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【日常γ】東西南北中央不敗 スーパー異能都市【その7】- 1 :名も無き異能都市住民:2010/10/27(水) 22:12:13 ID:hGStfPTM0
- ≪ルールとか≫
・基本age進行で
・コテもコテ無しもどんどん来い
・レスの最初に自分のいる場所を明記してくれるとやりやすいです
・イベントを起こしたい場合は空いているイベントスレをお使い下さい
・多人数へのレスは可能な限り纏めて行うようにしましょう
・無意味な連投・一行投稿はできるだけ控えるよう心がけてください
・戦闘可能ですが、長引く場合や大規模戦闘に発展した場合はイベントスレへ移動してください
・戦闘が起きた場合、戦闘に参加したくない人を無理に巻き込むことはやめましょう
・次スレは>>950を踏んだ人にお願いします
前スレ(其の六)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1280842066/
- 2 :名も無き異能都市住民:2010/10/27(水) 22:22:07 ID:SSMHlh/20
- いちおつー
前>>1000
「優しい、というより自分の居場所を護りたいだけですよ。
例えば、政府が大きくなるとそれを維持する仕事が増え、
そのためにまた政府を大きくする――。」
小百合はまるで自分の家にいるかのように
上着を脱いで椅子にかけネクタイを少し緩めてくつろぎながら
口を動かす。
「それほどまでの手間をかけ、政府を維持するのは
法と秩序で管理された『文明社会』が心地よいからです。
今の社会制度が天変地異だとか核戦争だとかで崩壊したとするなら、
我々の大半はジャングルに放たれた兎のようにたちまち命を落とすでしょう。」
- 3 :白い女:2010/10/27(水) 22:29:36 ID:hGStfPTM0
- >>2
「とても解りやすくて助かったよ。学校の先生みたいに」
唇の上に曲げた人差し指を乗せて、小さく笑う。
- 4 :名も無き異能都市住民:2010/10/27(水) 22:39:30 ID:SSMHlh/20
- >>3
「ま、彼はああ見えて中々細かいところに気がつきますし
料理の腕も私よりうまいですから才能は十分でしょう。
ただ、彼は副業が忙しいようですからね。」
今度はひとりでに有線放送のジャズがBGMとして店内に流れ始める。
ぽつ、ぽつ、と人が店に入り始めた。
「さて、いい加減に私も『副業』をしますか……。」
- 5 :白い女:2010/10/27(水) 22:41:06 ID:hGStfPTM0
- >>4
「へぇ、それは以外だったよ」
また、楽しそうに笑いつつ、
「副業?」
小百合の言葉に首を傾げた。
- 6 :名も無き異能都市住民:2010/10/27(水) 22:53:16 ID:SSMHlh/20
- >>5
「ご注文はお決まりでしょうか。」
『コーシーを一杯たのむだぁよ。
ついでに、何か何か軽く食べられるものもくれんかね。』
「はい、少々お待ちください。
すぐにご用意いたします。」
小百合はカウンターの向こうへと立つと、
訪れた客を接客し始めた。『副業』とはこの事なのだろう。
「先ほど葡萄ジュースを飲んでいましたが、
あなたも注文などあれば。」
小百合は店の奥に引っ込む前に女にも注文を聞いてきた。
- 7 :白い女:2010/10/27(水) 22:55:42 ID:hGStfPTM0
- >>6
「注文は良いよ。
それより、手伝おうか? 一人じゃ少々大変だろう?」
一旦厨房の奥に目をやり、小百合へと視線を戻す。
- 8 :黒沢小百合:2010/10/27(水) 23:06:49 ID:SSMHlh/20
- >>7
「ふふふ、この私にとって『一人である』という事は『十万の軍勢』と共にあるも同じ。
サマルカンド、トンブクトゥ、コンスタンティノープル……。
その気になれば一都市程度の生産力を稼動できるのですから。」
なんだかよくわからんがともかくは、
『一人でも大丈夫』、という事を言いたいらしい。
彼女はどうにも長ったらしく芝居がかった台詞を言う癖があるようだ。
- 9 :白い女:2010/10/27(水) 23:12:09 ID:hGStfPTM0
- >>8
「良く解らないけど、なら少しだけお願いしようかな。
何か暖かい物を作ってくれる? 詳しくは貴女に任せるよ」
立ち上がりかけた姿勢を戻し、
「無理はしないでね」
と、気遣ってみる。
- 10 :黒沢小百合:2010/10/27(水) 23:23:17 ID:SSMHlh/20
- >>9
「分かりました、すぐに
できますから待っていてくださいね。」
小百合は雑誌置き場からいくつか、
女性誌やタウン誌をひっつかむと厨房へと消えていく。
十分ほど、経っただろうか。
「お待たせしました。スープは熱いですから
火傷しないように気をつけて……。」
女の前に置かれたのはオニオンとジャガイモが入ったコンソメスープ。
さらに、数種類のウィンナーのボイルとザワークラフト(キャベツの酢漬け)。
「味は保障しますよ。私が作ったものではないですから。」
小百合は、そういうと他の客の注文をとるため
幾つかのテーブルの間を動き回り始めた。
- 11 :白い女:2010/10/27(水) 23:30:40 ID:hGStfPTM0
- >>10
「ん、ありがとう」
微笑み、スープを受け取る。
最後の言葉に疑問を感じ、厨房を見る。
「誰も居ない……と思うんだけどね」
女が店に入った時も、それから今までも従業員らしき人間は見ていない。
「後で聞いてみよう」
そう呟いて、スープを口に運びながら小百合を見た。
- 12 :黒沢小百合:2010/10/27(水) 23:39:28 ID:SSMHlh/20
- >>11
いや、先ほどまで誰もいなかったはずの厨房で
たしかに『人』が動いている!
『召喚獣』だとか『式神』だとかそういった類のものではなく
正真正銘の人間。裏口から入ったのか・・・?
「これが私の『能力』ですよ……。
どうです、驚きました……?」
入ってきた客の人数は2、3人。
すぐに暇になった小百合は先ほどの席に戻り女に話しかけて。
- 13 :白い女:2010/10/27(水) 23:44:49 ID:hGStfPTM0
- >>12
「……驚いたよ。
能力にも、急に出てきた貴女にも」
厨房で働く姿をまじまじと見ていたため、小百合に気付かず驚いたらしい。
「しかし、凄い能力だね。生命が作り出せる訳?」
命が作れる。という言葉は少し引っ掛かったが結局そのまま言うことにした。
- 14 :黒沢小百合:2010/10/27(水) 23:56:14 ID:SSMHlh/20
- >>13
「いえ、彼らは言わば『幻影』。
バラしてしまいますが『書物の内容を具現化し操る』事が
私の能力なのです。」
先ほど、雑誌置き場から持ち去った
雑誌の記事の中に『異能都市のレストラン紹介』という記事がある。
「以前から、こういうことを何度かしているのですよ。
能力を使えば、たとえ私自身が料理を作れずとも、
具現化された料理人がやってくれる。」
その記事の写真に載っているシェフと、
今厨房で働いている人物はまったく同じ顔をしている。
彼はいわば、この本から具現化されたコピーというべきか。
- 15 :白い女:2010/10/28(木) 00:02:44 ID:hGStfPTM0
- >>14
「それは凄い。
僕の力とは違って便利そうで羨ましいよ」
コピーの料理人を眺め、
「そして凄く強そうだ」
と言って、不敵に笑う。
- 16 :黒沢小百合:2010/10/28(木) 00:17:36 ID:SSMHlh/20
- >>15
「ふふ、強いかどうかは分かりませんが、
『適応力』という点においてはそれなりにあると
自負してはおりますが……。」
小百合は、ふと腕時計に目をやると
言葉を切って、荷物をまとめ始めて。
「……すいません、そろそろお暇しないと……。
なんとも、中途半端なところで悪いのですが……。
もし、よろしければあの人たちが帰るまで店を見ていただけませんか?
既にお代はいただいてありますから……。」
先ほど言ったように店内に客は数人。
おそらく、彼らも長居はしないだろう……。
- 17 :白い女:2010/10/28(木) 00:20:31 ID:hGStfPTM0
- >>16
「フフッ、少なくとも僕は勝てないね。うん」
両手を上げて苦笑い。
「構わないよ。僕は暇だしね」
周囲の様子を見て、頷いた。
- 18 :黒沢小百合:2010/10/28(木) 00:25:21 ID:SSMHlh/20
- >>17
「それでは、頼みましたよ……。
あと……また、当店をご贔屓に。」
小百合は、最後に女に笑いかけて
夜の街の雑踏の中へと消えていった。
// そろそろねむるー。
- 19 :白い女:2010/10/28(木) 00:32:35 ID:hGStfPTM0
- >>18
「えっと、うん。じゃあね」
小さく手を振って小百合と別れる。
出されたものをゆっくり食べながら客の様子を見て、
料理も食べ終え、客も全員居なくなったのを見てから料理分のお金を払い、店を出て行った。
//おやすみなさいませー。自分もねむるー。
- 20 :No.9:2010/10/28(木) 21:14:50 ID:k6nVC4j20
- 男が一人。いや、少年と呼んだ方が正しいのだろうか。
少年の体躯に、眼だけが大人びた、そんな容姿の人影が、人気の無い通りを歩いている。
嫌でも目に付く白い衣。だが、見るものは居ない。
正確には見たもの全てが気を失っていたからなのだが。
少年の歩いた後ろには、車、人間、その他大勢が倒れ伏していた。
まるで怪獣映画のワンシーンのような光景を一瞥もせず、男は歩き続ける。
- 21 :No.28:2010/10/28(木) 21:24:13 ID:k6nVC4j20
- //うおおミスった!名前がwwww
- 22 :白い女:2010/10/28(木) 21:27:58 ID:hGStfPTM0
- >>20
向かいから女が歩いてくる。
白い肌に白い髪を持つ女はその正面に広がる光景を見て、
次に、男に視線を向けた。
- 23 :No.28:2010/10/28(木) 21:39:40 ID:k6nVC4j20
- ゆっくりと、男が女の方を向いた。
歩く速度は落とさず、男はただ黙って右手を前に出す。
掌を上に向けると、そこ中心に透明な薄緑の球体が展開されていく。
その眼が少し、左上を見て。
「…他と違う、な」
足を止めた。
「まぁ、良い。この街で初めて異能者に出会った、それだけの事」
緑の球体が完成し、大きさを広げて行く。
男の体を飲み込んで、半径をさらにどんどん広げて、白い女も飲み込もうとしている。
静寂の中、男の口元が少し歪んだ気がした。
//球体に特にダメージはありませんが、中にいると攻撃の対象となり得ます。
日常スレなので、特に本格的な戦闘では無いですが、交戦も可能です。
- 24 :白い女:2010/10/28(木) 21:44:50 ID:hGStfPTM0
- >>23
「久し振り、そういうのは違うかもしれないね」
独りでに呟き、独りでに笑う。
男を視線の中央に捉え、しっかりと逃さない。
左手を内側から外側へ、緩く振る。
紅いグローブが更に紅く輝き、一瞬のみ炎を灯す。
それと同時、自ら女は男の元へと、緑の球体の中へと歩いていく。
- 25 :No.28:2010/10/28(木) 21:56:55 ID:k6nVC4j20
- >>24
「…初対面、の筈だが。むしろ、僕が初対面じゃ無いのは、
研究所の人々と政府関係者くらいのものだ。……。」
その視線に僅かに眉をひそめた。
緑の球体を恐れずに入ってきたことに少し驚いたような表情を作る。
「火、か。あまり相手をしたことが無いが、まぁ良い、どうせ直ぐだ。
今日は戦力視察、見たもの全ては地に伏させる事にしている。」
男の体が、助走も何もつけずにいきなり高速で突っ込んできた。
動くモーションとその速度の大きさの、決定的なズレ。
女の元へ向かうほんの僅かな時間に、上半身は突きの構えを形作り、
そのままのスピードで突き進む。
この速度では体当たりされるだけでも軽く数メートル吹き飛べるだろう。
- 26 :白い女:2010/10/28(木) 22:03:19 ID:hGStfPTM0
- >>25
「独り言さ、気にしないでくれ」
不敵な笑みを浮かべながら、尚も前に進む。
男の突きに腕を交差させ胴体への直撃は防ぐも吹き飛ばされ、
一度地面に手を付いて跳ね帰り、さらに後方に着地する。
「困ったな……そういう攻撃は苦手なんだけど」
右の腕を押さえ、苦笑しながらそう言って。
左脚を目の前で小さく振るとそこに氷の玉が現れる。
それを左脚で蹴り、男の肩目掛けて飛ばす。
- 27 :No.28:2010/10/28(木) 22:19:03 ID:k6nVC4j20
- >>26
緑の球体の拡大が収まった。
およそ半径25メートルの巨大な空間の中に二人はいる。
(氷…熱を操る系統か、いや、決め付けて戦うのはまずいか)
男の手の動きに合わせて、飛来する氷の弾を包むように、緑の膜が現れた。
ギギギギギ、と奇妙に響く音がして、弾が止まる。
…いや、逆の方向へと加速していき、女の足を狙って飛んでいく。
「ならば、こういう攻撃ではどうだ」
少年らしからぬ言葉を吐いて、少年は右手を斜めに振るう。
ギギギギギ、と音と共に緑の線が、女の横の建物の角に現れる。
まだ、何も起きない。
- 28 :白い女:2010/10/28(木) 22:28:15 ID:hGStfPTM0
- >>27
「キミは強いね」
跳ね返ってきた氷の弾。
女はそれを正面に捉え、左手をただ一度横に軽く振った。
小さな衝撃音が何度も響き、氷は無数の欠片と成って女の辺りに転がる。
「そろそろ攻撃を与えないとマズいね」
飛び上がり、上空から少年を見下ろす。
左脚でそれを撫でると再び氷の塊が。
それを右の脚で蹴りつける。再び氷が男へ向かうが、その氷は雷をおびていた。
時間差で、女が少年の元へ落下していく。
- 29 :虚:2010/10/28(木) 22:35:26 ID:PBnIervYO
- 「……うん。こういうところだ、此処は」
ちょっと考え事をしながら歩いているだけでこんな場面に出くわす。
作務衣に半纏、口元には煙管。顎を右手でさすりながら男は嘆息した。
球の外側にいるが、呑み込まれるのは時間の問題か。
- 30 :No.28:2010/10/28(木) 22:40:44 ID:k6nVC4j20
- >>28
「流石に強い能力は、掌握に時間が…かかるなッ!」
緑の膜が同じように氷を包むが、減速させるだけで反転には至らない。
避けようとするが、電撃が彼の体を伝った。
「ぐお、ォォッ」
触れたのは左の指先。電熱で皮が剥がれている。
右足を踏み込み、その場から回避し、女を睨み付ける。
「潰れろッ!」
右腕を上から下へ。
先程緑の線がついた建物の一角が、その線で切断された。
巨大な質量を持つ瓦礫が、さらに重力加速度を無視するかのように高速で地面に叩き付けられる。
女には直撃しなかったものの、落下中の彼女にその反動から来る瓦礫の散弾が襲い掛かった。
男の体が宙に浮く。
両手を広げて、更にたくさんの緑の線が地面、建物を問わず刻まれていく。
「この都市には色々と面白い能力者がいるが…
全て、最も基本的な僕の力の前に倒れ伏すだろう。
これは前哨戦だ、長く時間はかけられないのでね」
不敵に笑う。その眼は余りにも冷たかった。
- 31 :白い女:2010/10/28(木) 22:52:44 ID:hGStfPTM0
- >>29
白い女が球体の中に居る。
まだそちらには気付いてなさそうである。
>>30
「……それは予想外、だよッ!」
少年が攻撃を受けた事、
さらに建物での攻撃。それのどちらもが予想外であった。
「ちぃっ!」
左手を身体の前に翳す。
襲いかかる弾丸は左手の斬撃によって切り下から、威力を殺がれ、掃けていく。
が、幾つかの細かい物は女の顔や身体に傷を作る。
肩膝を付いて着地し、直ぐに顔を上げる。
「帰るのかい? 僕はまだ戦えるよ」
その瞳を同じく不敵に嗤った炎の様に紅い瞳が見つめていた。
- 32 :虚:2010/10/28(木) 22:59:25 ID:PBnIervYO
- うわー、あり得ん。何あれ、予想外だわこの惨事
千夜の警備共に連絡したは良いがこれ収拾つくの?
懐に連絡の役目を果たした携帯をしまい込み、宙に浮いた男と、それと対峙する女を眺める。
取りあえず足元の瓦礫を蹴り抜き、男に浴びせておく事にした。
あの緑の中には正直おっかないので入りたくないのだ。
- 33 :No.28:2010/10/28(木) 23:13:04 ID:k6nVC4j20
- >>31
「それはどっちのだ?生憎まだ調整中だ、僕の体は今は
一般人の殲滅用、対能力者用じゃぁ無いのでね」
左手の生々しい傷を見て、笑い飛ばすように言う。
「帰る?まさか。逆だ。君が僕の目の前から居なくなるんだ」
いたるところに刻まれた緑の線が、強烈な音を立てた。
線に沿って切断された瓦礫が、宙を舞う。落下せずに、空中を漂って。
「『隔絶世界』(ワールドレプチャー)、それが能力名。
名前はNo.28、コードは『MUALA』。覚えておいてくれ、
君達の街を根こそぎ消すのは僕だ。」
宙を舞う瓦礫が、動きを止めた。初動が見えない、突然の落下を始める。
先程の瓦礫の攻撃が数を増して女を襲った。
男の方に飛んでくる瓦礫は、全て軌道がそれてしまう。
「流石にやりすぎた、か?」
>>32
男は瓦礫に気付かない。飛来する瓦礫が緑の球に入った途端、
その視線が虚を捉えた。
「…く、外、かッ」
咄嗟に右手を突き出す。緑の膜が瓦礫を覆い、その速度を減衰させ、
男の体直前で止まった。
「……チッ」
あからさまな舌打ち。一瞥するが、攻撃はしてこない。
球体の外部、ということが関係しているのだろう。
「」
- 34 :白い女:2010/10/28(木) 23:24:40 ID:hGStfPTM0
- >>33
多数迫る瓦礫。
生身の上に武器もなければ押し返せるほどの力がある訳でもない。
かといって防ぎ、即死は免れても何れ……。
「なら、」
左脚で空を切り、氷を生み出す。
次に左手で炎を生み出し、精一杯殴る。
炎の拳と同時に斬撃の力が氷を襲い。
「これでどうッ!」
渾身の力を入れて右足でのシュート。
左手での攻撃による破損に蹴りの力と雷の力が加わり、氷は砕け散る。
それが散弾となって襲いかかる瓦礫と相殺を始めた。
その上で防御を固める。
幾分かは現象をさせた筈だがそれでも女に大きなダメージが与えられた。
- 35 :虚:2010/10/28(木) 23:38:16 ID:PBnIervYO
- 範囲内の感知、事象の掌握操作と言った所か?ますます入りたくない。
とはいえ、意の外からの攻撃も止められたのだ。今となっては確実に間合いに入らねばダメージは与えられるとは思えないが。
男は『気』を練る。いささか無駄が多いがそれなりに膨大な量の『気』だ。
練られた『気』――生命のエネルギーのような物――で強化された脚力でもって大地をまるでプリンのように抉り、男に向けて再び蹴り跳ばす。
速度、威力共に先程の一撃よりも『強い』
- 36 :No.28:2010/10/28(木) 23:43:08 ID:k6nVC4j20
- >>34
「相殺したか…。しかしまぁ、それだけだ」
「君が何の為に僕に向かってきたのかは知らないが、
その目的は達成させる事は出来ない」
右手を前に伸ばし、何かを掴む動作をする。
目の前にあるビルの根元が、ぐしゃり、と握り潰されたかのように破壊された。
片側の土台を失ったビルは、ゆっくりと倒壊を始める。
「運が良ければまた会おう。僕は近々、この街をもう一度襲う。
今度は比べ物にならない規模で。止めたければ、ご自由に」
地に足をつけて、緑の球体は掻き消える。
いつの間にやら男の横に、ハロウィンの南瓜を被ったかのような奇怪な人物が控えていた。
「引き揚げる。そろそろ、警備が来る、本格的な交戦は避けたい」
「そうですか。いやはや、君には期待してますよォ、No.28」
そんな声と共に、二人の人物は消え去った。
残されたのは、今にも崩れ落ちそうなビル。
//すみません、クエ都合上撤退させます!
- 37 :No.28:2010/10/28(木) 23:46:39 ID:k6nVC4j20
- >>35
緑の球体が消えた直後に、その攻撃が襲ってきた。
No.28の眼が見開かれる。球体を展開しようとするが、間に合わず。
代わりに、横の南瓜頭の男が指を振る。
月光を収束させ、さながらレーザーのように斜め上空から瓦礫を穿つ。
爆散した瓦礫を尻目に、南瓜頭は首を振り。
「詰めが甘いのはいつもの事ですねェ、精進ですよ」
とNo.28に声をかけた。
二人の姿が消えていく。後には、崩れるビルが残るばかり。
- 38 :白い女:2010/10/28(木) 23:53:43 ID:hGStfPTM0
- >>36
「何のためにキミに突っかかったか?」
倒壊したビル。
この量と大きさは先程の方法では総債すらできないだろう。
No.28を消える間際に捉え、その傍らに居た男を見つける。
「悲しいからさ……」
その瞬間、その男を強く、強く女は睨んだ。それと同時に瓦礫に呑まれていった。
- 39 :虚:2010/10/29(金) 00:02:30 ID:PBnIervYO
- >>36
「まじありえん……!なんだあれは」
だっと消え去る男達を後目に、疾くその場を後にする。
あの状態の女性を助けない理由は無いが助けられる気はしない……後味が悪いが仕方ない。
>>37
「っち、カボチャ野郎め」
忌々しげにただ一言、そう吐き捨てた。
後日、怪しい男が現場付近から走って逃げたという情報によって、男は男で通報者なのに容疑者扱いされることになる。南無
- 40 :黒沢小百合:2010/10/30(土) 22:15:56 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「よいしょっ……と。」
カウンターに食料品を満載した
紙袋が置かれる。
「皆が勝手に食べていくせいでだいぶ食品の備蓄も減ってしまいましたし
そろそろ補充をしておかないと……。」
- 41 :ハロウィーン ◆X7kkkkkkkk:2010/10/31(日) 23:02:29 ID:bw8uxc4Q0
- 【大通り】
この時間でも人通りの多いその場所に、彼女は立っていた。
遠目からでも偽者とわかるプラスチックの南瓜を被り、
編み籠を左手に提げ中に入ったペロペロキャンディを振り翳す彼女は、その交差点のすぐそばに立っていた。
「お一つ、いかがですか?」
スルー。
会社員風の男性は彼女に一瞥をくれた後、眉を顰めて足早に去っていく。
南瓜の下はメイド。純然たる白を以ってメイドを世間にアピールする、メイド服だった。
異色の組み合わせが彼女を不審者たら占めているのかもしれないけれど。
「お一つ、いかがですか?」
学生の軍団に向かって三つ、ペロペロキャンディを突き出す彼女が気付くわけもなく。
- 42 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/10/31(日) 23:12:15 ID:hGStfPTM0
- >>41
多くから、少女は見ていた。
街角に出来るビルの影。
大通りでも僅かに出来上がる、人の寄りつかない場所。
闇からでも良く映える黄色の瞳をそのメイドに向けていた。
不意に、少女の脚が、動く。
少女らしい小さな歩幅で歩み寄っていき、声をかけた。
「……お久しぶり……です、ね……?」
- 43 :ロザリア・ロートシルト:2010/10/31(日) 23:12:39 ID:SSMHlh/20
- >>41
「ではひとつ、貰おうかしらね。」
その奇妙な組み合わせの衣服の人物に
黒いゴシック風ドレスを身につけた少女が声をかけた。
「ハロウィンなんて久しく忘れていたけれど、
こういうのだったわね――トリック・オア・トリート。」
- 44 :ハロウィーン ◆X7kkkkkkkk:2010/10/31(日) 23:48:59 ID:bw8uxc4Q0
- 中:っと……!完璧にレスつかないと思って放置してた……!ごめんなさい!
>>42
「……?…………」
声のほうを向き、首を傾げた。
お久しぶりと言われたなら、会ったことがあるんだろうけれどぱっと思い出せない。
どう返事をしたものか、と逡巡。
はて、
「………………あ、」
たっぷりと数十秒をかけた後、声を上げる。
「……お久しぶり、ですね。お世話になりました」
――――トーナメントの…………!
「一つ、いりますか?」
その声は弾んでいた。
>>43
「……トリック、オア、トリート…………ですか?」
知らない。
彼女のデータバンクには、載っていなくて、返事は鈍く。
ペロペロキャンディを一つ差し出しながら、ロザシアさんに向かって首を傾げた。
「………………そもそも、どういうお祭りなんでしょう、これ」
放つ言葉は会話のステップを幾らか飛び越したものだった。
- 45 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/10/31(日) 23:54:24 ID:hGStfPTM0
- >>44
何処か表情の変化に乏しいながらも悲しんで、
「忘れて、居たんですか……?
少し、悲しい、です……」
何処かあどけなさの抜けない少女の声。
「あ、一つ、欲しい……です」
- 46 :ロザリア・ロートシルト:2010/10/31(日) 23:58:29 ID:SSMHlh/20
- >>44
「古来、ケルトでは10月31日には死者の霊が戻ってきたり
精霊や魔女なんかが現れると信じられていたのよ。
だからかがり火を炊いたり仮面をかぶって、身を護る……。」
ロザリアが人差し指をたてると、
その指先にぽぉ、と蝋燭のようなか細い明かりが灯り、
そこに映像が映し出されて。
「それが転じて、今では子供たちが仮装して
街を練り歩き、『トリック・オア・トリート』という言葉と共に
お菓子をねだる、というお祭りになったの。」
- 47 :ハロウィーン ◆X7kkkkkkkk:2010/11/01(月) 00:04:11 ID:bw8uxc4Q0
- >>45
――――………………察しがいい子ですねえ。
触れて欲しくないところを突かれて軽くうろたえる。おどおど。
取り繕うように南瓜を指差し、彼女は言う。
「えっと……よく顔が見えなくて一瞬誰かわからなかっただけですから……!
今はちゃんとわかってますし、安心してください」
しゃがみ、視線の高さを合わせる。
「これどうぞ。多分リンゴ味です」
そして、ゼオラさんに飴を差し出した。
>>46
「……………………この街、精霊も魔女もいそうですね……。
本職の方々はどんな気持ちで見てるんでしょうか…………」
精霊ではないけれど、死者の霊的なのは身近にいる。
魔女も、見たことはないけれどよく噂を耳にするから、疑問。
呟くように言った後、暫く考え、再び口を開く。
「……うーん……………………いろいろ突っ込みどころがあるお祭りですね、ハロウィン」
というかロザリアさんの言うとおりなら、
「………………私、間違ってますね……ハロウィン……」
配るのは失敗だったか、と項垂れた。
- 48 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/01(月) 00:09:13 ID:SSMHlh/20
- >>47
「民間習俗なんてそんなもの。
……間違ってなんかいないと思うけれど。
貰う側だけでは、ハロウィンは成立しない。
あなたみたいな、配る側がいないとね。」
だから早く頂戴、とばかりにお菓子を見つめています。
ロザリアはお金がなくて自分では買えないのです……。
- 49 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 00:11:06 ID:hGStfPTM0
- >>47
「なら、安心……です」
じーっと。ただ南瓜の目から中の表情をじーっとみる。
その後、安心した様で小さく笑う。
「あ、ありがとうございます……。
……これで、あなたにイタズラはできません、ね」
飴を両手で受け取り、それを大事そうに抱える。
「そういえば……。おめでとう、ございます……!」
抑揚に乏しい声で出来るかぎりの祝福を。
- 50 :ハロウィーン ◆X7kkkkkkkk:2010/11/01(月) 00:25:08 ID:bw8uxc4Q0
- >>48
「………………、」
祭に参加する、とは〝主宰サイド〟か〝観客サイド〟かと悩む。
即座に両方ですねと結論を下し、でも、それが答えじゃないとわかっていて、言葉が途切れた。
――――結局どっちが性分にあってるか、でしょうか。
兎も角、
「…………では、」
これをどうぞ、と南瓜の奥で微笑んで飴を差し出した。
>>49
「イタズラするつもりなら、受けて立ちますよ」
声は薄く、楽しげだった。
「…………でも、優勝は無理みたいです。
決勝戦に登った二人の両方に負けちゃいましたし」
おめでとう、を三位になったことだと解釈し、彼女は返事をする。
やっぱり小さい子は可愛いですね、と心の中でほくそ笑み、にこにこ。
「……………………、」
- 51 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/01(月) 00:31:02 ID:SSMHlh/20
- >>50
「ふふっ、ありがと……。」
お礼を言うや否や、
かぷ、と差し出されたアメを口に入れる。
「おおう、んまいんまい……。
これ、それなりにいい物でしょう?
最近は安いお菓子しか食べていなかったから
余計においしく感じるわ……。」
最初に少し素が出ている……。
やはり甘いものを好むところはちゃんと女の子なのです。
- 52 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 00:33:17 ID:hGStfPTM0
- >>50
「そうですね……次は、まけません、よ?」
顔は笑みつつも、言葉にはその意思がしっかりと。
「……うん、ふたりとも、強いから……ね」
戦闘時との雰囲気や口調が完璧な別人である。
何度か小さく相槌をうっている。
「……、何、です?」
向けられる視線と無言が気に成って、
クスリ、と笑いつつ首をかしげる。
- 53 :ハロウィーン ◆X7kkkkkkkk:2010/11/01(月) 00:44:15 ID:bw8uxc4Q0
- >>51
「えっと……テレビで見た、最近人気がある飴だそうで………………」
値段の相場がわからないから、いい物かどうかはわからない、と。
自信はあんまりなく。
でも、そう言ってくれるなら、きっといいものだろう、とも。
「…………気に入ってもらえたなら、嬉しいです」
>>52
「いえ……新しく妹ができるんですけど、あなたみたいな子だったらいいな、って」
大人しい、清楚、
他人に対する思いやりとかモラルとか、大体全部。
――――…………――――はちょっと怖いから。
心の中で呟き、捨てる。
「なら、私は次も負けませんから」
言葉を返し、踵を返した。
「日付もかわりましたし、お暇しますね。
それでは――――」
中:落ちますねー。絡んでくれてありがとうございましたー!
- 54 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/01(月) 00:49:25 ID:SSMHlh/20
- >>53
「さて、私もこれで帰ろうかな……。
ディスにお菓子をあげないと、ね。」
ころころと口の中でアメを転がしながら、
ロザリアも何処かへ去っていった。
// おつー
- 55 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 00:53:48 ID:hGStfPTM0
- >>53
「一緒だったら、困ります……よ?」
口元に手を当てて、さぞ面白いかの様に笑い。
「え、また、お会い……しましょう」
その背中に手を振り、少女も踵を返す。
「……さ、て、お仕事……行こ」
薄らと笑みを浮かべつつ、少女は歩き始め、何れ闇へと消えていく……。
その右手には受け取った飴、
「「トリック・オア・トリート」……かな」
その左手には巨大な鎌。
「イタズラじゃぁ、済まないよね……」
//ありがとうございましたー!
- 56 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 21:39:36 ID:HnkBBDEo0
- ――ガンッ
喫茶店のドアがいきなり蹴破られる。
中から出てくるのは、何やら剣呑とした空気を纏う男。
シャツはよれよれ、髪の毛はボサボサ、顎には無精髭を生やし、目には生気が無い。
「あー!! 疲れたー!! 外の空気うめぇぇえええええ!!!」
いきなり夜の街、空に向かって高らかに叫ぶ。
「っだー、納期マジでギリギリだった。久々のガチ修羅場だったわー」
どうやら仕事関係(主に副業の方)で忙しかったようだ。
体を伸ばし、首をコキコキと鳴らしている。
「さーて、そんじゃ営業再開しますかね、喫茶店Apple Guillotine!!」
- 57 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 21:44:24 ID:WVrfsEdY0
- >>56
【その喫茶店の隅】
「す〜…す〜…」
【包帯を巻いた少女がぐっすりと眠りについていた。】
【隅っこにいたためか気づかれなかったかもしれない。】
- 58 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 21:49:53 ID:HnkBBDEo0
- >>57
「ち、こいつはまーだ居ついていやがったか。
相変わらずだなー」
そう言いつつも支度を始めるクロス。
どうやらディスはそっとしておくことにした様子。
「と、その前に身だしなみか」
風呂に入る為に着替えを持ち、「STAFF ONLY」と書かれたドアの中へ入っていった。
しばらくして水音が聞こえる。
おそらくシャワーを浴びているのだろう。
- 59 :アテナ:2010/11/01(月) 21:51:13 ID:7gFzKdaU0
- 「ん?水音?」
カウンターからひょっこり顔を出して呟くアテナ。
丁度クッキーを焼いていたようで香ばしい香りが漂っている。
- 60 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 21:52:48 ID:WVrfsEdY0
- >>58
「す〜…す〜…」
【ディスは船を漕ぎながらぐっすり寝ている…】
「う〜…」
【水音に多少反応しながらも頭はテーブルにゆっくりと下がっていく】
「う〜ん…」
【瞼が少し動いている。もうすぐ目を覚ましそうだ】
- 61 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 21:53:43 ID:WVrfsEdY0
- >>60
「…う〜…」
【店の隅で一人の少女が寝ている…】
「くんくん…」
【……寝ながらも食べ物の匂いにはしっかりと反応していた】
- 62 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 21:54:15 ID:WVrfsEdY0
- //ms>>59です
- 63 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 21:54:33 ID:hGStfPTM0
- 「……」
天井に脚をつけ、上下逆さまに立っている。
棒付きの飴を口にくわえ、下を見ている。
- 64 :アテナ:2010/11/01(月) 21:57:08 ID:7gFzKdaU0
- >>61
こっそりとディスに近づくアテナ。
「……」
焼きたてのクッキーに糸をくくりつけディスの口元にぶら下げる。
――釣り?
>>63
ディス釣りに夢中で気づいていない。
- 65 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 22:02:20 ID:HnkBBDEo0
- 「あー、生き返るわー」
肩からタオルをかけ、湯気と共に出てくるクロス。
無精髭は風呂の中で剃った……というか削ったようだ。
「っと、なんだお前ら来てたんか。
俺のいない間、ご苦労さん。
アテナ、この匂いはクッキー焼いてんのか?
一つくれー!」
- 66 :アテナ:2010/11/01(月) 22:05:28 ID:7gFzKdaU0
- >>65
「あ!てんちょーだ!」
なんか嬉しそう。
小走りで近づき、椅子を引く。
「丁度お菓子と紅茶入れてたんです、どうぞ」
ティーセットとクッキーを更に盛りテーブルの上においた。
- 67 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 22:06:43 ID:hGStfPTM0
- >>64
「……?」
少し気に成ったようだがそこまで気に留める訳でもなく。
>>65
「久し、振り……」
棒の部分を掴み、落ちないようにしながら。
自身や衣服は完璧なまでに重力に逆らっているが髪はそうではないらしく、だらんとクロスの顔の辺りまで伸びている。
- 68 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 22:09:45 ID:WVrfsEdY0
- >>63
「すー…す〜」
【ディスはそんなこと気にすることもなくぐっすりと眠り続ける
>>64
「くんくん…くん」
【ディスは取っても反応している!!】
「あーん…」
【大きく口を開け始めた】
「んう?」
【と、ここで目も開いた】
「あうあう〜」
【そして一気にクッキーを食べようとした】
>>65
「あう〜?『くろす』なの〜」
【目が覚めたらしいディスはのんびりした口調で言った】
「おかえりなの〜…どこにいたの〜?」
【首をぐらぐら動かしている】
- 69 :アテナ:2010/11/01(月) 22:10:01 ID:7gFzKdaU0
- >>67
ふと振り向くと逆さ吊りの少女が。
「ぬおっ!」
驚き、距離をとった。
- 70 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 22:11:00 ID:HnkBBDEo0
- >>66
「おおサンクスサンクス! 俺がいない間に、だいぶこの店に慣れたみたいだな」
引いて貰った椅子に腰掛け、紅茶に砂糖を入れてゆく。ミルクは入れない派。
紅茶をティースプーンで混ぜつつも、クッキーを口の中に頬張ってゆく。
>>67
「おっすゼオラー。相変わらずに不思議ちゃんで俺ァ安心だぜ」
クッキーを紅茶で流し込みつつ、ゼオラの顔の前で手を振る。
「つーかそれ、どうなってんの? 重力操作? パンツ見せて」
>>68
「ちょっと作業場に閉じこもってた。
マジで精神的に疲れたわー」
言葉とは裏腹に、イッシッシと笑っている。
「お前も、俺がいない間に何かあったか?」
- 71 :アテナ:2010/11/01(月) 22:13:33 ID:7gFzKdaU0
- >>68
「フィッシュ!!」
食べる瞬間に糸を引っ張り上げる。
正に釣りのようだ。
>>70
「はいです!大分慣れました!新商品も開発してましたしね」
自信あり気に言う。
- 72 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 22:15:59 ID:hGStfPTM0
- >>68
「……」
その寝顔をなんとなくじっと見ていた。
>>69
「……」
無表情。
飴を転がす口だけが動いている。
>>70
「……そう?」
口を閉じ、棒から手を離してその手を振る。
それが終わるとまた棒を持つ。
「天井の影とくっついてる、服は……頑張ってる。ヤダ」
表情が僅かに。ごく僅かだけ険しいものに。
- 73 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 22:19:22 ID:WVrfsEdY0
- >>70
「あう〜。おしごと?なのかなの〜
…つかれてた、みたいだけどうれしそうなの〜」
【不思議そうにクロスの顔を見る】
「あう〜、なにがあったかなの?えっとなの…
おまつりがあるってかいてあったなの〜」
【若干ずれた返答をする】
>>71
【ディスはひかれるままにクッキーに食らいついた。】
【瞬間】
「んう?んう〜!」
【口が勢いよく糸に引っ張られる。テーブルから乗り出しそうだ。】
>>72
「んう〜。おふぁふぉふぁふぉ〜」
【訳:おはよなの〜。】
【ディスは糸に引っ張られながら笑顔で手を振っている…】
- 74 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 22:23:39 ID:HnkBBDEo0
- >>71
「そいつぁ上々。っと、新商品あるんか。
よーし店長の俺が味見してやろう。
新商品くーれ!」
机を義手の両手でパシパシと叩く。
>>72
「服の影まで操作してんのか? そりゃ複雑だろうに」
やれやれと紅茶を飲みつつも、「ちぇ、下着の一つくらい、いいじゃんかー」などと呟く。
そもそも期待はしていなかったようだが。
「その棒はなんだ?」
>>73
「お祭りィ? ああ、秋にやるアレかー」
カレンダーの方に顔を向け、むーと唸る。
「仕方ねぇが、イベントはイベント。またちぃと手伝ってやりてぇな。
さて、何をやろうかね」
- 75 :アテナ:2010/11/01(月) 22:25:08 ID:7gFzKdaU0
- >>73
「ふふふふふ!」
なんか楽しそう!
しばらくして糸を離した。
「大物だー!」
笑いながらディスに抱きつこうとする。
>>72
ディスフィッシングは成功のようだった。
「……えと、コンバンハ」
誰だろうこの子、変わってるなぁと思いながら挨拶。
>>74
「了解!店長!」
敬礼をしてカウンターに走っていく。
持ってきたのはレモンタルトだ。
カスタードにもレモンを入れたさっぱりとしつつもクリームの濃厚さが際立つ逸品である。
- 76 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 22:27:45 ID:hGStfPTM0
- >>73
「……」
小さく手を振っている。
>>74
「だいたいそんなの……絶対にイヤ」
嫌みたいです。
「飴」
口から取り出して見せる。
「……美味しい」
>>75
「……こんばんは」
ディスとの様子を目線だけで追いつつ。返す。
- 77 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 22:29:36 ID:WVrfsEdY0
- >>74
「あう〜、そうなの〜。
まえのおまつりもたのしかったからこんども
たのしみなの〜」
【ニコニコしながら言う】
「あう〜…おまつりのおみせ…おりょーり、とかがいいなの〜」
【ディスはそればっかりである】
>>75
「あうあう〜。」
【ディスは抱きつかれながらも結構慌てていた】
「えっと…えっと…なの…おいしかったの〜。」
【取りあえず…感想を述べた】
>>76
「あう〜、いとがとれたなの〜」
【口を開けて糸を離す】
「どうしてそこにいるなの〜?」
【少し首をかしげながら言う】
- 78 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 22:35:21 ID:HnkBBDEo0
- >>75
「む、この酸味の効いた匂い……オレン……いや、レモンか」
ティーポットから二杯目の紅茶をカップに注ぎつつ、フォークを片手でクルクルと回す。
「いっただっきまーはふっ」
クルクルと回したフォークは使うと思いきやテーブルの上へ。
もう切り分けることもなく、そのまま丸かじりだ。
「はふっ、はむふっ、ふはふっ、む、ふむっふ、ふんもっふ!
……うめぇwwwwwwwwww もう一個持ってきて!
写真撮って店のメニューに加える!」
>>76
「うへぇ、すげぇ拒絶具合。何かしらのトラウマあるいは仁義があると見た」
口の周りについたレモンタルトを指先で拭いつつ。
「おいおい、逆さまの状態で棒つきアメなんか食って大丈夫か?
落ちた時に口の中に刺さったらどーするよー」
>>77
「まーた料理かよーこの食い意地っぱりがー!」
わしゃわしゃと勝手にディスの頭を撫でる。
「ったく、そんなに食い意地はってると、今みたいに釣られるどころじゃなくなるぞー。
お父さん、どうなっても知りませんからねー」
と言いつつも、模擬店はやっぱり飲食関係でいくようだ。
「さてと、材料費と店舗設営費を計算しなきゃな……」
- 79 :アテナ:2010/11/01(月) 22:36:53 ID:7gFzKdaU0
- >>76
「……えと、食べる?」
ロッククッキーを差し出す。
アテナの自信作だ。
>>77
「ふふー!どういたしまして!」
なでなでぐりぐり。
>>78
「なぬっ!」
怒涛の食いっぷりに驚愕。
3ホール程焼いておいてよかった!
カウンターに小走りで行き、テーブルの上においた。
「へい一丁!」
- 80 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 22:39:50 ID:hGStfPTM0
- >>77
「……なんとなく?」
特に意味は無い様です。
>>78
「……違う」
何か嫌だった様で頬を膨らませる。
「ささっても、死なない」
そういうとジャンプして天井から降りてきた。
一瞬だけ、もしかしたら見えたかもしれない。
>>79
「……食べる」
どうやらその為に降りてきた様子。
飴を引き抜き、変わりにクッキーを口の中に。
「うん……美味しい」
- 81 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 22:43:21 ID:WVrfsEdY0
- >>78
【髪の毛をわしゃわしゃされて】
「あう〜、おいしいのがすきなの〜」
【軽く目をつむりながら言う】
「あう〜、わるいひとにはついてかないなの〜
おいしそうなごはんがあってもなの〜」
【ぐっとガッツポーズをしている。若干頼りない】
「あう〜、おみせたのしみなの〜」
【嬉しそうだ】
>>79
「あうあう〜。つられるのはちょっとだけどなの〜」
【軽く微笑みながら言う】
「…もっとほかにもおかしあるのかなの?」
【くんくんしながらあたりを見る】
>>80
「なんとなくなの〜。
それでもあんまりくるしくないのかなの〜」
【さかさまになっていたのを見て何となく言う】
- 82 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 22:49:22 ID:HnkBBDEo0
- >>79
「どうもー!」
そう言いつつも何やらライトや機材を出してきて、テーブルの上にレモンタルトを置くと機材のセットを始めた。
「えーと、光源は二方向からでいいか。光色はちょっとオレンジ入れてー……よし。
感度はこのくらい、かな。解像度はもう最大にしておこう。後で編集するしな。
背景はこっちで大丈夫かね、うむ」
そしてデジカメで撮影開始。角度やデジカメの設定を変えてパシャパシャと撮ってゆく。
「店のサイトに載せていいよなコレー」
新メニューとして紹介するらしい。
>>80
「くッ、シャッターは間に合わなかったか」
デジカメを握り締めつつ、歯を食いしばる。
「お、やっと降りてきたか、この不思議ちゃんめ。
棒つき飴どっか刺さってない? 大丈夫?」
何やら心配そう。
「いやー、俺は昔に刺さったことあってさー。
口に飴加えたまま木登りしてて、見事に転げ落ちた。
そしたら喉の奥にまだ舐めきってなかった飴がハマってさー。
ありゃ死ぬかと思ったわーww」
>>81
「おいしいっつーか、テメーは何でも食うだろーがッ!」
やれやれとため息を吐く。
「あー、心配だ。せめてお前の動物的危機感が食べ物を前にしても働くことを祈ろう。
店? まぁまだメニュー決まってないんだけどな。さーて、どーすっかなー」
- 83 :アテナ:2010/11/01(月) 22:50:52 ID:7gFzKdaU0
- >>80
その様子を見て嬉しそうに笑う。
「そう!?よかった!」
>>81
「ふふ、じゃあ次も乞うご期待!って事で!」
又やるつもりかオイ。
「ん、レモンタルトあるよ」
切り分けたのを更に盛り渡す。
>>82
「どうぞですよー!因みに柑橘系で何種類かバリエーションできそうですよ!最初に作ったのはオレンジタルトでしたから」
嬉しそうに言う。
「むふふ……あたしの商品が増えてくー!」
- 84 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 22:55:40 ID:hGStfPTM0
- >>81
「……普通」
逆さまに成っていた事で乱れた髪を元に戻す。
>>82
「……?」
珍しく気付いてなかった。
水色と白の縞々だったらしい。
「ささってない。クロスみたいに馬鹿じゃない」
クロスの話が面白かったのか、少々笑みを浮かべる。
>>83
「……」
小さく頷いた。
- 85 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 22:58:52 ID:WVrfsEdY0
- >>82
「あう〜。でもおいしいほうがすきなの〜」
【ニコニコ笑いながら言う】
「うーん、だいじょぶ…だとおもうなの!」
【大きく頷いた】
「うーん、いろんなのあるからなやむなの〜」
【ディスはというと何だか注文するように言っている】
>>83
「あうあう!つぎはつられないなの〜」
【頬を膨らませながら言う】
「おいしそうなの〜。たべるの!」
【嬉しそうにしてタルトの前に座る】
>>84
「ふつーなの…
う〜ん、やってみようかなの」
【少し興味を持った目で天井を見つめる】
- 86 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 23:03:27 ID:HnkBBDEo0
- >>83
「よーし、とりあえずそれも並べとけ。生産数はこれからの注文数を見ながら調整していこう」
ノートパソコンを出し、デジカメをつなげる。
画面で色彩調整や明度調整、サイズ変更。
そしてサイト「喫茶店Apple Guillotine」のTOPに「新商品追加」の言葉と共に写真を掲載した。
>>84
「馬鹿じゃねーし! 俺馬鹿じゃn……あ、いや、ちょっと待て。
やっぱり馬鹿かもしれない」
むー、と額にトントンと指を当てつつ色々と思い出す。
「そういえばお菓子に関するトラブルって覆い気がする。
わた飴を一個丸呑みしようとして死に掛けたことあるし、
水飴が鼻から逆流して死ぬ思いをしたこともある。
あと親父がふざけてポッキーを俺の耳の中に入れようとして、危うく鼓膜破れそうになったことも……
……お、いま笑ったなお前。なんかお前の笑顔ってレアな気がする」
>>85
「まぁなー。じゃあ『祭りと言えばコレ!』っていう食べ物上げていこうぜ」
いつの間にかホワイトボードを出し、キュッキュッキュッと書いてゆく。
「まずはやっぱり『わた飴』と『チョコバナナ』だよな。他には?」
- 87 :アテナ:2010/11/01(月) 23:06:45 ID:7gFzKdaU0
- >>84
その様子を見て嬉しそうにしている。
>>85
「ふっふー!次も釣ってやるー!」
いじわるな笑みで答える。
「どうぞだよ!この前ディスと作ったのの改良版だからね」
>>86
「がってん承知です!」
試作品のタルトが出てくる。
オレンジとグレープフルーツ、更にシークワーサーだ。
色々試した結果レモンを含む4種類がそれぞれ違いが出て味も良かったようだ。
- 88 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 23:09:03 ID:hGStfPTM0
- >>85
「ダメ」
即答で返す。
「……危ない、から……」
>>86
「馬鹿? 違うの?」
傾いた首が一度立ち、今度は逆向きに倒れる。
「……そう?
だって、クロスが……面白い、し」
>>87
「……」
少女は興味を無くしたようで、厨房に潜って行ってしまった。
- 89 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 23:13:50 ID:WVrfsEdY0
- >>86
「あうあう〜。たべものをあげていくなの〜?
わかったの!」
【大きく頷いてホワイトボードの前に立つ】
「えっとなの…ほかにも、こういうのがあるなの」
【そう言ってリンゴが棒に突き刺さっているような絵を書き記す】
「あまくておいしかったの〜!」
【微笑みながら言う】
>>87
「あう〜、まけないなの〜」
【大きく首を振り言う】
「あうあう、じゃあいただきますなの!」
【ニッコリほほ笑んでレモンタルトを手にとってむしゃむしゃ食べ始めた】
「あう〜、おいしいなの〜!」
【凄くうれしそうな顔である】
>>88
「うーん、あぶないなの…
じゃあやめておくの〜」
【納得したように言った】
「だけどこういうことができるのすごいなの〜!」
【嬉しそうに言う】
- 90 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 23:18:03 ID:HnkBBDEo0
- >>87
「む、やっぱりオレンジもいいね。レモンと違って自然な甘さもある。
グレープフルーツもプチプチした実の食感が良い。
しかし……おいおい、シークワーサーは初めてだぞ」
興味津々といった様子でシークワーサータルトの匂いを嗅ぐ。
「明らかに酸っぱそうだな。レモンよりクセが強いが……」
パクリと口に入れ、もしゃもしゃと食べる。
「うむ、やっぱり他のとは違う、一癖ある味になってるな。
でも案外イケるなコレ。よくここまで調理したモンだ。
俺だったらシークワーサーなんて、普通の料理に使うことすら精一杯だってのに」
>>88
「そいつぁ良かった。俺は馬鹿にされても笑って貰えるなら大満足なんでね」
ひっひっひと笑うクロス。
「っと、おーい、どこ行くんだー? ……ありゃ、行っちまった」
>>89
「ああ、そりゃ『りんご飴』だな。俺が昔に喉につまらせて水あめ部分を鼻から逆流させたことがあるやつだ」
ホワイトボードに「りんご飴」と書き足す。
「あと焼きそば、フランクフルト、あとお好み焼きってのもアリか。
他にあるかディス?」
- 91 :アテナ:2010/11/01(月) 23:21:23 ID:7gFzKdaU0
- >>88
「……あれ、厨房に行ったって事はあの子も店員さんなんだ」
興味深そうに見送っていった。
>>89
「美味しい!?よかった!」
ディスの嬉しそうな顔を見て嬉しそうな表情をしている。
>>90
「取り敢えず柑橘系色々試して実験したんですよ」
胸を張って言う。
「金柑とかは余裕で失敗でした!」
色々とやばかったアレは。
「シークワーサーはレモンと似た味にならないかなと心配だったんですけどね、青臭さが逆に癖を出して意外と美味しかったんですよ。
まぁ、仕入れが少し他より難しいかも知れませんけどね」
フォークを持ってきて一口パクリ。
「ん、おいしい!」
- 92 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 23:25:31 ID:hGStfPTM0
- >>89
「……凄く……難しい」
厨房からギリギリ聞き取れるか位の小さな声。
>>90
「……?
よくわかんないの、クロス」
厨房からリンゴそのままを持ってきた。
>>91
「そう」
いつの間にか帰って来ていて、
大きなリンゴを両手で持って少しだけ齧る。
- 93 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 23:29:03 ID:WVrfsEdY0
- >>91
「あう〜、りんごあめなの〜。
あう?なんだかあぶなそうなの」
【ちょっと驚いた顔である】
「う〜ん…ほかには…
くっきーもあったかなの〜」
【首をかしげながら言う……なんか変だ】
>>91
「うん、ほんとにおいしなの〜。
ありがとなの〜!」
【嬉しそうにどんどん食べて行く。あっという間になくなりそうだ】
>>92
「あうー。すごくむずかしいなの…
たいへんなんだなの〜」
【感心している…】
「あう〜、りんごもおいしそうなの〜」
【嬉しそうな顔で見つめている】
- 94 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 23:33:22 ID:HnkBBDEo0
- >>91
「金柑は下手に加工するとアレだからな……デロンデロンになるからな……」
ちょっとしたトラウマを思い出したのか、クロスの顔が青くなる。
「ん、仕入れルートは俺の方で押さえておくよ。
しばらくは一日に10個ずつ作って様子見かなー。
いや、しかし」
アテナの顔を見て、クロスはニヘラと笑いながら言った。
「俺のいない間、よくやってくれたな」
>>92
「要するに、自分のプライドより人の笑顔をとるってこと。
そんなこと言っちゃう俺ってかっこよくね? 敬いたければ敬っていいぞー」
椅子の上でふんぞり帰る。
「あー、そうそう、いろんなヤツに聞いておこうと思ってんだけどさー
俺のいない間に何かあったー?」
>>93
「くっきぃ? そんなの祭りにあるのかよ……どんなクッキーだよ」
ふむ、と首を傾げる。
「クッキー……祭りで出されるクッキー……んんん? 鈴カステラ?」
- 95 :アテナ:2010/11/01(月) 23:36:52 ID:7gFzKdaU0
- >>92
「林檎かぁ……」
なんか新商品出来ないかなぁ、と開発に余念が無い。
そういえば焼きリンゴって有ったな今度作ってみようと思ったり。
>>93
「あ、そういえばさ、ディス」
思い出したように。
「また今度箱庭でアタシと勝負しない?最近鈍ってきててさ」
苦笑し。
>>94
「ええ、はい。もうアレはみたくないです」
きっぱりと、思い出したくもないとばかりに強い意志を持って言う。
「了解ですよ!」
びしっと敬礼。
そしてクロスが褒めてくれ、嬉しそうに顔を綻ばせる。
「にへへ、楽しかったです。色々有りましたけどね」
と笑っていたが、目の前にホログラム画面が現れた。
画面には白衣幼女愛香だ。
『アテナさん!?あの、至急ベースまで戻れますか、あの……あのッ!?』
容量を得て居ないが、緊急のようだった。
「……えと、どうしよう。落ち着いて、愛香」
- 96 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 23:41:24 ID:hGStfPTM0
- >>93
「……あぶないよ?」
「……ん」
ディスの視線がリンゴに向かっているのに気付き。
左手に闇の大鎌を生み出し、一回転させてリンゴを斬る。
斬り終わると同時に消えて、そこには半分になったリンゴが。
「……はい、どうぞ……」
>>94
「ふーん……」
凄く適当。
多分裏人格だったら抱きついて敬う。
「……何も」
本当に何も知らないんじゃなくて、ただ面倒そうな口調。
>>95
「……」
ホログラムを見ながらリンゴをまた齧る。
- 97 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 23:46:27 ID:WVrfsEdY0
- >>94
「あうあう〜。もしかしてそういうなまえなのかなの…
なまえはわからないからなの〜…」
【ちょっと自信なさそうに言う】
「うーん…すずかすてら、なの…」
【不思議そうな顔で言う】
>>95
「あう〜。またいっしょにしょうぶなの?」
【顔をあげて嬉しそうに言う】
「うん、いいよなの!!
つぎはまけないからなの〜」
【そう言ってまたむしゃむしゃ食べ始める】
>>96
「そっかなの〜…
あう?」
【ふと、切られたリンゴが現れたのを見て】
「たべていいなの?
ありがとなの〜!」
【ディスはとても嬉しそうにリンゴにかじりついた】
- 98 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/01(月) 23:49:46 ID:HnkBBDEo0
- >>95
「なんだ、いきなり騒々しいな」
立ち上がりアテナの隣へ。
「うほっ、いい幼女。おいどーしたコラ。用件を言え用件を」
図々しく勝手に会話の中に入ってくるクロス。
「面倒事か? 面白そうだったら大歓迎だぜ」
>>96
「ちぃ、相変わらずお前は反応ウッスィーのな」
ちぇー、と口を尖らせる。
「何もなかった……わけ無ぇと思うんだが、何も言わないんだったら仕方ねぇや。
ま、俺に関することが何かあったんなら、そのうち嫌でも分かるだろう。
で、だ」
アテナのホログラムを指差しながら、
「これについては今に始まったことか?
それとも既に予兆か何かはあったのかい?」
>>97
「ま、断定できない以上はハッキリしたことは言えないよなー」
そう言いつつもホワイトボードを料理の名前で埋めてゆき、
「よし、じゃあ大体埋まったので、
このホワイトボードにあるやつ『以外』の食べ物を俺は作る!!」
どうやら型にはまる気は無いようだ。
- 99 :アテナ:2010/11/01(月) 23:52:36 ID:7gFzKdaU0
- >>96
焦っているようだ。
画面を操作し、愛香から情報を受け取っている。
>>97
「うん、また今度ね」
そう言いつつ真剣な目で愛香の話を聞く。
どうやら、統一国軍の黒幕の魔力が確認されたようだ。
>>98
『うわ、あ。すす、いませせん!』
慌てて状況説明を始める。
『簡単にいうと、統一国軍が再度侵攻の兆しを見せています』
『来るのは恐らく――、指導者の……』
ノイズが走り、画面が消える。
「……愛香!」
一瞬沈黙し、クロスの方へ向き直る。
「すいません、てんちょー。ちょっと、用事ができました。
早退させてもらいます!」
そう叫ぶと着替えることもせず店を飛び出し走り去っていった。
- 100 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/01(月) 23:57:14 ID:hGStfPTM0
- >>97
「……いいよ」
小さく頷いた。
>>98
「……」
相変わらずの無表情。
「……さぁ、本人に、聞けば?」
そう言ってからリンゴをまた齧る。
>>99
「……」
自分には関係ないかな。と思いつつ。
「じゃあ、ね」
二人に向かって手を振ると闇に溶けて消えていった。
- 101 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/01(月) 23:59:35 ID:WVrfsEdY0
- >>98
「あう〜、たぶんそうかもしれないけどなの〜」
【少し首をかしげて言う】
「あうあう、これいがいなの?!
う〜ん…これいがいになにがあるのかなの…」
>>99
「あうあう〜、またこんどなの…
あう?どしたのかなの…またねなの!」
【少し慌てた様子で手を振って見送った】
「たいへんそうなの…」
>>100
「もぐもぐもぐ、あうあう〜、おいしいなの〜!」
【嬉しそうに言っている】
「あう〜、またねなの〜!」
【そう言って手を振り見送った】
- 102 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/02(火) 00:02:11 ID:HnkBBDEo0
- >>99
「おいちょっと待てアテナァ!! ……ちぃ、行っちまいやがった」
店のドアから顔を出し、夜道を駆けていったアテナを見送った。
「統一国軍? 指導者ぁ? やれやれ」
ドアを閉め、ニヤリと笑いながら言った。
「面倒なことになってるね、どうも」
>>100
「その本人が飛び出していっちまいやがった。
お前も気をつけ……ああ、もう帰ったか」
くつくつと笑いつつ、クロスはゆっくりと店内を見渡す。
「ま、俺がいない間でも、みんな元気そうで何よりだ。
さてと。じゃあ俺も明日の開店に間に合うように、頑張りますか」
少し長めの髪の毛を後ろで縛り、エプロンをつける。
>>101
「さぁ? 何があるんだろうな。
できればニッチでコアでマニアックで、でもニーズがあるグルメがベストなのですよウィー」
ヒッヒッヒと笑いながらもエプロンをつけたクロスは厨房へ。
「じゃ、ディス。俺は明日の開店に向けて準備始めるから。腹が減ったら何か勝手に食べててくれ。
それじゃあ、おやすみ」
そう言ってクロスは厨房の中へと消えていった。
- 103 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/02(火) 00:07:18 ID:WVrfsEdY0
- >>102
「あうあう〜、たのしみなの…
なにがでるのかなの〜」
【嬉しそうに言う】
「あう〜、またねなの〜!
たのしみにしてるからなの〜!」
【微笑んで見送った】
「もぐもぐ、おいしいなの〜」
【嬉しそうにしながらリンゴを食べ始めた】
- 104 :伊藤宗佑:2010/11/03(水) 13:25:27 ID:7gFzKdaU0
- 「フッ!」
異能都市公園。
そこで大剣を振るう男がいた。
クラシックな細身のダブルのスーツにオールバックが特徴的な40代頃の男性。
その男性の周囲には無数の武器を持った骸骨が居る。
「全く……、キリがありませんね……、誰の仕業なのか」
切り払った骸骨の頭を足で踏み砕き、ノイズに戻しながら呟く。
何者かがFirstのシステムにハッキングし、現実にモンスターを呼び出し、事件を起こしているのだ。
- 105 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 13:29:43 ID:9qS3TsAM0
- >>104
「うおー……なんか大変そうだなおい」
辺りに散らばる残骸を蹴飛ばしつつ、一人の男が現れた。
黒い髪に灰黒の双眸。黒いロングコートがもうなんか地味。
シゴト
「これはアレか? 戦跡調査を終えたばかりの黒金サンは手伝った方が良いのか?」
宗佑を取り囲む骸骨の群れを見て、黒金は言った。
- 106 :伊藤宗佑:2010/11/03(水) 13:34:17 ID:7gFzKdaU0
- >>105
「おや、黒金さんですか」
振るう大剣はシンプルながらも豪奢な印象。
スーツも品の良いブランド品。
割と目立つ。
「そう、ですねぇ。出来ればお願いしたいかと」
剣を高く掲げる。
大剣に混沌の魔力が集まっていく。
VRSKILL混沌魔法とVRSKILL魔法剣の融合による混沌剣技だ。
「祓魔剣!」
魔力を纏う剣の一閃により、目の前の骸骨が数体まとめて吹き飛ぶ。
レベル帯としては大体40頃の不死モンスター、ヘルタースケルターだ。
- 107 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 13:41:49 ID:9qS3TsAM0
- >>106
「りょーかい。お困りの市民を助けんのが仕事だからな」
黒金が右の拳を天高く掲げた。その拳には黒い霧が纏われる。
邪気だ。
硬化の力を持つその邪気は空気自体を硬化させ、形を変え――巨大な爪となる。
「う――らぁッ!!」
右から左への一薙ぎ。
それだけで何体かの骸骨を切り裂き、そしてその内の何体かは消滅する。
続けて更に骸骨の群れへと突貫した。
(……ほぼ一確なら狩れるな)
完全にネトゲ思考だった。
- 108 :伊藤宗佑:2010/11/03(水) 13:46:19 ID:7gFzKdaU0
- >>107
「っふ、ありがとう御座います」
骸骨の数はおよそ100程。
二人でやればそれほどかからないだろう。
「祓魔剣――」
剣を振りかぶり。
「――散ッ!」
オプションスキル拡散。
剣技の威力を下げる代わりに範囲を広げた。
10体ほどが一度に巻き込まれ消えていく。
下がってもこの威力。
この男、どれほどの廃プレイヤーなのか。
- 109 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 13:52:10 ID:9qS3TsAM0
- >>108
「うおっ……なんだよそれ廃人乙」
尋常ならざるその威力に若干引きつつ、骸骨達を薙ぎ払っていく。
時に切り裂き、時に突き刺し、時に掴み取り――投付ける。
爪形態、割と万能だった。
そして。
「これで――――ラストォ!!」
骸骨の頭を掴み、地面へと叩き付ける。
クリティカルでも出たのか、派手なエフェクトと共に消滅した。
「…………良いな今のエフェクト。派手で」
割と真剣に呟いた。
- 110 :伊藤宗佑:2010/11/03(水) 14:00:14 ID:7gFzKdaU0
- >>109
「っくく、自分のゲームの廃人にならない開発者など、居ませんよ」
ヘルタースケルターは全て消えた。
が、次の瞬間。
「ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ!」
大きさ5メートル程の骸骨が現れる。
腕が8本有り、その全てには巨大な剣が握られている。
ボスモンスター、シヴァスケルトンだ。
「ッ……!全能宝玉!」
手のひらにノイズが走り、虹色の宝玉が現れ,それを握りつぶす。
すると、宗佑と鋼の体に虹色のオーラがまとわりつき、属性耐性と全能力を上昇させた。
- 111 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 14:03:54 ID:9qS3TsAM0
- >>110
「はっはー、そいつぁ正論、だ……って、おい」
笑って顔を上げると、そこに居るのは巨大な骸骨。
「……聞くまでも無いんだが、一応聞いとく。これも倒すのか?」
見上げた状態で硬直し、尋ねる。
一応爪――能力が向上しているせいか、サイズが二周りほど巨大化している――は解除していないようだ。
- 112 :イリガル:2010/11/03(水) 14:08:21 ID:7gFzKdaU0
- >>111
鋼の質問に。
「――、すいません、お願いします」
宗佑の体の表面にノイズが趨る。
ノイズが消えたそこには、漆黒の外套を纏い、白銀の鎧で武装した騎士がいた。
「――混沌剣技」
剣を振り上げる。
「カオスグラビティ」
シヴァスケルトンの全身を不可視の圧力によって拘束する。
それでもなお、骸骨は剣を振り上げた。
狙いは鋼のようである。
- 113 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 14:15:05 ID:9qS3TsAM0
- >>112
「……ですよねー」
言うと、小さく苦笑。
「何でもアリだな、開発者――っつーか、廃人さんよ」
黒金に向かって振り降ろされる剣。
それに対して、黒金は回避行動を取らない。
――取る必要が無いからである。
ゴッ! という岩盤に何かをぶつけたような音が響いた。
「――痛ってえな。墓っちまったらどうすんだ……
……あ、“こっち”だとマジで死ぬんだっけか」
大骸骨が振り下ろした剣は、黒金に直撃した。
が、それまでだった。
硬化の邪気を右腕に集中させ、その腕で事実『受け止めた』。
無論、黒金は数メートルほど後ろへと押しのけられてはいたが。
「つーことで、お返しだこの野郎オォォォ……」
- 114 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 14:16:34 ID:9qS3TsAM0
- //途中送信ェ・・・
「つーことで、お返しだこの野郎オォォォ!」
巨大な爪を振り上げ、そしてそのまま大骸骨に飛びかかる!
- 115 :イリガル:2010/11/03(水) 14:17:24 ID:7gFzKdaU0
- >>113
「あ、因みに、この垢は私のプライベート用なので、不正なしの本当の実力ですよ」
剣を掲げ、更に圧力を増して行く。
シヴァスケルトンの動きが更に鈍くなる。
「ガアアアアアアアアアッ」
振るう剣は遅い、しかし、かなり重い。
- 116 :イリガル:2010/11/03(水) 14:20:39 ID:7gFzKdaU0
- >>114
「あ、因みに、この垢は私のプライベート用なので、不正なしの本当の実力ですよ」
剣を掲げ、更に圧力を増して行く。
シヴァスケルトンの動きが更に鈍くなる。
「ガアアアアアアアアアッ」
振るう剣は遅い、しかし、かなり重い。
しかし、それ故鋼の動きに付いていくことが出来なかった。
ドグシャァッ!!
骸骨の右腕が二本吹き飛び、辺りに骨の破片を撒き散らす。
「征魔黒剣――」
剣を突きの構えにした。
「――集突ッ!!」
オプションスキル一点特化。
範囲を狭くし、攻撃力を挙げる技だ。
漆黒の波動が骸骨の首をえぐりとる。
首は落ちていないが、後僅かで倒せるだろう。
「今です!黒金さんっ!」
- 117 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 14:25:37 ID:9qS3TsAM0
- >>115,116
「おま……それこそ廃人じゃねーか」
力に押されていた以上に宗佑に引きつつ、
「ナイス削り廃人! 後は――任せろ……ッ!!」
骸骨の残った腕に着地して、右腕を再び掲げる。
爪の形を取っていたそれは、粘土を捏ねるように形を変え――
「――――《鉄・鎚》!!」
――巨大なハンマーとなった。
黒金はそれを、骸骨の頭に全力で叩きつける!
- 118 :イリガル:2010/11/03(水) 14:29:31 ID:7gFzKdaU0
- >>117
「フフッ……私に取って、Firstは第二の人生ですから」
セカンドライフを目的としても居るゲーム故、間違っては居ないがどうしても廃人にしか聞こえない。
ドゴォッ!
頭部に鉄槌がめり込んでいく!
メキメキメキ……バキィッ!
砕けた。
骸骨は呆気無く、砕け、その体をノイズに消していった。
「……よし」
それを確認して、宗佑は呟いた。
「ありがとう御座います、黒金さん」
- 119 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 14:33:44 ID:9qS3TsAM0
- >>118
「改めて言うわ、廃人乙。いやマジで」
地面に着地して、砂埃を払いながら言う。
「ああ、中々楽しかった」
大きく口を開けてはっはー! と笑った。
「……しかし、大変だな。
結構な頻度で出てる訳だろ? “こっち”に」
- 120 :イリガル:2010/11/03(水) 14:35:50 ID:7gFzKdaU0
- >>119
ザザザザ……
表面にノイズが走り、スーツ姿に戻る。
先程まで戦っていた男性とは思えない。
「お褒めに預かり光栄です」
誉められていない。
そして黒金の言葉に。
「そうなんですよ……、お恥ずかしい話で私以外は戦闘を得意としないのでね。
必然的に社長自ら尻拭いと言う……」
苦笑する。
- 121 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 14:39:16 ID:9qS3TsAM0
- >>120
「褒めてねーy……いやなんでもない」
カノッサの
「はっは。 適当に事情の分かる 連中でも呼べば良いんじゃねーのか?
どうせ暇してる奴らばっかだろカノッサなんざ」
どうでもよさそうかつ適当な事を言う。
こいつは元居た所が元居た所だけに、感覚が少しばかりズレている。
- 122 :イリガル:2010/11/03(水) 14:42:29 ID:7gFzKdaU0
- >>121
「PIRIODはほぼ独立した部署ですからねぇ……」
苦笑し。
「まぁ、一応今も会社ではシステムから対処してもらっていますしね……っ」
携帯が鳴り、それに出る。
顔色が変わる。
「はい、了解です」
電話を切り。
「すいません、そろそろ次の仕事に行かせてもらいます」
そう言うと宗佑は走り去っていった。
- 123 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/11/03(水) 14:44:56 ID:9qS3TsAM0
- >>122
「あー、最近は変わってんだな色々と」
およそ理解していない風に呟く。
「……ん、そーか。ま、その、なんだ。頑張れ。
また暇だったら手伝ってやんよ」
適当に手を振って、黒金も何処かへと歩き去った。
- 124 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/04(木) 00:56:43 ID:WVrfsEdY0
- 【異能都市病院…605号室】
「……う〜」
【包帯でお腹のあたりをきつく巻かれている】
【ディスは担ぎ込まれてから緊急手術を受け、どうにか意識を取り戻したのであった】
【ちなみに医者からは】
「危ないからこの刀は貴重品入れに保管しておきます。
あと傷がふさがるのはまだかかりますから数日は絶対安静です。」
【といわれており、全く動けないのである】
- 125 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 00:59:33 ID:.6prKP66O
- >>124
ドゴゴゴゴゴゴッ
「ちょって通りますよ〜!」
【突如響き渡る轟音、次の瞬間病室の壁をぶち破って現われたのは】
「うほほ〜い!」
【お馬鹿の乗るフォークリフトであった】
- 126 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/04(木) 01:04:01 ID:WVrfsEdY0
- >>125
「あう〜?いったいだれなの〜」
【ゆっくり顔をあげて轟音の主を見る】
「『じょうげん』なの?なにしてるなの〜」
【少し不思議そうな顔で言う】
- 127 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 01:09:05 ID:.6prKP66O
- >>126
「ん?やぁお嬢さん!」
【フォークリフトを元素分解して消し去り、壁を直しながら笑っている】
「いやぁ、笑わせようと思ったんだけど、以外と微妙な出来でね〜!」
【どうやらフォークリフトはネタでディスを笑わせようとしていたらしい】
「はい、お土産」
【フルーツの入ったバスケットを差し出す、やはりお見舞いの品と言ったらこれである】
- 128 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/04(木) 01:13:11 ID:WVrfsEdY0
- >>127
「あうあう〜。わらうの?
よくわからないけどなの…ありがとなの〜」
【微笑んで返した】
「あう〜。くだものなの〜!
おいしそなの!」
【バスケットを見て嬉しそうに言う】
「あうー、あしたになったらたべるなの〜。
きょうはなおったばっかりだからいっぱいたべるのだめなの〜」
【ため息をついて言った】
- 129 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 01:17:23 ID:.6prKP66O
- >>128
「ははははは!お嬢さんには笑顔が似合ってるからね!」
【親指を立ててウインク】
「あぁ、そうだね、明日にでもゆっくり食べなさい」
【話してる間にも、壁の修復は済んだようだ】
「しかし、こんな時間によく起きてたね?」
【フォークリフトで来た者の台詞には思えない】
- 130 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/04(木) 01:20:00 ID:WVrfsEdY0
- >>129
「うん、だいじょぶなの!
あう〜、でもほかのひとがしんぱいなの」
【少し不安そうに言う】
「あう〜、ちゃんとあしたになの〜。
…えっとなの…ずっとねてたから…おきたのすこしまえなの〜」
【恥ずかしそうに頭を掻く】
- 131 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 01:22:48 ID:.6prKP66O
- >>130
「ん?他の人?」
【そりゃあ病院だから他にも大勢入院しているはずだが】
「そうか、私は最近ずっと起きてるからね!」
【どうだ凄いだろう、みたいなオーラ】
- 132 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/04(木) 01:25:58 ID:WVrfsEdY0
- >>131
「あう〜。きのうのたたかいでいっぱいひとがたおれてたからなの…
だいじょぶかなの…」
【心配そうな顔で言う】
「あう〜?だいじょぶなの?」
【今度は上弦に心配そうな顔をする】
- 133 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 01:32:00 ID:.6prKP66O
- >>132
「ん〜……絶対とは言えないけど、大丈夫じゃないかな?」
【少し考えて答える】
「この街の病院は有能だし、君達が敵をやっつけたじゃないか」
【カラカラと笑う上弦はあまりにもいつも通りだった】
「ははははは!大丈夫さ!今日は何もしてないから疲れる事も無いしね!」
- 134 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/04(木) 01:35:35 ID:WVrfsEdY0
- >>133
「そっかなの…うん!
だいじょうぶだよねなの!」
【すこし希望がもてたのか、再び微笑み返した】
「あう〜、つかれてないならだいじょうぶかなの〜。
でもねたらもっとゆっくりできるなの〜」
【そう言って軽く手を振る】
- 135 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 01:46:59 ID:.6prKP66O
- >>134
「あぁ、大丈夫だとも!
私は嘘はつかないからね!」
【嘘ばかりな上弦だが、今回は本当だ】
「ん〜……じゃあ私も寝ようかな?」
【ディスに言われて、ちょっと寝ると決めたようだ】
- 136 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/04(木) 01:48:14 ID:WVrfsEdY0
- >>135
「うん、なおったらあいにいきたいなの」
【軽く微笑みながら頷いた】
「そうしたほうがいいなの〜。『でぃす』も
ちゃんとねるからなの」
【大きく頷いた】
- 137 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 02:33:52 ID:.6prKP66O
- //申し訳ない、遅れました
>>136
「そうだね、会いに言って、一緒にご飯でも食べたならきっと楽しいよ」
【ディスの頭を撫でて、上弦は笑う】
「うん、じゃあそうするよ
じゃあお嬢さん、遅くまで有り難う、また会おうね?」
【そう言って、上弦は病室から出ていくのだった】
- 138 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/04(木) 02:41:03 ID:WVrfsEdY0
- >>137
「うん、いっしょにまたおかしつくるなの!」
【微笑みながら言った】
「あうあう〜、さよならなの〜!」
【手を振りながら見送って言った】
「…ねむれないなの」
【ディスはそう言ってずっと天井を見つめていた】
//お疲れです。キニシナイ!
- 139 :黒沢小百合:2010/11/06(土) 23:48:01 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「…………。」
小百合は疲れた様子で
カウンターにこしかけ、腕に顔をうずめた。
(秋祭り……か。)
- 140 :アテナ:2010/11/11(木) 22:58:10 ID:7gFzKdaU0
- 異能都市、公園。
「寒いな……」
公園のベンチに座り、星空を見上げる赤毛の少女。
傍らには松葉杖、服の隙間からは包帯が見え隠れしている。
「全部――、終わったのか」
息を吐く。
冷たい夜風に、息が乗り、白く辺りを浮遊し消えていく。
「――どうしようかな、これから」
只の女の子になった自分。
新しい自分を始めるために、昔の自分を知る者の居ない此処でやり直すと決めたのだ。
「ねぇ、F・F」
きぃいぃいぃん、と甲高い音を返す。
「学校、さ。行ってみようと思うんだ」
ちょっとした決心と、ワクワクが込められた声で、相棒に語りかけていた。
- 141 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:00:19 ID:WVrfsEdY0
- >>140
「あったかいの〜」
【公園のベンチ。同じく包帯を巻いた少女が焼き芋を食べながら座っている】
「もぐもぐもぐ、ふー」
【とっても美味しそうだ。後アテナにはまだ気づいてないようである】
- 142 :アテナ:2010/11/11(木) 23:01:54 ID:7gFzKdaU0
- >>141
「ん?」
目線を横にやると、見慣れた少女が。
少し緩んだ顔で、話しかける。
「やほ、ディス」
- 143 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:05:15 ID:WVrfsEdY0
- >>142
「っむ?あう!『あてな』なの!」
【驚いた表情でディスが駆け寄ってくる】
「もうだいじょぶなの?けがはなの!」
【とても心配そうである…】
- 144 :アテナ:2010/11/11(木) 23:06:24 ID:7gFzKdaU0
- >>143
「ん、大分、かな。お医者さんにはもう少し寝てなさい、って言われた」
苦笑する。
よく見るとコートのしたは入院着だ。
「ちょっと、さ。外出たくなったんだ、無性に」
- 145 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:09:16 ID:WVrfsEdY0
- >>144
「あう〜。けががひどくならないようにきおつけてねなの」
【とても心配そうである】
「その…ほかのひとたちだいじょぶかなの…」
- 146 :アテナ:2010/11/11(木) 23:10:52 ID:7gFzKdaU0
- >>145
「ん、伊達に鍛えてないから平気だよ」
心配ないように、微笑む。
「皆無事だったよ、ケガも治るようなのだったし。
アルバトロスは、解散したから。これからのアタシは」
松葉杖をついて立ち上がり、空を見上げ。
「アタシは、只のアテナ」
- 147 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:15:31 ID:WVrfsEdY0
- >>146
「あうあう、そうなの〜。
でもけがすぐになおってよかったの〜」
【どこか嬉しそうな顔だ】
「そっかなの、これからはおしごとでいっぱいになるわけじゃないなの!」
【そう言ってほほ笑んで続ける】
「あうあう、じゃあ『あてな』さいしょになにがしたいかなの〜」
- 148 :アテナ:2010/11/11(木) 23:17:22 ID:7gFzKdaU0
- >>147
「ん、でもアタシも包帯まみれだ」
腕の包帯を見て、ディスといっしょーと呟く。
そしてディスの言葉に。
「ん、そうだな――、普通に学校行って、普通にAGカフェで働きたい、かな」
普通ということを奪われた身だからこそ、どこまでも普通に憧れていたのだった。
- 149 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:20:15 ID:WVrfsEdY0
- >>148
「あうあう、いっしょなの!」
【軽く冗談みたいに言う】
「そっかなの、ふつーにせいかつしたいなの。
うん、ふつーなのがいちばんなの!『でぃす』も
ふつーにせいかつするのがすきなの」
【何度か頷いて言う】
- 150 :アテナ:2010/11/11(木) 23:21:57 ID:7gFzKdaU0
- >>149
「ん、仲間だねー」
気の抜けた其の笑いは、本来の少女の物だった。
「そだね、取り敢えず……えと、確か千夜学園だっけ?調べてみたんだけど、行ってみようかな、って」
- 151 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:24:17 ID:WVrfsEdY0
- >>150
「あうあう、はやくなおるといいなの〜」
【アテナの包帯をみて軽く微笑む】
「あう〜、あそこなの!うん、あそこにはいるのがいいの!
いいところだからなの〜」
【どこか嬉しそうである】
- 152 :アテナ:2010/11/11(木) 23:25:54 ID:7gFzKdaU0
- >>151
「でもお医者さんがびっくりしてたよ、普通なら二週間ぐらい寝たきりだってさ」
割りとあり得ない。
そしてディスの話を聞き、一つの結論を。
「あれ、ディスももしかしてそこ通ってるの?」
- 153 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:29:30 ID:WVrfsEdY0
- >>152
「あうー、なるほどなの。やっぱりじょーぶなの〜」
【感心している】
「うん、あそこにいってるの〜!
たいーくがいちばんとくいなの!」
【自信たっぷりに言った】
- 154 :アテナ:2010/11/11(木) 23:30:34 ID:7gFzKdaU0
- >>153
「ふっふー」
自慢気だ。
「体育かー、アタシも負けないよ!」
強気な笑みで、言う。
- 155 :アテナ:2010/11/11(木) 23:31:35 ID:7gFzKdaU0
- >>315
自分のは、二人かー
良方と新だね。
そういえばてんさいさんのキャラで学生見なかったもんねww
アテナ「えー……」
- 156 :アテナ:2010/11/11(木) 23:32:05 ID:7gFzKdaU0
- //うぐああああ!誤爆ッ!ごめんなさい!
- 157 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:33:15 ID:WVrfsEdY0
- >>154
「あうあう〜、でも『でぃす』だってじょーぶだからなの」
【ぐっと拳を握る】
「あう〜、おんなじくみだったらたいへんかもしれないの〜」
【ちょっと気にしているみたいだ】
- 158 :アテナ:2010/11/11(木) 23:34:13 ID:7gFzKdaU0
- >>157
「じゃあ、さ。今度又、勝負しよ?」
笑って。
「かけっこでもさ、ケンカでもさ。これからは、何だってできるもん」
楽しそうに。
- 159 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:38:02 ID:WVrfsEdY0
- >>158
「うん、わかったの!
けがなおったらしょうぶしよなの!」
【大きく頷いて言った】
「おべんきょだとまけるかもだけどなの〜」
【ちょっと恥ずかしそうに言う】
- 160 :アテナ:2010/11/11(木) 23:41:00 ID:7gFzKdaU0
- >>159
「ん!」
楽しそうに、嬉しそうに。
寒空の下笑う少女の顔は、何よりも暖かかった。
「勉強はアタシも苦手だな……」
苦笑して。
「――、さてと、そろそろ帰らないと愛香達に怒られちゃうや」
松葉杖に体重を掛け、一歩踏み出す。
「改めて、よろしくね『ディス』!」
そう言い、微笑むとアテナは森の中へ歩いていった。
- 161 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/11(木) 23:45:12 ID:WVrfsEdY0
- >>160
「あうあう〜、だったらまけないかなの〜」
【ちょっと嬉しそうだ】
「あう、そうなの〜。またよろしくねなの〜!『あてな』なの〜!」
【笑顔で手を振り見送った】
「ふー、たのしみなの〜」
【嬉しそうな顔でディスも歩き出す】
- 162 :イメル:2010/11/13(土) 21:56:47 ID:ZOM.z7ps0
- 「んー、寒くなってきたな」
冬服プリーツスカートの下にはタイツ、首元にはマフラー。
もうすぐ冬だ。
「……ふ、ふふ」
無意識のうちに尻尾を振る。
冬が好きだ。故郷の突き刺さるような寒さを思い出して、少し悲しくなるけれど。
伸びをしながら、街を歩く。
- 163 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/13(土) 21:59:53 ID:WVrfsEdY0
- >>162
「あう〜。いきがしろくなったの〜」
【嬉しそうな声が別の場所から聞こえてきた】
「もうすぐふゆなのかなの〜」
【いつもの格好でディスは歩いていた】
- 164 :イメル:2010/11/13(土) 22:02:48 ID:ZOM.z7ps0
- >>163
「む、ディスか」
見知った顔を視界に確認し、そちらに近づく。
「今晩は、だ。ディス、寒くは無いのか?」
耳をへたり、と垂れさせて。
首を傾げながら問う。
- 165 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/13(土) 22:07:32 ID:WVrfsEdY0
- >>164
「あう〜。『いめる』こんばんわなの〜!」
【嬉しそうに手を振る】
「あう〜、あんまりさむさかんじないからへーきなの〜」
【のんきに言っている…】
- 166 :イメル:2010/11/13(土) 22:11:43 ID:ZOM.z7ps0
- >>165
「……お前は寒さを感じないからいいだろうけど、見てるだけで寒くなる人種と言うのが居るんだ」
屈んで目線を合わせて見る。
「それにな、感じないから大丈夫。では、駄目だぞ?
冷やすことは身体によくない。いつの間にか凍傷やら霜焼けになっていた、なんて間抜けな負傷はしたくないだろう?」
ほら、これ。
そう言って自分のマフラー(クリーム色の地に赤と黒のチェック模様)をディスに巻こうとする。
なんとなく、こんなこと妹にもしたっけなあ、と思い出しながら。
- 167 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/13(土) 22:15:40 ID:WVrfsEdY0
- >>166
「あうあう〜、そっかなの…
うん、きおつけるなの…」
【少し申し訳なさそうだ】
「あうあう、からだがうごかなくなったらたいへんなの〜。」
【何度も頷いて言う】
【そしてマフラーを巻かれると】
「あう、あったかいなの〜。
ありがとなの、うれしいの〜」
【途端に笑顔になって、頬をマフラーにすりすりさせる】
- 168 :イメル:2010/11/13(土) 22:21:30 ID:ZOM.z7ps0
- >>167
「うむ。冬には冬の服装、これ大事!」
こくこく。
笑うディスを見て、やっぱり思いだすのは昔のことだった。
「……あのこ、今何処で何してるかな。寒さに凍えてたりしないだろうか」
多分それは無い(前、真冬に夏服で走り回ったバカなので)。
- 169 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/13(土) 22:25:23 ID:WVrfsEdY0
- >>168
「あうあう〜、ほかにもかったほうがいいのかなの〜…」
【少し困った顔をしている…】
「あう?『ふぇんりる』のことなの?」
【首を傾げた後、軽く微笑んで言う】
「だいじょぶなの〜。『ふぇんりる』ずっとげんきだったの!
だからいまもげんきにしてるの〜」
【そう言ってディスは空を見上げた】
「あう〜、おんなじおそらなのかなの〜」
【きれいな星が輝いていた】
- 170 :イメル:2010/11/13(土) 22:30:20 ID:ZOM.z7ps0
- >>169
「少なくとも、コートなんかはあった方がいいと思う。
寒さに強くなるだけじゃなく、いろんなものを隠して持ち歩けるし。あと、特殊な素材のモノを買えば、防御が厚くなる」
ふむー、と考えながら言ってみる。
けれど、子供服のサイズでそんな特殊な素材のコートなんぞあるだろうか、と。しまったなーと後から思った。
「……そ、だな。あの子は随分強くなった。きっと、同じ星を見ているさ」
真上を見れば、冬の大三角だか何だか。きっと、少女にも見えている。
〜おまけ〜
「……わぅうー……おこたが恋しいです……」
実際はどっかの山中でぶつくさ嘆いていたとか何とか。
- 171 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/13(土) 22:35:08 ID:WVrfsEdY0
- >>170
「う〜ん…こーとなの…
かってもらえるのかなの…」
【ディスはどこか悩んでいるようだ】
「あうあう、そうなの…
かえってきたときには『いめる』よりおっきくなってるかもなの〜!」
【そう言って大きく手を広げた】
「うん、ここといっしょのおそらなの…」
- 172 :イメル:2010/11/13(土) 22:37:50 ID:ZOM.z7ps0
- >>171
「買う……んー、やっぱり外套は値が張るしなあ。
知り合いに、『つくって』もらえるような知人の心当たりは?」
んー、と。こちらも少し困った顔で。
「む……それは良くないな。私も鍛錬を積んで、強く大きくなってあの子を迎えねば。
ディスも、そうだろう?」
にやと笑って、ディスに視線を戻した。
- 173 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/13(土) 22:42:43 ID:WVrfsEdY0
- >>172
「あうあう〜…つくれるひとなの〜…
よくしらないの…だれがいるのかなの〜…」
【困った顔だ】
「うん、『でぃす』も『ふぇんりる』がしんぱいしないくらい
つよくなりたいなの!」
【大きく手を振り上げて言った】
- 174 :イメル:2010/11/13(土) 22:46:07 ID:ZOM.z7ps0
- >>173
「むう……今、私が考え付いたのは、紅コートのやたら派手な男……名前何て言ったっけ? 黒須?
とにかくそんなんだな」
この都市の中心人物であるクロスさんをそんなん呼ばわりしよったでェーッ! さすがイメルさんやで!
「そうだな。鍛錬あるのみだ! きっとあの子も吃驚するほど強くなっているぞ!」
なにせ私の妹だからな、と胸を張って笑う。
- 175 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/13(土) 22:50:13 ID:WVrfsEdY0
- >>174
「あうあう〜。『くろす』はこーとつくれるなの〜?」
【意外そうな顔だ】
「うん、とっくんがんばるなの!」
【大きく頷いた】
- 176 :イメル:2010/11/13(土) 22:55:21 ID:ZOM.z7ps0
- >>175
「なんかあの人モノづくり得意じゃなかったか? 記憶違い? あれ?
まーいっか」
まーいっかで片付けるこの責任感の無さ。
「その意気だな、私も頑張るとしよう。
さて、もうこんな時間だ。ディスも早く帰りなよ」
ひらりと手を振って、踵を返して歩き始める。
- 177 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/13(土) 23:00:40 ID:WVrfsEdY0
- >>176
「そっかなの〜…うん、あってみようかなの…
でもまたおみせにいないんだけどなの…」
【ディスは困った顔で言った】
「あうあう〜、わかったの〜。いそいでかえるの!
またねなの〜!」
【ディスも手を振って、反対の方へと歩いていく】
- 178 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 22:07:35 ID:hGStfPTM0
- 「……で」
手を擦り合わせながら戸を開ける。
流れ込んできた冬間近の風が予想以上に寒く、青年の身を震わせた。
街中のとある一件。
日本風の家屋は「魔導具店」としてひっそりと営業していた。
「どういうわけか、またなのです」
二度目のリメイク。
青年は溜め息を吐くと寒そうに店の奥へと戻っていき、客が来るのをのんびりと待っていた。
- 179 :武藏 新:2010/11/15(月) 22:13:04 ID:7gFzKdaU0
- >>178
「へぇ、こんな所に……」
魔導具店の前を通りかかった男が興味深そうに店を覗いている。
身長2メートル超、ツナギにブレザーと言う格好。
腰にはパンパンに物が詰め込まれたベルトポーチに野太刀。
頭の上には三毛猫(♂で名前はジョナサン)が乗っていると言う色々とアレな姿だ。
そして、其の見た目に反して男は魔術師でもあった。
店が気になった男は、店のドアを開け、少し窮屈そうに入ってくる。
「開いて、るよなぁ?」
- 180 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 22:18:15 ID:hGStfPTM0
- >>179
「おや、いらっしゃいませ」
青年は鼻に掛った眼鏡を押し上げ、客を見た。
壁に掛っているのは棒や円盤。
それの大半が見た事の無い様な者ばかり。
見た事のある物があったとしても、それも少々違った物なのである。
「何を探してるんです?」
椅子に座り、足元のヒーターに手を翳していた。
- 181 :武藏 新:2010/11/15(月) 22:20:07 ID:7gFzKdaU0
- >>180
「へぇ、面白いもんばっかだなぁ」
興味深そうに品物を見ている。
猫も興味津々に、にゃぁ、と鳴いた。
そして店主の問に。
「いや、特に欲しい物も無いんだが――、そうだなぁ」
考え込む。
「金属加工に使える物とかないか?」
- 182 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 22:26:56 ID:hGStfPTM0
- >>181
「金属加工、ですか」
青年はヒーターの前で手を叩くと立ち上がる。
腰下まで伸びる髪を三つに結い、さらにそれを一つに纏めた長い黒髪。
「それです、と……」
店内を見渡し、視線は上に。
そのまま一回転し、猫が視界に入る。それと同時に猫が鳴いた。
「おお、猫です」
妙にキラキラした目。
- 183 :武藏 新:2010/11/15(月) 22:29:35 ID:7gFzKdaU0
- >>182
「ああ、道具に陣とか掘る道具が壊れちまってな」
苦笑する。
そして店主の目がキラキラしているのを見て。
「――猫、好きなのか?」
頭の上の猫をあやしながら訊く。
そういえば普段は外で待たせてるのにうっかり連れてきちまったとか思っていた。
- 184 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 22:36:06 ID:hGStfPTM0
- >>183
「特別好き。と言う訳ではありませんが……。
そうそう猫ばかり見てる生活もしてなかったので」
非常に和んでる。
この青年。声や顔、体つきが非常に中性的である。背はそれなりに高いが。
「っとと、それですと」
はっ。として首を振る。
カウンター裏の棚から取り出したのはノートパソコン。
「具体的な使用方法などが解ればいい物が提供できますかも」
等とパソコンを当たりながら。
どうやら、これで商品管理等を行っている様である。
- 185 :武藏 新:2010/11/15(月) 22:39:48 ID:7gFzKdaU0
- >>184
「そうか、触るか?」
頭の上の猫をつまみ上げて差し出す。
かなり大人しく、人に慣れているようだ。
店主の顔をじろり、と見てにゃぁ、と鳴いた。
「使用方か?そうだな、武器に魔術的刻印入れて効果付与するのに使ってるな」
腰の野太刀を抜き放ち店主に見せる。
刀身にはかなり注視しなければ見えないほどの複雑精緻な刻印がびっしりと刻みつけられている。
更に、それに使用されている術式は巧妙に隠蔽されており、普通ならば解析するのはかなり難しいほどだ。
- 186 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 22:45:56 ID:hGStfPTM0
- >>185
「いいんですか?」
喜んだ。その笑顔が妙に子どもっぽい。
その割に、慣れた手つきで猫を受け取り、頭を撫でる。
「それ、ですと」
パソコンぽちぽち。
「奥の方にございますので少々お待ちを」
そう言うとにこーっとした緩んだ笑顔で新を見た。
- 187 :武藏 新:2010/11/15(月) 22:48:20 ID:7gFzKdaU0
- >>186
「おう、ひっかかねぇから安心していいぞ」
そう言うと猫を渡し、撫でる店主を眺めている。
「あいよ、ありがとさん」
仏頂面だが普段からこんな感じの表情である。
決して機嫌が悪いわけではない、むしろ機嫌がいい。
- 188 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 22:55:09 ID:hGStfPTM0
- >>187
「♪」
猫を見るのも珍しいと言っていたが、その割に扱う手つきは手慣れた物。
「……ってなるとお兄さん。
剣士と魔導師の両立なんですか?」
不意に、猫から目を離し首を上げて。
その際に下がった眼鏡を押し上げた。
- 189 :武藏 新:2010/11/15(月) 22:58:57 ID:7gFzKdaU0
- >>188
「結構機嫌いいな、ジョナサン」
少し微笑んで猫に話しかける。
猫は目を細めて喉をごろごろ鳴らしている。
「剣士、と言うには語弊があるし、魔術師っつーには得意分野が狭すぎる」
暫く考え。
「そうだなぁ……刀匠、てのが一番分かりやすいと思うぜ?」
刀を作る者故、自分の作る物の扱いには精通している。
それ故剣士とも言えなくはないが、やはり本質はモノづくりにある、と新は思った。
- 190 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 23:09:29 ID:hGStfPTM0
- >>189
「ジョナサン。というのですね、この猫は」
ふふ。と優しく笑って。
「ふむ、刀匠……。
先程の刀に魔術を掘りこんで造っていくと……。同じ日本刀型の遣いとしては非常に興味深いです」
そろそろでしょうか。と青年が振りかえる。
ちょうどそこにやってきた金髪の女。これまた長身。
『一夢! 言われたもの持ってきたぞ!』
煩い。
彼女の手に握られていたのは人差し指を覆うアーマーの様な者。例え辛い。
新と一夢を見て、驚愕の表情。
『き、客!?』
- 191 :武藏 新:2010/11/15(月) 23:12:42 ID:7gFzKdaU0
- >>190
「おう、気分で付けた」
猫の頭を大きな手で軽く撫でる。
目を細め気持よさそうな顔をした。
「一族代々技術伝えられてるからなぁ。しきたりとか面倒だから家は出たけど」
刀を鞘に収める。
そして、持ってきた女の言葉に。
「そうだ、客だ」
と簡潔に答える。
//今度こそ風呂行ってきます!
- 192 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 23:19:08 ID:hGStfPTM0
- >>191
「じょなさーん」
ジョナサンを持ち上げ、あやす。
その表情は何処までも愛らしく、子ども。お前何歳だよ。
「一度其の技、拝見してみたいです」
楽しげに笑う。
『この店に客とは珍しいな……!』
そう言いつつ、青年に付け爪(仮)を渡す。
『じゃ、私は晩ご飯作りの続きに言ってくるぞ! 因みに今日はカレーライスだ!』
「うわぁーい」
笑顔で手を振って見送った。かなり仲がいいのだろう。
「はい、おまたせしました!」
両掌を合わせた上にそれを乗せて、渡す。
//りょーかい!
- 193 :武藏 新:2010/11/15(月) 23:29:19 ID:7gFzKdaU0
- >>192
ジョナサンはにゃぁ、と可愛らしく鳴いており、まんざらでも無さそうだ。
「はは、今度な。あんまり見せるなって爺に言われてんだよ」
苦笑して言う。
「ま、ちょっとぐらいなら、いいか」
と呟き鉱石を一欠片取り出すが、見せる前につけ爪のような物を差し出されたため一旦しまう。
「ありがとさん」
そしてつけ爪を受け取り、それをしげしげと眺める。
- 194 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 23:35:55 ID:hGStfPTM0
- >>193
「そうですか。では、その今度を楽しみにしていましょう」
残念そうな表情を見せるが、直ぐに元に戻る。
猫を抱きかかえに戻しながら振り返る。
「まあ、それは魔力増幅の道具です。
魔力を流す時、その爪の先一点から魔力が流れるのです」
つけ爪の先を指差しながら。
外見は黄土色の金属に、藍色のバンド。といった感じ。
悪く、しかし解りやすくいえば金色のとんがりコーン。
「指先で人を掘るのは少々難しいでしょうが、慣れれば効果は高い筈です」
- 195 :武藏 新:2010/11/15(月) 23:39:31 ID:7gFzKdaU0
- >>194
「ああ、そうだな――」
名刺をベルトポーチから出す。
名刺には自分の名前と工房の住所が書いてある。
「ま、今度でも遊びにきてくれ。最近暇なんでな」
そして商品の説明を聞き、試しに人差し指に着けてみる。
「ん、普通に着けれるな」
軽く魔力を流してみる。
そして見ていると子供の時の懐かしい記憶が甦ってきた。
(そういえばとんがりコーン指全部に点けたりしてたなぁ)
- 196 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 23:45:06 ID:hGStfPTM0
- >>195
「おお、これは有難い」
受け取った後、ハッとする。
「では、こちらは変わりに名前を。空魔 一夢(カラマ イツム)と言います、宜しくお願い致しますね?」
「それ、魔竜の爪から出来てるんですよ。
魔力伝導率が高いから良いのが出来るんです」
倒すのには苦労しました……。と、苦笑いで話す。
- 197 :武藏 新:2010/11/15(月) 23:47:49 ID:7gFzKdaU0
- >>196
「一夢な。よろしく」
名前を繰り返し、右手を差し出す。
手は大きく無骨で、豆や火傷が沢山の職人の手だ。
「魔竜か……コイツでも、斬るぐらいは出来るかなぁ」
腰の刀を軽く撫でて。
- 198 :空魔 一夢:2010/11/15(月) 23:54:45 ID:hGStfPTM0
- >>197
「ええ、よろしくです」
手を握り返す。
その手は白く細く、尚且つ柔かい。
「並の刀では厳しいでしょうが、貴方の刀ならやってくれるのでは?
魔竜は体内機関をの殆どを火力を重きを置いてますから。自然と装甲は薄くなるものです。
少なくとも、その魔導具があれば問題無いでしょう」
ニッと笑った。
- 199 :武藏 新:2010/11/15(月) 23:58:25 ID:7gFzKdaU0
- >>198
軽く握り返し、暫くして離す。
ジョナサンが腕を伝って頭の上に帰っていく、どうやら定位置のようだ。
「まあ、基本形態じゃ骨が折れそうだが、竜殺しの概念持ちの携帯もあるし――」
刀を見て。
「あ、そうだ。之の代金は?」
ベルトポーチから財布を取り出しながら訊く
- 200 :空魔 一夢:2010/11/16(火) 00:07:18 ID:hGStfPTM0
- >>199
「でも、一人じゃ厳しかったですしね……」
魔爪を見て。
「えー、魔竜の爪、は」
「この程度。でしょうか」
と、電卓に数値を幾つか打ちこんだ後、それを新に向ける。
一万一千。少々学生には値が張るだろう。
- 201 :武藏 新:2010/11/16(火) 00:09:33 ID:7gFzKdaU0
- >>200
「そうか……、いつか狩りに行きたいもんだ。素材として興味がある」
少しわくわくしながら。
そして出された金額を見て。
財布を確認。
丁度2万と少しだ。
「お、小金持ちで良かった」
諭吉さんを2枚だして渡す。
- 202 :空魔 一夢:2010/11/16(火) 00:16:42 ID:hGStfPTM0
- >>201
「そうですねぇ……。
あの時、切り取ったのは爪だけでしたからね」
クス。と笑い。
少々割に合わない話な気もする。
「はい、それではお釣りを」
1000円札9枚を綺麗に重ね、渡す。
「ありがとうございます♪」
子どもの様な笑みを三度見せて。
- 203 :武藏 新:2010/11/16(火) 00:20:08 ID:7gFzKdaU0
- >>202
「竜の皮とか、気になるな。鞘の装飾に使ってみてぇ」
因みに新の刀の鞘は鮫皮の上に漆を重ね塗りした一品物だ。
そして釣りを受け取り財布に入れ。
「うし、そろそろ帰るわ俺」
懐中時計を確認して。
店のドアを開け、外に出ようとして振り向く。
「又来る。じゃあな一夢」
そう言うと手を軽く振って出て行った。
扉が閉まる直前に、にゃぁ、という鳴き声を残して。
- 204 :空魔 一夢:2010/11/16(火) 00:24:30 ID:hGStfPTM0
- >>203
「ええ、楽しみにしています。
その内工房にも寄らせて頂きますよ」
名刺を確認しつつ。
顔を上げて手を振ると、見送った。
「さ、て。と」
青年はパソコンを再び触る。
『一夢ー! カレーができたぞ!』
「ん、ありがとう♪」
『またゲームか、構わないが、偶にはそとにでてみてはどうだ? 楽しいぞ!』
「これも人間観察の一環ですよ」
くす。そう言って笑った。
- 205 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/18(木) 22:09:27 ID:SSMHlh/20
- 【公園】
「本当は日光に当ててあげたいんだけどねぇ……。
ごめんね、わたあめ。」
『きゅーっ。』
白い綿のような、もふもふした生物を肩に乗せた
さらに、夜だというのに日傘をさした少女が、
公園のランニングコースをゆっくりと散歩している。
- 206 :黒沢小百合:2010/11/21(日) 23:57:10 ID:SSMHlh/20
- 【千夜記念病院・特別病室】
「う……うぁ……
はぁ……はぁ……。」
小百合はあの後、自力で病院までたどり着いたが
そのまま倒れ、今に至る。
『Dr.ミュンヒハウゼン、昨日の患者の様子は?』
『ある程度、安定しましたがまだ体内に毒素が残っております。
彼女には気の毒ですが別所から特殊な解毒剤を運搬する10日の間、
あのまま、耐えてもらうしかありませんな。』
刺し傷は深かったものの、単純な刺し傷であったため
簡単な手術と魔術治療を行うだけですんだが、
毒を完全に解毒するにはいたらなかった。
『ところで、あの外の警備は何とかならんのかね?
搬入する薬品や備品まで調べている。あれでは通常の患者まで怯えてしまうよ。』
『千夜本社のお偉いさんらしいですし、当分は我慢するほかないでしょう。
一回の医者である我々にはどうともね。』
病院の周囲には千夜本社から派遣された異能持ちのSPが常に警戒に当たっている。
院内に入る人物、品物は全て検閲が行われているようだ。
- 207 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 00:08:05 ID:hGStfPTM0
- 【病院付近の空】
>>206
「この辺り……でしょうか」
青年は黄金の魔鳥の背中に乗り、病院を目指す。
やがて目的の病院を見つけ、入り口へ向うもその警備の手厚さに竦みを感じ、諦める。
「確か、この病室の筈です。
恐らく無駄足なのでしょうが、その時はその時です。一応、確認をお願いします」
黄金の魔鳥はその身体を窓に寄せる。
そこから侵入が可能かを調べるつもりらしい。
- 208 :黒沢小百合:2010/11/22(月) 00:17:42 ID:SSMHlh/20
- >>207
――ダンッ!ダンッ!
魔鳥が窓に近づいた瞬間、弾丸が飛んできた。
そもそも人が乗れる程に大きな鳥が警備が行われている
病室に近づけば見つからないはずがないのだ。
窓にはどうやら何らかの魔術がかけられている事は分かったが
材質や、どんな魔術がかけられていることかは分からなかった。
- 209 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 00:24:48 ID:hGStfPTM0
- >>208
『……何だッ!』
弾丸の音を察知し、飛びあがる。
反応が早かった事で、幸い一撃で落ちる事は無かった。
「弾……一体何処からです?
とりあえず一度引いて下さい」
5mをも優に超える黒い刀を手にし、周囲を見渡す。
- 210 :黒沢小百合:2010/11/22(月) 00:29:13 ID:SSMHlh/20
- >>209
地面を見れば数人のSPが
拳銃を発砲しているのが見えるだろう。
一夢は庭を巡回警備しているSPに見つかったのだ。
この調子ではすぐに、本社からの増援か
武装した警官がやってくるだろう。
- 211 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 00:42:54 ID:hGStfPTM0
- >>210
「っち、この距離から……!」
肩膝を魔鳥の背中に付けた状態で刀を握る。
それを横に振り、嵐の力で斬撃を飛ばす。
斬撃はSPの元へ飛んでいく。
風の性質から、威力は弱まっては居るが、それでも人を飛ばすには十分である。
- 212 :黒沢小百合:2010/11/22(月) 00:46:58 ID:SSMHlh/20
- >>211
斬撃はSPにあたる直前、
なにか、半透明の障壁のようなものに当たり消えた。
SPの中に異能者――
おそらく、防御壁を作り出すだとか、
そのような能力のものがいるようだ。
――ガーンッ!!ガーンッ!!!
銃声を聞きつけて、大口径の散弾銃で装備した
SPも駆けつけてきて、さらに騒ぎは大きくなる……。
- 213 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 00:55:30 ID:hGStfPTM0
- >>212
「マズイですね……。
早く如何にかして小瓶を届け無ければ。
あの毒は身体を造り直すまでは薬として機能しますが、
完全に戻った身体にはただの毒です。それも強力な……」
半ば説明口調。
『一夢ッ!!』
「避けて下さい!」
危なげな音を察知した魔鳥が上へ逃げる。
『どうするか!?』
「恐らく、無駄でしょうが屋上へ……お願いします」
- 214 :黒沢小百合:2010/11/22(月) 00:59:11 ID:SSMHlh/20
- >>213
屋上にはまだSPは配置されていないが、
十中八九、すぐに抑えられてしまう。
彼らの行動の速さからみて恐らく、
既に階段を上っている最中だろう。
一か八か屋内に入るか……?
- 215 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 01:05:37 ID:hGStfPTM0
- >>214
「……行きましょう。
少なくとも空の上よりはマシです」
『ああ、了解だッ!』
屋上に降り立つと扉へ向かって走り出した。
黄金の間超は金髪の女へと姿を変え、扉を蹴り破った。
『一夢ッ!』
「先へ進んでください! 罠に注意して!」
追いつけて無い。
- 216 :黒沢小百合:2010/11/22(月) 01:11:31 ID:SSMHlh/20
- >>214
室内は通常の患者も利用するためか
トラップの類は認められない。
しかし、下の階から上ってくる多数のSPの姿が
階段の吹き抜けから見て取れる。
――ドガッ!!ドゴッ!!!
やつらは院内だというのにお構いなく発砲してきた!
- 217 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 01:15:37 ID:hGStfPTM0
- >>216
『私を嘗めるんじゃあ無いッ!』
その鋼鉄の皮膚に簡単には傷は入らない。
重ねた手の平を突きだすと嵐の力がSPの集団へ。
- 218 :黒沢小百合:2010/11/22(月) 01:18:35 ID:SSMHlh/20
- >>217
先ほどの『障壁』の能力者はいなかったらしく、
嵐を受けたSPたちは風圧で後ろに吹き飛ぶ。
中には異能の一種を使っているのか、
その場で踏みとどまっているものも数人いるが
どれも前に踏み出すまではいたっていない。
- 219 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 01:22:17 ID:hGStfPTM0
- >>218
『次だ!』
大きく跳び、踏みとどまった男に拳骨を喰らわせようと振り下ろす。
「そこです!」
別の者には空魔が足元目掛け鉄針を飛ばす。
- 220 :黒沢小百合:2010/11/22(月) 01:29:08 ID:SSMHlh/20
- >>219
接近戦を行える――。
つまり、既に嵐の効力は消えうせているということ。
動けるようになったSPたちは廊下が狭いため一斉にかかってくることはないが
それでも一夢は2対1、場合によっては3対1の戦いを強いられることになる。
援護射撃の鉄針も時折、SPに命中しひるませるものの、
そこまで劇的な効果を与えるには至らず
このままでは埒が明かない。
- 221 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 01:43:05 ID:hGStfPTM0
- >>220
「このままだと明らかに僕たちの不利……」
『ならどうする!?』
「僕には如何にかできるから行っているんです!」
黒い魔導書を開く。
何やら呟き始め、のちにそれが魔法の詠唱であった事が解る。
「お願いします……!」
『仕方のない奴だ』
空魔の得意術である召喚術だ。
魂だけを呼ぶ降霊術とは違い、肉体も呼びよせる。
その術で呼ばれたのは大きな棺桶を背負ったくたびれた服に身を包んだ男。
しかし、手の先足の先の皮膚は無く、骨が露出している。死人だ。
『では、葬儀を取りつくろうとしよう……』
厳重に鎖に巻かれた棺桶を外す。
すると、棺桶自体が動き出し、近くのSP達を喰らっていく。
- 222 :黒沢小百合:2010/11/22(月) 01:49:17 ID:SSMHlh/20
- >>221
SPたちは棺桶に飲み込まれていき、
見る見るうちに数を減らしていく。
異能で抵抗しているものもいるが、
要領よくすりぬけていけば、小百合の部屋までたどり着けるはずだ。
- 223 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 01:49:23 ID:hGStfPTM0
- //すいません……明日は学校ですし眠気も酷いので今日は此処まででお願いします。
//また時間のある時にお願い致します……。
- 224 :空魔 一夢:2010/11/22(月) 01:52:41 ID:hGStfPTM0
- >>222
『一夢! 今だッ!』
『直ぐに行くのだ』
「ありがとうございます、二人とも」
二人の助けも受けつつ、先へ進んでいく……。
//すいません。ここまでで……。
- 225 :黒沢小百合:2010/11/22(月) 01:56:13 ID:SSMHlh/20
- // わかりましたー。
// 夜遅くまでありがとうございました!
- 226 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 00:32:45 ID:SSMHlh/20
- >>224
小百合の部屋はそこからそう遠くなかった。
ドアにはカードキーによる認証設備が施されているが
それ以外にも、なんらかの魔術の痕跡を感じる。
- 227 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 00:42:59 ID:hGStfPTM0
- >>226
「えぇい……」
病室にたどり着くが、ドアがあかない。
カードキーが必要である事を知り、思わず苦々しい顔をする。
カードキ等持っては居ない。それに、
「魔術処理……でしょうか?」
詳細こそ解らないが魔力の様な物を感じる。
「開ける方法は……」
- 228 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 00:46:48 ID:SSMHlh/20
- >>227
小百合の用心深さから考えるに、
生半可な方法ではこの防御を突破することは
難しいだろう。
しかし、あまりここで時間をかけるわけにもいかない。
警官隊が到着すれば、もし小百合に薬を渡したとしても
この病院は包囲され、脱出はこんなんになってしまう。
- 229 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 00:54:58 ID:hGStfPTM0
- >>228
「帰る訳にも行かないでしょうがぁ……!」
コートの裏に隠し持っていたナイフや針を投げつけるも扉は傷も付か無い。
「だのに扉が開かない」
扉を鋭く睨むように見つめ、
「扉の魔力を調べて見ますか」
と、扉に手を触れて自分の魔力を流してみる。
魔力の扱いは得意ではないが、流すくらいは出来る筈。
- 230 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 01:03:48 ID:SSMHlh/20
- >>229
扉に魔力を流した瞬間、
火花が散るような音と共に、魔力が押し戻された。
どうやら、扉を物理的に破壊できぬよう、
あらゆる攻撃に抵抗する術式らしい。
しかし、小百合が病院に担ぎ込まれてからまだ時間はそれほど経っていない。
大掛かりな術式を組む時間はなかったはずだ。
おそらく、それほど凝ったものではない。
- 231 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 01:15:14 ID:hGStfPTM0
- >>230
「窓にも掛けられていた魔力。
恐らくですがこれと同じ物……」
目の前の空間に魔力を流す。
空気中に溢れた魔力は白い光となって漂う。
指先で目の前の空間に文字列を書いていく。
すると、白い光が徐々に青みがかって行く。
「解除式、これで上手くいくといいのですが……」
その青い魔力の光を扉に押し当てる。
- 232 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 01:19:18 ID:SSMHlh/20
- >>231
一瞬、先ほどと同じく注いだ魔力が
押し戻されたが、徐々に抵抗が弱くなり術式は消えた。
扉にかかった魔術の解除は成功したようだが、
まだキーカードによる施錠が残っている。
強引に破壊して入るか……?
- 233 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 01:24:31 ID:hGStfPTM0
- >>232
「上手くいったようです」
扉に手を触れて見て、確認する。
カードシステムの装置をじっと眺め、
「院内の不何処かにはあるか誰かが今持っているはず……。
ここで扉を破壊するのは間違いなく自分の首を絞める結果に成る」
しかし、
「一体どうやって手に入れれば……」
と、周囲を見回して自分がこの病院について何も知らない事に気が付いた。
- 234 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 01:33:56 ID:SSMHlh/20
- >>233
警備という仕事の性質を考えれば
おのずと鍵のありかが見えてくる。
これほどまでに、厳重な防備であるが
もし、何者かの進入を許し、さらに中から鍵を
かけられてしまったらSPたちは部屋に入れなくなる。
また、緊急に場所を移動させなければならない事態が起こるかもしれない。
つまり……SP全員ではなくとも、
彼らの中の少数はカードキーを持っているはずなのだ。
- 235 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 01:40:58 ID:hGStfPTM0
- >>234
「……つまり!」
足を屋上の方向へと返し、
『一夢! 私はどうすればいい?』
「取りあえずは静かに」
先程まで交戦していたSP達を調べ始める。
- 236 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 01:46:14 ID:SSMHlh/20
- >>235
SPの一人のポケットの中から、
銀色のカードが出てきた。
千夜記念病院のロゴが押されているところを見るに
これがカードキーと見て間違いないだろう。
遠くに、パトカーのものと思われる
赤と青の明かりが見える……急がなければ。
- 237 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 01:52:56 ID:hGStfPTM0
- >>236
窓から見える光にかなりの驚きとあせりを見せる。
「少しやり過ぎた事をしてしまいましたね……。
人間観察も無為に突っかかるのは次から無しにしましょう」
急いで小百合の部屋の前に。
「これで開きますかね?」
かなり不安げな顔に成りつつ、カードを翳す。
- 238 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 01:59:48 ID:SSMHlh/20
- >>237
――ピッ
軽い電子音と共に、
無機質な金属の扉が横にスライドして開いた。
「うぅううぅぅう……。」
室内は非常に暗く、外からではよく分からないが
小百合のうめき声が時折聞こえる……。
- 239 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 02:04:23 ID:hGStfPTM0
- >>238
「……相当苦しんでいる様ですね……」
相当の焦りだったためもしかして撃つ場所を打ち間違えたとか、
量を誤ったかとかそう言う事を考えていたが。
「とにかく、これを……」
小瓶を取り出し、置く場所を考えたが、
もし壊されたり捨てられでもしたらと考えると危険である。
置手紙を残したところで信じる人などいないだろうし……。等と考えていた。
- 240 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 02:07:56 ID:SSMHlh/20
- >>239
ようやく、暗闇に目が慣れてきた。
病室はそれなりに広いが
医療用の器具と、小百合のベッドしか置かれていない。
小百合の意識はないようだが、
時折、苦痛に悶えながらうめき声を上げている。
- 241 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 02:13:15 ID:hGStfPTM0
- >>240
「ごめんなさい……」
頭を下げて謝る。
此処で飲ませる事も考えたがそれでは別の問題が発生する。
「むぅ……ここで大丈夫でしょうか?」
小百合の目の届く位置においておく事にした。
彼女が目を覚ませばこれの存在に気付く筈である。
- 242 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 02:19:10 ID:SSMHlh/20
- >>241
「う……ぅあ……
いたい……いたいよぉ……。」
小百合に一夢の言葉が届いたかどうかは分からないが
とりあえず『薬を届ける』という目標は達成できた以上、
今回の潜入のかろうじて成功というべきだろう。
後は警官隊の目を逃れ、ここから立ち去るだけだ。
- 243 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 02:24:13 ID:hGStfPTM0
- >>242
「は、早く出ましょう……」
最早潜入と呼べるのかどうか怪しいレベルではあるが。
足早に部屋を出て、
「逃げるなら屋上から、ですかね……」
そういうと屋上へ駆けていく。
- 244 :黒沢小百合:2010/11/23(火) 02:31:42 ID:SSMHlh/20
- >>243
幸いな事に、警官隊はまだ到着していない。
どうやらこの付近の大きな道路で事故があり、
回り道を余儀なくされているようだ。
今なら問題なく、飛び去る事が出来るだろう。
- 245 :空魔 一夢:2010/11/23(火) 02:34:50 ID:hGStfPTM0
- >>244
「誰も居ない……?」
『一夢、それより逃げるぞ!』
「ええ、そうしましょう」
言い終わると黄金の魔鳥に姿を変える金髪の女性。
その背中に飛び乗ると素早く病院を去っていく。
- 246 :黒沢小百合:2010/12/02(木) 21:05:11 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「ふう、まったく。
あまり管理が行き届いていませんね……。」
今日も店主不在のAGカフェの手入れに精を出す小百合。
まだ自宅療養期間中ではあるが、体を動かさないと
どうにも落ち着かないのであった。
- 247 :黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/02(木) 21:13:15 ID:sn9myzSMO
- きい、とドアの開く音がして、やけに図体のでかい男がAGカフェに入ってきた。
「店長ー――は、うん。やっぱいないのな」
入ってくるなり小さく呟き、店内を見回す。
「やあ、お久しぶりっす……て、自宅療養はいいんですか、主任」
右腕に――というか右腕以外に選択肢はないが――持ったファイルを掲げ、挨拶をした。
- 248 :黒沢小百合:2010/12/02(木) 21:21:53 ID:SSMHlh/20
- >>247
「こうして体を動かしていないと、どうにも気が収まらなくて。
会社に行っても止められてしまいますから、代わりにここに居るだけの事ですよ。」
小百合はカウンターを雑巾で磨き上げながら、
黒金の声だけを聞いて返事を返した。
「そのファイルは?」
見てもいないのに、黒金がファイルを手にしているのを
言い当てるあたり、『スタンド』を使ってでもいるのだろう。
- 249 :黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/02(木) 21:29:18 ID:sn9myzSMO
- >>248
「そーいうもんですかね……。
俺は休める時にゃ休んでたいもんですが」
よいせ、と言いながら適当な席に腰かける。
「……! あー、この間のてんやわんや関連に――あと、前に頼まれてた依頼の資料っす」
こちらを見ずに指摘した小百合に少し驚いた様子で、黒金は言った。
この間のてんやわんや――というのは、恐らくこの店の店主の話だろう。
最近はこういった事後処理に回ることが多い黒金だった。自主的に。ニートじゃないよ。
- 250 :黒沢小百合:2010/12/02(木) 21:37:40 ID:SSMHlh/20
- >>249
「『休めるから休む』のではなく、
『働けるから働く』のです。勤勉は美徳ですよ?」
ひと段落着いたのか、ようやく黒金へと振り向いて。
今日の小百合はいつものスーツとは違って、非常にラフな格好だ。
「ふむ、よろしい。
これはクロスさん関連のもの……。
こちらは……なるほど。」
簡単に資料に目を通した小百合は渋い表情を浮かべて。
「私は出来るだけ早く、といったのですがこれほどまで遅延したのは
なにか理由があるのですか?明確な理由が無いのでしたら
報酬はそれなりのものになると覚悟しておいてください。」
- 251 :黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/02(木) 21:47:26 ID:sn9myzSMO
- >>250
「美徳……ですか。うーむ」
根っこから人間としての出来が違うんだな、なんて一人で納得し、小百合の問いに答える。
「っと、あー……えっと。何て言えばいいんだか、持っていかれまして」
右手で左袖を持ち上げ、その中身がないことを暗に伝えた。
「腕も取り返す、仕事もする、両方やらなくちゃあならないって奴です。
無論ここまで遅れたからには、今回の報酬は無しでも――いや、前金まで回収してもらっていい位っすよ」
そんな事を言うくらいならもっと早く動け、とお叱りが飛んできそうな事を言った。
- 252 :黒沢小百合:2010/12/02(木) 22:03:44 ID:SSMHlh/20
- >>251
「よろしい、では貴方の言葉どおり
報酬は無し、前金もあなたの次の給金からあらかじめ
引いておくのでそのつもりでいてください。」
小百合はそんなことが理由になるか、
とでもいうように給料の事を告げる。
「で、その左腕はいったいどうしたのですか?」
// ごめんよちょっとレスが遅れた。
- 253 :黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/02(木) 22:12:29 ID:sn9myzSMO
- >>252
「了解。近い内に――っつーとまたアバウトですが本当に。近い内に実行します」
と、いつも以上に真剣な表情で了承した。当然か。
「個人的な因縁……というか、いつの間にか面倒な連中にマークされてたんですがね」
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、頭をぽりぽりと掻く。
「カノッサ機関技術部、第三研究科――だったかな。そんな奴らに襲われまして」
//お気になさらずー
- 254 :黒沢小百合:2010/12/02(木) 22:21:10 ID:SSMHlh/20
- >>253
「カノッサ機関、ですか……。
貴方の個人的な因縁ならば廃人になろうが
死のうが結構ですがわが社に問題を持ち込まないように。」
現状、千夜はカノッサと敵対はしていない。
小百合としてはあまり係わり合いになりたくないのだろう。
「理想としては、あなたがあくまでも『個人の力』で
カノッサの力をそいでくれるとこちらとしても助かるのですがね。」
- 255 :黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/02(木) 22:31:03 ID:sn9myzSMO
- >>254
「その辺りの心配は一切無用ですよ。
俺の問題な訳ですし、千夜に迷惑をかける場面もない。
これまた早い内にケリつけます」
黒金鋼は嘘を吐いた。
何食わぬ顔で、何時もの調子で、何気無く、嘘を。
機関とケリをつけるなんて――できる訳が、無いのに。
「……それじゃあ、俺はこの辺りで。
次にお会いするときは、依頼の完了を手土産にでもしてきます」
そう言い残して席を立ち、黒金はAGカフェを去った。
- 256 :黒沢小百合:2010/12/02(木) 22:33:53 ID:SSMHlh/20
- >>255
「……期待していますよ。」
小百合の顔はその言葉と反し、
機体などしていない事がありありと伺える。
(あの調子なら、死んでしまうかもしれませんね……。
優秀な部下ですし、むざむざ失うのは惜しい。ううむ……。)
小百合は黒金の背中を見ながら
思考に没入していった。
- 257 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/03(金) 22:25:03 ID:WVrfsEdY0
- 【街の中を一人歩いている少女】
「もぐもぐ…なんだかつかれたの」
【ため息をつきながらおにぎりを食べる】
「ゆきはふるかなの〜」
【そう言って空を見上げてくんくん鼻を鳴らした】
- 258 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 20:32:19 ID:9qS3TsAM0
- 「いやー、もうすっかり冬だねえ」
「…………がーう」
都市中心部、とある公園。
銀色の髪をした小柄な少年が、小さな銀色の子犬(?)を頭に載せている。
「なになにどうしたのさシロ。んな不機嫌そうにして」
「がーう!」
子犬としてはその扱いに不満を言っているようだが、少年は生憎人間もどきなので理解できない。
「あっはっは日本語でお願いしたいな」
「ぐるる……」
楽しげに笑う少年。性格が悪い。
- 259 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 20:36:55 ID:/vSr6vf20
- /ふぁーっははははははははははは!!!\
なんか知らんが上空からアホまるだしな声が聞こえます。
少年が上を向いたなら、紫色の光の軌跡を残しながら夜空を飛び回る一匹のアホが見えることでしょう。
そのアホが前を見ていないことは確定的に明らかで、今にも電柱に頭をぶつけてしまいそうなのはきっとどうでもいいことです。
- 260 :金髪の青年:2010/12/05(日) 20:38:52 ID:hGStfPTM0
- 「さむっ……」
相変わらず寒そうに街を歩く青年。
家から帽子を持ってきたようですがそれでも寒い様です。
「慣れないな」
等と言いつつ公園を歩いています。
- 261 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 20:42:27 ID:9qS3TsAM0
- >>259 OBAKA
「……なんだろうこの 愉快 な声は……って」
頭に乗せた子犬に手をやり、落とさないようにして上を見る。
「…………」
ぽかーん。
何だアレの言葉も出ない。
とりあえず静観を決め込んだご様子。
>>260
「…………」
子犬的な物を頭に乗っけた少年が、ぽかーんと呆けながら上の方を見上げている。
「……ん? やあ、どうもお兄さん。こんばんは」
と、視界に入ったまともっぽい人物に挨拶。
「時にお兄さん、あれ――何だか解る? 僕は解らない」
なんか飛んでる物を指差して、少年は問いかけた。
- 262 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 20:46:21 ID:/vSr6vf20
- >>260>>261
/ふぁはははははははははははははははははははhピギッ\
言わんこっちゃありませんでした。彼は電柱に頭をぶつけて、少年と青年の居る公園の方へ墜落、
/ヒュルルルルルルルルルルルルルルルルルr\
……墜落、して、あれっこれ二人は逃げないと危ないんじゃあないでしょうか。
BAKAはそんなこと露知らず、一直線に墜ちてくる――――
- 263 :金髪の青年:2010/12/05(日) 20:48:19 ID:hGStfPTM0
- >>261
「知らん」
言われた箇所を見つめ、首を振る。
>>262
「あ、落ちるぞ」
等と呑気に言っています。
「……待て、こっちに来てるぞ!」
- 264 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 20:51:33 ID:9qS3TsAM0
- >>262
「うわ、わ、わわわわわわ――――!」
慌てふためく少年とか子犬とか。
少年は左手で子犬を押さえ、右手を天にかざす。
「《中間物質》生成!」
言うと、少年の頭上に2m四方の真っ白な板が生まれた。
そしてそれは、何故か重力とか知らんよ? 的な態度で宙に浮かんでいる。
おBAKAはぶつかるかもしれない。
>>263
「逃げるかこの下に来るかした方がいいかもよお兄さーん……」
真っ白な板の下で屈み込んで、少年は言った。
- 265 :金髪の青年:2010/12/05(日) 20:56:14 ID:hGStfPTM0
- >>264
「そうさせて貰う」
そういうと走り込んで白い板の下へ。
- 266 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 20:57:10 ID:/vSr6vf20
- >>263>>>>264
/ゴッシャァア\ /ヒギィラメェアタマオカシクナッチャウゥ!!\
BAKAは真っ白な板にしたたかに頭を打ちつけました。
しかし彼はもんのすごい体重をしており、板に大きな罅を入れて、
\ゴッシャァアアア/
二人の居る地点からわずかに逸れた地点へ、まっさかさまに落ちました。
大きな大きなクレーターを創り出し、ものすごい砂煙を立てて。
煙が晴れたころには、クレーターの中心でヤムチャのように転がっているBAKAが見えることでしょう。
- 267 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 21:00:23 ID:9qS3TsAM0
- >>265
「ふっふーん、この《中間物質》はそれなりの強度があるかr」
ゴッシャァア。
>>266
「けっほけっほ……一体何が――」
砂煙を手で払いながら、小さく呟く。
「ヤム……紫色の髪した人ォーッ!」
ボッスンさんマジリスペクトな感じで叫んだ。
「……えーっと。大丈夫?」
BAKAの横に屈みこみ、つんつんと頬をつつく。
- 268 :金髪の青年:2010/12/05(日) 21:02:56 ID:hGStfPTM0
- >>266
「……成程」
BAKA。か。
>>267
「おい、お前とコレはどういう関係だ?」
近くまでより、首を傾げて聞く。
- 269 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 21:06:44 ID:/vSr6vf20
- >>267>>268
「きゅうぅ……」
目をぐるぐる回しながら倒れているこの青年、よくよく見れば背中から鋼鉄の翼、飛行機のそれに酷似したそれを生やしている。
おまけに手と足も鋼鉄、これじゃあ相当な体重を持っていて、白い板を(ギャグ補正だけど)割っちゃったのも頷ける、かもしれない。
少年にツンツンされてもなかなか目を覚まさない。
――もう一つ、彼が身に纏っている軍服。
それは明らかに、「カノッサ機関空軍」の制服であることが、二人に解るだろうか。
- 270 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 21:09:18 ID:sn9myzSMO
- >>268
「初対面だよ……多分」
この軍服は見たことあるような気がするけど。
と、少年は呟くように。
>>269
「……あー、やっぱりそうだ。
僕の“書庫”にあるのと完全に一致って奴だね」
つんつんがばしばしへと移行する。
(しっかし何故空軍……? 飛んでたけど)
- 271 :金髪の青年:2010/12/05(日) 21:13:02 ID:hGStfPTM0
- >>269
「……はぁ―――ほぅ」
溜め息を着こうとしてある物が目に入る。
鉄の腕や翼も気に成ったが、その服。
「カノッサ機関空軍」
青年の来ているコートも似たようなデザインをしている。
>>270
「多分、か」
隣の少年を一度睨む様な視線で見つめ。
「機関員、だな。コイツ」
- 272 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 21:17:29 ID:/vSr6vf20
- >>270
「いひゃい! いひゃいっ!」
ようやく起きた。べちべちべち。
「……あれ、ここどこ?」
>>271
「ぬぬ! 貴様、俺様の着てるなんかガッチガチした服と似たよーなの着てるな!
偉大なる俺様に一歩でも近づきたくてペアルックから始めたのか! ふぁっはっはその心はありがたく頂戴するが正直キモいぜ!」
か ん ち が い (しかもかなりウザい)
- 273 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 21:20:30 ID:sn9myzSMO
- >>271
「みたいだね……うん。このデザインは空軍みたいだけど」
頭の先から爪先までをじっくり見て、少年は言う。
「侵略にでも来たのかな? BAKAっぽいけど」
>>272
「あ、起きた」
だがぺちぺちは止めない。
「何処、って……いや見ての通り公園だけど」
ぺちぺちぺちぺち。
「っていうか、お兄さん。その服を見るに機関の関係者?
返答次第でぺちぺちがゴッシャァアゴッシャァアになるよ」
ぺちぺちぺちぺち。
- 274 :金髪の青年:2010/12/05(日) 21:24:34 ID:hGStfPTM0
- >>272
「あー、いや。そうじゃないんだが……」
結局、溜め息を漏らす。
>>273
「だとしたら止めもするんだが」
少年を見た後、もう一度機械人を見る。
「BAKAだしな……」
この男、良く見れば機関のコートを着ている。
- 275 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 21:29:28 ID:/vSr6vf20
- >>273
「……公園、把握した。けどさ、」
べちべち叩かれる頬がほんのり赤くなっていく、しかし青年はそれよりも。
「『キカン』って、何だ?」
その単語の意味が、解らなくて。
髪と同じ色をした紫の瞳がぱち、ぱち。二回大きく瞬いた。
>>274
「ちがうのかー? じゃあ何なんだよー?」
ぱちぱち、きょとん。
どうやら彼は、自身が来ているその服の意味が解っていないようで。
- 276 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 21:32:48 ID:sn9myzSMO
- >>274
「BAKAだもんねえ……」
うーん、と唸る。普通に酷い。
「……っていうか、お兄さんも機関関係者? そのコートとかコートとか」
今さらだけどさあ、なんて面倒そうに言いなから。
>>275
「oh...何て言うのかな。その服のメーカー?」
間違っちゃいないけど。
「もしかしてもしかすると、お兄さん記憶喪失ってたりする?」
機関に関する記憶を消され、適当に“廃棄”される――なんてのは、珍しい話でもないから。
少年は自らの“知識”に照らし合わせ、そんな事を尋ねた。
- 277 :金髪の青年:2010/12/05(日) 21:39:05 ID:hGStfPTM0
- >>275
「同業者。とでも言っておけば解りやすいか?」
少々違うが。と付けくわえて。
>>276
「BAKAの扱いは解らん」
此方も負けじと吐き捨てる。
……っていうか何に負けるんだ。何に。
「何、末端の一般兵だ」
と、一本のナイフ?短剣?
どちらとも取れそうな長さ・デザインの刃物を取り出す。
新たに制式採用された軍刀で、現在は優秀な兵士のみに支給されているものだ。
- 278 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 21:42:00 ID:/vSr6vf20
- >>276
「めーかー……?」
その喩えもよく解らないらしく、首を捻る。
「キオクソーシツ、……何故知ってる!?
すげーなお前チョーノーリョクシャか! まあ俺様の方がすげーけどな!」
ふぁーはっはっはっは!
どうやらそのようです。
>>277
「ドーギョーシャ? 良くわかんねーけど、『そうだった』のかもしんねーな!」
ふぁーっはっはっはっは!
「そうだったのかもしれない」という言葉の意味、果たして。
- 279 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 21:46:59 ID:sn9myzSMO
- >>277
「まあBAKAだし仕方ないね」
やれやれと肩を竦めた。
「へー……あ、それ技術部の」
何科だったかは記憶していないが、どこかの科がそんなものを作っていたような気がする。
「っていうと、なかなか“優秀”なんだね」
何処か含みのある言い方で。
>>278
「あー、いや、うん。何でもない。気にしなくてもいいよ。うん」
面倒くさがった。
「ふっふっ、僕は天帝(暗黒微笑)だからね」
ちっちっと指を振り、男に言った。
「そかー、記憶喪失かー……」
うーん、と再び唸る。
灰色の彼奴にでも聞けば書庫を調べてくれるだろうが――
「――癪だなあ」
- 280 :金髪の青年:2010/12/05(日) 21:56:53 ID:hGStfPTM0
- >>278
「ん、俺は知らないがな」
気に留まりつつも、深い意味は無いと判断し、流す。
>>279
「BAKAはBAKAでもこのタイプは手に負えん」
と、首を振る。
「良く解らんが渡された。中々面白い物らしいな」
二つ折りの軍刀の刃を出してみる。
「一応、な。俺だって力はある」
- 281 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 22:01:52 ID:/vSr6vf20
- >>279
「いいのかー……ん、なにが?」
癪だ、と呟く少年に首を傾げる。
今までの行動を顧みるに、彼はこれっぽっちも「軍人」らしくはなかった。だから、捨てられたのだろうか。
>>280
「知らねーのかよなんだよ!」
ぷんすかぴー。
- 282 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 22:05:13 ID:sn9myzSMO
- >>280
「もっとからかい甲斐のあるBAKAならねえ……」
「ふーん……凄いんだねえ、お兄さんは」
先程までの雰囲気は何処へやら、破顔一笑微笑んだ。
>>281
「いや、こっちの話。嫌な知り合いがいてねー。
顔を思い出すだけでイラッとするよ」
両の掌を上に向け、溜め息。
「君――の服に関係してなくもないかもしれなくてさ。ちょっと思い出しちゃった」
- 283 :金髪の青年:2010/12/05(日) 22:08:07 ID:hGStfPTM0
- >>281
「詳しい事はな」
バーカ。と言ってみる。
>>282
「唯のBAKAだからな……」
「少々出来てしまったせいで、こんな場所に飛ばされる破目になった」
と、鼻で笑う。
- 284 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 22:14:10 ID:/vSr6vf20
- >>282
「ふーん。
俺様もムカつくやつ知ってるわ、お前くらいの歳のガキんちょの癖にめっちゃくちゃ偉そうなヤツ」
多分こいつはこの後の夜道で得体の知れない影に襲われることとなる。
「……マジで? 俺様、なんでこんな服着てるのか知りてーぞ。
そいつ紹介してくれよ」
>>283
「バカじゃありませ(↑)ーん! バカって言うやつがバカなんです(↑)ーぅ!!」
なんかイントネーションがムカつく。
- 285 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/05(日) 22:22:24 ID:sn9myzSMO
- >>283
「うん。そろそろBAKAがゲシュタルト崩壊を起こしそうだね」
「……ま、悪いところじゃないんじゃない?
標的<邪気眼使い>探しには事欠かないだろーし」
笑ったまま、そんな事を吐く。
こいつも一応邪気眼使いではあるが。
>>284
「あー、やっぱどこにでもムカつく奴ってのは居るもんだよねー」
あははは。
因みにこいつは路地裏で見つかることになるらしい。
「はいはい、えーっと……」
パーカーのポケットから携帯を取りだし、呼び出す。
「……あ、もしもーs」
ぶつっ。
「…………切られた」
時間置いてここに電話してみて、と少年は一枚の紙を差し出した。
「さて、僕はそろそろ帰らないとABの再放送が始まっちゃうから帰るよ」
割りとアニメ好きらしかった。
その辺を歩いていた子犬を抱え上げると、
「それじゃあねー、お兄さん方。
縁が合ったら、また会おー」
とてとてー、と公園から去っていった。
- 286 :金髪の青年:2010/12/05(日) 22:27:52 ID:hGStfPTM0
- >>284
「俺が1回。おまえが3回……っと。
さて、どっちがバカなんだか?」
言い終えて、右手の2と左手の3を見せつける。
>>285
「なら止めるか」
「幾ら力が有ったとしても、
新米をこんなところに置くとは思えないんだがな……」
ナイフを折りたたみ、懐に直した。
「ああ、またな……」
と、少年を見送った後に。ひとり呟く。
「聞く事が有ったんだが。次でいいか」
- 287 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 22:31:33 ID:/vSr6vf20
- >>285
「おう、あんがと。またなー!」
路地裏マジ怖い。
手を振って少年を見送る彼はユイにゃん派だった。
>>286
「ぐ、ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ……」
弱過ぎるッ!
「なんだよなんだよもー! お前も、あのガキんちょも!
俺様の服についてなんか知ってんなら教えろよう!」
ぐぎぎー!
- 288 :金髪の青年:2010/12/05(日) 22:35:57 ID:hGStfPTM0
- >>287
「そんな大した事は知って無いぞ。俺は末端の一般兵だからな」
と、両手を上げて降参気味に。
- 289 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 22:39:41 ID:/vSr6vf20
- >>288
「だーから! 何の! マッタンなわけ!?
てゆーかマッタンってなんだ! 地名か!」
末端≠マンハッタン
どうやら彼は、「カノッサ機関」という概念を知らないらしい。
- 290 :金髪の青年:2010/12/05(日) 22:43:51 ID:hGStfPTM0
- >>289
「……」
渋った顔。
余り物を言わないのは面倒事が嫌いだからだとか。
「はぁ……仕方ねぇな。
お前のその服は「機関」の、「空軍」の奴だ」
- 291 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 22:53:10 ID:/vSr6vf20
- >>290
「……キカン、クウグン……」
その二つの単語を反芻。何回も、何回も、何回も。
少しの時間が経って、声がぶつりと途切れた。
「……だっめだ、全然思い出せねー。
俺様一体ナニモンだ? ぜんっぜん、わかんねぇ、……」
頭を下に。視線は地面。
やかましかった彼が、見る見るうちに静かになっていく。
- 292 :金髪の青年:2010/12/05(日) 22:56:59 ID:hGStfPTM0
- >>291
「俺はお前の事は全く解らん」
BAKAの肩を叩き、擦れ違い歩いていく。
「俺はラインハルト=アドヴァルド。
頼ってくれるなら頼ってくれていいさ」
等と言いつつ、そのまま公園を後にしていった……。
- 293 :なんか紫の髪した軍人さん:2010/12/05(日) 22:59:39 ID:/vSr6vf20
- >>292
「むぁ……名前なげぇよ」
六 文 字
「……むー、俺様めっちゃ難しい人間だったのか……まあ最強だから仕方ねぇな。
仕方ねーから今日も空を飛ぶぜー! ……んー、テンションあがんねぇ」
なんか調子がおかしいな、と。
首を捻りながら、彼も公園を後にした。
- 294 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 22:06:42 ID:WVrfsEdY0
- 【公園】
「あうー…なんだかきれーになってきたの」
【周囲に飾られたイルミネーションを嬉しそうに見回している…】
「なんだかなにかありそうでたのしみなの…」
【ベンチに座ったまま微笑んでいた】
- 295 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 22:09:24 ID:7gFzKdaU0
- >>294
「くぅぅううううう! ふっかつぅぅ!」
公園をよたよたと歩くアテナ。
一時退院の許可が出たのだ。
両脇に松葉杖を突き、ふらふらと歩いている。
服はパジャマでその上にコートを羽織った物。
髪は少し伸び、型ぐらいのセミロングであった。
パジャマの裾から見える足などには包帯が見え、少々痛々しい者がある。
- 296 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 22:14:15 ID:WVrfsEdY0
- >>295
「あうあう?こんばんわなの〜」
【大きく手を振ってアテナを見ている】
「あうあう!だいじょぶなの!?」
【驚いた顔で近付いていく】
- 297 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 22:16:25 ID:7gFzKdaU0
- >>296
「あ、ディス」
手をふろうとするも両腕がふさがっていた。
心配そうな顔をするディスを見て苦笑。
「大丈夫大丈夫、一時的だけど、退院していいってさ」
- 298 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 22:20:01 ID:WVrfsEdY0
- >>297
「あうあう、でていいっていわれたなの…
それならだいじょうぶなの〜」
【安堵の表情を浮かべる】
「でもゆっくりしたほうがいいなの…」
【包帯を巻かれた体を見つめて言う。】
- 299 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 22:22:20 ID:7gFzKdaU0
- >>298
「ん、だから家に帰りがてら、散歩でもと思ってさ」
疲れたのか近くのベンチに座り込み、松葉杖を横に立てかける。
「でも、ねー。ちょっと、速く強くならなきゃいけない、理由が出来ちゃったから」
空を見上げながら呟き。
「ゆっくりするわけには、行かないんだ」
- 300 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 22:26:55 ID:WVrfsEdY0
- >>299
「そうなの…おさんぽだったの〜」
【成程ー、と感心している】
「あう、はやくつよくならないと…」
【それを聞いてどこか不安そうな顔になって、口を開く】
「なにかあったなの?その…またあたらしいてきがきたの?
そういうときはみんなもいるから、むりしないでなの」
【心配そうに言った】
- 301 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 22:29:49 ID:7gFzKdaU0
- >>300
「いや、敵じゃないよ。私の、大切な友達のため」
一人称や、彼女の纏う雰囲気が多少変わっているのにきづくかもしれない。
何処か、遠くを見ているような、そんな感じ。
そしてディスの言葉に微笑んで。
「大丈夫、無理は慣れてるし、誰かに頼ることも私は出来るから、ね?」
ディスの頭に右手を伸ばし撫でようとする。
- 302 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 22:34:02 ID:WVrfsEdY0
- >>301
「あうあう、たいせつなおともだち…
そっかなの…」
【どこか不思議そうな顔でアテナを見つめる】
【ディスの髪の毛はすこし肌触りがいい。】
「うん、『でぃす』もなにかひつようだったらてつだうからなの…
よろしくねなの?」
【それでも少し心配そうだ。】
- 303 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 22:35:59 ID:7gFzKdaU0
- >>302
「うん、ディスと同じくらい、大切な子なんだ」
笑いながら。
心配そうなディスを見て。
「だいじょーぶ、力を貸して欲しいときは、言うから、さ」
よっ、と勢いをつけて立ち上がろうとするが多少ふらつき、手をベンチにつく。
ゆっくりと松葉杖を取り、体を支えた。
- 304 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 22:38:15 ID:WVrfsEdY0
- >>303
「あう、だいじなともだち…
そのこをたすけるためにつよくなるんだなの…」
【ディスは事情を予想しているようだ。】
「うん、でもまずは…けがをなおさないとねなの。」
【そう言いながらアテナに巻かれた包帯を見る】
- 305 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 22:43:03 ID:7gFzKdaU0
- >>304
「ん、そだねー」
あえて軽い調子で、言う。
よたよたと歩みを進めていくが苦笑し振り向く。
「むー……悪いんだけど、森の入口まで、付いてきてくれない?
入り口まで行ければ家に帰れるからさ」」
- 306 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 22:47:42 ID:WVrfsEdY0
- >>305
「あう〜、それならがんばらないとねなの!」
【大きく頷いた】
「あうあう、わかったの!むりしないようにしないとだからねなの!
もりはどこなのかなの?」
- 307 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 22:49:21 ID:7gFzKdaU0
- >>306
「調子良くなったら、箱庭で修行しようかな……」
両手のグローブのF・Fを見て言う。
「えっとね、そんなに遠くないよ。噴水のところからちょっと言ったぐらいの所」
松葉杖を器用に扱いながら歩いて言う。
- 308 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 22:53:31 ID:WVrfsEdY0
- >>307
「あう〜、はこにわでしゅぎょうするならてつだうなの!」
【ガッツポーズをとって言う】
「そっかなの…そこまでならすぐなの!
あ、でも『あてな』たいへんそうだからなの」
【心配そうにアテナの体を見たディスは】
「ちょっとてつだうなの」
【そう言ってアテナに巻かれている包帯に意識を集中させる。】
【アテナの体を包帯の操作能力で持ち上げるつもりのようだ】
- 309 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 22:56:27 ID:7gFzKdaU0
- >>308
「ふふふー、本気の本気モードで限界まで頑張るから、付いてこれるかなー?」
得意げに言う。
そして、ディスが包帯で自分を持ち上げようとするのに逆らおうとはせず身をまかせる。
気丈に振舞ってはいたものの、やはり体に大分負担が掛かっていたようだ。
戦闘では凄まじい膂力を発揮する其の肉体はしかし、思ったよりも華奢で、軽いだろう。
- 310 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 22:59:10 ID:WVrfsEdY0
- >>309
「あうあう、なら『でぃす』だってほんきでやるからなの!」
【ディスも元気そうにほほ笑んで言った】
「なんだかかるいみたいなの…」
【すこし驚いた顔で言う。】
「うん、じゃあいこなの!」
【ディスは意気揚々と歩きだす。アテナの体もフヨフヨと浮遊するように並んで移動していく。】
- 311 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 23:04:16 ID:7gFzKdaU0
- >>310
「ん、楽しみにしとくね」
包帯の上で微笑みながら言う。
「皆私のこと筋肉の塊みたいだと思ってるみたいだけど、案外普通だよ?」
侵害そうな表情で。
「うん、有難うね」
それ程距離はない、数分歩けば着くだろう。
- 312 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 23:08:02 ID:WVrfsEdY0
- >>311
「まかせといてなの!」
【自信満々の顔で言った】
「あうあう、『でぃす』もかるいからそっくりかなの〜」
【ニッコリほほ笑んで言った】
「どいたしましてなの、もうすぐもりがみえてくるの〜」
【微笑みながら森へと歩いていく】
【ほどなく森への入り口が見えてきた。】
- 313 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 23:11:11 ID:7gFzKdaU0
- >>312
「ん、やるときは連絡するね」
包帯の上で寝転びながら。
そして、ソックリとの言葉に少し嬉しそうな顔をする。
「なんか、そういうの嬉しいよね」
そして、森の前には赤く発行する魔方陣があった。
「ありがと、ディス。そこの魔方陣に私置いてくれる?」
- 314 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 23:18:06 ID:WVrfsEdY0
- >>313
「うん!わかったの!たのしみにしてるの!」
【大きく頷いた】
「あうあう、ちょっとうれしいなの。にてるのってなの!
なんだか、いっしょみたいでなの!」
【軽く笑いながら言った】
「あう、ここにおくなの?わかったの!」
【そう言って包帯を操作して魔法陣の上に置く】
- 315 :萌葱 アテナ:2010/12/07(火) 23:20:13 ID:7gFzKdaU0
- >>314
「ん、速く私も治さないと!」
少々元気の出た様子で言う。
「ん、これでおっけー!あ、そうだ。ケガ治ったら千夜行くことになったから、宜しくね!」
そう言うと、魔方陣が発光し、消えていった。
どうやら深い森の奥に家があるため転移陣を設置していたようだ。
- 316 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/07(火) 23:22:59 ID:WVrfsEdY0
- >>315
「あうあう、おだいじになの」
【軽く微笑んだ】
「あうあう!がっこにくるなの?
うれしいの〜、またあおうねなの!!」
【ニッコリほほ笑んで見送った】
「あう〜…『でぃす』もがんばらないとなの〜」
【そう言ってディスは背伸びをしながら去って行った】
- 317 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 20:38:46 ID:SSMHlh/20
- 異能都市の中心部の喧騒から離れた
丘の上にある閑静な住宅地。
そこにあるとある公園からは、中心部の夜景が一望できる。
「………………。」
小百合は以前この場所を見つけてから
時折ここを訪れて夜景を眺めていた。
- 318 :伊藤宗佑:2010/12/11(土) 20:43:26 ID:7gFzKdaU0
- >>317
草を踏む音が夜景に浸る小百合の耳に届く程度に響く。
そして、うっすらと香る紫煙。
其の音と香気の出所には一人の男がいた。
クラシックな細身のダブルのスーツに、少々眺めの髪をオールバックにした中年男性。
口元には、恐らくそこそこいいところ――キューバ産だろうか?の葉巻が咥えられている。
夜景をのんびりと見ながら一言。
「――たまには仕事をサボっての一服もいいものだ」
- 319 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 20:58:37 ID:SSMHlh/20
- >>318
「おや、これはこれは……
たしか、株式会社ピリオドの……?」
千夜グループにおいて小百合は都市警備部門を担当している。
経営分野に口を出す権利はないのだが、彼女は千夜に利益をもたらす為に
有識者や経営者、議員などと人脈を作るよう努力している。
「私は千夜グループの黒沢と申します。
ここであえたのも何かの縁、というもの。以後を見知りおきを。」
最近、ゲーム関連で目覚しい成果を挙げている
株式会社ピリオドのNo.2である伊藤もその対象に入っていたのだ。
- 320 :伊藤宗佑:2010/12/11(土) 21:02:58 ID:7gFzKdaU0
- >>319
黒沢のその言葉に振り向き、人間の良さそうな笑みを浮かべる。
「おや、今晩は。こちらこそ、お見知りおきを……」
懐から名刺入れを取り出し、一枚の名刺を取り出し両手で差し出す。
名刺には会社の住所と、名前、役職などが載っている。
- 321 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 21:10:38 ID:SSMHlh/20
- >>320
「いやはや、なんともまあ奇遇ですね。
私はついこの前この場所を見つけたのですが、
貴方のような人がここに来ているとは思いませんでしたよ。」
名刺を受け取り、素早くないように目を通す。
「生憎、私は今日休日だったので
名刺を持ってきていないのです。申し訳ありません。」
今日の小百合は非常にラフな格好だ。
- 322 :伊藤宗佑:2010/12/11(土) 21:13:43 ID:7gFzKdaU0
- >>321
「はは、散歩が趣味でしてね」
夜景を見ながら紫煙を掃き出し。
「煙草は苦手なタイプですか?でしたら直ぐ止めますが」
葉巻をつまみ軽く振りながら。
そして相手の謝罪に。
「いえいえ気にしないで下さい。余りそう言うのを気にするタチではありませんのでね」
この男、大分腰が低い。
- 323 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 21:26:12 ID:SSMHlh/20
- >>322
「散歩が趣味、ならばこの都市は最適でしょうね。
1日1日、歩くたびに町並みが変わるのですから。」
小百合自身も都市の歪みに巻き込まれて
街をさまよった事もあるし、景観のよい場所を見つける事もある。
「ああ、すいません。
もしよければ遠慮していただけると……。
煙草は問題ないのですが、葉巻は臭いが強いので。」
- 324 :伊藤宗佑:2010/12/11(土) 21:32:09 ID:7gFzKdaU0
- >>323
「ええ、本社をこっちに移して良かったと思っていますよ」
そして、相手の言葉に、シガーケースを取り出し、葉巻を収納した。
シガーケースをスーツのポケットにしまうと同時、携帯が鳴る。
「おっと、すいませんね」
苦笑して携帯を取り出し、誰が電話をしてきたか確認した。
本社のシステム管理部であった。
「まったく、面倒事ですか」
少し小百合から離れ携帯に出る。
携帯からは大きな声が漏れていることが分かる。
「落ち着きなさい。それで、座標は直ぐ近くですね?」
暫く話を聞くと、携帯の通話を切る。
そして携帯を収納すると、公園を見回した。
- 325 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 21:40:37 ID:SSMHlh/20
- >>324
「何かトラブルですか?」
小百合も、こういった呼び出しは日常茶飯事であるため、
伊藤の気持ちがよく分かる。
貴重な休日までくだらないトラブルで
潰される気分は陰鬱なものだ。
(座標……地図の座標のことかな……?)
- 326 :伊藤宗佑:2010/12/11(土) 21:42:54 ID:7gFzKdaU0
- >>325
「ええ、まあちょっとした……!」
振り向き、言葉を返そうとした瞬間、伊藤の右手が神速でブレ、ナイフを小百合の側へ投擲した。
狙いは小百合の背後。唐突に現れた、オーク型モンスターの頭部だ。
- 327 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 21:47:21 ID:SSMHlh/20
- >>326
「なッ……!」
小百合はびくりと体を硬直させたが
すぐに伊藤が自分を狙ったものではなく
後ろに突如現れたオークを狙ったものと知って。
「なんですか、これは……。」
- 328 :伊藤宗佑:2010/12/11(土) 21:53:18 ID:7gFzKdaU0
- >>327
「すいませんね。どうにも、ウチの会社を狙っている者が居るそうでして」
スーツ姿の伊藤の右手に、豪奢な装飾の施された大剣がノイズ混じりに現れる。
「こうやって、現実にいる、私や関係者に刺客を送ってきているんですよ」
頭部にダメージを受け、呻いているオークの頭に容赦なく大剣を振り下ろし、消滅させた。
そして、小百合と伊藤を中心とした円状に、十数匹のオークの群れがノイズと共に現れる。
「どうやら、Firstのシステムの一部を流用してきているようでしてね。こうして、MOBが湧いてくるんですよ」
苦笑しながら剣を構える。
どうやら甲冑を着る必要は無いと判断したようだ。
- 329 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 22:05:37 ID:SSMHlh/20
- >>328
「ゲームが実体化する……。
詳しい仕組みは分かりませんがとりあえず、
これらは敵、とみていいのですね?」
くく、と小百合は低く笑い声を漏らした。
――ビンッ!!!
その途端、オークの一頭の脳天に寸分たがわず
矢が打ち込まれる。
小百合は瞬時に、ユーラシア大陸全土を恐怖に陥れた最強の軍団
チンギス・ハーン率いるモンゴル帝国軍を具現化した。
中国、ペルシア、ヨーロッパ。
当時の並み居る大国を散々に打ち破り
内乱さえなければヨーロッパさえも容易く平らげていたであろう
最強の軍団はオーク程度に遅れをとりはしないだろう。
- 330 :伊藤宗佑:2010/12/11(土) 22:14:30 ID:7gFzKdaU0
- >>329
「ええ、そう考えて構いませんよ」
同意の意を示し。
直後の小百合の助勢に感謝の言葉を。
「ありがとう御座います。では、さっさと終わらせてしまいましょうか。お互いの休暇のためにも、ね?」
そう言うと、宗佑は剣を前に翳し、口元で何かを呟いた。
「不正な手段を取るプレイヤーには、ある程度の制裁が必要でしょう」
通常のプレイヤー――GMを含むは決して使用できず、宗佑もゲーム内では使用しない能力。
ヴァーチャル キングダム
仮 初 の 王 国の発動である。
仮想の存在を現実に引っ張り出す事が出来る能力。
宗佑が創りだしたのは、First内最大勢力の一角を誇るギルド、"円卓騎士団"の幹部プレイヤーのコピーデータ。
数十人の剣士、戦士、魔導師、弓兵、銃兵。
「コレはゲームではありません。なので、容赦はしませんよ」
合図とばかりに剣を振り下ろす。
それと同時に円卓騎士団のメンバーが怒声と共にかけ出した。
- 331 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 22:28:06 ID:SSMHlh/20
- >>330
アルギリンチ
「先鋒部隊、攻撃せよ。」
騎士団の背後から、オークの軍団へ向けて
強力な貫通力を誇る複合弓による攻撃が行われる。
その装備は比較的軽装備ではあるが、
その攻撃精度と獰猛さは類を見ない。
「重騎兵による突撃は……もう必要ありませんかね。」
- 332 :伊藤宗佑:2010/12/11(土) 22:30:25 ID:7gFzKdaU0
- >>331
小百合と宗佑による数の暴力により、オークの集団は刻一刻と数を減らしていった。
「ええ、そろそろ終わるでしょう。お手を煩わせてしまってすいませんでした」
軽く頭を下げ、殲滅が終了したのを確認すると指を鳴らし、円卓騎士団と武器をノイズの中に消していった。
- 333 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 22:38:55 ID:SSMHlh/20
- >>332
「ハハハ、豚めが死んだぞ!」
小百合は倒れたオークの死体を
踏みにじっていたが、それが消えてしまうと
つまらなそうに、己の軍団を消して。
「いえ、いいトレーニングにはなりましたよ。」
- 334 :伊藤宗佑&リガル:2010/12/11(土) 22:42:23 ID:7gFzKdaU0
- >>333
「それでしたら良かったのですがね。あ、宣伝とお礼を兼ねてアイテムチケットでも」
懐から、ラミネート加工されたカードを取り出し差し出す。
ゲーム内で使用すれば、特殊アイテムがひとつ手に入る。
そして、宗佑は気付いていないが背後から白装束の子供がそろりそろりと近づいてきている。
子供は、小百合の方を向き、人差し指を口に当てて言わないようにと示した。
- 335 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 22:51:43 ID:SSMHlh/20
- >>334
「……これは?」
生憎、小百合はピリオドがゲーム会社だという事は知っているが
ゲーム自体をやらない人種であるため、使い道が分からないのだ。
「とりあえず、貰っておきましょう。
そのうち、必要になるかもしれませんから。」
- 336 :伊藤宗佑&リガル:2010/12/11(土) 22:58:19 ID:7gFzKdaU0
- >>335
「ええ、まあお近づきの印とでもぬぉっ!」
白装束の子供、リガルが話している最中の伊藤に唐突に膝カックンを仕掛け、気を抜いていた伊藤はその場で崩れ落ちた。
その悪戯の張本人は、その光景を楽しげに眺めている。
「ふっふー!油断大敵だよぉ!?」
- 337 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 23:01:55 ID:SSMHlh/20
- >>336
「ええと、彼女は……?」
とりあえず貰ったカードを財布に仕舞いこみ
いつのまにか現れた少女を見つめて。
「もしかしてお子さん?」
- 338 :伊藤宗佑&リガル:2010/12/11(土) 23:05:53 ID:7gFzKdaU0
- >>337
「こんばんはー!」
明るい笑みを浮かべて頭を下げる。
髪は白く、目は白に限りなく近い灰、服も純白。
色を否定したような装いだ。
しかし、少女の見た目をしながらも少年のような気配も感じさせ、性別がよく分からない印象を与えるだろう。
宗佑はふらふらと立ち上がり、小百合の問に答える。
「いや、数年前からの友人ですよ」
リガルは宗佑の体によじ登り、肩車をしてもらっている。
- 339 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 23:15:13 ID:SSMHlh/20
- >>338
「ええ、こんばんは。」
小百合も挨拶を返して。
「ご友人……ええと、
これはどういうことか私には分かりかねますが……。」
この異能都市において見た目の年齢は
あまりアテにならないが、この少女もそうだというのだろうか。
小百合は少し混乱してしまったが、あまり考えても仕方ないという結論に落ち着くのだった。
- 340 :伊藤宗佑&リガル:2010/12/11(土) 23:19:17 ID:7gFzKdaU0
- >>339
「あ、ボク、リガルって言うんだ。よろしくね」
口調は男口調。見かけは少女、雰囲気は少年。
そして、小百合の困惑も尤もだと、理解し苦笑する。
「まあ、Firstの開発の手伝い等をしてもらっていましてね、こう見えて彼は優秀なんです」
肩の上からリガルをつまみ下ろしながら言う。
- 341 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 23:26:32 ID:SSMHlh/20
- >>340
「彼、という事はリガルさんは男性なのですね。
こちらこそよろしくお願いしますね。」
非常に奇妙であるが、現に目の前にいる。
もしかしたら、人間のように見えてそうではない
亜人なのだろうか、と小百合は思考をめぐらせた。
「開発メンバーのお一人ですか。
年端もいかないように見えますがそれほど能力が高いとは。」
- 342 :伊藤宗佑&リガル:2010/12/11(土) 23:31:27 ID:7gFzKdaU0
- >>341
「ふっふー。それはどうかなぁ?」
意味深な笑みを浮かべて言葉を紡ぐ。
「まあ、彼でも彼女でもリガルくんでもリガルちゃんでも構わないけどねー」
この季節の風は少々寒い。
薄着の白装束のリガルには特にだ。
そのため、何処からかコートを取り出し着込んだ。
それを横目で見ながら宗佑も話を続ける。
「まあ、彼の場合は、知識関係なしに"脳"が優れてましてね。私たちとは、作りが違うんです」
リガルの頭をくしゃくしゃと撫でながら。
- 343 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 23:40:44 ID:SSMHlh/20
- >>342
「まぁ、この私には到底理解の
及ばぬ者なのでしょう。」
丘陵地帯のこの住宅地は他よりも
高度が高いためやや風が強い。
小百合はそこへ夜景を見に来ているのだから
防寒装備は万全であった。
「なるほど、ね。しかし、体のほうはわたしたちとさして変わらぬ様子。
どうです、これ使いませんか……?」
小百合はほっかいろを差し出した。
冷え性の人物にとって必需品の一品だ。
- 344 :伊藤宗佑&リガル:2010/12/11(土) 23:45:13 ID:7gFzKdaU0
- >>343
「あ、ありがとー!」
カイロを笑顔で受け取り、其の暖かさに目を細める。
「良かったですね、リガル」
それを見て微笑む宗佑。
おもむろに時計を確認し、つぶやく。
「おっと、そろそろ帰らないと部下に怒られてしまう。リガルは?」
「ボクもそろそろ行くよ、じゃーね、宗佑とおねえさん」
宗佑と小百合に手を振ると、肉体が無数のノイズに分解されて消えていった。
先程まで完全にその場に存在していると思わせるほどにリアルな存在感を感じさせていたのに。
消えるリガルを見送ると、宗佑も歩き出していく。
「では、またいずれお会いしましょう」
軽く会釈をし、公園を跡にしていった。
- 345 :黒沢小百合:2010/12/11(土) 23:53:10 ID:SSMHlh/20
- >>344
「ええ、またいずれ。
もっとも、私もここによく訪れるので
すぐに会いそうな気もしますがね。」
小百合も軽く会釈を返して
伊藤が見えなくなるまでその後姿を見つめると
ふたたび夜景を眺め始めた。
- 346 :シルクハットの少年:2010/12/12(日) 22:29:38 ID:hGStfPTM0
- 「そう言えば、」
傍らの少女から受け取ったカップの紅茶。
紅葉の葉から色を取った様な水面に映る自身と目を合わせ、思い出した。
「彼女は、どうしているのでしょうね」
語りかけた少年への反応は、凄く曖昧な物。
尤も、それを知っていての事だったので気にはしなかった。
「ええ、大丈夫ですよ。貴方は先に返っていてください」
その言葉の後に、傍らの少女は闇に消えた。
「ああ、寒い。
……冷たくなる前に飲んでしまいましょうか」
- 347 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/12(日) 22:52:45 ID:qmwdNq/Y0
- >>346
「うっ…………」
「――――うっひゃぁぁぁああああああッッッ!!」
ムードや空気といったものを音を立てて崩壊させたであろう、女性の金切り声
発信源は上方、もし興味を引いて顔を上げたのなら―――
「たっ…………ッすぅ〜〜〜〜〜けェッ!」
息も尽かさぬ高速錐揉み回転と共に、数十メートル上空を降下
否、墜落中の女が目に留まるだろう
そのまま勢いを弱める事無く、むしろ急加速しながら一気に舗装路目掛けて―――
「て
落ちた、大きなクレーターが穿たれ、飛び散る破片
某犬神家を彷彿とさせるポージングを取ったまま、微動だにしない女
かくして訪れた平穏が再び崩れる事は、二度とありませんでしたとさ
- 348 :シルクハットの少年:2010/12/12(日) 23:00:17 ID:hGStfPTM0
- >>347
「……うわぉ」
地面に着地(?)時の衝撃でカップが揺れ、紅茶が少々零れ落ちる。
頭上の白いシルクハットを手で押さえ、落ちてきた女に近付いて行った。
「大丈夫……ですか? 手、貸しましょうか?」
しゃがみ込み、心配するような言葉をかける。
言葉の合間にティータイムを挟んで。
- 349 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/12(日) 23:12:05 ID:qmwdNq/Y0
- >>348
腕を地面に立て、頭部を引っこ抜く
これだけワイルドな着地を行ったにも関わらず、女に外傷は無く
ただ着込んでいた作業着が土にまみれ――
「だ、だだだ大丈夫です……名も無きストレンジャー」
双眸から星を飛ばしながら、頭上をヒヨコの群れが遊泳しているのみ?だった
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
「私、ラクスと申します、コンゴトモヨロシク………」
膝と手を立て、四つん這いの状態のまま、首を下げて言葉と共に会釈
到底自己紹介をする状況ではないのだが……頭のネジが数本飛んでいない事を願いたい
- 350 :シルクハットの少年:2010/12/12(日) 23:18:55 ID:hGStfPTM0
- >>349
「え、っと……。
僕はシノン=アルベルです。そう呼んでください」
帽子を取って、胸の前。
深く頭を下げるともう一度被る。
金髪に碧眼の少年。年齢は15弱と言ったところだろうか。
「ホントに、大丈夫ですか?」
まだ暖かい紅茶を含み、首を傾げる。
- 351 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/12(日) 23:32:07 ID:qmwdNq/Y0
- >>350
「シノンさん、ですね……」
若干目を細めながら、向かい合う少年の顔を見た
女もまた、外見や顔立ちから言えば同い年といった所
「ええと、その、怪我の方は大丈夫なんです」
「大丈夫なんですけど……」
ズレた眼鏡のツルをつまみ、押し上げ
参ったと言わんばかりに苦笑しながら、しばし逡巡した後に―――
「その、今日は幾つか買って頂きたい商品がありまして―――」
「無理にとは言いません、買ってください、お願いします」
瞳に涙を溜め、流れ落ちるのを堪えつつ
女はじっと、何か訴えかけるような目付きで少年の顔を見詰めていた
早い話が、相手の同情心に付け込んだ押し売りである
- 352 :シルクハットの少年:2010/12/12(日) 23:36:03 ID:hGStfPTM0
- >>351
「ええ、そうですよ。ラクスさん」
微笑んで見ている。
今一年齢にふさわしくない振舞いが目につく。
続いて出てきた女の言葉に少々顔を渋らせる。
残りの紅茶を飲みほして。
「商品を見てから。と言う事でどうでしょうか?」
この少年、ラクスの涙が見えていないのか。
見えているのだろうが、動じていない様子。
- 353 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/12(日) 23:48:12 ID:qmwdNq/Y0
- >>352
「えーと……ご一考はして頂けます、よね?」
「少々お待ちください、今商品を―――“おぇっ”」
未だ包み隠されたままの本性、それを決してあらわにせず
作業着の袖で涙を拭い、そっぽを向く女
直後に発された、謎の嗚咽
何か、それに言及するなとでも言いたげな雰囲気を醸し出しながら―――
「――――じゃっじゃーんっ!」
「“魔力測定器”、名付けて《スカウター》でーっす!」
セールストーク丸出しの叫び声と共に振り向いて、掲げてみせたソレは
所謂モノクル、老紳士が掛ける片眼鏡だった
- 354 :シルクハットの少年:2010/12/12(日) 23:52:16 ID:hGStfPTM0
- >>353
「ある程度は、ですけどね。
僕だってほら、子どもですしそんなにお金は持ってませんよ……?」
再び取った帽子の中を覗き込みながら答え。
「……うわぉ。
これを使えば厳ついスキンヘッドのお兄さんを退かす事が出来るんですね」
等と言いつつ。割と楽しげだ。
- 355 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 00:04:20 ID:qmwdNq/Y0
- >>354
「お金?ご心配無く!」
「当店、ホームセンター『アゾット』のモットーは低価格第一、ですから!」
高らかと自慢げに語り、胸を張る
一瞬、小さな声で「品質は保証できませんがね」と呟いた気がするが、きっと空耳だろう
「使い方は至極簡単、掛けるだけ!」
「後は搭載された小型カメラを介して魔力計測し数値化、レンズに表示してくれるスグレモノですっ!」
「厳ついお兄さんを退かす他に、閾値を突破した場合爆発する機能も搭載!」
物は試しにと、髪を掻き分けスカウターを装着してみせる
レンズの斜め上部に表示されたデジタルな数値が、今は“5”を示しているのが見えるはずだ
- 356 :シルクハットの少年:2010/12/13(月) 00:09:43 ID:hGStfPTM0
- >>355
「へぇ」
呟きを聞いたのか聞いてないのか。
多分聞こえて無いけどそんな返答。
「たったの5か、ゴミめ……」
等とお約束のセリフを言いつつ。
「よし、次をお願いします」
酷い。
- 357 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 00:19:27 ID:qmwdNq/Y0
- >>356
「ゴ、ゴミ!?」
どうやら真に受けたようで
「お客さん、結構毒舌なんですね、たはは……」
「では…………おえっ」
肩を落としながら、溜息
乾いた笑い声を上げつつ振り向いて、再びの“おえっ”
「続いての品はァ〜〜〜〜〜ッ!」
打って変わって明るい声、十分すぎるタメの後、右手を高く掲げた
「全自動卵割りマシーン!こいつはクールだアッ!」
手に握られているのはもはや便利アイテムでも何でもない商品
最初のアレが虎の子だったのか、既に商品のランクが怪しい通販レベルなのであった
- 358 :シルクハットの少年:2010/12/13(月) 00:24:54 ID:hGStfPTM0
- >>357
「いえいえ、そんな」
たぶん台詞の最後に「^^」←こんなの付いてる。
嗚咽には突っ込まない。
突っ込んじゃいけないという大人なルール?
いや、それよりも突っ込んだら負け。といった感覚の方が強いかも。
「……うわぉ。凄い商品じゃないかァ。
そいつでどれくらいクールな事が出来るんだい? ちょっと見せてくれよラクス」
明らかな棒読みでノッてきた。
- 359 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 00:35:41 ID:qmwdNq/Y0
- >>358
「これかい?シノン、コイツはな―――見てろ」
一方、ノリノリといった調子で応ずる女
羞恥心というものが無いのか、はたまた鈍いだけなのか
「投入したタマゴを完璧に、綺麗に割ってくれるマッシーンさ」
地面に置いたそれへ、卵を投入―――
綺麗に割られた殻からべちゃりと、黄身が音を立てて土の上に落ちた
「―――ヘイ待て、待ーつーんーだシノン、君の言わんとしている事はわかる」
「たかがタマゴを割るだけか、だろう?とんでもない、コイツはなんと―――」
口元で手刀を切り、左右に振りながら
聞かれもしていない質問に答えるべく語る女
「――――黄身と白身の分離も、一人でやってくれるのさッッ!!」
それにしても、ノリノリである
怪しい謎の機械からは、白身だけが一人虚しく流れ落ち始めていた
- 360 :シルクハットの少年:2010/12/13(月) 00:41:23 ID:hGStfPTM0
- >>359
「ほほう。そいつは凄いじゃないですか」
等と言いつつ、少年はしゃがむと何か全自動卵割機の前で何かしてる。
詳しくいえば、殻を一つ取り卵の白身のみを殻に移していた。
「ラクス、これを」
それを差し出した。
その手付き、口調、向けられた卵の殻。そして少年の碧眼。
目の間の少年はそれを『飲め』、と、口を動かさずにそう言っているかの様……。
- 361 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 00:52:10 ID:qmwdNq/Y0
- >>360
「だろうシノン、コイツは買わずにはいられないな!」
「HAHAHAHAHAHA…………」
腰に手を当て、大きく胸を張り
高らかに、かつ豪快に笑うが――
「―――――HA?」
差し出された殻とその中身を見て、女の動作が完全に静止した
卵の殻と、中に入った白身
これを飲めとでも言うのか、特売で買った期限ギリギリの卵を、それも生で――――
戦慄が女を襲う、恐怖に支配された身体が、小刻みに細動し始めていた
「ははは………わ、私」
引き攣った笑顔、もはや演技をする余裕すら無い
選択肢は、選択肢―――飲む?この悪魔の産物、負の遺産を?
その時パニックに陥った女の思考の中に、ある妙案が浮かんだ
「―――――卵アレルギーなんです」
- 362 :シルクハットの少年:2010/12/13(月) 00:57:30 ID:hGStfPTM0
- >>361
「卵アレルギー……なら仕方ないですね」
そう言うと卵の殻を大人しく引きいれる。
「ええ、それでは仕方ないです。
この話は無かった事に」
ニッコリとした年相応の笑みを浮かべたまま。
- 363 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 01:02:19 ID:qmwdNq/Y0
- >>362
「はい……残念、です」
内心胸を撫で下ろしつつ、うなだれてみせる
能力を使えば飲めない事も無いが―――商品が卵にまみれるのは御免だ
「では、今回は商談不成立という事で」
当たり前だろう、そう突っ込んではいけない
「宜しければ、店頭にも足を運んで頂きたく……」
言って、恭しく差し出したチラシ
片隅に、ホームセンターの場所を示す地図が印刷されているものだ
- 364 :シルクハットの少年:2010/12/13(月) 01:11:57 ID:hGStfPTM0
- >>363
「……おや、大人しく引き下がるんですね。
てっきり、僕としてはもう少し何かしてくれると思ったのですが……」
チラシを受け取ると、それを帽子の中に。
「この卵割機、おいくらです?」
ふと、青年がそう言った。
「まあ態々やって来ていただいたのに何も買わないのは申し訳ないですから……」
と、その時だった。
二人の周囲を一陣の風が掛け、風邪の招待は卵割機の正面に現れた。
『これ、たべていいか?』
「構わないんじゃないでしょうか?」
そういうと、唐突に表れた黒い少女は『殻ごと』卵を食べ始めた。
「……こういう訳でもありますがね」
- 365 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 01:18:06 ID:qmwdNq/Y0
- >>364
「あ、お値段……忘れてましたね」
「1980になります、お値打ちでしょう?」
ポンと手を打ち、応えた
確かに安いのかもしれないが、たかが卵割器である
それに、また顔を背け
「廃材から作ったから原価はタダだし……」
とか言う不謹慎な黒い呟きを発した気が、しないでもない
「…………って、えと、その」
風と共に突然姿を現した、黒髪の少女
目を丸く開き、若干うろたえながら―――
「―――その卵、期限切れなんですけど」
―――そっちかよ
- 366 :シルクハットの少年:2010/12/13(月) 01:24:38 ID:hGStfPTM0
- >>365
「良いお値段ですね」
等と言いつつシルクハットの中から1000円札二枚を渡す。
卵、賞味期限切れ。
「構いませんよ。彼女に関係は有りません」
『シノン、なにかまずい、のか?』
「こんな具合ですし」
と、言いつつ苦笑する。
顔を上げた少女の身体中には黒い鎖が巻かれていた。
- 367 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 01:33:17 ID:qmwdNq/Y0
- >>366
「イノネット価格ですから、当然です」
と、意味不明な言葉を口走りつつ
紙幣を受け取り、ポケットへ突っ込んで、代わりに取り出す十円玉二枚
「―――――――あっ」
「そういえばこの子は、一体……?」
漸く気付いた、失礼にも少女を指差し、問い掛ける
「期限切れの卵を意に介さず口にする所から」
「相当な剛の者とお見受けしますが……」
しばしの間、値踏みするような視線を少女へ向けた後に、呟いた
- 368 :シルクハットの少年:2010/12/13(月) 01:38:26 ID:hGStfPTM0
- >>367
「それは中々」
十円玉二枚をコイントスの様にして跳ねあげるとそれらは空中で消える。
『どうした、お前』
無表情。
笑いも悲哀も蚊帳の外。気味わるい程に無表情。
『ごうのもの? よかったら食わせろ』
食べる気でいる。
- 369 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 01:49:09 ID:qmwdNq/Y0
- >>368
「どうした、と言われましても……」
「成る程、カニバリストでもありますか……」
合点が行ったように呟いた。少女に負けず劣らず、ボケ続ける女
もはや勘違いの域では済まない、色々と取り違えている
「で……」
「結局何なんでしょう、この娘は」
「随分と奇抜なファッションですし、よもや―――ッ!」
ハッ、と息を飲む女
その顔から、急激に血の気が引いていくのが見て取れるだろう
「―――シノンさんのご趣味、ですか?」
その口から出たのは、挑発しているとしか思えない言葉
しかし顔は真剣そのもの
勝手に膨らませた妄想を吟味する事無く飲み込んだ、その結果の態度だ
- 370 :シルクハットの少年:2010/12/13(月) 01:55:11 ID:hGStfPTM0
- >>369
『かにば……?
それもうまいのか?』
ラクス、正解。
「何って、彼女は……」
言いだそうとしてラクスが遮る。
その言葉に対する返答に詰まる。
何故なら趣味ではないが100%居がうとも言い切れないからである。
「むぅ……」
黙り込んでしまった。
- 371 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 02:04:02 ID:qmwdNq/Y0
- >>370
「カニバリストも食べますか……カニバリスト狩り?」
と、真相には全く気付かず
能天気に、茶化すように唸る女
もし事実を聞いたのなら、諸手を上げて逃げ出していた事だろう
「ま、まあ……それは置いておき」
話を戻そうと、そう切り出した
が、明らかに目付きが一歩引いた、白いものに変わっている
「で、この娘の正体は結局……?」
「今度は濁さずごまかさず、ちゃんと教えてくださいねっ?」
濁す事になった原因は彼女にあるのだが
やはり、と言うべきか。そんな常識が通用する女ではなかった
- 372 :シルクハットの少年:2010/12/13(月) 02:12:13 ID:hGStfPTM0
- >>371
『むぅ。
お前、不思議なやつだな』
首を傾げた。
「何と言いますか……」
人差し指をこめかみに当てて。
数秒してやっと口を開く。
「破壊の遺伝子から世界を護るのに必要なんですよ」
等と言って、少女の肩を叩く。
「さてと、僕たちは帰りましょうか」
卵割機を手にとって。
使用はしなくても、この子の玩具位にはなるだろうとか思いながら。
『ん、帰るのか。
それ、持って帰るのか? まずいぞ』
良く見れば卵割機に歯型が見えた。
逃げる様に少女の手を引き女から数歩離れるシノン。
少女を先に返し、少年は振り向きざまに一言。
「何れ解る時が来ますよ」
そういった少年はいつの間にか居なくなっていた。
- 373 :ラクス/自称錬金術師:2010/12/13(月) 02:18:39 ID:qmwdNq/Y0
- >>372
「ハカイノイデンシ………?」
頭上にクエスチョンマークを浮かべながら
全く理解できない少年の言葉を、反芻するように呟いた
「墓良いの、出し……成る程」
「ご安心を、次にお会いした時には、必ずや墓石を――――ッッッ!」
的外れな解答を投げ掛けようと声を張り上げた
が、既に少年の姿は跡形も無く消え去ったままで
「風と共に去りぬ、という奴ですかね……」
溜息をついて、自分もまたゆっくりと帰路を歩み始めた
- 374 :針月 霊宣:2010/12/18(土) 22:18:02 ID:OhPHuZfQ0
- 【冬の公園、そのベンチにて】
【金髪にサングラス、ホストのような派手なスーツといった出立ちの男が】
【ベンチに深く腰掛けて、夜空へ目を向ける】
住む所、探さねぇとな・・・・・・
【小さな声で呟くと、手に持ったコーヒーの空き缶を】
【近くのごみ箱へ向け投擲、見事に入った】
- 375 :白い女:2010/12/18(土) 22:38:08 ID:hGStfPTM0
- >>374
「ー♪」
歌声が聞こえてくる。
静かな声で奏でられる歌が公園の。霊宣の前を通る。
その女全身がしろく、唯一右目が血を映した紅色。アルビノの女だ。
左手には紅いグローブと白いビニールの袋。買い物の帰りだろう。
- 376 :針月 霊宣:2010/12/18(土) 22:44:34 ID:OhPHuZfQ0
- >>375
ん・・・・・・
【目の前を通る特異体質の女性】
【今まででの旅路でも、アルビノの人間に出会う事は珍しく】
よぉ、こんばんは・・・・な時間帯だなぁ
【興味を持ったらしく、気さくそうな笑みを浮かべながら女性に話しかける】
- 377 :白い女:2010/12/18(土) 22:48:16 ID:hGStfPTM0
- >>376
「こんばんは」
男の方を振り返り、余った右手を振る。
「尤も、久し振りと言った方が正しいかな?」
同じように明るい笑みを見せる。
- 378 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/18(土) 22:54:22 ID:WVrfsEdY0
- >>376
「…?」
【ディスはもう一人の気配を感じたらしく、ちらりと女性の方を見る】
>>377
「あうあう、こんばんわなの〜、
『しろ』なの〜」
【ゆっくりと頭を下げるディス】
- 379 :針月 霊宣:2010/12/18(土) 22:55:53 ID:OhPHuZfQ0
- >>377
・・・・・・・?
【女性の言葉に、思わず首を傾げる】
【久しぶり、と言われてもこちらにとっては初めましてである】
【アルビノの女性、なんて印象に残りやすい人物と会った事があるなら覚えている筈だが】
【男の記憶にはそのような思い出は無い、初対面の筈である】
- 380 :白い女:2010/12/18(土) 23:01:23 ID:hGStfPTM0
- >>379
「……む」
見当違い。
「うぅむ。どうやら人違いみたいだ」
恥ずかしそうに笑う。
- 381 :針月 霊宣:2010/12/18(土) 23:08:49 ID:OhPHuZfQ0
- >>380
・・・・悪ぃな、こちとら一度死んだ身なんでな
昔の記憶が朧気になってんだよ
【もしかしたら人違いじゃねぇかもな、と付け加えて】
【クックッ、と暗く嫌な笑い声を立てる】
ヒントを出してくんねぇか?それ次第で思い出すかもしんねぇから
【懐からライターと煙草を取り出しながら】
【相手の顔を、じーっと見つめる】
- 382 :白い女:2010/12/18(土) 23:12:55 ID:hGStfPTM0
- >>381
「全く、嫌な人だね。キミは」
溜め息混じりに言葉を出すと、
「ヒント、ねぇ……。
キミが忘れただけなら僕は気にしないよ」
少し考える様な素振りをした後、そう言い放った。
「それに、昔は余り思い出したくないんだ」
- 383 :針月 霊宣:2010/12/18(土) 23:24:50 ID:OhPHuZfQ0
- >>382
昔、ねぇ・・・・・・
【昔と言われて、思い出すは僅かに残る悲しい記憶】
【友と呼んだ少女を助けられなかった、狂気に取り憑かれた彼女を救えなかった】
【そんな事を思い出している内、何故か胸が一杯になってきて】
・・・・・・確かに、思い出したくねぇな
【僅かに、ほんの僅かにではあるが】
【涙声のような声色で、そう呟いた】
- 384 :白い女:2010/12/18(土) 23:32:02 ID:hGStfPTM0
- >>383
「……でしょ?
僕も恩人や友人の死……」
思い出してきたからか、喋りの途中で声が途絶える。
「ハァ。こんな事を言ってもどうにもならないね……」
顔を伏せて呟く様に言った。
- 385 :針月 霊宣:2010/12/18(土) 23:38:03 ID:OhPHuZfQ0
- >>384
・・・・・・そぉいや、まだ自己紹介してなかったな
俺の名前は針月 霊宣(はづき れいせん)、職業はやぶ医者だ
【やぶ医者って職業なのかしら】
【暗い雰囲気を払拭するかのように話題を変え】
【笑みを浮かべて、握手を求めて手を差し伸べる】
- 386 :白い女:2010/12/18(土) 23:41:27 ID:hGStfPTM0
- >>385
「職、職ねぇ……。
目下、探し中かな?」
はは。と乾いた笑いを向けつつ。
「僕は名前も無いんだよねぇ。ま、よろしくね」
右手を差し出し、手を握る。
- 387 :針月 霊宣:2010/12/18(土) 23:47:25 ID:OhPHuZfQ0
- >>386
名前がねぇのは不便だな・・・・・
アルビノだから「アル」とか、白いから「シロ」とか適当に仮名名乗ったらいいじゃねぇかよ
【握手した手を強く、かつ優しく握りしめながら】
【女性に対して、笑いかける】
- 388 :白い女:2010/12/18(土) 23:53:33 ID:hGStfPTM0
- >>387
「名前なんて無くても力さえ証明できれば皆は解ってくれるでしょ?」
「後、その名前は却下ね」
笑みを何処か受け取りづらそうにして、目を逸らす。
- 389 :針月 霊宣:2010/12/18(土) 23:59:30 ID:OhPHuZfQ0
- >>388
チッ、中々良い名前だと思ったんだがなぁ・・・・・・
【ニヤリ、と笑みを深めると】
【握手した手を離し、勢いよく立ち上がる】
力さえあれば、ねぇ・・・・・
【ニタニタ、と嫌らしい笑みを浮かべながら】
【相手の顔を、じっと見つめる】
- 390 :白い女:2010/12/19(日) 00:02:20 ID:hGStfPTM0
- >>389
行き成り立ち上がった事におどろきつつ、一歩退く。
「何さ?」
その笑みに顔をしかめながら聞く。
- 391 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 00:07:51 ID:OhPHuZfQ0
- >>390
別に、そんなナリで強いとか言われてもなぁ?
【益々、暗い笑みを深めながら】
【口に煙草をくわえ、ライターで火をつけた】
- 392 :白い女:2010/12/19(日) 00:12:27 ID:hGStfPTM0
- >>391
「自身は有るよ。
まあ、少なくともキミよりかは強いんじゃない?」
クスッ。
ビニールの袋を地面に置くと小さく笑って左腕を振る。
- 393 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 00:18:28 ID:OhPHuZfQ0
- >>392
言うねぇ・・・・・・
【煙草を口にくわえたまま、右手を上に上げた】
【直後、女性の上空10mに1m程の鋼糸の網を具現化する】
さて、どうなるかな?
【女性から十分な距離を取りつつ、笑みを向ける】
- 394 :白い女:2010/12/19(日) 00:24:22 ID:hGStfPTM0
- >>393
「どうも何もッ」
言葉の直後、駆けだした。
その速度は以外にも速く、成人男性の平均も軽く超えるレベルの物。
「こうするまでだよッ!」
男の前で左脚を軸にした右回転の回し蹴りを放つ。
- 395 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 00:32:59 ID:OhPHuZfQ0
- >>394
ちっ・・・・・・!
【煙草を強く噛んで、苦々しい表情を浮かべると】
【両腕を合わせて、蹴りを防御する】
【痺れは残るものの、充分動かせる事の出来るレベル】
【そのまま女性の右脚を掴んで、怪力に委せて地面に叩きつけようとする】
- 396 :白い女:2010/12/19(日) 00:38:33 ID:hGStfPTM0
- >>395
「おっと、危ない」
男に紅い左手を向ける。
その瞬間、中指が氷の針と化して男に襲いかかる。
叩きつけるのを中断すれば十分に避けれるレベルである。
- 397 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 00:45:59 ID:OhPHuZfQ0
- >>396
【一瞬の判断、やむを得ず女性の右脚を離し】
【バックステップで氷の針を避け、そのまま距離を取る】
・・・・・・なるほど、自信たっぷりに言うだけはあるな
【火のついた煙草を手で持ちながら】
【女性との距離をこのままキープしようとする】
- 398 :白い女:2010/12/19(日) 00:50:53 ID:hGStfPTM0
- >>397
「意外と力持ちだね。
一度打撃を受けそう物なら負けそうだよ」
クク。と笑いつつ。
特に動きは無く、そちらの出方を見ている様子。
- 399 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 00:56:31 ID:OhPHuZfQ0
- >>398
褒められてる気がしねぇな・・・・
【苦笑いを浮かべながら、煙草を口でくわえる】
【そして女性との距離を図りながら】
【右手に鋼糸の鞭を創り出す】
- 400 :白い女:2010/12/19(日) 01:04:05 ID:hGStfPTM0
- >>399
「そうかな?
僕としては羨ましいけどね?」
鞭を眺めながら人差し指の腹で唇に触れる。
「さて、どうする?」
- 401 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 01:08:06 ID:OhPHuZfQ0
- >>400
こぉするに、決まってんだろぉ!
【鞭を大きくしならせて、右から左へと薙払うように繰り出す】
【鞭の長さはそれなりにあり、女性にも充分届くであろう】
- 402 :白い女:2010/12/19(日) 01:13:24 ID:hGStfPTM0
- >>401
「危ないっての!」
高く飛び上がり、攻撃を回避すると主に接近。
そのまま頭に向かって蹴りを放つ。
- 403 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 01:19:19 ID:OhPHuZfQ0
- >>402
ぶべらっ!?
【鞭の操作に集中していた為、自らの防備を怠り】
【女性の蹴りが頭部に直撃し】
【鞭が手から離れ、体が吹っ飛んでいく】
- 404 :白い女:2010/12/19(日) 01:22:32 ID:hGStfPTM0
- >>403
「このままだよ」
着地して追いかける。
この時に自身の能力を発動させる。
女の近くに居るならば、能力の発動・使用が禁じられるだろう。
- 405 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 01:31:36 ID:OhPHuZfQ0
- >>404
っつう・・・・・・
【ふらふらとしながらも、何とか立ち上がり】
【頭を抑えながら、追いかけてくる女性を見つめる】
・・・・・・おい、まさかオマエっ!?
【相手の顔を見た途端に、驚愕の表情を浮かべる】
【今の男は無防備極まりない】
- 406 :白い女:2010/12/19(日) 01:44:16 ID:hGStfPTM0
- >>405
「僕がどうかしたかな?」
何処か邪悪に微笑んで。
男の脇腹辺りを目掛けて横蹴りを振る。
- 407 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 01:51:20 ID:OhPHuZfQ0
- >>406
【そう、男は思い出した。目の前の女性が何者であるかを】
【そして記憶にある彼女の能力は、周囲の能力の無効化】
ぐふぅ・・・・・・!
【脇腹に蹴りが諸に入り、苦悶の表情】
【何とか堪えながら、体勢を立て直す】
- 408 :白い女:2010/12/19(日) 01:53:41 ID:hGStfPTM0
- >>407
「で、どうしたのさ!」
続く脚は右足で男の膝下、脛辺りを狙った蹴り。
先程の様に掴まれにくく、掴まれた場合でもその後が無理な体勢に成る事が多いだろう。
- 409 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 02:09:22 ID:OhPHuZfQ0
- >>408
・・・・・・こうしたのさ!
【女性が膝下に蹴りを繰り出したと同時】
【男も女性の顔面目掛けて蹴りを繰り出していた】
【偶然にも、カウンターのような状況に】
- 410 :白い女:2010/12/19(日) 02:16:43 ID:hGStfPTM0
- >>409
「ぐ、痛……ッ!」
顔を抑えて仰け反る。
脚一本で立っている状態でカウンターを喰らえば、
「わ、わわっ」
倒れる。
- 411 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 02:23:29 ID:OhPHuZfQ0
- >>410
・・・・・・っくう
【カウンターに成功したとはいえ、怪我の蓄積が溜まっており】
【ふらふら、と立つのがやっとの状態である】
- 412 :白い女:2010/12/19(日) 02:28:37 ID:hGStfPTM0
- >>411
「痛い……」
こちらは身体を起こす程度。。
顔を片手で押さえ、もう片手を杖にして。
- 413 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 02:37:41 ID:OhPHuZfQ0
- >>412
・・・・・・何で、俺ら戦ってんだぁ?
【ふらふらと立ちながら、ふと疑問を問いかける】
【それを言ったら元も子もない気が】
- 414 :白い女:2010/12/19(日) 02:39:08 ID:hGStfPTM0
- >>413
「う……」
思い返して眼を逸らす。
ここまでする必要は無かった気が……。
- 415 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 02:45:07 ID:OhPHuZfQ0
- >>414
まぁ、とりあえず起きあがれよ
【女性の傍に近づいていき】
【煙草をくわえたまま、相手に手を差し伸べる】
- 416 :白い女:2010/12/19(日) 02:48:02 ID:hGStfPTM0
- >>415
「クスッ、ありがとう」
左手を伸ばし、掴む。
「キミがこうも近いと昔が懐かしく思えるね……」
等と独り言を呟いて。
- 417 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 03:01:38 ID:OhPHuZfQ0
- >>416
昔の事は思い出したくない、んじゃなかったのかぁ?
【ニヤリ、と笑みを深めながら】
【掴んだ手を引っ張り、相手を立たせようとする】
- 418 :白い女:2010/12/19(日) 03:05:47 ID:hGStfPTM0
- >>417
「その半面、妙に懐かしくなる事もあるのさ」
今度は男の目を見て笑む。
「おっと、ありがと」
右手で衣服に着いた土を落としつつ。
- 419 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 03:15:32 ID:OhPHuZfQ0
- >>418
・・・・・・そうかい
【手を離し、相手の顔を見て笑みを深める】
【煙草を携帯灰皿へ捨て、新たな煙草を取り出す】
- 420 :白い女:2010/12/19(日) 03:20:57 ID:hGStfPTM0
- >>419
「何さ、その顔」
まるで悪戯を受けた子どもの様な笑みを向ける。
- 421 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 03:25:12 ID:OhPHuZfQ0
- >>420
いいや、随分と懐かしい雰囲気だと思ってなぁ・・・・
【クックッ、と笑いながら】
【相手の顔を、そっと撫でようとする】
- 422 :白い女:2010/12/19(日) 03:27:15 ID:hGStfPTM0
- >>425
「そうかい、あんな事を言ってもその調子で思いだしてくれると嬉しいんだけどね……」
頭を撫でられて戸惑いの表情を見せる。
- 423 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 03:32:01 ID:OhPHuZfQ0
- >>422
あんなキツイ一撃食らったら記憶も戻るに決まってんだろ
【相手の顔から手を引っ込めると】
【腹を抱えて笑いだした、そこまで面白かったか】
- 424 :白い女:2010/12/19(日) 03:35:41 ID:hGStfPTM0
- >>423
「思い出してくれたんだ……」
何処か安堵と嬉しさの混ざった顔で呟く様に。
「う、煩いなッ!」
が、直ぐに声を荒げ頬を叩く。非力。
- 425 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 03:39:57 ID:OhPHuZfQ0
- >>424
ククク・・・・・・
【頬を叩かれて、より一層笑いがこみ上げてくる】
【決してMという訳ではない、断じてない】
- 426 :白い女:2010/12/19(日) 03:44:27 ID:hGStfPTM0
- >>425
「何さ」
頬を膨らませて不満そうな顔を見せる。
//そろそろ眠らなければヤバイので後で続きなど行えたら嬉しいのです……。
- 427 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 03:48:35 ID:OhPHuZfQ0
- >>426
いやぁ・・・・・・随分と可愛らしくなってんなぁ、と思っただけだ
【笑いを堪えたような表情を浮かべながら】
【相手の顔を見つめて、そう言い放った】
/そちらの好きな方で構いませんよー
- 428 :白い女:2010/12/19(日) 03:52:08 ID:hGStfPTM0
- >>427
「な、ぅ……」
顔を紅くさせて一歩退く。
「何を言い出すかと思えば……」
左手を腰に充てて見たり眼を逸らしていたり。
動揺がバレバレである。
//では、起きた後に返していただきますのでお時間のある時に返して下さると嬉しいです……。
- 429 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 03:55:44 ID:OhPHuZfQ0
- >>428
ク、カカカカカ・・・・・・
【動揺している相手を見ると】
【堪えきれなくなったのか、再び腹を抱えて笑いだした】
/わかりました、お休みです!
- 430 :白い女:2010/12/19(日) 12:17:00 ID:7hcwnxwgO
- >>429
「わーらーうーなーっ!」
頬を膨らませ見るからに恥ずかしそうに。
左手を突きだし、霊宣の胸に一発。非力。
- 431 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 12:33:17 ID:OhPHuZfQ0
- >>430
クックックッ・・・・・・
【卑屈な笑い声を立てながら】
【胸に拳を受ける、痛くない】
- 432 :白い女:2010/12/19(日) 12:40:40 ID:7hcwnxwgO
- >>431
「なんだよぅ……」
拗ねた。
プイッとそっぽを向く。
「キミなんて嫌いだよっ」
- 433 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 12:44:46 ID:OhPHuZfQ0
- >>432
悪ぃ悪ぃ・・・・・・ククッ
【サングラスを外し、瞳に溜まっている涙を拭き取りながら】
【相手を小馬鹿にしたような謝り方をする】
- 434 :白い女:2010/12/19(日) 12:52:10 ID:7hcwnxwgO
- >>433
「悪いと思って無いでしょ」
顔の向きは変わらず、視線だけを向けた。
- 435 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 12:56:48 ID:OhPHuZfQ0
- >>434
いやぁ・・・・悪いとは思ってるぜぇ?
【赤く充血した瞳を拭うと、サングラスをかけ直し】
【ニィ、と口を広げて笑みを浮かべる】
- 436 :白い女:2010/12/19(日) 12:59:31 ID:7hcwnxwgO
- >>435
「あれだけ笑ってた癖に?」
やっと顔を向けるとジト目で見る。
- 437 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 13:06:05 ID:OhPHuZfQ0
- >>436
あれはオマエが可愛かったからだよ、ククッ
【卑屈な笑い声を立てながら】
【相手の頬へ、再び手を伸ばす】
- 438 :白い女:2010/12/19(日) 13:13:09 ID:7hcwnxwgO
- >>437
「キ、キミからそんな事言われても嬉しくないんだよっ」
急ぎ目に霊宣から視線を外す。
相変わらずそういうのは言われ慣れてないらしかった。
- 439 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 13:17:14 ID:OhPHuZfQ0
- >>438
ふむ、だが俺の美女センサーに狂いは無いぜぇ?
【笑みをより一層深めながら】
【相手の頭を撫でようと、右腕を伸ばす】
- 440 :白い女:2010/12/19(日) 13:21:11 ID:7hcwnxwgO
- >>439
「む、むぅ……」
頬を膨らませながらも困り顔。
静かに頭を撫でられている。
- 441 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 13:26:05 ID:OhPHuZfQ0
- >>440
そうそう、そうやって静かにしてりゃ可愛いもんだ
【この男にしては珍しく、やんわりとした笑みを浮かべ】
【優しく頭を撫でている】
- 442 :白い女:2010/12/19(日) 13:32:05 ID:7hcwnxwgO
- >>441
「むっ……僕が何時も暴れてるみたいな言い方してる」
また拳を向けようとしたが、静かにしている事にしたらしい。
- 443 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 13:35:23 ID:OhPHuZfQ0
- >>442
違うのかぁ?
【その顔に笑みを浮かべたまま】
【右手を少し下げ、相手の額をつっ突こうとする】
- 444 :白い女:2010/12/19(日) 13:42:55 ID:7hcwnxwgO
- >>443
「うっ……」
額を突かれ上を向く。
そのまま目を合わせ。
「否定は、しない……けど」
そのまま目を逸らした。
- 445 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 13:51:15 ID:OhPHuZfQ0
- >>444
・・・・・・だろぉ?
【クックッ、と笑みを漏らしながら】
【右手を更に下げ、相手の頬を摘んで伸ばそうとする】
- 446 :白い女:2010/12/19(日) 13:54:18 ID:7hcwnxwgO
- >>445
「別に毎日暴れてる訳じゃ……ないかなぁ?」
自信無さげに。
「らにさー?」
意外と固い。
- 447 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 14:00:53 ID:OhPHuZfQ0
- >>446
いやぁ、随分とだらしない格好じゃねぇかと思ってな
【相手の頬を伸ばしながら、左手でもう一方の頬を摘んで伸ばそうとする】
【それらの手つきは意外にも優しい】
- 448 :白い女:2010/12/19(日) 14:06:26 ID:7hcwnxwgO
- >>447
「ふにー。いたい」
目をギュッと閉じている。
「べつにだらしないかっこうしてるわけじゃないよ」
かなり喋り難そう。
- 449 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 14:15:20 ID:OhPHuZfQ0
- >>448
そうかぁ、なら放してやんよ
【両方の頬を限界まで伸ばすと、同時に放した】
- 450 :白い女:2010/12/19(日) 14:17:25 ID:7hcwnxwgO
- >>449
「いたっ!」
痛みに堪えて目を強く閉じる。
「やっぱりキミは嫌いだよっ」
頬を押さえて。軽く涙目。
- 451 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 14:22:17 ID:OhPHuZfQ0
- >>450
そぉかい、ククク・・・・
【まるで動じていない、卑屈な笑みを浮かべている】
- 452 :白い女:2010/12/19(日) 14:27:08 ID:7hcwnxwgO
- >>451
「昔はもう少し優しい人だと思ってたんだけどなー……」
頬を膨らませて鋭い視線を向ける。
先程の頬を摘んだ事がどれだけ痛かったかを物語る。
- 453 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 14:41:17 ID:OhPHuZfQ0
- >>452
優しいも何も、俺は「ただの医者」に過ぎないぜぇ?
【顔を歪ませて笑いながら】
【相手の瞳を、じっと見つめる】
- 454 :白い女:2010/12/19(日) 14:45:56 ID:7hcwnxwgO
- >>453
「何にしても、キミがここまで意地悪だったとは思わなかったよーっ」
右ストレート二回。速いけど非力。
- 455 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 14:51:45 ID:OhPHuZfQ0
- >>454
・・・・・・だから、言ったじゃねぇか
【右ストレートを食らうが、痛くはない】
【そのまま相手に近づいていき】
オマエが可愛いから、だって
【ギュッ、と軽く優しくハグしようとする】
- 456 :白い女:2010/12/19(日) 14:56:08 ID:7hcwnxwgO
- >>455
「む、むぅ……」
抱き着かれて固まる。
相変わらずの絶壁ぶりである。
「なら優しくしてくれると嬉しいかな……?」
- 457 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 14:59:16 ID:OhPHuZfQ0
- >>456
そぉかい・・・・・・
なら、出来る限り努力してやるさ
【相手を優しく抱きしめながら】
【右手を上げて、相手の頭をそっと撫でようとする】
- 458 :白い女:2010/12/19(日) 15:01:45 ID:7hcwnxwgO
- >>457
「うん、お願いだよ……?」
霊宣に向ける願いの表情は歳相応の物である。
- 459 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 15:09:01 ID:OhPHuZfQ0
- >>458
う・・・・・
【そのような顔で見られては、仕方がない】
【そう思いながら、頭を優しく撫でている】
- 460 :白い女:2010/12/19(日) 15:11:12 ID:7hcwnxwgO
- >>459
「キミも変わったねぇ?」
柔らかな笑みを向けながら目を合わせる。
- 461 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 15:16:32 ID:OhPHuZfQ0
- >>460
・・・・・・時間が経てば、みんな変わるもんだ
俺も、オマエも・・・・アイツらもな
【目の合った彼女に、優しい笑みを向ける】
【そして少しずつ右手を下げていき、頬を優しく撫でている】
- 462 :白い女:2010/12/19(日) 15:19:00 ID:7hcwnxwgO
- >>461
「そ、か……僕も変わったのかな?」
その言葉の意味を思案して、若干目を伏せる。
だが、直ぐに目を戻し。
「仕方無い事、なのかな……あまり認めたく無いけどね」
- 463 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 15:27:12 ID:OhPHuZfQ0
- >>462
変わる、ってのは悪い事じゃない
むしろ変わっていくからこそ生きている、って事なんだぜぇ?
【変わらないなんて博物館なんかの標本と変わらないしな、と付け加えて】
【優しい笑みを浮かべながら、相手の頬をそっと撫でる】
- 464 :白い女:2010/12/19(日) 15:34:11 ID:7hcwnxwgO
- >>463
「変わって欲しくない事だってあるんだよ……」
目を伏せる。
「何気無い日常から人が消える悲しみには、もう耐える事ができなかったんだ」
声が震え、目を閉じる。
次第に流れ始める涙が頬を伝い、男の手へ。
- 465 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 15:39:12 ID:OhPHuZfQ0
- >>464
・・・・・・安心しろ、俺はここに居る
【右手を使って相手の涙を拭うと】
【少し力を入れて、強く抱きしめる】
だから大丈夫だ、もう耐える必要も無い
- 466 :白い女:2010/12/19(日) 15:43:37 ID:7hcwnxwgO
- >>465
「うん……」
何も喋らない時間が数秒。
目を拭うとぎこちなく微笑んで。
「ありがとう、きっともう大丈夫だよ」
- 467 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 15:50:20 ID:OhPHuZfQ0
- >>466
ん、そうかぁ
【相手を見つめ、優しく微笑むと】
【そっと女性から離れていく】
- 468 :白い女:2010/12/19(日) 15:55:20 ID:7hcwnxwgO
- >>467
「……そうだよ」
紅い目が柔らかく微笑み。
ふと思い出した表情をしてビニールの袋を拾い上げた。
「忘れてたよ……」
- 469 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 15:59:49 ID:OhPHuZfQ0
- >>468
ん?どうかしたかぁ?
【相手が拾い上げたビニール袋が気になるのか】
【そーっと覗き込もうとする】
- 470 :白い女:2010/12/19(日) 16:04:23 ID:7hcwnxwgO
- >>469
大した物は入っていない。
料理用の洋酒と、これまた料理用のチョコレートである。
恐らく家に帰ってから好物でも作る予定なのだろう。
「……?」
視線には気づいていない。
不思議そうな顔をしている。
- 471 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 16:08:55 ID:OhPHuZfQ0
- >>470
料理ねぇ・・・・・・家ででも作るのかぁ?
【ビニール袋の中身を確認し】
【相手にそう問いかけた、その時】
・・・・・・あっ
【ふと、何かを思い出したような声をあげる】
- 472 :白い女:2010/12/19(日) 16:15:26 ID:7hcwnxwgO
- >>471
「稀にね。最近は忙しいしお金無いから……」
侘しそうな顔をする。
「? どうかした?」
首を傾げ、覗き込む。
- 473 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 16:19:48 ID:OhPHuZfQ0
- >>472
いやぁ、住む所を探してたのを思い出しただけだ
【気さくな笑みを浮かべながら】
【相手の顔を見つめて、そう答えた】
- 474 :白い女:2010/12/19(日) 16:22:46 ID:7hcwnxwgO
- >>473
「住むところ……ねぇ」
頭を捻る。
自分の家(正確には家ではない)は二人入る事は物理的に無理。
じーっ。
ビニール袋とその中身を見ながらため息をついた。
「当ては無いなー……」
- 475 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 16:30:59 ID:OhPHuZfQ0
- >>474
ふむ、俺も来たばかりで全く以て当てが無くてな・・・・
金ならあるんだがなぁ
【残念そうに肩を落とし、溜息を漏らす】
【一応医者として仕事をしていた時に貰った、莫大な報酬があるのはあるが】
- 476 :白い女:2010/12/19(日) 16:32:56 ID:7hcwnxwgO
- >>475
「お金があるなら家くらい見つかると思うよ? 意外と何でもあるんだし」
周囲を見渡して答える。
- 477 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 16:43:23 ID:OhPHuZfQ0
- >>476
それがどこで売ってんのかが分かんねぇんだよ
不動産屋にでも行くしかないのかぁ?
【渋々と言った感じの声色】
【どうやら普通では無い所に住んでみたいようだ】
【そして相手に悪戯な笑みを向けて】
・・・・・・一緒に住むかぁ?
- 478 :白い女:2010/12/19(日) 16:46:35 ID:7hcwnxwgO
- >>477
「それは僕も解らないなぁ……」
首を傾げる。
「そ、れ……は……。ちょっと、難しいかなー……?」
言葉に驚きつつ、頭を下げる。
- 479 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 16:55:11 ID:OhPHuZfQ0
- >>478
冗談に決まってんだろぉ
【クククッ、と笑みを漏らしながら】
【突き立てた人差し指で、相手の額をつっ突こうとする】
- 480 :白い女:2010/12/19(日) 17:01:58 ID:7hcwnxwgO
- >>479
「ま、またからかったね?」
不機嫌そうに頬を膨らませる。
「もういいよーだっ、手伝ってあげないからっ」
- 481 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 17:06:45 ID:OhPHuZfQ0
- >>480
おいおい、許してくれよぉ
【困ったような表情を浮かべながら】
【相手の頭を撫でようとする】
- 482 :白い女:2010/12/19(日) 17:11:29 ID:7hcwnxwgO
- >>481
頭を撫でようとする手を掴む。
「やーだーっ」
舌を出して拒絶した。
- 483 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 17:25:31 ID:OhPHuZfQ0
- >>482
随分と手厳しいな・・・・・・
【手を掴まれ、思わず苦笑する】
- 484 :白い女:2010/12/19(日) 17:27:56 ID:7hcwnxwgO
- >>483
「意地悪するから嫌いだよっ」
つーん。
そっぽを向いてしまいました。
- 485 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 17:44:18 ID:OhPHuZfQ0
- >>484
・・・・・・ふー
【何を思ったのか、そっぽを向いた相手の耳に近づき】
【ふーっ、と息を吹きかける】
- 486 :白い女:2010/12/19(日) 17:51:12 ID:7hcwnxwgO
- >>485
「ひ、ぃやぁっ!」
驚いて飛び上がり、身を震わせる。
「何するのさぁっ!」
顔真っ赤で涙目。
息をかけられた耳を押さえている。
- 487 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 18:12:18 ID:OhPHuZfQ0
- >>486
いやぁ、可愛い反応が見たかっただけだ
【ククク、と笑みを漏らしながら】
【相手の顔を見つめる】
- 488 :白い女:2010/12/19(日) 18:15:59 ID:7hcwnxwgO
- >>487
「…………」
じーっ。
凄く不機嫌そう。
「もういい。帰るっ」
べーっ。
舌を出すとそう言って背を向けて帰って行った。
- 489 :針月 霊宣:2010/12/19(日) 18:48:44 ID:OhPHuZfQ0
- >>488
おう、また今度なぁ
【クククッ、と笑いながら去っていった】
- 490 :黒沢小百合:2010/12/21(火) 22:28:57 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「はふう……。」
今日の仕事は一段とハードだったようで、
店に入るなりカウンターでぐったりする小百合であった。
- 491 :萌葱 アテナ:2010/12/21(火) 22:40:08 ID:7gFzKdaU0
- >>490
「いらっしゃいま……せー……」
客が来たのを確認して、元気よく挨拶を“しようとした”アテナ。
しかし、声は少々尻すぼみに。
模擬戦のなんやらで、嫌われていると感じており、少々肩身が狭いのだ。
頭や腕には包帯が巻かれており、やっと最近退院しての初出勤であった。
- 492 :黒沢小百合:2010/12/21(火) 22:48:06 ID:SSMHlh/20
- >>491
「コーヒー……そうですね、
今日はアインシュペナーを頂けますか。」
対する小百合は、気にしていないのか、
それとも感情を隠していないのか
特にこれといって表情を変えず。
(……お前はいつか、しかるべき措置を与えてやるが
ま、今は後回し……今は期を待つべきだ……。)
- 493 :萌葱 アテナ:2010/12/21(火) 22:50:21 ID:7gFzKdaU0
- >>492
「コーヒー、ですか。わかりました」
少々固い態度で答え、お湯を沸かし始めた。
コーヒーフィルターを入れ、粉を入れ、お湯が沸くまで待機。
苦しい沈黙がカフェに漂う。
「あ、あの、黒沢さんって、此処よく来るんですか?」
少々ぎこちない笑みを浮かべて話を振る。
- 494 :黒沢小百合:2010/12/21(火) 23:03:37 ID:SSMHlh/20
- >>492
「ええ、ここにはよく来ますよ。
最近は仕事が忙しいので、あまり来れてはいませんが……。」
仕事柄身につけた、人当たりのよく「見える」
柔らかな笑顔を浮かべて。
「以前の、クロスさんが店を開けて
ほとんどでなかった時は私が、個人的に店に来て
掃除などをしたものですよ。」
- 495 :萌葱 アテナ:2010/12/21(火) 23:12:08 ID:7gFzKdaU0
- >>494
「そうなんですか……。じゃあ、頑張ってコーヒー淹れますね」
くすり、と微笑む。
統一国軍事件を経て、少々雰囲気が変わったように見えるかもしれない。
其れは少々伸びた髪だったり、穏やかになった口調など。
何処か遠くを見つめるような達観した瞳にも、其れは感じられる。
「てんちょーは、全く……」
ちょっと、ため息をついた直後、お湯が湧いた。
優雅な手つきで薬缶を取り、円を書くようにお湯を細く、細く注いでいく。
少々濃い目に淹れたコーヒーを耐熱カップに注ぎ、其の同量ホイップクリームを載せる。
サービスのロッククッキー(アテナのオリジナルメニュー)を皿に3枚載せ、カウンターに置く。
「お待たせいたしました」
軽く会釈をして、カウンターの向こうへ戻る。
- 496 :黒沢小百合:2010/12/21(火) 23:23:51 ID:SSMHlh/20
- >>495
「……どうも。」
ホイップクリームを掬って、一口。
なるほど、いつもどおりよい豆を使っている。
「彼のあの気性は昔からですよ。
一見、無計画なように見えますが彼は繊細なのです。
この喫茶店経営は彼の夢でしたが、道楽でやっている面もあるのでしょう。」
- 497 :萌葱 アテナ:2010/12/21(火) 23:27:02 ID:7gFzKdaU0
- >>496
普段は紅茶をいれている印象が強いが、一応ひと通りの職務はこなせる。
恐らく美味しく淹れられているだろう。
そして、小百合の話を興味深そうに聞く。
「あー、成程。でも働いているときのてんちょー、本当楽しそうですもん」
沸かしなおしたお湯で紅茶を淹れ、冷蔵庫で冷やしておく。
- 498 :黒沢小百合:2010/12/21(火) 23:32:51 ID:SSMHlh/20
- >>497
「……しかし、あなたはまだこの街にいたのですね。
てっきり、目的を達成したので帰ったと思っていましたよ。」
(ククク、困る困る……すぐに帰られては……。
この生意気な小娘は必ず後悔させなければな……。)
コーヒーをくるくるとかき混ぜて。
「もしよければ、仕事の斡旋でもしてさしあげましょうか?
あなたに『似合い』の仕事を……。」
- 499 :萌葱 アテナ:2010/12/21(火) 23:35:49 ID:7gFzKdaU0
- >>498
「あっちの世界には、未練はないので。それに、こっちの学校に行くことにしましたし、ね」
笑って言う。
普通の小学生の様に暮らせることが何よりも楽しいようで。
そして、小百合の其の提案に即答。
「お断りします」
金銭のために拳を振るうのはアテナの主義には無い。
- 500 :黒沢小百合:2010/12/21(火) 23:44:00 ID:SSMHlh/20
- >>499
「『学校』。」
なぜだか、小百合がほんの一瞬、
非常に残忍な笑みを浮かべたように見えた。
「おや、これは残念……。
あなたほどの力があれば、大きな戦力となったでしょうに。」
(小賢しい餓鬼だ。ああ、忌々しい……。)
アテナが首を縦に振れば、最も過酷な任務に送り込まれ
ろくに支援も受けられないどころか、どさくさにまぎれて刺客を
送っていただろう。
後ろから飛んでくる矢は前から繰り出される槍より恐ろしい。
- 501 :萌葱 アテナ:2010/12/21(火) 23:45:51 ID:7gFzKdaU0
- >>500
「ん、なんですか?」
薄ら寒い物を感じ、訝しげに問う。
そして、小百合の其の態度にも、頑なに首を立てに振ることはない。
「私は、私の仲間を守れれば、それで十分なんです。
今の私は、肩書きもありませんし、只の小学生ですよ」
笑って言う。
- 502 :黒沢小百合:2010/12/21(火) 23:56:24 ID:SSMHlh/20
- >>501
「いえ、微笑ましいな、と。 ただ……。」
コーヒーをこくり、と一口飲み。
先ほどの気配は既に掻き消えて、
穏やかで柔和な表情が仮面のように顔に張り付いていた。
「その力は、過ぎた力であるという事は理解していますね?
あなたという存在自体が、図らずとも敵を招く事も、
仲間を危険に晒す事もあるという事を。」
- 503 :萌葱 アテナ:2010/12/21(火) 23:58:57 ID:7gFzKdaU0
- >>502
「そう、ですか……」
アテナは其の境遇上、他人の悪意と言うものに敏感である。
故に、小百合の仮面の奥の悪意を無意識に感じ取り、ついつい、身構えてしまう。
そして、小百合の言葉に。
「知ってますよ。『力を持つものは、力を律せねばならない』。お爺ちゃんが教えてくれました」
- 504 :黒沢小百合:2010/12/22(水) 00:10:28 ID:SSMHlh/20
- >>503
悪意に敏感だというなら、
恐らく、この黒沢小百合という女性の内面に巣食う
悪意の塊を感じ取れるはずだ。
「『律する』だけでは、少し足りないと私は考えます。
それだけでは、個人の範囲で止まってしまう。
『己を律し、外敵は叩き潰さなければ』。」
おそらく、小百合自身はアテナの考えなどどうでもいいのだろう。
ただ、難癖をつけて『虐めたい』だけで。
- 505 :萌葱 アテナ:2010/12/22(水) 00:12:39 ID:7gFzKdaU0
- >>504
「ッ――!」
その言葉、その悪意、猫が鼠を殺さず爪の先で転がすようなその感覚。
それらに、寒気を覚え、苦痛を感じる。
「すい、ません。そろそろ、家に帰る頃なので、私は、帰りますね……」
そう言うと、俯き加減の表情で、足早にロッカールームへと走り去っていった。
- 506 :黒沢小百合:2010/12/22(水) 00:20:04 ID:SSMHlh/20
- >>505
「ふふ、『お疲れ様』。」
小百合はアテナが帰宅してからも、
ずっとカフェの中にいた。
まるで、ここは私の居場所であり、
アテナなどそこに迷い込んだ異分子にすぎないのだ、とでも
主張するように。
- 507 :ヴァイス&イリヤ/マジ天使&るさ☆るか:2010/12/24(金) 21:18:03 ID:n5SKPgxE0
- 「はいはいはーい、卑しい諸人共は挙りやがれ。
主が来ますからねー、好きなだけ迎え祀ればいーんじゃないんですかー」
街中の教会、十字架の前に立つのは修道服を着た白髪の青年。
ぶっちゃけやる気がない。死んだ魚の色合いをした眼で長椅子に座る人々を見、面倒臭そうに口を動かす。
『……ニンゲンも大っ嫌いだけど、あの天使は……』
その様子をうんざりした様子で眺める金髪の少年も、長椅子に座っていたり。
- 508 :黒沢小百合:2010/12/26(日) 23:08:08 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「くふう……。」
どさり、と今日も倒れるようにカウンター席へ。
多忙で崇拝する蔡生とも会えず、エネルギーが不足気味のようで。
- 509 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/12/26(日) 23:20:17 ID:hGStfPTM0
- 「……どうぞ」
小百合の前に注文した訳でも無いコーヒーが置かれる。
AGカフェの制服に身を包んだ少女はもう一つのカップでコーヒーを少しだけ口に含み、小百合を見ていた。
- 510 :黒沢小百合:2010/12/26(日) 23:35:31 ID:SSMHlh/20
- >>509
「ん、これはどうも……。」
(見た事のない店員ですね……。
新しいバイトでしょうか。)
ゼオラの服装から、AGカフェの店員である事は分かったが
今まで面識がなかったため、新しいバイトだと思ったようだ。
- 511 :馬霧 真琴:2010/12/26(日) 23:56:07 ID:.ViFOavA0
- AGカフェに新しい客が来た。
無料求人誌を手に、小さなバッグを肩から掛けている。
黒髪に茶色い瞳、知性を感じないどころか少し頭の弱い子に見せる程度のメガネ。
どこにでもいる学生のような風貌を思わせる人物は入店すると、素っ気なくコーヒー、と告げる。
席に座れば、すぐに無料求人誌をパラパラと読み始めた。
- 512 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/12/26(日) 23:58:24 ID:hGStfPTM0
- >>510
「?」
小百合の方に目を向けたまま。
首だけが傾き、数秒後には静かに戻る。
忘れてしまったのなら構わないけど。等と思い、厨房へ戻って行った。
- 513 :黒沢小百合:2010/12/27(月) 00:05:50 ID:SSMHlh/20
- >>511
(あれは……どこかで……。)
小百合は、バッグの中に数個入っている手帳の中から、
『他企業およびフリーの有望人材』というラベルのつけられたものを取り出し、
ぱらぱらとページを繰り始めた。
(たしか……このあたり。
……ウェンドリン……ウェンツェラヌス……
……馬霧、あったこれだ。間違いない、馬霧真琴。)
ご丁寧に顔写真まで貼り付けてあるそれで顔を確認した小百合は
コーヒーを飲み干したあと、席を立ち真琴に話しかけた。
「馬霧、真琴さんですね?」
- 514 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/12/27(月) 00:10:34 ID:hGStfPTM0
- >>511
それから数分。
漆黒のゴスロリドレスの上からバイトのエプロンを身に付けた少女がコーヒーを手にやってきた。
「……どうぞ」
と、愛想も無い顔と声でそう言って馬霧の前にコーヒーを置き厨房の奥へ去って行った。
- 515 :馬霧 真琴:2010/12/27(月) 00:13:18 ID:.ViFOavA0
- >>513
「んあ〜……誰…?」
ダラダラとカウンターに上半身を預ける形で小百合の方をちらりと見た。
一度小百合を見れば、再び求人誌に目を通す。
もう話し方からアホ丸出しである。
>>514
「あ〜どうも……」
コーヒーカップを手に持つと、指先を温める。
――なんか、すっごい格好の人おったよな……
真琴心の俳句(字余り)
- 516 :黒沢小百合:2010/12/27(月) 00:21:24 ID:SSMHlh/20
- >>515
「私は『黒沢小百合』。
千夜グループの者、といえば分かりますか?」
目の前の女性は、穏やかな笑みをたたえ
真琴へと名刺を差し出した。
「……どうやら、職をお探しのようですね?」
事前のリサーチで、真琴が都市で定職についていないことは知っている。
そして今、求人誌を持っていることを見て小百合は『成功』を確信した。
「どうです、もしよければ。
我が千夜で貴方の力を使ってみませんか?」
- 517 :馬霧 真琴:2010/12/27(月) 00:27:45 ID:.ViFOavA0
- >>516
「…千夜って何やっけ…?」
名刺を受け取ると、視線を小百合に再び移す。
職を探す、という言葉に食いついた。
「定職っていうか…その、特別どこかの組織に入るつもりは無いんやけど……。」
いつの間にか、求人誌から求人を探す手は止まっていた。
自分の血脈の業を優先するために、定職に就くつもりは無い。
「まぁ…ええか。話、聞かせて…。」
- 518 :黒沢小百合:2010/12/27(月) 00:44:28 ID:SSMHlh/20
- >>517
「我々、千夜グループは様々な
分野に展開している複合企業です。」
す、とテーブルに千夜の企業紹介パンフレットを置き。
「我々は、軍事および警備などの分野にも力を入れているのですが、
恥ずかしながら人材がまったく足りない状況なのです。
そこで、貴方を『雇用』したい。」
小百合としては、自己の能力や兵器開発部門が千夜に存在することも相まって
魔術師や、聖職者、対魔師など科学では対応しづらい分野の専門家を探していたのだ。
「どうでしょう、もし首を縦に振っていただけるなら
契約金を差し上げますし、住居などの手配をいたします。
組織に入るのに抵抗感があるというのなら、『外部エージェント』として
雇用するという方法もありますが……。」
- 519 :馬霧 真琴:2010/12/27(月) 01:06:02 ID:.ViFOavA0
- >>518
「何か違うんよなぁ…。」
小難しい言葉を並べられても分からない。
パラパラと千夜のパンフレットを眺める。
雇用という言葉がむず痒い。
今まではフリーで色々やってきた。
でも、今はまぁ…とある組織に属している。
「外部エージェントとかさ…そういう小難しい話は分からん…。会社対個人じゃなくてさ、個人対個人の話をしようよ…。会社絡みやったら…黒沢さんの立場が危なくなるで…?」
有能な小百合ならすぐに想像出来るだろう。
暗殺者の一族を懐に抱え込む危険性が。
馬霧は殺しの一族。無論、彼女は報酬があれば動く。
良くも悪くも…。
「…というかさ、黒沢さんみたいな偉い人がウチなんか知ってるん…?」
当然の疑問だろう。
会社の重要なポストにいる個人が、ひとりの人間を知っているなど真琴にとっては不思議なこと。
大企業だけあって、情報が回っているのかもしれない。
が、そんな人は有能な人だけだろう。
- 520 :黒沢小百合:2010/12/27(月) 01:23:55 ID:SSMHlh/20
- >>519
「その昔、楚の項王の軍隊は無双の強さを誇りましたが
漢の軍に破れ、天下は高祖のものとなりました。
なぜ、項王、そして楚は敗れたと思いますか?
それは、人材の使い方にあったのです。」
小百合はまるで、群集に演説するかのように
大仰な身振り手振りで話をし始めた。
馬琴のことなどお構いなしだ。
「楚の項王は自身も無双の者でありましたが
側近の讒言や進言を軽んじるところがあり、逆に漢の高祖は
部下の話をよく聞き、招賢館という施設をつくり広く才能のある者を取り立てました。」
ここで、小百合は瞳を覗き込むように真琴の顔を見つめて。
「それと同じく、我々はあらゆる『有能な人材』がほしい。
それゆえ、私は老若男女、貴賤貧富問わず人材を探していました。
……その過程で、貴方の情報も入ってきたということです。」
先ほど、自身が見ていたメモ帳の馬琴のデータをテーブルにおいて見せ。
そこに書かれていたのは必要最低限程度の情報だが、どこから入手したのだろうか。
「さて、話を戻しましょう……。
では、個人間の契約、ということでどうでしょうか?
所謂、私兵という扱いで。」
- 521 :馬霧 真琴:2010/12/27(月) 01:45:31 ID:.ViFOavA0
- >>520
何かよう分からんこと話しだしたで…。
みたいな感じで小百合を見る。
真琴の頭では人物関係が整理出来ていないようだ。
「まぁ…有能な人材って言われたら…分からんけど…これだけははっきり言える。
うちは戦う人間じゃない…。殺す人間やから…。」
冷めたコーヒーを口に運び、
ブラックのままやん…と呟くと砂糖とミルクを多めに入れる。
「…千夜って怖いところやねんなぁ……。」
都会怖いよ都会
「…黒沢さんの評価は…自分でも信じられんくらいで…嬉しいけど…、最初は“黒沢さんがウチに依頼を持ってきてウチは実行する”形に出来ん?」
少々頭の弱い子は、子犬のような瞳を小百合に向ける。
真琴は自分のやり方が此処で通用するか、判断しかねていた。
小百合にとっても、使えるか使えないかを見極めるいい機会になるのではないか、と思い。
- 522 :黒沢小百合:2010/12/27(月) 01:57:02 ID:SSMHlh/20
- >>521
「手段はどうあれ、結果が同じなら問題などありはしません。
例えば、グスタフ2世アドルフは……っと、こういう例えは
あなたには止したほうがよさそうですね。」
小百合はまたもや、何かたとえ話をしようとしたようだが
真琴の表情から、それが逆効果になったことを察して。
「分かりました、それで手を打ちましょう。
あなたが専属にならないというのは、少し残念ですが……。」
――ガチッ
いつのまにか、気配もなく小百合の背後に立っていた
黒尽くめの男が、手に持ったトランクの蓋を開く。
「では、これは私からの個人的なギフト、という事で……。」
その中身は、いくつかの真新しい紙幣の束。
日本円に換算すれば、7〜800万円といったところだろうか。
- 523 :馬霧 真琴:2010/12/27(月) 02:04:00 ID:.ViFOavA0
- >>522
「ウチ、アホやからな…。仕事<殺し>は成果で見て…。それで黒沢さんが納得出来る仕事をウチが出来たら…な。」
常に100%の仕事が出来る保証など、無い。
如何に100%に近づけるか…を追求は常にする。
「……個人的な…ギフト……?」
見れば、目玉が飛び出るような金額。
思わずウワッ…と呟く。
チクタクチクタク………チン……
「あqwせdrftgyふじこlp;@:」
言葉にならない言葉を発したまま、固まった。
- 524 :黒沢小百合:2010/12/27(月) 02:09:46 ID:SSMHlh/20
- >>523
「ふふ、喜んでいただけたでしょうか……。
…………さて。」
真琴の反応を穏やかに笑って見守っていたが、
腕時計に目をやって。
「今日はそろそろ失礼いたしますが……。
近日中に『仕事』をお持ちいたしますね。
……聞いています?」
- 525 :馬霧 真琴:2010/12/27(月) 02:19:10 ID:.ViFOavA0
- >>524
「……」
しばらくお待ち下さい。
時間にして約2分間、フリーズしたPCのように真琴は固まっていた。
「……こんな大金…ホンマに貰って良い…ああ仕事…わかった…。これがウチの連絡先…。」
小さなバッグから、メモ帳を取り出すと、サラサラと携帯電話の番号とメールアドレスを書いていき、書き終わると小百合に差し出した。
- 526 :黒沢小百合:2010/12/27(月) 02:27:06 ID:SSMHlh/20
- >>525
「……では、お預かりします。」
小百合は少し苦笑しながら、
メモを名刺入れにしまった。
「では、またいずれ……。」
(ふふ、昔の私を思い出してしまいますね。
私も金を目の前にして舞い上がっていたものです。)
小百合は、そのまま店を出ていった。
直後に車のエンジン音が聞こえたことから、それに乗ったのだろう。
- 527 :馬霧 真琴:2010/12/27(月) 02:36:21 ID:.ViFOavA0
- >>526
「うん…。また今度…。」
先ほどまで沈んでいた気分が一気に晴れた。
これでしばらくは生活に困りはしないし、送金も出来る。
小躍りしたい気分を抑え、家路(?)へと帰る。
もちろん、支払いは忘れずに。
――少し…体を動かしておかな…あかんな…。
真琴は清々しい気分であった。
- 528 :灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/29(水) 22:27:45 ID:sn9myzSMO
- 「今年があと二日……だ、と……!?」
AGカフェ。
カウンター席に居座る灰髪白衣の男。
その手には自作と思われる情報端末を持ち、画面を凝視している。
「馬鹿な……ろくにレポートを作っていないというのに……!
……まあ、今年度はまだ三ヶ月ある。それに私には地位という武器が――」
画面を見つめながら呟く男は中々に不気味だった。
- 529 :ロザリア・ロートシルト:2010/12/29(水) 22:45:26 ID:SSMHlh/20
- >>528
「あと二日しかないわねぇ。」
その端末の画面を肩越しに見つめる
ゴシックドレス姿の少女。
いつの間に店内にいたのだろうか。
- 530 :灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/29(水) 22:49:51 ID:sn9myzSMO
- >>529
端末に写し出されているのはカレンダー。
スケジュール管理のアプリのようだ。真っ白だけど。
「ああ、48時間だ。2880分しかない」
飛んできた声に表情一つ変えず、スケジュールをスクロール。だが真っ白。
- 531 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/29(水) 22:50:50 ID:WVrfsEdY0
- 【AGカフェに一人の少女が入ってきた】
「あうー…おしょうがつってなんだったかなの?」
【なんか首をかしげている】
- 532 :ロザリア・ロートシルト:2010/12/29(水) 22:54:05 ID:SSMHlh/20
- >>530
「はん、結局スケジュールが入ってないのなら、
この高性能そうな機械も技術の無駄ねえ。」
ロザリアはよいしょ、と声を出して
膝を立てていた椅子の上から降りると、カウンターの奥へ歩いていって。
「どうせ今日もクロスさんはいないのでしょうから、
貴方も適当にコーヒーでも淹れてくればよろしいのに。」
自分の分のコーヒー(一番高そうなのをこっそり使った。)を持ち、
適当な席に座る。
- 533 :灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/29(水) 23:03:02 ID:sn9myzSMO
- >>531
カウンターに腰かける灰堂。
その手にあるモノを覗き込む少女。
「むう……しかし何かしら形に残さねば……」
その手にあるなんとかパッドっぽいモノを操作しながら、振り向かずに言う。
「やあディス君。正月というのは新年を祝うアレだアレ」
超アバウト。
>>532
「私も、こいつでは追い付かない程に仕事漬けな時期はあったんだがね。
そういう意味ではこのまっさらなスケジュールも良いものだ」
「コーヒーより、私はカフェオレの方が好みだな」
そう言って、食器棚に目を遣る。
すると独りでにカップやらなんやらが浮かび、動きだし、一杯のカフェオレを注いだ。まだ飲む様子はない。
……よく見れば、数ヵ月前に見かけた気がしないでもないかもしれない。
セーラー服の似合わない、《手》の異能使いを回収していった、その男。
- 534 :ロザリア・ロートシルト:2010/12/29(水) 23:10:57 ID:SSMHlh/20
- >>531
「あら、ディスこんばんは。
お正月、というのは私はよく知らないわねえ。
東洋の習慣、ということはしっているけれど。」
ロザリアは窓際の席でコーヒーを飲んでいた。
>>533
「無為な時間も多すぎると精神を蝕む毒となりますわ。
退屈は心をゆっくりと腐らせていくのですから。」
ここで、ロザリアもどこか見覚えがあることに気付いたのか
ゆっくりと記憶を掘り返していくが、どうにも思い当たらない……。
「はて、あなたはどこかで会ったような・・・。」
- 535 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/29(水) 23:13:04 ID:WVrfsEdY0
- >>533
「あうあう〜!『くもり』なの〜!
こんばんわなの〜」
【微笑みながら頭を下げた】
「あう〜、おいわいするときなの!
そういえばまえにもおいわいやったことあるきがするなの!」
【思い出したように言った】
>>534
「あうあう、そっかなの〜。
でもおいわいごとらしいよなの!」
【にっこり微笑んで言った】
「くりすますもたのしかったけど
おしょうがつもたのしいかなの〜」
【嬉しそうな顔で窓の外を見た】
- 536 :灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/29(水) 23:21:41 ID:sn9myzSMO
- >>534
「退屈が毒、か……ふむ、成程確かにその通り。
しかし私は退屈氏とは疎遠でね。この街は私を退屈させない」
目を細めて笑って、カフェオレを一口。
「はて。どこかで会ったかな……?」
そうしてこちらも忘れているらしい。
演算と記憶では方向が違う……といいなあ。
>>535
「くく、今晩は。
去る年を悔いるのではなく、来る年に望むのもまた一興……だな」
だなと言われましても。
「時にディス君、君も何か飲むかね?」
ここでようやく振り向いて、聞いた。
後ろでは食器類がフライング。
- 537 :ロザリア・ロートシルト:2010/12/29(水) 23:30:54 ID:SSMHlh/20
- >>535
「クリスマス、ねぇ。」
夜種であるロザリアにとっては
クリスマスなど忌々しい日に違いなかった。
そのため、ロザリアの家では一切そういう行事はしなかった。
(ディスも喜ぶし、そういうことをしてあげてもよかったかしら。
クリスマス商戦で忙しかった分、お金もたまっている事だし。)
「ねぇ、ディス。貴方は今ほしいものとかある?」
>>536
「……きっと、私の気のせいね。
もしあったとしても、思い出せないのだから重要ではないのでしょう。」
もし思い出していたら、ロザリアの性質上
非常に機嫌が悪くなっていただろう……。
「私の仲間たちも、その膨大な寿命ゆえに
退屈の毒にやられて無駄に命を落としていく愚か者が多かったわ。」
- 538 :東西南北 良方:2010/12/29(水) 23:30:56 ID:7gFzKdaU0
- //フハハハ!乱入なり!
「うぃーっす!」
カフェのドアを騒々しく開きながら入ってくる男。
長袖アロハシャツに、ショッキングピンクのマフラーを巻き、サングラスを掛けた胡散臭い男である。
頬には何かを隠すように絆創膏が貼られている。
右手には酒瓶が握られており、口にはシガリロが咥えられている。
「ヒャッハー!冬休みだぜィッ!」
ノリノリでご機嫌である。
- 539 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/29(水) 23:36:47 ID:WVrfsEdY0
- >>536
「あうあうー、でもあたらしいことがくるのは
たのしみなの!」
【嬉しそうに言った】
「あう?なにかのむなの?
うーん、」
【少し考えた後、口を開いた】
「じゅーすがのみたいかなの〜」
>>537
「あうあう、くりすますはたのしかったみたいなの〜。
いろんなところがなの」
【少し微笑みながら言う】
「あう?いまほしいのなの?
うーん…いまほしいの・・・」
【ディスは少し嬉しそうな顔をするが…すぐさま悩み始めた】
「うーん…うえにきられるのがほしいかな?の…」
【自分のいつもの格好を見せながら言う】
>>538
「あう?だれかなの」
【少し気にする顔でドアのほうを見る】
「あうー!『りょうほう』こんばんわなの〜!」
【嬉しそうに手を振る】
- 540 :灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/29(水) 23:42:34 ID:sn9myzSMO
- >>537
「思い出さないということは、大した事ではなかった……ということなのだろう」
「仲間……と、いうと?」
何か引っ掛かりがあったのか、ぼんやりと尋ねる。
「退屈の毒に死せる、というからには……体感速度が長い、寿命が長い、そもそも死なない、なんてのが推測できるが」
>>538
「やあ、元気そうだな東西南北君。ずいぶんと見なかった気がするが」
※引きこもっていただけです。
そんな灰色の引きこもりが、カウンター席に腰かけていた。
>>539
「ジュース、ジュース……」
再びカウンターの中を見る。
どこからかりんごジュースの瓶が飛び出し、一杯のコップに注いでいく。
そうして一杯になったコップはふわふわとディスの手元へ。
溢れそうだったが、しかし何かに塞がれているようで溢れることはなかった。
- 541 :ロザリア・ロートシルト:2010/12/29(水) 23:53:14 ID:SSMHlh/20
- >>538
「ん。」
今は店員もいない。
と、いうことで。
――ひゅん。
風を切るような音が鳴った。
「いらっしゃいませ。」
カウンターにたっていたのは
AGカフェの制服に身を包んだロザリアであった。
(ちょうど店の奥に予備のがあって助かったわぁ。)
>>539
「ふふ、わかった。
それでいいのね。楽しみにしておいて。」
ロザリアは、ディスに飛びっきり高級な
ジュースを買ってやろう、と心に決めた。
少し遅れたクリスマスプレゼントとして。
>>540
「夜種よ。貴方たちが言うところの化け物。
あなたたちニンゲンと永劫の闘争を続ける定めにあるもの。」
少女はカウンターの向こうでくすりと笑う。
年相応の可愛らしさではなく、妖艶さを讃えたその笑みは
彼女が人ならざるものであると灰堂に感じさせるだろう。
「この私はその中でも高位種、
夜の主たる吸血種でありますわ。」
- 542 :東西南北 良方:2010/12/29(水) 23:56:08 ID:7gFzKdaU0
- >>539
「ようっ!今日は飴じゃなくて遅れたクリスマスプレゼントをやろうっ!」
虚空から取り出すは、長靴型の容器にお菓子を詰め込んだアレである。
其れをディスにさし出して、笑った。
>>540
「ゲッ……。灰堂……」
テンションが100%からマイナスまで一瞬で下落する。
「テメエこそ元気そうだな糞っ垂れ」
酒瓶を直に煽り、息を吐く。
>>541
「ありゃ、クロスいねーのか」
と、呟き、酒瓶を五瓶カウンターに置き。
「せっかくレア物ゲットしたってのに。あ、オネーサン之冷蔵庫にでもいれといて」
一瓶掴み、カウンター席に座り込み言う。
「スルメかなんかあるといいんだけど、ある?」
- 543 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/30(木) 00:04:34 ID:WVrfsEdY0
- >>540
「あうあう、おもしろいなの〜!」
【微笑みながらコップが宙に浮く様子を見る】
「あうー、ありがとなの〜」
【コップを手に取ってジュースを飲み始めた】
「あうあう!おいしいなの!」
>>541
「たのしみなの〜!
ぷれぜんとまってるからねなの〜!」
【ディスは満面の笑顔で言った】
//上に着るものですー
>>542
「あうあう〜、ぷれぜんとなの〜!
うれしいなの!」
【にこにこして長靴型の容器を受け取った】
「このなかからあまいにおいがするなの〜!」
【とても楽しそうに長靴の中に手を突っ込む。】
【取り出したる飴はどんな味であろうか】
- 544 :灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/30(木) 00:09:28 ID:sn9myzSMO
- >>541
「吸血鬼」
驚いたように、めがねの奥の目を見開いた。
「これはまた……ううむ。可愛らしい――いや、麗しい鬼が居たものだ」
目の前のヒトならざる少女を、何と形容していいのか――そんな風に、感心した風に、灰堂は呟いた。
「しかし……そうか。これは人生初だな。100%の人外と関わるとは」
うむうむ、とうなずく。
>>542
「くっはは、いやはや私は嬉しいよ」
対して、こちらはテンションが100%を振り切っている。
見た目ではいつもと変わらないが、しかし滲み出るテンション。
「時に東西南北君。未成年が飲酒とは好ましくないな?
年末の浮かれた雰囲気に流されるのは、無論悪いことではないがね」
>>543
「うん、それはよかった」
くつくつと、目を細めて笑う。
(……ま、大体この位か?)
ひゅん―――と、空気を裂く音。
カウンターには、カフェオレとりんごジュースを合わせた分の小銭がいつの間にか。
- 545 :ロザリア・ロートシルト:2010/12/30(木) 00:18:38 ID:SSMHlh/20
- >>542
「あの人はいつも居ませんわ。」
この店の経営はどうなっているのか。
それはクロスのみぞ知る。
「では、お預かりしますね……。
なにか、つまみがないか探してきます。」
酒瓶にタグをつけて、冷蔵庫の端っこにおいて置いた。
ついでに、するめを探したが、発見できず。
「こういうものしかなかったのですが……。」
代わりに見つけたサラミとチーズを盛り付け、
東西へと出した。
>>543
「ふふ、きっと腰を抜かす事でしょう。
今回は奮発してあげるから。」
// ごめんよ・・・。ジュースのヤツが自分宛てのレスだと思ってた
>>544
「人生初?あらあら、この街をあるけば
多いとはいかずとも、コミュニティを形成できるほどの数はいるでしょうに。」
亜人や他の種族はエルフなどに代表されるように人間のコミュニティに参加したがらず、
隠者のように生活するものも多いが、この都市ではロザリアのように
人の生活に溶け込むものもいる。
「まぁ、麗しいと評してくれることはうれしいですけど。」
- 546 :東西南北 良方:2010/12/30(木) 00:22:50 ID:7gFzKdaU0
- >>543
「おうー、気にすんな気にすんな」
笑いながら頭を撫でる。
「頑張って色々と入れといたからなー、沢山入ってるぜ!」
中に入っているのはバター飴、コーヒー飴、べっこう飴、フルーツ飴、龍角散のど飴
サルミアッキ(ギネスに登録されている世界で一番不味い飴)、チョコレート、ポテチ
おはぎ、コーンスナック、生八ツ橋、求肥餅、フリスク、キャラメル、マカロン、ヌガー
等が群雄割拠するカオス空間と化している。
何をどうやってこんなに大量に詰め込んでいるかは不明だが、気にしたら負けである、というか頑張りすぎだ。
>>544
「お前が嬉しいってことがオレにとっちゃ悲しいよ」
酒を煽って、紫煙を掃き出し。
コッチはテンションダダ下がりである。
「んあ?一八歳だから……って、あー酒タバコは二十歳からだったか」
気にせず酒を飲みながら言う。
「別に年中飲んでるし、オレが酒ぐらいじゃ酔わねーの知ってんだろうよ、気にすんな」
虚空からコップと氷を取り出し、他の酒瓶のウヰスキーを注ぎロックで飲み始める。
>>545
「だなー、最期に見たのって……。あー、あの時か」
暴走したクロスを止めたときを思い出した。
戦いの感覚が一瞬頬の絆創膏の奥にある刻印を蠢かせ、血をにじませた。
たらり、と赤黒い血が右頬を伝っている。
「あー、うん、それでいいわ」
頬を抑えながらサラミとチーズを受け取り、礼を言う。
「うっわ、久々に出てる出てる……」
絆創膏をはがすと、だらり、と血が溢れる。
ちょっと慌てているが、そこまで深刻そうな様子でもない。
- 547 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/30(木) 00:24:52 ID:WVrfsEdY0
- >>544
「おいしーなの〜!」
【ディスはとても満足そうにジュースを飲んでいく】
「ゆっくりのむとおいしさがわかるなの〜」
【楽しそうに言った】
>>545
「あうあう、たのしみなの〜!
どんなおふくがくるかなの〜」
【とっても嬉しそうだ】
「あうあう、そいえばなの〜」
【少し冷蔵庫へと足を運んでいく】
//気にしないでいいですよー
>>546
「あうあうー!たのしみなの〜!
なにがでるかなの!」
【ウキウキしながら突っ込んだ手を引き抜く】
「あうー?あめさんじゃないの〜」
【引っこ抜いた手に握られていたのは…おはぎである】
【見たことないのか不思議そうな顔だ】
- 548 :灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/12/30(木) 00:35:24 ID:sn9myzSMO
- >>545
「私は出不精でね……いや、道を通らないと言った方が正確か」
《空間転移》――線での移動ではなく、点と点との跳躍。
外に出るときも、目的地に直接跳べば道に出る必要がない。
「……まあそれはさておき。外を出歩いたところで、君ほどに麗しい人……人? は稀少だろう」
上位の存在に媚びるわけでなく、純粋な感想。
因みに補足するとロリコンというわけでもない。
>>546
「(元)同僚の不幸で今日もカフェオレがうまい」
ずず、とカフェオレを含む。
「しかしまあ、10歳から飲酒に喫煙可能な国もある……ような気もするしな。
死期が若干早まる程度か」
内側からダメになってしまえふははー、と適当に笑った。
>>547
「ふーむ、ここの店主はいいモノを仕入れているようだ。
なんだったかな、飲み物は噛めと誰かが言っていた」
多分おばあちゃんとかがソースの豆知識を吐き、空になったコップを片す。
「……さてさて、私はこの辺りでお暇しよう。
年の明ける前に、研究室の掃除をしてしまわないと」
す、と立ち上がり、その場にいる面々に軽く会釈。
「それでは皆々様、再び縁が合ったらば」
ひゅん。
空を切る音がして、男は姿を消した。
- 549 :ロザリア・ロートシルト:2010/12/30(木) 00:37:10 ID:SSMHlh/20
- >>546-548
「…………『!』」
東西の血を見た瞬間、ロザリアの目が
爬虫類のように、細く狭まった。
「……っと、い、いけない……。」
そのまま、きびすを返して店の奥へ走り去っていく。
すぐに、ガダンと力任せに扉を開ける音が響き、
彼女は店の奥から戻ってくる事がなかった……。
ディスなら分かる事だろうが、久しぶりに血を見て『疼いた』ため
店の奥の扉から『自室』に戻ったのだろう……。
// そろそろ落ちますー・・・。
// ディスの人、まちがえちゃってごめんね・・・。
- 550 :東西南北 良方:2010/12/30(木) 00:39:20 ID:7gFzKdaU0
- >>547
「ははは!自分でも何淹れたか忘れてるから多分色々出てくるぞ!」
無責任である。
そして、出てきた菓子を見て、ディスに解説。
「あー、そりゃおはぎだおはぎ。もち米をあんこで包んだお菓子だよ。結構旨いぞ」
サラミを齧り、酒を流しこんで。
>>548
「全部カタついたら闇討ちしてやろうかおい」
座った眼で言う。
「あいあい、そんなに簡単に死ぬ体じゃねーよ、さっさと帰れ、じゃーな」
そう言いつつも、軽く手を振る辺り律儀である。
>>549
「ん?あ、なんだ」
頬に絆創膏を貼り、スナック菓子の様に薬を口に放りこんで其れを見送った。
//くろきんさんとさゆりんさん乙でしたーっ
- 551 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/30(木) 00:42:45 ID:WVrfsEdY0
- >>548
「あうあう、おいしいじゅーすがあってうれしいなの〜!」
【微笑みながら言った】
「あう〜。かめるのかなの?むずかしいなの…」
【少し不思議そうである】
「あうあう!またねなの〜!」
【微笑んで手を振り見送った】
>>549
「あうあう、どしたの?」
【心配そうな顔で振り返るが・・・姿がなくなったのを見て】
「またのみたくなったのかなの…
だいじょぶかなの…」
【不安そうな顔で店の奥を見た】
>>550
「あうあう、いっぱいでてくるならうれしいなの!」
【そういってまた少し長靴を覗き込んだ】
「あう、おいしそうなの!
いただきますなの!」
【微笑んでおはぎを口の中に放り込んだ】
「もぐもぐもぐ…あう〜!
とってもおいしいなの!」
【嬉しそうに言った】
- 552 :東西南北 良方:2010/12/30(木) 00:47:13 ID:7gFzKdaU0
- >>551
長靴の中は外側から見た長靴の数倍の容量を誇るようだ、原理は聞かないで。
「おうー、まあ正月のお供にでもしてくれや」
サラミの最期の一つを齧り終え、言う。
「はは、ディスが喜んでくれると俺も嬉しいぞ」
頭をくしゃっとなでて、立ち上がる。
「さってーと、和んだところでチィっと頑張ってきますかね」
テーブルの上の酒瓶などを全て空間にしまいこみ、サングラスを直し、店を出て行く。
ドアを閉める前に、軽く後ろ手に手を振って良方は歩き去っていった。
- 553 :ディス ◆My6NsjkSfM:2010/12/30(木) 00:51:41 ID:WVrfsEdY0
- >>552
「あうあう、わかったの!
これがあったらたのしいよねなの!」
【ご機嫌そうに言う】
「うん!『でぃす』もうれしかったの!」
【ニコニコしていったのち】
「あうあう〜!がんばなの!」
【大きく手を振って見送った】
「あう〜…『ろざりあ』はだいじょぶかなの…」
【そう言ってディスも店の奥に入っていった。同じくすがたが消えていたそうである】
- 554 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/31(金) 20:12:56 ID:IDnKkU3kO
- 異能都市大通り。
時計台のある公園の、時計台の下。
青年は椅子に腰掛け、指を動かす。
その青年の周りを、小人。
沢山の人形が光の中で踊っていた。
「……」
本格的な人形劇屋は来年から。
今日はその前の話題作り。
- 555 :ディス ◆My6NsjkSfM:2011/01/01(土) 01:49:27 ID:WVrfsEdY0
- 【公園に一人の少女が飛び出した】
「あうあう、もうかわったのかなの…
としはなの〜」
【少し複雑そうな顔で辺りを見回す】
「あけまして…なの〜」
【あたりに対して声を上げていった】
- 556 :黒沢小百合:2011/01/02(日) 22:54:22 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「ふう、さむいさむい……。」
正月休みをどう使えばいいか分からないらしく
結局カフェで正月を過ごす小百合であった。
- 557 :名も無き異能都市住民:2011/01/07(金) 05:22:20 ID:p9K3t9Q6O
- (様々な物が寒さを感じるこの時間。
一般的に、日の出の付近が最も気温が下がるので、
まだ気温に冷える余地があるが、それでも、寒いモノは、寒い)
(その寒気に、強かに冷やされ、この時間に目覚める。
しかしながら、この冷たさには、慣れているから、驚かない。
尤も震えは、止まらない)
(しばらく切っていない髪をぶら下げて、
寒さを凌ぐため少し歩こうとするが、
体が付いてこない、エネルギー不足、
だから、座り込んで、毛布を、被る)
(そんなモノだ)
- 558 :黒沢小百合:2011/01/07(金) 23:57:02 ID:SSMHlh/20
- 【千夜記念病院】
「では、これ差し入れとして例の患者に……。
はい、お願いします。 では……。」
面会時間をとっくに過ぎているはずの病院から
出てくる黒髪の女性。
(まったく、アレはいつまで病院に引篭もっているつもりなのか……。)
吹き付ける寒風から身を守るように、
コートを羽織り自宅へと帰るべく街を歩き始めた。
- 559 :二人組:2011/01/16(日) 22:19:48 ID:VsubwHk20
- 『さむい、さむいよぉ!』
「だからと言ってくっつくな」
茶髪の少女がくっつくと、それを引きはがす。
すると少女は不服そうな顔をして帽子の下の顔を見た。
『む、今日は何か冷たいね?』
「それは吹の勘違いだ。普通だよ」
仲がよさそうな二人組である。
- 560 :有澤零砂:2011/01/16(日) 22:25:53 ID:i6WWeuFEO
- >>559
(その隣を少年が通りかかり)
「あー、あんな風にくっついたら少しは暖かいのかな」
(少し羨ましそうにそちらを見て)
- 561 :二人組:2011/01/16(日) 22:33:46 ID:VsubwHk20
- >>560
「実際はそうでもない」
再びくっつかれ、帽子の下の表情は呆れ気味。
茶髪の少女を引きはがすと頭を下げた。
「こんばんは」
と、頭を下げる。
『こんばんはだよっ!』
それに倣って少女も同じように。
- 562 :有澤零砂:2011/01/16(日) 22:43:12 ID:i6WWeuFEO
- >>561
「どうもこんばんわ」
(こちらもお辞儀で返す)
「いや実際は温かくなくても羨ましいな、君たちすごくなか良さそうだし。」
- 563 :帽子と茶髪の二人組:2011/01/16(日) 22:49:34 ID:VsubwHk20
- >>562
「そう見えるのは有難いね。
余り大きくは言えないけど友達が多くは無いからね」
そう言って苦笑を見せた。
零砂とは同じくらいの歳なのだが、対応がそう思って無い様に見える。
『ふっふー。凄くなかいいんだよー』
こちらもそうみたい。
- 564 :有澤零砂:2011/01/16(日) 23:01:39 ID:i6WWeuFEO
- >>563
「正直なところ…僕もそこまで友人はいないんだけどね。」
(対応にはそこまで反応を示さず)
「君たちはどういう関係なのかな?ちょっと気になってね。」
- 565 :帽子と茶髪の二人組:2011/01/16(日) 23:10:54 ID:VsubwHk20
- >>564
「どうも、作り方と言うのが解らなくてな。
でも同じようで安心した。ああ、別にキミの事を悪く言っている訳ではないから」
悩ましげなその表情が和らいだ。
『二人は大親友だよ!』
ふふっ。と楽しそうな笑みを浮かべながら二人を見ている。
『ねっ?』
同意を求める茶髪と、それに頷く帽子。
- 566 :有澤零砂:2011/01/16(日) 23:23:38 ID:i6WWeuFEO
- >>565
「数を作るなら簡単だよ。それなりに趣味の会うコミュニティに入ってしまえばしばらくするとできるさ。」
(無表情で言う)
「ただ友人は本当に信頼できる人が一人でもいるかどうか、が大切じゃないかな。」
(少し、遠くを見るように言って。)
「君たちは互いにいい親友を持ってるじゃないか、
無理に作らなくてもいいぐらいにね。」
- 567 :帽子と茶髪の二人組:2011/01/16(日) 23:30:07 ID:VsubwHk20
- >>566
「確かに正論だ。
こんなに小さい。それも女の子からこんなことを言われるなんて」
案の定勘違いしていた。
帽子の下の表情と、その口ぶりが歳下の子をあやす様な感覚のそれである。
- 568 :有澤零砂:2011/01/16(日) 23:35:55 ID:i6WWeuFEO
- >>567
「…あぁ、なるほど。」
(頭を抱えながら言う)
「いろいろと勘違いしてるみたいだから、自己紹介しておくよ…。」
(ちょっとくらい雰囲気を出しながら)
「これでも僕は有澤零砂、17歳の男なんだよ…」
- 569 :帽子と茶髪の二人組:2011/01/16(日) 23:40:32 ID:VsubwHk20
- >>568
「なん……」
『だと……』
二人して驚きを隠せない様な顔。
「この都市は侮れたものじゃないな。色んな意味で」
零砂に顔を近付け覗きこむ様に。
暫くして顔を離すと頭を下げた。
「ナナセだ。ナナセ=フミヅキ」
『私は河平 閃って言うんだよ。よろしくね!』
最初の方で吹と読んでたのは間違い。
- 570 :有澤零砂:2011/01/16(日) 23:46:43 ID:i6WWeuFEO
- >>569
「驚くのもわからないことはない…」
(自覚はしているらしい。)
「あとね、僕もここに来たのは最近なんだ…」
「母親に似たみたいなんだよ。」
(顔を近付けられて言う)
「よろしく、ナナセさん、川平さん。」
(握手しようと手を差し出してみる)
- 571 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/16(日) 23:55:09 ID:VsubwHk20
- >>570
「そのナリだと色々苦労も有るだろうな。
因みに、父親に似ているとよく言われるな」
困ったような笑みを見せて。わりとどうでもいい。
「同じだ。長い間居る訳ではないな。二年程前からここに住んでいるよ」
くくっ。と笑って。
「宜しくだ」
『わたしもよろしく!』
ナナセが握った手と逆の手を閃が握る。
- 572 :有澤零砂:2011/01/17(月) 00:02:02 ID:i6WWeuFEO
- >>571
「苦労と言ってもたまにナンパされそうになるくらいかな。」
(軽く笑いながら)
「なるほど、君はなんでこの町に?」
「左手で握手するのは初めてだよ、まあ仲良くしましょう。」
(また軽く笑い)
- 573 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 00:12:08 ID:VsubwHk20
- >>572
「随分と間抜けな話だ」
思わず笑みを零し。
だが、すぐ次には真面目な表情に戻り。
「しかし、気を付けておけ。ここは治安が良いとは言いきれないからな?」
素性をしっても対応の様子は戻らない。
零砂の容姿がそうさせるのだろう。
『私達は七瀬のお陰でナンパとかそういうことはないな〜。ありがとっ』
「……フン」
閃の笑顔に若干照れた様子。
『うん! よろしくね、零砂ちゃん』
こっちの対応の方が酷かった。
- 574 :有澤零砂:2011/01/17(月) 00:20:13 ID:i6WWeuFEO
- >>573
「男だって教えたときは本当に目を丸くしてたよ。」
(また笑いながら。)
「心配してくれてありがとう。でも大丈夫、僕にも相棒がいるしこれでも修羅場は潜り抜けてるからね。」
(自信ありげに不敵な笑みを浮かべ)
「…ちゃんづけは勘弁して欲しいかな。」
(少し困ったように返す)
- 575 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 00:33:07 ID:VsubwHk20
- >>574
「だろうね。私も驚いた」
相手の様子を想像し、先程の自分と変わらないという結論に。
「そうだ。何か困った時は力に成ろう。
さっきのお詫びだと思ってくれていい。これでも戦力には成るつもりだ」
七瀬のベルトが不気味に光り、動いた……気がした。
そのベルトに手を掛ける七瀬の顔も同じくまた、不敵。
『私はいいと思うよ、かわいいんだしっ』
「……閃」
呼ばれて振り向き、目を合わせると畏縮する少女。
『はうぅ、ごめんね。零砂くん』
- 576 :有澤零砂:2011/01/17(月) 00:40:39 ID:i6WWeuFEO
- >>575
「まぁ、次はもう少し男らしく振る舞えるように目指すよ。」
「ありがとう、ただ僕としてはそんな機会が無い方がありがたいけどね。」
(何かの異能だろうが、もう驚いたりはしないみたいだ。)
「かわいいか…誉められてるんだけど素直に喜べないなぁ…それに君の方がかわいいと思うよ。」
「別に謝らなくてもいいよ、次から気をつけてくれればさ。」
- 577 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 00:49:31 ID:VsubwHk20
- >>576
「私としては何処か残念だな、だがそれも良いだろう」
零砂を見てはもう一度笑う。
「どうも、そうは行かないときもある」
零砂が感じ取れるかどうかは別だが、魔力等が一切流れて居ない。
魔術士でないと見るのが妥当だろう。
『ふふっ。ありがとう、零砂くん』
笑みを返すも手は零砂の頭の上である。
- 578 :有澤零砂:2011/01/17(月) 00:55:59 ID:i6WWeuFEO
- >>577
「確かにね、どうしようもなくなったときは、ありがたく力を貸してもらうよ。」
(一応、何となく程度だが、それを察する。)
「えーと…なんで手が頭の上に」
(少しあきれぎみに聞いてみる)
- 579 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 01:06:10 ID:VsubwHk20
- >>578
「ああ、幾らでも力になろう」
そういえば。
「中の人がてっきり忘れていたらしい。
私がここに来たのは進学の為だよ。あれさ」
少々遠くに見えるのは千夜学園である。
「もともとこの近くの生まれでは無いんだがな。少しこの都市に興味があって」
『ダメかな?』
よしよしなでなで。
明らかに同年代の異性に対する行動では無い。
- 580 :有澤零砂:2011/01/17(月) 01:14:45 ID:i6WWeuFEO
- >>579
「なるほど、エスカレーター式のあそこか。」
(遠くの学園を見て)
「学校か、しばらく行ってないな。」
(ため息をつきながら呟き)
「いや、もういいよ…」
(諦めた口調で言った)
- 581 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 01:20:53 ID:VsubwHk20
- >>580
「私は高校からの編入学だからあまり関係は無いな。
最も、私は学校よりこの都市に来て見たいと言うのが一番だったが」
空を見上げると少し目線を下げて視線は零砂の方へ。
『そっか、ありがと』
すると遠慮なしに抱きついた。
- 582 :有澤零砂:2011/01/17(月) 01:27:55 ID:i6WWeuFEO
- 【名前/性別/役職】有澤零砂/少年/学生
【部屋】うみ
【所持品】ノーパソ・財布・携帯・ペンライト・ハガキ・チケット等(リュックに)・拳銃(2/?)・バッグ(鍵)
【状態】健康/とても不安定だよ
>>581
「僕はここに来たのも正直偶然でさ、もといた世界では学校にも行ってたけど、いろんな場所に行く内に学校なんていってられなくなってね。」
「あわわ、いきなりはびっくりだよ!」
(驚いて抵抗もできないちょっと顔が赤いぞ)
- 583 :有澤零砂:2011/01/17(月) 01:35:47 ID:i6WWeuFEO
- >>582
/ぼけて別所のデータ貼った死にたい\(^o^)/
死にたい\(^o^)/
- 584 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 01:40:36 ID:VsubwHk20
- >>582
「……そうするとキミの親というのは結構忙しい仕事なのか」
零砂を心配するような顔をして。
服装と言えばジーンズにコート。コートの前は完全に閉じられている。
この帽子も少年用の帽子。ファッションの一部であるとは言い辛い。
『えへへー。あったかいよ〜』
頬擦り頬擦り。
本人は満面の笑みを浮かべている。
>>583
頑張って生きるんですw
- 585 :有澤零砂:2011/01/17(月) 01:49:07 ID:i6WWeuFEO
- >>584
「そもそも僕は一人次元の歪みみたいなのに巻き込まれて異世界から来たんだ、
だから両親はもといた世界で必死に僕を探してるだろうね。」
「まあ忙しい仕事には違いないね、一応社長だし。」
「ちょっと聞きたいけどさ、どうしてそんな格好なの?」
(と訪ねてみる)
「わっ、ちょっとやめてーっていうかとめてー!」
(なすがままにされているぞ!)
//そもそも別スレからのキャラクターでしてな、
そこのテンプレをぼけて貼っちゃったんだ。
- 586 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 01:56:57 ID:VsubwHk20
- >>585
「ふむ……そう言う事か。事の原因や、帰れる方法は解るのか?」
首を傾げて聞いた。
「……単に面倒なだけだ。深い意味は無い」
どこか突っぱねて返す。
『やめないよーw』
「ククッ、面白いんじゃないか?」
超笑顔。
//成程成程。
//少し落ち着くんですw
- 587 :有澤零砂:2011/01/17(月) 02:05:18 ID:i6WWeuFEO
- >>586
「全然解らないんですよ…
ランダムで他の世界に飛ぶ機械は持ってるんですがいまは壊れてますし…しばらくはここにいるしか無いようです。」
(困ったように言った)
「なるほど…」
(何か有りそうなのを察したが追及はしない。)
「誰か、助けてー!二人とも楽しんでるー!」
(と言いながらそこまで抵抗はしない。)
- 588 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 02:15:40 ID:VsubwHk20
- >>587
「なら、暫くはそれだな。私たちも探しておこう。
それにしても、外の世界か。そんな物が有るとは信じがたいが」
と呟くように言って。
「その世界とは面白いのか。腕の立つ人間は矢張り多いのか?」
少々興味を持った様子。
「……そうしてくれ」
零砂のスタンスを感じ取ったのか、小さく頷いた。
身長の割に細い腕が帽子に触れてズレを直す。
『ほらほらー。このままだと吸っちゃうよー?』
「何を吸うんだ……っと、そろそろ離してやれ」
『花の蜜に決まってるよね!』
「有澤は関係ないのか……」
なんて会話をしつつ零砂解放。
- 589 :有澤零砂:2011/01/17(月) 02:26:32 ID:i6WWeuFEO
- >>588
「実際あるんだから仕方ないよ、世界を渡る前まではあっちでそう思ってたしね。」
(ため息をつきながら)
「正直、異能者や魔術師なんていない世界さ、悪くいうとつまらないし強い人はいないよ、良く言うなら…まあ、平穏な世界かな。」
/現実に近い世界と考えてください。
「ああ、わかってるよ。」
(それだけ言ってその話を流す。)
「…血とか生気とか言い出さなくて良かったよ。」
(少しゲンナリしながら解放される。)
//次辺りで落ちます。眠気ががが。
- 590 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 02:39:04 ID:VsubwHk20
- >>589
「平穏な世界か……。
今の私は望まないが、そういうのも良い物なのだろう」
少し考える仕草をし、笑って答えた。
『そんな物食べたらお腹壊すよ?』
零砂を心配そうに見て。
「にしても、やはりこの時間は寒いな」
『ひいぃ、寒いいいぃ!』
身体を丸めるナナセと跳び跳ねる閃。
やがてナナセに抱きつく事で落ち着いた。
//了解了解!
- 591 :有澤零砂:2011/01/17(月) 02:49:06 ID:i6WWeuFEO
- >>590
「悪くはないけど、同じ日常が続くから平穏を楽しめないなら苦痛かな。」
(思い出すように語る)
「僕も食べないよ、でもこの町にはそういうものを好む生き物も居るらしいからね。」
(心配そうに見られても、という表情で。)
「確かに…、流石に僕は帰って温もるとするよ、おやすみなさい。」
(そう言って帰って行った。)
//お疲れ様でしたー、とりあえず寝て、生きます。
- 592 :文月 七瀬と河平 閃:2011/01/17(月) 02:55:01 ID:VsubwHk20
- >>591
「もし可能であれば、何れそっちにも言ってみたい物だ」
深く頷いて。
「そう言えば彼女は……綾と言ったか。
吸血鬼なる人間らしいな。信じきる事は出来んが」
何か独り言を粒やきつつ。
「そうするのが良いだろう。私たちもそうしよう」
『そうしようそうしよう……流石に寒い!』
「寒いのは解ったのだが、はなれてくれると有難いな」
零砂を見送ると二人はやはり楽しげに歩いて帰って行った。
- 593 :馬霧 真琴と誰か:2011/01/19(水) 01:40:06 ID:.ViFOavA0
- 真琴の携帯電話に着信が入る。
『オレだ』
「お館様…?急に…どうしたん……?」
『今からする話は噂の段階だが、一応お前の耳に入れておこうと思うてな。』
「……内容は……?」
お館様からもたらされた情報は以下のようなものだった。
1.退魔の中でも忌み嫌われる一族の者が動きを見せた。
2.その者は退魔の中でも過激派に属する一派である。
3.過激派、その中でも人間至上主義が過ぎる故に魔が跋扈するこの都市を狙うかもしれない。
4.現在メンツを揃えているらしい動きがある。
5.その為、主だった退魔組織に話を持っていっているようだが振られているようだ。退魔とは関係ない者に話を持って行っている。
6.“八洲”では証拠が無い上に噂の段階。退魔が退魔を討伐するのはどうか、等様々な意見が出ている。上層部は対応を決めかねている。
というものだった。
『“上”は未だ対応を決めかねている。もしそちらで現れたら…“殺れ”』
「……了解…。一応…こっちの“警備の人”とのコネはある…。だからその人の耳には入れておくようには……しておく…。」
ふぁ…と欠伸が混ざった真琴の声にお館様は咎めはしない。ムダと分かっているから。
『くれぐれも神洲の娘さんに迷惑を掛けるな。わかっておるな?』
「…わかってるって……。」
こんなところで家の“格”の違いを感じるのは不愉快だった。
彼女とは、仲良くなれそうだからだ。
電話を切ると、ふぅとため息。
これは、少しの間忙しくなりそうだという予感がした。
- 594 :「箱舟の名前の子」:2011/01/21(金) 21:41:26 ID:gd0PHnvg0
- 「さあお逃げ。僕がこの汚物に等しい通り魔男を豚箱に放り込んであげるから、ネ?」
「あ、ありがとうございます……!」
治安の悪さに定評のある路地裏。
そこには今日も社会の汚点である「わるもの」が跋扈しており、それを駆逐する「せいぎのみかた」がいるのだ。
「せいぎのみかた」であろう黒い少女(?)は「わるもの」の男から女性を庇って逃がしたのだ。
ここまではいい話。
次の瞬間、「わるもの」がターゲットを逃げた女から少女に変えたその時には、彼の両足が根元からすっぱり「斬られていた」。
「僕はね、君みたいな何の罪もない生命を踏みにじるゲスが大嫌いなんだ――
命を大切にしない奴は大嫌いだ! 『死ね』!!」
この場で描かれる物語の最大の誤植は、「せいぎのみかた」が「壊れていた」ことだった。
少女は楽しそうに笑いながら激昂した叫び声を上げ、矛盾しか孕まない言葉を地面に転がる男に投げ掛けている。
- 595 :緑乃壱 瞑輔:2011/01/21(金) 21:48:42 ID:HnkBBDEo0
- >>594
「アッハッハッハッハッハッハァアアア!!」
盛大な笑い声。同時に拍手の音が空気は弾かせる。
「いっひっひっひっひィ、その通りその通り。
命を大事にしない奴なんて殺してしまった方がいい。
それが正しいってことくらい、歴史が証明してる」
風を切って電柱の上から降り立つ人影。
緑髪。袴。新緑のコート。
腰にさされた太刀一本。
「逆に言えば、命を大切にさえすれば殺人すら許されるってことだろ? 違うかァ?」
- 596 :「箱舟の名前の子」:2011/01/21(金) 22:00:44 ID:gd0PHnvg0
- >>595
少女は止まった。
笑うのも怒るのも悲しむのも「いったんぜんぶやめにした」。
数秒くるくると頭を動かして、ゆっくり振り向いた。
「……君は、」
ゆっくりゆっくりと時間をかけて男の顔を見る黒い瞳に、涙が溜まっていて、
少女はそれを辛そうに伏せて、転がっている「わるもののなれのはて」を見た。
「なんて、かなしい、ひどいことを言うの。
殺すのはだめ。命を大切にしたってだめ。だって命は尊いたったひとつの宝物じゃあないか。
それを軽々と殺す、だなんて、君は――――」
こ、こつ、 こっ 。
軽い靴音を響かせて、転がるそれに近づいた。
少女はひっくひっくと嗚咽を小さな嗚咽を上げながら泣いていた、泣きながらすうっと片足を上げて
「――――ひどすぎるっ!!!」
ぐぢ、ともごぢゃ、ともつかない音。
それは、少女が転がる男の頭を踏みつぶした音だった。
- 597 :緑乃壱 瞑輔:2011/01/21(金) 22:08:50 ID:HnkBBDEo0
- >>596
「きははははははははははははははははは」
爆笑。爆笑であった。
「おwwwまえwwwwwマジwwwwww最高wwwwwwwww」
腹を抱えてゲラゲラ笑っている。
涙すら浮かべ、地べたをバンバンと叩いて筋肉の痙攣に耐える。
「道徳wwww語ってwwwww何してんのwwwwwwwwアホスwwwwww」
と、言いつつも、
右手は、腰の、刀の柄に、
(あんなちっちぇタッパの奴が片足で人間の頭潰すだァ?
おいおい、頭蓋骨ってどんだけ硬いと思ってんだよ……
こいつァ……ちと危険なヤツだね)
面白いと思った。でも、それ以上に危険と判断した。
(ただの馬鹿かと思ったが、もっとやべぇ。安易に接近するんじゃなかったぜェ)
ジリリと後ずさりつつ、表情はなるべく崩さずに、
「おっと、善良なるお兄さんはココで退散と行きますかァ。
んじゃァ、後がんばって」
相手を刺激しないように、ゆっくりと後退を始めた。
- 598 :「箱舟の名前の子」:2011/01/21(金) 22:18:32 ID:gd0PHnvg0
- >>597
「君はひどい人だ!」
ごづん。
もう一度足を上げて、踏み抜く。もろもろの残骸が汚らしく飛び散った。
「ひとでなしだ!」
げぢっ。
残骸の中でもひときわ大きな破片(非常にどうでもいいことだが、肉色をしていた)を蹴り飛ばした。
「鬼畜生だ!」
ぎぢゅ、ぎぢゅ、ぎぢゅっ。
のこりの小さな破片をささっとかき集めて小さな山にして、踵で踏み躙った。
「えーと……最低だ、……ああ駄目。厭きた。
正義の味方ってのも意外と難しいやぁ」
少女の声のトーンが下がって行くと、肉やら骨やらが混じり合う不快な音は止む。
はぁあ、とおおきく溜息を吐いて、男の方に向き直った。
「悪役の方がやりやすいよね。やりたいことやってたらヒトは大抵悪になれるんだから。
ということで善良なお兄さん、ちょいとお待ちよ」
にっこり、と言うよりはねっとりと。
媚びの混じった笑みが、其方へ。向けられて、離れた分だけ詰めよる。
- 599 :緑乃壱 瞑輔:2011/01/21(金) 22:22:48 ID:HnkBBDEo0
- >>598
「んー? なんだいお嬢さん?」
柄にかけられた右手。
左手は鞘を持ち、親指で鍔を押し上げる。
「俺になァにか用かい? 悪いけど俺は仕事の途中でさァ」
いざとなれば、抜く準備は出来ている。
- 600 :「箱舟の名前の子」:2011/01/21(金) 22:29:34 ID:gd0PHnvg0
- >>599
「ん、やぁ。あのね、」
ぴ、と立てられた人差し指は血が通っているかも怪しい青白さ。
それはまっすぐ天を衝いている。
「うえに、なにか、いるよぉ。って」
それが本当なのかどうかの判断は男に任せられるだろうけど、
もしあなたが振り向けば、ぼやりとした何か、像を結ばない不明瞭なモノが見える。
それは何もしないで、ただそこに佇んでいるようだけれど――
- 601 :緑乃壱 瞑輔:2011/01/21(金) 22:32:38 ID:HnkBBDEo0
- >>600
「――ッ」
ビクリと体を震わせ、瞬時にその場から飛びのいた。
「な、なんだァ!?」
やはり腰の太刀からは手を離さず、そのぼんやりとした何かを睨みつける。
- 602 :「箱舟の名前の子」:2011/01/21(金) 22:37:37 ID:gd0PHnvg0
- >>601
「ねー、知ってる? スペクトロフィリア、って言うんだけどさぁ」
指を下ろして、歩くのを再開。
ぼんやりとした像は空気に揺られてさらに姿を霞ませて、
「霊とか、神様とか、天使様とか。
そういう霊的なモノを妄想して興奮するっていう珍しい性癖なんだけどね、」
消え、
「僕、『それも』持ってるんだぁ」
る、
その時には、接近は成功しているだろうか。
成功していたら、腕を男に向かって伸ばす。抱擁をねだる情婦のような動き。
そんなに速くないその行動に、何か意味はあるのかどうか。ここのところの判断も、彼次第。
- 603 :緑乃壱 瞑輔:2011/01/21(金) 22:42:04 ID:HnkBBDEo0
- >>602
「あ」
気付けば、少女は目の前にいた。
――今のは一体?
――神格への性的興奮?
――持っている?
――能力者!
「お、おおお、おおおおォおおおおおお!?」
伸ばされる手。
それを拒絶するかのように、緑乃壱は刀を抜き、横一線に薙ぎ払った。
- 604 :「箱舟の名前の子」:2011/01/21(金) 22:47:30 ID:gd0PHnvg0
- >>603
「 あ」
しぱん。
きっとヒトの斬り心地を知っている緑乃壱になら、違和感を感じるはずの存外あっさりした切り口。
違和感二つ目、舞うはずの鮮血は姿を見せない。
きょとんと、自分の右腕の肘から先が宙を舞って地に落ちる光景を、少女は見つめていた。
――否、正確に言うと、見つめるのと同時進行して、少女の脚が動いていた。
黒いサイハイブーツの、針のように細くて高いピンヒールが。
緑乃壱の腹を突き刺そうと、前蹴りの形で。突き出される。
- 605 :緑乃壱 瞑輔:2011/01/21(金) 22:55:41 ID:HnkBBDEo0
- >>604
――ズンッ
細いヒールが緑乃壱の腹にめり込む。
否、それは突き刺さるといった方がいい。
皮膚を破り筋肉を抜け、内臓に突き刺さる。
「や……べ……!!」
――どうして?
――俺は確かに相手の腕を切った。
――本当に切った? あの手応えは、本当に人を切った時のものか?
――なぜ血が出ない?
――疑問、破棄。
「っくしょうがァァアアアアアア!!!」
刀を袈裟斬りに振るう。
それは少女を斬る為でなく、周りの建物、電柱を斬る為。
刀身が煌き、一瞬のうちにしてコンクリートの塊は倒壊を始める。
緑乃壱から数メートルは離れている筈の建物も、バラリと破片になって崩れていった。
- 606 :「箱舟の名前の子」:2011/01/21(金) 23:01:10 ID:gd0PHnvg0
- >>605
「あとさー、アルトカルシフィリア。これもそこそこ珍しいんだけどね、
こういう高ーいヒールに踏まれることに性的興奮を覚えるんだって。お兄さんはどうかなぁ?」
ぐずっとした感覚、肉から針を抜くそれ。
ぴっぴっと血を振り払う、ヒールには僅かに黒いナニカが走っていた。
少女の能力の片鱗だろう、だとしたら先程成人男性の頭蓋を踏み抜いたのにも頷ける、だろうか。
「……、と?」
重たいコンクリートが地面を叩いて地響きを起こし、軽い少女がバランスを崩して前につんのめった。
まあ、隙と言えば隙。十分斬れるし、十分逃げられる。
「傷が平気」ならばの話ではあるが。
- 607 :緑乃壱 瞑輔:2011/01/21(金) 23:10:47 ID:HnkBBDEo0
- >>606
「勝機!!」
刀を握る手が横へと動き、
――「勝機」
――「勝機」だって?
――何を言っているんだ俺は
――この目の前の、ちっぽけな少女に、
――こんな年端もいかないメスガキ一人に、勝てる気なんて全然していないくせに!!
「……ちっ」
納刀。
腹からドクリと血が吹き出るが、四肢が動くならば問題ない。
腹筋がややひきつるが、そんなことは後だ。
……逃げなくては。
「やってられるか!!」
緑乃壱は一目散に逃げ出した。
相手の能力がハッキリと分からない上、怪我をおった今の状態で戦うのは得策とは言えない。
路地裏には慣れている。すぐに撒くことが出来ればいいが。
- 608 :「箱舟の名前の子」:2011/01/21(金) 23:14:58 ID:gd0PHnvg0
- >>607
「あ、あ」
二、三、たたらを踏んで持ち直し、すぐに追いかけようとして、
「……あ、そうだ、僕のうで――――」
先程落とした自分の腕を探そうと、踵を返した。
きっとコンクリートの中に埋まってしまったのだろう、なかなか見つからなくて。
「ない、……無い。うで、無いよぅ…………」
ひく、ひく。
嗚咽。今度のそれは大分、きれいな音色をしていた。
少女は緑乃壱を、「追わない」。
- 609 :緑乃壱 瞑輔:2011/01/21(金) 23:20:38 ID:HnkBBDEo0
- >>608
「……はあッ……! はぁ……ああァ……」
だいぶ走った後、周りに気配がないことを確認して緑乃壱はコンクリートの壁に背を預けた。
その間にも腹からは容赦なく血が流れ出る。
「ああ、くそ、やっちま……うぇぇえええええ」
吐血。
恐らく小腸か胃辺りを傷つけてしまったのだろう。
「あァ、こりゃあしばらく養生だなァ」
相手を見誤った自分を呪いつつ、緑乃壱はコートの内側から簡易的な治療器具を出して止血する。
緑乃壱は普通の人間でしかない。ならば、治療器具くらいもっておかねば身が持たないのだ。
特に、この能力者達があふれる異能都市では。
「さぁて、闇医者でも行くかいィ」
そしてズルズルと歩き、緑乃壱は闇の中へと消えていった。
- 610 :「方舟の名前の子」:2011/01/21(金) 23:30:03 ID:QYyPcDfoO
- >>609
「……ぇ、うぇ……ない、ないの……僕の……、ひっ、」
対してこちらの少女、ネタバラしするなら少年。
片手でコンクリートを漁るのは難しくて、自分にあったパーツがなくなったことが心細くて、座り込んで泣き続けていた。
やがてささやかな嗚咽も止んで、数瞬の空白。
「……あの、緑。
赤にしてやる、腕も、斬り落として、腕だけじゃない。脚も耳も眼も性器も。
死なないように上手く削ぎ落として、汚い路地に転がして野良に喰わせて……
あ、変態に売り飛ばすのも、は、はは、あははははははっはははは!! 会いたい!! 会いたい!!
また、早く、会いたいなァははははははは………………飽きた。帰ろ」
どろどろに濁った呪咀を吐いて、そのあとひとしきり笑って、その場を後にする。
帰ったあと同行者に「無くして泣くくらいなら無くす危険のある戦い方をするな」と叱られたらしい。
- 611 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/27(木) 22:20:06 ID:VsubwHk20
- 【???】
「 」
ここはどこか。
正確な位置など存在しない。
陽の下のただただ草原の広がった大地に立つ黒い女。
紫色の長い髪をさわやかな風が撫で上げた。
「 …… 、」
ここはどこか。
迷い込む物はあるのだろうか。
- 612 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/27(木) 22:37:53 ID:.6prKP66O
- >>611
「……」
【草原にひとつの白い影がある】
【ミントグリーンの髪を風に揺らし、座り込んでいた】
- 613 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/27(木) 22:39:10 ID:WVrfsEdY0
- >>611
「・・・?」
【草原の端っこに少女の姿が見える】
「?・・・」
【信じられないといった顔であたりを見回している…迷い込んだようである】
- 614 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/27(木) 23:08:42 ID:VsubwHk20
- >>612
「 ……」
そちらに向かって振り返る。
風が彼女の髪を流し、その表情をあらわにする。無表情。
>>613
「 」
草原の中央の方に二人の人影が見える。
彼女の放つ邪悪な雰囲気と多大な魔力は無意識のうちに目立っていた。
- 615 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/27(木) 23:13:31 ID:.6prKP66O
- >>613
【遠くで、黄昏ながら風に髪を揺らす男が見えた】
【表情は緩やかなもので、空を見ながら笑っていた】
>>614
【無表情な少女とは正反対、笑顔を浮かべて風を浴びる姿は……いつもの彼とは違う雰囲気を醸し出していた】
- 616 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/27(木) 23:16:22 ID:WVrfsEdY0
- >>614
「・・・?だれかいるの・・・」
【気にする表情のディスは中央の方へと歩いて行く】
「あうー、ここってどこなの〜?」
【大きく手を振りながら言った】
>>615
「あう、あっちにもだれかいるなの」
【振り返り上弦の姿を見る】
「『じょうげん』かなの〜」
- 617 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/27(木) 23:22:33 ID:VsubwHk20
- >>615
「?」
布に覆われた目から表情を察する事は出来ないが、
今の彼女は何時もより穏やかだった。
>>616
「 何処でも、ない 場所」
静かな声でそう告げた。
そういうと長身の女性はディスの方に振りかえった。
- 618 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/27(木) 23:30:47 ID:.6prKP66O
- >>616
「……?」
【ディスが名前を呼んだあと、ワンテンポ置いてから男は振り向いた】
「おや、君達も迷子かい?
ここは落ち着くね、なんか……いやな事とか全て忘れられそうだよ」
【ゴロゴロその場で転がりながら、男は笑い声で言う】
>>617
「やぁ、久しぶり?……もう一人にはよく会ってるけど、君に会うのは久しぶりだね?」
【ゴロゴロを終え、上半身を起こしてゼオラに向き直る】
「君もこの場所が好きなのかな?なんだか、表情が優しいよ?」
- 619 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/27(木) 23:34:10 ID:WVrfsEdY0
- >>617
「あうー?どこでもない・・・って、どういうことなのかなの」
【首を傾げる少女・・・の頭には天使が付けていそうな輪っかが付いている】
「なんだかきゅうにここにきちゃったんだけどなの・・・
もどれるかなの?」
【側頭部には羽のようなものも見える】
>>618
「あうあうーまいご・・・なのかなの・・・
ふつうによなかあるいてただけだったとおもうんだけどなの・・・」
【頭をポリポリ掻きながら言う。よくよくみるとディスの頭付近が↑のようにおかしくなっていた】
「『じょうげん』はここにはよくくるなの?」
【首をかしげながら言った】
- 620 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/27(木) 23:38:05 ID:VsubwHk20
- >>618
静かに頷くと、目があった……気がした。
「 そう、綺麗」
さわやかな風がもう一度吹き抜ける。
その風の進行方向にはあの館があった。
>>619
「 不思議な、場所」
目の辺りを布の覆っているので詳しくは解らなかったが、どうも視線は輪っかの方に向いているらしかった。
少女の言葉には頷いて答えた。
- 621 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/27(木) 23:42:46 ID:.6prKP66O
- >>619
「HAHAHAHA!私かい?私はゼオラ達の屋敷に来る時はこんな草原を見ているけど……同じなのかな?」
【首を傾げて唸る、しかし、途中でそれをやめてディスを見る】
「お嬢さん、それはなんだい?流行のアクセサリーかな?」
【輪と羽を見ながら】
>>620
「……」
【いつも、目隠し越しに目が合った様な不思議な感覚、男はその感覚に気分がフワフワである】
「あぁ……やっぱり屋敷の草原か……」
【深く息を吐き、男は屋敷を見て確信する、ここはあの草原だと】
- 622 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/27(木) 23:46:46 ID:WVrfsEdY0
- >>620
「そうなの…ふしぎなところ…
はわかるんだけどなの…」
【そう言ってあたりを見回す。なにかないかと思っている】
「あう〜?もしかしてこれをみてるのかなの」
【ちょっと困った顔をして輪っかを指さした】
>>621
「おやしき…うーん、おやしきにはいったことあるけどなの…
こんなところにあるなんてしらなかったの…」
【不思議そうな顔で言った】
「あう?えっと、これはなの…」
【羽を軽くパタパタさせる】
「おみせで『ほい』にふしぎなのをのませてもらってなの…」
【若干分かりにくいが、要は変なのを飲んだということだろう】
- 623 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/27(木) 23:53:21 ID:VsubwHk20
- >>621
あの大きな屋敷も景色の上ではかなり小さく見える。
少し小さく頷き、隣に座った。
>>622
凄く遠くに黒い屋敷が見える。遠い。
緑の草原に唯一点の黒である屋敷は目立っていた。
少女の言葉に再度頷く。
三人を唐突に影が覆う……。
ふと上を見ると、巨大な竜が上空を飛んでいた。
- 624 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/27(木) 23:57:45 ID:.6prKP66O
- >>622
「……」
【黙ってそれを見て、汗を一筋流しで苦笑い】
「ホイってあの恐怖の百足娘だよね?変なのって……薬だろ?」
【淡々と言葉を発していき、最後に】
「早くペッしなさいペッ!」
【解り易い様に注意した】
>>623
「……」
【隣に座るゼオラを横目で見ながら】
「あんなに大きい屋敷が小さく見えるな……それに空には……」
【男は空を見上げて、竜を見る】
「大きな草原だね、この草原の果てには何があるのか……浪漫だよね……」
【首をゼオラに向けながら、男は浪漫に夢を馳せる】
- 625 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/28(金) 00:03:50 ID:WVrfsEdY0
- >>623
「あう〜、あれじゃ『ぜおら』のおうちなのー。
やっぱりこういうところなんだなの」
【感心するように遠くの屋敷を見つめる】
「あうー、だいじょぶなの。なにかわるいことがあるわけじゃないからなの」
【そう言ってまた羽を軽くパタパタさせる】
【そうしているうちに】
「あう?うえになにか…」
【空を見上げ、竜の姿を確認した】
「…あれはなんなのかなの」
>>624
「あうー、たしかにのんだときはへんなきぶんになったけどなの…
これだけだからへーきかなとおもってなの」
【頭のほうを指さす】
「でものんじゃったあとだからもうおそいかもなの」
【そう言って深くため息を付いた】
- 626 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/28(金) 00:09:34 ID:VsubwHk20
- >>624
赤い竜は咆哮し、何処か別の方向へ飛んで行ってしまった。
彼女の向いた先、彼方の距離に青く霞んだ山が見える。
とてつもなく広く。何も無い世界。
>>625
「そう」
目の前の女はその少女とよく似ていた。
長い紫の髪と黒い服。そして雰囲気の感覚。
赤い竜の咆哮で草原の草が波紋を描いた。
一般的なイメージの竜。
- 627 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/28(金) 00:15:13 ID:.6prKP66O
- >>625
「そうかぁ〜……変な気分か〜……」
【なんだかニヤニヤしながら頷いていた】
「感覚とかあるのかい?」
【眼は研究者みたいに好奇心でいっぱい】
>>626
「あれって本物なのかな?」
【模範的な竜、あまりにも模範過ぎて男は疑っていた……】
「ゼオラ、いつか二人で行って見ようか?あの向こう側にさ」
【遥か遠くを見つめるゼオラに、男は笑顔を向けた】
- 628 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/28(金) 00:20:37 ID:WVrfsEdY0
- >>626
「あうあう…またあったね…かなの」
【屋敷であったときのことを思い出しながら手を振る】
「おっきいなの…」
【空の竜を見上げ、感嘆の声を上げた】
>>627
「あうー、なんかあたまのなかにいっぱいはいってくるようなかんじがしてなの…
あとはすぐにおさまったけどなの」
【そう言って軽くため息を付いた】
「あうー、うごけっておもったらうごかせるなの…
ほーたいうごかすときみたいなかんじなの」
【羽を見せながら言う】
- 629 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/28(金) 00:25:24 ID:VsubwHk20
- >>627
「 」
頷いた。
尻尾の先には炎が宿っており、その先が上弦の頭上ギリギリを通り過ぎて行った。
「うん」
もう一度頷くと、山の方を見ていた。
>>628
おいでおいで。と手招きをしている。
竜は何処かへ飛び去って行く。
既に結構小さくなってしまっている。
- 630 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/28(金) 00:30:02 ID:.6prKP66O
- >>628
「そうか……」
【何度も頷いて男は羽を見る】
「だんだんお嬢さんのキュートさが増してくるな!」
【ニッコリと笑いながら】
>>629
ジュッ
「ぬぉ!?」
【髪の先端が焦げてしまい、焦って身を屈める】
「HAHAHAHA!」
【苦笑いをして、本物だと納得】
「楽しみだね……」
【男も山の方を見ながら笑う、二人の雰囲気は良い感じだと思う】
- 631 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/28(金) 00:34:22 ID:WVrfsEdY0
- >>629
「あうあう、なにかなの?」
【少し不思議そうな顔で歩いて行く】
「あうー、いっちゃったなの…」
【空をみあげてつぶやいた】
>>630
「あうあうー、そっかなの…」
【少し恥ずかしそうだ】
「ほっといたらもとにもどるのかなの…」
【そう言って心配そうに羽に触る】
- 632 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/28(金) 00:39:46 ID:VsubwHk20
- >>630
「…… ?」
髪の焼けた部分に手を置き、撫でる。
どうやら心配している風だった。
遥か山の頂上で青い竜が吠えたのは秘密。
>>631
近寄ったディスの手を取って膝の上に座らせる。
それからさらに暫く進むとやっと見えなくなった。
- 633 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/28(金) 00:42:15 ID:.6prKP66O
- >>631
「今問題が無いなら少し様子を見ているのはどうだい?」
【どうやら男は今は大丈夫だと判断したようだ】
「まぁ、心配ならまた百足娘に治す薬を貰うか……かな?」
>>632
「……ッ」
【頭を撫でられてビックリ、いつもは自分が撫でる立場なのだが……
嬉しいような恥ずかしいような、そんな気持ち】
「有難う、ゼオラ」
【でも、やっぱり嬉しいのでお礼を言うのだった】
- 634 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/28(金) 00:44:51 ID:WVrfsEdY0
- >>632
「あうあう、またすわれたのかなの〜」
【軽く微笑みながら言った】
「…あれはいったいなんだったのかなの」
【見えなくなった竜の行った方向を見て言った】
>>633
「あうあう、そうするつもりなの〜」
【大きく頷いて言った】
「あうー、おくすりくれるっていってたんだけど…
そのあとおみせからでてこなくなったからなの…
またあったらきいてみるの」
- 635 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/28(金) 00:51:00 ID:VsubwHk20
- >>633
「ッ ……」
僅かに顔を背けた。
>>634
ディスを見つめる。
そして右手を頬にあて、もう一つのてで頭を撫でた。
姉が妹にしてあげるような優しい手つき。
「 ?」
少し向こうの空にヒビが入った。
そのヒビから溢れた闇が徐々に広がる。
その闇から深い咆哮が聞こえてきたかと思うと緑色の竜が闇から出てきた。
竜が闇から出終えると、闇が引きヒビは完全に無くなり美しい空が広がるだけだった。
//次で落ちます……。
- 636 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/28(金) 00:57:43 ID:.6prKP66O
- >>634
「そうだね、その方がいいよ」
【ディスを撫でながら笑う】
「まぁ、多分すぐ会えるよ!」
>>635
「ん?ゼオラ……どうしたんだい?」
【ゼオラを向いて、首を傾げて笑う】
「ん!?」
【緑の竜を見て、驚く】
「こんな風に現われるのか……」
- 637 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/28(金) 01:00:48 ID:WVrfsEdY0
- >>635
「あうあう、またあえてうれしかったりするのかなの」
【どこか嬉しそうに言った】
「あう…?こんどはなにかなの…」
【少し心配そうに空を見上げた】
>>636
「あうあう、しばらくはおとなしくしておくかななの〜」
【軽く頷いて言った】
「うん、そうだよねなの…
だけどここからはどうやってでたらいいのかなの…」
【ちょっと困った顔になっている】
- 638 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/01/28(金) 01:05:37 ID:VsubwHk20
- >>636
「なんでも ……」
小さく、ゆっくりと首を振った。
竜が近付いてきた。
赤い竜よりかは小さい様だが、やはり大きかった。
>>637
今までより大きめに頷いた。
現れた緑の竜を見上げ、ディスの頭を最後に一度優しく拭く様に撫でると膝から降ろした。
立ち上がり、竜の方を見ている。
近付いてきた緑の尻尾。
彼女に向けられたそれを右手で掴むとそのまま捕まってどこか遠くに飛んで行ってしまった。
- 639 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/28(金) 01:25:29 ID:.6prKP66O
- >>637
「ん〜……私は出たくなったら出れるんだけどな……」
【男は笑ってディスを見る】
「多分簡単に出られるよ……」
>>638
「そうかい?」
【ゼオラを見てると笑顔になる男……】
「ちょっと!?まっ」
【竜に掴まり、飛んでいくゼオラを見ながら叫ぶが、ゼオラはもう遠くに……】
- 640 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/28(金) 01:28:16 ID:WVrfsEdY0
- >>638
「あうあう。ありがとなの、
またあおうねなの〜!」
【嬉しそうな顔でお聞く手を振り見送って言った】
「…あ、どうやってかえるのかなの」
【ふと、聞き忘れたことを思い出した】
>>639
「あう、かえりたいとおもったらでられるのかなの…」
【少し悩んでいう】
「いっしょにいったらでられるかなの?」
【そう言って上弦の方を見る】
- 641 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/28(金) 01:33:20 ID:.6prKP66O
- >>640
「そうだね、ここは私達を閉じ込める為の場所じゃ無いような気もするしね」
【頷き、肯定する】
「じゃあ、帰るかい?」
- 642 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/28(金) 01:35:37 ID:WVrfsEdY0
- >>641
「あうあう、こういうことはなれてないからなの」
【軽く微笑みながら言う】
「あうあう、かえるなの…
かえりたいなの〜」
【そう言って大きく頷いた】
- 643 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/28(金) 01:39:22 ID:.6prKP66O
- >>642
「よし、じゃあ行こうか?」
【ゆっくりと歩き出し、ディスを見る】
- 644 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/28(金) 01:42:35 ID:WVrfsEdY0
- >>643
「あうあう、いくの〜。
おうちにかえるの〜」
【微笑みながらディスも一緒に歩き出した】
- 645 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/28(金) 02:10:33 ID:.6prKP66O
- >>644
【気付くと、周りには深夜の街が広がっており、無事に歳に帰ってこれた様だった】
「お嬢さんはこのまま帰るのかい?」
- 646 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/01/28(金) 02:12:41 ID:WVrfsEdY0
- >>645
「あうあう、かえってきたの〜」
【どこか嬉しそうな顔で言った】
「あう〜、もうねむいからかえろうとおもうなの…
あうあうー、またあおうねなの〜」
【羽をパタパタさせて微笑んだ】
「じゃあまたねなの〜」
【嬉しそうな顔でその場を去っていった】
//眠眠…おやすみー
- 647 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/01/28(金) 02:36:46 ID:.6prKP66O
- >>646
「あぁ、気を付けて帰りなさい……お休み!」
【答えるように、笑顔を浮かべて手を振るのだった】
- 648 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/02/02(水) 21:47:56 ID:sn9myzSMO
- 「うーん」
とある小さな公園。
ジャングルジムの一番上に立ち、彼は呟く。
「いやはや、これは何か起きそうだね。根拠なんてないけど」
まあ、強いて言うなら勘だよね―――と、誰に言うでもない独白。
何も考えていないように見える。し、多分本当に何も考えていない。
「あー……退屈だなあ」
しかし細い足場の上をふらふらと歩き回るその様子は、かなり危なっかしかった。
- 649 :名も無き異能都市住民:2011/02/02(水) 21:52:59 ID:sn9myzSMO
- //age忘れー……
- 650 :伊吹 清次:2011/02/02(水) 22:14:21 ID:sicV56OY0
- 「はぁ、やっと一息つけた」
缶コーヒーを片手に、白いため息を吐く。
「怪人は何度も現れてるのにどうして担当の研究員は俺だけなのかなぁ…。
観測局に転職したくなるな」
公園のベンチに腰掛けて空を見上げた。
- 651 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/02/02(水) 22:27:07 ID:sn9myzSMO
- >>650
「くるくるー」
見上げれば、視界の端には回転する何か。
よく見ればそれは小柄な少年であった。
「……ぴた―――っ、と」
と、彼は突如その動きを止める。
勢い余って倒れそうになったが、しかし数歩でバランスを取り戻す。
「やあやあそこの人、お疲れみたいだねー。
ま、しかし僕が何か出来るって訳じゃないけどね。あっはは」
そんな事を言って、彼は再びジャングルジムの上を歩く。
「……怪人っていうとアレかな、最近ちょくちょくニュースで聞く。この間はイカだったっけー」
- 652 :伊吹 清次:2011/02/02(水) 22:34:09 ID:sicV56OY0
- >>651
少年に話しかけられ、答える
「そうなんだよね、俺みたいな専門職でないとな……はぁ」
再びため息を付いた。
「そうそれ。あの時はもう一体居たけど驚いたよ。
まさか突然観測局員が怪人になるなんてな……。
調査することが増えちまって本当に大変だ」
何度でもため息が出てきそうだ。
- 653 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/02/02(水) 22:42:57 ID:sn9myzSMO
- >>852
「専門職、かあ……っていうとお兄さん、研究者とかかな?」
適当に思考し、尋ねる。
「大変だねえ、いやはや本当に。新聞見ただけでも相当だ」
「『観測局員が怪人に』ぃ?」
信じられない、とでも言いたげに少年は眉を吊り上げて言った。
「そりゃまた興味深い話だねえ、うん。
あ。ヒトに擬態してた、とかいう奴だったりして」
人差し指を立て、言い放つ。
若干ドヤ顔である。
- 654 :伊吹 清次:2011/02/02(水) 22:50:02 ID:sicV56OY0
- >>653
「ん、ああ、俺は考古学者。
古代遺跡を調査することで怪人のルーツを探って観測局の手助けをするのが今の仕事なんだけど」
名刺を取り出してヒラヒラする。
ジャングルジムの上から見えるかどうかは微妙だが、須道考古学研究所 伊吹清次戸書かれていた。
「いや、完全に人間だよ。能力者が主だけど。
戸籍とかちゃんと調べたら実在したらしいし」
人に擬態という意見を否定する。
「今までの怪人、実は例外除いて全部人間なんだよね。
観測局員が珍しかったのは、「人前で」怪人化したってこと。
今までは行方不明になっていつの間にか怪人に……ってパターンだったから」
- 655 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/02/02(水) 23:02:31 ID:sn9myzSMO
- >>654
「考古学……怪人って遺跡と関わりが? 意外なモンだねえ」
ジャングルジムの上から身を乗り出し、目を凝らして名刺を見る。
「……ううん、まあ流石にこの距離じゃ見えないけどね。あっはっは」
「´・ω・`」
予想が外れてショボーン。
「能力者がメインで、これまでの例はほぼ人間……って、これは異能絡みの予感だねえ」
うんうん、と腕を組んで頷く。
ちょっと楽しそうなのは自分に関わりがないからのようだ。無責任な。
「その、怪人化? ってのはやっぱり、自然現象じゃないんだよね。
裏で誰かが糸を引いてたりさ」
- 656 :伊吹 清次:2011/02/02(水) 23:10:47 ID:sicV56OY0
- >>655
「一応スケイルって組織を名乗ってる黒いローブの男が居るんだけど、
そいつの怪人になった姿とそっくりなのが遺跡の壁画に描かれてるんだよな。
そのローブの怪人がどうやら他の怪人の言うこと聞かせてる感じなんだよ」
裏で糸を引くやつ、の現在予想されている人物を上げる。
「ただ、遺跡にはさらに四体の怪人の絵があったり、
鱗怪帝って言う謎の存在があったりするんだよな
……俺こんなこと言ってて消されたりしないかな」
- 657 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2011/02/02(水) 23:22:07 ID:sn9myzSMO
- >>656
「『スケイル』……鱗、だっけね」
ふむふむ、と興味深そうに何度も頷く少年。
「スケイル、怪人の壁画、鱗怪帝……ライダーとかいたかなこの街」
ニチアサ的な発想に辿り着いたらしい。
「あはは。まあ、語り部がいなきゃ話は始まらな―――ふあーあ」
格好をつけようとして、大欠伸。台無しである。
「むあー、眠い! 怪人のお話はすっごい興味深いんだけど、やはり知識欲よりも睡眠欲の方が強いみたい」
ひゅん―――すたっ。
ジャングルジムから跳躍し、そして難なく着地。
くるりと伊吹の方に向き直り、
「そんじゃ、この辺で。お兄さんも適当に休みなよー」
……なんて事を言い残す。
そうして、少年は走り去っていった。
- 658 :伊吹 清次:2011/02/02(水) 23:26:12 ID:sicV56OY0
- >>657
「まぁ、希望の霊石を身に着けた戦士でも居ればいいんだけどな」
乾いた笑い顔で返す。
「そうか、じゃあな。
俺も早く戻って研究再開するか……。
ああ物騒だ物騒だ」
寒さのせいか、怪人への警戒からか、小さくなりながら公園を出て行った。
- 659 :名も無き異能都市住民:2011/02/04(金) 22:47:59 ID:CD7Zj78k0
- 「ずぞぞぞぞぞz…」
スープ旨い
「ずずずずず」
麺旨い
「……ふぅ」
はて、自分は……何をしに、ここに居るんだろう
- 660 :白銀帝/+狼耳+尻尾 ◆FA/Bw.T3QU:2011/02/07(月) 21:56:05 ID:sn9myzSMO
- 「…………うん、いい眺めだね」
夜。賑やかな大通りの、ある電柱。
その上に、彼はいた。
「もうちょっと高いところ、ないかなぁー……」
銀の髪をかき分け、同色のケモミミを生やした彼。
しかもご丁寧に、ふっさふさもふもふな尻尾までがパーカーの裾から覗く。
例えるならそれは、狼男のようで。
「あ。っていうか『これ』にも名前つけないとね。
格好付けるのが一番大事だもん」
自分の頭に生えた耳を弄りながら、ぽつりと呟いた。
- 661 :黒沢小百合:2011/02/08(火) 21:36:44 ID:SSMHlh/20
- 【千夜ビル・小百合のオフィス】
「……ここ数ヶ月で、麻薬犯罪の発生率が前年度と比べて
6.23倍に増加、ですか……これは少し、異常ですね。
麻薬ビジネスの肥大化、だとかそういうレベルではない。」
異能都市の空を切り裂くように聳え立つ千夜ビルの最上階近く、
自身のオフィスで、彼女は頭を抱えた。
――都市における麻薬犯罪の増加。
ここ数ヶ月で爆発的に伸びたその発生率は
何者かの意図が働いているとしか思えない。
「もう少し、本腰を入れる必要があるかもしれませんね……。」
- 662 :赤い装いの漂流者:2011/02/09(水) 22:19:13 ID:NnkvX4Zo0
- 「…今度は都市… …でけぇな…」
薄暗い路地から漂流者は現れる
格好と雰囲気でいかにも旅人といった感じの男は
「…」
ぐー
「……メシ」
食料を求めて歩き出した
- 663 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/09(水) 22:22:25 ID:HnkBBDEo0
- >>662
「あ、ちょ、いきなり出てくんな! おいコラ! 避けろ! 避けてくれー!!」
路地から現れた赤い旅人。
そこに向かって、道路から……いきなりバイクが突っ込んできた!
- 664 :赤い装いの漂流者:2011/02/09(水) 22:26:53 ID:NnkvX4Zo0
- >>663
「…え―――へぶぅし!?」
ギョンッ!
錐揉みしながら飛ぶ男
―――ズズゥン…!
そして地面にキッス
「……」
ざんねん!漂流者の漂流はここで終わってしまった!
- 665 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/09(水) 22:29:53 ID:HnkBBDEo0
- >>664
――キキーッ!
ようやくブレーキ。
しかし振り返れば、そこには地面に倒れた旅人がいるわけで……。
「やっべぇ、やっちまった……」
クロスの顔が青ざめる。
「まっじいなぁ……どうすべきか」
クロスは迷う。
1・助ける
2・轢き逃げ
3・後から訴えられるのも面倒なので、トドメを刺して死体を隠す
「……3、だよなぁやっぱり……いや、でもそれでバレたら人生オワタなワケで……
とりあえず、生きてるかどうかでも確かめるか。
おーい? 生きてるー? 意識あるー?」
バイクを停め、旅人へと駆け寄る。
- 666 :赤い装いの漂流者:2011/02/09(水) 22:35:33 ID:NnkvX4Zo0
- >>665
「……」
グググググ…
なんかホラーっぽく起き上がる男
「ふ……この…都合よく持っていた旅行トランクのおかげで…ほぼ無傷…!」
あちこち――頭とか腕とか諸々から結構な流血をしながらいきがる
"無傷"の物差しが大分おかしな事になっていた
「…バイクに轢かれたのは…この1年で初めてだな……」
思ったより痛かったとか考えながら駆け寄って来た人物に顔を向けた
- 667 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/09(水) 22:40:50 ID:HnkBBDEo0
- >>666
「チッ、生きてたか」
舌打ちしつつも、バイクに戻ってカゴの中を漁り始める。
「悪い悪い、スピード出しててさ、急に止まれなかったんだ
結構血が出てるけど大丈夫か? ガーゼだったら丁度さっき買ったばかりでな。
ええっと……あー、リンゴ邪魔」
果物の入った紙袋を地面に置き、ガーゼと包帯を取り出す。
「やっちまったのは俺だからなー、生きてる以上は助けなきゃなんねぇ」
一人でブツブツ呟きつつ、男に適当な医療品を渡す。
「とりあえず消毒と止血しとけ。で、病院行く?」
- 668 :赤い装いの漂流者:2011/02/09(水) 22:49:28 ID:NnkvX4Zo0
- >>667
「おう、生きてたわ」
自分でも割とビックリした、と辟易しつつガーゼ等々を受け取った
「(トランク壊れたな…やれやれ、まぁ良いか…"誰が持たせたか"も分からん代物だ…)」
顔の全面を隠す長髪を邪魔そうにどかし乱暴に包帯を巻く
慣れていないのが丸分かりで、暫く後ミイラ男(顔面)が完成した
「病院はいい、保険証ねぇし、金もねえ」
両手をひょい、と逆手に上げるオーノーのポーズ
改めて耳に入る男の声
クロスにとって―――それは聞き覚えの有る声
行方不明を噂された、とある男のそれであった
- 669 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/09(水) 22:53:38 ID:HnkBBDEo0
- >>668
「……」
クロスとしては「まさかなー。いや、マジでまさかなー」と思いつつも、包帯が邪魔で顔が確認できない。
(……チッ)
心の中で舌打ちしつつも、クロスは荷物を纏めてカゴに放り込む。
「じゃあせめて飯奢ってやるよ。腹減ってねぇか?」
そう言いつつバイクに座り、後ろの辺りをポンポンと叩く。
どうやら二人乗りをするつもりらしい。
- 670 :赤い装いの漂流者:2011/02/09(水) 22:56:40 ID:NnkvX4Zo0
- >>669
「壮絶に…減ってる…」
それはもう、空腹過ぎてバイクの接近もスルーしてあぼんしたレベルで
「天丼な、うまいやつ」
ドッカと二ケツ、遠慮の無さは旅で学んだらしい
「GO」
- 671 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/09(水) 23:05:24 ID:HnkBBDEo0
- >>670
「オーケー、天丼か。材料は適当でいいよな?」
そう言いつつバイクのアクセルを握り締め、
「GO!」
結構なスピードで飛び出した。
「いやー、悪いなーいきなり轢いちまって。
あ、これから行くところは俺の店だから、好きにくつろいでくれ。
見たところ旅行者だろ? 疲れてるだろうしよー。
ああ、安心しろ。旅行者捕まえて身包み剥いじまうような人間じゃねーよ俺は」
ケラケラ笑いつつ、やがてバイクはクロスの店、『Apple Guillotine』にたどり着く。
「ほい、入って入ってー」
バイクを見せの前に停め、カゴから荷物を持ってクロスは店に入ってゆく。
- 672 :赤い装いの漂流者:2011/02/09(水) 23:13:26 ID:NnkvX4Zo0
- >>671
「"みぐるみ剥がしません"って説明されると逆に不安になるぞオイ…」
あ、あとエビは欲しいな
なんてぼやきながら移ろう街を眺める
「(見覚えは……無いな、また新天地か……これで、何箇所目だったかな)」
放浪はかれこれ1年以上は続いている
消失した"感覚"が安定してきたのはつい最近で…
「あぁ、着いたか」
バイクを降りる、ボロボロのブーツが旅の長さを物語っていた
「邪魔するよ」
ボロボロのトランクを背負い店内へと足を踏み入れた
- 673 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/09(水) 23:19:22 ID:HnkBBDEo0
- >>672
店内は変わりなく、クロスはいつもの位置にあるエプロンを取って前にかける。
調理器具を戸棚から出してコンロの上に置きつつ、冷蔵庫を開けた。
「げ、スパムがいくつかなくなってやがる。小百合の奴、また勝手に食ったな。
野菜食えって言ってんのに……もー」
ブツブツつぶやきつつも冷凍のエビ、ニンジン、タマネギ、ネギなどを取り出し、
包丁でタタタタタタタタと野菜を刻み始めた。
「好き嫌いとかあったりするか? 一応考慮しないでもないぞ」
ボールに冷やした小麦と水を混ぜ、そこに刻んだ食材をブチこんでゆく。
その間にもコンロの上では油の入った鍋が火にかけられていた。
- 674 :赤い装いの漂流者:2011/02/09(水) 23:27:57 ID:NnkvX4Zo0
- >>673
「食えない物が嫌いだな」
実質なんでも食えます宣言
調理の間、お冷で水分補給しつつ店内を見回す
「魔術的な結界か…まさしく、一国一城って感じだな」
調度品の配置から
入り口周りの気配から
微かに感知できた魔力から
店主が"店を大切にしている"感じがひしひしと感じられる
「多少、過剰って感じもすっけどな……ここって治安悪いん?」
- 675 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/09(水) 23:36:54 ID:HnkBBDEo0
- >>674
「オーケー。リバ肉を使う必要はなさそうだな」
そう言いつつも、衣をつけた食材を油の入った鍋に放り込んでゆく。
エビは一つ一つ、タマネギとニンジン、ネギは別のボールでまとめて掻き揚げに。
獅子唐やナスなども上げては箸ですくってキッチンペーパーの上に乗せる。
「治安は、まぁ、こんな都市だからな。能力者だらけだから、悪いっちゃあ悪い。
だから千夜の企業が自警団みたいなこともやってるよ。それでなんとかなってる感じ。
それでも俺がここまで防御結界はってるのは、この店がいつも開きっぱなしだからかな」
その間に御飯を丼に盛り付け、タレをかけてゆく。
そして揚げた天ぷらを乗せ、さらに上からタレ。
「ホイおまち。いま漬物出すから待ってろ」
冷蔵庫に向かう。
「でも、よく結界に気付いたな。結構『こっそり』って感じにしてるんだが」
- 676 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/09(水) 23:42:52 ID:WVrfsEdY0
- 「おなかすいたのー!ごはんたべたいの〜!」
【騒がしい声と共にカフェの扉が開く】
「とっくんつかれたからなの〜」
【少女はいつもどおりご飯のためにやってきたらしい。】
【変わらない少女のままである】
- 677 :赤い装いの漂流者:2011/02/09(水) 23:48:53 ID:NnkvX4Zo0
- >>675
「いや、あれは食えるだろう…」
保存効かないワリに高い肉だが、何故か放浪中はよく食した
「あー…まともな料理の匂い…しゃーわせやー…」
顔をとろけさせつつ丼を待つ
「能力者…異能使いか…魔術師の匂いもするし、成る程な…ある種の無法地帯か」
「(それでこの繁栄…バランスが狂い過ぎて逆に安定してる感じかな…)」
適当に相槌を打っていたが
「……じゅるり」
思考が一気に食欲に持っていかれた
「いただきます……ん?あぁ、放浪生活長いからな…色々敏感にゃなってるのさ」
苦笑を浮かべながら箸を掲げる
先には
そのモノ――金色の衣を纏いし――TENPURA!
「サク!ふぁぐ!がふ!ぐぁるるる!」
形容し難い勢いで食い始めた
- 678 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/09(水) 23:52:42 ID:HnkBBDEo0
- >>676
「来たな大食らいが! アッツアツのエビ天を食らえ!!」
シュパッと箸がうなり、エビの天ぷらがミサイルのようにディスの顔へ飛んでゆく!
>>677
「まぁ、確かに旅してりゃあ色々と敏感になるのは当たり前か。
この都市でも色んなことに……」
そこで相手の食いっぷりに絶句。
「おいおい、顔に撒いた包帯が凄い勢いで染められていってるぞ……」
そう言いつつも、お新香を乗せた小皿を横に置く。
「そんなに腹減ってたのか。何日くらい食ってなかったんだ?」
クロスはと言うと冷蔵庫からドクペを取り出し、自分で勝手に飲み始めた。
- 679 :赤い装いの漂流者:2011/02/10(木) 00:02:16 ID:NnkvX4Zo0
- >>678
「3日……いや、4日か?…おとといやたら強いアルコールを飲んで以来…水だけで…ぁあ包帯じゃまや!」
口周りを引き千切った
お親香も箸で掻っ攫い口へシュート
―――…ジジ…
「…ち」
電気の奔る様な音に、顔をしかめる
男の身体に――揺らぐノイズ
「唐突だけど…"漂流"の時間のようだ…これ、食い逃げにゃならんよな?」
食いかけのドンブリを掲げて見せて
「縁があれば、返しにくらぁ―――――」
ニッと笑う口許
その直後
――――バジィ!!
一瞬の雷光と共に、男の姿は掻き消えた
- 680 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/10(木) 00:04:44 ID:WVrfsEdY0
- >>678
【開けた口にエビ天が勢い良く飛び込んでいった】
「あう?もぐもぐ…」
【目を白黒させてディスはエビ天を尻尾ごと頂いた】
「びっくりしたけどおいしいの〜」
【笑顔でディスは答えた】
「『くろす』はやっぱりごはんおいしいなの〜」
【ディスはそう言っていつもの席に座る】
>>679
「あう?だれかいたきがするけどなの…」
【不思議そうな顔で誰かの居た方を見た】
- 681 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/10(木) 00:08:30 ID:HnkBBDEo0
- >>679
「おい待て!!」
ノイズの走る男に手を伸ばす。
「確認したいことが……」
――バジィ!!
しかし掴めたのは空中に走った雷光のみであった。
カツン、と箸が落ちる。
「……ちぃ、どーなってんだよもー」
自分の中で湧き上がる懐かしさと哀愁に首をかしげつつ、後片付けを始める。
「旅人、ねぇ」
>>680
「そりゃ喫茶店やってりゃ、それなりにな。天丼あるけど食うか?」
そう言いつつも、既に丼に御飯を盛っている。
- 682 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/10(木) 00:11:54 ID:WVrfsEdY0
- >>681
「あうあう〜、きょうはいっぱいとっくんしたから
いっぱいごはんたべたいなの〜!
たべるの!」
【ディスはそう言って微笑んだ】
【の、割には身長とかは全く変化はないように見える…前から】
- 683 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/10(木) 00:14:20 ID:HnkBBDEo0
- >>682
「なぁ、前から思うんだけどさー」
タレのたっぷりかかった天丼をディスに出しつつ、クロスは眉間にシワを寄せる。
「お前、成長しねぇの? マジで。
会ってもう2、3年は経ってる気がするんだが……」
- 684 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/10(木) 00:19:44 ID:WVrfsEdY0
- >>683
「あう〜。おいしそなの〜。」
【呑気にディスは天丼に目をつけるが】
「…?せーちょう?
うーん…いつかおっきくなるんじゃないかなの〜…
かみはながくなるから『でぃす』だってもっとおっきくなるの〜!」
【ディスの言う言葉はかなり呑気だ。】
「いただきますなの〜」
【明らかに成長期で大食いにもかかわらずディスの身長は】
「もぐもぐもぐ、あうあう〜。おいしいなの〜」
【初めてあった時から1mmも増えてないように見えるのである。】
- 685 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/10(木) 00:23:27 ID:HnkBBDEo0
- >>684
「……まぁ、別にいいんだけどなー。
ある日いきなりビュガガガガガっと伸びそうだから困るぜ」
そう言いつつクロスは食器の後片付けをして、エプロンを洗濯機に放り込む。
「俺もそろそろ寝るぜ。お前も早く寝ろよ?
じゃないと背が伸びないぜ〜。おやすみ!」
そういってクロスは、その場を後にした。
- 686 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/10(木) 00:27:55 ID:WVrfsEdY0
- >>685
「あうあう〜。そうなったら
『でぃす』はとってもうれしいなの〜」
【ディスはあんまり気にすることなく天丼を食べていく】
「あうあう〜。はやくねるようにするなの!
おやすみなの〜!」
【そう言って微笑みながらディスは手を振り見送った】
「いつになったらおっきくなれるかなの〜。」
【ディスも軽く首をかしげて言った。気にしてはいたらしい】
- 687 :葵/さがしものはなんですか:2011/02/11(金) 21:35:56 ID:s42RcinY0
- がら、がら、がら。
一ヶ月ほど前に瓦礫の山へクラスチェンジした、元路地裏の建物たち。
その残骸を、掻き分ける音が響いている。
「『腕が無くなっちゃった、どうしよう、どうしよう』……、って、ですか。
阿呆か、いっつも、失くして当たり前。みたいな戦い方、するから!! です……」
蒼い蒼い色をした、ヒトの形をしないイキモノが、瓦礫を蹴飛ばしたりなんだり。
何かを探しながら、悪態を吐いている。
- 688 :名も無き異能都市住民:2011/02/11(金) 21:48:32 ID:SSMHlh/20
- >>687
建物跡の脇を、黒塗りのバンが通り過ぎていく。
治安が悪いこの界隈を、この時間通り過ぎていく車など稀。
そもそも、この細い通りを近道のために無理やり通るより
近くにある大きな公道を通るほう良いはずだが……。
- 689 :葵/さがしものはなんですか:2011/02/11(金) 21:55:21 ID:s42RcinY0
- >>688
「――――――」
どう見たって、「この場所にはそぐわないモノ」。
それが通って行くのを見、首を傾げた。
「……こちらに喧嘩売って来ないなら、どうでも、いいです。けど」
警戒はしておくべきか。羽ばたきいち、に、さん。
合計六個の光球を、周囲に浮かべておく。そしてまた、瓦礫を蹴飛ばす音。がらら。
- 690 :名も無き異能都市住民:2011/02/11(金) 22:01:22 ID:SSMHlh/20
- >>689
どうやら、例のバンは葵の位置から
そう遠くない場所で停車したらしい。
恐らく、通りを一つか二つ挟んだ程度の距離。
キッ、というタイヤと路面の摩擦音が葵の耳にも聞こえてきた。
彼らが何をしているのかは分からないが、
それほど近いのなら瓦礫を崩す音も向こうに聞こえているだろう。
彼らが警戒して様子を伺いに来るかもしれない。
- 691 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 22:03:01 ID:NnkvX4Zo0
- 「(次の"漂流"の予兆は無い…って事は探さないとなァ…)」
瓦礫の山、廃墟、建築中etc…
そんな中に歩き進む赤い旅人
「寝床、寝床…」
野宿ポイント探索中
>>690
「(げ…この都市の警察みたいなんだったら厄介だなぁ…)」
停車の音とエンジン音が聞こえる
やや警戒
- 692 :葵/さがしものはなんですか:2011/02/11(金) 22:09:31 ID:s42RcinY0
- >>690-691
「――――――」
ふ、と小さく息を吐いて、目を細める。
こっちに来たか。ならば、
「――――貴方方、何の御用、ですか。
葵、いそがしいです。ようけんは、手短に。ですよ」
くるくる回転する光球が、ぴたりと静止。
異形はくるりと振り向いて、彼らが居るであろう方向へ身体を向けた。
- 693 :名も無き異能都市住民:2011/02/11(金) 22:13:50 ID:SSMHlh/20
- >>691-692
暗がりの中を転がるように駆け出す人影。
それは、葵からも漂流者からも確認できるだろう。
この周辺は街灯が壊されており、
暗すぎて顔や服装は分からなかったが
一つ先の曲がり角を曲がっていった事だけは確認できた。
ただ、葵に驚いただけの一般人だったのだろうか……?
それにしては、なにか妙な気がしないでもない。
- 694 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 22:17:45 ID:NnkvX4Zo0
- >>692
「あ?うぇえ?……こりゃ驚いた…随分、理性的なモンスターが居るもんだ…」
はー…と感嘆の息を漏らす
この手のタイプは経験上『言葉より牙!爪!溶解液!』みたいなコミュニケーションが主流だった筈
「えーと、だ…ここ、アンタの家?」
縄張りデスカー?と尋ねてみる
>>693
「(…2…3…うーん…動きがプロだなこりゃ…数も多そう)」
首をコキリと鳴らしてチューリップハットを被り直す
意識を更に広く
警戒値をやや上昇させた
- 695 :想条 織我:2011/02/11(金) 22:20:18 ID:k6nVC4j20
- >>692
蒼い色をした得体の知れないイキモノとは別に、其処にもう一つ、別の存在が居た。
人の形をしているが、中身の知れない異質な『人間』。
背は高い。闇に溶け込みそうな黒髪は長く、うねりながら広がっている。
眼も黒い。まるで其処に穴の開いたかのような。
そして何より、その出で立ち。一見普通に見えるが、生地に豪奢な装飾が織り込んであり、
光が当たるたびになめらかな服に違った模様が現れる。
「…探し物、かね?」
その男は奇妙な威圧感を放ちながら、瓦礫の上を歩いて、
葵に近付き、聞いてきた。
- 696 :葵/さがしものはなんですか:2011/02/11(金) 22:22:55 ID:s42RcinY0
- >>693
「…………?」
返答がないことに困惑して(表情は固まったままだけど)、首を傾げる。
作業に戻ろうか、とも考えて、止めた方がいいのかもしれないとも思う。
そちらに視線を巡らせたまま、待機。
>>694
「そのへんの、バケモノ。と、一緒にしないで頂き。たい」
カタコトではあるが、会話は出来るようで。不機嫌そうな声のトーン。
空色の髪と空色の翅と、欠けてしまった左腕。頬を僅かに膨らませた顔は、どちらかと言えば女性のつくりをしている。
……だれかにそっくりなような、そうでもないような。
「いえ。葵は、ここで、探し物してただけ」
瓦礫を蹴る。この下のどこかにあるらしい。
- 697 :葵/さがしものはなんですか:2011/02/11(金) 22:24:34 ID:s42RcinY0
- >>695
「…………、ええ」
また、増えた。内心溜息を吐いていたり。
「この下、に、あるはず。なのです、が、
どうやら、作業の邪魔。するひとが、増えてきた」
瓦礫を足蹴にして、機嫌悪そうに答える。
- 698 :名も無き異能都市住民:2011/02/11(金) 22:29:51 ID:SSMHlh/20
- >>694-696
――グォオオォッ
影が駆け込んでいった通りから聞こえるエンジン音。
十中八九、彼らが載ってきたバンのものだ。
それは、この狭い通りから
葵や、漂流射、想条らから『逃げる』ように遠ざかろうとしている。
しかし、狭い路地のためスピードが出せずもたついているようで。
- 699 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 22:33:32 ID:NnkvX4Zo0
- >>695
「(今度はビックリ人間…だと…)」
ヤバイ
ここはそういう方々の集会場だったのだろうか
物静かな人気の無い場所
を探していた手前、チョイスミスを悔やまずにはいられない旅人風の男であった
>>696
「その辺にバケモノが居られてもちょっと困るんだがな……あぁ、そう、縄張りじゃ無きゃ良いや」
手をふりふり
「奇遇だな、探し物。俺も探索中でな」
「途中で見つけるかも知れんから一応何だか聞いて良いか?」
>>698
「っせーな…つーか…」
何やってんの?あいつ等
「(ヤベー感じのモン設置されてたら……寝れねーじゃん…)」
じゃあ、見に行くか と
葵達に背を向けてエンジン音の方へと歩き出した
- 700 :有澤零砂:2011/02/11(金) 22:34:01 ID:i6WWeuFEO
- >>698
「近道、近道…」
(偶然にも逃げ出そうとする車の前を気づかず横切ろうとしている。)
- 701 :想条 織我:2011/02/11(金) 22:38:18 ID:k6nVC4j20
- >>697
「なるほど、なるほど。いやいや、面白そうな相だから見に来たのだが、…探し物、か」
ふむ、とあごに手をやる。そのしぐさもどこか仰々しいものを感じる。
「どのようなものだね?金品か?思い出の品か?それともはたまた、政府の秘密情報が入ったチップや、小型核…」
あれやこれやと述べていく。よくレパートリーが尽きないものだ。
「…まぁ、何でも良い。言ってくれたまえ。私は君の助けになろう」
そして、底の見えない笑みを浮かべるのだった。
>>698
「…あちらの方も気になるな。…バン、か。人が乗っているが、この道では速度を出せるまい。
逃げるように動くのには何か理由があるようだ、さて、一つ事情を聞いてみるとしようか」
コツ、と高そうな靴のかかとを地面に軽く当てる。
- 702 :葵/さがしものはなんですか:2011/02/11(金) 22:40:10 ID:s42RcinY0
- >>698
「……、……」
逃げるなら、追うまい。
自分の能力は乱戦向きではないのだ。「そうならない」なんて限らないもの。
ほ、と小さく息を吐いて、瓦礫に向き直る。
>>699
「このまち、結構、いますよ?
なんかすごい角、生えたのとか、そもそもヒトのかたちしてないの、とか」
このまちだいすき……になれそうにない。
「うで。ヒトの。子供のやつです。黒い服着てた、から、その袖がくっついてるかも。
あ、いってらっしゃい」
oh...
>>701
「ヒトの、子供の腕、です。黒いふりっとした、袖のくっついたやつ。
無くして困ってるのが、身内に。いますんです」
がらがら。瓦礫を崩しながら答えたそれは、大分斜め上な物品だった。
- 703 :想条 織我:2011/02/11(金) 22:49:52 ID:k6nVC4j20
- >>699、700
「ご不満かね?」
まるで思考を読むかのようにその言葉が漂流者に向かって紡がれる。
「なぁに、私は別にうるさくしたりはしないさ、ただあのバンがうるさいなと思ってね」
その時、男の視界から全く見えない位置に居たバンのタイヤの近くに、光が収束していた。
空気中から染み出すような光が一点に集められ、バンのタイヤに向かってレーザーのように放たれる。
【バンに攻撃】
>>702
「ほうほう、なるほど。子供の腕、か…生(ナマ)なのか、腐敗しているのかにもよるがね、
この下ならば話は早い」
その男から染み出すような何か不穏な気配が、あたりを霧のように覆い尽くしていた。
空気に酸素が少なくなったかのような錯覚を覚える。
そして、直ぐに、その男は顔を上げた。
「此処だ」
男は事も無げに瓦礫の一点を指差す。
「上に置いてある瓦礫をのかせば、細かいガラクタの山になっているが、
その下にある。掘ってみなさい」
- 704 :名も無き異能都市住民:2011/02/11(金) 22:50:06 ID:SSMHlh/20
- >>699
角を曲がると、大きくへこんだブリキ製のゴミ箱と
ぶちまけられた生ゴミが視界に飛び込んできた。
車を急いで発進させたため、このゴミ箱を吹き飛ばしてしまった、
とでも言ったところか。
この通りには車が入れそうな横道はない。
まっすぐ追えば追いつけるはずだ。
>>700
しかし、車はそのまま突っ込んでくる!
運転手、乗員ともども何かを警戒しているのか
しきりに後ろの様子を気にしており、前方の警戒がおろそかになっていたのだ。
狭い路地であるため、あまり速度はでていないとはいえ、
車に真正面からつっこまれては大怪我は免れないだろう。
>>701
織我の言うとおり、この路地ではスピードを活かせない。
車が入れない狭い道などを利用して急げば、十分車に追いつく事ができる。
- 705 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 22:55:29 ID:NnkvX4Zo0
- >>702
「グロ中尉じゃねえか…俺にみつかりませんように…」
内容聞いちゃった
何だろう…手?…喰うのか?
車に歩きながらも
「(結構モンスターの居る近代都市ってなんやねん…!)」
内心フルツッコミ
>>703
「……何が?」
こてんと首を傾けた……刹那
「(―――何かした)」
目の前の男から挙動の基を感じた
バンの走る方向に少し急ぐ
>>704
「(地理に疎いのか…それとも、)」
トトン、と軽い調子で散乱したゴミをかわす
「…慌てるナニカがあるか、かい…ええオイ」
バンに接触できる位置まで駆け寄って行く
- 706 :有澤零砂:2011/02/11(金) 22:56:05 ID:i6WWeuFEO
- >>704
「お餅はモチモチおいしーなー」
(まだ気づいてないらしく変な歌を歌っているが)
「えっ、ちょっとヤバいよ!」
(やっと車に気づいたらしくあわてて道の端により避けようとする。)
- 707 :葵/さがしものはなんですか:2011/02/11(金) 22:59:29 ID:s42RcinY0
- >>703
「……、……。……」
当てもなく掘るよりはずっとましだ、とも思った、躊躇いもなく。
足で指された一点の瓦礫を払い、一本しかない腕で大きいのを退けて、
「……ここほれ、わんわん、でしたっけ」
目を見開く。視線の先に、黒い布に包まれた肉。
何故、だとかすごい、だとか、短い言葉で感嘆と疑問を吐き出している。
>>705
おててふりふり。彼は危ないところに顔を突っ込みに行くタイプではない様子。
「……危なくなったら、恩でも。売りに、行きましょうか」
oh...
- 708 :名も無き異能都市住民:2011/02/11(金) 23:09:29 ID:SSMHlh/20
- >>703、>>706
織我の攻撃によって、
タイヤが打ち抜かれたバンはまるで
暴れ狂う牛のように蛇行し、やがて体勢を崩して
横転、そのまま地面をすべって突っ込んでくる!
しかし、元々スピードが出ていなかったバンは
すぐに失速して横転したまま止まった……。
>>705
漂流者の男が駆け寄ろうとした時には既にご覧の惨状。
横転したバンは幸い、燃料漏れなどはなく引き起こせば問題なく走れるだろうが……。
「くそっ、やはり張ってやがった!
殺れ!『能力者』だッ!」
どうにか車内から這い出してきた男たちは
いわゆるチンピラ風のものばかりで、いきなり銃撃を加えてきた!
>>707
さほど遠くない地点で、破壊音。
そしてそれに続くように、銃撃の音。
先ほどからにわかに騒がしくなってきたこのスラム。
何かが起こっていることは間違いない。
- 709 :想条 織我:2011/02/11(金) 23:10:42 ID:k6nVC4j20
- >>705
「こんな場所でこれだけ人が居る事も異常なのに、あんな怪しい車が居るなんてね。
警察に代わって職務質問してあげようと思ってね。」
相変わらず不気味な笑みを浮かべている。何か面白がるような響きもこめて。
>>707
「犬と同一視されるとは少々心外だね」
怒っては居ない。むしろ茶化すようにそう言って笑った。
「単に少々勘が良いだけだ。それで、その手をどうするね?君のその手にくっつけるのか?」
- 710 :有澤零砂:2011/02/11(金) 23:15:42 ID:i6WWeuFEO
- >>708
「あー…危ないとかそんな状態じゃないですよ!」
(止まった車に近づこうとするが、)
「って、銃?!一般人じゃ無いよこの人たち!」
(銃を持ったチンピラたちを見て物影へ)
- 711 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 23:21:08 ID:drM1X6xY0
- >>708
「―――うぉ…っと」
銃撃の気配に急制動、廃墟の隙間に滑り込む
「(あちゃー…勘違い……にしても、あー…見るからに困った事をしそうな奴等)」
つーか普通に確認もせんと銃撃つし
「なるほど、"紅"の店長さんの言うとおりだな」
治安、悪っ!
「じゃ、まぁ…ボチボチ…」
銃撃は鳴り止まない―――なら
「安眠の為に、働きますか」
声はチンピラ達の上空から
ビル壁を駆け上がって、上からの強襲!
「せぇ―――のおッ!!」
何処から取り出したのか、長さ2メートル程の黒い棒状の物をチンピラ達の中心に振り下ろした
- 712 :葵/さがしものおわり:2011/02/11(金) 23:22:56 ID:QYyPcDfoO
- >>708
「……めんどう」
拾い上げた腕を肩に担いで、光球を引き連れそちらへ。
一応様子見だけ。
>>709
「いえ。別の子。
葵は、黒い服、着ません」
わんわん、を復唱しながら。
確かに彼は黒い服は着ていないし、腕とは少しサイズがあっていない。
- 713 :想条 織我:2011/02/11(金) 23:30:42 ID:k6nVC4j20
- >>708 >>712
「確かにな。サイズも不釣合いだが、…つまりそれをくっつけて使う者が君の仲間にいるのだな。…!!!」
あたりに響く発砲音に驚いて。
「…ふむ、状況が少々変わったようだ。戯れに車を止めてみたのだが、中には物騒なものを持ったチンピラが数人。
一般人が巻き込まれているようだな」
まるで見てきたかのように、そう呟いて。
「君は異能者…というより、…異能を使える人外、というところか。
戦えるかね?」
騒々しくなったその場所へ向かいながら質問する。
>>711
「ほう、驚異的な身体能力と、…はて、あんな武器は持っていたのか?
なんにせよ戦闘に長けているようだ、私が出る幕は果たして…」
ぶつぶつと呟きながら、現場へと向かう。
- 714 :名も無き異能都市住民:2011/02/11(金) 23:37:10 ID:SSMHlh/20
- >>710
男たちの装備はトカレフとUZI短機関銃の民間モデル。
低品質のコピー品、改造品なら安価で容易に入手できるものだ。
――と、男たちの一人が零砂に気づいた。
目撃者を始末するつもりか、
その手に握られたトカレフの銃口が零砂へと向けられて――。
>>711
銃弾は漂流者の足跡をたどるかのように
建物の壁面に穴を開ける。
なるほど、相手は軍隊だとか警察だとか
正規の訓練こそ受けていないものの、『場数』だけは踏んでいる。
「げぶァ!!!」
棒を頭に打ち込まれたチンピラはもんどりうって倒れる。
たしか、車からはいでた奴らは4人。残りは3人は銃を乱射しながら
徒歩で逃走を図るつもりのようだ。
>>712
――ピシュン!
顔を出した瞬間、目の前の壁を削り取って、
葵の鼻先をかすめ飛ぶ弾丸。
通りの先には銃を乱射する男が3人。
>>713
既にチンピラの一人は、
居合わせたものに倒されたのか泡を吹いて昏倒している。
残り3人は銃を乱射しながら、大通りへと向かって徒歩で逃走を試みているようだ。
この時間でも大通りは人通りが多い。紛れ込まれると厄介な事になる。
- 715 :葵/それよりぼくと:2011/02/11(金) 23:42:39 ID:QYyPcDfoO
- >>713
「ん。葵、たたかえます」
頷きながら返した言葉は簡潔。
それと同調するように、彼の周囲に漂う光球がくるりと回転した。
きっとこれが能力の片鱗なのだろう、彼は腕を肩に担いでぺたぺた足を鳴らしながら歩く。
>>714
「お、」
横切った弾丸を見切れるほど彼の視力はよくない。
前髪が少しだけ、持っていかれた。
「…………めんどう。本当に。
アバズレ連れてきたらよかった、愚図っても引きずって。ああ」
嘆息しながら、光球を一ヶ所にまとめて背に隠し、自らも物陰に隠れた。
一対多数は、好きじゃない。だから、「赤いの」が数を減らしてくれるのを待つ。
- 716 :有澤零砂:2011/02/11(金) 23:47:49 ID:i6WWeuFEO
- >>714
「こっちを見ないでくださいよ!」
(物影で遮蔽をとったまま背中のリュックからPDWをとりだし、)
「本当…たまったものでは無いですね。」
(カバーをとったまま掃射を行う)
- 717 :赤い装いの漂流者:2011/02/11(金) 23:48:54 ID:drM1X6xY0
- >>714
「(逃げに徹してる……猪突猛進よりは、厄介だなっ)」
振り下ろしの勢いのまま銃弾の嵐を嫌い体勢を沈み込ませる
「(上からの奇襲で一人か、勘は良さそうだしこの手はもう使えないな……じゃあ、次)」
ヒュル――パシッ
棒を回転させ持ち直し
男達に向けて突き出した
「伸びろ…―――"金箍棒"ッ!!!」
夜闇に黒い線が奔る
金色のリングを先端に称えるソレは正しく夜に名高き"如意金箍棒"
……か、どうかは定かでは無いが
ともあれ『猛スピードで伸びる棒』が銃弾に逆らいながら男達に迫る
- 718 :想条 織我:2011/02/11(金) 23:55:58 ID:k6nVC4j20
- >>714
「銃の種類は…正規品では無いな、何から何まで」
「…逃走ルートは大通りに向かう、か。人目にはつくが逃げ切れる可能性は高い。
隠密性より逃走を大事にする。ただのごろつきだと良いのだが」
まぁ、そんなにあせることも無い、と一言呟いた。
「用は無力化してしまえば良いのだ。…座標攻撃、二秒後の銃の位置へ」
声に連動して、想条の見えない位置にいるごろつきの近くに得たいの知れない光が現れる。
その光は益々強くなり、2秒後に白い線となって偽造品の銃を撃ち抜こうと放たれる。
>>715
「…なるほど、君も私と同じタイプの能力者なのだな。私の方がより臆病だが…
私が手を叩いてから3秒後と8.72秒後に弾丸がこの角スレスレを通過するから顔を出さないほうが良い。
逆にその間の5秒ちょっとは顔を出しても安全だから、視認して撃てば良いのだ」
にわかには信じられないような事を言って、想条は手をぱん、と叩いた。
1、2、3、心の中の三秒と同時に、弾丸が隠れている角スレスレを掠めて飛んでくる。
「ほら、いまだ」
不敵な笑みと共に想条は葵に呼びかけた。
- 719 :名も無き異能都市住民:2011/02/12(土) 00:00:45 ID:SSMHlh/20
- >>715
葵が様子を見ている間に、
男たちはあっけなく全滅してしまった……。
なんてこったい/(^o^)\
>>716
男は零砂からの反撃はないと思い油断していたのだろう。
それが彼の命取りとなった。
蜂の巣のようになり、倒れる男。
彼の上半身がそり、ト銃口が真上に向いた瞬間、
トカレフはむなしく銃弾を吐き出した。
>>717
背に金箍棒が高速で打ち込まれ、
男が一人が前に勢いよく吹き飛んだ。
その先には、ちょうど木箱が置かれており、
それに激突した男はそのまま昏倒。
そしていつの間にか、男たちの残りは一人。
>>718
残りの一人は彼らの中で最も強力な火器である
UZI短機関銃を持つ男であった。
彼は再び振り返って、UZIの引き金を再び絞る……。
が、UZIの胴体は謎の光によって打ちぬかれ
そのまま、暴発。男は右手にかなりの負傷をおいその場に崩れ落ちた。
- 720 :赤い装いの漂流者:2011/02/12(土) 00:06:17 ID:drM1X6xY0
- >>719
シュルルルル…
伸びた"金箍棒"が縮み、30cm程度の長さにまでなると腰のホルスターに収められた
「終了、じゃねえな……オイ」
地面に落ちた帽子を拾い被り直し
最初に脳天を打ち付けた男に近寄り肩を揺する
「なーにやってたんでい、コンニャロウ」
ゆっさゆっさゆっさゆっさ
- 721 :有澤零砂:2011/02/12(土) 00:09:45 ID:i6WWeuFEO
- >>719
「見た目なんて曖昧ってことですよ…」
(PDWをリュックに片付けてため息をつきながら自分が射った相手に近づきを眺めながら)
「さて何がしたかったのでしょうか、この人たち。」
- 722 :葵/おどりませんか:2011/02/12(土) 00:12:28 ID:QYyPcDfoO
- >>718>>719
「、、」
終わった、けれども。
何も言わず、光球はそのまま。
「A~F――charge/power-crecent」
一応、一応だ。
葵の命令とともに、光球はふるりと回転――一回り、サイズを大きくした。
未だ、警戒中。
- 723 :想条 織我:2011/02/12(土) 00:22:03 ID:k6nVC4j20
- >>719
「ふむ、何をやっていたか…逃げる方を優先したのだから、おそらく吐いてくれると思うのだけれどね」
曲がり角から姿を現す男。それはまるでこの結末を分かっていたとでも言うように。
>>722
「ふむ、用心深いのだな」
興味深げに光球を見つめる。
- 724 :名も無き異能都市住民:2011/02/12(土) 00:30:31 ID:SSMHlh/20
- >>720
「う、うひいいいいぃーッ!!!」
男は怯えた様子で、甲から逃げようと
もがいて……その拍子に、ふところから2,3個、
白い粉の入った袋が落ちてきた。
他の者たちもこれをもっているのだろうか?
>>721
零砂が撃った相手は、既に死亡していた。
が、先ほどの車へと目を遣るとなにか、注射器のようなものが
幾つか捨てられているのが見える。
そして、赤い装いの男が捕まえている
男の懐からおちてきた白い粉入りの袋。
ある程度事情が見えてきた。
>>722 >>723
この状況を整理すると……。
彼らはあの白い粉――麻薬を取引しようと、
この場所へやってきたが、人が多い事を理由に一度この場所を
離れようとして……。
という流れだろうか。
- 725 :葵/ふふっふー:2011/02/12(土) 00:37:42 ID:QYyPcDfoO
- >>723
「さわっちゃ駄目です、よ。爆発しますから」
こええ
>>724
「……くすり、?」
アバズレと一緒に生活すると、白い粉には見覚えができてしまう。
ああそういえば――女のほうのアバズレが、嗜んでいた、ような。
「…………あれは、煙管だったか」
いらん知識ばっかりついてゆく。
- 726 :赤い装いの漂流者:2011/02/12(土) 00:40:55 ID:drM1X6xY0
- >>724
「………ヤクチュウかよ!」
バシン!とチョップ
麻薬ダメ絶対!
「まったく、これだから大都市の暗部は…」
「(うーむ…これは芋づる式に厄介事が舞い込みそうなフラグ…都市の警備方に委譲した方が無難か)」
放浪者の自分では、現場を押さえた以上の事は出来ない
更に身分も怪しい為、自ら通報という手段も叶わない
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (─ /;;/
| (__人__) l;;,´ むうう…
/ ∩ ノ)━・'/
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
「(誰か通報しないかなぁ…)」
____
/ ⌒ ⌒ \
./( ―) ( ●) \
/::⌒(_人_)⌒::::: | チラッ
| ー .|
\ /
- 727 :有澤零砂:2011/02/12(土) 00:41:23 ID:i6WWeuFEO
- >>724
「先に撃ったのはあなたですよ」
(再びため息をつき)
「…なるほど、小麦粉や片栗粉ではなさそうだ。」
(だいたい察したらしい)
- 728 :想条 織我:2011/02/12(土) 00:45:40 ID:k6nVC4j20
- >>725
「爆発?!なるほど、エネルギーの高収束体はそのような現象も起こるのか。
中々面白そうな能力だ、トラップなどに持って来いではないか」
なるほどなるほど、と一人納得している。
>>724 >>726
「ふむ、麻薬などの類か…これはこれは、結構な額になりそうだ」
さて、と男は呟いた。
「可哀想に。不安で仕方がないのだろう、薬を売るものも、やるものも。
…どれ、私が救済しよう」
そのまま男は電話を取り出し、二件程、どこかにかける。
警察だろうか…?
- 729 :名も無き異能都市住民:2011/02/12(土) 00:52:08 ID:SSMHlh/20
- >>725-728
もし男たち全員が同量の麻薬を持っていたとするなら
それなりの額になるだろうが、一度に取引される量にしては
なんとも少ないように思える。
しかし個人が買ったにしてはかなりの量だ。
どこかの金持ちがまとめがいでもしたのか?
などとと各々が勝手に考察を行ったり行わなかったりしていると。
――ウー――ウー――
近づくサイレンの音。恐らく目的地はここ。
一応、やつらは街中で銃を乱射したのだから
近くの住民が既に通報を行っていたのだろう。
ここに残って警察に事を報告するもよし
面倒はごめんとばかりに、立ち去るもよし。
- 730 :葵/さーあー:2011/02/12(土) 00:55:24 ID:QYyPcDfoO
- >>726
(・3・)?
かたや片言不思議生物、横にいるのも不思議人物、あと未成年。
万事休すか。
>>728
とか思ったら
「……!?」
一番よくわからん(しかし現実はどっこいどっこいだ)お前が通報するんかい、的な。
突っ込みのセリフこそ言わないものの、割と本気で困惑していたり。
>>729
「……げ」
いらん知識がつくに従って、警察ともあまり会いたくなくなる。
彼は渋い顔をして、
「……すたこらさっさー」
どこで覚えたその単語、翅をはためかせて一目散に逃げ出した。
- 731 :有澤零砂:2011/02/12(土) 00:58:51 ID:i6WWeuFEO
- >>729
「…正当防衛とはいえ面倒はごめんだ。」
(いつの間にか立ち去っていた)
- 732 :酒呑屋 虎姫:2011/02/12(土) 00:59:01 ID:lXzXghS60
- 眠いのにやかましく起こしやがって……私カンケー無いじゃん。
【アクビしながらてくてく歩いて来る黒服の女】
【徒歩のくせにサイレンより早いとはどういうことか】
【帽子に手を突っ込んで寝癖の頭をぼりぼり掻いて】
あ、なんかあった?
【押し売り警備員参上。】
- 733 :赤い装いの漂流者:2011/02/12(土) 01:02:13 ID:drM1X6xY0
- 「……ダーメだ、こういうのはやっぱ胸糞悪ぃや」
ハァ、と息を吐き
聞こえるサイレン(>>730奇跡は起きた!)
「………………行くか」
寝床確保しっぱい
――コン
金箍棒を地面につく
「伸びろ、金箍棒」
ギュン―――!
どこまでも伸びる黒棒は男の身体を夜空に押し上げる
「どっこいしょ」
廃墟ビルの屋上に着地すると
「……」
やっぱり
「……」
ちょっとだけ気になって上から様子を見守っていた
- 734 :名も無き異能都市住民:2011/02/12(土) 01:11:20 ID:SSMHlh/20
- >>732
横転した車、地面に倒れた数人の男。
そしてそそくさとさっていく少年少女ほか。
事件の臭いがぷんぷんします。
>>733
パトカーはそれからすぐにやってきた。
警官たちは倒れた男たちが皆麻薬を持っている事を
確認すると、彼らを素早く拘束していく。
そして、重症の者がいることを確認し、
どこかへ連絡を取りはじめた。救急車を呼んでいるのだろう。
- 735 :赤い装いの漂流者:2011/02/12(土) 01:15:45 ID:drM1X6xY0
- >>734
「……ふぅ、警察組織は普通に機能してる世界か……安心した」
ガチ無法地帯だったらどうしようとかの杞憂を拭って
「……んーと…」
周囲を見回して
「あっちの方行くか…」
適当に方角だけ定めて、廃墟の屋上から屋上へ跳び去って行った
//お疲れ様でした
- 736 :葵/――――:2011/02/12(土) 01:16:48 ID:QYyPcDfoO
- 「……あれ、」
掴んだ子供の腕をぶらんぶらん振り回しながら飛行、していたの、だが、
赤いマフラーの、
帰りぎわに見た黒い、
翻 る 、
「…………?」
違和感の意味すら、彼には分からない。
空色の燐光を夜空に残して、きえてゆく。
- 737 :酒呑屋 虎姫:2011/02/12(土) 01:16:51 ID:lXzXghS60
- >>734
ワオ、如何にも何かあった風。
治安悪いねぇ……色んなヤツが来るからかね。
【他人事のように(他人事だからか)独りごちて手際のいい警官を眺め】
【手伝い? しませんよそんなもの】
一応野次馬はしたし、かーえろっと。
【そう言うと踵を返し歩き去る。ホントに野次馬だけだった。】
- 738 :想条 織我:2011/02/12(土) 01:17:13 ID:k6nVC4j20
- >>730
「ああ、至急来てくれ、…。ふむ、そんな顔をされても困るのだがね」
困惑顔の葵に向かって想条は苦笑した。
「おや、警察が嫌いと見える。また会おう、不思議な生きモノよ」
>>732
「サイレンよりも早く来るとは驚いた。いやなに、麻薬売買の現場を押さえたまでですよ。
今から引き取りに来て貰います」
穏便な笑みを浮かべる男。
>>733
サイレンが止まる。降りてきた男達は、―――『想条織我に』敬礼した。
「想条様からお電話を受けた時は驚きました。護衛の者達はいかがなされましたか?」
「今日は散歩だ。面白い相を見つけたので追ってきたらこの通りだよ。」
想条は倒れているごろつきを手で示す。
「麻薬の取引だ。…可哀想じゃぁ無いか、こんな手段に頼るなんて。
…出来れば『救済』してやってくれたまえ」
意味深げに警察員に向かって言うと、想条はそれ以上は何も言わなかった。
拘束し、ごろつきを車の中へ押し込んでいく。証拠品も丁寧にしまわれた。
- 739 :名も無き異能都市住民:2011/02/12(土) 01:21:18 ID:SSMHlh/20
- >>738
到着した救急車によって
暴発によって重症を負ったチンピラも、病院へと搬送された。
横転した車は残されたままだが
明日にでも、移動され一応の捜査が行われた後
ここはまた、ただの寂れた裏道と化すだろう……。
- 740 :名も無き異能都市住民:2011/02/13(日) 22:21:25 ID:PLjoDKEY0
- 異能都市の空を影が舞う
黒い帯を幾本も疾らせて
「ああ、もう全く厭になる」
飛ばす声は気鬱の色
目に映るのは数百条の恋の路
うねりうねって、何処へ行く
甘く迸る想いの小径
行きはよいよい帰りは恐し
一方通行やもしれぬぞ
「どいつもこいつも浮かれちゃってさ。これだから恋煩いが流行る日は厭なのよ」
カツン――!
甲高い音を立てて着地する
そこは異能都市でも指折りの高地
超高層ビルの屋上
「……さっむい」
そらコート無しじゃ寒かろうて
- 741 :黒沢小百合:2011/02/17(木) 21:02:44 ID:SSMHlh/20
- 【AGカフェ】
「……うふふ。」
今日は仕事がお休み。
いつもなら泥のように眠って日ごろの疲れを癒す小百合なのだが
夕方からずっとカフェの厨房に入り浸り、ケーキを作っていた。
完成(生地は市販のを買ったのでほぼ飾りつけ)までに数時間かけた力作。
それを切り分け、何時ものカウンター席でぱくついて一人悦に浸る。
- 742 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 13:24:06 ID:E4Ka56rgO
- 紅蓮の瞳は街を見下ろしていた。
自慢の紅コートはボロボロになり、体中には包帯が巻かれている。
「ま、こんなモンか」
異能都市のビルは、よく戦闘によって廃棄することにされやすい。
そもそも能力者達が多く住むこの街で、建築物が無事である確率は低いのだ。
クロスがいるビルも、その中の一つ。
「しっかし、リスク高いなコレは。
下手したら俺も死ぬわ」
崩れかけたビルの頂上に立つクロスの周りには、
コンクリートが剥がれ剥き出しになった鉄骨。
その鉄骨はどれも、大きく歪んでいた。
「ん、ん、んー。少し肺をやっちまったか。
肌もコンガリ焼けちまったし、少し休むか……な……」
その場にドサリと横になるクロス。
「待ってろクズ鉄野郎ども……」
そして深く呼吸。
目を閉じて寝てしまった。
- 743 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 13:42:50 ID:7gFzKdaU0
- >>742
がちゃり、と瓦礫を踏み砕き、2つの人影がビルを訪れた。
「だー、何だってこんなトコロ散歩しなけりゃいけねーのよ」
『街中飽きたし?』
そこに居たのは、金髪モヒカンにアロハ柄のジャンパー、サングラスの胡散臭い男と、
真っ白なロングヘアーにモコモコのジャンパーを来た少女である。
少女はモヒカンの男に所謂お姫様抱っこをされている。
歩くのに疲れたため、抱っこさせたようであった。
「……うわ、崩れかけじゃん、ってクロスじゃん」
歩いていると、足元に見知った顔を発見。
驚く。そりゃそうだ。
『なに、知り合いさん?』
と聞く少女。
- 744 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 13:46:45 ID:E4Ka56rgO
- >>743
「すぴー」
寝ている。アホな顔でヨダレ垂らしながら寝ている。
しかし服は焼け焦げ、体中には応急手当てなのか、
ガーゼが貼られ包帯が巻かれている。
「んがー……ここが幼女天国《エデンオブロリータ》か……」
- 745 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 13:50:16 ID:7gFzKdaU0
- >>744
「……うん、間違いなくクロスだな」
その発言に頷き謎の納得をする良方。
白い髪の少女は、徐に地面に降りると、近くの瓦礫を拾って持ってきた。
『ねえねえ、落としていい?女の敵っぽいし?』
「やめとけ、やめとけ。ああ、手が滑ったら仕方ねーが」
このままならうっかり手が滑って[ピー]な場所に瓦礫が不可抗力で落ちてしまうかもしれない。
- 746 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 13:57:52 ID:E4Ka56rgO
- >>745
「あぉおうッ!?」
【自主規制】な場所に落ちたようだ。
股間を両手で押さえてうずくまるクロス。
「あ!?……かはっ……!?」
確認中。
「つ……ぶれ、て、ない……けど、」
未だに悶えている。
- 747 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 14:00:22 ID:7gFzKdaU0
- >>746
『あ、うん。不可抗力だよねー、けけっ』
口元を押さえて笑い声を漏らす少女、どう見てもドS。間違いない。
良方もタマヒュンである。ちょっと顔が青ざめてる。
「よ、ようクロス。久しぶり、でいいのか」
口元を引き攣らせながら話しかける良方。
この自体を引き起こした張本人は良方の影からクロスを眺めている。
くすくす、と冷笑を漏らして。
- 748 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 14:06:03 ID:HnkBBDEo0
- >>747
「お、おう……久しぶり……」
股間を押さえつつ、片手を挙げて挨拶。
そしてヒョコリと立ち上がる。
「ッてぇ……常人だったら潰れてただろうな」
そう言いつつもピョンピョン跳ねてる。
しかし跳ねながら話を続ける辺り、まだまだタフなようだ。
「うん、良方の顔見るの久しぶりだなホント。
そして……そこのメスガキ、ちょっとツラ貸せやゴルァ!
男のタマは命より重いんだぞ!!」
涙目でピョンピョン跳ねながら少女を睨む。
- 749 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 14:10:38 ID:7gFzKdaU0
- >>748
「お、おう。ウチのが迷惑懸けたわ、まじで」
本気で落すとは思っていなかった。
「だ、大丈夫そうで、なんとかよかったわ」
ほっ、と息を吐いて。
そして、睨みつけられた少女は、ドSな笑を浮かべ。
『嫌だねェッ!』
そう叫んで、次の瞬間には消滅したかに見えた、が。
『うぎゃぁっ!ちょっと、離してよゼロ!』
虚空から叫びが聞こえている。
良方はまるで何かの首根っこを掴んでいるかのような手つきで、クロスの前に手を伸ばして。
「はいはい、取り敢えずステルス解いて」
『……はーい』
空気に溶けるように、白い少女の姿が現れた。
むすっ、とした顔でクロスと目を合わせて。
『ちょっとした出来心じゃん、ね。許して?』
ニコッ☆と笑いかけた。
ちなみにこの少女比較的ロリ。
- 750 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 14:18:03 ID:HnkBBDEo0
- >>749
「え、なにコイツ? 光学迷彩? ステルスすげー!!」
まずは少女のステルス性能に食いついた。
光学迷彩は男のロマンである。
「……ジュルリ。なぁ、こいつ、いくら?」
買う気だ。
- 751 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 14:20:55 ID:7gFzKdaU0
- >>750
『光学迷彩じゃねーし、精神的ステルスだしー』
とクロスを蔑むようなドSな表情で言う。
悪気はない、素であるだけだ。
そして、クロスの言葉を聞き、白い少女はバタバタと暴れる。
『うぎゃああ!こいつやっぱり変態だ!』
^´ ∨// /,∠ ,. ' /l/// /, ' , '/ ! | l }´ 〈
〉 変 〈/ , ' // ̄`>< /// /// _,.=‐|'"´l l〈 変 /
〈 態. ∨, '/l| ,.'-‐、`//`7/ /''"´__ | ハ l丿 態 {
人) ! ! (/! |ヽ〈_ ・.ノ〃 〃 / '/⌒ヾ.! ,' !く ! ! (_
ト、__/ ヽ、_,.イ /l l |:::::::```/:::::/...´.. //´。ヽ }! ,' !! ) /
ト' 亦 ,イ⌒ヽ/ !l l ! l し J ::::::::::::::::::::``‐-</ / ,'、`Y´Τ`Y
l 夂 (ハ ヽ l i ! l ', ! , -―-、_ ′::::::::::::: //! Λ ヽ、ヽl
ヽ 〉,\ ! i ',.l `、'、/_,. ―- 、_``ヽ、 ι 〃,'/! ヽ、\ ヽ、
! 能 // ,' lヽ! ii ',l ∨\'⌒ヽー-、 `ヽ、! / ハ ノヽ._人_从_,. \
| 心 { / ,' ' ,! ll l`、 { ヽ' \ ヽ ' '´ Λ ',} ( \
.丿 ∨ // ,',! l l l ヽ`、 \ \ ∨ し /! ∨ 変 ,ゝ、
∧ / / ヾノ //l l l l、_ヽ\ \ ヽ , ' ,.イ |ノ 態 (ヽ
/ノ__ ゚ ゚ (⌒`〃'j | l l l `ヽ `ヽ、.ヽ _,.}'′ ,.イl { | ヽ ! ! ,ゝ\
/ /`Y⌒ヽ/⌒ 〃 ノ | l l l } ヽ、._ } ノ,.イ l | ! ! | )_
と罵り始めた。
良方はげんなりした表情で。
「ああ、悪いけどこいつ非売品。一応家族、っつーか、うん。妹だし」
- 752 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 14:28:49 ID:HnkBBDEo0
- >>751
「お義兄さんって呼んでいいですか?」
即答であった。
「まぁ、冗談はホドホドにして、だ。
ちょっと俺を運んでくんねーかー?
いろいろと実験してたら邪気使い果たしちゃってさー。
こっから降りるの面倒なのだー!!」
グデン、と横になると、また瓦礫の中で四肢を投げ出す。
「昨日の晩からずっとやってたからなー。ちょっと回復には時間かかりそう」
- 753 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 14:31:54 ID:7gFzKdaU0
- >>752
『えー、こいつとなんて嫌だー』
「はいはい、取り敢えずうちの子はあげねーから」
と此方も渡す気はない。
「あいあい、了解ッ、と。つーワケでフォー。歩け」
『えー、仕方ないなァ』
ぶー、って感じの表情をしながらも素直に言う事を聞く、良く出来た妹である。
「ほい、っ。って割と重い」
肩に担ぐも、割と重い。
頬の絆創膏を剥がし、0の刻印を顕として。
「ぬおおおっ!っと」
刻印から黒い血が吹き出し、腕が漆黒に硬質化、腕力を上昇させて。
「んじゃ、さっさと居りますかね」
と言い、軽い調子で階段を降りていく。
- 754 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 14:35:24 ID:HnkBBDEo0
- >>753
「何その真っ黒な装甲! カッコイイ!」
目を輝かせつつも、大人しく運ばれてゆく。
「いやー、女の子に金属の塊みたいな俺を運ばせるとは
良方くん結構Sだと思ったんだけど、
この妹ちゃん、意外と力持ちなのね。……んん?」
そこでふと、クロスに疑問が生じる。
「良方はたしか……それで、妹? なぁ、良方」
大人しく運ばれながらも、クロスは良方へと目を向ける。
「失礼なこと聞くけどさー。この妹さんは、『本来の意味』で、妹なのかい?」
- 755 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 14:40:00 ID:7gFzKdaU0
- >>754
「前お前の暴走止めたときに止んなかったっけか」
と言ったりして。
「ぬ、何か間違いが起きてねーか。
持ってるの、オレだぜ?」
//良方が担いでるよ!妹はお姫様抱っこ諦めて歩いてるよ!
良方は質問を受け。
自由な手で頬を軽く書くと。
「遺伝子上はな。同じ研究所生まれだよ」
『そ、良方の為だけに作られたクローンシリーズの一人だも!』
胸をはる妹。
悲しいことに胸はない。
- 756 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 14:43:55 ID:HnkBBDEo0
- >>755
「すまん、暴走時は記憶が断片的だわー。
よく覚えてないな、野良犬を食ってるとことかは結構覚えてるんだけど」
ヒラヒラと手を振り、適当に言葉を返す。
「あー、やっぱりそんな感じか。俺んトコにも一人いるわ。
なんか危ない雰囲気の弟が」
そう言いつつもフォーの無い胸を凝視。
「ま、俺たちみたいなのには『家族』ってモンが無いからな。
だからこそ、ホンの薄くて小さい繋がりでも、大切にしちまう」
- 757 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 14:48:19 ID:7gFzKdaU0
- >>756
「ま、俺の能力の一つって訳よ」
頬の刻印からは黒いのが、出ていたが、少ししてもとに戻って。
「うし、付いた」
と言って地面に下ろす。
「えお前も兄弟居るんだ」
驚いた様子で。
そして、フォーは胸元をばっ、と押さえて顔を赤らめている。
『ゼロ!こいつ変態!』
「男はみんな変態。安心しろ」
すげ無い返答を返しながら、クロスの話を聞いて。
「……だな。ああ、そうだ。もしかしたらお前等に迷惑かけるかも知んねえ。
その時は、悪いけど、力、貸してくんねえか」
珍しく。真面目な声色である。
表情もきりっ、としており。かくじつに何かが起こることが分かるだろう。
- 758 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 14:53:49 ID:HnkBBDEo0
- >>757
「うーいサンキュー」
コキコキと身体を動かし、携帯を開いて現在位置を確認。
どうやら最寄の病院を検索しているようだ。
サイフの中身を見て帰る薬品の算段をしつつ、ふと良方へと振り向いた。
「おいおいどうしたんだよ、いきなり畏まって。
迷惑なんざ、知り合った時点でお互いかけまくりだ」
ヒッヒッヒと笑いつつ、タバコを咥える。
「ま、力を貸すってのは、気が向いたらいつでも貸してやんよ」
相手が真面目に話しているからこそ、クロスは軽く返事をする。
いつもの自分を崩さない。
- 759 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 14:58:51 ID:7gFzKdaU0
- >>758
「あいよ、どーいたしましてー」
とシガリロを咥えて一服しながら。
そして、クロスの言葉を聞き。
「は、ありがとよ」
此方も軽く帰す。
其れが軽く帰してくれた相手への礼儀だと思うから。
「あ、一つ忠告。まともな格好した俺見たら取り敢えず逃げとけ。碌な事になんねーから。
具体的にいうと、モヒカンじゃなくてアロハじゃない俺だな」
一応忠告、である。
「んじゃ、今度でもAGカフェ遊びにいくわ、コーヒーでも出してくれや」
紫煙をふぅっ、と吐き出して。
- 760 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/18(金) 15:02:47 ID:HnkBBDEo0
- >>759
「はぁ? モヒカンでもアロハでも無いお前って、もうお前じゃないだろ。
つーか想像できんわwwww……ちょwwwねーよwwwwwwwww」
想像したのか、腹をかかえて笑っている。
「ありえねwwwwww……おげっ、がふっ、
そうだっ……肺は焼けてるんだった……ひゅーっひゅーっ」
一人で勝手に悶えたあと、なみだ目のまま二人に手を振る。
「んじゃ、俺は病院行ってるわ。来るんだったら豆挽いて待ってるとすっぜ」
そして携帯のナビシステムを起動させる。
「じゃあなー」
そしてクロスはヒョコヒョコと包帯を靡かせつつ、病院へと向かっていった。
- 761 :東西南北 良方&フォー:2011/02/18(金) 15:06:04 ID:7gFzKdaU0
- >>760
「ちょ、笑うなっての。まあモヒカンはまだしも、アロハじゃないなら俺じゃねーけどな!」
ばぁぁん!って効果音が出そうなほどに自信満々に言い張った。
「はいはい、無理すんじゃねーぞ。さっさと病院逝ってこいって」
そう言ってクロスを見送って。
「んじゃ帰りますかね」
『とぅっ』
良方の背中にフォーがしがみついて、そのまま良方も歩き去っていった。
- 762 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 21:42:27 ID:VsubwHk20
- 【都市内のとあるカフェ】
「……」
テーブルの上には鞄と、小さなカップ。
カップを手に取り、中の液体を少々口に運ぶ。
時計に目を向け、次に窓へ。時間はそろそろの筈だ。
- 763 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 21:50:58 ID:.6prKP66O
- >>762
【窓の向こうには雪が降る外の様子が広がっていた】
カランカラン
【そんな中、カフェの入り口にある鐘が来客を告げる】
「ふぅ、いやぁ参った……」
【ミントグリーンの髪を雪で白く染めながら、一人の男が現われたのだ】
【男は辺りを見回し、少女の姿を確認すると、優しい笑みを浮かべる】
- 764 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 21:57:13 ID:VsubwHk20
- >>763
「雪……」
そう呟いた後、音を鳴らしたベルの方へ目を向ける。
カップをテーブルに置きなおすと、その笑みと目線を合わせ小さく頷いた。
- 765 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 22:00:26 ID:.6prKP66O
- >>764
【男は頭の雪を払いながら、足音を立てて少女に近寄り、隣に座る】
「こんばんは、ゼオラ!どれくらい待ったかな?」
【この台詞はもはや待ち合わせの定番であり、ある意味マナーと言っても良いのではないだろうか】
- 766 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 22:02:36 ID:VsubwHk20
- >>765
「……?」
その言葉に時計を見直す。
少女の頭の中にはそんな鉄則マナーなど無かったが、
「少し」
と、答えた。
実際に少ししか待ってないのがカップから立ち上る湯気によって解る。
- 767 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 22:08:57 ID:.6prKP66O
- >>766
「そうか、それなら良かった」
【安心したように息を吐き、少女を見る】
「寒くは無いかい?」
【外は雪が降っている、男はココアを頼みながら少女に問う】
「それを飲み終わったら行こうか」
【そして、少女の飲みかけのカップを指差して言う】
- 768 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 22:13:06 ID:VsubwHk20
- >>767
「……大丈夫」
今日の服装はチェックのスカートに黒のブラウス。
そしてその上に薄めのコート。間違い無く前回より寒そうであった。
「……うん」
上弦の言葉に頷いて。もう一口。
- 769 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 22:18:06 ID:.6prKP66O
- >>768
「……」
【最近は色々な服を着ているなと男は考えた】
「結構寒そうだけど、ゼオラは寒いのに強い方なのかな?」
【運ばれてきたココアを啜りながら少女を眺めるが、男の脳内では可愛いコールで埋め尽くされていた】
- 770 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 22:22:31 ID:VsubwHk20
- >>769
「……結構、ね」
上弦の言葉を聞いてか、一人の時よりもカップに手を付けるペースが早くなっている。
- 771 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 22:28:00 ID:.6prKP66O
- >>770
【男はペースが上がった事には気付いてないようだ】
「そうか、私も強いと思ってたけど今考えてみたら常に厚着だからなんだよね」
【男は春夏秋冬厚着で過ごす訳のわからない事をしている】
「最近、ゼオラはお洒落だね?色々な服を着ているじゃないか」
【喉が乾いていたのか、ココアはもう空になっていた】
- 772 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 22:31:08 ID:VsubwHk20
- >>771
「熱く、無いの?」
少し疑問に思ったのか、そんな事を口にして。
上弦のカップが既に空になっていたのを見て、残りを一気に飲み干す。
「そう……?」
返事と共に上弦に向けた顔は何処か微笑んでいた。
- 773 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 22:36:16 ID:.6prKP66O
- >>772
「いや、それほどでは無かったよ」
【残りを飲み干すゼオラを見ながら笑う……実は氷で冷やしていたのは内緒だ】
「あぁ、ゴスロリも好きだけどそう言う格好のゼオラも好きだよ?」
【そう言い、店員に支払いの旨を伝えて立ち上がる】
- 774 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 22:41:20 ID:VsubwHk20
- >>773
「……そ」
それだけ言うと目を外し、鞄を持って立ち上がる。
今日は木の籠では無く、機能的なカバンだ。
「ありがとう」
頷く代わりに少しの間目を瞑って答えた。
- 775 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 22:46:14 ID:.6prKP66O
- >>774
【支払いを終え、男は少女のもとに戻ってくる】
「よし、じゃあ行こうか?」
【少女にそう言い、男は手を伸ばす】
【そこで男は鞄の違う事に気付く、いつものトランクでも籠でも無いので、ほんのちょっとだけ気になる】
「鞄も変えたんだ?」
- 776 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 22:49:05 ID:VsubwHk20
- >>755
左手でカバンを持ち、右手で上弦の手を掴む。
「行こう……」
聞かれた鞄へと目を写し、
「今日は、少し、ね……?」
事務的な使いやすそうな鞄だ。
- 777 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 22:54:02 ID:.6prKP66O
- >>776
【男の手は暖かく、先程まで外にいたとは思えない】
【そのまま少女と共に外に出る、雪が二人に降り注ぎながら歓迎する】
「ん?今日は何かするのかい?」
【どうやら鞄には何か意味があるとの事、男はチラチラと少女を見るのだった】
//ドコに行きます?
- 778 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 22:56:02 ID:VsubwHk20
- >>777
「少しだけ、ね……」
何時も通りの抑揚の無い平坦な声でそう答えた。
//ど、何処でも!
- 779 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 23:02:06 ID:.6prKP66O
- >>778
「そうかい?」
【いつもの少女と変わらぬ様子を見て、しつこく聞くのも失礼と感じ、男は質問をやめた】
「ん〜……ゼオラ、どこか行きたい所はあるかい?私は何も思いつかないんだけど……
待ち合わせしたのに私の部屋ってのもねぇ?」
【相変わらず計画性の無い男であった、しかし、時間も時間なので……場所も限られてしまうのだ】
- 780 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 23:05:23 ID:VsubwHk20
- >>779
「……」
やはり小さく、頷くのみで。
「ん、別に、良いよ……?」
- 781 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 23:12:22 ID:.6prKP66O
- >>780
「あ、いいのかい?」
【少女が自分の部屋で良いと言ってくれたのが嬉しかったのか、男は輝く笑みを浮かべる……こんなにわかり易い男もあまりいないだろう】
「じゃあ、早速行こうか?とその前に」
【懐を漁りながら少女に目線を合わせる、目の前にいる男からは若干キャンディの香りがする】
「じゃじゃん!カイロ!」
【暖かいカイロを少女の頬に当てる】
- 782 :ゼオラ=アドヴァrド:2011/02/19(土) 23:16:21 ID:VsubwHk20
- >>781
「……」
同じように小さく頷く。
「?」
男の様子に目を向けていたがカイロが現れてからはそちらの方へ視線を向ける。
段々と近寄ってくるそれを目で追いつつ、触れられると、
「あつっ……い」
難色を示す。
- 783 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 23:22:36 ID:.6prKP66O
- >>782
「ん!?あ、すまない!」
【すぐにカイロを離し、少女の頬を撫でる】
「そんなに熱かったかい?」【申し訳なさそうに少女の頬を撫で、カイロをしまう】
「ゼオラはカイロは苦手か……」
- 784 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/19(土) 23:25:26 ID:VsubwHk20
- >>783
「嫌い……」
頬を撫でられる最中、男に睨むような視線を向けていた。
- 785 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 23:30:56 ID:.6prKP66O
- >>784
「ははは、ごめんよ、許してくれるかな?」
【苦笑いを浮かべて、少女の両頬をモニモニ】
「今度から気を付けるからさ……はは」
【この少女に睨まれるのは、心地が良いのだけど、嫌われたくないから云々と言うジレンマ】
- 786 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/19(土) 23:35:38 ID:VsubwHk20
- >>785
「……許す、けど。次は……止めてね?」
少女の頬は意外とかたい。
頬の柔かさって脂肪分だってのを聞いた事があるね。しらないけど。
- 787 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 23:41:12 ID:.6prKP66O
- >>786
「わかった、気を付けるよ」
【まさかこんなに熱に弱いとは思わなかった、また一つ勉強になった男であった】
「じゃあ、せめて手だけでも暖めて行こうか」
【少女の手を握りながら男はまた歩き出す、アトリエは近い】
- 788 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/19(土) 23:47:38 ID:VsubwHk20
- >>787
「うん」
男に従うままに、アトリエへ。
- 789 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/19(土) 23:50:19 ID:.6prKP66O
- >>788
【もはや、マナのメイドや執事も少女とは顔見知りだ、みんながみんな頭を下げて挨拶をする】
「うんうん、なんか落ち着くね、ゼオラはいつもここで飽きないかい?」
【廊下を歩き、みんなと挨拶をしながら少女に尋ね】
- 790 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/19(土) 23:56:28 ID:VsubwHk20
- >>789
その挨拶一つ一つに丁寧にお辞儀を返す少女。
「大丈夫、だよ」
それでも、遅れない様に少し移動を早める。
- 791 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 00:00:03 ID:.6prKP66O
- >>790
「そうかい?それならいいんだけどね」
【部屋の前に辿り着き、扉を開いて入るように促す】
「しかし、本当にゼオラが戻ってきてくれて良かった……こうしていつもお話出来るしね?」
- 792 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 00:02:09 ID:VsubwHk20
- >>791
「ありがと……でも……」
まだ、あの少年との因果は切れていない。
それを言おう吐したが、口に出す事は無かった。
- 793 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 00:10:21 ID:.6prKP66O
- >>792
「うん、わかってるよ」
【少女の頭を撫でて、男は囁く……男はわかっていた】
「絶対私が護ってあげるから……だから今は安心していいんだよ」
【笑顔は優しく、少女を安心させる為に】
- 794 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 00:13:59 ID:VsubwHk20
- >>793
「……うん、うん」
それ以上、少女も喋ろうとはしなかった。
何度も頷いて心を落ち着かせようとしていた。
- 795 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 00:27:53 ID:.6prKP66O
- >>794
【今、目の前の少女が悲しんでいるのか、自分の言葉で喜んでいるのかはわからないが……男は少女を安心させる為に抱きしめる】
「おいで、お茶でも飲もう……クッキーだって他のお菓子だってあるよ……」
【抱きしめ、お姫さま抱っこで少女をテーブルまで連れていく】
「今夜も二人で一緒にお話しようか……そして眠くなったら一緒に寝よう……」
【優しい声、優しい笑顔、キャンディの香り……男は少女を護ると誓い、安心を与える為に行動するだろう】
「だから今は笑ってお話しようか!」
【いつもの明るいテンション、たまに服を勝手に変えたりしながら、男は笑う……二人でお茶を楽しむのだ】
- 796 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 00:34:47 ID:VsubwHk20
- >>795
「うん、解って、る……」
普段感情を表に出しにくい少女が強く震える。
あの少年に対し、この少女が恐怖、若しくはそれに似た何かの感情を持っているのは確かだった。
「うん、うん……上弦?」
上弦が笑ったのを見てから、鞄を向ける。
話したい事が在るのだろう。
- 797 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 00:36:45 ID:.6prKP66O
- >>796
「ん?何かな?」
【ニッコリと笑い少女に向き直る】
- 798 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 00:38:50 ID:VsubwHk20
- >>797
「降ろして、そこ……に」
指を指したのは上弦の部屋の椅子。
「それで、座って……?」
- 799 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 00:43:15 ID:.6prKP66O
- >>798
「よし来た、任せろ」
【ゼオラを椅子に座らせると、すぐに自分も椅子に座る】
「座ったぞ!」
【ゼオラを笑わせようと元気良く答える】
- 800 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 00:46:16 ID:VsubwHk20
- >>799
「よし……」
何処か意気込む様子を見せると鞄を開く。
中から出てきたのは何かのファイルと……黒縁のメガネ。
「……始め、ます」
メガネを駆けると、上弦の方に向き直ってそう言った。
その後、ファイルを上弦に向けて適当なページを開いた。
「第……一回。ミラージュ迎撃、会議」
- 801 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 00:53:01 ID:.6prKP66O
- >>800
「……ん?」
【最初は笑顔のまま固まる】
「おぉ……!」
【次にファイルと、黒縁眼鏡を発見!!】
「おぉぉぉ!?」
【黒縁眼鏡をかけた少女を見てテンションうなぎ登りである、男は可愛い!と騒ぎもう大変】
【そして会議が始まると】
「……い、いえ〜い」
【真面目な話だったのでどうしようか迷った後、少しだけ騒ぎ、後は真面目な表情】
- 802 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 00:57:29 ID:VsubwHk20
- >>801
「因みに。これを付けると、説得力が……8割、増し。みたい」
何処から仕入れたそんな情報。
「今からは、大切な話をする……から、聞いて」
そう言って、取り出したのは一枚の写真。
森の中だろうか。そこにはメガネを掛けた漆黒のアーマーを身に付けたレラの姿が納められて居り、数人の科学者と何かの会話をしている風景。
が、場所を特定できる物が一切写されていない。
- 803 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 01:01:51 ID:.6prKP66O
- >>802
「うんうん、ゼオラ!わかるよ!とっても可愛いし、もうなんか、素晴らしいよ!」
【テカテカしながら物凄く嬉しそう】
【しかし、すぐに真面目な表情に】
「レラも眼鏡か……似合うな……
これはあれかい?いつもと様子が違うが……噂のもう一人のレラか?」
【目を細め、写真を凝視する】
- 804 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 01:10:03 ID:VsubwHk20
- >>803
「……ありがとう」
眼鏡越しの目線から放たれる言葉には何処か心を感じる。
8割増しは伊達じゃないようだ。伊達眼鏡だけど。
「……そう。レラのもう一つの、ミラージュ。それで、重要なのは……これ」
少女は白く細いその指先で写真の一点。レラの着ている漆黒のアーマーを指さした。
「これが、ミラージュの本体」
- 805 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 01:16:31 ID:.6prKP66O
- >>804
「……ッ!」
【心がキュンッ!男はもうこの少女に心をさらに鷲掴みにされてしまった】
【真っ赤な顔で冷静を装い、話を聞く】
「なに?鎧が本体なのか……私は今までレラ自身に二つの自我があると思っていたよ……続けてくれ」
【明かされた秘密に驚きを隠せないようだ】
- 806 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 01:21:45 ID:VsubwHk20
- >>805
「……?」
少々不思議には思ったが大事な話の最中なので口には出さず。
「そう……それも、正解。
ミラージュは、鎧と精神の一体と成った形。
レラの、もう一つの人格が、鎧を操ってる」
- 807 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 01:25:13 ID:.6prKP66O
- >>806
「ほう……つまりは……なんだ……鎧を壊せばいいのか?」
【中々厄介な相手のようだ……男は難しい顔をする】
「それで、何か作戦が?」
- 808 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 01:30:55 ID:VsubwHk20
- >>807
「それは、ダメ……」
少女は椅子から身を乗り出し、上弦へと向けたファイルのページを捲る。
そして、一文を指さす。
「破壊しようとして、もし自爆されたら……」
そこには「自爆時には機密保持の為に魔戦機の依り代の精神も破壊する」と書かれていた。
「まだ、倒す方法は……解らない。今は……迎撃、だけ……」
- 809 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 01:34:42 ID:.6prKP66O
- >>808
「なにぃ……」
【目付きが若干鋭くなり、その項目を読む】
「撃退だけしか無いのか……難しいな……」
【それは手加減をして戦わなければならない、しかし、手加減をして戦える相手ではないのも理解していた】
- 810 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 01:38:52 ID:VsubwHk20
- >>809
「何時か、倒せるときが来る……今は、このまま」
上弦に相槌を打つように頷く。
- 811 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 01:42:55 ID:.6prKP66O
- >>810
「……だよな、それしか手が無いのなら、君の言う通りにするよ」
【視線を合わせて、頷く】
- 812 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 01:44:14 ID:VsubwHk20
- >>811
「……」
大きく、強く頷いた。
「第一回、迎撃会議……終わり」
眼鏡を外すとテーブルに置き、両手で目を掻く仕草を取った。伊達なのに。
- 813 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 01:48:31 ID:.6prKP66O
- >>812
「お疲れさま……」
【少女を労うように言葉をかける、男も情報が入って満足である】
「あぁ、取っちゃったか」
【眼鏡ゼオラを見てかなり満足である、ゼオラの眼鏡の破壊力は、この男にはかなりのものだ】
- 814 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 01:52:27 ID:VsubwHk20
- >>813
「?」
首を傾げて上弦に向けた。
が、直ぐに眼鏡を鞄の中に直そうとした。
「疲れた……」
そう、小さく声に出した。
- 815 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 01:57:09 ID:.6prKP66O
- >>814
「ぜ、ゼオラ!もう一回だけ!その眼鏡かけてくれないかな?
その後に休もうか!?」
【ゼオラの手を握り、目をキラキラさせながら、疲れているゼオラに頭を下げる】
- 816 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 01:58:36 ID:VsubwHk20
- >>815
「わかった」
直しかけた眼鏡を掛け直し、上弦の方を向く。
「これが終わったら……寝る」
説得力8割増し。
- 817 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 02:03:18 ID:.6prKP66O
- >>816
「うおぉぉぉ!!」
【またまたテンションうなぎ登り、男はノックアウトされてしまう】
「こ……この組み合わせは……やばい……可愛い……」
【テーブルに突っ伏しながら、男は少女に聞こえないように言う】
【しかし、説得力8割増で言われたからには言う通りにしなければならない
男はすぐに頭を上げ】
「じゃあ、休もうか?」
【テキパキと片付けを行い、少女がいつでも眠れる状態にする】
- 818 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 02:09:30 ID:VsubwHk20
- >>817
「……そうする」
眼鏡の縁を持ってクイッと。
その動作を最後に眼鏡を取って鞄の中に。
そしてベッドへと移動すると直ぐに身体を倒した。
- 819 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 02:13:36 ID:.6prKP66O
- >>818
「はぁ……」
【男はベッドの縁に腰掛け】
「いいものを見たなぁ……」
【天井を見上げて脳裏に焼き付けた眼鏡ゼオラを思い出すのだった】
- 820 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 02:15:34 ID:VsubwHk20
- >>819
もう一度目を擦ると目を閉じた。
直ぐにでも眠ってしまいそうだ。
- 821 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2011/02/20(日) 02:19:11 ID:.6prKP66O
- >>820
「おやすみ、ゼオラ……」
【最後に頭を撫でて、額にキスをして電気を消す】
「良い夢見るといいね!」
【そして、男も目を閉じた】
//お疲れさま!遅くまでありがとう!
- 822 :ゼオラ=アドヴァルド:2011/02/20(日) 02:19:54 ID:VsubwHk20
- >>821
//こちらこそどうもありがとうございました!
- 823 :名も無き異能都市住民:2011/02/21(月) 23:03:49 ID:gYVRpSOE0
- //推奨BGM:http://www.youtube.com/watch?v=8sALwFk12Cc
千夜格納庫。
一瞬ガラクタしか置いていないように見えるその場所を、場違いな音楽が満たしていた。
『――』
最初はか細く、しかし後半に行くにしたがって確りと柔らかな歌声を伴って鳴り響く詩。
はっきりとした歌詞はないが、それでも美しいコーラスが降るように謳う。
これは一体何なのかという答えは明白だ。
再生術式。
音源に近いものほど、ガラクタについた傷の修復が進んでいるのだ。
そんな音の発生源。
一見もう動かないのではないかと思わせる彼――機竜、アマデウスは本日も元気よく自己修復中である。
- 824 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/21(月) 23:10:53 ID:HnkBBDEo0
- >>823
――ズリッ
鳴り響く音。
その中を、何かが貼って来る。
――ズリッ ズリッズリッ
――……ガァァアアアアアアアン
ロックされていたドアを破り、全身に包帯を巻かれたクロスが音楽溢れる室内に押し入った。
「……なんだこりゃ」
室内に溢れている魔力を見渡し、クロスはしばし呆然とする。
「死んだんじゃなかったのか……いや、まさか」
クロスは音の中、左足を引きずって中央の機竜へと向かう。
「おい、喋れるか?」
- 825 :アマデウス/機竜:2011/02/21(月) 23:21:46 ID:gYVRpSOE0
- >>824
うわなんかきた。
彼の脳内はこの一言で占められていた。
『――』
来訪者が多いなあ、と思考の片隅に感想を抱く。
予想外に自分は愛されている、らしい。
いや本当にそうなのかはよく分からないが。
『――――喋れますがよ?』
ともあれ今は会話だ。
昨日急増した対話プログラムを起動させれば、男とも女とも子供とも老人ともつかぬ声が出た。
『何か当機に御用ですかよ?』
回復用、兼機能チェック用の詩の出力を最大から中に変更。
修復のスピードは落ちるが、対話が無駄に計算量がいるのだから仕方ない。
- 826 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/21(月) 23:25:18 ID:HnkBBDEo0
- >>825
「…………」
途端、クロスの表情が変わる。
いきなり欠けた左足を装甲で補うと、近くにあった鉄片を蹴っ飛ばした。
当然、鉄片は吹き飛び、アマデウスの本体を掠めて後ろの壁に突き刺さる。
「……お前、誰だ?」
ざわざわと、包帯が蠢いていた。
- 827 :アマデウス/機竜:2011/02/21(月) 23:28:32 ID:gYVRpSOE0
- >>826
どうしよう人間ってこんな怖い生き物なんだろうか。
ふいんき(何故かry)が変わったクロスを見て彼は大分本気で恐怖した。
昨日といい、アグレッシブな人間多すぎね?
『現在対話中なのは当機に搭載された基礎意識、名称:アマデウスですがよ?』
ともあれ問われたから回答する。
目の前のこの人が望む答えはコレじゃないんだろうなと思いながらも。
- 828 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/21(月) 23:32:21 ID:HnkBBDEo0
- >>827
「だから!」
ガンッ! と左足を踏みしめた。
装甲と生身部分の間から血がブシュリと吹き出るが、それを気にする様子は無い。
「だから誰なんだよアマデウスって! カノンはどこいったんだよ!
出せ! カノンを出せ! カノンを返せ! 返せよ!!」
ガンガンガンガンガンガン
ぶしゅぶしゅぶしゅぶしゅぶしゅぶしゅり
- 829 :アマデウス/機竜:2011/02/21(月) 23:40:08 ID:gYVRpSOE0
- >>828
ああ、と彼は思う。
やっぱりそうかあ…とどこか遠くを見るようなイメージの感想も追加して、
『カノン=カペルマイスターは現在当機とのリンクが切れておりますがよ?
人格プログラムを搭載したパーツがどこぞに持ち出されており、急遽アマデウスが対応しておりますがよ?』
もどかしい。
そんな感情を抱く。
……治ったらまず真っ先に捜索に行かねば…。
『返せと申されましても寧ろ当機の方が返せと言いたいですがよ?
それと、』
出力を変更。
現在時点までで修復完了している魔術回路の全てを稼働させる。
割り振りは回復用の詩を7、対話プログラムを3とする。
対象設定が現状不可能なため効率は悪いが、まず大事なのは回復だろう。
『怪我が酷くなりますがよ?』
再生の力が叩きつけるような勢いで発生する。
- 830 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/21(月) 23:48:53 ID:HnkBBDEo0
- >>829
「…………なんだ? つまりお前は、緊急用の別人格データってことか?」
少しずつ分かってきたようだ。
「なるほど、CPUやらマザーボードやらの必要なモンは揃っていて、
OSだけ抜け落ちちまったようなモンか。
でもなんでそんな大切なパーツなくしちまうんだよ。
小百合の部隊が回収してたのは覚えてるから、拾い忘れたなんてヘマはしないは……
……あ!!」
心当たりがあるらしい。
「あんの野郎……やっぱり持って帰ってたのかァアアアアアアアア!!」
クロスの脳裏によみがえるのは、機竜のパーツを拾い集めていた有澤の顔。
「ちょっと待ってろ! 今すぐアイツ探してブン殴っt」
そこまで言ったところで左足の装甲が折れた。
装甲はガランと音を立てて転がり、血が垂れてゆく。
しかしそれは、すぐに足元から湧き上がる再生の力によって止血される。
「……おい、何のつもりだ?」
- 831 :アマデウス/機竜:2011/02/21(月) 23:59:06 ID:gYVRpSOE0
- >>830
『別人格というわけではありませんが、緊急用というところは間違っておりませんがよ?
……心当たりが御有りですかよ?』
ようやっと手がかりが来た。
……ああ、誰か回収してんだな……。
嬉しいと同時に溜息をつきたい気持ちになる。
……俺がないと起動しないからなあ…。葬られないといいけど…。
『何のつもりだ、とはどういうことですかよ?
回復についてでしたら、当機の自己修復術式の出力を上げただけと申しておきますがよ?』
止血を確認して、再び細々とした操作を行う。
発生していた強烈な再生の力が、先ほどまでの威力まで落とされた。
『自ら状態を悪化させるのは良いことではないと判断しますがよ?』
- 832 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/22(火) 00:04:31 ID:HnkBBDEo0
- >>831
「……余計なお世話だっての」
ボソリと呟きつつ、また左足に装甲を形成して立ち上がる。
傷口がまた開かないように、今度は太股あたりまで鉄骨が添えてあり、
断面に負担がかからない仕様だ。
「ま、これで一歩進めたわ。用はその人格プログラムの入ったパーツを持って変えればいいんだろ?
そうすれば、カノンは生き返る……。
生き返るって言い方は変かもしれんが、俺たち人間にとって、人格ってのは魂みたいなモンなんだよ。
例え生きてても、人格が無ければ死んでるようなモンだ」
そう言いつつ、クロスはアマデウスに背を向ける。
ひきつる全身の傷に顔を歪ませつつ、また左足を引きずって歩き始めた。
「待ってろ。すぐに探し出す」
- 833 :アマデウス/機竜:2011/02/22(火) 00:14:11 ID:gYVRpSOE0
- >>832
『感謝しますがよ?
当機の方でも復旧が完了次第捜索に移らせていただきますがよ?』
人格というものについて、彼自身は「変えの効くもの」と判断している。
だがあくまで予備が用意できると言うだけだ。
……交流の結果とかは、変えが効かないもんなあ……。
『形状自体はただの透明な球体ですがよ?
多少傷があっても問題はありませんが、抉るような傷があると少々難しいですがよ?』
何がとは言わない。
そして、ずるずると、ゆっくりとだが前に進む背中に、
『元気は出ましたかよ?』
- 834 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2011/02/22(火) 00:19:00 ID:HnkBBDEo0
- >>833
背中にかかった言葉。
それには振り返らずに、
「だから、余計な世話だって言ってんだろ」
また、ズリズリと足を引きずって、格納庫を出て行った。
吹き飛ばした扉はちゃんと直しましたよ(ボルトをブッ刺して無理やり固定)
格納庫を出て、通路に倒れこむ。
言葉が出ない。
まだ、可能性はある。
「……っ」
溶けた右腕で目元をぬぐい、クロスはまた夜の街の中へと消えていった。
- 835 :アマデウス/機竜:2011/02/22(火) 00:22:26 ID:gYVRpSOE0
- >>834
『――』
戸が閉まる。
それを感じて、彼は対話プログラムを終了させた。
『……』
ようやっと手がかりが見つかったなあ。
でもやっぱり人間って難しいなあ。
『――――――』
……だから楽しいんだよと笑うんだろうか。
そんなことを思いながら、機竜は再び謳い始める。
格納庫に優しい旋律が溢れた。
- 836 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 13:43:00 ID:IDnKkU3kO
- 公園のベンチに腰掛け、ただ呆ける午後。
スーツを着てはいるが、今日は休み。
「……」
膝に乗っけていた缶コーヒーを摘み上げ、陽に当ててみる。
- 837 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 13:47:47 ID:WVrfsEdY0
- >>836
【今日は学校が早めに終わったらしく】
「ふぁー・・・ねむいの〜・・・」
【ベンチに座って空をぼーっと見上げる】
「…へんなゆめ…みたようなの…」
- 838 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 13:53:59 ID:IDnKkU3kO
- >>837
「……おや」
横で寝ていた少女の存在に今更ながら気付く。
少し気を抜き過ぎていたか、と出てきた欠伸をかみ殺しながら思い
「こんな所で寝ていては、風邪を引いてしまいますよ…?」
くすりと笑いながら、寝ぼけていそうなディスに声をかけ
- 839 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 13:59:24 ID:WVrfsEdY0
- >>838
「あう?」
【ふと振り返って首を傾げる】
「こんにちわなの〜…
あうあう、だいじょぶなの、ここではねたりしないの〜」
【軽く手を振って微笑んだ】
- 840 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 14:06:53 ID:IDnKkU3kO
- >>839
「今まさに寝ようとしているように見えましたが…」
くすくすと笑い声を漏らし、まあいいでしょう、と言葉を切り
「制服…学校の帰りですか?なら、道草などせず早く帰った方が宜しいと思いますが…」
- 841 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 14:10:42 ID:WVrfsEdY0
- >>840
「あうあう〜、ねそになってたかなの…」
【軽く頭をかいて微笑んだ】
「あう〜、きょうははれててきもちいから
ちょっとのんびりしてたの〜」
- 842 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 14:20:11 ID:IDnKkU3kO
- >>841
「なら…僕と同じですね…」
ふふ、と微笑みを返して空を見上げ
「まだ少し肌寒い気もしますが…、今日はいい天気ですしね…。
たまにはこういうのも良いものです…」
- 843 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 14:30:30 ID:WVrfsEdY0
- >>842
「あうあう、いっしょなの〜。」
【なんだか嬉しそうだ】
「うん、ちょっとあったかいからなの〜」
【そう言ってぼーっと空を見上げる】
「…」
【軽くため息を付いた】
- 844 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 14:35:22 ID:YaZVzlWk0
- >>843
「…でも、こうしていると…何だか本当に寝てしまいそうで…」
首を下げ、一度大きく伸びをして。
眠気覚ましにと掴んでいた缶コーヒーを一口。
「おや、どうしました…?溜息なんか付いて…」
- 845 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 14:39:47 ID:WVrfsEdY0
- >>844
「あう〜、そうなの。
なんかねむくなりそうなの〜」
【大きくあくびをした】
「あう?えっとなの…
なんだかへんなゆめをみることがあってなの〜」
【軽く首をかしげて言った】
- 846 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 14:53:48 ID:YaZVzlWk0
- >>845
「変な夢…?」
首を傾げる少女の方を見て、その言葉を反復。
「それは…どんな夢でしょう?不思議な事が起きたり、現実には在り得ない夢ですか?
それとも、何か怖い夢や、嫌な夢?」
- 847 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 15:03:11 ID:WVrfsEdY0
- >>846
「あう〜。
どんなゆめ…えっとなの…」
【少し考えてから口を開いた】
「なんだか…だれかが『でぃす』をみおろして…て、
なにかいってるんだけど…なにをいってるのかはよくわからなくてなの…」
【とても不思議そうな顔だ】
- 848 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 15:13:52 ID:YaZVzlWk0
- >>847
「…ふむ」
誰かが自分を見下ろす。
そして、その誰かが何かを言っている。
口元に手を当て、思考。
「……」
思い当たる事は幾つか在る。
だが、今は口にはせず。
「……そうですね…。
何か分かる訳ではありませんが…あまり、気にしない方がいいと思いますよ?」
手をひらひらと振り、また微笑みを向けて。
- 849 :酒呑屋 虎姫:2011/02/24(木) 15:16:07 ID:Jj9rA.kw0
- それはいわゆる――『夢』って奴だね!!
【ごくごく当たり前の事を叫び、地面を靴裏でざりざりざり!と擦って飛び出してくる女】
【急ブレーキついでに勢いを利用してくるっと宙返りして着地、落ちてくる帽子を頭に押さえる】
夢とはその本人の抑圧された欲求が生み出す物。
この生粋のフロイトリスペクターが考えるにその『誰か』とは…!
【絶対信じてないけど夢についての学者の名前を上げて勝手に講釈を始めだした】
- 850 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 15:23:10 ID:WVrfsEdY0
- >>848
「あう〜、そっかなの…
あんまりきにしないほうがいいかなの〜」
【軽く微笑んでいった】
「でもなにか…しってるようなきがするんだけどなの…」
【首をかしげた】
- 851 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 15:23:58 ID:WVrfsEdY0
- >>849
「あう〜?ゆめ、だけどなの…」
【不思議そうな顔でいう】
「あうあう〜?なにかって…?」
【不思議そうに言った】
- 852 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 15:28:56 ID:YaZVzlWk0
- >>849
「……え、ええ…夢って奴ですが…」
叫びながら飛び出してきた女に、当然の事を答えて。
パチパチと宙返りに拍手をしたりしてみて。
「…誰、なんでしょうか」
とりあえずフロイトを信じてない事は何となく把握しつつ、笑顔でそう聞き返して。
>>850
「所詮夢…気にし過ぎは宜しくないかと…。
知っている気がするなら尚更…何れ分かる事だと思いますよ…」
それに、と付け加えて目の前の女性を指差し
「…何やら、彼女が教えてくれるそうですよ?」
- 853 :酒呑屋 虎姫:2011/02/24(木) 15:34:51 ID:Jj9rA.kw0
- >>851
フフフ、その暗示するものそうそれはリビドー、すなわちだんk
……さすがに少女相手にこれはエグすぎるな、うん……。
【気になる人は自分で調べてください。エロいし。】
冗談はさておき、最近なんか変なことあったとか、悪いもの食ったとかじゃないの?
【一気に投げやり。ポケットに両手突っ込んで足を交差させた】
>>852
お? 誰?
はじめましてこんちわ。酒呑屋 虎姫。オーケーイ? イェー。
【自分、相手と指差し締めに親指をぐっと立てる。意味はない】
- 854 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 15:46:05 ID:WVrfsEdY0
- >>852
「あう〜、そっかなの…
いつかわかるかなの…」
【軽く微笑んでいった】
「おしえてくれるのかなの?」
【少し心配そうだ】
>>853
「あう〜?へんなはなしなの…」
【首をかしげていう】
「あう〜へんなこと…なんだったかなの…
とくにはないきがするけどなの…
さいきんからかなの…へんなゆめみたのはなの…」
- 855 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 15:56:31 ID:YaZVzlWk0
- >>853
「…ああ、えっと…そういう誰?では無かったのですが…。
…まあ、いいです。観境鳴守です、よろしく」
普段ならば握手でも求める所だが、今日はそんな気が起きない。
代わりに微笑みを向けて、礼をして。
「…男(自主規制)ですか……そう言う考えも無くは無いですが…」
サラッと言い放ち、視線をディスに向けて
「…まず、無いかと」
うん、と頷き、そう呟いて。
>>854
「いえ…どうやら、違ったみたいです…」
苦笑を浮かべ、ぽんとディスの頭を少し撫でて。
- 856 :酒呑屋 虎姫:2011/02/24(木) 16:03:01 ID:Jj9rA.kw0
- >>854
ふぅううーむ……
なんだろうね? オネーサンにも全然分かんねーぜ。
僕頭使うのニガテなんだよねぇ……。
【いきなり出てきて役立たずもいいとこ。腕組みして口を尖らせる】
こーゆーのって悩みとかそこら辺が多いんだろうけど……悩み無さそうだしね。
【ディスの顔を見て、けっこう失礼な事をポロッと漏らす】
>>855
はいはいー、たぶん覚えないと思うけど。物忘れ酷いし。
【けらけら笑って手を振る】
【チラッとディスの顔を見る】
うん、無いね。
【意見一致】
- 857 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 16:06:40 ID:WVrfsEdY0
- >>855
「あう〜。そっかなの…」
【不思議そうに言った】
「じゃああんまりきにしないの〜」
【軽く頷いていう】
>>856
「あうあう〜しらないならしょうがないかなの〜」
【首を傾げる】
「そっかなの〜。
なにかきになることは…いまはないかなの…」
- 858 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2011/02/24(木) 16:21:13 ID:YaZVzlWk0
- >>856
「それは残念ですね…。…忘れられないようにして差し上げる事も出来ますが…」
手をうねうねと蠢かせ、普通に笑ってる筈なのに何処となく怪しい雰囲気の微笑みを浮かべ
「…まあ、止めておきましょう」
「ええ、無いですね」
きっぱり。
>>857
「ええ…こういうのは気にし過ぎるのが一番よくありませんからね」
そのまま、微笑みをディスにも向けて。
「っと…もうこんな時間ですか。
それじゃ、少し買い物をしていかないといけないので、これで…」
長い間座っていたせいか、立ち上がった瞬間に少し立ち眩みのような物を感じつつ
「それでは…」
失礼します、と一言残し、歩き去っていった。
- 859 :酒呑屋 虎姫:2011/02/24(木) 16:29:09 ID:Jj9rA.kw0
- >>857
そーかい。
じゃ、気になることはぱぱっと誰かに聞いちゃえばいいさ。
この都市、無駄に変な知識ばっかり溜め込んでるヤツ沢山いるだろうしさ。
【無論その中には虎姫自身も含まれているのだが当然のごとく自覚はない】
そんじゃ、僕も行くかね…
>>858
うぇっ!?
【なにかしらの異様さを感じてちょっと身震いし】
あ、そう……よかったぁ……。
そんじゃ僕も行くわ。一瞬で来て一瞬で去る、そうまるで風の如く……!
さらばだ!
【その場に手を振った残像だけを残して、凄い勢いで跳んでいった】
- 860 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/02/24(木) 16:33:32 ID:WVrfsEdY0
- >>858
「あう〜、そっかなの…
なにかはおぼえておこうかなの…」
【軽くため息をついて言う】
「あう〜、じゃあまたねなの〜!」
【大きくてを振っていった】
>>859
「あうあう〜、そうしようかなの〜。
いろいろおしえてもらえるからなの。」
【軽く微笑む】
「あう〜!またねなの〜!」
【そう言って見送った】
「ふぁ〜…おうちにかえろなの〜」
【軽くあくびをしながらその場を歩き去っていった】
- 861 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 21:46:56 ID:Fc9qohaE0
- 「………」
する事が無い
「…」
【漂流する】事が行動の根幹にあったこれまでの日々
この都市に辿り着いてから、何故か唐突にそれが起こらなくなった
「……し…」
「…仕事を、探せというのかぁ……!」
嫌だなぁ、と無気力感をかもし出しつつ今日も街を歩くのだった
- 862 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 21:55:35 ID:LIzoKx..0
- 「う……鬱陶しい……」
とあるカフェの屋外席に座る、中折れ帽を被った男。
殆ど客は居ないのだが、男の周りを囲うように三人の男が別々のテーブルに座っていた。
実はこの三人、帽子の男、伊吹を護衛している観測局員だった。
数日前、伊吹が怪人に襲撃されたことで、再び怪人が現れないようにこっそりとバレバレに護衛しているのである。
とはいえ、一週間程度の措置であるらしいのだが。
- 863 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 21:59:03 ID:Fc9qohaE0
- >>862
「……」
「あ、あからさまに…狙われている…!」
思わず口に出た通りすがり
口を空けて伊吹を見ている男は、護衛にとって怪しく映るかもしれない
- 864 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 22:02:32 ID:LIzoKx..0
- >>863
「こんなんじゃ気分転換も出来やしないわ……」
頭を抱える伊吹。
――ギロッ
護衛の三人が、敵対心丸出しで赤い装いの漂流者を見た。
そのうちの一人は、今にも立ち上がりそうな体勢である。
- 865 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 22:08:25 ID:Fc9qohaE0
- >>864
「…?」
おぉ、眼が合った
悪そー
「(邪魔すんなってかぁ…?こぉの悪役面がぁ…)」
しばし考え中(3秒間)
「とう!」
オープンテラスの垣根を飛び越えた
「なーに寄ってたかって一人を見張ってんだぁ?趣味悪ぃ事してんじゃねーぞ」
ずかずかと
睨みを効かせた男に接近する赤い人
お節介だった
ずかずかと
- 866 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 22:15:39 ID:LIzoKx..0
- >>865
「……………………かっ怪人!?」
突然、帽子の男が立ち上がり、後ずさりする。
それと同時に、三人の男も立ち上がり、伊吹の前に壁になるように立つ。
「怪人だと!?」
「やっぱり現れやがったか!」
「この人の皮を被った怪物め!」
異能都市には人の皮を被ってすらいない怪物もたくさん居そうだが、男達は口々に叫ぶ。
懐から拳銃を取り出し、赤い男に突きつける
- 867 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 22:20:42 ID:Fc9qohaE0
- >>866
「かいっ…!?………えぇ〜…?」
怪人赤男(仮)誕生
「………お、おぉう…」
ホールドアップ
首を突っ込んで5秒
最速で命の危機であった
「……かいじんって…怪人?ショッカーの?」
- 868 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 22:26:57 ID:LIzoKx..0
- >>867
「伊吹研究員!今のうちに逃げてください!早く!」
男の一人が、伊吹に叫んだ。
「いや、お前らが邪魔で逃げれないんだけど」
伊吹は、喫茶店の壁を背にして立っており、
その周りを3人が囲んでいると言う状況だった。
「え?いや、この陣形崩すと護衛マニュアルと違ってしまうので、何とかなりませんか?」
「マニュアル通りに動いてんじゃねぇよお前ら!」
4人はコントしていた。
- 869 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 22:38:14 ID:Fc9qohaE0
- >>868
「(……めっちゃ隙だらけなんですけど!)」
――ヒュッ
しゃがむ
「―――よっ」
gdgdしてる男達の間をすり抜ける
「っと」
バンッ
喫茶店の壁際に到達
横には伊吹が居て
振り返ると
「……ん?」
怪人赤男(仮)
伊吹研究員を人質に取るの図が完成した
- 870 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 22:43:06 ID:LIzoKx..0
- >>869
「ぎゃあああああ怪人来たあああああ」
伊吹が叫ぶ。
「くっ止むを得ない、発砲だ!」
「まて!伊吹研究員に当たるぞ!」
「この距離で外すわけないだろ!」
――パァンッ!
よくある乾いた音が、喫茶店に響いた。
- 871 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 22:50:47 ID:Fc9qohaE0
- >>870
「!?馬っ鹿ヤロ!!」
発砲の気配―――おいおい、眼が本気だぞ
咄嗟に伊吹の頭を押さえ、その場に沈み込む
――パァンッ!
喫茶店の壁の木片が弾けた
「あ―――ッぶねぇだろクソハゲぇえええええ!!!!」
発砲した男の顎目掛けて、低い体勢からアッパーカットが迫る
- 872 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 22:55:21 ID:LIzoKx..0
- >>871
「ぎゃあっ!?」
急に脳天に衝撃が走った。
覚悟無しだと普通に痛い。
「ぐあっ!!」
観測局の男は、アッパーカットを受けてのけぞり、そのまま倒れ、気絶した。
「くっ!こいつ、怪人の姿じゃなくても相当やるぞ!」
――パンッ!パンッ!
二人目の観測局員も発砲した。
- 873 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 23:00:50 ID:Fc9qohaE0
- >>872
「だっ!かっ!らぁッ!!」
立ち上がらないように、伊吹の頭を再度押し付けて
ビュッ!
赤い姿がブレる
―――上だ
「場所考えろこのトンチキ野郎どもがぁっ!!!!」
跳び回し蹴り・二連撃
観測局員二名の後頭部目掛け、鋭角に打ち込まれる!
- 874 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 23:06:24 ID:LIzoKx..0
- >>873
「あばっ!」
伊吹の脳天に再度衝撃が走った。
「がはっ!」
「ぐわっ!俺何もしてねぇっ…!」
残った二人の観測局員も気絶した。
「くっ……首が折れるかと思った……」
伊吹はかろうじて意識が飛んでいなかったようだ。
- 875 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 23:13:31 ID:Fc9qohaE0
- >>874
「無差別発砲とか、どこのスラム街だ…!」
パンパンと埃を払い、ビシッと倒れる観測局員に指を差した
観測局員を三人撃破
指名手配確定
「……」
意識が飛んでない事を確認すると、ずかずかと伊吹に近付く
「おう、コラお前…部下に何させとんじゃアホぉおおおお!!!」
『何の騒ぎですかッ!!!』
「あ、スイマセン今片付けます…!」
店員に怒られた
ちょっとへこむ
- 876 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 23:18:00 ID:LIzoKx..0
- >>875
「ぎゃあああ怪人に食われるうう!
はっ、スケイル怪人って人食うのか!?」
詰め寄られて伊吹は絶叫する。
「やっぱり……ここで死ぬなら気分転換に外出なんてしなきゃよかった……。
ずっと研究室で引きこもってればよかった……」
- 877 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 23:29:17 ID:Fc9qohaE0
- >>876
ガタゴト
机の配置を直し、観測局員(気絶)の銃のマガジンを抜いてその辺の隅に放置
gkbrしてる伊吹を見下ろして
「…怪人じゃ…」
ちょっと悩む
自分の格好は……軽く怪人と呼ばれそうな感じだったが
なんせ赤いし
「…無い!」
多分、と付け加えるあたり、自信の無さも窺えるが
なんか否定しないと話すすまなそうなので一応断言した
「そんな頻繁に怪人が出てたまるかチクショウ!壁弁償しろ!」
- 878 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 23:37:13 ID:LIzoKx..0
- >>877
「怪人じゃ……無い……?」
確かに、本当に怪人で、伊吹の命を狙っているとしたら、
脳天アタックの時点で伊吹は死んでいたはずだ。
伊吹は能力者でもなんでもないのだから、特殊な防御能力も持っていない。
「じゃ、じゃあなんでいきなり襲って(勘違い)来た!」
- 879 :赤い装いの漂流者:2011/02/24(木) 23:45:50 ID:Fc9qohaE0
- >>878
「(あぁああ…!面倒くせぇええ…!!)」
どうしてこうなったかなんてコッチが聞きたいわい
…と、叫びたいのをグッとこらえて
「襲ってねーだろ…ゆっくり思い出してみろよ」
確か、最初は
絡まれてるっぽいコイツを助ける為に近付いたような…
「………どうだ、理解したか?おれ、無実」
- 880 :伊吹 清次:2011/02/24(木) 23:55:00 ID:LIzoKx..0
- >>879
「確か……寄ってたかって……。
ああ……もしかして、観測局の三人が俺を襲おうとしてるとでも思ったってか?
ん?……でもちょっと考えさせてくれ」
伊吹の頭の中で思考が回る。
確か、護衛の三人が銃を突きつけて……。
それで急に俺の目の前に……。
で、発砲した……。
「護衛対象に不振人物が近づいたら発砲するのは護衛として普通じゃね?
それも銃突きつけた後で近づいてくるって」
- 881 :赤い装いの漂流者:2011/02/25(金) 00:01:13 ID:Fc9qohaE0
- >>880
「……そうか、あそこで逃げれば良かったのか」
ふむ、と納得した
「チャンスかと思ったら、身体が既に動いてたっつーか」
冷静に現状を確認出来る程度には落ち着いたか
「…まぁ、やっちまったモンはしゃーないな」
じゃあ、痛み分けだ
と立ち上がった
「そういう訳で」
シュタっと立ち去ろうとする
- 882 :伊吹 清次:2011/02/25(金) 00:09:32 ID:LIzoKx..0
- >>881
「何のチャンスだよ、何の。
どうすんだこの人たちと壁。
……あー帽子のつばまで折れてら」
帽子を脱いで、形を整えようとする。
「へ?あ!」
その隙に、赤い装いの男は立ち去ろうとする。
「何がそういう訳だ!待て!」
男の腕を掴もうとする。
- 883 :赤い装いの漂流者:2011/02/25(金) 00:14:50 ID:Fc9qohaE0
- >>882
「やなこった!」
ヒラリかわして垣根の外へ
「…これ以上事態がややこしくなる前に、トンズラ決めさせて貰うぜ!」
スタコラッサッサー
という擬音が聞こえそうな足取りで夜の街を駆けていった
怪人(あやしいひと)赤男
指名手配するかしないかは――貴方次第
//切り良いので寝ますー乙
- 884 :伊吹 清次:2011/02/25(金) 00:20:27 ID:LIzoKx..0
- >>883
「あっ!くそっ!」
手は宙を握り締めた。
「この野郎……」
伊吹はその場に座り込んだ。
「壁代は観測局に払わせるとして……。
こいつらをどうすればいいんだ……」
伊吹は、倒れ付す男三人を、
店員に小言を言われながら起きるまで待っていたそうだ。
//おつでしたー
- 885 :ロザリア・ロートシルト:2011/03/01(火) 21:39:40 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市・どこかの喫茶店】
――デッデッデッデッ
――デッデッデッデッピシューンピシューン
異能都市の片隅にあるとある喫茶店(クロスのAGカフェではない)。
そこの片隅に置いてあったテーブルとインベーダーゲームが
一緒くたになった、ゲームをしない人には席が低すぎて迷惑以外の何物でも無い
テーブルにつくロザリア。
折角なので100円を投入したところ予想以上にはまってしまい
2時間も連コインを続けるロザリアであった。
- 886 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/01(火) 23:03:31 ID:WVrfsEdY0
- 【あたりを見回しながらディスは店の中に入ってきた】
「…?」
【不思議そうな顔であたりを見回す】
「だれか…ここによんだようなきがしたんだけどなの…」
【少し不安げな顔で胸のあたりをつかむ】
- 887 :ロザリア・ロートシルト:2011/03/01(火) 23:14:25 ID:SSMHlh/20
- >>886
「…………すー……すー……。」
店の片隅で、ロザリアが寝息を立てている。
連日のバイト疲れで、ゲームをしながら寝てしまったのだろうか。
店側が気を利かせたのか背中にはブランケットが掛けられていたため、
寝入ったのはだいぶ前だろう。
- 888 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/01(火) 23:25:02 ID:WVrfsEdY0
- >>887
「あう〜?こんなところでねちゃだめなの〜」
【ディスはロザリアの姿を見て駆け寄っていく】
「ここでねたらかぜひいちゃうよなの〜」
【そう言って軽くゆすってみる】
- 889 :ロザリア・ロートシルト:2011/03/01(火) 23:31:38 ID:SSMHlh/20
- >>888
「ん、あぁ……ごめんなさい……。
私ったらこんなところで……。」
目を擦りながら欠伸をかみ殺すロザリアの顔色は悪い。
最近はバイトをいくつも掛け持ちし、それがどれも忙しいらしく
家に帰ってきては倒れこむように眠り日々が続いているのだ。
今日は、ひさしぶりの休暇だったのだが……。
- 890 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/01(火) 23:42:16 ID:WVrfsEdY0
- >>889
「あうあう〜、なんだかつかれてるみたいなの〜…」
【顔を覗き込むディスの顔はかなり心配そうだ】
「ぐあい、わるくないかなの…」
【額に手を当てようとしている】
- 891 :ロザリア・ロートシルト:2011/03/01(火) 23:56:22 ID:SSMHlh/20
- >>890
「……大丈夫よ。少し疲れただけ。
少し休めば、すぐに元気になるわ。」
ロザリアの肌は血が通っていないかのように冷えきっている。
が、それは種族的にアンデッドに近い存在である吸血鬼であるからであり
問題ない。
医療の知識がないディスでは、体温からロザリアの体調を
察する事は非常に難しいだろう。
- 892 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/01(火) 23:59:02 ID:WVrfsEdY0
- >>891
「あう〜、もしかしてなの…」
【少し心配して、自分の手を見る】
「かぜひいてるんじゃないかなの??」
【真面目に言っているようだ】
- 893 :ロザリア・ロートシルト:2011/03/02(水) 00:09:36 ID:SSMHlh/20
- >>892
「そうかもねえ。」
気遣われると言うのは悪くない。
ロザリアは心配そうに自分を見つめるディスが
うれしいらしく、微笑んでいる。
「大丈夫よ、だから今日はもううちに帰りましょうか。
……これ、お勘定……。」
レジで金を払い、ディスを先導するように店の外へ。
- 894 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/02(水) 00:13:33 ID:WVrfsEdY0
- >>893
「あうあう、じゃあはやくやすまないとなの!
じゃあいっしょにかえろなの〜」
【ディスはそう言って手を差し伸べる】
「…あう?そいえばどうしてここにきたんだったかなの…
おむかえ?だったかなの…」
【どこか不思議そうな顔で上を見る】
- 895 :ロザリア・ロートシルト:2011/03/02(水) 00:25:25 ID:SSMHlh/20
- >>894
「どうしたの?ディス、帰るわよ。」
幸い、この喫茶店は古い店で、
扉に鍵穴がついていた。
そのため、それに『鍵』を差込み
自分の空間へのゲートを開いたのだが……。
- 896 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/02(水) 00:29:06 ID:WVrfsEdY0
- >>895
「あう、わかったの…
かえろなの…」
【そう言ってはいろうとするが…】
「ちょっと、せっかく呼んだのにそのまま帰っちゃうなんて
ひどいと思わないぃ?」
【突然後ろから、少女…らしき声が聞こえてきた】
「?」
【ディスは驚いた顔で声のする方へ向くと】
ドスッ
【ディスの体の中心に何者かの手がめり込んだ】
- 897 :ロザリア・ロートシルト:2011/03/02(水) 00:38:55 ID:SSMHlh/20
- >>896
「…………?」
いつもなら、元気な声と共に
扉へと駆け込むディスが、今日に限って静かだ。
どうしたのかと思い
ゆっくりと振り返るロザリア。
「…………え……?」
そこには、何物かに串刺しにされたディスがいて。
- 898 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/02(水) 00:44:06 ID:WVrfsEdY0
- >>897
「…あう?どゆ…こと」
【ディスの体はそのまま膝から崩れるように倒れこんだ】
「―――やっと準備ができたわぁ。
いっつもどこかに消えてしまうから変に思ってたけど。
やっぱりね」
【手を付きだしたままの姿勢で、ブカブカのレインコートをまとった少女は口を釣り上げて笑った】
「そこの化物のせいだったってことねぇ」
- 899 :ロザリア・ロートシルト:2011/03/02(水) 00:56:47 ID:SSMHlh/20
- >>898
「貴女……!!ディスに一体何を……!」
一瞬、状況が分からず行動が遅れたロザリアであったが、
今の思考はどうやってディスを救うか、それだけを考えていた。
そのためには、激昂して殴りかかるのはNG。
あくまで、クレバーに行動しなければならない。
「本当なら、この場で貴女を9度滅ぼして
お釣りが来るほどの魔術を叩き込んでやるところだけれど……。」
ロザリアは影の中にある物体、別の影へと自在に転移させる事ができる。
その能力を使い、ディスを少女の足元から自分の足元の影へ転移させた。
「今は生憎、あなたを相手にしている暇はないの。」
そのままディスを抱えあげ、扉へと駆け込もうとする。
- 900 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/02(水) 00:59:32 ID:WVrfsEdY0
- >>899
「何?うーん…答えなきゃダメぇ?」
【困ったーとでも言うように両手を広げる少女】
「ふふ、まあ一応安心していいわよぉ?
私はディスを殺しに来たわけじゃあないの」
【ロザリアが抱え上げたディスを見てニッコリ笑う】
- 901 :ロザリア・ロートシルト:2011/03/02(水) 01:08:45 ID:SSMHlh/20
- >>900
少女が、言葉を言い終える前には既に、
ロザリアは扉の向こう、即ち隔絶された己の空間へと消えていた。
幸い、ロザリアの部屋には魔術関連の触媒や薬剤が大量にある。
ディスの治療に使えるものが一つか、ふたつはあるだろう……。
// そろそろ〆かな?
- 902 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/02(水) 01:12:43 ID:WVrfsEdY0
- >>901
「……無視された…
せっかくかっこ良く登場したのに」
【レインコートの少女はしょんぼりしてその場に立っていた】
「うぅ…」
【肝心のディスは苦しそうに胸を抑えている。痛いのではなく苦しそうである】
【治療を行えばどうにかなるのか…は、まだこれからやらなければわからないだろう】
//このあたりで〆かな。また今度―
- 903 :『ジボル』:2011/03/03(木) 22:21:53 ID:B4Zm.EtA0
- くるるる……
【少しだけ人里離れた、自然の多い山の麓】
【丈夫そうな木々が大量に地面に倒れ伏している。幹の中ほどには強く打った跡】
がふ、がふ!
【その木の葉に顔をうずめ、ばりばりと葉を貪る影があった】
【獣のようだが獣毛はなく、代わりに長く荒れた髪を振り乱して食欲を満たしている】
- 904 :川堀 アミル:2011/03/09(水) 16:21:56 ID:VsubwHk20
- 【公園】
「んぅー、あっれー?」
メモを片手に首を傾げる炎髪の少女。
もう片方の手には鞄が握られている事から恐らくお使いの途中、
そして、この少女が道に迷っている事が解る。
「もしかして……アミルちゃん、道に迷ったんじゃないんだろーか?」
一度ベンチに座り、もう一度メモを眺める。
間違って無いのになぁ。等と呟くと大きく溜め息を付いた。
- 905 :中村龍造:2011/03/09(水) 16:33:51 ID:SSMHlh/20
- >>904
「よォ、お嬢ちゃん。
どうしたい、迷子かね。」
ちょうど向かいのベンチに座っていた初老の男が、
困り果てた様子のアミルに声をかけてきた。
「親ァどうしたンだ。近くにおらんのか?」
小柄だががっしりとした体をくたびれた黒いスーツに包み、
右手にはコーヒーの缶を握る。
それだけなら、定年間近の営業マンのように思えるが、皺だらけの顔に刻まれた無数の刀傷。
そして鞘に収められてはいるものの長年使われていた事が分かるほど、年季の入った刀。
この2つが、彼に確固とした存在感を与えていた。
- 906 :川堀 アミル:2011/03/09(水) 16:44:59 ID:VsubwHk20
- >>905
「もしかしてアミルちゃんは道に迷ったかもしれないんだよ」
顔を上げて男の方を見る。
道に迷ったと言っている割に笑顔を浮かべている。
「んー。親は居ないけど河平ならきっとお家にいると思うよww」
立ち上がり、そう話す少女の瞳に刀傷が目に入り。
「それは痛くないのかなー?」
等と言って顔を指さした。
- 907 :中村龍造:2011/03/09(水) 16:54:17 ID:SSMHlh/20
- >>906
「へェ……アレだ。どこに行く気だったんだ。
この近くなら、送ってやることもできるがね。」
既に飲み終えて空になっていた缶を
すぐ隣のゴミ箱へと叩き込み、懐から取り出した
タバコを燻らせはじめる。
「餓鬼は他人の心配などせんでいい。
自分の事だけをかんがえてりゃアいいんだ。」
刀傷のおかげで、顔は凹凸が激しく岩盤のようだ。
しかも、何が不満なのか常にしかめっ面を浮かべているため
人相は非常に悪い。
- 908 :川堀 アミル:2011/03/09(水) 17:04:39 ID:VsubwHk20
- >>907
「えっとねぇ。
アミルちゃんは夜ごはんの材料を買いに行く予定だったのだ!」
はっはっはー。と何故か偉そうに胸を張る。
「ガキじゃないぞ!
アミルちゃんはきっともう大人だ!」
男の人相等アミルちゃんの前では無意味らしい。
頬を膨らませて他にもまだブツブツと言っている。
- 909 :中村龍造:2011/03/09(水) 17:17:27 ID:SSMHlh/20
- >>908
「マーケットならここから2つほど向こうの通りだな。
どこかで、曲がる角でも間違えたか。」
男はため息混じりに、紫煙を吐き出す。
「そうか大人か。そりゃあすげえな。」
さめた様子で、アミルの言葉に答える。
彼女の言葉を聞き流している事がありありと分かる男の態度。
彼が子ども扱いしていることは明白だ。
- 910 :川堀 アミル:2011/03/09(水) 17:24:11 ID:VsubwHk20
- >>909
「あっちか! ありがとう!
……でもアミルちゃんのご飯はあげないよ?」
男の指した方向を見た後に向き直ると鞄を抱き寄せた。
「そうだ!アミルちゃんはもう16か17なんだぞ!」
ハッキリしていない。
男の言葉をそのままに受け取って上機嫌でいる。
- 911 :チャラン・ポラン:2011/03/09(水) 17:24:57 ID:PBnIervYO
- 「どけどけどいてどいてマジでーーーー!!」
少年の叫び声が聞こえる。そちらに目を遣ると、ゴロゴロと、物凄い勢いで転がってくる巨大な林檎(少年の三倍ほど)と、それに潰されまい様必死に走る薄草色の髪の少年が確認出来るだろう。
「ひくぞー!ひかれるぞー!俺もおまえらもー!」
- 912 :中村龍造:2011/03/09(水) 17:40:33 ID:SSMHlh/20
- >>910
「16か。まだションベン臭ェガキじゃねェか。」
男はアミルが理解していない様子を見て、
分かりやすく皮肉を吐いた。
「ま、アレだな。さっさとお使い済ませて
暗くなる前にウチに帰ンだな。」
>>911
「なんだァ、あのバカでけえアレァ……。
農薬だの何だのを安易に使うからああいうのがなァ。」
とりあえず、このままベンチにいても引かれてしまう。
どぉいしょ、と声をあげて立ち上がる男。
「これも人助けだわな……。」
何故少年が林檎に追われているのか理由は分からないが、
このまま放っておくわけにもいくまい。
りんごの進行方向から少し横にズレて、すれ違いざま、
鞘から刀を抜き放つと同時に、真一文字に一閃。
世に言うところの居合いで林檎を捌こうと試みる。
- 913 :川堀 アミル:2011/03/09(水) 17:47:54 ID:VsubwHk20
- >>911
「なんだアレは! リンゴだ!」
迫りくる巨大なリンゴを確認。
逃げ場を探して首を動かし、上を見る。
「アミルちゃん☆ジャーンプ!」
小さく飛んで着地と同時に力を込めて、
二度の跳躍でリンゴを越す高さまで上り詰めた。
>>912
「だからアミルちゃんは子どもじゃないんだぞ!」
上空から言葉を投げつけた。
「お、おぉー。
アミルちゃんが探していたのはアレか!」
鞄からメモを取り出し、照らし合わせる。
納得した様にうんうん。と頷いた。
- 914 :チャラン・ポラン:2011/03/09(水) 17:54:56 ID:PBnIervYO
- >>912
スカァン、と良い音を立てて真っ二つに切り裂かれ、あらぬ方向へ吹き飛んでいく林檎片。
それを確認してか単に限界だったのか、魚の漢字が大量に書かれている浴衣を着た、あせだくの少年は、その場でぶっ倒れた。
「ふへー……かれた……しぬかと……」
>>913
ジャンプ力ぱねぇな、と驚きの声をいつもの調子であげようとして、少年はむせた。
林檎(上半分)がひゅーんと、緩やかにアミルちゃんの方向へ吹き飛んでいく
- 915 :中村龍造:2011/03/09(水) 18:05:17 ID:SSMHlh/20
- >>913
「……どういうモン食ったら16でああなるんだ?
アレだな、食品添加物やらが原因なのか……?」
林檎に一撃をくれてやった後、空を見上げて。
男は、アミルの跳躍に驚いたようで、何やらボソボソと
聞き取りづらい声で呟いている。
>>914
ひゅん、と刀を一振りして果汁を篩い
内ポケットから取り出したハンカチで軽く拭う。
「ま、こんなモンだろう。」
小気味よい金属音と共に、刀を鞘に収めた男は
その鋭い瞳を少年へと向けた。
「で、アレだわな。おめーさん、一体なんで
こんなモンに追いかけられてたんだ。」
男の言葉は訛りが酷く、声質も低いため聞き取りづらいが……。
- 916 :川堀 アミル:2011/03/09(水) 18:11:21 ID:VsubwHk20
- >>914
「おーぉ? リンゴがこっちにっ」
林檎(上半分)がアミルちゃんにヒット。
そのまま林檎と同じ軌道を描いて落下していき、リンゴの下敷きになった。
>>915
かと思ったら落ちてきた。
「うぐぐぅ……リンゴがリンゴでグリングリン」
……意味不明な呻きが林檎の下から聞こえる。
- 917 :チャラン・ポラン:2011/03/09(水) 18:20:29 ID:PBnIervYO
- >>915
「はー……はー……ふぅ…落ち着いてきたー」
上体だけをなんとか起こして、顔を振る。
「ありがとうおっさん。俺チャラン」
屈託の無い笑顔でチャランと名乗った少年は、事のあらましを非常に大ざっぱに説明しだした。
自分の能力で林檎が作れる
→どれだけでかく作れるか試す
→作ったらなんか転がってきた
→今に至る。
つまり自業自得である。
>>916
「……カッコ良く飛んだともったけどあんまカッコ良く無かったな、ねーちゃん」
ほぼ、原因である少年は酷い言いぐさである
。ちなみに林檎はちょっと酸味が強めだが美味しい
- 918 :中村龍造:2011/03/09(水) 18:33:32 ID:SSMHlh/20
- >>916
「やはりガキだな。
おい、大丈夫かい。」
とりあえず、林檎をどけてアミルを助け出す。
「まぁ、半分は斬り飛ばした俺に責任があるんだが……。」
といいつつ、ポッケを探り。
出てきたハッカ味のキャンディをアミルに握らす。
「こんなもんしかねえが、罪滅ぼしってェやつだな。」
>>917
「ま、自分の力を試すってェのは悪くねェがな。
アレだ、次は人に迷惑をかけねえよう工夫するこったな。」
吸殻を携帯灰皿へと捨て新たに、もう一服。
非常ににおいの強い種類のタバコらしく、かなり臭う。
「カタギさんに迷惑かけちゃあ、
どんなにすばらしいモンだろうと意味なんかないもんよ。
……っとドタバタしてるうちに、時間がきちまった。じゃあなボウズと嬢ちゃん。」
男はやたらと高そうな腕時計に視線を落とした後、
そのまま、公園を後にしてどこかへ消えていった。
- 919 :川堀 アミル:2011/03/09(水) 18:40:38 ID:VsubwHk20
- >>918
「アミルちゃんはガキじゃないぞ! アミルちゃんだ!」
助けてもらい、立ち上がるなりそう言って。
「ばいばーいw」
怒り気味の気配もよそに、
変える気配を見せる男に笑顔で手を振っていた。
>>917
「アミルちゃんあんなにリンゴがおっきいなんて知らなかったよ……」
しょげた顔を向けてそう言うと端っこの方を齧った。
- 920 :名も無き異能都市住民:2011/03/09(水) 18:41:13 ID:PBnIervYO
- //おゆはん落ちします
- 921 :ナナセ=フミヅキ&川平 セセリ:2011/03/22(火) 22:40:39 ID:cskw3E.60
- 「らんらんらーららったたったーらら
らんらんらーらららんらんらんらん」
「……煩いぞ、セセリ」
帽子と制服の二人組。
帽子の方は制服の少女から若干の距離を取ろうとするも、
それを許さずくっつこうとする制服の方。
- 922 :黒沢小百合:2011/03/24(木) 23:20:20 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市中心部・繁華街】
ヒステリーを起こし、
そのままカフェを飛び出してしまった小百合。
他に行くアテがあるはずもなく
人並みに流されるまま、ふらふらと徘徊していたところ
小さな酒場を見つけ、そこに入ることにした。
「…………お酒……を…・・・。
銘柄はなんでもいいです、いくつか適当に見繕ってください。」
あまり流行っていない店のようで、客足はまばら。
とにかく、酒が欲しかった小百合は店員に全て丸投げしテーブルに突っ伏した。
- 923 :伊吹 清次:2011/03/27(日) 21:10:38 ID:LIzoKx..0
- 「ああっ、寒っ」
異能都市の一角にあるカフェに、パイロットニットを被った男性が入ってきた。
男は席に着き、メニューを開く。
「夕食夕食……たまにはいい物食わないとやってらんないね」
メニューを指で指しながら選んでいる。
- 924 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/27(日) 21:11:21 ID:LIzoKx..0
- //名前ミスたあ…
- 925 :名も無き異能都市住民:2011/03/27(日) 21:25:51 ID:SSMHlh/20
- >>923
「もうしわけありません。
ただいま、当店は非常に込み合っておりまして
『相席』をお願いさせて頂いているのですがよろしいでしょうか。」
近くで何か催し物があったのか、店内には客が多く
行列が出来始めた。すぐに席につけたテルメスはラッキーだったといえるだろう。
- 926 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/27(日) 21:31:14 ID:LIzoKx..0
- >>925
「あ、ええ。
いいですよ」
メニューを指差したポーズのまま、男は返事をする。
「……ふーん、なんかあったんだ」
窓の外の行列を眺めた。
- 927 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 21:40:51 ID:SSMHlh/20
- >>926
「申し訳ございません。
……4番の札をお持ちのお客様、こちらです。」
案内されてきたのはキャリアウーマン風の女性。
千夜の都市警備を統括する人物、黒沢小百合だ。
「少しの間、失礼しますね。
まったく、人が多すぎるのも困ったもので。」
どうやら、会社帰りのようだが……。
- 928 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/27(日) 21:50:46 ID:LIzoKx..0
- >>927
「まあ、経済が良く回ってるってことだからいいんじゃないですか」
男は帽子を取り、自分の膝に置いて、
そっけなくごく一般的な意見を答えて愛想笑い。
「えーっと……まあいいや、これで」
カレーと紅茶を注文し、
男は再び窓の外を見ていた。
- 929 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 21:58:41 ID:SSMHlh/20
- >>928
「人の多さはその都市の経済力、生産力に直結しますが
同時に犯罪や面倒ごとも増えてしまう。」
彼女の持っていたバッグには、
先ほど買ったものと思われる真新しい新聞。
ここ最近、テレビをつければ対犯罪特集番組。
新聞を見れば犯罪関連の記事と、かなりの割合で
犯罪数が増加している気がする。
もし、そういったものによく目を通しているなら
目の前の女性にも見覚えがあるかもしれない。
- 930 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/27(日) 22:10:45 ID:LIzoKx..0
- >>929
「そうかな。
まあそういう犯罪とは出来るだけ無関係で居たいな。
それにしても……」
男はニュースはあまり進んで見る性格では無かった。
しかし、ある理由で怪人関係だけは見かければ必ず確認していた。
「最近本当に多いですよね、犯罪。
こないだも変な出来事がニ、三回あって、異能都市とはいえ疲れたよ、まったく」
とりあえず、今は偶然見かける機会が無かったのか、
思い出せないだけなのか、男は黒沢のことはわからないようだ。
- 931 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 22:20:40 ID:SSMHlh/20
- >>930
「麻薬犯罪の増加や謎の怪人の出現、
ついこの前も大手テレビ局が襲われて……まったく、頭が痛いですよ。」
小百合は、注文していた
コーヒーとサンドイッチのセットに口をつけながら、愚痴る。
「最近はそのせいで、治安維持組織が批判される事も多い。
たしかに、全て防ぎきれないとはいえ誰が都市の治安を守っていると思っているのか……。」
- 932 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/27(日) 22:30:12 ID:LIzoKx..0
- >>931
(ありゃ……警察とか自衛組織の類の人かな……。
ま、黙ってりゃばれる事でもないよな……)
男は一瞬押し黙る。
運ばれてきたカレーも掬い上げたまま動きを止める。
しかし、すぐに口を開いた。
「そういうところの仕事のひとですか?
そんなものですって」
スプーンを一度置く。
「特にこの都市は能力者とかが多いから、
自分で自分の身を守れるって思ってる奴だって多いでしょ。
自分の能力しか信じない奴とかいかにもいそうだし」
一気に喋ってから、再びカレーを掬い上げ、食べ始めた。
- 933 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 22:39:47 ID:SSMHlh/20
- >>932
「ええ、千夜グループで治安維持活動のほうに携わっております。
私としても犯罪を少しでも食い止めたいのですが、なかなかうまくは……。」
落ち込んだように俯き、肩を落とす小百合。
「まことに遺憾ながら、我々は一度起こってしまった
犯罪やテロに対しは事後処理的に対処するほかないのです。
警備体制の強化には務めているのですが、それでも我々をあざ笑うように犯罪は起こる。
性悪説というものを信じてしまいそうですよ。」
- 934 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/27(日) 22:51:17 ID:LIzoKx..0
- >>933
「はあ、千夜グループって言ったらあの大企業の」
感心するように言った。
千夜グループぐらいなら解るらしい。
「食事中に落ち込んだら飯不味くなりますよ。
まあ、犯罪の話振ったのは俺だけど……」
- 935 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 22:58:05 ID:SSMHlh/20
- >>934
「責任、というものはそれほど軽いものではないのです。
任せられた仕事をきちんとやり遂げ、それでいて
社会の役に立てれば素晴らしいではないですか。」
ここで、ため息をついて最後のコーヒーを飲み干し。
物憂げな様子で、窓の外を眺める。
「私も精一杯やっているつもりですが、
それでも成果がついてこず批判を浴びる。これほど悔しいことはない。
自分が力不足であるという事を突きつけられているようで。」
- 936 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/27(日) 23:09:35 ID:LIzoKx..0
- >>935
「うーん……俺はその日暮らしのフリーターだからなあ……。
そういう難しい事情はよく理解できないな」
男はずっとアルバイトをして日銭を稼いできた。
何か重大なことを任されたことも無くは無いが、
黒沢の責任に比べればそれはアルバイト程度が任される些細な責任である。
「力不足、ね」
別に力を欲したことも……いや、あったか。
- 937 :黒沢小百合:2011/03/27(日) 23:20:12 ID:SSMHlh/20
- >>936
「……すいません、ただ偶然相席になっただけなのに
一方的に愚痴をこぼしてしまって……。」
既に、小百合は注文したコーヒーとサンドイッチを食べ終え、
ゆっくりと席をたつところだった。
「……私は、そろそろお暇させていただきますね。
お金は、私が全て払っておきましょう。愚痴のお礼です。」
そういって、レジへと向かって歩き出す。
- 938 :テルメス/ニット帽の男:2011/03/27(日) 23:27:48 ID:LIzoKx..0
- >>937
「いや、いいですよ、全然」
男は再び乾いた愛想笑い。
「あ、ちょっとそんな……。
おっと、すんません」
払うと言って歩いていった黒沢を男は止めようとするが、
込んだカフェのため、通りがかりのウェイトレスにぶつかりそうになる。
「……まあ、好意に甘えさせてもらうとするか……。
いい企業の人らしいし……」
そのまま座って、残った紅茶を飲んだ。
- 939 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2011/03/27(日) 23:37:37 ID:WVrfsEdY0
- 今日はもう寝ようと思う…
おやすみ。
- 940 :ロージェンス:2011/03/28(月) 15:56:02 ID:1sJsd2CgO
- 【市街地】
――強盗だァアアアアアアッ!!!
異能都市内試験チェーンのコンビニから怒声が轟く。
自動ドアのガラスを割り、慌てて転がり出てきた黒装束。その後を追う店長。
二人を追いかけるように出てきた数人の店員は叫ぶ。
――強盗だ、誰か通報を!
――あの黒装束めレジごと持っていきやがった!
――異能持ちだな。俺は店長の援護に回る!
――分かった、気をつけろよ。
何事かと立ち止まる人々の中には公安局や治安維持機関に通報するのも居れば、店長の後を追いかける店員に付いて走るもの、なにもせず見守るものなど様々だ。
そうして店長を始めとする追跡者を引き連れて、黒装束の強盗は市街地を縦横無尽に巡る脇道へと入っていく。
- 941 :テルメス/アルバイトの男:2011/03/28(月) 16:22:49 ID:LIzoKx..0
- >>940
「おい、お前もさっさと追いかけろ!」
コンビニのアルバイトの男が、他の店員に命令されていた。
「厄介事とか勘弁してください!
っていうか異能者とか怖いです」
「お前も異能者だろうが!」
男は怒鳴られると、観念して走り出した
「ま、まてー!」
男も黒装束を追い、脇道に飛び込んだ。
- 942 :ロージェンス:2011/03/28(月) 16:36:45 ID:1sJsd2CgO
- >>941
脇道を進んでいくと、店長がなにかしたようで黒装束の強盗が盛大に転けた。
落としたレジスターから離されると強盗は舌打ちして、奥に逃げていく。
「おい、アルバイター。お前、アイツを捕まえろ。俺はコレを持って店に戻る」
店長はそう言うとレジスターを持って店に戻っていった。
逃げていく黒装束の強盗を
追いかける?
追いかけない?
- 943 :テルメス/アルバイトの男:2011/03/28(月) 16:42:12 ID:LIzoKx..0
- >>942
「はいはい、わかりましたよ……。
店長の命令なら仕方ないか……」
うなだれ気味に男は黒装束を追う。
「コンクリート地面じゃ俺の能力使えないの知ってるくせに……。
せめて人が居なけりゃなあ」
ぶつぶつ呟きながら走る。
- 944 :ロージェンス:2011/03/28(月) 16:54:43 ID:1sJsd2CgO
- >>943
追いかけていくと行き止まりに突き当たる。
何人か追っ手が気を失っているその場に、黒装束の強盗が居た。
「……、まさか。まだ居たなんてね」
女の声で強盗は言う。
- 945 :テルメス/アルバイトの男:2011/03/28(月) 17:00:58 ID:LIzoKx..0
- >>944
「……あんた女か?」
行き止まりに倒れている同僚や、
好意で協力してくれた一般人を眺めながら言った。
「ちょっと遅刻したし……」
単にビビッていただけである。
「とりあえず業務上あんたを捕まえなきゃいけないんだけど……」
自分と黒装束以外全員気絶しているのを目で確認しながら言った。
- 946 :ロージェンス:2011/03/28(月) 17:12:21 ID:1sJsd2CgO
- >>945
「なに、女だから手加減でもしてくれるって良心的な提案?」
(……、敵意ビンビンな奴等は全員気絶させちまったからなぁ。逃げきれるかどうか……)
目の前の男は消極的なのか、あまり感じられない。だから分からなかった。
ここは出方を伺うべきか、と注意深く男を観察する。
- 947 :テルメス/アルバイトの男:2011/03/28(月) 17:22:53 ID:LIzoKx..0
- >>946
「いや、ただ意外だなと感じただけで」
(まずいなあ、追ってる内に巻かれると思ったのに追いついちゃうなんて)
男は黒装束を捕まえるようなことは微塵も考えていないようだ。
「……」
とりあえず突然襲ってきたときに備え、ファイティングポーズもどきだけとっておく。
- 948 :ロージェンス:2011/03/28(月) 17:39:58 ID:1sJsd2CgO
- >>947
「んー、そう。じゃあ……、見逃してくれるかなァ? 私を見逃せば私は得する、あなた損するで私にだけ利益があるんだけどサ」
ジャラリ、と金属の擦れる音。
そして女の手に自動拳銃がどこからともなく現れる。
(――……、銃? なんでこんなものが)
自分が何をしたのか分からないうちに握った拳銃を見て、しばらく動きが止まる。
- 949 :テルメス/アルバイトの男:2011/03/28(月) 17:49:05 ID:LIzoKx..0
- >>948
「普通に逃げて俺を巻いてくれるのが一番だったんだけど。
嘘つくのは苦手だから追いかけたっていう事実は作っときたいし」
黒装束の自分勝手な意見に本音が口を付く。
この男もたいがい自分中心だが。
そして、黒装束の手に現れた拳銃を見る。
(やべっ)
さらに銃を見る動作を、銃を男に向ける動作と勘違いし、
「それはさせるかあああ!」
ダッシュ、黒装束の手から銃を叩き落そうとする。
- 950 :ロージェンス:2011/03/28(月) 18:02:10 ID:1sJsd2CgO
- >>949
「……!」
声に手元の銃から意識が反れ
迫る男に恐怖した女は銃を向けて反射的に引き金を引く。
――カチンッ
(弾が入ってないッ!?)
空しく音を鳴らすだけの銃は火を吹かず、容易く叩き落とされ。
女はダッシュの勢いそのままにタックルをくらって地面に倒れた。
- 951 :テルメス/アルバイトの男:2011/03/28(月) 18:08:49 ID:LIzoKx..0
- >>950
「……ん?」
男は銃を拾い上げる。
「入ってない……?
ただの脅しで持ってただけなのか?
でも引き金は引いたし……」
男はとりあえず銃を持ったまま、黒装束を拘束しようとする。
と言っても何か道具があるわけでもないので、映画なんかで見る見よう見まねの間接技での拘束だ。
- 952 :ロージェンス:2011/03/28(月) 18:21:08 ID:1sJsd2CgO
- >>951
側面に獅子の彫刻が施された拳銃はモデルガンというわけではなく、弾をこめれば撃ち出せる本物。
威嚇に持つにしては妙な品物であるが、弾が入っていないのは事実。
「……、……」
観念したのか、拘束に対して抵抗はない。
- 953 :テルメス/アルバイトの男:2011/03/28(月) 18:26:42 ID:LIzoKx..0
- >>952
「とりあえず、コンビニ戻るぞ。
そっから警察だ。
この銃も警察に渡すからな」
男は人間にしては怪力ではあるが、無抵抗の人間に過剰な拘束をする趣味はない。
ただ両腕を後ろに回させ、銃を持っているために片手で掴んでいるだけで、
隙があれば逃げ出せそうではある。
脇道からコンビニまでの道を歩いていく。
- 954 :ロージェンス:2011/03/28(月) 18:43:19 ID:1sJsd2CgO
- >>953
「……、そっちのほうがラクかも」
ボソリ、と呟いただけでコンビニまでの道のりを大人しく連行されていく。
コンビニに近付いていけば、強盗に対する怒りに満ちた店長に近付いていくわけで……
『敵対心』にも似た感情を受けてロージェンスは徐々に強化されていく。
そうして無抵抗のまま、とうとうコンビニの前までやってきた。
- 955 :テルメス/アルバイトの男:2011/03/28(月) 18:49:36 ID:LIzoKx..0
- >>954
「ん?なんか言ったか?」
黒装束の能力など知る由も無い男は、
コンビニに入り、レジの更に奥のスペースに連れて行く。
当然、そこに店長も待機しており……。
「てんちょー、捕まえまっしたー。
警察呼んでください」
- 956 :ロージェンス:2011/03/28(月) 19:10:35 ID:1sJsd2CgO
- >>955
「ご苦労さん。後は俺がやっとくから、店を頼むぞ」
店長は強盗の身柄と所持していた銃を裏手に待機していた警察に引き渡しに行った。
その後、引き渡しはスムーズに進み。
店長はいたく満足そうに戻ってきて手柄をたてた彼に大盤振る舞いしたそうだ。
一方の強盗は異能持ちであるうえに銃を所持しているため『警戒』した警官三名に車で連行される。
その道中、手錠の鍵を奪い車の窓から追撃を振り切って逃走した事は、彼らの知り及ぶところではないだろう。
……たぶん。
- 957 :テルメス/アルバイトの男:2011/03/28(月) 19:15:05 ID:LIzoKx..0
- >>956
「はいはーい。
あ、そうだ。他の奴らとか脇道の向こうに転がってますからー」
そう言って、男は通常業務に戻っていった。
「そういやあいつ……なんの異能者だったんだろ」
棚に商品を並べながら、後に男はそんなことを呟いていたらしい。
- 958 :塩沢 要:2011/03/30(水) 22:43:53 ID:0ebeJXvA0
- 「うぃー……」
夜の公園にジャージ女が一人。
頬はほんのり紅く、手にはビールの缶。
どうやら一人酒盛りと洒落込んでいたようで、若い女が何とも寂しいことである。
「肴は炙った烏賊がいい〜ってか。はっはっは」
随分ご機嫌なようであるが、見ている側にしてみれば悲しい光景としか映らない。
- 959 :黒沢小百合:2011/03/30(水) 22:58:45 ID:SSMHlh/20
- >>958
「……ふぅ……さすがに、これは……体が……。」
急な思い付きから、夜にランニングを始めた小百合。
高価なスポーツウェアやら運動靴やらを買い込んだのは良かったものの
千夜の激務をこなした後、さらに運動を行なうのはどちらかといえば
体の弱い彼女には少々無理があった。
「す、すこしやすんでいこう……。
まさか、これほど体力がないとは……。」
自分のひ弱さに呆れるやら。情けないやら。
少し走っただけでめまいを感じた小百合は、公園のベンチで休む事にした。
- 960 :塩沢 要:2011/03/30(水) 23:04:12 ID:0ebeJXvA0
- >>959
「む」
酔った女の眼に映るは自らと同じくジャージ(に見えるもの)に身を包んだ女性。
ジャージじゃなくてスポーツウェアだとかは関係ない。
悪酔いしている彼女にとってみれば赤の他人であることさえ何らの障害にはならない。
「うお〜い、ねえちゃん。飲んでこうぜー」
……正直何処のおっさんだ、という話である。
- 961 :黒沢小百合:2011/03/30(水) 23:14:04 ID:SSMHlh/20
- >>960
「いえ、ご遠慮します……。
運動中の飲酒はよくない……ですよ。」
肩で息をしながら、体をくの字に曲げている小百合。
かなり疲れているらしく、汗をタオルで拭いつつ息を整えている。
まだ数百mほど走っただけなのだが……。
- 962 :塩沢 要:2011/03/30(水) 23:22:00 ID:0ebeJXvA0
- >>961
「へっへっへ、酒は百薬の長っていう位なんだからさ、いつ呑んでも良いの!」
酔っ払いの妄言ほど聞く価値のないものは無いとはよく言ったものだ。
今の彼女の前ではどんな正論・金言・忠告も詭弁のもとに斬り伏せられてしまうだろう。
それどころか自分にまで危害が及ぶことも……。
「おや?姉ちゃん具合悪そうだね。飲むかい?てか飲め」
新たなビール缶を開け立ち上がる中身親父の22歳♀。
じり、じりと近寄ってくる。
- 963 :黒沢小百合:2011/03/30(水) 23:34:13 ID:SSMHlh/20
- >>962
「確かに適度な飲酒は健康に良いという研究データもあるようですが、
運動や入浴前後の飲酒はよくありません。お断りします。」
きっぱりと拒絶の意思を示す小百合。
彼女は適当なベンチに腰を下ろして、少し苦しげに胸を押さえている。
組み伏せて無理やり飲ませる事も容易だろう。
- 964 :塩沢 要:2011/03/30(水) 23:39:32 ID:0ebeJXvA0
- >>963
「私の酒が飲めないってかあ!」
怒鳴る酔っ払い。
キレた酔いどれほど手をつけられないものは無い。
「ほらほら、飲めいっ」
無理矢理に小百合を抑えつけようとする。
もし逃れられなければ、缶の中身を一気に口の中に流し込まれるだろう。
- 965 :黒沢小百合:2011/03/30(水) 23:48:47 ID:SSMHlh/20
- >>964
「ゴブッ!!!」
疲弊した小百合はろくに抵抗できず
ビールを無理やり飲まされてしまった!
「ぐ……がブッ……貴様ッ!!」
しかし、暴れる人に無理やり物を飲ませるのは難しい。
小百合は少し飲まされたところでどうにか暴れて脱出し、要を睨みつける。
「貴様は、何の目的があってこのような事をするのかッ!
少し可哀想だが、制裁を覚悟してもらうぞッ!!」
彼女の髪の毛が静電気を浴びたようにひとりでに逆立ち始めた……。
- 966 :塩沢 要:2011/03/30(水) 23:55:48 ID:0ebeJXvA0
- >>965
「へへ、飲め飲め――うおぉっ!?」
暴れられた衝撃でコテン、と尻餅をつく。
そして座ったまま怒髪天を衝く――否、実際に衝いている小百合を茫然と見つめる。
「……あらら」
ただならぬ様子を察し、酔いも醒めたようで。
しかし未だに正常な判断は出来ていないようだ。
常識的な反応ならば謝るなり逃げるなりするだろうが、彼女は苦しい笑みを浮かべるだけだった。
- 967 :黒沢小百合:2011/03/31(木) 00:02:11 ID:SSMHlh/20
- >>966
「毒物でもこの私に飲ませるつもりだったのか?
ネズミめ。叩き潰してやる。」
――彼女の能力は『本、紙媒体の記述を具現化する事』。
小百合は、ポケットに忍ばせておいた新聞紙の切れ端から、
武装した警官を数人具現化した。
「マズは叩きのめしてからゆっくりと話を聞かせてもらおうか……。」
- 968 :塩沢 要:2011/03/31(木) 00:16:35 ID:0ebeJXvA0
- >>967
「いや、貴女盛大に誤解してますコトよっ!?」
ようやく事の重大さが飲み込めたようで、慌てて弁解。
しかし話が通じそうな様子でもない。
ちょっと私調子乗っちゃったなー、どうしよう。
彼女はそう呟いて立ち上がり尻に着いた砂埃を払う。
しかし本当にどうしようか。
彼女の能力はどう転んだって戦闘向きでは無いし、本調子ですらない。
諦めるか、それとも悪足掻くか。
彼女はどちらを選択するべきか。
「……参ったなー、こりゃ」
答えは出ぬまま、正対する。
- 969 :黒沢小百合:2011/03/31(木) 00:22:38 ID:SSMHlh/20
- >>968
「死ねィ!」
小百合の号令と共に数人の警官が棍棒を振り上げて要に殺到する。
迷ったままで捌ききれる数ではない。
判断を速やかに下さねばやられてしまう。
- 970 :塩沢 要:2011/03/31(木) 00:29:55 ID:0ebeJXvA0
- >>969
「……考える暇も与えません、ってか。忙しいこと、でっ!」
答えは、後者。
警官から逃げ、かつ距離は離さずに小百合の周囲を回る。
「……来い、こっちだ、そうそう……」
そしてある一点、一見して誰も居ない場所に呼びかけ始めた。
- 971 :黒沢小百合:2011/03/31(木) 00:35:22 ID:SSMHlh/20
- >>970
「チッ、チョロチョロと……!
何をやっているのか、さっさと囲んで始末しろ!」
警官たちに包囲されないように逃げ続けるのは難しい。
要の背後から、一人の警官がタックルを仕掛け組み伏せようとする!
何かをするつもりなら、その隙を突かれかねない。
もし動きを止められてしまえばアウトだ。
- 972 :塩沢 要:2011/03/31(木) 00:42:33 ID:0ebeJXvA0
- >>971
『……、その人。……てもとり殺しちゃ……わぷっ!?」
呼びかける声がこの世のものでは無くなった位の頃に、彼女は警官に捕まり、瞬く間に組伏せられる。
はなせこの変態ー、なんて叫んでみるが意味は無いだろう。
しかし。
「うー……ま、仕込みは終わった」
這い蹲っている彼女が浮かべたのは不敵な笑みだった。
- 973 :黒沢小百合:2011/03/31(木) 00:47:47 ID:SSMHlh/20
- >>972
「ハハハ、そのまま腕の一本でもヘシ折ってしまえ。
そうすれば、多少は大人しくなるだろう。」
要を取り押さえた警官は、腕に向けて棍棒を振り下ろす。
なんらかの防御行動がなければ、骨を叩き折られてしまうだろう。
- 974 :塩沢 要:2011/03/31(木) 01:02:59 ID:0ebeJXvA0
- >>973
「……あがッ……!」
右腕に衝撃、一瞬遅れて焼けるような痛みが襲う。
しかしみっともなく騒ぐことはせず、脂汗を浮かべながらも笑みを崩さない。
そして。
『……良いよ』
もう一度彼女から発せられたこの世のものならぬ声。
それを合図にして周囲に奇妙な音が鳴り響く。
その音は例えるなら関節を鳴らすような、或いは木造住宅がきしむような音。
いわゆるラップ音と呼ばれるその音は、大抵の場合に超常現象の前触れである。
突然なま暖かい風が吹く。
雑草がにわかに騒ぐ。
ブランコが独りでに揺れる。
ベンチが震える。
烏が一斉に飛び立つ。
そしてこの場にいるものは皆声を聞くだろう。
耳元で囁くような、低く、おぞましい呪詛を。
- 975 :黒沢小百合:2011/03/31(木) 01:14:30 ID:SSMHlh/20
- >>974
「次は足だッ!フフ、命乞いをするなら
慈悲深くも許してやってもいいぞ……くひッ!」
ニタニタと勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、
暴行を支持する小百合であったが、呪詛に気づいたのか
警戒したように周囲を見回す。
「……気のせいか?まあいい……
とりあえずこいつを連行するぞ……。たっぷりと話を聞かせてもらう……。」
警官隊に続き、装甲車を具現化して
要を乗せようと強引にたたせようとしている。
- 976 :塩沢 要:2011/03/31(木) 01:24:04 ID:0ebeJXvA0
- >>975
『……』
警官が強引に彼女を立たせる。
しかし彼女は声一つ上げず、じっと小百合を見つめる。
呪詛は大きくなる。
その声は聞いた者を強制的に竦ませるような、本能的な恐怖を刺激する音だった。
『……吠えろ』
彼女がそう呟いたとき、呪詛は言葉通り、『吠えた』。
その声をまともに聞けば、常人ならば失神するか、あまりの恐怖と嫌悪に泣き出すだろう。
例え精神が強くあってもまともでは居られない、そんな暴力的な強制力をもった声が公園中に喚いた。
- 977 :黒沢小百合:2011/03/31(木) 01:35:22 ID:SSMHlh/20
- >>976
「ぐ……なんだ、これは……
頭が……っ……ぐ、があああああああああっ!!!」
精神そのものに楔を打ち込むかのような不快感に
小百合は頭を押さえ、その場でのた打ち回った。
「ぐ、う、げえぇえぇええッ…!!!」
彼女の能力――『スタンド』は精神の力だ。
本体の精神力が弱くなればスタンドのパワーも弱まる。
見れば、今まで要を取り押さえていた警官にノイズが走り
消えかかっているではないか。力も幾分弱くなっており
今なら脱出、逃亡が可能だろう。
- 978 :塩沢 要:2011/03/31(木) 01:50:30 ID:0ebeJXvA0
- >>977
『……喚け。叫べ。響け。怒鳴れ。歌え。騒げ……』
呪詛は彼女の言葉に共鳴し、その暴力性を増して行く。
彼女は警官を振り払うと、小百合を一瞥する。
その瞳には何の感情も見いだせない。
ただ、夜よりも深い闇に満ちていた。
『……止め』
彼女がそう言うと同時に、公園は静寂に回帰する。
あの声は最初から存在しなかったかのように跡形もなく消え去る。
『……ぷはっ!危なかった……ってか痛っ!畜生ー!」
そして彼女はそんな捨て台詞を吐いて逃亡する。
その後ろ姿は、何だかとても小さく見えた。
/乙&ありですん。
- 979 :ロージェンス:2011/04/06(水) 22:04:59 ID:1sJsd2CgO
- 人気のない公園、そのベンチに座る鎖巻きの黒装束。
傍らにバックを置き、手元に持った財布の中身を見ている細身のシルエットはバックパッカーのようだが。
「……、ちぇっ。シケてんなァ、使えそうなのはバックの日用品ぐらいじゃねーか」
道行くバックパッカーから強奪した品物を値踏みする盗人なのであった。
- 980 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/06(水) 22:17:54 ID:LIzoKx..0
- 「……はあ」
ため息をつきながら歩く、パイロットニットの男。
「人気の無いところ……人気の無いところ……
って言ったら、ここぐらいか」
男はそのまま公園に入ってきた。
ずっと下を向いており、なにか悩んでいるようにも見える。
- 981 :ロージェンス:2011/04/06(水) 22:31:01 ID:1sJsd2CgO
- >>980
(あのニット帽の男……、この前も見たような)
公園に入ってきた男を見て、暴動の時を思い出す。
炎の能力者相手に戦っていた時に爆発に巻き込まれて蒸発でもしたのかと思っていたが、生きていたらしい。
まったくしぶとい奴だと思いながら、自分も似たようなものかと思い直す。
その時の軽い火傷はまだ残っている、大きな怪我こそないが身体はまだ癒えていない。
- 982 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/06(水) 22:38:28 ID:LIzoKx..0
- >>981
男に傷はほとんど見当たらなかった。
本来ならばロージェンスよりも近場で爆発を喰らっていたため、
相当な重症、普通の人間なら即死でもおかしくないはずなのにだ。
「ふう、ここなら人も居ない……ん?」
当然怪人としての生命力が働いたのだが、ロージェンスには知る由も無い。
「あっ……お前は……!?」
それよりも、コンビニ強盗とコンビニ店員としての関係の方が現在は重要な問題だろう。
- 983 :ロージェンス:2011/04/06(水) 22:47:10 ID:1sJsd2CgO
- >>982
「……、ん?」
突然『お前はっ!?』と言われてしばらく考える。
彼女からは例のコンビニ店員と、目の前のニット帽の男はまったく別人に見えている。
「ハッ……。まさかアンタ、私の事、なにか知っているワケ?」
よって、過去の記憶を失くしているロージェンスは目の前の男に対して微妙な勘違いをしていた。
- 984 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/06(水) 22:54:39 ID:LIzoKx..0
- >>983
「何言ってんだお前!
俺のバイトしてたコンビニに強盗に入って……」
ロージェンスを指差して、
……指差して。
「本当にありがとうございました」
指を下ろしてお辞儀した。
そう、あの日テルメスはロージェンスを捕まえたため、
店長から金一封を貰っていたのであった。
- 985 :ロージェンス:2011/04/06(水) 23:00:57 ID:1sJsd2CgO
- >>984
「………………………………、ハァ?」
固まった。
ニット帽の男とコンビニ店員が繋がって、逃げようとベンチから立ち上がったまま。
- 986 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/06(水) 23:07:12 ID:LIzoKx..0
- >>985
「いやー、あの後店長がやたらご機嫌で。
少しいい思いさせてもらっちゃって」
ぼりぼりと頭を掻く。
「で、なんでこんなところにいるんだ?」
今はロージェンスを捕らえることを強要する人物もいないため、
やたら気さくに話しかけるのであった。
- 987 :ロージェンス:2011/04/06(水) 23:16:49 ID:1sJsd2CgO
- >>986
話を聞くとやけにニコリと笑って、ピアスだらけの顔を歪ませる。
「アァ、そう。それが私のおかげなら、少し“お裾分け”してくれないかなァ?」
笑みを更に歪め、ねだるように手の平を差し出す。
- 988 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/06(水) 23:23:16 ID:LIzoKx..0
- >>987
「いや、残念だけど使っちゃったし」
テルメスはひらひらと手を振った。
一体何に使ったのだろうか。
「それに、強盗は見逃しても金は渡したくないな」
- 989 :ロージェンス:2011/04/06(水) 23:31:16 ID:1sJsd2CgO
- >>988
「でしょうね、いつもそう言われるわ。特に最近はコレを見せると泣き喚きながらね」
ジャリ、と鳴る音を掴むようにして差し出した手に現れた拳銃――捕らえた時と同じ銃――をそのまま男へと向ける。
「さて、問題デス。今、この拳銃に弾は何発入っているでしょうか?」
くすくすと女は嗤う。
- 990 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/06(水) 23:38:24 ID:LIzoKx..0
- >>989
「……入ってないとか言うオチじゃないかな」
根拠はある。
コンビニ強盗のときもそうだったからだ。
「でも弾入ってるなら撃たないでね」
ちょっと動揺してるのかもしれない。
- 991 :ロージェンス:2011/04/06(水) 23:51:16 ID:1sJsd2CgO
- >>990
「正解。その通り、コレに弾は入ってない」
カチカチとトリガーを引いて、おどけてみせる。
そしてベンチに置いたバックからなにかを取り出すと男へ放り投げた。
「正解の景品は暗黒饅頭の缶詰でぇ〜す。奪ったはいいけど缶切り無いし、なんかマズそうだからアンタにあげる」
宙を舞うのは黒々とした血文字風のプリントで『暗黒饅頭』と書かれた缶詰。中身は真っ赤なつぶ餡の饅頭でイチゴ味、二つ入りである。
- 992 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/06(水) 23:56:57 ID:LIzoKx..0
- >>991
「……うわっ、気持ち悪っ」
缶を人差し指と親指で汚物持ち。
しげしげと眺める。
「っていうか今奪ったって言ったよね、君」
とかいいつつしっかり缶詰は懐に仕舞い込んでいる。
- 993 :ロージェンス:2011/04/07(木) 00:13:08 ID:1sJsd2CgO
- >>992
「うん、盗品」
悪びれもなく言う。
そして、まるで他愛のない話をするように、事の経緯を話し出すロージェンス。
「この公園でさ、昼時の事よ。ご親切にガキの取りこぼしたボール取りに行く今時珍しいバカでねぇ、その後混じって遊んでやってんのよ。
その間、このバックがベンチに置き去りになってたから頂戴したんだけど、目敏いジジイに見つかってさー」
思い出して、微かに笑いをこぼす。
「鬱陶しいから殺したわ」
そこの黒いシミ辺りかな、と男の足下を指差す。
「そしたら、持ち主にも見つかって。日が沈むまで鬼ごっこに付き合ってやった……最期にはなんて言ったかなぁ、忘れた」
犯人は現場に戻る、というが、彼女もその例に漏れず戻ってきたクチなのだろう。
しかし、現場保全のための立ち入り禁止のテープや警官の姿は無かったが……?
- 994 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/07(木) 00:24:05 ID:LIzoKx..0
- >>993
「おいおい、バッグの持ち主に見つかった辺りで逃げとけよ。
癖になるぞ、殺しは」
指で示された黒い染みから眼を逸らしながら言った。
別に知り合いでも無い男や爺さんが殺されただけの話。
男は自分に関係ないことにはひたすら興味が無いようだ。
「まぁ、その現場に出くわさなくて良かったよ……。
せっかく逃げてきたってのに」
- 995 :ロージェンス:2011/04/07(木) 00:33:07 ID:1sJsd2CgO
- >>994
「もしかすると、もう癖になってるのかもね。私が昔なにしてたか知らないけど」
大きく息を吐くと、バックを担いで立つ。
バックと鎖が擦れてジャリジャリと耳障りな音がした。
「そんで? 今時流行りの自分以外に興味がないお兄さんは、いったい何から逃げてたワケ、巻き込まれるのはゴメンだから一応聞いておきたいンだケド」
- 996 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/07(木) 00:41:57 ID:LIzoKx..0
- >>995
「……自分?ってのはちょっとキザな言い方かな。
でもそういう風にしか言えないし……」
顎に手を当てて考える。
「一昨日辺りからかな……ちょっと衝動が。
いや、その前の暴動からかな……」
- 997 :ロージェンス:2011/04/07(木) 00:51:40 ID:1sJsd2CgO
- >>996
「ふぅん、お兄さん危ないんだー? あ、もしかして強姦魔とか、そういう衝動を抑えられないってやつぅ? ヤダーサイアクー」
けらけらと茶化して、ふと思い至る。
そういえば、あの時――炎の能力者と闘っていた時。
得体の知れない“灰色の異形”が突然現れたりしなかったか、と。
「……もしかして、さ。衝動が抑えられなくなると変身するとか、そーいう類いだったりする?」
じり、と後退しつつ、問う。
- 998 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/07(木) 01:01:58 ID:LIzoKx..0
- >>997
「………………。
……おいおい、俺は狼男かなにかなのか」
長い沈黙の後、男はそれを否定した。
「そんな御伽噺みたいなこと……あるわけ無いじゃないか……。
単に俺は、ちょっと昔喧嘩好きだったことがあって、
最近ちょっと良く騒動に巻き込まれて燃えやすくなっただけだよ」
やたらと早口で弁解する。
- 999 :ロージェンス:2011/04/07(木) 01:20:42 ID:1sJsd2CgO
- >>998
「違うの? なぁんだ、ツマンナイ
見逃してくれた時はちっともそんな雰囲気には見えなかったケド、追い詰められると燃えるタイプなんてねぇ……。
まっ、マゾヒストを虐めて楽しむよーな趣味は無いし、今回はこれでイーブン。
そこんところの貸し借り無しってことで。そんじゃねー」
去り際にそんな事を言って、公園の出口へと歩いていく。
やがて黒装束は夜の闇に溶けて見えなくなる。
ちなみに、本日の昼間この公園で、たしかに盗った盗られたの小競り合いはあったが死人はおろか怪我人も出ていなかったりする。
なぜなら、盗人は奪った直後に脱兎の如く逃げおおせたのだから。
- 1000 :テルメス/ニット帽の男:2011/04/07(木) 01:30:21 ID:LIzoKx..0
- >>999
「まあ、結構最近だから……。
戦いなんか見るとちょっと熱くなって。
怪人の……とか」
そう言って、ロージェンスが後ろを向き、公園の出口辺りまで歩いたとき、
男の腕が突然あの灰色の怪物のものに変化した。
そして、それを振り上げるが、
「……だめだろ……。
せめて、鱗怪帝が復活するまでは……トラブルは無しにしような、俺」
呟くとともに、男の腕が元に戻る。
「……癖になるし、な」
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