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【日常α】トンネルを抜けると異能都市だった【XIII】- 1 :名も無き異能都市住民:2010/11/22(月) 23:38:21 ID:WVrfsEdY0
- ≪ルールとか≫
・基本age進行で
・コテもコテ無しもどんどん来い
・レスの最初に自分のいる場所を明記してくれるとやりやすいです
・イベントを起こしたい場合は空いているイベントスレをお使い下さい
・多人数へのレスは可能な限り纏めて行うようにしましょう
・無意味な連投・一行投稿はできるだけ控えるよう心がけてください
・戦闘可能ですが、長引く場合や大規模戦闘に発展した場合はイベントスレへ移動してください
・戦闘が起きた場合、戦闘に参加したくない人を無理に巻き込むことはやめましょう
・次スレは>>950を踏んだ人にお願いします
【日常α】人はそこを異能都市と呼んだ【12】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1281622503/
- 2 :蒼下綾子:2010/11/24(水) 21:31:43 ID:ARoxC0OU0
- 【深夜、建物の光もほとんどが消え、街灯と自販機の光だけが通りを照らしていた】
【その自販機の一つ、お酒を販売している自販機の前に白衣の女性が白い息を吐きながら立っていた】
【ガゴン……と缶が落ちる音が四、五回響く】
- 3 :名も無き異能都市住民:2010/11/24(水) 21:39:22 ID:WVrfsEdY0
- >>2
//申し訳ありませんがまだ前スレが埋まってませんので
//http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1281622503/
//↑こちらにお願いいたします。
- 4 :名も無き異能都市住民:2010/11/24(水) 21:41:00 ID:ARoxC0OU0
- //すいません
//>>2は無かったことに
- 5 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/28(日) 23:09:24 ID:.6prKP66O
- 「>>1乙!」
前>>1000
「ん?急に逃げるとは……怪しい……」
【目を細め、青年を凝視する】
「さては不審者だな!?」
【そんな言葉を吐きながら男は走り出す】
「待てぇい!逃がさんぞ!!」
- 6 :金髪の青年:2010/11/28(日) 23:14:23 ID:hGStfPTM0
- >>5
「誰だってお前みたいなのに追い回されたくねぇよ!」
一度振りかえり、以後後ろを見ずに走って逃げていく。
- 7 :剣山:2010/11/28(日) 23:17:41 ID:y62ai9l60
- 「暇だな、まだ指令は来ないのか」
アロハの男が、ベンチに座っている。
バンダナがわりに頭にタオルを巻いていた。
「一体作るのにそこまで時間がかかるもんかな……」
なんだかよくわからないことを呟いている。
すると向こうから、二人組みが走ってくるのが見えた。
「元気だな、寒いのに」
一応、寒いという感覚はあるようだった。
- 8 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/28(日) 23:18:03 ID:.6prKP66O
- >>6
「なにぃ!?私に追い掛けられて喜ぶ人は必ずいるはずだ!」
【ダカダカと青年を追い掛ける、追い掛ける】
「食らえ!足引っ掛けアタック!」
【マナの塊を飛ばし、青年の足元に少し出っ張りを作る】
「転ぶが良い!」
- 9 :金髪の青年:2010/11/28(日) 23:22:42 ID:hGStfPTM0
- >>8
「んなアホいねぇよ!」
その直後、青年は塊に脚をひっかけ、
「お、わあっ!!」
地面に突っ込んだ!
>>7
「っなんなんだよアイツ……」
ゆっくりと立ち上がり、服を叩く。
「マジで意味が解らん」
それは剣山の目の前で。
どうやらこの二人は初対面の様である。
- 10 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/28(日) 23:28:27 ID:.6prKP66O
- >>7>>9
「いるいる、絶対いるって!
希望はあるって!」
【何か熱弁を振るい出す】
「そう考えないと悲しいじゃないか!!」
- 11 :剣山:2010/11/28(日) 23:30:33 ID:y62ai9l60
- >>9
「大丈夫か?」
ベンチに座ったまま声をかける。
「なんだ?あの変態」
どうやらさっきの会話は聞こえていたようだ。
しかし、この男の服装もこの季節にしては変態的である。
>>10
「おい、その辺にしとけよ。
プラス思考は行き過ぎるとただの暴走だぞ」
ベンチに座ったまま上弦に話しかけた。
- 12 :金髪の青年:2010/11/28(日) 23:37:25 ID:hGStfPTM0
- >>10
「あーはいはい、わかったわかった」
青年が手を上弦に翳す。
すると青年の影が伸び、上弦の前に巨大な手として立ちふさがる。
「そうだとしても俺にかまう義理はねぇだろうが」
もう片方の手を頭につくと、溜め息をついた。
>>11
「恐らく大丈夫だ」
剣山の方を向き、その服装に驚いた表情を見せる。
「お前、寒く無いのか?」
- 13 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/28(日) 23:40:13 ID:.6prKP66O
- >>11
「わかっていない、わかっていないな……」
【ふぅ、と首を振る】
「愛とは世界の一なる元素……
つまりそういう事だ」
【全く意味わからんかった】
>>12
「ほぅ、影を操るのか……ふむふむ……」
【影の手をぺしぺし】
「いや、目の前で逃げられたらそりゃ捕まえるよ、怪しいし」
- 14 :剣山:2010/11/28(日) 23:44:32 ID:y62ai9l60
- >>12
「いや、それほど。
一応これがおかしいってのは自覚してるぞ」
そう言って、ぴらぴらとアロハシャツをつまんで揺らす。
「おお、能力者さんかい。
面白い能力をお持ちで」
>>13
「俺頭悪いから意味わかんねぇや」
タオルを巻いた頭をボリボリと掻く。
「まぁ、もう少しわかりやすく言ってくれ、な?」
- 15 :金髪の青年:2010/11/28(日) 23:49:56 ID:hGStfPTM0
- >>13
「お前に怪しいとか言われたくは無いな」
青年が翳していた手を握ると、影も同じ動きで上弦を捉えようとする。
>>14
「なら良いんだが」
と、だけを言うと上弦の方を向き直った。
「気付いたらこんな事が出来る様になってたんだ」
- 16 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/28(日) 23:53:33 ID:.6prKP66O
- >>14
「私もさっぱりわからんな」
【きっぱりと言い放つ】
「つまり、そういう事だ」
>>15
「何を言うかと思えば、私は普通の見た目だ!」
【確かに、目付きこそ鋭いが見た目は普通であった】
「おっと影能力は慣れているからな」
【難なく影を回避】
- 17 :剣山:2010/11/28(日) 23:58:45 ID:y62ai9l60
- >>15
「ふーん……」
値踏みするような目で金髪の青年を見つめている。
「まぁ、候補ってとこか」
金髪の青年に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟いた。
>>16
「やっぱり2000年前の間にこの辺の公用語は変わってるんだな」
男は頭を抱えた。
- 18 :金髪の青年:2010/11/29(月) 00:01:27 ID:hGStfPTM0
- >>16
「服装はどうだか知らんがあんな独り言を言うのは間違いなく可笑しいだろ……っと」
コートの内側からナイフを取り出し、
「逃がすかッ!」
素早く投げた!
目標は上弦本体では無くその影。
もしナイフが影を捉えれば上弦の足は止まってしまう。
>>17
「……?」
首を傾げて見ていたが。
「今日は特別寒いな……」
と、謎の寒気を感じていた。
- 19 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/29(月) 00:06:26 ID:.6prKP66O
- >>17
「そうだな、最近は新しい言葉も増えてきてるしな」
【うんうんと頷きながら】
「まぁ、時間なんてそんなものだよ」
>>18
「だって、可愛い服の方がいいだろ?誰だってさ」
【当たり前のように答え】
「こらこら、危ないだろ?」
【手をかざし、ナイフに能力発動、元素へと変えるために】
- 20 :剣山:2010/11/29(月) 00:12:03 ID:y62ai9l60
- >>18
「そうか?まだ冬にしては暖かい方だと思うが」
寒気の原因は飄々としていた。
「どうする、体調が悪ければ加勢するか?」
どうやらこの男も上弦をあまり気に入らなかったようで。
>>19
「ああ、お前が一人で新しい言語を創造してるのはわかったから、人前では公用語を話せ」
ため息をついていた。
- 21 :金髪の青年:2010/11/29(月) 00:13:48 ID:hGStfPTM0
- >>19
「それには同意するがな……ならこうだ!」
ナイフを投げた方とは逆の手で目の前を引っ掻く。
それと同時、上弦の位置に斬撃が走る。
>>20
「普段はそうなんだが、今日は特別……」
次の男の言葉に首を振り、
「いや、そこまでボコボコにする理由も無いだろ。
俺としては止めれれば十分だ」
- 22 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/29(月) 00:17:54 ID:.6prKP66O
- >>20
「はぁ、全く……何故知らない者から急に喧嘩を売られるのか……」
【呆れたように溜め息】
「でも残念、私にその気は全く無いよ?」
>>21
「ん〜何故かこちらが悪者扱いか……参ったな」
【瞬時に体は電灯の上に】
「で?君達二人は私を倒したいのかい?ん?」
- 23 :剣山:2010/11/29(月) 00:22:51 ID:y62ai9l60
- >>20
「そうか、じゃあ見てるだけにしよう」
そういうと、ベンチにゴロンと寝転がった。
>>22
「自分の行動を見直せばわかるかも知れないぞ。
喧嘩売られる理由」
電灯の上に立つ上弦を見上げる。
「ああ、まぁ金髪兄ちゃんと違って直に手出されたわけじゃないしな。
聞き流すことにするよ。
悪かったな」
- 24 :金髪の青年:2010/11/29(月) 00:25:16 ID:hGStfPTM0
- >>22
「んな気はねぇよ」
と、コートを整える。
「お前が俺を追っかけなきゃこんな事はしないぞ」
電灯の上の上弦を見つけ、軽く手を振る。
>>23
「ん、そうか」
言葉だけで返事をする。
- 25 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/29(月) 00:32:50 ID:.6prKP66O
- >>23
「全く……本当に参ったな……困った困った」
【二人を眺めて呆れ顔】
「にしては剣呑だな……」
>>24
「目の前で急に逃げ出した者を追い掛けたらナイフ攻撃……殺る気満々じゃないか?」
【上弦は大変困っている、他の者は同じテンションでも不思議と周りには人が集まる……
しかし自分は違う……】
「まぁ、私としても面倒事は嫌いだね……」
【一瞬だけ見せる疲れ切った表情、そしてすぐに笑顔】
「ふぅ、誰かに慰めてもらうよ……じゃあ、私は望み通りいなくなるが……何かあるかい?」
- 26 :剣山:2010/11/29(月) 00:40:04 ID:y62ai9l60
- >>24
「ああ、お疲れ」
目の前で行われる異能者の戦闘は、しょぼい映画よりは迫力がある。
既に野次馬のノリでベンチに寝転がっていた。
>>25
「別に居なくなれとは一言も言ってねぇな」
疲れきった表情を見せた上弦に言った。
「言葉のキャッチボールって大切だなって考えてただけだ」
引き止めているのか貶しているのかわかりにくい。
- 27 :金髪の青年:2010/11/29(月) 00:42:44 ID:hGStfPTM0
- >>25
「それには謝る、だが俺はお前を狙って投げたんじゃないんだがな。
ナイフも爪も、お前を止める為だ、言ってみれば正当防衛tか言う奴だ」
懐からもう一本板状のナイフを取り出して。
「何も無いね。
ただお前が気を悪くしたんなら俺も謝る必要があるな」
>>26
「ありがとよ」
しかしその戦闘も終わった様である。
取り出したばかりの板状のナイフをコートの内側へ。
- 28 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/29(月) 00:47:54 ID:.6prKP66O
- >>26
「そうか、まぁそこまで敵対心を剥き出しにされてるんだ
空気を読むさ」
【微笑みながら答え】
>>27
「そうか、それなら仕方ないな」
【首を振って笑う】
「何、謝る必要は無いよ
私が勘違いをした、それだけだよ……じゃあな?」
【地上に飛び降り着地、そのまま上弦は歩いて行くのだった】
- 29 :剣山:2010/11/29(月) 00:52:29 ID:y62ai9l60
- >>28
「あ、止めちゃうんだ」
起き上がり、再びベンチに座った。
>>28
「いやいや、敵対心もなにも……あ、いっちゃった」
ベンチで引き止めるように手を突き出す。
だが、もう手遅れだった。
「しかし、あの能力……あいつも候補だな」
- 30 :金髪の青年:2010/11/29(月) 00:55:03 ID:hGStfPTM0
- >>28
「そうかい。じゃあな」
溜め息をつくと手を振って見送った。
>>29
「帰ったら続けようもないだろ」
男の方を向いて。
「変な事に巻き込んでしまったな。悪ぃ」
苦笑して。
- 31 :剣山:2010/11/29(月) 00:59:23 ID:y62ai9l60
- >>30
「まぁ、そういわれればそうだな」
つられたように男も苦笑する。
「なら、俺とやるってのはどうだ?」
男の顔が、冗談なのか、本気なのかわからない笑顔に変わった。
右手にはどこから取り出したのか、小さな針が一本握られている。
- 32 :金髪の青年:2010/11/29(月) 01:05:46 ID:hGStfPTM0
- >>31
「少々面倒臭いが……いいだろう」
コートを取っ払い、ベンチに置く。
「寒いのにもうんざりしてた所だからな」
- 33 :剣山:2010/11/29(月) 01:09:22 ID:y62ai9l60
- >>32
「え?マジか?
冗談だよ、冗談」
針を放り投げると、途端に笑いが戻った。
「まぁでも……、
せっかくその気になったって言うなら……」
両手を掲げる。
「やるかい」
―ジャ……ッキン!
両手の指の間に、一本ずつ、計8本の針が握られていた。
- 34 :金髪の青年:2010/11/29(月) 01:15:38 ID:hGStfPTM0
- >>33
「やるのかやらねえのか、ハッキリしろよ」
男の行動に楽しげな笑みを見せつつ構えを取る。
「中々粋な格好だが、針だと格好付かねえな」
見える範囲での青年の装備品は腰と右手に一本づつある板状のナイフのみ。
- 35 :剣山:2010/11/29(月) 01:20:10 ID:y62ai9l60
- >>34
「針だけでも舐めんなよ?」
―シュンッ!
そう言って、両手の針を青年に投げる。
直後、先ほど上弦が立っていた街灯を殴りつけた。
「こういう武器だってあるんだぜ!」
街灯は男の一撃で根元がえぐれた。
男はそれを引っつかみ、摘み取るように引きちぎる。
「これで格好付いたか?」
街灯を振り回し、肩に担いだ。
- 36 :金髪の青年:2010/11/29(月) 01:23:45 ID:hGStfPTM0
- >>35
「逆に格好つかねぇよ。豪快過ぎてな。
電灯引き抜く奴なんか世界に一人ぐらいかと思ってたが……」
「やっぱ世界って広いな!」
飛び退くと同時に右手のナイフを剣山の影に打ち込もうとした。
影にナイフが刺さったなら移動が出来なくなるが……。
- 37 :剣山:2010/11/29(月) 01:28:29 ID:y62ai9l60
- >>36
「俺は嫌いじゃないんだけどな!
ふんぬあああっ!」
――ブオンッ!
キンッと小気味いい音を立てて電柱にナイフが弾かれた。
「ホームランってか?
パワーには自信があってな」
そのまま振り上げられた電柱を、金髪の青年に向かって振り下ろした。
- 38 :金髪の青年:2010/11/29(月) 01:33:25 ID:hGStfPTM0
- >>37
「お前っ……!」
咄嗟に頭上を右手で覆う。
すると青年の影が巨大な手となり電柱を受け止めた。
その間に青年は電柱の範囲から逃げる。
「俺がそんなの当たったら一撃死だぞ?」
影の手は簡単に消える。
振り下ろされた電柱を長時間ささえる力は無いらしい。
- 39 :剣山:2010/11/29(月) 01:37:15 ID:y62ai9l60
- >>38
「悪い悪い、ちょっと興奮しちまった」
悪びれる様子の無い笑顔で返した。
「じゃあ、これは止めだな」
――ドスッ!
電柱を持ち上げると、先ほど立っていた場所に突き刺した。
「動きを止めるだけなら……!」
拳を握り、地面に叩きつける。
――バガアアアァァァッ!
その瞬間、地面に皹が入り、金髪の青年まで走っていく。
大方地割れに挟み込もうという考えなのだろうが、なんとも豪快である。
- 40 :金髪の青年:2010/11/29(月) 01:45:14 ID:hGStfPTM0
- >>39
「いや、もうそれ意味無いだろ」
と、一応ツッコミを入れておく。
「お前と言いアイツと言い、どこにそんな怪力があんだよ!」
横に跳びの来つつ。
「これじゃ近づけねぇな……ならコイツでどうだ?」
右手の人差指を男に向ける。
青年の影が直径3cm程の弾となり、剣山の元へ飛来していく。
威力は精々同サイズの石程度である。
- 41 :剣山:2010/11/29(月) 01:49:51 ID:y62ai9l60
- >>40
「これこれ。
ここが秘密よ。
っていうかアイツって誰だ?」
そう言って、力瘤を作ってみせる。
「痛ぇ!?」
などと遊んでいるうちに、目の前に影の塊がその力瘤に当たった。
- 42 :金髪の青年:2010/11/29(月) 01:55:03 ID:hGStfPTM0
- >>41
「俺の友人だ」
呆れた様子で首を振る。
「それは秘密じゃねえだろ。
普通の人間には電柱引き千切る力は無いぞ」
- 43 :剣山:2010/11/29(月) 01:59:31 ID:y62ai9l60
- >>42
「人間……か」
ニヤニヤと笑う。
「じゃあここで本領発揮と行こうか?」
――ズ……
剣山の全身に、影がかかる。
その影はやがて鋭い針に変わり、全身から針が生えたようなシルエットになる……が。
「あ、悪い。
これやっちゃ駄目なんだった。
危ねぇ危ねぇ」
剣山の姿には、なんの変化も無かった。
- 44 :金髪の青年:2010/11/29(月) 02:03:20 ID:hGStfPTM0
- >>43
「人間だ。
思い返せばアイツは人間じゃ無かったが」
苦笑い。
「……何なんだよ。
ってか、ここらで止めとくか」
そう言うとベンチのコートを取って、着直す。
「身体も暖かくなったけどな。
まあ、お前の行動の一つ一つには身を冷やされた訳だが」
俯くと溜め息をつく。
「ここ、まさかこんな奴ばっかじゃねえだろうな?」
顔を上げると剣山に聞いた。
どうやらこの都市に来て間もないらしい。
- 45 :剣山:2010/11/29(月) 02:08:01 ID:y62ai9l60
- >>44
「ああ、そうだな、戦ったのは久しぶりだからいい汗掻いたぜ」
頭のタオルを外し、汗を拭った。
「さあな、俺も起きて……この街に来て間もないからな。
ただ、能力者の類がうじゃうじゃ居るってことは知ってる」
お前みたいな、と付け加えた。
「まぁ、俺は怪力に自信があるのと……」
再び針を出現させる。
「これを使えるだけだ。
どうだ、普通だろ?」
- 46 :金髪の青年:2010/11/29(月) 02:16:13 ID:hGStfPTM0
- >>45
「それは聞いてるが……。
正直、お前みたいな力押しばかりだったら俺はなにしに来たんだって話だ」
溜め息をつきながら。
「十分普通じゃ無いな。俺なんか数年前まで常人だったんだからな……?」
手の平を上にし、中指を軽く動かすと数m先の木葉が切れる。
「数年っつっても1、2年だがな」
- 47 :剣山:2010/11/29(月) 02:25:46 ID:y62ai9l60
- >>46
「ああ、それなら大丈夫だ。
結構多彩な能力者が居るらしいから。
……ん?」
数メートル先の木の葉が揺れる音を聞いて、そちらに目を向けた。
「いいね、なんでそんな能力を手に入れたのかは知らんけど。
人間の進化はいいことだ」
そう言って、後ろを向く。
「その能力と一度、本気で戦いたいもんだよ」
タオルを頭に巻くと、歩き出した。
「こんなとこで話してたらせっかく暖めた体が冷めるな、俺は帰るわ。
じゃあな、機会があったらまたやろうぜ」
そう言って、手を振りながら歩いていった。
――その手には、一瞬棘だらけの緑のシルエットが重なったように見えた。
- 48 :金髪の青年:2010/11/29(月) 02:31:02 ID:hGStfPTM0
- >>47
「さあな。
気が付いたら使えるようになってた。
俺の友人もだったから別に驚きはしなかったな。いや、そりゃ驚いたが」
男の言葉に息を吐き出す。
「そうだな……。
俺は力勝負が得意じゃないんで出来れば遠慮したいかな」
そういうと苦笑を見せた。
「ああ、……? ……まただ」
手を振った後にその姿を見て、
目を擦ると身体を冷まさない為にやや早足で帰って行った。
- 49 :セシベル・S・コープス:2010/11/29(月) 22:35:16 ID:72JjeKcA0
- 【ちょっと街を外れて、高層ビルの少ない郊外】
涙の数だけー 強くなれたらー……
俺はー、魔王クラスー……♪
【湯気立つ缶コーヒー片手に、遠くの夜空に黒くそびえる山の影を見つめる男がいた】
【寒くなるこの時期にギリまでずり下げた股の浅いジーンズ、肩に羽織った殆ど袖しかないようなコート】
【頭に小さな王冠が金色にキラキラ輝いている】
半径1mの世界がー変わるのさー♪
【気だるげに歌いながら山と空の滲んだ境界線を指で辿っている】
- 50 :黒沢小百合:2010/12/01(水) 22:51:33 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市のどこか、時計塔のある広場】
「…………また、ここですか。」
小百合はいつものようにAGカフェを目指していたところ、
いつのまにか、以前一度見た事のある時計塔のある、
白い石造りの建物に囲まれた空き地へと出てしまった。
「仕方がありませんね、ここで少し時間を潰してみるとしましょう。」
- 51 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/04(土) 21:25:22 ID:6n2sZE8Q0
- 都市のとある広場。
の中にあるベンチに一人腰掛ける少年のような青年。
「……へくしゅっ……」
くしゃみをして、鼻をすする。
今日もまた、借家は見つからず。
「……ふぅ……」
ため息一つ。寒空の下に白い息が漏れていた。
- 52 :アイリスと母親:2010/12/04(土) 21:31:50 ID:.ViFOavA0
- 【街中をぶらぶら】
アイリスは、アイリスとよく似た女性と共に街を散策していた。
理由はアイリスが生活をしている所を見たいから。
「お母様、まさかこの辺りを夜半に歩いてなどいないでしょうね」
『何度か歩いたわよ。神羽荘って、大まかな場所は分かったけど、メイドが迎えに来るまでこの辺りをうろうろしていたわ。』
軽く路地裏に入れば、動かぬ石像と化した路地裏の住人がいた。
アイリスの母に“触れて”しまったからだろう。
「お母様、少し休みましょう。少し先に、喫茶店があります。」
『そうしましょうか。』
とアイリスが思い出したのはAGカフェ。
この忙しい母にゆっくりとした時間を提供することが、自分にできることだろうと判断し。
- 53 :東西南北 良方:2010/12/04(土) 21:35:38 ID:7gFzKdaU0
- >>52
「だー、何が追試だこのやろー!」
カフェに入れば、カフェの入口に程近いところに居る、金髪モヒカンアロハシャツグラサン漢が視えることだろう。
口の橋にはシガリロが加えられ、柔らかい紫煙を漂わせている。
そして、テーブルには大量のプリントがあり、高速でそれに何かを書き込んでいるようだ。
要するに――赤点の課題である。
- 54 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/04(土) 21:50:27 ID:WVrfsEdY0
- 【カフェの中に一人の少女の姿がある】
「すー…すー…」
【奥の席の方でぐっすりと眠りについていた。どうやらお気に入りの席のようだ】
- 55 :アイリスと母親:2010/12/04(土) 21:56:15 ID:.ViFOavA0
- >>51
『あらあら、風邪、ですか?』
フェンス越しに掛けられた声。
金色の長髪の人が立っていた。
>>53
扉が開かれれば、金髪ショートヘアーの女性<ひと>。
良方とさほど年齢が変わらないか、年下にも思える。
カウンターに座ると、良方の方を見て、声を掛けた。
「ん…これは期末のテストかな?」
母親が消えたが、あの母のことだ、と気にしないことにした。
- 56 :東西南北 良方:2010/12/04(土) 21:58:27 ID:7gFzKdaU0
- >>54
「だー畜生休憩だ休憩!いっそ今年も留年したろーか……!」
そうぼやきつつ、シガリロの煙を燻らせ、虚空からウヰスキーを取り出し、カウンターから勝手にコップを取り出すとロックで飲み始めた。
>>55
「んあ、らっしゃい。今店員いねーぞー」
酒を飲みながら言う。
グラサンの奥の目は座っており、やけ酒臭が漂う雰囲気である。
- 57 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/04(土) 22:00:59 ID:6n2sZE8Q0
- >>55
「……ふぇ……?」
問いかけに鼻声で返答するまで約10秒。
ああ、自分への問いかけか、とベンチの上から其方へと身体を向けて。
「……みた、い、です……」
深く被ったキャスケットから漸く瞳が其方へと向けられて。
「ず、っと……外に、居まし、た、から……」
- 58 :アイリスと母親:2010/12/04(土) 22:21:08 ID:.ViFOavA0
- >>56
「知っているよ。」
ちらりとテスト用紙をチラ見。
サングラス越しの目の原因が分かったような気がする。
「やれやれ…。多いものだ。困りものだね。」
言わずもがな。
>>57
『まぁ。この季節にいけませんわ。さ、こちらへ。』
アイリスは喫茶店に行くと言っていた。
あまり距離は離れていないし、あの子の魔力を辿れば問題無く合流できるだろう。
- 59 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/04(土) 22:21:41 ID:WVrfsEdY0
- >>56
「うー…なにかなの?」
【たまたま眠りが浅かったのか、ディスは良方の声を聞いて目を開けた】
「ふぁー…ん?」
【うとうとした顔で見つめている】
>>55
「うん…?だれかなの…?」
【寝ぼけているのかどこか不思議そうな顔で見る】
- 60 :東西南北 良方:2010/12/04(土) 22:24:56 ID:7gFzKdaU0
- >>58
「そか、適当に奥から取って食っていいぞ、代金適当に置きゃ問題ねーし」
グラスを傾け一杯目を飲み干し、瓶を傾け二杯目を注ぐ。
テーブルの灰皿には10本近い葉巻の吸殻がある当たり、この男の不良学生っぷりが分かるだろう。
>>59
「ん、あ?ディスか、よう」
軽く手を振り、飴を目の前に置いておく。
かなり辛い目が覚める飴だ。
- 61 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/04(土) 22:28:26 ID:6n2sZE8Q0
- >>58
「……?何処、に、行くん、です、か……?」
足元に寝かせていたアタッシュケースを持ち上げながらも、依然ベンチに座り続け。
フェンス越しの女性の様子を伺うようにそう問いかけて。
- 62 :アイリスと母親:2010/12/04(土) 22:37:40 ID:.ViFOavA0
- >>59
「…君は?」
薄暗い店内。
先程まで明るい外にいたため、すぐには夜目が効かない。
>>60
アイリスは高校生ながらワインを嗜む。
棚から、ラベルが煤けたワインを取り出し、コルクを抜くと躊躇することなくグラスに注ぐ。
「で、この状況を見るに、君は赤点を取った、と。一応千夜学園で2年勉強してきたんだ。少し手伝おうか?」
良方の目を見る蒼の双眸。
僅かに上がった口角。
微笑と呼べるもの、だろう。
>>61
『喫茶店、と言っていたわね。喫茶店だったら暖を取れるんじゃないかしら。』
笑みを向ける。
まるで敵意が無いと示すように。
- 63 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/04(土) 22:41:42 ID:WVrfsEdY0
- >>60
「あうあう、『りょうほう』こんばんわなの〜」
【そう言って差し出された飴を手にとり口の中に放り込む】
「ん〜?あまくないようなきがするなの〜」
【ディスは平気で飴を転がしている】
>>62
「あう〜、こんばんわなの〜」
【軽く頭を下げて、その後に手を大きく振る】
「『でぃす』っていうおなまえなの、ここでねてたんだけどなの〜」
【そう言って軽く眼をこすった】
- 64 :東西南北 良方:2010/12/04(土) 22:43:04 ID:7gFzKdaU0
- >>62
「……いいの?」
縋るような目つきと声色。
コレが可愛い女の子であれば一枚絵のイベントCGが表示されるイベントなのだが……。
いかんせん無駄にガタイのいいチンピラ世紀末男であった。
「一応、俺千夜の一年ね。つーワケでセンパイ宜しくです!」
にかっ、と白い歯を魅せつけるように笑った。
>>63
「おう、今晩はー」
煙草を燻らし、酒をかっくらいながらダラけて言う。
今日の良方はダメ人間モード前回である。
「んむ、目が覚めるかと思ってな。甘いのがよかったか?」
- 65 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/04(土) 22:45:39 ID:6n2sZE8Q0
- >>62
「……そう、ですね……」
ベンチから立ち上がり、鞄を抱える。
一歩其方へと歩き、フェンスをよじ登ろうとした所でハッとする。
「……喫茶、"店"……?」
数秒の硬直。
半分程登りかけたフェンスから飛び降り、鞄を開いて財布を確認。
「……ごめん、なさ、い……。折角、声、かけ、て、もらった、けど……その……。
お金……無、い、です……」
- 66 :アイリスと母親:2010/12/04(土) 22:59:52 ID:.ViFOavA0
- >>63
「僕はアイリスだよ。千夜学園の2年生でね。」
軽くディスの方に視線を向ければ、良方の方に向き直り、
「何の因果か、思わぬところで後輩と出逢ってね。」
ディスも後輩であることはアイリスは知らない。
>>64
「うん、良いよ。ただ古典はあまり得意とは言えないけどね。」
外国語、更には古典だ。
別世界の者であるアイリスには難易度が高かった。
「ええ。じゃあどの教科から始めようか。」
と視線を写すのは大量のプリント。
一年生でこんなに進んだかな、と疑問が浮かぶアイリス。
>>65
『問題ありませんわ。私の連れがいますもの。同席する形になれば問題ありませんわ。』
だが、この“少年”は自分の食い扶持は自分で稼ぐのだろう。
未だフェンスに置いているであろう少年の手に触れ…。
『そうですね。ここは寒いですので、喫茶店で何かを見せて貰えないかしら。』
クスっと笑みを浮かべ、その人物は細く白い手を差し出した。
- 67 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/04(土) 23:05:29 ID:WVrfsEdY0
- >>65
「ん〜。おはながすーすーするの〜。
めがさめるの」
【目を大きく開けて言う】
「でもおいしいなの〜。ありがとなの」
【嬉しそうに言いながら飴をなめている】
>>66
「あうあう、そっかなの〜。がっこのひとなの!
『あいりす』よろしくなの!」
【どこか嬉しそうにほほ笑む】
「あう〜、こーはい?
えっと…まだおぼえてないことばだったかなの…」
【少々困った顔になっている】
- 68 :東西南北 良方:2010/12/04(土) 23:06:33 ID:7gFzKdaU0
- >>66
「あー、大丈夫、数学と世界史だから」
二杯目を飲み干し、大量のプリントの山と対峙する。
そして、煙を吐き出しながら。
「一人旅、でようかな……」
>>67
「其れ確か道産のハッカ飴だな、旨いぞ」
にへら、と笑って言う。
- 69 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/04(土) 23:07:55 ID:6n2sZE8Q0
- >>66
「……む、う……」
いきなりのそんな誘いに乗っていいものか。
少しの思考に深けり、手が触れられている事にも気付かず。
だが、女性のその言葉に
「……そう、です、ね……。それな、ら……」
と、納得の言葉を出して。
フェンスをよじ登り、女性の隣へ立つ。
差し出された手には全く気付いていないようで。
「それ、じゃあ……行き、ましょ、う、か……」
- 70 :アイリスと母親:2010/12/04(土) 23:18:14 ID:.ViFOavA0
- >>67
覚えていない言葉…。いまいちよく分からない。
「自分と同じ学校に後から入った人を後輩っていうんだよ。逆の意味は先輩というんだ。」
>>68
「現実逃避したい気持ちは分からないでも無いけれど、現実を見よう。」
ワインを一口飲み、グラスを置くと、プリントの山に目を向ける。
「数学と世界史なら問題無いね。君次第…僕はアイリスというんだ。君の名前は?」
数学なら早い。世界史はどうにかなる。
>>69
『そうしましょうか。』
少年に差し出した手をこっそりと引っ込め、一旦目を瞑ると、すぐに歩き出した。
『ああ、良かったわ。ここからそんなに距離は無いわね。』
自分の吐息で手を温めたあと、
『私はアルとでもお呼び下さい。貴方のお名前は?』
- 71 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/04(土) 23:21:50 ID:WVrfsEdY0
- >>68
「そっかなの〜。
とってもおいしいなの!うれしいなの〜」
【微笑みながら言う】
>>70
「あうあう、なるほどなの!
じゃあ『でぃす』は『あいりす』のこーはいなの!」
【納得しているようだ】
「よろしくなの!」
【そう言ってほほ笑みながら頭を下げた】
- 72 :東西南北 良方:2010/12/04(土) 23:22:27 ID:7gFzKdaU0
- >>70
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……!」
頬をぱしっと叩き、気合を入れる。
そして、アイリスに名を問われ。
「東西南北良方(ヨモヒロリョウホウ)だ、宜しく頼むぜ、アイリスセンパイ」
因み、自分で付けたハイセンス(笑)な名前です。
>>71
「眩しいディスの笑顔に免じて3つミルク飴をやろうー!」
厳かに飴を3つ差し出した。
- 73 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/04(土) 23:26:24 ID:6n2sZE8Q0
- >>70
「ええ、と……」
テレパシーか何かかな、と其方の様子を伺って。
「あ、はい……わかり、まし、た……」
「え、と……エシ、リア……。エシリア・ロッ、ド……」
- 74 :アイリスと母親:2010/12/04(土) 23:39:33 ID:.ViFOavA0
- >>71
「うん、よろしくね、ディス。」
幼い後輩に向ける笑みは非常に穏やかなものだ。
「ディスはちゃんと挨拶が出来てしっかりしているんだね。」
見かけの年齢の割には幼さを残す口調。
ちょっと変わった子だな、というのがディスに抱いた印象だった。
>>72
「ヨモヒロ リョウホウ?初めて聞く苗字だね。どんな字を書くのかな?」
どこで苗字と名を区切るのかよくわかっていないアイリス。
笑みを浮かべたまま、ワインを飲む。
その間に数学のプリントを一枚抜き、さっと目を通す。
「この範囲ならすぐに終わらせることが出来るね。さあ、早速始めようか。」
アイリスは自分の隣の席と良方に視線を往復させながらちょいちょいと手招きをする。
どうやら隣で教えるらしい。
>>73
『エリシアさんね。よろしくお願いしますわ。』
といってもこの人物の滞在はそう長くない。
一般的には少し遅いペースで、エリシアの歩くペースに合わせている。
『失礼ですが、そのカバンの中には大事なものが?』
- 75 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/04(土) 23:42:01 ID:6n2sZE8Q0
- >>74
「よろし、く、お願い、しま、す……」
ぺこりと一礼を向けて。
「え、っと……。はい……。商売道、具、とか、が……」
- 76 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/04(土) 23:43:09 ID:WVrfsEdY0
- >>72
「あうあう〜!ありがとなの!
とってもうれしいなの〜!」
【手に取ったミルク飴を見て嬉しそうな顔で言う】
「『りょうほう』のあめさんおいしいからなの〜」
【そう言って再び口の中にミルク飴を放りこむ】
>>74
「あうあう、あいさつするのはよくやってるからなの…
そうしたらいろんなひととおはなしできるからなの」
【軽く微笑んで言う】
- 77 :東西南北 良方:2010/12/04(土) 23:44:33 ID:7gFzKdaU0
- >>74
「東西南北で、よもひろ。良い方向と書いて良方だよ。なんか運良さそうな名前だろ?」
得意げに説明をする。
そして、アイリスが手招きをするので灰皿とグラスを横にスライドさせ、隣の席に移動。
「うし、がんばるか……!」
>>76
「ふっふっふー!褒めたって飴しか出てこねーぞー」
笑いつつも勉強の準備を初めている。
- 78 :アイリスと母親:2010/12/04(土) 23:57:00 ID:.ViFOavA0
- >>75
『へぇ…商売道具が。私が当てますから、答えは言わないでくださいね。』
抱えられるカバンに入るサイズで、重量は軽い物。
抱えるようなものだから貴重品に違いない。
拳銃?No。拳銃を持つタイプは目が死んでいるか、もっとギラギラしている。
織物、あるいは繊維?可能性あり。
芸術品?可能性が高い。一点物など、このように持ってきたものだ。
『分かりました。織物ですか?』
>>76
「いい心がけだよ、ディスは偉いね。」
思わず微笑ましい視線を向けてしまう。
だが、どこか違和感を覚える。
>>77
「なるほど。運勢まで名前に含めるとは…漢字は複雑だね。」
ワインを飲み、灰皿を良方の反対側にずらす。
「集中すれば早く終るからね。すぐに終わらせてしまおう。この問題は…公式を代入するだけで簡単に答えが…。」
そして、アイリスは口の渇きを潤すようにワインを飲めば、問題の説明に入っていく。
- 79 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/05(日) 00:00:27 ID:WVrfsEdY0
- >>77
「あうあう、それでもいいなの〜。
おいしいからなの!」
【大きく頷いて言った】
「おべんきょたいへんそなの〜」
【心配そうに勉強する姿を見つめる】
>>78
「あうあう、ありがとなの〜。
『でぃす』もうれしいなの」
【ニコニコ微笑んで言う】
「じゃあ『あいりす』とはがっこであえるかなの〜」
- 80 :東西南北 良方:2010/12/05(日) 00:01:20 ID:7gFzKdaU0
- >>78
「まあ、表意文字だしな、漢字って」
灰皿にシガリロを置き、グラサンを外して勉強モード。
グラサンの奥の瞳は案外つぶらで、まともな髪型とまともな格好をしてサングラスさえしていなければマトモに見える。
「あ、この公式か。じゃあ、此処はコレ代入すりゃいいわけか」
見た目のチンピラっぷりとは違い、案外飲み込みは良い。
実際テストが問題ではなく出席日数等が問題であったのだった。
>>79
「勉強しねーと今年も次の学年行けねーからなぁ……、ちょいと本気で頑張らねえと」
- 81 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/05(日) 00:07:19 ID:6n2sZE8Q0
- >>78
「……ぶー……。外、れ、です……」
指で×を作って、其方へ見せて。
「実、は、この鞄……魔法が、かか、ってて……。
どんな物、でも……入、る、ん、ですよ……」
だから、大きさ等で何が入っているかの判断は不可能、といいたいようで。
- 82 :アイリスと母親:2010/12/05(日) 00:18:27 ID:.ViFOavA0
- >>79
「僕と学校で会う機会は少ないと思うよ。だって、ディスはまだ初等部じゃないかな?僕は高等部だからね。」
思わず苦笑を漏らした。
良方はともかく、実際に会う可能性は限りなく低いだろう。
「たぶん、通っている建物が違うから中々会えないんだろうね。」
>>80
「そうだよ。次の問題は…応用が入っているようだけど、基本は一緒だね。問題文に惑わさなければ大丈夫だよ。」
アイリスの髪が揺れる。
ふわりと香る甘い香り。
「良方、見た目と違って飲み込みが早いね。これならすぐに終わるよ。」
アイリスは良方を見て、笑みを浮かべた。
>>81
『最初からそれを言ってくださいよ』
と、いい歳をした人がブーを垂れる。
『つまり、カバンの大きさを考えなければいいのですね。では…芸術品でしょうか。』
話しながら歩いていれば、次第に見えてきたAGカフェ。
そこで、二人肩を並べる、息子<娘>を見つける。
『ああ、あそこですね。ほら、暖かそうですわ。』
- 83 :東西南北 良方:2010/12/05(日) 00:29:30 ID:7gFzKdaU0
- >>82
「おう、まかせとけ」
煙草のために全力で頑張ろう。
こう見えて実は初心である良方は多少どぎまぎしつつも真面目に問題を解いている。
「留年してる理由の大半は出席日数足りないだけだしなぁ、色々複雑な事情があって、な」
苦笑しつつ、問題をとく。
「ん、終了ー。世界史は暗記系だし、教えてもらわなくても行ける、かな?」
- 84 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/05(日) 00:31:34 ID:6n2sZE8Q0
- >>82
「は、はは……。すいませ、ん……」
ぽりぽりと頬をかいて、苦笑を見せて。
「芸術、品……。まあ、そんな感、じ、です、ね……」
「A,G……カ、フェ……?」
//ごめんなさささ最悪のタイミングですがちょっと離脱……ッ!
//いつ帰ってくるかわかりませんがちょっと失礼しまっす!
- 85 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/05(日) 00:31:40 ID:WVrfsEdY0
- >>80
「ん〜、そっかなの…
うえにいかないとたいへんなの!
がんばなの!」
【ガッツポーズをしながら言った。ディスの場合は初等科なのでまだ余裕があるようだ】
>>82
「あうあう、そうなの。
それじゃあなかなかあえないかなの〜」
【困った顔で言う】
「あそこはひろいからごはんたべるところのほかはよくわからないの〜。
どこがどこなのかなの」
【どこか不安そうに言った】
- 86 :東西南北 良方:2010/12/05(日) 00:33:21 ID:7gFzKdaU0
- >>85
「おうよ、頑張るさー。高校はこれだから困る……」
ぼやきつつ、シガリロに手を伸ばし吸おうとしている。
- 87 :アイリスと母親:2010/12/05(日) 00:40:42 ID:.ViFOavA0
- >>83>>86
世界史はテキストで確認すれば、ほとんどは抑えられるよ、と言う。
「そういう時って、ちゃんと休学届けを提出すれば乗り切れると思うよ。僕は乗り切れたからね。」
アイリスはワインを飲みながら、次々と問題を解き進める良方の様子をながめている。
「複雑な事情?まぁ…そういう“事情”なら届けそのものを提出するのは難しいかもしれないね。」
普通に出席していれば問題なく進級できたんだろうなぁなんて思いながら再びワインを飲む。
こっそりと灰皿を良方より、遠ざけた。
>>85
「残念だけど、僕もあんまり知らなくてね。広すぎるのも困りものだね。」
再び、苦笑。
「散歩で地理を確認しようにも、広すぎたら地図はあまり役に立たない物なんだよね。」
- 88 :東西南北 良方&フォー:2010/12/05(日) 00:44:25 ID:7gFzKdaU0
- >>87
「まぁ、ちょいと表沙汰に……」
『ねえ、良方。暇』
「ん?」
だらけつつ話していたら突如良方の背後から声が聞こえた。
唐突に空間からずるり、と現れた様に見えたのは、一人の少女。
肩にローマ数字で4の刻印の入った白い髪に白いワンピースの少女だ。
「いつの間にきてたんだよ、フォー」
『暇だから散歩してたらココにいたの』
「あ、ちょ、煙草……」
涙目でアイリスを見つめる。
- 89 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/05(日) 00:48:15 ID:WVrfsEdY0
- >>86
「あうあう、『でぃす』もおべんきょがんばるなの〜」
【うんうん、と頷いて言う。】
>>87
「あうあう、でもさがしたらいろんなのがみつかっておもしろいなの!」
【どこか嬉しそうに言う】
「うん、ちずがあったらいろいろみつけられるのかもしれないけどなの…
ぜんぶみつけるのはむりかなの」
【ため息をついて言った】
- 90 :東西南北 良方&フォー:2010/12/05(日) 00:49:02 ID:7gFzKdaU0
- >>89
「おう、俺みたいになると困るしなー」
距離を離された灰皿の方へ身を乗り出し煙草を取ろうとしながら言う。
ダメ人間だコイツ。
- 91 :アイリスと母親:2010/12/05(日) 00:59:31 ID:.ViFOavA0
- >>88
「ん?知り合いかな?」
フォーと呼ばれた白いワンピースの少女に目を移す。
割と仲がよさげに見える。
空間を操る技能では姉のほうが上かもね、と内心思いながら、未だ積み重なるプリントの山に目を向ける。
「ダメ。それを終わらせてから。それが終われば好きなだけ吸えば良いよ。」
いじわるなことをしながら、アイリスは良方に笑みを向ける。
灯りに照らされ、シミひとつ無いアイリスの白い肌が顕になり、淡い桃色の唇が小さく動く。
――まだだよ
と。良方にとってはお預けを食らう形になる。
ひっそりと灰皿に対する牽制を見せてみたり。
>>89
「探検して、もし迷子になったらどうするのかな?」
なまじ広いだけに一度迷えば捜索に時間が掛かるだろう。
「ちゃんと、全て把握している人の案内で回るんだよ。」
- 92 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/05(日) 01:02:04 ID:WVrfsEdY0
- >>90
「あうあう。えっと…わかったの!」
【ちょっと気を使っている感じだ】
「あう〜?こんばんわなの〜。
いつのまにきてたの〜?」
【不思議そうな顔でフォーを見つめる】
>>91
「あうあう、おいしそなにおいがするほうにいったら
ごはんたべるところにもどれるなの!」
【少し微笑みながら言う。食堂に行けるということだろうか】
「うん、きおつけるの…
なにがあるかはよくわからないからなの」
【そう言って大きくうなずいた】
- 93 :東西南北 良方&フォー:2010/12/05(日) 01:05:23 ID:7gFzKdaU0
- >>91
「一応……妹?」
『なんで疑問形?』
「叩くな叩くな」
ちなみにフォーは空間を全く操っては居なかった。
単なる精神的ステルスである。
そして、アイリスのおあずけを喰らい、机に顔を突っ伏す。
「むー……、わーったよー、やるよー」
のろり、のろりと起き上がり、虚空から櫛を取り出し、髪型をビシッと決め、とあるサングラスをかけた。
眉間にシワが寄り、本気の形相。
「ぬ……おおおおおおお!」
全身から魔力とも言えず、邪気とも言えない……異能の気配が吹出し、身体能力を上昇させる。
サングラスはカノッサ機関の特注品で、脳の神経を活性化させる昨日を持つ。
常人の数倍……否、十数倍の速度でプリントを片付けていく!
『なにやってんだか』
そして其れをフォーは覚めた目で観ている。
>>92
『私の力だよ』
ふわりと微笑んで言う。
『こういうふうに、ね』
5秒ほどその場から影一つなくなり、また直ぐ現れた。
- 94 :アイリスと母親:2010/12/05(日) 01:13:02 ID:.ViFOavA0
- >>92
「なるほど、それは素晴らしいことだね、ディス。」
思わず笑みを浮かべてしまう。
この子にとって、それほど食は大切なのだろう。
「だから、携帯電話を持てばいいかもしれないね。」
この都市の技術なら、位置情報を詳細に示す方法など既に確立されているだろう。
>>93
「血縁関係のない妹、ってことかな?」
この二人、息は合っているが似ていない。
金髪モヒカンアロハシャツグラサンの世紀末漢に対し白色の髪の少女。
兄妹と判断するほうが難しい。
「…同感だよ。一服に対する労力と成果が釣り合っていないね。」
アイリス達からは、そのように見えても、良方にとっては違うのだろう。
- 95 :アイリスと母親:2010/12/05(日) 01:14:53 ID:.ViFOavA0
- >>84
『ええ、その先にある件の喫茶店ですよ。』
周囲は明るいが、店の名前を確認できるほどの明るさは無い。
店内から漏れた灯りだけで判断したのか。
『そこで私の連れと合流しましょう。』
微笑み。
エリシアを安心させようとしているのか。
- 96 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/05(日) 01:20:02 ID:WVrfsEdY0
- >>93
「あうー、そっかなの。
かぞくなんだなの〜。よろしくねなの!」
【軽く微笑んでフォーを見つめる】
「あう〜!きゅうにはやくなったなの!
すごいのすごいの〜!」
【どうやら急激なパワーアップに驚いているようです。】
>>94
「うん、いいにおいははなでわかるからなの!」
【ニッコリして自身の鼻を指差す】
「あう〜、けーたいなの…いろんなひとがもってるあれなのかなの〜」
【そう言って携帯電話を耳に当てる動作をしてみせた】
- 97 :東西南北 良方&フォー:2010/12/05(日) 01:21:47 ID:7gFzKdaU0
- >>94
『いや、一応遺伝子レベルじゃほとんど同じだよ。私たちのシリーズは同じ遺伝子から出来てるから』
横目で頑張る良法を冷たい目で見ながら言う。
「あたたたたたたたたったたたたたたたぁっ!ほあたぁっ!」
すさまじい勢いで、プリントを終了させた。
辺りに飛び散る消しカスとシャー芯の粉。
そして、ぜぇはぁ、と荒い息をするほどの疲労。
「ふふ……くくくっ!終わらせたぜえええええええっ!ヒャッハァー!」
両腕を天に掲げ、叫んだ。
表情に有るのは凄まじい達成感。
『ばかだ……』
その声を無視してアイリスに向き直り。
「煙草ー!ニコチンを、ニコチンをぉぉぉおお!」
>>96
『ん、宜しく』
言葉は少ないが、悪い気はしていない様だ。
「ふふ……。はははっは!俺もやれば出来るんだよー!」
ウヰスキーの瓶を掴み、直で飲んでいる。
- 98 :アイリスと母親:2010/12/05(日) 01:27:25 ID:.ViFOavA0
- >>96
「そうそう、それだよ。」
うんと、小さく頷く。
「小さいけれど、いろんな機能があって便利なものなんだよ。でもディスが買うのは難しいね。」
見てくれから子供である。普通ならば買わせないだろう。
>>97
「シリーズ?君たち二人はまるで創られたかのような言い方だね。」
同じく、割と冷めた目で良方を見て、
「どうして初めから世界史だけを終わらせる選択肢が無かったのかな。僕はそこが疑問だね。」
少々呆れながらも、灰皿とタバコを良方の手元に置くことにした。
そしてワインを飲む。
- 99 :東西南北 良方&フォー:2010/12/05(日) 01:31:39 ID:7gFzKdaU0
- >>98
『作られたよ?』
首を傾げてさも当然のような表情で言う。
「だって面倒じゃん。俺はやれば出来る子なのー、やらないだけでー」
ダメな子モード。
頑張った自分へのご褒美(笑)で虚空からシガリロでは無く、葉巻を取り出す。
コイーバの職人手巻きタイプの物。
パンチカットで穴を開けて、マッチで慎重に火をつけていく。
「……ん、良い煙草は旨いなー、酒がほしい、コニャックだコニャック」
ウヰスキーを空間にしまいこみ、コニャックを取り出し奥から持ってきたグラスに注ぐ。
コイーバの煙は濃厚かつ芳醇な香りであった。
- 100 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/05(日) 01:32:43 ID:WVrfsEdY0
- >>97
「ん、『りょうほう』のかぞくなら『でぃす』も
おともだちになるなの!」
【大きく頷きながら言う】
「あう〜、すごいなの〜!
それならだいじょぶなの!」
【励ますような口調である】
>>98
「あう〜、そうなの…
つかいかたもわからないし…それに『でぃす』だと
ちからつよすぎてこわしちゃうかもしれないの…」
【ちょっと残念そうに掌を見る】
「どうしたらいいか、『ろざりあ』にきいてみようかなの…」
【そう言ってディスは席を立った】
「そろそろかえらないとしんぱいするかもしれないからなの〜」
【出入り口の方へと歩いていき】
「じゃあまたねなの!」
【軽く微笑んで外へと出て行った】
//限界なので寝ます…
- 101 :東西南北 良方&フォー:2010/12/05(日) 01:34:41 ID:7gFzKdaU0
- >>100
『トモダチ、か。ん、宜しく』
右手を差し出す。
「コレで進級できるー!目指すは国立大推薦だー!」
とたんに目標が上がっているのである。
- 102 :アイリスと母親:2010/12/05(日) 01:38:41 ID:.ViFOavA0
- >>99
「まぁ、よく有ることと言えばよく有ることだね。」
この都市にいれば、そんな人物は多くいる。
いなくてもちょっと探せば比較的容易に見つかるだろう。
「同じ遺伝子から生まれた…、か。その発言はあまりしないほうがいいかもしれないね。どこから聞きつけたおバカさんがやってくるかもしれない。」
同じ遺伝子から生まれたのなら、“何か”の研究対象として生み出された可能性が高い。
なら、研究そのものを研究しようとする者も出てくるかもしれない。
「良方、さっきの禁酒禁煙が余程堪えたようだね。」
ワインを飲みながら、味わう様子を眺める。
自分は喫煙をしないから、味など分からないが…。
- 103 :アイリスと母親:2010/12/05(日) 01:39:56 ID:.ViFOavA0
- >>100
「ああ。さようなら、ディス。夜道には気をつけるんだよ。」
ほほえみを浮かべ、手を振り見送った。
//絡みありがとうございます。おやすみー。
- 104 :東西南北 良方&フォー:2010/12/05(日) 01:44:06 ID:7gFzKdaU0
- >>102
『まあねー、どういうわけかこの都市訳あり多いみたいだし』
苦笑して。
『ん、大丈夫だよ。良方が、皆守ってくれるし、他の仲間も助けてくれる、って約束してくれたから』
良方の方を向いて微笑むあそこに居たのは……。
「うめー……」
タバコの煙と、アルコールに浸る世紀末だ。
『……。えい』
右手を良方にかざし、人差し指で引き金を引くような動きをする。
次の瞬間。
「おぶろわぁっ!」
打撃音と共に良方が気絶。
床に薬莢がこぼれ落ちた。
『全く……。見てらんないからそろそろ連れてくよ。良法の世話、有難うね』
そう言うと、プリントを纏めてかばんに入れ、良方の首根っこを掴んで連れ去っていった。
- 105 :アイリスと母親:2010/12/05(日) 01:53:19 ID:.ViFOavA0
- >>104
「あまり乱暴に扱っては騎士様に怒られてしまうよ。」
騎士という柄では無い世紀末漢に黙祷を捧げ、アイリスは御機嫌よう、と言い残し、二人を見送る。
ひとりで、物思いにふけながら、ワインを飲む。
携帯電話を取り出し、ある相手に向けたメールを作成する。
To:朝宮 暁
件名:最近どうしてるのかな?
内容:御機嫌よう、朝宮君。
最近姿を見ないようだけど、またお仕事に夢中なのかな?
残り数日の間だけど、僕のお母様がこちらに滞在することになったんだ。
時間が合えば紹介するよ。
僕はお母様に相当似ているようだから、間違って声を掛けないようにね。
- 106 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/13(月) 21:35:04 ID:n5SKPgxE0
- 「……寒いや」
さらさらと首のあたりで揺れる金の髪は上質な絹糸。
白い肌はすべすべとした大理石のようだけれど、体温を感じさせるような温かみも兼ねていて。
緑色の瞳は、硝子玉のように透き通る。ただしこの二つの球体は、他とは違って尖っているような印象を与えていた。
「水妖とは言え、……冬は、寒い。
マフラーでも買おうかなぁ……」
ほう、と息を吐けば、それはたちまち白く色づく。
イルミネーションを眺めながら、街を歩いていた。
- 107 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/13(月) 21:38:55 ID:n5SKPgxE0
- //oh...>>106は移動します
- 108 :キリア:2010/12/14(火) 21:03:49 ID:sUC45KKo0
- 【ぶかぶかとした、暖かそうなダウンジャケットを着込み、河原のベンチに座っている】
【辺りには街頭すらない暗闇で……夜空に星が綺麗に見えている】
【ベンチに座り、白い息をはきながら、首を上に向けている。星を見ているのか】
- 109 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/14(火) 21:08:11 ID:WVrfsEdY0
- >>108
「うーん…おなかすいたなのー」
【軽くお腹をさすりながら河原の近くを歩く少女】
「ん?だれかいるなの」
【少し気になる風な顔をしてキリアの姿を目に入れた】
- 110 :キリア:2010/12/14(火) 21:13:24 ID:sUC45KKo0
- >>109
【声がした……視線を落とし、声の方へ首を向ける。】
【手にはカップを握っている。微かに湯気が上っているのを見ると、中身は暖かいものらしい】
【誰かが存在することを認識すると、空に視線を戻した】
- 111 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/14(火) 21:16:20 ID:WVrfsEdY0
- >>110
「あう〜、おほしさまをみてるのかなの?」
【そう言いながらキリアの方へとゆっくり近づいていく】
「あう、きれーなおほしさまなの〜」
【そう言ってキリアの隣で空を見上げた】
- 112 :キリア:2010/12/14(火) 21:22:01 ID:sUC45KKo0
- >>111
「……」
【カップに口をつけ、中身を飲んでいる】
「……ここは、星がよく見えます。」
【星を見たまま、独り言のように呟いた】
- 113 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/14(火) 21:26:26 ID:WVrfsEdY0
- >>112
「あうー、そうなんだなの〜。
うん、ほんとによくみえるなの〜」
【ディスはそれにこたえて微笑みながら空を見る】
「ここって、おきにいりのところなの?」
【そう言ってキリアへと顔を向ける】
- 114 :キリア:2010/12/14(火) 21:31:47 ID:sUC45KKo0
- >>113
【ベンチはちょうど一人分空いているようで、何時でも座れるだろう】
【横目で、相手の顔を見る】
「お気に入りと言う感覚とは違うと思いますが、良く此処には来ます。」
【淡々とした口調だ】
- 115 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/14(火) 21:37:53 ID:WVrfsEdY0
- >>114
「そっかなの…ここっていいところだねなの…」
【そう言うとベンチが空いてるのを見て】
「おとなりすわっていいかなの?」
【そう言ってポンポンと空いたところを叩く】
- 116 :キリア:2010/12/14(火) 21:42:30 ID:sUC45KKo0
- >>115
「良いところ?」
【意外な台詞だったようだ】
「……そういう感性は、人それぞれでしょう。」
「私に許可をとる必要はありません。」
【元々、共用のものな訳だ】
- 117 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/14(火) 21:45:36 ID:WVrfsEdY0
- >>116
「あう〜。じゃあその…
いいところだとおもわないなの?」
【首をかしげながら言う】
「あうあう、ありがとなの」
【嬉しそうに隣に座った】
- 118 :キリア:2010/12/14(火) 21:54:07 ID:sUC45KKo0
- >>117
「別に、悪いところだとは思いません。
ただ、好き。と言えるほどにこの場所を好んでいるのかと言えば……解りかねます。」
【堅苦しい、と感じる言い方だ】
「私にお礼を言われても困りますが……」
【困惑した顔を浮かべた】
- 119 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/14(火) 21:58:12 ID:WVrfsEdY0
- >>118
「あうあう、きにしなくていいなの。
そのうちにだいすきなところはできるの。
ここにずっとすんでたらなの〜」
【微笑みを絶やさずに答える】
「あう〜、えっと。そうかなの?」
【こっちも少し困惑しているようだ】
- 120 :キリア:2010/12/14(火) 22:04:02 ID:sUC45KKo0
- >>119
「大好きな所、ですか。」
【カップの端を噛みながら、少し考え込む……】
「……貴方には、あるのでしょうか?」
「このイスは、誰が座っても問題の無いものですから。
……ですから、礼などを言われる理由はありません。」
【首を曲げ、となりの少女をに顔を向ける】
- 121 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/14(火) 22:09:58 ID:WVrfsEdY0
- >>120
「あう〜、だいすきなところなの…
ここにはおっきなこーえんがあるんだけどねなの」
【すこし空を見上げて言う】
「あそこはゆっくりできるばしょだから、だいすきかなの」
【軽く笑った】
「あう、そっかなの…
でもだいじょぶなの〜きにしなくてもなの!」
【キニシナイ!とでも言うように手を振った】
- 122 :キリア:2010/12/14(火) 22:20:50 ID:sUC45KKo0
- >>121
「公園ですか。それも、大きな……
大切な場所という感覚は、今の私には理解できませんが、きっと良いものなのでしょうね。」
「貴方の顔を見ていると、そんな気がします。」
「……そんなものでよろしいのでしょうか?」
【吐息を吐き出す】
「人様の相手をするのは大変です。……話すのが苦手なので。」
【そう言い、微笑を浮かべる。表情が冷たかったのは緊張していたからなのだろう】
- 123 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/14(火) 22:31:41 ID:WVrfsEdY0
- >>122
「うん、いいところなの。
それと…『ろざりあ』のおうちもたいせつなところかなの」
【軽く下を向いて微笑んだ】
「うん、いいとおもうなの〜。
あうあう、いろんなひととおはなししたらなれるかもしれないなの〜」
【微笑んで言った】
- 124 :キリア:2010/12/14(火) 22:38:30 ID:sUC45KKo0
- >>123
「お家ですか。」
【体の向きを正面に戻す】
「大切な場所……私に必要なんでしょうか? よく、解りません。」
【最後は独り言の用に呟いた】
【ベンチから腰を上げる】
「こればかりは……慣れそうにないです。」
「では、私はこれで。」
【先にその場を去っていた】
//このあたりで落ちます。絡みありがとうございました
- 125 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/14(火) 22:43:29 ID:WVrfsEdY0
- >>124
「あうあう、だれにだってたいせつなところは
ひつようだとおもうの!」
【軽く微笑みながら言った。】
「そっかなの〜。…がんばったらなんとかなるかもなの〜」
【まだ諦めてなさそうだ】
「あう〜、またねなの〜!」
【そう言って手を振り見送った】
「あうあう、とってもきれーなの〜」
【少し笑いながら再び空を見上げた】
- 126 :アリス:2010/12/15(水) 22:51:05 ID:hGStfPTM0
- 街中のカフェ。
灰色の少女が白い女と何か会話をしていた。
『うい、じゃあね』
手を振り、離れていく女を見送った。
吐く息は白く、改めて今日の寒さを感じさせた。
何か別の物が欲しいな。とも思い、寒さをしのげるだけマシかな。等とも思いつつカップの紅茶をゆっくりと啜る。
- 127 :有澤零砂:2010/12/15(水) 22:59:19 ID:i6WWeuFEO
- >>126
(静かな店内に後ろの方からカタカタとキーボードを叩く音かしばらく響き、)
「イクシッ」
(間の抜けた、くしゃみの音が響く。)
「うー…寒い。」
(君の後ろに、ノートパソコンに向かい、寒がっている少年がいた。)
- 128 :アリス:2010/12/15(水) 23:07:45 ID:hGStfPTM0
- >>127
「風邪、と言うのは思いのほか厄介な者よ」
と、何時の間にか後ろを振り向いていた少女……もとい幼女。
灰色のゴスロリドレスの頭上には真紅の王冠。
- 129 :有澤零砂:2010/12/15(水) 23:15:16 ID:i6WWeuFEO
- >>128
「…おっと、恥ずかしい物を聞かせちゃったかな。」
(恥ずかしそうにこたえる。)
「心配してくれてるのかな?ありがとう。でも、お薬飲んで休めば治るよ、今は無理だけど。」
(にっこり笑って礼を言う。)
- 130 :アリス:2010/12/15(水) 23:23:22 ID:hGStfPTM0
- >>129
「どうして人間っというのは風邪をひくのでしょうね?」
等と言いつつ白いカップの紅茶を飲む。
「喉も痛くなるし頭も痛くなる。面倒よね」
- 131 :有澤零砂:2010/12/15(水) 23:31:33 ID:i6WWeuFEO
- >>130
「その言い方なら…まさか君は人じゃないのかな?」
(かるく笑いながら訪ね返して)
「医学的には体がウィルスと戦うから、だけど、何で人間の体がそんな作りなのかはわからないなぁ…
まぁそれは神のみぞ知る、じゃないかな。」
(店員が運んできたコーヒーにどんどんと砂糖を入れる入れる。)
- 132 :アリス:2010/12/15(水) 23:35:07 ID:hGStfPTM0
- >>131
「あなたって人は驚かないのね」
悪戯気味に笑い、
「さあ、どうなのかしら。
昔は人間だったけど、今は解んないわ」
と、続けた。
「ウィルスなんていう、必要性の解らないものも困った物だわ」
と、右上の空気を手で払って見せる。
「甘いのがお好きなのね」
- 133 :有澤零砂:2010/12/15(水) 23:49:14 ID:i6WWeuFEO
- >>132
「正直いうと、内心は驚いてるよ。」
「でも、まぁ見た目が人間で敵意を見せてこないなら、無駄に驚いていて不快にさせてはいけないと考えてるかな。」
(少し目を背けながら答えて。)
「まあ、君が何であれ可愛い女の子として見てるよ。少なくとも今は、ね。」
(コーヒーを口にしながら笑って返す。)
「確かに、ウィルスに存在価値が有るようには思えないけど…」(少し考えてから)
「この世界すべてを誰かが完璧に管理している訳じゃないからね、無意味な物や、不都合な物も生まれるさ。」
(ため息をついて答えた。)
「どうも缶コーヒーなみじゃないとコーヒーは駄目なんだよ。行儀は悪いけどね。」
(かるく笑って答える)
- 134 :アリス:2010/12/15(水) 23:56:45 ID:hGStfPTM0
- >>133
「そうなの?
貴方って人は優しいのね。おまけに口も上手い」
目を背ける様子をじっと見ている。
「でもウィルスってのも色々使える様になってきてるみたいじゃない?」
風邪のウィルスは知らないけど。と付けくわえる。
「私も甘いのは好きよ。
だってそっちのほうが美味しいんですもの」
- 135 :有澤零砂:2010/12/16(木) 00:09:13 ID:i6WWeuFEO
- >>134
「みんなに嫌われるのが怖いからかな…、口がうまいのは家柄だね。ハハハ」
(目を閉じて答えて、乾いた笑いを付け加えて。)
「人間が手を加えて、人間に役に立つようにしただけさ。自然な形じゃない。」
(首を振りながら笑って答えて)
「確かに、甘い物は美味しいよね、せっかくだし、ケーキでも頼むかな…君も要るかい?」
(メニューを片手に。)
- 136 :アリス:2010/12/16(木) 00:13:22 ID:hGStfPTM0
- >>135
「だけど私に好かれると悪夢を見る事になるわ」
と、また笑う。
「その調子で病気の薬とかも何とかならないのかしらね」
「気がきくのね。紅茶のお茶受けが欲しいと思ってたのよ」
紅茶を飲み、頷く。
- 137 :有澤零砂:2010/12/16(木) 00:26:15 ID:i6WWeuFEO
- >>136
「それは怖いね…態度を翻しちゃおうかな…、いやさすがに冗談だよ。」
(にっこりと返して)
「…それはお医者さんの頑張り次第じゃないかな、僕らがなんとかできることじゃない…」
(遠くを見るように言って。)
「よし、じゃあ自分は素直にショートケーキにしょうかな。君はどうする?」
- 138 :アリス:2010/12/16(木) 00:30:07 ID:hGStfPTM0
- >>137
「悪夢も慣れれば楽しいのよ?」
「そうねぇ。困ったものね」
溜め息混じりに言った。
「私にもショートケーキを頂戴」
- 139 :有澤零砂:2010/12/16(木) 00:37:47 ID:i6WWeuFEO
- >>138
「慣れる、か…物によるかな、少なくとも過去のトラウマを見せるような悪夢は無理かな。」
(少し落ち込んだ表情を見せて。)
「本当に何で人は病気に何てかかるのかな…この世の中に世界を作った神様何てのが居たら、絶対性格は悪いよ。」
(落ち込んだ表情のままつづけて)
「やっぱりショートケーキは美味しいからね、最初に思い付いた人は偉大だよ。」
(そう言いながらショートケーキ二人分を注文した)
- 140 :アリス:2010/12/16(木) 00:47:14 ID:hGStfPTM0
- >>139
「私の前でそんな事を言っても良いのかしら?
私って人の悲鳴とか怖がるのって好きよ。気にいった人間なら尚更ね」
チェシャーの猫の様にニヤニヤとした笑みを浮かべ。
「そうよねぇ。人間で溢れ返る世界にに成るのが解ってたならもっと暮らし易い世界にするべきよ。
それならトリックスターも随分違ったのでしょうけど……」
肩を下げて溜め息をつく。
恐らくトリックスターと言うのは人名。
「そうね。特にイチゴを乗せる辺り素晴らしいと思うわ」
- 141 :有澤零砂:2010/12/16(木) 00:56:26 ID:i6WWeuFEO
- >>140
「勘弁してよ、辛いのは現実だけでお腹一杯なんだ。」
(首を横に振って慌てている)
「神様も全知全能では無かったのかな。まあ、ただの人間の僕にはわからないけどね。」
「誰だい?そのトリックスターって。」
(首をかしげながら聞いて)
「白いクリームの中にその赤色で圧倒的な存在感を見せつけているよね。」
(などと言ってたら注文したショートケーキがやって来た。)
- 142 :アリス:2010/12/16(木) 01:11:41 ID:hGStfPTM0
- >>141
「じゃあ優しい悪夢は如何?
まあ、悪夢なんてのはどれも辛い物ばかりだけどね」
「きっと神様は自分の生み出した子どもたちがどう知恵を付けていくのか気になるのよ。
もしかしたら笑ってるだけかもしれないけど」
「私の友達よ。病院で暮らしてるわ」
カフェの窓の外。
そこから見える千夜病院の方を見る。
「そういえば、貴方は先に食べる方?」
受け取ったフォークでイチゴを突き刺す。
- 143 :有澤零砂:2010/12/16(木) 01:22:32 ID:i6WWeuFEO
- >>142
「それなら、少なくともその時は辛くないなら…悪くないかな。」
(遠くを見るような目で)
「…それでも、学ぶ過程で失うものは帰ってこない。」
(うつむき加減で呟くように言う)
「そうか、それは良くなって欲しいね。」
(病院の方を見ながら)
「後、かな。」
(そう言いながら、ショートケーキのイチゴの周りを丁寧に食べていく。)
- 144 :アリス:2010/12/16(木) 01:30:47 ID:hGStfPTM0
- >>143
「そういう考えもあるのね」
「そうね……人間と言う者は本当に愚かないきものよ。
でも、中々面白いと思うわ」
その姿をじっと見ながら。
「私もそう思ってるわ。
街中を歩きまわってる事もあるみたいだからもしかしたら会う事もあるかもね」
「そう、なら私もそうするわ」
と、苺を皿の上に戻し、ケーキを食べ始めた。
- 145 :有澤零砂:2010/12/16(木) 01:48:47 ID:i6WWeuFEO
- >>144
「まぁ、何もないのが一番ではあるけどね…」
「人は心なんて不完全な物を持っていて、それに動かされる。だから愚かなんだろうね。
でも、心がなければただの人形だ。愚かさは人間が人間たる要素なんだろうね。」
(こんな風にねと自分を指差して)
「その時は、何かお見舞いになるものを渡したほうがいいかな。」
(少し考えながら。)
「ふぅ…おいしかった。最後のいちごも流石だ。」
(などと言ってるうちにガッツリ食べてしまった。)
「おっと、僕は帰るとするよ。今日は楽しい話をありがとう、お礼といってはなんだけどお金は払っておくよ。」
(そう言って立ち上がる)
「あと、やっぱり悪夢は勘弁してほしいな。」
(最後にそう告げて会計を済ませて出ていった。)
//夜遅くまで申し訳ないです、流石に時間が時間なので落ちます。絡みありがとうございました。
- 146 :アリス:2010/12/16(木) 01:54:36 ID:hGStfPTM0
- >>145
「そうねぇ。
人間ってのは意外と強いのよ。逃げた私とは違ってね……」
眼を伏せた。
「彼女は喜ぶとは思うけど、
貴方と彼女はまだお互いの事を何も知らないのよ?」
「そうね。紅茶ともあってなかなかだわ」
彼女も最後の一口である苺を食べてしまう。
「美味しいケーキに免じて今日は勘弁してあげるわ。それじゃあね」
暫くすると、少女もお店を出て行った。
//お疲れ様でした!
- 147 :キリア:2010/12/16(木) 21:09:38 ID:sUC45KKo0
- 【一般的に、大きな分類に入る公園】
【流石にこの寒さだと人影はほとんど無く、カップルが現れ出す時期にはまだ少し早い】
【耳を赤くしながら、白い吐息を吐き出す人影】
【此処にいる理由は特にない。強いて言うならゆっくりしている……とでも言うのだろうか】
- 148 :キリア:2010/12/16(木) 21:30:43 ID:sUC45KKo0
- 【何処か遠くを見ながら「ふっ……」っと吐息を吐き、その場を後にした】
【薄く積もった雪に残る足跡も、明日の朝には消えるのだろうか】
- 149 :名も無き異能都市住民:2010/12/16(木) 21:32:11 ID:SSMHlh/20
- >>147
しかし、キリアから50mほど離れた
街灯の下に、先ほどからカーキ色のトレンチコートを着た男が一人、
立っているのが見える。
時折、そわそわと誰かを探すように周囲を見回しているところを見ると
誰か、人を待っているように見える。
- 150 :キリア:2010/12/16(木) 21:39:22 ID:sUC45KKo0
- >>149
【街灯の方へと、歩いてくる。偶然足の先がそちらなだけなのだろうが。】
【わずかな距離を、ゆっくりと、時間をかけてあるいている。】
【……どうやら、男に気づいたようだ】
- 151 :名も無き異能都市住民:2010/12/16(木) 21:45:46 ID:SSMHlh/20
- >>150
男はコートの襟に顔を隠すようにしてずっとそこに佇んでいた。
寒風から顔を守るためだろうか、それとも単純に顔を見られたくないからだろうか。
どちらにしろ、普段は気にならない些細な行為ではあるが……。
- 152 :キリア:2010/12/16(木) 21:49:39 ID:sUC45KKo0
- >>151
【普段ならすれ違うだけの他人。その程度にしか思わないのだが……】
【妙な感覚。怪しいだとか、そういうのとも少し違う、気になる。という感触なのだろうか?】
【男と同じ、街灯の下に立つ】
【言葉を待つが……何もなければこちらから切り出すか?】
- 153 :名も無き異能都市住民:2010/12/16(木) 21:59:37 ID:SSMHlh/20
- >>152
男はしばらくキリアをちらちらと横目で見ていたが
特にこれといった行動を起こさず、そのまま3分ほど時間が過ぎた。
「……アナタ、――とからきたヒトですか?買いに?」
突然話しかけられたが意味が分からない。
そのうえ、男の言葉は酷く訛っており、聞き取りづらい。
- 154 :キリア:2010/12/16(木) 22:05:47 ID:sUC45KKo0
- >>153
【体を男の方へ向けて、じっと見る】
【表情こそ薄いが、相手の見えない内面を捕らえようとする目は……鋭い。】
【そうして、しばらく相手を見ていたのだが……】
「……何を言いたいのか、解りません。」
【素直な感想で答えを返した】
- 155 :名も無き異能都市住民:2010/12/16(木) 22:10:25 ID:SSMHlh/20
- >>154
「ミナトから買いに来た?
違う?アなたは。」
男はしばらく、恐らくまったく同じ内容を話し続けていた。
最初は聞き取りづらかったが、何回も聞くにつれ、"港から買いにきたのか"と
男が言っている事が分かるだろう。
「スイマセン、ヒト違いでス。」
男がちょうどそう言って話をきったところで、
別の一団がすぐそこまで近づいてきていた。
- 156 :キリア:2010/12/16(木) 22:14:24 ID:sUC45KKo0
- >>155
「いえ、何のことか解りません。」
【馬鹿丁寧な回答……どこか機械的だ】
「人違い、そうですか。」
【男が話を切ったのに合わせて、こちらも話を切る】
【そのまま、街灯の下で事の成り行きを確認する】
【……一応、何時襲われても問題無いよう、警戒をしているようだ】
- 157 :名も無き異能都市住民:2010/12/16(木) 22:22:45 ID:SSMHlh/20
- >>156
新たに現れたのは、2人組みの男で
スラム街を根城にするチンピラのような連中だった。
「――――。」
『――――。――。』
「……――400$。――。」
『・・・…――。』
チンピラが男に話しかけ、
そのままよく分からない言語でなにやらやり取りが始まった。
友人を待っていたのかとも思えるが、特に親しげな様子もなく
この都市で使われている金の単位が時折でてくるあたり、商談を行っているように見える。
「――。」
『――――。』
男たちは商談が纏まったのか連れ立って公園の奥へ歩いていく。
彼らの向かう方角にはたしか何かの資料館だったか、植物園だったかがあったはずだが
この時間では、既に閉まっているはずだ……。
- 158 :キリア:2010/12/16(木) 22:30:14 ID:sUC45KKo0
- >>157
【……怪しい。】
【が、仮に悪いことをしていたとしても、あの程度のチンピラに何ができるのか? ……いや、たいしたことは出来まい。】
【あんな連中、追うだけ無駄……無駄なのは解っているが、どうせ今後に予定はない】
【もう少しぐらい様子は見ても……】
【距離を開けて、男たちに付いて行く。】
【このあたりは初めてなので、先にあるものは知らないが】
- 159 :名も無き異能都市住民:2010/12/16(木) 22:38:38 ID:SSMHlh/20
- >>158
案の定男たちは途中で道を逸れ、
公園内に設けられた人工林の中へ入っていく。
しばらく、彼らを追ったろうか?
30mほどほど分け入ったところでトレンチコートの男が立ち止まる。
ちょうどそこは道側から茂みで見えないようになっており、
子供の遊ぶ遊具がある場所からも離れているため、ほぼ誰も来ない場所だ。
――ザクッ、ザクッ
茂みの中から、捨てられていたにしては
錆び付いてもおらず、恐らくまだ新しいスコップを取り出して、木の根元を掘り返しているようだ。
- 160 :キリア:2010/12/16(木) 22:46:11 ID:sUC45KKo0
- >>159
【真っ白い息を吐き出す。夜が深くなるにつれ、寒さも厳しくなってきた】
【……行動が予想外……と言うか希望とかけ離れたもの値であったのか、ため息が漏れた】
【武器の密売やら、もっと解りやすいことなら良かったのに……】
【何か掘り起こすのかもしれないが……なんとなくそれはつまらない】
【取り合えず、この場の成り行きだけは確認して、この場を後にしようか、そう考えている】
- 161 :名も無き異能都市住民:2010/12/16(木) 22:54:22 ID:SSMHlh/20
- >>160
ふいに、掘り返す音が止まる。
例のコートの男が、その穴の中から取り出したのは
透明なビニールで厳重に密封された何か。
男がそれをチンピラに渡そうとした時、月明かりでそれが
何なのかはっきり分かった。
あれは、そう――
――麻薬だ。
あの男は、麻薬の売人であり、
警官に質問されたとき言い逃れをするため、
売るときにだけここから掘り出しているのだろう。
// 時間大丈夫でしょうか……。
- 162 :キリア:2010/12/16(木) 23:02:37 ID:sUC45KKo0
- >>161
【……手の中で拳銃を持て余す】
【今ここで飛び出るのは簡単だ。多分、やつらをけちらすことも……】
【麻薬……か。薬というのは難しいものらしい。】
【撲滅するなら、直接販売するのはただの下っ端、なかなか上へと延びない】
【……場所と売人の顔は覚えた、あとは専門の人に情報を流すのが正しいと判断できる】
【薬自体を奪うのも悪くない】
【金、その代わりになるものはいくらでもあったほうがいい】
【今は、主の判断を……】
【相手に気づかれないよう気配を消し、その場を後にした】
//申し訳ないですが、時間がまずいのでこれで落ちます
//有り難う御座いました
- 163 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/16(木) 23:22:56 ID:WVrfsEdY0
- 「うーん…はやくかえったほうがいいかもしれないなの…」
【一人の少女が辺りを見回しながら歩いている】
「だれかいるのかなの?」
【不思議そうな顔であたりを見る】
- 164 :針月 霊宣:2010/12/18(土) 20:06:55 ID:OhPHuZfQ0
- 【冬の公園、そのベンチにて】
【金髪にサングラス、ホストのような派手なスーツを身に纏った男が】
【その手に缶コーヒーを持ちながら、背もたれにもたれかかり夜空を見上げる】
まずは住む所を確保、仕事も探さねぇとな・・・・・
【小さな声で呟くと、コーヒーを一飲み】
【どうやら新規の居住者のようだ、住む場所と仕事を探しているらしい】
- 165 :セシベル・S・コープス:2010/12/18(土) 21:30:06 ID:AYzZnrMY0
- ボッ
【道に転がるダンボールに小さな穴が空く。一つ、そして――】
ズガァァッ!!!
【瞬く間に、100つ。】
ブンブンブブーンブンブンブブーン!!
邪ッ魔ッモノッっわァーーああぁッ! ミッナッゴロッシぃいイイイイイイイイイイイ!!
【鉛の】
- 166 :セシベル・S・コープス:2010/12/18(土) 21:35:04 ID:AYzZnrMY0
- //途中送信
【鉛の壁が一瞬で紙箱を蒸発させる。そして佇む男】
【やたら露出の多い(上半身に関しては肩にコートをひっかけただけで実質裸に近い)姿】
【そして何よりも異様さを放つのは、その手に、いや、手に留まらず全身につけた大量の銃器だ】
【両手、膝、脇、口にも何か咥え、背中からも迂回した銃口が覗く】
【狂人のようにゲラゲラ笑いながら、男は先にあるものを執拗に撃ち砕いて歩き続ける】
【行く先は……公園だ】
- 167 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/18(土) 21:38:57 ID:WVrfsEdY0
- 【公園】
「あう〜?なんだかおっきなおとがするの?」
【刀を構えていたディスは不思議そうな顔で音のする方を見る】
- 168 :セシベル・S・コープス:2010/12/18(土) 21:59:04 ID:AYzZnrMY0
- >>167
やぁ少女! ご機嫌麗しゅう。
【ガチャガチャ金属音のする、さながら銃器の鎧と言える物を纏ってディスに笑いかける】
【何度か会った相手。それ相応にいかにもフレンドリーに接するが】
ついでに俺のご機嫌も非常に麗しいのだよ。
何故なら今俺は『なんとなーく目の前にあるものをぶっちゃけブチ壊したい気分』。
悪いね!
【右腕を伸ばす。右手のセミオートライフル、右肩のサブマシンガン×2、右背中から迂回したアサルトライフルの銃口】
【ほんの僅かの軽ーい罪悪感からくる照れ笑いを浮かべて】
ガガガガガガッ!!!
【4つの銃口が火を噴いた!!】
- 169 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/18(土) 22:06:26 ID:WVrfsEdY0
- >>168
「あう?『せしべる』?
どういうこと…あう?」
【驚いた顔でセシベルを見るが】
「あうあう!なにするなの!」
【慌てて横に飛びのいて攻撃をかわす】
- 170 :セシベル・S・コープス:2010/12/18(土) 22:14:03 ID:AYzZnrMY0
- >>169
俺は君を愛しているよ……。
そう! 俺は会った事のある人もない人も、等しく愛している!!
【鳴り止まない銃声。もはや砲声と言っていい音を途切れさせる事無く腕を振り上げて】
ただ、まぁ……言ったところで難しいんだが、『やりたいこと』っていうのがあるんだ。俺には。
今やりたいことが コレ っていうだけだよ。
【ディスに振り下ろす。鞭のような軌道を描き、頭上から鉛の雨が飛来する!】
- 171 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/18(土) 22:18:21 ID:WVrfsEdY0
- >>170
「あうあう、そういうのってなにかちがうとおもうんだけどなの!」
【そう言って包帯を展開して鉛玉を受け止めて行く】
「そういうのはやめたほうがいいなの!」
【そう言って勢いよく包帯を飛ばしていく】
- 172 :セシベル・S・コープス:2010/12/18(土) 22:29:14 ID:AYzZnrMY0
- >>171
ノー!!! 違ってないさ!!
ただ世界が、世界の正解が俺の正解に合ってないだけの話だ!
【左手を背中に回して取り出すのは、通常3人程度で取り扱うベルト装填式重機関銃】
【既にベルトが繋がれた状態のソレを構えて、腰だめに構え】
折角だから楽しもうじゃないか少女ォオオオオオオ!!!!
理由はどうあれこうなったんだ、その手に持った刀は、振るう結果がどうあれ『人を殺す道具』だ!!
ソレを持った以上、ソレを愉しんでも悪くないと思うぞ!
【ぶーーーーーーーー、と間の抜けた音と、捻じれるように歪んでいく空気】
【渦を描いて飛ぶ銃弾が、壁を作って包帯を撃ち落とそうと迫った】
- 173 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/18(土) 22:34:32 ID:WVrfsEdY0
- >>172
「あうあう…そうなんだなの…」
【すこし嫌そうな顔で答える】
「あう…こっちはすきでそんなことするわけじゃないんだけどなの!」
【ディスは発射された銃弾を見て素早く走って行く】
「てやぁ!」
【包帯は銃弾を受けてどんどんと千切れて行くが、残った部分だけでも
銃弾を縫ってセシベルへと向かっていく】
- 174 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/12/18(土) 22:34:36 ID:nxKbZ6QI0
- 【公園】
「ほんとハプルポッカはさあ…………!!
でけーっていうか、ほんと、ホントなんかバランスおかしいって!!!
魔術使えねーやつがこんなでっけえやつ、剣一本で倒せるわけねーだろ!!!」
彼女はブランコに乗っていた。
手では銀色の携帯小型ゲーム機を弄り、
額には分かりやすい十字マークを浮かべ、足では16ビートを刻む。
「なんでこんなゲーム人気あんだよ!!!」
カチカチカチカチカチ…………デューン
「なんでだよ!!!!!」
- 175 :セシベル・S・コープス:2010/12/18(土) 22:39:05 ID:AYzZnrMY0
- //すいません急用が! 落ちます…すいません
- 176 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/18(土) 22:41:48 ID:WVrfsEdY0
- >>175
//じゃあ何事もなかったように再会します!
//乙でした
>>174
「あう?なにしてるなの?」
【不思議そうな顔をして銀髪の女性を見る】
- 177 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 00:40:26 ID:hGStfPTM0
- 「ふんふーん♪」
妙な鼻歌を歌いつつ、公園へたどり着く車椅子。
その上に座る人間は肩幅より大きなかさを持つ魔女のよく被っているアレを頭に乗せていた。目立つ。
- 178 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 00:47:42 ID:WVrfsEdY0
- >>177
【公園には…】
「すー…すー…」
【ベンチの上で眠っている包帯を巻いた少女がいる…】
【体に巻いた包帯はうねうね動いているように見える】
- 179 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 00:53:00 ID:hGStfPTM0
- >>178
「眠ってます……?」
首を傾げながら車椅子を前進させる。
「眠ってますね……」
近寄ると、そう呟く。
「寒くないんでしょうか?」
上着にTシャツ一枚だけと人の事は言えないが。
- 180 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 00:56:50 ID:WVrfsEdY0
- >>179
「すー…すー…」
【少女はというと全く問題なさそうに寝ている】
うねうねうね
【巻かれた包帯は周囲を警戒するように先っぽを周囲に向けている】
- 181 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 01:00:42 ID:hGStfPTM0
- >>180
「おお……?」
気になるが何か危険そうなので近づけない。
ポケットからチョコレートを取り出すと齧り始めた。
- 182 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 01:07:20 ID:WVrfsEdY0
- >>181
【しばらくすると包帯は動きを止める】
「う〜…だれかいるの?」
【同時に少女がゆっくりを起き上がってじっと偽星の顔を見た】
- 183 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 01:09:55 ID:hGStfPTM0
- >>182
「ええ、ここに居ますよ」
微笑みかける。
この人間の左目は覆い隠す様に何重にも巻かれている。
「寒くないんですか?」
- 184 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 01:15:42 ID:WVrfsEdY0
- >>183
「あうあう、そっかなの…
ちょっととっくんしてたからなの…ふぁ〜」
【大きくあくびをして言う】
「えっと、へーきなの!
でもくびにまふらーをまいてたほうがよかったかなの…」
【すこし残念そうに言った】
- 185 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 01:20:27 ID:hGStfPTM0
- >>184
「そうですかぁ。
……そういえば、包帯が動いていた様ですけど?」
周囲の包帯に視線を向け。
「そうでしょうね。今は寒い時期ですからね」
そういうこの人間も大して防寒をしている風には見えない。
- 186 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 01:24:43 ID:WVrfsEdY0
- >>185
「あうあう!ねながらほーたいうごかすとっくんだったの!
でもむずかしいなの…ぜんぜんねむったかんじしないんだからなの…」
【そう言ってまたあくびをした。】
「あうー、さむくならないからなの…
きおつけないとかなの〜」
【ちょっと不安そうに言う。】
「あうあう、そっちはさむくないの?」
【そう言って首をかしげた】
- 187 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 01:29:02 ID:hGStfPTM0
- >>186
「そう言う事だったんですねー。お疲れ様です」
そういうと目線をディスに戻した。
「貴方と一緒みたいなんですよ。
少しだけ、寒い位ですかね……」
フフ。と笑う。
- 188 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 01:31:43 ID:WVrfsEdY0
- >>187
「あうあう、おそとでねむくなったらあぶないからなの…
こうやって、とっくんしておかないとなの〜…」
【まだ眠たげだ】
「あうあう、そっかなの…
『でぃす』もへーきなの…ゆきがふってもなの〜」
【へんかな?と言いながら掌を組んだ】
- 189 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 01:42:43 ID:hGStfPTM0
- >>188
「確かに危ないですね。
眠くなったら家に帰らないといけませんね?」
眠そうな顔を眺めて。
「雪が降るくらいにはなると少し寒いかも知れませんねー。
自分もですし変では無いと思いますが、珍しいと思いますよ?」
- 190 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 01:45:39 ID:WVrfsEdY0
- >>189
「あうあう、そうだねなの…
ねむいときはおうちに…だよねなの〜」
【分かったように言う。少し反省してるみたいだ】
「あう〜、そうだよねなの!『でぃす』はそれでもさむくないけどなの…
おかしじゃないよねなの〜」
【少し安心した顔で言った】
- 191 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 01:51:12 ID:hGStfPTM0
- >>190
「そうですよ。
外で寝るとどうなるか解りませんし……」
「へぇ、それでも寒くないんですか? 凄いですね」
興味を持った視線でディスを見ている。
- 192 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 01:53:44 ID:WVrfsEdY0
- >>191
「あうあう、おそとではねむらないようにきおつけるなの!」
【ゆっくり頭を下げて言った】
「あうー、そうなんだけどなの…
さむいってどんなかんじなのかまだよくわからないなの…」
【そう言ってまた首をかしげた】
- 193 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 01:56:13 ID:hGStfPTM0
- >>192
「それが一番ですよ」
その頭を撫でた。
「ちょっと肌が張る感じですかね。
気付かないと手とか動かなくて辛いですよ?」
そういうと、自身の被っている魔女帽子をディスに被せた。
- 194 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 01:59:17 ID:WVrfsEdY0
- >>183
「あうあう、じゃあそうするの〜」
【深々と頭を下げて言った】
「あう〜、そんなかんじなの〜…
うごかなくなったらたいへんなの」
【大きく頷いた、所に帽子がかぶせられた】
「あう?これはどんなぼうしなのかなの?」
【不思議そうに帽子に触った】
- 195 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 02:04:44 ID:hGStfPTM0
- >>194
「寒い処に居ると手が切れたりして危険ですよ?」
そういうと、手に息を吐き付け暖める。
「普通の帽子ですよ。
何も無いよりいいと思いましたので」
長身のこの子が被っても大きい物がディスの物となると非常に大きい。
- 196 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 02:06:36 ID:WVrfsEdY0
- >>195
「あう〜…てがきれるなの…
たいへんかもなの」
【すこし深刻そうに言う】
「あうあう、ありがとなの〜…
ちょっとあったかいかなの〜」
【嬉しそうに帽子を深々と被った】
- 197 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 02:08:52 ID:hGStfPTM0
- >>196
「そうなると痛いですしね。
手を洗う時等にも沁みますから」
手を振るジェスチャーをして見せる。
「さっきまで被ってましたからね」
微笑んで。
- 198 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 02:12:11 ID:WVrfsEdY0
- >>197
「あうあう〜、しみるっていうのは
どんなかんじなのかなの…」
【少し気になる言葉を口にする】
「あう〜、そうだねなの…
あったかいひとはいいひとなの!」
【そう言って帽子を手に取る】
「そろそろかえろとおもうけどなの…
ぼーしかえさないとなの〜」
- 199 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 02:19:28 ID:hGStfPTM0
- >>198
「んー。自分も感じにくいんですけど、痛みの一種ですよー」
指の先端を触れながら。
「欲しければあげますよ?
家に変えれば一杯ありますし」
- 200 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 02:22:53 ID:WVrfsEdY0
- >>199
「あうー…いたいのわからないからそういうのきづかないかも
しれないなの…」
【ちょっと不安そうだ】
「あう?いいなの?ありがとなの〜。
とってもだいじにするの!」
【嬉しそうに言って再びかぶった】
「じゃあ…そろそろかえらないとしんぱいされるからなの!
またねなの〜!」
【微笑みながら手を振って去って行った】
//乙ですー
- 201 :偽星 直虎:2010/12/19(日) 02:26:24 ID:hGStfPTM0
- >>200
「痛みも解らないんですか?
それは大変そうです……」
ディスを思い、辛そうな顔をする。
「はい、大事にしてくださいね! また会いましょう」
手を振ると見送り、暫くすると自身も去っていく。
- 202 :ティファニア・ハートランド:2010/12/23(木) 23:15:02 ID:SSMHlh/20
- 【公園】
「…………よいしょっと。」
雪の中、遊びまわる女性が一人。
どうやらゆきだるまを作っているようです。(現在3個目)
- 203 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/23(木) 23:29:58 ID:BQ4LaNYoO
- >>202
【同じく公園】
「あうあう!ゆきがふってきたの!」
【ディスはとても嬉しそうに雪の中を走り回っている】
- 204 :有澤零砂:2010/12/23(木) 23:41:22 ID:i6WWeuFEO
- >>202>>203
(傘をさして、厚着をした少年が公園の横を通りかかり。)
寒いのによくやるなぁ…
子供は風の子とはよくいったものだなぁ。
(立ち止まってまじまじと二人を見ている。)
- 205 :ティファニア・ハートランド:2010/12/23(木) 23:47:10 ID:SSMHlh/20
- >>203
同じように、雪の中で遊んでいる『大人』がいるようです。
>>204
といっても、一人は20代半ば程の女性であった。
少しくすんだ金髪の髪の毛と、黒いロングコートのおかげで
雪で真っ白に染まった公園でくっきりと浮かび上がって見える。
といっても、熱心に雪玉作りに興じる様は
子供のようにしか見えない。
- 206 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/23(木) 23:52:10 ID:BQ4LaNYoO
- >>204
【じっと見ている間にも】
「あうー!まっしろなの!」
【少女は嬉しそうに雪を撒き散らしている】
>>205
「あうー!だれかいるなの!」
【はしゃぎながらティファニアに近付いていく】
「こんばんわなのー。」
【微笑みながら手を降った】
- 207 :有澤零砂:2010/12/23(木) 23:57:48 ID:i6WWeuFEO
- >>205
「大人も風の子なのかな…珍しく雪が降ったのなら、まぁはしゃぐ気持ちも解らなくはないけど…」
(すこし不思議そうにそちらを見ていたが、)
「クシュン!」
(くしゃみがでた。)
>>206
「あー、ディスちゃんなにしてるのー?」
(そちら気づいたらしくに声をかけて近づいていくが。)
「あわわっ!」
(雪に足が取られたらしく勢いよくこける。)
- 208 :ティファニア・ハートランド:2010/12/24(金) 00:04:50 ID:SSMHlh/20
- >>206
「ん、ディス。 ひさしぶりー!」
ちょうど、2つの雪玉を作り終わったところで
片方を、それよりもう少し多きな胴体部分となる雪玉の上に
どすんと置いた。
「4個目がちょうど完成したよ!」
>>207
「む。」
くしゃみの音を聞きつけて、そちらへと顔を向けて。
「あははー、転んだ転んだ!」
女性は雪に足をとられ転倒した
零砂を指差して無邪気に笑った。
この女性は見た目より相当幼い精神性を持っているように見える。
- 209 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/24(金) 00:10:46 ID:BQ4LaNYoO
- >>207
「あうー?『ありさわ』こんばんわなのー。なにしてるの?」
【振り向いて首をかしげる】
「あう!だいじょぶなの?」
【慌てて駆け寄っていく】
>>208
「あうー!『てぃふぁにぁ』ひさしぶりなのー!」
【ニコニコしていう】
「あうー。ゆきだるまさんつくってるなの?うまいうまいなの!」
【雪玉をしゃがんで見つめている】
- 210 :有澤零砂:2010/12/24(金) 00:16:13 ID:i6WWeuFEO
- >>208
「いい年して指差して笑わないでくださいよ!ただでさえ恥ずかしいのに!」
(顔を真っ赤にして起こりながら。)
「うう…痛い痛い」
(よろよろと立ち上がる)
>>209
「買い物に行こうと思ってて、君を見かけたから声をかけたんだけど、こけちゃった。」
(体についた雪を払いながら。)
「大丈夫、雪がクッションになったから…。」
(地面の雪をさわりながら言っている。)
- 211 :ティファニア・ハートランド:2010/12/24(金) 00:22:01 ID:SSMHlh/20
- >>209
「うん、折角雪が降ってるから
ひさしぶりにつくろーと思って。」
彼女は能力を使って雪球を丸くしているため
非常にきれいな仕上がりの雪だるまができている。
>>210
「ふふー、大丈夫ー?」
女性はさくさく、と雪を踏みしめて零砂に近づいて。
「ありゃりゃ、雪まみれだ。
ちょっと、動かないでねえ。」
彼女が零砂へと手をかざすと、
衣服についた雪がボロボロ、と地面に落ちた。
- 212 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/24(金) 00:30:11 ID:BQ4LaNYoO
- >>210
「あうあう、おかいものしてたなの!『でぃす』はおそとにゆきがつもってたからうれしくなってなの!」
【嬉しそうに雪を撒き散らした】
「あう〜....へーきそでよかったなの」
【少し安心したようだ】
>>211
「あうー!ゆきだるまさんつくるのたのしいよねなのー。」
【軽く微笑みながらいう】
「もっとおおきいのはできるかなの!」
【何だか楽しそうだ】
- 213 :有澤零砂:2010/12/24(金) 00:36:15 ID:i6WWeuFEO
- >>211
「うう…体よりも笑われたせいで心が痛いです。」
(悲しそうな顔でそちらを見て。)
「え?いったい何を…おお。」
(急に動くなと言われて戸惑いながらも止まり能力をみて、すこし驚きの声をあげる。)
>>212
「まぁそういうことかな。なるほど、確かに僕も小さい頃は雪を見たらはしゃいでいたからなぁ。
今は寒くなったのを実感してテンションが下がるけど。」
(「年をとったなぁ」ため息をついてみる17歳)
「まぁ、大丈夫。次からは気を付けるから心配しないで。」
(にっこり笑って返した)
- 214 :ティファニア・ハートランド:2010/12/24(金) 00:42:18 ID:SSMHlh/20
- >>212
「ん、できるよ。
ちょっとまてってね。」
ティファニアが雪の積もっている場所に
手をかざすと、雪が集まってころころと転がり始める。
この様子だとすぐに大きな塊が出来るだろう。
>>213
「さいごにぎゅっと。」
少し、圧力がかかるような感覚。
それと共に、雪で濡れて湿っていた部分まで
乾いてしまった。
「へへんっ。」
女性は、どうだといわんばかりに
胸を張って得意げな表情を浮かべた。
- 215 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/24(金) 00:46:37 ID:BQ4LaNYoO
- >>213
「あうー。『ありさわ』はさむくてにがてなの…。『でぃす』にはさむいのわからないからなの…。だからおもいっきりあそべるのかなの」
【不思議そうに雪を掴んだ】
「うん、それならへーきなの」
【とても嬉しそうな顔になった】
>>214
「あうー!すごいすごいなの!」
【微笑みながら手を叩いている】
「どれくらいおおきくなるのかなの!」
【楽しみにしている顔だ】
- 216 :有澤零砂:2010/12/24(金) 00:54:51 ID:i6WWeuFEO
- >>214
「はうっ」
(いきなりの圧力がかかる感覚に間の抜けた声を上げて。)
「なるほど、すごいですね…。何が起こったか全然わからなかったけど…」
(もう首をかしげっぱなしである)
>>215
「その言い方だとまるで僕が寒いみたいだよ!」
(ショックを受けた顔で)
「寒くなくても風邪を引いたら駄目だから無理はしないでね。」(心配そうに言った。)
- 217 :ティファニア・ハートランド:2010/12/24(金) 00:59:26 ID:SSMHlh/20
- >>215
ごろごろ、とひとりでに雪玉は転がって。
周囲に積もった雪が少なくなり雪玉に土が混ざり始める頃には
1mほどの大きさになっていた。
「こんなものかなあ……。」
しかし、一個の雪玉を作るのに夢中になって
もう一つを作る雪が足りなくなってしまった!
>>216
「ふふーん、この私は『重力操作』の魔法が得意なんだ。
私には、今までだれも勝てなかったんだから!」
実際にはかなりの数の人にぼろぼろに負けているのだが
彼女の脳みそフィルターによって都合のいいことのみがろ過されて残っているようです。
「今のも服に重力をかけて水分を絞り出したの。」
- 218 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/24(金) 01:08:23 ID:BQ4LaNYoO
- >>216
「あうあう!そんなつもりじゃなかったんだけどなの」
【慌てて手を降った】
「『でぃす』のからだはさむさをかんじないからなの」
【体をさすっていった】
「あう。そだねなの。かぜひいたらたいへんだからねなの!」
【大きく頷いていった】
>>217
「あうー!おっきくなったなの!すごいなのー!」
【大きく飛び上がって大きな雪玉を見つめるが】
「あう〜?これじゃかおのほうができないなの…。」
【上の方を見ながら言った】
- 219 :有澤零砂:2010/12/24(金) 01:15:28 ID:i6WWeuFEO
- >>217
「なるほど…そういう能力か。応用が豊富そうだなぁ。」
(ふむふむと納得しながら。)
「それはすごいですね、一度データをとるために手合わせしてもらいたいなぁ。」
(素直に信じてしまったらしい。)
>>218
「わかってるけどつい突っ込みを入れちゃっただけだから気にしないで。」
(笑いながら言う怒ってはないらしい)
「なるほど、…それってかなり不味いんじゃないかな。」
(すこし心配そうにそちらを見て)
「まぁ、厚着して、家に帰ったら手洗いうがいをして温かくするんだよ。」
(よく学校で言っているような注意をする)
- 220 :ティファニア・ハートランド:2010/12/24(金) 01:20:33 ID:SSMHlh/20
- >>218
「あ、あう。」
ティファニアも困ったように、
周囲を見渡して。
「とりあえず、これを乗せてごまかす。
たぶんばれない。」
先ほどまで作っていた雪だるまの中で
一番小さいのを大きな雪玉の上に乗せた。
三段雪だるま……。
>>219
「ん、データ……?
なんだかよく分からないけれど、練習ならいいよ!
なんならいますぐにでも……。」
そういって自分の腕時計に目を移したが……。
「あぁっ!?もうこんな時間だ!
ごめんだけど、私は行かなきゃ!!!」
女性は、あわてた様子で走り去っていく。
名前を聞く暇すらなかった……。
- 221 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/24(金) 01:33:00 ID:BQ4LaNYoO
- >>219
「あうー。そういうものなのかなの…。わかったなの。きにしないなの」
【何だか不思議そうだ】
「まずいのかどうか…はよくわからないけどなの。いたいのもよくわからないのはふしぎなの」
【ちょっと心配そうに手のひらを見つめる】
「あうあう、ちゃんとかぜにかないようにいろいろやるなの!あしたは『ろざりあ』といっしょにいるからなの。」
【楽しそうにいっている】
>>220
「あうあう、ゆきだるまさんにみえるかもしれないなの!」
【少し安心した顔だ】
「あうー。またねなの」
【そう言って手を降って見送った】
- 222 :有澤零砂:2010/12/24(金) 01:42:56 ID:i6WWeuFEO
- >>220
「残念…じゃあまた機会があれば、ですね。」
(そう言って手をふり見送る)
>>221
「まぁ…気にしないで。」
(笑ってごまかすようにいう)
「…痛かったり寒かったりするのは体にとって警報なんだよ。
それが働かないってことは体に何か起こってもわからないってことだよ。こまめに病院に見てもらった方がいいよ、本当に。」
(真剣に言って)
「あとは風邪の予防はミカンだよミカン。そのロザリアっていうのは、ディスちゃんの友達?」
(そう聞いたあと、携帯をちらりと見て思い出したように)
「ああ、もうここはそんな時期か。」
(ボソリと呟く)
- 223 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/24(金) 01:53:34 ID:BQ4LaNYoO
- >>222
「あう〜…。そうなんだなの…。『でぃす』はふしぎにおもったことないけどなの…おいしゃさんにおけがではこばれたことあったけどなの…。なにもいわなかったなの。」
【何か疑問を感じているようだ。恐らく痛覚に何らかの処置がされていると気づいたから教えなかったのだろう】
「あうー!みかんはだいすきなの!」
【何だか楽しそうだ】
「あう、『ろざりあ』は『でぃす』といっしょに…じゃなくてすませてもらってるおともだちなの!」
【ニコニコしていう】
「ふぁ。ねむいなの…どうしたの?」
【あくびをしながら尋ねる】
- 224 :有澤零砂:2010/12/24(金) 02:01:06 ID:i6WWeuFEO
- >>223
「そうか…まぁ、病気になってたら怖いから、時間があれば定期的に見てもらった方がいいよ。」
(なんとなく察したがさすがにくちには出さなかった)
「ミカンは体にいいし美味しいからなぁ。偉大な果物だよ。」
(わははと笑いながら)
「…なるほど、つまり居候ってことか。」
(いろいろと納得しながら。)
「いや、クリスマスが近いと思ってさ。」
(少し遠くを見ながら。)
- 225 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/24(金) 02:11:23 ID:BQ4LaNYoO
- >>224
「うん、そうしたほうがいいかなの」
【少し心配そうだ】
「あうー!いまはいっぱいたべられてうれしいときなの!」
【楽しそうにいっている】
「あうー。そういうふうによぶなの。でもかぞくみたいなんだよなの!」
【軽く微笑みながら言った】
「あうー!くりすますなの!たしかたいせつなひとといっしょにいるひだったかなの!」
【そう言ってディスは少し道の向こうを見て】
「じゃあそろそろおうちにかえっていっしょにいないとなの!じゃあねなの!」
【少し騒がしくしながら手を降り走っていった】
//限界なので寝ます!おやすみ。
- 226 :有澤零砂:2010/12/24(金) 02:15:26 ID:i6WWeuFEO
- >>225
「うん、またね。」
(そう言って見送ったあと。)
「大切な人と一緒にいる、か。」
(呟くようにポツリといい。一人寂しく帰っていった。)
//お疲れ様でしたー。
- 227 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/25(土) 23:24:27 ID:HnkBBDEo0
- 暗い店内。
そこにポツリと明かりが点く。
「やれやれ、と」
右目に眼帯をかけた男は首をコキコキと鳴らし、頭の上のサンタ帽を取る。
「あー、疲れた。やっぱりこの歳になってやるモンじゃねーわ。
サンタの代わりに幼女の家に侵入しようと思ったけど、最近はセキュリティが凄い凄い。
死ぬかと思った」
そんなセリフを平然と吐きつつ、クロスは店内のソファーに寝転がる。
- 228 :白服サンタ ◆6xc12amlNk:2010/12/25(土) 23:42:07 ID:.6prKP66O
- 「いや、ナチュラルに犯罪じゃないか」
【真っ白なサンタ服を着たミントグリーンの髪の男】
- 229 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/25(土) 23:45:30 ID:HnkBBDEo0
- >>228
「……いたのか錬金術師」
ソファーに横たわったまま、ゴロリと顔を横に向ける。
「いい格好してんなオイ。
テメーならさ、賢者の石的なアレでどんな鍵も開けちゃう万能鍵みたいなの練成できないの?
こう、パシッ、ドーンみたいな感じで」
- 230 :白服サンタ ◆6xc12amlNk:2010/12/25(土) 23:50:46 ID:.6prKP66O
- >>229
「いや、私はサンタさんです
イケメン格好良い錬金術士ではないよ」
【ニッコリ笑う顔はもう、本人と見間違える訳がない】
「いやいや、無理ですよ
っと言うか貴方に渡したらダメだと思います。」
- 231 :名も無き異能都市住民:2010/12/25(土) 23:52:38 ID:/09jXd6c0
- ばん、と叩きつけるような音を立てて扉が開いた。
「邪魔するよ諸君!」
入ってきたのはかっちりとフードで顔の上半分を隠した乾いた声の(多分)男。
かつかつと店内を横切り、カウンター席を回し、腰かけ、
「マスター、バーボンロック」
見える口元は確かに笑っていた。
- 232 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/25(土) 23:52:44 ID:HnkBBDEo0
- >>230
「自分でイケメンとか言うあたり、もうブン殴りたくて仕方ないけど面倒だから勘弁してやる」
ノソリと起き上がる。
「んだよ、無理っていうのかよー。
ちぃ、夢が無ぇな錬金術」
ボソボソと呟きながら、よっこらせと立ち上がる。
「で、そんな格好してどうした。
これからプレゼントでも配りに行くのか?」
- 233 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/25(土) 23:54:19 ID:HnkBBDEo0
- >>231
「あいよ」
ロックグラスを冷蔵庫から取り出し、乱暴に氷を放り込んでバーボンを注ぎ込む。
「へいおまち」
カウントの端からススーッとグラスを、男(多分)の前まで滑らせた。
- 234 :ヴェーダ/ニートじゃない:2010/12/25(土) 23:59:17 ID:/09jXd6c0
- >>233
フードを外せば灰色の瞳が困ったように笑っていた。
「……普通に出てきて大分困ってしまったね?
喧嘩でも吹っ掛けられるかと思ったが」
ぱすりとグラスを受け止め、一度掲げて、
「ん」
そのままバーボンを一気飲み。
何事もなかったかのようにグラスを滑らせ返して、
「ふう御馳走様。
お代はどうすればいいかね」
- 235 :白服サンタ ◆6xc12amlNk:2010/12/26(日) 00:01:33 ID:.6prKP66O
- >>232
「ははははは!勘弁してくださいよ」
【こいつ自体悪い奴ではないのだ】
「夢があっても犯罪はダメ、絶対!」
【右手を前に突き出しお約束の台詞】
「えぇ、そろそろ行きますよ
私はこういう事をしないと人に好かれない見た目ですから」
【目付きが鋭く、怖い顔の男は笑いながら紙袋を差し出す】
「プレゼントのエプロンです、お気に召したら付けてください……では!」
【そう言って、白服サンタは去っていった】
- 236 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/26(日) 00:04:09 ID:HnkBBDEo0
- >>234
「ああ、なんか反射神経で、つい」
コキコキと義手の間接をならしつつ。
「あー? あー、その辺に置いといてくれー。勝手に回収するわ。
で、」
ズイッとヴェーダの前に立つ。
「ついでにその首も置いて貰えると嬉しいなァ……!!」
>>235
「お、エプロンかー。サンキュ、大事に使わせてもらうー」
普通に嬉しいようだ。
わーいわーいと言いつつ紙袋をクリスマスツリーの根元に置いた。
- 237 :ヴェーダ/ニートじゃない:2010/12/26(日) 00:09:57 ID:/09jXd6c0
- >>236
「はははははは」
ははははは。
「コレなんて首狩り喫茶かね?新ジャンルすぎるだろう。
全体的にお断りさせていただこうか、うん」
さらりと流し、
「そもそも何故そこまで怒っているのかね?
あまり深い仲ではないだろうに」
- 238 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/26(日) 00:16:49 ID:HnkBBDEo0
- >>237
「うるせーな。仲の深さなんざ関係ねーよ。
俺が一方的に慕ってたんだよ。
ぶっちゃけ言えば俺の独断で我侭だよ。
悪いかよ」
イライラしているのか、足でカツカツと床を叩く。
「オラ、さっさとバーボン代と有り金と首置いてけよ早くぅぅぅううううう」
- 239 :ヴェーダ/ニートじゃない:2010/12/26(日) 00:34:38 ID:/09jXd6c0
- >>238
……ほう。
「……嫌よ嫌よも好きのうちというやつか。
だが返してやらないし、そもそもね」
溜息をわざとらしくついて、
「君、私が死ねばアレを開放できるーとか思っているようだがね。
私が死のうとアレは封印されたままになるよ?」
机に大きめの四角を一つ描く。
その中に丸を描いて、線を引いて、反射して、
「外に出ようともがけばもがくだけ強化される封印を使っているし、」
四角を大きく×を描いて消し、
「中の物ごと纏めて壊れるようになっているしね。……さて、どうしたものだろう?」
ニコニコと笑う。
楽しそうにも諦めたようにも見えるが…
- 240 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/26(日) 00:39:17 ID:HnkBBDEo0
- >>239
「じゃあ、教えろ」
クロスの手がヴェーダの胸倉へと伸びる。
掴めたか掴めないか……ともかくクロスは言葉を続ける。
「どうしたら開放できる?
お前にしか開放できないのか?
どーすりゃ開放する?
土下座でもすりゃ開放してくれんのか? ああ?」
- 241 :ヴェーダ/模倣者:2010/12/26(日) 00:48:18 ID:/09jXd6c0
- >>240
胸倉を掴まれてもヴェーダは平然としている。
いつものように緩い笑みを浮かべて、
「私が使い潰してから。……おっと冗談だ、怖い顔をしないでくれたまえよ?
今だ完全に”使う”ことが出来てないのだから、この表現は間違っているしね」
教えると言えば。そう繋げ、
「君、コレと意志を上手いこと重ねる方法を知らないか」
いつの間にやらテーブルの上には剣。
弦の張られた双剣の片割れが無造作に置かれていた。
- 242 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/26(日) 00:51:50 ID:HnkBBDEo0
- >>241
「? なんじゃこりゃ」
手を離し、クロスは剣へと目を向ける。
「前から思ってたけど、変な剣だよな。
楽器なのか武器なのか……
で、意思を重ねる?
どういうことだ? すまんがよくわからん」
そう言いつつも剣へと手を伸ばす。
- 243 :ヴェーダ/模倣者:2010/12/26(日) 01:02:29 ID:/09jXd6c0
- >>242
剣に触れば、
「あ、待て、触ると危な――」
金属を金属で叩くような高い音。
黒板を思いっきり引っ掻くような嫌な音。
地面を鋼鉄の車輪が削る堅い音。
「――いのだが、大丈夫かね」
それらを組み合わせて掛け合わせたような、つまるところ不快な音が大音量で聞こえるだろう。
「意志を重ねる。一番近い表現で言えば同意を得ると言ったところか?
更にざっくり言えば言うことを聞かせる、かね」
ある程度までは強制できるんだがなあと呟きが追加されたのは気のせいではないだろう多分。
- 244 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/26(日) 01:11:05 ID:HnkBBDEo0
- >>243
すぐさま手を離したが、やはり大音量が聞こえたのだろう。
苦痛の顔で耳を押さえる。
「……んだよコレェ!
こんな音響破壊兵器をポンと置くなァ!!
なにこれ。こんなのに意思とかあるの?
あったとしても悪意しか感じないんだけど!!」
- 245 :ヴェーダ/模倣者:2010/12/26(日) 01:25:40 ID:/09jXd6c0
- >>244
「あるとも。何せ其れに封印しているのだから」
何を、とは言わない。
察しろ、分かるだろう、と言わんばかりの態度で、
「じりじり力を使われているからイライラして全力で外に出ようとしているようだね。
話を聞かない子供はこれだから困るとは思わないかね――と」
剣をくるりと回して鞘に納める。
カウンターにバーボン代のつもりか、貴金属の欠片を鈍い音と共に置いて、
「夜も更けてきたし、私はそろそろお暇しよう」
言葉と足音に被る、不思議な響きの―まるで歌のような―音の羅列。
――――――――――――――-Ma num wa flip 0x101101010
「あくまで客として来たつもりなのだから、普通に帰してくれたまえよ?」
扉を開けたあたりで、ちらちらと雪のような光がヴェーダの周囲を舞い始め、
――――――――――――――-enter AL=MA_DIUS
「では、また今度会うことがあれば。
楽しく会話できればいいね」
転送の術が完成。
風が吹き、光が散って、
扉が独りでに閉まる時には、そこに灰色の男の姿は無かった。
- 246 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/12/26(日) 01:32:48 ID:HnkBBDEo0
- >>245
「……!!」
男の言葉に気づいた時、既に相手は目の前から消えていた。
残るものは、ヴェーダを象徴するかのような、光沢を残す金属のみ。
「くっそ……あの野郎」
ガスガスとカウンターを蹴りつつ、何も出来なかった自分を憂う。
「……ねよ」
イライラしたら不貞寝するタイプだ。
クロスはサンタ帽をソファーに投げ、その場を後にした。
- 247 :ジル:2010/12/26(日) 22:26:32 ID:wMyJxSMQ0
- 「むー?」
線路脇の路地。
街灯に照らされた自販機の前で難しい顔をしている人影が。
「これって……どうやったら買えるんだっけ?」
むー、と唸りながら頭を捻る。
髪はクリーム色、瞳は碧い。
色素の薄い透明感のある肌からも、何処と無く儚げに見える。
それだけ見れば『綺麗』とも形容できるのだが。
「あーもー……面倒臭いなぁ」
顔を歪めながら頭を掻く。
そんながさつな所作とくたびれたジャージが、それを台無しにしていた。
- 248 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 22:32:39 ID:hGStfPTM0
- >>247
悩む人影の近くを通る車椅子。
その座席に座る人間はかさの巨大な魔法使いの帽子を被り、
進行方向に背を向けて、手にした箒で来た道を箒で掃いている。
……異質。
- 249 :ジル:2010/12/26(日) 22:42:10 ID:wMyJxSMQ0
- >>248
「もうこれブッ壊しても……」
何やら物騒なことを呟きながら視線を自販機から逸らす。
そして新たにその視界に入ったものに、言葉を失った。
(誰?ってか何アレ?)
(アレか?線路脇に現れる亡霊的な?)
思考回路がショートするのではないか、と思われるほど目まぐるしく考えを巡らす。
その間、口をポカンと開けながらガン見している姿はなかなかに滑稽だ。
- 250 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 22:49:55 ID:hGStfPTM0
- >>249
「視線を感じます……」
ぼそっと呟くように言うとジルの方に目を向ける。
巨大な魔女帽子も異質だが、その下も異質だった。
右目を覆う様にして顔を斜めに横切る何重にも巻かれた包帯。
本人こそは笑顔だが雰囲気がヤバイ。怪しい。
更にその下の衣服に目を向けると真冬のこの時期に半袖の薄手の緑のTシャツである。
- 251 :ジル:2010/12/26(日) 22:58:42 ID:wMyJxSMQ0
- >>250
(こっち向いた!?ヤバっ)
何がヤバいって、全部が全部。
頭の中でエマージェンシーが鳴り響くような錯覚を覚える。
関わりたくない、関わってはいけない、と本能が訴えるが。
怖いもの見たさ、って奴だろうか。
とかく好奇心って奴は厄介だ。
目を逸らそうとしても逸らせない。
勝手に口が開いて声を掛けてしまう。
「は、はろー……」
やや涙目の、ぎこちないことこの上ない笑顔で挨拶をした。
- 252 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 23:02:46 ID:hGStfPTM0
- >>251
「ハローです」
挨拶を返すが、それすら恐い。
元気な言葉と息を吐く様に出てくる弱々しい声のギャップ。
Tシャツには「週末」と書かれているがその意味も解りそうにない。
未だに向けられている笑みが更に不思議感アップ。
- 253 :ジル:2010/12/26(日) 23:11:16 ID:wMyJxSMQ0
- >>252
「えっと……さ、最近寒いですよね……」
恐怖からか緊張からか、尻すぼみになってしまう。
声は震え、弱々しさで言うなら良い勝負だろうか。
(週末……T……シャツ……?いや、確かに週末だけれども)
(うん、怖いよこの人。何が怖いって全体的に)
思考回路は相変わらずフル稼働しているようだ。
- 254 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 23:15:06 ID:hGStfPTM0
- >>253
因み背中には「年末」とも書かれていた。
「寒いらしいですねぇ……」
解って無かった。解ってたらこんな服着無い。
「あ、自動販売機です♪」
容姿に元気はあるが声に元気が無い。
なんとも不思議な光景を見せつけた。
- 255 :ジル:2010/12/26(日) 23:25:19 ID:wMyJxSMQ0
- >>254
(週末のみならず年末!?……ちょっと欲しいかも)
どうやらこの人も変な人だったようです。
相対的には普通だけれども。
「あ、あはは……」
取りあえず相槌に愛想笑い。
服装に突っ込む勇気は無かった。
(自動販売機……はっ!)
余りのインパクトに自らの本来の目的を忘れていた。
そうだ。飲み物を買いに来ていたのだ。
(多分使い方……知ってるよね?)
「あの……これ、どうやったら飲み物買えるんですか?」
恐る恐る尋ねてみることにした。
- 256 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 23:32:02 ID:hGStfPTM0
- >>255
因みに文字色は黄色。
「あれ……知らないんですかぁ?」
首を傾げ、疑念の視線がジルの顔へと。
帽子が落ちない様にかさの端を掴んでいる。
少しして、首を戻すとニヤリと笑う。
「教えても良いですよ?」
ただ……。と続けるその声は妙に静かで。
「対価。が必要ですよねぇ……?」
- 257 :ジル:2010/12/26(日) 23:42:21 ID:wMyJxSMQ0
- >>256
(後で売ってるところ探してみよう……!)
何やら決意を固めた様子のジルであった。
「あー……世間知らずなんです。自分」
向けられた視線に、若干体が強張る。
右手でジャージの裾をぎゅっと握りしめた。
「た、対価ですか!?」
驚愕。
思わず声が大きくなる。
(対価って……?アレかな、お金とか?)
(いやもしかして魂とか!?いやいやないない)
(でも血とかなら……怖っ)
(って言うか使い方教えるのに対価が必要って……自動販売機って飲み物売ってるんだよね?)
(いや、もしかしたらもっと重大なものを……)
妄想乙。
- 258 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 23:48:07 ID:hGStfPTM0
- >>257
「対価。です♪」
弱々しい声と元気そうな表情のギャップが最高潮。
簡略化すれば最高に不気味。
「そうですねぇ……。
自動販売機の対価はぁ」
むぅ。と考える仕草をして。
数秒後にその表情が戻り。
「貴方の命、もらってもいいですかぁ?」
ダメ。
- 259 :ジル:2010/12/26(日) 23:52:27 ID:wMyJxSMQ0
- >>258
「……」
無表情。
予想が当たったような、当たらなかったような。
表情を作ることさえ出来ず、ただ呆然としていた。
- 260 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 23:55:11 ID:hGStfPTM0
- >>259
「……ダメ、ですかぁ?」
何処かジルに向かって楽しそうな表情を向ける。
薬のお時間です。
そう呟くと何処からか真っ白い液体の入った小瓶を取り出し、中の液体を一口で飲み干した。
小瓶も気が付くと無くなっている。
- 261 :ジル:2010/12/27(月) 00:01:40 ID:wMyJxSMQ0
- >>260
「……はっ!いやいやダメに決まってるでしょう!?」
ショートしていた脳が復旧したようだ。
語気荒くきっぱりと否定する。
(やっぱり関わっちゃいけない人だったよ!バカ!自分のバカ!)
脳内では後悔が嵐のように駆け巡っていた。
「……それ、何です?」
少し冷静になったところで尋ねてみる。
何やら変な液体を飲んでる、とだけ認識しているようだ。
- 262 :偽星 直虎:2010/12/27(月) 00:06:04 ID:hGStfPTM0
- >>261
「むむぅ、困りましたねぇ……」
ニヤニヤとした笑みを浮かべる。
少女に魂や命を取る力は無い。
詰まる所、この笑みの出所は遊び心(イタズラともいう)から来ているのである。
「お薬、です」
両手を広げてジルの前へ。
右の手には同じ小瓶に緑の液体。
左の手には碧色の液体の入った小瓶が。
「飲みます?」
そう言って、首を傾げた。
- 263 :ジル:2010/12/27(月) 00:14:53 ID:wMyJxSMQ0
- >>262
「はは、は……」
ぎこちない笑みを浮かべる。
無論ジルはそのことを知らない。
尚且つ世間知らずであるため、本当か嘘かの判断力も低い。
それ故に大真面目に受け取ってしまったのだった。
「お薬、ですか……」
しげしげと双方を見る。
どちらも鮮やかだ、とは思うが飲みたいとは思わない。
……しかし此処でも『好奇心』が出しゃばった。
「……」
無言で頷く。
- 264 :偽星 直虎:2010/12/27(月) 00:17:28 ID:hGStfPTM0
- >>263
「どうします?
自動販売機、使います?」
一度目の「?」で右に。
二度目で左に首を倒し、戻すと同時に。
「お安くしときますからぁ」
と、言った。
「どっち飲みますぅ?」
楽しそうに、うれしそうに身体を揺らしながらキラキラと輝いた目で見る。
- 265 :ジル:2010/12/27(月) 00:23:31 ID:wMyJxSMQ0
- >>264
「いや、使いたいですけれど……って言うか安くするって何をですか?」
命の何を安くするんですか、とも付け加える。
暑くもないのに汗が首筋を這うのを感じた。
「じゃ、じゃあ……こっち」
少し迷ってから、左手の碧い液体を指さした。
- 266 :偽星 直虎:2010/12/27(月) 00:29:02 ID:hGStfPTM0
- >>265
「対価ですよぉ。
今ならジュース一本位にしてあげますよっ♪」
なんかハッタリかましてジュース貰おうとしてるぞ。
「あらぁ……そっちですかぁ」
そういうと目を細め、碧色の液体を渡す。
「さぁ一発グイッといっちゃってください!」
片目で微笑んだり週末だったり碧色だったり。
全部の光景が奇妙過ぎた。
ちなみに飲むと身体がおもくなるよ!よ!
- 267 :ジル:2010/12/27(月) 00:38:20 ID:wMyJxSMQ0
- >>266
「安っ!?」
またもや驚愕。
今日は驚き過ぎである。
(あれ……実は善い人?)
思いっきり騙されてます。
「よし……んくっ」
勢い良く飲み干す。
若干奇妙な味が……したような気がする。
何にせよ味わわず一気飲みしたので気にしなくて良いだろう。
「あれ?何か体が……痛っ」
飲み干して少しすると、バランスを崩して転んでしまった。
- 268 :偽星 直虎:2010/12/27(月) 00:44:30 ID:hGStfPTM0
- >>267
「自動販売機、使います? 使っちゃいます?」
楽しそうな笑顔を向けながら詰め寄ってくる。
「あー。味は美味しく無いので悪しからずです……」
食材では表せない様な、食べものじゃない味。
食べもの外で表すなら、雑草の味。
「あら、大丈夫ですかぁ?」
車椅子を脳派で操作し、ジルに近付く。
- 269 :ジル:2010/12/27(月) 00:49:38 ID:wMyJxSMQ0
- >>268
「使います!」
とても良い笑顔で答えた。
常識がないのもここまでくると大概だ。
「何……か、から……だ……重……」
うつ伏せになって答える。
口の中に残る青臭さが気持ち悪い。
本人は意図せずか、しかめっ面で見上げた。
- 270 :偽星 直虎:2010/12/27(月) 00:54:02 ID:hGStfPTM0
- >>269
「素直ですねぇー。
じゃ、ジュース分のお金下さいな♪」
ニッコリとした笑顔で両手を差し出した。
「あ、あらら……。
とにかく急いでこれ飲んでくださいな」
急いで緑の液体を差し出す。
- 271 :ジル:2010/12/27(月) 01:09:15 ID:wMyJxSMQ0
- >>870
「はいっ、どうぞ!」
笑顔で150円を手渡した。
なんだか不憫である。
「ど、どうも……」
渡されたものを、これまた一気飲みした。
- 272 :偽星 直虎:2010/12/27(月) 01:16:27 ID:hGStfPTM0
- >>270
「ではではっ♪」
自動販売機の前まで移動し、150円を入れる(以下割愛)。
普通にジュースを買って見せた。
「こうやるんですよー」
飲むと身体がかるくなるよ!
- 273 :ジル:2010/12/27(月) 01:22:13 ID:wMyJxSMQ0
- >>272
「おぉ……!」
至極当たり前のことにいちいち驚嘆。
腕を組んで感心していた。
「うぇ……」
何だか気持ち悪そうにしている。
涙目で立ち上がり、裾を払った。。
- 274 :偽星 直虎:2010/12/27(月) 01:26:16 ID:hGStfPTM0
- >>273
「どうだどうだー」
車椅子の上で腕を組んで胸を張る。
どうも貧相なイメージしか湧いてこない。
「あうぅ。ごめんなさいね……」
- 275 :ジル:2010/12/27(月) 01:29:22 ID:wMyJxSMQ0
- >>274
「凄いです!凄いです!」
無邪気に興奮している。
若干鼻息が荒い。
「いえ、大丈夫です……でもジュースは後で良いかな……」
力なく笑み、そう言った。
- 276 :偽星 直虎:2010/12/27(月) 01:36:35 ID:hGStfPTM0
- >>275
「そんなに言われると……照れちゃいますっ」
帽子のかさを曲げて顔を隠す。
「緑色は味付けしてるから大丈夫なんです!」
メロンソーダ味。
「ところでところd……お?」
『直虎さん?』
直虎の車椅子に衝撃が走り、思わず振り返る直虎。
そこには眼鏡をかけた長身の看護師が車椅子を掴んでいた。
『何度病院を抜け出せばいいんですか?
全く貴方と言う人は……ブツブツ……』
「あ、あら。あららー?」
そのまま車椅子を退かれ帰って行った。
- 277 :ジル:2010/12/27(月) 01:48:35 ID:wMyJxSMQ0
- >>276
「ふふ……」
「……あ」
いつの間にか打ち解けていた。
自分が自然に笑うことが出来た。
それに気づいて何だか嬉しく、少しだけ気恥ずかしくなって俯いて笑った。
「……なるほど。道理であんな色に……」
苦笑しつつも納得したようだ。
しかし次の瞬間、事態は急転回を迎える。
ジルは直虎が連れて行かれる様子をただ呆然と眺めていた。
「……帰ろっか」
少しため息を吐いて、帰路につく。
登場も退場も強烈だったなぁ、と今さっきの出来事を回想。
(変な人だったけど……悪い人じゃないよね……?)
吐く息は白い。
風邪を引かないようにと駆け足でジルは去っていった。
/お疲れさまですー。
- 278 :ヒビキ/紺虎人:2010/12/28(火) 22:27:37 ID:4LLvAz9.0
- ――――道具屋「Atelier.S」
職人通りにあるこの店にクリスマスイベントなんてものは存在しなかった。
何故なら、
「久しぶりの我が城ー、っとぉ」
店主、素材の収集中であった故。
背負っていた籠と腰からぶら下げた巾着をどすりとカウンターに置き一息入れ、
……何日ぶりだ…?
カレンダーを見れば2週間近く経過していた。
早かった方だな、と思い直し、まずは整理整頓のためにと置いた籠を抱えて店の奥に引っ込んだ。
【営業中】
- 279 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/28(火) 22:41:02 ID:krbM97ow0
- >>278
「おいおいおいおいおいおい!!!師走だってのにこの店は営業してやがりますよ!!
ん?!…………別に営業してても普通じゃね?」
「…………騒々しい。何故私まで連れて行く?」
「あ?!ぼそぼそ言ってても聞こえませぇーん!!はっきりと言わねーとラブリーチュッチュすんぞ?!」
「嗚呼、もう。
会話にならない。帰らせて」
「だが断る」
だん、とけたたましく扉が開かれた。
「よお獣のの!!!まだ私のこと覚えてるか?!
あっは、覚えてねーわけないよな、マジプリティーだし私!!」
左手で持った瓢箪をぶらぶらと振りながら、彼女はずかずかと上がり込んでくる。
「………………生き恥、」
後、ノイディハールの右手に引っ張られる黒髪の女子高生がいた。
千夜学園の制服に、Pコートを重ね更にネックウォーマーを着込んだその女性は、無愛想に店内を眺める。
「…………あんれ?獣のいねえパターンか?」
- 280 :ヒビキ/紺虎人:2010/12/28(火) 22:45:00 ID:4LLvAz9.0
- >>279
「獣ならいんぞここに」
奥に通じる扉からこんにちはタイガーフェイス。
「浴衣王冠レディじゃねえか、今日も派手に元気してやがるな。
……あん?」
じろり、と。
どこかエサを眺めるような要素の混ざった眼差しで女子高生を眺め、
「おいレディ。お前一体いつ分身の術を手に入れた?
或いは拉致か?犯罪はいかんぞ」
それだけ言ってまた奥に引っ込んだ。
ごそごそ音がするので多分今だ整理整頓中である。
- 281 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/28(火) 22:57:23 ID:krbM97ow0
- >>280
「ぐっ…………相変わらずいかついフェイスだなケモっさん…………!!
後、今の私は振袖レディちゃm、さまだぜ!!勘違いしてると損すんぞ?!」
僅かに身を引いて警戒心を露にし、けれど彼女はてっけてっけとカウンターに向かった。
商品に見とれていた女子高生は、彼女に引かれつんのめりながら進む。
「あん?分身?とうとう乱視が始まったかおっちゃん?!私はオリジナルにして原点にして起源だぜ?!ぜ?!!
ってか何?今ひょっとして年末の大掃除中?」
「………………私はこいつの妹にあたる、雫屋=ナイディハール。
こんなバカの分身じゃ、ない。もっと賢い」
カウンターの手前の椅子にノイディが腰掛け、
一方ナイディは、ボソ、っと呟きながらその隣に棒立ちし、ヒビキさんをガン見していた。
- 282 :ヒビキ/紺虎人:2010/12/28(火) 23:09:49 ID:4LLvAz9.0
- >>281
がさごそがさごそ。
「そりゃ済まねえな振袖レディー!
成人式にはまだ遠いんじゃねえかー?」
挨拶がてら顔を出しただけだったらしく、奥の部屋から大きな声で間延びした返事が返ってきた。
「年末の大掃除は30と31にやらぁなー。
これは単に材料集めてきたから仕舞ってんだー」
がさごそがさごそごりごりどんどん。
「妹かー、あんまり姉を馬鹿馬鹿言うんじゃねえぞー」
がさごそごんごんばんばんがさごそ。
「威厳0に近づくたんびにやるせなくなっちまうもんだからなー。と」
最後にどすん!と腹に響く音がして。
ようやっと店主が店内に戻ってきた。
- 283 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/28(火) 23:26:09 ID:krbM97ow0
- >>282
「気にすんな!私の魅力は三回くらい成人式迎えたレベルだかんな!!
ていうかむしろ毎日が成人式だ!!」
「……………………30、31日にはもう、業者は休業に入ってる。手遅れ」
瓢箪の蓋を外し、中身を啜りながらノイディは言い、
どすん、という音にナイディは大きく身を引く。
「ほー……材料集めか。なんだ?モンスターでも狩ってたのか?」
「………………こういう姉、だから。仕方ない」
- 284 :ヒビキ/紺虎人:2010/12/28(火) 23:32:20 ID:4LLvAz9.0
- >>283
「三回くらい成人式ってそれつまりは60代か。ある意味胸が熱くなるな」
目を細めるだけの笑み。
「ああ、うちは業者に頼んで大掃除ってのはしねえぞ。
個人経営だわ小規模だわ、後一般人には扱って欲しくねえシロモノも置いてあるわだしな」
つまりは一人で全部やるつもりらしい。
それにしても遅いような気がしないでもないが。
「モンスター狩るのはおまけだな。どっちかというと水やら草やら石ころやらを拾い集めてくる方だ。
……ああ、まあ言いたいことは何となくわからんでもないがな」
一瞬だけ何処か遠くを見るような目つきで。
直ぐにカウンター越しの二人を見据えて、
「で、今日は何の御用かねお客様」
- 285 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/28(火) 23:44:53 ID:krbM97ow0
- >>284
「ロリババアなのにこのいとしさ、マジ完璧じゃね?!あたるところ敵なしだろ!!」
「……なるほど」
ぷはとノイディが吐く息は酒臭く、ナイディは嫌そうな顔をする。
それを見たノイディがにやにやしながらお前も飲むかと瓢箪をナイディに差出し、ナイディは手刀で答えた。
手刀で叩かれた頭を擦りながら、ノイディが身を乗り出す。
「前にアクセ注文しただろ?
それをつけるのがコイツ。挨拶兼料金の支払いに、な」
- 286 :ヒビキ/店主:2010/12/28(火) 23:56:22 ID:4LLvAz9.0
- >>285
「敵はねえが寧ろ色々と超越してて俺はお前が恐ろしいよ。
それと堂々と飲酒するな外見ロリ」
もふ、と毛皮に覆われた手がノイディの頭に置かれた。
ぐりぐりっと数回強めに撫でくり回して手を離し、
「ああ、そういやつけるのはお前じゃねえって言ってたっけな。
わざわざ挨拶に来てくれるたぁ有難いね」
……こんな何処にでもいそうな女子高生がねえ…。
世の中は広すぎるな。
呟きは心の中でそっとした。
- 287 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/29(水) 00:07:15 ID:krbM97ow0
- >>286
「ばっかやろう、ロシアじゃ少し寒いと感じた瞬間ウォッカだぞ?!
それと比べたら可愛いもんじゃねえか!!ってか私可愛いし許されんだろ!!」
ぐぉおぉお、呻きながら瓢箪に栓をしてカウンターに置いた。
さて、と息を吐き、切り替える。
息が酒臭くいまいち締まらないけれど、御愛嬌。ナイディは無視を決めた。
「おう、私じゃねえ。私も本気出したら熱くなるが自分でなんとかできんだよ。
けどコイツは重火器扱いまくるから、言っちまえば戦ってるときほとんど一人ボイラー室状態でな」
「………………」
よろしく、と言うようにナイディハールが会釈する。
- 288 :ヒビキ/店主:2010/12/29(水) 00:13:18 ID:4LLvAz9.0
- >>287
「ロシアで一番ウォッカの消費が少ないのは2月ってジョークもあったな。
可愛いは正義だがいつも赦されるわけじゃねえぞ」
ここは俺のエリア。
とでも言いたげに、軽く牙をむき出して。
「妹様と重火器ね。セーラー服と機関銃じゃねえんだぞ?大丈夫か?
……ま、商品がきちんと使ってもらえるのが一番だから構わねえがな」
おう、と答えてこちらも会釈。
「……んで、だ。
実はその挨拶だけーとかそういう楽しいオチは待ってたりしねえよな?」
- 289 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/29(水) 00:29:30 ID:krbM97ow0
- >>288
「…………………………牙向くとあれだな。ガチでこえからしまってくんねえ?謝るし」
ガチビビリ、軽く引きながら合掌を向けた。
その様子を横目に見て、ナイディは溜め息を吐く。
「……………………」
「機関銃レベルじゃねえよ。RPGを越えるもっとガチガチの武器両手にズガガガがこいつのお仕事だ。
火力馬鹿だぜ?」
「………………試させて、もらえる?」
瞳は真っ直ぐに、ナイディがヒビキさんを見つめる。
- 290 :ヒビキ/店主:2010/12/29(水) 00:37:26 ID:4LLvAz9.0
- >>289
けっけっけ。
「肉食獣なめんな。俺は雑食だけどな」
……食事は肉主体だけどな…。
ラム肉は草ですって誰かが言ってたがそれはおいておいて。
「何だ、大砲でも持って連射するってのか?
ま、それはいい。ちょっと待ってろ」
言い残して店の奥へ。
またしてもどたばた音がして、
「ほれ」
何故かちょっと煤けた獣人の手に黒のリングケース。
「前回はサイズがでか過ぎてお気に召さなかったから試してねえとみたね。
今回はちゃんと調整して小ぶりに作っておいてやったぞ」
- 291 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/29(水) 00:45:08 ID:krbM97ow0
- >>290
「………………え?ネギとか喰ったら死ぬんじゃねえの?」
「……犬だけ。猫はしなない」
はんぱねーわー。
ノイディがパチクリとヒビキさんを見つめる。
獣人、本当不思議な人だな、って好奇心が見え隠れしていた。
「近い、っていうかもっとたちが悪いもん振り回しやがんぜ?こいつ。
さっすがさっすが私様の妹ってとこだろ?!」
「………………思ったより、私の指細い」
「自慢か?こら。あん?」
そして、黒のリングケースを二人して見つめる。
「…………なんかすげえな、おっさん。アクセサリ関連ならなんでもできそうな」
ナイディは、手を出しながら瞳で〝いい?〟と。
- 292 :ヒビキ/店主:2010/12/29(水) 00:57:15 ID:4LLvAz9.0
- >>291
「何だ、俺のミリキってやつにやられたかレディ」
からかう様に言い放つ。
「どこかでご都合主義時空が働いてる気がしねえでもねえがな。
ま、食えるものは食えるしありがてえもんだ」
ナイディの視線に”構わん”と頷いて、
「アクセサリ関連なら何でもござれって訳じゃあねえ。
俺にも出来ないランクの装飾品のレシピだってあらぁよ」
それに、
「比較的俺の得意分野でもあるってだけだ。
菓子やら酒やら、食料品類は精神使うからキツいしな」
主に抜け毛的な意味で。
- 293 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/29(水) 01:04:20 ID:krbM97ow0
- >>292
「ほーん…………まあ私らも機械の分際で水飲めるからお相子ってところだな!!」
ミリキを軽くスルーして彼女は言い、ナイディを見つめる。
ナイディは、指輪に瞳を向けて手に取り左手の小指に嵌めた。
ぐ、ぱ、と開いては閉じ、開いては閉じ。
視線を切り、ノイディはヒビキさんを見る。
「……………………やっぱそこらへん苦労してんのな。
でも楽しそうだな、そういう手に職をつけてるやつは。うちの社長然り姉貴然り」
- 294 :ヒビキ/店主:2010/12/29(水) 01:11:03 ID:4LLvAz9.0
- >>293
「あ、ミリキスルーしやがったなお前。そこは突っ込めよ」
ノイディにつられてナイディを見た。
手を開き閉じしているのを視界に収めて、
「サイズの具合はどうだ?
実践で使ってみてアレだったら、もっかい俺のとこ来いよ」
何かあると大変だからな。
そう苦笑いしながら言い足したのは実体験済みだからだろうか。
「ああ、大変だな(抜け毛的な意味で)。
だが売れるから生活維持には必須とも言えて辛いところだ。ここではまだ武器類が売れるからいいがなあ」
ぱたぱた手を振った。
付随するように尾も揺れている。
「俺はやりたいからやって、職に出来たからしてるだけだ。そこはやっぱ楽しいな。
お前のところの社長も姉貴もそうなんじゃねえか?」
- 295 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/29(水) 01:25:08 ID:krbM97ow0
- >>294
「つまんねえボケには突っ込ねえようにしてんだよ!めんどくせえから!!!」
「…………自分も変わらない」
「わかってやってんだぜ?たまらねえだろ」
こく、とナイディが頷く。
ピッタリなのか、指輪を弄りながら、彼女は言った。
「…………機能は、大丈夫。もう試した」
もう一度頷き、指輪を弄る。
瓢箪をカウンターに乗せ、ノイディが口を尖らせた。
「ふーん……武器も作ってんの。今度私もなんか作ってもらおうかなー」
チラッチラッ
ヒビキさんを見ながら彼女は言う。
「………………社長は、違う。姉は、そうだけど」
ノイディが置いた瓢箪を拾いながらナイディが答えた。
「…………………………趣味と実益?」
- 296 :ヒビキ/店主:2010/12/29(水) 01:33:29 ID:4LLvAz9.0
- >>295
「たまらねえっていうかもうフリーダムレディだな。
関節金色に塗るか?」
その場合翼がファンネルになるが。
「そうか、機能は大丈夫だったか。
それじゃあそいつは持って帰れ、代金は……この程度でいいか」
カウンターの下からメモを取りだす。
さらさらと何桁かの数字を連ね、ナイディに渡し、
「姉よりしっかりしてそうだからなあ。
ともあれ、2つ合わせてそのくらいで構わねえよ」
それと、
「俺が作れるのは刀剣類がせいぜいだからな?
鉄扇なんかも作れるっちゃあ作れるが、銃は無理だ。俺が手作りするにゃあ精密過ぎる」
ずびしっとノイディを牽制。
「……趣味と実益って、……いや、まあ、いい。人には色々あるよな…。
まあ、これで用事は全部済んだんだろうが……帰る前に飴持ってけ」
溜息一つついて、カウンターから身を乗り出す。
少し離れた位置の瓶―薄緑色の飴玉が詰まっている―を取り、二人の前に置いた。
- 297 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/29(水) 01:51:35 ID:krbM97ow0
- >>296
「悪かねえなァ、ゴールドノイディちゃん!!マジハイカラ!!」
げらげらと笑い、飴の瓶を抱きかかえる。
「ナイディ、ニコニコ現金一括払いしとけ。ついでにヒゲひっぱって制裁しとけ!!」
「………………ケモさんと同意見だから、却下」
ひいふうみぃ、
がま口財布から綺麗にぴったり値段分のお金を取り出し、カウンターに乗せる。
「…………格安?」
首を傾げながら、メモをポケットにしまった。
腰掛けていた椅子から降り、よたよたと歩き出す。
「んじゃ来年の夏に鉄扇作ってもらうわ。多分!!お得意様になってやんよ!!」
ぺこ、とナイディは会釈し、ノイディの後を追い出した。
「………………では、また」
- 298 :ヒビキ/店主:2010/12/29(水) 01:58:23 ID:4LLvAz9.0
- >>297
「馬鹿ヒゲは止めろ、噛むぞ」
うがーっと牙をむき出しにして威嚇。
数度虚空を噛んで収め、
「ひいふうみぃっと毎度あり。ま、今後とも御贔屓に価格ってやつだな。
……っておい、そのガマ口財布どうなってやがる」
何処からこの金額が出たのだろう、と思いつつ、
「日光に当てておけば肉が焼けそうな奴作ってやんよ。
おう、気をつけて帰れよ」
席を立ち、扉を開いて支えてやる。
二人が去っていくのを見送り、Openの札をCloseに切り替えて――
【本日の営業は終了しました】
- 299 :ノイディハールとナイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/12/29(水) 02:05:29 ID:krbM97ow0
- >>298
「…………あんたに噛まれたらガチで腕取れそうだな…………」
やっぱこええ、
彼女は呟いてドアの前に経つ。
「………………小切手も、出る。いる?」
振り返り、ナイディは冗談めかして言った後、ドアを開けた。
「それ使ってバーベキュー一緒にやろうぜ!大好物だろお前?!肉!!」
そして、彼女らは行く。
- 300 :有澤零砂:2010/12/30(木) 00:11:35 ID:i6WWeuFEO
- (自宅の前で掃除を箒でしている少年が一人)
…誰が家の前にごみを捨てたんだろう。
(家の前にごみを不法投棄されたらしい)
- 301 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/30(木) 00:17:33 ID:6n2sZE8Q0
- >>300
「……モグモグ」
両手いっぱいにレジ袋を抱え、パンをほうばる青年。
てこてこと道の奥から歩いてきて。
「ムグムグ……」
通り過ぎざま、有澤の目の前に袋を落としていった。
ちなみにわざとでは無い上に気付いておらず、そのまま目の前を通り過ぎようとしている。
- 302 :有澤零砂:2010/12/30(木) 00:21:14 ID:i6WWeuFEO
- >>301
「…えっ。」
(目の前に捨てられたゴミを一瞥し)
「やめてくださいよー…僕あなたになにか悪いことしましたか?」
(いきなりすごく悲しそうな表情で話しかけてきた)
- 303 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/30(木) 00:29:31 ID:6n2sZE8Q0
- >>302
話しかけられて歩みを止めて。
たっぷり30秒、時間をかけて振り向いて。
「……え?」
何が?とでも言いたげに首を傾げて。
視線を落とし、ゴミを落としたと気付いて頷き
「……あ、あ。すいま、せ、ん……」
深々と頭を下げ、下げながらゴミを回収。
- 304 :有澤零砂:2010/12/30(木) 00:36:48 ID:i6WWeuFEO
- >>303
「ここ、僕の家の前だから…
さすがに目の前で捨てられたらなにか悪いことしちゃったか心配になっちゃって。」
(心配そうにそちらを見ながら)
「まぁ、次からはさすがに目の前では捨てないでね。」
- 305 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/30(木) 00:47:17 ID:6n2sZE8Q0
- >>304
「すい、ま、せん……。
気付、か、ないう、ちに、落と、し、て、まし、た……」
顔を上げて、また頭を下げて。
「……気を、つ、けま、す……」
- 306 :有澤零砂:2010/12/30(木) 00:54:43 ID:i6WWeuFEO
- >>305
「そこまで怒ったりしてないから、まあ落ち着きなよ。えーと。」
(しゃべり方から慌てているように感じたたらしいく)
「君、名前は?名前がわからないと呼びにくいや。」
(名前を訪ねる)
- 307 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/30(木) 01:04:03 ID:6n2sZE8Q0
- >>306
「え、と……は、い……」
別に慌ててるとかでは無く、常にこんな喋り方。
何にも動じず、まったりマイペース。
「エシ、リア……。エシ、リ、ア・ロッド、で、す……」
- 308 :セシベル・S・コープス:2010/12/30(木) 01:10:45 ID:8YPDsnlc0
- 【今どき見ないぐるぐる巻きの飴を咥えて原チャリで走る青年】
【中に何も着ず、肩に引っ掛けたコートが風にはためくせいで上半身裸に見える】
【右のみの片手運転で、左手に持った大きなゴミ袋を】
よいしょっ、と。
【ごく当たり前のようにぽーいっと二人のすぐ脇へ放り投げて走り去ろうとする】
- 309 :有澤零砂:2010/12/30(木) 01:15:37 ID:i6WWeuFEO
- >>307
「あ…なるほど。」
(普段からそのような口調であることを察したらしい)
「僕は有澤零砂って言うよ、なるほどエリシアさんか、よろしく。」
- 310 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/30(木) 01:28:07 ID:6n2sZE8Q0
- >>309
「よろ、し、く……お願、い、しま……」
右手を差し出して握手を求めるポーズをとろうとした瞬間。
>>308
目の前に放り投げられるゴミ袋。
「……」
ポーズ止め。
ぎゅるんと首だけ其方を向けて
「……え、」
ピッチャー鞄を振りかぶって
「……いっ」
走り去る青年の後頭部目掛けてぶん投げたッ!!
- 311 :有澤零砂:2010/12/30(木) 01:35:18 ID:i6WWeuFEO
- >>308
「これはひどい…」
(ショックで頭を抱えて手に持っていた箒を落としている)
>>310
「ナイスボール、いや鞄!野球とかやってるの?」
(やけに生き生きした表情で。)
- 312 :セシベル・S・コープス:2010/12/30(木) 01:42:15 ID:8YPDsnlc0
- >>310
ゴッ!
【カバンが直撃し、原チャリごとでんぐり返って転倒】
ギャリガリガリガリガガガガ
【原チャリにのしかかられ顔面を回転するタイヤが削る音がしばし続きますお待ちください】
だあっ! フー、フーッ……
【乱暴にタンクを蹴りつけて原チャリをどけ、顔を摩擦で真っ赤にした青年がエシリアに早足で寄り】
……
なんだ少女、俺を引き止めたいなら言葉で頼むよ。声をあげる恥ずかしさは分からないでもないが……フッ。
【殴っていいです。】
>>311
どうした少年。なにかあったようだな相談に乗ってやるのもやぶさかでないぞ?ンー?
【一息にそう言い】
このお兄さん、今日は調子がいいからな!
【なぜそこで切ったのかは不明だけど、やけに自信満々で自分の胸を叩く。原因がコイツなのに。】
- 313 :有澤零砂:2010/12/30(木) 01:46:32 ID:i6WWeuFEO
- >>312
「家の前にごみ捨てないでくださいよ…いや本当に。」
(ネガティブオーラを放ちながら。)
「ごみ捨て場近いのになんで人のいる前で捨てちゃうんですか!恥ずかしくないんですか!」
(ちょっと起こってる、朝から不法投棄続きで胃がヤバイらしい。)
- 314 :有澤零砂:2010/12/30(木) 01:47:54 ID:i6WWeuFEO
- >>313
//あわわわ、間違ってもう書き込んでしまった、申し訳です!
- 315 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/30(木) 01:51:27 ID:6n2sZE8Q0
- >>311
「……何、も……。見よ、う、見ま、ね、で、す……」
運動神経はそこそこ良いらしい。
投げられた鞄はまっすぐ飛んで行き
>>312
見事命中。革の鞄なので痛くは無いはず。
「……」
うわー、いたそーとか思いながら眺めつつ鞄を回収。
「……有、澤、さ、ん……の、家、の前、に……。
ゴミ、投げ、て、いか、ないで、下さ、い……」
ビシッと後方のゴミ袋を指差して。
>>314
//大丈夫だ、問題ない!
- 316 :有澤零砂:2010/12/30(木) 01:56:58 ID:i6WWeuFEO
- >>315
「なるほど、かなりきれいな軌道だったから、すごいと思って。」
「ありがとうございます、初対面でここまでしてもらっちゃってうれしいです。」
(本当に嬉しそうな表情で)
- 317 :セシベル・S・コープス:2010/12/30(木) 01:57:31 ID:8YPDsnlc0
- >>313
箒。
【有澤の持つ箒を指差し】
ゴミ袋。
【エシリアの回収した袋を指し】
ビコォーズ、ディスイズゴミ捨て場。 オーケー?
【最後に地面を指差して、笑顔をかくんと傾げる。】
>>315
……
え゛っ、ここゴミ捨て場じゃないの?
【人の家の前でえらく失礼に驚く】
- 318 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/30(木) 02:00:07 ID:6n2sZE8Q0
- >>316
「……ありが、と、う、ござ、いま、す……」
漸く表情と言えそうな表情。
口元をほんの少し緩ませての照れ笑いを見せて。
「どういた、し、まし、て……」
>>317
「……」
こくん、こくん、と何度も頷く。
「……は、い。どう、ぞ……」
つゴミ袋
- 319 :有澤零砂:2010/12/30(木) 02:12:14 ID:i6WWeuFEO
- >>317
「ディス イズ ハウス」
(自分の家を指差し、)
「でもって ディス イズ ロード」
(地面を指差す。)
「つまり、人の家の前の道にごみ捨てるなってこと!」
(切れ気味に言う)
>>318
「これなら仲良くやって行けそうだ、よろしくね。」
(にっこりと笑いながら言い)
「じゃあ、今度こそ。」
(先ほど中断された握手を再びかわそうと手をだし。)
- 320 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/30(木) 02:29:54 ID:6n2sZE8Q0
- >>319
「……は、い……」
鞄を持ち替え、手を差し出し
「よろ、し、く、お願、い、しま、す……」
握り、被っていたキャスケットがずり落ちそうな程頭を下げる。
- 321 :有澤零砂:2010/12/30(木) 02:33:51 ID:i6WWeuFEO
- >>320
「頭を下げすぎですよ、ずれてるずれてる。」
(もう片方の手でキャスケットを指差しながら。)
- 322 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/30(木) 02:49:55 ID:6n2sZE8Q0
- //セシベルの方は寝落ちかしらー
>>321
「あ……、は、い……」
握っていた手を離し、キャスケットを抑えながら頭を上げて。
ひょい、と目を合わせ、微笑みを返して。
「それ、じゃ……。
そろ、そ、ろ……帰ら、な、い、と……迷、惑、に、なる、から……」
さようなら、と呟いてまたペコリ。
今度はキャスケットをしっかり抑えたまま。
くるりと振り返り、レジ袋と鞄を抱え、歩き去っていった。
- 323 :有澤零砂:2010/12/30(木) 02:53:56 ID:i6WWeuFEO
- //みたいですねー
>>322
「またねー。あぁもし、暇があるなら遊びに来てよ。お茶くらいは出すから。」
(そう言って見送って、箒を拾い、残りのゴミと格闘を再開した。)
//お疲れさまでしたー!
- 324 :ジル:2010/12/31(金) 17:14:18 ID:wMyJxSMQ0
- 「今日の晩メシは……カップ麺で良いか」
白い息を吐きながら、人通りの少ない路地を歩く。
そう言えば今日は大晦日か。
まぁ自分には大して関係のないことだ。
しかし、退屈。
「……何か面白いこと、無いかな」
期待するように呟いてみる。
- 325 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/31(金) 17:22:07 ID:9qS3TsAM0
- 「雪だあああああああ!!!」
と、そんな事を叫びながら、一人の少年が走り回る。
……訂正、その少年に跨られている狼が、辺りを走る。
動物の言語や感情を読み取るスキルが無くてもわかる。
この狼はとても不機嫌である、と。
雪自体は随分と前から降っていたし積もってもいたのだが、
それとは無縁に、この少年はやけにテンションが高い。
- 326 :ジル:2010/12/31(金) 17:33:05 ID:wMyJxSMQ0
- >>325
「……雪、積もってんなー」
少年の騒がしい叫び声に、たった今気付いたかのように呟く。
そう言えば、人間には雪合戦なんて文化があった。
確か、チームに分かれて雪玉をぶつけ合う遊び、だった筈だ。
うん、やりたい。
相手は……あの少年で良いか。
まぁあんなにテンションが高いんだ。
ノッてくれるだろう。
足元の雪を集めて、真っ白な玉を作る。
そして大きく振りかぶって……
「てりゃっ!」
少年めがけて、思いっきり投げた。
- 327 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/31(金) 17:40:48 ID:9qS3TsAM0
- >>326
「うひょー! 雪うひょぉうふッ」
キャッキャキャッキャしていた少年の横顔にストライク。
すてーん、と狼から転げ落ち、その流れから体勢を立て直す。
無駄に洗練された無駄の無い無駄な動きだった。
「ふふ……そこの人や。今の攻撃は宣戦布告と見なすけど構わないね」
少年は青い目を楽しそうに歪めて、そう言った。
片膝をついた状態で、積もった雪に手を突っ込む。
すると独りでに、雪の中から雪玉が飛び出した。
一つや二つではない――その数およそ十個強。
それらの全てが雪玉を投げた張本人目掛けて飛来する――!
やられたらやり返すとかいうレベルじゃなかった。
- 328 :ジル:2010/12/31(金) 17:53:30 ID:wMyJxSMQ0
- >>327
「よっしゃ!」
命中。
右手でガッツポーズを作る。
相手も乗り気のようだ。
何だかもう楽しくなってきた。
「もちろん……きゃっ!?」
予想以上に反撃は激しかった。
情けない声をあげて尻餅をついてしまった。
「……ふふふ」
「やってくれるね……っ!」
雪まみれで立ち上がる。
その目には闘気の炎が燃えていた(ような気がした)。
「お返しっ!」
右手を横に突き出し、セントリーガンらしき物を召喚する。
「発射ぁっ!」
そのかけ声とともに、数十の雪玉が銃口から放たれた。
- 329 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/31(金) 18:01:18 ID:9qS3TsAM0
- >>328
「ほお、只者じゃあないみたいだ――ねッ!」
「わふ!?」
少年は、その辺で眠りかけていた狼の首根っこを掴み、引き寄せる。
飛んでくる無数の雪玉を、狼の身体でガードしたのだった。動物愛護団体に怒られそう。
しばばばばば、と雪玉の全てが銀の狼にクリーンヒット。
「ふっふ……氷魔術のスペシャリスト(自称)であるこの僕に、
雪合戦を挑んだのが運のツキだね―――」
雪に突っ込んでいた両の手を引き抜き、天に掲げる。
それとほぼ同時に、数え切れないほどの小さな小さな雪玉が舞った。
ふわり、ふわり、と宙を漂う雪玉は、
「―――ゴー!!」
少年の掛け声と共に、まるで雨のように降り注ぐ。
- 330 :ジル:2010/12/31(金) 18:11:25 ID:wMyJxSMQ0
- >>329
「ちょ、タンマタンマっ!?」
狼くん可哀想、なんて思ってる間に次の攻撃は始まっていた。
走って躱そうにも雪が邪魔で上手く走れない。
「くっ……奥の手だ!」
奥の手出すの早いですジルさん。
両手を前に突き出し、イメージを具現化する。
召喚したのは――ショベルカーッッ!
瞬時に乗り込み雪玉をやり過ごす。
「ふっふっふ……必殺!えっと……ショベルクラッシュ!」
そのまま雪を救い、少年の真上に落とす。
名前は今適当に考えたようである。
もはや雪合戦ではない。
- 331 :双葉子 彗華:2010/12/31(金) 18:14:07 ID:hGStfPTM0
- 「ゆんたやんたこーんこんっ」
歌に意味は無い。
公園に積もった無数の雪をクロールで掻き進んで居る。
進行方向は二人の方向。間違い無く巻き込まれる動きである。
- 332 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/31(金) 18:16:49 ID:9qS3TsAM0
- >>330 >>331
「ちょっ、重機て――――ッ!?」
どざざざざざー。
少年+狼の埋まった雪山が出来ました。
……少しして。
『っどおおぉぉーん!』
※叫び声。
少年のそんな叫びと共に、雪山が弾けて辺りに雪が飛び散る。
少し固まった雪の欠片も若干混じっていたり。
『ふう……シロの魔力を回収しなかったら生き埋めだったね』
雪山があった場所には、なぜか犬耳の生えた少年がいた。
そして、銀の狼の姿は無い。
- 333 :ジル:2010/12/31(金) 18:22:47 ID:wMyJxSMQ0
- >>331
闘い(?)に熱中しているジルが気付くはずもなく。
そのまま進めば、間違いなく少年とともに雪山に埋もれることだろう。
>>332
「私の勝ち……じゃないみたいだね」
興奮からか、喋り方は素に戻っている。
びしびしと雪が当たるショベルカーの中で、ジルは不敵に笑っていた。
「……あり?狼くんは?」
狼の姿が見えないことを疑問に感じたのか、横から首を出して問うた。
犬耳には気付いていないようだ。
- 334 :双葉子 彗華:2010/12/31(金) 18:26:09 ID:hGStfPTM0
- >>332>>333
「ん、わわっ、わ……!」
雪山の一部となり、爆散と同時に飛ばされる。
フルフェイスのヘルメットを付けた少女は当たりを見回す。
「ん?」
二人のど真ん中。
- 335 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/31(金) 18:29:38 ID:9qS3TsAM0
- >>333
「ふ、僕が負ける事なんてあってはいけないのさ……いや、さすがに嘘だけど」
ぽりぽり、と犬耳の生えた頭を掻く。
「狼……あ、シロ? いや、ここだけど」
そう答えて、自分を指差す。
そして更におまけと言わんばかりに、もふっとした尻尾が覗く。
いや意味分からん。
>>334
「おぉ……っと、大丈夫?」
そう声を掛けるのは犬耳狼尻尾の銀髪少年。
(……前にどこかで会ったような)
氷の弾丸を飴ちゃん感覚であげたような。
nknhtの人違いかもしれない。
- 336 :ジル:2010/12/31(金) 18:36:25 ID:wMyJxSMQ0
- >>334
「ん?」
視界に入ったことでようやくその存在に気付いたようである。
そして自分がどれほど熱くなっていたのか思い至り、気まずそうな表情に。
「あの……大丈夫?怪我とか無い?」
操縦席の窓から顔を出し、心配そうに聞いた。
>>335
犬耳。
しっぽ。
もふもふ。
「……ッ!!」
ジルの中に得体の知れない感情が芽生える。
狼くんは良く分からないけど、まあ大丈夫だろう。
とりあえずはもふもふだ。
いてもたっても居られず、操縦席を降り、少年に駆け寄る。
「そ、それ、触って良い?」
目を爛々と輝かせ涎を垂らしたその姿は、些か怖い。
- 337 :双葉子 彗華:2010/12/31(金) 18:41:18 ID:hGStfPTM0
- >>335
貰った記憶がある……気がする。
「んー……」
首を傾げ、更に捻る。
その視線は主に犬耳に向けられていた。
「あ、大丈夫ですよー」
思い出したようにそう言うと元気そうに手を振る。
>>336
「だいじょう……ひいぃっ!」
今にも敷かれそうな位置。
雪の上に氷の道を作りだし滑って逃げた。哀れ雪女。
- 338 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/31(金) 18:44:25 ID:9qS3TsAM0
- >>336
「んん? これかね」
ぴょこぴょこと揺れるもふもふ。
何故か偉い人口調になっている。
「どーしよっかなぁー?」
にへらぁ、と緩んだ笑み。
少年は笑いながら左右に身体を揺らす。
それと同じく尻尾も揺れる。
あなたはだんだんもふもふをもふもふしたくなーる。
>>337
「大丈夫ならよかったよかった」
うんうんと頷く。と、犬耳も揺れる。
「……?? あ、これはほら、わんことフュージョンでわんこマジわんこなんだよ」
視線に気付いて犬耳をぴこぴこ動かす。
日本語でおk。
- 339 :ジル:2010/12/31(金) 18:51:24 ID:wMyJxSMQ0
- >>337
「あ、ごめんなさい。驚かせちゃいました?」
手を翳し、召還。
巨大なショベルカーは跡形もなく描き消える。
「!……今日は氷系の能力者が多いのかな?」
能力を見て、一人でうんうんと頷いていた。
>>338
「お、お願いしますっ!」
頭を下げて懇願。
プライド?何それ美味しいの?
「うぅ……」
動きを目で追っている。
時折手を伸ばそうとし、すぐに引っ込めたりしていた。
ジルの理性の崩壊は近い。
- 340 :双葉子 彗華:2010/12/31(金) 18:56:40 ID:hGStfPTM0
- >>338
「わんこさんなんですか?」
立ち上がる。雪でびしゃびしゃ。
耳を視線の中心に入れたまま。
「あ、あなたは。な、何物なんですか……?
何処かで、会った様な気がします」
>>339
「び、びっくりです!」
ヘルメットである。
ヘルメットから伸びる長い髪や声から察するに中身は少女である。
- 341 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/31(金) 18:59:50 ID:9qS3TsAM0
- >>339
「うっひひ。どーしよっかなー♪」
こっちもこっちでテンションが上がってきたらしい。
左右に揺れるどころか、その場でくるくると回り始めた。
とどめと言わんばかりの尻尾揺れ。揺れる揺れる。
理性の壁に痛恨の一撃。
>>340
「わんこさんなのだよ」
その場で回転しつつ尻尾を振り振り。
狼なんかに付いていそうな尻尾が揺れる。
「僕は僕さ。強いて言うならば氷魔術のプロフェッショナル――白銀帝さんって事くらいかな」
自分でプロフェッショナルとか言っちゃう辺り察してあげて欲しい。
「多分だけど……これで思い出すかなあ」
そうして一度彗華に背を向け――再び戻るとその手には氷の弾丸。
ぴたりとその場で動きを止め、それを差し出す。
- 342 :双葉子 彗華:2010/12/31(金) 19:10:56 ID:hGStfPTM0
- >>341
浮遊してきた氷の弾丸。
それを手にとって。
「あー!」
思いだして口に含む。
しかし、耳。
「あー……?
わんこさんでしたっけ?」
- 343 :ジル:2010/12/31(金) 19:17:13 ID:wMyJxSMQ0
- >>340
「ごめんねー」
申し訳なさそうに頭を掻く。
しかし、すぐにジルの視線は少女の肩に移動する。
「……綺麗な髪」
ヘルメットから伸びた黒髪を見て、ボソリと呟いた。
>>341
「……もう無理っ」
理性の壁は脆くも崩れ去り。
飛びかかり、モフりモフりモフりまくろうとした所で。
prrrrrrrrr....
「……何でこんな時にっ!」
ポケットからベルの音。
誰かに呼び出されたようだ。
「くそう……いつかモフってやるかんね!」
「あと、ごめんね……ヘルメットちゃん」
そう叫んで、二人に背を向け何処かへ走っていってしまった。
/すません、落ちます!ノシ
- 344 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/31(金) 19:19:03 ID:9qS3TsAM0
- >>342
「いやあ、僕自体は人間もどきなんだけどね?
シロ――えっと、銀色の狼なんだけど、そいつの魔力を急激に取り込むとこうなるんだよねー」
尻尾を揺らし犬耳を動かす。
半獣や獣人、というよりもコスプレっぽく見える。
>>343
「うぉおう……!?」
感じ取った殺気(?)にたじろぐ、が、危機は免れた。
「ふ、僕に雪合戦(のようななにか)で勝てればね!」
じゃーねー、と手を振って見送った。
//乙さまでっすー
- 345 :双葉子 彗華:2010/12/31(金) 19:25:17 ID:7hcwnxwgO
- >>343
黒い。けど一部。
緑の髪の中に黒い縦模様の髪だった。
「ばいばいです!」
>>344
「半分わんこさんなんですねー?」
ヘルメットの下の楽しそうな声が聞こえた。
「わわっもう帰らないとです」
公園に備え付けの時計を見て急いで立ち上がる。
「わんこの帝さんばいばい!」
元気に手を振って帰っていった。
- 346 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/31(金) 19:28:28 ID:9qS3TsAM0
- >>345
「半分わんこ……かなあ」
うーん、と腕を組んで唸った。
自分でもその辺よく分からないらしい。
「わんこの帝!? ……あー、うん。じゃあねー」
ひらひらと手を振って、彗華を見送った。
「……もふもふなわんこの帝さんも帰ろっかなー」
音も無く跳躍し、白銀もその場から姿を消した。
- 347 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 20:16:34 ID:iGkCISWU0
- 異能都市、とある路地。
厳つく大きな体、白い髪や髭を揺らしながら
人の姿の幻獣は寒さも極まった街を歩く。
下はジーンズ、上半身は裸である。張り出した胸筋が周囲に圧迫感を与える。
そして肘にまで生えているのは、野生の獣をイメージさせる粗くゴワゴワとした体毛である。
(何故だ…何故この時期になると街には酔っ払いしかいなくなるのだ…)
正月気分に浮かれた通行者を目にも止めず、威風堂々と幻獣は街を行く。
(周りから酒と料理の匂いしかしない……早く草に在り付かなければ…)
- 348 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 20:32:05 ID:WVrfsEdY0
- >>347
【一人の少女が路地の外を歩いていた】
「おしょうがつはなにたべよかなの」
【どこか嬉しそうな顔であるが…】
「…だれかなの?」
【遠くに見える大きな影に首をかしげた】
- 349 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 20:58:59 ID:iGkCISWU0
- >>348
大柄の男は少女の存在に気づく。
幻獣、わずかに希望の表情を見せる。
「おお、やっとまともに話が出来そうな人間が来たな…」
大男は腹の辺りを押さえながら挨拶の暇も与えずに少女に寄る。
「すまぬ、ここらで食用の植物の生える場所は知らぬか?」
大男は質問しながらも辺りをキョロキョロしている。
「ここはどうも無機質で緑の無い場所だな……最悪、雑草でも良いのだか……」
そういいながら探していると、今度は大きな腹の虫が鳴った。
- 350 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 21:03:12 ID:WVrfsEdY0
- >>349
「あうあう、おなかすいてるなの?
えっとねなの…」
【少女は尋ねられても別段怯えもせずにあたりを見回し始める】
「たべられる…おやさいかなの…
このへんではなの…」
【そう言ってあたりを見回す】
「おやさいをうってるところじゃあだめかなの?」
【首をかしげて尋ねる】
- 351 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 21:16:01 ID:iGkCISWU0
- >>350
「野菜を売っている所か、あそこは危険だ。」
大男は脇腹の傷を見せる。
「他の人間が野菜を持ち帰っているのを見て私もその中の一つを手に掴んだのだが……」
言いながら、更に一回転して背中の大きな傷を見せる。
「凄い形相をした女性に散々追いかけられた――多分あれは獲物を引き付ける罠だな」
またまた言いながら、今度は濛々と生えている白の髪を掻き分け、大きなたんこぶを露わにする。
「凶暴な相手だった……君もあそこの野菜を頼っているなら気をつけるのだぞ、どんな裏があるか分からない。」
大男の全身を見ると、ところどころに制裁の痕があった。
その時、地面で何かが光った――
それを大男が拾い上げる。
「時に、この金属の塊は何なのだ?なにやら棚から野菜を取る時に、店の女性に渡していたようなのだが……」
その大男が拾ったのは銀色のコイン、中央に【100】と彫ってある。
- 352 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 21:22:14 ID:WVrfsEdY0
- >>351
「あうあう…もしかしておかねはらわないでもっていこうとしたの?
それじゃおっかけられちゃうなの…おかねがないと…」
【少し困った様子で言うと】
「あう?それって」
【じっと100円玉を見て大きくうなずいた】
「そう!そうなの、それがおかねなの!」
- 353 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 21:36:43 ID:iGkCISWU0
- >>352
「む?やはり私が駄目だったのか……」
大男はその100yen玉を詳しく調べる。
「…精巧に彫られているな、これが野菜との交換条件か……」
満足するまで眺めると、大男は純白の剛毛に100円をそのまま突っ込んだ。
どうやら、ポケットの代わりとして機能しているらしい。
「悪いな、教えてもらった助かった」
大男は一つ例をした後、腕に生えた毛を撫でる。
「ところで……人間というのは【もふもふ】というのが好きなようだな」
言いながら毛の仕上がりを確かめる、満足して一つ頷いた
「感謝の気持ちとしてその【もふもふ】をする権利をやろう、普通は食料と交換なのだが恩人なので特別に……だ」
- 354 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 21:42:48 ID:WVrfsEdY0
- >>353
「あうあう、『でぃす』もおかねおぼえたのは
さいきんなんだけどなの」
【頭をかきながら微笑んだ】
「あうあう、どいたしましてなの〜」
【そう言って頭を下げる】
「あう〜?さわってもいいってことなの?
あうー、じゃあやってみるの〜」
【軽く笑いながら毛に触りに行く】
- 355 :東西南北 良方:2011/01/01(土) 21:47:00 ID:7gFzKdaU0
- 「久々に平和だぜぇ!」
金髪モヒカンにアロハ柄のダウンジャケット。
色の濃いサングラスを顔に装着した胡散臭い青年が路地に入ってくる。
その手には大量の酒やお菓子が入った袋が有る。
「ん、だれかいんのかね……。って、ディスと……誰だ?」
ま、いいやと呟き男は二人の近くに歩いていき話しかける。
「よー、おふたりさんあけーおめー!」
無闇矢鱈に容器な男だ。
//新年念初絡み&初乱入
- 356 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 21:58:02 ID:iGkCISWU0
- >>354
「『でぃす』と言うのか……私は幻獣ガゼル、『ガゼル』と呼んでくれ。」
ガゼルは微笑む、面長で厳つい顔がわずかに崩れた。
「今日の毛並みは格別だ、心して触るがよい」
そういって毛の最終メンテナンスをしていると
(ん?何かやわらかい感触が……)
ガゼルは腕の毛から何かを引き抜くと、それを口に運んだ。
「ああ、悪いが非常食の芋虫を仕舞っていたのを忘れていたようだ」
ガゼルはもう一回毛を撫でるとディスに差し出す。
「さて、存分に【もふもふ】するがよい」
本人に悪気は無いのだが……。
- 357 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 22:02:33 ID:iGkCISWU0
- >>355
足音に振り向くと、異様な格好をした青年が陽気に声を掛けてきた。
「あけおめ…か、確か新年の挨拶だったか」
ディスに差し出している方と逆の手を挙げて
「あけおめだ、新年も宜しく頼む」
- 358 :ほーたい ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 22:04:03 ID:WVrfsEdY0
- >>355
「あうあう?『りょうほう』なの!!」
【ディスは笑顔で振りむいた】
「あけましてなの〜!」
【とっても嬉しそうである】
>>356
「あうあう〜、よろしくねなの〜!
『がぜる』なの!」
【微笑んで言った】
「あう?むしさんたべてるなの?
すごいの〜!たべるものがあるのはいいことなの〜」
【ディスはあんまり驚いてはいないようだ】
「あうあう、じゃあやるの〜」
【そう言って毛をもふもふさわり始めた】
- 359 :東西南北 良方:2011/01/01(土) 22:06:17 ID:7gFzKdaU0
- >>357
「あいよー!ほれ、お近づきの印に飴やるよ」
飴を差し出す。
正月の為甘酒味である。結構美味しい。
見た目の厳つさに反して案外話しやすいタイプに感じるだろう。
>>358
「今年も宜しくな!ディス!」
へへ、と笑って言う。
「おっと、金は無いがお年玉代わりに飴をあげるぜ」
甘酒味の飴をさし出して笑う。
- 360 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 22:12:56 ID:iGkCISWU0
- >>359
ガゼルは飴を受け取り、物珍しげに見る。
「これは……ありがたい、貰っておこう」
そして、獲た飴をそのまま腕の毛に突っ込んだ。
>>358
飴を毛に突っ込んだ後、不快感が身をよぎる。
「ん?これは少し粘着性があるようだな、」
直後、毛から強引に飴を引き出し反射的に口にほおり込む
ガゼルは飴でネバネバした毛をディスに差し出す。
「では、存分に……」
重ねて言うが悪気は無い。
- 361 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 22:15:27 ID:WVrfsEdY0
- >>359
「あうあう!ありがとなの!」
【ディスは嬉しそうに雨を手に取ってすぐに口に放り込んだ】
「あう〜、おいしいなの!」
【ニコニコしている】
>>360
「んう?なんだかべたべたするなの」
【手にねばねばした部分が当たったため、手を引っ込めてしまった】
「あう〜、べたべたするのはにがてなの〜」
【少し困った顔をしている】
- 362 :東西南北 良方:2011/01/01(土) 22:18:02 ID:7gFzKdaU0
- >>360
「うわ、便利な毛だなー、鞄とか無ェの?」
すげー、めっちゃもふもふしてるやんとか呟いている。
触りたさそうだが、ねばっとしたのを見て直ぐ様、手を引きあさっての方向を向いた。
>>361
「はは、どういたしましてだ」
自分も飴を口に放り込み一噛みで飲み込み二つ目をゆっくりと舐め始める。
「近所の神社に行ったら売っててな。変わってたから買ったけど正解だったわこれ」
- 363 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 22:28:38 ID:iGkCISWU0
- >>361
ディスが困った様子を見せた為、ガゼルも手を引いた。
もう片方の腕の毛は、八百屋の店主にバッサリと切られている……。
「ああ、済まない。代わりに有機野菜コースの尻尾の毛を触らせてやろう。」
そうしてガゼルはジーンズに手を掛けようとする――
>>362
「鞄か…まぁ、基本的に道具は必要としないからな」
頭の毛を掻きながら、良方にネバネバした毛を薦めている。
「まぁ、【おかね】を使うようになったら考えてみようか」
- 364 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 22:34:16 ID:WVrfsEdY0
- >>362
「あうあう、そっかなの!
『りょうほう』がえらぶのはいいものなの〜」
【微笑みながら言った】
「だけどふしぎなあじなの〜」
>>363
「あうあう、もしかしてしたをぬぐのかなの?」
【軽く驚いた顔で言う】
「ここだとそとのひとにみられてたいへんなの!」
【塵肺しているようだ】
- 365 :東西南北 良方:2011/01/01(土) 22:35:07 ID:7gFzKdaU0
- >>363
「そうかい、ワイルド系?」
全力で毛を触るのを拒否している。
そして、その言葉を聞き虚空から何かを取り出す。
「之やるよ。俺には無用の長物だしな」
手に持つのはボストンバックだ。
安っぽいビニールの奴であるが結構中身は入るだろう。
>>364
「へへ、飴にはうるさいタイプだからな俺」
自慢気に言う。
「甘酒、ってわかるか?子供でも飲んでいいお酒なんだが」
- 366 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 22:45:57 ID:iGkCISWU0
- >>364
慌てているのを見て手を掛けるのを止める。
「そうか……すまない、人の世というのは難しいものだな」
ガゼルは本当に済まなそうな顔をした。
「毛並みが万全な時に、また【もふもふ】させてやろう」
そういうとガゼルは、右腕の毛を全て引き抜いた。
するとたちまち、腕から煙か霧か……謎の物が空へ噴出して消えた。
>>365
「ワイルドと言うか、自然そのものというべきだ」
毛を引き抜いた後の腕を撫でる。
ガゼルは虚空から出てきた鞄に驚く。
(む?これは凄まじい芸当だな、全く現れたのが見えなかった)
「鞄とはこういうものか……早速使うとしよう」
髪から100円を引き抜いてぶち込む。
「ありがたい、大事に使わせてもらう」
- 367 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 22:49:00 ID:WVrfsEdY0
- >>365
「あうあう、だからなの〜!」
【とてもうれしそうだ】
「あうー?おさけなの?
あうー・・・だいじょぶかなの〜、こどもがのんでもへーきっていうけどなの」
【なんだか不安そうだ。お酒に関して何かあったのだろうか?】
>>366
「あうあう、へーきなの。きにしないでなの」
【少しあわてて手を振る】
「あう?ぬいちゃってだいじょぶなの?」
【心配そうに言った】
- 368 :東西南北 良方&フォー:2011/01/01(土) 22:52:07 ID:7gFzKdaU0
- >>366
「自然派ってやつか、憧れるねぇ」
良方はワイルドと言うよりかは世紀末である。
「……。どんだけ収納してんのよ」
ついつい本音が漏れる。
>>367
「酒は酒でもアルコールなんて殆ど無いからダイジョブだと思うぜぃ」
それを見て微笑み言う。
「いやぁ、ほんとディスは純粋で良いな。ウチのフォーと来たら……。ぶぎゃぁっ!」
愚痴り始めた瞬間、脳天を鈍器で殴られたような音が響き倒れ伏す良方。
その背後から溶け出すように白いダウンジャケットを着た白髪の少女が現れた。
その手には金槌が握られている。
「全く、遅いと思ったらこんな所に……。あ、ディスちゃん今晩は、アンドあけおめー」
- 369 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 23:03:12 ID:iGkCISWU0
- >>367
抜けた毛を虚空へ捨てると逸れも霧となって消えてしまった。
「大丈夫だ、問題ない。」
>>368
「私は【ふあっしよん】とやらには詳しくは無いが、貴方のは中々見ない格好だ」
ガゼルは寒そうに肌を擦る、上半身裸なので仕方が無い。
「獣の姿だった時は狸が毛の中に巣を作ったことがあったようだな、痒かった……。」
その時、良方が衝撃を受けて倒れ伏した。
「あけおめだ……そういえば、その男は大丈夫なのか?」
倒れた良方を心配するガゼル、知り合いだということなので命の危険は無いと判断した。
- 370 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 23:07:13 ID:WVrfsEdY0
- >>368
「あうあう、そうかなの…あんしんなの〜」
【そう言ってほっと溜息をついた】
「あうー、ほめられたのかなの…あう?あ、
『ふぉー』こんばんわなの〜」
【微笑んで頭を下げた】
>>369
「あうー、だいじょぶなのかなの〜」
【かなり心配している】
- 371 :東西南北 良方&フォー:2011/01/01(土) 23:08:43 ID:7gFzKdaU0
- >>369
「あけおめー。あ、大丈夫大丈夫コイツ丈夫だから」
つま先で良方の腹をつつきながら言う。
扱いがかなり酷い。
>>370
「おひさー、かな?全く、あたしがおせち食べずに待ってたのに良方め」
よいしょ、と気合を入れて肩に担いだ。
割りと重そうで、辛そうだ。
- 372 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 23:16:17 ID:iGkCISWU0
- >>370
「毛なら2日程度で生えてくるだろう、ほら、薄い毛だ」
そういいながら腕を見せる、既に赤ちゃんの頭のような毛が生えている
「ヌーの群れに背中の毛を食べられたことがあったが5日で復活したからな」
>>371
「まぁ、死にそうに無い性格の奴ではあったが……」
良方の扱いに、同情を禁じえない。
「死なない程度に痛めつけるのを薦める」
- 373 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 23:19:56 ID:WVrfsEdY0
- >>371
「あう〜?おそとにずっといたの?
『りょうほう』はなの〜」
【首をかしげながら言う】
「あうあう、ちゃんとおうちにかえらないとなの〜」
>>372
「あうあう、もうはえてきたなの〜!」
【微笑んで言った】
「それならへーきなのかなの!」
【大きくうなずいた】
- 374 :東西南北 良方&フォー:2011/01/01(土) 23:23:19 ID:7gFzKdaU0
- >>372
「いいのよ、これぐらいで。死なないし」
肩に担いだ良方を軽く揺らして笑う。
結構愛らしい顔をしているが、割りと黒い、というかドSである。
>>373
「昼ごろにちょっと買い物行ってくるーって出ていったら、こんな時間までだもん。
ストーブの灯油も切れたけど外寒いから家でたくないしさ」
ため息を付くが、どっちもどっちな感じである。
「んじゃ、エイトが待ってるからあたし行くわ。じゃねー」
そう言うと二人に手を振り歩き去っていった。
- 375 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 23:31:44 ID:iGkCISWU0
- >>374
「それならいいのだが……」
愛らしい笑みを浮かべられたが、逆に寒気がした。
(野菜の人といえフィーさんといえ、人間の女性とは怖いものだな。)
>>373
「野菜の人といえば……。」
ガゼルは月の角度を見る。
「そういえば、八百屋とはいつまでやっているものなのだ?」
焦っている、今日の糧を得られなければこの冬の夜は絶望的だ。
- 376 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 23:39:27 ID:WVrfsEdY0
- >>374
「あうあう〜、それじゃあおいしいごはんがたべられるねなの〜!」
【にっこり微笑んで言った】
「あうあう〜!またねなの〜」
【大きく手を振り見送った】
>>375
「あう〜、やおやさんはいつもやってるようにみえるけどなの〜」
【そう言って首をかしげる】
「だいじょぶだとおもうよなの〜」
- 377 :幻獣ガゼル:2011/01/01(土) 23:47:48 ID:iGkCISWU0
- >>376
「そうか、良かった。」
急にガゼルは何かを嗅ぎ付ける
「これは……ネギのにほひッ!!」
野菜の匂いを嗅ぎ付けたガゼルはそちらへ走る
振り向いて――
「助かった、礼を言う」
その言葉を残して八百屋の方向へ走り去っていった。
- 378 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 23:54:14 ID:WVrfsEdY0
- >>377
「あうあう、おやさいみつけられたの?
よかったの〜!」
【微笑んで言った】
「あうあう、どういたしましてなの〜!
またねなの〜」
【そう言って大きく手を振り見送った】
「おなかすいたのー…かえろなの〜」
【そう言っておなかをさするとその場を去って行った】
- 379 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/03(月) 21:59:23 ID:sn9myzSMO
- 【イデアの箱庭―――市街地ステージ】
人間は誰一人居ない、沈黙の街。
沈黙だけがその場を支配する中、一人の少年がその場(ステージ)にログインしてきた。
「――――……、誰もいないや」
大通りのど真ん中に立つ少年が、ぽつりと呟く。
静かすぎて、不気味なほどの静寂。
「ま、今回はあくまで試験(テスト)だから」
この方が都合がいい――そう続けて、右の手を仮想の空へ掲げた。
「――――天帝眼」
少年の言葉が、灰色の街に木霊する。
が、何も起きない。
地面は爆ぜない。雷鳴は轟かない。
風は吹かない。時は止まらない。
その代わりに、一筋の血が彼の両目から流れた。
「……まあ、予想はしてたけど。
大規模な改変になるとすーぐこれだ」
やれやれと肩を竦めて、そのまま仰向けに倒れ込んだ。
「………………寒ぃー」
アスファルトが冷たかったらしい。
- 380 :黒沢小百合:2011/01/03(月) 22:23:29 ID:SSMHlh/20
- >>379
「……誰もいない、かな。」
先ほどの帝と同じような台詞が聞こえる。
見れば、数mほど先に一人の女性が立っているではないか。
おそらく、つい今しがたログインしたばかり。
ちょうど、彼女は背を向けている格好であり
まだ、帝に気付いていないのだろう。
- 381 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/03(月) 22:26:28 ID:sn9myzSMO
- >>380
「いるんだなぁ、これが……っと」
ゆっくりと上体を起こしながら、帝は言った。
まだまだ目尻から流れる血は止まらない。
「えーっと……小百合さんだったかな? あけましておめでとー」
ひらひらと片手を振って、のんきにそんな言葉を吐いた。
- 382 :黒沢小百合:2011/01/03(月) 22:32:30 ID:SSMHlh/20
- >>381
「おや、これは失礼……。」
背後からかけられた声に、
少し驚いたように、小百合は振り向いた。
「以前、時計塔の公園で出あった……
帝くん、でしたね。あけましたおめでとう。」
こつん、こつんとヒールの音を響かせて、
帝へと近づいた小百合は、ポケットからハンカチを取り出して。
「大丈夫ですか?目から血が……。」
- 383 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/03(月) 22:40:16 ID:sn9myzSMO
- >>382
「そーそー、白銀帝きゅんですともさ……あ、それじゃありがたく」
軽く頭を下げて、ハンカチを受け取った。
そうして血を拭うと、当然ながら血が付着する。
「――――……じゃじゃーんっ」
しかし、帝がハンカチに手をかざしてその手を退かすと――赤い染みは消えている。
綺麗になったハンカチを小百合に差し出して、
「どうもありがとー」
と、微笑んだ。
流れる血は止まったが、蒼い瞳には少し朱が混じっているようだ。
- 384 :黒沢小百合:2011/01/03(月) 22:49:39 ID:SSMHlh/20
- >>383
「……これは……いえ……、
どうせ考えても理解できないので考えない事にしましょう。」
異能都市は不思議がいっぱいなのである。
魔術やら異能やらの研究者でもない限り、こういう現象に対して
答えを見つけることはできない、と小百合は常日頃感じているのだった。
「ところで……いったい、貴方はここで何をしていたのですか?
それは……たしか力を使うとそうなるのでしょう?」
- 385 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/03(月) 22:59:05 ID:sn9myzSMO
- >>384
「ん。まあ手品、ってことで」
種も仕掛けもないけどー、なんて嘯きながら両手をひらひら。
「その通り。とりあえずこの街のどこかを『改めて変えよう』と思ってたんだけどねー……」
そこで言葉を切ると周囲を見渡し、再び小百合に顔を向ける。
「……まあ、ご覧の通り。
成功してたらビルの一つや二つ消えてたと思うんだけどねー、あっは」
照れ臭そうに頭を掻く。多分照れるところではない。
帝の話が本当であれば、帝の能力は相当なスケールのモノだ。封じられて当然な類の。
- 386 :黒沢小百合:2011/01/03(月) 23:09:47 ID:SSMHlh/20
- >>385
「……私としては失敗してくれてよかった、というところですがね。
そのような力をもし軽々に振るわれたら、と考えるだけでぞっとする。」
小百合は実際のところ信じていないのだろう、
少し皮肉交じりの口調で帝に言葉をかけつつ、
そこに聳え立つビルを見上げて。
「強力な能力や力というものには相応の重責が伴う。
もしかしたら、異能などないほうが幸せなのかもしれません。」
- 387 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/03(月) 23:20:03 ID:sn9myzSMO
- >>386
「はっは……研究者の人にも、昔そんな事を言われたよ。
実験のある度にまだ生きてたのかー、なんつってね」
へらへらと帝は笑う。
何か論点がずれているが、しかし彼は気にしない。
「異能の無い自分……かあ。
それはそれで楽かもねー」
うんうんと頷き、空を見上げて
「でも、僕から異能を取ったらただのガラクタだからね。
ガラクタになる位なら、重石を背負って生きる方が幸せだよ」
空に浮かぶ雲の向こうを、向こうの向こうを見るような目でそう言った。
- 388 :黒沢小百合:2011/01/03(月) 23:31:06 ID:SSMHlh/20
- >>387
「昔の私も、異能の存在を心底疎ましく思ったものですが、
今はもう捨てる事などできませんね。」
昔の小百合は異能を忌み嫌い、
その根絶を目標に活動していた事もあった。
「……まぁ、生き方は人それぞれ
万物は流転するという言葉どおり、人々の考えも
その時々で変わるのでしょう。」
帝の言葉を聴いて、小百合は思案する。
もし、自分から本当に異能がなくなったらどうなっていただろう、と。
幸せな人生を送っていたのだろうか、
それとも、戦いの中で死んでいたのだろうか。
(考えても、しかたがないか。)
帝と対照的に、彼女は地面をぼんやりとみつめていた。
- 389 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/03(月) 23:48:50 ID:sn9myzSMO
- >>388
「何にせよ、悪いことばっかりじゃないよ――――なんて。
まあ、僕なんかが言っても説得力無いけどさ」
視線を空から外すことなく、考えた。
彼が考えたのは、自分の過去。
研究所を、研究者を、同僚を、仲間を、彼は―――。
「―――あー、やっぱり僕は駄目だ。真面目な話になるとどうも。
僕は呑気にシロをもふって生きるのがお似合いだよ」
宙に狼の絵を描きながら、そんな事を呟く。
逃避か、諦観か、自嘲か。
「……そろそろ日付が変わっちゃうね。三が日も終わりだ。
という訳で、僕はそろそろ帰るとしよーかな」
適当な方へ数歩歩んで、振り返る。
「そんじゃね。小百合さん。
また縁が合えば――――」
――――。
次の瞬間には、帝は箱庭から去っていた。
- 390 :黒沢小百合:2011/01/04(火) 00:00:07 ID:SSMHlh/20
- >>389
「あ、ああ……さようなら。」
小百合は考えに没頭していたのか、
思い出したように別れの言葉を返したが既に
帝の姿はなく。
「……さて、少し体を動かしてから帰ろうかな。」
小百合は袖口から紙片を取り出すと
そのまま街の何処かへと消えていった。
- 391 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 14:46:16 ID:8YPDsnlc0
- ……
【腰の柄に手を当てた虎姫が木の前で立っている】
フンッ!
【一瞬、風が起こりジャンパーが翻る】
【黒インクのような線が空気中に走り、横一文字に大木をすり抜ける】
【一瞬の抜刀術。木はやがてゆっくりと……】
……?
……倒れろよっ!
【木をがつんと蹴り飛ばす。それでようやく倒れ始めた】
あーあ、やれやれやれ。あ、一個多い。
- 392 :雨:2011/01/04(火) 14:51:00 ID:hGStfPTM0
- やがて降る雨と共に現れたのは和服の少女。
右手に持つ傘を回し、雨粒を弾いた。
>>391
「おや、楽しそうな事やってるんやねぇ」
言葉の後に笑い声を上げると、折れた木の方へ近付いていく。
- 393 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 14:56:59 ID:8YPDsnlc0
- >>392
……うわっ、いきなり降ってくるなぁ。
にわか雨とは運が悪ぃーなー新年早々。
【嫌な顔をして、切り倒した木をもう一回切りある程度厚い丸太にする】
【それから周囲を見まわし】
おっ、傘! 入れて!
【切り株を抱えて傘のほうへガニ股で走り寄る】
- 394 :雨:2011/01/04(火) 15:01:33 ID:hGStfPTM0
- >>393
「おおぉ、ええんよ」
驚いた口調でそういうと虎姫の方を向いて、
傘を差し出し、自身と半々に入れる。
「凄い音がしたからよったんやけど……今から何かあるんね?」
鼻先で揃えられた長い前髪が表情のほぼすべてを覆う。
- 395 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 15:07:23 ID:8YPDsnlc0
- >>394
そりゃあもう時期が時期っすよ。
お餅食べるの! 搗きたての餅はいいぜぇ〜柔らかいぜぇ〜?
【その場でしゃがんで、刃を抜いて傘の下で木をくり抜き始める。オガクズ飛び交う傘の下】
まずは臼。この後杵も作ってと……。
アンタも食べる?
【血色のいい顔で少女を見上げる】
オーウ、いかにも餅が似合う格好じゃないの。よし決定。餅食おう。ね。
- 396 :雨:2011/01/04(火) 15:12:47 ID:hGStfPTM0
- >>395
「時期、っていうと……そういやぁお正月やぁねぇ」
再び丸太に身を向け、作業の様子を見守り。
「好意を無駄にするのもダメやしねぇ。
ここは素直にお呼ばれされますわぁ」
くくっ。と口元を笑わせた。
- 397 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 15:17:23 ID:8YPDsnlc0
- >>396
しゃー完成。次は杵だ。
【デコボコした急造の臼をドカッと地面に立て、倒した木をもう一回切り始める】
餅♪ 餅♪ 甘酒も欲しいなー♪
【ワクワクしながら楽しそうに木を切ってる】
どうせだから餅こねる役もよろしく!
【にっかり笑い返す】
- 398 :雨:2011/01/04(火) 15:22:11 ID:hGStfPTM0
- >>397
「手際が良さそうやねぇ」
ぼーっと臼のある辺りを見つめている。
その笑う口元は楽しげ。
「やった事は無いんやぁけど……やってみようかねぇ」
今度は顔の向きを虎姫の方に向け、小さく二度頷いた。
- 399 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 15:25:27 ID:8YPDsnlc0
- >>398
出来たぁあああーーーッ!!
【杵を掲げて雄叫びをあげる。いい汗かいてます】
よーしそれじゃ早速
……。
【大口開けて笑ってる途中、ピタっと顔が固まる】
- 400 :雨:2011/01/04(火) 15:33:50 ID:hGStfPTM0
- >>399
「? 一体どうしたんね?」
首を僅かに傾け、薄の方を見ている。
- 401 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 15:37:08 ID:8YPDsnlc0
- >>400
……
【ギギギギギ、と軋む音をあげて首を回して少女を見、】
つかぬことを伺いますがもち米持ってない?
- 402 :雨:2011/01/04(火) 15:43:05 ID:hGStfPTM0
- >>401
「私は持っても無いし、盗んでも無いんよ?」
首をぶんぶんと横に振る。
- 403 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 15:47:16 ID:8YPDsnlc0
- >>402
あああああ……搗くモノがなきゃ餅が食えねぇ……!
【がらんと杵を落として頭を抱える】
……そうか……盗む、か…。
【不穏な空気を噴出させてぶつぶつ呟いている】
- 404 :雨:2011/01/04(火) 15:50:50 ID:hGStfPTM0
- >>403
「お米が無かったんやねぇ。私気付かんかったぁねぇ」
あはははー。とか笑っている。
「もう捕まるのはごめんよぉ?」
その呟きを聞いて更に呟きを重ねる。
- 405 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 15:53:06 ID:8YPDsnlc0
- >>404
ちくしょー! 僕も気づかんかったぁー!
【頭を抱えて体をぶんぶん振る】
え? なんかやったの?
【ピタッを動きを止めて腕と腕の間からじっと見つめる】
- 406 :雨:2011/01/04(火) 16:00:23 ID:hGStfPTM0
- >>405
「まぁ、小さい頃に色々ねぇ」
まだ小さい。年齢にして16前後だろうか。
「こう見えて、色々やってるんよぉ?」
くくっ。と、見せた笑みは同じ筈なのに何処か違って見える。
- 407 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 16:09:20 ID:8YPDsnlc0
- >>406
人って見かけによらないわなぁ……。
【ため息を吐いてしみじみ。】
僕もやめとこ。正月だと人も多いし、目ぇつけられてるだろうし。
いかんいかん! 正月から犯罪自慢とかそこらの中学生かよ!
【首をぶんぶん振って】
……雨降ってるし、酒でも飲む?
【いきなり帽子からお酒を取り出す】
- 408 :雨:2011/01/04(火) 16:15:47 ID:hGStfPTM0
- >>407
「私に見かけも何もあったとは思わんかったわぁ」
傘を回して一言。
「刑務所で暮らすってのも意外と楽しいもんよ?」
この少女、毎日脱獄しては定時に帰るという謎の生活をしているのである。
「お酒……ねぇ。
よぅ解らんし、遠慮しておくわぁ」
帽子には目を向けず、視線は虎姫の顔の辺りで固定されている。
- 409 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 16:25:16 ID:8YPDsnlc0
- >>408
刑務所かよ!!
いやーホント……だってオンナノコじゃん。おっとりした感じの。
見かけによらないねぇーマジで。お酒要らない? あっそう。
【帽子の中に押し戻すとガチャガチャ瓶の擦れる音が鳴った】
……何? なんかついてる?
- 410 :雨:2011/01/04(火) 16:28:51 ID:hGStfPTM0
- >>409
「そうよぉ。
ちょーっとばかし昔からそういう生き方してるだけやにぃね?」
ね。何故か同意を求めた。
帽子から鳴る音を聞いて目線をそれに合わせ。
「何も無いんよぉ。
その帽子の中には何が入ってるんね?」
聞く。
- 411 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 16:36:37 ID:8YPDsnlc0
- >>410
ネ♪ じゃないよネじゃ。
僕そんな十何年も悪いことしてるわけじゃないもん。
【頬をふくらませて】
この中? お酒とか入ってるよ。あと家の鍵とか財布とか。
盗むんじゃないぜ?
【帽子を抱きしめて睨む】
- 412 :雨:2011/01/04(火) 16:42:28 ID:hGStfPTM0
- >>411
「私かて生まれて悪い事ばかりじゃないけぇ」
同じように頬を膨らませてむくれた。
「鍵も財布も必要無いけぇね。盗らんよ」
直ぐに笑って応える。
- 413 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 16:52:40 ID:8YPDsnlc0
- >>412
ホントかぁ?
だいたいなんで刑務所……言いたくなきゃいいけど。
【怪訝そうに顔を歪めて】
- 414 :雨:2011/01/04(火) 16:58:03 ID:hGStfPTM0
- >>413
「さっきも言ったんね。
ちょーっと悪い事しただけやーって」
その口調からじゃ胴言う様子か解らない。
表情で察することが出来ればいいのだが……。
- 415 :酒呑屋 虎姫:2011/01/04(火) 17:07:50 ID:8YPDsnlc0
- >>414
うーーーーん……
【表情をじーっと見ていたが……】
わかんね!!!
【表情から読み取るには虎姫には人生経験が足りなかった】
【あと、共感という技能が圧倒的に足りないのも】
そろそろ寒いし、帰るわ! ゴメン餅はまた今度ね!
んじゃ!
【杵と臼を担ぐと、申し訳なさそうに頭を下げて去っていった】
/めしおちだぜありがとうおつかれさまー
- 416 :雨:2011/01/04(火) 17:12:39 ID:hGStfPTM0
- >>415
「昔からこうなのよぉ。ごめんねぇ」
そう言いつつ虎姫の背中の方を向いて手を振った。
「今日は早いけど……帰ろうかねぇ」
機嫌よさそうに傘を回し、歩いていく。
少女がその場から離れると周囲に元の晴れ間が戻って行った。
- 417 :黒沢小百合:2011/01/05(水) 23:53:06 ID:SSMHlh/20
- 【公園】
「はふう……。」
公園のベンチでぐったり。
どうやら今日は相当の激務であったらしく
いつものようにAGカフェまでたどり着く気力さえなかったようで。
「とりあえず、少しだけここで休んでいこう……。」
- 418 :無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/08(土) 22:27:19 ID:sn9myzSMO
- 駅前。
まだまだ人は少なくない。
そんな中でも、一際目立つ少女の姿があった。
「…………」
大きな兎のぬいぐるみを抱える中学生くらいの少女。
苛々したような様子が、その目からも読み取れる。
「……寒っ」
小さく呟いて、身を震わせる。
ぬいぐるみの胴体に皺が寄った。
「あーあー、なんでこんな寒いのに私が帝探さなきゃいけないかなー……
どうせピンピンしてるよ何処行ってもー!」
途中からは怒りをほんの少し露にして、ぬいぐるみをぎゅーっと絞めた。
- 419 :名も無き異能都市住民:2011/01/08(土) 22:57:12 ID:SSMHlh/20
- >>418
「やあ、お嬢ちゃん。
迷子かな?この俺が交番まで案内してあげようか?」
明の背後から、若い男のものと思われる
声が投げかけられた。
振り返れば、そこには赤いベストとキャップ、
右手に、ゴム製の腕輪を巻いた男が立っていた。
- 420 :無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/08(土) 23:02:24 ID:sn9myzSMO
- >>419
かけられた声にふと足を止め、白い髪を揺らしながら振り返る。
眼帯で隠れていない赤い右目が男を見据えた。
「やー……流石にこの年で迷子はならないですよ。大丈夫です」
包帯の巻かれた左腕でぬいぐるみを抱え、右腕でぱたぱたと手を振る。
- 421 :名も無き異能都市住民:2011/01/08(土) 23:08:07 ID:SSMHlh/20
- >>420
「恥ずかしがらなくてもいいから、
さあ、こっちへくるんだ。さあ。」
男は、強引に明の腕を引っ張ろうとする。
それと同時に、彼らのすぐ脇の道に
黒いバンが止まった。中には数人の男が乗っているのが見える。
- 422 :無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/08(土) 23:17:20 ID:sn9myzSMO
- >>421
「うわっ……と、と……」
男に腕を引かれ、数歩ほど移動する。
少女が不愉快そうに眉をひそめると、少女の右人差し指の指輪が煌めいた。
「……いや、本当にいいですってば」
次の瞬間、男に《何か》がまとわりついた。
しかしその《何か》は見えない。
《何か》がまとわりつく感触はあるのに――判らない。
ただし、間違いなく言えることが一つ。
《それ》が少女の異能の片鱗であるということだ。
(……スペア作っといてよかった。
今度返して貰わないとなあ)
頭の端でそんなことを思考した。
- 423 :名も無き異能都市住民:2011/01/08(土) 23:23:21 ID:SSMHlh/20
- >>422
「ん、なんだ……
クソ、おまえ何をしたッ!」
『いいから乗せろ!』
『早くガキを乗せるんだ、騒ぎになる。』
男は何かを感じ取ったのか、声をあらげたが
例の黒いバンの扉がスライドし、車内にいた男の仲間と思われる
者たちの声に従うように、さらに明の腕を引っ張る。
「チッ、早く乗れ!!
騒ぐなよ、殺すぞ。」
男は懐から折りたたみ式のナイフを取り出し
首に突きつけようとしている。
このままではどこかに連れ去られてしまう。
- 424 :無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/08(土) 23:33:44 ID:sn9myzSMO
- >>423
「あー、はいはい。騒ぎませんよー……」
ぐい、と男の持つナイフが―――どころか、その手さえも《何か》に引っ張られる。
もしも男の手からナイフが離れれば、《何か》によってその刃は男に向けられるだろう。
「……ただまあ、刃向かうなとは言われてないんで。
存分に刃向かっちゃいますよ?」
じとっとした視線のまま辺りを見回し、少女は告げた。
- 425 :名も無き異能都市住民:2011/01/08(土) 23:40:48 ID:SSMHlh/20
- >>424
「くそッ!なんだ!?
こいつ、まさか異能持ち……!?」
男は、何かに抵抗しようと
明を掴んでいた手を離し、ナイフを持った片手を押さえている。
『仕方ねぇ、ここでやるぞ!』
『クソッ、なんて日だ!!』
車の中にいた男たちが、焦った様子で飛び出してきた。
彼らの手には、拳銃でもナイフでもなく、注射器が握られている。
- 426 :無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/08(土) 23:50:59 ID:sn9myzSMO
- >>425
「ご名答、しかし私の異能だけだと心細いんですよねー……っと」
手が離され、やっと楽に動けるようになった。
《何か》はいきなり拘束を解いたかと思うと、今度は押さえた手を離さないように縛り付けようとした。
少女は後ろに跳躍して、男達から距離をとる。
「注射器―――って、また嫌なもの持ってますね。弩トラウマじゃないですか」
呟き、右腕を横に薙ぐ。
それに呼応するように《何か》が―――不可視の《糸》が、男達の足元に巻き付く。
「注射は嫌いなんですよ。小さい頃から。
だって注射器じゃないですか」
理不尽な理屈をさらりと吐いて、少女は《糸》を操る。
- 427 :名も無き異能都市住民:2011/01/09(日) 00:04:22 ID:SSMHlh/20
- >>426
「く、くそ、だめだ!!
ここは逃げよう……!」
『チッ、確かに限界だ!
乗れ、はやく!ずらかるぞ!!』
明が異能者だと分かった時点で
及び腰になっていた男たちは、自分にまとわりつく何かを
感じた途端、例のバンに逃げ込み始めた。
――グォオオオオォッ!ガンッ!!
急発進したバンは設置されていたゴミ箱に激突しつつも、
どんどん明から離れていく……。
- 428 :無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/09(日) 00:13:24 ID:sn9myzSMO
- >>427
「あれぇ……―――?」
ずいぶん呆気なく逃げられた。
「―――鋼のにーちゃんなら、追っかけるんだろーけど」
周囲に張った《糸》を解き、走っていくバンを眺める。
「ま、正義感なんて都市伝説だよねー」
あっはっは、と笑ってうさぎのぬいぐるみを抱えなおすと、少女もその場を後にした。
- 429 :萌葱 アテナ:2011/01/09(日) 23:33:15 ID:7gFzKdaU0
- 【AGカフェ】
「よしっ、タルトはいい出来、だね」
カフェのキッチンでタルトの焼け具合を確認し、微笑んでいる少女がいる。
セミロングの赤毛と意志の強そうな瞳が印象的だ。
格好はウェイトレスの制服で、彼女が此処の店員だと言う事を示唆している。
キッチンでレモンタルトを切り分け、冷蔵庫に入れておく。
「ふぅ……、一休み、っと」
裏の椅子に座り込み、ため息。
なにやら拳を見つめている。
「弱い、か……」
- 430 :黒沢小百合:2011/01/09(日) 23:43:05 ID:SSMHlh/20
- >>429
――カラン
「今日は……営業しているようですね。」
客の来店を知らせるベルの音と共に現れたのは、
切れ長の瞳の長い黒髪の女性。
いつも、アテナに明確な悪意を向けてくる女性、黒沢小百合だ。
「……ココアをいただけますか?」
入り口から最も見えにくい、小百合のお気に入りの
店内最奥の席へと座る。
- 431 :萌葱 アテナ:2011/01/09(日) 23:48:05 ID:7gFzKdaU0
- >>430
店内に響くベルの音が鳴り、直ぐ様店員らしい振る舞いをするアテナ。
そして、入ってきた小百合を視界に収めると、ビクッ、と怯えるような反応を極々一瞬だけした。
基本的に誰にでも好意的に接するアテナであるが、悪意には人一倍弱いのだ。
「は、はいっ!」
慌てながらも、洗練された動作でお湯を沸かしココアを淹れる。
良く練ったココアであり、アテナの厳選品である。
ココアのおまけに――アテナが受け持つ場合は大抵飲み物だけでもお菓子が着く。
クッキーを4つ皿に盛り、ココアと共に小百合のテーブルに置く。
「お待たせしました」
- 432 :有澤零砂:2011/01/09(日) 23:49:23 ID:i6WWeuFEO
- >>429
「あー、美味しそう。…」
(カフェの入り口の前からタルトの方を見ながら)
「そのタルトとホットコーヒーいいですか?」
(店にそういいながら少年が入ってきた)
>>430
(その少年はあなたの2つ隣の席に座り
ノートパソコンを開く)
- 433 :黒沢小百合:2011/01/09(日) 23:55:03 ID:SSMHlh/20
- >>431
「おやおや、どうやら戦場を駆ける
戦乙女は普段はまるで子猫のようなのですね。」
小百合はその怯えを見逃していなかった。
ココアを運んできたアテナを挑発するように、言い捨てて。
「やはり、いくら強いといえど、
ただの小娘という事ですか。」
くすくすと貶めるように笑いながら
それを口に運んだ。
- 434 :萌葱 アテナ:2011/01/10(月) 00:00:22 ID:7gFzKdaU0
- >>432
「あ、いらっしゃいませー!」
振り返り、元気よく声を出し接客。
注文を受け、厨房へ走っていく。
「コーヒーとレモンタルトですね?」
キッチンの冷蔵庫からタルトを出し、皿に盛り、フルーツソースで凝った模様を書く。
レモンタルトはレモン果汁をカスタードに練りこんだ、レモンカスタードを使用したもので
クリームがたっぷり入っているにも関わらずあっさりと食べれる逸品だ。
コーヒーも入れ終わり、有澤のテーブルにコーヒーとレモンタルトを置く。
「お待たせしました!」
>>433
「な、なんの、事ですか」
自分では怯えに気づいていなかったようだ。
無意識に、そうなってしまうほどにアテナは小百合に苦手意識を持っているようだ。
「いえ、強くなんか無いんです。
今の私は、弱いので、もっと、もっともっともっと、強くならなきゃ、いけないんです」
拳を握り締め、吐き捨てるように言う。
無意識の内に氣が発露していたのか、周囲の空気が一瞬だけ揺らいだ。
- 435 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 00:04:00 ID:hGStfPTM0
- 「……っかし、暇だな」
一人の青年が店のドアを開ける。
その風貌は一般的な青年とは程遠く、どうも近寄りがたい雰囲気を放っていた。
「何か、適当にくれ。軽い物で良い」
そういうと適当な席に座った。
- 436 :萌葱 アテナ:2011/01/10(月) 00:07:23 ID:7gFzKdaU0
- >>435
「いらっしゃいませ!」
笑顔は忘れず明るい接客、AGカフェ店員アテナは今日も働きます。
「はい、わかりました」
そう言うと、キッチンに行き、サンドイッチ用のパンを4枚取り出し、ハムやチーズ、野菜類を挟む。
軽く両面に焼き目を入れ、さくさくにする。
ホットサンドのようなものだ。
完成したそれとストレートティを青年の所へ持って行き、テーブルに置く。
「どうぞ、ホットサンドとストレートティです」
- 437 :有澤零砂:2011/01/10(月) 00:10:31 ID:i6WWeuFEO
- >>433
「…なんか修羅場かなぁ。」
(聞こえるか聞こえないか位の声で呟き、席をあなたから一つ離す。)
>>434
「ありがとうございます、あぁ…近くで見ても美味しそう。いただきまーす。」
(タルトをフォークで切り分け口に入れ)
「美味しい、このあっさりさは癖になりそう、これあなたが焼いたんですか?」
(そう訪ねる。)
>>435
(入ってきたのに気づいたのかそちらをチラリと見て)
「なんか…入るタイミング間違ったかな。」
(ちょっとびびっているらしい)
- 438 :黒沢小百合:2011/01/10(月) 00:12:04 ID:SSMHlh/20
- >>432
小百合は無意識に、かつ
それとなくノートパソコンの画面に目をやった。
もちろん、こんなものでたいした情報が得られるとは思っていないが、
個人情報でもなんでも、コマは多いほうがよい。
>>434
「つよくない、ですか。」
アテナ
以前の模擬戦で生意気な小娘の鼻っ柱を
叩き折るつもりがほとんど苦し紛れの相打ちの実質、敗北という
苦い経験をした小百合には、それがあてつけの様に聞こえてならなかった。
「ハハハ、十分な強さをもっているというのにまだ傲慢にも力を望むのですか。
なるほど、何処までも貪欲。子供ならではの純粋で向こう見ず、自分勝手な考えだ。」
>>435
店内にはウェイトレスと、
PCを捜査している少年、そしてキャリアウーマン風の女性が見える。
- 439 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 00:17:28 ID:hGStfPTM0
- 座るときに腰のチェーンが音を立てた。煩い。
>>436
「おう、ありがとう」
アテナの顔を見ると印象に似合わぬ笑顔で返した。
それを受け取ると、自身の前に起き、昼食を始めた。
「……」
が、何か思う事でもあるのかどうもアテナの方が気に成る様で。
そちらをたまに眺める程度に見ている。
>>437
最悪な事に目が有った。
「なんだ、用でもあるのか」
青年に視線を向けると強めに尋ねた。
>>438
「まあまあの人数か」
周囲を見渡し、そう呟いた。
ストレートティーを口に運び、休憩中。
- 440 :萌葱 アテナ:2011/01/10(月) 00:18:34 ID:7gFzKdaU0
- >>437
「どうぞー」
微笑みながらカウンター向こうへ戻る。
そして有澤の質問に、笑みを持って答え。
「はい、そうですね。柑橘タルトシリーズとクッキーは私のメニューになります」
メニューを見ればわかるかも知れないが、柑橘タルトにはオレンジとレモンとグレープフルーツとシークワーサーの4種類があり、
クッキーはロッククッキーがアテナのメニューとなる。
>>438
「助けなきゃいけない、大切な友達が、居るんです。だから、私は強く成らなきゃいけないんです」
小百合のその言葉にも揺らぐこと無く、アテナはそう言い放つ。
そこに居たのはウェイトレスでは無く、“波動の拳士”で有った。
「今の私じゃ、友達を助けられないから、貪欲だろうと、傲慢だろうと、力が必要なんです」
その言葉は小百合に言っているのか、自分に言っているのか――。
>>439
「はい、ごゆっくりー」
ホットサンドは結構いい素材で有るのか、かなり美味しいだろう。
そして、アテナはこちらを見る青年の気配に気づいて、振り返る。
「あの、どうしました?」
- 441 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/10(月) 00:23:49 ID:.6prKP66O
- 【外が騒がしい、金属が地面にぶつかる音と何かを砕く音】
「……ッ!」
【窓から見える外では白服の男が鎧集団に追い掛けられていました】
//短い時間しかいれませんがなんとか書き込みました
//多分2〜3レスでいなくなるのでご了承ください
- 442 :有澤零砂:2011/01/10(月) 00:26:47 ID:i6WWeuFEO
- >>438
(画面には、プログラムを組むためのソフトとインターネットブラウザが開かれているのが見える)
(今操作しているのはインターネットブラウザらしく、なにかを打ち込んでいるらしい。)
(タイピングをよく見たのならば「入った喫茶店が修羅場だったなう」と打っているのがわかる。)
>>439
「な、何もないですよ!誰か来たみたいだなと思ってそっちを見ただけです!」
(慌てて否定する。見方によっては怪しく見えるかもしれない。)
>>440
「なるほど、あの…もしよかったらお菓子作りを教わりたいものです。」
(すこし恥ずかしそうにそう言い。)
「あと、クッキーもいただけますか?」
- 443 :有澤零砂:2011/01/10(月) 00:29:15 ID:i6WWeuFEO
- //>>441 更新せずに書き込んだから気づきませんでした、次の書き込みで反応します。
- 444 :黒沢小百合:2011/01/10(月) 00:31:58 ID:SSMHlh/20
- >>440
「いいか、結論から言うといくらおまえが強くなろうと、『人は死ぬ。』
『守るために強くなる』といいたいのだろうが、それは『他人を捨てている』んだ。
自分の友達を守るために、赤の他人を『踏み台』にしている。」
小百合はくっくっ、と笑い声を押し殺しながら、
アテナの表情を窺っているようで。
「そのあどけない顔でどれだけの人を今まで殺したのです?
どれほどのヴァルハラへと導いたのですか?戦乙女。」
>>441
「騒がしいな……。」
イラついた様子で外を見る小百合。
>>442
(なんだ、ツイッターか。
どうでもいいな、パスだ。)
小百合はこの時点でモニターを盗み見るのをやめた。
- 445 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 00:33:27 ID:hGStfPTM0
- >>440
「いや、小さいのに仕事してる奴って意外と多いんだな」
青年も色々見てきたのだろう。
そういうとホットサンドを口に含み、飲みこんでから再び口を開いた。
「うん、美味い」
>>441
「……あ、何時かの」
等と言いつつ視線を向けた。
>>442
「んだよ……ちょっと怪しいぞ、お前」
青年の目が厳しくなる。
金髪と青い目が服装との相乗効果で予想以上にヤバイ。
- 446 :萌葱 アテナ:2011/01/10(月) 00:38:55 ID:7gFzKdaU0
- >>441
「!?」
外の音に敏感に反応し、窓から様子を覗き見る。
「わわ、どうしよう……」
慌てて、窓から波動弾を数発鎧集団に向けて放った。
>>442
「殆ど独学ですけどねー、今日は殆ど作っちゃったので、また今度来てくださったら喜んで教えさせて頂きます」
店員らしく、確りと敬語で話し。
「はい、わかりました」
クッキーはすぐに出せる。
更にクッキーを10枚程盛り、テーブルに置く。
ロッククッキーと呼ばれるクッキーはイギリスの伝統的クッキーであり、簡単に言うと堅焼きせんべいクッキーバージョンである。
ばりばりとした歯ごたえと、チョコチップの上品な香りのコラボレーションが活きる逸品である。
>>444
「そんな事なんて、とっくのとうに知っています。
戦場で生き残るためには、たくさんの命を犠牲にしなければ、生き残れませんでしたから」
戦乱を勝ち抜いた立役者、であるということは必然的に数多くの死を見ることにもなるということ。
慣れることはないが、死を越えてきたという記憶と経験は、アテナの心の中に楔のように残っている。
そして、それを踏まえても尚。
「でも、それでも。助けたい友達なんです、だから私は、躊躇いません」
甘ちゃんではないのだ、英雄とは言え、ゲリラ部隊の副長と言う役職、生命を奪う覚悟がなければ出来ない。
故に、心を抉るような小百合の言葉に、少女としてではなく、戦闘者として応える。
「直接的にしろ、間接的にしろ。無数に殺しました、そしてそれを忘れるつもりも毛頭有りません。
祀り上げられただけにしろ、“英雄”って言うのは、それらも背負う責任が有りますから」
>>445
「いやぁ、生活費が厳しくてですね」
苦笑し。
「あ、よかったです」
青年の反応に笑みを零す。
- 447 :黒沢小百合:2011/01/10(月) 00:39:14 ID:SSMHlh/20
- >>444
//どれほどの→どれほどの味方を
//抜けてたおっおっ
- 448 :萌葱 アテナ:2011/01/10(月) 00:41:14 ID:7gFzKdaU0
- >>446の>>444訂正です
「そんな事なんて、とっくのとうに知っています。
戦場で生き残るためには、たくさんの命を犠牲にしなければ、生き残れませんでしたから」
戦乱を勝ち抜いた立役者、であるということは必然的に数多くの死を見ることにもなるということ。
慣れることはないが、死を越えてきたという記憶と経験は、アテナの心の中に楔のように残っている。
そして、それを踏まえても尚。
「でも、それでも。助けたい友達なんです、だから私は、躊躇いません」
甘ちゃんではないのだ、英雄とは言え、ゲリラ部隊の副長と言う役職、生命を奪う覚悟がなければ出来ない。
故に、心を抉るような小百合の言葉に、少女としてではなく、戦闘者として応える。
「直接的にしろ、間接的にしろ。無数に殺しました、そしてそれを忘れるつもりも毛頭有りません。
祀り上げられただけにしろ、“英雄”って言うのは、それらも背負う責任が有りますから」
英雄という者は、便利なものだ。
それだけで沢山の者が死地に向かうのだから。
故に、死地に向かい、人々の為に戦い死んだアルバトロスのメンバーの死の責任はアテナにあるのだろう。
- 449 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/10(月) 00:43:34 ID:.6prKP66O
- >>444>>445>>446
【男は波動弾の気配をいち早く察知……指を鳴らす……その瞬間に波動弾は窓を壊す事なく、消えていく
【白服の男はいきなりの攻撃に、カフェの中を覗き見ると懐かしい顔と知っている顔を見つける】
「……ッ!」
【男は何やら鎧集団に話をしていた、身振り手振りからわかるように、ちょっと待っててと言う意味らしい、鎧集団はアホなのでOKサイン】
【そんなこんなで男はカフェに入ってくる】
「やぁやぁやぁ!みんな元気かい?小百合さんもお久しぶり!相変わらず綺麗だね!
お、そこの君は私を変質者扱いした人じゃないか!私は見ての通りの紳士だよ?
そしてそこのお嬢さん、店で危ないもの撃ったらぁ……いけないよ」
【一際陽気な男が笑う、目付きは鋭いのだが、男からは優しさが滲み出ていた】
- 450 :有澤零砂:2011/01/10(月) 00:45:35 ID:i6WWeuFEO
- >>441
「今度はなんだなんだ…」
(そちらをチラリと見てノートパソコンで「やっぱり修羅場だったなう」と打ち込み見なかったことにした。)
>>444
「踏み台にして何が悪いかな…」
(そう呟きながら今度はプログラムを打ち始める。カタカタ軽いと音が響く。)
>>445
「ごめんなさい!本当になにもないですって!怖いからやめ…あっつい口が。」
(頭を下げながら謝るがつい口が滑ってしまった。)
>>446
「それはありがたいです、その時が楽しみです。」
(そういいながらクッキーを口にして。)
「ふぅ、落ち着く。」
(と、一息ついてから。)
「よく知りませんがあんまり気にしない方がいいかと。」
(そう小さく呟く)
- 451 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 00:49:58 ID:hGStfPTM0
- >>446
「ほー」
聞きたい事は有ったがそういう中でも無いので止めておく。
この少女も戦う様だが。アホの博士は何で戦うんだろうか。等と思っていた。
>>449
「うわきやがった」
目を逸らした。
「紳士かもしれねぇけどあんな質問されたら疑うわな」
>>450
「ん、ああ……恐いかw」
にっと笑って見た。
「確かにそれは良く言われるな……止めろともいわれるが」
- 452 :黒沢小百合:2011/01/10(月) 01:00:21 ID:SSMHlh/20
- >>448
(チッ、どこまでも生意気な娘だ。
貴様が死亡したならその死体の口に×××を詰め込んでやる……!)
小百合は、アテナの怯えの反応を期待していたが
それは真っ向から打ち砕かれてしまった。
「おまえは『英雄』の鏡だな。その年でそこまでの考えを持つとは。
だからこそ、忌々しい。私のようなものにとって、おまえは。」
小百合は『凡人』であるのだ。
強力な異能こそ持っているものの、異能を廃した小百合という一個人は
とりたてて、目を見張るような能力も無く、どちらかといえば短所が目立つ。
「覚えておけ、英雄譚は悲劇的な死によって終わりを告げ、
その遺骸は枯れ井戸の中へと乱雑に投げ捨てられるのだ。」
小百合はそういうと席を立った。
>>449
「上弦博士、これはどうも。
帰るところでなければご高説を賜るところでしたのに。」
小百合はアテナや零砂へと向けた氷のような視線ではなく
あくまで穏やかな、表情を上弦へと向けドアへと向かう。
>>450
「悪い、と私がいつ言ったのですか。
貴様の如き軟弱で矮小な藁の家が他人の問答に口を挟むものではない。」
零砂の横を通り過ぎた小百合はぼそりとそう呟くと、
そのまま、店外へと歩み去っていった。
- 453 :萌葱 アテナ:2011/01/10(月) 01:04:38 ID:7gFzKdaU0
- >>449
「む……、危なそうだったので、つい迎撃しようとしたんですが、迷惑でしたか……」
眉をハの字に寄せて言う。
ちょっとしょんぼりしている様だ。
>>450
「ええ、まあ平日は基本的にシフトに入ってるので、何時でもお越しくださいませ」
店の宣伝も兼ねて一礼。
そして、有澤のその呟きに。
「あ、えと、そのありがとうございます。えと、私が殺すとか、戦乙女がどうのは、あの、その、聞かなかったことに……」
一部の事情を知る者以外には一般人で通したいのだ。
ちょっと、テンパッている。
>>451
「お兄さんは、何かしてるんですか?」
首を傾げ問いかける。
>>452
「祭り上げられただけ、ですよ。英雄ではありますが、英雄の器では無いんです」
そう、淡々と述べ。
「――またの、お越しを」
そう、なんとか声を出し、頭を下げる。
そして、小百合が出て行った直後、崩れ落ちるかのようにその場にしゃがみ込む。
アテナは必至に覆い隠していたが、アテナの心のドロドロの部分を抉るような言葉は、確実にアテナを蝕んでいたのだ。
「ッ……ぅ……」
普段の明るい様子からは、予想もつかないような、其の姿を見せたくないのか、アテナはカウンターの奥に引っ込む。
- 454 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/10(月) 01:10:39 ID:.6prKP66O
- >>450
「次はイケメン発見なうって打つんだ……いいな?」
【サムズアップをしながら白服の男は笑う】
>>451
「服装は大事だぞ!?だから他の人の意見を取り入れようとだな!?まて、眼を逸らすな!私を見ろぉ!!」
【発言が色々あれな男は相変わらずであった】
>>452
「HAHAHAHA!帰るのかい?
じゃあ最後にその高説とやらを一つ!」
【ウィンク混じりに小百合に一言】
「昔みたいにもっと可愛い服を着れば気分も心もリフレッシュだ!」
【そう言いながら、男は小百合を見送った】
>>453
「正しい判断だよ、しかしあれじゃ私も窓も巻き込まれていたよ?
窓が割れたら大変だろう?」
【全く迷惑とは思っておらず、男は笑って手を振る】
>>450>>451>>452>>453
「まぁ、挨拶をしに来ただけだから、もう行くよ……またね、みんな!!」
【男は笑って店を出て、鎧集団の前に出る……そして何かを話しているようだが
身振り手振りから察するに、もういいよ……らしい……また白服の男と鎧集団の追い掛けっこが始まるのだった】
- 455 :有澤零砂:2011/01/10(月) 01:18:45 ID:i6WWeuFEO
- >>451
「すいません、いやな気分にさせてしまって。」
(そう謝ってから深呼吸して。)
「もう大丈夫です、もう落ち着きました。
どうもこの町に来てから少し警戒心が強まってしまって、申し訳ありません。」
>>452
「ははは、申し訳ありません、つい…ね。」
(乾いた笑いを挟み返して、そちらを見送り。)
「段ボールハウスが帰ったなうってね…」
(ぼそりと呟く)
>>453
「わかりました、では暇を見つけて行きます。」
(そしてため息をついて。)
「…なんの話ですか?」
(といたずらっぽく笑いながら答えた。)
>>454
「慌ただしい人だなぁ…」
(見送ってから、「イケメン帰っていったなう」と打ち込む。)
- 456 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 01:21:32 ID:hGStfPTM0
- >>452
「思ったよりキツい性格だな……」
批判気味に呟き、女性から目を離した。
>>453
「ん、あー……今は仕事が無いな」
と、レラが都市の消息消えた以上、青年の仕事はないのである。
>>454
「あーはいはい。
もっと仲の良い奴に聞いてもらえ」
適当に聞き流していた。
>>455
「いや、大丈夫だw」
気さくな笑顔を見せる。
「確かになぁ。ここはどうもいろんな奴が居すぎる。警戒するのは悪い事じゃないだろ」
- 457 :萌葱 アテナ:2011/01/10(月) 01:23:56 ID:7gFzKdaU0
- >>454
「あ、はい。えと、気をつけます」
そう言うと、追いかけっこを再開した上弦を見送った。
>>455
「……ありがとう、ございます」
あえて相手が聞かなかったことにしてくれた事に、感謝の言葉を。
「やっぱり、私は、弱いのかな」
小さく、聞こえるか聞こえないか程度の声でそう漏らした。
>>456
「そうなんですか。えと、頑張ってくださいね!」
応援するようにそう云う。
>>ALL
「さて、そろそろ帰らないと二人が飢え死にしちゃう……」
そう言い残すとアテナはスタッフルームへ歩き去っていった。
- 458 :有澤零砂:2011/01/10(月) 01:34:42 ID:i6WWeuFEO
- >>456
「よかった…」
(そう言ってほっとして。)
「僕は異能なんてありませんから…人一倍気にしてしまって。
まぁ…この町は良い人の方が多いですけどね。」
>>457
「…そんなことないない。」
(見送ってから小さく笑って呟いた)
- 459 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 01:37:07 ID:hGStfPTM0
- >>457
「無くなった。ってのが正しいかな」
溜め息をつき、自虐気味に笑った。
「おいおい、大丈夫かよ……って、俺もか」
そういえば買い出しの途中だった。とか。
>>458
「ま、この服装も趣味だしな。
……いや、そういうと聞こえが悪いな……」
大した間違いではないのだが。
どうも青年には重要の様子。
「んー。俺も昔は一般人だったな。今は違うが」
- 460 :有澤零砂:2011/01/10(月) 01:40:14 ID:i6WWeuFEO
- >>459
「いや、もう気にしなくても大丈夫ですよ。」
(軽く笑いながら。)
「何かあったんですか…?」
(気になるらしく話に食いついてくる)
- 461 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 01:42:34 ID:hGStfPTM0
- >>460
「ま、気にしないでくれ」
そういう結論で落ち着いた。
「何かあった訳ではないが……変な夢を見たな」
と、口をひらいた。
その表情はどこか未だに悩んでる節がある。
- 462 :有澤零砂:2011/01/10(月) 01:46:22 ID:i6WWeuFEO
- >>461
「夢、ですか…。」
(不思議そうに首をかしげて。)
「何か引っ掛かることが?」
(表情から悩んでいるのに気づいたらしく。)
- 463 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 01:49:47 ID:hGStfPTM0
- >>462
「夢で紫の長髪の子どもにあったんだよ。多分年齢はさっきのやつくらい」
さっきのやつ=アテナ。
「そいつが行き成り襲ってきたから戦ったけどどうもそいつが影を操る異能持ちらしくて。結局刺されちまったww」
一呼吸おいて、
「気がついたら俺が差された場所と同じ場所で倒れてたんだけど、傷は何処にもない」
- 464 :有澤零砂:2011/01/10(月) 01:55:42 ID:i6WWeuFEO
- >>463
「それは…夢じゃないんでは?」
「現実で気絶して、目が覚めたときそれまでのことを夢と勘違いしたんじゃ…」
(首をかしげて考えながら。)
「…怪我はその子が治した、いや…理由が見えないなぁ。」
- 465 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 01:58:19 ID:hGStfPTM0
- >>464
「そうだろう?
俺も考えたが夢と考えるのが都合いいだろうってな」
案外適当である。
「で、それからこれが出来る様になった」
青年が少し目をこわばらせる。
すると、青年の影が動き出し、手の形となった。
- 466 :有澤零砂:2011/01/10(月) 02:05:12 ID:i6WWeuFEO
- >>465
「現実だとしても明確に覚えてないってことは必要ない記憶でしょうし…」
(こちらも適当に流すことにする。)
「なるほど…」
(その様子を見ながら呟くが)
「おっと…申し訳ないですが、もう帰らなければ。
興味深い話をありがとうございます。」
(そう言って軽くお辞儀をして帰っていった。)
//眠気が限界にきてしまったので申し訳ないですが落ちます。
絡みありがとうございました。
- 467 :ラインハルト=アドヴァルド:2011/01/10(月) 02:06:57 ID:hGStfPTM0
- >>466
「ああ、気を付けて帰れよ」
手を振って見送った。
「しかし……思い出すほど不思議だな……」
が、この店で働いていると気付くのはさらに先の事なのである。
- 468 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 13:30:29 ID:VAUjcRgA0
- 【公園】
公園のベンチに座る青年が一人。金髪のモヒカンに、サングラス。
アロハ柄のジャンパーに身を包み、頬には何かを隠すような絆創膏が貼られている。
「ふぅ……、最近静かすぎるが、逆に不安になってくるぜ」
シガリロの紫煙を掃き出し、独りごちる。
ナンバーズの終劇が無いのが逆に不安になっているようであった。
- 469 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 13:33:11 ID:9qS3TsAM0
- 「しかし、平和である事の何が悪いのかね東西南北君」
それが当然であるかのように、いつの間にか背後に現れていた男。
腕を組み、良方の後ろに立つ姿はさながら幽波紋。
「何なら私が一悶着起こしてもいいんだが」
くつくつと目を細めて笑った。
- 470 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 13:35:13 ID:VAUjcRgA0
- >>469
「お前かよ灰堂……」
後ろを振り向き、ため息を吐きながら呟く。
そして、灰堂の言葉に、顔の前で手を振り。
「お断りする、俺は平和が好きなもんでね」
紫煙を吐き出しながら言う。
- 471 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 13:37:56 ID:9qS3TsAM0
- >>470
「私だ。暇を持て余しているが無論神ではない」
かー、と退屈そうに欠伸。
本当に暇らしい。
「うむ、私も平和という言葉は好きだ。
しかし変化が無い事こそが平和だ――とは限らない」
眼鏡をくい、と持ち上げ、どこか含みを持たせて。
- 472 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 13:39:12 ID:VAUjcRgA0
- >>471
「テメエが神とかゾッとするからやめてくれ、マジで」
鼻で笑うように。
そして、灰堂の言葉に眉を潜め。
「あ?何が言いてぇのよ」
- 473 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 13:43:53 ID:9qS3TsAM0
- >>472
「くく、少し楽しそうではあるな。
しかし帝にもかなわぬ神など居てはならないだろう」
「進歩も、変化も、革新もない。それを平和と呼べるか――?」
ふん、と若干ドヤ顔風味で鼻を鳴らし、続ける。
「ヒトというのは影響される生き物だ。
外界の変化と、その変化との接触。それを糧に成長する。
その変化が無ければヒトは停滞し――衰退の一途を辿るだけだ」
空に所々点在する雲を眺め、そんな事を吐いた。
「まあ、要するに退屈だという事だよ。私は」
回りくどさが半端じゃなかった。
- 474 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 13:47:18 ID:VAUjcRgA0
- >>473
「はっ、大層な御高説ありがとさん。
進化とか変化とか、好きじゃねーけどな、どうにも“あそこ”を思い出しちまう」
苦笑し、続く言葉を聞く。
「ま、否定は出来ないさね。俺も修行は欠かさねーし」
口から煙を輪にして三連続で吐き出す。
「結局言いたいことはそれだけかよ、持って回った言い方しやがってよ」
呆れたような声色で言う。
「――あぁ、そうだ。ナンバーズの事でお前に伝えときたいことがあるんだった」
- 475 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 13:51:48 ID:9qS3TsAM0
- >>474
「若干嫌がらせの意図もあった事は否定しないでおこう」
目を細め、眉間を狭まらせ、若干馬鹿にした様子で笑みを浮かべる。
「……『彼ら』の件で? ふむ、聞かせてもらおう。
だが退屈な内容だったら針ネズミにしてくれる」
戦法からして冗談にならない冗談をのたまうと、良方の話に耳を傾ける。
- 476 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 13:57:19 ID:VAUjcRgA0
- >>475
「そんなんだから俺はお前が嫌いなんだよ」
心底嫌そうな顔をして言う。
そして、灰堂の言葉に、真剣な表情に戻る。
「ハリネズミは勘弁したいが、まあそこは置いとくぞ」
と返し、説明を始める。
「簡単に言うと、俺のクローンが作られた」
端的に概要を。
「能力も完全コピー、洗脳済みの“完成品”、だな。
多分、俺の回収を諦めて、そいつで実験を再開するつもりだと思う」
頬の絆創膏を剥がし、ゼロの刻印を顕にして。
「んで、多分今俺んちに居るフォーとエイト、ナンバーズを狙ってくると思う。
もしかしたら、機関所属のお前に俺の情報聞きにくるかもしれないが、まあ、適当にごまかしといて欲しい」
- 477 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 14:01:40 ID:9qS3TsAM0
- >>476
「『クローン』」
目を見開いて、繰り返す。
燦然と輝いてるのは気のせいではない。
「成程……面白そうな話じゃないか。
君をハリネズミにするのは今度にしよう」
腕を組み、片手を顎に宛がい考え込む。
「ああ、了解した……で、そのクローンとやらは、もうこの街に?」
返答によっては今すぐにでも『跳び』かねない表情で、灰堂は問うた。
- 478 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 14:05:28 ID:VAUjcRgA0
- >>477
「まあ、オレにとっちゃ面白くもなんとも無い話だがな」
短くなったシガリロを無限倉庫に収納し。
灰堂の問に。
「ああ、コイツが強く反応してたしな。どうにも同タイプの刻印は強く反応するっぽい。
研究所から情報引っ張ってきたが、多分頬の刻印はアルファベットでゼロで、見た目は黒スーツ……機関居た時のオレと同じ格好だな。
多分そこら辺歩きまわって反応探してるんじゃ……!?」
話の最中に頬の刻印から漆黒の血が吹き出す。
「……どこだ」
声を潜め、辺りを見回す。
未だ姿は見えない。
- 479 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 14:10:50 ID:9qS3TsAM0
- >>478
「私が面白ければいいんだよ」
さらりと自己中な呟き。
そして話を聞き、漆黒の血を見て。
「噂をすれば、という奴か――――《透視(クレアボヤンス)》」
自身が透明になったり、認識を妨げるような異能でなければ――これで視える。
周囲をじっくりと見渡し、敵の位置を探るが・・・・・・。
- 480 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 14:14:53 ID:VAUjcRgA0
- >>479
「……反応するなら1km圏内には居るはず……、上か!」
公園の外の高層ビルの上を指差す。
良方は卓越した視力で、ビルの上に居る男を視認した。
黒スーツ、黒髪、黒サングラス。
頬にはZEROの刻印。
そして、鳥の形を取る漆黒の大剣。
男の周囲には、数十の漆黒の長剣が浮遊しており、それを良方達に向けて撃ち放った。
「チィッ!」
刻印から血が吹出し、取り出した盾を漆黒に染め、強化し、灰堂の前に出る。
- 481 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 14:22:13 ID:9qS3TsAM0
- >>480
「……む、読み違えたか」
風を、空を、宙を切る音はしなかった。
しかしいつの間にか灰堂は良方の背後には居ない。
「―――回避行動程度なら幾らでも取れる。
私の事は気に留めてくれるな」
頭上から、声。
飛来する剣の軌道とは外れた遠く。
念動力で宙に立ち、剣を放った人物を見ている。
ハンサム
「ふむ……中々に 男前 だな。
君も正装を心掛けたらどうだ東西南北君」
なんて茶化すように言いながら笑った。
- 482 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 14:27:00 ID:VAUjcRgA0
- >>481
「あいよ、まあ心配なんざしてねーが」
守っておきながらこの発言、ツンデレ?
剣弾を放った男は、鳥の大剣の背に乗り、こちらの方まで降りてきた。
「糞が、この格好は俺のポリシーだっての」
両手に長剣を持ち、そう応える。
『へぇ、お前が“オリジナル”か』
黒スーツのクローンが口を開く。
『後ろにいるのは……、この都市の機関員か』
剣弾を展開しながら言う。
立ち姿に隙は無く、戦うために育成されているのだと感じさせる。
「……どうすっかね」
相手の飛ばす剣弾を剣弾で相殺しながら、灰堂に向けてジェスチャーをする。
(瞬間移動で逃げられねーか!?)
- 483 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 14:32:14 ID:9qS3TsAM0
- >>482
「はあ……何故君達の所の研究員は君を女子にしなかったのか甚だしく疑問だ」
良方は不審だが灰堂は不純だった。
「……やあ、初めまして―――ああ、なんと呼べばいいかな。
東西南北のクローンだからNEWS君と言うのはどうかね?」
なんてセンスの無い軽口を叩きながら、良方に念話を飛ばす。
『逃げる? 今逃げた所で直に追って来るだろう。
というか個人的に興味深いので逃げんよ』
危機感ゼロである。
ダメだこの機関員。
- 484 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 14:37:06 ID:VAUjcRgA0
- >>483
「んなもんシラネーヨ、俺が女だから何が変わるって訳でも無いだろう」
いえ、萌えるようになりますアロハだけど。
灰堂の質問を聞き、クローンは。
『名前?0-2nd[ゼロセカンド]って呼ばれてるが』
ゼロセカンドは、飄々とした態度で応える。
その間も断続的に剣弾が降り注いでくる。
良方は其の念話に中指を立てるという返事を返す。
「グラトニー!」
『グリード!』
お互い同時に固有武器を呼び出した。
良方は肉体に融合しているため、漆黒の獅子人間と化し、ゼロセカンドは鳥の意匠をもつ大剣を創りだす。
- 485 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 14:44:44 ID:9qS3TsAM0
- >>484
「君は分かってない。何も分かってないぞ研究者を……ッ!」
わなわなと拳を握り、肩を震わせる。怒りすぎです科長。
「0-2nd―――中々にいいセンスだ。他の部署も未だ捨てたモノじゃあないな」
うんうんと頷きながら、戦闘の余波に巻き込まれないよう断続的に転移を繰り返す。
灰堂のセンスが壊滅的なだけだ。
(……戦力は互角―――
―――いや、『調整』されている分だけゼロセカンドの方が上か)
目を細め、眼鏡の位置を直しつつ思考する。
どちらが勝つか、ではなく、どちらが負けるか――と。
- 486 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 14:49:35 ID:VAUjcRgA0
- >>485
「だから、しらねーって、何でそんなに怒るのよ」
と、言い0-2ndに集中する。
0-2ndの刃と、良方の獅子の爪が鍔競り合いを始める。
最初は拮抗していたその状況だが、徐々に良方が押し負けていく。
「な!?オイオイオイ、何で俺が押し負ける?」
『当然だ、お前が作られてから10年以上経ってのお前のクローンだぞ?
お前より優れた技術で作られたのは当然だろう』
左腕を切り落とされ、そこから黒い血が吹出す。
慌てて後ろに跳躍し、傷を血を固体化させ塞ぐ。
0-2ndの肉体は強化筋肉などで改造を施されている。
故に、グラトニーと同化した良方に押し勝つほどに強いのだ。
0-2ndは口元に歪んだ笑みを浮かべ、悠々とこちらに向けて歩いて来る。
- 487 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 14:56:22 ID:9qS3TsAM0
- >>486
「君には分かるまい、いや分からなくていい、むしろ分かるな」
「……圧倒的だな」
感心したように歪んだ笑みを浮かべ、
「技術の進歩とは実に恐ろしく、それでいて素晴らしい―――」
褒め称えるようにそんな事を言う。
そのままゆっくりと地に――良方の近くまで降り立つ。
「――だがここで決着を付けられてしまうのは
余りに面白くない。故に、それは却下だNEWS君」
―――ひゅん。
良方の腕を適当に拾い上げると、そんな音と同時に『跳んだ』。
当然良方も巻き込んで。
周囲の景色は歪まない。
まるで紙芝居か何かのように、世界は一瞬で切り替わった。
そこは――プレハブ小屋の前。
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- 488 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 15:00:27 ID:VAUjcRgA0
- >>487
『誰がNEWSだ!』
と、0-2ndは最期に言い残し、次の瞬間には良方は公園より消えていた。
左腕の断面を押え、荒い息を吐いている。
「ッ……、まさかここまで差があるたぁ……っ」
グラトニーとの融合は殆どもとに戻り、断面だけが黒く染まり止血されている。
苦痛はかなりの物のようで、脂汗が全身からにじみ出ている。
「悪いな、灰堂」
- 489 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 15:04:51 ID:9qS3TsAM0
- >>488
「礼はいい。今すぐアロンアルファを持ってこよう」
良方の言葉を聞きもせず、そそくさとプレハブ小屋の中へと歩いて行った。
……少しするとすぐに戻ってきた。
両手には本当にアロンアルファを持っている。
それぞれ5本ずつの計10本。
「適当に貼り付けておけばどうにかなる……だろう。うん」
灰色の目がマジに澱んでいる。
本気の目である。
- 490 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 15:07:34 ID:VAUjcRgA0
- >>489
「……その目はマジの目か、やめろ、マジでやめろ」
周囲に剣群を呼び出して言う。
腕を切断面に合わせ、能力を発動。
「あででででで!」
繋がるはいいが、かなり痛いのだ。
ぎゃーぎゃー叫びながら数分後、接合終了。
「どうすっかね……、マジで」
先程の自分のクローンを思い、呟く。
自分単体で勝てる相手ではないだろう。
- 491 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 15:10:43 ID:9qS3TsAM0
- >>490
「冗談に決まっているだろう。馬鹿か君は」
つまらなさそうに眉を顰めて、アロンアルファを転移で片付ける。
冗談に見えませんでしたが。
「また適当に協力者を募ればいいだろう。
この街はお人好しばかりだからな――まあ、それ以上に澱んだ連中も少なくないが」
しかし今は関係のない事だ。
そう切り捨て、問う。
「前にも似たような質問をして似たようなシチュエーションだったような気がするが訊く。
君の能力だけでどうにかなる相手だったか? ん?」
- 492 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 15:13:39 ID:VAUjcRgA0
- >>491
「冗談に見えねーから、剣出したんだろうが」
と、眉間にシワを寄せて言う。
「まあ、そう、だな」
灰堂の言葉に、一応の同意。
機関の事に一応ながらの一般人を巻き込むのはやはり、どこか躊躇いはあるようで。
そして投げかけられる質問に。
「……無理、だな。地力が違いすぎる」
腕の接合面に触れながら呟いた。
- 493 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 15:20:14 ID:9qS3TsAM0
- >>492
「私が全力を出せば云々……」
閑話休題。
「一人で無理なら他人に頼れ。それがゼロセカンドにはない強みだろう。
彼は強い――――が、しかし独りだ」
そう告げると、プレハブ小屋を一瞥。
そのままぽつりと呟くように。
「……『科長(わたし)』としては、機関内での戦いに手を出すのは御免だがね。
『灰堂曇(わたし)』の友人に力を貸す事とは、関係が無い」
表情は見えない。
こっちもデレ期ですか。誰得。
- 494 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 15:24:40 ID:VAUjcRgA0
- >>493
「ああ、それに多分アイツは、俺みたいに他のナンバーズの能力取り込んじゃ居ねーと思う。
だから多分無限倉庫と、グリード……、グラトニーと同じような武器しか無い筈だ。
人数で押せば倒せなくはないと、思う」
真剣な瞳(グラサンに隠れて見えないが)で、そう云う。
「お前の友達になったつもりはないが、ま……、礼だけは言ってやらあ、礼を言わねえのは主義じゃねーからな。
まったくもって不本意すぎるけどよ、その―――ありがとう」
こっちはテンプレツンデレである。
照れくさいのかそっぽを向いている然し世紀末な見た目だ。
- 495 :灰堂曇/科長? ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/10(月) 15:32:55 ID:9qS3TsAM0
- >>494
「無限倉庫――それが一番厄介だな。
正直言って私の全力を以ってしても敵わないだろう」
対策を練るべきだな、と腕を組む。
「クク、以前は友達なんかじゃねえよ位は言ってきたものだが――」
くつくつと笑った。
やけに楽しそうだが本当に誰も得しない。nknhtが特に得しない。
「……誰か来たかと思えば。科長、なんですかこの空気は」
ざり、とアスファルトを踏む音。
プレハブ小屋からセーラー服を着た黒髪の女性――未知数『X』こと、彩子が現れた。
「というか、本部からの電話が鳴り止まないんですがレポートは出しました?」
「ああ。全く手を付けていない」
「アホですか。とっとと帰って仕事始めてください」
彩子に急かされ灰堂は小屋へと歩いて行く。
「……では。縁が合ったらまた遭おう」
「何格好付けてるんですか……ご迷惑おかけしました。それでは」
彩子に腕を引っ張られ、灰堂はプレハブ小屋に消えた。
- 496 :東西南北 良方:2011/01/10(月) 15:37:19 ID:VAUjcRgA0
- >>495
「ああ、俺のほうが無限倉庫の扱いには一日の長はあるし、そこら辺から対策練ってみるか」
こちらも腕を組み、言う。
「あ?お前とは友達じゃねーよ、礼を言ったのも俺の主義からってだけだから!」
誰も特しないこの展開。
「あ、いつぞやの」
軽く彩子に手を振り、去っていく廃道には中指を立てて見送った。
「ちぃっと、まずい展開になってきたか……」
そう呟くと良方もどこかへ歩き去っていった。
- 497 :黒沢小百合:2011/01/12(水) 22:28:08 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
――カラン
「……今日は一段と冷えますね……。
適当にコーヒーでも飲んでいくとしますか。」
今日も店主不在のAGカフェへと足を踏み入れる小百合。
- 498 :まこちゃん:2011/01/13(木) 21:54:05 ID:.ViFOavA0
- >>497
「う〜〜〜〜トイレトイレ」
今トイレを求めて全力疾走している私は暗殺を生業とするごく一般的な女の子
強いて違うところをあげるとすれば
毒に興味があるってとこかナー
名前は馬霧 真琴
そんなわけで帰り道にあるカフェのトイレにやって来たのだ……
- 499 :黒沢小百合:2011/01/13(木) 22:00:45 ID:SSMHlh/20
- >>498
「やらないか」(暗殺を)
真琴を見た途端、なぜかこの言葉が口から勝手に出てきた。
あまりのことに小百合は一瞬混乱したが、ごほごほと咳払いをし
気をとりなおして。
「これはいいところに……
明日にでも、小手調べとして仕事を依頼しようかと思っていました。」
若干顔を赤く染め、小百合は真琴へと声をかけた。
- 500 :まこちゃん:2011/01/13(木) 22:05:55 ID:.ViFOavA0
- >>499
「ちょっと…待って……今それどころ…」
カフェに駆け込むなりすぐにお花を摘みに。
〜〜しばらくお待ちください〜〜
「…ふぅ……。危なかった…。で…黒沢さん…依頼…?」
乙女の尊厳をうっかり落とさずに済んだ真琴。
手をハンカチでフキフキしつつ、小百合の隣に座る。
- 501 :黒沢小百合:2011/01/13(木) 22:22:57 ID:SSMHlh/20
- >>500
「ええ、私は貴方の実力が知りたい。
そのためには実際に『使う』のが一番ですから。」
小百合はトランクの中から茶封筒を取り出して、
真琴へと渡した。
「最近、この異能都市では麻薬犯罪が増加しています。
都市警備主任としてこのままではまずいのです。
私も一定の成果をあげなければならない。そこで……」
封筒の中に入っているのは数枚の写真と、資料。
暗殺対象と思われる人物の顔写真と、農園の航空写真だ。
「数ヶ月前、異能都市郊外の森林地帯に、麻薬の精製施設を発見しました。
どうやら、栽培したケシをその場でアヘンに精製しているようです。
もう、出入りしている人物の素性はほぼ全員割れています。」
- 502 :まこちゃん:2011/01/13(木) 22:31:57 ID:.ViFOavA0
- >>501
「ふーん…。」
警備・治安
真琴にとって割とどうでもいい部類に属するもの。
ただ、クライントが其れを望む以上、其れを行うのが真琴(馬霧)の信条であり、心情でもある。
「で、その写真の人物を“殺れ”と…いうことでええ…?」
右手で資料をピラピラと。左手で写真を眺めて。
まぁそれなら何時までもイタチごっこやろうなーなんて思ったり。
- 503 :黒沢小百合:2011/01/13(木) 22:56:40 ID:SSMHlh/20
- >>502
「ええ、そういうことです。
農園に密かに潜入し、この写真の2人の人物を殺害してください。
まずはこの男、名前はラファエロ・シーバーズ。麻薬ディーラーの中では
それなりに名の知れた男です。」
小百合はラフな服装でアンティークカーに乗った
いかにも金を持った遊び人という風体の若い男の写真を指した。
「そしてこれは、ベンジャミン・ベリア。
この農場の最高管理責任者ですから、彼だけは確実に殺害するように。」
次に小百合が指差したのは亜人。
性別は分からないが、リザードマンだとか蜥蜴族だとか言われる種族だ。
「それと……。」
最後に、小百合は女性の写った写真を取り出し
真琴の前に差し出して。
「彼女の名前は、アイリーン・ハスラー。
貴方と同じ『暗殺』を家業とする人物ですが、どうやら用心棒として雇われているようです。
それなりに名の通った暗殺者らしいですから、気取られぬよう注意したほうがいいでしょう。」
おそらく、小百合は麻薬組織の末端を潰すのが目的ではなく、
ある程度名が通っているうえ、同性であるこの女性とぶつけ、真琴の実力を
図るのが狙いなのではないだろうか。
- 504 :まこちゃん:2011/01/13(木) 23:16:19 ID:.ViFOavA0
- >>503
「ふーん…同業者相手か…。ま、疚しい奴らは皆そういう奴を雇うもんやねんな…。」
責任者:ベンジャミン・ベリア
遊び人:ラファエロ・シーバーズ
用心棒:アイリーン・ハスラー
写真の裏にそれぞれ、責任者・遊び人・用心棒と書き込む。
あまり綺麗とは言えない文字だ。
「それなりに名の通った暗殺者…が堕ちたもんやなぁ…あ〜…。あれか。お笑い芸人が司会者にシフトしていくようなもんか…。」
暗殺業界にも色々あるんだなぁと自己解決し、ポケットから一本の黒い棒を取り出した。
「OK…。少し準備があるから待ってて貰って良い…?」
//ちょっとシャワー浴びてきます。なるべく早く戻って来ます。
- 505 :黒沢小百合:2011/01/13(木) 23:29:39 ID:SSMHlh/20
- >>504
「さあ、テレビはあまり見ませんので、
すこしよくわかりませんがきっとそういうものなのでしょう。
ああ、それと暗殺が成功したら、無線でこの周波数に連絡するように。」
茶封筒の奥に引っかかっていたのか、最後に名刺程度の大きさの
紙に数字が印刷されたものが出てきた。
「連絡を受けてから1分後、私が、機甲部隊を送り込んで農園を焼き払います。
あなたを送り込むのは、この2人を逃がさず始末するため、というわけです。」
一応、自身が麻薬組織の討伐に関わったという『実績』もほしいというわけだ。
いくら悪人相手とはいえ、おおっぴらに暗殺しましたと発表するわけにもいかないのだろう。
// てららー
- 506 :黒沢小百合:2011/01/13(木) 23:36:47 ID:SSMHlh/20
- //おっと、>>505に抜けが
「ええ、準備というのは大切ですからね。
何か必要なものがあれば、こちらで準備しますが……。」
- 507 :まこちゃん:2011/01/13(木) 23:47:33 ID:.ViFOavA0
- >>505>>506
「じゃあ無線貸して…。」
そう。肝心なものが無かったのだ。
「万が一を切り捨てるわけねえ。了解…。」
先ほどトイレで着替えてきたのか、漆黒の“仕事着”に体を包んだ真琴。
耐刃製の繊維で出来ているいる代物だ。
その上には洋服を着る。
真琴は“仕事”の際、この“仕事着”を着用するようにしていた。
その格好に合っていない、スポーツバッグ。
見た目は軽そうなものだ。
「そうそう、気になるのがひとつ…。用心棒の皮膚って固いやんな…?」
にへら、と仕事前とは思えないようなゆるーい表情を浮かべた。
- 508 :黒沢小百合:2011/01/13(木) 23:54:39 ID:SSMHlh/20
- >>507
「はい、ではこれを……。」
おそらく、事前に渡すつもりだったのだろう。
トイレから真琴が出てきた際には既に小百合の横に
屈強なSPがトランクを携えて立っており、その中には小型の通信機が収められていた。
「いえ、用心棒はただの人間ときいていますし、
魔術を使うだとかそういう話も聞きませんから固くはないかと……。
例のリザードマンは、鱗がある分硬いでしょうけど。」
小百合は何故そのようなことを聞くのだろうか、と
心底不思議に思ったが、毒の周りかなにかに影響があるのだろうと勝手に心の中で
答えを出した。
- 509 :まこちゃん:2011/01/14(金) 00:00:29 ID:.ViFOavA0
- >>508
「ほーい…。じゃあ現場に向かいますか…。」
SPに、外した伊達メガネを渡す。
すっと細められた目。伊達メガネが邪魔なのだろうか。
それから小型通信機を受け取る。
「………………ま、問題ないか。じゃあ行こか、黒沢さん。」
たっぷりと1分ほど間を空けた後、人格が変わったかのようにシッカリとした口調になった。
人差し指が、唇に触れ、左右に数往復した。
- 510 :黒沢小百合:2011/01/14(金) 00:06:20 ID:SSMHlh/20
- >>509
「……私は、ここで待っていますよ。
能力を使うだけでしたら、ここからでもできますから。
相手はたかが、ギャング。私が陣頭で指揮するまでも無いでしょう。」
小百合の能力の射程距離は非常に長い。
効率的に運用するためには陣頭で指揮を行う必要はあるが
異能者でもない、武器を持っただけの素人程度は具現化してそのまま
放っておいても負ける要素は無い。
「その通信機も衛星通信を利用していますから、
ここまで電波も届きますしね。」
- 511 :まこちゃん:2011/01/14(金) 00:12:20 ID:.ViFOavA0
- >>510
「ま、それもそうか。じゃあ行ってくるわ。お土産楽しみにしててな。」
小百合は“そういう能力”か、とあたりを付けるが、そこまで深く突っ込む気は無いようだ。
真琴は軽い口調でAGカフェを出て行く。
お土産とは、農園から何か掻払ってスポーツバッグに入れて持って帰ってくるのか。
「じゃ、行って来まーす。」
寒空の下、真琴は小百合に手を振り、今度こそ店を出て行った。
- 512 :黒沢小百合:2011/01/14(金) 00:16:13 ID:SSMHlh/20
- >>511
「期待していますよ。
くれぐれも私の期待を裏切らぬよう。」
小百合は店を出て行く真琴を見送りながら、
別のSPに淹れさせていたコーヒーに口をつけた。
- 513 :「16番目の黄水晶」と「少女A」:2011/01/19(水) 21:36:31 ID:aXKD9H2M0
- 「……ねえ、君はさ。ヒーロー、好きかい?」
「どちらでもありません」
「そう」
「何処かのたかい廃ビルの屋上にぽつんと立っている少女」を表す記号はよっつ。
「肩まで伸びた黒い髪」「ありふれたデザインのセーラー服」「首にかけたヘッドホン」、
それと「焦点の合わぬ、溝の底の色合いをした瞳」。
対する「宙に浮かぶ少女」を表す記号は
「二つに分けた白い髪」「青いワンピース」「英雄の証の赤マント」、
それと「まっすぐ光る、透き通った黄色い瞳」。
彼女たちは、何気ない会話をしているのだ。
きっとそうだ。きっと今日が寒いから、――すこしだけ空気が痛いのだ。
- 514 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/20(木) 22:42:13 ID:HnkBBDEo0
- 「あー」
とある場所にある喫茶店「Apple Guillotine」
その店主、クロスはため息を吐きながら天井を見上げる。
「……あー、ちょっとビル一つでも潰してこようかなー」
暇なのか、物騒なことを呟いている。
クロスが平凡な日常を享受するには、まだ少し彼は元気すぎるのだ。
「うーん、最近暴れてないせいか、動きのキレが悪いんだよな。
先日も足手纏いしちまったし」
あくびを一つ吐き出し、カウンターにうつ伏せになる。
- 515 :黒沢小百合:2011/01/20(木) 22:47:50 ID:SSMHlh/20
- >>514
ィ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゛t,
彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r''ソ~ヾ:;;;;;;゛i,
t;;;;;;;リ~`゛ヾ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ i,;;;;;;! ____________
゛i,;;;;t ヾ-‐''"~´_,,.ィ"゛ ヾ;;f^! /
ト.;;;;;》 =ニー-彡ニ''"~´,,...,,. レ')l. < おまえは何を言っているんだ
t゛ヾ;l __,, .. ,,_ ,.テ:ro=r''"゛ !.f'l. \____________
ヽ.ヽ ー=rtσフ= ; ('"^'=''′ リノ
,,.. -‐ゝ.>、 `゛゛゛゛´ ,' ヽ . : :! /
~´ : : : : : `ヽ:. ,rf :. . :.: j 、 . : : ト、.、
: : : : : : : : : : ヽ、 /. .゛ー:、_,.r'゛: :ヽ. : :/ ヽ\、
:f: r: : : : : : : : !丶 r-、=一=''ヂ ,/ !:: : :`丶、_
: /: : : : : : : : :! ヽ、 ゛ ''' ''¨´ / ,i: : : l!: : : : :`ヽ、
〃: :j: : : : : : : ゛i `ヽ、..,,__,, :ィ":: ,ノ:: : : : : : : : : : : :\
ノ: : : : : : : : : : :丶 : : ::::::::: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :\
- 516 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/20(木) 22:49:37 ID:HnkBBDEo0
- >>515
「……キャラ変わってるぞ小百合」
ちょっとビクッとなったのは秘密。
- 517 :黒沢小百合:2011/01/20(木) 22:57:04 ID:SSMHlh/20
- >>516
「はてさて、何のことやら。」
いつのまにやらクロスの背後に立っていた小百合は
一つ間を空けて、カウンター席に座り。
「そうですね、ウインナコーヒーをいただけますか。」
- 518 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/20(木) 23:02:29 ID:HnkBBDEo0
- >>517
「ういうい。いまクリーム泡立てるから待ってろ。さっき切れたところでな」
コーヒーメーカーの前にカップを置きつつ、冷蔵庫から生クリームを取り出し、
ボールの中にぶちまける。
「ったく、いるなら声かけろよなー。この都市には平気で気配を消せる奴がいるから困る」
- 519 :黒沢小百合:2011/01/20(木) 23:15:20 ID:SSMHlh/20
- >>518
「貴方がだらけすぎていただけです。
命が惜しいならばくれぐれも油断しないように。
強さというものは栄光と共に災いも呼び寄せるものですから。」
小百合は暇そうに、客のこぼしたソースやらなんやらで
よごれた先週の週刊誌を店の本棚からとり、読んでいる。
- 520 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/20(木) 23:19:35 ID:HnkBBDEo0
- >>519
「えーダラけたっていいじゃんよー。
俺はこうやってダラダラと面白おかしく生きてたいんですー」
そう言いつつもカウンターの内側の冷蔵庫からローストチキンを取り出し、スライスし始める。
隣には水洗いが済んだレタスの入ったザルがあり、どうやら夜食でも作るつもりのようだ。
もちろん自分用。
「別に栄光も災いも欲しくて強くなりたいんじゃねぇ。
ただ、ワガママを通すには強さが必要なだけだ」
- 521 :黒沢小百合:2011/01/20(木) 23:32:15 ID:SSMHlh/20
- >>520
「その通り、古今例外なく弱者は淘汰される運命にある。
勝者の条件とはまず、強くあらねばならない。」
小百合はどこか楽しそうで。
こうして考えると小百合は大抵その
思想、意見を他人否定されてきた。
「やはり、あなたは他の英雄には無い美徳を持っている。」
どこか諦めじみたものを含んだ態度をとる
時も多いクロスは小百合の『英雄』に対する敵対心をあまり煽らないのだろう。
- 522 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/20(木) 23:37:16 ID:HnkBBDEo0
- >>521
「あまり買いかぶりなさんな、俺はそこまで御立派な人間じゃねぇ」
ヘラヘラと笑いつつ、耳を切ったパンに
レタス、チキン、タマネギ、マスタード、ペッパーマヨネーズなどをはさむ。
それを両面挟み式のフライパンに入れ、コンロに火をつけた。
どうやらホットサンドを作るつもりのようだ。
「それに、だ」
クロスは小百合の鼻先にまで、義手の人差し指をズイッと突き出した。
「俺は英雄なんかじゃねぇ。もっと汚ぇ人間だ。二度と俺を『英雄』と呼ぶな」
どうやら、そこには拘りがあるようで。
- 523 :黒沢小百合:2011/01/20(木) 23:48:42 ID:SSMHlh/20
- >>522
「おっと、これは……
しかし、あなたほどの強さがあれば皆、
貴方を英雄と呼ぶのでは?」
雑誌も、目当ての記事にすべて目を通して
暇になったのか、暇そうにカウンターにひじをついている。
「シェイクスピア曰く、『偉大さを恐れるな。
偉大に生まれるもの、偉大な事を成し遂げるものもいれば
偉大さを押し付けられるものもいる。』恐らく貴方はいずれ偉大さを押し付けられる。」
- 524 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/20(木) 23:52:46 ID:HnkBBDEo0
- >>523
「んなこた知るかよ。俺は嫌だから嫌って言ってんだ。
ったく、他人に勝手に変なランク付けされちゃーこっちはたまんねーよ」
やれやれ、とクロスはため息を吐き出した。
「何より、そのセリフをお前に言われるとちょっとムカつくね。
俺はお前に負けてんだぞ。くっそー」
次は負けないけどな、とセリフを吐きつつフライパンから中身を取り出し、包丁で切り分ける。
ローストチキンのホットサンド、完成だ。
「あ、食べる? 一人だけ食べるのもアレだし」
- 525 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 00:02:35 ID:SSMHlh/20
- >>524
「ふふふ、いつでも挑戦を受けて差し上げましょう。
楽しかったですよ、我が軍勢に飲まれズタボロになった貴方の死体を
眺めるのはね。」
くっくっ、と息を漏らし、挑発交じりに笑う小百合。
とはいえ、小百合も内心、もう一度クロスと戦いたいという思いはあった。
「……ん、あぁ……そうですね。頂きましょう。
ああ、そういえばまだ夕食をとっていなかったな……。」
人前で弱みを見せたがらない小百合には珍しく、
へにゃんと体制を崩してカウンターにもたれかかっていた。
- 526 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/21(金) 00:12:28 ID:HnkBBDEo0
- >>525
「くっそがー。いつかぜってぇーに泣かせてやる」
ガスガスと辺りの棚に蹴りを入れつつ、クロスは皿にホットサンドを乗せて小百合に渡す。
「おいおい、仕事疲れか?
……お前はすぐに無理するからな。疲れ、溜まってんじゃねーの。
休暇とか取らないのか?」
- 527 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 00:19:12 ID:SSMHlh/20
- >>526
「期待して待っていますよ。」
小百合は皮肉たっぷりに言い放つと、
そのまま腕に顔をうずめた。
「いえ、大丈夫です。私は夜刀神さんのものであり、
彼女が居ない間、千夜を支えなければならない。
この程度の疲れでへこたれるわけには……。」
小百合は時折、動く事もままならずに
会社の仮眠室ですごすこともあると聞く。
かなり無理をしているのは間違いない。
- 528 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/21(金) 00:21:30 ID:HnkBBDEo0
- >>527
「何言ってんだよ、たまにはへこたれろ。
お前のそーいうところ、俺は苦手」
ムシャムシャとホットサンドを頬張りつつ、クロスは言葉を続ける。
「第一さ、お前、
人に『助けて』って言ったこと、ある?」
- 529 :衣宮凜 ◆X7kkkkkkkk:2011/01/21(金) 00:27:35 ID:krbM97ow0
- 「んはは。ごくろーごくろー。
いやー仕事があるってのは羨ましいでゲス。こちとら殆どむしょくだかんねっ!」
戸を開け、女性が足を踏み入れた。
ぺた、ぺた、と、素足が床を叩く情けない音が響く。
けらけらと、軽い笑いを零しながら女性は、ボロボロの外套を翻して椅子に座った。
「シリアス良い感じのムードぶっちん壊しても構わんかな?かなかなっ?!へいっ!!
いいぜ、答えは聞いてない!私は私の自由にフリーを走るからっ!!」
浮浪者のような恰好だった。
腕と脚に包帯を巻き、頭部も包帯で包み、
ボロボロの外套に薄汚れたズボンとシャツ、
透き通った水色の髪が、帽子のように巻いた包帯から流れている。
顔には垢と、分厚い丸眼鏡があった。
- 530 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 00:27:44 ID:SSMHlh/20
- >>528
「ですから、この私はこの程度で……
……さあね、特に思い当たりませんが……。
ところで、ホットサンドはまだですか……。」
小百合は顔を上げて、クロスのほうへ
顔を向けようとしたが、その過程で既に置かれていた
ホットサンドに目を留めて。
「……ああ、もう来ていたのか……。」
小百合はもそもそとそれを口に運び、
コーヒーでどうにかそれを胃へと流し込んでいた。
- 531 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/21(金) 00:34:14 ID:HnkBBDEo0
- >>529
「お前、風呂って知ってるか?」
すげージト目で彼女を見る。
フリーター
「まぁいい、金はあるんだろうな無法者」
>>530
「……おい、小百合。やっぱりお前、休め」
少しカウンターから身を乗り出し、小百合の肩に手を置く。
「このままだと死ぬぞ。過労死ってホント、馬鹿にできねぇんだぞ?」
- 532 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 00:44:28 ID:SSMHlh/20
- >>529
「旧約聖書の申命記によるところでは、
『汝、穀物を脱穀するため働く牛に口籠を繋ぐ無かれ。』
仕事に従事するものにはそれなりの報酬を与えよ。ということですが、
あなたはどうやらまっとうな仕事を行っていないようですね。」
小百合は女性の服装を一瞥すると軽蔑するような視線を向けた。
>.531
「清の雍正帝、フランスの皇帝ナポレオンは日々の激務による
ストレスで寿命を減らした、とされています。特に雍正帝は過労死説まである。」
小百合はほとんどめんどくさそうに
クロスの手を払いのけると、いつもの様子で講釈をたれる。
「しかしローマの初代皇帝アウグストゥス、
大英帝国の首相ウィンストン・チャーチルらは激務の間にも
うまく休息をとる事により天寿を全うしたのです。私もちゃんと休息はとっていますから……。」
- 533 :衣宮凜 ◆X7kkkkkkkk:2011/01/21(金) 00:48:10 ID:krbM97ow0
- >>531
「知ってるけど出会えないんだよねん。都市伝説じゃね?」
ふぇーえ、と息を吐いて外套に手を突っ込んだ。
「フリーターノンノン。裁判所って知ってるか?異能都市第一位さんよ」
彼女は笑いながら、外套に突っ込んでいた手をクロスさんに向けて突き出した。
黄ばんだ紙が一枚と、汚い小銭が数個。
>>532
「そりゃあ奴隷身分だからねえ……………………つってもこれは世をしのぶ仮の姿。
本当の姿はバベルの塔から白い髪を地面に向かって垂らす囚われのお姫様ってところですわ。すわすわ。
あ、今バカにしたろ?やつれてんよ?おじょっつぁん」
彼女はその紙を、小百合さんにも向ける。
「ところであんたは裁判所、知ってるかい?」
- 534 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/21(金) 00:51:10 ID:HnkBBDEo0
- >>532
「うっせ。今のお前は正しく休息が取れてるとは、とてもじゃないけど思えない。
……ま、お前がそれで死んでも本望って言うんなら止めないけどな」
やれやれとクロスは息を吐く。
「とにかく、帰ったらすぐに風呂入って寝てくれ。
これは命令じゃない、俺の個人的な頼みだ。
頼む、休息を取ってくれ。じゃないと……」
すこしクロスはそっぽを向き、頬を掻きながら言葉を続ける。
「今のお前を倒しても……その……自慢にならないからな」
>>533
「ああ、だったら後でうちの都市伝説を紹介してやる。
第一位? なんのことだ?」
首をかしげつつも、クロスはカウンターに戻る。
「ま、通貨があるんなら食い逃げの心配はなさそうだな」
- 535 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 00:57:27 ID:SSMHlh/20
- >>533
「さあ、知りませんね。
公的な裁判所に貴方のようなものが
いるはずもありませんし……。」
小百合は黄ばんだ紙に見向きもしない。
完全になめ切っている。
>>534
「はは、あなたに気遣われるとは
私はそれほどに酷い状態なのか。」
自嘲気味に呟く小百合。
「わかりましたよ、今日は残りの仕事はやらずに
家に帰ったらすぐにシャワーを浴びて休みます。
では、今日はもう……。」
一瞬、返るそぶりを見せた小百合であったが……。
「そうだ、以前からコレを渡しておこうと思っていました。
いい機会ですから今渡しておきましょうか。」
小百合は、膨らんだ茶封筒を取り出しカウンターに置く。
- 536 :衣宮凜 ◆X7kkkkkkkk:2011/01/21(金) 01:11:54 ID:krbM97ow0
- >>534
「こらこら。質問に答えなさい。普段ふざけてるアタイが割と真面目だってのに。
第一位ってのは、お前。…………あ、お前赤じゃなくて紅の方か。二位じゃねえか使えネー」
まあいいやと彼女は言い、カウンターにお金を置く。
>>535
「知らない?〝裁判所〟。慈善団体を騙って、〝裁判員〟が人を粛清していってるそういう組織。
今度異能都市に攻めてくんだけど」
見ろよ、見ろよ、見ろよ、と詰め寄り、小百合さんの目の前で振る。
「私はそれを〝己が正義〟に従って止めたいんで、異能都市最強に手を借りに来てやがりました」
- 537 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/21(金) 01:13:32 ID:HnkBBDEo0
- >>535
「? なんだこれは」
ペリペリと封筒の中身を明けて中をのぞく
>>536
「ふっざけんなァアアアアアアアア!
アイツと間違えんじゃねぇ! 俺は違うっつの!!
『まぁいいや』ですませんな!!
注文言え早く!!」
- 538 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 01:18:58 ID:SSMHlh/20
- >>536
「つまりテロリストという事でよろしいか。」
小百合の髪が逆立ち、
先ほどまで青白かった肌に赤みがさした。
「テロリストは便所に追い詰めて肥溜めに叩き込んでやる。
それとも何か、弁解の言葉はありますか?」
>>537
中身はでん、と札束ひとつ。
「私は貴方が居ない間も、この喫茶店に
入り浸っていましたが本当に経営する気があるのですか?
ま、これで赤字を補填しなさい。」
- 539 :衣宮凜 ◆X7kkkkkkkk:2011/01/21(金) 01:24:19 ID:krbM97ow0
- >>537
「うぜえ二位、あんま喋りかけないでくれますか、気持ち悪い。マジアリエナインデスケドー。
注文? これ張っといてくれたらそれで結構デゲスデゲス。飯はいらねー」
だん、と紙をたたきつける。
「〝対裁判所異能都市防衛戦線メンバー募集要項〟。はっといてくんねえ?」
>>538
「私はテロリストじゃありませーん」
両手を上げて、降参のポーズをとる。
「まあテロリストのメンバーに見えますけどNE!HAHA!」
「何? テロリスト嫌いなの? you、はいっちゃいなよー。防衛戦線」
- 540 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/21(金) 01:37:26 ID:HnkBBDEo0
- >>538
「いや、こりゃ……しかし、うぬぅ」
受け取るか否か迷っているご様子
>>539
「ああん?」
張り紙を受け取り、ザッと目を通す。
「おい、どういうことだコレ。裁判所?」
- 541 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 01:41:07 ID:SSMHlh/20
- >>539
「慈善団体を装って一般人を不当に粛清。
都市に攻撃を仕掛けるという反社会的計画。
テロリストそのものではないですか。」
小百合は、袖口に仕込んだ小さな紙片を引き抜く。
「裁判も不要。お前は銃殺だッ!」
小百合の背後に数人の歩兵が出現。
同時に『塹壕掃除(トレンチブルーム)』ことトンプソン軽機関銃を一斉に掃射する。
>>540
そんなことよりも店が大変だ!
このままでは小百合から貰った金は修理費に消えてしまうかもしれない。
- 542 :衣宮凜 ◆X7kkkkkkkk:2011/01/21(金) 01:52:05 ID:krbM97ow0
- >>540
「そうそう裁判所。各々が各々の正義を貫く組織ですのよ。
残念ながら自由に振舞っていい、とか思ってるバカもいるしバカな正義を持ってるやつもいるから迷走気味だけどな!!」
「その内この都市を狙ってくるんだ。けど私の正義敵にそれはアウト。
けど表立って私がとめに入っても、まあ負ける。そ、こ、で!」
「君ら異能持ち諸君の力を貸してくんない?ってなわk」
>>541
「おいおい更年期障害ですかこのオバハン!!!
どんだけ血眼んなってテロリスト銃殺したいですか!飛び散ってしね!!!」
ごかんべん、とすたこらさっさ。出口に向かって走り出す。
舞った外套を銃弾が貫き、穴が空いた。
その内、脹脛が打たれる。よろけながら戸を押し開け、彼女は店外へ転がり出た。
- 543 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/01/21(金) 01:57:42 ID:HnkBBDEo0
- 「てめぇら外でやれーッ!!」
普通にキレた。
「裁判所だかなんだか知らないけど!!
俺のこの店を壊すことだけはやめろ!
もしこの店をブッ壊してみろ? てめぇら八つ裂きにしてやるからな!!」
ダンダンとカウンターを叩いて威嚇。
「小百合は寝る! てめぇは用が済んだら帰る!
これ以上お前らが一緒の場所にいると何が起こるかわからんからな!」
あーもーめんどくせーと愚痴りつつ、クロスはエプロンを脱いで洗濯籠へ放り込む。
「小百合、この金は預かっておくけど、だからってこの金を修理費に使う予定はないからな!
あとそこのボロ服来たお前も、このポスターは貼っておくから、今日はこれで引き上げてくれ。
何が起こるかわからん。そして俺は!」
『STAFF ONLY』と書かれたドアを明け、
「寝る!!」
バタンと閉めた。
//おやすー^p^
- 544 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 02:02:38 ID:SSMHlh/20
- >>542 >>543
「貴様を始末してやるぞッ!この場でッ!」
小百合はクロスの叫びを聞く前に
目をぎらぎらと輝かせ、凛を追って店を飛び出した。
後日、小百合が一方的に
修理代を送りつけてきたのはまた別の話。
//おやすみー。じぶんもねるー。
- 545 :馬霧 真琴/現在療養中:2011/01/21(金) 23:27:16 ID:.ViFOavA0
- 【自宅替わりの某所】
「ま…一応連絡はしておくか…」
携帯のメモリから小百合の電話番号を呼び出し、そのままコール
- 546 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 23:32:26 ID:SSMHlh/20
- >>545
「はい、私です。
まさか、貴方から電話をかけてくるとは。
我が千夜の専属となる決心でもついたのですか?」
小百合は、すぐに電話にでた。
自宅で休んでいるところだったのだろうか。
- 547 :馬霧 真琴/現在療養中:2011/01/21(金) 23:37:53 ID:.ViFOavA0
- >>546
「…夜遅くにごめんな…。あっ…、千夜については保留で…。」
もちろん、今は“八洲”にいる以上、掛け持ちは出来ない。
それに、自分の立場を考えれば、深く立ち入りすぎない方がいい気がする。
可能性の一つとして、小百合は“八洲”の情報を持っているのも考えられる。
「確か…黒沢さんって…警備関係の…主任さんやったやんな?」
今手元に小百合の名刺は無いが、なんだかすごい肩書きだったことは記憶にのこっている。
「一応……耳に入れておきたい情報があって電話したんやけど、今時間は大丈夫…?」
- 548 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 23:43:20 ID:SSMHlh/20
- >>574
「ええ、都市警備部門の主任ですが……。」
課だとか部、単位ではなく部門。
一企業としては過剰なほどの戦力を誇る千夜の
軍事をつかさどる部門を、小百合はある程度自由に動かせる立場にある。
「ええ、大丈夫ですよ。
なにか、年の安全保障について重大な益を
もたらす情報でも入手したのですか?」
- 549 :馬霧 真琴/現在療養中:2011/01/21(金) 23:48:04 ID:.ViFOavA0
- >>548
「利益っていうか……襲撃の可能性…かな…。…まぁ……一応ってことで…。」
ここでこのつながりは有りがたかった。
聞いた情報の新基はどうであれ、準備は出来る。
――私が知る…“あいつら”はちょっと…あれやから。
「ウチ…馬霧の本陣の方から貰った情報やねんけど……、真偽は定かじゃなくって……それでも良い?」
- 550 :黒沢小百合:2011/01/21(金) 23:52:55 ID:SSMHlh/20
- >>549
「襲撃の可能性、ですか……。
真偽は定かでない、といってもあなた方の本部からの情報でしょう?
その辺の浮浪者の寝言よりは確実に価値があるというものです。」
小百合は情報に興味を示した。
「それに、ある程度こちらで真偽の調査も出来ますしね。」
- 551 :馬霧 真琴/現在療養中:2011/01/22(土) 00:06:18 ID:.ViFOavA0
- >>550
「私の中では……今の段階は…噂より…少し上……現実味が増して来始めた…くらいかな。」
ここで頭の中でお館様からの情報を整理し、小百合に簡潔に伝えようとする。
「ウチ、退魔の一族っていうのは…既に調べられとると…思うんよ…。」
写真と名前がバレているくらいだ。
小百合が接触を計ったことから…なんとなくわかる。
「退魔の家って色々あって……、魔に対するスタンス…で…大きく分けて…二つに分けるんやけど……件の一族は…魔の殲滅に積極的……過激派なんよ…。」
まるで言葉を選んでいるかのように、普段よりのんびり話している。
「それで…今、メンツ……兵隊を集めている…らしいんよ。それでさ…この都市って…魔、多いやろ?だから襲撃されるかもしれんって…話で……。」
聡い小百合にはもう話の先が読めるだろう。
不確定情報というのも納得出来るはずだ。
“もしかしたら此処が襲撃の対象になるかもしれない”
それに“八洲”のことは隠しきれている…と思う。
- 552 :黒沢小百合:2011/01/22(土) 00:14:28 ID:SSMHlh/20
- >>551
「なるほど、おおよその事情は理解できました。
まぁ、こちらもある程度調査を行い、衝突の回避に動いてみましょう。」
小百合は、やれやれといった様子でため息をついた。
また、面倒が増えそうだと感じたのだろう。
「わが社にも貴方たちが言うところの『魔』は多いですから。
あまり過激な行動を起こされても困る。」
- 553 :馬霧 真琴/現在療養中:2011/01/22(土) 00:20:08 ID:.ViFOavA0
- >>552
「ウチは……穏健派やから……大丈夫…。もう一人も…同じ…。」
でも、過激派は何をするか分からない。
耳にするのはうわさ話程度でしかない。
馬霧が退魔の家の中では弱い規模に入るからだろうか。
中々正確な情報が入ってこない。
「ウチが……“彼奴等”見つけたら殺(や)るから……。まぁ…こんな感じやけど……こんな程度で良い?」
- 554 :黒沢小百合:2011/01/22(土) 00:27:23 ID:SSMHlh/20
- >>553
「凶悪な魔を裁くのは大いに結構。
しかし、市民として生きているものを不当に攻撃するのは
こちらとしても見逃す事は出来ませんからね。」
くくく、と小百合は楽しげに笑って。
「我々も、貴方と同じく『正当な処置』を行う事になるでしょう。
ビスマルク曰く、『大問題は鉄と血によって解決される』。」
- 555 :馬霧 真琴/現在療養中:2011/01/22(土) 00:30:21 ID:.ViFOavA0
- >>554
「まぁなぁ…ウチ等にとっても…困った人たちやから……。」
退魔そのものが弱体化するかもしれないが、対策を考えるのは上、
現場で動くのが下っ端。
「…ビスマルク……?なにそれ……美味しいん…?」
思った以上にオバカさんだったー^^
- 556 :黒沢小百合:2011/01/22(土) 00:36:25 ID:SSMHlh/20
- >>555
「……ビスマルク曰く、
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。』
あなたはもう少し歴史を学んだほうがいい。」
小百合は呆れたように、またため息をついた。
「他に、何か言っておく事はありますか?」
- 557 :馬霧 真琴/現在療養中:2011/01/22(土) 00:40:25 ID:.ViFOavA0
- >>556
「ほうほう……興味ないことは覚えられんなぁ……。」
真琴は歴史を勉強する気に……ならなかった。
残念だ。
「ん……現状は、伝えることは伝えたし…。今後展開があれば伝えるし、何か分かったら……教えて欲しい…」
- 558 :黒沢小百合:2011/01/22(土) 00:44:05 ID:SSMHlh/20
- >>557
「分かりました、ではまた何か分かったら連絡しましょう。
さて、友人からよく休むように忠告されたので私はもう休みます。
おやすみなさい、よい夜を。」
小百合は相当眠かったらしく。
あくびをしながら、電話を切ってしまった……。
- 559 :馬霧 真琴/現在療養中:2011/01/22(土) 00:46:55 ID:.ViFOavA0
- 「…ああ……切れてもた……まぁいいか……」
そのまま布団の中で転がると、すぐに寝息を立てた…。
- 560 :『ジボル』:2011/01/22(土) 23:21:36 ID:oCLMSMlM0
- 【人っ子ひとりいないような暗い暗い森の中】
ガサ ガサ…
ドッ ズズン...
【2mはありそうな大熊が倒れた】
【鋭く長い爪を持つ猛獣が、泡を吹き、白目を剥いて、もう数秒も経てば命を落とす】
【そして巨躯が倒れた影から現れるのは】
グルルル……
アオォォォォォーーーーーーーォォォォおン!
【――まだ幼い少年だった】
- 561 :ティファニア・ハートランド:2011/01/23(日) 00:46:50 ID:SSMHlh/20
- >>560
「……こっちから聞こえてきたよ……。」
がざごぞざくざく、と落ち葉を踏みしめ
茂みを掻き分ける音と人の声。
ジボルの背後の茂みが動いている。
- 562 :『ジボル』:2011/01/23(日) 00:57:33 ID:oCLMSMlM0
- >>561
【先程まで巨体に向けていた殺気が、ぴり、と後ろに向き】
【地面を踏みにじり、肩越しに後ろを睨みつける】
グルルルルル……
【隠す気もない殺気は、喉奥で自然と獰猛な声に変わり】
【小さく身を屈め足の筋肉がすぐさま跳躍できるような臨戦態勢に替わる】
- 563 :ティファニア・ハートランド:2011/01/23(日) 01:02:49 ID:SSMHlh/20
- >>562
――ざくざくざくざく
「むう、ようやく茂みを抜けたかな。」
茂みからよっこいしょ、とばかりに出てきたのは
黒いロングコートを着た金髪の女性。
片手には山菜やらきのこやらが入ったバスケットを持っている。
山菜取りの途中で道に迷い、ここまで入り込んできたのだろうか。
「む、人だ。すいませーん。」
小走りでジボルへと近づく
ティファニアに敵意はまったくない。
- 564 :『ジボル』:2011/01/23(日) 01:15:42 ID:oCLMSMlM0
- >>563
【背の低く細身な容貌ながら、体は筋肉で締まっていて、ある種美しいとも言える姿】
【その体で――声が聞こえるとほぼ同時にジボルは思い切り後ろへ反った!】
【しなやかな体は容易にブリッジの体勢へ移行し、前に突き出した両足を浮かせ】
ラァッ!!
【指の力で地面をホールドして、枷のついた足を後ろへ、水平に振る!】
【そのままでは足は届かないが――足枷を繋ぐ伸びきった鎖がさながら金属の鞭となってティファニアを打とうとする】
- 565 :ティファニア・ハートランド:2011/01/23(日) 01:19:58 ID:SSMHlh/20
- >>564
「――ッ!」
女の持っていたバスケットが遠心力によって
凶悪な破壊力を持った鎖によって粉砕された。
しかし、ティファニアはバックステップでその鎖を回避し、
そのまま不思議な軌道を描いて、4,5m先の、先ほどの茂みへと
飛び込んで隠れる。
(……へんなのに声をかけちゃった……。
よく考えれば、こんな時間にこんなところに居るのは変か……。)
とりあえず、茂みに隠れたまま『音波』を発して
ソナーのように、ジボルの様子を探る。
- 566 :『ジボル』:2011/01/23(日) 01:28:50 ID:oCLMSMlM0
- >>565
っ?
【思っていたより軽い感触。さっきと同じ熊か狼かと思っていた】
【鎖で打って皮膚と獣毛を剥ぎ、痛みに怯んだところを仕留めようと思ったのだが……】
【素早く両手で体を前に投げ出し、転がるように身を翻した】
……
【そういえば、ヒトの言葉だったなぁ……なんて思いながら】
【体のほうは未だ低く、獣のような警戒の姿勢を解かないでいる】
- 567 :ティファニア・ハートランド:2011/01/23(日) 01:41:43 ID:SSMHlh/20
- >>566
「…………。」
(獣……というより、野人……?
ああいうのは、下手に動くと……気性も荒らそうだし……。)
人がいる=この近くには山荘か、
猟師が使うような休憩小屋があるのではないか、と思ったが
まさかこんな危険人物に出くわすとは。
しかし、帰り道が分からず半遭難している以上、
戦闘で体力を使いたくなかったティファニアは特殊な音波を発し始めた。
俗に言う、モスキート音。
一定の年齢に達する人物にのみ聞こえ、
不快感を与える効果がある。
鳥獣が近づかないように畑などに特殊スピーカーを
設置する例もあるというが、果たしてこんな小手先の技が聞くのだろうか。
- 568 :『ジボル』:2011/01/23(日) 01:54:10 ID:oCLMSMlM0
- >>567
ガルルルルル……!
【唸り声を上げる。自分の位置を隠す気はなく、敵の気配を探り続ける】
【が……当然響く耳鳴りのような音。顔をしかめて耐えるが、止まない。そりゃあ、耳鳴りではないのだから。】
う゛ーーーーーーーっ!!
【キンキンした音をいつまでも聞いていると、だんだん苛立ってきた】
【まだ若年で高音を聞き取りやすいというだけでなく、野生の中で育て上げられた聴覚が災いしているのだ】
ガオッ! ガァアアアアアア!!
【どこともつかず咆哮する。怒り狂った形相での咆哮はまるで内臓に響くような重低音だ】
【このまま音を流し続けられたら、流石に参ってしまうだろう】
- 569 :ティファニア・ハートランド:2011/01/23(日) 01:58:30 ID:SSMHlh/20
- >>568
「…………!」
(これは……やっぱり、効果があるみたいだね。
もう少し流せば、逃げちゃうか戦にを喪失するかも……。)
ここでやめたとて、ただ怒り狂っただけの相手が残る。
ティファニアはこのまま、相手が戦意をなくすまで音波を発し続ける事にした。
ジボルに何らかの探知能力があればティファニアを見つけられるはずだが
もしないなら、この暗さと音波。かなり骨が折れることはまちがいない。
- 570 :『ジボル』:2011/01/23(日) 02:10:28 ID:oCLMSMlM0
- >>569
グルルル……!!
【とうとう耐えかねて上体を起こした。月が少年を微かに照らし】
ぉおォォォォーーーーーーーーーン…!
【高く澄んだ、まるで先ほどと別人のような遠吠え】
【気高さ、獰猛さ、繊細さ――そのような概念の全てを感じさせない、『無垢』すぎる遠吠え】
【生まれたばかりの赤ん坊のような――】
【しかし、それも束の間】
【延々響き渡る不快音を嫌って、山を四つん這いで転がるように下っていった】
【その方向は異能都市。人のいる街に向かって…。】
//いいかんじでおちるぜおつさまありがとう!
- 571 :ティファニア・ハートランド:2011/01/23(日) 02:16:42 ID:SSMHlh/20
- >>570
遠吠えの後、4足で山を駆け降りるジボルを
ティファニアはしっかりと音波で捉えていた。
「行ったみたいだね……。
あーあ、バスケットが……。」
幸い、採取した山菜は無事なものも多い。
それらを、もっとも得意とする重力操作魔法で自分の周囲に浮遊させ、
ジボルの下っていった方向をぼんやりと見つめた。
……木々の切れ間から街の明かりが見える。
「あ!街はこっちだったのか!ずっと逆に歩いてたらそりゃ迷うよね……。
……ん、ということは、あの子は街へ……?だ、だいじょうぶかな……。」
もしかしたら街の問題が増えるかもしれないな、と思いながらも
ゆっくりと山を下り始めるティファニアであった。
// おつつつつー。
- 572 :アイリス:2011/01/23(日) 23:18:42 ID:.ViFOavA0
- 【AGカフェ】
暇だからやってきたのであった。
だが、その仕様に首をかしげ。
「セルフサービス…という解釈でいいのかな?」
なんと無く自分で紅茶を淹れる。
- 573 :ホイ:2011/01/26(水) 21:11:01 ID:PBnIervYO
- 【AGカフェ】
ごりごりと豆を挽くような音とともに芳ばしい香りが微かに漂い、こぽこぽと液体が沸く音が静かな店内に響く。
「ふむぅ……これでいい」
カウンターで作業に勤しむ店員(?)の女性は、自慢げに鼻息を軽く鳴らした。
- 574 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 21:27:01 ID:WVrfsEdY0
- >>573
「こんばんわなの〜」
【ひとりの少女が笑顔で店の中に入ってきた】
「おなかすいたなのー、なにかないかなの・・・」
【そう言ってディスはカウンター席に座り込んだ】
- 575 :ホイ:2011/01/26(水) 21:36:37 ID:PBnIervYO
- 「む、いらっしゃい。でもホイはたべものはつくれない」
言いながらおしぼりとおひやをディスにさしだす。
「のみものはつくれる。もうすこしでできる」
ゴリゴリと豆の様な物を最後まで良く挽いて、沸騰した少し紫色の液体を加えながら混ぜて行く。
いつぞやの成長(時間跳躍)薬とはまた違うようだが……
「でも、なにかあるかしれないから、みてくるな」
ふと思い付いたように奥にひっこんでいく。出来合いの食べ物を探しにいったようだ
- 576 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 21:42:22 ID:WVrfsEdY0
- >>575
「あう〜?こんばんわなの〜『ほい』なの〜」
【少し驚いた顔で挨拶した】
「あうー、こんどはなにがくるのかなの〜」
【少し心配そうに見守る】
- 577 :ホイ:2011/01/26(水) 21:50:35 ID:PBnIervYO
- カチャカチャと何か硬質的な物同士が組みあがっていくような音と一緒に、ホイが放置していた液体が『ガラスのコップに注がれた黒い液体』に変化した。
「サンドイッチがあったぞー…………なんだこれ」
奥からサンドイッチを見付けて戻ってきたホイは、変化した物体を見て首を傾げている
- 578 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 21:54:58 ID:WVrfsEdY0
- >>577
「あうー、これはなにかなの・・・」
【黒い液体を見て驚いた。】
「・・・くんくん」
【恐る恐る匂いを嗅いでみた】
「あうー、それほしいなの〜!」
【とたんに喜んだ顔をしてサンドイッチに目を向けた】
- 579 :ホイ:2011/01/26(水) 22:05:36 ID:PBnIervYO
- 「ん、あげる。……さーびす」
サンドイッチを乗せた皿をディスの前に置く。カタンと小さな音がした。
黒い液体も、そのチョコのような甘い匂いと一緒に、横に置いておく。
- 580 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 22:09:09 ID:WVrfsEdY0
- >>579
「あうあうー、ありがとなの〜」
【微笑みながらサンドイッチを口に頬張った】
「もぐもぐもぐ、あうあう、おいしいなの〜!」
【ニコニコしている】
「あう、こののみものなんだかおいしそうなにおいなの〜」
【匂いを嗅いで警戒心が多少薄れたようで】
「いただきますなの」
【ゆっくりと黒い液体を飲み始めた】
- 581 :名も無き異能都市住民:2011/01/26(水) 22:22:50 ID:PBnIervYO
- 「むう」
さてあの液体には一体どういった効果があるのだろうと、ホイはじっくりディスをみていることにした。
液体は飲み口爽やかなチョコラテといった、実に普通で、美味しい、単なる飲み物でしかないように感じる。
AMTWG.AD4458Mjamgj666
思考にノイズが流れ込む。
AMAM.DAMTWG.A5j66658
何かよくわからないが桁外れの情報量に視界が歪むほどに頭が痛くなる。
JMMMAAMANqqqq666
666qqqqアJMAイイ///
しかしそれも一瞬のこと。ぷつりとノイズも頭痛も消えてなくなった
- 582 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 22:35:19 ID:WVrfsEdY0
- >>581
「んう?なんなのこ」
【突然自分の体の中に流れこんでくるノイズを聞いて】
「うう・・・」
【カウンターに頭を抱えてうずくまった】
「・・・・・・」
【そのままの姿勢で固まっている】
- 583 :ホイ:2011/01/26(水) 22:41:57 ID:PBnIervYO
- 「うん!?……おーい」
ぺちぺちと『光の輪を浮かべた』頭の『側頭部に生えた小さな黒翼』を軽く叩いてみる。
- 584 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 22:44:54 ID:WVrfsEdY0
- >>583
「うう・・・ん?」
【ディスはペチペチ叩かれてゆっくり顔を上げる】
「あう、いまなにがおきたのかなの・・・」
【頭を抱えてため息を付いた】
- 585 :名も無き異能都市住民:2011/01/26(水) 22:51:27 ID:PBnIervYO
- 「まずかったか?そんなにまずかったのか?」
おろおろしながら翼をなでなで。光の輪に頭の翼、どうやら『天使っぽくなる』薬らしい
- 586 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 22:54:35 ID:WVrfsEdY0
- >>585
「あうあう、おいしい・・・かどうかは
わからなかったんだけどな・・・の?」
【そっとディスは頭の翼に手を添える】
「あう〜?なんなのこれなの〜!」
【光の輪をみて仰天した顔になった】
【とりあえず頭の翼のさわり心地を確かめてみる】
- 587 :ホイ:2011/01/26(水) 23:05:58 ID:PBnIervYO
- 586
触った感じは髪の毛と同じようなものだ。ただ、包帯を操る感覚がそこにも伸びているので、自意識で操作するのは造作ない事だろう。
「わっかもあるぞ……これはうれない」
ドン、と何処からか姿鏡を取り出し見せる。ディスの頭の上には何か聖なる雰囲気を醸し出す、光の輪のようなものが存在していた
新たなメニューとして商品にしようとしていたらしいが、どうも喫茶店的なものでも無い。
- 588 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 23:09:11 ID:WVrfsEdY0
- >>587
「うーん、なんだかふしぎなかんじなの・・・」
【そう言ってディスは羽をパタパタと動かしてみた】
「あうあう〜、うごくの〜!」
【なんだかとても楽しそうだ】
「あう〜すごいなの〜、これってどうなってるのかなの・・・」
【興味津々で光の輪に手をかける】
- 589 :ホイ:2011/01/26(水) 23:19:27 ID:PBnIervYO
- 「ホイもあとでつくってたべようか……」
楽しげな様子に自分も飲んでみたくなるホイであった。
パタパタさせると、少し体が浮く。当然浮くほど強く羽ばたいていないので、羽ばたく動作に反応して『天使っぽい力』が体を浮かせるのだろう。
輪に触れると、また頭痛が蘇る。たくさんの情報が流れ込んでくる。しかし今回は何とか意味らしきそれを抽出することが出来た。
【禁止スル事。ソレハ触レル、頭蓋ノ輪ニ】
- 590 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 23:22:05 ID:WVrfsEdY0
- >>589
「うーん、のんだらきけんかもしれないなの・・・」
【ちょっと心配そうに言う】
「あうー?ういてるなの」
【どこか楽しそうに羽をパタパタさせる】
【頭の中に入ってくる情報を聞いて】
「あう、さわっちゃ・・・だめなの?」
【慌てて輪から手を離した】
「いったいなんなのかなの・・・」
【首をかしげながら言った】
- 591 :ホイ:2011/01/26(水) 23:34:50 ID:PBnIervYO
- 「まずかったか?それだといやだな」
うずくまるほど不味いと勘違いしているホイであった。
「なんかひかってるそれは……すごいヒカリだ」
ホイは唐突に言う。それからつらつらと理由を片言で喋ったが要約するなら
『凄い扱い方が限定されたエネルギーと情報の塊』
であるという。『天使っぽい力』そのものであり、使い切るまで元に戻る事は無いそうだ。
- 592 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/26(水) 23:39:25 ID:WVrfsEdY0
- >>591
「あうあう、おいしくないんじゃなくてなの・・・
なんだかあたまのなかにいっぱいはいってきてなの」
【少し困った顔で言った】
「あうあう?てんしみたいなちからなの・・・?
あう〜、・・・このひかりがそのちからなのかなの?」
【そう言って天使の輪を鏡越しに見つめる】
- 593 :ホイ:2011/01/27(木) 00:03:15 ID:PBnIervYO
- 「『そうだね。扱い方に関しては、少しよく解らないけれど概ね便利なものだと思えば良いだろう』」
ホイの片言がすっきりと理解出来る。これも『天使っぽい力』なのだろうか。
「『とはいえ使い切るのにどれだけ時間がかかるかも、いつまた急に無くなるかも増えるかも、わからないんだけれどもね』」
- 594 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/27(木) 00:08:06 ID:WVrfsEdY0
- >>593
「あう〜、そっかなの・・・べんりなんだなの・・・
ちょっとだけおそらをとべたりとかかなの?」
【再び羽をパタパタさせた】
「うーん、ふあんてーってことかなの・・・
なんだかたいへんそうなの・・・きゅうにつかえなくなったらなの」
【心配そうに首をかしげた】
- 595 :ホイ:2011/01/27(木) 00:14:58 ID:PBnIervYO
- 「『なに、不安なら使わなければ良いだけさ』」
「『材料から推測するに対抗薬は作れそうだしね。』」
「『それまでは天使様気分を楽しめばいいんじゃないかな?』」
そういうとホイは奥に引っ込んでいった。きっと材料を取りに行ったのだろうが、暫くしても戻ってくる事はなかった。
//ねむねむ。おちてしまう
- 596 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/27(木) 00:17:51 ID:WVrfsEdY0
- >>595
「あうあう、そうだねなの・・・
あうー、おくすりつくってくれるなの?ありがとなの!」
【笑顔になって見送った】
「あう〜、どうしたのかなの・・・
なかなかこないなの・・・」
【ディスは心配そうな顔で厨房を覗き込んでいた】
//乙乙
- 597 :百合代 命:2011/01/30(日) 00:17:28 ID:jzVcjNC20
- 高く聳えるコンクリートの壁に打ち込まれるのは短剣
1つ、その上にさらに1つ
一直線に、高く高く空へと向かって滑らかな絶壁に降り注ぐ白羽
右の手にその雨と同じ輝きを握る男は、ふわりと風をその髪の毛に纏わせ跳ぶ
1つにその片足を、その上1つにさらに足を
足によってゆらりと短剣はうねり、鈍く響く音を闇夜に流し続ける
それはまるで大合奏
薄く聞こえる蝉の羽音のように
森を牛耳る野鳥の唸りのように
視界を遮っていた只々巨大な何の色も見せない木偶の坊は、そうして駆けている間に消える
―――空に星の光、そして地上にも星の光
―――流れるヘッドライトは流星群か、はたまた地上の天の川か
ひゅるひゅると夜風だけがその耳を潤し、瞳はただ地上の星を見下ろしていた
- 598 :メイプル・ビターキャラメル:2011/01/31(月) 14:11:37 ID:HnkBBDEo0
- 「っちぃいいいい! おいふっざけんなおい! クソゲー過ぎんだろおい!!」
ゲームセンターにて台パンを繰り返す少年が一人。
冬だというのにも関わらず、前を空けた学ランの下は素肌。
頭の両側から生えた角がよく目立つ。
「今の無しだろオイィィイ。いつからシューティングは覚えゲーになったんだよ!」
シューティングが覚えゲーなのは昔からのことである。
- 599 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/02/05(土) 00:04:46 ID:YaZVzlWk0
- 「……」
夜の公園。
人気の無い、真っ暗なそこに青年は立っていた。
「ファック…!ナンドモイッテルガ、テメエガタルンデルカラ、アンナヤローニヤラレチマウンダヨ!」
「…そこまで言わなく、ても……いいんじゃないかな……」
「ウッセーテメエハダマッテロデクノボー!!」
「……」
うるさくてちっこい何かと共に、エシリアは公園の隅っこに立っていた。
- 600 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/05(土) 00:08:16 ID:WVrfsEdY0
- >>599
「あうあうー…なんだかつかれるの・・・」
【首をかしげながら少女が公園を歩いている】
「うーん・・・やすむの…」
【そう言ってエリシアの近くのベンチに座って大きく深呼吸した】
- 601 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/02/05(土) 00:16:35 ID:YaZVzlWk0
- >>600
「……?」
ちっこい何か。暗くてよく見えないが、それがギャーギャー騒ぐのを無視して視線を逸らす。
なんとなくベンチの方を見てみると、女の子が座っているのが目に入り。
「……」
幾つくらいの子だろう。こんな夜中に危ないよなあ、とか何とか考えていたり。
- 602 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/05(土) 00:18:44 ID:WVrfsEdY0
- >>601
「うー…なんだか眠いなの…」
【近くにいる人間の視線を知ってかしらずか、うとうとし始めている…】
「あう、ここではだめなの〜」
【そう言って顔を上げる】
「うーん…つかれてるだけなのかなの…」
【顔を上げてまた首をかしげた】
- 603 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/02/05(土) 00:27:00 ID:YaZVzlWk0
- >>602
「……」
「ダカラナ、オレラヲイツモダシトケッテハナシナンダヨ……ッテ、オマエキイテンノカゴラ!!」
ガン無視。
フラフラとディスの方へと歩み寄り
「あ、の……。君、こん、な所、で、寝た、ら……危な、い、よ……?」
こてん、と首を少し傾げつつ声をかける。
- 604 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/05(土) 00:32:04 ID:WVrfsEdY0
- >>603
「ん?…あう〜。
こんばんわなの〜」
【手を大きく振って微笑んだ】
「あうあう、わかってるなの…
ここではねないようにきおつけるなの〜」
【軽く微笑んでいった】
- 605 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/02/05(土) 00:39:11 ID:YaZVzlWk0
- >>604
「……」
警戒心とか無いんだろうか。
いや、まあ自分が言えた事では無いのだけども。
「風邪、引、いちゃう、し、ね……」
そう言いながら、軽く手を振り返す。
コートの中から見え隠れする手には、包帯が巻かれていた。
- 606 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/05(土) 00:42:31 ID:WVrfsEdY0
- >>605
「あうあう、かぜひいたらみんなしんぱいするからねなの…
きおつけるなの」
【大きく頷いて言う】
「あう〜?けがしてるのかなの?」
【少し気にする顔でエリシアの手を見る。人のことは言えないのだが…】
- 607 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/02/05(土) 00:58:34 ID:YaZVzlWk0
- >>606
「そう、だ、よ…?君、の、お友、達、が…心、配、しちゃ、う……」
少しだけ表情が柔らかく。
本当に「微」妙な「笑」いを浮かべて。
「え……、あ、ああ。コ、レ、ね……コレ、は…この、間、ちょ、tt「ムシシテンジャネェクソヤロウガァーッ!!!」
手に巻かれた包帯を見せ、ヒラヒラと手を振っていた所に後ろからのドロップキックが決まった。
青年の身体は前のめりに吹っ飛び、地面で顔を摩り下ろす。
「ッタク…ナンカテメエサイキンスコシナマイキッツウカヨォ……!」
倒れたエシリアの背中で偉そうに胸を張っていたのはウサギの縫い包みだった。
ただのウサギじゃない。眼帯に煙草を咥えてる、何か無茶苦茶柄の悪いウサギだ。
「あぁ……エシリア……大丈夫……?」
その後ろ。闇の中から、今度は熊の縫い包みが現れた。
囚人服のような服を着せられた、継ぎ接ぎが目に付く熊。
- 608 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/05(土) 01:02:59 ID:WVrfsEdY0
- >>607
「うん、あったかくしないとなの…」
【大きく頷く】
「あう〜、きょうはこーとをきるのわすれたの〜」
【思い出したように言う】
「あうあう〜?きゅうにだれなの?」
【突然聞こえてきた声を見て、その後】
「だいじょぶなの〜!?」
【慌ててエシリアに駆け寄っていく】
「…ぬいぐるみさんがいるなの」
【そして不思議そうな顔をぬいぐるみへと向けた】
- 609 :エシリア・ロッド/??? ◆uotUYGHVwM:2011/02/05(土) 01:11:58 ID:YaZVzlWk0
- >>608
「……」
返事が無い。ただの屍のようだ。
「……アァ?ナンダガキ。
オレハイマ、コノファッキンヤロウニセッキョウシテタトコロナンダヨ!ジャマスンナ!!」
げしっ、と一度、エシリアの背中を蹴る。
うっ、と呻き声を上げるエシリアの頭を熊が無言で撫でている。
- 610 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/05(土) 01:15:21 ID:WVrfsEdY0
- >>609
「えっと…えっとなの…
とりあえずうさぎさんはそんなにたたいちゃだめなの〜」
【なんだか心配そうな顔だ】
「えっと、くまさんは…おともだちなのかなの?」
【くまのぬいぐるみに向けて不安そうな顔でいう】
- 611 :エシリア・ロッド/??? ◆uotUYGHVwM:2011/02/05(土) 01:20:59 ID:YaZVzlWk0
- >>610
「ウルセエ!オレサマヲムシシタバツダヨ!!」
ゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシ。
呻き声を上げる事もせず、ぐでーっと伸びている。
「……お友達、と言いますか、家族のようなものです……」
顔を上げ、ディスに向かってそう言って。
「……そろそろ帰るよ、ジャック……。エシリア、完全に気失っちゃってるし……」
「ファック!ッタク、コノテイドデダウントカホンキデナマッテヤガルナコイツ!!」
「えっと……、そしたら、私達帰りますね……。驚かせちゃったらごめんなさい……」
熊がペコリと頭を下げ、エシリアの足を掴む。
「よ、いしょ……」
ズリズリズリズリ。
自分より何倍もの大きさのあるエシリアを、軽々と引きずりながら、一人と二匹(二個)は何処かへと去っていった。
- 612 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/05(土) 01:25:03 ID:WVrfsEdY0
- >>611
「あうあう〜、むししたからってなの…」
【かなり困った顔である】
「そっかなの…かぞくはいいなの〜。
だいじにしようねなの〜」
【大きく頷いて微笑んだ】
「あうあう、きにしないでいいよなの〜。
またあおうねなの〜!」
【そう言って微笑みながら見送って言った】
「なんでぬいぐるみさんがしゃべってるのかなの〜」
【そう言ってディスはまた首をかしげた】
- 613 :佐宗スグル:2011/02/06(日) 23:04:29 ID:onviSg/.0
- 「うー、どうしよどうしよ……」
濃緑の着物に白衣、黒髪のポニーテールに真紅の番傘。
ぐちゃぐちゃなファッションの誰かが、夜の公園で何やらうろうろとしていた。
「……クソッ、今日は野宿コースかな」
一人で呟きながらうろうろを続ける誰かは、多分かなり怪しい。
- 614 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/06(日) 23:07:41 ID:WVrfsEdY0
- >>613
「あう〜、なんだかおひるにいっぱいねちゃったの…」
【首をかくかく動かしながら少女が歩いていた】
「あう〜。だれかいるなの…」
【不思議そうな顔で誰かを見つめる】
- 615 :佐宗スグル:2011/02/06(日) 23:15:01 ID:onviSg/.0
- >>614
「こどもっ!?」
誰も居ない、或いは誰も来ないと思っていたのか、妙にビクッとして驚いている。
そして番傘で顔を隠しながらディスのほうに歩み寄りながら、
「あ、えーっと……こんばんは?
お嬢さん、この都市の治安は知らないけど、夜に一人で出歩くのは危ないような……というか」
と、忠告のようなものを言ってみる。
- 616 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/06(日) 23:18:20 ID:WVrfsEdY0
- >>615
「あう〜。こんばんわなの〜」
【微笑みながら手を振る】
「あう〜、このあたりはあんぜんだからだいじょぶなの〜
えっと…そっちもここにいたらあぶないかもなの〜」
【首をかしげている】
- 617 :佐宗スグル:2011/02/06(日) 23:24:40 ID:onviSg/.0
- >>616
「はい〜」
手を振り返す。
「そっかー、治安はOKなのね。
それじゃひとまず一安心かな……」
安心してはいけない気もするが。
……危ないって、僕が? なぜ?」
分かってない様子。
- 618 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/06(日) 23:28:09 ID:WVrfsEdY0
- >>617
「あう〜、まちにもまもってくれるひとがいるからなの〜。
だいじょぶなの」
【微笑んで言う】
「あう〜、その…ふしぎなかっこだから
いろんなひとにいろいろいわれるかもなの〜」
【どうやら治安的な話ではなさそうだ。だがディスだってあんまり人のこと言えない気がする】
- 619 :佐宗スグル:2011/02/06(日) 23:36:49 ID:onviSg/.0
- >>618
「うん、俺の元居たところはそれはもう酷かったからな。
ちょっと心配だったのだ」
うんうん頷いている。
時折顔の下半分が見えるかも知れないが、その口は左端が吊り上がっている。
ニヤッ、と笑っている感じだ。
「……あー、この服装ね、確かに怪しまれるかも。
んでも、この不思議な格好が一番落ち着くんだ。
うーむ、近いうちに部下の女の子もこの都市に来る予定なのに、それまでに逮捕されてても困るしな……」
悩んでいる模様。
- 620 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/06(日) 23:43:28 ID:WVrfsEdY0
- >>619
「あう〜、そんなにひどいところだったの?
その、おそとにでられないくらい?」
【興味津々で返す】
「あう、そっかなの〜。でもここにいるひともいいひとだから
つかまってもそういうことはなしたらゆるしてもらえるかもしれないの〜」
【微笑みながら言った】
「あう〜。まだひとがくるなの〜。
たのしみなの〜!」
【なんだか楽しそうだ】
- 621 :佐宗スグル:2011/02/06(日) 23:51:57 ID:onviSg/.0
- >>620
「外に出れなくは無いけど、出ない方が良い……みたいな。
特に能力者、その中でも『邪気眼使い』ってのは皆命狙われてたっぽいし」
その邪気眼使いの命を狙う組織から来た、ということは言わない。
「分からず屋が多いと困るからねー、良い人が多いと助かるよ」
また頷いて。
「うん。見た目の歳は君と同じくらいかな……。
会う機会があったら、どうか仲良くしてやってね」
- 622 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/06(日) 23:57:03 ID:WVrfsEdY0
- >>621
「あうー。つまり…もってるひとはみんな
てきだったってことなの?それは…よくないところなの」
【少し悲しそうな顔だ】
「でもだいじょぶ、ここはみんななかよくくらしてるからなの〜」
【すぐに微笑み返した】
「そっかなの〜。
おんなじくらいのこなの…うん、おともだちになりたいなの!
もちろん…」
【そう言ってスグルを指さす】
「そっちともなの〜!」
【…名前を知らないと若干失礼な呼び方をしてしまうようだ】
- 623 :佐宗スグル:2011/02/07(月) 00:04:16 ID:onviSg/.0
- >>622
「基本的にはそういうことになってたね。
みんな仲良く出来ればいいのに、色々事情もあるんだろうけどさ……」
そういう組織出身だ、と言わなくて良かったな、と若干ホッとしている。
言っていたら、もっと悲しい顔をさせていただろうと思う。
「理想郷じゃないか。
んじゃ、こんな顔の私でもどうにか……ん、今のは無しで」
そして余計しっかり番傘で顔を隠す。
「因みに『ファイブ』っていう子と『クロナ』っていう子が来るのよね。
もっと来るかも……いや、来られても僕がさばき切れないから困るけど。
因みに俺は佐宗スグル(さそうすぐる)、君の名前は?」
- 624 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/07(月) 00:09:04 ID:WVrfsEdY0
- >>623
「あうあう、そうだねなの…
わるいひとがあらわれてもみんなでいっしょにたたかえるみたいななの…」
【頷いて返す】
「あう〜、わるいひとはいるけどねなの〜。
あう?かおがどうしたの?」
【不思議そうな顔でいった】
「あうあう〜。『ふぁいぶ』と『くろな』なの〜。
もっとひとがくるなの!おともだちいっぱいなの〜」
【とても楽しそうだ】
「あう、『すぐる』なの〜。
こっちのなまえは『でぃす』なの!よろしくなの〜」
【そう言って満面の笑顔を見せた】
- 625 :佐宗スグル:2011/02/07(月) 00:17:38 ID:onviSg/.0
- >>624
「まあ、最後は正義が勝つ。
そしてこの都市みたいに平和になってくれるさ……多分」
そういえばこの子が「安全」な都市と言ったのを当然のように信用したけれど、
実態見るまでは分からんよなあ……
などと考えつつ。
「……あ、居なくは無いのね、悪い人。
いや、うん、顔は何でもないよ」
妙に焦って誤魔化そうとする。
「『ディス』かー、オッケー、よろしく。
ハハッ、女の子に名前を教えて貰える日が来るとは思わなかったぜ」
間違い無くファッションのせいだ。
そして握手でも求めるように右手を伸ばす。
その肌は妙に白い。
- 626 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/07(月) 00:24:03 ID:WVrfsEdY0
- >>625
「あうあう、そうなの!
いいことをやったらぜったいもっとよくなるなの!」
【大きく頷く】
「あう〜。このまちにわるいひとくることがおおいかなの〜」
【溜息をつく】
「あうあう、そっかなの。じゃあきにしないなの〜」
【微笑んで言った】
「うん、なの〜!」
【ディスも握手に応じて握り返す。思ったよりも握力が強いかもしれない】
「あう〜。それってそういうことかなの?」
【不思議そうな顔で尋ねる】
- 627 :佐宗スグル:2011/02/07(月) 00:33:24 ID:onviSg/.0
- >>626
「俺は平和を愛する男さ〜。
……何か狙われてるのか、この都市?」
いよいよ怪しくなってきた気がする。
「そうそう、気にしない気にしない」
またちょっとだけ、心の中でホッと一息。
「よろしくね〜」
握手の手に、意外と力あるのだな……なんて思いつつ。
残念ながら(見た目通り)、この男はモヤシだ。
「そ、そういうことって何かな? アハハハ……」
笑って苦しい誤魔化し。
- 628 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/07(月) 00:39:30 ID:WVrfsEdY0
- >>627
「あう〜。ねらわれてるのかはよくわからないけどなの…
わるいひとたちがやってくることはけっこうあったの…」
【少し下を向いて落ち込んだ顔になる】
「あうあう、だいじょうぶなの〜?」
【少し力を入れすぎたかもしれないと思って顔を上げる】
「えっと…なまえをよばれたのがはじめてってことなの…」
【不思議そうな顔である】
- 629 :佐宗スグル:2011/02/07(月) 00:52:09 ID:onviSg/.0
- >>628
「それって結構深刻な問題な気がしないでもないけれど……。
まあ、僕が来たからには、この都市を自慢の防御力で守ってやるけんね」
そう言って、まさしく自慢げに胸を張っている。
「大丈夫大丈夫、無問題無問題」
らしい。
「あ、ああ、そうか、名前の話ね。
初めてか、ふーむ……」
また焦りを見せたのは、顔の話に戻ったのかと思ったからだったり。
「……んあ、そろそろクロナが来る頃合いかな。
ちょっと探してみてくるよ。それじゃ、おやすみ〜」
手を振って背を向け、スグルは夜の闇へ消えていった。
そして、消えてから気付いた。
この辺に宿が無いか、訊いておけば良かった。
//仕事なので先に落ちさせて貰います。初ロールありがとうございました〜
- 630 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/07(月) 00:56:34 ID:WVrfsEdY0
- >>629
「あうあう、だいじょぶなの!
そのときはみんなでまもるからなの〜!
『すぐる』もまもるなの〜!」
【嬉しそうだ】
「あうあう、どうしたのかなの?
あう、かえるなの?」
【そう言って首を傾げる】
「あう〜!またねなの〜!」
【大きくてを振って見送った】
「『でぃす』もはやくかえらないとなの〜」
【そう言ってディスはその場から去っていった】
//こちらこそ絡みありがとうございました
- 631 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 21:37:05 ID:HnkBBDEo0
- ――ガンッ
「っだああああああ!!! 今の当たってねぇだろうがあああああ!!!」
ゲーセンにて台パンを繰り返す高校生。
しかしそこは流石異能都市。能力者の触れるゲーム台が台パン如きで壊れる筈がないのである。
それが分かってるのか分かってないのか、メイプルは容赦なくゲーム台に拳を叩き込む。
「……チッ、もう一回!!」
――ピチューン
「くそがああああああああああ!!!!」
- 632 :剣山:2011/02/09(水) 22:08:34 ID:sicV56OY0
- 「やわいパンチだ」
こんな時期にアロハシャツの男が、それを見ていた。
頭にはバンダナ代わりだろうか、タオルを巻いている。
「そんなパンチじゃ世界は狙えないな」
見ていたのに状況は理解していないようだ。
- 633 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 22:13:15 ID:HnkBBDEo0
- >>632
「!?」
急にかかった声に驚き振り返る。
その間に……
――ピチューン
「うっがぁあああああああああああああああああああああああ!!!!」
またメイプルの機体は弾幕の餌食になった。
「てえええええめぇぇえええええええ!!」
- 634 :剣山:2011/02/09(水) 22:17:56 ID:sicV56OY0
- >>633
「もっとパンチはこうな……しゅぱっ……と打たなきゃな」
メイプルの断末魔をよそに、男はシャドーボクシングをしていた。
「さあ、もう一回やってみろ!」
いい笑顔と共にメイプルに向き直った。
- 635 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 22:20:37 ID:HnkBBDEo0
- >>634
「ノーコンでラスボスまでいったのに……あと少しでノーコンクリアだったのに……
てめぇええええええええええええええええええええええ!!!!」
メイプルは男に言われたとおり、シュパッと拳を放つ。
……目の前のタオルバンダナ男に向かって。
- 636 :剣山:2011/02/09(水) 22:24:22 ID:sicV56OY0
- >>635
――ガヅンッ
「あ゙でっ」
見事命中。
それも顔面に。
「……フォームはいいが、やはり筋力が足りないな。
あと目標、間違えてないか?」
殴られたままの体勢で、微動だにせず呟いた。
- 637 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 22:26:54 ID:HnkBBDEo0
- >>636
「な……ッ!」
男の言葉にガクン、と膝が折れる。
「俺の懇親の一撃が……『筋力が足りない』だと……」
その場に崩れ落ち、ガンガンと床を叩く。
「俺だって狩人の一族だぞ! 人間とは違うんだぞ!
それを……それを、こんなどこにでもいそうなオッサンに!」
言ってることは酷いが、ショックを受けているのは本当だろう。
「……くそっ。オッサン、アンタ何者だよ」
- 638 :剣山:2011/02/09(水) 22:31:27 ID:sicV56OY0
- >>637
「え……あー……まぁ、人間よりはパワーあったよ、うん」
さすがにショックだったのは察したのか、崩れ落ちたメイプルの肩を叩く。
「俺は通りすがりの脳筋、剣山だ」
さりげなくマッチョポーズをとる。
確かにそれなりの筋肉だ。
- 639 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 22:36:14 ID:HnkBBDEo0
- >>638
「つるぎやま……? 確かに俺のパンチを『筋力不足』と言ってのけるだけの身体つきだな」
グッと足にこめて立ち上がる。
「でもな、俺だって負けてらんねー……ええい! オッサン!
お前、俺と勝負しろ!」
ビシイイイッと人差し指を剣山に突きつける。
- 640 :剣山:2011/02/09(水) 22:39:35 ID:sicV56OY0
- >>636
「や、けんざんね」
読み方の違いである。
漢字はわかりづらい。
「勝負……?
別にいいが……筋肉比べか?それともガチンコか?」
- 641 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 22:43:49 ID:HnkBBDEo0
- >>640
「勝負方法は……! ……どうしよう」
考えてなかった。
「……くっそ、ガチンコ以外に思いつかねぇ!!」
高校生らしい、短絡的な思考である。
「お前がいいって言うんなら、ガチンコに決定な!
俺を馬鹿にしたんだ、ぜってぇーに勝ってやる!!」
- 642 :剣山:2011/02/09(水) 22:47:38 ID:sicV56OY0
- >>641
「あ、いや、馬鹿にするつもりは……。
……若いな、羨ましい」
おっさん臭く呟いた。
「まあ、闘うのは嫌いじゃない。いいぞ、来い」
ゲーセン内である。
- 643 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 22:49:36 ID:HnkBBDEo0
- >>642
「よっしゃ! どおおおおおぅりゃあああああ!!!」
右手を振り上げ、剣山に向かって振る……と見せかけて、思いっきり空振り。
しかしこれはメイプルのフェイント。
本命は、その空振った回転力を左足に乗せ、右足を軸にして繰り出す後ろ回し蹴りだ。
- 644 :剣山:2011/02/09(水) 22:56:02 ID:sicV56OY0
- >>643
「ぬぁあ甘っフェイント!?」
思いっきり引っかかった。
思いっきりボディに入っていた。
「ぐはっ……フェイントかよ……」
脳筋というのは事実かもしれない。
「こいつはお礼だ!」
右腕によるストレートパンチ。
ただのパンチだが、ブウンッ、という風切音はその腕力の強さを顕著に表していた。
- 645 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 23:02:15 ID:HnkBBDEo0
- >>644
「ハッハー! 俺はそういう戦い方なんだよ!」
そう言いつつ、腕を軽く広げて構える。
「なんだそんなパンチ、止まって見えるぜ!!」
真正面から来たパンチを横に避ける。
しかし、
―― チッ
ほんの少しだけ、顎にカスった。
「そーれ! もう一発!」
避けたところでまた蹴りを繰り出そうとする、その時、
ガクン、と、膝が折れた。
(なに……!?)
アゴへのダメージ。それは掠っただけでも深刻なものである。
皮膚を少し揺らしただけでも、アゴへの衝撃は脳へと伝わるのだ。
むしろ、皮膚という表面組織だけが振動したからこそ、それは波となって脳を揺さぶる。
カスっただけで膝の揺れるパンチ。それも、腕力がある程度以上の威力を持って始めて成しえる技だ。
「が、あ……!」
蹴り技を出そうとした最中に崩れる膝。
それは致命的な隙を生み出す!
- 646 :剣山:2011/02/09(水) 23:10:36 ID:sicV56OY0
- >>645
パンチはそのまま、ゲームセンターの筐体に激突する。
――バキィッ!
画面に二〜三本白い線が入った。
普通なら「この程度のパンチ」となるだろうが、先ほどメイプルが散々台パンしても傷一つ付かなかったことを考えると……。
「ははは、じゃあ俺も蹴り技と行くか!」
ブウン、と再び音を立て、足を振り上げる。
踵落とし。
妙な対抗心で蹴り技を選んだせいで行動はただのパンチよりも遅れているが、
威力は数倍であると見て取れた。
- 647 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 23:15:21 ID:HnkBBDEo0
- >>646
「やべぇ!!」
なんとか体勢を立て直すものの、回避する時間はない。
(……くそ!!)
仕方なく、メイプルは剣山の踵落としを
真正面から両腕で受け止めた!
――ミシィッ
嫌な音が聞こえる。
なんとか両足でふんばるものの、これで両腕はまともに使えなくなった。
「……ぅぅうう」
なんとか上に乗っている踵を横にどかし、
「うううううあああああああ!!」
剣山の頭の前まで飛び上がり、苦し紛れに右足を頭に向かって真横に凪いだ。
- 648 :剣山:2011/02/09(水) 23:26:22 ID:sicV56OY0
- >>647
――ゴヅッ
メイプルの攻撃は狙い通り、顔側面に命中した。
「ぐ……あ……」
ふらふらと剣山は後ずさりし、壁にぶつかった。
いや、寄りかかりるために後退したのかもしれない。
とにかく、さすがに頭への打撃は簡単には耐え切れないらしい。
「火事場の馬鹿力って奴か……効いたぜ」
――ゴキッ……ゴキッ
蹴られた頭を左右に動かす。
- 649 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 23:30:51 ID:HnkBBDEo0
- >>648
「うっせー筋肉馬鹿。学生の両腕をこんな状態にしゃがって」
ダランと両腕が肩から下がる。
まぁ、そもそも勉強なんてしていないので、しばらく使えなくなったところで「学生」には支障無いのだが。
「俺だってなぁ! 伊達にこの都市で生きてねーんだよ!!」
いつの間にか、辺りにはギャラリーが沸き、
人々の群れが歓声や罵声を飛ばしつつ二人を囲んでいる。
「俺の脚力、なめんじゃねーぞ!!」
そう言うとメイプルは飛び上がり、空中で半回転
ゲームセンターの天井を蹴り飛ばし、また半回転。
「流星キィイイイイイイイーック!!」
天井を蹴り飛ばした勢いをフルに乗せた、名前の微妙な蹴りが剣山へと向かう!
- 650 :剣山:2011/02/09(水) 23:40:54 ID:sicV56OY0
- >>649
「流石にこの姿のままはきついわ……。
人間って回復力無いし……」
ぶつぶつと呟きながら、メイプルを見据える。
「だが所謂縛りプレイってかぁ!?
これはこれでおもしれぇぇぇ!!!」
肘を壁に叩きつけると、ヒビが入った。
叩き付けた反動で拳に加速をつけ、メイプルの足の裏に向けてパンチを放った。
- 651 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 23:45:10 ID:HnkBBDEo0
- >>650
――ガッ
ぶつかる蹴りと拳。
その勝敗を分けるのは……地に足がついているかどうかであった。
空中にいるメイプルには、相手の拳の威力を押し返す為の床が無い!
「がふぅぅううッ!!」
華麗に天井へと逆戻り。
そのまま天井に頭をぶつけ、どしゃりと床におちる。
「く……そ…………無念ガクッ」
K.O.!!!
歓声が、沸きあがった。
- 652 :剣山:2011/02/09(水) 23:50:41 ID:sicV56OY0
- >>651
――ボコッ
「おーおー、足が床に埋まってら」
ぱらぱらと床の破片を振り払う。
ぶつかり合った拳と脚の被害をモロに受けてしまった地面だった。
「うわっ、手真っ赤だ俺、弱いなー、人間の体。
生きてるかー?おーい」
倒れたメイプルつついた。
- 653 :メイプル・ビターキャラメル:2011/02/09(水) 23:56:19 ID:HnkBBDEo0
- >>652
「生き……てる!!」
ガバリと起き上がり、フーッと牙をむいて威嚇。
ボロボロではあるが、なんとか動けるようだ。
「くっそ……今日は俺の負けでいい! でもな!
俺の実力はこんなモンじゃないんだぞ! 本当はな……」
――店員さーん、こっちでーす!
――コラー! 店内で喧嘩すんなー!
「……チィ! 今日はここまでだ! 覚えてやがれ、剣山ンンンン!!」
そう叫ぶとボフンという効果音と共に、なんと山羊の姿に変身。
変身の時に脱げ落ちた服を口で咥えると、脱兎の如くタッタカ逃げ出した。
- 654 :剣山:2011/02/10(木) 00:02:19 ID:sicV56OY0
- >>653
「ぬあっ、ヤギっ!?」
変身の衝撃と驚きで尻餅をつく。
「……面白い奴だ。
勧誘してやろうかな」
どこから取り出したのか、青い鱗のようなものを指でコインのように弾いた。
「喧嘩してたのはお前か!」
「あ、すいません、さいなら」
道をふさぐ野次馬を怪力で押しのけながら逃げていった。
- 655 :灰堂曇&…………… ◆FA/Bw.T3QU:2011/02/11(金) 19:32:41 ID:TtKRpVAI0
- 「時に、一(ニノマエ)。今回の実験に箱庭を選んだのは何故だ?」
「何故って。そりゃあ、戦闘に巻き込まれて死亡なんて御免っすから」
都市中心部の、とある公園。
白衣を着た男が二人。
「研究の為ならば、他の何物をも省みない―――
―――というのが、私達のポリシーではなかったか?」
一人は、灰色の髪をした背の高い男。
銀縁の眼鏡を掛けたその男は、ブランコの周囲を囲う柵の上に立っていた。
「第三研究科にそんなポリシーあったっすかねえ」
一人は、茶色い髪をした青年。灰髪の男よりは、幾らか若く見える。
彼は公園に設置されたベンチに腰掛けて、ノートパソコンを弄っていた。
「……っつーか、科長。こっちに来てから仕事して無いらしいっすけど」
「我々の科には、科長権限というものがある。知っていたかね?」
「しょっ、職権乱用っす! 異議を申し立てるっす!!」
「クク、悔しいか? ならばとっとと私をこの座から引き摺り下ろしてみろ」
「それが出来ないから僕は平なんすよー……あーあ」
愉快愉快、と灰髪の男は柵の上を歩き回る。
そんな様子を尻目に、青年はノートパソコンをカタカタと操作しはじめた。
- 656 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 21:10:28 ID:NnkvX4Zo0
- 「また、この街…」
旅人然とした風貌の男が呟く
「(はて…何かあんのかね、ここに…)」
「あぁ、丼返せってこったかね」
AGカフェから借用した丼の入ったトランクを背負いぶらりと歩いて行った
- 657 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/11(金) 21:17:47 ID:WVrfsEdY0
- >>656
【独りの少女が赤い装いの人物の横を通り過ぎる】
「…?」
【なにか気がかりがあったのか、ディスは振り向いてその人物を確認する】
- 658 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 21:27:11 ID:NnkvX4Zo0
- >>657
振り向いた先には男の姿は無い
角を曲がったようだ
- 659 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/11(金) 21:29:25 ID:WVrfsEdY0
- >>658
「あう〜、いまのひと…しってるかもしれないの」
【ディスは少し気になって行ったであろう方を歩いて行く】
「このあたりかなの…」
【角を曲がった先を見に行った】
- 660 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 21:32:52 ID:NnkvX4Zo0
- >>659
角を折れた先は無人
しかし
「何か用か?」
声は後ろから聞こえる
「ちなみに、俺はお前のとーちゃんとかではねぇので、俺からは別に用は無いが」
回り込まれていた
- 661 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/11(金) 21:40:18 ID:WVrfsEdY0
- >>660
「あう?だれもいないの」
【不思議そうな顔で振り向くと】
「あう!うしろだったの?!
うしろにいなかったとおもってたのになの」
【突然男が現れたのでかなり驚いている】
「あう〜。どこかであったようなきがして、
ちょっとよくみてみよとおもったんだけどなの…」
【そう言ってまじまじと見つめる】
- 662 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 21:43:37 ID:NnkvX4Zo0
- >>661
「この位出来なきゃおちおち野宿もできねーんでな…って別にこれは良いか…」
ふぅ、と溜息ひとつ
「悪いが、俺は知らんな」
そう言うと興味を失くしたのか踵を返す
- 663 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/11(金) 21:45:39 ID:WVrfsEdY0
- >>662
「あう〜。そっかなの〜…
そういうことができないとなの…」
【成程と納得している】
「あう〜?そうなの…
うーん…じゃあかんがえすぎなのかなの…」
【軽く匂いを確認しながら言う】
- 664 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 21:48:45 ID:NnkvX4Zo0
- >>663
「じゃあな」
歩き去る
匂いは、硝煙やら砂やらオイルやら様々
少なくともこの都市で香る様な匂いでは無かった
- 665 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/11(金) 21:51:14 ID:WVrfsEdY0
- >>664
「うーん…しらないにおいばっかりなの…
やっぱりしらないひとだったかなの…」
【悩んだ顔で首をかしげた】
「あう、おなまえおしえてくれないかなの〜」
【そう言ってディスは軽く呼び止めた】
- 666 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 21:57:38 ID:NnkvX4Zo0
- >>665
「名前…?」
足を止めて、やや考える仕草
「考えた事無かったな……名前か」
ブツブツと何か呟いて
「まぁ、まだ無いな」
それが答えだった
好きな様に呼ばれて来たし、実際この一年近くそれで十分だった
「そういう事で」
そう告げると今度こそ人影は雑踏に消えて行った
- 667 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/11(金) 22:03:24 ID:WVrfsEdY0
- >>666
「あうあう〜。おなまえないなの…」
【少し心配そうな顔で言った】
「あうあう、わかったなの〜…
じゃあまたねなの〜」
【軽く手を振って見送った】
「だれだったのかなの…
あのひとなの…」
【そう言ってディスはまた歩き出す】
【その後ろで】
「お〜、やっと発見した!」
【メガネをかけた銀髪の女性がこそこそと後を付けていた】
- 668 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 11:53:46 ID:BnhOXECU0
- 【夕方、人通りの多い通りの中で、一際目につくもの】
【痩せこけ、歩くのもままならぬ様子で道を行く巫女装束の女】
【しかしそれは通常の、白衣に緋袴のものではなく、上下とも灰色がかった珍しいもの】
【然るべき者であれば、先日壊滅した組織の生き残りだという“灰色の巫女”を想起する事もあるだろう】
【それは路地を迷宮化しながら追っ手を阻み、襲撃者からまんまと逃げおおせたという噂だ】
【女は、店頭に跪いたかと思うと陳列されていたリンゴに手を伸ばし、金も払わずにその場で齧りつく】
- 669 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 12:03:38 ID:7gFzKdaU0
- >>668
「はっは、おい姉ちゃん、そりゃいけねーよ」
と、巫女装束の女に話しかける影。
その見た目は、いわゆるチンピラという物であった。
アロハシャツに真っ赤なパーカーをだらしなく着こみ、顔には色の濃いいわゆるヤクザグラサンを掛けている。
右頬には何かを隠すように大きな絆創膏が貼られている。
そして、何よりも目立つのは、そそり立つようにそびえる、モヒカンであった。
目に鮮やかな金髪は20cm程の長さであり、つんつんに触れば刺さりそうなほどに立ち上がっている。
口元には胡散臭気な笑を浮かべて女を見下ろしている。
- 670 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 12:04:11 ID:VsubwHk20
- >>668
「この都市の治安も悪い悪いと思っていたが、まさか巫女までねぇ……」
灰色の巫女のその背後。
積み上げられた木製の箱の上に胡坐をかいて座する少女。
その衣服は黒一色のゴスロリドレス。紫色の長い髪は白いリボンで結われている。
- 671 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 12:12:22 ID:BnhOXECU0
- >>669,670
【はっとした表情で2人を見る】
【自分の行為を咎められ、慌ててリンゴを放り捨て、路地裏へと逃げ込もうとする】
【その足取りは、今まで走ったことがないかのように遅く、たどたどしい】
- 672 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 12:14:19 ID:7gFzKdaU0
- >>670
「うお、すげー格好してるな、あれかいわゆるゴスロリって奴?」
馴れ馴れしく話しかけるアロハモヒカンヒャッハー!。
「あ、おっちゃんりんご3つな」
そう言うと硬貨を店主に渡す。
2つりんごを手に取ると、一個をゼオラの方へ投げ渡す。
どうやら面倒にならないように巫女の分を払い、ついでにゼオラにも何故かりんごを買ったようだ。
りんごをがりっ、と齧り咀嚼する。
>>671
「よっ、とあ、おっちゃんコレ持ってくわ、んじゃ!」
投げたリンゴを空中でキャッチ、リンゴをかじりながら走り、追いかける。
「はいはい、金俺変わりに払っといたから、そんな慌てんなよ、姉ちゃん」
リンゴ残ってるぞ、と言いたした。
- 673 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 12:20:07 ID:VsubwHk20
- >>671
行方の先には、またも同じように座っており。
「まぁ、逃げんなよ。
俺はお前を咎めてる訳じゃねぇ。ただ、お前の慣れねぇ雰囲気に興味を持っただけだ」
口元を不気味に歪ませ、笑う。
>>672
「うぜぇ」
飛んできたリンゴに右腕を向ける。
右手首の先からが闇と化し、リンゴを包み込み、消した。
そして少女自身も消える。
「よお、一応、感謝しとくぜ?」
遅れてきた良方に向けてそう声をかけた。
その右手には一口かじられたリンゴ。
- 674 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 12:25:44 ID:BnhOXECU0
- >>672,673
【追う良方と、いつの間にか回り込んでいたゼオラ】
【路地裏で2人に挟み込まれ、観念して足を止める】
【が、そこで祈るように目を閉じると、両側のビルの壁に手をつく】
【すると、壁の両側から無秩序に棘が生えて、その場所が2人の方へと迫る】
- 675 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 12:28:26 ID:7gFzKdaU0
- >>673
「ああ、気にすんな。今日はパチンコでチィっと儲けてな、太っ腹なんだよ」
にぃっ、と口元を裂くように笑う。
がりっ、と一口喰むと口元を緩ませ。
「結構うめーな、蜜が確り入ってるし、後でもうちょい買ってくるかね」
>>674
「だー、くそ。話ぐらい聞けよなァ」
そう言うと、良方はどこからか機動隊とかが持っていそうな盾を取り出した。
盾は徐々に黒く染まっていき、それで刺を受け止める。
盾の硬度はかなりの物であるだろう。
- 676 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 12:33:29 ID:VsubwHk20
- >>674
棘が少女に刺さる間際、少女自身が闇に溶ける。
灰色の巫女の影から姿を現し、
「……焼き払うぞ」
直に感じ取れる怒りの色を含み、そう言った。
>>675
「お前の事情なんか聞いて無いなぁ、別に」
首を振ると溜め息を吐いた。
- 677 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 12:56:15 ID:BnhOXECU0
- >>675,676
【棘は盾に阻まれ、砕け落ちる】
【また、非物質化した相手を貫くこともできない】
あなた方は……どうして、私たちを、殺すのですか?
私も、あなた方の、贄となるのですか?
【怯えと諦観、そして好奇心の入り混じった表情で、2人を交互に見つめる】
もしも、私が最早不要である、と言うのなら、
そう伝えてさえくれれば、あなた方のお手を、煩わすことなどありませんのに
- 678 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 12:58:09 ID:7gFzKdaU0
- >>676
「おう、悪い悪い」
とへらへらと笑いながら応える。
どうにも掴みどころの無い男だ。
「にしてもお前口悪いなぁ、まあ気にしないけどよ」
はぁ、と此方もため息。
>>677
「殺すゥ?何わけわかんないこと言ってんだよ」
と言いながらリンゴを相手に向けて放る。
緩やかな放物線を描き、相手の懐へと収まるだろう。
「つか、あれか。いわゆる訳ありってやつかい?」
胡散臭そうではあるが、親身な様子で良方は開いてに話しかける。
- 679 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 13:06:20 ID:VsubwHk20
- >>677
「お前が手を出さなければ別の贄を探すだけだが。
お前が手を向けるってなら、俺も探す手間が省けて嬉しいんだがなぁ?」
壁際まで移動し、壁に凭れる。
>>678
「お前には相応の言葉遣いだぜ?」
ケラケラと笑ってリンゴを投げ上げる。
空中でリンゴは闇に消え、少女の右手に戻ってきた。
- 680 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 13:09:09 ID:BnhOXECU0
- >>678
私はかつて、2つの者にしか、会ったことがありません
1つは、私の世話をしてくれていた者たち
もう1つは、私の目の前で、彼らを殺した者たち
あなた方は、そのどちらでもない、と仰るのですか?
【不思議そうに、良方の顔を覗きこむ】
>>679
では、私が何もしなければ、あなた方は私に、何もなさらないのですね?
わかりました、ではそのようにいたします
【再び壁に手をつくと、路地は何の変哲もない、普通のものへと戻る】
- 681 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 13:11:44 ID:7gFzKdaU0
- >>679
「は、まあ俺も大分言葉遣いは悪いタチだから人の事言えねーしな」
どこからかシガリロを取り出すと口に加えてマッチで火をつけた。
柔らかい紫煙が周囲に浮かんでいく。
>>680
「沢山居るだろうが、他にも」
とすげ無い返答。
「何お前、幽閉されてたとか、そう言うのか?」
首をかしげて問いかける。
この世間知らずっぷり、そうとしか思えなかった。
- 682 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 13:21:37 ID:VsubwHk20
- >>680
「ああ。
俺もアイツを殺す気なんてねぇよ」
静かにそう言って。
>>681
良方の顔に向かって漆黒の炎を放つ。
「子どもの目の前で煙草を吸うのは止した方が良いんじゃねぇか?」
- 683 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 13:24:45 ID:BnhOXECU0
- >>681
【一歩たじろいで、】
この、夢の中に参ったのは、昨日が初めてなのです
この場所は常々夢にこそ見ておりましたが、こうしてわが身をその中に置いた時、どうすればよいのか、わからぬのです
それゆえ、わからぬ事ばかりなのは、お許し下さい……
>>682
申し訳ありません、取り乱しておりました
ではあなた方は、私をお助けくださる方なのですね?
この、囚われた夢から抜け出さねば、と思いつつも、思うように体がいう事をきかないのです
今までは、人々が私に気付くことも、不自由することも、なかったというのに
- 684 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 13:27:03 ID:7gFzKdaU0
- >>682
「おぶっ!」
良方の顔面が焔に飲み込まれた。
焔を散らして、驚いた顔で叫ぶ。
「注意するにしろやり方有るだろうがァッ!」
頬の絆創膏が燃え尽き、下の刻印を顕にしていた。
顔の所々が焦げていたが、一部が黒化しており、其の黒いのが刻印に向けてずるずるともどっていった。
急なことで避けきれず防御したようだ。
シガリロも完全に燃え尽きていた。
>>683
「あー、あー。成程、成程」
うんうん頷いて。
「ま、落ち着け取り敢えずリンゴでも喰え、な?」
リンゴをすすめる。
「んで、当面行き場所とか有るのか、お前」
ゼオラの焔を蔵って焦げたところを弄りながら。
- 685 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 13:30:37 ID:VsubwHk20
- >>683
「助ける? 馬鹿を言うな。
俺に働いて欲しかったらそこからは別料金だ」
リンゴを齧りつつ。そう答える。
>>684
「嫌なら避けろよ」
ニタァっとした厭味な笑顔を浮かべて。
- 686 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 13:38:32 ID:BnhOXECU0
- >>684
【リンゴを受け取ると、そっと齧りつく】
行き場所、ですか
いつもであれば、しばらくもすれば、また祭儀の間に戻ることもできましょう
ですが、この度もまた、それができるかは……
>>685
料金とは、あの、紙切れの詰まった蓋つきの箱のことですか?
私の世話をしてくれていた者たちは、それを持っていました
ですが私は、それを持ってはおりません
- 687 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 13:40:18 ID:7gFzKdaU0
- >>685
「突然はやめろよ、流石に反応が間に合わなかった」
はぁ、とため息を付き。
タバコがないと口寂しいようで、飴を取り出して舐め始めた。
>>686
「ふむ……」
腕を組んで難しい顔をする。
自分の食べ終わったリンゴを手で握ると、次の瞬間には林檎の芯は消えていた。
「なんなら当面ウチでも来るか?つっても既に居候が2人いるからかなり手狭になるけど」
と提案する。
こんな怪しげなヒャッハーを信用できるかどうかが問題である。
- 688 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 13:47:53 ID:VsubwHk20
- >>686
「それでも、何か別の物でも構わない。
ただ、お前が欲しいと思った物の方が俺は嬉しい」
「なんで翻訳調の喋りなんだ……」
等と言い、溜め息をつく。
>>687
「なら吸うなよ」
両手持ちでリンゴを齧りながら。
顔の向きはリンゴに、目線は良方に向けて。
- 689 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 13:55:28 ID:BnhOXECU0
- >>687
はい……では、そういたしましょう
夢から醒めるまでは、行くところもありませんゆえ
【ゆっくりと、りんごを齧ってゆく】
>>688
私の望みは、“彼ら”の望み
ですが、“彼ら”はもう、この世にはおりません
私が望むものなど、ありはしないのです
【じっと考えた後、】
そうですね、私は、この悪夢から醒めとうございます
ですが、今それをお渡しするわけにはまいりませんし、することもできません
“彼ら”が生きてさえいれば、きっと料金の払い方などもわかったものでしょうに……
- 690 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 13:57:54 ID:7gFzKdaU0
- >>688
「だってよー、吸いたかったんだもんしゃーねーじゃんかよー、ニコチン中毒なめんなよー」
まるで駄々っ子である、モヒカン駄々っ子である。
>>689
「あいよ分かった。ま、快適じゃねーだろうが、適当にゆっくりしてきな。
後で案内してやるからよ」
頬の刻印を隠すように絆創膏を取り出し、貼った。
内心即答とは驚きであった。
- 691 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 14:03:49 ID:VsubwHk20
- >>689
「ほぅ……。
お前みたいな献身的な人間は今まで二人ほどしか視た事無かったな。お前で三人目だよ」
悪意を直に露わしたかの様な目で巫女を見つめ。
「まあいいさ、
困ったら俺に言いに来い。料金は後払い方式にしておいてやるよ」
>>690
「きめぇ」
するとこうなる。
- 692 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 14:09:42 ID:BnhOXECU0
- >>690
休める場所さえあるのであれば、贅沢は申しません
夢の中で休む必要があるなど、不思議なことですね
>>691
【はて、と首をかしげる】
そう、驚かれることではありません……私は、人間では、ありません
“灰色の巫女”であるがゆえに
- 693 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 14:11:01 ID:7gFzKdaU0
- >>691
「なんで皆俺をキメェとか言うんだろうかねぇ、チンピラぽいのは否定できねーけどよォ」
と独りごちる。
>>692
「夢ねぇ……オレにとっちゃ、此処は間違い無く現実だがな」
そう呟いた。
- 694 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 14:15:32 ID:VsubwHk20
- >>692
「そう言うんなら俺も人間じゃねぇよ」
ケラケラ。
そう笑って巫女を見た。
>>693
「チンピラとキメェは別物で……。
お前がキメェのは仕方ないって事だな」
リンゴを齧りつつ。
- 695 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 14:21:42 ID:BnhOXECU0
- >>693
現実の中に生きる者は、現実を現実と思い、夢を夢と思う
夢の中に生きる者は、夢を現実と思い、現実を夢と思う
そのようなものかもしれませんね……私が生きていたのは、本当に現実だったのでしょうか?
>>694
そうでいらっしゃいましたか、道理で……
【道理でどうなのかは、口にしない】
【そして、灰色の巫女の腹が、ぐるぐるぎゅうと鳴る】
どうしてでしょう? 空腹ゆえにこのリンゴを食べたというのに、胃が鳴ります
夢というのは、不思議なものですね……
- 696 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 14:22:57 ID:7gFzKdaU0
- >>694
「やめてくれよ、オレのガラスのハートが今バシバシ傷ついてるから!」
ガラスのハート(笑)。
>>695
「さあ、な。俺はあんたの実情なんざ全く知らない訳でな。
お前がそう思うんなら、そうなんじゃないか。多分だけどな」
- 697 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 14:26:18 ID:VsubwHk20
- >>695
「……ならもっと喰えばいいんだろ?」
何に言ってんだか。とでも言いたそうな顔。
>>696
「ガラスねぇ…溶かしてみるかぁ?」
左手に漆黒の炎を纏わせつつ歩み寄る。
- 698 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 14:31:34 ID:BnhOXECU0
- >>697
なるほど、仰るとおりです
【ゼオラを妨げるかのような位置、良方の隣に移動する】
>>698
申し訳ありません……何か、食べるものはありませんか?
なれぬ場所ばかりで、そろそろ、疲れてしまいました
あなたの部屋へと連れて行っては下さいませんか?
- 699 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 14:34:10 ID:7gFzKdaU0
- >>697
「やめろよー、意外と繊細なのよ、おれ」
自分を指差しながらじりじりと後ずさり。
>>698
「食い物なら家にあるな、うし、んじゃ行くか?」
そう言うと、飴を噛み砕き飲み込んだ。
- 700 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 14:37:42 ID:VsubwHk20
- >>699>>698
「言ってる意味がよく解んねぇな……」
首をかしげつつ、しかし巫女の言葉を聞いて歩むのを止めて炎も消す。
「それじゃ、俺は一人で帰るとするかなぁ」
- 701 :灰色の巫女:2011/02/12(土) 14:43:07 ID:BnhOXECU0
- >>699,700
はい、参ります……
【良方にエスコートされるように、ついてゆく】
【一度だけゼオラを振り返るが、すぐに進む良方の方へと顔を向けなおして……】
- 702 :東西南北 良方:2011/02/12(土) 14:44:14 ID:7gFzKdaU0
- >>700
「……せーふ」
と、ボソッと呟いた。
「おう、帰れ帰れじゃーなー」
割りと素っ気ない、
そりゃ顔燃やされりゃこうなるさ。
>>701
「ま、そんなに遠くないから、腹減ってるのはちぃっと我慢してくれ」
そう言いながら良方は商店街を歩いて行く。
- 703 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/12(土) 14:47:08 ID:VsubwHk20
- >>701>>702
すでにそこに少女の姿は無かった。
路地の闇と消えた後には、何時も通りの静寂が流れていた。
- 704 :黒沢小百合:2011/02/13(日) 21:40:23 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市・スラム地区】
「はあ、またですか……。
まったく、どうなっているのやら。」
スラム地区で起きた殺傷事件の現場を視察し、
呆れたようにため息をつく小百合。
ここ数ヶ月、『麻薬事件』の発生件数が異常なほどの倍率で増加しており、
その陰に隠れ目立たないものの異能者が関わったと思われる
『器物損壊・殺傷事件』も増加傾向にあった。
「麻薬事件の捜査だけで手一杯だというに、
対処の難しい『異能犯罪』まで増えては……ううむ。」
- 705 :灰色の巫女:2011/02/13(日) 21:57:26 ID:BnhOXECU0
- >>704
【物陰から、その様子をじっと見つめる、灰色の巫女服の女】
【年の頃は10代後半といったところだろうか、しかしその姿は不健康にひょろ長く、
運動などろくにしていなかったことは容易に想像がつく】
やはり……この場所は、歪んでいるのですね……
- 706 :黒沢小百合:2011/02/13(日) 22:03:39 ID:SSMHlh/20
- >>705
『おい、お前!どこから入り込んできたんだ。
ここは封鎖中だぞ!来い!』
巫女はこの周辺を見回っていた兵士に見つかってしまった。
兵士が言うように、この近辺は封鎖線が張られて関係者以外、
入れないようにされているらしい。
『身元を調査させてもらうが、
君には黙秘権があり――』
映画やドラマなどでよく聞く台詞を吐きながら
兵士が二人そちらに近づいていく。
- 707 :灰色の巫女:2011/02/13(日) 22:11:50 ID:BnhOXECU0
- >>706
【慌てて、身を翻す】
【アスファルトの床がめくれ上がり、兵士の行く手を阻む】
【巫女自身はよろよろと、路地の奥へと向かう】
- 708 :黒沢小百合:2011/02/13(日) 22:20:16 ID:SSMHlh/20
- >>707
『うおっ!?』
『クソ、異能者だ!』
めくれあがったアスファルトに驚き、
一瞬対応が遅れた兵士たちから逃れる事は容易い。
運動などろくにしていない巫女とはいえ、路地の奥へと逃げ込む事は可能だ。
しかし――。
『エコー11からHQ。不審者を発見。
場所は……ジミー・ウォータース通り112。至急応援を!』
周囲がにわかに騒がしくなってきた。
すぐこの場を離れないと、先ほどの兵士に見つかる可能性もある。
- 709 :灰色の巫女:2011/02/13(日) 22:25:52 ID:BnhOXECU0
- >>807
【しかし兵士達は方向感覚を失い、今出てきた路地に入って行ったり、
真っ直ぐに進んだつもりで脇道にそれたりと、自分達が今どこにいるのか、わからなくなってしまう】
「くそっ、ここはどこだ!?」
「一体どうなってやがる!」
【その間も、巫女は路地裏を逃げてゆく】
- 710 :佐宗スグル:2011/02/13(日) 22:26:26 ID:onviSg/.0
- //乱入して良いでしょーか
- 711 :灰色の巫女:2011/02/13(日) 22:27:13 ID:BnhOXECU0
- //来い!
- 712 :黒沢小百合:2011/02/13(日) 22:35:56 ID:SSMHlh/20
- >>709
巫女が兵士たちから逃れるべく、走る路地から少し離れた場所。
小百合は己の具現化した兵士が何者かによって幻惑させられている事を感じ、
イラついた様子で、高級車の窓ガラスに拳をたたきつけた。
「クソ、我が包囲網にどこか漏れがあったのか……?
とにかく、ヤツがこの事件の犯人かもしれん。逃がす事は出来ないッ!」
袖口から新たに、雑誌の切り抜きを取り出した
彼女はそれを『具現化』する。
――――バラバラバラバラ
ローターから発生する独特の騒音。
闇夜に溶け込むように、上空を飛行する黒い機体。
小百合は『アパッチ・ロングボウ』攻撃ヘリを具現化してきたのだ。
多数の高性能レーダー類を搭載したこの機体で空から巫女を探すつもりだ。
>>710
// 来いよベネット!
- 713 :灰色の巫女:2011/02/13(日) 22:38:47 ID:BnhOXECU0
- >>712
【一安心したところで空を見上げると、そこには戦闘用ヘリ】
【ビルの壁に背をもたれて休むが、その様子をカメラがばっちりと捉える】
- 714 :佐宗スグル:2011/02/13(日) 22:40:34 ID:onviSg/.0
- //サンキューだぜベイベー
「うー、部下の娘達はまだ到着してないのかな。
それとも、お馬鹿だからこういう所に迷い込んでるとか……」
ポニーテールにした黒髪を弄びながら、真紅の番傘を差した男は彷徨っていた。
濃緑の着物に白衣という出で立ちの男は、何かを探すように、きょろきょろと。
>>709
「って……うわっ、巫女?
君、どうかしたのかな?」
なんか逃走中っぽい巫女に驚きつつ。
番傘でしっかり顔を隠して、巫女に声を掛けてみる。
>>712
「……なんか騒がしいし、こりゃ事件の予感かな。
この都市を知る機会が良い具合に転がるぞ」
ヘリの音を聞きながら前面qwertyの携帯を取り出し、メモの準備開始。
番傘の下で、ニヤケたように吊り上がった口は更に吊り上がる。
- 715 :黒沢小百合:2011/02/13(日) 22:52:14 ID:SSMHlh/20
- >>713 >>714
『殺害』が目的であれば、この時点で30mm機関砲なり、
ヘルファイアミサイルなりを叩き込むところだが、
今回の目的は『捕縛』。殺傷兵器は使えない。
しかし地上の兵士は方向感覚を失っているため、
とても使い物になどなるはずもなく。
そこで、小百合はヘリから催涙弾と
閃光音響弾を巫女とスグルがいる地点にばら撒いた!
催涙弾から発生するガスを吸えば、激しいくしゃみや咳、
涙で行動が難しくなり、閃光弾は視覚、聴覚などを一時的に
不能にさせる効果がある。
- 716 :灰色の巫女:2011/02/13(日) 22:56:05 ID:BnhOXECU0
- >>714
【首をふるふると振りながら、】
突然、襲われました……
あの者たちは、私の世話をしてくれた者を殺めた者達やもしれません……
>>715
……はっ!
【慌てて身を翻すが、ガスに対して背を向けても意味はなく、激しく咳き込む】
【目もやられてしまい、手で辺りの地形をまさぐる】
- 717 :佐宗スグル:2011/02/13(日) 23:02:19 ID:onviSg/.0
- >>715
「な、何か降って来た!」
番傘で身を隠し、しゃがんでやり過ごそうとする。
しかしガスは大して防げず、入り込んで来たそれを吸い込んだ。
「へっくし……ゲホゲホッ!?
オエッ、ゲホッ、く、くるし……」
部下が居ないことを悔む。いや、恨む。
物凄く咳き込み、苦しそうに倒れた。
>>716
「さ、殺人組織なのか?
これは俺が守るしか……」
とか言い掛けてるところでガスを食らい、辛くてもう喋れません。
- 718 :黒沢小百合:2011/02/13(日) 23:10:23 ID:SSMHlh/20
- >>716-717
「ハハハ!この私の包囲網から逃れられると思ったかネズミめ。
もう一人男がいるようだが……仲間か何かか?まあいい。拘束しろ。」
ヘリからロープが路地に下ろされ、
それを使って、ガスマスクを装着した兵士たちが1人、また1人と降下してきた。
『目標を発見した。拘束する。』
ガスで悶える2人を拘束すべく、
まずは降下地点から近かったスグルに兵士の手が伸ばされた。
- 719 :灰色の巫女:2011/02/13(日) 23:14:27 ID:BnhOXECU0
- >>717,718
【地面に手をつくと、兵士の足元の地面が剣のように鋭く尖り、突き出す】
【さらに両側のビルの壁が、ちょうど人の頭の高さほどの部分のみ、ゆっくりとせり出す】
【それはスグルのいる場所も例外ではない】
- 720 :佐宗スグル:2011/02/13(日) 23:20:19 ID:onviSg/.0
- >>718
「うっ、ゲホッ、ゴホッ!
ああうえーきえのたよおあーかあかんあ……」
化学兵器への対処法なんか分かんない、と言いたいらしいが伝わるか否か。
とりあえず降参したか、伸びて来た兵士の手を握ろうとする。
>>719
「あ、あんやおあっ!」
殺される……?
なんか色々起きて、最早パニックだ。
どうにかまだ手に握られている携帯のフルキーでダイイングメッセージを刻む。
[巫女 ヘリ ガス もうだm]
- 721 :黒沢小百合:2011/02/13(日) 23:31:14 ID:SSMHlh/20
- 「ギャア!!!」
足を貫かれ、たまらず転倒する兵士。
既に6人ほどがこの狭い路地に降下しているが、
そのうちの1人を半無力化したとみていいだろう。
>>719
しかし、兵士たちもただやられるばかりではない。
ゴム弾、催涙弾などと同じ、人を傷つけず無力化することを目的とした
非殺傷兵器『テーザー銃』の一種を取り出し、巫女に対して放ったのだ。
コードつきの電極を相手に打ち込み、微弱な電流によって相手を麻痺させる兵器なのだが
今回、兵士たちが使用したのはコードの代わりに電池を使用する事により、
弱点である射程距離の短さをある程度解消したもの。
何らかの防御行動を取らないと、テーザー銃の弾丸が打ち込まれてしまう。
これを喰らえば、屈強な成人男性ですら数十秒は動けなくなる。
華奢な女性である巫女が喰らえばもう、これ以上の抵抗は不可能だろう。
>>720
スグルが手を差し伸べた兵士は、
足を剣のようなものに貫かれ、倒れた。
しかし、スグルにも例の『テーザー銃』の弾丸が打ち込まれる!
- 722 :灰色の巫女:2011/02/13(日) 23:32:58 ID:BnhOXECU0
- >>721
【巫女は、テーザーの直撃を受け、跳ねるように痙攣したあとその場にうずくまる】
【路地の姿は通常のものに戻り、最早巫女が能力を使っている形跡はない】
- 723 :佐宗スグル:2011/02/13(日) 23:41:14 ID:onviSg/.0
- >>721
「うへえ……そうまとー……はやっ……」
なんかブツブツ言ってる男は、倒れた兵士を見て更にパニック。
そこに飛んで来る弾丸。
ヤバい。死ぬ。まだ死にたくない。
携帯を取り落とし、代わりに番傘の柄をどうにか握り締め、弾丸は弾き返した。
それでも既に虫の息なので、結局もう抵抗はしそうにない。
- 724 :黒沢小百合:2011/02/13(日) 23:47:49 ID:SSMHlh/20
- >>722
『こんどこそ確保するんだ!
気をつけろ、テーザーを打ち込んだとはいえ、
まだ何かを仕掛けてくるかもしれん。』
2人の兵士が巫女に駆け寄り、拘束を試みる。
>>723
『今だ、確保しろ!』
番傘で弾丸をはじき返した、という事は
スグルからも銃を構えていた兵士たちの姿が番傘で見えないということ。
その隙を突いて接近し、拘束するつもりだ。
- 725 :灰色の巫女:2011/02/13(日) 23:53:08 ID:BnhOXECU0
- >>724
【両腕を取られた格好で、路地から引きずり出される】
【完全に気を失っていたようだが、兵士が一発気付けを行うと、息を吹き返す】
私を……どうする、おつもりなのですか……?
- 726 :佐宗スグル:2011/02/13(日) 23:54:17 ID:onviSg/.0
- >>724
「よく、やった、かうんた、らいた……」
と言い残して、伸びた。
番傘も手から離れて、彼の左頬の大きな焼印が露わになる。
ギブアップ、あっさり拘束されるだろう。
- 727 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 00:02:13 ID:SSMHlh/20
- >>725 >>726
『目標を確保!』
『よし、連行するぞ。歩かせろ。』
拘束されてしまった二人は、半ば強引に歩かされ、
未だ破壊の跡が残る、少し開けた場所まで連行される。
そこで2人を待っていたのは一台の高級車。
どこかの企業の重役の車だろうか。エンブレムに社章のようなものが
あしらわれたそれのドアが軽い音を立てて開き、中から一人の女性が現れた。
「――この場所の破壊は、貴方たちの仕業。違いありませんね?」
彼女は、威圧するように2人に質問を投げかける。
- 728 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 00:06:28 ID:BnhOXECU0
- >>727
存じません……私は、襲い来る者からわが身を守っただけ
私は、何もしておりません
【威圧に動じることもなく、はっきりと返す】
- 729 :佐宗スグル:2011/02/14(月) 00:11:34 ID:onviSg/.0
- >>727
「うう……さいなんだ」
連行されている間に、静止していた頭の回転が復活し始めた。
そして、現れた女性に怯える。
「な、何のことだよ。いや、何のことですか。
破壊とかしないし、って言うか、出来ないし……。
……あっ、あれ? 傘は? 携帯は?
あわわわわ……」
超キョドり中。
>>728
肝据わってるなあ……
と思いながら、こちらは絶賛キョドり中。
- 730 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 00:20:56 ID:SSMHlh/20
- >>728
「では、何故兵士の警告に素直に従わず逃げたのですか。
それも、我が兵士に防衛というにはかなり過剰な危害をも加えている。」
こつ、こつ、とヒールの音を響かせ巫女に近づく小百合。
「それに対して、何か言い訳は?
ないのなら、貴方をこのまましかるべき場所で尋問を行うことになりますが。」
>>729
『彼とこの女を拘束した地点は、封鎖範囲外です。
偶然迷い込んだ、という可能性も否めません。』
「ふむ……。」
女性は側にいる兵士と2,3言葉を交わすと。
スグルにも声をかけた。
「お前、名前は?」
- 731 :佐宗スグル:2011/02/14(月) 00:28:35 ID:onviSg/.0
- >>730
「ふう……うーん」
落ち着こうと頑張りながら、思案。
どっちを名乗れば良いのだろう。
どっちも名乗ろうか。
「えっと、肩書は『暫定七代目“肺臓”』です。
そんで、偽名は『佐宗スグル』です」
本名は名乗らない。
知らないから名乗れない。
「あっ、あと、僕の傘知りませんか。
真紅の番傘、なんですけど」
ついでに訊いてみる。
- 732 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 00:29:09 ID:BnhOXECU0
- >>730
それは……驚いてしまった、だけです
【じっと見つめ返すさまは、言うなれば「胆の据わった小動物」といったところか】
【堂々とはしているが、いつなんどき何をしでかすかわからない、といった危険性も感じられる】
私はただ、この街の様子を見ていただけなのです
- 733 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 00:45:55 ID:SSMHlh/20
- >>731
『両方の名前で警察のデータベースを検索しましたが、該当なし。
逮捕歴を持つ物まで検索を行いましたがそれでも、該当者はいません。』
「なるほど。」
どうやら、彼らはスグルの名前を調べていたようだ。
兵士の口ぶりからも、悪い結果ではない事が分かるだろう。
「どうやら、貴方は無関係のようですね。
よろしい、開放しましょう。番傘、でしたね……?」
小百合は近くの兵士に指示し、
回収してあった番傘を持ってこさせた。
>>732
「驚いてしまっただけで、これ。」
目の前の女の瞳に、危険な光が灯った。
何をしでかすか分からない、とかそういうレベルではない。
この女は『何か、とても危険な事をしでかす』。
そう思わざるを得ないほど、その瞳はぎらぎらと輝いて、
まるで獲物を見つけた肉食昆虫のよう。
「お前、この私がそれしきの嘘で騙されると思っているのかッ!?
様子を見ていた?驚いてしまった?アスファルトを変形させ、
兵士一人の足を貫いたと?」
女は激昂した様子でまくし立てると、巫女の額に拳銃を突きつけた。
「安全装置は解除済みだ。この私がちょいと指を動かせばお前の頭は木っ端微塵になるぞ。
この状況でもそのバカげた嘘を突き通せるのかーッ!?」
- 734 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 00:57:17 ID:BnhOXECU0
- >>733
【対して巫女服の女は、自らの置かれた状況がわからぬ、とでもいう風に首をかしげて言う】
何故、私が嘘をつく必要があるのですか?
私が街を観察すること自体は、何も不思議なことではないでしょうに
……ですが、街の者に見られることには、慣れていないのです
それゆえのこととて、お許し下さい
【そして、すっと目を閉じた後、微笑んで言う】
もし、私の言葉がご不満だと仰るのであれば、あなたの仰る“然るべき場所”とやらへ、参りましょう
必ずや、ご満足いただけることでしょうから
- 735 :佐宗スグル:2011/02/14(月) 01:01:39 ID:onviSg/.0
- >>733
「ふう、良かった。
『部下に会う前に逮捕される』っていう冗談が現実になるかと」
胸を撫で下ろし、番傘を受け取り、それで早速顔を隠す。
「ところで『破壊』とか何とか言ってましたけど。
犯人がどういう魔法とか異能とかで、どうやって壊したのか?
……みたいなのは、まだ不明?」
顔を隱せたので、また落ち着いた。
そこで、ちょっと気になることを訊いてみ――
「わっ、ま、まあ、落ち着いて……」
――巫女に銃を突きつける女にびっくり。
何だこの人、超怖い。
“×臓”並に怖い。
>>734
「あ、えーっと、君。
何と言うか、正直に物を言い過ぎるのも……えーっと」
フォローしようとするが、出来ない。
また若干キョドる。
- 736 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 01:05:50 ID:SSMHlh/20
- >>734
「こっこっこっ、この女……。
いぃーだろう、泣き喚く力も残らないほど徹底的にやってやる!
この私はお前を熱した鉄のような憎しみを持って――」
未だ余裕を見せる巫女を見て、
舌がもつれるほどの怒りを見せる女。
「つ、つれてッ!つれていけッ!」
巫女をどこかに連れて行こうと、
兵士に指示し、車に乗せようとする。
>>735
女は興奮した様子で、
スグルの問いに答えない。
『目撃証言があったのだ。
少年が何か、黒い光のようなものを手から放出し
建物に火を放っているとな。』
見かねた兵士が、スグルの問いに答えた。
- 737 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 01:09:50 ID:SSMHlh/20
- >>736、巫女さんあてに追記
しかし、連行する車の中で巫女が
無関係である証拠となる情報が発見されてしまった。
この犯行現場とまったく別の場所にある
監視カメラの映像に犯行時刻ちょうどの時間、巫女が写りこんでいたのだ。
小百合は、それでも拷問するだとか殺せだの喚いていたが
兵士の静止もあり、巫女は無傷で解放された……。
- 738 :佐宗スグル:2011/02/14(月) 01:20:55 ID:onviSg/.0
- >>736
「あっ、連れてかれちゃった……」
結局フォローできず。
後に解放されることになるとか、そんなことは露知らず。
「少年……黒い光……放火、か。
んじゃ、そういうの見かけたら通報するよ。
何処に通報すれば良いのか知らないけど」
番傘を逆さにし、独楽のように高速で回転させる。
彼はそれに乗り、更に番傘の回転を速めて浮遊させた。
- 739 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 01:25:31 ID:SSMHlh/20
- >>738
『ああ、くれぐれも一人で対処しないように。
では、封鎖区域外まで送ろう。』
兵士はスグルを先導する。
彼についていけば、無事に大通りに出られるはずだ……。
// この辺で〆でいいかな?
- 740 :佐宗スグル:2011/02/14(月) 01:31:46 ID:onviSg/.0
- >>739
「把捉了解、早死にしたくないしね。
うん、じゃあ宜しく……」
逆さの番傘に乗ったまま先導され、そして大通りへ。
「んじゃ、ありがとー!」
番傘フル回転、一気に浮上して男は飛び去って行った。
//ですね。絡みありがとうございましたー
- 741 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 20:24:33 ID:FCIa6weI0
- 〜 とあるケーキ屋の特設販売コーナー(試食付き)にて 〜
【登校中の女子高生や出勤中のOLが、チョコケーキを試食しつつ購入してゆく】
【実際には彼女らは、ここで今日ケーキを買うことはとっくの昔に決めているので、試食は自分用だったりするのだが】
【そんなケーキ屋の斜向かいの路地から、灰色の巫女服の女がじっと様子を見つめる】
【試食をして満足げな彼女らの様子を見ていると、きゅう、と腹が鳴る】
- 742 :『ジボル』:2011/02/15(火) 22:42:55 ID:vbR64u4g0
- バサッ バリ
【ゴミ捨て場。山積みにされた段ボールの影で、大きな何かが蠢いている】
【別に大きいと言っても100mあるとか、2000tあるとかそういうわけじゃない】
【ゴミ袋を漁る生物の影……袋の口など開かず、脇から食い破り中身をばら撒く】
あぐ、あぐ……あい゛っ、いー。
【ゴミを漁るその手の生物、カラスや痩せた犬に比べると、それはだいぶ大きかった】
【手錠をかけられ足枷を嵌められた少年。夢中でゴミの中の食べかけをかじっている】
- 743 :灰色の巫女:2011/02/15(火) 23:10:29 ID:FCIa6weI0
- >>742
【脇の路地に、草履の音が聞こえる】
【草履の音が路地の出口までやってきたかと思うと、灰色の巫女服の女が姿を現す】
【女は不思議そうに、少年をじっと見つめる】
【助けようとするわけでも、面白がるわけでもなく、ただ、じっと観察する】
- 744 :『ジボル』:2011/02/15(火) 23:18:41 ID:vbR64u4g0
- >>743
……!
【音が聞こえると同時、少年は野生動物のように素早く袋から飛び退いた】
ぐぅるるるる……!
【四つ這いで喉の奥から低い唸り声をあげる。どう見ても威嚇】
【少しでも近づけば襲いかかってくるだろう】
- 745 :灰色の巫女:2011/02/15(火) 23:24:46 ID:FCIa6weI0
- >>744
【巫女は、両手を広げてしゃがみ込む】
【まるで、野良猫や野良犬を手懐けるかのように】
- 746 :『ジボル』:2011/02/15(火) 23:36:58 ID:vbR64u4g0
- >>745
【二人の間、穴の開いたゴミ袋を挟んでしばし対峙する】
【少年は相手の態度を見て、ゆっくりと目を細め】
……
【唸るのをやめた。長い髪の毛をぶるんと振るい、近寄る】
【両手をつき、足で追いつく不恰好な歩法で近づき……】
ガウッ!!
【ゴミ袋に両腕を叩きつけ、思いっきり振り上げる!】
【中に詰まった大量のゴミを撒き散らしてゴミ袋は巫女へ向かって飛び】
ダンッ!
【同時に少年は跳ね、巫女の顔があった位置に向かって】
【その散乱したゴミを隠れ蓑に袋ごと叩きつける飛び蹴りを放った!】
- 747 :灰色の巫女:2011/02/15(火) 23:42:37 ID:FCIa6weI0
- >>746
【巫女は、ゴミ越しの一撃を受けて、もんどりうって倒れる】
【が、それと同時に、ゴミ袋ごと少年を抱こうとするように、両手を閉じる】
【その動きは、決して組み付こうというような荒いものではない】
- 748 :『ジボル』:2011/02/15(火) 23:51:24 ID:vbR64u4g0
- >>747
【蹴りつけて、その体の上に乗る少年】
……?
【少年は、元居た世界で何人もその巫女のような人間を見ていた】
【『野人』『獣』。面白半分なのか、それとも金のためか、名声のためか】
【何人も、何人も。少年を受け入れるような格好をとり、そして襲われると必ず、その態度は180度裏返った】
【例外はなかった。今の今まで。】
?
【ひたすら無抵抗な姿に、振り下ろそうと挙げていた両腕を下げる】
【巫女の両手が体を抱くのにさしたる抵抗はしなかった】
- 749 :灰色の巫女:2011/02/15(火) 23:58:49 ID:FCIa6weI0
- >>748
【巫女は、少年をそっと抱きかかえる】
【そして、しばらくじっと少年の目を見つめた後、少年を自分の体の上から脇に下ろす】
【巫女は立ち上がると、先ほど少年が食い散らかしていたゴミ袋を引っ張り、大きく切り裂くと、
中の残飯を手で取り出し、少年に差し出す】
- 750 :『ジボル』:2011/02/16(水) 00:07:49 ID:vbR64u4g0
- >>749
がう。
【未だ警戒は解いていないが、見つめられてとりあえず吠える】
【その声にさっきの獰猛な響きは含まれていない】
【差し出された残飯も自分の手にとってばくばくと食べる】
…
【半分ほど食べてから】
くー?
【食う、と聞こえるかもしれない……のは気のせいか】
【まるでマネするように、巫女に残飯の乗った両手を差し出した】
- 751 :灰色の巫女:2011/02/16(水) 00:14:21 ID:FCIa6weI0
- >>750
【不思議そうな顔をしながらも、残飯を受け取る】
【そして、少年がしたのを真似して、同じように顔を近づけて食べる】
【残飯漁りなどは慣れていないため、顔じゅうに米粒やおかずの類がくっついてしまう】
【が、それにも気付かず、これでよいのか、と確認するように少年の方を見る】
- 752 :『ジボル』:2011/02/16(水) 00:26:28 ID:vbR64u4g0
- >>751
【つい数分前まで険しかった顔が、呆けた顔になり、そして】
【巫女が残飯を口にすると、とうとう口の端を少し上げて微笑むまでになった】
【いわば対等に感じたのだ。『下位への扱い』から『同等の扱い』へ】
【こちらが食うものが相手も食える。少年は理屈なしに感覚でその意味を知り得ていた】
【顔中汚くなった巫女を見てくすくす笑い、舌で拭ってやろうとするが】
【そこではたと、相手はまだ知り合ったばかりの人間だと気付く】
うーぅぅ……
【バツが悪そうに弱く唸ると、ぴょんぴょんと跳ねてどこかへ去ってしまった】
- 753 :灰色の巫女:2011/02/16(水) 00:29:01 ID:FCIa6weI0
- >>752
【微笑んで見送った後、再びあてのない放浪を始めるが……】
あっ……
【巫女の腹の様子がおかしくなったのは、それからしばらくのことであった】
- 754 :遊馬:2011/02/18(金) 23:27:52 ID:rDpj4kwo0
- 異能都市、下級地区(ダスティーエリア)
この都市の中でも一二を争う程の貧民街
その路地裏にて佇む白衣の男が一人
「特徴はケルト系の顔立ち、中肉中背、男、赤の長髪……これだけですか」
何かメモの様な物を持ちながらあたりを歩き回っている
その顔立ちはどこか疲弊感を漂わせる物であった
(この人種の坩堝の様な所で果たして見つかるかどうか……)
- 755 :未知数『X』『Y』 ◆FA/Bw.T3QU:2011/02/19(土) 22:29:40 ID:sn9myzSMO
- 「――――と、いうことは。一(ニノマエ)さんもこの街に?」
「ああ。今は、きっと、灰堂さんを、捜している、筈だ」
「……そう、ですか」
都市中央、大通り。
黒く長い髪をしたセーラー服の女性が、青い髪の大男を伴って歩いている。
「一博士のことが、気掛かりか」
大男が、数歩先を歩くその女性に問う。
「私は、敗けた。あの人に会わせる顔なんてないでしょう」
「俺だって、そうだ。勝てなかった」
「だから、そういう話ではなくて――」
目を閉じ、首を振って否定する。
――この話は、もういいでしょう。
彼女はそう切り捨てるとそっぽを向き、黙り込む。
「………………」
「…………、はあ」
やれやれ、と大男は嘆息した。
- 756 :名も無き異能都市住民:2011/02/21(月) 00:13:02 ID:VaXq3Dpk0
- 現状チェック。
魔術回路、5割まで回復。
シェル、応答なし。物理的に消失中。
動力、不足気味。回路7割復旧時点で対処開始。
装甲、大破。後回し。
フレーム、半壊。回路の完全復帰をもって修復開始。
『……』
うん微妙なところだ、と彼は思う。
1日かけてなんとか(そうそれこそ本当にギリギリ体裁が保てる程度に)復旧してきたのはよくやったと褒めてもらってもいいだろう。
ただ資材が足りない。
装甲は最悪無くても何とか出来るが、フレームがマズイ。
データバンクに何故か載っていた設計図を見て、溜息をつく。
無論、意識内での話だが。
『――』
にしても誰も来ないのは何だろうか、ガラクタになったとでも思われているんだろうか。
確かに今見た目は死んでるが中身は無事だっつーの。
研究する価値すらないとか断言されたら復活次第暴れるしかねえな…!!
『――――』
物騒なことを考えつつも彼は己のすべきこと―つまるところ自己再生だが―を続けた。
- 757 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 00:23:23 ID:SSMHlh/20
- >>756
「これが例の物ですか。
なるほど、なかなか巨大な機動兵器ですが……。」
ロックが解除され、室内に足音が響いた。
足音は3つ、うち一人は会話の声からみて女性のようだ。
「では、これの解析を行ってください。
この中から、クロスさんの回復・強化に使えそうな
技術などあれば私に報告を。」
残りの二人は、どうやら機龍の外殻を弄り回しているらしい。
- 758 :名も無き異能都市住民:2011/02/21(月) 00:31:26 ID:VaXq3Dpk0
- >>757
なん……だと……?
誰か来ただとっ……?!
というかこら、お前らそれ触るなよ後で使うんだよらめぇええ―――
『――』
彼はテンパっていた。
何せ誰も来ねえなあ暴れるぞと思っていたら来てしまったのだ。人が。
陰口を本人に見つかった時のシチュエーションが一番近いだろうか。
『――――』
どうしようどうしようこれホントどうしようライフカードォォォォ!!!!
特定の誰かと話すっていうのは俺が一番苦手にしてんのに!!
ええいシェルめ、貴様帰ってきたら2日は離さない…!情報漬けにしてくれるわ……!!
『……』
ともあれいじるのは止めてほしい旨を伝えねばと彼は魔術回路を弄る。
外部スピーカーは当然の用に死んでいるが、そこは彼の腕の見せ所である。
回復に回していた処理スペースを一時停止。
即興で組み替えて、
『――静止要求』
あ、思ったよりも高い音が出た。
- 759 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 00:39:52 ID:SSMHlh/20
- >>758
部屋の外へ、
今まさに出ようとしていた女――
黒沢小百合は恐るべき速度で振り向き、
そのまま袖口に仕込んだ紙片を引き抜く。
「作り物め、まだ動いていたのか。
勝手に囀るなよ機械野郎。」
瞬きするほどの隙もなく、機龍の周りを
M4カービンを装備した米海兵隊員が包囲。
「今の私は素早いぞ、機械。
クロスをあんな目に合わせたお前への怒りで煮えたぎっているからな。」
彼女の顔には憎悪を内包したような醜悪な笑みが張り付いていた。
- 760 :名も無き異能都市住民:2011/02/21(月) 00:52:24 ID:VaXq3Dpk0
- >>759
ええちょっと待って何で俺ブチ殺されようとしてんのー。
しかも能力ほぼ全開じゃねえのなんなんだこれー。
とりあえずえーと、人の話し方はこんな感じだったかな…
『――――よろしいですかよ?』
なんか違う気もしたがとりあえず勢いで押すことにした。
『当機が経験した戦闘は全て搭乗者、登録名:ヴェーダの指示によるものですがよ?
第一、当機は戦闘時において術式安定のためほぼ不動でしたがよ?
戦闘はほぼ全て搭乗者が行っており、戦闘可能な機竜として甚だ遺憾でしたがよ?』
重ねて、
『そもそも当機は名称:クロスについて認識していませんが、それは主に金属操作を行う異能者でよろしいですかよ?
彼は戦闘開始時点において既に負傷をしておりましたがよ?』
そうだったはず、と彼はメモリを漁る。
何故自分は怒られているのだろう、とも思う。
……責任、ないよね?俺。
『罵るのは勝手ですが、己の身の安全を考慮せず戦闘した結果についてまで責任持たせようとしないでいただけませんかよ?』
- 761 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 01:04:08 ID:SSMHlh/20
- >>760
「なるほど、意思の疎通が可能なのか。
ふむ、つまりはヴェーダが全て悪いのであって
お前には罪はない、と?」
小百合は苦虫を噛み潰したような
非常に、不機嫌そうな表情を浮かべて機龍を見つめ。
「ふん、まあいい後で街頭カメラの映像を解析すればよいだけのことだ。
お前の言う事が本当ならそのヴェーダ――たしか以前から
破壊活動を行っていたテロリストだったか、それのせいであるなら。」
――ガッ!
力任せに、近くにあった工具入れを蹴り飛ばし。
「そいつは地獄の苦しみを味わうことになる。
例え便所に隠れていようが追い詰めて肥溜めに叩き落して殺す。」
- 762 :名も無き異能都市住民:2011/02/21(月) 01:12:34 ID:VaXq3Dpk0
- >>761
『残念ですが搭乗者は既に先の戦闘で死亡しておりますがよ?
重ねて申し上げますが、名称:クロスの戦闘形式も肉を切らせて骨を断つと言う言い方が合うものでしたがよ?
そちらの責任は追及なさらないのですか、と疑問を申し上げておきますがよ?』
じんわりと汗がにじむような感覚を覚える。
どうしようこの人物凄い怒ってるよ何でー。
『本題に入らせていただきます、当機は現在自己修復シーケンス中ですがよ?
情報要求があるならば基盤意識、名称:アマデウスがお答えしますので、いじくるのはやめていただきたいのですがよ?』
機竜の溶け崩れたような外見、その表面を舐めるように薄青の光が走った。
……ああやっと言いたいこと言えたよ……。
何故だろうか、奇妙な疲労感がある。
だがここで外界をシャットダウンするわけにいかないのだからもう少し頑張りなさい、自分。
- 763 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 01:21:14 ID:SSMHlh/20
- >>762
――バゴンッ!!
女の手にいつの間にか握られていた
FN『ファイブセブン』自動拳銃が火を噴く。
比較的、機械の密度が高そうな場所狙って
打ち込まれたそれがどれほどの損害を与えるかは分からないが……。
「勝手に囀るな、と先ほど言ったのは聞こえていなかったのか。
まあいい、これ以降『分かったような口を利くな』。」
クロスの戦い方に問題がある、と言った趣旨の発言をしたとたんこれだ。
この女性をこれ以上激昂させればどうなるか分からない。
「良いだろう、では一つだけ聞く。
お前に使用されている技術で医療だとか、
アンドロイド技術に転用できそうなものはあるか?」
- 764 :アマデウス/機竜:2011/02/21(月) 01:34:36 ID:VaXq3Dpk0
- >>763
『申し訳ありませんでしたがよ?』
冷静に応答した(?)彼はその実ぎゃああああ、と内心悲鳴を上げていた。
……い、今の俺には致命傷の可能性大なのに―――!!!
念のため自己診断プログラムを走らせておくことにした。
『アンドロイド技術でしたら駆動系など関節部構造を調べればいいかと判断しておりますがよ?
当機の製造者、登録名:頼羽無為の技術が馬鹿みたいに使用されておりますがよ?』
なお、最後の地味に喧嘩を売るような疑問形が治らないのにはちゃんと理由がある。
「アマデウスが人と会話する」と言う状況を想定されていなかったため、発言構成が上手くいっていないというだけのことなのだが、
『それと、未登録者様にお尋ねしておきますがよ?
コミュニケートシェル……対人用人格プログラム名称;カノン=カペルマイスターを搭載したパーツのことですがよ?
その所在を御存じありませんかよ?』
そんな事知らない人からはやっぱり喧嘩売っているようにしか聞こえないのだった。
- 765 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 01:41:45 ID:SSMHlh/20
- >>764
「頼羽の?ふむ……これは一体どういうことか……。
まあいい、駆動系を後で少し調べさせてもらう。」
どうやら小百合は頼羽を知っているようで、
攻撃的な態度が少し治まったような気がする。
が……この女の事だ。
たとえ拒否しようと無理やり調査を行うだろう。
「カノン=カペルマイスター?
さあ、私はまったくそういったことは存じませんね。
ま、もし所在が分かったなら頼羽のほうに知らせておきます。」
もう、聞くことはないとばかりに拳銃を『消去』して。
- 766 :アマデウス/機竜:2011/02/21(月) 02:00:04 ID:VaXq3Dpk0
- >>765
う゛ぃ、と低いモーターの音がして、次いで連続して何かロックが外されるような重低音が続いた。
頭部から胴体前半にかけて溶け崩れた機竜の後部。
奇跡的に原型をとどめた後左足が運べるようにと、半ば無理やりパージされており、
『搭乗者が製造者に依頼したと当機は認識しておりますがよ?
調査については無論構いませんが、ぶっちゃけ現状ほぼ無傷でまともにお役に立てそうなのは左側後脚のみですがよ?
分離して調査しやすいようにしておきますので、当該個所以外の外部装甲、内部フレームなど触らないで頂けると有難いですがよ?』
これちょっとはお怒り収まった?収まったのか?
ヤバイ人間マジヤバイ。こんな人間もいるのかちょうこわい。
……ホントもうシェル早く帰ってこいよ…!!ないせいで不慣れな人間への対応しなきゃならんかったよ……!
『基本形状としてはただの透明な球体でしかない物ですがよ?
所在が判明次第、製造者ではなく当機にお知らせいただけるとありがたいですがよ?』
拳銃が消去されたのを確認して、彼は顕在意識レベルを落とし始めた。
出来るだけ早く、しかし失礼にはならないようにと注意して、
『では当機は修復シーケンスに戻らせていただきますがよ?』
何だか凄く疲れたなあ、シェルは凄いことやってんだなあと思いながらスリープモードへ移行。
……資材提供とかお願いしようかと思ってたけど、これは仕方ないよね俺!!
そんなことを最後に思いながら、自動修復システムを起動させた。
- 767 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 02:10:50 ID:SSMHlh/20
- >>766
「素直でよろしい。」
パージされた脚部を見た小百合は、無表情にそれだけ言うと
静かに、修復シークエンスに入るアマデウスを見つめて。
蹴りの一発でも入れてやろうかと思ったが
結局、そのまま帰っていくのであった。
- 768 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/21(月) 21:20:59 ID:HnkBBDEo0
- 最新の医療技術が終結している異能都市の総合病院。
その一室で、男はゆっくりと目を開けた。
「…………ここは病院、か?」
起き上がろうと身体に力を入れるが、途端に全身に激痛が走る。
「〜〜〜〜〜〜〜ッ」
悶えれば悶える程に全身が引きつったような痛みに襲われ、
しばらくはベッドの中で蠢くばかり。
「……そうだ俺、全身爆発させたんだった」
粉末状のリチウム、ナトリウムなどを使った熱の力。
イクシス
爆轟剣「焦獄」
その力を身に纏い、爆裂状態で拳を放ったのだ。
触れれば金属すら蒸発させる、灼熱の暴力を。
「あーあ、あのまま俺も爆発しちまえば良かったのに」
- 769 :名も無き異能都市住民:2011/02/21(月) 21:56:31 ID:SSMHlh/20
- >>768
クロスの横たわるベッド脇には
大量のお菓子だとか本だとかが山積みにされていた。
それと走り書きのようなメモが一つ。
「早く怪我を治すように。
貴方はこの都市の治安を維持する上での
重要な戦力なのですから。」
この筆跡は間違いない、小百合のものだろう。
- 770 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/21(月) 22:08:26 ID:HnkBBDEo0
- >>769
「……チッ、あいつめ。なにかと理由をつけてる辺り、相変わらず素直じゃない奴だ。
もっとこう、普通に『心配したんですからねー!』くらい言えないのか。可愛げ無い」
そう愚痴りつつもクツクツと喉の奥で笑い、本に手を伸ばす。
伸ばしたところで、気付いた。
「ああ……腕も溶けちまったか」
クロスの右腕の義手は蝋燭のように変形しており、
関節は固定され、指の形すらわからなくなっていた。
ベッドの遠い位置に置かれた左腕義手も、同じように変形してしまってる。
「こりゃ流石に自分での修理は難しいか。兜さんに連絡とれるかなぁ」
ボスッと枕に頭を埋め、ボンヤリと考え事。
「……そういえば、アイツの身体はどこに回収されたんだろ」
残骸でもいい。会いたいと、思った。
- 771 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/21(月) 22:46:33 ID:HnkBBDEo0
- ゆっくりと目を瞑る。
もう「カノン」はいないのかもしれない。
でも最後、自己満足でもいい。
ただ、別れを告げる為に、
会いたい。
「……ッ! が、あッ!?」
右腕にいきなり激痛が走る。いや、既に右腕は義手だ。ならばこれは幻痛だろうか。
「何が起こっ……ッ? え!? は?」
激痛に顔を歪ませつつ右腕を見れば、右腕からはコードのような、血管のような、
無機物と有機物を混ぜたような細い触手が伸び、部屋中に広がっていた。
「なんだよコレ!?」
触手は部屋の壁のなかに突き刺さり、配線コードやLANケーブルに絡まると、溶けるように同化する。
「何が、起こって……」
疼く。右目が疼く。
熱くなった右目をどうにかしようと瞼を閉じた、瞬間、
――バチンッ
脳裏に電流が流れた、気がした。
「あ、あああああああああああああああああああああああああああああああ」
絶叫。
脳の中に情報という情報が流れ込んでくる。
「まさ、か、タルタロス、お前、情報を、食っ……ギッ、イイイイイイイイイイ!!!」
触手を通し、膨大な情報量が脳に流れ込んでくる。普通の人間なら脳がパンクする量だ。
クロスも例外ではなく、その大量の情報を処理しきれない。
むしろ理解すらできない、ただ「何か」が脳に詰め込まれ、それが「何か」に食べられてゆく。
――バチン
唐突に情報の奔流が終わった。
クロスは光を失った目で中空を見つめる。
もしこれ以上情報が流れ込んでいれば、廃人になっていただろう。
今のクロスだって廃人寸前であり、人格の形成すら危うい。
それでも一つだけ、一つの情報だけがクロスの脳裏に残っている。
―― 千夜企業、格納庫。
「……あ」
クロスはベッドから起き上がり、右腕から生える触手をブチブチと千切りつつ病室を出る。
「行か……なきゃ」
欠けた左足をズリズリと引きずりつつ、クロスは病院を後にした。
- 772 :有澤零砂:2011/02/22(火) 23:27:54 ID:i6WWeuFEO
- (有澤家地下。)
(通常の家の地下にしては広いスペースに、
サーバー、何に使うかわからない機械、
数機のロボットが並ぶそのいっかくで、)
(少年は手のひらサイズ水晶玉のようなものを見つめ、)
(頭を抱えていた。)
「あー、家の機械とは型が違いすぎていて起動できる気がしないや…なんとなく生きてる気はするんだけど。」
「どうにかならないかなぁ…なるかなぁ。」
(などと呟きながら机の上を転がしたりしていた。)
- 773 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/22(火) 23:37:58 ID:HnkBBDEo0
- >>772
――ザリッ、ザリッ
何かを引きずるような足音。
そして、
――ドンドンドン! ドンドンドンドンドン!!
表の扉を何者かが乱暴に叩いている。
- 774 :有澤の人:2011/02/22(火) 23:50:33 ID:i6WWeuFEO
- >>773
「…近所迷惑、ですね。」
(玄関の監視カメラを起動して、様子を確認する。)
- 775 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/22(火) 23:52:44 ID:HnkBBDEo0
- >>774
ドアの前には男がいた。
両腕は無いが、ボロボロの義手が右腕にのみついている。
左足は欠損しているようで、簡単な構造の義足が乱暴に取り付けられていた。
その男が必死になって、右腕義手でドアをガンガンと叩いている。
『……もういい、壊すか』
そんな声が、モニターを通して聞こえてきた。
- 776 :有澤の人:2011/02/23(水) 00:00:48 ID:i6WWeuFEO
- >>775
「ひぃっ!」
(まずその風貌に驚き、そんな悲鳴のような声が口から漏れる。)
「えっ」
(そして、その一言にも驚き、間抜けな声をあげる。)
「どっどうしよう…とりあえず、通報?警備システムを起動して…」
(手元のパネルを慌てていじり出す。)
- 777 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/23(水) 00:10:09 ID:HnkBBDEo0
- >>776
「金属召喚、大剣形成」
そう呟くと同時、巨大な剣がクロスの周囲に構築されて宙に浮く。
そして、
「BURST」
大剣は容赦なく、ドアに向かって撃ち放たれた。
- 778 :白い女:2011/02/23(水) 00:12:02 ID:VsubwHk20
- (そろそろかなと気になって来て見たんだけど)
有澤家上空。
機械の鷲の鋼鉄の脚にぶら下がり、家の方を窺う女。
「成程、バッチリみたいだ」
>>777
「……うん。実はちょっと遅かったみたいだ」
どこかに向かって「てへっ☆」などと言いつつ。
- 779 :有澤零砂:2011/02/23(水) 00:17:54 ID:i6WWeuFEO
- >>777
(何の抵抗もなくドアは吹き飛んだ。)
「…ああ。」
(少年は淡々とパネルを叩き)
「ドア代、どうしますか。」
(それを終えると、PDWを手に取り、玄関へと向かっていく。)
(吹き飛んだドアの先から少年が歩いてきた。)
- 780 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/23(水) 00:21:15 ID:HnkBBDEo0
- >>778
「あん?」
自分の上に降りる影に、顔を上げる。
「……なんだ、シラウメか。邪魔すんなよ?」
>>779
「おう、やっと出てきたかテメェ。ドア代? んなモン今のドアの三倍いい奴をこしらえてやんよ!」
ズリッズリッと足を引きずりつつ、有澤の前へ、
「だからよぉ、返せよ……カノン、返せ。いるんだろ? ここに」
なんか怒ってた。
- 781 :有澤零砂:2011/02/23(水) 00:27:12 ID:i6WWeuFEO
- >>780
「三倍もいらないんで早くなんとかしろ、寒い。」
(こっちも怒っている、ドアを壊されたし当然といえば当然か。)
「カノン…って誰ですか?私を誘拐犯人かなにかと間違ってるんでしょうか…?」
(あきれ顔でそちらを見ながら。)
- 782 :白い女:2011/02/23(水) 00:35:04 ID:VsubwHk20
- >>780
「や、まずは挨拶を。
随分と派手にやった割には生きてて良かったと思ってるよ。
……本当だからね?」
等と言いつつ降りてきた。
>>781
「やー。久し振りだよ」
そちらにも挨拶を。
巨大な鷲は地表付近で女を降ろすと再び上がって行った。
おそらくはスペースの問題。
- 783 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/23(水) 00:39:34 ID:HnkBBDEo0
- >>781
「うっせぇえええええ!! 盗人猛々しいんじゃゴルゥゥゥアァァアアアアアアアアアア!!!」
自分より小さい少年相手に、いい年した男がガチギレである。
「カノンだよカノン! 人格データがつまったパーツ!
あの緑色した水晶みたいなヤツ!!
お前、持って言っただろ! 覚えてんだからな俺!!」
>>782
「いちいち言い直すな。テメーが心配してくれてんのは十分わかってんよ」
すこしバツの悪そうに目をそらしながら言う。
「ただ、今はダチが帰ってくるか来ないかの瀬戸際なんだ。
そして俺は、かーなーりーイライラしてる!!」
- 784 :有澤零砂:2011/02/23(水) 00:49:21 ID:i6WWeuFEO
- >>782
「お久しぶりです、でも離れてた方がいいかもしれませんよー」(そちらには普段通りの口調で話す。)
>>783
「不法侵入しといて何が盗人ですか、警察呼びますよ。」
(携帯を片手に。)
「あー持ってます!よけど、いきなりドア壊して入ってくるような人間に渡せますか!」
(不審者と思われているようだ)
「それに、事情を話すのが普通でしょ!話次第です。」
(話は聞いてくれるらしい、ただしそういいながらPDWの安全装置を外し、携帯に番号を入れて通報の準備をする。)
- 785 :白い女:2011/02/23(水) 00:54:31 ID:VsubwHk20
- >>783
「まあまあ落ち着いてよ」
飽く迄も手は出さず、一歩離れた位置から声だけを掛ける。
「それを持って帰るのを止めなかった僕にも責任がある様な物だしね。
尤も、僕はそこの小さい彼に――カノンだっけ? そのキミの友達の修復ができそう……と言えば語弊があるかな。
現状、何にもなってない今、キミに少しでも情報の提供ができればいいなぁ……と思ったんだ。僕は」
クロスの義手が付いて居た辺りを眺めつつ。いたそうだなぁ。とか思ってる。
>>784
「ん、あー。解ってるよ。
彼が凶暴な人間なのはこの前見たとおりだし、僕も痛いのは嫌だからね」
笑顔で立てた親指を向ける。
- 786 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/23(水) 00:57:00 ID:HnkBBDEo0
- >>784
「うるせぇ! てめぇが先にパクったのが問題なんじゃねぇか!」
グルルルルルルと喉の奥でうなる。
「今な! その人格を待ってる脳があるんだよ!
魂が帰ってくるのを待ってる体があるんだよ!!」
義足を踏み鳴らす。
踏み鳴らされた義足はギシギシと錆びた音を軋ませる。
「その魂ってのが、お前が持ってる人格プログラムの入った
カノンのパーツなんだよ! 返せ! 今すぐ返せ!!
返してくれよ!!」
そこで、クロスはガクリと崩れる。
「返せよ……返してくれよ、俺のダチの、魂なんだよ……」
- 787 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/23(水) 00:59:52 ID:HnkBBDEo0
- >>785
「落ち着けるかよ……今こんなんで、落ち着けるかよ……」
クロスは顔を上げる。
「後少しなんだ。今は緊急用の“アマデウス”が必死に自己修復している。
でも、それでアイツが直っても、その中に“カノン”はいない!
それじゃあカノンは死んだも当然なんだ! 何にもなってない?
違う! あと少しなんだよ!!」
- 788 :有澤零砂:2011/02/23(水) 01:09:14 ID:i6WWeuFEO
- >>786
「じゃああそこで野ざらしにしとくのが正解だったんですか?」
(逆に訪ねてみる)
「言いたいことはそれだけですか?」
(PDWをそちらに向けて、)
「その言葉に一言一句、嘘偽りはないんですね?」
>>786
「まあ…わかってるなら大丈夫でしょうね、あなたは実力をお持ちですし。」
(それに、この様子ならすぐ終わりますしね。)
(そんなことを考えながら答える)
- 789 :白い女:2011/02/23(水) 01:13:16 ID:VsubwHk20
- >>787
「……へぇ、それは僕の思ったよりも早い事。
僕は正直手を加える必要があると思ってたんだけど……ね」
何処か笑いを残しつつ溜め息を吐き。
「まぁだけど一度落ちつくべきだよ。急がば回れとも言うじゃないか。……ん、少し違うかな?
まぁ、そんな事は良いんだ。それよりもキミがそんな態度じゃ一向にそこの彼との話は終わらない。
お得意の実力行使に出ようって言ったってキミのその腕じゃキツいだろう?」
右手の人差指でクロスの右腕を指し、次に一拍置いて左腕。
「あぁ、あぁ。そういえば。だよ。
僕の言葉が一々刺さるのは御愛嬌。よく注意されるけど正直注意されるのは直せないからなんだよね」
けらけらと笑いながら。
>>788
「そんな事は無いさ。正直キミと戦って見て勝てるかも怪しい。
見ての通り僕に武器は無いしね……あ」
ポケットを漁りながら話し、思い出した様な声を上げる。
「あった」
ポケットから出てきた帯の様な物の片方を持って、もう片方を放りつつ。
- 790 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/23(水) 01:16:52 ID:HnkBBDEo0
- >>788
「わかんねぇよそんなの! 正解なんて知らねぇ!
そもそもこの世界に正解なんてあるとも思わねぇ!
でも、いまこの状態は、間違いなんだ!
些細な偶然が重なった、小さい小さい間違いかもしれないけど、
それで俺のダチが消えようとしてる……なぁ、頼むよ……」
もう、クロスには怒る気力すらなく、
「俺の言うことを疑うんだったら、千夜に確認してみるといい。
だから、頼むよ……お前の持ってる魂を、返してくれよ……」
>>789
「お前は……」
顔を下に下げたまま、クロスは言葉を吐く。
「お前は相変わらず、気に食わない、やつだ。
言ってることに、間違いが無いから、さらに……気に食わない。
ああ、気に食わない女だね」
そう言った後に、ゆっくり息を吐く。
「わかった、落ち着けばいいんだろ? わかったよ……」
- 791 :有澤零砂:2011/02/23(水) 01:27:34 ID:i6WWeuFEO
- >>789
「こっちは能力が無いんです、そう簡単に覆りませんよ。」
(その様子を見ながら)
「なんですかそれ…?」
>>790
「…別に確認は要りませんよ。」
(PDWと携帯を片付けて。)
「私も連れていってください、それが条件です。」
- 792 :白い女:2011/02/23(水) 01:30:10 ID:VsubwHk20
- >>790
「残念だけど僕は好かれる人間じゃない事位解ってる。それくらいの事をやってきたからね」
言葉の割には楽しそうに笑いつつ。
「そういうこと。よくできたね、頭の回転が速い人は助かるよ」
>>791
「キミのアレ。中々良い働きをするじゃないの」
恐らく、人型のロボットの事だろう。
「僕の友人にあったら気を付けなよ? 気を抜くと解体されるかもね」
「紐だよ」
腕を上下させて揺らしてみる。
普通の紐らしい。
- 793 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/23(水) 01:34:00 ID:HnkBBDEo0
- >>791
「……すまねぇ、恩に着る」
それだけ言って、ゆっくり立ち上がる。
「後日、千夜ビルの前に、パーツと一緒に来てくれ。そこで待ってる」
それだけ言うと、玄関に転がるドアを持ち上げる。
「金属召喚、ボルト構築」
壊れたドアの金具を新しく構築し、外れた箇所に嵌めてゆく。
頑丈な金属で出来たドアの完成だ。
「応急処置だ。しばらくそれで我慢してくれ」
ドアを直すと、クロスは有澤家を後にした。
>>792
家を出る際、白い女をしばし見て、
「すまん、心配かけさせた。気をつける」
短く言った。
- 794 :有澤零砂:2011/02/23(水) 01:42:19 ID:i6WWeuFEO
- >>792
「あいつは引き時もわかってるから、大丈夫だと思う、多分。」
(その紐の様子を見ながら)
「それでどうするの?」
>>793
「…わかりましたよ、そうします。」
(そう言って見送る)
「まるで嵐のようだった…、もう少し落ち着いた手はなかったのかな。」
- 795 :白い女:2011/02/23(水) 01:46:05 ID:VsubwHk20
- >>793
「これは元々僕の責任でもあるからね。気にしないでくれ」
と、言うと、手を振って見送った。
>>794
「だと言いけど、気を付けて」
取り出した紐を意気揚々と振っていたが、有澤の言葉に動きを止めて。
「確かに。どうすればいいんだろう……? こうとか?」
捻りだした答えは紐の中間あたりを伸ばし、簡易盾の様な。
「……お疲れ様。
彼は不器用に真っ直ぐな人なんだ。責めないで上げてよ」
フッ。と笑って。
- 796 :有澤零砂:2011/02/23(水) 01:56:07 ID:i6WWeuFEO
- >>795
「まぁ気を付けるように、警戒させておくよ。」
「あとは、首を絞めるなんて手もある。」
(首を占めるしぐさをして)
「悪い人ではないのはわかるんだけどね…」
「そろそろ眠ることにするよ、いろいろあって疲れちゃったからね。おやすみなさい。」
(そう言って引っ込んでいった)
//お疲れ様です、お相手ありがとうございました。
- 797 :白い女:2011/02/23(水) 02:01:34 ID:VsubwHk20
- >>796
「ま、僕に武器は使えないさ。
使うならとうの昔にそうしてる。
この紐は……まあ考えてみる事にするよ。お疲れ様」
有澤が見えなくなるまで小さく手を振ると、振り返って。
「トランヴェルス。僕も帰るよ」
右手を上にあげると機械の鷲が降りてきた。それに捕まり、遠くへ飛んで行った。
- 798 :柊宇都 綾:2011/02/24(木) 22:10:15 ID:VsubwHk20
- 【港】
クーラーボックスを引き摺って歩く少女が居た。
その表情は無その物であり、何を考えているかは解らない。
無表情の少女(眼帯装備)+機械の馬+クーラーボックス。
……シュールである。
- 799 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 22:14:19 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「…………。」
店の奥、掃除用具だとかクロスの私的な
荷物が置いてある倉庫から、這うようにずるずると出てくる小百合。
今日も店に人は居ない。
「うぅ……っ……う……。」
身を焼くような悔しさに、
彼女は声を隠す事も無く泣いた。
- 800 :名も無き異能都市住民:2011/02/28(月) 22:35:39 ID:pLniHfqU0
- >>799
ギャ〜〜ハッハッハッハ!!どうなさいましたお嬢さん?哀しいのですか?痛いのですか?
【音も無く現れ嬉々とした声を出す道化】
【顔は仮面で隠れており、頭の先からつま先まで目に優しくない色に包まれている】
あぁ〜あれですか?勝負事に負けたとかですかぁ?当たってるなら拍手プリーズ
あ、これ飲みます?ただの水ですがね
【女性の前に飲み水を差し出す】
- 801 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 22:42:01 ID:SSMHlh/20
- >>800
「ひぅうっ……うっ……ぐ……っ……。
この私を……これ以上……愚弄するな……!」
涙を流しながらも、忽然と現れた道化を睨み付け
差し出された水を力任せに払いのける。
「殺されたくなければ……どこかへいけ……。」
ずるずると、逃げるように倉庫の中に戻ろうとしている。
- 802 :名も無き異能都市住民:2011/02/28(月) 22:53:05 ID:pLniHfqU0
- >>801
やれやれですよ、そんな体たらくで何処に行こうとしてるのやらねぇ
ここはカフェですよ?ゆっくりこってりと身体を休めて言ったらどうです?
【女性の腕をガッとつかみ客席まで連れて行こうとする】
いやー、ここに人が居なくてよかったですね。こんな所見られたら変態扱いじゃないですか
……もう充分に変態かもしれないなぁー!なぁ〜〜んちゃって!
【明るい声でずるずると客席へ連れていく】
【この道化は今のところ悪意が居る訳ではない】
- 803 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 22:58:17 ID:SSMHlh/20
- >>802
「くそっ……離せ!
だ、だれかっ!!だれかあっ!!!」
小百合は、滅茶苦茶に腕を振り回し
抵抗するがなすすべもなく、客席へと連れて行かれてしまった。
「私に一体……何をしようというのです……。
もう、放っておいてください……。」
小百合は、床に座り込んだまま項垂れ、動こうとしない。
- 804 :名も無き異能都市住民:2011/02/28(月) 23:08:39 ID:pLniHfqU0
- >>803
別に〜〜?お嬢さんが哀しそうだったから慰めようとしただけですよ
【道化は床に座り込んだ女性をそのままにし、客席に座る】
ほら、ワタシって道化でしょ?だから泣いてる人を笑わせたいと思った訳です
特に!お嬢さんみたいな強情で意地っ張りな人を笑わせたいんだよ〜〜ん
つまり……ワタシの道化としてのプライドですかねぇ?
ここでお嬢さんが笑わないとワタシもお嬢さんみたいになってしまいま〜〜す!
【道化の仮面が笑顔の表情を作る】
- 805 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 23:21:18 ID:SSMHlh/20
- >>804
「生憎、私はピエロが嫌いでしてね。古代のギリシャやローマにおいて
芸人は卑しい職業とされていたのはご存知ですか。」
人が来たためか、無理やり涙をひっこめて
いつもの高慢な態度を取っているようだ。
「お金がほしいのであれば、ほら……。」
財布から、小切手を一枚取り出し道化師に渡す。
「これに好きな額を書けばいい。
だから、もう消えて……。」
また、もぞもぞと這って倉庫に引っ込もうとしている……。
- 806 :名も無き異能都市住民:2011/02/28(月) 23:38:55 ID:pLniHfqU0
- >>805
貴方が嫌と言ったから今日の所は見逃しましょう
まぁ……また会う事があるかもしれませんが、その時は笑顔でね?
【席を立ち、店を出る】
【が、何かを思い出し戻ってくる】
あぁ!そうそう、お嬢さんのお名前を教えてはいただけないでしょうか?
ちなみにワタシはコバルトですよ!
【人が居るにもかかわらず大声で自己紹介をする】
- 807 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 23:44:34 ID:SSMHlh/20
- >>806
「……小百合、ですよ。黒沢小百合。」
それを最後、彼女の姿は
倉庫の中に消えて、声が帰ってくる事は無かった。
すすり泣きの声が微かに聞こえる。
- 808 :コバルト:2011/03/01(火) 00:02:56 ID:pLniHfqU0
- >>807
黒沢小百合さんですか、その名前覚えておきますよ?
【そう言い残し、すすり泣きの声を聞かないまま店をでる】
フフフ〜ン、善人ぶるのも楽じゃないですよ。ホント嘘付くのは駄目ですねぇ……
今度からは自分に正直!これで行きましょう!ギッヒッヒ……明日からが楽しみだなぁ……
【暗闇の夜道に溶けていく道化、その手にはしっかりと小切手が握られている】
- 809 :黒沢小百合:2011/03/01(火) 00:11:23 ID:SSMHlh/20
- >>808
「……道化師、か……はは。」
たとえ、その笑顔が偽りのものであっても……。
小百合には、それが救いとなった。
ただ、彼女が立ちなおるにはまだ、足りない。
「……私は何をやっているんだろう……。
夜刀神さん……ごめんなさい……。」
小百合は再び倉庫の中で、
自分の空の中に閉じ篭もってしまった……。
- 810 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/03/03(木) 21:36:29 ID:HnkBBDEo0
- 「ただいまーぐぶふぇッ」
銃寺森クロスは自分の店のドアをくぐる。
途端、蹴りが飛んできた。
クロスは仰け反りながら吹き飛び、店内を転げ回る。
「何しやがる!!」
『ああ、元気そうですね。この様子ならケガも治ったことでしょう』
「蹴って確認すんなアホ!」
牙をむきつつもクロスは立ち上がり、服の裾についた埃を叩いて掃う。
「ただいま、黒瑪瑙」
『おかえりクロス』
クロスは左足の義足で床を踏みつつ、ソファーにどかりと座った。
隣に黒瑪瑙も座り、何やら資料の束のようなものを机に置く。
『確定申告は済ませておきました。あとこれは二月分の』
「すまねぇな、助かるわ」
『いえ、計算は済んで纏めてあったので、あとは役所に届けるだけでしたよ。
それより何か食べますか? 病院食があなたの胃袋を満足させてるとは思えません』
「肉。あと野菜。ウマいのを頼む」
『わかりました』
黒瑪瑙は微笑むと、カウンター裏のキッチンへと向かった。
- 811 :???:2011/03/03(木) 21:38:05 ID:s42RcinY0
- 大きな、灰色のキャスケット。まず目につくのはそれだろうか。
頭に被ったそれに、髪をまとめて収納。ハネ気味の、藍色の前髪だけが見えていて。
服装は、水色のふんわりしたワンピースに白いカーディガンを羽織って、灰色のレギンス。
足を守るのは、歩き易そうな青のスニーカー。
「んんぅ……こういう恰好は滅多にしないですけど。たまーにやってみると、楽しいですねえ」
夜のネオンに彩られた街を、ぶらぶら。
歩きながら、大きく伸びをひとつと、ついでに欠伸もひとつ。少女は、歩く。
- 812 :名も無き異能都市住民:2011/03/03(木) 21:39:20 ID:s42RcinY0
- >>811
//ごめん いどう する^q^
- 813 :黒沢小百合:2011/03/05(土) 22:20:25 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「ふう、まったく次から次へと……。
近々、大規模な人員を動員して討伐を行なうべきか……。」
最近の犯罪多発に比例して小百合の仕事も増える。
そのため、小百合は最近疲労がたまり気味であった。
「さすがに休みを取りたくなりますね……。
しかし、夜刀神さんのためにも頑張らなければ……。」
- 814 :名も無き異能都市住民:2011/03/07(月) 22:13:26 ID:LIzoKx..0
- 異能都市のとある洋服店で、火災が起こっていた。
燃え盛る洋服店の前の人だかりの中、秘書風の格好をした女性が不機嫌そうな顔で日を見つめていた。
「フン……」
やがて、消防車の音が聞こえてくると、女性は
- 815 :名も無き異能都市住民:2011/03/07(月) 22:15:00 ID:LIzoKx..0
- //途中送信……
異能都市のとある洋服店で、火災が起こっていた。
燃え盛る洋服店の前の人だかりの中、秘書風の格好をした女性が不機嫌そうな顔で日を見つめていた。
「フン……」
やがて、消防車の音が聞こえてくると、女性は人だかりから離れ、歩き出した。
- 816 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/10(木) 22:50:26 ID:VsubwHk20
- 「―――」
闇に紛れぬ白金の身体。
腹部中央に埋め込まれた桃色の宝玉からは同色の動力線が身体中を走る。
頭上には黄金の王冠の様に見えてそうでないオブジェクトも同じように輝く……。
……外から見るとなんか光ってる人が居るようにしか見えない件について。
- 817 :鳶貴:2011/03/10(木) 22:58:43 ID:Yly1ZzBM0
- 「……事前に話した通りに動けば何も問題ない筈だ、何度も連絡しないで。」
闇に溶け込む暗い色のシワ一つ無いスーツ。
男は何やら考え込んでいるようで、俯きながら歩みを進めていた。
「………書類は何度も目を通しているよ。だが……?」
言葉が途切れる。
視線の先には薄暗い夜の中で一際目立つ、発光している人影が。
「―――先述通りに処理するといいよ。次までにね。」
そういい終わると携帯電話を切り、遠くで光っている人間?を興味深そうに観察する…。
- 818 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/10(木) 23:12:19 ID:VsubwHk20
- >>817
「―――?」
此方への視線を感じたのか、そちらに頭部を動かし視線を送る。
しばらくすると、気に成ったのか歩み寄っていく……。
歩行時の足音はしない。よく見たら若干浮いていた。
- 819 :鳶貴:2011/03/10(木) 23:19:26 ID:Yly1ZzBM0
- >>818
「……へぇ、何かは知らないが面白そうだ。」
指で顎を擦りながら、こちらに向かってくる不思議な人物を見詰め呟く。
いくら距離があるとはいえ、足音が聞こえない事に違和感を抱きよく目を凝らしていると
浮いている事に少し驚いたようで眉を動かしていた。
「…やぁ。夜更けの散歩かね?」
- 820 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/10(木) 23:29:54 ID:VsubwHk20
- >>819
歩いてくる途中、首を曲げて足元を見た。
足音がしない事が自分でも不思議だったのか、下を見たまま三歩歩いて二歩下がる。
「―――あ」
浮いてる。
それに気付いた白金の人型は地面に脚を下ろした。
それからはカシャン、カシャンと音を立てながら歩いてきた。
「そう――かな」
と、男にそう言葉を返し、初めて首を上げた。
精巧に作られており形のみなら人間だと信じ込んでしまうほどの顔、さらには髪まで伸びる桃色の髪。
しかしその色が肌と同じ白金で出来ている事が男に機械である事の確信をもたせる。筈。
- 821 :鳶貴:2011/03/10(木) 23:44:08 ID:Yly1ZzBM0
- >>820
浮いていたのは能力か?しかし無意識の内にそんな芸当ができるとは思えない。
様子から察するに『普通じゃない』という事はよくわかったが…今はどうでもいいか。
そんな事を心の中で思案しながら、スーツの男は目の前の人型に笑みを浮かべる。
「……さて、こうやって対峙して問題になる事柄はお嬢さん。キミが敵か否か?それだけだね。」
アンドロイドか何かだろうか。それともそういった種族なのか。肌を硬質化しているのか。
とりあえず普通の人間でない事だけは視認したようだ。何よりも浮いてたから。
「まぁ、危害を加えてくるようにも見えないか。」
そっけないような素振りで、いつの間にかくたびれた襟元を直している。
- 822 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/10(木) 23:51:26 ID:VsubwHk20
- >>821
「敵―――?」
向けられた言葉に首を傾げる。
何か、あったのだろうか。迷う込んじゃったのかな。とか思いながら、
「違う――」
と、返す。
「何か――あったの?」
と、右手を差し出しながらそう言う。
肩から伸びる桃色の動力線が手の甲で五つに分かれて五指にエネルギーの様な光を流している。
- 823 :鳶貴:2011/03/11(金) 00:01:43 ID:Yly1ZzBM0
- >>822
「そうか、敵じゃないか。ならいいや。」
にこやかに人型の言葉を鵜呑みにする。
本当に信用しているのかどうか、その真意は定かではない。
「何か?ふーむ。近くで火災があったとか何だとか聞いたぐらいか。」
この場所で何か出来事があったのか。そう勘違いしているらしい。
「……あ、もしかして俺の事かな?いいや、別に。
そうだなぁ。強いて言うなら、同じく夜の散歩かな?」
エネルギーの流動体…?
桃色の動力線とその光を確認すると、今までのような笑みを一瞬ながら崩し鋭い眼差しを向ける。
「…そういえばキミ、名前は?」
再び笑顔を作ると、男は目の前の不思議な者の正体を探る。
- 824 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/11(金) 00:12:16 ID:VsubwHk20
- >>823
そう。と呟くと頷いて答えた。
先程から少女が放っている独特で冷たげな雰囲気は
機械特有の表情から造られるのか、もしかしたらこの少女特有の物かもしれない。
「――そう」
もう一度同じ言葉を返す。余り会話が得意ではないのかも。
意思の疎通も苦手な部類の様で、その後のアクションも特にない。
男の視線・目の動きに一瞬懐かしい恐怖を覚えはしたが、深い呼吸によって落ち着かせ、
「名前―――ユリウス」
と、答える。
- 825 :鳶貴:2011/03/11(金) 00:26:39 ID:Yly1ZzBM0
- >>824
「……はは。どうにも人との会話は苦手なご様子だ。
だが口数が少ない事は時として良い事だと思うよ。
同僚、いや部下にいる下らない事ばかり言う輩よりかは大分良い。ご機嫌だ。」
少女の放つ特有の雰囲気に少し戸惑いながらも、砕けた話題で話しかける。
普通と何処と無く違う部分に興味を示しているのだろうか
「ユリウス。なかなか聞かない高貴な名前だ。
俺の名はトビタカ。貿易業をしている。他にも色々と、ね。」
今までとは違った怪しげな微笑みを浮かべながら、よろしくと挨拶をした。
「さて、いきなりだが失礼を承知の上で質問させてもらおう。―――君は『何者』かね?」
- 826 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/11(金) 00:37:01 ID:VsubwHk20
- >>825
「―――?」
一度に色々な事を言われ少し悩む様子を見せる。
男が唐突に発した大量の言葉を一つ一つ理解し、言葉の一部で自分が褒められたと認識した。
「ありがとう」
「トビタカ――よろしく。
色、々――? それは――」
聞かない方が良いのか。と尋ねようとして
その質問自体を取りやめた方が良い事に気付き、止めた。若干遅い。
「何物――?」
少女はその問いに一瞬不快そうな表情をして、次には思案する顔をした。
言葉に詰まり、首を傾げて、沢山悩んだ末の。
「何でも無い――」
という答え。
- 827 :鳶貴:2011/03/11(金) 00:57:22 ID:Yly1ZzBM0
- >>826
「あははは、いやいや。つまらない話をしてしまったかな。」
その様子はまるで、困惑している少女の反応を楽しんでいるようだった。
「それは――何か、と聞きたいのかね?
そうだな…この素晴らしい都市の味方である事と、それと対になる事をも厭わない職務さ。
…冗談だよ、半分はね。本気にしたかい?」
踏み込んだ質問の答えに暗い闇を臭わせた。
どことなく漂う男の「悪意」に少女は気付くだろうか。
「…そうか。いやはや、困った……いや、それはお互い様か。すまないね。」
曖昧というべきか拒絶というべきか真に不明瞭なのか。
背中を掻きながら、難しげな表情で目の前の輝く少女を見詰める。
- 828 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/11(金) 01:12:05 ID:VsubwHk20
- >>827
「そういう――訳じゃ」
小さく首を振って訂正する。
「――解らない。
まだここにきて、そう――無いから」
そういうと首を傾げて返した。
悪意にも首を傾げる部分は在ったが、これは男の言葉に対する疑問のポーズ。
……それよりも、先にするべき事を思い出して。
「ごめんなさい――」
と、身体を倒して頭を下げた。
「今はお手伝いの仕事も無いし、私は人間じゃない。
――それでも、もう私は戦いの道具じゃないから」
桃色の瞳が男を捉える。
機械の純粋な。もしかしたら人よりも純粋で人間らしい瞳を向けて。
- 829 :鳶貴:2011/03/11(金) 01:32:06 ID:Yly1ZzBM0
- >>828
「そうか?ならいいが」
「そういう事か、ならば一緒だな。この場所に赴いたのはつい最近なんだ。これも仕事だよ…崇高なね。
…いや、謝る必要はないよ。ただ、君の応対や仕草が愉快でね」
少々満足そうに微笑む。その様を不愉快に思うかもしれない。
「――「人間ではない」?「戦いの道具」?
…そういう事か。問いかけの答えがもうでてきてしまったね。」
邪な考えを巡らす。思いがけない発見に頬を吊り上げていた。
「…是非とも君の開発者に会ってみたいものだ。我々としても必要な力になるやも知れんし、興味がある。
君の方は………どうだろう?再び戦場や闘争の場に戻ってみたいとは思わないか?」
純粋なその瞳を全く気にもとめず、むしろ踏みにじるような形で男は質問を投げかけた
- 830 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/11(金) 01:41:15 ID:VsubwHk20
- >>829
「――愉快?
私、そんなに可笑しいかな?」
不愉快には思わなかった様だがその言葉を不思議がった。
「もう――会えないかな」
この人型の作成は異世界の既に崩壊した帝国。
異世界を渡る術もない事も含め、会うのは不可能だろう。
「私は―――戻りたくない。
だけど、戦う意味や理由があるなら――」
そんな事にも気付かない純粋さを持った人型。
生まれついて間もないのか。それとも本当に戦いの「道具」として使用されてきただけなのだろうか。
- 831 :鳶貴:2011/03/11(金) 01:54:30 ID:Yly1ZzBM0
- >>830
「…そうだな。『人形劇』を見た事はあるかい?路上のパフォーマンスではなく、きちんと客席に座ってだ。
たぶん無いだろうなぁ…ふふふ。いや、君の振る舞いが悪い訳ではないよ。気にせずにいたまえ。」
判らないと思って小馬鹿にしているようだが、果たして少女に言葉の意図は伝わるだろうか。
「そうか…それは非常に残念だ……至極残念。」
亡くなったのか、それとも帰る術を知らないのか。
時空や異界に渡る…自身ができるかどうか、早急にテストしなければならないな。
そんな事を男はスラックスのポケットに両手を突っ込みながら渋い顔で考えていた。
「意味や理由か…。
……たとえば、そうだな。私が今、ポケットから銃を抜き出して君に突きつけたとしたら――再びその手を振るって見せてくれるのかね?」
男は示した場所を膨らませながらにこやかに敵意を表す。
目の前の人型―――兵器を利用してみたい、そんな事を考えているようだ。
- 832 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/11(金) 02:04:50 ID:VsubwHk20
- >>831
「―――」
男の言葉か様子かは解らないが
些細な何かが人型の心に引っ掛かった部分が在るらしく、
何処となく不満げな顔をしている様に見える。
「――!」
そしてその表情は男の唐突な問いかけで濃く表に出ることとなる。
「どういう、つもり―――?」
もう一度、右手を向けてそう問いかける。
- 833 :鳶貴:2011/03/11(金) 02:16:08 ID:Yly1ZzBM0
- >>832
「……ふむ。そういう表情もできるようだね。益々……そう、愉快だ。」
柔らかな口調と物腰ながら、勘に障る言葉や笑みが目立つ。
「言っただろう?戦う理由があるなら、と。」
向けられた右手を注視しながら男はそう呟いた。
「君に危害を加えるのならば、再び戦う意志を示すのか?そう思ってね。
なに、ちょっとし余興だよ。
さぁ―――どうするね?」
そう言い終る前に、男は両の手を素早く抜き出して少女に向けた。
しかしその手に拳銃は握られておらず、指を立ててその形を作っているだけにとどまっていた。
純粋な心を持つ機械の少女に敵意を向けたらどんな反応を示すか、それを試しているようだ。
- 834 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/11(金) 02:27:32 ID:VsubwHk20
- >>833
「私は――不愉快です」
不愉快だと言う意思を、表情では無く言葉で、
ハッキリと男に向けて示す。
「戦います。
今、私にどんな理由があれば戦えるのか解りませんが――」
そう答え、向けられた指の先を凝視する。
「私は――自分の為には戦いません。
今、貴方が此処で私を撃ったとしても私はこの光を貴方にぶつけない―――」
- 835 :鳶貴:2011/03/11(金) 02:45:18 ID:Yly1ZzBM0
- >>834
「ほう、ようやくかい?」
何故か男は腕を組み満足そうに微笑んだ。
確実にからかい、そして見下している。
「…立派だよ君は。機械ではなく人間としてね。心から思うさ。
だが、つまらないね…面白くない。もっと攻撃的かそれ以上に無機質な存在でいるべきだ…兵器であるのならば。」
お手上げだというように両手を上げた後、頭を掻きながら不満げに溜息をついた。
返ってきた反応がどうにも気に入らなかったようだ。
そして、純粋で優しいな少女の心を刺激する。
「―――しかし、君を形成している技術やその感情に興味がある。
再び会うと言うのであれば、その時はもっと楽しい時間を過そうじゃないか。
ゆっくりと食事でも取りながらお話を…ね。」
男は腰を落として腕を構え、丁寧にお辞儀をする。
その構えた腕はスーツではなく別の何かで黒ずみ、まるで重々しい別の何かの様だった。
その腕で少女に軽く手を振った後、夜の暗がりの中へと歩みを進めていき街の中へと溶け込んでいった。
- 836 :Y-ri(ユリウス・オートマータ):2011/03/11(金) 02:52:42 ID:VsubwHk20
- >>835
「始めはもっと――やさしい人かと」
男から視線を外しそう答える。
未だその表情には嫌悪感が色濃く残り。
「覚えといて――下さい。
私は―――もう、兵器じゃない」
そう言い放ち、言い終わって少しすると頷いて。
「そう、出来るのなら―――また」
去りゆく男にそう声をかけるとクルッとターン。
振りかえること無くスタスタと何処かへ歩いて行ってしまった。
- 837 :逆瀬川 純鈴:2011/03/15(火) 18:50:10 ID:Df9UIvFE0
- 【AGカフェ】
からんからん――
「へろーっ! ……ってまぁ、誰も居ないよねー」
「まぁ、仕方ねェだろ」
少しつまらなさそうに席に着く少女と、黒衣の男。
何をするでもなく、二人ぼけーっとしていた。
- 838 :伊吹 清次:2011/03/15(火) 19:11:58 ID:LIzoKx..0
- カラン……
カフェのドアが開き、中折れ帽を被った男が入ってきた。
「こんにちはっと……」
呟くように言って、コーヒーを淹れてカウンターに座った。
- 839 :逆瀬川 純鈴:2011/03/15(火) 19:16:41 ID:Df9UIvFE0
- >>838
「おぉっ! ここで登場! ちわーっす!」
元気に声をかける、ハンチング帽を被りサングラスをかけた少女。
黒衣の男は、少しだけ視線を向けて、読んでいた黒表紙の本に視線を戻した。
- 840 :伊吹 清次:2011/03/15(火) 19:21:29 ID:LIzoKx..0
- >>839
「ああ。どうも」
帽子を脱いで隣の席に置き、
首を伸ばしてチラリと黒衣の男を見る。
「対照的だねえ…」
- 841 :逆瀬川 純鈴:2011/03/15(火) 19:26:45 ID:Df9UIvFE0
- >>840
「そうでもないな」
「うんうん、実際共通点は結構あるしねー」
にこにこしてついーっと伊吹に顔を近づける少女と、その襟首を掴んで止めている男。
似ているといえば――なんだか、『気配』が薄い。
- 842 :伊吹 清次:2011/03/15(火) 19:35:16 ID:LIzoKx..0
- >>841
「あ、そう」
伊吹は、気配には気づかないようだった。
「まあ、気は合うんだろうな」
顔を近づける少女から首を引きながら、伊吹は言った。
- 843 :逆瀬川 純鈴:2011/03/15(火) 19:41:18 ID:Df9UIvFE0
- >>842
「そーゆーことかな?」
「いや、それもないな」
どっちなんだか。
少し苦しかったのか顔を近づけるのを諦め、席におとなしく座る少女。
黒衣の男は溜息を吐くと、また本に視線を戻す。
「それにしてもそれにしちゃーなんだけど、お兄さんちょっとアヤシーよねー」
「オーケー、お前の口は滅んでしまえ」
黒衣の男にゲンコツされる少女であった。
- 844 :伊吹 清次:2011/03/15(火) 19:51:21 ID:LIzoKx..0
- >>843
「気が合うっていうか、息が合ってるって言った方が正しいかな」
ボケと突っ込み、伊吹の目には、二人はそんな風に映っていた。
「怪しいって……俺は今まで誠実に生きてきたつもりなんだけどな」
能力を持たないくせに、
能力者だらけの街に住んでいるのは逆に怪しいかもしれないが。
- 845 :伊吹 清次:2011/03/15(火) 19:58:34 ID:LIzoKx..0
- //飯により少し次のレス遅れるます…
- 846 :逆瀬川 純鈴:2011/03/15(火) 20:03:32 ID:/lZA6WB6O
- //携帯からになりまする
>>844
「うーん、黒ちゃんはどう思う?」
「おい誰が黒ちゃんだ誰が」
「君だよ君、『絶対矛盾』」
最早相手にしてられない、とでも言いたげに席を立ち、伊吹の隣りの席へと移動する男。
少女は、つまらなさそうに伊吹を見た。
「怪しくないから怪しいのかもねー」
なんて、呟くように言いながら。
- 847 :逆瀬川 純鈴:2011/03/15(火) 20:04:41 ID:/lZA6WB6O
- >>845
//ういういさー
- 848 :伊吹 清次:2011/03/15(火) 20:31:27 ID:LIzoKx..0
- >>846
「……怪しい奴が見たいなら、その辺の路地に入ればすぐに見られるぞ」
なぜならここは異能都市だから。
怪しい薬売りだとか、その薬を買ってイっちゃった人、もしかすると殺人鬼なんかにも出会えるかもしれない。
「まあ、怪しい人って言ったら怪人……ってか」
唐突である。
怪しいぞ伊吹。
- 849 :逆瀬川 純鈴:2011/03/15(火) 20:41:13 ID:/lZA6WB6O
- >>848
「え、怪人? ひょっとして君怪人なの? じゃー変人してみよう!」
キラキラと目を輝かせる少女。
男は呆れ顔でぱたん、と本を閉じた。
「『黙れ』」
たった一声。
呟くようなそれは少女の耳へ届き。
少女はこてん、とテーブルへ身体を預け、寝息をたてはじめた。
- 850 :伊吹 清次:2011/03/15(火) 20:46:32 ID:LIzoKx..0
- >>849
「んな分けないだろ、怪人事件のことだよ」
最近巷を騒がせている怪人事件、伊吹も一度襲われたことがあるのである。
「……んあ?」
突然テーブルに倒れた少女を見て間抜けな声を上げる。
そして、男と少女を交互に見比べる
「……どうした?……いや、何をした?」
- 851 :逆瀬川 純鈴:2011/03/15(火) 20:58:13 ID:/lZA6WB6O
- >>850
「なに、『寝かせた』だけだ」
そう言うと立ち上がり、少女を担ぎ上げる男。
ちらり、と伊吹に目を向けて。
「また、『縁があれば』」
そう呟けば、男と少女は『消えていた』。
否――『最初から居なかった』のかもしれない
- 852 :伊吹 清次:2011/03/15(火) 21:04:07 ID:LIzoKx..0
- >>851
「……は?」
目の前に、少女と男は居ない。
立ち上がってあたりを見回すが、
まるで伊吹が、今まで幻影とでも会話していたかのように、カフェは静まり返っていた。
「……お前らのほうが、よっぽど怪しいじゃねえか」
ドサリと椅子に座り込み、ため息をついた。
- 853 :ニット帽の男:2011/03/18(金) 21:57:42 ID:LIzoKx..0
- パイロットニットを被った男が、公園でキョロキョロと辺りを見回している。
「……ふう。誰も居ないか」
ひととおり周囲を見渡すと、
ベンチに座ってオレンジキャップの紅茶のペットボトルを捻る。
「まったく、俺も小心者の癖に外出しなきゃいいのに……」
足元には、スーパーの袋。
中身は一般的な食料品で、ただの一人暮らしの買出しの帰りといった雰囲気だ。
- 854 :『ジボル』:2011/03/18(金) 22:06:53 ID:WEhMfl5k0
- >>853
【まさしく誰もいない、まったく静かな公園】
【その公園の端の、背の小さい剪定された木の影で】
……。
【まったく静かに、獲物を狙うような目線を帽子の男に向ける何か】
【それは音こそ立てていないものの、視線はまさに射るような、突き刺さる気配を放ち…】
- 855 :ニット帽の男:2011/03/18(金) 22:14:31 ID:LIzoKx..0
- >>854
「ああ、まだこんな寒さ続くのかなあ……」
呟いて、ペットボトルの中身を一気飲みする。
そして、屑篭にペットボトルを放り投げる。
――カンッ
「あ、しまったしまった」
しかしペットボトルは屑篭の縁に当たり、地面に落ちる。
屑篭にペットボトルを入れなおそうと、男は立ち上がってそれを拾い上げようとしている。
視線にはまったく気づかない様子だ。
- 856 :『ジボル』:2011/03/18(金) 22:23:26 ID:WEhMfl5k0
- >>855
……〜……!
【男がペットボトルを拾おうとベンチを離れてすぐ、男の視界に入らないようこそこそ何かが動いた】
【それは犬でもなく猫でもない、四つ這いで歩く少年。】
〜〜♪
【上は裸、下はズボンで、髪の毛は一度も手を入れたことがないようにボサボサ】
【足枷の鎖は伸びきっているが手枷はちゃんと仕事を為しているため、実質三本足】
【でもそれすら慣れたように這い、さっきまで男の足元にあった袋へ寄って】
ガサ ガサガサ...
【顔を突っ込み、上機嫌で中身を漁る】
- 857 :ニット帽の男:2011/03/18(金) 22:29:05 ID:LIzoKx..0
- >>856
ペットボトルを屑篭に入れた瞬間、レジ袋の音に気がつき、振り返る。
目に飛び込んできたのは、異常な姿の少年。
「……ひっ!?
んなっ!なんだよお前はっ!」
一呼吸置いて、男は小さく叫んだがすぐに気を取り直して少年を怒鳴りつける。
そしてペットボトルを握り締めたまま、少年に駆け寄ってきた。
- 858 :『ジボル』:2011/03/18(金) 22:42:01 ID:WEhMfl5k0
- >>857
がうっ?
【振り返る、袋に顔を突っ込んだままなので全然見えない】
【しばらくだらーんと顔から袋を提げたまま。すぐ首を振って袋を落とし】
……
!
【慌てて袋を噛んで、四本……じゃなくて三本足で跳ね】
【公園の砂場へ向かって一直線に駆け出す。まるで獣のように速い】
- 859 :ニット帽の男:2011/03/18(金) 22:50:31 ID:LIzoKx..0
- >>858
「ああっ!俺の明日の朝飯!」
袋の中身:キャベツ、ジャガイモ、卵、ふりかけ、その他生活必需品
明日の朝飯:卵ご飯+ふりかけ
「このっ……!」
砂場に飛び込んだのを見て、男は地面に手を当てる。
瞬間、少年の足元が突然蠢き、
まるで巨大なアリジゴクの巣でも出来るかのように陥没していく。
- 860 :『ジボル』:2011/03/18(金) 22:56:57 ID:WEhMfl5k0
- >>859
!?
【突然流砂の渦に変わった足場に驚き、足を取られながらぴょんと小さく宙に跳ね】
【強く足裏を砂に叩きつける!】
【辺りに炸裂した砂が舞い散り、少年はその勢いでボールのように跳び】
わうっ!
【高い跳躍ののちに、小さな公共トイレの屋根に飛び乗って得意げな顔】
【ついでに袋も強かに屋根に打ち付け、グシャッと殻の潰れる音がしましたが知らんぷり】
- 861 :ニット帽の男:2011/03/18(金) 23:02:16 ID:LIzoKx..0
- >>860
「こっ……こいつ……!」
袋から聞こえた嫌な音と、得意げな顔。
いくら小心者のこの男でも怒らないわけにはいかないだろう。
いや、小心者だからか。
「待てこの野郎!!!」
結局ダッシュで追跡である。
トイレにジャンプして屋根の縁につかまり、無理やり上ろうとする。
- 862 :『ジボル』:2011/03/18(金) 23:08:24 ID:WEhMfl5k0
- >>861
くー! これ、くー!
【ぎこちない言葉を吐いて】
【屋根の上でカカトを振り上げ、叩きつける】
【トイレそのものが地震の如くぐらぐら揺れ】
- 863 :ニット帽の男:2011/03/18(金) 23:15:58 ID:LIzoKx..0
- >>862
「ちょっ!やめろ!!」
そう言いながらも、脚をトイレの屋根に掛け、
何とか屋根に上る。
「くっ……言葉もまともに喋れないのか……!
どっかから逃げてきた実験体とでも言うんじゃないだろうな……」
少年を捕まえようと、飛び掛った。
- 864 :『ジボル』:2011/03/18(金) 23:20:21 ID:WEhMfl5k0
- >>863
うきゃうっ!!
【手足のリーチから違うので、飛びかかられるとすぐ捕まり】
くー! なかへった、くー!
【押さえられながらもじたばた暴れる】
【体の力は少年の見た目から想像できないほど強力なもので】
【カカトを叩きつけていた部分は勿論、今暴れるだけでも屋根がひしゃげるパワーだ】
- 865 :ニット帽の男:2011/03/18(金) 23:27:19 ID:LIzoKx..0
- >>864
「なんだこいつの力ぁ……!お、おとなしく……しろ!」
男も意外に怪力で、少年を逃がさない程度の力はあるようだ。
「くっ……!やめっやめろっ!壊れるっ!」
しかし、屋根は耐え切れない。
もうじき壊れそうな雰囲気だ
- 866 :『ジボル』:2011/03/18(金) 23:33:44 ID:WEhMfl5k0
- >>885
くー…うっ!?
【何かが軋み折れる音、そしてがくんっ!と体が下がる感覚】
【目をぱちくりし、本能的にそこから飛び退こうとした矢先に】
バキバキバキバキッ ドカーンッ!!
ぎゃっ!?!
ぅ……うぅぅ〜〜う……?
【とうとう耐え切れず崩壊。建材を突き抜けながら一緒に地面に転げ落ち】
【壊れた排水管が噴水のように水を撒き散らす中で、目を回して大人しくなる】
- 867 :ニット帽の男:2011/03/18(金) 23:44:07 ID:LIzoKx..0
- >>866
「うあわあああっ!?」
男も屋根から落ち、ゴロゴロと地面を転がる。
「あ、あ、危なかった……ひえぇ……」
落ちたときに頭に何かの突起が引っかかり、帽子が脱げ落ちていた。
数センチずれていれば頭に突起が突き刺さっていた。
「こ、このやろう……袋どっかいったし……。
どうしよう……と、なんだこりゃ」
少年の手枷を摘み上げる。
「外したらなんか封印解除とかされないだろうな」
足枷もじろじろと見つめる。
- 868 :『ジボル』:2011/03/18(金) 23:50:28 ID:WEhMfl5k0
- >>867
【手枷は金属の分厚い輪が二つ、そのまま溶接されたような形で間に鎖はない】
【あの腕力で引きちぎれない所を見るとかなり頑丈そうだが、力以外でなら外れそうだ】
【足枷は手枷と同じ素材で、間に鎖がある。おそらくある程度歩ける様に配慮されたのだろうが】
【その鎖はせいぜい直径2cm弱と細いせいで少年の力に耐え切れず伸びきっている】
【それでも千切れてないあたりにソレの丈夫さが垣間見えるが。】
- 869 :ニット帽の男:2011/03/18(金) 23:56:45 ID:LIzoKx..0
- >>868
「ったく……あ、帽子」
落ちていた帽子を拾い上げ、砂を払って被る。
「死んでないだろうな……。
おい、起きれ」
かなり弱めの力でぺちぺちと頬を叩いてみる。
- 870 :『ジボル』:2011/03/19(土) 00:08:00 ID:WEhMfl5k0
- >>869
ううー……?
【目を細く開けて上から手のひらで擦る】
【ぼんやりした視界が晴れるまで何度もまばたきをしてようやく】
!
【今の状況を把握。すぐさま袋を咥えて逃げ……】
……?
【袋を……】
【……無い。】
???
わーの、あれ……わーのあれ、??
【『わー』で自分を指差しながら、周りを見回して首をかしげ】
くーの、は?
【『くーの』……で、おそらくさっき盗った袋を言っているのだろう、両手をひらひらと舞わせる】
- 871 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 00:15:10 ID:LIzoKx..0
- >>870
「食うの、か?
で……わー?君?」
少年を指差す。
「さあ、探したら見つかるかも……」
トイレの方を向いた。
- 872 :『ジボル』:2011/03/19(土) 00:20:00 ID:WEhMfl5k0
- >>871
【目を移すとこれでもかっていう位に砕け散ったトイレ(だったもの)】
【しばしどうするか悩んだが】
...グー...
【小さくお腹が鳴った。少年は腹ペコなのだ】
【渋々といった表情で瓦礫に歩み寄ると足でそれらを掻き分け始めた】
- 873 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 00:29:49 ID:LIzoKx..0
- >>872
「……どうすりゃいいの?これ。
警察行った方がいいよなあ、なんか半裸だし、
変な事件に巻き込まれてるのは間違いないよな」
瓦礫を掻き分ける少年を見つめながら、
男の義侠心がキリキリと痛み出す。
「……ああ゙ー」
頭を抱えた。
- 874 :『ジボル』:2011/03/19(土) 00:33:54 ID:WEhMfl5k0
- >>873
……?
【男を振り返って首を傾げる】
【実のところ、少年に大した重大な事件やらがあるわけでなく】
【ただ山奥で生き、ただ異世界に迷い込み、ただ人里に降りてきただけなのだが…】
……
【(本人は無意識だが)心に訴えるようにじーっ。目がキラキラキラキラキラ】
- 875 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 00:38:50 ID:LIzoKx..0
- >>874
「あばばばば」
こうかは ばつぐんだ ! ▼
男はコートを脱いで、少年に被せる。
「ちょっと待っててくれよ!解ったか!?」
全力ダッシュでどこかに走っていった。
- 876 :『ジボル』:2011/03/19(土) 00:42:56 ID:WEhMfl5k0
- >>875
!?
【突然かぶせられたコートの意味も分からず、とりあえずかじってみる。旨くない】
【おとなしくそれを被ったままぼーっと待っている】
- 877 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 00:47:02 ID:LIzoKx..0
- >>876
十分ほどで、男は戻ってくる。
「……何で被ってんだ、着とけよ」
手にぶら下げていたのは、レジ袋。
中からは、牛丼の匂いが漂ってくる。
「食う……か?」
パックを取り出して差し出してきた。
- 878 :『ジボル』:2011/03/19(土) 00:55:55 ID:WEhMfl5k0
- >>877
!! くー!
【E:おおきいコート】
【コートに袖を通そうとするけど両手繋がってるから通せない。しょうがなく肩にひっかけ】
【差し出された牛丼に顔を殆ど突き刺して文字通りの犬食い】
あぐあぐあぐ!あぐはぐ!
うー! うー!
【一気に三分の二を平らげて顔を上げ、何か伝えたいのか唸る】
【さっきまで焦って逃げ回っていたとは思えないほどいい笑顔――は、ご飯粒と汁まみれだ】
- 879 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 01:01:50 ID:LIzoKx..0
- >>878
「なんか虐待してる気になるなあ……。
人が通らないといいんだけど」
キョロキョロしていると、少年が話しかけてくる。
「なんでこっち見てるの。
いいから早く食べろ、人来ない内に」
少年の手枷を見ながら話す。
- 880 :『ジボル』:2011/03/19(土) 01:07:20 ID:WEhMfl5k0
- >>879
っ。っ。
【二度こくこくと大きく頷いてまた食べ始める】
ぷぁーっ。
うーぁーっ!
【あっという間に完食。パックを両手で持って突き出していい笑顔】
【手錠を観察しても鍵穴やらの、解除するような機構は一つもついていない】
【枷をした者の、最初から枷を解く気のない表れだ】
- 881 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 01:14:43 ID:LIzoKx..0
- >>880
「君はどっから来た?
名前は?
帰るところとかあるのか?
って言うか虐待とかされてないのか?」
食い終わったのを見計らって、一気に質問を浴びせかける。
もちろんまともな答えが返ってくるとは期待していないが、名前ぐらいは……という感覚である。
- 882 :『ジボル』:2011/03/19(土) 01:20:27 ID:WEhMfl5k0
- >>881
き!
【元気よく】
うー?
【首を傾げる】
んーんー。
【首を横に振る】
ぎゃく…?
【首を再度傾げる】
【記号抜いて役10文字。全受け答え 終 了 】
【でも帰るところに関しては首を振っていた。無いのだろう】
- 883 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 01:28:14 ID:LIzoKx..0
- >>882
「まるで意味がわからない……」
お手上げである。
「帰るところは……無いのか?
……適当に意味も解らず答えてたのかも知れないしなあ……」
頭を抱えて悩む。
「ほっとく訳にもいかないし……。
警察……か?やだなあ、変なことに巻き込まれるの……」
ため息をついて、少年の肩を掴む。
「なあ、警察行く……か?それ外してもらえるかもしれないし」
- 884 :『ジボル』:2011/03/19(土) 01:31:52 ID:WEhMfl5k0
- >>883
う。
【無い、という問にこくり】
【ある程度認識はできるようだが】
けー?さつ?
【単語に疎い】
【でも餌付けによって信用したようで、連れていけばついてきそうだ】
- 885 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 01:37:13 ID:LIzoKx..0
- >>884
「……解んないか。
とりあえず行くぞ。
お前寒そうだし」
すごい勢いで首を振られたりするかな、と男は思っていたが、安心した。
立ち上がって、手を引く。
「嫌じゃなかったら来いよ」
最寄の交番まで、連れて行こうとする。
- 886 :『ジボル』:2011/03/19(土) 01:46:30 ID:WEhMfl5k0
- >>885
うー!!
【手を引かれたままついていく】
- 887 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 01:53:19 ID:LIzoKx..0
- >>886
「よし、いい子だ」
屑篭に牛丼のパックを放り込み、少し歩いて、交番。
「あのー、家出?少年みたいなの拾ったんですけど……」
「家出……ですか?ちょっと待ってください」
警察官は、この交番には今一人しかいないようで、
何かトランシーバーで喋りながら書類を準備している。
- 888 :『ジボル』:2011/03/19(土) 02:00:15 ID:WEhMfl5k0
- >>887
……
【警察をじーっと見つめて】
!!
【さっき袋を咥えてたときのように驚いて】
わうあー!!
【声をあげながらどこかへ逃げ去っていった】
【……食糧をよくかっぱらうため、ときどき警察に追いかけられていたからだ】
- 889 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 02:04:21 ID:LIzoKx..0
- >>888
「……なっ!?」
突然逃げ出した少年に、男は唖然とする。
「どうかしましたかー?」
警察官が顔を覗かせる。
「……ええ、逃げられました」
「は?」
「ご迷惑おかけしましたー……」
頭をポリポリと掻きながら男は帰っていった。
- 890 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/19(土) 23:12:54 ID:WVrfsEdY0
- 【異能都市の郊外】
「……」
【包帯を全身にまいた少女がうつろな目で空をみあげていた】
「…いったいだれなの?」
【胸を抑えながらポツポツ歩いている】
- 891 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 23:29:41 ID:LIzoKx..0
- 「……〜♪」
パイロットニットを被った男が、上機嫌で歩いていた。
別に何かいいことがあったわけでもないが、ただ散歩が楽しいとかそんなところだろう。
とにかく、男は口笛を吹きながら歩いていた。
- 892 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/19(土) 23:31:15 ID:WVrfsEdY0
- >>891
「…いまはおなかすいたな…」
【空を見上げて独りの少女がつぶやいた】
「……」
【ぼーっとしているように見える】
- 893 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 23:35:01 ID:LIzoKx..0
- >>892
「……うわぁぉっ!!」
ディスが呟いた瞬間に男が急に叫び声をあげ、ディスを凝視する。
何のことは無い、ただ上機嫌すぎてディスに気づいていなかっただけである。
「ああびっくりした……」
- 894 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/19(土) 23:38:29 ID:WVrfsEdY0
- >>893
「…ん?」
【振り向いてニット帽の男の顔を見る】
「そんなにびっくりしなくてもいいのに…」
【冷めた眼で男を見つめる】
- 895 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 23:43:54 ID:LIzoKx..0
- >>894
「あ、や、悪い」
そう言って、ディスの姿を見た。
昨日の少年ほどではないが、少し異様な格好だ。
(また変な格好だな……。
やっぱこいつも虐待とか受けてんのかな……。
流行ってるの?虐待……)
そんなことを考えていた。
- 896 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/19(土) 23:46:36 ID:WVrfsEdY0
- >>894
「べつにきにしないでいいよ…」
【ひらひらと手を振った】
「…ちがうか…あんたのこえじゃない…」
【ため息を付いて頭を下げた】
- 897 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 23:50:39 ID:LIzoKx..0
- >>896
「……ああ、そう?
…………なんか……なんだ?」
少女の喋り方にも違和感を覚える。
「なんか……達観してるな……お前……」
- 898 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/19(土) 23:52:51 ID:WVrfsEdY0
- >>897
「…へん…かな?」
【冷たい目をしている…】
「…「わたし」もわかんない…
きのう…よりもずっとまえはちがったはずなんだけどな…」
【胸の真ん中を押さえて言った】
- 899 :ニット帽の男:2011/03/19(土) 23:57:35 ID:LIzoKx..0
- >>898
「いや……変かって言われたら別に……
年齢不相応って感じか?」
首をひねりながら答えた。
「初対面だしなあ。
昨日の君の事なんて知らないし」
- 900 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/20(日) 00:00:47 ID:WVrfsEdY0
- >>899
「…よくわからないの…」
【ため息を付いた】
「よくしってるひとにはなしてみようかな…の」
【また空をみあげている】
- 901 :ニット帽の男:2011/03/20(日) 00:05:09 ID:LIzoKx..0
- >>900
「そうだな、そうした方がいいな。
……うーん」
しかし、喋り方にまた違和感を感じているようだ。
「そんなに空が気になるのか?」
- 902 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/20(日) 00:07:48 ID:WVrfsEdY0
- >>901
「…そら?」
【首をかしげていう】
「うん……こうやってそらをみてたら
よくきこえるきがするから…」
【ゆっくりと眼を閉じて空を仰いだ】
- 903 :ニット帽の男:2011/03/20(日) 00:09:41 ID:LIzoKx..0
- >>902
「なにが?」
そう言って男も空を見上げる。
「さっきも俺の声じゃない、とか言ってたっけ?」
- 904 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/20(日) 00:12:16 ID:WVrfsEdY0
- >>903
「…こえがきこえるの…
わたしをよぶこえが」
【胸を抑えたままつぶやく】
「…だから、よんでいるひとをさがしているの…」
- 905 :ニット帽の男:2011/03/20(日) 00:18:39 ID:LIzoKx..0
- >>904
「……ふーん?」
よくわからない、といったような声だが、神妙な顔で聞いている。
「運命的な……ああ、運命ってのは嫌いだ、本当に」
- 906 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/20(日) 00:21:02 ID:WVrfsEdY0
- >>905
「…うんめい…
そういうのはきらい…」
【少しうつむいて】
「…げんかいがあるなんて…
おもいたくないから…」
- 907 :ニット帽の男:2011/03/20(日) 00:27:48 ID:LIzoKx..0
- >>906
「限界……そんなことは考え出したらキリが無いんだけどね」
ふう、とため息をつく。
「気負い過ぎたらだめだよ。
逃れられないものは割り切るのも必要だしね」
- 908 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/20(日) 00:31:14 ID:WVrfsEdY0
- >>907
「…げんかいはないよ…
まだうえがある…」
【冷たい目をしてつぶやく】
「いまはおなかすいたかな…
なにかたべにいこうとおもう…」
【俯いたままだ】
- 909 :ニット帽の男:2011/03/20(日) 00:35:33 ID:LIzoKx..0
- >>908
「そういうもんかな……。
まあ、俺にはわかんないや」
「力があれば、鱗怪帝から逃げられるのかな……」
妙な単語を発し、両手を見つめた。
「そうか。
俺もそろそろ帰るかな……。
あれ?っていうか……ここどこだ?」
この男は上機嫌で迷子になっていたとでも言うのか。
- 910 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/20(日) 00:37:44 ID:WVrfsEdY0
- >>909
「うん…そのにげたいひとっていうのは…
だれのことなのかな…どうでもいいけど…」
【軽くため息を付いた】
「ここ…あっちにいけばまちのほうにいけるから…」
【ゆっくりと明るくなっている方を指さした】
- 911 :ニット帽の男:2011/03/20(日) 00:40:11 ID:LIzoKx..0
- >>910
「ん、ああ、気にしないで。
上司みたいな奴のことだから」
手をぶんぶんと振る。
「あ、そうか。ごめんな。
それじゃ」
男は示された方に歩いていった。
- 912 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/20(日) 00:42:10 ID:WVrfsEdY0
- >>911
「そう…にげられたらいいね…
じゃあね」
【そう言ってディスも手を振って見送った】
「……」
【何かを考える顔でディスも去っていった】
- 913 :塩沢 要:2011/03/21(月) 22:46:18 ID:0ebeJXvA0
- 夜道に佇む彼女は気が立っていた。
その苛立ちの理由は実に些末なもので。
楽しみにしているラジオ番組がやっていなかったとか、そんな理由だった。
「あー……いらいらする」
ポケットの中を探る。
しかしお目当てのものは既に切れていたようで、誰に向けたわけでも無い文句を言うとコンビニへと歩き始める。
いつもの銘柄、有ると良いのだけれど。
- 914 :アシュレイ:2011/03/21(月) 23:20:18 ID:S4iOejoo0
- >>913
//いえるささんですか?
- 915 :塩沢 要:2011/03/21(月) 23:21:02 ID:0ebeJXvA0
- >>914
/イェス!
- 916 :アシュレイ:2011/03/21(月) 23:28:14 ID:S4iOejoo0
- >>913
コンビニ前の道路。
人通りもなく、閑散としたその闇に、ひとつの鉄塊が落ちてきた。
<ショックアブソーバー正常機能。各部負荷は許容範囲内>
その鉄塊は、人の姿をしていた。
もっと言えば、流麗な銀髪の、少女。
- 917 :塩沢 要:2011/03/21(月) 23:40:32 ID:0ebeJXvA0
- >>916
「……」
Q.目の前に少女が落ちてきた時の一般的な反応は?
A.親方!空から女の子が落ちてきた!
……冗談は置いといて。
正解は勿論、驚く。
日常、例えば煙草を買いに行こうとした時なんかに女の子が落下してくるなんて非日常が介入してくれば、誰だって驚く。
彼女もその例に漏れず驚いた。
但し驚いた理由は少しだけ「一般的」の範疇から外れていて。
彼女は目の前の少女の「存在自体」に驚いていた。
「……これはたまげたなぁ」
暢気な言葉。
しかし何処と無く嬉しそうで。
それもそうだろう。
一週間に二度も「人もどき」に出会うなんて、なかなか無いことなのだから。
- 918 :アシュレイ:2011/03/21(月) 23:54:58 ID:S4iOejoo0
- >>917
全身を黒光りする超硬化ミスリルで装甲された少女は、両手に獣を携えていた。
それは、金属質の筒を何本も円形に束ねた、攻撃的かつ特徴的なフォルム。
20mm対物重ガトリング。一般的なコンクリートの壁など紙同然にする得物。
「……やはりこの街は、少しおかしいです」
誰に言うでもなく、呟く。
「いくら異能都市と呼ばれているとはいえ、そのあたりで絡まれただけの無法者にも異能の力があるなんて」
そして、嘆息。
「対応に武装を使えば、警察が飛んでくる。生きにくい街です」
そして、自分を見ているらしい「彼女」に視線を向ける。
「あの方は、どちらの類なのでしょうか?」
- 919 :塩沢 要:2011/03/22(火) 00:09:01 ID:0ebeJXvA0
- >>918
目の前の少女からは、見れば見るほど非日常の匂いが強く感ぜられた。
それはその両手のガトリング銃しかり、その身体しかり。
そして何より、その瞳。
「ねえ、キミ」
彼女は出来るだけ柔らかな声色で少女に話しかけようとした。
無意識の内に嫌らしい笑みを浮かべていたので逆効果かもしれないが。
「キミは、『何』?」
そんなバリバリの不審者オーラを漂わせながら、彼女は失礼ともとられかねないことを問うた。
- 920 :アシュレイ:2011/03/22(火) 00:17:42 ID:S4iOejoo0
- >>920
『何』か、と問われるとは予想外だった。
想定されるすべての反応をすっ飛ばしてそんな質問をされたのだ。無理もない。
「『何』、ですか」
何と答えたものだろうか。
つい先日この街に来たばかりの、学園転入生。
それは模範的な回答ではあったが、この状況で説得力は持たないことは明らか。
何より、そんな答えで納得しなさそうな雰囲気を、彼女からは感じた。
だから、逆に問うた。
「『何』に、見えますか?」
- 921 :塩沢 要:2011/03/22(火) 00:26:56 ID:0ebeJXvA0
- >>920
「ん、質問を質問で返されるとは思ってなかったよ」
答えを教えてはくれないと思ってたけど、と続ける。
だからこれは半分想定内で、半ば予想外の反応。
しかしそれは彼女にとって何等の問題にはならない。
予定外は常のこと。
それに、予定通りなんてつまらない。
「まぁ、敢えて言うなら」
彼女の笑みは一層強くなる。
それと同時に、この場が少し暗くなったような錯覚を覚える。
「『人形』、かな」
- 922 :アシュレイ:2011/03/22(火) 00:38:53 ID:S4iOejoo0
- >>921
「『人形』……」
『兵器』を自任する少女にとって、その答えは納得しがたいものがあった。
しかし、それを言葉にすることはない。
目の前の彼女がどういう存在なのかわからないのもそうだが、何となく悪意めいたものを感じるからだ。
内蔵された各種センサーは、それを表す数値を吐き出しはしない。
少女の「意識」のみが、それを捉えていた。
「あなたの言う『人形』とは、人の手で弄ばれる目的を持った、あの『人形』のことですか?」
- 923 :塩沢 要:2011/03/22(火) 00:47:30 ID:0ebeJXvA0
- >>922
「まず、キミは『人形』って何だと思う?」
一呼吸置いてから、彼女は勿体ぶって話し出す。
「例えば子供の遊び道具の人形。
アレは幼い子供にとっては友達の代わりだ」
「次に、雛祭りの人形。
アレも、子供たちに降りかかる厄を代わりにその身で受けるもの」
間。
「つまり、『人形』ってのはね」
「人の身代わり、だよ」
答えになっているか否かは問題ではなく。
彼女は語るべきことを、語るべき時に語った。
それが善いことかどうかは、別の話。
- 924 :アシュレイ:2011/03/22(火) 00:59:37 ID:S4iOejoo0
- >>923
「成程」
装甲が擦れる音を立てながら、彼女に向き直る。
彼女の理屈は理解できるものだ。
どこまで行っても人形は人形で、人にはなれない。
所詮、『物』なのだから。
「……あなたの理屈を当てはめると、私も何かの役割を持った人の身代わりに見える、ということですね。
であれば、私はどんな役割を持たせられた『人形』に見えたのですか?」
両手の得物、その給弾ベルトをわざと鳴らした。
- 925 :塩沢 要:2011/03/22(火) 01:06:34 ID:0ebeJXvA0
- >>924
「解らない」
即答だった。
それは明確であった筈なのに。
目の前の少女は、明らかにそれと解る目的を持っている筈なのに。
この女は何を思ってか、「解らない」と言った。
「上辺の目的は解るんだけどさ」
「その内奥で、矛盾してる」
彼女が言わんとすることは、或いは残酷かもしれない。
しかし彼女は語らなければならないのだ。
彼女は『語り部』なのだから。
- 926 :アシュレイ:2011/03/22(火) 01:21:59 ID:S4iOejoo0
- >>926
「……解らない? 矛盾?」
彼女の答えに、少女は若干の苛つきを感じた。
『人形』と言いながら、内奥の矛盾を理由にその目的を不明と断じた。
ひどい肩透かしを食らった気分だった。
(内奥の矛盾? この私が失敗作だとでも言いたいのでしょうか?)
やや厳しめな表情で、少女は言った。
「……もしやとは思いますが、喧嘩を売っているのですか?」
- 927 :塩沢 要:2011/03/22(火) 01:29:23 ID:0ebeJXvA0
- >>926
「いや、そんな訳じゃない」
彼女は慌てて否定する。
嫌われたくて言っているわけでは無い、とのことだ。
「何て言うか……器と中身が合ってない感じだね」
「お互いに合わせようと頑張ってるけど」
「無理にやればどっちも壊れるよ」
依然として要領を得ない女。
しかし次の言葉は、明らかにそうと解る『禁句』だった。
「だから可哀想だな、と思って」
女に悪気は無かった。
それが何より、悪かった。
- 928 :アシュレイ:2011/03/22(火) 01:39:46 ID:S4iOejoo0
- >>928
明らかにそれと解る、「失敗作」の烙印だった。
瞬間、少女の意識は沸騰する。
生まれてこの方――と言っても一年程度だが――そんな感情を得た記憶はない。
多少癇に障ることはあっても、瞬間的に怒気が噴出することはなかったのだ。
……それは、今、このときをもって、「これまでは」の接頭語を得る。
宣言なしに、両手の獣が吼えた。
毎分6000発の勢いで、多数の弾丸が彼女に迫る――。
- 929 :塩沢 要:2011/03/22(火) 01:52:52 ID:0ebeJXvA0
- >>928
毎分6000発で迫る死。
彼女はそれを一瞬だけ視線で捉えると何事か呟いた。
そして次の瞬間に。
幾千もの鋼鉄の塊は彼女を「透過」した。
貫いたわけでも、撃ち抜いたわけでもなく。
ただただ、通り過ぎた。
そして、彼女の「存在」は徐々に希薄になって行く。
そして彼女は消えた。
文字通り、跡形もなく。
最後に呟いた言葉は何だったろうか。
もし聞こえていたなら、こう言っていたはずだ。
「死、なんて怖くない」
「ただ、キミを造った人が怖いよ」
彼女はまた何処かに現れる。
そしてあなたはきっと、もう一度彼女に出会う。
何処かで。
何時か。
必ず。
//用事が出来申したので、無理矢理ながら終わりとさせて頂きまする……。
//絡み乙&ありでした!
- 930 :アシュレイ:2011/03/22(火) 01:55:15 ID:S4iOejoo0
- >>929
//了解です。お疲れ様でした!
- 931 :黒沢小百合:2011/03/24(木) 21:48:25 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「…………。」
カフェのカウンター席に腰を下ろす小百合。
いつもは、仕事帰りに疲れを癒すためここにたちよる彼女であるが
今日はいささか様子が違う。
彼女の自慢であるはずの黒髪はぞんざいに整えられ、野暮ったい跳ねが目立つ。
さらにはスーツの胸元にはいくつもの染みが見受けられ、かなり酒臭い。
おそらく、この店に来る前にかなり飲み歩いているのだろう。
「……っく……ぅうううぅ……。」
しまいには、誰もいない店の中で嗚咽を漏らし始めた。
- 932 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/24(木) 22:13:55 ID:WVrfsEdY0
- 【AGカフェ内】
「もぐもぐもぐ…」
【冷たい目をした少女が黙々とご飯をたべている】
「もぐもぐもぐ…」
【いつものように楽しそうに食べる様子は見受けられない】
- 933 :黒沢小百合:2011/03/24(木) 22:22:52 ID:SSMHlh/20
- >>932
「チッ……またお前か。」
ディスの姿を見つけた小百合は乱暴に目を擦り
吐き捨てるように呟く。
そのまま、つかつかとディスに立ち寄り
テーブルに手を叩きつけた。
「おい、お前……!私に付き纏うな!
お前など、この場で今すぐ殺してやってもいいんだぞ。」
- 934 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/24(木) 22:28:51 ID:WVrfsEdY0
- >>933
「…」
【食べる手を止めて振り向く少女】
「『わたし』はべつにきょうはつきまとったつもりはないの」
【その目はディスとは思えないほど冷たい色をしていた】
「きょうはごはんをたべにきただけ…『あなた』に
めいわくはかけないの」
【それだけではなく、喋り方も、一人称の言い方もディスとは思えないほど
冷たかった】
- 935 :黒沢小百合:2011/03/24(木) 22:34:54 ID:SSMHlh/20
- >>934
「そうですか。」
嫌がらせのように、テーブル上の料理を
全て床へと叩き落す。小百合。
そのまま、くるりと背を向けると
店の外へ出て行く。
- 936 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/24(木) 22:37:47 ID:WVrfsEdY0
- >>935
「……じゃまをするなんてね」
【どこか違う雰囲気の少女はゆっくりと立ち上がってため息を付いた】
「ちょうどよばれているようだから…
『わたし』もいかないと…」
【ディスは冷たい目をしたまま出口の方に歩いて行く。少し雰囲気が違いすぎるかもしれない】
- 937 :ロージェンス:2011/03/26(土) 16:05:46 ID:1sJsd2CgO
- 【路地裏】
都市に建ち並ぶ構造物の壁に挟まれた隙間、人が行き交う道路から枝のように伸びる昼でも薄暗い一応の通路。
その突き当たりで、段ボールの上に座り込む襤褸が微かに蠢く。
「痛ッ……。やっぱし何発かは抉ってるか、クソッタレ」
羽織った襤褸の下でローブをはだけて素肌を診る女は舌を打つ。
昨夜の銃撃戦で腹や腕に鋭く突き刺さった金属を抜くと、痛みと共に血が滲んだ。
身体じゅうが痛い。
血で濡れて気持ち悪い。
ただ、生きてはいる。
(……この鎖には確かに『衝撃を和らげる力』がある。ただ、それが弾丸の威力を完璧に殺すまでの性能じゃ無かった。それだけか)
――ジャラリ。
腰元の鎖を感じながらロージェンスは昨夜の事について考える。
スタジオの中で怒りを吼えた少女。
――あれが最初に私の邪魔をした私の敵。
私に向かって発砲した奴等とその指示を与えた誰か。
――そいつらも邪魔をしたから私の敵。
そして、何もしなかった傷使いの男。
――でも敵の仲間って認めたからやっぱり敵だ。
(……顔が分かってんのは博愛野郎と傷使いの二人。武装部隊のリーダーは声すら分からない。いずれも実力はサッパリ、か)
そこまで考えて、今は何もしない事にした。
とにかく、この怪我を治さないと戦いはおろか、ここから動くことすら出来ない。
「ムカつくなァ、こんな時でも腹は空きやがる」
……もしかすると今日一日中、何も食べられないかもしれない。
- 938 :艮 鬼門:2011/03/26(土) 16:26:15 ID:7gFzKdaU0
- >>937
「ひ、ひぃぃいぃぃぃいぃい!?たす、たすけて、ッ!うぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!」
路地裏に、突如叫び声が響き渡る。
びちゃ、と血が飛び散る音と、がさごそ、と何かを探る音が聞こえ、暫くして消えた。
「……シケてる、1万ちょっとか」
財布の中身を見ながら歩く人影は、学ランに真面目そうな眼鏡の青年だった。
右手には包帯がぐるぐる巻きにされている。
……たまたま近くでカツアゲを返り討ちにしてカツアゲしていたのだった。
- 939 :ロージェンス:2011/03/26(土) 16:40:08 ID:1sJsd2CgO
- >>938
近くで聞こえた情けない悲鳴にビクつく。
いったい何が起こったのか、羽織った襤褸から様子を見る、が見えにくい。
(……誰が来たんだ、こんな時に。まぁ、アホみてぇな善人じゃねぇことは確かか)
もぞもぞと、はだけたローブを着直しつつ辺りの様子を耳で探る。
- 940 :艮 鬼門:2011/03/26(土) 16:44:13 ID:7gFzKdaU0
- >>939
かつっ、かつっ。
ローファーがコンクリートを踏む冷たい音が徐々に近づいていくだろう。
同時に、血が滴る音も大きくなってくる。
「……?」
ふと、目の前でもぞもぞと動く物が有るのを見た。
気になったのか、そのまま歩みを進めていき、覗き込むように腰を曲げた。
「……誰だっけ」
相手の姿を見た上で、そう発言した。
全く持って覚えていなかったこの野郎は。
- 941 :ロージェンス:2011/03/26(土) 16:58:18 ID:1sJsd2CgO
- >>940
――血の匂い。
びちゃ、と滴る音に緊張を持ち、上から覗き見る陰へと視線を向ける。
(こ、こいつ……! あの傷使いか。あの場じゃあ、まるでやる気の感じられねぇ奴だったくせして。探していたとでも言うん――じゃ?)
昨日の今日で再会するとは思わなかった相手へと警戒して、そして。
――気が抜けた。
覚えてすらいなかったとは驚きだよ。傷使い。
「……見んなよ、ドスケベ」
襤褸を羽織った女は覗き見る男に言い放つ。
黒ローブの裾を一気に腰まで下ろして素肌を隠しながら。
- 942 :艮 鬼門:2011/03/26(土) 17:02:17 ID:7gFzKdaU0
- >>941
「……ああ、そうか」
言われてから納得した様子で、眼を背けて。
その間も右手に巻いた包帯からはぴちゃ、ぴちゃ、と血が滴っている。
鉄、というより、腐臭というのが正しいような臭いが、血からは感じられるだろう。
「……どっかで、見た気がするんだが」
腕を組んで、そっぽを向きながら、前回会った時から全く変わらず、一貫して低いテンションで首を傾げている。
之が素である。素肌を見ても、特に顔を赤らめる様子が無い当たり、思春期の癖に枯れている男であった。
- 943 :ロージェンス:2011/03/26(土) 17:24:00 ID:1sJsd2CgO
- >>942
「……さぁ、どうでしょうねぇ。気のせいか、忘れたかしてんじゃなぁい?」
座ったままレギンスを穿き、ローブを鎖で巻きつつ適当に答える。
壁を支えに立つと脚と腹が痛む。
血が染みても分かりにくい黒い色のローブは微かに鉄臭い。
腐臭と混じって気持ちが悪い。
(あぁ、もう。逃げるにしても最悪のコンディションね……)
自嘲気味に笑ってロージェンスは男に問う。
「ところで、あんたはここでなにしてたわけ?」
- 944 :艮 鬼門:2011/03/26(土) 17:28:21 ID:7gFzKdaU0
- >>943
徐々に、滴る血は減っていき、暫くして血は止まる。
そこまで強力ではないが、治癒能力持ちの様であった。
ロージェンスの問いを受けて、ぼんやりと上を向いて。
「……散歩。してたら、絡まれたから。刻んで財布(強制的に)もらってきただけ」
ごそごそ、と鞄を漁ると、血の付いた革財布が出てくる。
パッと見ではこの青年、覇気も無く、ひょろっとした出で立ちで不良からすれば絶好のカモに“見える”のだろう。
そして、顔を下ろして、ロージェンスを見ると。
「傷、治すか」
そう、問いかけた。
- 945 :ロージェンス:2011/03/26(土) 17:53:11 ID:1sJsd2CgO
- >>944
なるほど、あの悲鳴はカツアゲに失敗したアホのもんなのねぇ。などと納得して血濡れた財布を見る。
(こりゃあ、……危ないかも)
何気なく。でこれだ。
高揚も後悔も恨みすらなく、至って平常にこんな事が出来る。
殺人狂か、鬼か、或いは……。
「……ハッ。こりゃ、笑える冗談ねぇ。自分ですら何処の誰とも分からない浮浪者を助けて、何をせびる気?――あぁ、もしかしてムッツリさん?」
けらけらと、痛む腹を押さえて苦しそうに嗤う。
- 946 :艮 鬼門:2011/03/26(土) 17:57:52 ID:7gFzKdaU0
- >>945
ぼんやりと、光のない目でロージェンスを見ている鬼門。
正に、幽“鬼”と言った様子で、この青年は本当に生きているのかと疑わせるほど、生気が無い。
そして、哂いながら、そう言ったロージェンスの言葉に、首をかしげて。
「……気まぐれ?」
と、何故か逆に問いかけてきた。
「……別に、祟を起こすだけが、俺じゃない。人並みに、人助けもする」
感情のない声を漏らすも、そこには欠片ほどの人間味が感じられるかも知れなかった。
気まぐれで行動する青年、基本的に行動のベクトルはマイナスに向かっているが、こうしてプラスの方向に向くときもあった。
- 947 :ロージェンス:2011/03/26(土) 18:23:15 ID:1sJsd2CgO
- >>946
「ふ、あははハハハッ! 気まぐれぇ!? 言うに事欠いて、気まぐれとは畏れ入るわ!」
ロージェンスは、そんな理由で自分を助けてみようと考える、気持ち悪いことこの上ない存在に堪えきれず爆笑する。
「――いいわ。その気まぐれがどんなもんか見てやろうじゃないの」
正直、気に食わない。
ぶっちゃけ、吐き気がするほど嫌だ。
しかし、いつか敵対する時、存分に"恩返し"出来ると考えると慈悲を受けてみるのも悪くはない。
男の提案を良しとしたロージェンスはそんな事を考えていた。
- 948 :艮 鬼門:2011/03/26(土) 18:31:10 ID:7gFzKdaU0
- >>947
「……余り、理由とか聞かれても、困る」
何故なら応えるほどの理由がこの青年の行動には存在しないから。
些細な理由で人を傷つけられるし、些細な理由で人を助けてしまう。
傷つけられる人も、助けられる人も、別に青年に取っては“どうでもいい”ものであって。
「……まあ、いい。や。じゃあ、治す」
そう言うと、血まみれの包帯を解き、右袖を捲る。
腕には大量のリストカットの跡が有り、カサブタや生傷塗れの物だ。
その手を、傷に翳して。
「血は戻らないから。後でレバーでも食べておけばいい」
暫くすると、青年の掌には、腐臭を放つ妖気が現れる。
ロージェンスが動かなければ、曰くのある場所等に流れる“陰気臭い気配”を何百倍にも濃縮したような力が、傷に注ぎこまれていき。
暫くすると、掌の上にロージェンスの体の傷が抜き出され、浮遊するだろう。
その傷を、横のコンクリートに当て、そのままコンクリートに傷を貼り付ける筈だ。
- 949 :ロージェンス:2011/03/26(土) 18:55:48 ID:1sJsd2CgO
- >>948
自身から浮かび上がって剥離していく傷が、コンクリートに貼り付けられていく様はまさしく異様だった。
そのおかげで、身体じゅうの銃創が無くなっていくのだから異能というものは実に不可思議だ。
(……なるほど。“傷”ならなんでも操れるわけねぇ……)
若干、痛みは残るものの断然よくなった身体を少し動かして息を吐く。
「へぇ、なかなかやるじゃん。ドウモアリガトウ」
言いながら男の脇を抜けて、この場から去ろうとする。
- 950 :艮 鬼門:2011/03/26(土) 19:00:28 ID:7gFzKdaU0
- >>949
傷を転写し終えると、袖をもとに戻し包帯を巻き直す。
ぐしゃぐしゃと適当に巻いた包帯を軽く留めて。
歩き去る女を見て。歩きさってから数十秒して。
「あ、思い出した」
と、呟いた。
しかしながら、気にすることはなく。
カツアゲした物をカツアゲして手に入れた財布から万札を取り出して晩飯を食べに行くのだった。
- 951 :東西南北 良方 ◆NSEW0Le2pU:2011/03/27(日) 18:43:56 ID:7gFzKdaU0
- 「……あ゛ー……、たばこ旨ぇ」
公園、そこのベンチに一人の男が座っていた。
その外見は、かなり目立つ物だ。
まず、白を下地に青い水玉模様に染められた坊主頭。
そして、ファンキーな色の濃いサングラス。
格好はアロハ柄のダウンジャケットという、何処で売ってんだよこんな物って感じで。
ガタイの良い、鍛えられた肉体をだらけさせて、もくもくと周囲に紫煙をくゆらせていた。
シガリロの中でも比較的美味しいとされるアル・カポネのスィート、それを咥えながら、男はのんびりと空を見上げていた。
因みに、ダウンジャケットの下からは学ランが見えている。どうも、学校にいく用事が有ったようだ。
すさまじい勢いで色んな条例に違反している感じだ。
- 952 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 19:03:27 ID:SSMHlh/20
- >>951
「今日は早くあがることができましたし、
少しここで休んでいくとしますか……。」
近くのベンチに、疲れた様子でくふうとため息を漏らしながら
座るキャリアウーマン風の女性。
先ほどまでいたのか、どこかの書店の名前がプリントされた
紙袋をさげている。
- 953 :東西南北 良方 ◆NSEW0Le2pU:2011/03/27(日) 19:09:56 ID:7gFzKdaU0
- >>952
「あ、切れた……」
短くなったシガリロをそこらに捨てると、そう呟いておもむろに立ち上がって。
「……ここらにタバコ屋有ったっけか」
などと言いながら、小百合の居る方面へ歩いて行く。
もしかしたら、良方に気づくかも知れない。
前に一度、薬の売人か何かに間違えられて追いかけられた筈であった。
- 954 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 19:29:14 ID:SSMHlh/20
- >>953
「待ちなさい……あなた、今ゴミを捨てましたね?」
几帳面な小百合は、良方を呼び止めた。
無造作に捨てられたシガリロを拾い上げ、目の前に立ちふさがる。
「貴方、ゴミはちゃんとゴミ箱へ捨てなさい。
すぐそこにあるのに、何故そんな当たり前の事ができないのですか。
……まったく、マナーの――ん、あなたはどこかで……。」
説教の途中、小百合は良方の顔に見覚えがあることに
気づいたのか少し考え込むようなしぐさをしている。
- 955 :東西南北 良方 ◆NSEW0Le2pU:2011/03/27(日) 19:32:14 ID:7gFzKdaU0
- >>954
「……あー、そうだな。悪い悪い」
気のない様子で、そう答えて、シガリロを受け取り、握りしめる。
次、手を開いたときにはシガリロは消えているだろう。
「……あいあい、分かったですよ。気をつけるんで……ッ!?」
暫く、素っ気なく返していたが、小百合の顔を見ると途端に、顔色が変わった。
……思い出した。取っ捕まえられるかと思い、じり、じり、とさり気無く後ずさりしている秒速5ミリ。
気づくだろうか?というか、この漢の場合、外見が印象的すぎるかもしれない。
- 956 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 19:48:30 ID:SSMHlh/20
- >>955
「分かればよろしい、って……何を後ずさっているのですか。
何か、やましい事でも?」
今回の外見も特徴的だが、以前の七色アフロと変わりすぎて
同一人物だと判別できていないらしい。
にげだすならいまのうち……。
- 957 :東西南北 良方 ◆NSEW0Le2pU:2011/03/27(日) 19:50:22 ID:7gFzKdaU0
- >>956
「いやはは、なんでもないです……ヨォっ!!」
ずばぁっ!と凄まじい轟音を立てて跳躍。
足に黒い物が纏わり付いていて、こんな用途にグラトニー使っちゃった。
だだだだだ、と獣のように疾駆して、小百合から距離を取っていくだろう
- 958 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 19:59:30 ID:SSMHlh/20
- >>957
「ま、待ちなさい!……ん、あの顔は……
たしか……!そうだ、麻薬の密売人!!」
ようやく、思い出した小百合は
逃がさじとばかりに、袖口に仕込んだ紙片を取り出す。
「以前は取り逃がしましたが、今回は逃がしません。
必ず捕縛して貴様の有罪を証明してやる。」
良方の行く手に具現化された数人の警官が立ちふさがる!
- 959 :東西南北 良方 ◆NSEW0Le2pU:2011/03/27(日) 20:01:20 ID:7gFzKdaU0
- >>958
「わおッ!」
現れた警官を見て、口元を歪ませて。
右手を握って開くとその手には閃光手榴弾が。
それを警官に向けて当適し、跳躍。
サングラスで閃光を防ぎ、逃げるつもりだ。
- 960 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 20:08:05 ID:SSMHlh/20
- >>959
「ぐうっ……!」
開けた場所、それに小百合から離れているとはいえ
凄まじい閃光に、一瞬視界をふさがれる。
「……いつもは使う側でしたが、
まさか使われる側になるとは……!」
油断していた小百合が咄嗟にとれる対抗策はない。
問題なく、逃げ切る事ができるはずだ。
- 961 :東西南北 良方 ◆NSEW0Le2pU:2011/03/27(日) 20:16:38 ID:7gFzKdaU0
- >>960
「はっはぁ!!じゃーなッ!!」
誇らしげに、そう叫ぶと頭が凄いチンピラは走り去っていった。
- 962 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 20:21:24 ID:SSMHlh/20
- >>961
「くっ……ぐう……まさかこの私が……。」
がくり、とその場に膝を突く。
彼女の自信は立て続けに起こる敗戦、失敗により
音を立てて崩れ始めていた……。
- 963 : ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/31(木) 00:48:30 ID:WVrfsEdY0
- 【どこかの家の屋根の上でレインコートをまとった少女が寝っ転がって月を見ていた】
「…うまくいくといいんだけど」
【その目はどこか不安そうにも見えた。】
「……成功させないとね。王を誕生させるために…」
【ため息をついて言った】
- 964 :シノン=アルベル:2011/04/05(火) 23:16:08 ID:cskw3E.60
- 【大通り】
誰に向ける訳でも無く、手を差し伸べる。
その手の先に何処からともなやってきた白い蝶が留まる。
少年が指先を振ると蝶は少年の背後に出来た、無数の白い蝶の群れに加わった。
そうして彼は街を行く。特に理由も当ても無く。
- 965 :横島なつき:2011/04/06(水) 00:02:46 ID:Sj59lUuk0
- >>964
「わー……なんかすごいのが歩いてる」
蝶々を引き連れて歩いている少年……。
通行人のうち何人かが振り向いたり、目で追ったりしている。
ナツキもそんな目立たない人達に混じって、すれ違ったその少年に目をやる。
「写真でも取っておくか」
と呟いて、携帯電話をポケットから取り出し、歩く方向を反転。
そっと後を追う形になり、カメラを向けてシャッターを切るタイミングをうかがい始めた。
- 966 :シノン=アルベル(シルクハットの少年):2011/04/06(水) 00:09:38 ID:cskw3E.60
- >>965
ふと、少年がそちらの方を向いた。
白いスーツを身にまとった金髪碧眼の少年は、
シルクハットを取ってそれを胸の前に持っていくと丁寧に頭を下げた。
それと同時に、白い蝶の一匹がそちらへと飛んでいく……。
- 967 :横島なつき:2011/04/06(水) 00:17:40 ID:Sj59lUuk0
- >>966
『(あ、バレた……!)』
と、振り向かれた瞬間ナツキは思ったが、
少年が慇懃に頭を垂れたので少し面を食らった。
その一連の動作があまりに様になっていたので……。
そのままポチリ、とボタンを押した。
ピロリン♪ という軽快な音とともに画像がキャプチャーされたが、
運がいいか悪いか、画面の殆んどを、飛んできた蝶の白い羽根に隠されてしまった。
「あ……」
と、ナツキの視線は画面に、次に飛んできて頭の上をヒラヒラ舞う蝶に、最後に少年に向けられる。
そこでやっと、少年が自分の無礼に対し礼を持って応えたことを思い出して、
「ど、どうも……」
と間抜けに会釈をした。
- 968 :シノン=アルベル(シルクハットの少年):2011/04/06(水) 00:27:20 ID:cskw3E.60
- >>967
帽子を胸の前で抑えたまま、
顔には笑みを携えて歩み寄ってきた。
もう片方の手で宙を仰ぐとその手に群がって蝶が付いてくる。
「初めまして」
近くまで寄ったところでその笑みを深め、
仰ぐ手の内の指一本を立てると、そこに一匹の蝶が。
「蝶がお好きで?」
その指をなつきの顔に近付ける。
よく見ると、その蝶は一切混じりの無い白一色で為されていた。周りに群がる物も同じ。
恐らく、この全てが魔力によって作られた物なのだろう。
- 969 :横島なつき:2011/04/06(水) 00:42:12 ID:Sj59lUuk0
- >>968
「あわわ……」
声を掛けられて、急いで携帯電話を手の中に畳む。
まともに対面して気付いたが、相手は自分と背も変わらない、見るからに年下な感じの男の子だ。
すっと差し出された指の上、白い蝶が羽根をゆっくり上下させている。
「蝶、嫌いじゃないですけど……。
なんか……すごいですね、これ……」
と、目の前の指と、群がる蝶たちを見て言う。
「どうなってるの?」と言わんばかりに目をぱちくりさせるばかりである。
自然と敬語になってしまっているが、それに気付く余裕はないようだ。
- 970 :シノン=アルベル(シルクハットの少年):2011/04/06(水) 00:56:37 ID:cskw3E.60
- >>969
//おぅ……身長は大体145と少しくらいです。ちっこいです。
//書くのが遅れて申し訳ない。
「凄い……と?」
少年が指を振ると泡となって消えた。
戸惑う様な表情を見せたが、それも一瞬、直ぐに取り戻し。
「ありがとうございます」
と、朗らかな笑みを浮かべた。
そしてシルクハットの内側に手を入れる。
驚くべき事に、その中が底なしとでもいう様に少年の手がのみ込まれていく。
何かを探す様な表情が数秒続き、肘まですっぽりと入ったう腕を引き抜く。
「お礼です」
その手に握られていたのは黒い薔薇。
尤も、これも自然の物で無く、魔力によって作られた永遠の花。
- 971 :横島なつき:2011/04/06(水) 01:17:48 ID:Sj59lUuk0
- >>970
//把握してますよ。ナツキも150cmのちびっ娘です。
//ナツキの目線からは自分と背丈の変わらない、12歳くらいの少年に見えています。
「わぁ……あ、ありがとうございます」
テンパりながらお礼の言葉にお礼の言葉を返し、
差し出されるがままに、薔薇をそっと受け取る。
「香水か何かで蝶を集めてるのかと思ったら……魔法使いさんだったんですね」
と、シルクハットに手を突っ込んだ様子を思い出しながら、
分かったような分かっていないようなことを言う。
異能の類を少しは疑いつつも、全く耐性や知識のないナツキは、
まだこれが手品か何かだと思い込んでいるようだ。
「きれー……」
そう言って、くるくると手の中の薔薇を眺めている。
- 972 :シノン=アルベル(シルクハットの少年):2011/04/06(水) 01:29:10 ID:cskw3E.60
- >>971
//ありがとうです。助かりました。
//この子は……あまり気にしない子ですので。
バラは棘をしっかりと除去しているので問題は無い……筈。
「どういたしまして」
同じ物をもう一つ取り出すと、それを白いシルクハットの白い帯に突き刺した。
この少年。よくよく見ればシルクハットからスーツ、果てには靴や手袋などの装飾品までの全てが真っ白だった。
「本職は違うんですけどね……少々暇でして」
この都市では別にこんな歳で働く人も少なくは無い。
他にそう言う人を見た事が在るなら、少年の言葉も別に可笑しくは無いと感じられるだろう。
- 973 :横島なつき:2011/04/06(水) 01:43:03 ID:Sj59lUuk0
- >>972
ナツキはやっと余裕が出てきたようだ。
シルクハットに飾られた、黒く宝石のような薔薇を見てふっと微笑んだ。
「偉い、もう働いてるんですね。……生涯働くアテがない私とは大違い」
年端も行かぬように見える少年の、本職、という言い回し。
何か事情があって、やくざな商売でもしているのだろうか……と、
勘違いしてそう解釈したナツミは、結果的にそこに踏み込むことを避けた。
「こういう、人を楽しませるような趣味というか特技というか、いいですね」
- 974 :シノン=アルベル(シルクハットの少年):2011/04/06(水) 01:52:18 ID:cskw3E.60
- >>973
「そういう世界でしたから」
少年の言う「世界」とは、
族に言う価値観や、世俗等の代替の言葉では無く、
文字通りの異世界。この少年は異世界人なのである。
が、しかし、その旨を伝える事は愚か、
示唆するような言葉を発する事すらしていないので気付く訳が無い。当たり前だね。
「楽しんでくれましたか? ありがとうございます」
二度目の柄がをと共に添えられた礼。
「あ」と呟きを漏らす少年は腰を曲げた時の倍近い速さで元に戻る。
「これを伝手に人探しをしてるんですよ」
少年の目線が一瞬。ほんの一瞬、なつきの肩を越えて店先の屋根に留まった。
- 975 :横島なつき:2011/04/06(水) 02:05:30 ID:Sj59lUuk0
- >>974
少年の手短な言葉とお辞儀に、しっかりした子だ、
と勘違いを進行させながら、ナツキはうんうんと頷く。
少年の視線の揺らぎには気付くはずもない。
「人探し、ですか。この……ま、魔法をツテに?」
そう言って、手に持った黒いバラをくいっと掲げる仕草。
手品、マジック、他にいくらでも言葉はあったが、
気取りたい一心と、説明のつかない何かがナツキに「魔法」という言葉を選ばせた。
- 976 :シノン=アルベル(シルクハットの少年):2011/04/06(水) 02:15:19 ID:cskw3E.60
- >>975
「ええ。アリスと言う人を探していましてね、
見つかりはしませんが……近くに居る様で何よりです」
その言葉を語る少年の表情が何よりも嬉しそうなのと同時、
この世の何よりも恐怖を煽る様な雰囲気が周囲を這った。
しかし、それと同時になつきの足元で「にゃあ」と言う鳴き声がした事でその感情は少なからずに薄れるはず。
足元見れば、両耳の先を紅く塗った灰色の猫が寄って来ていた。
- 977 :横島なつき:2011/04/06(水) 02:28:53 ID:Sj59lUuk0
- >>976
『(アリス……)』
少年の背格好といいアリスという名前といい、まるで童話のようだ。
……そう言葉に出す前に、ナツキの足元から怖気が這い上がった。
さっと後ろを振り向いた瞬間、油断していた足元からの唐突な鳴き声に、
「ひゃあぁぁ!!」
と、ナツキは悲鳴を上げて飛び退いた。
縮み上がって、胸元に両手を組んで小さくなりながら、
「なっ、ななっな、なんだ! びっくりさせんな! おまえ!」
と、今の背筋の震えはお前のせいだと言わんばかり、猫に向かって無様に威嚇をした。
- 978 :シノン=アルベル(シルクハットの少年):2011/04/06(水) 02:34:13 ID:cskw3E.60
- >>977
『にゃあ……』
猫は申し訳なさそうな表情をしてなつきから離れていく。
そこを少年が捕まえ、耳の間の頭のてっぺんを指先で撫でていた。
「まあま、落ち着いて下さい。
彼女にだって悪気は有りませんし、許してあげて下さい」
頭をなでる手を止めず、なつきへと顔を向けて喋る少年。
猫はもう一度「にゃあ」と泣き、しっぽを振った。
- 979 :横島なつき:2011/04/06(水) 02:44:43 ID:Sj59lUuk0
- >>978
自分と打って変わって冷静な少年、
年下の男の子に優しく諭されたという状況、猫の恭順的な態度……。
先ほどの悪寒とは正反対、今度は気恥かしさが熱を持って頭まで上った。
「お、おう……。急に大声出してごめんよ……」
そう言って、猫に手を伸ばそうとして、やめておいた。
行き場をなくした右手をグーパーしながら、
「耳が赤い。……その子、知り合いなの?」
と思ったままのことを尋ねた。
- 980 :シノン=アルベル(シルクハットの少年):2011/04/06(水) 02:57:39 ID:cskw3E.60
- >>979
「いえ、全く。
僕はこの猫とは全くの面識は有りません」
なつきの問いに簡潔に応える少年。
手を離すと猫はなつきの傍に寄った。
ふと、シルクハットの中に手を伸ばすと引き上げられた手に掴まれていた懐中時計を確認する少年。
「……っと、すみません。
そろそろ、場所をうつさねば。人探しの続きをしないと行けませんので」
そういなり、懐中時計の紐を首にかけ、シルクハットを被る……、ちょっと手順を間違えた様子。
舌を出し、おどけた様に微笑むとシルクハットを胸の前に構え、始めと同じようにもう一度礼をすると被り直し、足早に去って行った。
耳の紅い猫は再びにゃあ。と鳴くとなつきの傍を走り抜け、裏路地に消えて行った……。
- 981 :横島なつき:2011/04/06(水) 03:25:12 ID:Sj59lUuk0
- >>980
側によって来た猫にあわせそっとしゃがみ混む。
「時間とらせちゃったか、ありがと。……見つかるといいね」
せわしげな様子の少年のお辞儀には軽く会釈で応え、背中に手を振った。
また足元から、にゃあ、という猫の鳴き声に、
「なんだ、お前ももう行くのか。……ふふ、またね」
と、ナツキの言葉を聴いたか聴かぬか、さっと路地の暗がりに見えなくなった。
もう一度辺りを見回して少年の姿を探すが、当然見つからない。
『(今度会ったら名前を訊いてみよう……)』
ナツキも立ち上がると、チェシャ猫のようにニヤニヤと笑って、自分の日常に帰って行った。
- 982 :黒沢小百合:2011/04/06(水) 22:56:40 ID:SSMHlh/20
- 【イデアの箱庭・荒野フィールド】
――イデアの箱庭。
地形や天候、風向きから温度まで自在に設定できる
最新鋭のヴァーチャル訓練施設。
まるでバケツをひっくり返したような豪雨の中、
訓練に励む、一団があった。
「……たしかに、以前より幾分か動きが良い。
『神』と名乗るだけの力は持ち合わせているという事か……。」
昨日、ゆすらに『命の穢れ』を浄化してもらった小百合が、
その効果の程を確かめるため、訓練を行なっていたのだ。
小百合は荒野の一角に張られた幕舎の中から
自分の生み出したスタンド兵の動きを満足げに眺めている。
- 983 :双葉子 彗華:2011/04/07(木) 23:59:21 ID:cskw3E.60
- 夜の公園。
日中には子どもであふれかえる様な場所も、
この時間はただ只管に静かな時が流れていた。
「……ふぃ。」
そんな場所で、ただ暇を消化するだけの少女。
別に何をする訳でもなく、ただぼーっと。
- 984 :ゆすら:2011/04/08(金) 00:20:27 ID:qC7BSFxo0
- >>983
子供など皆無だという認識は、公園入り口の街灯に照らされた、一人の小さな少女に打ち破られる。
巫女装束の少女は、夜の公園という胡乱な場所にも関わらず、堂々と入ってきた。
「ううむ……ここいらのはずじゃが」
何事か唸っている様子だ。
- 985 :双葉子 彗華:2011/04/08(金) 00:24:58 ID:cskw3E.60
- >>984
「!!!」
人、襲来。
ただそれだけだが彼女にとっては何よりも危険な出来事。
それを敏感に察した彼女はフルフェイスのヘルメットを被りその場をやり過ごそうとした。
非常に変な光景である。
- 986 :ゆすら:2011/04/08(金) 00:34:34 ID:qC7BSFxo0
- >>985
そんな彼女に気付くことなく、少女は公園の遊具が集中する場所へと向かってゆく。
しばらくその場でキョロキョロしてから、
「……ここか」
目当ての地面を見つけ、何を思ったかそこに向かって拳を振り下ろした。
すると、打ち付けた地面がにわかに金色に輝き、
そこから噴出した光が一瞬のうちに公園全体に波紋のように広がって、すぐに消えた。
今の光は、大地を巡る霊的なエネルギーライン、龍脈から吹き出たエネルギーである。
妖の類にはビリビリくるかも知れない。
- 987 :双葉子 彗華:2011/04/08(金) 00:42:46 ID:cskw3E.60
- >>986
妖の類、クリーンヒット。
吹きだし溢れ流れるエネルギーに肌を軽い針で突かれる様な衝撃を感じ、
思わず立ち上がったのが始まり。
「わぁ」
思った時には既に遊具の近く。
歩み寄った脚でそのままゆすらの隣へ。
「なにやってるんですかぁ?」
結構怪しい風貌の少女が語りかけてきた。
- 988 :ゆすら:2011/04/08(金) 00:49:45 ID:qC7BSFxo0
- >>987
「うん?」
話しかけられてようやく、少女は彼女に気付いた。
首から下は普通の女の子といった感じだが、首から上――つまるところ、フルフェイスのヘルメットが全てを台無しにしていた。
そんな人間に話しかけられて、思うことと言えば、
「……ぬし、物盗りの類かの?」
- 989 :双葉子 彗華:2011/04/08(金) 00:55:30 ID:cskw3E.60
- >>988
「……も、物取り?」
妙な唸り声を上げ出した少女。
話す事すら苦手なのに、
増して自分から話しかけたとあればもうパニック状態。
「も、物取り!? そ、それはどどどこですか!!?」
テンパッた。
ゆすらの目の前で構えると、首を右に左にと動かす。
おかしなことは、咄嗟の構えの割によく練られた動きで在った事。
それともう一つ、少女から純粋なものながらも妖の類の臭いがする事。
- 990 :双葉子 彗華:2011/04/08(金) 01:01:09 ID:cskw3E.60
- //うん、純粋な物じゃないね。
//半分くらいへんなのが入ってるね。うぐぅ。
- 991 :ゆすら:2011/04/08(金) 01:12:08 ID:qC7BSFxo0
- >>989
「ほうほう……物盗りはどこにおるか、とな」
少女の苛つきを、片側だけ跳ね上がった眉が表現する。
「妙な匂いがすると思ったら、ぬし、妖怪じゃな?
先刻の気を受けて業腹を煮やしたか? 妖怪どもは大体そうじゃの。
自らの領域を侵されると、すぐにむかっ腹を立てる」
どうやら少女は、目の前の怪しい彼女は報復に来ていると勘違いしているようだ。
- 992 :ゆすら:2011/04/08(金) 01:13:11 ID:qC7BSFxo0
- >>990
シャチョサン、キニシナイ
無問題ヨ
- 993 :双葉子 彗華:2011/04/08(金) 01:18:12 ID:cskw3E.60
- >>991
「……!
そう、ですけど……何で」
しかし、その構えもゆすらの言葉一つで解かれた。
だらんとただ身体の軸と平行に在るだけの腕と、上ずった声が少女の焦り、そして迷いと恐怖を伝わらせた。
先程の龍脈の流れ、それを起こした張本人。
更に、此方からでも感じられるその独特の気配を前にして、
少女の思考から、否定をするという概念は取り除かれていた。
- 994 :ゆすら:2011/04/08(金) 01:34:13 ID:qC7BSFxo0
- >>993
「何故と問うか。なに……今にわかる」
ゆすらの言葉が終わるやいなや、公園の外周を赤黒い気配が取り囲んだ。
「私も元はぬしらの天敵のような者じゃったがの。ちと訳ありで、ぬしら寄りになってしもうた」
赤黒いそれは、神気と呼ぶには妖し過ぎ、鬼気と呼ぶには神々し過ぎる。
歪な神の作り出した、結界。
「さりとて、ぬしのような妖怪を見過ごすわけにもいかぬ。
……ぬし、少し痛い目を見てもらうぞ」
小さな身体が、霊峰のような気配で立ちふさがった。
- 995 :双葉子 彗華:2011/04/08(金) 01:44:44 ID:cskw3E.60
- >>994
現れた赤黒い気に対し、もう一度構えを取る。
対抗できない事位解ってる。
それでも、そうでもして無理矢理にでも戦おうとしないと。今は。
「今に解る、じゃなくて、もっと。
痛い目、だけじゃなくて。もっと。
それだけじゃない。なんで、そんな……」
目の前の強大な力に対抗する力なんてない。
だから。
「言えよッ!!」
大きく一歩踏み込んで、突きだす右の掌底。
その手には妖の力と氷の力が。
- 996 :ゆすら:2011/04/08(金) 02:00:08 ID:qC7BSFxo0
- >>995
ゆすらは二つの力が乗った掌底を左腕で防いだが、その勢いを殺すには至らず、
背後にある滑り台を巻き込み、滑り台ごと吹き飛んだ。
「ぐうっ……」
滑り台と一緒に地面を数回跳ね、倒れ伏す。
ボロボロになった白衣の袖から見える左腕は、冷気で爛れてしまっていた。
「……く、ぬし、雪女か! このような場所に何故!?」
上体だけ起こしたゆすらは、左腕を押さえながら座り込んでいる。
- 997 :双葉子 彗華:2011/04/08(金) 02:09:18 ID:cskw3E.60
- >>996
「……ま、また。
次は、謝ります……だから!」
それだけを言うと進路変更。
地面の一部を線状に凍らせてその氷のレールに飛び乗った。
今は、逃げるしかないと。
- 998 :ゆすら:2011/04/08(金) 02:16:53 ID:qC7BSFxo0
- >>998
「待て! く、思った以上に重い……!」
左腕の痛みに顔をしかめながら、ゆすらは逃げゆく彼女の背を目で追う他なかった。
いずれ調伏しなければならないと、心に刻み込みながら。
- 999 :灯:2011/04/09(土) 21:58:13 ID:Sj59lUuk0
- すーっと銭湯の壁を外にすり抜けて、路地裏に出てきた妖気がある。
手にカンテラを提げた、背の低い女の子が薄く影になってぼんやりと宙に浮いている。
「この街にも神社があるんだ……。探してみよう」
と、誰に言うでもなく呟いて、夜の闇の中をカランカランと灯火が進んでいく。
- 1000 :灯:2011/04/09(土) 22:04:50 ID:Sj59lUuk0
- 途中、小さなバス停留所に差し掛かる。
時刻表を見れば、最後のバスがとうに通り過ぎた後だというのが分かる。
最後に立ち去った人が消し忘れたのだろう。待合所の小さな白熱灯は点いたままだ。
少女の影は待合所の引き戸をすり抜け、その白熱灯にそっと顔を寄せると……
「……ふっ」
息を吹きかけたと同時、その明かりは消え、辺りには静かな暗闇だけが残った。
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