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やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板Ⅱ版)
11:2010/04/25(日) 00:40:15 ID:V0SJhT1Y
              ---┐
            ,,イ 二 ´ 、           ,,、1コ1
         __,,........'´( 「! 」ヽ〕\____ 、   _,-''フ ..''、riヽ 、
     _..‐'''´       ’‐    _..-: 彡―''"´  ゙" │「ゝ’―‐‐-....__
   ..r''´           _-‐'ニ-''′                  ゙''ゝ、
  /            /ン''´       _____          `\
  ―'''''''' ̄ ̄´卩厂 ̄ ̄ ユニ---' 亡二 ̄ ̄ ....、 :ォ'、 -r厂 ̄ コ冖ー---...._ヘ、
         ーゝ、_      / r ヘヘ_  ヘ ゙'、 ヘ '、ヘ 1 _ノ/′  _r'丿  "'′
           `゙‐ゞ- ,....--'彡''′  `'辷、_ `'<ゝ '┤ ゙ ン' /  _..r彡′
            _-'彡‐'''''三       `''⊂ェj火く ゝ、コ��..ィ; ⊃''´
          ..r'ン′   '' ヽ          ´’  フ广 丁ゝ、
           `       ''′           ''‐′  ゙ー┘

 このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレの
やる夫板Ⅱ版でアリマス。

 【前スレ(やる夫で学ぶ柳生一族(パー速版その4)】
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1263408000/

21:2010/04/25(日) 00:41:46 ID:V0SJhT1Y
■ 基本的に毎週金曜の夜に予告、日曜夜21:00投下開始のペースです。
 無理そうな時は別途報告を入れます。

■ 基本、史実ベースではありますが、史実においても意見が分かれていたり、
 当方の知識不足などにより、若干の創作が入ることもありますので、
 「大体こんなもん」程度に捉えて頂ければ重畳ー。

■ 以下、過去のまとめを載せて頂いてるサイト様です。
 ありがとうございます。

 【多元 - 「やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ」】
  ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/07/blog-post_06.html
 【『やる夫で学ぶ柳生一族』まとめ】
  ttp://yagyuo.g.hatena.ne.jp/inugamikoubouathangul/
 【やる夫観察日記-「柳生」】(その19まで)
  ttp://yaruokansatu.blog44.fc2.com/?q=%CC%F8%C0%B8

■  あと、以下は>>1が別にやってる歴史伝奇紹介用のスレです。
 こちらもご覧頂ければ重畳ー。

 【やる夫で紹介する歴史伝奇(本スレ)】
  ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1240743842/l50

 まとめ:【多元 - 「やる夫で紹介する歴史伝奇 まとめ」】
  ttp://tagenmatome.blogspot.com/2009/06/blog-post_9780.html

3名無しのやる夫だお:2010/04/25(日) 01:02:57 ID:EMhnswPk
スレ立て乙〜

4名無しのやる夫だお:2010/04/25(日) 01:12:52 ID:GFIv2RK.
やっと来てくださいましたか!楽しみにしています。

5名無しのやる夫だお:2010/04/25(日) 12:13:19 ID:.3YDi0CU
こっちは埋めちゃっていいのかな?

6名無しのやる夫だお:2010/04/25(日) 12:13:50 ID:.3YDi0CU
間違えた
前スレは埋めちゃっていいのかな?

7名無しのやる夫だお:2010/04/25(日) 21:15:42 ID:13BMNMwY
乙です。楽しみに全裸で待ってます。

81:2010/04/25(日) 22:35:08 ID:V0SJhT1Y
 どもどもです。
今日はいつもにも増してどうにもならず、報告が今になる始末。
そして今回も更新できずであり、残念無念であり申し訳ない。
来週はGWなので、どーにか1回くらいは更新したいところ。
むむむ。

 あと、前スレは今埋めてきたので無問題でアリマス。
ではでは。

9名無しのやる夫だお:2010/04/25(日) 22:39:42 ID:13BMNMwY
分かりましたー。お疲れ様です。

10名無しのやる夫だお:2010/04/29(木) 01:42:39 ID:35ysCLyE
前スレの最後に小ネタが。ジュウベイの嫁取りはどうなるんだwww

11名無しのやる夫だお:2010/04/29(木) 23:16:52 ID:1Jl1Oeyc
寛永11年(1634年)父の所領の柳生庄で修行に励む剣豪柳生十兵衛(28)
彼は30までに嫁を取らないと魔法剣士という不名誉な称号が与えられる運命であった。
魔法剣士になることをを避けるべく四方八方全力を尽くし嫁探しを行う十兵衛。
彼に残された時間はあと二年。果たして十兵衛は嫁を取る事ができるのか?
父宗矩、従兄利厳に続いて魔法剣士になってしまうのか?
やる夫で学ぶ柳生一族。乞うご期待!

121:2010/05/01(土) 03:03:06 ID:RElTbTQ.
 どもどもです。
どーにか納品できたので、問題がなければ明日と明後日は休みのはず。
なのでなんとか今週末こそ更新してしまいたいところ。
もし大丈夫であれば、5/2(日)21時からで前の続きを投下したく。
よろしゅうです。

>>10-11
 十兵衛がサムライになるかどうかは当方すら謎でアリマス。
さあどうなる(無責任

13名無しのやる夫だお:2010/05/01(土) 10:05:02 ID:o53Ka546
うちの親戚ガチの柳生直系なんだけどw
こういうスレみるとやっぱり名家はうらやましいねー

14名無しのやる夫だお:2010/05/01(土) 10:11:12 ID:mA/sSMkc
日常生活で「その手は悪しゅうござる」が乱れ飛ぶ家だと

15名無しのやる夫だお:2010/05/01(土) 10:25:36 ID:BScXXRP6
家康の小物っぷりと兄上のかませっぷりに全三河が泣いた>BJ
そして石舟齋のじいさま、あんたはFSSの騎士かなんかか
明らかに動きの早さの次元が違うんですがw

16名無しのやる夫だお:2010/05/01(土) 11:32:16 ID:p.WlJoN.
柳生新陰流を習ってる人とか、柳生直系の親戚とか結構関係者が集ってるなあ。
次はひょっとしたら柳生家の人が来たりしてw

17名無しのやる夫だお:2010/05/01(土) 13:41:11 ID:CqODwZrQ
引越祝いで乙!

18名無しのやる夫だお:2010/05/01(土) 20:52:18 ID:8g7URByg
納品できましたか! それは本当によかった!
無理せずに。せっかくのGWだからなんか自分にいいことしましょう
(GWないかも知れませんが、だったら済みません)

19名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 00:53:53 ID:cWuTFxlA
柳生の関係者はフィクションでの宗矩かませverの扱いとかどう思っているのだろう。
渡辺幸庵のような山師まがいから技量を論評されたかないし、それに準拠するような
描写は甚だ心外だと思うのだけど。名人上手は逆に雑魚のやっかみは気にしないのかな。

20名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 15:45:54 ID:3N66k8Uw
>>19
>13だけど、俺の親戚は尾張柳生直系3家の1つだから
宗矩のことなんて気にしてないと思うよ
っていうか、当代は30台の独身女性だから
柳生の歴史に興味ないみたいだよwww
俺の方が詳しかった位だし

21名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 16:49:54 ID:4JUh96/o
やはりここを載せずにはいられないぜ。
http://yagyu-shinkage-ryu.jp/
>近年インターネット上、または雑誌媒体等での、
>当流に関する記述が、誤っているものが目立つようになりました。
>その多くは、情報や認識の不足であると思われますが、
>中には明らかに故意に歪められているものもあると判断せざるを得ません。
ということで、決して怒ってない訳ではないようだ。

22名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 20:04:14 ID:bONstJ9E
今から全裸でスタンバイ

23名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 20:08:49 ID:b4ulw5t2
自分の知ってる限りだと、

織田家の人:割り切ってる
徳川家の人:割り切ってる
脇坂家の人:ちょっと気にしてる
仙石家の人:大分気にしてる

番外
会津松平の人:気の毒なくらい深刻に思っていたらしい
牟田口家の人:気の毒なくらい深刻に思ってる

メジャー所の子孫の人は苦笑含めて割り切り、
マイナーな大名の子孫の人とか、
近現代史絡みの方々は深刻みたいですな

24名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 20:47:02 ID:u2D9jHTk
織田家のフィギュア選手が、あそこまで信長顔なのはフイタ
他の親族もああなんだろうか

25名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 20:58:43 ID:bONstJ9E
>>23
メジャーな人物が先祖ならたくさん取り上げられてる上に
多面的な視点で語られてるから慣れてるんじゃない?

マイナーな人物はマイナーだからあまり語られない上に大体一つの事件での行動しか
取り上げられないからその一面でしか評価されないので気にしやすいのでは?

後、牟田口さんの子孫は可哀想に…何をしたのかは知ってるけど
もう半世紀も経ったんだからそこまで気にしなくても良いのに…

261:2010/05/02(日) 21:04:12 ID:GIsVuTRs
 どもどもです。
今、まだ書き終わってないので、投下時間を22:00からにしたく…。
すいませぬー。

27名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 21:05:10 ID:1eR15YGU
あいよ〜

28名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 21:05:23 ID:bONstJ9E
お疲れ様です楽しみにお待ちしとります。

291:2010/05/02(日) 22:01:59 ID:GIsVuTRs
 どもども、お待たせしました。
それでは今から投下を始めます。
タイトルは「やる夫で学ぶ柳生一族(その34)」で。

30やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:02:23 ID:GIsVuTRs
       _, -―    ̄ ̄ ̄ ̄`ー-、
       >     /{   ヽ、    \    やっと再開だよ、ゆの!
        /イ/ / j{/{∧ ヽ  l\ ヽ V^ヽヽ  今度は私も出番があるな!
.        {/7 {/ lll    \{\| lllヽハ|  lい
        {/Y   |||       |||  }   } }   __  -――――- _
       〃7 ////r───‐‐、/// /∧/ _>'´: : : : : : : : : : : : : : : : :丶、   長かったですねぇ〜。
        {!八    │      ∨ーァ∠.ノ フ: : :/: /メ、: : }: : }メ、u: :\ \ 
            ̄厂,不v不厂厂入<   ∠/イ /レ' lll   \|\| lll\: :}ヽ〉 : \
            {fノ{_>介<{ fノヘ リ ノ    7∨  |||      |||  ∨\/: : : \
            /7< ハ > /∨    / : {  /// r───、///: : :/\ :\: ヽ
           ./ { {・ ̄ ̄・∨  ヘ     ̄Z:人_    |      |∠厶: : ,: : : : : l:厂
           ∧  〉}・    ・ヘ  人    }/∨マ¬ァr‐zーァ弋 / :/レ/Vヽ{
          〈 `ー| |     弋¨ _〉        `´/{_>介く__/ 入´ヽ/
           (^>〈_j______Zこ_)        ∧<ハ_ >Y ヘ
           `´ / }!    {!  \         ノ | {・ ̄ ・  \ \

31やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:03:56 ID:GIsVuTRs
 寛永十一年(1634)閏七月、三代将軍家光は、
「御世替えの御上洛」として、30万を越える史上最大規模の上洛を果たした後も、
しばらく京に滞在していた。

              _,..-──- 、、
           ,、-'"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``ヽ、
         ,r'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
          /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、
        /::::,r'゙ァー-ー'ア"リijk´ ̄``""´``i::::::::i
       ,!::::::!       ,!トゝ、     u   l:::::::|
       |::::::!         ,!ヾ、,,_      ゙i:::::!
       |::,::l ,ィニニニ二r'´  ゞ二ニニニゝ、 ,!:::j
       ,rゝ;l. ´ ,ィ=≡'´レ   '`ヾ==-、  .! !^i    うう…忙しいぜ…。
      .i r、i;i      ' ´:;    ` `      リイ^!   
       | ソii        j             l!ヽ l
       i ,!( ,!      `ゝt''´         | j!,!
       `、. `i        _,,_ __       ,!レ'/
        \!      ィ-‐ーー-ゝ     ,!,イ
          i、       ー一        / i/
          |`、                /  'i
          |  \     ;       ,イ   |
          |   \ ___,__, ィ´/   |
          _,!              /     l、_
    ,,、-‐ ''"´ i  ;             ! !   ̄``''ー- 、
           l   ;          ,'  ,'  !  ;
            三代将軍:徳川家光

 悪化していた幕府と朝廷の関係修繕や、
京をはじめとした畿内の民衆に施しを行い、自らの勢威を知らしめるなど、
幕府の頂点に立つものとして、京でやらなければならないことが多々あったからである。

32やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:06:09 ID:GIsVuTRs
      ,ゝ:;:l´    i::::::::::::::::::::::::::::::::::i
     '´ /l (     ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::l
       ! | ヽー‐-‐   `i:::::::;;::::::::::::::::::l     単なる物見遊山ならよかったんだけどねえ。
 :: ;;; ,,    l     .u  !:/´`ヽ:::::::::::::|    見てよホラ、この仕事の山…。
  :::;;;;ヽ   l ミ=-‐'    ,'   l::::::::::::/  
   ヾ::::::)  l       i ー-‐'ヾ:::::::く     年寄りには堪えるよ。
   ノ;::ノ   「       '     〉;;;,-‐L
   ヾ::)   ヽ-┬┬ ' >     ./く    \
     ゙・━  ゝ┴┴ '   ,/   ヽ、
          ヽ__,,,..-‐ '´ /    | ヽ-‐ '´
         年寄:土井大炊頭利勝
      .(どい おおいのかみ としかつ)

                   __,..__
           _,.r-‐¬≡三゙:::::::::..`''..、_
          /./.r:::::::::::::::.\:::::::::::::::::...丶久f:}
         /.::;/..:::i.:::::;、:::::l;:::::..ヘ::::::::::::::::::::::i} l:::1
.        /..:::::;il.::::;l..:::::;;;l::::|;;i::::::..}::::ノ;::::::;ィ'^|} |:::|
       |ハ::::;;i|.:::;;|..:::::i;;ト;:lレl∧:ソY;;;;::l:::::::::/;li l::::l
.        ! {:;;l{:∧ハ.::::lv_.二ニ=‐|;;;;i::l:::/;;;;l}l.|;:::!    とはいえ、ここでの仕事を終わらせれば、
         `!i{‐-_、ヘ:::}´ィr;z=ャュ |;;;;l:|´ };;;;;;l};l.li;::1   ようやく大御所様が亡くなられて以来の
          l;;;i《屯ハ ヾゝ `¨´ " |;;;;l:| , |;;;;;ノ;;|.|l::::!   ゴタゴタにも、一区切りつきます。
.        l;;;l;l"  ,   `     |;;;;|:|_,ノ:ソ|;;;;l.|;i:::!
        |;;;;l;{  /          !;;;il:l |'" |;;;;l.|;;l::1   ここが踏ん張りどころですよ、大炊殿。
        |;;;il人 `ヽ       ノ;;;ill:l l  |;;;;l.l;;l:::|
        '" ̄¨ゝ マ三>   ,/"¨´ ト、. 1;;;l.l;;;l:::|
.            ヽ "  ,.ィ    / ヘ;;;;l.l;;;l::::!
              ` -<    /    ,/ミミゝ;:!,.
           _,=≡/ 人  /´   /ムホfヲ苑盆z、
         _,xl盆fホ/  /`  /∧   /      ̄`ヽホミz、_
        ,xタ壬シ'¨く_  ヽ.//タ ゝv´   /    f ´     }
              年寄:酒井讃岐守忠勝
           (さかい さぬきのかみ ただかつ)

 そして、この上洛中は、土井利勝、酒井忠勝などの重鎮をはじめ、
主だった幕閣の大半、そして、諸大名たちも全て京に集まっていた。
普段、江戸にある幕府の政治機能が、一時的に京に移ってきたようなものである。
(現代に例えれば、総理・閣僚・衆参両議員・都道府県知事・地方議員・霞ヶ関官僚の大半が移動したようなもの)

 その結果、上洛中とはいえ…いや、むしろ、上洛中だからこそ、
幕閣や諸大名たちの動きは、活発になっていたのであった。

33やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:09:20 ID:GIsVuTRs
 そして、宗矩もまた、幕府惣目付として、
京に於いても自らの勤めを果たしていたのである。

   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /   _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |     (●)(●)  /;;/
. |     (__人__)  l;;,´    …して、福間殿。
  |     `∩_ノ)━・'    本日は何用であるのかな?
.  |     |_ノ
 /ヽ    |  |_
 |  \_/ ノ ヽ
 |\     /_|  |
 | \ /  _/

               ,、,'l/`ヽ._
              /::::::;、:::::::::::``´〉、
          ヾゞヽ':::,、,::'`八::::::::::::::::::::::ヽ
           |:::::::;:':::::::::::;:::::`´::`ヽ::::::::::l
.            ヽ!:::,ゞ´フノl/`´ ̄`ー-、、 :::::l     は…実は、我が主、長門守様(毛利秀就)が
              l 〈   、       ィ^  |:::::::::|    すぐにでも御相談したいということで、
         , -‐‐!ハ   \ { ゝ´   '´Y´`i    但馬守様の御意を得たく…。
      /  ( |   i ェァ    イソ  u |ヾ/|`ヽ.
      / _  ヘ|     '`゙  "   ノ/ |l//` 、
    ;´ ̄       ∧   ___   /  .レ    >、
   ,ィ´`ヾ       ∧ {7‐‐‐‐‐ ヽ /l   /-‐─‐、 ∧
  / \  \    /  \ヾ、ュュュ ノノ .乂,ィ´`ヾ.        ',
. 丶、       !{⌒ヽ}ヽ\ 二 ≦ / / \ V^;     l
   ∧  l ヘ  l`    .l|ヾ=─- ィ二`ヽ   ∧ lヽ 、     l
        毛利家家臣:福間彦右衛門尉就辰
       (ふくま ひこえもんのじょう なりたつ)

34やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:11:22 ID:GIsVuTRs
   / ̄ ̄\
  / ノ  \ \
 |  .(●)(●) .|        長門守様が?
. |  (__人__)  |       それは無論、構わぬが、
  |    `⌒´  |    ) ;;;;)  随分と急な話じゃの。
.  |        |    .) ;;;;)
.  ヽ       }   /;;/  …訳を聞かせてもらえるか?
   ヽ     ノ   .l;;,´
. /    ∩ ノ)━・'
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/

         ,__r'へ_
       r,,-‐'__ __  `-、
      〆 -‐"   `′  `'ー.._`'ハ
     / /          `ヽ ゙ヽ
    !/  く\    /フ    ヽ.ソ    
    l|   ヾ|   /ン′    |/     はっ…!
   .r=丶   (・) _ (・)   u   lゝ、   委細は長門守様よりお話されると思われますが、
   |/' /     '―         l r.〉   この度の朱印状改に関して、毛利家の一大事とも言うべき
   ゙‐|       i====、      ,ムノ    事態が発生しており、是非、但馬守様にもお力添えを頂きたく…!
  ._r''''\.    'ー='     ,/  `--、
 广    ゙ゝ、        ,.‐l′     `ヽ,
-′  _,,..,,/ ヽ、____,-'"_>-、     /‐-、
....r-‐''^;;;;;ヾこ=ニニニニニ=,ソ;;;;;;;;;;;;;´''''ヽ___亅;;;;;;;ゝ、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゞ,      //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;´;;;;;;;;;;;./ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ,      _ソ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;.|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||    j|;;;;;;;.r ..ニ '' ヽ、;;;;;;;;;;;;;ゝ、;;;;;;;|

35やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:13:35 ID:GIsVuTRs
   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(●)  /;;/   朱印状改で毛利家に一大事とな…?
. |    (__人__)  l;;,´   
  |     `∩_ノ)━・'     …わかった。
.  |     |_ノ       ひとまず、今日はもう遅い。
 /ヽ    |  |_       今からでは長門守様も御準備が間に合わぬであろうし、
 |  \_/ ノ ヽ      明日の朝で対応させて頂こう。
 \     /_|  |
 | \ /  _/

         ,__r'へ_
       r,,-‐'__ __  `-、
      〆 -‐"   `′  `'ー.._`'ハ
     / /          `ヽ ゙ヽ
    !/  く\    /フ    ヽ.ソ
    l|   ヾ|   /ン′    |/     ありがたきお言葉…!
   .r=丶   ⌒ _ ⌒      lゝ、   では、早速明日の朝に伺う様、
   |/' /     '―         l r.〉    申し伝えます。
   ゙‐|       i====、      ,ムノ
  ._r''''\.    'ー='     ,/  `--、  では、拙者はこれにて…。
 广    ゙ゝ、        ,.‐l′     `ヽ,
-′  _,,..,,/ ヽ、____,-'"_>-、     /‐-、
....r-‐''^;;;;;ヾこ=ニニニニニ=,ソ;;;;;;;;;;;;;´''''ヽ___亅;;;;;;;ゝ、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゞ,      //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;´;;;;;;;;;;;./ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ,      _ソ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;.|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||    j|;;;;;;;.r ..ニ '' ヽ、;;;;;;;;;;;;;ゝ、;;;;;;;|

36やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:16:02 ID:GIsVuTRs
< …ガラガラ…ピシャ

   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/
. |    (__人__)  l;;,´   …この御朱印改で一大事、か。
  |     `∩_ノ)━・'   一体何が起こっておるのやら…。
.  |     |_ノ
 /ヽ    |  |_
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |
 | \ /  _/


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)       まあ、明日の朝、長門守様に会うてからじゃの。
.   |     (__人__)       …まったく、せっかくの京じゃと言うに、落ち着かぬことじゃのう。
    |     ` ⌒´ノ  ,r'゛ヾ
   .l^l^ln      } `‐=   )
.   ヽ   L     }   ゝ-´  );;;;;;)
    ゝ  ノ   ノ        .) ;;;;)
   /  /    \       ./;;/
  /  /       \     .l;;,´
. /  /      |ヽ、二⌒)━・'
 ヽ__ノ

37やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:19:30 ID:GIsVuTRs
 そして翌日…

     //|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:lハ
    //l|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:ハ   
    //:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:ハ  
   ///|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:∨
   |l:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|/|:|:|/|:|:|:|:l/Ⅵ:|:|:|:|:|:|:|:|:l 
   |l:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|∧:| |:l/ |:|:|:/   Ⅵ:|:|:|:|:|:|:l  
   |l:l:|:|:|:|:|:|:/|:|:l/_\|/  .|:|/    Ⅵ|:|:|:|:|:|  
  ノリ:l:|:|:|:|:|:|/ |:|/ ,-、ヽl\_, |/     ノ|:|:|:|:|:|  
 > イ⌒|:|:|:|  l/ じ! ノ〉 乂 ー ,ニ二、 |:|:|:|:|:|    但馬守殿。
 ̄ノ八ヽ∨|:| │ `  .′  l   iJ  〉,l:|:|:|:リ|   この度は急な話で申し訳ない。
  ̄\\ V:|         il|  ` ー ´ //|:|/
    \\」         , 」    / l/l/  
 /   ヽ ',                 / l/  
/      Vl       ──`   イ l'  
       l l 、          /〃 l'    
        l│ \        /´ //  /
        | |、  ヽ丶-イ /  //  / 
        | | ヽヽ /`二 ´ </ /    
   萩藩(長州藩)藩主:毛利長門守秀就
    (もうり ながとのかみ ひでなり)


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)    いえいえ。
. |     (__人__)   長門守様とは懇意にさせて頂いております故、
  |      `⌒´ノ   このくらいは…して、この度、何が起こったのですかな?
.  |         }  
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄

38やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:22:04 ID:GIsVuTRs
| l | │ /     〃/      ││ |
| | | │/__/ /〃ヽ__/∨| |
| | | レ__,、 −/  ,、__   〉l |
イ/| │/⌒ ̄/ /  ヽ  ̄⌒ /八 |    実は…我が萩藩の支藩主であるところの甲斐守(毛利秀元)、
个l /         ∧       //  」|   それに…我が弟、日向(毛利就隆)までもが、
┼∨          ` 」      /   /||   この度の御朱印改を機に、独立した藩になろうとしているのです!
┼ ト       丶〃        /ヽ|
┼ ∧    / __     _     〃//|
┼┤l\  〈二>-=≦-ヽ  /////|
┼┤|  \ ヽ        ̄, <///イ┤
/个\  ヽ   〃l  //////イ‐┤
/‐┼卜\  >─ < //////イ┼┤
┼┼┼卜\        ∨//イ‐┼┤
┼┼/┼卜\___//イ‐\┼┤
┼/┼┼┼卜───イ┼┼┼\┤


      / ̄ ̄\   て
     /  u  \\  そ
     |    .u ( ○) |
.     |      (__人_)    なんと…!
     |      ` ⌒ノ    そのようなことが!?
      |        }
      ヽ u      }
       ヽ     ノ
      ノ     \
     /´        ヽ

39やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:25:17 ID:GIsVuTRs
 /:l:|:|:|:l : : : : : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:l:\
/ :l:|:|:|:|:l : : : : : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l: \
:l:|:|:|:|:|:l: : : :l : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:l:|:|:|:l:∧    
:l:|:|:|:|:|': : : ;l:l : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:∧:|:|:|:|:l:|    
:l:|:|:|:|:l : : ;l:|:|:l : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:l/‐-Ⅵ:|:|:|:|   
:l:|:|:|:|:l: : ;l:|:|:|:|:l : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:/ , f「 Ⅵ|:|:|:|    
:l:|:|:|:|:l: :;l:|:|:|:|:|:|:l : :l:|:|:|:|:|:|:|:/ │||  l:∧|:|     ご存知の通り、
:l:|:|:|:|:| ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:l :|:|:|:l:|:|:|:|′ ヽ′ ノ│|:l     私と甲斐守は不仲であり、
:l:|:|:|:|:|;l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l::|: 〃Ⅵ:|:|        V    そのために、甲斐守は日向をそそのかして、
ヾl|:|:|:|:|:|:|:|:l( 〈⌒∨   Ⅵ u.    ,. 冫     このような挙に出たのでしょう。
  Ⅵ:|:|:|:|:|:|:|:l\_             /
≦l:|:|:|:|:|:l:∧ ∧/∧          __ ノ       私は、毛利本家の当主として、
 ̄ // ̄ | ′   丶       ´ /        このようなことを認めるわけにはいかぬのです!
       ノ        \     /        .そのためにも、何卒但馬守殿にもお力添えを願いたく…!
     /     │    > 、_ノ
   | ̄\     │  /
   /> 、 \___〈
 ∠二  ̄ヽ ___ |
/ ̄ 〃 ̄ ̄\     ̄\
  //        \       \

40やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:27:21 ID:GIsVuTRs
     //|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:lハ  \ \ゝ
    //l|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:ハ   \)
    //:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:ハ  /.
   ///|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:/
   |l:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|/|:|:|/|:|:|:|:l/Ⅵ:|:|:|:|:|:|:|:|く   分   毛  毛
   |l:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|∧:| |:l/ |:|:|:/   Ⅵ:|:|:|:|:|:|:l   け  利  利
   |l:l:|:|:|:|:|:|:/|:|:l/_\|/u |:|/    Ⅵ|:|:|:|:|:|    .ち  家  家
  ノリ:l:|:|:|:|:|:|/ |:|/ ,-、ヽl\_, |/     ノ|:|:|:|:|:|     ゃ   の  の
 > イ⌒|:|:|:|  l/ じ! ノ〉 乂 ー ,ニ二、 |:|:|:|:|:|   駄  所   :
 ̄ノ八ヽ∨|:| │ ` 彡′  l   iJ  〉,l:|:|:|:リ|   目  領
  ̄\\ V:| J       il|  ` ー彡//|:|/ |   な  は
    \\」         , 」    / l/l/   |    ん
 /   ヽ ',  u               / l/   |   だ
/      Vl     ∠二ニハ 〉    イ l'   |
       l l 、  イ厂⌒∨l  /〃 l'     |   !!
        l│ \ ハ   |ノ / //  /  __,).
        | |、  ヽ丶-イ /  //  /   `ヽ.
        | | ヽヽ /`二 ´ </ /    ノ
        | |  ∨ / /´ //     く.. 
       / /  |/ /  /         ゝ


       / ̄ ̄\
     / _ノi||i\ \
     | (●) (●) |    長門守様。
.     |  (__人__)   |   少し落ち着いてくだされ。
      | u `⌒´    |
.      |        }   (…なるほど。
.      ヽ       }    これは確かに毛利家の一大事じゃな…)
       ヽ     ノ
       /     }
       .n:n    nn
      nf|||    | | |^!n
      f|.| | ∩  ∩|..| |.|
      |: ::  ! }  {! ::: :|
      ヽ  ,イ   ヽ  :イ

41やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:29:24 ID:GIsVuTRs
   / ̄ ̄\
  / _ノ  ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) |
. |  (__人__)  │   長門守様。
  |    `⌒´   |   ひとまず、お話はわかりました。
.  |           |
.  ヽ       /    しかし、今のお話だけでは、
   ヽ      /    それがしとしても、判断が十分でき申しませぬ。
   >     <      故に、これまでのことを仔細に窺いたいのですが…。
   |      |
    |      |


 /:l:|:|:|:l : : : : : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:l:\
/ :l:|:|:|:|:l : : : : : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l: \
:l:|:|:|:|:|:l: : : :l : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:l:|:|:|:l:∧  
:l:|:|:|:|:|': : : ;l:l : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:∧:|:|:|:|:l:|  
:l:|:|:|:|:l : : ;l:|:|:l : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:l/‐-Ⅵ:|:|:|:|   
:l:|:|:|:|:l: : ;l:|:|:|:|:l : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:/ , f「 Ⅵ|:|:|:|  
:l:|:|:|:|:l: :;l:|:|:|:|:|:|:l : :l:|:|:|:|:|:|:|:/ │||  l:∧|:|     
:l:|:|:|:|:| ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:l :|:|:|:l:|:|:|:|′ ヽ′ ノ│|:l     …仰る通りです。
:l:|:|:|:|:|;l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l::|: 〃Ⅵ:|:|        V    すぐにでも我が家の家老を参らせ、
ヾl|:|:|:|:|:|:|:|:l( 〈⌒∨   Ⅵ      ,. 冫     この度の仔細を説明させます。
  Ⅵ:|:|:|:|:|:|:|:l\_             /    
≦l:|:|:|:|:|:l:∧ ∧/∧          __ ノ       では、但馬守殿、何卒…。
 ̄ // ̄ | ′   丶       ´ /      
       ノ        \     /      
     /     │    > 、_ノ
   | ̄\     │  /
   /> 、 \___〈
 ∠二  ̄ヽ ___ |
/ ̄ 〃 ̄ ̄\     ̄\
  //        \       \

42やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:31:41 ID:GIsVuTRs
 そして、その日のうちに毛利家の家老二人が呼び出され、
彼らから、宗矩はこの度の一件について、事情を聞き出したのであった。

                 /{
            {\__(ヽ〈:::::^ー'\ハ    
          〈`ー'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\{\      
            /:::::::::::::::::::∠::/乙:'7:::ハ::::::::::(_    
        ∠::::::::;ィ厂ヽ:/     /∨ ヽハ::::<   
.       /:::::{八           /        )::::::ヽ  
      厶:::::::ノ          〈     ∠::::::::::八  
      ∠:::Y _        }      j::::::::::、:::〉 
.        ノ:::;ゝ ⌒≧=ミ、:j {ヽ'´_斗=‐-  'イ:::::::::ハ{    毛利家家老、益田参りましてございます。
        フ:ル={{ 《_,(::)_ハY_<ヘ乏ニニ-、 、 /::::::::::::>    早速ながら、この度の件につきましてご説明を…。
      /下Y ヽ. ...二´.イ ∧ ヘ.(::)_》 }}、 `7:::::::::;ゝ   
.     { 小}::ヽ   ̄ ̄ / { ^ー=== 彳 ∨:::: ∧{     ことは今月十一日早朝のことで…。
       Ⅵ j/`      〃_r-ヘ           〉:-〈
.      ヽ ハ.       ) -’      //刃}
        -}.   x-=''  〕 =-、       ∨>Ⅳ
        j`、 /∠三ニ=ヽ ㍉   彡イ/
        | ハ.   ̄` z ¬ニゝ   ///´
          -|: '.   <         //イ
 /⌒\/ ノ| ∧     \      〃 |
'´     >‐く   ゝ _____> /   |
     /   ∧   \     ̄´    │
         毛利家家老:益田元尭
          (ますだ もとたか)


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( −)(−)  (自分で呼び出したとはいえ…話が長くなりそうじゃのう)
.   |. u.   (__人__)
    |      `⌒´ノ 
   .l^l^ln      }
.   ヽ   L     }        );;;;;;)
    ゝ  ノ   ノ        .) ;;;;)
   /  /    \       ./;;/
  /  /       \     .l;;,´
. /  /      |ヽ、二⌒)━・'
 ヽ__ノ

43やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:34:27 ID:GIsVuTRs
                  ....      / _ -       i ヽ  `ヽ`ヽ、
                        /  l /   i  / .l!  l  !    \``ー
                        / /  l'  l  l i/l  小  ! l!   ヽ ヽ
 ねえ、ゆのっち。            //  /!  l斗千T/Tヽl ! ヽ li l! l  l .ヽヽ
今回、この長門守って人は  ...   /' /,l 小 ∨l士ミlヽl`! 斗十ト l | l ヽ ヽ
何をそんなに慌ててたのかな? . / /イ/,イ  l 〉斥j心 ヽl   ,l斗、l !/! liヽ i
                      〈f l//rミi. ヽ《l::::::::::リ    /::リ l! /イ! ,小!ヽ!
                      \ヽヘヒ〉ヽ  `ー‐′    じ' /ィ//l // l. l!      ,ヘ
                         `ヽ\ヽ\ \ ,r- .., ′ 升〈 イl ! ′ '' __    / /
                    .     l小`\ヽ..ヽヽ{_ _./, </ l!i | !    ヽ ヽ / /_ 、
                          / 从\ーヽ\`_, ィチヽヽヽ / l / l!     l k′` /.,!
                       // r-ヽ、 ` `ヽl ̄二\. \. ツ /      i   ヽ ,(/イ
                      /. //〉__\丶、丶\ヽ ` 、ヽ\\      ',   ! 'ィr'

      /                 `ヽ
     /                     `ー=‐
     /      /    /      i         ',
    /        |   /|   /|   | ト、i i   i i
    /         |   /‐|─/ | i|l__| |  | |
    //  〈∨/ i |/|/..__|/ ,ノ | jノ `メ|  i !   (今度は私が解説する方か…。
.   //    〉〈 八|  |/7d「`   ノ ァdく |  ,' j!    キンチョーするなあ…)
  /イ    /∧V  |!トイ   i|       | i| V|c/| ノ 
   |   〈/   〉、 ト、ヒ_,リ       | _j| ノく:|     そうねぇ…。
  ノイ       \\ 、、    `   ̄,, /:  |    そのために、まずこの「朱印改」について
    |イ /: :.ヘ、 \ u.   r─-ァ   /: :  |    あらためて説明しようと思うの。
    |/}ィ父乂 \辷_   ゝ._ノ   rく :∧ トゝ
           〕父工ニ=‐- ァ< ,八/ `
            ,.く      ̄7 /⌒ 7!
        /  \   // 〈{   / |
      /     \/| {__トi / 弌
      ,.く          〉,〉__|〈  ト、
    /   \        | {三ニヨ |   | i
    /     \      | 「   | |   | |

44やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:36:29 ID:GIsVuTRs
                                   /                  \
 …?                             /    / /  /       へ  \
説明ったって、前に、               .       //   / /  / ,ハ  l | l l  \ ヽ
                            .      // /  /lィ7ナメ|  | lハL_| | |    }  ,
> 「諸大名をそれぞれの領地に封じる」事を.      l /|l Nイ,ィ≠zハ |  \l 「`ト    |  |
> 認めるための儀式            .......       |/ |l |〃{::::i|  V  ィ磷心、|l  / |  |
                                     ハ|  {i:::j|     {i::::::ji|》リ ノ /  l!
>転封でもない限り、                      /  |!  `ー′    辷zり ノ  /i}.  |
>特に所領に変化があるわけでもない            |   | """ r── 、 """/  / ノ   |
                                   >、 l> 、  ゝ   ノ ∠_/イ//   |
 ってあったでしょ?             ......      /  と__/> ..__ .. セ升/  ///  ハ
単なる通り一遍の儀式なんじゃないの?  ...      { /.:,// / /l     l/  /// l /  |
                                 Y:.:.:.:.:Vハ| /ゞ≠ ===/  ,/:.:7メ、 / l |
                           .      |:.:.:.:.:.:/レ       {  ///:.:.:\/レリ
                           .      l.:.:i/            \_|j! /.:.:.:.:.:.:.:\

    _ _  -―…‐-
    > ´: : : : /: : : : :`⌒\
  /: /: : :/:/: :/: : : |: : : : : : : : ヽ
  /:/:./ /:/|:./|: : / |:.i: : |: : : : : : ',
  |/ ! |: i :yiミ/|: :.| ∧トi/:|: |: !: : : :
  j/j八:Y゙rハ八: :V:=ミハ|: i: |: : : :|      それがね…一点だけ問題があったの。
  ⌒>小. ヒソ  ヽ| rハjノ〈∨〉: :八
  < :__人''  '     弋ソ: :〈∧〉: : ハ    > 「諸大名をそれぞれの領地に封じる」
   ´厶ィ:\ヽ フ ''<_: :イ: : /: |\|
    V<レ个r--─〃 :ノ|: :/\|       っていう点にね。
     _.. r '"Hヽ:::::::::::::/ |/   ヽ.
    r'"  レ'/^/::ヽ:::::/     i.
   l  /:::/ ./::::::::::Y  i.    /

45やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:40:30 ID:GIsVuTRs
          .....                __ ____
                        '"´ ̄      `丶、
                  ≦二´                  \
                 `乙イ   / 1 { 〈  从 {{ !{ {   \
               r、_ノ   '´  xタ! {{ ! j j r'下{TトN│ i|  ヽ
   どういうこと?   んフ'′/,イ ノ弋トル{{! {{ !Vョ弌ミ、レ1 | }!  ',
               /,'///〃 ィ羊_竺ミ火从iノf幻Ⅵ `ミ}i |Vクii i|
               {{r1{N 《{{ {刈ィi〕マハ     {〔し'リ ノノ ル=ォil !
               レ癶lj{ {|i WiノハfJi}リ    ゞ=ぐ彡グ/⌒リ!i i|
                  N儿} 小 ゞ='’    """ ≦彡'辷ソ从リ
                    〈《{ハ ""    、      /,' ///'´
                     ≫心、         </ /'{ ハ
                  ー=公,/// `フワ7宀冖'" 仏{从i{乂{癶
                   rゲ{ { {  {リく巛``气f広V{li{ ト、」j_
                   {ムムヽ`ーく  ゞ、 八レ小代レ' 抃ミ、

                      -――――-  、
                '": : : : : : : : : : : : : : : : :丶
             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            /: : : : : : : : : : : : : : : \: : : ヽ: : : : : :ヽ        つまりね…
           /: : : :./: : |: : : : : : : ヽ: : : :\ : : : : : : : : : : .      「諸大名をそれぞれの領地に封じる」ということは
       _ _/ : : /: : l : : :l : :.|: : :{ : :.:|\:__: :ヽ: : :.<\/ 〉: ヽ     逆に言えば、
        ` /.: : : :| : : |: : : |: :j:l : : |\':l ̄\. :!ハ: :|: :\ く: : : ヘ
        |: :/: : | : : レ'⌒l: :八: : |  ヾ   ヽ| |.:l: : //\>. :│     「ここで将軍家によって所領を封じられた者は、
        l: :! : : | : : |:.{ィてヘ \l    __  j/: :</: : : : : :.:ト     その封じられた地を治める大名になる」
        l:/! : : | : : lVハi:::::ハ      〃 ̄ ` /: : : : : : : : : :.l:|
        l:∧ : :lヽ :ヽ{! Vr'圦       /// /: : : : : : : : : : : リ     ということでもあるってことよね?
          \∨ハ:\ ゞ'´  ' _     /: : /: :/: :∧: /
      f゙ヽ      /: : : j:∧    ∨)   ∠: :./l: /イ : :/ V       …例えば、それまで大藩の支藩主だった人が
      | }.    厶-= ア: : ゝ          イ_/^l |/         ここで「将軍家から大名として所領に封じ」られれば…
     /ヽ |/^)     l: /V!: :/二7 弋r<   人  ヘ        その家は、「本家とは独立した藩」になれるってわけ。
  __/ ヽ| l /       '´   V/::::/{__/_j:_xj  / /:::::::::>,
.(_ _ ヽ ノ  }         /7::::::// ヾル' レ' /::::::::::/^\
 ヽ   ヽ  ノ          //::::_//  //|  /::::::::::/  / ヽ
  \   /ヘ       /l ヾ_:: ヾ、_ //l | 「:::`ヽ〃   /   l

46名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 22:42:07 ID:S.TVn9oE
編集長ww

47やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:43:10 ID:GIsVuTRs
     /     /   / / / /!    |  |   |  ヽ  ヽ ミ=‐
     〈    /〉  /l 斗─+ / |ハ  │ |   |   l   l ト、 
    ∧ヽ  //!  /|/l/ l/ || | // ̄l/ヽ|   |   | j|
    / ヽ ∨/ |//Vxチ示ミ   l| | //xチ示ミ、!\ |  从 レ'′  しかも、そういう形で独立するとなると、
  イ   〉 〈 NVイf;;;ハ;;;|    j/  /;;;ハf^ト、 l | | |     その「封じられる所領」は、元々あった
  ノ丿 ,/∧ヽ  从 |;;;しソノ       |;;;;しソ ノ 川l Nノ l/    「本家より分けられた支藩分の所領」なわけで、
イ个  〈/  ゙、〉  ハ ー─一       ー--  |lノ レヘ、|     これが認められたら、その本家は、
  リ川        ト、''"´゙´     ′  `゙`゙' ノリ ノイ ン    
  }/Vヘ    \   \    -─ァ        从   r=-'     「独立された支藩の分だけ、所領が減る」
     \ lVヘ、`ン、_`≧         .イ  }\N 
       ヽ{  ∨辷=> ..    _ ..  <}乂 |  ,.       ってわけ。
       ,y''"゙´´__ `゙`"゙''^゙く~rヘV∨レ′ }ノ         当然、藩の表高だって減るし、
      r''´  /    `ヽ、 ,.   ゙`ヾ,゙'';,、             その分、家の格式だって下がっちゃうわ。
    ,;'"   /        \゙''.;,、  ヾ火_             本家からすれば、まさに「御家の一大事」なのよ。
   ,;イ   /             \ ゙^'゙^"'"ヽ`ヽ         (今回の場合、独立されると毛利家は37万石が30万石になる)
    {   ノ!            ヽ }ヾ\()} } 

                               ー=ァ                   \
                             __ /      /                ヽ
                             `ー‐ イ       /   /                ハ
                                /     │ {  ,イ       | ヽ  ヽ ヽ    l|
 ふーん…。                   .....    / :/    l 7ー/ |--||!   |斗 \十 |    | |
そう言われると、確かに慌てるのも無理ないね。   | |  |  |  ィ=≠z八   | z≠x  |    | |
                                | |  |  |∨イィ::iハ  ヽ  | 磷:yハ }   !|/
 …でもさ、そもそもなんで、          .     ヽ |  |  |〃| !{::爿   \{ 圦::j i|V  //
今回みたいな騒ぎが起きたのかな?      .       ∨ ヽ ヽ 弋zzン        Vzzン/  〃
                                    \ {\>      、      /  /
                                   > 小      rっ     ー=≠i{¨\
 「それについては、今、             ..      /7∨  > _ノ¨)     <  ヽヽ/ヽ
  家老さんの説明があるみたいだよ」           /― / ///    ̄ ¨ヽ {     }  |
                                  /  { // :/        t_}  Vー、  /  |
                                  |   \ { /       〈 ヽ/ :/}/  ー≠ァ

48やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:46:21 ID:GIsVuTRs
            rヘrヘrヘ_| \__l\_,ヘ
           ゝイ            ヽヘ
         /     ./ノクつ/ヽr、   vL
        丿  /)ハi/      ,',',',',',','∧  >
       Z   {          ,',',',',',',',',',',',  `ヽ
      ∠   「          {,',',',',',',',',',丿!  ハ
      /  /            i,',',',',',',',',',',',|   rヘ
      ,ry  { ,ィ´≧、__  .i  ;ヘ、i,',',',',',',',',',',イィ  ハ    …正直、甲斐守様のお気持ちも分からなくはないのです。
      イ  レニr'" r'付マ!__j__≧_rヤ壬`ヽ,',',',ソ  {    今でこそ支藩の藩主ではありますが、
      ク /^弋_`┴'¨j〉r=ヘr'イV^マ!`ヽ,',','/   ト    かつては先代様(毛利輝元)の養嗣子として、
     ∧ハ,〈   ` ̄¨’/  ∧《`¨ー-! ノニv!   |    毛利本家を継がれたかも知れぬお方でございます。
     lいi |∧     ,イ  〈_',',',',',',',',',',',',',',',',〉  f^`   
      Vゝ「      〈r、',',',',','!',',',',',',',',',',',',',イ ./ハ      しかも、官位だけでいえば殿より上(正三位参議)、
      ヽハ     ,,,,,, (,',','´,',',',',',',',',',',',ィミ, /〈ハレ|    朝鮮陣においても武功華々しく、
        `!    '",ィ=ュ,_ノ,'rilili,',',',',',',',',',',',',ソ'ヘノ/    また、我が祖父・元祥(もとなが)と共に、。
         i|i,  ∠任士ニトュ、`i',',',',',',',','/,イ/      関ヶ原後の毛利家の復興にも尽力され、
         i| ,    ``ー―卞ム',',',',',','//r'"´       .御噺衆として上様の覚えもめでたく…
  __     イ| il    ≦´,',',',',',',',',',','/,',','´   
../ `ヽニ"´/l ∧     \,',',',',',',',ノ,',',',!
     \〈   `ヽ、___>',',',',',',',',',!


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( −)(−)    (だから長いっての)
. |     (__人__)   
  | u    `⌒´ノ     ああ、知っておる知っておる。
.  |         }     そして、長門守様がそれに比して、色々問題がある御方と
.  ヽ        }      言われておることもな…。
   ヽ     ノ    ビシッ
   /    く__,-ュ__   て
   |    ___ 三)  (
    |    |       ̄   ´

49やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:48:55 ID:GIsVuTRs
   / ̄ ̄\  ( ;;;;(
 / _ノ  ヽ\ ) ;;;;)
 |  ( ─) (─)/;;/   …だからこそ、両者の溝を埋めるためにも、
. |   (__人__) l;;,    長門守様の御息女・登佐姫と、甲斐守様の嫡男・又四郎殿の間で
  |    ∩ ノ)━・'    縁談も出たのであろうが…何故長門守殿は反故にされたのかのう。
.  |   /  ノ´ } 
.  ヽ  / /    }      そりゃ不仲にもなるわい。
   ヽ/ /   ノ 

             、 、_/(,ヘ、ト、
         |`ー'`:: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ|\,、
         ゝ:: :: :: 川::,.-ァ,-ァ:,.、:: :: :: :: :ヽ,、
       /:: :: ::イヽ|!/ ´    ,' :)ノ`ヽ:: :: :(_,.
      イ:: :: :/ '  (       ,' : : : : :)ハ:: :: ::\
     ノ:: ::: :ト'  u       ,' : : : : : : ノ:ィ:: :: ::|
     7:: :: /      u    ', : : : : : : : : |:: :: ::ト,
     イ:: :: { ,.-=、         ; : : : : : : : :ノィ:: :: :ヽ 
     /:: :: ト`_,.- _≧=、/! /`' ': :,.===-: : :/:: :: ::(`     そ、それはそうなのですが、
     イ:: ,./`|!  −  ミ|!_,_;≧,'"==、   /:: :: ::ミ_,    .殿には、殿なりのお考えもあったかと…。
     人:: {  `===彡/ /巛  −   ヾ=、イ:: :: ::|`ヾ   登佐姫様の嫁ぎ先は、
    | {,`|::ミ,        ; : : : ====='"`ヾ:: :: ::|!      松平越後守様(忠長の嫡男、光長)の元ですし…。
    |  Y|!`     /、 r': : :i : : : : : : : : : : :|!:: ,.-、
    ヽ |!       ` ゝ: := : : : : : : : : : :::彡 ,-, |
     `ーヘ   ,,,,,,,,,,,, `,: :,,,: : : : : : : : : : : :/} ヾ /
       ハ   ,.-──-、, ''''''、: : : : : : : /,.-' /
       | |   `ー、 三三ミ、 |!: : : : : /_/
      ,. | |    、-' : : : : : : : : : : : イ
,.--、__/ / !     ' , : : : : : : : :/:::|
    `ヽ、/  人      ` ,: : : : /:::::::::|
    ,.-'"´|!   `ー 、____ノ:::::::::::|

50名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 22:50:53 ID:fh.vreRg
>>49
忠長ちゃう、忠直や!

51やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:51:19 ID:GIsVuTRs
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)            …表立って言えたものではないが、
.   |     (__人__)           言ってみれば、この一件は、不出来な主君と、
    |     ` ⌒´ノ  ,r'゛ヾ      実績・人望のある年長の分家当主の仲違いということじゃな。
   .l^l^ln      } `‐=   )
.   ヽ   L     }   ゝ-´  );;;;;;)    しかも、原因は概ね長門守様の方にあるというのが
    ゝ  ノ   ノ        .) ;;;;)   またなんとも…。
   /  /    \       ./;;/
  /  /       \     .l;;,´
. /  /      |ヽ、二⌒)━・'
 ヽ__ノ

             、 、_/(,ヘ、ト、
         |`ー'`:: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ|\,、
         ゝ:: :: :: 川::,.-ァ,-ァ:,.、:: :: :: :: :ヽ,、
       /:: :: ::イヽ|!/ ´    ,' :)ノ`ヽ:: :: :(_,.
      イ:: :: :/ '  (   U  ,' : : : : :)ハ:: :: ::\
     ノ:: ::: :ト'  u       ,' : : : : : : ノ:ィ:: :: ::|
     7:: :: /      u    ', : : : : : : : : |:: :: ::ト,
     イ:: :: { ,.-=、         ; : : : : : : : :ノィ:: :: :ヽ
     /:: :: ト`_,.- _≧=、/! /`' ': :,.===-: : :/:: :: ::(`
     イ:: ,./`|!  −  ミ|!_,_;≧,'"==、   /:: :: ::ミ_, 
     人:: {  `===彡/ /巛  −   ヾ=、イ:: :: ::|`ヾ   …返す言葉もござりませぬ。
    | {,`|::ミ,        ; : : : ====='"`ヾ:: :: ::|!  
    |  Y|!` U   /、 r': : :i : : : : : : : : : : :|!:: ,.-、
    ヽ |!   u   ` ゝ: := : : : : : : : : : :::彡 ,-, |
     `ーヘ   ,,,,,,,,,,,, `,: :,,,: : : : : : : : : : : :/} ヾ /
       ハ   ,.-──-、, ''''''、: : : : : : : /,.-' /
       | |   `ー、 三三ミ、 |!: : : : : /_/
      ,. | |    、-' : : : : : : : : : : : イ
,.--、__/ / !     ' , : : : : : : : :/:::|
    `ヽ、/  人      ` ,: : : : /:::::::::|
    ,.-'"´|!   `ー 、____ノ:::::::::::|

52やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:53:21 ID:GIsVuTRs
>>50
 ぎゃあ!
もろにタイプミスでございます(忠長⇒忠直)
まとめ掲載時に訂正お願い致します>まとめサイトの方々

53やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:53:43 ID:GIsVuTRs
          / ̄ ̄\
        / −  − \
        |  (−)(−) |     
        |  (__人__)  |       …まあ、それはよい。
         |   ` ⌒´  ノ      この際、肝心なのは、甲斐守様が
   r"ヽ   |         }       どのような手を打たれたか、ということじゃからの。
  (   =‐' ヽ        }      
   ゝ-'    ヽ     ノ     _  そこはどうなのじゃ?
        _/     l__   / /
   __ゝ_/         ヽノ   ノ
   \___ノ'          ノ

            rヘrヘrヘ_| \__l\_,ヘ
           ゝイ            ヽヘ
         /     ./ノクつ/ヽr、   vL
        丿  /)ハi/      ,',',',',',','∧  >
       Z   {          ,',',',',',',',',',',',  `ヽ
      ∠   「          {,',',',',',',',',',丿!  ハ
      /  /            i,',',',',',',',',',',',|   rヘ
      ,ry  { ,ィ´≧、__  .i  ;ヘ、i,',',',',',',',',',',イィ  ハ
      イ  レニr'" r'付マ!__j__≧_rヤ壬`ヽ,',',',ソ  {      はっ…。
      ク /^弋_`┴'¨j〉r=ヘr'イV^マ!`ヽ,',','/   ト     甲斐守様、ならびに日向守様は、
     ∧ハ,〈   ` ̄¨’/  ∧《`¨ー-! ノニv!   |     永井信濃守様を通じ、上様より独立した御朱印を頂こうと
     lいi |∧     ,イ  〈_',',',',',',',',',',',',',',',',〉  f^`     お考えなされておられるようで…。
      Vゝ「      〈r、',',',',','!',',',',',',',',',',',',',イ ./ハ   
      ヽハ     ,,,,,, (,',','´,',',',',',',',',',',',ィミ, /〈ハレ| 
        `!    '",ィ=ュ,_ノ,'rilili,',',',',',',',',',',',',ソ'ヘノ/     「信濃守様か…今回の朱印改奉行ではないか。
         i|i,  ∠任士ニトュ、`i',',',',',',',','/,イ/       .これは…確かに一筋縄ではいかぬのう」
         i| ,    ``ー―卞ム',',',',',','//r'"´     
  __     イ| il    ≦´,',',',',',',',',',','/,',','´   
../ `ヽニ"´/l ∧     \,',',',',',',',ノ,',',',!
     \〈   `ヽ、___>',',',',',',',',',!

54やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:55:51 ID:GIsVuTRs
                 /{
            {\__(ヽ〈:::::^ー'\ハ          
          〈`ー'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\{\      
            /:::::::::::::::::::∠::/乙:'7:::ハ::::::::::(_    
        ∠::::::::;ィ厂ヽ:/     /∨ ヽハ::::<    
.       /:::::{八           /        )::::::ヽ 
      厶:::::::ノ          〈     ∠::::::::::八  .
      ∠:::Y _        }      j::::::::::、:::〉 
.        ノ:::;ゝ ⌒≧=ミ、:j {ヽ'´_斗=‐-  'イ:::::::::ハ{    但馬守様、一筋縄でいかぬのは重々承知でございます。
        フ:ル={{ 《_,(::)_ハY_<ヘ乏ニニ-、 、 /::::::::::::>    .その上で、何卒、我が毛利本家にお力添えを…!
      /下Y ヽ. ...二´.イ ∧ ヘ.(::)_》 }}、 `7:::::::::;ゝ. 
.     { 小}::ヽ   ̄ ̄ / { ^ー=== 彳 ∨:::: ∧{
       Ⅵ j/`      〃_r-ヘ           〉:-〈
.      ヽ ハ.       ) -’      //刃}
        -}.   x-=''  〕 =-、       ∨>Ⅳ
        j`、 /∠三ニ=ヽ ㍉   彡イ/
        | ハ.   ̄` z ¬ニゝ   ///´
          -|: '.   <         //イ
 /⌒\/ ノ| ∧     \      〃 |
'´     >‐く   ゝ _____> /   |
     /   ∧   \     ̄´    │


        / ̄ ̄\
      /       \
      |::::::        |   ………。
     . |:::::::::::     |
       |::::::::::::::    |          ....,:::´, .
     .  |::::::::::::::    }          ....:::,,  ..
     .  ヽ::::::::::::::    }         ,):::::::ノ .
        ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .
        /:::::::::::: く         ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´

55やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 22:58:44 ID:GIsVuTRs
           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \
         |    ( ●)(●)
         |     (__人__)          …わかった。
         |      `⌒´ノ         この度の一件、わしからも年寄の方々に話を通しておこう。
          |         }          悪いようにならぬよう取り計らうつもりじゃ。
          ヽ        }      ( 
           _ヽ     ノ`ヽ、_     )   では、下がるがいい。
.           _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (  
        _, ハ  \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
.   , -‐ ´   ,ゝ   \/ _ 又/    ,ヽ\丁   「あ、ありがたき幸せに存じまする!」
  /   ヾ.    \    , イ{`<   _ ,ィ 〉〉〉|
. /  `゙ヾ\    ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
. !   ´⌒` ヽ  /     `ーヲ`〈    i   !

56やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:02:33 ID:GIsVuTRs
 そして、益田退出後…

   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/
. |    (__人__)  l;;,´    ………。
  |     `∩_ノ)━・'
.  |     |_ノ
 /ヽ    |  |_
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |
 | \ /  _/

        _,. ----- 、
      /:::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:f`ヾ,,/' ̄):::::::::::ヽ
     {:::ト、  __,ヘ{:::::::::::::::::ヽ
     ゙i:トta゙ ィ=tデ;:::;r‐、::::::::ヽ       父上。
     ll`¨:i   ̄´l::::{b゙ノ:::::::::::ヽ     毛利家の御家老は、なんと…?
     l:', L    i:::トi゙´::::::::::::::::::ヽ
     l:::',  ー-  ll:::l l::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll:::lヽ--イ :ll::::',l::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll::::l ヾ‐'"´',i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     ',::::',f´j__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',_,.-'゙
        ∨='7/:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:r'"二´='"´
       /-'/:::::::::::::::::::: :: :: ::(__ ゝ-‐,"彡
.     //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノノ ̄´:::::∧
    / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(二二、ー─''")::: ::
.   //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::) r彡-'': :: ::
   レ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,.-‐ニ´彡::::::::::::::::::::::::
  {:::::::::::::::::::::::::::( ̄´r‐'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.  }:::::::::::::::::r‐二-‐'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      宗矩次男:柳生左門友矩
      .(やぎゅう さもん とものり)

57やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:05:08 ID:GIsVuTRs
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \      …ああ、甲斐守様が、日向守様をまきこみ、
   |    ( ー)(●)    毛利家よりの独立を狙っておられるので、
.   |     (__人__)    これを阻止して欲しい、との陳情じゃ。
    |     `⌒´ノ    ..わし以外にも大炊頭様、讃岐守様をはじめ、片っ端から廻っているようじゃな。
   .l^l^ln      }    
.   ヽ   L     }       );;;;;;)
    ゝ  ノ   ノ        .) ;;;;)
   /  /    \       ./;;/
  /  /       \     .l;;,´
. /  /      |ヽ、二⌒)━・'
 ヽ__ノ

             _,. ------- 、
           /::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
         .〈::f `ヾ;;/ ̄ `):::::::::::::',
          〉ヽ::、 _;;;ヘ {:::::::::::::::::',    父上はどうなさるのですか?
         ,'::| ゞta゙ ィ=tテア;::::;r‐、::::l
         .,'::::! `¨:i   ̄´ l::::{b゙ノ::::':,
        .,':::::::', 〈     ll:::トi:::::::::::::,
        i:::::::::::、 _   ,!:::l:::::::::::::::::、
        i::::::::::::::ヽ ̄ _,.ィ' |:::j::::::::::::::::::::\
      __l:::_::::::::::ヾ---'"´=-----‐‐‐‐-、
     /:::::::::::::::::::::::::://\ 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::l=l /=/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l

58やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:07:25 ID:GIsVuTRs
   / ̄ ̄\  ( ;;;;(
 / _ノ  ヽ\ ) ;;;;)
 |  ( ─) (─)/;;/    ………。
. |   (__人__) l;;,
  |    ∩ ノ)━・'
.  |   /  ノ´ }    
.  ヽ  / /    }    
   ヽ/ /   ノ


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)            …甲斐守様の気持ちも分からぬではないが、
.   |     (__人__)           わしはあくまで幕閣じゃ。
    |     ` ⌒´ノ  ,r'゛ヾ
   .l^l^ln      } `‐=   )       ここでこの独立を認めれば、
.   ヽ   L     }   ゝ-´  );;;;;;)   防長一円にいらぬ火種を蒔きかねぬし、
    ゝ  ノ   ノ        .) ;;;;)   他の藩にも悪影響を及ぼしかねん。
   /  /    \       ./;;/   認められぬよ。
  /  /       \     .l;;,´
. /  /      |ヽ、二⌒)━・' 
 ヽ__ノ              


        ,,.ィ''' ~~゙゙ ''''' - 、
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;: へ ::;:::::`i
   /:::::::::::::::::::::::;:- 、:::::::/     \/
  /::::::::::::::::::::::::/ {ヽソ::::::|--- 、   |
./::::::::::::::::::::::::::::l 。`/::::::r'゙''x;;;:::::\_,. l     なるほど…。
:::::::::::::::::::::::::::::::::`t'´::::::|   ~””“` {
::::::::::::::::::::::::::::::::::::i゙::::::::|       _,|      
:::::::::::::::::::::::::::::::::;イ::::::::::|      __,.'´     
::::::::::::::::::::::::::::::/=!:::::::::::|     i´       
:::::::::::::::::::::::::::/=、,|::::::::::::lェ,,,___,l
::::::::::::::::::::::::/=、,ヾ!:::::::::::|
:::::::::::::::::::::/:::::::::::::|::::::::::::|

59やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:10:32 ID:GIsVuTRs
   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/
. |    (__人__)  l;;,´   …しかし、このわしが、
  |     `∩_ノ)━・'   また毛利家の事情に関わる事になるとはのう…。
.  |     |_ノ
 /ヽ    |  |_
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |
 | \ /  _/

        _,. ----- 、
      /:::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:f`ヾ,,/' ̄):::::::::::ヽ
     {:::ト、  __,ヘ{:::::::::::::::::ヽ
     ゙i:トta゙ ィ=tデ;:::;r‐、::::::::ヽ       父上は、前にも毛利家の問題に
     ll`¨:i   ̄´l::::{b゙ノ:::::::::::ヽ     関わった事があったのですか?
     l:', L    i:::トi゙´::::::::::::::::::ヽ
     l:::',  ー-  ll:::l l::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll:::lヽ--イ :ll::::',l::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll::::l ヾ‐'"´',i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     ',::::',f´j__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',_,.-'゙
        ∨='7/:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:r'"二´='"´
       /-'/:::::::::::::::::::: :: :: ::(__ ゝ-‐,"彡
.     //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノノ ̄´:::::∧

   / ̄ ̄\
  / ノ  \ \
 |  .(●)(●)  |
. |  (__人__)  |          うむ…あれは大坂の陣の後、
  |    `⌒´  |    ) ;;;;)    わしがまだ使番だった頃のことじゃ…。
.  |        |    .) ;;;;)
.  ヽ       }   /;;/
   ヽ     ノ   .l;;,´
. /    ∩ ノ)━・'
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/

60やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:12:36 ID:GIsVuTRs
 =回想開始=

   / ̄ ̄\
  / _ノ  ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) |
. |  (__人__)  │    佐野殿…重ねて問いますが、
  |    `⌒´   |    この度の豊臣方への参陣は、
.  |           |     あくまで自身の決断であり、
.  ヽ       /     毛利家は関係ない…ということなのですな?
   ヽ      /
   >     <
   |      |
    |      |
 柳生又右衛門宗矩
(当時・使番。三千石)

               _, -‐一"^´ ̄二ニ=ノ:
            ,  ´     、``下、:
         ,.-‐'´ ` 、       `ヽ、 ヽ、
         :/ /ヘ、\  \       \ ヽi
       / /|iト、\ \  ヽ、     \`ヽ:
       /,r',' リ、ヘ !\ \  \  \   ` 、!
      / /     ヘ!,斗ャ、 \_ \_\ ヽ て:/
      .! ,/=‐、  ,イ! ,.=弍ヘ、ヾ、_ヽ_ \ ヽマ     ああ、俺は、
     / i,´fハ     ,イ 仟心 X \\ \  \ ヾ/   俺個人が豊臣家に恩義を感じたから
     リ i. ゞソ    、_ゞン" K   ` 、 `ヽ、.\!    豊臣方に付いただけだぜ?
     i  !  (、           |i `Λ ヽ     ヽ!_
     .| 八  、_ __,       リ |ン\ \_ \ 入    毛利家は関係ない。
     レ': :ヽ  `ー='´      ノヘ|i 、 、ヽ、マ‐`ー    これは、勝永にも言えることだけどな。
         \ `     ,     |!: !ヽ `マヘ|
          ヽ、_, , '´     ノi;/  ヽi `
            ヾ!    _/: :∧:
             ヽ _ノ:.:.:.:.: :__,ゝ、
              ∨: :. :/ ̄___\_.
              _リ-ィ´ノ ̄//. .,r‐-、ヽ、
           佐野道可(内藤元盛)
         (さのどうか/ないとうもともり)

 慶長二十年(1615)、大坂の陣の後、豊臣方の残党狩りが苛烈を極めた事は以前にも述べた。
そして、その中に、毛利家の元家臣・佐野道可こと内藤元盛という人物がおり、
この取調べに、当時の宗矩が当たっていたのである。

61やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:14:15 ID:GIsVuTRs
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)        御子息二人にも話を聞きましたが、
.   |     (__人__)       確かにそのようですのう。
    |     ` ⌒´ノ  ,r'゛ヾ
   .l^l^ln      } `‐=   )  …佐野殿。
.   ヽ   L     }   ゝ-´   御子息二人は、口を極めてそなたを罵り、
    ゝ  ノ   ノ         無縁であると言っていたが、何故そこまで不仲になったのですかな?
   /  /    \      
  /  /       \    
. /  /      |ヽ、二⌒)
 ヽ__ノ

           ,.-‐∠     
          ,.-‐=ニ二^`ニ=、
       /,,、\ ヽ、`ヽ、\气、
        /,イ \;仆,斗‐、:ヾ、 卞、|
        |;;;{! _ .メfヲフヾ、ヽ!,、 ㍉! ヽ、    …なに、親子といえど、所詮は他人ってことさ。
        i ;i|fリ゙,  '"´  ヽrf )!=‐-込,   俺とてあんな息子ども、知ったことではない。
         | ;;i!´ヾ_,    Y´|ヾ=-‐、!
         ∨ム、`       イヾ、 ,、ヾマ    さあ、もういいだろ?
       ∨;心、_,. '´   |∨卞、jヾY   
         ヽリi|     !rヘリ/
           `リ=ュ、_,ィ彡、‐´         「…そうですな」
      _,. -‐='´、_ `ー'´ _`ヽ、.._ 
    ,ィ仔ュ、 ヽ弍  `  ´  _fオ\`ヽ、
   /シ´  / /⌒ヽ.  `;´ ( r┐) Yヽ、}
   レ'   iィッ、ゝTィノ    .:  ヽ;Y´く;ツ `!

 宗矩は、内藤本人への尋問の他、その子息二人も呼び出して尋問を加えたが、
それぞれの話は全て、

 「この度の豊臣方への参陣は、あくまでも元盛個人の勝手な行動であり、
  内藤家は勿論、主家である毛利家には一切無関係である」

 という形に終始し、そこから外れることはなかったという。

62名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 23:15:01 ID:7oXE9RhQ
あー、この人討ち死にじゃなくて戦後捕まったのか・・・
本人にとっても不本意だったろうなぁ・・・。

63やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:16:34 ID:GIsVuTRs
 かくして、彼らの言葉通り、この内藤元盛の一件については、
「あくまで元盛個人の独断」ということになり、山城国・鷲巣寺にて元盛は切腹となった。

            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"

64名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 23:19:57 ID:GIsVuTRs
   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/
. |    (__人__)  l;;,´   (…内藤殿。見事なものでござったな。
  |     `∩_ノ)━・'     最後まで、己の胸一つに全てを収めて逝くとはのう…)
.  |     |_ノ       
 /ヽ    |  |_
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |
 | \ /  _/


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)        …せめて、息子二人には、
.   |     (__人__)       何事もなければいいのじゃがのう…。
    |     ` ⌒´ノ  ,r'゛ヾ
   .l^l^ln      } `‐=   )
.   ヽ   L     }   ゝ-´  );;;;;;)
    ゝ  ノ   ノ        .) ;;;;)
   /  /    \       ./;;/
  /  /       \     .l;;,´
. /  /      |ヽ、二⌒)━・'
 ヽ__ノ

65名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 23:22:42 ID:GIsVuTRs

 しかし、そうはならなかった。

       :l゙                 | !  /;;;;;;;;;;;; /  /./         '″      .,l./        ,,ノン"  .フ;;
              _,,          !゙.,,.,i";;;;;;;;;,./  .iУ                             ,i'/ .,..r'";;;;;
   .i}′        / ;;,! .,      /;゙;;;;;;;;; /   .l″            ,ν         / /_..-'";;;;;;;;;;;;;;
   `           i";;;,/ /      /;;;;;;;;;;;;/                   il l′         _..-";;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,.
           l /  ."、    / ;;;;;;;;;;/               _    ,,i!!″     .,..r'";;;;;;;;;;;;;;;;;;.,,,r‐ー'″
          /./    l「    .../ ;;;;;;;;; /              ,,il″   .´     .,,./ ゙;;;;;;;;;;;;;;;;;_ン'"
     .,i''l   .,〃    .〃 /  ./ ;;;;;;;;;./    .,.     _ /″           _/;;;;;;;;;;;;;;;;;,./ ´        _ン'
    ,lゾ  .〃   .,〃 ./  ,i";;;;;;;;./     ./     ,r'./     .,    ._/;;;;;;;;;;;;;;,,,./ ゛       . _,,-へ.iii
   .〃   ./l   、〃 ,ir / ;;;;;;; /    .,〃    .,ノン′  .,,ir'"  _/丶;;;;;;,ン'″    ,, ;;二二r‐''''、;;;;;;;.
   〃  .,ノ~;/  .,/./ .,ノ/ / ;;;;;;;;;;;;l  .,.. |″    ,i'ン"   ,ii'" .,..-'";;;;;;;;;;;,/゛  _,,,,,__ ,ir!'"       `'''″
  .il″ / ;;;;;/ ,ノ゙''゙,i彡'゙i/'";;;;;;;;;;;;;;;;;゙‐''"./     ,-/'" ,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-、., />'"゛
. ,i|′ ,/;;;;;;;;l゙./ ;;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'|  ,.il!ン''/...-彡 '',゙..-'";;;;;;;;;,..;;二―'",,/'!'"
// ./;;;;;;;;;iレ゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / .,. |/‐ンン'∠゙‐'゙´;;;;;;;;;;;;,i;;iU゙‐'''^゙゙''″         _..i
/r'";;;;;;;;;;; 〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>'";;゙´,iテ '´;;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;フ"      _,,,...i;;;;iv=ゞ´
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_..-‐'' 二ニ  ―ニニ`-'”'"゛     .,_iiir=`-''''"´

 元盛とは無関係であると判断され、一時は家督を継ぐ事も許された嫡男元珍(もとよし)、
その弟の粟屋元豊(あわや もととみ)も、その後、毛利輝元の命により、切腹となったのである。

66名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 23:24:19 ID:1eR15YGU
アチャー

67名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 23:25:24 ID:GIsVuTRs
              _________
            /       'r r.r.r.i
           /        | | | | |   なんということじゃ…。
          /     u  .ノ.ノ.ノノノ  こうも後味の悪い話になるとは…。
          ハ_ノ  ヽ、__  /   /ノ
         / (−)(− ) .(    l ヽー―ー-、
        /  .(__人___)  ム   イ    r    ヽ
         ./   / ヽ`⌒´   |   .l    /     、 l
      /    /  八_ 、__ /l   |   ,'      l  l
    .  /   ,'       ヽ|   | ノ      ハ   l
      /    .l   ∧    |    レ'     ノ     l
    /     l  ノ  ヽ   |     |     ノ       }
   ∧     / ,〆     ヘ  l       , '       l
    ヽ、_,ノ'´        ヘ .l      /        ノ
                 ', |     /         ,'
                   ト、   ノ          ノ

 これは、毛利家と元盛の密約が露見する事を恐れた毛利家が、
そのことを知る元盛の息子両名の口を封じる為だったとも言うが、詳細は不明。

 この毛利家に関わる一連の事件を、『佐野道可事件』という。

68名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 23:26:35 ID:7oXE9RhQ
後味悪ぃなぁ、ホントに・・・

69名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 23:27:40 ID:GIsVuTRs

        / ̄ ̄\
      /      \
      |  _ノ  ヽ、_ .|
      |  (−)(−) |   せめて、遺族に一筆くらい送っておくかのう…。
      |  (__人__)  |
    .  ヽ  `⌒´  ノ
      ´ ヽ     ノヽ
   /´           `\ カキカキ…
  /  /          l  l   .___
__l  l_¶______/_/__/     ヽ
  \, ´-'ヽ  ̄| ̄ ̄ ̄ ̄|   l二二二二l
    ヾ_ノ   | '''' '   |   l二二二二l
   | - - - -. | '''..--  |   l二二二二l:::..
   |   ..''  |  ''-.  ,|
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 後にこれを知った宗矩は、元盛の兄・宍戸元続と、都野惣右衛門の両名に、
元盛の息子二人の切腹を悼む旨の書状を送ったという。

 =回想終了=

70名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 23:29:47 ID:GIsVuTRs
             _,. ------- 、
           /::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
         .〈::f `ヾ;;/ ̄ `):::::::::::::',
          〉ヽ::、 _;;;ヘ {:::::::::::::::::',
         ,'::| ゞta゙ ィ=tテア;::::;r‐、::::l    …それは、後味の悪い話ですな。
         .,'::::! `¨:i   ̄´ l::::{b゙ノ::::':,
        .,':::::::', 〈     ll:::トi:::::::::::::,
        i:::::::::::、 _   ,!:::l:::::::::::::::::、
        i::::::::::::::ヽ ̄ _,.ィ' |:::j::::::::::::::::::::\
      __l:::_::::::::::ヾ---'"´=-----‐‐‐‐-、
     /:::::::::::::::::::::::::://\ 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::l=l /=/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l


   / ̄ ̄\
  /   _ノ ヽ_
 |     (●)(●)
. |     (__人__)        まったくの。
  |      `⌒´ノ ) ;;;;)   そして、これは表では言えぬが…
.  |         }  .) ;;;;)   あの時、元盛殿が豊臣方に付いたのはな、
.  ヽ        }  /;;/   どうも甲斐守様も一枚噛んでおられたようなのじゃ…。
   ヽ     ノ  .l;;,´
. /    ∩ ノ)━・'  
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/

71やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:32:15 ID:GIsVuTRs
          , --  .
.         /     `ヽ.
         /  ,ノ⌒V⌒) }
.        / (_,代=ャミYァム!       なんと…!
       / /^V }  _j / |      父上、それでは、先ほどのお話の黒幕は、
.      / く__, V (^ .イ リ\     甲斐守様と…!?
.   , ‐=≠=彡' \}千V r' ,, =≧ 
   /         ハ彡ヘ V=ミ      では、そのような方が、この度、
.  /          i=彡ヘ  L    また暗躍しておられるということに…!?
 /           V=彡}  ,ハ
./             V//   ∧
i               fj    ∧
/7⌒Y_                  >x._   ,. -v-、
! LとT 「 ̄ ̄ 〉                 ̄ 7 r=UミY


   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/    …左門、そう声を荒げるな。
. |    (__人__)  l;;,´     これは戦国の習いじゃ。
  |     `∩_ノ)━・'    
.  |     |_ノ          それに、このような大事、
 /ヽ    |  |_         甲斐守様の独断で済むわけもなかろう。
 |  \_/ ノ ヽ         まず当主たる輝元様の御指示あってのことに違いあるまい。
 \     /_|  |      .  それに、長門守様とて知らぬわけなかろうよ。
 | \ /  _/

72やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:35:24 ID:GIsVuTRs
        / ̄ ̄\
      /       \
      |::::::        |    とはいえ…。
     . |:::::::::::     |
       |::::::::::::::    |          ....,:::´, .
     .  |::::::::::::::    }          ....:::,,  ..
     .  ヽ::::::::::::::    }         ,):::::::ノ .
        ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .
        /:::::::::::: く         ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´


    / ̄ ̄\
  /:::::::⌒ ⌒\      元盛殿も、その子息二人も、
  |:::::::::(●)(●)|    毛利家を守らんがために命を絶たれたのじゃ。
 . |:::::::::::(__人__)|    なればこそ…甲斐守様にも、
   |:::::::::::: `⌒´ |    そのことをよく心掛けて頂かねばな。
 .  |::::::::::::::    } 
 .  ヽ::::::::::::::    }     では、左門。
    ヽ::::::::::  ノ      父はこれより城(二条城)へ出るでな。
    /ヽ三\´ 
    |:::::::::::::::: \     「ははっ…」

73やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:38:13 ID:GIsVuTRs
 その後、毛利本家よりの依頼を受けた宗矩が、
登城後、土井利勝・酒井忠勝の両年寄に何を話したかは定かではない。

        / ̄ ̄\
      /:::: ⌒ ⌒\
      |:::::: (●)(●)|
     . |:::::::::::(__人__).|
       |::::::::::::::`⌒´ |
     .  |::::::::::::::    }
     .  ヽ::::::::::::::    }
      //⌒)⌒)⌒) \  /⌒)⌒)⌒)
    ノ  | / / /   (⌒) / / / /
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  :::::::::::/
 |    l  |     ノ  /  )  /
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
  ヽ __     /   /   /

       _.. -= ' ´  ̄ ` - .,_                            __,..__
     ,r'",,;;  ,;;;; ,,;;;  ,;;;;;;;;;;,,ヽ、      .           _,.r-‐¬≡三゙:::::::::..`''..、_
    / ;;;,  ,,   ,,,,,;;;;;;;;;;;;;; _ ;;;;;, ヽ                /./.r:::::::::::::::.\:::::::::::::::::...丶久f:}
   ./;; r- ...,__  ,.. -y ヽ  ̄`i ;;;;;;,,ヽ,     .         /.::;/..:::i.:::::;、:::::l;:::::..ヘ::::::::::::::::::::::i} l:::1
  ,i ;;; l  / ノ ~l;'~       l ;;;;;;;;;; i    ..        /..:::::;il.::::;l..:::::;;;l::::|;;i::::::..}::::ノ;::::::;ィ'^|} |:::|
  i ;;;; i __, ...、 ! ,.- ., ___  .v ;;;;;;;; l    .       |ハ::::;;i|.:::;;|..:::::i;;ト;:lレl∧:ソY;;;;::l:::::::::/;li l::::l
  !, ;; i'-,- '''ヾヽ  ~`r' ー=-~` i r- 、i     ..        ! {:;;l{:∧ハ.::::lv_.二ニ=‐|;;;;i::l:::/;;;;l}l.|;:::!
   ヽ、i 'rーu-,i l   t'~"uー,.   l,lr' ll    .         `!i{‐-_、ヘ:::}´ィr;z=ャュ |;;;;l:|´ };;;;;;l};l.li;::1
    i, i ヽ、_,/,i   ヽ, -'"   リ j i               l;;;i《屯ハ ヾゝ `¨´ " |;;;;l:| , |;;;;;ノ;;|.|l::::!
     i     l :::.      ..::::  ,/    ....        l;;;l;l"  ,   `     |;;;;|:|_,ノ:ソ|;;;;l.|;i:::!
      l    i_ ヽ     ..:::::: r'"-.,_   ....        |;;;;l;{  /          !;;;il:l |'" |;;;;l.|;;l::1
     i   ..,__ _ _、 ::::::::: i ヾ\~"ヽ          |;;;il人 `ヽ       ノ;;;ill:l l  |;;;;l.l;;l:::|
     ,._,-'"-' ~`二  '"  :::::: ,y ,i ヽ,  .....        '" ̄¨ゝ マ三>   ,/"¨´ ト、. 1;;;l.l;;;l:::|
     ~_.ヽ    ''    ..::: ,-'" i   /i   .            ヽ "  ,.ィ    / ヘ;;;;l.l;;;l::::!
  _,.-=' /, ヽ、      ,.-' ,'  ,r  ,y l    .              ` -<    /    ,/ミミゝ;:!,.
- '"   / i l丶,-ヽ- ='"  ,'  /  ,'  i  ....           _,=≡/ 人  /´   /ムホfヲ苑盆z、

74やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:40:55 ID:GIsVuTRs
 そして、閏七月十六日朝、二条城…。

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    ゞェェtエ゙┼┬i┬┬┬┬rハ┬┬┬┬i┬┼┬t'ェェブ
     ゙,~~i~~~~~~~~~~~~~~~~~{n}~~~~~~~~~~~~~~~~~i~~゙;┐
     「;、.|  .冂 冂  冂l:''"..へ`' .l,冂  冂 冂  .|.. .|Ti
ゝ,、,,,,、、!‐''"┬┬┬┬;、‐'":'"::: ヘ:::`:.、`‐、┬┬┬┬┬`ーf-、、ィ,
ソ;゙、ニ┴┴┴┴┴ァ'"r:'´。 ......::.. .:....... 。'‐、`'t┴┴┴┴┴=゙7
ヽゞz、:|;ヘ「]「],r'"r'´、z、r、、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. `': 、`'-.「]「] .|_,'、
Y;;ゝヾi彡〉''"r''";ヾ;ゞ::::ゞヾヽ]「バヘ,'z]「:]:.:.:.:.:.:...`''‐`、':-.、,|l l l.゙i
ソ ヽ;; i;;ゝソ ヽ;;ゝ彡ソ ヽ;;ゝゞヽi;ゞ::::ゞヾ;ヘ――――,rz、;ヘz、`''ー-、;;ソゞヘ
ヽ;;;;ゝヾiヽ;;;;ゝヾゝヾ;ゞ::::ゞヾ;iゝヾ;ゞ::::ゞヾヘソ;ミ^ゝヾ;ゞ:::ゞヾミヘtz彡ヾ;ゞ;ゞ
ヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ
ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ソヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾソ;;;;ゝヾ
ヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ソゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾソ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞ

75やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:42:37 ID:GIsVuTRs
 定例の拝謁日である前日十五日、明朝再び御用がある、ということで、
毛利秀就は指示通りに登城したのである。

                   __,..__
           _,.r-‐¬≡三゙:::::::::..`''..、_
          /./.r:::::::::::::::.\:::::::::::::::::...丶久f:}
         /.::;/..:::i.:::::;、:::::l;:::::..ヘ::::::::::::::::::::::i} l:::1
.        /..:::::;il.::::;l..:::::;;;l::::|;;i::::::..}::::ノ;::::::;ィ'^|} |:::|
       |ハ::::;;i|.:::;;|..:::::i;;ト;:lレl∧:ソY;;;;::l:::::::::/;li l::::l
.        ! {:;;l{:∧ハ.::::lv_.二ニ=‐|;;;;i::l:::/;;;;l}l.|;:::!
         `!i{‐-_、ヘ:::}´ィr;z=ャュ |;;;;l:|´ };;;;;;l};l.li;::1      長門守殿。
          l;;;i《屯ハ ヾゝ `¨´ " |;;;;l:| , |;;;;;ノ;;|.|l::::!     本日お呼びしたのは、上様より毛利家への
.        l;;;l;l"  ,   `     |;;;;|:|_,ノ:ソ|;;;;l.|;i:::!     御朱印を与える為です。
        |;;;;l;{  /          !;;;il:l |'" |;;;;l.|;;l::1 
        |;;;il人 `ヽ       ノ;;;ill:l l  |;;;;l.l;;l:::|      そして、こちらがこの度の御朱印の判物です。
        '" ̄¨ゝ マ三>   ,/"¨´ ト、. 1;;;l.l;;;l:::|      どうぞ。
.            ヽ "  ,.ィ    / ヘ;;;;l.l;;;l::::!
              ` -<    /    ,/ミミゝ;:!,.
           _,=≡/ 人  /´   /ムホfヲ苑盆z、
         _,xl盆fホ/  /`  /∧   /      ̄`ヽホミz、_
        ,xタ壬シ'¨く_  ヽ.//タ ゝv´   /    f ´     }

     //|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:lハ
    //l|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:ハ   
    //:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:ハ  
   ///|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:∨
   |l:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|/|:|:|/|:|:|:|:l/Ⅵ:|:|:|:|:|:|:|:|:l 
   |l:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|∧:| |:l/ |:|:|:/   Ⅵ:|:|:|:|:|:|:l  
   |l:l:|:|:|:|:|:|:/|:|:l/_\|/  .|:|/    Ⅵ|:|:|:|:|:|  
  ノリ:l:|:|:|:|:|:|/ |:|/ ,-、ヽl\_, |/     ノ|:|:|:|:|:|  
 > イ⌒|:|:|:|  l/ じ! ノ〉 乂 ー ,ニ二、 |:|:|:|:|:|    はっ…。
 ̄ノ八ヽ∨|:| │ `  .′  l   iJ  〉,l:|:|:|:リ|   
  ̄\\ V:|         il|  ` ー ´ //|:|/     (け、結局、どうなった…?
    \\」  u.      , 」    / l/l/       今までの感触は決して悪いものではなかったが…)
 /   ヽ ',                 / l/  
/      Vl       ──`   イ l'  
       l l 、          /〃 l'    
        l│ \        /´ //  /
        | |、  ヽ丶-イ /  //  / 
        | | ヽヽ /`二 ´ </ /

76やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:46:50 ID:GIsVuTRs
    ,, -―――
   〃:::〃::::::;;、:::::::::::ヽ
    Yア( ̄  {_:::彡::::|
    {{;ィ..::ャ=ミ ヽ::r:、|       …長門守殿、
    代・} 弋・フ / ^}リ       この度、上様がお認めになった毛利家の所領は、
     ';::.:L .:::  {  r〈       防長二国、三十六万九千四百十一石ですな。
     ';t‐ェェタ  イ >、_
      i:::二  / // \     つまり、今まで通り、ということですよ。
       `ー</ /o\  \  よかったですねえ。
        rヘo// ̄ ̄:.::\∧
        ∨//.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽハ
        /7ロ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.} _}
         { |圦:.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::「 |
        V |.:}ヽ.::.::.::.::.::.::.::.::. く|
         {ノ:ノ ハ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.}
         Ⅳ   ∧.::.::.::.::.::.::.::.::.:}
         }リ / 〈.::.::.::.::.::.::.::.::.::}
        くく   〔.::.::.::.::.::.::.::.::.:{

 /:l:|:|:|:l : : : : : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:l:\
/ :l:|:|:|:|:l : : : : : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l: \
:l:|:|:|:|:|:l: : : :l : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:l:|:|:|:l:∧    
:l:|:|:|:|:|': : : ;l:l : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:∧:|:|:|:|:l:|    
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:l:|:|:|:|:l: : ;l:|:|:|:|:l : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:/ , f「 Ⅵ|:|:|:|    
:l:|:|:|:|:l: :;l:|:|:|:|:|:|:l : :l:|:|:|:|:|:|:|:/ │||  l:∧|:|   
:l:|:|:|:|:| ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:l :|:|:|:l:|:|:|:|′ ヽ′ ノ│|:l       い、今まで…通り……。
:l:|:|:|:|:|;l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l::|: 〃Ⅵ:|:|        V    
ヾl|:|:|:|:|:|:|:|:l( 〈⌒∨   Ⅵ      ,. 冫     
  Ⅵ:|:|:|:|:|:|:|:l\_     u.       /
≦l:|:|:|:|:|:l:∧ ∧/∧          __ ノ
 ̄ // ̄ | ′   丶      ∠7 /
       ノ        \     /
     /     │    > 、_ノ
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   /> 、 \___〈
 ∠二  ̄ヽ ___ |
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77やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:49:36 ID:GIsVuTRs
     //|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:lハ
    //l|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:ハ   
    //:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l:ハ  
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   |l:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|/|:|:|/|:|:|:|:l/Ⅵ:|:|:|:|:|:|:|:|:l 
   |l:l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|∧:| |:l/ |:|:|:/   Ⅵ:|:|:|:|:|:|:l  
   |l:l:|:|:|:|:|:|:/|:|:l/_\|/u |:|/    Ⅵ|:|:|:|:|:|  
  ノリ:l:|:|:|:|:|:|/ |:|/ ,-、ヽl\_, |/     ノ|:|:|:|:|:|     (よ、よかった…本当に…!)
 > イ⌒|:|:|:|  l/ じ! ノ〉 乂 ー ,ニ二、 |:|:|:|:|:|  
 ̄ノ八ヽ∨|:| │ ` 彡′  l   iJ  〉,l:|:|:|:リ|    あ、ありがとうございます…!
  ̄\\ V:| J       il|  ` ー彡//|:|/     これからも、上様の御為に働く次第でございます!
    \\」         , 」    / l/l/  
 /   ヽ ',  u               / l/  
/      Vl     ∠二ニハ 〉    イ l'  
       l l 、  イ厂⌒∨l  /〃 l'    
        l│ \ ハ   |ノ / //  /
        | |、  ヽ丶-イ /  //  / 
        | | ヽヽ /`二 ´ </ /  
        | |  ∨ / /´ //    
       / /  |/ /  /

               _,,.. ._
            ,r;';;;;;;, _,..、`、        …なぁに、貴殿の主張が認められたからですよ。
           i´_,.. - ' _゙、,ヽ      甲斐守殿には気の毒な事になりましたけど、
           l゙、 ,.、 '´rニ,゙v i .     .これを気に、もう少し関係修繕に努められてはどうですかね?
            ヾ iャ'j; `  i' r'~ヽ,ーュ: ; _
            ュ'ヘ ヽ ' _,  i .! .i !`ー┴-ニ`y、   
         ,.r'´;l´::.:..ヽ, '´.  / ! .l, :::.:.:.:.:.::: }' i .   
       _,.-'~ヽ l ::::.:.:. `!ー '" ry'`ーi ::.:.:.::::..: l  r,!   
    ..,.-='´   `、゙、,l ::::.:.:.:. l .`t-r'  i ::.:.:.::.:.:: l リ !    
   / `ヽ,    ヽ l :::::.:.:. .i 冫l '",i .:::.:.:..:.:. l ,  i,
 .,rー'ュ、 ゙,  _, -=' ト-t_ :.:. \_⊥-' :.::.:.:.,..._,./  ,7 `;t 
. ,ヘ.! i^,.`i /' ~ .   loj :.:~`rー '"~  ̄ ̄l oj l ;'     l 
ヾ、」y' _r' ´      .i´、:.:.:∫::.:.:.:.:. .:. :.: , `´ `t ..,_   !
. `7,' ´         _,l._ ` ! :.:::.:.:.:. :. :.:. :.:. :.:.: { l,  `  `i

78やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:51:14 ID:GIsVuTRs
    / : : / : : : /: :./  決 .家 .:
    ,': : :, : : : : /: : :i   .め 中 そ
   i: : :/: : : :∨: :.イ|    た .と れ
   |: :,': :イ: :/ヽ:/ }:|   く  相 は
   |: !: 川: :i: :/\|:',    .: .談 ま
   !::|: :|: |: :|:/、 ,,|::∧    の た
   |:ハ: !: |ハ:{`‐-‐レ  \   上
   |:{ヘ:|: |∧!    i  \ .で,   イ
   !j ヾ:.!:|         )ノ ̄ /〃ハ
      ):|ヽ    r- 、    /: :ト.、
     ∠ヘ:N::.\  ⌒   イ: :|ヽ{⌒
        )ノ| ` 、_ ,  {ヽ{
        ィ「∨      _Ⅳ7
      //   ̄∧    ∧  〈 ` ‐


      ,ゝ:;:l´    i::::::::::::::::::::::::::::::::::i
     '´ /l (     ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::l
       ! | ヽー‐-‐   `i:::::::;;::::::::::::::::::l   (…こりゃ難しそうだねえ…)
 :: ;;; ,,    l        !:/´`ヽ:::::::::::::|
  :::;;;;ヽ   l ミ=-‐'    ,'   l::::::::::::/
   ヾ::::::)  l       i ー-‐'ヾ:::::::く
   ノ;::ノ   「       '     〉;;;,-‐L
   ヾ::)   ヽ-┬┬ ' >     ./く    \
     ゙・━  ゝ┴┴ '   ,/   ヽ、
          ヽ__,,,..-‐ '´ /    | ヽ-‐ '´

 こうして、この朱印状改に切っ掛けにした毛利家の一連の騒動は、落着したのであった。

79やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:53:25 ID:GIsVuTRs
 その後…。

 /:l:|:|:|:l : : : : : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:l:\
/ :l:|:|:|:|:l : : : : : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l: \
:l:|:|:|:|:|:l: : : :l : : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:l:|:|:|:l:∧  
:l:|:|:|:|:|': : : ;l:l : : : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:∧:|:|:|:|:l:|  
:l:|:|:|:|:l : : ;l:|:|:l : : : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:l/‐-Ⅵ:|:|:|:|  
:l:|:|:|:|:l: : ;l:|:|:|:|:l : : : ;l:|:|:|:|:|:|:|:/ , f「 Ⅵ|:|:|:|  
:l:|:|:|:|:l: :;l:|:|:|:|:|:|:l : :l:|:|:|:|:|:|:|:/ │||  l:∧|:|     但馬殿!
:l:|:|:|:|:| ;l:|:|:|:|:|:|:|:|:l :|:|:|:l:|:|:|:|′ ヽ′ ノ│|:l    この度、我が毛利家が無事だったのは、
:l:|:|:|:|:|;l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l::|: 〃Ⅵ:|:|        V    .但馬殿をはじめ、御歴々の御理解の賜物です!
ヾl|:|:|:|:|:|:|:|:l( 〈⌒∨   Ⅵ      ,. 冫 
  Ⅵ:|:|:|:|:|:|:|:l\_             /     この長門、あらためて御礼を申し上げたく…。
≦l:|:|:|:|:|:l:∧ ∧/∧        丶__ ノ    
 ̄ // ̄ | ′   丶         /      
       ノ        \     /      
     /     │    > 、_ノ
   | ̄\     │  /
   /> 、 \___〈
 ∠二  ̄ヽ ___ |
/ ̄ 〃 ̄ ̄\     ̄\
  //        \       \

          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (⌒)(⌒) .|
        !  (__人__)  |    いやいや、これも長門守様の主張が正しければこそで…。
          , っ  `⌒´   |   それに、御家中にもよい臣がおられたからかと。
       / ミ)      /  
      ./ ノゝ     /    (…えらい喜びようじゃのう…)
      i レ'´       ヽ
      | |/|      | |

 毛利秀就は、主だった幕閣のところを次々に訪問し、御礼を述べて廻ったという。

80やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:55:35 ID:GIsVuTRs
   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/
. |    (__人__)  l;;,´   …やれやれ、長門守様もお帰りになられたし、
  |     `∩_ノ)━・'   これでこの件は一件落着、というところじゃの。
.  |     |_ノ
 /ヽ    |  |_   
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |
 | \ /  _/

<ドタドタドタ…!

       / ̄ ̄\
      \ /     \
    .(●)(● )   .|
     (__人__)     |     なんじゃ、この足音は…!
     .(`⌒ ´     |    何事じゃ!?
     {         |   
      {        /
      \     /
      ノ     \
     /´        ヽ

81やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:57:10 ID:GIsVuTRs
               _.. -ー'''''''―-..,,,                        、_ハノ_ハノ
             /゛         `゙''ー ..,,,,,,__、    \ \、_ハノ_ハ ).'
           ,i'゙,,....,,,、                ,,,,.....,,..二T" ヽ\).',..、
        i./    `''、                  `'';;;;;;i、 /
       ,!l 夢>   i'i|.゙l ,               `'- ヽ,)   何が何事じゃこの長饅頭めがッ!!
       l:|.`.゛ ./´゙7i}゙'、                ) )   .
          !l,,_  l / '´   ...}               /`ヽ   この俺が降臨してきたやったわーーッッ!!
        .',_/       / !                /..l_)  
           l ._i、 ,、ヽ !;:;:;ヽ              /   .l,)   貴様に今一度不動智をブチ込んでくれるわッ!!
            l. i-'" ゙',/ l;:;:;:;:;\  _,,,,.............../ !    /-、 
            リ',、  .l゙''、|;:;:;:;:;,ノ゙ /   .,.‐',   l    .,ソ/ヘ '"
             '!|.l.  / .゛', ;;l" /   ., /  l,  .',  //  //7/ヘ /l ト、 |\
             _,.l,', ;;,'-'./ ゙./  _,,,/  !  ..l  ,ゞ゛       ,/ _____V__ | l ヽ|
      ,./ '"   ゙''" / , ''"'''"| / .l   l   .l./
     i'"    ./ ./ /   ., '~',  .l   ! / ;',
   _..-'"゙゙フ'./ / ,/   ./',  .',  .l /;:;:;:;:;:|
 /゛  イ゛,/./ ,/   ,,-',  .l  .', _ '";:;:;:;:;:;:;:;:;|      .、  ,
   , ',゛i!〃゛ /   ., ''.l  ',  .l ,,ミ'゙;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:',゙''-、、   ゙',ゝ、,.l,
 ,..┴-iフ" ./   ._‐{  . !  ', ._ノ'l丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|   `''' !./ -',、`′
   / /   .// l  ', .,ゞ゛  !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: !     . ゙'- `'
 / . /   .,,/゙l゙ .!  .l ._ソ"    .l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: !
   /   ., ''l'7 !  ヽ,,,,','"|      ',;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}
 ./  .,-{..,i,' |  ′    .l_      !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!
: '.l.,,i'゙.l |i./ .ヽ      .',,'',、     .l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
..ィ ! ', ',`'、.      _,,,',. ゙リ..,,,_   !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
 ', l  l..,ノ'´ `'-、 .,,...../   ゙'イ;:;:;:;:; ゙゙̄''゙‐' ..、;:;:;:;:;:;:;:;!
 .l .!/      `'-,, \,ノ゙;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
 .,','----.... ......,,,,,_、  `'く、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.!
. ゛―----........,,,,_、 .`゙''''ー-ミ;;ッ、,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.!
 ------ ....,,__ .`゙"'― ..,,、.゙/゙'''-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l゙
 ー''''''''''''―-..,,_ ゙゙゙̄"'''ー ,,, ./゛    `''ー ..,,,_;:;: /
             `゙'''‐    ~
         禅僧:沢庵宗彭
        (たくあん そうほう)

82名無しのやる夫だお:2010/05/02(日) 23:57:41 ID:RNB1aNAg
でたな禅モンスターww

83やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/02(日) 23:59:17 ID:GIsVuTRs
   / ̄ ̄\  て
 /   _ノ  \ そ
 |    ( ○)(○)
. |  u  (__人__)     お、和尚!?
  |      |r┬|}    な、なんじゃ突然…!?
  |   u.  | | |}
.  ヽ     `ニ}
   ヽ     ノ
   /    く  \
   |     \   \
    |    |ヽ、二⌒)、

                               
                ,. '"´三二二三`ヽ     
              /,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミヽ    
              /   /    夢     ', ヽ   
            /   /::(         ノ:::)  ヽ   
              /   /く´‘`ヽ ',从,' ∠‘``',   ヽ 
          /    ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ',   ヽ
            /    /     ,,   ,,      ',    \ \、_ハノ
         /   /::、  /   .;;;;;;'  ヽ   /::ト、   ヽ\).',..、
         ./   //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V .  /
        /   // 1:::::;  V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV  ;:::::ト、V ヽ,)   何が突然かっ!
      /   // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ  ;_ ___ノ) )  .散々飛脚を飛ばして呼びおったくせに、
       /   // /  l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   ;::: ̄\ `ヽ   今更驚くとはどういう根底じゃ!
     /   // /   1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  ;::! i i _)
.     /   // /   / l:::;.   |WWWWWW!  /1 | | .l,)    まだまだ修行が足りんぞ、但馬ッ!!
    /   // /   / .|ヾ、  L二二二ニノ / | | | /-、
.   /   // /   /   |(__ノ\ /xxxxxヽ/   /! ! !  .,ソ/ヘ '"
.      // /   /  ノ  ',  l}}}}}}}}}}}}}  /| | | |  /  //7/ヘ /l ト、 |\
     // /   /  ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/  l | | |        /   V | l ヽ|
.   // /   /   l  >.-、/   ヽ  ヽ  | | ! ! 
   // /   /    |/ /       \)  l/ | |  
  .// /   /    V   〉   '"´  ``ヽ).     | ! 
      /    /  〈    '"´   ``ヽ)    l/

84名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 00:02:03 ID:3HTvFnOk
最終回おつかれさまでした

85やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/03(月) 00:02:10 ID:RjHlIp1.
             て
    /      \ そ
   /   /   \  ヽ    と、殿!申し上げます!
   |    ./\  u |   只今、沢庵和尚が当家の裏口から入られたと…ああっ!?
   ヽ   / ̄\  /
 ,,.....イ.\       /
 :   |  '; \_____ ノ.| ヽ 、
     |  \/゙(__)\,|  i |
     >   ヽ. ハ  |   ||
     柳生家家臣
     山中忠兵衛
  (やまなか ちゅうべえ)

   / ̄ ̄\
 /    \ /
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)    遅いっての!
  |      |r┬|}   もうとっくに入っておられるわい!
  |   u.  | | |}
.  ヽ     `ニ}
   ヽ     ノ    ビシッ
   /    く__,-ュ__   て
   |    ___ 三)  (
    |    |       ̄   ´

86やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/03(月) 00:04:19 ID:RjHlIp1.
      / ̄ ̄\
     /  u  ノ \
     |    .u ( ●) |
.     |      (__人_)     しかし和尚、来るなら来ると言ってくれれば、
     |      ` ⌒ノ    いくらでも出迎えの準備をしたというに…。
      |        }
      ヽ u      }
       ヽ     ノ
      ノ     \
     /´        ヽ


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |     フン、出ると決めてすぐ出てきたからな。
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    それに、相変わらず貴様は忙しそうじゃったからのう。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|    現に、今、入れ違いで屋敷を出たのは、
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ    ありゃ毛利家の当主の駕籠じゃないのか?
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (⌒)(⌒) .|    ははは…和尚にはかなわぬの。
        !  (__人__)  |   しかし…
          , っ  `⌒´  u |
       / ミ)      /
      ./ ノゝ     /
      i レ'´       ヽ
      | |/|      | |

87やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/03(月) 00:07:39 ID:RjHlIp1.
     / ̄ ̄\
   /    \  /
   |    ( ●)(●)   
.   |     (__人__)    こうして、出てきてくれたということは、
    |     ` ⌒´ノ   ようやく決めてくれたのじゃな?
   .l^l^ln      }
.   ヽ   L     }     上様の御前に出ることを…!
    ゝ  ノ   ノ   
   /  /    \  
  /  /       \    
. /  /      |ヽ、二⌒)
 ヽ__ノ

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |   
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |    ………。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

88やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/03(月) 00:09:39 ID:RjHlIp1.
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ', 
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |     …但馬。
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    俺は、今でも幕府には好意を持っておらん。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|    .今回の件は、あくまで貴様や堀丹後殿、
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ    それに、天海僧正への義理立てに過ぎん。
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |     それでもいいなら、上様の御前に出よう。
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)     なに、構わぬよ。
  |      `⌒´ノ    今回はそれで構わぬ。
.  |         }
.  ヽ        }     …それでは早速準備をせねばな。
   ヽ     ノ    
   /    く  
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)

89やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/03(月) 00:12:05 ID:RjHlIp1.

   / ̄ ̄\
 / \  / \
 |  (●)(●) |
. |  (__人__)  |     (さて…この和尚と、上様を逢わせることがどう出るか…?
  |    `⌒´  ノ     いや…!なんとしても良い方向に向かわせてみせねば…!)
.  |        }
.  ヽ       }
   ヽ     ノ    
   /    く  
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)

 かくして、毛利家の一件が終わった直後、
今度は、沢庵和尚との一件が始まったのであった。

 「御世替の御上洛」に絡む物語は、まだ続くのである…。

90やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/03(月) 00:12:34 ID:RjHlIp1.
                                    ,.....-―――.---....
   , -―‐-. 、   __,.. -―――-. . .__       __,...イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ.
  / ´ァ―ミ. 、ヽイ: : : : : : : : : : ヽ: : >ミ丶.    >.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.、:.:\   、  ヽ
 i: :〃: : : : ヽ:l :}: : :,: . ./  / .  l ヽ  `.ーヽ- ´7´:.:.:.:...  ヽ  ヽ. ヽ.、 ヽ ヽ....:.:ヘ
 |! {!: : : : : :ノノ:リ/:/ //_:/ム/! l l.|!l !. i . .ヽヽ}   //:.:.:.:.l.:ト, .--:\:.:.弋 Tト:.:ト:.|l|:.:.:.:.:.ト   ヒロ「ねえ、今度は私の出番、あるかな…?」
 ,>、`: ==':彡イ!: |:,.イ:/_//ノ }/:.リ T トl l i ヽ乂 /イ:!:.:.:.:.:{イ__丶ト、:.ヽ:.:.},>zミヽ!:!:.:|:.:. {
.(: {: 77テチくヽ从:イVァ 7丁ヽノ';/ノムミ }|!:|: l:|lハ  lイ!:.:|:|トl/l:丁ヽ 丶 rヘ{_:::しi}`}:.:.: ト.:リ   沙英「…あったらいいよね」
 }人{ミ:`ヽくリ:{ ヽ〈{...:::ー1 /'´  /(_jⅥ/l:.リミ)fY1 |{:.:lト! r十::ートir==.「 廴z.リ}j:.:.:.:ハl}′
   ノノヘ}ノ《:八`:ト、廴zツ      ヒ::リ }/リ}ノ):ノ/Yヾ. ヽ:ト}:{!_ゞ≦ノ,  廴__,リ:.:.:/.ノ
   (ミ:くノ<ヽニミ、;ヽ xxx    丶xx`7ミ〈ミフ//^「.{!   |从 xxx  、 __ノ xx ノ:.:/イ′
   〈:く´てr’ ,.イ´}ソ    ` ー '   ノ-}:.リ j/!「1 {ヽ    ヽ>、... __ . 彡/イ′
   ノ'′   廴く ` ミ z--z._ チァ廴く  | 'ノ| ! i    `{,ィ7:7、}‐ ´  ,.斗‐ 、
       /ァ,、メ\  `71ト\ ト.` く(. |  |  |    / |/:/{{/ {  /:, < ヽ:ヽ
      ///  \\ヽ∧ム!ヽ:ヽ|       !  |  {、   |l〈:.:{‘7く 〉':.:/ /⌒ヽ}
     /´ ̄ ̄ `ヽヽ.ヽ ヘlト、_}:.ノL   ,.ィァ′ .ノ、  }ヽ.  { /:ヽ/'l|〈、:./ /     i
      {       V;斗‐ |! ヽ゚ヽ {./ !  /l  ト、 |  \//:./':.:l|`:ーヽノ      }
     ヽ.    ` ー ヽ:ヽ:.:|!:ハ〉:/{   ヽ /ト.j {/|〉′  } ヽ:.:.:.:.:.lj:.:/:.斗 '      /
      {\       ̄}、:.:.:ノ  、   ヽ.|/  V    /  \、:.:.:.{「       /}
        lヽ.\      `ブl    ヽ   フ   \.  /     `i:ノ′       /:/
       ヽ `¨\    / /|     ヽイ       ヽく       |ヽ`丶   /:.:{

                                     __ __¨ ./
                                       _)  _) \

91名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 00:13:06 ID:3a85VeYI
乙乙!

92やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/03(月) 00:13:24 ID:RjHlIp1.
 どもども、お疲れ様です。
本日もお付き合いありがとうございました>皆様

 やる夫板Ⅱに移って初めての投下ではありましたが、
今のところ、大きな問題はないようで重畳ー。
バタバタあったせいで、なかなか更新できなかったのですけど、
とにかくなんとか投下できてホッとしております。

 今回は宗矩というより、毛利家の方が主体でしたけど、
資料を調べてると、毛利家と宗矩の関わりについてもあれこれ出てきたりして、
調べてるこちらも面白かったでアリマス。
「佐野道可事件」なんかは、柳生方面からだとあまり書かれる事もありませんしね。
多分、他の大名家に関しても、大名家側から調べたら
宗矩との関わりがあれこれ出てきそうで楽しみでアリマス。

 ともあれ、結局、次回も合わせて
この上洛編は3部構成になってしまいそうですが、
なんとか次回で終わらせて、一区切り付けたいところ。
何気にこの時期、色々あったりするので、話が膨れます喃。
むむむ。

 それではではー。

93名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 00:15:27 ID:.Yi2g0hk
おつかれさんでしたー

94名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 00:19:03 ID:fLVgTMzU
今気づいた

>77で
×これを気に、もう少し関係修繕に努められてはどうですかね?
○これを機に、もう少し関係修繕に努められてはどうですかね?

95名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 00:24:59 ID:IeRRbtLs
>>1
おつかれっすー
なんかこの時期の毛利のごたごた話を見ると
毛利が「幕府倒すっすー」「無理っすー」の繰り返してたって話って本当じゃないのかなぁ?

96名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 01:44:53 ID:LA.a2rLA
乙!

次回も楽しみにしてます〜

97名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 01:49:37 ID:hBxROHIY
乙でした。
あれは嫌な事件だったね・・・

98名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 04:39:58 ID:ASMHThNc
乙。

慶安の頃までは大名は自家の存続に大変だね。

>>95
黒田騒動や伊達騒動みたいに重臣と大名の仲が悪くなった場合、
あんな儀式やってたら一発でチクられるんで後世の創作じゃないかと。
少なくともこの時期にやってなかったのは。

99名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 11:34:38 ID:tDyU3olQ
乙でした。

>>53
あれ?このころ備前の某ろくでなしの鬼日向は70歳だけどまだ現役藩主でで生きてたような…。
すでに従四位下になってたから返上したのかな?

100名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 11:47:24 ID:Gq8ed21.
>>99
勝成さん関係ないだろ。
今回出てきた「日向守」は毛利就隆の事じゃ。

101名無しのやる夫だお:2010/05/03(月) 12:28:34 ID:tDyU3olQ
>>100
いや、どういう経緯で日向守名乗ったのか気になっただけです。

1021:2010/05/03(月) 23:32:00 ID:RjHlIp1.
 どもどもです。
予想通りGW中なれど仕事であり、ゲンナリしま砂。
ぐぬぬ。

>>13
 おお、それは興味深いで砂。
しかし、子孫のご本人の方があんまり興味がないというのは、若干寂しいような、
そんなもんといえばそんなもんなのかなあというような、微妙な感じで砂。

>>15
 む、来週号ですかね?
家康が小物って事は山岡荘八ルートとは若干違うんですか喃。
そして兄上(多分宗章)がこの手の話でかませになるのはありがちだったりするので、
気の毒なところで砂。
まーそれ自体をネタにされてた竹島御免状よりはマシかもですが。

>>19
 その辺、既に他の方にもお答えして頂いてますが、
自家/自流派に伝わる「正しい」伝承と異なる話が、世間での一般認識として広まってたら
立場的に、>>21という回答をするのは妥当なところではないかなあと。
外部資料を元に客観的に論ずるのは、外部の人間でも出来るわけですが、
伝わってきた伝承を護持するのは、当事者でないと難しいところですから。

 ただ、>>20>>23でのお話のように、
柳生家クラスまで来ると、異説虚説創作の量も内容もハンパない有様なので、
いわゆる「有名税」としてそれなりに割り切っておられるのかもで砂。
それでなくとも、血縁的に残ってる柳生家の直系の方は尾張系なので、
創作の主流になる江戸系の扱いについては、若干距離もあるでしょうし。
(つーか兵庫や連也は、宗矩とか十兵衛みたく極端ないじられ方はしてないので
 比較的許容範囲なのかもしれません喃)

 ちなみに「正傳新陰流」の中で、柳生厳長氏(尾張柳生系十四代)が
フィクションの柳生(五味先生の「柳生連也斎」)について問われて曰く、

 ■ 作中における天体の運行と太刀の理合についての一説が話題に出た時。
   ⇒ 「サア、私には分りません。一向にわけが分りません。先生から伺うと何か神妙になります」

 ■「柳生連也斎」について論評を問われた際。
   ⇒ 「任がちがいます。それは文芸評論家の仕事でしょう。
     文学・小説の立場と、実践行者の立場とは全然ちがうのですから」

 という塩梅の回答が載ってたのですけど、あの「柳生連也斎」ですらこの有様ですから、
まあ、他は推して知るべし、というところかなと。

1031:2010/05/03(月) 23:34:17 ID:RjHlIp1.
>>23>>25
 まあ、現近代だと、直系の子孫以外に、
本人と関わりのあった人がまだ生存してることもあるので、難しいところで砂。
自身に責任があるわけでもない子孫の人が罪悪感を抱えがちになるのは気の毒なところ。
尤も、開き直られてもそれはそれでアレですが。

>>94
 ぎゃふん。
今回タイプミス(というか変換ミス)が続きま砂。
恐縮でアリマス。


 ちなみに、前スレが流れたので、今んとこの次回(その35)解説役投票の現状を再掲。

?7票 : 三面怪人ダダ(ウルトラマン)
 3票 : キサラギ(GA)
 2票 : 佐々木(ハルヒ)
 1票 : ハーマイオニー(ハリポタ)、ライダー(Fate)、ナミコ(GA)

 ダダはとりあえずまだ残しております。
さて、どうしたものやら。

104名無しのやる夫だお:2010/05/04(火) 02:39:11 ID:JcuHfHNU
ダダw

105名無しのやる夫だお:2010/05/04(火) 15:15:11 ID:Wsb5QrbM
つか、会津は司馬遼太郎が「王城の護衛者」書いた時、
秩父宮妃から連絡があって容保の摘孫の松平保定氏がお礼の電話掛けたとか、
萩市から友好都市提携の申し込みがあったのを会津若松市が蹴ったとか、
歴史というには生々しい感情が最近まで生きてたみたいだからなあ

柳生は剣術を伝えることに関して現在進行形で行ってる人の立場からは、
表立っての剣術部分は真面目に釘を刺して、
裏でフィクションを知名度のために黙認くらいじゃないかと

106名無しのやる夫だお:2010/05/04(火) 21:16:32 ID:2bc2IzpM
ダダの人気に嫉妬

107名無しのやる夫だお:2010/05/08(土) 00:30:15 ID:TDEEKYeM
何代も前に遡ると水沢伊達家に当たると聞いたことがあるけども
まあだから何だという感じではある
そもそもぶち当たったとして俺の血の何分の1なのかとw

苗字が留守ならすげえ俺かっけえって話にもなるけど
岩手じゃ掃いて捨てるほどいる阿部だしなあ

1081:2010/05/08(土) 00:36:36 ID:cklfGQCw
 どもどもです。
なんぞ連休が明けたら急に天気も悪くなってきましたな。
梅雨も遠くないってことですか喃。

 さて、次回の更新ですが、
いつも通り、日曜(5/9)夜の21時からにしようかと。
タイトルは前の続きで「やる夫で学ぶ柳生一族(その34)」で。
沢庵和尚と家光の初顔合わせとかSAMONとかそんな塩梅になる予定。

 よろしゅうですー。

109名無しのやる夫だお:2010/05/08(土) 00:39:41 ID:jDj4jYEI
あいよ〜

110名無しのやる夫だお:2010/05/08(土) 00:43:27 ID:TDEEKYeM
予告の段階でカオスの予感
wktk

111名無しのやる夫だお:2010/05/08(土) 09:17:08 ID:eWbsoV7s
家光と沢庵というと、東海寺のエピソードもあるのだろうか。
リアル誰うま話。

112名無しのやる夫だお:2010/05/08(土) 23:35:01 ID:GVvIORyo
京に出かけても大変ですが、江戸に帰っても大変なんだよな、ムネリン。
そりゃタバコも増えるわ和尚にも文句言われるわな。

そういや、十兵衛はこの頃は相変わらず柳生の里にヒッキー全開なんですかね?
お出かけついでに京に行っても問題なさげだと思うし・・・。
やる夫十兵衛なら、「京のおにゃのこをひっかけに行く」とかで出かけても、違和感ないから怖い(w

1131:2010/05/09(日) 21:01:03 ID:wVeZUP2s
 どもどもです。
では、これから投下を始めます。
タイトルは前と同じで「やる夫で学ぶ柳生一族(その34)」で。

 では、よろしゅうです。

114やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:01:27 ID:wVeZUP2s
  |/ , ' /            /          \.イ /  //    \
 .j/ イ        /    /             ヽ/ ,.   !′      ゙
 l// / / / //  / ,イ   /i:   |  ヽ.    V   i        l
./:/ / ' / //! /l./ |  /!ハ. │  │     !ゝ、 ゝ       _|
::::;/ イ ′' イ |_j_/._l′| ,' ||-|--|-!、 | |   |   ` ー ゙──' _ |
ゞ' / ! | | Nノ レ  |  | | ヾ│/'!ハ \ |   ト、    ` ¨  ̄ ノヽ.
 ! /:::| ハ. 、 |        ヽ..ゝ 弋_jト.,_j、 |ヽ.  リ、 ゝ、.. _ _,.イミ  l
 l/ゞ:jVハ |N ォ=、        lハ::::ヽ.ヾN γニ,.>→ーテ イ  } )リ   それじゃ、再開しますね。
 γ´ _ _,..V_             | Oi:;ハハ!  久/,.ィイ / / ノノ( く
  ゝiく 「 /,.へ_   ´       ` ‐ '  /ィノ j/ー--( /イてイ\\j
   ノハ l l  rー` 、 V フ    r_ニ .、--' ,ノヽ,,二jノV 人 ゝ、 )/
   ((/´\  ノ ーく        「 `「 | | |-‐'  r'ノ´ヽ,ヾ ヽ  )ノj /
   イ'  ! \    ヽ -r ´⌒′/ / ノノ,.'"´ゝニj  ;) )ン/ ゝ`ァ
.   |  ゞ'´イ`ー  ノY      _ ..イ/: : : : :,. : :,イj/( (   j/
   ,| ,'′ゝ,.j_.,.,.,_,..,lノY!   ̄丁- 、/: : : : /: : : : |:Y  `て./
  /ゝ;!           r'ヽ,..   |ノ  ';! : : /: : : : : : .|: '.
  ゝ ;:!           ;   `"´     ;:,/: : : : : : : : ノ: :.l
.γ´: :;;!           人           :! : : : : : : :|: /: : : |
/: : : : : ゞ       / i;:          ;! : : : : : : :|/: : /: |

115やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:03:32 ID:wVeZUP2s
 さて、寛永十一年(1634)七月、上洛中の宗矩の元に沢庵和尚が訪れたわけであるが、
その前に、これまでの沢庵和尚の動向について述べる。

                               
                ,. '"´三二二三`ヽ     
              /,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミヽ    
              /   /    夢     ', ヽ   
            /   /::(         ノ:::)  ヽ   
              /   /く´‘`ヽ ',从,' ∠‘``',   ヽ 
          /    ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ',   ヽ
            /    /     ,,   ,,      ',    \ \、_ハノ
         /   /::、  /   .;;;;;;'  ヽ   /::ト、   ヽ\).',..、
         ./   //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V .  / 
        /   // 1:::::;  V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV  ;:::::ト、V ヽ,)  
      /   // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ  ;_ ___ノ) )  . 出番待ちの間に連載が終わってしまった
       /   // /  l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   ;::: ̄\ `ヽ   .この俺の2年間をとくと見るがよいわー!
     /   // /   1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  ;::! i i _)   
.     /   // /   / l:::;.   |WWWWWW!  /1 | | .l,)    
    /   // /   / .|ヾ、  L二二二ニノ / | | | /-、
.   /   // /   /   |(__ノ\ /xxxxxヽ/   /! ! !  .,ソ/ヘ '"
.      // /   /  ノ  ',  l}}}}}}}}}}}}}  /| | | |  /  //7/ヘ /l ト、 |\
     // /   /  ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/  l | | |        /   V | l ヽ|
.   // /   /   l  >.-、/   ヽ  ヽ  | | ! ! 
   // /   /    |/ /       \)  l/ | |  
  .// /   /    V   〉   '"´  ``ヽ).     | ! 
      /    /  〈    '"´   ``ヽ)    l/  
                禅僧:沢庵宗彭
               (たくあんそうほう)

116やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:05:36 ID:wVeZUP2s
 遡る事2年前、寛永九年(1632)七月に流罪を赦免され、江戸に着いた沢庵和尚は、
暫くの間、神田広徳寺に落ち着いていたが、その年の冬には
堀丹後守直寄の屋敷にて預かりの身となっていた。

               /                        !
            |       . ___、               |
              l    ., ‐'"゛    '''''''、            |
           l   . /           l           |
              ,'   /      . 、    !        !
          /   / 、    l.夢´!   .,!       |
            /   ./ l     .f゙'‐.,i',   ,!       |
         /   .l ゙l \           !           l゙
        ./     !.ゞ \ .ヽ        l゙        !    フン、赦免という割に、京には戻さんというわけか。
       ./      |   .`ッ',     .,r‐/         !   幕府も、この老僧一人を随分と買い被っておるようだな。
      ./       .!      ゛   ./;:;:;l            |
    ./  .r    .!         ゙‐''''}            l
   .-'´   . l     l、 .、   i ..,,、   |          l
       /     .!',  .!、  `―"   !         、   !
       !      }.l  l-二― ......,,.. |       |   .|
       .|      .l  l  .l;:;:;:;:;:`゙゙''''/ ,!       !    |
       .l     │.,、.ヽ .ゝ ....,,,__./   !       |
       !     !.〈,,,  ゙'-..____,,..-'"l゙      /
          !    /.、  `''-,,.      ,..l゙      ./
        ',   .,'  `'、   `''" ̄ ̄ .,!      /

    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }    それだけ幕府から見ても、
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /   和尚は大変な御方だということさ。
   /ヽ.  !                   | // |
.  /  个┤        ///            |ー ' |     とりあえず、俺の屋敷にいてくれる間は、
  /   i||  , _   , L 、         / / |    絶対に不自由させないからさ、
    ||   |、` 、^__^_____、  / /  |    何でも好きなように言ってくれよ!
.       |      |/>‐-------一'7  / /  |
.     | ∧  、 \        / /  / /   |
.    |   ヽ  \ ー―― '/  イ /   |
      l     \ ` ー―一'  /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /
.      |  /   ヽ    /   ヽ/
      村上藩藩主:堀丹後守直寄
      (ほり たんごのかみ なおより)

 これは、流罪こそ赦免されたものの、京に戻る事は許されず、
江戸に留まるように幕府から指示があったためという。
(尤も、沢庵を強く尊敬していた堀直寄だけに、
 預かりの身とはいえ、事実上、賓客として遇されていたであろうと思われる)

117名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:07:41 ID:bdi3LI1M
スパルタこそ元祖リアルシグルイというか、
スパルタ柳生こそ柳生の祖、
とかアホなこといいつつ実況しながら支援

118やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:07:48 ID:wVeZUP2s
 そして、江戸に留まっている間、沢庵は、「紫衣事件」の発端となった
大徳寺諸法度の問題を解決する為に動いていたという。

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |      俺や玉室の流罪は解かれたが、
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     肝心の大徳寺への法度はまるで変わってねえ。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|     .どうせ江戸から出られんのなら、この問題解決のために動くとするか。
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ    
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

 この頃(寛永九年十月十三日付)の沢庵の手紙によると、

 『芳春愚拙式帰山の御意下されず候へば、大徳一山の儀相済まず候間、
  幾年なり共、江戸に在らしめ、本寺の儀相済み申す様にと存じ候』

 とあり、沢庵の意思は三年の流罪を経ても変わっていなかったといえる。

119名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:09:21 ID:G9o2qCbI
和尚はほんとタフだなぁ

120やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:10:16 ID:wVeZUP2s
 また、同じ頃、堀直寄や天海僧正は沢庵達の赦免の為に奔走したという。

    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }     天海様!
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /    沢庵和尚の御赦免の為に、
   /ヽ.  !                   | // |    何卒お力添えを!
.  /  个┤        ///           .|ー ' |   
  /   i||  , _   , L 、       / / |  
     ||      ^ ^        / /  |   
..     | ∧     ──      / /  .|
.    |   ヽ            イ /   |
      l     \        /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /


    _, '´    〃 >ー'""丶ソ ` ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:......:.`ヽ、
  ,. "   丶.: "":.   /彳ニ=彡'ヾミ、.:.:.:.:.:.:.:   :.:.:.:.:.:.:.:.. ヽ
 /    . '.:.:.:.:.:.:.:. 、,l /r'',二,_,.、ti} .:.:.:.:.、          l
 l     :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.v':,(ヾ'、r。ュ;;t,。ッf7:.._.:.:ノ    、ヽ.   l| l    いいでしょう。
 {   .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. し! `゙ラ、_)゙´l|':.:.:.:.:.:.:.:z、  _  ヽ ,トシr'   それに、私もあの法度は、
 '、  .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.,. - /,ヘ '卞= 'ライ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}   丶  :.:./    問題があると考えています。
  ヽ .:  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:{ヽ` ー-彡イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ-、   / :./
   l:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.|:.:>‐。‐f´:.|:.:.:.:.,、_:.:.:ヾ"'   _,ィ":.:.l     …崇伝殿も亡くなられた今、
   l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/:.:|。:.:|:.:.:|:i:.:.:.  t::.ヾ::.  .:.:.:.:.:.:.:/     改めて見直すいい機会でしょう。
   `ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:{。:.:.!:.:ノ:l:.:. r- ニ..:.:.:.:.:.:.:.:.:./
    '、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:|:.:.从__|/:.:.l:.:.、ヾ:.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:/
     ヽ、:.:.:.:.:.:  /:.:.:ヽノ「l:.:|:.:.:.:',:.:.:.、___,,. ィ"
     /`丶、:.:,イ:.:.:.'、;.:.:.lニ ニl!:.:.:.:.',:/ |:.:.....   ',
     !:.:.:.:.:.:`´:ト-、_',:.:.:.:l」:.:L_ノ:. ノ!:.:.:.:.....  」
           大僧正:南光坊天海
          (なんこうぼう てんかい)

 これについて、後に沢庵は江戸を離れる際、

 『御存知の如く、我等の事、六七年己来、御出頭衆へ、
  顔を一度出し申したる事もこれ無く、誰を頼み申す事一言もこれ無く候。
  堀丹後殿一人、内外共、七年以来の気遣、語も尽かれざる儀に候。
  其れに就き僧正(=天海)他事無く、此の度も直々問答成され、
  聞きて笑止なる程の様子共にて御座候へ共、
  申され候分御聞き分け候とて、次日僧正を御よび仰せ渡さるべく候』

 という手紙を残している。

121名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:11:00 ID:bdi3LI1M
天海怖すぎるw

122やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:11:56 ID:wVeZUP2s
 なお、沢庵の流罪が解かれ、江戸に戻ってきたのと前後するように、
寛永十年(1633)一月には、沢庵にとって宿敵ともいうべき人物、金地院崇伝が死去している。

.    __  __
l l:::::::l : 5 l:::l 2 l:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;i:::::::_,/:::::::::::::::_,/      /::::l   / .l   l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
l l:::__.l :___├l__.:.__l:::::::::::::::::::::::::::::::;;;;:- '::::::::::::::::::::::i'   ,-,_,,...-'::::::::"i i"  i'.   l : 死 こ l
l l::l :7 l:::l 3 l:::::::::::::::::::::::::::::::,,-'':::::::::::::::::::::::::;-',-'"'-'::::::::::::::::::::::::l l:l / .     l : ぬ の. l
.l l:l_:__l:::l___l::::::::::::::::::::::::,,- ''::::::::::::::::::::::::::::::/./::::::::::::::::::::::::::::::::::::l l::l:/.    l : だ 私 l
..l l:::::::::::::::::::;;;::::::::::::::::::::::::/:l:::::::::::::::::::::::::::: _,,.-''./:::::::::::::::::::::::::ii:::l"'ゝl l:/     l ? と が l
...l l:::::::::::::;;;;::::::::::::::::::::::::::/:::l;;:::::::::::::::_,-''"_,,. -''"::::::::::::::::::::::::::::i::l /=/┌‐‐‐‐‐‐ l_____l
 .l l:::::::::;;;:::::::::::::::::::::::::::/::::::l  "'-'''"_,,-''"::::::::::::::::::::::::::::::::/"i:::/ /:/  l : こ 考 心 l   
  l ̄ ̄ ̄ ̄.l:::::::::::::::/:::::::::l   /":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/_.._l/ /:/  .l : ん え を .l
  l 落 ¬ 落 l:::::::::::::::i:::::::::::l-- '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::':;;,::::'': ̄l //    .l : な る 平 l
  l ち 素 .ち l::::::::::::::::;'i,::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,i'i,'' "     l   .時 ん 静 .l
  l つ 数 つ l::::::::::::::::::;;;i;::::::l:::::::::::::::::::::::::  :::::::::::::::::::;;,:/         l.  ど だ に l
  l .く .'‐ く .l:::::::::::::::::;;;;;;'i.::::l:::::::::::::::::::::;;  l'iY:::::/i:::::::/           l.  う : し l
  l ん を ん l:::::::::::::::::;;;;:::::i,:::l:::::::::::::::;;-'i;;  i,i_i,:::i'-,::::/         l  す .: て l
  l だ 数.だ lヽ二''.-::;;;:-''"'i,:::::::::::/  "'"  "  "'             l  る     l
  l .: .え : .l  i i'‐- -''"~ "''"                        l  か     .l
  l__.て___l                                    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (でも死ぬ)           僧録:金地院崇伝
                   (こんちいん すうでん)

 世間からは「大欲山気根院僭上寺悪国師」などと綽名され、
沢庵にも「天魔外道」などと形容された人物ではあったが、
創成期の幕府にとって、天海と並び、宗教方面の政策に多大な功績を遺した人物でもあった。
享年64歳。

123名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:13:14 ID:uhrxJnBc
宇宙の一巡はならなかったか

124名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:13:18 ID:G9o2qCbI
崇伝さんも自分の役割を終えたって所っすね

125やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:13:46 ID:wVeZUP2s
 そして、月日は流れ、時は寛永十一年(1634)五月二十九日。
時に和尚62歳の時…。

     \
   _─ ̄
  /         /  _─/   / //`~ヽ|\  |  |
. // ̄ ̄\ /  / X\  /  /|/   / / |  |  |
/    _─ V  /  ( \ \|  / ヽJ // / | |  |   /|    /
. \   / _- /| / ヽ/⌒\ \l     / ∠──、/ | / |/ ̄~ヽ
  \/ /   | | (  (  (-' )\∧\ ヽ/ (-'_)  ヽし|/  |/ ̄ヽ |
    | l    | ヽ  ヽ_二    \    \ _ ノ /  |    //
.   /ヽ ヽ   |  /////        ///// |   // |     和尚!やったぜ!
  /   \ ` |  ////        /////  |_// |    幕府から和尚の帰山の許しが出たぜ!
  /     | `- |          //            l__/  | 
. /    |   |         ///            /  /   |
/     |   |   /r-_    l __─、           /  /    |
      |   |    |、  ─_'⌒ ⌒     __、    /  /   |
      |    |   | >─_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _, |    /  /    |
      |   l     | |    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7 /   /  /    |
       |    ヽ   ヽ ヽ          / /  /  /     |
       |    \  \ `ー─___//  /  /       |
       |       \  `ー─____/  /   /     |
       |      \   ー___    /   /      |
       |          \          /     /
       |       /|`ー───-<     /
        |     /  |     /  \   /

126名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:14:24 ID:NsQbtCwE
この後寺社関係は寺社奉行=武家の官僚の手に移るんだよね。
過渡期とはいえ、憎まれ役をお疲れ様でした。

127やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:16:08 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',     …いや、丹後殿。
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |     俺や玉室への帰山の許しだけなら、
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     前にもあったじゃねえか。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|  
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ     今回は、前と何か変わったのか?
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /     勿論だ!
   /ヽ.  ! //////      //////  | // |    和尚たち二人以外に、
.  /  个┤        ///            |ー ' |     妙心寺の東源、単伝の二人へも帰山許可、
  /   i||  , _   , L 、         / / |    それに、京で蟄居中の大徳寺の諸長老にも
    ||   |、` 、^__^_____、  / /  |     蟄居を赦免するってよ!
.       |      |/>‐-------一'7  / /  |
.     | ∧  、 \        / /  / /   |
.    |   ヽ  \ ー―― '/  イ /   |
      l     \ ` ー―一'  /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /
.      |  /   ヽ    /   ヽ/
.      l/     / ̄ ̄{

128やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:18:15 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |     …ほう。
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    肝心の法度の方はまだ動きがねえが、
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|    これで、あの事件で罪に問われた人間は全員赦免ってわけか。
 /   /  |::::::| │ `---´:;/ | |ヽ 
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\     これなら、一度動いてもいいかもな…。
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }    
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /    和尚、というと…?
   /ヽ.  !                   | // |    
.  /  个┤        ///           .|ー ' |   
  /   i||  , _   , L 、       / / |  
     ||      ^ ^        / /  |   
..     | ∧     ──      / /  .|
.    |   ヽ            イ /   |
      l     \        /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /

 実は、これ以前にも沢庵・玉室には帰山の打診もあったが、、
同じく流罪となり、江戸に留められていた妙心寺の東源・単伝や、
京で蟄居中の諸長老達の赦免もないままでは、ということで、
沢庵はそちらと合わせての赦免を申し出ていたのである。

129やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:20:11 ID:wVeZUP2s
               _.. -ー'''''''―-..,,,
             /゛         `゙''ー ..,,,,,,__、    \ \、_ハノ
           ,i'゙,,....,,,、                ,,,,.....,,..二T" ヽ\).',..、
        i./    `''、                  `'';;;;;;i、 /
       ,!l 夢>   i'i|.゙l ,               `'- ヽ,)   決まっておる!
       l:|.`.゛ ./´゙7i}゙'、                ) )
          !l,,_  l / '´   ...}               /`ヽ    一度京に戻り、この度の話について
        .',_/       / !                /..l_)  大徳寺の連中にとくと聞かせてくれるわー!
           l ._i、 ,、ヽ !;:;:;ヽ              /   .l,)   
            l. i-'" ゙',/ l;:;:;:;:;\  _,,,,.............../ !    /-、 
            リ',、  .l゙''、|;:;:;:;:;,ノ゙ /   .,.‐',   l    .,ソ/ヘ '"
             '!|.l.  / .゛', ;;l" /   ., /  l,  .',  //  //7/ヘ /l ト、 |\
             _,.l,', ;;,'-'./ ゙./  _,,,/  !  ..l  ,ゞ゛   ___,/ _____V__ | l ヽ|
      ,./ '"   ゙''" / , ''"'''"| / .l   l   .l./
     i'"    ./ ./ /   ., '~',  .l   ! / ;',
   _..-'"゙゙フ'./ / ,/   ./',  .',  .l /;:;:;:;:;:|
 /゛  イ゛,/./ ,/   ,,-',  .l  .', _ '";:;:;:;:;:;:;:;:;|      .、  ,
   , ',゛i!〃゛ /   ., ''.l  ',  .l ,,ミ'゙;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:',゙''-、、   ゙',ゝ、,.l,
 ,..┴-iフ" ./   ._‐{  . !  ', ._ノ'l丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|   `''' !./ -',、`′
   / /   .// l  ', .,ゞ゛  !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: !     . ゙'- `'
 / . /   .,,/゙l゙ .!  .l ._ソ"    .l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: !
   /   ., ''l'7 !  ヽ,,,,','"|      ',;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}
 ./  .,-{..,i,' |  ′    .l_      !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!
: '.l.,,i'゙.l |i./ .ヽ      .',,'',、     .l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
..ィ ! ', ',`'、.      _,,,',. ゙リ..,,,_   !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
 ', l  l..,ノ'´ `'-、 .,,...../   ゙'イ;:;:;:;:; ゙゙̄''゙‐' ..、;:;:;:;:;:;:;:;!
 .l .!/      `'-,, \,ノ゙;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
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 ー''''''''''''―-..,,_ ゙゙゙̄"'''ー ,,, ./゛    `''ー ..,,,_;:;: /
             `゙'''‐    ~

 こうして沢庵和尚は、京の大徳寺へ帰山することになったのである。
寛永六年(1629)に出て以来、実に五年ぶりの帰京であった。

130やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:22:16 ID:wVeZUP2s
    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }   
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /   あ、でも和尚。
   /ヽ.  !                   | // |  準備が終わって京に戻る頃だと、
.  /  个┤        ///           .|ー ' |   .俺達もちょうど京に向かう頃だ。
  /   i||  , _   , L 、       / / |  
     ||      ^ ^        / /  |     混雑するから、東海道は避けた方が
..     | ∧     ──      / /  .|    いいかもしれないぜ。
.    |   ヽ            イ /   |
      l     \        /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |     ああ、そういえば将軍家が上洛するんだったな。
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    なら、俺は中山道を行くとするか。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

131やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:24:22 ID:wVeZUP2s
                 .rニYニヽ      
   |レ               /    j |      
   !!_           イ     } |         さて、と…。
   ゙- '´ ,、       /j      j        では、行くとするか。
      -''´   ,r'´ ̄`゙}     j l|rニ二ト、 
           〉─7-'´l|jト、 -イl;|`--l一〈    
     __ii__    |   |  ルリ-ト、|州リ  |  .| 
     イi    j  |           |  |,
      `  , イ  |     |      |  |
        ノ  }        |         |
      /           |          |
    //  /                  |
.  //  /                   ',|
/ /    l                     |  
 / i   /                     ヽ
ん-ト、               |          |'
   ヽ/    /    |    |           l
    ヽ   /     |    |      レ-、  /
     `-- ´--、__  |___|__ _|  `丶{
             ̄|    / ̄|    j
             ',   {   |.    |
              ',__,r' }  .|    j
               ',   |   |`丶、r'
               ',  |  |   j

    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /   
   /ヽ.  !                  | // |    …?
.  /  个┤        ./             |ー ' |    和尚、どこに行くんだ?
  /   i||      , L 、         / / |   
    ||     、^__^__      / /  |    
.       |       ,'----------,    / /  |
.     | ∧    ヽ____/    / /   |
.    |   ヽ     ー―― '    イ /   |
      l     \         /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /
.      |  /   ヽ    /   ヽ/
.      l/     / ̄ ̄{

132名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:25:32 ID:GJRHYYdE
Go to tkan!
Go to tkan!

133やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:26:11 ID:wVeZUP2s
                               
                ,. '"´三二二三`ヽ     
              /,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミヽ    
              /   /    夢     ', ヽ   
            /   /::(         ノ:::)  ヽ   
              /   /く´‘`ヽ ',从,' ∠‘``',   ヽ 
          /    ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ',   ヽ
            /    /     ,,   ,,      ',    \ \、_ハノ
         /   /::、  /   .;;;;;;'  ヽ   /::ト、   ヽ\).',..、
         ./   //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V .  /  決まっておる!
        /   // 1:::::;  V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV  ;:::::ト、V ヽ,)  但馬のところじゃあ!
      /   // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ  ;_ ___ノ) )  . 
       /   // /  l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   ;::: ̄\ `ヽ   . 今!奴がリア充展開に
     /   // /   1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  ;::! i i _)  .入る予感がしたのだッ!!
.     /   // /   / l:::;.   |WWWWWW!  /1 | | .l,)   是非とも行ってパツイチかましてやるわッ!!
    /   // /   / .|ヾ、  L二二二ニノ / | | | /-、
.   /   // /   /   |(__ノ\ /xxxxxヽ/   /! ! !  .,ソ/ヘ '"
.      // /   /  ノ  ',  l}}}}}}}}}}}}}  /| | | |  /  //7/ヘ /l ト、 |\
     // /   /  ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/  l | | |        /   V | l ヽ|
.   // /   /   l  >.-、/   ヽ  ヽ  | | ! ! 
   // /   /    |/ /       \)  l/ | |    
  .// /   /    V   〉   '"´  ``ヽ).     | !     「そ、そうスか…
      /    /  〈    '"´   ``ヽ)    l/      その、まあ…ほどほどに…」

134やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:28:47 ID:wVeZUP2s
 そして…

                 .rニYニヽ       
   |レ               //_夢_ j |       
   !!_           イ t` !_,` } |         ただいまー。
   ゙- '´ ,、       /j ト ‐=' レj      
      -''´   ,r'´ ̄`゙} |二二j l|rニ二ト、    「和尚、お疲れ様ッス。
           〉─7-'´l|jト、`}-イl;|`--l一〈     …で、どうでした?」
     __ii__    |   レ ルリ-ト、|州リ   |  .|    
     イi    j  j ,,  ヽヽ |/     |  ',     うむ、俺のリア充センサーは感度抜群。
      `  , イ  ハ ヒ、 ト、 |     j   ',   彼奴め、孫ほどの娘とキャッキャウフフの真っ最中であったわ。
        ノ  }  / }、 ヽ} ヽヽ|    ノ ',  |   ざまみよ(その33参照)
      /   イ  } {ニ二ニニ}´7二ニニ}  ',  |  
    //  / l  | ',ニ二ニニi |ニ二Y   ', |    「………(但馬殿も気の毒に)」
.  //  /   l  } ヾニ二ニi |ニ二イ   ', ',
/ /    l    レミj   {ニ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄{    {三i
 / i   /    } ヶ / `丶、 _, -'´ |    } ヽ
ん-ト、        |_彡 j 二ト、 }-|    |   ヽj-''
   ヽ/    /    {    / |    |     l
    ヽ   /    レ、   |  |    レ-、  /
     `-- ´--、__  j ヽ  j  |  ./', |  `丶{
             ̄|  ', / ̄| /  ij
             ',   〉{   |./   l|
              ',__,r' }  .|k   j
               ',   |   |`丶、r'
               ',  |  |   j

135名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:29:59 ID:j4iRcoZ2
和尚様wwwww

136名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:30:09 ID:85gAE7IU
和尚wwww

137やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:31:29 ID:wVeZUP2s
 さて、その後のある日の事…

   / ̄ ̄\
  / _ノ  ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) |
. |  (__人__)  │    僧正、丹後守様。
  |    `⌒´   |    和尚の赦免の一件、お疲れ様でした。
.  |           |
.  ヽ       /
   ヽ      /
   >     <
   |      |

              ,. -┴- 、
             、/__:__ヽ     なに、私は何ほどの事もしておりませんよ。
               、ifミッ''"tiツハミL、   全ては御仏のお導きです。
             {!、 _ ,"弋彡イソ
              tぇ:,ィtiッ  レ!ヽーァ='´ ̄ ̄`` ー- 、___
   __, -‐<`` <´ ̄ ̄ヽ!_ぅ_ー,、 ; / ノ                ,r'⌒!
 (  . : : : :`丶、`丶、  `ヾニ´jィ'´/         . :   .:   /: : :/
  `丶、_: : : : : : : 丶、_ 二ニキ`兀7´        . : : :  .:_,.ッ'": : :/
     `ヽ、: : : : : :|:l: : : : :|: :j/_,. -―――┬----- イ: : : : : /
        ` ー--{: '、: : :ノ:'´l丁 : : : : : : : : :jl、:. : : : : :.ヽ_: :/
            l: : ',: : :|  j少 : : : : : : : : ::}:ヽ: : : : : : : :ヽ

    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ − ヽハ ヽヽイ - `Yuj/ |, '⌒ } 
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /   それより、お主も難儀したであろう。
   /ヽ.  !                   | // |  その後、娘とはどうであった?
.  /  个┤        ///           .|ー ' |  
  /   i||  , _   , L 、       / / |    「ほっといてくだされ」
     ||      ^ ^        / /  |   
..     | ∧     ──      / /  .|   
.    |   ヽ            イ /   |
      l     \        /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /

138やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:33:32 ID:wVeZUP2s
          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (●)(●) .|    さて、この度、お二人をお呼びしたのは、
        !  (__人__)  |   他でも無く、和尚の事です。
          , っ  `⌒´   |   
       / ミ)      /     …この度の御上洛の際に、
      ./ ノゝ     /     上様に和尚を逢わせてみてはどうかと。
      i レ'´       ヽ
      | |/|      | |


    _, '´    〃 >ー'""丶ソ ` ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:......:.`ヽ、
  ,. "   丶.: "":.   /彳ニ=彡'ヾミ、.:.:.:.:.:.:.:   :.:.:.:.:.:.:.:.. ヽ
 /    . '.:.:.:.:.:.:.:. 、,l /r'',二,_,.、ti} .:.:.:.:.、          l
 l     :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.v':,(ヾ'、r。ュ;;t,。ッf7:.._.:.:ノ    、ヽ.   l| l   …ほほう。
 {   .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. し! `゙ラ、_)゙´l|':.:.:.:.:.:.:.:z、  _  ヽ ,トシr'  それは何故です?
 '、  .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.,. - /,ヘ '卞= 'ライ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}   丶  :.:./
  ヽ .:  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:{ヽ` ー-彡イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ-、   / :./
   l:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.|:.:>‐。‐f´:.|:.:.:.:.,、_:.:.:ヾ"'   _,ィ":.:.l
   l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/:.:|。:.:|:.:.:|:i:.:.:.  t::.ヾ::.  .:.:.:.:.:.:.:/
   `ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:{。:.:.!:.:ノ:l:.:. r- ニ..:.:.:.:.:.:.:.:.:./
    '、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:|:.:.从__|/:.:.l:.:.、ヾ:.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:/
     ヽ、:.:.:.:.:.:  /:.:.:ヽノ「l:.:|:.:.:.:',:.:.:.、___,,. ィ"
     /`丶、:.:,イ:.:.:.'、;.:.:.lニ ニl!:.:.:.:.',:/ |:.:.....   ',
     !:.:.:.:.:.:`´:ト-、_',:.:.:.:l」:.:L_ノ:. ノ!:.:.:.:.....  」

139やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:35:56 ID:wVeZUP2s
       ./ ̄ ̄\
       / ヽ、_   .\
     . ( (● ) .   |    ひとつは、幕府と朝廷の関係修復の一環です。
     . (人__)     |   そもそも、紫衣事件の関係者の御赦免も、
     r‐-、    .   |   .そのためのものでしたからの。
     (三))   .   |
     > ノ       /     朝廷にも信望があり、
    /  / ヽ、 .   /     且つ、事件の中心ともなった和尚が、上様に挨拶することで、
    /  / ⌒ヾ   .〈     紫衣事件の一件に区切りがつけば、ということですな。
    (___ゝ、  \/. ) 
      . |\    ,.1
      . |  \_/...|


              ,,,ノニミ=ミ-、、
     .∩「)')     /=7 ̄ ̄〜7)、、
    n._|_{|_||_|    |彡二フ''"~^^"`}.))   
    ヽー`  },r'フ ,へノノ   、、 ,, }ノ   ふむ…他には?
     { ' ̄ ( ノ―-〉} !   イ迯 '〈ョ{   
     ヽ   .∧   ヾ i    フ,” j`〈         
   ノ^~}   {ー=7、  \ イー=='/ー---、,,,,、_,-ー
   ノ |  ヽー フ ヽ   \. \___二}'     ヽ ヾ  } 
   | |_,,,ノ" 入 \   ミニ/  {      ヽ } } 
  ノ| └―''''`   } 、 \  \ V''""ヽ      レ /ヽ
 /|       入ゝ ヽ   ヾ `旦 ヽ      V  ヽ
 | {      ノレ ノノヽ 〉   \ \ 〉      }  ゝ

140やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:38:31 ID:wVeZUP2s
       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)     そして…もうひとつは、
     |     (__人__)     和尚に、上様の師僧となっていただくためです。
     |     ` ⌒´ノ
       |         } \
     /ヽ       }  \
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)


    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /    
   /ヽ.  !                  | // |    沢庵殿を…上様の師僧にだと!?
.  /  个┤        ./         u.   |ー ' |   
  /   i||      , L 、         / / |   
    ||     、^__^__      / /  |   
.       |       ,'----------,    / /  |
.     | ∧    ヽ____/    / /   |
.    |   ヽ     ー―― '    イ /   |
      l     \         /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /
.      |  /   ヽ    /   ヽ/
.      l/     / ̄ ̄{

141やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:40:31 ID:wVeZUP2s
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)    …それがしは、剣において上様の師となり、
.   |     (__人__)   剣を通じ、大将としての心得を上様に御教授致しました。
    |     ` ⌒´ノ
   .l^l^ln      }     ですが、真に大将に必要な境地…「平常心」に達するには、
.   ヽ   L     }    やはり、上様自ら禅を学んで頂かねばなりませぬ。
    ゝ  ノ   ノ    
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ

              ,. -┴- 、
             、/__:__ヽ     ほう、それで沢庵殿を…。
               、ifミッ''"tiツハミL、  但馬殿は、随分と沢庵殿を買っておられますな。
             {!、 _ ,"弋彡イソ
              tぇ:,ィtiッ  レ!ヽーァ='´ ̄ ̄`` ー- 、___
   __, -‐<`` <´ ̄ ̄ヽ!_ぅ_ー,、 ; / ノ                ,r'⌒!
 (  . : : : :`丶、`丶、  `ヾニ´jィ'´/         . :   .:   /: : :/
  `丶、_: : : : : : : 丶、_ 二ニキ`兀7´        . : : :  .:_,.ッ'": : :/
     `ヽ、: : : : : :|:l: : : : :|: :j/_,. -―――┬----- イ: : : : : /
        ` ー--{: '、: : :ノ:'´l丁 : : : : : : : : :jl、:. : : : : :.ヽ_: :/
            l: : ',: : :|  j少 : : : : : : : : ::}:ヽ: : : : : : : :ヽ
             l: : : l  `-イ!、_ : : : : : : : : : :.:.:t,: : : : : : : : _〉
             ,': : : :.'、__lニ ニl__:_:_:_:_r‐ '´ ̄`ヾ: :, ‐'´ ̄: ヽ
          /: : : : 8!: |:.. l」  : : : : :\: : : : : : ヾ:、‐: ミ_: : :',-、

142やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:42:08 ID:wVeZUP2s
        / ̄ ̄\
      /   _ノ  \
      |    ( ●)(●)     そりゃ買いもしますよ。
     . |     (__人__)    今の世で、あれほど融通無碍の境地に至った禅僧は、
       |     ` ⌒´ノ    そうそういません。
     .l^l^ln        }
     .ヽ   L       }     …だからこそ、なのですよ。
       ゝ  ノ    ノ
     /   /     \
    /   /        \
  . /    /        -一'''''''ー-、.
  人__ノ       (⌒_(⌒)⌒)⌒))


    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ − ヽハ ヽヽイ - `Yuj/ |, '⌒ } 
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /  
   /ヽ.  !                   | // |   …どういうことだ?
.  /  个┤        ///      .u   .|ー ' |  
  /   i||  , _   , L 、       / / |   
     ||      ^ ^        / /  |   
..     | ∧     ──      / /  .|   
.    |   ヽ            イ /   |
      l     \        /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /

143やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:44:12 ID:wVeZUP2s
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \      この一件、単に幕府からの命として伝えれば、
 |    ( ー)(ー)    和尚のことです、上様との対面など面倒だと断りかねませぬ。
. |     (__人__) 
  |     ` ⌒´ノ     …悪くすれば、そのまま故郷に帰って出てこなくなることすら
.  |       nl^l^l   .考えられます。
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く  
   /     ヽ \
         。
          ○
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
                               
                ,. '"´三二二三`ヽ     
              /,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミヽ    
              /   /    夢     ', ヽ   
            /   /::(         ノ:::)  ヽ   
              /   /く´‘`ヽ ',从,' ∠‘``',   ヽ 
          /    ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ',   ヽ
            /    /     ,,   ,,      ',    \ \、_ハノ
         /   /::、  /   .;;;;;;'  ヽ   /::ト、   ヽ\).',..、
         ./   //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V .  / 
        /   // 1:::::;  V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV  ;:::::ト、V ヽ,)   
      /   // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ  ;_ ___ノ) )  . 将軍家からの呼び出しなど
       /   // /  l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   ;::: ̄\ `ヽ   . 俺の知った事ではないわー!!
     /   // /   1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  ;::! i i _)  .
.     /   // /   / l:::;.   |WWWWWW!  /1 | | .l,)   
    /   // /   / .|ヾ、  L二二二ニノ / | | | /-、
.   /   // /   /   |(__ノ\ /xxxxxヽ/   /! ! !  .,ソ/ヘ '"
.      // /   /  ノ  ',  l}}}}}}}}}}}}}  /| | | |  /  //7/ヘ /l ト、 |\
     // /   /  ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/  l | | |        /   V | l ヽ|
.   // /   /   l  >.-、/   ヽ  ヽ  | | ! ! 
   // /   /    |/ /       \)  l/ | |  
  .// /   /    V   〉   '"´  ``ヽ).     | ! 
      /    /  〈    '"´   ``ヽ)    l/  
        幕府の命を正面からスルーする沢庵和尚
                (イメージ図)

144名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:44:51 ID:FBm/lUBc
和尚様wwwwwwww

145やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:46:55 ID:wVeZUP2s
    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }  
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /   …確かにな。
   /ヽ.  !                   | // |  
.  /  个┤        ///     u    .|ー ' |  
  /   i||  , _   , L 、       / / |  
     ||      ^ ^        / /  |    
..     | ∧     ──      / /  .|    
.    |   ヽ            イ /   |
      l     \        /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /


             _,. -―,.、
          _,. '" .:.   ヽト-、_
       _,. -'´   .:     丶、_ ``ー_ッ'" ̄`丶、
    _, '´    〃 >ー'""丶ソ ` ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:......:.`ヽ、
  ,. "   丶.: "":.   /彳ニ=彡'ヾミ、.:.:.:.:.:.:.:   :.:.:.:.:.:.:.:.. ヽ
 /    . '.:.:.:.:.:.:.:. 、,l /r'',二,_,.、ti} .:.:.:.:.、          l
 l     :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.v':,(ヾ'、r。ュ;;t,。ッf7:.._.:.:ノ    、ヽ.   l| l   …その情景が目に浮かぶようですね。
 {   .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. し! `゙ラ、_)゙´l|':.:.:.:.:.:.:.:z、  _  ヽ ,トシr'
 '、  .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.,. - /,ヘ '卞= 'ライ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}   丶  :.:./
  ヽ .:  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:{ヽ` ー-彡イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ-、   / :./
   l:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.|:.:>‐。‐f´:.|:.:.:.:.,、_:.:.:ヾ"'   _,ィ":.:.l
   l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/:.:|。:.:|:.:.:|:i:.:.:.  t::.ヾ::.  .:.:.:.:.:.:.:/
   `ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:{。:.:.!:.:ノ:l:.:. r- ニ..:.:.:.:.:.:.:.:.:./
    '、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:|:.:.从__|/:.:.l:.:.、ヾ:.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:/
     ヽ、:.:.:.:.:.:  /:.:.:ヽノ「l:.:|:.:.:.:',:.:.:.、___,,. ィ"
     /`丶、:.:,イ:.:.:.'、;.:.:.lニ ニl!:.:.:.:.',:/ |:.:.....   ',
     !:.:.:.:.:.:`´:ト-、_',:.:.:.:l」:.:L_ノ:. ノ!:.:.:.:.....  」
     「 ̄ ̄``l:.:.:.:.:.:.:` ̄ ̄`T'ー:.'"´ L.:-‐.:'´..l

146やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:48:23 ID:wVeZUP2s
                  / ̄ ̄\
                / _ノ  .ヽ、\
                |  (●)(●) |     そこで、お二人にお願いしたいのです。
.                |  (__人__) .|    
                 |   ` ⌒´  ノ      沢庵殿に、将軍家へ挨拶に出るよう、
.           r─一'´ ̄`<ヽ      }      書状を書いて頂けませぬか?
.          `ー‐ァ   ,    )     , -'~⌒ヽ、
           ノ   {.   ,ヘ    ,l. ゝ、_ .'ヽ).
.            /, 、 _   /. |    . ',  . ..  .ヽ、
           (/ / // / / ...|      ...|\..\\ \_)
             / // / /         . . \_\_)、_)
            ー' {_/ノ              ."´

              ,,,ノニミ=ミ-、、
     .∩「)')     /=7 ̄ ̄〜7)、、
    n._|_{|_||_|    |彡二フ''"~^^"`}.))   
    ヽー`  },r'フ ,へノノ   、、 ,, }ノ    なるほど…それで我ら二人を。
     { ' ̄ ( ノ―-〉} !   イ迯 '〈ョ{    …うまいやり方ですな。
     ヽ   .∧   ヾ i    フ,” j`〈         
   ノ^~}   {ー=7、  \ イー=='/ー---、,,,,、_,-ー
   ノ |  ヽー フ ヽ   \. \___二}'     ヽ ヾ  } 
   | |_,,,ノ" 入 \   ミニ/  {      ヽ } } 
  ノ| └―''''`   } 、 \  \ V''""ヽ      レ /ヽ
 /|       入ゝ ヽ   ヾ `旦 ヽ      V  ヽ
 | {      ノレ ノノヽ 〉   \ \ 〉      }  ゝ

147やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:50:21 ID:wVeZUP2s
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)    和尚はああ見えて義理堅いお方です。
.   |     (__人__)   この度の紫衣事件の一件で奔走された僧正や丹後守様、
    |     ` ⌒´ノ   それに、不祥この但馬の全員で勧めれば、
   .l^l^ln      }    .断る事は無いでしょう。
.   ヽ   L     }
    ゝ  ノ   ノ     (…和尚の性格に付け込む様で、些か心苦しいがの…)
   /  /    \    
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ


    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /  
   /ヽ.  ! //////      //////  | // |    なるほど!
.  /  个┤        ///            |ー ' |   そういうことなら、
  /   i||  , _   , L 、         / / |   早速書状を書こうじゃねえか!
    ||   |、` 、^__^_____、  / /  |  
.       |      |/>‐-------一'7  / /  |
.     | ∧  、 \        / /  / /   |
.    |   ヽ  \ ー―― '/  イ /   |
      l     \ ` ー―一'  /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /
.      |  /   ヽ    /   ヽ/
.      l/     / ̄ ̄{

148やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:52:17 ID:wVeZUP2s
        / ̄ ̄\
      / _ノ  .ヽ、\
      |  (●)(●) |     いや、丹後守様。
.      |  (__人__) .|    すぐ、ではまずいのです。
       |  . '´n`'  .ノ    これは機が合っておることが大事なのです。
       .ヽ .  | |  } 
        ヽ.. ノ .ュノ       上様と和尚が、すぐに逢えるタイミングで、
        / { ..ニj、      この話が伝わるようにしなければ…。
        |. | "ツ \ 
        |. | .l  |ヽ、二⌒)

              ,. -┴- 、
             、/__:__ヽ     ふむ…すると、上洛中の七月頃に
               、ifミッ''"tiツハミL、   飛脚が着くようにすればよろしいですな。
             {!、 _ ,"弋彡イソ
              tぇ:,ィtiッ  レ!ヽーァ='´ ̄ ̄`` ー- 、___
   __, -‐<`` <´ ̄ ̄ヽ!_ぅ_ー,、 ; / ノ                ,r'⌒!
 (  . : : : :`丶、`丶、  `ヾニ´jィ'´/         . :   .:   /: : :/
  `丶、_: : : : : : : 丶、_ 二ニキ`兀7´        . : : :  .:_,.ッ'": : :/
     `ヽ、: : : : : :|:l: : : : :|: :j/_,. -―――┬----- イ: : : : : /
        ` ー--{: '、: : :ノ:'´l丁 : : : : : : : : :jl、:. : : : : :.ヽ_: :/
            l: : ',: : :|  j少 : : : : : : : : ::}:ヽ: : : : : : : :ヽ
             l: : : l  `-イ!、_ : : : : : : : : : :.:.:t,: : : : : : : : _〉
             ,': : : :.'、__lニ ニl__:_:_:_:_r‐ '´ ̄`ヾ: :, ‐'´ ̄: ヽ
          /: : : : 8!: |:.. l」  : : : : :\: : : : : : ヾ:、‐: ミ_: : :',-、

149名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:53:59 ID:BuRCtEQs
さすがムネリン芸が細かいなw

150やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:54:15 ID:wVeZUP2s
       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)      ついでに言えば、仮に一度断られたとしても、
     |     (__人__)     気にせず、二度三度繰り返して出すのがよろしいかと。
     |     ` ⌒´ノ 
       |         } \     一度、出したからには、
     /ヽ       }  \   和尚が挨拶に出ざるを得なくなるほどに
   /   ヽ、____ノ     )  徹底してやらねばなりませぬ。
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)


    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }  
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /    …それはお主の兵法の心得か?
   /ヽ.  !                   | // |  
.  /  个┤        ///     u    .|ー ' | 
  /   i||  , _   , L 、       / / |  
     ||      ^ ^        / /  |    
..     | ∧     ──      / /  .|    
.    |   ヽ            イ /   |
      l     \        /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /

151やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:56:09 ID:wVeZUP2s
    / ̄ ̄\
  /:::::::⌒ ⌒\
  |:::::::::(●)(●)|
 . |:::::::::::(__人__)|   『うつたる所は、きれうときれまひと、まま、心をとどむるな。
   |:::::::::::: `⌒´ |    二重、三重、猶四重、五重も打つべき也』…といったところですな。
 .  |::::::::::::::    }
 .  ヽ::::::::::::::    }     では、よろしくお願い致しまする。
    ヽ::::::::::  ノ
    /ヽ三\´
    |:::::::::::::::: \

       _,. -'´   .:     丶、_ ``ー_ッ'" ̄`丶、
    _, '´    〃 >ー'""丶ソ ` ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:......:.`ヽ、
  ,. "   丶.: "":.   /彳ニ=彡'ヾミ、.:.:.:.:.:.:.:   :.:.:.:.:.:.:.:.. ヽ
 /    . '.:.:.:.:.:.:.:. 、,l /r'',二,_,.、ti} .:.:.:.:.、          l
 l     :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.v':,(ヾ'、r。ュ;;t,。ッf7:.._.:.:ノ    、ヽ.   l| l   いいでしょう。
 {   .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. し! `゙ラ、_)゙´l|':.:.:.:.:.:.:.:z、  _  ヽ ,トシr'  …面白くなってきましたね。
 '、  .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.,. - /,ヘ '卞= 'ライ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}   丶  :.:./  
  ヽ .:  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:{ヽ` ー-彡イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ-、   / :./   (崇伝殿も亡く、私も齢百が間近になった今、
   l:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.|:.:>‐。‐f´:.|:.:.:.:.,、_:.:.:ヾ"'   _,ィ":.:.l    沢庵殿がいれば…)
   l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/:.:|。:.:|:.:.:|:i:.:.:.  t::.ヾ::.  .:.:.:.:.:.:.:/ 
   `ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:{。:.:.!:.:ノ:l:.:. r- ニ..:.:.:.:.:.:.:.:.:./
    '、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:|:.:.从__|/:.:.l:.:.、ヾ:.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:/
     ヽ、:.:.:.:.:.:  /:.:.:ヽノ「l:.:|:.:.:.:',:.:.:.、___,,. ィ"
     /`丶、:.:,イ:.:.:.'、;.:.:.lニ ニl!:.:.:.:.',:/ |:.:.....   ',
     !:.:.:.:.:.:`´:ト-、_',:.:.:.:l」:.:L_ノ:. ノ!:.:.:.:.....  」
     「 ̄ ̄``l:.:.:.:.:.:.:` ̄ ̄`T'ー:.'"´ L.:-‐.:'´..l

152名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 21:57:26 ID:bdi3LI1M
どんだけセンサー鋭いんですかw

153やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 21:58:24 ID:wVeZUP2s
 さて、翌月の六月十八日、沢庵和尚たちは江戸を出立。
帰京の旅路に着いた。

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |    俺達が大徳寺を出て、もう五年か…。
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |    早いもんだな。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ    だが、今回の幕府の沙汰を伝えれば、
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\   ひとまず役目も終わりだ。
  /  / / ! \| |      ./!  ! |     俺は故郷に戻らせてもらう。
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


     ..----------------、....___
    |               `゙'、
    │               |
    /       r      1   |
   │                '|
    !                .|
   .| 丶         丶    |
_   |   .______         |
ヘ  l  丿       ̄`'`'''''''ー、 .|
`ゝ │ 礀      '、     |、 '|
ヽヘ'4,,_┘  冫   ..l卜   、  l _7|
 ‐∨'´   l「    丿   ∟ ゙〈 .!ヽ
、 ..゙l廴 ゙'‐t-=′ ′ ....ェニ゙っ- ''リくl/
''ゝィ1ヽ  │         │  j/‖    ……………。
 'l}1と┐  _ 、        ′_..rl !ノ
  |lビゝ|  ./ー--------、_  /  |丿
  ,'│ !  |        〕 ノ 冫
' }!(| .|  '、       ,' │丿
t ヘ (廴│  ∨ ̄ ̄ ̄ヽ丿 丿/'' 、
│ │`へ.._ ′     '´ ン´ /′
   │   ゙''i −-- ..-..r+''´  /
   卜''" ゙゙̄'''ヘ_..:=彡-、 /′
   大徳寺長老:玉室宗珀
    (ぎょくしつ そうはく)

154やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:00:55 ID:wVeZUP2s
 そして七月二日には京に着き、翌三日には大徳寺に入り、
一山衆を集め、江戸で申し渡された口上を伝えた。

               _.. -ー'''''''―-..,,,
             /゛         `゙''ー ..,,,,,,__、    \ \、_ハノ
           ,i'゙,,....,,,、                ,,,,.....,,..二T" ヽ\).',..、
        i./    `''、                  `'';;;;;;i、 /
       ,!l 夢>   i'i|.゙l ,               `'- ヽ,)   
       l:|.`.゛ ./´゙7i}゙'、                ) )   . 貴様らに幕府からの
          !l,,_  l / '´   ...}               /`ヽ    沙汰を伝えてやるわー!
        .',_/       / !                /..l_)  
           l ._i、 ,、ヽ !;:;:;ヽ              /   .l,)     題して”KOUJOU”!!
            l. i-'" ゙',/ l;:;:;:;:;\  _,,,,.............../ !    /-、 
            リ',、  .l゙''、|;:;:;:;:;,ノ゙ /   .,.‐',   l    .,ソ/ヘ '"
             '!|.l.  / .゛', ;;l" /   ., /  l,  .',  //  //7/ヘ /l ト、 |\
             _,.l,', ;;,'-'./ ゙./  _,,,/  !  ..l  ,ゞ゛   ___,/ _____V__ | l ヽ|
      ,./ '"   ゙''" / , ''"'''"| / .l   l   .l./
     i'"    ./ ./ /   ., '~',  .l   ! / ;',
   _..-'"゙゙フ'./ / ,/   ./',  .',  .l /;:;:;:;:;:|
 /゛  イ゛,/./ ,/   ,,-',  .l  .', _ '";:;:;:;:;:;:;:;:;|      .、  ,
   , ',゛i!〃゛ /   ., ''.l  ',  .l ,,ミ'゙;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:',゙''-、、   ゙',ゝ、,.l,
 ,..┴-iフ" ./   ._‐{  . !  ', ._ノ'l丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|   `''' !./ -',、`′
   / /   .// l  ', .,ゞ゛  !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: !     . ゙'- `'
 / . /   .,,/゙l゙ .!  .l ._ソ"    .l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: !
   /   ., ''l'7 !  ヽ,,,,','"|      ',;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}
 ./  .,-{..,i,' |  ′    .l_      !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!
: '.l.,,i'゙.l |i./ .ヽ      .',,'',、     .l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
..ィ ! ', ',`'、.      _,,,',. ゙リ..,,,_   !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
 ', l  l..,ノ'´ `'-、 .,,...../   ゙'イ;:;:;:;:; ゙゙̄''゙‐' ..、;:;:;:;:;:;:;:;!
 .l .!/      `'-,, \,ノ゙;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
 .,','----.... ......,,,,,_、  `'く、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.!
. ゛―----........,,,,_、 .`゙''''ー-ミ;;ッ、,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.!
 ------ ....,,__ .`゙"'― ..,,、.゙/゙'''-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l゙
 ー''''''''''''―-..,,_ ゙゙゙̄"'''ー ,,, ./゛    `''ー ..,,,_;:;: /
             `゙'''‐    ~

155やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:03:21 ID:wVeZUP2s
 そこで万事済んだ(と思った)沢庵は、八日には自身が住持である堺の南宗寺に入り、
その後、故郷である但馬出石へ帰ろうとしていた。

                 .rニYニヽ      
   |レ               /    j |      
   !!_           イ     } |      これで俺の仕事は終わりだ。
   ゙- '´ ,、       /j      j     …やっと故郷に帰れるな。
      -''´   ,r'´ ̄`゙}     j l|rニ二ト、 
           〉─7-'´l|jト、 -イl;|`--l一〈 
     __ii__    |   |  ルリ-ト、|州リ  |  .| 
     イi    j  |           |  |,
      `  , イ  |     |      |  |
        ノ  }        |         |
      /           |          |
    //  /                  |
.  //  /                   ',|
/ /    l                     |  
 / i   /                     ヽ
ん-ト、               |          |'
   ヽ/    /    |    |           l
    ヽ   /     |    |      レ-、  /
     `-- ´--、__  |___|__ _|  `丶{
             ̄|    / ̄|    j
             ',   {   |.    |
              ',__,r' }  .|    j
               ',   |   |`丶、r'
               ',  |  |   j

156やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:05:21 ID:wVeZUP2s
 だが…。

            l     :!  !     i
               |   i   j.   |       !
             l  !  'ヽ  l       |
                |       '. '、    |       
              |      !  j    !、
             |       !  {ゝ .__j__,.)
                  |     :!  j!`ー-=-;/
             _」    :ハ,.ィ|     ;!
               /rハ._    j,ノ! `!      !
              { {`ー-¨ニ¨-‐| j    ノ
              `|:       /、      }
                 }       / ヽ.    j
             j      }  {ゝ .__,.イ}   ザッ
        __,. -くj    /j   `ー-一'
     ,ィ´ ̄  ,ゞ-'"´ ` ヽ/ ハ
     {     ` ─- 、 /    }
     ` - ._ _ .. -ァ‐L__,ノ
          ̄ ¨¨  ̄

157やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:06:34 ID:wVeZUP2s
  __../イ//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:∧V∧!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>ー、 /////ゝ-ーュヽ
      // /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:!:.:.:.:.: |     !i:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.!:.:.:.i.:.:./   j//////////
.     // /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:!∨ :. |     !i:.:.:./|:.:.:.:. ハ:.:.:|:./   /⌒7/////////7
    |′/:.:/| :.:.:.:.:.:.: i !:.:.:.|i ∨:.:|    /!:.:/ :j:.:.:.:/ !:.:.:/   /___/  `ヾ//////
     |: / ! :.:.:.:.:.:. |:.:|∨:ト、 ∨:!  //:/ 厶: /|  ̄ /   八 /   / `ヾ///     よゥ…アンタが沢庵和尚って人かい?
     |/ ∧:.:.:.:.:.:.::ト:.|. ∨ `ゝ`\ 厶<,//:/__!  {_.... i 〈  /    /`ヾ/    あたしゃ飛脚だが、アンタに届けもんだ。
     |!  i ヾ:.:.:.:.:!i乂¨弋歹ヾ     </弋タ!   { j /:. i   i:   /     ソ
     |  いV\ヽ\                  l  /ー′:. i   i   /   //     送り主は天海和尚。
          \|:.:.:∨\        i      l      .:   ヽこ7´`ー‐<//    エラいさんからの手紙だぜェ…!
           _|:.:.:ハ         、|;      l     /      |
       /:.:|:.:.:.:小                 ,   l             |
       /:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:ヽ   ヽ、__ ── 彡′ l            |
.    /:.:.:.:.:./!:.:.:.: |:.:.:.|\      ̄ ̄     l            |
   //:.:./:.:.:l.:.:.:.:.:l:.:.: ! :. ヽ   `¨´    / l           |
.  ////イ:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:l:.:.:.l  :.  ヽ       イ  l          |
.  /// /:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:il:.:ノ!  :.    ー‐       l          |    ____
.     / .:.:.:.:.:. l:.:.:.:.:.:i!l :!  :..             ノ  ______ 」ー "´
    /:.:_:.>:":l:.:.:.:.:.:i!:l .:l    :..          ´ ̄!:.:.:.:.:. |;:;:;:`;:;:ー-、、
- ― "//:;:;:;:;:;:;l:.:.:.:.:.:.|!:!     :.              !:.:.:.:.:.i:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヘ
.    //:;:;:;:;:;:;:;:V:.:.:.:.:|i:!.      :.        /    !:.:.:.:./:ハ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヘ
   // :;:;:;:;:;:;:;:;:;V:.:.:.:|i:!` ー -- 、       /:   _!:.:.:.//  ∨;:;:;:;:;:;:;:;:; ヘ
.  //:;:;:;:;:;:;:;:;:;∧:V:.:.:|:|        ヽ   ..:/ /   !:.:.//    ∨;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヘ
                    飛脚

158名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:08:53 ID:.HHnSSqY
何と物騒な飛脚…

159やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:08:54 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',     ふむ、どれどれ…。
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    『この度の一件(紫衣事件の関係者の一斉赦免)について
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|     将軍家御上洛のことでもあるので、一度拝謁の上、御礼を申し上げ、
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ    また、年寄衆にも挨拶をしてはどうでしょうか』…だと?
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


              __ ,.、<´ ̄∨ ̄ヽ<ヽ、、
             /::::〃〃::::::::ヾ/::}:::!::::ヾ:ヽ\
            ,:′〃〃:::::::::/ヾメヘ:::/::::::イ::::}:::ヘ
             //:::::::::::::::i::::::::!    !/ !::/ j::/:::::::::ヘ
              /イ:::::::::::::::::ト、::::|_,ノ /ムj/ー/ハ::}::::::::ヾ、
          釗i::: |:::i:::!ヘ√∨ヘ    ,/ /`リソノ::!::} ヽ
           |::::|:::トリ_リ廾ヘミ    ゝ_/__/_/イ:::::/
           ヾリ::::ヘ ゝ__f;j__    __f;j__ゝイ:::/      将軍家と対面だァ?
            { |::::! \     j       j:::!}     アンタ…そんなに偉いさんなのか?
             `|::::',              /!:::! 
                !:::::ト、             / j::::!
                !:::::| ゝ   r ── 、  ,' リ:::|
             !::::|/:>、´  ̄ ̄ ` イ  j:::j
           ___ノj:::|::::::::::レi> 、  イ;;;;l   !/
                /;イ::::::::ノイ  ヾ;;;;;;;;;;;;i、 /
             /´/::::>ソノ ノ八     /   ヽ、、_
                ////ノ    ゝ  <    ヽ:::::::::::`ヽ

160やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:11:08 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |    フン。
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |   俺は一介の禅僧に過ぎん。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|   ちょっと待っておれ、すぐに返事を返してくれるわ(サラサラ
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ   
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\   …ほれ、できた。
  /  / / ! \| |      ./!  ! |    これを持って天海様のところに戻るがいい。
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


            __...ノ∨´::ヾ"´ ̄ヽー::、__
           /::::::/:::::jヘ::::::\:::::::::\::::::\
          /:::::::::/::/ヾ/ヘ\::::ヽ、::::::::::::::::::::`\
.        //:::::::::釗ハj   ∨ヘ:ヘ \:::::::::::::::::::::::\
      釗l::/::::::::トレヘ   ',i⌒リ ̄`ヽ\:::::::::::::\`ヽ
        |:i:::|、:::i´ヤx、\ リイ必アゝ}::::\::::::::::トヽ    おっ、返事が早いねェ。
        リ∨ヘ::!{弋ヌ    ゞー ′/イ::::ノ\リノ  }   毎度アリッ!
           ∨ヘ\  /       / /イリヽヘ
          ヾ;:::! ヽ `    ____,     ∨:::::ヘ      あばよ!
             ;'八   ヤ二三_ア    こV::::::}
             !::::::ヽ            イ!:::::l:::::::j
             ∨::∧\       / ト;:::::!::::::>ー一
         __ ヽ:::∧ iヽ __ <:::::::: l ',:::!\::::::::>.、、
       /((ノ)>\ヽム        !\:l::::::\::::::::::::::ヽ、
      /丿ノムノ<}:\ヽ           リ<::::::∨:::\ヽ::ヘ
       /イノヽゝソ⌒ヽ}:::(:)ゝ、ー−、丿ム─ゝ\:>.∨、_::::::j::ノ
.      /⌒)八(ゝ(⌒/::::::::ハ:ヽ、       ソ::ヽ:(:)::ヘ `ソ::ノ
     /つ厂(⌒)ゝヘ/::::::ノ:::::::::::::`:ー------ー′:::::\::::}  ∨
.   /⌒)ノノ>ノ /::::<::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽj   l

161やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:13:46 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    天海様も何を考えているのか…。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|   いくら天海様のお言葉とはいえ、
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ   この俺が将軍家に対面など、冗談が過ぎるわ。
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
    i .i l        .〈,_   _,〉        i H i  < …そんなアンタに一報だ。
    ハ'J l         '─'          l レ'i
     ハ‐_.l       ,,,, _ .,,,,       l_/
       | l   i. /_-二二二-_\  i   l |  
      | l l  || ヽ二二=二二^  .||  l l |
      |  l  l |::::|   ___    |::::| l  l |
      |  .l  \\_.._人_.._//  l  |
      .|  l.    i::::::::::::::::::::::::::::::::::::i    l  |

162やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:16:16 ID:wVeZUP2s
                ./二二二二二二二二二二二\
           _、────'''''  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ''''────、_
      _、-‐' ̄             .                  ̄ '‐-、_
  _、 -‐'´                                       ´'‐-、_
/     ,.             _ -‐──‐- _              .,   \
     /      :::::_─  ̄             ̄ ─_:::::        \.   ´'ヽ,
     |       :::::::::::i|   |     ,          |   |i:::::::::::        |:     |
     i       :::::::::|   i  _ ノ  :::::: ヽ  _  i   |:::::::::         i     │
     ミ       ::::::{  /'´ノ:.:.´ハ. ___ .r´ノ:.:.:´'\  .}::::::        彡     ノ
-、,,           ::::,〉-〈 i:.:.:.:.:.:.:.:.::}>⌒<{:.:.:.:.:.:.:.:.::i 〉-.〈::::         ,,、-─' ̄
   ̄´'''─-、,,__/ハ {   ヽ,:.:.:.:.::.ノ i : i  '、:.:.:.:.:.,ン'   }ハ'\_,,、-─'´ ̄
           l´H i.      ̄  _l :.:: l_   ̄      i l .|,
            i .i l        .〈,_   _,〉        i H i    俺もさっきの奴と同じく飛脚なんだが、
            ハ'J l         '─'          l レ'i     依頼人は別人だ。
             ハ‐_.l       ,,,, _ .,,,,       l_/
               | l   i. /_-二二二-_\  i   l |       こちらは堀丹後守様からの書状だ。
              | l l  || ヽ二二=二二^  .||  l l |
              |  l  l |::::|   ___    |::::| l  l |
              |  .l  \\_.._人_.._//  l  |
              .|  l.    i::::::::::::::::::::::::::::::::::::i    l  |
                      飛脚(二人目)


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |      丹後守殿からだと…いいだろう。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|     渡すがいい。
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

163名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:17:55 ID:FUJxQRQQ
濃い飛脚連中だな、おいw

164やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:19:09 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、. 。ゝ イ 。ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     『(前略)なお、我らも京におりますので、
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|      上様への御挨拶の際には、同道致します…』だと?
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\     …おい、これはどういうことだ?
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

                    ./:;;;;;;;::::::::::::ヽ,
                   /::(゙゙゙''''',=ゝ、;;:::i
                  /:::::::`゙'''":| :i、,,,,,)|     俺がそんなもんわかるわけねーだろ。
                 ,-、::::::::::::::/‐、::::::::゙|    俺は受け取った手紙を、依頼通りに届けただけだぜ?
                 | ,,':::::::〆::;;:::::`:::::::|l
          /`゙゙゙''‐、   ゙,〈i::::::‖'"`゙'''i:li:::::゚`l     「…ちょっと待ってろ。お前にもすぐ返事を持たせてやる」
         l    `''‐、,,,,_〉\‖L-‐、,,|:ii:::|ノ,'
         |         i゙|||llii、;il||||llli:::ll://   _,,-‐''''''‐‐i
         |        .|:::::|||||||||||||l;;il||/‐‐'''''"      |
         |        /:::::';|||||||||||||ll"/          |
         ヽ  i  _,,,-''":::::::::';゙l||li彡:::,":|          |
       ,,, -''|  |,‐'‐、;:::::::;;;;;;;;::',::::::::::":::::`':、      '; ノ
    ,,  ‐'"  |  |   /‐‐-=、,,`゙;;;::::‐''':::‐、;;::゙'::::、    ;/、
  ,, ‐'"     |  |  /    ,,,,,__ `゙゙゙''''‐-=;;;;;;;;;;|    i `゙゙''‐ 、

165やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:22:04 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / / u.  夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |    こうも同じ内容の話が、連続で来るだと…。
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |   …偶然か?いや、しかし…。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


 /::::::::::::::/ ヽ__ /    ヽ ヽ.  l |
./::::::::::/j            ヽoヽヘj
|:::::::::/ /        /   ノ ノ  〉
::::::::/  \_///  /   〉 〉 ノ l
::::::/    }二二}{二二}{二[二二]ニ{ l
:/     ノ:::::::/:::::::::}::::::::::::::::ヾ;;;;;{ヘ l
      /::::/::::::::::::::|:::::::::::::::::::〈::::::!::| 釗
.    /::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::|:::::|::| !
.    ,':::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::!:::::!::', j
   l:::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::|:::::l::::',
   l:::::::::::::::::::::::::::::::j:::::::::::::::::::::j::::::::::::',
   l:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::∠:::::::::;::::!
   l::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::/::::::::::::::i::::l   ザッ
   l::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::;':::::::::::::::l:::::l
   l:::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::i:::::::::::::::l::::::l
   l::::::::::::::::::::::::::;'::::::::::::::::j::::::::::::::l::::::l

166やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:24:40 ID:wVeZUP2s
             _.,、ィヽ--...、
         _.,.、.:<:::::::::::::::::::::::}、
           /:::::::::::::::::/::::/!::/:::ヘ
.         l::::::::ノ::///~//ハ:::::ヽ
          !:γこリ i/` ̄7/ヾー〈リヽ!
         V{ に  u ___  ' 〉
          ∨ゝ,   /こ二ニ7 /
.            ∨ ヽ L ___/ / ,r────,=,───────‐┬ 、
.           /` \    ___ ノ |l| lilililililil  i;;;;;!              /   ヽ
    ,、r< ̄´\    ヽ、/、     |l| [ニニ]  !;;;;l             /、     ヽ  //
  /   ヘ   ヽ   ∧j!、   ヾ====ヾ_ヽ          /:ノ        /   えー、すいませんんん…!
  ! ;    \   \/∨∧`>、/´ ̄ ̄____) `  、 _      /'         /   三人目ではありますが、私も飛脚でしてぇ…!
  l       ヽ   /:::j    /    ___ ノ      ` `  _/.        /    .沢庵和尚に書状をー…っ!!
  l        !  /:::/ !。 丿    ___ノ           `ヽ      /   \\
  l          ヘ/::::/ ! /     __ ノ                `ヽ、_/
  l     / ̄ゝ:::::://     ,--く
  ! ___ /   _ヽ/     / |  ヽ
  く  ヘ             イ   !   〉
   `>:ヘ         /l ol   l  /
  /:::::::::::ヽ      /   l l   |/
 /::::::::::::::/ ヽ__ /    ヽ ヽ.  l |
         飛脚(三人目)


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、−ゝ  イ−ノ| |  ━━┓┃┃
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     ┃   ━━━━━━━━
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|     ┃               ┃┃┃
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ                        .┛
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /! ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚
  /  / / ! \| | |。≧       三 ==-
 , /  / / |┐ \ -ァ,        ≧=- 。
 / /イ | ハ! |==、  ̄イレ,、       >三 
 , ' / イ 川ハ、o | `≦`Vヾ       ヾ ≧
  / 人 リヾ `ー、 。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。〉

167やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:26:37 ID:wVeZUP2s
                  _,, iー' .、 '、. ..'-, .'、      . _..
              _.. イ'".ヽ .ヽ. \ .ヽ. \.ヽ. ..,,, -''"゛
          ,,, ィ'''"`'、  ヽ  ヽ .ヽ  ヽ ヽ,,..ノ‐'゙´
      ._..y‐''゙ヽ. .ヽ  .ヽ  ヽ _> |-.. ┴´
  ._.. -',"  ヽ  ヽ  ヽ  .ヽ./ ~    _,,二ー 、
."`',.  ヽ   ヽ  .ヽ  .l./ ゛    ./´   `'-.\
  .ヽ  .ヽ   ヽ._,, ;;ゞ゛     ./   : 夢   ヽ ',
 、 .ヽ  . ..lr‐'"´/      / .l,    ~''"   .! .!       やかましいわッッ!
 .ヽ._.. ゙‐'゙゛   ,./        /',''''''!ly、     ._.イ│      これは一体何の冗談かッ!!
: '''´     ./ ,-      ,/'''''゙‐'t;;',',   ,i,'!!~゙゙} .|
      ././       /         ゙‐''゙⌒.! ',      まさか貴様も、将軍家と対面せよという
     ,,i,'イ゛          /.l  .、   _      |  .l     書状を持ってきたのではあるまいなッ!?
    / .,/ノ           ,' l゙ l.l .,,―`-ニ. ., .,.. l   ヽ
     .,/イ        ,'  l  l ',l゙,.. - ,,..,!.il! l ./    \
.\,  .,''゙,!        l  l ,i'/ッ._,,,,,, .゙!/│ !     .゙y
  .`'-,,"."        l'、 .!.l l .,!.l   ゙l .l',゙ll゙ i____,,,..-'"゛.ヽ..,,,_
    .`'ー、,、     / ゙' l .゙" .',.|    !/.|"!/          `''
        `゙'ー、、  .!   .\ .! !..,_, . 〃 /
              `'-',,_    ___;;,,.. --┴''''''¨'ー、、
               ̄ ̄           `'-、,
                               `''ー ..,,,,,,,,.. ‐'


               `| l{{<∧      { 、        |^;:./   …なァんだ。
                \ {:〉'´ \   ___、    j_/   わかってるじゃないですか。
               _/  {:..  弋云 ̄ 二ノ   /!
             /´`ー-ぐマゝく_∨ ̄_ ̄   ,.'::ト、_
            /   ー-、/X`ー/      //::|::::::::ヽ
           /´  ヽ _ くジ′∨` ーzァ7フ/ ::|!::::: :::',
          ./  _、_  \  〉  ム:..        .{!:::   .:'、
         /    __犬_   } / }\__〉      /  V     '、
         _/    〈___ノノ /|:.:       /   |  /!.  \_
  ,,.、 -‐ ''"´/     :.:.:}:.:.:../!.:|::.:      ,′  /  /:::|::..  ヽ`丶、
´      ノ      ..:.:ノー彳 :.:ト:|::.:.       〈/ ̄/  /::::::|:::::...  \   `丶、

168名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:26:42 ID:BuRCtEQs
天丼ですな

169名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:27:30 ID:.HHnSSqY
クソッ、飛脚もグルかw

170やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:28:35 ID:wVeZUP2s
              /:.:./レ 7/{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\_
             /:.:.:.:./  〃/:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.∨~^^´\-:.:.:.:.��
        ___, ノイ:.:.:/イ/V:.:./:.:.:|:.:.:.:|ハ:.:|       V≠=寸
             /:.:.:.:.:./:.:.:.:.|:./lV:.::|、:.:.:| l:|  ____  W::::/
           /::ィ:.:.:.:.l:.:.:孑|::|廾|:代、:.::| '~|´_-   ` |::::|
         /´ /:.:.:.:.|:.:.:.|! |/_ 二ヘ! ヽ::| ´イ升テ=、 z. |::/‐、
           | ハ::|:.:|/l::| 〃{ヒっ┘     `^─'′  .|'f;^:. !     お察しの通り、俺の荷も書状ですよ。
           l !:N:|イ¨|       |            l:::ノj:/     そして送り主は…柳生但馬守様だ。
               `| l{{<∧      { 、        |^;:./
                \ {:〉'´ \   ___、    j_/
               _/  {:..  弋云 ̄ 二ノ   /!
             /´`ー-ぐマゝく_∨ ̄_ ̄   ,.'::ト、_
            /   ー-、/X`ー/      //::|::::::::ヽ
           /´  ヽ _ くジ′∨` ーzァ7フ/ ::|!::::: :::',
          ./  _、_  \  〉  ム:..        .{!:::   .:'、
         /    __犬_   } / }\__〉      /  V     '、
         _/    〈___ノノ /|:.:       /   |  /!.  \_
  ,,.、 -‐ ''"´/     :.:.:}:.:.:../!.:|::.:      ,′  /  /:::|::..  ヽ`丶、
´      ノ      ..:.:ノー彳 :.:ト:|::.:.       〈/ ̄/  /::::::|:::::...  \   `丶、

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、−ゝ  イ−ノ| |  ━━┓┃┃
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     ┃   ━━━━━━━━
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|     ┃               ┃┃┃
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ                        .┛
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /! ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚
  /  / / ! \| | |。≧       三 ==-
 , /  / / |┐ \ -ァ,        ≧=- 。
 / /イ | ハ! |==、  ̄イレ,、       >三 
 , ' / イ 川ハ、o | `≦`Vヾ       ヾ ≧
  / 人 リヾ `ー、 。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。〉

171やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:31:16 ID:wVeZUP2s
                ,. '"´三二二三`ヽ     
              /,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミヽ    
              /   /    夢     ', ヽ   
            /   /::(         ノ:::)  ヽ   
              /   /く´‘`ヽ ',从,' ∠‘``',   ヽ 
          /    ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ',   ヽ
            /    /     ,,   ,,      ',    \ \、_ハノ
         /   /::、  /   .;;;;;;'  ヽ   /::ト、   ヽ\).',..、
         ./   //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V .  / 
        /   // 1:::::;  V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV  ;:::::ト、V ヽ,)   
      /   // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ  ;_ ___ノ) )  .  そこで全ての謎が解けたわッ!
       /   // /  l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   ;::: ̄\ `ヽ   . 帰れッ!今すぐ但馬のところへ帰れーッ!!
     /   // /   1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  ;::! i i _)  .
.     /   // /   / l:::;.   |WWWWWW!  /1 | | .l,)   
    /   // /   / .|ヾ、  L二二二ニノ / | | | /-、
.   /   // /   /   |(__ノ\ /xxxxxヽ/   /! ! !  .,ソ/ヘ '"
.      // /   /  ノ  ',  l}}}}}}}}}}}}}  /| | | |  /  //7/ヘ /l ト、 |\
     // /   /  ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/  l | | |        /   V | l ヽ|
.   // /   /   l  >.-、/   ヽ  ヽ  | | ! ! 
   // /   /    |/ /       \)  l/ | |  
  .// /   /    V   〉   '"´  ``ヽ).     | ! 
      /    /  〈    '"´   ``ヽ)    l/  

                ________
           ___-= 彡"´::::::::::::::::::::::リ:.、、
           ´ ̄>≫::::::::::::::::::::::::::::::/::::::ハ
            ー=彡イ:::::::::::::::///イ  Ⅵ:ハ
             /:::::::イ/ミY ィニニミ、Ⅵ:::ミ=ー
             /::::イ::::|/代ソ   く代ソヾノ气::ヘ     …そりゃあ帰る分には構いませんがね。
         // /:::::{j  :;:; ノ、  "ヾ"  レヘ }    でも、沢庵様。
           /′ /イ::/:N、    _     ノ' ソ     あなたの知っておられる柳生但馬守様が、
            //イ从ヘ   ‘こ`    /|'"      こういう時、どう動くか、あなたもよくご存知なのでは?
             ′    \       / :|、、
                      j ヽ _../  ノ  〉
                / ̄ ̄ ハ    > "´  ヘ、
          /--─ 、   ハ.  /\    ///ヘ、_
             ′  . .< /ノ  /   ヽ  /        ̄>≪
           、、イ7:.:.:/ i'  /       ヽ′      /    ヽ
           // / :.:.\ ノ/            .:.i  / :      l
        イ/      /o    /7       .:l /   :      l
          |:j      / /   _/:/         :l:.|!:.   :      l
          |:i       o '    //二ニ=─    l |!.:.   :      l
          リ      / /    /         / l |!:.:.   :       l

172名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:32:47 ID:fDQjZdAw
江戸-京の間でスゲー数の死人が出てそうな飛脚どもだなw

173やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:33:56 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、◎ゝ  イ◎ノ| |    やかましいッ!
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |   帰れったら帰れッ!
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|   今すぐ帰れッッ!!
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

            _..ノ:イ:::::::/:::::::::::::::::::|        `ミ:::::::::::::::::::∧
               /::::::/ :::::: /:::i:i:::|、、____  ミ:::::::::::::::::::::ハ
           /::::::/::::::::!厶斗|:::|イ   ,,,,___ ` `Y:::::::::::::::::::/
             /:::/!::!::::升!ハ!八i  イんバ゙〉   j::::/ん`V     ハイハイわかりました。
.            //  |:从:{ ィ行ハ     辷ソ    └〈 い.:) 〉   …では、和尚。
            ′   iハハ 弋ソj              イ ノ /
                 i  ! i   ノ            しイ::/      ・ ・  ・ ・ ・ ・
                '.   ヾ:..    ___,    r<::/       また、そのうちに。
                    、   r ニニ二二ノ     ノ  ',
                     ヽ `ー‐−―′  /    〉、、
                   ヽ  `¨    /   .>´   ヽ
                         ヽ、    ..イ ..> ´         \
        (`ヽ           `ヾ ̄  /             /` ー―― ---- ...、
      (`ヾ (`ヽ        / ヽ   iヽ.  /ヽ     /              >、
       ( ヽ ヽ ヽ ヽ       __| ヘ  ヽ.  Y ヽ :!  i/ ヽ /             /   ヽ
.        Y ', i  i   j、ニ二 ̄/ |  ',  | l  i..i  :i   l                  /     ',
        l l i   Y:..ヽヽ    /  !  > .:j __!  l l  :l   li‐、              /       ;
        l l j  人  ', ',  /  //く  i ̄/!  i:i  :l   ll  l          i  /         i
        j l j ノ }  i :i        j:::Y⌒Y l .:l:l  :l  il  l        !:./ /       !
.      { ノ    丿  j :j       ,/:::::i  i  ! .:lj  :l  ll  l         |//       l

174やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:36:03 ID:wVeZUP2s
     ┛┗-'"´ 三ミ、ー-、
     ┓┏/ ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |    こうも連続して同じ内容の書状が届くとは…。
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |    しかも、但馬の奴だけならともかく、
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|   .丹後守殿と天海様からまで来るとはな…。
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\   …あやつめ。
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     …そこまでして、俺を将軍家に会わせたいのか?
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|    
 /   /  |::::::| │ --- :;/ | |ヽ   
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

175名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:36:07 ID:bdi3LI1M
この飛脚も新陰流じゃなかろうかw

176やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:38:11 ID:wVeZUP2s
 そしてその後…

           /:::::|:::::::: |:::i!::::::::リ::::!   /!:: i:: l:l:::|:::::::::::::::ハ
            /:::::/!::::::::リ::从::: ハ:::!   |::::|:::|:|:::i/: |:::i::!::::!ヘ
          ハ:/ハ:::::::::|从!_∨ ̄ヾ、   リ八ノノノi:::::!: |::!::/  
            |::::i{{, ∨::::!<弋歹     ィ弋テゝイ:ノ!リ//     …ワリィ、爺さん。
            |::/:ヽ、 ∨小、             イ:|ノ| /    まーたなんだわ。
           /:.:::::::ヽハ:! \     {、      /::!:: !   
.           /:.:.:::::::::::|:八!         `"      /::: !:: ! /     読むかい?一応。
           /:.:.:.:.::::::::::|:::::::\      __,、    イ:::::::|/      
        /:.:.:.:::::::::::::::|:::::::::l| \   ´ \\∠:::!:::::::|         
.        / :.:.:.:.:::::::::::::::!::::::::ij}) `   __ イ\,>く !::::ハ.       
        /:.:.:.:.::::::::::::::>∨:::::|::へ :     ハ Ⅵ|::::::ハ      
      ハ:> " ´マム ∨::ハ⌒) :     /   ヾ∨::::∧     
     , '´    ヽ.、  マム.∨:ハ       {    , ∨::::::i    /

177名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:39:23 ID:GA7npTkA
運び屋危険

178やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:39:58 ID:wVeZUP2s
     |       :::::::::::i|   |     ,          |   |i:::::::::::        |:     |
     i       :::::::::|   i  _ ノ  :::::: ヽ  _  i   |:::::::::         i     │
     ミ       ::::::{  /'´ノ:.:.´ハ. ___ .r´ノ:.:.:´'\  .}::::::        彡     ノ
-、,,           ::::,〉-〈 i:.:.:.:.:.:.:.:.::}>⌒<{:.:.:.:.:.:.:.:.::i 〉-.〈::::         ,,、-─' ̄
   ̄´'''─-、,,__/ハ {   ヽ,:.:.:.:.::.ノ i : i  '、:.:.:.:.:.,ン'   }ハ'\_,,、-─'´ ̄
           l´H i.      ̄  _l :.:: l_   ̄      i l .|,
            i .i l        .〈,_   _,〉        i H i    人生は適当なところで
            ハ'J l         '─'          l レ'i     諦めをつける必要がある時も
             ハ‐_.l       ,,,, _ .,,,,       l_/     あると思うんだがな。
               | l   i. /_-二二二-_\  i   l |      
              | l l  || ヽ二二=二二^  .||  l l |       …で、どうするね?
              |  l  l |::::|   ___    |::::| l  l |
              |  .l  \\_.._人_.._//  l  |
              .|  l.    i::::::::::::::::::::::::::::::::::::i    l  |

179名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:40:41 ID:BuRCtEQs
こいつら絶対裏柳生だろw

180名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:40:53 ID:bdi3LI1M
なんという連続攻撃

181やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:41:21 ID:wVeZUP2s
                /:::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
.              /;イ::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::/"ヾj`'!::::::::::::::::,′
            / /::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::/  リ l:::イ:::::::/
            /::/!::::::::::::::::/:::/:::::::::/!/     // !:::::ム       だからさー。
             |/ |::/!:::::::/ /::/ !:;イ::::j! |       /__.!:::/ヽ}     わかってるんでしょ?
             |  .|//:/::/`!:/ート,|:::ハ.!≦二 ̄  /::/,ノノ      和尚様が出ない限り、俺達は何度でも来るって。
              リ !:|:::ヘ !'ニヱ>!:l i   ニヱゝ/イムノ`_ー 、
                _ , .-!ヘ/A?U    リ l        /.:.! /ゝ: ` - 、_
        _ - ´    _,、 ヾ|ヘ      〈、,        /.:.:.|/ /X:.ヽ    ` - 、
      .,イ´  _ - ‐ ´ \ヽ.| ヘ   ,r=_‐-、    イ.:.:.:.:!  /    ` - 、 _  ヽ
    /!  ィ ´           |   ヽ/>ゞー‐‐′ //   :.:|  :/         ` / i
.   / レ′           |  </ヽ、 `゙´ / /   .::!/           /  l
   i  l                |   /ヘ   ̄ ´  /ヘ  .:.|               /   !

182名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:41:27 ID:GJRHYYdE
なんという運び屋ww

183やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:43:38 ID:wVeZUP2s
                               
                ,. '"´三二二三`ヽ┛┗  
              /,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミ┓┏  
              /   /    夢     ', ヽ   
            /   /::(         ノ:::)  ヽ   
              /   /く´◎`ヽ',从,'∠◎``',   ヽ 
          /    ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ',   ヽ
            /    /     ,,   ,,      ',    \ \、_ハノ
         /   /::、  /   .;;;;;;'  ヽ   /::ト、   ヽ\).',..、
         ./   //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V .  / 
        /   // 1:::::;  V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV  ;:::::ト、V ヽ,)    ああわかったわかったッ!!
      /   // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ  ;_ ___ノ) )    行ってやる!行ってやるから
       /   // /  l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   ;::: ̄\ `ヽ    .支度を手伝えいッ!!
     /   // /   1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  ;::! i i _)  .
.     /   // /   / l:::;.   |WWWWWW!  /1 | | .l,)     今 す ぐ なッッ!!
    /   // /   / .|ヾ、  L二二二ニノ / | | | /-、
.   /   // /   /   |(__ノ\ /xxxxxヽ/   /! ! !  .,ソ/ヘ '"
.      // /   /  ノ  ',  l}}}}}}}}}}}}}  /| | | |  /  //7/ヘ /l ト、 |\
     // /   /  ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/  l | | |        /   V | l ヽ|
.   // /   /   l  >.-、/   ヽ  ヽ  | | ! ! 
   // /   /    |/ /       \)  l/ | |  
  .// /   /    V   〉   '"´  ``ヽ).     | ! 
      /    /  〈    '"´   ``ヽ)    l/

184やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:45:11 ID:wVeZUP2s
                  _,, iー' .、 '、. ..'-, .'、      . _..
              _.. イ'".ヽ .ヽ. \ .ヽ. \.ヽ. ..,,, -''"゛
          ,,, ィ'''"`'、  ヽ  ヽ .ヽ  ヽ ヽ,,..ノ‐'゙´
      ._..y‐''゙ヽ. .ヽ  .ヽ  ヽ _> |-.. ┴´
  ._.. -',"  ヽ  ヽ  ヽ  .ヽ./ ~    _,,二ー 、
."`',.  ヽ   ヽ  .ヽ  .l./ ゛    ./´   `'-.\
  .ヽ  .ヽ   ヽ._,, ;;ゞ゛     ./   : 夢   ヽ ',
 、 .ヽ  . ..lr‐'"´/      / .l,    ~''"   .! .!
 .ヽ._.. ゙‐'゙゛   ,./        /',''''''!ly、     ._.イ│
: '''´     ./ ,-      ,/'''''゙‐'t;;',',   ,i,'!!~゙゙} .|    こうなれば、せめて但馬の意表の一つも突いてくれるわッ!
      ././       /         ゙‐''゙⌒.! ',   ホレ!さっさとせいっ!
     ,,i,'イ゛          /.l  .、   _      |  .l
    / .,/ノ           ,' l゙ l.l .,,―`-ニ. ., .,.. l   ヽ
     .,/イ        ,'  l  l ',l゙,.. - ,,..,!.il! l ./    \                                .へ〜い>
.\,  .,''゙,!        l  l ,i'/ッ._,,,,,, .゙!/│ !     .゙y           できれば別金が欲しいところなんだがな>
  .`'-,,"."        l'、 .!.l l .,!.l   ゙l .l',゙ll゙ i____,,,..-'"゛.ヽ..,,,_            まあ、そう言うなよ。これくらいはさ>
    .`'ー、,、     / ゙' l .゙" .',.|    !/.|"!/          `''
        `゙'ー、、  .!   .\ .! !..,_, . 〃 /
              `'-',,_    ___;;,,.. --┴''''''¨'ー、、
               ̄ ̄           `'-、,
                               `''ー ..,,,,,,,,.. ‐'

 かくして、七月十七日、
沢庵和尚は家光の御前に出るため、再び上洛の途についたのであった。

185名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 22:46:19 ID:FUJxQRQQ
あまりにしつこいのでついに折れたか

186やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:48:23 ID:wVeZUP2s
.   /:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::ノ ヾ''´
   /:::::::::::/::::::i::::::i:::::::/:::::/i   ノヽ
  ,':::::::::ャー┼-┼‐┼"  ハ__/',ヾ丶
  ハ::::::::::|:ΤT‐‐|--/─;/:厶::::::i::',::i
  ハ::::::::::::|:::i:::|::::⊥<i::::://i7 _',:::::l:::l',|   やれやれ、やっと解説の出番だね。
  ヽ::::::__',::::ィ7:ム;;/_|:// 代iヾ::ハ:|   
    Ⅶ{ n:V::|イしゝト-、_,,,,辻i''カ! レ     それじゃ、早速だけど、
    ヽゝ=i::::|弋iシ__ -' i  ̄ノ:|     この時、沢庵和尚が家光に会うまでの箇所について、
     W∧::ト、`´  ー ' <レ      ひとつ補足をしておこうか。
   ノヘ´  ヽヽ  \ T_iヽ   Vヽ
  /へ、ヽ  ヽヘ_メ、、ノム, i  i }
  i   \ヽ  ヽ ー丱' j__j !

                       ト、
                     _>ヽー―‐- 、
                  〃^>        `ー-、  _
                  {ト// //レ八 |ヽ{\ } Y/⌒`ヽ
                   ゞ从/ii!!   ヽ| ii!!  V  |>‐≠j}
 補足、ってどういうこと?  くん′ ii!!      ii!!  }} lヽ乙彡{⌒ヽ
                  )V /Vl      /Vl/〃 ノ爪 ノ ノ)ぅく
                  てゝ          ヽ(,こノ(ヽ(
                   ノ ノ个 、n__( ヽ___, イ)   )ノ
                   ゝ( (   VヘZ  !、_  ((_
                    `´  ゝ j|-/::::ハ `´
                       /  /∨:::::! │
                       ヽ_ノ:::::::::::::! │

187やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:52:15 ID:wVeZUP2s
             __,. ‐−--  ...___,
           /          <
          /    ,   /       \           まあ、実際に和尚がなんと言って、
            /    i  /  / /   , i.  ぃ         家光に会うのを断ろうとしていたのか、ということだよ。
         //,'  l | 〃 / 〃  / リ! i小 \
          ./イ {. ムi jィ7"¨フン/イ ,〃_,小!|.! i         『はじめて御目見など仕る儀と、才覚を方々仕りて、
            !ハYri|i l !'だ芥Y ///イ/`川ハ |          .手間を入れ調ふ事と、連々聞き及び申し候。
            {ヘぃtj| l !〔ヒガ¬t___ ハ「}ノ/小}!          .さ様に手間を入れ、御目見など仕る身上にてはこれ無く、
          }ハ`1 !| 「ド´--′ 7タ/カイノ i          小者一人も持ち申さず候て居り候間、
              Vいト、   、__, ' `ブイ{′           公界の時儀残らず調へ申すことは罷りならず候。
              }ヘ小. ` j_-‐¬i´               寺の儀にて候へば、公儀へ申し上げ候事も申し、
          _,.-__ノ  / ⌒;ヽ、               御上り候へ共、礼儀時儀御調え候事は、
            / ヽ``F彡'   / `゙}               世上を仕らざる衆の仕り候て済まし申す儀に候間、
          {    `「    / 、 { _    __          小者も持ち申さざる身上の由、
         い、  l   v′ `ーt `>'´ ∠... __       各へも御延ばし候て下され候へ』
            ,`ヽ     {    ヽ}′ イヽ  /'く
             ’ }      ';、    {.  / { ‘ー'´,.イ      これは、和尚がこの会見の事について書いた手紙なんだけど、
           }  ヽ     }     ∟'_∠ ̄`ヽ イ      これによると、
          ヽ   V    'ハ     } }、    :i /
           礀  }'    ∧    ' ハ    }       1 : 自分は小者一人持ってないような身なので、
          !  ノ      _,.ヘ、     _,. -‐‐'          将軍家に御目見え出来るような立場の者ではない
           ヽ._〉 `ー '´   `ー<〔
             {  、__    __,   ノ            2 : 言うべきことは既に全部言ったので、
            r〕`ー- _ ̄´  _,.イ ハー‐--  ..__         これ以上言うようなこともない。
            /"⌒}_`7ー- ニ=彡ヘ.ゝi 〉;ー‐‐---`--  .._
         i   广7ー--=-‐ '"´  /ンー − -- -  _,ィ `ヽ    と言って、家光に会うのを断っていたみたいね。
        ノ   {`i礀 辷.ァ冖ー、 __,,.__ _,.、__  -_‐==='′   ',
        /´    !!l { /     ヽ ヽ 、_, ヘ‐ ´         }
      〈 `ー-  /ヽい_ y      i ィ}〈                /


 …和尚は相変わらずだね。         ......   __/二`く 二ヽ
和尚なら、小者くらいつけようと思えば    ......  /   { ( (ン} }\ノ | 
すぐにでも付けられるのに。          .......  |:i:トiト、ーr─く i }:厶 
                            ..  从|  {ト〈〈 く__ノ辷{ 
 それに、「各へも御延ばし候て」って、      .   |""__广≫_> 《  
「(私がそう言っていると)皆に広めてください」って . rう广|        \
意味だよね?                       〔__j\|  |     \_\___
                                \|  ト、    ̄ ̄   `ヽ 
 …なんで宗矩たちは、                     >‐イ/辷===‐- _ _二,ノ!
ここまで嫌がってる和尚を            ...    人__//        ̄厂 |_
引っ張り出そうとしたのかな?       .       〈_rn{ /   、__ _/  ナ
どちらかと言えば、そっちの方が疑問なんだけど。 _ /     二∠ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ!

188やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:54:44 ID:wVeZUP2s
           /: : : : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\          理由として正確なところはわからないけど、
          /: : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\        推測としては、3人の話の中でもあった
       /: : : : : : : :| .:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
        /.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.l:..:.:.:.:.:.:.:.:.:l、:.:.:.:.:.l:.:、:.:.:.:.',.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',       ① : 朝廷との融和政策の一環
     /l.:.:.:/:.:.:/.:.:/l \イ:.l.:.:.:ヘ\:.:、ト、\.:.:.:l:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:|        ② : 家光の師僧としての推挙
.      |.:.イ:.:.:/.:ー ┼个\l\:.:.ヘ. \:T ー-\|-:.|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:|
.      |/ l:.:/.:.:∧l,ィ伝心   \リ ,ィ抔尓マュ\|.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.j       というところではないか、と言われているね。
         |/l:.:/.:.:r. li::::ji| 、    r   |i::::::::ji|ハ|.:.:.:.:.:.:/`i:.:.:/
.          l∧.:.:{i 乂:リ lトー-{i  弋Zx:ソ l}|.:.:.:.:./| |:.:/        ①については、紫衣事件の裁定を下した
          ハ.:ゞー─一'    `ー──一’/:.:.:.://_ノ:/        崇伝、及び秀忠が亡くなったことで、
           |.:i:l    '           //.:.://:.:/:/        幕府にとっても方針転換が比較的やりやすく、
           レ|ヘ    r  、      //.:.:///j/         且つ、人気がある沢庵が、家光に挨拶に来るという
            ∨ `  _      _  ´/:/ ハ            イベントにより、紫衣事件に幕を引きたかった、という
                   >- T i      / : \          政治的な理由だな。
                    /: : : :./ ノ   ,/.:. : : : : \
                /: : : : :./ , -/:./ ̄ ̄`: : :\        そして、②は、どちらかといえば、
                 /: : : : :.:.|  /: :./: : : : : : : : : : : :ヽ      宗矩・天海辺りの、私人としての家光に近い人物が
               / : : : : : : ', /: : :.ム-: : : : : : : : : : : : ',     沢庵なら、家光にいい影響を与えるのでは、という
              \: : : : : : : :V: : : /: : : : : : : : : : : : : : : :l     「期待」が理由だったんじゃないかな。

                             ..      ト、
                                  _>ヽー―‐- 、
                               〃^>        `ー-、  _
                               {ト// //レ八 |ヽ{\ } Y/⌒`ヽ
 「期待」…ねえ。                     ゞ从/ii!!   ヽ| ii!!  V  |>‐≠j}
説によっては、家光が沢庵に興味を持って、  ... くん′ ii!!      ii!!  }} lヽ乙彡{⌒ヽ
呼び寄せた、というのがあるみたいだけど、     .)V /Vl      /Vl/〃 ノ爪 ノ ノ)ぅく
そちらだと、宗矩たち主導な感じだよね。        てゝ          ヽ(,こノ(ヽ(
                             ..  ノ ノ个 、n__( ヽ___, イ)   )ノ
 というか、この飛脚が連続したのって、    .....  ゝ( (   VヘZ  !、_  ((_
宗矩の仕業なのかな?               ...    `´  ゝ j|-/::::ハ `´
                                    /  /∨:::::! │
                                    ヽ_ノ:::::::::::::! │

189やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 22:57:06 ID:wVeZUP2s
             /   /  /  l/リ7ヽ l | |ヽ \     \
         /    j   l  ///   \ll | l l  ヽ \ \_ヽ    その辺り、実際にどうだったかはよくわからない。
        /ァ    |   l /ハィ坏Z心、\l | |   ハヽ ヽ  ヽ
           / ,   ハ   レl-{ll  {iL:ji!| `   |/\ | l l l  ! }     ただ、この挨拶については、
        {l l  / ̄V   l! |l  Ⅶ炒  i}   z<Z¨l l ! j/    沢庵自身もそうだけど、まず家光や幕閣の承諾が
         Vi  {_ ( V  l|  ゞ== =ェュj!=zr 磷:i}マ| j |/      取れていないと実現できないから、
          lV ハ ヽ\ハ         , {i {炒 }// l/       宗矩・堀直寄・天海の3人の中で、
           \ハ ̄i             ゞ=zjノ//       一番その辺りの根回しが出来る環境にあった宗矩が
            从/  、    / ̄ フ     } |′        主導した可能性はあるかもね。
         / ̄ ̄ ̄ ̄7 \    ゝ  /   // /
   __ ..-‐く      /!   >z .. _    <ハ/           …というか、和尚の書状によると、
/ ̄   `\  `ヽ、   / |   /  ̄\                   和尚が江戸に戻った後、宗矩は特に表立っては
       ヽ    \_人 l   {    ハ                  赦免の為に動いてなかったようなんだけど、
        |  i      \  ',   / !                  .それも、「和尚と家光を会わせる機会を増やす為」と考えれば、
        / /          \ ヽ 人 |                  和尚を江戸に留める為の選択だったのかもしれないね。

                                .....             __
                                       ,r ァァュ,  ´       `  、 _ ィ ── 、
                                     ///             `/l l     } \
 まあ、同じ内容の書状が、3人からほぼ同時期に   .   /l//     /            `ヽl ヽ    ノ   !
且つ、繰り返して来るっていうのも、               {l//   ,/ / //  | l| l l  l  l、_ 二フ   ィ|
送る側で意思疎通が出来てると思うのが         .   // / / / //l   | l| | |  |  |  ゞ =≡彡/
自然なところだしねー。                  .....   / /  | ム/7 T、 |ヽリTNメト/|  ト __   人_
                                .....  | ,/ll l |イ l ィ磷ハ \| 7:::ハ|/ | /トニ三ニィ升ト 、}
 というか、和尚の赦免が、                 .  l/{{i| l l\レli::::::j|     |i::::::ji|》 | / |{ 刄ハ ノ ノ人リ
上洛に合わせるタイミングで出たこと自体、       .   ハl/N|\| 乂:リ    弋zソ  レ' ト\ ヾ{ _メ(_ `ヽ
何かしらの意図があったのかも、とも考えられるね。      {{ヾ/ /l """ '    """_ノ ノ__ノ} 人_ ヽ`)ノ
                                .....    ≠{  {  、   r 、    (  (   ノ ノ  }ノ (
 とにかく、和尚は京に来ちゃったけど、         .    ゞ \ ヽ  >   _ .. イゞ_ `ヽ (´   ( (
これからどうなるんだろうね?              .....       /_ノ   _ノ l      l   )_ノ      `)
                                .....      {{_ィ fl<  ′ - ‐ (_(>fl ー 、
 「ま、それはこれからのお楽しみってことかな」    ... _ r─ っ´  .||  ` ==z== <´  || / ヽ
                                  _/ ´二ユ二ニ=∬ ∬ ∬     /   |
                                    |   ィ´ .{ニ二三三三三二ニ} l /.   │

190やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:00:19 ID:wVeZUP2s
 沢庵和尚が京に再上洛したのは、このような顛末からであった。
かくして、話は和尚が京に着いた直後に戻る。

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
   ┛┗// ィ /⌒`⌒ヽ\
   ┓┏/ / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |     但馬ッ!
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    あの飛脚どもはお前の手筈であろうがッ!
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|    お前だけでは無く、丹後守殿や天海様を巻き込めば、
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ    俺が断りきれんことを見越しおったな!
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( −)(−)      …まあ、やり方が若干強引だった事は認める。
     | u.   (__人__)      だがの、わしはそれだけ和尚に頼りたいのじゃ。
     |      `⌒´ノ
       |         } \     …頼らせてはくれぬか?
     /ヽ       }  \
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/

191やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:01:41 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |   
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |    …………。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( −)(−)  
   |  u    (__人__)    ………。
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /

192やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:03:17 ID:wVeZUP2s
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /  u  夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',      ……フン、その気が無ければ、
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |    そもそも上洛などせぬわい。
//イ    / /::::/// '´  ///'|| |    
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|     な、何もお前の為ではないのだからな!
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ     丹後守殿や天海僧正には世話になったから、
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\    仕方なくなんだからな!
  /  / / ! \| |      ./!  ! |     
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \
       |    ( ⌒)(⌒)
          |     (__人__)     それで十分だろ。
        |      ` ⌒´ノ    すまんな、和尚。
          ,|         }
       / ヽ       }      …さて、それでは早速
     く  く ヽ     ノ      準備を進めるとするかの。
       \ `'     く
        ヽ、      |
            |       |

193名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:03:53 ID:rLjUux.o
ツンデレwwwww

194名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:05:03 ID:GA7npTkA
デレたぁーっっっっw

195やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:05:18 ID:wVeZUP2s
 かくして七月十七日、二条城にて、
宗矩と堀丹後守が同道の上で、沢庵と家光の初会見となったのである。

.                  {}
                 ,r'A':、
               ,r:'"/\`':.、
.         、_____,、.‐',,、_'___n,n__`_、,,`-、,_____、
.         ゙l、,!_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l,!、l゙
           |:::::::::::::::::::::::::::::n::::::::::::::::::::::::::::::|,
          ';王王王王王八王王王王王ヨ
           ]*;;r--.、;*r;"へ`':.*;;、--.、*;[
        _、,,,,,f'''*;;;^r:'",r'"' へ:'`' 、`':、^;;;*、L,,,,,.、
        ゙、=┴'ァ゙'"r'"´.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:..`'-、`'=t┴=',゙
        ゙r:''",r'"..:.:.:.:.:.:lコ:lコ:lコ:lコ.:.:.:.:.:..`';;,、` ‐!、
    ゞェェtエ゙┼┬i┬┬┬┬rハ┬┬┬┬i┬┼┬t'ェェブ
     ゙,~~i~~~~~~~~~~~~~~~~~{n}~~~~~~~~~~~~~~~~~i~~゙;┐
     「;、.|  .冂 冂  冂l:''"..へ`' .l,冂  冂 冂  .|.. .|Ti
ゝ,、,,,,、、!‐''"┬┬┬┬;、‐'":'"::: ヘ:::`:.、`‐、┬┬┬┬┬`ーf-、、ィ,
ソ;゙、ニ┴┴┴┴┴ァ'"r:'´。 ......::.. .:....... 。'‐、`'t┴┴┴┴┴=゙7
ヽゞz、:|;ヘ「]「],r'"r'´、z、r、、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. `': 、`'-.「]「] .|_,'、
Y;;ゝヾi彡〉''"r''";ヾ;ゞ::::ゞヾヽ]「バヘ,'z]「:]:.:.:.:.:.:...`''‐`、':-.、,|l l l.゙i
ソ ヽ;; i;;ゝソ ヽ;;ゝ彡ソ ヽ;;ゝゞヽi;ゞ::::ゞヾ;ヘ――――,rz、;ヘz、`''ー-、;;ソゞヘ
ヽ;;;;ゝヾiヽ;;;;ゝヾゝヾ;ゞ::::ゞヾ;iゝヾ;ゞ::::ゞヾヘソ;ミ^ゝヾ;ゞ:::ゞヾミヘtz彡ヾ;ゞ;ゞ
ヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ
ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ソヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾソ;;;;ゝヾ
ヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ソゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾソ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞ

196名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:05:38 ID:sO1QgZ5c
誰得

197名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:07:12 ID:BuRCtEQs
もうお前ら結婚しちゃえよw

198名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:07:37 ID:FUJxQRQQ
なんと嬉しくないツンデレなのでしょう

199やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:08:24 ID:wVeZUP2s
             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''〜^〜ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
     _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ       お前が沢庵か。
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ       但馬や天海からは色々聞いていたが、
     ヾ、!      !;     ,レソ       お前と会うのはこれが初めてだな。
       `|      ^'='^     ム'′     
       ,rト、  ー- ─-:  /|         久々の京はどうだ?
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、       . 配所での生活も長かっただろうし、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_    . 苦労しただろう。
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、
        将軍:徳川家光


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |     …御上洛の大盤振る舞いで、
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    故太閤以来の賑やかさですな。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、| 
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ     この沢庵にとっては、
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\    特に何ほどにも感じませぬが。
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /       (…和尚!?
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/    頼むからあまり過激な事は…)
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }  
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /
   /ヽ.  !                   | // |   .....   / ̄ ̄\
.  /  个┤        ///     u    .|ー ' |      .  / ─  ─ \
  /   i||  , _   , L 、       / / |     ... | (● ).(● ) |
     ||      ^ ^        / /  |      . |  (__人__)  │ (…丹後守様。
..     | ∧     ──      / /  .|        |    `⌒´   |   ここまでくれば、もはや後は
.    |   ヽ            イ /   |       ..  |           |   上様と和尚の相性の問題です。
      l     \        /  /   |    .......  ヽ       /    今は成り行きに任せましょうぞ)
     |     ,\____,/   /              ヽ      /
.      |   / {       /\  /            .   >     <

200やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:10:27 ID:wVeZUP2s
    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|  
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|     ほう…それは何故だ?
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ  
.    }.iーi       ^ r'    ,'   
     !| ヽ.   ー===-   /   
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ‖  .  ヽ、_!__/:::|\


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |     人間、天地万物同根一体、
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    それ故、場所など構うものではないからですよ。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|    京であろうと、江戸であろうと、
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ    .あるいは上山であろうと変わりませぬ。
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

201やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:12:25 ID:wVeZUP2s
             ___
           ,ノ' ´    ` ''ヾ、
         /            ヽ
        }f^'^^了t^'^'`'ー1  l
        |L_ ! ___ { ,..、|
         }f'tr'i  ''^'tォー` }j/i',|     ”人間、天地万物同根一体”…。
          l.| ´ |    ̄  vijソ.! 
         丶 └、     Fイ l′     天地万物と人は一体、
     /    ',  ‐--‐  ,イ ケ|      そういう境地に至っている、か…ふむ。
   , ,/.       ヽ `''"´,/ !  ^|ー、
  / /      _,,」、'....ィ'       '|. \、_
. /./  ,. ‐'''"´    ! /   ,  _」__ヾ',
.,'.,'  /´   └ 、_ ノi   ノ  (、_  ``ヾ!
,'/ /     ヽ、 ` ''ー 、ィ-─'' r`'^    `
l|  !            リ    `ぅ ー=、_
| |          サ     〉
  ト             ′    ./''ー- 、,.._
  |  ヽl            (B     /    ヽ、
  |     !,、      !     /     ∠_
  ,イ     ヾ'     ィ 、   . /   ,,ィ'´
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、


    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /  
   /ヽ.  !                  | // |   う、上様!
.  /  个┤        ./         u.   |ー ' |   何を…!?
  /   i||      , L 、         / / |  
    ||     、^__^__      / /  |   (う、上様が…脱がれた!)
.       |       ,'----------,    / /  |
.     | ∧    ヽ____/    / /   |
.    |   ヽ     ー―― '    イ /   |
      l     \         /  /   |
     |     ,\____,/   /
.      |   / {       /\  /
.      |  /   ヽ    /   ヽ/
.      l/     / ̄ ̄{

202やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:14:29 ID:wVeZUP2s
                   ,,,,____,..-'''- ...,,__
                 /    ヽ    __  ヽ、
      , -ー- .._     /          {_^ ヽ、}
    _,‐'      \_,,/         i____}二  /    …はあっ!
   r´    ,、    ;ヽ      、____,..''"   {___ノ
    ゞrr-'''" ヾ .r 、 ヽ,     ,,   |
    { /rィァ リメ、_ノ=、        |
     `i      }_,,__   /      \
      i´ヽ''´  /ヽー―、i     |   \_
      |  ヽ-´ ヽ   ヽ_,,,,/       \
      |      ;__,,, _/ゝ  __,,,,       |
      ヽ、__   ノ ヽー――フ___"'-,-'{^~ヽ |
        ヽ、     ゝ--、 |    〔 ノ   | |
          \_i      ~"''' ‐- __〕  /  |
            \____          /  /__
               ~""''' ‐-‐ '''""~   /;
                   /        //
                  /       /
                  |      /    /
                  |     ,,;     /
                  ヽ、        /
                    ヽ_____  /
                      ー――´

203やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:15:19 ID:wVeZUP2s
                         `     '
                           、   ノヾ     '
                           )ヽ/  ヽ、ノ|ノ´
                            `r      r'
                            )     (
                          , '´⌒`Y´⌒` 、        ,、    /
                             ,              キ人_,/
            `                                )  て
             \ ,,_人、ノヽ                       /´⌒Y,.
              )ヽ    (                             \
           - <       >     バシッバシッ!
              )     て
             /^⌒`Y´^\


               / ̄ ̄\
             / ノ  \ \
             |  (●)(●) |
.             |  (__人__) u|  (…畳を打たれた?
        r、      |    `⌒´  .|    …! そういうことか…!)
      ,.く\\r、   ヽ      ノ
      \\\ヽ}   ヽ     /
       rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ
        └'`{  .   \.|   /   i
            ヽ、._   ヽ、_,r'   .|
            `ヽ、   /'  |
               `'ー'´

204やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:17:07 ID:wVeZUP2s
     ,, - ―- 、
  ,. '" _,,. -…;   ヽ
  (i'"((´  __ 〈    }
  |__ r=_ニニ`ヽfハ  }     …どうだ、痛いか?
  ヾ|!   ┴'   }|トi  }  
    |! ,,_      {'  }     (さあ、どう答える?)
   「´r__ァ   ./ 彡ハ、
    ヽ ‐'  /   "'ヽ
     ヽ__,.. ' /     ヽ
     /⌒`  ̄ `    ヽ\_
    /           i ヽ \
   ,'              }  i  ヽ
    {             j   l    }
   i   ヽ    j   ノ   |   } l
   ト、    }   /  /   l  | .|
   ! ヽ      |  ノ    j  ' |
   { |     } |      l    |
   ヽ |     i  | \    l    /|
    { |     l   |     |   / |


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |   
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |    ……ふむ。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

205名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:17:25 ID:82LpbHXM
常人にはわからない世界だ・・・

206やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:19:38 ID:wVeZUP2s
                 _..-''" ̄ ゙̄''---- ,,,,
                   /             `'‐、
                /                    `'、
             /                       ゙l,
               /                        !
            |       . ___、               |
              l    ., ‐'"゛    '''''''、            |
           l   . /           l           |
              ,'   /      . 、    !        !
          /   / 、    l.夢´!   .,!       |
            /   ./ l     .f゙'‐.,i',   ,!       |
         /   .l ゙l \           !           l゙
        ./     !.ゞ \ .ヽ        l゙        !     まあ、爪髪を切られたようなものですな。
       ./      |   .`ッ',     .,r‐/         !    クックック…。
      ./       .!      ゛   ./;:;:;l            |
    ./  .r    .!         ゙‐''''}            l
   .-'´   . l     l、 .、   i ..,,、   |          l
       /     .!',  .!、  `―"   !         、   !
       !      }.l  l-二― ......,,.. |       |   .|
       .|      .l  l  .l;:;:;:;:;:`゙゙''''/ ,!       !    |
       .l     │.,、.ヽ .ゝ ....,,,__./   !       |
       !     !.〈,,,  ゙'-..____,,..-'"l゙      /
          !    /.、  `''-,,.      ,..l゙      ./
        ',   .,'  `'、   `''" ̄ ̄ .,!      /
        !  .i',    ゙'y.     .._.. !     /
        |  ./ ヽ    ゙',゙'---ッ'"  !     /
        | /  ..l.   ..l, /    .l    ./
        l ,i',    l    .li′   .!    ./
        // \  .!    !    l   ./
       〃   ヽ. !   !    :!  . /
       l′    ヽ|   .l    | ./
       .゛          !     ! /
                      l′

207やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:23:11 ID:wVeZUP2s
             / /  
''´´´ ̄ ̄ ̄` ー--、_   ̄ 
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.ヾ、 
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾ 
;:;;::ヾヽゞζ)ヾ゚''心,ヾ;:;:、;:,, '゙ 
;:;:'         ハソ  ''!ヾ  
;:;:.';       .ノ´)ノ   !  
;;::;:/〃二二ーーー-t   fー-,,!  
;;:/   r==f ̄ ´  ∧<''  
リ    、迅y. ´   K庁 !   
イ            ヽ` !     …ほう!
             ヽ .!
          __ ノ |     (そこで痛がりでもすれば、
           ´  l      化けの皮を剥いでやろうと思ったが…やるな)
ヽ        ー=二ア  j
 ` 、     、____,   /
    、        /
  、   、    ! /
.  '     `,,ーtー´
..  `.       !


    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /  (流石だぜ和尚…ッ!
   /ヽ.  ! //////      //////  | // |   そこにシビれる! あこがれるゥ!)
.  /  个┤        ///            |ー ' |   
  /   i||  , _   , L 、         / / |         ./ ̄ ̄\
    ||   |、` 、^__^_____、  / /  |         / _ノ  ヽ、.\
.       |      |/>‐-------一'7  / /  |           |  (⌒)(⌒) .|
.     | ∧  、 \        / /  / /   |    ....    !  (__人__)  |  (…やはり和尚に
.    |   ヽ  \ ー―― '/  イ /   |         , っ  `⌒´   |   心配など不要じゃったの)
      l     \ ` ー―一'  /  /   |    ...   / ミ)      /
     |     ,\____,/   /         ...  ./ ノゝ     /
.      |   / {       /\  /          ..  i レ'´       ヽ
.      |  /   ヽ    /   ヽ/           .  | |/|      | |

208やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:25:49 ID:wVeZUP2s
         _,r'´::::::::::::::::::::::::::`'、.    
        {::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.   
         ゙l'´゙《   __,,,ゝ:::r、:::::l     ははは…久しぶりに面白い奴に出会ったぜ。
         ト=r;、 ゙"rィァ‐リメ }:::::}    沢庵、いずれ機会があれば、また来てくれるか?
          ゙i`"l   ̄    ソ::::ヽ   
          ゙i. ゝ^   ,  /ヾヾヾ、 
           ヽ ゙こ´  /     ヽ、
            ヽ、  /__,∠、    `'-、   
             `゙ク'゙´   `    ゙'、 ヽ
              /           〉 ヽヽ
            ィ               ヽヽ
         _,,-'´:::                 ゙i
        /    `                  }
      /         ,-ィ‐r'´´      /   l
   __r'〈      ,ノ   / ```l       /     l
-‐ ´      ‐ '' ´  /l:::    l     ー'´      l


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |    …さあ、そこはなんとも。
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |    ただ、此度の御赦免、あらためて
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|   .御礼申し上げまする。
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

209やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:27:34 ID:wVeZUP2s
             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''〜^〜ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
     _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ      気にするな。
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ      俺は大御所様とは違う。
     ヾ、!      !;     ,レソ       またお前の話を聞きたいもんだ。
       `|      ^'='^     ム'′
       ,rト、  ー- ─-:  /|         では、下がっていいぞ。
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |   
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |    では、失礼をば…。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ   (秀忠公とは違う、か…。
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\    どこまで本当だろうな)
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

 こうして、沢庵和尚と家光の初会見は終わった。

210やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:35:41 ID:wVeZUP2s
                                _>ヽー―‐- 、
                              〃^>        `ー-、  _
                              {ト// //レ八 |ヽ{\ } Y/⌒`ヽ
 なんていうか今の話、すごく…とんちです。   ゞ从/ii!!   ヽ| ii!!  V  |>‐≠j}
本当にこんな事言ったの?          .. くん′ ii!!      ii!!  }} lヽ乙彡{⌒ヽ
                              )V /Vl      /Vl/〃 ノ爪 ノ ノ)ぅく
                              てゝ          ヽ(,こノ(ヽ(
                              ノ ノ个 、n__( ヽ___, イ)   )ノ
                              ゝ( (   VヘZ  !、_  ((_
                                `´  ゝ j|-/::::ハ `´
                                   /  /∨:::::! │

                >.:.:.:.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:....、
             ,  ´....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
           /:. .. .. .. ....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\_
          /:.:.:.:.:.:......... .. .. .. .. l.. .. ',...........:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
           /.:.,:'.:.:/.:.:.l.:.:.:l:.:.:.:l:.:.l:.:.:.:.:l.:.:.:.l:l:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
            /.:./.:.:/.l.:.:小、l.:.:.:.l:.:.l:.:.:.:.:l.:.:.:.l:l:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
         i.:./.:.〃.:l:/:.l、`ト- L_:l:、.:.:l.:.:.:.l:l:.:.:.:.,' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'      …いや、実は、
         l/l.:.:i l、.:lハl ヽ:l Vハlハ:. l.:.:.:.l:j:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i     実際に沢庵和尚がこの時、何を言ったかはわからないんだ。
          从l ハl  l ィf示ミx  l:.:l.:::.,':ノ://:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:l     だから、和尚と家光の話のうち、年月不祥のものの中に、
             人_f  l { .:.:j}  l/l.::/.:.://- 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l     この話があったので、使わせてもらったんだよ。
      '´ ̄二アr‐ ′ {  l 込ソ  /.:.l/.:.:/人  }::.:.:.::.:.:.::.:.:.::.:.:.:.,'
     / /´ r 、釗    ー' X/X/X/x.:.:.:.:.//こ} /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::/       話自体は、
.    {/⌒ヾ } 、    /X/X/X/X.:.:.//__ ,ノ:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:/       「”人間、天地万物同根一”と称するなら、この畳を打つのは
    /  二二 V \ ー 、    /.:// ノ j:::.:::.i:::.:::.:::.:::.:::/::.::∧        お前の体を打つのと同じであろうが、どうだ?」
.    i   ―┐l ',   \`¨    ノ/     l:::.:::.l::.:l:i:::.::./ハ/         という家光の問いに対して、
.   l  , rァノ j_ハ    ー‐-- 、´     从::.:ハ从/            「確かにその畳も天地万物のうちですが、
    l   く_/  }        }       V                 まあ、髪や爪を切られたようなものですな」と返した、というものね。
.    l     ヽ  /  ,.-ァ今ァ-イ        ヽt-x、 __            ちょっと話で書くと、表現しづらかったけど…。
.    l     Y   ' : :/ :/ {`ー 、   __,  /  / ト  _        
.    _l      ! /: : :{: :{  、    ´    /   ': :/: : : : : . 、       ただ、この時の会見において、
   〃:j    j:Y: i: : :l: :l  ト _   __ .ィ    /: :/ : : : : : : : ヽ      沢庵の当意即妙の受け答えに対し、家光が感銘を受けて、
   {{:.ソ    l::l :l: : : l: :l   l〈l 「冂 j〉 j! ll  / : /: : : : : : : : : : ',     沢庵を気に入るようになった…というのは事実みたいだね。
   八 __ .人', l /: : :、ヽ j〈l l o | l〉 j! ll / : / : : : : : : : : : : : : i

211やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:37:53 ID:wVeZUP2s
 その後…

       |  !                        |  |       |
      | │                   〈   !      人
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ   ̄ .Y  ̄
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !    |
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !     但馬…。
    ヽ {  |           !           |ノ  /     お前の言った通り、面白い奴だな!
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′    瞬時にあの切り返しをするとは、
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'       あれもやはり、禅の修業の結果なのか?
    |    `!                    /
    人     ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
  ̄ .Y  ̄    |\      ー ─‐       , ′ !
    |       |  \             /   |


         / ̄ ̄\
       /    ⌒ ⌒
       |    ( ⌒)(⌒)
       |     (__人__)     …左様でございます。
         |     ` ⌒´ノ     あれこそ剣の秘奥でもある「不動智」を得た故のもの。
         |         }     上様に禅を御指導するには、かの人物しかおらぬと
         ヽ        }      但馬が申し上げました儀…納得頂けましたかの?
    /  ⌒ヽ    '´(
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.

212やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:39:54 ID:wVeZUP2s
    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|     ああ、大いに納得したぞ!
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|    また時間がある時に話がしたい…。
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ    .但馬、和尚を引き止めておいてくれよ?
.    }.iーi       ^ r'    ,'
     !| ヽ.   ー===-   / 
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ‖  .  ヽ、_!__/:::|\


            /⌒`"⌒ヽ、
           /,, / ̄ ̄ ̄\
          /,//::       \        …ははっ!
         ;/⌒'":::..        |⌒ヽ  
       /  /、:::::...       |ヽ_ \   (…あー、すまん、和尚)
     __( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒  )
    ━━━`ー──ゝィソノ-ヾy_ノー─━━

213名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:42:15 ID:aWTqrfwc
これはとんちであって剣も禅も関係ない気がするが
命は惜しいので黙っていよう

214やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:42:25 ID:wVeZUP2s
 かくして沢庵和尚は、翌日に年寄衆へ挨拶をした後、
その足で南宗寺に帰ろうとしたものの、しばらく引き止められ、
日一日と京に滞在する事になったという。

   / ̄ ̄\
  / ノ  \ \
 |  .(−)(−)  |
. |  (__人__)  |         すまんの、和尚。
  |    `⌒´  |    ) ;;;;)   なんというか、随分上様は
.  |        |    .) ;;;;)  .和尚を気に入られたようなのじゃ。
.  ヽ       }   /;;/
   ヽ     ノ   .l;;,´     悪いが、もう暫くだけいてくれぬか?
. /    ∩ ノ)━・'     
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |       まあ、今更構わん。
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |      そちらも忙しそうであるし、
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|      また呼び出される事もなかろう。
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ 
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\      …相変わらず煙草を吸っておるのか。
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

215やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:44:37 ID:wVeZUP2s
   / ̄ ̄\
  /   _ノ ヽ_
 |     (⌒)(⌒)
. | u   (__人__)        まあ、これはなかなかのう…。
  |      `⌒´ノ ) ;;;;)   とはいえ、あとひとふん張り、という時なのじゃ。
.  |         }  .) ;;;;)   容赦してくれい。
.  ヽ        }  /;;/
   ヽ     ノ  .l;;,´
. /    ∩ ノ)━・'
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |   
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |    まあ、体を壊さん程度にな…。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

216やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:46:23 ID:wVeZUP2s
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)       
.   |     (__人__)        (…まあ、色々あったが、
    |     ` ⌒´ノ  ,r'゛ヾ    和尚を上様に会わせるという
   .l^l^ln      } `‐=   )    今回の目的は達成できた…ひとまずこれで十分じゃ)
.   ヽ   L     }   ゝ-´  );;;;;;)
    ゝ  ノ   ノ        .) ;;;;)
   /  /    \       ./;;/
  /  /       \     .l;;,´
. /  /      |ヽ、二⌒)━・'
 ヽ__ノ


   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/
. |    (__人__)  l;;,´   (あとは、残りの仕事を片付けて、
  |     `∩_ノ)━・'    帰りの道中での修造奉行のお役目を果たすのみじゃ)
.  |     |_ノ
 /ヽ    |  |_   
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |
 | \ /  _/

217やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:48:43 ID:wVeZUP2s
        / ̄ ̄\
      /       \
      |::::::        |   …何事も無ければいいのじゃがのう。
     . |:::::::::::     |
       |::::::::::::::    |          ....,:::´, .
     .  |::::::::::::::    }          ....:::,,  ..
     .  ヽ::::::::::::::    }         ,):::::::ノ .
        ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .
        /:::::::::::: く         ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´

 こうして、家光と沢庵和尚を会わせることに成功した宗矩は、
この「御世替の御上洛」の最後…江戸へと戻る帰りの道中に思いを馳せるのであった…。

218やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:49:54 ID:wVeZUP2s
                                    __
                                   / \ \
                           ___, -―<    ヽ、\
                ()          >:::/::::::/:::\   `¨7
    __,, .z-‐=ニ´ ̄ ̄ ̄|l           /::://:〃/:ハ:ヽ\`ー─ 〈   人
  <  やる夫柳生.その34||        /イ:::/:ム七エ7 j从::リT7ト :::::::l   `Y´   今回はここまで!
   `¨ ー‐-=z_        ||           j斗1  ___    __`ヽ:l::l::ヾ} *    次回こそ私が解説ですよ〜♪
               ̄ ̄ ̄ ̄ ||        ヽ小Y´ ̄`   '⌒ヾ/レヾミ}   +
                 ||          / :l "" ___ ""/ :! :::: Y==ュ
               j^ヾハ        / ::::ゝ、 ヽ _ノ  イ:::::l:::::::::ト\
                {ヽ)! ヽ       /:::::/::/_≧r -<!/::::: |:::::::::ヽヽ>
               \{}  }    /:::::/:::/:/{ {   /イ::::: /!:::::::::::: ヽ
                 ヽ /\ /::::://:: /ノ ,レ介く j_;イ`ヽ ::::::::::::: \
                 ‘く   \/ / ::/__人l / l「\_|  /l:ヽ:::::::::::::: \
                 xヘ.     ヽ /:::〃\`\7ーイ / Y |::::::::::::::::::::::::::\
                /:::::::ヽ.    /:::::{{   \ `弋7´    } │::::::::\:::::::::::::::::\
               /:::::::::::::::::\//::::: 八 o   \ {     ノ :| :::::::::::: \:::::::::::::::::\
             ///::::::::::::::::/j:::/:::::_/::::}      o7   /   | :::::::::::::::::::\:::::::::::::::::ヽ
              /′/::::::::::::::::/:::レ'´:::::::/       {   ∧,  ヘ:::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::: ',
               /::::::::::::::_/:::::::::::: /        }   〈::::l   ヘ::::::::::::::::::::::::::',::::::::::::::::i
              ‘ ´ ̄ ̄ `¬ー‐/\      o/   lーヘ    ヽ_:::::::::∧:::::::l::::::::::::::::|
                          /:  \     ∧   |  ヽ    \ ̄ `ヽ:|‐-、::::::::|
                      /     `丶、_/ j_/l   \    \   _  \_j
                      l       丶   /   |     \   / ̄´彡'’
                     │             |      `-く__つ
                                              __ __¨ ./
                                          また  ._)  _) \

219やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/09(日) 23:51:45 ID:wVeZUP2s
 どもども、お疲れ様でした。
本日もお付き合い、ありがとうございました>ALL

 今回で上洛編は終わらせようとしたのですけど、
なんだかんだで沢庵和尚の下りで分量が増えたのと、
戻りの道中の際の話が、何気にSAMON以外にもあれこれあったので、
再度延長の末、全4回になりそうな趣でアリマス。
どうしてこうなった。

 実際のところ、この上洛に於いて、柳生家の話に大きく絡むのは、
今回の沢庵和尚と家光の初会見と、この後のSAMONについての2つなのですけど、
流石に史上最大の上洛と形容されるだけあって、
探ればあれこれエピソードが出てくるのが面白いところ。
時代や状況が違うものの、後の十四代家茂の上洛の時は総勢三千人と言いますから、
単純に言うと、その百倍の規模というわけですし喃。
まあ、そりゃ色々あるよなあと。

 とりあえず、次回でなんとか終わらせたいところ。
そして、解説役もどうなることやらで砂。

 ではではー。


>>111
 例の小話で砂。
東海寺ができるのはまだ後のことなので、その時にする所存ー。

>>112
 一応、謹慎という形ですので、基本、柳生庄でニート三昧だったのではと。
尤も、あくまで柳生家内の話なので、若干の融通は効いたかもですが。

220名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:54:22 ID:GJRHYYdE
乙であります。ムネリンもお煙草はほどほどに。

221名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:55:04 ID:mA2DUbIA
乙でしたー。いやあ面白いなあ。昔の小説や映画だとこの辺には必ず大久保彦左衛門が絡んできますねw

222名無しのやる夫だお:2010/05/09(日) 23:55:49 ID:GA7npTkA
乙でした

223名無しのやる夫だお:2010/05/10(月) 00:01:42 ID:XGPqX9l2
乙!

こう言う試し方をする辺り家光も将軍は伊達じゃないな。

224名無しのやる夫だお:2010/05/10(月) 00:26:29 ID:O.YBljwY
乙でした
しかしまあ、さすが沢庵。
上様の前でもデレたりなんかしないぜ

225名無しのやる夫だお:2010/05/10(月) 01:02:37 ID:gVvlWGKo
乙でした〜

次回も楽しみにしてま〜

226名無しのやる夫だお:2010/05/10(月) 16:34:03 ID:gswobtFI
乙です
まさかこのスレでDMC終了を知るとは思わなかったw

227名無しのやる夫だお:2010/05/10(月) 17:16:24 ID:tNuYoIAA
そういえばムネリンが「何事も無ければいいが」と言っているが、
もう起こっている件について(しかも江戸で)

幕府的に1件とムネリン個人的内容で1件・・・。

228名無しのやる夫だお:2010/05/10(月) 19:20:18 ID:JyoLngxE
面白かったです。
「天地万物〜」のところで畳をたたいて「痛いか?」と聞いた家光も禅の心得があったんですね。

229名無しのやる夫だお:2010/05/10(月) 21:13:35 ID:UZRrtZN2
超速で屁理屈をこねるのが禅なのだろうか、とふと思ったり

高度に発達した屁理屈は禅と区別がつかない

230名無しのやる夫だお:2010/05/10(月) 22:17:46 ID:XGPqX9l2
それを理屈ではなく、感覚でやれるように自分を鍛えるのが禅、という気はする。

231名無しのやる夫だお:2010/05/10(月) 23:42:37 ID:/qKPFtqE
乙ー。
ホント宗リン苦労人の働き者だよなあ。
長男が剣にしか興味がないニート、次男は将軍とラブラブ、三男は微妙な子って、
だから家のためには老体に鞭打って自分が頑張るしかないとか・・・お疲れ。
なんでこんな苦労してる人が、裏柳生とか言われちゃったんだろうねえ。

>十四代家茂の上洛
規模は小さいけど新撰組誕生のきっかけになってるので剣豪関連としては見逃せないイベントだな。

>>227
幕府の方は想像つくけど、この時期、江戸で柳生家関連の何かあったっけ?
宗冬がなにかしでかすのだろうか・・・。

232名無しのやる夫だお:2010/05/11(火) 19:33:58 ID:ds0ue5/2
>>231
ネタバレになっちゃうのもつまらんだろうし、
2〜3話経過すればわかる事なので、放って置くのも一興。

2331:2010/05/15(土) 00:36:55 ID:Wx8wyX1Y
 どもども、お疲れ様です。
現状は相変わらずでありますが、とりあえず次回更新については、
いつも通り、日曜(5/16)夜21時からにしようかと。
内容は前の続きでアリマス。

 今度こそ上洛編終了になるかと。
よろしゅうですー。

>>213、229、230
 この場合、重要視されるのは回答の「内容」では無く、
間髪を入れず答える「石化之機」の方で砂。沢庵は禅僧ですし。
「不動智神妙録」で、

>如何か仏法の極意と問はば、其の答話の善悪を撰ぶにてはなし、止まらぬ心を尊ぶなり

 とある通りで砂。
まあ、早ければいいというものでもないと釘も刺してますが。

>>228
 武家の教養の一つですしね>禅
沢庵に会う前から禅に接することはあったかと。

>>227、231
 まあ、本来の帰り道のあれこれ(つーかSAMON)に加え、
その辺+αがあったので、分割の有様でアリマス。
日曜、無事に間に合えばいいのですが。

234やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/15(土) 00:44:56 ID:Wx8wyX1Y
     ,, - ―- 、
  ,. '" _,,. -…;   ヽ
  (i'"((´  __ 〈    }
  |__ r=_ニニ`ヽfハ  }     …どうだ、痛いか?
  ヾ|!   ┴'   }|トi  }  
    |! ,,_      {'  }     (さあ、どう答える?)
   「´r__ァ   ./ 彡ハ、
    ヽ ‐'  /   "'ヽ
     ヽ__,.. ' /     ヽ
     /⌒`  ̄ `    ヽ\_
    /           i ヽ \
   ,'              }  i  ヽ
    {             j   l    }
   i   ヽ    j   ノ   |   } l
   ト、    }   /  /   l  | .|
   ! ヽ      |  ノ    j  ' |
   { |     } |      l    |
   ヽ |     i  | \    l    /|


                 _..-''" ̄ ゙̄''---- ,,,,
                   /             `'‐、
                /                    `'、
             /                       ゙l,
               /                        !
            |       . ___、               |
              l    ., ‐'"゛    '''''''、            |
           l   . /           l           |
              ,'   /      . 、    !        !
          /   / 、    l.夢´!   .,!       |
            /   ./ l     .f゙'‐.,i',   ,!       |
         /   .l ゙l \           !           l゙
        ./     !.ゞ \ .ヽ        l゙        !     まあ、爪髪を切られたようなものですな。
       ./      |   .`ッ',     .,r‐/         !    クックック…。
      ./       .!      ゛   ./;:;:;l            |
    ./  .r    .!         ゙‐''''}            l
   .-'´   . l     l、 .、   i ..,,、   |          l
       /     .!',  .!、  `―"   !         、   !
       !      }.l  l-二― ......,,.. |       |   .|
       .|      .l  l  .l;:;:;:;:;:`゙゙''''/ ,!       !    |
       .l     │.,、.ヽ .ゝ ....,,,__./   !       |
       !     !.〈,,,  ゙'-..____,,..-'"l゙      /
          !    /.、  `''-,,.      ,..l゙      ./
        ',   .,'  `'、   `''" ̄ ̄ .,!      /
        !  .i',    ゙'y.     .._.. !     /
        |  ./ ヽ    ゙',゙'---ッ'"  !     /
        | /  ..l.   ..l, /    .l    ./
        l ,i',    l    .li′   .!    ./
        // \  .!    !    l   ./

235やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/15(土) 00:45:46 ID:Wx8wyX1Y
             / /  
''´´´ ̄ ̄ ̄` ー--、_   ̄ 
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.ヾ、 
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾ 
;:;;::ヾヽゞζ)ヾ゚''心,ヾ;:;:、;:,, '゙ 
;:;:'         ハソ  ''!ヾ  
;:;:.';       .ノ´)ノ   !  
;;::;:/〃二二ーーー-t   fー-,,!  
;;:/   r==f ̄ ´  ∧<''  
リ    、迅y. ´   K庁 !   
イ            ヽ` !     …ほう!
             ヽ .!
          __ ノ |     (そこで痛がりでもすれば、
           ´  l      化けの皮を剥いでやろうと思ったが…。
ヽ        ー=二ア  j      それになにより、間髪入れぬ返答…やるな!)
 ` 、     、____,   /     
    、        /
  、   、    ! /
.  '     `,,ーtー´
..  `.       !


    >
.  /     / ィ´ /   ∧ ト、   }
  //⌒ヽ / /X\{  /l/  jノ/ji ハ|  /
ヽ./  /⌒Y /  _\\{   / ∠jノ ノ! /ル'⌒ヽ/
  \//  jヽ{ Y´ (r')ヽハ ヽヽイ(r') `Yuj/ |, '⌒ }
    !{   | ヽゝ--‐       ‐--く /   l   /  (流石だぜ和尚…ッ!
   /ヽ.  ! //////      //////  | // |   そこにシビれる! あこがれるゥ!)
.  /  个┤        ///            |ー ' |   
  /   i||  , _   , L 、         / / |         ./ ̄ ̄\
    ||   |、` 、^__^_____、  / /  |         / _ノ  ヽ、.\
.       |      |/>‐-------一'7  / /  |           |  (⌒)(⌒) .|
.     | ∧  、 \        / /  / /   |    ....    !  (__人__)  |  (…やはり和尚に
.    |   ヽ  \ ー―― '/  イ /   |         , っ  `⌒´   |   心配など不要じゃったの)
      l     \ ` ー―一'  /  /   |    ...   / ミ)      /
     |     ,\____,/   /         ...  ./ ノゝ     /
.      |   / {       /\  /          ..  i レ'´       ヽ
.      |  /   ヽ    /   ヽ/           .  | |/|      | |

2361:2010/05/15(土) 00:47:57 ID:Wx8wyX1Y
 …というところで、やっぱあの問答のシーンは「石化之機」に照らし合わせて考えると、
1レス遅れて回答ってのはちょっと違うように思えてきたので、
以下、差し替えて頂ければー>まとめサイトの方々

 ・ >>204>>206を2つ合わせて>>234に差し替え
 ・ >>207>>235に差し替え

 よろしゅうですー。

237名無しのやる夫だお:2010/05/15(土) 00:57:31 ID:9j9EXdoM
乙〜

238名無しのやる夫だお:2010/05/15(土) 01:02:51 ID:fZURKY2Y
てか、石「火」之機じゃないの?
「電光石火」の石火
「石に化け」て固まったらマズイでしょ

239名無しのやる夫だお:2010/05/15(土) 21:48:39 ID:nS7ii3sw
細川家の秘宝展見に行ってきたー。
入り口前に長蛇の列、というほどではなく、割とゆっくり見られますた。
幽斎の直筆はやっぱり綺麗だったとか、忠興も結構綺麗だったとか、
ガラシャが綺麗なんだけど、豪快で勇壮な筆致だったとか色々ありますた。
全体に一般むけとしては地味だけど、マニヤには楽しめる作品多し。
田辺城で古今伝授をタテに天皇仲裁とかのもあったし。
ウチの先祖の肥後拵もありますた。


あとは何より、ポン刀。
包丁正宗*1
そして僕らの忠興公の、歌仙兼定。
となりの日本刀に比べて、一回り小さいっぽいのは、
切りすぎて研いだせいですか……。
なんかこう、「人を切ったことのない、まばゆいばかりの完璧な刀」じゃなくて、
ちょっとどこかバランス悪いのが「ようく使いこんだからねえ」的な不気味さがありました。

240名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 16:16:52 ID:x5esHqy.
沢庵→一休→禅宗→仏教であれこれ調べていくと、
日本の仏教と世界の仏教ってまるっきり違うみたいなんだよね。

「宗派の違いは山登るときの登山道の違い」って喝破した坊さんがいたけど、
日本のそれは山登り以前に「山を見つけた時点で登頂したことと同じ」
って言い切るくらいのアレンジというか強引に解釈してる感じなんだわ。

そんな中でも原始仏教にまだ近いと言えるのは禅宗じゃないのかなぁ?

241名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 17:22:05 ID:AEe1tIHY
>>240
禅宗における不立文字思想と本覚思想は原始仏教とはやはり別物。
むしろ南都六宗の方が原始仏教に近いと思うが。

禅宗でさえ叡山由来大乗系の思想的枠組みの中にあるから。

242名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 19:40:14 ID:u1JxbyD2
いやホントに、和尚がクラウザー様でよかったよ。
これが二代目一休だったら畳ごと城をへし折って「ぬるい!」
ぐらいのTONCHIを披露しかねん。

243名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 20:04:26 ID:8GN/Qgms
というか「日本の」っていわんでも仏教のローカライズはすごいからなw

2441:2010/05/16(日) 21:00:42 ID:u7KthedA
 どもども、お疲れ様でアリマス。
では、これより再開しまする。

245名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:01:27 ID:aqcc8nyc
世界的に「いやその理屈はおかしい」としか言いようのない仏教ばっかりだもんな
初期の仏教そのままってのはやっぱり布教の上で難しかったのかね

って、ktkr

246やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:01:33 ID:u7KthedA
                                    __
                                   / \ \
                           ___, -―<    ヽ、\
                ()          >:::/::::::/:::\   `¨7
    __,, .z-‐=ニ´ ̄ ̄ ̄|l           /::://:〃/:ハ:ヽ\`ー─ 〈   人
  <  やる夫柳生.その34 ||        /イ:::/:ム七エ7 j从::リT7ト :::::::l   `Y´  やっと先生の出番ね!
   `¨ ー‐-=z_        ||           j斗1  ___    __`ヽ:l::l::ヾ} *    それじゃはじめますよ〜。
               ̄ ̄ ̄ ̄ ||        ヽ小Y´ ̄`   '⌒ヾ/レヾミ}   +
                 ||          / :l "" ___ ""/ :! :::: Y==ュ
               j^ヾハ        / ::::ゝ、 ヽ _ノ  イ:::::l:::::::::ト\
                {ヽ)! ヽ       /:::::/::/_≧r -<!/::::: |:::::::::ヽヽ>
               \{}  }    /:::::/:::/:/{ {   /イ::::: /!:::::::::::: ヽ
                 ヽ /\ /::::://:: /ノ ,レ介く j_;イ`ヽ ::::::::::::: \
                 ‘く   \/ / ::/__人l / l「\_|  /l:ヽ:::::::::::::: \
                 xヘ.     ヽ /:::〃\`\7ーイ / Y |::::::::::::::::::::::::::\
                /:::::::ヽ.    /:::::{{   \ `弋7´    } │::::::::\:::::::::::::::::\
               /:::::::::::::::::\//::::: 八 o   \ {     ノ :| :::::::::::: \:::::::::::::::::\
             ///::::::::::::::::/j:::/:::::_/::::}      o7   /   | :::::::::::::::::::\:::::::::::::::::ヽ
              /′/::::::::::::::::/:::レ'´:::::::/       {   ∧,  ヘ:::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::: ',
               /::::::::::::::_/:::::::::::: /        }   〈::::l   ヘ::::::::::::::::::::::::::',::::::::::::::::i
              ‘ ´ ̄ ̄ `¬ー‐/\      o/   lーヘ    ヽ_:::::::::∧:::::::l::::::::::::::::|
                          /:  \     ∧   |  ヽ    \ ̄ `ヽ:|‐-、::::::::|
                      /     `丶、_/ j_/l   \    \   _  \_j
                      l       丶   /   |     \   / ̄´彡'’
                     │             |      `-く__つ

247やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:02:44 ID:u7KthedA
 寛永十一年(1634)閏七月二十七日、史上最大規模の軍勢を率いて上洛した家光は、
その目的…即ち「自らが天下人である事を万民に示す」ことをほぼ達していた。

         _,r'´::::::::::::::::::::::::::`'、.     
        {::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.    
         ゙l'´゙《   __,,,ゝ:::r、:::::l       ふんっ…!
         ト=r;、 ゙"rィァ‐リメ }:::::}      ここ最近、政務にばかり気を取られていたから、
          ゙i`"l   ̄    ソ::::ヽ     こうやって体を動かすのも久しぶりだな。
          ゙i. ゝ^   ,  /ヾヾヾ、  
           ヽ ゙こ´  /     ヽ、     …はあっ!
            ヽ、  /__,∠、    `'-、
             `゙ク'゙´   `    ゙'、 ヽ
              /           〉 ヽヽ
            ィ               ヽヽ
         _,,-'´:::                 ゙i
        /    `                  }
      /         ,-ィ‐r'´´      /   l
   __r'〈      ,ノ   / ```l       /     l
-‐ ´      ‐ '' ´  /l:::    l     ー'´      l
          三代将軍:徳川家光


        / ̄ ̄\
      / −  − \    左様ですな。
      |  (⌒)(⌒) |   我らもほっとしておりますれば…。
      |  (__人__)  |              ._
       |    `⌒´  │           //
       |         .|          //
       ヽ        /         //
        ヽ     ノ        //
      _/     l__      .//
 __ゝ_/         ヽ   .//
 \___ノ'        ヽ⌒)/

 この上洛により、家光は京を始めとする畿内の民衆達へ自らの存在感を印象付け、
また、悪化していた朝廷との関係修繕や、
諸大名への朱印改などによる将軍家としての権威確立もこなしている。

248名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:02:49 ID:EMbvFFFw
ハジマタ

249やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:05:43 ID:u7KthedA
       ______
    ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` 、
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
  |;;;;i "'`~  "`~ `i||i" '' ゙` " |;;;;;;|
  |;;;;|       ヽ`        |;;;;;|
  .|;;| ,-;;;;;;;;;;"フノ  ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ |;;;;|
 ,,ト;| ',,_==-、く    >゙-==、  |/ i    ああ…あとは京に戻って、
 |i 、|   ' ̄"彡|         || |   院と和子に挨拶をしたら、江戸に引き上げだ…。
 |'. (|       彡|          |)) |
  ! 、|      i,"(_ ,, 、,      |" i    さあ、イクぜ、左門…!
  ヽ_|        `         .|_/
   .|゙      、,.−-‐ 、,,     |
   .i ゙、    '  ̄ニ ̄     /|
   |   、      ̄ ̄    , ' |
   |  i ` 、    (    , "   |
    |      ` ー---― "|    |
   |  |          i     |


           /: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
          /.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ
         ./: : : : : : : : : : : :≧=≦: : : : : : : : : : : : : : : : i
       /: : : : : : : : : : : 〈     `ヽ: : : : : :,r‐'"ヽ: : ::l
        /.: : : : : : : : : : : : :l       \;:/   /: : : l
      ./: : : : : : : : : : : : : ノ__          _/: : : :/
     /: : : : :/二ヽ: : : :/__≧、_,,  、_/__i: : : /
    ./: : : : ::i r‐ハ l: : ::l ¨=廴ゞ='¨ヽヽ  ィt_ッ¨ブ/ノ       ははっ!
   /: : : : : ::l {r‐! l: : : l     ̄ ´   | ̄ ̄ /: i       ご存分に…!
  ./: : : : : : : ヽ、ヽj:: :: :l            |     /:: :l
  /: : : : : : : : : : :`¨´::: ::ll           、l   /:::::::l
. /.: : : : : : : : : : : : : : : : :jl            /   /: : : :l
/: : : : : : : : : : : : : : : : : /i \     ̄二¨   /: : : :/j
: : : : : : : : : : : : : : : : : //  ` 、        /-、_: //
: : : : : : : : : : : : : : : : // `ヽ、   ` ー‐ァ‐'"    ` ー 、_
: : : : : : : : : : : : : : : //    ` ーァ‐≦ト、         `ー 、_
: : : : : : : : : : : : //l      /   ハ l ',                `ー 、_
:: : : : : : : : : ://  ハ      {   } l  ',        _,.-‐'" ̄
          柳生家次男 : 柳生左門友矩
           (やぎゅう さもん とものり)

 なお、閏七末のこの頃、家光は京を離れ、大坂を巡検している。

250やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:07:27 ID:u7KthedA
< さあどんどんイクぜ…左門、力を抜けよ…!
< ははアッー!

          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (−)(−) .|
        !  (__人__)  |   (…稽古の時に妙な掛け声を出すのは、
          , っ  `⌒´ u |     勘弁して欲しいのう…)
       / ミ)      /
      ./ ノゝ     /
      i レ'´       ヽ
      | |/|      | |

251やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:08:30 ID:u7KthedA
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●     (とはいえ…上様の仰る通り、
   |      (__人__)     この御上洛も大過なく済んだ…。
.   |        ノ      .最後の山は、江戸への帰路のみ、か…)
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /

 ちなみにこの頃には、上洛に従った諸大名たちも順次帰国を許され、
それぞれの所領に引き上げている。

252やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:09:42 ID:u7KthedA

       / ̄ ̄\
     /   ⌒  \
     |  ミィ赱、i .i_r赱   (ああ、早く江戸に戻って、
.     | ::::::⌒ (__人__)    お藤の顔が見たいだろ…人肌的に考えて!)
.     |     トエエエイ
.     ヽ     `""´}
      ヽ     ノ
       /    く

                                   ドタドタドタ…! >

253やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:12:00 ID:u7KthedA
    |┃         ,ィ, (fー--─‐- 、、
    |┃三  .    ,イ/〃        ヾ= 、
    |┃.    .   N {                \
    |┃      ト.l ヽ               l
    |┃     、ゝ丶         ,..ィ从    |
 ガラッ.|┃      \`.、_  __ ,. _彡'ノリ _,.ゝ、  |         ∧
    |┃       `ゝf‐ゞ゙ujヾ二r^ァuj< y=レヽ.     l\ /
    |┃三  .    |fjl、  ̄.リj^ヾ.)  ̄  ノ レ リ   __|  ` 
    |┃.    .    ヾl.`ー- べ!゙‐ ` ー-‐'  ,ン   \   話は聞かせてもらった!
    |┃三        l    f,.ニニニヽ u /:|   _∠,  つまり…江戸城が消滅する!
    |┃          ト、  ヽ.__.丿  ,イ |     /
    |┃三       _亅::ヽ、 ー   / i :ト、    ´ ̄|  あとリア充な爺はもげろ!
    |┃      -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、   l/、  ,ヘ
    |┃        ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l       ∨
    |┃       ヽl \\‐二ニ二三/ / /


   / ̄ ̄\  ━━┓┃┃
 /   _ノ  \   ┃   ━━━━━━━━
 |   (( ○)(○) ┃               ┃┃┃
. |     (__人__)                    ┛
 |    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚
 |   。≧       三 ==-
 |      -ァ,        ≧=- 。
  \       イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
  /     ≦`Vヾ       ヾ ≧
 |      。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。

254名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:12:32 ID:damSezYc
キバヤシよく言ったw

255やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:14:04 ID:u7KthedA
     ./ ̄ ̄\
   /    \!||!ノ
   |    ( ○)(○)
.   | ノ(  (__人__)    何をたわけたことを申すかッ!
    | ⌒    (       この痴れ者めがッッ!!
.    |      `⌒´ノ
.    ヽ        }   
     ヽ     ノ  
     l/   く  
     |     \
      |    |ヽ、二⌒).


    ,ィィr--  ..__、j
   ル! {       `ヽ,       ∧
  N { l `    ,、   i _|\/ ∨ ∨
  ゝヽ   _,,ィjjハ、   | \
  `ニr‐tミ-rr‐tュ<≧rヘ   >  う、嘘じゃないんだよ!
     {___,リ ヽ二´ノ  }ソ ∠  
    '、 `,-_-ュ  u /|   ∠
      ヽ`┴ ' //l\  |/\∧  /
--─‐ァ'| `ニ--‐'´ /  |`ー ..__   `´
    く__レ1;';';';>、  / __ |  ,=、 ___
   「 ∧ 7;';';'| ヽ/ _,|‐、|」 |L..! {L..l ))
   |  |::.V;';';';'| /.:.|トl`´.! l _,,,l | _,,|  , -,
    ! |:.:.:l;;';';';'|/.:.:.:||=|=; | |   | | .l / 〃 ))
    l |:.:.:.:l;';';'/.:.:.:.:| ! ヽ \!‐=:l/ `:lj  7
    | |:.:.:.:.l;'/.:.:.:.:.:.! ヽ:::\::  ::::|  ::l /

256やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:17:56 ID:u7KthedA
  / ̄三\
 /;;;; _ノ 三 \
 |;;;;;;;   ( ○)(○)
. |;;;;;    (__人__)      貴様、まだ言うか!
  |;;; ノ(  `⌒´ノ     わしがリア充展開して何が悪い!
.  |;;;; ⌒      }      爺だって若い娘の方がいいんじゃあ!
.  ヽ;;;       }     
   ヽ;;;l    ノ
   /    く                 い、いや、そちらではなく…! >
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)


    |┃            _rf´ ̄ ̄`´ ̄ ̄:ヽ
    |┃三         /: : : : : : : : : : : : : : : :\
    |┃.    .        /: : : : : ,' : : ; : : : 、: :ヽ: : : ヽ,
    |┃         /: : : ; : :,' : : : ! :!: : :l: l: :l 、: : : ',
    |┃         /:.:.:.:/:.;:.:l:.:.;:.:.;.l:.:l:.:.:.:l:.:l:.:l:.:!:.:.:.:.:}
 ガラッ.|┃        ,'.;:.:.:/:.:.l:.:l!:.:l:.:{:.l:.:l、:.:.:l:.:l!:.l:.!:、:.:.:.!
    |┃         {!:l::::l:::l::M;M=ュ`;l:::l llィMMl:l::::}:;:::}    こんな事だろうと思った…。
    |┃三      l人:::!::l:{ 《弋;ゾ `、l."弋;ソ》 }:::lハノ   但馬殿、残念ながら、
    |┃.    .    `、 `||从 ´ ¨   `   ¨ '` l:リ´    .そいつの言ってる事は、嘘ではない…!
    |┃三  .      ||:∧`           ,' ト、
    |┃          /||:::::ヘ    ` '    ./:l!| ,》
    |┃三  .     《》|ハルト\.  ‐'ニ ‐ /イルl《》
    |┃         ノノ /;;;ノル;;;l`. 、__, ィヾ、:ヽ`、f }
    |┃    .  ,r‐‐ii"‐―‐、{::{ ト、::;::||:::::;イ`}:}`ゞー―‐-、
    |┃     /::) ||     }:}.  `ー ‐'´ 〃/      (:::ヽ

257名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:19:29 ID:GU/Gco1.
リア充がいやならヒヒ爺と呼んでやりてえw

258やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:20:31 ID:u7KthedA
   / ̄ ̄\
 /  _ノ   \
 |   ( ○)(○)l
. |    (__人__) |    さ、讃岐守様…?
  | U  ` ⌒´ |   わしがお藤とキャッキャウフフするのが、そんなに…!?
.  |         }   バカ…な…!
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  
   /    く
   /     ヽ

    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈 ホカホカ
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | } 
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|     讃岐、どうかしたのか?
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|    今、いい感じに一汗かいているところなんだが…。
.    ヽ.ヽ ////    {:. /// lリ
.    }.iーi       ^ r'    ,'      とにかく、男は度胸!何でも言ってみるものさ!
     !| ヽ.   ー===-   /
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ‖  .  ヽ、_!__/:::|\

259やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:22:13 ID:u7KthedA
                   __,..__
           _,.r-‐¬≡三゙:::::::::..`''..、_
          /./.r:::::::::::::::.\:::::::::::::::::...丶久f:}
         /.::;/..:::i.:::::;、:::::l;:::::..ヘ::::::::::::::::::::::i} l:::1
.        /..:::::;il.::::;l..:::::;;;l::::|;;i::::::..}::::ノ;::::::;ィ'^|} |:::|
       |ハ::::;;i|.:::;;|..:::::i;;ト;:lレl∧:ソY;;;;::l:::::::::/;li l::::l
.        ! {:;;l{:∧ハ.::::lv_.二ニ=‐|;;;;i::l:::/;;;;l}l.|;:::!
         `!i{‐-_、ヘ:::}´ィr;z=ャュ |;;;;l:|´ };;;;;;l};l.li;::1     では、単刀直入に申し上げます。
          l;;;i《屯ハ ヾゝ `¨´ " |;;;;l:| , |;;;;;ノ;;|.|l::::!     江戸城西丸で火事が起こり、焼失したとの報が参りました!
.        l;;;l;l"  ,   `     |;;;;|:|_,ノ:ソ|;;;;l.|;i:::!
        |;;;;l;{  /          !;;;il:l |'" |;;;;l.|;;l::1
        |;;;il人 `ヽ       ノ;;;ill:l l  |;;;;l.l;;l:::|
        '" ̄¨ゝ マ三>   ,/"¨´ ト、. 1;;;l.l;;;l:::|
.            ヽ "  ,.ィ    / ヘ;;;;l.l;;;l::::!
              ` -<    /    ,/ミミゝ;:!,.
           _,=≡/ 人  /´   /ムホfヲ苑盆z、
         _,xl盆fホ/  /`  /∧   /      ̄`ヽホミz、_
        ,xタ壬シ'¨く_  ヽ.//タ ゝv´   /    f ´     }

260名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:23:03 ID:QJ3kQ/.A
もうやる夫はこのやらない夫ぶった切っても許される気がするwww

261やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:23:19 ID:u7KthedA
   / ̄ ̄\  ━━┓┃┃
 /   _ノ  \   ┃   ━━━━━━━━
 |   (( ○)(○) ┃               ┃┃┃
. |     (__人__)                    ┛
 |    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚
 |   。≧       三 ==-
 |      -ァ,        ≧=- 。
  \       イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
  /     ≦`Vヾ       ヾ ≧
 |      。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。


\\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::
  r'::::::::::::::::::::;;:;;:;;:ッ、:::::::::::
\ レ''''jrTf"    lミ::::::::
   |    u.   〈ミ::::::::
\ |、_ ャー‐__二ゞ ヾ::、
`` ゞ:}   ̄'互.ヾ  }:j ん     なん…だと……!?
   l/   """"´`    )ノ
=-- /        u  l  (ノ
== `弋"__,....._     !  !
     ゙、`ー‐'     ,'       \
''"´    ゙、 ̄    / ,'         \
/     ヽ__/::;' ,' ノ       `ヽ
  //      ヾ_,'∠..,,__
// //   /´

262やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:24:46 ID:u7KthedA
       / : :.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.ヽ' ノ}、::{.|
     〃、 :.:.:/:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.、\.:.:.:.:.:.:.ノ|゚´リ、/:ハ:l.|
     /  ` -{‐ !ー{ー ‐!--ヽ'ヽ ̄二_,!´;}l.:!:::::}ハ!
    ハ;`‐/ -|-:|ー:|ー-'{‐|:‐:ハ::|"!:.:.:.:}}イ:::}.}:::ソ:∧
     !:!{ :.:!.:.:.:|.:.:!:.:.:.{.:.:.:.:.l∧N レヽト、:.:.リ.|::::|´';:!l::::ハ
     !| !.::i!:::.i:ト、|ヽ:∧::::::ハニ|三,ニニ、.Y.:.:|::::|f. }l.l:::::ハ     飛脚によりますと、
     !! ',::ll:::::l:!ェニニミヽ::::∧ /´ヒzリノノ!.:.|::::|リ/:!l::::::::}.   火事が起きたのは二十三日…。
     { ∨:::i::l{《弋zj`  \::ヘ  ̄ ´ |!.:|::::|ノ::::!l::::::::ハ   もしやすると、明日には本丸焼失の飛脚も
    `. 弋::l:::i` ̄     \!.     |!.:!::::!:::::f }:::::::::ハ  来るやもしれませぬ…!
.        レ!::∧         `    ||.:|::::|ヘ::l,,,!:::::::::::},
         {.!:::!∧     丶'      ,!|.:|::;:| '、;、:::::::::::::l 
       l.!:::l::{ \    ‐= ‐   ´ハル'´ .//‐、::::::::::!  
          {!:::l::| l´ >    ̄     / /  //  '::::::::::!
          `ゞ、j {.    ≧ __ . < ./  //    \::::!
             \ 、   \!lヽ、  ./  //        ヘ:| 
                ヽ!    !l`'、ヘ / ./'´          \
               }    !l   ´¨//-、__,...__      \

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ○)(○)    そ、そっちだったのですか!
. |  U  (__人__)    本当に大事件だとか洒落になってないだろ!
  |     |r┬-|  
.  | ι   `ー'´}     ここは普通、”な、なんだってー!”とか入った後、
.  ヽ     u  }    そのままスルーするシーンだろ…テンプレ的に考えて!
   ヽ     ノ    
   /    く  \
   |     \   \
    |    |ヽ、二⌒)、

263やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:27:33 ID:u7KthedA

 江戸城西丸焼失…。
これは家光の上洛中に起きた事件である。
         ____,,,...,.
         i'江戸城西丸|;;)(;;;;;⌒;)(;;;; ワーワー
         |~"~"~~ ̄" ̄~((;;;;⌒;;;)(;;;;)
       (_|___从从(;;;;ノ(;;;;);;;) ( ;;;ソ      ブスブス…
      /llllllllΣ从:. ;;;;;;;⌒;;;;)(;;;;)(;;;;)
ワーワー   |_皿_シヘ:从:. .::. ;;;;);;;)⌒(;;;;)(⌒;;;;)
     /lllll/_^/从从:::::. (;;;;)(;;;(;;;;))(;;;;)
    从|_皿__.日W^>;;∧(;;;;;;;)⌒(;;;;)       ワーワー
    /llllll从从lllllll从lllllllllll\(;;;;;;;;)(;;;;) 
     |_ロ_癶_皿__皿_癶从_|(;;;;)(;;;;)    (;;;;⌒)(;;;;;;)
   /ll/_^_\llllll/_从从 ll\     _从(;;;;)(;⌒;;;)
     |___皿从从._皿___|     /lllll从l\(;;;;;;;)
  /llllllllllllllllllllllllllll从从llllllllll\______ |_ロ _从_|(;;;;)
    |_皿_皿_皿_从_ 皿_|lll从llllllllllllllllllllll\
   .lXXXXXXXXXXXXXXXX.l_ロ_从从_ロ_|

 寛永十一年閏七月二十三日、原因は不明ながら、
出火により、江戸城西丸が全焼したのである。
(なお、本丸は無事だった)

264名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:28:21 ID:EMbvFFFw
アリャマー

265やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:29:11 ID:u7KthedA
 そして、この江戸城西丸の留守を任されていたのは、
年寄の一人、酒井忠世であった。

      ┌────‐┐
      |   私 は   |
      l   留守居   !
      |___ ___|  ノlノ:|
            l |   _,. イ::'::::ノ
        /ミ_| /  '" ,.-::::::ヽ
        /:::::::::V  u  l-=・-:l__   …パ、パフォ…
         |::::::::::::|      ヽ:::::::ノ  ▼
         |::::::::::::|、、        __ノ
         |:::::::::::::ヽ_,.-── 、,. '":ヽ
        ヽ::::::::::::::::彡::::,:::::::::::::::::::::::::',
           `┬───'\:::::::::::::::::::,.-|
         _|  ミ    `ー──'  !
       /::::|      ,.-'"´ ̄ ̄`ヽ
      /::::::::::::',     /::::::::::::::::::::::::::/
     彡___|__彡_____ノ
        年寄:酒井雅楽頭忠世  
       (さかい うたのかみ ただよ) 

 当時、既に左遷同然の西丸留守居の身ではあったが、
家光の上洛中に、その西丸が炎上してしまったのである。

266名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:29:19 ID:2nePvf9s
全焼か。夜に行燈を倒しただけでも火事になりやすいからなぁ

267やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:30:40 ID:u7KthedA

       / ̄ ̄\
      /  \    \
    .(●)(● )  u. |
     (__人__)  u   |    (こいつは…洒落にならんな。
     .(`⌒ ´     |     悪くすれば、雅楽頭様に切腹の沙汰すらも…)
     {         |
      {      u. /
      \     /
      ノ     \
     /´        ヽ

        _,,.、、、、、.,,_
      /.:::::::::::::::::::..`ヽ、
     / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '、
     | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ヘ{ツ
      | ::::::::::::::::::::::::,ィゥ ノ j
     |::::::::::::::::::::::( |.!  ;{     …讃岐。
     .|::::::::::::::::::rリ`l,〉   j}゙    雅楽はどうしているのだ?
      }:::::::::::::::ノ゙  l  /.
     ,xァ''ー'゙'`    '、 /
    / ー`¨`''''ー-- 、」゙'′_
   ''^ーァ 、_____  ̄ /
    `>'、,     '''"´ ̄ ̄_二ヽ、
    /           /    ヽ
   ,'        ,   /      ゙、
            l /  __      !
            l, l  く,_  、   |

268やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:32:17 ID:u7KthedA
                   __,..__
           _,.r-‐¬≡三゙:::::::::..`''..、_
          /./.r:::::::::::::::.\:::::::::::::::::...丶久f:}
         /.::;/..:::i.:::::;、:::::l;:::::..ヘ::::::::::::::::::::::i} l:::1
.        /..:::::;il.::::;l..:::::;;;l::::|;;i::::::..}::::ノ;::::::;ィ'^|} |:::|
       |ハ::::;;i|.:::;;|..:::::i;;ト;:lレl∧:ソY;;;;::l:::::::::/;li l::::l
.        ! {:;;l{:∧ハ.::::lv_.二ニ=‐|;;;;i::l:::/;;;;l}l.|;:::!     雅楽殿は、
         `!i{‐-_、ヘ:::}´ィr;z=ャュ |;;;;l:|´ };;;;;;l};l.li;::1    今も西丸で指揮を執っておられるかと…。
          l;;;i《屯ハ ヾゝ `¨´ " |;;;;l:| , |;;;;;ノ;;|.|l::::!
.        l;;;l;l"  ,   `     |;;;;|:|_,ノ:ソ|;;;;l.|;i:::!
        |;;;;l;{  /          !;;;il:l |'" |;;;;l.|;;l::1
        |;;;il人 `ヽ       ノ;;;ill:l l  |;;;;l.l;;l:::|
        '" ̄¨ゝ マ三>   ,/"¨´ ト、. 1;;;l.l;;;l:::|
.            ヽ "  ,.ィ    / ヘ;;;;l.l;;;l::::!
              ` -<    /    ,/ミミゝ;:!,.
           _,=≡/ 人  /´   /ムホfヲ苑盆z、
         _,xl盆fホ/  /`  /∧   /      ̄`ヽホミz、_
        ,xタ壬シ'¨く_  ヽ.//タ ゝv´   /    f ´     }

        _,,.、、、、、.,,_
      /.:::::::::::::::::::..`ヽ、
     / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '、
     | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ヘ{ツ
      | ::::::::::::::::::::::::,ィゥ ノ j
     |::::::::::::::::::::::( |.!  ;{   そうか…わかった。
     .|::::::::::::::::::rリ`l,〉   j}゙
      }:::::::::::::::ノ゙  l  /.
     ,xァ''ー'゙'`    '、 /
    / ー`¨`''''ー-- 、」゙'′_
   ''^ーァ 、_____  ̄ /
    `>'、,     '''"´ ̄ ̄_二ヽ、
    /           /    ヽ
   ,'        ,   /      ゙、
            l /  __      !
            l, l  く,_  、   |

269やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:34:13 ID:u7KthedA
            ___ _
         -‐''"´ ̄ `  `''ヽ=、
     ,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   r(:::::::::::::::::,、_ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::
   ゞ, rr〜ヅ   ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::
    フハ       ミ::::::::::::::::::::::::::::::
.    l __,,. -─¬,〈::::::::::::::::::::::::::::::    讃岐、今すぐ江戸へ継飛脚を出し、状況の確認を。
     〉゙゙`'''Tjフ ̄   ヽ::::::,ィ ,、ヽ:::::::   あと、信濃(永井信濃守尚政)を呼べ。
.    /   ,.‐'"      }:::/ /ヽ ハ:::::::
    /..             "´ 2ノ/ l:::::
.   ヽ.ニ,`           __/ :l::::
.     'ーr_‐;        .ィ    l:::
      〈..        /:{      ヽ
        `}     /:: ! i
        丶、,、. イ::::::    !


        _rf´ ̄ ̄`´ ̄ ̄:ヽ
       /: : : : : : : : : : : : : : : :\
        /: : : : : ,' : : ; : : : 、: :ヽ: : : ヽ,
     /: : : ; : :,' : : : ! :!: : :l: l: :l 、: : : ',
     /:.:.:.:/:.;:.:l:.:.;:.:.;.l:.:l:.:.:.:l:.:l:.:l:.:!:.:.:.:.:}
    ,'.;:.:.:/:.:.l:.:l!:.:l:.:{:.l:.:l、:.:.:l:.:l!:.l:.!:、:.:.:.!
     {!:l::::l:::l::M;M=ュ`;l:::l llィMMl:l::::}:;:::}
    l人:::!::l:{ 《弋;ゾ `、l."弋;ソ》 }:::lハノ    承知致しました!
    `、 `||从 ´ ¨   `   ¨ '` l:リ´    
.      ||:∧`           ,' ト、
      /||:::::ヘ    ` '    ./:l!| ,》
.     《》|ハルト\.  ‐'ニ ‐ /イルl《》
     ノノ /;;;ノル;;;l`. 、__, ィヾ、:ヽ`、f }
.  ,r‐‐ii"‐―‐、{::{ ト、::;::||:::::;イ`}:}`ゞー―‐-、 
 /::) ||     }:}.  `ー ‐'´ 〃/      (:::ヽ

 西丸焼失の情報を聞いた家光は、まず、その日のうちに江戸へ飛脚を出した。

270名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:35:55 ID:QJ3kQ/.A
緊急事態にくだらん責任逃れせずに即座に対応できるトップはいいもんだ

271やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:36:50 ID:u7KthedA
 そして、その翌日(二十八日)には、
元西丸年寄であった永井尚政を江戸へ派遣し、状況の把握を命じている。

        ヽヽ      ヽヽ
         ヽヽ-、,,_    ヽヽ
      ,,.-'''"´ ヽヽヽ`''‐、,,_ | |
     /l i´ h、  | | ヽ   `} |
.    /:..l | f::oヽ |.| `     |.|
    r'´/.  {;;:::::::ヽ|.|   ゚  |.|}
    |:./ ク 、 `''''ーヽl  ゚ 。゚ .ャ'       上様。
    |::入 ´ク    ヽ      ヽ、     どうやら江戸で一騒動あったようですね。
.    |:::::|、ン´ ̄ \   ヽ     l ヽ
.    |:::::/、    〈;;::ミw、  `' 、 ,. | ヽ
   ,,|::::::|:.:.\  \ヽ、`ミニミュ、, i./ヽ ./
  /:::::::::|:.:.:.:.:.丶、, 丶、,_` ''‐-ィ´ //
 /:::::ヽ:::|ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:`.''ー--ゝ i .| '´
     淀藩主:永井信濃守尚政
   (ながい しなののかみ なおまさ)

             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''〜^〜ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
     _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ     耳が早いな、信濃。
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ     そういうわけだ、今すぐ江戸に向かってくれ。
     ヾ、!      !;     ,レソ     .他の者も、追って遣わすからな。
       `|      ^'='^     ム'′
       ,rト、  ー- ─-:  /|        「ははっ!」
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、

 また、忠世に代わる西丸番として
内藤政長と、酒井宮内少輔忠勝(※)も追って派遣している。

 ※:年寄の酒井讃岐守忠勝とは同姓同名の別人。

272やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:38:51 ID:u7KthedA
    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|     …あとな、讃岐。
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|    雅楽には気に病むな、と伝えておけ。
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ  
.    }.iーi       ^ r'    ,'
     !| ヽ.   ー===-   /
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ‖  .  ヽ、_!__/:::|\

       / : :.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.ヽ' ノ}、::{.|
     〃、 :.:.:/:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.、\.:.:.:.:.:.:.ノ|゚´リ、/:ハ:l.|
     /  ` -{‐ !ー{ー ‐!--ヽ'ヽ ̄二_,!´;}l.:!:::::}ハ!
    ハ;`‐/ -|-:|ー:|ー-'{‐|:‐:ハ::|"!:.:.:.:}}イ:::}.}:::ソ:∧
     !:!{ :.:!.:.:.:|.:.:!:.:.:.{.:.:.:.:.l∧N レヽト、:.:.リ.|::::|´';:!l::::ハ
     !| !.::i!:::.i:ト、|ヽ:∧::::::ハニ|三,ニニ、.Y.:.:|::::|f. }l.l:::::ハ
     !! ',::ll:::::l:!ェニニミヽ::::∧ /´ヒzリノノ!.:.|::::|リ/:!l::::::::}.      はっ…。
     { ∨:::i::l{《弋zj`  \::ヘ  ̄ ´ |!.:|::::|ノ::::!l::::::::ハ
    `. 弋::l:::i` ̄     \!.     |!.:!::::!:::::f }:::::::::ハ
.        レ!::∧         `    ||.:|::::|ヘ::l,,,!:::::::::::},
         {.!:::!∧     丶'      ,!|.:|::;:| '、;、:::::::::::::l
       l.!:::l::{ \    ‐= ‐   ´ハル'´ .//‐、::::::::::!
          {!:::l::| l´ >    ̄     / /  //  '::::::::::!
          `ゞ、j {.    ≧ __ . < ./  //    \::::!
             \ 、   \!lヽ、  ./  //        ヘ:|
                ヽ!    !l`'、ヘ / ./'´          \
               }    !l   ´¨//-、__,...__      \

 なお、この時、家光は酒井忠勝と土井利勝の両名を通じ、
忠世に気遣いないように、と伝えさせたという。

273やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:40:07 ID:u7KthedA
 こうして、内藤政長・酒井宮内少輔忠勝の両名が来て、西丸番を引き渡した後、
酒井忠世は八月三日、寛永寺に退去し、謹慎した。

                       .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                        |    謹    ..|
                        |          |
                        |    慎    ..|
                        |          |
              lヽ          /ノ   |    中     .|
           ヽ,ヽ, - ー‐-、/、ノ   .|              |
           /        \   ̄ ̄ ̄| ̄| ̄ ̄ ̄
           /          u.   ヽ     .|  |
          l   _____    ____     lヽ   ./^ヽ |
        /, , ':::::::::::::', ,':::::::::::`ヽ   ヽ, ':::::::::::::ヽ  
      /  l l、ー- 、::::::l l:::::::, -ー ァ) , /:::::::::::::::::::::l
     /ヽ  l l:::` ー ゜ソ. ヽr'_゜- ´:ノ / /:::::::::::::::::::::::::l
     /:::::::::ヽ ',ヽ、;;;;;;ノ   ヽ-ー ' ノ l::::::::::::::::::::::::::::l
   /:::::::::::::::::ヽ、`- ,,_l ___   __,,  ', -':::::::::::::::::::::::::::::::l
.  /:::::::::::::::::::::::::::`:二ニゝー- イ--- 、::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
  l::::::::::::::::::::::::::/            ` 、:::::::::::::::/
  l::::::::::::::::::::/                \:::::::::l

274名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:40:57 ID:GU/Gco1.
失火であっても火を出すのはおもーい罪だもんね

275やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:41:45 ID:u7KthedA
 だが、永井尚政が江戸から戻り、状況を家光に説明したところ…

        ヽヽ      ヽヽ
         ヽヽ-、,,_    ヽヽ
      ,,.-'''"´ ヽヽヽ`''‐、,,_ | |
     /l i´ h、  | | ヽ   `} |
.    /:..l | f::oヽ |.| `     |.|
    r'´/.  {;;:::::::ヽ|.|   ゚  |.|}
    |:./ ク 、 `''''ーヽl  ゚ 。゚ .ャ'       上様。
    |::入 ´ク    ヽ      ヽ、     只今戻りました。
.    |:::::|、ン´ ̄ \   ヽ     l ヽ
.    |:::::/、    〈;;::ミw、  `' 、 ,. | ヽ
   ,,|::::::|:.:.\  \ヽ、`ミニミュ、, i./ヽ ./
  /:::::::::|:.:.:.:.:.丶、, 丶、,_` ''‐-ィ´ //
 /:::::ヽ:::|ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:`.''ー--ゝ i .| '´

             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''〜^〜ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
     _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ      おお、戻ったか。
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ     で、江戸の様子はどうだった?
     ヾ、!      !;     ,レソ
       `|      ^'='^     ム'′      「はっ、それが…」
       ,rト、  ー- ─-:  /|
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、

276やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:43:45 ID:u7KthedA
\\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::
  r'::::::::::::::::::::;;:;;:;;:ッ、::┛┗::     「…というわけでございます」
\ レ''''jrTf"    lミ::┓┏    
   |        〈ミ::::::::
\ |、_ ャー‐__二ゞ ヾ::、        なんだそりゃ。
`` ゞ:}   ̄'互.ヾ  }:j ん      じゃあ、原因は雅楽の心掛けが足りてないってことじゃないの!
   l/   """"´`    )ノ
=-- /           l  (ノ       そういうことなら話は別だ。
== `弋"__,....._     !  !       雅楽の奴は出仕停止だ!登城も許さねえ!
     ゙、`ー‐'     ,'       \    
''"´    ゙、 ̄    / ,'         \   
/     ヽ__/::;' ,' ノ       `ヽ
  //      ヾ_,'∠..,,__
// //   /´


       ヽヽ      ヽヽ
         ヽヽ-、,,_    ヽヽ
      ,,.-'''"´ ヽヽヽ`''‐、,,_ | | て
     /l i´ h、  | | ヽ   `} | そ
.    /:..l | f::oヽ |.| `     |.|
    r'´/.  {;;:::::::ヽ|.|   ゚  |.|}
    |:./ ク 、 `''''ーヽl  ゚ 。゚ .ャ'       は、ははっ!
    |::入 ´ク u.  ヽ      ヽ、  
.    |:::::|、ン´ ̄ \   ヽ     l ヽ
.    |:::::/、    〈;;::ミw、  `' 、 ,. | ヽ
   ,,|::::::|:.:.\  \ヽ、`ミニミュ、, i./ヽ ./
  /:::::::::|:.:.:.:.:.丶、, 丶、,_` ''‐-ィ´ //
 /:::::ヽ:::|ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:`.''ー--ゝ i .| '´

 江戸での情報を聞いた家光は、今回の火事に際し、忠世への怒りを露にしたという。
その理由として、

 『日来人無之候故、又手桶・上り階無御座候て水をかけ候事も成不申候。
  是は古より家を焼たる仕置にて候との上意に御座候由』

 つまり、「火事を起こしたこと」そのものよりも、
「留守居の身でありながら、火事への心掛けを怠ったこと」が許せなかった、ということである。

277やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:45:27 ID:u7KthedA
 なお、この後、酒井忠世は天海や尾張徳川家・紀州徳川家などを通じ、家光に赦免を願ったが、
翌年になるまで許されず、また、赦免後も年寄の地位には戻されないまま終わっている。

             ___ 
           , -'  _  `丶、  
            {, -'´´ j `丶、`、 
           l rヽ、   /ヽヽ ', 
           ',.,r'ニヽ  r'二ニヽ',l     わ、わしの最後のセリフがこれって…。
          r'{ ゙--' }゙`ヾ--' } )  
          ヽ丶--'´_,   `--'´ヘ´ヽ
            /゙、    ヽ /ト、゙--'   
         _ -ィ ',ヽ´ ̄ ̄ノ ', `┬- 、_
        ,-'    |  ',  ̄ ̄ / |   |   ヽ
     /     |  ',   /  |   |    }
    ,-'        |   ト    _j   |   ', ゙lヽ
   }  |      ',  ',  ゙,  /    |    l| | | ',
  /  } |       ',  ヽ !  /    |   リ | | ',
           (謹慎中の忠世)

 この事で気落ちしたからか、更に翌年の寛永十三年(1636)三月、65歳で死去した。

278やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:47:15 ID:u7KthedA
                                    ?                     ?
                                       .  '   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   -  _       ?
 あれ…?                     . ?     _  '´                  `  、
私の知ってる話とちょっと違う…?      ......    -=ニ7        /  /        ヽ     \    ?
                                  /   /  ,/ /|  {   /| ∧ l!  l       ヽ        ?
 この時って、                    .  ? / 〃 / /l/  N ハ  / |/ ∨ハ |、 |l       l   ?
火事のすぐ後に忠世が寛永寺で謹慎して、  ?   ///  l/   ||     ∨     ||  V \|l〈∨〉  |
その態度に家光が怒った、っていうのが   ....     /  /   ||            ||     / 〉〈.   |     ?
忠世失脚の流れだったはずじゃあ…?   .....   <   /.    ||            ||    ,/ 〈∧〉   l
                             ? /   {   //////        ///// /       l!      ?
                            .   //|   \        r ュ      ∠__       小  ?
                            ?    |/\ハ≧z-   _____  -z</ / /l  ハノ
                               ?     V      ィ{zェェェェz}、    //|/ ∨       ?
                                          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\

/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
:.:.:/:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:|.:.:|:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
:./:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:|.:.:|:.:.:.:.:|.:.:l:.:l.:.:l.:.:.:.:.:.:.マニ=‐-
/.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:|.:.:|:.:.:.:.:|.:.:l:.:|.:.:|.:.:l:.:.:.l:.:',
:.:.:.:/:.:.:/:.:.,:.-t:T:.:ト:.:.:.:|:.:.|:.:.:.:.:ヤ:T::t、:|:.:.|:.:.:.|l:.:l      ええ「徳川実紀」にはそうあるけど、
:.:.:.|:.:.:.:|/:_z≠= z:.:.:.:.|:.:.|:.:.:.:z≠=z、\|:.:.:.|l:.:|     その実紀の元になった「江戸幕府日記」や他の史料によると
:.:.:.|:.:.:.:|ィ磷::::::::::i|       〃:::::小 l:.:.|:.:.:.|,リ     実際には、上記のような流れだったらしいのね。
:.:.:.|:.:.:.:l .{{:::::::::::jl|       {{:::::::jl| l:l:.:.|:.:./
:.:.:.|:.:.:.:.l 込z匕リ       込z匕├ ┼ '         結論だけ見ると同じだけど、
:.:.:.|:.:.:.∧         丶     .l:.:.:.|         その結果に至るまでの流れは、
:.:.:.|:.:.:.:.∧、         c       /.:.:.:.|!        「江戸幕府日記」の方が詳細に記しているのよ。
:.:.:.|:.:.:.:.:.∧\            /:.:.:l:.:.|l        というわけで、こちらの方を今回は採り上げたって。
.\!:.:.:.:.:.:.:.:\上_   ー ┬ -<:.:.:.:.:.:l.:.:|l
:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.\厂 7 7┴ァ<─ 、:.:.:.:.l:.:.|:l         まあ、当時の留守番役が火の用心を怠って、
:.:.:..:.|:.\:.:.:.:.:.:.:.:.\/ /  /o入   \:.l..:.|ヘ        それで実際に火事が起こってちゃ、そりゃ家光も怒るわね。
_/下.:.:.|7 ̄7 ̄7 /  /  ) \  |\:.|:.ヘ 
   |:.:.:.:|、`X  / /  / o )   ./入|`\:.:.:.:\   
   |:.:.:.:| \ \j /  /  )  //    .l\:.:.:.|
   |:.:.:.:|  \ `ー、j o )   //      |  ヽ:.|

279やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:49:40 ID:u7KthedA
                          ....::::::::::::::::::::    , -──ー|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                           ::::::::::::::::::::   / _____j:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                           :::::::::::::::::::: / /_____j:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                           ::::::::::   イ //      |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
 じゃあ、忠世が出仕を止められたのは、  ::::::::  ̄7 厶'´  l    l  |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
実紀の記載にあるような            .::::::::::: /  / | lL⊥   lイ|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                          ....:::::::: /   | l |イVノ\  l l |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
 「武士の道に於いて臆したり」       .....::::::: |/|  | | lノ ィ磷心\l |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                          ....::::::::::: |  | ヽ |l 仏{i::jil    |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
 というのが理由じゃなくて…。       ......:::::::::::: \l\l_\弋zり    |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                          ....:::::::::::::::::::::  / \|xxx  '   |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                           ::::::::::::::::: //  \   ‘ ’ |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                           :::::::::::::: 厶く   /  7マ卞ニ|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                           ::::::::::::::::::::  \/\/厂厶ーj:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                           ::::::::::::::::::::      {     |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                           ::::::::::::::::::::      ト、  V'|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
                           ::::::::::::::::::::      | \ ll |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;

      __, ‐ ――   、
     / / 」__i!__l__i ヽヽ
     ーイ >  < |リニ}
     〃{  r――v/│|      要は火の用心を怠った「管理責任」を取らされたわけね。
      ーイ ̄{⌒Y¨ }Li」 ハ     まあ、実際責任者(西丸留守居)なんだから、
     /  f ¨¨|¨ { |   ヘ    .仕方ないといえば、仕方ないわよね。
    /  i∧__,ハ__V    ヘ 
   イ/ /l ノ    ヽ ハ_」>ゝ   …こうして解説してると、まるで先生みたいね!
     ̄¨ ¨>=≠==<¨      最後に出番が来てよかったわ〜!
       / ー ノ ハ      
       /        l        「いえ、本当に先生ですから」
        {ココココココニ}
        | ! !│
        |__| |_」
        ノ」  }」
       ー '  ー'

280やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:51:10 ID:u7KthedA
 さて、途中、そのようなアクシデントもあったが、
八月に入り、京における一通りのことを済ませた家光は、
遂にこの「御世替の御上洛」に於ける最後のイベント…即ち、江戸への帰還のため、
八月五日に京を発った。

         -‐ ̄ ̄|| ̄‐-
      /___  ||  __\
    //-─‐ヽヽl─‐//──、、\  
    ///    //二二、、   \、 |          ____
   /| |   ////||\\\   || |        /
   |、二ニ=/ /===、 \二ニ/ヽ|      /  バ  お
   |\二二ニ/|川川川川=、二ニ//∩ヽ__   |   
   |/‐/川川 ̄二 ヽ、_/ 二   川 ||-、| | | |_  |   イ  兄
 /─、川   / | |‐| | |    |人 ‐┼ヽl |  |   
 | |  ||l、      / |      /l |)     |  |   ち  様
 | |  ||l|\ 〃  / " \_〃_/ ||/\   / <   
 l│  ||l|   ̄ ̄ /ニ|   ̄  |/   ─/   |   .ゃ
  ̄‐‐//|..、     |  |     /    /     \   !
    \/||\    |‐‐|   //、    /       \ 
    l_l // ヘ─\ニ/─" ||||\  /、ノl        ̄ ̄ ̄ ̄
  ((_/|//|川|          |川  ̄川 ̄
    / / |川          川   川ヽ
      中宮:東福門院(徳川和子)
       (とうふくもんいん)

 |\ヽ、            __
 | ヽ、 \       ─ /__.)─ 、
 \ヽ   \   / __      \       _
   ┘ / ̄ ヽ/ /───ヽ\     .\  / ̄  \
   \//   //_1 0 8__ノヽ\    │ / / / ヽ、 |
     |l    | |l M I  Z  U  l |     | |_ | |   |  |   
     \ _|、ニ______ノノ     | ̄ \ ノノ /   ………それじゃあの。
      /             フ| /ニ--、    \/   
      >‐--ニニニニニ‐ ̄l | | /   /、 |     \
     / | | |   || | |    | |. | | | / | | |      \   「ええ、それでは」
    /   \ヽ、_ノノ_ヽ、   // | | |  |ヽ//        ヽ、 
    /  /   |二/二\─''" /  \─''/  /       |
   /  /   /  ̄ \ | |   /   / / /         |
   |   |    |‐‐、ヽ   |‐_/─/ / /            |
  |   |    |\ヽ | | /──    / /  |          |
   |__|     l\ニノ   \\   / /   |          |
              御水尾上皇
           (ごみずのおじょうこう)

281やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:53:10 ID:u7KthedA
 さて、この帰り道において、宗矩の役目は、
行きと同じく、まず馬上での将軍家の駕籠への随伴であったが、
同時に、道中修造奉行も命じられていた。

   / ̄ ̄\  ( ;;;;(
 / _ノ  ヽ\ ) ;;;;)
 |  ( ─) (─)/;;/
. |   (__人__) l;;,    ………。
  |    ∩ ノ)━・'
.  |   /  ノ´ }    
.  ヽ  / /    }    
   ヽ/ /   ノ
  /       ヽ

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',    
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |      なんだ但馬。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|     何をしておる。
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ     貴様、もう出立ではないのか?
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\   
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉
        禅僧:沢庵宗彭
        (たくあん そうほう)

282やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:55:19 ID:u7KthedA
   / ̄ ̄\
  /  ノ  \ \
 |  .(−)(−)  |
. |  (__人__)  |         最後の一服じゃよ。
  |    `⌒´  |    ) ;;;;)  …じき、それどころではなくなるであろうしの。
.  |        |    .) ;;;;)
.  ヽ       }   /;;/
   ヽ     ノ   .l;;,´
. /    ∩ ノ)━・'
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',    
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |      …どういうことだ?
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|     
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ   
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉           ドタドタドタ>

283名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 21:55:40 ID:aqcc8nyc
修造奉行・・・へばった家臣に「熱くなれよ!」とか喝を入れる係かな

284やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:57:28 ID:u7KthedA
    |┃         ,ィ, (fー--─‐- 、、
    |┃三  .    ,イ/〃        ヾ= 、
    |┃.    .   N {                \
    |┃      ト.l ヽ               l
    |┃     、ゝ丶         ,..ィ从    |
 ガラッ.|┃      \`.、_  __ ,. _彡'ノリ _,.ゝ、  |         ∧
    |┃       `ゝf‐ゞ゙ujヾ二r^ァuj< y=レヽ.     l\ /
    |┃三  .    |fjl、  ̄.リj^ヾ.)  ̄  ノ レ リ   __| 
    |┃.    .    ヾl.`ー- べ!゙‐ ` ー-‐'  ,ン   \   但馬守様!
    |┃三        l    f,.ニニニヽ u /:|   _∠,  早速ですが、方々から使いの者が来ております!
    |┃          ト、  ヽ.__.丿  ,イ |     /   
    |┃三       _亅::ヽ、 ー   / i :ト、    ´ ̄|  つまり…幕府は崩壊する!
    |┃      -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、   l/、  ,ヘ
    |┃        ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l       ∨
    |┃       ヽl \\‐二ニ二三/ / /


   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/
. | u   (__人__)  l;;,´    あー、来たか…。
  |     `∩_ノ)━・'
.  |     |_ノ       あと、お前はその一言をつけねば
 /ヽ    |  |_      話ができんのか?
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |
 | \ /  _/

285やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 21:59:23 ID:u7KthedA
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     使いの者…?
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|    どういうことだ。
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)          わしはこの帰路に於いて、
.   |     (__人__)         上様の随伴の他、道中修造奉行…
    |     ` ⌒´ノ  ,r'゛ヾ    .即ち、街道沿いの寺社の修繕について差配することになっておる。
   .l^l^ln      } `‐=   )    
.   ヽ   L     }   ゝ-´  );;;;;;) 今回来たのは、その寺社からの使いよ。
    ゝ  ノ   ノ        .) ;;;;)
   /  /    \       ./;;/
  /  /       \     .l;;,´
. /  /      |ヽ、二⌒)━・'
 ヽ__ノ

286やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:01:05 ID:u7KthedA
           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \
         |    ( ●)(●)          万を越える軍が宿泊するには、
         |     (__人__)         どうしても宿が足りんからの。
         |      `⌒´ノ          宿の他、道中の寺や神社にも間借りをしておったのじゃよ。
          |         }    
          ヽ        }           行きの際に壊れたり、問題が起きたりしたところも、
           _ヽ     ノ`ヽ、_     )   帰りにまとめて対応するわけじゃが…向こうが先に来たようじゃな。
.           _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (
        _, ハ  \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
.   , -‐ ´   ,ゝ   \/ _ 又/    ,ヽ\丁
  /   ヾ.    \    , イ{`<   _ ,ィ 〉〉〉|
. /  `゙ヾ\    ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
. !   ´⌒` ヽ  /     `ーヲ`〈    i   !


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |      …そういうことか。
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     ならば、後は貴様らの御仏への心掛け次第だな。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ     
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

287やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:02:27 ID:u7KthedA
           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \
         |    ( ●)(●)          万を越える軍が宿泊するには、
         |     (__人__)         どうしても宿が足りんからの。
         |      `⌒´ノ          宿の他、道中の寺や神社にも間借りをしておったのじゃよ。
          |         }    
          ヽ        }           行きの際に壊れたり、問題が起きたりしたところも、
           _ヽ     ノ`ヽ、_     )   帰りにまとめて対応するわけじゃが…向こうが先に来たようじゃな。
.           _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (
        _, ハ  \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
.   , -‐ ´   ,ゝ   \/ _ 又/    ,ヽ\丁
  /   ヾ.    \    , イ{`<   _ ,ィ 〉〉〉|
. /  `゙ヾ\    ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
. !   ´⌒` ヽ  /     `ーヲ`〈    i   !


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |      …そういうことか。
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     ならば、後は貴様らの御仏への心掛け次第だな。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ     
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

288やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:02:51 ID:u7KthedA
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)
. |  u  (__人__)    ははは…まあ、そういうことになるの。
  |      |r┬|}   では、和尚、今まで引き止めて悪かったの。
  |      | | |}   
.  ヽ     `ニ}
   ヽ     ノ
   /    く  
   |     \      l;;,´
    |    |ヽ、二⌒)━・'


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     …フン。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|    結局、最後まで引き止めおって。
 /   /  |::::::| │ `---´:;/ | |ヽ    .まあ、こうやって貴様と過ごすのは悪くは無かったがな。
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |   
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

289名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:03:32 ID:aqcc8nyc
デレたww

290やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:04:13 ID:u7KthedA
>>287はミスです。すいませぬ。あとで削除頂ければー。

   / ̄ ̄\
 /  _ノ   \
 |   ( ⌒)(⌒)l
. |    (__人__) |    うむ、では、また逢おうぞ…!
  |    ` ⌒´ |
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く
   /     ヽ

                 _..-''" ̄ ゙̄''---- ,,,,
                   /             `'‐、
                /                    `'、
             /                       ゙l,
               /                        !
            |       . ___、               |
              l    ., ‐'"゛    '''''''、            |
           l   . /           l           |
              ,'   /      . 、    !        !
          /   / 、    l.夢´!   .,!       |
            /   ./ l     .f゙'‐.,i',   ,!       |    それまでにお互いくたばってなければな。
         /   .l ゙l \           !           l゙   せいぜい長生きするがよいわ。
        ./     !.ゞ \ .ヽ        l゙        !
       ./      |   .`ッ',     .,r‐/         !    …達者でな!
      ./       .!      ゛   ./;:;:;l            |
    ./  .r    .!         ゙‐''''}            l
   .-'´   . l     l、 .、   i ..,,、   |          l
       /     .!',  .!、  `―"   !         、   !
       !      }.l  l-二― ......,,.. |       |   .|
       .|      .l  l  .l;:;:;:;:;:`゙゙''''/ ,!       !    |
       .l     │.,、.ヽ .ゝ ....,,,__./   !       |
       !     !.〈,,,  ゙'-..____,,..-'"l゙      /
          !    /.、  `''-,,.      ,..l゙      ./
        ',   .,'  `'、   `''" ̄ ̄ .,!      /

291やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:05:37 ID:u7KthedA
              __
  |┃         /    \
  |┃        / −   − \
  |┃    ガラッ | (●) (●) |
  |┃ 三     |  (__人__)  ..|    さて、待たせたの。
  |┃        l   `⌒´  |   わしが但馬じゃ。
  |┃ .       l         .|
  |┃ 三      {        ./
  |┃         ヽ      ノ、
  |┃        /        `ヽ.
  |┃ 三    /           \

         _人人人人人人人人人人人人人人人人_
         > 遅かったじゃないっすかあああ!! <
          ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
                     _,..、__,,_
                   _y'彡三三≧=、
                 ,イミt彡三三三ミミヽ、
                 、j'ミミシ'"`ー---=ミミミミt
                 }ミミリ   、,    Vi|リ!
                 '、ミ! -=、_,ハ、__,.=- lj州
                 iV rtッュ; ゙';rtッュ V^i
                 `゙! `¨,.´ ゙、゙¨´ jリソ
                   、. /'-、,-'ヽ ... /´
                  _jl | rェェェュ | ,fに丶、
                f"´ ∧ 、'、__ノノ∧:::}  ヽ
            ,. - ―へ、 ∧ `ー‐ ' ハ/:/  ノ^>、_
           /      ヽ、__ ゝ--- 'イ::/  /   `丶、
          /   、    i「 `ヾ ̄´::::::/ rァf´       ヽ
        /   ;  :'|    ||   l:::::::::::ん'.//  ;  ;' /   ',
         ト.,_ '、_ ', | ;    ||   |:::::,イて//   ' / /    '、
        ,ハ `' 、ヾj |    ||   「レ'  {ソ     ,' / ,. -__,. }
         / `   ヽヽ l|    ||   H           { l, '  ,. -_ '、
      /      ソ! ;|    ||   iJ         l f_ / '´  '、
_    ん- 、 、  ,ノ ', l!     ||   |||         l ト、'  _,. -__,.ヽ
  `¨`ヽ'^'ー ミヽヽ ノ  ,};:'    ||   |||         | | ,ゞ彡'´ -‐ ーミi
                 寺社からの使者

292やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:07:47 ID:u7KthedA
    __
   /ノ ヽ\
 /.(○)(○)\
 |. u. (__人__) |     す、すまんの。
. |        |    少し立て込んでおってな。
  |        |
.  ヽ      ノ    (…なんじゃこの無闇に勢いのある使者は…?)
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |

            _,..、__,,_
          _y'彡三三≧=、
        ,イミt彡三三三ミミヽ、  ノ. 
        、j'ミミシ'"`ー---=ミミミミt  ).   使者は俺だけじゃないッスよ!
        }ミミリ   、,    Vi|リ!  ヽ  他の連中もこれからどんどん来ますって!
        '、ミ! -=、_,ハ、__,.=- lj州  . i  但馬守様はそれ全部捌かなきゃいけないけど、
         iV rtッュ; ゙';rtッュ V^i  く.  大丈夫!きっとできる!できるよ!
        `゙! `¨,.´ ゙、゙¨´ jリソ   .厶, だから、まずは俺の話を聞いてくれよな!!
          、. /'-、,-'ヽ ... /´     ヽ 
         _jl | rェェェュ | ,fに丶、    レ、⌒Y⌒ヽ
        f"´∧、'、__ノノ∧:::}  ヽ
   ,. - ―へ、 ∧ `ー‐ ' ハ/:/  ノ^>、_
  /      ヽ、__ ゝ--- 'イ::/  /   `丶、

293名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:08:49 ID:GU/Gco1.
ちょwwww
いちばんうざい修造wwwwww

294やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:10:08 ID:u7KthedA
       / ̄ ̄\
     / _ノi||i\ \
     | (●) (●) |
.     |  (__人__)   |    わかったわかった…。
      | u `⌒´    |   とりあえず、そちらの話を聞くから、
.      |        }   もう少し落ち着いて話すがいい。
.      ヽ       }
       ヽ     ノ
       /     }
       .n:n    nn
      nf|||    | | |^!n
      f|.| | ∩  ∩|..| |.|
      |: ::  ! }  {! ::: :|
      ヽ  ,イ   ヽ  :イ

            _,..、__,,_
          _y'彡三三≧=、
        ,イミt彡三三三ミミヽ、  ノ. 
        、j'ミミシ'"`ー---=ミミミミt  ).   わかりました!
        }ミミリ   、,    Vi|リ!  ヽ  落ち着く代わりに気合入れて本題話します!
        '、ミ! -=、_,ハ、__,.=- lj州  . i  
         iV rtッュ; ゙';rtッュ V^i  く.   但馬守様!
        `゙! `¨,.´ ゙、゙¨´ jリソ   .厶, 御上洛の際、誰かがウチの本堂の柱に小刀で名前を!
          、. /'-、,-'ヽ ... /´     ヽ 
         _jl | rェェェュ | ,fに丶、    レ、⌒Y
        f"´∧、'、__ノノ∧:::}  ヽ
   ,. - ―へ、 ∧ `ー‐ ' ハ/:/  ノ^>、_
  /      ヽ、__ ゝ--- 'イ::/  /   `丶、

295やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:12:55 ID:u7KthedA
          ,.、,、,..,、、.,、,、、..,_,.、,、,..,、、.,、,、、..,_
       ´゙:..`.゙:‐'゙`.゙ヾ:゚`.゙:`.゙:`.゙:`.゙:`.ヾ゙: ゚`.゙: ゚''.`.゙:..`.゙:;゚.`.゙:`
    ´.: ,.゚ `.゙::、`___:;.:.:.:゚..____゙:`.゙::゚゙:::_ ヾ''. ''. ヾ''.`:.;:.;:..゙ヾ:゚.゚`.゙:.゙゙:`
   ´,..`.゙::: '゙.`::.゚| |゚、. / /.゙:.゙::く\゙::_ `.゙.゙/^>'゙:'.`.゙;.;;゚.;.;;゚.;.;;゚..゙:`
  ´: ゚..: ''.`゚.,:. :.、| |:/ /`.゙`.゙`.゙:..\ \:/ /'゚ ''.`.゙:_;. ''..:.;.;;゚..:`
 ´;: .゚.: ,:. :、.',: '゙ .|   く''.`.゙::_`.゙:`.゙:;.`.\ /`..゙:`.ヾ゙:`.゙:;.`.:.:.゙:`
 ´;: ゚...: ,:. ゚ ''.: '゙゙|  |.\ \.、.:',.'..゙.:.゙.:゙ :.|  |`.゚゙:'.ヾ`.゙:;.゚`.゙:.`.゙`
 `;: ...: ヾ'.`.゙,:. ''|____|.゙..゚\/''.`.゙.:゙.: :.゚、.:|____|' :.゚ヾ、.,:. :゚.、:,:..、゚ .;`
 `: .゚..: ,゚: '゙. ゚゚ ''.`.゙:.:.、゚`゙:`.ヾ ゙:`.'.`.゙.:',.: .::_.:''`゙゚ .::_''゚`゙.: ''.`.: .`
 `: ゚''.`.゙:゚`.゙:..`.゙:‐'ヾ゙`.゙:゚`.゙:` ゙`.゙:゚ .゙:`.゙: ゚`.゙: ゚''.`.゙:゚`.゙`.:`
           柱に刻まれた名前(イメージ図)

      __
    .,/,-、  \
  / ノ:/ ノfヽ.. \    (一発目からそんなのかよ…。
  | /:/ /...| |  |     勘弁してくれ)
  l レ ./..ノ .,''´} i   
  l   ' ´ .〃 / |    わかった。
  ヽ.     . 〈 .ノ   その者は処罰し、柱の方も修繕の手配をしよう。
    \.,_  ._ノ /     …他に問題はないか?
     /  /  ヽ
    ./  /   |
    i ./  .  |

 _人人人人人人人人人人人人人人人人_
 >    ウチはそんなもんッスね!!! <
  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
            _,..、__,,_
          _y'彡三三≧=、
        ,イミt彡三三三ミミヽ、 
        、j'ミミシ'"`ー---=ミミミミt 
        }ミミリ   、,    Vi|リ!  
        '、ミ! -=、_,ハ、__,.=- lj州  
         iV rtッュ; ゙';rtッュ V^i  
        `゙! `¨,.´ ゙、゙¨´ jリソ  
          、. /'-、,-'ヽ ... /´   
         _jl | rェェェュ | ,fに丶、 
        f"´∧、'、__ノノ∧:::}  ヽ
   ,. - ―へ、 ∧ `ー‐ ' ハ/:/  ノ^>、_
  /      ヽ、__ ゝ--- 'イ::/  /   `丶

296やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:14:47 ID:u7KthedA
   / ̄ ̄\
 /  _ノ   \
 |   ( ○)(○)l
. |    (__人__) |     …”ウチは”か。
  | U  ` ⌒´ |    ちなみに、後どれくらいいるかわかるかの?
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く
   /     ヽ

         _人人人人人人人人人人人人人人人人_
         > 山程に決まってるじゃないっスか!!<
          ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
                     _,..、__,,_
                   _y'彡三三≧=、
                 ,イミt彡三三三ミミヽ、
                 、j'ミミシ'"`ー---=ミミミミt
                 }ミミリ   、,    Vi|リ!
                 '、ミ! -=、_,ハ、__,.=- lj州
                 iV rtッュ; ゙';rtッュ V^i
                 `゙! `¨,.´ ゙、゙¨´ jリソ
                   、. /'-、,-'ヽ ... /´
                  _jl | rェェェュ | ,fに丶、
                f"´ ∧ 、'、__ノノ∧:::}  ヽ
            ,. - ―へ、 ∧ `ー‐ ' ハ/:/  ノ^>、_
           /      ヽ、__ ゝ--- 'イ::/  /   `丶、
          /   、    i「 `ヾ ̄´::::::/ rァf´       ヽ
        /   ;  :'|    ||   l:::::::::::ん'.//  ;  ;' /   ',
         ト.,_ '、_ ', | ;    ||   |:::::,イて//   ' / /    '、
        ,ハ `' 、ヾj |    ||   「レ'  {ソ     ,' / ,. -__,. }
         / `   ヽヽ l|    ||   H           { l, '  ,. -_ '、
      /      ソ! ;|    ||   iJ         l f_ / '´  '、
_    ん- 、 、  ,ノ ', l!     ||   |||         l ト、'  _,. -__,.ヽ
  `¨`ヽ'^'ー ミヽヽ ノ  ,};:'    ||   |||         | | ,ゞ彡'´ -‐ ーミi

297名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:14:50 ID:Xan/k45Y
修学旅行の中学生かw
まあ、当時の市井の庶民が上洛して東海道の寺社を巡るなんて
そうそう無理だったろうから、気持ちはわからんでもないな。

298やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:16:49 ID:u7KthedA
          _______
        /          \
      __/             \
    /.            、    |     …わかった。
    |.         ,(⌒(○)ヽ    |    お主は下がってよい。
    l  lヽ      )>       /    ついでに次の者には、道中で相手をすると、
   /    ヽ\   `(__,(○) / /      伝えてきてくれい…。
   |      \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  \
   |     |ヽ、二⌒)、          \


_人人人人人人人人人人人人人人人人_
>     ゆっくり頑張ってね!!!    <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
           _,.......,,,_
         、zァ彡三三三≧、
        ,イ三彡ミミ三三ミミミヽ
      fミミミッ-=ミ三三ミミミミ',
       |ミミシ'    `¨¨´ ヾミミ|
       ',ミミ{ ,..、_,, , __,,..、',ミミ!
       Ⅵ! (ヒ_]   ヒ_ン )、}ミリ
        f゙i "¨´,.: :、`¨゙" tシ′
          'ヘ ..../‐、_,‐ヽ ... ,!
           ヽ. 、‐===ァ' i}/_
          _,. -ヘ、`¨¨´ ,イ }i`丶、
             >― イ

 …こうして、江戸への帰還と同時に、宗矩の仕事はまだまだ続くのであった。

299やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:18:26 ID:u7KthedA
                 .      _ .... -―.―.-. ...
                     /:-   ---ヽ ´  ` ーz.
                     / . : : :/ 7  ┬|i:.ヽ\く.\ヽ
                   / . : :|/_/_:レイイ}:.lト廴ト_|:..}:.. N
 あの…先生、何これ?   /.:. :〈V7 イム=く′イノ ィ= ミト:从ノ
                 ノ.:.: : /ハV.|{i::::::::i}     {i:::::::i}V.{
                 7:ィ .:`′´``ー '    `ーヘ)}:、\
                 ′|ィィ:..:{:.`トミ.  -‐ー一  ...ィ、{` ̄
                    V´'`ヽトlヅ`三下「/`ヽ′
                        /     ヽ
                         /  /   ) |
                         ノ  /.....  { |


                       
           ,..-:::: ̄ ̄:::::::ニ=‐- 
         _/:::::::::::::::::::::::::::::::::\.   _》      何これもなにも、見たままよ。
         //:::┼ト::l::::l:::::l::┼\\\r||     上洛の際、壊れたり問題が起きたりした寺社から
        l::l:::L::::l::l::::|::::|:::::|::::|:::::::l\>_|__}     戻り際に、修繕費の請求や問題解決を求められたわけ。
      Eヨ|:::::| ━━     ━ l::::l::l |
      Eヨ|:::::|///       /// V:::| /       例えば、修学旅行でも何でも、集団での旅行の際、
      /::::|::l::\____ r┐___ノ:::j'      何か問題が起こったら、対応する役目の人がいるでしょ?
      /::::::|::l::::l:::\{ L_L_l ∨::|/         この場合、宗矩が申し付けられたのは、
.     /::/::::: ̄/ ̄¨ \_/   〉::|           そういうお仕事だったってわけ。
    /::/::::::::::/   〉     /::::::\        大変よねー。
.   /::/::::::::∠ヽr‐┴-v-─┴┐::::::\      
___/::/:[二二二二二二二二二二二二]___________l三[]三l________
. ̄/::/::l:::|                |:::\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 厶/::::l:::|                |:l::::::|
..   ̄ ̄|                |¨ ̄
      |                |
      |                |

300やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:20:23 ID:u7KthedA
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:l:.:.::.l!:.:.:.::.:.:.:.:ヽ:.:\
     //:./:.:.:.:/:.:/.:.:/>:.'T7:/!:|:.:.:7T:.:く.:.:.:.!.:.:.ヽ:.:ヘ
     !ハ|:.:.:.:.j::.:l:.:.イ.:l:.l.:|:|/ レL:.:|:.|:.:l:.l`:.:.|.:.:.:.:}ミュ}        本来なら、修造奉行というのは、
.       |:.:l:.:.l:.:.L:.lィ磷心     坏てfz、|:.:.l:.:|ミュ}       あくまで寺社の修造に関してのみ対応する役職だけど、
       ハ|:.:.|:.:.:.|  {i::::ji|       {i::::ji| j.:.:|:.:|ミュ}       この場合、上洛に際してのみの臨時職だから、
         |:.:.|:.:.:.|  辷zリ     弋cリ /:.:.:!:.:|:.:.:|        この上洛で寺社が被った迷惑(主に物損関連)への対応も
         |\:.:.∧⊂ニ⊃     ⊂ニ⊃.:.:./.:.:.l.:.:.|        まとめて求められたでしょうね。
         |:.:.:.Y:l:::\    「 ヽ   _/:.:./.:.:.:.l.:.:.|
          j:.:.:.l:.:l::::::::::> .. _ . </:.:./.:.:.:.:.:l.:.:.|         行きの際、任じられなかったのは、
       /|:.:.:.以 ー┬rz-┘   └tzァ─-、:::::::l:.:.|        まとめて対応する為、というところだったんじゃないかしら。
      /:.:.レ'::/   |-| ー 、 ,-‐ |-|   l \:::l.:.\      なんせ三十万を越える軍勢が通った後ですもの。
     /:.:.:./::::/ j!  |-k-∠二ヽ  |-|   |  ',::l:.:.:.:\     .問題もひとつやふたつなんてレベルじゃなかっただろうし…。
    /:.:.:.:/::::/ l   j!上{ミr 、 :}rvオ-|   |   l:::l:.:.:.:.:.:\ 
   /:.:.:.:./::::/  V   {ミl^:| l^rォ:::/_/  V    l::::l.:.:.:.:.:.:.:.\
  /:.:.:.:.:.:!:::::|   /    >| ! ! l |厶/   ヽ   |:::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
 /:.:.:.:.:.:.:.|::::::〉   {   ィニ{´ゝ-‐ァート}ニ}     }   〈::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ


                                          .:  ,  ---- 、 :.
 現代に例えれば、                           ..: /          \ : .
                                         /           ヽ __
「社員旅行で、社員の誰かが迷惑掛けたところに .        / ∨  /  / j    ハ :.
 謝りに行ったり、壊れた物への対応の交渉をする担当者」   イ: ∧  /ム ィ /ト}-/ ,リ
                                       .: イ    { イ::テ ' f::テ}W :.
 っていう感じでしょうか。                   ......    V ヽ v- r=====fー`
…これはキツいなあ。                       .      : /  〉      |
                                           `-r< ー--- '¨}

301やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:22:37 ID:u7KthedA
          _______
        /          \
      __/      u.      \
    /.            、    |    …これからあんなのばっかり相手にするのか…。
    |.         ,(⌒(│)ヽ u.  |   わかってはおったが、ゲンナリするのう…。
    l  lヽ      )>       /
   /    ヽ\   `(__,(│) / /
   |      \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  \
   |     |ヽ、二⌒)、          \


        _,. ----- 、
      /:::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:f`ヾ,,/' ̄):::::::::::ヽ
     {:::ト、  __,ヘ{:::::::::::::::::ヽ     父上…大丈夫でございますか?
     ゙i:トta゙ ィ=tデ;:::;r‐、::::::::ヽ  
     ll`¨:i   ̄´l::::{b゙ノ:::::::::::ヽ
     l:', L  u. i:::トi゙´::::::::::::::::::ヽ
     l:::',  ー-  ll:::l l::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll:::lヽ--イ :ll::::',l::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll::::l ヾ‐'"´',i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     ',::::',f´j__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',_,.-'゙
        ∨='7/:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:r'"二´='"´
       /-'/:::::::::::::::::::: :: :: ::(__ ゝ-‐,"彡

302やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:24:55 ID:u7KthedA

   / ̄ ̄\
 /  _ノ   \
 |   ( ⌒)(⌒)l      左門か…。
. |    (__人__) |     まあ、これも役目じゃ。
  | U  ` ⌒´ |     壊してそのままでは、将軍家の威信にも関わる。
.  |         }     きちっと直して、流石は将軍家よと逆に御威光に掛かるようにせねばな。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ       …それより、お前は己の役目をきちりと果たすのじゃぞ。
   /    く
   /     ヽ


        ,,.ィ''' ~~゙゙ ''''' - 、
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;: へ ::;:::::`i
   /:::::::::::::::::::::::;:- 、:::::::/     \/
  /::::::::::::::::::::::::/ {ヽソ::::::|--- 、   |
./::::::::::::::::::::::::::::l 。`/::::::r'゙''x;;;:::::\_,. l    
:::::::::::::::::::::::::::::::::`t'´::::::|   ~””“` {     はっ…。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::i゙::::::::|       _,|     若輩なれど、徒士頭の役、力の限り勤めます。
:::::::::::::::::::::::::::::::::;イ::::::::::|      __,.'´ 
::::::::::::::::::::::::::::::/=!:::::::::::|     i´  
:::::::::::::::::::::::::::/=、,|::::::::::::lェ,,,___,l
::::::::::::::::::::::::/=、,ヾ!:::::::::::|
:::::::::::::::::::::/:::::::::::::|::::::::::::|

 この時、宗矩の次男・左門友矩は家光より徒士頭に命じられていた。

303やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:26:39 ID:u7KthedA
 これは最初から決まっていたことではなく、
この上洛中、家光の命によって決められたといわれている。

    __
   /ノ ヽ\
 /.(○)(○)\
 |. u. (__人__) |    正直に言えば、若干不安ではある。
. |        |    何せ急な話じゃったからの。
  |        |
.  ヽ      ノ     しかし、その歳(22歳)で徒士頭か…。
   ヽ     /     わしがお前の頃といえば、まだ仕官先を探しておった頃じゃ。
   /    ヽ     故太閤の北条攻めに陣場借りに出向いたりのう…。
   |     | 
    |    .   |


        ,,.ィ''' ~~゙゙ ''''' - 、
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;: へ ::;:::::`i
   /:::::::::::::::::::::::;:- 、:::::::/     \/
  /::::::::::::::::::::::::/ {ヽソ::::::|--- 、   |
./::::::::::::::::::::::::::::l 。`/::::::r'゙''x;;;:::::\_,. l
:::::::::::::::::::::::::::::::::`t'´::::::|   ~””“` {    …上様の御下命なれば。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::i゙::::::::|       _,|
:::::::::::::::::::::::::::::::::;イ::::::::::|      __,.'´
::::::::::::::::::::::::::::::/=!:::::::::::|     i´
:::::::::::::::::::::::::::/=、,|::::::::::::lェ,,,___,l
::::::::::::::::::::::::/=、,ヾ!:::::::::::|
:::::::::::::::::::::/:::::::::::::|::::::::::::|

304やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/16(日) 22:28:35 ID:u7KthedA
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)
.   |     (__人__)     …わかっておる。
    |     ` ⌒´ノ    とにかく、”色々と”気をつけよ。
   .l^l^ln      }     それだけじゃ。
.   ヽ   L     }
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ

        _,. ----- 、
      /:::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:f`ヾ,,/' ̄):::::::::::ヽ
     {:::ト、  __,ヘ{:::::::::::::::::ヽ
     ゙i:トta゙ ィ=tデ;:::;r‐、::::::::ヽ     はっ…。
     ll`¨:i   ̄´l::::{b゙ノ:::::::::::ヽ
     l:', L    i:::トi゙´::::::::::::::::::ヽ
     l:::',  ー-  ll:::l l::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll:::lヽ--イ :ll::::',l::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll::::l ヾ‐'"´',i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     ',::::',f´j__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',_,.-'゙
        ∨='7/:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:r'"二´='"´
       /-'/:::::::::::::::::::: :: :: ::(__ ゝ-‐,"彡
.     //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノノ ̄´:::::∧
    / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(二二、ー─''")::: ::
.
 かくして、柳生家にとって、この御上洛の帰路は、
宗矩は道中修造奉行、友矩は徒士頭という形で始まったのであった…。

3051:2010/05/16(日) 22:31:11 ID:u7KthedA
 てなとこで、今回は一旦終了でアリマス。
いつもよりも更に分量が少なかったので、残りが出来たらそのまま続ける所存ー。
なので、この続きについては、今週中に投下しようかと。
よろしゅうですー。

306名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:33:15 ID:q7sN7fGA
乙だぜ
KYわろたwww

307名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:34:22 ID:GU/Gco1.
おつですー

308名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:34:35 ID:2nePvf9s
乙です。酒井パンダも留守中にこうなるとは。厄年だったのかなぁ。

309名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:35:09 ID:EMbvFFFw
乙でした〜

続き楽しみにしてます

310名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:36:56 ID:ENPLuMHU
乙〜

311名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:37:02 ID:7jDDNA/o
乙でしたー

312名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 22:40:51 ID:aqcc8nyc
おつんつん

313名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 23:23:57 ID:rDC8Vd6M
乙でしたー

314名無しのやる夫だお:2010/05/16(日) 23:50:08 ID:HF3NqmYU
乙でしたー

315名無しのやる夫だお:2010/05/21(金) 10:27:32 ID:OQC8G2vo
BJ、いきなり後ろから錫杖で殴りかかる沢庵さんパネェっす。
このスレのクラウザーさん思い出して吹いたw

いきなり宗りんが家康に高い評価を与えてるが、
前回と評価が逆の理由がよくわからんのう。
もう少し現状の宗りんの考え方が知りたい次第。

316名無しのやる夫だお:2010/05/21(金) 14:59:45 ID:xv5As.vc
読んでて
家康、柳生新陰流を演舞と評した→「この程度の男か・・・」
家康、柳生新陰流に弟子入りした→「なんという大物・・・!」
って流れにしか見えない悲劇。

3171:2010/05/21(金) 23:29:08 ID:7TKOlT2o
 どもどもです。
今週中って書いて、水曜くらいに投下するつもりだったのですが、
なんと、まだ仕上がってないという現実が目の前に。
どうしてこうなった。

 とりあえず、今から飯食った後、残りを書き上げ次第、続きを投下する所存ー。
まー2時とか過ぎそうな趣ですが、明日は明日で明後日(5/23)投下予定のものを書くつもりなので
このタイミングでしか投下できなくてなんともはや。

 ではー。

318名無しのやる夫だお:2010/05/21(金) 23:31:24 ID:4pqMSbcI
演技と見られたのが気に食わなかったが
自分が思いっきりひっくり返されても、
それを怒らず自らの不明を詫びたのを評価したんだろ

BJのは今のところなかなか面白いと思うけどな。

319名無しのやる夫だお:2010/05/21(金) 23:42:36 ID:ktl3EDAI
なんぞ?

乙です、頑張ってー

320名無しのやる夫だお:2010/05/21(金) 23:44:01 ID:m.1MhatM
りょーかいりょーかい

321名無しのやる夫だお:2010/05/21(金) 23:58:30 ID:v64EhPLc
待ってます。ていうか無理なさらないでください。

322名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 00:01:13 ID:VX7XeKZk
把握!

3231:2010/05/22(土) 03:38:14 ID:eoSIfHcY
 もし、お待ち頂いてる方がおられれば、お待たせ致しました。
ようやっとできたので、今から投下します。
すいませぬ。

 では、サクサク行きますよー。

324やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:38:54 ID:eoSIfHcY
 さて、こうして江戸への帰路についた家光であるが、
この帰路に際して、このような話がある。

           / ̄ ̄\
          /     .ノ\
          |      ( ●) |      上様。
     .     |      (__人_)    その、やはり御心にお変わりは…?
          |  u.    `⌒ノ 
           |        }
           ヽ       }
           ヽ     ノ
          //;:|     \.ノ:;|
        / {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
       /   ゞ彡彡ニミミッ;;/
      (  _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
       ゞ   ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
       ‖  ゙i .:ト'',.´;,   ',;:.:"〈
      ヾ   ::  〈● :゙;, ,;"::;●夂
      八  `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
      / /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
     ,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
   // : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
 /: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!


    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<
    !∩|.}. '___゙`   ./'__` f^|    ………。
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄' |l.|
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ
.    }.iーi       ^ r'    ,'
     !| ヽ.     -−-   /
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ‖  .  ヽ、_!__/:::|\

325やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:39:39 ID:eoSIfHcY
        _,,.、、、、、.,,_
      /.:::::::::::::::::::..`ヽ、
     / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '、
     | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ヘ{ツ
      | ::::::::::::::::::::::::,ィゥ ノ j
     |::::::::::::::::::::::( |.!  ;{      但馬。
     .|::::::::::::::::::rリ`l,〉   j}゙    俺の心は変わらん。
      }:::::::::::::::ノ゙  l  /.
     ,xァ''ー'゙'`    '、 /      この帰りは、名古屋には寄らんぞ。
    / ー`¨`''''ー-- 、」゙'′_
   ''^ーァ 、_____  ̄ /
    `>'、,     '''"´ ̄ ̄_二ヽ、
    /           /    ヽ
   ,'        ,   /      ゙、
            l /  __      !
            l, l  く,_  、   |


       / ̄ ̄\
     / _ノi||i\ \
     | (●) (●) |
.     |  (__人__)   |   …承知仕りました。
      | u `⌒´    |
.      |        }
.      ヽ       }
       ヽ     ノ
       /     }

 この帰路に際し、家光が、当初予定にあった名古屋入りを拒否したため、
家光一行は名古屋に立ち寄らずに江戸へ戻ったという。
(行きは普通に滞在している)

326やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:40:08 ID:eoSIfHcY
 この家光の名古屋入り拒否の原因として、前年(寛永十年)、家光が病に倒れた際、
尾張徳川家当主・義直が軍勢を率いて江戸入りしようとしたことから、
義直に対し、疑いを持ったため、とも言われているが、詳細は不明である。

\    /            / ヽ        |          /     |
 \  /          / \    |   /  |         /-‐、、    |
  \/        / | \\  | | /    |       /   ヽ、、  ノ
   /        / \ |  \\| | |/    ,,,-/      / ,,,,,,,,,,,,,ヽ /
   |      /     | |   \/ヽヽ_-‐'" /   ,.-‐'''''" ̄ /   /     /  ,,-‐-
   |    /、       | |    |ヽ_ヽ,.、‐''/ ,.-‐'"      /  /    ,.-‐'" /
    |   /  \     |ヽ-,,,○」二   ヽ‐''"        ./ /-──‐イ   /    /、    なんだって!
    .|  / ヽ──\   | ‐-,,,,,ノ-‐' / \_   ◯  /        ヽ、 ./   /     将軍家は尾張を避けただと!!
     | /   \    \ |   //二 /__,,,二二二ニ,,,,             /ヽ,,,
     ヽ|     \    |  /‐'"           ̄ """""'''‐-,,,,,       /
            \_  |/_,,,,,--‐,                         ヽ‐''''ヽ、
              ゙゙''''|  ̄ヽ 、‐'"  ,,,,,-‐‐-、                   二  ノ
                |   \‐'''" ̄      \                l"   /
                ヽ    ヽ──二ニ ̄"  |            ,,,,,,, | ̄,‐、,,/
                 .\  、 ヽ┌二ヽノ,,,,,,,_,,‐、|  |l        /  ゙'''
                  \ヽ  |/二/  -''"  |  l       /‐、   ,,,-‐'"
                   ヽ   |二/  ヽ\_,,,|,,,,,,」\,,,,,,__/  ゙゙''''"
                    ゙| |ヽ_   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ゙̄ヽ、,,,,,,,,,,,,,,--─-
                     ゙| ヽ    ̄/;;;;---─''''''''──---,,,,,,,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                     ヽ,ヽ-'''" ̄ /             ノ ‐、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                     /     /            ,,--   ヽ-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                   /     /          ,-‐'''"         ヽ,;;;;;;;;;;;;;;;
                      尾張藩主:徳川義直
                       (とくがわ よしなお)

 …が、これでおさまらないのは、当の義直である。

327やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:41:10 ID:eoSIfHcY
                     ヘ \|、  \l|| .l|   ヽ|    //|//   // / /// / ,.-''"/
                     |ヽ \l   \ || |   | /  ///    / / / //,.,.イ"‐'// /
                      |\  \    \    ヽ  l| /  /  / / / /イ / // /
                      | \  ゝ  \  \   \ l|/ //   / //  / // ///
                      |  ヽ  ゙、  、 \ \ヽ ヽl/ /  // //  /  //イ //-‐'
                 \ヽ、  |  ヽ 、、\  \ \ヽl  l l/  // // ///‐ /‐彡-‐
                   \ヽ、 |  \ \\、ヽ、\ヽ           ヽ///  /  ///
                    \ \、  \  \\ ヽ''     ヽ、      | /  /////ヽヽ
                     \\\、、ヽ,  ゙゙゙ ゙         ヽゝ、    /  /ヽ|////ヽ ||
    あ、あの野郎…!        \、\\|           /  ノ/~'   ヾ"' '|、ヽl |//-‐イ| ||
   将軍家を出迎える為に、      \、\| __  ヽ    //   /  ゞ    / ノ / -‐    | ||
   オラたちがどれだけ苦労したと    \ ヽ \  ヽl  //  /,.. イ     ┌ノ //   /  | |
   思ってんだ…!              /フ ハ ヽ\ l    /、ノ / -‐   / /     /  / |
                    ___┌‐|  |  `、、ヽゝヽヾ、‐''ヽ-''"-‐'"     /''" |    /‐/  |
    もう許せねえ…!!    .|  ミ | |ミ|    \、 ̄‐ヽ/ '''" ,.-、      ,.' |  |  ,.‐"  /  /|
                    |::::、、  | |│     ヽ  |_,.- / ,-|    /  | |/ /   /::::::/ /::
                    ヽミ::::::: ヽ l|       ゝ、  ̄、"-‐'",,ノ   /:::: l| |‐"   /::::::/ /:::
                    /\ ::::: \|    | |    ヽ、ヽ''"-‐   /:::: 、 |,.''    /::::/ /:::::
                    |  \ :::::::::::::|    ||    l| ヽ、_,.,./二二ヽ /    /:/  /::::::
                    |  /ヽ :::::::::::::|   | |     |  |::lヽ\ ̄  ''ヽ/ ,.‐'''"::::/  /::::::
                    |  | \ ::::::::::::|   |     |  .|::: \:::ヽ-── ̄::::::::::::/  /::::::::/::
                    .|、 ヽ /、 ::::::::::\  |     |  |:::  \::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::://::
                    >   // \:::::::::::::|  |       \ヽ  \_::::::::::::::::/ /::::::::/ /:::::
                    /   .//  \::::::::::|  |        \::::::::::‐-ヽ...:::::::://::::::::/ /::::::
,/ ̄"''─‐、  ,.、          〉  /‐'"''   ‐-、 \ |        \\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  /:::::::/
,.,.ヽ   // \'"-‐ヽ、       /ヽ | ,'~       \:::|      \  | \:::::::::::::::-‐'''"  /:::::::::/
  ヽ,.,.  /   |  ̄ )   _  ,.-┴-、,ヽ          ./|          |   \"~ _-‐'":::::::::::::/
    ̄'''ヽ、_ /   ./、--‐''::::\      \        /'"\        |-、 ,--、 ヽ:::::::::::::::::::::::::/
"''   //  |=、../、::::l:::::::::::::::.\      \       /   \          ,.,.|ヽ|:::::::::::::::::::/

 将軍家御成の為に、義直は名古屋城に将軍家専用の屋敷を大急ぎで増築し、
そのため、莫大な負担が尾張家に発生していた。

 それが、この家光の決定により、全て無駄になった上、
将軍家に入城を拒否されるという恥までかかされたのである。
義直が黙っていられるはずもなかった。

328やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:41:41 ID:eoSIfHcY
 かくして、義直は実弟である紀州徳川家当主・頼宣を密かに呼び、自らの意思を告げた。

    .,,、′._/: ..,,-'"                : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  : : ` .,、'" .,/                  : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙l:
  : : ,,/` .,-"                   : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;::::::::::::::゙l
   ,‐` : ,r":::        :             : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、::::::::::::}
  ,/  .,r"::::::::::::::      丶           : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,,,,,,,,,ノ
: ,″ .,,″::::: : : : ::::     ,′         : : ::::::_、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'リi,、
.,′ ,l゙タ:::::::    : : ::     |       : : :::::::,,/゛::::::::::::::::::::::::_,,、-‐''!ii|iz、゙℡ ,.
′.,l" [jll''ーi、、  : : .   :|     : : :::::,,,,/`: ::::::::::::::::::_,,-''"`    .゚'f||li、::'∀
: : l゙  .|'l$  `゙-、 :  : :   ′    : :::;;,,テ` : :::::::::::::::_,-'"`   : ,,,,v―ー''″`::::::::     …頼宣。
  |  'l:|lL   .゙'┐  :   丶   : ::,yl″ : ::::::::::,,ノ″  .,,,,-‐广;;:::::::::::::::::::::::::::::::    オラもう我慢できねえ…!
  |:   .《,:゚'冖ヶ,, ヽ,       : ,/゙`  : ::::::_,r'"` ,,,-'"゛ .,!゚;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  ゙l'.  .゚!i,、:::ヽ\,.`i、  .、 、  ,‐   : : ,,r'″.,,,r・久   .,i´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::     これから名古屋城に篭城して、
  .゙l`、,,-: ‐ル: :ヽ .'{ッ,,'r,. ハ .l,i、`  : .,,r・’_,vり―''",,-ー''''"、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::    将軍家に一泡吹かせてやらねえと
-,、゙k`:、  ゚li、 `"-ミ,゙lr,,'il,│.'/y,,v-'゚,,r*,i´_,,-‐'"`_,vr'!'''''~'`"゙`゛::::::::::::::::::::::::::,ル    気がすまねえんだ!!
,, ゙ヽ_゙!q━''''゙lllllq: : .::,,,,,,,゙゚''l刈,,,,{i←・'゚`、:.`″`゛`: :     : : :::::::::::::::::::::::::::::::,r`:::::
,,レ-,,`-,h,;;;;;;;;;;;;;;゙y   : .~ヽ、'_'"`、:  `゙'''丶:        : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::〔:::::::::
`;;;;;;;゙゙ベli]li,_;;;;;;;;;;'ト    : : ト .2-            : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::,√'''''″
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゚゙″;;;;;;;;゚l,    .,l: : ノ′:           :::::::::::::::::::::::::::::::::::::,i″:::::::::
;;;;;;;;;;;.,,,,,,iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiili,,   .,l″: :::::::::::     :      : ::::::::::::::::::::::::::::::::,l『::::::::::::::
;;;,,,iiilll!!!!!!!!!!llllllllllllllllllllllii,,: ,l°: ,,,,ィji″  _/'',i、    : ::::::::::::::::::::::::::::,r゚,ト: :::::::::::
llll゙゙″;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙!llllllllllllliil,ァl冖'lレー''''"´-:ヽ’,!  .:,'  : :::::::::::::::::::::,,r"::,i´: :::.::::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙!llllllllllllllli,,、 ゙"" ̄ ゙゙̄ “'"  :    : ::::::::::::::,,r″:::,l′:::/:::::::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'lllllllllllllllllllli,,,   `:":`'''ヘi,,、    : ::::::::::,,,ll″:::::::,「 : :,l゙::::::::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,lliilllllllllllllllllllllllllii,,、     ``   : : ::::,,ill″:::::::::::,,i´ : :::l゙:::::::.,,,


 お   〈/
 い   (:ヽ
 っ   ∠::/\
!!!! /二_ヘ
   Λ/_∠_二ユ
 /    \\ ヘ
V く/\  ヽ  |
i   |.   \ ‖ソ
|  、、L_・У  マ         待て、兄上!
し  _二三三, ̄/7        神君様の…父上の遺言を忘れたのかっ!?
    ,――、_` i
    /V` ー-y//   _
‖  /    ̄ // ̄ ̄)
|  /⌒ヽ-、 //   /
|  /、Λ__/V/   / /
  `ー――' /|   /∠
\   二 / || /|
三\__/ / / / |
  丿  ./  / / /|  |
 紀州藩主・徳川頼宣
  (とくがわ よりのぶ)

329やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:42:45 ID:eoSIfHcY
 かつて家康は、死に際し、義直、頼宣、頼房の三兄弟への遺言として、
「兄弟で力を合わせて将軍家(秀忠)を盛り立て、決して逆わないように」と言い含めたという。
(逆に秀忠には「三人を我が子と想い、慈しむように」と言い残したという)

   \      ,..''  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  __,,,,/    /  |
  |   \        ` .、::::::::::::::::::::::::::.,-‐'"'"     /    .|
   i    `'''ヽ、  u.    -:::::::::::::::::::      -‐'"'" ./    /
   `i    |  `、'''ヽ、、     .ヽ.Y    , ..-':''" ゙/   /   ../    …お前たち…よく聞くのです…。
    `、  |    `、  (:、、   . .|  ,..-')   /   /  ‐-‐'    兄弟相和して宗家を盛りたてるのです。
     ‐-‐'| \  `、....,,,`_゙ヽ_、_,| ノ、."..-'''''''" // .. /       決して、逆らってはなりませぬよ…いいですね?
       |  \\γ .,--‐-‐ "゛"゛‐-‐'''"゙'' |///  /
       `i| \\ |        、   u   |///  /\`i   
       /`i  \ |     ___ ゙''-''"'_,..    |///. /   `、      「「「はいっ!!」」」
     /   `i\\|       -──-    .|/ / /
          `i \|             //.-
           ~\      ‐'''''‐   / '
               \      /
                 "'''゙''-''"~
             初代将軍・徳川家康

330やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:43:02 ID:eoSIfHcY
                  ∧   ∧  /(
               )`、)  ( / \ノ  ~(_
              )~               (
             )       / ̄ ̄/     フ
           )`   ///     /  /|    (
       )\)`   /  | __    |  / |    (_∧
      (     /  / ̄/    |/   |       (
      _ )  /|  |  /   |     |    |       了
     )   | \| /    |         |      /
   <     L  | \        /|   /_   (
     )   / ̄   /     / | /-´/__,  ( )\  
    )`   /   //      ̄   |/ / ̄/’  ( ( /   そりゃあオラだって父上の遺言の重さはよーくわかってるさ…。
   」     | // / / ̄/ /   |/ /    (ノ (
 )\)   /,|/;;;;;|ヽ,|/___//   /__/       /     でもなあ…今回の将軍家のやり方はあんまりだ。
(      | /;;;;,;;|`', `-゜ム´ )   ̄>       了     オラが恥かいただけじゃねえ。
 )      > |;;;;;;|ヽ`っ` ,//___/       (       この御成のために、家中にも領民にもえれえ苦労かけたんだ。
  )`    | |;;;;;;;;|\`´´___ `,  /;;;;;;;,,,ゝ     フ      .それを全部無駄にされて黙ってちゃ、武士の面目が立たねえ!
   _    ヽ|;;;;;;;;;;\_‐‐--''´/;;;;;;;;;;;;;;;了    (
  \   /|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ    //
  _    / \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V`´ ̄ }   ブ
 ゞ    |_<ヘ\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>`´ } } }   /


                ,.. -──- ..,_
               /        \_
             /`'ー─-、-─'''二二__ヽ
            |´ _ニ-‐´ ̄ __   |
              |´  __ニ二..,,,,__ ̄ ̄}
       ヽ`'ニ-、_レ' ̄ u. ‐、 /    ̄ヽ{_,.-‐'´/
        `l  `ヽ'‐'T'‐- _ |  _ -‐-、__/ /! /
         `l,  <.| l____・>‐<・___/ .//  /     ………。
          `l、 ヽ|   -‐´ |、`‐-  ./ | /
           `l_|     lノ    /_,.‐'´ ̄`\
         _,.-''´ヘ l'、.  ´ ̄`   /´-‐__,..-‐ 丶.
        /´  ̄ ̄\L\___ ,...-‐´ ̄ ̄      ヽ
        /      / ̄    ̄ ̄ ̄ ̄\
        >、    //             ,..-‐'
    ̄ ̄ ̄7 \  | ヽ         _,..-‐'´
        \  \     -─一´ ̄ ̄

331やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:43:25 ID:eoSIfHcY
               /三三三/,.‐ ,/  /  ,.‐      | /     \        ┃  ┌'└vヽ,--┘'┐
 ┃       _ノ ̄/ /三三-‐"/// / ,‐'/      |‐"        \  .....   ┃  コ =‐''、''7 .┌
 ┃     / ̄  /.//|三/'"//  |/ ,..." /       |         、_ヽ.  .....   ┃  ( o |つ丿ノ,/| |
 ┃      ̄/ /  .  レ'" /./   | /  ./        l      ヽ、,、|゙ヽ   .   ┃   二 二 ニ.└'
 ┃      /__/ _.    //   /   ./                ゙、.     .   ┃  └‐、,.┘.| |
 ┃     / ̄ ̄ ̄ /.   /"   /    ゙、            /l    ゙、  ......   ┃  /ヽ_,.,、| |_.,ノ>
 ┃      ̄/ / ̄  .  / // /      ゙、           / |    |   ..   ┃   ゙ヽ--┘ l,.,-‐"
 ┃     __/ /_____   . レ'"/.  |       ゙、.          / ゙、   / |.      ┃   ,.--‐‐、 l''l,.,.l'l,、
 ┃    /____/   . /.   |        ヽ        /  ゙、  / |.  ....   ┃  └''''") | | |.コ┌
 ┃     ./ ̄ ̄ ̄/   /     |         ゙      /   ゙、    |.    .   ┃   ヽ二‐' |_|l,o 、゙
 ┃     / ̄ ̄/  .  |     |       ,..       /     ゙、 ヽ'.  ....   ┃  _┌,__     ̄
 ┃     ,二二二.,.   . | ,.-   |     /      '"       ゙,   |  ....   ┃  l.., ,.、二l
 ┃    /_________,/  .  |''"        ./               ./  <.  ..   ┃   //,-、_,、
   __    ./' 7'7./''7  . |         /               /   ,.ヽ  ..、  ┃  ヽ'_‐_┘
┌ヽ|__゙,|"  ー'ー' / /   ゙、  ./     .|    ,/、        /   "    ..  / / / / /└ ,.,ノnn
└"_,.ノ.丿 . __,ノ /   /  ./     ゙、  /、、 ヽ   ,-‐-、  /     ,.‐'" ..... / / / / / l", ,二'l~
 ヽ,.,.-"  /____,/  /    |     /'゙、 |,‐,'" / /,/ ./ヽ、\/  /,.-‐'''|. ..... ・ ・ ・ ・ ・  l、‐┐
              |    |    ./ /゙,. | |  /'"/ヽl, |‐ .\゙l / _゙> / /|          ̄
 / / / / /        |   |    /、" //ヽl/ ''"    ゙''",ヽ './_,.,.‐''",.,.,.,./'"  |       ,、 ,
./ / / / /         |、  |   /、l、'、‐、/'"       ,‐,ノ /  ゙̄"'"  "  ./|     ./;;|/
・ ・ ・ ・ ・         ゝ\/\  |ヽ、'/ ゙'',.-‐,.、      l__/     __,.,.,.- / |    /;;;;;;;;;;;;;;
              |"   \ヽl .∠_‐ / ,‐'_'''\     .l 、 ゙、  '''''‐‐''''''  / .|   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
              \     ヽ─,゙、 .'、,."-''",.,'"ヽ    ,' ゙、 ゙、      / ,‐| ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
            _,.,.-、ヽ    l''‐‐'"゙、  ゙ヽ,.‐', ノ ゙,  /  .゙、 ゙、    / //| /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
          ,.-"三三|\、   ヽ、;;;;;;;;;;;;゙ヽ、 ヽ''‐",." /::--  ゙、 ゙、  / / ,.";|/;;;;;;;_,.,.-'''''''''''"ヽ、
         /三三三|    / l、;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ヽ.、_,.,..‐" ゙ヽ、゙ヽ、 ゙、 ゙./  / /;;;;;;;;;;;/::  \,l/
/| /l   /\|三三三/    ./   ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ─‐‐.、ヽ\ ヽ,,/   /;;;;;;;;;;;;;;|     ゙"''‐"'
  |/ |  /三三三三N    /    /ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|,.,.--.、  ゙''‐‐'‐''   /;;;;;;;;;;;;;;/゙、 .、 、
三三 |  /三三三三 |     |     |  ゙,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\   __   _/";;;;;;;;;;;;;;;;;|  ゙、  l:: ヽ

332やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:43:44 ID:eoSIfHcY
                ,.. -──- ..,_
               /        \_
             /`'ー─-、-─'''二二__ヽ
            |´ _ニ-‐´ ̄ __   |
              |´  __ニ二..,,,,__ ̄ ̄}
       ヽ`'ニ-、_レ' ̄   ‐、 /    ̄ヽ{_,.-‐'´/     …わかった。
        `l  `ヽ'‐'T'  、  | ,. -    _/ /! /     そこまで言うなら、俺はもう止めない。
         `l,  <.| ヽ___., ‐ 、 ___ノ //  /
          `l、 ヽ|   -‐´ |、`‐-  ./ | /        いや、むしろ、俺も力を貸そう。
           `l_|     lノ    /_,.‐'´ ̄`\
         _,.-''´ヘ l'、..   ―-   /´-‐__,..-‐ 丶.
        /´  ̄ ̄\L\___ ,...-‐´ ̄ ̄      ヽ
        /      / ̄    ̄ ̄ ̄ ̄\
        >、    //             ,..-‐'
    ̄ ̄ ̄7 \  | ヽ         _,..-‐'´
        \  \     -─一


 ',   ヽ \   /     /   / ̄__/\      /   /___  
  ',    \ `/   // / /   ´\ \   /   / ̄ ̄/
  丶 、  〈  //l// /        │ 〉 /  /   /
    \\ 厂\ |へl//       /∨/ / /__,∠
     丶 | 几 ト、l≧、\     /_,.イ´ /ノ ̄〉 ̄ ̄ ̄/´    頼宣?
    __|└ ,ハ〈 |  しト   ,イ し' | / 厂 /___/
      `ヽ_\└∧└─┘ ,  └─┘jイ_/_/´
         ̄>-ヘ     〈レ _,、   /く二二>
          ̄\∧   ──   /  '、
              ,'  ヘ、.  ̄  /   ノ\
              l  `三≧=-彡/       \, へ、
          _/│  |` ̄´   / /     /  />、__
     ┌/ /  人  |    // __/  //        ̄`ヽ、

333やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:44:06 ID:eoSIfHcY
    /  / /    /     }      |\      |
   /  /  /    /     __/      }  \    |
 /  / /   __/      / }       }   \  |
/ / /__,‐-''´ ̄     /   }        }     \|
/ / ̄ ヽ  //    /  o  /  /____|
/   _  ( /   /   / /   \
______  ̄~ゝ‐-''´ゝ、、/_/        \
\`ヽ_  ̄o〕 |彡     ̄  _/~~\      \   この紀州家が尾張家に合力すると言ってるんだ…!
.//\ ``''''''´ |//      /  )   \    / 
/// //ヽ   |   / / /V /~ ̄ }  /    そして、やるなら篭城など下策!
./ /// ///}  |_// _//  /~|     } ./    .ここは今すぐ打って出て、将軍家の行列を背後から襲うしかない!
./// /// /\ <~....ゝ <_ /  i    <.      油断している将軍家一行ならば…俺たちにも勝ちの目はある!!
// /// /// /\ \   {_ {   i   <  \    
. /// /// /////\ \ <_ {     / /  \ 
.// /// ////// // \ \ |\‐-''´/      \
/ /// ////// // /// /\ `''-‐/         /
/// ////// // /// /////´´~~ ̄~`'''-- - -  /    /|
./ ////// // /// ////,,‐-''´~~`'''-‐,,,___  /   /  |
.////// // /// ///‐-''´~ ̄ ̄ ̄       /  /    |
///// // /// //       \       / /      |
./// // ////     \     \              |
// // ///   \     \     \           レ


        .!  .l    /          、:;;r゙'゙     .   ,'   ,:'   l
  :..,_      |      /         ,:;'-'゙       .|  ,'   :,'|
   ゙゙'‐::,,   l .l   ./   u.    .;r!!゙'゙        ,.,:l  :  _:'゙ i
 :;ー::、._  ゙''-,_ .)   ./       :,r゙゙       ,,:-''´ .l ::'  ,;;;_i :ノ
  'i,  ゙゙'‐:、, ゙'':i!  .;'       :'       ,,-''´  _,..ノ .:' ,:‐゙  ,:゙      ;‐
  :i;    `''li;;,,l;  (,            :,,-''´ ,_-‐''゙ :i' ,:/゙   ,:'゙    _-''゙:!
   .'',,..,..,.__  'llllllll, r..`'-:,_  .,     .,-'''゙,,;iillllllリ    ゙''゙:'   ,:'゙.  _..-;''´  '
       `゙゙'''''''''゙'il.、゙,;,;;;:.,,,,;|! l| .;(;''',,_.‐''゙_,,,iillli-‐ ' '' '' ゙゙  :,;;!;':-‐i!  :   /  ,   む、むむ…!
   ー''''''''iiii'iiiiiii! .,.._    ;, 'lli'iiii! ̄ ゙''゙´  ,.,,,,...,_....     ´   :i'') :ノ  ノ、-'゙
            `゙゙'''''''''゙     ゙'--''''''''゙'゙゙゙゙゙          i|,r''゙'´ _r'゙   `
                .l!                   :i゙゙   _-'゙  ,,;;iilllll
 .i,              ;l|                  ./  ,,:‐',,;;iillllllllllllllll
  'l             ./l            u.     :'''''l'';ii;illlllllllllllllllllllllllll
  'ト            .l;;,|       ゙'_          .'  llllllllllllllllllllllllllllllllll
   .'i,        、 ,   :''lllli;iillll''   .  .         :'   .llllllllllllllllllllllllllllllllll
    '!;      ').;i) ゙':....--゙               、'    .lllllllllllllllllllllllllllllllll
     'li,     ゙';'、                  ,:'     .lllllllllllllllllllllllllllllllll
    、 ゙l゙';_    ノノ   :;;lll!''''''''‐         ,,r!'      .lllllllllllllllllllllllllllllllll
    .'i, '、゙'ii;,  ´.゙                ;r'';:'       .'llllllllllllllllllllllllllllllll
     il, '!, ゙'!;;,               :,,:''゙ ,:' ,         .'''llllllllllllllllllllllll

334やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:44:26 ID:eoSIfHcY
              ,..,.-‐──‐-.,_
            ,‐"         ~"‐,_
          /             \
         /         ヽ、     ヽ,
        /           ヽゝ、    ヽ,
        |            ノ/~'      |
        |                    |
        {                    }
    ∧  │,_,.-‐"~"     |      ~"‐-..,_│  ∧
   Y  ヽ‐"~..,_,-‐"~"    |     ~"‐-.,_..~"‐..,_ Y
   ヽ  √/         ゝ  <        ゞ/   /,
    ヽ,,. <           Υ          >   〆
     ヾ  ヽ~"‐-::.,_,_     l     _,..,:::.-‐~/ /  /~    さあ…どうする、兄上!?
     ヽr ヾヽ    ~"。‐..,:Ψ;::,,‐。"~    ; / /t "/
      \ ヽ\___/ ;″\___// /;; /
        \{ ,..,...,;::::-‐"~ ‖:::~"‐-::::..,_,..,. }  /
         ヽ,:::       |、       //
         |.. |..       lノ       | |
         | ヽ     -──-      / |
         .|  ヽ.      ̄      ./ |
        ..|   ヽ.           ./ .│
        ...|     ヽ.        -"   |
       ....|       ~"‐-,.,.-‐"~     |


     |\|   i V  /   |/ /  f//    |
     |  |   | \イ    |'' /   lレ /   |
     i  | .  \ | il   ソ  / ,/ レ´/ , |
     | 、ヾ     ソ    〃 // ,|´  」ー/
     \サ ̄ ̄ ノ ,,… ,┴、イ  /,!  _∠-
    //,  -‐'/ , /┴、,`i 〉'、 / ´  /
   /__/,i ,-‐,、イ '/  .,. 〉'ノ Y´__、、__/       …………。
  // |l / /,人 i __,,、/イ_',ィl__三 ̄
  '´  ,ゝ'/ ,仁ヽヘい 'ヲ'  ´勺ノ-__,,-‐''~
    // '' ,'ニユ、ヾ.i._ ´´ u. ,f‐'^`ヾ、
  / '  ''  k_ 〉 \ `  ./,/    ト、
 ./  __  /'ー'   `¬ヤ^/  '''  _\
../―- ,,Y'´       ノ∠ -‐ァ-‐''´ ̄
/ .:::::::::::/      ,r‐' ̄__,..-ニ^

335やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:44:43 ID:eoSIfHcY
                  / ,. -─‐‐ァァ
         _   |||iii     {/:.:.:.:.:.:.:./ __ _
        ヽ:`ヽ.、|||ii.,. −'´:.:.:.:.:.:.:イ´ ̄:.:.:.:.:.:.;イ
           \:.:..`y´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|||ii
           __ミ ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:./‐- 、
        -ュ=二__:.:.:_:.::.:.:.:.:.:.fヘ:.:.:.:.メ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       /  ィ=‐=ニ、 rヘ,|`ヽト、}/ ヘ ;.:.:-=ニ二_||iiヾ
     / ,ィヘ/` 、ム{  '  {_ リァvィラ7イ__;:ィ-‐==` ヘ      シュウウウ…
   |||iii{ /  |||iii .ヘ ハ、_  "" _ Уハ′ --- 、 〃 ハ
    ,ィ┤f ii     V  i ト、  ‘ニイ,イ/   ,. l  ヘ   ト、
  / ,!/  ,.ィ  ̄   \! イ\_,.イ ム-‐-=ド、 〃ハ  ii/ } 
イf / ‐-f ィ-‐=-   `v'´           }  ̄ `ヽイ 、ト,
{ iイf´    |  ヾ 、    {     〃 /    | i〃ィ `ハ  ヘ

336やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:45:01 ID:eoSIfHcY
  |  ゙ヽ、 ゙l    ヽ     .| .| ゙l   .r
 .|.,〆"゙゙ヽ l゙     l     l゙ ,! ゙l   ,l゙
 .゙l゙‐'"゙l~゙''゙l |ヽ    .|    ,/ .l゙ !  ,/
|‐,,\ |  .゙l|`'゙l、  |   .,/`.,lヽr゙,,ィ"
゙l, ゙゙'''`|   ` /゙'|l、 .l゙  ,/,r从レ''lレ゙  _,,,,,,,,!    ……すまねえ。
`"   ヽ,,,、 .゙‐'"゙゙l l゙.,/,t'リ``,l゙ ./` ."'~~ー-、  オラ、頭に血が上りすぎてたみてえだ。
  `゙゙゙゙'''=二'ー  .'"` .゙'゙ ,/`,/      _、
        ゙゙'ー   .、,,ニニ" /、,,,―‐''''"゙^     そんなことしたら、尾張だけじゃなく、
、            l゙   ゙,/'゙`          紀州にまで迷惑が掛かる…。
ヽ            、'=v,>  ./`           それじゃあ、父上に合わす顔がねえもんな。
.゙l\、      ゙二"   ./
 |、`‐、      ` _/`
  ゙l、 `ヽ、    _,‐l゙`
  `   `'ー-ー'゙,i´.l゙

      ::/\
     /二_ヘ
   __∠_二ユ
 /    \\ ヘ
V く/\  ヽ  |
    |.   \ ‖ソ
  .、L__゚_У  マ
        , ̄/7      それでは…。
 u.  ,――、_` i
     -──--/  _
        ─ ./ ̄ ̄)
|          /   / /
        /|   /∠
\   二 / || /|
三\__/ / / / |
  丿  ./  / / /|  |

337やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:45:31 ID:eoSIfHcY
      /     、     、          /   
      /         ト、      ト、      ∠ -‐‐‐--
    /           |,.‐ヽ.    | ヽ         
 ___」.      ト、 |'⌒' \  | '^|/l         
´             | \! /⌒ヽヽ/ ,-、 !     ,.. -‐ ''''
>        ト、!   |.  0    0 | |   <      ああ、篭城も奇襲もやめだ。
       /^ヽ|.    L....    、.__| |    _ >   今回は我慢するさ。
       |.(^!     '""゙゙   ->゙゙ | /      
' ー‐-- ...__ ヽ.ヾ-、        -─-  |/           おめえに免じてな。
  _,. -‐'´    ゝ--、           /       
   ̄ ̄ ̄ ̄`‐-、/` ‐、_         /
           |    `  .. _/ \


              ,..,.-‐──‐-.,_
            ,‐"         ~"‐,_
          /             \
         /                ヽ,
        /                  ヽ,
        |                    |
        |                    |
        {                    }
    ∧  │,_,.-‐"~"     |     ~"‐-..,_│  ∧
   Y  ヽ‐"~..,_,-‐"~"    |     ~"‐-.,_..~"‐..,_ Y
   ヽ  √/         ゝ  <        ゞ/   /,
    ヽ,,. <           Υ          >   〆
     ヾ  ヽ~"‐-::.,_,_     l     _,..,:::.-‐~/ /  /~
     ヽr ヾヽ    ~"。‐..,:Ψ;::,,‐。"~    ; / /t "/  
      \ ヽ\___/ ;″\___// /;; /    わかってくれたか。
        \{ ,..,...,;::::-‐"~ ‖:::~"‐-::::..,_,..,. }  /
         ヽ,:::       |、       //
         |.. |..       lノ       | |
         | ヽ     _,..,.,..,._     / |
         .|  ヽ   ~"‐-..-‐"~   /  |
        ..|   ヽ.          /   .|
        ...|     ヽ.       -"    |
       ....|       ~"‐-,.,.-‐"~     ..|

338やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:45:54 ID:eoSIfHcY
   /   /
  /    レ
  |    "
  /   __
、 /  /   =<  ヽ//
、ヘ  /    /\  ヘ
- 'ヘ /    /゛  ヘ  |      しかし、それにしてもよぉ。
  V'    /"  ./ヘ/ヽ    今の将軍家にはやっぱ腹に据えかねてんだ。
  /   /、 // ̄/ V   
 ̄|  /ヘ、リレλノ _ -       大体、いくら将軍家ったってよぉ、他の奴ならともかく、
  | /L)~|  、 ̄          .オラたちは神君様の実の息子で、
 ヘ /゛ヘノ   ~ γ-、       将軍家にとっても叔父なんだぜ?
\ ヘ  丶~フ_/ ノ |
    ゛  \\二 _//  /
//  ___ヽ 'ー'  /≡


                ,.. -──- ..,_
               /        \_
             /`'ー─-、-─'''二二__ヽ
            |´ _ニ-‐´ ̄ __   |
              |´  __ニ二..,,,,__ ̄ ̄}
       ヽ`'ニ-、_レ' ̄   ‐、 /    ̄ヽ{_,.-‐'´/
        `l  `ヽ'‐'T'  、  | ,. -    _/ /! /
         `l,  <.| ヽ___., ‐ 、 ___ノ //  /     まあな。
          `l、 ヽ|   -‐´ |、`‐-  ./ | /
           `l_|     lノ    /_,.‐'´ ̄`\
         _,.-''´ヘ l'、..   ―-   /´-‐__,..-‐ 丶.
        /´  ̄ ̄\L\___ ,...-‐´ ̄ ̄      ヽ
        /      / ̄    ̄ ̄ ̄ ̄\
        >、    //             ,..-‐'
    ̄ ̄ ̄7 \  | ヽ         _,..-‐'´
        \  \     -─一´ ̄

339やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:46:14 ID:eoSIfHcY
:::::/|:::::::::/|:::::::::::/\:::::::/ヽ
:::::| |::::::/  |::::::::::|  \| /
\| \|   \:::::|゙ //`| |
/  ̄\\"  ゙\| ∠_| .|
||   U\\||//U   | |
 ⌒== ゙̄  ̄  ==´  |    それに、30にもなって、まだ跡継ぎを作ってねえし、
      / .|        |   将軍家の自覚がないんじゃねえのか?
       \|        |
|       ゙        /
\    / ̄ ̄\      ./
‖\   ̄ ̄ ゙̄    /‖
‖  \.   ̄ ̄   ./  ‖
‖゙ "  \___/   ‖


          ,.. -──- ..,_
         /        \_
       /`'ー─-、-─'''二二__ヽ
      |´ _ニ-‐´ ̄ __   |
        |´  __ニ二..,,,,__ ̄ ̄}
 ヽ`'ニ-、_レ' ̄ ____,,,,,ノ ,!、,___ ̄ヽ{_,.-‐'´/
  `l  `ヽ'‐   ´.,ニ。=,  ,=。ニ、  / /! /      まあな。
   `l,  <.|   ´ ̄´ノ i` ̄``  //  /      
    `l、 ヽ| .   ´ /  }     ./ | /       (愚痴が多いな…まあ、今回は仕方ないか。
     `l_|    ノ. ^,;^.ヽ   /_,.‐'´ ̄`\     聞いてやるのも悌の道だ)
   _,.-''´ヘ l'、   ,-三-、   /´-‐__,..-‐ 丶.
  /´  ̄ ̄\L\ '  "" .-‐´ ̄ ̄      ヽ
  /      / ̄    ̄ ̄ ̄ ̄\
  >、    //             ,..-‐'
 7 \  | ヽ         _,..-‐'´
  \  \     -─一´ ̄

340やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:46:40 ID:eoSIfHcY
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                   ∧_∧           ∧_∧
                   ( =========( ・∀・)
                   / ̄// ̄// ̄// ̄// ̄//_ //^\ゝ
                  / ̄// ̄// ̄// ̄// ̄//_ ///== \ゝ
                 / ̄// ̄// ̄// ̄// ̄//_. /// ‖  \ゝ
            鄱  ノ ̄ノノ ̄// ̄// ̄//  鄱_ノ//======== \ゝ .鄱
             .ヒ==,@==@,==@==@,==@== ノ人ノ     ‖      ン
               ̄‖~  ̄~ ̄~  ̄~ ̄~ ̄  ‖| ̄ ̄ .‖ ̄ ̄ ‖
                ‖==================.‖|=====‖==== ‖   < それによぉ…
                ‖|  ‖  ‖ ‖ ‖ .‖|    ‖   .‖
                ‖|  ‖  ‖ ‖ ‖ .‖|    ‖   .‖   < まあな。
                ‖===================   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
                ____@))____|_______ |
               /    //ヘ \冫      |        |
               /   //     \\冫    |         |
       ∧_∧  /  //   ⅢⅢ   \\冫   |         ∧_∧
      (  (( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄( ・∀・)
     / ̄// ̄// ̄// ̄// ̄/// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄/// ̄// ̄// ̄//人\\
    / ̄// ̄// ̄// ̄// ̄/// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄/// ̄// ̄// ̄//人\_\


 こうして、尾張徳川家の謀反は、未遂のまま終わったのである…。

341やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:47:11 ID:eoSIfHcY
                           .     ,. - '" ̄ ̄゛''ー 、  
                               / : : : : /: : i: : : : : : \
                             ,.イ: : : : :{ーA一:l:! : : /: : : : `.、_ 
                            /ィ: :\/: Y⌒Y从/〉-ハi : : :「 
 先生、これ、本当なんですか?      ......<: ::/\:{:iゝ-''   ゝ.ノ V: : :! 
義直が家光に反逆を起こそうとしたって…。   レヘ: : : : :ゞ'' r―-、  "''}: : :| 
                                V´"7ニ7ホー ┴ -イハ/` 
                                 /Yヽ::Y{⌒ヽ  
                                〈/´ ̄Vニニく)、 
                                 i;V  ::/  .::Y.::i.
                                 VV /i   :::| ::! 


      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:l:.:.::.l!:.:.:.::.:.:.:.:ヽ:.:\        さあ、どうかしらね。
     //:./:.:.:.:/:.:/.:.:/>:.'T7:/!:|:.:.:7T:.:く.:.:.:.!.:.:.ヽ:.:ヘ       当たり前だけど、公式な記録にこんな話は載ってないもの。
     !ハ|:.:.:.:.j::.:l:.:.イ.:l:.l.:|:|/ レL:.:|:.|:.:l:.l`:.:.|.:.:.:.:}ミュ}      こんなことが公になったら、その時点で
.       |:.:l:.:.l:.:.L:.lィ磷心     坏てfz、|:.:.l:.:|ミュ}      義直というか、尾張家の命運は尽きていたでしょうし。
       ハ|:.:.|:.:.:.|  {i::::ji|       {i::::ji| j.:.:|:.:|ミュ}      (忠輝・忠直・忠長などの前例がある以上、
         |:.:.|:.:.:.|  辷zリ     弋cリ /:.:.:!:.:|:.:.:|       幕府としても義直だけ許容する可能性は薄い)
         |\:.:.∧⊂ニ⊃     ⊂ニ⊃.:.:./.:.:.l.:.:.|
         |:.:.:.Y:l:::\    「 ヽ   _/:.:./.:.:.:.l.:.:.|        だから、あくまでも後世の俗説、というところなんだけど、
          j:.:.:.l:.:l::::::::::> .. _ . </:.:./.:.:.:.:.:l.:.:.|
       /|:.:.:.以 ー┬rz-┘   └tzァ─-、:::::::l:.:.|        ・ 上洛に備えて義直が名古屋城に御成御殿を増築したこと。
      /:.:.レ'::/   |-| ー 、 ,-‐ |-|   l \:::l.:.\.      ・ 家光が帰路に於いて、名古屋には立ち寄らなかったこと。
     /:.:.:./::::/ j!  |-k-∠二ヽ  |-|   |  ',::l:.:.:.:\.     ・ それに対し、義直が怒ったこと。
    /:.:.:.:/::::/ l   j!上{ミr 、 :}rvオ-|   |   l:::l:.:.:.:.:.:\
   /:.:.:.:./::::/  V   {ミl^:| l^rォ:::/_/  V    l::::l.:.:.:.:.:.:.:   この辺りは事実だったらしいから、そういう積み重ねが、
  /:.:.:.:.:.:!:::::|   /    >| ! ! l |厶/   ヽ   |:::::l.:.:.:.:.:.:.  将軍家と尾張徳川家の軋轢を生んで、
 /:.:.:.:.:.:.:.|::::::〉   {   ィニ{´ゝ-‐ァート}ニ}     }   〈::::::l.:.:.:.:.:.:  この逸話の下地になったのかもしれないわね。

342やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:47:34 ID:eoSIfHcY
 さて、そのようなこともありつつも、
将軍家一行は、東海道を通り、江戸への帰路を進めていった。

     ,, - ―- 、
  ,. '" _,,. -…;   ヽ
  (i'"((´  __ 〈    }
  |__ r=_ニニ`ヽfハ  }      この上洛のため、よく力を尽くしてくれたな。
  ヾ|!   ┴'   }|トi  }     感謝するぜ。
    |! ,,_      {'  }  
   「´r__ァ   ./ 彡ハ、     さあ、力を抜けよ。
    ヽ ‐'  /   "'ヽ
     ヽ__,.. ' /     ヽ
     /⌒`  ̄ `    ヽ\_
    /           i ヽ \
   ,'              }  i  ヽ
    {             j   l    }
   i   ヽ    j   ノ   |   } l
   ト、    }   /  /   l  | .|

            /      キ        ヽ
          /       fヾィ1       i
         i        |"'''"|        |
.        |      ,ィ |    |  |      |
.         |       /」 ノ_. u. ゝ.!l       |
.         |    /ナ‐-、 _]  [ __ 、-‐ヘ   .|    
.         | | ./ ===-    -=== ゝ  |
          i⌒| | `,. , _○_ | | _○_ , .,´ | |⌒i    きょ、恐悦至極でございます…。
.         | F.|.| u.      | |        |.|つ.|
         | じ|| l      .| |.  u.   l ||ヲ.|    (ち、力を抜いたら…どうなるんだ?)
        ゝ-|| ゝ-   (_.|__|._)    -.'´ ||-i´
        |  l 、=============ヲ .l  .|
        レ  | ゞ二二二i二二二フ |  |
         |/!|     ___     !|\ .|
       __/  | L.___三三____亅|  \__
 _ 、 -‐ '' " 〃   |                 |   ヾ " '' ‐- 、 __
            東海道筋の大名

 その際、通過した道中(東海道筋)に所領を持つ大名には、
大体五千石程度ずつ加増がなされている。

343やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:48:02 ID:eoSIfHcY
 なお、この帰りの道中に於いて、一行は伊賀八幡宮などをはじめ、いくつもの寺社に参じており、
この度々に修造奉行の宗矩が対応に忙殺されたであろうことは想像に難くない。


..     タジマー!   ''';;';';;'';;;,.,  
             ''';;';'';';''';;'';;;,.,   
              ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;   但馬守様!ウチの鳥居が…!
 但馬守様…!   ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
          vymyvwymyvymyvy、
      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ    但馬様!一行の方々の中に…!
 ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ
   ゝ  ミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡   r
    しu(彡  r⊂( ゚д゚ ) .ゝ .ミ)   i_ノ┘
.       i_ノ┘ ヽ   ミ) しu   但馬守様!我が本殿を…!
           (⌒) .|
            三`J
       押し寄せる寺社の使者達


         / ̄ ̄\  そ
       / _ノ i||iヽ、_\ て    待たぬかお前達!
      | (○) (○)|     一斉に来るな!並べ、並ばぬか!
      .| ||i (__人__)l_j|
/⌒)⌒)⌒.|   |r−-|   |   /⌒)⌒)⌒)    走るでない!
| / / / | U.|.   |.  |  / / / / /   列の最後尾に並ぶのだ!
| :::::::::::(⌒)|  |.   |.  | ゝ⌒) :::::::::::/
|     ノ \ └ー┘ / / )    /
ヽ    / /       \ヽ /    /

344やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:50:42 ID:eoSIfHcY

 そして、一行が駿府久能山にかかった八月十七日の夜…。

                            : :    :   : : : :  : : : : :
                             : : :       : :   : : : : :
:                    :   :
: : : : : : : : :       :        :   : : : :  : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : :   : : : : : : : : : : : : : : : : : :  : : : :   : : : : : : : : : :   : : : : : :
       :           : : 、‐``‐、             : : :  : : : : : : : : :
   : : : : : :        : .,,/`::::::::::: `ヽ            : : : : : : : : : : : : :
   : : : : : :       _,,、'`::::::::::: : : :: : : ::::'、:
           _r'":::::;;;;;;;;;;::::::::::: : : : : ::::`‐、、    : : :
         、,-'゜::::;;;;;;;;;;;;: : : :::::: : : : : : : ::::::::::::ヽ,、: : : : : :
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345やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:51:02 ID:eoSIfHcY


                  ,,,r------.、   , -‐――- .,_
   __,,,,,,,,---――-、    ,r"       i、 ,/'       ゙ヽ、   ┌―、
 | ̄      _、  ゙i  ,r"         V          '、    l   │
 |,,,,,-―''''''"゙゙゙ ,i  / ,i                      i    |  │
     .| ̄~ァ ,l  /  |        ________    i   l゙  ,i
    ,i'  │ ヽ_/  | ̄| | ̄ l/ ̄ 7 |     __,,,,,,,,,,,,,|  l   i'  .!
    ,i'   ,i'      l、_从__ツ   ./ "''''"" ̄          /   ゝ--'
   ,l'   ,i'         ヽ/  ,/              ./    i´""!
   く   ,i'          l  /              /     ゝ- '
    ヽノ           ヽノ \,_          ,r''″
                      ゙'ー、,_  _,,r‐''"
                         ''v"

346やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:51:20 ID:eoSIfHcY
                           ,, - ―- 、
                        ,. '" _,,. -…;   ヽ        _人_ *
                       (i'"((´  __ 〈    }          Y  ┼
                           |__ r=_ニニ`ヽfハ  }        +
                         ヾ|!   ┴'  }|トi   }
    左門…。                |! ,,_  //// {'  }
   今日もよかったぜ…。         「´r__ァ   ./ 彡ハ、__ ,...,___
                            ヽ ‐'  /   "'ヽ/ '´   `丶、         ┼
   また腕を上げたんじゃないのか?    ヽ__,.. ' /     , ′       iヽ      _人_
                            / ヽ ‐、 / '///           ! ',   +  Y  ┼
                           ,.イ  l \   /__ i     u.   ,'   i
                         /   !| ., ' ´ ,={          /  亅   _人_ *
                      ,. -'ァ‐==ニ_‐-v′   ^ヘ       /    ,′   Y  ┼
                     /  /-     ._ 〃,     ',    _,.イ    /      +
                        /   ハ` u.   ミ {/      〉   ´  i  !イ{   ┼  _人_
                    i  ,イ`       _,,.t'      /  u.   亅 ノ ! ',         Y  +
   r‐、__               ! ,厶ヘ        ヘ.     ,′      .' /  |
⌒`‐く   ヽ-‐-、_             v'  / ヽ     -_込._   {       ' ,   j
   丶r-f⌒ヽ、 ヽ____         /  礀  \__,,.. ァ'´  { `¨¨¬     /  /  / *
ー、  _r'  !  iく__/  `ヽ. o   ,′ !   ',  ヘ._,. 个、___,,. }__ー‐'´   v'  /  _人_    _人_
  `「ゝ、__   ! `! ノ  )'    {     ',   ハ  ノ    ,、,.-‐'´    )   V//    Y  + Y
  ヽ! ヽ) `Yヽ  (ヽ、_∠     ∨  ,ハ.  / ,{  ヽ-‐'/      /     {/
r、_ゝノ ヽ__i/_ノ  rハ /____`ヽ  ,」∠ム-、く  ハ ノ_/   _,,. -‐'´   /  ノ
`) `ヽ、\__,r'__く` _ノ´   `ヾ.j   }/,ト/:.:.:.:`77了´  -‐'_,.-‐'´   __,,.-‐'´{
 \  `゙'ー-‐' 」/⌒r'⌒´ ̄`)/,.トt_:.:.:.:.:.j:{:::{     ´     __,,∠:_ ̄`丶、
\_ `二ニ=--‐く_r‐‐'´「__    {__  ⊥ニー厶!い __,,.. -―  ̄ __r'>'⌒「__,rへノ⌒ゝ
 { ⌒ヽ、  /⌒ r'  ト、__   `┐-r‐く. ヽヽ ̄-r¬::T" ̄_r'⌒く {   (_ ヽ/´7^ー-、_
__j--‐‐‐、`Y´  ___r'「    (_  r'^ヽ、    r┬'⌒j_,.o  r´ヽ   ヽj   _,.ゝ_丶     く
 }    `ー-く`  !ー-、 i   !ー-i__r‐┤   { ノ   _r'   {_r-┴-、 ヽ、 {   ヽj     _ノ
 {_j      /    { l 。  _}   )_   i-‐-、j'  r'´「   r┴-、_>「 {___r、ゝ、  /`ヽ、
 ヽ `ー--、__{_ _r'y'⌒ヽ!o。 /(    _)`ゝ  `o    _> (___ ヽ」 \ ヽ}_r' /⌒´\    ノヽ
  l__     `ヽー'  ノ-、o゚  j' ハ´ヽ┴、 。 ゜  r'‐-y'´ `7_j`ヽ (⌒´(___ハ/-'7 /)    )-く
    `ヽ、    {、⌒ヽ く-、_r'-‐'__ノ  \__>    (  <   ヽ、ー-( ̄`ソ  {  ヽ' }/)'´ _ノ
      `ーニ二´>‐‐'⌒`ー'´_r'´i'    {´-!    `}‐-┤   ゝ-=ニ) ∠_r' ̄j  / ヾ、 ヽ丿

347やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:51:39 ID:eoSIfHcY
           /: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
          /.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ
         ./: : : : : : : : : : : :≧=≦: : : : : : : : : : : : : : : : i
       /: : : : : : : : : : : 〈     `ヽ: : : : : :,r‐'"ヽ: : ::l
        /.: : : : : : : : : : : : :l       \;:/   /: : : l
      ./: : : : : : : : : : : : : ノ__          _/: : : :/
     /: : : : :/二ヽ: : : :/__≧、_,,  、_/__i: : : /
    ./: : : : ::i r‐ハ l: : ::l ¨=廴ゞ='¨ヽヽ  ィt_ッ¨ブ/ノ
   /: : : : : ::l {r‐! l: : : l     ̄ ´   | ̄ ̄ /: i     いえ…身に余るお言葉、ありがたく存じまする。
  ./: : : : : : : ヽ、ヽj:: :: :l            |     /:: :l
  /: : : : : : : : : : :`¨´::: ::ll           、l   /:::::::l
. /.: : : : : : : : : : : : : : : : :jl            /   /: : : :l
/: : : : : : : : : : : : : : : : : /i \     ̄二¨   /: : : :/j
: : : : : : : : : : : : : : : : : //  ` 、        /-、_: //
: : : : : : : : : : : : : : : : // `ヽ、   ` ー‐ァ‐'"    ` ー 、_
: : : : : : : : : : : : : : : //    ` ーァ‐≦ト、         `ー 、_
: : : : : : : : : : : : //l      /   ハ l ',                `ー 、_
:: : : : : : : : : ://  ハ      {   } l  ',        _,.-‐'" ̄

348やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:52:05 ID:eoSIfHcY
       |  !                        |  |       |
      | │                   〈   !      人
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ   ̄ .Y  ̄
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !    |
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |     思えば、お前が俺の小姓になってもう七年…。
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !     十兵衛の奴を蟄居させた時は、正直、早まったかと思ったが、
    ヽ {  |           !           |ノ  /     今思えば、あそこで十兵衛を下がらせた事で、
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′      お前が来てくれたのだから、禍福はあざなえるなんとやらか。
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
    |    `!                    /
    人     ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
  ̄ .Y  ̄    |\      ー ─‐       , ′ !
    |       |  \             /   |


        ,,.ィ''' ~~゙゙ ''''' - 、
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;: へ ::;:::::`i
   /:::::::::::::::::::::::;:- 、:::::::/     \/
  /::::::::::::::::::::::::/ {ヽソ::::::|--- 、   |
./::::::::::::::::::::::::::::l 。`/::::::r'゙''x;;;:::::\_,. l
:::::::::::::::::::::::::::::::::`t'´::::::|   ~””“` {
::::::::::::::::::::::::::::::::::::i゙::::::::|       _,|     ………。
:::::::::::::::::::::::::::::::::;イ::::::::::|      __,.'´
::::::::::::::::::::::::::::::/=!:::::::::::|     i´ 
:::::::::::::::::::::::::::/=、,|::::::::::::lェ,,,___,l
::::::::::::::::::::::::/=、,ヾ!:::::::::::|
:::::::::::::::::::::/:::::::::::::|::::::::::::|

349やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:52:40 ID:eoSIfHcY
     ,, - ―- 、
  ,. '" _,,. -…;   ヽ
  (i'"((´  __ 〈    }
  |__ r=_ニニ`ヽfハ  }     左門。
  ヾ|!   ┴'   }|トi  }    但馬は黙ってるが、十兵衛の奴は、今、どうしてるんだ?
    |! ,,_      {'  }
   「´r__ァ   ./ 彡ハ、
    ヽ ‐'  /   "'ヽ
     ヽ__,.. ' /     ヽ
     /⌒`  ̄ `    ヽ\_
    /           i ヽ \
   ,'              }  i  ヽ
    {             j   l    }

        _,. ----- 、
      /:::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:f`ヾ,,/' ̄):::::::::::ヽ
     {:::ト、  __,ヘ{:::::::::::::::::ヽ       私も、長く顔を会わせていないのですが、
     ゙i:トta゙ ィ=tデ;:::;r‐、::::::::ヽ     兄は上様への無礼を悔い、
     ll`¨:i   ̄´l::::{b゙ノ:::::::::::ヽ    今も柳生庄で謹慎しておりますれば…。
     l:', L    i:::トi゙´::::::::::::::::::ヽ
     l:::',  ー-  ll:::l l::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll:::lヽ--イ :ll::::',l::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll::::l ヾ‐'"´',i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     ',::::',f´j__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',_
        ∨='7/:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:
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350名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 03:52:53 ID:LCfe/BhM
>>339 ピッコロ頼宣さん、味のあるいい表情だw

351やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:53:32 ID:eoSIfHcY
    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }    よせよせ、あいつはそんな奴ではないだろ?
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<   大方、故郷に籠っての剣術三昧に違いない。
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|    …そういえば、あいつもそろそろ三十路か。
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ    世間では30を越えて嫁がおらぬと魔法使いになるというが、
.    }.iーi       ^ r'    ,'     あいつはどうなんだろうな?
     !| ヽ.   ー_ ‐-‐ァ'  /
.   /}   \   二"  ,イ     
 __/ ‖  .  ヽ、_ __/:::|\

                  _..-‐ ''''‐‐‐ 、、
                 _/′;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `ー、
                ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;1_ `''t)
                ノ ;;;;;;;;;;;;;u 、;;;;;;ユ{Iョ│
               /;;;;;;;;;;;;;;;l}土::;;|u.` ` ゝ   …それは私の口からはなんとも。
              /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;T1;;;;」 ___/′ 
            /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_lソ;;;;;廴 /    (…お藤殿の話が正しければ、
          _..-' ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//;;;;;,l}|广′     魔法剣士開眼も間近らしいが…流石に言えんな)
       _..-'' ン';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;='';;;;;;;;ji|}聿,,
    _,,-‐ ン:l广;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、;;;;;..nl|匸|ル゙ゝ、、
  ,,..-' ン''彡';;;;;;;;;;;;;;;-、 ....-‐'' │;;;;;||'jillll}l聿 ゙1`''ゝ、、

352やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:54:06 ID:eoSIfHcY
             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''〜^〜ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
     _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ     しかし、あいつへの勘気はとうに解いているのに、
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ     但馬はあいつを戻すでもなく、かといって廃嫡にするでもなく、
     ヾ、!      !;     ,レソ     .謹慎という中途な状態にしたままだ。
       `|      ^'='^     ム'′
       ,rト、  ー- ─-:  /|        このままでは、あいつだけではなく、
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、      お前にとってもいいことではないな。
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、


        ,,.ィ''' ~~゙゙ ''''' - 、
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;: へ ::;:::::`i
   /:::::::::::::::::::::::;:- 、:::::::/     \/
  /::::::::::::::::::::::::/ {ヽソ::::::|--- 、   |
./::::::::::::::::::::::::::::l 。`/::::::r'゙''x;;;:::::\_,. l
:::::::::::::::::::::::::::::::::`t'´::::::|   ~ ゚゙̄` {
::::::::::::::::::::::::::::::::::::i゙::::::::| u.     _,|      …私は妾腹の身なれば、
:::::::::::::::::::::::::::::::::;イ::::::::::|      __,.'´     こうして上様の御側で仕えられるだけでも、
::::::::::::::::::::::::::::::/=!:::::::::::|     i´      .身に余るほどでございます。
:::::::::::::::::::::::::::/=、,|::::::::::::lェ,,,___,l
::::::::::::::::::::::::/=、,ヾ!:::::::::::|
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353やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:57:27 ID:eoSIfHcY
    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<
    !∩|.}. '___゙`   ./'__` f^|     左門…しかしこのままでは、お前は部屋住みのままだ。
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄' |l.|     お前ほどの者がこれでは、あんまりってもんじゃないの。
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ
.    }.iーi       ^ r'    ,'       …よし、決めた。
     !| ヽ.     -−-   /
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ‖  .  ヽ、_!__/:::|\


        _,. ----- 、
      /:::::::::::::::::::::::::ヽ ´_
     /:f`ヾ,,/' ̄):::::::::::ヽ 
     {:::ト、  __,ヘ{:::::::::::::::::ヽ
     ゙i:トta゙ ィ=tデ;:::;r‐、::::::::ヽ     上様?
     ll`¨:i   ̄´l::::{b゙ノ:::::::::::ヽ
     l:', L    i:::トi゙´::::::::::::::::::ヽ
     l:::',  ー-  ll:::l l::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll:::lヽ--イ :ll::::',l::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll::::l ヾ‐'"´',i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     ',::::',f´j__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',_,.
        ∨='7/:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:
       /-'/:::::::::::::::::::: :: :: :

354やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 03:59:49 ID:eoSIfHcY
               /..:::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
               (,、:::::::::::_::::_,、::::::::::::::..゙:、
               .l `'^'´ ..: :.: :. }::::::::::::::::::i    左門、今よりお前は
               ._  、__,、 〈:::::::_::::::::::|   「従五位下・刑部少輔(ぎょうぶしょうゆう)」だ。
               !)  ヘラヾ´ ゙! /ベ!::::::|
               .ソ   ```  :.:.: ソ,iノノ::::::|    あと、江戸に戻ったら、
               ヽ,-     .:..:.:シ_,イ、:::::l    おまえ自身に家禄を…そうだな、二千石やろう。
                   i==-  .:..:.:イ   ヾヘv
                  , ゝ...:.  _,.ィ  i ,.'  }  ` 、─────────┐ 、
                 , ´  ゙'ーイシ″ ,  /.:. .  `  .///////////////}||ll\
             ,.. '´   \ ヽ/,ハ::.:..:. /            ` ー- 、///////:}||ll|ll|}
           /     ノト_,ノ┘″}:.:.:./ __  -─…        ヽ///// }||ll|ll|}
             /  _,. イ      ヽ / -‐              '/////}||ll|ll|}
           /    /  ,                  、         '////:}||ll|ll|}
         /     ,/ .:レ        /           ヽ       ‘.///}||ll|ll|}
          /     / /       ,′              ,::..         V//}||ll|ll|{
          /      ′:′        ′           /;ハ:.:.        ∨/||ll|ll|{
        /     .::' ..:.:{       .:i         ..:.:.:/:.:..:ヘ:.       ∨||ll|ll|{
       , ′     .:.;:.:.:..:.':..         ‘       ...:..:.:.:./..:..:.:.:∧:.       'l||ll|ll|{
      ′     .:.:j:..:..:/ !   ::...        ¨"´  ..:..:./..:.:.//∧       l|l|ll|{
      |   .: .:..:.:;'.:.:; ′}   /    \       .:..:..: '.:.:://///ヽ       'l||ll|{
      ‘.  .:..:..:://   }  /  .:'    ヽ      ..:.::'´..:.://///// ヘ __    'l|l|{
     } ..:.:.:.:∠   -─}          }      ..:.:.:.::///////,.. ´  `ヽ  'l|l{
 
             _,. ------- 、
           /::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
         .〈::f `ヾ;;/ ̄ `):::::::::::::',
          〉ヽ::、 _;;;ヘ {:::::::::::::::::',
         ,'::| ゞta゙ ィ=tテア;::::;r‐、::::l     ……………は?
         .,'::::! `¨:i   ̄´ l::::{b゙ノ::::':,
        .,':::::::', 〈   u ll:::トi:::::::::::::,
        i:::::::::::、 _   ,!:::l:::::::::::::::::、
        i::::::::::::::ヽ ̄ _,.ィ' |:::j::::::::::::::::::::\
      __l:::_::::::::::ヾ---'"´=-----‐‐‐‐-、
     /:::::::::::::::::::::::::://\ 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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355やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:00:06 ID:eoSIfHcY
            ___ _
         -‐''"´ ̄ `  `''ヽ=、
     ,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   r(:::::::::::::::::,、_ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::
   ゞ, rr〜ヅ   ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::
    フハ       ミ::::::::::::::::::::::::::::::
.    l __,,. -─¬,〈::::::::::::::::::::::::::::::     「は?」じゃない。
     〉゙゙`'''Tjフ ̄   ヽ::::::,ィ ,、ヽ:::::::    お前を刑部少輔に任じ、
.    /   ,.‐'"      }:::/ /ヽ ハ:::::::    家禄も但馬とは別に与えると言ってるんだ。
    /..             "´ 2ノ/ l:::::
.   ヽ.ニ,`           __/ :l::::    
.     'ーr_‐;ァ       ィ    l:::    
      〈..        /:{      ヽ
        `}     /:: ! i
        丶、,、. イ::::::    !


          , --  .
.         /     `ヽ.
         /  ,ノ⌒V⌒) }
.        / (_,代=ャミYァム!      し、しかし、この私が父上と同格など…!
       / /^V }.u _j / |     しかも、父上とは別に二千石の家禄となれば、それは…!
.      / く__, V (^ .イ リ\
.   , ‐=≠=彡' \}千V r' ,, =≧
   /         ハ彡ヘ V=ミ
.  /          i=彡ヘ  L
 /           V=彡}  ,ハ
./             V//   ∧
i               fj    ∧
/7⌒Y_                  >x._   ,. -v-、
! LとT 「 ̄ ̄ 〉                 ̄ 7 r=UミY
`¨´ | |   /           _____{_.`ニブノ
.    | |.   /           |  /  |  l ヽ

356やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:00:27 ID:eoSIfHcY
     r(    ,、_        
     ゞ, rr〜ヅ´ ミ        
      フハ    _ ミ               なに、気にするな。
.      |_.. -'_"-'´\  r'⌒ヽ        加賀(堀田正盛)も、お前より若い時に、もう大名になったんだ。
      ゙i`'''Tjフ   } ミトー }       それに比べれば、大したもんじゃない。
       ,' ,.‐'"    { {い) / ノ
      ,'        ゞ゙ f クァ ―`‐- 、   これなら、たとえ十兵衛が復帰しようが、但馬が何を言おうが、
      〈.、,..        ,.‐'´         お前に関わりはあるまい。
       )__.. -ァ   /
         Y´_   ./              お前は…俺のものだ。
          ゙i゙   {    
          丶、,、イ  
             {   

        _,. ----- 、
      /:::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:f`ヾ,,/' ̄):::::::::::ヽ
     {:::ト、  __,ヘ{:::::::::::::::::ヽ
     ゙i:トta゙ ィ=tデ;:::;r‐、::::::::ヽ     う、上様…。
     ll`¨:i   ̄´l::::{b゙ノ:::::::::::ヽ
     l:', L  u i:::トi゙´::::::::::::::::::ヽ
     l:::',  ー-  ll:::l l::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll:::lヽ--イ :ll::::',l::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ll::::l ヾ‐'"´',i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     ',::::',f´j__,.-'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',_,
        ∨='7/:::::::::::::::::::::::::::::::::::_:
       /-'/:::::::::::::::::::: :: :: ::

357やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:01:42 ID:eoSIfHcY
            _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |     |
       |  !                        |  |     人
      | │                   〈   !    ̄ Y  ̄
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ   |
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |    頼むぜ…刑部。
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !    これからも俺の側にいてくれよ?(キラッ
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!                    /
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
            |\      ー ─‐       , ′ !
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_


           /: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
          /.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ
         ./: : : : : : : : : : : :≧=≦: : : : : : : : : : : : : : : : i
       /: : : : : : : : : : : 〈     `ヽ: : : : : :,r‐'"ヽ: : ::l
        /.: : : : : : : : : : : : :l       \;:/   /: : : l
      ./: : : : : : : : : : : : : ノ__          _/: : : :/
     /: : : : :/二ヽ: : : :/__≧、_,,  、_/__i: : : /
    ./: : : : ::i r‐ハ l: : ::l ¨=廴ゞ='¨ヽヽ  ィt_ッ¨ブ/ノ
   /: : : : : ::l {r‐! l: : : l     ̄ ´   | ̄ ̄ /: i    ……ははっ!!
  ./: : : : : : : ヽ、ヽj:: :: :l            |     /:: :l
  /: : : : : : : : : : :`¨´::: ::ll           、l   /:::::::l
. /.: : : : : : : : : : : : : : : : :jl            /   /: : : :l
/: : : : : : : : : : : : : : : : : /i \     ̄二¨   /: : : :/j
: : : : : : : : : : : : : : : : : //  ` 、        /-、_: //
: : : : : : : : : : : : : : : : // `ヽ、   ` ー‐ァ‐'"    ` ー 、_
: : : : : : : : : : : : : : : //    ` ーァ‐≦ト、         `ー 、_
: : : : : : : : : : : : //l      /   ハ l ',                `ー 、_
:: : : : : : : : : ://  ハ      {   } l  ',        _,.-‐'" ̄
              柳生刑部少輔友矩
         (やぎゅう ぎょうぶしょうゆう とものり)

 こうして、宗矩の次男・左門友矩は、
この日より「柳生刑部少輔友矩」となったのである…。

358名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 04:01:46 ID:LCfe/BhM
大抜擢・・・かな?

359やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:02:10 ID:eoSIfHcY
          __
       /    `ヽ
      //LLLL| l_|
      7 TT,/ / ̄{}     …ねえ、ゆのさん。
       `ー-厶1   |    ひとつ、大切な事を聞きたいのですけど。
         | ||l  \
         | ||l  \\
         rL_|l\__ \\
        /二二二ノ ̄ ̄´
        └──┴┘

                    __,  -――-
                    > : : : : : : : : : : : : `⌒\
                  / /: : :/{: : : : 丶: : : : j: : : : :ヽ
                 /:イ八/|/ 八: : |\{\ : リ: :〈∨〉:\
  な、なんでしょう先生? .i/ | Ⅳ |||| \|  ||||∨: :.〈∧〉 : : \
                   ∨|  ||||       ||||ノ: /: : : : : ヽ:`(
                  /从 ""       "厶イ : /: :人_{⌒
                  ⌒レ个y─r:v゚:‐z_,ァ≦j/ヽ/
                     Vイ ̄ ̄ ̄|iiト/::::}ハ

360名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 04:02:51 ID:5BGYLtzY
尻ひとつd(ry

361やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:04:07 ID:eoSIfHcY
      __, ‐ ――   、
     / / 」__i!__l__i ヽヽ
     ーイ >  < |リニ}     ゆのさんは「友×光」?
     〃{  r――v/│|     それともまさか…「光×友」?
      ーイ ̄{⌒Y¨ }Li」 ハ
     /  f ¨¨|¨ { |   ヘ    先生は絶対「友×光(襲い受け)」だと思うの!
    /  i∧__,ハ__V    ヘ
   イ/ /l ノ    ヽ ハ_」>ゝ
     ̄¨ ¨>=≠==<¨
       / ー ノ ハ
       /        l
        {ココココココニ}
        | ! !│
        |__| |_」
        ノ」  }」
       ー '  ー'
                             _    ____
                             .> `´       \
                           / '´          ヽ
                           7 /    人        l
 すいませんすいません。       ..... ._rn Vj  .::: ( i)      .::.  l
私はそっちに興味はないんです…!  .{` ^∠.::::::::::..:::...::.::::::. .:::..::::::..::::\
                         ヽ、__ 厶_:::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::く
                            `丶  ̄7/j/\∧l\|ヽ' ̄
                              \         ノ
                                .{        〈
                                ヽ       ヽ

362やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:04:36 ID:eoSIfHcY
         ┌─────‐┐
         |  ○ l⌒l ´| │
         |  ○ ヽ.ノ. | │
         |_________| _
          >      Y -‐‐ヘ
        /〃_/_/_j{__{ ゝ、 ノ    ちなみに、実際の家光も、
        レ フ 彡    ミ \八⌒)    実は「攻め」じゃなくて「受け」だったらしいけど、知ってた?
         /(    v ァ  _ノ /T7
          /__/⌒(#)ニ戈/ _/ /|     やっぱ将軍家が突かれる方じゃ
       ´ 人zイ/ー/ /厂 / │     まずいってことなのかしらね〜。
.          (__/{ { /レ レ'´ l  {
      //   }z∨zzz.{_   |  \
      / / __〈て又_/ヽ__ !    \
    //´ ̄   / 川     \ ̄ ̄`ヽ\

                          _ .... -―.―.-. ...
                       : /:-   ---ヽ ´  ` ーz.
                       / . : : :/ 7  ┬|i:.ヽ\く.\ヽ :
                     : / . : :|/_/_:ノイイ}:.lト廴ト_|:..}:.. N
 もうそれはいいですから!    /.:. :〈V7 イム=く′イノ ィ= ミト:从ノ :
勘弁してください!      .. .: ノ.:.: : /ハV.| {(◎〉::::::::〈◎〉 }V.{
                    7:ィ .:`′´.|   r ―┐   )}:、\ :
                    ′|ィィ:..:{:.`トミ └─┘ ...ィ、{` ̄
                      : V´'`ヽト|{「「「「「「{{{{  
                       ∧ルr'ヾ|LLLLLLLLLlゝ
                      : |/   ||__l}:.:.:ヽ:./:|三三} :
                      /} f  [_トヌ>,V,ィ|三三l、

      ┌─────‐┐
      |  ○ l⌒l ´| │
      |  ○ ヽ.ノ. | │
      |_________|
     __/        `ヽ
     / /_/_ハ_j{__ム ヽ=ヘ
     /イ7 彡     ミ /  }ヾ l      でも、いざ、酒井重澄や坂部五左衛門の時みたいに、
      /(   v┐ /  /  |     自分以外に心移りしたと思った時のヤンデレっぷりは、
    ∠._/ ̄入#斥 7゙ヽ/  八     あれはあれで萌えるものがあるわね!
     x─‐、//⌒)// /}      ヽ   それに…「せ ん せ い」
    { / }-勺ニ/`/ {:   \  \   
     `ーく _)___,/zzz>   \  \
      /_了 又   ヽ____  ヽ
      レ´  | 川    }      `ヽ}

363やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:05:47 ID:eoSIfHcY
     /: : : : : __: :/: : ::/: : ://: : :/l::|: : :i: :l: : :ヽ: : :丶: : 丶ヾ    ___
     /;,, : : : //::/: : 7l,;:≠-::/: : / .l::|: : :l: :|;,,;!: : :!l: : :i: : : :|: : ::、  /     ヽ
    /ヽヽ: ://: :!:,X~::|: /;,,;,/: :/  リ!: ::/ノ  l`ヽl !: : |: : : :l: :l: リ / そ そ お \
   /: : ヽヾ/: : l/::l |/|||llllヾ,、  / |: :/ , -==、 l\:::|: : : :|i: | /   う う  前  |
.   /: : : //ヾ ; :|!: イ、||ll|||||::||    ノノ  イ|||||||ヾ、 |: ::|!: : イ: ::|/   な 思 が
   /: : ://: : :ヽソ::ヽl |{ i||ll"ン    ´   i| l|||l"l `|: /|: : /'!/l     ん う
 ∠: : : ~: : : : : : : :丶ゝ-―-      ,  ー=z_ソ   |/ ハメ;, :: ::|.   だ ん
   i|::ハ: : : : : : : : : : : 、ヘヘヘヘ     、  ヘヘヘヘヘ /: : : : : \,|.   ろ な
   |!l |: : : : : : : : :、: ::\    、-―-,      / : : :丶;,,;,:ミヽ   う  ら
     丶: :ハ、lヽ: :ヽ: : ::\__  `~ "      /: : ト; lヽ)   ゝ
       レ `| `、l`、>=ニ´        ,  _´ : :} `   /
         ,,、r"^~´"''''"t-`r、 _  -、 ´ヽノ \ノ   /    お ・
       ,;'~  _r-- 、__     ~f、_>'、_         |  で  前 ・
      f~  ,;"     ~"t___    ミ、 ^'t         |  は  ん ・
      ,"  ,~         ヾ~'-、__ ミ_ξ丶     |  な  中 ・
     ;'  ,イ ..          ヽ_   ヾ、0ヽ丶    l         /
     ( ;":: |: :: ..          .`,   ヾ 丶 !    \____/
     ;;;; :: 入:: :: ::      l`ー-、   )l   ヾ 丶
     "~、ソ:: :い:: :     \_  ノ ,    ヾ 丶

364やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:07:38 ID:eoSIfHcY
                                          ____
                                        '"´ : : : : : : : `⌒丶
                                   -=彡: : : : : : : /: : :/: : : : : : : \
                                   / : : /: : : : :/l: : : : : : : ヽ : : : : ヽ
                                   //: / : {: : :/{:_j |: : :|: : !: : :.| : : | : ∧
                                  {/ イ\/!: /{∧从: : l: : }:⌒:ト、:l | / ハ
 …で、せんせい♪                       Vハ: /:ヘ {.x‐=ミ \{∨j/_/从j:\/: :ヘ
ここで友矩は従五位下・刑部少輔になりましたけど    ー= イ:ハ:小       ,  ⌒ヾ_∨: /\:小、
やっぱりこれって凄いんですか?                {/{: : {:ハ: ゝ'''  r‐‐   ''' ∠ イ: : : l: ハヘ
                                    ∨{ハ } > ,__ ー‐' __, ィ/": : ∧|八}
          .          r─一'´ ̄`<ヽ ̄ヘー-、_   __,.斗=l厂゙∨└v-孑L厶/:_:_∠ ヾ           _ -- 、
          .         `ー‐ァ   ,    )、 \  ^´   \} {::::::ハ ∧}∧/ }::::::| /⌒ヽ_     _, -‐ァ'ニ     \
                    ノ   {.   / }   }       |/ {:::::{ ∨《≫≪》}:::: |,/   /⌒ ̄´ /  / /  ヽ  ヽ、 }
          .           /, 、 _   / ̄ノ   ノ   __\∨/r┴:-..._」lヘV/_::::/{///       {   {八    }   `く
                    (/ / // / /__彡‐―'´ ̄ ̄´   `∨/o::::::::::::{厂:{{;;o丁レ<_      \ ヽ-ヘ     \ \
                      / // / /             /:,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::l    `¬ー―‐‐`ーゝ- ヘ. \\ \_)
                     ー' {_/ノ                   {:::{::::::::::::::::::::-=:::::::::-}::}                 \_\_)、_)
                                       l:::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::j:::!
                                      ヽ';:::::::::::::::::::::::::::::::::/:ノ
          __
       ;/    `ヽ;:
      //LLLL| l_|; ガタガタ
      ;7 - ;/ / ̄{}        …エエ。
       `ー-厶1 u. |;       モチロンソウデスヨ?
         | ||l  \;
        .;| ||l  \\;     まず、「従五位下・諸大夫」という官位自体、
         rL_|l\__ \\    武士全体で言えば、極めて限られた人間に与えられるものですしね。
       .;/二二二ノ ̄ ̄    でも、この場合、これが当時の柳生家で起きたこともポイントだと思うの。
        └──┴┘

365名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 04:10:05 ID:sxRugqus
流石ゆのっち怖いぜ

366やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:10:20 ID:eoSIfHcY
                        ____
                     '"´       `⌒\
                  </ : /: :ハ: : : : : : : :ヽ: : :ヽ
   どういうことですか?   /:八i: |:./|/l八 : ∧|\}ハ : : :',
                  .j/:∨Vl/|||   ∨  ||| }:∨ハ
                 ∠イ:∧_>|||       ||| 厶∧八
                    }ノl 人 ______ ∠: :ノ⌒
                    ´`┃rく::::`ー':::ハ^´ `
                     (⌒J(==÷==)ヘ


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/.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:|.:.:|:.:.:.:.:|.:.:l:.:|.:.:|.:.:l:.:.:.l:.:',      わからない?
:.:.:.:/:.:.:/:.:.,:.-t:T:.:ト:.:.:.:|:.:.|:.:.:.:.:ヤ:T::t、:|:.:.|:.:.:.|l:.:l     あのね、この友矩の叙爵が意味するのは、
:.:.:.|:.:.:.:|/:_z≠= z:.:.:.:.|:.:.|:.:.:.:z≠=z、\|:.:.:.|l:.:|
:.:.:.|:.:.:.:|ィ磷::::::::::i|       〃:::::小 l:.:.|:.:.:.|,リ      「正腹の嫡男である十兵衛(無位無官)より、
:.:.:.|:.:.:.:l .{{:::::::::::jl|       {{:::::::jl| l:l:.:.|:.:./        .妾腹の次男である友矩(従五位下刑部少輔)の方が、
:.:.:.|:.:.:.:.l 込z匕リ       込z匕├ ┼ '         .社会的に格上(官位だけなら父・宗矩と同格)になった」
:.:.:.|:.:.:.∧         丶     .l:.:.:.|
:.:.:.|:.:.:.:.∧、         c       /.:.:.:.|!         ということなのよ。
:.:.:.|:.:.:.:.:.∧\            /:.:.:l:.:.|l
.\!:.:.:.:.:.:.:.:\上_   ー ┬ -<:.:.:.:.:.:l.:.:|l         更に言えば、この時(厳密には江戸に戻った後)、
:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.\厂 7 7┴ァ<─ 、:.:.:.:.l:.:.|:l        友矩には本家(宗矩)とは別に、友矩自身への家禄、
:.:.:..:.|:.\:.:.:.:.:.:.:.:.\/ /  /o入   \:.l..:.|ヘ       それも「二千石」という石高が与えられているの。
_/下.:.:.|7 ̄7 ̄7 /  /  ) \  |\:.|:.ヘ
   |:.:.:.:|、`X  / /  / o )   ./入|`\:.:.:.:\      …これが、どういう意味を持つかわかる?
   |:.:.:.:| \ \j /  /  )  //    .l\:.:.:.|
   |:.:.:.:|  \ `ー、j o )   //      |  ヽ:.|

367やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:12:15 ID:eoSIfHcY
                                               -‐===‐-、
                                          ´          `ー- 、
                                      __  '´                   \
                                      ア  /  / ,/ }ノ               ヽ
                                      { 〃//ム仏イ! }i }! } }
                                      Ⅵ{ { { {;x=ミ从川乂尤トNV∨
 ええっと…友矩が十兵衛より偉くて、                トN从ff'i} }   'f爪トミ、 } } {\/  }
しかも、宗矩とは無関係に自分の所領を持っていて…って、   リ V 代り    {廴} Yレイ ,〉く
あ、あれ?                              .   イ!  } '''  '   弋乞ノ'   //\〉 '
                                        {iイ }\  、__  ミ彡'´      /
 あの、もしかして、これだと友矩は、              ..   }ノ   ≧=へ._ `7ノ / / /
                                           /∠ニ ,'  /{辷彡ヘ厶'´
 「”柳生家の次男”という”立場”に                    / ‘ーァ / 7´    ヽ
  留まる理由がない」                        .    {/ // ∧〈      ト、
                                           } {,」/  V}/       } }
 …ってことになるんじゃないでしょうか?           ....     ト、〈    ヽ.      | |
                                          | ハ ヽ    \   釗!
                                          | j∧ \         ノノ


                 
           ,..-:::: ̄ ̄:::::::ニ=‐-
         _/:::::::::::::::::::::::::::::::::\.       はい、御名答〜。
         //:::┼ト::l::::l:::::l::┼\\\r||   
        l::l:::L::::l::l::::|::::|:::::|::::|:::::::l\>_|__}    そうなの。
      Eヨ|:::::| ━━     ━ l::::l::l |   .将軍家直々に官位と所領を与えられたことで、
      Eヨ|:::::|///       /// V:::| /    言ってみれば、この時、宗矩の江戸柳生本家とは別に、
      /::::|::l::\____ r┐___ノ:::j'
      /::::::|::l::::l:::\{ L_L_l ∨::|/         「柳生刑部少輔家」
.     /::/::::: ̄/ ̄¨ \_/   〉::| 
    /::/::::::::::/   〉     /::::::\       というものが立っていたのではないか、という推測ができるのよ。
.   /::/::::::::∠ヽr‐┴-v-─┴┐::::::\    
___/::/:[二二二二二二二二二二二二]__  なにせ、家光本人のお声がかりだから、
. ̄/::/::l:::|                |:::\ ̄ .当の友矩が拒否していない以上、
 厶/::::l:::|                |:l::::::|   宗矩にもどうしようもなかったでしょうしね。
..   ̄ ̄|                |¨ ̄

368やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:13:51 ID:eoSIfHcY
    ,. -───‐‐- 、 
   /          `ヽ               .. 無論、「柳生刑部少輔家」なんてものは史料上に存在しないから、
  / :/  /,ハ       ', i ', いも            あくまで>>1の推測に過ぎないんだけど、当時の武士の次男坊・三男坊は、
  | :i|:|__i_l{  }j__|_|i | | |               自身の禄を得ない限り、「部屋住み」として、
  | | l|=≡   ≡= || | | | ))             .居候のような扱いになったわけだから、
  | | l|          || | | |                それを考えても、二千石の家禄を得た友矩が、
 ,以八 "  ワ   "' リi l| | |       いも    .....この後も柳生家に留まり続ける方が、却って違和感があるの。
    |个i‐───‐彡トi|イ八___  
    |||:ト辷=ニ二  | i i|  /}ノ  }`ヽ ヾ、    ..... だって、二千石って言えば、
    |||:| |`Lニ -‐=' | | i!/ :/′ /:/ハー-、_  __  柳生家の本領たる柳生庄の石高と同じなのよ?
    j乂jノ  ̄辷_,j_乂リ ,/′   |//     |  ̄ ノ )) 
           └──┴──┴L_____ノ´ ̄ 


 そう言われてみると…変ですね。         ......      、
歴とした二千石の直参が部屋住みっていうのも。        \_ __ __  ___
                                   ⌒>. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ` : .
 でも、こうなると、                     .   /: :/: :/ /| : :/: : /|人: : :ヽヽ: : : : :ヽ
宗矩の動きの方も気になりますね。            / : : /: ://// |/{: :/ | /// } l: 〈∨〉:
                                 ´丁V/{ ///   ∨    /// ∧|: : 〉〈: :
                                __/: :/xx             xx/: : : :〈∧〉:
 「じゃあ、そろそろ本編に戻りましょうか」      .> : :{              /: : : :/: : : :

369やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:14:47 ID:eoSIfHcY
              _________
            /       'r r.r.r.i
           /        | | | | |    なんということじゃ…!
          /     u  .ノ.ノ.ノノノ   まさか左門がこのようなことになるとは…。
          ハ_ノ  ヽ、__  /   /ノ
         / (●)(● ) .(    l ヽー―ー-、
        /  .(__人___)  ム   イ    r    ヽ
         ./   / ヽ`⌒´   |   .l    /     、 l
      /    /  八_ 、__ /l   |   ,'      l  l
    .  /   ,'       ヽ|   | ノ      ハ   l
      /    .l   ∧    |    レ'     ノ     l
    /     l  ノ  ヽ   |     |     ノ       }
   ∧     / ,〆     ヘ  l       , '       l
    ヽ、_,ノ'´        ヘ .l      /        ノ
                 ', |     /         ,'
                   ト、   ノ          ノ

 さて、この友矩の叙爵は、当然、宗矩の知るところとなったと思われる。

370やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:17:34 ID:eoSIfHcY
          , n / ̄ ̄\ .n
       . / / j.´_ノ  ヽ、u'l lヽ、
       /,イ / (−)(−) .l i i i    とはいえ、御上洛の最後を飾るこの帰府の道中、
        〈 .r {u (__人__) .i. } } 〉   上様のお側でいらぬ騒ぎを起こすわけにもいかぬ…。
      ', i.  ',   `⌒´  /   /
       .i   l.      ,'  ./     思い悩むのは、江戸に戻った後からにするしかあるまい…。
     .  ヽ、_.イ、.    人 ノ
         ヽ     〈_ノ ノ
          |     ./
          |    .   |

 友矩の叙爵を知った宗矩が、これについてどのように考えたかを記した史料はない。
だが、一夜にして息子が自分と同格に…、
それも、嫡男である十兵衛を一足飛びにしての叙爵なのである。

 動揺や困惑、そして悩みが無かったとは考えづらい。

371やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:18:27 ID:eoSIfHcY
 そしてその後、箱根にて…。

    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<     但馬、江戸ももう目の前だ。
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|    お前もこの道中、よくやってくれたじゃないの。
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ      褒美に、これをやろう。
.    }.iーi       ^ r'    ,'
     !| ヽ.   ー===-   /
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ‖  .  ヽ、_!__/:::|\


               ____ +
              (\二二二ノ +
               \\葵ニ/
                    ヽ)二ソ
                   ̄
    _________[][] __| ̄|____[][]__
    |_____  |  |__  __|   \ \ r‐┐
         / /   _ |  |_        ̄ / /
     __/ く_   / / |  |\ \  __/ /
    |___/\_|   ̄   |_|    ̄  |__/


 宗矩は、この道中の働きを賞され、箱根山の畑宿にて、
紋付羽織一枚、御盃、鞍置馬一頭を家光から与えられた。
なお、全て葵御紋付き(馬は馬具全てに)である。

372名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 04:18:34 ID:YZeEgGKY
かつての大谷義継と同じ官位かー。

何らかの含みがあったと考えてしまうな。

373372:2010/05/22(土) 04:19:29 ID:YZeEgGKY
吉継でした。
いかんいかん。

374やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:20:15 ID:eoSIfHcY
         / ̄ ̄\
       /    \i||i/
       |    ( ○)(○)
       | u.   (__人__)    (こ…これは…なんだ!?)
         |   u. ` ⌒´ノ
         |         }      う、上様…!
         ヽ        }      こ、これは一体…?
    /  ⌒ヽ    '´(
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.


     ,, - ―- 、
  ,. '" _,,. -…;   ヽ
  (i'"((´  __ 〈    }       何を言ってるんだ但馬。
  |__ r=_ニニ`ヽfハ  }     見ての通り、葵紋付の羽織じゃないの。
  ヾ|!   ┴'   }|トi  }     これを着れば裸体じゃないから恥ずかしくないだろう?
    |! ,,_      {'  } 
   「´r__ァ   ./ 彡ハ、     なんなら、早速明日から着てくれても構わないんだぜ。
    ヽ ‐'  /   "'ヽ   
     ヽ__,.. ' /     ヽ     「は…ははあっ!」
     /⌒`  ̄ `    ヽ\_
    /           i ヽ \
   ,'              }  i  ヽ

375やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:20:39 ID:eoSIfHcY
=翌朝=
                             た、但馬殿!
               r-="_ ̄ ̄`‐-、    その格好はなんだ!?
            ,--、-|.|`-:、 、 ̄`:、\`;、   気でも狂ったか!?
            !',`:、ヽ| __,,,ヽヽヽ ヽ_ i,,_
             i ', r'"    ヽi、  | ヽi:、`‐,―‐'''''" ̄i" ̄`--―------――- 、_
             | i  '、_ 、r'・"i |', /b i.| ',  \     |         ,       i
             |l ヽヽi'| ` ̄.!' |/ r'-|i .',   >   |        /i       イ
             '  ,`"`-i__,,.::--i ,:'_r''i' ,' ',‐‐'---i  ',       ! |       ! |
            __ィ'"    /゙i" ̄_イ-! ', 'ri  |,     |  ヽ        .|       |
          /" |    '-、`7"i | i ', ', '、 | ',   .|   \  __,,,--|       |
         /   .|     /"|ヽ| ! i i.  ','、! .',  .|     ̄ |.   |       |
        ,:'     ',     ', ',. | i   ', _ ', '、. ',  |        |   .|       |
        i      ',     ', ', ! r‐、__.) ヽ'_i ', i  |       .|   .|     _,.!
       /      '、     ヽ ',`!`ri、__!、,,  r、_! ',  |      ',   '''i'''"" ̄___,,,!
      r'---、___,,,...-:、_   ヽ ', !,,,!- ,,,':,ヽ-' " ', .|      ':,   フ''" ̄  |
     /      r'"__!__.)-、  ':,.',  `‐-ヽ,|/   ', |       ヽ. i"       |
    ,'       i  _,,,,,,) i,  ',.',     ',O   ', .|       .ヽ! ヽ _|__l__i_!,,,,
┌‐────┐  |   _,,)=i' `i_ヽ,,,,,,,,...... ' -----'-'――'''''''"""  ̄ ̄
│ イノウエ .|---――''''''' "" ̄
├───‐─┴         惣目付:井上筑後守政重
                 (いのうえ ちくごのかみ まさしげ)

376やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:21:23 ID:eoSIfHcY

                / ̄ ̄\ ´_
               /ヽ  ノ  \
             . ( ⌒)( ⌒)   |    おお、筑後殿!
              |(人__)       |   どうかな、この上様より賜った羽織は?
               | ⌒´      | 
             .  |        |
             .  ヽ      /
                ヽ     /
                .>    <
              _,.ノ`ー| r‐ '" ⌒ヽ
        /´・ヽ ,r''´  ⌒         l
        ノ^'ァ,ハ { 、   i  ,_,  彡i   |
        `Zア' /、{  ト  ノミ;,"   }、 ,イ
          !V三トト、√       / ヾ  i
          V三三三\   ミ /  ', ミ;
          V三三三三\  /    }  l
           V三三三三三トY    l  l
           |;V三三三三三l    |  ,'
           l三V三三三三}    l ,'
           |三 }三三三三’   ,.ノ .,'
           |三/三三三ノ    〈y .〉
           ||レ三三三'´     '〜'
           レ三三三'
           /三三ニ/
           V三三/
           ト三三ト、
    ┏┓┏┳┓ |ニト三;∧    ┏━┓┏┓
    ┃┗┻╋┛┏━━━━┓┗━┛┃┃
    ┃┏━┛  ┗━━━━┛┏━━┛┃
    ┗┛         \ト三三l;; ┗━━━┛

377やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:22:01 ID:eoSIfHcY
                       __,, --- 、_  そ
                 __ノ''、'、tヽ‐<` ゝ_、て
                /'=ミ|!|`>,、lヾ、l __ ヽ,    …た、但馬殿。
                l.|  Y'' ´ ヽl、ヽ|γ) ノ   な、何を言っておるのだ…?
                |ィリ .ゝ, iィニフ|`lノ|.{Sノ|
                 Y.、 l、l__,  ノ l/! イ'y|    それが羽織…だと?
                   ヽ,!.`ヽ-ニニ)' /l_ゝ、.、__
                  `  "...,,∠.‐'´_-| .l `''''  フニ‐ヽ
                   __// /〈ンニ彡|  'l   /    ヽ_
                _s‐'ソ/ノ、.ノ-、|´ /__, -'  /     .`ヽ
               /' 〉yUy`、ノ_ |`.//` ‐、,  ;;       ゝ、
             ,- './ ノヽ, lフ!、_lT/ ./  /  -i!        `
            ノ  / __〉'´`7-、| l'  ./  /    l
          /  .l r'..`'<-y'〉-'   /  /'     ゝ、 / ,...
         ./___,,,('''`'.、_ン-..) '´    ノ /       /''フ'´
┌‐────┐   /`ヽ、__)'`y`lo    l /       .//
│ イノウエ .|.  /テ-、_`フ=-'、ノ     |/      _/´
├───‐─┴─────────────────────


        / ̄ ̄\
      /  ⌒ ⌒\
      |:::::: (○)(○)|     何を、じゃと?
     . |:::::::::::(__人__)|   はて…筑後殿には、この見事な羽織が見えぬのでござるか?
       |::::::::::::::`⌒´ .|
     .  |::::::::::::::    }     上様が、この但馬に下された羽織が、
     .  ヽ::::::::::::::    }    見事なものでないはずがない。
        ヽ::::::::::  ノ     .ははははは は は は は。
        /ヽ三\´
-―――――|:::::::::::::::: \-―

378やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:22:35 ID:eoSIfHcY

       / ̄ ̄\;
     :/   ⌒  \:
     :|  ミィ赱、i .i_r赱:
.     :| ::::::⌒ (__人__):  ふふふ…ふはは…はははははははははははははは!
.     :|     トエエエイ:
.     :ヽ     `""´}:
      :ヽ     ノ:
       :/    く

             ,. r-ー‐-、
           f~ァヘヘー-、 ミヾ
            | ゙フ)-、、 ヽヽj-、     (これはいかん早く何とかせねば…。
           |  jLリヒi! jリ)) ゙ト 、    …そうだ!)
          _,.イ゙\ノ゙レ レリ/イ `、 ヽ、
         / /   ヾ-‐' ノ/ノ_/     ヽ、
         | /     /  ̄ii レ' \ /    `l
         !'     /んん、ゝ  / /      |
        |    /んん、,j`  / /      ノ
         !    /んんん''| / /      /

379名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 04:22:51 ID:5BGYLtzY
ぱんつじゃないからはずかしく…な…い?

380やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:23:03 ID:eoSIfHcY
                         ,,,,,__i‐=‐-:、,,,_
                          |i'':,ヽ':,|.|:::ヽヽ','、‐:、
                             i |:::::_',,'-'-:、ヽヽ 、ヽ`,
                         | l::::,'-、_ __,,, | | .|.::ヽ',     …いや、但馬殿。
                         |'ヽ:|.ti-l ''tj-|.|.::::r、ヽi    この私としたことが、とんだ勘違いを。
                           ' `'|  i_ ,  //:::/i |ノ"
                              '、,,____,,..'ソ,:'/,'r'i      確かに、見事な羽織であるな。
                           ヽ.`‐‐'".'/ `|
                            `:,--‐'_,,-‐''"i':、
                            ,r,''i"゙i"i‐-"-./ ',-、,,,_
                               _// | | ',--=/  .',  .`',:=‐‐ー-:、
                      __,,,.-‐'/ ,:',  .i___:::', ,:,:'_  /  /     .i
                    ,.:' /  ,...!'..' .ヽ,_l゙ .!,'__!./ `">   .i        |
                   ,:' /.  ,' r'r‐:、 |''i,__r:|:/  /    l        ',
                   r'  .,'  l `/、 Y.| ,-l,.|'  /     |        l
                 /   i   i. ,', i-:' ,:'ー';::./  ,'     l        i
                ,:'   l   .| i .i | .// .,'  ,'        ヽ      __|
    ,-、          ノ    .|   | | `i/"   ,'  /        |     ./ .)',
    !,__`'''‐:、__  _,..:'"      .|   | .|  |o   i. ,'    ___,,,,,,r''=‐---、,,!_ ,:',,_.',
.    ,.:-'-、  `i,"   ヽ     |   | l  .|    .|. ,'    (-i:':、,_`ー'-::、 、 ./,  ',
.  / ,  `‐ .li`i   ヽ    ,|   | |   .|o   |.,'     `゙、'_ `゙-、_ 、`' ` ノ,.l   i
. / /、 _,,,_、 ._,l | |        /|.   ',|  .|    .|i         ヽ':、_  `‐  ノノノ   l
.(__,:'i゙ )'r'i',_.)-'r、)' i      _,r'  |    |  .|o   |      __ヽ、ニニ,,,-='ニ/--―‐
   `‐゙ .`-:'、_,,r"r''゙  ___,,r:'__!,,,.... -'---'---――'''''''' ̄ ̄


   .r-、 _00           /::::'┴'r'
   .|::::'´::::r┘  !「`L00、|.l└ク_;厂  /
   .|::::「|:::|    l| |Ln:::r┘|.l _lニユ、 ./
   . ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ::/ /  /
   、ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/  / /
   . \\`´ |:::|. l| l 〈::/  、 !     '/
           ____
          /  ノ_ ヽ,,\
        / ≦゚≧ミ:≦゚≧
        |    (__人__)|
        |     |r┬| }     そうでござろうwwwwそうでござるよwwwwwww
         |    . | | | }    これが羽織でないわけがないのでござるwwwwwwwwww
       .  |.     `ニニ }
       .  ヽ       }
          ヽ     ノ

381やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:23:41 ID:eoSIfHcY
                          ,-'"´ ̄ ̄`'‐、
                     __ r‐"‐‐、''ヽ-‐-:、‐:`、  
                     / ``:、ヽ ヽ i`i _,,ヽ`‐',     しかし…それだけに惜しいな。
                       | .|  r'.\', ヽヽi´i''`i‐-.|    但馬殿、すぐにその羽織は脱がれるが良かろう。
                        ヽ|', !、,rヽ', i  |`i',:i、` |
                     ` ',ヽ| '"' .',l ./ |'゙:、_ ヽ
                       ヽ,'ー、__,,,.|/ ,.:!  "`i
                          ヽ  / _,.-‐')ヽ
                           `'r,''i"゙i"i‐-"-./ ',-、,,,_
                               _// | | ',--=/  .',  .`',:=‐‐ー-:、
                      __,,,.-‐'/ ,:',  .i___:::', ,:,:'_  /  /     .i
                    ,.:' /  ,...!'..' .ヽ,_l゙ .!,'__!./ `">   .i        |
                   ,:' /.  ,' r'r‐:、 |''i,__r:|:/  /    l        ',
                   r'  .,'  l `/、 Y.| ,-l,.|'  /     |        l
                 /   i   i. ,', i-:' ,:'ー';::./  ,'     l        i
                ,:'   l   .| i .i | .// .,'  ,'        ヽ      __|
    ,-、          ノ    .|   | | `i/"   ,'  /        |     ./ .)',
    !,__`'''‐:、__  _,..:'"      .|   | .|  |o   i. ,'    ___,,,,,,r''=‐---、,,!_ ,:',,_.',
.    ,.:-'-、  `i,"   ヽ     |   | l  .|    .|. ,'    (-i:':、,_`ー'-::、 、 ./,  ',
.  / ,  `‐ .li`i   ヽ    ,|   | |   .|o   |.,'     `゙、'_ `゙-、_ 、`' ` ノ,.l   i
. / /、 _,,,_、 ._,l | |        /|.   ',|  .|    .|i         ヽ':、_  `‐  ノノノ   l
.(__,:'i゙ )'r'i',_.)-'r、)' i      _,r'  |    |  .|o   |      __ヽ、ニニ,,,-='ニ/--―‐
   `‐゙ .`-:'、_,,r"r''゙  ___,,r:'__!,,,.... -'---'---――'''''''' ̄ ̄


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    /゚ヽ/゚ヽ
 |      (__人__)    ………ほへ?
  |     |'|`⌒´ノ
.  |.    U    }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く

382やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:24:30 ID:eoSIfHcY
                 i"',‐、:| i':、ヽ''‐:.、
                 |.| ヽ'!_!___',ヽヽ .ヽ      わからぬか?
                   |.i i',,_  _,ヽ', |  ',     その羽織は、ゆき・たけが合っておらぬではないか。
                l/'i |tr:i "i;ェj|l .!,、 ゝ    きっと、寸法の間違いがあったのであろう。
                  `| ! _  ノ',!,ィ,.ノi´ 
                    '、---、 '/r':'riノ      将軍家の駕籠に随伴するそなたが、
                   ヽ  _,.-'  |      そのような体に合わぬ羽織を着ておっては、
                    i二r-‐''"_,i`i:、    .却って上様の恥になるのではないか?
       _,,r---、      _,./ | i.',-‐ニ,:'. ',`ー--:、_
   r‐=''''"__,.-' " ,`=:、_,._;‐''",.:'/ .| |. ', ,:'   ゝ r'"  `:、
   `‐‐ニニr' ,.:'  ",ニ-`:.、`:く_i‐:、 !r''| ',:'`'-='" }"      ヽ
    (´_,,,,,'、_i  r'" -   ',ヽ `'‐゙_l ニ/  ,:' _r"       |
        ヽ-!  r'、   | |.    `''‐'、_/_/         |
          `‐r'i´'ニェ:'ノ        `:'-,         ,ノ
           | l,-‐`'"                  ,:''/
            | | `‐i-,、__               /,,/
             | |  ', |  `i‐- _          ./" /
              | .|   'i  .|O  `i'r- _      /  ,:'
┌‐────┐ |  |   |  |   |,'  `''ー-‐'"   i
│ イノウエ .|  |  |    .|  |   |          ,'
├───‐─┴────────────────────────―‐


    __  て
   /ノ ヽ\  そ
 /.(○)(○)\
 |. u. (__人__) |    …………!!
. |        |
  |        |
.  ヽ      ノ
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |

383やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:25:08 ID:eoSIfHcY

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ○)(○)
. |     (__人__)    …………そ
  |     (
.  |     `⌒´ノ
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く
   |     \\
    |    |ヽ、二⌒)
   l    l     \

384やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:25:42 ID:eoSIfHcY
      ._ _ _ コン☆
    (ヽl_l_ll_l,l
     |/ ̄ ̄\
   / ノ  \ \   
   |  (>)(●) |    その通りじゃ!
.   | //(__人__)//|   筑後殿、ご指摘感謝しますぞ!
    |   ` U ´  ノ
.    |         }   は、早く着替えねばなりませぬな!
.    ヽ        }   いや、この但馬、とんだ不覚でござった…!
     ヽ     ノ   
     l/   く   \

                             __,..r         なに、何ほどの事でもあるまい。
                          ,.r-ァフニニ`ー、      せっかくの上様の褒美…そのようなこともあろうよ。
                      /´///f''ニ二'ヽ
                    /レL-‐t''T´ミヽ  ニ.\...__  さ、今のうちに手早くな。
                 ,r┴ 1ヽ.\、ヽ ヾ} ハrヽ_'>-、i'''ー-:、.__
                  / r‐‐-、..-ヽ,'ハ.ヽ} ハS!~.|'lヽ. \   `''ー- 、..__
                   | ,リ l 〔   ._,l,.-、}' | Y .ノ.| ハi  \       `>-、
                      |ハル ,ヽ=、´~|'´ ! /  }_ィ'/ リ | !  .\     ./  .ヽ
                      | Xヽ,ヽ'.ヽi__,.'_,..-' ./|TVノ/ .|{|,  ./    .f      '!
                       j ヽ|!`''  .ヾ.、___,.イ ハ.〈´  |l {ー<,_    j       'i
                 l'   ~!   / ノ ,  |._」 ル、 j! ,|   .7   l|       l
                 |   'i!  ~'7 ,ト'i { l_∧ヽ,| .|   j    l|       ゝ、
                /    |  〔 >''~ |'ー<」~ヾtゝ{  |   ,!    !         .}
                     ノ     .|   V! r'l、_」 'i ハ ヽ .{  ,'     {          |
               ,!      l   'V''´.|、 |r'}  jィーァ |  .j     ヽ        'l
                 j   ""'ー、!___  ト:t'\┘ `''7 / .」.....」___     'l        .'!
┌────┐      l         `''~'┴─`─ァ'Z‐''´....____ーノ_,.......、 ヽ   ______,....l...
│ イノウエ |         j          ________,........l...f..    ---‐‐‐'┴ '~"" ´
├────┴────────────────────────

385やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:27:08 ID:eoSIfHcY
        _,,.、、、、、.,,_
      /.:::::::::::::::::::..`ヽ、
     / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '、
     | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ヘ{ツ
      | ::::::::::::::::::::::::,ィゥ ノ j
     |::::::::::::::::::::::( |.!  ;{     ………残念。
     .|::::::::::::::::::rリ`l,〉   j}    せっかくの褒美だったのに。
      }:::::::::::::::ノ゙  l  /. 
     ,xァ''ー'゙'`    '、 /
    / ー`¨`''''ー-- 、」゙'′_
   ''^ーァ 、_____  ̄ /
    `>'、,     '''"´ ̄ ̄_二ヽ、
    /           /    ヽ
   ,'        ,   /      ゙、
            l /  __      !
            l, l  く,_  、   |

 なお、このことを『玉栄拾遺』では、このように記している。

 『公(宗矩)道中修造奉行兼、相州箱根山於畑宿、御羽織、御盃、鞍置馬一匹賞賜アリ。
  .伝云、公則此羽織ヲ着シ供奉玉フ。公大兵ナルニヨリ其ユキタケ不合ナリトソ』

386やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:27:36 ID:eoSIfHcY
 そして、八月二十日…。

          / ̄ ̄\ 
         / ⌒  ⌒ \ 
       . |  (⌒)(⌒). |    上様…!
       . |  (__人__). │   ようやく、御城が見えて参りましたぞ!!
         |   `|::::::|´  |
       .  |    l;;;;;;l   .|
       .  ヽ   `ー'  /
          .ヽ/;:|   /、  ノ:;|
        / {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
       /   ゞ彡彡ニミミッ;;/
      (  _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
       ゞ   ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
       ‖  ゙i .:ト'',.´;,   ',;:.:"〈
      ヾ   ::  〈● :゙;, ,;"::;●夂
      八  `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
      / /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
     ,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
   // : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
 /: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!


    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|     おお、ようやく戻ったぜ…!
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|     俺の城にな!
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ   
.    }.iーi       ^ r'    ,'
     !| ヽ.   ー===-   /
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ‖  .  ヽ、_!__/:::|\

387やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:28:19 ID:eoSIfHcY
                       }k
                       ノ;'l{                           \ヽ l|l|l||l|l|l / /
                     _ノ;人'、                  ,, - ―- 、  \              /
                }、、__,. -'',r'/p、ヾ、             ,. '" _,,. -…;   ヽ  二  さあ、俺の天下は   二
               ,}”ー--、."ニー--゙'ゝ ゙'‐、__,、ャ,       (i'"((´  __ 〈    } ― まだこれからだぜ…!―
              ,、 /;;,rlT=イ__~ ̄~^~^''ー‐---、.y"       |__ r=_ニニ`ヽfハ  } //              \
             ,irこ;;;},|i ||  ~||~゙ ''l!tー-n-;t{;/         ヾ|!   ┴'   }|トi  }  // l|ll|l|l|ll|ll ヽ\
             ,j r'i!_、_}-二 ニニ゛‐-,k!i、,、、」|__,|トッ         |! ,,_      {'  }
           、_ ヤ{/iコ};,^;;,,,;;;,‐,-,=ノ,ム=_-__ーネ{´,         「´r__ァ   ./ 彡ハ、
           ,};コニニ/7r'|”~,__,゛,/ノ 。 \~^~^”””'ヤ         ヽ ‐'  /   "'ヽ
           i!;;;;;;;;;;;、i!__| ,i-!;'"/,r'^v^‐、\iコ~|レ=i、         ヽ__,.. ' /     ヽ
         ,}`ー';;;;;;;;;;;;;;;}r‐''”_,.-''/ [iillIII}}}] 、゛\i!、;;;;i、         /⌒`  ̄ `    ヽ\_
        /,Eャッririririrnm;y、^,、ニニ ー_ー‐-ー' ゛\,;;;i{、_     ,.ィ (大空に笑顔でキメる家光)
        /,r"=|、__    ̄~””””””'''''''ー,rk':;firiririnnm;y^~三ニ;:ニ'}
       ,/,r"=/|::::.. ̄~゛゛``''';::::::::::::ー‐,ノ,ム-.,, 、.、.゛,.___゛~^~゛^i;/
     ,、 /,r"=/,;l,,,::::i::::|iillIIIIIIIIII|||:::::;7/,r' ``i、:::.i ヘ::::::::. ̄~''''''':|
.    ォ}仁二Vェ^仁 ̄~"""゛””””''ー/,r'" .,・、 `\[iillIIIII|||]:::::::::::|  ,
    i!;;;;;;;;;;;/イ'^トー‐-ニニ二、こ,.-'" ,r' ,.-ー{  }ー、`、\"^"^"^"^゛''ー'}
    ,il;;;;;;;;;;;;;:^^i'|::::::::::::... ,. -''"_, -'/―‐‐`´ ―`i、゛、\゛^゛""ー'r/
    i l;;;;;;;;;;;;;;;;;;,'|::::i,,. -''^_,,.-''′/' ,;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiilllll `i、` 、゙-、:::::::::|;it======r'7
 _r,=ーヲー",,:;;;;;;'7rイ~,. -'''~,._-_''~´..::::::|iillIIIIIIIIII|||||||||}.:::::゙'‐、 ` 、゙''-、:|;;;`i、;;;;;;;;;;;;~ヽ、
 〕{ュョiririririrm;;;;;~_,n、 ̄__二;;;,,  ̄~゛゛゛'''''',,;;;;;;;;;ー―‐---`ゝ、` -、~ヾ,,;;ヽ、;、;,._;;_;;_,,'‐、
../,r'ー l~~~^~_,.,r'%%r===%%''ュ.,_"‐^"‐''=fhifhicifcifriririririyr'g'y'ng'y''ngmgigpmgwwiV}  `''‐、._
/,r'=r|::::::::,r7=-ー''^`ー"^ -、_=フ:::::::::::: ..................._________    ~"””””””””””””|”””riririririnfzmir'7
ゞ゛ヾ゛;:"゛ゞ"'';;,r';";;ヾ、:::::::::|::::::i####lllllllllllliiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄ "''''' ::::::::::::::::::::::::::::|”””””””ヽ、””””"
ヾ、ハ,;;^",,;;;;;,r''^"::;''"",r'::::::::|、::::||iiiiilllllllllIIIIIIIIII||||||||||||||||||||:::::::::::|llllliii|::::::::::::::::::::::|^~^~^~'i~"
ヾゞ,、;:,,y''''7''""""'';;'':::::::::::::|;;`ヽ;、 _,、::;;;;;”””””””””””'''''''''..::;;;::::;!!!!!iil::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|
::ヾ、,,;;;ハ;''"""'''';;::''"""''r,、hhhhhhm}{メfタfタfチfツfヨfヨfヨfヨfモfヨfルfルffルf ル%%$%$%$$ユ:::::::::::|
''"゛;;;;:::"''',,《;;;;''ヾ、,;""~~^~^~^~^~|^`‐'___`ー'___`ー'__`'ー' ``ー' ``ー' ``ー' ``ー'`-ー'"::::::::::::::|

 寛永十一年八月二十日、家光一行は江戸へ帰着した。
こうして、史上最大、三十万を越える軍勢を動員した「御世替の御上洛」は幕を閉じたのである。


 ※ 【ご愛読ありがとうございました。次の徳川将軍の治世にご期待下さい!】

388名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 04:29:19 ID:5BGYLtzY
ああさわやかな打ち切りEDっておいw

389やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:30:31 ID:eoSIfHcY

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( −)(−)
. |     (__人__)    終わらすなっての。
  |      `⌒´ノ   もうちょっと…かどうかは知らんが、まだ続くのじゃ。
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    ビシッ
   /    く__,-ュ__   て
   |    ___ 三)  (
    |    |       ̄   ´

 かくして、再び物語の舞台は江戸へ戻るのであった。

390やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:32:55 ID:eoSIfHcY
  \ヽ, ,、          \ヽ, ,、 
   `''|/ノ           `''|/ノ  
    .|        ...    .|   
_   |       ......_   |   
\`ヽ、|        ...\`ヽ、|   
 \, V"       ...... \, V"   
   `L,,_           `L,,_  
    |ヽ、) ,、     ..    |ヽ、) ,、
   /  ヽYノ    ......   /  ヽYノ
  / r''ヽ、.|         / r''ヽ、.| 
  | `ー-ヽ|ヮ     .  | `ー-ヽ|ヮ
  |    `|     ....  |    `|
  |.     |        |.     |
  ヽ、   |        ヽ、   |
   / ̄ ̄\      .    ,-─┴--.,
 /  _ノ ヽ_ \  ......    /:::::::::::i'^ヾ、)
 |  (≡)(≡) .l   .    /::::::;;;::::;〉、 }
. |   (__人__) |   .  ./:::::::i6l:::i `“ ( 
  |   .`⌒´  .|    .  /::::::::::::!::::}、  )rrn/! 
.  |        }   .... /::::::::::::/ノ三ミFゞ'テ━━
.  ヽ       }   ... /:::::::::/:::::::::::~ヾレ\,イ
   ヽ     ノ     {::::::::/:::::::::::::::::::::::::`ト、,゙l

┼ヽ  -|r‐、. レ | 
d⌒) ./| _ノ  __ノ 

【やる夫で学ぶ柳生一族(その34)「御世替の御上洛」】 完

391やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:34:55 ID:eoSIfHcY
【その34での新規登場キャラ】

 明正天皇         .: サンディ(DQ9)
 琉球の使節       .: 超人間ケリー(ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日)
 益田元尭         .: 佐々木尚(ジャンプ編集長)(バクマン)
 佐野道可(内藤元盛)  : ラル(ラルΩグラド)
 飛脚             .: レヴィ(ブラックラグーン)
 飛脚(二人目)     ...: ダッチ(ブラックラグーン)
 飛脚(三人目)     ...: ロック(ブラックラグーン)
 寺社からの使者      .: 松岡修造

 解説役1(その34)    : ゆの(ひだまりスケッチ)
 解説役2(その34)    : 宮子(ひだまりスケッチ)
 解説役3(その34)    : 紗英(ひだまりスケッチ)
 解説役4(その34)    : ヒロ(ひだまりスケッチ)
 解説役5(その34)    : 吉野家先生(ひだまりスケッチ)

392やる夫で学ぶ柳生一族(その34):2010/05/22(土) 04:35:56 ID:eoSIfHcY
 どもども。
こんな時間の投下にも関わらず、お付き合いくださった方がおられて、驚愕&恐縮です。
ありがとうございました>皆様

 しかし、今回に限らず、この上洛編は、
すぐ終わるかと思ってたのですけど、あれやこれやと書いてるうちに、
みるみる量が増えまくり、気が付けばご覧の有様でアリマス。
どうしてこうなった。

 とはいえ、ようやくというか、遂にSAMONも書けたわけで、
ここまできちゃったなー、という感があり、またひとつ山を越えた趣で満足至極。
どうにかなって重畳。

 なお、次回は久々の外伝にしようかと。
本編で軽く書こうかと思ったネタなのですけど、まあ、せっかくなので。
勘のいい方は気づかれるかもですが、この時期、柳生に関わりのあるネタのうち、
かなりビッグネームなアレでアリマス。
よろしゅうですー。

 あと、長々と続いた「その35」の解説役の結果発表ー。

 【その35 解説役投票結果】

 ?7票 : 三面怪人ダダ(ウルトラマン)
   3票 : キサラギ(GA)
   2票 : 佐々木(ハルヒ)
   1票 : ハーマイオニー(ハリポタ)、ライダー(Fate)、ナミコ(GA)

 …まあ、なんぞ考えます。
それではではー。

393名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 04:37:46 ID:5BGYLtzY
遅くにおつー

394名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 04:39:00 ID:sxRugqus


395名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 04:40:14 ID:WUMwL3iE
おつー。ぎりぎりまにあったw

しかしパタコランww

396名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 06:20:40 ID:nWdDW3Vo
乙です。左門は父親と同格かぁ。

397名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 06:55:04 ID:3CmwZxjQ


紀伊と尾張はこのころは仲がいいんだな

398名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 07:35:24 ID:LCfe/BhM
乙です。気絶してたw 家光総受け(SAMON的に考えて)

399名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 09:34:52 ID:uDUULjUo
乙でした。
なんか、こんな波瀾万丈なホモだと、ぐうぐる先生に引っかかりまくるのも
無理無いと思え始めた。

400名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 10:06:40 ID:m2oc0ZzM
乙乙!

次回も楽しみにしてるぜ〜

401名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 11:31:24 ID:VX7XeKZk
乙乙
次回は・・・ダダ?w

402名無しのやる夫だお:2010/05/22(土) 15:53:19 ID:hzR2ciZ6
乙ー
また兄と弟の確執になってしまうのかのう

そして来てしまったかダダw

403名無しのやる夫だお:2010/05/23(日) 02:48:17 ID:QGNOHwos
尾張で思い出したけど、この前過去スレ読み直してて「あれ、兵庫助ってカズフサじゃね?」と思ったりしたわけですが…

404名無しのやる夫だお:2010/05/23(日) 08:38:24 ID:yHBb2CHI
>>403
じゃあ珠は……庵子?

405名無しのやる夫だお:2010/05/23(日) 16:05:21 ID:oh5DQHZo
ダダ!!

4061:2010/05/23(日) 21:23:09 ID:/XUBSGI.
 どもどもです。
今日、投下するつもりだった外伝ですが、
存外にまとまらなかったので、今回は投下を諦める所存。
何とか来週には投下したいところでアリマス。
申し訳ない。

>>238
 ぎゃふん。
ご指摘の通りでアリマス。

>>239
 細川家は複数の芸道(兵法含む)に関わってくる家なので、
全然別の方面の話でも出番があったりして面白いで砂。
大河で「細川三代(幽斎⇒忠興⇒忠利)」とかやったら、
当時の芸道関係者がぞろぞろ出てきそうです喃。

仏教関連>
 仏教については、柳生に繋がるところから漁っているので、
まだまだ知らんことが山ほどあるよなあ、と思うばかり。
「やる夫で学ぶ仏教の歴史」みたいなのってありましたか喃。

BJの宗矩>
 あれ?と思ったものの、概ね山岡ルートから外れなさそうで砂。
あとはどこまで続くかですか喃。

兵庫助=カズフサ説>
 それ言ったら十兵衛もカズフサばりにアレですし喃。
従兄弟だから似るというか、あるいは、石舟斎という大元がいるからこそ似てしまったのか、
どっちかわからぬところはありますが、まあ、剣という対外的にも通用する芸があって、
且つ、その芸に於いては天下に名高い腕前を得てるという点では、
カズフサと比べるのはやはりちょっと。
一応、嫁さんもいるわけですし。

 つか、ラブやんは着々と作品内の時間が過ぎていって、
洒落になってない度がガンガン上昇するので、どうしたものか。

407名無しのやる夫だお:2010/05/23(日) 21:26:48 ID:i41uzl4g
あいあい〜

頑張ってください

408名無しのやる夫だお:2010/05/23(日) 23:32:53 ID:mlLLekV.
今日丁度BOOKOFFで非情剣を買って見てみたが・・・

・はじめの十兵衛がこのスレのやる夫以上にDQNだった(最後にはきれいな十兵衛になってるけど)
・左門が相変わらずSAMONしていたが、鋼鉄の体の件はこのスレのキャストがハマって大笑い。
・又十郎が非常にいい子だった。このスレでの宗冬のお話がかなり楽しみになった。

んで、又十郎の体つきについての説明で、「それってやらないのか夫そのままでぴったりじゃん」と思ってしまったのは秘密。

409名無しのやる夫だお:2010/05/23(日) 23:39:44 ID:KYdEFgIs
乙でした。
うーん、ダダが解説役になるなら相方はゼットン(お姉様)しかないかなぁ?

410名無しのやる夫だお:2010/05/25(火) 01:19:26 ID:cM6xbeSo
ダダネタ発見。
心の準備をしてから見ること。

http://livedoor.r.blogimg.jp/wakusoku/imgs/e/9/e962ced3.jpg

411名無しのやる夫だお:2010/05/26(水) 23:26:54 ID:H.AlRZ9g
なんという誰得画像・・・

412名無しのやる夫だお:2010/05/27(木) 01:20:32 ID:IDnxL8EA
やっとトクチョンカガン読んだ。
なんだろうこの、
ムネノリ:ダリューン+ナルサス(の半分くらい)
兵庫:富樫とか寅丸とかテリーマンとかそこらへん
秀忠:主人公補正のまったくないアルスラーン
的な配役。
ここまで武人として完成されたムネリンとか初めて見たw

あと、いいかげん史実と伝記小説いっしょくたに語るのやめなさい徹w
普通それは「ママー、おかしな人がいるよー」「しっ見ちゃいけません」的な禁じ手ですよ。

前半は面白かったんだけど、後半につれてどんどん失速(ムネリン無双除く)するのは、
あとがきで徹自身書いていたような「朝鮮内部の朱子学と仏教の分裂ガン無視」なんかではなく、
真田を貶める筆がすべり過ぎてつまんなくなるとか、結局妖術と地の文だけで話進めすぎる徹の悪癖が、
ダイナミックな「大阪夏の陣」と徹底的に相性悪いというか。
話動かすのがトクチョンとイカレ真田だけという、なんともショボイせいか。
徹、権力に反抗する人を格調高く描くことはできても、権力側の器の大きい悪役を描くのは徹底的に力不足。

あと出オチ多用しすぎw いつ仕込んだんだよ。その描写ほとんどなくあのオチというのは、
小説の構造としてはあまりにアレすぎる。
それと毎回のごとく真田の10人をジャガるのは、徹の趣味なのか何なのか。
力作だとは思うけど、家康憎しでちょっと筆の切れが鈍って、こうはんのトクチョンがつまんないキャラに
成り下がったなあというのが減点ぎみか。
あと、あとがきは「ちょっとお前恥を知れ」という厚顔さだと思いました。
池田隆一郎とかまたオマージュっぽいの出してるからって、先達ジャガってもいいと思うなw

413名無しのやる夫だお:2010/05/27(木) 08:22:47 ID:2GwKb7Ds
ハン板でや……じゃなかった、徹スレに書いてやれ(ノ∀`)

4141:2010/05/29(土) 02:11:09 ID:CXdZ6DxM
 どもどもです。
月曜の時点では、今週末は割と楽に動けるはずだったのに、
今現在、何故か土日出勤確定な状況であり、どうしてこうなった。
というわけで、ちょっと今週末と来週は無理ゲでアリマス。
(悪くすると再来週も…)

 申し訳ない。
むむう。

>>408
 宗冬は柳生家の中では一番普通の人に近いですしね。
柳生家をネタにラノベ作ったら、今だと主人公ポジかもで砂。

 まあ、同じ頃、兄は十兵衛ちゃんと化すわけですが。

>>409
 メフィラス星人・ゼットン・ダダの三人がキャッキャウフフする絵面が脳内に。
なんだこれ。

>>410
 一部の特殊性癖の人には大フィーバー画像なんでしょうかねコレ。
これでないとダメ、って感じで。

>>412
 >>413でもツッコミ入ってますが、
荒山スレが割と過疎気味なので、そちらに投下があると嬉しいところ。
まー「徳川家康」は単独でも読めるけど、なんだかんだで影武者を読んでるかどうかで
面白さというか、色々と気持ちが拡縮しま砂。
来月には「柳生大作戦」も出るので、そちらを心待ちにしたいところ。

【柳生大作戦】
 http://www.bk1.jp/product/03278607

>魔人・石田三成を阻止すべく、新羅縁の柳生一族が時空を超えて戦いに挑む。
>壮大なスケールで日朝裏面史を描く、荒山ワールド全開の長編伝奇。

415名無しのやる夫だお:2010/05/29(土) 12:41:57 ID:9VJevDo6
あいあい〜

頑張ってくださいな

416名無しのやる夫だお:2010/05/29(土) 22:17:35 ID:5Vk7XOEo
了解
仕事頑張れ

>魔人・石田三成を阻止すべく、新羅縁の柳生一族が時空を超えて戦いに挑む。
>壮大なスケールで日朝裏面史を描く、荒山ワールド全開の長編伝奇。

だめだこいつ早く何とかしないと

417名無しのやる夫だお:2010/05/30(日) 07:51:27 ID:Rk7AA1eg
しかも怪獣が出るんだぜ。その怪獣の設定、以前と変わってませんか先生。
三成が出てくる部分は説明過多&ご都合主義という悪しき徹が出てきてアレだが。

418名無しのやる夫だお:2010/05/31(月) 02:00:04 ID:LArRcQEQ
十兵衛:かなりの豪傑だが、豪傑ゆえの気性の為にあっさりと左門・宗冬にのされる場面も。
気性が柔らかくなるにつれ大成していく。
左門:放っておいても華々しく大成するであろうと思われたが、
惚れた男性の為に全てを捨て、愛に殉じた。
宗冬:幼少期から精神的・肉体的にリミットがあり、成熟して
リミット外したらすでに十兵衛以上のチートでした。
でも、本人は「小供の時から損ばかりして居る」っていつも思ってる。

419名無しのやる夫だお:2010/06/01(火) 09:38:04 ID:uKZn9ML6
やべぇ、BJマジやべぇ。
白宗矩でいくかと思ったらいきなり時代が跳んで真っ黒だったでござる。

なんという裏柳生というか仕事人の元締め?
やらない夫がやらない子を使って後藤隊長に針治療でござった。

いきなり伝奇物なんて展開じゃねーぞ。

420名無しのやる夫だお:2010/06/03(木) 01:59:17 ID:MGgGNKhA
マンガでこのスレのおさらい出来ると思ってたら
いきなり先の話になったよwww

421名無しのやる夫だお:2010/06/03(木) 20:35:06 ID:cQUA/Mes
いきなり飛んでしまって、正直何か駄目そう。
「どうせこんなキャラが好きな奴は裏柳生とか好きなんだろ」的投げやりさがイヤ。

422名無しのやる夫だお:2010/06/03(木) 21:15:00 ID:4vGzh.XE
>>421
>「どうせこんなキャラが好きな奴は裏柳生とか好きなんだろ」

否定できない。
どうせなら、朝鮮が宗主国の明を助け日本を弱体化させるための陰謀で、
家光は朝鮮人で、阻止しようとした友矩、宗矩、十兵衛をことごとく返り討ちにしたあげく、
凡庸と侮ってた宗冬と義仙に討たれる、。
さらに、尾張と紀伊、尾張柳生と由井正雪、
宗冬の弟子の光圀が絡むとかまでやらないとなあw

423名無しのやる夫だお:2010/06/03(木) 22:35:45 ID:cQUA/Mes
>>422
正直に申し上げると、ネタの尖り具合だけで勝負している限り、
RYK先生にもYMF先生にも勝てないですよAYT先生。
一個一個の尖ったネタに、遠目で見た時に調和がないと、
読んでいる私はおいてけぼりで……

4241:2010/06/05(土) 22:06:54 ID:AoPn8M8M
 どもどもです。
事前にご連絡はしておりましたが、今週もやはり無理でアリマス。
あと、今の調子だと、来週も難しそう。
毎度ながら申し訳ない。

BJの宗矩>
 いきなりのキングクリムゾンであり、
宗矩くんが「牙を突き立てろー!」とか言っちゃったりして
どうしてこうなった。

「柳生大作戦」改め「石田三成(ソクチョンサムスン)」>

 http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-06-216312-5&Sza_id=MM

 むう、あの愉快タイトルが消えたのは残念ですが、
何が大作戦なのかよくわからん部分もあったので、改題も仕方ないのかなと。
でも「石田三成」かー。

425名無しのやる夫だお:2010/06/06(日) 10:32:10 ID:LvtcmMzc
あいあい〜

のんびり頑張って下しあ〜

426名無しのやる夫だお:2010/06/07(月) 00:19:13 ID:vsJ7EbwA
正直表紙見たときに嫌な予感はしたw>本宮宗矩

427名無しのやる夫だお:2010/06/11(金) 22:31:06 ID:gUKT8amo
山風のくのいち紅騎兵がこの上なくエロく終わったと思ったら、
次がらま仏かよ月ヤンマガ編集部w
せがわまさきをこれ以上イロモノに染めないでくれw

428名無しのやる夫だお:2010/06/11(金) 22:39:12 ID:GUq6KWf6
逆に考えるんだ
忍法魔界転生を原作に忠実に糞エロく描くための練習中なんだ


まぁ忍法男の娘な「紅騎兵」の次に山風剣法でもトップクラスの変態剣「ラマ仏」をチョイスする
せがわと月刊ヤンマガ編集部は賞賛せざるを得ないが

429名無しのやる夫だお:2010/06/11(金) 22:39:45 ID:AIJzOH16
>喇嘛仏

亡き石川賢先生がスーパー山風大戦と化してた
漫画版柳生十兵衛死すで出してたなあw

430名無しのやる夫だお:2010/06/11(金) 23:11:02 ID:PdIERUOI
マジか。よりにもよってラマブツかよ。紅騎兵もラマ仏も描きたかったんだけどなぁ。

4311:2010/06/12(土) 02:40:32 ID:ZQzafvBc
 どもどもです。
週の半ばは「なんとかなるかな?」とか思ったものの、
「答え③ 現実は非情である」であり、当方は何時になったら更新できるのか、というところで、
難儀な事に今週も更新は無理ゲでアリマス。
この土日で色々と凌いで、来週末こそ更新を…!

山風短>
 次回が喇嘛仏というのは確かに意表を突かれましたが、これは悪くないなあと。
というところで、思いついたので小ネタを。

4321:2010/06/12(土) 02:40:58 ID:ZQzafvBc
                   ,  ' ´ ̄ ̄ ̄ ̄` ' 、
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             ':::::::/    |:| ',:::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::\
             l::::::::′   l:| \ニニニニニニコ:::::::::::::::::ヘ
              l:::::::l  ̄ヽ l:|  _>:://:::::::::::::|l:::::::::::::::::::::::::',   「次回が喇嘛仏なのは悪くない」
             l :::::l r=、  ヽ    `<:::::::::::::/j::::::::::::::::::/\:|
             |::ト、| f::::l     /斤ミヽ\__//::__::::::::/      これがどういうことかと言いますと…
            |:j |. マソ      h::::::} '   レ'r   ',:::/
            レ. l   ,     ヽ--'    ,ノ   }/
                  '、             r―_'/
.        /¨l       \ `マ: :‐┐     / ̄::::::::::\
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      ノ /            ` -r ' ´   ./ V
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/   {_,クノ'  /.:|.:l |.:.:.:../ ,. :'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\

4331:2010/06/12(土) 02:41:37 ID:ZQzafvBc
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      l:::::::::::::::::::/    \::____//__:l    即ち、
      l::::::::::::i::::::| ` ー- 、 `ヾ¨¨¨77 ̄::|   
.      l:::::::::::!、:::| _,ニ二、 ヽ  `'ー<:::::::::::|    「喇嘛仏がアリなら
      l,:--、::lヾレf´ ̄ヾt     ./7ァニヾ:l.   他の作品だってアリなんじゃね?」
      / .>、ヾ.  {:Cサ::}      {:::Cサリ.|.  
      {  ト、 ヽl  `ー‐'       `ー‐'/   という考え方ができるからです!
       \ .ゝ-l              >.  
 _|\i  _二Zー':ヽ、     _     フl.  
 〉 y-- ..___   ̄7:::::>、   や"  ̄7  ,.ィへl  
  /  y、__.`Y'¨∨/  `ゝ.、 `   ´,.イ   :l  
../ ..,/ ,__ ̄)、. ゝ、    .| `ー '  :l   l   
〈  ' _ノ‐'´ ̄>、ゝ、ノ  ._|      :l‐-:|   
く、  ´   /y 〉 ) r';;ィ=j.      ヾっ!   
 ノ    / /./ / /;;;;;ソ        `´ ̄ ̄ヽ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\

4341:2010/06/12(土) 02:42:02 ID:ZQzafvBc
           __
        ,. ´     ̄`  、
       /            \
     , ´               \      ,ィ
.    /     /   ,ィ 小  ヽ    、    / /
    ,     /  ,rイ/ イ | ト、  l    i  r  /
        / ,ィ「| /,/ ! .| | |ヽ |    |  |   ̄ >   じゃあ、「のぬふ」こと
    |   / / \ |/ | レ'  ̄∨!   |  |   /    「姦の忍法帖」もアリなの!?
.    |   レ'  ┃      ┃  |    ,  l  \
.     l  | __    、___」  /   └―--ヽ
.      、  |         | | | | |/  /
     ノ   、   「 ̄ ̄ |   /  ヽ
  ∠ -┐  \ |   | /   __ \
.      |  /  }ヽ、_∠ィ  i   |   ̄`
.     //レヘ|     |、 ト、  |
      ´ / f{     |7ヽ! \|
     /   l       /   \ `
    ,rく \    lー―‐/   /_>、
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           ____
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::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ァワソ>、/    ,ァニ=、i、::.::.:l
::.::.::.::.::.::.::.::.::i::.:乙(_)‐ヌ`     /三i lヾ::.:|     勿論アリですよ!
ヘ::.::.::.::.::.::.::.::l::.::.::ゝツニ._      マリ .!r、゙;!
 V::.::.::.::.::.::.::l::.::.::./三ミヽ     ~  ∨'
.  マ::.y‐ヽ::.:ゝ/ !ハ ≡ リ         ハ
   ‐{ r-、ヽ!    `ー '        ,イl、ヘ
    ヽ、ゝ.ニ_、         ., -ァ' <‐.、l:ヽヽ`
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4351:2010/06/12(土) 02:42:29 ID:ZQzafvBc
            ___
           ,....'"::::::::::::::::::::::`::::.....、
         ,..:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、  て
      ,..'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::':.,  そ
    ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.,
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.  ,'.::::::::::::::;' 、.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
. ,':::::::::::::::;'  ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l    なら、結城秀康の鼻がアレになっちゃう
 l::::::;:::::::::l    ゝ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l   「羅妖の秀康」もアリ!?
 、::::l.:::::::::l⌒_    `ヽ,、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l 
  、:::l.::::::::ヘ 'rュ、     ,.ィtュ、:::::::::::::::::::::::::::::::::!
   、:l、::::::::ベ l'ム,.-zr'´  ゙ー''ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l
   ヾヽr―'; ヾ'ヘ´ ヽ.__,..l-l‐l'"'、::::::::::::::::::::::::::!
     ヽ.ヽ_ヽ.l-'   __,.-、   ,、::::::::::::::::::::::l
       ` ヾ':::....、ヾミ!  ,.! ,.ィ' ';:::::::::::::::::::::l
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     ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ム
      l:::::::::::::::::::::::::;:'::::::::::::::/   ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
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.      / 7ー、゙i:://:::;: ''"-ニミ、 ヽ   ∨_,-、-、_:.:.:.:!
      l  { ./<.l/ '"  ´/ヌミぃ}     ,゙ーゝゝ‐'゙:.:.:l
  --‐ヽ、 ヽ.__l     ヾ三ア     ,zュ、マ:.:.:.:.:.:.:,'  
   `¨¬フー-ヘ  / / .`´     /カふ} 〉:.:.:.:.:/    アリに決まってるじゃないですか!
     /_,. -‐|ヘ  / /         〈カ/ '/ ゙;.:.:/
     ̄    |. ヘ   {`ヽ、   / /¨ / 丶/
         |  へ   ヽ ノッ'  __.. /
.           l   :ヽ__,,. zニ二...___
          ,l   ヽ::::::l‐―=-ィミア
          ,イl|     `¨ヽィ'"》 :|!
       ,.イア゙:l    ,.ィ'"〈 .Y"}-:l

4361:2010/06/12(土) 02:43:13 ID:ZQzafvBc
                            __
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      {   i        /:.:.:.:.:.:.:.Y二∨,. ア-<~゙tッ   _,,.|:.:.:.:.:l
      ∧  ∨      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ !、{'" ち;;リ ヽ   =''"./:.:.:.:/   だったら、「忍法聖千姫」や
      ∧  ∨     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ーハ  `¨    /チ`/i:.:.:/   「忍法死のうは一定」もアリなのかしら!?
     .,,, -ヘ  ∨  /:.r:、_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ヘ.  r-..._, ¨ /.//
  _..,, -ァ‐'' ̄ヘ  ∨/:.:.:.|;;;r--二>‐‐-'、  ゝ、 ゙ ヾ'',...イ "
 f" r''"y-―''"ヽ、_ `ヾ=,-'ー''" ̄      `ヽ ./:.:`¨´:.:.:.:..l
. l .l  |  __{  ./  トミt、`ヽ.、        ト'、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
 ヘ. ヘ :l  `:;;;;;;':,/   トミミミム ` ‐ _     :|;;ヽ:.:.:.:.:.:.:.:l
.  ヘ_.〉 l  >―''- ..  ゙i三} }};;〉    `ヽ   :ト、;}:.:.:.:.:.:.:.l
   ト、ー:ア       jミ////          :i/:.:.:.:.:.:.:.:|


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'´ ,イチ‐、r'´                  }、 r‐'''".ノ
`゙ヾrチ''ニl                  .,'ニミty'´
   Vチ''"',                  ,'≧tュ/
.  ∧.  ∨               .;カフヵ;'
   ∧.  ∨              ,'  `;
    ∧:.  ∨    __       .,'   ;
     ∧   V ,.ィ'´:::::::::::::`:::...、   ,'   .;
     ∧.   /.::::::::;:::::::::::::::::::::::`ヽ、;    ,'
     ∧  /.:::::/l___,.ク:、::::::::<,'   .,'
.      ∧ l.::::/_ヽ.\/`ヽl:::::::::;:'    ,'    どんなものでもアリですよ!
.      ∧∨.l l:j  Tミrヾ'l:::;-;:'    .,'   
        ∧ l     `"  l'゙ .,'    .:,'
.         ', ヽ、ヽ.7 ,. /ー.,'     .,'
.         ',  `>‐j´ lァ';'      ,'
         l  f゙vL.イチ;;'      .,'
.         l   、_l/"ィy'.ヘ    ,'
          l ,i´ 〉'";   ヘ.  ,'
        ,.-''"X7´ .,'   ヘ ,'
        ,ィ'´ XXX/       `l
     /XXXXX/         |
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4371:2010/06/12(土) 02:43:35 ID:ZQzafvBc
                  ____
                 ,..zチ三三三三三モt、
             ,ィチ三三三三三三三三モt、
           ,イ三三三三三三三三三三三モt、
          /.三三ア"l三三三三三三三三三三t、
          ,' .三ア´  V三三三//三三三三三ーニミt、
         ;.三アl `ヽ   マ三ニ=',.'ニニ]三三三三li
           lニ/ l,.ィハ    ゝミ7./三三三三三三il     あらゆる忍法帖はアリになるのです!
         l/  l. lhミl    ,..二マ三三!i三三三三!    だって、「喇嘛仏がアリ」なんですから!
               l ゞ '    ん'卦ヾ三!l三三三ミ/    __
           、       ヤ彡゙  ヾチ=ミア゙    ,'  V
            ヽ. .、   ///   ,_'ノ´}` l'´.     ,'  ./
                ヽ.ゝニ='    ,. '「、ー_'_,.ィt、      ,'  /
              ヽ--‐r '"   .Vヾミli ̄ ̄   .ノ ./、
                  ',     ヽ.ィュ`   ,. '"    .  ヾ゙':,
                  l!   ,.ィチf゙'ー=-‐ '"   ゙'ー'ヽ、 .〉':、
           ,..イ     ,.lレチ三チヽ...,---‐-、    ./ / ./ヽ.
        ,.. '´  l      〈三ヂ'" /l三l!    `'ー-ォ<! ,'_/ /
         l´    .l     ,.'"´   /. l三li、    ,.'リ´ l! ` 〈_/
      ,-.!    .l   /    /   VニVミzzzチミ/ /
    ,.. ー'―i_   l  ,.:'z-‐ァ        マミぇ.三彡゙/
   .f,. '" ̄_,.ノ  .l .,.イ,ヘ. ,:',:'         ̄チ''"´
  .r'゙ / .,、'゙   lイ_,,..,.',.'       ,.. '" /

4381:2010/06/12(土) 02:43:55 ID:ZQzafvBc
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. 、::::::::l. ,ィへ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r---‐'    なるほど、ここまでなんでもアリなのですか。
 ヽ::::::ヾ f ,.ィァ、:::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::\     ならば…。
.  ヽ::::::::゙Yヾミ, `¨ー-`ー-、:::::::;:::::::::ヽ ̄
   ヽミfヾ、`       ';::::;' `ヽ::::::l
     ソゝ'        _ ヽ'   lヽl
     `¨`゙'-‐-   ,. '´ l__,,,....L_,...._
         `ヽ._/'"´ : : : :,.ィ''゙,.. '"´
             l: : _,,..-‐''"_,.. '"
           ,.-レ'" : : : :ヽ.`ミ''ヽ、
           l: :`゙''ー--------`゙'ーニ-ヽl
          ,l.---、________`ミ
        ,.ィ彡三三三ミ|! :: :: :l三ミ\
      ,.ィチ三三三三三ミ! :: :: ::l三三三丶

4391:2010/06/12(土) 02:44:16 ID:ZQzafvBc
     ,:'   ,.. -‐ " ̄ ̄ ̄ `>..、
   ,イ/ ,.ィ''":::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.>ュ.、 _
   // /:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::>‐'"
  {:::レ ':::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.\
   〉:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::∧     
   /:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::∧  
   l:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::∧ .
.  l:::.:::.:::l\:::.:::.:::. トヾ、:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.∧    …なら、「金髪くノ一絶頂作戦」も
  !:::.:::.::|_\:::.:::ヘ >へ、:::.:::.:::.:::.:、:::.:::.:::.:::.:ヘー`   アリだということですね!?
.  l:::.:::.::|_゙ヾi. \:::.::〈 ,>'7:モッ,、:::.:::.ヾヶ、:::.:::._:| 
   k:::.:::ヘ'~iヽ、  >、::ャ‐‐、ー'  ト`‐rソ:::.:::.'、` 
   ヾゞr‐ヽ`‐'ヾニト、_ヾ_ノ   ゙' l ´ヾ::lヘ:::\  
    ヾヽ‐ゝ‐'´ `´ ̄      /;;;  ゙i:| ヽ ̄
   .fリ、ヽヾ:ヘ、` 、z--―.j   ,.イ;;;:'   !   ` <、
    ノ .ノ/) `マヽ、゙'.   '  /、;;:'           ` ー- 、 _
   { {'´/‐~)  ゙ヾ> .、_/ .,.ィ'`ヽ、   、            ̄ ̄
  /i ヘr‐ '"     rr7  ,.ィ'    ヽ   l         ,. -'"
 ./ !、:{、       /ゝl /       !   l     ‐  ̄

4401:2010/06/12(土) 02:44:31 ID:ZQzafvBc
                ,....:::-――-...、
                ,..:::´:::::::::::::::::::::::::::::::`::...、
            /:::::::::::::;ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
           /:::::::::::/ l::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::\
             /:::::l:::;/   ヽ__::://:::::::::::::::::::::::r、:ヽ、
           l:::::,.l:/、`     マ:::ァテ==!::::::::::::::::l  ̄
           l::/ .|'/r}     ̄V/::::::::::::l:::::::::::::::::l
          `l/ / じ′     ア心、::::::::!::::::::::::::::;!    …………。
            {       に.ィリヽ::::l:::::_:::::::::/
            ヽ `     ` ´   y/__ ヽ/
              ヽ` ー┐     ,.∠∠ノ ,/´
              ヽ.二.   - ´ iヾーャK
                |      ト.、ヾ|\!
                |    ,...::´::::ヽ
            .    /|  /:::::::::::::::::ヽ

4411:2010/06/12(土) 02:44:49 ID:ZQzafvBc
         ,.. -―‐-...、        ,. -‐‐-- .
       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、   /       \
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:`、 /          \        ____
      /:.:.:.:.:.:.,ヘ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',   十 ヽ  十 ヽ ヽ    ,,.-'" : : : : : : : : :`¨ー 、
     l:.:.:.:.:.:.:/ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l   ./ i    ./ i   .|  ,.-": : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
     {:.:.:.i:.:.:レ‐' \:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.}    ◯、   ◯、  ,.-'": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
      l:.:.:.',:.:.|.  ,   `ヾ:.:.:.:..l:.:.:.:.リ             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
      ';:.:.::乂='`Y‐Y ゙≡、:ノ:.:.:.:/   |     |   /: : : : ::/\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
      ∨:.iー-‐ ''  `ー'' 〉:.:.:./l.   レ  !   .レ  !/: : : : ::/   \: : : : : : : ::',ヘ:: : : : : : : :
      ∨ヽ.  、---ッ ノ:.:.:.:.:{ ',          l: : : : :/     ─ 、: : : : : ', ',:: : : : : : : :
        }:.:.:.::.`.. .¨¨ イ:.:.:.:.:.:.:.:i  ヽ        l: : : : :l/       >、: : :', ',: : : : : : : :
     r、_,!:.:.:.:.:.:メ}  ̄ ト、:.:.:.i、:.:.',  ` ー-----‐‐l: : : : :l /¨ヽ    /  ≧キ', ',: : : : : : :
     ヾヽ`ヽ<',:〔   〕::\,ィ+、ヽ         ',: : : ::l  fハ      {:::::::}  !: : : : : : : :
       〉、ヽ.._ヽゞマ⌒レ''"-'./、ヾ         ',: : : :l  tij        ¨´  l: : : : : : : :
     /゙\ ゙ヽ / ̄´,ィ' /、゛\            ヘ: : :',            /,イ: : : : : :
    ./    ヽ '  ,ノ ´/    \          /ヽ: :',    __,,..-‐─;  /' /: : テ: : :
   /  _/三ェ.、 ,---、ノ.      ∧      r‐、 ./ /: : : :>、 ヾ、   ノ  ,,.-'7::/ `ヾ、
   /  /"/、 `ヾ≧::.ハ:::',       ∧     l  ヽ-==i: : / `> 、__,,.ィ'  /'"l
 . / / \::\,イ:::|::::::l::::',       ∧   f´ヘ \   l::/    ハ   ,,..l      l===ぃ
 / /    `¨゙ }::::!::::::::::::::〉       ∧.  .l   ',.  \彳   / i,,.-': :/     ヽ/: :ヘ
(         ∧:::::::::::::/         ∧  ∧.  ',   `ヽ  /  j: : ::i/     /: : : : :
. \       ./ \::/          ∧  ヘ      ヽ,/  ./: :∠..-‐─/: : : : : : :

4421:2010/06/12(土) 02:45:26 ID:ZQzafvBc
               _____ | 
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          /:::::/       ト、:::::::::::::::::::::::|     ヽ  /
       /::::::/\.、      |. l:::::::::::::::::::::|       ノ
       |:::::/ _ ヾ|    ⊥ l::::::::::::::::::::|      |  ヽヽ
        |:::::|/.n`i ゙|   ∠斗キ:::::::::::::<     \_ノ
.      |:::∧ じ |    , -‐-、\::::::::::::|     
.       |:::| `ー´    く  /⌒tヽ \:::/:|     や
      |:::l           \ゝ__ノ > V:::|      っ
       |:::ヘ          ̄ ̄  ムイ      ┃
        |::::::ヽ ト、               /      ・
        |::::::::::\`ミ三三ヲ       < /
        |:::::::::::::::\___  -‐ ´ √/____∧___
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4431:2010/06/12(土) 02:45:48 ID:ZQzafvBc
         /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`.、
        /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
       /::::::::::::::::::::,:-´i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、
      ,::::::::::::::::/    ';::::::::::::::::::i7:::::::::::::::::::::::::::::::::\
      i::::::::::::/      `;:::::::::::::l./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、
      |:::::;'イ ` 一    `、==≠=ゞ:::::::::::::::::::::::::::::,:::::\    …残念ながら、
      |::/ i  ,ィチ、    `‐-∨/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  `  先生のオススメは、
      レ. ,. /cリ      ,-==<::::::::::::il:::::::::::::::::::::::::'     「ナシ」と看做されたようですね。
       ,' .ヒシ         /℃ミム.`;::::::i!::::::::::::::::::::::;'
                 も:::::::リ  `'/::-―、:::::/
       `、             `¨´   / .-‐`、';/
        `、    _          / _ノ .ノ、       n    _
            `、.`、 _ >     , 'ト 、, -‐'´:::::`..、    ノ i   / i
           \   __,  - ‐ ´  |、 , -.、ヾ ̄     ./ .,'  / /
             ̄  !      , r 、:.:.:.\      / __i   / /
               ハ      / l`l l:.:.:.:.:.:..\    ./ i l./ //
              /:.:.:.、   /.γ-.j |i:.:.:.:., -‐´ ̄/. / j .// /
                ノ:.:.:.:.∧ /:.:./ / ,' i //     | / /ヾ、 ./ _
           /i.:.:.:.:.├∨:.:./ / .,' i  ,.'       |/  `、  `ー'´__
           /.  |ト、:.:.| / / / ,' ! / r‐‐,.   |   `、    ト´
.        /    ヽ ゝ、/ /| / /  /  /   |    }   | ',
          { 、     / ̄ |  `、   `、 |  {    .|   ノ  ノ  ',
        | \  ,/`丶 ,|    ',   Y  |    .|  ´  /    ',

4441:2010/06/12(土) 02:47:24 ID:ZQzafvBc
                 _ _
            >''"´:::::::::::::::::`゙:''ー....,,_
             /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::''ー-....,,__ て
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;斗'''"´  そ
        /::::::;ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
        ,'::;::::/ ィ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
        !:;'!::::!'>ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ     なっ…何故です!?
        |' ';r;j┃ ,ilト、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r<::::ヘ   何故ビジュアル的に喇嘛仏以上にアレな
         ノ!j  'l|| !ヽ:::::::;、:::::::::::::::::::::::::::::|   `゙''ヽ  「羅妖の秀康」ですらアリなのに、
        ヽ       \:ヘ>::::::::::::::::::::::::|       「金髪くノ一絶頂作戦」がナシなのですか!?
         '、ィ1      `ヾ|::::::::::::::::ト、:::::|  
          ∨        !::ヘ::::ト、:'; \!        納得いきません!
              ヽ_. -‐ 、   |;' .ハヽ!__ゞ、        理由(ワケ)を…理由を話してください!
                     ',  _,,. 斗''"´  |
                 i./     井 |
                 /  井      .|
               / ,ィ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                  / / 井           ヽ
              /./        井     ハ

4451:2010/06/12(土) 02:47:47 ID:ZQzafvBc
              ___
         ,.....:::::´:::.:::.:::.:::.:::.:::`:::....、
       ,...:´:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::`ヽ.、
      ,.:´:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.`..、
     /:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:`:..、
   /:::.:::.:::.:::.:::.: /{:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::`:..、
   ,:::.:::.:::.:::.:::.:;イ -\:::.:::.:::.:::.:::.:::_::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::、ー=ヽ、
  ;:::.:::.:::.:::.:::.:/_|二 \:::.:::.:::.r"゙レ ''`ヽ:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.',  `゛
.  l:::.:::.:::.:::.:::.;'ニ|二   ` <:トー'゙ヌ-'ニ}:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:',
  |:::.:::.:::.:::.:::.;_二|二、     `ヾ、≠)へ、:::.::';:::.:::.:::.:::.::}
.  l:::.:::.::;.:::.:::l 二.l‐  `ヽ    ,.-'ヽ:、:ヽ':;:::.:l:::.:::.:::.:::.l
  l:::.:::.:::、:::.l二三三         ,==ヽヾ/:::.:::.:::.:::l       だって…それは
.  〉'~゛ヾヽ|/ィZZユヽ      '´ィZZt゙ヽ ゙l:::, - 、::/      荒山先生の作品じゃないですか。
  { -r.、-゙i- {::7三l::|       {:7三j::} ゛ '´ ,.ィ'. ヽ
  l ーlー‐ヽ二ゞ、二ノ       ゞ二ン  レ'´ /  } 
   \二二、二二-              jー ' ..,/
    `フ´::..、二二-           /`t-=''二ミt、  
   _/ -'7:::.>、二二 __,.    /ヾ、:::.ヽ、    ̄
       //  `‐二 `ー ´  ,.ィ'    `ー-`-
      "      |‐ヽ、__ ,. '´ :|
         ハ ̄ニl二二    |二 ゙̄i
        ;ミt マミノ二―    l三/ ,ハ
        /ヽミt\二―     〉'/ミ/t、


     ,ィ''" ̄ ̄`ヽ、
   ,ィ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,、
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
 l;;;;;;;;;|`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ-''
 {;;;;;;;;;|l|l|`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ
 {;;;;;;;;;;|l|l|l|l|`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i`ー`゛
. Y';;lヾ! l|l|l|l|l|`¨``メ、;;;;;;;li     ………あ。
  ヽ、t  __  ,lノ,リ `ヾ
.  ヾ;;;j`、ヾ ″イ;|∨
   `ソ;;;;|:`ー''´|~l;;j
    jクi   :ト,:`、
   / 「~7~ヾ‐7 `、
   /  .| `ー'' |   ヽ
 / * :| ̄ ̄~|  *

4461:2010/06/12(土) 02:49:35 ID:ZQzafvBc
                  _ r----t
     ,ィ''" ̄ ̄`ヽ、     | | ニコ 三          
   ,ィ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,、    | | ニコ ナニコ,,..-‐‐.     
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、  | |、!フ /'";;;;;;;;;;;;;;;;;     
 l;;;;;;;;;|`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ-''  レ'  ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;     
 {;;;;;;;;;|l|l|`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ   , イ;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;,.      どうせお兄様の事ですから、
 {;;;;;;;;;;|l|l|l|l|`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i`ー`゛ ,イ;;;;;;;;;/,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,      どさくさまぎれで言ってみただけなのでしょう?
. Y';;lヾ! l|l|l|l|l|`¨``メ、;;;;;;;li   .,';;;;;;;;;r',:';;;;;;;;;;;;;/,;;;;;;;;,     まったく、お兄様らしいことですわ!
  ヽ、t  __  ,lノ,リ `ヾ /;;;;;;;;;;/,';;;;;;;;;;;/,';;;;;;;;;;;;;;,.    
.  ヾ;;;j`、ヾ ″イ;|∨   /;;;;;;;;;;/ `、;;;;;/ ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,      大体、「あの国」を絡めることで
   `ソ;;;;|:`ー''´|~l;;j     /;;;;;;;;;;/、 `''´,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,     抱えるかもしれない面倒を考えたら
    jクi   :ト,:`、.   /;;;;;;;;;;;/ ヽ.  `ヾ;;;;;;;;;;;;;;;,;;;;;;;,    荒山作品のコミカライズなんて夢のまた夢ですわ!
   / 「~7~ヾ‐7 `、 /;;;;;;;;;;;;/   ゙     ゙`‐::;/,';;;;;;;;,   
   /  .| `ー'' |   ∨;;;;;;;;;;;;;{           `ー-;;;;,   
 / * :| ̄ ̄~|  */;;;;;;;;;;;;;;;;!        -=z,,,  /;;;;;;,.     「そ、そんな…!」
'"    :|   :|* ./-!~`ヾ、;;;;`、  、        ̄¨゛l;;;;;;;;,
      |   | .ノ;,>、. ` 、.`ヾ、;t l|iヽ、       /;;;;;;;;;,   
*    _l,.-―'''";;;;l、 `ヽ、`ヽ、`ヽ、  `ゝ     /;;;;;;;;;;;;, 
    r'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;f`、  ヽ、 ヽ  ` t "     /;;;;;;;;;;;;;;;,  
.    Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、 `、  ヽ    ∀‐T''' ̄,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;,
  *   };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、 `、       ∨;l|  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, 
    ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`t `      `、j: /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,

4471:2010/06/12(土) 02:50:06 ID:ZQzafvBc
  l::::::::::::::::::|_!::lヽ::::::::: ハ::::::::::::::::::::::::::::::::i、::! ノ
  !:::::::::::::::::l-‐ェ!;ト ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ` ヽ   幺ク 亡 月 |  ┼‐ .|] |]
  l:::::::::::::::::「(;;;)ヽ、__、::レ'´l:::::::::/l、:::::::::::::l   /   小巴 三l三. ヽ_ノ / こ o o
  !:::::::::/l:::l__,,,rタ"゙、;!)、__!::::/ノ 〉、::::::::l   \
   l::::/ lヽ!    _ _   l;/´  ! >、::l   /  荒山作品のコミカライズの路の険しさに絶望した!!
  ノノlヽ、_!    r――‐┐   /_ノ:::|  /
    l::::::>、   レ,二二ェ!  /i:::::::::::l   ̄ ̄|_     /ヽ、  /\   /\    /
    l:::/ /::ヽ、 `ー-―-' ,ィ'::::!\:::::l    (ヽ、//\/   \/   \/   \/
    レ' ム-''´lヽ、  _,,./! ゙ヾ!__ヽ!    ヽ´ヽ、ヽ
            !   ̄     レ;'´  |  (,ゝ、 \ ヽ l、
        /| _,,.-/´  ;; .,,,-!  ヽ、 ヽ、 | | ! l
       / 斤'"〇 /´    ,;;:''" _,l_   ヽ ヽ/  l | l
      /; l、」_,,/     '' ゙;;/  ヽ、   〉  `ヽ  l/
      /!,r''´!/  /     ';,/"゙''':;,,,,;;'' \ /     ,!
    / l ,;;  |l  /`'';, ,,   /   ,;;''"゙''   l     /       【おしまい】

4481:2010/06/12(土) 03:02:26 ID:ZQzafvBc
 …なんか「喇嘛仏がアリ」で、絶望先生を連想してしまい、
そのまま一気書きしたら、何故か結論がこれに。
どうしてこうなった。

 ちなみに、Twitterにカラーの予告カットが載ってたので紹介
これが「剣鬼喇嘛仏」だ!

 http://twitpic.com/1v24xv

 こうして見ると、何故か普通に見えま砂。
今までの喇嘛仏といえば、ビジュアルイメージはコレ(↓)だったのに。

 http://internet.kill.jp/wiki/index.php?%BE%AE%C0%E2%2F%BB%B3%C5%C4%C9%F7%C2%C0%CF%BA

 まあしかし、ビジュアルイメージが凄いのでイロモノ扱いされがちな喇嘛仏ですが、
実際のところ、そう極端に変な作品でもないとは思うですよ。
そもそも忍法帖はどれもこれも相当なシロモノですし。

 ちなみに、「喇嘛仏の主役」と「講談社」という絡みから、
へうげものとコラボするという蛮勇をかましたりしないかしらん、と密かに期待したり。
もし実現したら担当編集者の頭のおかしさ(褒め言葉)は相当なモンですよ?

 なんにしても、楽しみなところでアリマス。
ではでは。

449名無しのやる夫だお:2010/06/12(土) 09:35:31 ID:/G4M3A2.
というか、紅騎兵の最後のほうで、
無駄にインパクトのある秀康(親父が狸で息子がガマガエルかよ)が
登場していたので、たぶんその次が羅妖の秀康なんじゃないかという……

450名無しのやる夫だお:2010/06/12(土) 10:16:52 ID:4iohm8HI
伝奇ものってなにげに長い伝統があるよね。
最初は室町時代の義経記あたりか?

451名無しのやる夫だお:2010/06/12(土) 18:24:38 ID:8D4kIr0k
おもしろいなw

452名無しのやる夫だお:2010/06/14(月) 07:16:45 ID:PBHHFhV2
そうだよなぁ、あの衝撃の喇嘛仏最終フォルムまでビジュアライズされるんだよなぁ……

4531:2010/06/15(火) 00:25:20 ID:sCFzVkeQ
 どもどもです。
ここ数週間、当方の仕事量を倍増させてた案件が漸く一段落したので、
久々の深夜残業なしの退勤でゴー。
でも明日からまた別の案件が活性化。
なんでこうなる。

 ま、それはともかく、思い付きで書いた上の小ネタですが、
どっちかというと伝奇スレ向けだよなー、と思ったので、
加筆修正の上、明日の夜11時か12時くらいにでも向こうに投下する所存。
よろしゅうですー。

【やる夫で紹介する歴史伝奇】
 ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1240743842/l50

454名無しのやる夫だお:2010/06/15(火) 00:59:13 ID:9YMvH.Tw
お疲れ様です、期待しつつ待機……

455名無しのやる夫だお:2010/06/15(火) 01:03:18 ID:/wGgRqLw
おお!ひさしぶりの伝奇話ですか。楽しみです。

4561:2010/06/15(火) 22:27:39 ID:sCFzVkeQ
 どもどもです。
昨日予告してた分について、今晩12時から投下しようかと。

【やる夫で紹介する歴史伝奇 『山風短』】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1240743842/566-

 まあ、今回のは紹介というより、
上の小ネタを軸にした一発ネタみたいなもんですけど、よろしければー。

457名無しのやる夫だお:2010/06/15(火) 22:41:14 ID:XeXCKnBk
あいよ〜

458名無しのやる夫だお:2010/06/16(水) 08:39:19 ID:ceL/qbMA
BJ、これまでとは別方向でMUNENORIになってやがる。
それまでの諸法度全てに関与し、
潰した大名は五十余家って、どんだけスーパー政治家だよ。

しかし、南明出兵は頼宣主体で由井正雪絡めるかと思ったが、頼房さんか。
光圀どんとの絡みもあるのかね。

459名無しのやる夫だお:2010/06/16(水) 20:36:27 ID:KBj3Gczk
BJ宗矩が既に死に掛けてて吹いたw
第1話が始まった頃には、まさかこのスレの進行を追い抜くとは夢にも思わなんだのになあ……。

460名無しのやる夫だお:2010/06/16(水) 21:17:35 ID:oSjbJtnE
ヒロシもう飽きたのかw

4611:2010/06/19(土) 00:35:22 ID:uolW78ls
 どもどもです。
火曜に突発で伝奇スレを更新をしたりしましたが、
せっかく仕事も一段落したので、今週末はこっちを更新したいところ。
なので、明後日の日曜夜21時の投下を目指したく。
タイトルは、

 【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4「伊賀越の仇討・鍵屋の辻の決闘」】

 というところで。
よろしゅうですー。

BJ宗矩>
 家康が宗矩のスタンドと化した趣であり、吃驚で砂。
しかし、この調子だと次かその次くらいで終わりそうな勢いですけど、
このままだと十兵衛が出ずに終わる可能性もあります喃。
それはそれでレアかもしれんなあと。

462名無しのやる夫だお:2010/06/19(土) 01:16:30 ID:OEu/f.aY
おお!三大仇討ちをやりますか。あれは一本だけでもやる夫スレが作れてしまう題材だから、興味深いです。

463名無しのやる夫だお:2010/06/19(土) 08:51:11 ID:pH5OW2NU
おお! 荒木又右衛門来るか!

4641:2010/06/20(日) 20:53:04 ID:luG30iIc
 どもどもです。
予想はしてましたが、やはり1話で収まらなかった上、
微妙に区切りが悪いので、もうちょっと掛かりそうです。

 ひとまず、22時投下開始を目処にしようかと。
すいませぬ。

465名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 21:07:41 ID:GZLQL17c
乙です。楽しみに待ってます

4661:2010/06/20(日) 22:02:33 ID:luG30iIc
 どもどもです。
どうにか一段落したのでこれから投下します。
タイトルは、

 【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4 「伊賀越の仇討・鍵屋の辻の決闘」(前)】

 で。
でははじめます。

467やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:05:09 ID:luG30iIc
 このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレの外伝であり、
柳生一族と関連のある物事についてあれこれ紹介するスレです。

【今回のメイン柳生:なし】

 しょうがねえだろ。
史実の十兵衛がこの時期何やってたのか
はっきりしてねえんだから…。
                      .___ノ L    だから、伝奇スレに続いてこっちでもまた解説役とか
                /\ / ⌒    何で柳生スレでここまで十兵衛の出番がないんだお!?
   / ̄ ̄\      / (●) (●) \  
 /   _ノ  \   /    (__人__)   \
 |    ( −)(−)  |       |::::::|      |
. | ι  (__人__)  \ .     l;;;;;;l      /l!| !
  |     ` ⌒´ノ  /'     `ー´    \ |i
.  |         } /          ヽ !l ヽi
.  ヽ        } (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
   ヽ     ノ ̄ `ー、_ノ ̄ ̄ ̄ �堯�l、E ノ <
   /    く.\               レY^V^ヽl"
   |     \ \                    \
    |    |ヽ、二⌒)                   \
   l    l__.\.\_____________.\
   ゝ____ ヽ.\|______________|
  (二二二二二)) l::.::.|                    |
     | |    |  |: :.:|                    |
     | |    |  |: :.:|                    |
     | |   (__:.:|                    |

468やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:06:08 ID:luG30iIc
        ____
      /      \
    /  _ノ  ヽ、_  \      というか、外伝ってことは
   /  /⌒)   ⌒゚o  \    またやらない夫と二人旅なのかお…。
   |  / /(__人__)      |   もう男二人だけとか勘弁してほしいお。
   \/ /   `⌒´     /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \ 
 |    ( ●)(●)     いや、今回はベースになる話があるから、
. |     (__人__)     俺たちの二人旅って訳でもないんだが…。
  |     ` ⌒´ノ  
.  |         }     それに、今回はスペシャルゲストを呼んであるんだ。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄

469やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:07:38 ID:luG30iIc
       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \      そんなこと言っても、
  / o゚((●)) ((●))゚o \    どうせまた男の娘とか赤ん坊とかババアとかに決まってるお!
  |     (__人__)     |
  \      `⌒´     /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)         安心しろ。今度こそそんなことはない。
. |     (__人__). rm、     ちゃんとした妙齢の女性だぜ?
  |      `⌒´ノr川 ||
.  |         },.!  ノ'      もうそこまで来て頂いてるんだ…どうぞ!
.  ヽ        r / .|
   ヽ     ノノ ノ
   /     / ./
   |      /
    |    i´

470名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:08:36 ID:GzxKL/r6
ということは人外か?ww

471やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:09:31 ID:luG30iIc
                ,.r''::,..::::::`ヽ.
                /:::/´ : `ヽ::::::\
             /::!::/.:´: : : `:\:iヽ:ヽ
                |::l:レ':: : :: :: :: : : :ヽ::|:::|
                 |::||rニニヽ::イrニ=、|:::!:::| (`\
                 !::||\__:〉Y弋....ノノ!:::|:::!,.. }`‐ヽ   ハァイ♪
             |::|:lヽ::::.. ||:|...::::::f::::|:::!::|fソj:::::`ン|
                 |::!:|:ノ..::. ` .:::...弋:1::!::|\:::::::::::リ
               |:|::|<=========>:|::|::|  ヽ:::::::ハ
             |:|::!ヽ`ー―‐'' /::::!::!:j  /VVV|
   /^}r-、    ,..__,.=ュ-r、t-------'=-ァイシ--ト、〈〉./|
  {-/:ヽ..:}   /≡≡ヾヽニ==7 r-‐ニ='-'/〃\ //|
  {-':::::::::::|_  /斤7ミミ| /r‐- | ! | | r-‐、l |V|\//|
  \:::::::::::::7i K_,/ヽ_,|/ |  | ! i | | |  || !K个イイj
    \:::::::/ | |リy/ .レ'__ ! 川 ハ ! __ !ト、ノ|W_|_|_/
     `ー-'-'-'´   |j | | | i l| | | | マヽヽソ| `ー'
              |_.リ ノ//∧ ト、ヽ.\\ノ!
                  トv'/ ノノ/ ヽヽ\\ヽソ!
                トv'/// ∧ \\ヽヽソ|
                トv'// /∧ヽ ヽ ヽ\ソ|
              ノ/r-'/ !  ヽ\`ヽ `リ

         ____
        /⌒  ⌒\         ━━┓┃┃
       /(  ̄)  (_)\         ┃   ━━━━━━━━
     /::::::⌒(__人__)⌒:::: \         ┃               ┃┃┃
    |    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚                            ┛
    \   。≧       三 ==-
        -ァ,        ≧=- 。
         イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
        ≦`Vヾ       ヾ ≧
        。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。 ・

472名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:12:12 ID:YZTI2LjY
了解w

473やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:12:12 ID:luG30iIc
        ノ L____
       ⌒ \ / \
      / (○) (○)\      どうせこんなこったろうと思ったけど、
     /    (__人__)   \    なんだおこの宇宙怪獣は!!
      |       |::::::|     |    .こいつのどこが妙齢の女性なんだお!
     \       l;;;;;;l    /l!| !
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       �堯�l、E ノ <
               レY^V^ヽl

474名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:13:00 ID:YZTI2LjY
ダダキターーー!??

475やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:13:02 ID:luG30iIc
      / ̄ ̄\
    /ノ( _ノ  \   セイヤッ!!
    | ⌒(( ●)(●)
    .|     (__人__) /⌒l
     |     ` ⌒´ノ |`'''|
    / ⌒ヽ     }  |  |
   /  へ  \   }__/ /             / ̄ ̄\
 / / |      ノ   ノ           / ●)) ((●\’, ・   ダオッ!?
( _ ノ    |      \´       _    (   (_人_)’∴ ),  ’
       |       \_,, -‐ ''"   ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ   て
       .|             三三三三三三三三三 ノ    (
       ヽ           _,, -‐ ''"  ノ       ヽ   r'" ̄
         \       , '´        し/..     | J
          \     (           /      |
            \    \         し-  '^`-J

476名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:13:49 ID:cJDls6U6
ダダだーー!!

477名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:14:09 ID:GzxKL/r6
ここで消化かあw

478やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:14:59 ID:luG30iIc
     ._ _ _
   (ヽl_l_ll_l,l
    ヽ  r
    │ |
     |/ ̄ ̄\
   /    \ ノ
   |    ( ●)(●)
.   | ノ(  (__人__)    失礼なことを言うな!
    | ⌒    ` ⌒´ノ   この人ははるばるこのために来てくださったレディー・ダダさんだぞ。
.    |         }    ダダ星出身の宇宙人女性だ!!
.    ヽ        }    
     ヽ     ノ      あと、女性の年齢を書くのは失礼だから具体的年齢は書かないが、
     l/   く        .バッチリ妙齢の方なんだぞ!ダダ星人基準で言えば!!
     |     \
      |    |ヽ、二⌒)

      ____
    /:::::::::  u\           うるせえお!!
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__    年齢以前に、性別もわかんねえような
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu.    宇宙人を連れてきてどうすんだお!
 |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | |   |
 \:::::::::   ` ⌒´   ,/_ |   |     チェンジ!チェンジを要求するお!!
   ヽ           i    丿
  /(⌒)        / ̄ ̄´
 / /       /

479やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:17:07 ID:luG30iIc
               / ̄ ̄\
             / ノ  \ \
             |  (●)(●) |
.             | u.(__人__) .|   まったく…犬に噛まれて野垂れ死にしていた
        r、      |   `⌒´   .|  某宇宙人男性を助けた縁でわざわざ来て頂いたというのに。
      ,.く\\r、   ヽ      ノ
      \\\ヽ}   ヽ     /    すいませんね、ダダさん。
       rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ
        └'`{  .   \.|   /   i
            ヽ、._   ヽ、_,r'   .|
            `ヽ、   /'  |
               `'ー'´


                 / ̄ヽ:、:ヽ: :\
                /7ヽ ´´ヽ:!: :l: : : l
                  /〈  〉 ̄ ノ:|: :!、: : ト.
               {-、V´r'^ヽ):.|: : :|: : :|         いえいえ、確かに地球人とダダ星人だと
                |ト-ソ|-ヽ-'f: :|: : :|: : ::|        美的センスはかなり違いますものホホホ。
                l|`ヽ! !´ レ: |: : :|: : :.|
                l|_ `-'___ヽ_l:_:_:|: : :.|         じゃあ、お話がしやすいように
                 |==ニニ-‐'ノィ-‐`ヽ-午--、     ちょっと姿でも変えようかしら。
     _          j_ト、_,.---レ´^ヽ巡\三ミヽ、
r-、─-ィ´、.`ヽ. r、._    /!、_!l_`ヽニニ'彡' く\` \fニ_j|
t=':::::::::::::::::}、ヽ`!I!-、`ヽ.___fヾ\jリ`ニ7| |´r''ヘ ヽ∨`、_ | l=ヽ
 `ヽt_:::::::ノ ノ ノ!!!!!!!}リ /`ー、≡| | ̄l | | !!  ヽヽ. lヽ\l| | l.\
   `ー-'''__/ノノノノ /   /彡イ|| 川八川r-、\_ノソ|lヽ j | l .}
     ̄7//´!、_ ̄./ /`‐',/ トΠ川| ヽいヽヽヽ//|\__,シ
      〈_/7  /7/__/ソノ/   ヽりい} i\ミヽ\/,ィ|
       `ー'=_/ ` ̄´     \j|リ/\ヽ\\/,イ!
                     ////^ヽヽ\_,.-'´,.'|
                    {.// 八 ヽ}ヽ‐''´ニ、|
                     l/リ/ ヽ い [ニ二三|

480やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:20:38 ID:luG30iIc
        _,. -┬ fニト、
      r'´ 、r | | ,.L |
      |   (_ノ j {. '、\
      |    }‐イ-上 〉. \
      |    ノ´     /)゚o |    すげえ…なんて人格者なんだ。
     i      r‐‐人__) .|    やる夫、お前ダダさんのお心遣いに感謝しろよ?
     ヽ   .ノ ` ⌒´ . |
      i  !,       ノ     というわけで、
      .',  ヽ、 .   /     ダダさん変身後の姿についてなんだが…。
        \  .     ヽ、
         \      |.i
           |    .   | |

        ノ L____
       ⌒ \ / \
      / (○) (○)\       注文付けるお!
     /    (__人__)   \     歴とした人類の女性で赤ん坊とババアはなしだお!
      |       |::::::|     |     その範疇でのチェンジで頼むお!
     \       l;;;;;;l    /l!| !   .個人的には小悪魔系ロリっ娘か
     /     `ー'    \ |i    .大人の魅力溢れるお姉さんとかだとなおグッドだお!
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       �堯�l、E ノ <
               レY^V^ヽl


       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( −)(−)       …なんだよその注文の仕方は。
     | u.   (__人__)       全くどこまでも失礼な…。
     |      `⌒´ノ
       |         } \      というわけでここは安価だ。
     /ヽ       }  \    >>までで、数の多い方にチェンジして頂く。
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/    1 : ロリっ娘
 |         / ̄ ̄(_)     2 : 年上お姉さん
  \   \ /| JJJ ( 
   \  /   /⊂_)

481名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:21:40 ID:bUhQOJX6
ロリっ娘もいいけど、ここは【2】のお姉さんでいこう

482やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:21:53 ID:luG30iIc
※安価番号入れ損ねましたので訂正

        _,. -┬ fニト、
      r'´ 、r | | ,.L |
      |   (_ノ j {. '、\
      |    }‐イ-上 〉. \
      |    ノ´     /)゚o |    すげえ…なんて人格者なんだ。
     i      r‐‐人__) .|    やる夫、お前ダダさんのお心遣いに感謝しろよ?
     ヽ   .ノ ` ⌒´ . |
      i  !,       ノ     というわけで、
      .',  ヽ、 .   /     ダダさん変身後の姿についてなんだが…。
        \  .     ヽ、
         \      |.i
           |    .   | |

        ノ L____
       ⌒ \ / \
      / (○) (○)\       注文付けるお!
     /    (__人__)   \     歴とした人類の女性で赤ん坊とババアはなしだお!
      |       |::::::|     |     その範疇でのチェンジで頼むお!
     \       l;;;;;;l    /l!| !   .個人的には小悪魔系ロリっ娘か
     /     `ー'    \ |i    .大人の魅力溢れるお姉さんとかだとなおグッドだお!
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       �堯�l、E ノ <
               レY^V^ヽl


       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( −)(−)       …なんだよその注文の仕方は。
     | u.   (__人__)       全くどこまでも失礼な…。
     |      `⌒´ノ
       |         } \      というわけでここは安価だ。
     /ヽ       }  \    >>490までで、数の多い方にチェンジして頂く。
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/    1 : ロリっ娘
 |         / ̄ ̄(_)     2 : 年上お姉さん
  \   \ /| JJJ ( 
   \  /   /⊂_)

483名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:21:59 ID:queyfGOg
2だろ常識で考えて

484名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:23:04 ID:GzxKL/r6
しょうがないな
2(ただし基本的にロリババアが望ましい)

485名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:23:50 ID:ZNDnvuS.
犬に噛まれて死ぬ宇宙人男性ってあの"父親"のことじゃろかー。
とりあえずわしは1を選択し、年齢的な意味において危険性をはらむことに成功した

486名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:24:14 ID:Y9vGxfCk
2でお願いします!

487名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:25:51 ID:K9Q/RP1g
1でお願いします。
出来ればやるやらを犬扱いする様なSっ気たっぷりのお嬢さんで。

488名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:26:21 ID:tp.iiy4A
1で!

489名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:27:52 ID:e4maZDfQ


490名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:30:14 ID:APT3G0LM
2でよろ 485同志と同じくロリババァならなおよし

491名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:31:23 ID:cJDls6U6
ダダさんの精神の成熟具合からして、
お姉さんと言わざるを得ない。
どっち選んでもヤな予感するとか言わない。

492やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:33:54 ID:luG30iIc
        _,,.-‐-、__,,....,
      /,;/;,/ ∴ヾ、,;`、;‐-,、
    /'/,;;;;;,> .‥ .〈,;;;,\,;;,ヽ
   /;/;/,;;;/,;,/‥‥‥∴ヽ,;;;;;,ヽ;,ヽ
.  /;/;/;,',;;,';,/.:∵∴∵∴:、,;;;;ヽ;,゙,
  ;',;;;;',;;',;;;;レ‐_'"`'ヽ∴∵r'"`''ヾ,;;;},;;,i
  {,;;|;|,;|,;;;;ト.'´``ヽ、ヽ.:// ̄〉/,;,i!,;;,i
  |,;;|;|,;|,;;;|;゙\、_,.〉 | |〈.__,.ノ./,;, ||,;;,|      なるほど、4:5で【2 : 年上お姉さん】ね。
  !,;;|;|,;|,;;;|,;,,ヽ∵∴ !! ∴∵/,;;;;;,||,;;,',     では、そちらの方向で変身しましょうか。
  !,;;|;|,;|,;;;|,;;;;;,}  ∵ ッ ∵.{,;;;;;;, }!,;;;,i
  !,;;|;|,;l,;;;l,;,∠_‘___,、_’ヽ、,;;;,!,;;, j      …それっ!
  |,;;|;|,;|,;;;|;<ー─‐-----;:Ξ〉,;;,l,;;;;;,!
  |,;;|;|,;l,;;;l,;,,\ ̄.ー一 '"./,;;;;;,!,;;;;;,!
  |,;;|;|,;l,;;;ト,;;;,,ヽ ∴   ∴/,,;;;;;;;,l,;;;;,」、_
  L;;!Ll_;;|,;;;;;;;;,,ヽニニニニニ'-‐二フノノ,ィヘ、
/二ミ``‐-ニ二─===ニニ-─彡'",./',r>、
===、、==、、二ニニ=ii ┌=二ニ="<y<y´ <ヽ
=y  }} 〃==ll  l| }} ヾ、 i } l==マ、ヾ、ヽYニニ\

493やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:35:35 ID:luG30iIc
                       ,.ヘ、___ __
                    ,心、_| ハ \ミ\ \ヘ癶、
                  /ノ ノ rミl:l:lハ  ヽ `ヽ \ー'\
                 〈  /  |ジ´,,´´} /Nヽ ト,l\ V Yヘ
                 ノ 〈l  lハ  ゞjノー--H/、| } lハ \〉
                // / Nゝ!'^`ヽ  ~''´_,z≧、_N | l ∧ ヽ    というわけで御両人。
               /  l {イ弓彡、ミ_j  、_´¬‐’='^j/ l ハj)ハ   以後、この姿で対応させて頂く。
                |  l ! トト!〃_(・'`/        ゚ // /イ 〉 |
                \l,! ヘ|Z簠彡7ヽ r、      !イ/ /ト! } |   文 句 は 無 い な ?
                 ヽ、|ミ彡彡{          ス//|rノ |
                   |lマ三彡7∠_ 二`ニー'    j/´| ! |       ((
                   | l∨辷/           |  | ! |    ( ⌒ )
                   | ll \払   ´ ミ      /|  | ! l   (~  ノ
              /}       | |l  l\}         /ケl  |   |   ノ
     ヾ 彡\ /ー'/        ! li  | l |\           |  |   lヽ∫
    /`ヾ /  /       ノ| l  | llハ ::::\ _ ィ   _ィ|  |l   r_i~\
   /  /  / \─‐-、_/ム|  l  l/ハ  ヾ壬/   `ヾ|  l|ハノ人、ヽ_三⌒ヽ
  | _/  /‐ヾ、ノリ\::::::::::::::::|  l |三∧    _ _    __,|z ニ1'\ヘ\ _`ヽ_ミリ
  ヽ  ー'´ー=ハヾ、ジ ==二_ァこ- |-¬'}^´ ̄ー´  ̄   │! lヘ:::::::`ー--..、ル(_rヘ
   l     _/  〉:::::::::::::::::::::::/  ノ |  /     ノ    ',  、、\::::::::::::::::::::`丶、
   |l       .ィ:::::::::::::::::::::::/ ハ/  l ─--、   く_.. --─∧ゞ ニ _\__:::::::::::::::::::::
   /::\    ´ ヽ:::::::::::::::::/{ !  _ノ|ゝヘ   `~    z‐、/::::::\ _ ヽ ム:::::::::::::::::
  /:::::::::∧      }::::::::::::〈 ノヽソ (::::||彡〈       〈ミ/::::::::::::::::::ソ フ ノ::::::::::::::::


         ___
        / .u   \     え、ええ…はい、文句などもちろんありませんお。
      /((○)) ((○))\  (…これならまだ宇宙人女性の方がマシだったお)
/⌒)⌒)⌒).::::  (__人__) l_j :::\     /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)    (あきらめろ。自業自得だ)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ     ほら、もういいだろ。
.  |       nl^l^l   とっとと本題に入るぞ。
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \

494名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:39:25 ID:ao5Ohkac
殺されるwwww

495やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:39:29 ID:luG30iIc
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \       さて、前置きが多少長くなったが、
   |    ( ●)(●      それでは
   |      (__人__)    
.   |        ノ       『伊賀越の仇討、鍵屋の辻の決闘』
    |      ∩ ノ ⊃    
  /     ./ _ノ        についての話をしようか。
  (.  \ / ./_ノ │     せっかくなのでダダさんには聞き役に回って頂こう。
  \  “ /___|  |      気になることがあったらどんどん聞いてください。
.    \/ ___ /     


         /:/  -  ̄  ハ ` ‐ 、ヽ  !,
         Y .// / /  |:i    \、 i
         /ー-、/、_ :/ ', i i,.ヘ ',  ヽ:i|
       r―´   ´  /   i /:  ト 、  i:ヘ
      ノ          ヘ | ,.ィ  i  `ー 、 i
     i ,.イ        / ハi,|//|  i    `
      /   i ハ  i /  i|`ー- |
      'i i  ハ ト! ィ:ハ i ハ   ノイ /  i      ふむ、それでは早速質問だ。
      ハ/|  |iL__V`'くハハ     |イハ  :i     そもそも、今回主題となる
      / V\ト卞乏`ミヾ`  ー-=≠―| ./
    /  | :ト、ゞ、:.:.:´彡  i えzゥ‐ラ/:/  /     『伊賀越の仇討、鍵屋の辻の決闘』
   /   :/| /iト-=;,;_i'    `    ‘/イi イ /
- ´  / :/ | i :ヘヾ、;,/       /イ//イ |ハ     というのは、どういうものなのだ?
   /  /,.イ :/ :||;ヘ=:{ _`´_   /イ|i  |  i
  / .:ノ´./:/  |:|:i,:\{ `ー- `  ,.イ: `| i |   i
/_ -/ //  /:|:i:',: \ ` ,. イi;:/:.  | l ト、
ニ -/  :/´  :/ \:i,.  ` ´  i:;ハ:  | :l | ヽ
.:/   /´  /   `!      /  ヽ |  i:l ヘ

496名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:40:04 ID:3xi0yNy.
ゲェー!!バラ姐さん

497名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:40:17 ID:YZTI2LjY
2 : 年上お姉さん

498名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:41:04 ID:GzxKL/r6
ここからばらしーに変化してくれるはずっ……w

499やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:41:35 ID:luG30iIc

   / ̄ ̄\         そうですね。
 / ⌒  ⌒ \       簡単に言うと
 |  (●)(●) |
. |  (__人__)  |       「寛永十一年(1634)十一月七日、
  |   .`⌒´  ノ        .伊賀上野(現在の三重県伊賀市)で起きた
.  |         }        .元池田家家臣・渡辺数馬が
.  ヽ        }        .弟の仇である河合又五郎を討った仇討事件」
   ヽ     ノ     
   /    く          です。
   |     \        「日本三大仇討」のひとつにも数えられ、
    |    |ヽ、二⌒)   数多くの歌舞伎や講談の題材にもなった事件なんですよ。


               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |    ちなみに、「日本三大仇討」というのは、
   /( ●)  (●)\  !   !   この「伊賀越の仇討」の他、
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |r┬-|       |  /    .・「赤穂浪士の討ち入り(いわゆる「忠臣蔵」)」
  \     .`ー'´     /./.     ・「曽我兄弟の仇討」
  / __        /
  (___)      /        この2つを合わせたものを指してるんだお。

500名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:42:29 ID:cJDls6U6
やっぱりアレだった……

501やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:43:41 ID:luG30iIc
          z-へ へ へー-
        ノ ̄i┴   /- // \
      < /  i   V/l \\l
     / /  / / l  l     \ゝ
    / /〈〉 l/  / ∧ l  \ l \\
   /  l / l l 彳\V/礀丿( ヽ\ \
   l  / .l l トiイ l \/ヽ\ )  l  ト
   / / l l l∧ i li    レハ. /人 l 丿 〉
   l  ハ  r ー-ii-、\  ,,-ーll-、l/l l/
   l l l i L-〒Tァ=  ,  ッtTゥ、/l ) /      ほう、なかなか大したものなのだな。
    \ヽ ヾ丶=~"  . l   "~./レイ l     では、どうしてこの「伊賀越の仇討」が
    / l、≡三イ    l      7 イ l l     それほど有名になったのだ?
    / l ヾ ミ》   .-      ./l  l  l     
   /l l l  ヌ ミゞ ャ-=ュ〟. / l  l  l l     .確か当時の日本では、仇討そのものは、
   l l l l l  \  .ゞ≡\\/\ l  l l l\   この仇討以外にも数多くあったのだろう?
   / l l l  l\l \   ゾ\㍉ {  l  lヽ \
  /. l  l  l\ .ヽ. . ゝ- <   lヘヽ_l\l lヽヾ \
 r .l l /. l  .l \ \,    \ l l l l .  l  l\\ l\
r  ー/   l  ヽ\ \,     ト\ l . .l . l゙ ゙ ゙ヘーーヾミーミ


     / ̄ ̄\         この「伊賀越の仇討」が”有名になった理由”ですか。
   /   _ノ  \       断言出来るほどではないのですが、
   |    ( ●)(●      敢えて挙げるとすれば、ポイントは2つあります。
   |      (__人__)
.   |        ノ       まず、1つ目として、
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ        『政治的にも大きな事件だった』
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |       ということが挙げられますね。
.    \/ ___ /

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)   この仇討は、
/    (─)  (─ /;;/   単に「兄が弟の仇を討つ」だけの話では無く、
|       (__人__) l;;,´|    「大名と旗本の対立」も絡んでいたんですお。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |      それこそ、最悪の場合、
.\  "  /__|  |     江戸城下で大名と旗本で戦が起こりかねなかったくらい…。
  \ /___ /

502名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:44:49 ID:3xi0yNy.
そうか、ちょうど家光上洛のころだったのか

503やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:45:42 ID:luG30iIc
                 / ̄ ̄\
               / .\,  、/\     _,,         そして2つ目。
               | (●) (●) .|     l;l        どちらかといえばこちらの方が大きいのですが、
              . |  (__人__)  .|  _,_,|,|_,       この仇討には、一人の”ヒーロー”がいたんです。
                |   .`⌒´   .|, ト-=y  丶  
              .  |         }  ヽ `i, ̄‐^l       その名も「荒木又右衛門保知」。
              .  ヽ        }   ヾ~ `  i,
                 ヽ     ノ _   ヽ、   ;i,     彼の存在無しに、
                ,,_,i     y,ソト,,__  ヽ、   ;i,    この「仇討」は成し遂げられなかったであろう
               ,/r-'"j  / / ii, `ヽ、-x,,゜r  ;i   .キーパーソンです。
            ,,/'/__.L、    /ヾ、"i   `ヽ `;i  i,
          ,/  /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i     `、'i   iヽ、
         _,) ヽ "   ネメ、_ii"~        _Yri   l, ヽ、
        _,,,>t 、ヾ、    ゞ;;/         /  ,¬    V⌒l
       ,y`;,,__   ,i     /ii'         / r-/|    l l
    _/^,,,  ヘ  l    /iil        /  l"v' y     }  l
 v=4⌒ヽ、 j  --,,,if   /iii|       ,,  〈-ヘ_,、 <、    /  i|
   ヽ, ,, i、   _,,tv   /iiiii      ム、 / /  ヽ、ヽ、_x--ー‐- 、
 __,,,l ii Yi___,lk /   }iiiiil    ヘ __,,,,,,___/    `x'"^   ,,,,,   \
     ^ ̄⌒ヽ  ヘ、  ,ノiiiii|、__,,,y,,_,,,/ ヽ、  ,/   ,,,-‐‐ `',,   ヘ,、
   ,,,_  \  ヽ  `>- liiiiiiil ¬">-−  ヽ ヽ  i   i/   _,, /   } i
     "- ,,   }  / /iiiiiiil  /      l  l l   lK   ^~'  / |
        \ーヾ  /iiiiiiiil  /        i   i |   |i`'ヽーミ_/  /

                  ,ヘ
      ____      / /
     /\  /\   / /
   /( ⌒)  (⌒)\/  /      後に講談なんかでも
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\ /
  |     |r┬-|       |        「荒木又右衛門の三十六人斬り」
  \     ` ー'´     /
  /          \         なんて言われて、
 /             \       仇討のクライマックス「鍵屋の辻の決闘」だと、
/  /\           ヽ      完全にこの又右衛門が主役なんですお!
 /   \          ノ
U      ヽ        ノ

504やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:47:08 ID:luG30iIc
                   _ ノ    .:.:.:l    {   \、. . . :ヾヘ:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:/:.: /:./:/:
                  j    j! .:.:八:ヾ:.:.:.:ヾ、、 ヘ. . : : :.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i―-、:. /:.:.:/:/:::
                    〈   .:.}{ .:.:.{  } :ハ: )`ヾヾヾ. .:.:.:.:j!:.:.:.:.:.:. 、Y⌒ヽヽ :.:.::/:/::::::
                  ノ   .:.:.:.:.ヽハ {イ-ーjノ  jソ j:.:.:.:/!|:.:.:.:.:i、:.:!ソこ} } }/:/:::::::::
                γイl| .:.:.:.:.:.:.{i!i!       rュ==ァイ:/ Ⅵ:.:./:.:ンl`ヽ/  ,ノ :.:/:::::::::::    なるほど。
                 ノ小从 .:.:.:.Ⅶ、    イヾソ'′ ’/  /:./:.:.|!:.:l: 人  /:.:./::::::::::::/   単なる仇討以上の要素が
                  ハヽソ:.:ハネj}              /イ : /:.:|!:.:.l いソ/:.:./::::::::::::/    .あったというわけだな。
                       ( {{  V           /// :.:.|!:.:.:l ,イ彡′ ::::::/     これは興味深い。
                           /           //イi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ヘ::::::::::::/ 
                            /_ .....:.:.:.:..         //:|:.| :.|!:.:.:.:l二二ヘ从ソ        では、そろそろ
                         `ヾ;  ___ ノ     // |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、      話の方を聞かせてもらおうか。
.       /7                  └彡::::: ´     /′ |:.l :.|!:.:.:.:.l三三ニニ=\
  il.、   / ハ    __                 _ ハ ;;;         イ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニニ=
  ij i  /ノ:/__..:.:.:.:.:.::::::ヽ          . . : :/ :∧         //i . : :,.:.:.:.:.:.l三三三ニニ=
.  l_:l_/  /:::::ヾヽ:/:):ノ       /: : /  ://ハ、__ _ ...ィ////. . : , :.:.:.:.:.:i三三三ニニ=
::::::::::::::/  /::::::::ノ/-イ       /: : / /∠二二ヽ////////. . : : .:.:.:.:.:.:∧三三三ニニ=
::::::::: /  :/:´ /  /  ィこ>  / /.:.:.:.:/:γ三ヾ、 ::://///// // .:.:.:.:.:.:/:.∧三三三ニニ=
 ̄l_/  .:j ./  /  / ./  / /.:.:.:.:/ ::{{:::}}: ////// / /:.:.:.:.:.:.:/:./:.∧三三三ニニ=


               / ̄ ̄\
             / ⌒  ⌒ \
             |  (⌒)(⌒) |    ええ。
.             |  (__人__) .|   では、この「伊賀越の仇討」について、
        r、      |   `⌒´  .|   順を追って話していきますね。
      ,.く\\r、   ヽ      ノ
      \\\ヽ}   ヽ     /     まずは、事の発端から…。
       rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ
        └'`{  .   \.|   /   i
            ヽ、._   ヽ、_,r'   .|
            `ヽ、   /'  |
               `'ー'´

505やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:49:51 ID:luG30iIc
 この「伊賀越の仇討」は、寛永七年(1630)七月二十一日、
池田家が治める岡山藩で起こった「ある事件」から始まる。

      、        ..,
                .゙''i、  ,,-
                  ヽ,,___
             .,,-ー¬''''''''ヘ-,,  ゙゚''"
           ./^,―、、     `'i、
          ,/  ,i´  .゙V' ̄^\  .`ヽ
         .,i´ .,i´   .l゙    . l,   .:ヽ
        .,i´ .l゙   ⌒.| ⌒    l   .:ヽ .
        .|  .|     l      |    .|    いやあ、めでたい!
        ._|   }、   l     ./     ゙l   ホラみんな、今日はお祝いに、
       .,i´.`''ー、,\、/ ゙l,   , / .,,--i、  .|   .Q(宮内少輔)ちゃん音頭(※)を踊るんだ!
       .゙l_   `'''ー-、、二ニ-‐'゛  .} .|
       ..ミ. ⌒''-、,         ._,‐ ..,i´ .|
        .゚'y、   ゙゙''ー-、、,,,,,、,,r‐'゛ .,/  .|
      .._,,,,,.,i´ ゙゙ー-,,,,,_      ,,,,/   .|
    ./゙゛  .`     .`゙"'''ー'''''"゛     ,l゙    ※ 池田忠雄は正四位下宮内少輔。
    \、           ,        .|      通称は備前宰相。
     `'―ト        /         |
            池田忠雄
          (いけだ ただかつ)

           いちにっさんしー Q Q Q!
      \\  みんなで踊ろう Q Q Q! //
  +   + \\ Qちゃん音頭で Q Q Q!/+
                              +
.     +   /■\  /■\  /■\  +
        ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`)
   +  (( (つ   ノ(つ  丿(つ  つ ))  +
         ヽ  ( ノ ( ヽノ  ) ) ) 
         (_)し' し(_)  (_)_)
           踊りを踊る町人達

 この日、岡山城下では、
藩主である忠雄に、待望の嫡子(池田光仲)が誕生した事で、
城下町にて祝いの踊りをする命が下り、城下は賑やかな状態になっていた。

506やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:52:14 ID:luG30iIc

 しかし、そのような賑やかさの裏で、一人の男が危機に直面していた…。

                        ___
                   | r..┐|
                   | r''┐|
                      ̄ ̄

                ┌────┐
                |   __  |
                |  lヽ-'.l   |
                |  、゚o゚/   |
                |  l  ̄`l  .|
                └────┘

            ┌──────────┐
            |    人人人人人人人  |
            |  < なにをする   > .|
            |  <    やめろ!  > .|
            |   ∨∨,----、 ∨∨  |
            |        |j`l/´|     |
            |       (|-o..o-|)      .|
            |       、⊂⊃j        |
            |      r‐lー‐'m、     .|
            └──────────┘

507名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:52:23 ID:ZNDnvuS.
いや、たしかにQだけどさwww

508やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:53:44 ID:luG30iIc
 


          ______________
          |        r┐ [[|           |
          |    lニ, ,ニl  n___        |
          |       lニ、 ,ニllニ 、/ lニニl    |
          |         L|.   l」          |
          |       ,. --―――- 、      |
          |     | r、     r、 |      |
          |     | |´:.:.ヽ--―':.:.| |      |
          |     | |  ,. _:.:.:,. _:u:.l |      |
          |    f`'-( @ )( @.)-'´.l     |
          |       し  ` ・_・ ´ :.:.:lJ      |
          |       \` K,--、>l '/      |
          |         ヽ、.  ̄ ,.イ         .|
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

509やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:54:56 ID:luG30iIc

 こうして、賑やかな祭の裏で、一人の男が命を落とした。

          ┌───────────‐┐
          │                    │
          |    ___,.c=-、_,.-、__,      .|
          |   l ヽ o , ヽ | r-、/    |  デデデンデデンデデーン!
          |   l ノ. o ヽノ _l_ ヽ'ヾ、    .|  デデデデデデン…!!
          |   `'ー‐c二ノ.  ヽ--'    |
          |                    |
          └───────────‐┘
            渡辺源太夫(死亡確認)
            (わたなべ げんだゆう)

 この殺された男の名は「渡辺源太夫」。
藩主である池田忠雄の児小姓を勤めていた男である。

510名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 22:55:48 ID:GzxKL/r6
さんまの名探偵なんて気づくのに時間かかるわw

511やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 22:58:09 ID:luG30iIc
 だが、源太夫が何者かによって襲われた直後、
同じ長屋に住む岩佐作兵衛が町へ出ようとしたところ、
長屋の表路地から白帷子を着た者が2名、抜刀して出てきたのに出くわした。

              ヽ、
               ゝ\
                jfヽ_ゝ
         i'、_    ,,-t t、_ \
          ). )_,-ー` ヽ、 `)、\
        メf  ゝ     `ー´ と´`ヽ
        フ `ー´ュユこニユユュ,,    と  )       ウラウラウラウラ!
      /'´    ぃ ⌒`y´ ̄ヽ;,  ノ;;;`ィ \     誰だお前らッ!?
      〃    ;;;{  oj、o 丿``、;;;イ`、   \    怪しい奴めッ!
    f`、 / ∩ /'"´ゝ-‐'´@‐"  ,丿;'   `,.   \
    `ヽ.ゝィ ヽゝ、____ノv⌒`'フ`フノ´   j     \
   ⊂ニ    );;;;;;;`;;-こュェユ'"´く,@‐;、,ノ
   ⊂ニメ. ィ-'´ ̄ ̄ j `ー‐-"´{    },ノ
     f_ノ.  `ッ'ヽ_,/      t、__,ノ丿
   メ、         ー/ヽ/、 |``´  /
   ゝ、``ー-、__    .ゝ  Qノ ヽ'´ヽ/
  て`` ``'ー-、ヽ  ___ ゝ-__´_
   て``    | y'´  /´   `l  __
   `t-    /'´  3/   /`ー´ン'´, こエェ'"´う
     ゝメ   f     /   f 3   y'    _,ノ'"
      tノt、|___ ./`/   |,、   }   ____ノ
       |θーD、/t____ノ|丿  丿  , `j
       |    j ヽ丿 `'  ノ, ノ、 )``´
       ヽ、__ノゝぃ____  jノ´ ̄´
              fュュ_ノ
          岩佐作兵衛
         (いわさ さくべえ)

                    ___
                    /    M\
       ___        |┬--====
     /____\  / ⌒ |_|   ・  ・|    いやお前に言われたくない。
      |__|  /   ヽ|/   /(∂     o |
     (∂    ・ ・ |   /  └,\ └  丿    そうそう。
     | 、   )⌒  ) / |  | / |  ̄ ̄
     /└\    ∨/ |   |--|/|--|  
    |      ̄ ̄ |_|  |ヽ-\  ̄)/ ̄`ヽ
           謎の二人組

512やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:00:32 ID:luG30iIc
 そして、作兵衛の声を聞きつけた御徒目付・遠山才兵衛も
長屋から出てきて、作兵衛に加勢した。

   ,i ^ヽ
   |  i ヽ
   |  i  ヽ              ___
   |   i   ヽ       ,,. - '''´ ̄ ,,.-=フ て
   |   i    ヽ───''´   ,,..-''´   リ  そ
   |    l,.ィ ,r'´     ‐‐、  <      /
    l  ,r"  , -、,,,,,,,,,, --、    ヽ.    /
     ! ./   /    ;;;;;;'   !     ヽ  /         一体なんだい作兵衛殿?
    Y   ,;;;  ・ ,;;;;;  ・ ,,;;;;,,    l ノ     r==、   やや!この二人組は!?
    ト- .._;;;;-t--○-- 、,‐''''''''‐'⌒ヽ |     /   ヘ
    {                  } l    /      |
    l     __,.r ´ `ァ-..___,,.ノ リ ィヽ_Lィ⌒ヽ  /
    ゝ.._..-<    /     /    / ,ィ o リ   `y
   ィ‐‐ ヽ  \   /      /   〃   r‐'    ノ
    }  o ヽ  \{    ノ   〃  ,.ィ´     /
    ゝ-‐、   ヽ  `ー‐‐''     〃  / /    /
      冫-r- 、、        {{   ル'___  /
     ,ィ'  {!  ヾ ______||_,..-´ ノ ノ-<
      | ′     \        ゚     リ  \
     ヘ        ヘ     _  ,.ィ´     )
      \ く¨\   レ' ̄ ̄    ̄ー、     リ
       \ \ノ  ノ         `ー---'
         `ー--‐'
            遠山才兵衛
          (とおやま さいべえ)

                     ハ
                ,    .{ ; }
      ノ}         .ハ    { ,!
    . (  ゝ,ィ'゙`"`゙`"``、〉 ).   ≡、_
     〉、ノ´   _____   ゝ_/´.  .||  `ヽ、
     /  ノニ二-‐-ニ={   `、   .||ヽ、 ,'`゙`
   ,rっ-.、‐' r"´o} .{o``ハ、   .} ,r´`ヽ,`      才兵衛殿!
  f{   ィ´,、_ゝ__ノ'^ゝ__ノ,‐、 _,.-'"ヽ.ii‐';}      そいつらを捕まえるのだ!
  (ゝ、_ノ ハ、__,r------v-'ノ、  ,-'"`||'´
   ,イ  し.い、_,r-‐‐、/jし''"´ヽ. ||        魔法の力だ、ベッカンコー!!
   {    ノ\/   ヽ/    .} ||
   ゙、   ノ'、,ヽ|  |  |ノ`、   丿 .||
    `゙ ',´ ` |  |  |  ゝ,‐"´ .||
      ',   |  |  |  ,、ノ    .||
      ヽヽ、{  |  .{、,゙
         |  !  .|
         |    |
         j    j
        と__  __ノ
           ̄´
                     ___  て
     ____  て       /M   \ そ
   /_____\そ     ====--┬|
    |__|  ヽ  /  |        | θ θ |_|      ひゃあ、こりゃまずい!
   (∂ u (・) (・) |        |  o  u 6)
   |    )⌒  ) ∩_    (  □   /      ここは退散だ!
  /\  ノ □ /\( つノ    ` ┬-イ
 /     ̄ ̄ ̄    |  |     / ̄ ̄\
 | ̄|         | | ノ    |      |

513やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:01:25 ID:luG30iIc
             , '
             〆
           //                       _,,,....-::::,,..-;:'
           ノ /                  _, -=''""""    =--、,、`,"+`ゞ,;:
          /  i                   _,.-'^ "              ̄=.、".
          ,i  |i                  -'^               \`,`,;⌒`;・",;+
         ,'  |i                 >                    ミ`+,;:;"・ヽ` `
         i|   |i                :"  ._=__            ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
        i|   .|i               /  彡  .       -ミ、         ミ   `,;:"
        |    .i、              /〆"           \       `i       丶
        ゝ     i、                            丶      |i     +   +
     '   i|      ゝ                             ミ     .ミ
         .i|      丶                            |     |l    /  +
         .i|       \                            .i|    |i      ´
          .i|        丶   .                      .i|    |i  ゞ
          .i|        丶丶、、,,                   i|    |i  ´`  +
           i|         \ゞ`                   j|    ,/  '  /
            i|、       `\ 、、,                 .i|   ,/;:";:|;,/×
             ゝ       `丶`\ゞ                i|   ,/";:`, 、 丶
               \  ,.   ミ\丶 `               i|  ,/`,;:ノ`,
                 `;丶\丶  、`丶              .j|  /;`,;:+
                       \ 丶              / ./+``
                           \            ././  ,'
                                       /"`;丶
                                     / `,
                                     '
                                  /    ゞ

 門から逃げようとした二人組だったが、作兵衛と才兵衛はこれに追い縋り、
一人は逃したものの、もう一人を討ち留めることに成功する。

514名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 23:02:43 ID:3EYUiHOs
藤子ネタですか…
ってダダw

515やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:03:14 ID:luG30iIc
 そして、その後、作兵衛と才兵衛は、
二人が出てきた路地の方の様子を見たところ、
渡辺家の書院の庭で血まみれになって倒れている源太夫を発見した。

              ヽ、
               ゝ\
                jfヽ_ゝ
         i'、_    ,,-t t、_ \
          ). )_,-ー` ヽ、 `)、\
        メf  ゝ     `ー´ と´`ヽ
        フ `ー´ュユこニユユュ,,    と  )     
      /'´   u ぃ ⌒`y´ ̄ヽ;,  ノ;;;`ィ \      こ、これは…魔法の力でも助からない。
      〃    ;;;{  oj、o 丿``、;;;イ`、   \   どうしたんだ源太夫!?
    f`、 / ∩ /'"´ゝ-‐'´@‐" u.,丿;'   `,.   \  一体何があった?
    `ヽ.ゝィ ヽゝ、____ノv⌒`'フ`フノ´   j     \
   ⊂ニ    );;;;;;;`;;-こュェユ'"´く,@‐;、,ノ
   ⊂ニメ. ィ-'´ ̄ ̄ j `ー‐-"´{    },ノ
     f_ノ.  `ッ'ヽ_,/      t、__,ノ丿


        ,. --―――- 、  
       | r、     r、 | 
       | |´:.:.ヽ--―':.:.| | 
       | |  ,. _:.:.:,. _:u:.l |   う、うう…あ、ああ…
       f`'-( @ )( @.)-'´.l 
        し  ` ・_・ ´ :.:.:lJ 
        \` K,--、>l '/ 
          ヽ、.  ̄ ,.イ

516やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:04:51 ID:luG30iIc
        ,. --―――- 、  
       | r、     r、 | 
       | |´:.:.ヽ--―':.:.| | 
       | |  ,. _:.:.:,. _:u:.l |   あ…相手は…河合又五郎…ガクッ
       f`'-( @ )( @.)-'´.l 
        し  ` ・_・ ´ :.:.:lJ 
        \` K,--、>l '/ 
          ヽ、.  ̄ ,.イ    


       /==- 、
       !  `ヽ`丶、
       !    ,ゝ  `──‐-、
        !  /u / ̄ Y  ̄ヽ  ̄ ̄─‐-、__
        .!/   /::|    ・||・  |:ヽ ヽ ̄ ̄ ,'
       / / ̄` ーゝ─ ○__ノ:::ノ   \   ,'    河合又五郎…?
      /  !       __   ̄ ̄ ̄ヽヽ ,'    確か、源太夫の同輩の…?
      |   ヽ-─‐' ´    ヽ、    丿l,'     そいつが犯人だって言うのかい?
       !              `─‐'´ ノ
       ヽ  ,--、         .u   /´L
       /⌒l  l⌒!         /ヽ_<

                jfヽ_ゝ
         i'、_    ,,-t t、_ \
          ). )_,-ー` ヽ、 `)、\
        メf  ゝ     `ー´ と´`ヽ
        フ `ー´ュユこニユユュ,,    と  )      とにかく、早く兄の数馬に知らせる!
      /'´   u ぃ ⌒`y´ ̄ヽ;,  ノ;;;`ィ \    あいつ、今、津田豊後殿の宅にいるはず!
      〃    ;;;{  oj、o 丿``、;;;イ`、   \   
    f`、 / ∩ /'"´ゝ-‐'´@‐" u.,丿;'   `,.   \
    `ヽ.ゝィ ヽゝ、____ノv⌒`'フ`フノ´   j     \
   ⊂ニ    );;;;;;;`;;-こュェユ'"´く,@‐;、,ノ
   ⊂ニメ. ィ-'´ ̄ ̄ j `ー‐-"´{    },ノ
     f_ノ.  `ッ'ヽ_,/      t、__,ノ丿

 そこで源太夫は、「相手は河合又五郎」の言葉を残し、絶命した。
これを聞いた二人は、早速源太夫の兄・数馬が赴いている津田豊後宅へ急報を入れた。
(なお、先の二人組は、後に又五郎の若党(家臣)だったということが判明)

517名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 23:05:28 ID:3xi0yNy.
ジャングル黒ベエだ!今じゃ絶対に放送コードにひっかかるキャラw

518名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 23:06:36 ID:EsuKISSc
>>517
でも愛蔵版が出たんだぜ。

519やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:07:59 ID:luG30iIc
      _____
  ゝ/         \  /
  /  _______ヽ
  |  | : : : : : :\_人ノ: : :|   /
  |  | : : / ⌒ ヽ: :/ ⌒ ヽ
  /^v─ i      |    |      な、なんだって!?
(( |:d: :♯|     ((・|・))   !     源太夫が殺されただってっ!?
  ヽ: : /^ヽ、 _ ノっ _ ノ−、
   |: :|   \_/^\/^\_:ノ
   |: :|               \
 /⌒\ヽ (⌒ヽ⌒)   ))
 |    \\_/^\_/ノ 
 |     \─┬─ ´ 
      渡辺数馬
    (わたなべ かずま)

    ______
    |______. /  
    .|∠ \,.、 Y.       それは聞き捨てなりませんね!
   _」. | ̄ .6 ) .l     早速、河合家に行って、又五郎の親、半左衛門に談判しましょう!
   (__) ̄\ .ノー、l   
    Lノテ`!ヽ   ゝ- 、   「いや、舅殿、その前に服を着てください」
     i亠-'_ノ‐    ヽ
 __、_  ̄/`        \
│ー)フ ./    ヽ、     |
.|ニ)-{_,.-'    ゙ヽ    .|
 `-、,  l        ゙ヽ、   .!、
   `-|         `i    ヽ
     l     ._,,,___|. / ノ ノ .ノ
      ゙!,―‐一´|. / Цヽ.つ^广
       津田豊後
      (つだ ぶんご)

 知らせを聞いた数馬は、早速、舅である津田豊後と共に、
又五郎の親である河合半左衛門の屋敷へと向かった。

520やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:10:20 ID:luG30iIc
     ;;;;;;;;;; :::;:; :;:;:; :;;;; :;:;:;; :;;゙゙゙:::: ;:;:; :;;:;; :;::;;;;; :;::;; :;;;:; :;:;;;:;;;:; :;::;: ;:
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  ;;;;;;;:;:;:;:;;:::::::;;;;;;;;;;;;;;::;:;;;;;;;::;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;;;;:;;:;;;:;:;:;:;:;;;;;;::::;;;;;;;;;
   | |━━━━━━| |        .| ,' | ``
   | |======| | __   .|l i |          
   | |======| | |河|   | ,' |
   | |======| | |合|   |~.:i|           
   |‖ =====゙| |       .| ,' |            
   | |=〆====|||_______|; . |_______
   | |======| || l | │ | . || l '| | | i│ | ; |  |;
   | |======| || . | │ | . ||. i | | | ;│ |..│ |:
   |_|―――――巛|_|| . | │ | ; ||, ' | | | .│ | . |  |:

      , ─── 、
   ゝ/ ______\
    /  |   ノ − 、 −ヽl
    l   |  /   .|∠  |     ちえっ!
   Y⌒ ̄l    |    l    半左衛門の奴っ!
   ヽ_   ` ー‐  ヘー ヽ    門を開けようともしないや!
      ヽ  /⌒ヽ__つ
      >、ヽ(二)_ /       このままじゃ話が進まないよ!
    /   \/ \|\
   /\/     |/\
    |   l         |ヽ  ヽ
  (   )_____| (   )
   ー ^l        | `ー.´

 しかし、数馬と豊後の「半左衛門に会いたい」という申し出に対し、
河合家は門を閉ざし、門内に入れようとしない姿勢を見せた。

 これには数馬も大弱り。

521名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 23:10:34 ID:cJDls6U6
うらうらべっかんこのAAなんてあったのかw

522やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:12:33 ID:luG30iIc
      -- ── -- 、
   /          ヽ
  /     Q Q     ヽ
  |     /\      l     オー!
  |    /   \    |   報告は聞いたネー!
  |  /      \    |    後はミーたちが対処するから、ユーたちは帰りなサーイ!
  |    _/ヽ_     |
  /|    \   /     lヽ
 レ l    //\l     l\)
   |━━━━━━━━ |
      荒尾志摩
      (あらお しま)

       / ̄ ̄ ̄ ヽ
      / / \   |     河合半左衛門については
   _  |  カ セ   ノ l    私たちの方で預かります。
 / | |\_〇,--、〇─(σ)    .又五郎についての沙汰も、その時、下されるでしょう。
 |\| | | |> ー ´___ノ
  \)ー  ̄ ノ>ー l' >、
     \l/| |〇 レ.| |ヽ
      /| | |〇 | | | | |\
      / | | |〇 | | | l | | lヽ
     /| | | | | | | | | |l | | | |l
    く|_|_|_|_|ノヽ|_|_|_|ノゝ| | | |\
      ゝ-- ' ゝ-- '  \ ニ二 )
       加藤主膳
     (かとう しゅぜん)

         ____
       /´       `\レ
     /_______  ヽ
      |ノ─ 、 ─ \  |  ヽ     むむむ…
       |   v|・     l_|    !    でも、ご家老様がそう仰るなら…。
     ,|     |    | Ul´⌒Y 
      l/`ー ヘ ` ─  ′  ( |
     l__            _ ノ- 、
     (_/⌒ヽ_/⌒ //    l
       ` ─┬─┬ /ヽ/    /|
          |___| `  /\ / |

 その後、報告を受けた家老の荒尾志摩と、近習の加藤主膳が駆けつけ、
ひとまずこの一件については自分達が請け負うとし、数馬と豊後を帰らせた。

523やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:14:14 ID:luG30iIc
 さて、報告を聞いた忠雄は、これに驚き、
すぐさま又五郎を処断するよう、親である半左衛門に命じたのだが…。

            、
        \  \
         \  \
            \ 丶
         ――--、ヾ ゝ_,,,,,,,,,,,,_
               _,-‐"゛        ̄ヽ  て
             ,/   ,-''''''''ヽ、 , '''''''ヽ \ そ
         /     i´     Y     ヽ ヽ
         l       |      |,ン'''. │ ヽ     なんだって!?
        l.      l    ・ | ・ ,'   |  l    又五郎はもういないだってえ!?
        l       │     | `''"   l -┴.
        l.     ヽ,,,,,,,,,,,,,,,,人,,,,,,,,,,,,ノ    l
    i`ヽ  l    ./  ,,,,,,,,,,,,,、           ノ /^i
    l   \ |   / ./    ⌒゙"''''―'',!'''7 ,/ /
     ゝ.  `ヽ、 .│ /           │./'^  /
      \     | |  ,,---, ,,―ー、   | l  /
       ヽ     l | 〈   ``   .)  .| .|/
        ヽ  │ ヽ \_   ,,,-,,,,,,--=ヘ
            |   ヽ. `ー--ー''''''"^      )
         '"   `'ー、,,,,,,,,,,,,,--ー'''''''''''''''''''く,,r

. 、___________
  、>              .|
  >________   .|
   ̄   .|./_   _\ |   |  
      | /  ヽ/  ヽ |  |     は、はい。
.      | |   - | -  |  V⌒i    私が目を離した隙に逃げてしまったようで…。
   _  |.\  人__ノ   6 |    .面目次第もございません。
   \ ̄  ○     u.  /  
.     \          厂   
     /  _____/    
      ̄ ̄, -/へ/\/`- 、
       /./  ./o    i. \
       河合半左衛門
     (かわい はんざえもん)

 なんと、既に又五郎は逃げてしまい、河合家にはいなくなっていたのである。

524やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:17:13 ID:luG30iIc
 しかし、実際のところ、
又五郎を逃がしたのは、当の半左衛門本人であったという。

   \  /:\  /ヽ     /|
 !,:::::::..\|:::::::::..\|:::::::..\_/::,!
  !,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,!
  !,:::::::_;;;;;;___;;;;___;;;;;;:::::|
   !,:::「 /._|乂X/ ヽ |::::|
   」:::| |  | ・ i f´./   | |::::j    (又五郎…無事にいてくれよ!)
  r⌒i  |   ̄| | /   /. |f┐|
  | f´'i  ヽ___|,,⊥__ノ j´`'/
  ヽ/     `ー´   く/
 ∠_________二}
   ` 、_      _,,,一'′
       ̄ ̄ ̄ ̄

 これに激怒した忠雄は、
半左衛門を菅権之助という者のところへ預かりとした。

 ここまでが「最初の事件」である。

525やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:18:36 ID:luG30iIc
           //__/_/ / |  ヽ \\ ',
           r┴' / / `∧ ! /^\< ̄ヾヘ
         // /    / ,、∨,、  \ヽ  \\
       ∠..ノ /  /  / ∧ヽ|/∧ヽ  ヽ\  ヽ ヽ
        r' / ,'  /  /l /´`"゙`´ ', ! 、   ', ヽ\}
        | { l   リ ,' 从     リ |  〉  }  } リ         やらない夫。
      /レヘ |\トヘ匕L.._,. 、__/厶∠L/ l lイL        少し気になるのだが。
   ,ィ ´ / ∧ト、ゝ弋‐辷テミ、   ,ィ辷テァ//|,.イ ヽ\ー- 、
  /  /-ー彡'´|l lヘミi` ̄彡 | ヽ ` ̄´/ // ! ` ‐- \`ヽ \
 _,.〉<´  //   |l トゝミ彡'7   |     //,' |ヽ   `¨ ー-  ヽ
.´       //   |l |ヘ三彡゙  ┘'   ,.フ /  l  \      `¨>ー 、
.       ,'/     | ', ヽ.l`マ{ ゞ二.Tミ、/l l  |    ヽ        〉   ',
      /     /| l l|  \    |ヽ|´ | l  l|     ',.      /   l
.     ,'    ,' | l l|    ` ー'|ヽl   | l l ト、  |     /     !
    /__ /  | l  |   \  ゞ'゙   | l l | ヽ___⊥__    /     ,'
    ヽ,      | l  |彡   ` ´ ィ三ミ:! l l |     /    /    /
      \   ノ l  |三i        ゞミ三| l l |      /    /     / 

   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \
 |  (●)(●) |
. |  (__人__)  |    はい、なんでしょう?
  |   .`⌒´  ノ
.  |        }
.  ヽ       .}
   ヽ     ノ    
   /    く 
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)

526やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:20:56 ID:luG30iIc
      /    丿     /   j  { /⌒ヽィ公x       \_ノ
     /    /   /  /  ,.イい八!        }       く
    /    /    /  /  / -|‐==ト      ノイイ  ノ  ,ハ
  く      }   ノ { 〃l /{. 斗=ミヾ::::)  .:⌒メ j| イ     ト
    }      厶イ八八{ 八{  >セヅ`仁7  ィゼド刈  }ハ  ハノ
   ノ       {   {   ィ个ニ≧=彡ニ/   { ー= リ ノ厶イ   話を追う限りでは、
  (       ∧, -ヘ   |ニニニニニニニニ,′  ∨  イイ /     殺された源太夫や、兄の数馬にしても、
.  '         { く !  ├=ニニニニニニ{   , /   仏ィ′    さほど高い身分の者ではないようだが、
    i    l  人 (l   卜ニニニニニr‐┘   __   ノハ|      そのような者が殺された一件に、
    |    l    ヽ.|  八ニニニニ=┤   ∠二〕  / |     どうして主君である忠雄が出てくるのだ?
    |    |     l|  | トヽニニニニゝ   `こ ゚′ /l  |
    |    |     l|  | | \ニニニニニ}    フ  /⌒' ノ       一兵卒のいざこざに、
    |    |     l|  | |  `ト ニニ=}      イ / .イト、      いちいち大将が首を突っ込むのは
    |    |   从 |!   {  ≧=‐-r=彡'  i / !{ !\    妙に感じるのだが。
   ノ    j   .〃   | ト、      r‐ ミ|i {   |,' 川 ! \
       /  〃     | | \   ∧   Ⅵ {   | 〃从   ヽ、
      /     {{     ノ |    ヽ /∧  ∨ ̄ ̄ ̄`ヽ'ハ    )\
          ノ    (  ト、    ∨/.ハ  |  / ̄ ̄   Ⅵ}   '   \


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)     ああ、そちらですか。
  |     ` ⌒´ノ    そうですね…これは、そもそもの源太夫が殺された理由にも
.  |       nl^l^l   繋がる話なので補足しておきましょう。
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く     一言で言うとですね…。
   /     ヽ \

527名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 23:22:03 ID:ZNDnvuS.
つまり「尻一つ!」……違うか

528やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:24:09 ID:luG30iIc
                    _______
                    | ┌────┐│
                    | └────┘│
                    | ┌─┐ ┌─ー-′
                    | l-―┘ └―┐
                    | |` ̄) /´`l |
                    / |  丿 ./  │ l r-、
                   ./ / ,-´_/   .│└'’ |
                   ゙‐´ー''′    `-─´


                   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
                    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄’


                     _..--───--、
                    'l广_r─' ̄ ̄`ヽ. ヽ
                    ゙''´        | .|
                             丿 ノ
                        _....--‐'" /
                        `──‐'"´

                      __    __
                      | │   | │
                      |  |   .| .|
                      | .|    | .|
                      ∟l    .∟l
                      _、   _、
                      ヽ__|    L丿

529やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:27:21 ID:luG30iIc
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)     …と、まあ、こういう訳なんですよ。
. |  u  (__人__)     図で描くと、
  |      |r┬|}                  【寵愛】
  |      | | |}        (主君)池田忠雄  ⇒  (児小姓・被害者)渡辺源太夫
.  ヽ     `ニ}                              ↑【横恋慕】
   ヽ     ノ                       (児小姓?・加害者)河合又五郎
   /    く  \ 
   |     \   \    こんな感じですかね。
    |    |ヽ、二⌒)、

                 ミもフタもなく言っちゃえば、
          ____   「衆道上の痴情のもつれ」ってことだお!
        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o       ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒) :::::⌒(__人__)⌒:::\      /⌒)⌒)⌒)
| / / /      |r┬-|    |   (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒).    | |  |   /    ゝ  ::::::::::/
|      .ノ     | |  |   \   /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l       バ
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、       ン
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))  バ
                               ン

530やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:29:28 ID:luG30iIc
              /  \ヾ V/-ー 、 ∧
               |/ , -/`∧ヽ\  ヽ |
             //  /  / ヽ  \  `ト
            / /       ヽ ヽ `、 ハ
            /  /  /      \  l .ハ
          /`ヘ / /    l ヽ   \ | .ヘ
        ∠,   , ー、_   |  ヽ  <ヽ .ヘ        …なるほど、そういうことなら理解は早いな。
         彡  , ー_、_ /| / ヽへ'\   Y ヽ\      つまり、源太夫が殺害された理由は、
       , @工工工/√r┐ レ  `, ヽ  ヽ  }.  ヽ \
    ,-<    l~Y / / / l`ー'-| / } l l } / \.  ヽ \    『主君・池田忠雄の寵臣である渡辺源太夫に
   f   ヽ   ` {     ヘ   }/l / / ! /     \ ヽ \    横恋慕した河合又五郎が、
   {    ヽ  八     ∨`ー//,ノノ イ        \ ヽ    痴情のもつれの末、源太夫を殺してしまった』
   l       /  \     l  " 彡イl.l |           \
   `、     l/ /l ,ヘ     L < .川 l        _ .- }   というわけか。
    ,ヘ     / l ヽ ∨   /    / レ l    , -‐ '   /   で、恋人を殺された主君が犯人の処断に口を挟んだと…。
   ./ .ハ     {  ヽ _.∧._  ム    / / ノ {  /      /   
  / / .ハ    ヽ / l   `ー-Y   l / .l  l        /     何時の時代もこの手の事は変わらんな。
  .{ l / l     /  `ー-、 () /、_/l  l  .l       /
  l  l 八    /       ̄//  } /   ノ      /
  Y  /  ヽ  /       //   /   /      /


       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( −)(−)       一応、忠雄の児小姓になる前は、
     |     (__人__)       源太夫と又五郎は恋人関係にあって、
     |     ` ⌒´ノ       主君の寵愛を受けて疎遠になったため、
       |         } \     復縁を迫って、という説もあるんですが…
     /ヽ       }  \    .まあ、痴情のもつれって意味じゃ一緒ですね。
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/  
 |         / ̄ ̄(_) 
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)

     ____
   /     \
  /  ─    ─\     しかし、ここまで女性の登場人物が一人も出てないのに
/   ‐=・=‐ ‐=・= \   痴情のもつれとか、考えてみれば凄いもんがあるお…。
|  u.    (__人__)    |
\     .`⌒´   ,/

531名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 23:31:26 ID:QhEyNW.k
将軍が出ていないと言うのにこんな展開……

532やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:31:33 ID:luG30iIc
 さて、ともあれ源太夫を殺した又五郎は、
元最上家家臣・山野辺義忠の元へ駆け込み、
義忠の手引きにより、旗本・安藤治右衛門正珍(※)に匿われることになった。

                    (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
                    //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
                   //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
                   //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
   二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
   //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
  //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
  //_/__//_/__//_/__//_|   |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
 ○====○====○====○===.|   |││││││││││││││││||  .||===○===○===○===○===○
                  |   |││││││││││││││││|| 安 ||
                  |   |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||  .||
                  |   |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 藤.||
  ___________|   |││││││││││││││││||  .||____________
  \/\/\/\/\/\|   |││││││││││││││││||  .||\/\/\/\/\/\/
  /\/\/\/\/\/|   |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
   """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""

 ※ 又五郎を匿ったのは安藤四郎右衛門重元とする説もあるが、
  今回はひとまず安藤次右衛門正珍の方の説を採る。

533やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:33:26 ID:luG30iIc
 これを聞いた忠雄は、幕府を通じ、安藤家に又五郎の引渡しを要求。

             |  /
             |/
     , ─  ̄ ̄ ─- _ ̄ ̄
   /          ┛┗
  / / ̄ヽ/ ̄ ヽ  ┓┏
  /  |  O |  O |    |     その又五郎は、
  |   |   人   ノ    |    「ボクの源太夫」を殺した憎い奴なんだ!
  |  >-─´-`─-<    |    なんとしても返してもらうよ!
 / ̄  ._____  ̄ヽ |
 ゝ ̄ ̄______  ̄  ノ  |
   ̄ ̄        ̄ ̄   l
ノ |              | \
 ̄ヽ              | ̄
  |              |
   |             |
   l             |
   ⊂__________⊃


         i'⌒ヽ    
    〈⌒\_|   |       
  /⌒ヽ__ :} |⌒|/i、_/`ヽ    そうはいくものか。
/⌒|   i、_ノ `-' / _ノ    こちらにも武士の面目というものがある!
|__ノ|冫ノ   /   ヽ-'/
   |     /     /      _、-''~"~ ̄~`'''-,,_
   |     |   _,,ノ     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、            /⌒ヽ
   `-、__,      \       /::::::::::_,,-、/)::))::):::::::::::ヽ、        / ̄\_/{   iー'/⌒i
     \      \/⌒ヽ|:::::/iノ__.〜_(/ |/ |/iノi:::::::ヽ     |{   ヽ i、___ノ /  / ~)
       \     .|  ヽ `y、__r'i ・ヽ、  __〜 ヾ::::::}     ,! `-、__ノ    i___ノ(_/
        \    {  (ソ   ヽ`,:-‐'` トr'`・`ヽ|:::::/     (     |       \
 '""~ ̄~~""´``\   \     `‐--‐"ヽ`‐、‐'ノ |/⌒i  _、-''     ノ    _,、‐(_/
 ゙'''‐‐‐--、,,_    i`'‐''¨ `''‐'|    _`ー' `''´ /  /_,、-''           /
         `'-、__\     | \  /   ̄ヲ  ./,,,,ノ  |    _,、-''‐---- ''''゙
  ""'-,,      `'-\   `'-、` 、  ̄ ̄_ _/ ̄    |_,、-''
     `'-、,,,______,,,,、-''|     `'-、_ ̄ ̄,、-''    _,、‐''¨
                |         >{}<      |
                安藤治右衛門正珍
              (あんどう じえもん まさよし)

 だが、治右衛門は「窮鳥懐に入れば、猟師も是を殺さず」とし、
一度自分を頼ってきた者を引き渡すなことなど、武士の面目にかけてできぬと、これを拒否。
話は平行線を辿った。

534名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 23:34:35 ID:fjxMUQuc
山野辺サンってことは、水戸まで逃げたのか。>又五郎

535やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:35:36 ID:luG30iIc
 いくばくかのやり取りの末、折衷案的に出てきたのが、
「父親である半左衛門と又五郎を交換する」という案であった。

   ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
  (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
  (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
  ゝー '_ W   (9)ノ(@)
  「 ̄ ・| 「 ̄ ̄|─-r ヽ
  `、_ノol・__ノ    ノ     半左衛門。
  ノ          /     チミを安藤家に渡して、
  ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ      ワタクシたちは又五郎を取り戻す…。
\| `ー─┬─ l´-、
γ ̄ ̄ ̄)──-- 、/` --、   これもチミの不始末が招いた結果です。
l    ̄ ̄)───')   / |  いさぎよくなされい。
|    ̄ノ[ L][ L] ./   /  |
|   /     /´) /   |
ゝ__l⌒l⌒l⌒ヽノ  | ̄ ̄ヽ|
「  ゝ_____ノ     ノ
ゝ__ヽ______/
   野間八左衛門
  (のま はちざえもん)

. 、___________
  、>              .|
  >________   .|
   ̄   .|./_   _\ |   |
      | /  ヽ/  ヽ |  |    ………。
.      | | / | \  |  V⌒i
      |.\  人__ノ   6 |
     /  ○        /
.    ε             厂
    \    _____/
      ̄ ̄, -/へ/\/`- 、
       /./  ./op    i. \

 そこで、池田家家臣・野間八左衛門が使者となり、
安藤家へ半左衛門を連れていくことになった。

 これが「第二の事件」の発端となるのである。

536やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:38:03 ID:luG30iIc
 そして、

   ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
  (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
  (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
  ゝー '_ W   (9)ノ(@)
  「 ̄ ・| 「 ̄ ̄|─-r ヽ    頼もう!
  `、_ノol・__ノ    ノ   ワタクシは池田家の使者・野間八左衛門でござる。
  ノ          /    約束の河合半左衛門を連れてきましたよ!
  ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ
\| `ー─┬─ l´-、


          ,    ̄ ̄   、
        /          \
        i   ∧|∨)ハ∧   i
        l ∧/:;;      ;; ;)、 !
        rヽ)  `ニ  ‐'ニ、 !ノ!/、   お役目ご苦労。
       )aiヽ‐i´'‐'`H´'‐ '`i:_/ /  では、その者をまずこちらへ。
       ヽ人 . ヽ―ム`ー´=L./
     / ̄トト i\、( ̄,!  .ノ
   , ‐´ヽ. ,トトト|  >,⌒―iく!\
 /_ヽ,r'¬トトトトイ_\_イトト/ \

 安藤家に着いた八左衛門に、
治右衛門は早速半左衛門の引渡しを要求した。

537やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:40:20 ID:luG30iIc
 流石にこれには八左衛門も反発したのだが…

      @@@@@@
     @@@@@@@@
    @@@@@@@@@@
    _|∠__  @@@     いやいやいや、
    \・  ├─⌒)@     半左衛門を引き渡す前に、
    ⊂\__ノ  6)@    .まずは又五郎をこちらに渡すのが筋でしょ?
   (⌒\      )
     ̄レ〜〜〜 ∠
     \___/ フ


   ,、!‐- ....,,,,___|ゞJレ'ノ|_______,,,.... -‐!、
 ,、-'´                             `'-、  
 ""''''''7‐-- ....,,,,____________,,,,.... --‐‐''''''"" 
    /   \  \.   <   /      | |;';';';'| |;';';';|     
.   ヽ,  i==\  | U ヽ/.,,.. ==== | |.'⌒ヽ|;';';ト'     
     ヽ, |    \!.    ''"       /| |'⌒i |;';';|     
     / !   .@>    ,    @  / .| |'⌒i .|';';';'|
.    /  ゝ__r‐''"     .` ,___ノノ .| |  .! |;';';';'|      おいっ・・・!
    /     .|   |.iu.   u  ̄ ̄   .| |⌒! .!;';';';';|     それは・・・その言い草は、なんだっ・・・!
.   ヽ,   /   |j     ヽ.      .| |_ノ /;';';';'ト'     
     ヽ,./      ___ )  \  u  | |__ノ;';';';';';|       まるで俺達が信用できないっ・・・!
      ( _,,,.. -''"             //|;';';';';';';';';|      先に取るものを取らないと、安心できないっ・・・!
   r―‐‐┴―――‐‐===ココ二!二!_ヽ .// |;';';';';';';';'|     そんな風に聞こえるじゃないかっ・・・!
   |                            //  .|;';';';';';';ト'     
.   |     u           U   .//   |;';';';';';';|       それを言ったら・・・戦争だろうがっ・・・!
   |           u       //    !ヽ;';';';';';|     
.   |  |  |  |  |  |  |  |  |   //   /!::::::"''‐-'-,.,
--‐''"|                  /´   /.i:::::::::::::::::::||:::::"'' 
:::::::::::::`‐-,.,----,--,------------‐;´   ./ .!:::::::::::::::::::||::::::::::
          大久保彦左衛門忠教
      (おおくぼ ひこざえもん ただたか)

538やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:43:00 ID:luG30iIc
           __,,,,,,,__
     __...-''''~~     ~~'''-...__
    ,-'~     wハwハw    ~`-,
  /   < \''’      `''/>   `,
  |  ,z` \ \     //  'z,  |     誰の姿が見えないとか・・・
 |  z`   \ \   //    'z  |
 |.  | |\ \ \||  ||/ /  /| |,  .|    どっちが先とか・・・・・・
 |  || |/ ー> :: ))::. <ー \ | |,| .|
  ! || |\  ̄   ;;;_((_;;;    ̄ /| || ./
  丶`.|./,-ー--,,,...______...,,,--ー-.丶|..' /     そんなことをいっている時か・・・!
   ` i, l  | | | | | | |  l ,i '
   /.| ! ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄! | z     そうだろっ・・・お前ら・・・っ!
.   Z  |  ` --'' ''´´ ̄ ̄´´'' ''-- '  | Z
_ _∠_- \     """"""      |-- i___
   |  | 丶            _ /|  |
    |  |  ` ------------ '   |  |


   そうだよなあ…。                               話が進まないッスよね。
                 我々を信用してくれないってのは…。
      ,> ̄`ヽr'´ ̄<    ,._- 、r'''Z.._                      __、─ v─z..__
     ィ          ゝ  /        \      ,._-─ v'''Z.._      ,> `      <
.     l     l'´`^ヽ   ヽ ./  , j'^^ヽ     \   <       >     イ ィ'`^'^'^'^'^'^'ィ ゝ
    |   ,イノ u  l ト、 N l  ル'uニニヽトゝ、  .}  ∠´  , ,.、   \     l.1  u     1.!
     |   ノ‐'-、_, 、_,リ‐W. │ .ノ∠ニニフバニニぅレ'  イ ,イ/ l/ ヽ}ヽl、 !`    | |'⌒'ー'  ー'⌒ | |
    |r=i| ⊆ニ・, .・ニ⊇|.  |r=Tモ=。TニF。=;T!   | /-─-' '-ー-‐| |   r=i| ⊂ニ・  ・ニ⊃ |i=、
     ||{^||     | | v |   ||L|lヽ.三./ vヽ.三.ィ′ r=T¨モ。fニf。テ¨T=、  {ft|| v   |.|  u |f リ
   ノ 'ー|! `! u L_」  r1   |`7|!rー'‘‐〜‐' ‐-|   |h||`ー-イ  .ト-‐'||ヲj   `7l.   '-U-'   :|く
  ,ノ/|  l、  -‐-ー- ,'_/|./ |  -ー〜〜′ !   ゙ー|! u ‘ー-‐' u ll‐' -‐''7 |  -──-   |. ヾ''ー-
-'‐1|  |  |ヽ.  --  ∧ l  |'  l u  ー‐   ,l   rー:l  -一ー-   l-、  l   ヽ._   ̄  ,ノ   |
.  |.!   ! l. ヽ    / l||ー- ⊥_  ` ー 、__,. イ `f⌒\l` 、 一 , イ /´ヽl     |、 ̄ ̄ ̄ ,|   |
.  !|   Wト、 `ー-‐1V ||    ヽ、_    .|  l/⌒ヽ  ト、 ` ー ' _,|  / ̄\.__ ド.エエエエエ.イ    |
  ||    | ` ー--‐イ   ||     ハ、゙エエエ'ヌ'´ヽ、_   K.エエエエエン!    _,ノ ∧      レ‐- 」
. |L ==、、|     |   ||     .l l |│| / |       ̄\l十十十十レ'´ ̄    l ヽ       |
  ´   |ヽ|    |.r;='」     |  ||│/  |       ソl‐十十十|         |  ,ヘ      |
                       他の旗本たち

539やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:45:17 ID:luG30iIc
 大久保彦左衛門をはじめ、当日、安藤家に集まった歴々の旗本達の圧力もあってか、
八左衛門は、半左衛門を先に引き渡してしまう。

   ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
  (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
  (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
  ゝー '_ W   (9)ノ(@)
  「 ̄◎ 「 ̄ ̄|─-r ヽ    わかりましたっ…!
  `、_ノol◎__.ノ u  ノ    わかりましたから…!
  ノ          /    では、半左衛門を先にお渡ししますから、
  ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ     又五郎をよろしく頼みますよ…!
\| `ー─┬─ l´-、

         i'⌒ヽ    
    〈⌒\_|   |        いいでしょう。
  /⌒ヽ__ :} |⌒|/i、_/`ヽ  では、半左衛門、こちらへ。
/⌒|   i、_ノ `-' / _ノ    
|__ノ|冫ノ   /   ヽ-'/
   |     /     /      _、-''~"~ ̄~`'''-,,_
   |     |   _,,ノ     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、            /⌒ヽ
   `-、__,      \       /::::::::::_,,-、/)::))::):::::::::::ヽ、        / ̄\_/{   iー'/⌒i
     \      \/⌒ヽ|:::::/iノ__.〜_(/ |/ |/iノi:::::::ヽ     |{   ヽ i、___ノ /  / ~)
       \     .|  ヽ `y、__r'i ・ヽ、  __〜 ヾ::::::}     ,! `-、__ノ    i___ノ(_/
        \    {  (ソ   ヽ`,:-‐'` トr'`・`ヽ|:::::/     (     |       \
 '""~ ̄~~""´``\   \     `‐--‐"ヽ`‐、‐'ノ |/⌒i  _、-''     ノ    _,、‐(_/
 ゙'''‐‐‐--、,,_    i`'‐''¨ `''‐'|    _`ー' `''´ /  /_,、-''           /
         `'-、__\     | \  /   ̄ヲ  ./,,,,ノ  |    _,、-''‐---- ''''゙
  ""'-,,      `'-\   `'-、` 、  ̄ ̄_ _/ ̄    |_,、-''
     `'-、,,,______,,,,、-''|     `'-、_ ̄ ̄,、-''    _,、‐''¨
                |         >{}<      |

540やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:47:40 ID:luG30iIc
 そして…
    ____
    \    ───___
    <             ̄ ̄ ̄ ̄|
    > _________     |
     ̄ ̄ | /       \ |    |
        | /⌒ヽ  /⌒ヽ  |    |     安藤殿。
        | | ‘ |  i ‘   |  |    |    …恐縮でござる。
        | ヽ.__ノ  ヽ._ ノ  .レ⌒ヽ
       ノ   o          6 |
      /__   \      _ノ
          >        ノ
         <、___   イ
             |───┤
           / |/ \ / \

         i'⌒ヽ    
    〈⌒\_|   |        いやいや、気にする事は無い。
  /⌒ヽ__ :} |⌒|/i、_/`ヽ   我らもお前を「ずっと」探していたのだからな。
/⌒|   i、_ノ `-' / _ノ    これでこの件も落着するというものだ。
|__ノ|冫ノ   /   ヽ-'/
   |     /     /      _、-''~"~ ̄~`'''-,,_
   |     |   _,,ノ     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、            /⌒ヽ
   `-、__,      \       /::::::::::_,,-、/)::))::):::::::::::ヽ、        / ̄\_/{   iー'/⌒i
     \      \/⌒ヽ|:::::/iノ__.〜_(/ |/ |/iノi:::::::ヽ     |{   ヽ i、___ノ /  / ~)
       \     .|  ヽ `y、__r'i ・ヽ、  __〜 ヾ::::::}     ,! `-、__ノ    i___ノ(_/
        \    {  (ソ   ヽ`,:-‐'` トr'`・`ヽ|:::::/     (     |       \
 '""~ ̄~~""´``\   \     `‐--‐"ヽ`‐、‐'ノ |/⌒i  _、-''     ノ    _,、‐(_/
 ゙'''‐‐‐--、,,_    i`'‐''¨ `''‐'|    _`ー' `''´ /  /_,、-''           /
         `'-、__\     | \  /   ̄ヲ  ./,,,,ノ  |    _,、-''‐---- ''''゙
  ""'-,,      `'-\   `'-、` 、  ̄ ̄_ _/ ̄    |_,、-''
     `'-、,,,______,,,,、-''|     `'-、_ ̄ ̄,、-''    _,、‐''¨
                |         >{}<      |

541やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:49:19 ID:luG30iIc

   ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ て
  (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ) そ
  (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
  ゝー '_ W   (9)ノ(@)
  「 ̄◎ 「 ̄ ̄|─-r ヽ    ………へ!?
  `、_ノol◎__.ノ u  ノ   あ、安藤殿、そ、それはどういう…!?
  ノ          /    
  ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ     
\| `ー─┬─ l´-、

                     
          ,    ̄ ̄   、 
        /          \ 
        i   ∧|∨)ハ∧   i 
        l ∧/:;;      ;; ;)、 !    そのままの意味ですよ。
        rヽ)  `ニ  ‐'ニ、 !ノ!/、   我ら安藤家が長らく探していた河合半左衛門は、
       )aiヽ‐i´'‐'`H´'‐ '`i:_/ /   ようやく見つかった。
       ヽ人 . ヽ―ム`ー´=L./ 
     / ̄トト i\、( ̄,!  .ノ       いや、ご助力、感謝します。
   , ‐´ヽ. ,トトト|  >,⌒―iく!\      お帰りはあちらで。
 /_ヽ,r'¬トトトトイ_\_イトト/ \

542やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:51:07 ID:luG30iIc
      @@@@@@
     @@@@@@@@
    @@@@@@@@@@
    _|∠__u  @@@     ちょ、ちょっと!
    \◎  ├─⌒)@     そ、そりゃあないでショ!
    ⊂\__ノ u  6)@    このままじゃ私、殿の御前に戻れませんヨ!
   (⌒\    u )     又五郎を!約束通り、又五郎を引き渡してくださいよ!
     ̄レ〜〜〜 ∠
       ∠__/ フ

                     
          ,    ̄ ̄   、 
        /          \ 
        i   ∧|∨)ハ∧   i 
        l ∧/:;;      ;; ;)、 !  
        rヽ)  `ニ  ‐'ニ、 !ノ!/、   …又五郎?
       )aiヽ‐i´'‐'`H´'‐ '`i:_/ /  
       ヽ人 . ヽ―ム`ー´=L./ 
     / ̄トト i\、( ̄,!  .ノ    
   , ‐´ヽ. ,トトト|  >,⌒―iく!\    
 /_ヽ,r'¬トトトトイ_\_イトト/ \

543やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:53:06 ID:luG30iIc
         i'⌒ヽ    
    〈⌒\_|   |      
  /⌒ヽ__ :} |⌒|/i、_/`ヽ   残念ながら、河合又五郎などという人間は
/⌒|   i、_ノ `-' / _ノ   当家にはいませんね。
|__ノ|冫ノ   /   ヽ-'/
   |     /     /      _、-''~"~ ̄~`'''-,,_
   |     |   _,,ノ     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、            /⌒ヽ
   `-、__,      \       /::::::::::_,,-、/)::))::):::::::::::ヽ、        / ̄\_/{   iー'/⌒i
     \      \/⌒ヽ|:::::/iノ__.〜_(/ |/ |/iノi:::::::ヽ     |{   ヽ i、___ノ /  / ~)
       \     .|  ヽ `y、__r'i ●ヽ、  __〜 ヾ::::::}     ,! `-、__ノ    i___ノ(_/
        \    {  (ソ   ヽ`,:-‐'` トr'`● ヽ|:::::/     (     |       \
 '""~ ̄~~""´``\   \     `‐--‐"ヽ`‐、‐'ノ |/⌒i  _、-''     ノ    _,、‐(_/
 ゙'''‐‐‐--、,,_    i`'‐''¨ `''‐'|    _`ー' `''´ /  /_,、-''           /
         `'-、__\     | \  /   ̄ヲ  ./,,,,ノ  |    _,、-''‐---- ''''゙
  ""'-,,      `'-\   `'-、` 、  ̄ ̄_ _/ ̄    |_,、-''
     `'-、,,,______,,,,、-''|     `'-、_ ̄ ̄,、-''    _,、‐''¨
                |         >{}<      |

      @@@@@@
     @@@@@@@@
    @@@@@@@@@@
    _|∠__u  @@@   
    \◎  ├─⌒)@     な、なにを言ってるんですか!
    ⊂\__ノ u  6)@    現に、そこに…!
   (⌒\    u )     
     ̄レ〜〜〜 ∠
       ∠__/ フ

544やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:55:15 ID:luG30iIc
   ____________
 /               <
|                <
|      / ̄√ ̄ ̄Τ ̄ ̄
|     /    /⌒\|
| |⌒\/     |  ヽ||      ハハハ、いやあ、一時はどうなる事かと思ったけど、
| | ∂       \_」|     こうして親子二人、無事に一緒になれてよかったよ!
| \            ∟__    どうだい?元気にしていたかい?
|  /       ____/
 \/        \____
  |      ____/


            /    /          `-、_ `ー一´  ̄_/     |    ヘ   いや、ホント
         /\  /                ̄    ̄        |     }  ホッとしたぜ、父上…。
       /   Y                  〃⌒ヽ    ヘ, -一ヘ
         .{     !                      {{  ヾ'    i     l
         {   j                        ゞ==-}j     !     j
          \  j                             j    /

545やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:56:23 ID:luG30iIc
        ⊂ニニ⊃
                                                   ⊂ニニ⊃
         ⊂ニニニ⊃           勿論、俺様は元気さあ!
                                                    ⊂ニニニ⊃
          //\\               _______
         (__へ //             /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\                     ∩
              //                /::/∨\/\/\/\:}                 | !
              (/             /Y::j / ,‐-、      \ }ト、                | !
  ⊂ニニ⊃                 { N:/ ' ノ┴ ゝ二 ⌒ヽ,  |) }                   | !
          ∩ ∩          _し'       (    )     ∨_                   | !
 ⊂ニニニ⊃  ∪ j |       / ̄ //  {      ̄l ̄    }  ト、\                ∪
            / j     /     | {  \             /   l }  \
  //\\     し    j        ヘ   l\       ,イ  //     `ヽ       ∩∩ r‐、
 (__へ //          /    /    V\  \l ̄T‐┬‐T /  .//        )       ∪∪ //
   //          /    /      \ \_` ┴ ┴ ┴' //    |   〈          '´
  (/              /    /          `-、_ `ー一´  ̄_/     |    ヘ
               /\  /                ̄    ̄        |     }
  ∩ ∩        /   Y                  〃⌒ヽ    ヘ, -一ヘ
  ∪ j |          .{     !                      {{  ヾ'    i     l
    / j          {   j                        ゞ==-}j     !     j
    し             \  j                             j    /
                           河合又五郎
                         (かわい またごろう)

546名無しのやる夫だお:2010/06/20(日) 23:58:06 ID:cJDls6U6
なんかメンツがイヤすぐるw

547やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/20(日) 23:58:14 ID:luG30iIc
      @@@@@@
     @@@@@@@@
    @@@@@@@@@@
    _|∠__u  @@@  
    \◎  ├─⌒)@     ホラ、あそこにいるでしょ又五郎!
    ⊂\__ノ u  6)@   あいつを取り戻さないと、ワタクシ大変なことになるんですよ!
   (⌒\    u )    それにアンタら、さっき信用がどうとか言っておいて…!
     ̄レ〜〜〜 ∠
       ∠__/ フ


        |_, =-───-....、 ,
  .::::::::::::::  ., ':::::::::::::::,::、::::::::::::ヽ' ..
  .:::::::::  ,:':::::::::::ri:::i'`! ヽ∧::::::::i .::
   ::::   |:::::::::|`三∨三三三i,i::|    …野間殿。
      >:::|彡三三三三三ミh|、  かつて昔、我が安藤一族のうち、
     , -|-v-くシ-=-, ,シ-=-,i_シ',.i   高崎藩安藤家と池田家の一件、知っておいでか?
   /::::::ヽ_i .ヽ` ̄,ノヽ` ̄,ノ |シ
   /::::::::::::::/ヽ、  ̄i=^'=i ̄_./:::::i
  ./:::::::::::::::|:::::::::`::-└三,,=.':::/ノ;;;ヽ

548やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:00:36 ID:s8lJzVGg
   ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ て
  (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ) そ
  (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
  ゝー '_ W   (9)ノ(@)
  「 ̄◎ 「 ̄ ̄|─-r ヽ    へ…?
  `、_ノol◎__.ノ u  ノ   た、高崎藩の安藤家が、何故ここで…?
  ノ          /    
  ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ     
\| `ー─┬─ l´-、

         i'⌒ヽ    
    〈⌒\_|   |       …その昔、あの河合半左衛門を池田家がかくまい、
  /⌒ヽ__ :} |⌒|/i、_/`ヽ  引渡しを要求した高崎藩安藤家の者達に言った言葉こそ、
/⌒|   i、_ノ `-' / _ノ   「当家に、河合半左衛門などという者はいない」であった…!
|__ノ|冫ノ   /   ヽ-'/
   |     /     /      _、-''~"~ ̄~`'''-,,_
   |     |   _,,ノ     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、            /⌒ヽ
   `-、__,      \       /::::::::::_,,-、/)::))::):::::::::::ヽ、        / ̄\_/{   iー'/⌒i
     \      \/⌒ヽ|:::::/iノ__.〜_(/ |/ |/iノi:::::::ヽ     |{   ヽ i、___ノ /  / ~)
       \     .|  ヽ `y、__r'i ●ヽ、  __〜 ヾ::::::}     ,! `-、__ノ    i___ノ(_/
        \    {  (ソ   ヽ`,:-‐'` トr'`● ヽ|:::::/     (     |       \
 '""~ ̄~~""´``\   \     `‐--‐"ヽ`‐、‐'ノ |/⌒i  _、-''     ノ    _,、‐(_/
 ゙'''‐‐‐--、,,_    i`'‐''¨ `''‐'|    _`ー' `''´ /  /_,、-''           /
         `'-、__\     | \  /   ̄ヲ  ./,,,,ノ  |    _,、-''‐---- ''''゙
  ""'-,,      `'-\   `'-、` 、  ̄ ̄_ _/ ̄    |_,、-''
     `'-、,,,______,,,,、-''|     `'-、_ ̄ ̄,、-''    _,、‐''¨
                |         >{}<      |

 実は半左衛門は、その昔、旗本安藤家の縁戚に当たる高崎藩安藤家の家臣であった。
これが家中で同僚を殺害し、助けを求めた先こそが池田家であり、
その時、池田家は高崎藩安藤家の返還要求を、件の言葉で突っぱねたのである。

549やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:04:10 ID:s8lJzVGg
        |_, =-───-....、 ,
  .::::::::::::::  ., ':::::::::::::::,::、::::::::::::ヽ' ..    今の私の言葉は、
  .:::::::::  ,:':::::::::::ri:::i'`! ヽ∧::::::::i .:   かつて安藤家が池田家より受けた言葉を返したまで…。
   ::::   |:::::::::|`三∨三三三i,i::|     それに、池田家に河合半左衛門がいないのであれば、
      >:::|彡三三三三三ミh|、   その息子の又五郎も池田家家中にいないのがまた道理…。
     , -|-v-くシ-=-, ,シ-=-,i_シ',.i  
   /::::::ヽ_i .ヽ` ̄,ノヽ` ̄,ノ |シ      いないはずの人間を返せるわけがない!
   /::::::::::::::/ヽ、  ̄i=^'=i ̄_./:::::i    違いますかな!?
  ./:::::::::::::::|:::::::::`::-└三,,=.':::/ノ;;;ヽ  


   ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ 
  (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
  (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
  ゝー '_ W   (9)ノ(@)    
  「 ̄◎ 「 ̄ ̄|─-r ヽ    そ、そんな…!
  `、_ノol◎__.ノ u  ノ  
  ノ          /   
  ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ    
\| `ー─┬─ l´-、

550やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:05:56 ID:s8lJzVGg
::::>,     べ    で    は    う   こ  (::::::::
::`:::、      .・     .・     .・     ・   ・  .,.>:
::<   .   .き    .お    ら    ら   の  (、:::::::
:::::::i    .  . ・     ・     ・    ・     ┌--:::::
::∠--、    か     く     さ    .み  __┌┘:::::::::::
 ..:::::∠ ,  .  ! !     ・     .・    .・ .__\`  ::::
   .:::::∠,,,                    \`ヽ  :::::
   .::::::::::://|_, =-───-....、 , ヽ、 , 、 i ̄:::    :::
  .::::::::::::::  ., ':::::::::::::::,::、::::::::::::ヽ' ..:::::∨:::\|  ::
  .:::::::::  ,:':::::::::::ri:::i'`! ヽ∧::::::::i .:::::::::::::::::
   ::::   |:::::::::|`三∨三三三i,i::|   ::::::::
      >:::|彡三三三三三ミh|、  :::::::::::
     , -|-v-くシ-=-, ,シ-=-,i_シ',.i   ::::::::
   /::::::ヽ_i .ヽ` ̄,ノヽ` ̄,ノ |シ
   /::::::::::::::/ヽ、  ̄i=^'=i ̄_./:::::i
  ./:::::::::::::::|:::::::::`::-└三,,=.':::/ノ;;;ヽ


      @@@@@@
     @@@@@@@@
    @@@@@@@@@@
    _|∠__u  @@@  
    \◎  ├─⌒)@    ヒ、ヒエーーーッ!?
    ⊂\__ノ u  6)@  
   (⌒\    u )   
     ̄レ〜〜〜 ∠
       ∠__/ フ

 かくして、野間八左衛門は半左衛門を奪われ、
又五郎を取り戻す事も出来ないまま、安藤家を追い出されてしまったのである。

551やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:07:07 ID:s8lJzVGg

   ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ 
  (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
  (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
  ゝー '_ W   (9)ノ(@)
  「 ̄◎ 「 ̄ ̄|─-r ヽ    う…うう。
  `、_ノol◎__.ノ u  ノ   このようなこと、とても殿には報告できましぇん…。
  ノ          /   
  ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ      こ、こうなったら…!
\| `ー─┬─ l´-、

552やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:08:36 ID:s8lJzVGg
            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"

 そして、己の失態を恥じた野間八左衛門は、腹を切ってしまった。
これが「第二の事件」の結末である。

553名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:09:27 ID:hTqrEZWA
泥沼スパイラル……

554名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:09:50 ID:fKOjd5vw
小池さんかわいそ過ぎ

555やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:11:18 ID:s8lJzVGg
 当然、これを知った池田忠雄は怒り狂った。
            、
        \  \
         \  \
            \ 丶
         ――--、ヾ ゝ_,,,,,,,,,,,,_
               _,-‐"゛        ̄ヽ
           ┛┗   ,-''''''''ヽ、 , '''''''ヽ \
        ┓┏    i´     Y     ヽ ヽ
         l       |    ヽ |,ン'''. │ ヽ
        l.      l    ◎ |◎ ,'   |  l      何が何でも又五郎を取り戻せ!
        l       │     | `''"   l -┴.   その為なら安藤家と一戦交えても構わないよ!
        l.     ヽ,,,,,,,,,,,,,,,,人,,,,,,,,,,,,ノ    l   .所領が没収されようが、もう知ったことか!!
    i`ヽ  l    ./  ,,,,,,,,,,,,,、           ノ /^i
    l   \ |   / ./    ⌒゙"''''―'',!'''7 ,/ /  武士の面目にかけて!
     ゝ.  `ヽ、 .│ /           │./'^  /
      \     | |  ,,---, ,,―ー、   | l  /
       ヽ     l | 〈   ``   .)  .| .|/
        ヽ  │ ヽ \_   ,,,-,,,,,,--=ヘ
            |   ヽ. `ー--ー''''''"^      )
  .彡―ー- .,,-'"   `'ー、,,,,,,,,,,,,,--ー'''''''''''''''''''く,,r

 所領と引き換えにしてでも、又五郎を取り戻せ、とまで言い出す始末である。
無論、自身をコケにした旗本たちへの感情は悪化の一途を辿った。

556やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:13:39 ID:s8lJzVGg
         i'⌒ヽ    
    〈⌒\_|   |     
  /⌒ヽ__ :} |⌒|/i、_/`ヽ     来るなら来い!
/⌒|   i、_ノ `-' / _ノ     旗本の意地を見・セ・テ・ヤ・ル・・・!メラメラ
|__ノ|冫ノ   /   ヽ-'/
   |     /     /      _、-''~"~ ̄~`'''-,,_
   |     |   _,,ノ     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、            /⌒ヽ
   `-、__,      \       /::::::::::_,,-、/)::))::):::::::::::ヽ、        / ̄\_/{   iー'/⌒i
     \      \/⌒ヽ|:::::/iノ__.〜_(/ |/ |/iノi:::::::ヽ     |{   ヽ i、___ノ /  / ~)
       \     .|  ヽ `y、__r'i ●ヽ、  __〜 ヾ::::::}     ,! `-、__ノ    i___ノ(_/
        \    {  (ソ   ヽ`,:-‐'` トr'`● ヽ|:::::/     (     |       \
 '""~ ̄~~""´``\   \     `‐--‐"ヽ`‐、‐'ノ |/⌒i  _、-''     ノ    _,、‐(_/
 ゙'''‐‐‐--、,,_    i`'‐''¨ `''‐'|    _`ー' `''´ /  /_,、-''           /
         `'-、__\     | \  /   ̄ヲ  ./,,,,ノ  |    _,、-''‐---- ''''゙
  ""'-,,      `'-\   `'-、` 、  ̄ ̄_ _/ ̄    |_,、-''
     `'-、,,,______,,,,、-''|     `'-、_ ̄ ̄,、-''    _,、‐''¨
                |         >{}<      |

     _フ                      ヽ
     フ                       |゛
    ´Z,. ,ィ ,.,.,., ,r'ナノ''v'"'7   /`ソ'-ァ_         |
  <´ `<〃 〃 〃 u ./  ./ u   `>     N
   \  \  i |   /  /〃´`l    〉     .|     その意気だぜ安藤殿っ・・・!
    / \  \ U  ./  /〃  .|   / .r'⌒'i   |   
   / {´\\  |i  .i| ./〃   l  l .|⌒i l   |   「大名家とやり合えば男が上がる」
.  /  l.   \\|!  .!レ'〃    .!l.   l .|⌒| |   l  
  \  l    \    /     !!l.   l |⌒l l    l    言っちゃうかっ・・・!
    \ ゝ __o/   ゞo _ ノ〃   l .|_ノ /    l   そんなこともっ・・・!!
.     )ミ三|     三=彡´ _u_  リ__ノ     ゝ
.   /   /  .|j   --、 -‐'´,r‐、` |\       \
.  (  .|j /         )  /ヽ,イ] .|  \        \
   ヽ  ./     ==   /ヽ/∧! |   \           \
  _ ) ( __,、    .U_..、ィ´`>´ ,、ヘ/ |     \__        \
  ` ‐┬‐┬ ''T''''T´ | __.ゝ'´,、へ冫 ノ .|     /|::::::" '' ‐ 、 .._ \
.    └‐┼┬'=,='-〒‐r‐ヾ__ゝ'´u~ .|     / l:::::::::::::::::::::|::|::::::::: ̄
  f . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 〜U   .|    /. ,'::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::::
.  l  U   J             |    / /::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::::::
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 また、池田家の態度の硬化に比例するように、安藤家に肩入れする旗本たちも集まりだし、
状況は「大名家(池田家)vs旗本家」という展開になりつつあった。

 こうして、事態は急激に政治問題化していくのである…。

557名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:14:34 ID:dk4haPkI
ややこしいというか、めんどくせぇ奴等というか

558やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:14:57 ID:s8lJzVGg
     _
     \ヽ, ,、
         `''|/ノ
         |
    _    |
    \`ヽ、|
     \, V
        L,,_
         |ヽ、)
         /
       /
        |
    __  |
   ///〃//Vヾヽ
   } !i!iミ{{{{`´}}}} 
   ノノリ弋i {゙゚゙-゚ノ!{
  '(('(('゙ ノiソゞy)》'、  
   `゙ くノ /f __j/'i  __ __¨ ./
     ん'、 じ'フ ゝ   _)  _) \

【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4 「伊賀越の仇討・鍵屋の辻の決闘」(前)】 完

559やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:18:09 ID:s8lJzVGg
 てなとこで前編は終了でアリマス。
今回も遅くまでお付き合い、ありがとうございました>皆様

 この伊賀越の仇討は、本編に入れるか、外伝で書くかで若干迷ってたのですが、
しかし、ためしにまとめてみたら、かなり長くなったので、
こうして外伝という形で、単独の話にしてみた次第。
実際、柳生と絡む部分はそれほど無かったりしますしね。
(でも、何気に妙なところで繋がってたりしてるのが面白いところ。それはまた次回にでも)

 結局、今回は荒木又右衛門が出てくる部分までは進みませんでしたが、
講談的な「鍵屋の辻の決闘」では無く、史実上での「伊賀越の仇討」の話をしようとすると、
この辺りの背景となる部分は書いておく必要があるので、ご容赦頂ければ。

 てなわけで、うまく行けば次が「後」ということでラストまでいけるかも。
悪くとも、荒木又右衛門は顔を出せそうで砂。
まー又右衛門のAAは大体想像付くかもですけど。

 あと、ダダは結局こっちで出しました。
本編だと、誰と絡めりゃいいんだ。メフィラスか?ゼットンか?
つか口調わかんねえんだけど、とか思案した結果、
まあ、外伝ならやるやらコンビと絡めりゃいいわな、ということでこの形に。
なので、本編「その35」の解説については、繰り上げで「キサラギ(GA)」にするか、
次回でまた投票してもらうか、次までに考えまする。

 それでは、次もよろしゅうです。
ではでは。

560名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:19:49 ID:ZfPwv9HQ
乙です。
大久保彦左衛門が出てくると、まーたごねやがって…と思ってしまうですわ。

561名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:21:00 ID:hTqrEZWA
乙でしたー。
まあ面倒くさいこと

562名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:22:02 ID:fKOjd5vw
乙でした

563名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:22:25 ID:53NB9McQ
乙でした。

564名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:23:34 ID:fYWRZLEU
おつー。サムライは面倒だよねぇ。

565名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:24:02 ID:NRlpf3xA
乙でした。

又右衛門はやっぱりあの人?ですよねw

566名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:24:19 ID:QqRR04oI
乙乙〜

次回も楽しみにしてるぜ〜

567やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(前):2010/06/21(月) 00:24:27 ID:s8lJzVGg
 ちなみに、>>480の安価で、もし【1 : ロリっ娘】だった場合、>>493以降はこういう展開でした。
まあ、2の結果がアレなので、概ね予想通りかもですが。

            ,. -ォ大、-、 _
.          / ´iV//| ハVハヽヽ
          // i.:.i ` |i |! |` |! :i ',:ヘ
.         | i |斗ニ―-ニ‐-|:. i:}
         ハ:.:. k七i`  ´亡ハイ /イ     さ、ご要望にお答えしたわよ。
.         l (ハ、ゝ  __'_  /イィ:.|    このペド野郎。
         l :i `ー'、  `ー ´  ./,ノ |    
        l :i i  i:ゝ、    イ:.i :i |    さあ、小便は済ませた?かみさまにお祈りは?
.        l :i i  i:.:.:.|  ̄ |:.i:.:.i:. :i i   部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする準備はOK?
.       l :i :i  i:./     `ヽr- _ i
       l :i :i_ - ´_ 、   -‐ ´:i|   ヽ
       /://     ` ´    ,r| .i  }
      //.{  Y     :i  _,.rrvく_.Y  ハ
     // /ト、ェrv‐r-rv:{ィくv ´ ̄ `i:  i ',
     /  / i :{´ ̄ ̄` Y ´     i: /i
    ノ :/  ハ :',           /: ハ:.i  ',、
   / :/  /:ハ :',         イ:. ハ:.ト、   \
.  / ,/  /:/  i :.∨´       :ト、 |:.:.i:.: :i  i , ヽ
 / //  /.:/ /ハ :/        i V:.:i.:.:.  i  !ト、.i
 i://  /.:/ .:.:.:.:∨           ∨::.:  :|  !| i |
 |i i  /.:/ .:.:.:.:.:i/            ',:.:  i  i| i|
 |i.|i  :i.:/ .:.i.:.:.:./             ', .:.:i / ./
 i:i| i  ';i  .:.:i.:.:/         /     i .:./ i ,/
  ';|: ';:. ヘ .:.∨     /   /      |:/  | |i


         ___       いえいえいえいえやる夫は決して邪な事など考えませんお。
        / .u   \    なんだか寒気がしてくるから早く服着てくださいお!
      /((○)) ((○))\  (…これならまだ宇宙人女性の方がマシだったお…)
/⌒)⌒)⌒).::::  (__人__) l_j :::\     /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)    (あきらめろ。自業自得だ)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ     ほら、もういいだろ。
.  |       nl^l^l   とっとと本題に入るぞ。
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \

568名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 00:37:09 ID:Lmh8xNjw
乙でしたー
レディー・ダダwww

569名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 01:04:24 ID:dk4haPkI
乙です。結局血なまぐさい女がやってくるのねw

570名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 01:28:14 ID:Z99UlvIQ

ダダサンwww

571名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 02:02:35 ID:P6eb6GNM

天下のご意見番が関わってたのか、ほぇほぇ

572名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 02:51:30 ID:xyBZ9z1.
乙でした。
やっぱりロリはそっちか。
そうでなければなのはさんあたりだっただろうなあwww

573名無しのやる夫だお:2010/06/21(月) 19:58:12 ID:OrlTD2Jw
>479

574名無しのやる夫だお:2010/06/22(火) 02:06:11 ID:VpeA7qj2
数馬がのび太な以上、又右衛門はあいつしかいないんだろうけど、
このスレでもあいつは変態なのだろうかww

あと是非ダダさんにはもう一度チェンジしてほすぃ。
だってロリババア票を入れればロリ派の方が多いよ!

575名無しのやる夫だお:2010/06/24(木) 17:57:21 ID:Bs6mh/i.
http://blog-imgs-46.fc2.com/y/u/n/yunakiti/589020.jpg
柳生十兵衛(声:悠木碧)

576名無しのやる夫だお:2010/06/24(木) 19:17:19 ID:Gpc0H4.U
全部書こうぜ

柳生十兵衛/悠木碧
徳川千(千姫)/寿美菜子
真田幸村/釘宮理恵
柳生宗朗/平川大輔
後藤又兵衛/小林ゆう
シャルル・ド・ダルタニアン/小清水亜美
柳生義仙/水原薫
直江兼続/豊崎愛生
服部半蔵/後藤沙緒里
徳川慶彦/櫻井孝宏

しかし頭から尻尾まで、何という俺得キャスト

577名無しのやる夫だお:2010/06/24(木) 19:42:27 ID:gykmRMBw
カタカナ名が混じってるので「ジンゴイズ!?」と思ったら全然違ったでござるの巻。
柳生足谷庵だったりはしないんだろうね君ィ。

5781:2010/06/25(金) 23:46:22 ID:WJCVGhuE
 どもどもです。
次回の更新については、今のところ、
いつも通り日曜(6/27)の夜21時から投下しようかと。
内容は前の続きで、

 【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4 「伊賀越の仇討・鍵屋の辻の決闘」(後編)】

 というところで。
まあ、蓋を開けたら(中)になってるかもですが。
よろしゅうです。

>>百花繚乱
 むう。
こっちの宗矩くん(名前は宗朗ですが)は
「父上は大嫌いにござる」「今更の剣聖面、おやめなされませい」
「では行くがいい。そして全員死ね」とか言わなさそうで砂。
「尻一つ!」は言うかもですが(多分SAMONとは違う意味で)

579名無しのやる夫だお:2010/06/26(土) 00:17:43 ID:zpaPF6Wc
あいよ〜

5801:2010/06/27(日) 21:04:01 ID:tuvAXRcI
 どもどもです。
本日の投下ですが、もうちょい整理だけしたいので、21:30からにしたく。
すいませぬが、よろしゅうですー。

 あと、こういういらん予想ほど当たるものだなあ、と思いつつ、
結局、今回は

 【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4 「伊賀越の仇討・鍵屋の辻の決闘」(中編)】

 でアリマス。
ぎゃふん。

581名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 21:05:06 ID:kCrr2C56
あいさ〜

582名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 21:05:23 ID:a4DeQEew
了解です

5831:2010/06/27(日) 21:30:30 ID:tuvAXRcI
 どもどもです。
それではこれから始めます。
タイトルは「やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編)」で。

584やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:31:09 ID:tuvAXRcI
 このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレの外伝であり、
柳生一族と関連のある物事についてあれこれ紹介するスレです。

【今回のメイン柳生:なし】
                       ,.ヘ、___ __
                    ,心、_| ハ \ミ\ \ヘ癶、
                  /ノ ノ rミl:l:lハ  ヽ `ヽ \ー'\
                 〈  /  |ジ´,,´´} /Nヽ ト,l\ V Yヘ
                 ノ 〈l  lハ  ゞjノー--H/、| } lハ \〉
                // / Nゝ!'^`ヽ  ~''´_,z≧、_N | l ∧ ヽ    さて、ここまでの話を
               /  l {イ弓彡、ミ_j  、_´¬‐’='^j/ l ハj)ハ   まとめてみるとするか。
                |  l ! トト!〃_(・'`/        ゚ // /イ 〉 |
                \l,! ヘ|Z簠彡7ヽ r、      !イ/ /ト! } |      ∫⌒
                 ヽ、|ミ彡彡{          ス//|rノ |
                   |lマ三彡7∠_ 二`ニー'    j/´| ! |       ((
                   | l∨辷/           |  | ! |    ( ⌒ )
                   | ll \払   ´ ミ      /|  | ! l   (~  ノ
              /}       | |l  l\}         /ケl  |   |   ノ
     ヾ 彡\ /ー'/        ! li  | l |\           |  |   lヽ∫
    /`ヾ /  /       ノ| l  | llハ ::::\ _ ィ   _ィ|  |l   r_i~\
   /  /  / \─‐-、_/ム|  l  l/ハ  ヾ壬/   `ヾ|  l|ハノ人、ヽ_三⌒ヽ
  | _/  /‐ヾ、ノリ\::::::::::::::::|  l |三∧    _ _    __,|z ニ1'\ヘ\ _`ヽ_ミリ
  ヽ  ー'´ー=ハヾ、ジ ==二_ァこ- |-¬'}^´ ̄ー´  ̄   │! lヘ:::::::`ー--..、ル(_rヘ
   l     _/  〉:::::::::::::::::::::::/  ノ |  /     ノ    ',  、、\::::::::::::::::::::`丶、
   |l       .ィ:::::::::::::::::::::::/ ハ/  l ─--、   く_.. --─∧ゞ ニ _\__:::::::::::::::::::::
   /::\    ´ ヽ:::::::::::::::::/{ !  _ノ|ゝヘ   `~    z‐、/::::::\ _ ヽ ム:::::::::::::::::
  /:::::::::∧      }::::::::::::〈 ノヽソ (::::||彡〈       〈ミ/::::::::::::::::::ソ フ ノ::::::::::::::::
        【今回ゲストにやってきた宇宙人女性「レディ・ダダ」(変身済)】

           .ノ 、 、
              − −) l   - −、  (やらない夫、恐いから別の姿に変身し直して貰うようにお願いしてくれお)
           (人__)u.|.  − −) ヽ 
            ヽ   ノ  (人__).uノ  (無茶言うな。そんな命知らずなこと言えるわけないだろjk)
            /-、r―'〉  (ξ)_ノ|
   . ̄ ̄ ̄ ̄└‐' ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

585やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:33:47 ID:tuvAXRcI
【第一の事件】
 寛永七年(1630)七月二十一日、
岡山藩池田家当主・池田忠雄に仕える児小姓、渡辺源太夫が殺された。

          _____________
           |  ___________________/|
           |  | N G ,--、 |       |  |
           |  |     ヽ゚, / .|  /二ヽ  .|  |
           |  |_______//__|  ヽ゚-゚/  .|  |
           |  |       ┌─┐ /〈〉ヽ  |  |
           |  |       | kon| ヽo:oノ .|  |
           |  |      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
           |  |      |     n b c   .|  |
           |  |___|_______|  |
           |/____________________|
           | o o [] [] [] [] [] [] [] ロロロ .|
           |_____________________|
       ,,====================∧===================、
        || げんだゆう さつじんじけんに、            .||
        ||                                 ||
        || めいたんてい さんまの とうじょうです。     ||
        ||                                 ||
         ヾ========================================''

 犯人は、源太夫の最後の言葉によって、
同輩である河合又五郎によるものと判明する。

586やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:35:38 ID:tuvAXRcI
  _______ |(´ー`) |  |               |
  |      | | | | | |(___)| |    (・∀・)         |
  |____.|_|_|_|__| |.田 田 |  .|_________.|
  | | | | | | | |    | |_田_田_|                 |
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━━| 鬱鬱欝 |━━      |;;/-. .- ;| |━ ̄|..|
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さんま. | ほな Q(宮内少輔)ちゃん そうさを はじめましょ!
     |
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            \ 丶
         ――--、ヾ ゝ_,,,,,,,,,,,,_
               _,-‐"゛        ̄ヽ
             ,/   ,-''''''''ヽ、 , '''''''ヽ \
         /     i´     Y     ヽ ヽ
         l       |    \|,ン   │ ヽ
        l.      l      ゚ | ゚     .|  l     そうだ!草の根を分けても又五郎を探し出すんだ!
        l       │     |      l -┴.  …って誰だよキミは!?
        l.     ヽ,,,,,,,,,,,,,,,,人,,,,,,,,,,,,ノ    l   
    i`ヽ  l    ./  ,,,,,,,,,,,,,、           ノ /^i
    l   \ |   / ./    ⌒゙"''''―'',!'''7 ,/ /
     ゝ.  `ヽ、 .│ /           │./'^  /
      \     | |  ,,---, ,,―ー、   | l  /
       ヽ     l | 〈   ``   .)  .| .|/
        ヽ  │ ヽ \_   ,,,-,,,,,,--=ヘ
            |   ヽ. `ー--ー''''''"^      )
       ,,-'"   `'ー、,,,,,,,,,,,,,--ー'''''''''''''''''''く,,
               池田忠雄
            (いけだ ただかつ)

 寵愛する小姓を殺された忠雄は、又五郎を処断しようとするが、
又五郎は脱藩した挙句、江戸の旗本・安藤治右衛門に元に駆け込んでしまった。

587やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:37:55 ID:tuvAXRcI
【第二の事件】
 当然、安藤家に引渡しを要求する忠雄だが、治右衛門はこれを拒否。
それどころか、安藤家側は大久保彦左衛門はじめ、他の旗本の合力も得て、
又五郎の父、又左衛門まで騙し取ってしまう。

               x !VViハハ/Vレx      これだっ・・・!
 ノ-ァ ノ-ァ ノ-ァ    Σ        Z
  ノ  .ノ  ノ    .Z  ハ/Vヽハ/iv  .ミ      又左衛門を安藤家に・・・!
             .ソ /::r i::::u:::::::/i:ヽ .k    池田家を騙して・・・ 一人多い・・・
 ノ-ァ ノ-ァ ノ-ァ    |/u:rxヽヽ:::://xi:ヽ|、    河合親子両方確保・・・!
  ノ  .ノ  ノ    .ftヽuゝ 。ゝ.!!.ィ 。 ノ /=i   
             |F/__u  <<  v-ヽソ     これは嬉しく・・・
 ノ-ァ ノ-ァ ノ-ァ   ノ`< iヽ__ r_ >>_-i__-ァ>ゝ    かつさりげない・・・・・・!
  ノ  .ノ  ノ   '/__>ヽ-エエエエエエ-フ <_ヾ、
  ・   ,,. __r-t=ナ" .| uヾエエエエエ!フ u .| ~T==t-t、_
  ・  冫`'-、| | /  .| i i i i~~i i i  |  |  | |   ̄"`,
  ・  /`、  `Y7TTキ-,.`--tx------yt--'  __|__⊥⊥ ,、,、, 、.ヽ
   / `;:,  | ! | |uヒ~゚{  | \____// ,ヘi7,| .| .| .| .|;:;,、,、;.:;, |
   /  冫  ;|' `'`'`'|`ー≦.ヽ ヽ./ / 父':',| u  `|,,:、,、,、;.'  |
            大久保彦左衛門忠教
        (おおくぼ ひこざえもん ただたか)

     \ヽ   | l  //                  \ヽ  | l  //
       . こ   . な                       :  ス
   二ニ : の   : ん  -‐               二ニ   :  ゴ   -‐
    -‐ ! 人   ? だ  ニ二               -‐  :  イ  ニ二
        は                           !
     //   | l  ヽ\                  //  l |  ヽ\
        _,r〜〜〜〜.、
        r' _,r〜〜〜〜、ヽ                       _--、, -z._
       { ノ  u `ニニ´ ヽ.)       _,-ーvーz_       >::::::::::::::::::<
.      { L_ r=== u.==、l′     イ ,、,、,、,、,、 ヽ      /::::::::;:::ハ:::、:::::ヾ
       {r=i| r 。=  。=、 |       | l--、 v,.-ヽ|      イ:::ィ/K u >ヘト:::|
      {|L||ij `ニ7  lニ´v|       1|⊂・ ・⊃|,l      .h:「こ・j=「・う]:n
      {`ァ| r─' L_」 ー、|     {f|L ∪ v」|f)     |f||: ̄,」 L ̄:||j.|
    _/{/ :| |(二二ニ二)|.       `|.⊂ニつ l´       ヽl ‘‐u‐’v:レ'
-‐'''"´::|:::::ト、 ヽ_ , , , ,一, , _人        ,ゝ、.二. イヽ_      _/l.ヾ二二フ∧
:::::::::::::::|::::::| \  ̄`¨フ丁 |:::: \-‐''"´|: :|、.__,.|: :|: `>ー''"´|: :|\.二./|: :「`'''ー- .、
::::::::::::: |:::::│  \__/ |:::::|::::::::::: \ : |,.へ.  /へ|:/| : : : : :│: |.\  /| :│: : : : : l:ヽ.
::::::::::::::|::::::::|    ,.イ:ヽ. ,|::::::|::::::::::::::::::〉、 : : ヽ/: : : /: :|: : : : : :|: : l   X.  |: : |: : : : : :|: ハ
:::::::::::: |::::::: |ヽ/ 〉:〈.∨|:::::::|:::::::::::::::/::::| : : : :|゚: : :;ハ : :|: : : : : ;>:|/〉〈\|:<; : : : : :|/: : l
                     仲間の旗本たち

 そして、その際の使者になっていた野間八右衛門は
責任を感じて切腹してしまった。

588やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:39:36 ID:tuvAXRcI
 こうなってしまった以上、このままでは池田家の面目が立たない。
例え所領に換えてでも二人を取り戻す、と忠雄の激情は収まらない状態に。
反面、安藤家側も絶対に二人は渡さぬと、同輩の旗本達と共に断固拒否の構えを取った。

            \ 丶
         ――--、ヾ ゝ_,,,,,,,,,,,,_
               _,-‐"゛        ̄ヽ
           ┛┗   ,-''''''''ヽ、 , '''''''ヽ \
        .┓┏   i´     Y     ヽ ヽ
         l       |    \|,ン   │ ヽ
        l.      l    .◎|◎    |  .l     又五郎は絶対に取り戻すよ!
        l       │     |      l -┴.  このままナメられてたまるもんか!
        l.     ヽ,,,,,,,,,,,,,,,,人,,,,,,,,,,,,ノ    l
    i`ヽ  l    ./  ,,,,,,,,,,,,,、           ノ /^i
    l   \ |   / ./    ⌒゙"''''―'',!'''7 ,/ /
     ゝ.  `ヽ、 .│ /           │./'^  /   【外様大名:岡山藩池田家】
      \     | |  ,,---, ,,―ー、   | l  /
       ヽ     l | 〈   ``   .)  .| .|/
        ヽ  │ ヽ \_   ,,,-,,,,,,--=ヘ
            |   ヽ. `ー--ー''''''"^      )
       ,,-'"   `'ー、,,,,,,,,,,,,,--ー'''''''''''''''''''く,,
         ..,,,,,,,,,,,,、    .,,,,,,,,,, ..,,,,,,,iiiiiii,,,,,,,,, 、
          ゙゙lllllli,:    ,illlll!゙` ,iillll!!゙゙゙゙゙゙゙!!!!llll゙′
           '゙lllllli,  ,llllll!゙  :lllllliiiiiiii,,,,,,,,,,,゜
            .゙!llllli,,.,,illllll°  .゚゙゙!!!!!!!!!!!llllllii,
             ゙゙lllllllllll!°   ,,iiii,,,,,__,,,,lllllll゙
             .il!!!!!lr    ゙゙゙゙!!!!!!!!!!!!!!l゙゙`
         i'⌒ヽ    
    〈⌒\_|   |     
  /⌒ヽ__ :} |⌒|/i、_/`ヽ   のぞむところだ・・・!
/⌒|   i、_ノ `-' / _ノ   絶対に渡すものか・・・!
|__ノ|冫ノ   /   ヽ-'/                    【直参旗本:安藤家】
   |     /     /     ┛┗-''~"~ ̄~`'''-,,_
   |     |   _,,ノ     ┓┏:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、            /⌒ヽ
   `-、__,      \       /::::::::::_,,-、/)::))::):::::::::::ヽ、        / ̄\_/{   iー'/⌒i
     \      \/⌒ヽ|:::::/iノ__.〜_(/ |/ |/iノi:::::::ヽ     |{   ヽ i、___ノ /  / ~)
       \     .|  ヽ `y、__r'i ●ヽ、  __〜 ヾ::::::}     ,! `-、__ノ    i___ノ(_/
        \    {  (ソ   ヽ`,:-‐'` トr'`● ヽ|:::::/     (     |       \
 '""~ ̄~~""´``\   \     `‐--‐"ヽ`‐、‐'ノ |/⌒i  _、-''     ノ    _,、‐(_/
 ゙'''‐‐‐--、,,_    i`'‐''¨ `''‐'|    _`ー' `''´ /  /_,、-''           /
         `'-、__\     | \  /   ̄ヲ  ./,,,,ノ  |    _,、-''‐---- ''''゙
  ""'-,,      `'-\   `'-、` 、  ̄ ̄_ _/ ̄    |_,、-''
     `'-、,,,______,,,,、-''|     `'-、_ ̄ ̄,、-''    _,、‐''¨
                安藤治右衛門正珍
              (あんどう じえもん まさよし)

 こうして、事は当初の陪臣(池田家家臣の渡辺源太夫と池田又五郎)同士のいさかいを越え、
大名(池田家)VS旗本(安藤家)の対立に移り変わってしまったのである…。

589名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 21:40:39 ID:RE/AHP3k
>大久保彦左衛門
そうと断言できる訳でもないのに、何故かこいつが事態をぐちゃぐちゃにしてるように見えてしまうw

590やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:41:14 ID:tuvAXRcI

              / ̄ ̄\
         rヽ  / ノ  \ \
         i !  |  (●)(●) |    …と、まあ、ここまでが前回までの話。
      r;r‐r/ |  |  (__人__)  |   そしてここからが「伊賀越の仇討」の物語における「第三の事件」、
      〈_L (`ヽ .}  |    `⌒´  ノ   即ち、大名(池田家)VS旗本(安藤家)の諍いの幕開けだ。
     l` ( ``/ .  |        }
     ヽ   l  .  ヽ       }
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ

          ____
        /_ノ  ヽ\
      / ( ●) (●)、
    /::::::::⌒(__人__)⌒\    ただの痴情のもつれがえらいことになっちまったわけだお。
    |      |r┬-|    |
    \       `ー'´  /
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ

591やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:44:01 ID:tuvAXRcI
               / ̄ ̄\
              _ノ  ヽ、  \            しかも、話はここで終わらない。
            ( ●)( ●)   |           先にも書いたが、安藤家側には大久保彦左衛門をはじめ、
            (__人__)      | ../}        その筋で有名な旗本たちが加勢してはいたが、
      _       ヽ`⌒ ´     | / /    __    そもそもの発端にあったのは、
   (^ヽ{ ヽ      {        ./ /  . / .ノ    同じ安藤一族の譜代大名・高崎安藤家(※)だ。
 ( ̄ ヽ ヽ i      ヽ      / 厶- ´ /
.(二 ヽ i i |,r‐i    ノ.   ヽ /     /         元はといえば、
  ヽ   /  ノ  /    r一'´ ー 、   ̄ ̄ ̄)   安藤家内で同僚を殺して駆け込んできた河合又左衛門を
   i   {   イ―イ /   .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄      池田家側が「理由はどうあれ、一度我が家に駆け込んできた者を
   ヽ. `ー '/   /           /\ \       引き渡すのは武士の面目に関わる」と匿いきったのが、
      `ー '  ̄ ̄!           |  ヽノ      巡り巡ってこの諍いに繋がったわけだからな。


         ___
      /)/ノ ' ヽ、\       ってことは…旗本たちに加えて、
     / .イ '(●)  .(●)\     譜代の大名家も背後にいたかもしれないわけかお…?
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \   流石に大藩(三十五万石)の池田家でも、
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     |   ここまで来ると難しいわけだお。
  . \ ヽ           /


※ 以下余談。
 改易後の駿河大納言忠長を預かっていたのが、この安藤高崎家の当主・安藤重長である。
(河合又左衛門の元の主君は先代の安藤重信)
    ___
    |   _|
  ∠_____ゝ
   ll| ´- -` l 
   ((  .( _ ) l)
   ヽ ' -―-/
   /ロ/ ー' ヽ
   | ||//⌒l|
   | |' /` / |
   安藤重長
(あんどう しげなが)

592やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:46:24 ID:tuvAXRcI

          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (●)(●) .|    いや…それがなあ。
        !  (__人__)  |   ここで池田家側にも合力する連中が出てきたんだ。
          , っ  `⌒´   |
       / ミ)      /
      ./ ノゝ     /
      i レ'´      ヽ
      | |/|     | |

593やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:48:09 ID:tuvAXRcI
 例えば、忠雄の正室の実家である蜂須賀家…。

              ,,,,,,---,,,,_
            ./`      `゙''ー、、
           ,i´   _..         ゙i、
           l゙   .‐[♀`!―-、,,, 、  ゙i、
          │  : ,i´`'"'_;;;;;;;;;;"'ヽ、  ゙l,     婿殿…。
          │  ||.,z=''"゙;;;;;;;;;;;;;;ノルヾ゙l,,、`'i   『馬鹿め』と言ってやれ。
           ヽ/,,--;''~/'--‐ ゙  )v-、 !
            ‘'゙゙|i''''r_,--┴z,,_ノ ノj.}'-'゙--z,,_
            _.,,ノ [ ._,,,,,,--,,,ゝ `ゞ)ノ ニェ 、">---,,、
        .,/゙゙"ン:l゙  `゛ー-    _,////:::::::\,/"''''''''!┴-
.      /_,,、:::: 〈:::;i|i、v,、_,,,,,,,,,,,,r'"ソ,//       ./
.    _/,ン'''iヽヽ_゙=(.,,,,,,, ソ,,,,,ノ,,,,,,ノノ'"       __,,,,,,,,,,,-
   ィ'゙ン'゙,.〈〈〈/r-ニニニ===="''''''~~/ニ i---―一='''"
.   ^~.,,/'"^ l .|::::/'゙`        `,! l |::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   ,/`l゙    .l.|:::/       ◎二ニi、i |::::::::::::::::::::::::
  ノ      | |    __,,,,,,,,,,,,,,,,.|,l_|::::::::::
―┴ー'''''''''''''''"゙゙゙~ ̄ ̄ ̄      .|::::::|
             蜂須賀家政(蓬庵)
             (はちすか いえまさ)

594やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:50:12 ID:tuvAXRcI
 そして、忠雄の妹の嫁ぎ先である伊達家である。

      ,,...-,-、         
     /-v"  `丶、     
    /  l      ` 、     
   /  (・・)`丶、    '''ヽ      義兄上殿!
  r''  //~~`''ーヾ'ー、   ノ    外様大名は皆一統ッ!
  |  /、,,..-i'''t=ニ;ラ",l|`ゝr'     旗本どもがとやかく言うようであれば、
   `ヽy:|`T"~、.,,__  `,i|ヾ |     それこそ、槍先にかけてでも河合親子を取り戻せばよいのだ!
    | :i|  F‐'''"|  ! |ヽイ、_  
    ヽ'、  .l!;;;;;;;/  / /:::::::`t''''丶
 '' -、   r|ヽ ,......,,..;:"/:::r:、:::::::ノ
      伊達越前守忠宗
 (だて えちぜんのかみ ただむね)


     ゞ'""゙゙ ̄`i' ̄ ̄ ̄``````````````''シ
      ヾヾ    ii|  ,.彡          /
        ヾヾ   iiレ'彡彡.....       /
       ヾE二i,二.ji_ri==r `ヾ彡    /
        E_/>'三7/,__,,... iミ.   /
        r^ヽ>{i_ 〃ラ_,....__;´ {ミへ /      フフフ…越前の言う通りッ!
        ロ  ||==o'´┴゚'-`; └' h }     旗本如きに舐められては武家の名が泣くわッ!
        ヽ_〃 l ;;  ~~ ̄` ;   、_'_ノ     
          |  | .;;        ;   |:|      我が伊達家のかぶき心はァァァアアア
          | `=='''    、 ;   |:|     日本一ィィィィィイイイイ!!
          .l `r====ィ`    |:: | 
         ヽ. ヒ二二.ソ   /::: |
             ヽ` ー--‐  _ィー―┴r―
           ____,.>-;;;  -'"/ヽ-‐' ̄ /
          ∧ ;; ;;;;;;; | :::::: /ヽ  ,.-‐' ̄
         / ヽ ;;;;;;;; | ::::::/;;;;;;; ̄
         伊達陸奥守政宗
      (だて むつのかみ まさむね)

595名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 21:52:01 ID:RE/AHP3k
心なしか騒動ごとに嬉しそうな顔を……

596やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:52:46 ID:tuvAXRcI
       ____
     /      \
   / ─    ─ \      ここでまた政宗かお…。
  / -=・=-   -=・=- \   この爺さん、ほとんどオチ担当と化しつつあるお。
  |      (__人__)  U  |
  \.    `⌒´     /


      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)   
    |  (●)(●)/;;/     まあ、流石にここまで言ったかどうかはわからないんだが、
    |  (__人__)l;;,´|     池田家側に味方したというのはあったようだな。
    | ./´ニト━・' .l
    | .l _ニソ    }       で、その上で、今の状況をまとめると、
     /ヽ、_ノ    /       以下のようになるんだ。
    __/  /    ノ__
  / /  /       `ヽ.
  /´  ./       ,.  ヽ.
  ト、_,/.       |、  ヽ
   |         |/  /


■ 池田家と安藤家の現状 ■

【池田家側】━━━━━━━━━┓        .【安藤家側】━━━━━━━━━━━┓
┃当事者 : 池田忠雄(外様大名).┃  /\/\ .┃当事者 : 安藤治右衛門(旗本)   .┃
┃合力   : 蜂須賀家(外様大名).┃ <  VS  >┃合力   : 大久保彦左衛門(旗本)  .┃
┃      伊達家(外様大名)  .┃   ̄|/\/  ┃       坂部三十郎(旗本)     .┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛        .┃       植村善治(旗本)       .┃
                             ....┃       他旗本多数         ┃
                             ....┃      高崎安藤家?(譜代大名).┃
                             ....┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

597名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 21:53:05 ID:kCrr2C56
マー君嬉しそうwwww

598名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 21:54:55 ID:xq0em7LM
さすが某ヤンデレDQNに手紙で呆れられる男だw

599やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:55:00 ID:tuvAXRcI
      _____     
    / ―   \        …あれ?
  /ノ  ( ●)   \    今まで「大名VS旗本」ってくくり方をしていたけど、
. | ( ●)   ⌒)   |    高崎安藤家が入ると、「大名VS旗本」と言うより、
. |   (__ノ ̄    /    別のくくり方になるような…?
. |             /
  \_    ⊂ヽ∩\
    /´     (,_ \.\
.    |  /     \_ノ


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)     そうだ。
. | u.   (__人__)     .この時点では、まだ「大名VS旗本」の対立で済んでいるが、
  |     ` ⌒´ノ     もし、これで池田家と高崎安藤家の諍いが再発したら、
.  |         }     最悪の場合、
.  ヽ        }
   ヽ     ノ          「外様VS譜代」
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\     の対立になりかねない危険性すらあったと言えるわけだ。
    | `ヽ-‐ーく_)
.    |      l


       ____
     /      \        もしそうなったら、源太夫の「尻一つ!」で
   / ─    ─ \      天下を揺るがす騒動になったかもしれないわけかお。
  / -=・=-   -=・=- \
  |      (__人__)  U  |     …すげえ尻もあったもんだお。
  \     ` ⌒´     /

600やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:57:28 ID:tuvAXRcI
         /:/  -  ̄  ハ ` ‐ 、ヽ  !,
         Y .// / /  |:i    \、 i
         /ー-、/、_ :/ ', i i,.ヘ ',  ヽ:i|
       r―´   ´  /   i /:  ト 、  i:ヘ
      ノ          ヘ | ,.ィ  i  `ー 、 i
     i ,.イ        / ハi,|//|  i    `
      /   i ハ  i /  i|`ー- |
      'i i  ハ ト! ィ:ハ i ハ   ノイ /  i
      ハ/|  |iL__V`'くハハ     |イハ  :i        …ふむ、やらない夫。
      / V\ト卞乏`ミヾ`  ー-=≠―| ./        また確認したいのだが、
    /  | :ト、ゞ、:.:.:´彡  i えzゥ‐ラ/:/  /     そもそも、何故旗本たちは安藤家に合力しているのだ?
   /   :/| /iト-=;,;_i'    `    ‘/イi イ /    
- ´  / :/ | i :ヘヾ、;,/       /イ//イ |ハ      こいつらの合力がなければ、
   /  /,.イ :/ :||;ヘ=:{ _`´_   /イ|i  |  i     ここまで話が膨らむ事もなかったと思うのだが。
  / .:ノ´./:/  |:|:i,:\{ `ー- `  ,.イ: `| i |   i    
/_ -/ //  /:|:i:',: \ ` ,. イi;:/:.  | l ト、
ニ -/  :/´  :/ \:i,.  ` ´  i:;ハ:  | :l | ヽ
.:/   /´  /   `!      /  ヽ |  i:l ヘ


   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \
 |  (●)(●) |
. |  (__人__)  |     そうですね…。
  |.   `⌒´  ノ 
.  |         }     それは、この対立の背景にも関わる話なので、
.  ヽ        }     これもまとめてみましょうか。
   ヽ     ノ    
   /    く  \  
   |     \   \
    |    |ヽ、二⌒)、

601やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 21:59:50 ID:tuvAXRcI
        / ̄ ̄\
      / _ノ  .ヽ、\
      |  (●)(●) |    そもそも、何故旗本たちが、安藤家に肩入れをしたのか…。
.      |  (__人__) .|   これは、旗本達の外様大名家に対する様々な悪感情、
       |  . '´n`'  .ノ   即ち、嫉妬、不満、鬱屈などに起因しています。
       .ヽ .  | |  } 
        ヽ.. ノ .ュノ     平たく言えば、それらの「憂さ晴らし」のためなのです。
        / { ..ニj、
        |. | "ツ \
        |. | .l  |ヽ、二⌒)


           //__/_/ / |  ヽ \\ ',
           r┴' / / `∧ ! /^\< ̄ヾヘ
         // /    / ,、∨,、  \ヽ  \\
       ∠..ノ /  /  / ∧ヽ|/∧ヽ  ヽ\  ヽ ヽ
        r' / ,'  /  /l /´`"゙`´ ', ! 、   ', ヽ\}
        | { l   リ ,' 从     リ |  〉  }  } リ    憂さ晴らし…だと?
      /レヘ |\トヘ匕L.._,. 、__/厶∠L/ l lイL
   ,ィ ´ / ∧ト、ゝ弋‐辷テミ、   ,ィ辷テァ//|,.イ ヽ\ー- 、
  /  /-ー彡'´|l lヘミi` ̄彡 | ヽ ` ̄´/ // ! ` ‐- \`ヽ \
 _,.〉<´  //   |l トゝミ彡'7   |     //,' |ヽ   `¨ ー-  ヽ
.´       //   |l |ヘ三彡゙  ┘'   ,.フ /  l  \      `¨>ー 、
.       ,'/     | ', ヽ.l`マ{ ゞ二.Tミ、/l l  |    ヽ        〉   ',
      /     /| l l|  \    |ヽ|´ | l  l|     ',.      /   l
.     ,'    ,' | l l|    ` ー'|ヽl   | l l ト、  |     /     !
    /__ /  | l  |   \  ゞ'゙   | l l | ヽ___⊥__    /     ,'
    ヽ,      | l  |彡   ` ´ ィ三ミ:! l l |     /    /    /
      \   ノ l  |三i        ゞミ三| l l |      /    /     /


              / ̄ ̄\
         rヽ  / ノ  \ \
         i !  |  (●)(●) |    ええ、「憂さ晴らし」です。
      r;r‐r/ |.  .|  (__人__)  |   そして、その根本となる
      〈_L (`ヽ .}  |   `⌒´  ノ   「外様大名への悪感情」というのは、
     l` ( ``/ .  |        }    彼ら旗本たちの理屈によれば、次のようになります。
     ヽ   l  .  ヽ       }
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ

602やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:02:04 ID:tuvAXRcI
【旗本たちの理屈】

                , -─- .、
        _,/ ,;;    '' \   
        \ \ ,;      ,, ヽ
        ,イ,.へ、 ヽ、         |  
      ,ノ//-、// ヽ、 ヽ、    ;!  
      ノ i/、.7/ r‐ 、| |ヽ、 @ 、./  
.   /   lし'/. ヽ。 ル' ∠=、ゝ、!     天下は遂に、徳川家のもとに治まった・・・。
 /   ,.H'´ 〜 r   く・-イ┘ `    殿は将軍になって、江戸に幕府も開いたっ・・・!
 ‐r‐''"´ :|.! u r= 、 `   〈 r'´       敵対する豊臣家も滅んだっ・・・!
. │    |! ,. `ヾミ: 、 Yゝ
  ト、   ::\  ' ,   `''<._         今や、天下は徳川家のものと言って、
.   ヽ\ :::::::\  '  ,  /         過言ではないっ・・・!
    \ヽ、 ::/,> 、 /\      
l|  .;:  \'V/  |l`´ \ \
.!|     //!;リ|`\ ||  ;:   \冫、

603やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:03:41 ID:tuvAXRcI
   ,、!‐- ....,,,,___|ゞJレ'ノ|_______,,,.... -‐!、
 ,、-'´                             `'-、
 ""''''''7‐-- ....,,,,____________,,,,.... --‐‐''''''""
    /   \  \.   <   /      | |;';';';'| |;';';';|      なのに・・・なんだあいつらはっ・・・!
.   ヽ,  i==\  | U ヽ/.,,.. ==== | |.'⌒ヽ|;';';ト'     あの・・・外様大名達はっ・・・!
     ヽ, |    \!.    ''"       /| |'⌒i |;';';|
     / !   .@>    ,    @  / .| |'⌒i .|';';';'|       かつて、殿に歯向かい、
.    /  ゝ__r‐''"     .` ,___ノノ .| |  .! |;';';';'|      敵対すらしたことがある者もいるのに、
    /     .|   |.iu.   u  ̄ ̄   .| |⌒! .!;';';';';|      いざ、殿が天下を取れば、のこのこと臣従っ・・・!
.   ヽ,   /   |j     ヽ.      .| |_ノ /;';';';'ト'
     ヽ,./      ___ )  \  u  | |__ノ;';';';';';|       それだけで所領は安泰っ・・・!
      ( _,,,.. -''"             //|;';';';';';';';';|      官位もそのままで、この太平を満喫三昧っ・・・!
   r―‐‐┴―――‐‐===ココ二!二!_ヽ .// |;';';';';';';';'|
   |                            //  .|;';';';';';';ト'       そもそも安堵された所領だって、
.   |     u           U   .//   |;';';';';';';|      一万、二万なんてちっぽけなもんじゃねえっ・・・!
   |           u       //    !ヽ;';';';';';|      五十万、百万なんていう石高だってあるっ・・・!
.   |  |  |  |  |  |  |  |  |   //   /!::::::"''‐-'-,.,    それが、そっくりそのまま安堵っ・・・!
--‐''"|                  /´   /.i:::::::::::::::::::||:::::"'' 
:::::::::::::`‐-,.,----,--,------------‐;´   ./ .!:::::::::::::::::::||::::::::::

604やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:05:43 ID:tuvAXRcI
         __r、_,ィ____
       <:::::::::'::::::::::::::::::::::<_
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>      
      /:::::::::::ミ川川川ハ;;;::::::::::::::>
      /:::::::::::ミ;:; ;:;:; |  |;:;:;:;"'>::::二=-        それに比べて、徳川家が天下を取る為に
     /:::::::_ミllliii;i;i;:..|  |;:;'';::;:.:\>         昔から命がけで奉公した俺達直参は高くとも十数万程度っ・・・!
   /::::/  )>;:';:';:. :.ヽ ヽ;::;;'';:: :'';>-、        それならまだいい方で、千石にだって行かない奴が殆どだっ・・・!
  /:::://\/;:;''| ̄\ | /;:;'':,、-'",、-'"        官位だって、貰ってる奴の方が珍しいっ・・・!
/:::::::::| | / llii;("  ◎ヾ' ;:;''(_'";:;|!       
::::::::::::::ヽ/ ;:';:; ;て__r─' ;;/◎ );:/          ・・・・・・何故だっ!?
:::::::::;、-/ ,、r─、 :.:. .:;; :;,:\  r'"/          何故っ・・・こんな理不尽が許されるっ・・・!?
'" ̄;:':/ /-|  /\「 、 ::;:;'; )-';:;;')
;: ;:; ;:;/./ / ̄/__/ >、 ;::;;:;|;:;:/\           勝った俺達譜代がこんなに苦しんでるのに、
|;::;:;::/ `'---'、,/ ̄7 \__);:>三 \        負けたはずのあいつら外様がどうしてあんなにっ・・・!?
\;:/   ;;;:;;,   ̄'"-、メ__ノ三三三三 \
三|! ;;:. / / /  :.:.;;:,, ̄\三三三三三ヽ      理不尽っ・・・どうにも納得できぬ不条理っ・・・!
三|!;:;,;:;'';:;,,   / / / ;:';: /三三三三三ニ|     許せるかっ・・・こんなことっ・・・!!
三| ヽ_;:; ;::. :.:. :.; :;  ;:'':. :../三三三三三三|
三| |;:.`"7ヽ、_ ;:;;: ;:'';:;:;.:/三三三三三三ニ|     許せるわけがねえっ・・・!!
三| |;:''';/三三`ヽ、_/三三三三三三三ニ|    
三| |;:':/三三三三三三三三三三三三三三|
三| |;:/三三三三三三三三三三三三三三ニ|

605やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:07:29 ID:tuvAXRcI
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)     …と、まあ、これが
.   |     (__人__)    旗本たちの外様大名への悪感情の理由といったところです。
    |     ` ⌒´ノ
   .l^l^ln      }      こうした鬱屈があったところで、
.   ヽ   L     }     同輩たる直参旗本と、憎い外様大名家の諍いが出たわけですから、
    ゝ  ノ   ノ      これ幸いと合力する者が出ても不思議ではない、ということですね。
   /  /    \  
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ

              /  \ヾ V/-ー 、 ∧
               |/ , -/`∧ヽ\  ヽ |
             //  /  / ヽ  \  `ト
            / /       ヽ ヽ `、 ハ
            /  /  /      \  l .ハ
          /`ヘ / /    l ヽ   \ | .ヘ
        ∠,   , ー、_   |  ヽ  <ヽ .ヘ       なるほどな…。
         彡  , ー_、_ /| / ヽへ'\   Y ヽ\     まあ、気持ちはわからなくもないが…。
       , @工工工/√r┐ レ  `, ヽ  ヽ  }.  ヽ \   
    ,-<    l~Y / / / l`ー'-| / } l l } / \.  ヽ \   …だが、本当に旗本全体が
   f   ヽ   ` {     ヘ   }/l / / ! /     \ ヽ \ そのように外様大名に敵愾心を持っていたのか?
   {    ヽ  八     ∨`ー//,ノノ イ        \ ヽ
   l       /  \     l  " 彡イl.l |           \
   `、     l/ /l ,ヘ     L < .川 l        _ .- }
    ,ヘ     / l ヽ ∨   /    / レ l    , -‐ '   /
   ./ .ハ     {  ヽ _.∧._  ム    / / ノ {  /      /
  / / .ハ    ヽ / l   `ー-Y   l / .l  l        /
  .{ l / l     /  `ー-、 () /、_/l  l  .l       /
  l  l 八    /       ̄//  } /   ノ      /
  Y  /  ヽ  /       //   /   /      /

606やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:09:29 ID:tuvAXRcI
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)      …いいところに気づかれましたね。
  |     ` ⌒´ノ     実はそこもポイントなんですよ。
.  |         }
.  ヽ        }       実を言えば、今、述べた理屈は、
   ヽ     ノ  mm  旗本全体で共有されていたわけではないんですよ。
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄


      ___    ━┓
    / ―\   ┏┛
  /ノ  (●)\  ・    
. | (●)   ⌒)\
. |   (__ノ ̄  |    どういうことだお?
  \        /
    \     _ノ
    /´     `\
     |       |
     |       |

607やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:11:25 ID:tuvAXRcI
       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)      簡単に言えば、
     |     (__人__)      「大名家と仲のいい旗本もいた」ってことだよ。
     |     ` ⌒´ノ      彼らは「心安き旗本」と呼ばれ、大名家からも頼りにされていたんだ。
       |         } \    
     /ヽ       }  \    そういう旗本たちは、幕府と大名家の仲介役となり、
   /   ヽ、____ノ     )  仲のいい大名家のために便宜を図っていた。
  /        .   | _/  また幕府も、諸大名との関係に於いて、
 |         / ̄ ̄(_)   それら旗本たちを通じて交渉を行うことも多々あったんだ。
  \   \ /| JJJ (  
   \  /   /⊂_)

                       ,.ヘ、___ __
                    ,心、_| ハ \ミ\ \ヘ癶、
                  /ノ ノ rミl:l:lハ  ヽ `ヽ \ー'\
                 〈  /  |ジ´,,´´} /Nヽ ト,l\ V Yヘ
                 ノ 〈l  lハ  ゞjノー--H/、| } lハ \〉
                // / Nゝ!'^`ヽ  ~''´_,z≧、_N | l ∧ ヽ     なるほどな…。
               /  l {イ弓彡、ミ_j  、_´¬‐’='^j/ l ハj)ハ    そういう連中からすれば、「大名家との仲」は、
                |  l ! トト!〃_(・'`/        ゚ // /イ 〉 |    自らの地位を保証する重要な要素なわけだ。
                \l,! ヘ|Z簠彡7ヽ r、      !イ/ /ト! } | 
                 ヽ、|ミ彡彡{          ス//|rノ |    そいつらに関して言えば、
                   |lマ三彡7∠_ 二`ニー'    j/´| ! |    大久保たちと感情を共有するとは考えづらいな。
                   | l∨辷/           |  | ! |    
                   | ll \払   ´ ミ      /|  | ! l   (~
              /}       | |l  l\}         /ケl  |   |   ノ
     ヾ 彡\ /ー'/        ! li  | l |\           |  |   lヽ∫
    /`ヾ /  /       ノ| l  | llハ ::::\ _ ィ   _ィ|  |l   r_i~\
   /  /  / \─‐-、_/ム|  l  l/ハ  ヾ壬/   `ヾ|  l|ハノ人、ヽ_三⌒ヽ
  | _/  /‐ヾ、ノリ\::::::::::::::::|  l |三∧    _ _    __,|z ニ1'\ヘ\ _`ヽ_ミリ
  ヽ  ー'´ー=ハヾ、ジ ==二_ァこ- |-¬'}^´ ̄ー´  ̄   │! lヘ:::::::`ー--..、ル(_rヘ
   l     _/  〉:::::::::::::::::::::::/  ノ |  /     ノ    ',  、、\::::::::::::::::::::`丶、
   |l       .ィ:::::::::::::::::::::::/ ハ/  l ─--、   く_.. --─∧ゞ ニ _\__:::::::::::::::::::::
   /::\    ´ ヽ:::::::::::::::::/{ !  _ノ|ゝヘ   `~    z‐、/::::::\ _ ヽ ム:::::::::::::::::
  /:::::::::∧      }::::::::::::〈 ノヽソ (::::||彡〈       〈ミ/::::::::::::::::::ソ フ ノ::::::::::::::::

608やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:13:07 ID:tuvAXRcI

    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( ●)(●)   そういうわけです。
  |     (__人__)   しかも、そういう旗本たちは政務能力が高いことが多く、
  |         ノ   幕府においては、むしろ彼らの方が主流派だと言えます。
  |     ∩ノ ⊃}
  /ヽ   / _ノ }    ついでに言えば、宗矩もそんな旗本たちの一人と言えますね。
 ( ヽ  /  / ノ
  ヽ “  /_|  |
   \__/__ /


         ____
         / _ノ ヽ_\         大体、将軍家からすれば、新旧や知行の差はあっても、
.     / (ー)  (ー)\       外様も譜代も家来なのは変わらないわけだお。
    l^l^ln  ⌒(__人__)⌒ \
    ヽ   L   |r┬-|    |      だったら、「徳川による天下泰平」のために、
     ゝ  ノ  `ー‐'    /      外様には元々支配してた土地を統治させた方が
   /   /         \     楽と言えば楽なわけだお。
  /   /            \    下手に削って叛乱されても面倒だし…。
. /    /         -一'''''''ー-、.
人__ノ        (⌒_(⌒)⌒)⌒))

609やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:15:11 ID:tuvAXRcI
           / ̄ ̄\    
         /   _ノ  \  
         |    ( ●)(●)           まあな。
         |     (__人__)          そういう意味では、先の理屈は、
         |      `⌒´ノ           時代遅れの「武功派の論理」に過ぎない。
          |         }           既にそういう時代ではないんだ。
          ヽ        }      (     
           _ヽ     ノ`ヽ、_     )     そういう意味では、この騒ぎは、
.           _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (    幕府内における
        _, ハ  \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
.   , -‐ ´   ,ゝ   \/ _ 又/    ,ヽ\丁     「官僚派に対する、武功派の意趣返し」
  /   ヾ.    \    , イ{`<   _ ,ィ 〉〉〉|    
. /  `゙ヾ\    ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |     という見方も出来るかもしれないな。
. !   ´⌒` ヽ  /     `ーヲ`〈    i   !


         /:/  -  ̄  ハ ` ‐ 、ヽ  !,
         Y .// / /  |:i    \、 i
         /ー-、/、_ :/ ', i i,.ヘ ',  ヽ:i|
       r―´   ´  /   i /:  ト 、  i:ヘ
      ノ          ヘ | ,.ィ  i  `ー 、 i
     i ,.イ        / ハi,|//|  i    `
      /   i ハ  i /  i|`ー- |
      'i i  ハ ト! ィ:ハ i ハ   ノイ /  i       「対立」ですらなく、あくまで「意趣返し」か。
      ハ/|  |iL__V`'くハハ     |イハ  :i      …確かに、時代は変わってしまったのだな。
      / V\ト卞乏`ミヾ`  ー-=≠―| ./
    /  | :ト、ゞ、:.:.:´彡  i えzゥ‐ラ/:/  /      この一件に大久保彦左衛門が
   /   :/| /iト-=;,;_i'    `    ‘/イi イ /    噛んでいるというのは
- ´  / :/ | i :ヘヾ、;,/       /イ//イ |ハ     ある意味、象徴的とも言えるな。
   /  /,.イ :/ :||;ヘ=:{ _`´_   /イ|i  |  i
  / .:ノ´./:/  |:|:i,:\{ `ー- `  ,.イ: `| i |   i
/_ -/ //  /:|:i:',: \ ` ,. イi;:/:.  | l ト、
ニ -/  :/´  :/ \:i,.  ` ´  i:;ハ:  | :l | ヽ
.:/   /´  /   `!      /  ヽ |  i:l ヘ

610名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 22:15:39 ID:a4DeQEew
こういう時に槍一本で働いていた連中は不利なんだね

611名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 22:15:54 ID:T7enmwTk
波に乗り切れない連中がここぞとばかりの憂さ晴らしなんて
なんか現代でもっていうか今でもっていうか日常的に結構あるような嫌な汗が

612やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:17:10 ID:tuvAXRcI

        / ̄ ̄\         まあ、長くなったが、
      / _ノ  .ヽ、\       この対立の背景はこんなところだ。
      |  (●)(●) |      
.      |  (__人__) .|       あと、ここまで背景について話をしたが、
       |  . '´n`'  .ノ      安藤治右衛門が河合又五郎を匿った理由として、
       .ヽ .  | |  }       
        ヽ.. ノ .ュノ          「武士の面目」
        / { ..ニj、        
        |. | "ツ \       を挙げたけど、理由としては本当にこれだけでも十分なんだぜ?
        |. | .l  |ヽ、二⌒)  現代からすれば信じられないかもしれないが…。


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)    実際、当時の武士にとって、
/    (─)  (─ /;;/    「面目を立てる」ことが重要なのは
|       (__人__) l;;,´|     他にも散々例があるから、それはわかるお。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |       坂崎出羽守の事件だって、
.\  "  /__|  |      「武士の面目を潰された」のが理由だったし…。
  \ /___ /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)      まあな。
. |     (__人__)     そういう意味では、「外様大名家と直参旗本の対立」というより、
  |     ` ⌒´ノ     「武士同士の意地の張り合い」というのが、
.  |       nl^l^l    この事件を捉える際、適切なのかもしれんな。
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く      さて、それじゃあ話に戻ろうか。
   /     ヽ \

613やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:20:04 ID:tuvAXRcI
 さて、ここまで事が膨らむと、流石に幕府も仲裁に入ってきた。
御三家や年寄である酒井忠勝などが忠雄の説得に入るが…。

             |  /
             |/
     , ─  ̄ ̄ ─- _ ̄ ̄
   /          ┛┗
  / / ̄ヽ/ ̄ ヽ  ┓┏
  /  |  O |  O |    |    いくら讃岐守殿のお言葉でも、
  |   |   人   ノ    |   こればかりは聞けないよ!
  |  >-─´-`─-<    |   絶対に又五郎は取り戻すからね!
 / ̄  ._____  ̄ヽ |
 ゝ ̄ ̄______  ̄  ノ  |
   ̄ ̄        ̄ ̄   l
ノ |              | \


               f´ ̄ `ヽ
             , -='´  ̄`´ ゙̄`  、
           / , "            \
          〃/               ヽ
          y´       ,     、      、
        /.    ..::/ .::,.'  .::\     ',
.        ,' .:/:.  .,'..::/:. .:::/::. : .:::}:::::ヽ:. ∨l
       {::/:::::. :/.::/:::: .:::/:::::. } .:::/::、::::|:::. .:|::|    左様ですか…。
.         |l::::::|:::i:::::|:::::/l/ |::::::.|.::/ |:::|::::l:::::.:::!::!
         {:::::::{::ハ;::l:::/、l__∧:::::!/__,!:∧::!::l:::::レ'   (…こりゃダメだ。
.         iへ:l:|:::l::|/イエユ` ヘ:::',"イエヤ!イ::!:::/     しかし、このお方は外孫とはいえ神君様の御孫…。
           li:l:::l::l       ヘヘ     l/::::|      あまり無碍にも扱えんし…厄介だな)
            i|::::l::! u      `'\   !::::::|.
        ,r── {::::从     ` '   ` ∧:::::!`、─‐、
     /    / ゙̄`,.\  fニ ユ   ∠"¨ ̄;;;;;}   ',
         /;;;;/爪  >    イ 爪\;;;;;;;;|
          /;;;/ /|||}    `.x'´   /|ハ  \;;;|
             酒井讃岐守忠勝
        (さかい さぬきのかみ ただかつ)

 まるで説得に応じる気配はなかった。
これは安藤家側も同様である。

614名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 22:21:05 ID:7uVpeRzo
元の原因がしょーもないほど、
第三者が仲裁しにくくなるよね

615やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:22:46 ID:tuvAXRcI
 再度に渡る交渉の結果、半左衛門だけを備中松山藩主・池田長幸に預けさせ、
これで再び忠雄の説得に入るが、忠雄の態度は変わらなかった。

           , ─、─  、
        / /   \  \
      _/__/___   ヽ   ヽ
    <._____.>、 |    l 
      l ^ヽ(ヽ( ^  ヽ\    |    
    /⌒|/⌒ヽ/ ⌒ヽ  | `/⌒ヽ    まったく、面倒だなあ…。
    |  |  -.|・   |  l/ /   |   いっそうちの賄役に任せようかな?
   ヽ_/`ーO  ー ´ミ   lノ  ノ   
     ヽ   −`      、_ /
   ( \ ヽ、_____/
(二   )、   /|/||\/ヽ
        池田長幸
      (いけだ ながよし)

        _          __
        | \_ -─- _//.|
      /  _       _  ヽ
      {  /・>  <・ l   }     なんでガンスか?
     ./⌒\イ_____●_____i_/⌒ 、  こいつを使っていいんでガンスか?
   Ξ   __─v-ω-v─__   Ξ
.    \∵iVイ     ΥVi∵/
   -─ ||  /⌒`ー ⌒ヽ  ||─-、
  /     ヽ∧ヽ∧  ∧ノ∧/     \
. ..|        ̄ ーwー  ̄       i
       池田家賄役

    _
   : >  ̄ ―― ---‐ __
    ; > ______.   | ;
     ;  ̄  | /_    _ \ |  |  ;
      ;  .|.l´,,ヽ .i'゙,, `i |   | ;
       ,   jヽ__ノ ヽ___ノ レ‐、l  ;
     ; /  ° 、      6 }  ;
      ;   ̄~> ヽ   ノ゙´ ;
      ;  <____イ  ;
        ;  /|/\/\ ;
        河合又左衛門
      (かわい またざえもん)

616やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:25:12 ID:tuvAXRcI
 忠雄が公儀に歯向かったというのであればともかく、
この場合、罪を犯した家臣を返せ、と言っているのである。
道理は池田家側にある。
それに忠雄も外孫とはいえ家康の孫であり、そうそう粗略にすることもできない。

  \         /_ /     ヽ /   } レ,'        / ̄ ̄ ̄ ̄\
  |`l`ヽ    /ヽ/ <´`ヽ u  ∨ u  i レ'          /  .こ .ど
  └l> ̄    !i´-)     |\ `、 ヽ), />/        /   う  う
   !´ヽ、   ヽ ( _ U   !、 ヽ。ヽ/,レ,。7´/-┬―┬―┬./   な  し
  _|_/;:;:;7ヽ-ヽ、 '')  ""'''`` ‐'"='-'" /    !   !   /    っ て
   |  |;:;:;:{  U u ̄|| u u  ,..、_ -> /`i   !   !  \   .た
   |  |;:;:;:;i\    iヽ、   i {++-`7, /|  i   !   !  <_   .:
  __i ヽ;:;:;ヽ `、  i   ヽ、  ̄ ̄/ =、_i_  !   !   /   ?
   ヽ ヽ;:;:;:\ `ヽ、i   /,ゝ_/|  i   ̄ヽヽ !  ! ,, -'\
    ヽ、\;:;:;:;:`ー、`ー'´ ̄/;:;ノ  ノ      ヽ| / ,、-''´ \/ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ̄ ̄ ̄            Y´/;:;:;\
         大御所・徳川秀忠
         (とくがわ ひでただ)

 とはいえ、高崎安藤家で罪を犯した河合又左衛門を、池田家が威勢を盾に匿いきったことがあるため、
その理屈で安藤家が納得するはずもなく、幕府も途方に暮れた。

617やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:28:39 ID:tuvAXRcI
 しかも、この騒動が終わらないまま、
寛永九年(1632)正月、大御所秀忠が亡くなってしまう。

  そ 家 さ       /  ,、  /       / \  ∠      / ̄ ̄ヽ
  .し 光 ら      l  .,' l /     /. .,-┬     ̄`ヽ/ /⌒ヽ l
  て  : . ば      l /  l//l  l   / /  l   、       -",r、  |
   :  :  だ     l / .  / l ノ  / /   /     ',      /  l  l
   :  :         |  /V  V / /  /        l     く--  l  |
  家 忠        l lノ  -=,,,/. ) /∵;::;:.;;;::;;;;,,,   し    "”"]  .ノ
  臣 長        l  _ヽ_    ̄       :;;;;;:::;;  u j"  ノ /
  た  :        ', <_,-‐彡    -'⌒ヽ  ; ;;;;    "-'' ̄/
  ち  :          ヽ\)/_,,-‐   ノl;;;        u   ,,,,,,/ \
  よ  :          \  ヽ -  //;`;;;:              |  \
  :               ',   ;∠/    ;;∵  ;;;         l
  :               ',  .: :;;・,:; /;.;: ;;;;;;;         /
  :               ヽ     /   ;;;;;;;;        /l
                  \    ;`    `:;       /:: |  | ミ
                    ヽ、   :.・:        /::::  | .l
                      \   `;     /:::::    |  |
                        ` -- ,,__, -"        | |/
                            ,-l  ;・,:;`;:・   l /
                           /  ', .;,:;・:,`    レ

                   _ _ _
             ,  ´; ; ; ; ; ;ヽ; ヽ、
            /; ; ; ; ;ー- 、;_;ヽヽ; };ル
          /; ; ; ; ;r'     〃~`}バミ、
          ,'; ; ; ; ; ;l  , - ―--'' ,、_`}
          l; ; ; ; ; /   f― 。` ム_`"    大御所様…。
          l; r‐、; ;l     ゝ .ノ '  ヾ'八    格好つけるのはいいんですけど、
          l;.{ いソ ヽ      ,;; ノ  }   .どーすんです、これ…。
          .!;ゞゝ   u.         l
          '; ; ーハ      '⌒ ー l
            ∨ ゝ             l
            l    ヽ      } ノ
            l      丶 、_ _ノ
            rL_ _       /
           ノ     ̄  ̄∧  斥{
        _「: : \  、ー-, / .V / ヘ,
            土井大炊頭利勝
        (どい おおいのかみ としかつ)

618やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:30:21 ID:tuvAXRcI
 しかも、この直後、将軍家の実弟である駿河大納言忠長の改易、
外様の大藩である熊本藩加藤家の改易など、大型の改易が続く中、
代替わりによる幕府内の体制の変化など、幕府自身も様々な問題を抱え込み、
そんな中でこの一件を解決しようとするのは…

      ____
     /     \
   /::::::::::::::::    \   「どうすんだよコレ・・・」
  /:::::::::::::::::      ヽ
  |::::::::::::::::::::::::       |___|___|___|___|_______|
  \::::::::::::::::      ヽ/題 | 問題 | 問題 | 問題 | 問題 .| ||___
   | :::::::::::::::    | i  _|___|___|___|___|/_/||
   |  :::::::::::::    ゝ i 問題 | 問題 | 問題 | 問題 | 問題. | ||
   |  ::::::::::    ヽ ) __|___|___|___|___|/
  (__(__   ヽ
  /  ,_/  ___ノ
  `ー'  `ー'
 【途方に暮れる幕府(イメージ図)】

 誰もがこう思ったであろう。

619名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 22:32:11 ID:7uVpeRzo
それどころじゃないですわな

620やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:32:14 ID:tuvAXRcI
 だが、ここで予想外の事態が起こる。

                     /
                     |   , -―-‐‐
                     |  /
             ,. -‐  ̄三 ‐- レ'_, -―- 、_
           /       三   三ヾ、      ̄
          /             三三\
            / /⌒ヽ   / ⌒ヽ   三三. ヽ
         l  l  _| |  _ |   三三  |
         |  |  ‘’|  |  ‘’|   三三 |   まさか…こんな時に…。
         |  ヽ._ノ   ヽ_ノ    三三  !
          v -――---―‐‐--、   三三 |
         ゝ __,......._____.........._ `l 三三|
         ヽ、    ....................,ノ 三三. !
              丁 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄   三三. |
           |  /        ≡三三 ト、
           レ′ /      三三三..| l
             /   /三     〃三三 ||
         / _-r'  三.    / 三三. レ′
            {  l | 三三   /  三三 〉
           `ー′|          三三. |
          r ‐┴ 、  ヽ、..___.三三 〉-、
          L{_.....:::.` ‐-、       == ___)

 なんと当事者の一人である池田忠雄が、疱瘡により急逝してしまうのである。
時に寛永九年四月二日。

621やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:34:22 ID:tuvAXRcI
                   _ ノ    .:.:.:l    {   \、. . . :ヾヘ:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:/:.: /:./:/:
                  j    j! .:.:八:ヾ:.:.:.:ヾ、、 ヘ. . : : :.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i―-、:. /:.:.:/:/:::
                    〈   .:.}{ .:.:.{  } :ハ: )`ヾヾヾ. .:.:.:.:j!:.:.:.:.:.:. 、Y⌒ヽヽ :.:.::/:/::::::
                  ノ   .:.:.:.:.ヽハ {イ-ーjノ  jソ j:.:.:.:/!|:.:.:.:.:i、:.:!ソこ} } }/:/:::::::::
                γイl| .:.:.:.:.:.:.{i!i!       rュ==ァイ:/ Ⅵ:.:./:.:ンl`ヽ/  ,ノ :.:/:::::::::::
  ほう…。          ノ小从 .:.:.:.Ⅶ、    イヾソ'′ ’/  /:./:.:.|!:.:l: 人  /:.:./::::::::::::/
 なかなかやるではないか。 ハヽソ:.:ハネj}              /イ : /:.:|!:.:.l いソ/:.:./::::::::::::/
                      ( {{  V           /// :.:.|!:.:.:l ,イ彡′ ::::::/
                           /           //イi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ヘ::::::::::::/
                            /_ .....:.:.:.:..         //:|:.| :.|!:.:.:.:l二二ヘ从ソ
                         `ヾ;  ___ ノ     // |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、
.       /7                  └彡::::: ´     /′ |:.l :.|!:.:.:.:.l三三ニニ=\
  il.、   / ハ    __                 _ ハ ;;;         イ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニニ=
  ij i  /ノ:/__..:.:.:.:.:.::::::ヽ          . . : :/ :∧         //i . : :,.:.:.:.:.:.l三三三ニニ=
.  l_:l_/  /:::::ヾヽ:/:):ノ       /: : /  ://ハ、__ _ ...ィ////. . : , :.:.:.:.:.:i三三三ニニ=
::::::::::::::/  /::::::::ノ/-イ       /: : / /∠二二ヽ////////. . : : .:.:.:.:.:.:∧三三三ニニ=
::::::::: /  :/:´ /  /  ィこ>  / /.:.:.:.:/:γ三ヾ、 ::://///// // .:.:.:.:.:.:/:.∧三三三ニニ=
 ̄l_/  .:j ./  /  / ./  / /.:.:.:.:/ ::{{:::}}: ////// / /:.:.:.:.:.:.:/:./:.∧三三三ニニ=


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  ヽ   .____ 
 |   ( −)(−)/⌒  ⌒\     (…姐さん、完全に誰かの差し金だと思ってるお…)
. | u.   (__人__) .(−) (−) \
  |     ` ⌒ノ ⌒(__人__)⌒:::::\   (人間、こういう時、自分ならどう動くかで判断するって言うけど…。
.  ヽ       } .   |r┬-|  u. . |   それにしてもダダさん、完全になりきってるなあ…戻るんだろうか?)
   .ゝ_,.   ノ____`ー'´___./
 -(___.)-(__)___.)─(___)─

622名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 22:35:10 ID:PampcDKs
ここで死んじゃうとかタイミングいいなw

623名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 22:36:52 ID:xq0em7LM
裏柳生ですね、分かります

624やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:37:05 ID:tuvAXRcI
                       ,.ヘ、___ __
                    ,心、_| ハ \ミ\ \ヘ癶、
                  /ノ ノ rミl:l:lハ  ヽ `ヽ \ー'\
                 〈  /  |ジ´,,´´} /Nヽ ト,l\ V Yヘ
                 ノ 〈l  lハ  ゞjノー--H/、| } lハ \〉 
                // / Nゝ!'^`ヽ  ~''´_,z≧、_N | l ∧ ヽ    大したものだな。
               /  l {イ弓彡、ミ_j  、_´¬‐’='^j/ l ハj)ハ   確か…裏柳生とか言ったな?
                |  l ! トト!〃_(・'`/        ゚ // /イ 〉 |   見事なものだ。
                \l,! ヘ|Z簠彡7ヽ r、      !イ/ /ト! } |  
                 ヽ、|ミ彡彡{          ス//|rノ |
                   |lマ三彡7∠_ 二`ニー'    j/´| ! |       ((
                   | l∨辷/           |  | ! |    ( ⌒ )
                   | ll \払   ´ ミ      /|  | ! l   (~  ノ
              /}       | |l  l\}         /ケl  |   |   ノ
     ヾ 彡\ /ー'/        ! li  | l |\           |  |   lヽ∫
    /`ヾ /  /       ノ| l  | llハ ::::\ _ ィ   _ィ|  |l   r_i~\
   /  /  / \─‐-、_/ム|  l  l/ハ  ヾ壬/   `ヾ|  l|ハノ人、ヽ_三⌒ヽ
  | _/  /‐ヾ、ノリ\::::::::::::::::|  l |三∧    _ _    __,|z ニ1'\ヘ\ _`ヽ_ミリ
  ヽ  ー'´ー=ハヾ、ジ ==二_ァこ- |-¬'}^´ ̄ー´  ̄   │! lヘ:::::::`ー--..、ル(_rヘ
   l     _/  〉:::::::::::::::::::::::/  ノ |  /     ノ    ',  、、\::::::::::::::::::::`丶、
   |l       .ィ:::::::::::::::::::::::/ ハ/  l ─--、   く_.. --─∧ゞ ニ _\__:::::::::::::::::::::
   /::\    ´ ヽ:::::::::::::::::/{ !  _ノ|ゝヘ   `~    z‐、/::::::\ _ ヽ ム:::::::::::::::::
  /:::::::::∧      }::::::::::::〈 ノヽソ (::::||彡〈       〈ミ/::::::::::::::::::ソ フ ノ::::::::::::::::


            /⌒`"⌒ヽ、
           /,, / ̄ ̄ ̄\
          /,//::       \      ダダさんそっちネタは勘弁してください。
         ;/⌒'":::..        |⌒ヽ   
       /  /、:::::...       |ヽ_ \
     __( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒  )
    ━━━`ー──ゝィソノ-ヾy_ノー─━━

625名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 22:40:16 ID:PampcDKs
裏柳生ワロス

626やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:40:42 ID:tuvAXRcI
          z-へ へ へー-
        ノ ̄i┴   /- // \
      < /  i   V/l \\l
     / /  / / l  l     \ゝ
    / /〈〉 l/  / ∧ l  \ l \\
   /  l / l l 彳\V/礀丿( ヽ\ \
   l  / .l l トiイ l \/ヽ\ )  l  ト
   / / l l l∧ i li    レハ. /人 l 丿 〉
   l  ハ  r ー-ii-、\  ,,-ーll-、l/l l/
   l l l i L-〒Tァ=  ,  ッtTゥ、/l ) /
    \ヽ ヾ丶=~"  . l   "~./レイ l      なに、軽い冗談だ。
    / l、≡三イ    l      7 イ l l     気にするな。
    / l ヾ ミ》   .-      ./l  l  l
   /l l l  ヌ ミゞ ャ-=ュ〟. / l  l  l l
   l l l l l  \  .ゞ≡\\/\ l  l l l\
   / l l l  l\l \   ゾ\㍉ {  l  lヽ \
  /. l  l  l\ .ヽ. . ゝ- <   lヘヽ_l\l lヽヾ \
 r .l l /. l  .l \ \,    \ l l l l .  l  l\\ l\
r  ー/   l  ヽ\ \,     ト\ l . .l . l゙ ゙ ゙ヘーーヾミーミ


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)
. |  u  (__人__)    は、はあ…。
  |      |r┬|}   それならいいんですが…ハハハ…。
  |      | | |}
.  ヽ     `ニ}
   ヽ     ノ
   /    く  \
   |     \   \
    |    |ヽ、二⌒)、

       ____
     /      \
   / ─    ─ \    (…いや、あの表情は
  / -=・=-   -=・=- \   ”絶対その方が面白いのに”って顔だったお…)
  |      (__人__)  U  |
  \    .`⌒´     /

627やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:42:50 ID:tuvAXRcI
 さて、忠雄の急逝に伴い、忠雄の嗣子・勝五郎が池田家を継ぐ事になるが、
勝五郎はまだ3歳であり、到底当主としての勤めを果たすことなどできず、
幕府としても、要地である岡山を任せることは認められなかった。

   /´_      
   V_,,)   _ 
   .ヽ、,.-'''"  ```` -,!_  
   ./       ・   ヽ.
  ./    ・        `V'i 
 .,'             ,.' ',,'    バケラッタ!
 i  _        _,,.-7´  .i 
 ',  `' ' '-=','''''' ̄  ,/ ,.-v''" 
  ',      ``'─''"    ,'  
  '.,     i´`ヽ     /v
   .ヽ,  ,r''~`、     ,-'´ 
    .! ∧  ノ-─'''"´ 
    `'´
    勝五郎(後の池田光仲)


       _.. -= ' ´  ̄ ` - .,_
     ,r'",,;;  ,;;;; ,,;;;  ,;;;;;;;;;;,,ヽ、
    / ;;;,  ,,   ,,,,,;;;;;;;;;;;;;; _ ;;;;;, ヽ
   ./;; r- ...,__  ,.. -y ヽ  ̄`i ;;;;;;,,ヽ,
  ,i ;;; l  / ノ ~l;'~       l ;;;;;;;;;; i
  i ;;;; i __, ...、 ! ,.- ., ___  .v ;;;;;;;; l
  !, ;; i'-,- '''ヾヽ  ~`r' ー=-~` i r- 、i 
   ヽ、i 'rーu-,i l   t'~"uー,.   l,lr' ll     …これじゃ岡山を任せるのは
    i, i ヽ、_,/,i   ヽ, -'"   リ j i     流石に不安だよねえ…。
     i     l :::.      ..::::  ,/
      l    i_ ヽ     ..:::::: r'"-.,_
     i   ..,__ _ _、 ::::::::: i ヾ\~"ヽ
     ,._,-'"-' ~`二  '"  :::::: ,y ,i ヽ,
     ~_.ヽ    ''    ..::: ,-'" i   /i
  _,.-=' /, ヽ、      ,.-' ,'  ,r  ,y l
- '"   / i l丶,-ヽ- ='"  ,'  /  ,'  i

 結果、池田家は因幡国鳥取へ国替えとなってしまう。

628やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:45:22 ID:tuvAXRcI
    ,, -―――
   〃:::〃::::::;;、:::::::::::ヽ
    Yア( ̄  {_:::彡::::|
    {{;ィ..::ャ=ミ ヽ::r:、|       この際ついでだ。
    代・} 弋・フ / ^}リ       旗本たちは謹慎。
     ';::.:L .:::  {  r〈       当事者の又五郎は追放で、
     ';t‐ェェタ  イ >、_     .今後は誰も匿ってはいけない、ということにするよ。
      i:::二  / // \
       `ー</ /o\  \   こんなところで納得してくんないかなぁ…?
        rヘo// ̄ ̄:.::\∧  
        ∨//.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽハ
        /7ロ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.} _}
         { |圦:.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::「 |
        V |.:}ヽ.::.::.::.::.::.::.::.::. く|
         {ノ:ノ ハ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.}
         Ⅳ   ∧.::.::.::.::.::.::.::.::.:}
         }リ / 〈.::.::.::.::.::.::.::.::.::}
        くく   〔.::.::.::.::.::.::.::.::.:{

               ,,,,,iiiiiiiiillllllllllllllllliiiiiiii,,,,,,_
             ,,,,,iillllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllliii,,,,
             ,,iiillllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllii,、
            ,,llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll!゙!llllllll゙!lllllllllllllllllllllli,
            ,illllllllllllllllllll!゙゙lllll.llllll!"llll! .'゙!lllll,, `゙!!l: ゙゙!llllllllll
           llllllllllllllllllllll| 'll!".'!!" ,l゙゛  `゙゚゙゙゙‐`.,,,,,.: 'll゙'゙lll
        ,lllllllllllllllllllllll、ケ  `.、 : :    `、ヽ  ."  ゙l
        : llllllllllllllllllllll"   ```゙'''″.     、,..,,__、..゙「
        `!!!!!llllllll!゙°  .,,:,!'''゙`: ゙⌒''i、.,,r'、 .“゙^`|゙、、    まあ、私としても、
           /  .'゙llll`_..,,,,,,l" ‘''ー、ー`.,!│ ‘`ー`゙.,i´,"   池田家が手を引くのであれば、
           |:  |、.゙!厂   ゙'i、: 、  ._.、" ‘ヽ,_..,、,,..゙‐'`    もう又五郎を匿う理由もありませんね。
           ゙l、.リテ       ` ̄: ` ̄."、、ー″``` {
            \,.          、ι,,,,,,,,,!、   ,゙i、
                !、       ,i、_,、,,,,,,_: ..'`  ,,r′
             ".ヽ,_     .‘゙l.',''゙'__,!l'"  : .ヽ`
             |丶``'ヽ、.   ヽ,,,.: : _.,,-,,,,,,v--ッi、,,、
            : .".,!:     `゙'〜.--_.'.,!`         ~゙‥.、
           ,,-'"゙" .!..!   ..、`ー: ゙ ̄-~ー.、,,,、 、       `丶:

 その後、幕府はこの一件に関わった旗本たちを謹慎させ、
また、又五郎を江戸から追放、今後は誰も匿ってはならない、と指示を出すことで、
この一件について裁定を下した。

 ここに、「第三の事件」は思わぬ形で終わってしまったのである。

629やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:47:50 ID:tuvAXRcI
    / ̄ ̄\
  /:::::::⌒ ⌒\
  |:::::::::(●)(●)|
 . |:::::::::::(__人__)|    …だからこそ、
   |::::::::::::` ⌒´ |   「最後の事件」が起こって、
 .  |::::::::::::::    }    ようやく、「彼」の出番がやってくるわけさ。
 .  ヽ::::::::::::::    }
    ヽ::::::::::  ノ
    /ヽ三\´
    |:::::::::::::::: \

         ____
         / _ノ ヽ_\
.     / (ー)  (ー)\      …やっとかお。
    l^l^ln  ⌒(__人__)⌒ \   随分、長く掛かったもんだお。
    ヽ   L   |r┬-|    |
     ゝ  ノ  `ー‐'    /
   /   /         \
  /   /            \
. /    /         -一'''''''ー-、.
人__ノ        (⌒_(⌒)⌒)⌒))


            /     < / i      V/l \\l
           ./   / /  /  / /へ   l    \ゝ
           /   / / 〉l/ / ∧/  ヽ / l \ l \\
   /      ./  , /  l / l l 彳 \  V / 丿( ヽ\\
       / /: / l  / .l l トiイ l \ イ\ /ヽ\ )  l   ト
        ィ//ィ' // / l l l∧ i li<ノ      レハ./人 l 丿 〉
  /  /  l/  i  / ハ  r l /ー─ヾ    ー--リ!  l/l l/
    /   V  /l .l l l i Ll/ '  ̄ `ヲ     ‐- l  /l ) /    ああ、そういえばそうだったな。
   ; ′     ヽ:/rェl \ヽ ヾ丶弋ヲフ ̄`〃  .仞 ̄ト/ レイ    何時まで経っても出てこないので、
   ヽ      ヾi ハl iヽ ヽ 、ヽ‐---‐'ミ    `ー '・l        すっかり忘れていたぞ、
   ヽ 、    , -、‐弋   ! ` 、: ヘ`ヽ巛ミミ7     〉''' }!
     ヾ 、f  ゝ、::}`ー!   !`ヽ辷三彡{        ノl
      ヽ l    `ー-l   ト、三ミマミ彡7      / :l
         !      l     l ¨''‐、ミ辷/  '´/::::`、l
       :::|      l    l     丶.__./:::::::::::::\
;;;;  ヽ  ::::::l       l    .l       ヽ、,::::::::::::::::::::::\
;;;;;;;    :::::/\     l     !        ヽ::::::::::::::::::/
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;::::/       l    l         /:::::::::::::::/

630やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:49:17 ID:tuvAXRcI
すいません。順番間違えました。
>>629の前にこれ(↓)が入ります。

     ____
   /      \
  /         \
/           \    …うーん。
|     \   ,_   |   一応、これも喧嘩両成敗ってことになるのかお?
/  u  ∩ノ ⊃―)/   なんだかスッキリしないような…。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)
    |  (●)(●)/;;/      まあな。
    |  (__人__)l;;,´|      結局、肝心要の又五郎は生きてるし、
    | ./´ニト━・' .l      おまけに所領は国替え…池田家からすれば、
    | .l _ニソ    }      「何が両成敗だ!」というところだろうさ。
     /ヽ、_ノ    /
    __/  /    ノ__ 
  / /  /       `ヽ.
  /´  ./       ,.  ヽ.
  ト、_,/.       |、  ヽ
   |         |/  /

631やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:51:44 ID:tuvAXRcI
 さて、幕府の裁定により、この一件は落着したかに見えた。

      ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (−) (−)|||  |   …う、うう…。
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   し、志摩…。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |

      -- ── -- 、
   /          ヽ
  /     Q Q     ヽ
  |     /\      l    ホワット?
  |    /   \    |   なんだい殿!?
  |  /      \    |
  |    _/ヽ_     |
  /|    \   /     lヽ
 レ l    //\l     l\)
   |━━━━━━━━ |
    家老:荒尾志摩
     (あらお しま)

 だがしかし…。

632やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:53:36 ID:tuvAXRcI
                     /
                     |   , -―-‐‐
                     |  /
             ,. -‐  ̄三 ‐- レ'_, -―- 、_
           /       三   三ヾ、      ̄
          /  u.        u. 三三\
            / /⌒ヽ   / ⌒ヽ   三三. ヽ    と、とにかく無念なのは又五郎の首を見ない事なんだ…。
         l  l  _| |  _ |   三三  |   ま、又五郎の奴を討つまでは、たとえ勝五郎の
         |  |  ◎|  |  ◎|   三三 |   家督相続をお認め頂けたとしても、
         |  ヽ._ノ   ヽ_ノ  U.三三  !   それをお受けしちゃいけないよ…!
          v -――---―‐‐--、   三三 |
         ゝ __,......._____.........._ `l 三三|     こ、この言は、一族の皆の他、
         ヽ、    ....................,ノ 三三. !    .蜂須賀蓬庵殿にも確かにお伝えするんだよ…いいね!?
              丁 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄   三三. |    …ガフッ!
           |  /        ≡三三 ト、

      -- ── -- 、  て
   /          ヽ そ
  /    ◎ ◎   u ヽ
  |     /\      l    と、殿?
  |    /----\    |   それは本気なのかい?
  |  /      \    |   殿ッ!?殿ッ!?
  |    _/ヽ_     |   ドクター!ドクターッ!!
  /|    \   /     lヽ   
 レ l    //\l     l\)
   |━━━━━━━━ |

 忠雄は、その臨終に際し、このように遺言をしたという。
これにより、「最後の事件」がその幕を上げたのである。

633名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 22:55:27 ID:7uVpeRzo
家臣大迷惑。
尻一つで転封されるわ家督相続妨げられるわ

634やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:55:40 ID:tuvAXRcI
 これにより、河合又五郎は、
「渡辺源太夫を殺した下手人」から、「主君の仇」となった。
即ち、「上意討ち」の対象となったのである。

     / ⌒` ─ 、〟
    /        \
     |          ヽ    又五郎が…殿様の仇に?
    |          |   
    (\  , -── 、/ノ
     ` /⌒ヽ ̄ ̄`ヽ、
      |  |       i
       |  |       |
       |  |        |
        |__|, ──── 、)
      /_ノ        |
     /´ __|_,− 、___ ノ、
      ヽ、_|__    )_.ノ

 これにより、それまで動きがなかった一人の人物が物語に再登場する事になる。

635やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:57:59 ID:tuvAXRcI
        _____
       /´           `\
   ゝ/  _________ヽ
   /    |    ヘ、    ノ⌒ |
   |   |  /  ̄`ヽ /  ̄`ヽl
   l    |  l     lj | lj    l
   ヽ  |_|        |     |     なら、又五郎は、弟の仇じゃない!
   /⌒`  ヽ       l     ノ、    殿様の仇なんだから、池田家の家臣が、
   | )     ` ー─ ´ っー ´ l   …そう!僕が討つべきなんだ!!
   ヽ__   /⌒\____つ ノ
       \ ( ______ ノ /
       >ー───、─ ´
        / \ / \/ \
      l   l      |/\
      ├─┤      |、
        渡辺数馬
      (わたなべ かずま)

 一連の事件の発端となった「第一の事件」で殺された渡辺源太夫の兄、渡辺数馬である。

 本来、仇討は、父や兄、あるいは主人などの仇を討つためのものであり、
弟や子などのための仇討は認められていなかっため、数馬も今まで仇討に動けなかった。
しかし、この忠雄の遺言により、又五郎が「主君の仇」となったため、
晴れて仇討ができるようになったのである。

636やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 22:59:21 ID:tuvAXRcI
 だがしかし、数馬には武芸の心得が無く、
このままでは、例え又五郎を見つけても、討てるかどうかわからない。
しかし、これは、「上意討ち」なのである。
失敗は許されない。

              _,:'" : : : : : : : : : : : : :: : : :: :゙'::、
                ,:' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `、
               ,' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙:
           /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i
            i: : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : |
            l: : : : : : ,-´^´´ ̄´´´`` ̄``-、; : : : :|  
            i: : : : :r´              ヾ: : :i
            |:、: : r                   ヽ、゙i : l   
          /ヾ::/ソ  ‐‐--、 ,  ,  ,_ノ^\ヽ l::l"゙ヽ   やはり、「彼」に頼るしかないか…。
          '、 (ヾ,,   r‐‐--、_`il,i゙__-‐‐==、  |lヽ l  .なら…退転だな。
            ヽ、`| \(゜  c/;;i=i    c )゙/|l'ノ/
                ヽ|  弋_/⌒⌒). ヾ____ノ´ /l.,/
          __,∠| 、 ./ / / )       / 入─、、,,_
       _,.-´'"  |.r- |./゙ ,/ /  /_!/`   / .l /./    ~\
  _,、-‐´'"     |.| / /  /   /    /ヽ / / ./         `:,,、_
‐'"          |.| ノ / .ノ  /  ̄ ̄` .ノ / / /          ゙''`,,、_
.            ノ/ ノ  /  / ./ ./  / _/               `
           /    /  /./ / _/ /
          ノ   ,    `゙  /―''' /
          |             ノ ̄ ̄

 かくして、池田家を退転した数馬は、「彼」のところへ向かったのである…。

637名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 22:59:27 ID:7uVpeRzo
宇宙開拓史版のきれいなガンマンのび太だな

638やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 23:02:27 ID:tuvAXRcI
─大和郡山─

       .;i;、;;:。;:';.
   ,.;i;';.,,;;、;、;;:。;:;:。;:`;,,
  ,.;;:。;:;;::、;;:、;;:。;:;:;;,.:i;,;,、
 ,.,;:;;`;;i`:;::i;,|i!。;、;;:。;::i;,|i!;:''   .
 `'::',:'':';:;.;;:、;;:;:;、;;:、;;i!;:''",,.,,.  ...... .......,. ,.......,..,........... ...
'::',:'`'::',:'':';:;..`'::',:'':';:;..:.,"'`::'::',:''  "'"' "'''.''' "'''.''" '::',:'':';:;..
 "''    ::':'::' " '''.''"'"  ''  '''.''' "'''.''"'"''"'"'  "'''.''' "'''. ,.,;: .
'::',:'':';:;'"'"''::',: '"'"''::',:::'::',:'':'`::' ,:'':';:;..,"'`'      ,"`'::',:'':';:;..,"'':'   ;、;;:。、;;:。;:';..,..,
',:'':';:;..,"'`',:'':'`::'::''::',:'':';:;..,"'`,:'':'`                    '::',:'':':: ;;:。;:;;::。;:;:;;,.:i;,;,、
"'''.''' "'''.''"'"''::',:'':';:;..,"'`::'::',:' ':'`::'::',:'':   '`'"'"' "'' ''' "'''    .;;:。;:;;::、;;:、;;:。;:;:;;,;,;,、
"';:;..,__,:'':'`::'____''::',__:'':';:;..,__;.;___"'` __'`::'__':'::',:__ _:'':';:;.._ __`,:'__., ;:;;`;;i`:;::i;,|i!;:::。.;:.:;、;;:.:.:'
  ;;l, __ ̄/  l, ̄ ̄i;;.  ヽ_ l ̄ ヽ   ) ̄ ,i' ̄ ) ̄ /ヾ  ;;;`;;;`: ヽi!;:;ソ。;、;;:。;: ;:'
____l, ____i__...../_____l, ___,,i__...ヽ__,,,l, __ヽ____l, ____i__... ヽ_,,__,,i__..."'':;::i;:;;`yi!;;:。。;、;:: ;:'
/  ヽ  /  l,   i;  ヽ_ l,  ヽ   )  /.:.Y ヽ   /  /   /"''i;;;:。;:;;::、;;:、;;:。;
ヽ____Y, __、i__...__,/_____l, ___,,i__...ヽ__,,,l, __i____l____i__._,,,ヽ_,,,,i__..."''__,,,|il;:/;:;,-''"
  ;;l, __...../  l,   i;;.  ヽ_ l,   ヽ   ) ;;; i  ヽ  )  / ;;;/  く .:. ;|il;:|
____l, ____i__...../_____l, ___,,i__...ヽ__,,,l, __ヽ____l, ____i__...ヽ_,,,,i__...ヽ__,.,,ノ__/il;:ヽ
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'::',                                    ;..`'::',:'':';:;..
           '"' "'`'::',:'':';:;           "'`'::',:'':';:;..,"'':';:;.`'::',:'':';:;...,..,
',:'':';:;..,"'`',:'':'`::'::''::',:'':';:;..,"'`,:'':'`::              '::',:'':'::',:'':';:;..,"'`::'::',:'':'`::'::
"'''.''' "'''             ::'::',:'              ':'`'"'

639やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 23:03:42 ID:tuvAXRcI
             ___
××│|      /__     ヽ〟    うわあああああん!
××│|  /   |⌒ヽ\|      ヽ    助けておくれよぉ〜!!
──┘|/     |+  |─l- 、     |
 ̄ ̄ ̄|     cーU #  ノ   / っ
      |  / ⊂_/ ⌒ヽ\ヘ/   っ
      |/         ⊂j ゙ .へ
 ̄ ̄ ̄|    (ヽ∩ヽ二二 // ヽ   ドタドタドタ
      |  / 三   j ̄ ̄ ̄ )   l
___|/     ̄  ̄ ̄ ̄|      | ───
      |   /      ,−┼ー──|  ̄ ̄ ̄
      |  /  /´ヽ/ヽ_|.___ノ、_,− 、    ⌒ ヽ
___|/    ! //ヽ/    \  | |__  l ──    )
   /.       \ __ノ          ̄ ̄|ー  !  ̄ ̄(  ノ
  /                    `ー′
/             ::::::::::

640やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 23:04:42 ID:tuvAXRcI
           |
      \            /
            _____
           /        ヽ∟  /^ \
    _    /________  ヽ  (_/  ヽ     いるんだろ?
         |ノ─ 、/─ 、ヽ |  ヽ (_\/ .|    僕だよ、義弟の渡辺数馬だよ!!
            ,|  \ |・   |  |   j   ヽ `−ノ    ねえ、助けておくれよ…!
.          ||  二 |     | ̄ ⌒ヽ′ /   / 
     /   /ー C ` ─ \)   _ノ  /    /
         ! ⊂──´⌒ヽ   ノ/(    / ノノ
           \ \_(⌒⌒_) /!  ヽ、/
            ` ,┬─_− ´/ ヽ /
             / |/ \/   く
         ((  /\ \        ヽ
           /, ─ 、/ \       /\
.           (  l l j  \ ___ /   ヽ

641名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:05:21 ID:7uVpeRzo
よ、待ってました!

642名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:05:31 ID:nHYlSx4s
特車二課の小隊長はエグイw

643やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 23:05:37 ID:tuvAXRcI
           ,、   ,、
      ト、  / \/ ',  /|  
      | ``''       ''´ │
   、─‐┘             └─‐ァ 
   ヽ.                 /   
   ,. -'                `丶、
  く                     /  
   ヽ   またえも〜〜〜〜ん!!  <    
  /                    \  
 `丶、                  ,. -''´
   /´               ´、
   /__               \ 
     |   ,、         ,、  「 ̄ ̄
     レ '´ ヽ , へ   / \| 
         `'    ゙‐'  
     /_________   ヽ
     l/⌒\l l/ ⌒ヽ  |   |    
      |    V       |_|   ノ
      |   ≫|≪    |  l/⌒ヽ
   (⌒ヽ#ー∧ ー#♯     |
    \ _____ /⌒ヽ _ノ
        ヽ         | |
          |           | l
         | /⌒ヽ⌒ヽ ノ ノ
       ⊂二二二二二´/
            ,ー──´ノ、
          /| / \/ ヽ

644やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 23:07:26 ID:tuvAXRcI
 l  /     三    |  三.  |
 |   l         └─-、 l    なんだいなんだい、さわがしいなあ…。
 l   |  /´⌒\ ___ ノ /   (CV:大山のぶ代)
 ヽ ヽ ヽ、_____/ /
   〉━━━━━O━━ー◯
  /   / ___ヽ  /
 /   | ヽ    ノ | |
 ◯/   `ー‐<⌒ヽ─  ヽ
   l      |  |     l
    ` ー──く __ノ── ´

645名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:07:41 ID:7uVpeRzo
このオチのためだけに、今回の登場キャラ、
藤子AAで固めたんじゃなかろうかw

646名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:08:03 ID:U.YOf5bY
声に指定がw

647やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 23:10:11 ID:tuvAXRcI
        .,. ‐''¨¨^^ ̄  ̄^'.'ー 、
     ._,-'.´`_‐'¨`¨'‐、 ,-'.¨´¨'-_ ::^'
    ./::::::::::::.!   /! !\    !::::::: ` 、
   ^:::::::::::::::::.|    ・ i i ・   . .|:::::::::::.:::::^、
  .,′ :::::,.-.''¨'、     i_._i_    ,:'¨''-::::::::::::::_'、
 ..゙::::::.,/ __   `'''‐‐'''!::::::::!'''‐‐'''´  .__^、::::::::::.!
 !:::::,/    ^^''''‐‐   '--.'   ‐‐'''''^^  ゙、::::::::!    まったく、なにがどうしたって言うんだい。
 !:::::,!  .```````¨    .|    ¨``````` !:::::::!   のび…じゃくなくて数馬くん。
 !:::::!  ‐‐‐'''''''^^^    |   ^^^''''''‐‐‐  !:::::!
 !:::::!            |           !::::.!
  'i::!    、 ‐^''- ,,._  |           /:::::i
  ゙、:\  ノ    .゙、 ───ゝ       ノ:::: ′
   ゙:、::' 、:\   ,./            ./:::ノ
     >,:::::::゙¨'.゙「            ..'',::::. ′
    ノ::::::::::::::::::ノ'''''''''>'''''''<'''''''''''''''''l゙ r'′
   i゙:::::::::::::::::::ノ゙゙゙゙゙゙゙゙(、、、、、、)¨¨^、¨¨^'\
   :::::::::::::::./    \┴ ノ   .i.:::::::::::`、
   .゙!::::::::::::|    、、、、、、、.、、、、、、、 .i:::::、:::::: '、
    !::::::::::|    i         i  .!:::::゙i ノ:.′゙':
    .|::::::::::|    \      ,ノ′.,!::::::ト_   ..!
     |::::::::::\._  `' ─--ー'′ ._,‐::::::::| `'‐''′
     .|::::::::::::::.゙.'' -、、., _  __,,._,‐::::::::::::::::|
     |::::::::::::::::::::::::::::::::::.;::::::::::::::::::::::::::::::::|
    ノ''''''''''.'' '''  ─‐ト------ :.、、:.、、.|
     |          |          ^:
     ´''ー‐-ー‐ー.‐  ⌒´゙.ーー.─‐.‐‐‐‐′
         荒木又右衛門保知
      (あらき またえもん やすとも)

 こうして、この「伊賀越の仇討 鍵屋の辻の決闘」はクライマックスへ向かっていくのであった。

648名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:10:14 ID:7uVpeRzo
声にこだわりを感じる。
うん、やっぱり大山さんじゃないとなあ。

649やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 23:13:08 ID:tuvAXRcI
     _
     \ヽ, ,、
         `''|/ノ
         |
    _    |
    \`ヽ、|
     \, V
        L,,_
         |ヽ、)
         /
       /
        |
    __  |
   ///〃//Vヾヽ
   } !i!iミ{{{{`´}}}}
   ノノリ弋i {゙゚゙-゚ノ!{
  '(('(('゙ ノiソゞy)》'、  また
   `゙ くノ /f __j/'i  __ __¨ ./
     ん'、 じ'フ ゝ   _)  _) \

【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4 「伊賀越の仇討・鍵屋の辻の決闘」(中編)】 完

650やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 23:14:20 ID:tuvAXRcI
すいません。>>643はこちらに差し替えをば。

           ,、   ,、
      ト、  / \/ ',  /|  
      | ``''       ''´ │
   、─‐┘             └─‐ァ 
   ヽ.                 /   
   ,. -'                `丶、
  く                     /  
   ヽ   マタえも〜〜〜〜ん!!  <    
  /                    \  
 `丶、                  ,. -''´
   /´               ´、
   /__               \ 
     |   ,、         ,、  「 ̄ ̄
     レ '´ ヽ , へ   / \| 
         `'    ゙‐'  
     /_________   ヽ
     l/⌒\l l/ ⌒ヽ  |   |    
      |    V       |_|   ノ
      |   ≫|≪    |  l/⌒ヽ
   (⌒ヽ#ー∧ ー#♯     |
    \ _____ /⌒ヽ _ノ
        ヽ         | |
          |           | l
         | /⌒ヽ⌒ヽ ノ ノ
       ⊂二二二二二´/
            ,ー──´ノ、
          /| / \/ ヽ

651名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:15:49 ID:7uVpeRzo
乙でしたー。
こだわるのねw

652名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:16:07 ID:yI1UPZ6U
また続くんかw 乙!

653名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:16:32 ID:EVmzixrs
乙です
尻一つで揺れまくりですな、世の中が落ち着くまでまだ時間がかかるのかしら

654名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:16:52 ID:T7enmwTk
ああ、劇場版は大体名前呼ぶところでタイトルコールだったなあ…

655名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:17:39 ID:PampcDKs
乙でした
火種の大名が都合良く病死して国替えって、裏があると邪推されても仕方ないようなw

656名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:18:54 ID:RE/AHP3k
乙でした。
ようやく柳生関連のキャラがw
しかし水田わさびはダメですか……

657やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(中編):2010/06/27(日) 23:19:02 ID:tuvAXRcI
 どもどもです。
本日もお付き合いありがとうございました>ALL

 さて、前後編のはずが、結局前中後の3部構成になってしまい、むむむ。
調べてみると、結構ややこしい事件だっただけにあれこれ出てきて話が長くなった次第。
なので、クライマックスである「鍵屋の辻の決闘」は次回ということで。

 とはいえ、後半ちょっと駆け足ながらも
ようやっと荒木又右衛門を出して、「マタえも〜ん!」と言わすのもできて当方満足でアリマス。
これであとは最後まで書き切るだけで砂。

 なお、全然関係ないですが、昨日アイアンマン2観てきたですよアイアンマン2。
前作と一緒で「とりあえず物事は発明でなんとかしよう!」という”ギーグ最高!”的価値観が
相変わらず全編に充満してて愉快痛快。
というか、今回はライバルもギーグだったりする上に、
これまた初っ端から手作りでアークリアクター式プラズマウイップとかを
作り上げたりする輩なので、思わずこの辺のニュースを連想したり。

【米国人「やったー!核融合炉を個人的に作ったよー\(^o^)/」 隣人「うちの隣でやるな馬鹿」】
 http://news4vip.livedoor.biz/archives/51564794.html

 とはいえ、最大の発明品たるアイアンマンを作った前作と比べると、
発明品的にも話的にもバージョンアップ的な面があるのは仕方ないところ。
Win95→98といったところでしょうか。
色々面白いんですけどね。
ラストの日本庭園での決闘が時代劇まんまとか。

 それでは、次回もよろしゅうですー。
ではでは。

658名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:21:39 ID:LmX2Rk1Y
乙でしたー、次回も楽しみにしています。

659名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:22:00 ID:08kCjLUs
>>657
アイアンマンの一回きりの切り札のシーンなんかは時代劇の殺陣っぽかったですね

あと乙です

660名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:23:06 ID:a4DeQEew
乙でーす。でも大丈夫かな、鍵屋辻だけでもけっこうあるのに、その事件後の展開とか、そのボリュームが

661名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:24:11 ID:7uVpeRzo
乙でしたー。
ファンタスティックフォー2の
最初の漁船とか最後の結婚式とか、
マーヴルは変な方向での日本へのサービスしてくるなあ。
これぞまさに誰得。

まあ、Xメンかアベンジャーズで、
マツオ・ツラヤバとシルバーサムライを出す伏線なんだろうか。

662名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:28:37 ID:TI1oHyHg
乙でした 
アイアンマンは今回はまあ、アベンジャーズへの中継ぎ的なエピソードとして
製作されたのではないでしょうか エンドロール後のあれなんかもそうですし

663名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:33:25 ID:wHCuTqF6
乙でした。

実は裏をかいて21エモンだったりしないかとちょっと期待してましたw

664名無しのやる夫だお:2010/06/27(日) 23:48:57 ID:yrPYzVtU
乙乙〜

アイアンマン2は携帯アーマーもうちっと使ってほしかったな

665名無しのやる夫だお:2010/06/28(月) 00:26:30 ID:4OXv9ckc
乙でしたー
しかし逆に言えば、江戸時代だからこの暗闘ですんでいるんだよなあ。
室町時代だったらとっくに江戸市中で合戦起こってる。

666名無しのやる夫だお:2010/06/28(月) 14:09:34 ID:IM737D4Q
逆に言えば、「暗闘」というのを思わずに室町の武将は生きてきた、とも言えます。
基本武士ってのは表立ってナンボですからね。
でなけりゃ鎌倉時代から堂々と名乗りあって一騎打ちしませんって。

667名無しのやる夫だお:2010/06/28(月) 17:16:31 ID:4OXv9ckc
名乗り合って云々なんて、めったに無かったから記録に残ったに過ぎないけどね。
鎌倉期の武士の合戦も集団による包囲壊滅戦が普通。
元寇の時日本の武士は名乗りを挙げたから元軍に云々ってのも、嘘。

668名無しのやる夫だお:2010/06/28(月) 18:45:09 ID:lEbxt0Gg
暗闘というか、幕府が許せるルールの許容範囲内での争いというのがポイントだと思う。
室町期なら幕府のルールなんて紙切れ以下(例外的な一時期を除いて)。

669名無しのやる夫だお:2010/06/29(火) 01:26:31 ID:oma3Cx6E
そう言う真面目な話はおいといて、デンマーク戦後の日本代表が忍者だ侍だ言われてるのを見て「裏柳生なら両方同時に満たせるな…」と思ってしまったでござる。
裏柳生ジャパン…陰謀と妖術の臭いがプンプンするぜぇ〜

670名無しのやる夫だお:2010/06/29(火) 02:19:46 ID:IdeDWO7Q
今回は妖術がサッカーの技術よりも重要とまで言われた大会だからな・・・。
韓国が敗れたのも、北朝鮮が大敗したのも、
試合の裏で行なわれた壮絶な妖術合戦をどこかの剣豪陰陽師が征したからに違いない。

671名無しのやる夫だお:2010/06/29(火) 11:55:30 ID:gQsAZupg
じゃあ、真の支配者は妖術のおかげで生き延びてるサッカー神、今川さんということに・・・。

672名無しのやる夫だお:2010/06/29(火) 19:53:21 ID:ZVZa53Eg
つかアフリカでは未だにガチで呪術師に祈祷を依頼とかがあるはずだ

673名無しのやる夫だお:2010/06/29(火) 20:30:29 ID:O5J9K1MQ
ブブゼラは南アフリカ呪術(とかいうとネルソン・マンデラ氏は泣くだろうなあ)

674名無しのやる夫だお:2010/06/29(火) 21:42:05 ID:KeTyd.fk
>672
先週あたりNHKBSドキュメンタリーでみた。
鶏ころしてた血をスパイクにかけてたよ。

675名無しのやる夫だお:2010/06/29(火) 23:46:37 ID:g23BHGk2
裏柳生vsアフリカ呪術か

676名無しのやる夫だお:2010/06/30(水) 08:32:56 ID:6ucyZiGQ
まずは対アフリカ呪術に実績のある人物を招聘すべきだな
 
 
誰か漆原教授を呼びなさい

677名無しのやる夫だお:2010/06/30(水) 13:15:23 ID:jKrYRgvI
>>676
あの人はウィッチドクターと五分止まりでは?w

678名無しのやる夫だお:2010/06/30(水) 22:48:20 ID:wOdQdzj.
講談とか演劇とかでの史実に反する改変って歴史への冒涜って思うのは俺だけ?

679名無しのやる夫だお:2010/06/30(水) 22:54:35 ID:Z.yTMrro
ものによる
きっちり料理してくれれば裏柳生でもおいし(ry

680名無しのやる夫だお:2010/06/30(水) 23:40:31 ID:kdHByd62
まあ、予備知識ない人間に改変ものをいきなり見せるのはいかがなものかと思うけどね

中学のころの音楽の先生がいきなりアマデウス見せてきたし
サリエリがモーツァルトを殺したとみんなが勘違いしたらどうするんだ、と当時は思った

681名無しのやる夫だお:2010/06/30(水) 23:44:46 ID:/NQycxts
>>678
あくまで個人的な意見として
それが冒涜というなら
実在の人間が登場するフィクションは書けない

682名無しのやる夫だお:2010/07/01(木) 10:14:22 ID:R/TosqDI
聖書に書いてあることは史実とはほとんど関係ない改変だが
アレもなんんかの冒涜なのか? とか

683名無しのやる夫だお:2010/07/01(木) 16:59:02 ID:dG6SwoTo
そういや、どっかのスレで
善人の鳥居耀蔵なんて史実に反するから絶対に許せないとか
大暴れしてた人がいたなw

684名無しのやる夫だお:2010/07/01(木) 19:50:19 ID:j4vmvBHo
聖書なんてあれはアジみたいなもんだろ。
あんなの真に受ける方がどうかしてる。

685名無しのやる夫だお:2010/07/01(木) 19:56:08 ID:eBokRcCM
>>678
とりあえず、E.H.カーの『歴史とは何か』でも読めば?
史学科の公開講座受けてもいいが。

史学の研究論文とそれ以外の歴史をネタにした著作の区別が付くだろうし。

686名無しのやる夫だお:2010/07/01(木) 21:40:40 ID:AQDrwhvI
というか、実在の人間や歴史そのままだと面白くもなんともないんで
読みやすく、あるいは演劇やドラマとして成立させるためには創作や改変は要る

687名無しのやる夫だお:2010/07/01(木) 22:33:10 ID:UTT7FffQ
>>683
丸亀配流後の鳥居耀蔵さんなんて、善人そのものなのにねー

688名無しのやる夫だお:2010/07/02(金) 11:04:37 ID:wCZfgDnc
とりあえず司馬遼太郎作品を史実だというのはよせということだな




作者もこれフィクションですって言ってたのに・・・

689名無しのやる夫だお:2010/07/02(金) 20:32:52 ID:XoLMdysI
日本人に誤った歴史観をもたらした立川文庫は焚書に値する。

690名無しのやる夫だお:2010/07/02(金) 21:42:52 ID:xFYkgmUo
>>678
まず宮内庁に文句言いに行け。
皇室の系図の最初の部分は大嘘で歴史への冒涜だと。

6911:2010/07/03(土) 01:39:35 ID:9z4zZsw.
 どもどもです。
さて今週なのですが、明日人間ドッグがあったり、明後日仕事がありそうとかで、
更新は多分無理ゲでアリマス。

 というか、荒山先生の新刊であるところの「石田三成(ソクチョンサムスン)」も出たので、
さくさく読んでレビュー書きたいところだったり。
案外、日曜には伝奇スレを更新してるやもしれぬで砂。
というわけで、今週はすいませぬ。

 ちなみに、「石田三成(旧題:柳生大作戦)」はこんな塩梅のシロモノでアリマス。

【石田三成(ソクチョンサムスン)】
 https://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2163128&x=B

>内容紹介
>百済再興を謀り、魔人と化した石田三成。
>対するは、新羅非時一族の流れを汲む大和柳生。
>古代朝鮮から関ヶ原へ、1000年の時を駈ける戦いの幕が切って落とされた!
>もう1つの関ヶ原、もう1つの日朝関係史。大胆にして壮大な荒山ワールド全開!

>異形の石田三成、推参!
>百済党の末裔・石田三成は百済再興を賭け、髑髏盃を呷って魔人となった。
>一方、天武帝に縁の大和柳生は、新羅・非時一族の末裔。百済殲滅を使命とする。
>三成の不穏な動きに、ついに立ち上がる柳生石舟斎。
>ここに、1000年の時を駈ける、時空を超えた壮絶な戦いが始まる。


 うむ、荒山先生は通常運転で砂。
連載してたKENZANが近所に置いてなかったので、ある程度以上は知らぬのです。
ああ楽しみ。

6921:2010/07/03(土) 01:43:01 ID:9z4zZsw.
>>656
 当方は生まれて初めて映画館で観た記憶がある映画が「大魔境」だったりする世代なので、
ドラの声は大山のぶ代がウッドボールであり正義誕生。
新しいドラの声を否定するつもりはないのですが、これはもう刷り込みで砂。
関智一がスネ夫、三石琴乃がのび太ママと公開された時も大層驚きましたが。


>>660
 そういう時は「後編」の後に「完結編」を入れればよいという古人の智慧があるのです。
完結編で足りなければ「完結編2」を、それでも足りなければ「完結編3」を作ればよいのです。
ああ懐かしやアルセイルの氷砦。
(無論、後編で完結するようにしたいところなのですが)


武士同士の諍いについて>
 まあ、ちょっと遡れば坂崎事件とか起こってるわけですから、
時代が進むにつれ、武士の気性も変わってきてるというのはありま砂。
とはいえ、喧嘩程度なら旗本奴とかもいて、あれこれやってた頃ですし、過渡期で砂。

 更に年代が過ぎると、「当世の武士は柔弱に過ぎる」とか言われて、
「葉隠」とかでも色々書かれたりするわけですし喃。
「赤穂浪士の討ち入り」があれほど賞賛されたのも、その辺の不満の反動もあったのであろうなあと。


W杯と妖術>
 表のサッカーとは別に、
世界各地の妖術師たち(別名:プロ厨ニ病患者。あるいはマスター邪気眼)が集まって
その術を競う裏のW杯とかそんなのがあったら愉快で砂。
なお、裏になったのは「痛々し過ぎて到底直視できない」とかそんなのが理由だったりするオチが。

6931:2010/07/03(土) 01:48:20 ID:9z4zZsw.
創作と史実について>
 この辺は割と厄介な話で砂。
個人的には、創作は歴史への興味の入り口足りえるので、
虚構である事を認識してもらえる限りであれば、
ある程度の操作はありじゃなかろうかとは思います。

 つかですね、その辺であんまりはじけることが出来ないと、
ぼくらのアイドルであるところの宗矩くんが、

 「父上は大嫌いにござる」
 「今更の剣聖面、おやめなされませい」
 (では行くがいい。そして全員死ね)
 「尻一つ!」

 とか言ってくれなくなるわけで、それはヤダというか、面白みが不足するのでご勘弁でアリマス。

 とはいえ、あんまり度が過ぎてくると、
創作を真に受けた人が裏柳生実在説とか言い出したりすることもあるわけで、悩ましいところ。
なまじ物語としての人気が高いと、創作が現実を侵食することもあるわけで砂。
しかも、武蔵や竜馬のように、ホワイティな評価の創作で勘違いされるならまだしも、
宗矩みたいに暗黒評価の創作を史実と混同されてあれこれ言われるのは気の毒というか難儀と言うか。
創作はあくまで創作として楽しむからいいのですけどね。

 なんにしても、一概には言いがたいところで砂。
そもそも、この(一応)史実ベースのやる夫柳生を始めたのも、

 「柳生は創作の印象が強過ぎて、
  史実の柳生がどんなだったかはあんまり知られてないねえ…」

 という、もやもや感が当初の動機のひとつだったわけですし、
悩ましいところでアリマス。

6941:2010/07/03(土) 01:51:37 ID:9z4zZsw.
 ただまあ、だからこそ、世の中には「棚に上げる」という思考操作が存在し、

 「問題は色々あるけど、とりあえず今は目の前のお話を楽しもうじゃあないか。
  やあ、今日も宗矩くんは黒くて愉快でナイスガイで砂」

 とかいう塩梅に過ごす事が出来るわけですよ。
ホラ、昔の人も言ってるじゃあないですか。

 ──┐               !                ヽ/
                .i    l|i               ー─'フ
 ───      .   i   il|ヽ.   |ヽli                └─
  ─‐|ァ'  . !i.  、i|li ( \__ ,| `ー-l `ー、  ∧          ─‐|ァ
   ,/|/ ̄|_ |`ー‐トト'ゞ  ヽ、   ヽ  )j|,r‐"lノ|           /|/ ̄|_
    ̄.|   il|i    i|li    |   )ト |,|     ,ノ i
      ─┼ \. .   、  ||. || .|| (  j|li| 'i|  ノ ri|  ヽ/  .│ ─┼
   │ ┌┼'   ≧ >.\从从八ヾ` 、 ヽ八ノ( ミレ  ー─'フ  L  匸「
   │ └┘ .   彡 )、  ,.r‐' ̄ ̄ラ'ーイー、 三  |レ゙   └─
        _ノ  )  ,メ人,イ,r‐、Z.、r` ノi =  V    ─‐|ァ
          ̄三 ) ̄iZ,、r(`.|  `゙‐!‐'" ,トて ト-`    ./|/ ̄|_
  ──┐     .<__)ハ  ! └` _、 <   ,! i|i
            i|li,ノ ハ  iト''二-、,il|  )  ( |i        ││
  ────‐    `'ーァ川:、 l|_____j く ∧ ハ.      ││
   ─‐|ァ       .<__ ハ  ー‐   ノ 川 ,j∧      ・ ・
    ,/|/ ̄|_      彡ラハ._,.---、__/  Y-‐'ノ     /,
     ̄.|       l ._,r-彡、 |        .|  |ー──///
     ││    、l|  ̄\  |         ノ/
     ││     .l|il / \ l      ,r'"~
      ・ ・   、/^ll i   <≧ー、  ,/~ 
                     >'"  

 と。
とりあえず、当方は「石田三成(旧題:柳生大作戦)」を楽しみに読む所存ー。

695名無しのやる夫だお:2010/07/03(土) 02:04:18 ID:85g6OLHk
逆境ナインだ!!逆境ナインの先生だw

696名無しのやる夫だお:2010/07/03(土) 08:00:28 ID:FZzwQv8I
島本和彦至高の名言ですなw>それはそれ! これはこれ!

そういえば>>1はどのあたりまでやってくれるのかな?
柳生連也斎とぼうふらの御前試合とかまではやるのかな?

697名無しのやる夫だお:2010/07/03(土) 19:43:41 ID:flpvYVGI
>>694が出たらもうそこで話が続けられんわな。どっとはらい。

6981:2010/07/05(月) 02:40:36 ID:Brdq5UkI
 どもどもです。
「石田三成」は読了したのですけど、レビューとかどうしたものか思案中。
むむむ。

>>696
 とりあえず、話としては、
連也斎と義仙列堂が亡くなるところまでは続けます。
これは当初から決めてた事なので。
で、その後についても書くつもりですが、どんな風に書くかは思案中。
そんな塩梅でアリマス。

>>697
 先にも書いた通り、
個別の作品や作家、あるいは題材に対しての話ならともかく、
歴史系の創作全般について語ろうとすると、一概に言えないので
どうもこういう言い方になってしまうのが難儀で砂。

 まーこのAAを使ってみたかったというのもあるのですけど。
今日(というか今朝の)の島本先生はなんか凄かったです喃。

699名無しのやる夫だお:2010/07/05(月) 03:23:31 ID:oPQJsi6o
あら、「石田三成」は柳生センサーにひっかからない出来栄えだった?

700名無しのやる夫だお:2010/07/06(火) 16:18:32 ID:8iO4YwVg
BJ、次回から回想形式で過去編ですかのう。
嫁さんは存命という解釈らしいですが。

701名無しのやる夫だお:2010/07/09(金) 06:14:09 ID:KEm/ETdg
>>700
>>BJ

間黒男と申したか

7021:2010/07/10(土) 01:07:26 ID:uwkDTwfs
 どもどもです。
さて、次回の更新ですが、今回はどうにかなりそうなので、
いつも通り、日曜(07/11)の夜21時から投下しようかと。
タイトルは、

 【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編)】

 で。
参院選挙速報の最中なので、そいつを横目に見ながらの投下になりそうですが、
お付き合い頂けましたら重畳でアリマス。
よろしゅうですー。

>>699
 Amazonのレビューの方にも書いたのですが、
どーにも今回は話がまとまってないので砂。
平たく言えば「決着が付かないまま終わった」わけでして、
これをお薦めするのは若干迷うところ。

 まあ、毎度のネタさえ楽しめれば無問題、という方であれば、
その辺は相変わらずなので大丈夫かな、とは思うのですが、
やっぱ微妙なところでアリマス。

>>700
 なんというかトリッキーな構成で砂。
何かあっても(というか打ち切りが決まっても)、フォローができるように、という
下準備っぽいのが悩ましいところ。
むむむ。

703名無しのやる夫だお:2010/07/10(土) 10:43:08 ID:isj3bHk.
あいよー

704名無しのやる夫だお:2010/07/10(土) 10:58:16 ID:i/nrQGkY
オスっ!

705名無しのやる夫だお:2010/07/10(土) 14:38:10 ID:KOnlwogE
承知!

7061:2010/07/11(日) 20:39:57 ID:Kdn5y4eI
 どもどもです。
今、まだ書き終わってないので、もうちょい掛かりそうです。
なので、22時投下を目処にしようかと。
すいませぬ。

707名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 21:02:09 ID:XwMGJhe6
待機

708名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 21:49:46 ID:zccmBJLg
待機

7091:2010/07/11(日) 22:03:14 ID:Kdn5y4eI
 どもども、お待たせ致しました。
それではこれから投下する所存。
タイトルは予定通り【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編)】で。

 では、始めます。

710やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:04:46 ID:Kdn5y4eI
 このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレの外伝であり、
柳生一族と関連のある物事についてあれこれ紹介するスレです。

【今回のメイン柳生:なし】

        /\                              ,.l/ /ー-、/、_ :/ ', i /^\ `‐、
    「r\__} i \        __/{             /´ / //    ´  /   i /rV/l \\
  ___, ∨`ー‐┘ ノム.、_人_   〉   >          /  / /,ィ r―      ヘ /^\< ̄ヾヘ  :__∧__
  | .iヘヽ\ー 、  `ー-..`Y´   ― 、/ 。  o。     / /  /.//.| /        / ハi|/∧ヽ \ \  `i,.、i
  Ⅵ `  ̄ ′ 、_,.ノ.            ゚    ・ 。_  /   l// |/| イ ハ i /  i|` ゙`´ ', ! /^\ ヽゝ
  \ー―┐     ̄`ヽト _               ,' / , | l/,. -、 ト! ィ:ハ i ノ   リ |,、  \ヽ  \  _人_
    ` ̄ /'  /r―==ト ミ__ _)             ! ! ii/乂,./ /L__V`'くハハ   、/ /∧ヽ  ヽ\ゝ   `Y´
      /{  //    廴_`¨ヽ             l///  / / |l  z'==ミ{/、   キ|⌒ _/厶  ', ヽ  皆、怖い怖いと言うが、
      廴_ ノ      / ノnト、                  イ  ノ⌒j、|l/ゞ:.:彡7 `     ィラ:Tヽ|  〉  }   私だってこんなAAも
           ┌‐ ´ / }_}_}ハ         <\ { .//   r' _ ノ }-‐'――‐ 、     辷ツノ/厶∠/   あるんだぞ、どうだ?(キラッ
             ̄´   _ /ノ.      ┌―‐z不 l   ‘7__ノ ,r┬――___’  ノ  `¨`//,.イl |/  
                     `¨´       > ´ { {    `ヽ  /:|l i三彡∨ `ヽ     人| i l  
             人     。o..斗゚ ´     ヽヽ.     ー〈::ハ|l}|!ゞ::、 `ー ´r― xく ! l l|!
             `Y_ノ ーァ  ,  ´          _人_イ_>―、  }ヽ|lii  ` ._ . ィ{ヘXX} | l i !i
              `j,.- ゚ /           ,. イ`Y´{´  廴._ }__ノ、!l.|!  !  /、:{/   `く ,ん.!l.|ゝ≦ヘ.__  __j__     |
                 /          /、    ∨.。 ゚  }  ヽi !i .`ヽ._ {  >    /  厂}、〉,、f´   i′     人
               ノ        ト ん{ >  o. ・゚ \   廴._ !l.|ゝ |       {   ,.イ´{  / / }ィ^ヽ__    ̄ `Y´  ̄
                      【相変わらず変身中のレディ・ダダさん(地球来訪中の宇宙人女性)】


               (キャラが違い過ぎて訳わかんねーよ。
        / ̄ ̄\   でもそれを言ったら後が怖いだろ常識的に考えて…)
      /  _ノ ヽ_\      ____
      |:::::: (−)(−)|    ./      \
.      |::::::u::(__人__)|  ./ _ノ   ヽ_. \    (その30代女性の外観で無理するくらいなら、
       |:::::::::::::`⌒´ |./   (−) (−)   \   ゴス幼女に再変身頂きたいという
.       |::::::::::::::    } |      (__人__) u  |    このやる夫の切なる想いを読んで頂きたいところだお)
.       ヽ::::::::::::::    } \     `⌒´    _/
        ヽ::::::::::  ノ   |           \
        /ヽ三\´     | |          |  |
-―――――|:::::::::::::::: \-―┴┴―――――┴┴――

711やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:07:02 ID:Kdn5y4eI
 さて、前回(中篇)の経緯について。
寛永七年(1630)に起きた池田家中の下級武士同士の諍いに過ぎなかったはずの一事件は、
様々な経緯を経て、大名家と旗本家の争いに変質してしまった。

             |/
     , ─  ̄ ̄ ─- _ ̄ ̄
   /          ┛┗
  / / ̄ヽ/ ̄ ヽ  ┓┏
  /  |  O |  O |    |     池田家の名に掛けて、
  |   |   人   ノ    |    この一件、絶対に譲らないからね!
  |  >-─´-`─-<    |    絶対又五郎は返してもらうよ!
 / ̄  ._____  ̄ヽ |
 ゝ ̄ ̄______  ̄  ノ  |
   ̄ ̄        ̄ ̄   l        
ノ |              | \       /\/\ 
  池田家当主・池田忠雄        <  VS  >     ..       , =-───-....、
   (いけだ ただかつ)           ̄|/\/       ..   ┛┗':::::::::::::::,::、::::::::::::ヽ
                                    ......   ┓┏::::::::ri:::i'`! ヽ∧::::::::i
                                    ......    |:::::::::|`三∨三三三i,i::|
 幕府は、我ら直参をないがしろにする御積りか!?          .>:::|彡三三三三三ミh|、
もしそうなら、コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・モ・ノ・カ…!   , -|-v-くシ-=-, ,シ-=-,i_シ',.i
                                       /::::::ヽ_i .ヽ` ̄,ノヽ` ̄,ノ |シ
                                      /::::::::::::::/ヽ、  ̄i=^'=i ̄_./:::::i
                                     ./:::::::::::::::|:::::::::`::-└三,,=.':::/ノ;;;ヽ
                                        旗本・安藤治右衛門正珍
       _ -─‐=¬==‐-、                      (あんどう じえもん まさよし)
     /::::::::r:::::::::::::::::::::::::::::、`''、
    r'::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::丶
   〃:::::::::::/:::::::::::::::::i:::::::::ヽ::::::::::\:ヽ
   /:::::::::::::/:::::::::::::::::::|:::::i:::::::|:::::::i::::::!:::::ヽ
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  {:::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::|::|人:::::! !:;ヘ:::ハ::::::}l::::`,
  |:::::::::::::|::::i::::::::iヘ;:::::|人_ ヽ;| レ V::|:::::::|:::::::}      (勘弁してくれ…!)
  |::::{::::::::|::::|:::|:::| ヽ::ト、 ``'‐‐-_,,..Y:\::ト、:::::|_,....,_
  |::::|::::::::|::::|:::|ヘ| , ヾ::::、 xi≦タ´|::::::i゙|ヲ|/   `ヽ
  |::::|::::::::|:::ハ::|__,ノ`‐、`` ゝ''¨´ .:::. !:|::::! ソ.      `、
  |::人::::::|::| ヘ!xiミミタ `   .:.:::::: |::!::::|´      i  }
  レ  ゝ从|  '¨´ .:::..  ヽ     ハ|:::::|、フ     |  !
     ハl:::\ .:.:::   ´mェ'、   ''i, ゙̄,}´      !  ,|、
     |::|:::::::::\    1::::::::ヽ  .,' }  {>     | ノヲ}
     |::|:::::::::ハ `-、.._  !エlエエ} /_ノ 丿       |ノソソ}
    / ̄`¨¨'''''    ` ‐、‐-‐'´__,..イ_,ゝ     丿ソソソi
          年寄・酒井讃岐守忠勝
       (さかい さぬきのかみ ただかつ)

 幕閣が仲裁に乗り出すも、互いが矛を下げる気配も無く、
その上、双方にそれぞれ肩入れする味方が出始め、
このままでは江戸城下で事件が起きるのも時間の問題か、という状況にまできていた。

 これには幕府も大弱り。

712名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:07:08 ID:P18rv36U
というか中の人は初代ミンキーモモですよ?

あれから何年とか数えてはいけない。

713やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:08:31 ID:Kdn5y4eI
 ところが、寛永九年(1632)四月、
当事者の一人たる池田家当主・池田忠雄が疱瘡により急逝。

                     /
                     |   , -―-‐‐
                     |  /
             ,. -‐  ̄三 ‐- レ'_, -―- 、_
           /       三   三ヾ、      ̄
          /             三三\
            / /⌒ヽ   / ⌒ヽ   三三. ヽ
         l  l  _| |  _ |   三三  |
         |  |  ‘’|  |  ‘’| u. 三三 |   …な、なんでこんな時に…!?
         |  ヽ._ノ   ヽ_ノ    三三  !  
          v -――---―‐‐--、   三三 |
         ゝ __,......._____.........._ `l 三三|
         ヽ、    ....................,ノ 三三. !
              丁 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄   三三. |

               _,,.. ._
            ,r;';;;;;;, _,..、`、
           i´_,.. - ' _゙、,ヽ      …ツイてないお方だねえ。
           l゙、 ,.、 '´rニ,゙v i .    ま、こちらとしては正直、渡りに船なんだけど、さ。
            ヾ iャ'j; `  i' r'~ヽ,ーュ: ; _
            ュ'ヘ ヽ ' _,  i .! .i !`ー┴-ニ`y、   
         ,.r'´;l´::.:..ヽ, '´.  / ! .l, :::.:.:.:.:.::: }' i .   
       _,.-'~ヽ l ::::.:.:. `!ー '" ry'`ーi ::.:.:.::::..: l  r,!   
    ..,.-='´   `、゙、,l ::::.:.:.:. l .`t-r'  i ::.:.:.::.:.:: l リ !    
   / `ヽ,    ヽ l :::::.:.:. .i 冫l '",i .:::.:.:..:.:. l ,  i,
 .,rー'ュ、 ゙,  _, -=' ト-t_ :.:. \_⊥-' :.::.:.:.,..._,./  ,7 `;t 
. ,ヘ.! i^,.`i /' ~ .   loj :.:~`rー '"~  ̄ ̄l oj l ;'     l 
ヾ、」y' _r' ´      .i´、:.:.:∫::.:.:.:.:. .:. :.: , `´ `t ..,_   !
. `7,' ´         _,l._ ` ! :.:::.:.:.:. :. :.:. :.:. :.:.: { l,  `  `i
            年寄:土井大炊頭利勝
          (どい おおいのかみ としかつ)

 この機を逃さず、幕府は

 ・ 池田家は鳥取へ転封
 ・ 関わった旗本衆は謹慎
 ・ 大元の渡辺源太夫殺しの下手人・河合又五郎は江戸追放。
  並びに、以後、誰も又五郎を匿う事は禁ず。

 と裁定を下し、これで一気に事件の決着を図った。

714名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:09:29 ID:GYaM1kfQ
ハジマタ

715やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:09:46 ID:Kdn5y4eI
 だがしかし、死の直前、忠雄は遺言として
『なんとしてでも又五郎を討て』と厳命。

      -- ── -- 、  
   /          ヽ 
  /    (-) (-)     ヽ
  |     /\      l     殿は最後まで
  |    /   \    |   又五郎の首を望んでおられた。
  |  /      \    |   
  |    _/ヽ_     |     最早こうなった以上、
  /|    \   /      lヽ   又五郎は池田家のエネミーだYO!
 レl    //\l      l\)
   |━━━━━━━━━|     …つまり、わかるネ?
  池田家家老:荒尾志摩
     (あらお しま)

  . v‐、l ̄ヽ __ ノ 、__ ノ
   l )       ^  l    …なるほど、分かりました。
   `ー 、   ──┘ノ
      ` ー──、´
       /|/\ / ヽ
        l l     |  |
       | |     |  |

 これにより、又五郎は
『家中で事件を起こした下手人』から『池田家の仇』に切り替わる。

716やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:11:26 ID:Kdn5y4eI
 これを受けて立ち上がったのが、源太夫の兄、渡辺数馬である。

        _____
       /´           `\
   ゝ/  _________ヽ
   /    |    ヘ、    ノ⌒ |
   |   |  /  ̄`ヽ /  ̄`ヽl
   l    |  l     lj | lj    l
   ヽ  |_|        |     |    なら、又五郎は、この僕が討ってみせます!
   /⌒`  ヽ       l     ノ、
   | )     ` ー─ ´ っー ´ l
   ヽ__   /⌒\____つ ノ
       \ ( ______ ノ /
       >ー───、─ ´
        / \ / \/ \
      l   l      |/\
      ├─┤      |、
        渡辺数馬
      (わたなべ かずま)

 かくして、主君の、そして弟の仇である又五郎を討つため、
数馬は主家に暇乞いをし、仇討に旅立つことになったのである。

 かくして、この物語の「最後の事件」が幕を開けるのであった。

717やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:12:19 ID:Kdn5y4eI
           //__/_/ / |  ヽ \\ ',
           r┴' / / `∧ ! /^\< ̄ヾヘ       ふむ、やらない夫。
         // /    / ,、∨,、  \ヽ  \\    ここで質問だ。
       ∠..ノ /  /  / ∧ヽ|/∧ヽ  ヽ\  ヽ ヽ
        r' / ,'  /  /l /´`"゙`´ ', ! 、   ', ヽ\}    今回、数馬が仇討に旅立ったわけだが、
        | { l   リ ,' 从     リ |  〉  }  } リ   そもそも、何故この時まで仇討ちに出なかったのだ?
      /レヘ |\トヘ匕L.._,. 、__/厶∠L/ l lイL   仮にも弟が殺されたのだろう?
   ,ィ ´ / ∧ト、ゝ弋‐辷テミ、   ,ィ辷テァ//|,.イ ヽ\ー- 、
  /  /-ー彡'´|l lヘミi` ̄彡 | ヽ ` ̄´/ // ! ` ‐- \`ヽ \
 _,.〉<´  //   |l トゝミ彡'7   |     //,' |ヽ   `¨ ー-  ヽ
.´       //   |l |ヘ三彡゙  ┘'   ,.フ /  l  \      `¨>ー 、
.       ,'/     | ', ヽ.l`マ{ ゞ二.Tミ、/l l  |    ヽ        〉   ',
      /     /| l l|  \    |ヽ|´ | l  l|     ',.      /   l
.     ,'    ,' | l l|    ` ー'|ヽl   | l l ト、  |     /     !
    /__ /  | l  |   \  ゞ'゙   | l l | ヽ___⊥__    /     ,'
    ヽ,      | l  |彡   ` ´ ィ三ミ:! l l |     /    /    /
      \   ノ l  |三i        ゞミ三| l l |      /    /     /

              / ̄ ̄\
         rヽ  / ノ  \ \
         i !  |  (●)(●) |    ああ、そのことですか。
      r;r‐r/ |.  .|  (__人__)  |
      〈_L (`ヽ .}  |.   `⌒´  ノ    それはですね、当時の「仇討」の概念は、
     l` ( ``/ .  |        }    いわゆる「復讐」とはまた違うものだからなんですよ。
     ヽ   l  .  ヽ       }
      |,.   l  /⌒   ー‐  ィ ヽ

               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |    この頃の「仇討」は、
   /( ●)  (●)\  !   !   親族中の尊属、つまり本人の親や兄などが
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l   殺害された時のみ、「仇討」をすることが許されたんですお。
  |     |r┬-|       |  /   
  \     ` ー'´     //      逆に、卑属にあたる弟や子などの場合は、
  / __        /       「仇討」は許されなかったんですお。
  (___)      /

718やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:13:32 ID:Kdn5y4eI
         /:/  -  ̄  ハ ` ‐ 、ヽ  !,
         Y .// / /  |:i    \、 i
         /ー-、/、_ :/ ', i i,.ヘ ',  ヽ:i|
       r―´   ´  /   i /:  ト 、  i:ヘ
      ノ          ヘ | ,.ィ  i  `ー 、 i
     i ,.イ        / ハi,|//|  i    `
      /   i ハ  i /  i|`ー- |
      'i i  ハ ト! ィ:ハ i ハ   ノイ /  i      ふむ、すると、数馬にとって源太夫は弟だから、
      ハ/|  |iL__V`'くハハ     |イハ  :i     「仇討」に出ることは許されなかった、ということか。
      / V\ト卞乏`ミヾ`  ー-=≠―| ./
    /  | :ト、ゞ、:.:.:´彡  i えzゥ‐ラ/:/  /     では、逆に、
   /   :/| /iト-=;,;_i'    `    ‘/イi イ /   何故今回は仇討に出ることができたのだ?
- ´  / :/ | i :ヘヾ、;,/       /イ//イ |ハ
   /  /,.イ :/ :||;ヘ=:{ _`´_   /イ|i  |  i
  / .:ノ´./:/  |:|:i,:\{ `ー- `  ,.イ: `| i |   i
/_ -/ //  /:|:i:',: \ ` ,. イi;:/:.  | l ト、
ニ -/  :/´  :/ \:i,.  ` ´  i:;ハ:  | :l | ヽ
.:/   /´  /   `!      /  ヽ |  i:l ヘ


             / ̄ ̄\
           / _ノ  .ヽ、\
           |  (●)(●) |          そこで絡むのが忠雄の遺命です。
           |  (__人__)  |
           |    `⌒´   ノ             「又五郎を討て」
    r─一'´ ̄`<ヽ       }
    `ー‐ァ   ,    )     , -'~⌒ヽ、       という忠雄の遺命により、
     ノ   {.   ,ヘ    ,l. ゝ、_ .'ヽ).      又五郎は「主家の仇」になりました。
    /, 、 _   /. |    . ',  . ..  .ヽ、     これにより、「上意討ち」という
   (/ / // / / ...|      ...|\..\\ \_)   .名分が立ったわけなんですよ。
      / // / /         . . \_\_)、_)
      ー' {_/ノ              ."´

          ____
        /_ノ  ヽ\
      / ( ●) (●)、      「弟の仇」ではなく、
    /::::::::⌒(__人__)⌒\    あくまで、「主君の遺命」だから討つ、という理屈ですお。
    |      |r┬-|    |    .だから厳密には、これは「仇討」じゃないとも言えるんですお。
    \       `ー'´  / 
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ   まあ、何にしても、
  \ ヽ  /         ヽ /    数馬がここで仇討に出ないと話が収まらないわけですお。
   \_,,ノ      |、_ノ

719名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:14:28 ID:P18rv36U
まあ、弟の仇がふくまれると、
部屋住みで問題起こした次男三男のケツ持つ敵討ちが
頻発するだろうしねえ。

720やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:15:04 ID:Kdn5y4eI
      /    丿     /   j  { /⌒ヽィ公x       \_ノ
     /    /   /  /  ,.イい八!        }       く
    /    /    /  /  / -|‐==ト      ノイイ  ノ  ,ハ
  く      }   ノ { 〃l /{. 斗=ミヾ::::)  .:⌒メ j| イ     ト
    }      厶イ八八{ 八{  >セヅ`仁7  ィゼド刈  }ハ  ハノ
   ノ       {   {   ィ个ニ≧=彡ニ/   { ー= リ ノ厶イ
  (       ∧, -ヘ   |ニニニニニニニニ,′  ∨  イイ /      どういうことだ?
.  '         { く !  ├=ニニニニニニ{   , /   仏ィ′     あくまでこれは「上意討ち」になるのだろう?
    i    l  人 (l   卜ニニニニニr‐┘   __   ノハ|
    |    l    ヽ.|  八ニニニニ=┤   ∠二〕  / |       ならば、藩内で腕の立つ者を選び出し、
    |    |     l|  | トヽニニニニゝ   `こ ゚′ /l  |      そいつに任せた方がより確実ではないのか?
    |    |     l|  | | \ニニニニニ}    フ  /⌒' ノ
    |    |     l|  | |  `ト ニニ=}      イ / .イト、
    |    |   从 |!   {  ≧=‐-r=彡'  i / !{ !\
   ノ    j   .〃   | ト、      r‐ ミ|i {   |,' 川 ! \
       /  〃     | | \   ∧   Ⅵ {   | 〃从   ヽ、
      /     {{     ノ |    ヽ /∧  ∨ ̄ ̄ ̄`ヽ'ハ    )\
          ノ    (  ト、    ∨/.ハ  |  / ̄ ̄   Ⅵ}   '   \

         ____
       /     \
.    /       \      そこは、「武士の面目」ってやつですお。
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|    この一連の事件のせいで、
.   /,'才.ミ). (__人__)  /   池田家は鳥取に転封されてしまった以上、
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \    その発端となった事件に絡む数馬がここで立たなければ、
 /\ ヽ          ヽ   数馬に武士としての「面目が立たない」んですお。


       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)      当時の武士にとって、
     |     (__人__)     「面目」は何よりも重視されるものでしたからね。
     |     ` ⌒´ノ  
       |         } \     理不尽とも言えるかもしれませんが、
     /ヽ       }  \   被害者遺族とはいえ…いや、被害者遺族だからこそ、
   /   ヽ、____ノ     )  .ここで数馬が仇討に立たなかったら、
  /        .   | _/  確実に家中での非難の対象になったでしょう。
 |         / ̄ ̄(_) 
  \   \ /| JJJ (     だから、数馬は立たざるを得なかったとも言えるのです。
   \  /   /⊂_)     自らの「武士の面目」を立てるために。

721やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:16:49 ID:Kdn5y4eI
   / ̄ ̄\
  / ノ  \ \
 |  .(●)(●)  |         実際、この仇討行は、
. |  (__人__)  |         数馬が主家に暇乞いをして、
  |    `⌒´  |    ) ;;;;)   .浪々の身になることから始まってますからね。
.  |        |    .) ;;;;)
.  ヽ       }   /;;/    「上意討ち」であるならば、
   ヽ     ノ   .l;;,´     暇乞いなど不要だろうと思うところですが、
. /    ∩ ノ)━・'      そうせざるを得なかったのは、
 (  \ /|_ノ ヽ       .それだけこの事件が複雑な背景を
. \  ""  /_ノ  |       .持っていたことの証明とも言えます。
   \ /___/


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/    ついでに言えば、この時、
|       (__人__) l;;,´|    数馬の舅の津田豊後も一緒に暇乞いをしているんですお。
./      ∩ ノ)━・'/    難儀な話ですお…。
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /

722やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:18:03 ID:Kdn5y4eI
 さて、こうして主家に暇乞いをし、牢人となった数馬と、その舅・津田豊後は、
又五郎を討つために動くこととなった。

    ______
    |______. /     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    .|∠ \,.、 Y.    <  さて、婿殿。
   _」. | ̄ .6 ) .l    | これからどうするのですか?
   (__) ̄\ .ノー、l    .\________
    Lノテ`!ヽ   ゝ- 、
     i亠-'_ノ‐    ヽ
 __、_  ̄/`        \
│ー)フ ./    ヽ、     |
.|ニ)-{_,.-'    ゙ヽ    .|
 `-、,  l        ゙ヽ、   .!、
   `-|         `i    ヽ
     l     ._,,,___|. / ノ ノ .ノ
      ゙!,―‐一´|. / Цヽ.つ^广
     (⌒ヽ、  , `/´ ||    |
     ヽ,   ̄    /l    ヽ
      |      / `┬-‐'
       ̄'¬-r┬'   |
          (.(、    |
           ゙l.゙l    ,|
         _,|⊥   ゙l
         ('.(.,,゙l,,,|,,r‐'='l
          ` ̄ ̄` ̄`
         津田豊後
        .(つだ ぶんご)

          ,,───- 、,
        /_______ ヽ、
        |/─、 ─、\ |  |  
        |   >|・)  |─ |  ./  (舅殿、また服を脱いでる…勘弁して欲しいなあ)
        |、_ i、 _ !  '⌒i
         |  ^      _'ノ    まず、これから大和郡山に行こうと思います。
        \└──-  ノ    そこに住む義兄に助太刀をお願いしようと。
          `┬−−イ__    .
         / | ̄∧ ̄ // ヽ   
         | |  ̄   ̄ |  |

723やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:19:14 ID:Kdn5y4eI
              「 l.i‐┐
          ___r‐i_='└┘
.           l        l                _
        └―┐ r‐ニ'          -‐ ,  )
      ,....,.._./'7 l l ヽ_ヽ          ,..、,.r' /
     _ !__! l `' .ニ         ,-i´ヽ ヽ '´_,.........._
 ┌‐┘ .`ーi ̄ l ̄    ̄ ̄! /  i´、ヽ l___lr',iv'ヽ,r、r 、ヽ
.. l_  _」 └┐ r‐ r l ヽ--‐ヽヽ__Y__,.r! ( 。rイ ヽ ヽr'ヽ
 /`ヽ! .l r―、  .!__l /__!i.__,. -‐ `ヾ-i' `r r''⌒゚t'   ,、'」、
 `ー' .l.__」 ヽ-'               r ./ヽ l ` T ´ _,.ィ´ヽ! .!ヽ
    r-i__            l  l ,!  ヽ.(__,..、 t'´l  l ,.ノ ノ .ソヽ
.  l ̄      !         j、__,  !  ! !  ,、.ヽ ヽ=ニ二二-'_,. -'  ヽ
  `i. ┌ ┐ l      < ,.i'   !  ! .l ,.-' 7く ! ` ー‐ ' ´ .,r'    .i
   l  l  l .!  .j、__  '´ `  l  l l  jrヽ!  ,!       /       !
.  └ ┘└┘ -ニ r'´ 、    \.!  !. !  l  , /     / ヽ、  /  .!_
           レ'ヽl  ` ー、  l    _  '  !    /     ヽ.'´   l.  `i
            (´ヽ r‐、  ,.r'二_   `ヽ l__,、/    ./       l、/
     、,,_     (´`ヽ ヾ !   l/_ヽ,r`‐-、  Y_     /ー--------r
   -`゛ "''    (⌒Y  '  j、_. j. /!,! lヾ l、  ヽ r '´        /
.             (二__,.、  !rゝ(` ヽ  ノ 、!   ,! l 7     _,ノ       ,..._
、ヽrl,r,_      ⊂=    ` ヽ_ヽー'' `´! )ヽ 'i. Y/ .!    ィ ´  .`i- 、 ..__/ _. `ヽ、
゛ ゛         ,... , -      ( ヽゝ、__,..ニ-t' ´    ヽ l____j、    !       / ヽ ヽ
.         '- ´   ,.r  ,.r‐‐'   `´  _j_,.. -‐r 'ヽ __)‐'´ !--‐ ' ー― '''` く   ,!
         ,    (./  `,r ',r ,   ノ ̄     ヾニー-- ニ '´  、_、/r,,_     `´
      -`゛r' "'-      `-(_,rl._/`
              【渡辺数馬、返り討ちに遭う(イメージ)】

           , -──- 、
       ゝ/ ______\
        /   | / − 、 − ヽ!
.        |   |  /     |   |    なんせ僕は小姓あがりの身で、
       ヽ   |─|    ‘|‘   |   武芸はからきしですからね。
        /⌒` ` ー   ヘ ー l
   ( \  ヽ_   /⌒ー──つ    このままじゃ運良く見つけても、
    (ヽ ヽ/ ) \ ヽ __//    こんな風に返り討ちに遭いかねない。
   ( )'   ノ   /` ──く     .それに、又五郎の行方を探し出すにも、
    ` ー、  ` ┬´ \/ \/ヽ    .人数は多いに越した事ないですし。
      \._|_ノ      |_|
           |         | |

724やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:20:53 ID:Kdn5y4eI
「\.、イ゙ ヽ,、
.\ f )/ノ ゙`゙i、
  ヽ,_、   ゙'ヽ,、         わかりました。
    .ヽ_,―一l、ヽ、       では、後の事は私が面倒を見ますから、
   ,/_`y ̄_∠. ヽ、     よろしく頼みますよ。
 ./ ./'゙_ー-ヽi'〃_,).、 ヽ、
  `vl__|_≧( ̄)ー-`、. ヽ、   では、行って来なさい!
   .| .i´ //  ̄ ̄`l´.l   l
   (6   .|. _,――ヽ!|.-.、 .|    .l⌒i
    ヾ、_l'_,_..__ノノ `ヽ._⊥__.ノ ノ-ーつ
     l゙ `   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    `  ゙  __)
     │            __,,,− ̄      rl',!、
     ゙l、   __,,--―― ̄  ヽ _,―ー-_  ,にl,│
      '|               .ノ'|      `゛` `.|゙l.|
      │          ,.  ,/l゙│            | |ミi
       │          ン'′| ヽ ,―-ー''''`ー ' ヽJ
      r‐7      ._,,,,-‐″     .゙l"
      `->丁゙゙'''''''"^          ,|
      .,{ノ              .丿
     く._,|                ,,/
      /  ̄ ̄ ゙゙̄'ァ-___-‐"
      |     .,i´
      ゙l      |
       \    .ヽ
        ,L,,,,、 ., )、


        , ──  、
    / ______ヽ
  ゝ/   |/ / ⌒ヽ ⌒ヽ
   |   | |  ・.|・  |    では、行って参ります。
  . v‐、l ̄ヽ __ ノ 、__ ノ   あと、捕まる前に服は着てくださいね。
   l )       ^  l   
   `ー 、   ──┘ノ
      ` ー──、´
       /|/\ / ヽ
        l l     |  |
       | |     |  |

 こうして、数馬は舅・津田豊後と別れ、大和郡山へ向かった。

(なお、この仇討行に津田豊後は同行しないのではあるが、
 これは数馬への経済的援助、及び数馬の妻子(つまり自分の娘・孫)を預かるための
 措置ではないかと思われる)

725やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:22:31 ID:Kdn5y4eI
=大和郡山=

       .;i;、;;:。;:';.
   ,.;i;';.,,;;、;、;;:。;:;:。;:`;,,
  ,.;;:。;:;;::、;;:、;;:。;:;:;;,.:i;,;,、
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 `'::',:'':';:;.;;:、;;:;:;、;;:、;;i!;:''",,.,,.  ...... .......,. ,.......,..,........... ...
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"';:;..,__,:'':'`::'____''::',__:'':';:;..,__;.;___"'` __'`::'__':'::',:__ _:'':';:;.._ __`,:'__., ;:;;`;;i`:;::i;,|i!;:::。.;:.:;、;;:.:.:'
  ;;l, __ ̄/  l, ̄ ̄i;;.  ヽ_ l ̄ ヽ   ) ̄ ,i' ̄ ) ̄ /ヾ  ;;;`;;;`: ヽi!;:;ソ。;、;;:。;: ;:'
____l, ____i__...../_____l, ___,,i__...ヽ__,,,l, __ヽ____l, ____i__... ヽ_,,__,,i__..."'':;::i;:;;`yi!;;:。。;、;:: ;:'
/  ヽ  /  l,   i;  ヽ_ l,  ヽ   )  /.:.Y ヽ   /  /   /"''i;;;:。;:;;::、;;:、;;:。;
ヽ____Y, __、i__...__,/_____l, ___,,i__...ヽ__,,,l, __i____l____i__._,,,ヽ_,,,,i__..."''__,,,|il;:/;:;,-''"
  ;;l, __...../  l,   i;;.  ヽ_ l,   ヽ   ) ;;; i  ヽ  )  / ;;;/  く .:. ;|il;:|
____l, ____i__...../_____l, ___,,i__...ヽ__,,,l, __ヽ____l, ____i__...ヽ_,,,,i__...ヽ__,.,,ノ__/il;:ヽ
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'::',                                    ;..`'::',:'':';:;..


 | |  |         | |            ..|
 | |  | ___   | |            ..|
 | |  |___\ | |            ..|
 | |  |/ −、−、| | | 
 | |  |-|  ・|・ | | |   さて、ここが大和郡山か…。
 | |  | ー o−! | | 
 | |  |  − ノ  | |             |
 | |  |▽▽\   | |            ..|
 | |  |   | \ | |            ..|
 | |  |    |\./ヽ| |            ..|
 | |  |──|  ヽノ|_|            ..|
 | |  |_/\ // ̄j ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |  |  \  ヽ/ /´
 | |  |  /|─ | /
 | |  |//(__)
 | |  |/ /  
 |__|   /       
/ /  l ´
|_|/

726名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:23:38 ID:VD4C7Pew
どこでもドアで一瞬かよww

727やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:23:46 ID:Kdn5y4eI
       , ──-  、
    ゝ/______\
    /  |  / , − 、 − 、l
     l   |  /     l     l     やあ、ようやく辿り着けたなあ。
     l  |─|   ^|^   |    これで後は”彼”に助太刀を頼めば、
      Y⌒  ` ─  ヘー ヽ    きっと何とかしてくれるよ。
     ヽ_   |`───┘ノ
  ∩    ヽ、_ヽ__//    ∩
 ┘`ー┬─´\/\/ー┬─´ └-、
 _ __|_ ノ     |_|___三
        |        |


      , ─── 、
     /_______ ヽ〟ヾ
   (( |/ ─ 、 ─ 、\ |  ヽ
     |    |    l   |   |     なんせ、僕と違って、
      |   / |ヽ   !─r-、ノ    この大和郡山藩松平家の剣術指南役なんだもの。
   (^ヽー ヘ ` ー ´ノ|  6 !    
    `ー 、⌒`ー─ ´ |  _ノ ノノ    さ、そうと決まれば善は急げだ。
       \⊂二   ノ /\     早速、屋敷に向かうとしよう!
      、────´/ /\    
        ̄ ̄ ̄/「/\/ /^ヽ
            i |    |  |

728やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:25:21 ID:Kdn5y4eI
 かくして、この物語における「最後の事件」、
即ち「鍵屋の辻の決闘」の主役とも言える人物
「荒木又右衛門」が、この物語に登場することになるのである。

          , -────- 、
.      /       /⌒ヽ⌒ヽヽ
    /     , -| / (|)\ | \
    /    /U ヽ、  .l、__ ノ\ヽ
.   /    /       ̄ ●   ヽl
   i    /      ̄ ̄   | ── |    …なんだか嫌な予感がするなあ。
   |.   l      ̄ ̄   | ── !    (CV:大山のぶ代)
   |.   !       ̄ ̄   |   ⌒ヽ
   |.    |           __|___ノ
   ヽ   |   / ̄ ̄     /
    >━━━━━━,-、━━く
   /   /       '、フ  ヽ ヽ             ドタドタドタ…またエモーン!>
      荒木又右衛門保知
   (あらき またえもん やすとも)

 当時、又右衛門は大和郡山藩藩主・松平忠明の下、
二百五十石で剣術指南役として仕えていた。

729やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:26:25 ID:Kdn5y4eI
 さて、こうして数馬は、義兄(姉婿)である又右衛門のところにやってきた。
時は既に寛永十年(1633)になっていたという。

 …で、一体どうしたっていうんだい数馬くん。
君は池田家にお仕えしてる身だろ?
勤めの方はいいのかい?

       ,  ───   、            , ── 、
     /            /ヽ        /____    ヽ〟
    /        , −| ・l           l ⌒ヽヽ |     ヽ
    /       /   `ー ●      | ・  |─|_      |   ああ、池田家は退転したんだ。
    l      /     二   |_      o、__ ノ   )   / 
    |        l     ─__ )     l      \_ /
    ヽ      |      /_          ヽ、       l
     ヽ    |        ノ           ̄∠二二l
      〉━━━━━━<             /^ヽ   |

730やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:27:43 ID:Kdn5y4eI
          _ _ _ _ _ ____
        //   /    |    ̄ ヽ、
      / /  ・ / ・  /ヽ、      \
     // | __ ,,.-'-、  /    \     \
    /     i    i ̄        \    ヽ
    | ──_ `-,−′   _──  ヽ    ヽ     へ?
   |  _    /     ̄        ヽ     |
    |  ̄  / ̄ ̄      ̄ ̄──   |      |
    |  / ヽ__     \         |    |
   | /      |       \       |    |
    |        |             |    l
    ヽ.       |             /    /
     ヽ    i ̄             /   /
      \   ヽ             /   /
       |───────────┴─┤
.        ├──-/ ⌒ヽ───────┤
        | /   l===l   \      |

      , ── 、
   ゝ/______ヽ
    | | / −、 −、|
    |__|─|   ・|・  |    池田家を退転してきたから
    (   ` − o− |   僕は今、浪々の身なんだよ。
      \   ___っ ノ
      /ヽ、__─、- ´     だからここにも来れたんだけどね。
     /^\/\/ヽ
     |  |     | |

731名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:27:46 ID:HCv.IWh6
またエモーンww

732名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:27:57 ID:P18rv36U
弟の敵討ちというより、
面倒な宿題を誰かに丸投げするようにしか見えないw

733やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:29:11 ID:Kdn5y4eI
                    ⌒ヽ
          ( ⌒ ヽ   (    )                  なんてばかなことを!
    , ─ 、   (    )      ー \\     , -───- 、     君みたいな奴がまがりなりにも主持ちの武士として
  (_l_l_l_ j    ///             /ヽ           \   生きられるだけでも奇跡だというのに!
  ヽ ⊂ノ , ──- 、          /<ノ── 、      ヽ  ばかだばかだと思ってたけど、ここまでばかだとは!
    |   |/ ______ヽ  /^)、   _●ー ´三    \     ヽ
    |   |  | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_) (    /⌒ヽ    ヽ      |
    |   |  |─|  >|< |/  _ノ    ̄ ̄     i    |      |
    |__|⌒  `ー  o ー| /           __|     !     !
    |   |、  /⌒ー──つ/           (  !   /    /
   |  |ヘ ヽ、(二)ノ</          __  _`_ノ  /     /
    |  \/\//           ( __)━━━━━━━l
    /       /               \           |

 ばかばか言うなよ!
僕の話を聞いておくれよマタえもん!

734やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:30:47 ID:Kdn5y4eI
           |
      \            /
            _____
           /        ヽ∟  /^ \
    _    /________  ヽ  (_/  ヽ
         |ノ─ 、/─ 、ヽ |  ヽ (_\/ .|
            ,|  \ |・   |  |   j   ヽ `−ノ    僕はね、あの又五郎を討つ為に暇乞いしたんだ!
.          ||  二 |     | ̄ ⌒ヽ′ /   /    僕が武士の面目を立てるためには、それしかなかったんだよ!
     /   /ー C ` ─ \)   _ノ  /    /
         ! ⊂──´⌒ヽ   ノ/(    / ノノ    それにこれは、殿の御遺命を果たす為のものでもあるんだ!
           \ \_(⌒⌒_) /!  ヽ、/       もう又五郎は源太夫の仇って言うだけじゃなくて、
            ` ,┬─_− ´/ ヽ /         殿の仇でもあるんだよ!
             / |/ \/   く
         ((  /\ \        ヽ
           /, ─ 、/ \       /\
.           (  l l j  \ ___ /   ヽ

735やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:32:12 ID:Kdn5y4eI
   なんだって!
  主君の仇を討つために暇乞いまでしたっていうのかい?
  君が!?
      ____   /
    /   / ⌒ヽ⌒ヽ\  /
   /  , -|  (((|))) |-、ヽ  _
  /  /   ` ー ●ー′  ヽ           ,  -──- 、
 / /    二  |  二  ⌒ヽ       /___      \〟
 | | /⌒\─ |  ─ __.ノ     |/⌒ヽ .|        ヽ    そうさ!
 | ! /       ̄ ̄ ̄ ̄ / /       |・   |─|         ヽ   そして、見事又五郎を討つこと出来たら、
. | | |   (⌒ヽ⌒)   / /     _c 、_ ノつiヽ        |   晴れて池田家に帰参するんだ!
  ヽ ヽ、______/ / ))   (_    _ | |)     /
((  >━━━━O━━ く        ̄ ̄  ヽー´\ ヘ /
  /  / ____ ヽ  ヽ             ⊂|     l
  ◯  | ヽ    ノ | |◯        ヽ二二_ / ̄ ̄ヽ
   |  ` ー /⌒ヽ─′ヽ     /^rヽ    //  ̄ ̄`ヽ
   ヽ、    |   |___ ノ  ( ( l    ノ、  /⌒ヽ      \
      ̄ ̄ ` ー ′         ヽ、/  \/   l        l

736やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:33:25 ID:Kdn5y4eI
       ____/⌒ヽヾ /´        `\
    /´     ヽ_ノ、 / /⌒ヽ ⌒ヽ     ヽ      すごいじゃないか!見直したぞ!
  ゝ/  ______ヽ , |  ^|^   |−、    ヽ    君みたいな奴でも、いざとなれば
( ( /    | /     \ |/ `ー● ー ′  \   .l    ちゃんと武士らしくできるんだなあ!
  l   |  / ⌒ ヽ/⌒ ヽ! 二  |   二     ヽ  |    えらいぞ!
  /⌒ヽl─|   ^.|^   .|ヽ─  |   ─    |  l ))
  | )   ヽ _ ノ ヘ__ ノV     |       ノ  /  /
  ヽ__    ,−、___   ノ \ _|___ /  /  /ヽ
__     \ 〈___ ノ /、\______/⌒ヽ─   ヽ
__ ヽ    >ー── <  ∨`ー‐◯-l二ヽ_ノ      l ))
   \ /ヽ//\/  l  l /  ( ( | 。。。 | ヽ、 ___ ノ!
 ̄\    /     / ̄ノ   | l.       ̄ ̄  l      |

 そうだろそうだろ。
ちょっとひっかかる言い方だけど、
どんなもんだい!

737やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:34:53 ID:Kdn5y4eI

    ___           ____       …で、どうするんだい?
 ゝ/____\      /- 、−、     \    当の又五郎のいそうな場所の目星はついているのかい?
  | |/ − 、 −、|     / |  ・|・  |- 、    ヽ   それに、君は武芸はからきしだけど、
  |__|─|   ・|・  |    i  `-● - ′  \   i  いざ、討つ時になったらどうするつもりなんだい?
  (   ` − o− !    ┘三  |  三     i    !
.   ヽ、  ─┘ノ   `──、┴── 、   !   /
   / ▽▽ ヽ       _\_(二二)  /  /
   i  |     l |     ◯` ━━o━━━━
   |_|___|_|      \ | / ___ ヽ   \
   ( |     | )        | i ヽ  ノ ノ   |◯

 いや、そのことなんだけどさ。

738名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:34:59 ID:LWYB9rbU
>ちょっとひっかかる
ドラえもんは暴言の宝庫でもあるからなw

739やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:36:03 ID:Kdn5y4eI
        _____
     ゝ/´        `\
    /   ________ヽ
   /   | / / ⌒ ヽ  ⌒ ヽ!
   l    |_l      ヘlヘ     l
   V ⌒`  |     |      |       実は君に助太刀をお願いしにきたんだよ!
   | d   ヽ.__ノ ヘ _ ノ⌒i
   ヽ__  |\ ________ ノ      というわけで、マタえもん!
     ヽ |      |          又五郎を探し出して、仇を討つのを手伝ってよ!
      ヽヽ、_(二二)_|_
      / ` ー──── '
       /\  / \|\   /|
 .    |    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  二)

740名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:36:38 ID:GYaM1kfQ
ちょwwwww

741名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:37:46 ID:11YzXvfE
「全自動仇討ち機を出してよ!」みたいなwww

742やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:38:08 ID:Kdn5y4eI
          _ _ _ _ _ ____
        //   /    |    ̄ ヽ、
      / /  ・ / ・  /ヽ、      \
     // | __ ,,.-'-、  /    \     \
    /     i    i ̄        \    ヽ
    | ──_ `-,−′   _──  ヽ    ヽ    ・・・へ?
   |  _    /     ̄        ヽ     |
    |  ̄  / ̄ ̄      ̄ ̄──   |      |
    |  / ヽ__     \         |    |
   | /      |       \       |    |
    |        |             |    l
    ヽ.       |             /    /
     ヽ    i ̄             /   /
      \   ヽ             /   /
       |───────────┴─┤
.        ├──-/ ⌒ヽ───────┤
        | /   l===l   \      |

       ___
    ゝ/____\
     | | / − 、−、|     だってホラ、君が言う通り、僕、武芸はからきしだろ?
     |__|─|  ^|^  |    それに一人で探すには限度があるからね。
     (   `− o− !    そこで君の力を借りに来たって訳さ!
  __∩  ヽ、 \ ̄/ノ ∩__
 ∈  | ̄ ̄ ▽▽ ̄ ̄|  ∋
   ̄ ̄ ̄|      | ̄ ̄ ̄

743名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:38:31 ID:n3q71aL.
丸投げwww

744やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:39:13 ID:Kdn5y4eI
                      /
                    /
                       ` ー
                       _,.>
                      r "
     マジで!?        \    _
                         _ r-''ニl::::/,ニ二 ーー-- __
                     .,/: :// o l !/ /o l.}: : : : : : :`:ヽ 、
                   /:,.-ーl { ゙-"ノノl l. ゙ ‐゙ノノ,,,_: : : : : : : : : :ヽ、
               __l>ゝ、,,ヽ /;;;;;;;;;;リ゙‐'ー=" _゛ =、: : : : : : : :ヽ、
              /  _________`゙ `'-- ヾ_____--⌒     `-: : : : : : : :
...-''"│    ∧  .ヽ.  ________   /   ____ ---‐‐‐ーー    \: : : : :
    !   /   .ヽ  ゙,ゝ、      /  ________rー''" ̄''ー、    `、: : :
    .l./     V   `'''ー-、__/__r-‐''"゛     ̄ ̄   \   ゙l: : :
                   l     .,.. -、、 _ ‐''''''''-、    l   !: :
                  |   /    .| .!     `'、  |   l: :
                      l   |     .l,,ノ     |  !   !: :
                       / '゙‐'''''ヽ、 .,,,.. -''''''''^^'''-、/  l   !: :
             r―- ..__l___    `´            l   /   /: :
                \      `゙^''''''―- ..______/_/   /: : :
                `

745やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:40:16 ID:Kdn5y4eI

 唐突に来たと思ったら、
いきなり何を言いだすんだ!
そんなとんでもない事を言うなんて!

       ( ⌒ ⌒ )   ⌒ )
         | | |    ( ヽ\  ___
       _____          /__     ヽ〟
.    /   −、− 、ヽ     |−\ |      i      なんだよ!
    /  , -|/・|<\|-ヽ     |・) |─|_    !     断るって言うの!?
   i   / U `−●-´   i    d −´  )    /     そりゃないだろマタえもん!
.   |  |    三. | 三.  !   └´⌒)  \ヘ/ ,- 、
   | | /⌒\._|_/^i /     `─┐二二ヽ(  ノ
  ◯ヽ ヽヽ______ノ/◯ i⌒^)  /   )  ヽ| ̄| ))
  \ ━━━━o━━ /  ヽ/\/  /   i   |
    |.    /      ヽ |′   \   /    |─′

746やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:41:49 ID:Kdn5y4eI
                      , ───  、
      ____        /_____ ヽ〟
.   /   /⌒ヽ⌒ヽ 、      lノ⌒ヽ ⌒ヽ\|  ヽ    大体、特技といえば
  /   , -|/ ・|< |、\    |  ミ|・   |─|   l   昼寝とあや取りくらいしかない小姓あがりの僕が、
 /   /   `ー ●ー ′ ヽ    / ーc ー ′ '⌒Y   .一人でまともに仇討なんて出来るわけないだろ!
 l  /   三.  |  三  |    l⊂.___ /⌒ヽ _ノ
 |   l  /⌒\_|_/^l l   ヽ. ヽ、 ____ ノ /
 l  | l , ─ 、− 、     l /      ` ー── イ、
  ヽ l ヽ ___)__ / /       /|/\/  ヽ
   〉━━━O━━━´⌒ヽ     / |      l  |
  /  /      ヽ   l   l     / |     |  |

 威張って言うことか!
それに思い出したけど、君、鉄砲はどうしたんだよ?
あれは君の武士らしい唯一の取り柄だろ!

747名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:42:41 ID:LZumxzWg
「今度のネトゲのイベントどうされるんですか?」
「ちょっと仕事が」
「じゃあ仕事やめてください」

ってナイスなやり取りを思い出すわね!!

748やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:43:29 ID:Kdn5y4eI
      ___
   /   ____\
 ゝ/     | ノ/⌒ !
  /     |_|  .|        牢人の僕が鉄砲なんて持ち歩けるわけないだろ!
  |   /^`u ,ヽ_ ノo
  ヽ  ヽ  /⌒\_つ       ねえ、頼むよマタえもん!
   \/  |            僕に助太刀しておくれよ。
    ヽ  `──,  ( )二l   さもなきゃ今すぐ又五郎の首を出しておくれよ。
     j二二ヽ ̄  / `-ノ   朝鮮妖術でもなんでもいいからさ!
  /⌒     l ̄「  /
 /\/    |‐┴−´
./  / |       l

                 _____    /
        \    / ⌒ ⌒ヽ   `\
             / | >|< | ─ 、   ヽ
           // `ー●ー ′ U \   ヽ     無茶苦茶言うな!
     ─    i⌒  二  |  二      ヽ  ヽ    それにすぐ妖術に頼るんじゃない!
           ヽ、  ─  |  ─ /⌒ヽ  |  |
               ̄l ̄ ̄ ̄ ̄    |  l  l
      /  /⌒ヽ | (⌒\/⌒) ノ /  /  \
            ヽ__.ノ、┴───── ´  /  /
           \ `━━,-、━━━━━く
            ヽ|  / ヽフ     \    ヽ

749名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:44:06 ID:VD4C7Pew
これほどドラえもんとのび太にマッチするとはw

750名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:44:28 ID:P18rv36U
そこ、朝鮮妖術ノン!

751名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:44:38 ID:LZumxzWg
そうだ!妖術に頼ろう!

752名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:44:58 ID:dc3zozyk
柳生の一門にむかってよりにもよって朝鮮妖術を求めるなw

753やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:45:27 ID:Kdn5y4eI
    (  な    の    い `ヽ
    _>  く  .  ぞ    き   /
   (   し    み    る  (.
    `;  .た    を        )
    /   °         rー'
    `------ーt,       |
 ゜ 。  __.._ .  。 \ /`ー─'
     .{川cj      ~
:=-    i T´   . °
   /´~⌒ヽ. ゜   -=:
=-  レ'r.;_r-'´`ーvwn,、
 r'~`r---'~ )、 (!||||||||!)   -=:
 `-└─¬´r~ニゝ'^y'.つ
        `ー└-.._`;

        ,、='' ̄::::::::::::::: ゙̄'''ヽ、
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /:::::_,_、:::::::>‐-、:::::::::::::::::::u:::::::
     /::::/~ヾ,}::::j|  。 }::::::::::::::::::::::::
    l::::/|_ ゚ ,.>ー、ゞー≠ ̄ヽ::::::::::::::
    |::/ ヾ≦ヘ,_ノヽ      \:::::       まったく…なんてことだ。
   |Y     l|      U.  ヽ
   |ノ〆u   l|       ー-  |
  /| /      l|       ー-  |
   l / r   」{,        ヽ  |
   l,  ヘ_ _,,>ー=、_   /
    ∧   `Σ,,、-‐─゙ゝ=´    /
     ヘ   ===一       ノ
      ∧
       \≧≡=ニー   ノ

754やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:46:47 ID:Kdn5y4eI
          ____     
     ,.>‐'::::::::::, - ,;::::::,ニ、'‐-::、    
   ,.;'"::::::::::::::::/‐- 、l/   ';:::::::::\   
  /::::::::::::,;::::::/  .( ・)| |--- .|:::::::::::::\
/:::::::::::::::/:|-'へ、/⌒,.!、`ヽ ./ ̄\:::::::::l
:::::::::::/ し'    ' ‐-イ::::::::)‐'"    \:::|   (…でもここで断ったら武士の名折れだ。
:::::::::/    ̄  ̄ ' -  '‐r''" ' ̄ ̄ ̄  ',:!    後で誰に何を言われるかわかったもんじゃない。
:::::::/  ∧ー――-   .|   ――∧-  l|    それに、備前宰相様(=池田忠雄)の御遺命でもあるわけだし…むむむ)
:::::::|  し'     _    |   ー- し'_  l|
:::::::l  ―― '´  ,r ┬个┬-、     ./
::::::::l    -‐='"┴┴┴┴ ┴=:、   /
::::::::' 、                 ̄ /   ,
\::::::\___________/  / |
  >------------r―-:、------ゝ、  し'
/::::::::::::::::::;;-‐'"´ ̄ト‐┬‐l ̄\:::::::::::\             オーイオイオイオイ…ウワアアアン>
::::::::::::::::::::/      ヽ -‐'   `:,:::::::::::l

755名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:46:56 ID:GYaM1kfQ
妖術wwww

756やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:47:33 ID:Kdn5y4eI
            __
            ( ((__)) )
         , ──┴── 、
.     /   / ⌒ヽ ⌒ヽ  \
     /   , ┤ /・|・\ ├ 、  ヽ    …もう、本当にしょうがないなあ数馬くんは。
    /  /  ` ー ● ー ′ \ ヽ
   / /  ──  |  ──   ヽ l
   l /  ──   |   ──   | l
   l l   ──   |   ──   l l

     .__.._
     .{川cj  
     i T´ ピタ
   /´~⌒ヽ. 
   レ'r.;_r-'´`ーvwn,、
 r'~`r---'~ )、 (!||||||||!)
 `-└─¬´r~ニゝ'^y'.
        `ー└-.._`;

757やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:48:31 ID:Kdn5y4eI
                 _,,,,,--―――--,,,,_
.             ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ
            ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、  ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\
           /;;;;;;;;;;;;;;l    `''-l-''´     l;;;;;;;;;;;;;;ヽ
         /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l     ・ ∧ ・    |_;;;;;;;;;;;;ヽ
         /;;;;;;;;r-'´  ヽ、   ,ノ-ヽ、__,ノ   `ヽ;;;;;;;;∨
        ,';;;;;;;/       ` ̄´(;;;;o)        ヽ;;;;;;;l    こうなったら助太刀しないのは武士の名折れだ!
        l;;;;;/  ̄ ̄ ̄     /::::::::ヽ    ̄ ̄ ̄  l;;;;;;|   数馬くん、僕の力を君に貸そう!
        |;;;;l ―――     (:::::::::::::::)   ―――  |;;;;|
        l;;;;|    ,,,-    ` ̄ ̄´   ー--,,,,__  |;;;l    又五郎の奴をなんとしても討ち取るんだ!
  ,r-―-、   i;;;l -‐'''´   ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ     l;;;l
 /    ヽ  ',;;;l    /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ    i;;;l
 l     /`ゝ、;;l    {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;|   /;;/
 ヽ  /:::::::::::::::ヾ   ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ  /;;/
   ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ:   `ー'''´       `ー''´  //
   l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、
   ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l::::\    ,-‐'´`ヽ、    ,〆:::l:::::ヽ
    ヘ::::::::::::::::::::::::::::ゝ--ァ\<´  〉-〈   \/r-、/::::::::::::ヽ
      \:::::::::::::::::i:::::::::<:::::::::`ゝ、 |   | ,〆:::::::>:::::ヽ:::::::::::::}

758名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:49:07 ID:GYaM1kfQ
マタえもん△

759やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:49:33 ID:Kdn5y4eI
       ___
    ゝ/  ____\
.    i     |  ノ−、i
    |    __.|─|  ・|.    ほ、本当かい!?
  ((ヽ  (  U `− ^、   マタえもん!!
     ヽ/  l` 〜〜┘
      |  └─ 、
      j二二ヽ ̄ 
     /|  i ⌒l
     /^!  | ̄|
     .uu|─-|  |.  
   (  ヽ__,- uuヽ、
     ̄(__|_ ノ
             

           _____
  .    /     /⌒\/⌒ヽ
     /   , −|   ・|・  |、\
    /   /   ` ー ●ー ′ヽヽ    当たり前だ!
    /  /     二二 |  二  ̄ノ  武士に二言はない!!
    l  /  /⌒\ ── |  ─ /
    |  | /     ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄
    l  | |          / /⌒ヽ
    l | ヽ /⌒ヽ⌒ヽ  |/ヽ__ ノ
     ヽヽ  `ー───┴─7  /
      >━━━━━O━━ /

760名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:49:49 ID:P18rv36U
というか、嘘泣きだろう数馬w

761名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:50:04 ID:LWYB9rbU
しかし何故急に背広……w

762名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:50:12 ID:zccmBJLg
おとこだw

763やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:50:21 ID:Kdn5y4eI
                ___
       ____uuu_  /___ ヽ〟
     /        ヽ| - 、 - 、ヽ|  |    ありがとうマタえもん!
    /          ヽ ミ|ヾ |─|__ノ   きっとそう言ってくれると信じてたよ!
((  i            |-o −U  )
    |            __(ヽ| ̄ ̄)  ノ
    !         ∈__ ) ̄ ̄ ̄)
     ヽ         / ̄ ̄ ̄ / ノノ
     |━━━━━\     /

  …まったくもう、調子がいいんだから。

764やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:51:01 ID:Kdn5y4eI

 さて、そうと決まれば、早速準備だ。
まずはみねに話をしておかないと。
僕だって殿に暇乞いをしなくちゃいけないからね。

        , ─── 、
       /     ,−w- 、 \  , ── 、
     /   , ─l  ・|・ l- 、∠_____ ヽ〟
  .   l   /    `ー●-′ lノ- 、− 、\|  ヽ   わかってるよ。
     |   l    三   | 三 |  >|・   l─l- 、!  僕だって姉上にはちゃんと話しておきたいしね。
     _!  l  , ──┴─ 、(〉ーヘ ー ′  ノ   今更だけど、君を巻き込んだことも
    ( __)ヽヽ ( ____ ノ⊂____   ノ´   詫びないといけないし…。
    l └‐>━,‐、━━━━く ` ┬,─‐く
    ヽ _//ヽフ   `ヽ _ノ  ヽ /l/ ヽ/ ヽ
        l         ( _ )__ノ l l    |  |

765やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:52:03 ID:Kdn5y4eI
          ____
         /−、 −、   `\
      / |  ・|・  |- 、   ヽ      …というわけで、
     // `ー●ー ′ \   ヽ    僕は数馬くんの助太刀に出るからね。
     l  三  |   三     ヽ   l
    (___|___    |   l     殿に暇乞いをしたら、
     ヽ l    __ `ヽ  !   /    すぐに出ることになるけど、
     _ ヽ ヽ__(___)ノ /  /    子供達の面倒は頼んだよ。
   ( __)ー━━O━━━━━く
     \ |/ ____ ヽ /⌒i )


          /:.:.:.:.:.:.::::::::ヽ::::/、\:|     `ー'ー'  , '/´`ヽ、     わかったにゃん。
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::∨_ ヽ. ` \     ,.ィ   ,r-、 ,〕
        〈:.:.:.:.:.:;'.:.:.:.:::::::::::/ ̄`>-‐──-<:,.-─r‐'´`ー'´
    〈\   ∨:.:/.:.:.:.::::::::/              `ヽ、:|、_
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            | l二ニ(.・ ・,)<´          l:::.. ,人::  ∧|
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766やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:53:35 ID:Kdn5y4eI
                          ______
                      _,.-:‐'":.:.::_::.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
             、、_____,.ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:::|」、:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
             |`ヽ__  /::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/‐-∨::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
             ∨ `ヽj:.:.:.:.::;':.:.:.:.;ノ -、 ∨::::i:::::.:.:.:.:.:.:.:ハ
             /:\   |:.:.:.:/:::.:.:.:|,ィチテz、  \:ト、::::.:.:.:.:.:.:.:}
              {:.:.::::`ーハ::::/::::.:.:.::|'弋ュリ , }-l ,ィ:ァヽ;:::.:.:.:.:/    源太夫は私の弟でもあるにゃ。
             ノ:.:.:::::::〈´|:/|::::.:.:.:.:| ヽ、_,ノ ヽヒリ∧::/j:;/    是非とも仇を討ってほしいにゃん。
           /:.:.:.:.:::、:::`ー' V:::.:ト、|  、     '´ ハ::;/ '´     チビ達のことは任せるにゃん。
          /:.:.:.:.:.:.::::::::ヽ::::/、\:|     `ー'ー'  , '/´`ヽ、
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::∨_ ヽ. ` \     ,.ィ   ,r-、 ,〕
        〈:.:.:.:.:.:;'.:.:.:.:::::::::::/ ̄`>-‐──-<:,.-─r‐'´`ー'´
    〈\   ∨:.:/.:.:.:.::::::::/              `ヽ、:|、_
     \`ー--∨:.:.:.:.;'::::::::\             i::   `ー-、`ー-、
        ̄,>,7\:/.:..::::::/            ヽ::.    ...\:: \
        ///   /:.:.:.::;:'::\   />         `   ...:::/:ハ~ ̄
      </  {   \:::,、_,、:;/,//        ::.  i::  ∧:: |
            | l二ニ(.・ ・,)<´          l:::.. ,人::  ∧|
          ∨ |:ヽ_,ノ:.::::ハ\\          /'"´  ∨::   ∧
            又右衛門の妻(数馬の姉)・みね

          ,,───- 、,
        /_______ ヽ、
        |/─、 ─、\ |  |
        |   >|・)  |─ |  ./   (いつもながら遺伝子の不思議だよな…。
        |、_ i、 _ !  '⌒i     どうしてこの人が僕の姉なんだろ)
         |  ^      _'ノ
        \└──-  ノ
          `┬−−イ__
         / | ̄∧ ̄ // ヽ
         | |  ̄   ̄ |  |

767名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:55:19 ID:P18rv36U
めがねが遺伝子なんじゃないかな

768やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:55:37 ID:Kdn5y4eI
       ,  ──  、
   ゝ/_____\
   ./  | / , ─ 、 ─ 、l
   |  | l   .|.  l
   Y⌒ ̄l     |   l     っていうか姉上、その耳は何?
   ヽ_   ` ー‐ ヘー ´l    それにその語尾は一体?
     ヽ、     3  ノ    僕たち姉弟の共通点といえば眼鏡くらいだったのに
       >─∩─、 ´     いつの間に姉上だけそんな属性追加が?
      /l// レヽ ヽ
      l l  ヽ _ ノヽ |
      | |   \__ ノ

                           . .-‐‐-.. . .
                        , . :´.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::`: ..
                           , '. : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::`ヽ、
                        / .: :.:.:.::/.:.:.::::::::::::::::::::::jj::::::::::ヽ:、
                          /.:./.:.:.:.:/.:.::::::::::::/∧:::.:ハ.:::::::.:.:.トヽ
                          ,′:!.::c--.:::::::/!::/_  }::/ -=、:::::.: }
    >‐- 、            ノ. : ノ. : : :.:.::::/´l/ ̄ /:/ ,   }:::.:.ノ
   ⌒ヽ: : : :Y´         /: : ィ.:.::::r|.::〃゙ /__≧/イ jrテV.::イ::.',
    ⌒7.::::>('-')≦三」   くヽ〈: : .:.lル'ヘl:/ 、ィfし::厂 r√{シ_/ )/.:::.:.',     .    ,. --―――- 、 
      乂┌=彡く.:::`ヽ,.ヘ.__\j.:.::::::::::::::::ゝ-、八゚o゙ _ ,人ヽ.| YY.:::::::::.:.}    ..   | r、     r、 |
       フフ⌒ヽ_:入.:.:.:.:.:::).:.:.:{:::::::::::::∠⌒ヽ. 、  ̄ヽ\r〉 } .l j7.::::::::/         | |´:.:.ヽ--―':.:.| |
      / '′      ` ーく.::::〃::::::/    ̄ ̄ミ≧.. \`    {.:::::∠    .....   | |  ,. _:.:.:,. _ :.l |
    〈 /            `//‐/           `ヾ「 }    ハ.:::::::)        f`'-( ・ )-( ・.)-'´l
     〉′     __,.-‐vz、/) / / /       }〉八    ! j:_::::::`ヽ   ...   し  ` ・_・ ´ ::.:lJ
               `Y   j゙ グ"ノ^}彡  !       \ /  / 厂ゝ、:::::j__ ......    \` K,--、>l / 
                人j'.ィ . .ノ''" /  `ヽ}        : : :)  /-'′   Y::::::}       ヽ、.  ̄ ,.イ  
                     【嫁入り前のみね】           ......    【故・源太夫】

769やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:57:07 ID:Kdn5y4eI
            、(
              、zゞ:、
               〉´ヽ;\
           / 、 ヽ: \__,,    ,_
           ,′___`Y:}; -‐: : : : : : : : : :`:' : 、
             i  -‐〆: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:、__   _,,ノノ_,
          ヘ  ,:': : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : ::丶 ̄::/´ r‐
            ミ∨: : : : : /: : 〃: : : : : : : : : : : : : : : :∨彡   !`
           ,':i: : : : : :/: : 〃: : : : : : :i: : : : : : : : : : :ハ`   /
          ,'::l: : : : : : :/ ',: : : : : : : :l:: : : : : : : : : : : }  /
          ,':::l: : : : :l: /´ ̄ヘ: :.i::. : : : l:.: : : : : : :ji: : :.j/
         ,'::::|: : : : :|/ __‐-、ヘ::!';. : : :.l:::. : : : : : l: : : |
          /::::::l: :i: : :イん:::9ヾ` ゙、iヘ::.::. |ヘ::.::. : : .;': : :.}    嫁が嫁ぎ先の家風に合わせるのは常識だにゃん。
.         /::::j: :|::.|::. :i`'之_ソ '  }'^v'\:| ∨:: :./: : ::/   頑張って生やしたんだにゃん♪
        /::::::| : :l:::、:::.|       ノ i   ,`___∨/==: / 
.       /::::::::l: : ::Vi:!、i ` ー‐     ', '"⌒ヾゞ:: : :./i
      /:::::::ンl: : : : :|ヘ        /   、   /:: : : / :|
.     /:::::<,:.:.l: : : : ::i ヽ  `ー 、 _,    ` ー':'/: ::/: : |
    /:_/ ハ:.j: : : : : l  丶       _, イ::∠:.:ノ::: : :|
   /      |: : : : : :',   ノ`ー<¨.   | :::::: :: : :: : :|


           (     -iー    i -i-      ヽ
           ヽ       レ"ヽ   |, r_ト、      /
             , 斗′     "´   _、 ,,     .弋
           /       l  ヽ    r_「´       ヽ
         {        ` ,      ′       /
            \        )    、_厶 ヽ      ヽ
          i       (     /、ノ `    / ハ
          弋       ` o        ,  / ,-ァ'
            ̄ ヽ    -‐-〜-     ./__/ノ /  ,
                    , -‐ニ二>ー-...._-'´' / / /
            ○、/:::::/才´:::::::::::::::::::>..、 '
            / /   /::::::::/ 厶,,_::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽヽ
         { {   ./:::::::::ゞ<_「ヽ ヽ、::::::::::::::::::::ハ. }. }
         ゝ ゝ _」:::::::::::::::::::::>'ミ、ハ_,,,、::::::::::::::::}. '
           / ∨:::::ーt- 、____/  ):::::::::::::::′
             {  {:::::::::::ゝ、{ ヒミ_、`‐,-'、ィ⌒ヽ/
           ゝ,,_>:、::::::::ノ`ー- 、 ヽ ,ゝ-'、_ノ
                   ̄  ` ー-'- ゝハヘヾ>
                         ̄´

770やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 22:58:13 ID:Kdn5y4eI
  __,冖__ ,、  __冖__   / //
 `,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ /  、-―――- ,
 ヽ_'_ノ)_ノ    `r=_ノ    / /   ____ 丶   三編おさげのセーラー服猫耳眼鏡っ娘とか僕得過ぎるだろ!
  __,冖__ ,、   ,へ      ,ィ:  |/ _  ___Τ   嫁入り前にこの姿だったら、
 `,-. -、'ヽ'   く <´   7_//  | /  V  丶|   絶対嫁になんか行かせなかったってのに!
 ヽ_'_ノ)_ノ    \>     /    |-|  (:)|(:) ||   大体、タヌキのくせになんで嫁が猫なんだよ!
   n     「 |      /丶_ (6 `_―´っ-,' .}       ___
   ll     || .,ヘ   /   ヽ /  ̄ ̄Τ/  __/     _)
. n. n. n  ヽ二ノ__  {   `(   ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄    |  、し  )
  |!  |!  |!      _| ゙っ  ̄/ _ \_/⌒\_|  ___| _丶_/
  o  o  o     (,・_,゙>  /|          /


                 _____    /
        \    / ⌒ ⌒ヽ   `\
             / | >|< | ─ 、   ヽ     うるさいな!
           // `ー●ー ′ U \   ヽ   僕はタヌキじゃないよ!
     ─    i⌒  二  |  二  /////ヽ  ヽ  そんなことより、ホラ、さっさと仇討の相談をするよ!
           ヽ、  ─  |  ─ /⌒ヽ  |  |
               ̄l ̄ ̄ ̄ ̄    |  l  l
      /  /⌒ヽ | (⌒\/⌒) ノ /  /  \
            ヽ__.ノ、┴───── ´  /  /
           \ `━━,-、━━━━━く
            ヽ|  / ヽフ     \    ヽ

 かくして、荒木又右衛門も主家である郡山松平家を暇乞いし、
数馬の仇討に参加することになったのである。

771名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 22:58:54 ID:P18rv36U
その「かくして」の意味がわからないw

772やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:00:14 ID:Kdn5y4eI
        ノ L____
       ⌒ \ / \
      / (○) (○)\      まったくもって許せないお!
     /    (__人__)   \    あんな青ダヌキにすら萌える嫁がいるというのに
      |       |::::::|     |    この十兵衛に嫁がいないとかどういう了見だお!
     \       l;;;;;;l    /l!| !
     /     `ー'    \ |i    >>1は一刻も早く嫁を決めるべきだお!
   /          ヽ !l ヽi   できればあまり怖くない方向で!
   (   丶- 、       しE |そ 
    `ー、_ノ       �堯�l、E ノ < ドンッ!!
               レY^V^ヽl

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( −)(−)     こらこら。
. |     (__人__)     ここで役を持ち出すんじゃないよ。
  |     ` ⌒´ノ     まあ、十兵衛の嫁はそのうち出てくるだろ。
.  |         }     …たぶん。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    ビシッ
   /    く__,-ュ__   て
   |    ___ 三)  (
    |    |       ̄   ´

                       ,.ヘ、___ __
                    ,心、_| ハ \ミ\ \ヘ癶、
                  /ノ ノ rミl:l:lハ  ヽ `ヽ \ー'\
                 〈  /  |ジ´,,´´} /Nヽ ト,l\ V Yヘ
                 ノ 〈l  lハ  ゞjノー--H/、| } lハ \〉    しかし、この男、なかなか大した義侠心ではないか。
                // / Nゝ!'^`ヽ  ~''´_,z≧、_N | l ∧ ヽ   いくら義理の弟のこととはいえ、
               /  l {イ弓彡、ミ_j  、_´¬‐’='^j/ l ハj)ハ  自らの禄を投げ打ってまで助太刀に加わるとは。
                |  l ! トト!〃_(・'`/        ゚ // /イ 〉 |
                \l,! ヘ|Z簠彡7ヽ r、      !イ/ /ト! } |   で、この男について、
                 ヽ、|ミ彡彡{          ス//|rノ |  何か補足はないのか?
                   |lマ三彡7∠_ 二`ニー'    j/´| ! | 
                   | l∨辷/           |  | ! |    ( ⌒ )
                   | ll \払   ´ ミ      /|  | ! l   (~  ノ
              /}       | |l  l\}         /ケl  |   |   ノ
     ヾ 彡\ /ー'/        ! li  | l |\           |  |   lヽ∫
    /`ヾ /  /       ノ| l  | llハ ::::\ _ ィ   _ィ|  |l   r_i~\
   /  /  / \─‐-、_/ム|  l  l/ハ  ヾ壬/   `ヾ|  l|ハノ人、ヽ_三⌒ヽ
  | _/  /‐ヾ、ノリ\::::::::::::::::|  l |三∧    _ _    __,|z ニ1'\ヘ\ _`ヽ_ミリ
  ヽ  ー'´ー=ハヾ、ジ ==二_ァこ- |-¬'}^´ ̄ー´  ̄   │! lヘ:::::::`ー--..、ル(_rヘ
   l     _/  〉:::::::::::::::::::::::/  ノ |  /     ノ    ',  、、\::::::::::::::::::::`丶、
   |l       .ィ:::::::::::::::::::::::/ ハ/  l ─--、   く_.. --─∧ゞ ニ _\__:::::::::::::::::::::
   /::\    ´ ヽ:::::::::::::::::/{ !  _ノ|ゝヘ   `~    z‐、/::::::\ _ ヽ ム:::::::::::::::::
  /:::::::::∧      }::::::::::::〈 ノヽソ (::::||彡〈       〈ミ/::::::::::::::::::ソ フ ノ::::::::::::::::

773やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:02:04 ID:Kdn5y4eI

               ∩_      助太刀を決めたのは、一概に義侠心だけでは無く、
              〈〈〈 ヽ    これまた「世間の目」もあったと思われますお。
      ____   〈⊃  }    あと、実を言えば又右衛門も、幼少の頃、
     /⌒  ⌒\   |   |    忠雄に小姓として仕えていたというから、
   /( ●)  (●)\  !   !    そのことも影響していた可能性はありますお。
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |r┬-|       |  /     ただ、それを割り引いたとしても
  \     ` ー'´     //     大和郡山藩十二万石での二百五十石といえば、
  / __        /       まず中級の範疇には入る身分だから、
  (___)      /        それを投げ打って助太刀に参じたのは、
                      なかなかできるものじゃないのも確かですお。


       ., ──‐、
      /     \
.     .|     _ノ  ヽ          ついでにいえば、
     |     ( ●) (●)        .当時、又右衛門は藩の剣術指南役だったわけですが、
     |       (__人__) , -―ーっ   修めていた流派は、新当流と中条流だったそうです。
      |     ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄    叔父から神道流を、養父から中条流を
.      ン         } ゙| ̄'|       それぞれ学んだといいますね。
    /⌒ヽ、     ノ  .|,  |
__/   ノ \_ィ ´ー‐ィ'   ∫      一般に、荒木又右衛門といえば、
| |  /   /    r_____ ∬      「柳生新陰流の達人」として広まっていますが、
| | /   /      |i    ┌‐┐     この頃はまだ新陰流と縁はなかったものと思われます。
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((|   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄

774やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:04:21 ID:Kdn5y4eI
      ┏━┓
        ┏┛
        .・
      ____
     / _ノ   \ ( ;;;;(    …あれ?
   / (●)   ヽ_\) ;;;;)  .荒木又右衛門といえば、
.  /   γ   (● /;;/   柳生新陰流の達人、というのは定説じゃないのかお?
  |    `ー'、_,ノ   l;;,´
  /     ∩ ノ)━・'/      確か、この時期、
 (  \ / _ノ´.|  |      柳生庄に戻っていた十兵衛に弟子入りしていたとか、
 .\  "  /__|  |      宗矩の門下に入っていたとか、色々説があったはずだお?
   \ /____/


   / ̄ ̄\
  / ノ  \ \
 |  .(●)(●)  |
. |  (__人__)  |         まあ、その辺りについては、
  |    `⌒´  |    ) ;;;;)  この後のエピソードにも絡む話だからな。
.  |        |    .) ;;;;)  .詳細はその時に話すから、もう少し待ってくれ。
.  ヽ       }   /;;/
   ヽ     ノ   .l;;,´     では、話に戻るぞ。
. /    ∩ ノ)━・'
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/

775名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:05:40 ID:P18rv36U
あら意外。

776やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:05:43 ID:Kdn5y4eI

 さて、話は戻る。
数馬が又右衛門に助太刀を求めたのと同じ頃、
仇である又五郎は、江戸を離れ、隠れ住む日々が続いた。

      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /  ,<・> < ・>.|    くそっ、どうすりゃいいんだ。
     (6. ι "" ⊂⊃""|   噂では、数馬の奴が仇討の旅に出たっていうし…。
     |.       _l_,| 
     |       /__// 
   /|         /\ 
      河合又五郎
    (かわい またごろう)

 江戸追放の他、「誰も又五郎を匿ってはならない」という裁定が下った事もあり、
又五郎の状況は、かなり厳しいものになっていた。

777名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:06:17 ID:dc3zozyk
そーだったんだ、知らなかった

778やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:06:40 ID:Kdn5y4eI
    ,, -―――
   〃:::〃::::::;;、:::::::::::ヽ
    Yア( ̄  {_:::彡::::|
    {{;ィ..::ャ=ミ ヽ::r:、|        まあ、池田家にも面目ってもんがあるからねえ。
    代・} 弋・フ / ^}リ        それを立てるのを邪魔するのは野暮ってもんでしょう。
     ';::.:L .:::  {  r〈      
     ';t‐ェェタ  イ >、_       みんなで幸せに
      i:::二  / // \             なろうよ。
       `ー</ /o\  \
        rヘo// ̄ ̄:.::\∧
        ∨//.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽハ
        /7ロ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.} _}
         { |圦:.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::「 |
        V |.:}ヽ.::.::.::.::.::.::.::.::. く|
         {ノ:ノ ハ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.}
         Ⅳ   ∧.::.::.::.::.::.::.::.::.:}
         }リ / 〈.::.::.::.::.::.::.::.::.::}
        くく   〔.::.::.::.::.::.::.::.::.:{

 その意味では、「第三の事件」における幕府の裁定は、

 「幕府としては、旗本たちへの手前、直接又五郎を処断することはしないが、
  以後、池田家側が又五郎を討つ事については関知しない(=黙認する)」

 という性質のものだったと言える。

779やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:08:35 ID:Kdn5y4eI

 ちなみに、これに平行して、備中松山藩主・池田長幸に預けられていた
又五郎の父・半左衛門は、今度は蜂須賀家の預かりになることになったものの、
蜂須賀家に向かう船中で「頓死」している。

               ,. -‐ 、
            , '  ,ハ 、 ` 、
           /   .,'  `゙ヽ、、`ヽ
            !  ィ'._ニ .._ ,  `ヽノ
            l ,' ゙!| ``’`  {ェテ}
           |.! !}      i. !    我が蜂須賀家に貴様のような男は不要だ。
               },゙r1  , _`_′'     
           ´}!_ \.   -  ,'
           /: : :`: ‐= _ ...,./
 ,......、_ ,, .. -‐ '"\: : : /:/: ハ:',
;;;;;;;;;;;;;;;`:;:,.,.,_         ` :、:.':./  ';.',、
;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;`:;.,.,_     `\   i ` ‐ェ;=ェ.、
;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`;:;.,.,_    \/   ,/i:;:;!:;i:,、
;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;`;:;:;:‐-;‐:;:''";:;:;:;:;|:;:;l:;:';',ヽ
;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;; ノ!;:;l;:;:';:', i
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ |!:;:;:;:;:;';:':,!
;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/  ゚ !l:;:;:;:;:;:;';::'!
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/     |!:;:;:;:;:;:;:';::',
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/       .。|l;:;:;:;:;:;:;ィ;:::',
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;  -‐ '"       │⌒Y´ `マ
            蜂須賀家家臣

    _
   : >  ̄ ―― ---‐ __
    ; > ______.   | ;
     ;  ̄  | /_    _ \ |  |  ;
      ;  .|.l´,,ヽ .i'゙,, `i |   | ;
       ,   jヽ__ノ ヽ___ノ レ‐、l  ;
     ; /  ° 、      6 }  ;
      ;   ̄~> ヽ   ノ゙´ ;
      ;  <____イ  ; 
        ;  /|/\/\ ;
        河合半左衛門
      (かわい はんざえもん)

780名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:10:04 ID:P18rv36U
デwスwラwーw

781やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:10:17 ID:Kdn5y4eI
         / ̄ ̄ ̄ ̄\
         l ∨∨∨∨∨ l
         | u. \()/   |     ちくしょう…親父殿は蜂須賀家に殺されちまった…!
         (| ((>)(<) |)    このままじゃ、俺だって遠からず…!
         |    ⊂⊃ u |   
        | .| ⌒ \.l/ ⌒ | |  
      / |. l + + + + ノ |\  
     /   \_____/  \
   /   _              \


  __,冖__ ,、  __冖__   / //   ______
 `,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ /  /         \
 ヽ_'_ノ)_ノ    `r=_ノ    / /             \
  __,冖__ ,、   ,へ    /  ,ィ               \
 `,-. -、'ヽ'   く <´   7_//     /∨∨∨∨∨∨∨|
 ヽ_'_ノ)_ノ    \>     /       /    /  _ 、,.; ヽ|
   n     「 |      /.      |     -'''" =-{_ヽ{│
   ll     || .,ヘ   /   ,-、  |      (    ) |
   ll     ヽ二ノ__  {  /  l/        ゛---"  |
   l|         _| ゙っ  ̄フ.          r' ,..二''ァ ,ノ
   |l        (,・_,゙>  / {  ノ        /''"´ 〈/ /
   ll     __,冖__ ,、  >  >-'         !    i {
   l|     `,-. -、'ヽ'  \ l   l       |     | !
   |l     ヽ_'_ノ)_ノ   トー-.   !.      | ,. -、,...、| :l
   ll     __,冖__ ,、 |\/    l      i   i  | l
   ll     `,-. -、'ヽ' iヾ  l     l     |  { j {
   |l     ヽ_'_ノ)_ノ  {   |.      ゝ    `''''ー‐-' }
. n. n. n        l  |      \ ________________ノ
  |!  |!  |!         l  |              |
  o  o  o      ,へ l               |
           /   ヽ


< なあに、お前には俺達がいるじゃないか…!

782やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:11:42 ID:Kdn5y4eI

 しかし、又五郎に助力する者もいた。
まず一人は、叔父に当たる河合甚左衛門。

    // ̄| ̄ ̄\
   / /___! -‐‐<二ヽ
  / ̄ /   \  / |
  |  /    (・) (・)|     数馬って奴がどんな野郎か知らねえけどよ、
  ├、l       ⌒l ヽ   俺様の手に掛かれば、キュウリみたいにポッキリやってやるぜ!
  |6    _____ |
  └、   \___ノ /  
   | \_____/
    河合甚左衛門
 (かわい じんざえもん)

 ちなみに、甚左衛門は元大和郡山藩の剣術指南役である。
即ち、又右衛門の同僚であった。

783名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:12:08 ID:P18rv36U
カバ夫くんだっけ?

784名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:12:10 ID:GYaM1kfQ
ブタゴリラwwwwww

785名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:13:12 ID:P18rv36U
ブタゴリラかw

しかしこのあだ名、よくよく考えるとヒドイよな。

786やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:13:18 ID:Kdn5y4eI

 もう一人は又五郎の妹婿で、
元尼崎藩戸田家の槍術指南役でもあった桜井半兵衛である。

        _\|/_
       (o)(-|‐)‐|‐)   
       | L――‐7     ソウダソウダ。
  _ ._  _ L____/ _   オラ達ニ 任セレバイイダ。
 (( )) (0))     l.)) (( ))
  Y l//^ L____/`,\/ /
  ◎/  __ |_|_ _ ◎/
     (0))〕_〕)))
     /_/    `、\
    ((0)     (0))
  _ |^|       |^|  _
  > ̄ ̄)     ( ̄ ̄<
   ̄ ̄ ̄        ̄ ̄ ̄
      桜井半兵衛
    (さくらい はんべえ)

 なお、半兵衛は、斎藤伝鬼坊を殺した桜井大隅守の孫でもあった。(※)
「霞の半兵衛」と異名を取るほどの槍の名手だったという。


 ※ 桜井一族と斎藤伝鬼坊の一件については以下参照。

  【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その2「慶長年代の剣と武芸者」】
    http://tagenmatome.blogspot.com/2009/08/blog-post_7152.html

787名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:14:13 ID:11YzXvfE
ゴンスケwwww

788名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:14:46 ID:n3q71aL.
ゴンスケか

789やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:14:54 ID:Kdn5y4eI
 \ | ̄|□□ | ̄|□□ |____ | /
 / |  |_ | ̄   ̄ ̄| ┌┐// \
 \ |  _|  ̄|  | ̄| |  | | ̄ /
 / |_|    |_| |_| ノ /   \
  ̄/    , ────-  ̄ _| ̄
    ̄  //V:V:V:V:V:V\,
   )   ||::::::::::\:/:::::::::||   (
    )  ||::::(×):'':(☆)::::||  ( (     冗談じゃねえっつーの!
  )三三)::::::::::(二二)::::::::::(三三 (     数馬の奴にはすげえ助太刀が付いたらしいのに、
   ) _ /::/ヽ/::::::\/ヽ::ヽ_ (     .こっちがこれじゃ、明日にも殺されてもおかしくないっつーの!
  / |:::::|//|\:/|\\|::::| \
 /   ヽ// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\:  ヽ
 |   //、\__(二 二)__//\\ |
⌒ //   `-─--─-- ′   \\⌒
 ⌒ ⌒               ⌒ ⌒


    // ̄| ̄ ̄\
   / /___! -‐‐<二ヽ
  / ̄ /   \  / |
  |  /    (・) (・)|      何、大丈夫だっての!
  ├、l       ⌒l ヽ    半兵衛、ひとつ槍を取ってみせてやれよ!
  |6    _____ |    俺も本気を出すからさ。
  └、   \___ノ /  
   | \_____/                        ワカッタダ>

790名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:15:32 ID:2Qti7ymU
>>785
しかも自作のあだ名w

791名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:16:22 ID:P18rv36U
前の桜井大隅守もAAホテル・モスクワだったw

792やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:17:00 ID:Kdn5y4eI
                  ,\            イ
                    ` z      、- ´ /    
                   '、 ヽ      ノ /     ダイターンジャベリン!!
                    \ \   / /  ィ
                 iヽ   \ ゝ= く./ - ´/      i `i,. -=ュ 、
                  \` ー- i   i二- ´       .|  {    |Tニ - 、
                 r.、  ̄ オ弐_メヽ       ィ´ |`ヽ i   / i!_ ` -iヽ
              r―r、! |   f-|.T´!i`T´トi    ,.ィ ´ i  |  .ハ._,.ノ  i!   ̄`'i ',
             i  i  ヘ  |. | '、冗ノ i | ,.イ ノ ノ  |  /| {_,. - ´i! ̄ ‐ 〈 !
     r ‐ 、.     |  i  | i \ `イ`-{_} イ_ノ/ ノノ- ´ _ | ,| .| |{   i!    .ノ: i
  ,. r― 、 |     i__ニゝ-―=ニ二ニ=  ̄ _i ̄ ̄  / / | .| i ゝ-イ `-, / /
 イ//`>二ニi     ',   |i ___ィヘ--― ニ ̄/    /-i  | ,i ゝー´    /:i
 | ' t_./ ヽ_,.イ   /',   |.',` - ニ .木 ,. - ̄  ./ |   ./  |  | \_`ー― ´ /
 |:  ゝ_./'ーノ:\/  \  ! ヘ  `! i Y    /  i  ,.イ  | / > - _  ̄_/
 iゝ     // 、\  /\!,.ヘ,  i  |   / ヽ V  \_|/, ´    /
 \:` ー :´/    `v´ / V,. -\ i .|  / ̄二-\',/   `――-  ´
   \.,_/ /    /    V -  `ォ'-く―- 二_- V
     ` <    /     ,.` ´ ̄f=i ニ ! ̄ ―-V
                 【槍を取った桜井半兵衛】


      ト、 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
     i!:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
     |:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\::.:.:.:.:.:.:`:.\
   i  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:i
   ト、!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/!:.:.!ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
   |:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{  \ヽ:\:.:.:.:.:.|:.:/:.:.:.:.:.:.:|
   |:.:.:.:.:.::.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.  _ ̄ `ヽ.:.:!/!∠:.:.:.:/イ
   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、:.:.:.:.:.:.7 彡三ミ=_ニヽ` ´ _V:./:.:.:!
   ヽ:.:.:.:.:.:.:.:-―-,. -、:.:.:./  ´_ ftUf㍉7 }ニ=㍉:.:.:.:/
    ト、:.:.:.:.:.:.:.:.:...i ヽ i:.:.|   -‐ ̄¨’  (´_frリ^/:/:./     ほら、僕達が本気を出せば、
    |:.:.ヽ._:.:.:.:.:| i{h |:.:.|        ヽ_ ´ .レ':./     こんなものさ。
    ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! ゞ !:.!       -‐.ソ  ! !/
      \:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ._ i!     ,. -‐ 、,'_  ,'´        安心しただろう?
      __>:.://i `     ´二二´ /     
      `ー=' _/´ | ` 、        ,.ヘ    
        ` ̄ |   !   > 、_    /::::ハ
          【河合甚左衛門(本気)】

793名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:17:52 ID:P18rv36U
ちょっと待ってw
  ちょっと待ってw

794名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:17:58 ID:2Qti7ymU
鈴置さん(´・ω・`)

795やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:19:23 ID:Kdn5y4eI
           _          _____
         |r‐'      ∧/ヽ__, `ヽ、
         ||      (/  ー' 、__ー┐:.
       (⌒ン      i⌒  ( ̄`ヽ    |__j     おお、なんて頼もしい!
    (⌒i        ハ __ _〕ー'′   6)    見直したぜ御両人!
  r‐―┤ \      {  ヽ    ̄ ̄ ̄l  {
 「ニニl !   }       \  \, -r― 、/ |     よし、せめてもの礼に
 ゝ二l___ハ         「\_ { /  r'__/}    二人を讃える歌を歌おうじゃないの!
       l    `ー… ¨ ̄ゝ、_\__ノ__,.へ、
      ヽ       /         __    /
         \      /  ∧   /{{     {


    // ̄| ̄ ̄\
   / /___! -‐‐<二ヽ
  / ̄ /   \  / |
  |  /    (-) (-)|     
  ├、l  u.    ⌒l ヽ     いや、それは勘弁してくれ。
  |6    _____ |    青菜に塩まかれた気分になっちまうからな。
  └、   \___ノ /  
   | \_____/     


 この他、同じく又五郎の妹婿で、
元は柳川藩田中家の家臣だった商人、虎屋九左衛門なども参じていた。

 かくして、数馬側も、又五郎側も役者は出揃ったのである。

796やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:20:42 ID:Kdn5y4eI

 こうして、逃げる又五郎、追う数馬のそれぞれの日々が始まった。
数馬たちは、情報を集めつつ、目ぼしいところをあたり、又五郎の行方を追った。

 | |  |         | |                  |
 | |  | ___   | |                  |
 | |  |___\ | |                  |
 | |  |/ −、−、| | |                 |
 | |  |-|  ・|・ | | |      ____   |
 | |  | ー o−! | |   /    −、- 、\ |
 | |  |  − ノ  | |  /  , -|  ‘|‘ |-ヽ     うーん、ここにもいないか…。
 | |  |▽▽\   | |  /  /   ` - ●-′ i   なかなか見つからないねえ。
 | |  |   | \ | |  i  i   三  |  三  |
 | |  |    |\./ヽ| |  !  |        |   _)!
 | |  |──|  ヽノ|_|  \ ヽ / ̄ ̄ ̄  /
 | |  |_/\ // ̄j ̄)━━━ 6━━、
 | |  |  \  ヽ/ /´ /   / ___ヽ  ヽ
 | |  |  /|─ | /  ◯    | ヽ_ ノノ | ○
 | |  |//(__)   /    `── /⌒ヽ
 | |  |/ /      (`──,───!、  ノ
 |__|   /          ̄ ̄         ̄
/ /  l ´
|_|/

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         ,-‐-、_,-‐─、‐、__
       !⌒´  /⌒i ○ \::`ヽ
      ,ゝ、   !  i      >:::}
        i r'`\_ `-´  ○  >:::}    あらよっと。
        | {    \_     >::::}   スタコラサッサー。
       | _L、_      \  <::::::|
       /   ゝ‐-、  /  ,  ̄`i                _,___
     {   /  / ̄  _ `´/!‐-、__                ,-_,-‐───´ヾ、
     i   !   /   ,-‐´ ⌒     `‐-、_,-、_      i/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
       \_,-‐^‐´ ̄     \          i´ ̄`‐、  >/\ ̄||⌒i::::::::::::)
   _,-‐´ ̄   \        }          } :. :. :. 丶ノ :. :. :. \||_,‐─´
,-‐´         |       ノ             ノ:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. i
     ____|___,--─´          /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. !
    ノ      \                   /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ,-´
    ノ        \             /:. :. :. :. :. :.__,-‐´

797やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:21:56 ID:Kdn5y4eI
  __    r'。∧。y.
 |NEC.|    ゝ∨ノ       僕達が又五郎を             ,,,ィf...,,,__
 | Z80.|     )~~(         探している間に           _,,.∠/゙`'''t-nヾ ̄"'''=ー-.....,,,
   ̄ ̄     ,i   i,                            ,z'"    ̄ ̄ /n゙゙''''ー--...
         ,i>   <i        文明はどんどん         r"^ヽ      く:::::|::|:::〔〕〔〕
         i>   <i.       発達していきますよ・・。   入_,..ノ ℃      ̄U ̄_二ニ=
`=.,,ー- ...,,,__  |,r'''"7ヽ、|  __,,,... -ー,,.='          /____ヽ    >ーz-,,,...--,‐,‐;;:'''""~
  ~''':x.,,  ~"|{ G ゝG }|"~  ,,z:''"  .          lq-○○      ___        ____
 __  ~"'=| ゝ、.3 _ノ |=''"~ <ー<>       ヽ__∀ノつ   /  l ̄ ̄\     | Intel  |
 |i486|    .|))    ((|     / ̄ ゙̄i;:、      /⊃__ノ   「 ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄ ̄ ̄\| Pen4 |
 |DX .|        ))|. r'´ ̄「中] ̄`ヾv、    |__ri__|   `-◎──────◎一' . ̄ ̄ ̄ ̄
  ̄ ̄           ├―┤=├―┤ |li:,  U .U

 しかし、現代でも、
一個人が、どこにいるかもわからない(更に言えば逃げている)相手を探し当てるのは
かなり困難であると言える。
ましてや、当時は江戸時代である。

 数馬たちの仇討行は、いつ終わるとも知れないまま、続いていった…。

798やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:23:49 ID:Kdn5y4eI
         /:/  -  ̄  ハ ` ‐ 、ヽ  !,
         Y .// / /  |:i    \、 i
         /ー-、/、_ :/ ', i i,.ヘ ',  ヽ:i|
       r―´   ´  /   i /:  ト 、  i:ヘ
      ノ          ヘ | ,.ィ  i  `ー 、 i
     i ,.イ        / ハi,|//|  i    `
      /   i ハ  i /  i|`ー- |
      'i i  ハ ト! ィ:ハ i ハ   ノイ /  i      いつ果てぬとも知れない仇討の旅、か。
      ハ/|  |iL__V`'くハハ     |イハ  :i     因果なものだな。
      / V\ト卞乏`ミヾ`  ー-=≠―| ./
    /  | :ト、ゞ、:.:.:´彡  i えzゥ‐ラ/:/  /
   /   :/| /iト-=;,;_i'    `    ‘/イi イ /
- ´  / :/ | i :ヘヾ、;,/       /イ//イ |ハ
   /  /,.イ :/ :||;ヘ=:{ _`´_   /イ|i  |  i
  / .:ノ´./:/  |:|:i,:\{ `ー- `  ,.イ: `| i |   i
/_ -/ //  /:|:i:',: \ ` ,. イi;:/:.  | l ト、
ニ -/  :/´  :/ \:i,.  ` ´  i:;ハ:  | :l | ヽ
.:/   /´  /   `!      /  ヽ |  i:l ヘ


   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \
 |  (●)(●) |     ええ。
. |  (__人__)  |   .講談だと、ここで又右衛門が活躍する小話が入ったりするんですが、
  |    `⌒´  ノ   実際のところは、地味な情報収集と、
.  |         }   足取りを追っての旅の連続だったと思われます。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ     仇を探しきれず、当事者が亡くなってしまった
   /    く  \  仇討行だってあるくらいですからね。
   |     \   \ .そう簡単にはいかないのも当然と言えます。
    |    |ヽ、二⌒)、


               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |     そういえばやらない夫!
   /( ●)  (●)\  !   !    この頃といえば、
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |r┬-|       |  /     「寛永御前試合」
  \     ` ー'´     //
  / __        /         があるお!
  (___)      /        確か、あれに又右衛門が参加していたはずだお!

799やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:26:11 ID:Kdn5y4eI
   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/    ああ…あれなあ。
. |    (__人__)  l;;,´    一応、寛永九年にあったとは言われているけど、
  |     `∩_ノ)━・'    .正直、試合の存在自体がかなり疑わしいんだよな。
.  |     |_ノ       .だから、本編でも触れずにいたわけで…。
 /ヽ    |  |_      
 |  \_/ ノ ヽ       ついでに言えば、
 \     /_|  |      又右衛門の分については、ほぼ創作と考えていいと思うぜ?
 | \ /  _/


      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・
. | ( ●)   ⌒)   |      なんでだお?
. |   (__ノ ̄    /
. |             /
  \_    ⊂ヽ∩\
    /´     (,_ \.\
.    |  /     \_ノ


   / ̄ ̄\
  / _ノ  ヽ、_ \     だってお前、又右衛門の相手は、
. | ( ●)(● ) |    武蔵の養子の伊織(宮本伊織)になってるんだぜ?
. |  (__人__)  │    
  |    `⌒´   |     試合があったという寛永九年(1632)には、
.  |           |    .もう伊織は小笠原家で家老に就任していたんだ。
.  ヽ       /     仮にも一藩の家老職にあるものが、
   ヽ      /     .こんな試合に出ること自体、おかしいだろ。
   >     <   
   |      |   
    |      |

800やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:28:10 ID:Kdn5y4eI

   / ̄ ̄\
 / ノ  ヽ /\'ー、       ,, ..,、    それに、記録では「柳生新陰流の荒木又右衛門」とあるけど、
 |  ( ●)( /  .\` 、   . // /   さっき話した通り、この当時の又右衛門は、
. |  (__人/     \ヽ、,.// ../    まだ柳生門下に入っていないんだ。
  |    ` /       ``77   /
.  ヽ   /          / /   /      寛永御前試合については、色々と記録があるから
   ヽ.. /      fヽ、/ / , -,./      全ての試合が創作だとは断言しづらいところなんだが、
   /./     r-、 ヽ ∨,ノ /       少なくとも、この又右衛門の試合に関しては、
   |. \   〈\.\,〉 `,  f       おかしな点が多いからな。
    | . \  (ヽ ヽ `..   |        こいつは後世の創作と見て間違いないだろう。
    |    .\ \      ノ

         ____
         / _ノ ヽ_\
.     / (ー)  (ー)\     なんだ、つまんないお。
    l^l^ln  ⌒(__人__)⌒ \   「寛永御前試合」といえばアレだお。
    ヽ   L   |r┬-|    |   十兵衛が「伝説の無手の武芸者」と立ち合って…
     ゝ  ノ  `ー‐'    /
   /   /         \
  /   /            \
. /    /         -一'''''''ー-、.
人__ノ        (⌒_(⌒)⌒)⌒))

801やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:29:36 ID:Kdn5y4eI
          .!          ,. -─────────‐- .、
  ご い     |   .       // ̄ ̄\      / ̄ ̄\\
          !  .     /                     \
  ざ や    .l .....    /        ::::::::::::::::::::::::::::::::       \
          /     /   / / ̄\\::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::// ̄\\  \
  る で   /  ..... /    |  |. ● .| | ::::;;;;;;;;;;;;;::::| |. ● .| |    \
        /   ./      \ \_// :::::::::::::::::: \\_//      \
     ,. ィ  .  /     ../ ̄ ̄\ /   ::|::   \ / ̄ ̄\..     \
-=-‐'' ´     /         :::::      |      |      |       :::::      ヽ
       ......|               |      |      |              |
         |               \__/\__/               |
         |                |       |               |
         |                |r─‐┬──、|                |
         ヽ                |/   |    |              /
          \              \      /             /
            \               ̄ ̄ ̄ ̄             /

802名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:30:29 ID:3NKrlCGU
陸奥www

803やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:31:07 ID:Kdn5y4eI
          ____
         / \  /\  キリッ
       / (ー)  (ー)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \    「いやでござる」
    |      |r┬-|    |
     \     `ー'´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


                  だっておwwwwwwwwwwwww
          ____   川原先生、「柳生忍法帖」リスペクト過ぎだお!
        /_ノ  ヽ、_\  
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o       ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒) :::::⌒(__人__)⌒:::\      /⌒)⌒)⌒)
| / / /      |r┬-|    |   (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒).    | |  |   /    ゝ  ::::::::::/
|      .ノ     | |  |   \   /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l       バ
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、       ン
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))  バ
                               ン


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( −)(−)
   |  u.   (__人__)    あー、まあ、その辺はなあ。
.   |        ノ    今読み返せば色々言いたくなるところはあるけど、
    |      ∩ ノ ⊃   .当時はえらくwktkしたもんだしなあ。
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │    「いやでござる」はチャンスがあれば
  \  “ /___|  |   是非使いたい言葉だよな。
.    \/ ___ /

804名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:31:53 ID:2Qti7ymU
海皇記お疲れ様でした

805やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:33:13 ID:Kdn5y4eI
       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)
     |     (__人__)       まあ、その辺りの話は、続けるときりがない上に、
     |     ` ⌒´ノ       >>1の中二病マインドを黒歴史と共に悪化させる
       |         } \     .危険性があるから、ここらで止めとくぞ。
     /ヽ       }  \
   /   ヽ、____ノ     )    ようやく、この「伊賀の仇討」の物語が
  /        .   | _/   最後のクライマックスに差し掛かってくるんだからな。
 |         / ̄ ̄(_)    
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)


       ____
     /⌒  ⌒\
   /-=・=- -=・=-\     黒歴史…菩薩掌を試してみたりとか
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\   虎砲の真似をしてみたりとかそういう…
  |     トェェェイ     |
  \    ヽニニソ    /

806やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:34:03 ID:Kdn5y4eI

   / ̄ ̄\
 /ノ(  _ノ  \  ……………ッッ!!
 | ⌒ ( ①)(①)
. |     (__人__)____    ドスドス
  |     ` ⌒/ ─' i;;三三ラ´
.  |       /( i;;三三ラ´;;三三ラ´ ドス
.  ヽ     /i;;三三n__人__)i;;三三ラ´
   ヽ   |、・i;j:  (  ヨ ・i;j: |
   /    `ー─−  厂i;;三三ラ´ドドドッドス
   |   、 _   __,,/ ・i;j:  i;;三三ラ´
    |    /   ̄   i;;三三ラ・i;j: ドススドス
    |    |i;;三三ラ´・i;j:  i;;三三ラ´
       ドスス


     /  /ヾ /  / / i   V  ヽ \\
    〈    /ヽ ヽ /  / /  / / l :l   ヽ \ ゝ
    ノ 〈 /ヽ  / / / / / /∧ ! /^\  \\ \
   / / ,' ゝ丶 / i / / /  / ,、∨,、  \( ヽ \ \
  /   l  {ヽ `/ / / / ト / ∧ヽ|/∧ヽ  )  l  ト: ',
  |  l ! i ミヽ i  / / / l /l /´`"゙`´ ', !レハ. /人 l丿  〉
  \l  ハ ミ /  / l  ハ┼ーレ孑ヘ  ー┼リ | ll-、l/l l/
    ヽ、 `ヾ_\ l l i L_j〃⌒ヾ     〃`ヾヽ /l ) /   (…さっぱりわからん)
     ./ /.i´ ヽ\ レ./ヽ{{   }}     ヾ、_,ノ .レ イj/
    / i ヘ、  ゝレ\|巛;;`ー='"ヲ        V^V
    / 、l./ `ゝイi   iZ簠巛彡ヲ          }
   /l l l /  i | l  i辷ミ彡彡{          /
   l l l l l   / | ll  iマ三彡7   r‐ュ    イ
   / l l l /   ! | |l  ll∨辷/_____.. <|i |
 / l  ,',  i l l .! li  ||     寸  `ヽ、_| i |
//.l /,',',. / r<| l  | \    }      | l ト
 / :/.  / .厂  / / /   ヾ    |     | l |
´ / |  |  \  | l |    \   |    |  l

807名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:34:49 ID:11YzXvfE
あるあるwww

808やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:35:44 ID:Kdn5y4eI
 さて、時は流れて寛永十一年(1634)十一月。
奈良にて…。

                                 .... . .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::/./
                            ...::.'::....::':..:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/,/
\                        ....::.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: // //
\\                     `~ー'--..、__,-..、_,   _  _    .//, ,' ., .´ ,/
.、 .\\                             ~`" ゙''´ `''-,//,/'/  /  ,/
 \, \\_,__,__,__,__,__,__,_ro。                        .'i,` -、_/,,;../.:::: /
  、\ ,\\ニ/ニ/ニ/ニ/ミ'i/ヽーk         _ ,,‐,_ _,、_ _  /゙`‐ 、 ~``-:..、_/  /
 .\\\::\\ 'ニ/ニ/、,'/、::ll\l、,,,,,zvvv、__,,.... .:......::::......'::nr-/ロii/,-'',-",-l~`` ‐ 、::_`-、_´
\ '\\r`'',^´:'ニ/ニ/、,'/l'/`'、、::\;;ゞー、ri=令iーュ/互.iョi;;;_,,,三/,-",-'',-"-| || |:| |:| |:`-:、_`-、
  \`r''^´/ :/ニ/ニ/、,'///, -|´'ェ ̄/、>/尺ニ∧::品:::,ノ:::::,/  ~`'‐、_<」,-" :| || |:| |:| |:| |:| ゙ -
,,_r''^´llli||'´.::/ニ/ニ/、,'/-´''llレl|エエ/||ヽロl:::二}_」l但iく;;;,,:<"K",K ミ、i|l|`''‐ 、-'| ||\_|:| |:| |:| |:| |
llllllllllllli||.:::/ニ/ニ/、,'/.lレllレll_,l|,,エ/=||=|`、ミ平平'不、.「}{::|"I''i /,,|_i_,_|l|:l:l:l:l |`:| || ll|.\:::|_|:| |:| |
llllllllllllli||ー^ー'^ーo、/! lレllレllレl|エ/_,-''"|´八:l:::l:::, -<´.|ilヽ|lヽ,|l::::llilll゙|lト、l:l::|ミ:| || ll|7ヽ\ .| |:| |
|i、、il||||||i||:::_||_:::::|| | llレll「~ llレl| ̄lvzN'_|ノ::::l`:::|く,_ ,` |il::::|llll:|:::::::::::_|l、 \l:|ミ:| || ll|7ヽ\\ .| |
llヽ、lllllll||_:::||::::: || | llレll、__,'lレl|_llll'''"ll´ll:::::li|::::::: lX,,::-''卷」lllll|ll::::::::`|l、k`''  | || ll|7ヽ\\\.!
llll`、、llll||:::_||:::::_|| | llレllレllレlレl|_ヽlllll::::::|:::::::i:::::: \l_:::「ヽヽlll|llllllllll|l、llt、 k | || ll|7ヽ\\\
lllllllヽ、ll||─、:_:: || | llレllレllレl_/lヽl´ .l:::::::::::::: .ハ ハ :::::l:::::ヽヽll/ミ_rくllt,lltll`ー| || ll|7ヽ\\\
lll llllll`、'' /l_:::_|| | llレllレll/l/llノ`ー',,`:::::::: (д゚,,) . :::´~゙`-''il三il|'' \lltllt_!_| || ll|7ヽ\\\
llllll/`J l__|_,|| | llレll,イ/ ,/::::::::::::::   <_lyl_> :::::::::::_;;;_l三ii|:::.. . \|\\ _l|7ヽ\\\
ll/ ./、_/_/|_,||_| lll/, ' l/''::::::::::     ..l_|__,|.     :::::il三__|、_,-_、 |::::::`-、`- 、.\\\
'" /,:::/_:::、l_|l二lニ|/l//`::::::::       :::'-'^~:::   >-''、っ:::::く_」,/|li::::.. ::~゙-、`- 、、\
/_l'レ'-<_〉:|::::二l|/,/`:::::::::..                     "'_,,ィニ´入_|\li:::..  ..:゙`- 、ヽ
ミg、::ロ´r-、':::|_::::::: |/`:::::::::::''::::::               `ーェ_r:::::::::::>i-|::::..\lilr────
ミoミ/ ̄ ̄/]::::::::::::::...:::::::::::::::::               ̄`_ーz,,_.:::::_ ノ:::r─'ー|:::\、 ̄ ̄

809やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:37:24 ID:Kdn5y4eI
           、  ()  () ,  '   \  
         ,..--―_―-_、 っ /   数馬くん!
  三   ,,''::::::::;; -iへiへ)ヽ,   \  見つかったよ!
      r"::::::/ニ=.`^●~ニ_ヽ  <  遂に見つかったよ!!
     l'::::::/ _、-'   |   _,つ  / _  
     |:::::/ | ゙ ー-- ┴ '  | |  ̄/  おお、この感激!!
三     |::::| ヽ         .| |  //|
      ヘ:::ヽ ヽ / ⌒ヽ ノ /  ,..、   |/\/\
    , - 、ヽー、_,`ー-_'_,-'、-ー(  )
    (_ ノ::`.━..━,-( t)-'、::::::/~
  三   ゙ ーt:::::::::::r"┌―-, ヽi
        |::::::::::>-―'' ̄ ̄ ヽ
          ゝ_(__,,-―''、_,ゝ
三  _    /  /        \ \_/|
  /_( ̄( ̄ _/           k/''丿
  | `y ̄ ̄               ゙ー'' 
   ヽ'


         / ´ ̄ `(\
      /        \-'、     んー?
     /        ヽ ヽ   どうかしたの?マタえもん…ムニャムニャ
     _|         |  |
     ´!        / 、/ ^ ──- 、_
      \.__ _    / //( _____/ `ヽ
    / ((( j─ ´ヽ//      /  \)ノノ ̄`\_   /^ヽ
    (.     ̄    人.     i   |____/ \| ̄ ̄   ノ
    ( ̄ ̄ ̄ ̄  /  `ヽ、_  |   ´_|__\  ` ─ 、_./
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         ̄  ̄ ̄     (___ノ

810やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:38:39 ID:Kdn5y4eI
⌒ヽ/  `ヽ
   |    |
  人   ノ
-‐" / ̄
  <
  `ヽ         _
      /!/{  / ヾ--r
   _  /     ̄    <_
 _>`´       ___ <_           なに昼間から寝てるんだ!
  >    r‐'" ̄ ̄ ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二     起きろこのばか!
/ ,    |  `ヽ/ ´`ヽ _  三,:三ー二
 ̄/    |   ノヽ--/ ̄ ,    ` ̄ ̄ ̄
 / /⌒ヽ,|  ミ }  ...|  /!
 レ l d     _}`ー‐し'ゝL _
  | ヽ、_,   _,:ヘr--‐‐'´}    ;ー------
  |/|  \   ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
    ヽ/l/|` ー------r‐'"    ̄ ̄
      |└-- 、__/`\-:、
     __,ゝ,,_____/ \_」 \

811やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:39:32 ID:Kdn5y4eI
           ___
         γ x ___ \
         l ./, - 、, - 、⊂ ヽ
         | | |  +||<  | {_,  |    な、何がどうしたって言うんだよ。
         (6 ` -´っ-、´| /   ひどいじゃないかマタえもん…!
         人 # /二二lノ/
      / |    ̄7 ̄
     _ .|  |  |  / ̄ ̄ヽ
    (  _ |_|   | ̄l_|___|
    `-\ヽ / ̄|  ̄  |___|_
       ~///U     |__ )

           ( ⌒ ⌒ )
             | | |
          ヽ   _____
        \   / \/ ヽ   `\
      _   / |  .|.  |− 、   ヽ
         //`ー ●ー ′   \   ヽ    何をのんきなことを言ってるんだ!
         __l  三 |  三     ヽ   l   遂に見つかったんだよ!
       .\______|__/ ̄`ヽ  l  |
         .   l          |   | /⌒ヽ  又五郎の居場所が!!
            |   / ⌒ヽ⌒ヽ |   |ヽ_ノ
     .     、ー┴─────┘ /   / ノノ
           >━━O━━━━/  /
        /⌒ヽ  /    \     |

         ___   て
     ゝ/_____\ そ
      / | / −、 −、l 
 (\   |___|─|  (・|・) |        ……ええっ!
  > ⊂) (    ` − o−ヽ       ほ、本当かい!?
 (_ /\ヽ /⌒──┘ノ
   \  \ヽ`_─_´/  /)    「僕が嘘なんかつくわけないだろ!
     \ ノ\/\/ ̄ ̄||  |三!   確かな筋からの情報さ!」
      |      l──┴─−´
      |      |

812やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:41:01 ID:Kdn5y4eI
                        ( ⌒⌒ )
  いや、それはちょっと待って。      | | |
                         _____
      ____           /____  `\〟   よし!それじゃあ
   /´     −、 −、ヽ          lノ ヽ   |    ヽ   今すぐ又五郎のところに突撃して、
  /    -|   ・|・  |、 \   ⊂ヽ |・   |─r‐、   l   .あいつの首を取ろうよ!
 /   /  `ー ●‐′ ヽ  (ノ⊂`c、__ ノ#  丿    !
 |  /    三   |  三  |   `ー⊂_/⌒ヽ\  /
 l  |         |__    |  ((   ヽ∧ヘヘ_ノ  >′
 ヽ ヽ        _)   /    (ヽ  ー,───|
  ヽ ヽ       )   /   三  ヽー┬ ヽ ̄ ̄ヽ
   〉━━━━━O━ ー◯゚   `ー‐─┴┬    l ))
   /    ̄◯´    ヽ /           l_     |
   |    ̄| ┌──┐|l          / ̄ ヽ  ̄ ̄ ̄!
   |      /⌒ヽ─ ノ/⌒ヽ      l_ ,‐┴、__ ノ
   ヽ    |   | ̄  |   |   ,─┘  |   | └┬⌒\
   Oヘ、_ヽ_ノ__.ヽ_ノ   ヽ__ ノ   ヽ __|__ )

813やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:42:48 ID:Kdn5y4eI

    なんでだよ!
   仇の場所が分かったのに
   今すぐ討ちに行かないなんておかしいじゃないか!

       , ─── 、
    ゝ/ _____\ っ    , ──── 、
    /   |ノ/ ⌒ ヽ ⌒ヽl   っ //⌒ヽ⌒ヽ    \     だからさ、
    l  |─|    ・|∠  |   //|/ ・|・ \|ヽ、   ヽ   討つ為にはまだ状況が悪いんだってば。
((  Y⌒  ` ー  ヘー ヽ  /   `ー●ー ′ \   ヽ 
   ヽ_  /⌒ヽ___つ  |   二  |   二   ヽ   l   「人の話をよくききましょう」
/⌒)、 ヽ |     /     l   ─  |   ─     |   l
| 、_,(_ノ  >、二二二)     ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |  l   って言われただろ?
ヽ__ノ / .l/ \/ ヽ、     ヽ\ __( 二二 ノ   |  /  僕の話をまず聞いておくれよ。
 |  l   |        \ /⌒ヽ-`━━O━━━━━く
 ヽ_ / |      |\  lヽ__ ノ_\ /    ヽ/   ヽ

814やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:44:25 ID:Kdn5y4eI

 どういうことさ?
      ___            ______
  ゝ/____\         / ⌒ヽ⌒ヽ  `\      まず、又五郎たちは、
   / | //⌒ヽ⌒ヽ!       / |  .|.  | 、     ヽ    南都(奈良)のとある家に潜んでいるらしいんだけど、
 . l __|─|  ・|・  |      // `ー● ー ′ \   ヽ   ここじゃ場所が悪いよ。
   (    `ー oーヽ       l 二  |  二   ヽ   l
    ヽ        ノ      l ─   |  ─    l   !
     >ー──、 ´       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|−、   l   /
    / \/ \l ヽ         |       |_ノ /  /
    |  |    | |      /^ヽ      /⌒ヽ━━イ
    |_|    | l      ヽ_ノ┬──ヽ__ ノ `  |
    /  ヽー─/ ̄ヽ         `| l ̄ ̄ ̄ノ`i     l
   /UUノ ̄ ⌒ヽUUノヽ      /⌒`7⌒ヽ─´    ノ-O
   `ー┴─、  |‐┴ ′    ヽ、__ |   |     /
          `ー′            `ー ´ ̄ ̄

815やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:45:39 ID:Kdn5y4eI
       \
 お そ .い ヽ
 か の や  |
 し  り  `  ,. -──- 、
 い .く   /   /⌒ i'⌒iヽ、
    つ /   ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
    は i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ     _,....:-‐‐‐-.、     なんで?むしろ今がチャンスじゃないか。
      l -‐i''''~ニ-‐,....!....、ー`ナ     `r'=、-、、:::::::ヽr_  相手がこちらに気づいてないうちに、
 ̄ \ヽー'!. t´ r''"´、_,::、::::} ノ`    ,.i'・ ,!_`,!::::::::::::ヽ  夜襲でもなんでも仕掛けてしまえばいいんじゃないの?
    ヾ、 ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒;   rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
       i`''''y--- (,iテ‐,'i~´,ゝ'´    ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
       |  !、,............, i }'´    _   、ー_',,...`::::ィ'
    ●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、    ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
       (  `ーイ  ゙i  丿   ;'-,' ,ノー''''{`'    !゙ヽノ ,ヽ,
       `ー--' --'` ̄       `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
                      (`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
                      ``''''''``'''''´

816やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:46:30 ID:Kdn5y4eI
           ,  ────  、
       /    / ⌒ヽ ⌒ヽ   \
      /    , -|   ・|・  |- 、  ヽ
       /  /   `ー ●ー ´  \ ヽ     南都は寺社仏閣が密集する一種の聖地だ。
      l  /   ─    |   ─   ヽ  l    流血沙汰は避けるに越した事ないし、
 .     |  l   ─   |   ─    l  |    .夜襲で万が一にも火を出したら取り返しが付かない。
   , ─ 、l     ─    |   ─    |  !
   l    l     , ─┴─ 、      l /     それに、町中で又五郎を取り逃がしたら、探し出すのも厄介だ。
   ヽ、__ ノヽ  /        \   l/      南都は幕府の直轄地で、旗本たちの影響力も無視できないしね。
     ヽ   ヽ━━━,−、━━━━く
     \    /   ヽフ   \   ヽ


        , ── 、
      /__     ヽ〟
       l−\ |      ヽ
       |・  |─|__    |    え?
      c ー ′ 6)    /    でも、旗本衆たちも、
     └─ 、    \ /     .この間の裁定で手を引いたんじゃないの?
        ⊂_ __l
     _∩__/ ── l
   . ∈   |  | l⌒l |

817やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:47:37 ID:Kdn5y4eI
          , -────- 、
.      /       /⌒ヽ⌒ヽヽ
    /     , -| / (|)\ | \
    /    /U ヽ、  .l、__ ノ\ヽ      そんな素直に旗本が幕府の言う事を聞くなら、
.   /    /       ̄ ●   ヽl     ここまで事態がこじれるわけないでしょ。
   i    /      ̄ ̄   | ── |
   |.   l      ̄ ̄   | ── !     どうも又五郎たちを援助する旗本たちが
   |.   !       ̄ ̄   |   ⌒ヽ    まだいるらしいんだよ。
   |.    |           __|___ノ
   ヽ   |   / ̄ ̄     /
    >━━━━━━,-、━━く
   /   /       '、フ  ヽ ヽ

       ____
    ゝ/____ヽ
   / | , ─ w−、!
   | __|-|   +|+  |   うう〜ん…じゃあ、どうすればいいんだ。
    ( u `ー  oー |
   /ヽ、/^\__/ ノ
   l、(uu ー,─ 、´
    l \ __/┬ ′

818やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:48:46 ID:Kdn5y4eI
           _____
  .    /     /⌒\/⌒ヽ
     /   , −|   ・|・  |、\      いや、実はさっきの話には続きがあるんだよ。
    /   /   ` ー ●ー ′ヽヽ    どうやら又五郎たちは、
    /  /     二二 |  二  ̄ノ    そんな旗本たちを頼って、
    l  /  /⌒\ ── |  ─ /    また江戸に戻ろうとしているらしいんだ。
    |  | /     ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄
    l  | |          / /⌒ヽ     その旅の途中、警戒の薄くなったところを討つんだ!
    l | ヽ /⌒ヽ⌒ヽ  |/ヽ__ ノ
     ヽヽ  `ー───┴─7  /
      >━━━━━O━━ /


         ヽ l /
        , ──- 、
       /_____  ヽ〟
      l/⌒ヽ ⌒ヽヽ|   ヽ
      |  0|0  |_|   |     なるほど!
     (/ーo  ー ′ ´⌒Y    流石はマタえもん!
      | ⊂__,−、  _ノ
        ヽ ヽ__ノ /
         ` ー,──´>、
         / |/\/  ヽ

819やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:50:01 ID:Kdn5y4eI

     , ───- 、       というわけで善は急げだ!
   /         \    早速連中の動きを監視して、
  /            ヽ   仇の討てる機会を狙うんだ!
  l               |   さあ行くよ!
ー|                 | \\
二l               |   \\
  ヽ      , ━━━━ 、⌒◯
    \   /          \ \\   l ⌒ヽ
      `7   \      -O    \ |    |
         l  ヽ_◯ ─ 、    ヽ   / 、__.ノ \\
     /⌒ヽ (     )、  /⌒ヽ/\/    ヽ l /   ⌒ヽ
     |   |  ` ──、  \.|    l   イ   , ── 、   (   )
     ヽ_ >──── \/\  ノl _|v/_____\  _ ー
                 \ /` ̄ // |/ / ⌒+ ⌒ヽ!_ l l//) ))  わあ!?
            \\    ヽ.   /  | __|_|   |+  l  |  <    準備くらいさせておくれよ!
              \\    \|   (   ` ー ヘー〈 ̄  ̄
               \\    \  \  /⌒ヽ__つ
                      `\ \/ )_ ノ/
                    ⌒ヽ   \/  三  ̄
                  (   ⌒ヽ  ヽ)

 かくして数馬たちは、又五郎の動きを監視することになった。

820やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:52:00 ID:Kdn5y4eI

                                    数馬の奴が俺様を狙っているらしいが、
                                   そうはいくもんか。

                                    人数を集めて、手出しできないようにしてやるぜ。
                                   襲ってきたら、それこそ返り討ちだ!
                              -─-      へへへ…。
                        /::::::::::::::::::::::::::::::::\      ___
                      /∧/〈  ∩ 〉\∧∧    /     \
                       // ..::::::::::ゝ,乂ノ::::::::::::.. }   ( /      ヘ
              ____   /⌒Y :::::::::::i⌒i:::::://:::::::::  |-、   〉(_/       |
.          /   __ ) .{ (ノ :::::::::::゙┴'::::::::::< ̄::.. K) }  i (_/      |
         イ    ___ Yヽ ̄7       ( ̄ ̄ ̄)    ヽノ⌒'ゝ─(   う   /\
            |      ヽノ | イ   (      ̄| ̄      ) }      ゝ-く__/   \
            |      ̄ヽノ / .|    |\      |    _/| |         |       |
          /ヽ  r‐   )ァ   ヘ    \| ̄Tー┬一T  |/ |         |       |
.       /    \    ノ/   \   ` ┴、__|_,┴'´   /     |            /
       {          /       \           /       ト、        /
      \          ,/          `ー─-、_, -─'        | `ー───'
       \     /|                           |
         `ー‐ ´  /                               |

 そして、事前の情報通り、又五郎たちは江戸へ向かった。
一行の数は、又五郎本人や助太刀の三人の他、小者や中間も含めて総勢十一人だったという。

821名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:52:09 ID:P18rv36U
手馴れてるよねマタえもん

822やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:52:36 ID:Kdn5y4eI

        ほいきたマタえもん!
         ___
       /_____ ヽ〟 ____  ─────
.       |− 、−、ヽ| /-、 - 、    \  ̄ ̄ ̄
     mn|  ・|・  |- |/-| ・|・  |- 、   ヽ   すわいくよ!
     ヽ_| −o −′/  `-●−′  \   _!
      \ヽ. ── (| ── | ──  | ( __ ) ───
       \ ▽▽ | ── | ──  |. /  / ─────
         |    ヽ(___|___ ノ/  / ─────
         _|____| `━ 6━━━/  /
       / ̄j     | |/ ──┐ヽ   |
   l⌒∨\/ ̄ ̄| ̄/⌒ヽヽ._ ノ  i   |^ヽ
    \  /    \|.   |` ── ′  _j.  | ___
     ` -′      ` − ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `−′ ─────

 この又五郎達を追って、数馬たちも旅路に着いたのである。

823やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:54:43 ID:Kdn5y4eI

 そして、寛永十一年十一月七日。
まだ陽が昇る前、所は伊賀上野の城下町を眺める山中…。

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        ,  ───  、
     /   /⌒ヽ⌒ヽ\
    /     , ┤  ‘|‘  |、 ヽ
.   /   /  `ー ●ー´  ヽ    …皆、準備はいいね?
   l   /   二   |  二  | 
   |  l     ─   |  ─  l   
    l  |        |   ) /
    ヽヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ /
     〉━━,-、━━━━く
     / / ヽフ    \.   ヽ

 又右衛門は、そこで一行に、最後の指示を与えていた。
この時の一行は、数馬と又右衛門の他、又右衛門の門弟(あるいは下僕)の
岩本孫右衛門、河合武右衛門の二人が加わり、総勢四名になっていた。

824やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:56:06 ID:Kdn5y4eI

           ,  ────  、
       /    / ⌒ヽ ⌒ヽ   \
      /    , -|   ・|・  |- 、  ヽ
       /  /   `ー ●ー ´  \ ヽ     まず、敵の数は十一人。
      l  /   ─    |   ─   ヽ  l    こちらは四人。
 .     |  l   ─   |   ─    l  |    .数の上でこちらが不利だ。
   , ─ 、l     ─    |   ─    |  !   
   l    l     , ─┴─ 、      l /     だから、敵の中で手ごわい
   ヽ、__ ノヽ  /        \   l/      河合甚左衛門、桜井半兵衛の二人を
     ヽ   ヽ━━━,−、━━━━く      真っ先に倒す。
     \    /   ヽフ   \   ヽ


         ___
      /   - 、 -、\
      /   , -|  ・|・ |-ヽ     甚左衛門は、僕が受け持つ。
.     i  /   `- ●- ′ |    彼とは同輩だった事もあるから、
      |  i   三 | 三  |    腕前は僕が一番よく知っている。
.      | |.   __|___.)
      ヽヽ /      /      まず僕以外には太刀打ちできないだろ。
       ━━━━o━━      彼が本気を出す前に決めてしまうよ。
       /  /    \ |

825やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:57:44 ID:Kdn5y4eI
          ____
         /−、 −、   `\
      / |  ・|・  |- 、   ヽ
     // `ー●ー ′ \   ヽ     その間、桜井半兵衛は、
     l  三  |   三     ヽ   l    お前達二人で掛かるんだ。
    (___|___    |   l
     ヽ l    __ `ヽ  !   /     半兵衛に絶対槍を取らせちゃいけないよ。
     _ ヽ ヽ__(___)ノ /  /     わかったね?
   ( __)ー━━O━━━━━く
     \ |/ ____ ヽ /⌒i )


           _臼_     
     .,γ´     ヽr 、  ピキュ-…(訳:承知致しました)
     //       ヽ V
    .{ l  o__ o    }. }   ......
    .Ч ( Y  )   ,し'    ...  ,- 、 ,.,.,.,   , -、
     .,ゝ ニ二 _,. く  }    ...  |く`,`'----`'、,ヘ |
     / ド゙ニ二ニ イ⌒i'    ...  Vヽl/ ▼ヽlハ'/
     |_!        !___ノ         { (●)__(●) }
     l」|」      _〃7     .  { _〈ニ〉_ .}   モルスァ(訳:しかと心得てござる)
    .|___.|     ∠_ ̄}     ..  { |.   ̄   | }
    .l(:)l     (:)レヘ、   ....  { |.   ̄   | }
  ,.<,, У` ー--‐'´\「r¬、      ヽ.|.____|_/
  .(:)」./          \「(:)     (,_,__) (_、、)
     岩本孫右衛門   ̄     河合武右衛門
   (いわもと まごえもん)    .(かわい ぶえもん)

826名無しのやる夫だお:2010/07/11(日) 23:58:57 ID:P18rv36U
ロボットつながりかw

827やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/11(日) 23:59:42 ID:Kdn5y4eI
           _____
  .    /     /⌒\/⌒ヽ
     /   , −|   ・|・  |、\
    /   /   ` ー ●ー ′ヽヽ     そして、数馬くん。
    /  /     二二 |  二  ̄ノ   君は、他の奴には目もくれず、
    l  /  /⌒\ ── |  ─ /    .ただ又五郎を討つ事だけに専念するんだ。
    |  | /     ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄
    l  | |          / /⌒ヽ    他の奴は僕たちが引き受けるから
    l | ヽ /⌒ヽ⌒ヽ  |/ヽ__ ノ    心置きなく、仇を討つんだよ!
     ヽヽ  `ー───┴─7  /     .これは、君の仇討なんだからね!
      >━━━━━O━━ /


        >一'''==‐ュ、,,_
       ./  . : : : : : : : : : : \
      /   : : : : : : ,,,_: : : : : : ヾ
     ム≠ー'" ̄~'''ー_\: : : : : /
     j|           ヽ:: : :l
     l、_   イ__,,,_.._、_   |l: :; |   ああ、わかってるさ。
    l}=、 `チC ̄`ヽ   |: : |   マタえもん…。
    {  lト {!    ,}   |: :|
    ゙t,,_.j  くミ、二,,ノ   7_/|    この時を、ずっと待ってたんだからね。
     | ノ           ゙" 'l
    | ゝ,‐           l,
     ∧ =ー--、        ∧
      ヽ ヾ≧  ′
         ヘ´     /    |
          ゝー┬イ'''"     |

828やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:01:12 ID:BYLUrBJU

  ── さあ、じきに陽が昇る。
     行こう、マタえもん…。 ──

  ── ああ、仇討の場は…あの「鍵屋の辻」だ…!──

                           _,,,,,,,,,
        >一'''==‐ュ、,,_     ,、='' ̄::::::::::::::: ゙̄'''ヽ、
       /  . : : : : : : : : : : \  ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
      /   : : : : : : ,,,_: : : : : : ヾ/:::::_,_、:::::::>‐-、:::::::::::::::::::::::::::::
     ム≠ー'" ̄~'''ー_\: : : : : /::::/~ヾ,}::::j|  。 }::::::::::::::::::::::::    
     j|           ヽ:: : :l::::/|_ ゚ ,.>ー、ゞー≠ ̄ヽ::::::::::::::
     l、_   イ__,,,_.._、_   |l: : |::/ ヾ≦ヘ,_ノヽ      \:::::
    l}=、 `チC ̄`ヽ   |: : |Y     l|         ヽ
    {  lト {!    ,}   |: :|ノ〆    l|       ー-  |
    ゙t,,_.j  くミ、二,,ノ   7_/| /      l|       ー-  |
     | ノ           ゙" 'l / r   」{,        ヽ  |
    | ゝ,‐           l,  ヘ_ _,,>ー=、_   /
     ∧ =ー--、        ∧   `Σ,,、-‐─゙ゝ=´    /
        ヽ ヾ≧  ′      .ヘ   ===一       ノ
        ヘ´     /    | ∧
         ゝー┬イ'''"     |_ \≧≡=ニー   ノ   、
           |、′  /´     ]、 ̄   _ニ=、     ,,..
         /ヽ_/>'"      〃/」,,廴 /  ヽ \-‐ニ´
        /   「 ヘ    ≦〆 /   /_ο     _z
              \  /  /    {二=ー '"´
                /         \、_..,、_

 四人は山を下り、伊賀上野の城下町へ向かった。
目指すは、「鍵屋の辻」と呼ばれる辻道である。

829名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:02:05 ID:u7rvJhro
お前らwww

830やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:02:25 ID:BYLUrBJU

=伊賀上野・鍵屋の辻=
                                    ,l ゞ:〃            ______
                                       ,l ゞ:〃 :::::::::::::::::::::::::::::::r" |‖‖‖‖‖
    ゚゙'ー、,,,                               ,l ゞ:〃        ,,,r'" l|  |‖‖‖‖‖
    ゚゙'ー、,, ゙゙`ー、,                         ,,l ゞ:〃:::::::::::::::::::::;r゙゙|::::::::::l|   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ゙゙゙゙',ー、,. ゙゙'ー、_                         ,l ゞ,.〃      ,r''|::::::|;;;;;;;;;;l|
        .ll  .゙゙''ー,,, ''ー、,_ _              ,l゙ゞ;〃:::::::::::;;rl|::::::|;;;;;;|::::r''''l| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        .ll      ~~゙lー、、:i┿l|              l:ゞ〃 . ,,,r'" l|;;;;;;|::r''|;;;;;;;;;;l|
        .ll       lミミl*li  l|ヽi:ー,、        彡~〃彡'"''',,r''' l|::r''|;;;;;;|::::::::::l|
        .l:──--、、、...lミミl*il鍵l|__li゙゚態N、、 ,       l l㌍'''"、__r''__,、、l|;;;;;;|::::::|;;;;;;;;;;l|  :::::::::::::::::::::::::::::::
    , l l l llll|ミミミミミミミlミミl*ll  l|~~トlー-i゙l~~冫     ~ |゚l、.丿彡彡彡l|::::::|;;;;;;|::::::::::l|
      lj,,',,',,',,',,',,',,',,',,',,',,',lミミl*ll屋l| llヾヾiー ゚l゙~i:!』,,    l『』i゙゙゚゙:lヽ ̄ ̄l|;;;;;;|::::::|;;;;;;;;;;l|  ::::::::::::::::::::::::::::::::
      l|  l   .l    lミミl*ll  l| ll .l il!ヮ ';li,''ll l㌍l゙li....ll ll i~ll"|..|萬~l|::::::|;;;;;;|::::::::::l|
      l|  l   .l__..lミミl*ll冖l| ll l.ill ̄~~~''゙`゙'''`   "l|、l.l |..|屋 ,l|;;;;;;|::::::|;;;;;;;;;;l|
      l|  l---i .l _,,,,,wil"~l*ll!l!l!l'゙゙“゙~                l| l |   l|::::::|;;;;;;|::::::::::l|
      l|  ,,l,,、、-''~     """               .     ゙=゙ヽ|__l|;;;;;;|::::::|;;;;;;;;;;l|
      ll゙`   .: ..                    . .   .   ヽ、  l|::::::|;;;;;;|::::::::::l| :::::::::::::::::::::::::::::::::
                                    .      ヽ、|~ヾl::::::|;;;;;;;;;;l|
                                           ヽ、,l~ヾl::::::::::l| :::::::::::::::::::::::::::::::::::
                                            ヽ、 l~ヾ;;;ll________
                                                ヽ、 l~l|  ┌───┐
                                               ヽ、l  │‖‖‖│
                                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

831やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:03:39 ID:BYLUrBJU
     |┃      ____  
 ガラッ. |┃    /    \,,/ \      御免!
     |┃    /  / −|  ・|・ | ヽ    早くからで悪いけど、
     |┃三 |  /    ヽ ●- ヽ|    少し休ませておくれ。
     |┃   | |   三   | 三 | 
     |┃   i | / ̄ ̄\|   /     あと、体が冷えてるから、
     |┃三 ヽ|       \ /     燗した酒も頼むよ!
     |┃三 /━━━( t)━━i 

                   て
     __ , ------ 、 __ そ
    /  ̄ ̄テ/ ̄ ̄ ̄ヽ彳 ̄ ̄ヽ
    { 、__ || ◎ ◎u|| __   }    こ、これはお武家様!
    ヽ     || (__,、__) ||    /   な、何事でございますか?
     `――ヽ、____,/`――'´
            )      (.  _
        { ○ ○ }〃 ̄`O
        ,ゝ、_ ,_ノ、
       t-  _,i、_ ‐y
         ̄      ̄
        萬屋の主人

 数馬たち一行は、鍵屋の辻に辿り着き、場所を確認すると、
鍵屋の向かいにある「萬屋」に入り、そこで身支度をすることにした。

832名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:03:43 ID:Q6RPW4qs
辻ってことは街道の町中で殺陣をやったってことだよなぁ…

833やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:05:43 ID:BYLUrBJU
        , --───-  、
      /    / ⌒ヽ./⌒ヽ\
     /   , -{  / ハヽ  } 、 ヽ
    /  /  ゝ _ ノ, ‐ヽ-'  \ヽ      ふう、暖まった。
    / ‐┼──-   ゝ ノ  - ‐一!|‐    ありがとう。
    |   l.、, -一    |  ー─- lL_    
    |  / \./     |  ー-./ !      さて、主人、申し訳ないんだけど、
    、 ' l. /\_   | _/ /\     これから少しすると、この辻で一騒ぎ起こるんだ。
    ヽ  X        ̄ ̄   /       君達に迷惑を掛けるつもりはないから、
     /、二二二二二二二二 く         僕達が出たら、戸を固く閉めて外には出ないようにね。
    /      /  ( 〒)\ ヽ
    !  /  /         }   !

                   
     __ , ------ 、 __
   .;/  ̄ ̄テ/ ̄ ̄ ̄ヽ彳 ̄ ̄ヽ;:
    { 、__ || ◎ ◎u|| __   } 
    ヽ     || (__,、__) ||    /;    は、はい…!
     ;`――ヽ、____,/`――'´
          ;)      (.;. _
        { ○ ○ }〃 ̄`O
       .;,ゝ、_ ,_ノ、;
       t-  _,i、_ ‐y

 熱燗で体を暖め、手足をほぐし、一通りの支度を整え、
こうして一行は全ての準備を整えた状態で、又五郎たちを待ち構えた。

834やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:07:41 ID:BYLUrBJU

 そして…

     |____  
     |   \,,/ \
     | −|  ・|・  | ヽ 
     |  ヽ ●- .ヽ|   (…数馬くん、準備はいいかい…!
     | 三   | 三 |    遂に来たよ…!)
     |  ̄ ̄\|   /
     |     \ / 
     |-━( t)━━i
     |    / /ノ 

        _____
       /´           `\
   ゝ/  _________ヽ
   /    |    ヘ、    ノ⌒ |
   |   |  /  ̄`ヽ /  ̄`ヽl
   l    |  l     lj | lj    l   (ああ…遂にこの時が来たんだ…!)
   ヽ  |_|        |     |
   /⌒`  ヽ       l     ノ、
   | )     ` ー─ ´ っー ´ l
   ヽ__   /⌒\____つ ノ
       \ ( ______ ノ /
       >ー───、─ ´
        / \ / \/ \

835やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:09:22 ID:BYLUrBJU
                        \ヽ l|l|l|l //
                        \  討 に   /
                        二  つ  っ   二
            , -―――-、    ...―  時  く   ―
           /∨∨∨ \ |   ......二  が  き   二
      /  ̄\ |(ー)(ー)  |_|     ―   :  又   ―
      |     >⊂⊃     6)    二  ! .五   二
      \_/ (  |      |    .―     .郎   ―:
           ⊂-― 、    ノ     二     .を   二
           /   ̄ ̄ ̄ ̄ \     // l|l|l|l ヽ\
         / |      /   )ヽ
      , ―,-´` , ―ヽ ̄    /  |
     〃 _ノ   〃_| _ /    |   カッパカッパ…
        ̄ ̄ >          |

    // ̄| ̄ ̄\
   / /___! -‐‐<二ヽ
  / ̄ /   \  / |
  |  /    (-) (-)|   ………。
  ├、l       ⌒l ヽ 
  |6    _____ |
  └、          /  
   | \_____/

        _\|/_
       (o)(-|‐)‐|‐)  
       | L――‐7  (ハァ〜オライモサクイテェナァ)
  _ ._  _ L____/ _  
 (( )) (0))     l.)) (( ))
  Y l//^ L____/`,\/ /
  ◎/  __ |_|_ _ ◎/
     (0))〕_〕)))

836名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:10:53 ID:NlA1F4lw
実際ののび太にスナイパーライフルもたせたら、
一撃でカタつくよね。

837やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:11:16 ID:BYLUrBJU

        /\     /|  /゙i
\ \、_ハノ  ヽ、|/ |ノ   (,ハ_、//
  \)'           ,}`ヽ、      '(
  /        ,,. -''´ ,,. -'’      \
ヽ,)       r''´  <´          (,,r' 
ヽ,)       `ー,、,,.._ `゙`ー-、      (,,r'
/         L_, ̄``ヽ_,ノ      \
ヽ         /⌒レ=ニ二´_         ,r'
/        |  '´,,-ァ   `ヽ      \
ヽ     r‐ 、 `ー'"/  ,,. -‐''"       ,r'
_)   ,!   ヽ  ぐー一'^ヽ__       (_
,)    ,!  ,イ`ー-=='"~´ ,_) ,,       (,
/-、  | /  ヽ._,.ィ´  <, //     、-\
  /ヘ ',!〈   /  /ァ └' /     ヘ
/  {,_〉 {._/  ヽ、,,__/ /\ /\゙i
      /   V | ,l ヽ|   V   ゙i


 こうして、寛永十一年(1634)、十一月七日朝。
伊賀上野・鍵屋の辻で、この物語のクライマックスとなる決闘が始まったのである。

838やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:12:49 ID:BYLUrBJU
               _____    
             /-∨−、    `ヽ、 
            /i!| ・|・  |─−- 、 \     河合甚左衛門ッ!
            i / ゙- ●−′ /^ヽ\ ヽ   荒木又右衛門、推参ッッ!!
          〜|〜.= | 〜 /|  |  l ヽ i
          .  ! |\__|___/  |  |  |  | /⌒ヽ  ___
            ヽ\|  |  |  |  |  |/⌒ヽ _/^ヽ ───
             \\_|_|_|_| /\ノ \ヽ、ノ
               `i──── ´  /   \_O
             .   ヽ._____../ \     ヽ
                /⌒ヽ 、───┐ ヽ   !^ヽ ───
                  |   |ヽヽ、_ ノ  丿   /   | ───
                  ヽ._ノ───────ヽ、__ノ  ─


    // ̄| ̄ ̄\   て
   / /___! -‐‐<二ヽ そ
  / ̄ /   \  / |
  |  /    ( ・)( ・)|   あっ…お前は荒木又右…ッ!!
  ├、l  U    ⌒l ヽ  
  |6    _____ |
  └、   \___ノ /  
   | \_____/

839やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:13:14 ID:BYLUrBJU
          _,,,....-::::,,..-;:'
     _, -=''""""    =--、,、`,"+`ゞ,;:
     _,.-'^ "              ̄=.、".
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   >                    ミ`+,;:;"・ヽ` `
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                  ミ     .ミ
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                   .i|    |i  ゞ
                  i|    |i  ´`  +
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840やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:13:49 ID:BYLUrBJU

    // ̄| ̄ ̄\   て
   / /___! -‐‐<二ヽ そ
  / ̄ /u  \  / |
  |  /    (◎)(◎)|     あ…し、しまっ…!
  ├、l  U    ⌒l ヽ 
  |6    _____ |
  └、 メ \___ノ /  
   | \_____/


        ,、='' ̄::::::::::::::: ゙̄'''ヽ、
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /:::::_,_、:::::::>‐-、:::::::::::::::::::::::::::::
     /::::/~ヾ,}::::j|  。 }::::::::::::::::::::::::
    l::::/|_ ゚ ,.>ー、ゞー≠ ̄ヽ::::::::::::::
    |::/ ヾ≦ヘ,_ノヽ      \:::::       遅い
   |Y     l|         ヽ
   |ノ〆    l|       ー-  |
  /| /      l|       ー-  |
   l / r   」{,        ヽ  |
   l,  ヘ_ _,,>ー=、_   /
    ∧   `Σ,,、-‐─゙ゝ=´    /
     ヘ   ===一       ノ
      ∧
       \≧≡=ニー   ノ

841やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:14:13 ID:BYLUrBJU
             , '
             〆
           //                       _,,,....-::::,,..-;:'
           ノ /                  _, -=''""""    =--、,、`,"+`ゞ,;:
          /  i                   _,.-'^ "              ̄=.、".
          ,i  |i                  -'^               \`,`,;⌒`;・",;+
         ,'  |i                 >                    ミ`+,;:;"・ヽ` `
         i|   |i                :"  ._=__            ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
        i|   .|i               /  彡  .       -ミ、         ミ   `,;:"
        |    .i、              /〆"           \       `i       丶
        ゝ     i、                            丶      |i     +   +
     '   i|      ゝ                             ミ     .ミ
         .i|      丶                            |     |l    /  +
         .i|       \                            .i|    |i      ´
          .i|        丶   .                      .i|    |i  ゞ
          .i|        丶丶、、,,                   i|    |i  ´`  +
           i|         \ゞ`                   j|    ,/  '  /
            i|、       `\ 、、,                 .i|   ,/;:";:|;,/×
             ゝ       `丶`\ゞ                i|   ,/";:`, 、 丶
               \  ,.   ミ\丶 `               i|  ,/`,;:ノ`,
                 `;丶\丶  、`丶              .j|  /;`,;:+
                       \ 丶              / ./+``
                           \            ././  ,'
                                       /"`;丶
                                     / `,
                                     '
                                  /    ゞ

842名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:14:16 ID:NlA1F4lw
あっさりw

843やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:14:41 ID:BYLUrBJU
            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"

 まず、事前の打ち合わせ通り、又右衛門が甚左衛門に仕掛けた。
馬上で油断していた甚左衛門は、又右衛門の不意打ちを防げず、
一撃を食らった後の二撃目で討ち取られた。
(二撃目で落馬した後、止めを入れられたともいう)

844やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:16:54 ID:BYLUrBJU

 また、桜井半兵衛は…

    /二l
   く__/
    \  ヽ|/  っ
      (0)(+)+)     コ、コイツラ
       >‐┴ァ>    オラニ槍ヲ取ラセナイツモリダナ!
      ())二)) つ
      /  〈        コ、コウナッタラ
     ())二))      コノクワデオ前ラヲ耕シテヤルダッ!
      /  \
   r /    /
   しv   (ニ<

  ,- 、 ,.,.,.,   , -、
  |く`,`'----`'、,ヘ |
  Vヽl/ ▼ヽlハ'/
   { (◎)__(◎) }   モルスァ!(訳:その槍、取らせるものか!)
  { _〈□〉_ .}
  { |.   ̄   | }
  { |.   ̄   | }
  ヽ.|.____|_/
   (,_,__) (_、、)

      r ' "  ̄ `jー-、
       テ  ̄  ̄    ヽ'>
      /     _ (J    i
' ー-、 /^i   r'_ ryヽrュ li   キューン・ピキューン…!
    `i \   ヾ、'j{ /  /'|  (訳:お前達に数馬様の仇討に手出しさせない!)
     ヽ  ヽ、  `ー'  イ_ノ
     _ \  `ー-r '^‘"フ}
   ,r'  ヽr-ゝ-ィ''<, ̄ ̄//j
  /    }r_ ノ   `ー―'
 ̄<.    /
  ゝ-ー'ri
  Ir-―'"ヽ
  \     ,>
    `ー- '

 これも打ち合わせ通り、孫右衛門と武右衛門の二人で掛かり、
半兵衛に槍を取らせないように働いた。

845やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:18:42 ID:BYLUrBJU

 そのせいで、半兵衛は得意の槍では無く、
刀で応戦する羽目になったのだが…

     ┛┗\|/_
     ┓┏o)(-|‐)‐|‐)  
       |  L――‐7     タトエ槍ガナクトモ、
  _ ._  _ L____/ _   オ前ラ相手ナラ、クワデモ十分ダッ!
 (( )) (0))     l.)) (( ))
  Y l//^ L____/`,\/ /   ソラッ!
  ◎/  __ |_|_ _ ◎/
     (0))〕_〕)))

846やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:19:00 ID:BYLUrBJU
              , '
             〆
           //
           ノ /
          /  i
          ,i  |i
         ,'  |i
         i|   |i
        i|   .|i
        |    .i、
        ゝ     i、
        .i|      ゝ
         .i|      丶
         .i|       \
          .i|        丶
          .i|        丶丶、、,,
           i|         \ゞ`
            i|、       `\ 、、,
             ゝ       `丶`\ゞ
               \  ,.   ミ\丶 `
                 `;丶\丶  、`丶
                       \ 丶
                           \

847やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:19:23 ID:BYLUrBJU
      、 ミヾミ、 //.: : : : l }\                             / /
       ミ、≡ミリ//. : : : : ::i |  \ _人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_//
    ≧ニ三ミ,ソ'' _二 ̄ヽ,ソ _ )                          (_ _
   ゝ三,=' /`Yr'=ミ、 ×  ` _)  ━┳━  ┃┃   ━━┓         (_
   ミ彡'  /∠」| i、◎リ  メ_ _)  ━╋━  ┃┃┃    ┃   ┳┓   (_ _ _
    ,≫イ / , ==< > 二__,==-、  __)    ┗━  ┛┗┛ ━┛┗  ┛     (__
  /:: : : | レ' ◎ ノ | .//|ー=ニ二                          (_
 /: : : :ー=! `ー‐'^ヽ仁/: : : : /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
 \: : : : : :\ #  〃  : : : : : : : : : : : r'⌒ _) 
     `ー=ニ二イ!    {: : : : : : : : : : : : : : (  ノ  
           乏  ', : : : : : : : : : : : : : : 厂\  
            込,, \ : : : : : : : : ;;: ”\  ヽ、  て
           彡;; \r―-、へ \ \       し
                 彡彳   ,_ノ  \ \      そ
                 . (_,_ノ:.::    \

      r ' "  ̄ `jー-、
       テ  ̄  ̄    ヽ'> て
      / u.   _ (J    i そ
' ー-、 /^i   r'_ ryヽrュ li   キュピッ…(訳:武右衛門殿ッ!?)
    `i \   ヾ、'j{ /  /'|   
     ヽ  ヽ、  `ー'  イ_ノ
     _ \  `ー-r '^‘"フ}
   ,r'  ヽr-ゝ-ィ''<, ̄ ̄//j
  /    }r_ ノ   `ー―'

 この時、武右衛門が半兵衛に押し切られ、重傷を負う。

848やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:19:55 ID:BYLUrBJU
                      /
                    /
                       ` ー
                       _,.>
                      r "
    武右衛門ッ!?      \    _
                         _ r-''ニl::::/,ニ二 ーー-- __
                     .,/: :// o l !/ /o l.}: : : : : : :`:ヽ 、
                   /:,.-ーl { ゙-"ノノl l. ゙ ‐゙ノノ,,,_: : : : : : : : : :ヽ、
               __l>ゝ、,,ヽ /;;;;;;;;;;リ゙‐'ー=" _゛ =、: : : : : : : :ヽ、
              /  _________`゙ `'-- ヾ_____--⌒     `-: : : : : : : :
...-''"│    ∧  .ヽ.  ________   /   ____ ---‐‐‐ーー    \: : : : :
    !   /   .ヽ  ゙,ゝ、      /  ________rー''" ̄''ー、    `、: : :
    .l./     V   `'''ー-、__/__r-‐''"゛     ̄ ̄   \   ゙l: : :
                   l     .,.. -、、 _ ‐''''''''-、    l   !: :
                  |   /    .| .!     `'、  |   l: :
                      l   |     .l,,ノ     |  !   !: :
                       / '゙‐'''''ヽ、 .,,,.. -''''''''^^'''-、/  l   !: :
             r―- ..__l___    `´            l   /   /: :
                \      `゙^''''''―- ..______/_/   /: : :
                `

849名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:20:14 ID:5STNy.E.
人間より人外が多い仇討ww

850名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:20:34 ID:Lvlv9nYU
二人がかりでもって半兵衛結構強いのー

851やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:20:56 ID:BYLUrBJU
          ___ _
         // / /,ヘ    ,.. -─-- ...、
         〈〈 ヽr''  l ,.;::',斤テ、l::::;;ェイ;::`丶 三=-
         〉〉  _..ノ/j lふl ・}/Y,ゎら l:::ryヽヽ      野郎ッ!
         // /  /''ゝ三个人tゝゲク/てィ <:::ヽ    よくも僕の可愛い門弟をッ!
        ,r'.'―'、 .l とブ丱,● ゞ土き _.. ヽ!:::::::ヽ   バラバラにしてやる!!
       __,l     !_屮任イ l  丁_入ヤヽ| ヽ '.;::::r┴ 、
        〃 _ゝ-<:::::', lノ.Tヽ|/''f-''-1l   |  l l:::'、  ノ
      《 / 》  / ヽ:ヽヽ十┼‐‐十‐''十‐┼ .」 l::/::::T´
      `´ ゝ-'   \ヽ j |   l   |  |  | .j/:::::::| 三=-
               `ヾ、二─-'- .._|__|_ノノ:::::::::::j
                  T7-rz、___.. -、''´::::::::::::l 三=-
              ,r ⌒ヾl ゞ-''      ';::::くYヽ:|,...._
              {     } 、 .._<>Kュ  }:::ヽイソj.、  `ヽ
              ヽ    人ヽ、_ ヽィ〃 .ノ:::::::::::::::::::}   } 三=-
               `ー''''' −=三z-'''´::::::::::::::;; -'ー '´
                        ` ー─ ''´

852やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:21:16 ID:BYLUrBJU
------------;、---........、....,,.,._,
            ̄ ̄゛"'.''''''―- 二゙.,゙"'.'―- .....,,,_
                           "''''― ..,,,,゙゙゙''''―- ...,,_
                              `゙''''ー- ..,,,`゙"'ー-..,,_
                                    `゙''ー ..,、 `゙''ー ,,,
                                         `''ー..,,  `゙'ー ,,、
                                            `''ー..、  .`''-、
                                                ゙'''.、,   `'-、
                                                     ヽ    `、
                                                     /     .ゝ
                                                     /      /
                                            _,、 -‐''''″    . /
                                  ____,,,,,.. r━'''"゙´           ,..-'"
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853やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:21:38 ID:BYLUrBJU
       .l;;i′      /     .!;;/ .イ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; /         .r' /     ,イ゙ .,〃     ../; /
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_..-‐'' 二ニ  ―ニニ`-'”'"゛     .,_iiir=`-''''"´

854やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:22:28 ID:BYLUrBJU
        _\|/_   て
       (o)(◎) ◎) そ   
       | L――‐7      ソ、ソンナ…ッ!?
  _ ._  _ L____/ _   
 (( )) (0))     l.)) (( ))
  Y l//^ L____/`,\/ /
  ◎/  __ |_|_ _ ◎/

        |;;
     (0))〕_〕)))
     /_/    `、\
    ((0)     (0))
  _ |^|       |^|  _
  > ̄ ̄)     ( ̄ ̄<
   ̄ ̄ ̄        ̄ ̄ ̄

                 _,,,,,--―――--,,,,_
.             ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ
            ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、  ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\
           /;;;;;;;;;;;;;;l    `''-l-''´     l;;;;;;;;;;;;;;ヽ
         /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l     ・ ∧ ・    |_;;;;;;;;;;;;ヽ
         /;;;;;;;;r-'´  ヽ、   ,ノ-ヽ、__,ノ   `ヽ;;;;;;;;∨
        ,';;;;;;;/       ` ̄´(;;;;o)        ヽ;;;;;;;l    よしッ!
        l;;;;;/  ̄ ̄ ̄     /::::::::ヽ    ̄ ̄ ̄  l;;;;;;|   これで主力二人は討ち取った!
        |;;;;l ―――     (:::::::::::::::)   ―――  |;;;;|   あとは数馬くんの仇討の邪魔を
        l;;;;|    ,,,-    ` ̄ ̄´   ー--,,,,__  |;;;l    防ぐんだッ!!
  ,r-―-、   i;;;l -‐'''´   ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ     l;;;l
 /    ヽ  ',;;;l    /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ    i;;;l
 l     /`ゝ、;;l    {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;|   /;;/
 ヽ  /:::::::::::::::ヾ   ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ  /;;/
   ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ:   `ー'''´       `ー''´  //
   l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、
   ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l::::\    ,-‐'´`ヽ、    ,〆:::l:::::ヽ
    ヘ::::::::::::::::::::::::::::ゝ--ァ\<´  〉-〈   \/r-、/::::::::::::ヽ
      \:::::::::::::::::i:::::::::<:::::::::`ゝ、 |   | ,〆:::::::>:::::ヽ:::::::::::::}

 ここで駆けつけた又右衛門の一撃により、半兵衛も斃れる。

855名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:23:03 ID:Lvlv9nYU
うはー、マタえもんはもっと強かった

856やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:23:45 ID:BYLUrBJU
 だが…
         ,. -.、
        ./ .,-.、.ヽ
        .l ` .メ .i
        ` -''  .i`、,,.,......_.,._  , 、, ,_
           ,.-'::,-''ヽ、/  ヽ;:、>-、,.)
         ., ':::::/  \.i/  ';:ヽ. i
         /:::::::::i  ◎i◎   !` 、j   モンガーッ!!
        ,':::::::, 'ヽ   ノ ` - '   Y
     .,r、. _-:::::, '  `' '"_      !
    ,.> i:::::::::,' ,.-' " ̄   ̄ ""'フ<´
    ゙-(__)"j::,' ,.'    ,.-、    / /
    .,,.- '"7'l::i i y'~`v'   )._,..- ' /
   / ::::::/ ' ;;ヽ,. ,... - ''"´ ,.-'`、
   ヽ - 'l   ` - 、、、、、、-' '  、 i
      ヽ     、 ,' ヽ.  i ノノ
       .ヽ, _ i ,.!'   ` -' '"´
          ̄~
       桜井半兵衛付の小者

           , ────  、
         /     /⌒ヽ ⌒ヽ\  っ
        /    , ─|/ (・|・)\|、 ヽ  っ
       /   /   ヽ、_ノ、_ノ ヽl
       l    /  /\ 二  ● 二  l⌒ヽ    うわっあぶなっ!
       |   / /    \─  | ─/ヽ_ノ
      ☆|   /⌒ヽ     \_|__/ /
    ★   l/ヽ _ノ         /  /
       /  / \_(二二)___〈 /
      /  /━━━O━,─<
      l  / ___  /   l
      |  | ヽ   ノ />、_.ノ
      ヽ  ヽ /⌒ヽ //
        ヽ、_|    |./
         `.ー ′

 半兵衛の小者が、又右衛門に対し、木刀で殴りかかって来た。
これを愛刀の伊賀守金道二尺八寸で受け止めたところ…

857やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:24:32 ID:BYLUrBJU

                 /7Г|ロロ冂
            / / | | [二 二]
            /_/ |_| [二 二]
                  凵 ロロ┐
                       /_/
      `
       \ ,,_人、ノヽ
        )ヽ    (
     - <       >─
        )     て
       /^⌒`Y´^\

858名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:24:58 ID:.eWB/Uig
えっ、槍を取った所をマタえもんが一対一で倒したんだと思ってたw>半兵衛

859やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:24:59 ID:BYLUrBJU
           _,,,,.........,,,,_
         ,,,;;;'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
     /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\   そ
    /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;γニヽ;;;;;;;, --、;;;;;;',  そ
    ;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;,. '´ ̄ l;;◎ノ ̄ |;◎人;;;;;|
   ;';;;;;;;;;;;;;;;;;;/     `¨´   ` ´   V
   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;'  u.          ,.ィ′   か、刀が…っ!?
    !;;;;;;;;;;;;;;;;;|       _     ´ |
    !;;;;;;;;;;;;;;; |     /´_;;_;;`ヽ、   !
    |;;;;;;;;;;;;;;;;l    `<<;;;トl;;「lー,-> .|
   ,|;;;;;;;;;;;;;;;;|     ヽ;;;`ー''´ ./   .′
   |;;;;;;;;;;;;;;;;;'、       `ー-- '′   |
   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ            |
   |;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;ノ     ,. -―- 、   |
   |;;;;;;;;;;;/_ヽ.   /____ ',  /
   .!;;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄Tー、! ヽ    / |. |
   L___,.....⊥__ソ`   ̄ ̄

 なんと、木刀を受け止めた際、又右衛門の刀は、鍔元五寸から折れてしまった。
こうなっては、もはや役には立たない。

860やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:26:11 ID:BYLUrBJU
         ____
      /    − 、 −、\
     /   , -|  ^|^  |-、ヽ ../|
    /   U  `−●-′ ヽi .| |
    i  /    三   | 三  )| | |    で、でも大丈夫…!
    |  | |\__   |  _/ ! | |   こんな時の為の…脇差ぃ〜!
     | | ヽ    ̄ ̄ ̄  / / _| |   (CV:大山のぶ代)
     .ヽヽ \(⌒⌒ )_//(__| |
      ━━━━6━━━   /.|_|
    /   / ___ ヽ   /
    (⌒) i ヽ   ノ 丿 / 


      _____
    /   − 、−、 \
   /   , -| /・|・\|- 、ヽ
  /   / U ` −●- ′ ヽi.
  |  /  二   |  二   |    って、あの小者、もういないじゃないか…。
  |  |   ─   |__ ─  !   参ったなあ。
  ヽ ヽ       __)   /
   \ ヽ     _)   /
    l━━6━━━━┥
    | /    \   |

 すかさず又右衛門は脇差を抜いたが、
小者は一撃を見舞った後、そのまま逃げ去ってしまったという。

861名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:27:07 ID:s/4s6j46
この苦い経験から徒手空拳サイコーってなるんですよね

862やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:27:49 ID:BYLUrBJU
 そして、この決闘の肝ともいうべき戦い。
数馬と又五郎の戦いはというと…。

       , -――- 、      ,-――― -、
      / ____ ヽ     l,VVV\.   |
      | / , - 、, - 、Τ     l・))    6)  |    こんにゃろ!
      | |.-|  +|<  | | ☆  ( )  __ ヽ__|
      (6U` -´っ-´、l |/   」/∧∧/ ) /    痛ッ!
  ι  \(  ̄ ̄Τノ/~~~,7 `、ー――´ /
   ι  /   ̄ ̄ >|    ノ    7 ̄ ̄ ̄
      /   ∩/7η \ /\/ ⌒


         ____ / ̄ ̄ ̄ ̄\
       /      ヽ_____  ヽ
       |VVVVVV\  |─ 、 ─ 、 ヽ|  |     お返しだッ!
       | >  < |__|  ・|・  |─|___/
       ///⊂⊃/// 6) - c`─ ′  6 l     アッー!
      | ,─┴─、  | (____  ,-′
      ヽ|___ノ ノ ヽ___ /ヽ
    ./ `ー  ―''"    ヽ     |
     | ,i、o  、o ∩`i  /   へ .|
    | |    ⊆ ̄  ̄ ̄  / 。j  |
    | |     ミ_,,-'ー―'"|     |

863名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:28:34 ID:.eWB/Uig
やっぱりgdgdかw

864やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:29:20 ID:BYLUrBJU
           ___
         γ x ___ \
         l ./, - 、, - 、⊂ ヽ
         | | |  +||<  | {_,  |    まだまだ…まだ負けない…ぞ…!
         (6 ` -´っ-、´| /
         人 # /二二lノ/ゼイゼイ…
      / |    ̄7 ̄
     _ .|  |  |  / ̄ ̄ヽ
    (  _ |_|   | ̄l_|___|
    `-\ヽ / ̄|  ̄  |___|_
       ~///U     |__ )


          ,-―――-、
          ∨∨∨∨.| |
     ⌒     | +_(。) U | |     チクショウ…なんてしつこい奴なんだ…!
   (   =  ( `T`  # 6) 
      こ  ,- l ) ̄二ヽ_ノ-、 ハアハア…
       /    ̄|_|_ノ    \
       |  | メ  o     |  |
       |__ |    o      |__|
      (__ |__o___ (-  )
         |    ∩    |  ̄
          |__| |__|
        (__|  |__)

 実は数馬だけでは無く、又五郎にも武芸の心得が殆どなかったため、
お互い致命傷を与えられないまま、二人だけの決闘は、延々五時間も続いたという。

865名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:30:43 ID:aNihgIZU
子供の喧嘩かw

866名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:31:02 ID:DV0/JTqE
素人同士だと真剣もってもこんなものなのか

867やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:31:09 ID:BYLUrBJU
 流石に、これだけ長々と続くと奉行所の者達も出てくる。
この地を治める藤堂家の家臣、上野町奉行の加納藤左衛門が配下を率いて現場に現れたのだが…。

          −- 、、、          __,,,.....、
           `ヽ、 `'''''ー--ー'''''""     ヽ.
          ``ヽ.、 ヾ、、、             ヽ,..
             ``ヾ、`'''‐-...,,__          `` 、
                 `ヽ、、 ,,.r ''"ヽ    ,,.、、    ヽ
               ,,..r''"r''"     ',  ,.r"  ヽ.    ! 
          _,,...r'''"´   /   , '  , ' ./     ヽ.  i
       '''−-、、、'''−-、./  //  /,  ,. i ', ',  ,. ヽ .! 
            ``'',k、/  / /  //,ヘ//〃! ! i: ii i  i 
            ,,.イ _/  / /  ///``''"""! !! .i: ii ! ,/!
           -‐'''"´/  /.,イ! ,'.//     i i'i, i! ii !,//      おいっ!
.           ┌!イ! ,.',/ i' ,'/,i'     i i 'i i! i i//     これは一体何の騒ぎだッ!
.            ,.ィ;|_|;=i ,','- ii ,'''ii_ヽ、;, ,;ツi,,/,.ri'ii i /r}i     この町の法を乱す者は許さんッ!
          __|__|_i_,','''"´i .,i.,ii ``''k____ri/t・ァiiィ  /)./iヽ、
        ,,r/;;;;;;;:::::;, ヘ.  ,ri.,;'、ii'、_,i':::i'''ti/``""ii /,シ i  `ト、
        ./:::|;;;;;r"´``ヾ;..|" i,'.:::ii::',   :::::! ,i'``""",i. /~i  ',  i `ヽ、
       /::::::|;;;iii;;;;;;;;;;;;;iii; !、,i' ::::'/::'.、 ヾi!     /.!/i ,' ';; / i    `ヽ、
      ./:::;:::::!;;;;''、;;;;;;;;ノ;;;;|.|  ::/;: ::ヽ ー--t=‐ /::,i'/ i  ;/i. i、   //''ヽ、
     /:/  !'  `''=;;;/!.! ./;;:  :::::ヽ`'''''i;",.:' ::::/ ;i'  i;;;i. i ;;, .//    ヽ
     i'r'::./  | /;;;;;;;//!.!k,i';;;iト、 ::::i ヽ-"イ :::/    iツ';! i ;;;//      /i
   /::/  yii=========i''k"i;;;i' '、 :::i ';;   ./    i ,;; ! //      ./;;i
  /'''" ,,..r'"7t;========;tk'`ヾ、  `、ヽ.  / /i   .i   .i//       /;;;;i、
/  ,,..r'"  [;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;]::.i ヽ,  ',  ,r" ,,r'" ;;'   /   /,'       i;;;;;;i i
                    加納藤左衛門
                  (かのう とうざえもん)

868やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:32:26 ID:BYLUrBJU
           _,....、、、、、、、...,_
        ,..::'"´:,:'゙´`ヽ,:'゙´`ヽ`'::、
      /:::::;:、-i  ^ l ^  i‐- ;ヽ,
     /:::::;: '´‐-、`'ー''(´`)ー" ''゙´ ヽ;',    こんにちは、僕、マタえもんです。(CV:大山のぶ代)
     i':::::/ , -─‐-   | ニニ ̄ }.i!   あなた方は藤堂家の御家中ですね?
     {:::::i  i`''ー- 、..,,,,,___|__,,,,..、‐i゙ i
     .i::::!.  ',  ______       / /    実は今、僕の義弟の数馬くんが、仇討の最中なんですよ。
    ,..., .ヽ::、  ヽ,´   `゙ヽ,  ,/./    なので、この場は是非本懐を遂げさせてください。
  i゙  iー"゙'ゝ、.,,_`'‐、.,,___,,...ゝ'",./  
  `;ー''ゝ:::::::::::,二M=w-、‐=''"´     
 / ○/:::::::::/´    ゝソ/\...,
 '、__,..!,{::::::::::{  「`゙゙'''ー-、/`'(   )
    `ヽ::::::::`::.,''ー--,/   `"´
      (`'ー--‐゙<"´
      `'‐---‐'

              ヽ~ = _                    
               \\  ==─--__           
                ヽ\     __    |         
                 ヽ \ _--~//| | /\~¬      
          ___----ゝ /  //|| ||/||  \|__      
          ヽヽ    ̄ ̄-「  / //巛 |《 | |||     |   
            \\    | |  /| /    | | | |     |    何ッ、仇討!?
              \ \| |  /| /     | | | |  |  |  
                \ ||| /_| |     ||  | |  |  |    …ならば、よかろうッ!
               /  ||| |ミ| |::\_ソ ||/:::::| |  | |   この場は封鎖してやるから、
             ∠三二||| | |||| ̄ ̄|==|/ ̄ ̄||  | |    存分に本懐を遂げるがいいッ!
                ∠|‖|=|└ ─┘:| └---┘||| ||   
                 || ||ミ|    ::::::|     /ソ| |    
                 || ||((《|  |~二二二~| //) ||      
    ____---__へ\__/^\||| |::|| |:::::::::::::::::::| /  ‖/ ̄ ̄ ̄
   /        ̄λ \    | ||::∧|:::::  ::::| /⌒ミへ\   <
  /   彡      《 \ \  ( :::∧ ===== /:::::://  \ \  \  
 /    彳彡\   \ \ \ || ::::::ヽ---:::::::::: ソ          \ 
/             丿  \\《\  | | |ノ              /

 しかし、仇討と知るや、これへの介入は避け、
現場周辺への警戒や、随分と増えていた見物衆の整理に専念したという。

869やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:34:24 ID:BYLUrBJU
                 _,,,,,--―――--,,,,_
.             ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ
            ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、  ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\
           /;;;;;;;;;;;;;;l    `''-l-''´     l;;;;;;;;;;;;;;ヽ
         /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l     ・ ∧ ・    |_;;;;;;;;;;;;ヽ
         /;;;;;;;;r-'´  ヽ、   ,ノ-ヽ、__,ノ   `ヽ;;;;;;;;∨
        ,';;;;;;;/       ` ̄´(;;;;o)        ヽ;;;;;;;l    さあ、数馬くん!
        l;;;;;/  ̄ ̄ ̄     /::::::::ヽ    ̄ ̄ ̄  l;;;;;;|   邪魔者はいなくなった!!
        |;;;;l ―――     (:::::::::::::::)   ―――  |;;;;|
        l;;;;|    ,,,-    ` ̄ ̄´   ー--,,,,__  |;;;l    僕たちも助太刀しない!
  ,r-―-、   i;;;l -‐'''´   ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ     l;;;l    今こそ、自分ひとりの力で本懐を遂げるんだ!
 /    ヽ  ',;;;l    /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ    i;;;l
 l     /`ゝ、;;l    {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;|   /;;/
 ヽ  /:::::::::::::::ヾ   ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ  /;;/
   ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ:   `ー'''´       `ー''´  //
   l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、
   ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l::::\    ,-‐'´`ヽ、    ,〆:::l:::::ヽ
    ヘ::::::::::::::::::::::::::::ゝ--ァ\<´  〉-〈   \/r-、/::::::::::::ヽ
      \:::::::::::::::::i:::::::::<:::::::::`ゝ、 |   | ,〆:::::::>:::::ヽ:::::::::::::}

           ___
         γ x ___ \
         l ./, - 、, - 、⊂ ヽ
         | | |  +||<  | {_,  |   ぼ、僕一人の力で…!?
         (6 ` -´っ-、´| /
         人 # /二二lノ/
      / |    ̄7 ̄
     _ .|  |  |  / ̄ ̄ヽ
    (  _ |_|   | ̄l_|___| 
    `-\ヽ / ̄|  ̄  |___|_
       ~///U     |__ )

 五時間の戦いが続き、既に数馬も又五郎も、意識は朦朧となっていた。
この頃には、又五郎側の小者や中間たちもあらかた逃げ去り、
既に又五郎以外に相手もいない状態であった。

 だが、又右衛門は、あえて手出しをせず、ただ、数馬に叱咤を掛け続けた。

870名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:34:51 ID:.eWB/Uig
>>866
両方とも鎖かたびら着こんでたそうだから、実質鉄の棒持っての殴り合いみたいなもんだw

871名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:36:04 ID:Q6RPW4qs
>>861
お館様、はやく吉原へ来てください

872やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:36:54 ID:BYLUrBJU
              ,-―――-、
               V_V V_V
              | 。  (。))
              / ⊂⊃
              { (_l__
       _,_,_  \ )__ )
     γ  ___ ヽ/⌒
      ミ  / ,,,  _,Τ| |     |
      |  _| ミ ゚,l|.´+ | |  |     |
  ι  (6 #. ~^っ 、 }|  _ |
    ι >_ /二二7ノ / / |
      /   ̄ ̄ ̄ ̄;   つ
      |  ――――' ― ⊇

 そ、そうだ…!
君だけは、僕だけの力で討たないと……!

873やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:37:21 ID:BYLUrBJU

                 /
     , -――――-  /
    /  _____ミ/
    ミ / /ナ=x  _/ |/
    | | キキ ゚キ| 十 |
   (6 #  xX/メ っ 、 ヽ       _
    \# / ̄ ̄ ̄/ ノ      /∠-
 ι  /   二二二 ∠ -―  ̄ミ    ニ

   源太夫の…殿の…仇討に…!

874やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:37:45 ID:BYLUrBJU
                ____|__/
           , -―  ̄            ̄ ヽ〃
     \  /                   ヽ
       |/                     \
      /     ______         <
      /      /  __∠∠_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Τ
      |      |  [_____] #  /\  |
     /|     |   ∠/=≡x    |/      #|
      / |_  |    キミ   .||      ||    |
      /  ヽ_|    |ハ     キ     -||-    |
      | 6      メ    |ナ     ||     |
      \_     #  ゛ミ=/k゛  つ  #  -、  |
        |    # _________/  /
        ヽ  # /            /  /
     /   \ /              / / ___
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「  _L     \  _L            /   _L_ヽヽ .|
   / _L \ |_   /  _L \  |  \  /     /  _   |
    ( 」    /    ( 」    .ヽ   | //\ノ /   _  ・  」

875やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:38:07 ID:BYLUrBJU
              , '
             〆
           //
           ノ /
          /  i
          ,i  |i
         ,'  |i
         i|   |i
        i|   .|i
        |    .i、
        ゝ     i、
        .i|      ゝ
         .i|      丶
         .i|       \
          .i|        丶
          .i|        丶丶、、,,
           i|         \ゞ`
            i|、       `\ 、、,
             ゝ       `丶`\ゞ
               \  ,.   ミ\丶 `
                 `;丶\丶  、`丶
                       \ 丶
                           \

876名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:38:27 ID:u7rvJhro
五時間……スゲーな

877やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:38:27 ID:BYLUrBJU
   o
    ゝ;:ヽ-‐―r;;,               。
,,_____冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\      ,,,,,,,, o  /
"`ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从    (;:;:;:;:ヾ-r
   〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:) 0  ソ;:;:;:;:;:;:;:}
  ,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ     ゞイ"ヾ,:;:,ソ
  (;:;:ノr-´^~;;r-ー⌒`    ,.、
  "  ,,,,      _;:;:⌒ゝソ;:/
    (;:;:丿    (;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
            ヾ;;;;;;;;;;;;/; \
            ´  /;:ノ 。  。
                ()

878やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:40:03 ID:BYLUrBJU
                ____|__/
           , -―  ̄            ̄ ヽ〃
     \  /                   ヽ
       |/                     \
      /     ______         <
      /      /  __∠∠_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Τ
      |      |  [_____] #  /\  |
     /|     |   ∠/=≡x    |/      #|
      / |_  |    キミ   .||      ||    |     ゼイ…ゼイ…
      /  ヽ_|    |ハ     キ     -||-    |   ハア…ハア…
      | 6      メ    |ナ     ||     |
      \_     #  ゛ミ=/k゛  つ  #  -、  |
        |    # _________/  /
        ヽ  # /            /  /
     /   \ /              / / _
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

        ,  ───  、
     /   /⌒ヽ⌒ヽ\
    /     , ┤  。|。 |、 ヽ
.   /   /  `ー ●ー´  ヽ
   l   /   二   |  二  |     か、数馬くん…
   |  l     ─   |  ─  l
    l  |        |   ) /
    ヽヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ /
     〉━━,-、━━━━く
     / / ヽフ    \.   ヽ

879やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:41:25 ID:BYLUrBJU
                ____|__/
           , -―  ̄            ̄ ヽ〃
     \  /                   ヽ
       |/                     \
      /     ______         <
      /      /  __∠∠_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Τ
      |      |  [_____] #  /\  |
     /|     |   ∠/=≡x    |/      #|
      / |_  |    キミ    ||      ||     |      マ、マタえもん…見ててくれたかい?
      /  ヽ_|    |ハ  ⌒ .キ     -||-     |    勝ったんだよ。
      | 6      メ    |ナ     .||      |
      \_     #  ゛ミ=/k゛  つ  #  -、  |    ちゃんと、自分の力で。
        |    # _________/  /    又五郎を討ったんだよ…!
        ヽ  # /            /  /
     /   \ /              / / ___
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

      , ──── 、
.    / /⌒  ⌒ヽ    \
    / , |   ‘|‘   |- 、   ヽ
  //  ー ●ー U  \   ヽ
  l  二  |   二  ヽ   l     数馬くんっ…!
  l  ─  |   ─   l  |
  ヽ (___|____  l  l
   ヽ           /  /
    >━━━━,-、━━ イ
.   /    /   ヽフ `ヽ l

880やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:42:31 ID:BYLUrBJU

    >-――― - 、 ___
    >_____/      ̄\
     |, ―、, ―、/(/o(ヽ)―-、   ヽ    よく、よくやったよ…!
     ||  @| + ||ニ(( | ( ( 二二ヽ  |   数馬くん!
     |` -c −´|- ) )| ) )―― |  |
    ( ー――,(__| ( ( _, |  |    ようやく、仇を…本懐を遂げることが出来たんだ!
      > 二 ´_ ヽ   ̄ ̄   / ノ    君はよくやったよ…!!
     /   |   { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄二二)
    /  | `− ´――――      | 
  /_./ |      |――┐ |      |
 (っ  ) |      |   ノ  |      |-O

 長時間にわたる戦いの末、よろめきながらも数馬は一太刀を突き出した。
そして、抱き合うように重なり、倒れ込んだまま動かなくなった二人のうち、
しばらくしてその体を起こしたのは、数馬の方であった。

 こうして、弟・源太夫が殺された夜から数えて四年以上経ったこの日、
遂に渡辺数馬は、仇を討つ事に成功したのである。

881やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:44:05 ID:BYLUrBJU

            ── そして、この決闘は、それが起こった辻の名を取って、
               以後、こう呼ばれることになる。

                                    ,l ゞ:〃            ______
                                       ,l ゞ:〃 :::::::::::::::::::::::::::::::r" |‖‖‖‖‖
    ゚゙'ー、,,,                               ,l ゞ:〃        ,,,r'" l|  |‖‖‖‖‖
    ゚゙'ー、,, ゙゙`ー、,                         ,,l ゞ:〃:::::::::::::::::::::;r゙゙|::::::::::l|   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ゙゙゙゙',ー、,. ゙゙'ー、_                         ,l ゞ,.〃      ,r''|::::::|;;;;;;;;;;l|
        .ll  .゙゙''ー,,, ''ー、,_ _              ,l゙ゞ;〃:::::::::::;;rl|::::::|;;;;;;|::::r''''l| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        .ll      ~~゙lー、、:i┿l|              l:ゞ〃 . ,,,r'" l|;;;;;;|::r''|;;;;;;;;;;l|
        .ll       lミミl*li  l|ヽi:ー,、        彡~〃彡'"''',,r''' l|::r''|;;;;;;|::::::::::l|
        .l:──--、、、...lミミl*il鍵l|__li゙゚態N、、 ,       l l㌍'''"、__r''__,、、l|;;;;;;|::::::|;;;;;;;;;;l|  :::::::::::::::::::::::::::::::
    , l l l llll|ミミミミミミミlミミl*ll  l|~~トlー-i゙l~~冫     ~ |゚l、.丿彡彡彡l|::::::|;;;;;;|::::::::::l|
      lj,,',,',,',,',,',,',,',,',,',,',,',lミミl*ll屋l| llヾヾiー ゚l゙~i:!』,,    l『』i゙゙゚゙:lヽ ̄ ̄l|;;;;;;|::::::|;;;;;;;;;;l|  ::::::::::::::::::::::::::::::::
      l|  l   .l    lミミl*ll  l| ll .l il!ヮ ';li,''ll l㌍l゙li....ll ll i~ll"|..|萬~l|::::::|;;;;;;|::::::::::l|
      l|  l   .l__..lミミl*ll冖l| ll l.ill ̄~~~''゙`゙'''`   "l|、l.l |..|屋 ,l|;;;;;;|::::::|;;;;;;;;;;l|
      l|  l---i .l _,,,,,wil"~l*ll!l!l!l'゙゙“゙~                l| l |   l|::::::|;;;;;;|::::::::::l|
      l|  ,,l,,、、-''~     """               .     ゙=゙ヽ|__l|;;;;;;|::::::|;;;;;;;;;;l|
      ll゙`   .: ..                    . .   .   ヽ、  l|::::::|;;;;;;|::::::::::l| :::::::::::::::::::::::::::::::::
                                    .      ヽ、|~ヾl::::::|;;;;;;;;;;l|
                                           ヽ、,l~ヾl::::::::::l| :::::::::::::::::::::::::::::::::::
                                            ヽ、 l~ヾ;;;ll________
                                                ヽ、 l~l|  ┌───┐
                                               ヽ、l  │‖‖‖│
                                                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                       「鍵屋の辻の決闘」と ──

882やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:45:06 ID:BYLUrBJU
     _
     \ヽ, ,、
         `''|/ノ
         |
    _    |
    \`ヽ、|
     \, V
        L,,_
         |ヽ、)
         /
       /
        |
    __  |
   ///〃//Vヾヽ
   } !i!iミ{{{{`´}}}}
   ノノリ弋i {゙゚゙-゚ノ!{
  '(('(('゙ ノiソゞy)》'、  完結編に
   `゙ くノ /f __j/'i  __ __¨ ./
     ん'、 じ'フ ゝ   _)  _) \

【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4 「伊賀越の仇討・鍵屋の辻の決闘」(後編)】 完

883名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:46:16 ID:/CXziGao
乙乙!

884名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:46:28 ID:DV0/JTqE
乙でした

885名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:47:11 ID:HYTH/tRQ
乙でした。
あの名シーンがw

886名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:48:57 ID:KcyC3/hI
おつ

5時間もよく戦えるもんだなあ

887名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:50:20 ID:u7rvJhro
乙乙

888名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:50:35 ID:5STNy.E.


>>861
かくれさと苦界行のクライマックスの死人対決は
柳生忍法帖や魔界転生のラストバトルにも劣らない名場面だと思う

889名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:50:43 ID:.eWB/Uig
二人ともぜーはーぜーはー言いながら、途中で動けなくなって、
それからまたのろのろと立ち上がって戦ったりしたんじゃないかなw

890名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:51:51 ID:5O4T0Vxk

よかったぜw

891名無しのやる夫だお:2010/07/12(月) 00:52:00 ID:ZrNSd6AY
乙でした

最後まで大山のぶ代と小原乃梨子の声で脳内再生されたせいか
ドラえもんの長編映画一本観たような気になったwwww

892やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その4(後編):2010/07/12(月) 00:55:01 ID:BYLUrBJU
 どもども、お疲れ様です。
今回も遅くまでお付き合いありがとうございました>ALL

 さて、今回どうにかこの一連の事件のクライマックス
「鍵屋の辻の決闘」を書くことが出来て重畳。
本当は、「この後(決闘の後)」についても一気に書くつもりだったのですが、
この「鍵屋の辻の決闘」までだけでも結構な分量になってしまったので、
「完結編」でその辺はお話することになるかと。
又右衛門と柳生の関わりについては、そちらでお話させて頂く所存。

 しかしまあ、思っ