ｰ 、
└〜､ヽ!{ﾟ ヮﾟﾉ|)'_,,ﾉ そうですねー！
ﾉ⊂))ﾞｿ^)⊃
┌(⌒'ｰ'ノiｲニﾄ､_,.、
ん'ﾞ⌒¨´ {ｘ{ｘ{`ｰ'),）
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾊ:}
{: : : : : : : V: : : : : : : : : : : : : : : :ハ!
{: :V: : ﾊ:.ハ: : : : :ヽ: : :ﾊレ: :/ Y j
{: :ﾊ: : トv＿V:ヽ: :レイ:ヽヽ: :! /
i:ﾊ V.:､＿__,ヽ＿{ =＝" ﾉ: ｲ 六波羅の仕事もせずに、
Vヽ:.､二二ノ j ｀ｰ― /:/
ﾊ ｲ: { 何をやってるんだ？あいつは……？
＼ ' ⊃ ／ ﾊハ
イzミｰ-‐´＿.リ､
＿. . . :イ: . : .V＞三三彡/: . :｀:ｰ. ､＿
／:￣: . : . : . : . : . : / く } V: . : . : . : . : . :＞―ﾍ
/: . : . : . : . : . : . : . : / V: . : . : . : . : . : . : . :ヽ
,,._ ___ _,_
., 〜/〃´, （０0)
（, ヾ｛ ｛ ｨﾞ＾ヽ屮ｰ 、
└〜､ヽ!{ﾟ ヮﾟﾉ|)'_,,ﾉ ……さあ〜？
ﾉ⊂))ﾞｿ^)⊃
┌(⌒'ｰ'ノiｲニﾄ､_,.、
ん'ﾞ⌒¨´ {ｘ{ｘ{`ｰ'),）
.
- 929 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:48:23 ID:fS6B1ZVg0
-
＼人_从人__从_从人__从从_从ﾉ／
＞ ＜
＞ さあ〜？じゃない！！ ＜
| ／ ,-―-､ ＞ ＜
ｺﾞ、ｺﾞﾒﾝﾅｻｲｰ！ | l/／／ __ｒ――<ｒ＝､:::::ヽ―'⌒⌒／Y⌒YW⌒WYYY⌒Y⌒YWY【導誉】
/≡／ /:r^^ー-､ヾ００ｌ::::::::ヽ ヽ
／｀"〈 ／/::ｉノ ｀ｰ__＼｀w':::::::::::: ､ ＼ ＼ っ
'"//川 / l:i:::ｌ,= , '￣｡lｨｎ::::::::::::::::::ヽ ﾉ ) っ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
// ＿ノ ｌjヽﾄ'' _ ""ﾑ:Y＼:::::::／￣ / っ ＞ ＜
. _// / _ノ ｛{ヽ ´ ノ |'ﾘ ｀／ /::::｀ヽ ＞ あいつめ〜！官吏としても、 ＜
rlﾍ/ { く 〝＿｀T＝ﾆｲへ_ ｛ ﾉ::::::::::＼＼ ＞ スパイとしても半端なくせに…… ＜
rl.l 「ｌ ヽ、 ｀`⌒ヽヾ {＞o＜｝./⌒ ､_ .ノ､ヽ、:::::::::＼ヽ ＞ ＜
//_/＼ ＞ ＿ l＼l_ｌＶヾくｌ |_ ￣ ヾ; ＼::::::::::::::l ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
//ｊ_ﾉ ＼ｒ : : : ｀ヽ、 .ｌ: : :7 :.:｛l_| j :＼__ ﾘ ヽ_ ,-ｭ::!
. // ￣＼ ｝: : : : : : ;へ | :.｡{ : : :ｊ:.) ノ: : : : :ヽ＿＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从从ﾉ／
// ＼＿ , -‐' ﾉ ﾊ : :|: : :.l ( ヽ＼＿_// ＞ ＜
. // ／ /l l: :｡l: : :ｌ: :＼ ｀ー―― ＞ 田楽演者の才能は有るなんて！！ ＜
// ／ ./ 〉l: : | : :ヽ: : :.＼ ＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.
- 930 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:49:07 ID:fS6B1ZVg0
-
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼＞ ＜
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ 伊賀兼光が幕府に捕縛されたら、 ＜
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ 『菩薩童子』はどうなる！？ ＜
,′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ ＜
|::::::::::::::::|:::::::::::|::::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::::::／Y⌒YW⌒WYY⌒＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
（⌒ヽv〜 ',:::::::::::::::ﾄ､::::::::ﾄ､::::: :: ﾄ､::::::::::|:::::::::::::::::::::::ﾄ::::| ＞ ＜
∨´￣￣｀ヽ::|::::＞‐┴＜::::::|:::::::::::::::::::::::| ｌ::| ＞ 今期、唯一の楽しみなのに！？ ＜
＿＿r┬‐‐〉､ ノ::::（ ∨∨:::/ヽ:::::::/ j/ ＞ ＜
. ,-＜´ヽ | | / u ￣￣ ::::::::::ゝ､＿＿ノ::u::|::/r |::::/-.､ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
／ ヽ | │| 从 （⌒ lム∠::ノ､ ＼
l | | | | ＼ (´_ , -＜´￣￣ヽ ヽ ＼
ゝ──┴┴‐.LL＿＿ ＞ , -＜´ ＼ ヽ. | | ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ヽ ヽ | | | | | こ、今期って………？ |
＼ （｀ヽ ｌ | l .| | ノ | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【厳覚】
＼＼ ゝ､ノ⌒ヽ〜 ゝ───┴─┴┴─‐L＿＿／ ＼ !
.
- 931 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:49:40 ID:fS6B1ZVg0
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼人_从人__从_从人__从_从从人__从ﾉ／
[＼ミミ川 | l |/. : : : : : : : : : : : :|| l : : : : : : !: : : : : : il:. : : : : : ＞ ＜
]＼＼ミ川 | l !: : : : : : : : : : : : : :|l l : : : : : : |: : : : : : :il::.: : : : : ＞ 続編無期延期…！？ ＜
ミﾐ;＼＼l i l lΛ | : : : : : : : : : : : : : ll | : : : : : : |: : : : : : ヾ;. : : : : :＞ キャスティング変更……？ ＜
≫､巛＼ i ! i: : : : : : :.{| : : : : : :ﾊj.:.: : : : : :.ﾄ.: : : : : : ヾ;. : : : :＞ ＜
ミﾐ≫ ､ ヽ. |: :,ｨ: : : :.:{ト- :､;.:.｜∨:.: : : : :.| ヽ.: : : : : :ヾ; : : : ／Y⌒YW ＼人_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
≧ ､＼ ヽ ＼ |:/ |: : : : :{l: : : : :` ト-〈､_: : : : | ヽ、: : : : :ﾄ､:.:.: : : : : ＞ ＜
]ミ≧ ､ |:| l : i: : :ヾ: : : : : :! '､ ｀ヽ､| ＼ : : : !ﾐヾ; : : : : ＞ ………冗談じゃない！ ＜
≪二 - |:| ヾ:ヾ; .:.:ヾ: : : : :! ,ｨ仁Ⅵﾆ|`ｰ-､_ ＼: :.| ＼:`;こ)} ＞ ＜
三≫＝‐ |:| ヾ:ヾ; : :ヾ; : : :ﾄ{《´￣Ⅵ｢|《・ｯj:トミ≧ヾ|/⌒ｌｰ=ｲﾄ､,. ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWYY⌒WYW＼
≪＝‐ |:| ＼:ヾ:.: :ヾ; : ! ヾ ＼ﾄ二彡'＾ヽ`ｰ/ ｰ'/ j^_ﾉ! ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
三≧'´ ､! {＼＼:.:.:`ﾐゝ ｀'ー--‐' / /:、 / ｊ /＾', ＞ ＜
ﾆ]巛／／ィ ＼ ＼＼ヾ:.: ト----------‐‐'"´/ヽ / / .广iｰ' ﾄｚ＞ 冗 談 じ ゃ な い ぞ ！ ！ ＜
彡∠／彡'ﾚ′, ＼＼:.:.＼ / / / ,′;′ |;';＞ ＜
／／彡〃/ /Λ `ｰヾミ;＼ / / / ,:′;′ !;';／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＼人_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
＞ ＜
＞ ど う す る ！ ？ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYWYY⌒YY⌒YWY＼
●
●
●
ジジ……
ジジ、ジジジ…
┌───────────────────┐
│N o w L o a d i n g . . . . │
└───────────────────┘
.
- 932 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:50:30 ID:fS6B1ZVg0
-
＿ノ￣/ /￣/ ./''７ _.. -──- .._
/＿ ∠_, ＿＿ ￣ / / ,､ '":::::::::::::::::::::::::::::::::::` ､
/＿ ＿_/ /＿＿/ ＿__ノ / ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/＿/ . /＿___,.／ , ':::: .::: :: :: :: :: ::: ::::::::::＼
/::: .: :: .::::.......::.............::....::. .::. :: :ヽ
,'::: .:::: .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i:::: .::::::: .:::::::::::,ｲ:::::::::::::/i:::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::',
l:::.:::::::::::::::::::::/ _!::::::::ノ l::::::::/ l:::::::ﾊ::::::::::::::::}
l::::::::::::::::::::::/<. i::::`iヽ l::／ ,ィ=-､ i::::::::::::::/
';::::::::ｉ^ヽ::::ｌ `-┘ ﾉ-‐ i l::::|/ l:::::::::ﾙ'
',::::::l ^ﾘ.l::l `─── ' ヽ ` ---'l::::::/ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
',:::::＼〉::l ﾊ/ | そうか、先に幕府を |
゛,::::::::::::', / ＜ 潰しちゃえばいいんだ！ |
ヽ:::::::::::ヽ ／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
i:ﾊ:::::::::| >､ -‐ ‐ ／
ヽ::::::r'─‐ ヽ .._ .､ '゛ γＹ⌒ヽ
><. l ト⌒ヽ; 乂 ）
／: : : ＼ l. / i| ヽ .／￣￣ ｀｝ ゝ、＿ノ ぽん
／:i: : : : : : :ヽl .i | ', . , ′'⌒` ー-､
,､ '゛: : :l : : : : : : :.ｌ .i . | .／ { r‐-､(｀^丶, -‐ ､
,､ '": : : : : : : : :l : : : : : : l. | | .i ) r‐{ヽ／ X ヽ __ノ
r': : : : : : : : : : : : : : l : : : : : :ｌ i | i .{ {,.'＼ ｀ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
. l: : : ヽ: : : : : : : : : : :l: : ,､ '":l | ._| ﾉ 〉 ヽ | お〜い！ |
l: : : : : :＼: : : : : : : : レ':／: ﾚ'"ヽ.l ,. ＜: ｀丶. j′ f´ ', ', | かえってこーい（汗） |
l: : : : : : : :.' ,: : : : : : : : : :＼: : : :,. ＜: : : : : : : : ヽ ,．' . ／｀| .', ', / ＼＿＿＿＿＿＿＿＿【厳覚】
.
- 933 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:51:16 ID:fS6B1ZVg0
-
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人从ﾉ／
lﾚ/::::::::::::::::::::::::／:::::::::ノヽ ＼::::::::::::::::::{ O｡｡} l＿ ＞ ＜
|::/::::::::::::::::..∠:::::-‐ ´ ､ ヽ:::::::::::::::ヽ | ／ ＞ 吉田！！また六波羅の情報を ＜
/⌒Y:::::::::::イ ＼ ーr-:::::::LlL! ＞ ＞ ありったけ集めて来い！今すぐ！！ ＜
| ||::::::: {z＝＝= ミ ` }:::::::::::::/ ／ ＼ ＞ ＜
ヽ :|ヽ lヽゝww ﾞ |:::::::::::/ ／ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒【導誉】
―-.＼k N ｚ＝弌ﾐ j:::::/::/／
|:::::| , -―- ､ ww/イﾚ ' ／
|:::::ﾄ、 ／ ` ー -､- ､ } / .／ え……えええ！！？
|:::::| ヽゝ ヽ } .ﾉ/ .／
ヽ::.| ヽ ＞ .. ｿ イ ∧ ／ 本気なんですか？殿様〜！！
N ＼ ＼ ≧ ―ｧ .≦ ﾚ }／
ヽ ` _
,）_,.v''´⌒ヽ. ￣ ‐- ...
)
... ..:... ´ヽ.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.. :..:⌒; __,、 ノ⌒ｰ'
ヽ:_:.:.:.:.:.:. :. .: .:.:.:.:..:.ﾉ ,ｒ ヽ'⌒ ｀＾j ヽ ..:.:.:.
￣ `ー ‐-‐一´ r'´ ｀ｰ'⌒ヽ ｀ｰ ､:.
, '⌒ー-‐､ ヽ, ....... ... .... . . .. .⌒ヽ
ヽ-―--‐-ヽ.っ r_,つ ヽ.:.:._:_:.:.:.:.___:::.:.:.:.:..:::.:.:ノ- .__,.-
￣ ￣￣ ￣ ｀￣ｰ-
＼人_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ 殿様ぁ〜！！ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
.
- 934 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:52:16 ID:fS6B1ZVg0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥
━━━━━━━━…‥
━━…‥
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ
／ （ ＝） （ ＝）'
| U （__人__） | ふう〜……物語の最初に「足利尊氏の四天王」として設定した、
＼ ｀ ⌒´ ,／ ( ::)
／ ー‐ ヽ ( ::) 最後の一人、佐々木導誉をようやく出す事ができたんだお……。
/ ／＾ｰ r￣￣￣i
| i / ﾉ、＿__ノ ちょっと、肩の荷が下りた気分だお〜。
| l ／ r‐´ ￣ |
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l さて、そろそろ締めだけど…もうワンシーン滑りこませておくお！
| |r┬-| | ／
＼ ｀ ー'´ ／／ 時系列としては「元徳の飢饉」が一段落したあたり……かな？
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
.
- 935 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:53:06 ID:fS6B1ZVg0
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.. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... . .:::: .. . .
... .. .. . ... ... ..:: . .. . .. . .. .. . ... ... .. ..:: . .. . ..
. .. . .. ... .. .. . ... ... ..:: . .. ... :: ◯ : . .. .
. .:: : :.. . ... ::: :::.. §. .. . .. .. .. .. ... ... ... .... ..:: .
. .. . .. .. .. .. . . . .. . § . ... ... . .. .
.. . .. .:::: :: -‐'" ﾞ''‐- . ... ... . ... ... ..:: .
..:: . .. . .. ｀`侖侖''" . .. .
-‐'"韭 ﾞ''‐- . ... ... ..:: .
ﾞ''､,,_,,,,-‐'゛｀`''､, ｀`侖侖侖''"
;'' ;~'',;'''',;'';'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;-‐'"韭韭 ﾞ''‐-
,;'',;''ﾟ ;~,;":;;;: : ;: ;: ;::::::｀｀ﾞ''ｰ-侖侖''"::;.-‐'゛~ﾞ｀ﾞ''-、.,,,:: . ... ...
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:"ﾞ''､,;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:`;'' ;｀`'‐.､;;;;;;;.,.,.,.,..,.,.,.,.
:;,':,:;.,:;'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;;~'',;';~.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.ﾞ:.:ﾞ :: :;":;; ~ﾞ"'ｰ-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;...
":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; '' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;' ｖ'ﾟ ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;~'',;'',;'~,;ﾞ''､,,_ｭiｭ... .. .. . ...
::;...;;.;;ii:i;;:;i,'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;' 'ﾟ ;~,;''ﾟ ;..;;.;;ii:i;;:;i'',;'',;''ﾟ ;~,;::;.:".:;.:'::;...;;.;;ii:i;;:;i|ﾞ:.:ﾞ,:;、,"ｺｴ...HE
ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;"i|:;.::;,,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;":;.::;,ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:
:.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,::.ﾐ,,;'',;' ;~,;:.ﾐ,,ii;'',;' ;~,;''ﾟ :.ﾐ,,;'',;' ;~,;''ﾟ ,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,;'',;' ;~ﾞゞ:.ﾐ,,;'',;' ;~,;,:.:.､;:...:,:.:.､
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/ オッス！オラ… /ヽ＿＿／/ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
/ / / / | 土岐頼貞殿の紹介状は本物ですね…。 .|
/ みんなの元気を / / / ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
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／ ／ / /
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- 936 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:53:58 ID:fS6B1ZVg0
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:::::::::::::::::::::.∠ ´ ﾍ ＞ 、 ::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::.,∠ /ｋヽ ／,、 ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::./ / i ./ ￣ ＼,∠≧x.、 i :::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::l / |/ i | :::::::::::::::::::::::::
::::::::::.i i. i |ー‐- 、 | ! ::::::::::::::::::::::::
::::::::::| | | ＿γT丐か、 _,､斗 | ::::::::::::::::::::::
::::::::::! !＿| |｀弋ﾕ}ﾉ ´イTゞ‐ ! :::::::::::::::::::::
:::::::::| /,‐i| | 弋}ﾂ| i .:::::::::::::::::::
:::::::::| ゝ、| i 丶 λ | :::::::::::::::::
:::::::..i .｀|. ! / .| | :::::::::::::::
:::::::..| | .ﾄ ｀ ´ ∠| .| | ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
:::::::.i | ! ／: : | .| | ＜ ようこそ、上杉憲房殿、歓迎するわ。 |
:::::::.| .／￣￣| |ヽ ｀ iー ´: : : : i .| | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
:::::::|/:.:.:.:.:..:.:.:.| |:.:.｀ヾ_|!、: : :λ..:| | | ::::::
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ヽ,.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.! |ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
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!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/!:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ、:.:.:.:i
阿野廉子（後醍醐天皇の寵姫）
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- 937 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:55:37 ID:fS6B1ZVg0
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, . : ´￣ ` ´ ￣｀ :ヽ
／ __ ､ , - ｰ ､ ＼
/ .:' ヽ ヽ
,' .: ∠ヽ∠≧x､ ヽ ',
l .; /´￣ ﾍ l i
l .; ! ∨ | l
l .; | ヽｰx､ｊ､＿ l l
! ! ___,斗一′ イ丐ゞｰ‐ | |
! l ＿γTか 辷必 ! l |
l .! lヽ弋ﾕ} | | l l でも、正直に言うと少し怖いわ……会うのも迷ったのよ？
| | i i | ､ | :i | l
| | l l ﾄ、 ｰ 一' .ｲ .:! l l 貴方たちのような“所属”の人間が、
| | l l :l:.:.:＞,.､ ／,.:|:.:.:! l l
| | l l :!:.:.:.:.!ヾ,,,＞ ＜,;ﾞ／::!:.:l l i __ 味方の名乗りを挙げてくれるなんて思ってなかったから……。
| | l l |:.:.:._;|:::::::::ヽｊ.ﾚ'::::::::ノヾi |:..／::::::ヽ
r‐┴| | ! !イ::::｀:::､:::::::A:::／::::::::::| lﾌ::::::::::::::::＼
/::::::::::l | l l:::l:::::::::::::／;〕〔;＼:::::::::::ｌ l!:::::::::::::::::::::::ヽ、
/::::::::::::l l !.l:::|::::::::へ;¬;;;;¬;>､::::ｲi l:!::::::::::::::::::::::::::::',
/::::::::::::::l l |.l::::l／/∧;＼L!／､:::∨::ｌ l:i::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::l l l.!::::ｌ:://:::/;/;;;;;;;ト;;;;ヽ;::::::! l :l:::::::::::::::::::::::::::::::i
/:::::::::::::::::::l l ll::::::!:i;;l;;;;j;j;;;;;∧!;ヽ::};;}:::::l l !､::::::::::::::::::::::::::::l
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
| | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '. いいえ………ようやくお会いできて
| | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
{ | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | | 光栄ですわ、三位局（阿野廉子）様。
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ `ｰ'ﾞ .| ∨/／ | ! あまり時間がある状態ではありませんが、
} |ﾍ `ｰ'ﾞ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 マフ ノ } ! | | 「少し怖い」と、そのような直截の話合いの中で、
//} ! ＿≧-..､ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | | 陛下の信頼を賜りたく存じます。
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜
上杉憲房（足利尊氏の側近）
.
- 938 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:56:34 ID:fS6B1ZVg0
-
〉::::::└ｆ::::::_:::::::::::::::::::ヽ￣ヾ:::::::::::::／::,!∠｀ヽ
`ヽ::::::::つ:::::＼:::::::::::::::::｀! !:::::::::::::::::::|ﾆ´'／!
(:::::::::::ゝl-:-::::::::::::::::―| |:::::::::::::::::ｲ｀Y´く´
jゝ::::/ ゝ､::::::::::::::::::::| |":::::::::::::)'!ﾞｉ￣|ヽ
＼/ / ゝ_;::::::::::::::| |:::::::::::ソ .| | |
Ｙ!i | l､`く::::::::>-<::::::_ ｨ /| | | /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ヽヽ!＼i!l!i j/!ゝ:::{薔}::シ ,/!!| | | | ああ……高氏、直義…… |
〉K｀ ﾚ' j ﾄ/く ´ ｨ i :| | | ｏ Ｏ 〇 ようやくここまで来たのだわ。 |
､ｰ j/! ｌ′ヽj~ ﾄﾞ.! l :| | | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＞' l .!'フ ､:ｒ/ | | :| | |
ｆ 〉､j .!< ,ﾍ:´ヽゞ | :| | |
/ ,.-" -'ｰ/:::::＼::::｀| :| | |
.〈 "／!‐'¨ｱ::::/!:::::ヾ:::＼| | |
7`ｰ¨.ﾆ/７:/ :::::::::::::::::ヽ| |
/ ｊ／｀::: :::::::::::::::::::::::＼:
, − -
/ （● ● 上杉憲房にとって足利尊氏、直義は主家の当主であると同時に、
ゝ （__人） 彼らの母親の上杉清子は、憲房の妹であり、血縁としては甥にあたる関係でもあるんだお。
ﾍ/ / / / i ! l | | l ‖ l | |
/ / / i | l l ll | ‖ ! l l .l |
i / l l | ll l | l | l || | ! .ll l | l
. i | l| ! | |.| .| ! ! l .| 厶-オ丁ﾞ l l l へ| .| | ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人_人__从ﾉ／
｜.|l /.| | i l .| l l / |/ ｲ/ 斗l=ト､ ﾚﾉ l/― ヽ ,i ＞ ＜
.＼l| / | l |l l l .| l / イﾌUｆﾞﾞl l /| レ .| / ＞ “吾ら”が、ここに来た以上……… ＜
| | l l .l.|iH廾─+ l/ ゞ―"~// .| l/ノ ｏ Ｏ 〇 倒幕ごっこでは、もう終わらせないのだわ……！ ＜
|.| l l!| !! Ｚfテミ /./ j i ´ ＞ ＜
ｿ ll＼l l ! ! ゞﾋユ / / / l .| ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYYWY＼
| / | | / .ﾊ ￣ ヽ _. / / /、l |
/ / ﾚ / / ヽ ー // ／ ／l l
/ / / / ヽ、 // ／ ／ l ハ
./ / ／／i__. _r‐‐／` ｰ .、__ レく_ ‐´ l / ' ,
／ ／／,イ | ＼_,r'" |l" / / ',
.
- 939 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:57:48 ID:fS6B1ZVg0
-
倒幕へのカウントダウンは進んでるんだよ〜？って事を
それとな〜く、アピールして今回は終わっておくんだお！
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_＼
ﾐ ﾐ ﾐ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) :::::⌒（__人__）⌒:::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒). | | | ／ ゝ ::::::::::/ .ノ ､ 、
| .ノ | | | ＼ / ） / ● ●） l
ヽ / `ー'´ ヽ / ／ （人__） |
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ ヽ ノ
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ ン /-､r―'〉
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) バ ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
ン
次回は前半くらいで「延暦寺の僉議」が決着すればいいなぁ〜って！！
なんかグダグダだけど！次回もよろしくお願いするお！！
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WYY⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒W⌒
＿＿＿_
／ ― ― ＼
ﾐ ﾐ ﾐ ／ （＞） （＜） ＼ ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) （__人__） U ＼ /⌒)⌒)⌒) ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| / / / ｀ ⌒´ | (⌒)/ / / /／ ＿人 , ノ ､ 、 | …お！そういえば、 |
| :::::::::::(⌒) ／ ゝ :::::::::::/ . ） l（○ ○）l ＜ 延暦寺のシーン、 |
| ノ ＼ / ） / . ⌒Y | （_人_） | | どうなってるんだ！？ .|
ヽ / ヽ/ ／ . ヽ ノ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l /-､r―'〉
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､ ￣￣￣￣└‐' ｀￣￣￣￣
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
.
- 940 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:58:58 ID:fS6B1ZVg0
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再び、延暦寺 ────
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＼＞ ､_ ∨ ＼
＼ ｀＞ .、 .∨ ＼ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
＼ ＼ ヽ ＿＿ ＞ ＜
,＞､ ,_.ヽ | ／:.:, ‐‐￣ ＞ いいじゃねぇか！ ＜
./:.／:.:.｀＞´:.:.:.:＼ l |--./:.:.／―-...、 ＞ このまま、ぬけどの奴に儲けさせてやれよ！ ＜
/:.:.／:.:／:.:／:.:.:.:.__rゞヽ:.:.:.:.:ヽ、＼｀ -＼ ＞ ＜
/:./:.:.:.:./:.:./:.:／￣ /./ヽ:./:./:/:l:.l＼:.＼ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYWY＼
//:.:./:.:/:.:./／ ／ヽ:,':.//:./|:||:|ヽ:.:.ｉ
//:.:/:.:./:.:／ ＞:.´:.ヽ＼.,'/:|/:.//,' | | ヽ:|
,':.:./:.:〃/ ＞:.´:/.ヽ:.:.:.:.:./ 'ヽ|//| /. ./ .ﾚ′
./:.:./:.//:/´:.:.:..／ .|二二:7､ |:.:|.∠
/:.:.:.://:.:.:.:.:.:／ ゞ｀、 ,'/==|:.:| 7 ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人从_从人__从ﾉ／
/:.:.:.:/ /:.:.:.:／'´ ｀ヽヽゞﾞ"ヾヽ,' ＼ ＞ ＜
:.:.:/ /:.:.:.／/ { } } //|=:ヽ::｀,>v ＞ どうせ京都の連中なんて叡山を ＜
:/ ./:.:／ .{=ヽ------､_ .ｉ 《' ､.|｀.ヽ､'´ ｀ヽ ＞ 袈裟を被った悪党の砦ぐらいにしか思ってないんだろ？ ＜
／:.／. ヽ ｀‐ ´￣ ヽ_ヽ} ｀ヽ.} } .y′ ＞ ＜
:.:./ ヽ――- __ ＞´. ,'/-彳--t ´ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
／ ,'＿_;;;;;;;;;;;;,′ ,'/ |:|,'/ ＼ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从从ﾉ／
,' ｀ ヽ;/ヽヽ-__/./. |||.| _.| ＞ ＜
,′ / . ヽ｀ヽ__/. }|} ゞ´ ＞ じゃあ、期待通りに振る舞ってやろうぜ？ ＜
/ /. /ヽ-=__ ‐‐ {:ｌｌ.|ゝ ＞ ＜
ﾍ、 ./ /＜＿// |:||ヽ、 ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒WYY⌒YWY＼
.ｌ;;;;;＞ 、 | /、 ´ .／,ヽ、ヽ,
. ,';/,｀＞-｀､‐ヽゝ＼ ,／／--ヽヽ|、
. ｉ,'//￣￣:.｀‐｀ヽ.＞､ヽ´／- ヽ | ＼人_从人__从_从人从ﾉ／
.|,'/: : : : : : : : : :ヽ ｀´ | |.∧ ＞ ＜
V: : : : い-≠: :./ / .| ∧ ＞ 尤も！尤も！ ＜
.∨:.<´ヽ_l´: : / || || ∧ ＞ ＜
. ヽ:.＿_＿___/;;;| ,':.| |:| ∧ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
/ヽ______､ゝ ,':.:| |:| .∧
/ ´ /:.:.| |:.| ∧
護正院祐全
.
- 941 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/11(火) 23:59:36 ID:fS6B1ZVg0
-
／ /:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:./:.:.:.:./:.:/:.:.:.:.:.:.:.|:|:.',:.ヽ:.:.:.ヽ ヽ:.:.:.:|
／l:.:.ヽヽ:.:.:.:.:.:.|:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:ｉ:.:.:/:.:.:.／:／:./:.:/:.:.,':.|:.:.ｉ:.:ｉ:.:.:.:.:.ｉ ｉ:.:.:| ＼人_从人__从_从人从ﾉ／
／,′|:.:.:.::.:ヽ:.:.:.:.:.|:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.,':.:.//:.:/:.:.//:/ |:./:.,':.:,'|:.}:.:.:.:.:.:| ',:.:.| ＞ ＜
. ／/:.:./ｉ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.|:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|:丁,'/‐ :/:.:-/__,'/|:./:.:/|:.,' :.:.:.:.:.| ｉ:.| ＞ 尤も！尤も！ ＜
／:.:/:.:.:/:.:',:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:／.',:.:.',:.:.:.:.:.:.:|:.:|/. :.:/:.:.//:.:/ |:./ ,'//|:.:.:.:.:.:| |:| ＞ ＜
:.:.:/:.:.:./:.:.:∧:.:.:.ヽ:.:.:.:.{ ´./ヽ:ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ/／ ヽ:./|:／:|.|:.:.:.:.:.,':.:.:.:.ﾘ:.:.:i ／Y⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
:/:.:.:.:./:.:./:./ヽ、:.:.:.:.:.:.ヽヽ |ヽヽヽ:.:.:.:.:ヽ. ｀ :::::::::::|:.:.:.:}:.:.:.:.,|:.:.:.:/
:.:.:.:.:/:.:./:./:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:./ヽ |:.:.:.ヽヽ＼:.:.:＼. ヽ:./|:.:.:./':.:.:/
:.:.:.:/:.:./:/:.:.:.:.:.:/.',:.:.:./ .｀|:.:.:.:.|:|＼ ｀ ‐‐ヽ. ｀>/:.:/ /:.:/
:.:.:/:.:/:.＿＿:./ ヽ′ |:.:.:.:.:|ヽ. , '/ /:./ ,':./ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
:.:/:.:/:.|-----ニニ‐‐‐- ___|:.:.:.:.|ヽ＼ . - ､‐'/ // // ＞ ＜
/:.:/:.:.:| ￣￣ ‐‐-｀ニ- __ ／ ./ /. / ＞ 外の世界の衆生など！知った事か！！＜
:./:.:.:.:.:| ｀ヽ./≠ _ ./ ＞ ＜
/:.:.:.:.:/ ///ヽ､ ｀ ´ ギリ…ッ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
:.:.:.:.:.:L＿ /// ｀ヽ｀ヽ_
｀ ヽ＜ ＿_ // >/
＼ヽ l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l /／
二 二
― ﾚｲｼﾞﾝｸﾞ・ﾊｰﾄ ―: : : . ､
二 ………軍荼利明王宝杖。 二 . . . ､
― ― . : : : ヽ
／//l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l｜l ヽ＼ . ..: :.:.:'; ::l ﾚﾚ’ ,、,ﾍ
;:.:.:.: : . . ..:.:.:.:.:.::; ::ﾚ^l >:::;､::〉ｒiｒ.i /7
,::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;:; ::::/ ヾ <´/:/ l,!l,!//
'､::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:;:,:' ::,､ヽ 〈ヽ`´/:/ .//
`:､::::::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;::' / `､ヽ`´ ｀'
｀ :::::.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ' 〈:| V
｀~ﾞ` ''"~´ ..|l
.
- 942 ：名無しのやる夫だお：2012/09/11(火) 23:59:51 ID:aO89D5ok0
- 開き直ってやがる、コレはどうしようもないｗ
- 943 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:00:12 ID:c66fCiRA0
-
|| .|.| ／ ／ ./ /// /
| |.| .| |＼ ∧ __/ ,r'´ _./ /// /
|ヽ ||.| | | |. ＼＼ /∨ ／ // ＜_＞'// /
| `, | | | | | | ＼＼ /∨ / // / ./ // /
. l `､／ ! |j |j ＼| /∨ / // ＞=＝ミ{ .{ .r'
. l | / / ./ //:::::::: （＿,ハ/ .l
. |` ,/ ,､／| | / / ../ //{:.::::::::::::::::::// /
. | .,／ | | / / ./ //人:::::::::::::: // /
＼ ＼ | ! ／ ,/.,r'/￣〃￣ 〃 { 。＜)___// / ┌────────────┐
＿＿:.:.:.:.:.ヽ＼ ヽ, | | ＜ _ ／ .Ⅵ＿_{{ {八 乂_（＿_// / │ │
::.:.:.:=====:.:.:.:..＼j .| .|.:.｀ヽ､ ___===ﾆﾆﾆ´:.:.:.＼ /_／¨{ .＼＿__,／ / ＜ Stand by ready. Set up! .│
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..| .|..:.:.:.:.:ヽ ≧- ､:ヽ Ⅵ ﾊ / │ │
.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..| |.:.:＼:.:.:.:.', / } ≧ｭ､ r'/ヽ＿__ﾉハ {' └────────────┘
/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:| |.:.:.:.‘，:.:.: i 、 i i ≧ｭ､ ../ヽ ､__/ ∧Vﾊ |
/:./:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:..{j.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:l＼｀ ‐‐‐ | |―― ￣＿_ .¨/ /.:.:./ / Vハ l
/:.:.:./:.::.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.＼:.:.:.:.:.:.: ヽl r--- ｌ !:.:.:.:.:.:.／ ﾉ ./ /:.:.:/ / ＼}/
l:.:.:.l:.:.l:.:.:.:{:::ｏ:＼::::::∨＼:＼:.:r ､ ∨ ﾉ-- lヽ:.:.:／ ／./ /: rr{_/
l:.:.:.:l:. l:.:/＼::::／ ＼{ :::} ゝ、 }￣:::::::::::::::::ヽ/ ／:../ /:./ { {.
l:.:.:l:.:.l {:.:.∧ ヽ |ﾆﾆﾆ/ ｀ゝ、::::::::::::::::::{::::ヽ7':.:.:.∧入/ ヽ ヽ
／!:.:.{ ヽ{|:.:|､:.ヘ ‐- |:.| { /:./ ゝ、::::::::::::::::ｰ´:::ゝ..l l_/: : { /￣/
ヽヽ L┐== ﾄ _／|: | i /:/ /{:.:‘，ヽ::::::::::::{＿l__ y'｀'７¨ヽ/ /
rゝ ∨ i E≠―/:./ !/:./ { !:.:.ヽ:::::i:::::::::::r ┐/ / ¨´
／ ゝ ／::::/ /￣::i＼＼ ヽ/ i ...:::::::::::::::::::::::....―/ / .:.:.:.:.:.:.:.:.．
〃 rﾆﾆ /::::::// /:::::::::| /:./ ｀ ..::::: :::::./ / ＼:.:.／
ﾆﾆ ll /:::::::ゝｲ,x≦== // ..:::::: / /
／||／≧､//〃 < / .:::::: / /
/ // ／ l l :::::: / /:::
i // {{ ヽヽ .:::::: / /.::::::::::...
l i:i il:.ヽ、 ヽヽ‐‐‐‐‐.:::::: ./ / :::..
| |:.| ／|:.|:.:.| ｀ ー― ゝ―― 7¨¨ .:::::.........::/ / .::::.
| |:.| ヽ ヽ:ｌノ / ／ . ::/ / :::::
l〃 } |:.| / ／ ./ / .:::::
{/ i l:.l ／ ---´ / / .::::
｀ヽ r{ /:/ 〃＼ / / ::::..................::::
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- 944 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:01:29 ID:c66fCiRA0
-
＼ .＼ L ｌ ＼.| | | ,! ｉ
＼ ＼ ! ｌ ! ! | | ! .ｉ
.| ｌ ﾞl ｌ l ｝ ! .| ! .ｉ
.ｌ ..ｌ ! ｭ ｌ .!.| l ! | |
.｀'-、 ｌ .| ﾘ､ ｌ l l lﾞ ! ,! ｌ
.＼ ヽ .| ｌヽ │ .ﾞ┤ │ r ､.l / .lﾞ
.＼ .| │ ／} /|/ヽ ／| .,r'ﾞ ./ l! / . !
ヽ ヽ l ./ / | .|! |／ / / / ′ / !
ヽ ヽ ! .} j!∧! .ﾊ/|_, L／| ./ ./ _, / lﾞ
ヽ、 ″ i! |ヽ. V ／ ／ ,r- / / ／゛ ﾞ" ./
＼ ./ / { | |＿ / .! ｌ / __,,_、 ./
ヽ .| / | .| |,/ l ! / .,i'″ .｀''゛
|i, .l! .! V ..ｌ,.! :! lﾞ .／} /|/ヽ ／|
、 ヽ ..|/ ./ﾞ !ﾄ ゝ、 ! / / | .|! |／ /
.＼ ｌ ｌ ! | } j!∧! .ﾊ/|_, L／|
＼ ／} /|/ヽ ／|....l ! ｌ .i! |ヽ. V ／ ／
＼../ / | .|! |／ / . ! ,! │ . ./ / { | |＿ /.!.!
} j!∧! .ﾊ/|_, L／| | / | .| |,/
. i! |ヽ. V ／ ／ l! .! V
./ / { | |＿ / .|/
| / | .| |,/
l! .! V
.|/
.
- 945 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 00:01:29 ID:Ew/nH8f.0
- 魔王様よりトリガーハッピーと一部で評判のレイハさんきたｗｗｗ
- 946 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:02:33 ID:c66fCiRA0
-
iiiiii,,、
lllllliiil!!!! iiiiiii,
_． ..liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii,,.ﾞﾞﾞﾞﾞ゛ ,-｝ .iii,,,iiiiiiiilllllliiiiiiii,,..;;;..'； ､
;;;l〉 ,-''゛ .;,l,ﾞ.ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞlllllllll!′ .,iシ" ,lllll!ﾞﾞﾞﾞ￣´',llllll!ﾞ
;;;i!i｢ ./,,./ , -./ /,,./.,illllll!ﾞ ./゛ __ .ﾞ!!ﾞ゛ ,,illlll!ﾞ゛.... ..`'!ﾞ''く;;;｀l,
;;;;;;/" .l'" ..;;__,,,,,,,,,,,,,,,,illlllll!´ .._、. __ .ィ彡ニゝ ._,iiilll!!ﾞﾞ゛..`'';;､
;;;;;;;,./ ...,..ﾞ!!llll!!!!!!!!!!!!!!ﾞ゛ ....,iｼ" ｒ彡ｧ"7ｩ'´￣｀ゞ¨｀ヽ .i,iiii!!!ﾞﾞﾞ´ ¨Y ヽ.;
／;,./ ,./ / ´／.:,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:＼ ,ｨ{ﾞ'､ヽ, .、 ﾞヽ;;;/'ﾞl
-'ﾞ./ : ,ｒ'";;;;;/ /.:.:／ ﾚ.:.:o.:..:o.:.::Vﾍ.:.:.ヽ ｌ_人｀ｰｸ lヽ, `tl|'ト
.,ilﾄ.;:../;;;;;;./ ,ﾝ| ／.:／ ﾞi.:.:.:.: :ｨ/´ ヾ:.:ヽ //它 ｀'ゝ.ゝｌ､ .,i.ｌl″.
;;ｾ../ ;;;;;./ ,./ /゛ ／:／ _,.斗 .: ﾄﾞ､__ ヾ.:’、 // ｀.ｌ . iｉ《..ﾉト
lゞ...;;;;;./ .,_--ﾞ // ／.:／ r‐''´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾｧ ヾ.:ﾊ // .,i.ｌl″
;;;;.ｌ ./.; : .// ｲ.:, ′ }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::} !.:.: // iｉ《..ﾉ゛
;;;;;;;;/; l .,ﾉＹ′ ._.,,.. i.:.:{ ヾ.:.:.:ﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=く ＿ i.:.:.! ｬ ｦ 、 .rﾘ;; ,
､;..;ﾞh、 ; .,ﾉ.//. l.:.i {.:.: j`ｰｔ .:.:.:.:.:.: ゞ.:.:.:.:.::.:.:.:,:.:.://" .｀''x､. ,i.／;,.
.りヽ.!ヽ;;;.,、 ､,レﾞﾞ ;ｲ.:! rvﾞ.:.:7 .ｲ.:.:.:.:.:.:.::.: ﾐ=.:.:. Y∨.:.ｲ/ .!｀i;;/..-'ﾞ./ : ,ｒ
;;;;;;;;ﾞ!〉;ゞ"! .,r ||'-、. ヾ:.ヽ､._ |.:.:. 彡/.:.:｀￣´.:.:.:. ヾ:､斗'.:.〃ﾉ. / //".;.,ilﾄ.;:/.
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‐l.;: ;;;;;;;;;;;..ｌ;;;;.l.;;;;;;;;;;;;;;;| ｀TIi厂.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ=ﾆ≦" / ..;;;ilゞ...
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" ;; ;: ...;;;´.;;;;;;;;;;;.! .／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼ ;.!;;;
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.、 .,,/ ;;;.ｌ. '.二- .'; ;;;; ｌ|ヽ ;ﾞ.ｌ.;ﾞヽ,..t､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.ヘﾞＬ ｀ .´ `‐lへ / :
（,,xコﾘ ;ﾞﾍ｀- ＼ ＼;;;;;.ﾞ";ﾞ'-ｯ． ;;;;;.!;;;;;.∨;ﾞ'j､: ∧ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'t ､, .､ ｀'!=､,.|ゝ..!ﾞ'/;;;; / .,./
;;;l゛ ...;;;ﾞ、._,,,,.. -‐;:;;;;;;;;;;;;;;ヽ..;.. ;;;;;|.;;;;;;;;;;;;;;; ｌ. ..;;;;＿.. -‐ .:.:.:.:.ｌ.; ＼ |＼. ｀′:;,rl;;;.,i'く 彡'".!
.;;|ｉi ‐´ ,.. -: ;;;;: ;;;;;;;;｀'-x,::/ ; ;;;;;;;;;;;; l,,-''I;;; ﾑ、:.:.:.:lﾍ.ｌ.;;;;;;ﾞｲ.;;;ﾞ ＼ ./ﾞ;;l./ ./
; ;: ......;;.. .;;;;;;;. .......;;;;;;;;l｢;;;;;..ｌ.;;, /.;;ヽ ;.n.!;;;ﾞﾞ';;;;;;;;`....;;;;;;.｀'ヽ、"
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- 947 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:03:24 ID:c66fCiRA0
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＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／..:.:.:.:.:{:.:.:.. ヽ _,ﾉ /:.:.:.:.:.:.／／:./:.:／{
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＞ あ……あかん！！祐全ちゃん！！ ＜ ∨:.:.:.| ＼:.:.:{|: |:ヽヽ:{:.:.:.:./／: : : ／:.:.:.: : |
＞ ＜ ＼: | ＼リ ＼/: i:.:.:/: : : : ／:.:.:.:.:.:.:.:.:|
＞ ストップや！！ ＜
＞ ＜
／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YWY＼
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- 948 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 00:04:17 ID:Tpvif3Lk0
- ははは、外の連中がどう対応するかまるで考えてないな
- 949 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:04:22 ID:c66fCiRA0
-
＼人_从人__从_从人__从_从人__从人从ﾉ／
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: : : : : : : | ｉ: :|丶 : : :i |:;ﾞ U 丶: ! `メ´| _,,..，|: : : λヽ:＞ ＜
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: : : : ┼十‐┼|､_ ヽ:{ ! ,彳"ろ 心 |: : / / ＞ ＜
: : : : :.И{ ヽ! ｀≧ｘ､＿＿, ｰ"´| 弋;;;;;ﾉノ'" | ,ｲ ﾊ ＞ ＜
､ : : : ﾊ,|!-‐"¨ろ⌒ヽヾ "´ }/ }ｲ: ゛､ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYYWY＼
λ: : : : ＼､ {代;;;ﾒﾘ ` ＼ｌヽ丶 / ﾊ: : : ＼
（ ＼: : :ﾍ` ,ゝ-‐¬'゛`ー ヽ , く: ゛､: : : :
､丶 （＼ : ＼ ﾊ ｌヽ 丶 U ／: : : ヽ: ＼: :
| ` ‐-ニミｘ､ ＼ ＿_＿ -‐_-, ／: : : : : ＿>-‐‐
|: : : : ヽ: : ＼｀`丶、 (´_-// -‐ " , ｲﾉ〕: : : ／｀丶＼
|: : : : : }: : : : :｀ ‐- .. // ／／／`<く::::::::::::::::ヽ＼
道場坊祐覚
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
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| ねえ……あなた達………？ .|
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- 950 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:05:40 ID:c66fCiRA0
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ト､
| ﾍ ＿／}
少 し … | . ﾍ ／ /
_,ゝﾘ. | ／ /
.....:;:;:;:;:;頭 冷 や そ う か … ,--メ､_ 〉-┴―' ' ― ― - : - ､ / ／ ／
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.:;:;:;:;.:.:.:.. . | ', |:.:.. ..:.:.:;:;: ..:.:.:.:.i:.:.i:|.:.:ﾊ:.ﾊ.:.:.ﾄ:.､:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.Ｖ:./:/ ', Ｖ:::.:.:.:.: .ﾍ
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.:;:;:;:;:;:.:.:.:.. .. ', ', .. ..:.:.:.:;:;:;:;:;.:.:ﾊ.N::.:.ﾄ:.:.|`込ﾗ` ＼弐弌ﾍ..ｉ:.:|.:.:}ｲｲ´ ＼. }:::::::::.:.:. .:.ﾍ
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.....:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.....::::::.:..:ﾍ:ヾヽ ＼ 《 /ﾄ＼ ｀ー＜__／ /:.:/ﾉ ﾉﾉ } } ＼:.:/
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＼r'＼ ヽ＿＿／ /.:ﾉ:||.:||//:/ { ＼ Ｖ ／ ｀}＿＿／´ , イ'
＼ ＼＿＿ノ （／ヽ＿ノ ７.:.ﾘ:.ﾘk::::| ﾍ ,＿＿＿ゝ､. |∠＿, ------､ ﾄ､＿ ／ ﾉ､
＼＿／＼ Ｌ／ /.:./:./ｲ||.:.| .人 {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:}} ｲ ＼ ＼
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- 951 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:07:02 ID:c66fCiRA0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次 回 へ つ づ く ！
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿_ ＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从ﾉ／
／ ＼ ＿＿＿ ＞ ＜
／ﾉし u; ＼ ;／／・＼ ヽ＼; ＞ メチャクチャになっとるじゃないか！？ ＜
| ⌒ ) ;／ (＿￣￣／・＼＼; ＞ 「南北朝時代」関係なくなっとるじゃないか！？ ＜
| 、 );/ /rｪヾ__） ⌒::: ヾ; ＞ ＜
| ＾ U | i ｀＼／´-'´ u; ﾉ;; ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒Y⌒YWY＼
| | ＼ヽ 、 , ／;
| ;j |／ ＼-^^ｎ ∠ ヾ、
＼ ／ ! 、 /￣~ﾉ ＿＿/ i; あ……あるぇ〜？
／ ⌒ヽ ヽ二) /（⌒ ノ
/ r、 ＼ / ./ ￣￣￣/ え…AAは、あくまで演出のイメージでぇ〜す！
.│ ＼ /
◆配役
【叡山方】
宗良親王（尊澄法親王）／シャルロット・デュノア（インフィニット・ストラトス）
護良親王（尊雲法親王）／衛宮士郎（Fate/stay night）
妙光房玄尊／八神はやて（魔法少女リリカルなのは）
護正院祐全／高町なのは（魔法少女リリカルなのは）
赤松則祐（中房悪律師）／ロック（ブラックラグーン）
小寺相模（中房小相模）／レヴィ（ブラックラグーン）
ビップ房できる夫／できる夫（2ch)
ビップ房キル夫／キル夫（2ch）
道場坊祐覚／佐倉杏子（魔法少女まどか☆マギカ）
プラス坊一体感／カバオくん（アンパンマン）
ニュー速房ニューソ（2ch）
ぬけどなるど／ヌケドナルド
かーねる／カーネル
豪雲／烈海王（グラップラー刃牙）
【朝廷方】
阿野廉子／アイリスフィール（Fate/Zero）
北畠顕家／ジャイアン（ドラえもん）時々イスカンダル（Fate/Zero）
円観／鬼太郎（ゲゲゲの鬼太郎）
宗因／ネコ娘（ゲゲゲの鬼太郎）
文観／ねずみ男（ゲゲゲの鬼太郎）
後白河法皇／徳川光成（グラップラー刃牙）
【幕府方】
安達時顕／ムスカ大佐（天空の城ラピュタ）
金沢貞顕／ブライト・ノア（機動戦士ガンダム）
足利直義／ベアトリーチェ（うみねこのなく頃に）
上杉憲房／真紅（ローゼンメイデン）
赤松円心／バラライカ（ブラックラグーン）
佐々木導誉／桂木桂馬（神のみぞ知るセカイ）
吉田厳覚／エルシィ（神のみぞ知るセカイ）
伊賀兼光／久宇舞弥（Fate/Zero）
さやかちゃん／美樹さやか（魔法少女まどか☆マギカ）
【その他】
一忠／キュウべえ（魔法少女まどか☆マギカ）
いかむすめ／イカ娘（侵略！イカ娘）
源義国／クマ（2ch）
新田義重／ショボーン（2ch)
語り役 … やる夫
聞き役 … やらない夫
チョイ役 … できない子
.
- 952 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 00:08:12 ID:Tpvif3Lk0
- 乙乙！ 困った時のＯＨＡＮＡＳＨＩですね！
諸勢力入り乱れてるけど、だんだんと収束し始めてるのか
- 953 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:08:37 ID:c66fCiRA0
-
━━━━━━
反 省 会
━━━━━━
＿＿＿_
／― ― ＼
／（●） （●） ＼
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | 佐々木導誉の「導誉」を以前は何も考えず「道誉」と書いていたんだけど、
＼ ／
／ ＼ 佐々木導誉自身が自らを「導誉」と筆記しているので、
| ・ ・ ）
. | | / / 今後は「佐々木導誉」で統一させてもらうお。
| | / / |
| | / / | 「道誉」でも、おかしいという程ではないらしいけどね。
(YYYヾ Y (YYYヽ |
（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ
／￣￣￣ ＼
／ ─ ─＼
／ （ー） （ー） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ ……あと、『菩薩童子』というのは架空の演目だお。念のため。
／ ヽノ ⌒＼＿_
/ | ＼_＿＿）⌒＼ では、次回もよろしくお願いするお。
｀￣＼ ＼ -''' ⌒(＿__)
＼ ／＼ ＼__
` ―─―─´ ヽ＿__）
.
- 954 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:10:10 ID:c66fCiRA0
- 今回は、ここまでです。
次回は二週間後を目指しますが…う〜ん、何とか２週間で作りたいですね（汗）
それでは、ありがとうございました。
- 955 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 00:12:10 ID:aILMfpUo0
- 乙でした。
座主やってる親王の二人、置物かよ…。
- 956 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 00:12:56 ID:yuzSAKqY0
- 乙でした。
平成の米騒動でも米屋が似たような事してたっけなぁ・・・
- 957 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 00:13:40 ID:Ew/nH8f.0
- 乙でした。寺社の僉議は山本七平の『日本人とは何か』で読んだ覚えがあるな。
日本人が多数決原理を正しいものとみなす源流とかなんとか。
- 958 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 00:14:09 ID:oP3YFLwA0
- 乙した
いやはやほんと面倒だな、このあたりの勢力は
しかしそんあこいつらも関わってるから無碍にできねーし、ほんと南北朝は地獄だぜーﾌｩｳﾊｧｰｰ
- 959 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 00:17:08 ID:v3VFJKJc0
- 乙ー
- 960 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 00:18:28 ID:41c.ScnM0
- 乙です。
まさか京極はんが桂馬とは・・・。
趣味人が嵩じてバサラに至ると考えると、確かに適役かも。
- 961 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/12(水) 00:50:06 ID:c66fCiRA0
- >>952
ありがとうございます。
そうですね。この山を超えれば「元弘の乱」に入れると思います。
>>955
ありがとうございます。
親王たちは、じ、次回、なんとか…。
>>956
ありがとうございます。
ある種の必勝法ではあるので、なかなか止まらない所がありますね。
>>957
ありがとうございます。
嗷訴や一揆などでも僉議は必ず行われ、
その輪（和）によって決まった事を神聖視しているようにも思えます。
「みんなが正しいと思った事」が嗷訴の正当性になっているようなんですよね。
>>958
ありがとうございます。
寺社勢力は面倒ですね。特に延暦寺は。
興福寺は大和一国を統治しているせいかもう少しまとまりがあるみたいなんですよね。
>>959
ありがとうございます。
>>960
ありがとうございます。
桂馬はかなり最初から決めていました。
「趣味の合間に人生やってる」感じが僕のイメージに合うかな？と。
- 962 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 05:50:58 ID:5a.30Q1Io
- 乙〜。
うわぁ、叡山めんどくせぇ…。
こういう大組織が権益やら何やらと握ってるから、ややこしくなるんだよな…。
- 963 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 09:02:24 ID:0D3DnOoo0
- 乙です
趣味の為なら〜幕府も潰す〜ｗ
動乱期は色んな人が出てくるけど、
この人だけはどの時代にあっても異色さが際立つよな
- 964 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 16:13:28 ID:dIElQP4A0
- 乙
鎌倉新仏教の祖師は全員比叡山出身だったっけ
こういう状況じゃ嫌気がさして出ていく人間もいるだろうな
あと大河ドラマで完全スルーされてた安達ムスカが目立ってますな
もしかして長崎親子より権力あったんだろうか？
- 965 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 17:31:38 ID:0GsOy0Ag0
- ぶっちゃけ北条も安達も長崎も源平期からの御家人からしてみれば
本来「なんでお前らが政権仕切ってんの？ふざけんなよ？」みたいな奴ばっかりだからなぁ
- 966 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 18:16:23 ID:VyBWomDw0
- 北条はそこまでひどくねーぞ
- 967 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 20:17:51 ID:vMLeBeHY0
- それぞれのご先祖
北条：北条丸
安達：頼朝幽閉中の小間使い
長崎：出自不明の泰時のコバンザメ
- 968 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 22:08:28 ID:RKOkZXho0
- 乙でした
>>964
そこらへんは比叡山が最高学府であり、一番学びやすい環境だからね
今回言ってるように入学しやすい上、資料豊富で衣食住完備だから学ぼうと思えば徹底的に学べる
- 969 ：名無しのやる夫だお：2012/09/12(水) 22:36:44 ID:iLJgdiNU0
- 仮にも頼家、実朝の母・政子の実家である北条は問題あるまい
他の有力御家人、大領主ぶってる連中だって半分くらいは大豪族の庶子や分家、公家崩れを
それぞれの出身勢力に影響力を持ちつつ、それ自身でない便利な存在とみて頼朝が引き上げたようなもんだし
結城とか
- 970 ：名無しのやる夫だお：2012/09/15(土) 07:03:30 ID:Pc.32/fM0
- 合議してみんなの意思を決定するんじゃなくって、この指とまれで仲間がたくさん集まったら実行って感じに見えますな
- 971 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 22:49:40 ID:oAQ8SEsI0
- 23:30くらいに、スレッド埋めの小ネタを投下します。
次スレです。→ ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1347975865/
.
- 972 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:31:32 ID:oAQ8SEsI0
-
─── やる夫が『梅松論』を語るそうです。───
〜幕間(4)後醍醐天皇と朱子学〜
＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
, -､ __〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.ｌ l ./:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ ┼──────────────────┼
ｒ ､ | | ∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ 今回は、ちょっと「後醍醐天皇と朱子学」
ｆ ＼ | | _彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜
..＼ ＼ | | ｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ について語ってみようと思う。
＼ ＼ | | ノへﾍ ! ﾒ个､彡 ┼──────────────────┼
＼ ＼.」 | ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ
_入 ヽ ../ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
r' ヽｊ ‐-- l . _,／ / i! : .: / ﾍヽ､
ハ Y ｀ヽ＿ ハ:´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
..ヽ ＼ ヽ、 ￣｀ヽ
.
- 973 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:32:09 ID:oAQ8SEsI0
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ 朱子学（宋学）は、後醍醐天皇の代に前後して、
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 朝廷内での受容がはじまっていた話は以前にもしたと思うお。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
:::::::::::::i ,ﾉ::::::::::::ｆ¨フ¨￣ .l::l
::::::::::::::', /ィ"¨ﾞヽ::l i ｒ｢lｍ. !:l
::::::::::::::::ヽ /:!ｆ }::l i∩! !.!ｌ ｌ::l
:::::::;.-､::::::::＿ ..... 、--ヽ- '∠⊥L_｀＿i l::l
:::::::ｉ（）i￣ ＿......ﾑ 二二二....＿＿）＿￣¨} ┼──────────────────────┼
:::::::ヽ-'"´::＞､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ￣¨｀丶、 その様子は『花園院宸記』などから確認できる。
::::::::::::::::::::::::::ノjﾌﾞ＜::_..._::::::::::::::::::::＼ ＼ 花園上皇は、この新しい学問について、しばしば、
､::::::::::::::::;.ｨ.:,, _: : : : ｆl⌒ilﾞ ‐- ::;;__:::::::｀丶､..,, ＿ ,） 世間が批判的に語るのを（日記上で）弁護したり、
. V:::::ｒ''"｀ﾞ_ｰ-: ¨;;;‐ｉ ｰ‐1 }ﾊ-‐;;:__-‐''¨７::天::Ｔ¨￣ 時には自身が苦言を呈していたりする。
ﾄ、V::l､: : :.'､¨ヾｦﾗ¨l. iく ﾉ:バﾜﾌ¨ﾞヽ:.ﾚ' リ ┼──────────────────────┼
l l〉 l::l ヽ､'^｀ｰ "¨ ｆ ＝ ｌｌ i ヽ:.｀¨"´:.;.イﾘ ／
ヽヽV!. ｀;'￣ ¨ .! ll l i/¨￣ｉ´ ,'./
ﾄ､＼ﾞ' ; .! __ﾉKノV ; ,'/
:::ﾊO） i l'´¨¨ トレ' ; ,'´ やれやれだぜ。
:ﾉ ｀::l l ,.ｲ l＿ ;' /
::ﾌ ＼ ', ,.<´ ! l ¨Y__ /l , -=-､
/ ヽ. ./ ﾉ l i ¨ヽ-､/ /⌒', i
￣¨二ﾆ＝/ i ,. i . l l | ﾞi {￣￣
:::/⌒ヽ:::::ヽ ｰ'⌒! { 〉 Ｖ l l ）
花園上皇（持明院統）
.
- 974 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:32:43 ID:oAQ8SEsI0
-
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! ! これは、花園上皇が朱子学に対して好意的だった事を示すと同時に、
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／ 宮中では、否定的な受け止め方をしている者もけっこういた事を示している。
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ / それは朱子学が、旧来の儒教とは「何か違う」と思わせるものだったという事だお。
(＿＿＿） /
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ U （●） （●） ＼
| ､" ﾞ)（__人__）" ） _＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
＼ ｡｀ ⌒ﾟ:j´ ,／ jﾞ~~| | | | 当時の、朝廷内での朱子学の「熱気」を伝える記述として、
＿＿／ ＼ |_＿| | | |
| | / , ＼ｎ|| | | | 同じく『花園院宸記』の一場面を紹介するお。
| | / / r. （ こ） | | |
| | | ⌒ ーnｎｎ |＼ (⊆ｿ .|_|_＿＿＿＿_＿＿＿＿_|
￣ ＼＿_､("二）￣￣￣￣￣ｌ二二ｌ二二 ＿|_|＿_|＿
.
- 975 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:34:05 ID:oAQ8SEsI0
-
┌───────────────────────────────────────────┐
│元応元年（1319年）閏七月二十二日 .│
│今夜、資朝・公時等、御堂の殿上の局に於いて論語を談ず。僧等済々交る。朕ひそかに立聞す。 ....│
│玄恵僧都の義誠に道に達するか。自余又皆義勢に諧（かな）い、悉く理致に叶う。 ..│
└───────────────────────────────────────────┘
＼人_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从人__从_从_从人__从_从人__从ﾉ／
＞ ＜
＞ 子曰く「質問だ…右の拳で殴るか？左の拳でなぐるか？あててみな」 ＜
＞ ＜
＿＿_ ／Y⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYY⌒YW⌒YW⌒WYYYW＼
／ ＼ ＿＿＿
／ﾉし u; ＼ ;／(＞)＾資 ＼;
| ⌒ ) ;／ (＿ （＜） ＼; ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 、 );/ /rｪヾ__）⌒::: ヾ; ＜ し、子張対えて曰く「ひ…ひと思いに右で…やってくれ」 |
| ＾ | i ｀⌒´-'´ u; ﾉ;; ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
| | ＼ヽ 、 , ／;
| ;j |／ ＼-^^ｎ ∠ ヾ、 ＼人_从人从／
＼ ／ ! 、 /￣~ﾉ ＿＿/ i; ＼人_从人从／ ＞ ＮＯ！ ＜ ＼人_从人从／
／ ⌒ヽ ヽ二) /（⌒ ノ ＞ ＮＯ！ ＜ ＼人_从人从／／YYY⌒YY＼ ＞ ＮＯ！ ＜
/ r、 ＼ / ./ ￣￣￣/ ／YYY⌒YY＼ ＞ ＮＯ！ ＜ ／YYY⌒YY＼
／YYY⌒YY＼
菅原公時 日野資朝
|-−７
|__o_d,,, /￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ﾟ -ﾟﾉ o Ｏ 〇 …………… | ＼人_从人／
|¨l-ﾟ]、 ヽ＿＿＿＿＿＿＿/ ＞ ＮＯ！ ＜
| / |ゞ ／YYY⌒YY＼ ＼人_从人从／
| ﾉ==,) ＞ ＮＯ！ ＜
|ﾉ__|_jゝ ←花園院 ／YYY⌒YY＼
ﾅﾝﾀﾞ ﾅﾝﾀﾞ ﾅﾝﾀﾞ
ﾅﾝﾀﾞ ﾅﾝﾀﾞ
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
(´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・)
/ У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ
(＿_ノ田＿) (＿_ノ田＿) (＿_ノ田＿) (＿_ノ田＿) (＿_ノ田＿) (＿_ノ田＿)
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- 976 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:34:44 ID:oAQ8SEsI0
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┌──────┐
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└──────┘
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└───┘
┌┐ ＿＿_
､__ ... - ‐└┘´ ﾞi
ヾ ￣ ￣ |
ヾ`r |
ミ ｀( __ ｒ"|..._
ミ ´( _＿＿__ ....(( ）lノ ｀ヽ
ヾ ◎＝＝＝__====== ＝- ‐ ′ 夜中に殿上（場所不詳）の一室で、
｀ｒ''ヽ ﾉ ｔも＝ｯ‐< ｒﾃﾗ（ ｝
｛（り"′ ｀¨´"/` ｢´ ｌ ）ﾉ 日野資朝と、菅原公時が論語の議論をしていたぜ。
ｼヽヾ) ｌ l
〃 `ｰﾟ ､ ＜ﾌ l 僧とか他の連中も集まっていたな。
ｌﾞ￣￣￣￣￣￣￣l-＝‐= l__
l （ ） （ ） | ｀.二´l┐| オレもちょっと立聞きさせてもらったんだが…………
| _｀´___ ｀´ |､＿__l │|＿
／ ￣ ￣ ヽ￣￣￣￣￣ |＿_
／ ＼ Ｏ ｢ 串|
/ ヽ l │|
r`"⌒`ｰ＝v ‐-､
1:::::..................... }
|:::::::::::::::::::::::＿__::ﾘ,
ｒ| ::::::::::::::( )|'爪|::ｊﾘ
／``＝====＝_‐ラ(6,′ ……成る程。「玄恵僧都の持ってきた学問」はなかなか有効のようだ。
,>‐'つ__... =-〒ｒｔッﾃ|h′
／.ノ (:{,|| i ｉ ｌﾞ｀~.ｊl|ﾘ 色々な意見があったが、皆、時勢を読んで、かつ筋道が立っているぜ。
! }／ﾞヽl.l ', ヾﾂ |ｌ!|) ＿
｛ (´／ヽ.):ヽ ｒ＝- l/ｌ:}/,ｒ=,ヽ.._
ヽ( ｲ- ）￣ｌ|､|!ﾞ¨´ / ｌ:八.>=iこ⊂⊃
＼ ｀ヽ:::::ｌドﾐ==‐' ﾚ＿___ｌ[二´__
￣:¨"７ﾞ<〉 ）::¨o７ / ￣ フ 7ｰ-､:_::￣
::::::::::/:::::::＼ ノﾉ:::／ ' '"´ / / ｀ヽ
※ 玄恵 … 『太平記』にも登場する学僧。はじめて朝廷で朱子学講席を開いたと言われる。
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- 977 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:35:35 ID:oAQ8SEsI0
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【ところで…】
今後、区別のために日野資朝には額に「資」の字を入れます。
（日野俊基にも額に「基」の字を入れます）
＿＿＿_ ＿＿＿_
／ ＼. ／ 資 ＼
／ ─ ─ ＼ ／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ ／ （●） （●） ＼
| （__人__） | | （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／ ＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼ ／ ー‐ ＼
やる夫 日野資朝
, − -
/ （＞ ＜ とあるスレ様のとあるキャラのようだお！
ゝ （__人）
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
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- 978 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:36:14 ID:oAQ8SEsI0
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━━━━━━━━…‥
━━…‥
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | このシーンから、当時、朱子学の受容に際して活発な議論が行われていた事、
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ また、この学問が活発な議論を誘導させるものだった事が見えてくるお。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
,. ⌒ﾊ ﾊ⌒ ,
i::::::::. ﾞｉ,r'⌒ Ｙ ⌒ ^ﾍ, ,r':::::::::j
i:::::::::::'(ッ. .:: ::::..::::....::::.. ）j:::::::::(,
ﾘ:::::::y(, :: : : : ,.ﾍ...:::..:::::..::ヾ:::::ﾙ
iﾘﾙ （::::::: ノ ヽ ゝ,:...::. NY
）::●) （● ） )::::::ﾘ
( （i ､っ ,, ﾊ::::ﾊ ………議論が起きやすい学問だったと言う事？
）ﾊゝ. ,.（ ( （（
（（:::( り ∧ ' ).）,）
／）
／／／）
／,.=ﾞ''"／
／ i f ,.r='"-‐'つ＿＿＿_
/ / _,.-‐'~／⌒ ⌒＼
／ ,i ,二ﾆ⊃（ ―）. （―）＼ …議論がしやすい、思考しやすい学問と言った方がいいかも。
/ ﾉ ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
,ｲ｢ﾄ､ ,!,!| |r┬-| | なにしろ、それまでの儒教と言うと……
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＼ `ー'´ ／
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└──────────── ── ─
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└── ── ─
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- 979 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:36:57 ID:oAQ8SEsI0
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── 春秋学 ──
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※ 春秋 … 魯国の年代書。儒教的には孔子が作成したとされる。
`‐､ヽ.ゝ、_ ＿,,.. ‐'´ ／/l , ‐'´, ‐'`‐､＼ |
ヽ､.三 ﾐﾆ､＿ ＿＿＿ _,. ‐'´／/-─==＝＝=-､ヾ ／ヽ
,.‐'´ `''‐- ､._ヽ /.i ∠,. -─;==:- ､ゝ‐;----// ヾ.､
[ |､! /'￣r'bゝ}二. {`´ '´＿_ （_Y_）,. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
ﾞl |｀} ..:ヽ--ﾞ‐´ﾘ￣ヽd､ '''' ￣￣ |l !ﾆ! !⌒ // オレたちは『春秋』について、
. i.! l .::::: ｿ;;:.. ヽ､._ _,ノ' ゞ）ノ./
｀ ｰ＝=--‐'´(__,. ..、 ￣￣￣ i／‐'／ 大変な思い違いをしていたのかもしれない…！
i .:::ﾄ､ ￣ ´ l､_／::|
! |: |
ヽ ｰ‐==:ﾆﾆﾆ⊃ !:: ト､
今なんて･･･？
,. -─- ､._ ,. -─v─- ､._ ＿
,. ‐'´ `‐､ __, ‐'´ ヽ, ‐''´~ ｀´￣`‐､
／ ヽ､_／)ﾉ ≦ ヽ‐'´ `‐､
/ ／￣~`'''‐- ､.._ ノ ≦ ≦ ヽ
え？ i. ／ ￣l 7 １ ｲ/l/|ﾍ ヽﾍ ≦ , ,ﾍ ､ i キ
,!ヘ. / ‐- ､._ |/ l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_､l ｲ/l/|/ヽlﾍﾄ､ │ 、
. |〃､!ﾐ: -─ゝ、 ＿_ .l ﾚ二ヽ、 ､__∠´＿ |/ | ! | | ヾ ヾﾍﾄ､ l キ
!_ﾋ; Ｌ(.:)＿ `ｰ'"〈:)_,` / rｉヽ_(:)_i '＿(:)_/ ! ‐;-､ ､__,._-─‐ヽ. ,.-'､ バ
/｀ﾞi ´ ヽ ! !{ ,! ` （ } ' (:)〉 ´(.:)｀i |//ﾆ ! ヤ
_／:::::::! ,,..ゝ! ﾞ! ヽ ' .ﾞ! ７ ￣ | ﾄy'/ シ
_,,. -‐ﾍ::::::::::::::ヽ、 r'´~｀''‐､ ／ !、 ‐=ﾆ⊃ /! `ヽ" ;-‐i´ さ
! ＼::::::::::::::ヽ `ｰ─ ' ／ ヽ ‐- ／ ヽ `￣二) /ヽﾄ､ ん
i､ ＼:::::::::::::::..､ ~" ／ ヽ.＿__,.／ //ヽ、 ー ？
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- 980 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:38:17 ID:oAQ8SEsI0
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,ｨ, (fー--─‐- ､、
. ,ｲ/〃 ヾ= 、
N ｛ ＼
ﾄ.l ヽ l
､ゝ丶 ,..ｨ从 |
＼`.、_ _,. _彡'ﾉﾘ__,.ゝ、 | 考えても見ろ……中華の大賢者たる孔聖が、
｀ゞf‐＞ｎ;ﾊ二r^ｧｎj＜ y=ﾚヽ
. |fjl、 ｀￣ﾘj＾ヾ) ￣´ ﾉ ﾚ ﾘ ただの、魯国の時事を羅列を記しただけの書物をオレたちに残すだろうか…？
ヾl.`ｰ- べｌ,- ｀ ｰ-‐' ,ン
l r─‐-､ U/:| ………あり得ない！そこには何らかの“意味”があると考えるべきなんだ！
ﾄ､ ｀二¨´ ,.ｲ |
_亅::ヽ、 .／ i :ﾄ､ 一見、誤字や、事実誤認と思えるものにも“真の意味”が隠されているはず！！
-‐''｢ F′:: `:ー '´ ,.' ﾌ ＞ｰ､
ﾄ､ヾ;､..__ , '_,.／ ／l
ヽl ＼＼‐二ﾆ二三／ ／ /
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- 981 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:39:10 ID:oAQ8SEsI0
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N /i/´ ﾞ￣￣｀`ヾ)＿ ∧ /
Nヾ ﾞ ﾞヽ |＼/ ∨l/
Nﾞ､ ﾞi _|｀
Nﾞゞ .! ヽ
ゞミﾐ､ ノ,彡ｲﾊヾ、 i Z ─── つまり、『春秋』とは！！
ー-r-==､'リノ_ﾉ_,.ヾミ,.ｨ,ﾆi ヽ
. {i ｀ﾞ';l={ﾞ´石ゞ}='´ﾞ'r_/ 〈 孔子先生が、その記述の中に、自らの教えを密かに記載し、
. ｀ iー'/ ヾ､__,.ﾉ /i´ /
! ﾞﾆ-=､ u / ,ト, ∠_ 後世への導（しるべ）とした暗号文書だったんだよ！！
ヽ、i'､_丿 ／／/ ヽ /_
＿,.ｨﾍヽ二 ｨ'_／ / ﾞi＼|／Wlﾍ
-‐ '''" '￣／ i ヽ_.／´ ./ .| ｀＼ ∨＼
／ /ィ´￣ﾞi / ir＝､ l'i"ヽ､
∠__,,..-ｲ i /＼_,ｲ,=-、 i ､,.ゞ､ | ﾞ'"ヽ ＼
! .i-'´ ,i | ./｀ﾞ'i' /i_.!._,..ヽ＜! ﾞi､ﾞi. =ﾞ! ＼
! | .,iﾞ::|/ .| ,/::/-i ﾞi ﾞi 三ﾞi ﾞi | /⌒
i/ .| ,iﾞ:::i' | ,/ ::/= .|三. ﾞi/.| .| .| .ij:.
.l〉 | ,iﾞ :::| .!' ::::iﾞ'i ﾄ. ﾞi | _,.. V ＝,!
! | ,iﾞ ::::| / ::::::| l= ヾ!.._ ヽ｣ "´;i :.:i ./
. | .| .,i ::::::| ,/::::::::::| ヾ:.:. ヾ::" ﾞ /／
│ | ,i::::::::| ,/ .::::::::: | ﾞi.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／,ｨ'"´
.| | i::::::::,ｲ::::::::::::::::| /ﾄ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::,ノi|Y
ナ ゝ ナ ゝ / 十＿" ー;=‐ |! |!
cト cト /＾､_ﾉ | ､.__ つ （.__ ￣￣￣￣ ・ ・
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:::ミ:／ ,,..__ ﾞ ~~´ ﾞミﾐ! '"';:' ;'::'ﾞ:ﾞ::;ﾞ fミ ノﾉﾉ/ili!ヽ::;, /｀ヾ .: :.:..:: ﾐ､
:ﾐ:/ u `ヽ､ ﾞ , ;, ,; u uﾞﾐi ,. ,. ,, ., ., .:i -..,ゞ､ﾉﾂｿ ,.ヾ;i ,., ,..,,.,. ミ
:/ u ,.-一‐ヾ ､_;,.;,.,; _,,,;;-'''i/ﾒ､ノﾉil!）)ヾ､ .i ﾞ;._f5ﾞ`ｰ;:,.'e-ﾞ:!,.ゞ､_ｿﾂﾉ;,ヾ;;ヾﾞ
'´ (･） `ー=t"r．` ./;'"r｡ﾞーt ,;-='´iu""._ u ﾞゞﾞｰ' i.._G_,ﾞ;:/t'a`i/i
u ﾞー--一,,.:: ﾄｰ--'::! ﾞ-一u i､,ﾟ,,ﾉ.i,j ./" ｀ヽ. ン u.i､u__ノ´, ゞ､.ｨ'
u ﾞ'ヽ ﾞ｀i u ,.:‐-､ ;.ノ i .i'.._ ﾞー-/ .ノ ./- ､ﾞ7 u 丿
u ,.-‐- ､.._ τ／ u ! f--...___7 u丿.i､.:__ヽ / ／ヽ. i､___,ｿ .／
/_＿ ｀ﾞｰ, u ﾉ､ i､ ﾞ￣ﾞ/ .／ ヽﾞー--',ｨ'._ `┬‐'´; ﾞヽ
.、 /,,...＿"￣￣ﾞ/ ／ ﾞヽ二ﾆ／ ﾞ｀ヽ. ｀T'" ｀ー､ .,;i ; ,ｲ
;;;;＼ i ﾞ:￣ヾ./ ／;;;ﾞ､ i::: : :. ﾞi .,;i ';. ﾞi ﾉ ;' ;/ :i
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年表として簡素に記述されているのみの『春秋』だったが、
後世、儒学者たちの間で孔子の思想が至る所に隠されているという
見解が一般的になり、その意図を読み取ろうとする「春秋学」が興った。
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- 982 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:40:57 ID:oAQ8SEsI0
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── 詩学 ──
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※ 詩経 … 周代に編纂された、中国最古の詩篇。儒教では孔子が再編成したと言われる。
`‐､ヽ.ゝ、_ ＿,,.. ‐'´ ／/l , ‐'´, ‐'`‐､＼ |
ヽ､.三 ﾐﾆ､＿ ＿＿＿ _,. ‐'´／/-─==＝＝=-､ヾ ／ヽ
,.‐' ヽ:::::::/ ゝ‐;----// ヾ.､
[ }二 |.r-'‐┬‐l l⌒ | } オレたちは大変な思い違い（ｒｙ
ﾞl ﾘ￣ヽ |l:::::::::::!ﾆ! !⌒ //
. i ｿ;;:.. ヽ､._ _,ノ'::::::::::::::::::ゞ）ノ./ 孔聖がただの民謡や恋歌を（ｒｙ
｀ ｰ＝=--‐'´(__,. ..、 ￣￣￣ :::::::::::::::i／‐'／
i::::::::::: .:::ﾄ､ ￣ ´ ::::::∪:::::l､_／::| その詩が読まれた時代背景から政治の（ｒｙ
!:::::::::::: ::::::::::::::::::| ::::::::::|
ヽ::::::::::: --───-- ::::::::::::::::::!:::::::::::::ト､
,ｨｨr-- ..__､j
ﾙ! { ｀ヽ, ∧
N { l ` ,、 i ＿|＼/ ∨ ∨
ゝヽ _,,ｨjjハ、 | ＼
`ニr‐tﾐ-rr‐ｔｭ<≧rﾍ >
{___,ﾘ ヽ二´ﾉ }ｿ ∠ （中略）── という詩から真の意味を読みとらせる教典だったんだよ！！
'､ `,-_-ｭ u /| ∠
ヽ`┴ ' ／／l＼ |／＼∧ /
--─‐ｧ'| ｀ニ--‐'´ / |`ｰ ..__ `´
く__レ1;';';';>､ / __ | ,=､ ___
「 ∧ 7;';';'| ヽ/ _,|‐､|」 |Ｌ..! {L..l ))
| |::.V;';';';'| /.:.|トl｀´.! l _,,,ｌ | _,,| , -,
! |:.:.:l;;';';';'|/.:.:.:||=|=; | | | | .l / 〃 ))
l |:.:.:.:l;';';'/.:.:.:.:| ! ヽ ＼!‐=:l/ `:lj 7
ナ ゝ ナ ゝ / 十＿" ー;=‐ |! |!
cト cト /＾､_ﾉ | ､.__ つ （.__ ￣￣￣￣ ・ ・
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:::ミ:／ ,,..__ ﾞ ~~´ ﾞミﾐ! '"';:' ;'::'ﾞ:ﾞ::;ﾞ fミ ノﾉﾉ/ili!ヽ::;, /｀ヾ .: :.:..:: ﾐ､
:ﾐ:/ u `ヽ､ ﾞ , ;, ,; u uﾞﾐi ,. ,. ,, ., ., .:i -..,ゞ､ﾉﾂｿ ,.ヾ;i ,., ,..,,.,. ミ
:/ u ,.-一‐ヾ ､_;,.;,.,; _,,,;;-'''i/ﾒ､ノﾉil!）)ヾ､ .i ﾞ;._f5ﾞ`ｰ;:,.'e-ﾞ:!,.ゞ､_ｿﾂﾉ;,ヾ;;ヾﾞ
'´ (･） `ー=t"r．` ./;'"r｡ﾞーt ,;-='´iu""._ u ﾞゞﾞｰ' i.._G_,ﾞ;:/t'a`i/i
u ﾞー--一,,.:: ﾄｰ--'::! ﾞ-一u i､,ﾟ,,ﾉ.i,j ./" ｀ヽ. ン u.i､u__ノ´, ゞ､.ｨ'
u ﾞ'ヽ ﾞ｀i u ,.:‐-､ ;.ノ i .i'.._ ﾞー-/ .ノ ./- ､ﾞ7 u 丿
u ,.-‐- ､.._ τ／ u ! f--...___7 u丿.i､.:__ヽ / ／ヽ. i､___,ｿ .／
/_＿ ｀ﾞｰ, u ﾉ､ i､ ﾞ￣ﾞ/ .／ ヽﾞー--',ｨ'._ `┬‐'´; ﾞヽ
.、 /,,...＿"￣￣ﾞ/ ／ ﾞヽ二ﾆ／ ﾞ｀ヽ. ｀T'" ｀ー､ .,;i ; ,ｲ
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周代の各地の民謡や、朝廷の公事・宴席で奏でる音楽の歌詞などを
編集した『詩経』だったが、後世、そこに孔子の思想が隠されているという
見解が一般的になり、その意図を読み取ろうとする「詩学」が興った。
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- 983 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:42:11 ID:oAQ8SEsI0
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└── ── ─
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （ー） （ー） ＼ ……と、それが全てとは言わないけど、テキストが聖典化して、
| （__人__） U |
＼ ⊂ ヽ∩ < 現代人からすると、学問としては迂遠な要素もかなり混じったモノになっていた。
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／ 学問として成り立つ部分も残ってはいたんだけどね…。
＼ ＿＿＿＼_／
´⌒(⌒(⌒｀⌒,⌒ヽ
(（)＠（ヽノ(＠)ノ（ﾉヽ） ┼──────────────────────────┼
（ｏ)ゝノ｀ｰ'ゝーヽ-' /8) そこで、朱熹は『礼記』の中で形而上的、概念的要素の強い、
ゝｰ '_ Ｗ （9)ﾉ（@) 『大学』、『中庸』という章を抜き出して ────
「￣ ・| 「￣￣|─-r ヽ ┼──────────────────────────┼
｀､＿ﾉｏl・＿_ﾉ ﾉ
ノ /
ヽ⌒ｰ⌒ｰ⌒ｰ ノ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＼| ｀ー─┬─ l´-､ ＜ これを基本理念、基本方針に考えて学び、 |
γ￣￣￣）──-- ､/｀ --､ | とりあえず『論語』、『孟子』から読み解いてみようか。 |
l ￣￣）───'） / | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
| ￣ﾉ[ L][ L] ./ / |
| ／ ／´) / |
ゝ__l⌒l⌒l⌒ヽノ |￣￣ヽ｜ ┼────────────────┼
「 ゝ＿＿＿＿＿ノ ノ ────と『四書集注』をまとめる。
ゝ＿＿ヽ＿＿＿＿＿＿／ ┼────────────────┼
朱熹
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- 984 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:43:23 ID:oAQ8SEsI0
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┼─────────────────────────────────┼
基本理念や、基本的な読み解きの手法が提示される事によって
儒教は多くの人にとって、筋道を立て整理して考えやすい学問に一変した。
┼─────────────────────────────────┼
＿＿＿＿
／ ＼〟
＼ i──────┐ ヽ
| ⌒ヽ ⌒ヽ＼ | |
― | ＞|＜ |─-|＿ / ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
j ーｃ ─ ′ ヽ ＜ あ！そうか！儒教ってこういう学問だったんだ！ |
／ ⊂＿＿＿_ ／! _ﾉ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
＼ ＼ ＿＿／ ／
` ─_──イ- ､
／|/＼ ／ ＼
彡三三ミY彡三三ミ＼--、 |
＼ ＼＼ ＼Ｅ | ﾉ
※ その朱子学も当初は「偽学」として弾圧を受けた。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ ……ちょっと単純化して語っているけど、旧来の儒教と朱子学が
／ （●） （●） ＼ どう違うかの説明は（やる夫には）けっこう難しいんだお。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ ただ、その後の朱子学の発展を見るに、聖典化した儒教のテキストを、
ノ ＼ もう一度、合理性のある論理展開をするツールに組み直したという
. ／´ ヽ 解釈は、それなりに妥当性があるように思える。
| ｌ ＼
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
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- 985 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:44:19 ID:oAQ8SEsI0
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┼──────────────────────────────────────┼
そして一度、思想哲学の俎上に上がれば、基本、世俗から離れる事を旨とする仏教より、
政治に関与し「世界の組み換え」を旨とする儒教は、より魅力的な思想体系となった。
それに惹かれた者たちは、夢中で自らの論理構築と研磨に努めた。────
┼──────────────────────────────────────┼
l l. //
／￣￣ ヽ, l l //
/￣"ヽ /l￣|＿ ',
l o l .l /"￣"ヽ {0 ○ ] .| ニニ
r-=、 |・ l .|＿ .l o l .l | .● .[ |
｀ﾞゝヽ、| o l ﾉ ｀ヽ､ /・ l ﾉﾞ`ｰ |0 ○ ]／￣￣ ヽ, _ｎ__ __n_.0０
にｰ `ヾヽ'" .ｨ"^ﾞi o l_,,ﾉ , |'i＿|"/|￣l＿_ ', └ｉ七┐ に二二l 7/,ニ、
,.、 ｀~iヽ､. ｀~`''"´ ﾞt （,,￣, frﾉ ゝ-‐ |0 ○ ] ., （r匕r'_） 〈/r三ｭ
ゝヽ、__l ヽ｀iー- '''"´ﾞi, ヽ ヽ,/ / .ｌ ● [ ',
W..,,」 .,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ､_ﾉｰ‐ﾃ-/ i |0 ○ ] ',
￣r＝=ミ__ｨ'{-‐ﾆ二...,-ゝ、'″ ／,/｀ヽl : : ヾl＿|￣ )'^`''ｰ- :、 ＿＿ __n_.0０
lﾐ､ ／ f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:ｲ`i / ＼ / ｀ﾞ .└‐ｔ.ﾉ に二二l 7/,ニ、
! ヾ .il l l;;;ﾄ､つノ,ノ ／ ／:ﾄ-"ﾉ ＼ / 广'‐┐ 〈/r三ｭ
. l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / ／ ,ﾚ''" ヽ_,,ノ ￣￣
人 ヾﾆﾞi ヽ.l yt,;ヽ ﾞv'′ ,:ｨ" / r-'"´｀i
r'"::::ゝ､_ﾉ ﾞi_,/ l ヽ ﾞ':く´ _,,.〃_ f´' ll
｀￣´ ／ l ヽ ヾ"／ ｀ﾞ''ーハ. l
／ l ﾞt `' ／^t;＼ ,,.ゝ
儒者夢中の図
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ
／ （ ●） （ ●）'
| （__人__） | その波はやがて遠く離れた日本まで辿り着き、
＼ ｀ ⌒´ ,／ ( ::)
／ ー‐ ヽ ( ::). しばらくは、静かな受容を続けたが……
/ ／＾ｰ r￣￣￣i
| i / ﾉ、＿__ノ ある男の元で、一気に萌芽をはじめるんだお ───────。
| l ／ r‐´ ￣ |
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- 986 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:45:33 ID:oAQ8SEsI0
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＿ヽ､} _＿___
ｰ=＝ニ:.:.:.:.:.:.´:.:.:..＜
ヽ､彡"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞
, -､ __〉:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.,､,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.ｌ l ./:.:.:/:.:./:.:.i:.:.| |:.|:.:.:!:.ヽ:.:.｀ヽ ┼──────────────────────┼
ｒ ､ | | ∠:.:.:.:.i:.! l:.l:.:ﾊ:.| ｌ:.ｌヽ:|ヽ:}:.＼ミ 文保二年（1318年）後醍醐天皇が即位。
ｆ ＼ | | _彡:.:ハ_LrｭxN ,ﾑｒｭｧ!_|/:.:.:.＜ しかし、当初この朝廷は人材不足に喘いでいた。
..＼ ＼ | | ｀ｰム{ﾍ ｀"´ ｀"´ / ｝＜´ ┼──────────────────────┼
＼ ＼ | | ノへﾍ ! ﾒ个､彡
＼ ＼.」 | ﾉイﾍ. ー‐― ,ｲﾉﾘ
_入 ヽ ../ハ,i:ヽ,:,:,:,:,／ ﾄﾊ
r' ヽｊ ‐-- l . _,／ / i! : .: / ﾍヽ､
ハ Y ｀ヽ＿ ハ:´::/:::::/ ﾍ､ / l:::::ヽ､、
..ヽ ＼ ヽ、 ￣｀ヽ
i / _,.--.､
l! ,' ,....-‐::::::::´￣/::::::::::ミ、
. ll i ｌ lｉ ／:::::::::::::::::::::://::::::;::--::::＼
l:! l! V:!／:::::::::::::::::::::::::;'::i:::／:::::::::::::::::::
. ';ヽ ヽ:::::＼:::::::::::::::::::::::::i:::;:':::::::::::::::::::::::::::
＼::::＼::::::＼::::::::ヽ:ヽ:l/:::::://::::::::::::::::::: ┼────────────────────────┼
i｀::::::､:::::::::｀::ｰ:-::ソ:::::::::ヽヽ:::::::::＼::: 大覚寺統の多くの廷臣は「中継ぎの天皇」にが就かず
l:::::::::::;＞:-:‐::／´}:::::::::::::::＼:::::::::::::::: 院政を布く後宇多法皇の元に残るか、
. l::::／:::::::::::::/＼ l::ﾊ:::::::＼:::｀::::､:::::::: 次代の邦良親王の元に就くかしていた為である。
／::::::::::::::;.'ヽ l l:! ＼:::::::＼:::::::｀:::: ┼────────────────────────┼
,.ｲ::::::::::::-／:‐-...､ﾉi/_i__,.. -‐_::i::::::::::::::::::
/:::::::::::;.ィ' ｆ｀ｔｒテｧ''火ｧll ィ‐ｔｯｧラ:､::::::::::::
,':::::::／|ヽi ￣ / ｌ に li ｀￣ ＼＼::::::
. ;::／::::::::＼.', ｉ │i 入 /l＼ヽ: 後宇多法皇、容赦せん！！
／i:::::::::::::::::::::ﾊ. ヽｊ }_） ＼ ,' │|ヽ:::
ｌ::::::::::::::::::::; ', ｀i'ノ _ / l:::::::
ｌ:::::::::::::::::::ｉ ﾊ. ｢:Ｆｰ-｀-ｊ,〉 , ' i:::::::
. '::::::::::::::::::l ヽ. ヽ¨⌒ﾞこ´ ／ | l:::::::
'､::::::::::::l |::::ﾞ､ {⌒ ／ｉ l i::::::
＼::::::l l: ＼.ヽ ／ ｊ ﾉ i:::::
─- ..__＞! i ｀ ¨´ / ヽ::
後宇多法皇
, − -
/ （● ● その為、当初、後醍醐天皇は半引退状態だった
ゝ （__人） 万里小路宣房や吉田定房を起用してこれに対処していたんだお。
.
- 987 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:46:30 ID:oAQ8SEsI0
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╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
要するに保守的な者、堅実な者は、この男に敢えて近づこうとはしなかったのだ。
逆に、野心のある者たち、また「朱子学」という保守層から批判される新興の思想
学問を掲げる者たちが、この男の元に集まって来るのは必然だった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
､、 ノ)ノj_＿____
｀ヾ三≧ゞﾑム彡三≦､、
__..,,､＜≧ミヾ彡ミ彡ミ彡ミ彡ｲ
＞彡彡彡ミﾐミﾐミﾐミﾐミﾐミｲｿ
∠彡彳爪爪从从ミ彡ミ彡ミ彡′
_,ノﾊ从ﾉ爪!ﾍ川i|i|i|i|トミミﾐミﾐえ
ノﾉ爪从ハ Ⅵﾘ川i|/＾ヾﾉﾉﾉﾉ）､、
｀`＜≦ﾉ从ﾒくア リﾉﾊ ,ﾉﾉ巛巛《く
∠≦ﾙﾊヾ ﾉ从巛《ヾ、
｀" ﾉ__ __ .:′ノﾊⅣハ!
｀´、 ..,:/／ ...,,,ノﾊﾍﾄ,、
ｰ'ﾞ´/,／//////∧/≧;,､_
_.,､イ/ﾑ/////////∧////≧;,、
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,.ィ≦彡",ｲl///////////〉,/////l///l!/////l
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∠彡ｲ才 {｛ }ｌ//////////〈//////////il./////l
∠彡ｲ才 }｝ ////////////∧/////l////i./////l
|彡ｲ才 ｛{///////////////〉////!////!/////:!
|才´ Ⅵ//////////////////////ｲ//////:!
_Ⅵ////////////j///////∧!///////!
j//////////////ｲ//////く Ⅵ!/////j
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- 988 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:47:54 ID:oAQ8SEsI0
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──┬── , -──- ､
│ ゝ／ ＿＿＿＿＿_＼
├── / | ／ − ､ − ヽ!
│ │ | | / | |
│ │ ヽ |─| ‘|‘ | かつて「承久の乱」で後鳥羽上皇が敗れたのは、
┴─┴── /⌒｀ ` ー ﾍ ーl
( ＼ ヽ_ ／⌒ｰ──つ 上皇自身は何の徳政も積んでいないのに、
─┼─ (ヽ ヽ/ ） ＼ ヽ ＿＿／／
┌┴┐ ( )' ﾉ /` ──く ただ源実朝が暗殺されて武家が弱ったという
│ ├─┤ ` ｰ､ ` ┬´ ＼／ ＼/ヽ
│ ├─┤ ＼.＿|_ノ |_| 力の理由だけでいくさを仕掛けたからだよ。
│ └─┘ | | |
└────
北畠親房
, ─── ､
ゝ／_＿_＿_＿_＿_＼
/ | / / ⌒ ヽ ⌒ヽｌ
l |─| ‘|‘ |
Y⌒ ` ー oー ヽ
ヽ_ ＿＿＿ ﾉ まずは徳政をおこない、その朝威において鎌倉幕府に克つ。
＼ ＼ __ ／ ／
,-｀ ｰ── ＜ 相手がそれを阻止せんと兵馬を起こしたなら、これを討伐する。
／ __ｌ／ｌ ,-､-く ヽ
/ /／￣ ヽﾉﾉノ | 徳政あれば、天と天下の民がどちらを支持するかは明らかだ。
, ┴‐ ､ヽ ＿＿ ／ |
/ / ￣ ｀＼ | これが正路に還ると言う事じゃないかな。
|──|/ ＼‐──|
| / ￣ ヽ/ | ﾉ
| / / ＼＿ノ ／
.
- 989 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:49:02 ID:oAQ8SEsI0
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─┼─┼─ ／:::::::r:::::::/::/:::::／ ∧ ヽ
└┬┘ :::::::::::::::/:::::／ ! / ／::::| | ヽ
┌─┼─┐ :::::::::::/::::／ | | /⌒ ｉ | | i | |
└─┼─┘ :::::::::::ﾚ::| | ﾙ | !| | | ||
──┼── :::::::::| /｜ | ﾚ | 0 .| ﾚヾ 川 || 丿
│ ｜::::::: v i l |::! ｌ:::::l!!丶l | / 今日ある天下の多くの民の苦しみの責は、
{:::::| | l ヽ ＼`ー‐′,,, l 〃,′// 現・権力者である鎌倉幕府の北条氏に帰すものです。
／＼ ! ヽ! !ヽ ＼｀ヽ＼ ,'/／／〃
.／── ＼ ＼ ヽ丶 丶ゝ ＿ / 彡 ／ にも関わらず鎌倉の北条高時は田楽、闘犬と、
┌┐┌‐┐ ﾂ::::｀｀"＞､ _ ｀‐-' _ ‐ ￣´ 遊興に耽り政治を顧みることがありません。
│││ .│ 丿── ‐- ＼ｰ ´
└┘│‐┘ /:::::::/::::::: ー ､
│ /:::::::ｉ::::::::::::::: / ￣ ＼
円観（『太平記』作者 ※この物語では）
,x'/:::::::::::::::::::::::::::::::::" ＼
.／:::::::::::r::::::::::::::/ / ／ ./| ヽ
':::::::::::::/:::/::::／l l / ／/:::l ヽ
:::::::::::/:::/:／ | l | ／ノ'￣ヽ. | | l
::::::::/:: ／ | | /／ | |l | ヽ | | |
::::: l: /|. | ./|// ,, |ヽ|､ | | |. |l
:: | / | | | |.|::l:| lﾉ |::::ヾ:､ | | | | |.|
､ |'. | | l |:::::l .l |ll!､|. | || | | これでは、民の苦しみは長引くばかりです。
.l | | | ､ヽ l:::: ＼＿__／ ll'' |>/ /| / |/
l. | .|､| l ､ l､､＼ "" l'､ // /. l/ / 腐りきった幕府を倒さねば新しい世は来ません。
ヽ|l |:ヽ ＼ヽl ＼ //' / ／ ／/
ヽ| ､ ､ l､＼ _ / 彡' ／／' 中国の暴君がごとき北条氏から政権を取り戻す事こそ、
ヾ､l､＼ヽ- ､￣ ヽ二ｧ ´ ／／／
/:::::::::::::::::::::::::＞ - ､＿ - " - ' 一刻も早く行われねばならないのです。
_/;───- ､ ヽ
/:::::::::/: ゛ ｰ＼＿_
/::: / , -- " ｰ､
／ / ＼
.. --- ..、
,, '::::::::::ｧ ::::::::::::::｀. .、 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／:::::::／ﾚｲ::::::::::::::::::::::::::::ヽ、 | ……と、それで上手くいくと、 |
, :::::::::::://⌒l {::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ o Ｏ 〇 最初は、そう、思ったんだけどね…。 |
/::::::::::::ﾘi ノ } ヾl::::::::::::::::::::::::::::l ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ﾙ:::::::ノ!' {._ ﾉ ﾙ:::::::::::::::::::::::::::}
l::::::' ｀ 、_ ﾍ::::::::::::::::::::::::::::l
!::::l ﾘl:::::::::::::::::::ﾘ
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- 990 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:50:32 ID:oAQ8SEsI0
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／ ／
..／＿ ／ ,r'ﾆﾆﾆヾヽ、 ＼/〈 //ﾆﾆﾆヽ、
／￣ ／ （"´￣￣ヾ）） ＿＿〉,ヘ （（/￣￣｀ﾞ`）
／|￣￣￣| | 、ィ_ﾉと)' ／"＼資 ／"＼ (つ（_,,ｱ |!
..／ | | i| ｀ ｲ_／ .／(（○）)三(（○）)＼ _Y |! そもそも関東が政治を執っている事
|＿＿＿| .ヽ、 ' （ ／ ｀ﾞ（__人__）'" ＼ / ` /
＼ ＼l i| |! l／ ／ 自体が間違いの元なんだお！！
/ ＼ l|l ＼ ＼ ､i|,/⌒ヾ､|!;, ／ ／ |l
./ ＼ ＼ ヾ `ー一'´ ｨ ／ i
../ ─┬─┐ ＼ ヾ、 ｀`"´ ／
.| │ ﾟ |! Ｙ ｨ |! ｡
／ .│ ,. ' ､/ ヾ ´ ’ ｀
...／ │ ﾟ, i! `| ゜､l! i|!; ﾟ ゜ ｡
日野資朝
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ ,資,／＼ 武士とはなんだ？いくさを生業とする者の事ではないか！
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | そんな者が「名分」を超えて政治を執っている事がそもそもの歪みの元なんだお！
＼ |r┬-| ,／
, -‐ (_).ヽ`ー'´ ｨヽ 直ちに、この名を正す必要があるんだお！
ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と) i
￣`ヽ | l 徳とは各々が自らの職分を守ってはじめて宿るものなんだお！
／￣￣￣ ＼
ﾉし ﾞ＼,資,／"u＼
／ ⌒ （◎）ヾ'（◎）u ＼ なぁ〜に！大丈夫だお！
| u ⌒ﾞ（__人__）"⌒ u |
＼ u `ヾ,┬､/` ,／ 関東の運は衰え、朝廷の威力は盛んだから、
. /⌒/＾ヽ､ ）__（ ,ィヽ、
/ ,ゞ ,ノ ﾞ⌒" , ゝ､ 関東の者が、吾が方の力にかなうはずがないお！！
l ／ / ト/.＼＼
, − -
/ （＝ ＝ …この発言だけ聞いていると、いろいろキちゃってる感じだけど、
ゝ （__人） 以前、紹介した逸話含めて、日野資朝はなかなか一筋縄では行かない人物だと思うお。
.
- 991 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:51:43 ID:oAQ8SEsI0
-
, ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ ノ ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ
ﾘ::::::( （ ●） (●::（
. ﾊ::::ﾊ ,, ､_,､_, ﾘ） ) ふ〜ん。同じ朱子学でも、
） ) ）、 ノくﾊ（
（,（.( ' ﾍ い ﾉ:::）） 少しずつ言う事が違っていて面白いわね〜。
ノ/）` ヾ ｿ￣（( 、
,' ﾉ Ｙ Y
l: （ ...... ..... i
lヾ. .. :::::::: ::::: .ノ
, ⌒ﾊ ﾊ⌒ 、
j:::::::::ヽ ,ﾍ^ ⌒ Ｙ ⌒ヽ/ .::::::::i
ﾉ:::::::::j（ﾉ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
ﾙ:::::ﾘγ::..:::::..:::...ﾍ、: : : :: ﾉy:::::::ﾘ
Yyﾉ ﾉ :ﾉ...:ﾉ ノ ヽ ::::::） ﾙﾘﾉ あ、でも……北畠親房＝上級貴族、円観＝市井の僧侶、
ﾘ::::::( （ ー） (ー::（＿＿＿
. ﾊ::::ﾊ ,, r‐ｧ ﾘ） )__ ) 日野資朝＝下級貴族って立場で考える事が変わってるって事かな？
） ) ）/⌒, ￣ノくﾊ（／ ／
（,（.( ' / い ﾉ:::）） ／
ノ/）/ /ヾ ｿ￣（( ／
,' / / Ｙ Y
l: ／...... ..... i
|,／.. :::::::: ::::: .ノ
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／
| （__人__） l;;,´| …………………。
/ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 992 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:54:12 ID:oAQ8SEsI0
-
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／ だけど、結局、後醍醐天皇は、彼らの想いを体現する、
| （__人__） l;;,´| 「朱子学」の忠実な実践者とはなり得なかった事は以前から述べていると思うお。
/ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| 処刑された日野資朝は別として、後の北畠親房、『太平記』などから伺える、
.＼ " ／＿＿| | 後醍醐天皇に対する批判的意見からも、その事は分かる。
＼ ／＿＿＿ ／
,. ⌒ﾊ ﾊ⌒ ,
i:::::::,ﾍ' ⌒ Ｙ ⌒ ^ヽ,r':::::::::j
i:::::::(:u . .:: ::::..::::....::::.i:::::::::::I
I:::::(,: :: :,.ﾍ...:::..U:..::::ヾ::::::::ﾘ
iﾘﾙ:::::::ﾉ ヽ、 ゝ,::::NY
）::) （● ） )::::::::::ﾘ
( r-ヽ‐ｧ , , ﾊ:::::::ﾊ ……ああ、うん。そうなんだ？
（三） |. ,.（ ( （
（> ノぃ ∧' ).）,）.
／ ／ / ／ ﾉ⌒)
/ / へソ ／ ,/'
|＿__ヽ ＼／ ﾉ
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;）
／ （─） （─ /;;／
| （__人__） l;;,´| …………………………しかし、まあ、ともかく
/ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
- 993 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:55:20 ID:oAQ8SEsI0
-
┼──────────────────────────────────┼
その心象はどうあれ「朱子学」の者たちは、後醍醐天皇という逸なる素材………
“何も無いから何でもできる”という得難い為政者の元に集った。
そうしてこの国において、壮大なる「朱子学の実験」を夢見たのではなかろうか？
┼──────────────────────────────────┼
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ | この人は処刑され |
| この人は早々に脱落し | ＼＿ ＿＿＿＿＿＿＿／
／ ＼＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ ↓
..／ ↓ .! ｌ
/ .! `'ｰ ,,_ _,,,＿__ !
../ __,,.. ．-‐ '''""~;;;;;へ｀ﾞ''ｰ-､, ..| -.、 ｀''ｰ ..,、 資 ...ｰｰ''"´ ._,- !
..´. |;;;;;;;_＼し ﾉ（;;;;;／---;;;;;;;;;;;;;;;| l 广''┬--v-‐． ゛ 'i-----r‐''ﾞ］ i!
;;;;／ ヽi;;;;;/´ ＼;;;;;| ,..-'".ｌ ヽ,、.ゝ-'ﾞ _./ ヽ_.ﾞｰ'" .／ ,l〜 ..,,
__|/ ┰ V （ ・ ）. . |;;;.´ ヽ .｀ﾞﾞﾞﾞﾞ./ ヾﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ / ﾞﾞ'-､、
/ | . i . |￣￣´ .＼ │ l ／
ヽ ヽ ∧ . / し ６ .｀'-､, ゝ..＿__＿,..-ｰ .＿＿__イ
＼/ ＼_＿ / ＼ ＿＿ ／ 丿
..| （⌒ ｀ﾞ''ｰ-、 ,x'/:::::::::::::::::::::::::::::::::" ＼
..ヽ .／:::::::::::r::::::::::::::/ / ／ ./| ヽ
..ヽ ＼;⌒ _,,..-‐ｰ-､_ .':::::::::::::/:::/::::／l l / ／/:::l ヽ
..ー―´＿＿＿ ＿／.:::::::::::/:::/:／ | l | ／ノ'￣ヽ. | | l
.ヽ＼ /＼ ::::::::/:: ／ | | /／ | |l | ヽ | | |
.| ＼/ . ::::: l: /|. | ./|// ,, |ヽ|､ | | |. |l|
.| | ...:: | / | | | |.|::l:| lﾉ |::::ヾ:､ | | | | |.|
､ |'. | | l |:::::l .l |ll!､|. | || ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
.l | | | ､ヽ l:::: ＼＿__／ ll'' |>/ /| / .| 結局、この人が主体に |
l. | .|､| l ､ l､､＼ "" l'､ // /. l/ .← なって行くのだけど……。 |
ヽ|l |:ヽ ＼ヽl ＼ //' / ／ ／/ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
ヽ| ､ ､ l､＼ _ / 彡' ／／'
ヾ､l､＼ヽ- ､￣ ヽ二ｧ ´ ／／／
/:::::::::::::::::::::::::＞ - ､＿ - " - '
_/;───- ､ ヽ
/:::::::::/: ゛ ｰ＼＿_
/::: / , -- " ｰ､
／ / ＼
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- 994 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:56:58 ID:oAQ8SEsI0
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その成果は成功も不成功を呑み込んで『太平記』、『神皇正統記』
といった書物に著されて行くことになって行ったのである。──────
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／:. :.｀:‐-､_
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lｉ:ｉ:ｉ:ｉl ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.: :.:.:.:.: :.:.:.:.:. ヽ ヽ
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おわり
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- 995 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:57:41 ID:oAQ8SEsI0
-
◆配役
後醍醐天皇／衛宮切嗣（Fate/Zero）
後宇多法皇／ストレイツォ（ジョジョの奇妙な冒険）
花園上皇／空条承太郎（ジョジョの奇妙な冒険）
日野資朝／やる夫（2ch)
菅原公時／やらない夫（2ch)
北畠親房／のび太（ドラえもん）
円観／鬼太郎（ゲゲゲの鬼太郎）
朱熹／小池さん
儒者たち／MMR
語り役 … やる夫
聞き役 … やらない子
.
- 996 ：名無しのやる夫だお：2012/09/18(火) 23:58:12 ID:DlshRxUw0
- 乙でした。
幕末に幕府がまともに国難に対応できない原因にもなったよね…。
- 997 ： ◆iNBODPkfj6：2012/09/18(火) 23:59:21 ID:oAQ8SEsI0
- 以上です。第十二回はスレ３で、なるべく早めに投下したいです。多分（汗）
それでは、ありがとうございました。
- 998 ：名無しのやる夫だお：2012/09/19(水) 00:00:34 ID:ezhE2O5o0
- 乙乙。
叡山はここのスレの住民からはボロカスだけど、
叡山がなければ日本のいろんな文化もまたないんだよね。
武将達の師匠も多く輩出している。
学府としての役割ってのが大きい。
こねた楽しみ。
- 999 ：名無しのやる夫だお：2012/09/19(水) 00:01:39 ID:MH.Bpcyk0
- 乙でした
- 1000 ：名無しのやる夫だお：2012/09/19(水) 00:02:00 ID:pnj5JvGU0
- 乙乙！ 神学の論理体系みたいな感じがするよね、朱子学って。
名分論とか
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