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【日常β】真異能都市―世界最後の日【壱拾壱】- 1 :名も無き異能都市住民:2010/11/02(火) 13:52:45 ID:7gFzKdaU0
- ≪ルールとか≫
・基本age進行で
・コテもコテ無しもどんどん来い
・レスの最初に自分のいる場所を明記してくれるとやりやすいです
・イベントを起こしたい場合は空いているイベントスレをお使い下さい
・多人数へのレスは可能な限り纏めて行うようにしましょう
・無意味な連投・一行投稿はできるだけ控えるよう心がけてください
・戦闘可能ですが、長引く場合や大規模戦闘に発展した場合はイベントスレへ移動してください
・戦闘が起きた場合、戦闘に参加したくない人を無理に巻き込むことはやめましょう
・次スレは>>950を踏んだ人にお願いします
【日常β】今日も明日も異能都市【てん】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1279433133/
- 2 :名も無き異能都市住民:2010/11/12(金) 23:17:07 ID:SSMHlh/20
- いちおつー
前>>1000
眩い炎が一瞬にして膨れあがり、
薄暗かった周囲が一瞬で白く照らされる。
一瞬ではあるが、男たちの悲鳴が聞こえたような気がしたが
それらは轟音にかき消され消えた。
既に老朽化していた廃ビルは爆発の衝撃と熱で内部が相当
破壊されたらしくがらん、がらんと鉄骨が崩れ落ちる音が聞こえる。
これでは最初の爆発から生き延びても脱出は望めまい。
- 3 :ノア&葵:2010/11/12(金) 23:19:54 ID:ZOM.z7ps0
- //いちおつ!
>>2
「……、……ねどこ……」
「まーた、そんなのもっかい探せばイーンダヨ。ほら、遺体確認っ」
「…………どうせ。吹っ飛んでる。でしょ」
「あーん、アオちゃん拗ねないでッ!」
べしべし、異形の白い腕を少年が叩く。
異形はぶつくさぶつくさ零しながら、屋上だった地点へ。翅を羽ばたかせて、戻ってみる。
- 4 :名も無き異能都市住民:2010/11/12(金) 23:30:51 ID:SSMHlh/20
- >>3
屋上ではもとより置いてあった資材や
へこんだ灯油缶などのガラクタが散乱し、
所々コンクリートが崩れ落ちて大きな穴が開いている。
炎もビル内部や資材に引火しており、
既に消化することは不可能なまでに火が回っているようだ。
……肝心の死体は確認できない。
葵の言うとおり吹き飛んでしまったのか。
もし、どうにかビル内へ逃げ込んだのだとしても
階段が崩落しているのが大穴から見て取れる。脱出はやはり不可能だろう。
その時――
――バヒュゥゥウッッ!!
凄まじい金切り声のような、風切り音を立てながら、
投げ槍状の光弾がノアたちの背後から迫る。
- 5 :ノア&葵:2010/11/12(金) 23:36:15 ID:ZOM.z7ps0
- >>4
「んっんー? やっぱダメかなあ、使おうと思ったのに。しk」
「言わせません、よ!?」
さすがにつっこむ。
あーあー、と、残念そうに声を上げるノアを不機嫌そうに見やる葵、
「…………、ッ、」
「おろ、ろー?」
の。水色の翅を、その光は貫いた。
墜落する、前に屋上に近づいておいてよかったと。葵は思考しながら、ノアを地面に下ろして、膝をついた。
「……やっぱり! ノア、の。せい! 良くない、ひと、ばっかり! 呼んで!」
「エー??? ボクなんにもしてないのにーッ???」
ぎゃいぎゃい騒いでいても、二人の視線は。光弾を放った人物を見定めようと闇を走る。
- 6 :名も無き異能都市住民:2010/11/12(金) 23:47:17 ID:SSMHlh/20
- >>5
「アラ、心臓を貫くつもりが、
ちょーとズレちったかナ。」
怪鳥音を響かせながら、飛来する青白い光。
その発射地点に目をやれば、チャイナドレスに身を包んだ一人の女。
「まったく、折角横流ししてやった『銃』、
まだ金も半分しか貰ってないのに、死ぬなんてバカな
チンピラどもだねぇ。」
片腕にまとわり付くように、幾つかの光の渦が旋回しているため女の姿はよく見える。
しかし、妙なことに能力を使うさいの動作がたどたどしい。
どこか、自分の能力を試しながら使っているような感じだ。
- 7 :葵&ノア:2010/11/12(金) 23:55:05 ID:QYyPcDfoO
- >>6
「わー、かわいい雌豚っ! ハラワタ引き摺り出して野菜詰めて丸焼きにしてあげたいっ!」
「……それ。葵の。お仕事、ですから。ノアはそこで。ひとりでヤっててください」
きゃっきゃと新しい玩具を与えられた子供のようにはしゃぐ少年を、異形が制す。
「翅、に。素敵な、ピアスホール。開けてくだすったお礼する、と。
ヒカリを操るに、おいての。先輩風。吹かします」
水色の瞳が、不機嫌そうに女を射る。
同じ色をした翅がばさりと蠢けば、さらに同じ色の燐光が、五つ。異形のまわりをくるくる舞う。
- 8 :名も無き異能都市住民:2010/11/13(土) 00:03:37 ID:SSMHlh/20
- >>7
「ふふーん、ピアスホール、ねぇ。
そんなに好きなら、もっと空けてあげるよぉ!」
女はべろり、とピアスというには少々太い
鉄輪が5つほど打ち込まれた舌を見せて笑う。
そして例の怪鳥音と共に青白い光の槍が飛んでくる。
5発、6発、7発、8発。女性が片手をピストルのように動かすたび、
次々と槍が飛び出してくるのを見たところ、それが能力発動のトリガーのようだ。
- 9 :葵:2010/11/13(土) 00:11:13 ID:QYyPcDfoO
- >>8
「……趣味。わるい……」
げ、と呻き声をあげて、くいくいと指を操作。
それに伴って、ハンドボール大の燐光は空を滑る。
(……射出。以外は、可能? だとしても多分。「慣れてない」、さっきのを。見た、限り)
燐光A・B・C――移動中。
燐光D――その場に待機。
燐光E――ぱぁんと弾けて、十の弾丸に。分散して槍を相殺、消滅。
(ちと、足りない? ま、いいか)
(た、ぶん、手。……潰せばおわり。きっと)
- 10 :名も無き異能都市住民:2010/11/13(土) 00:17:37 ID:SSMHlh/20
- >>9
「命中〜っ!次はその綺麗な羽根を?いで、
ピンざしにしてあげるよーんっ!きゃははっ!!」
女性は燐光の一つがはじけたのを自分の攻撃によるものだとでも
思ったのか、きゃっきゃっと子供のように笑いながら
断続的に『槍』を射出し続ける。
――先ほどまで、無誘導ロケット弾のように一直線に飛んでいた『槍』が
葵を追跡するように『すこしずつ曲がり始めている。』
「あっ!こうすれば曲がるのね〜っ。
あはっ!ナニこれ!たのしーっ!!」
どうやら女は自分の能力を少しづつ習熟しつつあるようだ。
- 11 :葵:2010/11/13(土) 00:24:55 ID:QYyPcDfoO
- >>10
はー、と溜め息。
正直しんどい、けれどあの黒い少年は確実に自分の手助けなどしないだろう。
羽ばたく。燐光が、みっつ追加される。
燐光A――女の真上あたりで停止。
燐光B――女を通り過ぎ、後ろあたりで停止。
燐光C――女の「真正面」で停止……一発のレーザーを射出、大きさがソフトボール大に。
燐光D――翅に空いた穴を埋めにかかる。
燐光F・G・H――葵の近くを彷徨う。
女に対する攻撃は、Cによるレーザー一発のみ。
葵本体は翅の穴を無理矢理埋めて、空を舞って槍から逃げ始めた。
- 12 :名も無き異能都市住民:2010/11/13(土) 00:33:01 ID:SSMHlh/20
- >>11
「おおっと……!?
危ないじゃない!何すんのさ!」
女は先ほどからひたすら『槍』を連射していたが
真正面から発射されたレーザーをよろけるように回避した。
どうやらようやく『防御・回避』といった行動を思い立ったようで
先ほどの爆発で吹き飛んだ瓦礫や鉄骨の間をひょこひょこと
ぎこちない身のこなしで進みつつ、葵に向けてやたらめったら『槍』を乱射する。
「あたしは『金』を貰ってこんな掃き溜めみたいな街からさっさとオサラバしたいの。
だからさっさと死んでくれない?『蛾のお嬢ちゃん』っ……!」
曲がるだけでなく精度や追尾時間も長くなり始めた……。
このままいつまで逃げられるだろうか?
- 13 :葵:2010/11/13(土) 00:42:28 ID:QYyPcDfoO
- >>12
「は。ははは、何を仰る?
あなた。なら、少し股を開けば……金なんかいくらでも! 手に入る、でしょう?
この、イカレた街に。足を踏み入れた、あなたが! 悪い!
あ、あとひとつ。――――避けたな? は、はは、ははははハはははッ!」
槍が、葵の手を足を。貫くと同時、
狂ったように彼が笑う、その時には既に「設置されていた」のだ。
燐光BとC。上と下とに置かれたそれが、小爆発。
瓦礫やら何やらを吹き飛ばして――爆風が! 女に襲い掛かる!
燐光B・C――爆発により消滅。
燐光D――穴埋め中。
燐光F・G・H――壁に形状変化。胴部分のみを防御、損傷率20%。
- 14 :名も無き異能都市住民:2010/11/13(土) 00:54:13 ID:SSMHlh/20
- >>13
葵の言葉を聞いた女の表情が変わった。
こまめに手入れしているのだろう白い陶磁のような肌に赤みがさしているのが
葵の位置からでもよく分かる。
「てめ……なんで私が『娼婦』だと……!
この私はもう違うんだ……能力を手にして……
言われたとおりお前らを殺して……金を――ギャアッ!!!」
怒り狂いながら『槍』を乱射する女は
葵の設置した燐光への警戒が散漫になっていたのだ。
当然、爆風に吹き飛ばされ空中を舞う女。
そこに、飛来する無数の瓦礫が身動きの出来ない彼女の体に
砲弾のように打ち込まれた。
「お……ゴ……なん……で……。」
地面に叩きつけられた女は半身を起こそうとしていたが
べちゃ、と音が聞こえるほど大量の血を吐くと
死んだのか気を失ったのか、そのまま動かなくなった。
- 15 :葵&ノア:2010/11/13(土) 01:00:12 ID:QYyPcDfoO
- >>14
「あてずっぽ。で、言いました、が。当たってました?」
くすくす、笑いながらとんと地面に足を着ける、
同時に燐光は消えてなくなった。
「死んだー? ねえ、死んだの?」
「知らな、い! 足やら手やら、穴、開いて! 痛い!」
「はいはーい、おんぶはするのよ……んー」
いつの間にか近寄ってきた黒い少年、血溜まりに伏せる女を見て首を傾げる。
「……このひと、能力。貰い物だよね?」
- 16 :名も無き異能都市住民:2010/11/13(土) 01:07:44 ID:SSMHlh/20
- >>15
女性はまだ微かに息はあるようだが、吐血量から見ても
内蔵が相当損傷している。折れた骨が内臓にでも突き刺さっているのだろうか。
病院に連れて行っても助かるかどうかは微妙なところだ。
戦闘中の動作から見て、やはり素人。
恐らく、本格的な戦闘どころか『能力』を使うのも今回が初めてではないだろうか。
- 17 :葵&ノア:2010/11/13(土) 01:15:08 ID:QYyPcDfoO
- >>16
「……」
「……」
「……ねえ」
「はい、」
「連れて帰ろーよ。このおねーさんからお話聞きたいし」
「……」
「友達、増えるよ?」
「……葵。の、友達は、アバズレばかしですか……」
呆れたように溜め息を吐く葵を背負い、倒れ伏した女を更に抱えようとする少年。
意外と筋力があるのか、はたまた能力を行使しているのか。
とりあえず、病院だ。路地裏の寂れた闇医者のところにぶちこむ心算。腕は確かだし。
ノアは、葵と女を連れて路地裏へ歩きだそうとするだろう。
- 18 :名も無き異能都市住民:2010/11/13(土) 01:22:09 ID:SSMHlh/20
- >>17
ノアの背中に、じっとりと暖かい女の血がしみこみ始めた頃。
狭い路地へ入ることに手間取っていたのか
ようやく、消防車のサイレンの音が聞こえ始めた。
他に『負傷者』も居ない事だし、
廃ビルの火災は彼らに任せておけばいいだろう……。
- 19 :葵&ノア:2010/11/13(土) 01:25:21 ID:QYyPcDfoO
- >>18
「ふふ。お祭りみたいな騒がしさ」
「……寝床……」
「わーってるよぅ。探しとくからネ!」
奇妙な三人組は、路地裏の闇に呑まれるようにして、消える。
/ありがとうございましたー!
- 20 :双葉子彗華:2010/11/14(日) 03:58:03 ID:hGStfPTM0
- 「ふぅ、もう冬間近です」
すたすたと町を歩く少女。
言葉とは違い、その服は夏用の物である。
「雪、まだ降りませんねー」
にもかかわらず、寒そうにしている様子は全く無い。
- 21 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 04:20:24 ID:.6prKP66O
- >>20
「そうですわね、冬ですわね……でも貴方……服は夏物では無くて?」
【ナチュラルに会話に加わり、並歩している白服の少女】
【その少女もミニスカートに腋丸出しの服であった】
- 22 :双葉子彗華:2010/11/14(日) 04:27:35 ID:hGStfPTM0
- >>21
「これくらが、丁度いいんです♪」
両腕を伸ばし、グッと伸びをして。
「いや、もうちょっと寒い方が……ってわあぁ!」
驚いた拍子にずっこけた。
「うぅ、痛いです……」
ミニスカートに半袖一枚。
とてもこの時期に着る服装とは思えない……。
- 23 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 04:30:52 ID:.6prKP66O
- >>22
「あらそうなんですの?変わってますわね?」
【普通に受け答えして、相手が転ぶのを見て】
「あらあら、何をやっているんですの、大丈夫ですの?
………貴方その服寒くないんですの!?」
【心配して眺めてからしばらくして、やっと服にツッコミが入った】
- 24 :双葉子彗華:2010/11/14(日) 04:33:56 ID:hGStfPTM0
- >>23
「あまりあなたには言われたくありません……うぅ、大丈夫です」
鼻を押さえながらゆっくりと立ち上がる。
涙目。かなり痛そうだ。
- 25 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 04:42:01 ID:.6prKP66O
- >>24
「私はほら、半分マナですのよ
だから少し頑張れば寒さに適応っぽい事が出来るんですのよ」
【どや顔お嬢様が語る】
「本気で大丈夫ですの?鼻真っ赤じゃありませんの」
- 26 :双葉子彗華:2010/11/14(日) 04:45:21 ID:hGStfPTM0
- >>25
「うぅ、ぐすっ……だいじょうぶ、です」
我慢できなかったらしく、涙が流れる。
- 27 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 04:48:03 ID:.6prKP66O
- >>26
「あ、あらあら……ほら泣かないでくださいな
ほら、ハンカチで涙を拭きなさいな」
【慰めるように言葉をかけて、ハンカチを渡す】
- 28 :双葉子彗華:2010/11/14(日) 04:52:45 ID:hGStfPTM0
- >>27
「あ、ありがとうございます……」
ハンカチを涙に押し当てる。
涙を拭き、アウテーリートの方を向く。
「あのぅ、ありが、あ……あぅ」
瞬間、目が合ってしまい頬を染めて眼を逸らした。
- 29 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 04:57:38 ID:.6prKP66O
- >>28
「いえいえ、気にしなくていいですわよ?」
【アウテリートの瞳は不思議な虹色】
「あらあら?人見知りですわね」
【眼を逸らされキョトンとして】
- 30 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 05:02:57 ID:7hcwnxwgO
- >>29
少女の目は不思議な赤色。
くりくりとした大きな目が上目遣いで向けられる。
「ごめんなさいです……」
- 31 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 05:07:17 ID:.6prKP66O
- >>30
「大丈夫、気にしませんわよ、仕方ありませんわよ」
【ニコニコした笑顔で答える】
「しかし貴方……寒くないんですの?」
- 32 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 05:09:47 ID:7hcwnxwgO
- >>31
「ふわぁ、優しいんです!」
ぎゅっと抱きついた。
意外と人懐っこいのかもしれない。
「えーっと、えーっとぉ……」
困り顔である。
- 33 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 05:17:15 ID:.6prKP66O
- >>32
「貴方、いい子ですわね……」
【ウフフと笑いながらお嬢様には好印象】
「無理には聞きませんわよ、それもレディである私の勤めですわ!」
- 34 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 05:21:47 ID:7hcwnxwgO
- >>33
「うれしいですっ」
にぃっ。と、笑顔を浮かべ抱き着いて。
ニコニコしながらアウテリートに目を向けて。
「あぅ」
赤面して目を逸らす。
- 35 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 05:28:11 ID:.6prKP66O
- >>34
「あらあらあら?」
【抱きつかれながら笑うと相手が眼を逸らすじゃないか】
「恥ずかしいなら無理しなさんな」
【アウテリートは依然楽しそうに笑って、気を遣う、どうやらアウテリートには彗華がいい子に見えていた】
- 36 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 05:31:23 ID:7hcwnxwgO
- >>35
「それじゃぁ、このままで」
抱きついたまま目を閉じる。
この少女。そうとうに冷たい。
「……暖かいです」
- 37 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 05:38:47 ID:.6prKP66O
- >>36
「オホホホホ!全く甘えん坊ですわね!
でも、レディが簡単に抱きついたりしてはいけませんわよ?
貴方の事を好きな殿方が嫉妬してしまいますわよ」
【笑って、レディとはなんたるかを語るが……アウテリートである】
「そして、貴方……ヒヤヒヤですわね!
夏はさぞみんなが近づいてくるでしょう?」
- 38 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 05:42:00 ID:7hcwnxwgO
- >>37
「き、きをつけます」
等と言いつつ脇の下に手を通す。
「こっちの方が暖かいです」
「うーん、よくお父さんに抱っこされます」
割りと事実。
- 39 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 05:45:44 ID:.6prKP66O
- >>38
「ああっ!?そ、そこはッ!や、やめなさいな!私は湯たんぽじゃないですわぁ!!」
【ビクゥッと跳ねてから必死に離れる】
「お、お父様に抱っこ!?
う、羨ましい……私のお父様は最近めっきりですわ!!」
【そりゃ年頃の娘だからね】
- 40 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 05:50:22 ID:7hcwnxwgO
- >>39
「あっ、ごめんなさい」
反省して頭を下げる。
西瓜模様の頭がよく見える。
「そうです。ぎゅーってして貰うんですよ」
しかしこの子もそんな年頃。不思議だね。
- 41 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 05:55:19 ID:.6prKP66O
- >>40
「ま、まぁ……謝るなら許しますわよ?」
【何故か自分の体を抱いて座り込むのだった】
「お父様にぎゅーっ?」
【妄想中……妄想中……妄想中……】
「やばいやばいやばいですわぁぁぁぁ!!
それはやばいですわぁぁぁぁ!!
ぎゅーっ!?お父様にぎゅーっ!?
もう、私!ピーッがピーッでピーッ!!」
- 42 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 05:58:45 ID:7hcwnxwgO
- >>41
「どうしたんですか?」
近寄って頬をつつく。
「わ、わっ」
アウテリートの暴走に驚いた様子。
- 43 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 06:01:39 ID:.6prKP66O
- >>42
「つ、つつきなさんな!」
【頬を膨らませて指を押し返す】
「お父様とそんな事したら大変ですわ!(私が)年頃なんですわよ!」
- 44 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 06:06:44 ID:7hcwnxwgO
- >>43
「わぁ」
それが面白かったのか、笑顔を見せる。
「ダメなんですか? やっぱり私が……」
しゃがんで妙に落ち込みだした。
- 45 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 06:10:22 ID:.6prKP66O
- >>44
「全くもう、困った方ですわね!」
【プイッとそっぽを向くが、きっと本気で怒ってない事は明白だ】
「そりゃそうですわ!お父様にぎゅーっ……興奮する!!」
【落ち込みを吹き飛ばす発言であった】
- 46 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 06:14:30 ID:7hcwnxwgO
- >>45
「にへへー」
口元をぎゅーっと曲げたかなり幼く見える笑み。
だが年齢はアウテリートとそんなに変わらない。
「うん、いい気分になりますよね!」
晴れ晴れとした笑顔になった。
- 47 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 06:19:05 ID:.6prKP66O
- >>46
「……ふふふ」
【アウテリートも同じく笑顔、対するこちらは……お嬢様である】
「ですわよね!いい気持ちですわよ!」
【しかし、アウテリートと彗華では言葉の内容に、邪と純粋との違いがあった】
- 48 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 06:24:55 ID:7hcwnxwgO
- >>47
「もういっかい、ぎゅっていていいですか?」
小さく首を傾げ、その笑みのまま。
「ふふっ、そうですよね」
そんな事には気付かず笑顔である。
- 49 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 06:27:04 ID:.6prKP66O
- >>48
「よぉし、来なさいな!女の子同士ですわ!!」
【たわわな胸を揺らして吹っ切れた】
「うふ、うふふふふふ!!」
【アウテリートも笑う】
- 50 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 06:32:44 ID:7hcwnxwgO
- >>49
「わーい♪」
飛び付いて頬擦り頬擦り。
彗華もアウテリートに負けない大きさである。
- 51 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 06:36:38 ID:.6prKP66O
- >>50
「やっぱりヒンヤリですわ〜!」
【お互い胸が大きいので、ゲームの予約特典の絵みたいにけしからん感じになっている】
- 52 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 06:38:56 ID:7hcwnxwgO
- >>51
「ふふっ♪」
端から見れば暖かそうだが、
実はそうとう冷たいのである。
- 53 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 06:42:40 ID:.6prKP66O
- >>52
「中々やりますわね、さすがですわ」
【けしからん感じの姿が続いてから、アウテリートは何故か格好付けてその台詞である】
「しかしヒヤヒヤですわ、冷え性にはとうがらし湯が良いですわよ!」
【そう言い、アウテリートは離れた】
- 54 :双葉子 彗華:2010/11/14(日) 06:52:26 ID:7hcwnxwgO
- >>53
「そう言われると、何か嬉しいです」
アウテリートの手をぎゅっと握って。
「私、辛いのは苦手なんです……身体が暑くなっちゃって」
舌を出して困り気味に笑う。
「あっ、もうそろそろ帰らないと……。
私、嬉しかったです!また会いましょう」
そういうと手を振りながら帰っていった……。
- 55 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/11/14(日) 06:54:57 ID:.6prKP66O
- >>54
「はい、またでございますわ!今度は転ぶんじゃありませんわよ〜!」
【手を振りながら彗華を見送る】
「いい子でしたわね、家族で仲良く幸せですわ!」
【笑顔でアウテリートも帰っていった】
- 56 :虚:2010/11/15(月) 18:54:13 ID:PBnIervYO
- どすん。鈍い音が森の奥で響く。
「……難しいもんだ、なっ」
どすん。冴えない男が拳を幹に打ち付ける。
集中、鈍化した意識を研ぎ澄まし……一点を穿つように、放つ。
幹が軋み、枝が揺れ、葉が落ちる。
どすん。どすん。どすん。鈍い音が森の奥で響く。
- 57 :??? ◆uotUYGHVwM:2010/11/15(月) 18:59:35 ID:6n2sZE8Q0
- 「……」
何かの鍛錬だろうか。
幹を穿ち、鈍い音を森中に響かせる男のその背後。
何時の間にだろうか。
気配も無く、そこに一人の青年。いや、少年だろうか。
身長はそれなりだが、顔にまだ少し幼さが残る顔の男が立っていた。
「……の」
何か喋っているようだが、響く音に遮られて男に聞こえるかどうか……。
- 58 :虚:2010/11/15(月) 19:10:13 ID:PBnIervYO
- >>57
「……ん?」
くたびれた藍色の作務衣を着た男は、ふと拳を打ち付ける動作を休める。
(…気のせいか、視線を感じるような)
意識を研ぎ澄ましていたせいか、朧気ながらその存在を知覚したようで
気のせいだろう、と思いながらも、その感覚に従い背後を振り向けば、そこには一人の青年が。
「……気のせいじゃないのな。あー、兄ちゃん。どうしたこんな場所に」
呟きは、どうやら聞こえていない。
- 59 :??? ◆uotUYGHVwM:2010/11/15(月) 19:15:51 ID:6n2sZE8Q0
- >>58
「……」
どうやら己の声は目の前の男には届いていなかったらしい。
まあ、無理もないかと自己完結して再度口を開く。
「……あの」
ごそごそとオーバーオールのポケットを探る事数秒。
ガサリと音を立てて取り出されたのは皺くちゃになった地図。
「……いのー都市?って、どっち、ですか……」
目深に被ったキャスケットの下から、漸く黒い瞳を見せながらそう問いかける。
地図を持ってるのにどうやったら此処まで迷うのか、なんて事は気にしてはいけない。
- 60 :虚:2010/11/15(月) 19:22:32 ID:PBnIervYO
- >>59
「何だ、その歳で迷子か?まぁ、此処じゃしかたねぇが」
呆れたように、息をつく。軽く手で額の汗を拭う。
「一応此処も、異能都市の範囲内なんだが……地図。みせてみ」
そちらに歩み寄り、地図を催促する
- 61 :??? ◆uotUYGHVwM:2010/11/15(月) 19:27:21 ID:6n2sZE8Q0
- >>60
「本当は……もっと、ちゃんとした道を歩いてたんです、けど……」
焦りも惚けも感じさせない。
感じるとすれば、何か眠そうって事くらい。
「気付いたら、森の中に、いました……」
何かが欠けているような、少し間延びしているがテンポが遅いわけでもない。
そんな喋り方で、さらっとそんな事を言ってのけて。
「えっと……、どうぞ……」
手を伸ばし、男に地図を見せて。
特に変わった所も無い、普通の地図。
- 62 :虚:2010/11/15(月) 19:36:21 ID:PBnIervYO
- (何つーか……調子狂う話し方だな)
「多分、今ここら辺かね。だから……あっちに暫く行きゃ町の外れの居住区に着くだろうよ」
暫く地図を眺めて、地図の中のとある森を指差し、次いで地図が示す居住区の場所とはまるで逆の方角を指差し、そちらに歩き出す。
「ここじゃこんな地図に従ってちゃ迷う。従わなくても迷う。迷う時は迷っちまう。ついて来な」
- 63 :??? ◆uotUYGHVwM:2010/11/15(月) 19:44:46 ID:6n2sZE8Q0
- >>62
「あ、えっと……?」
自分で言った方向と逆の方へと歩き出す男に一瞬戸惑い
「……よ、いしょ」
数秒の後、重そうに革のアタッシュケースを持ち上げて、男の後ろを付いていく。
「ありがとう、ございます……」
男の背にそんな言葉を言って。
「……歪み、でしたっけ……?それのせいで、すぐに迷っちゃうとか……」
- 64 :虚:2010/11/15(月) 20:00:16 ID:PBnIervYO
- 「少し辺鄙な道を行けば、直ぐに呑まれるぜ?まあ慣れだ慣れ」
本質的に時空間という物の意味が存在しえない歪み蠢く特異点。
「上手くいきゃあ、普通より速く目的地についたりするし良し悪しだわな……そういえば」
歩みは止めず、顔だけ振り返り、青年に訊ねる。
「旅行かい?兄ちゃん。何にせよあんな場所にわざわざ来ようなんてのは珍しい」
- 65 :??? ◆uotUYGHVwM:2010/11/15(月) 20:08:14 ID:6n2sZE8Q0
- >>64
「……話に聞いてたより、危なそう、ですね……」
相変わらず感情の篭ってない声。
だが、そう聞いて少しの身震いを見せて。
「……成る、程」
そう返し、顔を振り返らせる男に気付き。
「……旅行、というか、旅、と、いうか……。
特に、行く宛ても、無く、旅の人形劇屋を、しながら、フラフラして、て……。
それで、たまたま、この都市の話を、聞いて……」
えへへ、と頭を軽くかく仕草を見せて。
- 66 :虚:2010/11/15(月) 20:20:49 ID:PBnIervYO
- 「そうかい、それで……道案内の駄賃に人形劇でもやってもらおうかね」
青年がみせた、表情らしい表情を感じ取り、こちらも軽く笑いながら応え、ただ歩く
「っと……これだよ」
ふいに森という空間が、ばっさりと、不自然に終わりを告げ、アスファルトに石畳、街灯看板なんでもござれの、都市の中心にほど近い、一本の道に変貌をとげる。遂げてしまった。
急に現れた二人を、周りの人間は、少し驚いたように見つめるが、いつものことだと直ぐに関心を失った。
「……案内するまでもなく着いちまったな」
周囲の人間の反応を見るに、ちゃんと己にとって正しい時間軸であるらしい。流石に時間軸もそうそうずれてもらっては堪らない
「ともあれ。ようこそ、異能都市へ」
ざわめく都市と共に、新たなる来訪者へ、一礼と共にそう言った。
さえないおっさんには似合わない。
- 67 :??? ◆uotUYGHVwM:2010/11/15(月) 20:33:40 ID:6n2sZE8Q0
- >>66
「あ、えっと……ごめん、なさい……。劇、は、準備が要る、から……」
その表情を隠すように、キャスケットの頂点が下りてくる。
「今、度……見に来て、下さい……。大きな公園、とか、で、やると思う、から……」
「……あ、れ?」
周囲の変化は、あまりにも唐突過ぎた。
突然現れた二人に直ぐに気を向けるのを止める事も、驚きでしかなかった。
ぽかんと口を開けて、きょろきょろと辺りを見回して。
「え、あ……」
男の台詞でそう言う事か、と納得した。
本当に、便利なのか不便なのか。よく分からないなあ、と心中呟いて。
「えと……、ありがとう、ござい、ました……」
男の一礼に合わせ、ゆっくりとした動作で深々と一礼を返す。
- 68 :虚:2010/11/15(月) 20:39:42 ID:PBnIervYO
- 「そうかい、そうかい。楽しみにしてるわ」
くっくっと笑い、下げた青年の頭をぽんぽん叩く。
「じゃあな、兄ちゃん。とびっきりの期待してるぜ」
そういうとふらふらっとその場を後にしようとして
『ちょっとそこのあんた。少し時間もらえるかな?』
警邏隊員にしょっぴかれそうになって慌てて逃げていった。
- 69 :??? ◆uotUYGHVwM:2010/11/15(月) 20:48:10 ID:6n2sZE8Q0
- >>68
「……」
頭、撫でられるような歳じゃないんだけどなぁ。
そんな事を思いながら、照れ隠しにキャスケットを引っ張って深く被りなおして。
「あ、はい……」
ふらふらと立ち去る男に軽く手を振って。
「……」
逃げていく様を、可笑しそうにふふ、と笑いながら見つめていた。
雑踏の中、一人になった男。
ふい、と夜空を見上げて。
星なんてコレっぽっちも見えやしない、都市のど真ん中。
街灯やらネオンやらの光を目に映し、思うことはただ一つ。
「……あ。……名、前……聞い、て、ない……」
- 70 :黒沢小百合:2010/11/15(月) 22:38:30 ID:SSMHlh/20
- 【公園】
「ふう、寒い日は余計、
こういうものがおいしく感じる……。」
コンビニのおでんを衝動買いし、
公園のベンチではふはふと食べる小百合であった。
- 71 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/15(月) 22:45:05 ID:WVrfsEdY0
- 【同じく公園にて】
「…やっぱり居場所が分からない…
いる場所が分かったら…」
【銀髪の女性が報告書片手に悩んでいた】
- 72 :黒沢小百合:2010/11/15(月) 22:53:31 ID:SSMHlh/20
- >>71
「おや、どうしたのですか。」
小百合は見覚えのある銀髪の女性、
メルアに声を掛けた。
- 73 :名も無き異能都市住民:2010/11/15(月) 22:54:23 ID:.ViFOavA0
- >>70
おでんを頬張る小百合の数m背後、人の気配とわずかに溢れる話し声
前触れも無く、突然聞こえた声。
聞こえたのは、別れの言葉と、また迎えに来る旨の連絡。
声から、人数は二人、そして両方共女性であることが伺える。
「……で、ここはどこかしら…ねぇ…?」
キョロキョロとしたあと、数m先の小百合に声をかけようと。
「もし、もし」
女性の高めの声が静かな公園に響いた
- 74 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/15(月) 22:56:56 ID:WVrfsEdY0
- >>72
「あ、小百合さん…こんばんは」
【小百合に気づいて頭を下げた】
「いえ、ディスが帰るところがどこなのかが知りたくて調べていたんですが…」
【資料には、マーカーがところどころに付けてある異能都市の地図があった】
「いつ、研究所の人間が現れるか気になるからその時に備えてと思いまして」
【意外におしゃべりだ】
- 75 :黒沢小百合:2010/11/15(月) 23:03:05 ID:SSMHlh/20
- >>73
「はい、なんでしょう……?」
(なにやら、いきなり人が来ましたね……。
近くで催し物でもしているのだろうか?)
小百合はそんなことをぼんやりと考えながら、
新たにどこからともなく現れた2人に返事を返した。
>>74
「ディス、ですか。」
小百合の表情が眼に見えて強張る。
「さあ、最近会っていませんから
私にはなんともいえませんね……。」
急によそよそしくなった小百合は、
少し不機嫌な様子で、しらないという旨だけを早口で伝えた。
- 76 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/15(月) 23:09:30 ID:WVrfsEdY0
- >>73
「おや?だれだろう」
【きょろきょろ見回しているのを見て不思議がる】
「迷子ですかー?」
【何となく声をかけてみた】
>>75
「そうですか、残念です。」
【ため息をついて煙草を箱から取り出す。】
「……何か悪い事を言ってしまいましたか?」
【少し不機嫌そうになったのを見てこわごわ尋ねる】
- 77 :名も無き異能都市住民:2010/11/15(月) 23:22:27 ID:.ViFOavA0
- >>75
「じゃあね、また迎えに来るわ」
と、もう一人の女性は消えた。
残ったのは、小百合に声をかけた人、ひとりのみ。
「御機嫌よう。私、この街の“じんうそう”という場所を探しているのですが…ご存知ありませんか?」
小百合を見つめる蒼の双眸。見るからに外国人の容貌。
彼女は、黒髪黒目の小百合とはあまりにも対象的で。
>>76
「迷子、ですか…。強(あなが)ち間違いとは言い切れませんわね。目的地の名が分かっていながら場所が判らないですもの。」
メルアに返事を返した人物は肯定とも否定とも取れる言葉を口にする。
しかし、笑みを浮かべている。
- 78 :黒沢小百合:2010/11/15(月) 23:35:51 ID:SSMHlh/20
- >>76
「いえ、別に。これは個人的な
問題ですから。どうぞお構いなく。」
小百合は若干イライラした様子で、
メルアの問いに答える。
>>77
「……じんうそう。」
名前の感じからして、アパートだろうか、
と考えた小百合は、携帯電話で都市の地図アプリをひらいた。
(じんうそう……で検索……
3件ヒットか、おそらくこれのうちのどれかでしょうかね。)
「調べてみたところ『神羽荘』、もしくは漢字違いの『陣有荘』という
アパートと『稔卯荘』という居酒屋があるようです。
もちろん、これら以外にも『じんうそう』が存在するかもしれませんが。」
検索結果の表示された画面を女性に見せて。
- 79 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/15(月) 23:38:22 ID:WVrfsEdY0
- >>77
「むう、困りましたね。
目的地の名前が分からないとこちらとしても探し様が…」
【悩みながら言ったところで、口を開く】
「例えば、外観の様なものが分かっていれば何とかなるかもしれません。」
>>78
「…そうですか。分かりました」
【何か深い事情の様なものを察したようである】
「何があったのかは気になりますけど…
プライベートなお話でしょうしね」
【そこまで言ってタバコに火をつけた】
- 80 :名も無き異能都市住民:2010/11/15(月) 23:51:51 ID:.ViFOavA0
- >>78
見せられた地図アプリの画面を眺めて、
「十中八九、“神羽荘”という処でしょうね。」
女性は“字の形”で3つの候補の中から神羽荘と特定した。
だがもう夜半。
今、出向いてもあの子は対応するだろうが、翌日の通学に差し支えるだろう。
「それにしても、この世界は便利なモノがあるのですね。」
女性の外見は小百合よりも幼く見える。
しかし、携帯電話のようなものに精通していないようだ。
>>79
「こちらの方に見せてもらった字の形と、この写しの形に類似性が見られるので、此処でしょう」
この女性はどこからとも無く“アパート名が分かる”写真を取り出し、メルアに差し出した。
- 81 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 00:04:20 ID:SSMHlh/20
- >>79
「ええ、お願いですから放っておいてください。
私はあまり他人にプライベートに干渉されるのは好きではなくてね。
あなたも自分自身の時間、というものは大切でしょう?」
おでんを食べ終わった小百合は、
串の一本を指でもてあそぶように回していたが、
その落ち飽きたのか、串を軽く折り、おでんのプラスチック容器と一緒に
近くのゴミ箱へと入れた。
>>80
「ええ、この都市はさまざまな世界と繋がっているらしく
人は勿論のこと様々なものが入ってきていますよ。
この都市は無制限に成長を続けているのです。」
たしかに、携帯電話も小百合にとっては身近にある、見慣れたものであるが
見たことが無い人間にとっては魔法のように見えるのだろう。
「中世同然の畑を耕し、神に祈り生きているような者も、
私も見た事のないようなテクノロジーを駆使するものも、
皆、受け入れ許容するのがここですから。」
- 82 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 00:08:09 ID:WVrfsEdY0
- >>80
「なるほど…ここは神羽荘という場所なんですね」
【ふむふむ、と頷いていう】
「場所は…どうやら教えてもらってるみたいですね」
【良かったよかった。と言いながら頷いた】
>>81
「そうですね…申し訳ありません。
他をあたってみます」
【少々かしこまりながら立ち上がった】
「では、また会いましょう。そろそろ仕事に戻りますので」
【そう言って手を振り、その場を去って行った】
- 83 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 00:20:14 ID:.ViFOavA0
- >>81
「なるほど、面白いところなのですね、ここは。」
一度小百合から目を離し、上空に目を移した。
彼女――黒沢小百合の言からするに、飛んで行っても問題は起きないだろう。
「しかし、あなたは物知りですわね。この街には長く?」
この女性が感じ取ったのは――
警戒。
>>82
「ありがとうございました。夜道にお気をつけて。」
女性は笑みを浮かべ、メルアを見送った
- 84 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 00:29:16 ID:SSMHlh/20
- >>82
「お仕事お疲れ様です。
また、もしかしたらご一緒するかもしれませんから
その時はよろしくお願いしますね。」
小百合は、笑みを浮かべてメルアを見送った。
>>83
「ええ、この都市はまさに植生の狂った巨大な密林のようなもの。
藪をつつけば、変わったものが次々と飛び出す。
……ん、ええ。この街に来て1年以上になるかと思いますが。」
小百合は、無知な旅人に都市の事を教えてやるのだ、
とばかりに、ぺらぺらと話を続けている。
女性が警戒心を抱いていることなど露ほども気付いていない様子だ。
- 85 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 00:36:59 ID:.ViFOavA0
- >>84
「へぇ…話を聞く限り都市の様相を呈していないように聞こえますが…。」
再び目だけを動かし、周囲を一瞥。
「そういう訳ではなさそうですね。しかし、不思議なものですわ。このような、平和そうな街でありながら…」
少し遠くを見れば、高層ビルが立ち並ぶ。なるほど、平和そうな街である。
むしろ平和な街だからこそ奇異なモノを求めるのか。
「一年ですか。一年で先程のような言葉が出るとは驚きですね。」
- 86 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 00:45:31 ID:SSMHlh/20
- >>85
「ええ、本当に不思議……。
神というものが本当にいて運命を操っているのなら
この都市ほどよく計算されたものは無いでしょう。」
高層ビルだけではない、赤いランプ先端にともされた工場の煙突。
ライトアップされた古風な時計塔や水道橋。近未来的な丸みを帯びた
フォルムの建造物。
古今東西、様々な様式が同居している光景は
この上なく、『奇妙』だ。
「ええ、たった一年と思われるかもしれませんが
この街は『密度』が違うのです。時間の『密度』が他の街より断然、濃い。
毎日、何かしら発見があるこの都市を離れようとはもう、思えませんね。」
- 87 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 00:53:21 ID:.ViFOavA0
- >>86
なるほど。
このような混沌とした世界は滞在するものからして“神”のような究極のIFを求めてしまう程なのか。
思わず女性は笑みを浮かべてしまう。
――随分と面白そうなところではありませんか。
「密度…ですか?具体的に聞いてもよろしいでしょうか。」
まずはこの世界を“知る”ことから始めてみる。
今後の役に立つかもしれないし、立たないかもしれない。
だが、惹かれるものがある。
それに、この女性も乗ってきているようでもある。
この人(小百合)の雰囲気からするとキャリアウーマンのようだが、意外と話好きなのかもしれない。
- 88 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 01:06:29 ID:SSMHlh/20
- >>87
「この街ではとにかく『退屈しない』のですよ。
日々、様々な事柄……奇怪なもの、愉快なもの、
悲しいもの、恐ろしいもの、穏やかなもの……私はいろいろな
『事件』をこの目で見てきました。」
どこかその辺のスタンドで新聞を買えば、
この都市で起きている事件の多様性に驚くはずだ。
経済、人の流れ、コミュニティ、仕事、
文化、歴史、問題など様々なものが雑多に投げ込まれているような
異能都市は、それこそ事件がコンマ単位で起きている。
「人は『事件』から『経験』を得えて、それが『知識』につながり、
『知識』を精錬して『文化』を生み出す。このサイクルのスピードが
この都市では何倍にも早く感じる。それが密度が濃いと感じる理由でしょうか。」
- 89 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 01:23:14 ID:.ViFOavA0
- >>88
「…なるほど。退屈は人を殺すものですからね。」
そう、それだけ様々なことが頻発しているのだろう。
「本来は喜ぶべきことではありませんが、密度の濃さという点では間違いではないでしょうね。」
ふむふむ、と小さく頷く様子の人。
しかし、報告書と違い、実際自分の目で見てみて分かる。
「しかし、話を聞く限りでは治安はあまり宜しく無いのでしょう?あなたはこんな夜半にこんな所にいて大丈夫なのですか?」
- 90 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 01:33:56 ID:SSMHlh/20
- >>89
「ええ、規模が大きいという事は
それ相応に問題も内包しているということ。
残念ながら、治安は良いとはいえません。」
この辺は中心部で人通りも多いせいか、
仕事帰りと見られる会社員や塾帰りの学生、
夜の散歩に勤しむ老人などの姿も見て取れるが、
路地裏に入り込めば命の保障は無い。
「まぁ、この辺は中心部に近いですし
私はこう見えても『異能』持ちですから、
その辺の凡百の者には負ける気はありません。」
- 91 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 01:42:09 ID:.ViFOavA0
- >>90
「異能持ち…ですか。」
以前読んだ、この街についての報告書によく挙がった二文字であった。
異能。
所謂“能力”というものだが、様々な解釈がある。
異能、実物は見たことが無い。
「異能とは、個人が持てる戦力…という風に聞いた覚えがあるのですが、そういった類のモノなのでしょうか。」
無論、この人とて、そんじゃそこらの異能持ちに負ける気はしない、が、彼女の言は自信溢れているように聞こえる。
自分の力に相当な自信を持っているのだろうか。
- 92 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 01:48:05 ID:SSMHlh/20
- >>91
「たしかに能力を軍事転用した際の目覚しい戦果に目が行きがちですが
直接的に戦いに向かない能力を持つ人物も沢山いますよ。」
実際、小百合はもふもふした生物を操る、
だとかそんな感じの能力を都市で見たことがある。
「『魔術』や『技術』と同じで要は使いようなのです。
火薬が元々は鉱山の発破工事用だったのが軍事転用され
目覚しい戦果をあげたようにね。」
- 93 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 02:02:01 ID:.ViFOavA0
- >>92
「なるほど、十把一絡げというわけではなく、十人十色といったところでしょうか。」
戦闘向け、あるいは転用できそうな能力をリストとして受け取っていた。
そのなかでは約半数が戦闘向け、あるいは戦闘に転用可能な能力者との報告を受けた。
報告に拠れば一騎当千の剛の者がいるとか。
「そう…ですね。ですが、当然使い方を誤る者も出てくるでしょう?そういった場合はどうなさるのかしら」
- 94 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 02:06:38 ID:SSMHlh/20
- >>93
「この街は警察機構とは別に企業や市民レベルの自衛組織がたくさんあり、
それらの中でも強力な能力者を要する団体が鎮圧に当たっています。」
小百合は、そういって財布から
名詞を取り出すと、女性へとそれを差し出して。
「まだ名前を名乗っていませんでしたね。
私は、黒沢小百合……千夜グループ都市警備部門の主任を
務めさせて頂いております。」
- 95 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 02:16:40 ID:.ViFOavA0
- >>94
「なるほど。」
治安維持が商売になるような治安の悪さ。
それなら筋金入りか。
名刺を受け取る。
「まぁ…道理で詳しいわけですわね。黒沢 小百合さんね。」
小百合に笑みを浮かべる彼女。
長く伸ばされた金の髪が揺れた。
「ふふっ…貴方なら聞きやすいわね。千夜学園を知っていますか?」
- 96 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 02:20:04 ID:SSMHlh/20
- >>95
「ええ、千夜学園は名前の通り、
千夜グループが資本を出資していますからね。
私も何度か、視察に行ったことがありますよ。」
先ほどの女性――
メルアが探していたディスという少女の学費は
実は小百合が出しているのだ。
そういう点を考えれば、小百合もそれなりに
千夜学園にゆかりが深いといえるかもしれない。
- 97 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 02:29:09 ID:.ViFOavA0
- >>96
「私はアルシャルト・ル・ドフォン・ルズィフィール。この世界には無い国、ルズィフィールという国の出身ですわ。」
身分を示す物が無い。
それは個人が他人を認識するためのひとつのアイテムであると言えるだろう。
しかし、彼女は持っていない。
元いた場所では必要なかったから。今、彼女が出せるのはフルネームだけだ。
「序でですのでお聞きしたかったのですが、千夜学園の警備はどのようになっているのです?」
アイリスという名の自分の子が通っている学校だ。
アイリス本人は身分を明かしていないだろうが、いい機会だ。
- 98 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 02:35:47 ID:SSMHlh/20
- >>97
「国号を名に冠するとは、もしや王族のご血縁の方でしょうか、
今までの無礼な物言い、お詫び申し上げます。」
小百合は改まった様子で、
アルシャルトに深くお辞儀をして。
「千夜学園の警備は万全でございます。
監視カメラ、センサーといった機械類だけではなく
専属の魔術師による結界術もほどこしてありますから、
万が一にも心配はございますまい。もしよろしければ、資料など
ご覧になりますか?」
- 99 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 02:49:56 ID:.ViFOavA0
- >>98
「まあ、そのようなものですわ。」
国名を挙げなければよかった、と自分の迂闊だった行動を心の中で愚痴る。
小百合には一切非が無い。
「いいえ、そこまで貴方の手を煩わせる訳にはいきませんし、元々お忍びで来ているものですから結構ですよ。」
資料を用意するのに数分かかるだろう。だが、小百合にとっては気が休まる貴重な数分なのだろう。
そんなオフの時間に資料を用意させるわけにはいかない。
それにアイリスには手練の護衛を既に付けている。
「対策を聞けただけで十分な収穫ですわ。ありがとうございます。」
と、小百合に笑みを向けて。
- 100 :黒沢小百合:2010/11/16(火) 02:56:03 ID:SSMHlh/20
- >>99
「そう、ですか。そう言って頂けるだけでも、
この黒沢小百合、光栄の至りでございます。」
小百合は、再び深々と頭を下げようとしたが
その瞬間に、彼女の携帯電話に着信が届いた。
「もうしわけございません、少しお待ちください……。」
小百合はそそくさと茂みの中へ消えたが
1分にも満たない、ごく短時間のうちに戻ってきて
「重ね重ね、もうしわけございません、
本社のほうでどうやら問題が発生したようなのでこれから
大至急対策を行う必要がでてきたので、私はこれで失礼させていただきます。
もし、まだ都市に滞在なされるのであれば、どうか先ほどの名刺の電話番号にご連絡を。
私どもができうるかぎりの歓迎をいたしますから。」
小百合は早口で矢継ぎ早にまくし立てると、大急ぎで去っていった。
// ごめんよー、そろそろ寝ないとやばいお。
おやすみんうー。
- 101 :名も無き異能都市住民:2010/11/16(火) 02:58:59 ID:.ViFOavA0
- >>100
「ええ、分かりましたわ。では御機嫌よう。」
と、見えなくなった小百合を見送れば……
神羽荘目指し、夜の街に消えていく。
- 102 :アロハの大男:2010/11/17(水) 21:52:03 ID:y62ai9l60
- ――グシャッ……グシャッ……
「うーん、これはいまいちだったな」
タオルをバンダナ代わりに巻き、半袖のアロハを着た男が、空き缶を握りつぶしていた。
「次はどれにしようか」
ただし、握りつぶしている缶はスチール。
しかも、跡形も残らないぐらいに丸められていた。
「これは美味そうだな」
自販機のスイッチを押す。
- 103 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/17(水) 22:29:10 ID:.6prKP66O
- >>102
「いや、つぶつぶ入り果汁ジュースだろ!」
「いや、コーンポタージュだろ?」
「お汁粉こそが正義」
【三人の鎧騎士がボタンを連打】
- 104 :アロハの大男:2010/11/17(水) 22:32:26 ID:y62ai9l60
- >>103
「……なんだお前ら」
既に男は目的の物を買って飲んでいた。
「変な奴らだな」
冬に入ろうというのにアロハを着ている奴に言われたくは無いが。
- 105 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/17(水) 22:37:09 ID:.6prKP66O
- >>104
「しかしな〜、チョコレートドリンクも捨てがたいなぁ〜」
【チラッ】
「俺はマウンテンデューも良いかもなぁ〜」
【チラッチラッ】
「いやぁ〜、シンプルにコーラも中々!」
【チラッチラッチラーッ】
- 106 :アロハの大男:2010/11/17(水) 22:40:11 ID:y62ai9l60
- >>105
――ゴクゴク
飲み干す。
――グシャグシャ
握りつぶす。
――ガラン
屑篭に捨てる。
「……ふーん」
一歩引いた場所で3人を眺め始めた。
- 107 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/17(水) 22:42:25 ID:.6prKP66O
- >>106
「……」
「……」
「……」
【しばらくしてから】
「帰るか……」
「旦那にたかろうぜ」
「お嬢に殴られそうだな」
【三人はトボトボと帰り始めた】
- 108 :アロハの大男:2010/11/17(水) 22:46:04 ID:y62ai9l60
- >>107
――スタスタ
ところが、アロハの大男は3人についてきた。
一歩引いた立ち位置で。
「〜♪〜♪」
3人を眺めながら口笛とか吹いてた。
- 109 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/17(水) 22:48:35 ID:.6prKP66O
- >>108
「いや〜、今すぐにでも飲みたいな〜、レッドブル」
「俺はキレートレモンかな?」
「俺はオロナミンCだな」
【さっきから変わり過ぎである】
- 110 :アロハの大男:2010/11/17(水) 22:53:18 ID:y62ai9l60
- >>109
――スタスタ
大男は、変わらぬ様子で3人について行く。
しばらくすると、突然男はつぶやいた。
「あ、100円みっけ」
落ちていた100円を拾い上げる。
- 111 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/17(水) 22:56:48 ID:.6prKP66O
- >>110
「「「………」」」
【少し立ち止まるが】
「いや、まぁ、ジュース飲みたいよな」
「って言うか最近給料が入らないんだけど」
「もしかしてばれてたり?」
【どうやら給料が入ってないらしいです、そのまま再び歩きだす】
- 112 :アロハの大男:2010/11/17(水) 23:00:31 ID:y62ai9l60
- >>111
――チーンッ……パシッ……チーンッ……パシッ……
100円を弾き、キャッチ、100円を弾き、キャッチ。
それを繰り返す。
半分嫌がらせである。
「……なー、お前らよー」
急に男は話掛けてきた。
- 113 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/17(水) 23:22:58 ID:.6prKP66O
- >>112
「なんだ?貴公、我らに何用か?」
「我らはカリオストロの遊撃騎士……」
「話を聞いてやっても良いぞ」
【格好付けるのは彼らが今キャラ作りをしているからです】
- 114 :アロハの大男:2010/11/17(水) 23:30:11 ID:y62ai9l60
- >>113
――チーンッ……パシッ……
「まぁ、お前らの主人はどうでもいいんだけどさ」
ろくに聞く気は無い様だ。
「金無かったらそれ売ったらいいんじゃね?」
鎧を指差した。
無駄話とかはしっかり聞いていたようです。
- 115 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/17(水) 23:34:17 ID:.6prKP66O
- >>114
「これは我ら遊撃騎士隊がカリオストロ様から配布された誇り高き鎧である!」
「いわば我らの魂!」
「それを売るなど愚の骨頂!」
【しかし、実際は量産型鎧の一番安いもの……この騎士達は末端中の末端であった】
- 116 :アロハの大男:2010/11/17(水) 23:40:11 ID:y62ai9l60
- >>115
「誇り高き割にはそれ、安っぽそうだぞ」
失礼な奴だ。
「まぁ、お前らが誇りでおなかいっぱいって口ならどうでもいいんだけど」
そういうと、再び3人の掛け合いを眺め始めた。
- 117 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/17(水) 23:50:10 ID:.6prKP66O
- >>116
「安っぽい?ははははは!」
「安っぽい鎧をみんなが着て歩く訳ないだろ〜」
「お腹は、旦那のお家でご飯食べられるし……」
【なんやかんやで楽しそうな三人なのだった】
- 118 :アロハの大男:2010/11/17(水) 23:52:16 ID:y62ai9l60
- >>117
「まず鎧を着て歩く奴が珍しいと思うけどな」
冬にアロハが言うな。
「あれか、だんなってのはカリなんとかって奴か」
先ほどどうでもいいと言っておきながら、今度はそっちに興味を持った。
- 119 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/18(木) 00:04:48 ID:.6prKP66O
- >>118
「いや、旦那は俺達が居候している家の旦那だな」
「そしてカリオストロ様に旦那を捕獲してこいって言われたんだよな」
「そして、旦那はいつかついて行くからって約束してくれたしな!」
【先程からダメダメ感丸出しである】
- 120 :アロハの大男:2010/11/18(木) 00:11:31 ID:y62ai9l60
- >>119
「……俺頭悪いからお前らの言ってることよくわかんねーわ」
アロハの男は、話についていけていなかった。
「ん、自販機。
これまだ飲んでないな」
――ピッ……ガタン
先ほど拾った100円で、ジュースを購入。
ここまで来るとあてつけだ。
- 121 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2010/11/18(木) 00:15:56 ID:.6prKP66O
- >>120
「そうか、まぁ……我らは旦那に約束してもらったからな!」
「他の連中より手柄に一番近い存在なのだ!」
「出世街道驀進中だな!」
【三人は上機嫌だ、そしてそのまま歩いて去っていってしまった
お馬鹿なのでジュースの事を忘れちゃったのだろう】
- 122 :アロハの大男:2010/11/18(木) 00:19:06 ID:y62ai9l60
- >>121
「……。
まずっ」
不味かったようだ。
「面白そうな奴らだから着いてってみたが……そうでもなかったな。
あー、面白いことねぇかな」
アロハの男は来た道を戻っていった。
- 123 :ウリュー:2010/11/18(木) 20:09:20 ID:PBnIervYO
- 「らーんなーずはぁーーい!」
ヒャッハーとか言いそうな勢いで異能都市の中心にほど近い公園の外周を走り回る少女がいる。
子供は風の子とは言う物の、夏用だろう白い薄手のワンピース一枚という格好は流石に季節外れにも程がある。
あははうふふと楽しそうに笑いながら、走って、走って……そしてぶっ倒れる。首からかけた革のポーチが投げ出された
「きゅ……きゅう……け……忘れ、えほっ!えほっ!」
- 124 :黒沢小百合:2010/11/20(土) 19:59:09 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市・裏路地】
「………………。」
小百合は、中心部の大通りから
少し外れた路地をたまに歩くのが好きだった。
欠けた歯のようにところどころ壊れ、暗くなっている
ネオンサインが看板の小汚い飲み屋、打ち捨てられた生ゴミを漁る野良犬。
酔っ払い同士のいざこざだろうか、どこからか聞こえる罵声。
表通りでは見られない人間の汚い面にどこか彼女は『親近感』を覚えるのだ。
- 125 :名も無き異能都市住民:2010/11/20(土) 21:43:15 ID:hGStfPTM0
- >>124
「困った人だ」
その言葉は犬でも、浮浪者でも無く、
店でのトラブルにでも無く、小百合に向けられた。
「全く、目も当てられない」
その声は老人でも、若くも無く、
男性に聞こえる訳でも無ければ、女性の物だと言いきれる訳でも無かった。
その声の主は、現在小百合の視界では捉える事が出来ない。
- 126 :黒沢小百合:2010/11/20(土) 21:51:25 ID:SSMHlh/20
- >>125
小百合はその声に気付かないかのように歩いていたが、
ふと、その声が自分にむけられているのだと気付いて周囲を見渡した。
「……私に何か御用がおありですか?
もしそうなら、姿を現していただきたいのですが。」
持ち前の鋭い瞳を左右にくばり、
警戒している様子だ。
- 127 :名も無き異能都市住民:2010/11/20(土) 22:04:17 ID:hGStfPTM0
- >>126
「態々不利な状況に自分の身を曝すか。
そう問われたら貴方だってノー。と、答えるでしょう?」
その言葉の後に小百合を馬鹿にでもするかのような笑い声。
「特に大きな用が有る訳ではありませんよ。ただ、忠告をしに来たんだ」
その路地は家も職も、それに先立つ金を持っていない物達の住処となっている。
「ほら、周りを見てごらん、狙っているはずだよ。あの目」
逆に、そうでない者を見る目は非常に飢えていた。
その眼は唯の二つ限りで無い。確認できるだけで10は超え、
さらに見えない個所にも潜んでいる可能性だってあるのだ。
- 128 :黒沢小百合:2010/11/20(土) 22:16:03 ID:SSMHlh/20
- >>127
「ご忠告どうも。」
小百合はそういった『敵意』の篭った目に晒されるのは慣れている。
『金』や『小百合自体』を狙ったチンピラには腐るほど見てきた。
都市警備の責任者という立場上、
命を狙われたこともあるし、その強引なやりかたを非難されたことも
1度や2度ではない。
「ウェルギリウス曰く、『我々は敵から街の周りに城壁を巡らせることを学んだ。』
私もこういったことには慣れていますからね、防備は既に万全。
この私は、いつでも『能力』を発動できる状態にあるのです。」
- 129 :名も無き異能都市住民:2010/11/20(土) 22:26:22 ID:hGStfPTM0
- >>128
「ああ、矢張り完璧に近い」
何処からか、拍手の音が聞こえる。
「その美しさに用意の周到さ、さらにその能力。
ただ、ただ残念なのがその心。内に秘めた神をも殺めた毒の様な心。
それだけ見れば貴方はそこらの物と変わらない、いや、より酷い」
周囲の物の目は餌を前にした凶暴な動物の様な、そんな雰囲気を発していた。
だが、その対象の者に対し動きだす訳ではない。ただ視線を送るのみ。
この声の主が奥で操っているのだろうか? しかし、それも非現実的である。
- 130 :黒沢小百合:2010/11/20(土) 22:40:13 ID:SSMHlh/20
- >>129
「『心』……あなたが何を持って『善』とし何を持って
『悪』とするかは知りませんが……。」
周囲から雨のように浴びせられる敵意の視線の中を
小百合は怯えるでも、威嚇するでもなく心地よさそうに歩きながら
謎の声に応える。
「しかし、この世の中において『清い』だけではやっていけないのです。
いくら心が醜かろうと、実績さえ残すことが出来れば歴史が私を好意的に『理想化』する。
私は、今まである程度の実績も、金も、社会的地位も、名声も、全て手に入れてきた。
あなたのような『臆病者』が影でいくら私を罵ろうとそれらがなくなる訳ではない。」
- 131 :名も無き異能都市住民:2010/11/20(土) 22:50:55 ID:hGStfPTM0
- >>130
「それは例えを言っていないこちらが悪かった。
ですがその反応にその言葉。間違っても良い物では無い」
「まぁまぁそう敵意を向けずに。
言ったはずです。忠告をしに来たと。貴方の敵ではないんです」
その声は始めの頃の無機質な感じと違い、
幾らかまだ聞き取りやすくなった。
小百合の正面。少し先の路地の闇に成った辺りに居るのが解る。
- 132 :黒沢小百合:2010/11/20(土) 23:01:53 ID:SSMHlh/20
- >>131
「かのニーチェは言いました。
『真実は醜い』とね。」
それだけ言うと、小百合は
声の主を挑発するように軽く笑った。
「用件があるのならば単刀直入にいえばよろしい。
私は名も知らぬ者と禅問答をする気は無いのですから。」
なんとも不機嫌そうに、その人物の方向を見据える。
- 133 :名も無き異能都市住民:2010/11/20(土) 23:10:10 ID:hGStfPTM0
- >>132
「その博識さもいい……っとと、要件、ですか」
「簡潔に言いますと、私は貴方の様な心が大好きです。
貴方の為に、力をお貸ししましょう。無論、貴方が望むのであれば」
と、路地の暗がりから一人の人間が小百合の前に。
黒く長い髪。それはまず紅いゴムで三つに分けられ、その3本をゴムで更に一つに。
黒い眼鏡を掛け直す。子どもの様な笑みを向ける長身痩躯な青年だった。
- 134 :黒沢小百合:2010/11/20(土) 23:18:23 ID:SSMHlh/20
- >>133
「いきなり人を侮辱するような言動と共に現れたかと思えば
今度は『力を貸す』……と?」
心底呆れた、とでも言う様子で
小百合は軽く噴き出した。
「あなたは……頭がイかれているのでしょうか……?
失礼ながら今までの言動を鑑みるに、そう判断するほか無い。」
- 135 :空魔 一夢:2010/11/20(土) 23:27:01 ID:hGStfPTM0
- >>134
「まぁまぁそう仰らず」
青年は頬に指を当て小百合の言葉を聞く。
その間にも青年は歩みよっていく。
「何処からの情報とは言いませんが、貴方の能力……」
やっと、路地に溜まっていた人間が動きだす、
尤も、その動きは人間の物では決して無かったが。
紫色の液体。それが老人の、或いは若者の、間接や先端から滲み出る。
やがて、人間が崩れていき、身体中からその液体らしきものが溢れだす。毒だ。
「今が一番危ないんじゃないんです?」
小百合の360°から青年と、その紫の液体が詰め寄ってくる。
- 136 :黒沢小百合:2010/11/20(土) 23:46:23 ID:SSMHlh/20
- >>135
「『準備は万全』と言ったろーがァ!
このマヌケがぁああーーッ!!!」
――ドドドッ!!
突如、出現した『それ』が機上に備え付けられた
12.7mm『ブローニング』M2重機関銃を青年に向け発砲する。
――M1126『ストライカー』ICV。
歩兵を迅速に輸送するための輸送車であるが
14.5mmの大口径銃の攻撃にも耐えることが出来、機動性、火力にも優れる。
「『毒』とやらに触れる心配は無くなったッ!
貴様をこのまま、『始末』してやるぞッ!」
一撃で人体を完全に損壊させうる12.7mmNATO弾を乱射しながら、
さらに青年に向けて、全速力のストライカーが猛牛のように突撃してくる。
- 137 :空魔 一夢:2010/11/20(土) 23:58:30 ID:hGStfPTM0
- >>136
「余り撃たないでください……危険です」
青年の身体からは血も流れる。
確かに銃弾が青年の身体に穴を開けるのではあるが、どうも致命傷では無いらしい。
血と同時に、紫色の液体も同時に溢れだす。この青年、人間では無い。
青年の前には黒い魔導書が。それを睨むと、
「壁!」
漆黒の壁が輸送車と青年の間に。
それはただ攻撃を防ぐだけでなく、青年の位置情報も隠す効果もあった。
- 138 :黒沢小百合:2010/11/20(土) 23:58:40 ID:SSMHlh/20
- /// 台詞を修正
「『毒』とやらに触れる心配は無くなったッ!
貴様をこのまま、『始末』してやるぞッ!」
↓
「何かはよく分からんが『液体』に触れる心配は無くなったッ!
貴様をこのまま、『始末』してやるぞッ!」
- 139 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 00:06:25 ID:SSMHlh/20
- >>137
12.7mm弾は第2次大戦時には
戦闘機用機銃弾として使用されていたほど威力があり、
壁の強度がどの程度かは分からないが、この至近距離なら
コンクリートブロックをたやすく破壊できるだろう。
「貴様のような『テロリスト』は縛り首にしなければならないッ!
この都市を維持していく点で重要なのは悪い部分を切除していくことだ!
貴様のような者は都市を底部から徐々に腐らせるッ……!」
『ストライカー』ICVはブレーキをかける気配が無い。
強引に、突破してしまうつもりのようだ。
- 140 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 00:10:24 ID:hGStfPTM0
- >>139
壁は輸送車の一撃で脆くも崩れ去る。残るのは黒い瓦礫のみ。
が、壁の先に青年は居らず、その時既に輸送車の後方に回っていた。
「残念ですが、腐るのはその車が先の様です」
青年の手に現れた全長5mをも超える黒い刀。
その先端で紫の液体を弾き、車に付ける。
強力な酸でもあるのだろうか。車は後方からゆっくりと溶けていく。
- 141 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 00:20:27 ID:SSMHlh/20
- >>140
「酸か……どちらにしろ、
問題は無い、あたりさえしなければ……。」
石畳をえぐり飛ばしながら急停止するストライカーICV。
その姿が、すっと薄くなったかと思った途端、
小百合がこつん、という軽い音と共に地面に降り立った。
「……今すぐ投降するならば、
『命の保障』だけはしてあげましょう……。」
小百合の手には既に何種類かの紙片が握られているのが見える……。
- 142 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 00:30:48 ID:hGStfPTM0
- >>141
「……む、困りましたね。
初めから敵意が有るつもりも無かったのですが……。
テロリスト等では無く、僕はただ貴方の内に秘める凶暴な面が好きなんです。
いや、プロポーズとかそういうのじゃありません。
ただ貴方の力に成りたいとね、思う訳ですよ。
貴方の不自由を補ってあげましょう。具体的に言えば……貴方を守って差し上げましょう。
貴方の能力はどうも貴方自身の意思で発動させる物。つまり貴方が気付いていなければ攻撃の対処は難しい。
かといって、普段から見張りを置いておくわけにもいかない。何故かは知りませんがコストがキツいのでしょうか?
奈何せん貴方は人間だ。どう頑張っても反応速度に限界があり、それは僕の様な人外よりも大きく劣る」
その瞬間だった。
黒い塊の一つが、突如槍に成り、小百合の肩を掠め飛んでいく。
「こんな場合等、厳しいでしょう?」
- 143 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 00:43:21 ID:SSMHlh/20
- >>142
――ダンッ!
どこからともなく発射された『弾丸』が
一夢が先ほど小百合にしたように、頬を掠めて飛ぶ。
「私はあなたの『演説』を聴きに来たわけではない。
それに、いまさら『敵意が無い』などと言われて貴方を信じるほど、
私はバカではありません。」
小百合は露骨に怒りをあらわにし、一夢を睨みつける。
完全に、一夢を『敵』として認識しているようである。
「貴様の力など借りるものか。
もう一度だけ言うぞ。命が惜しいのなら『投降』しろ。次は無い。」
- 144 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 00:50:02 ID:hGStfPTM0
- >>143
「今、その行動は貴方を不利にする。
僕はもう一度貴方に攻撃をすれば良い。
そうすれば貴方は撃つ。だが、僕はそれでは死なない」
青年の月に照らされる影は人間では無い。
蝿等の持つ薄い羽が背中に存在し、形も若干人とは異なる。
そして何より、影の瞳に当たる部分が紅く輝いているのも疑問点である。
「そして、こう時間がかかってくるほど、貴方の足元から毒が寄ってきます。
僕はただ貴方の理想化の手伝いをしてみたいだけですよ。そこに理由は有りません」
- 145 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 01:02:09 ID:SSMHlh/20
- >>144
小百合は、肩を震わせ、
ぼそぼそと何かを呟いている。
それは呪詛のようでもあり、
恨みの言葉のようでもあるが一夢には聞き取れない。
「……貴様は私を本気で起こらせた……!」
小百合と、一夢の間に兵士が現れると同時に、
後方から先ほどと同じ『狙撃』が飛んでくる。
兵士を盾にしつつ、小百合お得意の消耗戦を仕掛けるつもりだ。
- 146 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 01:08:17 ID:hGStfPTM0
- >>145
「やはり貴方の心は毒々しい」
回避行動を試みるが肩に弾丸を受ける。
その勢いでよろめくが、黒い魔導書を呼びだし、またも壁を作りだした。
さらにその壁から、槍が射出され、兵士と小百合を突き刺さんとする。
- 147 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 01:21:50 ID:SSMHlh/20
- >>146
「レギオォォオォン!!!!」
槍は古代世界を席巻したローマ軍団――
通称、『レギオン』の兵士たちの持つ『盾』に阻まれる。
「……貴様はここで死ぬのだ。
この私の栄光の礎となることを誇りに思うがいいぞッ!」
そして鉄の如く堅牢な『レギオン』がゆっくりと進軍を開始する。
兵士たちは狂ったように『毒』への突撃を繰り返し、倒れていくが
やがてその死体が『道』を作り出す。
「進め!進め!この私のレギオンッ!
栄光!金!権力!名誉!尊敬!全てを手に入れるのだ!」
さらに、『レギオン』の後方から
『バリスタ』と呼ばれる大型の弩砲の援護射撃。
この軍団の威容を見て恐れぬものなどそうそういまい。
- 148 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 01:34:34 ID:hGStfPTM0
- >>147
「流石ですね……しかし、僕もそう易々とはやられません。
自らを犠牲にして理想化の手助けをする訳ではありませんので」
毒は足場である死体を侵食し、死体すらをも毒にする。
そしてもう一つ。小百合の足元付近にある瓦礫が槍となり襲う。
「やはり単騎での進行は不可能……」
青年はその軍勢にたじろぎ、一歩退く。
- 149 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 01:47:52 ID:SSMHlh/20
- >>148
たとえ毒に死体が侵食されようと
侵食しきる前に、兵士たちがその上を渡り
突撃を敢行する。
一夢の元へ届くのもそう遠くは無い。
「ふふ、いいぞ、そのまま……。」
ふ、とスタンドの兵団が消えた。
「あ…………?」
勝ち誇る小百合の腹部に、槍が刺さり、
真っ赤な血が、彼女の黒いスーツを赤黒く染めていて……。
「なに…………こんな……いや――」
小百合がその場に膝を着いた。
今まで、小百合は実戦で何度も重症を追ったこともある。
模擬戦においては幾度も『死亡』している。
小百合は、今リアルな『死』を身近に感じていた。
「こ、ん……な……私がこんな……ところで……
お゛ぉ…いや……だ。ありえ……な゛ッ……あ゛が……。
いや……死に……たくない……死にた……くない……やとの……
かみ……さ……たす……け……。」
- 150 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 01:55:29 ID:hGStfPTM0
- >>149
「っ……!!」
青年の表情が驚きの者に変化する。
走って近寄るとその場で膝をつき、
「あわ、まさか当たってしまうとは……」
かなり焦っている。
本当に殺すつもりは無かったらしい。
- 151 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 02:03:38 ID:SSMHlh/20
- >>150
「かっ……!ぁ゛っ……!!
き……さ……ま゛ッ……がほ……ッ……。」
小百合は、手足を細かく震わせながら
時折、少量ではあるが血を吐いていた。
「ぐっ……ギッ……あっ……ぁ……
さつき……さつ……きさん……たすけ……で……。」
既に小百合はほとんど意識が無いのか、
虚ろに視線を泳がせながらうわ言を吐いている。
どうやら、先ほどの槍が内臓を傷つけてしまったらしい。
早急な手当てが必要だろう。放置すれば死ぬのは確実だ。
- 152 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 02:11:49 ID:hGStfPTM0
- >>151
「こ、これは……」
焦りが真に表情に出ている。
このまま病院に運べば間にあわない可能性もある。
苦渋の策で青年は小百合の傷に手に持った毒を『打ち込んだ』。
「毒で身体を形成させれば……まだ間に合う」
青年の死骸を動かすのと同じ通りで小百合を間接的に回復させる。
痛みはあるが内臓系はほぼ完璧で喋れる筈。
- 153 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 02:16:54 ID:SSMHlh/20
- >>152
小百合の体に、新たな毒が打ち込まれて
1分ほど経ったろうか。
「げお゛ッ……!!!」
小百合の体が弓なりにびくん、と跳ねて。
意識をとりもどしたと同時に、痛みで苦しんでいるのだ。
「ひっ……ぅあ……
やめて……助けて……」
しかし、小百合は苦しみながらも
一夢を拒絶するように、怯えた視線を向けて自分の体をかき抱いた。
- 154 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 02:28:39 ID:hGStfPTM0
- >>153
「もう大丈夫です……。
今から1週間程経って、この薬を飲めば毒も消え去ります」
と、懐から紫色の小瓶を取り出す。
「ただし、それより早く飲んでしまうと身体が出来てしまう前に毒が消えてしまうので絶対に避けて下さい」
と、念を押す。
- 155 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 02:32:45 ID:SSMHlh/20
- >>154
「いや……許して……
助けて……死にたくない……。」
小百合は錯乱した様子でまだがくがくと震えている……。
この様子では、今の言葉が聞き取れたかどうかは分からない。
「ひっ……ひっ……ぅっ・・・…
こんなの、こんなの……ひどい……
私が負けるなんて……ちがう……こんなの……。」
- 156 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 02:38:07 ID:hGStfPTM0
- >>155
「落ち着いて下さい」
そう言うしか無かった。
それ以外に落ち着かせるための行動が特に思い浮かばず、何度もそう言っては心配そうな目で見つめる。
「貴方はもう助かります。大丈夫です」
などと何度も良い、肩を優しく叩こうとする。
- 157 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 02:42:50 ID:SSMHlh/20
- >>156
「はぁーッ……はぁーッ……はぁーッ……
……はぁーッ……はぁーッ……。」
小百合はしばらく怯えた様子で
過呼吸ぎみに息をしていたが、一夢が肩を叩こうとすると
びくん、震えてその手を振り払い、そのままどこかへ走り去っていく。
例の小瓶も持たずに……。
- 158 :空魔 一夢:2010/11/21(日) 02:52:31 ID:hGStfPTM0
- >>157
「ちょ、あ……待って!」
その突然の行動に追いかける暇も無く逃してしまった。
小瓶を無理矢理にでも握らせておくんだったと後悔し、
「毒を身体の中に残しておくのは非常にマズい。探さなければ……。
しかし、この傷だと少しの間は外に出られそうにない……」
自身の身体である青年の死骸に目を向ける。
傷は広い。あと少し傷が広がって千切れでもしたらアウトだ。
ゆっくりと身体を起こし、路地の中へと消えていく……。
- 159 :伊吹 清次:2010/11/25(木) 22:00:29 ID:y62ai9l60
- 街の大通りに面した、須道考古学研究所。
その隣の、須藤博物館の外周に設置されたベンチ。
ノートパソコンをじっと眺める男がいた。
モニターに映し出されているのは、先日の甲冑の怪人の映像。
甲冑の怪人が作り出す炎の鎌。
それを発射する様子を、何度も巻き戻して再生を繰り返していた。
「ふう、目が痛い……」
疲れたように顔を上げると、電光掲示板が目に入る。
暴走した能力者の撃退依頼だった。
「……ああ、鱗の怪人じゃないのか。
仲間はずれにされたかと思った」
- 160 :名も無き異能都市住民:2010/11/25(木) 22:24:01 ID:ew58Wxn60
- 「………んん…」
「ん?」
公園の中心で眼を覚ました男一匹
「…………とりあえずよく寝た」
大きく伸びをし、埃を払う
イベスレBから放り出されたその後である
- 161 :伊吹 清次:2010/11/25(木) 22:34:27 ID:y62ai9l60
- >>160
ノートパソコンを置いて、研究所から出てくる。
すると、観測局の隊員が2〜3人目の前を走り去った。
「ん?……今観測局はあっちの事件に当たってるはずだよな」
隊員が走っていった方は事件の場所だが、走って来た方向に、観測局の支部などは無いはず。
「暇だから行って見るか、
戻ってきたって事は安全だろうし」
そう言ってしばらく歩くと、>>160がいる公園があった。
「……ただの公園じゃないか」
隊員は、>>160を置いて事件の場所に向かっただけであった。
- 162 :名も無き異能都市住民:2010/11/25(木) 22:43:15 ID:ew58Wxn60
- >>161
「……一部、賑やかな夜だなぁ」
すん、と鼻を鳴らし
何かを嗅ぎ取るような仕草
鼻頭を指で擦り
「夜が賑やかなのは、概ねいつも通り……か」
ふぁあ、と欠伸を噛み殺しもせず
ポケットの小銭を漁り自販機へと足を向けた
- 163 :伊吹 清次:2010/11/25(木) 22:48:25 ID:y62ai9l60
- >>162
「……ん、人だ」
中折れ帽を被った男が公園に入ってきた。
「さっきも観測局の隊員が忙しそうに走ってたしね。
何でも能力者が暴走したとか」
自販機の前に立つ>>162に、中折れ帽の男は話しかけてきた。
- 164 :名も無き異能都市住民:2010/11/25(木) 22:56:06 ID:ew58Wxn60
- >>163
「なるほど」
ガコン、と程なく硬貨の対価として
「………」
キンキンに冷えたコーヒーが手に入る
「なんでやねん」
あったか〜いを押したのにこの有様、運が無いだけである
「なかなか、物騒な話だなぁ…年の瀬も近付いてるってのに」
冷たいとか言いながらも勿体無いからコーヒーを口にした
- 165 :伊吹 清次:2010/11/25(木) 23:01:00 ID:y62ai9l60
- >>164
「まあ、今回は観測局の人に頑張ってもらうしかないね」
正確に言えば、鎮圧に参加している一般能力者の有志だが。
「そうか、今年もあと一ヶ月余りしかないのか…。
来年はてんてこ舞いになりそうだ、俺」
そう呟くと、街の向こう、事件の現場らしき場所から、光の柱が上がる。
「おおっ、やってるやってる」
- 166 :名も無き異能都市住民:2010/11/25(木) 23:04:40 ID:ew58Wxn60
- >>165
「そうだな、心の中で応援しよう…頑張れ、観測局の人達」
平和な年末の為に、と付け加えて
「そうか…俺は、年明けるまではてんてこま――」
「うお!まぶしっ!?」
光の柱に眼をやられた
- 167 :伊吹 清次:2010/11/25(木) 23:08:53 ID:y62ai9l60
- >>166
「大丈夫か?
なんだったんだろうな、今のは」
光の柱が収まると、帽子を被りなおす。
「ここからじゃ見えにくいからさ、もっと近く行ってみる気無い?」
- 168 :名も無き異能都市住民:2010/11/25(木) 23:13:19 ID:ew58Wxn60
- >>167
「あー…チカチカする、こいつぁ天さんの太陽拳喰らって以来の衝撃だぁ…」
眼をゴシゴシ
勿論、天さんから太陽拳を喰らった経験など無いが
「野次馬かぁ…」
ぽりぽり、と頭を掻いて
「あんまり興味本位で見たい光景じゃあ無さそうだけど…ま、帰り道あっちだし」
光りの柱の立ち昇った方角を指で指して
「行こうか」
カコン、と空き缶をゴミ箱に捨てて歩き出した
- 169 :伊吹 清次:2010/11/25(木) 23:17:07 ID:y62ai9l60
- >>168
「まぁ観測局が張ってるだろうから、
能力持ってない俺にはそんなに近くには行けないだろうけど」
そう言って伊吹も歩き出した。
「モニターとか見ながら行けば、様子もわかるかも知れないし」
- 170 :名も無き異能都市住民:2010/11/25(木) 23:24:41 ID:ew58Wxn60
- >>169
「興味津々って感じですなぁ」
くく、と苦笑して
「そこかしこに、ライブ映像か…」
街頭モニターに映し出される様子に、ほんの僅か眉をしかめて
「観測局は、伊達じゃあ無いねぇ」
- 171 :伊吹 清次:2010/11/25(木) 23:30:05 ID:y62ai9l60
- >>170
「まぁ、こう見えても研究者だし」
わかるようなわからないような理屈を言うと、にやりと笑う。
「観測局は、力を情報で補ってるからな」
ライブ映像を眺めながら、目を細める。
「俺もあんな風に、怪人と対等に戦って誰かを助けてみたいもんだ」
怪人とは、最近しばしば現れている、鱗のある集団のことだ。
- 172 :名も無き異能都市住民:2010/11/25(木) 23:33:22 ID:ew58Wxn60
- >>171
「ふぅん」
わかるようなわからない理屈に
わかったようなわからなかったような相槌を返して
「適材適所、何にでもプロフェッショナルは居るもんだ」
感心したようにひとつ頷いた
「怪人…」
初耳な単語
反芻するように呟いて
「そんなんも最近は出んの?」
- 173 :伊吹 清次:2010/11/25(木) 23:38:15 ID:y62ai9l60
- >>172
「どっちかというと、俺も情報戦の側なんだけど、
やっぱり男に生まれるとね、ああいうのにあこがれるよ」
ため息をついた。
「ん?怪人?ああ。
内の研究所で今調査してるんだけど、古代生物の類らしくて。
ああいう能力者とはぜんぜん形が違うけど」
モニターにかすかに移ったクロスを指差した。
- 174 :名も無き異能都市住民:2010/11/25(木) 23:44:59 ID:ew58Wxn60
- 「うわ…あちゃー……ビルぶっ壊れたよ…」
道路封鎖なるやんけ…と、溜息をついた
>>173
「ん、ぁあ」
「…まぁ、派手だし見栄えするしな」
"ああいうの"の結末――ビル倒壊をモニター越しに見ながら呟いた
「―――…ふーん…」
モニターから視線を外して再び歩き出す
「人とか、襲うの?」
- 175 :伊吹 清次:2010/11/25(木) 23:49:53 ID:y62ai9l60
- >>174
「むしろ生き物、特に人間狙って殺してる感じかな。
多分生命エネルギーみたいなのを集めてるんだと思う」
そう言うと、デパート倒壊の報告が、ワンテンポ遅れてモニター越しに目に入る。
「うわ、これ以上は進めないかな。
観測局の人とかいたらいいんだけど」
- 176 :名も無き異能都市住民:2010/11/25(木) 23:54:20 ID:ew58Wxn60
- >>175
「危ねー話だ…夜歩く時注意しなきゃなぁ…」
腕組みしてうーん、と唸る
「(それにしても古代生物まで出土するか異能都市、不思議の国は伊達じゃねぇ…)」
「…………埃まみれは嫌だなぁ」
重々しい倒壊音や震動が遠くに響く箇所に立ち止まり
これ以上は無理だなぁと呟いた
- 177 :伊吹 清次:2010/11/26(金) 00:00:23 ID:y62ai9l60
- >>176
「あ、観測局の人だ。
すいませーん、ご苦労様でーす」
観測局の隊員を見つけ、話しかける。
しかし、なにやら名刺や身分証明証を見せたりしているが、取り合ってもらえないようだ。
「駄目か、怪人関連なら入れるんだけど」
乾いた笑い声を上げながら、戻ってきた。
- 178 :名も無き異能都市住民:2010/11/26(金) 00:04:28 ID:ew58Wxn60
- >>177
「ご苦労さん」
研究者も大変だな、なんてお決まりのフレーズを口にして
「じゃ、今日はここまでだな」
くるりと踵を返す
「道が……こうなっている以上、回り道して帰らざるを得ない…くそう…」
苦々しく呟いて
「縁があれば、また」
手を挙げて別方向に歩き去っていった
//おつでした、寝まする
- 179 :伊吹 清次:2010/11/26(金) 00:07:08 ID:y62ai9l60
- >>178
「ああ、もう帰るのか。それじゃ」
手を振って見送る。
「気をつけてなー。
さて、俺も研究に戻るか」
そう言って、来た道を戻っていった。
//おつでしたー、ありがとうございました
- 180 :黒沢小百合:2010/11/29(月) 22:22:34 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「…………。」
あれから、病院にとんぼ返りした小百合であったが
幸い、直りかけの傷口が開いただけで大事には至らず、
点滴を受けた後自宅療養という診断が下された。
小百合はいつもどおり出社し、仕事をしようとしたが
部下に止められてしまったので、暇をもてあまし街をぶらぶらした後
結局ここに足を運んだのだった。
- 181 :名も無き異能都市住民:2010/11/29(月) 23:10:04 ID:.ViFOavA0
- 【AGカフェ】
カランカラン、と音が鳴る。
「・・・」
以前会った女性(人)が入ってきた。
僅かに、本当にわずかにだが薫る血の匂い。
されど彼女は特に反応を示すこと無く席に着く。
選んだのはカウンター。
窓越しに夜の光景が見える場所。
- 182 :黒沢小百合:2010/11/29(月) 23:21:21 ID:SSMHlh/20
- >>181
「これはこれは……。
再びお目にかかる光栄をなんと言い表せば良いか。
ルズフィール様、お久しぶりでございます。」
小百合は終始、不機嫌な様子でカウンター席に座っていたが
その女性の姿を見るなり、まるで跳ねるように椅子から立ち上がり
恭しく、宮廷風の礼をしてみせた。
- 183 :名も無き異能都市住民:2010/11/29(月) 23:30:03 ID:.ViFOavA0
- >>182
「ご機嫌麗しゅうございます。黒沢さん。まさか覚えられているだなんて夢にも思いませんでしたわ。」
彼女は柔らかな笑みを小百合に向けた。
いつの間にやら用意された紅茶が入ったカップ。
ソーサーを左手で、カップを右手で持ち、一口飲んだ。
「ところで、黒沢さん、どこか…体を傷められましたか?」
- 184 :黒沢小百合:2010/11/29(月) 23:41:51 ID:SSMHlh/20
- >>183
「ええ、この前に少し内臓まで届くような傷を負ってしまいまして。
しかし医療の進歩というのは凄まじいもので、最先端機器と
魔術の融合とやらで驚くほど早く回復することが出来ました。」
傷は治せても蓄積した疲労や失った体力まで回復させるのは難しいらしく
まだ、小百合の顔色は悪い。
「はは、こういったことは貴方のような貴人にする話ではありませんね。」
小百合は無理に笑って見せようとしたが、
まだ傷口が引きつるのか、一瞬表情がこわばった。
- 185 :名も無き異能都市住民:2010/11/29(月) 23:58:04 ID:.ViFOavA0
- >>184
「あら…それは大変でしたわね。良ければ、少し診ましょうか?」
魔術と科学の融合…
本来ならば敵対していても可笑しくはない、正反対の“属性”だが、此処は不思議だ。
夫に教えれば嬉々として話しだすかもしれない。
「まだ、痛いのでしょう?“魔法使い”にお任せくださいな。こう見えても治癒は使えますのよ。」
小百合に小さな笑みを向ければ、彼女は耳に髪をかけた
- 186 :黒沢小百合:2010/11/30(火) 00:10:09 ID:SSMHlh/20
- >>185
「よろしいのですか?私のごとき下賎の輩にこのような。
もしよければお願いしたいところなのではありますが……。」
小百合は表面上、さも治してほしそうに振舞ったが
内心はよくわからない相手に体を弄られるのを嫌がっていた。
(ピョートル1世の臣下もこのような気分だったのでしょうか……。)
しかし、断るのも失礼だと考えて。
- 187 :名も無き異能都市住民:2010/11/30(火) 00:24:55 ID:.ViFOavA0
- >>186
「では承りました。」
彼女の右手人差し指の指先に淡い炎が灯った。
揺らめく炎は風船の様に軽く浮かび上がると、小百合が負傷している部分にくっついた。
見た目のような熱さは無い。
むしろ暖かいのだ。人肌より僅かに高い温度であるそれは、ゆっくりと小百合の体に浸透していく。
炎が消えれば、次第に小百合の体の傷が癒えていくだろう。
塞ぐだけでは無く、促進を促すものだ。
生命はしばしば火に喩えられる。逆も然り。
一見、逆の様に思えるが、其れは只の側面の一つである。
「終わりましたよ。傷の癒しと肉体の活性化を促す魔法です。具合は如何です?」
- 188 :黒沢小百合:2010/11/30(火) 00:31:14 ID:SSMHlh/20
- >>187
「う……。」
小百合の顔は触れられたとき
一瞬、先ほどと同じように強張ったが
すぐにリラックスした表情に変わった。
(はふう……暖かくて心地が良い……。
これは、なんというか……温泉に入っているようですね……。)
あまり血色のよくなかった小百合の顔にほんのりと赤みがさした。
「これは……はい、大分よくなりました。
まさか、これほどの効果があるとは。」
予想以上の効果があったのか、
驚きが隠せない様子で。
- 189 :名も無き異能都市住民:2010/11/30(火) 00:44:16 ID:.ViFOavA0
- >>188
「そうですか、良かったですわ。」
ほんのりと赤みがさした小百合の顔を確認すると、再び笑みを浮かべた。
「これで、数日の間ですが黒沢さんの体は暖かいですわよ。」
ついでにお肌ツルツルになったりと美容効果もある。人によっては安眠効果もある。
それに徐々に肉体の損傷部分の回復も始まっている。
バランスの良い食事をし、規則正しい生活を心掛ければ、傷もすぐに治るだろう。
「元々軍属の魔法使いの間で伝統的に使われてきた魔法です。ですので効果は期待してください。」
小百合が驚くのも無理は無い。彼女の国の軍属の魔法使いが最初に覚えさせられる魔法でもあるからだ。
- 190 :黒沢小百合:2010/11/30(火) 00:57:17 ID:SSMHlh/20
- >>189
「なるほど、元々は行軍時などに使用される魔術か何かでしょうか?
戦場の魔術師といえば、大火力で敵をなぎ倒すような砲台的役割を想像していました。」
そういえば、魔術は医術と密接な関係にあるだとか
医術の延長線上に魔術があるのだとか、そんな話を聞いた事がある。
「しかし、このようなことまでしていただいてどのように御礼すればよいのか……。
この私には、とても想像できません……。」
最初少し疑っていた事は小百合の心をちょっぴり重くしたが
今はこの目の前の貴人に何か恩返しをしたいと思うのだった。
- 191 :名も無き異能都市住民:2010/11/30(火) 01:16:29 ID:.ViFOavA0
- >>190
「初めのコンセプトは、限られた睡眠時間の中で如何に効率よく休息させるか、という部分を追求したのですが…。
ただ、追求しすぎたようです。ですので、治癒の効果を付け加え、後に女性の軍属の者がこっそりと美容効果も付け足したのです。」
ある意味、清々しいまでの馬鹿だ。思わず彼女も苦笑してしまう。
「黒沢さんが仰るように固定砲台の役割もあります。私の国では、魔法使いは遊撃手の役割を担っているのです。彼らは魔法という力がありますから機敏なのですよ。
軍属の魔法使いというのは、そう簡単になれるものではありませんからね。」
風や氷といった属性魔法を器用に操り、戦場を転々とする魔法使いの集団。
それは彼女の国の魔法の土台が科学より発展しているに過ぎないだけ。
「まぁ、そうですね、でしたら先日のお礼ということで如何でしょうか?」
- 192 :黒沢小百合:2010/11/30(火) 01:24:37 ID:SSMHlh/20
- >>191
「はは、美容の効果……ですか。
ま、ぁ……健康管理の一環と思えば……。」
つくづく便利なものだ、と苦笑して。
「先日の……その程度でよい、というのであれば
こちらもそのお言葉にしたがいましょう。」
小百合は感服した様子で頭を下げて。
「それでは、私はそろそろお暇しますね。
前にも申し上げましたが、この都市で何かご入用でしたら
ぜひ私になんなりとお申し付けください。」
何度もお辞儀をしながら、小百合は夜の街へ消えていった。
// そろそろねるねー。絡んでくれてありがとうございました。
- 193 :名も無き異能都市住民:2010/11/30(火) 01:28:45 ID:.ViFOavA0
- >>192
「では、そういう事で。御機嫌よう、黒沢さん」
彼女は小百合を見送ると再び紅茶を愉しむことにした。
しばらくの間、自分で淹れる機会は無かったが、意外と大丈夫なものだった。
//こちらこそありがとうございます。お休み〜
- 194 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/12/02(木) 20:15:20 ID:/k2gysHgO
- 「……気が付けばこんな時期か。死眠も遅れた」
廃棄区画、旧都市庁舎ビル屋上。
何時から存在し、何時から使われなくなったのかも解らない巨大な廃ビルの屋上で、真紅の髪眼の女は呟いた。
其の言葉は新年を間近に控えた暦月への物であり、何時の間にか低くなっていた気温への物であり、そして自分の体への物だ。
――――尻尾が生えていた。
ふっかふかで、もっふもふで、ふぁっさふぁさで、ふにふにで、さらさらな、狐のような形をした毛並みの良い大きな真紅の尻尾である。
長大な漆黒の凱套の下は、女には珍しくスカートだ。普段と同じくスラックスでは、どうにも収まりが悪い。
「…………もふもふ」
女は自分の背丈程もある尻尾に己の手を押し当て、ふと呟く。
「……ふむ、」
例年通りならば、尻尾はこれほど迄に大きくはならない筈だった。女は少しの間沈黙し、
「今年は良く育ったな」
なんて事を、染々呟いた。
- 195 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/02(木) 20:59:09 ID:/vSr6vf20
- 「……ったく。気色悪い、ニンゲンが僕に触ろうだなんて」
さらさらと首のあたりで揺れる金の髪は上質な絹糸。
白い肌はすべすべとした大理石のようだけれど、体温を感じさせるような温かみも兼ねていて。
緑色の瞳は、硝子玉のように透き通る。ただしこの二つの球体は、他とは違って尖っているような印象を与えていた。
「金に困って、富んでいそうだけれど弱そうな子供を襲うなんて愚の骨頂だよ。
まったく、ニンゲンってのはどうしてこう……」
ぶつぶつぐちぐち、
ぱすぱすと履いているズボンのポケットの辺りを念入りに叩きながら、少年は歩いていた。
- 196 :ノア&葵:2010/12/04(土) 21:29:40 ID:/vSr6vf20
- 「ふーんふふーんふー♪」
「病院。では、おしずかに。ですよ、ノア」
錆びに寂れた薄暗い路地裏にぽつんと存在する、所謂「闇病院」。
彼女たち、と形容しても何らおかしくないけれど、本来は彼ら。そんな二人組が、とある病室の扉を開けた。
「あ、こら、のっく、」
「やほやほー! オネーサン、元気になったかなーァ?」
- 197 :名も無き異能都市住民:2010/12/04(土) 21:38:31 ID:SSMHlh/20
- >>196
「あっ!」
ちょうどそこには、病室の窓から
逃げ出そうとする例の女性の姿があった。
医者の姿が見えないところを見ると
出かけてでもいるのだろう。その隙を突いて逃げる算段だったのだろうか。
「チッ、なんてやつらだ……!
こんな時にっ……!」
- 198 :ノア&葵:2010/12/04(土) 21:43:10 ID:/vSr6vf20
- >>197
「あー、いーけないんだー!」
「……むちゃ、する人。です」
かたこと音を立てて勝手に椅子を用意する葵、それとは対照的に馴れ馴れしくベッドに腰掛けるノア。
二人はせーの、と小さく掛け声を合わせて、ひらひらと手を振って見せた。
「攻撃。意志、葵たちには無い。ですから、大人しくしてください」
「そうそう、僕らは別にオネーサンにトドメ刺しに来た訳ではないんだー! ちょっとだけねェ、お話聞きたいだけなの!」
- 199 :名も無き異能都市住民:2010/12/04(土) 21:49:07 ID:SSMHlh/20
- >>198
二人がわあわあと騒ぐ間に
女性は窓の桟を飛び越えて向こうへ消えたが
すぐに窓枠に隠れるように目の辺りまでをひょっこりとだして。
「…………。」
怪訝な目つきでそちらを見つめているが、
もう逃げるそぶりは無い。
- 200 :ノア&葵:2010/12/04(土) 21:53:49 ID:/vSr6vf20
- >>199
「よろしい。お外、寒いですから。戻っておいで」
「仲良くなりたいだけだからね! だからそんな顔しないで!」
ニコニコ手招きするのは黒い少年、ノア。
ややあって、彼はにっこり笑いながら、口を開いた。
「――そうそう。オネーサン、青い光の矢を持ってたでしょう?
あれ、『誰からもらったの』? それが、知りたいんだ」
- 201 :名も無き異能都市住民:2010/12/04(土) 22:02:23 ID:SSMHlh/20
- >>200
「ま、いーや。」
女性はひょいと、猫のように
窓の桟を飛び越えて病室へと戻ってきた。
もう、動いても支障ない程度には回復しているらしい。
「どうせ『戻っても』消されるだけだし、
あんたらを巻き込ませてもらうよん。」
女性の口ぶりは軽いが、
半ば投げやりにベッドに体を横たえて。
「あー!あれねえ、見て!見て!
あれから、このきったない病院の蝿をあれで打ち落としてたら、
こんなん出せるようになったさ!」
この前と同じく、女性の指先から青白い光が飛び出したが、
それは『龍』の姿を成して、女性の周りをぐるぐるとまわっている。
「へへっ、すごいだろ。」
ノアたちの問いへの返答はない。
- 202 :ノア&葵:2010/12/04(土) 22:06:36 ID:/vSr6vf20
- >>201
「随分と。お元気に、なられたようで」
女性を傷付けた張本人が「よかったですね」と声をかける(ただし無表情)、なんだこれ。
「へーぇ? 光を操る能力、を、貰ったのカナ? 面白いね!
……んで、『ドコに』戻るか、ってのは教えてくれないの?」
きゃっきゃと声を上げて光の龍を見、すぐに媚びるような視線を女性に向ける。
まあ、どうせこの女性も「媚びる」お仕事をしてたんだから、あんまり効果は無いんだろうな、と思いながら。
- 203 :名も無き異能都市住民:2010/12/04(土) 22:21:48 ID:SSMHlh/20
- >>202
「ん、あぁ……。」
ノアに促されて、ぶすっとした表情になってしまった。
やはり、気持ちの話ではないらしい。
「戻るところってのはこの辺の麻薬ビジネスを仕切ってる連中、
名前は知らないけど、マフィアじゃないの?わかんない。」
女性は自分の爪を弄りながら、興味なさげに。
「んで、能力が使えるようになったのはだいたい1ヶ月前。
何で使えるようになったのかはよくわかんないけどさ、
いつもどーり仕事の前に『打った』のよ。そしたら、急に気持ち悪くなって
それから2日くらい寝込んで、目が覚めたら『あ、使える。』ってなんとなく。」
- 204 :ノア&葵:2010/12/04(土) 22:31:36 ID:/vSr6vf20
- >>203
「ふーん、マフィアかァ……おいしいの?」
「マフィンと語感は似ている、けれど。絶対美味しくは無い、でしょう」
アホかこいつら
「ふぅーん……『チカラが使えるようになるおクスリ』? やだそれ超ハッピー。
んで、さ、そのチカラ使って。何かやれ、とか命令されたの? たとえば、」
僕らを、こう。
そう言いながら、黒く塗られた爪の乗った指先を、首の横からすぅーっと。
頭と胴をきれいに別ける、そんなジェスチャーをしてみた。
- 205 :名も無き異能都市住民:2010/12/04(土) 22:45:37 ID:SSMHlh/20
- >>204
「さぁ、確かに新品のだったけど
いつもあたしが使ってるヤツだったしどうだか。
案外、『スパイダーマン』みたいに虫にかまれた事が原因だったりしてね。」
現段階では確たる証拠が無い以上、
何を言っても推測にしかならない。
「あー、あれね。あれはあいつらの独断。
私は所謂、ブローカーもやっててねぇ。
あいつらは、私の分け前からすこし分けてやる代わりに
仕事を手伝ってもらってたのさ。」
苦々しい表情を浮かべ。
「あんたら、えーと、名前は……
まぁいいや、とにかくあんたら、あいつらの一人と一度モメたろ?」
ノアが傘をぶつけてしまったチンピラの事だろうか……。
- 206 :ノア&葵:2010/12/04(土) 22:49:51 ID:/vSr6vf20
- >>205
「いつもどーり、のやつをキめようとしたら気持ち悪くなっちゃったんでしょ?
だったらやっぱりそれが怪しいんじゃないかなー、とは思うけど。どーとも言えないネ!」
きゃは。と小さく笑って、ふむむと考え込む。
「……モメたっけ?」
「葵、に、訊くな。……そういえば、名前、知らないままだった。
葵は、葵。そっちのアバズレは、ノア。……あなたは?」
すっぱりさっぱり忘れておった。
とりあえず、それは置いといて。と、名前を問う。
- 207 :名も無き異能都市住民:2010/12/04(土) 23:05:23 ID:SSMHlh/20
- >>206
「名前なんてないよ、捨て子として拾われて
気が付いた時からこーゆー商売だもん、名前なんかてきとーにつけては捨て
つけては捨て、だから。ノアと葵ね、りょーかい。」
本当に名前がないのか、
それとも名乗りたくないのかは分からないが
女性はそのまま話を続ける。
「で、仲間を殺されたってんで、血の気の多いやつらは
こともあろうに『売り物』の銃を持ってきやがった。
私があわてて、追いかけりゃやつらは壊滅、銃はおじゃん。
……こんな失敗しといて『雇ってたやつらが勝手に使って壊しました』じゃすまないじゃん。
あんた達ぶっ殺して、こいつらがやったとでも言っとくつもりだったんだけどねぇ……。」
棚から薬煙管を取り出し、ふかし始めた。
- 208 :ノア&葵:2010/12/04(土) 23:12:40 ID:QYyPcDfoO
- >>207
「でも名前がないと呼びにくいよぅ。
なんて呼べばいいかくらいは教えてー!」
人懐こい子犬のような仕草(芝居か自然か怪しいところ)で、もう一度質問。
「ふーん。んで、葵ちゃんに返り討ちにされちゃって。
貧乏、どころか疫病クジ引かされたんだネ、かわいそーに」
「……で。これから、どうする、です?
逃げますか、それとも、整形でも?」
そのクジを引く原因を作った彼ら、驚くほどしれっとしている。
一発くらい殴っていい。
- 209 :名も無き異能都市住民:2010/12/04(土) 23:23:06 ID:SSMHlh/20
- >>208
「じゃ、無名(ウーミン)とでも呼んでくれればいいよ。」
いい感じにキまってきたのか、
すこしとろんとした目つきになってきたウーミン。
「どーしようかな……、ま、整形するにも金はないし、
逃げるにしてもどこに逃げるか……私は死ぬんだろうね。
あ、あんたらもこれ聞いた以上、狙われちゃうかもネ☆ミ」
- 210 :ノア&葵:2010/12/04(土) 23:32:30 ID:QYyPcDfoO
- >>209
「ウーミンちゃんだネ、わかった!」
「……ハッピーそうな様子、で。なにより」
少しだけ呆れ眼な葵を尻目に、ノアが首を捻って言葉を続ける。
「じゃ、死ぬまで僕らと一緒に遊ぼーヨ!
葵ちゃんも僕も世間知らずだし? 社会についてのオベンキョーさせて!」
「……碌でもない。ことしか、学べなさ、そう。です」
素っ頓狂な、そんな提案。
葵は肯定する素振りは見せないが、特に否定もしなかった。
- 211 :名も無き異能都市住民:2010/12/04(土) 23:34:50 ID:SSMHlh/20
- >>210
「お勉強、ね。ハハッ……
小学校すら満足に行ってないってのに。
ま、いいか……。」
自分の吸っていた薬煙管をノアへと差し出して。
「地獄行き、同乗者歓迎ってね。」
- 212 :ノア&葵:2010/12/04(土) 23:44:37 ID:QYyPcDfoO
- >>211
ふふん、と満足気に笑って、煙管を受け取り。
「二名様、ごあんない!」
すぅ、……はぁ。
「げっほゴホッ……何す、この、アバズレっ!」
「あはははははハー!」
煙を葵に吹き掛けた。
- 213 :名も無き異能都市住民:2010/12/04(土) 23:55:22 ID:SSMHlh/20
- >>212
「あの女、どうやら情報を拡大させつつあるようです。
……はい、分かりました…・・・監視を続けます。」
その頃、闇病院の外の通りに佇んでいた
黒い外套を着た男が携帯電話を胸に仕舞いこみ、
ゆっくりと立ち去っていった……。
// そろそろねるおっおっ。
// 久しぶりに絡んでくれてありがとうー。
- 214 :ノア&葵:2010/12/04(土) 23:59:04 ID:QYyPcDfoO
- >>213
「……ノア」
「うんうん。レールに石がいっぱい乗ってるみたい。
まーいいじゃん、それもそれで楽しいヨ!」
けたけた笑う黒と、呆れ顔の青。
近寄るナニカに気付いているのかいないのか、それはまた今度の話。
//ありがとおー おやすみ!
- 215 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/05(日) 23:07:55 ID:IDnKkU3kO
- 都市を一望出来る小高い丘の上。
夜景を見るには丁度良さげなその場所からは、矢張り中々の眺めで、光り輝く都市を見渡せた。
その丘の上にぽつんと座り込む影が一つ。
その影を取り囲むように小さな影が五つくらい。
「……」
エシリアの指の動きに合わせ、小さい影。
布と綿で作られたような、小さな人形が踊りを踊る。
- 216 :名も無き異能都市住民:2010/12/05(日) 23:25:35 ID:SSMHlh/20
- >>215
「おやァ。」
青年の後ろで、低い声が響いた。
「こんな時間に、夜景でも見に来たのかね。
アレだな。なかなか、風流な御仁だねェ。」
声をかけてきたのは、くたびれた黒いスーツと
ワイシャツを着崩した初老の小柄な男。
深い皺といくつかの刀傷が刻み込まれたその顔は、
その男が歩んできた人生を想像する余地を会うもの全てに与えるだろう。
- 217 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/05(日) 23:37:02 ID:IDnKkU3kO
- >>216
男に声をかけられ、少しだけ身体がびくりと震える。
恐る恐る其方を振り向き、キャスケット越しに其方を見て
「えー、あ、はい……。
夜、景と言う、か、都市を、見、に……」
エシリア的には結構驚いているのだが、声にはそんな様子はあまり出ず。
- 218 :名も無き異能都市住民:2010/12/05(日) 23:39:51 ID:SSMHlh/20
- >>217
「なんでぇ、都市だろうが
夜景だろうが同じじゃねぇか。」
そういって男は、懐から煙草を取り出して。
「兄さん、アレだ。火ィ、あるかい。」
- 219 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/05(日) 23:49:45 ID:IDnKkU3kO
- >>218
「あは、は……。そうで、す、か……?」
頬を軽くかいて、苦笑を見せて。
「火……です、か……?」
問い返し、指をちょいと動かす。
それに合わせて人形が動き出し、エシリアが足に挟んでいたアタッシュケースを持ち上げ、その口を開く。
「え、と……」
口の中に手を突っ込み、ガサガサと漁ること数秒。
「……は、い。どう、ぞ……」
ライターを取り出し、火をつけて。
- 220 :名も無き異能都市住民:2010/12/05(日) 23:56:10 ID:SSMHlh/20
- >>219
「おう、すまんなァ。」
煙草の独特な臭いが辺りを満たす。
慣れぬものには少しきついが、男はうまそうに
それを吸っていた。
「その人形、おめーのアレかい。
魔法だか神通力だか、そんなんだ。」
どうやら男は魔術だとか異能だとかにあまりなじみが無いらしい。
- 221 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/06(月) 00:04:26 ID:IDnKkU3kO
- >>220
「どう、致、し、まして……」
深々と礼をして。
煙草の臭いはあまり気にならない様子。
「ええ……。人、形操、作……僕の、能、力、です……」
先ほどと同じように指を動かせば、一体の人形が跳ね起きて男の前に立つ。
そのままクルリと回ってぺこりと一礼。
以上の動作を、まるで人間がやるかのような自然な動きで見せた。
- 222 :名も無き異能都市住民:2010/12/06(月) 00:10:33 ID:SSMHlh/20
- >>221
「おーおー、器用なもんだ。
こりゃぁ、アレだ。どこに糸があんだかわからんな……。」
男はしゃがみこんで、興味深げに
エシリアの人形を見つめて。
「こういう能力があるっつーこたぁ、
あんた大道芸人かなにかかね。」
- 223 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/06(月) 00:18:31 ID:IDnKkU3kO
- >>222
「あは、は……糸、は、見え、ません、よ……。
そう、い、う、能、力、です……」
確かに魔法で作られた糸は存在するのだが、見えない触れない、魔力探知機でも無ければ感じる事も出来ない。
「ええ……ま、あ、似たよう、な、物、で、す……」
- 224 :名も無き異能都市住民:2010/12/06(月) 00:25:53 ID:SSMHlh/20
- >>223
「アレかい、エスパーとかそんなんかね。
ははぁ、なんともまぁ、ハイカラなもんだ。」
男は人形をひょいと持ち上げて、
まだ、糸がどこかに仕込まれているのではないかと探しているようだった。
「っと、すまん……人様の商売道具にあんまり
触るモンじゃあねェか。悪ィ、悪ィ。」
ひとしきり見終えたのか、男は立ち上がって。
- 225 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/06(月) 00:32:11 ID:IDnKkU3kO
- >>224
「ちょっ、と、違い、ま、す、けど……まあ、超、能力、みた、いな、物……かな……」
摘まれた人形は、指先で手足をバタつかせてもがくような動きを見せて。
「い、え……。結、構、丈夫、です、し……触、る、くらいな、ら、平気、で、す……」
興味深げに人形を見る男が面白いのか、微かに笑い声を上げて。
- 226 :名も無き異能都市住民:2010/12/06(月) 00:41:23 ID:SSMHlh/20
- >>225
「ま、名前なんてモンはわかりゃあいいんだよ。
本人が分かれば、な。魔法だ魔術だ法力だ妖術だとめんどくせぇ。」
煙草の煙を吐き出し、吸殻を携帯灰皿へと捨てて。
「んじゃ、邪魔したな。
火ィだけ借りるつもりが、ついついな。」
男はくるりと背を向けて去っていく。
彼は一体、何をしていたのだろうか……。
- 227 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/06(月) 00:49:23 ID:IDnKkU3kO
- >>226
「それ、も、そう、です、ね……」
男の言葉は妙に納得させられる物だったらしく。
エシリアにしては珍しく、強めの頷きを見せて。
「あ、はい……それ、じゃ……」
ぺこりと頭を下げ、男が見えなくなるまで、その背中を見続けて。
「よ、し……それ、じゃ、あ、みん、な……今日、は、此処、で、野、宿、だね……」
動く人形に語りかけ、鞄からテントを引っ張り出す。
こんな生活、後どれくらい続くのかなあ、と考えたり、考えなかったり。
- 228 :ゼオラ&アリス:2010/12/06(月) 23:06:07 ID:hGStfPTM0
- 【上弦宅前】
『遊びに来たよー? 上弦さんは早く出ていらっしゃいな』
「……」
黒の少女と灰の少女。
扉を叩き、人を待つ。
- 229 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/06(月) 23:10:39 ID:.6prKP66O
- 「見えた!!」
【地面から急に現われ顔を出す】
「やぁ、いらっしゃい!
よく来たね!」
【地面から這い出て二人を招く】
- 230 :ゼオラ&アリス:2010/12/06(月) 23:13:24 ID:hGStfPTM0
- >>229
『ふんっ!』
出てきた顔を踏み付ける。白のドロワーズ。
「来たよ……」
上弦に向かってあいさつをすると首を下げて出てきた地面をじーっと眺める。
- 231 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/06(月) 23:17:47 ID:.6prKP66O
- >>230
「ぐふぉ!」
【顔を踏まれて呻き声】
「くっ、ゼオラのを見れなかったぜ!」
【冗談混じりに笑い、二人を見る】
「いやぁ、ちょっとビックリさせようとね」
【能力を使い、穴を埋める】
- 232 :ゼオラ&アリス:2010/12/06(月) 23:31:52 ID:hGStfPTM0
- >>231
「見せないよ……」
スカートを抑える。
「ビックリ、した」
- 233 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/06(月) 23:50:08 ID:.6prKP66O
- >>232
「HAHAHA!そのポーズ可愛いよ!」
【スカートを抑える姿がツボのようです】
「お、そうかい?それはこっちも頑張ったかいがあるよ!」
【二人を迎え入れるように扉を開く】
- 234 :ゼオラ&アリス:2010/12/06(月) 23:52:49 ID:hGStfPTM0
- >>233
「ありがとう……」
頬を掻き、少しだけ恥ずかしがる。
『それじゃ、お邪魔するわね』
「……こんにちはー」
二人は家の中へと入って行く。
- 235 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 00:02:00 ID:.6prKP66O
- >>234
「ばっちりさ!」
【ゼオラとアリスに笑いかけて】
「私の部屋はわかるかい?先に行っててね!」
- 236 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 00:06:45 ID:hGStfPTM0
- >>235
「わかった……いこ?」
アリスの手を引き、上弦の部屋へ歩いていく。
- 237 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 00:12:51 ID:.6prKP66O
- >>236
「……さて、お菓子とお茶の準備して行くか」
【上弦の部屋、そこはいつもと変わらぬ落ち着いた空間、しかし、今宵は珍しく上弦のアトリエに続く扉が開いていた】
- 238 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 00:15:06 ID:hGStfPTM0
- >>237
『うにー?』
「……こっち」
アトリエの方に顔を向けるアリスの頬を掴み、上弦の部屋へ。
- 239 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 00:25:41 ID:.6prKP66O
- >>238
【上弦の部屋は綺麗に片付いている】
【大きなベッドや綺麗なテーブル、いつも通りであった】
- 240 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 00:33:21 ID:hGStfPTM0
- >>239
「……」
何時もと同じく、椅子に座って待つ。
『いいベッドなのね……』
ベッドに寝っ転がって気持ちよさそう。
- 241 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 00:44:16 ID:.6prKP66O
- >>240
「は〜いお待たせ〜!」
【お菓子とお茶をおぼんに乗せて現われる】
「ん?気に入ったのかい?」
【ゼオラの向かいに座りながら、アリスに話し掛ける】
- 242 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 00:48:09 ID:hGStfPTM0
- >>241
「……」
上弦とアリスの分の椅子を出す。
「はい、座って……」
『かなり気に入ったわ』
両手足を広げ、うつ伏せになっている。
- 243 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 00:52:31 ID:.6prKP66O
- >>242
「ん〜、気に入ったなら寝ても構わないよ?」
【アリスに向けて笑いかけて】
「ん、ゼオラ有難う!
ほら、お菓子だよ」
【ゼオラにスコーンを差し出す】
- 244 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 00:55:00 ID:hGStfPTM0
- >>243
『それは後にしておくわ』
コロコロと転がり、ベッドの脇へ。
置き上がるジャンプしてベッドから降りてイスへ。
「ありがとう、……」
スコーンを両手で受け取り、そのまま齧る。
- 245 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 01:00:16 ID:.6prKP66O
- >>244
「ゼオラは私と寝るかい?」
【アリスとゼオラを眺めて】
「君もスコーンどうだい?」
【アリスにスコーンを渡しながら笑う】
- 246 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 01:04:30 ID:hGStfPTM0
- >>245
「んー。アリスと一緒なら……」
アリスと目を合わせ、灰の少女は微笑する。
「好意は有難く頂いておく主義なの」
スコーンを受け取る。
- 247 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 01:08:10 ID:.6prKP66O
- >>246
「ん……アリスは私と一緒でいいのかい?あと、スコーンは美味しいかい?」
【笑いながら尋ねる】
- 248 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 01:14:04 ID:hGStfPTM0
- >>247
『別に私は嫌じゃないわ。
眠る事は大好きだもの』
そういうと、スコーンを齧る。
『美味しいわ。中々ね』
- 249 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 01:20:49 ID:.6prKP66O
- >>248
「そうか……」
【それから上弦は黙る】
「なぁ、二人に聞きたいんだが……いいかな?」
- 250 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 01:21:45 ID:hGStfPTM0
- >>249
「……?」
『何?』
スコーンを頬張る口を止め、二人して上弦を見る。
- 251 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 01:29:40 ID:.6prKP66O
- >>250
「私って、そんなに怪しい姿してるかな?」
【急に悲しそうな顔をして二人に尋ねる】
- 252 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 01:34:00 ID:hGStfPTM0
- >>251
「……?」
首を傾げ。
『さあ、特に可笑しい事は無いと思うけど?』
再びスコーンを齧る。
- 253 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 01:38:39 ID:.6prKP66O
- >>252
「いやね、最近初対面の人によく怪しい人扱いされてね?」
【二人を見ながら話す】
「まぁ、君達がそう言ってくれるなら、私は嬉しいな」
- 254 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 01:41:49 ID:hGStfPTM0
- >>253
『それは姿以外に原因が有るのだと私は思うわ』
普段の姿を思い出しつつ。
//親から眠れと命令が入ったので今日は撤退です。ごめんなさい……。
//明日辺りにでも続きをお願いします。
- 255 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 02:04:08 ID:.6prKP66O
- >>254
「な、何!?普段から私は怪しいのか!?」
【アリスの言葉にショックを受け】
//了解です、気にしないでください!
//お休みなさい!また明日!!
- 257 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 21:20:09 ID:hGStfPTM0
- >>255
『地面から這い出るのが普通だと思っているのかしら?』
すました顔で。
『そんな事より、お茶は無いの?
スコーンだけだと喉に詰まってしまうわ』
- 258 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 22:06:13 ID:.6prKP66O
- >>257
「ははははは、あれはサプライズ!
それと見たいものがあったのさ!」
【胸を張って言い切る】
「お茶かい?あるよ、はい」
【お茶を入れ、アリスに渡す】
- 259 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 22:12:47 ID:hGStfPTM0
- >>258
『そうだとしても、側から見れば変人よ』
お茶を受け取ると、カップを口に運ぶ。
『中々ね』
「……?」
首を傾げたまま止まっている。
- 260 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 22:36:20 ID:.6prKP66O
- >>259
「そうかい?ん〜……でも、私が真面目だったら何か嫌じゃないかい?」
【少し表情は和らいでいた】
「ありがとう、たくさんあるから好きなだけ飲みなさい」
【そしてゼオラをみつめ】
「どうしたんだい、ゼオラ」
- 261 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 22:41:05 ID:hGStfPTM0
- >>260
『嫌じゃないわ。
逆に何が嫌だっていうの?』
真面目な顔で聞く。
「……ぁ」
はっとして視線を上弦から逸らす。
「なんでも、ない……」
- 262 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 22:46:56 ID:.6prKP66O
- >>261
「え?いや……なんだろうな……イケメン過ぎるとか?」
【言葉がみつからずにこんな台詞を言う】
「ん?そうかい?
ゼオラ、私にならなんでも言っていいんだよ?」
【視線を逸らされ、少し気になった】
- 263 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 22:57:01 ID:hGStfPTM0
- >>262
『貴方、ジョークが得意なの?』
けらけらと笑いながらカップを置く。
「なんでもない……」
上弦を上目遣い気味に見ながらスコーンを齧る。
- 264 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 23:15:30 ID:.6prKP66O
- >>263
「え?いや……ひどいお穣ちゃんだなぁ〜」
【からからと笑いながら上弦はお茶を飲む】
「ゼオラ……上目遣い……ナイスだ!」
【しかもスプーンを齧ると言う素晴らしさ……凄いツボである】
- 265 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 23:24:28 ID:hGStfPTM0
- >>264
『本当の事を言っては都合が悪いのかしら?』
ニヤニヤとした笑みに変わり、それを向ける。
「……?」
そのまま首を横に傾けた。
- 266 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 23:35:39 ID:.6prKP66O
- >>265
「本当……いや、都合は悪くはってえぇ〜!?
私そんなに格好よく無いかい?」
【上弦はビックリやら残念そうやらそんな表情】
「ぜ、ゼオラ〜!」
【あまりの可愛さに抱きつきに行った】
- 267 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 23:38:41 ID:hGStfPTM0
- >>266
『貴方はそんなに自身が有るのかしら、上弦?』
少女は馬鹿にするような笑みを浮かべている。
「な、なに……?」
抱きつかれて驚き、何度も瞬かせる。
- 268 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/07(火) 23:49:33 ID:.6prKP66O
- >>267
「それを言われると……むぅ……」
【ゼオラを抱き締めたまま唸る、実はあまり無かったりする】
「い、いや……我慢できなくて……」
【ゼオラの頭を撫でながら】
- 269 :ゼオラ&アリス:2010/12/07(火) 23:55:28 ID:hGStfPTM0
- >>268
『まあ、私には問題ないわ。
私は顔なんかよりも心を大切にするの』
そう言うと視線を外し、カップに口を付ける。
「……そう」
ただじっと上弦を見ている。
- 270 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/08(水) 00:23:46 ID:.6prKP66O
- >>269
「ふ、私は心には自信があるぞ、多分……」
【むっとしながら】
「ん?ゼオラ……見つめ合うかい?」
- 271 :ゼオラ&アリス:2010/12/08(水) 00:25:50 ID:hGStfPTM0
- >>270
『どうかしらね。
まあ、今日には解る事だわ』
フフッ。と怪しげな笑みを見せる。
「……どっち、でも」
一度視線を外し、また合わせる。
- 272 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/08(水) 00:42:59 ID:.6prKP66O
- >>271
「え?それはどういう……」
【上弦は不思議そうに尋ねる】
「じゃあ私は見つめさせてもらうよ!」
【瑠璃色の瞳で少女を見つめる】
- 273 :ゼオラ&アリス:2010/12/08(水) 01:00:09 ID:hGStfPTM0
- >>272
『一緒に眠るんじゃなくて?』
「解った……」
視線を送られ続け、どこか恥ずかしそう。
- 274 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/08(水) 01:10:34 ID:.6prKP66O
- >>273
「うん、ゼオラが君と一緒が良いって言ったからね?」
【そろそろ眠りかい?と聞きながら】
「ふふふ、なんか久しぶりだな……」
【顔を近付け、額同士をくっつける】
- 275 :ゼオラ&アリス:2010/12/08(水) 01:18:10 ID:hGStfPTM0
- >>274
『少し早いかも知れないけど、それだけ早く夢が見れるのだからそれもいいわ』
そう言うと目を擦る。
椅子から立ち上がるとベッドに転がった。
「……うん」
頷く代わりに何度か瞬きを返す。
- 276 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/08(水) 01:37:25 ID:.6prKP66O
- >>275
「う〜む……改めて見ると……雰囲気変わったね?おやすみ」
【アリスに挨拶をして】
「ゼオラはどうしたい?」
- 277 :ゼオラ&アリス:2010/12/08(水) 01:39:53 ID:hGStfPTM0
- >>276
『本当の私は何時もこうよ。
ただ夢の様に何時も一定では無いの』
「……眠る」
アリスの元に酔って行き、抱きついた。
- 278 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/08(水) 01:47:53 ID:.6prKP66O
- >>277
「うむ……よくわからないが……何かロマンティックだね?」
【ゼオラを解放しながら】
「い……いいなぁ〜……」
【羨ましそうに二人に寄る】
- 279 :ゼオラ&アリス:2010/12/08(水) 01:49:53 ID:hGStfPTM0
- >>278
『そんな世界の人間なのよ。私は』
「……」
ゼオラに抱きつかれ、ドヤ顔で上弦を見る。
- 280 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/08(水) 01:58:14 ID:.6prKP66O
- >>279
「私はそういうの嫌いじゃないよ……ただ……羨ましい!」
【ドヤ顔を悔しそうに眺め】
「ゼオラ、私にも来るんだ!」
【上弦もベッドに寝転がりウェルカム態勢】
- 281 :ゼオラ&アリス:2010/12/08(水) 02:06:32 ID:hGStfPTM0
- >>280
『子どもねぇ……』
上半身を起こすと上弦の元により、
『貴方はあっち』
「はーい……」
『これでいいかしら?』
上弦の右にはゼオラ、左にはアリスが並ぶ形に。
- 282 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/08(水) 02:22:24 ID:.6prKP66O
- >>281
「ぐぬぬ……」
【しかし、アリスが気を効かせてくれたので上弦は大きく反論出来ない】
「うむ、美少女が左右に……天国だね!」
【メチャクチャ喜んでいる】
- 283 :ゼオラ&アリス:2010/12/08(水) 02:24:28 ID:hGStfPTM0
- >>282
『さて、それじゃ眠りましょう?』
紅い宝石の付いた王冠を外し、ベッドの脇に置く。
「ふわ、ぁ……」
- 284 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/12/08(水) 02:36:21 ID:7hcwnxwgO
- //すいません。眠らせて頂きます……。
//あと少しで終わると言うのに申し訳ないです……。
- 285 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/12/08(水) 02:48:36 ID:.6prKP66O
- >>283
「あぁ、そうするか……」
【ゼオラを撫でながら優しく笑う】
「二人とも……お休み!」
【上弦は優しく、二人を眺めていた】
>>284
//いやいや、こちらも返事が遅れて申し訳ないです
//有り難うございました!
//やっぱりゼオラは可愛いよ!
- 286 :有澤零砂:2010/12/10(金) 00:06:37 ID:i6WWeuFEO
- (新築の家の前に嬉しそうなかわいらしい見た目の少年立っている)
ここが新しい家か…。
ここの町でも楽しいことが有るかな?
- 287 :有澤零砂:2010/12/10(金) 00:42:33 ID:i6WWeuFEO
- (気がついたように)
さすがに、家に入るか。
(ぼーっとしていたらしく家に入る)
/おちるのです、また明日。
- 288 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/11(土) 21:40:29 ID:WVrfsEdY0
- 【いつもの公園のベンチに座るディス】
「なんだろなの…あそこでつかってもとってもつかれるんだなの〜」
【かなり疲れた表情で座っている】
「うーん…おそとでつかったらあるけなくなるくらいだからかなの…」
【そう言って銀の刀をじっと見つめていた】
- 289 :有澤零砂:2010/12/12(日) 23:24:34 ID:i6WWeuFEO
- (少年が公園のベンチで、缶コーヒーにしがみつくように縮こまっている)
「寒い…家のエアコン設置工事の間、
外で時間を潰そうと思ったけど、寒すぎるよ…」
(ガタガタ震えている)
- 290 :東西南北 良方とゆかいな仲間たち:2010/12/12(日) 23:30:46 ID:7gFzKdaU0
- >>289
「〜〜♪」
鼻歌を歌いながら男が歩いている。
アロハシャツの上に学ラン。
髪は点に伸びるように立ち上げられた世紀末チックな金髪モヒカン。
口には火のついたシガリロ、目元には色の濃いロック系サングラス。
これでもか、と言うほど不良を通り越したチンピラルックな男であった。
手に有るのは、コンビニで買ったお菓子と雑誌(世界の猫12月号)である。
立ち止まり、思い出したようにつぶやく。
「ジュース買ってなかったか……」
辺りを見回すと有沢の真横に自動販売機が有った。
のんびりと自動販売機の元へ歩いて行く。
しかし、肩を揺らす歩き方や、其のルックスのため不良がカモを見つけて襲いに来たと錯覚するかも知れない。
- 291 :東西南北 良方:2010/12/12(日) 23:33:26 ID:7gFzKdaU0
- //ゆかいな仲間たちは無しで!!ごめんなさぃっ!
- 292 :黒沢小百合:2010/12/12(日) 23:36:04 ID:SSMHlh/20
- >>290
「ふぅ、今日もようやく終わりましたね。
最近はまぁ、特に何もないし楽でいい。」
零砂とちょうどランニングコースを挟んだ反対側のベンチに、
コンビニの肉まんやチキンなどのホットスナック類を買い込んだ女性が座る。
彼女は仕事帰りのOLといった感じの風体で
切れ長の瞳と長い黒髪が印象的だ。
- 293 :黒沢小百合:2010/12/12(日) 23:36:34 ID:SSMHlh/20
- // うごごご>>290じゃなくて>>289
- 294 :有澤零砂:2010/12/12(日) 23:42:14 ID:i6WWeuFEO
- >>290
(震えながらもそちらに気づいたらしく。)
「す、すごい格好…
というかこの辺りは、治安が良くないのかな…」
(などと言ってるとこちら側に向かって来ていることに気づいたらしく。)
「あわわ…こっち来てるよ、あれだよあれ!
きっとハムカツ…じゃなかった、かつあげだ!
どこか隠れる場所は…」
(急に辺りをキョロキョロしだす。そちらからみたら挙動不審だろう。)
>>292
(そちらには気づいてないようだ、だが前を見ればビクつきながら挙動不審にキョロキョロしている少年が対面にいるのが見えるだろう。)
- 295 :東西南北 良方:2010/12/12(日) 23:45:36 ID:7gFzKdaU0
- >>294
しかし、有澤を見ること無く、自販機に5000円殺を投入。
大量のホットココアを飼い込む。
何故ココアか。
甘党だからだ。
そして、冷めないうちにココアの大半を異空間に投げ込み、収納した。
残った一本を掴み、座れる場所をさがそうとする。
丁度真横にあった。
有澤に話しかけ。
「おい、そこの。ちょっと横座らせて貰ってもいいかい?」
案外フレンドリーな笑顔を浮かべて話しかけた。
- 296 :黒沢小百合:2010/12/12(日) 23:48:03 ID:SSMHlh/20
- >>294
(む、こんな時間に外出しているとは……。
夜は危険ですし、家に帰るよう注意しておかないと。)
挙動不審の零砂はよく目立つ。
様々な場所から人々が流入する異能都市の治安は決してよくない。
家に帰るように促すため小百合は零砂へと歩み寄る。
- 297 :有澤零砂:2010/12/12(日) 23:53:50 ID:i6WWeuFEO
- >>295
(かつあげでは無いことに気付きひとまず安心した)
ほっ…
(しかしいきなり大量のココアを買っているのをみて、驚いている)
ひゃっ…ひゃい!
(不意に声をかけられたのに驚き、声が上ずる)
あ…すいません、変な返事しちゃって。
>>296
(少し落ち着いたのか辺りに
注意を向けれるようになったらしくそちらに気付き)
なっなんでしょうか…
僕なんかしちゃいましたか…
(そちらをすまなさそうに見ている)
- 298 :東西南北 良方:2010/12/12(日) 23:56:37 ID:7gFzKdaU0
- >>296
もしかしたらチンピラが気弱そうな家出少年に絡んでいる様に見えるかも知れない。
>>297
「おう、きにすんな。じゃあ、悪いが隣座らせてもらうぞ」
そう言うとどっかりとベンチに腰を下ろし、片手で器用にココアのプルトップを開け、口に運ぶ。
一口、嚥下しその甘味と暖かさを楽しんだ。
「んー。やっぱり甘いものは正義だよなぁ」
- 299 :黒沢小百合:2010/12/13(月) 00:02:14 ID:SSMHlh/20
- >>297
「君、こんな時間まで外を出歩いてはいけません。
この都市の治安は良いとはいえませんから、
もし、治安の悪い地区に入り込んでしまえば
命の保障はないのですよ?」
女性は零砂の様子から、家出を
しているものではないかと推測して注意を促した。
「あなたの家はどこですか?
もしよければ、私が送って差し上げますが。」
>>298
「あなたも、今この少年に何をしようとしていたのですか?
最近は麻薬の取引が活発化しているという話も聞きますし、
もしや売り買いをしようとしていたのではないでしょうね。」
小百合は良方をにらみつける。
完全にただのチンピラだと思われているらしい。
- 300 :有澤零砂:2010/12/13(月) 00:07:31 ID:i6WWeuFEO
- >>298
「はっはい」
(ベンチの端に小さく座りながら)
「た…確かに甘いものは良いですよね、
僕も好きです。」
(コーヒーを飲みながら、答える)
>>299
(慌てたように答える)
「す、すいません。でも今は家が工事中で…
変な業者さんですよね。」
(麻薬という単語に驚き)
「話がすごいことになってる!」
- 301 :東西南北 良方:2010/12/13(月) 00:08:36 ID:7gFzKdaU0
- >>299
「ちげーよ。オレ只の高校生。おk?」
紫煙を燻らせながら言う。
尊大なその様は、無意識の物であり、全く悪気はないが何処からどうみてもチンピラ。
しかし、横においたコンビニの袋から出ている世界の猫12月号が何かをブチ壊しにしている。
>>300
先程の人好きする態度から一転、やっぱりチンピラ?と思わせんばかりの態度に移り、小百合と話をしている。
でも世界の猫。
- 302 :黒沢小百合:2010/12/13(月) 00:19:08 ID:SSMHlh/20
- >>300
「大掛かりな工事だったとしても、
仮の住居も用意せず住むものを追い出すような
そんな業者が本当にいる、とは思えませんね。」
どうやら、この女性は疑り深い性格であるらしい。
携帯電話を取り出すとどこ家へ電話して。
「いいでしょう、家出やら行方不明として貴方と
似たような容姿の子供がいないか警察に問い合わせてあげましょう。」
>>301
「とても高校生のようにはみえませんがね。
仮に高校生だとしても、最近は学生の間でも仲間内で
麻薬を売買するケースも報告されていますし……。」
女性は襟に手を入れると、そこから紙片を取り出して。
その瞬間、現れる武装した兵士。
「貴方の身体検査をさせていただきましょう。
場合によっては、拘束、尋問させて貰いますから。」
- 303 :有澤零砂:2010/12/13(月) 00:25:11 ID:i6WWeuFEO
- >>301
(…やっぱり怖い。)
(心配そうに二人を見ているが。)
「あっ…」
(世界の猫を見たらしく、ほっこりした気分になったらく頬が綻ぶ)
>>302
「そこまで疑うなら見に行きます?」
(疑われたのか、少し悲しそうな目でそちらをみた)
「別に大丈夫ですよ、『ここ』の警察に当たっても大丈夫ですよ。」
- 304 :東西南北 良方:2010/12/13(月) 00:27:20 ID:7gFzKdaU0
- >>302
「あいよ、好きにしな」
躊躇うこと無く立ち上がる。
良方は、持ち物の大半を無限倉庫に放り込んでいるため、携帯、財布、果ては家の鍵まで何も無いと言っていいだろう。
持ち物といえばコンビニの袋ぐらいか。
>>303
世界の猫を見られるのは恥ずかしいのか、袋を縛り見えないようにした。
- 305 :黒沢小百合:2010/12/13(月) 00:35:04 ID:SSMHlh/20
- >>303
「……そうですか、ありがとうございます。」
通話が終了したのか、電話を切り。
「一応、あなたと同じような容姿の人物が
家出、として捜索願がでていますが……それだけではなんともいえない。
あなた、名前を証明できるようなものは?」
警察に連絡した結果、偶然にも似た人物がいたようだ。
ここで、学生証でも保険証でも名前を証明できるものを見せれば
疑いは晴れるだろう。
>>304
『身体検査の結果、何も持っていません。』
「何も、そんなことはないでしょう……。」
『しかし、どこにも……。
財布や、携帯電話の類もないようですが……。
この人物は一切の物品を所持していません。』
「それは逆におかしい、持ち物がないなど。
もしかしたら、この近くの茂みに隠すか、地面に埋めるかなどしておき
取引の際に取り出すつもりではないのか?」
どうやら、この女性はどうあっても良方を悪者にしたいらしい。
- 306 :東西南北 良方:2010/12/13(月) 00:41:04 ID:7gFzKdaU0
- >>305
「この街じゃ能力者なんざ珍しくもないだろうよ」
右拳を勢い良く小百合の顔面に突きつける。
その手を眼前でおもむろに開く。
手のひらには、大量のバター飴が乗っかっていた。
「俺の能力は収納能力。だけども、中身だせ言われても困るぞ?つーわけで俺は帰る」
バター飴の大袋を十袋コンビニの袋に詰め込み小百合の足元に置き、足早に立ち去っていった。
//うわわわ……。母にPC切られて怒られるので退散でございます。
スイマセン……。
- 307 :有澤零砂:2010/12/13(月) 00:43:26 ID:i6WWeuFEO
- >>304
(袋を縛ったのをみて。)
「ジロジロみちゃってすいません…。」
「僕も猫、好きだからつい気になっちゃって…」
>>305
「じゃあ…これを。」
(そちらに財布から出したカード式の保険証を見せる)
「これで大丈夫…ですよね、悪いことしてませんよね。」
(少なくとも見る限りでは本物だろう。)
(名前、住所、そして見た目より少し高い年齢などが書いてある。)
- 308 :黒沢小百合:2010/12/13(月) 00:49:46 ID:SSMHlh/20
- >>307
「……なるほど、先ほど警察に照会した
人物の指名とは違いますね。ご迷惑をおかけしたようです。
申し訳ありません……。」
先ほどの態度とは打って変って、女性の物腰が非常に低くなった。
>>306
「ま、待てッ!貴様、怪しいぞ!
まさに売人にうってつけの能力ではないですかッ!」
小百合も、良方の後を追って駆け出す。
おそらく、この後小百合はしつこく付きまとったのだろう……。
// そろそろ自分も寝ますー
// お二人ともお疲れ様でした!
- 309 :有澤零砂:2010/12/13(月) 00:55:35 ID:i6WWeuFEO
- >>306
「あ…行っちゃった」
(ポカーンと見送る)
>>308
「いや…自分も疑われるような事してたのから仕方ないですよ」(二人を見送りため息をつく)
「ふう…さらに調べられてたら、面倒になってたかもね。
家出してるのは事実だし…、まあまさか異世界から家出してるとは思わないか。」
(そう言って公園を立ち去る)
/お疲れ様でーす
- 310 :白い女:2010/12/13(月) 21:37:09 ID:hGStfPTM0
- 「はぁ」
ふと溜め息を漏らす。
右手に持ったのは白いカップ。中には紅葉色の紅茶。
紅茶に映って見える背後の月が妙に懐かしい気がして口を開く。
紫色の戦闘機の上に腰かける白い女は月を見上げて首を傾げた。
カップの中はまだ暖かい。
「……飲んでしまおっ」
- 311 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/13(月) 21:47:16 ID:n5SKPgxE0
- >>310
「……、……飛行機?」
通りかかる少年、首を傾げる。
何故こんなところに飛行機(?)が、そもそもあれは飛行機ではない気がするけどまあいいや、良く解らないけど気になる。
てこてこ、近づいてみる。
- 312 :有澤零砂:2010/12/13(月) 21:52:10 ID:i6WWeuFEO
- >>310
(少し離れた場所からからまじまじ戦闘機を眺める少年がいる)
「…良い機体ですね、これはあなたのですか?」
(しばらく眺めてから、そちらに声をかける。)
- 313 :白い女:2010/12/13(月) 21:59:21 ID:hGStfPTM0
- 「ーっ……」
カップと首を傾けて飲み干してみる。
首と同時に上を向いた視線を戻すといつの間にか少年が二人もいた。
髪から肌、身体の略全てが白い女が血を移した紅い瞳を向けた。
>>311
「やぁ」
紅いグローブをつけた左手を振る女。
柔らかい笑みを向けている。
「間違っては無いかな」
飛行機……というには攻撃武装が付いていたりして危なげ。
戦闘機と呼ぶにもどこかが違う。
>>312
「そう、僕のだよ」
笑みを先を替えて。
「こんばんは」
声を掛けた後、女から小さな笑い声が漏れる。
- 314 :キリア:2010/12/13(月) 21:59:52 ID:sUC45KKo0
- >>310
【戦闘機が置いてあるすぐ近くで、缶コーヒーを開いている。長いポニテの人影】
【どうしてこんなものがここにあるのかだとか、戦闘機自体にそういった興味は無いようだ】
【が、その巨体は今の彼女に良い風避けになっているようだ。そういった意味では有り難い存在なのだろう】
- 315 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/13(月) 22:06:15 ID:n5SKPgxE0
- >>312>>314
「、……」
人が増えてきたなぁ、と思う。
どちらも「ニンゲン」に見えるけれど、……さて。
眉をピクリを動かして、二人を横眼で観察する。
>>313
「……ぁあ、こんばんは。
この乗り物は、何なの? これで一丁テロでも起こしてみるの?」
やけに尖った視線で女を見据えながら、話しかける。
- 316 :有澤零砂:2010/12/13(月) 22:09:27 ID:i6WWeuFEO
- >>313
「なるほど…ここは本当にいろんな人がいますね」
(関心したようすで機体を見ながら)
「紫色ってことはパーソナルカラーのはず、
あなたは相当な腕をお持ちなのでしょうか?」
>>315
「…?どうかしましたか?」
(視線を感じたのか不思議そうにそちらをみた。)
- 317 :有澤零砂:2010/12/13(月) 22:12:49 ID:i6WWeuFEO
- >>314
//間違って途中で書き込んでしまいました。
//反応は次の周にします。申し訳ない。
- 318 :白い女:2010/12/13(月) 22:14:19 ID:hGStfPTM0
- >>314
「……やあ」
ふと、そちらに視線を向けて。
普段は声をかける気にはならなかったのだが。
>>315
「んん、少年。
残念だけどテロを起こせる程の燃料が無いんだ」
少年の視線すらも楽しそうに受けて笑う。
「ここにはコイツを動かす燃料がなくてね」
>>316
「本当にそうみたいだね。
そのお陰で暇は潰れないけど困る事ばかりだよ」
「パーソナルカラーってのは無いよ。個人用だしね。
この世界で言う乗用車的な物だと思ってくれればいいさ」
と、視線の先の道路を走る車を指差して。
- 319 :キリア:2010/12/13(月) 22:20:57 ID:sUC45KKo0
- >>315
【男の視線を感じたようで、わずかに首をそちらへと曲げた……冷たい風に黒い髪が靡いている。】
【……すぐに興味は薄れたようで、目の前のコーヒーを消化する作業に戻った】
>>318
【声の先の方へと体を曲げ、その声の主に正面を向ける】
【ゴクリ、と。残りのコーヒーを飲み干し、空になった缶を足元に投げ捨てる】
「……どうかしました?」
【単純な疑問。しかし問いかけも、見かたを変えると「こちらから話たいことは全く無い」という回答になる】
【冷たいと感じるかもしれないが、初対面なんてこんなものだろう】
- 320 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/13(月) 22:27:59 ID:n5SKPgxE0
- >>316
「……いいえ。やはりこうも珍しいモノが街中にあると、『ヒト』も沢山寄ってくるのだなあ、と」
抑揚は少なめに、視線は白い女の乗るそれに、
しかし言葉のアクセントは『ヒト』の部分に、しつこいほどに。
彼の種族、と言うより「人間であるかそうでないか」を探るように、返答した。
>>318
「燃料があれば、テロを起こすかもしれない。と? おお怖い」
わざとらしく口を手で覆って、厭味ったらしく。
ぱち、ぱち。緑の瞳は女を値定めするように、ゆっくりと。
>>319
(……、ニンゲン、らしくはないな。体温があまり感じられない)
ならばどうでもいい、とでも言うように、視線を外す。
他の二人への対応はとても厭味ったらしいこの少年、何を思うのか。
- 321 :有澤零砂:2010/12/13(月) 22:34:52 ID:i6WWeuFEO
- >>318
「なるほど…ちょっと引っ越し先は間違ったかな。」
(困ることばかりという発言に、心配そうな顔になる。)
「なるほど…車ですか。」
「…ということは、あなたも別の世界から来たんですか?」
>>319
「…失礼、そちらには気づいてませんでした。」
(謝罪の言葉をかけて。)
「あなたもこれを見に?」
>>320
「ま、人間誰だって何か非日常的な物があれば、好奇心で見に来たりもするんじゃないですか?」
「まあ、自分は非日常に対する好奇心よりも技術者としての好奇心が強いですけどね。」
(妙なアクセントは気にせずこたえる。)
- 322 :白い女:2010/12/13(月) 22:37:40 ID:hGStfPTM0
- >>319
「いや、何も」
既に空になったカップを片手に笑顔を向ける女。
「少しこっちに顔を向けてくれないかな?」
僅かに首を傾け、願う。
>>320
「暇になったらするかもね。
まあ、幾らこの一機と言えど、これだけじゃ到底この街の技術の相手は出来ないよ」
けらけらと笑いながら。
直ぐに静かで真面目な表情になった顔で少年を目を合わせる。
>>321
「僕としても早く帰りたいんだけどね」
やれやれ。と首を振って溜め息をつく。
「そう言うことだよ。
キミはどういうところだったんだい?」
自分がそうであるからか、差して驚きはせず。
- 323 :キリア:2010/12/13(月) 22:46:04 ID:sUC45KKo0
- >>320
【この都市に限定して言えば、ニンゲンじゃない存在だって珍しくは無いはずだ】
【コーヒーを失った体は、微かに寒さに震えている】
【少なくとも、寒さは感じているらしい】
【足元に捨てた缶を蹴り、偶然か、それとも計ってなのか、男の方に缶は転がっていった】
>>321
「いいえ」
【ただ、質問だけを否定】
【単調で、冷たい言葉】
【だが、無視をしないのは、相手に興味が有るからなのだろうが】
>>322
【言われるがままに、相手に顔を向ける。】
【凍り付いたように感情がない表情に、雪のように白い肌。】
【青い目だけが生きているように、澄んでいる】
- 324 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/13(月) 22:51:04 ID:n5SKPgxE0
- >>321
「そうですか、『ニンゲン』、誰だって。ね」
ふ、と小さく息を吐いて――徹底された無表情に、僅かに罅が入った。
少年にそれが見えただろうか、定かではないが。
>>322
「まぁ、そうでしょう。この街でテロが成功した事例なんて、聞いたことありません」
何か、とでも言いたげな、やはり厭味な視線で返す。
>>323
「……塵は、キチンと塵箱へ捨てたほうがよろしいですよ。
礼儀がよろしくない女性は、嫌われますから」
拾い上げた缶を見て、声をかける。
少年は大の人間嫌い、もしもキリアが人間だったなら。即座に口汚く罵り始めるところだったのだろう。
- 325 :有澤零砂:2010/12/13(月) 23:00:00 ID:i6WWeuFEO
- >>322
「僕も帰りたいんですが、しばらくは帰れませんから、
ここで暮らすしかないかな…」
(ため息をついて答えた。)
「この街から、超技術とか異能とかを、抜いたような世界でしたね。」(懐かしむように話をして)
「だから、僕はただの人間、この街のみんなのようにすごい力は持ってないです…」
「まあ、人より誇れる事が有るとしたら、様々な世界を渡り歩いて教わった知識でしょうか。」
>>323
「……なら、ここで会ったのも何かの縁、
せっかくだから、あなたの事も教えてくださいよ。」
(最初は冷たい反応に気を落とす素振りを見せたが、すぐ、明るく見せるように取り繕う。)
>>324
「まるで、あなたが人間ではないような言い方ですね、まぁここじゃ普通ですか。」
(そちらの表情の変化には気づかないが、不思議そうに返す。)
- 326 :白い女:2010/12/13(月) 23:07:26 ID:hGStfPTM0
- >>323
「うん、ありがとう」
女はその血の色をそのままに写した紅い瞳と真面目な顔でキリアを見た。
女が見ていたのは顔つき、髪、色。
「今日はいい人に会えたよ」
キリアの方を見てもう一度笑む。
>>324
「一機だけではね」
と、繰り返し。
「そんなに怒らないでくれよ少年。
僕だってキミが見てくるから気になってみてたんだよ」
目の前の女は人間である。
だが、何か決定的に違うところが有る……。
>>325
「暫くは……っていうと、帰れるアテはあるの?」
少し気に成って聞いてみる。
上手くいけば自分もどうにかできそうとか、そんな感じで。
「んー、僕の町は一部進化の一部退化。そんなところかな。
この子は惑星間をつなぐ乗用車な訳だしね」
と、紫色の戦闘機を眺める。
- 327 :キリア:2010/12/13(月) 23:13:03 ID:sUC45KKo0
- >>324
【ゆっくりと男の方へ足を進め、近づいて行く】
「……そう、ですか。」
【缶の方へ手を伸ばし。掴みとった】
【青い目は、そんな少年の人嫌いな性格まで見えているのだろうか?】
【なんとなくは、解っているのかもしれない……】
>>325
「話すことは……ありません」
【冷たい言葉。……こういう言葉しか選べないのだろう】
「縁とか、偶然とか、信じてませんから」
【一応、それだけは教えてくれるらしい】
>>326
「……」
【首を傾げた。何故お礼を言われたのかが理解できないらしい】
【相手の笑みは見もしない】
【少年から取り戻した缶を手の中で持て余しながら、どこかへ歩いていってしまった】
【ちゃんと、後からごみ箱の捨てたのだろう】
//すみません、このあたりで落ちます
//ありがとうございました
- 328 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/13(月) 23:18:53 ID:n5SKPgxE0
- >>325
「……えぇ、僕は妖でして」
視線を逸らす、とてもあからさまに。
視界に入れたくない、とでも言うような、わざとらしい厭味だった。
>>326
「仲間を呼べば、あのビルでも崩落させられますかね」
視線の先には、聳え立つという言葉のふさわしい「千夜」のビル。
ちらりと視線を戻して、ピクリと眉を上げた。
(……混ざっているのか、な)
>>327
「ええ。マナーですからね」
それだけ言って、見送って。
「……僕も、帰りましょうか。では皆さま、くれぐれも『夜道にはお気をつけて』」
ひらり、手を振ると同時にターン、夜の闇に消えてゆく。
//おう使用時間限界……ありがとうございました!
- 329 :有澤零砂:2010/12/13(月) 23:28:29 ID:i6WWeuFEO
- >>326
「まあ、昔世界を飛び越える機械を知り合いにもらったんです、
まあ、今は壊れてますが…ここならきっと直すのに役に立つものは有るでしょうし。」
「なるほど、ってそれ宇宙も飛べるんですか?!…技術力は高そうだ。」
(結構驚いている。)
>>327
「そうか、それは残念だね…」
(しょんぼりとした表情だ。)
「合理的な考えだね…まあ、また会う機会があったら何か教えてよ。」
(そう言って見送り)
>>328
「はぁ…なるほどね…だったらその態度も頷ける。」
(ため息をついて、自分で納得して。)
「まあ…気を付けるよ、ご忠告ありがとう。」
(少し見送りこちらも視線を反らして、言う。)
//お二人ともお疲れさまでーす。
- 330 :白い女:2010/12/13(月) 23:30:05 ID:hGStfPTM0
- >>327
「何でもない日を祝おうと僕の友人は言うよ」
その少し戸惑った様子を見て、女はまた微笑んだ。
「やはり、似てるよ」
//おつかれさまでしたん!
>>328
「出来る出来ないは抜きにしてもやりはしないさ。面倒だからね」
千夜のビルを視界の端に。
笑顔を見せると少年を見送った。
//おやすみなさいませー。
>>329
「へえ、それは気になるね」
戦闘機の上を動き、青年に近付く。
「一応ね。今は燃料不足さ」
- 331 :有澤零砂:2010/12/13(月) 23:36:23 ID:i6WWeuFEO
- >>330
「まあ、今は持ってないというか、持ち運べるような機械ではないので、倉庫入りですが…
また機会があればお見せしましょうか?」
(こちら側もそちらに近寄って返事をして。)
「…さっきから気になってるのですが、燃料は何ですか?
ただのガソリンなら買ってくればすぐ使えるでしょうし…」
(不思議そうに尋ねた)
- 332 :白い女:2010/12/13(月) 23:42:39 ID:hGStfPTM0
- >>331
「ん、凄く興味があるよ。
キミさえよければ是非見せてほしいな」
年相応の嬉しそうな笑顔を見せる。
因みに年齢は有澤と全く変わらない。
「視るかい?
ここじゃ手に入らなかったんだよ」
戦闘機から降りると、後方にある燃料タンクの蓋を開けた。
この辺りは乗用車の物と変わらないが……。
- 333 :有澤零砂:2010/12/13(月) 23:49:29 ID:i6WWeuFEO
- >>332
「…でも本当なら今すぐにでも見せたいんだけど、こっちに来たばかりだから、倉庫も滅茶苦茶なんだ…だから、見せれるのはまた今度ね。」
(対称的に申し訳なさそうな表情をそちらに見せる。)
「ありがとう、じゃあお言葉に甘えて…確かに車の代わりだけあって、ここは変わらないね。」
(まじまじと中を見てみる。)
- 334 :白い女:2010/12/13(月) 23:52:13 ID:hGStfPTM0
- >>333
「いやいや、見せてくれるだけでもうれしいんだよ」
フフッ。口に手を当て微笑んだ。
「どう? 珍しい物だと思うんだけど」
と、青年に場所を譲る。
中に入っているのは淡い緑色の液体に見える。
- 335 :有澤零砂:2010/12/13(月) 23:57:54 ID:i6WWeuFEO
- >>334
「ありがとう…まぁ一週間もすれば見せられる程度にはなるかな…。」
(にっこりと微笑み返して。)
「…うーん、僕が今まで見てきた世界にはこんなものは無かったなぁ。」
(液体を角度を変えてみたり、手で扇ぎ匂いを嗅いだりしてみる。)
- 336 :白い女:2010/12/14(火) 00:08:08 ID:hGStfPTM0
- >>335
「それは有難いね」
匂いは無く、ただ緑色の物質(微妙に発光している)である。
なんと、女は燃料タンクに手を突っ込み、その物体を掴んだ。掴めた。
「面白いでしょ?」
女の手の中で緑色の物体が光っている。
先程は液体の様だったが、手の中では柔かいスライムの様な物に成っている。
- 337 :有澤零砂:2010/12/14(火) 00:14:10 ID:i6WWeuFEO
- >>336
「まぁ、見せる準備ができたら連絡するよ。」
(掴んだ様子をみて驚いている)
「なるほど…これはすごい。」
(そしていろいろ考えてみる、こんなものを見せられてると、どう応用するか考えてしまうのが技術者というやつなのだ。)
(まぁ彼の専門はプログラミングだが)
- 338 :白い女:2010/12/14(火) 00:18:03 ID:hGStfPTM0
- >>337
「適当に街中色んなところに居るから」
骨の折れる話である。
「凄いでしょ?
僕も始めて見た時は驚いた物だよ……」
- 339 :有澤零砂:2010/12/14(火) 00:30:39 ID:i6WWeuFEO
- >>338
「まぁ、その時はうまく探すよ。」
「確かに…これなら加工も出来そうだし…」
(と呟いていると、急にアラームが鳴る。)
「あわわ…もうこんな時間だ、ごめんね帰らなくちゃ。」
(慌ててながらも謝罪の言葉をかけて)
「今日は良いものを見せてくれてありがとう。じゃあまた今度ね…」
(そう言って慌てて去っていく)
//眠気がヤバイので落ちます。絡みありがとうございました、お疲れさまでした。
- 340 :白い女:2010/12/14(火) 00:33:26 ID:hGStfPTM0
- >>339
「うん、じゃあね」
小さく笑うと青年を見送る。
「ふわ、ぁ……眠いな」
そういうと戦闘機の中にもぐりこみ、直ぐに眠りに入った。
- 341 :馬霧 真琴:2010/12/14(火) 21:15:37 ID:.ViFOavA0
- 【公園のベンチ】
キコ…キコ…と油が満足に差されていないブランコに座る、黒髪の少女。
暖かな缶コーヒーを両手で包み込むように持ち、フゥっとため息を付く。
「はぁ……仕事探さななぁ…。」
この缶コーヒーを購入し、資産は5000と20程。
困った。非常に困った。
かといって、この少女が出来ることは…非常に限られている。
その為にはコネクションが必要だが、そのコネクションが作れない。
さぁ、どうしようか。
再び真琴はため息を付いた
- 342 :セシベル・S・コープス:2010/12/16(木) 22:22:43 ID:Mr9mbf0.0
- 飯が食いたいそれも甘いモノがいいなおっと新聞を最近見てないな
読み物といえば確か読みかけの本があったがしかし掃除もしたいものだ
筋トレもしたいな散歩も面白い日用品を買いに行こうか風俗も捨てがたいな
金に余裕を持つのも悪くない労働もたまにはしたくなるものだフフフハーーハッハッハッハ!!
つくづく思うが……俺はこの身一つじゃ足りんなぁ、三つ子に生まれたかった。
【マシンガン独り言を一息に言い終え、胸板に右手を当てて嘆息する男】
【じゃあ今何をしてるのかと言うと……いつも頭に乗せている小さな王冠を丁寧に磨いていた】
- 343 :白い女:2010/12/16(木) 22:27:52 ID:hGStfPTM0
- >>342
「うるさいよ、そこ」
紫色の戦闘機のハッチが開き、白い女が顔をのぞかせる。
溜め息を吐き、例外的に紅い瞳でセシベルを軽く睨む。アルビノの女だ。
「なんでこの中でも響く位に喋るかなぁ……。
僕は眠ってたっていうのに。少し静かにしてもらおうか」
そういうとハッチをしめた。
- 344 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/16(木) 22:33:56 ID:n5SKPgxE0
- >>342-343
「……、はぁ」
眉間に縦皺を寄せながら歩くは金髪の少年。
ぱすぱす、と何やらズボンのポケットを念入りに叩いている。
「ニンゲンってのはどうしてこう……年端もいかない子供の財布を狙うなんて愚の骨頂。
そ、して……この街には静かな場所、ってのは無いのかな」
目の前の光景を見て、あからさまな溜息を吐いた。
- 345 :セシベル・S・コープス:2010/12/16(木) 22:37:14 ID:Mr9mbf0.0
- >>343
はいスイマセンッ!!
【無駄に勢い良く、故にもっともっと響く声を高らかにあげ】
まったくもってその通りだ物事を為さぬならまだしもいざ為すとなれば
もはやそこは既に静寂を是とする集中の場、課した仕事求める成果を
存分に追求することが最も良いとされるからな私もまだ精進が甘いと
そういうことに違いないおっと甘いといえば甘いモノが食べたい羊羹がいいな羊羹と缶コーヒーにしようか
【最初は静かに、でもだんだん大きく最終的にはさっきと変わらないトーンで独り言再開】
>>344
うるっせェボケェエエエーッ!!!
人が静かに集中しようって言ってる時に横からベラベラベラベラマシンガントークか!
その口は節穴か! 節穴のほうがうるさくない分まだいいわ!
【キンキン響く怒鳴り声をあげながら少年を指さしズンズカ歩み寄る。最終的に指先が鼻を押すくらい】
- 346 :白い女:2010/12/16(木) 22:41:21 ID:hGStfPTM0
- >>344
この間の。
とか思いつつ横目に捉えておく。
>>345
「だから煩いんだよ!!」
ハッチを勢いよく開けると身を乗り出して叫ぶように。
「おっ……わわわっ!」
その勢いで落ちた。
- 347 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/16(木) 22:46:19 ID:n5SKPgxE0
- >>345
「は、うっ」
ふにゃり、
遠慮なしに少年の鼻を押す青年の指、少年は苛立った様子でそれを振り払う。
「煩い、という言葉に関しては君に だ け は 言われたくないねッ!
はん、僕の口が節穴なら君の口はイカレた音楽プレーヤーだ! 修理の仕様も無さそうだから業者にスクラップにして頂いては如何かなッ!?」
緑の瞳をこれでもかと歪めまくって、刺すように青年を睨んだ。
>>346
青年との口喧嘩発生、騒音はレベルを増してゆく――
- 348 :セシベル・S・コープス:2010/12/16(木) 22:51:54 ID:Mr9mbf0.0
- >>346
む?
【首をかしげた頃には女は落ちかかっていて、額を押さえてやれやれと首を振る】
フフフ……まったく、慌てちゃ駄目だ。だけど大丈夫ここにいるのは他でもない俺。
君が落ちるより早く君の元へたどり着き――
転んだ君に手を差し伸べてあげようじゃあないか! さっ、だから安心して存分に転びたまえ。
【しかも言う割に早く辿りつかないっていうかなかなか移動し始めようともしない】
>>347
イカ『し』た音楽プレーヤー? フッフ……褒めても[ピー]しか出ないよ、少年。
【異能都市は健全なスレッドです】
【目を閉じて気取った笑いを浮かべて、ポケットに手を突っ込む様はまさにナルシスト】
オーケーオーケーぇぇえい、ならば俺もうるさい君もうるさいという事で手を打とう。
だからそんなに見つめるな。俺とてテレるぞ。
- 349 :白い女:2010/12/16(木) 22:56:06 ID:hGStfPTM0
- >>347
「いっつ、ぅー」
頭から落ちたらしく後頭部を抑えながら立ち上がる。
>>348
「キミは煩い上に意味が解んないね」
立ち上がると手を叩き、次に全身についた土を落とす。
「後、羊羹とコーヒーは合わない」
細い右手の同じく細い右の人差指を付きつけながら。
- 350 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/16(木) 23:00:47 ID:n5SKPgxE0
- >>348
「っ……」
ドン引き。
一歩大きく後ずさり、ピンヒールがざっと地面を擦る。
「見つめ……君、本当に頭は大丈夫なのか……」
黄色い救急車を呼ぼうか、とも思い始めた。
>>349
「あ、」
この前の、白い。
そこまで思い出して、何を言おうか。考え中。
- 351 :セシベル・S・コープス:2010/12/16(木) 23:06:37 ID:Mr9mbf0.0
- >>349
あ、悪いがもう一回地面に転んでくれ。間に合わなかった。
【今更手を差し伸べながら歩いて来る】
あと羊羹とコーヒーはそれなりに悪くないぞ。ブラックならな。
>>350
視線のレーザービームってヤツだ。分かる? 俺は分からん。
【肩に引っ掛けただけの短いコート、下のギリギリの線まで下げられたズボン】
【それでもって夜中に騒ぐナルシストとなると最早呼ばれてもしょうがない様相だ】
何故だろうな……俺にとって当たり前と思うことを言うだけで周りが引いていく。
まぁ、仕方ない。俺の欲望には変えられん。
【参った様子で首を振るのも、なんだかまんざらじゃないように笑いを含んでいる】
- 352 :白い女:2010/12/16(木) 23:09:35 ID:hGStfPTM0
- >>350
「ん、やあ。また会ったね」
少年の声に反応し、柔和な笑みを浮かべて迎える。
>>351
「断る」
手をはたいた。
男の目に向けてジト目の視線を送る。
「んー、それも解らない」
- 353 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/16(木) 23:14:36 ID:n5SKPgxE0
- >>351
「まったくわからない」
わかんない。
「……本当に、病院に行くことをお勧めするよ……?」
少年の視線が急に可哀想なモノを見るような目つきになった。
本気で頭の心配をしていらっしゃるようです。
>>352
「……ええ」
あの、正体の解らなかった女だ。
気になるのだが、切りだし方がよく解らなくてまた沈黙。
- 354 :セシベル・S・コープス:2010/12/16(木) 23:20:28 ID:Mr9mbf0.0
- >>352
イェーイ。
【なぜか息を合わせて手をパシーンと叩き合わせる】
まぁ、いい……そう羊羹の話などどうでもいいのさ。
【ようやく磨き終わった王冠を頭に乗っける】
ここは君の家か? 随分変わったデザインだな。住めるスペースが狭くないか?
【戦闘機に目を移して、ポケットに手を突っ込んだまま左右にゆらゆら揺れる】
>>353
なんだ。俺は君に哀れみの目で見られるほどアレじゃないぞー?
ただちょーっと常識から逸れるだけだ。そういう点じゃどうせ君らも同じだろ?
【王冠を頭に乗せる。不安定にぐらつくが何故か落ちはしない】
で、君はこの夜中にどうした? 子供が夜中に出歩くのは良くないっていうが、俺は咎めんぞ。
- 355 :白い女:2010/12/16(木) 23:26:15 ID:hGStfPTM0
- >>353
「どうかした?」
首を傾げ、微笑みかける。
人間の匂いがすると言えばするし、しないと言われればしない。
非常に微妙なライン。
>>354
「ハァー……あーぁ」
限りなく長い溜め息。
「簡易的なね。
どうみても家じゃないよね」
まるで子どもに言い聞かせる様な口調だ。
- 356 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2010/12/16(木) 23:28:55 ID:n5SKPgxE0
- >>354
「いいや、言わせてもらうけどどうみてもアレだ」
マジレス
「夜の散歩をする子どもなんて、この街じゃあ日常茶飯事だろう。ほっといてくれ」
つーん。かわいそうな視線モード終了。
>>355
「……いや。今度でいいや」
くあ、と一つ欠伸、踵を返して。
「さすがに眠い、ね……さよなら。二度と会いたくないよ、特にそっちの長髪の方」
憎まれ口一つ残して、去って行った。
//眠気ェ・・・ありがとでした!
- 357 :セシベル・S・コープス:2010/12/16(木) 23:32:24 ID:Mr9mbf0.0
- >>355
やっぱりか?
それとなく飛行機っぽいなーと思ったが俺は飛行機はあんまり知らんし、もしかしたら
それっぽい形をした家なのかそうに違いないと思ったが……。
【ふーむ、と納得したふうに長く息を吐いて】
で、なんだ。拾ったのか、アレ。
>>356
つれない子供だ……。じゃあ今度会うときは髪を切って会おう。
【ポケットに手を入れたまま、背中を丸めてけらけらと笑った】
//おつあり!
- 358 :白い女:2010/12/16(木) 23:37:22 ID:hGStfPTM0
- >>356
「クス。そうかい。それじゃあまただ」
そういうと紅い左手を振った。
//おやすみなさいー、お疲れ様でした。
>>357
「キミの激しい思い込みと理由の解らない解釈には初対面の僕でも面倒事だと解るよ」
そう言い放つとクルッと振り返り、戦闘機の中に戻ろうと手をかけた。
- 359 :セシベル・S・コープス:2010/12/16(木) 23:40:12 ID:Mr9mbf0.0
- >>358
……
赤……?
【ちらと見えた振る手。怪訝そうにぼそっと呟いた】
- 360 :白い女:2010/12/16(木) 23:47:05 ID:hGStfPTM0
- >>359
「ん、どうかした?」
自身の左手を見て。
真紅のグローブの様だ。手の甲の辺りには黄色い宝玉の様な物も見える。
- 361 :セシベル・S・コープス:2010/12/16(木) 23:54:42 ID:Mr9mbf0.0
- >>360
いや、綺麗な物を着けてるもんだなってさ。
引き止めて悪かった。存分に寝るといい。俺は五月蝿いが、静寂もまた愛と知っている。
フッ……フフフフフフフ! なんかいい事言った気分!
【どう立ってるのか分からないジョジョ立ち姿勢でまた笑い出し】
- 362 :白い女:2010/12/16(木) 23:56:51 ID:hGStfPTM0
- >>361
「これは大切な物だからね」
満足げに何度か振ると、手の甲の宝玉を眺めた。
「煩いのが解ってるんならどうにかしてほしいかな……」
右手の人差す指で頬を掻き、年相応の困り顔を見せる。
- 363 :セシベル・S・コープス:2010/12/17(金) 00:06:02 ID:Mr9mbf0.0
- >>362
ほー。どうも宝石やら貴金属は嫌いだ……意味もないのに金になるあたり。
争うためにあるようじゃないか?
【手の甲を指差し辛辣に、でもすぐ緩んで】
だが思い出となれば良かろう。フフ。
最大限努力はする! 無駄だろうがな!
【胸張って言うセリフじゃない】
- 364 :白い女:2010/12/17(金) 00:11:45 ID:hGStfPTM0
- >>363
「これには意味が有るんだよ」
右手で宝玉を撫でる様にするとそれが回転をする。
「思い出以上の物だよ」
「無駄ってねぇ……。
少しは頑張ってみなよ? あ、出来ればここから離れたところでね」
そういうと手をかけて戦闘機に乗りこんだ。
「じゃね、おやすみっ」
右目でウィンクをするとハッチを閉じた。
- 365 :セシベル・S・コープス:2010/12/17(金) 00:14:16 ID:Mr9mbf0.0
- >>364
おやすみっ!!!
【やっぱり五月蝿い】
【でもそれから静かに足音は遠ざかり、やがて夜に静寂が戻った】
//おつありおやすー
- 366 :黒沢小百合:2010/12/17(金) 23:31:57 ID:SSMHlh/20
- 【公園】
「さ、さむい……。
さすがに、もう外で夜食をとるのは
よしたほうがいいですね……。」
小百合は、千夜本社ビルと寝泊り用のホテルの間にある
公園でコンビニのパンなどを食べ、夕食とすることがよくあるが
さすがにきつくなってきたらしい……。
- 367 :名も無き異能都市住民:2010/12/17(金) 23:46:29 ID:PBnIervYO
- >>367
大小様々なもふもふ達がきゅーきゅーと鳴きながら寄り合っている。
猫の集会ならぬもふもふの集会であろうか。
- 368 :黒沢小百合:2010/12/17(金) 23:50:53 ID:SSMHlh/20
- >>367
「あ、もふもふ。」
あれだけもこもこしていれば冬でもあったかいだろうなあ、
と小百合は考えながらにくまんと缶コーヒーで寒さをごまかした。
「いつのまにか、都市に住み着いているけれど、
どこに住んでいるのでしょう……。」
木のうろなどに妖精のごとく隠れ住んでいるのだろうか、
と小百合は想像しているのだが……。
- 369 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 00:01:30 ID:PBnIervYO
- >>368
隣にいるものときゅーきゅーと会話するもの、寝転がるもの、それに群がるもの。
かように自由なもふもふ達だ。きっと各々自由に暮らしているに違いない
白に黒に赤、3匹がそちらに、ぴょんこぴょんこと近付いてくる。
サイズは、丁度手の中の肉まんよりふた周り大きいくらいだろうか
- 370 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 00:09:34 ID:SSMHlh/20
- >>369
「…………。」
普段、小動物には特に好かれるというわけでもないので、
このもふもふたちは人になれているのだろう。
「……どんぐりが主食と聞きますが、
こういうものも食べるのでしょうか……。」
にくまんの皮の部分をちょっとちぎって与えてみる……。
- 371 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 00:16:09 ID:PBnIervYO
- >>370
与えられたそれを、一様にみやって体を傾げる。
周りを回ってみる少しだけ警戒心が強い黒、鼻先(?)でつついてみる好奇心の強い白、直ぐに飽きて小百合の爪先にじゃれついてみる奔放な赤と、その後の反応は様々であった。
集会の方はといえば、群がりに群がってもふもふのピラミッドが出来ている。ダイブしたらさぞ気持ちよかろう
- 372 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 00:23:51 ID:SSMHlh/20
- >>371
「ううむ、やはり食べないようですね……。」
にくまんの皮を引っ込めて。
赤もふをつま先でちょいちょいとからかうように突っついてみる。
「す、すごい事になっている……。」
小百合にも飛び込んでみたいという気持ちはあったが、
それは社会人として到底立派といえる行為ではないし、
もふもふたちも嫌がるだろう。もしかしたら潰れてしまうものもいるかもしれない……。
しかし、珍しい光景を見た小百合のテンションが少しあがったのは確かであった。
- 373 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 00:33:07 ID:PBnIervYO
- >>372
黒はほっとしたように震え、白は若干残念そうに眼に当たる光点の明度をさげた。
赤は不意の一撃にコロリと倒れるも、起き上がった時には『その挑戦受け止めた』と言わんばかりに眼を爛々と輝かせてきゅーきゅー鳴きながら再び爪先に向かっていった。
その姿を見て黒も白も、どうやらこの人は遊んでくれるらしいと判断したのか遅ればせながら参戦する。
靴越しからもそのもふもふした感触が感じられる気がする
一方ピラミッドは自壊した。中心部分になにか光輝く物体が落ちている
- 374 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 00:37:35 ID:SSMHlh/20
- >>373
つまさき vs もふもふ×3。
ファイッ
足にむらがってくるもふもふたちをころころと転がして
からかっているうちに、ピラミッドは自壊してしまった。
しかし、輝く謎の物体は小百合のところからでも容易に視認できて。
「なんでしょう……卵、かなにかでしょうか……。
ですが、卵生のようにはみえませんし……。」
- 375 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 00:50:31 ID:PBnIervYO
- ウィーンツマサキィ
飽きたのかそれとも光輝く物体に理由があるのか、爪先から離れ、集会に戻っていく三匹(少なくとも赤は名残惜しそうであった)。
集会をしていた集団は謎の宝石(としか表現しようがない物体)を乗せて、わらわらと小百合のいる方へ、より正確には小百合のいる方角の先――都市中心部――に向かおうとしているらしい
- 376 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 00:56:23 ID:SSMHlh/20
- >>375
「くにへかえるんだな。おまえにもかぞくがいるだろう。」
なぜかは分からないが、小百合はそ
ういわなければならないという感覚に強く襲われた。
そして、例の宝石を運ぶもふもふたちをずっと見つめて。
「知能もそれなりにあるようですし、
あれは原始的な宗教のようなものでしょうか……。」
ちょうど、明日は休暇だったはずだ。
興味をそそられた小百合はもふもふを追跡する事にした。
- 377 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 01:07:01 ID:PBnIervYO
- 何匹かはそちらの方を不思議な顔で見ている。が、特に気にした様子もなく進んで行く。
ぽすん、と肩に軽い衝撃を感じる。見ると先程の赤いもふもふだ。
きゅーきゅーと何やら語りかけてくる。この先には何があるのか等を説明しているのかもしれない……当然解読は出来ないのだが
キラキラ光る宝石と共に、都市の中心へと向かうもふもふ達。
ちゃんと信号や横断歩道等の交通規則に従う辺り、随分人の世の暮らしに慣れたと見える。
- 378 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 01:10:14 ID:SSMHlh/20
- >>377
「本当に人に慣れている……。」
今度は肩にのってきた赤もふを人差し指で撫でながら
もふもふたちについていく。
以前、もふもふを崇める(?)人たちをみたが
彼らなら、この赤もふが言っている言葉が分かるのだろうか。
- 379 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 01:19:23 ID:PBnIervYO
- >>378
つつく指先に伝わる感触、プライスレス。赤もふは落ちないように指先とじゃれつく事にしたようだ。
集団の終着点となったのは、それなりに大きなとある一棟のビルであった。
入り口には数人の如何にも怪しい覆面衣装を着た人間により見張られている……
『もふもふ教団本部ビルヂング』と書いてある、それはそれはお近づきになりたくない場所であった。
「ん……?おお宝玉が出来たのか、今開けるからまってなさい」
覆面の男が宝玉の存在に気付くと入り口のオートロックを開けに去っていく
「……して」「……そこな方は」「……何用か?」
- 380 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 01:24:13 ID:SSMHlh/20
- >>379
んな事を考えていたら案の定
もふもふ教団のアジトについてしまった。
「いえ、偶然この宝石ができたところを見てしまって、
それをどこかへ持っていこうとしているのか、観察していたのです。
もしかしたらこれがもふもふのお導き、なのかもしれませんね。」
導きだとか、教団関係者が喜びそうなワードを口にしてみる……。
- 381 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 01:35:57 ID:PBnIervYO
- >>380
「ふむ、真偽はどうあれ君は赤い子に懐かれている。うちの子のが可愛いけど」
「とすれば、導きである事は否定出来ない。うちの子のがもっと可愛いけど」
「元々広く門戸は開かれている。これを機に入信するのも良いだろう。うちの子が一番可愛いけど」
ああ゛ん!?と身内同士で喧嘩が始まりそうになる。
そんな折、先程オートロックを解除しに言った男が戻ってくる。
「開いたよ。さ、お入り……。あんたも入ったら良い。入りたければな」
ゴスゴスと身内三人に仕置きの拳骨を食らわし、そう行ってビルの中に入っていった。
もふもふ達も男の後に続いてビルの中に入っていく
- 382 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 01:41:28 ID:SSMHlh/20
- >>381
「……どうも。」
門番たちに会釈をしてビルへと足を踏み入れる。
小百合は強いて言うなら上司である夜刀神蔡生を信仰しているが
基本的には、無神論者である。
もふもふに生物学的興味はあるが
信仰する気はまったくなかった。
(こんなビルに本部を構えているとなると、
それなりに儲かっているようですね……。)
- 383 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 01:52:59 ID:PBnIervYO
- >>382
「すまんね。見張りは過激派やら短気が多いから……」
先程の一瞬の険悪な(内ゲバの)空気の事を一応詫びる覆面の男。格好以外はそれなりにまともらしい。
ほぼ消灯されている一階は、広々としたホールであり様々なもふもふグッズがせわしなく置かれているのがうっすらと感じられる。
信者や大量のもふもふの為か、ビルの規模に比していささか大型のエレベーターがホールの中央に設置されており
ぶつぶつと呟く男はさっさとエレベーターに乗り込んで待っている。
「この時間だと……教祖様と戯れてる頃か。七階だな」
- 384 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 02:00:32 ID:SSMHlh/20
- >>383
(キャラクターグッズは受けるだろうな……。
かわいいし、もふもふ。)
なるほど、お布施だけでなく
キャラクターグッズも売っているのか。
小百合は今度来て、もふもふストラップ辺りを買おうか本気で悩んだ。
そんな事を考えている間にエレベーターは、動き始める……。
- 385 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 02:14:39 ID:PBnIervYO
- さて、小規模とはいえピラミッドのようなものを拵える程度のもふもふ達である。
大規模なエレベーターとはいえ、多少の圧迫感は否めない。
キューキューむぎゅむぎゅ。でも暖かいしもふもふだし幸せと言えば幸せかもしれない。
チン、と電子音。一瞬の浮遊感の後に開かれる扉、なだれるもふもふと小百合達。
七階は、狭く、しかし広かった。恐らく空間をいじっているのだろう。認識としては普通の一室程度(無論有り得ない)にしか感じられない部屋には、紫のゆったりとしたロープを纏った妙齢の女性と、白いもふもふに跨った少女(神)が神々しく待ち構えてい
「よーしよしよしよしよしよしよしよし!ウフフフもふちゃん可愛いよもふちゃん」
「キョーソ落ち着いてー!落ち着いてー!!」
待ち構えていた
- 386 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 02:19:15 ID:SSMHlh/20
- >>385
「ぉほお……。」
思わず変な声がでてしまったが、
もふもふと一緒にぐてん、と扉からなだれる小百合。
「こ、ここは……?」
なにやら尋常ではないテンションの教祖と、
もふ神が目に飛び込んでくる……。
こんなんで彼らが教団のトップだと分かるものは多分少ない。
とうぜん、小百合も彼らがトップなのだとはもふもふの産毛ほども考えなかった。
- 387 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 02:31:06 ID:PBnIervYO
-
「あちらの方が我らが教祖、ナランハ様だ。……普段はあんなんじゃ無いんだが……」
>>386
「キョーソ!人!人!入信にきたかも!」
「うぅー…もふちゃん分不足で教祖頑張れない……あら本当」
もふ神様を抱きしめながらそちらを見やる。大量のもふもふと、信者と……非信者。
「初めまして、ようこそ我が、いえ彼女の教団へ(キリッ」
もふ神様を抱き締め
「私が教祖、人を束ね導く者と天啓を賜りし者ナランハ(キリッ」
頬ずりしながら
「私達はあらゆる人を拒みません。一体この様な時に如何なる御用件でしょうか(キリッ」
顔や言葉だけは威厳たっぷりに教祖は訪ねた
- 388 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 02:39:38 ID:SSMHlh/20
- >>387
「え、ええと……私は入信に来たのではなくて……。」
いつもの小百合なら、冷静に答えを返したのだろうが
不意打ちで教祖だと名乗られたため、少しどもりながら返答してしまった。
もっとも、もふもふまみれの現状で
冷静にあけしても説得力は皆無だろうが。
「もふもふたちが宝石を運んでいるのを興味深く思い、
追ってきたところこの建物にたどり着いたのですよ。」
// そろそろ寝ないといけないお……。
// 続きは明日ということでどうでしょう。
- 389 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 02:48:26 ID:PBnIervYO
- >>389
「そうなのです?キョーソ残念だったね」
「うん。教祖残念……いえ、いつでも我々は貴女を待っているわー。さて、それは置いて、宝石でしたか?」
結局ゆるゆるな表情で小百合に語りかける教祖ナランハであった。
きゅーと一鳴きして、一匹のもふもふが頭に緑色に輝く宝石をもふ神様に捧げるように近付いて行く。
//おーらい。私も久々の絡みで眠気マッハであった。
//そして少しノリが思いだせないのであった
//お疲れ様ですーノシ
- 390 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 20:35:24 ID:SSMHlh/20
- >>389
「あぁ、ええ……。」
先ほどから、調子を狂わせられっぱなしであったが
服にまとわりついていたもふもふを払って
例の宝石をまじまじと見つめる。
- 391 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 23:06:07 ID:PBnIervYO
- 「うふー。ありがとう、これは良いものだよ」
教祖ナランハの腕の中で、捧げられた宝石を受け取ると、なむなむ拝んで跨ったしろさん「に」入れるもふ神様。相変わらずの理解不能度であった。
「あれは、信仰(アイ)が形をもったもの。元々もふもふ教というものの輪に人は存在していないのよ」
「こんな風にもふもふ達がもふ神様を信仰し、もふ神様と共に何時までも在るというのが本来の在り方なの」
よしよしと、宝石を捧げたもふもふを撫でるもふ神様をみながら微笑み答える教祖。
威厳はまるでないが、包容力は感じられるかもしれない。
「爪も牙も、魔も邪も持たない彼等はただ祈りを捧げる。愛おしいと思わない?」
- 392 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 23:22:36 ID:SSMHlh/20
- >>391
「なるほど、これは例の『もふもふ』たちの宗教を
人間も一緒になって信仰しているのですね。」
信仰が宝石になるという理屈はよく分からないが
きっと、信仰心による奇跡というものなのだろう。
「イルカは遊ぶ、寝る、食べるの概念しか持たないといいますが、
それに信仰の概念が加わったようなものでしょうか。」
- 393 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 23:39:11 ID:PBnIervYO
- 「うちの幹部にもふもふと喋れるだけの能力者がいるんだけれど……どうなのかしらね」
「ただ、分かるのは彼等もヒトを嫌ってない事と、とても自由に生きているってこと」
「生物としてのもふもふに対する興味は私には無いから、詳しい事はわからないの、ごめんなさいね」
「ああ、弱きものの祈りが生んだ奇跡!なんて美しくもふちゃん可愛いのかしら!」
言語が半ば崩壊している気がする。
- 394 :黒沢小百合:2010/12/18(土) 23:45:11 ID:SSMHlh/20
- >>393
「たしかに、こうしてあなた達と共に生活しているようですし、
人間の生活様式にも理解を示しているようでした。
それに宗教の概念がある以上、知性はかなり高いようですね。」
基本的に、生物的な側面からの興味でもふもふに接する小百合。
「最近はペットにしている人もいるようですし、
見た目はああですけど適応能力も高いようですから、
単に弱きものという感じは今となってはしませんね。」
- 395 :名も無き異能都市住民:2010/12/18(土) 23:55:00 ID:PBnIervYO
- >>394
「うふふ、ちゃんと皆仲良くしてくれて教祖嬉しいわー」
「くーるーしーいーよー」
「苦しがるもふちゃんも可愛いわウフフ」
「もふちゃん達も人達も大分お互いの距離を掴んできたところかしら?
でもまだまだこれからよ、私は此処にもふもふ達の理想郷を築くんだから!」
この人、かなり野望は大きかった
「……そういえば、喫茶店の屋根裏に集団で棲んでたり、というのは聞いたことあるわー
貴方も赤毛の子に気に入られてるみたいだし入ればいいのに」
「強いチカラに疲れたら、彼等と一緒に癒されるのも一つの生き方よ」
- 396 :黒沢小百合:2010/12/19(日) 00:03:05 ID:SSMHlh/20
- >>395
「いえ、私は無神論者ですから。
科学こそ新時代の神であるというのが私の考えです。
人それぞれ思想の違いはありますが、ここは譲れませんね。」
つまり、入る気はないということだ。
「さて、謎も解けましたし
そろそろ私は失礼しますね。」
すく、と立ち上がって。
- 397 :名も無き異能都市住民:2010/12/19(日) 00:12:27 ID:PBnIervYO
- >>396
「教祖とっても残念」
しょんぼりしながらパンパンと手を二回打つ。
ぐねぐねと空間がかき乱される気配。一瞬の不快感が部屋を駆け抜け、そして消えた。
「これで外に直行よー。可愛い無神論者さん。心変わりをお待ちしてるわー」
見るに、今まであったエレベーターの入り口は無く、代わりにそこには最初に潜った一階の門が鎮座している
- 398 :黒沢小百合:2010/12/19(日) 00:15:53 ID:SSMHlh/20
- >>397
「っ……。」
不快そうに顔をゆがめたが、
一階の門を一瞥して。
「私には、疲れている暇などないのですよ。
立ち止まっている暇も、ね。」
小百合はそれだけ呟いて町の雑踏へと消えていった。
- 399 :有澤零砂:2010/12/19(日) 22:46:49 ID:i6WWeuFEO
- (少年が公園のベンチに座って空を見ながら。)
「雲は何も考えずに空を漂うか…雲のように何もせずに生きるのも楽だろうなぁ。」
(ボソリと呟いた)
- 400 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 22:49:59 ID:WVrfsEdY0
- >>399
「おなかいっぱいなの〜。」
【公園に一人の少女が入ってくる、全身に包帯を巻いていた】
「ひとやすみしようかなの…」
【そういってふう、とため息をついて近くのベンチに座り込んだ】
- 401 :有澤中身:2010/12/19(日) 22:53:40 ID:i6WWeuFEO
- >>400
(そちらの声に気づいたらしく、ちらりと一瞥し。)
……病院から抜け出しちゃ駄目だよ!
(全身の包帯を見て何か勘違いしたらしい。)
- 402 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 23:01:55 ID:WVrfsEdY0
- >>401
「あうあう?だいじょぶなの!
けがはだいじょぶなの〜!」
【腕を大きく振る】
「へーきだよなの〜」
- 403 :有澤零砂:2010/12/19(日) 23:08:34 ID:i6WWeuFEO
- >>402
(すこし疑った様子で。)
本当に?そんなに体に包帯を巻いて言っても説得力ないよ?
(困った様子で。)
- 404 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 23:11:33 ID:WVrfsEdY0
- >>403
「あうー、へーきなの!
こうするためのものだからなの!」
【そう言って右手を上げると】
うねうねうね
【右手の包帯が蛇のようにうねうねとうごめき始めた】
- 405 :有澤零砂:2010/12/19(日) 23:17:42 ID:i6WWeuFEO
- >>404
(すこし驚いた様子で。)
「なるほど、君もそういう事ができる訳か。疑ってごめんね。」
(すこしだけため息をついて)
「そういう不思議な能力が使えるって…どんな気分なの?」
- 406 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 23:21:03 ID:WVrfsEdY0
- >>405
「あうあう、きにしないでなの〜
そういうのはなれてるからなの〜」
【笑顔で両手を振る】
「あうー、つかえることふしぎにおもったことないから…
よくわからないなの…のうりょくあるの…なの」
【不思議そうに首をかしげて言う】
- 407 :有澤中身:2010/12/19(日) 23:27:48 ID:i6WWeuFEO
- >>406
「まあ、次は間違えないよ。」
(にっこりと微笑み返して。)
「あー生まれつきならそれが当然か…
いや、僕はそういう能力がないからどんな気分なのかな、と思っただけさ。」
(遠くを見ながら)
- 408 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 23:31:32 ID:WVrfsEdY0
- >>407
「あうあう、それでいいなのー」
【ちょっと嬉しそうだ】
「あう、そっかなの…のーりょくはもってないなの?
うーん…うまれつきなのかわからないけどなの…
むかしのことよくおぼえてないからなの…」
【悩み顔になって言った】
- 409 :有澤零砂:2010/12/19(日) 23:39:22 ID:i6WWeuFEO
- >>408
「何にもないよ、生まれがそういう世界だったから。」
(また遠くを見ながら、昔の事を思い出すように。)
「まあ、代わりと言えるか解らないけどプログラミングは得意…いや、君みたいな子には解らないかな。」
(すこし困った顔をして。)
「いや、無理に思い出さなくてもいいよ、忘れちゃったなら仕方ないさ。」
(優しく言葉をかけた。)
- 410 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 23:43:31 ID:WVrfsEdY0
- >>409
「そっかなの…
『でぃす』はここにきてながいからそういうところがふしぎにおもうなの」
【不思議そうな顔である】
「ぷろぐら…?あうー、むずかしそうなの…
どういうのなのかなの」
【首をかしげる】
「あうあう、そうだねなの…
なんだか、いやなおもいでがおおいかもしれないからなの…」
【ため息をついて言った】
- 411 :有澤零砂:2010/12/19(日) 23:51:20 ID:i6WWeuFEO
- >>410
「確かにそうか、僕も慣れたらここの事が当たり前になるかもしれないしね。」
「うーん…、機械の脳にあたる部分とかを作るっていえばわかるかな?」
(すこし考えてから答えた。)
「だったら、素直に何も考えずに忘れたままにしちゃいなよ、嫌な記憶なら時間が優しく流してくれるさ。」
(すこしだけ、そちらを羨ましそうに見て。)
- 412 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/19(日) 23:58:11 ID:WVrfsEdY0
- >>411
「うん、なれたらいいところなの!」
【ニッコリほほ笑んで言う】
「あうあう、かんがえるところをつくるってことなのかなの?」
【不思議そうな顔で言う】
「うん、いやなことは…わすれたほうがいいかもしれないけどなの…
いいおもいではのこしておきたいなの…」
【軽く笑いながら言う】
「だいじなともだちいたことはなの…」
- 413 :有澤零砂:2010/12/20(月) 00:10:08 ID:i6WWeuFEO
- >>412
「まぁ慣れれるように頑張るよ、まだ驚くことはあるだろうけど。」
(頷きながら答えた)
「まあ…そういうところかな、考えたりしないプログラムは多いけど、一応自分は人並みに考えたりできる物を作ってるかな。」
(うまく説明ができず困り顔で。)
「君にとって大切な記憶なら、そう簡単には忘れないさ。忘れたとしてもすぐに思い出せるさ。」
(目を閉じてそう答えた。)
- 414 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/20(月) 00:13:39 ID:WVrfsEdY0
- >>413
「あう、おともだちもいっぱいつくるのがいいの!」
【嬉しそうだ】
「なるほどなのー。いろいろかんがえるひとをつくるなの!」
【納得しているようだ】
「うん、たいせつなことはずっとおぼえていられるの。
それがいちばんいいことだとおもうからなの…」
【軽く笑いながらゆっくり頷いた】
- 415 :有澤零砂:2010/12/20(月) 00:25:32 ID:i6WWeuFEO
- >>414
「だったらさ、もしよかったら友達になってくれるかな?」
(笑ってたずねてみる。)
「…人じゃ無いけどね。」
(冷静な突っ込みを入れてしまった。)
「それがわかってたら、それに関して僕から言える事は無いかな。」
(安心した顔で答えて。)
- 416 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/20(月) 00:31:50 ID:WVrfsEdY0
- >>415
「あうあう、もちろんなの!
なかよくなれるとおもったら、そのときにおともだちなの〜」
【ニッコリほほ笑んで手を差し伸べる】
「あう、ひとじゃなかったかなの…
きか…いだったかなの?」
【すこし考える顔をして言った】
「うん、ありがとなの…あんしんしたみたいでなの〜」
【笑いかけている】
- 417 :有澤零砂:2010/12/20(月) 00:42:26 ID:i6WWeuFEO
- >>416
「ありがとう、これからよろしくね。えーと、名前は?」
(差し伸べられた手に握手で答えるが、名前が解らず困っている)
「そうそう、まあまた機会があったら見せてあげるよ、機械だけに、…ごめんなさい。」
(しょーもないことを言ってしまった。)
「まあ、これからいろいろあるだろうけど、その様子ならきっと幸せなれるよ。多分。」
(そっちをみて笑って。)
- 418 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/20(月) 00:47:19 ID:WVrfsEdY0
- >>417
「あうあう、そういえばいうのわすれてたなの!
『でぃす』がおなまえなの!これからよろしくねなの!」
【軽く笑いながら頷いて握手した腕を軽く振る】
「あうあう〜?どしてあやまるのかなの?
みられるときがたのしみなの!」
【ダジャレを知らないみたいで、普通に嬉しそうにしていた】
「うん、しあわせになるのが『でぃす』の
いちばんかんがえてることだからなの!」
【大きく頷いて答えた】
- 419 :有澤零砂:2010/12/20(月) 00:56:57 ID:i6WWeuFEO
- >>418
「僕は有澤零砂って言うけど…まぁ好きに呼んでいいよ、よろしくディスちゃん。」(嬉しそうにかえして、握手を離す。)
「いや、気にしなくて良いよ、ディスちゃんは純粋ないい子だなぁ…。」
(純粋な少女の反応につまらないことを言ってしまった自分が悲しくなったらしい。)
「うん、それはいいことだよ、未来で後悔しないように一杯幸せになるんだよ。」
- 420 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/20(月) 01:04:49 ID:WVrfsEdY0
- >>419
「あうあう、ありさわ、でいいのかなの?
よろしくなの!」
【ニッコリほほ笑んで握手を離した】
「あう〜、なんだかうれしいなの、ほめられたのかなの〜」
【何だか照れてるみたいだ】
「うん、いっぱいしあわせになりたいの。
おともだちといっしょになの〜」
【どこか真剣そうな顔で言った】
「あう、もうこんなにおそいなの?
はやくかえらないとかなの…」
【ふと公園に置いてあった時計を見て驚いた】
- 421 :有澤零砂:2010/12/20(月) 01:16:11 ID:i6WWeuFEO
- >>420
「うん、それでいいよー。」
(笑って返した)
「これからもその純粋な心を大切にするんだよ。」
(頭をナデナデして。)
「そうか、だったらそのために必要な事があったら僕も手伝うよ、友達としてね。」
(にっこりと微笑んで。)
「本当だ、僕も帰らなくちゃ。」
「気をつけて帰るんだよ、また会おうね。」
(そう言ってゆっくり帰っていく)
//絡みありがとうございます。お疲れ様でしたー。
- 422 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/20(月) 01:19:50 ID:WVrfsEdY0
- >>421
「うん、たいせつにするからなの、
なにかあったらいっしょにがんばなの!」
【嬉しそうにほほ笑むと】
「あうあう〜!またあおうねなの!
『ありさわ』なの〜!」
【嬉しそうに手を振って見送った】
「『でぃす』もはやくかえらないとなの〜」
【そう言ってディスも公園を去って行った】
//お疲れさまでしたぁ!
- 423 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/20(月) 20:57:02 ID:6n2sZE8Q0
- 都市住宅街。
人の通りは殆ど無く、家から漏れる明かりと街灯。
それと、月の明りが道を微かに照らしている。そんな道。
「……え、と……」
エシリアの右手には、小さなメモが握られていた。
- 424 :ヴァイス/マジ天使:2010/12/20(月) 21:06:44 ID:n5SKPgxE0
- >>423
「くーりすーまーすーがこーとーしーもーやーあってーくっるー☆」
彼に見えるだろうか、にこやかな笑顔を浮かべながら朗らかな声で歌う白髪の青年。
彼は、とある住宅のクリスマスツリーの前に立っていた。
「……断りも無しに来てンじゃねぇよあ”ァッ!? ざッけンじゃねェよ!!
テメェ等の嫁ェポリバケツに詰めてフタに赤マジックで『クリスマスプレゼント』って書いてきっちり封をして玄関前に届けてやろうかァ!?
赤鼻のトナカイの唄ァトラウマに仕立ててやろうかァアッ!? マジ○ねよ聖夜をここまで大きな祭りに仕立て上げた奴!!」
――次の瞬間から、青年は雰囲気を一変させてがっすがっすとツリーを殴り始めました。
注1:説明しよう! この青年は腐っても天使なので、聖夜には 無 償 で いろいろと仕事をしなければならないのだ!
注2:「螺旋回廊 クリスマス」で絶対検索するなよ! 絶対だぞ!
- 425 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/20(月) 21:14:43 ID:6n2sZE8Q0
- >>424
「……」
あの人はこんな夜に何をやっているんだろうか。
ていうかうるさいよ、多分近所迷惑だよ。
シングルヘルを過ごす人にしてもアレはちょっと行き過ぎじゃないかなあ。
以上を3秒で頭の中で考え、呟き、其方を見つめ、辺りを見回す。
「……」
ふう、と溜息。
人に聞きたい事があるのだが、周りにはこの怪しい青年しかおらず。
「……あ、の……すいま、せ、ん……」
ゆっくりと、その青年に声をかけてみる。
- 426 :ヴァイス/マジ天使:2010/12/20(月) 21:19:26 ID:n5SKPgxE0
- >>425
「あ”っ?」
ぐりん、と振り返ったその眼は血走ってぎらぎらしている。
機嫌が悪い。見りゃあわかる。けれどこの機嫌の悪さは、クリスマスに近づくにつれどんどん強まって行くのだろう。
「何の用で御座いましょうか、三秒以内に三十三文字以内でまとめて答えやがれさもなければ昇天させンぞ」
※マジ天使
- 427 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/20(月) 21:28:08 ID:6n2sZE8Q0
- >>426
「……」
顔は全く表情を変えず、無表情。
しかし頭の中では
(何でこの人こんなに期限悪いんだろう。
クリスマス目前で彼女にフられちゃったとか……いや、違うみたいだなあ。
じゃあクリスマスも仕事が山積みで……ああ、何かその方が近そうだなあ、それにしても八つ当たりされたら嫌だなあ……)
とか何とか、色々呟いていたり。
「え、と、此処の、場、所、知って、ます、か」
3秒?そんなもん知るかと言わんばかりのマイペース。
ゆったりまったり、20秒くらいかけてそう言って、一枚のメモを差し出す。
メモには大通りから『神羽荘』と書かれた場所までの簡単な地図が描かれていた。
- 428 :ヴァイス/マジ天使:2010/12/20(月) 21:31:11 ID:n5SKPgxE0
- >>427
「お前……もーちょっとさあ、しゃきしゃき喋れよ」
初期の自分なんて忘れた。
やはり不機嫌そうな顔でメモをちらりと見て、もう一度見直して、さらにもう一度見直した。
「……俺のおうち。ここ。ジンウソウ。
何お前、何? 誰か訪ねに行くの?」
不機嫌フェイスをようやく消して、きょとんとした表情をそちらに向ける。
- 429 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/20(月) 21:42:05 ID:6n2sZE8Q0
- >>428
「……すいま、せ、ん」
一応謝るも、改善する気0。
この喋り方が身についてしまったし、こういう喋り方しか出来ないのだ。
「……」
無表情が、若干引きつったように見えた。
「……え、と……お部屋、借りれ、る、って、聞き、まし、て……」
- 430 :ヴァイス/マジ天使:2010/12/20(月) 21:46:00 ID:n5SKPgxE0
- >>429
「……おへや、空いてないよ?」
考えてみるとそうだった。201に俺、202にクソ魔女。
203と205に謎のグラサン男とその部下、204に吸血鬼の御貴族。
「どーすんのお前。借りに来たってこたぁ、今のところ家が無いってこったろ?
……あ、庭なら住まわせてくれそうだな、蟲いるけど」
うぞうぞしたやつがね!
- 431 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/20(月) 22:04:13 ID:6n2sZE8Q0
- >>430
「……え?」
初めて、はっきりと顔の筋肉が動いた。
ぽかんと口を開けるそれは、恐らく驚きの顔。
「え、と……そう、で、す……。最、近、この、都市、に、来た、ばかり、で、す……」
大き目のアタッシュケースを脇に抱え、ううんと腕を組む。
「……とり、あえ、ず……案、内、してもらえ、ます、か……?」
- 432 :ヴァイス/マジ天使:2010/12/20(月) 22:08:59 ID:n5SKPgxE0
- >>431
「よかろう」
上から目線。
「……しっかし案内してもどうなるか分かんねーよ?
一回はもう鬼の住処だし、さっき言ったとおり二階は空いてねーし。
災難だったなーお前」
くるりと踵を返し、ついてこい、のジェスチャー。
キンクリするだろう多分。
- 433 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/20(月) 22:30:59 ID:6n2sZE8Q0
- >>432
「ありが、と、う、ござい、ます……」
ジェスチャーに頷きを返し、てこてこと歩き出す。
「……ま、あ。駄、目、だった、時の事、は、駄、目、だった、時、に、考え、ま、す……。
大、体、何時、も、断られ、て、ます、し……」
- 434 :ヴァイス/マジ天使:2010/12/20(月) 22:34:47 ID:n5SKPgxE0
- >>433
「……断られてんの、その喋り方のせいだと思うな!」
キンクリッ
ここは神羽荘。寂れたアパートですが、それを口にすると謎の蟲にまとわりつかれると言う噂があるとか無いとか。
『オウ、客カ。ユックリシテイケヨ』
茂みから現れるコートの少女、名を樒。神羽荘の番蟲。
にゅるっとした触手をエシリアに伸ばして、身体チェック。
※いやらしい意図は無いよ! ほんとだよ!!
- 435 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/20(月) 22:42:43 ID:6n2sZE8Q0
- >>434
「……そう、で、しょう、か……」
身分証明書も何も持たない見知らぬ男に家を貸す業者もそうそういない、と言うのが本当の理由なのだが。
そういう理由なら、策は無い訳でも無かった。
「……え、と……すいま、せ、ん……。何です、か、これ……」
若干嫌そうな顔をして、触手に纏わりつかれている。
何か色々と隠せそうなコートを着ているが、触った感触では、特に何も持っていなさそうだ。
- 436 :ヴァイス/マジ天使:2010/12/20(月) 22:46:43 ID:n5SKPgxE0
- >>435
『ボディチェーック。家ノ中デドンパチシタラ、チラカルデショッ!』
そんな事態では済まなくなると思う。主に住人を考えて。
『ヨシ、怪シイモンハネエナ。入ッテヨシ』
「樒さんあざーす!」
どうやら立場的には樒>天使らしいです。
そうこうしてるうちに白髪の青年はチャイムを鳴らし、大家を呼んでいる。
- 437 : ◆uotUYGHVwM:2010/12/20(月) 23:03:05 ID:6n2sZE8Q0
- >>436
「あ、成る、ほ、ど……」
一応納得。気持ち悪いのは我慢した。
しかし、ドンパチするような道具は全て鞄の中に入っているので、服を調べる意味はあまり無かったりする。
「……」
番蟲>住人な立場ってどうなんだろう。
大家を呼んでくれている青年の背中を見つめながら、そんな事を考えていた。
- 438 :ヴァイス/マジ天使:2010/12/20(月) 23:09:02 ID:n5SKPgxE0
- >>437
「なんかー、マジ入居したいって言ってるヤツが居てーぇ」
『ウッソマージでぇー? 超ヤベェんですけどー』
なんかよくわからん会話を二言三言交わして、青年が振り返って手をちょいちょい。
入れ、と言うことらしい。
//私のパソコン使用限界はここまでのようだぜ……!
- 439 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/20(月) 23:15:15 ID:6n2sZE8Q0
- >>438
「……」
大家さんもあんな感じなのかな。
だとしたら、やっぱり止めようかな……いや、でもコレで○軒目だし……。
視線を落とし、ぼーっと考えていると青年の手招きが視界に写り。
「……お邪、魔、しま、す……」
足取りはあまり軽やかでは無く。
ゆっくり目にその戸の中へと。
- 440 :黒沢小百合:2010/12/25(土) 21:23:29 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「…………よいしょ、と。
これだけあれば、まあ大丈夫でしょう。」
AGカフェの冷蔵庫に食材の補給。
たまに勝手に来てはご飯を食べているぶん、ちょくちょく
こういうことをやっている小百合であった。
- 441 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/25(土) 22:35:01 ID:BQ4LaNYoO
- 【AG cafe】
「すー…すー…。」
【カウンターの席に突っ伏して眠っている少女がいた】
【近くにホールのケーキがおかれている】
- 442 :黒沢小百合:2010/12/25(土) 22:54:22 ID:SSMHlh/20
- >>441
「…………。」
小百合は呆れたように
手で顔を覆い、適当にディスから離れた席に座った。
- 443 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/25(土) 22:57:50 ID:BQ4LaNYoO
- >>442
【よく見ると少し食べた痕跡が見られる】
「うー…。ろざりあ」
【幸せそうな寝言をいっている】
- 444 :黒沢小百合:2010/12/25(土) 23:06:59 ID:SSMHlh/20
- >>443
ろざりあという名前が出た途端、
小百合の眉が神経質にぴくりと動いた。
「……どこまでも不愉快な娘だ。」
小百合はぼそりとそれだけ言うと、
席に座るついでに店の本棚からとった雑誌へと目を移した。
- 445 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/25(土) 23:12:12 ID:BQ4LaNYoO
- >>444
【そう言うことをいっているうちに】
「うぅ…。ねちゃったのかなの」
【ケーキをじっと見ながら起き上がった】
「…。」
【小百合の気配には気づいているようだが....気まずさを感じ取ったのかあんまり見ないようにしている】
- 446 :黒沢小百合:2010/12/25(土) 23:23:27 ID:SSMHlh/20
- >>445
一方の小百合は、ディスが起きた事に
気付いているのだろうが、意図的に無視しているのか
顔すらそちらに向けない。
ただ、雑誌のページに目を落としている・・・。
- 447 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/25(土) 23:26:07 ID:WVrfsEdY0
- >>446
【ディスは少し悲しそうな顔をしてホールのケーキを持って立ち上がった】
(『さゆり』はへーきそうだから・・・だいじょぶだよねなの)
【心の底では心配していたようだが】
【それはあまり口にせずに入り口のほうへと歩いていく】
- 448 :黒沢小百合:2010/12/25(土) 23:31:38 ID:SSMHlh/20
- >>447
「・・・・・・・・・…。」
小百合はディスに話しかける事はなかった。
以前からのことではあるが、やはり完全にディスを無視している。
- 449 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/25(土) 23:34:56 ID:WVrfsEdY0
- >>448
(せめて・・・おはなしができたらなの・・・)
【ディスは心を痛めながら思っていた】
「…じゃあねなの」
【そういって軽く手を振ると店の外へと出て行った】
【ケーキはおそらく露座リアの家に持っていくつもりなのだろう・・・】
- 450 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 01:04:31 ID:sicV56OY0
- 【恐怖!海から襲う怪人の群れ!】
そんな見出しが書かれた新聞紙を男が拾い上げる。
内容は、白い怪人が、最近海で多数目撃され、事件を起こしていると言うものだった。
「怪人……また出たか」
帽子を被ったその男は、新聞紙をを丸めてクズカゴに放り込む。
「遺跡の研究もまったく進まないしな。
そろそろ明確な対策でも見つからないかな……」
- 451 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 01:13:33 ID:hGStfPTM0
- >>450
「ナイスシュートです」
分厚い本の様な者を持った人間が車椅子に乗ってやってきた。
車椅子を操作する人間は居らず、座っている人間が手や足で動かしている訳でも無い。不思議である。
「怪人って、何です?」
更に言えば、被っている魔女帽子のかさは異常なまでに広く、肩幅を軽く超え、
この寒い時にも上半身には緑のTシャツ一枚という有様であった。
- 452 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 01:22:38 ID:sicV56OY0
- >>451
「あーっと……今写真とか持ち合わせてないしな……。
最近ニュースでたまに聞かないかな、遺跡から復活した怪人って」
ニュース、新聞などのメディアでは、たびたび街で暴れる怪人や、
異能者によって退治される怪人の話が出ているのであった。
目にする機会は多いだろうが、不可思議な犯罪が多く起こる異能都市では、
誰もが興味を持つようなものでもない。
「特撮に出てくる怪人みたいな者が現実に出てきたって感じだな」
そう言って、偽星の姿を一瞥する。
魔女帽子を見ると魔女のようだから、車椅子が勝手に動くのは大体判る。
「カイロ代わりの魔法でも使ってるのかな……」
魔術等の研究者の伊吹は、その風貌の真意を推論し始めた。
- 453 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 01:35:47 ID:hGStfPTM0
- >>452
「遺跡から、ですか?
うぅーっ。聞いた事ないでした……」
その表情がおどける。
表情から見ると、怪人に対する情報は全く無いと見ていいだろう。
「えぇー。こ、恐いですねぇ……。
……食べられちゃったらどうしましょう」
しゅん。
そんな様子で頭を下げる。
「……どうしました?」
落ちない様に魔女帽子を下から押さえ、
首を傾げて伊吹を見る。
- 454 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 01:40:23 ID:sicV56OY0
- >>453
「それを防ぐために、観測局や俺が研究、調査で頑張ってるんだよ」
威張る様に胸を張る。
ちなみに、今のところこの男の調査でたいした結果は出ていない。
「ん?……それの動く仕組みや、その格好、寒くないのかなと思って」
半袖、車椅子を高度に指差す。
- 455 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 01:45:56 ID:hGStfPTM0
- >>454
「あ、ありがとうございます! お仕事お疲れ様です!」
そんな事も知らずに頭を下げた。
尊敬とか色々入ったキラキラした瞳を向けている。
「あ、これ、ですか?」
車椅子と、明らかな真夏様の上着を見る。
「フフッ、秘密です♪」
唇に指を乗せ、幼子の様に笑う。
- 456 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 01:52:06 ID:sicV56OY0
- >>455
「まだ何体も怪人が居るらしいからな、
もっと頑張んないとな、仕事」
ため息をついた。
「うーん、自分の意思で動く車椅子の仕組みは再現できるけど……、
人肌前後の温度を保つ熱魔法……温度の調節が難しいな」
と入ったものの、言語のように何種類もの形式が存在する魔法は、
再現は簡単でも同じものを構築するのは不可能だろうが。
- 457 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 02:00:28 ID:hGStfPTM0
- >>456
「ひえぇ、恐いです」
魔女帽子のかさを引っ張り、顔を隠す。
「別に言っても良いですけど。
秘密でも何でもないですし」
伊吹を見る一つの目。
……右目の辺りには何重にも包帯が巻かれていた。
「ね、熱魔法とかそんなのじゃないです……」
力不足。
- 458 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 02:06:45 ID:sicV56OY0
- >>457
「いや、待って」
手のひらを突き出して静止する。
どうやら考えるのが楽しいだけらしかった。
「……の言語なら少量の魔力調節……の葉を3時間煮込んで……式を右に……」
ずっとブツブツ呟いていた。
行ってることは魔術師なら理解できるだろうが、普通の人間にはよくわからない。
- 459 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 02:09:33 ID:hGStfPTM0
- >>458
「はい、待ちます」
伊吹の表情を楽しそうに眺めつつ、膝に両手を置いて静止。
魔力とかじゃないんだけど……。と、心の中では焦ってる。
- 460 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 02:15:13 ID:sicV56OY0
- >>459
「あー、だめだ、どうしても火達磨になる」
若干怖いことを言いながら、思考を停止した。
「まぁ、何かあるんだろ?
ところで、その目の包帯は怪我?」
今度は別のところに興味を持った。
- 461 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 02:16:54 ID:hGStfPTM0
- >>460
「ひいぃっ」
一歩引いた。
「答え、言いましょうか?
……あ、これも考えます?」
右目を抑えながら。
- 462 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 02:22:03 ID:sicV56OY0
- >>461
「右目……がその秘密を全部統括してるとか?」
思いつきで呟いた。
しかし、右目にはそれ以上興味を持たなかったらしい。
「まぁいいや、
その服装の秘密を教えてくれ」
- 463 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 02:27:50 ID:hGStfPTM0
- >>462
「そういうわけでは……。
貴方さえよければお見せ致しますよ?」
フフ。と笑って。
「秘密、と言いますか。
他の人より感じにくい体質なんですよ。暑さとか、寒さとか。
別に厚着をしても良いんですけど……動きづらくて」
シャツの裾をピラピラ。
細く薄い身体が見え隠れする。若干エロっちいけど男か女か解らない。
「あ、面白く無くてすいません」
しゅんとした様子で頭を下げた。
- 464 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 02:33:05 ID:sicV56OY0
- >>463
「なんだ、魔法関係じゃないんだ……。
感じないだけで体質は同じじゃないのか?
体壊すぞ」
少しうなだれるが、すぐに顔を上げ、
「もしかして何かの呪いとか?
古代の呪いとかだったら俺の管轄だけど。
その目に呪いの元凶の文様があったりとか?」
エロっちさには目もくれず、ブツブツ言い始めた。
この男、趣味に生きる男のようだ。
- 465 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 02:38:16 ID:hGStfPTM0
- >>464
「少々崩れても同じですから!」
グッと笑顔で親指を立てる。顔色悪いのがデフォ。
「呪い……、半分くらい当たりです」
半分くらい。
この右目と言うのはどうも重要な事の一パーツらしい。
- 466 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 02:44:23 ID:sicV56OY0
- >>465
「呪いの類か、それって伝染するのか?」
狼男や、ヴァンパイアのような、伝染する場合もある。
多くの遺跡を研究し、呪いに触れてきた伊吹は急に慎重な顔になった。
「抗呪術薬なら3種類ぐらい研究所にあるぞ。
温感異常の呪いなんて聞いたこと無いから多分効果無いけどな」
ちなみに、この研究所はただの考古学研究所である。
カノッサと関わりがあったりするものではない。
- 467 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 02:50:31 ID:hGStfPTM0
- >>466
「んー、大丈夫です。
私、この身体が気にいってますし」
そういうと一層微笑んだ。
「あ、薬で思い出しましたよ」
そういうと何処からか白い液体の入った小瓶を取り出した。
栓を抜くとその中身をゆっくりと口の中へ。
「ばふん。美味しかったです」
小瓶を直し、そう言った。
- 468 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 02:55:39 ID:sicV56OY0
- >>467
「そうか、体には気をつけろよ」
安心するように言った。
偽星が小瓶を飲む様子を見て、
「なにそれ?カルピス?」
勘違いしていた。
- 469 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 03:00:43 ID:hGStfPTM0
- >>468
「きをつけます!」
グッと胸を張る。
が、現在進行形で通院中である。
「違いますっ。ちゃんとしたお薬です!」
そういうと右手には緑色の液体の入った同じ先程と小瓶。
左手には碧色の物が。
目で「一口どうです?」等と言ってはいるが……。
- 470 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 03:05:57 ID:sicV56OY0
- >>469
「未知なるものを自らの知識に加えるには、
自分の手で未知に挑戦することが不可欠だ。
しかし、一方で無謀な選択は死を意味する。
そこで俺が選ぶ選択は……」
両手を前に突き出す。
「お断りします」
- 471 :偽星 直虎:2010/12/26(日) 03:14:29 ID:hGStfPTM0
- >>470
「あら、そうですか……」
残念そうな表情。
「確かに美味しくは無いですが」
そういって両手を開く。
いつのまにか小瓶は消えていた。
『偽星さん? 抜け出して何をしてるんですか』
「はうぅ……」
『もう、病院を抜け出さないで下さいよ』
看護師が登場。直虎の車椅子を引いて連れ去って行った。
//ありがとうございました! おやすみなさいませー。
- 472 :伊吹 清次:2010/12/26(日) 03:17:51 ID:sicV56OY0
- >>471
「ああ、持ち帰って解析はしてみたいけどな」
流石に突然飲むことは出来なかった。
直後、突然看護婦に連れられる偽星を見て、
「おいおい……体には気をつけろよ」
先ほどと同じことを言って、それを見送った。
- 473 :馬霧 真琴:2010/12/26(日) 23:33:12 ID:.ViFOavA0
- 【公園】
二つのベンチが並ぶ公園の隅に無料求人誌を眺める人がいる。
となりのベンチに座るスーツ姿の男性はコーヒーを飲みながら紙を眺めていた。
スーツ姿の男性はふぅ、と一息つけば、コーヒーを飲み干し、一瞬迷いを見せたが、紙を缶に入れゴミ箱を入れ立ち去った。
「………あぁ………いい仕事、無いかな……。」
出来れば、自分の領分である…“仕事”が。
そんなものが求人誌に載っている訳が無いわけだが…
- 474 :馬霧 真琴:2010/12/26(日) 23:37:45 ID:.ViFOavA0
- 「あ゛〜〜〜〜〜寒い………」
無料求人誌を持ち、公園を移動した。
- 475 :黒沢小百合:2010/12/26(日) 23:39:39 ID:SSMHlh/20
- >>473
「ありますよ、あなたにぴったりの仕事が。」
真琴の耳に、ふいに
女性の声が飛び込んでいた。
「馬霧真琴さん、ですよね?
我が『千夜グループ』は貴方の様な人材を探しています。
どうですか?話だけでも。」
いつのまにか、目の前にキャリアウーマン風の女性が立っており
穏やかに微笑みかけている……。
- 476 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 00:10:31 ID:8YPDsnlc0
- 【黒服の女。夜空を眺め、月を見つめながら】
遠いよなぁ。
……よっと。
【ジーパンで覆われたふとももに黒い刃を挟んでまたがり】
……
だよネェー、飛ばないよネェー。
【勝手に照れて頭を掻いてる】
- 477 :黒沢小百合:2010/12/29(水) 00:16:22 ID:SSMHlh/20
- >>476
そんな虎姫の姿を物陰から
見つめるものがあった。
(へ、変質者だ……。)
ちょうど、自宅へ戻ろうとしていた
小百合は警察を呼ぶべきかどうか思案にくれるのだった。
- 478 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 00:24:59 ID:8YPDsnlc0
- >>477
……うお、っと。
【腿を切らないようおっかなびっくり刃を引きぬき、腰の柄に納める】
【憂いた顔で静かにため息を吐き、帰ろうと振り返 】
あ。
【 】
ちっちがっ違うの! でもほら分かんないかな魔法少女的な!?
箒で飛べるんだったら刀でもどうかなーってさぁほらっていうかなんで見てんのよ不審者!
【あたふたしすぎて最終的にほっぺた真っ赤にしながら小百合に怒鳴ってごまかす】
- 479 :黒沢小百合:2010/12/29(水) 00:28:17 ID:SSMHlh/20
- >>478
「な、この私が不審ッ!?
ち、ちがう。私は……!」
普段は犯罪者やらテロリストやらを一方的に攻撃する側であり
まさか自分がいきなり糾弾されるとは思っていなかった事もあり
小百合は口ごもってしまった!
顔を真っ赤にして反論しようとしているようだが言葉が続かないようだ。
- 480 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 00:33:04 ID:8YPDsnlc0
- >>479
はっはーん? さてはこの僕を怪しいと思ってついてきたな?
確かに自分でもアヤシイとは思うけど僕は『怪しい』じゃなくて『妖しい(はぁと)』なのよ。覚えときな!
【親指で力強く自分を指差し、(デカい)胸を張る。しばらくして何か気づいたように顔を曇らせ】
って、あー……いつだかお会いしましたっけね? こんちゃ。
【あやふやな記憶を引っ張り出して頭を下げる】
- 481 :黒沢小百合:2010/12/29(水) 00:40:32 ID:SSMHlh/20
- >>480
「い、いえ私はただ偶然ここに出ただけです……!
あ、貴方など知らないっ!貴方のような、なにかよくわからぬ下賎の輩などっ!」
小百合も先ほどから確かどこかで会っていたな、とは思いつつも
いきなり不審者扱いされた事からようやく反論し始めた。
「通報っ……!一もニもなく通報っ……!
議論の余地なしっ……!この私に、不審者などとっ!」
携帯電話をそそくさと取り出して通報しようとしている。
- 482 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 00:46:31 ID:8YPDsnlc0
- >>481
あーちょっとまったごめんだから通報はやめて!
あとついでにざわ・・・ざわ・・・みたいなのもやめて!
【軽くワンステップ、それだけで結構な速さで小百合に接近し電話を掴もうとする】
- 483 :黒沢小百合:2010/12/29(水) 00:52:29 ID:SSMHlh/20
- >>482
――バシッ
携帯電話は軽い音をたてて、
虎姫の手に収まった。
身体能力の低い小百合から物を取るなど
虎姫にはお手の物だろう。
「あっ……こ、こら!
返しなさいッ……それには重要なデータがッ!返せッ!」
小百合はあわててそれを取り返そうとしたが、
ヒールが段差に引っかかって派手に転んでしまった。
- 484 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 01:02:55 ID:8YPDsnlc0
- >>483
下賎な輩ってヒドイね。ドSだドS。
【手の中に収まった携帯のボタンをいくつか押して弄び】
【転んだ小百合に合わせてしゃがんで、にたにた笑いながら見下ろしている】
でもじゃあご希望にお答えして、今夜は下賎でアヤシイ女になってあげよう。
ほーら、早く起きないと不審者に襲われちゃいますよぉー?
【互いの唇が触れるくらい顔をギリギリまで近づけて、熱い息と一緒に囁く】
【頬に差した赤みが宵の月で微かに照らされた】
- 485 :黒沢小百合:2010/12/29(水) 01:15:25 ID:SSMHlh/20
- >>484
「ひ、ひィッ!?」
 ̄l :::::: / l∠,,////// // |
| :::::: r=、''il l/  ̄ ̄'''''''''''''「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
答 答 答 | ::::: ,.:;べ,e,},jli/r/ u _,. - } 不 こ そ
え え え 3 ,} :::: / 「 、 ̄´ ゞr=- 〈 u _ { 審 の こ
③ ② ① 択 └┐ロ .r‐:、 ::/rヘ \ u 〈´ `\ヽ 〉''´, | 者 た で
現 か 仲 反 ク | l ̄ }r-/;;;:人ヘ\ ., u ヽ.P,.ノ /iiiiii| か お 問
実 わ 間 撃 | ひ | :::::: r'、.;::'' `ヾ」 ::;;;;;r''´/iiiiiiiiiiii| ら れ 題
は せ が の ル と 」 :::: };;;;ヽ u _;:-‐'' ''ー=/iiii| に た だ
非 な .き ア ビ つ | .:::: ,.ノ_;;;;;'l _,.-‐'' u r _j,ソ,〉iii,.イ げ 状 !
情 い て イ ュ だ ,} .....::..::::: /;;;;;:`''└‐‐''..,,,,__,.,r―-∧、ル_,ノ' :::::::{ る 態
で 。 助 デ | け |:::::___,ノ _,..-― . _ { _,.v┘//7_,..:::::| か で
あ け ア テ 選 | ̄ ''-/_,.. -‐ ''::::´ ̄ ̄/ ;:´  ̄´ 「V ? ど
る て が ィ び | ̄ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,/ ; :;;;:..ヽ う
。 く ひ | な |  ̄V ´ ̄:::::__::::::/ ; :::;;;;:::::| や
れ ら の さ l::::::::::::::::::_ ̄ ̄:::::::::::::`{ ;. ;::;;;;;:;;| っ
る め 小 い l::::::::`':::´:::::::::::::::::`:::ヽ: {;;:.. ,,;;;''':::::::| て
く 百 |::::::γ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::;;::...... ......::;;,' :::::::::|__________
合 |:::,/:.::. : .: .: : .: .: .: : ::.}::`ン''´ ''''' '';;;; 、ノ ::::::::::::::::::::
は |/.:.: . . : . : .: . : . : ..: :j:::/ ,,,;;'''' ヽ :::::::::::::::::::
答え……
……――――①
…―――――①
――――――①
普通なら頭を後ろに引いて逃れようとするところを小百合は逆に
頭を前に突き出して頭突きで攻撃してきたッ!
- 486 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 01:22:12 ID:8YPDsnlc0
- >>485
ぅいだっ!!
【クリーンヒット! 鼻っ柱に9999のダメージ!】
【グキッって嫌な音が響く】
おおおおおお! うおおおおおあおおお!!
【携帯を落として、鼻を押さえながら地面をごろごろのたうち回る】
- 487 :黒沢小百合:2010/12/29(水) 01:27:34 ID:SSMHlh/20
- >>486
「や、やったッ!成功だッ!
こ、この女めが!くらえ!」
小百合のふみつけるこうげき!
携帯電話はまだ拾っていない。
- 488 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 01:31:07 ID:8YPDsnlc0
- >>487
うおおおおおお! 負けてなるものかぁああああ!!
【地面を転がってスタンプ攻撃を避けて、ついでに進行方向にあった携帯を押し潰して】
【少し距離をとって立ち上がる。ついでに足元の携帯を踏みつける。】
フフフ……やるじゃないか……。
- 489 :黒沢小百合:2010/12/29(水) 01:36:55 ID:SSMHlh/20
- >>488
「あ あ あ あ あ゛ ! ! ! ! !」
携帯電話が潰されたのを見て、
小百合は目を見開いて叫んで。
「け、携帯が……私の携帯が……
で、データが……や、やとのかみさん……
ごめんなさい……ごめんなさい……」
小百合はまっしろになって燃え尽きてしまった。
どうやら相当重要なデータが入ったままになっていたようだ。
- 490 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 01:41:17 ID:8YPDsnlc0
- >>489
あん? 携帯?
あれ!? 無い!
【自分の左手を開いて驚く。それから足をそーっと上げて】
……あらー……これアンタの携帯だっけ? あっれーこんなに薄型だったかな……?
【踏みつぶした携帯を拾いあげて指で摘み、しげしげと眺める】
【一応自分で、潰したんだなー、という自覚はあるものの全然悪びれず】
- 491 :黒沢小百合:2010/12/29(水) 01:45:46 ID:SSMHlh/20
- >>490
「どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう」
小百合は、放心状態でその場に座り込んだまま、
ぶつぶつぶつぶつとひたすら同じ内容を繰り返している……。
- 492 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 01:52:30 ID:8YPDsnlc0
- >>491
そんなに落ち込むことないって!
世の中全体で見たらこんなことちっさいちっさい!!
ノープロブレム! ドンマイ!
【携帯よりも薄っぺらな声援を送って小百合の肩をポンポン叩く】
……い、いやぁーそれにしても、そんなに落ち込むなんて一体何が入ってたの?
【あんまり重い空気に耐え切れず続け、アンテナをつまんでぶらぶら携帯を揺らす】
- 493 :黒沢小百合:2010/12/29(水) 01:59:43 ID:SSMHlh/20
- >>492
虎姫が小百合の肩を叩くたびに、
小百合は力なくへにょんへにょんと揺れた。
「い、いえない……あれが口外されたら……
私は……私は……。」
小百合はよろよろと立ち上がり、携帯の残骸を虎姫から
のろのろと奪うと、残骸をきれいに回収して、どこかへ去っていった……。
ちなみに例のデータとやらは、
小百合のオフィスのパソコンにちゃんとバックアップしてあったそうな。
// そろそろねむるおっおっ
- 494 :酒呑屋 虎姫:2010/12/29(水) 02:03:48 ID:8YPDsnlc0
- >>493
お、
【のろのろっと奪われ】
おおー……?
【こちらに反応することなく幽鬼のように去る姿に気圧され、口をぽかんと開けたまま】
……うーむ……悪いことしちゃったかな?
【した。】
/おつさまー
- 495 :無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/02(日) 21:54:43 ID:sn9myzSMO
- 異能都市、とある大きな公園――噴水広場にて。
「――……よーっし、できたー」
ベンチに積もった雪を払って、そこに少女が腰かけていた。
その手にはウサギのぬいぐるみ。目が若干離れている。
もう片方の手に糸の付いた針がある辺り、どうやらお手製らしい。
「上出来、上出来!」
わー、と一人盛り上がってぬいぐるみを抱え上げる。
「…………はあ」
少しして、ため息。
新年早々私は何をしてるんだろう――とか、そんなことを考えて。
- 496 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/05(水) 14:44:55 ID:9qS3TsAM0
- 都市内、噴水のある大きな公園。
「暇だ」
木のベンチに腰掛けて、そんな事を呟く男。
「折角年が明けたというのに何だこのザマは。
結局提出資料も纏めていない上にそもそも何を研究するかさえ決まっていないではないか。
というかそれならばこんなところで暇だのなんだの吐いている場合ではない……!」
読点ゼロで呪詛のように呟くその姿は、中々どうして不審だった。
- 497 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 14:51:38 ID:hGStfPTM0
- 「んむー」
街中。
何故か餅を食べながら歩く少女。
「のびーる」
両手を限界まで伸ばしてもなかなかどうして切れない。
暫くそのまま。
「もどーす」
伸ばした両手を胸の前へ。伸びた持ちを口に運び。
「のびーるww」
伸ばす。戻す。食べる。
「のびーるwwww」
伸ばす。戻す。食べる。
「すとっぷ!」
何故か少女の動きが止まる。
その首が90°回転し、ベンチに座る男を捉えた。
「大きな声で数を数えてみよーう!www」
- 498 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/05(水) 14:54:45 ID:9qS3TsAM0
- >>497
「いーちッ」
男がそう言葉を発すると、近くにあった手ごろなサイズの石が浮かび上がり――飛んでいく。
カウントが5になったら多分隕石が降って来る。
「ストレッチマンとはまた懐かしいネタを」
石のストックを自分の周囲に浮遊させながら、男は溜息混じりに言った。
- 499 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 15:00:02 ID:hGStfPTM0
- >>498
「もっと元気になれよ!
アミルちゃんをみならえ! おら!」
曇の目の前まで歩いていくと両手は腰に胸を張る。
「アミルちゃんは今日も元気wwww」
持ちは全部口の中に入れたので相当頬が膨らんでいる。
- 500 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/05(水) 15:03:54 ID:9qS3TsAM0
- >>499
「はいはい元気元気」
左手をひらひらと振り、適当にそれを受け流す。
と、浮遊していた石の一つがアミルの頬をつついた。
「君は新年早々無駄にテンションが高いな。
年の初めから飛ばすと後半バテるぞ? ソースは私だ」
かといって体力を温存しすぎると明日から本気出す状態に陥るので注意だ。
- 501 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 15:09:44 ID:hGStfPTM0
- >>500
「あたっ」
後ろに大きくのけぞる。
「わっ、とっと……あぶ、あぶあぶあぶ」
戻ろうとして身体を戻すが間に合わず、
次に腕を回すがそれも間に合わず。
綺麗に倒れて後頭部を打ちつけた。
が、直ぐに。
「アミルちゃんのエネルギーは無尽蔵の最強エネルギーだからエネルギー切れなんてないのだwww」
と、言ったと思うと逆再生の様な動きで元に戻った。
- 502 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/05(水) 15:14:28 ID:9qS3TsAM0
- >>501
「クク、美しいまでの倒れ方だった――ああ、これ初笑いか」
初笑いにしては随分とスケールが小さいというか陰湿だった。
「おぉ……解剖しても良いかね」
感心したようにそんな事を言う。
それに続いて『ひゅん』という音が連続。
幾つかの手術道具が虚空に現れ浮遊を始める。
- 503 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 15:17:15 ID:hGStfPTM0
- >>502
「褒めても何もでないよwww」
笑いながら恥ずかしそうに頭を掻く。
「お、おのれ!
やっぱり不審者だったんだな!」
周囲に現れる道具の数々を見て拳を構える。
- 504 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/05(水) 15:22:15 ID:9qS3TsAM0
- >>503
「いや褒めてはいないが」
即座に否定。
上げて落とすなんて高等手段を用いる不審者だった。
「研究者ジョークだ。気にするな」
次の瞬間、また『ひゅん』という音がして道具が全て消える。
「しかし『不審者』とは不名誉な。そんなに私は不審か?
もっと奇抜に不審な人物は居るぞ。この街に」
- 505 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 15:26:27 ID:hGStfPTM0
- >>504
「そ、そうだったのか……。
アミルちゃんショックでこれからずっと野菜が食べられなくなるかも……」
膝と手を付いてがっくしとうなだれた。
「ほうほう。つまり研究者であって不審者ではないのかぁ。
うんうん。確かに研究者より不審な不審者は居るぞぉ」
腕を組んでうんうん頷く。
が、次の瞬間指を指して。
「たとえばお前とかな!」
全く解っていない。
- 506 : ◆uotUYGHVwM:2011/01/05(水) 15:30:13 ID:6n2sZE8Q0
- 「クキャキャキャキャキャキャ!」
不審者がどうのと話している二人がいる辺りに、思いっきり不振な笑い声が響いた。
遠くから聞こえてきた笑い声は次第に二人へと近づいていき
「キャッキャキャキャキャ!捕マエレルモンナラ捕マエテミロー!」
ひゅん、と一瞬何かが通り過ぎた。
通り過ぎた、と二人が感じた頃には何かは既に見えなくなっていた。
- 507 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 15:30:57 ID:WVrfsEdY0
- 【公園・ベンチに一人の少女が座っている】
「ふー、きょうはちょっとあったかいかもなの」
【のほほんとした顔で空を見上げている】
- 508 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/05(水) 15:34:49 ID:9qS3TsAM0
- >>505
「何故野菜限定なんだ。まさか肉だけ食う心算か」
怪訝そうに眉を顰めて、言う。
ツッコミどころが違うような気がする。
「だーから私は不審ではないと言っているだろう。
ショッキングピンクのモヒカンでグラサンな自称高校生とどっちが不審か考えてみろ」
対象が奇抜すぎた。
しかし実在するんだから仕方ない。
>>506
「全く……物騒な世の中だ」
ひゅひゅひゅひゅん――という音。
次の瞬間、男の周囲には浮遊する無数の針。
「根源は絶たねばならない」
そして、声が聞こえたほうへとその全てが飛来する。
一番物騒なのはこの男だった。
>>507
「……んん? あれは――」
木のベンチに腰掛けたまま目を細め、その姿を見る。
目はあまりいい方ではないが、しかし包帯だらけの少女なんて一人くらいしかいない。
「――ああ、ディス君か。おーい」
物騒な場面にも拘らず声を掛け、更には手を振ってみる。
- 509 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 15:39:53 ID:hGStfPTM0
- >>506
声のした方を凄いスピードで振りかえる。
しかし次に声のした方はそっちでは無く。
「ま、また不審者だー!」
また。
>>507
「ディスー!」
ぶんぶん。
そんな音が聞こえそうなくらいに元気良く手を振る少女。
>>508
「アミルちゃんはね、お野菜がね、嫌いなんだよ……」
依然地面に手と膝を付けたまま喋る。
その質問に対し首だけ上げて。
「どっちも!」
即答。
- 510 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 15:42:55 ID:WVrfsEdY0
- >>506
「あう?だれかいたかなの?」
【不思議そうな顔で通ったほうを見た】
>>508
「あう〜?『くもり』なの!
こんにちわなの〜」
【大きく手を振って微笑む】
「なにしてるなの?
こんなところでなの」
【軽く首を傾げる】
>>509
「あうあう!『あみる』こんにちわなの!」
【微笑んで手を振った】
「きょうはちょっとあったかいの〜」
- 511 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/01/05(水) 15:51:51 ID:6n2sZE8Q0
- >>508
「イッダアアアアアアアアッ!!!」
遥か遠くから、そんな叫びが聞こえてきた。
が、既に何かの姿は無く、その代わりに、一人の青年が後を追うように走ってきた。
>>509>>510
「あ、の……す、いま、せ、ん……。
今、な、にか……う、るさ、い、のが、通り、ませ、ん、でし、た、か……」
無表情のまま肩で息をしながら、その場にいる三人に問いかける。
- 512 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/05(水) 15:54:55 ID:9qS3TsAM0
- >>509
「野菜を食べないと成長しないという話が――
――ああ、その辺は無尽蔵(笑)の最強(失笑)エネルギーでどうにかなるのか?」
小馬鹿にしたようにニヤニヤと笑いながら、そんな事を抜かした。
「どっちも……だ、と……!?」
目を見開き愕然とする。
「……ううむ、いや。確かにそれは一理あるぞ……?」
>>510
「ああ、こんにちは。
……いやなに、暇つぶしというか現実逃避というか」
そう言うと、気まずそうに視線が泳ぎ始める。
「いや、そんな事より何か妙なモノがいる。警戒するに越した事は無いと思うが……」
辺りを見回す。
補足すれば灰堂も相当妙な部類に入る。
>>511
「……当たったな。クク、私の腕もまだまだ落ちてはいないという事か」
くつくつと肩を揺らして。
「うるさいの――それがさっきのであれば、あっちの方で針まみれになっているかもしれない。
知り合いならば早めに向かってあげなさい」
と、何かの叫びが聞こえてきたほうを指差す。
- 513 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 15:57:20 ID:hGStfPTM0
- >>510
「こんにちはーwww」
ニッコリと笑って返す。
「暖かいのかな?でもまだまだ冬だよー」
指先に緑色の炎を出して見る。
>>511
「あっち!」
あっちを指差した。
あっちがどっちかは解らない。
>>512
「野菜を食べなくてもアミルちゃんは元気だwww」
効いていなかった。
「やっぱり不審者は大したことないな!」
そういうと曇りの手を掴む。
「逮捕!」
- 514 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 16:01:11 ID:WVrfsEdY0
- >>511
「あう〜、うるさいのなの?
えっとねなの」
【少し考えて】
「あっちからおっきなこえはきこえたけどなの…
そいえばうるさいひとならあっちにいったの」
【そう言って通ったほうを指差した】
>>512
「そっかなの〜、『でぃす』もなにもすることないから
ずっとおひさまにあたってたの〜」
【空を見上げて微笑む。猫のような行動である】
「あうー、へんなひとがちかくにいたの?
そういえばおっきなこえがきこえたけどなの」
【軽く首をかしげていった】
>>513
「あうあう〜、いままではゆきがずっとふってたからなの〜。
でもきょうははれてるからあったかいなの」
【大きく手を振る】
「あう〜、それもあったかいのかなの〜」
【緑色の炎をじっと見ていう】
- 515 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/01/05(水) 16:12:29 ID:6n2sZE8Q0
- >>512
「多、分……それ、で、す……」
息を切らしながら頷いて。
「針、まみ、れ……?」
その言葉に首を傾げたが
「……い、い……罰、で、す……」
ほんの僅かに笑ったような表情を見せて
>>513>>514
「え、えと……。あ、っち、です、ね……?」
二人が指差した方向を見て身体を上げて。
「あり、が、とう……ござ、い、ます……!」
お礼を一つ、ペコリと頭を下げて。
指差された方へと走り出していった。
- 516 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2011/01/05(水) 16:15:52 ID:9qS3TsAM0
- >>513
「ノーダメージだと……!? ……いや、まあいい」
とかなんとか呟いていると、手を掴まれる。
「クク――非力だな。その程度で私を捕まえられると思うなよ」
ひゅん。
空間を切るような――裂くような音がした。
すると灰堂の姿は既にそこには無く、その代わりにアミルの背後から声が聞こえてきた。
「三次元的な制約に縛られているようでは、私を捕らえる事は不可能だ」
眼鏡のブリッジをくいっと。
或いはキリッっと。
>>514
「する事が無い、か。ふむ、確かに余裕がありすぎるのも困ったものだな」
そんな事を言いながら、灰堂はネコミミを生やす薬でも作るかとか考えていた。割と真剣に。
「ああ。多分それだ。私には視えなかったが……まあ、今来た彼の関係者だろう」
>>515
「ん。ああ、針は適当に処理して置いてくれると助かる。
返されても困るからな。クク……」
目を細めて、楽しげに笑う。
「……よし。帰ろう」
思い立ったようにそう呟くと、
「研究もしなければならないし――な。
という訳で諸君。縁が合った時にでもまた会おう」
ひゅん。
空を切る音と共に、消えた。
- 517 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 16:20:22 ID:hGStfPTM0
- >>514
「そうなのか!
アミルちゃんずっと家の中だったから解んなかったなぁー」
うんうん。と頷いて。
「……あっ!」
ディスと目を合わせて暫く。
思い出したかのように大声をあげた。
>>515
「不審者はあっちのほうにはしっていったよ〜ばいばい〜!」
去っていく姿に手を振っていた。
>>516
「何ッ。アミルちゃんを逃れただと?」
後ろを振り返り、驚きの表情。
「仕方ないなぁ。次は絶対に捕まえてやるからなー」
その割に楽しそうに手を振って見送った。
- 518 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 16:23:19 ID:WVrfsEdY0
- >>515
「あうあう、どいたしましてなの」
【軽く微笑みながら見送った】
>>516
「あうあう、ひまなのはつかれるなの〜」
【そういいながら再び空を見上げる】
「そうなの〜、たいへんなの…
なにかおこらないといいけどなの…
あ、またねなの〜」
【微笑みながら手を振って見送った】
>>517
「あうあう〜、たまにはおそとにでてみたらいろんなことがわかるよなの〜」
【空を見上げながら言った、直後】
「あう!?どうしたの?きゅうになの」
【大きな声に驚いて尋ねた】
- 519 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 16:28:33 ID:hGStfPTM0
- >>518
「しかしアミルちゃんは寒いから出たくないんだww」
あははー。等と笑い声が聞こえる。
ポケットに手を入れ、取り出したのは小さな機械。
どうやら通信用の様子で、アンテナを伸ばすとその機械の操作を始めた。
「河平っはいっるかなー?」
『居ますが、どうかしましたか』
するとその機械の向こうから依然あった物の声がする。
「ディスとあったんだけどアレをわたす約束してたじゃんー?」
等と言っている。
- 520 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 16:32:51 ID:WVrfsEdY0
- >>519
「あうあうー。ゆきのふったせかいはとってもきれいなんだよなの〜。」
【大きく手を広げる】
「あう?そのこえはなの。
またあったの〜」
【微笑みながら言う】
「えっと、あれ?」
【首をかしげる】
- 521 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 16:37:49 ID:hGStfPTM0
- >>520
「アミルちゃんは雪は好きだけど寒いのは嫌いwww」
ニコニコしている。
『どうやらその様子ですね』
ディスの声を聞いたと思われる河平の声がアミルの持つ機械から聞こえてくる。
『ええ、では。送りますよ』
そう言った直後、アミルの背後に白い魔法陣が展開される。
始めは白い円だったそれは複雑な文字が幾つも書き込まれていく。
それと同時に回転を始め、さらに光も激しくなってきた。
- 522 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 16:42:01 ID:WVrfsEdY0
- >>521
「そっかなの、おうちのなかでみてるの?」
【そう言って軽く微笑んだ】
「あうあう、なにがくるのかなの?」
【ちょっと楽しみそうに言った】
- 523 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 16:49:06 ID:hGStfPTM0
- >>522
「そういうこと!」
大きく長く、頷いた。
「これだよんっ」
白い光が限界に達すると爆発の様に光が弾ける。
その光と粒子が飛び散った後にはダンボール箱がそこにあった。
「物質てんそー。上手くいったみたいだよー」
機械から河平に告げてそう言う。
その後ディスの方に振りかえり。
「この間コートがどうこうって話ししてたでしょ?
だからほら、とどけてきましたww」
ダンボール箱の中にはまだ綺麗なベージュ色のコートがはいっていた。
それを取り出すと、ディスに渡す。
- 524 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 16:52:46 ID:WVrfsEdY0
- >>523
「あうあう、そっかなの」
【感心しているようだ】
「あう〜?それはなの」
【ディスは嬉しそうに段ボール箱の中を見る】
「あう〜!!あったかそーなの!
こーとなの〜!」
【微笑んで段ボール箱を抱え上げた】
- 525 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 16:55:08 ID:hGStfPTM0
- >>524
「アミルちゃんの古いのだけど、結構暖かいよ?」
ニッコリわらってディスを見た。
- 526 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 16:59:19 ID:WVrfsEdY0
- >>525
「あうあう〜、そうなの!
ちょっときてみるの〜」
【そう言ってディスは段ボールからコートを取り出して】
【袖を通し始めた】
- 527 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 17:04:01 ID:hGStfPTM0
- >>526
「寒いと身体崩すかも知れないから気を付ける! これ凄く大事!」
コートはフードつきで、フードの縁にはファーが付いている。
大きな白いボタンのついた少女向けにデザインされたコートである。
- 528 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 17:13:17 ID:WVrfsEdY0
- >>527
「あうあう、わかったの…
あったかくすることにするねなの!」
【微笑んで言った】
「にあうかなの?」
【そう言ってコートを着込んで見せた】
- 529 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 17:18:32 ID:hGStfPTM0
- >>528
「うん、すっごく似合うよ!」
近くによってそう声をかける。
「可愛いwww」
ディスにフードを被せ、そう言った。
- 530 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 17:25:59 ID:WVrfsEdY0
- >>529
「あうあうー、てれるなの…
かわいいかなの」
【顔を赤くして頭をポリポリ掻いた】
「これあったかいの…ありがとなの!」
【微笑んで言った】
- 531 :川堀 アミル:2011/01/05(水) 17:29:40 ID:hGStfPTM0
- >>530
「ディスはいい子ww」
頭を撫でる。
「どういたしましてwww喜んでくれるとアミルちゃんも嬉しいwwwwww」
少女もほほえんでいた。
「それじゃ、寒くなるからそろそろアミルちゃんは帰る! じゃねーww」
手を振ると元気よさそうに手を振り、走って帰って行った。
- 532 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/05(水) 17:33:27 ID:WVrfsEdY0
- >>531
「あうあう、うれしいなの〜。
『でぃす』もとってもうれしいなの!」
【そう言って軽く頭を下げた】
「あうあう〜、じゃあねなの!」
【大きく手を振り見送っていった】
「『でぃす』もかえろなの〜」
【微笑みながら帰って行った】
- 533 :萌葱 アテナ:2011/01/05(水) 23:20:04 ID:7gFzKdaU0
- ―◇―AGカフェ―◇―
カフェのカウンターに一人の少女が佇む。
セミロングの赤毛をポニーテールにした小柄な少女だ。
眼は少し強気そうで、活発そうな雰囲気を感じさせる。
格好はウェイトレスの制服で、見れば彼女がこの店の店員だということがわかるだろう。
アテナは、紅茶を入れるためのお湯を沸かし、カウンター裏の小さな椅子に座っている。
「あー、調子はよくなったけど、レラは何処に行ったのかねぇ……、心配はしてないけど、気になるなぁ……」
- 534 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/05(水) 23:24:25 ID:hGStfPTM0
- >>553
「アテナ……」
背後から近寄ってきたのはアテナと同じ程の歳に見える少女。
少女も同じくAGカフェでバイトをしていると言うのはその制服を見れば解る事であった。
「そんなに……気になる?」
- 535 :萌葱 アテナ:2011/01/05(水) 23:25:59 ID:7gFzKdaU0
- >>534
「…………ふぇ?」
暫く思考に没頭していたのか、驚いた表情で振り返る。
苦笑して、堪えた。
「うん……まあ、ね。レラとは親友だと思ってるし」
- 536 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/05(水) 23:30:41 ID:hGStfPTM0
- >>535
イスを引っ張り出し、アテナの隣に腰かける。
その表情の変化には乏しい少女だが、その瞳はアテナの瞳をしっかりと見ていた。
「そう……貴方は何を知ってるの?」
- 537 :萌葱 アテナ:2011/01/05(水) 23:31:40 ID:7gFzKdaU0
- >>536
「何を……って、言っていいのかな……」
逡巡する様子を見せる。
そこには普段の快活さは少し無く、普通に悩む少女の姿が有った。
- 538 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/05(水) 23:38:19 ID:hGStfPTM0
- >>537
「言って……」
右腕切り落としたのはこの子だけども。二人は親友なのである。
変化の無い表情の中で何を考えているかは解りそうにないが。
- 539 :萌葱 アテナ:2011/01/05(水) 23:43:08 ID:7gFzKdaU0
- >>538
「……うん」
決心したように、頷いた。
「暫く、私レラと暮らしてたんだけどね、一時期居なくなってたんだ。
で、レラのおねーさんがこの前……といっても一月位前かな、に来たんだけど、
レラの体を乗っ取って、表に出てきてる、みたいな事言ってた。
暫く入院してたときにレラが来たんだけど、レラは街、離れるって言ってた。
でも、いつか無意識に戻ってきて、自分の中の誰か――多分レラの中の、おねーさんが悪いことするって」
愛香にも、オイジュスにも離さないようにしていたのに、何故か話すことが出来た。
- 540 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/05(水) 23:45:11 ID:hGStfPTM0
- >>539
「それで、ほかには……?」
珍しく目を見開き、少女に迫る。
この少女も考えている事が有るのだろうか?
- 541 :萌葱 アテナ:2011/01/05(水) 23:48:10 ID:7gFzKdaU0
- >>540
「その、もう一人の人格のときは、レラが魔法使ってた。私も魔術師だからそこら辺はよくわかるし間違いない。
あと、私の打撃が全部無効化されて跳ね返されたりもした。えと……機械兵器、って言ってたかな。
一人では絶対戦うな、誰かの力を借りろ、とも」
真面目な表情で言う。
徐々に表情や雰囲気に戦場の気配が戻ってきている。
- 542 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/05(水) 23:51:16 ID:hGStfPTM0
- >>541
「……それだけ……かな」
その言葉を聞くと顔を離し、思う事でも在ったのか目を瞑って首を振った。
「アテナ……お話が、ある」
- 543 :萌葱 アテナ:2011/01/05(水) 23:53:05 ID:7gFzKdaU0
- >>542
「多分、私が知りうる情報は、それぐらい」
こくり、と頷いた。
そして、ゼオラの言葉に、確りと眼を見据え、聞く態勢に。
「……うん」
- 544 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/05(水) 23:58:05 ID:hGStfPTM0
- >>543
「私は……小さい頃、から、レラとは、友達……。
それで、あなたの、サポートをするように、って……」
「……レラ、とは。戦えない。から・……」
少女の顔が僅かに寂しそうな物へと変化する。
それも、気付けるかどうかと言った細微なもの。
- 545 :萌葱 アテナ:2011/01/05(水) 23:59:49 ID:7gFzKdaU0
- >>544
「そう、なんだ。有難う、ゼオラ」
にこり、と微笑み。
「分かった。レラと、約束したから。
殴っても殴られてもお互い怒らない、って。
だから、私に任せて」
アテナは人の感情の機微に敏感なタイプだ。
故に、励ますような声色で、言う。
- 546 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 00:11:50 ID:hGStfPTM0
- >>545
「……」
それに合わせて僅かながらも笑顔の表情を作る。
「任された事は三つあるの」
無表情に戻ると、静かにそう言った。
「一つは、人集めを含む情報の提供」
そう言うと、ポケットから携帯電話を取り出した。
それを開き、レラとのメールのやりとりの記録を見せる。
中には様々なやりとりがされており、やはりそれもあの日から途切れていた。
その中には幾分か必要となるであろう物も書かれていた。
ミラージュが光の魔術を得意とする事は既にアテナには知れている。
だが、ミラージュの本質は魔術士では無いと言う。
それと、自身の出生と『研究所』との関係。
- 547 :萌葱 アテナ:2011/01/06(木) 00:14:49 ID:7gFzKdaU0
- >>546
(案外確り表情有るんだな、ゼオラ)
微笑ましくなり、笑顔が溢れる。
メールのやりとりを見て、やっぱりあの日以降レラは居なくなっていると言う事を再確認し、少し泣きそうな顔にもなるが、すぐ其れを振り払う。
食い入る様に、その情報を見て。ゼオラに言う。
「この手の解析が得意な友達が私の家に居るんだけど、ミラージュの情報教えてもいいかな。なんならすぐ呼ぶけど」
十中八九愛香を呼ぶつもりだろう。
- 548 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 00:23:23 ID:hGStfPTM0
- >>547
「別に、構わない……けど、解析するような、情報は……」
今手元にある情報はどれも各賞があるとは言えず、不確定な物ばかり。
さらに、そのどれもが小粒なもので決定的な物にはならない。
飽く迄も今渡した物が。だが。
「それと、あと二つ……」
少女が先程提示したのは3つであった。
- 549 :萌葱 アテナ:2011/01/06(木) 00:25:05 ID:7gFzKdaU0
- >>548
「不確定でも、ある程度の対処法を見つけることが出来るかも知れない。あの子、天才だから」
真面目な表情で言う。
恐らく既に打撃無効化や、光の魔術については離してあるのだろう。
「……うん」
頷き、次を促す。
- 550 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 00:31:53 ID:hGStfPTM0
- >>549
「なら、呼ぶと良い……」
天才という響きに耳が僅かに反応を示した。
「さっきの情報に続きでもあるんだけど……これ」
渡したのは一枚の写真。
森の中の画像だろうか。そこにはメガネを掛けた漆黒のアーマーの様な者を身に付けたレラの姿が納められている。
その周囲には研究者が居て、何かを話しているようだった。
「魔法を使うミラージュは……まだ、本気じゃない」
- 551 :萌葱 アテナ:2011/01/06(木) 00:35:40 ID:7gFzKdaU0
- >>550
「うん、ちょっと待ってて」
ホログラム画面を出し、メールを送る。
数秒後に返信が来た。
「すぐ来るって言ってた。愛香も情報が欲しいって」
メールの返信を確認しながら。
そしれ、渡されたレラの写真をかくにんして。
「本気じゃない……、まだ何かあるの?」
- 552 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 00:38:58 ID:hGStfPTM0
- >>551
「……」
その言葉に頷いて返事をした。
「まだ、多分。だけど……。これは、レラの、推測……」
写真をアテナの見やすいようにし、話を続ける。
「ミラージュは……人間でも、人格でも無いって」
- 553 :萌葱 アテナ:2011/01/06(木) 00:41:09 ID:7gFzKdaU0
- >>552
ドアの前に魔方陣が浮かぶ。
独自にアレンジされた魔力を全く使用しないものだ。
そこから、ずずず、と小さな腕が現れ、一人の少女が現れる。
蒼いセミロングの髪をポニーテールにし、大きめの白衣を着た10歳にも満たない少女だ。
「えと!アテナさん、レラさんの情報があるって、ほんとですか」
- 554 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 00:42:41 ID:7gFzKdaU0
- >>552
ドアの前に魔方陣が浮かぶ。
独自にアレンジされた魔力を全く使用しないものだ。
そこから、ずずず、と小さな腕が現れ、一人の少女が現れる。
蒼いセミロングの髪をポニーテールにし、大きめの白衣を着た10歳にも満たない少女だ。
『えと!アテナさん、レラさんの情報があるって、ほんとですか!?』
慌てた様子で、カウンターに入っていく。
椅子を出し、座り込み。一緒にゼオラの話を聞く。
ある程度のこれまでの説明は連絡されたようだ。
『「人間でもない……、人格でもない……?」』
- 555 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 00:46:34 ID:hGStfPTM0
- >>554
「……」
愛香にも目を向ける。
一度深く閉じられた目を開くと小さく頷いた。
「そう。ミラージュは、恐らく」
これ。と、写真のレラを……正確にはそのアーマーを指さした。
「研究所、で、造られた……精神と、兵器の融合体の……一つ」
- 556 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 00:48:04 ID:7gFzKdaU0
- >>555
『えと、どうも』
愛香も軽く会釈した。
暫く研究などに没頭していたのか、紙がぼさぼさで、目の下に薄い隈がある。
「……アーマーが、本体?」
話を聞き、結論を出す。
- 557 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 00:55:09 ID:hGStfPTM0
- >>556
「座って……」
そういうと並べられていた椅子が独りでに動きだす。
椅子の影を使っての操作。少女の能力である。
椅子はアテナの隣に並べられた。
「……そう」
新しく取り出した資料。
「盗んだ物、だから、あまり……」
鞄からファイルを取り出し、見せる。
魔戦機シリーズと名付けられたその資料。
そこにはしっかりと『No.13 Mirage』と書かれていた。
- 558 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 00:57:55 ID:7gFzKdaU0
- >>557
『ありがとうございます!』
ぺこりと頭を下げ、椅子に座り込む。
アテナと共に、試料に眼を徹す。
「……Mirage、ミラージュか……そういえば、最強に成るために“作られた”って言ってたな」
『中身をお願いします』
愛香は真剣な眼で、資料を見ている。
一度見れば忘れないほどの集中だ。
- 559 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 01:03:21 ID:hGStfPTM0
- >>558
「はい」
資料を手渡す。
魔戦機。人の心を外から支配し戦力とする兵器。
それらは鎧と精神を持ち、強制的に装着された物の精神を支配する、呪われた武装。
……等と言った事が書いており、ミラージュはその最上位種らしかった。
//す、すいません。
//親が今日はもう寝ろと……また、今度続きをお願いできますか?
- 560 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 01:06:17 ID:7gFzKdaU0
- >>559
『成程……。統一国軍の昔のデータに洗脳武装って言うのがありましたね……。
アレは中止になったみたいですが……。洗脳武装の場合は武装の破壊で解除可能みたいでしたが、其れはどうですか』
真面目な顔で資料を覗き込み、ゼオラに視線を戻し、問う。
//了解でございますー!雑談で行ってくれればおkですよ!
- 561 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 22:43:01 ID:hGStfPTM0
- >>560
「それと、大体は同じ……多分。
破壊すれば確かに、止まる……」
写真に写った漆黒の鎧。
それを指さし、「でも」と続けた。
「それ……」
愛香に渡した資料には『機密保持の為に自爆時は仕様者の精神を破壊する』と書かれている。
もしそれが本当なら破壊が成功する前にミラージュが自縛を実行した場合に大変な事になってしまう。
- 562 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 22:48:49 ID:7gFzKdaU0
- >>561
「破壊すれば、止まるの!?」
物を壊すのはアテナの十八番だ。
だが、続くゼオラの言葉に、また黙る。
「……、どうすれば……」
悩むアテナの声に割りこむように愛香が口を開いた。
『何らかの機械的な仕組みで精神を支配している、ということではありませんか?』
真剣な瞳で、コンソールを呼び出し大量のデータを参照している。
『アーマーがコンピューターの類で有れば、ハッキングなども不可能ではないと思うんですが』
- 563 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 22:58:41 ID:hGStfPTM0
- >>562
「人格はレラに直接埋め込まれてる……」
言うなれば人工的に作られた二重人格。
「だから、それは……難しい」
- 564 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 23:02:58 ID:7gFzKdaU0
- >>563
『そう、ですか……』
大量のデータをまとめながら言う。
「うう……。荒っぽい方法は得意だけど、こういう絡めては苦手だ……、どうしよう……」
拳を打ち合わせながら。
「……レラを乗っ取ってるミラージュを何らかの方法でコッチが支配できないのかな?」
- 565 :強面の大男 ◆6xc12amlNk:2011/01/06(木) 23:09:44 ID:.6prKP66O
- カランコローン
【その時、扉を開いて現われた一人の男】
「……」
【眼光は鋭く、店内を見渡すだけでかなりの威圧感を放つ……】
【その大男は二人の近く、即ちアテナの席と一つ開けた隣へ】
- 566 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 23:15:07 ID:hGStfPTM0
- >>564
「人格を止める、のは……」
またも静かに首を振る。
「……でも、対抗策は、ある」
>>565
少女は男の方を見たが何にも言わず。
ただアテナとの会話を続けようとしているのみ。
- 567 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 23:16:15 ID:7gFzKdaU0
-
>>566
「そう……か……」
うつむく。
しかし、対抗策は有るとの言葉に、顔を上げて、聞く。
「教えて、対抗策を」
>>565
瞑目するアテナと、すさまじい勢いでデータをまとめ続ける愛香。
真剣そのもので、あった。
アテナは、音に敏感に反応し、慌てて立ち上がり椅子を倒した。
「誰っ!?」
店員としては間違っているが、この緊迫した話し合いの中だ、仕方ないとも言える。
- 568 :強面の大男 ◆6xc12amlNk:2011/01/06(木) 23:22:41 ID:.6prKP66O
- >>566>>567
【男は額に青筋を立てる、店員は注文を聞きに来ない、さらには知らぬ客の一人に誰と言われる始末だから仕方ない】
「……チッ」
【舌打ちをして二人を睨み返す大男……しかし、男は眼を見開き、次の瞬間】
「やっだ〜!可愛い店員さんにお客さんじゃな〜い!」
【チョコチョコッとアテナの隣に座り込む】
「ちょっとちょっと〜!何このお店〜!いいじゃないの〜!!」
- 569 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 23:29:46 ID:hGStfPTM0
- >>567
「少しでも動きを止めて……。
そうすれば、自縛装置を……」
顔を上げ、アテナと目を合わせて行った。
「一瞬なら、戦える……から」
>>568
「……!」
近く座りにきた男にやっと反応を示す。
「!!!」
椅子から飛び退き一歩のけぞる。
引き攣った笑みを浮かべ静かに口を開く。
「い、いらっしゃいませ……」
- 570 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 23:31:27 ID:7gFzKdaU0
- >>568
「私、店員。そして今日は閉店するから」
大事な話をしている最中に腰を折られたため目付きがすこぶる悪い。
元ではあるが、対統一国軍レジスタンス『アルバトロス』の副長は伊達ではないのだ。
体表から、朱い魔力がゆらゆらと立ち上っている。たまに金が混ざっているようにも見える。
威圧感たっぷりである。
>>569
「一瞬有れば、行ける、と思う。未だミラージュにみせていない奥の手もあるから」
その言葉に、右拳を見つめながら応える。
「頼りにするよ、ゼオラ」
- 571 :強面の大オネェさん ◆6xc12amlNk:2011/01/06(木) 23:35:57 ID:.6prKP66O
- >>569
「あらぁ、やっと気付いてくれたの〜?
んもぅっ!可愛いから許しちゃうわ!」
【ウィンクと投げキッスのコンボ】
「店員さん?コーヒーのブラックとぉ……そうね〜……何か適当に添えてちょうだい」
【確認する迄もないが、この御方……オカマである】
>>570
「んもぅ!可愛い顔が台無しよ?そんな顔したらダ〜メッ!」
【全く動じないこの方はオカマ、オカマ故怖いものなしなのだ】
「私のこと気にしないで続けててちょ〜だいッ!
私はお茶したら仕事に戻るから」
- 572 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 23:44:09 ID:hGStfPTM0
- >>570
「なら……大丈夫」
小さく頷き、続けて口を開いた。
「……任せて」
>>571
「……あ、あの……ぅ」
ドン☆退き。
アテナとの空気を見て、そっちの雰囲気に合わせる様にした様だった。
- 573 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 23:46:45 ID:7gFzKdaU0
- >>571
「今、忙しいの」
表情を変えること無く、言う。
「……さっさと飲んで、さっさと帰って」
ゆらゆらと立ち上る魔力で周囲の空気が揺らいでいる。
お湯は先程から沸かしていたので、怒気溢れる様子でコーヒーを入れ、小皿にロッククッキーを盛り乱暴に渡す。
しかし、その工程に手は抜けないのか味はしっかりしているだろう。
>>572
「うん、私も頑張るよ」
体の内にあふれる魔力を感じながら言う。
「うん、お互い、ね」
- 574 :強面の大オネェさん ◆6xc12amlNk:2011/01/06(木) 23:55:58 ID:.6prKP66O
- >>572>>573
「やだぁ!私歓迎されてないのかしら!?」
【二人を交互に見ながらの一言】
「や〜ねぇ私ったらいっつも空気読めなくて嫌われちゃうのよ!」
【一人でうんうん唸りながらの一人語り】
【しかしコーヒーとクッキーは運ばれて来るので眼は輝くのでした】
「やだぁ〜もうっ!ちゃんと出してくれるじゃないの、このツンデレさんっ!」
【手を扇ぎ、アテナとゼオラを見る】
「わかったわ、今回はすぐに消えてあげるわよ」
【コーヒーもクッキーも一気に平らげて口を拭く】
「最後にオネェさんからのアドバイスよ?
そんなに切羽詰まってたら助けるものも助けられないわ
大事なのはハートよ、ハートを大きく持つの……いいわね?」
【扉へ歩きながら二人に語り掛ける、オカマの言葉は二人には届かないだろうか】
「またね、可愛い天使ちゃん達!」
【オネェさんは最後にウィンクをして、夜の町に消えた】
- 575 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/06(木) 23:58:32 ID:hGStfPTM0
- >>573
「それで、二つ目の本題……」
少女の表情が僅かに変わる。
「貴方は、弱い……それも、凄く」
>>574
「あ、あぁ……はい」
適当に頷きながら見送った。
引き攣った笑いと共に。
- 576 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/06(木) 23:59:20 ID:7gFzKdaU0
- >>574
「なんだったんだろ、一体……」
呆然としながら、オカマを見送る。
「切羽詰ってたら助ける物も助けられない……。
分かってるよ……そんなの……」
吐き捨てるように、呟いた。
>>575
「……弱い……、どういう面で?」
弱いと言われた事自体には、特に反発も無く、詳細を求めようとする。
- 577 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/07(金) 00:03:30 ID:hGStfPTM0
- >>576
「……まだ、本気を出していない」
まだ推測の域ではあるが先程の言葉の通りミラージュはまだ本気を出していない。
「その状態では、勝てない」
「複数戦を想定されて、作られている……多分」
- 578 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/07(金) 00:08:37 ID:7gFzKdaU0
- >>577
「うん。戦ってる時『遊ばれてる』ような感じがしてた」
本気を出してないとのことに、同意。
そして、今では勝てない、という言葉にも同意。
「……私は打撃偏重型。多分、打撃を無効化するミラージュには、普通の手段ではダメージを与えるのは、難しいだろうね」
複数戦との言葉に、一つ想いだした。
「レラにも、一人じゃ戦うな、って言われたよ」
- 579 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/07(金) 00:22:12 ID:hGStfPTM0
- >>578
「そう……」
小さく頷く、そして少女は話を続けた。
「二つ目は、戦力の増強……」
そう言った直後、少女は魔力を流す。
周囲にの雰囲気に自然と威圧感を与える。
「少なくとも、私と互角程度……に」
- 580 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/07(金) 00:24:08 ID:7gFzKdaU0
- >>579
「……ッ!」
相手の威圧感に、とっさに波動を周囲に展開した。
「ゼオラは、強いの?」
波動を解き、聞く。
- 581 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/07(金) 00:31:05 ID:hGStfPTM0
- >>580
「店長には……負けるけど」
そういうと魔力を消した。
「少なくとも、貴方よりは。ね」
ほんの僅かな笑みをアテナに向ける。
- 582 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/07(金) 00:33:03 ID:7gFzKdaU0
- >>581
「そう、か……。退院してからは、箱庭よく行って修行してたけど、まだまだ、か……」
苦笑を漏らし。
「ねえ、ゼオラ? 私を鍛えてくれないかな?」
真摯な瞳でゼオラの眼を見つめて言う。
異国人で有ることを示す赤毛と比べて、オリエンタルな気配を持つ深い黒の瞳が、ゼオラを見つめていた。
- 583 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/07(金) 00:43:56 ID:hGStfPTM0
- >>582
「そういう事……それが、二つ目」
レラに頼まれた事の二つ目。それは戦力の増強。
「レラから、言われている……」
- 584 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/07(金) 00:45:02 ID:7gFzKdaU0
- >>583
「レラから?」
首を傾げて問う。
- 585 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/07(金) 00:48:32 ID:hGStfPTM0
- >>584
「そう、この三つ……レラから頼まれた」
先程見せた携帯電話。
メールの一件に伝えられた文章が有るのだと言う。
- 586 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/07(金) 00:49:17 ID:7gFzKdaU0
- >>585
「うん、見せて欲しい」
ゼオラの近くに寄り、携帯の画面を覗き込む。
- 587 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/07(金) 01:06:01 ID:hGStfPTM0
- >>586
「……これ」
もう一度携帯電話を取り出す。二つ折り式の黒い携帯。
幾つかの操作をすると、それを見せた。
約一か月前。最後の連絡である。
そこには資料の所在地とアテナのサポートをする事という願いが書かれていた。
- 588 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/07(金) 01:09:45 ID:7gFzKdaU0
- >>587
「……レラ……、ありがとう……」
此処にはいない友人に、感謝の意を示す。
「ねえ、愛香。私たちの家の座標と連絡先、出して」
『了解です!』
愛香がデータを出して、家の座標と連絡先を紙に書き写す。
それともう一枚、符のような物を出しアテナに渡す。
「えと、術式展開。転送系、座標zzz-x-dr」
符に魔力が走り、文様が刻み込まれる。
連絡先の紙と、符を差し出し。
「えっと、私たちの連絡先、其れと私たちの家まで直通の転送符ね。
修行は、多分箱庭でいつもやってるから、付き合ってくれる時は、お願い」
- 589 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/07(金) 01:16:25 ID:hGStfPTM0
- >>588
「……解った。
サポート……する」
それらを受け取ると、小さく頷いた。
- 590 :萌葱 アテナ&愛香:2011/01/07(金) 01:17:37 ID:7gFzKdaU0
- >>589
「うん、有難う。今日は、そろそろ帰るね」
椅子から立ち上がり。
「また今度、どうしようか話しあおう。あと、修行もね」
そう言って微笑むと愛香を連れて、店から出て行った。
- 591 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/07(金) 01:21:27 ID:hGStfPTM0
- >>590
声も無く小さく頷くとアテナを見送った。
静かになった空間で一人、ただそこに立っていた。
- 592 :ロザリア・ロートシルト:2011/01/15(土) 23:58:47 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市・中華街近くのどこか】
「……昼はただ無機質で無粋な雑居ビルも、
夜になれば、別の顔を見せるものねぇ。」
ロザリアは仕事が無い日、こうやって誰も来ないようなビルの屋上から
繁華街のネオンサインをぼうっと眺めるのが好きであった。
赤や青、緑に黄色。煌びやかな看板が夜闇に浮かび上がり、
不規則に明滅する様は200年前には無かったものであり、
いくらみていても飽きる気がしない。
光の側には、必ず都市に住む人々の暮らしがある。
人の営みというものはこれほど豊かなのか、とロザリアは心の中でため息をついた。
- 593 :「方舟の名前の子」:2011/01/21(金) 00:07:56 ID:QYyPcDfoO
- 路地裏というのはどうにもじめじめしていてなんとなく不快。
ましてやここは歪みに歪んだ空間の向こうにあるここであるから、空気の腐り方は他とは段違いだ。
「まあ、嫌いじゃないけどね!」
誰に向けて言うでもなく、ゆるふわ愛され系の甘ロリ服に身を包んだ子供は楽しそうにそう言って、
つい先ほど殺し終えたばかりの新鮮な肉塊を分解してから組み立て直す遊びに興じていた。
二の腕を二本、柱にしてその上に骨盤を置きたいのだけれど、上手くいかない。
- 594 :イリヤ・スィーニィロゥザ:2011/01/23(日) 23:09:03 ID:QYyPcDfoO
- 「ったく、何だって夜にまでニンゲンが出しゃばってるんだ。
夜は妖の時間帯だってのに、図々しいにも程がある!」
人気のない公園で、ベンチに座り込んでココアの缶を握ってぶつくさ。
声の主は小綺麗な格好をした金髪の少年、缶を開けて。
湯気の立つココアを一口、
「………………ぅあっつい!!」
……舌に熱ダメージ。
- 595 :柊宇都 綾:2011/01/23(日) 23:12:22 ID:VsubwHk20
- 「……」
暇である。
探し物をしては街中を歩き回る毎日。
今日も唯都市をさまよっていた。
>>594
誰だ。
……子ども、か。
「……夜は妖の時間、か」
漆黒の服に身を包んだ冷たげな雰囲気を放つ少女。
左目は髪によって遮られており、右目だけで見つめた。
- 596 :イリヤ以下略/やけど:2011/01/23(日) 23:15:59 ID:QYyPcDfoO
- >>595
「あ、ひゅ……な、なんらよ!
なにみへふんは! なんはひょうはっ!」
訳:何だよ! 何見てるんだ! 何か用かっ!
すこしだけ赤く腫れた舌先を冷たい外気に晒して応急措置中。
- 597 :柊宇都 綾:2011/01/23(日) 23:22:41 ID:VsubwHk20
- >>569
「フン……」
鼻で笑った。何しに来た。
「お前。人間では無い……な」
彼女の左側の腰に差されているの長刀。
その柄には常に右手が添えられている。
- 598 :イリヤ以下略/やけど:2011/01/23(日) 23:29:02 ID:QYyPcDfoO
- >>597
「わ、笑うなっ!」
笑うわ。
「……ふん、だったら何だい。
僕を狩るか? ……ああ、やっぱり夜は僕らの時間だ」
そうだろう? と問うように缶をベンチに置いて。
明確に「僕ら」と発言した少年は、翡翠の眼をそちらに向けた。
- 599 :柊宇都 綾:2011/01/23(日) 23:35:32 ID:VsubwHk20
- >>598
「……」
妙に冷たい視線が狙う。
敵意は無いが何処か良心に突き刺さる悲しい瞳。
「……そう、だな」
右手を柄から外し、掌を振る。
攻撃の意思が無い事を明確にし、再び柄に手を置いた。
- 600 :イリヤ以下略/治ってきた:2011/01/23(日) 23:40:34 ID:QYyPcDfoO
- >>599
「なんだその目は!」
お前は世紀末かませ犬か。
「……ふん。まあ僕も、嫌いなのはニンゲンだけだ。
君は人の形を取れているからそこそこ上等な種族か。……西洋の妖?」
敵意がないことを確認すると、再び缶を手に取った。
ちろりと少女を観察。
- 601 :柊宇都 綾:2011/01/23(日) 23:47:34 ID:VsubwHk20
- >>600
「好きでこうしている訳じゃ……ない」
その眼を閉じ、溜め息をつく。
「人間と吸血鬼の混血。とだけは言っておく」
少女とは言うがその雰囲気は随分と大人びていた。主に悪い意味で。
- 602 :イ以下略/スィーニ「ー」ロゥザだった……:2011/01/23(日) 23:53:21 ID:QYyPcDfoO
- >>601
「じゃ、じゃあやめろよ!」
もしかして:原因が自分であることに気付いてない
「混、血、……は、はん!
混ざり者か! そ、そうかぁ!」
口調で言えば確実に馬鹿にしているともとれるその言葉、
何故か安心のような安堵のような念が込められている。
- 603 :柊宇都 綾:2011/01/23(日) 23:59:46 ID:VsubwHk20
- >>602
「嫌でも止められないよ……。
心に根づき育ち芽吹いた悲しみが花を枯らすまでは……」
どうやら原因は別にあるようです。
すっごいセリフを吐いてます。
「この身体には僕と僕のお父さんの誇りが宿っているんだ……」
フフフ。と笑う。何処か嬉しそうに。
- 604 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2011/01/24(月) 00:04:38 ID:QYyPcDfoO
- >>603
「…………」
うわぁこの人あれだ、妄想癖がある人だ。
勝手に認定しやがった。
「……ぼ、僕だって! 母さんの誇りが宿ってる!
ほら見ろ、この指輪! 美しいだろう、母さんの宝物なんだ!」
ムキになって応戦。
首に掛けた細い銀の鎖に通された銀の指輪を見せる。
中央に青い石の着いた、薔薇をかたどった美しいそれ。
- 605 :柊宇都 綾:2011/01/24(月) 00:11:45 ID:VsubwHk20
- >>604
「……何?」
深くかかわる部分で間違いと言えないから困る。
「綺麗……ね。
そう、指輪……」
母の誇りに柔かい形をした笑みを向けた後、
どこか独りでに今まで以上に暗い表情を見せる。
- 606 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2011/01/24(月) 00:15:57 ID:QYyPcDfoO
- >>605
「いや、別に……」
急にかわいそうな人を見る目付きに。
「……母さんが大切にしていたから、捨てるわけにはいかないんだけど。
これを母さんに贈ったヤツ……父親が、僕は嫌いなんだ」
しゃり、と軽い音をたてて胸元に仕舞われる指輪をぐっと握りしめて、少女に問う。
「……君は、母親に。何か良くない思い出でも?」
- 607 :柊宇都 綾:2011/01/24(月) 00:22:40 ID:VsubwHk20
- >>606
「僕は、母親は嫌い……。
キミと……逆。いや、同じかな……」
先程までの近寄りがたい冷たい雰囲気は消え失せる。
ただ、そこにあるのはよわよわしく言葉を発する暗い雰囲気を纏った少女。
- 608 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2011/01/24(月) 00:29:46 ID:QYyPcDfoO
- >>607
「……ふぅん」
少年の、どこか人を見下すような視線もすこしだけ薄れた。ような気がする。
ぬるくなったココアを飲み干して、缶をゴミ箱へ投げ捨てた。
「……ニンゲンだったんだよ。僕の父親。
母さんがそいつに惚れて、種族の差を乗り越えて結婚した。ここまではよかったんだ。
いつからか、父親は母さんを邪険に扱うようになって、髪やら血やらを奪っては売り飛ばすようになった」
金蔓として扱いたいがために、わざと優しく接して母さんを騙したんだ、と。
語る横顔は平淡だった。
- 609 :柊宇都 綾:2011/01/24(月) 00:36:14 ID:VsubwHk20
- >>608
「……ッ!!!」
目に映る何かに反応して刀を抜いた。
が、次の瞬間には真っ二つになってごみ箱にインする缶と柄に手をかけたままの少女。
「っはぁー……っ」
ちょっとヤバめ。主に目が。
「……」
何も言わず、大きな呼吸とともに肩を揺らしている。
は無いは聞いていた様子である。恐らく喋る言葉が見つからなかったのだろ。
- 610 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2011/01/24(月) 00:44:16 ID:QYyPcDfoO
- >>609
「っ」
息を呑む暇もなく、二つ分のゴミ箱の底へ落ちる缶の音を聞いた。
無意識に一歩引こうとして、自分が座ったままであることに気付く。
「……母さんから奪えるモノが無くなってきた、そんなある日に。
あのニンゲンは消えた、母さんと一緒に。きっと――売り飛ばしに行ったんだ」
何を、とは言わないけれど。
指輪を握る白い手に、さらに力が籠もった。
ここまで喋って、少年は口を閉ざして少女に視線を移す。
- 611 :柊宇都 綾:2011/01/24(月) 00:49:12 ID:VsubwHk20
- >>610
「……」
イリヤの言葉を聞き、ただ立ち尽くし。
「僕の母さんは……母さんはっ……」
静かにその言葉を発したと思うと又黙る。
目を閉じ肩の揺れも止まった後、ゆっくりと口を開いた。
「悪い人だ……!」
- 612 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2011/01/24(月) 00:54:59 ID:QYyPcDfoO
- >>611
「悪い、人」
少女の言葉を反芻。
そこから先に踏み入っていいものか、あるいは入れば決壊するのか。
決壊してしまった他人を支える自信が、少年にはなかった。少年はそれを初めてすこしだけ後悔して、
「…………」
沈黙。少女がここから先を話すのか、否か。
それを見定めようと、口を閉ざしたまま。
- 613 :柊宇都 綾:2011/01/24(月) 01:01:55 ID:VsubwHk20
- >>612
「……母親は、お父さんを……」
独り。ぶつぶつとただ呟くが幾つまってもその次の言葉は出てきそうにない。
恐らく中身は空である。
- 614 :イリヤ・スィーニーロゥザ:2011/01/24(月) 01:11:02 ID:QYyPcDfoO
- >>613
「……ん。そ、か」
きっと壊れてしまうのだろう、と判断。間違っているのかいないのか。
こ、とブーツのヒールの音を立てて、少年は立ち上がる。
「……考えてみれば初めてだ、名前も知らない人に昔の話をするのは。
似てる、んだろうかね。僕と、君は」
苦笑いを残して、少年は歩きだす。
「次に会ったときは、楽しい話をしよう。
それじゃあ――――また、夜にね」
後ろ手に手を振って闇に融ける少年の姿もまた、弱々しかった。
/ありがとうでしたー!
- 615 :柊宇都 綾:2011/01/24(月) 01:19:00 ID:VsubwHk20
- >>614
「……似てる。
でも僕とキミは違う……確実に。違う」
少年に向かってそう言って、自身も帰路へ付く為に背を向けた。
が、続くイリヤの言葉に振りむいて、微笑んだ。
「そうだね、次は……。
そうだ、僕の友達の話をしてあげるよ」
柔かな太陽の様なその笑みはどこか幼かった。
//おつおっつでした!
- 616 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/25(火) 22:36:47 ID:WVrfsEdY0
- 【独りの少女が街の中を歩いている】
「おなかすいたなのー」
【軽くため息をつきながら言った】
- 617 :ヴァイス/マジ天使:2011/01/29(土) 22:16:53 ID:s42RcinY0
- >>439
『おー、入れ入れ。居間に座っとけ』
中に入れば大家と思われる茶髪の女が立っている。
彼女の後に着いて廊下を歩けば、居間に着くだろう。
『……で? 入居希望者だっけ、今ウチ部屋がいっぱいなのよねぇ』
はぁ、どうしようか。
頭を抱えてため息交じりに、卓袱台に肘をついて考える。
- 618 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/01/29(土) 22:41:15 ID:6n2sZE8Q0
- >>617
鞄を一度抱えなおし、言われるがまま女性の後ろを付いていく。
そのうち、たどり着いた居間の床に鞄を下ろし
「失、礼、しま、す……」
と呟きながら腰を下ろす。
「あ……、は、い…。さっき、の、人、から…聞き、ま、した……」
顔を其方に向け、ため息を少しだけ心配そうに見つめ。
- 619 :ヴァイス/マジ天使:2011/01/29(土) 22:47:39 ID:s42RcinY0
- >>618
『んー……一応聞くけど、このアパートがいいの?
他の所探す、ってのもあるけど……んー』
唸りながらいろいろと考える。
なにか案があれば言え、というようなジェスチャーひとつ、もういちど思考。
天使ちゃんはジャンプ読んでます。余裕しゃくしゃくです。
- 620 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/01/29(土) 23:07:37 ID:6n2sZE8Q0
- >>619
「え、と……他、に、も、何件、も、回った、ん、です、けど……」
そう言って、視線を下に。少し俯く。
表情は変わらないけど、雰囲気がショボーンとしている。
「で、も…部屋、が、無い、な、ら……仕方、ない、で、すよ、ね……」
- 621 :ヴァイス/マジ天使:2011/01/29(土) 23:24:07 ID:QYyPcDfoO
- >>620
「……面白ぇのになんで後ろのほうに載ってんだよ右翼……」
『そうよね……あの人で少しだけネタ的に巻き返せたとは言え……
……じゃねーよ! こっちは真剣な話を』
して、と言い掛けて。
女はにやぁっと薄気味悪く、哂った。
『……ねえ。名前聞いてなかったけどアンタ、』
「を」
哂う女は白髪の天使ちゃんの首根っこを引っ掴み、エシリアの前に持ってくる。
『コレと相部屋。は、如何?』
- 622 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/01/29(土) 23:55:09 ID:6n2sZE8Q0
- >>621
「……」
漫画の話だろうか。
残念ながらnknhtも何の話をしてるのか分からん。
「……え」
近い。顔面数cm先に突き出されたヴァイスの顔面。
「……え、と……」
嫌じゃない。嫌ではない、が。
「……あな、た、は…それ、で、いいん、です、か……?」
ピッ、とヴァイスの鼻先を指差して。
- 623 :ヴァイス/マジ天使:2011/01/30(日) 00:03:07 ID:QYyPcDfoO
- >>622
「……、……あー……俺は天使ちゃんだからな。
テメェの分の生活費と、家賃の半分。きっちり払うんなら、慈悲深き心で許してやらんこともない」
これで十分か、と言うように彼は女を見、
女はにやにや笑ったまま頷いた。
結論・おk。
- 624 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/01/30(日) 01:10:16 ID:6n2sZE8Q0
- >>623
「……本、当、です、か……?」
顔を上げ、ヴァイスを目を合わせる。本当、数cm先に瞳。
捨てられた子犬のような目が其処に二つ、輝いていた。
お金の心配は全くと言っていい程無い。
それなりに蓄えはあるつもりだし、無ければ無いで稼ぐ方法は幾らでもある。
「……よろ、し、くお願、い、しま…す…」
そのまま、ベッタリと床に頭をつけるくらいに下げる。
パサリ、と被っていたキャスケットが床に落ちた。
- 625 :ヴァイス:2011/01/30(日) 01:19:25 ID:QYyPcDfoO
- >>624
「んーあーあ、そういうのいいから。顔上げてほら」
キャスケットを拾って、エシリアの頭にぽん。
「で、名前言ってみ。
俺はヴァイスちゃんっての」
- 626 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/01/30(日) 01:54:45 ID:6n2sZE8Q0
- >>625
「あ、……あり、が、とう、ござい、ま、す……」
頭にキャスケットが乗っかる感触を感じ、ゆっくりと顔を上げて。
無表情がほんの少し崩れたような雰囲気。
口元が微かに上へ。微笑みに見える表情をヴァイスに見せて。
「エシ、リア…。エシ、リ、ア・ロッ、ド、で、す……」
- 627 :ヴァイス/マジ天使:2011/01/30(日) 21:11:15 ID:s42RcinY0
- >>626
「エシリアな、よーしよしよし。
部屋は202号室、鍵渡しとくから合鍵作っとけ。んじゃー」
ムツゴロウさん的な頭ナデナデテクニックを駆使し、ひとしきりエシリアの頭を撫でた後、
ジャンプを放って(いつの間にかそこに居た黒髪の少女の顔面にクリーンヒット。もちろん彼女は激怒した)部屋を後にした。
『……まあ、表は不愛想だけど、意外と優しかったりすんのよ。大丈夫。
ようこそエシリア、神羽荘へ』
女はエシリアに笑いかけて、あとで書類渡すから、と告げる。
//なんやかんや長引いてしまって申し訳なかった……ここで切れるようにしときます!
- 628 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2011/01/31(月) 20:21:51 ID:6n2sZE8Q0
- >>627
「……は、い……」
見た目は少し幼いけれど、これでも二十歳は超えてる。
なのに、わっしゃわっしゃと頭を撫でられ恥ずかしいのか少し俯き気味のまま鍵を受け取る。
「……」
あの子、怒ってるけど良いのかなアレ。
そんな事を思いながらポーッとヴァイスの背中を見送ると、女の声が耳に入り
「は、い……!よろ、し、く……お願、い、しま、す……!!」
少しだけ嬉しそうな声で、ペコリと頭を下げる。
相変わらず表情の変化が微妙。だが、紛れも無くその顔は笑みの顔。
//ありがとうございましたっ!!
- 629 :黒沢小百合:2011/02/07(月) 21:29:00 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「くふぅ……。」
何時もの如く、仕事で疲労した体を
カフェのカウンターに預ける、が……。
「む……埃が……クロスめ。
掃除をサボっているな……。」
ため息をついて立ち上がると、
厨房の置くから雑巾を持ってきて、埃のたまっている箇所をぬぐい始めた。
- 630 :アイリス:2011/02/07(月) 21:33:41 ID:.ViFOavA0
- 長い夢を見ていたような気がする。
妙に臨場感があり、リアルな感覚を覚えた。
多くの人物が存在しており、その中の“僕”は戦っていた。
“僕”では無い“僕”のような…。不思議な夢だった。
最後に僕は倒れた。
物語の終焉をこの目で見ること無く……。
この話を母にしてみれば、妙にニコニコした顔で話を聞かされた。
ふと、目的では無いが、足休めにAGカフェに入っていく。
>>629
一人の人影。
「ああ、コーヒーを淹れてくれないかな?」
と、カウンターへ。
掃除をする小百合を店員と勘違いしているのか。
- 631 :黒沢小百合:2011/02/07(月) 21:41:00 ID:SSMHlh/20
- >>630
「はい、少々お待ちくださいね。」
カウンターを磨きあげるのもそこそこに、
厨房へとそそくさと走りこむ小百合。
クロスも店員も不在な以上、
ここは自分がなんとかするしかないと判断したのだ。
しかし……。
「ううーん、これでいいのかな。」
何時も自分用に淹れるときは考えもしなかったが
客に出せるようなクオリティのコーヒーを自分でも作れるのか不安になり。
とりあえず、見栄えだけはきれいに見えるように整えたが……。
「はい、お待たせしました。」
小百合は決して料理が得意なほうではない。
よさそうな豆をつかったとはいえ、味のほうはどうなのだろう。
- 632 :アイリス:2011/02/07(月) 21:47:52 ID:.ViFOavA0
- >>631
カップを右手、ソーサーを左手に持ち、右手を上げコーヒーを一口。
紅茶を飲むような仕草だ。
珈琲の味そのものは、少し渋みが強く残ってしまっているようだが、表情にはおくびにも出さない。
「なるほど、夢から覚めるにはちょうど良い。」
先程から頭の隅に残る“夢”を頭の隅に置けたようだ。
この言葉だけを聞けば、寝起きのまま出てきたようにも聞こえるが。
- 633 :黒沢小百合:2011/02/07(月) 21:51:18 ID:SSMHlh/20
- >>632
アイリスの表情と言葉を、
肯定的にうけとった小百合はうまくいったと内心よろこんで。
「すいませんね、私は臨時なので
あまりおいしくなかったでしょう?」
ま、そんなわけはない、と心の中で思いながら
謙遜めいた言葉を吐いた。
- 634 :アイリス:2011/02/07(月) 22:02:03 ID:.ViFOavA0
- >>633
一度、二度とコーヒーを口に含むと、カップとソーサーをカウンターに置く。
見れば自らを臨時の店員という女性――小百合に目を合わせ。
「一般的には、どうだろうね。元来、このような場合は調味料で調整するものなのだろうけど、ね。」
と苦笑した。
苦いものは好物というわけでは無いが、自分から求める機会も少ない。
「言ったじゃないか。夢から覚めるには丁度いい味だった、とね。」
笑みを浮かべる。
- 635 :黒沢小百合:2011/02/07(月) 22:08:08 ID:SSMHlh/20
- >>634
「すいません……。」
ようやく、結局のところまずかったのだと気づいて
小百合はぐぬぬと唇をかんだ。
完璧主義者である小百合はこういう
『自分が完璧に出来ない事』を最も嫌うのだ。
「本来の店主――銃寺森クロスさんなら、
おいしいコーヒーを淹れられたのですが……。」
- 636 :アイリス:2011/02/07(月) 22:17:55 ID:.ViFOavA0
- >>635
「だが、君の珈琲で僕が夢から覚めたのは事実だ。これで差し引き0でどうかな?」
小百合の心情を汲むことは出来ないが、
唇を噛み締める仕草は、悔しさ。
どのような類の悔しさかは、アイリスには判別できず。
「なるほどね、だから君は臨時と言ったのか。アルバイトではそのような服を購入出来ないだろうからね。」
仕事終わりであろうと思われる小百合はスーツ姿だ。
それなりの地位がある人なのだろう。
- 637 :黒沢小百合:2011/02/07(月) 22:25:06 ID:SSMHlh/20
- >>636
「え、ええ……はい。
そう言って頂けると助かります。」
どろどろとした思考にとらわれていたのか、
アイリスに言葉をかけられてから数秒たってようやく、顔をあげて。
「はい、私はここの常連ですから
まがりなりにも、店を守ろうと思いましてね。
いつもは、千夜のほうで都市の警備業を任されております。」
- 638 :アイリス:2011/02/07(月) 22:34:02 ID:.ViFOavA0
- >>637
「余程この店が気に入っているのか、それとも惹かれる要素が有るみたいだね。」
立地条件?
静かなところだから?
それとも…?
「千夜で警備を?先日の話になるのだけど、母も警備の人にお世話になったようでね。それを取り纏めるのは立派だ。」
件の千夜の警備に世話になった際の人物が目の前の人物だとは気付いていない様子。
- 639 :黒沢小百合:2011/02/07(月) 22:39:24 ID:SSMHlh/20
- >>638
「ええ、知り合いの店なんです。ここは。
銃寺森クロス。知りませんか?都市で誰が強いのか、
を決める大規模な大会――闘杯でもかなりの好成績を収めていたので
有名だと思っていたのですが。」
クロスのことを語る小百合は、
どこか自分のことを語っているかのように誇らしげで。
「ええ、やりがいのある仕事ですよ。
激しい仕事ですが、へこたれてなどいられません。」
しかし小百合は、体つき的に戦闘に向いているように思えない……。
- 640 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/07(月) 22:45:13 ID:HnkBBDEo0
- 「っだあああああ! ただいまああああああああ」
いきなり扉を開けて、ヅカヅカと入り込んでくる男。
全身にはボディラインのわかるスリムな黒い甲殻を纏い、
その表面を赤く光る魔術回路が走っている。
白い髪の毛が尾のようになびき、二本の角が存在感を出していた。
さらには、真紅の目は右目から紅の輝きを常に発している。
分かる人になら分かるだろう、極刑鬼神状態だ。
「お、客がいたかー。悪い悪い」
- 641 :アイリス:2011/02/07(月) 22:52:39 ID:.ViFOavA0
- >>639
「闘杯?そういえば…朝宮君が出ていた大会がそんな名前だったような気がするよ。」
アイリスは当時、参加しては居なかった。
参加する気が無かったというか、そんな気分では無かった。
「残念だけど、その店主の名前は聞かないね。で、君はその銃寺森クロスという人物とそれなりに付き合いがあるんだね?」
クロスを語る小百合を見る限り、付き合いが長い友人の事を話すように見えた。
能力者集うこの都市で、好成績を上げるのは困難だろう。それでも良い位置に着けたのなら相応の実力があると判断する。
「この都市を“警備”するのは大変な仕事だと思うよ。しかし君は体格に恵まれているとは思えないね。」
小百合は華奢で背が高い。少なくとも“同胞”としての力は感じられない。
この仕事をしていなければモデルでも通用するのではないか。
>>640
「ということは君が店主かな?」
なんだこの格好!
- 642 :黒沢小百合:2011/02/07(月) 23:02:22 ID:SSMHlh/20
- >>640
/\___/ヽ ヽ
/ ::::::::::::::::\ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ
| 、_(o)_,: _(o)_, :::|ぁぁ
. | ::< .::|あぁ
\ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\ぁあ
何時もの暴走か、と思った小百合は
カウンターの後ろへ身を隠したが……。
`i
``ー、 |
`ヽ、 |
、 ______ ヽ ,.. l オヤ・・・?
:;:; ‐'ニ(○ )``ヽ i / `|
:;:;:;:;, `` ー--′ l / ,/ 攻撃がこねェな
:;:;:;:;'' _ . . . . ...,r 丶 r 'i'-、_/
:;:;:;:;:; ‐ ´ i |ー'‐′
:;:;:;:;:;:,,, | |丶ノ
:;:;:;:;:;:;:;:;,, ,.-‐-、,ノ | l
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;. ( ノr‐ 、| ノ
、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,..,.,.,.,.,.,.,.,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;、_ _)
ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ノ;
ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;'''` ,;r‐=ニ='ヾ、;;:;:;:)
ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;,, <ーー-‐´'´;:;:;:'''
` ' ' ' ´ ̄ ̄` `丶、 ~ ̄ ̄ ;:;:;:)
``ヽ、;:;:;:;::;''
ヽ、;:'
丶
>>641
「ええ、その大会ですよ。
私も参加はしていましたが残念ながら成績は奮いませんでした。」
ひょこ、とカウンターの向こうから顔を出して。
「ああ、私は『能力』を活かして闘うほうですから。
カテゴリーとしては魔術師だとか召喚師のようなものと考えていただければ。」
- 643 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/07(月) 23:03:41 ID:HnkBBDEo0
- >>641
「あああああん? 誰だテメェは」
ズカズカと相手に近づき、グイッと顔を寄せる。
クロスの顔にも無数の魔術回路が傷痕のように刻まれており、そこを光が走っていた。
しばらく相手をジロジロと見ていたが、ハッとしたように頭を上げる。
「あー、しまったな。客だったか。
悪い悪い、失礼した。サービスが遅れてスマンな。
俺がこの店、『Apple Guillotine』の店長だ」
ガラン、ガランと装甲が剥がれてゆく。
それに伴って魔術回路も消えてゆき、頭も角も装甲と共に落ちた。
白い髪の毛も、紅メッシュの混じった黒髪へと変わり、長かった髪の毛は縮んで肩の辺りまで戻ってゆく。
装甲が全て剥がれた頃には、いつものボンテージパンツにワイシャツを着て、
紅ネクタイをしめているクロスが出てきた。
>>642
「よーしよしよしよし、おいでー、怖くないよー」
いつもの姿に戻ったクロスは、猫をあやすように小百合へと手を伸ばす。
「なんだよ、そんなに脅えるなっつの! こっちが傷つくだろうが!!」
- 644 :アイリス:2011/02/07(月) 23:17:26 ID:.ViFOavA0
- >>643
ズカズカと近寄られた時点で、アイリスの瞳は虹に染まる。
魔眼を開いていた。
“なぞるだけで切断出来る”線をクロスの躰にいくつも確認し。
なぞろうとした所で手を止めた。相手が離れたからだ。
「やれやれ…。とんだ登場だね。それにサービスが遅れただけでは無いだろう?」
ここまでとは。
先の大会での好成績も頷ける。
>>642
「なるほどね。サモナー<召喚士>と言われれば分かりやすいね。」
小百合が淹れた珈琲を口に含み。
後方に居るのなら、この体躯でも問題ないだろう。
鍛えても悪くはないと思うが。
「僕と正反対の能力だね。」
- 645 :黒沢小百合:2011/02/07(月) 23:24:56 ID:SSMHlh/20
- >>643
クロスの顔面に飛んできたのは
ねこぱんち……もとい小百合のぜんぜん腰が入っていない
へなちょこパンチであった。
「まったく、そんな格好で何をしていたのですか。
てっきり、また暴走してしまったのかと身構えてしまいましたよ。」
>>644
「貴方も能力を持っているのですか。
ひとつ、それをここで見せてはいただけませんか?」
小百合の目が、品定めをするようにぎらりと光る。
「ああ、ここで見せて問題ないようなものであればですが。
依然、会社で新人の面接官を行った時、こういう質問をした際に
爆発能力を使ったバカものがおりまして……。」
- 646 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/07(月) 23:27:28 ID:HnkBBDEo0
- >>644
「……なんか知らないけど、何故かゾクリ、とした」
ふむ、とクロスは顎に手を当てて相手を見る。
「何故か知らないけど異様な殺意を感じたんだけど……気のせい?
ああ、気のせいってことでいいや。ともかくゆっくりしていってくれ。
コーヒーのおかわりはいるかい? ドリップ式もサイフォン式もできるぞー」
相手に殺意を向けられたことは分かっているが、それでもクロスはにこやかに対応する。
懐が広いってわけではない。単に、面倒なことは嫌いだからだ。
>>645
「あぶぷっ……いや、ちょっとヤボ用を、な」
ふへへと笑いつつ、パンチの入った眉間を撫でる。
「ケジメはつけなきゃいけないからな……ともかく、久しぶり、小百合」
- 647 :アイリス:2011/02/07(月) 23:39:57 ID:.ViFOavA0
- >>645
「見せるぶんには問題ないね。」
アイリスは笑みを浮かべた。
見せたところでマネは出来る能力では無いからだ。
その上に、手品のように見える其れのタネなど分かるはずも無い。
「そうだね。見せるには構わないけれど、“君が硬いと思う物”を準備して欲しいんだ。そうだね、手のひらに乗る程度の物が望ましいね。」
ある程度物の制限をつけてみる。
無くてもいけるが、損害は店が被るからだ。
「やれやれ、その類の能力者は危ないものだね。治安を保つどころか悪くしそうだ。」
>>646
「さあ、なんのことだか分からないね。ゾクリとしたことも殺意も。」
とぼけて見せて、カウンターの上に珈琲を置く。
登場時、もう一歩進んでいれば躰のどこかが欠損していただろう。
「そうだね、珈琲ではなくて、紅茶を貰おうかな。」
- 648 :黒沢小百合:2011/02/07(月) 23:47:58 ID:SSMHlh/20
- >>646
「私がこれだけこの喫茶店に通いつめているのに、
久しぶり、というのは何か奇妙な感じがしますが……。」
逆に小百合は、クロスを殴った拳を
こっそりと手で撫でていた。
……痛かったのだ。
「……ヤボ用だとかけじめとかをつける前に
ここの経営をどうにかしたほうがよいと思いますが。
この前渡した資金もこれではすぐになくなってしまいますよ。」
>>647
「固い……そうですね、では見せの備品ですが
これを貸していただきましょうか。どうでしょう。」
小百合は、店の片隅においてあった分厚い電話帳を差し出して。
固いものを指定した、という事は破壊する、もしくはやわらかくするだとか
そういう能力だろう。
「分厚い本、というのは存外に固いもの。
どうでしょう、これが不都合ならそこのコーヒーカップでもいいですけど。」
- 649 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/07(月) 23:52:13 ID:HnkBBDEo0
- >>647
「へいへい、そーですかー」
そういいつつ、カウンターに回ってベストとエプロンを着る。
「紅茶、ねぇ。何かあったっけなー。
色んなフレーバーがあったけど、イチゴは苦手?」
そう言いつつも、戸棚から瓶に入った茶葉を手に取り、
勝手に茶葉をポットに入れている。
>>648
「ああ、あれは有効活用させて貰っているよ」
そう言いつつ、クロスは鶏肉を刻み始めた。
どうせまた、自分用の夜食を作っているのだろう。
「お陰様で良い感じのコーヒーサイフォンが買えてさー。
俺もう大満足。みんな『ドリップの方がいい』って言うけど、俺はサイフォン派だね。
小百合はどっち派?」
- 650 :アイリス:2011/02/07(月) 23:57:36 ID:.ViFOavA0
- >>648
「これでも問題ないよ。始める前に検める必要はないのかな?」
自らがトリックを使うとでも言いたげなのか。
それとも、タネがない手品の証人にするためか。
アイリスは差し出された電話帳をカウンターの上に立てる。
「最後に。君は僕の後ろに居るほうがいいかも知れないね。」
>>649
「いちごは好きだね。あの甘さが少し癖になりそうだよ。」
見知らぬ紅茶を淹れて見せようとするのか、
クロスの様子をシゲシゲと見つめる。
- 651 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 00:02:48 ID:SSMHlh/20
- >>649
「ああ、鶏肉を調理するのでしたらついでに
なにか私にもお願いします。なんだかお腹が減りました。」
クロスご飯はまだですか。と某セイバーっぽい台詞などを吐いたりして。
「……すいませんドリップ派です。
ま、おいしいコーヒーが飲めればどちらでもいいのですが。」
特にこだわりがない小百合であった。
>>650
「ええ、だってこれはクロスさんの見せに以前からあったものですから。
事前に摩り替えた、だとかそんな様子もありませんし。
私が見ている目の前でそういうことを行ったのなら、それはそれで才能いうもの。」
そしてアイリスの言葉を聴いて、小百合は彼の背後に回る。
何が起こるかわからないが、もしやものすごい破壊力があるのかも、と小百合は期待したが……。
- 652 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/08(火) 00:07:33 ID:HnkBBDEo0
- >>650
「オッケー、そりゃ良かった」
茶葉を入れた耐熱ガラス製のポットにお湯を注ぎ、保温用の布をかけてしばらく待つ。
「俺も好きなんだよね、イチゴのフレーバーのは。
あくまでフレーバーだから、甘さは砂糖で補わなきゃいけないんだけど、
それでもイチゴ特有の甘酸っぱい匂いがたまらない」
そう言いつつ、冷蔵庫からスコーンを出して、暖炉の前で温める。
どうやらお茶請けにするつもりらしい。
「ああ、そういえば名前を忘れてた。お前、名前は?
俺はクロス。銃寺森クロスだ」
>>651
「おう。じゃあ適当に蒸し焼きにでもするかなー。
いいワインがあるんだ」
そう言うと鶏肉を香草やスパイス、それに少量の塩やワインを入れて、アルミホイルに包む。
それをオーブンにいれ、タイマーを回した。
「ああ、俺の店の物を壊すのはいいけど、あまり汚すなよー?」
にしし、と笑いつつ、ドリップコーヒーを煎れ始めた。
- 653 :アイリス:2011/02/08(火) 00:14:02 ID:.ViFOavA0
- >>651
「それはそれで一理あるね。では始めようかな。」
魔眼を起動し、電話帳に走る線をなぞる。
電話帳は、乱切りにされたように、バラバラとなる。
全てのページが綺麗な断面をしており、下手に触ってしまえば指先が切れるかも知れない。
小百合からは、アイリスの指が電話帳を滑った後、電話帳がバラバラになったとしか思えないだろう。
刃物のような、電話帳を切れるものを出した形跡も無い。
始めるという言葉の次に、電話帳に触れただけだ。
>>652
「ああ、分かるよ。口にいれた瞬間の甘酸っぱさと甘さが組み合わさって美味だね。」
そうだ、と思い出したとばかりに、アイリスは何処かに手を入れる。
取り出したのはフルーツが盛られたバスケット。
どれも採れたてで新鮮と分かるものだ。
「このいちごは美味しくてね、ぜひ一度味わって欲しい位だよ。」
と、笑みを浮かべて。
「名前?僕はアイリス。アイリス・フォン・ルズィフィール。アイリスと呼んでくれるとありがたいね。君は何と呼べばいい?」
- 654 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 00:24:33 ID:SSMHlh/20
- >>652
「ううむ、私もいい加減それくらいできるようになったほうがいいのか……。
正直な話、料理は簡単なものしか作れないのです。」
自分より料理上手なクロスに
女としてなにやら複雑な念を抱いているようです。
「今時、女は家事ができないといけない、などと言うつもりはありませんが……。
ううむ、それにしても……ねえ。」
>>653
「刃物を使わずに……?これは一体。
指先に、魔術でカッターのようなものを作成したとか?」
きれいな断面を見て、小百合は驚いたが
そういうものなら、ある程度実量のある魔術師なら簡単だろうと考えた。
小百合の間違いその1である。
「ううむ、たしかに貴方ほどの年齢でこれほどの魔術を操るのは驚きですね。」
小百合の間違いその2。
アイリスをタダの少年だと勘違いした。
- 655 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/08(火) 00:29:28 ID:HnkBBDEo0
- >>653
「お、フルーツ? よくそんなの持ってたな。
一個くれるか? うまそうだ」
そう言いつつ、勝手に手を伸ばす。
「アイリス・フォ……?
あ、アイリスだな、覚えたぜ」
後半は覚えられなかったようだ。
「普通に『クロス』って呼んでくれればいいよ。
変なこだわりは無いからな」
そう言いつつも、煎れた紅茶をカップに注いでいった。
ついでに暖めたスコーンも皿に乗せて差し出す。
「ほい、どーぞ。砂糖やミルクはお好みで。
スコーンも、メイプルシロップやサワークリームをお好みでどうぞ」
>>654
「簡単な問題だよ。家事のできる相手を迎え入れたらいい」
クロスはあっけらかんと答える。
「だってお前、今の仕事をやめるつもりは無いだろ?
だったら家事のできる相手を見つけて、そいつとくっついちまえばいいんだ。
お前みたいに収入のいい職についてる人間なら、難しい話じゃあ無いと思うんだがなー」
そう言いつつ、アルミホイルをオーブンから取り出す。
「ほいできましたー。鶏肉の香草焼きでござーい」
アルミホイルごと皿にのせ、茹でたにんじんやブロッコリーをつけあわせる。
「パンやワインが合うと思うぜ」
- 656 :アイリス:2011/02/08(火) 00:43:04 ID:.ViFOavA0
- >>654
「魔術?魔術ならこの店のセキュリティーが反応すると思うんだけど、どうかな?」
食い逃げに関しては、セキュリティーで守られている店。
だが、刃物を精製するような魔術はセキュリティーに引っ掛かってもおかしくないのではないだろうか。
“食い逃げに繋がる”のなら魔術<セキュリティー>はどのような反応を見せるのだろうか。
「ま、手品程度だと思えば何とも無いよ。他には出来ないけどね」
と苦笑を浮かべ。
>>655
「フォン・ルズィフィール。ルズィ、フィールと分けて覚えればいいんじゃないかな。
そのいちごは指定農家4件だけが作ることを許されたいちごだよ。きっとクロスの口にも合うと思うんだ。」
ありがとう、とつぶやき、左手にソーサー、右手にカップを持つ。
紅茶を一口飲むと、小さく笑みを浮かべた。
スコーンに少しだけメイプルシロップを注ぎ、フォークとナイフを慣れた手つきで自在に操る。
「なるほど、腕は確かなようだね。」
空腹は最大の調味料。
それに加えクロスの腕が加わったお茶請けはアイリスに非常に受けた。
実はアイリス。空腹であった。
「そのバスケットはデザートに皆で食べよう。」
- 657 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 00:46:54 ID:SSMHlh/20
- >>655
「残念ながら私は結婚などするつもりはありません。
この私は夜刀神さんに身も心も捧げました。
ですから、この私は彼女の所有物であり、他の者に現を抜かす暇などない。」
きっぱりと、結婚というものを否定して。
しかし小百合の蔡生への強烈な忠誠は時折彼女にかなりの無理をさせる。
クロスの目から見れば、面白みのない人生かもしれない。
「っと、ではこの店でもっとも良いワインをいただけますか?
パンは……どうしましょうかね。今回はパスで。」
>>656
「なるほど分かりましたよ。
貴方の異能はものを『切り裂く異能』なのですね。」
近からず、遠からず……だろうか。
(しかし、この異能どこかで見た様な……?
気のせいかな……?)
小百合は言葉には出さなかったが、首を傾げて考え込む。
本当はアイリスと一度模擬戦を行っているのだが
だいぶ前のことであるため、忘れてしまっているのだ。
(いや、絶対にこれはどこかで見たはず。
う〜ん、思い出せ……思い出せ……。)
考えると、この目の前の少年もどこか見覚えがあるような。
- 658 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/08(火) 00:54:37 ID:HnkBBDEo0
- >>656
「フォン・ルズィフィール……オーケー、努力する。
それにしても、指定農家? そりゃすげぇイチゴだな。いっただっきまっす」
イチゴをひょいっと口の中に放り入れ、
「う……うめぇ……」
普通に感動していた。
「食感、甘さ、酸味、みずみずしさ。どれをとっても……うん、すげえ。
これが理想のイチゴってヤツだろうな……農家はどこだ? 指定農家なら有名所だと思うんだが、
ぜひうちでも仕入れたい。後ででいいから、良かったら教えてくれないか?」
そう言いつつも、鶏肉の香草焼きと共にイチゴも食べる。
普通はイチゴはデザートに分類されると思うのだが、クロスにとっては順番なんてどうでもいいようだ。
「ああ、スコーンは気に入ったか? メイプルシロップはサービスだから、足りなくなったら遠慮なく言ってくれ。
それに、そのバスケットは俺も貰っていいのかい? イチゴに限らず、他のものも良いものばかりに見えるんだが」
>>657
「やれやれ、そう言うと思ったよ」
苦笑いしつつも裏に周り、ワインを持ってくる。
「ビンテージワインの1940年のやつだ。香りがいいから肉にも負けない上に、スッキリとした後味だぜ」
そう言いつつもワイングラスにワインを注ぐ。
「ま、こうやって自分の信じる人に身も心も捧げる……ってのも、一つの幸せなのかもなぁ。
自由奔放でありたいと思う俺には、よくわかんねー幸せだけどな」
- 659 :アイリス:2011/02/08(火) 01:06:18 ID:.ViFOavA0
- >>657
「近からず、でも遠からずの答えだね。」
正解とも言えなければハズレとも言えない。
と、紅茶を飲みながら答える。
アイリスも小百合との模擬戦を覚えていなかった。
忘れたのでは無い。
能力の披露が無いから判別出来なかった。
そして嘗ての模擬戦は夜。顔など見えるはずも無かった。
この少年には、先日“神羽荘”を探していた女性と非常ににている。
髪色、眼の色を含めて色々と。
「そうそう、さっき話していた、千夜の警備の人にお世話になった母は名刺を貰っていたよ。」
止めは名前となるだろう。
先ほどより、クロスから“小百合“小百合と呼ばれる人物で合点が行ったのだろう。
>>658
「母から貰ったものでね、残念だけど、母に聞かないと詳細は分からないね。母に聞いておくとするよ。」
自らが気に入っており、その感覚を他人と共有できたのが嬉しかったのか。
アイリスの顔は綻んでおり。
「ああ、出来ればスコーンも追加出来るかな?美味しいよ、これ。」
スコーンとメイプルシロップの組み合わせに満足したのか、サワークリームも試してみる。
考えていなかった組み合わせだけに、中々新鮮である。
淡い甘さのスコーンとサワークリームが織り成す調和も素晴らしい。
「もちろんだよ。クロスと、彼女と、僕で食べよう。」
バスケットはりんご・いちご・オレンジ・ぶどうとキウイ。
これだけでフルーツミックスが出来そうなものばかりだ。
- 660 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 01:12:35 ID:SSMHlh/20
- >>658
「ほう、この店にそんなものがあったのですか。
私もたびたび店に来ては勝手に飲み食いしていましたが
何処に隠してあったのです?」
ふふん、と気取ったように笑ってワインの香りを楽しむ。
そういう動作だけが板についているのだが……。
「ふふ、自由、献身、どちらも同じくらいすばらしいものです。
まあ、価値観の違いですから深くはいいますまい。」
>>659
(ううぅ〜ん……?)
あと少しで名前が出てきそうになったところに、
例の名刺の話が。
「ほぅ、なんという者ですか?
そういう善行を積むものには褒美を与えないと。」
小百合は、その名刺を渡したものが自分とも知らず、
名前を聞きたがっている。
- 661 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/08(火) 01:23:06 ID:HnkBBDEo0
- >>659
「む、そうか。ならば仕方ないな」
そう言いつつも、ホッカホカのスコーンをトングでつまんでアイリスの皿に乗せてゆく。
「気に入ってくれたなら良かった。作るのは面倒なんだが、
こうやって喜んでくれる人がいると嬉しいぜー」
にしし、と笑いつつ紅茶も足してゆく。
>>660
「なーに、セルフサービスも対応してる店だが、勝手に飲まれちゃ困るものもある以上、
秘密の隠し場所くらい作ってあるというものよ……ククク。
でも、このワインくらいが、この店の精一杯かな。
それに、ただの喫茶店にロマネコンティなんざ置くわけにはいくまい」
苦笑いしつつも自分もワインを飲む。
「さて、と」
そこでクロスはエプロンを脱ぎ、カウンターから出る。
「すまん、ちょっと今日はさっき言ってた『ヤボ用』のせいでボロボロでな。
ここらで休ませて貰うわー。お代は適当でいいんで、カウンターの上にでも置いといてくれ」
すこし疲れた様子でエプロンを裏の洗濯機に投げ入れる。
確かに、この店に入ってきた時も戦闘後のようだった。
「すまんな、二人とも。今度はちゃんとサービスするから!
それじゃあ」
顔の前に手を合わせて謝りつつ、クロスは『STAFF ONLY』と書かれたドアの向こうに消えていった。
- 662 :アイリス:2011/02/08(火) 01:26:13 ID:.ViFOavA0
- >>660
「母が受け取った名刺には“千夜グループ都市警備部門主任 黒沢 小百合”という名前だね。君、黒沢小百合という人物を知っているかな?」
小百合が名刺を渡す相手は限られるだろう。
よくも悪くも権力を気にする小百合。余程のことが無い限り、名刺は出さないはずだ。
そして名刺を渡した相手は、
・千夜学園に通う子どもがいる。
・子供の性別は明かしていない。
どこまで小百合が覚えているのか分からないが、千夜学園のセキュリティーについて質問してきたはずだ。
>>661
「ああ、ありがとう。数日ぶりの食事でね。この躰は食事を望んでいるみたいだ。」
スコーンを美味しそうに味わい。
スタッフだけが入れるドアに消えて行ったクロスを見送った。
- 663 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 01:30:33 ID:SSMHlh/20
- >>661
「ほう……そんなところが……。」
小百合は、妙ににやにやした表情で
店の奥に消えていくクロスの後姿を見送って。
店秘蔵の食材が危ない!
//おつー
>>662
「なっ!?」
さすがに驚いて、妙な声を出した小百合。
「そ、それはこの私です!
と、ということはあなたは……!?」
小百合の中でパズルのピースがカチンと合わさった。
とたんに、急によそよそしくなり頭を下げる小百合。
「王族である貴方様に、知らないこととはいえ
無礼な振る舞いを……誠に申し訳ございません……。」
- 664 :アイリス:2011/02/08(火) 01:41:02 ID:.ViFOavA0
- >>663
「頭を上げてくれないかな?こちらじゃあ爵位も地位も持たない只の子供なんだ。」
向こうでは国を束ねる一族の者。
王位継承権でも5位か6位だろう。
「だから、この話は黒沢さんの心の内に秘めていて欲しいんだ。」
淹れてもらった紅茶を飲み、頭をさげる小百合を見る。
むしろこちらが困惑した。
母に代わり、お礼を言いたかっただけのようだ。
「嗚呼、そうだ。黒沢さんは迷子を案内した。その子どもがお礼に来た。それだけじゃないのかな?そんなに畏まらないで欲しいね。」
母は恐らくお忍びで来ていたはずだ。
むやみに揉め事を起こすのは姉様だけで十分だ。
- 665 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 01:44:17 ID:SSMHlh/20
- >>664
「はっ、貴方様がそうおっしゃるなら。
この事は一切口外いたしません。」
小百合は自分より権力を持つものには非常に
従順になる傾向がある。もっとも、利用できる限りは、であるが。
「いえ、しかし恐れ多い。
私などの凡百の輩が王族である貴方様に礼を賜るなどとは。」
どうにも、固い態度だけは抜けない……。
- 666 :アイリス:2011/02/08(火) 01:54:50 ID:.ViFOavA0
- >>665
「…どうも、固いね。」
小百合の固さに納得が行かないのか、
アイリスは席を立つと、小百合の前に立つ。
千夜学園の制服に身を包むアイリスは、両腕を伸ばし、小百合の顔に近づける。
このままの態度が続けば、いずれ周囲にバレる。
バレれば面倒だ。
「こうういう時は…」
小百合の顔に近づけられた細く靭やかな指。
手は小さい。
「こうだね。」
小百合のほっぺを軽くつねる!
- 667 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 02:01:00 ID:SSMHlh/20
- >>666
「え?え?」
小百合の顔に近づくアイリスの指。
なぜだか、小百合はどきどきしてしまった。
も、もしや顔を切りさかれるのかと覚悟を決めたが……。
ほっぺをいきなりつねられて。
「あ、あたたたたたっ!!!?
な、なにをなさるのです!!」
びっくりして、手を払いのけ
不機嫌そうな視線をアイリスへ向けた。
- 668 :アイリス:2011/02/08(火) 02:09:28 ID:.ViFOavA0
- >>667
「堅苦しいからね。」
小百合がドキドキしていた事実など知らず、不機嫌そうな視線を投げつけられてもアイリスはニヤニヤしていた。
僅かだが、小百合から堅苦しさが抜けているように感じる。
小百合の手から、アイリスの手はしっかりと払いのけられる。
「そういう態度が続くなら、その内周囲の人達にバレてしまいそうなんだけどね。」
小百合が堅苦しい態度で接していれば、“心の内に秘める”ことがバレてしまう。
そうなれば面倒極まりない。
おちおち夜の散歩にもいけなくなるだろう。
- 669 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 02:20:03 ID:SSMHlh/20
- >>668
「分かりました、分かりましたから……。
これからは、普通に接する。これでよろしいのですね?」
まだ、少し固いような気がするが
まぁ、十分な進歩だといえるだろう。
「ええと、ではアイリスさん。
これから、友人として『対等な関係』でお付き合いしましょう、ね?」
- 670 :アイリス:2011/02/08(火) 02:35:31 ID:.ViFOavA0
- >>669
「ああ、それで問題ないね。」
自分の“自由”が害されなければ良い。
それに固さも抜けてきた。後は期間をおいてやればいいだけだろう。
「ああ、いつまでも『対等な関係』でいたいものだね。」
思わず笑みを浮かべてしまう。
すると、財布替わりの空間に手を入れ、カウンターに1万ほど置いていく。
「では、僕はそろそろお暇させてもらおうかな。またね、黒沢さん。」
- 671 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 02:38:46 ID:SSMHlh/20
- >>670
「ああ、もうこんな時間ですか。
私も早く……あ。」
アイリスとの話に夢中になりすぎて
チキンのことをすっかり忘れていた。
「ええ、また……。
ううむ、しかたないですね……。」
去っていくアイリスを見送りながら
冷えたチキンに口をつける小百合であった。
// おつかれさまでしたお。
// じぶんもねまー。
- 672 :黒沢小百合:2011/02/09(水) 23:00:22 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「ふう、やっと今日はじめての食事がとれる……。」
今日は比較的楽な仕事だったようで、
食事を取る元気の残っている小百合。
何時もどおり勝手に冷蔵庫を漁り始める。
「……スパム、減塩スパム、スパム、スパム、スパム……。
…………ベーコンスパム……スパムしかない……。」
- 673 :有澤零砂:2011/02/09(水) 23:11:49 ID:i6WWeuFEO
- >>672
(その様子を隅の方の席でコーヒーを飲みながらちらりと見て。)
スパムなう。
(小さな声で呟く。)
- 674 :黒沢小百合:2011/02/09(水) 23:18:35 ID:SSMHlh/20
- >>673
零砂がいた事に気づいていないのか、
すぱむすぱむすぱむ〜♪とあの魚の歌の替え歌を口ずさみ
厨房で何かを作る小百合。
よういするもの。
・ごはん
・スパム
・のり
①スパムをちょっと焼きます
↓
②それを寿司のシャリのような形にしたごはんにのせます
↓
③のりで寿司のようにまきます
↓
できあがり。
「あ……。」
ハワイなどでよく食べられるスパムおにぎり。
できあがったそれと、お茶をコップに入れていつものカウンター席へ運ぶ途中で、
ようやく零砂に気づいた小百合であった。
- 675 :有澤零砂:2011/02/09(水) 23:30:05 ID:i6WWeuFEO
- >>674
「こんばんは、どうかしましたか?」
(そちらを不思議そうに見る、)
「冷蔵庫すごいスパムですね、何が有ったんでしょうかね。」
(ごく普通の会話をしてくる、以前のことはなかったかのように。)
- 676 :黒沢小百合:2011/02/09(水) 23:34:14 ID:SSMHlh/20
- >>675
例の鼻歌を聞かれたと思い
気恥ずかしそうに席について。
「ええ、あぁスパムは保存が利きますから一度に多く買いだめしてあるのでしょう。
それで今日は偶然、他の食べ物を切らしてしまっている、と。」
小百合は、零砂と口論?になったことを覚えていないらしい。
もしかすると、零砂自体を覚えていないのかもしれない。
まあ、あの時はまともに会話もしていなかったため仕方ないが……。
- 677 :有澤零砂:2011/02/09(水) 23:45:34 ID:i6WWeuFEO
- >>676
「だとしても、量が半端ないですよ、本場でもあの量を買うと言う話は聞かないですし。
あと、開けてないスパムは別に常温でも大丈夫な気がするんです。」
(コーヒーをスプーンで回しながら。)
「…覚えてないか。」
(小さく呟いた、こちら忘れていたわけでは無いようだ。)
- 678 :黒沢小百合:2011/02/09(水) 23:54:48 ID:SSMHlh/20
- >>677
「では、あの人のことですから
発注時に間違えて0を一つ二つ多くつけてしまったのでしょう。」
それだけ言ってとりあえず、
スパムおにぎりをひとつ手に取りもぐもぐと。
零砂の呟きは聞こえていないようだ。
- 679 :有澤零砂:2011/02/10(木) 00:00:15 ID:i6WWeuFEO
- >>678
「なるほど、ここの店長が株式関連で働いてたら今頃大恐慌でしょうね。」
(そちらを見ながら)
「美味しそうに食べますね、こっちもお腹が空いてきてしまいそうです。」
(とりあえず以前の事を言うつもりは無いらしい。)
- 680 :黒沢小百合:2011/02/10(木) 00:09:13 ID:SSMHlh/20
- >>679
「ははは、考えたくもありませんね。
もっとも、彼は以外にも細かい作業は案外向いていたりするので
もしかしたら向いているかも…・・・・いや、ないですねぇ。」
ふふふ、と微笑んでまた一つおにぎりを口に運ぶ。
「ええ、今日は朝から食べていなくてね。
いそがしいったらありゃしない。」
この女性の身につけているものは、
素人目にもかなり上等だと分かる。
いかにもエリートといった風の彼女がこういった店に訪れるのは少し意外な気もする。
「あと一つありますからもしよければお一つどうですか?」
- 681 :有澤零砂:2011/02/10(木) 00:23:01 ID:i6WWeuFEO
- >>680
「ああいう仕事は細かい作業というより几帳面な人の方が向いてますよ、そうですね…あなたみたいな。
判断材料は雰囲気だけですが。」
(コーヒーに砂糖を足しだす。)
「なるほど、お仕事は何をなされてるんですか?」
(そちらの風貌を確認するように眺めながら。)
「いいんですか?ではありがたくいただきます。」
(素直に受けとりたべる。)
もぐもぐ
- 682 :黒沢小百合:2011/02/10(木) 00:30:03 ID:SSMHlh/20
- >>681
「フフ、雰囲気だとか外見というものは今の時代、
金さえ積めばどうとでもできる。これほどあやふやな判断基準はないですよ。
仕事は、千夜のほうで都市警備の仕事をやっています。」
千夜グループ都市警備部門。
この広大な都市には警察組織以外にも、
独自の自警団が多数存在するが、その中でも最大規模のひとつ。
対テロ、犯罪取締りなどの非常に危険な仕事にも従事する集団だ。
小百合はスパムおにぎりを食べる零砂を柔和な笑みで見つめて。
この人物が戦闘に携わる職についていると、ほとんどの人は思うまい。
- 683 :有澤零砂:2011/02/10(木) 00:43:50 ID:i6WWeuFEO
- >>682
「所詮うわべ、ですからね…。
なるほど、これは驚きました…確かに見た目は曖昧な基準のようです。」
(意外そうな目でそちらを見ている)
「ということは、所謂戦闘能力もお持ちなんでしょうか。」
- 684 :黒沢小百合:2011/02/10(木) 00:51:55 ID:SSMHlh/20
- >>683
「ええ、一応は……ね。
あまり、見せびらかすわけにはいきませんが。」
一応、零砂は一般人だ。
一般人に能力を見せびらかすわけには行かないのだろう。
「書類仕事の人間だろう、とよく間違えられますが
これでも前線での戦闘が本職でしてね。」
もし零砂が【そういったこと】に慣れているなら
この女性の上着の内側に、拳銃が隠されている事が分かるだろう。
- 685 :有澤零砂:2011/02/10(木) 01:03:26 ID:i6WWeuFEO
- >>684
「流石に能力が漏れるのは不味いんですね。
当然と言えば当然ですか。」
(目はまだそちらを観察したまま)
「なるほど、やはり…意外ですが。」
(拳銃がある辺りに目を止めて。)
「書類仕事には使わない道具もお持ちのようですし…
嘘では無いみたいですね。」
- 686 :黒沢小百合:2011/02/10(木) 01:12:55 ID:SSMHlh/20
- >>685
「ま、もうバレバレといえばバレバレなので隠す必要はないのですが。
一応、の保険ですよ。どうしても気になるなら書籍なりネットなりで調べてください。」
街をあげたイベントであった格闘トーナメント、
闘祭にも出場している小百合の能力は広く知れ渡っているのであった。
「おや、これはなかなか鋭い……ふふ、
あなたも、そういうことの経験がおありのようですね。
名前は……――。」
名前を聞いてメモしておこうとしたところで、腕時計の時刻が目に入って。
「おっと、もうこんな時間ですか……。
そろそろ、自宅に戻らないと……。また、ご縁があればお名前を聞くことにしましょう。
では……。」
荷物をまとめ、席を立って。
「ごきげんよう。」
そのまま、店から立ち去っていった。
- 687 :有澤零砂:2011/02/10(木) 01:23:07 ID:i6WWeuFEO
- >>686
「流石にあなたと戦う事は無いでしょうし、
無理には調べるつもりはありませんよ。
おっと、確かにこんな時間ですしね、お疲れ様です。」
(店から立ち去るのを見送り)
「本当はそんな経験は要らなかったんですけどね…、
どうにも巻き込まれ癖がついてるらしい。」
(そのままコーヒーを飲み干し立ち去る)
//お疲れ様でしたー絡みありがとうございました。
- 688 :ヴェーダ/模造者:2011/02/12(土) 23:20:41 ID:j/lGlpv20
- らら、とアップテンポの旋律が小さく零れていた。
「waasse ra vics shen ra」
謳っている言葉の意味は分からない。
しかし、掠れているというか、乾いている奇妙な声で、
頬笑みさえ浮かべながら夜空を見上げ、灰色の男は謳っていた。
「vacs ra wasse saash」
この男、上機嫌につき。
- 689 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/13(日) 00:50:51 ID:HnkBBDEo0
- 「……」
自分の経営する喫茶店内。
クロスはいつものように、一人でお酒を飲んでいた。
黒瑪瑙も誘ったのに「勝手にやってろ」と言って先に寝られてしまった。
(´・ω・`)とした感じである。
「しっかし、なー」
霜のおりた窓を眺めつつ、手元のジンをチビチビと飲む。
遠くから響く歌声を耳にしつつ、クロスはハァ、と息を吐き出した。
「片付けたいコトが多すぎていかんな。そろそろ溜まったタスクを片付けなきゃ」
- 690 :白い女:2011/02/13(日) 00:58:17 ID:VsubwHk20
- 「タスクとは。何ぞや」
なんて言いつつ上下逆さまに成って降りてきた。
膝を曲げて屈んだような状態で、握った手の中には天井へと続く帯の様な者が。
- 691 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/13(日) 01:03:02 ID:HnkBBDEo0
- >>690
「……いきなり現れんなマジで。心臓に悪い」
ちょっとドキドキしつつ、グラスをカウンターに置く。
「いや、解決すべきことが俺の中で溜まっててね。
ちょっと整理すべきかなー、って思っているんだ」
そう言いつつ、グラスに酒を注ぎ足す。
「ホラ、みんなもあるだろう? やるべきこと、やりたいことっていうのがさ」
- 692 :白い女:2011/02/13(日) 01:06:40 ID:VsubwHk20
- >>691
「いやー、ゴメンよ?
ちょっと思い出したのさ。昔を」
なんて事を言いながら降りてくる。
地面に脚を付けた後に紐を引っ張ると「バリバリ」等と言う音を立てて落ちてきた。
「んー。みんなってのはアレかな。テレビの前の〜的な?」
何故そこに突っ込んだ。
- 693 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/13(日) 01:12:17 ID:HnkBBDEo0
- >>692
「テレビの前のみんな、か。時々考えるんだ……
あの教育番組のお姉さんがいきなり、
『テレビの後ろのみんな、じゃーねー!』って言い出したらと思うと……」
ワケのわからないトラウマを思い出してみるテスト。
「っていうか、なにこのバリバリって音。
その紐何? 何なの!?」
- 694 :白い女:2011/02/13(日) 01:17:30 ID:VsubwHk20
- >>693
「……思うとどうなる?」
何故か追撃してみる。
「んっん〜。
まあ、話しを戻すけど、やりたい事。ねぇ……」
華麗にスルー。
- 695 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/13(日) 01:20:37 ID:HnkBBDEo0
- >>694
「いや、『テレビの前のみんな! じゃーねー!』って言われると、俺が『はーい!』って返すじゃん?
『テレビの後ろのみんなもじゃーねー!』って言われた時、テレビの後ろから
誰のものかもわからない『はーい!』っていう声が聞こえたら……怖いじゃん」
そう言いつつグラスの中身を飲み、
「っていうか! スルーすんな! その紐……ああもういいよ! スルーするよ俺も!
やりたい事ね! はいはい! 俺はいっぱいあるよ?
例えば行方不明になった友人が二名くらいいたりしてなぁ。
俺はもうどーすりゃいいんだか」
- 696 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/13(日) 01:22:10 ID:WVrfsEdY0
- 【カフェの奥】
カタカタカタカタ
「もしそれが真実だとしたら、危ないかな…」
【一人の女性がいかにも高性能そうなノートパソコンを眺めながらなにかつぶやいている】
- 697 :白い女:2011/02/13(日) 01:24:53 ID:VsubwHk20
- >>695
「何処からテレビの後ろって考えが出てきたのかと思うよ」
やれやれ。等と言っている。
「どーしても知りたいってなら教えてあげるけど……知りたい?」
紐をリボンの様にぐるぐる回している。
「二人も?
若干関係危なすぎない? ……少し前から思ってたけど」
若干なのか過ぎるのか。どっちなんだ。
- 698 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/13(日) 01:27:46 ID:HnkBBDEo0
- >>696
「だぁああああああかぁぁあああああらぁぁぁあああああああああああ!!!」
ガツン! とグラスをカウンターに叩きつける。
「どおおぉおおおして! この都市には気配が無い奴が多いんだよぉぉぉおおお!!
いつの間にか店内にいたり隣にいたり背後にいたりぃいいい!!
心休まる平穏なんざありゃしねぇえええええええええ!!」
>>697
「好奇心は俺の原動力でね。そのヒモ、すげー気になるんですけど」
またジンをチビチビ飲みながら。
「ああ、俺の友人関係がアレなのは今更だ。
だからこそ、どーにかしたいとは思ってるんだがなー。
一人はなんか誘拐っぽいことになってるし、
一人はフラッと帰ってきた……のかなぁ?
と思ったら、俺の顔見てもノーリアクションだし。
だからムカついて、俺も知らないフリしたけどさー!」
単に意地っ張りなだけである。
- 699 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/13(日) 01:31:28 ID:WVrfsEdY0
- >>698
「うぇっ!?なんですかいきなり!」
【椅子をガタンと鳴らして振り向いた。かなりビビっている。】
「あー、すいません…私はなんだか
目立たない人みたいですから…」
【何故か申し訳なさそうに頭を下げた】
- 700 :白い女:2011/02/13(日) 01:32:02 ID:VsubwHk20
- >>696
「……わわっ」
普通に驚いてた。
紐の動きが止まり、垂れた紐は床に落ちた。
>>698
しかし、直ぐに紐の動きは再開し、高度を保つとその先端をクロスの方へ。
「ほーら、ひもだよー」
紐の先端には何か黒い物が見える。
マジックテープ(笑)
「誘拐? ちょっと気になるね。話してみようか」
クロスの肩に手を置いて職質チックに。
「もう一人については……フフッ、良いんじゃないかな」
意地っ張りな面を見て微笑んだ。
- 701 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/13(日) 01:39:54 ID:HnkBBDEo0
- >>699
「その目立たなさはもう、才能の領域だろ……」
もう諦めたらしく、また席に座る。
>>700
「……うん、もう俺はツッコミを入れるのは放棄させてもらうわ。
元は俺はボケキャラなんだよ!!」
マジックテープに布をくっつけ、ベリベリと剥がして遊びはじめる。
「あー、いや、誘拐というかな?
まずAとBという人物がいるとする。
AとBは外見はソックリだ。そして、俺はAとだけ友人であるとする。
ある日突然、Bがやってきて言った。『Aは私が貰ったwwwww』そして俺激怒。
まぁ、簡単に話せばそういうコトなんだけどさー」
グラスを指先でコツコツと叩きつつ、クロスはカウンターに肘を乗せ、頬を手の上に。
「あのヴェーダとかいう奴はいつか宇宙の彼方までブン殴るわ」
- 702 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/13(日) 01:42:13 ID:WVrfsEdY0
- >>700
「すいません…なんだか」
【申し訳なさそうに頭を下げた】
>>701
「あー…そうですかね…
私は研究所に居たときからあんまり目立たないことがあったんですが」
【ポリポリ頭をかいた】
「もしかしたら本当に才能なのかも…」
【と、言いつつ再びパソコンに手をつけた】
- 703 :白い女:2011/02/13(日) 01:43:21 ID:VsubwHk20
- >>701
しかし、このマジックテープ。片方(固い方)しかない。
詰まる所もう片方は……。
「あぁ……あー、ね?」
うんうん。と何度か頷きつつ。隣の椅子に座る。
「僕もその人間は記憶に新しいよ……」
そう言えば居た。
>>702
「いやいや、いいんだよー。面白かったしね」
クスクス。と笑い。
- 704 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/13(日) 01:48:33 ID:HnkBBDEo0
- >>702
「まぁ、生き残る手段にもなるだろうし、別にいいんじゃね?
それより、なんか飲むか?」
>>703
「まぁ、そんなワケ、で!」
またベリッと布(布巾だったようだ)を剥がして遊びつつ、
「俺はねー。もうねー。色々と面倒になってきちゃったのよー」
ぐでっとカウンターに頭を乗せる。
「もうねー。人を助けるだとか、良いことをしようだとか、
そういうことすら考えるのが面倒になってきちゃってね。
いや、もともとそうなんだけど。だからさー、
もういっそ、悪役になっちゃおうかなーって、思っちゃって」
- 705 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/13(日) 01:52:29 ID:WVrfsEdY0
- >>703
「どうもありがとう…」
【そう言ってため息を付いた】
「…せっかく見せに来たのに注文もしないのは問題ありだったかもしれません」
>>704
「そうなんでしょうね。いつか生かせたらいいんだけど…
多分無意識だから今は無理かな…」
【パソコンを打ちながら溜息をつく】
「あ、じゃあ…コーヒーを下さい」
【振り向いて言った】
- 706 :白い女:2011/02/13(日) 01:59:14 ID:VsubwHk20
- >>704
「いいよそれ。あげる」
手を離してその手をひらひら。
「それはダメだよ。ってのもありきたりな言葉だけど。本当、ダメだよ?」
同じように頭を倒す。
しかし、顔はクロスの方に向いて。
「キミが悪役になるのは構わないよ。僕だってそう考えた事は有るしそうもしてみたからね。
それでも、キミが助けたいって思ってたのは友達。でしょ?
それならさ、悪や正義がどうのっていうよりも早い話だと思わない?」
「とりあえず、今だけは頑張って見たら?」
良い笑顔。
>>705
「なにをだい?」
見せに来た。に反応したらしい。
首を一旦起こし、向きを変えてから再び倒す。
- 707 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/13(日) 02:01:15 ID:WVrfsEdY0
- >>706
「あ、すいません。店は誤字です…」
【かなり深々と頭を下げた】
- 708 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/13(日) 02:06:12 ID:HnkBBDEo0
- >>705
「ほいほい」
と言いつつもクロスは冷蔵庫へ向かう。
なんと取り出したのは、缶コーヒー!
これでいいのか喫茶店!?
「はい、120円」
>>706
「え? いいの? っつーか貰っても困るんですが!?」
紐の先端を困ったように見る。
「うーん、その『がんばる』っていうのが、俺は一番苦手なんだよ。
この人生、がんばったことなんて一度も無いんだ。
ただ俺は目の前にあるコトに手を伸ばしてきただけ。
ホント、それだけなんだよ」
困ったように呟いた。
「なぁ、シラウメ。俺はがんばれないんだ。
努力なんて、出来たことも無いし、しようとも思わない。
目の前の事件を見ても、今や興味半分で首をつっこんでばかりで、
被害者の気持ちになって、なったことも無い。
友人だって別に、助けを求めたわけではなくて、ただ単に俺が気に入らないから助けるだけ。
それでも俺は……友達を助けたいって思って、いいのかなぁ」
その顔は、今までのクロスを知ってるならば驚くほどの、
弱気で情けない顔であった。
- 709 :白い女:2011/02/13(日) 02:17:40 ID:VsubwHk20
- >>707
「なら良いんだ」
ニコッ。
>>708
「何かにくっつけて遊ぶと良いよ」
マジックテープの固い方がくっついてる。正直不要物。
「正義なんて何時もそんな物だよ。
助けられる側なんて自分が助けられる事なんて想像してないよ。
言ってみれば助ける側の勝手だけど。それでも後でしっかりとお礼を返してくれるよね」
「結果、助けられて、キミが喜べるなら。満足できないかな?」
- 710 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/13(日) 02:19:35 ID:WVrfsEdY0
- >>708
「ありがとうございまー…?」
【缶コーヒーが渡されたのを見て】
「ここでは…コーヒーは扱ってないってことですね。
うん、多分そうだ。」
【そう自分に言い聞かせてコーヒーを開けた】
>>709
「どうもすいませんでした」
【改めてペコペコ】
「お店に来たのならやっぱり店の人にヒトコト言うべきでしたね…」
- 711 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/13(日) 02:24:13 ID:HnkBBDEo0
- >>709
「別に俺は礼を言われたいワケじゃないんだけどな」
ぷぅ、と頬をふくらませる。
「ぶっちゃけて言えば、憎まれたって恨まれたって構わない。
それでも俺は、助けたいんだよ。でも、さ」
やっとカウンターから顔を上げる。
「自分を満足させる為、か。いいね、ソレ。
その理由はいかにも自己満足的で自分勝手で利己的で……
素晴らしく俺らしい」
ニヤリと笑い、グラスの中の酒を飲み干す。
「うん、いいね、それ。ソレでいこう」
>>710
「悪いな、コーヒー器具の洗浄はもう終わってるんだ。
故に、新しく作るのめっちゃめんどい!!」
言い切りやがったこの店主。
「ま、次は期待しとけ。喫茶店としてはソコソコの味の物を出してやるから」
「さて、と」
そう言いつつクロスはエプロンを洗濯機に入れる。
これはもう、寝る手前の合図と化しているだろう。
「そろそろ寝るぜ。悪いな、酔いが回ってきた」
ヘラヘラと笑いつつ、クロスは奥のドアへ。
「じゃあなお前ら。夜道は危ないから、帰る時は気をつけるんだぞー」
そう言いつつ、クロスはその場を去っていった。
- 712 :白い女:2011/02/13(日) 02:34:03 ID:VsubwHk20
- >>710
「んー。僕も何も言って無いね。そう言えば」
目の前には店長が居ると言うのに。
>>711
「違うよ。
重要なのは、相手が感謝してるってことだよ。
相手は悪く思って無いんだから、助けたいなら助けちゃえって事☆」
片目を閉じて舌を出す。奇行。
「ま、自分なりに進んでみれば?
手の届くところで構わないからさ」
フフッ。
そう笑うとだらけたまま手を振っていた。
- 713 :メルア・クローム/技術開発課 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/13(日) 02:42:24 ID:WVrfsEdY0
- >>711
「…こんな風でいいのか喫茶店…」
【頭を抱えてつぶやいた】
「わかりました。一応期待しておきます〜。
また今度。」
【頭を下げて見送った】
>>712
「そうですね。…挨拶ぐらいしておけばよかった…
そしたらあんなにでっかい声を出されずに…」
【底まで行ったところでパソコンに顔を釘付けにした】
「…失礼、やることができたので今日はこのへんで」
【そう言ってメルアはカウンターに120円おいた】
「じゃあまた会いましょう」
【軽く手を振ると店から足早に出て行った】
//眠気がマッハです
- 714 :白い女:2011/02/13(日) 02:45:38 ID:VsubwHk20
- >>713
「ええ。お疲れ様。頑張ってね、仕事」
手を振ると女も立ち上がる。
「よし、帰ろう」
誰も居なくなった店内を見回した後、歩いて出て行った。
- 715 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 14:22:12 ID:U1HlhKFkO
- 【女は公園のベンチで目を覚ました。】
……う…ううん…
【フラフラと立ち上がり、ふわああ、とあくびをする。長い黒髪が陽光に輝いた。】
【毛布代わりにしていたダークグリーン(といってもほとんど黒だが)のコートを羽織り、彼女は立ち上がる。】
のどが渇いたわ
【そばの自動販売機に歩いていき、コインを投入、目的の飲み物のボタンを押す。】
……あら?
【なんべん押しても出てこない。】
なによっ!!もうっ!
【ガン、と大きな音を立て、自販機を蹴った。】
【背中の大剣は、ギラギラと凶悪に光っている。】
/新参ですが…
- 716 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2011/02/13(日) 14:32:13 ID:bwkxFepM0
- メイドの女性がいた。
背中の大剣の更に後、自販機を蹴る女性と1mをあけ、彼女は困ったように挙動不審をする。
――――注意、した方がいいんでしょうか。ヒーローに憧れる私的に。
宙に浮かせた左手が、彼女の心を表すように、頼りなさ気に揺れていた。
「………………えっと、あの、」
軽い艶がある声が女性にかけられる。
赤ん坊に触れるような、恐る恐ると言った声音だった。
「あの、暴力は……ダメです」
- 717 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 14:55:03 ID:U1HlhKFkO
- >>716
【声をかけられ、振り返る。】
あん?
【メイド…?と彼女は思考した。別に驚くことではない。彼女が前にいた世界でもそういう格好の人は普通にいる。】
うるさいわね。あんたには関係ないでしょっ
【ぶっきらぼうに呟いた。この剣士は初対面の人間とはこのようにツンツンした物言いしかできないという悪癖があった。】
全く…損したわ
【忌々しそうに自販機をみて呟いた。】
- 718 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 15:49:49 ID:U1HlhKFkO
- /あれ?
いらっしゃらないかな?
- 719 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2011/02/13(日) 15:58:39 ID:bwkxFepM0
- >>717
中:ふふ、てっきりもうどっかにいかれたな、って思ってました……!
すいません……。
「…………ごめんなさい……」
その言葉に、怯み、一歩下がる。
心の内でこの人怖いなあ、と思い、しかし二歩進んだ。
無理をして、隣に立つ。
「……なにかあったんですか?」
十中八九、自販機の故障だろうなあと思いつつ、尋ねた。
- 720 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 16:27:25 ID:U1HlhKFkO
- >>719
故障よ。故障。
【バンバン、と自販機を叩きながら言った。】
ああもうっ!!忌々しい!
【そしてあろうことか抜刀し、自販機に凪はらいを仕掛ける。大剣とは思えないくらい早く、そして力強い。】
【グワアアン、と鈍い音がして、自販機は真っ二つに断裁された。】
/スイマセン…他の能力者スレから来たのでまだ慣れなくて…
- 721 :ネイディハール:2011/02/13(日) 16:51:22 ID:61lMEQVcO
- >>720
中:俺も新参ですし、その上下手くそなんでお気になさらずー
「えっ、えっ?!
なにやってるんですか!!」
突然の暴挙に面くらい大きな声を出し、バックステップで距離をとった。
「警察来ますよ?!」
- 722 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 17:12:25 ID:U1HlhKFkO
- >>721
ふんっ、そんな煩わしい奴らは…
【衝撃で転がった缶ジュースを取り、ゴクゴクと飲む。】
この自販機と「同じように」してやるわよ
【人間ならちょうど下半身と上半身が分断されたようになっている自販機をみて言った。】
【気のせいか、遠くからサイレンが聞こえたような…】
- 723 :ネイディハール:2011/02/13(日) 17:22:47 ID:61lMEQVcO
- >>722
「…………」
悪人じゃないんだろうけれど。
「………………えっと。本気で言ってるなら、止めます。
本気で人を殺すつもりなら、力であなたを止めますね」
事実、ここは異能都市。
実力を持つ者が、己が実力で以て自由を振る舞うことは珍しくない。
だから、鳴れている。
サイレンの音を遠くに聞きながら、彼女は言った。
「……警察が来る前に逃げませんか?」
- 724 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 17:42:11 ID:U1HlhKFkO
- >>723
……
【やれるもんならやってみなさいな、…と女は呟こうとしたが、それはサイレンの音にかき消される。】
【面倒だ…彼女は思った。警察を斬ることなど造作もない。剣豪の彼女にとっては赤子の手をひねるよりも簡単だ。】
【だが、今は気乗りしない。起きたばっかりと言うこともあり、だるかったからだ。】
……
【サイレンの音が近くなる。それを聞き、彼女はニヤッと笑った。】
逃げましょうか
【相手の手を取ろうとした、取ったらそんまま走り出すつもりだ。】
- 725 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2011/02/13(日) 18:01:52 ID:bwkxFepM0
- >>724
「へ?」
彼女の手は、簡単に取れた。
そして、なんら抵抗なく引っ張られ、彼女は女性についていく。
「えっ?えっ?!」
編み上げブーツがこつこつとアスファルトを叩く音が響く。
「どこに逃げるんですか?!」
- 726 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 18:10:28 ID:U1HlhKFkO
- >>725
知らないわよそんなこと
【走りながら呟く。とりあえず大通りに出ようとしていた。】
【しかし、相手はパトカー。逃げられそうにない。】
ねえ。あれなんとかできない?
【と、後ろを指さして聞いた。】
- 727 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2011/02/13(日) 18:13:26 ID:bwkxFepM0
- >>726
「…………なんでそう、壊そうとするんですか」
息を吐き、自身の腕を掴む手を、別の手で掴んだ。
ぎゅ、と握る力は強く。
「ちょっと痛いかもしれませんけど、」
次の一歩を踏むタイミングにあわせ、〝飛翔式〟を展開。
ブーツが触れた瞬間、彼女の体が急加速し、前へ行く。
「我慢して下さい……!!」
- 728 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 18:32:33 ID:U1HlhKFkO
- >>727
おっととと
【急速に加速したため、彼女は倒れそうになる。が、持ち前の超人的な身体能力でなんとか持ち直した。】
そこ右!右よ!
【路地裏を指さす。狭いからパトカーは入れない。加えて、姿を隠すこともできる。】
- 729 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2011/02/13(日) 19:40:04 ID:bwkxFepM0
- >>728
「了解です!!」
再び〝飛翔式〟を展開し、だん、と踏み込み横に跳ねた。
連続して〝飛翔式〟を展開、そして踏み、踏み、――――
「ここで距離を離しますね。しっかり捕まって下さい!」
景色が流れていく。
- 730 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 20:10:00 ID:U1HlhKFkO
- >>729
うおっとっと
【さらに加速し、彼女は前のめりになった。】
ついでに…
【そう呟き、崩れた体勢から抜刀。隣のブロック塀を粉々に打ち砕く。】
足止めよ。
【二人の後ろにはがれきの山ができた。】
- 731 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2011/02/13(日) 22:11:52 ID:bwkxFepM0
- >>730
「なんでそう、壊そうとするんですか!!」
ブーツをつきたて、止まる。
じい、と女性を見ながら服についた埃を払った。
「…………」
軽く、睨むようにしながら。
- 732 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 22:14:44 ID:U1HlhKFkO
- >>731
そ、そんなに怒らないでよ
【女は言った。彼女は少し相手の様子にたじろいている。】
今のは足止めよ。おかげで振り切れたじゃない。
【そのようだ。サイレンが遠くなる。】
ま、ありがとう。とりあえずお礼を言っとくわ。
【と呟き、歩きだそうとした。】
- 733 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2011/02/13(日) 22:20:10 ID:bwkxFepM0
- >>732
「私、」
その背中にも、睨むような視線は投げかけられる。
彼女は微笑むことなく、口を開いて言う。
「あなたのこと、嫌いです」
次いで、女性に背を向けて、かつかつと音をならしながら歩き出した。
- 734 :赤い装いの漂流者:2011/02/13(日) 22:56:22 ID:Ev/I76Z20
- 「…いや、そうだよなぁ…戦闘ヘリも飛ぶよなぁそりゃ…」
遠目に
天を過ぎ去る明らかな武装ヘリ集団
こんな緊急事態っぽいイベントも、この都市では日常なのだろうか
「(その位の規模の武力でなけりゃ、抑えられん事態か…)」
都市民の戦闘レベルの高さは、偶然ながらも昨晩垣間見る事が出来た
「(…"漂流"する気配もねぇし…いつまでも浮浪すんのは、命が幾つあっても足りねぇか…)」
はぁ、と溜息をついて食パンの耳を齧るのだった
- 735 :遊馬:2011/02/13(日) 23:03:18 ID:rDpj4kwo0
- (今日は……随分と銃声の聞こえる日だ。小百合さんが頑張っているのかな?)
パン、パンという乾いた銃声を小気味良く感じながら、通りを歩く白衣の男が一人
その手にはジェラルミンケースが握られ、男の膝に当たりながらコツコツという音をあげていた
(それにしても……最近は繁華街での暴力事件が多い。偶然だといいんだが、何やら嫌な予感がするな)
ふと路地裏をみれば、ネズミが何か細長い肉片を咥えて走り去っていった
その正体を邪推することもなく、乾いた溜息を吐いて男は歩き出す
- 736 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 23:40:23 ID:U1HlhKFkO
- >>733
……
【確かにその言葉は彼女の耳に届いた。それを聞いてしてか、彼女はヒラヒラと手を振る。】
【やがて、女は雑踏に消えた。】
/ありがとうございました!
- 737 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 21:24:31 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市・中心部の公園】
今日はバレンタインデー。
それと関係があるのかは分からないが、
都市中心部の公園で千夜グループによる炊き出しが行われていた。
『ご飯、スープは十分な量が用意してあります。
Cテント、Dテントにて整理券を配布しておりますから
列を乱さないでくださーい。』
兵士に誘導され、列を作る人々。
この都市には、仕事や住居にありつけず苦しい生活を強いられるものも少なくないのだ。
- 738 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 21:38:41 ID:FCIa6weI0
- >>737
【くんくん、と匂いに釣られ、灰色の巫女服の女がやってくる】
【整理券など貰おうとはせずに、なべの傍でじっと様子を見ている】
- 739 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 21:45:41 ID:SSMHlh/20
- >>738
豚汁、ごはん以外にも
うどんやパン、コーンスープ、温かいお茶など
様々なものが配られている。
『ほらあんた、ほい!』
と、巫女の目の前に、使い捨てのカップに入った
豚汁が差し出された!
『さあさあ、貰ったんならさっさと進んでおくれ!
あとがつかえてるじゃないのさ!』
どうやら、ボランティアで配膳をしている女性に、
既に整理券を渡したと勘違いされたらしい。
どちらにしろラッキーだ。
- 740 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 21:53:43 ID:FCIa6weI0
- >>739
ですが……
【言いかけるが、おばちゃんの迫力に負けて一歩下がる】
【ちょっと離れたところでまた様子を見ていたが、おばちゃんに再びギロリと睨まれたので、その場を去る】
【浮浪者たちが集まって、互いに近況報告などしている様子を見ながら、自分も同じように豚汁をすする】
【少し離れたところから、浮浪者たちの観察を続ける】
- 741 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 22:05:03 ID:SSMHlh/20
- >>740
巫女が豚汁をすすりながら、
浮浪者たちの観察を続けているその時、
同じく、巫女の様子を探るものがいた。
「あの女……ここにも姿を現したのか。」
――黒沢小百合。
ちょうど昨日、巫女を捕らえどこかに連れ去ろうとした女。
巨大複合コングロマリット『千夜グループ』の社長秘書であり、
今回、この炊き出しの責任者を務めている。
「まさか、あの女。この私に危害を加えるつもりではあるまいな……。」
彼女のテントは、巫女の姿がちょうど見える位置。
言い換えれば、巫女の位置からでも小百合のテント、そして小百合本人を見つけられるはず。
- 742 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 22:11:02 ID:FCIa6weI0
- >>741
【じっと、浮浪者らの会話を見つめていたが、ふとした拍子に、テントのほうに目をやる】
【そして、小百合の姿を見つけると、軽く微笑んでそちらへと向かう】
【テントの前まで来ると、先ほど年老いた浮浪者がまだ若い浮浪者にしていたように、
自分の食べかけの豚汁を、小百合に差し出す】
- 743 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 22:19:30 ID:SSMHlh/20
- >>742
小百合の周囲には護衛の兵士が数人。
いつでも、巫女を攻撃できる状態だ。
(やはり、この私に何か攻撃を加えるつもりなのか……?)
小百合はそう、身構えたのだが……差し出されたのは豚汁。
「な、なに……これ……。」
あっけに取られて、素が出てしまう小百合であった。
- 744 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 22:20:45 ID:FCIa6weI0
- >>743
……?
今日は、これを他の人にお渡しする、祭りなのでしょう?
【受け取らない小百合に、きょとんと首をかしげる】
- 745 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 22:30:41 ID:SSMHlh/20
- >>744
「い、いえ……そうではなく……。
これは、貧しい人のために無料で炊き出しを
行っているのです。そういったお祭りだとかそういうものでは……。」
(こ、この女……恐らく、これは本心で言っている……。
私には分かる。人を騙そうとする、だとか本心を偽っているとか
そういう物では断じてない……。)
今まで、数々の『敵』――
分かりやすく、敵意をむき出しにするもの、
さも味方のように装いながら近づき、寝首をかこうとするものなど
さまざまな悪意と戦ってきた小百合には、この巫女が『純粋』であることが分かったのだろう。
「私はいいですから、残りも貴方が食べなさい。」
- 746 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 22:37:00 ID:FCIa6weI0
- >>745
【小百合の言葉に、はっとした表情になる】
貧しい……ですか
私は、その言葉の意味するところが、わかりません……
ですが、それが、この街の“歪み”であることだけは、わかります
貴女は、前にお会いした時も、“歪み”の場にいました
貴女は、“歪み”を正そうと、なさっているのですね?
先日は、そのようなことはつゆ知らず、お邪魔をしてしまいました
申し訳ありません、どうぞ、お許し下さい……
【小百合に向けて、深々と頭を下げる】
- 747 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 22:47:49 ID:SSMHlh/20
- >>746
(どこかの箱入り娘なのか……?
しかし、こんな時間に一人で……ふむ。)
巫女の言葉を聴きながらも、ふと生じた疑問を解消すべく、
無言で側にいた兵士に『この少女と似た容姿の人物の捜索願がでていないか』など、
いくつかの情報の検索を指示する。
「歪み……たしかに、そういえるかもしれませんね。
私も、その都市や、行政システムの歪みを矯正すべく戦っている。
あ、いえ謝られることなど……あれは私の早合点もありましたし。」
巫女が頭を下げたのを見て、こちらも少しあわてて。
- 748 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 23:03:42 ID:FCIa6weI0
- >>747
【調べると、捜索願の類は見当たらないが、裏社会のさらに闇の中で囁かれる、1つの噂に行き当たる】
【それは『灰戸党』と呼ばれる、とある秘密結社】
【その結社は、数日前に秘密結社同士の抗争で壊滅したという話であったのだが……】
【……結社の巫女が、逃げ延びた、という噂がある】
【そして、その灰戸党の巫女というのは、アスファルトのように灰色をした巫女服を纏うという】
【まるで、ちょうど小百合の目の前にいる女のように】
そうでしたか……今、“街”は苦しんでいます
押し寄せる歪み、そして災厄
それらは“街”の成長の糧であると同時に、耐え難き苦しみ
今となっては、私を世話してくれた者達は、おりません
もしかすると、私が“街”の意思を伝える相手は、貴女なのかもしれません……
- 749 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 23:16:02 ID:SSMHlh/20
- >>748
兵士が検索し『知った』情報は、
どういう仕組みかは分からないが小百合にフィードバックされ、
知識として蓄えられる。
(ふむ、これは奇妙な……。
情報とこの女は『合致』する。少し、調べてみる必要があるか。)
目の前の少女と、もたらされた情報の奇妙な合致。
そこで、小百合はこの少女に幾つか質問を行う事にした。
「街の意思を伝える前にこちらから幾つか質問をさせていただきたい。
……灰戸党という名前になにか、聞き覚えはありますか?」
- 750 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 23:19:42 ID:FCIa6weI0
- >>749
【少し、何かを考えた後、】
はい、私の世話をしていた者たちが、そのような名で呼ばれていた、と思います
彼らをその名で呼んでいたのは、その時初めてお会いした、男性でした
確か、茶の背広を着ていた……と思います
- 751 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 23:30:49 ID:SSMHlh/20
- >>750
一つのパズルが解けたような感覚を小百合は覚えた。
目の前の少女は、例の逃げ延びた結社の巫女に間違いない。
それなら、以前の強烈な抵抗もうなずける。
あれは追っ手を警戒していたのか。
「あなたの素性はだいたい分かりましたよ。
失礼ですが、少し貴方の事を調べさせていただきましたからね。」
小百合からはもう、以前の威圧するような雰囲気は感じない。
巫女の事が分かった以上、保護するつもりなのだ。
「辛かったでしょう……しかしもう大丈夫。
これからは私が、貴方を保護してあげましょう。」
普段は冷酷な小百合がここまでするのは、
以前、間違いとはいえ辛く当たってしまった故か。
- 752 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 23:39:09 ID:FCIa6weI0
- >>751
ありがとうございます、ですがそれには、及びません
私を、拾ってくださった方が、おりますから
【にっこりと微笑む】
それとも貴女は……私の、この夢を、醒まさせてくださるのですか……?
- 753 :黒沢小百合:2011/02/14(月) 23:45:55 ID:SSMHlh/20
- >>752
「ふむ、そうですか……。」
裏組織同士というものはいろいろとコネが効いたりする。
灰戸党が壊滅したとはいえ、その後運良く友好的な組織に拾われたのだろう、
と小百合は判断し、それ以上の勧誘は行わなかった。
「夢を……醒ます……とは?」
- 754 :灰色の巫女:2011/02/14(月) 23:52:13 ID:FCIa6weI0
- >>753
いつもの夢で、この街を訪れた際は、誰も私に気付くことなど、ありませんでした
それに、少し思うだけで、すぐに自由な場所に、移動できました
ですが、今回の夢だけは、違うのです
皆が私に気付きますし、移動にも、体を使わねばなりません
それに、普段であればとっくの昔に、祭儀の間に戻っているはずの時間なのです
ですが今回は、どうしても、祭儀の間に戻れません……
ああ、私は一体、どうしてしまったのでしょうか……
- 755 :黒沢小百合:2011/02/15(火) 00:01:58 ID:SSMHlh/20
- >>754
(どこでも移動できる……体を使う……
幽体離脱のようなものだろうか?)
小百合は少女の語る言葉の中から
意味ありげな単語を選び出し、それを元に想像を膨らませる。
「いえ、これは夢などではない、れっきとした現実です。
あなたは、自分の体で街を歩いているのですよ。」
- 756 :灰色の巫女:2011/02/15(火) 00:08:27 ID:FCIa6weI0
- >>755
ですが、この街並みは……間違いなく、夢の中に違いありません!
【必死に小百合の言葉を否定する】
【が、ふとしょんぼりとした表情に変わり、】
いえ……もう少しだけ、考えさせて下さい……
お時間を取らせてしまいました、申し訳ありません……
【テントの外へと出てゆく】
- 757 :黒沢小百合:2011/02/15(火) 00:15:21 ID:SSMHlh/20
- >>756
「…………。」
黙って巫女が何処かへと立ち去る姿を
見送るかに思われた小百合であったが……。
「もし何か困った事があれば、千夜本社を訪れなさい。
あの、中心部の最も高いビルです。」
哀れに思ったのか最後に一つだけ、彼女に声をかけた。
- 758 :灰色の巫女:2011/02/15(火) 00:19:45 ID:FCIa6weI0
- >>757
ええ、わかりました
ありがとう――
【ビルをじっと見上げる】
【小百合がつられて視線を上げ、そして戻した時には、もう“灰色の巫女”の姿はなかった】
- 759 :赤い装いの漂流者:2011/02/18(金) 23:04:27 ID:IBgyMW4Q0
- 「……」
また、遠くでぶつかり合いの気配
「(…いや、気配なんて生ぬるいモンじゃねーな…ビリビリ震動くらァ…)」
「あのフザケたビラの集いかな…行きゃ良かったかも…」
コートのフードをバサリと被り、騒動の気配を背に歩き出した
目的地は―――無い
- 760 :赤い装いの漂流者:2011/02/19(土) 21:18:12 ID:IBgyMW4Q0
- 「……」
能力者
人からして異常な、人からして以上な
不可思議で有り得ない力の行使する者達の総称
「…ふーむ…」
異能都市ガイド「エリュシウォーカー」より抜粋
「(暮らしてる人々が既に観光名所とは…)」
「何ともはや…万国ビックリ人間だらけの都市があるもんだ」
広すぎる都市の際限無い観光地巡りは終わる事が無く
今日で三日目だけどそろそろ諦め塩梅であった
- 761 :黒沢小百合:2011/02/19(土) 21:28:08 ID:SSMHlh/20
- >>760
「……彼は……。」
何時ものように千夜ビルから、
AGカフェへと向かう小百合は懐かしい人物を見つけた。
しかし、誰だか思い出せない。
人違い、とそのまま立ち去る事も出来たが
彼女はなんとなく、その人物のあとをつけてみる事にした。
- 762 :赤い装いの漂流者:2011/02/19(土) 21:37:30 ID:IBgyMW4Q0
- >>761
「…確か、この角は…三分前に曲がったぞ…?」
前を歩く男
ボロボロの煤けたコート
履き潰す手前のブーツ
何かよく知らんけどベタベタと沢山シールの貼り付けられた旅行トランク
様々なアイテムが
長期間旅を続けて来た
そんな雰囲気を助長していた
「………ほら、やっぱり」
バリバリとフードの頭を掻く
どうやら道に迷っている様子で
- 763 :黒沢小百合:2011/02/19(土) 21:46:24 ID:SSMHlh/20
- >>762
「ふむ……甲さんに似ていますが……。
やはり、別人……?」
その風貌と、『異能都市に戸惑う様子』を見て、
疑念が薄らいでいくが、やはり探してしまうのは『赤いマフラー』
「ここからじゃよく見えないな……。」
最後にそれだけ確認しようと、
小百合は別の位置にスタンド能力によって
この都市にいてもまったく不自然ではないような比較的近代的な
服装の人物を具現化し、観察を行った。
- 764 :赤い装いの漂流者:2011/02/19(土) 21:54:11 ID:IBgyMW4Q0
- >>763
「(………人が…生えた?)」
スタンド能力の発動
そこに目立つ気配が有るか否かは分からないが
近い箇所に生じた違和感――人間の出現――は察知できた
「……」
チラ、と一瞬だけそこに目配せ――スタンド兵に射抜く様な視線が向けられるが
「(転移か跳躍か……そういう能力もあらぁな…)」
直ぐに興味を失い、足を進める
赤いマフラーは確かに有る
首にぐるりと巻かれ、コートの内側に仕舞われる様に存在した
- 765 :黒沢小百合:2011/02/19(土) 22:05:14 ID:SSMHlh/20
- >>764
突如現れた人物は、
そのまま甲に何の興味もなく歩み去った。
――かに思われたが。
「……見つけた。」
背後から投げかけられる女の声。
そう、赤いマフラーを見て小百合は確信したのだ。
一度はこの首に巻かれたことのあるあのマフラー。
それは強く、気高く、しかし決してそれを鼻にかけなかった『彼』のもの。
「どこへ行っていたのですか。
てっきり、死んでしまったと思っていました。」
ふに落ちない点はあるが『甲』に違いない。
彼はきっと、いつものように『すまんかった』だとか、
『ヤボ用があった』とでも言葉を返してくれるのだろう。小百合はそう期待して声をかけた。
- 766 :赤い装いの漂流者:2011/02/19(土) 22:15:33 ID:IBgyMW4Q0
- >>765
「……んん?」
足を止め
声を掛けられたので振り返る
長めの前髪から覗く右目が小百合を捉えて
「んー…」
「悪い」
疑問の色を浮かべている
「人違いじゃねーかな?ほら、俺…」
仕草も、表情も、話し方すら『彼』の物
だけど――
――目の前の男はトランクを掲げて
「この町、初めて来たし」
嘘偽りの無い声で、確かに『チガウ』と告げた
- 767 :黒沢小百合:2011/02/19(土) 22:25:35 ID:SSMHlh/20
- >>766
「え……。」
小百合は一瞬、目の前の人物が
何を言っているのか分からなかった。
「あ……あ…………。」
『嘘だ』と『そんなはずはない』と小百合は言いたかった。
しかし、口から出るのは言葉にならないただの呻き。
「そう……です……か。」
ようやく、口から搾り出したのは
無理やり自分を納得させようとする言葉。
そういえば、この次元は様々な次元につながっているから
これほどまでにたくさんの世界から人々が流れてくるのだと言う
学説を聞いた事がある。
この目の前の男は、別の次元の『甲』であり
我々の知っている彼とは違うのだ。小百合は無理やりそう考えて
自分を納得させようとした。
- 768 :赤い装いの漂流者:2011/02/19(土) 22:48:43 ID:IBgyMW4Q0
- >>767
目の前の女性は狼狽えている
「……ま、そういうこった」
自分は
【その人物】と余程良く似ていたのだろうか、或いは
――自分は、【その人物】その物であったか
「(だとしたら…やれやれ…昔の知り合いか何かなんだろうな…)」
記憶が曖昧なのは自覚していた
けれど
「(…ピンとこねーモンは、しゃーねぇんだけどな)」
記憶が無いという違和感は自分には無い
故に"失った記憶"に対する頓着は皆無であり
現時点で求める物では無かった
「じゃあな」
深入りすべきでは無い
何故か胸の奥で警鐘が聞こえ、男は踵を返した
- 769 :黒沢小百合:2011/02/19(土) 22:53:45 ID:SSMHlh/20
- >>768
男の背後で、とさりと
なにかが地面に落ちるような音がした。
もし、男が振り返ったなら、
あの女が、なぜか呆然とその場に座り込んでいるのが見えるだろう。
彼女にはもう、『甲』を追う気力はなかった。
- 770 :赤い装いの漂流者:2011/02/19(土) 23:00:31 ID:IBgyMW4Q0
- >>769
座り込む気配に
「いやいやいやいや…」
普通に振り返って
「…大丈夫かよ、おい」
普通に心配した
【その人物】の仕草、雰囲気、言動等が似通った男は
ある種当然の様に【その人物】がとるであろう行為を行った
「腹でも痛むか?……つーても、俺医者の場所知らんな…これは盲点…!」
- 771 :黒沢小百合:2011/02/19(土) 23:08:52 ID:SSMHlh/20
- >>770
小百合が顔を上げる。
「偽者め。」
怯えと、憎悪が同居したような表情で男の顔を一瞬見据えると、
ぼそりと呟いた小百合。
彼女は、そのまま走り去り
すぐに街の雑踏に混じって見えなくなった。
- 772 :赤い装いの漂流者:2011/02/19(土) 23:16:33 ID:IBgyMW4Q0
- >>771
「……えー…?」
orz
ほら見ろ、深入りするべきじゃ無かった
……ちょっと後悔……
「(…個人的には、得も知れぬ言い掛かりをつけられたみてーな……いや、しかし)」
ふぅ、と息を吐いて立ち上がる
「(どうやら、ここが俺の漂流の終点かね……今までとは、やっぱどっか違わぁ…)」
「俺が、世界を渡り歩いている理由…ここで明かされる………のかなぁ?」
言い切れない辺り、割と自信は無い
あと、これからもニセモノ呼ばわりされるのは嫌だなぁ
なんて考えながらまた
「…」
目的地も無く、歩き続けるのであった
- 773 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/20(日) 08:48:54 ID:HnkBBDEo0
- ――夢を、見ていました。
――遠くで、僕は何もかも喪って、
「消毒おわりました」
「早く皮膚を移植するんだ!」
――月は哂い、星は嘲り、
――僕を冷たい闇の中に放り込む。
「血液型は?」
「……し、CH+です」
「都合がいい、ありったけの輸血パックもってこい!! 何型でもいい!!」
――闇の中で亡者は僕の肉を噛み千切り骨を飲む。
――鳥達は泥沼に羽を浸し、喉の枯れた声で謳う。
「抗菌剤はどうしますか」
「濃度は思いっきり濃くしろ。既に何箇所かはケロイドを起こしている」
――「哀れな愚者。哀れな愚者。無知を知らずに奔った先は、自分の墓の穴の中」
――「何も掴めず何も得られず。耳が無いなら仕方ない」
「胸を開く。気管も相当やられてるぞ」
「電子メス用意しました。刃はどうしますか」
「皮膚が通常の人間とは違う。ヒヒイロカネをセットしてくれ」
――やがて感覚は死んでゆき、無が僕を蝕んでゆく。
「先生! クランケの義手が右腕だけ外れません!!」
「なに……仕方ないが、このまま続ける。布を巻いておいてくれ。後で専門の技師を呼ぼう」
――ねぇ、僕は。
「黒沢氏にお伝えしろ。『最悪の事態も想定して下さい』と」
「わかりました」
――やっぱり間違ってしまったのかなぁ。
手術室のランプは、今だ煌々と赤く光ったまま。
- 774 :酒呑屋 虎姫:2011/02/21(月) 22:30:30 ID:FlTZB/3Y0
- 【自分を異質なモノだと、思う】
【精神には二つ三つの声が入り交じり、肉体でさえ男女どちらともつかない不完全なモノ】
【だからだろうか、この少年をわざわざ苦労して『入手』したのは。】
ガタ ゴト
【彼の父が行っていた実験は異空間転移の方法だ。それを知りたい】
ふー……
【この不気味な体を知るには別の世界に答えがあるのでは、と思ったからだ】
たしか、随分前に『調べて欲しいものがあるー』とは言ってた気がするし、
呼ぶか……。
【虎姫は家を出た。その足でまっすぐに千夜ビルへ向かう】
- 775 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 22:36:46 ID:SSMHlh/20
- >>774
――千夜ビル。
この街でも有数の大企業であり
様々な分野に進出している千夜グループの
異能都市における本拠地。
その正面ホールにはこんな時間だと言うのに、
まだ、かなりの数の社員がせかせかと歩き回っている。
その中には、以前少し話をした女。
たしか、黒沢小百合といっただろうか。
彼女の姿もあった。
- 776 :酒呑屋 虎姫:2011/02/21(月) 22:44:10 ID:FlTZB/3Y0
- >>775
【偉そうに口を尖らせてビルの中へ大股で踏み入り】
おーい! さーゆーりーっちゃーん!
あっそびーーましょーーぅ♪
【大勢の前で子供みたいな間抜けた声を上げて大きく手を振る】
【普段どおりの黒い服に、白く妖しい肌、そしてその容姿の持つ雰囲気と落差が激しいだらしない笑顔】
- 777 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 22:52:43 ID:SSMHlh/20
- >>776
小百合は、一瞬
腐敗した生ゴミを見るような目つきを
虎姫へと向け、そのままどこかへと歩きさっていったが……。
それからすぐに、屈強なエージェント2人が
虎姫の元を訪れて。
『黒沢様から話はお伺いしています。
どうぞ、こちらへ……。』
その2人は、虎姫をどこかへ先導する。
- 778 :酒呑屋 虎姫:2011/02/21(月) 22:55:23 ID:FlTZB/3Y0
- >>777
……ねぇ、今私のメンタルショックがやばかったよ、ねぇ。
【ガタイのいい男二人に絡みながらついていく】
話が早いのはいいけどさ。ふんっ。
- 779 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 23:00:35 ID:SSMHlh/20
- >>778
男たちは虎姫が何を話しかけようが終始無言。
ようやく口を開いたかと思えば、こちらで黒沢様がお待ちですといって
木製のドアを開けただけであった。
「まったく、困りますね。私にも面子と言うものがあります。
あんなふうに、教養のかけらもない声のかけ方を大人の女性がやるべきではない。」
いきなり、文句を言われる虎姫であった。
「ええと、確か以前一度お話した事がありましたね。
たしか、脳の解析?の依頼でしたか?」
- 780 :酒呑屋 虎姫:2011/02/21(月) 23:11:05 ID:FlTZB/3Y0
- >>779
【開かれた扉の中へ進み】
あーそうなの? ヒラ社員だからどーも疎くってねぇえへへ。
【首をすくめてヘラヘラ笑う。絶対反省しない顔である】
それにオトナじゃないもーん。
っと、えー、そうそう。機械と脳の融合物。だから……生体コンピュータ?
私が欲しいのはその脳に入った『情報』。
代金は払えないけど、生体コンピュータなんて研究する機会そうそう無いでしょ。だからソレが代金。
情報さえ手に入ったら、もうソレはあげるよ。要らないし。
で、これ写真。
【A4サイズの淡水色の封筒を差し出す。中には脳と機械が融合したモノの写真】
【つまり――ヒホロ=ゼルトマンの上半身だけの写真。正面背面、上、横など様々な角度の写真が十数枚】
僕はそういうの強くないからさぁ……。頼める?
- 781 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 23:30:33 ID:SSMHlh/20
- >>780
小百合は、ほとほと呆れた様子で
虎姫から封筒を受け取り、写真に目を通す。
それに写るかつての敵の
無残な姿に、目の前の女は口の端を吊り上げて
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべていた。
「ハハハハ!夜刀神さんにたてついた者の無残な末路だ。
その昔、ヨシフ・スターリンは自分の政敵を粛清した晩にその
人物の写真を眺めながらグルジアワインを飲んでいたと言いますが
私もこの写真を眺めながら、酒でも飲みたい気分ですよ。」
しばらく、息を荒くし血走った目でその写真を舐めるように眺めていた小百合であったが
ヒホロの顔がよく見える写真数点を胸ポケットにしまい、虎姫へと向き直った。
「ええ、分かりました。これの解析は
うちの兵器開発部門にやらせましょう。代金など要りません。
あなたに勲章を授けましょう。現金でもいいですし……。
そうだ、車などどうです?私のコレクションからいくつか差し上げてもかまわない。」
- 782 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 23:32:12 ID:SSMHlh/20
- >>781訂正
「ええ、分かりました。これの解析は
うちの兵器開発部門にやらせましょう。代金など要りません。
いえ、むしろあなたに勲章を授けましょう。現金をいくらかお支払いしてもいいですし……。
そうだ、車などどうです?私のコレクションからいくつか差し上げてもかまわない。
- 783 :酒呑屋 虎姫:2011/02/21(月) 23:44:15 ID:FlTZB/3Y0
- >>781-782
は、ハァ?
【突然笑い始めた相手に露骨に引くが、すぐに】
あー、はぁ〜〜〜……そういやそうだ。この子、千夜に襲撃に来てたね。
僕としちゃ気になるのはどっちかっていうとお父さんのほうなんだけど。
【襲撃場所まで調査を依頼して、果たして本当に気づいていなかったのかどうか】
【なんにしろ、今更気づいたような息を吐いて】
写真なんかじゃなくて現物見ながら飲めるぜ? まだ死んじゃないみたいだけど。
報酬? じゃーそのグルジアワインって奴でいいよ。
車も金も興味ないし。勲章なんかもねぇ。
【はんっと鼻で笑い飛ばし、それからずいと顔を近づけて】
代ーわーりーにっ。出来る限り早く精密に調査して、出てきた情報は全て報告すること。
オーケー?
- 784 :黒沢小百合:2011/02/21(月) 23:53:18 ID:SSMHlh/20
- >>783
「いいでしょう、私は今非常に気分がいい。
情報は包み隠さず、全て貴方に提供すると約束しましょう。」
にやり、と笑う小百合。
この女性を信用して良いかどうかは分からないが
気が変わる前に事を運んでおいたほうがよいだろう。
「……で、肝心のこれはどこにおいてあるのですか?
すぐにでも部隊を派遣して回収を行いたいのですが。」
- 785 :酒呑屋 虎姫:2011/02/22(火) 00:05:09 ID:FlTZB/3Y0
- >>784
僕の家に置いてあるよ。
場所は裏通りの……
【住所を告げていく。かなり治安が悪いあたりだ】
……ってところ。一番ボロい木造一軒家があるから、そこが僕んち。
いやー、すんなり済んで助かったよ。ずっと置いてても不気味だしさぁ〜あ?
ギブはソレ自体。テイクは情報と酒。解析終了後の処遇は任せる。
アンダースタン、他に質問は? ないね? よければ帰るけど。
【頭をがりがり掻き、念のため最終確認】
- 786 :黒沢小百合:2011/02/22(火) 00:11:54 ID:SSMHlh/20
- >>785
「ええ、もう質問はありません。
ふふ、いやあ楽しみだ。待っていろ餓鬼め。
くふふふふ、フヒッ……ヒヒヒッ……。」
肩を震わせて笑う小百合。
虎姫がまるでいないかのように、また写真を取り出し、
ずっと見つめていた。
- 787 :酒呑屋 虎姫:2011/02/22(火) 00:17:33 ID:FlTZB/3Y0
- >>786
……あ、すんません帰り道もよろしく。
このビル広いんで。
【見ないふり見ないふり。扉を開けて部屋を出て行った】
大丈夫かな……ま、大丈夫なんだろうけどさ。
- 788 :黒沢小百合:2011/02/22(火) 00:23:07 ID:SSMHlh/20
- >>787
行きと同じく、エージェント2人に先導され
無事、正面ホールまで行き着く事ができた。
後はもう、帰るだけ。
……ちなみに後日、トラックに満載された
数百本のグルジアワインが届けられたのはまた別の話。
- 789 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/22(火) 20:13:58 ID:WVrfsEdY0
- 【――――――記憶が流れこんでくる――――――】
【――――――僅かな記憶――――――の…ような…】
『よく―――たね――――――きみ―――成功―――』
【少女を見下ろす大人たちの姿が見える】
『あとは―――すれば――みは―――最―――』
【―――ここでその記憶は消えていく―――】
「―――?」
【少女はゆっくりと目を開けた。目覚めたところはいつものAGカフェのカウンター席】
「――なんだった…のかなの…いまの…」
【少し首をかしげながらゆっくりと顔を上げた】
「しってるような…しらないような…なの…」
【そう言って軽くため息を付いた】
- 790 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/23(水) 22:25:18 ID:VsubwHk20
- 【AGカフェ】
時間も時間だ。
店の客たちも落ち着き始めた。
もう少し時間をおけば次々と席を立ち、居なくなっていくだろう。
そうなったらこの少女に仕事は無い。
「……」
その時まで店番を兼ねて少女は店の奥の方で思想にふける。
手元の端末、都市とその周辺の地図に記された一点の光点について……。
- 791 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/23(水) 22:49:32 ID:.6prKP66O
- >>790
カランコロン
【客が店に入ってきた事を告げるベルの音が響く】
「あぁ、寒いなぁ……ん〜……実験とは言えあんな所までかぁ……」
【自身の体を暖めながら席に座る】
「あれ?誰もいない……すいませ〜ん!誰かいませんか!?」
- 792 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/23(水) 22:54:17 ID:VsubwHk20
- >>791
(……声? それも、これは……。
こんな時間に。何が?)
立ちあがり、そちらから姿が見える様に立つ。
「……?」
そうした後に、カウンターから姿を現した。
- 793 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/23(水) 23:01:11 ID:.6prKP66O
- >>792
「いやぁ〜ここはいつも開いてるからね〜」
【メニューを見ながらブツクサブツクサ、ゼオラにはまだ気付いていない】
「お腹がペコペコだ……」
【カウンターに気配を感じ、男は顔を上げて注文しようと】
「じゃあ、カルボナーラとホットココア……それとポテトを………」
【笑顔で顔を上げた瞬間、明らかに目が泳ぐ、簡単に言うと「やっべ〜」って感じの顔である】
- 794 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/23(水) 23:04:57 ID:VsubwHk20
- >>793
「……はい」
注文を頼まれ、少々驚く様子を見せるも、直ぐに立ち直って。
「カルボナーラと…ホットのココア……それに……ポテト、ですね」
飽く迄も接客スタイルで答えて。
「……少々、お待ちを」
上弦が自分に気づいていないとは思わず。
客としてきたのだと思い、客を相手とした対応を。
- 795 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/23(水) 23:20:04 ID:.6prKP66O
- >>794
「ん〜瓜二つだな……」
【正直、気付きかけていたのだが、ゼオラの対応を見て、別人だと勘違いしてしまった】
「いや、本当にゼオラ?いや、人違いだったら両方に失礼だよな……ん〜」
【滅茶苦茶ゼオラを見ている】
- 796 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/23(水) 23:26:47 ID:VsubwHk20
- >>795
そんな事は知らず、調理場へ入って行ってしまった。
そのまた少し後に調理を始めたと思われる音がした。
「……?」
視線を感じ、目を向ける。
バッチリ目があった。
- 797 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/23(水) 23:33:57 ID:.6prKP66O
- >>796
「いや、やっぱり気のせい……ゼオラだったら話し掛けてくるし……いやぁ……」
【ずーっと判断付ける為に眺めていたが】
「うぉ!?」
【バッチリ眼が合ってしまう、男は何をしたかと言うと】
「あ、ははは」
【愛想笑いをして何回もお辞儀である、何か確信を突かねば!】
- 798 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/23(水) 23:36:00 ID:VsubwHk20
- >>797
「……?」
未だ演技だと思っている少女。
演技にしては酷いレベルの物に思わず顔をしかめてしまった。
- 799 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/23(水) 23:45:35 ID:.6prKP66O
- >>798
(顔をしかめた!?やはり別人!?他人の空似!?)
【どうやら勘違いは加速していくようだ】
「ふぅ、危ない危ない……まさか別人だとは、危うく通報されてしまう所だった……」
【汗を拭いながら男は息をつく】
「いや待てよ!指を見ればすぐにわかるじゃないか!」
【今度はバレないように指をチラチラチラチラ】
【傍から見れば少女をチラ見する変態である】
- 800 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/23(水) 23:48:18 ID:VsubwHk20
- >>799
なんと、少女の手には熱対策の為かミトンが。
しかもそれを付けたまま調理器具を扱うと言う器用さ。
「……」
チラチラしても視線は気付かれている様子。
気まずそうな顔をしているぞ。
- 801 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/23(水) 23:58:13 ID:.6prKP66O
- >>800
「な、なんと器用な真似を!?」
【予想外過ぎて声を出してしまう始末】
「ぬ!?あの顔はいけない!!」
【あれはこちらを恐がっている顔だ!そう考えた男は……】
「そうだったぁ!私は顔が怖かったぁ!!仕方ない、笑顔で行くか!」
【今度は満面の笑みを浮かべてただ座る、ぶっちゃけさっきの行動とかを合わせるともうホラーである】
- 802 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/24(木) 00:01:14 ID:VsubwHk20
- >>801
「……」
バッチリと目が合っている。
そのままっ数秒の時がたち。
「……」ソー
目線を外したぞ!
- 803 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/24(木) 00:10:56 ID:.6prKP66O
- >>802
「ふぅ、危なかった〜……あの子はどうやら恐怖心を克服したようだね!」
【彼の脳内で一体どんなドラマがあったのかは知らないが、明らかに少女の方はそう言う意味で目線を外した訳ではない】
「ふふふ、後は品物が出来上がるのを待つだけだ……」
- 804 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/24(木) 00:16:19 ID:VsubwHk20
- >>803
やがて火の音が止まる。
指定通りのカルボナーラを作り終えるとそれをお皿に乗せた。
隣ではポテトを……取りあえず揚げておいた。
「……どうぞ」
ミトンを付けたまま運ぶ。何と器用な。
品物を机に置くと、上弦の向かいの席に座った。
「今日、可笑しいよ……?」
- 805 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/24(木) 00:20:41 ID:.6prKP66O
- >>804
「お、来た来た!」
【笑顔でそれらを眺める、いくつになっても人間は食事が大好きなのである】
「どうも、いただきます!」
【さぁ、食べようとした瞬間、少女の問いが】
「え?」
- 806 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/24(木) 00:24:28 ID:VsubwHk20
- >>805
「……うん」
自分一人で頷きつつ、ポテトを手にしたいけど熱いので取れない。
どうするか悩んでいたときに上弦の疑問の言葉が耳に入る。
「え?」
- 807 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/24(木) 00:28:01 ID:.6prKP66O
- >>806
「……え?」
【男はまさかと思う、やはりゼオラなのか?】
「……失礼、ミトンを取って指を見せてくれるかな?」
【男がミトンに手を伸ばす】
- 808 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/24(木) 00:29:16 ID:VsubwHk20
- >>807
「……はい」
両手についたそれを一枚ずつとって、それを膝の上に置く。
そして、両手を上弦に見える様に。
「どうしたの……?」
- 809 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/24(木) 00:33:41 ID:.6prKP66O
- >>808
【指輪があるか探す、普通は飲食店などでは指輪などは外さないといけないのだが】
「……もしかしてゼオラか?」
【意を決して向かいの少女にそう尋ねた】
- 810 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/24(木) 00:35:48 ID:VsubwHk20
- >>809
ついてた。そんなの知らない。
「……うん。
……え?」
よく解っていない。と今にも言いだしそうな表情で首を傾けた。
- 811 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/24(木) 00:40:16 ID:.6prKP66O
- >>810
【手をにぎにぎ、握手】
「いやぁ、びっくりしたぁ!綺麗な接客だから別人かと思っちゃったよ!
もっと親しく聞いてくれてもよかったのに〜」
【男の勘違いは解けたが、少女は置いてきぼりである】
- 812 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/24(木) 00:43:51 ID:VsubwHk20
- >>811
「……???」
無表情のまま首を傾げる。
「もう、大丈夫……?」
- 813 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/24(木) 00:48:54 ID:.6prKP66O
- >>812
「え?うん、私は最初から大丈夫だよ?」
【カラカラと笑い、男はカルボナーラを食べはじめる】
「うん、美味い!」
【お腹が空いていたのか、どんどん食べていく】
- 814 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/24(木) 00:51:17 ID:VsubwHk20
- >>813
「そ……なら、いい」
考えてもきっとわからないので諦める事にした。
「……おかねは、置いといて……おやすみ」
何度か瞬きをすると立ち上がる。
そのまま奥の方に消えて行ってしまった。
//おやすみなさい……。
- 815 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/24(木) 00:55:54 ID:.6prKP66O
- >>814
「あぁ、わかった……気を付けて帰れよ!私の部屋でもいいぞ!」
【笑顔でそれを見送り、男はカルボナーラをモグモグしていた】
「うまい!」
//お休みなさい!
- 816 :黒沢小百合:2011/02/27(日) 21:49:34 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市・大通り】
小百合は、市外中心区から伸びる大通りを歩いて
己の邸宅へと歩を進めていた。
いつもは、重装甲を施した専用車に乗り
十数台の護衛車輌を引き連れて大通りを通るのだが
時たま、散歩を楽しみつつ歩いて帰る事があるのだ。
「夜風もだいぶ暖かくなってきましたね。
春も、もう近そうです。」
のんびりとウィンドウショッピングを楽しむ小百合。
しかし、その周囲には私服の警備員が多数配置され、
周囲に目を配らしている。
- 817 :剣山:2011/02/27(日) 22:27:24 ID:LIzoKx..0
- 「ベーイの野郎まーだかな」
チンピラのような歩き方をするアロハの男、剣山。
出張から帰ってこない同僚のことを呟いていた。
「せっかく任務果たしたってのによ」
ため息をつく。
- 818 :黒沢小百合:2011/02/27(日) 22:34:52 ID:SSMHlh/20
- >>817
ちょうど剣山の正面、
商店街アーケードの中を女が歩いている。
すらりとした長身を黒いスーツに包み
長い黒髪を靡かせるその姿は、傍から見ればモデルか何かのようだ。
もし、剣山がテレビや新聞によく目を通す人種であるならば
彼女が千夜グループの総帥『夜刀神蔡生』の側近であることが分かるかもしれない。
- 819 :剣山:2011/02/27(日) 22:42:19 ID:LIzoKx..0
- >>818
「ん……?」
立ち止まって周囲を見渡す。
誰が警備員で誰が一般人かまではわからないが、
私服警備員の警戒心が、剣山には感じ取れた。
「なんかあんのかな……。
……あれ?」
またも剣山の頭の上に浮かぶ疑問符。
2000年の封印から蘇った剣山だが、現代の娯楽には興味があったため、
黒沢の姿はどこかで目にしたことがあるのだろう。
黒沢の前で、誰だったか、どこで見たかを必死で思い出そうとしている。
- 820 :黒沢小百合:2011/02/27(日) 22:54:09 ID:SSMHlh/20
- >>818
――こつん、こつん。
彼女の靴が、敷石を叩き小気味よい音を奏でる。
鼻歌交じりで上機嫌に剣山の横を通り過ぎる小百合は
無防備に見えるが、その実周囲への警戒は抜かりない。
身体能力こそ貧弱とはいえ、
いくつ物修羅場を潜ってきた彼女には
常在戦場の心構えが根付いているのだ。
私服SPの気配を敏感に感じ取った剣山には、
彼女からでるSP以上の警戒心を容易に感じ取れるだろう。
- 821 :剣山:2011/02/27(日) 23:04:07 ID:LIzoKx..0
- >>820
「……思い出した……」
確か、黒沢小百合と言う名前のはずだ。
都市制圧を目標とする怪人組織、スケイルにとっては、厄介な存在。
現に、何度か怪人の撃退にも参加していたはずだ。
そして、数日前にも公園でヘリから爆撃を受け、撤退を余儀なくされた。
「どうする……?」
すれ違う黒沢は、一見無防備だ。
しかし、辺りに漂う異様な空気。
加えて本人から流れ出るオーラ。
「……少なくとも、あっさりやれそうには無いな」
そう呟きながらも、何かこのチャンスを利用できないかと後をつける。
- 822 :黒沢小百合:2011/02/27(日) 23:14:40 ID:SSMHlh/20
- >>821
女はそのままアーケードを通り過ぎ、比較的人の少ない小道へと入った。
私服SPは人並みにまぎれて護衛する事ができないためか、
そのまま何処かへ消えていく。
一見、これで彼女は一人になったように見えるのだが……。
周囲の建物の屋上や、内部に消えては現れ、また消えと
気配の出現、消失が繰り返されている。
これは一体どういう事か……。
- 823 :剣山:2011/02/27(日) 23:25:12 ID:LIzoKx..0
- >>822
「……?」
奇妙に感じていた警戒心が、更に妙な具合になっていく。
「どういうことだ……?
警戒してる奴も能力者か……?
しかし複数人で同じ能力……」
剣山自身も警戒心を強めながら、尾行を続ける。
- 824 :黒沢小百合:2011/02/27(日) 23:32:54 ID:SSMHlh/20
- >>823
もう、だいぶ歩いただろうか?その間、
例の『気配』は消失と発現を繰り返しながらずっと小百合に追従している。
このままでは、ほどなく
彼女の邸宅がある高級住宅街へと入ってしまう。
- 825 :剣山:2011/02/27(日) 23:43:47 ID:LIzoKx..0
- >>824
「気配もすぐに移動しやがるから捕まらねぇし、
本人に直に聞くのもリスク高すぎるし。
……よし」
そう呟いて、路地裏に入る。
――……
――ザッ……ザッ……
「よぉ、千夜グループ警備主任さんよ」
黒沢の進行方向に、棘だらけの緑の怪人が現れた。
怪人化して回り込み、姿を見せることで気配の主をおびき出そうという魂胆らしい。
- 826 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 00:01:21 ID:SSMHlh/20
- >>825
剣山の本性――
以前、自分の脇腹に傷を負わせた
刺の怪人と、ふいに対峙した小百合。
彼女は1対1、しかもこんな近距離で正面から
戦うようなタイプではないはずだ。しかも、身体能力も低く、
この状況で逃げ延びられるとは思えない。
普通の女性なら、ここで泣き喚くか、
呆然として座り込む、もしくは命乞いを始める。
「その昔、ジョージ・サンタヤナは言いました。
『過去を記憶せぬものはそれを繰り返すべく呪われている。』と。
どうやら貴方は、先日の私の力を記憶していないと見える……。」
――が、小百合は違った。
その口の端は裂けたように大きく釣り上がり、
瞳には歓喜、そして憎悪が入り混じる。
「『バベルの塔』、だな。まるでお前は。
その思い上がりがおまえ自身を滅ぼす。」
彼女が、袖口から何かを引き抜く。その瞬間であった――。
メイスを振り上げた騎士が。斧を携えた蛮族の戦士が。
今にも剣を抜き放ち、怪人を穿とうとする剣士が。量産された歩兵用ライフルを装備した兵士が。
装甲を施された軍馬に乗る古代の将が。
彼女の体から飛び出し、怪人へと一斉に打ちかかった。
- 827 :剣山:2011/02/28(月) 00:14:40 ID:LIzoKx..0
- >>826
「指揮官としての力は認めるな。
俺に炎食らわせた判断力は褒めるぜ」
棘だらけの手を打ち鳴らして拍手する。
「……っと、簡単なことだったな。
兵士を生成する能力ね……」
納得がいった。
あの奇妙な警戒心は、この能力が生み出した物か。
もしや先日のヘリもこの能力によるものか。
「あとは、その袖に仕舞った物を見せてもらうだけだな……!」
両腕から数メートルの針を伸ばし、馬に突き刺し固定。
そのまま振り回してその場に現れた兵をまとめてなぎ倒す。
- 828 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 00:28:57 ID:SSMHlh/20
- >>827
「『味方からではなく、敵から学んだのだ。街の周りに高い壁を巡らせることを。』
ふふ、アリストファネスの言葉だ。知っているか?」
針を使用して辺りを無知のように薙いだ剣山であったが
それは、あまりにも厚い『肉の壁』によって完全に受け止められてしまう。
そう、小百合がいる限りいくらでも兵士が生み出せるのだ。
代わりが効く以上、被害が小さくなるように戦う必要は無い。
彼女は、全ての兵士を針の鞭へと特攻させ盾にした。
「そして、ヨシフ・スターリンは言った。
『人命以外、我々の失ったものは何も無い。』とね。」
再び、怪人へ向けて兵士のがむしゃらな突貫が始まった。
この軍隊はある意味、『死の恐怖』を克服した『無敵兵団』であると言っても過言ではない。
- 829 :剣山:2011/02/28(月) 00:39:04 ID:LIzoKx..0
- >>828
「知るかそんなもん!
ああめんどくせぇ!」
全身の針を50センチほどにまで伸ばす。
針玉のような姿になり、兵団に向かって突撃する。
「触ると怪我するぞ野郎共お!!」
横からの兵士は腕で、前からの兵士は胸と頭の棘が串刺しにする。
銃弾は剣山には利かないため、物理攻撃にはほぼ無敵の状態。
兵士の壁を掘り進み、黒沢本体に手を伸ばそうとする。
- 830 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 00:53:49 ID:SSMHlh/20
- >>829
しかし、兵士たちはそれでも突貫をやめない。
彼らは無駄に命を落していくのか?彼らの決死の突撃は徒労に終わるのか?
――答えは否。
彼らの攻撃は剣山を傷つけることは適わないが、
一歩進むごとに、自分に掛かる『重量』が飛躍的に増していることに
剣山は気づかざるを得ないはずだ。
雪だるまが転がるごとに、雪を巻き込み大きさと重量を増すように
進むごとに、刺に突き刺さった『死体』が増え、足取りを鈍らせる。
「その昔、童話で有名なあのイソップは言いました。
『我々は、時として敵に自分を滅ぼす手段を与えてしまう。』とね。
このまま動けなくなったところでお前を捕縛し、バラバラの解剖標本にしてやる。」
こつ、こつ、と余裕を見せるように
背中を見せながらゆっくりと距離をとる。
この重量を跳ね除ける驚異的筋力、
もしくは何らかの手段があれば小百合に一撃を食らわせる事が可能だ。
- 831 :剣山:2011/02/28(月) 01:05:55 ID:LIzoKx..0
- >>830
「あー……俺ら死んだら爆発するし、標本になる気は無いね
最も、今死ぬ気もさらさら無いけどな。
で?なんだ?動けなくなったら?」
腕の筋肉を、ギリギリと収縮させる。
「……スケイル最強の……怪力を……なめんなあ!!!」
――ブワアアアァァァッ!!!
一気に腕を振り払うと同時に、体を回転させる。
その勢いで、全身に突き刺さっていた死体が投げ出された。
「狙うは……その袖!」
袖にある何かを奪い取ろうと、棘だらけの腕を伸ばした。
- 832 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 01:12:31 ID:SSMHlh/20
- >>831
「――なッ……がぶッ……!!!」
飛来する多数の死体を避ける事ができず、
吹き飛ばされてしまう小百合。
「マズッ……い……兵士を――あ……。」
彼女は、最初と同じように袖口に仕込んだ何かを引き抜こうとした。
が、それは袖口ごと剣山の伸ばした腕の刺によって
引き裂かれなくなってしまっていた。
――辺りには、そこに仕込まれていたと思われる『本の切れ端』が散乱している。
これが、あの能力の触媒であるのだろうか?
「そん……な……。」
とにかく、小百合は抵抗する手段が無いらしく
その場に座り込んでガタガタと震えている……。
- 833 :剣山:2011/02/28(月) 01:22:50 ID:LIzoKx..0
- >>832
「やりぃっ!」
切れ端を数枚引っつかみ、後ろを向いて全力ダッシュ。
黒沢をちらりとも見ず、全力で走って行く。
「お前の能力の秘密、貰ったぜ!
決着はまた今度だ!」
怪人はその場を走り去った。
黒沢に既に抵抗手段が無いとは夢にも思わず、走り去って行ったのだった。
- 834 :黒沢小百合:2011/02/28(月) 01:27:26 ID:SSMHlh/20
- >>833
「あっ……あっ……!
うぁあ……あぁぁ゛ぁあ゛あぁぁ……!」
彼女は、残った切れ端をいくつかかき集めると、
その場に蹲り、嗚咽を漏らした。実戦での完全な敗北。
プライドの高い彼女にはそれが耐えられなかったのだ。
翌日、とある個人経営の喫茶店の奥で
子猫のように丸まり、震え続ける小百合が見つかったと言う……。
- 835 :???:2011/03/03(木) 21:40:21 ID:s42RcinY0
- 大きな、灰色のキャスケット。まず目につくのはそれだろうか。
頭に被ったそれに、髪をまとめて収納。ハネ気味の、藍色の前髪だけが見えていて。
服装は、水色のふんわりしたワンピースに白いカーディガンを羽織って、灰色のレギンス。
足を守るのは、歩き易そうな青のスニーカー。
「んんぅ……こういう恰好は滅多にしないですけど。たまーにやってみると、楽しいですねえ」
夜のネオンに彩られた街を、ぶらぶら。
歩きながら、大きく伸びをひとつと、ついでに欠伸もひとつ。少女は、歩く。
- 836 :名も無き異能都市住民:2011/03/03(木) 22:02:25 ID:SSMHlh/20
- >>835
「……やあ、お嬢ちゃん、いいモンあるんだけど。
どう、ウチのは品質いいよ。」
サングラスにニット帽、さらには伸び放題の無精ひげ。
一言で言ってしまえば、『うさんくさい』男が声をかけてきた。
どうやら、いつのまにか治安の悪い地区に入り込んでしまったようで、
男のほかにも『いかにも堅気ではない』風貌の者たちが各々の商売を行なっている。
「これなんかどう?お嬢ちゃんかわいいから2割引きでいいよ。」
どうやらこの男は、違法な薬物を路上で売っているらしい。
隠す事も無く、ジャケットの内側から注射器を取り出し少女へと見せた。
- 837 :???:2011/03/03(木) 22:11:08 ID:s42RcinY0
- >>836
「わー、ふ?」
ゆったりした動きで振り向くと同時、ワンピースの裾が揺れる。
周りを見渡してみて、ああここ、ガラ悪いところじゃないですかあ。ぼんやりしちゃったてへへ☆ミ
ようやく気付いた。アホ。
「……ぅ、気持ち悪、い」
すぅ。
ひとつ息をするだけで、「よくないにおい」が鼻を突く。当然だ、だって彼女は――。
とにかく彼女は顔を顰めて、鼻の前に手をやって。
「いらないです。いらない」
大事なことなので二回言いました。
- 838 :名も無き異能都市住民:2011/03/03(木) 22:22:49 ID:SSMHlh/20
- >>837
「あれ、気に入らなかった?じゃ、こっちはどう?
ちょっとお高くなっちゃうけど抜群にトべるよ?」
男は引き下がらず、あれがどうだこれはどうだ、と
次々に薬を進めてきたが、最後には『クソガキめ死ね』と捨て台詞を吐いて、
何処か別の場所へ消えていった。
しかし、この場所にいる限りこういった人種は次々と声をかけてくるだろう。
- 839 :???:2011/03/03(木) 22:27:13 ID:s42RcinY0
- >>838
(…………んーむ、ここにいたら鼻が痛いれすね……)
袖口で鼻と口元を覆いながら、どうしたものかと考える。
じゃあ帰ればいいじゃんって思った? 思ったでしょ? 絶対思ったよね思わないはずがないよね。
しかしこの少女とかいてアホと読む生物、
圧倒的っ……
圧倒的迷子っ……!
途方に暮れているのであった。とりあえず、キャスケットを被りなおしてみる。
- 840 :名も無き異能都市住民:2011/03/03(木) 22:36:16 ID:SSMHlh/20
- >>839
しばらく、こういった輩をあしらいながら
徘徊するうちに、奇妙な気配に気づくかもしれない。
恐らく、鼻の効く少女には自分の後をずっとつけてきている者が
いることに気づくだろう。
少女が止まれば止まり、歩けば歩き、走れば走り。
常に一定の距離を維持しながら、しかもじりじりと距離を詰めてくる。
ストーカーというには、尾行に手馴れすぎているし、
気配を消すの人間にしてはかなりうまい。
- 841 :???:2011/03/03(木) 22:41:19 ID:s42RcinY0
- >>840
(……帽子、取った方がいいかな。「音があんまり聞こえない」、……)
(ま、いいか)
スニーカーの靴底、ゴムでできたそれは少女の足音を消して。
灰色のキャスケットが、水色のワンピースの裾が。どんどん、進んでゆく。
人通りの多いであろう場所へ。かすかに聞こえる音をたよりに、進む進む。
――ああ、鼻が痛い。
- 842 :名も無き異能都市住民:2011/03/03(木) 22:45:53 ID:SSMHlh/20
- >>841
人通りの多く、治安のいい区域まであと数ブロック。
この辺は寂れた商店街で、シャッターが降ろされた空き店舗ばかり。
そのため、住んでいる住人は少なく、
商売にならないため他から訪れる者も少ない所だ。
――ブロロ
後ろから、黒塗りのバンがゆっくりと走ってくる。
先ほどの気配は、『人』であり『車』は関係ないが……警戒にこしたことはないだろう。
- 843 :???:2011/03/03(木) 22:49:56 ID:s42RcinY0
- >>842
「……、……っは。おっかけっこですか、『このわたし』と――――」
音。音。こちらに向かってくる。音。
たしかに彼女の耳はそれを捉えた。捉えたから、笑った。
口の端から、牙みたいに尖った犬歯が先端を覗かせる。
エモノを捕える直前のケモノに似た表情で、
「――――――とってもとっても・いい度胸ッ!」
た、た、た、
ジョギングをするような、緩やかな速度で。走り始めた。
- 844 :名も無き異能都市住民:2011/03/03(木) 22:53:17 ID:SSMHlh/20
- >>843
が、バンは加速するでも、
なんらかの攻撃を仕掛けてくるでもなく
ゆったりと道を走るのみで。
あれは無関係で、故障か何かでゆっくりと走っているだけなのか?
- 845 :???:2011/03/03(木) 23:03:22 ID:s42RcinY0
- >>844
「おっかけてこないなら、丁度いい。このまま逃げましょうか、ね――――」
あれれ、と呟きながら。彼女はちろりと後ろを振り返って。
唇を舌で湿す。目をぎゅーっと瞑って、ぱっちり。準備万端、
た、 た、た、た、た、た、た―――――――――――――――――ィイイン―――――
ゆったりした速度からの――――急、加速。
あまりにも、唐突過ぎたような。影やら音やらが、彼女について行けていないような錯覚。
ふっ切ることが成功したなら、彼女は一気にブロックを抜けて。人込みの中へ、突っ込んで行くだろう。
- 846 :名も無き異能都市住民:2011/03/03(木) 23:11:11 ID:SSMHlh/20
- >>845
バンに乗っていた者たちは、急に加速しては狙っていると宣言するも同じと考え、
わざと速度を落とし、トロトロと走っていたのだが……。
少女のあまりの速さに、あわててアクセルを踏み込む事も出来ない。
それどころか、何処へ行ったのかすら確認できず、我が目を疑うばかりで。
もう、彼らは少女を追うことはできない。
が、それはただ、彼女が犠牲にならずに済んだだけの事。
彼女以外の不運な誰かがヘタを掴む。
翌日、新聞の片隅に、例の治安の悪い地区で商売を行なっていた男が1人、
行方不明になったという記事が載ることだろう。
- 847 :???:2011/03/03(木) 23:15:29 ID:s42RcinY0
- >>846
「はーっはははは、わたしさいっきょ……あ、ごめんなさごめんなさっ引っ張らないでっー!」
人込みに突っ込みゃそうなる。
周囲の人々にしこたま怒られたのであった。
彼女が新聞を読んでいるのかどうかは、よく解らないけど。たぶん、「よかった」のだろう。
//絡みありがとでしたよー!
- 848 :黒沢小百合:2011/03/06(日) 22:15:45 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市・高級住宅地近く】
「………………。」
小百合は先日、針の怪人と交戦した地点を訪れていた。
まだ、抉り取られた地面などが痛々しく残る道路に立ち、
辺りを見回していると自分が敗北を喫したという事実がとてもリアルに感じられた。
「私は、負けたのですか……。
夢ならどれだけよかったことか……。」
吹き飛ばされたアスファルトの欠片を拾い上げてしばらく眺め
ぴん、と指で弾き飛ばしながら呟く。
- 849 :佐宗スグル:2011/03/06(日) 22:31:00 ID:onviSg/.0
- 「あー、アイツらは何時になったら到着するのやら……」
真紅の番傘を差し、疲れたようにふらりふらりと歩く男。
今日も部下はこの異能都市へ来ていないらしい。
「……寝る場所も定まってないし」
未だ毎日野宿である。
>>848
「あれ? あの人、この前僕らを捕獲した人だったような」
巫女と出会ったり催涙弾とかで死に掛けたりした時のことだ。
そう言えばあの時名前を訊けなかったし、そもそもどういう組織の人かも知れなかったな
……と思いながら、やはりふらりふらりと小百合へ歩み寄る。
「お晩です、この前のお姉さん
……って、なんだこの穴」
声を掛けてみたところで、ようやく抉れた地面に気付く。
- 850 :黒沢小百合:2011/03/06(日) 22:37:02 ID:SSMHlh/20
- >>849
「ええと、あなたは?」
どうやら、彼女はスグルのことを覚えていないらしく、
きょとんとした表情で、そちらを見返す。
「ああ、ここで戦闘があったのですよ。
最近、街を騒がしている怪人とやらと。
あなたも、新聞か何かで見た覚えはありませんか?」
スグルが新聞や、ニュース番組をよく目にしているなら
数日前にも、中心部の公園で大きな戦闘が起きた事を知っているはずだ。
- 851 :佐宗スグル:2011/03/06(日) 22:45:15 ID:onviSg/.0
- >>850
「あは、まあ俺なんてそんなもんだわね」
番傘の下から、にやりと笑ったような口元が見える、かも知れない。
まあ、巫女の人と違って自分は結構あっさり解放されたし、そんなものであろう。
「あー、そう言えば前に寝た公園が壊れててビビったっけ……。
こんなとこでも暴れるなんて、怖い怖い。
この都市の治安が若干心配になるね」
寝床探しで様々な公園に出会うし、新聞も拾ったものを時々読んでいる。
よって、怪人云々のことは一応は知っていたり。
- 852 :黒沢小百合:2011/03/06(日) 22:54:40 ID:SSMHlh/20
- >>851
「我々がすむ世界は常にテロリズムの恐怖に晒されており
遺憾ながら我々はそれらに事後処理的に反応することしかできないのです。
この都市も常に、犯罪と戦い続けている。」
種族、思想問わずいかなるものでも受け入れるこの都市の治安は悪い。
表通りこそ平穏無事なように見えるが、一歩裏通りへと踏み込めば
いつ銃弾がとんでくるやも分からない。
「この傷跡も、都市が犯罪と戦った証拠ですよ。」
小百合は、命こそとられなかったもののこの場所で敗北を喫した。
彼女なりに、思う事があるのだろう。
以前、スグルが目にした高圧的な彼女とは似ても似つかない
穏やかで、どこか苦しみを秘めた小百合がそこにはあった。
- 853 :遊馬:2011/03/06(日) 22:57:02 ID:q0n9npbo0
- 「これはまた、随分と派手にやってくれましたね……」
アスファルトが礫岩のように砕かれた地面を望み
苦虫を噛み潰したような顔を浮かべる白衣の男が一人
「最近は小さな事件にかまけてて、コッチの方には手が回らなかったからなぁ……
職務怠慢と言われても仕方ない、か」
溜め息をつき、小石大のアスファルト片を摘む
暫しそれをボンヤリと見ていたかと思うと、おもむろにそれを指で押しつぶした
- 854 :佐宗スグル:2011/03/06(日) 23:04:05 ID:onviSg/.0
- >>852
「どうもこの都市は正しく坩堝っぽいし、それは避けられないことなんだろうなあ。
未来人でも居ればなあ……なんて、無茶だけど」
そう言う彼は異世界人だが。
「むう。こういうのを見てると、やっぱり嫌だな。
……事後でも良い。
私なんて大した男じゃないが、協力できることがあるならしたい気分だな」
小百合を見ながら、あの時の怖かった人は何処へやら、と思う。
何となく、辛そうな。
- 855 :佐宗スグル:2011/03/06(日) 23:06:35 ID:onviSg/.0
- >>853
「あ、仲間だ」
白衣だけを見て判断する。
研究者であると顕示するため、スグルも一応白衣を着ている。
濃緑の着物の上から、ではあるが。
「治安維持部隊、みたいな方ですかな」
- 856 :黒沢小百合:2011/03/06(日) 23:18:12 ID:SSMHlh/20
- >>853
「お久しぶりですね、遊馬さん。
あなたも、仕事の帰りですか。」
見知った顔を見つけた小百合は、柔らかな笑みを浮かべて声をかけた。
ちょうど小百合は、自宅に帰るところだったらしく
高級そうなバッグを提げている。
>>854
「この都市では正規の警察組織だけでなく、
自警団や私兵のような組織も多数活動していますからね。
そういう組織に入ってみるのもよいのではないですか?」
かく言う小百合も、この都市有数の大企業である『千夜グループ』の
私兵を取り仕切る立場にある。
「ジョン・F・ケネディは言いました。
『我々にはこの時代を史上最高の時代にする力がある。
それと同時に、人類最後の時代にすることもできることを忘れてはならない。』と。
我々がこの都市をよくするために今、なせる事を全てしなければならない。」
- 857 :遊馬:2011/03/06(日) 23:25:01 ID:q0n9npbo0
- >>855
「ん、ああこんばんは」
同じ場所にいた白衣の男声の姿を見て、取り敢えず会釈する
男の出で立ちはシャツにGパンの上に白衣を羽織っただけというラフな格好
おまけに腰にはホルスターが付いている
「治安維持部隊……まで大仰な者じゃないですが、当たらずとも遠からずといった所ですね
警備の仕事をしています。主にこの近くの地域が担当なんです
貴方は……見たところ研究員みたいですが……?」
>>856
「おや、小百合さんも居ましたか。
なに、ちょっとヤボ用ですよ。職務怠慢の不始末に来たつもりだったんですが……」
意外なところで意外な人物に出会ったことに驚きつつも、ほほ笑みを返す。
が、此処に来た理由を話すところで、その顔は苦味が走った表情になる
「まさかここまで被害が大きいとは……
襲撃者の詳細はこっちには回ってきてませんが、
小百合さんは何か知っていることはありませんか?」
先程まで気さくだっ男の目は、いつの間にか据わっており、
口調もビジネスライクな固いものに切り替わっていた
- 858 :佐宗スグル:2011/03/06(日) 23:33:15 ID:onviSg/.0
- >>856
「それもアリかもだね。
僕には何人か部下が付いてるし、独立してやるのも良いかな……。
……つっても、その部下はまだこの都市に辿りついてないようだけど」
もしかしたら、もう辿りついているのかも知れないが。
この坩堝な都市である、何処かで文字通りスクラップにされていたりして。
一人で妄想し、番傘の下から青ざめた顔を覗かせる。
「そう言えば、お姉さんもこの前警察っぽい活動してましたね。
正しくその警察の人だったりするのかな」
素朴な疑問。
そう言えば、良く知らないし。
「良い言葉だね。
希望の名のもとに、この都市を皆が自由に生きられる都市にしたいもんだ」
Hatikvah――イスラエル国歌からの受け売りである。
>>857
「あなたも研究員なら、科学を駆使して警備するって感じなのかな」
レーダーとか。
にしては、ホルスターとか付いているが。
「うん、俺も研究員だよ。
異世界から遊びに来ました」
にやりと笑ったような口元を、番傘の下から覗かせる。
- 859 :黒沢小百合:2011/03/06(日) 23:38:13 ID:SSMHlh/20
- >>857
「いえ、何も……。」
目を伏せて、知らないと答える小百合。
プライドの高い彼女は、己が敗北を喫した事等を
一切報告せず、この件を握りつぶした。
強引かつ過激なやり方を通す事が多い小百合は、
千夜内でも時折、批判の声が聞かれる。
そういった連中に批判材料を渡さないためもあるのだろうか……。
>>858
「部下、ということは何かの組織に属しているのですか?
ん……けい……さつ……?」
スグルの言葉から、だんだんと記憶が呼び覚まされてきたようで。
少し頭に指を当てるようなしぐさをした後、ようやく思い出したのか
彼女の表情が変わった。
「ああ、思い出しました。あなたはこの前の。
私は、千夜財閥都市警備部門主任兼総帥専属秘書、黒沢小百合と申します。
たしか、左宗スグル……様でしたか?あの節は申し訳ございませんでした。」
恭しい態度で頭を下げ、名刺を差し出す小百合。
役職名がごちゃごちゃとながったらしい。
- 860 :遊馬:2011/03/06(日) 23:49:06 ID:q0n9npbo0
- >>858
「研究は……最近は手付かずですね。一応機械工学を専攻していたんですが
警備に関してはその通りです。科学の輩としてこの街の平和を守っています」
そういうと男の右目が緑色に発光した
其れに呼応するように地面のアスファルト片が一斉にコロコロと転がる
「異世界ですか?」
この都市では異世界からの来訪者など日常茶飯事である
それでも都市勤務の男からすれば珍しい存在であることには間違いなかった
「それはどうも、この辺りで観光したかったら是非聞いてください」
やや茶目っ気のある笑顔で一礼
>>859
「そうですか……自分で聞こうにも、なかなか上の方にも認可が降りないんですよ
ただでさえ最近は不審な暴行事件が多いのに……」
後半は愚痴に近い形になりながら、近況を話す男
顎に手を当てながら首をひねる
「港エリアから密航者が増えているみたいですね
そのせいかこのあたりにも怪しい売人が横行するようになりましたよ
お陰で変な薬が住民に出回る始末です」
そう言ってポケットから手帳を取り出しパラパラと捲る
ページにはここ二三日で起こった不審な暴行事件の詳細が書かれている
- 861 :佐宗スグル:2011/03/06(日) 23:55:48 ID:onviSg/.0
- >>859
「そうそう。この前の名乗りは不完全だし、ちゃんと名乗っとくべきだな……」
そう言って、名乗りの口上を考える。
かっこつけたところで、外見がかっこよくないので仕方無いのだが。
「せんや……ああ、そう、なるほろ」
良く聞き取れなかった様子。
ひとまず名刺を受け取り、改めて役職再確認。
なんか凄い人っぽいぜ、このお姉さん。
「いやいや、あれは逃げた俺も悪かったのであって、謝らなくて大丈夫ですよう。
『顔が名刺だ』ってワンさんが言ってたし、言われた通りにしようか。
改めて、我が偽名は佐宗スグル、我が役職は暫定七代目“肺臓”。
所属はカノッサ機関研究開発部裏最高位組織、“五臓会”です」
人のことを言えないくらい、コイツの役職も長め。
噛まずに名乗り終えたスグルは番傘を閉じ、左頬の大きな焼印を見せる。
焼印の下部には、「臓器は探究する」と刺青されていた。
因みに「カノッサ機関」と言っても、この異能都市がある世界のカノッサ機関とは無関係なのだが。
>>860
「正義の味方かっこいいぜ……これは念力?」
転がるアスファルト片を不思議そうに見つめる。
「研究の幅を広げるためにも、色んな世界を旅したくなったんですね。
ああ、観光したい時はどうぞ宜しくお願いしますよ。
……あ、その前に、この都市に空き部屋のあるアパートみたいなのってあります?」
いつまでも野宿では危険過ぎる。
部下は女の子だし。
まあ、世界を旅する理由は「研究」以外にもあるのだが。
- 862 :黒沢小百合:2011/03/07(月) 00:06:24 ID:SSMHlh/20
- >>860
「そうですか、ではまた担当部署に
掛け合って資料のほうを送りますよ。」
少しだけ真実を混ぜた嘘というのは、大きな効果を発揮する。
適当に目撃証言をでっちあげて、資料をつくっておけばいいだろう。
小百合は、そのように思案していた。
「ええ、いくつかのマフィアも絡んでいるようですね。
麻薬犯罪の増加は頭の痛い問題ですから、近々特別対策チームおよび
大規模な特殊作戦を実施する予定です。」
>>861
「『カノッサ機関』ですか。なるほどね。
つまり、あなたはカノッサの研究部門の長という事でしょうか?」
様々な世界、時間軸において、悪行を行い時には人を助けるカノッサ機関。
この世界では、大規模な活動は行なってこそいないが名前は知られている。
「臓器といいますから恐らくは身体研究、および改造と言った部門の。
私としては友好的な関係を築きたいものですが……。」
- 863 :遊馬:2011/03/07(月) 00:14:16 ID:q0n9npbo0
- >>861
「そういう解釈でいいと思います
種明かしすれば運動エネルギーをちょっと弄る能力なんですが、概ね変わりません」
男が指をヒョイと上げると、アスファルト片が一斉に浮かび上がり、空中に静止した
そのまま男の周囲をクルクルと周る
「アパートですか? 物件はあまり詳しくはないですが……
俺の住んでる下宿の近くなら空き物件は結構ありますよ。郊外ですが」
それとも……とこめかみに人差し指をあてて
「この街の施設に頼る手段もありますよ
長期滞在者用の『ライブハウス』も何箇所か点在してますし」
>>862
「恐れ入ります。すみません、こちらから頼んだみたいになってしまって
襲撃の時に自分も参加すれば良かったのですが……」
男は疑いの無い声で素直に感謝の意を述べる
視線は小百合の顔、そして自分の手帳へと移った
「やはりマフィアが絡んでましたか
なかなか流通元に辿りつけなくてもしや、とは思ってましたが……
とにかく、作戦の成功を祈ってますよ」
もちろん俺も及ばずながら手助けさせてもらいますけどね、と付け足して
- 864 :佐宗スグル:2011/03/07(月) 00:23:36 ID:onviSg/.0
- >>862
「いや、頂点は“心臓”のオッサンだから、私は二番手ですね。
つっても、親父が生きてたら“肺臓”の名は親父に返すことになってますから、
結局俺なんて大した研究者じゃないのでして」
研究開発部の裏最高位と言っても、人の理解を超越した研究ばっかりやっている集団である。
本当に最高位か怪しい、というのがスグルの考えだが。
「うん、解剖とか趣味にしてる奴も居ますね……僕はそういうの嫌いだけど。
俺が持つ“肺臓”の名は『世界の乱れを除去する者』の証ですから、こちらこそ仲良くしたいところですよ」
>>863
「わお、凄い凄い。
なるほど、運動エネルギを『洗脳』か……いや、違うか」
ある意味洗脳なのかも知れないが。
「定住することになるかも知れないし、郊外でも良いからちゃんとしたのを借りようかな。
むしろ郊外の方が良いかな……」
- 865 :黒沢小百合:2011/03/07(月) 00:32:02 ID:SSMHlh/20
- >>863
「ええ、しかしマフィアだけではなく、
何か別の存在も動いているように感じる。
もしかすると、相当に面倒になるかもしれませんね。」
麻薬事件の陰に隠れ、目立たなくなっているが
誘拐、および異能者画関連する事件も増加している。
小百合は、そこに何かを感じ取ったらしい。
「……頼りにしていますよ。
我々は、人々を守れるだけの力を持っているのですから。」
>>864
「ふうむ、それでも重要なポストであることは間違いないでしょう?。
もし、何か困った事があればいつでもその名刺の電話番号までご連絡ください。
この私にできることであれば、お力添えいたしましょう。」
困ったらこの女を頼れば、ある程度の支援をしてくれるはずだ。
ただし、スグルが利用するに足る価値があれば……であるが。
彼女の善意は全て、自分の利益増大に結びついている。
それなりの地位にあると思われるスグルは利用できると小百合は踏んだのだ。
- 866 :遊馬:2011/03/07(月) 00:42:05 ID:q0n9npbo0
- >>864
「定住するんでしたら、いい物件知ってますよ
まあ、俺の家の近くになってしまいますけど」
男は手帳のページをちぎって何かをメモすると、スグルに手渡した
ページには簡単な地図と部屋の間取りが書いてある
「値段の割に広い物件なのでおすすめです
精密機器の工場が近いのが難点ですが」
>>865
「別の存在……本当ですか。
だとしたら更に厄介な事になりそうですね
厄介な薬に厄介なマフィア、さらに厄介な存在が出てきましたか……
こりゃ、暫く眠れそうにないですね」
軽く肩をすくめると、改めて小百合の方に向き直る
「こちらこそ、頼りにしてますよ。“警備主任“
俺達の上司は、貴方なんですから」
その時、男のポケットから甲高い機械音が鳴り響く
そのシグナルが鳴るや否や、男はそこから通信機を取り出した
「はい、こちらID6825。……ええ、了解しました
……話し中すみません、また仕事ができてしまいました」
そういうと挨拶もそこそこに、男は駆け足でその場を後にした
//眠気がひどいのでここらで落ちます。お二人とも絡みありがとうございました!
- 867 :佐宗スグル:2011/03/07(月) 00:47:12 ID:onviSg/.0
- >>865
「うん……まあ、確かに重要な役職には違いないけれど。
そうだね、その時は是非連絡させてもらいますよ。
……あっ、こっちも番号教えときますね」
メモ帳とqwertyキー搭載の携帯を取り出し、メモ帳に携帯の番号を書く。
この世界でも使えるように違法改造済みのだ。
そして番号を書いた名刺を差し出す。
「うーむ、しかし、出来るだけお手を煩わせないようにはしないとな。
男として、臓器として。
レディに無様な姿はもう見せられないので」
ふん、と精一杯かっこつけたニヤケ顔を造りながら。
むしろ、今後散々無様な姿を見せることになるだろうが。
主に先述の“心臓”のせいで。
>>866
「へー、ほほう、把捉了解。
精密機器の工場? それって難点なんですか」
この都市の技術レベルに興味津々なスグルにとっては、むしろ嬉しい場所ではないのか。
……と、そんな単純には行かない危険な場所なのだろうか。
と思いつつ。
- 868 :佐宗スグル:2011/03/07(月) 00:49:17 ID:onviSg/.0
- >>866
//後半消しちゃった追記
「っと、おお、お仕事か……。
頑張って下さいねー」
去る遊馬を呑気な声で送った。
//ありがとうございましたー、おやすみなさい
- 869 :黒沢小百合:2011/03/07(月) 00:55:01 ID:SSMHlh/20
- >>866
「ええ、私と夜刀神さんがいるかぎり、
この街を奴らの好きにはさせませんよ。」
走り去る遊馬を見送る小百合。
その顔は、どこか後ろめたさを秘めていた。
// おつおー。
>>867
「ふふ、確かに受け取りました。」
名刺を受け取り、それを名刺入れに仕舞う小百合。
「いえいえ、市民の不満を改善するのも我々の仕事のうちですから。
些細なことでも是非、お知らせください。」
- 870 :佐宗スグル:2011/03/07(月) 01:03:10 ID:onviSg/.0
- >>869
「うむ、市民か……うん、そうだね、色々相談させてもらいますね」
ははっ、と笑って(ニヤケて)、スグルは閉じていた番傘を差し直す。
「さて、もうちょっと部下を探してみようかな……。
部下なんだけど、一人は半袖短パンのボーイッシュな娘で、一人はメイド服着た黒髪ロングの娘なんだ。
もし見かけたら連絡してもらえると嬉しいです……っと、ではそろそろお暇しましょう。
心配なんて余計なお世話かもだけど、怪人とかには気をつけて下さいね〜」
手を振って、小百合に背を向け、その場からスグルは歩き去る。
ひとまずもう一日野宿で、明日は紹介された物件に行ってみよう
……なんて考えながら。
//俺も仕事あるのでそろそろ寝ますね。絡みありがとうございましたー
- 871 :黒沢小百合:2011/03/07(月) 01:08:56 ID:SSMHlh/20
- >>870
「…………。」
小百合は、スグルが最後に述べた言葉に
何か思う事があったのか妙に苦々しげな表情を一瞬浮かべた。
が、それはすぐに柔和な笑みに溶けて消える。
「そちらこそ、お気をつけて。」
完全にスグルが見えなくなると、
彼女も自宅へ向けて歩き出した。
// 遅くまでお疲れ様でした!
- 872 :逆瀬川 純鈴:2011/03/07(月) 17:39:47 ID:cF4BQgdg0
- 【AGカフェ】
「はぁぁ……」
溜息、憂鬱、黄昏前の暗い声。
テーブルに突っ伏す少女は、ぐるりぐるりと終わらぬ思考を巡らせる。
"自分は一体何者なのか"
『仲間』と共に憎き『施設』を幾つも潰し、情報を漁れど出てくるものは無関係のものばかり。
"あれだけのこと"をやってのけたのにも関わらず、だ。
「私は"誰"、なんだろうなー、なんて……」
溜息は、まだ止まらないようだ。
- 873 :黒沢小百合:2011/03/07(月) 19:10:14 ID:SSMHlh/20
- >>872
「女の子にため息は似合いませんね。」
こと、という軽い音と共に純鈴のテーブルに置かれるコーヒー。
それを運んできたウェイトレスの制服を身につけた女性は
柔和な笑みを浮かべて静かに、そこに佇んでいる。
(ふう……折角休みをとってもやはり体を動かしていないと落ち着きませんね。)
- 874 :逆瀬川 純鈴:2011/03/07(月) 19:22:31 ID:cF4BQgdg0
- >>873
「そっかなー。女の子は悩む生き物だ、って路地裏の黒いおっさんが行ってた」
さっとコーヒーに手を伸ばして、一気に飲み干す少女。
そして、またひとつ溜息を吐く。
- 875 :黒沢小百合:2011/03/07(月) 19:29:38 ID:SSMHlh/20
- >>874
「またため息をついて。
いったい、何を悩んでいるのですか。」
客は純鈴以外にいないため、
せわしなくカウンターを拭いたり観葉植物に水をやったりと
動き回りながらも、小百合は時折声をかけてくる。
「私に相談できる事でしたら、話してみなさい。」
- 876 :逆瀬川 純鈴:2011/03/07(月) 19:37:55 ID:cF4BQgdg0
- >>875
「"私は誰なのか"だよん、おねーさん」
呟く様に一言。
右手の人差し指がくるりとカップの周りを回れば、それは『落ちる』ように消えて。
厨房のシンクに、カップの落ちる音。
「『記憶』が"偽者"かもしれないって知ったらさ、『自分』が分からなくなった、とかねー」
- 877 :黒沢小百合:2011/03/07(月) 19:48:59 ID:SSMHlh/20
- >>876
「記憶に基づくアイデンティティの不確かさ、という事ですか?
ま、何故そんなことを悩んでいるのかは分かりませんが……。
正しかろうと偽者であろうと、今を最大限努力していきなければならないのでは。」
そのとき、窓を拭き終えた小百合はふうと軽くため息をついて。
「ディズレーリ曰く、
『行動は必ずしも幸福をもたらさないかもしれないが、行動の無いところに幸福は生まれない。』
……人を人足らしめる最大の要素は、『行動』ではないでしょうか。」
- 878 :逆瀬川 純鈴:2011/03/07(月) 20:00:38 ID:cF4BQgdg0
- >>877
「『記憶』っていうのは人格を形成するにあたって重要なファクターだ、って黒いおっさんが言ってた」
視線は遥か彼方。頬杖突いて、また溜息。
「…単純にさ、欲しいだけかもね。『私』が『玩具(つくりもの)』じゃないって証拠が」
不意に席を立つと、小百合に背を向ける少女。
「時間。そろそろいかなきゃ」
そう言うと、足早に店を出た。
「ありがとう」、と、一言添えて。
――――――
迎えにいくので落ちるー
ありがとでしたぜ
- 879 :黒沢小百合:2011/03/07(月) 20:03:21 ID:SSMHlh/20
- >>878
「またどうぞ、と…………アイデンティティか。
私を私たらしめているものとは一体何なのか。」
ひまになった小百合は、
自分用のコーヒーを入れて思考の海に沈んでいくのだった。
// おつー
- 880 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/03/09(水) 20:40:02 ID:edBdLOZY0
- 「うひゃー。こりゃいい眺めだねえ」
夜の街が街灯に照らされ、様々な色に煌めく。
とある雑居ビルの屋上から、少年はそんな景色を眺めていた。
ビルの鉄柵に腰掛け、ぱたぱたと足を動かしながら。
「……しかし寒いなあ。ホントに3月今?
僕は寒いの嫌いじゃないからいいけど―――」
少年は目下に広がる景色を見下ろしながら、ふう、と白い息を吐く。
- 881 :黒沢小百合:2011/03/09(水) 20:48:53 ID:SSMHlh/20
- >>880
――タンッ――タンッ――バババッ――
都市の喧騒に混じって聞こえる銃声。
発せられている場所はかなり近い。
……路地裏の方へと目を向けてみれば一角で、
発砲による物と思われる発光が見える……。
- 882 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/03/09(水) 21:00:23 ID:edBdLOZY0
- >>881
「……なんだっけ、ええと。マズルフラッシュだっけね?」
少年はそんな事をポツリと呟いた。
そして足早に、備え付けられた非常階段を降りてゆく。
「(はい、到、着……っと)」
少しして、彼は地上へと降り立った。
そーっと路地裏を覗き込んで、静かに路地裏の様子を伺う。
「(最近物騒なことはご無沙汰だったからねえ……何があったんだろ)」
- 883 :黒沢小百合:2011/03/09(水) 21:06:07 ID:SSMHlh/20
- >>882
路地裏には男も女も関係なく、10人ほどの死体が転がっていた。
どれも例外なく酷い有様で、酷いものは
性別の判断すらできないほど損傷している。
例外なく、手に拳銃やナイフなどの武器を握っていることから
なにか、ここで戦いがあったのだろう。
――キシュッ
サプレッサーで消音されてこそいるが、
また発砲音が聞こえた。
角を一つ曲がった先に武器を持った人物がいることは間違いない。
- 884 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/03/09(水) 21:16:36 ID:edBdLOZY0
- >>883
「(わーお……えげつないねえ)」
そんな事を考えながら、ゆっくり、ゆっくりと路地裏を進む。
警戒しているのか、彼は小さく言葉を紡ぐ。
青い目が、蒼く煌めいた。
「―――《情報改変》、仮定物質生成、形状は短剣」
ぼんやりと、靄のような白い光が少年の左手に集まっていく。
かと思えば、次の瞬間には、銀色の短剣がそこにあった。
足音を殺し、気配を殺し、息を殺して、歩む。
角を曲がった先の“そいつ”を警戒しつつ、逆手にナイフを持って。
「(……気づかれてる、かな)」
少年は壁にその身を寄せて、“そいつ”の動きを待った。
- 885 :黒沢小百合:2011/03/09(水) 21:29:41 ID:SSMHlh/20
- >>884
サプレッサーは殺傷用途以外の使い道が無いため、
銃の個人的な所持が許されている国でも、民間に販売されていない場合がほとんど。
つまり、この先にいるのは『プロ』である可能性が高い。
「……――――です。――処理を――。」
声が聞こえた。
と、いってもこの位置からでは聞き取りづらいが……
恐らく、電話をかけている。声の高さや話し方から見て、恐らく女。
白銀帝の聞き覚えのある声だ。
――こつ、こつ。
電話が終わり、『そいつ』が歩き出す。
ヒールが石畳を叩く音が、路地裏に響いた。
- 886 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/03/09(水) 21:36:56 ID:edBdLOZY0
- >>885
「(あ、小百合さんか……無駄に警戒しちゃったなあ)」
はあ、と溜息を吐いて肩を落とした。
左手に持った短剣を宙に放り投げ、白い靄へと還す。
「(多分これ、お仕事だよねー。邪魔しちゃあ悪いし、帰ろっかな)」
少年はそう考え、踵を返して歩きだした。
かつん、かつん、と。
足音も、気配も、息も、殺さずに。
まるで学校から帰るような気楽さで。
気の抜けた足音が、路地裏に響いた。
- 887 :黒沢小百合:2011/03/09(水) 21:40:04 ID:SSMHlh/20
- >>886
――こつん。
白銀帝の背後で、ヒールの音が止まる。
小百合が、白銀帝の姿を見つけたのだ。
「おい、お前。そこで止まれ。
10秒以内に停止命令を聞き入れない場合、発砲する。」
小百合の冷たい声が、投げかけられると同時に
目の前に屈強な兵士が現れた。
彼女は、白銀帝を拘束するつもりなのか?
- 888 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/03/09(水) 21:45:18 ID:edBdLOZY0
- >>887
「うおう……怖いなあ、もう」
止まりますよー、と。これまた気の抜けた返答。
その場で足を止め、両手を頭の後ろで組む。そこまで指示された訳ではないが。
「……お仕事の邪魔したの怒ってる?
それについてはいくらでも謝りまくるからさあ―――ああ、謝って済む問題じゃあないかな?」
彼は飄々とそんなことを宣う。
屈強な兵士にも、冷たい小百合の声にも物怖じする様子は微塵もない。
- 889 :黒沢小百合:2011/03/09(水) 21:52:49 ID:SSMHlh/20
- >>888
「あぁ、その声はあなたですか。帝くん。
いえ、怒ってはいませんよ。」
小百合の声の調子は、帝だと気づいた後も
まったく変わらず、冷たいまま。
「周辺の封鎖はしたのですがね。
……ま、いいでしょうとりあえずあなたを少しではありますが
『拘束』しなければなりません。」
ふう、と困ったようにため息をつく小百合。
「あなたはだいぶ『ショッキング』な風景を見てしまいましたからね。
これをペラペラとしゃべられでもしたら、わが社のイメージダウンは避けられない。
少し、それについての『説明』とある種の『同意』を得させて頂きますよ。」
恐らく、半ば脅迫同然に見たことをしゃべらない、とかそのような契約をさせられるのだろう。
- 890 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/03/09(水) 22:02:42 ID:edBdLOZY0
- >>889
「ああ、はいはい。委細承知ってヤツだよ。
どうせ保護者は放任主義だしね、どこへでも連れていってくれて構わないよ」
手を頭の後ろで組んだまま、帝は言った。
「しかし―――ふふ、『ショッキング』ね。
確かに欧州ゲーも真っ青なショッキングさだよ。
研究所とは比べものにならないね」
周囲に転がる屍を、細めた目で捉えながらつぶやく。
その目が細まっているのは、嫌悪でも、忌避でもなく、笑みが理由だった。
- 891 :黒沢小百合:2011/03/09(水) 22:09:12 ID:SSMHlh/20
- >>890
「ふふ、貴方の様な素直な子は好きですよ。
来なさい、できるだけすぐに済ませてあげますから。」
ふふふ、と上機嫌に笑う小百合。
その後、帝は千夜ビルの一角で
軽い聴取を受けたあと、特に何をされるでもなく20分ほどで開放されたと言う。
// こんなものかのう……。
- 892 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/03/09(水) 22:10:50 ID:edBdLOZY0
- >>891
//ですねえー
//ということで、乙様でしたーん
- 893 :黒い男/イェルサ:2011/03/10(木) 22:07:04 ID:6qDNfxpQ0
- 黒い男は特に目的もなく、大通りを歩いていた。
既に夜も更けているので、その姿は闇に溶け込んでいるかのようだ。
「……ん」
ふと視界の端にコンビニエンスストアが映る。
男は逡巡すると、ゆっくりとそこへ歩を進めた。
大方暇潰しに立ち読みでもしようという腹なのだろう。
男は暇そうな表情で、暇そうな雰囲気で、暇そうな素振りで自動ドアをくぐった。
- 894 :アシュレイ:2011/03/10(木) 22:28:06 ID:S4iOejoo0
- >>893
//雑談スレでお世話になった新参ですが、絡んで大丈夫ですか?
- 895 :黒い男/イェルサ:2011/03/10(木) 22:31:05 ID:6qDNfxpQ0
- >>894
//おっけーですよー。
- 896 :アシュレイ:2011/03/10(木) 22:43:14 ID:S4iOejoo0
- >>893
大通りの闇の中を、銀の髪を持つ少女が歩いている。
このような時間に学生服姿の少女が歩いてる光景というのは、中々に胡乱なものがある。
「……ふう、やっと都市に到着ですか。まさか警察屋さんが追ってくるなんて、
流石にハイウェイをスラスターで移動するのはやりすぎだったでしょうか。
……っと、あそこに丁度良くコンビニがあるようですし、目標地点の情報を
取得しましょう」
迷いのない足取りで、少女はコンビニの自動ドアをくぐった。
- 897 :黒い男/イェルサ:2011/03/10(木) 22:50:37 ID:6qDNfxpQ0
- >>896
「……」
彼女が店に足を踏み入れたとき、男は何となくその姿を目で追っていた。
無論その視線に意味など無い。
寧ろその行動に目的意識を見いだすことこそ至難の技だった。
しかし無意識では。
意識の及び得ない深層領域では、彼女の雰囲気を。
いわゆる『外部』の雰囲気を感じ取っていた。
その為男の視線は、男自身すら気付かぬ内に幾度と無く彼女に注がれていた。
- 898 :アシュレイ:2011/03/10(木) 22:54:55 ID:S4iOejoo0
- >>897
店員はどこだろう、と少女は視線をめぐらす。
レジカウンター。いない。だとすると店内か。
ぐるりと回った少女の視線が、こちらを見ている一人の男に止まる。
窓際、雑誌売り場。立ち読み客だろうか。
(……資料のとおりの場所なら、別に店員でなくとも良いでしょう)
そう判じた少女は、男に近づき話しかける。
「すみません、少々お聞きしたいことが」
- 899 :黒い男/イェルサ:2011/03/10(木) 23:02:12 ID:6qDNfxpQ0
- >>898
少女からの突然のコンタクトに男は身構える。
しかし、相手方からは敵意が感じられないため、その警戒はすぐに解かれた。
「……あぁ、構わないが」
男は読みかけの雑誌を商品棚に戻すと、仏頂面で答えた。
敢えて彼のために言うのなら、この表情は敵意あってのものでは無い。
ただ単に目付きが悪い、表情筋が発達していない、等の理由に依るものだ。
- 900 :アシュレイ:2011/03/10(木) 23:15:11 ID:S4iOejoo0
- >>899
構わない、とは言われたが何故か相手の表情はお世辞にも好意的ではない。
立ち読みの邪魔をされたことが不愉快だったのだろうか。
(この場は早々に切り上げた方が……っ!?)
近づいてみて気づいたが、彼の右腕は義手だった。
常人ならばそこで終わる。しかし、少女は常人ではない。
……いや、人ですらない。
その人ならざる感覚は、彼の義手が日常生活で必要な強度を遥かに超えていることを知らせる。
(……なるほど。これが異能都市、と呼ばれる所以ですか)
普通に見かける立ち読み客でさえ、武装しているような場所だ。襟を正してかからねばならない。
当然、目の前の男も油断ならない相手だろう。事態は慎重を尊ぶようだ。
「……•私立千夜学園という場所を探しているのですが、どの方向か教えていただけませんか?」
- 901 :黒い男/イェルサ:2011/03/10(木) 23:26:05 ID:6qDNfxpQ0
- >>900
「……まぁ何だ。そんなに気負うこたぁ無えよ」
「俺はあくまで善良な一小市民に過ぎん」
無理矢理作ったような笑顔、若しくは苦笑を浮かべながら、男は気構えている少女にそう言った。
実際の所、彼は確かに『普通の』異能都市民ではある。
自分で『善良な』などと称するあたりはどうかと思われるが。
「あぁ、アレなら〜〜を……」
「……にある。解ったか?」
なるたけ細かく説明。
上手く伝えられたかどうか、不安気な様子であるが。
- 902 :アシュレイ:2011/03/10(木) 23:39:09 ID:S4iOejoo0
- >>901
「はい、理解しました。お手数をかけて申し訳ありません」
言って、少女は一礼する。
言葉の上では普通に対応していても、内心には男に対する警戒と興味が渦巻いていた。
しかも始末の悪いことに、興味の方が優勢だった。
少女は人間ではない。しかし同時に、生まれたばかりの存在であった。
見るものすべてが真新しい中、その中でも異彩を放つ「能力者」に興味を持つのは無理からぬ話である。
それを表すように、道のりを教えてもらっている間、少女の視線は度々男の義手に向けられていた。
- 903 :黒い男/イェルサ:2011/03/10(木) 23:51:34 ID:6qDNfxpQ0
- >>902
「ん、なら良い」
どうやら上手く伝わった様だ、と男は胸を撫で下ろす。
案外小心な一面も持つ男であったが、説明が終わると同時に緊張も大分解れたようだった。
「……む」
自然体になると、視界が広くなる。
少女の様子も自ずと細かく観察するようになり、男はその視線が男の右手に注がれているのに気付いた。
男の右腕の義手。
別名カノン・アーム。
かつて男が別の世界で得た相棒。
物理法則を無視して圧縮された、最高にして最硬の鋼鉄義腕。
「触るか?」
男はおもむろにそれを少女の眼前に差し出した。
- 904 :アシュレイ:2011/03/11(金) 00:08:17 ID:S4iOejoo0
- >>903
目の前に出された義手に、少女は少し戸惑う。
(ばれていましたか。
しかし、どういう意図あってのことなのでしょうか。
町でたまたま出会っただけの私に武装を晒すとは……。
いえ、そもそもこれは武装なのでしょうか?)
通常以上の強度を持つからと言って、それが直ちに武装を意味するとは限らない。
ともかく、目の前に突き出すくらいだ。この義手に絶対的な自信があるか、
もしくはこの男が見た目に反して人を信じやすい性格なのかのどちらかだ。
訊けば、おそらくこの義手について話してもらえるだろう。
少女は首を振り、
「いえ、遠慮しておきます。
それより、もしも差し支えがなければ、その義手の用途について教えていただきたいのですが」
- 905 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 00:21:07 ID:6qDNfxpQ0
- >>904
「む、そうか」
僅かに残念そうな表情で義手を引っ込める。
この義手はある意味では男の誇りであり、一種のお守りのようなものでもあるからなのだろう。
「用途……まぁ、ちっとばかし硬くて重いが、使い方は他の義手と同じだ」
偶に金槌代わりに使うこともあるが、と付け足す。
正直に言えばこれは嘘だ。
否、嘘だったと言うべきか。
造られたときの目的は単純明快、壊すことだった。
しかし今男に壊すべきものはない。
少しばかり、護るべきものが有るくらいで。
ともかく『今は』普通の義手と同じ使い方、に違いない。
- 906 :アシュレイ:2011/03/11(金) 00:39:37 ID:S4iOejoo0
- >>905
男は他の義手と同じ、と言った。
瞬時に、嘘だ、と思った。
武装であることを一時は疑ったが、それでも少女が聞きたかったのは「武装」という回答。
少女の感覚が捕らえる、義手の攻撃的な特殊性……その情報と、
――同じ金属の身体を持つ「兵器」として生まれた者同士の共感めいた感覚。
そのふたつが、少女の疑念を支えていた。
「……それは、本当ですか?」
- 907 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 00:54:00 ID:6qDNfxpQ0
- >>906
「ん、マジだ」
そう言って、男は少し考え込むような仕草を見せる。
何処まで言って良いか悩んでいるような、そんな様子。
「……まぁ確かに、こいつは元は壊すために、或いは」
「殺すために、造られたモノだ」
再度口を開いた時に出てきた言葉は。
静かでありながらも、重々しい。
「ただ、な」
「例えそれの生まれた理由が、そんなクソッタレな理由でも」
「俺はそう使うつもりは無い」
「だから俺にとってこれは、壊すための道具でも殺すための道具でもない」
「ただの、義手なんだよ」
けれど最後はヘタクソな笑顔と、軽い口調で。
ごまかしや、言い訳に聞こえるかもしれない。
しかしそれは紛れもなく男の本心だった。
- 908 :アシュレイ:2011/03/11(金) 01:06:13 ID:S4iOejoo0
- >>907
不可解極まりなかった。
男の言葉は少女の心を引っ掻いて不快な音を立てた。
(兵器として造られた物を、兵器として扱わない?
……そんな、馬鹿な。
ならばこの男は、その義手の存在意義をどこへやったというのでしょうか?)
幾分、沈んだ気分で、少女は突然踵を返した。
「……話が込み入りそうです。
付き合っていただけるならば、外へ出ましょう。
ここは少々……場が悪い」
- 909 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 01:14:20 ID:6qDNfxpQ0
- >>908
「……ああ、構わん」
男は何となく気付いていたのかもしれない。
この少女が人では無いことを。
そして、この義手と同じように『兵器』として生まれたことを。
だから敢えてごまかさずに本心を伝えたのかも知れない。
男は少女に続いて店の外へ出る。
その表情はコンビニを背にしているためか、窺い知れない。
- 910 :アシュレイ:2011/03/11(金) 01:28:11 ID:S4iOejoo0
- >>910
コンビニから五分ほど歩いて、一台の車もないコインパーキングへとたどり着く。
周囲をビルに囲まれ、明かりといえば精算機の近くにある街頭一本のみ。
そこでようやく、少女は男に向き合った。
「ここまで付き合ってくれた方です。自己紹介のひとつもしないと失礼にあたりますね。
私はアシュレイ。名字(ファミリーネーム)はありません。以後、お見知りおきを」
少女、アシュレイは一礼する。
- 911 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 01:35:28 ID:6qDNfxpQ0
- >>910
「……イェルサ・A・サディムだ。好きに呼んでくれ」
少女の名乗りに対して同様に名乗る。
フルネームを名乗るのは久し振りのことだ。
「……で、人をこんなトコまで連れてきて、何を始めるつもりだ?」
イェルサの目が細まる。
わざわざ人気の無い、かつ開けた処まで連れてきて、する事と言えば。
- 912 :アシュレイ:2011/03/11(金) 01:43:16 ID:S4iOejoo0
- >>911
「ではサディムさん。まずは質問に答えましょう。
その質問からはお互いにとって良くない事態を想定した声色を感じますが、
今のところその兆候はありませんのでご安心を」
一呼吸分、置いて。
「ただ……こちらの質問の回答如何によっては「多少」モメるかも知れませんが……」
- 913 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 01:46:17 ID:6qDNfxpQ0
- >>912
「……コチラとしちゃぁ出来るだけ穏便に済ませたいんだがね」
困ったように頭を掻く。
しかしその声色は何処までも冷静だった。
「……で、質問ってのは?」
- 914 :アシュレイ:2011/03/11(金) 01:52:34 ID:S4iOejoo0
- >>913
「はい。先ほど、貴方はその義手を兵器と認めながら、
兵器とは違う使い方を心がけているような事を言いました。
ならば、別にその義手を付けている必要はないのでは?」
- 915 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 02:02:19 ID:6qDNfxpQ0
- >>914
「……随分とまぁ、変な質問だな」
男は何とも形容し難い表情で続ける。
「んー……確かに、コレを付けてる必要はないな」
「だけど、それがどうした?」
「必要ないからって、コレじゃいけないって理由にはならんさ」
「ぶっちゃけコレを付けてる理由なんて、『長く使ってるから』位のモンだよ」
- 916 :アシュレイ:2011/03/11(金) 02:14:18 ID:S4iOejoo0
- >>915
「……質問の仕方が、悪かったようです」
アシュレイは懐から拳銃を取り出し、素早く男の脳天へと狙いを定めた。
ビームハンドガン・カノッサ型七号改。脳味噌を炸裂させるのに十分な武器だ。
「兵器として使わないと言いながら、
こういうとき、必要だから、付けているのではありませんか?」
- 917 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 02:27:31 ID:6qDNfxpQ0
- >>916
「なら、試してみればいい」
即答。
男はあくまで飄々として、ぶっきらぼうで。
けれど。
「撃てよ」
「撃てるならな」
男は、笑っていた。
それは嘲笑ではなく、歓喜の笑みに見えるだろう。
男が言葉を発した直後、周囲から異様な音が鳴り響く。
それは或いは街灯の潰れる音、或いはコンクリートの割れる音。
男の異能は重力の乗算。
そして男は、『自分以外』の『半径50m以内の物体』に『数十倍』の重力を掛けたのだ。
常人なら潰れている。
しかしそうでないなら、動くくらいは出来るかも知れない。
- 918 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 02:46:35 ID:6qDNfxpQ0
- //ぱない……眠気がぱなくてヤバい……。
//寝落ちするかも知れないですのでお気を付けー……。
- 919 :アシュレイ:2011/03/11(金) 02:50:54 ID:S4iOejoo0
- >>917
「……!!」
アシュレイはガクリ、とひざを突く。
疲れたわけでは、もちろんない。突如として自らの身が尋常ではないほどに重くなったのだ。
(重力異常……!? っく、各部の稼働率が著しく低下している……!)
思うように上がらぬ視界の中、男が何事もないかのように立っているのが見える。
推察するまでもなく、あの男の能力だろう。
全身が膨大なエラーという悲鳴を上げる。
が、
(自壊するほどでは、ないようですね……)
吐き出されているエラーは稼働率の低下に関するものばかりだ。
発生している異常重力は本体の構成を壊滅させるほどのものではない。
(……クロノヴェール、極小効果範囲で起動)
アシュレイの周囲、ごくわずかな範囲が、うっすらと赤く光ってゆく。
その輝きが強くなるにつれ、アシュレイにかかる異常重力が薄れていった。
やがて、アシュレイはゆっくりと立ち上がり、先刻と同じように男に拳銃を向ける。
- 920 :アシュレイ:2011/03/11(金) 02:52:12 ID:S4iOejoo0
- >>918
//なるほど、イイ時間ですしね
//もし限界そうだったら、遠慮なく言ってください
- 921 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 03:02:33 ID:6qDNfxpQ0
- >>919
「強いな。体は」
独り言のように呟くと、男は更にその出力を上げる。
『数十倍』から『数百倍』まで。
ビルは歪み、大地は割れる。
周囲の音は更に大きさを増す。
「……なぁ」
「こんなことして、何の意味があるんだ?」
辺りはさながら地獄絵図。
その中に佇む黒い男は、静かに少女に問いかけた。
>>920
//段々自分が何をやってるのか分からなくなってきました。
//そろそろ危ないので、20分以上空いたら寝落ちと判断していただいてよろしいかとっ。
- 922 :アシュレイ:2011/03/11(金) 03:17:58 ID:S4iOejoo0
- >>921
強大になっていく異常重力に対するように、赤い輝きもその範囲を広げ始める。
赤の光の中、アシュレイは口調を変えない。
「意味……? なるほど、意味は必要ですね。
この対立にも、その、義手にも」
異常重力の中でなお、アシュレイの興味は男の義手に注がれていた。
「兵器として生み出されたのならば、その義手の「意味」は兵器として機能すること。
しかし、貴方はその用途を無視すると言う。
それが持つ「意味」を無視された物品はもはや、存在するだけ無駄……。
でなくてはならないのに、その義手はそうして貴方の手となっている。
それが何故か、と私は尋ねたい。
文字通りの無意味な物を、何故、存在させ続けるのですか?」
- 923 :アシュレイ:2011/03/11(金) 03:19:13 ID:S4iOejoo0
- >>921
//了解です
- 924 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 03:35:10 ID:6qDNfxpQ0
- >>922
「意味が無くなったなら、与えればいい」
男はそう言うと、異能を解除する。
「生まれた意味?存在する意味?」
「そんなモン、一つしか無えと思ってんのか?」
「変わらねえとでも思ってんのか?」
「確かにこの義手は、兵器だった」
「最初はな」
「けど、今は『俺の腕』だ」
「それは『意味』だ」
「俺がコイツに与えた『意味』だよ」
男は淀み無く言葉を紡ぐ。
その声には、確かな“芯”があった。
- 925 :アシュレイ:2011/03/11(金) 03:48:08 ID:S4iOejoo0
- >>924
「わからない……」
男の答えに、アシュレイはうなだれる。
その様子はまるで、迷子の子供のように小さく、頼りない。
「貴方の言っていることが、わかりません……。
製作意図を無視して、新たな意図を付加する?
そんな……そんなことでっ!」
アシュレイは子供の癇癪のように、言葉を激した。
「その手は、本当にそれで満足できるんですか!?
自分の存在に自信を持てるんですかっ!?」
地団駄を踏んで、
「それでっ、幸せなんですか!?」
- 926 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 04:01:29 ID:6qDNfxpQ0
- >>925
男は応える。
「製作者の意図は、確かに重んじられるべきだ」
「だが、『絶対』じゃねえ」
「意味なんて誰からでも与えて貰える」
「誰にでも与えられる」
その言葉は粗野でこそあれ、子を宥める親のような。
「……俺から言わせれば」
不意に男の顔が険しくなる。
「『戦いの道具』としてしか存在出来ねえなんて」
「それ以上に不幸せなことなんてあるかよ……!」
- 927 :アシュレイ:2011/03/11(金) 04:13:11 ID:S4iOejoo0
- >>926
「……っ」
男の言葉に気圧され、アシュレイは数歩引く。
先ほどのような攻撃を受けているわけではないのに、
その言葉は異常重力となって彼女の心を押しつぶしにかかった。
「……目的があって、生み出されて。
そのための、最適な機能を持って。
それが、最大限活かされる。
道具の幸せって、そういうことじゃ、ないんですか……?」
最後に残した言葉は、独白に近かった。
心を蝕む異常重力を振り切るように、アシュレイはその場を走り去った。
脇目も、振らず。
//結末です。こんな遅くまで付き合っていただいて、ありがとうございました。
- 928 :黒い男/イェルサ:2011/03/11(金) 04:21:09 ID:6qDNfxpQ0
- >>927
「……なら、よ」
「最初から目的を与えられてない奴は、どーすりゃ良いんだよ……」
走り去る背中に、教えてくれよ、と呟いて。
男は反対の向きへと歩き出す。
その背中は、段々小さくなって。
闇の中に、消えた。
/こちらこそ乙&有り難う御座いましたです!
/長々と続けてしまって申し訳ありません……。
/それでは限界が来たようなので寝ます……おやすみなさいませノシ
- 929 :黒沢小百合:2011/03/17(木) 22:36:12 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「うぅ……。」
相当疲れた様子でカウンター席に突っ伏せる小百合。
何時もは自分でやるのだが、今日はスタンドにコーヒーを淹れさせているようだ。
- 930 :酒呑屋 虎姫:2011/03/17(木) 22:41:17 ID:WEhMfl5k0
- >>929
ふぁーあぁぁ……ねむ。
【あくびをしながらカフェのドアを足で押し開ける女】
【片足でぴょんぴょん跳ねて入り、上げた足を返してカカトで乱暴に戸を閉め】
【小百合を見るや、普段と同じフザケた態度を取るか、それとも…と迷い、結局真剣な表情になって】
……そんで、できた?
【疲弊の色濃い小百合の横に座り、唐突に話を切り出す】
- 931 :黒沢小百合:2011/03/17(木) 22:47:28 ID:SSMHlh/20
- >>930
「ん……。」
半ば眠りかけていたのか、
眠そうに目を擦りながら、顔をあげる小百合。
「あぁ、あなたですか。はい、できていますよ。
抽出して幾つかのディスクに分割圧縮しておきました。」
小百合は足元に置かれていたバッグから、
ディスクケースを取り出し、カウンターに置いた。
「貴方の所在がつかめなかったので、どうしようかと
困っていたところだったのでちょうどよかったです。」
- 932 :酒呑屋 虎姫:2011/03/17(木) 22:59:22 ID:WEhMfl5k0
- >>931
【ディスクケースを手に取り、じっと見つめる。やがて静かに目を閉じ】
……ありがとう。これで……もしかしたらやっと……
私の正体が掴めるかもしれない。
【大事そうにディスクを懐にしまい込み、服の上からぽんぽんと叩き】
今となっては随分昔に思えるが……半身のヒホロ=ゼルトマンが発見されるちょっと前の事件。
数人の怪人物による襲撃、異世界の住人を名乗る者たち……
そりゃ、この都市はそういう奴らばっかりだけど……なにか引っかかるんだ、その襲撃した奴らが。
まるで……昔から知っているような……
ごめんね。僕の独り語りだ。
【遠い目をしてぼそぼそと、まるで過去をなぞるような呟きを切り】
――あ、そういや、これでもうヒホロの調査は終わったじゃん?
あんな生きてるか死んでるかも分からないの、どうしてんの?
【普段の軽い口調で、暇つぶし程度に聞く】
- 933 :黒沢小百合:2011/03/17(木) 23:09:36 ID:SSMHlh/20
- >>932
「ふふ、喜んでいただけたようで。
貴方の求めるものが、それから分かると良いのですが。
もし、私に何かできることがあればお手伝いさせていただきますよ。」
小百合はかなり上機嫌な様子でコーヒーを口に運んでいる。
……先ほどの疲労が嘘のようだ。
「彼の事が、気になりますか?
ふふ、生きていますよ。『一応』ね……。」
小百合の機嫌が良い原因は『彼』こと――ヒホロにある。
生きているとは言っているが、敵対した相手を決して許さない小百合の事。
かなりの非道な行いがヒホロに対して行なわれていると見て間違いない……。
- 934 :酒呑屋 虎姫:2011/03/17(木) 23:13:16 ID:WEhMfl5k0
- >>933
……そ。
【そういったきり、それ以上は詮索しないことに決めた】
【決して自分が非情であるとは思わないが……優しいとも思わない】
【それに、渡したのは自分で後は全て相手に任せる。そういう契約だ】
(あのワインも美味しく頂いちゃったしね〜……)
それじゃ、僕はさっそく……中身を見せてもらうよ。
じゃあね。
【ディスクの中身がよほど気になっているようで、さっさとカフェを出て行く】
- 935 :黒沢小百合:2011/03/17(木) 23:22:29 ID:SSMHlh/20
- >>934
「では、また……。」
小百合は、足早に立ち去っていく虎姫を見送り、
コーヒーを飲み干した。
「さて、私も少しゆっくりしたら帰るとしますか……。」
- 936 :『黒本』:2011/03/18(金) 19:11:59 ID:Fj0.qnUQ0
- 【路地裏】
嘶き、悪意と、闇夜の路地裏。
『此処』には惹きつける力がある。否――それは『彼』の力か。
"求める者"を、"欲する者"を、"抗いたい者"を。
「コレが『役割』ってのは……結構に嫌なもんだなァ」
何か書かれたダンボールを立てかけて、黒衣の男は座り込む。
暫くすれば、立ち上る紫煙。
ナ ニ ヲ ノ ソ ゙ム ?
「さァて、"今夜のご注文は?"」
- 937 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 21:45:43 ID:VsubwHk20
- 都市上空に現れた闇の歪。
唐突に現れたそれから出てきたのは巨大な緑色の竜と、
その竜の尾に片手で捕まっている黒いドレスを着た女。
彼女たちはただ上空を漂っている様に見える。
何故なら本当に漂っているだけなのだから。
- 938 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 21:56:16 ID:LIzoKx..0
- 「……ん?
わわッ!なんだあれ!?」
ビル街を歩いていたパイロットニットを被った男が空を見上げ、ビルの陰にさっと隠れる。
しかし、そっとその漂う様子を見学する。
「怪人……とは関係ないよな……?」
- 939 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 22:03:01 ID:VsubwHk20
- >>938
ばっさばっさと翼を羽ばたかせている巨大な竜。
女の方に動きは無く、ただ捕まっているだけ。だったのだが……。
不意に尾を掴む手を離した。
ビルと同程度の高度から落下を開始する女。
- 940 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 22:09:07 ID:LIzoKx..0
- >>939
「うわっ!?」
目の前で落下し始めた女性。
男は驚いたが、隠れていて動かない。
「ど、どうすんだあれ……」
慌ててはいる。
- 941 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 22:19:35 ID:VsubwHk20
- >>940
速度を増して落下を始める女と気にも留めず前へ進んでいく竜。
周囲に点在する人達の何人かも上空の様子に気づいており、少々騒がしくなってきている。
身投げかあるいは事故か。
何れにせよ助ける様な人間も居らず、このままでは数秒後に死体が出来上がる。
「…… !」
かと思ったのだが、数秒後に何事も無かったかのように着地に成功した女がそこに居た。
その女はドレスを軽く叩くと新たな闇の歪に去っていく竜の方に顔を向けた。
- 942 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 22:25:03 ID:LIzoKx..0
- >>941
「……うわっ……。
あ……生きてる」
ビルの陰から少し体を出して、女性の様子を見る。
「能力……者だろうな……」
- 943 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 22:32:42 ID:VsubwHk20
- >>942
よく見ると女の視界が封じられている事が解る。
ドレスと同じ漆黒の布で目の辺りを布で隠されていた。
無事着地した女は何事も無かったかの様にそちら方面へ歩き出した。
周囲の人間もニット帽の男と同じように様子見で留まっているらしい会話が聞こえる。
- 944 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 22:36:52 ID:LIzoKx..0
- >>943
「うわっ……こっち来た……!
あれ?あいつ……目……?」
目の布に気づき、体を完全に路地の外に晒す。
「なんなんだ……?あいつ……。
変なファッションだな……」
男は野次馬に混じって女性を見ていた。
- 945 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 22:45:27 ID:VsubwHk20
- >>944
歩みを止めた。
「…… ?」
そして首を傾げ、男の方に顔を向ける。
他の人間には目もくれず、ただ、そちらをじっと「視ている」。
- 946 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 22:50:18 ID:LIzoKx..0
- >>945
「……うん?」
男は辺りを見回すが、女性はほかの野次馬ではなく、
男を視えない目でじっと視ている。
「え?俺……?」
呟いた瞬間、野次馬が男から引いていく。
「え、ちょ、やめてよ。
俺はこいつのこと知らないって」
- 947 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 22:57:06 ID:VsubwHk20
- >>946
特に何か喋る訳でも無く首を傾げる。
「 ……」
数秒間掛けて倒した首を同じだけ掛けて戻す。
そして何事も無かったかのように歩き始めた。
- 948 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 23:01:42 ID:LIzoKx..0
- >>947
「ちょ、ちょっとまってよ!
なんで俺見てたんだよ!」
実際に目が見えていたわけではないが。
男は走り寄り、女性の肩を掴んでこちらを向けようとする。
- 949 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 23:07:04 ID:VsubwHk20
- >>948
「……少し」
言葉を発したのは男が走り寄り、
肩を掴み、女が振りかえってから数秒後の事。
それからまた少しして口を小さく開くともう一言。
「力を…… 感じた ……」
- 950 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 23:09:44 ID:LIzoKx..0
- >>949
――ビクッ
”力を感じた”
そういわれた瞬間に、男の体が硬直した。
「ど……どういうことだ?
ま……まさか……俺の正体を知ってるのか……?」
- 951 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 23:14:12 ID:VsubwHk20
- >>950
その言葉にあっさりと首を振って否定する。
「他、と 違って
貴方は……少し、力が」
他。と言うのは恐らく周囲の人たちの事うを指しているのだろう。
- 952 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 23:16:54 ID:LIzoKx..0
- >>951
「そ……そうか……」
ホッとした表情で、女性を見る。
「でも……誰にも言うなよ……!
頼む……!」
両肩を掴んで頭を下げた。
- 953 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 23:26:20 ID:VsubwHk20
- >>952
下がった頭に視線を向ける。
目は隠されていたが、不思議と目が見えているような感覚。
近付いてみればわかるが中々に長身で、175程度は有ると言った感じ。
小さく頷いた。
尤も、頭を下げていれば見えないと思うが。
- 954 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 23:32:01 ID:LIzoKx..0
- >>953
「頼むぞ、なっ!」
男はそっと頭を上に向ける。
「……こんな人が多いところじゃ訳は言えないけど、
とにかくこの街で安全に過ごすためなんだ」
男は必死にうったえて肩から手を離した。
- 955 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 23:38:06 ID:VsubwHk20
- >>954
「そう 」
顔を下げる前とあげた後。一切の表情変化の無い顔。
寧ろ始めから表情の変化なんか無かった。
理解した風でもなかったが気にしている様でも無かった。
- 956 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 23:42:55 ID:LIzoKx..0
- >>955
「そ、そうだ。
頼んだぞ……誰に言わないでくれ」
何度も懇願し、男は少女から離れる。
「……」
そして、何も言わずに踵を返して去っていった。
- 957 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/21(月) 23:48:25 ID:VsubwHk20
- >>956
去っていく姿をずっと眺めていた。
力が他と比べて少し勝るその男の背中に向かって掌を上にして向ける。
差し出した指先が闇に溶けて消えていき、終いには身体全てが跡形も無く消えてしまった。
- 958 :ニット帽の男:2011/03/21(月) 23:51:51 ID:LIzoKx..0
- //業務連絡、β次スレである
//http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1300718712/
- 959 :名も無き異能都市住民:2011/03/23(水) 20:23:00 ID:WVrfsEdY0
- レスをお願いいたします
【板名】 アニキャラ個別
【スレッド名】【まどか☆マギカ】魔女と使い魔図鑑 7冊目
【スレッドのURL】 http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1300441779/
【名前欄】
【メール欄】sage
【本文】↓
何故かお菓子とかを嬉しそうにむしゃむしゃ食べる
ほむほむが思い浮かんだ
- 960 :名も無き異能都市住民:2011/03/23(水) 20:23:35 ID:WVrfsEdY0
- 強烈な誤爆すいません
- 961 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/24(木) 21:22:16 ID:LIzoKx..0
- 「……いややばかったなー今日の特売。
キャベツもジャガイモも取り戻せた」
公園でパイロットニットを被った男が、背伸びをしていた。
「ちょっとのんびりしていくか」
自販機でオレンジキャップの紅茶を購入。
ベンチに座る。
- 962 :黒沢小百合:2011/03/26(土) 21:32:33 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市中心部・公園】
「ふう、今日もやっと終わった……。
少し休んでから、家でシャワーを浴びるとしましょう……。」
今日一日を千夜グループ下請けの工場視察に費やした小百合。
本来ならクロスの経営するAGカフェに寄り、コーヒーの一杯でも飲んでから
ゆっくりと家に変えるところだが、つい先日、そのクロスに模擬戦で敗北を喫、
なんとなく、店に行きづらくなってしまい。
「うう、寒い……いつになったら暖かくなるのか……。」
結局公園のベンチで缶コーヒーを飲む小百合であった。
- 963 :鳶貴:2011/03/26(土) 21:49:24 ID:XxrsA0ps0
-
「…………そうだ、保護してくれ。何を考えているかわからない奴の好きにさせるなよ…。」
(……あのガキが何を考えているのか知らないが…利用できる術であるなら使う他ないだろうな。
しかし…市場を広げて営業に勤しもうとした矢先に、それを洗い流される事になるとは…まいったな。)
携帯を頭部と肩で挟むようにして通話しながら、薄型の電子ノートに連絡先のメモを取る。
画面にペン先を付け、ウィンドウを「送信」ボックスにスライドさせてメールを送る。
無事に届けたと表示される文章を確認し終え、ふと今歩いている場所に気が付く。
「…公園?いかんな……つい夢中に…。」
パネルの上部を小突いて辺りの地図を展開する。
「……道なりに歩いていたつもりが、ルートを間違えたか…。」
仕方ないな、と溜息をつき辺りを見回す。
冷え込む夜の中で変らず稼動している自販機にコインを入れてボタンを押し
アイスコーヒーを取り出して近くで休めそうな場所を探した。
- 964 :黒沢小百合:2011/03/26(土) 22:01:56 ID:SSMHlh/20
- >>963
自販機近くの中央に噴水のある広場に
幾つかベンチが置かれており、会社帰りのビジネスウーマンといった風体の
女性が、寒さに震えながら缶コーヒーをすすっている。
中心部の公園というだけあってウォーキングを楽しむ者や、
塾帰りと思われる学生の姿をよく見かけるが、未だ寒さの残るこの時機。
好んで外にとどまるものは珍しいだろう。
- 965 :鳶貴:2011/03/26(土) 22:17:43 ID:XxrsA0ps0
- >>964
「…そういえば、訓練やテスト以外にめっきり運動をしなくなったな。
意味があるかはわからんが、近いうちにジムにでも行ってみるか…。」
缶のプルタブを押し開けながら、リズミカルな呼吸で自分の横を駆け抜けて行く人を見て呟く。
寒い中で冷たい飲み物をごくごくと飲み干す。あっという間に空になった缶を自販機横のボックスめがけて投げ入れようとした
が、ものの見事に取り出し口に跳ね返り、カランと音を立てて地面に落としてしまう。
「………。」
面倒臭そうに缶を拾い上げ、今度は投げずにきちんと捨てる。
(……?この感じ…何処かで…?)
もう一つ飲み物を購入しようとした所で、ふと以前に感じたような気配を捉える。
その違和感の先に眼を向けると、一人の女性がベンチに腰掛けている。
「……やぁ、冷えますね。」
襟元を直しながらスーツの男が駆け寄って声を掛けた。
- 966 :黒沢小百合:2011/03/26(土) 22:24:20 ID:SSMHlh/20
- >>965
「……ええ。暖かくなったかと思えば
また寒気が顔を出す繰り返しでイヤになってしまいます。」
昨日のTV局襲撃事件の際、彼女と似た気配を感じたはずだ。
しかも、奇妙な事に彼女と同じ気配を『大量』に。
彼女は飛鷹があの時、TV局の中にいたという事を気づいていない、
もしくは知らないのか差しさわりのない答えを返してきた。
- 967 :鳶貴:2011/03/26(土) 22:40:09 ID:XxrsA0ps0
- >>966
「ははは、本当に気まぐれな天気で困りますな。
気まぐれな部下に振り回されることには慣れているつもりですが…」
(………思い出したぞ、『あの場』に居た気配だ。
しかし…妙だ。この拭いきれぬ違和感は何だ…?)
違和感の正体、それは廊下で戦闘を繰り広げていた部隊に感じ取ったものが
目の前の女性に当てはまるとは到底に思えぬ事であった。
「いやはや突然に声をかけたりして申し訳ありません。
ただその…少し気になることがありましてね。」
二本目のコーヒー缶に口をつける。
よく見ると缶を持っている腕のスーツの袖が、目立たない程度に小さく切り取られていた。
周りには焦げ痕の様な物ができており何らかの負傷があった事を示していた。
「…何処かで、お会いしましたか?」
…あぁ、誤解なさらないように言っておくと、言葉のままで、それ以外の意味合いはありませんので。」
男は柔らかな口調と笑みを作る。よく街中で目にする様なビジネスマンそのものだ。
他と違う点を述べるとするならば、その装いには不釣合いな色合いのスポーツシューズを履いている事位なものである。
- 968 :黒沢小百合:2011/03/26(土) 22:52:20 ID:SSMHlh/20
- >>967
女は、少し考え込むような仕草をしたが
すぐに顔を上げ答える。
「いえ、貴方とは初対面のはずだと思うのですが……。
失礼ですけれど、どこにお勤めかお教えいただけますか?
もし、私が失念しているのだとすれば会社名さえ聞けば思い出すと思うのです。」
どうやら、鳶貴の服装からビジネスマンであろうと判断したようだ。
- 969 :鳶貴:2011/03/26(土) 23:03:19 ID:XxrsA0ps0
- >>968
「そうですか……おっと、これは失礼。」
(…どういう事だ?あの部隊の中にいたということだろうか…。
………まぁいい…関わっていた事は確かだ。敵対した勢力である事に変わりは無い…。)
懐から名刺入れを取り出し、中から一枚を抜いて黒沢に差し出す。
この都市に新しく進出した貿易会社の名前とオフィスの連絡先が記載されている。
企業同士が関わった事があるにしても、恐らくは知らない内にどこか小さな所であるかないか…そんな程度だろう。
「申し遅れました、トビタカと言います。どうぞよろしく。」
- 970 :黒沢小百合:2011/03/26(土) 23:16:04 ID:SSMHlh/20
- >>969
しかし、この女性の体付きはどう考えても、
戦闘に向いているように思えないが、スタジオの近くまで彼女が
近づいていたのは間違いない。
では、魔力量と素養さえあれば子供だろうと戦力となりえる魔術師であろうか?
いや、鳶貴に魔術の心得があればそれも違うと分かる。
この人物からは魔力をまったく感じない。
「ふむ、なるほど……申し訳ありません。
私の部門で、貴社とは取引した記憶はありませんね。人違いでしょう。
ああ、ごめんなさい、こちらも名刺を渡しておかないと。」
小百合は鳶貴のを受け取った後、逆に名刺を差し出す。
「千夜グループ、総帥専属秘書兼都市警備部門主任。黒沢小百合と申します。」
千夜グループといえば、この都市有数の大企業。
総帥専属、かつ部門の主任ともなれば社内でそれなりの権力を持つ人物だろう。
- 971 :鳶貴:2011/03/26(土) 23:44:55 ID:XxrsA0ps0
- >>970
対して常に微量の魔力を放っている男は思案する。
魔力や魂の臭い、そのような物の他に感じ探れるものはないだろうか?
前線で隊列を組み銃火器を撃つ兵士にしては少々華奢なようにも思える。
とすると現場に近づいていた理由として他に考えられるものはなんだ?
あの子供に接近するための偵察役を兼ねた諜報員か何かか、あるいはその部隊を指揮する上官か?
確かに、司令塔として部隊を操っていたのであればスタジオ近辺で見かけず気配のみを感じた事にも納得がいく。
(…後者か。その線が近いか?)
「黒沢さんですね、改めてよろしく。
人違い…そうですか、わかりました。」
男は手渡された名刺を眺めるようにして俯く。何故か頬を引きつらせながら。
「千夜グループ……ですか。上の者からお話は伺っております。
いやはやそんなお偉い方とは知らず…
そうだ、近々商談に伺うような事を聞かされていたような。その時はどうぞよろしく…。」
(…そうか。あの大企業の……その時は混乱に乗じてお邪魔するとしよう…フフフ。)
- 972 :黒沢小百合:2011/03/26(土) 23:58:08 ID:SSMHlh/20
- >>971
諜報員、という線はやはり体付き、および肉付きの面で考え辛い。
女性特有のしなやかさはあるものの、筋肉量が少なすぎる。
恐らく、この女性の身体能力は平均的な成人女性のそれよりもやや劣る。
交戦の可能性を考えれば、それではさすがに心許なさ過ぎる。
それに彼女の地位を考えれば、やはり『司令塔』と考えるのが妥当だろう。
「いえいえ、たかが会社員に偉いも何もありませんよ。
私は、治安維持および警備部門の所属ですから商談とはあまり関わりがありませんが
関係部署に貴方の事は伝えておきますしょう。」
警備、ということは千夜に何かを仕掛けるつもりなら彼女と交戦する可能性が高いはず。
相手が油断している今なら、不意打ちによって撃破することも不可能ではない。
- 973 :鳶貴:2011/03/27(日) 00:22:21 ID:XxrsA0ps0
- >>972
怪しまれぬ程度に彼女を観察し、そして明かした職務を聞いて確信する。
警備主任、そうかやはりこの女か。
あの時はよくも俺の身体に傷を…。
自分を覚えていないのは実際に現場を見ていないから、そういった理由だろう。
それにあの時は他の二名を応戦していた事も思い出した。
「いやいや。そう仰いますが、あれだけこの都市に深く根ざす大きな組織だ。
部下達の中には憧れを抱くものも少なくない。ここの市場やマーケティング等を確認した時に感じましたよ。
これはきっと我々にとっても面白い事になるとね。
おお、それはありがたい。」
警戒意識のない今、能力を開放して一撃を加えれば
命を奪うとまではいかないにしろ大きなダメージを与え、先の借りを返す事ができるだろう。
(……だが、今ここでこの女を甚振った所でどうなるというのだ。
奴等に睨まれて終わりじゃないか?いや、障害を減らす意味合いでは手なのかも知れないが…。)
- 974 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 00:32:45 ID:SSMHlh/20
- >>973
「ふふ、こちらとしても貴社とは良好な関係を築いていきたい。
総帥である夜刀神さんもきっと、そうおっしゃるでしょう。
つきましては――おっと、少しお待ちを。」
小百合の胸元から電子音。
どうやら、携帯電話に緊急の呼び出しが入ったらしい。
「ふむ……私がでなければならないほどの事態なのか?
その程度で処理不能とはなさけない。待っていなさい。私が指揮を取る。
……無能め。やつはシベリア送りだ。」
見る見るうちに、彼女の顔が不機嫌そうに歪んだ。
どうやら誰かがヘマをやったらしい。
「……もうしわけありません。問題が発生したようなので私はこれで。」
怒気を発し、足早に立ち去っていく。
- 975 :鳶貴:2011/03/27(日) 00:48:13 ID:XxrsA0ps0
- >>974
「おや、呼び出しですかな。お互いに大変ですね。
えぇ、いずれまたお会いしましょう。」
シベリア送り…そのような極刑を言い渡されるようなヘマをするとは気の毒に。
そんな事を考えながら軽い会釈をしながら対応に向かった黒沢を見送る。
姿が見えなくなったのを確認すると、飲み終えたコーヒーの缶を片付け
電子パネルのパッドを取り出して細かく文章を書き込んでいく。
「…つい事務的な事ばかり話てしまったな。まぁ…そんなものか。」
受け取った名刺のデータを機械に読み込ませていると、はっとした表情で顔を上げる。
「…ははは、これもクセになってきたか。」
「黒沢小百合…千夜グループ……あのガキも気がかりだが、この辺りも調べておくか…。」
最後にそう呟くと、寒い夜風にさらされながら誰も居ない公園を後にした。
- 976 :葵/蒼い:2011/03/27(日) 22:01:25 ID:s42RcinY0
- 「……ったく。意味分かんない、ところ。で、ブチ切れられると」
此処は路地裏。じめじめしていて暗くて空気が悪い。
三重苦揃った路地裏だ。
「こっちが、困るで す。」
しかしその三重苦も、見方を変えれば心地いい。
……否、「見方を変えることが出来れば」心地いい、と言った方が正しいか。
放送局テロの主犯のかたわれ。べち、べち、裸足がコンクリートを叩く音。
響かせながら、歩いていた。無造作に手に掴んでいるのは、何らかの肉塊。
もとの「からだの持ち主」が見たら、泣くだろうか。それは何時までも解らない、だって彼はもういない。
- 977 :黒沢小百合:2011/03/28(月) 21:55:53 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「…………。」
今日、小百合は仕事をほっぽって
ずっとカフェで何をするでもなく時間を潰していた。
ぼんやりとテレビを見て。コーヒーを淹れ、何度も目を通した雑誌の頁を捲る。
「……私は何をやっているのか。
こんなことをしていても、何も変わらないのに……。」
小百合はもう、自信を失いかけていた。
- 978 :有澤零砂:2011/03/28(月) 22:05:42 ID:i6WWeuFEO
- >>977
「…先客が居たみたいですね。」
(以前顔を合わせた少年が店に入り、辺りを見渡す。
そしてそちらに気づいたらしい。)
「今日はお仕事が早く終わったんですか?」
(少年は何もしらずにあなたに尋ねた。)
- 979 :柊宇都 綾:2011/03/28(月) 22:05:53 ID:cskw3E.60
- カフェに立ち寄った一人の少女。
入り口から一歩入ったところで辺りを眺める。
既にこの店のシステムは理解していたのか、
店員らしき姿の無い事を確認したらしく、厨房の方へと抜けていく。
- 980 :黒沢小百合:2011/03/28(月) 22:15:56 ID:SSMHlh/20
- >>978
「あ、あぁ……貴方ですか……。」
ずっと俯いていた小百合であったが
声を掛けられてようやく零砂に気づいた。
「はい、まあそのようなものです……。」
小百合は嘘をついた。
他人に弱みを見せたくないのだ。
>>979
小百合は特に何も言わない。
見知らぬ人物だったし、声を掛けるような理由もないからだ。
- 981 :有澤零砂:2011/03/28(月) 22:25:47 ID:i6WWeuFEO
- >>979
(気づいたらしくそちらに顔を向けてあなたを見て。)
「どうも…はじめまして、の方ですよね。」
>>980
「急に紅茶が飲みたくなって、来たんです。」
(聞かれてもないのに来た理由を告げる)
「……近頃お仕事の調子はどうですか?」
(すこし違和感を感じてわずかに沈黙を挟んで話を続ける。)
- 982 :柊宇都 綾:2011/03/28(月) 22:34:51 ID:cskw3E.60
- >>980
厨房から返ってきた少女の手にあったのは紅い液体の入った袋。
その、輸血パックを持った少女には連れの人間や動物は見当たらない。
こちらも特に小百合を気にする風は無く、少し離れた席に着く。
……どうやら、少女自身が食べる(?)らしい。
>>981
「……そう、だが?」
片手に輸血パックを持った少女。
身長は大方160で、18前後と行ったところだろう。
左目は長い髪に隠されて見えず、残りの右目からは若干冷たい印象の視線が。
- 983 :黒沢小百合:2011/03/28(月) 22:47:39 ID:SSMHlh/20
- >>981
「ふふ……それはちょうどいいところに。
ちょうど、私がいい紅茶を買って補充しておきましたから。」
小百合は店を開けがちなクロスの変わりに
減ってきた材料の補充などを時折行なっている。
「……良い、とはいえませんね……。
私も、努力こそしていますがどうにも……。」
>>982
「吸血鬼、ですか。」
店内に他に脚もいないため少女の持ってきた輸血パックは目立つ。
そのため考えをつい、口にだしてしまった。
「どうです、ついでにブラッドソーセージでも。
奥の冷蔵庫の中に入っていますよ。」
口に出してしまったのだから、とそのまま話しかける小百合。
ブラッド・ソーセージはその名の通り、ソーセージに豚の血を加える事によって
独特の強い風味を加えたものだ。
- 984 :有澤零砂:2011/03/28(月) 23:06:01 ID:i6WWeuFEO
- >>982
「ただの挨拶ですよ、ここには割と来てますが
あなたは始めてみた顔でしたから。」
(そしてそちらの手に持ってるものに気づき。)
「…なるほど、そんなものまで置いてあったのか。」
>>983
「それは楽しみです、では早速いただくとしましょう。」
(そう言って、厨房で紅茶を淹れる作業を始める。)
「…そうですか。」
(そしてまた少しだけ沈黙をはさみ)
「だからでしょうか…以前会ったときより、
あなたが思い詰めてるように感じます。」
「ごめんなさい、下らないことをいってしまったみたいです。」
- 985 :柊宇都 綾:2011/03/28(月) 23:13:32 ID:cskw3E.60
- >>983
「……一応、ね」
唐突な言葉に驚く様子も無く、
しかし、その返答には決して短くは無い間が合った。
「要らないな」
特にアクションも無く、
必要無いとだけ告げて、少女は輸血パックに口を付けた。
>>984
「そうか。
……始めて見た。それだけがお前の話す理由か?」
表情や声は変化に乏しく、感情表現も得意そうでない。
人付き合いも苦手そうな人だ。
- 986 :黒沢小百合:2011/03/28(月) 23:27:11 ID:SSMHlh/20
- >>984
「ええ……さすがに少し、疲れました。
こんな事を言っている場合ではない、というのは分かっているのですが。」
表情は暗く、以前見せていた傲慢さもほとんど感じられない。
何が原因かは分からないが、かなりの心労が重なり疲弊しきっているように思える。
「……くだらない事、などではありませんよ。
そうやって、他人を気遣う事ができるのは美徳のひとつですから。」
>>985
「……ここ最近、血液の減りがかなり早くなったのですが
もしかして貴方が勝手にもって行っているのではないでしょうね。」
開店休業状態のこの店は勝手に食料を持って行かれても止めようがない。
血液に関しては、クロスの知り合いである吸血鬼の少女――
ロザリアが貧しさのあまり、たまにこっそりと持って行っているのが原因なのだが。
- 987 :有澤零砂:2011/03/28(月) 23:47:45 ID:i6WWeuFEO
- >>985
「話す理由ですか…?
理由を考えて話してるわけではないのではっきり言えませんが…」
(すこし考えて)
「他にあるとしたら、いろいろな方と仲良くしておきたい、というのが有りますね。」
(そう言って食器棚の前にたち)
「紅茶飲みますか?」
>>986
「…あなたがお仕事で何が理由で悩まれてるかは、わかりません。」
(そちらを向かずに食器棚やら冷蔵庫を探りながら話をつづける、)
「もしよかったら、何が有ったかお話していただけますか?」
「僕はただのプログラマーですが、話を聞くぐらいはできますし。」
/かなりレスがおくれて申し訳ありません。
- 988 :柊宇都 綾:2011/03/28(月) 23:57:13 ID:cskw3E.60
- >>986
「……違う。
出来れば、こんな物食べたくない……」
輸血パックの中身を啜る様にして運ぶ表情は若干不服そう。
少女の衣服や装飾品等は小百合になら解るだろうがどれも高級な物ばかり。
そういった少女が、喫茶店に立ち寄る事が、少々特殊な状況なのだろうと解るだろうか……?
>>987
「……そう」
それだけを言うと視線を逸らす。
意図的に会話を遮断した様な感じ。
「要らない」
……どうも、人と話すのが苦手らしい。
- 989 :黒沢小百合:2011/03/29(火) 00:03:55 ID:SSMHlh/20
- >>987
「何もかもうまくいかない、誰だってそういう時はあるでしょう?
ただ、それだけですよ。特に話す事など。」
どちらかというと、話す事がないというよりは
話したくない、という雰囲気だ。
無理に話を聞こうとしても、この女は拒否するだろう。
「……プログラマー、ですか。
お聞きしますが、腕のほうはいかほどで?
今、腕のいいプログラマーを探していましてね。」
小百合は、話を変えるべく逆に零砂に話題を振った。
>>988
「……ふむ、吸血鬼というのは血であればなんでもいい雑食だと思っていましたよ。
それなら、このような場所に入ってわざわざ嫌いなものを食べなくてもよろしい。」
綾に向け、皮肉を飛ばす小百合。
少女が、どこかよいところの出である事は分かるが
わざわざこのような店に入り、食べたくないなどと言うさまは
鼻持ちならない、と小百合は思ったのだ。
「それとも、貴方にとっては下賤なものを食べなくてはならないほどお困りで?
上流階級の出のようですが、お困りであるなら援助してさしあげましょうか?」
これまた皮肉めいた物言い。ストレスがたまり攻撃的になっているのか。
- 990 :有澤零砂:2011/03/29(火) 00:20:56 ID:i6WWeuFEO
- >>988
「まぁ、嫌なら無理に話すつもりはありませんよ。無理強いは嫌いですから。」
(すこしだけ困った顔でそちらを見て。)
「ただここで会ったのも何かの縁です、名前くらい教え下さいな。」
>>989
「今言った通り無理強いは嫌いです、」
(そう言いながらあなたの前に紅茶を置く。)
「まぁその話は気が向いたらでいいですよ。」
(そう言ってカウンターに座り自分の紅茶を口に入れ)
「いい茶葉ですね、香りが違う。」
(そう感想を言ったあと少しだけ真剣な口調で。)
「一応プロです、依頼主の期待には応えられるつもりですが。」
- 991 :柊宇都 綾:2011/03/29(火) 00:33:50 ID:cskw3E.60
- >>989
「さあ、僕には解らないよ……。
本当の事は本当の吸血鬼に聞くと言い」
皮肉と気付いているのかそうでないのか。
そちらに視線を向ける事すらしなくなっていた。
「今は、必要無いかな……」
それだけを言うと席を立つ。
輸血パックの代金がよく解らなかったのでお札を数枚重ねてカウンターに置いた。
>>990
「遠慮しとく……ばいばい」
カウンターから真っ直ぐドアへと在る一期、小さく手を振って、帰って行った。
- 992 :黒沢小百合:2011/03/29(火) 00:42:58 ID:SSMHlh/20
- >>990
「ふむ……先進技術の解析経験、もしくは
機械工学についての知識などはおありでしょうか?」
どうやら、仕事絡みで何か依頼したい事があるらしく。
「もしよろしければ、一つ仕事をやってみませんか。
ああ、貴方以外にも依頼を打診している先があるので、
かならず、とは限りませんが……。」
千夜からの依頼だ、報酬は申し分ないだろう。
ただ、失敗したり情報がどこかへ零砂から漏れてしまった場合、
彼女からの報復を覚悟しなければならない。
零砂は名乗りを上げても、あげなくてもいい。
もっとも、零砂への依頼はまだ本決まりではないようだが。
>>991
「フン、嫌味なヤツだ……。」
小百合は、綾が立ち去った後にぼそりと呟いた。
- 993 :有澤零砂:2011/03/29(火) 00:59:26 ID:i6WWeuFEO
- >>991
「まぁ、また縁があれば会えるでしょう。では。」
(そう言って見送る。)
>>992
「まあ、無いと言ったら嘘になりますね。」
(そう言って、少し思考する、)
「断る理由はありません、大丈夫ですよ。」
(そして付け加えるように、)
「ただまず一つお願いがあります。
もし僕がやると決まったならば、連絡はオフライン、
つまり現実世界で連絡を頂きたいです。」
- 994 :黒沢小百合:2011/03/29(火) 01:02:10 ID:SSMHlh/20
- >>993
「そうですか……では好都合です。」
ふふ、と小百合は穏やかに笑みを浮かべて。
「分かりました、貴方を選考リストに加えておきます。
では、連絡先を教えていただいても?」
- 995 :有澤零砂:2011/03/29(火) 01:13:50 ID:i6WWeuFEO
- >>994
「わかりました、では連絡先を、」
(住所、携帯電話の番号をメモに書き、それを封筒に入れて、そちらに渡す。)
「一応開封は人が居ないところで頼みますよ。」
- 996 :黒沢小百合:2011/03/29(火) 01:18:39 ID:SSMHlh/20
- >>995
「ふふ、そんなうかつな事はしませんよ。
情報の漏洩は、時に人命に関わりますから。
その事は貴方も重々承知でしょう?」
メモをしっかりとトランク内に仕舞う小百合。
もし盗難されても、ダイヤルや指紋ロックを突破しない限り
開封できない特別性のものなのでその点に関しては安心できるか。
「さて、では……私は仕事に戻ります……ね……。」
(……弱音は吐いた……今日は徹夜、かな。
皆に迷惑をかけたんだから、それくらいは。)
仕事に戻る、といって彼女はカフェから出て行く……。
- 997 :有澤零砂:2011/03/29(火) 01:27:39 ID:i6WWeuFEO
- >>996
「一応、専門ですからね当然承知してますよ。」
(トランクの中に入れたのを確認して。)
「まぁ無理はなさらずに、あなたが倒れて、その仕事まで倒れられてもたまりませんからね。」
(そう言って見送り。)
「さて…帰るのはずらすか。」
(そう周りに聞こえないように呟き紅茶を飲む。そしてしばらくあと一通り店の中を見てから、帰路についた。)
- 998 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/31(木) 21:21:14 ID:LIzoKx..0
- 「お先失礼しますー」
パイロットニットを被った男が、繁華街のコンビニから出てくる。
このコンビニでアルバイトをしている男だ。
どうやら勤務時間が終わって出てきたところらしい。
「さて、買い物でもして帰ろうかな……」
男は夜の道を歩き出す。
- 999 :鳶貴:2011/03/31(木) 22:34:18 ID:Yly1ZzBM0
- 夜の街中
辺りは帰宅途中の者や食事や遊びに向かう者、他にも様々な喧騒で溢れている。
くたびれた顔と衣類のシワ。半ばよれているネクタイ。
壁に手をつきながら弱々しい足取りで歩くスーツの男。
人の群れから離れるようにしてはいるが、それでも人目を引いている事に不機嫌な顔を更に引きつらせ辺りを見回す。
その中でも人込みの少ない脇道を見つけると、近くの壁に持たれかける。
「…エネルギー測定…計器、数値共に異常ナシ……戦闘もしてないし食事もしっかり取ったよ…。」
手にしたノート状のタブレットに掠れた声を吹き込み始める。
どこかへと会話か、あるいは状況を録音している。
「どうやら足りないのは“生命”らしい…やはりいつも通りの生活では…消費したものは回復しないようだ。」
……マニュアル通りにはいかないのは承知の上だったけどさ。」
「…御猪口一杯の酒と吸物でも飲んで落ち着く事にしよう。
しかし……こうも身体への負担が日に日に大きなってしかも取れないとなると…
本当に実験室暮らしも考えねばならんな…。」
後半を言い終える前に機械側部のスイッチを押して電源を切る。
懐へと道具をしまいよれたシャツとタイを直すと、少し落ち着きを取り戻したようで
先程より明るい表情としゃきっとした姿勢で立ち上がり、食事処を探しに向かった。
- 1000 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/03/31(木) 22:48:47 ID:cskw3E.60
- >>999
同じく夜の街。
鳶貴の前方の路地から顔だけを出す少女。
何かを確認するように左右を見ると路地から飛び出して行った。
怪しい動きを見せていた少女だったが、何事も無かったかのように人混みに紛れていった。
ゴスロリの衣装に身を包んだ少女は髪を結びつつ、何処かへと歩いていく……。
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