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【日常β】今日も明日も異能都市【てん】
1名も無き異能都市住民:2010/07/18(日) 15:05:33 ID:9qS3TsAM0
≪ルールとか≫
・基本age進行で
・コテもコテ無しもどんどん来い
・レスの最初に自分のいる場所を明記してくれるとやりやすいです
・イベントを起こしたい場合は空いているイベントスレをお使い下さい
・多人数へのレスは可能な限り纏めて行うようにしましょう
・無意味な連投・一行投稿はできるだけ控えるよう心がけてください
・戦闘可能ですが、長引く場合や大規模戦闘に発展した場合はイベントスレへ移動してください
・戦闘が起きた場合、戦闘に参加したくない人を無理に巻き込むことはやめましょう
・次スレは>>950を踏んだ人にお願いします

前スレ:【日常β】サイボーグ異能都市【ナイン】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1273421556/

2夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/19(月) 21:46:18 ID:/k2gysHgO
 都市中心部、イデアの箱庭への接続端末から徒歩10秒。一階建ての平屋の前、漆黒の長衣の裾が翻る。
「結構な一等地だね」
 へえ、と呟いて女は平屋に向けた眼を細めた。魔術の気配を関知した為だ。
 女は傍らに手土産を持ち、平屋の扉の前へと歩を進め――――
「……ふむ」
 ――――停止。女は扉の前に、ただ立ち止まる。
 彼なら気付くかな、そう考えて。

3ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/19(月) 21:51:44 ID:QJUbXfYc0
異能都市の中心部。とある一つの箱庭端末の目の前に位置する、あまりに普通な━━━━
しかし、周辺の明らかな『都会』然とした雰囲気の中、唯一つある『普通』の平屋。

その家の主は、一体何者か。

========================================

家の中。
其処はその外観から明らかに外れた空間であり、中規模の図書館丸々一つを内包したような本の山、山、山。
だが、それだけの本の山でありながら。図書館として使う事は出来ないであろうと、恐らく訪れた者皆が感じるであろう。

本を手に取らんとする為の足場が、空間が。一切が存在しない、乱雑に積み上げられた本『だけ』の領域。

入り口を入って広がる、この本の領域にて唯一存在する『空間』は……それこそ外、観相応の『普通』の平屋程度。

その奥に在るは、この空間の主にしてその本を『知る』者。

「━━━━」

手元の作業机を離れ、コーヒーを『2杯』淹れる。

扉から、カチリ という音がすると、中から独りでに扉が開く。

「まずは、お久しぶり……ですかねー」

4夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/19(月) 21:58:37 ID:/k2gysHgO
>>3
 顔を出した旧知の人物に、蔡生は口許に軽く握った手を持っていき、くすりと微笑を溢した。
「ああ、久し振り。無沙汰を――」
 笑い乍ら手土産を入れた紙袋を軽く挙げ、女は言葉を続ける。――紙袋の中身は空の木箱と、クッキーの入った小さな包み。
「――詫びに来たよ」

5ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/19(月) 22:09:56 ID:QJUbXfYc0
>>4
「いえ……こちらこそ、ご無沙汰です」
玄関から続く、左右を本に囲まれた空間。
「こんなところでなんですけど、立ち話も何ですし、どうぞ」

部屋の中心にある、コーヒーの2杯置かれたテーブルと椅子。
恐らくは人が来た時のためのものであろうそれは、他の場所に比べると若干小綺麗な様をしている。

6夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/19(月) 22:15:05 ID:/k2gysHgO
>>5
「では、失礼」
 軽く頭を下げ、ファリスに促される侭後に続く。本棚に囲まれた空間に軽く笑みを漏らすと、
「此れらの本は、常に読んでいる状態になるのかな?」
 そう言い、テーブルの上に紙袋を置いて本棚に視線を遣る。
「珠に何も無い空間に行きたい、何て思ったりは――しないか。最早此れが当然になっているのだろうし」

7ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/19(月) 22:26:03 ID:QJUbXfYc0
>>6
「ええ。本のある場所なら、自分の知識と同じような状態ですねー」

ですから、本が『見える』範囲であればこのように置いてあっても、整理してあっても同じです━━━━と、本に触れながら付け足して。

「確かに此処に在ることは最早日常ですけど、此処を出ることも多々ありますよ。
 この中に在る事だけが、知を以て思い考えることだけが智を進める手段で無いですから」

8夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/19(月) 22:41:00 ID:/k2gysHgO
>>7
「成程。……特に此の都市は外に出て得る物が多いかもしれないね。歪み等は其の最たる物か」
 ファリスの言葉に頷き乍ら、蔡生は紙袋の中から小箱とクッキーの入った袋を取り出す。
「此の袋は――言わずとも解るか。詰まらない物だが、どうか納めてくれ」
 そんな事を言い乍ら、蔡生は固く蓋の閉じられた小箱―に視線を落とす。
「方は胡散臭い骨董品屋で買った物だが……“終末の入った箱”、だそうだ。私でも中身が空だと云う事が解るが……
 中に何も無く、広がりようも無い、全くの無意味な品なんて君の家には無いと思って持って来たんだ。
 無意味も、空っぽも、決して悪い物ではない、なんて云う無意味な意味を込めて。
 ――ああ、何だったら捨ててくれても構わない。けれど中に何かを入れるのは勘弁してやってくれ」

9ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/19(月) 22:55:45 ID:QJUbXfYc0
「此処には多くの人もいますし、なにより此処自体がそうですからねー」

戸の外へ視線を向けてそう言うと、再び視線を戻して。

「一人ではこういうものは買いませんから。ありがとうございます」

そして、同じく小箱の方へ視線を向けて━━━━

「━━━━なるほど。
 いや、捨てるだなんてしませんよ。大事に、片隅にでも━━━━文字通り、片隅にでも。置かせていただきますね」

「何もない、だけではない。発想の逆転、思考の転換。
 普通、それだけを考えるべきものではないですが、忘れてしまっては必ず何処かで躓いてしまう。

 ……意味のないものに意味を与えるのも、また大切な事ですし」

10ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/19(月) 23:44:08 ID:QJUbXfYc0
//やっべ雑談でsageいれたの戻し忘れてたage忘れ

11夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/20(火) 18:51:45 ID:/k2gysHgO
「気に入って貰えたなら嬉しいな」
 蔡生は寛爾と笑い、椅子を引いて座ると、クッキーと小箱をファリスの方へ差し出した。
「さて、元気だった――みたいだが、未だ人間は続けているのかな? 以前そんな事を話した気がする。見た目はあまり変わらないようだけれど。
 正直、そんな規格外の能力を御せる器なんて考え難いが。……それでも人間よりはマシなのかな?」
 彼女にとって基準となるのは己が種族。ヒトの脆弱は知っては居るが、基準が人外である為かヒトと比較した人外の強さは然程強く認識して居ない。

12ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/21(水) 23:20:15 ID:QJUbXfYc0
>>11
「ええ。人間のままですよ━━━━それでも、変わったところもありますけど」
言いながら、差し出された小箱とクッキーを受け取ると、手からそのまま浮かんでいく。
クッキーは部屋の角の棚へと進んで行き、独りでに開いた段へと収まり。
小箱は、部屋の奥の机の上へと緩やかに着地した。

「この都市では、以前より経った時が同じなのかは分かりませんが……あの後、この力についての研究を始めていまして。
 その過程……若しくは、必要の上で得た新たな力です。
 この力は、僕の『眼』と違ってまだ一般の『異能』の域を出ていませんけど、
 それでも方向性は同じ、意識の面に因るものですし、そういう意味では幾分かでしかありませんが人から離れたと言っても良いと思います」

「……確かに、人ならぬ者といっても、この力の類の方向……精神、意識への影響が大きい力への許容量となると、それほど優れない場合も多いですからねー
 その点で考えれば、僕の『ところ』の人は、同じ人でも下手な人外と比較してもこの手の容量……キャパシティ、といったところでしょうか、それは高いですから」

最も、ご存じの通りその分劣っている面もありますけど、ね と一言付け足して。


━━━━あくまで、肉体は人間。
しかし、意識、精神の面が、人を超えた位置から、さらに進もうとしている。……それが何処へと至るのかは、未だ誰にも分からぬ事ではあるが。

13夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/24(土) 21:30:06 ID:/k2gysHgO
>>12
「……おや、風の術式かな。それとも魔術施錠の様な施設魔術? 念動なら私も嗜むのだけれど」
 浮遊し、或いは独り手に動く魔術師の館の風景を面白気に眺め、ファリスに尋ねる。
「ふふ、異能の域を出ない? 組織規模なら別だけれど、研究の成果としても後天的に異能を修得するなんて中々無いだろう」
 謙虚と云うか何と云うか。とんでも無い事をさらりと言うのは相変わらずだ――そう言って笑みを浮かべ、コーヒーを一口。
「君は既に幾分どころではなく人間離れしているよ。精神の有り様なんか、一見通常に見えて、異常だしね」
 ああ、悪い意味での異常ではなく、字面通りの異常だよ、と蔡生は続け、ファリスの言葉に頷く。
「――精神的、意識的なキャパシティ。其の方面に進化した霊長か。興味深い。
 そして君の場合は更に発展していっている、と。末恐ろしい限りだ。其れで、新たに手に入れた異能と云うのはどんな物なのかな」

14ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/25(日) 21:20:30 ID:z9ZfkAoo0
>>13
「風の術式、ですねー。……対象の方に予め仕組みを依存する施設魔術の類ならともかく、
 自身の力が主となるものでは相変わらず、他の魔術的の類は出来ませんから」
こういうところは、昔から変わりようがありませんから、と苦笑し
「ふむ……そうですかねー。中々、自分では見えないところです」
     
「新しい異能は、同時に無数の思考の並列を行う力です。
 文字通り、ですが『Parallel Processing(並列処理)』と便宜上読んでいますねー。
 ……例えば、箱とクッキー、同時に2つだけですけれど、今の風の術式にも使っていますよー」
例えば、ものを考える。術式を行使する。片手で行動をしながら、もう片手では別の事を行う。
その類の技術の、果ての力。
その力の限界は力そのものではなく、腕が、現実世界へと作用する術式を行使する為の魔力が不足する事に因る限界。

15夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/25(日) 22:18:38 ID:/k2gysHgO
>>14
「成程、見事な物だね。……おや、君の魔術は確か点での作用ではなかったかな。昔、」
 蔡生は右胸に軽く指を当て、其処から指を下へと降ろし、指先で体の中心線からやや右よりの線を描く。
「此の線から右側半分、点を束ねた面で焼き潰されたから覚えている。先刻のは風の魔術の作用点を連ねて運んだのかな。
 ――ああ、いや、風の刃を飛ばされて左腕を落とされた事も有ったか。となると点を連ねたのではなく、風で運んだ?」
 ふむ? と小さく首を傾げて蔡生は尋ねた。あの時の事は今でも色褪せない記憶であるらしい。
 トラウマだよ、なんて当時は笑っていたのが思い出される。
 そして続く友人の言葉に、好ましげな笑みを溢し、カップを傾ける。相変わらず、自分の特異性を今一つ認識していないなと考え、
「此れも無双か」
 と呟いた。

「――其れはまた、……とんでもないな」
 友人の語る新たな異能の概要に女は思わず言葉を溢した。
「あの時に遣られた、点を連ねて面とする事が普通に出来る……と考えても良いのかな。
 いやいや、甚だ恐ろしいな。全く、此れから君と敵対する者が不憫に思える。命拾いしてもPTSD確定だ。
 ……ああ、トラウマを植え付けたら千夜記念病院を紹介して呉れると嬉しいな。カウンセラーも沢山居るから。
 ――生きていたらの話だが」
 なんて、軽口を飛ばしてみる。

16ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/25(日) 23:06:30 ID:z9ZfkAoo0
>>15
「ええ。基本的に点での作用……発現、ですねー
 炎は特定箇所に対する『熱』の発生、ですが、風は特定箇所にあるものを動かす、と言う感じでしょうか……感覚的には、『流れる』と言った方が良いかもしれませんけど。
 何かを作る、消すといったものよりも、既にそこへあるものを動かすだけでしたので、以前から他のものと違って広い範囲に発生させられていましたねー。
 同じ方向へと向ける場合、それも力を極微細な単位で調整する訳でもなければそれほど集中を必要としませんでしたし」
特定箇所にその作用を行う、即ち結果的には『点』での発動となる。
しかし、その特定箇所への作用が『他の箇所への移動』となっていた場合、それは『点』から『線』へと広がり、
それが一度に幾分かの広がりを以て行われれば『面』となる。
以前から風でならば幾度も行っていたが、熱を直接行ったのは件の時のみだ。
「ですから、先程のは、風を以てそれぞれ別の方向に運びつつ、微調整を行いつつ、といった感じです」

そして、追憶を聞き、軽く笑って。
「今となっては、懐かしいことでしたねー……
 『見』えることと、意識による発現の反応速度からあの頃まで━━━━そして、あの頃から今までも。
 知覚が追いついているのに反応すら出来ないなんてこと、あの時以外にはありませんよ」

「あれほどの力を出す事は、魔力、精神力の限界から出来ませんけど……今であれば、熱の発生でも力を押さえれば平時でも十分に可能ですねー。
 試した事はありませんが、最大の範囲となる『見』える範囲全て、となれば殆ど何もならない程度、だと思います」
最も、あの時のように『枷』の無い場所なら、別ですけど……と、軽く付け足して。

17夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/25(日) 23:40:43 ID:/k2gysHgO
>>16
「些細な動きも術式であるなら術理が有る。如何にも研究者らしい整然たる理念だ。聞いていて研究意欲をそそられる」
 友人の言葉を数度の首肯と共に聞いていた蔡生は最後に深く頷き、何かの着想を得たのか思案の色を滲ませた楽しげな笑みを浮かべた。
 カップを傾けて、ソーサーを置く。
 行わなくなって久しいが、趣味がてらに細々とした魔術の研究を以前は遣っていた。
 其の痕跡は友人の所持品となり、蔡生は涼しげな眼を懐かしそうに緩ませる。
「ふふ、其処が人間の肉体の弱みかな。異能に依って未来を見渡せても、0.2ボルト、高々毎秒100メートル程度の伝達速度では、ね。
 筋力が産み出す速度は基より、常人なら反射すらも追い付かない初動が当然の種だから。
 ……然し其れでも知覚、認識されて、攻め手に対しては回避も防御出来なかった。……やれやれ君の腕には心底から恐れ入る」
 微苦笑の片隅で蔡生は軽く計算を始める。毎秒1200メートルの伝達速度が、あの時は異能に依って相手から見て五倍。
 自分から見て相手の肉体のパルス速度は毎秒20メートル程度になる世界。
 加えて静止から最高速を出す自身の技量を持っても、友人の攻め手を前に回避も防御も出来なかった。
「……今思い出しても怖くなるね、ふふ」
 懐かしそうな色合いの微苦笑を浮かべ、追憶を閉じる。昔と変わらない友人は、戦いたくない相手だと云う事も変わらない。

「……腕もそうだが、自分の命も枷と言ってしまう君な本当に恐れ入るよ。其処がまた君らしくもあるのだけれど。
 然し――やれやれ。私も人の事は言えないが、まともな精神も養ってみては如何かな。海にでも行って泳いでみると良い。
 敵対したくない相手の機嫌を取る為に、ホテルを取る位はするけれど?」
 最後に軽口を叩き、どうかなと首を傾けおどける様に尋ねてみる。

18ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/26(月) 00:23:12 ID:z9ZfkAoo0
>>17
「ふむ、いっそその意欲を実際に、というのはどうですかねー。……今では、難しいかもしれませんけど」
ファリスの指には、今もその指輪が垣間見える。

自身とは共通するところがありながらも異なる方向へと広がる研究。
其処への深い興味は、研究者として至極当然のものであるのかもしれない。

「まとも、と言っても、最早そう簡単に変わらないと思いますけど……
 確かに、気晴らしの外出も稀には良いかもしれませんねー」
先日の異能都市襲撃の件など、部屋に籠もっている事はなくむしろしばしば外出はしている。
が、それはどれも必要故のことで、『遊びに』出る事は無かった。

「それでは、「まともな精神」が養われるかは分かりませんけど……今度、出かけてみましょうか」
しかし、友人から薦められたのだ━━━━確かに理から離れることがなかったし、ならば外出するのも悪くはない。

「でも、ホテルなら自分で取れますから大丈夫ですよー。ありがとうございます」

19夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/26(月) 07:19:57 ID:/k2gysHgO
>>18
「いや、そんな事は無いよ。……昔把った杵柄を、か。――うん、其れも良いかな。手札は多いに越した事は無いと少し前に痛感した所だったんだ。
 ニナに関する話は君の耳に届いているかい? 私の邸が潰れた一件なのだけれど」
 時間は作れる。趣味程度に研鑽していた魔術をもう一度研鑽し直すのも悪く無い。現状、そしてニナと対峙した時を思い出してそう考える。
 力量不足とは言わないが、魔術が遣えれば色々と利も生まれる。刀は斬り伏せる為のものだが、魔術は様々に使える。
 魔術の技量も決して低い訳では無いが、剣術と比べれば余りに粗末で、戦闘や咄嗟の状況には出て来ないのが現状だった。
 
「うん、其れが良い。霊長が誇る創造の文化の全ては遊びから始まった訳だし、遊ぶ事で何かしらの着想が得られるかも知れない。
 機械になれば研究も作業になって仕舞う。たまには無意味と無駄を味わうのも悪くと思う」
 友人の言に蔡生は頷いて言葉を返す。
 ホテルの件には残念と軽く笑って肩を竦め、ああ、と何かを思い出した様に言葉を続ける。
「“歪み”に依って産まれる特殊な地形――というか場所に、海の様な物が有るらしい。
 其処を探してみるのも悪く無いんじゃないかな。昔隠し通路を良く散策していたように、今度は歪みを散策してみるとか。
 君ならば楽に見付けられるし、見付けたらまずは貸し切り状態だし」

20ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/26(月) 20:36:31 ID:4VWYDU9Q0
>>19
「それは、楽しみですねー。
 その際は、何かお手伝いできる事があれば言って下さい」
術理の道に進む者として、他者の研究は非常に興味深いもの。
その結果たる指輪の力を知っていれば、尚更だろう。
「……その件も、この辺りに流れてくる噂を見て知っていますけど、詳細は聞いていませんねー」
異能都市の中央部に位置する家に居る以上、住民の噂を通じて広く情報を得る事が出来るが、
あくまで一般の住民の間で広がる噂、肝心の詳細と言える部分に関しては把握出来ない事も少なくはない。
……これも、都市に来て長くない故か以前よりも不要な外出を行っていない弊害だ。

「ふむ……この都市の歪みも興味深いですし、それも面白いかもしれません」
異能都市に来た頃より感じていた、歪みによる都市の変化。
「此処に来てからは特に理由の無い外出もありませんでしたし、良い機会ですし。
 暮らす場所を知る事も兼ねて、今度散策でもしてみましょうかねー」

21夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/26(月) 21:24:08 ID:/k2gysHgO
>>20
「そうかい? なら暫くしたら模擬戦を頼めるかな。模擬戦、と云うか実戦形式で私の魔術を見て呉れると有難い。
 ああ、多少は手加減を頼むよ。出来るだけ多く私の魔術を見て、其の欠点を教えて欲しいから。
 其れに、魔術だけで君の相手をするのは正直に言って厳しいからね」
 宜しく頼むよと軽く笑い、女は次いで深く首肯を落とした。
「今、ニナは千夜記念病院に居るんだが……精神が砕けていてね。回復の見込みは零に近いそうだ。
 尤も、可能性の話なんて如何でも良いのだけれど――まあ、其れはさて置き、今の彼女を仁樹と会わせて遣りたい。
 もし彼を見付けたら私に連絡を呉れないか? 直接千夜記念病院に案内して呉れても良い」
 此れも、重ねて。そう締めて蔡生は相好を崩した。
「昔の哲学者は散歩しながら風景を眺めて思考を深めたらしいね。机に向かって思考する依り良い考えが産まれるかも知れない。
 或いは、此の都市の秘密何かが見つかったりするかもね」

22ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/26(月) 22:05:16 ID:4VWYDU9Q0
>>21
「箱庭の端末は此処にいれば常に見えるので、必要とあればすぐに向かえますよー」
言った後、数拍置いて。
大丈夫です。目的はただ戦闘をするだけ、ではありませんからねー と、付け足し。
「……分かりました。仁樹さんがこの近くを通ったら、伝えておきますねー」

「この都市の秘密、ですかー……
 此処にはまだ謎も多いですし、場所自体に十二分に興味深いものがありますからねー」
嘗ては隠し通路を散策した者が、歪みの交差するこの都市に興味引かれる事は最早必然であるのだろう。

23夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/26(月) 22:29:41 ID:/k2gysHgO
>>22
「……一寸の間が何だか怖いが、其の時は宜しく頼むよ」
 蔡生は軽く笑って話を続ける。
「準備が整ったら連絡する。――ああ、因みに剣を触媒にした魔術が一応の専門なんだ。次に概念作用系。
 物理的な現象を直接起こすのは苦手でね。概念、と云うか幻想を作用させて現実を歪めるのは得意なのだけど。
 君の遣う魔術とは正反対……になるのかな?」
 
 仁樹に関する話に頷き、続くファリスの言葉に笑みを深めた。
「秘密と云う程大それたものじゃないし、若しかしたら秘密と認識されないようなものかも知れないけれど、結構面白いよ。
 “あらゆる世界が繋がる都市”。此れが中々、興味深い」

24ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/26(月) 23:51:31 ID:4VWYDU9Q0
>>23
「いや、特に何もないですよー」

「ふむ……原理の方は分かりませんが、発生する現象としては対極みたいですねー」
しかし、僕の行使する術式が空間に発生する際に、極僅かながら『元のものを無視している』ような要素が見られる辺り、
恐らく根本の部分で概念か、存在か、それに干渉しているかもしれませんし、理の部分ではもしかしたら近いものなのかもしれませんけど━━━━

━━━━と。研究者の性か、後にそのように補足して言う。

「世界間への繋がり……となると、この都市のその境界を見つければ、
 其処では『見える』範囲が世界単位の隔たりを超えることが出来る……のかもしれませんねー。
 ……色々と、面白そうです」

異世界……その中には、彼の生まれ故郷たる世界もあるかもしれない。が、そのことには触れず。
最も、嘗て居た世界に未練など無いし、特別世界間の移動をしたいとも思ってはいない。
しかし━━━━異能の先にある、次元の領域。それを内包する都市の機構は、十二分に興味深いものだろう。

25夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/27(火) 00:06:11 ID:/k2gysHgO
>>24
「ふふ、お手柔らかに頼むよ。……ふむ、成程。根本では同じか。根本と何かの事象を起こすという結果は同じ。違うのはプロセスだけ。
 ……こう考えると中々興味深いね、魔術も。今更かも知れないが」
 軽く笑う其の表情には、思案の色が微かに滲む。
「うん。私も其れが気になる。……一気に多数の世界を俯瞰するなんてまさに全知だ。
 若しかしたら、其処から君の異能の何かが見えてくるも知れない。ちょっとした実験みたいだね。
 試すなら、結果を是非ともおしえてくれ」

26ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/27(火) 00:56:02 ID:4VWYDU9Q0
>>25
「魔術自体は至る所で存在していて、それが複雑に類似していたり、異なっていたり。
 同じ結果に到達するのに、如何にしてそれぞれ固有のプロセスを辿ったのか。
 他の事にも繋がるところがあるかもしれませんけど、その数だけ広がりがありますからねー」

「……何処まで見えるのか、それとも何が見えないのか。
 このような状況は今までありませんでしたし、想像もつきませんね」
言いながら、小さく笑い
「こうやって話してると、どんどんと試してみたくなってきます」

「……では、近々試してみるつもりですし、その時はそのまま伝えに行きますねー」

27夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/27(火) 12:36:40 ID:/k2gysHgO
>>26
「ああ。魔術も中々面白いね。……今迄も此迄も専ら此方が」
 左手を軽く挙げれば、ほっそりとした白い指は剣の柄に絡められる。始めから在った様に剣を握った女が其の手を開くと、最早剣は存在しない。
「専門だが、全く異なる分野を研鑽するのも悪くない。何因り、面白そうだしね。
 ――では、準備が整ったら連絡するよ。仁樹の事も含めて、宜しく頼む」
 礼を一つ。友人に吊られた様に蔡生もまた楽しげな笑みを溢す。
 彼の研究テーマには大きな興味が有り、同時に彼の力を通して見る此の都市の特性も興味深い。
「ああ、是非とも聞かせ呉れ。……ああ、負荷が掛かり過ぎて倒れたりしない様に――いや、君には関係無いか。
 兎に角、此方からもするが君からも連絡を頼むよ」
 其れだけを言って椅子か立ち上がる。
「では、話も纏まったし此れで失礼するよ。重ね重ね宜しく頼む。――久々に話せて楽しかったよ」

28ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/27(火) 21:33:05 ID:tRLiIKOQ0
>>27
現れ、消えた剣を見、一瞬だけなにかを思案するような素振りをして。
思案を止めたのか、消えた剣のあった手から眼を離した。
「……ええ。いつでもどうぞー。
 時間の都合がつく時にでも、連絡を下さいねー」

「了解です。……連絡先は、今でしたら千夜ビルの方ですかねー?」
返事の後、ふと先の話を思い出したのか、数秒の間をおいて尋ねる。

「それでは、また。━━━━僕の方も、良い話が出来て楽しかったです」

29夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2010/07/27(火) 21:52:37 ID:/k2gysHgO
>>28
「ああ、しまった。……此れを渡して置くよ」
 友人の言葉に蔡生は苦笑を漏らし、懐から一枚の黒いカードを無造作にテーブルの上に置く。
 ファリスならば懐から取り出された瞬間には、或いは始めから判っていた事。名前と携帯電話番号のみが金字で書かれた名刺。
 冗談は別として無駄な事は余り言わない性質の女は、携帯電話番号の記された名刺を出す事で無言の内に連絡は携帯電話にと告げた。
「そう言って呉れると嬉しいな。珈琲、御馳走様」
 軽く笑って女は踵を返す。またねと小さく告げて友人の家から出ていった女は、軈てファリスの瞳から消えた。
 ――――其の異能は、暫くの間真紅の色を捉え続けるのだろうが。

30ファリス=ライアス ◆WWPSP.DZCY:2010/07/27(火) 22:18:02 ID:tRLiIKOQ0
>>29
「……では」
それだけ言うと、置かれた名詞を手に取り、懐へと仕舞う。

その『眼』が去りゆく姿を見送り、その姿が消えると。
珈琲を片付け乍ら壁より小さな袋を手元へと送って、自身も部屋を出る。

……そうして、友人よりの提案、興味深き事項を試さんが為。━━━━彼自身も、都市へと歩み出した。

31ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/29(木) 22:00:58 ID:7hcwnxwgO
【街の中】

『お姉ちゃん、大丈夫?』
「……」
桃色の服を来た少女が黒いドレスに身を包む女の手を引いて歩いていた。

辺りは魔力が溢れている。
それはこの女から流れ出ているものだと感じる事ができるだろう。

32まじょ:2010/07/29(木) 22:06:24 ID:ZOM.z7ps0
「魔力やー魔力がみなぎっとるでー!!
 今夜は御馳走やー!!」

そのあたりで空中平泳ぎしてる黒い何かが居た。よく見たら魔女だった。
ゼオラから漏れ出て居る魔力を勝手に瓶詰めしたり吸収したりしている。うざい。

33アウル・ヴァーミリオン:2010/07/29(木) 22:09:51 ID:CJzmvC160
>>31-32
「…あー、徹夜は良くねぇな
 うん、帰って寝るか」

魔力を放つドレスの女、その周囲を空中平泳ぎをする魔女を見つめ目頭を揉む少年
手に持った紙袋からはパンや酒瓶が覗いている

34ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/29(木) 22:13:35 ID:7hcwnxwgO
>>32
「……?」
『お姉ちゃん、どうしたの?』
ふと魔女の方を見たゼオラ。
それに続く様に少女も目を向ける。

『魔女……かなぁ?』
外見から予想したらしくそう呟くも。
『でも泳いでる。面白いね、お姉ちゃん』
視線を姉と呼ぶ女に向け、笑む。

>>33
「……」
ふと女と目があった。
尤も、女は目隠し布を当てていて見る事はできない筈だが。
女からは視線と呼べる物が向けられている。

35まじょ:2010/07/29(木) 22:17:06 ID:ZOM.z7ps0
>>33-34
「ヒヒッヒヒヒヒッこれだけあればでっかい魔術いくつか行使できるでぇ……
 それだけやないで、新しい魔術の創造とかもできるかもしれんのう……フヒヒヒッヒヒヒッ」

きゅぽん。
瓶に栓をして、ニヤニヤニマニマ笑っていると、

「…………フッ」

人が居たことにようやく気付いて、今更カリスマポーズ。

36アウル・ヴァーミリオン:2010/07/29(木) 22:19:58 ID:CJzmvC160
>>34
視線を感じフードのの下からドレスの女を見つめる

「…幻覚じゃない、のか」

本人は睨んでいるつもりはない
ただ問題は相手にどう見えるか、だ

「よう、なんか周りが愉快なことになってるな」

>>35
「そんなに凄い魔力だったのか
 確かになんか感じたけどさ」

フードの下の耳がぴくぴく動く
魔力に鈍い彼が気づいたあたり相当の魔力だったのだろう

「…つうかなんだよそのポーズ」

37ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/29(木) 22:23:09 ID:7hcwnxwgO
>>35
『面白い人だね、お姉ちゃん』
「……」
と、笑う少女。
姉の反応は無いが、少女は楽しそうである。

>>36
「……」
女の動きは無かったが。
『何か面白いっていうと……あの人?』
桃色ドレスに身を包んだ少女が会話を続ける。

38まじょ:2010/07/29(木) 22:28:29 ID:ZOM.z7ps0
>>36
「永遠なる闇のポーズ」

(暗黒微笑)
命名:魔女。

「すごいでしょ、なんかこう……駄々漏れ。って感じ」

あんまりだ

>>37
「面白い? 面白いの?
 かっこいいとか妖艶とかそういう感想で無くて面白いの? うっそーあっれー?」

もう存在自体がギャグになりつつあるから仕方ない。

「そちらの黒いお嬢様は、素敵な力をお持ちのようで」

ゼオラの方にも笑いかけた。

39アウル・ヴァーミリオン:2010/07/29(木) 22:31:40 ID:CJzmvC160
>>37
「短い人生経験の中、空中を泳ぐ奴は初めて見た
 一瞬幻覚かと思うぐらいには愉快だな」

へらへらと軽く笑って(いるつもり)紙袋から手の平サイズの瓶を取り出し差し出す

「『歌と酒を愛するように隣人を愛せ』
 俺の故郷の言葉だ、どう?」

中身は酒のようだが

>>38
「なんか、こう、カッコいいよな悪いような
 絶妙なネーミングセンス」

同じ瓶を魔女にも差し出す

「中々珍しいもの見せてもらった
 次のは対空装備でも作ってみようかな」

40ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/29(木) 22:38:17 ID:7hcwnxwgO
>>38
『うん、すっごく面白いよ!』
時に純粋な心は人を傷つけるのである。

「力……?」
やっと喋った。

>>39
『私も初めて見たよぉ』
顔いっぱいで笑顔を表し。

「……ありが、とう」
言葉を区切る妙な喋り。
酒瓶を妹と繋がってない方の手で受けとる。

41まじょ:2010/07/29(木) 22:40:33 ID:ZOM.z7ps0
>>39
「ぶっちゃけ即興で考えたし」

屁理屈言いながら、首を傾げる。

「なにそれ、お酒?」

>>40
「……………………そっかー……」

まじょの テンションが 18 さがった!

「そうだよ、そんなんじゃ『よくないの』がしょっちゅう寄ってきて、大変なんじゃない?」

ゼオラの周囲をくるりと指差した。

42アウル・ヴァーミリオン:2010/07/29(木) 22:45:04 ID:CJzmvC160
>>40
「ハッハッハ、良いって
 一人で飲むよりもアンタみたいな美女と飲んだほうが旨いからさ」

片手で瓶の蓋を抜くと掲げる

「じゃ、乾杯」

>>41
「即興で考えたのかよ!
 ちょっとコメントに困った俺に誤ってくれ」

肩をオーバーリアクション気味に落とす

「酒だよ、下戸なんてことないだろ?」

43ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/29(木) 22:47:08 ID:7hcwnxwgO
>>41
『そうだよー?』
尚も気づかす。笑顔。

「かん、けい、無い……」
「どんな、力、でも……負け、る気は……しない」
女の手に闇で覆われる。
それを握り潰すと闇が僅かな光を出しつつ消えた。

>>42
「……」
アウルに応える様に同じような動きを見せる。
そして一拍置いて酒を飲み始めた。

44まじょ:2010/07/29(木) 22:50:05 ID:ZOM.z7ps0
>>42
「まあ人生ノリで生きてる生き物だし」

そんなキャラ。

「まあ下戸ではないけど……ふむ、なんのお酒?」

>>43
「…………うん」

ついげきのダメージ!

「まあ、負けるってことは無いんだろーけど……頻度がよ。高すぎて嫌になったりしないの?」

首を傾げて問う。

45アウル・ヴァーミリオン:2010/07/29(木) 22:58:31 ID:CJzmvC160
>>43
「『酒があればそれでいい
  仕事と酒の為だけに、俺たちゃ腕を動かすのさ』」

酒を口に運びながらアウルは小さく陽気に歌う
酒は果実酒だったらしく甘酸っぱい味と軽いアルコールを感じる

>>44
「そりゃいいや
 人生理屈なんかじゃない」

微笑み酒を煽る

「果実酒
 あんまり酔えないけど飲みやすくていいだろ?」

46ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/29(木) 23:02:52 ID:7hcwnxwgO
>>44
『そういえば、あなたはほんとうに魔女さんなの?』
再び首を傾げる。

「全く……」
この女から出る魔力は総じて高い物の、その性質は不定で稀に変わる。
恐らく寄って行った物は……。

>>45
「……」
女は少しずつ酒を飲む。
普段から動きは少ないものの、どうやらアウルの歌に耳を向けている様だった。

47まじょ:2010/07/29(木) 23:08:20 ID:ZOM.z7ps0
>>45
「果実……ねー」

魔女は何を思ったか、瓶の封を切ると同時に自身の親指を軽く噛んで、血を流す。
病的に白い肌から一筋滴る赤いそれを、一滴、ぽたり。酒に落とした。

「……ふんー?」

>>46
「魔女だよ。それ以上でもそれ以下でもないわたしは魔女」

血を一滴落とした果実酒は、ぼうっと怪しい緋色の光を放つ。

「……あー、蚊取り線香みたいなモノ?」

それはどうかと

48アウル・ヴァーミリオン:2010/07/29(木) 23:11:27 ID:CJzmvC160
>>46
「…あ、そういやアンタ名前なんていうの?
 俺はアウル・ヴァーミリオン
 武器職人見習い」

突然歌をやめ、ドレスの女のほうを見る

「『杯を交わせば兄弟だ』なんて言葉もあるしな」

>>47
「おいおい、勿体無いな
 って、酒が光ってんだけど…」

怪しい光を放つ酒瓶に視線が釘付けだ

49ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/29(木) 23:14:04 ID:7hcwnxwgO
>>47
『わぁ、じゃあほんとうに魔女さんなんだね!?』
嬉しそうにキラキラした瞳を向ける。

「……、……?」
蚊取り線香が解らないらしい。
光を上げる酒を見つめる。

>>48
「ゼオラ……」
静かにそれだけを告げる。

『わたしとお姉ちゃんは姉妹だよー』
割りとどうでもいい。

50まじょ:2010/07/29(木) 23:20:26 ID:ZOM.z7ps0
>>48-49
「いや、呑むけど。さっ」

かるーく瓶を左右に二、三度振る。
しゃらしゃら、と鈴が鳴るような微かな音が聞こえた、かもしれない。

「そ、魔女だから。ね、こんなことが出来ちゃうよー」

そっと封を切りなおすと、瓶の口から光る靄が立ちあがる。
それは華のかたちを作って――すぐに消えてしまった。

「ううん、血液を媒体にした魔術はまだまだ錬度が足りない。ね」

51アウル・ヴァーミリオン:2010/07/29(木) 23:23:02 ID:CJzmvC160
>>49
「宜しく、ゼオラさんと妹ちゃんか
 妹ちゃんの名前は?」

姉妹だと名乗った少女を見下ろす
上から覗く形ならフードの下の耳が見えるかもしれない

>>50
「スゲェな、また珍しいものを見せてもらった
 ってやばい、もうこんな時間かよ!」

紙袋を強く抱き足に力を込めると勢いよく駆け出した

「じゃ、またな3人とも!」

/すみません落ちます

52ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/29(木) 23:36:03 ID:7hcwnxwgO
>>50
「……?」
酒を見て、現れた華に目を向ける。
『すっごーい! 流石魔女さんだね!』
拍手と笑顔を向ける少女。

>>51
『わたしはユリウスって言うんだよー』
トン。と自分の胸を叩き。

『あっ、それじゃあ……またねー!』
「……」
手を振って別れを告げる少女の隣で初めと同じように視線を向ける女がいた。

53まじょ:2010/07/29(木) 23:38:58 ID:ZOM.z7ps0
>>51
「お望みなら。こんど、もっと見せてあげてもいいよ?」

に、と笑ってひらりと手を振った。

>>52
「へっへーん!」

胸を張って鼻高々。
どっちかっていうと失敗の部類に入っているのだが。

緋色の光の花の残骸は、空気に散って――ゼオラに、ほんの少しの不快感を与えるかもしれない。

54ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/29(木) 23:45:51 ID:7hcwnxwgO
>>53
『魔女さん魔女さん、今どんな事したの?』
好奇の瞳。

「……」
消えていく華へと目線を動かす。
やはり何かを感じたらしい。

55まじょ:2010/07/29(木) 23:51:04 ID:ZOM.z7ps0
>>54
「お酒に血を垂らしたのは見たかな、あの血にちょっとだけ魔力を練り込んだの。
 属性は『光』、用途は『花を咲かせる』ってな具合に。
 まあ詠唱も陣も使わなくていいから、簡単なことしか出来ないけど」

ぺろりと噛み切った指先を舐めながら、簡単に説明。
いろいろと新しい魔術を編みだし中。らしいよ。

「ああ、ちょっと気持ち悪かったかな。ごめんね、わたしのはよく『気持ち悪い』って言われて――
 おうっこんな時間だ、またねお嬢さん方」

ふっと笑って手を振り、魔女は姿を消した。

56てんさい:2010/07/29(木) 23:59:58 ID:7hcwnxwgO
>>55
『へぇー。やっぱり凄い人なんだぁ!』
嬉々とした表情で魔女を見る。
お姉ちゃん嫌がってますよ。

『お姉ちゃん、どうかした?』
「……」
『……そっ、じゃあ帰ろうか』
そう言うと微笑み、手を引いて何処かへと歩いていった。

57アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 22:02:29 ID:7gFzKdaU0
異能都市のとある公園の森の中に手作り感溢れるログハウスがあった。
ログハウスの中には4人の少女が居るようだ。

「疲れたねぇ……」
「ふむ、しばらくは統一国軍もせめて来ないだろうさ」
「しっかりイージス調整しとかないといけないですね!」

部屋の隅には、簡易ベットがあり、そこに少女がねせられている。

58レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 22:10:29 ID:7hcwnxwgO
>>57
簡易ベッドの上。
先日の戦闘で倒れた少女。
ふと意識を戻し、目を開ける。

ふと視界に入るのは三人の少女。
「おい、貴様等。ここは何処だ」
身体を起こし、問う。

59アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 22:13:04 ID:7gFzKdaU0
>>58
起き上がった少女の方へ赤毛の少女アテナが振り向く。

「あ!起きたんだ!よかった」

ニッコリと笑い、ベッドの法へ駆け出す。

「えっとね、ここはあたし達の家だよ」

部屋を見回すとすきま風やら何やらで色々手作り感が感ぜられるだろう。
椅子に座る残りの黒髪の少女と白衣の少女もレラのほうを見ている。

60レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 22:17:19 ID:7hcwnxwgO
>>59
「そうか……」
此方を見る三人の少女。
その内、赤毛の少女には見覚えがあったが他の二人に関する記憶は持ち合わせていなかった。
「すると、僕は貴様等の世話になった訳か」
右腕の義腕の様子を確かめ、問題なく動く事を認識し、再度三人の方を見る。

61アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 22:19:47 ID:7gFzKdaU0
>>60
「オイジュス・エル・アンドヴァリだ」

視線に気づいたのか黒髪の少女が名を言う。
純白のワンピースがよく似合っている。

「あ、愛香です!よろしくです!」

この中で最も年下だろう白衣を着た小さな少女も名を名乗る。

「うん、倒れてたからね。おいてくわけにも行かないでしょ?」

アテナがニッコリと笑う。

62レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 22:28:36 ID:7hcwnxwgO
>>61
「ふん……迷惑をかけたな」
ぎこちなく頭を下げる。
恐らく片手で数えられる程にしか人に謝って無いのだろう。

63アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 22:30:12 ID:7gFzKdaU0
>>62
「いいよいいよ、あたしも手伝ってもらったしね。
その御礼ってことで」

笑顔でそう返す。

64レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 22:39:14 ID:7hcwnxwgO
>>63
「……しかしだ」
溜め息に近い何かの後。
「貴様等もそんな歳で戦争にな……」
三人を均等に見つつ、もう一度溜め息。
外見年齢は対して変わらないと言うのに酷い上から目線での発言である。

65アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 22:43:21 ID:7gFzKdaU0
>>64
レラの発言に皆顔を見合わせ笑う。

「まあ、戦わなきゃいけなかったし、ね」

苦笑しながらアテナが呟く。

「私は居場所がなかったので……」

愛香は手元で時計を分解しながら言う。

「私の場合はそもそも国軍だったしな」

腕を組みオイジュスが言う。
因みにこの3人の年齢はオイジュス(15)アテナ(12)愛香(9)である。

66レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 22:50:51 ID:7hcwnxwgO
>>65
「貴様等も大して変わりはしない、か……」
それに対してこいつは18歳。なんてこったい。

「……は」
思い出したように左手首に付けられた何かの機械を弄る。
暫くしてそれの操作を止め、一人苦い顔をした。

67アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 22:52:40 ID:7gFzKdaU0
>>66
「?」

何のことかよく解らず疑問の表情をアテナ達は浮かべている。

「その機械なんですか!?」

愛香が突然立ち上がり白衣を翻してレラに話しかける。
その目は好奇心でいっぱいで、両手には無数の工具が握られていた。

68レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 23:01:47 ID:7hcwnxwgO
>>67
「ん、ああ……説明し辛い」
一蹴。愛香の方に視線を向け、工具を睨む。
「……それ、僕に向けるつもりなら貴様を次の機械の一部にしてやるからな」
そう言うと再び左腕に付けられた機械を動かし――

「――よし」
家の前で大きい音がした。
何かが落ちてきた様な音だ。

69アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 23:05:18 ID:7gFzKdaU0
>>68
「大丈夫です!分解するだけなのでッ!」

息が荒い、研究者というのはみな揃ってこういう物なのだろうか……?

「ッ!敵襲か!」

声を上げ、オイジュスは外に飛び出していった。

「騒がしいね……」

アテナは苦笑している。

70レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 23:14:01 ID:7hcwnxwgO
>>69
「できるならすればいい」
愛香を鼻で笑い、バカにするような笑み。
「この天才である僕の技術が凡人の貴様に理解できるならな」
笑い声を上げつつ外へ歩いていった。

そとでは爆破された状態のツムガリと呼ばれた機体があった。
先程の操作で呼び出したのだろう。

71アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 23:18:55 ID:7gFzKdaU0
>>70
常に丁寧口調の愛香のこめかみがぴくっ、と動いた。

「ふふ、ふふふふふふふふふふふ……。
いいですよ、いいです、判りました。通称レジスタンス一の若き天才研究者の私に対する挑戦ですね……」

不気味な笑いを上げながらレラに付いて行き、左腕の機械を解析し始める。
いつの間にか顔にはゴーグルが嵌められている。

「あ……凄い、細かいなぁ……イージスと同レベルの技術かも……」

内部をッさりげなくスキャンしながら呟いている。
外ではオイジュスがツムガリに向けて杖を構えていた。

「……内部パイロットは居ないようだな……」

その動きは熟練の兵士のようだ。
そして歩くレラの後ろをゆっくりとアテナがついて行っていた。

72レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 23:27:29 ID:7hcwnxwgO
>>71
「おい、貴様」
ツムガリの元に歩いていきながらその機体に向かって敵意を向けるオイジュスを制止させる様な言葉をかける。
「これは僕のだ。馬鹿な事をするな」

ツムガリの残骸に入っていく。
中から機械を操作する音が何度か、数えられる程に聞こえた。

「チッ、ダメだな、爆破させたらやはり動かんか……」
当たり前の事を良いながら出てきた。

愛香は華麗にスルーしている。

73アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 23:30:07 ID:7gFzKdaU0
>>72
「……君のか、済まなかったな」

杖を収め謝罪する。
アテナはツムガリを見ておーと声を上げていた。

「派手にやっちゃったね」

愛香はそのままレラについていく。
レラの動かないとの発言に眉をピクリと動かし話し始める。

「……一応設備は有りますけど、使います?」

74レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 23:37:54 ID:7hcwnxwgO
>>73
「破壊させなければ問題ない」
オイジュスにそう言って首をアテナに向ける。
「問題は無い、少し待て」
あの時、ツムガリを呼び出した様に白い円が現れた。
やはり同じように次々と呪文の様な物が書き込まれ、それが魔法陣である事が解る。
やがて、完成したらしく動きを止めたそれは白い光を発したと思うとその中から何かが出てきた。

……それは四角い何かであった。
黄色い、四角の箱。
箱と言うよりか、四角。
一辺が5M程の立方体が現れたのだった。

75アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 23:39:48 ID:7gFzKdaU0
>>74
「陣……か」
「陣だね……」

アテナとオイジュスはそろって声を上げる。
出てきた箱を愛香は解析している。

「……?……なんだろう、これ……」

ゴーグルに表示されるデータを見て疑問の声をあげている。

76レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 23:48:52 ID:7hcwnxwgO
>>75
レラは現れた箱に向かって歩いていく。
箱の前まで到達し、手を触れた。
すると触れた部分が光り、ドアの様な形の穴が空いた。
そこから少女が内部に入ると黄色い壁で再び塞がれてしまった。

再び同じ箇所が光り、工具を手にしたレラが現れた。

77アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/30(金) 23:51:27 ID:7gFzKdaU0
>>76
「倉庫だったんだ」

アテナが驚きの声を上げる。

「……」

愛香は無言でツムガリをスキャンしている。

78レラ=バニッシュ:2010/07/30(金) 23:56:37 ID:7hcwnxwgO
>>77
「ま、そんな物だ」
何かは解らないがな。と物騒な言葉を付け足す。

「で、お前は何をしている……」
愛香とツムガリの間に立ち、訝しげな視線を向ける。

79アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 00:00:16 ID:7gFzKdaU0
>>78
「よく解らないものは見慣れてるけどね……」
「うむ、中々興味深いな」

二人してうんうん頷いている。

「……内部の構造は……」

声も聞こえないほどに集中して空中のホログラムキーボードにデータを入力している。

「……動力……、逆算される性能は……」

ブツブツつぶやいていて端から見ると恐ろしい。

80レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 00:10:13 ID:7hcwnxwgO
>>79
「ふん……」
愛香に背を向けた。
ツムガリの修理を始めるつもりらしい。

装甲の上に立ち、右腕を先程潜った部分に向ける。
右腕の義腕の手首部分が外れ、そこから鎖が伸びて中へ入っていってしまった。

この機械に使われている技術レベルは高いが愛香にも理解できるレベルである。
だが、どうも動力部だけが見つからない。
他には謎の液体らしき物が機械内部にある……。

81アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 00:12:49 ID:7gFzKdaU0
>>80
「……この機体に使われている技術で……」
「イージスに導入可能なのは……」

イージス強化計画を作っているようだ。
苦笑しながらレラに話しかけるアテナ。

「ごめんね、愛香ああなると止まらないからさ」

82レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 00:20:20 ID:7hcwnxwgO
>>81
「まあ、ああいうのは多い」
苦笑を返し、右腕を引く。
手首部分の鎖がくっつき、指の部分の鎖も戻る。
その指は何かのチップを摘まんでいた。

そのチップを左手に移し、ツムガリを降りる。
「さ、一度解析だ」
そう言うと家の中へ入っていった。

83アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 00:23:38 ID:7gFzKdaU0
>>82
「ある程度は……、うん」

そうつぶやくと愛香は家の中へ走って入っていった。

「はは、この前会った灰堂さんも、似たタイプだったのかなぁ……」

ボソリとつぶやき、アテナとオイジュスも中に入る。
アテナは簡易キッチンの方へ行き、湯を沸かし始めた。

「紅茶でいいよね?」

愛香はその間に部屋の隅に行きコンソールを操作していた。

「……機動性は上昇しますね……」

84レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 00:34:00 ID:7hcwnxwgO
>>83
「――来い」
左手の端末をもう一度操作する。
二度目の魔法陣が現れ、次に出てきたのは深い青色をした人形の機械。
『如何しましたか?』
喋った。
「コイツの解析を行う」
『了解』
飄々とした口調で言い、軽い手つきでチップを受けとる。
それを自身の胸の辺りに差し込むと同時に逆の手で尻尾の様なコードをレラの端末に差し込んだ。

「ん、ああ……すまない」
アテナに軽い礼を言う。

85アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 00:36:24 ID:7gFzKdaU0
>>84
「腹が減ったな……」

オイジュスがぼそっと呟くがアテナはバッサリと

「お金ないんだから我慢する」

切り捨てる。

「はい、紅茶ね」

テーブルにカタンとポットと人数分のカップを置く。
いつの間にか部屋から愛香が消えており、外で機械の動く音が聞こえている。

86レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 00:43:40 ID:7hcwnxwgO
>>85
「……そう言えばどんな生活してるんだ貴様等は」
辺りを眺めつつ聞く。
「ご飯くらいなら沢山食べさせてやるぞ?」
端末から出てきたホログラムの画面を見て小さく頷くとコードを抜いた。

置かれたカップを見てアテナに頭を下げ、カップを取る。
『あ、あぁ。ありがとうございます』
お前が飲むのかよ。

87アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 00:48:06 ID:7gFzKdaU0
>>86
アテナは質問に頬をポリポリかきながら答える。

「基本サバイバルだね、ご飯は大食いチャレンジで食費浮かせて家は無断で作っちゃったし」

異世界から来たためこの世界の通貨を持ちあわせていないのである。

「是非お願いしたいよ!」

かなり切実な様子でレラに詰め寄るアテナ。
家計の管理、家事もろもろはアテナの担当だった。

「ふふふふふふふふふ!!私こそ天才だって証明してあげるんだから!」

外から愛香の声がしている。
どうやらこんな時間からイージスをいじるようだ。
そして人型の機械がカプを取るのを見てアテナはおじぎしている。

88レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 00:55:24 ID:7hcwnxwgO
>>87
「そんな生活はしたくないな……」
ボソッと呟いた。
「ああ、任せろ。礼ぐらいはしないとな」
ニッと笑って。

不意に外から聞こえる音に。
「アイツはアホだな。いや、バカだ」
『貴方も大概でしょうに』
……青色のボディがへこんだ。

89アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 00:58:35 ID:7gFzKdaU0
>>88
「ありがと、ホントありがとっ!」

涙を流しそうな勢いで大感謝している。

「動力系の徹底的見直しから行かないとッ!」

ギュイーン、ズガガガッガガガ、という音が外から響いてくる。
魔改造が始まったようだ。

「今日も眠れないのかあたしたち……」

アテナがげっそりとした顔で言うがオイジュスは既に机に突っ伏していびきをかいており、寝れないのはアテナだけのようだ。

90レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 01:04:51 ID:7hcwnxwgO
>>89
「……で、住居の提供も出来ない訳ではないが……それはどうするか?」
家の隙間から外を覗きつつ。

「……まあ、御愁傷様だ。アイツの気持ちも解らない訳ではないからな。僕にアイツは止められない」
何度か頷きつつ。アテナの肩を叩いた。

91アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 01:08:14 ID:7gFzKdaU0
>>90
「……どっちかというと家より仕事のほうが欲しいかも」

しばらく考え答える。

「アタシたち、戸籍内から色々面倒だしね、そんなに迷惑は掛けられないかな、って」

12歳の少女とは思えない冷静な判断をしている。
それは、くぐった修羅場や経験から来るのだろうか。

「……3日ぐらいかな……」

げっそりと外を見つめつつ呟く。

92レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 01:13:52 ID:7hcwnxwgO
>>91
「仕事な……」
話しの内容だけ聞けば幼女二人が話しているとは到底思えない会話である。

「僕はここに住んでいる訳じゃないしな……すまないが職は提供できそうにない」
端末を弄りつつ首を横に振る。

『3日もですか、それはもう大変なんですね……』
「単純にアイツがバカなだけだろ」

93アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 01:17:59 ID:7gFzKdaU0
>>92
「そっか……うん、わかった」

やっぱしそう言うのは自分で探さないとね、と小さく言い求人情報紙を取り出した。

「……うーん……AGカフェ……紅茶は得意だけどなぁ」

求人を見て職探しを始めた。

「こ……コレはッ!さすが私、インスピレーションが何か爆発して、
こう……私凄い!」

外からは機械の動作音と白衣の少女の声が聴こえる。

94レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 01:22:58 ID:7hcwnxwgO
>>93
「AGカフェ……だと……!?」
酷く驚いた様子を見せ、苦い顔に変わる。
そしてレラの視線はアテナを、足の先から頭の先まで見ていた。
「うん、お前なら大丈夫だ……」
苦い顔のまま言う。

「あぁ……あれは数日間は収まらんな。確かに」
『ホント、御愁傷様ですね』
このロボット。言うことが若干ウザい。

95アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 01:25:29 ID:7gFzKdaU0
>>94
「……幼女歓迎?」

一瞬訝しげな表情を浮かべるものの、気にしないことにしたようで。

「今度言っているかな……」

求人に付箋を張りながら言う。
そして、ロボットの言葉を聞き。

「……分かってるからもう言わないでくれるかな?」

ロボットに向けて笑顔で殺気を放つ。
外には機械の動作音と少女のハイテンションな笑いが響きわたっている。

96アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 01:27:17 ID:7gFzKdaU0
//うわわ……訂正でござります……
×「今度言っているかな……」
○「今度行ってみるかな……」

ですスイマセン

97レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 01:30:02 ID:7hcwnxwgO
>>95
「まあ、あれだ。店長には気を付けろ」
何度も頷きながら。

『おお、怖い。了解ですよっと』
ハハ……。と笑ったのを最後に黙った。

98アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 01:33:33 ID:7gFzKdaU0
>>97
「大丈夫じゃない?変なことされそうになったら殴り飛ばしちゃうし」

えへへ、と朗らかに笑う。

「うん、それでいいよ」

満面の笑みを機械に向けた。

「おおおおおおおおおおお!さすが私、すごいぞ私!」

外ではイージスがすごい勢いで走り回っている。

「うわああああああああああああ!」

勢い余って茂みに突っ込み、木をケチらしている。

「はぁ……」

ため息を突きながら机で寝るオイジュスを抱え床のシーツの上に横たえタオルケットを掛ける。

「普通こういうのって一番年上がやるのに……」

99レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 01:41:13 ID:7hcwnxwgO
>>98
「奴は硬いぞ……」
意思がとか思考がとかではなく単純に硬い。

窓に映った姿を見て二人揃った溜め息。
それを見て何かあったのか機械がレラに語りかける。
『……ところで団長様。団の皆様から帰りはまだか、と』
「あぁ……いつか帰ると伝えておけ」
『御意』
それでいいのか。

100アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 01:43:49 ID:7gFzKdaU0
>>99
「おぉ……鍛えとかないと……」

シュシュシュとシャドウを始める。

「コレでも格闘派魔道士だからね、あたし」

ニッと笑顔を浮かべる。
窓の外には草まみれの愛香がイージスの肩にのっかているのが写っている。

「……しばらく家泊まってく?」

帰らないとの言葉を聞き聞いてみる。

101レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 01:53:27 ID:7hcwnxwgO
>>100
「ふん……?」
その言葉に首を動かし。
「単純な魔法使いかと思っていたが……格闘か」
少女は先の戦闘を見ていれば解るだろうが機体や武装を駆使するタイプ。
戦い方の違い故に解らない部分もあるらしく首を傾げる。

「だからと言って家が無いわけでは……ああ、やっぱりもう暫く世話になろう」
言いかけた所で何かを思い出した様で表情が曇った。

102アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 01:57:13 ID:7gFzKdaU0
>>101
「そうそう、愚直な鍛錬が力になるんだよ!」

加速術式をかけると拳の先で空気の弾ける音がする。
一瞬ではあるが音速を超えているようだ。

「あたしは特殊だからね、オイジュスの方が一般的な魔道士だよ」

寝てるオイジュスに目をやりながら言う。

「……ん。分かったよ」

曇った表情を見て、効かない方がいいと判断したのか問い詰めない。
シャドウを止め寝床をつくりはじめる。

「んじゃ寝床増やさないとねー」

シーツとタオルを敷き簡易的な寝床を作る。

103レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 02:03:54 ID:7hcwnxwgO
>>102
「鍛練か……」
少女は余り鍛練をする方では無い。
たがした方が良いかな。とかの考えもあったりしている。

「魔導師、と言うものがいまいち理解出来んな……尤も、魔法と言うものに実感も無いがな」
溜め息を吐き。

「あぁ、いや……ベッドは準備しなくてもいい」
三度目の魔法陣。
出てきたのは四脚の機械。

「僕はこの中で眠るからな」
四脚機械のボディを叩き。

104アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 02:06:59 ID:7gFzKdaU0
>>103
「おじいちゃんが拳法家だったからね、その影響もあるかも」

むむ、と腕に力を入れるとそこそこ筋肉が見えるだろう。
成長期に筋肉をつけるとセガ伸びなくなると言うが、アテナの背が低いのは……。

「術式作って魔力通せば魔法に成らない?」

直感で魔法を使っているためそれ以上の理論は解らないのだ。
そして出てきた機械を見て歓声を上げる。

「おぉ……!凄い!」

105レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 02:16:42 ID:7hcwnxwgO
>>104
「直伝の……と言うわけか」
だがこの少女も身長が低かった。131cmである。
実は少女の機械靴の底には5cmの厚みがあるので126cm。

「やけに簡単に言ってくれるな」
少女の口調、態度から少女に魔法が使えない事が解る。
少女自身、魔力は持っているが一切の使用が出来ない。そういう特殊体質なのだ。

「凄いだろう? 大学時代からの相棒だ」
そう言うと上部ハッチを開け、中に入り込んでしまった。
「まあ、これから暫く世話になる……頼むぞ」
四脚機械の中からそう聞こえた。

106アテナ&愛香&オイジュス:2010/07/31(土) 02:20:32 ID:7gFzKdaU0
「そうそう、結構向いててね、じいちゃんに教えてもらったのさ」

ふふふ、と笑う。
因みにアテナの身長は130cm、どっこいどっこいである。

「難しい事分かんないからねぇ……基本ノリで魔法発動しちゃうし」

難しいことを考えずに魔法が使えるのは一種の才能だろう。

「えと、気に触っちゃったかな」

レラの態度に気づき、聞く。

「うん、よろしくね」

そう言うと部屋のろうそくを消しアテナも寝床に入った。

107レラ=バニッシュ:2010/07/31(土) 02:26:38 ID:7hcwnxwgO
>>106
「となると、祖父が師匠か」
そう言えば最近お師匠様に会ってないな。とか思っていた。

「何、構わん。昔から使えないのはどうせ無くても困らん物の証だ」

「ああ、おやすみ……」
アテナにそう返し、自身も瞳を閉じた。

108猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/07/31(土) 23:46:34 ID:.cnuApvE0
【肩をいからせながら往来を歩く大柄な男】
【タンクトップ、ズボンに身を包んでその威圧的な筋肉を曝け出し、ギラギラと金の腕輪を光らせる】
【それだけで殆どの人は避けて通るのだが…】

ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ
【普段から不機嫌そうにしかめっ面なのが、今回更に不機嫌そうに歯軋りまでしていて】
【肩でもぶつかろうものなら弾みで殺されそうなほど苛立ったオーラを放っている】
(あンのクソ女……ふざけたモン付けやがってェェェェェエエ……!)

109:2010/08/01(日) 16:02:28 ID:7hcwnxwgO
【大通り】

雨が降っている。
灰色の雲に覆われた空を空色の傘をさした少女が歩いている。

110名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 16:08:24 ID:QYyPcDfoO
「雨らめぇええ!!! 錆びる!!! 錆びちゃうのおおお!!!」

なんか気持ち悪い悲鳴が聞こえる。
声の主は某機関の空軍服を纏った男、両腕と両足とが無機質に光っていることから人間はずれであることがわかるだろう。

111セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/01(日) 16:10:26 ID:.cnuApvE0
>>109 >>110
おお、涼しい! 涼しいぞ!
これが雨と言うヤツか! いンやーいいなァー…!!
外というのは美しい、室内や試験管の中じゃ考えられない世界ィ!!
【両腕を広げて飛行機のマネをしながら、口笛を吹きつつ加速する】
【無論傘など差さず、ベッチョベチョに水を滴らせながら輝かんばかりの笑顔】

【ふと目の前に傘と機械の影を見つけ】
そこのヒトサマ、雨楽しんでるゥ!?
【足元の水を蹴り上げて激しく飛ばし始める】

112:2010/08/01(日) 16:20:32 ID:7hcwnxwgO
>>110
「変な声が聞こえる……嫌や……」
傘のしたで顔を歪める。

>>111
「うん、楽しんどるよー」
割かし機嫌の良さそうな声。
着物の少女は傘を動かしセシベルにその黒髪と真紅の瞳を向ける。
「アンタも楽しんでる風ね?」
独特の訛りの混ざった声で訪ねる。

113名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 16:24:24 ID:QYyPcDfoO
>>111
「やめれって!!! 錆びる!!! 錆びるから!!!」

必死に飛ばされる水を避けようと走り回る。
びちゃびちゃと音をたてて、地面にできた水溜まりが跳ねる跳ねる。さらに濡れる。

>>112
「おぶぅ」

そうこうしてる間に、盛大にこけた。
水しぶきをあげて、相当な質量を持つモノが倒れる轟音。

114セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/01(日) 16:30:50 ID:.cnuApvE0
>>112
無論!
こうして水浸しになる『権利』があると、雨というのは楽しいな。
俺のような男の事を『ミズモシタタルイーオトコ』というのだろう?
【水を含んで肌や服にべったりへばりついた髪を梳こうとして】
アイッタッタタタタ!

長髪には少しきついかもナ!
>>113
おっと、大丈夫かな?
そんなところで転ぶと、俺にひれ伏しているように見えるぞ。ンフフフフ!
【言いながらもしゃがんで手を差しのべる】

115:2010/08/01(日) 16:37:57 ID:7hcwnxwgO
>>113
「こんな事、前にもあったなぁ……」
ふとそんな事を思いつつ、落下点へ歩んでいく。

>>114
「そうやね、権利がどうとかは解らんけどね、貴方凄く楽しそうよ」
フフ。と笑い。

「アンタがいー男かどうかは別さね。でも、雨を楽しむ男ん子は好きよ?」
傘をクルクルと回し、少しだけセシベルの方へ傘を向ける。

「大丈夫なー?」
楽しそうな笑みを浮かべる。

116名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 16:41:53 ID:QYyPcDfoO
>>114
「だ、れのせいだと……」

深緑の軍服が、水を吸ってべしょべしょになっている。
服と補色の紫の短髪をぶんぶん振る、水滴が飛びまくった。

>>115
「うええ……べしょべしょ」

べっしょべしょの濡れアホが、軍服の裾をぎゅーっと絞っていた。

117セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/01(日) 16:45:58 ID:.cnuApvE0
>>115
ラブレターなら事務所を通してくれ。ンフフフフ…
【顎を撫でさすりながらニヤニヤ】
おっと、では失礼。
【傘の中に入り、傘の持ち手に手を伸ばす】
>>116
足の性能が悪いんだろう。
「めかにっく」とか、「せいびし」のせいだな。気の毒に。
【憫笑している最中に顔に水滴が飛びまくる】
……ここまで水を滴らせるとは、お前もなかなかのイイオトコと見た!

118:2010/08/01(日) 16:54:27 ID:7hcwnxwgO
//レス反転させますねー。

>>117
「そういうのは直接渡さんと意味無いんよ?」
ニコニコした笑みを向ける。
若干話が噛み合っていない……。

「どうぞ、沢山あるけんね?」
言葉の通り、傘を持っていない少女の腕には色や種類の違う傘が四本かけられていた。

>>116
「ほら、絞ってもまた濡れたら意味無いやろ?」
少女は新しい傘を開くと機械に向かって向け、雨から守る。
その間、自身は濡れっぱなしである。

119名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 16:57:37 ID:QYyPcDfoO
>>117
「せーびしが誰だとか覚えてねーし!」

ぷりぷりしながら服を絞る。

「お……俺様はホイホイついていかねーぞ!」

謎の知識

>>118
「ふぁー、ありが……濡れてるじゃん、風邪ひくぞ?」

俺様はひかないけどな! と胸を張る。なんとかだからひきません。

120セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/01(日) 16:59:30 ID:.cnuApvE0
>>118
ノーノー違う!
俺が持ちたいのはソッチだ。
【仏頂面で首を振り、今少女が持っているほうの傘を指差す】
>>119
ホイホイ?
なんだそれは。若干気になる響きだが。
【妙なところに食いつき、ずいっと顔を男に突き出す】
【やることなすことはいわゆる『ホイホイ』的。】

121:2010/08/01(日) 17:06:59 ID:7hcwnxwgO
>>119
「私はいいんよ。雨に濡れるのも嫌いじゃないから」
優しく微笑む少女。
腕を広げ着物の袖を雨に濡らして見せる。

>>120
「……? これがいいんね?」
少女が手に持った空色の傘を振る。
「これはダメよ。私の大切な一本やからね」
プイッと顔を背け、傘を遠ざける。

122名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 17:11:11 ID:QYyPcDfoO
>>120
「教えねーし!」

ぷーい。顔を背けた。
変なところ純情。

>>121
「キモノってたっけーんじゃねーの? 大丈夫なん?」

濡れてゆく少女を見て、首を傾げる。
それと同時に、いいなー俺様も雨浴びてみたい。と、自分の身体を初めて呪ってみた。

123セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/01(日) 17:15:50 ID:.cnuApvE0
>>121
そうか、残念だ……
【すっと雨の耳に唇を近づけ、囁くように】
君の細く美しい指に余計な負担をかけるのは男として忍びないのだが、
まぁ、君が望むなら。フフフフ…。
【いつも通りの含み笑いで締めると傘を一本、持っていない側の腕から取る】

>>122
フン……いいだろうなぜなら俺は素直だから!
【快活に笑い、自分の胸を親指で突き背中を反らせる】

しかし素直が故に興味は沸く……そうとめどなく、例え初見の者だろうととめどなくな!
というわけでその腕と足だ。さぁ、話せ。
【足と腕がどう、とも言わず、回答を丸投げして顎で促す】

124:2010/08/01(日) 17:21:29 ID:7hcwnxwgO
>>122
「ちょっと汚れるのは困るけど他にもあるから大丈夫よ」
機械を覆う傘を揺らし、早く取るように言う。

>>123
「ちょっとびっくりしたよ……」
僅かに頬を染め、逃げる様に少し距離を取る。

「早く傘差しなぁ、風邪ひくよ?」
空色の傘を回しながら笑む。

125名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 17:27:06 ID:QYyPcDfoO
>>123
「腕と足、って言われたってなー……気付いたらこうなってたんだよ。
 なんだっけ、俺様キオクソーシツってやつなんだよ」

かつかつ。
鋼鉄製であることを示すかのように、腕を軽く叩いて硬い音をたてる。

>>124
「そーなんか?」

ふむ、と反対側に首を傾げながら、傘を受け取った。

126セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/01(日) 17:32:25 ID:.cnuApvE0
>>124
〜〜っ。俺は言いたいことを言っただ・け。
【首をすくめてほくそ笑み、傘を差す】
片手が塞がるなァ……仕方がないのだろうが。

【妙なところにガッカリしたようすで、不意に顔をあげ】
あっ! そういえば道の往来で見たが、このカサ以外にも
やたらスベスベした外套を羽織っているヤツもいたぞ? アレのほうが便利じゃないか?
>>125
記憶喪失……か。
大変だなぁ物忘れが激しいっていうのは!
あいにく俺は頭がいいんだンフフフフフ!!
【全く慰めるとかそういう動作一切なし、掛け値なしにバカにしてくれちゃうセシベル】
【ひとしきり笑った後、くるりと表情が反転したように真剣な顔つきになって】
しかし、そうなると大変じゃないか。「せいびし」も分からない、稼いで雇うにしても履歴書すら書けん。

127:2010/08/01(日) 17:38:21 ID:7hcwnxwgO
>>125
「そー」
柔らかな笑み。
傘を機械に渡すと自身の空色の傘をもう一度開く。

>>126
「困ったお人やに……」
言葉通り困った様な顔を向ける。

「ん? それは多分雨合羽言うもんね。確かに便利やけど私は傘の方が好きよ」
そう言って空色の傘を眺め。

「だって色模様が一杯で綺麗やん?」

128名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 17:44:30 ID:QYyPcDfoO
>>126
「俺様だって最強のてんさいだし!! だし!!」

はいはい⑨⑨

「そーなんだよなあ……
 でもまあ、捨てられたのがこの街でよかったと思うぜー。
 名前すらわからなくても、なんとかなってる」

変な街だ。と笑いながら、もらった傘をくるくる回す。

>>127
「しっかし、はやく止まねーかな雨。降ってたら空も飛べねぇし」

傘からひょこりと顔を覗かせて、空を仰ぐ。
灰色に曇った空は、まだまだ雨を吐き足りないのだろう。

129セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/01(日) 17:51:00 ID:.cnuApvE0
>>127
呪文みたいな名前だな……アマガッパアマガッパ。
アーーーーマガッパーーーアマガッパ。
【みょうちきりんな節をつけて人差し指を振りつつリズムよく歌う。それなりにオンチ】

……しかし内側からではあまりよく見えないじゃないか。
見るとしたらかなり上から…


【咄嗟に傘を振り下ろす。水がびちゃびちゃ跳ねるし雨も降り注ぐが気にせず空を見上げて】
そうか、分かったぞ……! わざわざ傘が上向きに飾り立てられているのは、
雨雲に対しての『早く止め』的メッセージだったのか!
そうだろう!?
【またも雨に濡れながら、まるで子供のように頬を赤らめ、目を輝かせて聞く】

>>128
あーあーナルホド。この街だからなんとかなるのかー。
俺も何とかなっているしなぁ、ンッフッフー。
【和やかに笑う。コイツも身元不明住所不定の魔法の生命だし。】
おっと、濡れてしまうな…。
【↑で下ろした傘を閉じようとして、閉じかけたところで手が滑る】
あっ

バッ
>>128に向かって布についた水滴が飛んだ】

130:2010/08/01(日) 17:57:41 ID:7hcwnxwgO
>>128
「んー、それはごめんね?」
ふふ。と笑う。
この少女が居る限り雨が止む事は無いだろう。

>>129
「アンタ、ホントに面白い人やね」
セシベルにも笑みを向け。

「そぅ、何ね?」
その発想に驚きつつ、少々の困り顔。
「なら、私ははよぅ帰らないけんね」

131名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 18:02:07 ID:QYyPcDfoO
>>130
「ふぁ? なんでお前が謝るん?
 まるでお前が雨降らせてるみたいな言い方」

まあその通りなのだろうが、残念ながらこいつはアホだった。
三度目の首を傾げる動作を行うと同時、

>>131
ばしゃー。

「……うわーん!!! ふぁー!!! おぼえてろー!!!」

さらに濡れ鼠と化した彼はよく意味のわからない捨て台詞を吐いて、
鋼鉄の翼を展開、雨模様の空の雲の向こうへ消えていった。

//でんち しぬ おつありー

132セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/01(日) 18:11:40 ID:.cnuApvE0
>>131
フゥハハハー! 楽しいぞ!
【飛び去るまで執拗に傘を羽ばたかせて水を弾きまくり】

>>130
帰るか?
それでは……ふむ、いや……気をつけて帰るといい。
【変に言いよどんで、それからまた笑う。本当によく笑う男だ】
あ、傘は貰ってく。面白い。
ではな。
【それから男は――大通りをさっきまで少女の歩いていた方向に歩き始めた】
【つまりこのままだと雨雲とおんなじ方向に歩くわけで。】

133:2010/08/01(日) 18:17:46 ID:7hcwnxwgO
>>131
「彼も不思議な人やね……」
傘を傾け飛び去る姿を見つめていた。

//お疲れ様でしたー。

>>132
「ん……? ありがとぉ」
少女もまた笑い、少し早く去っていくセシベルに手を振った。

そして見えなくなった後、少女はセシベルの後を追うように歩いていく。

暫く雨は止みそうに無い……。

134水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2010/08/01(日) 23:13:22 ID:waizRv/I0
異能都市中心部の公園。

煌びやかな街の街灯が届くか、届かないか。
そんな場所で、芝の上に腰を下ろし、星なんてろくに見えやしない夜空を見上げる。

眼に映るのは、月。そして点々と光るのはビルの明り。


「……」

記憶が戻らない。一向に戻らない。
ショック療法も試してみたし、自分の生活を再現した中で生活をし続けてみた。
それでも、まだ。

「……」
その上、何か足りないような感覚。
胸にぽっかりと穴が開いたような。
そんな感覚を、腹の底から静かに広がるように感じていた。
そして、思っていた。
何かが足りないから、記憶が戻らないんじゃないか、と。


「……何だかなあ……」
ハア、とため息を一つ。静かについてみて。

135名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 23:19:25 ID:mD17bpTY0
>>134
ぽ――ん。

明らかに人工音――それも金属が鳴らすもの、が公園に響き渡った。

136水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2010/08/01(日) 23:22:47 ID:waizRv/I0
>>135
「……」
ぴくん、と身体が反応を示す。
次いで、きょろきょろと辺りを見回す。

「……何だろ」
音がした方向の検討を付けると、ゆっくりと立ち上がり、其方を見て。

137名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 23:27:48 ID:mD17bpTY0
>>136
発生源は茂みの中のようだ。
見ていると、がさがさと葉が揺れて、
「……おや?」
のそり。
ローブのフードを被り、顔を隠した男?が現れる。

138水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2010/08/01(日) 23:34:02 ID:waizRv/I0
>>137
「お、おお……?」
がさがさと揺れる葉に、思わず一歩退いてしまう。
少し身構えて、じっとその場を見つめ。

「……こ、こんばんは」
こんな夜中にフードを頭からすっぽり被ってる。
怪しい、と言う単語が男の脳内を駆け巡った。

139名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 23:37:12 ID:mD17bpTY0
>>138
「うむ?」
目があった。
フード越しだけど。
「……人か。
 成程、今晩はと言わざるを得ないね」
よいしょ、と無意味に掛け声を使って茂みから抜ける人影の声は男性のもの。
普通の人のものでもあるが、
「すまないが、ここは何処かね?」
驚く程、渇きを覚えさせる声音だった。

140水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2010/08/01(日) 23:44:10 ID:waizRv/I0
>>139
目があった。
それは何となく分かったので、その目をじっと見てみる。
フード越しだけど。

「え?え、えーっと。都市中心部の公園だけど……」
変な声だな。
驚きは顔には出さず、声に対してはその程度の思い。

それよりも。

「え、っと……。……何してたんだ?」

141名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 23:48:27 ID:mD17bpTY0
>>140
「都市中央部?」
やれ困ったな―――とでも言いたいのか、腕を組み、
「面白いことを教えてあげよう少年。
 ……私はつい先ほどまで、東区にある森林地帯に居たのだが」
……トンネルを抜けた先には、なんてレベルではないねこれは。
どこぞの神隠しのような事を考えつつ、
「何故中央に居るのか……楽しい感じだね?
 そしてやっていたのはこれさ」
言って差し出す手のひらの上。
小さな、横にレバーのついた正方形の箱が乗っていた。

142水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2010/08/01(日) 23:51:58 ID:waizRv/I0
>>141
「……へ?」
んな事言われても。
そんな顔を男に見せつつ、すぐ思案の顔へ。
「何かの転移術とか……。後は、都市の歪みのせい、かな……?」
思い当たる原因と言えば、この程度か。

「……コレ、って。何コレ」
差し出された手のひらの上に乗せられた物体。
それを触ろうと、右手を軽く伸ばしてみて。

143名も無き異能都市住民:2010/08/01(日) 23:55:17 ID:mD17bpTY0
>>142
はぁ。
重苦しい溜息が零れた。
「やはりそうか…。全く、作業がやり直しになってしまうのは辛いものだね」
歪みとはいいものばかりではない。
その言葉をこんな形で体験する羽目になろうとは。

煉が触れるより先に男の手が動く。
「コレはね」
きりり、とレバーが回されて、
「――――オルゴールだよ」
ちりちりと旋律が零れた。

144水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2010/08/02(月) 00:04:27 ID:waizRv/I0
>>143
「作業……?何かしてたのか?」
次の瞬間に別の場所に移動していた事と、彼の言葉は、この男の中ではどうにも結びつかなかった。
歪みについても、この男自身が体験した事がある訳では無いので、どうにもハッキリとした事は分からない。

「オルゴール……へえ……」
伸ばしかけていた手を引っ込め、その旋律に少しの間耳を傾ける。
「……なんの曲?」

145名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 00:10:55 ID:mD17bpTY0
>>144
「うむ、少々罠的なサムシングを仕掛けていたのだよ。
 何しろ近い将来、ちょっとした狩りをしようと思っていてね」
獲物に逃げられるわけにはいかないからね。
そう、笑みを含んだ声が言った。

オルゴールが奏でるのは柔らかな音の波。
「これかい?これはね」
少しばかり、ほんの少しばかり痛みをこらえるように、
「私の……友人が教えてくれた、子守唄だよ」
音色が揺れる。
開いたオルゴールの中から、淡い光の粒が零れ出た。

146水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2010/08/02(月) 00:18:09 ID:waizRv/I0
>>145
「罠……狩り……。……何か、物騒だな……」
見えるのは、ほんの微かな嫌悪。
何を狩るのかは知らないが、あまり良い事とは思わない様子。

「……へえ。良い曲だな……」
どうしたのだろうか。
疑問は浮かぶが、聞いてはいけない気がした。
なので、それだけを言って、再びその音色に耳を傾けて。

「……ん。……何か光ってる……?」

147名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 00:24:10 ID:mD17bpTY0
>>146
「ああ」
嫌悪感に気付いたか、
「心配はいらない。
 きっと、君にとって大切な何かを狩るわけではないだろうから」
フォローするように言葉をつけたした。
……もしもそうだとしたら、私は謝るしかできないがね。

「うむ、これが罠……の、ようなものだよ」
ふんわりと響く音に合わせて光粒は湧き、地面に落ちて染みて行く。
その様子を眺め、ふっと思い立って、
「音響魔術という技を知っているかね?
 それの産物さ」

148水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2010/08/02(月) 00:29:17 ID:waizRv/I0
>>147
「……いや、そうじゃなくてな」
そうは言っても、狩るのは恐らく熊や猪では無いだろう。
そう思うと、少しだけ嫌なものを感じてしまった。
「てか、そんな心配はしてないさ」
そもそも。誰が大切な人たちだったのか、殆ど思い出せないのだ。

「……コレが?」
何処が?と言わんばかりに光の粒を指差し、眼で追って。
「……」
地面に落ちた光から、視線を男に。そして、ふるふると首を横に。
その瞳は興味津々、といった感じだ。

149名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 00:34:32 ID:mD17bpTY0
>>148
「そうではない?」
はて、では何だろうか。
……何かを狩るということに対する抵抗感かね?
もしそうなら、彼は優しい人だと思う。
くすりと笑って、
「……まあ、大丈夫だろう。ちょいと―――竜狩りをね。するだけだから。
 にしても、そんな心配をしないとは、君の心臓には毛皮でも装備されているのかい?」

頷き、
「知らないか。……仕方ないけれどね、使い手も殆ど見ないし」
ぱたん、と音を立てて箱の蓋が閉じる。
途端に旋律は絶え、光の粒も消えうせた。

150水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2010/08/02(月) 00:40:58 ID:waizRv/I0
>>149
「そうじゃない。……ただ、何となく」
狩るという言葉に対しての嫌悪なのか。
自分でもよく分からなかった。
もちろん、そんな事を思われていることも、分からなかった。

「……やー。俺の大切な奴らは、人に狩られるような事はしない。……筈」
言い切れないのが、少し歯がゆい。


「……悪い。見た事も聞いた事も無いや」
そう言って、蓋が閉じる様を少し残念そうに目で眺めて。


「……もう遅いな。俺は帰るわ」
くるりと振り返り、じゃあな、と一言。
そのまま振り返る事もせず、かつんかつんと靴を鳴らし、その場を歩き去っていった。

151名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 00:49:49 ID:mD17bpTY0
>>150
葛藤には軽く首を傾げることで答え、
「……そんなに後ろめたい友人なのかね?」
煉の友人関係を心配するのだった。

「其れが普通だ。となると、今君は貴重な体験をしたのだ」
可笑しそうに言い、
「ああ、気をつけて帰りたまえ」




見送る視線を下ろした後。
「しかし中央公園か。……幸先がいいのか、悪いのか」
よくわからないねと呟いて取り出すのは別のオルゴール。
箱の色は黄色で、形は先ほどのものと同一。
きりきりとレバーを回して、ベンチに座り、
「まずは一つ、かな」
蓋を開けて、音を流し、光粒を地面へと落とした。

152銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/08/02(月) 01:07:10 ID:HnkBBDEo0
>>151
「ねぇ、コレ何してんの?」

 いつの間にか、紅混じりの黒髪を持つ男が光の粒を見下ろしていた。

「なにこれ綺麗ー。触ったらヤバい感じ?」

153名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 01:09:54 ID:mD17bpTY0
>>152
……おや。
「触ったら……そうだねえ」
少し考えて、
「少々異能が使いづらくなるかもしれないね、触れた量にもよるけれど」

154銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/08/02(月) 01:15:42 ID:HnkBBDEo0
>>153
「ふーん、じゃあいいや」

 そう言って手を引っ込めるクロス。

「っと、いきなり話しかけて悪かったな。ちょいと気になったモンで。
 フードの奴なんていう、いかにもな連中を見るとやっぱり興味が沸くもんでなww」

 臆面もなくニシシと笑い、クロスはフードを指差す。

「取らないのかい? 夏だから暑いだろうに」

155名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 01:19:40 ID:mD17bpTY0
>>154
問われ、
「暑い?」
そこで気付く。
……そうか、普通は暑いと感じるものなのか。
どうにも鈍くなってしまったな――と、内心で苦笑して、
「そうだね、取らせてもらおうか。
 ……にしても、一度私と君は会った気がするんだが」
軽い音を立てて払いのけられるフード。
下にあった、誰かにとてもよく似た造形の、しかし色合いの違う瞳はクロスを笑みで見つめていた。
「どうだっただろうか」
追うように、乾いた声が疑問を連ねる。

156銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/08/02(月) 01:21:57 ID:HnkBBDEo0
>>155
「…………あれー?」

 ふむ、と首をかしげるクロス。

「お前、どっかで会ったっけー」

 似たような奴は浮かぶが、ソイツはもっとムカつく性格だった筈。
 じゃあコイツは誰だったか、と記憶を探る。

「もしかしてお前、ヴェ、ヴェ……あれー?」

 あと一歩のところで思い出せない。

157名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 01:23:11 ID:mD17bpTY0
>>156
ヴェーヴェー言ってまあ、
「どこのイタリアだい?」
A.ヘタレの方です。
ともあれ、
「ヴェーダだよ。その様子だと記憶していなかったようだね、クロス君」

158銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/08/02(月) 01:29:50 ID:HnkBBDEo0
>>157
「……あ」

 思い出した……名前だけは。

「あ、うん、ヴェーダだろ? しっかり覚えてたぜ!
 俺が忘れるわけないだろー、前に会ったのは飲み会で海老の竜田揚げを賭けて殴りあった時以来だよな!
 もう昨日のことのように覚えてる! いや、マジ嘘じゃねぇって!」

 オーバーアクションでその時の様子を再現するクロス。
 まぁ、再現っていうよりは捏造なんだけど。

「その様子だと元気みたいだなヴェーダ」

159名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 01:34:36 ID:mD17bpTY0
>>158
「それは私じゃない、別の何かじゃないのかね?
 少なくともここ数日は飲み屋には顔を出していないが」
呆れるように言って。

「うむ、まだまだ元気だよ。やりたいことをやるまでは死ねないさ」
穏やかに笑うその隣。
黄色のオルゴールが音を止め、ぱたりと蓋を閉じた。

160銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/08/02(月) 01:37:02 ID:HnkBBDEo0
>>159
「死ぬとかなんとか、物騒なこと言うなよなー。
 で、そのオルゴール何よ」

 黄色の筐体に目を向け、まじまじと観察するかのように見る。

「何か魔術的な要素が……組み込まれてるのか?
 そこから光が出ているのが見えたけど。
 面白いもの持ってんなお前。
 それで何するつもりなんだ?」

161名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 01:39:57 ID:mD17bpTY0
>>160
「具合が悪いの最上級系が死ぬではないかね?
 ……と、終わったか」
オルゴールを回収。
袖口に無造作に突っ込んで、
「少々狩りをするつもりでね。対象の移動範囲が広いものだから、罠を仕掛けようと思って」
これはその一つだねえ、と付け足し、
「一応音響魔術という技を使用したシロモノさ。
 マイナーだけれど、誰にでも扱える便利な技だから気に入っている」

162銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/08/02(月) 01:43:13 ID:HnkBBDEo0
>>161
「何それ罠とか。モンハン的なシビレ罠とか、そういうヤツか?」

 光の沈んだ辺りを見て、ふむふむと呟く。

「音響魔術とか、相変わらずアイツと同じことしやがって。
 やっぱりお前、アイツと何かあるんじゃねぇか?
 おいどーなんだよその辺りー いい加減答えろよヴェーダぁ」

 後頭部辺りを勝手につつくクロス。

163名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 01:47:34 ID:mD17bpTY0
>>162
「モンハン……ああ、最近流行ったゲームかね?
 よくは知らないが、名称から察するにそんな感じだろう」
何ということでしょう、男はモンハンをプレイしたことがなかっry

「そうだね」
ふ、と笑って、
「無意味に無造作に空を飛ぶ、あのよくわからない何か。
 ――――アレを狩って利用するために来たのが私さ、と言ったら」
君はどうするのかね、と言ったその目は笑っていなかった。

164銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/08/02(月) 01:51:16 ID:HnkBBDEo0
>>163
「ああ?」

 半笑いでヴェーダを見るクロス。
 しかし、その目もやはり、笑っていなかった。

「は……面白いこと言うなお前ww。あいつを狩るって、本気で言ってんのか?
 ま、もしそれが本気だってんなら、俺は……はは、どうしたもんかね」

165名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 01:56:10 ID:mD17bpTY0
>>164
目が細められ、笑みのような表情を作り、
……ある意味愛されてるね。
いいことなのだろうかね、と、そんな事を思い、
「大丈夫、ファミ通の攻略本と同じくらいには信用していいとも、――――嘘だと、ね。
 大体どうやってあんなもの狩れというのかね?私はただの人間だよ?」
ウザイ動きで肩をすくめる。

166銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/08/02(月) 02:01:18 ID:HnkBBDEo0
>>165
「アイツを狩るなんざやめとけ。
 暇つぶしにはなるが、使う労力もハンパじゃねぇぞ」

 ふっ、と元の表情に戻り、手の平を振る。

「あいつはあのままでいいんだよ、あのままで。
 下手に手を出せないし、出しちゃいけない。
 風みたいに自由に生きてるのが似合ってんだ」

 少し寂しそうに、夜空を見上げる。

167名も無き異能都市住民:2010/08/02(月) 02:16:04 ID:mD17bpTY0
>>166
……手を出さない、出してはいけない、か。
「果たして、それは本当に彼に似合った生き方かな」
つられるように空を見上げ、
「私が知る限り、確かに自由に飛び回り、適当に物事に首を突っ込んで派手に掻き回していく生き物だったね彼は。
 己の快楽を求めるままに。……だが」
一拍を置く。
両の手指を組んで、
「それはこうも考えられる」

――俺を覚えていろ。
――ここにいたぞ。
――忘れるな。

そう言いたいのではないかと、そして、
「彼は、アレは孤独だよ。
 己が何かも知らず、ただ力のあるままに竜を名乗り、己のために傲慢に強欲に振舞うことで其れを紛らわしているが」
結局は、世界にただ一人の、我儘で寂しがり屋な子供なのだとヴェーダは言う。

「……なれば、誰か一人が。
 アレが何かを知る人間が手中に収め、利用し、そうして共にあることも間違ってはいないのではないかね」

その一言が告げられる時には、既に男の姿はそこにはない。
ただ、何処かから降り落ちたか知れない灰が僅かに残るのみだった。

168銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/08/02(月) 02:21:47 ID:HnkBBDEo0
>>167
「…………」

 いつの間に消えた男。
 目の前には、ただ無人の広場が広がるばかり。

「…………」

 男の言った言葉が、まるで歯の間に何かが挟まったかのような不快感をクロスに残す。
 確かに、男の言うことは正しい。
 でも、正しいだけで、やっぱりクロスには納得いかなくて、

「…………」

 残った灰を掬い取り、手の平に握り締める。

「……んなもん、知るかっての」

 なるで遠吠えのように呟き、クロスもまたその場を後にした。

169上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/02(月) 23:50:54 ID:.6prKP66O
「〜♪」
【人が行き交う夜の街……こんな平和が約束されている夜に、一人の男が歩いていた】
 
「いやぁ、準備って言っても特に何も必要じゃないんだけど……」
【両手には大きな袋、材料やら何やらいっぱいである】

170ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/02(月) 23:56:39 ID:7hcwnxwgO
>>169
「……」
黒い服。紫の髪。
珍しく少女は街を歩いていた。

「ん……」
ふと見知った白い男を見つけ歩いていった。

171上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 00:01:29 ID:.6prKP66O
>>170
「いや、しかし……買いすぎたな……ん〜仕方ない、商品のストックを増やしておこうかな……」
【ぶつくさ言いながら歩いていると、前方から黒服の少女が歩いてくるではないか……上弦がその少女との出会いに心が踊らないはずが無かった】
 
「や、ぜおr」
バゴーンッ!
 
【車にひかれました】

172ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 00:08:38 ID:7hcwnxwgO
>>171
「……!!」
寄っていこうと思ったらいつの間にか消えていた。
否、吹き飛ばされていた。

「……大丈夫……?」
上弦の影から身体を出し、そんな言葉をかける。

173上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 00:13:25 ID:.6prKP66O
>>172
「あ……まぁね……ガクッ……」
【上弦は力尽きた……しばらくして】
 
【奇跡的に無傷だった上弦は運転手との会話を済ませ、戻ってくる、運転手は頭を下げ走り去っていった】
 
「心配かけたね、ゼオラは今日どうしたんだい?」

174ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 00:19:01 ID:7hcwnxwgO
>>173
「特に、何も……?」
上弦が大丈夫だったのは大体解っていたので特に気にはしていない様子。

「上弦、は……?」

175上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 00:27:39 ID:.6prKP66O
>>174
「あ〜!私が大丈夫だってわかっているって眼だな?
全く、少しは私を心配してアタフタとだね?」
【悪戯な笑みを浮かべてゼオラをつつく】
 
「私はね、遺跡調査に戻る為の準備さ……
買い物帰りだね」
【歩きながら、ゼオラに話し掛ける、しかし何だか寂しそうな表情だ】

176ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 00:30:37 ID:7hcwnxwgO
>>175
「遺跡、調査……?」
買い物袋を見ながら聞き返す。

177上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 00:39:21 ID:.6prKP66O
>>176
「あ、あぁ……そうだよ?
私がこの街に来る前に調べていた場所さ……」
【ゼオラに視線を合わし、上弦は丁寧に語る】
 
「実は前々から戻れって言われてたんだけどね?
こっちの件も一段落着いたし、だからもう少しでこの街を出ようと思う」

178ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 00:46:51 ID:7hcwnxwgO
>>177
「そう……」
小さく言葉を返し、目線を下げる。

179上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 00:50:11 ID:.6prKP66O
>>178
「……」
【しばらく無言でいたが、不意にワシャワシャとゼオラを撫でる】
 
「ゼオラ、私はとても寂しいな……ゼオラと会えないと……」
【眼は真剣そのもの、上弦は目の前の少女をみつめる】

180ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 00:56:27 ID:7hcwnxwgO
>>179
「……」
頭を下げたまま撫でられ、上弦の言葉に頷くのみ。

181上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 00:58:34 ID:.6prKP66O
>>180
「……何か言ってくれないかな?」
【声は優しく、そして震えている】
 
「ほら、笑って……私は笑っている君が大好きだよ?」
【ゼオラの前に回り込み、顔を確認しようとする】

182ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 01:04:22 ID:7hcwnxwgO
>>181
「……」
いつも通りの表情だが何処か寂しそう。

「上弦……」
普段より更に小さい声で呟くように。

183上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 01:07:49 ID:.6prKP66O
>>182
「……」
【寂しそうな表情を見る、上弦はゼオラと長い間一緒にいた……だからわかった】
 
「!……なんだい?」
【不意に呼び掛けられて驚くが、上弦は優しく応えた】

184ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 01:17:57 ID:7hcwnxwgO
>>183
「なんでも……ない」
静かに言うのみ。

185上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 01:21:09 ID:.6prKP66O
>>184
「ん?なんだい?言って御覧よ」
【不思議そうにゼオラを見つめる赤と紫のオッドアイ】
 
「遠慮しないでさ、ね?」

186ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 01:27:00 ID:7hcwnxwgO
>>185
「……何もない、よ?」
顔を上げて首を斜めに。

187上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 01:35:20 ID:.6prKP66O
>>186
「そうかい?」
【ゼオラが言うなら何も無いのだろう、上弦は立ち上がり、ゼオラの手を握る】
 
「ゼオラ、君とは本当に長い間一緒にいたね?」
【歩き出す道はアトリエに続いていた】

188ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 01:36:37 ID:7hcwnxwgO
>>187
「……うん」
頷き、ついていく。

189上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 01:39:06 ID:.6prKP66O
>>188
「だからさ、今日も改めて真面目に言わせてもらっていいかな?」
【歩きながら、上弦はゼオラに優しく話す】

190ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 01:44:46 ID:7hcwnxwgO
>>189
「何を……?」
上弦の方を見る為に顔を上に。

191上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 01:47:18 ID:.6prKP66O
>>190
「いつも、一緒にいてくれて有難う……
私に笑顔を見せてくれて有難う……
私と出会ってくれて……有難う……
大好きだよ、ゼオラ……」
【恥ずかしい台詞を真顔で口にする上弦はどこまでめ優しく、ゼオラを見ていた】

192ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 01:56:40 ID:7hcwnxwgO
>>191
「……」
静かに聞いている。
ただ、
「どういたしまして」
と、笑顔で答えるだけである。

193上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 02:00:42 ID:.6prKP66O
>>192
「……」
【静かなのはいつもの事ではあるが、上弦は困ったように笑う
そして……】
 
「ゼオラ……キスさせてくれ」
【考えだした結果、これは反応が返って来ると思った】

194ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 02:14:43 ID:7hcwnxwgO
>>193
「……」
困った様な表情。
唇に指を当て、悩みの声を上げ、

「イヤだ」

195上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 02:18:12 ID:.6prKP66O
>>194
「む?そうか……残念だな……」
【ゼオラの仕草が可愛く、上弦はキュンッとするも、断られてかなり残念そう】
 
「じゃあ、キスを“してくれる”かい?」
【笑いながら、上弦は歩いていく】

196ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 02:20:53 ID:7hcwnxwgO
>>195
「嫌だって、言ってる」
唇に当てていた手を離し、上弦に突き刺す。

197上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 02:27:05 ID:.6prKP66O
>>196
「ぐはぁ!?」
【突き刺されてダメージ、上弦は笑っているがかなり残念そう】
 
「むぅ、ゼオラ……前はしてくれたのに……」
【上弦は頬を膨らませながらそう言う、どうやらゼオラが反応してくれて嬉しいらしい】

198ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 02:30:26 ID:7hcwnxwgO
>>197
「前は前、でしょ……?」
小さく笑い声を出し、上弦から離れ。

「そろそろ、帰る……」

199上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 02:35:08 ID:.6prKP66O
>>198
「確かに……そうだけど……ゼオラ〜」
【上弦も笑う、ゼオラが笑ってくれているから】
 
「ん?もう帰るのかい?
アトリエはそこだけど泊まっていかないかな?」

200ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 02:37:50 ID:7hcwnxwgO
>>199
「じゃあ……そうする」
また少し考える仕草の後に頷いた。

201上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 02:41:42 ID:.6prKP66O
>>200
「お?そうかい!よかったよかった!」
【一際テンションが上がり喜ぶ男】
 
「そうだ、アトリエまで距離は短いけど肩車してあげようか?」
【テンションが上がりすぎである、しかもアトリエは目の前、数十秒ですぐにでも部屋に入れる距離】

202ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 02:45:31 ID:7hcwnxwgO
>>201
「……いらない……早く、行こ?」
上弦の背中を押す。

203上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 02:49:53 ID:.6prKP66O
>>202
「……そうか……わかったよ」
【また残念そうに】
 
【アトリエ、上弦の部屋
いつも通りのレイアウトの部屋ち着く】
 
「さて、とすぐに寝るのかい?」

204ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 02:52:43 ID:7hcwnxwgO
>>203
「うん……眠い、から」
小さく何度か頷き、目を擦る。

205上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 02:56:19 ID:.6prKP66O
>>204
「……そうだね、お休み……ゼオラ……」
【ゼオラを抱き上げ、ベッドに寝せる】
 
「……私、もう少しはこの街にいるからいつでも尋ねてくれよ?」
【最後の足掻きでゼオラの額にキスをしようと頑張る】

206ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 03:00:39 ID:7hcwnxwgO
>>205
「……」
睨む瞳。上弦の顔に向かって伸ばされた手の先には毒針。

「嫌だって……言ってる」

207上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 03:03:18 ID:.6prKP66O
>>206
「うんうん……わかってるよ、この結果ぐらい」
【サックリと頭に毒針が刺さっている】
 
「ゼオラ、私の事を嫌いになったわけじゃないよね?」
【もう、余計な事はしてこないはず……無視して寝てしまっても構わない】

208ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/03(火) 03:08:56 ID:7hcwnxwgO
>>207
「……」
少々不機嫌な様子。
そのまま横に転がると眠ってしまった。

209上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/03(火) 03:10:53 ID:.6prKP66O
>>208
「……ごめんね……」
【ゼオラの頭を撫でて、謝るが寝ていた……】
 
「……ん〜……最後くらいは仲良くしたいなぁ……」
【寝ているゼオラを見て、上弦は呟いたのだった】

210名も無き異能都市住民:2010/08/03(火) 21:11:25 ID:ZOM.z7ps0
黒いローファーを履いた紺ソックスの足が、街中を歩いている。

真っ黒いセミロングの髪に真っ黒の瞳、彩度も明度も低い平凡な制服、スカート丈は膝上。
「異常」が集うこの街に、少女は少々平凡すぎる出で立ちをしていた。

首にかけた、平凡な彼女に似合わぬ、銀色のごついヘッドフォンを除いては。

211オグマ:2010/08/03(火) 21:57:57 ID:nWKoaA8o0
「……あぢぃ」
 真っ黒なノートパソコンを片手に、まだ熱気の残る街中を歩く無精ヒゲの男。
 ばたばたと服を扇ぎながら、当てもなくさ迷う。

「夏は嫌いだ…」
『冬も嫌いだ、と言っていたと思うのですが』
「……春と秋以外は嫌いだ」
 パソコンから、男性とも女性とも付かない声が聞こえる。

212オグマ:2010/08/03(火) 22:33:20 ID:nWKoaA8o0
「…屋外やってらんねぇ」
『近くの店にでも行けば宜しいかと』

…立ち去った。

213(ブレザー姿の男):2010/08/04(水) 20:50:26 ID:NbUXvWGw0
深夜の公園には、人気はないものと定められている。

さて、死んだホモサピエンスは人間だろうか。
法的観点に基づけば、死体に人権は認められない。
死体はヒトかもしれないが、人間とは呼ばれない。
だから、え、深夜の公園に、首括りの死骸があっても、
前申した定めに逆らってはおらない。
そして今現在、実際に、深夜の公園に首吊り死体がある。

その景色を写生している人物がいるとする。
闇をものともせず、安っぽいスケッチブックを構えて、木炭を筆に振るい
時々、死体の股から流れる汚物を眺める。
そんな行動は、いささかヒトデナシ的――
だからこの写生家も、ちょっと人間とは称せられない。
そして現在、やはり、そんな写生家が実在している。

以上の二点から、深夜の公園に人気はなかった。

214(ブレザー姿の男):2010/08/04(水) 21:51:53 ID:NbUXvWGw0
やがて男はスケッチブックを閉じ、公園を後にした。
猫背気味の後ろ姿は無機的である。

……救急車のサイレンが聞こえてきた。

215名も無き異能都市住民:2010/08/04(水) 22:06:40 ID:7hcwnxwgO
>>214
白い女が都市を歩く。
その視線は様々な物に目を付けていくその様子は都市を訪れたばかり。そんな雰囲気だった。

サイレンの音を耳に入れ、目を向ける。
救急車が目に入り、それを居っていく。

……不意に、目線に男が入った。

216イザヤ:2010/08/04(水) 23:37:45 ID:T3afc8Mg0
「此処と此処が…やっぱり繋がってらァ」

歪みを越えてたどり着く、都市の端の森。
その手前の丘に、黒服の男が立っていた。
沸いて出たような、奇妙な存在感は男が「意図的に」歪みを通り、
そこに現れたことに由来する。

「…良い場所じゃァねェか、色々入り組んでて。」

少し笑って、都市の中心部を見やる。
人工的な光も悪くないものだ、と思いつつ。

217フェンリル:2010/08/05(木) 20:57:17 ID:ZOM.z7ps0
異能都市、「ターミナル」。
街の外に出るための交通機関がそろった施設。
そこの空港エリアを、狼少女は歩いていた。肩から大きなバッグを提げて、さらにでっかいリュックまで背負っている。

「しーんじゅーくのちかどうのっ♪ かべからでてくるまもるくんっ♪」

旅立ちの時なんだからもうちょっとマシな歌を歌えよ、と。

218メイプル・ビターキャラメル:2010/08/05(木) 21:00:04 ID:HnkBBDEo0
>>217
「この野郎ォォオオオオ!!」

 いきなり、後方から飛び蹴りがフェンリルに向けて飛んでくる。

219フェンリル:2010/08/05(木) 21:02:47 ID:ZOM.z7ps0
>>218
「かーべかーらーはーえてるっ♪ ななめにはーえてわらってゲボァアアア!!?」

谷山○子の怖い歌は途切れ、少女は悲鳴を上げて前に吹っ飛ぶ。
肩に下げたバッグがすぽーんと飛んだ。

「な、なにするんでs……あ、メイプルさん」

どうしたんですかー、と平然とあいさつする。

220オグマ:2010/08/05(木) 21:05:21 ID:nWKoaA8o0
「………騒がしいなァ」
『こういう場合は触れずに居るのが適切かと思われますが』

 ターミナルの待合所、缶コーヒー片手に座り込む男が一人。
 外見人の人外と、外見半獣の人外のやり取りを眺めながら。
 …その手に持った黒いノートパソコンからも声が聞こえる。

『……何も、追加武装を自分で受け取りにくる必要は』
「いいじゃねえかー、気になるんは気になるんだからさァ」

221メイプル・ビターキャラメル:2010/08/05(木) 21:05:33 ID:HnkBBDEo0
>>219
「うるせぇええええ!
 お前の顔をヒザに設置してクルクル回してやろうか!!
 あるいは今すぐ上半身引きちぎって警官の肩に乗せてやる!!」

 凄い剣幕でフェンリルへと迫る。

「……くっそ、僕にだけ何も言わずに行っちまうつもりだったのかよ、テメェ」

222フェンリル:2010/08/05(木) 21:08:58 ID:ZOM.z7ps0
>>220
亜人の少年少女が言い争うのも異能都市的には日常茶飯事なのだろう。多分。
ところで、さっき吹っ飛んだ肩から提げてたでっかいバッグ、そちらに飛んで行ってますよ^^

>>221
「窓より大きな顔は嫌です!」

ぐぐぐ、と負けじと応戦、

「……あー、いや、たまたま遭遇できなかったからっていうか……
 いや、うん、言うつもりでしたよ? はい、ええ」

したが、目を逸らした。

223メイプル・ビターキャラメル:2010/08/05(木) 21:13:14 ID:HnkBBDEo0
>>220
「……なに見てんだテメェ。
 見せもんじゃねぇぞコラ!
 そしてさっき僕が蹴ったバッグがそっち向かってるのですが大丈夫なのでしょうか!(英文の訳風)」

>>221
「安心しろ、全力で見ないふりしてやる」

 そう言いつつガッと胸倉を掴み、

「目を逸らすなぁぁああああああああ!!」

 シェイク。

「ああもういい! どこにでも行きやがれ! 二度とそのツラ見せんな!!」

224オグマ:2010/08/05(木) 21:14:20 ID:nWKoaA8o0
>>222>>223
『警告、飛翔体1、急速接近中 回避してください』
「……あ?…あー――…?」

 …若干寝ぼけていたらしい、何が飛んできたのか一瞬理解が遅れた。

「   ま゙ 」


 ボフスッ

225フェンリル:2010/08/05(木) 21:17:35 ID:ZOM.z7ps0
>>223
「ぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁ」

がっくんがっくん。脳味噌が揺れる視界が揺れる。

「……はい。もう、『フェンリル』の顔は見せません、よ。
 本当の名前見つけて、持って帰ってきますから」

待っててくれたらうれしいです。
と、目を若干ぐるぐるさせながら、微笑み掛けた。

>>224
内容物:大量の保存食糧、などなど。

「あー……缶詰めとか入ってたのにぃ」

それ大丈夫なんですか?

226メイプル・ビターキャラメル:2010/08/05(木) 21:18:54 ID:HnkBBDEo0
>>224
「……おい、四足歩行機械が潰れたぞ。
 何が入ってたんだよあのバッグ……」

 しばらく唖然と眺めていたが、ハッと気付いた顔になり、

「っておい、大丈夫か?」

>>225
「ぐっ……減らず口を……」

 手を止め、今度は自分の鼻先まで相手の顔を持ってくる。

「帰って、くるんだな?」

227オグマ:2010/08/05(木) 21:26:15 ID:nWKoaA8o0
「…………」
『…ダメージ軽微、問題ありません』

「……このバッグは没収でいいよな?」
『問題ないでしょう、遺棄物とみなします』

…バッグを回収して立ち去った。

228フェンリル:2010/08/05(木) 21:29:21 ID:ZOM.z7ps0
>>226
「はい。帰ってきますよ。
 だってわたしのお家はここにありますし、」

に、と笑って、メイプルの手に自分の手を添えた。

「まだ、あなたのこと、食べてませんから!」

>>227
「ちょ、ちょちょちょちょちょ!! 色々必要なもの入ってるんですけどォオオオオオ!!!」

大慌てである。

229オグマ:2010/08/05(木) 21:35:23 ID:nWKoaA8o0
※荷物はスタッフが後で返却いたしました

230メイプル・ビターキャラメル:2010/08/05(木) 21:35:43 ID:HnkBBDEo0
>>227
「おいアイツなんかパクってったぞ、大丈夫か」

>>228
「なら、いい。
 俺も腹空かせて待ってるから」

 ふっ、と安心したように微笑み、掴んでいた手をゆっくりと離す。

「だから、めいいっぱい太ってこい。
 途中で病気になったりして痩せたりすんじゃねーぞ。
 あと変な奴にも気をつけろ。もう捕まったりすんな。
 それと、えーと、えーと……」

 他に何か言うことは無いかと必死に言葉を探す。

「その、えーと……その、」

 まるで、「いってらっしゃい」の一言を言うのを、引き伸ばすように。

231フェンリル:2010/08/05(木) 21:38:06 ID:ZOM.z7ps0
>>229
やったねリルちゃん!

>>230
「はい。太るのは嫌なのでお断りします。痩せませんし捕まりません。
 それと?」

首を傾げて、見上げる。

232メイプル・ビターキャラメル:2010/08/05(木) 21:42:04 ID:HnkBBDEo0
>>231
「ええと、その……」

 踏ん切りがつかない自分がもどかしい。
 ともかく、何か言わなきゃ、またどこかに行ってしまう気がして、

「……ッ」

――バチンッ

 そんなことをチマチマ考えてる自分が恥ずかしくて、メイプルを自分を自分で殴る。
 そして、

「いや、なんでも無いわ。
 行って来い、フェンリル」

 最後に、彼女を「フェンリル」と呼んだ。

233フェンリル:2010/08/05(木) 21:47:18 ID:ZOM.z7ps0
>>232
「……はい!」

一瞬だけきょとんとして、一拍置いてまた笑う。
ゆっくり大きく頷いた。

同時に響く、搭乗口へ向かうようにと指示するアナウンス。
ぴくりと耳を動かしてそれを聞いて、立ち上がって足を踏み出そうとして、

「――いってきますね、メイプル」

振りかえって手を振った。
そして彼女は歩きだす。藍色の尻尾を、ご機嫌そうに大きく振りながら。

234メイプル・ビターキャラメル:2010/08/05(木) 21:53:12 ID:HnkBBDEo0
>>233
「…………」

 軽く手を振って彼女に応え、そして背を向けて、その場を後にする。
 短い尻尾は、うな垂れたように下を向いていた。

235名も無き異能都市住民:2010/08/05(木) 21:57:48 ID:ZOM.z7ps0
――大陸行き、――号便、――――間もなく出発します――――――


きぃいいいん、と高い音が響いて。
夏の空に一筋、飛行機雲の白い線が引かれた。

かくして少女は旅立った。帰還するのは――いつのことやら。

236 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/06(金) 15:53:27 ID:9qS3TsAM0
 繁華街。
 灰色の髪をした男が、白衣を風に靡かせ歩いている。

「君が電話して来るなんて珍しいな、十無(トナシ)」
『科長、頼むから苗字か名前で呼んでください』

 男は携帯電話を持っていて、どうやら誰かと話しているようだ。

「別に良いだろう。長いんだ君の名前は。それで? 何の用だね」
『あー、用って言うかなんて言うか……
 科長の研究資料、ちょっとお借りしましたよ――っつー報告なんですけど』
「事後承諾も甚だしいな」
『あっはは、本当に申し訳ないです』

 『十無』と呼ばれた男は、謝罪の欠片もなく笑った。


「……まあ、それについては不問としよう。私もよくやった事だ。
 で、何の資料を借りたって?」

『“人工生命”関連の資料を』

「…………」
 『十無』の言葉を聞き、男は歩みを止めた。
 少し間を置いて、男は再び口を開く。
「……十無、私が帰る迄に覚悟をしておけ」
『え、ちょっ……ま、待って下さいよ科ty――』

 ――ぷつっ。
 男は通話終了のキーを押し、そしてそのまま携帯の電源を切った。


「……様子見、という訳には行きそうに無いな」
 嘆息気味に呟いて、男は再び歩き出した。

237東西南北 良方:2010/08/06(金) 16:34:48 ID:7gFzKdaU0
>>236
繁華街の路地裏から全身傷だらけのアロハ男が出てくる。
サングラスはヒビが入り、愛用のアロハは裂けている。
そして、目を引くは頬の刻印、それは見たこともない『13』の数字となっていた。

「ッ、ハァッ……!」

息を切らし、ふらふらと歩く良方。
そのまま前に進めば男にぶつかるだろうか。

238灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/06(金) 16:45:37 ID:9qS3TsAM0
>>237
「……っと」
 こちらは考え事をしていたらしく、良方にぶつかる。
「全く、気を付けて歩いてくr――」
 と、顔を上げ。

「――おい、何があった」
 眉を顰め、『13』の刻印を見る。

239東西南北 良方:2010/08/06(金) 16:49:36 ID:7gFzKdaU0
>>238
「……、テメェ、……ッ、か……」

ぶつかった相手を焦点の合わない目で見つめる。
『13』の刻印は、何かを押さえつけているかのようにギシギシと皮膚を裂いて蠢いている。

「……、同世代のヤツらが、俺を狩る為に使われてやがった……ッ!」

その声は、普段の飄々としたものとは違い、憎しみや悲しみなど負の感情が入り交じったものだった。

240灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/06(金) 16:53:40 ID:9qS3TsAM0
>>239
「……ナンバーズ、か」
 忌々しげに呟き、舌打ち。

「兎も角、一旦距離を置いた方が良いな――」
 言うと、灰堂は良方の肩に手を置き。
「――《瞬間移動》」
 辺りの風景が歪み、捻れる。
 気色悪い景色に包まれた――
 ――と思った次の瞬間には、二人は繁華街から少し離れた公園にいた。

241東西南北 良方:2010/08/06(金) 16:56:20 ID:7gFzKdaU0
>>240
「……」

無言ではあるが同意の頷き。

「っ……」

瞬間移動の影響で一瞬目眩がするが踏みとどまる。

「……一応、礼は……言っとく」

傷は全身にあるが徐々にふさがってきているようだ。
頬の刻印を覗いて。

242灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/06(金) 17:02:30 ID:9qS3TsAM0
>>241
「礼はいい。今は休め」
 いつになく真面目な声で、灰堂は言う。
 これこそがこの男の本質なのか、それとも――。

「……うーむ」
 どこからかコーヒーの缶を取り出すと、ベンチに腰掛ける。
 自販機から音がしたけど盗んでないよ拝借しただけだよ。
「どうも、本格的に面倒な事になっているようだな」
 コーヒーを一口飲むと、嘆息交じりにそう言った。

243東西南北 良方:2010/08/06(金) 17:04:03 ID:7gFzKdaU0
>>242
「……」

無言で答えるとベンチにドサッ、と座り込む。
その表情は憔悴しているようだった。

「……、ああ」

言葉少なに答えるが、話す気があるようだ。

244灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/06(金) 17:09:27 ID:9qS3TsAM0
>>243
「――ナンバーズ」
 ぽつり、と呟く。
「君に会ってから少し調べてみたんだが……非道いもんだな。
 あんな物を考え出すような連中と過ごしていたと思うと寒気がする」
 苦虫を噛み潰すような表情をして、灰堂は言う。

「率直に聞こう。君は“彼ら”をどうするつもりだ?」
 凄まじい速度で空になった缶をゴミ箱へ転移させると、灰堂は訊いた。

245東西南北 良方:2010/08/06(金) 17:12:43 ID:7gFzKdaU0
>>244
「知ったか……」

驚きの表情はない。
この男の所属と立場からすれば知れない情報ではないのを知っているからだ。

「……、アイツらを殺したくないから逃げたのによ」

ポツリ、と言葉が漏れる。

「アイツらは俺を殺しに来やがった。
俺に勝てないのなんて分かってるのに、殺されるために、殺しに来やがった……」

その表情は、苦痛。

「……殺さずに、済ませてぇ……」

その声は、公園に静かに響き渡った。

246灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/06(金) 17:17:37 ID:9qS3TsAM0
>>245
「…………」
 良方の言葉を聞いて、灰堂は黙り込む。

 数秒か、或いは数分か。もしかしたら数時間かもしれない。
 その位の間を置いて、“機関”の男は口を開いた。

「……恐らく、だがね。彼らは機関の連中によって洗脳されている筈だ。
 もし、その洗脳手段を特定し、その上でそれに対抗するような手段を見つける事が出来れば――」
 立ち上がって、数歩歩き、そして良方の方を振り向く。
「――“彼ら”を殺さず、済ませる事が可能だ」
 いつものような歪んだ笑みを浮かべ、灰堂は言い放った。

247東西南北 良方:2010/08/06(金) 17:22:22 ID:7gFzKdaU0
>>246
灰堂の話を黙って聞く。

「……なるほど……、くくっ」

表情に少し精気がもどる。
絶望から少しではあるが希望が見えた、そんな表情だ。

「また――、研究所殴りこんでくっか」

呟く声はもう、いつもの飄々としたものと成っていた。

248灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/06(金) 17:28:56 ID:9qS3TsAM0
>>247
「くくく、それは素晴らしいアイディアだ。
 だが、余り無理はしないように」

「“第三研究科(ウチ)”の連中にも色々と調べさせよう。
 私の部下達は、皆有能だからね――無論、私も」
 誇らしげに、そう言って灰堂は笑う。

「場合によっては、私の友人にも協力を募って――」
 言いかけて、灰堂の表情から笑みが消える。
「――あぁ、済まない。こちらにも色々面倒事があるんだった」
 面倒だな、と呟き苦笑する。

249東西南北 良方:2010/08/06(金) 17:33:48 ID:7gFzKdaU0
>>248
「ハッ、無理ぐらいしねぇで止められることかよってんだ」

軽口を叩く。

「テメェも機関だろうよ……、ああ、テメェのところは“そういう”所だったか」

一瞬文句をいいそうになるも、目の前の男の所属を思い出す。

「気にすんなテメェに借りは作りたくねぇ、前にも言っただろうよ」

サングラスを顔にかけながら。

「傷がいてぇ、帰るか……」

痛みを感じ、表情がゆがむ。
そのまま、良方は公園を跡にしようとする。

250灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/06(金) 17:40:05 ID:9qS3TsAM0
>>249
「ふむ、それもそうだな」
 くく、と愉しげに。

「機関だから――なんてのは、前提にさえならない」
 したり顔で言うが、大して上手い事は言っていない。

「借り、ね……そんな事はどうでもいい、と私は考えるが――」
 立ち去る良方を見て、言葉を切る。
「――力が必要になればいつでも来ると良い。
 第三研究科は、“そういう”所だ」
 くくく、と気味の悪い笑いを残して、機関の男は虚空に消えた。

251東西南北 良方:2010/08/06(金) 17:41:55 ID:7gFzKdaU0
>>250
消えた灰堂のところを見て一言。

「……ありがとよ」

とつぶやくと、良方は家路についた。

252カノン・カペルマイスター/竜型:2010/08/07(土) 15:17:35 ID:yszSVzUM0
夏である。
「青い空。白い雲。灼熱の太陽。そして俺」
今日も日光がじりじりと照りつけ、
「反射する俺かっこいい―――――!!!」
空行く金属の竜がそれを受けて輝く。
眩しいことこの上ないが竜の下は日陰なのであった。

253アイリス/神羽荘の住人:2010/08/07(土) 20:57:38 ID:e.EaiaRE0
【神羽荘204号室】

「ねぇ、髪を切ってくれないかな?」
『畏まりました。』

メイドの指に挟まれたのはナイフ。
とても髪を切るような雰囲気では無いが…

風切り音がした後、金糸のようなアイリスの髪はカーペットの上に散らばっていた。

「ああ…随分と軽くなったよ。ありがとう。」
『もったいないお言葉です。』

言葉少なく、切った髪をまとめるメイド。
髪は刺繍にも使えそうな程明るい金髪。
だが、その髪に内包した魔力は相当な量である。
アイリスの一族の風習に、親は自らの髪を使用した装飾物が贈られる。
アイリスの場合は、“正式な”戦装束であるマントである。
そのマントは耐魔法に非常に優れているもので、並の魔法使いの魔法ならば触れるだけで消してしまうほどの力を持つ。

「結構出たね。誰かにあげようか」
『お相手はお決まりになっているのでは?』
「どうしようかな。」

これまた言葉少なく。
束ねられた金髪は四隅を宝石に彩られた箱にしまわれることとなった。

254黒金鋼&白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/08(日) 19:08:43 ID:9qS3TsAM0
「……で、結局どうすんの? その腕」
「あー……どうすっかね」

 異能都市、繁華街。
 左腕の無い大男と、銀髪の小柄な少年が並んで歩いていた。
 更には、少年の横に銀色の狼が並んでいる。

「やっぱりさ、曇に頼むのが手っ取り早いと思うんだけど」
「灰堂にぃ?」
 それだけはないわ、と肩を落とす大男。

「でも最初に義手作ったのは曇なんでしょ?」
「……いや、そうなんだけどよお。それはアレだ。不可抗力だよ」
「ところでで不可抗力って響きは若干卑猥だよね」
「もう一回ガラス管から人生やり直して来いッ」
「あいたっ」
 たしっ、と少年の頭を大男が軽く叩いた。
 少年は苦笑して、二人(と一匹)は街を歩く。

255綿鬼大御神:2010/08/08(日) 23:17:41 ID:E4Ka56rgO
「えーっと、ドコだったか……おお、あったあった」

 深夜の神社。
 神社の社から延びる一本の黒いコードを手にして、銀髪の少女は電柱によじ登る。

「夜の町もすっかり明るくなったのう。
 えれきてる……ああ、電気か。電気とは凄いものじゃ」

 ブツブツ呟きつつもコードを電柱の一部に繋ぎ合わせる。

「ここがこうなっとるから……ここか!」

――バチンッ


「ぎゃっ」

 火花が飛び散り、電柱の上から少女が吹き飛ぶ。
 かなり高い場所からアスファルトの床に頭から落ちると、
 しばらくビクビクと痙攣を起こしていた。

256黒沢小百合:2010/08/08(日) 23:18:05 ID:SSMHlh/20
【異能都市・中心部の公園】

異能都市の中心部は治安がよく、
大きな公園にはこの時間でもそれなりに人通りがある。

「ふぅ、今日も疲れましたね。」

塾帰りの少年や日課なのだろうか、ジョギングを行っている男性
若いカップルなどをぼんやりと見つめながら小百合は
近くの自販機で購入した清涼飲料水を口に含んだ。

257名も無き異能都市住民:2010/08/09(月) 00:04:05 ID:WVrfsEdY0
【公園にて】
「う〜…zzz」
【またしてもベンチの上で眠りについている少女がいる】

「すーすー…」
【相も変わらず危機管理がなっていないようであるが…少し気持ちよさそうに寝ている】

258ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 00:04:41 ID:WVrfsEdY0
//失礼、名前忘れた

259フィアナ:2010/08/09(月) 00:31:14 ID:gJtcMvY.0
>>257
「……………」
屈みながら、少女の寝顔を見つめる女。

「……迷子?」
と一人で呟き、缶ビールを一口飲む。

260ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 00:35:35 ID:WVrfsEdY0
>>259
「…」
【ベンチがベッド代わりであるかのようにとても安定した眠りをつづける少女】

「すーー、すー」
【夜中にこんなところで女の子が寝ているのはフィアナにとっては妙に思えるかもしれない】

261フィアナ:2010/08/09(月) 00:45:05 ID:gJtcMvY.0
>>260
「これは、起こさないと起きないっぽいわ……」
少女を起こそうとして、方法を考え……

「……」
結局、普通に揺り起こす事にして、少女の体を軽く揺さぶろうと手を伸ばす。

262ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 00:48:25 ID:WVrfsEdY0
>>261
【フィアナに体を触れられ、肩を揺さぶられる】
「…ん〜…」
【そうすると少女は少し瞼を動かしながら唸って】

「…ふぁ…?」
【しばらくするとゆっくりと目を開け始めた。目が覚めたようだ】

263フィアナ:2010/08/09(月) 00:54:02 ID:gJtcMvY.0
>>262
「お目覚めかしら?」
缶ビールに口をつけ、立ち上がって言う。

「駄目じゃないの、こんなところで子供が、しかもこんな時間に寝てちゃ」
と、至極真っ当なことを口走る。

264ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 00:59:05 ID:WVrfsEdY0
>>263
「あう…こんばんわなの」
【ボーっとした眼をしてゆっくりと頭を下げた】

「うー…えっと…ごはんのあとのおひるねのつもりだったのになの」
【頭をぽりぽり掻いてあたりを見回している…相当な時間寝ていたことになるが…】

265フィアナ:2010/08/09(月) 01:03:40 ID:gJtcMvY.0
>>264
「こんばんわっていうか……おはよう?どっちが正しいんだろ……?」
ちょっと考え込み

「お昼寝って……」
ふと、公園の時計で今の時間を確認した。
「タダモノじゃなさそうねぇ、色んな意味で」
微妙な表情。とても微妙な表情。

266ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 01:07:16 ID:WVrfsEdY0
>>265
「あう〜…まだくらいからこんばんわなの〜」
【相変わらずのボーっとした顔で言う】

「あう、やっぱりこんなにねちゃうなら…おうちにかえってねないとなの〜」
【包帯を全身に巻いた少女は反省する感じで顔を下に向けた】

267フィアナ:2010/08/09(月) 01:12:22 ID:gJtcMvY.0
>>266
「ん、それじゃ……こんばんは、お嬢さん」
表情を気持ち緩め、挨拶し

「そうそう、ちゃんと夜はおうちで寝ないと」
缶ビールに再び口をつける。
「まったく、私がこんな優しい美人じゃなかったら、どうなってたやら……」
等と、いけしゃあしゃあと、何のためらいも無く口に出す

268ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 01:17:55 ID:WVrfsEdY0
>>267
「あうあう〜…それでいいのなの〜」
【再びゆっくりと頭を下げる】

「うん、やさしいひとじゃなかったらあぶなかったのかもしれないの〜。
 おうちがいちばんあんしんなのかなの〜」
【発言の一部分を無視してディスは微笑んで言う】

269フィアナ:2010/08/09(月) 01:27:19 ID:gJtcMvY.0
>>268
「……それで、おうちはどこ……っていうか、場所分かるの?」
どうにも危なっかしさを覚え、尋ねる。

「……(交番なんて面倒は嫌よ……?)」
腹の中で、不親切な事を考えながら。

270ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 01:35:52 ID:WVrfsEdY0
>>269
「あう〜…えっとなの」
【少し首をかしげてからズボンのポケットに手を突っ込む】

「あうあう、だいじょぶなの。これがあったらかえれるからなの!」
【そう言ってポケットから鍵…らしきものを取り出して見せた】

271フィアナ:2010/08/09(月) 01:44:09 ID:gJtcMvY.0
>>270
「おうちの鍵かしら?」
身を少し屈め、鍵を見て

「…しっかりしてるのねぇ。私なんて、家の鍵なんか掛けないのに……」
等と訳のわからないことを供述し(ry

272ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 01:53:34 ID:WVrfsEdY0
>>271
「あうあう!そうなの!『ろざりあ』のおうちのかぎなの〜」
【ニコニコして言う】

「あう〜。かぎをかけないなの〜?
 う〜ん、そしたらあけっぱなしでたいへんになるの〜」
【何だか心配しているようである】

273フィアナ:2010/08/09(月) 01:58:20 ID:gJtcMvY.0
>>272
「……よく分からないけど……ちゃんと、おうちはあるのね?」
どうも、迷子説を捨てきれてなかったようだが、なんとか納得する。

「んー……大丈夫よ、ちゃんと家に入る前は注意するし、
 枕元にもちゃんと武器は置いてるし……」
街頭の光を受け、腰後ろに差した紫色の銃のようなものが光る。

274ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 02:01:45 ID:WVrfsEdY0
>>273
「あうあう、そうなの。すませてもらってるの〜」
【ニコニコは絶やさない】

「あう〜。そっかなの!だれかがはいってきてもだいじょぶなの〜!
 えっと…つよそうだもんねなの」
【武器を見て安堵の顔を浮かべた】

275フィアナ:2010/08/09(月) 02:11:48 ID:gJtcMvY.0
>>274
「あー…っと、自己紹介を忘れてたわねぇ。」
言って、缶ビールを一気にあおり、空にする。
「私は…フィアナよ。フィアナ・フローレンス・アドヴェント。まぁ、フィアナでいいわ」
空き缶を後ろ向きにゴミ箱に一発で投げ込みながら、名乗る。


「ちなみに……これは銃じゃなくて、杖よ」
腰に差した銃のようなものに手を這わせる。

276ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 02:18:26 ID:WVrfsEdY0
>>274
「あうあう〜。『ふぃあな』なの!わかったなの〜!」
【そう言ってほほ笑んで言うと、自分を指差して】
「『でぃす』なの!よろしくなの!」
【と、微笑んで返した】

「つえなの〜?あう〜…みえないなの」
【不思議そうな顔で見つめる】

277フィアナ:2010/08/09(月) 02:22:24 ID:gJtcMvY.0
>>276
「ええ、よろしく、『ディス』ちゃん」
頬を僅かに緩め、返す。

「見えない……わよねぇ、うん」
溜め息をつき、それを引き抜き、虚空へ向けて構える。
見た目は大雑把な銃の形だが、銃口に相当する部分には、宝石がはまっていた。

278ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 02:25:21 ID:WVrfsEdY0
>>277
「うん、なの!『ふぃあな』なの」
【少しまねするように返した】

「あう〜。なにかくっついてるなの〜…
 なにかちからがあるのかなの〜?」
【ハマった宝石を興味深々に見つめる】

279フィアナ:2010/08/09(月) 02:33:38 ID:gJtcMvY.0
>>278
「こらこら、真似しないの」
再び溜め息をつき

「あー…それね。なんか、物凄い力がある宝石らしいんだけど……気になるかしら?」
宝石の色は真紅、その中には複雑な魔法陣が透けて見える。

280ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 02:37:52 ID:WVrfsEdY0
>>279
「あうあう、ごめんなさいなの〜」
【少し笑いながら謝った】

「あう〜…なんだかきになるの…
 よくわからないのがいっぱいみえるなの」
【宝石の中を見て不思議そうに首をかしげた】

281フィアナ:2010/08/09(月) 02:49:05 ID:gJtcMvY.0
>>280
「いや、怒ってないけどね……」
謝られた事に、軽く驚く。

「ちなみに……私、さっきこれは杖だって言ったわよね?」
宝石を興味深げに覗きこむ少女に向け、語りかける。
「魔力のある宝石のついた杖をつかう人は、いったい何をしてる人でしょーか?」
と、謎掛けした。

282ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 02:52:07 ID:WVrfsEdY0
>>281
「あう〜。それならよかったの〜」
【少し緊張感を解く】

「あう〜…ほーせきのつえ…」
【しばらく考えて…口を開く】

「まほーつかえるひとなの?」
【首をかしげながら言う】

283フィアナ:2010/08/09(月) 03:01:13 ID:gJtcMvY.0
>>282
「えぇ……正解。魔法を使えるわよ」
目を瞑りながら杖をくるくると、拳銃を回すかのように回転させ

「……っていうか、貴方も使えるんじゃないの?多分だけど」
ぴたり、と回転を止め、上に『銃口』を向けて構える。

284ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 03:04:37 ID:WVrfsEdY0
>>283
「あう〜せいかいなの〜」
【ちょっと嬉しそうにするディス】

「あう〜…まほう…」
【そう言うと体に巻かれていた包帯が一部ほどけて蛇のようにうごめき始める】

「これはまほー…なのかなの?」
【首をかしげながらうごめく包帯を見つめる】

285フィアナ:2010/08/09(月) 03:11:07 ID:gJtcMvY.0
>>284
「……魔法使いじゃなけりゃ、マジシャン?いや、それって同じ意味じゃ……いや、そもそも同じものが元に……」
と、聞こえるか聞こえないかぐらいの声でブツブツと呟き

「え?……へぇ、魔法…なのかしら?面白いわ……」
よく観察するように、見つめる。

286ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 03:13:16 ID:WVrfsEdY0
>>285
【少しぶつぶつ声を気にする顔をするが】
「あう〜…よくわからないの…
 おもっただけでうごかせるんだけどなの」
【首をかしげて行った】

287フィアナ:2010/08/09(月) 03:20:10 ID:gJtcMvY.0
>>286
「ふむ……何かエロいわねぇ……」
少女の目の前で、不適切な言葉を発し。

「どれ……見せてもらったことだし、私の力もちょっとだけ見せちゃいましょうか」
そう言って、『銃口』を、3mほど先の地面に向ける。
『銃口』の宝石に、街灯の光や、民家から漏れ出した光が粒となって集まり、蛍の群れのようにも見えるだろう。

288ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 03:30:54 ID:WVrfsEdY0
>>287
「あう〜…なにかなの?それってなの」
【言葉の意味が分からなかったらしい。子供ですから】

「あう〜?なんだろなの…むしさんかなの〜?」
【不思議そうにあたりを見回し始める】
「きれーなの〜」
【だか少しうっとりしているようだ】

289フィアナ:2010/08/09(月) 03:39:47 ID:gJtcMvY.0
>>288
「あー……いや、まぁ……」
と、取り繕おうとしたが、集まってきた光の粒に気を取られているのを見て、やめた。

「……虫じゃないわよぅ」
と小さく抗議し、意識を軽く集中させる。
集まってきた光が『銃口』の向いている先の地面に向けて動き出し、収束し始める。

そして、収束した光が翼長2mほどの、翼を広げた鳥の形を成した。
この光の彫像は、10秒ほどで消え去るだろう。

290ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 03:42:36 ID:WVrfsEdY0
>>289
「あうあう〜。とりさんができたの!
 すごいの!きれーなの〜!」
【集まった光の彫像を見てディスはとても楽しそうに手を振った】

「そっかなの〜…これがまほーなんだなの〜!」
【満面の笑みで頷いた】

291フィアナ:2010/08/09(月) 03:51:55 ID:gJtcMvY.0
>>290
「喜んでいただけたかしら?」
まんざらでもなさそうな様子で、表情を僅かに、僅かに緩め

「魔法って言っても色々よ。……本当は、攻撃のほうが得意なんだけどねぇ……」
なにやら物騒な事を言いながら、杖を一回転させて、腰の後ろにしまった。

292ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/09(月) 03:55:35 ID:WVrfsEdY0
>>291
「うん!とってもたのしかったの!
 ありがとねなの!」
【笑顔のまま何度もうなずいた】

「あう〜…こうげきにつかうの〜。
 いろんなまほー、きになるなの!」
【そこまで言うと…時計をふと見たディス】

「あうあう〜!おそくなっちゃったなの!はやくかえらないといけないの!」
【慌てた様子で立ち上がった】

「えっと、またまほーみせてほしいなの〜!じゃあねなの〜!」
【笑顔で手を振りながらせわしなく公園を去って行った】
//寝るー

293フィアナ:2010/08/09(月) 04:18:03 ID:gJtcMvY.0
>>292
「あらら……引き留めちゃったかぁ……」
時計を見て、表情を一瞬曇らせる。

「ええ、それじゃ……また会いましょう」
と、彼女の姿がひらひらと手を振り、見送った。


「さて、と……私も帰ろ。明日はバイトもないし……死ぬほど眠れるわ」
言って、彼女もゆっくりと歩き出し、家路についた。


//私も。おやすみー

294黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/09(月) 19:23:22 ID:9qS3TsAM0
 イデアの箱庭、森林フィールド。
 一人の男が、森の中をうろついていた。

「…………」
 何か修練をするわけでもなく、誰かと闘っているわけでもない。
 ただ暇だったから入ってみた――そんな様子で。

 左腕の無いその男が、ふと立ち止まり近くの樹を蹴り飛ばす。
 木々がざわめき、木の葉が宙に舞った。

「……どうみても八つ当たり、だよなあ」
 その様子を見て、男は溜息を吐いた。

295東西南北 良方:2010/08/09(月) 20:15:46 ID:7gFzKdaU0
>>294
森の奥からアロハの男が現れる。
髪型を変えたのか金髪のモヒカンで、どこぞの世紀末救世主伝説のようだ。

「ありゃ、鋼じゃん」

右手にはノコギリ状の刃を持つ刀を持っており修練中だったことがわかる。

「……、左腕、どうしたんだ?」

左腕を見て聞く。

296黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/09(月) 20:19:58 ID:9qS3TsAM0
>>295
「うーっす……って、随分と世紀末なヘアスタイルだなおい」
 斬新な髪型に驚愕しつつ、片手を挙げて挨拶する。

「あー、これ? ……いや、俺もよく解んねーんだけど。
 気がついたら妙な三人組にフルボッコにされた挙句持ってかれてたわ」
 あっはは、と笑う。
 別に真理に持ってかれたとかそういう訳ではない。

297東西南北 良方:2010/08/09(月) 20:22:54 ID:7gFzKdaU0
>>296
「よー、今回はワイルドに決めてみた」

モヒカンをビシッ、と直しながら言う。
どうやら結構気に入っているようだ。

「3対1か……、強かったのか?俺はてっきり人体練成でも)ry」

何かを口走っている。

298黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/09(月) 20:27:08 ID:9qS3TsAM0
>>297
「ワイルド(笑)……あ、水も食料も持ってねーからな?」
 \ヒャッハー!/

「強い、っつーかあれだ。連携が完璧すぎる」
 ありゃ勝てねえ、と首を振って、続ける。
「超能力者と、魔術師と、爆弾魔っつー三人組だったんだがよ。
 まず超能力者が動きを止めて、魔術師が体組織を凍らせて脆くする。
 ――で、脆くなった所を爆弾魔がドカンだ」
 Tシャツの袖で隠れてはいるが、その下はえげつない事になっているだろう。

299東西南北 良方:2010/08/09(月) 20:30:22 ID:7gFzKdaU0
>>298
「ヒャッハー!!とか言うためにこの髪型にしたわけじゃねーし!ちょっと心機一転したついでにイメチェンだし」

と答える。
どうやらこの男、何か大きなことがあると髪型を変える様だ。

「連携、ねぇ……、うわいやなことおもいだした」

この前ナンバーズに襲撃されたことを思い出し、顔を歪める。

「あれじゃね、灰堂なら直せんじゃね?俺は絶対お断りだけどな」

300黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/09(月) 20:36:38 ID:9qS3TsAM0
>>299
「でも見た目完全にヒャッハーだろ……
 つーかお前アレだな、髪型を変える能力でもあるんだな」
 ※髪型を変えるのは美容師及び理容師の能力です。

「なんだ、また機関関係か? 面倒な人生送ってんなぁ……」
 俺だったら耐えられん、と手を振る。
「灰堂にだぁ?」
 うーん、と腕を組む。片腕だけど。
「……あいつ、今なんか企んでるっぽいんだわ。
 んな疑わしいタイミングで頼み事なんざしてみろ、知らぬ間に加担させられるぞ」

301東西南北 良方:2010/08/09(月) 20:40:09 ID:7gFzKdaU0
>>300
「いや、いつも行ってる床屋行ってお任せって言うとたいていこうされるぞ」

どんな床屋だそれは。

「まー、ね。でも最近ちょいと展望見えたんでな、作戦考えつつ修行中ってところだ」

はは、と笑い、サングラスの奥の目を細める。

「あ、うんわかる。アイツに関わると知らないうちに利用されそうな気がするわ」

だから苦手なんだよなぁ、と一言。

302黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/09(月) 20:46:30 ID:9qS3TsAM0
>>301
「なにその床屋こわい」
 絶対行かねーとかそんな事を呟いた。

「はーん……修行中か。うむ、向上心が在るのは良いな」
 笑みを浮かべ、何回か頷く。

「そうそう、だから信用ならねーんだよな――」
 と笑って、思い出したように言う。
「……あ、俺の義手だって実験台だったんだぜ?
 なんだったかな……『場合によっては細胞が壊死する』とか言ってたか」
 灰堂さんマジ物騒っす。

303東西南北 良方:2010/08/09(月) 20:49:17 ID:7gFzKdaU0
>>302
「安いし、おっちゃん気さくだし、髪型センスいいし、最高なんだけどなぁ」

ごく一部の層に大人気!

「コレでも案外修行とかするタイプだしな」

照れたように笑う。

「うへ、ヤベーわ。これだから研究者はよぉ……」

研究者苦手がぶり返している。

304黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/09(月) 20:55:58 ID:9qS3TsAM0
>>303
「……センス良――え?」
 えっ 的なニュアンスで。

「勤勉だな、俺とは大違いだ」
 あっはっは、と笑う黒金――もとい怠惰な人。
 それだから強くなれないんだとか言うと抉れます。

「ヒント:俺も元研究者(の雑用)」
 ふへへー、とか言いながらEXILE的に回りだす。
 意味不明とか言うLvじゃなかった。


「……あ、そろそろ21時か」
 ぴた、と動きを止めて、黒金は言った。
「悪ぃ、警備員なりに巡回(パトロール)とかやってくるわ。
 そんじゃ、また縁が合ったら――あ、そん時はバトろうぜwwww」
 なんて笑いながら、黒金は光の粒子となって“消え(ログアウトし)”た。

305東西南北 良方:2010/08/09(月) 20:59:04 ID:7gFzKdaU0
>>304
「えっ」

なにそれこわい。

「気分が乗った時しかやんねーけどな」

だはは、と笑う。

「……きぇー!」

なぜか奇声、こっちも意味不明である。

「おう、じゃな。また今度」

手を軽く振り黒金を見送る。



「……さてと、修行再開と行きますか」

刀に焔をまとわせ、森の奥へと消えていった。

306神羽朱華:2010/08/09(月) 23:34:57 ID:QYyPcDfoO
リグヌビル屋上。
昇ってくる空気は生温い、が高いところに吹く風はなんとなく冷たい気がする。
まだまだ幼かった彼女は酒も煙草も嗜めなかったので、ファンタグレープを嗜んで夏の夜を過ごす。

「……あれ? あれが夏の大三角形だっけ?」

摩天楼の光に押されてやや弱くなった星の光を、どうにか読み取ろうと悪戦苦闘。

307銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/09(月) 23:45:10 ID:VqV2vGds0
>>306
「あれが織姫であっちが彦星だな」

いつの間にか、彼女は桟に腰掛けていた。
お気に入りの場所なのか、陣取り、コーヒーを飲む場所はいつもと変わらない。
足元に下駄を脱ぎ散らかし、素足をふらふらと揺らしながら右の人差し指で空を指す。

「んで、あれがデネブ。白鳥座の星だっけか」

空を見上げるその顔は、幼かった。

夏の夜は常に浴衣で、服装に合わせて銀髪を一つに結って背に垂らす。
袖を捲くり二の腕まで晒した彼女は、視線を下ろして朱華さんを見た。

「それ美味いか?シュワシュワ凄くねえ?」

308ヴラド:2010/08/09(月) 23:48:33 ID:BXgiA4u60
異能都市の上空
サーチライトが夜に浮かぶ雲を照らす中
空の海を泳ぐかの様に飛び回る鎧姿の人影

「今日も、星空が綺麗ですね。……星の名前なんて、全然分からないんですけど」
クルクルと、宙を舞いながらポツリとつぶやく

309神羽朱華:2010/08/09(月) 23:50:38 ID:QYyPcDfoO
>>307
「ぅわっ!?」

「いつの間にか」に滅法弱い彼女はびっくりしてファンタの缶を落としかけて――間一髪でキャッチ。
ほっと溜め息を吐いたあと、ぎろんと女を睨み付けた。

「しゅわしゅわがいいのよ!」

夏に飲む炭酸飲料は子どもにとって贅沢のひとつ。
幼さを露呈するようにぷんすかしていた。

310神羽朱華:2010/08/09(月) 23:56:55 ID:QYyPcDfoO
>>308
「……なんだあれ」

この都市なら飛行物体なんて珍しくもなんともないんだろうけども。
鎧が飛んでいるのなんてはじめて見たから、目を丸くしてしまう。

311銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/10(火) 00:01:16 ID:VqV2vGds0
>>308
「………………ありゃ人か?」

別段、不思議な光景じゃない。
自身も飛べるし、自身が創ったヒューマノイドも空を飛ぶ。

人差し指を下ろし、軽く頬を掻く。

「ま、いきなり襲って来るんじゃねーなら」

関係ねーな、と彼女は思い、視線を外した。

>>309
「シュワシュワって体に悪いらしいぞ。段々歯が溶けるらしいし。
ってかそれにどんだけ砂糖入ってるか知ってるか?」

彼女はてきとうを言って桟から降り、下駄を履くと朱華さんに向かって歩き始めた。
カラ、コロ。
のんびりとした歩調を強調するように、木製の音が響く。

微笑んでいた。
緩い、引っ張ると簡単に伸びそうな笑みを浮かべて彼女は歩く。

312ヴラド:2010/08/10(火) 00:08:09 ID:BXgiA4u60
>>310 >>311
そのままぷかぷかと空を漂いながらリグヌビルの方へと近寄って行く

やがて、鎧の人影は屋上に人がいる事に気づいた
「……おや、屋上にも人がいたんですか」
上下逆さまになりながら二人を見渡す

「……始めまして、私はヴラドと申します。今回はとある企業からの遣いでこの会社に挨拶にきました」
そのまま手を腹にやり、二人に向かって逆さまのお辞儀をする

313神羽朱華:2010/08/10(火) 00:11:47 ID:QYyPcDfoO
>>311
「え、そうなの!?」

ちょっと心配になったり。

「……な、何よぅ」

女の浮かべる微笑みの意味がいまいちよくわからない。
訝しげに眉を寄せて、ゆれる銀髪を見ていた。

>>312
「お、おー……」

天地が逆転している男を見て、感嘆とも呆けともとれる声を洩らす。

「し、社長はこいつっ」

難しい話は自分にはできんだろうて。
慌てて、隣の銀髪の女を指差した。

314銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/10(火) 00:24:54 ID:VqV2vGds0
>>312
「この時期でこの時間なら、ここのが丁度いいんだよ。クーラーはあんまし好きになんねーから」

その反転した礼に動じず、彼女は応えた。
腕を組み、ヴラドさんの頭から靴までを見上げた。

「リグヌ社代表、雨崎ふーこだ」

凜、とした声で告げる。

自分が代表だ、と。
『会社/ここ』と話がしたいなら、自分に通せ、と。

彼女はやや挑発的な笑みを浮かべて尋ねた。

「どこの誰だよ?」

>>313
「ついでに血行も悪くなるしな。毎日飲んでりゃ数年後には生活習慣病者の仲間入りすんぞ」

からからと笑う。

「なあ、ちょっとお前の人生左右するかもしんねーけど、聞いてもいいか?」

315ヴラド:2010/08/10(火) 00:34:14 ID:BXgiA4u60
>>313
「おや、浮かんでいる人間は珍しいですか?」
重力をあざ笑うかの様に空に浮遊していたその人物は、そのままゆっくりと屋上に着地する

「これはご親切にどうも……お嬢さん」
指さされた方をみて、それから朱華の方を向いて感謝の言葉を述べた

>>314
「おや、社長さんでしたか。これはとんだご無礼を」
屋上に足をつけ、ふーこの元へと歩み寄る

「それではこのような無粋な鎧は失礼ですね」
そう言うと両手を胸の前でクロスさせる
「……オーバー」
そのつぶやきに反応するかのように、鎧が強烈な光に包まれる


「……改めまして自己紹介させていただきましょう」
やがて、光が薄れて中の人影がはっきりしてくる
「FFF営業課課長の、ヴラドと申します」
その姿は先ほどまでの鎧姿ではなく、スーツに身を包んだサラリーマン風の西洋人だった

316神羽朱華:2010/08/10(火) 00:38:45 ID:QYyPcDfoO
>>314
「ま、マジで……?」

これからは週一に頻度減らそう、とか真剣に考えた。

「人生を左右、って……え?
 な、何よ」

穏やかだった空気からそんな話題が飛び出すとは。
目をぱちくりさせながら、聞く態勢。

>>315
「鎧のまま飛んでる人は初めて見たわ」

重くないのだろうか。重力操作?
まあ考えたところでわからないだろう。
彼女はふーことスーツ姿に変化したヴラドを交互に見比べて、難しそうな話が始まるのかなあ。と溜め息をひとつ。

317銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/10(火) 00:54:14 ID:VqV2vGds0
>>315
「無礼かどうかは気にしねーよ」

一言、
呟くように言う、彼女の緑色の瞳はヴラドさんを見つめていた。

腕を組み、やはり挑発的な笑みを浮かべる。
営業課課長のブラド、
相手の肩書きと名前を口の中で転がし、笑った。

「ん。覚えた。ところで――――」

言葉を繋げる。

「何の用で来たんだよ。ただ挨拶に来たってわけじゃねーだろ?」

>>316
「マジだよ、大マジ。だから私はコーヒー飲んでんだ」

次は忍び笑いを零す。
いつまで嘘を貫けるかな、と心が震えていた。

「突拍子ねーけど、」

一呼吸。
大きく息を吸い、深く吐く。
少し緊張してんのか、とここで自覚し、けれど、表情にはおくびも出さずに続けた。

「私の娘にならねーか?」

318ヴラド:2010/08/10(火) 01:00:47 ID:BXgiA4u60
>>316
「ああ、この鎧ですか。ご心配には及びません。この鎧は我が社の新技術『カーボンブロック』によって作られた極めて軽量の……」
何やら長ったらしい説明が始まった

「……更にこの鎧は中に温度調節を始めとした様様な……」
内容は何時の間にか鎧の機能にまで言及している
「……つまり、この鎧をつければあなたも直ぐに安全な生活を手に入れられるというわけです」
そう言って何処かからB4サイズの冊子を取り出した
「我が社のカタログです。よろしかったらどうぞ」
営業スマイルを浮かべて朱華に差し出す

>>317
「いえ、これも営業マンとしての癖のようなものですので」
柔和な微笑みを浮かべたまま、穏やかな視線で見つめ返す

「ええ、勿論ただ挨拶にわけではございません」
そう言うと微笑みを交渉用の不敵な笑みに切り替える
「今回は、あなた様の企業と技術提携を結ばせていただきたく思い、今日ここまでやってまいりました」

319神羽朱華:2010/08/10(火) 01:04:17 ID:QYyPcDfoO
>>317
「で、でも! コーヒーにはカフェインが」

あってだね、と半ば必死に反論しようとする唇が、強張った。
今、目の前の女が何を言ったのか、よく理解できない。

「………………それって、どういう」

どれだけ噛んで磨り潰しても、味がしない言葉だった。

>>318
「えー……あー、んー」

メカ系統に詳しいわけでもない彼女は、ヴラドの説明の九割は理解できていなかった。
説明を右から左へ流しながら、ぎこちなくカタログを受け取った。
……資源ゴミって何曜日だっけ?

320銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/10(火) 01:13:14 ID:VqV2vGds0
>>318
「技術提携、ねえ…………」

「そっちの技術がどんなもんかわかんねーとどうとも言えねーな。説明してくれ」

>>319
「眠気覚ましに効果的、と。徹夜する時にゃ聞くんだよこれ」

まだ半分ほど中身が残った缶を揺らしながら笑う。
おーおー、やっぱ動揺してんな、と他人事を眺める視線の感想を抱いた。

「ちょっと〝ケジメ〟つけたくてな。その形としてお前を娘に欲しい、ってことだよ」

321ヴラド:2010/08/10(火) 01:24:50 ID:BXgiA4u60
>>319
「販売は主にネットから二十四時間いつでも受け付けております」
ニコニコとした顔で受け取るのをみている
「オーダーメイドなので時間はかかりますが、どんな体型でも……例えば小さな体でも作ることができます」
受け取った事に満足しているらしく、朱華の様子は気にしていない様子だ

>>320
「それではご説明させていただきましょう」
そう言ってポケットから小さな機械を取り出した
「まずは我が社の説明からさせていただきましょう」
機械のスイッチを入れると、ビルの壁に映像が投射された

「我が社はこの都市から離れた国、エルメニアという国に本社をおいています」
壁には地図と、国旗と思われるシンボルが映っている
「企業の職種は……基本的に医療技術ですね。他にもいろいろやってはいますが」
極めて平易な声だが、最後の方の『いろいろ』という所は、何かしらの含みが感じられる言い方だった
「……ですが、バイオテクノロジー分野において私達はまだ不十分です。そこで、あなたの企業の先端技術が必要になってくる訳です」
壁の映像が二つのマークを映し出す
一つはヴラドが属する企業FFF
……もう一つはリグヌの社章

「……拙い説明でしたが、ご理解いただけましたか?」

322神羽朱華:2010/08/10(火) 01:27:49 ID:QYyPcDfoO
>>320
「ケジメ、って」

何さ。まで、言葉を継げなかった。
こいつが義理とはいえ母に? お母さんって呼べばいいの?
え? え? え??

絶賛混乱中。

>>321
「んー、考えとく」

小さい、にいささかかちんとしたがここはクールに。
しかしかちんとする部分が子供極まりないのであった。

323銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/10(火) 01:41:02 ID:VqV2vGds0
>>321
「………………ん、ここまではわかった。続けてくれ」

彼女は僅かに眉を顰め、カンカンカン、と下駄で床を叩きつつ促した。

>>322
「〝ケジメ〟だよ。具体的には言わねーけど、私がどれだけ本気出せるかがかかってる〝ケジメ〟。
分かりやすい形としてあった方が、多分頑張れるしな」

ま、朱華が嫌なら別にいいけどな。

結び、黙る。
朱華さんの混乱をほどく素振りを欠片も見せず、彼女は先と違った無表情を浮かべていた。

324猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/10(火) 01:43:50 ID:.cnuApvE0
【リグヌビル入り口】

【周囲に遠慮容赦なく黒い電流をスパークさせる男が居た】
【口から憤怒のあまり煙を吐き、ビル入り口のドアに向けて】

がァラッ!
【僅かに助走をつけて手加減無しのヤクザキック】

325ヴラド:2010/08/10(火) 01:51:13 ID:BXgiA4u60
>>322
「ええ、これからは自分のことは自分で守らないといけない時代ですからね」
朱華の言葉を肯定と勘違いしている
どうやら仕事の事になると、突っ走るタイプのようだ

>>323
「あなた様の企業には素晴らしい技術を持ったヒューマノイドがあると聞きました」
スイッチを押し、映像を止める
「その技術を是非とも私達は欲しいのです」
不敵な笑みは消え、相手に決断を促せるための真摯な表情になる
「……如何でしょうか? こちらとしてもそれ相応の報酬や、そちら様の企業で希望される技術は可能な限りご用意いたしますが」

326神羽朱華:2010/08/10(火) 01:53:38 ID:QYyPcDfoO
>>323
「や、嫌では、ないけど」

好きとか嫌いとか、そういう次元にこの女はいないことは薄々わかっていた。
家族、か。こいつとあたしが。家族。家族。ファミリー。

「……よく、わかんないのよ。家族になって、どうなるかが」

今の位置が朱華にとって一番心地よかった場所なのだ。
変わるかもしれないことに、すこしだけ恐怖を抱く。

>>324
「……!」

あのとき死んでたヤクザだ。どうして。
ああこいつが手術かなんかしてたんだっけ。なるほど。
理解していても、無意識の内に朱華は男に怯えていた。

>>325
ちらっとカタログを見る。
藜とどっちが硬いかな、と考えると、離れたところを飛んでいた藜は非難するような目(複眼)を朱華に向けた。気がする。

327銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/10(火) 02:24:37 ID:VqV2vGds0
side:ノイディ

>>324

ガシャアアアアアアアアアアン.................。
窓ガラスが割れ、その破片を撒き散らす。

深夜なのに、ビルの中は明かりがついていた。
昼間と変わらない、普通に明るい、だれでも歓迎いつでもどうぞ、
そんなニュアンスを感じさせるエントランス。

「あん?おいおい!こんな夜更けに私を呼ぶのは極道を全力で走る煙草臭いおっさんかあ!?」

しかし、そこには小さい少女のみしかいなかった。
ソファに寝転がり、傍らにその少女サイズの、少し派手な日本刀を立てかけた、明るい髪の派手な童女。

ガラスの破片が撒き散る音に彼女は顎をあげ、猪賀さんを見て叫んだ。

side:銀髪の

>>325
「――――あのな。言っちゃあ悪いが安っぽいぞてめえ」

カツン、と、一際高く下駄が鳴る。
組んだ腕を解き、彼女は歩き出した。
ブラドさんへ向けて。ゆっくりと、しかし穏やかでなく。
言わば、停車するギリギリの電車のような進み方。

二歩、
二歩の間合いをブルドさんとあけて、彼女は止まった。

>>326
「………………わかんねー」

結論が出ない。
たらればが出来る世界ではないから、彼女は結論を出せずに言う。

「でも、お前に任せた。私が決めることじゃねーしな。
ずるいけど、お前が好きな方を選んでくれ」

軽く頭を下げる。
これは強制をするような問題じゃない、だから、と彼女は逃げた。

328猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/10(火) 02:34:53 ID:.cnuApvE0
>>327
……!
【聞こえてきた声に反射的にハンドガンを抜き、向けるが】
【相手が子供と分かるやしばらく絶句する】

【子供相手に暴力は嫌いな性分の堂二だ】
【片側の奥歯だけを磨り潰すぐらい、ゴリゴリ音を響かせて歯軋りしてから大きくため息をつく】

俺が呼んでんのはここの社長だ。早く呼べ。
【銃をポケットにしまいこみ、現状できる限りに怒りを抑えた声を出した】

329ヴラド:2010/08/10(火) 02:35:15 ID:BXgiA4u60
>>326
「オプションで機能を付加することもできますよ」
カタログを見る朱華を眺めながら
「例えば先ほどの私のように重力場を操る事も容易にできます」

>>327
ぴくり、とその眉が動いた気がした
「これはこれは、手厳しいですね」

悠然と立ちながら、近づくふーこを見つめる
顔は笑っているが、その目は笑っていない
「安っぽい……とはどういう意味でしょうか」

330神羽朱華:2010/08/10(火) 02:39:35 ID:QYyPcDfoO
>>329
「ふーん……?」

どうだろう。藜より高性能?
と考えたら、藜はぷいっと顔を背けた。気がする。

>>327
「……うん」

この場ではとりあえず頷くしかできなかった。
考えよう。まだ時間はある。
そう考えていたら、宙に浮く藜がすこしだけ悲しそうに朱華を見た、かもしれない。

「……かえる」

ふらっと歩いて、ビル内に入り姿を消した。

//眠気マッハ……おやすみさせていただきます
//ありがとうございましたー

331銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/10(火) 02:56:48 ID:VqV2vGds0
>>328
よっこらせ、と立ち上がりゴム草履に足を通してのっそのっそと歩き出した。
寝癖がつき、跳ねた後ろ髪を左手で抑えつつ、欠伸する口を右手で隠す。

「おいおいこの人玄関壊しといて社長呼べたあ、一体如何なクレームですかあ!!」

欠伸を噛み殺し、大口を開けて叫んだ。
間を空けずに遅い来る欠伸を、再度殺す。

「用件くらい聞かせなおっさん!取り次ぐかどうかはそっからさ」

>>329
「まんまの意味だよ。安っぽい」

彼女の表情は、薄い笑みだった。
薄い、薄い、本当に薄い、何か刺激を与えれば破れそうな微笑みを浮かべて彼女は言う。

「先ず、最初の私の質問に答えてねえ。
お前んとこの『技術』を説明してくれ、つったんだ。
医療技術とは聞いたが、それは一体どういうもんだ?説明された覚えがねーんだが」

>>330
「…………おう」

少し、めちゃくちゃだったか。
心に留め、見送った。

中:おやすみなさいー
ノシ

332猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/10(火) 03:09:11 ID:.cnuApvE0
>>331
……ッチ。
【面倒くさそうにボリボリ頭を掻く】

テメェんとこのボスにヘンテコなモノ付けられた。
話しときたいコトもあってな……。
【そういって自分の心臓あたりをどんどんと二回叩く】
【やはり製作者本人に質問しないと不安というのもある】

333ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/10(火) 03:31:04 ID:VqV2vGds0
>>332
「…………」

顎に手を当て軽く俯いた姿勢を取り、目を瞑った。
五秒きっかりを思考に費やし、彼女は顔を上げる。

「いいよ連れてってやる。着いてきな!」

いいながら半回転、
袖が裾が髪が瞬間だけ宙に舞い、はら、と落ちた。

くい、くい、と人差し指で手招きし、歩き出す。

334ヴラド:2010/08/11(水) 16:32:02 ID:BXgiA4u60
>>331
「ふむ……良いでしょう」
ふーこの笑いを無表情な瞳で見つめる
「確かに、説明不足だったですかね……」
そう言うと先ほどの機械をまた取り出した

「我が社の医療技術は主に三つの分野に別れています」
スイッチを入れると先ほどと同様、壁に映像が投射される
映像にはカプセルと、顕微鏡で拡大されたらしき極小の機械の画像が映っている
「一つは製薬分野。これは薬を調合し、作り出す分野ですね
二つ目はナノケア。これはナノテクノロジーによって作られたナノマシンを、体に注入して治療をすると言う分野です」

「そして最後が……」
スイッチを押すと、鎧を付けた人間の画像に切り替わる
「メタルアウト、と私どもは呼んでいます。体と金属を融合させる技術と言えば分ってくれるでしょうか。体の損傷を有機物ではなく、無機物で補い、それを機械で管理するというのが大まかな技術概要です
そして……この分野にあなた様の企業の技術が必要なのです」
ヴラドは機械をポケットにしまう
「御社のハールシリーズ……噂は聞いていますが、何でも人間そっくりの性能を持っているとか? それ程までの演算装置は私どもでは作れません。その演算装置をこの分野に応用できれば、メタルアウトは更に一段階上に発達できるはず……と、私どもは考えた訳です」
そう言うと、再びふーこの方に向きなおる
「いかがでしょうか? まだご不明な点がございますか?」

335銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 18:05:34 ID:VqV2vGds0
>>334
「――――次に」

彼女は、ブラドさんの言葉を遮った。
『御社のハールシリーズ……噂は聞いていますg』の部分で手を上げ、口を挟む。
結んだ銀色のポニーテールを揺らし、ハリボテの笑みを貼り付けたまま、視線だけは真っ直ぐにブラドさんへ向けていた。

「私が希望する〝報酬と技術〟は可能の限り用意する、っつったよな?
可能な限りってどの程度だ。暈してんじゃねえ。医療技術以外の〝いろいろ〟まで話してもらわねーとなんとも言えねえだろうが」

336ヴラド:2010/08/11(水) 18:30:01 ID:BXgiA4u60
>>335
「…………」
話を途中で遮られた屈辱からか、眼を細めてふーこを睨む
「そうですね……ではそちらの方も話しておきますか」

「こちらの技術は医療と後二つ、航空産業と……それから軍需産業」
軍需産業の所を話す時、微かにその口調が腫れものを触るかのように慎重なものになった

「航空産業は現在、イオノクラフトを利用した空中浮遊機を開発しています。……まあ、ありていに言えばUFOを作っていると言えばわかりやすいでしょうか」

「もう一つの軍需産業は、主に携行兵器を生産しています。ハンドガンからランチャーまで、結構な種類の物を。
……まあ、他にも新兵器などを開発している噂は私の方にも入ってきてますが……あくまで噂程度の物です」

「報酬の方ですが……こちらは相談によりますが大体二億までならすぐに用意できます」

「いかがですか? ご希望の技術がございましたらこちらから話は通せますが」
口調こそ敬語を使っているが、先ほどからの行為に不快感を抱いているのか、慇懃無礼な様子がみてとれる

337猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/11(水) 19:12:47 ID:.cnuApvE0
>>333
……。
【無言のままに後ろをついていく】
【かなり間を詰めて歩いてくるため……、】

……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
【なんだか妙に威圧感があります。】

338銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 19:13:24 ID:VqV2vGds0
>>336
医療技術は、恐らく野栄が相手方の二歩、三歩、先を踏んでいる、
そして軍需産業には興味がない、
でも、航空産業。
それには興味がある。
利益よりも童心。空に馳せる心から、尋ねた。

「航空産業についてもっと詳しい説明はできるか?」

339ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 19:19:16 ID:VqV2vGds0
>>337
ぺったぺったとゴム草履が情けない音を出し、
しかし、その音の主は威圧感を気にもかけず威風堂々、
自信に満ち溢れた歩調で堂二さんの前をずけずけと歩く。

橙色の髪が何度か揺れた後、彼女が声を上げた。

「おいウルトラクレーマー、」

大仰な仕種で振り返り、歩を止める。

「百階分歩くか文明の利器に屈するかどっちがお好みだ?」

340猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/11(水) 19:27:26 ID:.cnuApvE0
>>339
【堂二はと言うと、周囲に視線を走らせていた】
【頭の中では、最悪のパターン――『☆』が取れない――場合にどうするか】
【つまりこのビルでどう暴れまわるかを考えてたわけだが、所詮暇潰し程度の妄想だ】
【唐突に止まった少女を蹴り飛ばす寸前で歩みを止め】

素直にエレベーター使うでいいじゃねェか……。
【げんなり肩を落として溜息】

341ヴラド:2010/08/11(水) 19:33:12 ID:BXgiA4u60
>>338
「航空産業……ですか?」
食いついた、と内心で仄暗い笑みを浮かべる

「私どもの作っているのは、航空にあるような飛行機ではありません」
突然、ヴラドの口調がセールスじみた朗らかな物になった
「最近まではイオノクラフトを利用した物を作っていたのですが、最近それをやめまして。現在製作中なのがOAUGDPというプラズマを利用したパネルで作った飛行体です」

「詳しい説明は省きますが、人が二人まで乗れて理論上の最高時速はマッハを軽く越えます」
あくまてカタログスペックですが、と付け足す
「どうです? ご興味いただけましたか」

342銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 20:11:49 ID:VqV2vGds0
>>340
ノイディハール:

くく、と挑発めいた笑みを口許に浮かべ、人差し指でボタンを押す。

「妥当な意見だな!」

ドアが開き、彼女は乗り込んだ。

「だが、世には選択肢が溢れてんだ。それを掲示することは悪くないだろう?」

さっさと来いよ、
そういうニュアンスを込め、彼女は顎をしゃくる。

>>341
銀髪の:

「サイズはどんなもんだ?」

ヴラドさんの質問に答えず自身の疑問をぶつけた。

343ヴラド:2010/08/11(水) 20:21:58 ID:BXgiA4u60
>>342
「最近試作品ができて見せてもらいましたが……大きさ的には直径10メートルぐらいでしたかね」
顎に手を当てて、思い出している

「二人乗りには些か大きいかもしれませんが、何分試作品なもので……その分速さは期待できると思います」

344猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/11(水) 20:26:43 ID:.cnuApvE0
>>342
やりにくい餓鬼だ……。
【大股にドアをくぐり、壁に背中を押し付けて腕を組む】
【ぼやきながらも、心なしか口の端が上がってるようにも見える】

345銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 20:35:50 ID:VqV2vGds0
>>343
「――――」


「出力を落としても構わない、って条件ならどこまで小さくできる?」

微笑みを落とした。

>>345
「やりにくいかどうかはお前の心一つだろうが。私の所為みたいに言ってんじゃねえ。
まあ、私の所為だっつうんなら甘んじて受け止めてやるが」

最上階のボタンを押し、彼女は堂二さんの隣で真似をした。
腕を組み僅かに口端を上げ、ドアを見つめる。パクリ。

「なあ、おい?」

346ヴラド:2010/08/11(水) 20:44:13 ID:BXgiA4u60
>>345
「出力……ですか? そうですね、技術者と相談してみないと詳しくはわかりませんが……
 速度を半分にすれば、大体三分の二ぐらいまでは小さく出来るんじゃないかと思います
 流石にそれ以上は技術的に難しいと思いますね」
カタログを取り出してデータを探し始めた

347銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 21:00:26 ID:VqV2vGds0
>>346
「6mと半分か。でけえな」

笑をなくし無表情となった顔が、更に色を落とす。
溜め息を一つ吐き、終わりだ、と言うように彼女は手を振った。

「私には必要ねえ。二億なんてはした金とウチの技術を交換する気もねえし。この話はナシだ。わりいな」

348ヴラド:2010/08/11(水) 21:07:11 ID:BXgiA4u60
>>347
カタログを探していた手が止まった
否定の言葉を聞き、その顔が能面のように無表情に変わる
この人物相手にこれ以上の交渉も難しいだろう、そう判断する
「……つまり、交渉は決裂と判断してよろしいですか?」
まいったな、というかのように頭に手を当てる

349銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 21:22:36 ID:VqV2vGds0
>>348
「空を飛ぶ機械としちゃあ小さい方だが、私はいらねえと思った。
まだ試作ってことだし、将来性を買うのもありだけど――――――――ウチの技術と交換するには今の段階じゃ足りねーな。私の勘定だと」

ヴラドさんから離れ、彼女は柵に腰掛けた。
まるでそこに背凭れがあるように腰を曲げ、空を仰ぐ。

「何か言っときたいことがあるなら聞いとくぞ」

350ヴラド:2010/08/11(水) 21:38:54 ID:Oq4bk.g20
>>349
「…………いえ、結構ですよ。私もこの交渉は"挨拶"がわりでいいと言われてきたので」
ふーこの言葉に否定で返すと、ため息をついて左手をブラブラと揺らす
「つまりまあ、実際は上も交渉成立は期待してなかったんでしょうね」

「……そう言えば、貴方にはまだ私のもう一つの役職を言ってませんでしたね」
整っていた金髪を右手で軽く書き上げると、不意に両腕を胸の前でクロスさせる
「さっき"までは"セールスマンでしたが、今の私は…………メタルアウト」
両手の手の甲から光が放たれる。その光は男を包み、男の体に異能の力を付加させていく

----そして、光が薄れて出てきたのは、コウモリをモチーフにした鎧を付けたヴラド
「……今の私は、邪魔者を殺す怖い"蝙蝠"だ」
その言葉と同時に、背中につけられた翼がバサッという音とともに展開された
「もう少し話をしておきますか。但し、今度は交渉ではなく命令ですが」

351猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/11(水) 22:10:10 ID:.cnuApvE0
>>345
……
【口をへの字にしてジロっと少女を睨みつけ】
〜。
【呆れる。溜息にならない程度に丸く息を吐き出し、口を真一文字に。】
【真似されてようやく、自分が笑っていたことに気づいたのだろう】

352銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 22:39:43 ID:VqV2vGds0
>>350
空に向けていた視線を下ろし、ブラドさんの羽に目を止めた。
よっこいせ、と桟から降りて立ち上がる。
帯に差していた、柄鍔鞘共に黒い日本刀に手をかけた。

「聞くだけなら聞いてやるよ」

彼女は笑う。

>>351
「お前、そんなに☆が嫌か?」

くつくつ、

聞こえるように彼女は笑い、声をかけた。

353猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/11(水) 22:48:22 ID:.cnuApvE0
>>352
……カッ。
【知ってたのか、とさっきより強く睨みつけ…ようとして、すぐに目を逸らし】
【ごまかすように鼻の頭を掻く】
ヤクザは……ハッタリの商売だ。
印象に関わるんだよ。
【苛立たしげに貧乏ゆすりを始める】

354ヴラド:2010/08/11(水) 22:51:12 ID:BXgiA4u60
>>352
「それでは単刀直入に言いましょう。リグヌの持つ全技術の開示、及び……」
指を立てて続ける
「……ハールシリーズ一体を研究サンプルとしてこちらに渡してもらう。これが命令の内容です」
広げた翼が風を受けて、外側に膨れる。本来なら多少なりとも後ろに体が引っ張られるはずだがヴラドはビクともしない

「さあ、どうですか? いえ、別に答えは聞いてないんですけどね」
両手指をパキパキと鳴らし、ふーこ反応を待つ

355銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 23:03:44 ID:VqV2vGds0
>>353
「人を揺さぶる三つの原則を知ってるか?」

くつくつ、その笑いを軽く引っ込め彼女は言葉を放る。
貧乏ゆすりも真似て、エレベーターが小さく揺れた。

>>354
浴衣の帯から、鞘ごと日本刀を抜いた。
軽く振り上げて、閃。鐺を床に打ち下ろす。

「力ずくでか?」

356猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/11(水) 23:06:31 ID:.cnuApvE0
>>355
【貧乏ゆすりまで真似られるととうとうあからさまに嫌な顔をして】
さぁな。
【貧乏ゆすりを止めて増していく階数表示を眺める】

357ヴラド:2010/08/11(水) 23:14:37 ID:BXgiA4u60
>>355
「そうですね、その方が手っ取り早い気がします」
刀を抜いたのを見て、こちらも両腕を広げる

「……先程、私は航空産業についてお話ししましたよね?」
戦闘体勢をとりながら、呟く
「お見せしましょう、これが我が社の新技術『イオノワーク』」
翼が青白く発光し、ヴラドの体が宙に浮かぶ

「……そしてこれが軍需産業分野の新兵器『アンプリファー』」
鎧の腹部に取り付けられた装置が振動し始める

と、次の瞬間ーー

ーーキィイイイイイイイイイイイイイ!!

二十万Hzの超音波が装置から放たれた
指向性を持った殺人音波がふーこに向かって飛んでいく!

358銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/11(水) 23:28:14 ID:VqV2vGds0
>>356
「教えて欲しいか?欲しいだろ?正直に―――」

ぴくん、と目が天井を向く。
天井を越え、その向こう。屋上を見た。

そして不意に立ち上がり、足を振り上げる。
幼さゆえか元来か、白磁の脚が脛から腿にかけて浴衣から覗き、外気に晒される。

束の間、

エレベータのドアを全力で蹴り、大きく箱が揺れた。
ブザーが鳴り、止まった。
エレベータが彼女の手によって止められた。

「急用だ。しばらく通行止めだってよ」

>>357
「――――――――!」

咄嗟に俯く、が、彼女は視線をヴラドさんから離さない。
床に打ち付けた黒い日本刀――その銘を『天麩羅』――の刃を抜いて見据えた。

瞳は緑。
森の中で聞く雨音のような、独特の魔力をブラドさんは感じられるだろうか。

「次は何を見せてくれるよ?」

下段に天麩羅を構える。

359猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/11(水) 23:47:06 ID:.cnuApvE0
>>358

【伝わる衝撃】
【そして伝わる――殺気】
【感覚等は弄くられていない只の人間ながらソレを感じ取るのは、喧嘩商売の勘に他ならなかった】

……行かせろ。
【僅かな音も消えたエレベーター内でぼそりと呟く】

360ヴラド:2010/08/11(水) 23:47:49 ID:BXgiA4u60
>>358
「……おかしいですね」
目の前の光景に対して困惑の声を上げる
「普通の人間なら気づく間もなく頭が破裂する筈なんですが……」
そう言って装置の音波を止める

「まさか、噂には聞いていましたが……」
ヴラドはここに来る前に聞いたある噂を思い出した
『リグヌの社長はただの人間ではない』
ーーバカバカしい、そう思って忘れていたが……
「……どうやら、本当のようだ」
面倒な事になった、とばかりに頭を振る

「それじゃ……次を見せましょうか」
そう言って身を低くしながら移動の体勢を取る
ーー同時に、シャキンという音と共に、両手に鋭利な金属爪が伸びた
「……鋼人の体術の切れ味を!」

ーー右足を前にだし、加速

ヴラドの動きの速さが、一瞬でフルスロットルまで達する

そのまま左足を前に出すと同時に、右手を振り上げる

「ーーシッ!!」
息の抜ける音を口から漏らしながら爪をふーこの喉元目掛けて振り下ろした

361銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/12(木) 00:08:41 ID:VqV2vGds0
>>359
「ダメだ」

足を下ろし、元の場所へ戻る。
むざむざと傍、堂二さんの手が一秒を待たずに触れられるその場所に、彼女は戻ってきた。

「魔術師ってえのは自分の工房に土足で踏み入れる奴を嫌う。
ヤクザで言うシマみたいなもんか?」

腹を割って話してやんぜ?

相変わらずの挑発的な笑みを浮かべ、堂二さんを見上げた。

>>360
――――っは。

息が漏れた。
耳の奥の三半規管、そこに血を感じる。

――――まさか、

笑い、飛ばし、彼女は体の力を抜く。

無駄のない、シャープな動きだった。
左足を踏み込んで軸とし、横薙ぎに天麩羅を振るう。
速度は、亜音速。
重力魔法による『肉体制御の補正』でも掛けているのか、正しく人間離れした速さ。
同時に、刃に押し付けた空気を斬撃として飛ばす〝カマイタチ〟を放った。

362猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/12(木) 00:17:18 ID:.cnuApvE0
>>361
【壁から背を離し、少女の前に回る】
【かがみこみ、額がぶつかるくらいに険しく鋭い、肉食獣の眼差しを向け】

ハナからその『シマ』に殴りこみに来てんだ。
通せ。
【低い声。猪の吼えるような震えが密閉空間を揺らす】
【威圧感は彼の頑強な骨と詰まった筋肉をさらに大きく映すレンズとなるだろう】

363ヴラド:2010/08/12(木) 00:27:27 ID:BXgiA4u60
>>361
「ちっ……!」
自分の攻撃がはずれた事、そして放たれた鎌鼬をみて、舌打ち

「頼みますよ……オートガード」
ヴラドの脳に埋め込まれた電子回路に電子の濁流が流れ込む
ビクン、と痙攣したヴラドの体は人形の様な動きで鎌鼬を最適に受け止める

「…………く、一撃でここまで鎧を消耗するとは」
受け止めた両腕には深い傷がついている

「魔術か何かを使ってるなら……こっちは最新鋭の科学をお見せしましょう」

そう言うと、右手が頭の装置に触れる

「ーーイビルペイン」
キィィーーン、という機械音が鳴り、周囲の空間に"何か"が流れ出す


ーーーー痛みという物はどこで認識するのか
無論、脳であろう。刺激を受けた脳のシナプスの流れの集まりが、我々に苦痛というものを認知させるのだ
……では、その脳を直接刺激できたらどうであろうか?
そう、例えば特殊な"電磁パルス"を使って脳の電流を操作すればーー

「……究極の痛みって、受けた事ありますか?」

"悪魔の痛み"を孕んだ電磁パルスが、ふーこの脳をかき回さんと放たれる!!

364銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/12(木) 00:47:17 ID:VqV2vGds0
>>362
少女は苦笑を洩らした。
その厳しい視線に対し物怖じもせず、彼女はあくまで笑みの体裁を保った表情のまま言う。

「バカが。お前じゃねえ。お前を入れる気がねえなら玄関でぶっ殺してるわクレーマー」

双方の袖に腕を通し、組んだ。

「殴り込みならウチの社長は大歓迎だ。真正面から殺しても文句言われねえしな。
『殴り込み』は主義主張のぶつかり合い、拳が交錯した後勝者は権利を獲得するもんだ」

>>363
「ガっ――――…………!」

びくん、という一つの脈を打つ動き。
頭から足まで駆け抜ける一穂の雷に、体が震えた。

一瞬、気が遠くへ行く。
膝から砕けて、落ちた。
銀髪が宙に舞う。
纏められながらも反発し、後頭部の一点から拡散して広がった。




「――――っでも、ッ


及ばねー……………………ッ!!」

腕の血管が切れる。
左の手の甲から血が流れ、天麩羅の柄を暁に染めた。
彼女は無理矢理に微笑みを見せ付ける。
腕の小刻みな震えを、足の震えを殺して立ち、ブルドさんを睨んだ。

「体の痛みは最悪精神論で殺せんだ。わかってんならわけねー。殺す。
今の内だ。選ばせてやるよ」

天麩羅を向ける。

「〝本気〟か〝三割〟。どっちがお好みだ?」

365猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/12(木) 00:56:08 ID:.cnuApvE0
>>364
カッ…。
【怯えないなら何を言っても暖簾に腕押しだ。喉の奥を鳴らしてどっかり座り込む】
【殴り込みがどういうものかも、経験した身だ、分かってる】

……。
【納得したのはいい。いいが……】
【堂二はあんまりにも寡黙だった。静かなエレベーターの中で石像のように口をつぐんだまま】

366ヴラド:2010/08/12(木) 01:12:13 ID:BXgiA4u60
>>364
「なっ…………馬鹿な!」
イビルペインの痛みを跳ね除けた

今までにこれを受けたものは、皆苦悶の表情を浮かべながら壊れるか、狂気の涙を流しながら崩れ落ちるかのどちらかだった

「我慢でどうこうできるものでは……」
……それ以上の言葉は失われた

ーー目の前の女性が、あの痛みの直後に、微笑みを浮かべながらこちらに刀を浮かべてきた

「……Monster……」
思わず自国の言葉でそう呟く

ーーだが、それでもヴラドの意思は揺るがない
「…………本気? 三割? 勝者の余裕のつもりですか? ……馬鹿馬鹿しい、最期にここに立っているのは私です」
内蔵インカムの電源を入れる
「……コードレッド、ファルシオン発信要請、ポイントゼロツー」
三言だけ告げると返事も待たずに電源を切る

「さあ、見せてくださいよ。貴女の本気とやらを」

367あすま:2010/08/12(木) 01:18:12 ID:BXgiA4u60
>>366
「刀を浮かべてきた」ではなくて「刀を向けてきた」の間違いです……

368銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/12(木) 01:39:12 ID:VqV2vGds0
>>365
「まあ上のが終るまで待てよ。それまでこの私が話に付き合ってやる。さあ話せ」

彼女は立ったまま見上げる。
後ろ髪が常より下がり、床に触れた。

「…………余計なこと考えんじゃねえぞ?」

>>366
白が咲く。

彼女の浴衣が白い振袖に、
纏められていた銀髪が解けて散らばり真白に、

不思議と、彼女の周りが明るかった。

光を集めて反射しているのか、
単に白色だから光をはじいているのか、

瞳は濁りを帯びつつも赤く。熱い妖気を放っていた。

しかし、ブラドさんに向けた刀は依然変わらずに真黒、
彼女は天麩羅を引き、柄を右腰に触れさせた。

「我慢するしかないんだよ。どうしても極地に辿りつきてえんなら、我慢するしかねーんだ」

体を限界まで押しとどめた、突きを繰り出す構。
見て取れる。
例えこの構が知識になくとも、その姿勢を見れば誰とて突くんだ、と簡単に分かる。

「とりあえず、」

落ちて来い、

ヴラドさんに重力をかけた。
落下。落下の力。
相手の鎧が重力場を作り出すことは、先の説明で承知済み。
ただそれが、重力場を使って地球の引力を消しているのか、浮く力を生じさせて飛んでいるのかは判断がつかない。

ゆえに、双方からのアプローチ。
ヴラドさんに掛かっている星の引力の強化、プラス、ブラドさんそのものに重力を押し付け落とす手法。
両方を使い、落とさん、と。

369猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/12(木) 01:45:48 ID:.cnuApvE0
>>368
【別に何か考えてるワケじゃない。待ってれば会わせるというのなら待てばいい】
【あんまり遅いなら、ワイヤ伝いに屋上まで登ればいいのだ】
【堂二はヤクザらしく、徹底して執念深かった】

……今何階くらいだ。
【蹴ったショックで電気的なものも停止してるのだろうか? 周囲を見回す】

370ヴラド:2010/08/12(木) 01:54:42 ID:BXgiA4u60
>>368
不意に、体を伝う感覚が変質する

重い

「これは……?」
出力の低下?
否、そんな簡単に低下するほど簡単な機構はしていない。明らかにこれは人為的な行為によるものだ

ーーだとすれば
「貴女が……これを……」

翼をもがれた蝙蝠は、ゆっくりと地に向かって墜落していく
「く……あともう少しなのに……」
呻きながら出力を上げようと操作するが、どうにもならない
地に堕ちたヴラドは、そのまま膝をついたまま動けない

「……これが貴女の本気ですか?」
顔を俯け、尋ねる

371銀髪の女性/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/12(木) 02:07:39 ID:VqV2vGds0
>>369
「丁度70と71の中間だ。ウチのエレベータは超速だからな」

電気的な物は普通に動いている。
電燈もついているし、階数表示も正常。
ただ、動いていないだけ。

「歩いていけねえ距離じゃねえ。ドアを突き破って廊下に出て階段さがしゃあすぐに屋上につくさ。私は全力で止めるがな」

>>370
「そりゃそうだろ。全力だ」

てきとうに言い、彼女は刀を向けた。

いい加減、頭が痛い。
痛みを越えた痛みは、揺れとして脳に訴えかける。
耳の調子も、本当に悪い。
感覚がウザイ。切り剥がしたくなる。

願望は願望として。
事実は事実として。

「ここでお前は殺す。いいか?」

372ヴラド:2010/08/12(木) 02:32:38 ID:Oq4bk.g20
>>371
「そう、これが貴女の全力……」
俯いたまま呟き続ける
既にその体は重力によってピクリとも動かない

ク、クハハハハハ……
「……クハハハハハ! クハハハハハはは刃ハハハハハ!!」
突然、気が触れてしまったかの様な哄笑をあげる
その表情は狂人の様に歪にゆがんでいた
「これで……全力? 温いですねぇ……温い温い温いぃ!」
嘲りの感情をそのまま声に抽出したような口調で話し始める
「そのまま質問に答えず、私に質問しなければ良かったものを! 」
何がおかしいのか、ヴラドは笑いながら屋上に吠える

ーー何処かから何かの飛来する音が聞こえてきた

「その、数秒が私に勝利をもたらす事に気づかずに! 貴女は私に質問してきた!」
体は未だに動かない……
……はずなのに
次第にプルプルと腕が、足が、顔が震え出す
まるで、この重力の支配から逃げ出すかのように、抗う
「ーー私は、"命令"をしている。質問されに来たのではない!!」

ーー飛来する音が、この屋上へと近づいてくる

「……さあ、ショータイムですよ。ファルシオン」
ーー突然、飛来する音が消えた

……その次の瞬間

ーーキィエエエエエエエエエエエエ!!
耳をつんざく大きく甲高い声が屋上全体、否、異能都市全体に響き渡る

……夜の暗闇の中、二つのスポットライトでできた双眼がフーゴを見据えて来た

373猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/12(木) 22:22:53 ID:.cnuApvE0
>>371
ある程度は待つ。
【険しい顔を頑として変えないまま座り込んでいる】
【腕を組みながらも手は手持ち無沙汰に太い指をごりごり擦り合わせて】

……そんなにいい奴か、テメェんとこのボスは。
【扉に背を向け、かといって少女を見ることもなく】

374〝白妙の凜鬼〟/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/12(木) 23:48:45 ID:VqV2vGds0
>>372
彼女の耳に、音は届かない。

頭蓋を叩がん、がん、という音が徐々に大きくなり、うるさ過ぎて周囲の音が来なかった。
眼を瞑る。
外界を感じるのは、酷く鋭敏になった全身の触覚だけ。
そして、肌は嘲笑を感じる。
脳を駆け回る不愉快な音より、遥かに気に障った。

天麩羅を宙に向ける。
正眼の構えから刀を振り上げただけの、粗雑な大上段。

「宜い加減うざってーな」

右手に〝妖〟、
左手に〝魔〟、
双方の力を合わせて生み出した、彼女が〝暮〟と呼ぶ一撃を練る。
閉じた目蓋を開け、前を見た。
相手の場所は確認し、自分を見つめるよくわからない目も見みつける。

「まだ、奢ってんだ。私」

兎も角、

彼女は呟く。
自身に対する鍵語となる、〝異〟を放つ儀。


限定、

「半径6m以内の球」

更に限定、

「私が異物と思う全部だ」

限定を加える、

「あいつを除いて。自分で潰すから」


「失せろ。〝nothing〟」

事象が書き換えられる。

このビルの屋上に在って尚且つ彼女が自分の物でないと思う物体が否定され、〝無〟くなる。
迫ったファルシオンも、ブルドさんの鎧も。
頭に響く不愉快な音色も、ブルドさんを除いて消されていった。

安っぽい使い方だな、と思う。
ただ消すだけ、芸のない下らない技だとは、彼女自身も思った。
妥協、諦め。もうここでいいじゃないか、なんていう下らない心。
探せばもっと良い方法があったんだろうけれど、彼女はこの道を取る。


甘い、と。
ダメだ、と。
届かない、と。
この程度か、と。
まだダメか、とも。
何が足りなかった、と。

消され行く〝異物〟に反して、彼女の思いは増えていく。

>>373
「………………ウチのグループの何人かは妄信してるが、私はそこまでいい奴だとは思えねえ」

爪先で床をいじる。

「ただ、真面目だからな。出来る限り邪魔はしたくねえ。
ある程度は努力する奴だよ」

ぺたん、と腰を下ろした。

375猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/13(金) 00:15:10 ID:.cnuApvE0
>>374
お前は……なんでここにいる。
その蹴りの力も含めて、説明しろ。
【微動だにしない堂二】
【だが言葉は、少女に対しての興味を薄いながらも含んでいた】
……どうせ『俺の事』は知ってるんだろう。
【そう言って、自らの心臓――心臓として機能するもの――を親指で差す】
フェアーがどうのこうの言う気はねェが、な。

376ヴラド:2010/08/13(金) 00:21:31 ID:BXgiA4u60
>>374
ヴラドは笑っていた

自身の最高戦力、ファルシオンの到着
……負ける気がしない
「……さあ、まずはこの方に挨拶をしてやりなさい。ファルシオン」
ペットに言い聞かせる飼い主の様な猫なで声で、ヴラドは目の前の不気味な眼に命令をし、自身は愉悦の感情に眼を閉じた



……が

「……どうした? ファルシオン。早く私の命令に従いなさい」

…………

「ファルシオン?」

訝しんだ声をあげて、眼を開ける


……ファルシオンがいない


口元から笑いが消える
困惑と焦りがヴラドを襲う

「……馬鹿な……何処に行った!? ファルシオン!! 主の命令に従え!」
先程までの余裕など完全に失せ、既に存在しない隠し玉に向かって命令を飛ばす

だが、それに応える物は存在しない

「…………嘘だ」
何が起こったのかも
自分がどうするべきなのかも
これからどうなるのかも
考える事を拒絶したヴラドは、鎧の中で現実を拒絶する

377〝白妙の凜鬼〟/イディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/13(金) 01:02:53 ID:VqV2vGds0
>>375
「リグヌ社製〝ハールシリーズ〟『二番機/弐番姫』、風祈=ノイディハール。風祈と呼べ。ノイディハールでもかまわねえが」

とん、と真似をする。親指で自身の胸の中央を突き、不敵な笑みと称される笑いを浮かべた。
指すものは一緒、しかし示すものは違う、と彼女は言った。

「ココだけじゃねえ。私は魂含めて全部が作られたもんだよ」

>>376
体の軸が安定する。
靄がかった視界が晴れ、気を張らずとも世界は明るい。
大上段に掲げた天麩羅をそのままに、彼女はヴラドさんに向けて近づいていった。

「こんなもんだよおめーらの技術は。
ちょっと私が技を捻れば簡単に消えちまう程度だ」

凜、とした声は淀み、濁っていた。
トイレにいたら間違いなく吐くほど、気分が悪かった。

――――やっぱダメだ。コレ。

内心で弱音を洩らし、しかし、彼女は表に洩らさないよう声を張る。

「なあ、そんな世界にお前は何を残す?
結局形ってのが失くなる此処に残せるものは一体なんだ?」

378ヴラド:2010/08/13(金) 01:24:54 ID:BXgiA4u60
>>377
「こんな……ば……ぁ……」
鎧に篭りながらブツブツと何かを呟き続ける
否定をし、外の真実に向き合わないまま、ふーこの接近に気付かない

……自身に問われた質問に、体がピクリと反応する
空虚な意識に、思考が取り戻される
「……何を……残す?」
返された言葉は、首を傾げる少年の様にあどけなく、幼い印象を人に与えるものだった
「ふふ、ふふふふふ。貴女みたいな人には似合わない質問だ。……少なくとも現実に即せば、私にはデータが残りますよ。貴女の情報は既に頭のアンテナから本社に送信済みですからね」
決して眼を合わせようとはせず、ともすれば独り言にも聞こえる呟き
「仕事と殺ししか生き甲斐のない私でも、現物至上主義なんか信じる気にはなれませんよ。……それとも貴女は、目に見えるものしか信じないタチなんですか?」

379〝白妙の凜鬼〟 ◆X7kkkkkkkk:2010/08/13(金) 16:00:50 ID:VqV2vGds0
>>378
「――――目に見えなきゃ伝わらねーもんがあるんだよ」

右手、左手で天麩羅の柄を握り締めた。
夜闇の中に在りながら白を放ち、彼女は言う。

独白、

返事を求めない宣告と同じ響きの、ひとり言。
彼女の視線もまたブラドさんに向けられず、空に向けられていた。
宛も自分に向けて言っているように、彼女は言葉を落とす。

「例えば人並み外れた熱意は現物として世界に残ってる。
有名な絵を見ろ。何世紀にも渡って保存されてるだろ」

羨望、

吐き気と共に隠されているけれど、憧れがその言葉から洩れている。

380ヴラド:2010/08/13(金) 18:13:28 ID:BXgiA4u60
「……なるほど、確かにそれは真理の一つですね」
 ふ、と笑ったかと思うと不意に顔をふーこに向ける

「――――ですが、それが全てとは貴方も思っては居ないでしょう。
 目に見えず伝わるものはこの世界に幾らでも存在します。
 思想、信念…………全て私には存在しないものですが、ね」
 
 ……それこそが、とヴラドは零す
「それこそが、貴方の言う形のなくなるこの世界に確実に残せるものなんじゃないんですかね。」

381猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/13(金) 19:11:29 ID:e.bw5dlQ0
>>377
……できんのか、そんなことが。
【人を作り出す。体を為す成分、その細かな組織も】
【そして――精神すら。】
【目の当たりにする奇跡は奇跡と呼ぶには生々しく、そして疑おうとも疑えない】
【事実として今、『死んだ』はずの堂二は動いているのだから】
【希薄な疑問を投げかけて、でもすぐに興味を失ったようにそっぽを向く】

382〝白妙の凜鬼〟/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/13(金) 20:03:05 ID:VqV2vGds0
>>380
「それが本音か?セールスマン」

彼女は、その言葉に対して笑みを零す。

>>381
「できなくねえ。だから私がここにいんだ。お前ならわかってんだろ?」

そろそろか、
呟いて、拳を握り床を叩く。

上層向けてエレベータが動き出した。

383猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/13(金) 21:35:33 ID:e.bw5dlQ0
>>382
随分待たせてくれたな。
【膝を立てて一息に立ち上がり、扉に向かう】
【そしてまた背を壁に預けて沈黙した】

【しかし今度は……腕は組んでいない】
【左手も右手もポケット、そして右ポケットの拳銃をしっかり握って刺々しい雰囲気を放っている】
【扉の開いた先に向かって、即座に戦闘態勢に移行できる。そんな構え】

384ヴラド:2010/08/13(金) 21:41:16 ID:BXgiA4u60
>>382
「…………ク、クハハハハハハハハハハ……」
本音か?
その質問を聞いた途端、ヴラドは堰を切ったように笑い出した
何がおかしいのか自分でも分からない。だが、その笑いを止めることはできなかった

「クハハハハハハハハハハ…………そんなわけないでしょ?」
反吐を吐くかの様な、口の中の汚物を吐き捨てるかの様な、強い否定を込めた言葉
「こんなの、デイドリーマーの戯言にしか過ぎませんよ。
実際にこういう事言ってる奴見ると殺したくなります」
鎧の下の顔が薄ら笑いを浮かべる
「ただね、そう言うことを行っている奴がこの世界にいる限り、少なくともこの世界の一側面では彼らの言う事は事実になるんです。……分かりますか、私の言っている事が」
眼は先程からふーこに合わせたままだ
「彼らにとってはそれが真実なんですよ……おめでたい事にね」
再び、吐き捨てるかの様な言葉。だが、それは憎しみと言うよりも、寧ろ憧れとでも言うべき仄暗い感情の輝きがあった

385〝白妙の凜鬼〟/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/13(金) 22:37:05 ID:VqV2vGds0
>>383
彼女は無視し、地面に座ったままぼんやりと天井を見ていた。

「ウチの社長相手にどうすんだ?お前」

呟きもぼんやり。
フワフワと宙を漂い、流れる。

>>384
「だから安っぽいつってんだよ、お前の言葉」

喋ってる間中ずっと煉られ高められていた〝暮〟の力を刄に注ぎ、熱する。
見た目の変化はない。内の〝質〟が違う。

その刃を、言葉と共にヴラドさん向けて、
亜音速まで背伸びした速度で以って彼女は振るった。

「もう興味ねえ。お前と喋っててもこれ以上面白いことはねーだろ」

ラストチャンスとして――――寸止め。
ヴラドさんの頭の寸前で、刀は止められる。

386ヴラド:2010/08/13(金) 22:52:55 ID:BXgiA4u60
>>385
「クハハハハハ、そりゃそうですよ。信念のない人間の話なんか、聞いたところで何にもなりはしません。クハハハハハ……」
ただひたすらに笑う、嗤う、わらう
それは目の前のふーこを笑ったのか、それともただの自虐にしかすぎなかったのか、それとも空虚な乾笑いであったのか。それは恐らく本人にも分からなかったのだろう
「…………」
振り下ろされる刃に眼を閉じ、次にくる衝撃を待ち構える


……が、いつまで経ってもそれはこない
「何のつもりですか? 今更情けでもかけるつもりですか」
瞳を開け、訝しげに尋ねる

387〝白妙の凜鬼〟/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/13(金) 23:46:25 ID:VqV2vGds0
>>386
「………………情け、じゃねーな取引だ。応じる気はあるか?」

刀は振り切られる直前で止められている。
詰まる所、こめかみに突きつけられた銃口となんら変わらない、脅しのための距離。
零。零距離。相手の思う一瞬より速く、命を散らせることが可能な距離。

388猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/13(金) 23:51:06 ID:e.bw5dlQ0
>>385
聞いてどうする。
【ポケットの中で待ちきれない風にとんとんと太ももを叩く】
【苛立っている様子は最初と比べ、ほぼ無くなっているに等しい】

389ヴラド:2010/08/13(金) 23:53:26 ID:BXgiA4u60
>>387
「取引……? この期に及んでまだ話し合う事があるのですか?」
視線をこめかみに当てられた刃に向け、
それから視線をふーこに合わせる

390〝白妙の凜鬼〟/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/14(土) 00:24:06 ID:VqV2vGds0
>>388
「どうもしねえよ。興味があるだけだ」

90階に差し掛かる。
そろそろ屋上なのか、彼女はドアの傍に立った。

>>389
「私のために働くか死ぬかだな」

彼女は馬鹿げたことを言う。
取引と言うには余りにもわけがわからない言葉だった。

391ヴラド:2010/08/14(土) 00:31:00 ID:BXgiA4u60
>>390
「…………は?」
思わず素っ頓狂な声を出す
「どう言う意味ですか? 貴女の為に……働く?」
状況が理解できない
混乱する脳細胞がヴラドの頭にエラーコードを発している

392〝白妙の凜鬼〟/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/14(土) 16:27:05 ID:VqV2vGds0
>>391
「定期的にお前の会社の情報を私に渡せ。
嘘を吐いたら殺すし、応じねーなら今殺す」

「それともお前が望むんならウチの企業の下っ端の下っ端として働くか?」

何かと引き換えに命を売ってやる、
彼女はそう言う。
一方的かつ無茶苦茶な取引、無法、無法。

393ヴラド:2010/08/14(土) 17:45:32 ID:BXgiA4u60
>>392
「…………」
ヴラドは考える
自分にはこれといったこだわりはない
無論、今の会社への忠誠もない
であるならば、今ここで彼女の提案を受け入れない事に躊躇いを感じる必要はないのではないか

だが
「……スパイ、ね。確かに悪い話では無いと思いますが……果たして私は貴方の信頼に足る様な人間でしょうか?」
鎧の下で挑発的な視線を見せる
それはふーこを試しているかの様にも見えた
「仮に私が嘘を貴方に教えたとして、それを貴女はどうやって判断するんですか?
生憎、私は信念が無い分嘘には自信がありますよ?」
ともすれば自分の首を締めかねない言葉
だが、そんな事気にもせずに口に出す
勇敢であるのか、愚かなのか

394猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/14(土) 19:44:19 ID:e.bw5dlQ0
>>390
【上体を揺らして起き上がり、少女よりドアの近くへ立つ】

万が一ってこともある。ガキは下がってろ。
【警戒はふーこでなく、ソレと戦う誰かに向けられていた】
【ぶっきらぼうに少女に言い、到着を待つ】

【右手に握った金属を、有事の時はすぐ撃てるよう備えた】

395〝白妙の凜鬼〟/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/14(土) 23:17:40 ID:VqV2vGds0
>>393
「信頼関係っつうのは特殊なもんでもない限り、片方が信じねーことには始まらねー。
それにもし嘘吐いてるってわかったらその時点でクビだ。」

ジェスチャーは言わずもがな。

「…………めんどうくせえな早く答えろセールスマン。どっちにすんだ?」

>>394
「鏡を見ろアホめ。可愛く可憐な私よりイカツイてめえの方が殴られそうじゃねえか」

譲る気は一切ないのか、床を踏みしめ隣に立つ。
その衝撃で軽くエレベータが揺れた。
先のように停止することはなく、瞬きの間に揺れはおさまる。
それと同時に、チン、という軽い音が響いた。

「着いたな」

一歩目は先ず、自分が。
そんな面持ちで彼女は踏み出した。

396猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/14(土) 23:53:44 ID:e.bw5dlQ0
>>395
それでいいんだよ。
【横目で睨むが、どうせ言うことを聞く子でないと大体わかったので諦め】
【ほぼ同時に一歩踏み出す】

【ポケット内の銃を握ったまま、天井でなにやら交渉している二人を確認する】
……撃たずに済みそうだな。
【それでも手は離さない】

397ヴラド:2010/08/15(日) 00:07:19 ID:BXgiA4u60
>>395
「……オーバー」
鎧が光となって屋上に霧散する
「いいでしょう。それではよろしくお願いしますよ、社長さん」
スーツの襟を直し、ビジネスライクな笑いを浮かべて一言

「それではスパイとして活動する前に、私の名前をリグヌの下請け企業のどれかの名簿に追加しておいてください。その方が不審がられずにすみますからね」
そう言って内ポケットから名刺を取り出す
「"こちら"が、本名です」
名刺には役職と連絡先、そしてヴラド・ツェペシュという名前が記載されていた

398〝白妙の凜鬼〟/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/15(日) 00:52:09 ID:VqV2vGds0
>>396
「はん、極道もんは指切りといい鉄砲玉といい、お前といい、マゾばっかだな」

エレベータの外に出て、でも、それ以上は歩まない。
二人の様子を見るだけだった。

「もう暫く待ってくれ」

>>397
「一週間から二週間に一度ここに来て報告。厳守しろよ」

受け取り、袖に突っ込んだ。
もう用はない、とばかりに視線を外して別方向に歩き出す。

「そんじゃ、行け。このことはばれねーようにな」

399猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/15(日) 01:00:43 ID:e.bw5dlQ0
>>398
……。
【不思議なことに、堂二の沈黙はそれだけで肯定や否定を示すことが出来た】
【今の空気は『肯定』である】

400〝白妙の凜鬼〟/ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/15(日) 01:07:38 ID:VqV2vGds0
>>399
無言に返すものは無言、
黙り、銀髪のらを見ながら彼女は体を揺らしていた。

どうにも落ち着かないのかもしれない。
むず痒い、というか。
なんとなく。

401ヴラド:2010/08/15(日) 01:10:19 ID:BXgiA4u60
>>398
名刺を受け取ったのをみて、去りゆく背中に話しかける
「……ふむ、それでは最初に言っておきましょう。貴方がたはもう少しこの都市の価値を認識すべきです。住民の殆どが高度な戦闘能力のある都市……などというのはここぐらいのものですよ?
無論、それを狙う人間は多い。私たちの様にね」
それは忠告であった
つまりは自分の様な人間がこれからも同じ様な事をするかもしれないということ
「精々、お気を付ける事です。社長さん」
そう言うと立ち上がり、腕を胸前でクロスする
「メタルアウト」
男の体が光に包まれ、空へと浮かび上がる
「では、また会いましょう。Have a nice dream」
首だけ向けた挨拶をするとそのまま夜の摩天楼へと消えて行った

//絡みありがとうございました。長引かせてしまって申し訳ありません

402猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/15(日) 15:48:09 ID:e.bw5dlQ0
>>400
……どうした。
【少女の様子に、低く声を上げる】
【こっちはというとそんな空気もなんのその。むしろ普段の荒々しさも目立たないほど落ち着いている】

403〝白妙の凜鬼〟、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/15(日) 19:14:05 ID:VqV2vGds0
>>401
「わかってる。だからここに本社を建てたんだ」

良い夢を、か。
彼女は小さな声でなぞり、見送った。

中:お疲れ様でしたー。気になさらず。俺が遅レスなのが悪いですので。

>>402
「言ったろ?社長のことあんまり好きじゃねえんだ。
………………まあ愚痴ってもしゃあねえわな。行くか」

堂二さんに苦笑を向けた。。
ぺった、ぺったと草履を鳴らし、橙色の長髪を揺らし、袖を靡かせ歩き出す。

少女が向かう先である女性の、
装飾の一切ない白い振袖、真っ直ぐに下ろせば床に届きそうなほど長い白い髪に、色が落とされる。
髪に銀、着物が乳白、
その形も変え、髪は腰辺りまで短くなり、着物は浴衣へと。

「あの、社長」

「…………ノイディか。今日も寝れなくて一緒の布団に入りにきたか?」

「え、あ、い、いえ!違いますって!この人が社長に用あるそうなので案内しました」

404猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/15(日) 21:23:53 ID:e.bw5dlQ0
>>403
餓鬼が。
【言う顔は可笑しさをこらえるような微笑で、でもすぐ顔を引き締め】
……

会いたかったぜ。
【目を剥き、ぐやりと片頬を釣り上げる】
【右ポケットに片手を突っ込んだまま地面を蹴り上げるように歩み寄る】

405銀髪の女性、ノイディハール:2010/08/16(月) 00:21:33 ID:61lMEQVcO
>>404
「可愛らしいと言えこのヤクザ野郎」

銀髪のもニヤニヤとノイディハールを見、二人の視線に気づいたノイディハールが恥ずかしさを隠すために、むす、と拗ねた表情で顔を逸らす。

「…………さて、」

銀髪のが堂二さんを見た。
あの時と同じ、
刀身も、柄も、鍔も、鞘も黒い刀を抜き身のまま握り、軽く笑う。

「なんの用だ?」

406猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/16(月) 00:50:08 ID:e.bw5dlQ0
>>405
まずは、
【すうっとポケットから手を引き抜く。その手には拳銃】
【安物だが人を殺すには十分な威力のソレを、ゆっくり腕を伸ばし】


ガシャッ
【腰を屈める。そして差し出すように地面に銃を置き、膝の上に肘を乗せる】

まずはこの命お拾いくださった礼が遅れた事、誠に申し訳ございやせん。
【右手のひらを向けながら謝罪の口上】
【銃を置き、右手を晒す。それらは害意の無いことを表す典型的な極道の挨拶だった】

407銀髪の女性、ノイディハール:2010/08/16(月) 06:41:42 ID:61lMEQVcO
>>406
「…………」

拳銃と手を一瞥して頷く。
要らない言葉を言いかけた口を制し、ノイディハールが浮かべる笑みに似た、少し挑発的な微笑を見せた。

「……で、どうせそんだけじゃねーんだろ?」

天麩羅を鞘に納め、腰の帯に戻した。
肩甲骨辺りで左右に広がる銀髪を一度手で払い、もう片方の手でノイディハールを手で招く。

「…………なんですか?」

固い声で呟いた。

「もうちょいで終わるけど眠気我慢できないならネイディのとこ行っていいぞ?」

銀髪のがその手でもって頭をなぜる。

「眠くありませんって!!大体姉貴は寝相が……!」

「あ、やっぱ一緒に寝たことあるんだな。私のとこにいねーときはそっちで寝てんのか」

「…………ッ!」

408猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/19(木) 19:38:15 ID:e.bw5dlQ0
>>407
……あ゛あ゛。
【屈めていた腰を伸ばして、低い声を響かせる】
【数瞬ですっかり元の威圧的な態度に戻ったようだ】
【地面を蹴り、踏みつけてふーこに近づき、最後の最後、足を踏むギリギリ手前で】

ドカッ!
【天井を踏み抜くくらい力強く、大きな足音を立てる】
【さっきまで進行方向にあった拳銃は、ただのひと踏みでバラバラに砕け散っている】
【握りこぶしを腰の裏に回して、太い指の関節をバキバキと鳴らして睨みつける】
命を拾って、御大層な機械までつけられて、充分な力を手に入れた。

フン。充分だ。『充分』。
普通の人間ならそこまでしてもらえば『充分』すぎる。


だが足りねぇ。
まずは巫山戯たパスワードを変えてもらおうか。
【拳銃なんかよりよほど大きな『威力』が、腰の裏から渦巻いているのが分かるだろう】
【何か不用意なことを言おうと、不用意に口を開いた瞬間……。】

【獣は今、大きな牙を剥いている】

409銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/19(木) 20:33:02 ID:VqV2vGds0
>>408
瞬間、女性はぐいと掴んでいた少女の頭を後に回し、少女を背に隠す。
女性は薄い微笑みを、少女はいきなりの展開に着いていけず、強張った表情を浮かべた。

「理由は?」

だらりと下げられ左手に、力が込められる。

410猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/19(木) 20:48:23 ID:e.bw5dlQ0
>>409
しィー…

【ぎらり】
【三日月に開いた口と走る牙の線、細く漏れる、まるで獲物を狙う蛇のような息】
【上体をガクンと下げると、右肩の筋肉が凶悪に盛り上がりメキメキと音を立て】
【――ほんの一拍も置かず】

 ッ カrrrrrrrrrrrrrrrrrrるァア゛ア゛ッ!!!!
【無造作に曲げられた五本の指】
【太い指は獣の爪と化し、体を引き上げる勢いでふーこの土手っ腹を貫かんと振り上げられた!】
【豪風が吹き荒れる!】

411銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/19(木) 21:53:13 ID:VqV2vGds0
>>410
経験による勘、
天性の反射、
わかりやす過ぎる準備動作、
それらがゆえ、彼女は腕を躱した。

「戦んのか?」

貫かんとする腕の初動、まだ一番力が篭らない出初めのタイミングで、自身と堂二さんの間に斥力球を展開。
堂二さんの腕の中心より少し下に置くことで、突き上げを更に上方へと逸らし、
彼女自身もまた腰を落として体勢を低く、
結果として、堂二さんが咄嗟に軌道を修正できないのなら、その腕は女性の頭上を走る。

「どうせ戦りあっても私が勝つだろうけど、戦んのか?」

412猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/19(木) 22:19:57 ID:e.bw5dlQ0
>>411
【ごうっ、と吹き上げる風も、斥力のバリアーに弾かれる】

下しか見てねェ

【振り抜いた腕は空を切り――】

台詞だな、オメー……。


キキキギギミシギシシシシシシシシシ!!!!!
【再度拳を固く握った堂二は】
【無理矢理に軌道を修正した! 斥力のど真ん中へ拳を突き立てたのだ】
【いわゆる『改造人間』となった堂二でも、強化されていない腕の骨は容易に軋み始める】
ずっとそうか。じゃあ仕方ねェ……ェエエ゛ァ゛アラッッ!!

バキ グ ギッ...ゴリッ
【血が吹き出すほど歯を食いしばり、腕を突き立てる。斥力に深く深く沈み込んでいく】
【拳が、斥力の影響で何かの外れるおぞましい音を響かせながら、じわ、じわと迫る!】

413銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/20(金) 16:06:06 ID:VqV2vGds0
>>412
「アホか。これは下を見てねー台詞だよ」

口許に笑みを湛え、左手を翳した。

球状の技に対しての真中心を突く真っ向からの相対、
この手の対応はいやと言うほど見た。だから慣れている。

左手で握りこぶしを作った。
或いは、〝掌を握る〟動作を行った。

「足元を掬われるってやつがありそうだけどな?
スポーツでも結構あるんだが――――」

彼女は特別な才能を持っていた。

家が遺した、鬼の体や家宝の武器、
天賦の才の猫の体にそれの副次として備わった反射神経、
そして、彼女独自の魔術。

どちらかと言えばそれは異能、
学問として突き詰めれば、彼女の魔術は魔術であって魔術でない。

思うが侭に空を走ることができ、跳べ、加速し、時には減速する、体の動きを補助するための重力魔術。
小さい頃から魔術で遊んでいたから染み付いた、身の挙動と共に発動する技。
時が経ち、戦闘手段として魔術を使うようになると、詠唱が必要になった。
体捌きのキレを増す魔術だけでなく、如何にもな魔術も扱うようになったから。
とは言えそれも術の名前を叫ぶだけ。つまり〝詠唱らしい詠唱〟は必要としない。

彼女は常々、自身は戦闘に特化していると思う。
今はこんな職についているけれど。

若い頃の、〝世界最強〟の夢は一体どうしてしまったのか。

「――――舐められた相手ってのはなかなかどうして勝てねーもんなんだよ」

手を握る。
その動作が引き金となり、〝斥力球〟の力が反転し、〝引力球〟となった。
球の中心へ向かう集まりの力。
始まりはいいかもしれない。
その球を突破しようとするその力で以って、進める。
しかし、果たして。

〝中央から先〟を進めるか――――?

414猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/20(金) 19:15:11 ID:e.bw5dlQ0
>>413
……オメーは大人だからなアッ……!

【子供ではない。見た目からも態度からも当たり前の事だ】
【当たり前。その意味】

オメーは大人だから――何がなんでも殴らなきゃならねェ。
『当たり前』だろ、あ゛ッ!?
【今度は引力すら――押し潰す!】
【なおも力場を侵略し、骨の軋みは狂気の雄叫びに変わる】
【固く握った丸い拳はそれぞれバラバラに開いた指より外部からの力に強いが】

バキッ!!
【それでも】
ブシッ...
【折れ始めている。皮膚も引き裂かれ、噴きだした血は球の中で血のボールを作る】
【そしてそれでも ――止まらない。踏ん張る足の、太ももの、そして肩腕背中の筋肉が膨張する】
【既に二の腕まで力場に飲み込まれながら、血走った目でふーこを凝視し続け】
【今まさに届かんとする手は、およそ鬼より荒々しい『人間』であった】

415銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/20(金) 21:44:45 ID:VqV2vGds0
>>414
「殴ればいいと思ってんのか?」

引力球の射程から離れようとするその拳に、彼女は目を止める。
翳し、握り、掲げた左手の拳を横に振った。

曲げる。
捻じ曲げる。
左の方向へと捻じ曲げる。
堂二さんの手を、曲げる。

416猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/20(金) 21:59:39 ID:e.bw5dlQ0
>>415
ミシッ

がッ……!!
【軽妙な音と共に、右腕は奇妙に曲がった】
【走る激痛、電気信号。危険、危険と響く逆らい難いサイン】

【しかし堂二の原動力は怒りであった。】

【口に溜まった嫌な唾をべっと吐き出す】
【それから口を憎々しげに歪める。ぎし、ぎしと歯を鳴らし】
ふんっ……
【もう一度】
【今度は左肩が隆起する。右と同じく突き立てるように五本の指を曲げ】

ぐラァッ!!
【相手の右側頭部を狙って、大きく振りかぶっての左フック!】

417銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/20(金) 22:21:34 ID:VqV2vGds0
>>416
「おい答えろ猪賀堂二」

腕を、払う。

選択肢は幾らでもあった。

堂二さんの動作は大きく、
ともすれば躱す余裕どころか、天麩羅を抜いて斬ることもギリギリ無理じゃない。
居合いは不得手だけれど、速度に関してはそこそこのレベルまで到達できる。
そもそも見えているのだから、掴むこともできるんじゃないか、とさえ。

抉りこむように飛んでくるフックに対し、内からの払い。
ノイディハールの頭に乗っていた右手で、外側に向けて弾いた。

加減はしない。
全力での払い。

「殴ればいいと思ってんのか?」

418猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/20(金) 22:42:24 ID:e.bw5dlQ0
>>417
オメーの最初の答えで誰だって分かる。

オメー、他人の『下』しか見てねぇだろ。
だから殴る『しかねぇ』。
【激しい音と共に、腕が吹き飛ぶかと思うほど強く弾かれる】
【しかし――執拗。】
【堂二はもう一度、憤怒の顔でこれ見よがしに左腕を大きく振りかぶる】

聞きてぇなら頭を下げな。――それも嫌だろ?
だったら、オラ、さぁ、さぁ、さぁアアアアアアアアア!!アアア!アアアアア!アアアアアアアアア、


ずァアアらァアアアアアアアアアアアアア!!!
【執念と憤怒。三度目の拳は大きく遅く、だが……一・二度を超える圧力を内包した拳】

419銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/20(金) 23:26:14 ID:VqV2vGds0
>>418
「てめーは実際〝下〟だろうが。
簡単に斬り殺されて生き返らされて、そうして今私とまた殴りあってんだろ」

眠気に耐えれず、少女は首で船を漕いでいた。
下がってます、と言い、屋上の縁寸前に設けられている柵の傍まで行き、座る。
浴衣の尻の部分が汚れるのを気にせずに、足を崩して、待つ姿勢となった。

「けど、私は私よりすげーと思える奴に出会ったら素直に尊敬するし憧れるし挑むぜ?」

振り上げられた拳に対し、彼女が繰るのは言葉。
やや穏やかな口調で言いながら、軽く右手を振り上げる。

――――斬ったら勝ち、ってわけでもなくなったな。

拳に対し、彼女は拳を。

「ちっせー拳だろ?女の拳だよ。軽い」

振り上げ、更に握り、堂二さんの拳向けて放つ。

重力魔術による、〝衝撃緩和〟、〝速度上昇〟、〝威力上昇〟、〝精度補佐〟と言った補助がなければ、弱い。
ただのパンチ。攻撃とは呼べない、お遊びになってしまうような鈍(なまくら)の拳。

だから、彼女は魔術を使って強化する。
さっき上げた魔術を惜しみなく用い、必殺には達しないものの、一撃と読んで差し支えのない拳へと昇華する。

拳に、拳をぶつけた。

420猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/20(金) 23:51:57 ID:e.bw5dlQ0
>>419
バギィイッ!

ぐかァッ!!
【一回り大きい拳はあっけなく吹き飛ばされる】
【硬く握った中心、中指が内側に折れ曲がり、付け根の皮膚が血を噴き出す】
【拳は握るというよりそのままの状態で指が固まっているような状態で】

まァだ……まだァアアアああああああ!!!
【両手は既にマトモな状態ではない。血が数滴地面を跳ねる】
【その両腕を堂二はぶるんと振って交差した】
ピッ
【腕からふーこの目めがけて、赤い血のラインが飛来し】
おォォォオがァアアアア!!!
【それと同時に、相手の股下を蹴り上げる右キック!】

421銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/21(土) 12:46:13 ID:VqV2vGds0
>>420
「目潰しのつもりか?」

下がるか、突っ込むか。二択。

このタイミングで目が見える、見えないは関係ない。
ハナから、前に飛び込み相手の一撃を受けつつも喰らわすか、後に下がり空ぶったところに一撃を与えるか。

どっちだ、と。
満身創痍の堂二さんから放たれた、狙いが定まっていない血が届くまでの瞬間に、彼女は悩む。

安全に勝つのなら、後者。
何度も何度も戦いを重ねて、安牌に勝る最善手はないと知っている。

――――ちげーな。

右足を踏み込む。
左足で床を蹴り、その勢いで以って右足を前に踏み込んだ。
次いで右足を軸として固定し、後に控える左足を全力で振るう。

「うるっせーなァ!!!!」

足に向けて、足を振るった。

422猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/21(土) 13:04:18 ID:e.bw5dlQ0
>>421
――ガキィンッ!!
【およそ足同士の接触では有り得ない、硬質の響き】
【堂二の右足は豪快に左へ弾かれるが、足自体にはダメージは無い】
パキッ...
【何かがひび割れる音。足の爪先】
【それは骨ではなく――プラスチック製の安全カップ】
【堂二の履いている安全靴のつま先に仕込まれている、保護用の半球だ】

【左へ(相手にとっては右へ)弾かれた右足を、強く地面に叩きつけ、足裏が僅かに地面にめり込む】
【それほどまで強く叩きつけたのは、蹴りによる痺れを殺し】

ぜェエアアアアア!!!
【左カカトでの回し蹴りをより強く放つため。】
【ぶぉんっと大きく風を薙ぎ倒しながら、ふーこの胸を砕こうと迫る】

423銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/21(土) 22:15:18 ID:VqV2vGds0
>>422
痛みは、僅かしか流れなかった。

肉体に対する動作の補助やら加護やら、その手の魔術を利用する彼女に対してこの肉弾戦は分が悪い。
届かない。素足に下駄なんてふざけた出で立ちの彼女に、その蹴りは届かなかった。

「とろいッ!!!」

右手を軽く掲げ、振り下ろす。
堂二さんの左足の内踝に向けて、拳骨を落とした。

次のタイミングで、同時さんの顔に一撃を見舞う。
思い、左手を後に下げた。

424猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/21(土) 22:27:37 ID:e.bw5dlQ0
>>423
カッ…!
【足を叩き落とされる。骨同士が激突し、肉が抉れた】
【叩き潰すことしか考えない男に受身などなく、左足は蹴りの勢いと衝撃で地面を大きく削ぎ剥がす】
【片足にもダメージを受けた現状、最早踏み込む足はあれど振る足はなく、逆も然り。】
【男は怒りながらも冷静であった。勝ち目は無いのだ】

【そして冷静ながらも男は、怒っていた。】

【そう来るなら受けてやる。堂二は大きく背を逸らした】
【膝を曲げ、体勢を低く。彼の世界では――】

ドッッッッゴラァアアアアアアアあああああああああ!!!
【――ビビれば負けだ。】
【顔とは言わない。自分の脳味噌ごとくれてやる】
【全身全霊でぶつける、手加減ゼロの怨霊の頭突き!】

425銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/21(土) 22:36:10 ID:VqV2vGds0
>>424
―――― 当てるか?

全力を。

―――― 相手がそうなら私は絶対に応える、って決めたけど。

全力で。

―――― 当てんのか?

全力が。

―――― 「うるっせえなテメーッッ!!!!」



振るわれた。

426猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/21(土) 22:50:35 ID:e.bw5dlQ0
>>425
ゴッッッッ

【渾身の頭突きと渾身の拳】
【互いの全力が生み出した衝撃は一瞬で波動と化し、空気を揺らして霧散する】

【ゆらりと上体を上げる】
カッ……
【男は笑わない。笑うために戦うわけではない。それは手段だ】
【ぐらりと体が揺れた。もはや視覚も聴覚も無い。一瞬の衝撃が世界を奪った】
【そして体が、地面に】



【――倒れない】

……
【怨念の篭った、怒りの炎を瞳に宿して、男は立ったまま気絶した】
【一体、全身どれほどの箇所を痛めたのか――それでも男は膝をつかない】
【まるで『鬼』のように、顔を歪めたまま。】

427銀髪の女性、ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/08/21(土) 22:57:18 ID:VqV2vGds0
>>426
「ああ、――――――――」



「――――こりゃ、『浪漫』だな。起きろノイディ。こいつ病院に送っとけ」

その表情を見切り、軽く拳を振りながら言う。
痛くはない。少し痛むだけ。
柵にもたれかかって眠りこけている少女を起こて、堂二さんを指差した。

「はぃ…………?もう少しでケーキ食べられそうだったんですが…………?」

「んな使い古されたネタやってんじゃねー。
こいつを野栄に運べ。前と違って一般病棟な。一応脳に異常がないか調べとけ」

「………………今って業務外の時間じゃないですかね?私の」

「うるせーな。頼んでんだから動けよ。私の布団に来ても怒らねーから」

「売るものも買うものも安い、ちんけな取引ですね、これ。わかりました」

中:これで締め、でよかですか?

428猪賀 堂二 ◆JBbLACK.JY:2010/08/21(土) 22:59:55 ID:e.bw5dlQ0
>>427
/おkおk

429灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/22(日) 21:16:29 ID:sn9myzSMO
 異能都市、大通り。
 灰色の髪をした白衣の男が歩いている。

「…………」サクサク
 片手には、閉店直前に買ったコロッケ。
 男の周囲には、新聞、雑誌、漫画に小説――と様々な活字媒体が浮遊していた。
 それはまるで衛星のようで。

「……うーむ、最高だな」サクサク
 小さく呟き、満足げに頷く。

430ラウル・ゲレロ:2010/08/22(日) 21:34:37 ID:SSMHlh/20
>>429

――バサッ

向こうから道を歩いてきた男に
灰堂の周囲で浮遊していた新聞がぶつかった。

「おっと、失礼。」

男は服の上からでも分かる見事な筋肉を持つ巨漢。
このような男が人ごみを歩いていれば灰堂でなくとも誰かしらにぶつかるだろう。

「新聞が汚れてなければよいのだが。
 なにしろ、俺は身なりが良いとはいえないからな。」

たしかに、男の着ているコートは汚れが目立つ。

431沢桐 創:2010/08/22(日) 21:35:21 ID:sl3zOyck0
考えながら歩いていた。
どうしたら光速に辿り着けるのか。

「研究所ではまだ開発してるかな……。
 一度襲撃してみようか」

物騒なことをつぶやきながら歩いていた。

432灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/22(日) 21:40:57 ID:sn9myzSMO
>>430
「……ん」
 気がついて、男の方を見る。
「ああ、いや。それは読み終わったものだ。
 それに、持ち物を広げていた私にも非はある」
 言うと、男の周囲に浮遊していたモノが消える。

>>431
(……なんと物騒な)
 白衣、眼鏡、そして本当に研究者。
 それとなく恐怖する。

433沢桐 創:2010/08/22(日) 21:52:21 ID:sl3zOyck0
>>432
「ん?」

白衣の男に目を向ける。
どう見ても研究者と言った風貌だった。

(まさか……研究所の……)

脚がカチャリと音を立てた。
立ち止まってまじまじと見つめる。

「んなわけないよな」

再び歩き出した。

434ラウル・ゲレロ:2010/08/22(日) 21:52:36 ID:SSMHlh/20
>>431

「――研究……所……?」

自分のそばを歩いていた男が
口ずさんだ、『研究所』というフレーズ。

確かに聞き覚えがある単語だが、どこで聞いたのか思い出せない。
しかし、なにか魂が震えるような、失われたパズルのピースを見つけたような
酷く奇妙な感覚を覚え、その巨体を一瞬、をびくりと振るわせた。

>>432

「そうか、それは良かった。
 では、良い夜を……。」

男は、そう言って一端は灰堂に背を向けたのだが……

「あぁ……そうだ、貴方はこの辺に住んでるのか?
 もし、そうならこの住所に覚えはないか。」

男はポケットから油や砂で酷く汚れたメモの切れ端を取り出した。
そのメモからはかろうじて『オレンジウォーターst.192-ホテル・ユニオン377』と読める。

435沢桐 創:2010/08/22(日) 21:57:30 ID:sl3zOyck0
>>434
「……今からは無理だな。
 いくら滅茶苦茶でも計画ぐらい練らないと」

男はラウルの脇をすれ違う。
カチャカチャと奇妙な足音が聞こえる。

「……っと、走ってきたばっかだからかな、
 脚の動きが悪いな」

少し歩みが遅くなった。

436灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/22(日) 22:00:09 ID:sn9myzSMO
>>433
「……?」
 視線を察知して振り向く。
「あー、おい。ちょっと待ってくれ。
 何か用でもあったのかね?」
 典型的な研究者喋り。テンプレートだ。

>>434
「オレンジウォーターストリート……と、いうと」
 思い出すように手を額に当て、少しして顔をあげる。
「ああ、確か“この間は”あちらに在ったな」
 と言い、自分が歩いてきた方を指差す。

437ラウル・ゲレロ:2010/08/22(日) 22:17:01 ID:SSMHlh/20
>>435

(襲撃、過激な事を言う男だな……。
 あぁ、ゲームか何かの話だろうか。)

沢桐の過激な独り言を聞き、ラウルはどうやら
ゲームか何かの内容についての独り言だと思ったらしい。

『研究所』という単語にやはり奇妙な違和感を覚えたが、
あまりにも現実から遊離したただの直感を今は深く考え込む気になれなかった。

>>436

「この町は『歪み』によって時折、位置が変わると聞いたがなるほど。
 昔、見た魔法使いの映画を思い出したよ。」

男は軽く笑いながら、メモの切れ端を再びしまいこんで。

「その『オレンジウォーター』ってとこはどんな場所だ?
 友人がそこに住んでいてね、これから訪ねるところなんだ。」

オレンジウォーターストリートは、
何の変哲もないアパートが並ぶ通りだ。

ホテル・ユニオンとやらは聞いたことがないことから
名前の聞き違いか、かなり小さなホテルなのだろう。

438沢桐 創:2010/08/22(日) 22:21:46 ID:sl3zOyck0
>>436
「いや、ちょっと胸糞悪い気分になっただけだ」

いきなり失礼な男だ。

「服装のせいだろうな、知り合い……と言うか、
 思い出す物があってな」

>>437
急に脚がもつれ、酔っ払ったようにバランスをとる。

―カンッ

電柱に頭をぶつけていた。

「――ッ〜!」

本当に酔っ払いかもしれない。

439灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/22(日) 22:27:54 ID:sn9myzSMO
>>437
「魔法、か……くく、魔法ならばまだ理論が解って良いがね」
 と男は笑い、

「私が見た限りは、特に言うこともない平和なところだったがね。
 いやはや、全く素晴らしいほどに何の変哲もない所だよ」

>>438
「……そうか」
 短く言うと自分の服装を見たり、頬をつまんだりして。
「ふむ、成る程確かに」
 何度か頷く。

「白衣を見て気分が悪くなる――というと」
 ――研究所絡みか。
 手を口元にやって思考する。

440ラウル・ゲレロ:2010/08/22(日) 22:38:46 ID:SSMHlh/20
>>438

「おいおい、大丈夫か。
 少し飲みすぎているんじゃないのか。」

酔っ払いでも電柱に頭をぶつけるほど酔っているものは見たことがない。
ラウルは、さすがに見かねて沢桐に声をかける。

「水でも飲んだほうがいい。
 そこに自販機があるから買ってきてやろうか。」

そういって財布を出したが……
男にはもう、ジュースを一缶買うほどの金も残っていなかった。

>>439

「そうか、ありがとう。
 それならば安心だ。」

男は満足げにちいさくうなずいて。

「どうにか、問題の場所にはたどり着けそうだ。」

441沢桐 創:2010/08/22(日) 22:43:49 ID:sl3zOyck0
>>439
「……?」

思考する灰堂を、額を摩りながら見つめる。

「今の話で、何が確かに、なんだ」

>>440
「ああ糞!邪魔な電柱め!」

いきなりブチ切れ、電柱に蹴りをかます。
―パカァン!

蹴った部分がそのままの形に抉り取られた。
それ以外の部分にはヒビも入っていなかった。


「……あ、お構いなく。
 ちょっと脚がもつれただけだから」

442灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/22(日) 22:50:17 ID:sn9myzSMO
>>440
「そうか、それは幸い」
 うんうんと満足げに頷いた。

「……しかし、歪みには本当に気を付けた方がいい。
 巻き込まれたら何処に出るかわからない――どころか、記憶を失って戻ってきた者さえいるらしいからね」
 くく、と冗談っぽく笑う。

>>441
「いや、何か思わせ振りなことを言うのが趣味でね」
 目を閉じ、頭をかく。
 多分、というか。間違いなく面倒な奴だ。
「そしてこれに意味がないから厄介でね」

443ラウル・ゲレロ:2010/08/22(日) 22:57:03 ID:SSMHlh/20
>>441

「その様子じゃ問題はなさそうだ。
 まったく、危険な足だよ。」

男はハハハ、と軽く笑って。

「酔っ払いと間違えてすまなかったな。」

>>442

「記憶、か。」

男の表情が幾分、暗くなって。

「もしかしたら俺も、そこに巻き込まれたのかもしれないな。
 不思議の国のアリス、というガラじゃないがね。さて……。」

「私は、そろそろ行くよ。では……。」

そのまま、くるりと背を向けて問題の通りへと男は歩みを進めた。
去り際に見えた男の横顔は到底、友人の家をたずねる男の顔ではないように見えた。

444沢桐 創:2010/08/22(日) 23:05:09 ID:sl3zOyck0
//順番変更

>>443
「あ、ああ。
 お気遣いどうも。
 それじゃ」

酔っ払いのようなところを見られたからか、少しバツが悪そうにしている。

>>442
「ん……」

少し眉をひそめる。
直感だろうか、さっさとこの場は離れた方がいい。
そう思った。

「変な趣味だな。
 まぁ、変な目を向けて悪かったな。
 それじゃ」

そういうと、手を振りながら来た道を戻っていった。
別に帰る場所があるわけでもどこかに向かっている訳でも無いのだった。

445灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/22(日) 23:10:54 ID:sn9myzSMO
>>443
「くく……気をつけて」
 どこか暗い男の表情を見て、逆に楽しげに笑った。
 どうやらこの男、性格が悪いようで。

>>444
「いや、元はといえば私が――」
 何かまた面倒なことを言いかけ、
「――ん、では」
 去っていく男を見送り、こちらもその場から姿を消した。

446ヴェーダ/模造者:2010/08/22(日) 23:33:14 ID:etr6gfAo0
深夜――でもない異能都市の片隅。
先日竜が落ちたと噂される地域への道を歩く影があった。
「しかし困ったな」
乾いた声で呟くのは男、だろう多分。
……剣を投げたのは良いが、回収方法を忘れていたとは不覚……!!
「落ちていればいいが、さてはて」

447白い女:2010/08/22(日) 23:38:34 ID:hGStfPTM0
>>446
「やあ、会いたかったよ」
白い女が歩いてきた。
数日前、同じ場所で敵対した女だ。

そのずっと背後には彼女の戦闘機が見える。

448ヴェーダ/模造者:2010/08/22(日) 23:41:20 ID:etr6gfAo0
>>447
「おや?」
振り向く。
灰色の瞳が白い女をとらえ、
「……ああ、確かシラウメと呼ばれていた方じゃないか。
 戦闘機まで連れて、一体どういうつもりかね?」
くすくす、と軽い笑い声を立てる。
そして、
「今回の私は何もしないというのに」

449白い女:2010/08/22(日) 23:53:32 ID:hGStfPTM0
>>448
「何、キーポイントに戻るのは賞金首の習性。
 そして、それを狙いに来た賞金稼ぎも。だよ」
等と言いつつ距離を詰めていく。

「連れたんじゃないよ。ずっとここに居たのさ」

450ヴェーダ/模造者:2010/08/22(日) 23:58:16 ID:etr6gfAo0
>>449
ほう、と感心したような溜息を零す。
「犯人は必ず現場に戻るんだ!ってやつだね。
 うっかりしてしまったなこれは」
全く反省していないのは多分気のせいじゃない。

「一緒にいるならそれは連れているということにならないかね?
 ま、それはいい。ちょっとそこをどいてくれないか?」
本当に今回は探し物だけだから。

451白い女:2010/08/23(月) 00:11:45 ID:hGStfPTM0
>>450
「詰まる所そういうことさ」
手元の紙コップの中の液体を全て飲み干し、投げ捨てる。

「言ったはずだよ、会いたかったと」
やはり距離を詰めてくる女。

452ヴェーダ/模造者:2010/08/23(月) 00:17:18 ID:etr6gfAo0
>>451
「会いたかった……?」
はて、と思考を開始する。
……私は何かこの人にしただろうか?
そもそも初めて会ったのがこの間の”回収”の時だ。
それ以降は会っていない。
となると、
「……成程、つまるところ一目惚れだね?私に。
 残念だが私には既に心に決めた人がいるからね、お答えは出来ないよ?」

453白い女:2010/08/23(月) 00:20:56 ID:hGStfPTM0
>>452
「……これも言ったはずだ」
左手首を掴み、グローブの調子を確認しつつ。

「賞金稼ぎは、」
左手首から手を離し、自身を指差し、
「賞金首を狙ってくる。と」
ヴェーダを指差す。

454ヴェーダ/模造者:2010/08/23(月) 00:23:43 ID:etr6gfAo0
>>453
「一瞬でフラれてしまったよははは。
 ……しかし、感慨深いね」
目には目を、歯には歯を。
そして指差しには指差しを。
「私は賞金首ではないよ。今のところ、ただの一市民と言う扱いだ。
 そんな私をどうこうしようなど貴様、つまるところ悪人だな?通報するぞ!」

455白い女:2010/08/23(月) 00:27:50 ID:hGStfPTM0
>>454
「まあ、訂正さ。
 キミの首に賞金は掛ってないし、僕もこの世界では賞金稼ぎじゃない。ただの暇人さ」
女は歩み近づいてくるだけ。
恐らく遠距離攻撃の手段を持たないのだろう。
「正直、僕はあの竜の事もしらなければあの日一緒に居た男の様なメインアクターではない」
 ただ僕も数日前にキミに一杯喰わされた内の一人だ、覚えてるだろう?」

「このままじゃあ退けないのさ」

456ヴェーダ/模造者:2010/08/23(月) 00:36:49 ID:etr6gfAo0
>>455
「一杯喰わされたから……成程確かに私に攻撃するには十分な理由だね。
 だがね、」
首を傾げる。
長い灰色の髪が揺れた。

「”私は君には迷惑も何もかけていない”のに、それでも邪魔するのかい?」

表情は笑み。
声色は疑問だった。

457白い女:2010/08/23(月) 00:41:47 ID:hGStfPTM0
>>456
「それを聞くと言う事は」
右脚を振り上げ、降ろす。
次の瞬間、女の右足が小石を蹴り飛ばす。
その石は雷を纏いヴェーダへ飛来する。

「ダンスの準備が出来ていないか、気付いてないか。
 何れにせよ、余程の愚か者だよ」

458ヴェーダ/模造者:2010/08/23(月) 00:53:49 ID:etr6gfAo0
>>457
小石が飛ぶのを知覚した。
……自機狙い弾だね。
となれば後はちょん避けすればいい。
つまりは当たり判定―自分の体―を一歩分、横にずらして、
「愚かであるとも。うむ、存分に評価してくれたまえ。存外に他者からの評価とは心地よいものだね。
 そして愚かであるからこそ問おう。
 ――迷惑はかけていない、そうだろう?何故、邪魔をするのかね?」
前へ。
「プライドを傷つけられたことが迷惑―つまりは被害に当たるというならそれは仕方ないがね。
 ただ、致命的なものではないはずだ」
歩みは緩く、
「君はアレのことを知らないと言った。
 ならば、アレがいなくなろうと君の生活に影響は何もない」
しかし確かに、
「ということは、君は現在、日常生活的に考えてどうでもいいことのために労力を裂いているわけだ。
 ――――面倒だろう?やめてしまえよ、その方が私も楽だ」

459白い女:2010/08/23(月) 01:04:48 ID:hGStfPTM0
>>458
それと同時に女は走りだした。
「言った筈だ。
 一杯喰わされて退けないんだと」
男へと走り、迫る。
「確かにあの竜がどうなろうと僕には関係ない。僕にはね。
 あの場所に居たクロスと、ディス。彼らに影響が出る。それが一つ」
「そしてもう一つ。まあ一つ目の理由はぶっちゃけ理由だよ」
振り上げた紅いグローブが月光に照らされる。
「僕は昔っからプライドとかそういうのを重要視するみたいでね。
 理由じゃないのさ。影響が無くても、一杯喰わされたからには退けないんだ」
その紅い拳を前に突きだす。ただその動き。
だがその拳からは斬撃が舞い、思いのほか有効射程は長い。

460ヴェーダ/模造者:2010/08/23(月) 01:21:38 ID:etr6gfAo0
>>459
……成程。
背後に大きくバックステップ。
低空で腰元から引きぬくのは、あの五弦がついた奇形の剣。
斬撃を受け、その衝撃でさらに後ろへ下がり、
「彼らが私を害しようとするなら私も理解できるとも。
 だが、だからこそ君が彼らに代わって私に何かしようとするのは違うのではないかね」
理由の理由に回答。
かなりの間を取った後、
「プライドなど、生きるには不便なものだよ。実際私などとうに捨てた。生き残るには必要ないものだったからね。
 そもそも……と、君に語るものでもないか」
苦笑。
剣を収め、右手の指を鳴らし、
「今日はどうも色々と都合が悪いようだ。退かせて貰おうじゃないか」
呼応して地が揺れる。
一定のリズムを持つこれは、
……豪快な足音だね……。流石は機竜とでも言えばいいのか?
そして現れる鋼の竜。
人からすれば高速と呼べる速度で接近するそれの頭に飛び乗り、しかし操縦席には乗らず、
「また今度会おう。誇り高き人」
去り際の一瞬笑顔で手を振る。
角を曲がって竜の姿が見えなくなると同時、轟風が吹き、空に通じる一筋の白いラインが伸びて行った。

461白い女:2010/08/23(月) 01:28:03 ID:hGStfPTM0
>>460
「――そういうことさ」
笑い、見送る。
「次はキミを打ち取る。それでいいね」
機竜を見送ると首を振る。
「そう、邪魔なものさ。
 でも、持っていた方が面白いんでね、色々と」
そう独りでに言いつつ戦闘機へと帰っていく。
知らず内に左脚で踏みつぶした紙コップが凍りついた。

462麺類専門店『麺帝』:2010/08/23(月) 13:51:01 ID:wMyJxSMQ0
二丁目の曲がり角の先。
埃を被った民家の中に埋もれるようにして、麺類専門店『麺帝』は存在していた。
毎度毎度位置が変わるというのは利用者にとって不便この上ないだろう。

……勿論それは利用者がいれば、の話だが。

「……」

今日も店主の男にはやる気が皆無。
まあそれはいつものことだ。

「……来ねぇな、客……」

最近入ったバイトであろうか、どことなく店主に似た若い男が居る。
しかし、わざわざこの店で働く必要は無いだろうに。
酔狂な男だ。

「五月蠅え……」

「あ?本当のこと言っただけじゃねぇか」

「喧嘩売ってんのか?」

「……上等だ。表出ろ」

……実に仲がよろしいようだ。

…………こんな店に、客が来る訳が無い。

463白い女:2010/08/23(月) 13:56:53 ID:hGStfPTM0
そうこう言ってても、来る時は来るのである。
「こんにちはー」
前回と同様のあいさつをして扉を開ける。

464麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 14:04:00 ID:wMyJxSMQ0
>>463
「「……いらっしゃい」」

店の中では良く似た顔が二つ。
相違点は片方の被っている帽子くらいのものだろう。

「……真似すんじゃ無え」

「……テメェが真似したんだろうが」

睨み合う二人。
客の前で口喧嘩を始めるあたり、この店らしいと言えばらしい。

465白い女:2010/08/23(月) 14:06:06 ID:hGStfPTM0
>>464
「うぃ……ん?」
増えた。
何か増えてる。
「……ん?」
二人の方を見てぽかーんとしている。

466麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 14:12:05 ID:wMyJxSMQ0
>>465
「オイ。注文行ってこい」

「テメェが行けよ」

「バイトが嘗めた口きいてんじゃねぇ。クビにすんぞ?」

「……チッ」

帽子の方が渋々といった様子でやってくる。

「……注文は?」

見た目は店主にそっくりだが、やや若い。
……そして、どこか懐かしい雰囲気が感じ取れる。

467白い女:2010/08/23(月) 14:16:57 ID:hGStfPTM0
>>466
「むぅ」
帽子で無い方の男を見る。
麺の字のエプロンはインパクトが凄いと思う。
……そういう訳ではなく。
やはりこの間見た顔である。

「……む」
次に、注文を取りに来た帽子の男。
前回居なかったがいつの間にかバイト入りしたらしい。
もしかしたら前回は休みを取っていただけなのかも知れない。
「あ、」
そんな事はどうでもいい。この男である。
「あー!」
近づいてきた男の方を掴むとがくがくと前後に揺らす。
「今まで何処居たの!?」

468麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 14:23:59 ID:wMyJxSMQ0
>>467
「何呆けて……!?」

突然の行動に注文票を取り落とす帽子の男。

「何だ?痴話喧嘩か?」

それを眺めている店主。
助ける様子は無い。

混乱しながら帽子の男が次に放った言葉は



「えっと……どちらさん?」

469白い女:2010/08/23(月) 14:28:16 ID:hGStfPTM0
>>468
「……む」
一先ずは距離をとる。
面倒事に成って捕まるのは御免だ。
「右腕」
義手だ。
「顔」
そのままである。
「帽子」
見覚えがある。

「久し振りだよぉ」
抱きついた。
まるで人の話を聞いていない。

470麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 14:34:16 ID:wMyJxSMQ0
>>469
「いや、話聞け。話を」

抱きつかれて混乱が加速する。
そしてどこか覚えのある感触に、更に戸惑う。

「と、とりあえず落ち着こう。な?」

事態の沈静化を図るため、無理に引き剥がそうとする。

一方店主は。

「……あの野郎、イチャつきやがって……」
「……給料減らすか」

隅の方でやさぐれていた。

471白い女:2010/08/23(月) 14:38:35 ID:hGStfPTM0
>>470
「む」
割と簡単に引き剥がされた。
非力である。

「久し振りだっていうのに……」
不満そうである。

472麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 14:51:31 ID:wMyJxSMQ0
>>471
「ふう……」

深呼吸。
まずは目の前の女が誰か、考える。
まず、『記憶がある内で』会ったことは?
……無い。
つまりは『記憶を無くす前』の知り合いであろうか。
自分への接し方から鑑みるに、それなりに深い仲だったのだろう。

……これ以上は分からない。
後は問うしか無さそうだ。

ため息を吐いて、男は口を開く。

「……オッケーオッケー。まず第一に、アンタは誰だ?」


その時店主は。

「……話してたから一万、抱きつかれてたから二万……」
「あ、今週の分無くなっちまった……まあ良いか」

労基なんてガン無視である。

473白い女:2010/08/23(月) 14:59:39 ID:hGStfPTM0
>>472
「誰って……僕の事、知らないの?」
顔を曇らせ、目を覗きこむ。
どう見ても、同じ。

474伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 15:06:52 ID:wMyJxSMQ0
>>473
「えっと……あの……」

困った。
どう答えるべきだろうか。
正直に『知らん』と答えても良いのだが……何故か、そうしてはいけない気がする。

「……」

何とも言えず、黙り込む。


その頃の店主。

「……暇」

漫画を読み始めた。

475白い女:2010/08/23(月) 15:08:22 ID:hGStfPTM0
>>474
「……」

「えっと……」
こちらも喋る事が無く。

「て、店主。今日はうどんがいいな!」
と、本来の目的を果たしつつ濁す。

476伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 15:15:31 ID:wMyJxSMQ0
>>475
「……んあ?うどん?……オイ、作れ」

「テメェ何もして無ぇじゃねぇか!」

「五月蠅え。修行だ」

渋々厨房へと入って行く帽子の男。
途中で気になって一度振り向くが、すぐに目を逸らした。

「……ったく」

店主の方は漫画を読むのを再開する。
どこまでもフリーダムな男だ。

477白い女:2010/08/23(月) 15:22:31 ID:hGStfPTM0
>>476
席に突き、肘を付く。
絶対に彼は『彼』だ。
にも関わらず自分の事を覚えていないのは。

記憶喪失。もしくはそれに近い何か。

「違うな」
と、信じたいが。

478伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 15:30:03 ID:wMyJxSMQ0
>>477
「……っと。お待ち遠様」

右手にうどんの椀を持った帽子の男。
それらをテーブルに載せると、無言でカウンターへ退散する。
今の出来事について、ずっと思案しながら。

479白い女:2010/08/23(月) 15:33:47 ID:hGStfPTM0
>>478
「ありがとう」
うどんを受け取り、箸を持つ。
引き留める事はせず、ゆっくりと食べ始めた。
彼女自身考える時間が欲しいのだろう。

「……熱っ」
ちょっと急ぎ過ぎたようだが。

480伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 15:41:09 ID:wMyJxSMQ0
>>479
「オマエちょっと正座しろ」

「ハァ?何でだよ」

「良いから正座しやがれコノヤロー」

カウンターに戻るなり喧嘩を始める二人。
やはり馬鹿である。
客の迷惑など何一つ考えていない。

「あ、オマエの今週分の給料無しな」

「……フザケんなあああああッッ!!」

……救いようが、無い。

481白い女:2010/08/23(月) 15:45:30 ID:hGStfPTM0
>>480
会話を聞きつつうどんを啜る。
ふと目を向け、呟く。
「どっちも似てるんだよね……」
片方はそのままであるが。

482伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 15:54:38 ID:wMyJxSMQ0
>>481
「……うん、やっぱテメェとは決着つけねぇといかねぇな」

「ハンッ!後で吠え面かくなよ!」

扉を開け、店の外へ出ていく二人。
フリーダムなのは二人ともだったらしい。

/ここで選択枝が二つ
/1.戻ってきた店主に質問
/2.帽子の方に質問

483白い女:2010/08/23(月) 15:58:44 ID:hGStfPTM0
>>482
「……なんだろう、これ」
二人を見ながらそんな事を口にする。

そして、戻ってきた店主の方に声をかける。

484伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 16:05:51 ID:wMyJxSMQ0
>>483
「フン、俺の勝ちだな」

「いや、俺だ」

テメーラはガキか、と突っ込みたくなるような口論をしながらボロボロの二人が戻ってくる。

「ったく、汚しやがって……着替えてくる」

「……勝手にしやがれ」

帽子の男が奥に引っ込む。
店主は不機嫌そうにカウンターに戻る、が。

「……何だ?」

不意に声をかけられ、振り向いた。

485白い女:2010/08/23(月) 16:12:17 ID:hGStfPTM0
>>484
「ねぇ、あの人って何時から居たの?」
この女がここに飛ばされてもう一週間近く。
少々の疑問を持ったのだ。

486伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 16:16:27 ID:wMyJxSMQ0
>>485
「んー……確か4日前だな」
「……何でそんなこと聞くんだ?」

思い出しながら答える。
そして、当然浮かび上がる疑問をそのまま口にした。

487白い女:2010/08/23(月) 16:18:01 ID:hGStfPTM0
>>486
四日前。
と言うと前回はたまたま居なかっただけらしい。
「いや、なんとなくだよ。この前いなかったから」
と言い、うどんを食べる。

488伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 16:24:29 ID:wMyJxSMQ0
>>487
「何となく、ねえ……」

納得したような、しなかったような表情を浮かべる。
さきほどの様子からして、何かワケ有りであることは薄々感じていた。

「……なあ」

いつもならここで会話は途切れていただろう。
だが思うところが合り、珍しく自発的に質問をする。

「アンタ、アイツの知り合いか?」

489白い女:2010/08/23(月) 16:30:18 ID:hGStfPTM0
>>488
「え、うん……一応」
顔を上げ、キョトンとしたかお。
質問をされたことに驚いたのだろう。

490伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 16:35:51 ID:wMyJxSMQ0
>>489
「そか」

やっぱりな、と一人で頷く。
なら、聞くことは決まっていた。

「じゃ、アイツのこと、何か教えてくれねぇか?」
「……生憎アイツ自身も知らねぇみたいだしな」

二言目は小さく、独り言のようにこぼす。

491白い女:2010/08/23(月) 16:42:14 ID:hGStfPTM0
>>490
「何言えば良いんだろ。
 僕もあんまり知らないんだよね……」
むぅ。と腕を組み唸る。

「僕も彼も昔はあんまり明るくないしね」
今もどちらかと言えばそうだけど。と続けていった。

492伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 16:49:27 ID:wMyJxSMQ0
>>491
「いんや、んな大層れたことじゃない」
「此処に来る前のこととか、な」

その言葉には少し違和感が見える。
店員の素性を知りたい、というだけではないようだ。

493白い女:2010/08/23(月) 16:53:07 ID:hGStfPTM0
>>492
「……と、言うと?
 僕たちが此処に来る前の事。でいいのかな?」
すでに食べ終わっている様子。

494伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 16:55:39 ID:wMyJxSMQ0
>>493
「ん、そゆことだ」

少しだけ頬が緩む。

495白い女:2010/08/23(月) 17:03:32 ID:hGStfPTM0
>>494
「こことは根本的に違う世界らしくてさ。
 お金も紙じゃなくて完全電子式なんだ」
と、手元のカードを取り出す。
人差し指と中指で挟んだカードを指の動きだけで飛ばし、
それは緩やか放物線を描き、左手へ。

「増えすぎた人間は宇宙へと飛び生活を始めた。
 で、逆に地球に生物は殆ど居ないね。確か電波中継専用の星に成ってるんじゃなかったっけ」
とかなんとか。

496伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 17:14:52 ID:wMyJxSMQ0
>>495
「……」

絶句。
別世界から来た、というのは薄々感じていたようだが……想像を遙かに越えた内容だったらしい。

「……な、なる、ほど」

混乱を隠そうとしつつも(無論隠せていない)、伊江は一つの結論を出す。

「サンキュ。何となく、分かった」
「……教えて貰ってばっか、ってのもアレだしな。アイツについて、こっちからも一つ教えてやる」

そこで一呼吸置く。
目を見据えて慎重に、言葉を紡ぐ。


「アイツな。此処に来る前の記憶が無いらしいんだわ」
「簡単に言うと、記憶喪失って奴だ」

497伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 17:16:32 ID:wMyJxSMQ0
>>496
/誤字ェ……
/「簡単に言うと」→「いわゆる」に脳内変換おね

498白い女:2010/08/23(月) 17:18:34 ID:hGStfPTM0
>>496
「んー、ああ。でも文字とか食べものとか。人の暮らしにかかわってるのは大差なかったよ。
 細かい部分では何も変わって無かったのには少し驚いたな」

……そう。
やっぱりそうか。

「……」
悩み、一度何かを喋ろうとして取りやめる。
何か悩んでるようだ。

499伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 17:23:56 ID:wMyJxSMQ0
>>498
「……」

今更になって、言って良かったのだろうかと後悔。
だが、言わなければならなかったことだ、との思いは揺るがなかった。

「……どうした?」

500白い女:2010/08/23(月) 17:29:16 ID:hGStfPTM0
>>499
「いや、大丈夫」
そういうと席を立ちあがる。
「ありがと」
店主に向けそういうとうどん分の代金を支払う。

「それじゃあ彼によろしく言っておいて。また来るかも」
そういうと足早に店を出ていく。
戻す方法くらいあるはずだ。

501伊江 琉沙&黒い男 in麺類専門店「麺帝」:2010/08/23(月) 17:33:36 ID:wMyJxSMQ0
>>500
「……ん、そうか」

軽い苦笑を浮かべ、代金を受け取る。

「へいへい、了解っと」

女を見送る。
そこで一つの疑問が浮かんで来る。

「アイツ、着替えに時間かけすぎじゃね?」

502上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 22:12:41 ID:.6prKP66O
「……」
【小難しい顔で小さな紙を眺めながら一人の男が歩いてきた】
 
「……ん、ここか?」
【地図を頼りにやって来たのは神羽荘、とりあえず大家か何かを尋ねなければいけない】
 
ピンポーン
【チャイム?インターフォン?……とりあえずそれを押す】

503名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 22:15:31 ID:ZOM.z7ps0
>>502
「――――はぁい」

ぱたぱた足音、ややあって扉ががちゃりと開く音。
出てきたのは、黒髪おかっぱの少女だった。

「……ええと、ウチの、誰に用かな」

小首を傾げて問うた。

504上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 22:30:45 ID:.6prKP66O
>>503
「……えっと……樒?」
【神羽荘に挨拶と言う名目上、具体的には誰などは無いのだが……とりあえず、自分に地図をくれた人物の名を言う】

505名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 22:33:33 ID:ZOM.z7ps0
>>504
「はぇ? しーちゃん? しーちゃんならそこに居るけど」

そう言って、少女が指差したのは庭の草叢。
うぞうぞもぞもぞ、と緑が蠢いて、

「呼ンダ? ……ア、白イ人」

ぼすっ。
茂みから少女の頭が突き出た。
よう久しぶり、と手を振りながらずるずる出てくる。

506上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 22:48:16 ID:.6prKP66O
>>505
「ん?家の中じゃないのか?」
【振り向くとそこには例の少女が……】
 
「えぇ〜!?なんでそんな場所にいるの!?」
【挨拶もいなや、ツッコミを入れざるを得ない】

507名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 22:51:27 ID:ZOM.z7ps0
>>506
「樒ハ緑ガダーイ好キ! ダカラ」

うぞうぞ。足の方がまだ触手のままだった。

「ンデ、何カ用カネ? 遊ビニ来タ?」

夏だと言うのにロングコートを羽織って、裸足でアスファルトの上に立つ。

508上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 22:55:41 ID:.6prKP66O
>>507
「いやいや、大好きでも……って言うか触手!?
けしからんな!」
【色々と想像力豊かです】
 
「遊びに来た……と言うより挨拶にね、折角地図貰ったのに来ないのは失礼だからね?」
【はい、お土産といい、上弦は紙袋を渡す
中身は上弦特製のお菓子詰めだ】

509名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 22:58:46 ID:ZOM.z7ps0
>>508
「触手少女トカ最初ハニッチニモ程ガアルダロトカ思ッテタケドソウデモナカッタ!」

はっはっはー。

「アーソッカソッカ。ジャーナンダ、茶ー出スカラ上ガッテケヨ」

樒の家でもないのにだいぶ偉そうな発言であった。

510上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 23:04:08 ID:.6prKP66O
>>509
「あぁ、じゃあ上がらせて貰うよ」
【振り向き、靴を脱ぐ】
 
「お邪魔します……」
【位置的に、樒よりも先に上がってしまう無礼】

511名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 23:07:30 ID:ZOM.z7ps0
>>510
「アガレアガレー!」

なんかスポーツ中みたいな掛け声。
黒髪の少女、小夜が待機していた。

「えーっと……お茶? 出せばいいの?
 とりあえずはい、こっち客間ね」

客間の戸を開けて、パタパタと台所に歩いて行った。

512上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 23:15:10 ID:.6prKP66O
>>511
「おっしゃぁ!上がる〜!
あ、いや……お構いなく(キリッ」
【子供みたいなテンションで上がり込み、小夜を見た瞬間、真面目な顔で謙虚に振る舞う】
 
【客間に座り込みまわりを見回す】

513名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 23:18:52 ID:ZOM.z7ps0
>>512
「はい、お茶ー」
「お菓子と聞いて飛んできました(キリッ」
「お客と聞いて以下略。聞いたことはあるわよ、虹色の錬金術師がどうたらって」

緑茶の入ったお盆を持った小夜の後ろに、狼女と白衣の女もついてきた。
一気に人口密度が上がる。加えてクーラーはたった今点けたばかり。

「……あっちぃ……なんで熱い緑茶入れたのよあんたは……」

すなわち、地獄。

514上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 23:24:32 ID:.6prKP66O
>>513
「え?え?こんなにいたの!?」
【キョロキョロ辺りを見回し困惑、一体いつのまに!?】
 
「あ、お茶ありがt熱!?
そして周りにたくさんの少女……てんごk暑!?」
【喜ばしい状況であるが、人口密度と暑さはさすがである】

515名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 23:27:37 ID:ZOM.z7ps0
>>514
「けっこうな所帯だしね……クーラー設定温度……29度!? はぁ!?」
「エコは重要なんだぞ(キリッ」
「一番暑さに弱いのはメルちゃんのくせに……」
「樒溶ケルゾー」

コント発生。

「あーあー……えーとまあ……ようこそおいでくださいました?」

今更になってしまったけれど、白衣の女が頭を下げて挨拶。

516上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 23:32:13 ID:.6prKP66O
>>515
「ん〜……こう言うのも中々楽しいな」
【笑ってコントを眺める姿は優しさで満ち溢れている】
 
「あ、いえ、こちらこそ急に押し掛けてしまいまして
私は上弦と言います……錬金術士をしております」
【白衣の女性に釣られてこちらも頭を下げる】

517名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 23:37:38 ID:QYyPcDfoO
>>516
「名前は聞いたことあるわ、虹色のどうたらっての……錬金術方面に詳しくないからよくわからないけど。
 あたしは鏡子、神羽鏡子と言います。一応、この家の主ね」

そっちの狼がイメル、黒いおかっぱが小夜。
順に少女を指差して示し、指の先の少女たちはぺこりと会釈。

518上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 23:42:47 ID:.6prKP66O
>>517
「あ、大家さんですかこれはこれは」
【再び鏡子に頭を下げ、会釈する少女達にも頭を下げる】
 
「いや、話には聞いていましたが……賑やかで楽しい家族ですね」

519名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 23:46:38 ID:QYyPcDfoO
>>518
「まー、賑やかすぎて煩いと近所にも評判デスヨ?」

はははーと乾いた笑い。
子供ーズは早速お菓子を開封し始めていた。

「上弦さんにも家族、いるんでしょ? どんな感じなの?」

520上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/24(火) 23:51:06 ID:.6prKP66O
>>519
「まぁまぁ、子供はうるさくてなんぼですよ」
【お菓子を開封する子供ーズを眺めながら頷く】
 
「私の家族は……娘が毎日調合失敗で爆発を起こし
妻が毎日笑い、召使のマナ達は毎日好き勝手に楽しんで……
賑やかですね」
【同じなのだろう、爆発やらマナ達が駆け回る家である、うるさい訳が無い】

521名も無き異能都市住民:2010/08/24(火) 23:56:27 ID:QYyPcDfoO
>>520
「うわすっげこれ超手ぇ込んでない!?」
「ペロッ……これは……アーモンド!」
「見ればわかるよね」

さくさく食べてゆく、スピードが半端ない……

「はは、そちらもなかなか賑やかそうなご家族で。
 で、これは樒から聞いたんですけど……体の調子が悪いんですって? 大丈夫なの?」

僅かに眉を寄せて、湯呑みに口を付けながら聞く。

522上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/25(水) 00:00:39 ID:.6prKP66O
>>521
【子供ーズの声を聞きながら、ニヤリと勝ち誇った笑みが零れる】
 
「そうですね、良い……とは言えません、眼の色もすっかり変わってしまいましてね」
【赤と紫のオッドアイ、これの事だろう】

523名も無き異能都市住民:2010/08/25(水) 00:05:04 ID:QYyPcDfoO
>>522
ちなみに感想はちょwwwうめぇwwwwwとかなんとか。

「ふーん……眼の色が変わる、か……病気? みたいなものなのかな。
 治療法とか、あるの?」

524上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/25(水) 00:08:59 ID:.6prKP66O
>>523
「えぇ、ちょっと事情がありましてね、こう見えても前は綺麗な瑠璃色だったのに……はぁ」
【なんだか全然落ち込んでないように見えるため息の吐き方だった】
 
「治療法……は無いですね」
【キッパリと言い放つ】
 
「少なくとも、私は知らないです……
まぁ、強いて言うなら支配する……でしょうかね?」

525名も無き異能都市住民:2010/08/25(水) 00:14:49 ID:QYyPcDfoO
>>524
「支配……っつーと、その病気みたいなのを自分で支配してしまう、みたいな?」

むむむ、と眉間の皺を深くしながら考える。

「……っあー駄目だ。何か出来るかと思ったけど何も思いつかないわ、ごめん。
 まあ、何か出来ることがあったら、手伝わせてよ」

両の掌を合わせて、言った。

526上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/25(水) 00:20:59 ID:.6prKP66O
>>525
「そうですね、原因となる存在を支配……ですね」
【男は悲愴な感じを全く漂わせずに淡々と話している】
 
「えぇ、その時は頼りにさせていただきます……
しかしながら……
私はもう少しでこの都市から一度離れなければならないんですよね」

527名も無き異能都市住民:2010/08/25(水) 00:25:02 ID:QYyPcDfoO
>>526
「そっか……なら、はいこれ」

たすたす歩いて、引き出しを開けて何かを引っ張り出してくる。

「お守り……まあ、気休めにしかなんないだろうけど。
 王蟲の外殻が中に入ってるらしい、うちの実家製」

小さな青い、巾着を卓の上に置いた。

528上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/25(水) 00:33:50 ID:.6prKP66O
>>527
「これは……ありがとうございます」
【お守りを手に取り眺める】
 
「へぇ、王蟲……ってえぇ!?
王蟲ってアレ?金色の野に降り立つべしのアレ!?」
【とても気になり申した】

529名も無き異能都市住民:2010/08/25(水) 00:38:18 ID:QYyPcDfoO
>>528
「アレかどうかは分からないけど、すべての蟲の頂点に立つ蟲って言われてるわね」

巾着袋の布越しに、固い感触。

「ちょっぴりしかないけど、レアアイテムであることはまあ確かよ。
 錬金の素材にでも、使えたら好きにどうぞ」

頬杖をつきながら、にやりと笑った。

530上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/25(水) 00:43:00 ID:.6prKP66O
>>529
「私見た事ないんですよね、リアル王蟲」
【レアな素材と聞いて眼がキラキラ輝いていた】
 
「ありがとうございます!
大切にさせていただきます!」
【頭を下げて感謝を表す、素材に弱いのは錬金術士としての性である】

531名も無き異能都市住民:2010/08/25(水) 00:46:13 ID:QYyPcDfoO
>>530
「あーそうだ、ちょっと待ってて」

立ち上がって歩きだす、玄関を開けて階段を登る音。
ややあって、青年の悲鳴が聞こえてきた。

「……ふぅ。素材といやぁ、これがあったわ。追加ではいどうぞー!」

数分後に戻ってきた鏡子は、天使の羽を数枚手にしていた。

532上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/25(水) 00:51:45 ID:.6prKP66O
>>531
「え?いや……ちょっ!え……?何今の悲鳴!?
いや、そして天使の羽!?
貴重だけどさ、え?いや悲鳴……え?」
【超パニック状態、鏡子と天井、周りを見渡してキョロキョロ】
 
「……」
【何か戦慄を感じた上弦であった】

533名も無き異能都市住民:2010/08/25(水) 00:57:20 ID:QYyPcDfoO
>>532
「こまけぇこたぁいいんだよ!」

AA略

「まあ、また元気に帰ってきてよ。お菓子、食べたいしね」

そう言って子供ーズのほうを見る。
既にお菓子は胃袋の中に消え失せていた……

534上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/25(水) 01:02:16 ID:.6prKP66O
>>533
「そ、そうですよね〜!」
【諦めておとなしく天使の羽をいただきました】
 
「ははははは!任せてください、私は帰って来ますよ!
この街にはたくさん大切なものがありますから!」
【同じく子供ーズの方を尋ねる】
 
「美味かったかい?」
【お守り、羽を懐にしまい帰り支度をしながら】

535名も無き異能都市住民:2010/08/25(水) 01:05:41 ID:QYyPcDfoO
>>534
「うむ。なかなか美味かった!」
「また作ってー!」

にこっと笑いながら、礼を述べた。

536上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/25(水) 01:09:42 ID:.6prKP66O
>>535
「あぁ、また今度ね」
【子供ーズに約束し、上弦は立ち上がる】
 
「では、私はそろそろ失礼します」
【鏡子にそう言い、玄関に向かう】

537名も無き異能都市住民:2010/08/25(水) 01:12:27 ID:QYyPcDfoO
>>536
「おうよ。今度は瑠璃色の瞳、見せてよね」

玄関まで見送り、手を振った。

//ここら辺がキリいいでしょうか?

538上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/25(水) 01:18:21 ID:.6prKP66O
>>537
「ふ、常にイケメンの私がさらにイケメンになるからね!
では、また!」
【手を振り返し、上弦は帰っていった】
 
//そうですね、時間的にも展開的にもこれがベストでしょうかね?

539灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/25(水) 22:18:24 ID:sn9myzSMO
 都市中心部を流れる大きな河川。
 その川沿いに、一つの人影があった。

「……やる事が無い、というのは実につまらない。
 現に、私は今とてつもなく退屈している」

 水面に写る街並みを眺めて、男は小さく溜め息をついた。

540黒沢小百合:2010/08/26(木) 23:00:24 ID:SSMHlh/20
【異能都市中心部・繁華街】

――カラン

寂れた喫茶店から一人の女性が出てくる。
流れるような黒髪、陶磁器のように白い肌、そして切れ長の瞳。

「ふぅ。それなりの味ですが
 AGカフェの味に慣れてしまうと変な感じですね。」

その女性――

黒沢小百合は、いつもの馴染みの店であるAGカフェではなく
帰り道に見つけた小さな喫茶店に興味本位で入った。

適当に時間を潰して、これから帰るところなのだろう。

541黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/26(木) 23:19:58 ID:sn9myzSMO
「とぅっとぅー……」
 凄まじく適当なメロディを口ずさむ男が歩く。
 右手には懐中電灯、左手は――無い。

「平和極まりねーなぁ。
 やっぱ路地裏とかも見回った方がいいか……?」
 なんて呟き、辺りに転がるゴミをゴミ箱へシュゥゥゥーッした。
 それなりに仕事はしているらしい。

542緑乃壱 瞑輔:2010/08/26(木) 23:29:16 ID:HnkBBDEo0
「きゃ―――ぁ、がッ」

 路地裏から悲鳴。しかしそれは一瞬で、すぐに濁った音と共にかき消される。


「……ち、大声だしやがって」

543黒沢小百合:2010/08/26(木) 23:31:18 ID:SSMHlh/20
>>541

黒金の歩む先には、小百合。
雇用以降、顔を合わすことがなかったがこんなところでばったりと再開するとは。

小百合は黒金に気付いたようで声をかけてきた。

「おや、これはお久しぶりです。
 一応、私が雇い入れたエージェントですからもう少し
 話をしておきたかったのですが、いろいろと忙しくてあれきりでしたね。」

小百合が黒金に連絡を取らなかった一番の理由は『闘祭』での順位。

仮にも千夜の社員である自分が、外部エージェントである黒金以下の順位であった事が
社内で噂として蔓延し、小百合を快く思わない一派から影で嘲笑されているらしい。

そのこともあり、自分から連絡を取る気にはならなかったのだろう。

544黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/26(木) 23:39:05 ID:sn9myzSMO
>>543
「……ん?」
 と、掛けられた声に気づき、視線を合わせる。
「や、どうもどうも。お久し振りで――」
 と、会釈する。
「――話したい事、っすか」
 小百合の言葉に首をかしげる。

545黒沢小百合:2010/08/26(木) 23:50:56 ID:SSMHlh/20
>>544

「いえ、話といってもただそう特別な物ではありません。
 面識の少ない人物の心中は察しがたいもの。
 ある程度面識を持ち、繋がりを持つからこそ信頼関係は生まれるのです。」

小百合は、至極事務的な表情で話す。
結局のところ、心中に何か一物を隠していないかを探るためでしかないのだろう。

「ま、仕事の斡旋のついでではありますがね。
 立ち話もなんですし、入りましょうか。ここ。」

小百合は、今さっき自分が出てきたばかりの古びた喫茶店を指差す。

546黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/26(木) 23:57:40 ID:sn9myzSMO
>>545
「あれ、そーでしたか。
 俺なんかヘマしたかと思って驚きましたよ」
 あっはは、と苦笑する。

「仕事の斡旋……」
 なんかそれっぽいなぁ、なんて感心しつつ、黒金は頷く。
「うい、そうっすね」
 財布の心配をしつつ、喫茶店へと足を踏み入れる。

547黒沢小百合:2010/08/27(金) 00:09:19 ID:SSMHlh/20
>>546

小百合は店員と二、三言話すと
店の奥の話を聞かれにくい位置へと移動し、座る。

「貴方の仕事振りは素晴らしい、の一言に尽きます。
 千夜のイメージもアップする事でしょう。」

そして茶封筒から取り出したいくつかの書類を取り出してテーブルに置き。

「手荒な仕事と平和な仕事、どちらがよいですか?」

548黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 00:15:38 ID:sn9myzSMO
>>547
「おぉ……そりゃ嬉しい限りで」
 椅子に腰掛けると、照れ臭そうに頭を掻いて言う。

(平和な、と言いたい所ではあるが)
 ほんの少し思考し、黒金は口を開いた。
「……手荒な仕事、とやらで」

549黒沢小百合:2010/08/27(金) 00:26:04 ID:SSMHlh/20
>>548

「ま、『手荒な仕事』か『手荒な手段を用いて平和を守る仕事』の
 2つに一つだったのですけれどね。」

小百合はくつくつと笑って、テーブル上に広げられている
書類の中からいくつかを選び、差し出す。

「地元警察○×署の刑事であるこの男――
 名前を『ロニー・リーガン』と言います。この男の抹殺を依頼したい。
 できれば、千夜が関わったと分からない方法で。」

差し出された書類に貼られた男の写真は30代半ばであろうか。
中肉中背で刑事だと言われなければ、会社員だと思ってしまうほど凡庸な顔つきの男だ。

550黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 00:34:32 ID:sn9myzSMO
>>549
「はっは、どっちにしろ手荒なのな」
 こちらは楽しげに笑って。

「……刑事の抹殺ねぇ」
 男の写真を手に取ると、訝しげにそれを見つめる。
「了解。○×署、っつーと場所は――」
 何度かうなずき、自分の記憶を引きずり出す。
「あ、期日は……なるべく早い方が良いっすかね」

551黒沢小百合:2010/08/27(金) 00:43:44 ID:SSMHlh/20
>>550

「この男はいくつかのギャングや、異能者排斥団体、
 能力者至上主義組織などに節操もなく警察内部の情報を流しているようです。
 ま、金品さえ貰えれば思想などどうでもよいのでしょうけどね。」

新たに小百合は小切手を取り出して。
それには、日本円にして30万円ほどの金額が記されている。

「この仕事の前報酬兼経費です。
 任務成功後に出来高として新たに報酬を加算しますからそのつもりで。
 …………ええ、この男が生きている限り警察や地元の自警団が効果的に動けません。
 できるだけ早めに処理してください。」

552黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 00:52:39 ID:sn9myzSMO
>>551
「……害悪っすね」
 個人的にも許しがたい、と小さく呟き、

「うぉう……」
 差し出された小切手に気圧されつつ、席を立つ。
「……委細承知。なるたけ手っ取り早く済ませますんで、ご安心を」
 笑みを浮かべて小さく頷き、レシートを取る。

「そんじゃ、完了し次第連絡します。では、その時まで」
 言い残すと、黒金はその場を立ち去った。

553ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/27(金) 21:45:25 ID:WVrfsEdY0
【AGカフェ店内】
「すー…すー」
【奥の席でいつものように少女が眠りについていた】

【ちなみに他の客もそれを微笑ましそうに見ている。軽く名物になっているように見える】
「ふぁー…」
【大きく息を吐いてまた深い眠りにつく】

554灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 22:00:39 ID:sn9myzSMO
「……ふーむ、ここが件のAGカフェか」
 ひゅん。
 そんな音がして、何処からか男が現れる。

「ん、あれは――」
 眠る少女に気がついて、男は少女に歩み寄る。
「――おい、ディス君。
 可憐な少女がこんな時間に眠っていては何があるか解らないよ」 つんつんと少女の頬をつついた。

555ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/27(金) 22:03:55 ID:WVrfsEdY0
>>554
【その少女の頬はプニプニして柔らかい】
「うー…」
【少し瞼を動かして、目を開ける】

「…あう〜?…」
【トローンとした顔で曇を見る】

556灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 22:08:37 ID:sn9myzSMO
>>555
「くく、お目覚めかな?」
 笑いながら近くの席に腰を下ろす。
 若干周囲の目が痛い。が、この男は動じない。
(……ああ、微笑ましい)

557ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/27(金) 22:13:10 ID:WVrfsEdY0
>>556
「あうあう…おはよ…よるかなの?」
【不思議そうに首をかしげる】

「うん…やっぱりここはあんしんでねられるの…」
【軽く微笑みながら言う】

558灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 22:18:40 ID:sn9myzSMO
>>557
「あぁ、その通り。
 人によっては深夜と呼べる時間帯に属するね?」
 笑みを浮かべながら答える灰堂。

「ふむ……私はここを友人に聞いたのだが」
 言い、周囲を見渡す。
「賑やかで良いな。うん」

559ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/27(金) 22:22:56 ID:WVrfsEdY0
>>558
「あうあう…しんや…
 もっとよるってことなの?」
【よくわからなそうな顔だ】

「あう、うん!
 ここはたのしい、いいところなの!」
【大きく頷いて言う】

560灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 22:29:10 ID:sn9myzSMO
>>559
「そう、その通り。超夜だ」
 なんでもかんでも超をつければ良いってもんじゃない。

「ふむ、それはとても素晴らしい。
 ……しかし、店員が見当たらないのはどういう……?」
 疑問に思ったのか、店内を見回す。

561ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/27(金) 22:34:39 ID:WVrfsEdY0
>>560
「あう〜…ちょう…?」
【また首をかしげる】

「あうあう、だいじょぶなの〜。
 みんなくつろぎしてるからなの〜」
【ニコニコして言う】

562灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 22:42:16 ID:sn9myzSMO
>>561
「そう。とても、だとか凄く、という意味で用いられる事が多いね」
 まるで学校の先生のように言う。

「…………」
 目を細め、微妙な表情をして、
「……まあ、あまり気にしない方が良いか」

563ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/27(金) 22:44:35 ID:WVrfsEdY0
>>562
「あうあう、なるほどなの〜」
【軽く微笑みながら言う】

「うん、ここでは『でぃす』もねたりしてるからなの〜」
【軽く頷く】

564灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 22:52:23 ID:sn9myzSMO
>>563
「他にも○○を超えるという意味や――」
 語り始めた。
 若干面倒くさい感じである。

「ふむ、君がそう言うのならそうなんだろう」
 何度か頷くと、灰堂は続けた。
「まあ、私はゆっくりするなら家が一番だと思うがね」

565ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/27(金) 22:56:45 ID:WVrfsEdY0
>>564
「あうあうー…むずかしいの…」
【かなり難しそうな顔をしている】

「あうあう、おうちはいちばんだけどなの〜。
 でもおそとでもゆっくりしたいからなの〜」

566灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/27(金) 23:06:51 ID:sn9myzSMO
>>565
「――――であるからして――は○○に基づいて――」
 学校の先生、というか。むしろ教授っぽい。

「成る程成る程。確かにそれも一理ある」
 ふむふむと何度か頷く。



「……と、悪いね。
 私はやることを放っていたままなんだった」
 凄まじく無責任な事を言い放つと、灰堂は席を立つ。
「また今度、縁があったらまた遭おう」
 五七五だな、と満足げに笑い、灰堂は去っていった。

//絡みどうもでしたー
//亀レスもうしわけないす('A`)

567ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/27(金) 23:15:14 ID:WVrfsEdY0
>>566
「あうー・・・・・・むずかしの…」
【ふう、とため息を吐いた】

「うん、そうだよねなの〜。
 ここはぴったりなの!」
【ニッコリとしている】

「あうあう、いそがしいなの?
 わかったの〜!またねなの〜!」
【そう言って軽く手を振って見送った】

「…ふぁー…ちょっとおそとに…でよかなの…」
【そう言ってディスは軽く眼をこすりながら外に出て行った】

568ラウル・ゲレロ:2010/08/28(土) 00:01:55 ID:SSMHlh/20
【異能都市中心部・公園】

「……結局手がかりはなし、か。
 今週末、もう一度捜索を試みるよりあるまい。」

薄汚いメモの切れ端を握り締めて男は呟く。
自分の失われた記憶の鍵があると考え『オレンジウォーター』なる通りにあるはずの
『ホテルユニオン』を探したが、そのような名前の宿はなし。

完全に行き詰ってしまった。

569沢桐 創:2010/08/31(火) 21:15:42 ID:/55Xo8R60
何かの研究施設と思しきとあるビル。
その10メートルほど先に、男が隠れるようにして立っていた。

男はビルから人が出てくる度に目を凝らしている。
どうやら、人を探しているらしかった。

570ホイ:2010/09/01(水) 18:51:13 ID:PBnIervYO
「…………」
道端には、セミの死骸。ホイはセミの生涯を知らないが、可哀想に感じる
とはいえ、生死をどうにか出来る力など持っているわけではない。悲しい事だと思いながら、道を進む

ブゥブギチチチチィイッ!

「いあぅ!?」

蝉トラップ……夏の終わりの風物詩である

571ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 18:59:01 ID:WVrfsEdY0
>>570
「あう〜。むしさんいっぱいなの〜」
【一人の少女が道を歩く中で、蝉の死がいを見ながら言う】

「あうあう、あついの〜…おっきいむしさんがいる…なの?」
【じーっとホイの下半身を見て言う。】

572ホイ:2010/09/01(水) 19:04:33 ID:PBnIervYO
>>571
「いいか、だめだ。そういうのはずるい」
蝉トラップに説教をかましている。ただ、遠目にはわからないだろうがちょっと震えている。
まだディスに気付いた様子は無い

573ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 19:07:55 ID:WVrfsEdY0
>>572
「あうあう〜…おっきなむしさんもここにはいるなの〜」
【まだホイであることに気づいてないっぽいディスは】

「う〜ん…」
【じっと見つめたまま歩く…中で】

ジジジジジジジジッ!
【急に足元付近にいた蝉が騒ぎ始め】
「あうあう!?」
【ディスは小枝かに悲鳴を上げた】

574ホイ:2010/09/01(水) 19:17:47 ID:PBnIervYO
「むぅ、おまえだけじゃないのか…」
その事実に戦慄するも、ひとまずもう一人の被害者の下へ近付いていく。
ザカ、ザカ、ザザカ、
数メートルに及ぶ百足の下半身を高く天に向け伸ばし、上半身を遥か高みに置くことで蝉トラップの恐怖から逃れながら……
変わりに歩行時の安定性はだだ下がり、見た目も幽鬼の如く巨大な百足が腹面をさらけ出し迫り来るホラーな図になってしまったが……

この際些細な問題である

575ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 19:23:41 ID:WVrfsEdY0
>>574
「あうあう〜!でっかいなの〜!」
【天に向けて伸ばしたその姿に若干怖がる顔をするが…】

「あう?…うえにひとがいる…てことはなの」
【上半身を確認してディスはハッとした】

「『ほい』なの!こんばんわなの〜!」
【途端に安どの表情を浮かべる】

576ホイ:2010/09/01(水) 19:31:32 ID:PBnIervYO
「おう、ディス。ちーす」
上の方で挨拶してるのが見える。
「はなすのもいいけど、ホイはまず、ここからにげる」
フラフラと不安定ながらも進んでいくホイである。進行方向からして、行き先は喫茶Agだろうか?

577ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 19:34:40 ID:WVrfsEdY0
>>576
「あうあう、ここからにげるなの?
 たしかにびっくりすることいっぱいあるけどなの…」
【少し気にする顔で】
「『でぃす』もついていくの〜!」
【ホイと一緒に並走するディス】

【の、近くで】
ジジジジジ
「あう〜!」
【また蝉が騒いだ】

578ホイ:2010/09/01(水) 19:42:05 ID:PBnIervYO
「うん、そうしろ。……ぬぅ?」
ディスの悲鳴に反応したせいで姿勢が大きくぐらりと傾きビダァンと地面に打ち付けられた。

「……ほら、ダメだろう?はやくにげるんだ」
最早一刻の猶予もならんとザカザカ駆け足で目的地に向かう。ちょっと涙目なのはご愛嬌

579ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 19:46:11 ID:WVrfsEdY0
>>578
「あうあう〜。びっくりしたの〜」
【倒れた音にも反応してディスは軽く驚く】

「う、うんなの…ごめんねなの〜。
 ゆっくりしてたからかなの…」
【ディスも駆け足で一緒に走って行く】

580ホイ:2010/09/01(水) 19:59:01 ID:PBnIervYO
「きにしない。わるいのはアレだ。あのなくやつ……ディスはしってるか?」
蝉は知らなかったらしい。
そうこうしている内に到着しました喫茶店Ag。
ホイは屈むようにして店の入り口をくぐる。それなりに大きめの扉とはいっても巨大な百足の下半身にはちと小さめ。
内装に傷をつけると怒られるので慎重なのです。入ってしまえば広いので平気なのですが

581ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 20:02:37 ID:WVrfsEdY0
>>580
「あうあう〜…そっかなの…
 あれなの?」
【ふと蝉の方を見る】

「う〜ん…あつくなるとおっきなこえでなくむしさんなの」
【名前は知らないっぽい】

「あうー。『くろす』のおみせなの!
 こんばんわなの〜」
【ディスもホイの後に続いてお店へと入って行った】

582萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 20:03:48 ID:7gFzKdaU0
【AGカフェ】

入ってくるホイとディスに笑顔で接客。

「いらっしゃいませー!」

583蟹沢柘榴:2010/09/01(水) 20:05:32 ID:ZOM.z7ps0
「あ、いらっしゃいま、せ……?」

新人店員でもある青年が一つお辞儀――後、硬直。

「……えーっと、百足のお客様に対する接客マニュアルは、っと……」

半泣きになりながら店長の本棚を勝手に漁る。
案の定LOとかエロ同人しか出てこなくてさらに泣きそうになる。

584ホイ:2010/09/01(水) 20:11:43 ID:PBnIervYO
>>581
「むう、あとでクロスにきこう。きっとしってる」
多分道端の誰かに聴いても知ってると思うが……
>>582>>583
「おう、いらっしゃった」
巨大な百足の下半身を少し持て余しながら、その長髪の女性は『スタッフオンリー』な部屋に一直線。
「……ん?だれだおまえら」
そして途中で気付いて立ち止まる。

585ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 20:14:34 ID:WVrfsEdY0
>>582
「あう〜。おみせのひとがいるの〜!」
【ディスは微笑んで席に座る】

「……あう?『あてな』はここではたらいてたの〜」
【反応が少々遅かった】

>>583
「あう〜。こんばんわなの〜」
【ディスはそこにいる店員にも声をかけた】

「あう〜…はじめまして…じゃなかったかなの?」
【少し首をかしげながら言う】

>>584
「あうあう、『くろす』はいろいろしってるからねなのー」
【ディスは微笑んで言う】

「『ほい』もごはんたべるかなの?」
【少し首をかしげて言う】

586萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 20:18:17 ID:7gFzKdaU0
>>583
「柘榴さんこういう時は落ち着くんです!」

落ち着かせるように、静かな声で言う。

>>584
「店員ですよー!」

元気いっぱい幼女店員。
今日もアテナは元気です。

「えと……貴方は?」

奥に行くで有ろうホイを見て聞く。
下半身は気にしていない様だった。

>>585
「やっほ、ディス」

席に紅茶を持ってくる。

「そうそう、ちょっと前から働いててね。あ、紅茶飲む?」

自信満々に紅茶を差し出す。
淹れたのを冷やしたものだが、味には自信がありそうだ。

587蟹沢柘榴:2010/09/01(水) 20:21:15 ID:ZOM.z7ps0
>>584
「店員です……すみません……」

そして本棚から引っぱり出したアグネスの天敵が上手く本棚に戻らない。
泣きそうなまま、とりあえずお絞りとお冷を置いた。

>>585
「ああ、はい……俺、ここで働くことになったんですよ」

お久しぶりです、と挨拶。

>>586
「あう、はい……ううっこの本棚どうやってこの量の本を収納してたんだよ……
 しかも全部黄色いマークついてるし……」

泣きそう。

588ホイ:2010/09/01(水) 20:31:33 ID:PBnIervYO
>>585
「うん。ホイもたべる」
冷蔵庫に入っている『リザーブドホイさん』の貼り紙がつけてあるタンブラーを取り出してきた

>>587
「こんなもの、こうだ」
LO等をボグシャアと本棚に投げ入れる。何故か美しく収まった。
「なれれば、かんたん」
いい仕事した、とお冷やを飲み干す。手に持つタンブラーにも、水。どんだけ水を飲むのか

>>586
「うまー……ん?ホイはホイだぞ」
タンブラーになみなみと注がれた水に口をつけつつ説明にならない説明をする。
ちゃんと首輪にも名前が書いてあるだろうと、にゅっと顔を突き合わせて

589ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 20:34:43 ID:WVrfsEdY0
>>586
「あう〜。そうなの!」
【どこか嬉しそうな顔で言う】

「あう〜!のむの!
 『あてな』のこうちゃはおいしいの〜!」

>>587
「あうあう、そうなの〜。
 やっぱりここではたらくのもいいのかなの〜」
【ちょっとさみしそうに言う】

「『でぃす』がいってたおみせはずっとやってないからなの〜…」

>>588
「あうあう〜。そっかなの〜。」
【そう言ってじっとタンブラーを見る】

「あう〜。『ほい』のためのごはんがあるの〜?」
【驚いた顔で言う】

590萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 20:35:55 ID:7gFzKdaU0
>>587
床に落ちている本が一冊。
拾いあげてめくってみるアテナ。

「……?あたしぐらいの子の裸がいっぱいだー!」

>>588
「ホイ、さんですか、よろしくです」

ぺこり、と頭を下げ。

「あたしは、アテナと言います。一応此処で働かせてもらってるんだ!」

最後の言葉は楽しげに跳ねる。

>>589
「今日の紅茶はダージリン!砂糖は少なめがオススメだよ!」

そう言うと、よどみない動作で、ディスのコップに紅茶を注いだ。

「どうぞ!」

591蟹沢柘榴:2010/09/01(水) 20:40:52 ID:ZOM.z7ps0
>>588
「!?」

すげえ、か、漢だ……!
そういいたげな瞳でホイを見つめる。

「……は、ご、ご注文は」

>>589
「? 休業ですか?」

首を傾げる。

>>590
「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

ものすごい勢いでアテナの手から本を奪って、

「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

ものすごい勢いで本棚に戻す。

592ホイ:2010/09/01(水) 20:50:14 ID:PBnIervYO
>>590
「そうか、アテナか。よろしくな、アテナ」
挨拶を終え、また一口。
「そうなのか。ホイもここにすんでるんだ。ちゃんとここにもかいてある」
首輪は正に情報の宝庫といったところか。
問題起こしたらこちらへ連絡下さいという文言に続いて此処の電話番号や住所が記載されている。

>>591
「ホイはかえってきただけだから、なにもいらないぞ」
但しお冷やはしっかり飲み干す。

>>589
「おいしいミズをひやしてもらっていたんだ。いいだろう」
ふふん、と胸を張るが別にホイは偉くない。

593ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 20:54:25 ID:WVrfsEdY0
>>590
「あう〜!おさとうすくないほうがいいなの〜」
【ディスは甘いのがお好みのようだ】

「うん、いただきますなの〜」
【微笑んでコップを手に取って飲み始める】

>>591
「あう〜。そうみたいなの…
 まだずっとかえってきてないの」
【ちょっと残念そうに言う】

「ずっとおみせしまっててしんぱいなの〜」
【軽くため息をついた】

>>592
「へー。『ほい』はおみずをのんだらへーき…だったかなの?」
【軽く首をかしげて言う】

「ほかにごはんたべたりするの?」

594萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 20:56:55 ID:7gFzKdaU0
>>591
「のわ!」

驚き、目を丸くしている。

「え、え、!なんですか、いやそもそもあの本なんですか?」

と柘榴に聞く。

>>592
「はい、よろしくです!」

にこりと笑う。
そして首の首輪を見て一言。

「犬のネームタグみたいですね……」

割とデリカシーがない。

>>593
「甘いのが好きなディスにも、新しい世界が見えるかもよー!」

美味しいであろうことを予見しているのか、それでも自信満々。

595蟹沢柘榴:2010/09/01(水) 21:02:09 ID:ZOM.z7ps0
>>592
「帰って来た、と言いますと……あ、ここがおうちでしたか。
 ではごゆっく………………んー?」

解せぬ。

>>593
「ずっと閉まってるって……それは、店主さんがご病気か何か患ってらっしゃるのでは?」

あくまで推測ですけれど。と付け加えて。

>>594
「いいですか、アテナさん。
 あなたは何も知らなくていいんです」

はー、はー、と粗くなった息を正常に戻そうとしながら、アテナをまっすぐ見る。

「そして、忘れるんです。
 いいですか? あなたは何も見ませんでしたし、何も知らないんですよ」

若干眼が怖い。

596ホイ:2010/09/01(水) 21:11:19 ID:PBnIervYO
>>593
「いらない。ごはんがミズだからなー…ごちそうさま」
タンブラーの中身を飲み干したようだ


>>594
「ん?それでいいんだぞ?ペットだからな、ホイは」
市役所の方にもそのように登録されております。
そしてそれを特に気にした様子も無い……感性の差だろうか、種族の差だろうか。

>>595
「?」
石榴の疑問の唸り声に呼応して首を傾げる。頭上には疑問符
何が疑問に思われてるのかわからないという疑問である。

597萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 21:14:15 ID:7gFzKdaU0
>>595
「柘榴さん、顔怖いですよ……」

ちょっと涙目。

「何も見てないことにしますから、落ち着いてください、ほらどうぞ」

紅茶を注ぎ、渡す。

>>596
「ペット、ですか。……クロスさんですかもしかしなくても」

一応聞くが確実だろう。

598ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 21:14:18 ID:WVrfsEdY0
>>594
「あうあう!これとってもおいしいの〜!」
【とても嬉しそうにほほ笑むディス】

「うん、やっぱり『あてな』のおちゃはとてもおいしいの〜」
【楽しそうにしている】

>>595
「あう〜。もしかしたらそうかもしれないなの!」
【ポンと手を叩いた】

「びょういんにいるのかなの〜…
 だいじょぶかなの…」
【その目はどこか不安そうである】

>>596
「あう〜。そっかなの〜…
 それ、おいしいおみずなのかなの〜」
【タンブラーを見て不思議そうに言う】

599萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 21:15:14 ID:7gFzKdaU0
>>598
「あ、そうだ。新商品のクッキーもあるんだ」

奥から屋台で出していたロッククッキーを持ってくる。

「サービスだから食べてみて」

600蟹沢柘榴:2010/09/01(水) 21:17:45 ID:ZOM.z7ps0
>>596
「いえ、あの……クロス店長の、ええと、ご家族……?」

えーとまず娘ってこたあないだろうから多分兄妹かな。ハハッワロスねーよwwwwwww
どうやら彼は「ペット」という結論に行きつかなくて混乱中のようだ。

>>597
「ええ、それでいいんです……ありがとうございます」

ストレートのまま口を付けた。

>>598
「その、店主さんのお知り合いとかおられないんですか?
 何処に入院してるのか聞いて、お見舞いに行けばいいのでは?」

台を拭きながら言ってみた。

601ホイ:2010/09/01(水) 21:23:36 ID:PBnIervYO
>>596
「?そうだぞ、ここはクロスのうちだろう」
何を当然な事を、といった風にアテナを見る。

>>597
「おいしい。ここのミズはおいしいけど、もっとおいしい」
普通の味覚ならただのH2Oです。あしからず

>>600
「うん。ペットはかぞくだって、まえテレヴィでいってた」
無駄にヴィの発音がよろしい。
そして答え合わせ。回答は△、より正しくはペットでした。

602ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 21:27:14 ID:WVrfsEdY0
>>599
「あうあう〜。これっておまつりでつくってたおかしなの〜!」
【嬉しそうにして手に取る】

「うん!いただきますなの〜!」
【そう言うと素早く口にクッキーを放り込んだ】

「もぐもぐもぐ…あうあう!やっぱりおいしいの!」
【たちまち顔が綻んだ】

>>600
「あうあう、しりあいのひとはしってるなの…
 うん、そのひとにきいてみようかなの!」
【ディスは大きく頷いて言う】

「おみまいしたいしなの〜」

>>601
「あうあう〜。そうなの〜。
 ここで『ほい』がくらすからおいしくしたのかなの?」
【軽く微笑みながら言う】

603萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 21:27:58 ID:7gFzKdaU0
>>600
「一応、クッキーも今日作ったんですよ」

そう言いながらロッククッキーを差し出す。

>>601
「えっと……要するにクロスさんは、犯罪者ですか?」

頭がぐるぐるして、思考がまとまらない。

「えっとー、ホイさんがペットでクロスさんが飼い主って、なんか犯罪ですよねやっぱり!?」

わたわたしている、通報しようかどうしようか。

>>602
「ふふー、自信作なんだよね。結構売れてるんだよ」

自分も一枚つまみ、口に運ぶ。
ざくり、といい音が響く。

604蟹沢柘榴:2010/09/01(水) 21:33:36 ID:ZOM.z7ps0
>>601
「ああ、ペット……なあんだ。
 最近のテレビのペット番組ってやたら気合入ってますよね」

ほうと息を吐く。
発音は普通でした。

>>602
「お見舞い、したいんでしたらお花とかお菓子とか。
 差し入れ用意するといいんじゃないんでしょうか」

程度にもよるけれど。

>>603
「ふぁ、ありがとうございますー」

白い指で一つ摘まんで、さくりと噛んだ。

605ホイ:2010/09/01(水) 21:43:03 ID:PBnIervYO
>>602
「ちがうな。おいしくしたのはホイのためでなくてみんなのためだ」
この気遣いの心を美味しくいただいているのだとホイは思っている
「あじは、ホイがまぜたりしてかえたりしてるけどな」
水に水足しても水は水である。

>>603
「………?」
本気で理解がおよばないらしい
「クロスがホイをかってて、だれがこまるんだ?」
それは純粋なる疑問であった。

>>604
「うん。イヌとかホトトトギスとかかわいい」

606ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 21:46:33 ID:WVrfsEdY0
>>603
「あう〜、やっぱりそうなの〜。
 こんなにおいしかったらみんなたべにくるの!」
【そう言ってディスはまた口の中にクッキーを放り込む】
「あうあう〜。おいしなの〜」

>>604
「あうあうー。あまいのだいすきだとおもうからなの…
 うん!おかしがいちばんかなの!」
【嬉しそうに言う】

「ありがとなの!おしえてくれてなの〜」
【軽く頭を下げた】

>>605
「あう〜。そっかなの…
 そうだねなの!おみずがおいしいと、いろんなのがおいしくなるってきいたことあるなの!」
【納得したらしい】

「あう〜、それが『ほい』にいちばんおいしいあじなの〜」
【興味深そうにしている】

607萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 21:47:47 ID:7gFzKdaU0
>>604
「いやー、改めて思いましたけど、この店大分個性的ですよね」

と今更なことを口走る。

>>605
「……よく考えると誰も困りませんね……。いや、いいのかな、いやいいってことにしよう」

自分を納得させる。

「あ、そうだ。紅茶呑みます?」

紅茶をコップに注ごうとしながら聞く。

>>606
「いやぁ、照れるな」

はにかんだような笑顔を浮かべる。

「あ、そうだこの前ディスにお菓子作り教えるって言ってたけど、いつがいい?」

608蟹沢柘榴:2010/09/01(水) 21:52:59 ID:ZOM.z7ps0
>>605
「そのチョイスですか……、……んー?
 ほ・と・と・と、ぎす? ほととぎす? ほとととぎす? ほととととぎす? んんー?」

またしても首を傾げた。

>>606
「いえいえ。お役に立てたなら光栄です」

眼を閉じて笑いぺこりとお辞儀。

>>607
さくり。齧る口を止めて、

「……今更ですねー。
 機械に鬼二人に幼女二人。『変態御用達の店』とか聞いたことすらありますよ?」

ややぽかんとした顔をしながら、食べるのを再開。あっおいしい、とか言いながら。

609ホイ:2010/09/01(水) 21:58:35 ID:PBnIervYO
>>606
「ディスにもホイのリョーリをつくってやる。ちょっとまってろ」
台所とかから様々な水とか液体とかを持ってきてブレンドしだす。
匂い的には完璧に薬のそれだ……一体何が出来るというのか……

>>607
「のめるものならもらう。クッキはホイはたべれないからな」
食べられないわけでは無いが固形物を食べる習性は無いのだ。
よくわからない木の根から抽出した液体を二滴ほど合成(りょうり)中の液体の入ったグラスに垂らす。
無色から紫色に変化し、すぐまた無色に戻っていく液体。

>>608
「む、ホトギスだったか?」
今度は減りすぎた

610ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 22:00:33 ID:WVrfsEdY0
>>607
「あう〜。うれしい、かなの?」
【楽しそうに言う】

「あうあう!そうなの!おかしをつくるのなの〜。
 『あてな』がいそがしくないときでいいなの!」
【微笑みながら言う。いつでもいいと言いたそうだ】

>>608
「あう〜。ほかのひとからいろいろおしえてもらえたのがうれしいなの〜」
【楽しそうに言う】

「あう〜。たまにここでおしごとしてみよかなのー」
【少し寂しそうに言った】

>>609
「あうあう〜。なんだかたのしみなの〜!」
【ディスは薬を見ても結構のんきな顔で調理工程を見ている】

611萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 22:02:04 ID:7gFzKdaU0
>>608
「幼女って歳じゃ無いです!これでも12ですよ!」

ぷんすか怒っている。
少し背伸びしたいお年頃、だろうか。

>>609
「飲めますよ――!?」

謎の液体を見て驚愕するが見ないことにする。

>>610
「そう、だねえ……。ちょっとしばらく忙しいかも」

苦笑して。

「アイツら、又せめて来るって」

612蟹沢柘榴:2010/09/01(水) 22:06:08 ID:ZOM.z7ps0
>>609
「え、っていうかホギスだった気も……あれぇ」

ホトトギスがゲシュタルト崩壊してきた。

>>610
「ここで、ですか」

幼女三号か。とか何とか思いながら。

「店長に言ってみればいいんではないですか?」

>>611
「そうでしたね。ごめんなさい、アテナさん」

さん、の部分を僅かに強調して。
くすくす笑いながら、紅茶を啜った。

613ホイ:2010/09/01(水) 22:14:44 ID:PBnIervYO
>>610>>611
人のために何かしらを成す事のなんと素晴らしい事か!
腹部に手を突っ込み中から各種宝石(のようなもの)をとりだし液体に入れる。
ものの二秒で融解した。
赤い乳液状や、震える生きた液体など、様々な物体を混ぜた果てに、その透き通った液体は完成した。

「さあのめ。きっとおいしい」
紅茶に対する礼に、という事なのか何故かアテナの分もある
ツンと鼻に刺さるややキツい柑橘系の香りは爽快感を思わせるが、なんかグラスの周囲が色々歪んで見える気がする
きっと気がするだけだろうから何の問題も無いこともない


>>612
「ホギス……そう、ホギスだ」
たぶん違うけど納得してしまった。

614ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 22:17:34 ID:WVrfsEdY0
>>611
【その言葉を聞いて少し手を止める】
「そっかなの…」
【いつもの穏やかな顔ではなく、緊張感のある真面目な顔になっていた】

「それだったらこんどこそわるいひとをつかまえないとなの…
 おかしおしえてもらうの…ゆっくりできるよになってからかなの〜」
【少しだけ悲しそうに言う】

>>612
「あうあう、なるほどなの〜」
【感心しているようである】

「そうなの!『くろす』にきいておてつだいして…
 ていうのみたことあるからなの!」
【大きく頷いた】

>>613
「あうあう〜、できたなの〜!」
【ちょっと嬉しそうにしている】

「う〜ん、なんだかかわったいろなの…
 においもすごいの…」
【軽く鼻を覆いながら言う】

「もちろん…おいしいなの。
 じゃあいただきますなの」
【そう言って恐る恐るグラスに口をつけてみた】

615萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 22:19:27 ID:7gFzKdaU0
>>612
「うぐぐ……!」

何も言えずに顔が赤くなる。


>>614
「うん……ごめん」

申し訳なさそうに。

「でも、今回はあたしの仲間も力を貸してくれるから、きっと、平気」

強い笑みを浮かべる。

>>613
「こ……これは……!?」

差し出された液体につばをごくりと飲み込む。
断ったほうがいいのだろう、だが、純粋な好意で差し出されたものを無下にするのはアテナのポリシーに反する。
ゆっくりと、液体のコップに手を伸ばす。

「大丈夫、大丈夫。人間は丈夫だから、大丈夫!死なないよ!」

そう叫ぶと液体を一気飲みした。

616蟹沢柘榴:2010/09/01(水) 22:24:22 ID:ZOM.z7ps0
>>613
「ホギスですよね、多分……んー?」

なんか召喚獣の名前みたいになった。

>>614
「賄い料理を食べさせてもらえますしね。いいお仕事になるとは思いますよ」

にっこり。

>>615
「ふふふ」

眼を細めて笑い、手を伸ばしてアテナの頭を梳るように撫でる。

「さて、と。俺はそろそろ上がりますね、お疲れ様でしたアテナさん。
 お客さま方はごゆっくり」

カップとソーサーを持って、調理場へ引っ込んで行った。

617ホイ:2010/09/01(水) 22:30:07 ID:PBnIervYO
ああ、なんということだろう!そのあまりの味に君達の体は時空を超え、世界を超え、聞いてはならないものの声聴き、そのささやきに揺さぶられて【育って】しまった!
具体的にはおおよそ十年成長した。意識は冴え渡り、もはや何物にも束縛され得ぬ程の開放感と全能感があなたを支配している
これが後の世のロリコンを絶望の先に追いやる謎のドラッグ【Hoi】その雛型の誕生の瞬間であった。

618ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 22:32:40 ID:WVrfsEdY0
>>615
「あう〜。いいの…
 わるいひといたらやっつけるのがいちばんなの」
【大きく頷いて言う】

「そうだねなの!みんなといっしょにたたかえばだいじょぶなの!」
【ガッツポーズをして微笑んだ】

>>616
「あう〜。まかない…
 どんなおりょーりなのかなの…たのしみなの!」
【ニコニコしている】

「あうー、またねなの〜」
【大きく手を振って見送った】

>>617
「あう〜。おいし…」
【体がピカピカ光ってたちまちディスは成長した!!】

「……これは…何ということでしょ…」
【髪の毛が伸びてたり身長が伸びてたりするディスが現れた!】
【ただ…お胸は寂しいままである…】

619萌葱 アテナ:2010/09/01(水) 22:34:37 ID:7gFzKdaU0
>>616
「うー……」

顔を赤くしながらもおとなしく撫でられていた。

「う……お疲れ様でしたぁっ!」

顔は未だに赤かったが元気よく答えた。

>>617
「う、あー!?」

謎の叫びを上げ、知らないうちに体が成長していた。
ボンキュッボンで赤い髪は伸びて女性らしくなっている。

「ななな、なんだこりゃー!?」

叫びは店内の空気を震わせた。

「しかもなんか元気だしー!」

>>618
「うん、皆で戦えばきっと平気、でしょ?」

ニコリ、と笑う。




「うわー!この体どうなってるんだろむしろ気になる、ちょっと外走ってきますー!」

高揚感やら開放感で体が動かしたくなり、外に向けて走り去っていった。

620ホイ/トラブルメイキング:2010/09/01(水) 22:42:17 ID:PBnIervYO
>>618>>619
流石のホイもこれには驚愕
「うん、さすがホイのリョーリだ。れしぴをおぼえておこう」
してない!不思議!メモ帳にちょっと意味の分からない文字を大量に書き込んでいく。

しかし流石のホイにも、その効果が何時まで続くのか、そればかりはわからなかった……
原因はクールに店内に去っていった。逃亡とも言う
【成長】の効果持続には個人差があります。適度にエンジョイ大人ライフ!

//投げっぱなしジャーマン風呂ー!

621ディス大人ヴァージョン ◆Dix.OeuOIQ:2010/09/01(水) 22:44:40 ID:WVrfsEdY0
>>619
「もちろん!!一緒に頑張ろう!」
【ぐっと親指を立てた】

「あ、行っちゃった」
【少し心配そうにしながら見送った】

>>620
「む、ちょっと困ったの…
 どうしたらいいのかな」
【何だかまだ子供状態が抜けていない】

「あ、待って!いつになったら戻」
【店内に去るホイに言おうとしたが…もういなくなっていた】

「…これだとしばらく外に出られない…」
【そう言って自分の体を改めて確認…】

【服とかがどうなってるのかは…記載しないでおこう…】
//投げられた〜!

622フィアナ:2010/09/02(木) 22:20:15 ID:gJtcMvY.0
【住宅街】

ある二階建ての家の屋根の端に、女性が座っていた。
傍らには缶ビールとあたりめの入ったコンビニ袋。
足をぶらぶらさせながら、缶ビールに口をつけ、雲の引っかかった月を眺める。
高い位置で結んだポニーテールが、時折吹く風に揺れ動く。

623白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/05(日) 13:31:23 ID:sn9myzSMO
「…………むあー」
欠伸をしながら歩く少年。
その後ろを狼が追従する。

「……あれ、良方かな」
頭に浮かんだ違和に、ふと足を止める。

624名も無き異能都市住民:2010/09/05(日) 13:32:02 ID:sn9myzSMO
//誤爆('A`)

625新嘗 草平:2010/09/05(日) 20:59:49 ID:Fxk0LkY.0
「さて、今週の禊も終わった事だ、買い物でもして帰るか」

白い着流しを着た若い男が古市場の軒並で下駄を鳴らしている
体全体が水滴で濡れているのか、着流しは水分を含んでいて、萎れているのが遠目にも分かる程だ

「そう言えば茶碗が割れてしまっていたな。何か手頃な物は……」
割れ物屋の軒下で立ち止まると、飾られている商品をジロジロと眺め始めた

626朝宮暁:2010/09/05(日) 21:08:05 ID:/k2gysHgO
>>625
 割れ物屋の軒下に陳列された商品を写す草平の視界に、腕がにゅっと割り込んで茶碗を一つ取る。
「……駄目だ、気に食わねえ」
 茶碗を戻しながら呟いたのは赤毛混じりの黒髪をした青年だった。赤みの強い鳶色の瞳の視線は陳列された茶碗の列をなぞり――
 ふと、草平に止まり、
「……おいおいあんたずぶ濡れだな、滝行でもしてきたって格好だ」
 その格好に思わず声をかけた。

627新嘗 草平:2010/09/05(日) 21:15:15 ID:Fxk0LkY.0
>>626
割り込んだ手をやや邪険に思いつつ、
適当な茶碗を取ろうと手を伸ばす
……が、耳に入った言葉にその動きが思わず止まった

「……中々鋭い奴だな。この姿でそれを言ってきたのはお前が初めてだよ」

感心したような声をあげ、横目で暁をちら、と見る

「見た所こちら側の人間では無いみたいだが……何者だ?」
磨きこまれた琥珀の様な黒眼を暁に向けると、ややぞんざいな口調でそう尋ねる

628朝宮暁:2010/09/05(日) 21:22:36 ID:/k2gysHgO
>>627
「お、当たりか。……となるとお前、退魔系か」
 日常的にやっているような口振りに、茶碗を掴みかけた手を引っ込め、暁の意識は草平に向いた。
「何者かって言われたらバイトマニアの貧乏人だな。破門された実家が退魔系の家だがね。
 “八洲機関”に属してる朝宮っつう家だが、それも破門された俺には関係無し。
 実家はそっち側だが、お前の言う通り俺はそっち側じゃねー。ま、ちょいとした知識が有ったってだけよ」

629新嘗 草平:2010/09/05(日) 21:37:09 ID:Fxk0LkY.0
>>628
「八洲機関……噂には聞いた事があるな。退魔の一族の集まった組織だとか」
眉間に指を当て、記憶を探る
「……そうか、お前は彼処の人間だったのか」
納得がいったように軽く頷首した

但し、と人差し指を立て、
「尤も俺も退魔を生業としているわけではない。あくまで妖魔との交渉が本分だ。実家も退魔師ではなく宮司をしている」
そう付け加えた

630朝宮暁:2010/09/05(日) 21:46:41 ID:/k2gysHgO
>>629
「……なんだ、八洲の関係者じゃなかったか。最近八洲の連中がここに集まってるから、お前もその一人かと思ったんだが」
 へえ、と呟き、魔との交渉を本分とするという宮司を物珍しそうな視線で眺める。
「交渉なあ、珍しい家も有ったもんだ。……破門された実家は焔祓の家系だし、知り合いの退魔師連中は大抵武闘派だしよ。
 ……それにしても交渉か。なんだ、ネゴシエーターみたいにお前の望みはなんだ! とか聞いたりするわけか?」

631新嘗 草平:2010/09/05(日) 21:55:55 ID:Fxk0LkY.0
>>630
「その捉え方はある意味、間違いではないな」
腕を組んで頷く草平
「だがいつも物品を渡す訳ではない。普段は、妖魔に取り憑いたケガレを祓ってやる事が基本だ。その後に米や神酒を献上することはあるがな」
そう言うと懐から米を取り出した
「妖魔と言っても近頃は産土神にケガレが憑いた者が変化した物も多い。そのような者を元に戻して差し上げるのが、俺の役目という訳だ」
米を手のひらで転がしながらそう説明する

632朝宮暁:2010/09/05(日) 22:03:38 ID:/k2gysHgO
>>631
「ほー……鎮めて神上がりさす、ってヤツか? 今聞いた話だと何となく拝み屋だとか陰陽師に近いイメージだ」
 興味深げに数度頷き、草平の手の米に視線を落とす。
「一般的な退魔師とは相手が違うみてえだな。この間、ここで生活してる鬼に襲撃掛けた凄腕の退魔師が居るって話を聞いたが……
 お前のとこは、そういう――まあ、例えばここで生活してるような概ね無害な鬼なんかは相手にゃしねえんだろ?」

633新嘗 草平:2010/09/05(日) 22:17:26 ID:Fxk0LkY.0
>>632
「陰陽師か……近いものはあるが、奴等は怪異を納めるのが役割だ。俺は神に使える身として、神のケガレを祓って差し上げるのを自らの役割としているだけだからな」
それに、と付け加えて
「あれは大陸の五行説がベースだろう。密教の式神を使役することは俺にはできない」
そう言うと米の上でもう一方の手をかざす
「俺にできる事は……」
眼を閉じるとブツブツとつぶやき始めた
「……かけまくも畏し……のうづの御前に恐み恐みも申さく……御綾威を…………おはしなさられん事を恐み恐みも申す」
その声は所々不明瞭で、完全には聞き取れない
と、その瞬間。いきなり米が男の掌で酒へと変化し、掌から零れ出した
その量は尋常ではなく、零れる酒の流れはとどまる所を知らない
「……こんなもんだな」

634新嘗 草平:2010/09/05(日) 22:23:48 ID:Fxk0LkY.0
//すみません、途中送信してしまいました……

「鬼? 別にどうでも良いとは思うが……
まあ、その鬼とやらがケガレに取り憑かれていたり、無闇に人を襲っていれば話は別だかな」
掌から零れる物にはもう目もくれず、淡々と暁の問いに答える

635名も無き異能都市住民:2010/09/05(日) 22:25:18 ID:GO7zVXuA0
「わー兄さんお酒ですよお酒!ちょっと楽しくなってきましたねあははははははっははははは」
「ちょ、おま酔うの早すぎやろっというか止めて!俺達兄妹やのぉー!!」

酒が溢れたせいで何やら阿鼻叫喚になっている場所もあるようです。

636朝宮暁:2010/09/05(日) 22:25:30 ID:/k2gysHgO
>>633
「お、おお……! すげえな、米が酒に」
 零れる酒に感嘆の色を声音に浮かせ、目を見開いて驚きも露に暁は流れる雫を鳶色の瞳で追った。
 自分には到底真似の出来ない技だ。
「となると……術師系なのか、お前の家。刀とかは使ったりしそうにねえし。
 ……成程、確かに退魔師じゃねえな、今の見る限り力で退けるって感じじゃあなさそうだ」

637新嘗 草平:2010/09/05(日) 22:36:40 ID:Fxk0LkY.0
>>635
「何やら後ろが煩いな……」
振り向かず、耳の辺りを払いながら舌打ち

>>636
「術師…………そうだな、それが一番近い表現かもしれん」
手を翻すと酒は全て零れ落ち、それ以上溢れる事はなくなった
「無論、退魔師に近い事もするぞ?
ケガレが凝り固まって出来た魔物は消し去る以外にない上に、近頃は此方の説得も聞かぬ産土神もいるからな」
懐紙で濡れた手を拭く。手首についた勾玉が微かに揺らめいた
「そう言えば先程はお前、焔祓の出と言っていたな。お前は何か出来ないのか?」
単純に興味があるといった視線で暁を見つめる

638朝宮暁:2010/09/05(日) 22:46:45 ID:/k2gysHgO
>>635
「……な、なんだ……?」

>>637
「ほう……そん時はやっぱ力で退けるって訳か――って、懐紙とはこれまた古風だな」
 徹頭徹尾古風で神道的な草平に好感を持ったのか、暁は面白そうに草平が懐紙で手を拭う様子を眺める。
「ん、俺は――」
 草平の言葉に暁は片手を軽く上げる。その手に点るのは紅蓮の焔。
「――これだな。不浄を祓う火葬の炎を異能として発現する家だ。
 実家はこれの運用を研鑽してきた家でな、これを用いて殴ったり蹴ったり、焼いたり燃やしたりだな」

639八剣絵名・八剣宵治/兄妹:2010/09/05(日) 22:52:25 ID:GO7zVXuA0
>>637
>>638
振り向けば少し離れた位置に見える、二つの橙色の頭。
1つは背が低く、あははあははと賑やかな笑い声を上げている方。
「無礼講であろ――――!!」
もう1つは背が高く、背の低い方に服裾を掴まれて逃げ出そうとしている方。
「コラアアアア人前ェェェェェェ!!!!あっれ!?あっれ?!おかしいなこんな酒弱い一族だったん!?」
と、これだけ見れば普通に思えるが、普通ではないポイントが一つあった。
――二人の頭には、二本の黒い角が生えているのだ。

640酒呑屋 虎姫:2010/09/05(日) 22:55:42 ID:RniePHFA0
あにあにあんたら何やってんの!?
うわっ!! 酒の匂い!! どこだ、どこにある!?
【酒瓶片手にふらふら歩いている黒服に白い肌の女】
【黒い帽子を脱いで片手に持っているのは、あんまり酔っていて落としたら気づかねーなということからの配慮と】
【こっちにも黄色の角が二本、額の上のほうから生えているから。】

641新嘗 草平:2010/09/05(日) 23:02:52 ID:Fxk0LkY.0
>>638
「幼少からずっとこれを使っていたからな。今更変えるにも無理だ」
くしゃ、と丸めると店先のクズいれに放り込む
「祓給え、清め給え……」
ゴミを捨てた所に向かって呟いた

「ほう…………」
しばし暁の手に灯った焔を見つめる
「神火の類か。天照大神あたりが主流な辺りだが……そうなのか?」
若しくは高御慮草日神やもしれんが、とも呟き

>>639
「煩いな、ここは表の場所だ。少し静かに……」
自分のした事だ、などとは露にも思わず振り返ると、
「……鬼? まさか、見るのは初めてだが……」
二人の頭頂部の角に気づき、言葉を失う

>>640
「くっ、酒などこの店には売っていない。他をあた……」
再び言葉を失う
「何だ? ここは厄場なのか。ちゃんと猿田彦に伺いは立てたのに……」

642名も無き異能都市住民:2010/09/05(日) 23:09:47 ID:Fxk0LkY.0
>>641
//すいません……誤字です
//?高御慮草日神 ○高御産巣日神でした

643朝宮暁:2010/09/05(日) 23:16:08 ID:/k2gysHgO
>>639
「うわあ……」
 思わず呻いた。あれは確か、雷音の頭だった鬼ではなかったか?
「…………」
 下手に絡まれると怖い。暁は二歩くらい下がった。
 
>>640
「あー……いつぞやの。……つかあんた鬼だったんだな」
 酒の匂いに誘われたのかと首を傾げつつ、暁は虎姫に向けて挨拶代わりに手を挙げる。
「つか、酒なら手元にあんじゃねえか。その酒瓶空なのか?」

>>641
「いや、天照じゃねえよ。伊邪那岐が天尾羽張で火産神を斬った時、岩に流れず最後まで刀身に付いた血から生まれた記されぬ神がうちの始祖……
 ってなってるな、一応。眉唾もんだがよ」
 へ、と笑って焔を消す。

644八剣絵名・八剣宵治/兄妹:2010/09/05(日) 23:21:21 ID:GO7zVXuA0
>>640
「あひゃー!お姉さんこっちですのよこっち!」
「うわぁ――――!!呼ぶなぁ――!!」
真っ赤な顔で手招きする少女と涙目でその頭をばしーんとはたく青年。
どうも兄妹らしい。

>>641
「すみませんすみませんごめんなさい本当にごめんなさい」
服裾を掴まれてなければこの青年は多分平伏している。
「うちの妹がご迷惑を……!!」
「ご迷惑?美味しいんですかそれ」
「うん絵名ちゃんちょっと黙れ。つーか黙らすな?うん?」
兄はぬるぬると纏わりつくように伸びあがる妹の首に一撃入れた。
嫌な音がして絵名がぐったりした。

>>643
かいな は ぐったり している!
よいち は いもうとを かかえた!
「やー、兄さんもホントすまんなー。
 ……こんなことになるとは思ってもみーひんかったんよ…信じてーな……」

645酒呑屋 虎姫:2010/09/05(日) 23:26:47 ID:RniePHFA0
>>641
さるたひこ……?

【頬に指を当てて小首を傾げてから、何か思いついたようにパッと顔を上げて】
【左足を曲げて片足だけで立ち、両腕を横に平行に伸ばして】
クエビコ。

……さーて、お酒はどこかな〜…?
【すぐに恥ずかしくなって、吹けもしないのに口笛を吹くように唇を尖らせて目を逸らす】
>>643
あー? 鬼鬼、鬼よ鬼。おひさ。
【人差し指と中指を揃えてビッと額の近くに挙げて笑い】
【憐憫の情に似た光を瞼に宿らせて、まだ中身のある酒瓶を撫でながら】

……自分で苦労して手に入れた酒はね、美味しいよ。そりゃね。

でも他人から貰って飲むタダ酒って格別ジャン?
【だらしないふにゃふにゃした笑み。現時点で相当酔っている】
>>644
ずぇらああああーーーー!! 酒じゃーーーーーっ!!
【なんか似たようなテンション】
あ、鬼。純粋な鬼?
【やっと角に気付いたらしく、八剣兄妹を指差す】

646新嘗 草平:2010/09/05(日) 23:33:27 ID:Fxk0LkY.0
>>643
「ふむ、名も無き神、か……」
焔を消すのを黙って見つめる
「信じるのは些か突飛な話だが、疑う理由もないな。
 なによりその焔、初めて見る物だ。祓いにはうってつけだな」

「……いやそれより、周りのこいつらはお前の知り合いなのか?
 少し黙らせてくれ」
ウンザリしたように暁に尋ねる

>>644
「……うむ。いや、そこまで謝られるとこちらとしても対応に困……」
鈍い音が草平の声を黙らせた
「……身内は大切にしろ。国つ罪になってしまうぞ」
唖然としながらも。諭すように青年に告げる

>>645
「……すまん。俺は舞については疎いんだ」
どうやら目の前の鬼のポーズを舞か何かと勘違いしたようだ

「酒? ……ああ、酒か」
ようやく先程自分の行為を思い出したらしく
「酒はもう全て捨ててしまった。ここにはもう無いぞ?」

647朝宮暁:2010/09/05(日) 23:43:19 ID:/k2gysHgO
>>644
「……あ、ああ。気にしないでくれよ」
 見事な手刀だ……! などと感心していた暁だったが、宵治の言葉にハッとなって言葉を紡ぐ。
「……その娘の兄さんなのか? ……大変だな」
 一時期異能都市を大いに騒がせた雷音の頭。その兄。
 暁の頭の中で、宵治は不良妹に代わって警察やらなんやらに頭を下げに行く苦労人になっていた。

>>645
「んじゃあんたキャバ嬢にでもなっとけよ。酒呑んで金貰える良い仕事だぜ。店紹介してやろうか?」
 瞳に宿る光に首を傾げながらも、ふにゃふにゃとした虎姫の表情に釣られたか、暁の表情もへらへらとした気の抜けたものになっていた。

>>646
「眉唾に決まってんぜ、仮に本当に神の末裔だったとしても、名無しの神なんざ大したこたねーべ」
 焔の失せた拳を開き、ひらひらと振って笑う。
「おいおい、知り合いには知り合いだが、酔っ払いの相手を俺一人にさせる気か?
 ああそうだ、術で酒精を抜いてやれよ。酒作れんだから酒気も抜けんだろ?」
 へらへらと笑いながらそんな軽口を飛ばしてみる。

648八剣宵治/シスコーン:2010/09/05(日) 23:55:01 ID:GO7zVXuA0
>>645
「俺は半分だけやな。100%は妹の方やね」
と言って抱えた少女を指さす。
「後何かもー酒は一瞬のイベントだったらしいで?残念やったなあ」

>>646
青年は真顔で、真剣に、
「エエかあんさん、よー考えろ?
 この子目立つくせに目立ちたくない高二病なうな子やねん」
続けて、
「それがどうよ、今めっさ目立ったやん?恥丸出しやん?赤面ってレベルじゃねーやろ?
 その状況で素に戻った場合まず間違いなくテンパってさらにダメージ追加やん?
 つまり俺はちゃんと家族を大事にしてかつ守ったわけや……!!神様にも褒めてもらえるレベルの所業……!!」
※本気で言ってます。

>>647
へらっと笑って、
「おお何やら心配されてもーた。大丈夫、全然大変なことやないで。
 なんやかんやで楽しいしなぁ」
多分この赤い人の中では俺が苦労人なんだろなあと検討をつけて、
……一番の苦労人はおとんやしなあ。
寧ろ自分は参加して主に影から狙撃とかフォローするタイプだったし。
そうそう無罪無罪。

抱えた妹が身じろぎした。
ふと思いついて―からかいの意味も含む―姫抱きにして、
「……さて、絵名ちゃんが起きてまたカオスになる前に退散させてもらうわ。
 ご迷惑をお掛けしました」
器用に礼をしたのち、妙に軽いステップで去って行った。

649酒呑屋 虎姫:2010/09/05(日) 23:57:14 ID:RniePHFA0
>>646
あーもーいーよもーわざわざ謝らなくてもさーぁー!
思い出して恥ずかしくなっちゃうじゃん。
【頭をボリボリ掻いてすでにお酒で赤い頬をさらに赤く染める】

えぇぇぇー!? じゃあ僕がわざわざ来た意味は!?
【あからさまに不機嫌そうな顔をして声を上げる】
>>647
人に合わせて笑うの大ッッッッ嫌い。
【地面にぺっと唾を吐き捨てて】

そもそも僕みたいなんオトコくさい性格でキャバ嬢なんかねぇ。
むしろお客側の方があってるみたいな? ねぇ?
【ケラケラ気楽に笑い、酒を煽る】
>>648
ふーん。お兄ちゃんのほう親近感持っちゃうなぁ?
【ニヤニヤ笑い】
なんだよーケチくせーぞー。ちぇっ。んじゃね。
【若干不貞腐れながら去る姿に手を振る】

650新嘗 草平:2010/09/06(月) 00:02:52 ID:Fxk0LkY.0
>>647
「……それでも、自らの意志で力を使えるというのは多少なりとも羨望を覚える」
振られた手を見つつ、顎を撫でながら
「俺のこれはあくまで信奉で一時的に力を手に入れただけだからな」

「そう言うのは専門外なんだが……」
ブツブツと呟きながら
「まあ、ケガレの定義を酒の酔いに曲解して拡大させれば大祓祝詞で何とかなる、か」
首をひねりながら

>>648
「……良く分からんが、お前が真剣なことだけは伝わった」
そう言って頷くと
「診せろ、俺がその酔いを……と、行ってしまったか」

>>649
「知るか、お前が勝手に此処に来たんだろうが」
眉を吊り上げながら睨みつける

「そもそもお前は見たところ既に酒を飲んでいるじゃないか
 大陸の言葉にもあるぞ、過ぎたるは及ばざるが如しとな」
赤らんだ顔をみて説教じみた声でそう告げる

651朝宮暁:2010/09/06(月) 00:09:09 ID:/k2gysHgO
>>648
「ん、いやいや。気ぃつけてな」
 ひらひらと手を振って見送る。
「……嵐みてえだ」
 なんて、ぽつりと呟いて。

>>649
「いやいやイケるって。……お、んじゃ今度うちの店に来ねえか? ヒューベリオンって名前で――――」
 言い掛け、ふと言葉を飲み込んだ暁は虎姫の頭から足までをじーっと眺め、
「いや、やっぱ来んな。飲み逃げされそうだ」

>>650
「そんなもんか? 俺からすりゃあ色々便利そうな術のが――っと」
 言い掛けた言葉は舌打ちに代わって紡がれた。暁は眉を顰めて溜め息を吐く。
「時間だ。悪いが行くわ。……そこのねーちゃんは頼んだぞ、便利な術使いのにいちゃんよ」
 それだけ言って暁は駆け出す。さて、今日も仕事だ。

//落ちますー、皆さん絡みどもでした

652酒呑屋 虎姫:2010/09/06(月) 00:12:35 ID:RniePHFA0
>>650
過ぎたるは及ばざるが如し?
つまり飲み過ぎは飲んでないのとおんなじって事?

ヤッベー、もうちょっと飲まないと。
【嬉々とした表情で帽子から大量の酒瓶をひっくり返す】
>>651
カン良いわね。んじゃ。
【意地悪そうに笑って手を振った】

653新嘗 草平:2010/09/06(月) 00:19:59 ID:Fxk0LkY.0
>>651
「生まれが生まれなだけに、というのはあるかもしれんな
奉仕、というのは尊敬でもあり憧れの行為でもある
神に奉仕する者としては、好ましくない考えだが」
そう言うと暁が去ろうとするのを見る
「ああ、なかなか面白いものを見せてもらった。また会う時があればその時にでも……待て、この鬼を俺一人で相手させるというのか?」
去りゆく暁に制止の声をかけるが、その声が届く事は無かった

>>652
「くっ、言葉の選択を間違えたか……」
歯ぎしりしながら酒を仰ごうとする鬼の女性を睨む

「とにかく! 余りに怠惰な行いはケガレを招く! もうこれ以上酒を飲むのは止めろ!!」
酒瓶をひったくろうと手を伸ばした

654酒呑屋 虎姫:2010/09/06(月) 00:23:53 ID:RniePHFA0
>>653
いーじゃん別にー。お酒抜けたらにゃー僕はぁひでーんだぜー?
【べろべろに酔った様子で、緩んだ手から酒瓶が抜き取られた】
あ! てめっドロボー!
泥棒ってのはいけないことなんだぜ! 経験から言って大体10人前後に一時間は追い掛け回されるんだぜ!?
【顔をしかめて怒鳴り返す】

655新嘗 草平:2010/09/06(月) 00:30:04 ID:Fxk0LkY.0
>>654
「この状況をみたらそんな事は言えないだろうが」
と、取り上げた酒瓶を高いところに放り投げる
「祓い給え、清め給え……」
投げた方向に向かってつぶやく

「泥棒だろうがなんだろうが……というか経験からとはどういう事だ?
 よもや貴様、盗人の類か」
こめかみに指を当てながら、眉を吊り上げる

656酒呑屋 虎姫:2010/09/06(月) 00:33:55 ID:RniePHFA0
>>655
全ては生きるため、飲酒のため。
仕方なくやることもあるよ。しょうがないッスよ。
【悲しい運命だよね、とでも言いたげな笑み。ただ目を閉じてニヤけてるだけだけど。】

って何してんの? 飲むんじゃねーの?
【放り投げられた酒瓶を見上げてぽかんと口を開ける】

657新嘗 草平:2010/09/06(月) 00:42:05 ID:Fxk0LkY.0
>>656
「飲む? まさか、俺は未成年だ」
当然のこと、とでも言いたげに
「それよりも、今の言葉は捨ておけないな
 早速だが、この街の警察に通報させてもらうぞ
 ご主人、すこしよろしいだろうか……」
そう言って店屋の主人に話しかけようとする、が……
「閉まってる……」
既に店は営業を終えていた。他の店も全て同様である
「く……けいたいなるものは持っていない上にそもそも使えん……
 かくなる上は……」
そう言うとどこかへと走りだした
「そこで待っていろ! 今から警官を呼んでくるからな!」
下駄に躓きながらもどこかへと走っていく

だが、彼は交番がどこにあるのかすら知らなかった……

//眠気がひどいのでここで切り上げさせてもらいます
//絡みありがとうございましたー

658酒呑屋 虎姫:2010/09/06(月) 00:46:22 ID:RniePHFA0
>>657
……いちいち通報するなんて言ってくれるなんて、堅いっつうか律儀っつうかさ…
ま、悪い奴じゃなさそうだけどねぇ。
【頬を掻いて苦笑し】
んじゃねー、なんか困ったことあったら警備員さんとこ来なよ。

【酒呑屋虎姫。警備員、兼、泥棒】
/おつさまー

659武蔵 新:2010/09/06(月) 16:38:04 ID:7gFzKdaU0
【異能都市公園】

「はっはぁっ!舐めてんじゃ、ねえゾォっ!」

公園に喧嘩の音が響き渡る。
どうやら一人を五人ほどで囲んでいるようだ。
囲まれている男は千夜学園のブレザーの上をツナギの上に着た、二メートル以上の大男だ。
金属バットの一人とナイフの一人が駆け出し、襲いかかる。

みしり。

バットを右手で握り締めへし折り、鳩尾に蹴りを入れ。

「らぁっ!」

ナイフを持つ一人を拾った石を顔面に投げることで昏倒させる。

「おい、どうしたよ?」

ギロリ、と残った三人を睨みつけている。

660八剣絵名/女子高生:2010/09/06(月) 16:41:23 ID:0HYVdNzE0
唐突だがこの鬼娘帰宅中である。
今日の晩御飯はなにかなあなどと平和なことを考えて歩いていたはずだ。
はずだ。
……なのに何でこう喧嘩の音が聞こえますかね―――!!!
幻聴だ幻聴であってくれ自分はもう「そっち」とは縁を切ったんだぞーと思いながら音の元の公園をそっと覗き込んだ。
……あ、これはボクとは無関係……!!
猛烈にほっとした。

661武蔵 新:2010/09/06(月) 16:46:20 ID:7gFzKdaU0
>>660
残りの三人がまとめて襲いかかる。
それを見て巨漢はニヤリと笑い、腰のベルトポーチに両手を突っ込み、何かを掴みとる。

「残念。五人ぐらいじゃ話にならねえよ。今度来るときゃ十倍連れてきな!」

両手に握られたのは大量の鉱石。
武蔵はそれを全力で投擲する。

「吹っ飛べやぁっ!」

鉱石は混じり合い、大きな鉄塊となり不良三人の意識を刈り取る。
更に、何かの能力が付加されていたのか、不良はすごい勢いで吹き飛ばされていく……
『覗き込んでいる女子高生』へと。

「ふぅ、無駄だってのによくやるわ……」

そんなことを起こした本人は、汗をぬぐい、ため息を付いている。

662八剣絵名/女子高生:2010/09/06(月) 16:54:41 ID:0HYVdNzE0
>>661
……あれ?
何か吹っ飛んできてませんかなとぼんやり思った。
来てます。
……えーと。
じゃあ迎撃しなきゃいけませんねえ。
鉄はまあいいとして、不良さんは殺っちゃいけませんし。
困ったなあ。
とにかくやらないと当たって痛いですしやりますか。
こういうときは……この間兄さんがやってたゲームだと、こう叫んでましたっけ…?

「はいだらぁー!!」

がぉん。
どごっ。
いい音がしました。

663武蔵 新:2010/09/06(月) 16:59:03 ID:7gFzKdaU0
>>662
「ん?あ!?」

不良の行き先に眼をやると不幸にも巻き込まれそうになっている人が。

「ヤバ!」

どうしようか考えていると、某ANUBISの某はいだらーさんの掛け声と共に不良が迎撃されていた。
感心する。

「おー……、あのナリで良くあんな力が……」

しばらくして感心している場合じゃないと気づき、地面の不良が邪魔だったので蹴散らして、近づいていった。

「マジごめん!」

近づきなにはともあれ、九〇度に頭を下げた。
それでもデカイ。

664八剣絵名/女子高生:2010/09/06(月) 17:06:58 ID:0HYVdNzE0
>>663
彼女がやったことは単純だ。
吹っ飛んできた不良を思いっきり地面に叩きつけがてら、飛んできた鉱石を弾いた、ただそれだけ。
なのだが。
……意外と弾けるもんですね、鉄の塊でも…。
外見だけは普通の千夜の学生服を着た女子高生なのだ。
オレンジの髪に二本の黒い角もおまけする勢いで派手だが。
ともあれ、喧嘩をしていた人物が謝ってきたので応対する。
「あー、いえいえ、寧ろご無事で何よりですというかうわデカッ」
本音が混ざった。

665武蔵 新:2010/09/06(月) 17:09:49 ID:7gFzKdaU0
>>664
「ああ、無事なら良かったんだ」

安心したように笑みをこぼす。
そして、デカイとの呟きに苦笑交じりに答える。

「よく言われる」

二メートル超、ブレザーとツナギ、腰に日本刀という突っ込みどころまみれである。
そして、相手の制服を見て。

「あれ、千夜?つか鬼種か」

666八剣絵名/女子高生:2010/09/06(月) 17:18:47 ID:0HYVdNzE0
>>665
「す、すいません、失礼なことを…」
”明確な他者との差異”、特に体型・体格などの身体的特徴というものはコンプレックスになりがちだ。
よく言われるにしろ、
……気分いいわけじゃあ、ありませんよねえ…。
たまに「すげえ!見ろよ俺ほーら巨乳ー!」などと言ってくる馬鹿も友人にはいるがそこはスルーである。

千夜でしかも鬼種かという問いには反射的に頷きで返し、初めて相手をまじまじと見た。
「……っとお、同じ学校の方でしたか。
 はい、高等部の一年に在籍してます。……ええと、同学年、ですか?」
ブレザーにツナギで日本刀?何、異能都市ならば問題ない。

667武蔵 新:2010/09/06(月) 17:23:05 ID:7gFzKdaU0
>>666
「ああ、別にいいぜ。気にして無いさ」

顔の前で手をぶんぶん振り、違うと意思表示をする。

「まあ、子供好きなんだが、遊ぼうとすると逃げられるぐらいで……」

顔も強面、好かれはしない。

「俺も一年だわ」

そう答え軽く自己紹介。

「武蔵新(タケクラアラタ)よろしく」

少し屈んで右手を差し出す。
因みに武蔵家は鍛冶師の一族であり、退魔一族と鬼の一族双方に武器を提供していた。
一族の考えは『誰が使うなど関係ない、只強き武器を作るのが我らが使命』と言うことで、
双方に強力な武器を提供し争いを激化させた過去がある。
鬼種の絵名ならば知る姓かもしれない。

668八剣絵名/女子高生:2010/09/06(月) 17:31:15 ID:0HYVdNzE0
>>667
「逃げられる……それは災難ですねえ」
失礼かと思ったが新の頭のてっぺんから足先までをざっと一度眺めた。
思うのは、
……逃げられるというかこれ、親が近づけさせないの間違いじゃ。

にしても、
……同学年かあ…。この身長で同学年かあ……!!
こういうところは男性が羨ましいと本気で思う。
「武蔵……さん、ですね」
別に恨みつらみが云々だから詰まったわけではない。
その手の家がどうたらこうたら言う話は全くと言っていいほど知らないのだ。
実家暮らしならまた大分違っただろうけれども。
ならば何故?―――単に君かさんかで迷っただけである。
「ボクは八剣絵名(ヤツルギカイナ)と申します。
 宜しくしてくださると幸いです」
わー屈んでくれたーこの人いい人だ!!と思いながら握手。
少し力を込めすぎて寧ろ痛い。

669武蔵 新:2010/09/06(月) 17:36:30 ID:7gFzKdaU0
>>668
「ねことか犬は寄ってくるんだけどな……」

そう言うとツナギの胸元のチャックを開け、猫を出す。

「この前拾ったんだけど、かわいいだろ」

三毛の子猫だった。
なんつーかギャップ萌えってやつだろうか。

「ん。同学年だしさんづけしなくていいぜ?いや、そういう流儀なら構わねえけど」

猫の喉を撫でながら言う。

「八剣な。よろしくさん」

おおう……さっきも思ったけどチカラ強いな……と思いつつ軽く上下に手を振る。

670八剣絵名/女子高生:2010/09/06(月) 17:48:56 ID:0HYVdNzE0
>>669
//すみません電話出てましたーッッ

「今一瞬やらないかって言いだすのかと本気で。
 ……って、何で子猫をそんなところに入れてるんですか!?」
可愛い人だ!この人可愛い人だこれ!!とテンパる。
ギャップ萌え?は成功しているようです。

苦笑して、
「すみません、もうこの口調は癖なんですよねー…。
 多分、小学校のころからずっとです。……こういうの苦手でしたら、努力します、よ?」

671武蔵 新:2010/09/06(月) 17:52:59 ID:7gFzKdaU0
>>670
「いや、餌あげたらなつかれてな、ポーチに入れるのもあれだし、
どうしようと思ってたら潜り込んできたんだよ」

猫の喉を転がすと、ゴロゴロニャーゴ、と鳴き声を上げる。
かなり懐いているようだ。
猫をだきかかえ差し出し、聞く。

「触るかい?」

和み系巨漢刀匠という新ジャンル。

「ああ、いやそうなら別にいいんだ。他人の流儀に口出すタイプじゃねえしさ」

本当に気にして無い様だ。

672八剣絵名/女子高生:2010/09/06(月) 18:02:22 ID:0HYVdNzE0
>>671
「まさか餌常備ということはないですよね?!」
だったらこの巨漢かなりできる……!!と戦慄。
そろりそろり、手を伸ばして、
「……猫はいいですよね、リリ○の生み出した生き物の極みだよ…」
ぽふっ。
撫で撫で。

……さばさばしいというか、竹を割ったようなお方と言うか。
懐が広いことは間違いないなあと思い、
「流儀、ってわけでもないんですけどね。
 では有難く敬語を使わせていただくとしましょう」
悪戯っぽく笑った。

「……と、あ、もうこんな時間ですか」
公園に設置してある時計が視界に入ったのか、そう呟き、
「この辺りでボクは失礼させていただきますね。
 学校で見かけたら挨拶してくださると嬉しいです」
ぺこりと頭を下げた。
身を翻し、新の視界から外れる直前に携帯を振って見せる。
「あ、警察やら救急やらにこれから連絡入れるので、逃げた方がいいですよー」
軽く告げた後、どこぞに電話しながら去って行った。

673武蔵 新:2010/09/06(月) 18:06:29 ID:7gFzKdaU0
>>672
「餌はちょっとしか無いな……」

あるのか。

「可愛いよな、和む」

新も撫で撫で。

「ん。ッつーワケで改めてよろしく、八剣。
コッチこそ、学校であったらな」

笑いながら猫を抱き抱えると、猫は次の居場所として頭の上を選んだようだ。
2メートルの巨漢の頭の上、さぞかし見晴らしのよいことだろう。

「おう、分かった。んじゃとっとと退散しますかね」

そう言うと、足早に歩き去っていった。

674エミリオ:2010/09/06(月) 21:47:28 ID:gJtcMvY.0
【公園】

夜の公園に、少年が一人。
Yシャツ姿で、左腕を三角巾で吊るし、右手をピストルの形にして、4mほど先のブランコに向ける。
ブランコの板の上に並んだ空き缶の一つが、何かに弾かれて飛ばされた。

「……だめだな、どうにも当たらない」

一人ごち、次の、隣の空き缶に向けて何かを指先から飛ばす。
一発、二発、三発目でやっと命中し、缶が弾き飛ばされた。

675ヒビキ/獣人:2010/09/07(火) 22:53:47 ID:TfU0J.bk0
職人通り、と呼ばれる区域がある。
刀匠に金物師、大工に医者まで一芸を極める人々が多く住む場所だ。
その一角、程よく内まったところに一軒。
中世ヨーロッパの物語にでも出てきそうな煉瓦造りの家があった。

掛けられる看板は「Atelier.S」、ショーウィンドウにはアクセサリーから瓶詰の飴まで雑多な品が並び、
「……何で9月だってのにんな暑ィんだ?死ぬか?いっそ死ぬか?」
木製の扉を開けば、”名物店主”――獣人の男がカウンターに座っているのを目にすることができるだろう。

676銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/09/07(火) 23:02:23 ID:HnkBBDEo0
>>675
「はい入店ー!!」

 木製のドアをバーン! と容赦ない勢いで開いて店に入るのは、右目に眼帯をつけた男。
 紅いメッシュの混じった黒髪を掻きながら裾の長いベストを羽織り、ガツガツと足音を響かせて歩く。

「飴いいな飴。棒つきのはどこよ?」

 図々しさすら感じる雰囲気を纏って店内を見回し、瓶詰めの飴に目をつけた。
 特に毒々しい色のものには目を輝かせて見入っている。

677ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/07(火) 23:06:08 ID:VqV2vGds0
>>675
「よお獣人の!!」

閉じかけた戸を掴み、再びビタンと大きく開け、彼女は押し入ってきた。

「初対面だが安心してくれ!私が来たからにはちょっと儲かる!!」

ゴム草履をぺったぺったと鳴らしながら、カウンターまで風を切る。
橙色の髪を掻き上げ、自慢げに笑った。

「指輪、置いてるか?」

678ユリウス・A:2010/09/07(火) 23:08:23 ID:hGStfPTM0
「―――ほ」
とてとて。
奇妙な足音を響かせて一つ、入店。
辺りを桃色の瞳が眺め、
「店―――」
と、言う。
その声は明らかな機械音で、
容姿も機械(少女型ロボット)である。

679ヒビキ/獣人:2010/09/07(火) 23:12:57 ID:TfU0J.bk0
店内はほの明るい――という表現が正しいだろうか。
電気優勢のこの時代にランタンのようなものが柔らかい光を放っている。

そして意外と広い店内には雑多な商品が並ぶ。
棚には薬品か何か、はたまた酒のようなものが詰まった瓶が、無造作に置かれたテーブルの上にはこれまた一見適当に並んだお菓子や小物、アクセサリー。
それらが全て店主の手作りだ。
壁の張り紙に「オーダーメイド承ります」「危険物の取り扱いについては店主まで」などアグレッシブな事も書いてあるがきっと気のせいではない。

>>676
「おうらっしゃい。店内では控えめにな」
容赦ない扉の開閉音にも動じず応答する店主。
「棒付きの飴だぁ?その辺にねぇか?
 つーかお前遊びで作った毒々しい色の奴に喜ぶんじゃねえ。店内での飲食は禁止しねえが食ったら金払え」
ああそれと今お前が見てるその辺の菓子は子供の御仕置き用だからな、と一応釘をさして。

>>677
「そうかちょっと儲かるのか」
そいつは嬉しいな――と紺色の虎は笑う。
ぱっと見は牙を剥き出しにして怒っているようにも見えるが。
「指輪?
 オモチャのものってことならその辺にあんだろ」
毛皮で覆われた手指で指し示す机の上。
そこには確かに鈍く光る指輪やペンダントが存在していた。

680銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/09/07(火) 23:16:36 ID:HnkBBDEo0
>>679
「うえ、変なの作ってんだなお前。って顔濃いなーお前」

 さっそく棒つき飴をビンから一本抜き取り、口の中に入れつつも硬貨をカウンターに置く。

「こういう人見るのは初めてだわー。顔中毛だらけだな。なに? そういうファッション?」

681ユリウス・A:2010/09/07(火) 23:20:46 ID:hGStfPTM0
>>679
「―――」
店内を次々と見回し、
「飴、薬、瓶―――」
そしてその桃色の両眼はヒビキへ。
「――――――犬」

682ヒビキ/獣人:2010/09/07(火) 23:21:30 ID:TfU0J.bk0
>>678>>681
「……おお、店で飴に薬に瓶だ」
あまりロボットと言うものを見たことがないのか、店主は少し戸惑った。
が、そこは異能都市である。
……珍しいな。
と、そう思う程度に留まった。
「……あとな、俺は虎だ」
色が紺色だけど。

>>680
その真っ赤な棒付き飴。
味はリンゴ……と見せかけてハバネロです。
「この虎ヘッドがファッションに見えたらお前はとりあえず眼科にかかった方がいい。
 残念だが俺のは天然だ天然」
まいどあり、と呟いて硬貨を回収。
手も毛皮でしっかり覆われていた辺り、ケモノ側がベースなんだろう。
「変なのっつーか、つまみ食い癖をどうにかしたい親が結構いてな?
 解決法として作ってみたもんだ」

683ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/07(火) 23:22:17 ID:VqV2vGds0
>>678
「(――――はん、同類か)」

「おい、そこの機械ィ!!」

ビシッ、と唐突に彼女がユリウスさんに向かい、指を差す。

「テメーどこの所属だ!!」

>>679
「おいおい、見た目がガキだからって甘く見るんじゃねえぜダンナァ!
ちょっと大人にオーダーメイドの注文をしに来たんだぜ!!」

軽いステップで近づいていき、カウンターに腰掛ける。

「そういうのって承ったりしてっか?」

684ヒビキ/獣人:2010/09/07(火) 23:25:20 ID:TfU0J.bk0
>>683
「こいつは失礼したなお嬢さん。
 オーダーメイドもちゃんと承ってるぞ」
壁の張り紙の1枚を指さして言い、
「どういうのが作りたいか、まずは俺に相談だな。
 材料は基本こっちで用意するが、持ち込みだと安くなるぞ」
す、とノートとシャープペンを差し出す。
どうやら求める効果やら形状なぞを書けということらしい。

685銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/09/07(火) 23:27:18 ID:HnkBBDEo0
>>682
「なんだトラかよ。最近は亜人も増えtごぼぶふぅううううあ!?」

 口から吐き出されるハバネロ飴。
 顔を真っ赤にし、涙目になりながら床に頭からぶっ倒れる。
 そのまま手で自身を抱きしめつつ、足をジタバタと動かして床を蹴り、グルグルと回っている。

「みひゅっ! みひゅを! ひゅーっ! ひゅひゅーっ! みじゅふぅ!!」

 辛さで呂律が回っていない。
 ただ目尻に涙をためながらヒビキに必死で訴える。

686ユリウス・A:2010/09/07(火) 23:34:34 ID:hGStfPTM0
>>682
「虎」
じーっと見る。
「虎」
かくん。と首が下がって同じようにして上がる。
一応頷いたらしい。

「鉄―――」
そうつぶやくと辺りを見回す。
鉄を探しに来たらしい。

>>683
「所属―――」
少女型ロボットが手を少しだけ前に出し、かざす。
すると掌の前に薄緑色の映像パネルが現れ、それを操作していく。
次に、少女型ロボットの背後により大きなパネルが現れ、そこには、
「旧アルカニア研究所製、Yーri・Argos――――ユリウス・アルゴス」
と、書かれていた。

アルカニア研究所なんてものは少なくとも今、存在は確認されていない。
それも、この少女がたロボットが別世界から連れて来られたものであるからだろう。

687ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/07(火) 23:42:04 ID:VqV2vGds0
>>684
「形よか前に質問させてくれ。エンチャントは可能か?」

シャーペンを手に取り、くるくると弄ぶ。
ペン回し。挑戦するけれど、成功はせず。

「ふん、この無機物が…………!!」

ノートの上に投げ出した。

>>685
「ぶはははは!!!なんだコイツ!!!なんだコイツ!!!
みひゅ!!みひゅって!!!」

その場面だけを見て、彼女は爆笑を催した。
カウンターをばんばん叩きながら笑い、指を差す。

「初めましてだけどお前のあだなみひゅに決定な!!!」

>>686
「――――聞いたことねえな!!どこの田舎だよアルカニアって!!!
まあいいわ。とりあえず私は、」

カウンターから降り、ユリウスさんに向かう。

「〝リグヌ社製ハールシリーズ弐番姫、風祈=ノイディハール〟だ。
お前と同じロボットってことだ。よろしくな」

手を差し出した。

688ヒビキ/獣人:2010/09/07(火) 23:44:48 ID:TfU0J.bk0
>>685
「はははブレイクダンスみたいじゃのう」
ははは。
「ったく、その辺は御仕置き用だっつっただろうが。人の話はちゃんと聞けよ?
 ほれ、サービスのニラ茶だ」
ぽいっと投げ渡される金属製の水筒。
触れば冷たく振れば音がし、”ニラ茶”なる…恐らくお茶、が入っているのは間違いないだろう。

>>686
「おう虎だ」
不思議な挙動をする奴だな、とぼんやり思い、
「鉄?素材買い付けか何かか?
 そりゃあ倉庫にはあるが、どんだけ必要なのかにもよるぞ」
ついでに何のためかも聞きだすつもりでメモを用意する。

>>687
「魔術的なエンチャントか?
 んなもんお前、」
くかか、と笑って、
「俺の錬金術自体、魔術みてえなもんだ。
 ちいと調整は難しいが、出来る限りの効果は約束してやるよ」
それとペンは大事になー。

689銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/09/07(火) 23:48:20 ID:HnkBBDEo0
>>687
「へっめぇなんはようっはへんは!!!」

 日本語でおk。
 何かに文句を言ってることは伝わっているだろうが、
 何に文句があるのかはクロスが日本語を話さない限り分からないであろう。

>>688
「みひゅ!!」

 たとえ中身が何であろうと冷たい液体と知るやいなや、
 クロスはその水筒の中身を口の中に流し込んだ。
 喉がゴクリゴクリと鳴り響く。

690ユリウス・A:2010/09/07(火) 23:52:03 ID:hGStfPTM0
>>687
「―――」
表情にも、言葉にも出さず。
ただ僅かに首を傾げる。

「――よろ、しく?」
手を指し不出されてから、同じように握り返す。

>>688
「鉄―――」

「魔力値の高い物で尚且つ強度も優れた物
 その上で単純な1パーツの大きさは5立法メートル以上である事が最低条件」

「伝言、終わり」
誰のだ。

691ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 00:03:59 ID:VqV2vGds0
>>688
「錬金術と魔術の違いがまだよくわかってねえからな…………私。そんなところも素敵だけどな!!
無知ゆえの無垢!純真なところがヒットするぜ?!」

さて、と。
シャーペンは放り投げたまま、にやと笑う。

「私の絵心は幼児並だ!そんなところもマジプリティで可愛さ爆発だけどな!!
デザインは任せる!!なるだけ厨二っぽい感じのにしてくれ」

>>689
「あ?悪いがバカの言語はインプットされてねえからお前の言葉はわからねえ!!
だけどまあしゃあなしに私がの超絶解釈を挟んでやると、だ――――」

にやにやと笑う。
うわー、この人面白い人だ、なんて思いながら指でクロスさんを示した。

「――――私の舎弟になりたい、と?」

>>690
「おう、よろしくだ!!
つまりこれから先何かどっちか一人に苦難が訪れた時、助け合う仲ってことだな!!
私は心強いぜ?」

ぐ、と握って上下に振る。

692ヒビキ/獣人:2010/09/08(水) 00:07:42 ID:TfU0J.bk0
>>689
普通のお茶――だった。味も香りも。
少し香ばしいかな、と思う程度には風味が違ったけれども。
「これに懲りたら次回からはちゃんと確認してから食え、な?
 飴吹き飛ばしについては怒ってねえからよ」
噴出した飴はいつの間にか片づけられていた。

>>690
「ふむ、
 ……ぶっちゃけ、俺の店に来るより鉱石商に行った方が早ぇとは思うがな」
顎に手を当てて考える。
……強度が高い…、『いあうい鋼』があるっちゃあるが、アレはそこまで魔力が宿らんし何より、
「5立方メートルもねえんだよな……」
ううむ。
暫し悩み、メモにペンを走らせて、
「とりあえず、俺がよく仕入れてる鉱石商の住所と電話番号、後名前を書いておく。
 こいつをご主人様に渡してみな」

>>691
「つまりはガキって事だな。いいぜ、ガキは嫌いじゃねえ」
ばっさり切り捨てたー。
「デザイン任せられたぞおい。なるべく厨二っぽいの……か」
放り投げられたシャーペンを手に取る。
ノートに走らせて、
「となると……こんな感じか?
 実用性ってのは必要だろうから、とげとげしくない感じで行こう」
ざかざかと描かれたのは1対の翼が円を描くリング。
それもただの翼ではなく、骨で出来た翼が象られている。厨二っぽい。

693銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/09/08(水) 00:12:48 ID:HnkBBDEo0
>>691
「……」

 お茶をゴキュゴキュと飲みながらもジト目で相手を見る。
 どうやら、色々と諦めたようだ。

「ああ、うん、それでいいよもう」

 どうやらクロスの中では「こいつは面倒な奴だぞ!」と認識したようだ。

>>692
「あー、すまん。しかしひっでぇ飴もおいてあるもんだなオイ。
 じゃあ普通に甘いのはどれだ? お前のオススメを……お前、って呼ぶのもアレだな。
 名前なんだよ名前。あ、俺はクロスな。銃寺森クロス」

 そう言いつつ、また飴の入ったビンの前に立つ。

694ユリウス・A:2010/09/08(水) 00:16:37 ID:hGStfPTM0
>>691
「―――うん」
とだけ。
口が無い訳でも喋れない訳でも無くただ勢いに流されているだけだった。

「私も、強い」
鏡面の様に磨き上げられたその白い身体はロボットで在る事を一切隠さず、
瞳と髪と、体全体に走る桃色の線が白い身体に色を加える。

>>692
「追加伝言
 金は幾らでも出す」

「理解―――」
そう言って、右手を伸ばし受け取る。

695ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 00:29:04 ID:VqV2vGds0
>>692
「ガキ?おいおいおいおい!幼いの間違いだろ?!」

ノートを手に取りじぃと見つめる。
右から、左から、上から、下から、眺めて検討。

「すげえな!私じゃ一晩悩んでもこんなデザイン作れねえ!
これがプロとアマチュアの差ってやつか?!これで頼む!!」

っと、

「次はエンチャントの内容か?」

>>693
「あんれー?!軽く流されてますよ!!流されてますよノイディハールさん!!
テメーもうちょい乗ってくれてもいんじゃね?!
もっと無駄にハイテンションに人生を無駄遣いしていこうぜ!!!」

口を大きくして叫ぶ。

「なあなあなあなあ!!もっと構ってくれよ!!」

>>694
「……………………私のが強い!!!」

帯に挟んだド派手な鍔の刄を除けば、ただの少女の彼女が負けじと言い返す。
ふん、と鼻息荒く。
譲れないものを持っているのかもしれない。

696ヒビキ/獣人:2010/09/08(水) 00:33:01 ID:TfU0J.bk0
>>693
ぽいっ、と瓶詰の飴を投げて渡す。
「普通に甘くてオススメなのはそいつだな。『マターリドロップス』。
 それと俺は……ヒビキでいい、本名は長ェから」
透明な瓶の中、薄緑の小粒の飴がきらりと光る。
振ればじゃらじゃらと音がするだろう。
「味は青リンゴに近いってところかね。
 ちょっとした精神安定の効果も持ってるから、繊細な嫁さんを持つ旦那さんに人気だ」
いらん情報であった。

>>694
「力になれなくて悪ぃな。だがまあ、人には得手不得手ってもんがあるんだ」
へらりと笑う。
牙がむき出しになって怖いけど多分笑った。
「俺には無理でも、別の誰かならきっとできるって奴だな。
 そのメモのやつなら、お前のご主人の要望にもきっと答えられるだろ」

>>695
「何ならレディって言ってやってもいいぜ」
苦笑、したらしい、どうも。
「このデザインでいいならちまちまと籠らせてもらおう。
 ……そうだな、そいつが一番の肝だ」
鋭い爪の生えた手でノイディハールを指さして、
「あんまり難しい内容だと高額になるし、お前にも材料調達を手伝ってもらうかもわからねえ。
 そこは覚悟しとけよ」

697銃寺森クロス  ◆CROSS/.AzE:2010/09/08(水) 00:36:18 ID:HnkBBDEo0
>>695
「うっぜぇえええwwwオマエうっぜぇえええええwwwwwwwwwww」

 ついに反応。

「何? なんなの? 俺をどーしたいのお前?
 つーかノイディハールとか何だよwwwメッチャ知人と名前被ってんだけどwww
 姉妹? 親戚? ドッペルゲンガー?」

>>696
「ん、じゃあヒビキでー」

 緑色のキャンディを一個取り出し、口の中に放り込む。

「お、この味は好きだわ。一袋くれ」

 千円札をカウンターに置きつつ、袋に飴玉をバラバラと入れ始めた。

「よし、買うモン買ったし帰るか。面白い店だな、またくるー」

 口の中で飴玉を転がしつつ、クロスは店を後にした。

698ユリウス・A:2010/09/08(水) 00:37:49 ID:hGStfPTM0
>>695
「――――そう」
しばらくキョトンとした様子で見つめていたが一言返す。
この少女型ロボットに手持ちの武器の様な物は見受けられないが見るからに頑丈そうな身体。
そして少女型ロボットの腰や太股に当たる部分等、幾つかの場所からは羽の様なパーツが伸びている。
さらに全身に赤味の強い桃色の点がいくつもある。その点の合計は数えれば100である。

後、頭上には三日月型の王冠の様な者が浮いていた。

>>986
「―――」
暫くそのメモを見て、ヒビキに返す。
「返還―――領域、記憶」

699ヒビキ/獣人:2010/09/08(水) 00:51:05 ID:TfU0J.bk0
>>697
「気に入ったか?そいつはよかった。
 たまにリンゴ味が嫌いな奴がいるから悩みどころなんだよな」
メロンでも作るかね?と呟いて。
「有難うございましたぁっとな。
 またのお越しをお待ちしてないこともねえぞ」

>>698
返されたメモを受け取り、
……個人情報だし後で焼いておくか。
丸めてズボンのポケットに突っ込んだ。
「覚えたのか。お前偉い奴だな?
 きっとご主人も褒めてくれらぁな」
ニィ、と笑って(=牙をむき出して)みせる。

700ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 00:52:48 ID:VqV2vGds0
>>694
「レディの称号はまだいらねえ!自分の見てくれくらいは自覚してっからな!!褒めろ!!」

げらげらと笑い、瞳を向けた。

「『体の冷却』を頼む。
レベルは高けりゃ高いほどいい。材料も金もできるだけ用意すっから!!」

>>697
「こんな可憐な少女に向かって何言ってんだよテメー!!でも構ってくれたから許す!!許すよ!!!」

ヨッシャァ!!!とガッツポーズ。

「あ?姉貴と知り合いなのか、みひゅ?!………………って、あー……行っちまった」

>>698
「………………くっそ、あの王冠、只者じゃねえ…………!
なんか王者の風格とか?!そんな感じか…………?!」

まぶしそうに三日月型のそれを見上げ、悔しがる。

「くっそ負けてらんねえ!!ダンナァ!!あんなんあったら私にくれ!!」

701ユリウス・A:2010/09/08(水) 00:57:14 ID:hGStfPTM0
>>699
「―――エライ?」
ヒビキの声、発音を再生し直し聞き返す。
理解できない様子で、そういった表情をしていた。

>>700
因みに僅かに上下左右してます。光ります。
更に言えば光の粒子が降り注いでいます。

「―――」
脚を動かすことなく、地面から少し浮いたまま身体の重心を前に倒し出口へ進む。
振りかえり、二人に一度づつ頭を下げるとゆっくりと夜空に浮かんで行った。

702ヒビキ/獣人:2010/09/08(水) 01:00:33 ID:TfU0J.bk0
>>700
「そうかそうか。じゃあお嬢、この王冠で我慢しとけ」
ぽんっと乗せられるのはオモチャ…の王冠だろう、多分。
よく子供が”王冠を描いてくれ”と言われると描くようなデザインで、作り自体はシンプルだがしっかりしている。
「体の冷却?
 ……ああ、夏か?夏だからか?」
何故か生温かい眼差しがノイディハールに注がれた。
「ま、それならこっちでほぼ全部材料用意できるだろうから一旦任せておきな。
 試作品を……そうだな、一週間後に仕上げておくから確認に来てもらっても構わんか?」
がりがりとメモに何かを書きつけている。
どうも予約証明書みたいな物を作っているらしい。

>>701
「偉いは偉いだ。よくやったってこったな……と、帰るのか」
また来いよ、とゆっくり去っていく姿に手を振った。

703ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 01:07:31 ID:VqV2vGds0
>>701
「…………くっそ…………!!なんという余裕…………!」

またなー!!と叫んで、見送る。
手をぶんぶんと振り回して、サヨウナラ。

「ま、まあ私も負けてねーけどな!!」

>>702
「……………………本当にくれて嬉しい、が!!
なんつーか、浴衣に王冠似合わねーから返すわ!いらねー!!」

はにかみながら二、三度くるくる回った後、満足したのか頭から外してカウンターに乗せた。

「悪い、言葉が足りなかったか?」

とん、とん、とメモに指を落とした。

「あんたの技術で〝できる限りの高レベル〟なエンチャントを頼む。
冷房代わりに使おうって腹じゃねえ。ガッチガチの冷却だ」

704ヒビキ/獣人:2010/09/08(水) 01:13:11 ID:TfU0J.bk0
>>703
「浴衣に王冠いいじゃねえの、最先端だぜある意味」
新ジャンルであることは間違いない。

「……ほー」
あんたの技術で。
出来る限りの高レベル。
「……つまり、あれだな?置いてあるだけで地面が凍りつく程度、嵌めて使えばリアルれいとうパンチ。
 最悪ぜったいれいどでも構わないってーことか。――面白いじゃねえの」
ぐりぐりメモを塗りつぶしてがりがり書きなおす。
……俺としたことが、ニーズを読み間違えるとはな。
接客はそう優しくはないなあと、心の片隅に留めて、
「そういうことなら10日くれ、それで試作品と予算の見積もりを作ろう。
 微調整もあるしな…完成するのは1か月くらい後になるだろうが、それでも大丈夫か?」

705ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 01:22:02 ID:VqV2vGds0
>>704
「ばっきゃろー!先頭突っ走っても楽しくねえんだよ!!
先頭を抜く瞬間が楽しいんだろうが!!子供心ってのをわかってねーなーオイ!!」

相変わらず笑う。
不愉快な様子は欠片もなさそうだった。

トリガーハッピー            ポッパー
「乱 射 魔 を越えちゃってる重火器狂用の冷却装備だぜ?
そんくらいしてもらわにゃあ沸騰しちまうって」

了解だ、と。

「んわかった。十日後にまたここに来たらいいってことだよな?」

706ヒビキ/獣人:2010/09/08(水) 01:29:10 ID:TfU0J.bk0
>>705
「逆転する瞬間の快感を知ってるってお嬢、お前出来る奴だなオイ。
 だがよく考えてみろ、先頭突っ走ってる間に誰かが後ろから来たらテンション上がらねえか?」

沸騰、という単語に大笑い。
「っは、成程な!そいつぁ結構なこって!
 オーケー任せておけ、1瞬どころか万年でも持つ指輪を用意してやるよ」
と言ってノイディハールに押し付けるのはがりがりと文字が並ぶメモ。
十日後の日付と依頼の内容が記されており、
「忘れるわけじゃあねえが、保険のつもりだな。予約証みたいなもんだ、とっとけとっとけ。
 ……そんじゃ、俺は今から工房に籠るわ。出るときにドアのプレートひっくりかえしといてもらえると助かる」
ぽふ、と肉球の感触がノイディハールの頭を掠めた。
ヒビキの方を見れば既に工房に入る直前で、ひらひらと手を振って奥に引っ込むのが見えるだろう。

707ノイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 01:34:01 ID:VqV2vGds0
>>706
「………………逃げる側、ってのも悪くねえかもしんねえなァおい!!
でも浴衣に王冠はやっぱねえわ!!」

手を顔の前横に振りつつ、頷いた。

「なるほどねえ…………わかった、貰っとく。
そして任せろ!ノイディに不可能はねえ!!ちゃんとひっくり返しといてやるよ!!」

肉球が触れた箇所を、物珍しそうに触りながら歩き出す。
ドアを蹴り開け退出し、忘れずにプレートをひっくり返して、去っていった。

中:ありがとうございましたー。
お疲れ様でっす。ノシー

708灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 21:52:46 ID:sn9myzSMO
「……退屈だ」

都市中心部、とある公園。
辺りを照らす電灯の“上”に、その男はいた。

「鋼は何やら忙しいらしい。帝はあれ以来目も合わせてくれない。
 その上彩子君は勝手に何処かへ行ってしまった」
ぼやくように男は呟き、溜め息をついた。

「繰り返す。退屈だ」

709武蔵 新:2010/09/10(金) 22:25:49 ID:7gFzKdaU0
>>708
公園を歩く巨漢が一人。
身長2m超の大男だ。
その格好は千夜学園のブレザーにつなぎと言うアレな格好で、腰には長い刀が差されている。

「……おーい」

小さく呼びかけると茂みから猫が10匹ほどわらわら出てくる。
右手に持った袋から煮干を取り出し、餌を与え始めた。

710灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 22:34:45 ID:sn9myzSMO
>>709
「……ん?」
あの巨体は鋼か――? と思考を巡らせ気付く。
(ああ、鋼は今隻腕だったな)

「……見間違えた、ということはあれだな。
 鋼と同等か、或いはそれ以上には鍛えられているわけだ」
ふむ、と感心したように言うと、なにも言わずにその光景を眺め始めた。

711武蔵 新:2010/09/10(金) 22:38:34 ID:7gFzKdaU0
>>710
「うりうり……」

猫の喉をなでると猫が擦り寄り、体に登っていったりする。
猫まみれである。

「さて、餌終わりだぜ。帰りな」

そう言うと頭の上の一匹以外は皆帰っていく。
つまんだ最後の煮干を頭の上の猫に上げ、手を払う。

「……はぁ」

溜息をつく。
暗がりから不良の様な格好をした集団が表れたのだ。
皆ナイフやバットを持っている。

712灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 22:43:57 ID:sn9myzSMO
>>711
「……たまにはこう、微笑ましいのも――」
言いかけ、止まる。

(数は――精々十かそこらか)
辺りを見《透し》、ニヤリと笑う。
「……中々面白そうなものが見られそうだ。
 つまらなくなれば、その時はその時だが」
傍観を決め込んだらしい。

713武蔵 新:2010/09/10(金) 22:50:20 ID:7gFzKdaU0
>>712
不良達を睨みつけ、口を開く。

「又来たのかよ、懲りねえ奴らだ」

猫が頭の上に乗っていなければ凄みがあったろう。
不良達はその言葉にも答えず青年に飛びかかる。

一人目。

「らぁっ!」

バットを受け止められ、その直後バットが折れ曲がり相手の顔面を直撃、昏倒。
二人目。

「だぁっ!」

ナイフを素手で折られ、顔面を殴られて気絶。
三、四、五人目。
ベルトポーチから取り出した石のようなものを投げつけられ気絶。
そして、残りの五人がまとめて飛びかかる。

「だー、めんどうだなおい。まとめて飛べやぁっ!」

腰のベルトポーチに両手を突っ込み、引きぬく。
その手には大量の鉱石が。

「形状変化、鉄板!」

鉱石は合わさり、鉄板となる。

「性質付加、衝撃!」

そして、巨大な鉄板を相手に投げつけると、その勢いからは考えつかない威力を発揮した。
そう、不良が二〇メートルほど水平に飛んでいったのだった。

714灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 22:55:00 ID:sn9myzSMO
>>713
「……おぉ、」
小さく感嘆の声を上げる。
(形状変化に、性質付加――うむ、面白い力だ)

と、吹き飛ぶ不良を見て思わず
「ファァァァァァァァ!!」
突然叫ぶ男。普通に変質者だった。

715武蔵 新:2010/09/10(金) 22:57:38 ID:7gFzKdaU0
>>714
「ふぅ……」

倒れた不良を『処理』しながらひと息つく。
そして、突如聞こえる男の叫びに頭の上の猫と共にビクッ!と驚く。

716灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 23:02:04 ID:sn9myzSMO
>>715
「いや、素晴らしい飛びっぷりだったもので思わず叫んでしまった。
 誰かに当たったら危ないからね」
くっくっ、と笑う白衣の男。
電灯の上にいるからか、下方向から照らされて不気味だ。

「……しかし、大変そうだね。
 なんなら私が何処かに飛ばしても良いのだが」

717武蔵 新:2010/09/10(金) 23:03:27 ID:7gFzKdaU0
>>716
「そうかい、いや驚いたよ」

苦笑し、それに同意する様に頭の上の猫がにゃぁと鳴く。

「飛ばすって、どこにさ?」

灰堂の能力を知らない為、解らないようである。

718灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 23:08:17 ID:sn9myzSMO
>>717
「いやはや、驚かせてしまって済まないね」
申し訳無さそうな態度は微塵もない。

「警察にでも、ゴミ捨て場にでも。君が望むならば何処にでも可能だ」
口角を上げて、その男は笑った。

719武蔵 新:2010/09/10(金) 23:11:10 ID:7gFzKdaU0
>>718
「気にすんな、それくらいで驚く俺の修行が足りないってこった」

なんか歪んでいる目の前の人と違ってまっすぐである。

「そうだな……流石に相手するの面倒になってきたしそろそろ警察か……」

真面目に検討している。

720灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 23:17:48 ID:sn9myzSMO
>>719
「何処かのnknhtに貶された気がしたが気のせいだ。
 ……うむ、真っ直ぐで宜しい」くくくと笑って男は続ける。

「ふーむ、では最寄りの○×署にでも届けておこう」
男が言うと、その辺に伸びていた不良が消え去った。
「……あ、拘置所に叩き込んでおいた方が良かったかな」

721武蔵 新:2010/09/10(金) 23:19:05 ID:7gFzKdaU0
>>720
「はは、鉄みたいな男になりたいのさ俺」

楽しげに笑う。
鉄みたいな、とは分かりづらい表現だ。

「お、すげぇ。転送系か」

消えた不良を見て感心する。

722灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 23:24:24 ID:sn9myzSMO
>>721
「鉄、か。私の友達に鋼のような男が居てね。
 君とは良い友達になれそうだよ」
頷きながら言う。

「転送系?」
聞き返して眉をひそめ、
「……違うな、私は“超能力者”だよ」
ゆっくりと、地面へと降り立った。

723武蔵 新:2010/09/10(金) 23:26:45 ID:7gFzKdaU0
>>722
「鋼の様な男か……いいねぇ。憧れる」

本気でそう思っているのだと感じさせる声色だ。

「超能力者……て、あの超能力?異能じゃ無くてか」

驚いている。

724灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 23:32:38 ID:sn9myzSMO
>>723
「そう、超能力だ」
地面にふわりと着地し、顔を上げる。
「異能を“超”える“能力”――と、私は考えている。
 無論、一概に超能力の方が強いとは言いきれないがね」
くすくすと、楽しそうに男は笑う。

「……時に青年、君の名前は何と言うのかな?
 私は灰堂。灰堂曇という研究者だ」

725武蔵 新:2010/09/10(金) 23:35:25 ID:7gFzKdaU0
>>724
「ふぅむ……面白そうだ、是非どういう感じでつかってんのか知りたいところだな」

楽しげに笑い返す。

「灰堂、な。俺は武藏 新。千夜学園一年で、刀匠やってる」

よろしく、と言いながら右手を差し出す。
頭の上の猫もそれに追従するようににゃぁと鳴く。

726灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 23:43:21 ID:sn9myzSMO
>>725
「そうだな……感覚としては、手でものを動かすのと大して変わりない。
 慣れてしまえば便利なものだ」
羨ましいかね?ん? とでも言いたげに片眉を上げて。

「武藏君か、良い名だ。何より力強さがある」
うんうんと頷き、
「しかし、刀匠か。
 金属加工に長けていると聞くが……?」

727武蔵 新:2010/09/10(金) 23:48:50 ID:7gFzKdaU0
>>726
「成程な……いや、俺の作品にそういうの組み込めねえかと思ってな」

ストイックな感じに言う。
頭の中は基本的に刀と猫のことしか無い。

「灰堂の名も悪かねえ、曇り空ぽくてイメージに良く合ってる」

感じたままを言う。

「おう、金属加工は一族の専門でな」

腰のベルトポーチから鉱石を一つ取り出し。

「こうやって……」

鉱石が光をまとう。

「こうだな」

光が消えると手元には灰堂をかたどった金属製のフィギュアがあった。

「お近づきの印だ」

そういい、差し出す。
完成度はかなり高い、白衣のシワとか。

728【烏天狗】イザヤ:2010/09/10(金) 23:50:49 ID:k6nVC4j20
がさ、と黒装束の男がいきなり姿を現した。
人がとても隠れられそうも無い電灯の裏からまるで此処はどこだというように辺りを見回して。
二人と少し距離を置いた場所から、歩いて近付いてくる。

「いンやァ、この都市の歪みも大分性質を掴んだかと思ッたンだが、
散歩道代わりに油断して使ったらまさかこンな所に出ちまうとは。
…あれだねェ、空間が濃いねェ」

大男と研究者、その食い合わせを面白がって、黄色い眼が笑った。

729灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/10(金) 23:56:56 ID:sn9myzSMO
>>727
「武器に異能を付加する……といったところかな?
 ……あー、難しいだろうね。しかし――不可能ではない」
くっくっと笑って。

「くく、それは褒められているのかな――?」
なんてふざけていると、
「――お、おぉ」
フィギュアを受け取り、細部をよくよく見る。
「素晴らしい……ッ! 素晴らしいぞ武藏君ッッ!」
むっはー、と息をあらげて言う。

>>728
「くく。確かにこの街の歪みは、掴めそうにない」
そんな声に答え、振り向く。
「……また、君もずいぶん変わり者に見えるがね?」

730武蔵 新:2010/09/10(金) 23:58:25 ID:7gFzKdaU0
>>728
物音に反応して猫が新の頭をひっかく。

「いて……」

と呟きながら振り向くと、そこには黒装束の男がいた。

「変な格好してんなぁ……不審者か?」

自分を棚に上げすぎだろjkて感じである。
2メートルの巨体でツナギの上にブレザーで日本刀で頭に猫載せてる人間に言われたくはないだろう。

>>729
「実際、出来るぜ?」

腰の長刀――野太刀と言ったほうが適当な其れを抜き放つ。
刀身は美しく、人の心を奪うだけの何かを持っている。

「っふ。特技なんだよそういうの。一族の技でな」

731【烏天狗】イザヤ:2010/09/11(土) 00:06:16 ID:k6nVC4j20
>>729
「これでも幾つか使えそうな道ァ覚えたンだぜ?大分条件を調べるのが
難しかッたが、今じゃァ簡易瞬間移動みてェに使えらァ」

異能都市の歪み、異質。妖怪にとっては調べやすいのかもしれない。

「あァ、俺に至ッては人間ですらねェからな。
烏天狗、知ッてるかィ?」

背中に、銀の翼が生える。金属光沢と生物の滑らかさを併せ持つ、不思議な翼。

「あンたは、見たとこ研究者ッてェ感じかねェ。」

>>730
「不審者っちゃァ不審者だが、ただ道に迷ッただけのしがない妖怪さねェ」

銀の翼を翻し、笑顔で男は答えた。

「あンたも、物騒なもンを腰にさしてるじゃァねェかィ。刀かァ、俺ァついぞ
修められなかったなァ」

何か思い出すような口調で、その武器を見つめ。言葉を失う。
抜かれたそれには、確かに妖怪にすら『何かある』と思わせる程の迫力があった。

「たまげたねェ、綺麗な刀だ」

黄色の眼が輝いて、それを見つめた。

732灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/11(土) 00:12:09 ID:sn9myzSMO
>>730
「ほう、それはまた――なんと形容すれば良いかな」
見蕩れたようにそんなことを言うが、

「……っはー、いやしかし凄いなこれは。そんじょそこらの造型師よりも腕が良い。まずここ。なによりもこの細部にまで――」
語っている。長くなりそうだ。

>>731
「ふむ、この街を研究する者としては興味深い話だ」
真剣な顔をして頷く。
「瞬間移動か――やはりそう言った活用法もある訳だ」
うーむ、と手を顎に当てて考え込む。

「烏天狗……名前だけなら聞いた事があるが――」
ふと顔をあげ、感嘆。
「――成る程、確かに畏れられる訳だ」
感心したような、そんな声。
「ん、ご名答だよ。しがないただの研究者だ」

733灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/11(土) 00:40:12 ID:sn9myzSMO
「……と。私としてはもう少し出歩いていたいのだが、いつ同居人が帰ってくるかも分からない。
 ということで、そろそろ帰ろうかと思う」
片手に持ったフィギュアを虚空に消し去り、
「では、また縁が合ったら。ラ・ヨダソウ・スティアーナ」
ひゅん。
空気を、空間を裂くような音がした。
次の瞬間には既に、男の姿は――ない。

//眠気がががが
//落ちます、申し訳ない('A`)

734無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/14(火) 22:19:51 ID:sn9myzSMO
都市中心部、とある小さな公園。
……何か、いつもと空気が違う。
そんな公園には、本を読む少女がひとり。

「―――……うーん」
最後のページを読み終え、本を閉じる。
オチが微妙だったのか、不満そうな顔をする。
「……あーんまり、面白くなかったなあ」
左目に医療用の眼帯、左腕は包帯が覆う。
異質な空気の中心は、恐らくこの中学生程の少女だ。

「ふわー……あ」
大きく欠伸を一つして、少女は夜空を眺める。

735ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/14(火) 22:43:56 ID:WVrfsEdY0
>>734
【公園のベンチに腰掛ける少女の姿があった】
「うー?またねちゃったのかなの」
【包帯を全身に巻いた少女がベンチの上で目を覚ました】

「……うー…ここでねるのやめないとなの…」
【頭をぽりぽりと掻いた】

736無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/14(火) 22:50:21 ID:sn9myzSMO
>>735
少女が目を覚ましたとき、眼帯の少女は星を眺めていた。

「……あれ、夏の大三角ってもうみえないんだっけ」
もしも“眼”を持つ者なら、彼女を取り巻く“何か”に気付くだろう。
星を眺めることに没頭している少女は、包帯の少女には気付いていない。

737ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/14(火) 23:04:48 ID:WVrfsEdY0
>>736
「あう〜。ここにもいろんなひとくるんだなの…」
【少し興味ありげな顔で眼帯の少女を見る】

「……あう?なにかあるみたいなの…」
【ふと、気配の違いに気づいて近づいていく】

738無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/14(火) 23:12:34 ID:sn9myzSMO
>>737
「……あ、ていうか片眼だけで見るのは無理があったかな」
あーあー駄目だなあ私、と手を頭にやり首を振る。
と、そこで包帯まみれの少女が視界に入る。

「……ねえ、こんな遅くに歩いてちゃ危ないわよ?」
心配したように少女は言う。
一応こちらもまだまだ危ない年頃なのだが。
しかも見た目怪我人だし。

739ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/14(火) 23:16:34 ID:WVrfsEdY0
>>738
「あう〜。こんばんわなの〜」
【眼があったのでディスも頷いて返した】

「あう、ここあんまりわるいひとでないからあんしんしてたけど…
 うん、おそとでねちゃだめかなの」
【申し訳なさそうに言う】
「あうー、その…そっちもおそとにでてだいじょぶかなの?」
【ディスは不安そうな顔で尋ねる。気になるらしい】

740無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/14(火) 23:23:47 ID:sn9myzSMO
>>739
「ん、こんばんは」
そういえば挨拶を忘れていたなあ、なんて思いつつ会釈で返す。

「うーん……それでも悪い人ってのは居るから、ね?」
小さく苦笑。
「私? 私は大丈夫」
微笑んで答え、右手を見せる。
「“これ”があるから」
少女の右人差し指には、金色の―――それでいて地味な指輪があった。

741ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/14(火) 23:26:42 ID:WVrfsEdY0
>>740
「あう〜。たしかになの…
 わるいひとくるかもしれないの…」
【辺りを見回して言う】

「あう〜?それはなにかなの?」
【指輪をじっと見て言う】

742無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/14(火) 23:34:13 ID:sn9myzSMO
>>741
「ふっふー、これは私の作品でね。こうやって―――!」
眼帯の少女が右手を軽く振るう。
瞬間、見えない何かが包帯少女の横を掠めた。
かと思えば、包帯少女の背後にあったシーソーがひとりでに動き出す。
まるで、なにかに操られているように。
「―――分かりにくいかもしれないけど、今あれに《糸》を繋げたの。
 そんな力でも、自分の身くらいは守れるの」

743ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/14(火) 23:37:37 ID:WVrfsEdY0
>>742
「あう?いまなにか…?
 あう!動いてるなの!」
【掠めたいとや、動き出したシーソーを見て驚きの声を上げた】

「あう!いとでうごかしてるなの!
 すごいなの〜…そんなことできるなんてなの」
【楽しそうに言う】

「えっと、でぃすもこんなことできるの!」
【そう言ってディスは右手を上げる】
しゅるしゅるしゅる
【腕に巻かれた包帯がひとりでに動き出した】

744無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/14(火) 23:44:38 ID:sn9myzSMO
>>743
「将来はこれで生計が立てられるんじゃないかなあ、嘘だけど」
吐く必要がない嘘をさらりと呟く。

「こんなってどんn―――わー……」
うねる包帯に見とれる少女。
(……すっごい調べたい……)
元研究者の性。

「……ん、あなたはディスちゃん、っていうんだ。
 私は明(アカリ)。無色明(イロナシアカリ)っていうの」
と、少女は名乗った。

745ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/14(火) 23:47:29 ID:WVrfsEdY0
>>744
「あうあう〜…どんなってきこうとおもってたけど…
 うそなの」
【若干残念そうだ】

「あうあう、すごいかなの?」
【少し照れながら言う】

「あうあう!『あかり』なの!
 よろしくねなの〜!」
【楽しそうに言った】

746無色明 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/14(火) 23:57:44 ID:sn9myzSMO
>>745
「うっふっふー」
ニコニコと笑いながら手を引き戻す。
また空を切る音がして、シーソーは止まった。
嘘なんだか嘘じゃないんだか。

「凄いと思うよー、私はね」
うりうりー、とか言いながらディスの頬をつつく。

「ん、こちらこそよろしくね」
微笑み返して―――


「―――はっ、門限がっ!」
無色明、学生。
寮暮らし。←ここ重要
「ご、ごめん。私、早く帰らないと。
 ディスちゃんも気を付けて帰ってね? おやすみーっ!」
そう言い残すと、無色は駆け足でその場を去っていった。

//眠☆気
//絡みどうもでしたー

747ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/15(水) 00:03:16 ID:WVrfsEdY0
>>746
「あうあう〜…なんかたのしそなの…
 あう〜。はずかしの…」
【ほっぺたはプニプニと柔らかい。照れくさそうだ】

「よろしくねなの!
 あう、たいへんそうなの〜。またねなの〜!
 『でぃす』もきおつけるの〜!」
【そう言って大きく手を振って見送った】

「かえろうかなの〜」
【そう言ってディスもその場を去って行った】
//おつかれです

748灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/15(水) 22:42:50 ID:sn9myzSMO
都市近郊、廃ビル街。
―――こつ、こつ。
そんな足音が寂れた街に響く。

「……ん?」
その男はふと歩みを止め、辺りを見回す。
灰色の瞳が、灰色の街並みを映した。
「…………歪み、か」
どうしたものかね、と男は呟き、また歩く。


要するに、迷子である。

749リュウゾウ・ナカムラ:2010/09/15(水) 22:58:36 ID:SSMHlh/20
>>748

「歪み、なるほどこいつァ厄介なもんだ。」

歪みの先にはすでに先客が居たようだ。
着くずされた黒いスーツとワイシャツ、胸に光る小さな金色のバッチ。

「あんたもかい?」

鋭い眼光の老人が灰堂を見据えた。

750灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/15(水) 23:04:17 ID:sn9myzSMO
>>749
「……ええ、仰る通りで。
 しかしながら、面白いものだとも思いますがね」
老人に気づき、答える。

「先程まで自宅の近くを散歩していたつもりなのですが……いつのまにか」
困ったものですよ。
そう言って男は笑う。

751リュウゾウ・ナカムラ:2010/09/15(水) 23:18:53 ID:SSMHlh/20
>>750

「アレだよ、この辺がどこか分かるか?」

老人はどうやらだいぶ歩き回っていたようで
地味ではあるが高級そうな靴やズボンのすそに泥が跳ね、汚れている。

「俺にゃあとても面白いとは思えねェよ。
 ま、アンタも半日以上も歪みで迷い続けりゃあそう思うだろう。」

老人はイラついた様子で、
唾を泥水溜まりに吐き捨てた

752灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/15(水) 23:31:16 ID:sn9myzSMO
>>751
「ここは―――そうですね」
男は遠くに視線をやる。
目線の先には、遥か遠くからでも見えるほどの巨大なビルが。
「あのビル……千夜ビル、と言いましたか。あれが見えると言う事は、都市の中心からはあまり遠くない筈、ですが」
何の頼りにもならないことを言い、
(跳べなくもない距離だが、また歪みに巻き込まれては……)
腕を組み、思案する。
時折がしがしと灰髪の頭を掻く。

「半日以上、ですか」
老人の言葉を繰り返し、眉をひそめた。

753リュウゾウ・ナカムラ:2010/09/15(水) 23:37:53 ID:SSMHlh/20
>752

「あぁ、半日だ。俺ァこの街に嫌われているのかもな。
 最低でも5回は例の歪みでこのザマさね。」

懐から煙草の箱を取り出し吸おうとしたが、
既に中に残っていなかったようで、ぐしゃと音を立ててその箱をつぶす。

「どうやら今日はとことんツイてねーんだわな。
 ま、こんな日もあらァ。」

酷く聞き取りづらい言葉を話す老人は、
灰堂の指先に聳え立つ千夜ビルを見つめて。

「あのビルに向かってあるきゃあ大通りにゃァでるかね。
 路地さえ抜けりゃ、迎えのモンが俺を拾ってくれるハズだがよ。」

754灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/15(水) 23:45:50 ID:sn9myzSMO
>>753
「くく、その考えで行くと私はこの街に恨まれているのかもしれないですよ」
最近の日課は歪みに巻き込まれることな灰堂だった。

「迎えの者―――と言いますと……?」
首をかしげる男だったが、少しして
(……あー、ヤのつくお偉いさんと言ったところか)
そんなことを勝手に思考する。

755リュウゾウ・ナカムラ:2010/09/15(水) 23:55:49 ID:SSMHlh/20
>>754

「恨まれてる、ね。その状況を楽しむ
 お前さんの精神性が羨ましくおもえるわ。」

ほとほと疲れた、といった様子で
小汚いレンガ造りの壁に寄りかかり。

「身内だよ。」

灰堂の問いに老人は「身内」とだけしか答えなかった。
詮索されたくないのか、それとも灰堂に気を使わせたくないのか。

756灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/16(木) 00:04:31 ID:sn9myzSMO
>>755
「私が見た限り、この世はつまらない。
 だからこそ、面白いと思わなければやっていられないでしょう」
男は遠くを眺めながら、変わらぬ調子で言った。

「……ですか」
小さく返し、それっきり。

「……一か八か、だな」
男は呟き、老人に言う。
「細かいことは省きますが、私は空間を跳ぶ力を持っています。
 しかしながら、この力は歪みに巻き込まれる可能性もあります―――」
す、と男は手を差し出す。
「―――逆に言えば、手っ取り早く帰れる可能性も“ある”んですよ」

757リュウゾウ・ナカムラ:2010/09/16(木) 00:19:00 ID:SSMHlh/20
>>756

「ま、アレだ。考え方の違いだな。」

老人はちょうど千夜ビルにかかる月を眺めて。

「オレァ、何でもかんでも面白いとは思えねェ。
 ……ヒリ付く夏、路地裏の片隅でドブネズミみてーに這い回りながら
 チンピラどもとやりやってたころにゃあアンタみたいに希望みてーな
 モンもあった気がするが。」

灰堂の提案、早く帰れるという事は分かるが、
歪みに巻き込まれる可能性もあるという。

「……『飛ぶ』ってェヤツの成功確立が高いのか、
 低いのかそれだけ聞かせてくれや。」

758灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/16(木) 00:28:41 ID:sn9myzSMO
>>757
「私のような若輩者の考えなんてのは、些細で脆弱なものですよ。説得力の欠片もない」
考え方―――というよりも年季の違いだ。
そんなことを言っている。
「……この世は、楽しい。そう思える内はまだ青いですかね」
くく、と不愉快な笑いを漏らす。

「二割」
男は短く言う。
「最近は二割程で歪みに巻き込まれます。
 これでもマシになった方なんですがね」
笑みを浮かべ、男は首を振る。

759リュウゾウ・ナカムラ:2010/09/16(木) 00:36:04 ID:SSMHlh/20
>>758

「……さァな。これを言っちゃあ元も子もないが『人それぞれ』だろう。
 だから『希望あふれる』野郎はクソッタレな世界に中指を立てるのさ。
 枯れちまったモンは老若問わず消え去るだけさね。」

老人は灰堂の笑いを聞き、露骨に顔をゆがめた。
顔に走る刀傷や火傷跡が強調され、老人の顔は余計醜悪になる。

「となると打率8割って事じゃねェか。
 結構、飛んでくれい。」

760灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/16(木) 00:41:45 ID:sn9myzSMO
>>759
「くく、正に仰る通りだと思いますよ。
 私もきっと、そんな人間の一人であるやも知れませんし」
笑いながら、老人の言葉に頷く。
「……では、」
男は老人の手を取る。


と。
周囲の風景が、
絵の 具 をぶち  まけた ように

濁る。


―――かと認識した刹那、周囲の風景は都市中心部の駅前のものになっていた。
辺りを見回しても、灰色の男の姿は無い。
……あの男だけまた歪みに巻き込まれたそうな。

//そろそろ眠るます('A`)
//ありがとうございやしたー

761リュウゾウ・ナカムラ:2010/09/16(木) 00:46:05 ID:SSMHlh/20
>>760

ポリポリと頭をかき、辺りを見渡す。
なるほど、どうやらあの男はやり遂げたらしい。

灰堂だけ巻き込まれたとは思いもせず、
ただ別の場所に言ったのだろうと思い老人はその場を後にした。

幸い、この駅前には電話ボックスがあったはずだ。
それで事務所に電話をしよう。

// おやすみよー

762蟹沢柘榴:2010/09/16(木) 22:07:43 ID:ZOM.z7ps0
ずり、ずり、ずり。
重たいものを引き摺る音が、暗くじめじめした路地裏に響き渡る。

「…………おなか、すいたなあ……」

ぽつりと呟いて、彼はどんどん暗がりの中へ。
ずり、ずり、ずり。

763【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 21:30:22 ID:k6nVC4j20
異能都市の夜の光が少し遠くに見える。
中央から少し外れた場所にある、小高い丘。
此処に力の集積点の一つがあるのか、数々の歪みの道がここに通じている。

その丘の上で、男が餌を撒いていた。
男の周りは銀の靄が取り囲み、不思議な光景に見えた。

「すまねェな、少しすくねェか」

男が呟くが、周りには動物の気配はしない。

764ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 21:37:55 ID:WVrfsEdY0
>>763
【突如、近くの森から人の気配がした】
「…う〜ん…またへんなところにきちゃったかなの…」
【そこからがさがさと草をかき分ける音がすると…】

「…あう?だれかいるなの…」
【一人の少女がキョトンとした顔で現れた】

765【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 21:46:47 ID:k6nVC4j20
>>764
「おう、ディスじゃァねェかッ!」

顔だけ振り向いて、笑う。

「ちょいと待ってなァ、今こいつらに餌やッてるから」

銀の霞は小さな烏達の集合。餌が地上に落ちるまでに、無数に
啄ばまれて食べられていく。

766ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 21:50:20 ID:WVrfsEdY0
>>765
「あう〜。『いざや』こんばんわなの〜!」
【笑顔になって駆け出していく】

「あう〜。そのとりさんたちもごはんたべるなの〜」
【感心しながら烏たちを見る】

767【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 21:54:07 ID:k6nVC4j20
>>766
「あァ、そんなに腹は減らねェみてェだが、
やらねェと出現数も減るンだ。
戦闘はほぼこいつらに働いて貰ってるから、ちゃんとやらねェとな」

ごそごそと背中の薬箱から、市販のクッキーを取り出す。

「まァなンでも食べるから餌には困らねェンだがな」

投げれば、瞬く間に啄ばまれて消え去った。

「迷って来たのかィ?」

突然現れた事に対して言っているのだろう。

768ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 21:57:51 ID:WVrfsEdY0
>>767
「あう〜。つまり、えーよーほきゅー
 するってことなの〜」
【成程、と感心するように言う】

「あう〜。いっぱいたべるのかなの?」
【再び質問をするディス。好奇心旺盛である】

「あう?うん…いつのまにかあそこのなかにいたの…
 まちあるいてたはずなのになの…」
【困った顔をしながら近くの林を指差した】

769【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 22:04:17 ID:k6nVC4j20
>>768
「そういうこッたなァ」

クッキーを全部投げ終わり、右手を翳すと、靄が全て吸い込まれていった。

「結構食べるぜェ、連中に感情があるのかは解らねェが、
食べさせた方が上手く動く気がするなァ」

笑って答える。

「やっぱりなァ、この時間は街との道が良く繋がるからなァ。
時々変な部屋とかに繋がるみてェなンだが、行った事ァあるかィ?」

770ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 22:07:37 ID:WVrfsEdY0
>>769
「なるほどなの〜。
 『でぃす』といっしょなの〜!」
【微笑みながら言う】

「あう〜。よくここにつながるなの〜…
 へんなへや?あう〜。どんなところなの?」
【首をかしげながら尋ねる】

771【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 22:19:15 ID:k6nVC4j20
>>770
「そういやァディスもたくさん食うもンなァ」

くつくつと笑って頭を撫でた。

「いや、行った事がねェンなら良いンだ、
この前俺が迷った時に出てきたンだが、変な感じでなァ、
また探検しようと思ッてるンだが。」

首を捻って曖昧に答えた。

「そうだ、折角会えた事だ、今あの剣は持ッてるかィ?」

772ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 22:23:37 ID:WVrfsEdY0
>>771
「うん、いっぱいたべないとあんまりうごけないみたいなの…」
【頭をぽりぽり掻く】

「そっかなの…あぶないところじゃないかなの…
 しんぱいなの」
【心配そうである】

「あう?ありあのことなの?
 うん!いつももってるの!」
【そう言って背中を見せる。剣帯につながれた銀の刀が固定されている】

773【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 22:30:52 ID:k6nVC4j20
>>772
「まァたくさん食べるのは良いことだぜ、お金はかかるけどなァ」

言ってから、自分の金銭状況を思い出してため息をついた。

「まァ、出たら用心するようになァ。あそこはどうも妙な感じだ。」

「お、持ってるか、良い心がけさねェ。
いつか言ってた特訓、するかィ?」

774ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 22:33:27 ID:WVrfsEdY0
>>773
「あうあう、だからちょっとめいわくかけてないかしんぱいなの…」
【少し申し訳なさそうな顔だ】

「う〜…へんなところなの…みつけてもはいらないように…
 できたらいいなの…」
【苦笑いを浮かべながら言う。自信がなさそうだ】

「あう!とっくんなの〜!
 わかったの。けんのつかいかたおしえてくれるなの〜」
【途端に嬉しそうな顔になった】

775【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 22:44:56 ID:k6nVC4j20
>>774
「自分で稼ぐにはまだまだ早ェからなァ、今は甘えてたくさん食べときな」

そんな心配しなくたって良い、という表情だ。

「あァ、教えるッて程でもねェがな、一緒に考えようぜェ」

にィ、と笑って、銀烏を呼ぶ。銀の霞が収束し、一振りの西洋剣が出来上がる。

「ディスのは確かこンな形だよな」

更に調整して、形をアリアンフロッドに近づけた。

「さてと、ディスの場合はもう既に包帯ッてェ武器もあるからなァ、
それと組み合わせるなら、包帯には出来ない使い方の方が良いさねェ。
剣で近距離、包帯で中距離を攻撃するのが一番だ。
…構え方は解るかィ?」

776ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 22:50:33 ID:WVrfsEdY0
>>775
「あうあう、そうだねなの…」
【頭をふるも、やはり心配そうな眼である】

「うん、かんがえよなの
 あう、けんができたなの!」
【烏たちの一挙一動に嬉しそうな顔を見せる】

「あうあう、ちかくでけん、とーくでほーたいなの…なるほどなの」
【自分の腕を見て感心するように唸る】

「えっと…こんなかんじかなの」
【そう言ってアリアを両手に持って構える…】
「…うーん…どうかなの…」
【剣先をイザヤに向けて言う。一応そう言う構え方のようだ】

777【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 23:06:24 ID:k6nVC4j20
>>772
「こいつらは一応大きさを気にしねェならどンな形でも出来る
からなァ」

にひひ、と得意げに笑う。

「よっし、良いンじゃねェか?
そンじゃァ…普段どういう風に剣を使ってる?
俺相手で良いぜェ、俺は怪我しねェようにするから、やッてみなァ」

自身の剣を構えて、イザヤが言う。彼の体を、銀の衣が覆った。
元々金属の性質を持つ銀烏の生成した衣なので、剣などは通さないだろう。

「これくらいなら、わざわざ箱庭にいかなくても良いやな。
…ゆっくり攻撃してみッから、防いだりこっちに攻撃したりしてみな?」

構えから、攻撃に移る。普通に動くような速度であり目では追えるだろう。
何処と無く舞いの要素が感じられる型の移り変わり。

778ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 23:10:04 ID:WVrfsEdY0
>>777
「あう〜。そうなの…べんりなの」
【ふむふむ、と言いながらイザヤを見つめる】

「あう…わかったの。ちょっとつかってみるなの」
【構えたときに、真面目な顔になってイザヤを見つめる】

「うん、ちょっとおそとだとほんきだせないかもだけど…」
【そう言って足に力を込めて】

「…そこかなの!」
【攻撃に移るイザヤに向けて刀を振り下ろす。】
【踏み込みが大雑把であるため、同じ剣を使うものならば簡単によけられるかもしれない】

779【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 23:24:25 ID:k6nVC4j20
>>778
「ディスの包帯もよっぽど便利だとは思うがなァ?
俺の銀烏は、作った形をそのまま動かすことは出来ねェンだ、
武器にしたらちゃンと自分で持って使ってやらなきゃァいけねェ。
ディスのなら、色々な攻撃を包帯を動かして出せるからなァ」

踏み込んだ瞬間、イザヤが姿勢を低くした。
イザヤの剣の柄がディスの手を捉える。
とん、と音がして、振り下ろす前にディスの剣が止められた。

「そう、そこだ。剣は自分の体を使って繰り出す以上、
体の細部の動きで次の攻撃が読まれやすいンだ。
振り下ろすなら、こンな感じかねェ?」

横を向いて、先程のディスの構えから動く。
踏み込んだと思う瞬間にはもう既に剣は打ち込まれている。
荒いが、確かに読みにくい。

「まァ、こういう動きは一朝一夕じゃァ身に着かねェから、
真似て覚えりゃァ良いさねェ。相手は剣とは限らねェから、
防御より攻撃の型の方が良いだろォ」

頭を掻いて、再び突き、切り上げ、など基本の型を見せていく。
全てイザヤ流に変えてあるものの、無駄が無い。

780ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 23:31:54 ID:WVrfsEdY0
>>779
「あう〜…そうなの…
 ほーたいもちゃんとうごかしてじゃないとなの…」
【納得するように言う】

≪ここから剣を振り下ろす姿勢≫
「あう?…ぜんぜんうごかないなの!」
【驚いたように動きを止められた剣を見る】

「あう!いまのこうげきはぜんぜんわからなかったなの…」
【イザヤの素早い動きにディスは眼を真ん丸くした】

「あう〜…そのうごきするのはまだむずかしいかもしれないの…
 うん、そのうごきもとっくんしてみるの〜」
【その無駄のない動きを見て、あっけにとられた顔をしながら言った。】

781【烏天狗】イザヤ:2010/09/17(金) 23:43:53 ID:k6nVC4j20
>>780
「攻撃ッてェか先読みさねェ」

一頻り動き終えたイザヤは笑って言う。

「あァ、だからこの基本はゆっくり覚えなァ、何度も練習すりゃァ様にならァ。
取りあえず解りやすい突き、さっきの切り下ろし、ぐらいを練習するかィ」

ディスの腕を持ち、体の移動から順に一緒に動いていく。
動きを体に染み込ませるンだ、とイザヤは言った。

「…ンで、だ。ここら辺の基礎はディスが後々自分で鍛えるンだが、
包帯と組み合わせた技なら、今すぐにでも考えられる。
…今は動きが読まれるよなァ?だったら、動きを読ませなきゃァ良い。
簡単に言やァ、見えなけりゃ。相手の虚を突けるぜェ。そうさねェ…」

包帯の囮攻撃で敵の視界から消えた場所で加速し、
一気に包帯を引いてアリアンフロッドの近距離戦に持ち込む。
イザヤはそんな技を楽しそうに説明した。

「…どうだィ?もう既にやってるかもしれねェが、
練習してみても無駄じゃァねェと思うが」

782ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/17(金) 23:51:20 ID:WVrfsEdY0
>>781
「あう〜…さきよみ…
 やるのはつかれそうなの…」
【眼をくらくらさせて言う】

「あう、あう〜。こう…かなの…」
【ややぎこちないながらもイザヤの動きを真似始めた】
【まだまだではあるが……】

「あうあう…ほーたいをくみあわせて…
 ばれないようにこうげきなの!…なるほどなるほどなの…」
【うんうん、と頷いて言う】

「それならすぐにれんしゅうできるかもしれないの…」
【そう言うと刀を下に向けて構えて】
しゅるしゅるしゅる
【背中から無数の包帯をうごめかせ始めた】

「ちょっと『いざや』のいってたことをやってみようなの!」

783【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 00:02:21 ID:k6nVC4j20
「おう、その調子さねェ、後は慣れと回数で綺麗に動けるようにならァな」

にこにこと、真似る様子を眺めている。

「やってみなァ、包帯は上と左右から『突き』で仕掛けりゃァ目線を邪魔出来る、
捌いてる間に接近するから、近づいてるのがバレねェように、
一度後ろに包帯を繰り出してから大回りで仕掛ける。…俺に向かってやッてみな?」

銀の衣が再度現れる。包帯が届く距離にイザヤが立った。

784ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 00:10:27 ID:WVrfsEdY0
>>783
「あう…うん、もっととっくんしてみるなの!」
【ぐっと拳を握って返す】

「あう…なら…」
【そう言ってディスは少しかがんだ姿勢になる】

「こうげきなの!」
【そう言うと包帯が激しく唸って】
しゅるしゅるしゅるしゅる
【上と左右、さらに背後をとるように勢いよく伸びて行く】

タンッ
【そのすきにディスは伸ばした包帯を縫うように、大きく回りながらイザヤへと走って行く】

785【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 00:16:47 ID:k6nVC4j20
>>784
ぎゅかかかか、と凄まじい勢いで剣を振るい、イザヤは包帯の攻撃を捌くが。

(下手すりゃァこれだけでも押されかねねェな、しかも――)

防御する腕で、広範囲から迫る包帯で、そしてなによりそのディスの軌道。

(思った以上ッ!この攻撃、眼前の包帯でディスの小さい体が完全に隠れる!
包帯の軌道が大きいから、繰り出した場所が解っても今いる場所が全然解らねェ!)

何本もの無差別な包帯の軌道、その中からディスの移動を察知し探し出すのは、
目視ではほぼ不可能と言って良いだろう。
現状、ディスの動きをイザヤは全く把握出来て居ない。
虚を突くには絶好のチャンスだ。

786ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 00:20:39 ID:WVrfsEdY0
>>785
(いまなら…いけるかもなの!)
【無数の包帯がイザヤの視界に映っている、その中】

【背中から伸びる包帯の動きはある程度見えるだろうが…攻撃でそれどころでないかもしれない】
(このままほーたいのこーげきもしていたら…なの!)
【そう考えると、イザヤの右側の
 包帯の隙間からディスは顔をのぞかせた…】

「てやあ!!」
【と思った瞬間に勢いよくディスは隙間から銀の刀身をイザヤへと突き出した】

787【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 00:31:59 ID:k6nVC4j20
>>786
包帯の海の中から、突如ディスが現れた。
予想も目視も不可能な攻撃に彼の対応は間に合わない。
高い金属音が響く。
イザヤの銀の衣がディスの剣を受け止めていた。イザヤの防御が間に合わなかった。

「――、すげェ、ディス!やっぱりそれだ!今のなら、全然解らねェ!
直ぐにでも使えるじゃねェか!」

呆気に取られたような顔から、直ぐに衣を解いて、興奮して話したてる。

「剣は動きが読まれやすいが、
読まれなければ相手に即座に対応して攻撃を放てるンだ。
後は包帯を短く使って、剣と包帯の手数で勝てる。あの距離に持ち込めばディスの勝ちさねェ」

788ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 00:36:13 ID:WVrfsEdY0
>>787
【攻撃が命中したのを肌で感じると、即座に包帯を自身の下へと戻し始めた】

「あうあう…うまくできたのかなの…
 じしんなかったけどなの…」
【褒め言葉を受けて、照れくさそうに言う】

「そうなの…よまれないようにこうげきできたら…
 『でぃす』もなんとかなるなの!あとはもっとうまく
 けんつかえるよになったらもっといいかなの!」
【剣をしまうと、途端に嬉しそうな顔になった】

789【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 00:41:43 ID:k6nVC4j20
>>788
「いや、すげェ出来だッたぜ!今のは、わかッてても避けれねェ!」

「他にも色々考えたンだが、まずはコレだなァ、練習あるのみさねェ」

にひひ、と笑って。

「さァて、今日は遅いからこれぐれェにしようかねェ。
また明日、もう少し技を考えようぜッ!」

立ち上がり、楽しそうに言う。

790ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 00:47:01 ID:WVrfsEdY0
>>789
「あうあう、そうなの!
 うん、いまのやりかた、よくおぼえておくの!」
【嬉しそうに言って頷いた】

「うん、いまはれんしゅうしなきゃだよねなの〜」
【同意するように言った】

「あうあう、きょうはもうねなきゃだよねなの〜。
 うん、またあしたなの!」
【そう言うディスの顔はどこか満足げだ】
「ほーたいといっしょではあんまりよくやってなかったかもなの…
 がんばらないとなの…」
【そう言ってまた軽く頷いた】

791【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 00:51:27 ID:k6nVC4j20
>>790
「ディスは包帯だけでも十分強いからなァ、
剣と組み合わせたらもっと強くなるさねェ」

ディスと一緒に頷いて。

「あァ、剣の基礎の型と一緒に練習さね、ンじゃァまた明日だッ!」

銀の翼が背中から生え、そのままディスが出てきた森の方へと向かって行った。

//ありがとうでしたー!

792ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 00:55:51 ID:WVrfsEdY0
>>791
「うん、もっとつよくなの…
 あう!がんばるの!」
【嬉しそうに言うと】

「あう〜、またがんばるなの〜!
 またあしたなの〜!」
【微笑みながら手を振って見送った】

「あう〜。たのしみなの〜」
【嬉しそうにしながらディスは街の方へと歩いて行った】
//こちらこそおつです〜

793【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 22:05:52 ID:k6nVC4j20
昨日と同じ場所にイザヤは立っていた。
どうも幾つもの歪みが連なるその場所がお気に入りのようだ。
地の力も高く、妖怪にはうってつけなのだろう。

「剣術、ねェ…」

基礎は教えて貰ったが、その後はほぼ独学。
本来なら人に教えるようなものでは無いのだが。

「まァ、剣術指南ッてェよりかは戦術指南、さねェ」

顎に手をあて、更に何事か考えているようだ。

794ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 22:11:36 ID:WVrfsEdY0
>>793
【同じように森の中から包帯を巻いた少女が顔を出した】
「やっぱりなの!」
【嬉しそうにした顔で言った】

「きのうとおんなじところにいったらここにこれたの!」

795【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 22:23:45 ID:k6nVC4j20
>>794
「おう、同じ時間に同じ場所、大体ゆがみは同じように繋がるからなァ」

来るのが解っていたかのように、烏天狗が振り向いた。

「まぁもっと複雑なのもあるが。…さァて、昨日の続きといこうかい?」

796ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 22:27:03 ID:WVrfsEdY0
>>795
「そっかなの…ちょっとどこにいけるかわかってきたかもなの…」
【うーん…と、考える顔をする】

「うん、いろいろきになるけどなの」
【銀の刀をイザヤに見せて言う】

「とっくんなの!」
【刀を構えた瞬間から、ディスは真剣な眼差しを向け始めた】

797【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 22:31:04 ID:k6nVC4j20
>>796
「上手く使えば近道にもなるぜィ、まァミスったら危ねェけどなァ」

にひひ、と笑って、一呼吸。

「そうしようかねェ!基本の型と戦術、どっちをやろうかね?
力試しなら相手になるぜィ」

798ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 22:35:24 ID:WVrfsEdY0
>>797
「あうあう、はずれることもあるなら
 あんまりいくのはあぶないかなの」
【少し頭を掻きながら言う】

「う〜ん…ほーたいといっしょのつかいかたはよくおぼえたけどなの…
 やっぱりまずはけんのつかいかたかなの〜」
【自分の刀をぐっと握って言う】
「たたかいかたは…そのあとかなの…」
【まだ少し悩んでいる】

799【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 22:42:40 ID:k6nVC4j20
>>798
「はずれねェ道なら記録してるンだ、今度教えてやらァな」

嬉しそうに笑う。自分の知識が利用されるのは楽しいようだ。

「よッし、そうなら基本の型さねェ、…そうさな、ディス、
俺が剣を構えるから、空いてる場所――隙に向かって打ち込んでみな?」

昨日とは違う方法。昨日教えた型を使って、敵の隙を突く。
実際の動きに対応してみる、という事なのだろう。

銀の剣が一振り、イザヤの手に握られる。防御用の銀の衣が体を覆う。
イザヤは剣を、大きく上に構えた。更に今度は下から切上げる構えへと変化する。
どこが空いておりどの攻撃をすれば良いか、判断して攻撃しなければならない。

800ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 22:50:01 ID:WVrfsEdY0
>>799
「あうあう、ありがとなのー。
 それならまよわないかなの」
【嬉しそうに言った】

「あうー…わかったの、
 こう…だったかなの…」
【昨日教えてもらった型で刀を構えるディス】

「…あう〜…どうしたらいいのかなの…」
【昨日の猪突猛進とは打って変わって慎重になるディス】
【必死で目で追うが…】
「…めがまわるの…」
【眼で追っているうちにだんだんクラクラしてきた】

801【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 22:56:19 ID:k6nVC4j20
>>800
「眼で追ってたら掴みきれねェぜ、
実戦のときに相手の行動をじーっと見てたかィ?
こう動く!ッて眼で理解する前に体が勝手に動いた筈さねェ。」

にひひ、と笑う。

「昨日教えた攻撃の型で、俺の構えの全てに弱点を突ける筈さねェ。
ともあれ、考えるより先に動かなきゃァ」

802ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 23:00:26 ID:WVrfsEdY0
>>800
「あう・・・そっかなの…
『でぃす』かんがえるよりも…うごくほうがとくいなの」
【イザヤの言葉を聞いて、少し冷静さを取り戻す】

「…かんがえるよりさきに…」
【ディスは刀を構えたままじっとイザヤを見る】
【そして】

「…ていや!なの!」
【切り上げの姿勢に入ったところで素早くわき腹の方に剣を振る】

803ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 23:01:00 ID:WVrfsEdY0
//ミス>>801です…

804【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 23:11:11 ID:k6nVC4j20
>>802
「そうそう、考えるなァ後で良いッ!」
「練習に練習を重ねれば、体は勝手に動くンだッ!」

(俺の剣は独学、そんなに教えるべきもンじゃァ無ェ。
ならば、基礎だけ教えて、その先はディスが創るンだ)

「そうだ、良い感じじゃァねェかッ!」

ディスの対応。これが反応から、反射になるまで。
剣技を作り上げる。

「頭で学ぶより見て学ぶ方が良いさねェッ!」

ディスの剣は衣に弾かれる。だが、狙いも構えも、自然に動いた方が
断然に良い。

「これはどうかねェッ?」

袈裟切りへの移行。以前の遊びを無くし、わざと基礎に忠実なイザヤの動きは、
対面してみる事でも頭に刻まれるだろう。
防御で型の理を学び、攻撃でそれを実践する。
イザヤが剣を習った時に使用された流れであった。

805ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 23:16:23 ID:WVrfsEdY0
>>804
「うん、うごくのがさきなの!
 やっぱりそれが『でぃす』にあってるの!」
【大きく頷いて言った】

【衣にはじかれた後も体勢をさほど崩さずに即座に刃を上に向ける】

「それなら、これでなの!」
【振り上げられた刀に対して、ディスの銀の刀も上に振り上げられる】
【刀を弾こうとしているようだ】

806【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 23:29:50 ID:k6nVC4j20
>>805
「受け止めるンなら両手で広く持つ、だなッ!」

とめられると見るや剣を軽く握り、弾かれて距離を取る。
そのまま突きの体勢に、前傾姿勢から真っ直ぐに。
その一瞬の構えの移行の隙。
何もしていない時間、これから攻撃しようという刹那。
その機をディスは見つけられるだろうか。

807ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 23:34:09 ID:WVrfsEdY0
>>806
「そっかなの…わかったの!」
【大きく頷いた。】

【距離をとったのを見てふたたび構えなおすディス…】
「こうげきはおわってないの〜!」
【しかしすぐにばねのように足を伸ばしてイザヤへと直進する】

「この〜!」
【沈んだ姿勢からこすり上げるように剣を上に振るう】

【移行のすきを読むことなどディスはしていなかった。ただ追撃するのが目的のようだが…】

808【烏天狗】イザヤ:2010/09/18(土) 23:46:47 ID:k6nVC4j20
「甘ェ」

手首の返しで、既に構えられた剣が横からディスの刀を払う。

「落ち着くのさァ、決して頭が必死で一杯になっちゃァいけねェやな。」

ただただ、基礎に忠実なイザヤの動き。
その組み合わせだけで攻撃を構成している。

攻撃を未遂に終わらせたその刹那、
決して速くは無いイザヤの剣が振るわれる。
滑り込むような、お手本どおりの一閃がディスを狙っていた。

809ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/18(土) 23:52:39 ID:WVrfsEdY0
>>808
「うう…かんがえないでおちつくのは…」
【少しふらつきながら弾かれた剣を構える】

「む…あう?!」
【ディスは今までのお手本通りの動きから剣の軌道は少しは分かっていたが】

「くぅっ!」
【剣をふるわれる方向にかまえて防ごうとする】
【しかしその剣の動きは防ぎつつイザヤに向けて刃を振り下ろさんとしているように見えた】

810【烏天狗】イザヤ:2010/09/19(日) 00:06:33 ID:k6nVC4j20
>>805
「攻撃一辺倒じゃァ隙だらけになッちまうぜィッ」

ふ、と力を抜いて、体の重心を後ろに。

「敵の刃や攻撃の『流れ』さえ解れば受け流すのも簡単になるさねェ」

「その刀は何の為に使うンだい?」

構えは崩さず。
唐突な問いかけ。イザヤは薄く笑っている。

811ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/19(日) 00:09:14 ID:WVrfsEdY0
>>810
「あう、またはずれたなの…」
【むなしく空を切る刃、構えなおしてじっとイザヤを見る】

「ながれ…うーん…むずかしいの…」
【困った顔で言うと…】

「あう?えっとなの…」
【唐突な問いかけに考え込む顔になる。隙だらけである】

812【烏天狗】イザヤ:2010/09/19(日) 00:19:28 ID:k6nVC4j20
>>811
「ディスはまだ小せェし、腕力も普通よりかは格段に強いがなァ、
それでもこの体格差は埋まらねェ。
これから戦う相手も自分より大きくて強いだろうさね、
意固地に押し込む攻撃は余り避けた方が良いのさ」

「何の為に剣を握るのか、ちゃんともう一度考えなァ。
剣ッてェのは傷つけるものだ、ッてェ事はディスは、
何かを傷つけても成し遂げたい事の為に剣を握る事にならァな。
ディスは如何して剣を習いたいと思ッたンだィ?」

優しく問いかける声。構えは解かないものの、仕掛けるつもりは無いらしい。

813ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/19(日) 00:23:17 ID:WVrfsEdY0
>>812
「あう…そだねなの…
 からだちいさいから…あんまりまえいくのはあぶないのかなの…」
【少し頷いて言う】

「…だいじなともだちからもらったけんだから、
 ちゃんとつかえないとだめかなっておもっての…
 でもなんのためなのか…あんまりかんがえてなかったの…」
【困ったように頭をぽりぽり掻いた】

「…わるいひとからみんなをまもりたいっておもってたかなの…」

814【烏天狗】イザヤ:2010/09/19(日) 00:42:31 ID:k6nVC4j20
>>813
「そういうこった、刀のリーチは包帯より短ェから、
刀で攻撃し過ぎると返って危ねェかンな、ここぞッてェ時に使いな」

「おう、ンじゃァ今はそれだけで十分さねェ。
その護る対象に自分も入れなァ、ディスが傷ついたら
嫌な奴は一杯いるンだ。」
「理由なしの剣は傷しか与えねェ、理由なしの剣はブレる。
何故剣を振るうのか、戦う時は理由を見失っちゃァいけねェ。
今はその為に強くなりたいから、それだけで良いさねェ」

にしし、と照れたように笑って、剣を握りなおした。

「疲れたかィ?もうちょィと続けるかねェ?」

815ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/19(日) 00:50:14 ID:WVrfsEdY0
>>814
「あう〜…そうだねなの…
 きのうやったほーたいといっしょのつかいかたがいちばんかなの…」
【ふう、とため息をついて言う】

「うん…そうだよねなの…
 『でぃす』にもきずついてほしくないひといっぱいいるの…
 だから」
【軽く顔をあげて言う】
「…みんなといっしょにたてるくらいつよくなりたいの…」
【軽く眼が座っていた】

「…あう〜!もうすこしできるなの!」
【そう言って刀を構えた瞬間…】

グーキュルルルル
【ディスのお腹の方からストップがかかった】
「……う〜…おなかすいたの…」
【力の抜けた顔でへなへなとディスはその場に座り込んだ】

816【烏天狗】イザヤ:2010/09/19(日) 00:57:18 ID:k6nVC4j20
>>815
「はっはっはッ、大分腹ァ減ったみてェだなァ、今日はこンなもンにするかィ」

余りのベタ展開に一頻り笑って、そうそう、と顔を上げた。

「包帯と使うッて言やァ、ディスの包帯ッて、硬質化して動かせるンだよなァ、
包帯を動かすンじゃ無くて、包帯でディスの体は動かせねェのかィ?」

包帯を地面に刺して、ぐいっと包帯に引っ張って貰って動ければ、
かなりの高速移動が出来るんじゃ無いか、とイザヤは解りやすく手を使って説明した。

「ほれ、食いなァ」

近くにおいてあった薬箱からごそごそと握り飯を取り出し、ディスに渡した。
一体収納はどうなっているのだろうか。

817ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/19(日) 01:04:00 ID:WVrfsEdY0
>>816
「あう〜…そうみたいなの…
 げんきなときじゃないといみないからねなの…」
【座り込んだまま照れくさそうに笑った】

「あうあう、ほーたいで『でぃす』のからだうごかせるけどなの…
 それはぜんぜんからだがうごかないときじゃないとつかわないなの…」
【少し考えながら言う】
「むりやりうごかすから、むりやり『でぃす』のからだうごかすと
 あとであんまりうごけなくなるの…」
【自身の限界以上の動きをすることになるので
 筋肉が断裂して…ということだろう】

「あう、いただきますなの」
【握り飯を手にとって笑顔で食べ始めた】
「もぐもぐもぐ、うー、おいしいの〜」
【とても幸せそうだ】

818【烏天狗】イザヤ:2010/09/19(日) 01:17:18 ID:k6nVC4j20
>>817
「なるほどなァ、あンまり体を支えるにはむいてねェのか。」

ディスの話を聞き頷いて、考え事をする。

「疲れた後の飯はうめェからなァ、ちゃんと噛みな?」

あまりに食べるのが速いので心配しているようだ。

819ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/19(日) 01:21:07 ID:WVrfsEdY0
>>818
「あう〜。でもほーたいをあしにして」
【そう言うと背中から無数の包帯が蠢いて地面に刺さる】

「こんなふうにしてうごくならあんまりつかれないの」
【包帯が脚となってディスの体を持ち上げた。丁度包帯が蜘蛛の足の様になって支えているようだ】

「うん、おなかすいてるときにたべるごはんはいちばんおいしいなの!
 あう?いっぱいかむなの…」
【そう言うと再びもぐもぐし始めた】

820【烏天狗】イザヤ:2010/09/19(日) 01:28:13 ID:k6nVC4j20
>>819
「おお、出来るンじゃねェか、そりゃァすげェッ!
それなら、市街地なンかだと壁も地面として使えるンじゃねェか?
陽炎みてェな不可思議な動きと剣技を組合せりゃァ、もっと戦えるようになるぜェ」

興奮してまくしたてる。

「包帯剣、中々未来があるじゃアねェか」

うんうん、と頷いて。

「こりゃァ、後々が楽しみだなァ」

にっこり笑う。

821ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/19(日) 01:32:48 ID:WVrfsEdY0
>>820
「あうあう、そうだねなの!これをしたら
 いろんなところにいけるなの!
 あう〜。またあたらしいたたかいかたふえたの」
【嬉しそうにしながらゆっくりと地面に体を降ろした】

「あうあう、もっとあたまよくなったらいろんなつかいかたできるかなの〜」
【のほほんとした顔で言う】

「うん、いろいろかんがえるのがたのしくなるかもしれないの…
 もぐもぐもぐ」
【微笑みながらおにぎりに再び口をつけた】

822【烏天狗】イザヤ:2010/09/19(日) 01:37:05 ID:k6nVC4j20
>>821
「ディスの包帯の能力は、応用がかなり効くンだ。
移動や目隠し、それに上手く使えば壁にだって出来るかもしれねェ。
攻撃だけじゃァない使い方と剣を組み合わせれば、戦術の幅ァ広がるかもなァ」

笑って、立ち上がる。

「さァて、俺はそろそろ戻るぜィ、夜も更けたし契約地の様子を見に行かにゃァ。
ディスはどうする?一応、歪みを通らなくても町には戻れるぜ?」

823ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/19(日) 01:41:26 ID:WVrfsEdY0
>>822
「うん、ふだんもいろんなつかいかたしてみよかなの。
 なにかきづくかもしれないからなの〜!
 うん、たのしみなの〜」
【とても嬉しそうな顔で言った】

「あう〜。そろそろもどるなの〜…
 えっと、ここだとちょっととおいかなの…
 あぶないかもしれないなの〜」
【遠くの街並みを見て言う】

「あそこからでもあんぜんにかえれるかなの?」
【裂きほどいた森の方を指差して言った】

824【烏天狗】イザヤ:2010/09/19(日) 01:53:50 ID:k6nVC4j20
>>823
「あァ、技を試すンなら箱庭が持って来いさねェ…色々やってみなァ、
組合せりゃァどんどん技が広がるぜ?」

「いンや、この道を通れば真っ直ぐ公園に出るンだが、…流石に遠いやな、
…送るぜィ?」

ざぁ、とイザヤの両手から銀の霞が零れ出て、背中に収束し2対の翼を作る。

825ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/19(日) 01:55:50 ID:WVrfsEdY0
>>824
「あうあう、わかったの!
 なにかおもいついたらやってみるねなの!」
【満面の笑顔で言った】

「あう〜?ありがとなの。
 …のっていいかなの?」
【そう言ってイザヤの背中あたりにくっつく】

826【烏天狗】イザヤ:2010/09/19(日) 02:04:38 ID:k6nVC4j20
>>825
「あァ、ちょいと狭ェが、まァディスなら大丈夫だろ、よっと」

たん、と地面を蹴り、銀翼が大きく羽ばたいて。

「ちゃァンと掴まってなァッ!」

そのまま街へと飛んでいった。

//落ちます、お疲れ様でしたー!

827ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/09/19(日) 02:06:49 ID:WVrfsEdY0
>>826
「あうあう、へーきなの!」
【イザヤにしがみつきながら言う】

「あうあう〜!たかいの〜!
 すごいの〜!」
【凄くはしゃぎながら一緒に飛んで行った】
//お疲れ〜!

828黒沢小百合:2010/09/25(土) 22:40:24 ID:SSMHlh/20
【AGカフェ】

「ふう。」

今日も仕事帰りに一服。
経済誌を広げて気だるげに頁を捲る。

829酒呑屋 虎姫:2010/09/25(土) 23:16:11 ID:0XqzsKO60
>>828
【扉を片手で押して入ってくる、白黒の女】
【店内を見回して、人影が一つしかないと見ると腰に手を添えてふーっと息を吐き】

あよいしょ。
【そこらのテーブルから椅子を引っ張ってきて、小百合の横に置いて座る】
ハイ。調子ど。
【にやにや。右手をひらひら。】

830黒沢小百合:2010/09/25(土) 23:26:23 ID:SSMHlh/20
>>829

自分の隣に腰を下ろしてきた
女性にちらりと目を向けて、誰だったかな?
と思案して。

「それなりと答えておきましょうか。
 良くも無く、悪くも無く。」

どうにも思い出せない小百合は
とりあえず無難に答えておくことにした。

831酒呑屋 虎姫:2010/09/25(土) 23:31:01 ID:0XqzsKO60
>>830
いやーなんつーか暇ねぇ。
あんまり暇すぎてやりもしないのに料理本立ち読みで1時間過ぎちゃった。
【ガッコンガッコンと椅子の座席部を掴んでゆらゆら揺れている】
【如何にも気怠げにぽかんと口を開けて、威厳とか迫力とかそういうものは全く醸し出さない】

で誰?
【テーブルに突っ伏して、僅かに顔を傾ける】

832黒沢小百合:2010/09/25(土) 23:40:12 ID:SSMHlh/20
>>831

「そういう時こそ新しい分野に手を伸ばすべきでは?
 ちょうど時節は秋、新しいことを始めるにはうってつけでしょう。」

小百合はその横で、いろいろと考えながらも言葉を返していた。
やはりこの人物は記憶に無い、酔っ払いか何かかと思った矢先、
「誰?」との虎姫の発言。

「さあね、酒場の酔客に名前を尋ねるのは野暮と言うものでしょう。
 ――――もっともここは、酒場ではなく喫茶店ですが。」

なんとなく、小百合は自分の名前を名乗らなかった。

833酒呑屋 虎姫:2010/09/25(土) 23:52:22 ID:0XqzsKO60
>>832
えー? やーよーメンドクサイ。包丁握るのも億劫だぜ。
ふが……あーっ。
【足をばたばたしながら大欠伸。こっちこそ酔客のようで、吐息が酒臭い】

そう〜? 僕ぁ酒呑屋 虎姫。歳は永遠の18歳。職業はNEET兼警備員兼コソドロ。
僕から自己紹介すんのは構わないでしょ?
【目を細めながら細い人差し指を小百合の鼻先数センチに近づける】
【指は細いながら、小さなタコが幾つかある。剣を何度も振って出来たタコだ】

834黒沢小百合:2010/09/26(日) 00:03:36 ID:SSMHlh/20
>>833

(やはり……この様子だとこの店に来るまでに相当飲んでいるな……。)

小百合は自己紹介する虎姫を冷ややかに見つめていたが、
その独特のタコを見つけて、少し顔色を変え。

(なるほど、これはただのチンピラではない。
 この怠惰な空気の中に、どこか危険さを孕んでいる。
 例えるなら、鋭く砥がれた小刀を麻布で包み、隠している様な……。)

「ふふ、ニートと呼ぶにはなかなかに死線を潜った経験がおありの様子で。
 その立ち振る舞いの所作や身体的特徴は日々、怠惰な生活を送っている者ではありえますまい。」

835酒呑屋 虎姫:2010/09/26(日) 00:13:10 ID:0XqzsKO60
>>834
やりたくない事やらずにやりたい事やってるだけだよ。
褒めんな調子乗るぞコノヤロー。
【指を引っ込め、顔を赤らめてデレデレしだす】

っていうかカタいね。もうちょっと楽しい顔したらどうよ?
【ぐんっと上体を起き上がらせて小百合をじーっと見つめ】
【自分の指を口に二本突っ込み、にーっと両手で口を横に広げる】

836黒沢小百合:2010/09/26(日) 00:27:54 ID:SSMHlh/20
>>835

「やりたい事をやっているだけ、と言うと悪く聞こえますが
 見方を変えれば自分の長所を伸ばす事に特化している、という事でしょう。
 おそらく剣術か、それに類するような武芸の経験がおありでしょう?
 立派な自己研鑽ではないですか。」

小百合は微笑みながら言葉を続けて。

「カタい、と言われましてもこれが普通の私ですから……。
 言葉とは不思議なもの。先ほどの貴方の話のように、少し言い方を変えるだけで
 良くも悪くも見えますし、私のように素の話し方がこうですから、
 カタいと言われてしまうこともある。」

小百合は目を細めて、
経済誌を閉じると、虎姫のほうへと顔を向けて。

「『言葉は人を傷つける事も癒す事も出来る。言葉から憎しみと偽りが消えた時、
 それは世界を変える力になる。』という仏陀の言葉もありますし。 」

837酒呑屋 虎姫:2010/09/26(日) 00:36:48 ID:0XqzsKO60
>>836
刀だね。ま、暇つぶし程度よ、うんうん。
【口に突っ込んだ指をぱっと外して、指をコートの端で拭う】

うわぁカタっ。
【眉間にシワを寄せて】
仏陀ねぇ。あーーーーーーー悟りてぇ〜〜〜。
悟っちゃえば色々諦めた感じでラクそうでいいよねぇー。あ、仏教徒だったらゴメン僕無宗教なんで。
【また机に突っ伏し、手を小さく振る】
……あ、そうそう。アンタ誰か脳味噌と機械に詳しい人知らない?

838黒沢小百合:2010/09/26(日) 00:49:55 ID:SSMHlh/20
>>837

「いえ、私も無神論者なので……。
 宗教を否定する気はありませんが。」

いつのまにか、小百合の目の前にコーヒーが置かれていて。
それを口に運びつつ、話を続ける小百合。

「脳と機械ですか?」

(機械技術なら千夜の技術部か……リグヌ社。
 もしくは、過去に共闘したレラ氏あたりでしょうが……
 脳ですか……千夜の医療関係部署から引っ張ってくればいいだろうか……?)

小百合は少し考えて、『機械関係ならある程度の人脈がある』と返答しておいた。

839酒呑屋 虎姫:2010/09/26(日) 00:56:33 ID:0XqzsKO60
>>838
ホント?
【素早く起き上がり】
んじゃー今度ちょっと読み取ってほしい機械があるんだぁ。
脳と結合してるっていうか……医者じゃないから分かんないけど、ヤヤコシイ状態なのよ。
報酬は言い値でいくらでも払うから、もし都合ついたらお願いしたいのよ。
【両手を合わせて頭を下げる。ついでにウィンクもさりげなく。】

840黒沢小百合:2010/09/26(日) 01:08:43 ID:SSMHlh/20
>>839

「『脳と直結』ですか……。
 報酬などいいですよ、なかなか先進的な技術が使われているようですから
 ある解析だけでもある程度我が『社』の+となるでしょう。」

小百合は、それなりに乗り気のようで。

「そのええと、患者?はどこにいるのですか?
 善は急げと申しますし、やるなら早いほうがいいでしょう。」

841酒呑屋 虎姫:2010/09/26(日) 01:31:53 ID:0XqzsKO60
>>840
……患者って感じじゃないよ。殆ど死んでるから。
っていうか死んでる。多分ね。
【席を立って、椅子を投げて元の位置に滑らせる】
おっしジャストォー。
んじゃね。その時になったら会おうぜ。
【そういってさっさと喫茶店の扉を開けて出て行った】

842黒沢小百合:2010/09/26(日) 01:38:52 ID:SSMHlh/20
>>841

「死んでいる……ふむ、
 なにやら奇妙ですが……。」

去っていく虎姫の姿を見送って。

「とりあえず、後日実物を見てみることとしましょう……。」

843灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/09/27(月) 19:31:34 ID:9qS3TsAM0
 繁華街。
 大通りを歩く、一人の男。

「……いやはや、今回ばかりは死ぬかと思った」
 ぼろぼろの白衣を着た、灰髪灰眼の男だ。
 銀縁の眼鏡に収まったレンズにはヒビが入り、白衣は所々擦り切れている。
「まさかあのまま歪みに巻き込まれ続けるとは……くく、実に面白い体験をした」
 上半身を折り曲げ、腹を抱えて笑う。
 今日もいい感じに不審者だった。

844朝宮暁:2010/10/01(金) 23:06:17 ID:/k2gysHgO
 ――――都市中央公園。
 
 体勢は左前の真半身。四肢の先には焔が燃え、秋めく夜を煌々と照らす。
「――――」
 とん、とん、とステップを踏む踵がアスファルトを鳴らし、赤毛混じりの黒髪をした青年は焔に揺らめく闇を睥睨した。
「ッ、」
 青年の体に力が張り詰める。右足がアスファルトを蹴り、体は左足を軸に半回転。左足の爪先はアスファルトを強烈に摩擦する。
「燧火ィッ!」
 右上から左下へと撃ち下ろす軌跡の色は赤い。焔を纏う拳は熱波を散らして夜を照らす。
 青年は撃った姿勢でぴたりと動きを止めた。その顔には思案の色が浮かぶ。
「――……この後、なんだよなあ」
 呟いた言葉にも、悩惑の響き。

845ヴェーダ/そんな存在感でry:2010/10/01(金) 23:18:32 ID:Qm4qj9Ic0
>>844
ぱち、ぱち、とやる気のない拍手が鳴った。
「季節外れの花火でヒャッハーしている馬鹿がいるのかと思ったら頑張る青年とはね。
 世の中捨てたものじゃないと思わないかね?」
音の元は足元にバケツを連れた灰色の髪の男。
どこぞの竜の人型によく似た造形の顔で頬笑み、
「今晩は。修業とは感心感心」
しかしかけ離れて乾いた声で語った。

846:2010/10/01(金) 23:20:27 ID:PBnIervYO
>>844
某ファーストフード店の紙袋を漁り、ハンバーガーを取り出し一口頬張る
少し剥げた藍色の作務衣を来た男が、その光景を見ていた。
あちらこちらで特訓だ修行だ、騒がしいものだ。
己の異能を完璧に御し、技に、更に高みを目指す。
この眼に眩しいのは、夜に映える焔のせいだけではない

>>845
「実に此処らしい奴だ」
つまり異常な存在であると、ぼそりと呟く。

847朝宮暁:2010/10/01(金) 23:29:29 ID:/k2gysHgO
>>845
「……あん? 誰お前?」
 暁は構えを解いてヴェーダに顔を向ける。初対面の男をナンパに誘う彼にしてはややつっけんどんな口調は、
(……なんか胡散臭ぇ……)
 等という内心を反映したものだった。暁的には“○○かね?”という口調で喋る奴は問答無用で胡散臭い人に分類される。
「……感心したなら飲みもんでも奢ってくれよ。自販機はあっち――あ、いや、やっぱ煙草奢ってくれ。値上がりしたし」

>>846
 暁はちらりとそちらを一瞥する。生命に対しての感覚が働いた。
(……こっちにも怪しいヤツが)
 暁が取った行動は、所謂“ガンを付ける”。
 その視線は、見せモンじゃねーよ見るなら何か奢れと、虚に雄弁に語りかける。

848ヴェーダ/そんな存在感でry:2010/10/01(金) 23:34:15 ID:Qm4qj9Ic0
>>846
「人に向かって堂々と異常とは言ってくれるね」
何がおかしかったのか、くつくつと笑い、
「君も中々に”異常”……というか怪しいよ」

>>847
はははと爽やかに笑っていますが胡散臭いです。
多分。
「煙草値上がり前にウン十万と買い占めている人々を見たが正気かと疑ったね。
 懐にもそれなりに余裕があるし、其れくらいなら奢ろうじゃないか」
言いながら足元のバケツに手を突っ込む。
ばしゃりと音―水が入っているようで―がして、引き上げた手にはペットボトル。
ひょいと暁に投げて、
「ア○エリのようなシロモノらしい。一応スポーツドリンクらしいから、飲んでみてはどうかね?」
ラベルは何故か蛍光グリーンででかでかと”メロンソーダフレーバー”と書いてあるが。

849:2010/10/01(金) 23:44:05 ID:PBnIervYO
>>847
「おお、こわ」
苦笑しながらそちらに向かって歩いてくる。
「コーラでも飲むかよ?親父狩られる前に貢いどこう」
紙袋からコーラ(らしい)を取り出す。

>>848
「比較の問題だが、あんたの隣にいりゃ俺の怪しさとやらも目立つめぇ」
怪しい奴、から怪しい奴等、になるだけなのは目に見えているが……
「だいたいちっとばかしの異常なぞ、この都市じゃ誤差だ誤差」

850朝宮暁:2010/10/01(金) 23:48:24 ID:/k2gysHgO
>>848
「は、金さえありゃあ俺もそうしてたさ。愛煙家にとっちゃ死活問題だからな」
(……飲んでみたらどう“かね”……)
 放り投げられたペットボトルを見て暁は拳の焔を消してそれを受け取り、しみじみとラベルに視線を落とす。
 バケツから出てきた代物。
 蛍光グリーンの文字。
(……うわあ……)
 怪しい。怪しい。つうか、胡散臭い。
「……チェンジ。もっとまともそうなのはねえの?」
 ぽい、とヴェーダにペットボトルを投げ返す。

>>849
「お? ……あざーっす!」
 険も顕だった暁の表情はその言葉で劇的にシフトする。
 人好きのする笑顔で軽く頭を下げ、敬礼なぞもしてみたり。
「いやあ悪いねおっさん。あんた良いヤツだな! 怪しいけどよ!」

851ヴェーダ/そんな存在感でry:2010/10/01(金) 23:55:09 ID:Qm4qj9Ic0
>>849
……怪しい奴らになるだけではないのかね?
自覚はそれなりにあるらしいがここは沈黙した。
「誤差で収まるのがこの都市の怖いところだね。
 普通なら通報されてもおかしくはないと思うんだが」

>>850
ぱしりとペットボトルを受け取り、バケツをがしがし鳴らして掻き回す。
「もっとまともそうなの……ふむ、この企業の(面白そうな』製品を一括買いしてきたから……」
これは飲む”ケフィアに近い何か”…だのこっちは塩味緑茶…だのといった不穏な発言の後、
「……ああ、これなら大丈夫ではないだろうか。
 小倉あずきソーダ(つめた〜い)」
ろくなもん入ってなかった――――!!!

852:2010/10/02(土) 00:02:02 ID:PBnIervYO
>>850
「調子いい兄ちゃんだなぁ、おい……ほらよ」
苦笑をより深め、コーラの紙コップを手渡す。
「これでも近所じゃ『怪しくて、働いてる姿も見ないけど、意外と良い人』で通ってるんだぜ?」
より怪しさがます評判であった。

>>851
「きりがねぇしなぁ…怪しいだけで捕まるなら検挙率800%くらいになるんじゃねぇの」
「ま、この件に関しちゃ傷のえぐりあいだわ」
「……お、それはマイフェイバリット。良いセンスだ」
抹茶あずきソーダ(つめた〜い)を見て、そういった。愛飲しているらしい。

853朝宮暁:2010/10/02(土) 00:05:59 ID:/k2gysHgO
>>851
 暁は跳躍した。
「ペットをバケツにシュゥゥウウ――――ッ!」
 放り投げられたペットボトルのラベルを見るや否や、暁は受け取り拒否。
 華麗なオーバーヘッドキックをボトルの腹に叩きつけ、バケツへと蹴り返す。
「超ッ胡散臭ィン! あんたまともなん持ってないんか!?
 つかそのバケツに入ってんのアンタ飲むのかッ!? 
嫌がらせ用のラインナップとしか思えねえぞオイ!」

>>852
「おお、あざーっす。……要約すると怪しくて評判ってことじゃねえかアンタ」
 けらけらと笑いながら紙コップを受けたが、虚のヴェーダへの言葉に笑顔を制止させた。
「…………このコーラ、普通のだよな。変な味ついてねえよな?」

854ヴェーダ/そんな存在感でry:2010/10/02(土) 00:12:56 ID:Qm4qj9Ic0
>>852
「100%突破とは景気のいい話だね。さぞや公僕も儲かるに違いない…」
しみじみ。
「……ふむ、これは私の……そうだね、同居人が面白いもの好きだからチョイスしたのだが。
 普通に美味しいならあまり選ぶ意味はなかったかな」
と、あずきソーダ(つめた〜い)愛飲者の発言にコメントをつける間に暁の蹴り返したペットボトルがバケツにシュートされた。
イイ音がしました。

>>853
バケツの中身が勢いで飛び散った。
ケフィアっぽい何かや塩味緑茶、”俺の汗”などというどんな味がするのか予測もつかない品々が零れ、
「ああ、これは私が飲むのではなくてね。
 私の同居人とでも呼ぶべき輩が面白い飲み物を買えなどと強請るものだから選んだのだが」
……天涯とやらはいい仕事をする…。
肩をすくめ、
「ドクペにしたほうがよかったかとその反応で後悔しているよ」

855:2010/10/02(土) 00:18:37 ID:PBnIervYO
>>853
「いかもの食いなのは確かだが、流石に人には薦めんよ」
当然だろう?と言わんばかりの表情で顎をさする
「ちゃんとアパート前の掃除とか花壇の水やりとかやってんのになぁ」
何がわりぃのかな、とさする手で顎をポリポリとかく。

>>854
「いいねぇいいねぇ。儲かるなら。仕事、依頼……金ねぇ……」
「シロウトニハオススメデキナイ」
急にかたことになった。つまり味は……わかるな?
「ネタで作ってすぐ生産中止するから結構プレミアつくかもよ」

856朝宮暁:2010/10/02(土) 00:26:49 ID:/k2gysHgO
>>854
「なんだそりゃ。その同居人頭沸いてんじゃねえのか?」
 あのアホじゃあるまいし……なんて呆れ顔で呟き、暁は零れたペットボトル群に視線を落とす。
 
 ――――ああ、キワモノの天涯か。
 
「……あんた、コーラとかアクエリアスとか、そういう普通の選択肢はねえのか」

>>855
「……案外まともなんだな……」
 軽く驚きながら暁は紙コップを傾ける。
 っはあ、と吐息を吐いて空になった紙コップを握り潰し、拳に焔を点す。
「よし、……じゃあ走り込みにでも行ってくる。喉も潤ったしな」
 開いた拳から灰が風に舞い散った。

「――ッし。んじゃなお二人さん」
 暁は軽く手を上げて走り出す。そのペースは早い。

(……怪しいあいつらの巻き添え食って千夜の都市警備員に職質受ける前に……とっとと逃げよう)
 なんて思っていたり。
//絡みどもでしたー! 明日も出勤なので落ちます……orz

857ヴェーダ/そんな存在感でry:2010/10/02(土) 00:34:16 ID:Qm4qj9Ic0
>>855
「プレミアね。欲しいなら持っていくといい」
散乱したペットボトルを数本拾って掲げ、虚に押し付けた。
”お〜い、水道水”や”煎茶きなこコーラ”など外道ラインナップである。
まさにMJ(不味いジュース)。
「私が飲むわけでないし、いくらかなら減っても問題はないだろうしね」

>>856
「快楽がないと耐えられないタイプなのさ、彼はね。
 面白いことーと言って事件を起こされるよりはましだろう?」
この程度で気がまぎれるならいいことさ、と笑った。
……飲んで昏倒するのは彼の役目だしね!!
「私が飲むなら選ぶがね。そういう普通の選択では楽しくないだろう……と、頑張りたまえ青年」
//忙しいですな…!絡み有難うございました!

858:2010/10/02(土) 00:42:06 ID:PBnIervYO
>>856
「そう……それだ。隣の部屋の奴が花壇の世話をしてるあの眼だ…」
面倒臭いと思いながらも、日常に溶け込もうとする自分の行為はどうにも奇矯に見えるらしい。
「燃焼……ちょっと違う……?まぁ何でもいいか。頑張んない、兄ちゃん」
去る姿を、何処か懐かしむように見送った。

>>857
「ふぅん……じゃあこの二本貰うか。意外とイケた覚えがある」
『ジャッジメントティー/断罪のバナナ味』と『トカマク=チェレンコフ』をチョイス
前者はともかく後者からはヒシヒシと伝わる危険臭がする……

「俺もそろそろ帰るかね。もしかしたら……依頼があるやも……やも……」

859ヴェーダ/そんな存在感でry:2010/10/02(土) 00:49:32 ID:Qm4qj9Ic0
>>858
面白いチョイスだな、と思った。
思ったのだが、
……後者は何やら核的な匂いがするが。
「飲むのかね?命の保証はしないよ?」
押し付けておいて何を言うかと思ってはいけない。

「ふむ、帰宅かね。では私も帰るとしよう」
飛び散ったペットボトルやら缶やらをバケツに入れ終え、持ち上げて、
「不審者仲間よ、元気にやりたまえ。
 ……宣伝にはチラシを使うのも手だよ?」
くすりと笑い、公園を後にした。
//絡み有難うございましたっ…!

860:2010/10/02(土) 00:58:16 ID:PBnIervYO
>>860
「たまに青いヒカリを放つ意外はまともなんだぜ?これ……」
「……ま、気長に待つさ。あと一月は持つからな」
……まさか殺し屋がビラを撒くわけにも行くまい。
『今ならムカつくあの人の命も三割引!二束三文で死神に引き渡します!』とかか?
そんな益体の無い事を考えつつその場を後にした。

861黒沢小百合:2010/10/03(日) 21:59:02 ID:SSMHlh/20
>>860

仕事帰りの小百合は
いつものようにAGカフェを訪れた。

そして、例の張り紙を見て。

「…………あの人は本当に仕事をする気があるのでしょうか。」

半ばあきれ気味にため息をつき、
閑古鳥の無く店内へと足を踏み入れた。

862黒沢小百合:2010/10/03(日) 22:00:20 ID:SSMHlh/20
// なんで安価つけてるんだろう^q^

863伊吹 清次:2010/10/03(日) 22:10:17 ID:/55Xo8R60
AGカフェカウンター席に男が座っていた。
自らの所有物であろう帽子を目の前に持ち、くるくる回している。

「……ちょっと綻んでるな。
 このぐらいなら自分で直せるかな……」

864黒沢小百合:2010/10/03(日) 22:23:09 ID:SSMHlh/20
>>863

店内には今のところ、伊吹以外の人影は見受けられない。
その伊吹も初対面な事からこの店の『事情』を知らないのだろうと
小百合は思案して。

「仕方ありませんね……。」

店内に備えてある適当な、女性誌を掴み
近場の席に座ると、その内容を具現化した。

『お待たせいたしました、ご注文はお決まりでしょうか?』

店の置くから、シェフらしき
男が現れ、伊吹に注文を聞く。

865伊吹 清次:2010/10/03(日) 22:28:47 ID:/55Xo8R60
>>864
「え?」

突然現れたシェフに驚く。

「なんだ、ちゃんと店員居るんじゃないか。
 あー、なら何か夜食的なもの……サンドイッチ下さい」

帽子を隣の椅子に置き、メニューを指差した。
黒沢の姿には気づいていなかった。

866黒沢小百合:2010/10/03(日) 22:40:12 ID:SSMHlh/20
>>865

「かしこまりました、
 少々お待ちください。」

シェフらしき人物は厨房の奥へと引っ込んでいく。
それと同時に、店内にひかれた有線放送がジャズの音色を響かせ始める。

「まったく、私もこの店に慣れてしまいましたねぇ。」

小百合は、苦笑しながら
手元の雑誌を捲り始めた。

867伊吹 清次:2010/10/03(日) 22:44:53 ID:/55Xo8R60
>>866
「なんか妙な店だな。
 まるで……」

と、雑誌を捲る音に隣を見る。

「あのお姉さんが来た途端に動き出したみたいじゃないか」

すぐに正面に向き直ると、ぼそりと呟いた。

868黒沢小百合:2010/10/03(日) 22:54:21 ID:SSMHlh/20
>>867

「ここの店主は少々気まぐれでしてね。
 ほとんど店に顔を出さず、もっぱら客が店員の代わりをする。」

小百合は伊吹の言った事が聞こえたようで
くつくつと笑いながら、雑誌を閉じる。

『お待たせいたしました。こちらサンドイッチになります。』

サンドイッチは至極普通の、
ハムやたまご、レタスが挟まったもの。

サービスなのかコーヒーが付いている。

「よく、これで経営が持つものですよ。」

小百合の手元にもいつのまにか
コーヒーが置かれていた。

869伊吹 清次:2010/10/03(日) 23:01:39 ID:/55Xo8R60
>>868
「客……?」

そう言って、サンドイッチとコーヒーを持ってきたシェフを指差す。
どこからどう見てもただの店員だ。

「まぁ、誰も居ないから入ったんだけどね」

サンドイッチを手に取り、齧りつく。

870黒沢小百合:2010/10/03(日) 23:06:57 ID:SSMHlh/20
>>869

小百合が分かりやすいようにぱちんと指を鳴らすと、
先ほどまで接客をしていたシェフが煙のように消え去った。

「……分かりましたか?」

小百合は、得意げな表情でコーヒーを口に運んで。
あのシェフはこの女性の異能が作り出したものだったのだ。

「ふふ、空き巣でもするつもりで?」

笑いながら、あくまでも冗談交じりに。

871伊吹 清次:2010/10/03(日) 23:10:30 ID:/55Xo8R60
>>870
「おおっ」

消えてしまったシェフにびびる。
なるほど、能力者だったか、この街ならありうると再確認した。

「考え事に丁度いいかなと思って。
 まさか店員まで居ないとは思わなかったけど」

そう言って肩をすくめた。

872黒沢小百合:2010/10/03(日) 23:19:19 ID:SSMHlh/20
>>871

「考え事、ですか。たしかに喫茶店というのは
 落ち着ける場所ではありますからね。私もよくここで考え事をしますよ。」

たしかに小百合は、考え事が好きそうな外見の女性だ。
テラス席で、コーヒー片手に考え事でもしていればそれなりに絵になるだろう。

「貴方の考え事、とは?
 もし差し支えなければ聞かせていただきたいですね。」

873遊馬:2010/10/03(日) 23:23:01 ID:Fxk0LkY.0
「う……また頭が」
ボサボサの頭に、ややメランコリックな色合いを見せた顔付きをした白衣の男が一人

「ああ、マスター、アイスコーヒーとそれから…………冷たいおしぼりを頂けますか?」
カウンターにつくと、顔も上げずに注文をする
無論、カウンターが無人であることなど気づく由もない

874伊吹 清次:2010/10/03(日) 23:33:36 ID:/55Xo8R60
>>872
「なるべく多くの人に知ってもらいたいから、いくらでも話すよ。
 と言っても、何処から話せばいいかな。
 最近の怪人騒ぎのニュースに関係する話なんだけど」

最近異能都市に出現した怪人のことだ。

「俺、考古学者なんだけど、
 あの怪人達が、異能都市近郊のある遺跡に使われている紋章を引っさげてるのを見つけたんだ」

そう言って名刺を取り出す。
そこには、須道考古学研究所、伊吹 清次(いぶき せいじ)と書かれていた。

「それを観測局に依頼したら、正式な調査依頼が来たんだ。
 だから、関連資料の閲覧を上司に申請したんだけど……」

そこで一端、ため息を付いた。

「上司の仕事が遅くて、なかなか許可が下りないんだよ、これが」

>>873
「今、店員いませんよ」

そう言うと、おしぼりだけでも、とカウンターに回る。
おしぼりだけでも、とタオルを湿らせて持ってきた。

875伊吹 清次:2010/10/03(日) 23:34:43 ID:/55Xo8R60
×それを観測局に依頼したら
○それを観測局に報告したら

876ホイ/のんべぇ:2010/10/03(日) 23:41:33 ID:PBnIervYO
「しかし困ったものだね。私のご主人様も」
店の制服を着て、つかつかと『二本の足』で歩いてくる女性。
普通である。初対面なら当然何も思わないだろうが……

「やあいらっしゃい。主無き店にようこそ……悪いね、小百合さん。いつもの事、と言えてしまう事に」

877黒沢小百合:2010/10/03(日) 23:51:30 ID:SSMHlh/20
>>873

遊馬の前にコーヒーがことりと置かれる。

「冷たいお絞りなら、そこの小さな冷蔵庫の中で冷えていますよ。
 …………どうやら、お疲れのようですね。」

小百合は遊馬と特別親しいわけでは無かったが声をかけた。
見知った顔を見ると、何故だか安心できたのだ。

>>874

「怪人、ですか。」

たしかに最近、まるで特撮番組の怪人のような者たちが
都市を荒らしている、との報告は小百合のもとにもはいっていた。

「……遺跡……ま、その『怪人』が遺跡に関係があろうと無かろうと
 都市を荒らす『テロリスト』であり、野獣のごとき『敵』であることは間違いありません。
 見ていなさい、やつらを便所に追い詰めて肥溜めに叩き落してやる。
 汚職する公務員は手を斬りおとされ、テロリストは抹殺されねばならないのですよ。」

市民による自警団や警察・自治組織も多い異能都市ではあるが
その中でもかなり巨大な『千夜グループ・都市警備部門』の主任である小百合は
どうにかしてこの状況を打破しなければならないと憂いていた。

878黒沢小百合:2010/10/03(日) 23:54:55 ID:SSMHlh/20
>>876

「…………!」

小百合は一瞬我が目を疑った。
ホイのことは知っているし、闘祭でも手を合わせたのだから。

「これは、なんというか……。
 『奇妙』な……。」

2速歩行をしていることが『奇妙』。
なんと矛盾した思考であろうか。

879遊馬:2010/10/03(日) 23:59:29 ID:Fxk0LkY.0
>>874
「店員が居ない? そんな事が……」
バカバカしい、とばかりに顔を上げると、目の前には無人のカウンターが
「……そんな」

おかしい、確かにこの店はちゃんと開かれていたはずなのに
困惑した遊馬は思わず席から立ち上がり、店内を見渡す

差し出されたおしぼりも受け取ったまま何かをするわけでもなく、ただ某然と立ち尽くしたままだ
「あの……店員が居ないとなると、貴方は一体、何者なんですか?」

>>876
軽く困惑している頭に、店の制服を着た人影が目に付いた
「……ああ、何だ。ちゃんと人はいるじゃないですか」
安心したように席に座り直す

「ええと、おしぼりはもうあるのでコーヒーを頂けますか? アイスで」
おしぼりを額に当てながらホイに向かって先ほどの注文を繰り返す

>>878
「小百合さん、貴女もここにいたんですが」
既に完全に落ち着きを取り戻した声でそういうと、軽く頭を下げる

「セルフサービスの店なんですか? ここって。アバンギャルドなサービスが癖になりそうですよ」
実はこの店に入るのは初めてという、この男

880伊吹 清次:2010/10/04(月) 00:09:14 ID:/55Xo8R60
>>876
「今度は本当の店員かな」

所見の伊吹の目には、普通の店員に写っていた。
どうやら店長ではなさそうなことぐらいしかわからない。

>>877
「そう、怪人。
 それで今、個人的に撮影した写真とかだけで研究してるんだけどさっぱりで」

指で机にあの紋章をなぞりながら話す。

「頼もしいな、能力者なら戦うこともあるかもしれない。
 もし怪人を見たり聞いたりしたら、名刺に書いてある研究所か博物館に連絡してくれないかな」

そう言って先ほど取り出した名刺を黒沢に差出した。

「街の安全を守りたいと言うのもあるけど、考古学者として興味があるんだ、怪人に」

>>879
「え?いや、客の一人ですけど」

そう言ってカウンター席に座りなおす。
席にはコーヒーと食べかけのサンドイッチが置かれていた。

「どうやら、店員がいないときはセルフサービスみたいだ」

881ホイ/のんべぇ:2010/10/04(月) 00:16:24 ID:PBnIervYO
>>878
「『酔ってる』時はある程度バランスがとれてね。普段だと生まれたての子鹿みたいにしか動けないんだけれど」
ゆるりと、しかし淀みなく歩みは続く。
「走りさえしなければ、転びはしない。…普段の私はその、飲食店として、あまりよろしくないだろう?」
一応、気にしているらしい。

>>879
「ああ、少し待っていると良い……とはいえ、臨時の人員でね、あまり期待はしないで……おや」
無骨な『首輪』を付けた女性はそう言いおいてからカウンターにひっこみかけ、気付く。
「助かったよ小百合さん。アイスコーヒー1つ、確かに」
すっと、差し出されたコーヒー。結局店員らしき女性は何もしていない……

>>880
「私は『猫の手』かな。正規の店員ではないね。ところで怪人といったね」
そこで『首輪』の女性は伊吹に、霧の中現れた蜘蛛の怪人、それを操っていた節のある鱗の男の事を語った。

882黒沢小百合:2010/10/04(月) 00:25:57 ID:SSMHlh/20
>>879

「ええ、ここは私のなじみの店ですから。
 セルフサービスの店、ではないのですが……
 最近はもうそんな風になってしまっていますね。」

小百合は腰に手を当ててため息をついて。

「あの人のことですから、経営も適当なのでしょう。
 まったく黒瑪瑙さんの苦労が目に浮かびますね。」

>>880

「わかりました、何か情報を掴めば
 そちらに情報を回してあげましょう。」

小百合は、こう答えたが正直言ってあまり情報を出回らせる気は無かった。

『人は城、人は石垣、人は堀』という武田信玄の有名な言葉があるが
独占した『情報』は現代において『城』にも『石垣』にも『堀』にも『剣』にもなる。

情報を渡すという事は武器を渡すということに等しい。

>>881

「ま、まぁ都市衛生という観念においては
 『ムカデ』というフォルムは好ましいとは……ね。」

ムカデのようなフォルムしか知らない小百合にとっては意外であった。
同時に、ホイを『人物』と認識すべきか『生物』と認識すべきか
少し迷う小百合であった。

「ふむ、それはまた……。
 バランスの感覚がかわってしまうのでしょうか。
 とにかく、二足にもなれるとは。」

883遊馬:2010/10/04(月) 00:34:19 ID:Fxk0LkY.0
>>880
「やはり基本セルフサービスなんですか、ここって」

カウンターについた男を見ながら頬を掻く

「……いや、それよりもさっき貴方が小百合さんと話していた内容の方が気になりますね。街を守る、と言ってましたが……」
改まった口調でカウンターの男に向き直る

>>881
「はい、確かに頂きました」

差し出されたコーヒーの入ったグラスを傾け、喉を潤す

「臨時の人員……てことはバイトの人ですか? ……おや」

一瞬、店員の首に付けられた首輪に目が行き、口を開きかけるが、直ぐに閉じる

(あまりこういう事を聞くもんじゃないな……)
「あの、とりあえずミルクのお代わり頂けますか」

言葉に詰まった男は、とりあえず空のミルク入れを替えてもらおうとする


>>882
「へえ、そうなんですか……ん、黒瑪瑙?」

小百合の言葉尻に出てきた固有名詞に、遊馬の記憶が揺り動かされる
そしてその衝動は、彼の学生時代のある人物を思い起こさせるにまで至った

「まさか……この店って、クロスさんの店なんですか?!」

884伊吹 清次:2010/10/04(月) 00:40:12 ID:/55Xo8R60
>>881
「あんたもあの女の子と一緒に撃退に参加していたのか……。
 情報ありがとう」

そういうと、名刺を取り出してホイに差し出す。

「どうやら、怪人は少なくとも青い奴とやらを含めて5人はいるらしい。
 奴等の目的はまだわからない。
 また怪人を見たり聞いたりしたら、ここに連絡してもらえないかな」

>>882
「どうも」

純粋に怪人を研究したいと思っている伊吹は、ただ頷いただけだった。

「俺にも何か能力があれば、前線に立てるんだけどなぁ」

どうやら伊吹本人は能力者でも何でもないらしい。

>>883
「これだよ、これ」

そういうと、懐から、新聞の切れ端を取り出した。
それは、2つの怪人事件の詳細が書かれている記事だった。

「この怪人を俺は研究したくてね。
 もし何か聞いたら、あんたも教えてくれないか?」

やっぱり名刺を取り出して、遊馬に差し出す。

885ホイ/のんべえ:2010/10/04(月) 00:48:18 ID:PBnIervYO
>>882
「せめて、店に居るときくらいは、ね。スペース的にも…」
それなりに広い店内とはいえ、ホイもまた巨大なのだ
「種としての違いと言えばそれまでだけど、ヒトは大変だね。こう不安定だと」

「ああ。なんとなくやってみたら出来たんだよ」
なんとなく、で変化出来たらしい。理屈ではないのだ。

>>883
「私は、立場的にも書類上でも、ペッ……ん?よし承った」
場所自体は覚えているらしい。それなりにスムーズに、目的物まで辿り着き、持ってくる。
「はいどうぞ……コレで良いかな?」
まさしくミルクである。

>>884
「鱗のヒトは良いヒト立った気がするけどなあ。仲間に誘われたし、友好的だったような」
怪人百足女ですからー
「一応、貰っておくね。あまり意味は無いと思うけれど」

886黒沢小百合:2010/10/04(月) 01:05:47 ID:SSMHlh/20
>>883

「おや、知らなかったのですか。
 てっきり、もう知っているものかと。」

小百合の口ぶりからして、
遊馬の推測は当たっていたようで。

「ここの店主は『銃寺森クロス』その人です。」

>>884

「前線に立つだけが仕事ではありますまい。
 たとえばカスティリャのイザベル女王は戦争に赴いた夫フェルディナンド2世を
 物資や戦争資金の援助でよく支え、歴史に名を残していますし、
 漢の高祖が楚の項王を破った折には、前線で戦った将軍たちではなく、
 後方支援に徹し、漢軍を飢えさせなかったという承相蕭何を勲功第一に賞しています。」

小百合はつらつらと流れるように言葉を述べて。

「時に補給、兵站ら後方支援は前線で戦う以上に重要なのです。」

>>885

「な、なんとなく……。」

どうせ考えても分からないので
小百合は考えるのをやめた。

「ふふ、慣れると便利かもしれませんよ。
 何事にも得手不得手がありますが、街というのは
 基本的に人間が使うように作られていますし。」

山岳地帯など足場が不安定な場所ではムカデ足のほうが便利なのだろうが。

887遊馬:2010/10/04(月) 01:12:36 ID:Fxk0LkY.0
>>884
「これはこれは、考古学者の人でしたか」

名刺を受け取って思わず会釈をする

「そう言えば……最近奇妙な報告が上がってきている、という連絡は来ています。と言っても、噂程度の情報でしかないんですが」

顎に手を当てながら思い出そうと頭を捻る

「正直、こちらの方でも情報が欲しい状況ですね。多分俺より貴方の方がその事には詳しいかと思います」


>>885
「……よろしくお願いします」

取りに行くホイの後ろ姿を見送る

相手の言葉の途中、何やら不穏な単語が聞こえたけど気にしない

持ってきたミルクを受け取り、アイスコーヒーに注ぐ

「どうもありがとうございます。ブラックは苦手でして……」

ストローでかき混ぜ、白濁したコーヒーに口付ける


>>886
「何せ、この店にくるのは初めてでしたからね……」

そう言えば、店の張り紙にそれらしい名前があった気がした事を今更ながら思い出した
だが、その時の彼は頭痛の為に紙に目を通す事をしなかった

「色々思うところはありますが……とりあえず、今は大学時代の先輩の無事が聞けた事を喜ぶ事にしますよ」

そう言うと、カラカラとグラスの氷を揺らす

「……そういや、今気づいたんですけど、小百合さんはここの常連なんですか?」

888伊吹 清次:2010/10/04(月) 01:25:44 ID:/55Xo8R60
>>885
「いい人?怪人が。
 一度話せないかな、そいつと」

ため息を付いた。

「まぁ、意味無くてもとりあえず持っておいてよ」

意味が無いというのを、謙遜か何かと思っているらしい。

>>886
「まぁ、それは良くわかってるんだけど、
 どうやら言葉を話す怪人もいるらしくて。
 前線にいればそいつらとコンタクトを取れるかと」

とにかくこの男、好奇心は旺盛なようだ。

「しかしよくそんなにすらすらと話が出てくるな」

サンドイッチの最後の一切れを口に放り込みながら言った。

>>887
「と言っても、少なくとも5人は怪人がいるってことぐらいしかわかってないんだけどな。
 あとは、実際に撃退した人から話を聞いただけで」

そう言うと、隣の椅子に置いてあった帽子を被る。

「まぁ、皆さん、何かあったらよろしくお願いします、ということで。
 じゃあまた」

レジに小銭を置いて、手を振りながら店から出て行った。

889ホイべえ:2010/10/04(月) 01:26:05 ID:PBnIervYO
>>886
「その、慣れるまでが大変なんだけどね。まあ何事も最初の一歩はそんなものなのだろうけど」
「私は正直な所……誰にも言わないでおくれ……あまり賢くなくてね」
普段の行動を見ればわかる簡単な事実を、さもまだ誰にもばれていないかのような口振りで告げる。
ホイとしては、気付かれていないと思っているらしい。
「有事にはつい、色々と壊したりしてしまう……大雑把なんだね」
「そう言う意味ではやっぱり慣れた方が良いんだろうなぁ」

>>887
「味覚の尺度から違うから、そこの所の機微は私は何も言えないなぁ」
ブラックでもガムシロだけでもガブガブいけちゃう、とのこと。

890ホイべえ:2010/10/04(月) 01:28:40 ID:PBnIervYO
>>888
「……さて、どうしようか。これ」
結論から言えば、ホイは漢字が読めないのだった。
//おつさまー

891黒沢小百合:2010/10/04(月) 01:42:36 ID:SSMHlh/20
>>887

「ま、無事というか元気すぎるぐらいですがね……。
 彼には毎度のことひやひやさせられる。」

小百合は飲み干したコーヒーカップを
自分で洗って適当に片付けた。

「ええ、仕事帰りに寄るのがほとんど習慣ですね。
 たまに別の店によることもありますが、仕事が長引いていない限り
 この時間は大抵ここで飲んでいますよ。」

>>888

「慣れですよ、私の言葉はノートに書いてあることを
 暗記してそれを読んでいるようなもの、簡単です。」

小百合は、店を出る伊吹を見送った。

>>889

「敷居の高低こそありますが、
 たしかにはじめの一歩というのは踏み出すのに躊躇してしまうものですね。
 私も、そういう経験がないとはいえません。」

小百合はホイをみながらふむ、
となにやら思案してから口を開いて。

「木材を用いるに虫食いがあるからと全て捨ててしまうことが愚かである様に
 悪いところを捨て、よい所を用いねばなりません。
 大雑把が悪いと思えばそれを直し、長所を伸ばすだけのことです。」

892遊馬:2010/10/04(月) 01:49:56 ID:Fxk0LkY.0
>>888
「まだ怪人の襲撃は続く、と言う事ですか……」
男の言葉に、遊馬はため息をついた

「ん、それでは情報が入ったら教えましょう。その時に、また」
立ち上がる男を見て、声を掛けた

「……さて、俺も気を引き締めないと」

>>889
「世の中にはまろやかさを求めている人間もいる、と言う事ですよ」
グラスの中のアイスコーヒーを一気に飲み干す


>>890
「まあ……なんだか、想像が付きそうですね、あの人は」
大学時代のクロスの武勇伝を思い返し、苦笑いを浮かべる

「あー、やっぱりそうなんですか。今まで興味あったけど中々入る機会が無かったんですよ、ココ」
小百合の言葉に肯首すると、額に当てていたおしぼりを外す

「ん、頭痛も引いて来たみたいですね。それでは俺もここらで帰りますよ。お代はここに置いときます」
カウンターにジャラジャラと硬貨を置く

「それでは、俺もこの辺で失礼します」
そう言って喫茶店のドアから外に出て行った

893ホイ:2010/10/04(月) 01:58:00 ID:PBnIervYO
>>891
「千鳥足のバランスを普段から意識するのは、かなり骨だね……善処するか」
「ありがたい言葉だ。耳に痛いね……ん」
く、とかるく背伸び。小さな欠伸をかみ殺して

>>892
「口当たりの問題なのか。その辺りをよく聞けば私にもヒトに美味しい飲み物がつくれるだろうか」
一度作ってみたら強制成長薬になった前科持ちである。

「私も、そろそろ寝る事にするよ。小百合さんも、お仕事に差し障りの無い程度にお帰りよ」
そういうとホイは店の奥に引っ込んでいった。
……暫くしてザブン、と水音。ヒト型なら、風呂桶でも十分寝るにはちょうど良い塩梅である。

//お疲れ様です、寝るますです

894黒沢小百合:2010/10/04(月) 02:01:11 ID:SSMHlh/20
>>892-893

「……独りになってしまいましたね。
 しかしどうにも目が覚めてしまった。」

小百合は店主不在のAGカフェの掃除と補修を行うことにした。
優雅に雑誌のページを捲る小百合の側をスタンド兵が行きかう。

「いつもお世話になっていますし、この程度はね。」

// おやすんー

895ヴァイス:2010/10/05(火) 21:34:56 ID:ZOM.z7ps0
「……終わった……けいおんが………………
 一体俺は……この先生きのこるにはどうすればいいんだよ……」

公園の、一番高い樹の一番高い所に位置する枝に座って彼はマジで泣いていた。

※幻想種です

896上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/07(木) 21:09:19 ID:.6prKP66O
「なんか、久しぶりな街な気がするが大丈夫か?」
【夜の街にあらわれた白服の男】
【大きな籠を持ってウキウキ気分】

897黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/07(木) 21:14:07 ID:sn9myzSMO
「大丈夫だ、問題ない」
いつの間にか近くにいた大男。
黒いコートを着たその男の右手には、懐中電灯が。
そして左手は、ない。
正しくは左肩から先が無くなっている。

「……ん? あれ、あんたどっかで会った事無いか?
 いや、人違いだったら果てしなく恥ずかしいんだが」

898上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/07(木) 21:18:19 ID:.6prKP66O
>>897
「ん?黒いコート!!」
【カカッと近寄り隣に立つ】
 
「いぇーい!プリキュアぁ〜!!」
【一人はしゃぎまくるこの男、籠の中には石や草がいっぱい】
 
「あぁ、私覚えてるぞ……そう、確か君は……
『ロックマン』……間違いない」
【間違いあります】

899黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/07(木) 21:24:16 ID:sn9myzSMO
>>898
「!? プリキュア関係ねえだろっ!」
ばっ、と飛び退く男。
ヒロインにしては如何せん大柄すぎるかもしれない。

「いやロックマンじゃねえから! 確かにビーム出た時期もあったけど!」
※ビームとかのシステムは全て左腕に詰め込んでありました。
「……しかしロックバスター的なロマンを覚えてる奴ってーと……?」
腕を組んで(片腕なので不恰好)、考え込む。

900上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/07(木) 21:34:01 ID:.6prKP66O
>>899
「私の発言が心配かい?
大丈夫、白と黒の組み合わせといえばプリキュア以外ありえないからな!」
【白服の男も身長180を越えていました】
 
「なに?ロックマンじゃない?……
ならばエックスだ!そうに違いない!!」
【黒金が考えてる中、ずっとドヤ顔でエックスエックス叫んでいました】

901黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/07(木) 21:38:34 ID:sn9myzSMO
>>900
「つまりあんたがキュアホワイト……!
 ……いやそれはねーよ!」
夜の街で騒ぐ白と黒の二人。
楽しそうである。

「俺はファミコン派だっ!
 確かにエックスは格好良いけど!
 ……だー、くそっ。柄にも無く感嘆符使いまくっちまった。
 こりゃ一週間は感嘆符禁止だな」
やれやれ、と首を振る。

902上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/07(木) 21:45:03 ID:.6prKP66O
>>901
「ばっかお前、私だからこそ相応しいだろ?
めっちゃ回るしキュートだ!
これは大きなお友達が放っておく訳が無い!」
【しかし、白だけが無駄にテンションが高い事実】
 
「で、私の正体はわかったかね鋼君?」
【再びドヤ顔、うざさ際立つ渾身のドヤ顔、夢にも出るドヤ顔】

903黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/07(木) 21:51:36 ID:sn9myzSMO
>>902
「どうみてもあんたは大きなお友だちサイドだろ……」
がくり、と肩を落として。

「正体も何も俺の知り合いにこんなぶっ飛んだ輩、は……――――」
顔をあげ、ドヤ顔の男を見直す。
「――――そのウザい感じのオーラ。
 どこかハズれたテンションは……上弦!」
びしぃ、という効果音が付くほどの勢いで指差す黒金。
思わず感嘆符発動。
「何で忘れてたんだろうな……ってか、俺の記憶にある上弦はもっと若々しかったような気がするんだが」

904上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/07(木) 21:58:10 ID:.6prKP66O
>>903
「あぁ、子供は可愛いよな最近のプリキュアはバトルに力が入っていてテンションあがるよな!」
【案の定、大きなお友達サイドであった】
 
「ふははははは!よくわかったなくろきん鋼!そう、私だよ!!」
【夜空のどこからか、上弦にスポットライトが照らされポージング】
 
「いやぁ、だって私39歳だからね?」
【しかし見た目は19のままであった】

905黒金鋼/隻腕 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/07(木) 22:08:21 ID:sn9myzSMO
>>904
「…………手遅れか……」
ため息をひとつ。割と深刻に。

「だーから俺はくろきんじゃなくてくろがnうおっまぶしっ」
片腕を目の前にやりガード。べつに陰陽弾とかは喰らってない。
「プリキュアに熱心な39歳ってどうなんだよ!
 ……しかしあれだな。時間の流れまで歪むのかここは」
黒金鋼、二十歳の秋の出来事であった。


「……色々聞きたい事はあるが、ちょーっと仕事があってな。
 また今度、縁が“合ったら”語らおうぜー上弦」
懐中電灯を空中に放り投げ、キャッチ。
適当に手を振りながら、黒金はその場から走り去った。

//風呂風呂時間到来……っ
//落ちまっす、また今度ー

906上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/07(木) 22:12:01 ID:.6prKP66O
>>905
「HAHAHAHA!それほどでもないさ!」
【凄く楽しそうな病人がそこにいた】
 
「む、仕事か!
身体を壊さぬように気を付けてな!」
【四六時中笑いながら、手を振り返した】

907灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/15(金) 19:44:20 ID:9qS3TsAM0
 AGカフェ。
 灰色の髪に、銀縁の眼鏡を掛けた男がカウンター席に腰掛けていた。

「ふーむ、話には聞いていたが――」
 男は辺りを見回すと、一言。

「――くく、成程確かに“空いている”。
 客も居なければ従業員さえも居ない喫茶店……うーむ、これはなんとも」
 くつくつと笑って、男はテレビを眺め始めた。

908黒沢小百合:2010/10/15(金) 20:00:20 ID:SSMHlh/20
>>907

――カラン

扉に備え付けられたベルが寂しげな音を立てる。
新たな来客の知らせだ。

「おや、珍しい。いつもは人などいないのに。」

店に入っていた黒髪の女は、
それだけつぶやくと厨房へと入っていった。

909灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/15(金) 20:06:38 ID:9qS3TsAM0
>>908
「……ん」
 人か、とテレビを眺める男は呟いた。

(全く人が来ないと言う訳ではないか、流石に――――んん?)
 そのまま厨房へと歩いていった女に視線をやり、
「…………んん?」
 大事な事なので二回言いました。
 表情は殆ど変わっていないが、それなりに驚いていることは確かだ。
(彼女が従業員ならば裏口から入ってくる。
 客ならば厨房には入らない……んんん? どういう事だこれは)

910黒沢小百合:2010/10/15(金) 20:15:05 ID:SSMHlh/20
>>909

しばらくすると先ほどの女性が厨房から姿を現した。
手には湯気を立てているコーヒーと『冷蔵庫にあったものを適当に刻んで入れた』
という感じのサンドイッチ。

「あなたも何かほしいのなら、適当に厨房にあるもので
 なにか作るといいですよ。ここはそういうところですから。」

女性はそのまま手近な席に座り、
店の中に置いてあった振るいタウン情報誌をとると、
そのままくつろぎ始めたが……。

911灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/15(金) 20:24:14 ID:9qS3TsAM0
>>910
「……斬新極まりないシステムだな。ありがとう。
 階段を上っていたと思ったら降りていた感覚を味わい続ける所だった」

 女性に軽く会釈をすると、男は適当に手をひらひらと振る。
 するとポットやらカップやらがひとりでに浮遊し、コーヒーを注ぎ始める。

「しかし、まさに噂に聞いた通りだな。
 よくこんな状況で経営が成り立つ――おっと」

 と、コーヒーをこぼしかけたポット類が注ぐのをやめる。
 コーヒーの入ったカップは男の前に着地した。

「うーむ、やはりこういう作業には向かないか……」

912黒沢小百合:2010/10/15(金) 20:34:43 ID:SSMHlh/20
>>911

「副業か何かで赤字を補填しているのではないでしょうかね。
 …………どちらかというとこの『喫茶店経営』が副業というべきか。
 彼の本質は戦士ですからね。ただずぼらなだけかもしれませんが。」

女性の口ぶりからすると、彼女はこの店の主と知り合いであるらしい。
たしかにこの状況で経営が成り立つのは不可解だがきっと歪みか何かのせい。

913灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/15(金) 20:42:26 ID:9qS3TsAM0
>>912
「くく、戦いに身を投じる傍らで自分の店を持てている……
 ……ふむ、中々有能な人物なんだな。素晴らしい」
 コーヒーを口に含むと、感心したように一度頷く。

「君はここの店主と知り合いのようだが、彼はどんな人物かね?
 ……あぁ、これは個人的な興味であって、君の私見で構わないのだが」
 歪み半端無いな、とかなんとか思考しつつ、灰色の男はその女性に問う。

914黒沢小百合:2010/10/15(金) 20:54:13 ID:SSMHlh/20
>>913

「心身豪胆なるも微細によく気付き、気炎万丈にして和を愛す。
 ……並外れた英傑でしょう。彼の如き才の持ち主は
 三千世界をくまなく探そうとも簡単に見つかるものではありますまい。」

雑誌を閉じ、目を閉じて自分の意見を述べ。

「まぁ、実際に見てみるのが早いのでは?
 以前の闘祭、あれのファイナリストの一人ですよ。彼は。
 興味があるのならビデオか何かを手に入れてみては。」

915灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/15(金) 21:03:12 ID:9qS3TsAM0
>>914
「『英傑』、か――……成程、聞けば聞くほど興味深い。
 この街には、ん、違う違う――そう、この街は面白い」

「闘祭というと……ああ、箱庭で行われたとかいう」
 少し考え込み、思い出したように顔を上げる。
「しかもファイナリストともなれば、相当の……いや、それ以上の実力者か」
 そう呟くと、男は立ち上がる。

「……興味深い話をありがとう。ますますこの街に興味が沸いてきたよ」
 空になったカップが、見えない力によって洗われ始める。
 ひゅん、という音とともに、小銭が現れる。

「縁さえ合えば、今度はそんな彼と知り合いである君についても聞かせてもらおうかな」
 ひゅん。
 風を切るような音がして、灰色の男は――文字通り消えた。

916黒沢小百合:2010/10/15(金) 21:08:38 ID:SSMHlh/20
>>915

「空間転移か……ん?」

あれ?あの人食い逃げじゃね?
小百合はそう思ったそうな。

917黒沢小百合:2010/10/15(金) 21:10:24 ID:SSMHlh/20
//あばば1行見落としてた

>>915

「空間転移か……ん?」

あれ?あの人食い逃げじゃね?
小百合はそう思ったそうな。

が、小銭を見つけて。

「……びっくりした……。
 こんなのを見落とすとは……疲れているのかな。」

918黒沢小百合:2010/10/20(水) 20:57:21 ID:SSMHlh/20
【異能都市中心部・公園】

「ふぅ、さすがに10月半ばとなると、
 少し肌寒くなってきますね……。」

小百合は公園の人工池にかかる小規模な桟橋から
電灯の灯りをぼんやりと眺めていた。

その行為には特に意味はなく、
ただなんとなくそうしたかっただけ、という小百合らしからぬ
あいまいな理由が彼女をここに導いた。

919愛香:2010/10/27(水) 22:52:58 ID:7gFzKdaU0
異能都市、公園。
その広場にに一つの小さな人影と、巨大な物体が有った。

「ふふ……!!ふふふふ……ッ!」

その巨大な物体は人の形をしていた。
大きさは10メートル程か。

「やっと……っ、やっと完成ですッ!」

所謂ロボット、愛香達の用語で言うところの叫神機だ。
但し、魔力を多く持たない愛香の為に様々な改良を施された専用機だが。

「――、アグニ」

静かな声音で語りかける。
その名はアグニ。
真紅の装甲で彩られた愛香専用機。
今まさにその機体が産声をあげようとしていた。

920ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/27(水) 23:19:45 ID:WVrfsEdY0
【公園の近くで】
「う〜…ねむいなの…」
【目をごしごしこすりながら少女が一人歩いてきた】

921愛香:2010/10/27(水) 23:23:43 ID:7gFzKdaU0
>>920
「ふふふ!」

笑い声を上げながら機体に乗り込む。

「さて、乗り込んだは良いものの、どうしましょうね」

腕や足を動かし動作確認をしている。

922ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/27(水) 23:25:50 ID:WVrfsEdY0
>>921
「あうあう〜?なにかおとがするなの…
 なにかなの〜」
【ディスは少し目を薄くさせながらも公園の中に入って行く】

「あう〜!おっきいなの〜」
【ロボットを発見し、すぐそば付近で見上げている】

923愛香:2010/10/27(水) 23:28:17 ID:7gFzKdaU0
>>922
一瞬足元の人影を見落としそうに鳴ったが赤外線センサーが反応。
とっさに動きが止まる。
コックピットが開いて、そこから白衣の少女が現れた。

「えっと……、たしかアテナさんの友達のディスさんでしたっけ。こんばんは」

924ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/27(水) 23:30:40 ID:WVrfsEdY0
>>923
「あうあう〜。こんばんわなの〜
 …あう、『あてな』のおともだちさんなの〜?
 えっとおなまえはなの…」
【コックピット付近を見て首をかしげて言った】

925愛香:2010/10/27(水) 23:31:45 ID:7gFzKdaU0
>>924
「あ、どうも。愛香と言います」

ぺこり、と礼儀正しく例をする。
恐らく年齢自体はディスより下だろう。

926ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/27(水) 23:36:58 ID:WVrfsEdY0
>>925
「あうあう!『あいか』なの!
 よろしくなの〜」
【大きく頷いてあいさつした】

「それにしてもなの〜」
【好奇心の目を浮かべ、ロボットの足を触りに行く】

「おっきいなの〜」
【嬉しそうに見上げる】

927愛香:2010/10/27(水) 23:38:36 ID:7gFzKdaU0
>>926
「よろしくです、ディスさん」

微笑み答える。

「ふふふふふふ!私が作ったんですよ!」

胸を張り自慢げに言い放つ。

928ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/27(水) 23:42:50 ID:WVrfsEdY0
>>927
「あう〜、こんなにおっきいのをつくったなの!?」
【驚きの顔で言う】

「すごいなの〜。やっぱり『あてな』のおともだちなの〜」
【何だかでっかいのが好きそうなはしゃぎっぷりである】

929愛香:2010/10/27(水) 23:44:15 ID:7gFzKdaU0
>>928
「ふふふ、『アグニ』と言う機体ですよ。私専用なんです」

うれしそうに言う。

「当然です!之でもアルバトロス機関部の部長ですから!」

930ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/27(水) 23:50:31 ID:WVrfsEdY0
>>929
「あうー『あぐに』なの〜。
 よろしくねなの〜」
【ポンポンと脚を叩く】

「あう〜。『あてな』もその…
 あるば…のにいたのかなの〜?」
【あんまり名前を覚えられていない…】

931愛香:2010/10/27(水) 23:51:36 ID:7gFzKdaU0
>>930
「ふふ」

アグニがそれに答えるように駆動音を返す。

「ええ、アルバトロスに。今は副長ですね、上から2番目」

932ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/27(水) 23:56:45 ID:WVrfsEdY0
>>931
「あうあう〜、うごいたの〜」
【微笑みながら言う】

「あう〜…じゃあすごくえらいひとなの〜」
【なるほど、と言いながら頷いた】

933愛香:2010/10/28(木) 00:00:23 ID:7gFzKdaU0
>>932
「ふっふ!動きますよ、凄く」

かなりの高さを跳躍する。
着地して。

「アテナさんは対統一国軍戦の立役者でしたからね……?」

通信が入る。

「はい、はい……!入っ!了解です」

通信を切る。

「えっと、すいません。休養が出来ました」

機体のコクピットを閉め。

『また今度ゆっくりおはなししましょうね!』

スピーカーでそう言うと、空を飛び消えていった。

934ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 00:03:47 ID:WVrfsEdY0
>>933
「あう〜。すごいなの〜!」
【飛ぶ姿を見て嬉しそうに言う】

「あう〜?なにがあったのかなの…
 あ、またねなの〜!」
【大きく手を振って見送った】

「ふぁ〜…ねむいなの…
 かえらないとなの〜」
【あくびをしながらディスはとぼとぼと帰って言った】

935朝宮暁:2010/10/28(木) 20:59:54 ID:/k2gysHgO
 都市中央公園。
「……温い……」
 朝宮暁は呟いた。ベンチに座った彼の周囲には、彼自身の異能の焔で構築構築された、鴉程の大きさの火の鳥が二羽飛び交っていた。
 ゆっくりとした速度で暁の周りを飛び交う火の鳥が羽搏く度、その紅蓮の翼からは熱波が撒き散らされ、周囲の温度を上昇させる。
「あー、流石は寒くても薄着で頑張る水商売のオネーサン方にこの時期大人気な俺。
 うたた寝しちまう位の暖かさだなホント」
 うむうむと頷き自画自賛。金が無いため遊べない青年は、今日も一人で夜空を眺める。

936伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 21:09:05 ID:7gFzKdaU0
>>935
「たまには散歩も悪くないものですね」
「ん、そうだね宗佑」

公園を歩く二人組。
一人は40代頃の男性でクラシックなダブルのスーツに身を包んだオールバックの男性で、
もう一人は10歳頃で性別がよく分からない中性的な印象を感じさせる白いローブを纏った子供だ。
二人は仲良く手をつないで公園を歩いている。
ふと、男性が顔を上げて呟く。

「温かい、ですねぇ」
「そーだね、どっかで日でも炊いてる……?」

白い子供が焔の鳥を見つける。

「おー、怪奇現象?」

そう呟きつつ、鳥の居る方へ走っていく。

「あ、待ちなさい、リガル」

跡を追うように男性も走っていく。
その姿が暁に視えるだろう。

937朝宮暁:2010/10/28(木) 21:16:39 ID:/k2gysHgO
>>936
「はいストーップ!」
 リガルを視界に認めた暁は掌を前に突き出し、リガルに止まるように言うが、
「……なんだ、ガキか」
 ――それもあいつに似た感じの――
 頭の中で柔らかな黄金の流れが揺れ、暁は嘆息し、
「まあいいや。暖まりてえなら近くに寄んな。ガキはタダだ」
 そう言って手を降ろす。
 しかし宗佑の姿を見ると――
「はいおっさんストーップ! 暖まりてえなら十分百円だ! 払わないならそれ以上近寄んな!」
 などと宣った。

938伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 21:19:37 ID:7gFzKdaU0
>>937
「ん?いいの?」

にへら、と穏やかな笑みを浮かべ白い少年は近づいていく。
首に下げた首飾りに嵌められた翠色の宝玉が焔の照り返しを受け煌く。

「いやぁ、暖かいね。ボク体弱いからよかったよ」

嬉しそうにしている。
一方宗佑は。

「……なんなんでしょうね、この対応の差。いや、寒いのは平気なのでいいんですけど」

さり気無くVRSKILL気温対応を発動。
豪雪ゾーンを耐えぬくレベルのスキルならばこの寒さでも震えることすら無い。

939魔女:2010/10/28(木) 21:23:07 ID:ZOM.z7ps0
「秋ってこんなに寒いモンだったっけ? おかしいでしょ? おかしいでしょねえ?
 なんなの? 景気に対応した寒さなの? ドル安すぎでしょ? ねえ?」

がっちがちがち、歯を打ち鳴らす全体的に黒い少女。
箒を引き摺って、公園に入ってきた。

940朝宮暁:2010/10/28(木) 21:29:10 ID:/k2gysHgO
>>938
「おうおう気にすんな。温度はこの位で良いか?」
 暁はリガルに尋ねる。暁周囲の現在の気温、23℃。
「あ? 俺はガキと女にゃ優しい主義だからだよオッサン」
 良いスーツ着てんなあ、などと思いながら宗佑を見る。

>>939
「お、カモ発見」
 暁の指先から火の鳥が飛び立ち、そちらに向かって行く。
 火の鳥はウィッチの周りをくるりと回った後、暁の元へと戻る。
 客引き鳥だ。

941伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 21:32:17 ID:7gFzKdaU0
>>939
ダブルのスーツの男性が、魔女の方を振り向く。

「……見るからに分かりやすい。この街は変な人が多いものですね」

自分は常識人と言い張る。
いや、多分そうなのだろうが。

>>940
「ん、暖かいよ」

ぬくぬくー、と笑いながら呟く。

「はは、其れはいい心がけですね、あ煙草いいですか?」

懐からシガリロの箱を取り出す。
銘柄はアル・カポネだ。

942ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 21:32:28 ID:WVrfsEdY0
「…あう〜、なんだかもっとあつくなくなってきたの〜」
【不思議そうな顔しながら歩いてくる少女がいる。】
【マフラーを首にまいてはいるがそれ以外はいつもの薄着である】

943ヴァイス:2010/10/28(木) 21:35:17 ID:ZOM.z7ps0
>>940
「ヒャッハー! 火だ火だァーッ!!」

釣れました。走り寄ってきます。さあどうしましょう?
※お前魔法使えるだろというツッコミ禁止

>>941
「は? なに? 喧嘩売ってんの? 買うよ? 買っちゃうよ?
 言っとくけどわたしパンチングマシンでリアルに200出すし」

UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEE

>>942
「なにこれこわい……」

こわい。

944魔女:2010/10/28(木) 21:35:48 ID:ZOM.z7ps0
/コテハン記憶してなかっただと……

945朝宮暁:2010/10/28(木) 21:42:48 ID:/k2gysHgO
>>941
「オーケーオーケー」
 暁はにへ、とリガルに笑い返し、ふむと宗佑に視線を引き戻す。
 ――シガリロ。
 ブルジョワジーめ。贅沢は素敵だ。いや違う贅沢は敵だ。暁は内心で血を吐いた。煙草代が上がってここ暫く吸えてない。
「普段の俺なら一本くれんならオッケー! と答えるがね」
 ぐ、と内心の思いを抑えて暁は肩を竦める。
「ガキの前だ、控えなよオッサン」

>>943
 暁は鷹の瞳でウィッチを見る。
・胸、有るって程じゃない=−0円
・年齢、ガキっぽい=−100円
・なんかバカっぽい=+100円。
「止まりな! そこの嬢ちゃん、暖まりたきゃ100円出しな!」
・請求金額、百円。

946伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 21:44:59 ID:7gFzKdaU0
>>942
「ん、ディス!」

小走りでディスに近づくリガル。
其れを見て宗佑もディスに近づいていく。

「リガルの友達ですか?どうも、お嬢さん」

微笑んで挨拶をしている。

>>943
「いやぁ、喧嘩すると警察とかが怖いですしね……。
部下に仕事丸投げして散歩してるのでこれ以上問題出すわけにも……」

頭を書きながら苦笑。

>>945
「む……そうですか。……そうですね」

しばらく箱を見つめ、懐にしまい込む。

「それにしても、この焔。貴方の能力なんででしょうか」

空を舞う二羽の火の鳥を見上げなら聞く。

947ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 21:47:25 ID:WVrfsEdY0
>>943
「あう〜『ばいす』こんばんわなの〜」
【ニコニコしながら手を振っている】

「あう〜。ひがついてるなの〜」
【ニコニコして歩いてきた】

>>945
「あう〜。『あかつき』こんばんわなの〜」
【ニコニコ微笑みながら少女が歩いてきた】
【薄着である】

>>946
「あう〜。『りがる』こんばんわなの〜…
 それとー」
【宗佑の顔を覗き込む】

「えっとー…はじめましてだったかなの?」
【ポカンとした顔で言う】

948魔女:2010/10/28(木) 21:52:04 ID:ZOM.z7ps0
>>945
「100えん」

えーっと。
ポケットを漁る、そういえばさっきゲーセン寄って1プレイ50円のゲーム1クレしてきたわ。
っつーことで、

「……50円!」

値引き交渉。

>>946
「ケッこれだからリーマンはよォー! 会社の犬だよもう!」

一発殴っても罪にはならないと思う。

>>947
スマン、名前欄ありゃあ嘘だった。魔女です。

「火がねー。まあうんそりゃいいんだ。
 なに? そのカッコなに? 虐待されてるの? そういうのはちゃんと周りに言わなきゃだめだよ?」

勘 違 い

949朝宮暁:2010/10/28(木) 21:57:02 ID:/k2gysHgO
>>946
「…………」
 あ、しまっちゃう? しまっちゃうの? 暁は涙目で胸ポケットにしまわれるシガリロを見送った。
「ん、ああ。いかにもその通り。炎使いじゃあねえがな」
 羽搏く火の鳥が撒き散らすの炎の暖かさだけではない。そこには命の暖かさも感じられる。
「朝宮の焔。正式名称は御霊焔繰り。」

>>947
「よ。相変わらず幸せそうだなあてめえは」
 へらっと笑って軽く手を挙げる。

>>948
「おうちへ帰んな。悪いが俺相手の交渉テーブルにつくには――」
 にっこり笑って出口を差す。世の中金が全てとは言わないが、金はとても大事なものなのだ。
「――胸のサイズが必要だ」
 でも胸はもっと大事だッ!(力説)

950伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 21:58:59 ID:7gFzKdaU0
>>947
「こんばんは、いやぁ暖かいよね」

朗らかに笑いながら答えるリガル。
そして、宗佑はディスの質問に答える。

「伊藤宗佑(イトウソウスケ)と申します、リガルの友人と言うところですね。
よろしくお願いしますね、お嬢さん」

右手を差し出し、微笑む。

>>948
「いやぁ、昔はやんちゃしたものですが。この歳になるとねぇ……」

そう言いつつ右掌の上にノイズが走る。

「まあ、喧嘩は嫌いではないのですけどね」

口元には笑みが。
掌の上のノイズがいつの間にか灰色の焔と化していた。

>>949
「……いります?」

なんとなく気配を感じて箱を取り出し、一本取り出す。

「成程……朝宮の焔ですか……。良い力です、憧れますね」

穏やかに言う。

951ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 22:03:01 ID:WVrfsEdY0
>>948
「あうー、あったかいなの〜」
【ディスは嬉しそうに歩いていく】

「あうあう〜。いつもこのかっこうなの、きにしなくていいなの〜」
【全然体を震わせずに微笑んで手を振る。やせ我慢ではなさそうである】
//名前を読んだ部分は脳内変換すべし。

>>949
「あう〜、なんだかもうすぐおまつりがありそうみたいだからなの〜…
 しあわせにおもうのはいいことなの〜」
【ニコニコしながら言う】

>>950
「あうあう、あったかいなの〜」
【軽く笑いながら火に当たる】

「あう〜、おともだちなの〜。
 よろしくねなの〜!『そうすけ』なの〜!」
【こちらも手を差し出して微笑んだ】

952魔女:2010/10/28(木) 22:08:06 ID:ZOM.z7ps0
>>949
「おっぱい星人か貴様――――うぬぬ」

ぐぬぐぬ。

「……あ、ちょっと待てよ……出来んこともないな、よし」

何かに気付いた少女は、赤い唇を薄く開く。
薄い月のかたちを描くそれと同色の光が、ぼうっと漏れた。

>>950
「――――」

金の瞳を見開いて――すぐに戻す。

「……へー。面白いねそれ」

>>951
「なにそれもっとこわい……」

怖かった。

953朝宮暁:2010/10/28(木) 22:12:27 ID:/k2gysHgO
>>950
「バ、バカヤロー! ガキが居るところじゃ吸わねえよ!」
 しかし視線はシガリロガン見。嗚呼、ニコチンとはかくも人を狂わせる。
「憧れる、ねえ。何を持って良い力っつってんのかよく判らんが。アンタだってなんか能力持ってんだろ?」

>>951
「祭り? え、なんかやるのか?」
 やっべー全然知らねえよ。なんて呟き暁は尋ねる。

>>952
「言っとくが変身やら幻術やらで豊胸すんのは認めんぞ」
 何を感じたか暁はびしりと言い放つ。
「胸とは常に在りて揺れるもの! その時その時で膨らませるなんざパッドと変わらんからなッ」
 拘りがあるらしい。

954伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 22:15:02 ID:7gFzKdaU0
>>951
「最近寒いからねぇ、ディスも身体気をつけなよ?」

リガルの着る服はゆったりとした死装束の様な服のためかなり薄着だ。

「ええ、よろしくお願いします。ええと、ディスさんでよろしいんですか?」

手を握り軽く上下に振りながら聴く。

>>952
「まあ、あくまでも心得が有りますよ、と言う程度です。
『私』では貴方には勝てそうに有りませんね」

苦笑して言う。
掌で焔を握りつぶすと無数の数式と化してはじけて消えた。

>>953
「ふふ……」

シガリロふりふり。
良く湿度管理されており、葉は確りと詰まっている。
中々の上物だ。

「ええ、私も一応能力持ちですねぇ」

掌の上をノイズが走る。
次の瞬間には大剣右手に握られている。

955ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 22:21:18 ID:WVrfsEdY0
>>952
「あう〜、こわいなの?
 どうしてかなの〜」
【少し不思議そうな顔で言う】
「あう〜もしかしてさむくないのがへんかなの〜」
【ちょっとため息をついた】

>>953
「うん!こんなのがあそこにあったの〜!」
【そう言ってディスは告知スレの>>104の張り紙を見せた】
「かんじよめないけど…これがおまつりってじなのはしってるなの〜」
【ニコニコ笑いながら言った】

>>954
「あう〜、かぜにならないようにきおつけるなの〜」
【軽く頷きながら言う】

「あうあう、そうなの〜。『でぃす』がおなまえなの!」
【握手しながらも少し手の力加減に気をつけているようだ】

956魔女:2010/10/28(木) 22:26:46 ID:ZOM.z7ps0
>>953
「チッ」

赤い靄が消える。図星だったようです。

「ンなこと言われてもねー。
 身の回りに居る巨乳の心当たりも二人ほどしか居ねーし、時代はあなたの望む道から大きくずれて行っているようね」

ステータスとか言い始めたのは誰だったか。

>>954
「そう言うのを簡単に言うのはよくないヨ? 可能性ってのは投げ捨てるもんじゃないワ」

結構いいこと言ってるのに、この少女の口から出ると何もかもが薄っぺらに聞こえる不思議。

>>955
「そうだねー。生き物ってのは『じぶんとちがう』ことが怖いのよ」

そういうこった。と言いながら、魔女は闇を探ってディスに何かを投げた。
……ディスの髪の色よりわずかに暗い程度の群青の、毛糸の帽子。ネコミミ付き。

957伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 22:30:41 ID:7gFzKdaU0
>>955
「うん、そうするといいよ。ボクも気をつけないとねぇ」

服の襟で口元を覆っている。

「ディスさん、ですね。覚えましたよ」

宗佑の手は比較的大きい。
力は普通程度のようだ。

>>956
「はは、いや判るんですよねぇこれが」

魔女を見る。
同時にスキルが発動。

「……ふむ、予想通り魔法系ですか」

漠然とした情報のみが分かる。

958ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 22:37:51 ID:WVrfsEdY0
>>956
「あうあう…そっかなの…
 ちがうのがなの…」
【少し不安げに言うが】

「あうあう、ありがとなの〜。あったかそうなの!」
【そう言ってほほ笑みながらためらいなく猫耳の毛糸帽子をかぶった】

>>957
「そうなの〜、あったかいところがいいの〜」
【ニコニコしながら頷いた】

「うん、よろしくねなの〜。
 おともだちなの〜!」
【微笑みながら言った】

959魔女:2010/10/28(木) 22:42:43 ID:ZOM.z7ps0
>>957
「魔女だしね。魔法使えないとかっこ悪いじゃない」

けらけら笑う少女の、情報は、何故だかひどく不明瞭。
そこかしこに嘘がばらまかれている。

>>958
「たとえばさ、ディスちゃんがさ、『ディスちゃんとは違う、痛みが分かるのに痛みを与えるのが好き』なニンゲンに出会ったらどう思う?
 トモダチになりたい、って思う? 怖い、って思わない?」

ふっと笑いながら、ネコミミ部分をピンと立たせた。

「あげるよ、それ。わたしが被るには少し色が合わない」

960伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 22:44:04 ID:7gFzKdaU0
>>958
「うん、そ、だね」

少し顔色が悪い。

「今日は調子いいはずだけどなぁ……ど、したんだろ」

其れを見て宗佑が錠剤を渡す。

「ありがと」

錠剤をのみ、おとなしくしている。

「友人、ですか。ふふ」

嬉しそうに言う。

>>959
レッツ解析タイム。
解析の結果はゲームに生かされます。

「ふむ……ニンゲンじゃない……?性別不明……?」

961ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 22:48:25 ID:WVrfsEdY0
>>959
「あうあう…『でぃす』は…すこしこわいなの…
 おはなしできないのがいちばんこわいけどなの…」
【少し不安そうに言う】

「あうあう、ありがとなの!あったかいなの」
【微笑みながら言う、ネコ耳が似合っているうえに髪色がかぶる前とさほど変わらない】
【直に生えているように見えなくもない】

>>960
「あうあう、だいじょぶなの?」
【不安そうにリガルを見る】

「あう〜、なにかわるいびょーきなのかなの」
【そう言って宗佑を見た】

962魔女:2010/10/28(木) 22:57:00 ID:ZOM.z7ps0
>>960
魔女はけらけら笑うだけ。
解析文の中に、意味不明な文字の羅列が混じっている。

『名称:魔女。若しくははウィッチ、月に届かない蒼い鳥が零した羽根の一部をRe:Re:ReReReRRoR窯で煮詰めた白い腕、
 少年はそれ(女の醜い嫉妬とは無関係)を植木鉢Bに挿してペンキで黒く塗ってみた。身長/体重:145cm/33kg……』

>>961
「おはなしできない、ってのもディスちゃんと違うじゃない。
 結局は自分の常識が通じないとなんでもかんでも怖くなっちゃうのね」

この色買って良かったかもね、と笑いながら、耳部分を弄る。

963伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 22:58:10 ID:7gFzKdaU0
>>961
「大丈夫、の筈なんだけどねぇ」

苦笑するリガル。
宗佑はディスの質問に。

「……えっと、ですねぇ。大丈夫ですよ。リガルには人間の死の概念は適用されませんので」

よく分からない説明だ。

>>962
「うお……!」

謎の情報に一瞬たじろぐ。

「……貴方は一体何者で?」

まともな返答は帰ってこないと分かりつつも問いかける。

964ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 23:05:28 ID:WVrfsEdY0
>>962
「あう〜…そうなの…
 『でぃす』もしらないことはこわいなの…」
【すこしため息をつきながら返した】

「あう〜、ほんとにおみみになったりしないかなの〜」
【少し微笑みながら帽子を手で押さえる】

>>963
「あう〜。だいじょうぶ…だったらいいけどなの」
【それでも若干不安そうだ】

「つまり…えっとなの…
 しなないってことなの〜」
【割とすぐに返した】

965伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 23:06:39 ID:7gFzKdaU0
>>964
「はは、大丈夫大丈夫」

笑っている。
大分元気になっていたようだ。

「ええ、それで良いです。リガルは生身では無いので」

966魔女:2010/10/28(木) 23:10:21 ID:ZOM.z7ps0
>>963
解析文の最後は、こうなっていた。

『……耳のない兎の眼は何色だったかアリスは知らなかったので、穴に全てを埋めた(ただし事実とは限り無く関係がない)。
 ――――――――と言うわけで、彼女は魔女なのだ。異常、おっと間違えた以上。』

「魔女だよ。それ以上でもそれ以下でもない。魔女だ。異常、おっと間違えた以上。」

>>964
「みんなそう。だから頭のいい人は夢を見るのが怖くなったのよ」

笑いながら、耳を弄る手を離す。

「さあ。ほんとになったらどうしましょう。わたし、魔女だから本当にそうなっちゃうかもね」

967伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 23:14:03 ID:7gFzKdaU0
>>966
「……、面白い人です」

右手の上に一つのカードが。
其れをさし出して。

「MMOの招待券です。よかったらどうぞ、多少の特典が得られます」

VRMMORPG-First-。
異能都市内外で話題のゲームだ。
因みに特典はキャラメイクボーナスとか、特典アイテム月みたいな感じだ。
詳しくはWIKIを見てくれると嬉しいと中の人が。

968ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 23:16:07 ID:WVrfsEdY0
>>965
「あうあう〜、げんきそうなの〜」
【ほっと一息ついたディス】

「あうー、…なまみじゃない?なまみ…」
【不思議そうに言った。単語がわからないのかそれとも…・】

>>966
「あう〜…こわいけどなの…
 それでもだれかいたらすこし…こわくないかなの…」
【軽く首を振って言った】

「あうあう〜?そうなったらちょっとこわいなの〜」
【少し怖がりながら帽子に触ってみる】

969魔女:2010/10/28(木) 23:24:08 ID:ZOM.z7ps0
>>967
「お、気になってたんだよねーヤッターうひょひょ」

嬉しそうにそのカードを受け取って、ポケットに仕舞う。

「あ、あとね、不用心に分析しない方がいいと思うの。
 わたしはただの魔女だったから大丈夫だったけど、もし旧支配神をうっかり調べちゃったりしたら引きずり込まれちゃうヨーなんつって!」

けらけら。何が可笑しいのか。薄っぺらに笑った。

>>968
「それも恒久の真実。寄り添えるなにかがいたら恐怖ってのは何故か薄れるんだな、不思議ね」
 あ、帽子のはうそうそ。流石のわたしでも買ったものにいちいち魔法掛けるのは面倒」

箒を手の中でくるんと回して、上に腰掛ける。

「それじゃあ、わたしは帰ろう。じゃあね、また会えるといいね」

三人にひらひら手を振って、箒は空へ吸い込まれて行った。

970伊藤宗佑&リガル:2010/10/28(木) 23:27:44 ID:7gFzKdaU0
>>968
「うん、でもそろそろ帰るよ。死なないと言っても発作は辛いからね」

苦笑する。

「ええ、生身じゃありませんよ。……生身というのはですねぇ、普通の体、と言うことですよ」

>>969
「喜んでいただけたのならば幸いです」

嬉しそうに其れを眺める。
そして魔女の警告に。
         
「そこらにそうそう居るわけでも無いでしょうに」

苦笑して。

「ですが、忠告ありがとう御座います、魔女さん」

追加で懐から名刺を一つ。
名刺には株式会社ピリオド代表取締役社長伊藤宗佑と書かれていた。

「では、いつかゲームの中で出会えるのをお待ちしております」

そう言うと、調子の悪そうなリガルをお姫様抱っこして歩き去っていった。

971ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2010/10/28(木) 23:29:50 ID:WVrfsEdY0
>>969
「うん…だれかがいるとあんしんなの…
 たぶんだいじだからだとおもうの…」
【そう言って頷いた】

「あう〜。そうじゃなくてよかったなの…」
【一安心したように言った】

「あうあうー。またいつかねなの〜」
【ニッコリほほ笑みながら見送った】

>>970
「あうあう…たいへんだよねなの…
 くるしいのはなの」
【心配そうに言った】

「あう〜…ふつーじゃないなの…
 いろいろあるんだなの…」
【少し興味深そうに言って】
「さよならなの〜!またねなの〜」
【手を大きく振り見送った】

「あう〜…あったかなの〜」
【どこか嬉しそうに帽子の猫耳を軽く動かしながら歩いて言った】

972灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/31(日) 19:47:16 ID:9qS3TsAM0
「埋め――」

 異能都市内、とある通り――に、ある電柱の上。
 そこに、その男はいた。

「――というにはいささか気が早いか。
 ……くく、30レスというのは中々に永い」

 電柱の上に片足で立ち、道を行き交う人々を眺めている。
 メタい事を呟いて、男はくすくすと笑った。

「いや『長々と永い』の方が語呂が良いか? うーむ……」

 電柱の上で腕を組み、そんな事に思考をめぐらせる。

973伊藤宗佑:2010/10/31(日) 20:26:33 ID:7gFzKdaU0
>>972
通りを歩く男性。
クラシックな細身のダブルスーツに身を包み、オールバックにした40代程の男性だ。

「ふぅ……、サーバーのメンテナンスも終わったし……一安心ですね」

と呟いている。

974灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/31(日) 20:31:16 ID:9qS3TsAM0
>>973
「長々と、延々と――いや、刻々と……これだと意味が違ってしまうな――」

 ぶつぶつと独り言を呟きながら、電柱の上に立っている男。

「永い、果てが無い、限りが―――ッくしょォい!」

 と、大きなくしゃみを一つ。
 鼻の辺りをこすって、男は身を震わせる。

「……寒いな。カイロでも開発するか」

975伊藤宗佑:2010/10/31(日) 20:33:10 ID:7gFzKdaU0
>>974
くしゃみの音を聞き、辺りを見回す。

「む、あれ……?上ですか」

上を見上げると見るからに怪しい白衣が居る。

「……変質者ですかね」

976灰堂曇 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/31(日) 20:37:15 ID:9qS3TsAM0
>>975
「――――変質者?」

 ぴくり、と動きを止めて、真下にいる男を見遣った。
 そして何回か周囲を見渡して、再び男を見て言う。

「一体どこだ。この街を脅かす奴は私が許さん(主に研究が出来なくなるから)」

 変質者というのは得てして自覚が無いものです。

977伊藤宗佑:2010/10/31(日) 20:39:20 ID:7gFzKdaU0
>>976
「いや、目の前……いや、真上に居る貴方の事……、ん?」

男の顔を見て何処か引っかかる。

「……確か、第三研究科の……」

機関の資料で見たことがある。
確か灰堂曇と言う名前だったか。

978灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/31(日) 20:44:27 ID:9qS3TsAM0
>>977
「私? はっ、私はただの研究者だ。変質者に失礼だろう」

 両手を広げて、鼻で笑い。

「ん、私を知っている、ということは――」

 ――ひゅん、と音がした。
 風を切る音。
 空を斬る音。
 空間を、裂く音。

「――つまり君は、“こちら”の人間という事かね?」

 次にした声は男の背後から。
 男に背を向けるようにして、白衣の男は立っている。

979伊藤宗佑:2010/10/31(日) 20:48:10 ID:7gFzKdaU0
>>978
背後に回られたのを感じながらも柔和な笑みを浮かべる。

「ええ、そういう事になります」

胸元のポケットから名刺入れを取り出し、振り向く。

「お近づきの印に、どうぞ」

名刺には伊藤宗佑と云う名と、PERIODの副長と言う肩書き。
及び連絡先が書いてあった。
こっちは機関員用の名刺のようだ。

980灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/31(日) 20:56:11 ID:9qS3TsAM0
>>979
「む、これはどうも」

 適当に会釈をして、名刺を受け取る。

「伊藤宗佑、PERIOD副長――――!」

 その表情に浮かぶのは驚愕。

「“First”の8割を創り上げたというあの、伊藤――祐介?」

 というよりも、感動。
 無愛想な表情がだんだんと変化していき、

「いやはや、まさかこんな所でお会いできるとは!
 光栄極まり無いという言葉ですらも――――」

 感極まったように宗佑の手を取りぶんぶんぶんぶん。
 知り合いが見れば驚愕を隠せないレベルのテンションだった。

981伊藤宗佑:2010/10/31(日) 20:58:37 ID:7gFzKdaU0
>>980
「うぉっ!」

冷静な人と聞いてたんですがねぇと心の中で思いつつも握手に応じる。

「はは、大した事はしてませんよ。同じ研究者として私も貴方を尊敬してますし」

指先に血が集まるなぁと思いつつにこやかに話をしている。

「この街に配属されたので挨拶に伺おうと思ってたんですよ、調度良かったです」

982灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/31(日) 21:05:35 ID:sn9myzSMO
>>981
「……おっと、私としたことが」
失礼、と手を離して。

「いや、何を仰る。あれほど膨大なシステムの殆どを作り上げた――それは素晴らしい功績だ」
灰堂もfirstのプレイヤーで、それは身を以て確認済みである。

「成程……差し支えなければ、なぜここに来たかお教えいただいても?」
いつもの調子に戻り、そう尋ねた。

983伊藤宗佑:2010/10/31(日) 21:08:28 ID:7gFzKdaU0
>>982
「ありがとう御座います」

頭を下げ灰堂の賞賛を素直に受ける。
そして灰堂の質問に。

「そう……ですね。この都市に興味が有りまして。それにリガル……あ、私の上司なんですが
彼がどうしても行きたいと言うのでね」

984灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/31(日) 21:15:39 ID:sn9myzSMO
>>983
「成程、確かにFirstという娯楽(システム)はこの街に向いている。
 あなたの上司も中々目の付け所がいい」
感心した風に頷いた。

「……ああ、少しばかり遅れてしまいましたが」
白衣の内側から名刺を取り出して、宗祐に差し出す。
「改めて。第三研究科科長、灰堂曇と申します」
やけに仰々しく言って、くつくつと笑った。

985伊藤宗佑:2010/10/31(日) 21:19:56 ID:7gFzKdaU0
>>984
「まあ――、ぶっちゃけ暇だっただけでしょうけどね。
彼が動くのはいつも暇なときだけですから」

苦笑し。
刺し出された名刺を両手で確りと受け取った。

「では、改めてよろしくお願いします」

ふと、そういえば彼はFirstをプレイしていたことを思い出す。

「これ、どうぞ」

掌の上にノイズが走り一枚のチケットのような物が現れる。

「特殊アイテムの引換券です、よかったら」

同レベル帯の武器より1.4倍程性能の高い武器と引き換えることが出来るチケットだ。

986灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/31(日) 21:27:39 ID:sn9myzSMO
>>985
「くく。私はその“上司”とやらとはと仲良くできそうだ」
会う時があればいいが、と思考する。

「……これはこれは」
虚構を現実にするその力―――よりも、灰堂はそのチケットに驚いた様子で
「お気持ちは有難い、しかし私はこれを受け取れません。
 強さとは、己の努力と献身によってのみ得られるもの――と、考えていますから」
廃の考え方だ。むしろ灰。
妙なプライドがあるらしかった。

987伊藤宗佑:2010/10/31(日) 21:31:00 ID:7gFzKdaU0
>>986
「はは、いつか彼が会いたくなれば会えるでしょう。
彼は何処にでも居ますから、ね」

そして灰堂の言葉を聞き。

「はは、どうやら貴方は私と気が合いそうです。
私も同じ考えですからね」

イリガルとしての伊藤宗佑は、制作者だからと言ってデータを弄ることはせず、自力でトッププレイヤーまで上り詰めた漢だ。
その立場から灰堂を好ましいと思えた。

988灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/10/31(日) 21:41:48 ID:sn9myzSMO
>>987
「どこにでも居る―――くく、上役というのはどこも不可思議な存在だ」
自分も含めてか――灰堂は笑いながら言う。
「まあ、後々縁が“合”ったらは、否応なしに会うことになるでしょう」

「くく……それは嬉しい限りです」
と、幾らか笑って顔をあげ、
「ああ、出来ればそれは私の友人に譲ってやってください」
尤も、彼がfirstを始めているかさえ怪しい訳だが――――。
と、小さく呟いた。



「……おっと、“家(ケンキュウジョ)”で“可愛い子供(シゴト)”を待たせているんだった。
 もう暫くお話ししていたかったのですが―――まあ、後々会いに行きますよ」
――“あちら”でね。
そう言い残し、灰堂曇は姿を消した。

989伊藤宗佑:2010/10/31(日) 21:46:03 ID:7gFzKdaU0
>>988
「ふふ……縁はあるでしょう、いつつながるかは分かりませんがね」

意味深に笑い。

「ええ判りました」

灰堂さんの友人……黒金さんだろうか……など考えつつチケットをノイズに戻し消す。

「ええ、では又。”あちら”で」

そう言うと宗佑も歩き去っていった。

990 ◆CROSS/.AzE:2010/11/03(水) 23:38:51 ID:E4Ka56rgO
 先日、能力者による襲撃があった現場。
 建物は倒れ、瓦礫が辺りに転がっている。
 その中、復旧作業をしている人員の中に混じるのは「観測所」
 今回の被害状況を記録しにきたのだ。

「こちら二班、襲撃の中心地に来た。今から探索を――」
「班長、あれを!」
「――あ、待ってくれ。早速なにか見つかったようだ」

 班長と呼ばれた男はトランシーバーを持ったまま部下の元へ駆け寄る。

「この義手、データと一致しています」
「ああ、だろうな。本部、聞こえるか?
 銃寺森クロスの義手を発見した。
 今回の襲撃で行方不明になった者の一人だ」

 班長が報告を続ける中、部下達は周囲の探索を続ける。

「じゃあ後で纏めて報告する。ああ、ああ、切るぞ……ああ、わかってる」

 そして通信を切った、次の瞬間――


――ドンッ


 ある一カ所から、瓦礫が砕け吹き飛んだ。
 溢れ出すのは紅い邪気。

――ギ、ギギィ……ギ……

 聞こえてくるのは錆びたギアが擦れるような音。
 やがてそれは生き物のような鳴き声と変わり、

――ギィィアアアアアアアアアア!!

 吠えた。

「……」

 班長はまたトランシーバーに手をかける。

「本部、度々すまない。緊急事態だ。
 銃寺森クロスが暴走した。恐らく限界を超えての能力の使用に……
 ……うん、そうだ、『また』だ。
 前回と同じく魔獣化している。
 ……溜め息を吐くな。俺だって気が重い」

 通信している間にもバケモノとなったクロスは長い尾を振り上げ、

――バチィン

 地面を撃つ。
 その反動を一身に受け瓦礫と共に夜空に飛び出し、
 そして闇の中に消えていった。

「……わかった、今度飲もう。
 だからすぐに報告書を纏めて上に出した後、
 臨時班の設置をしといてくれ。
 クロスは……あー、いま逃げた。
 発信機? つけてない。
 ……怒るなって、金属探知器とダウジングを併用すりゃすぐ見つかる。
 あと先に予算確保な。……暴走時の損害費だっての言わせんな恥ずかしい。
 一応、能力の暴走は『自然災害』扱いだからな。経理の奴にはうまく言っとけ。
 ……ああ、わかった、わかったから頼む、な? うん」

 やっと通信を終え、班長はトランシーバーを胸のホルダーの中にしまいつつ溜め息を吐く。

「あー……めんどくせえ」

991黒沢小百合:2010/11/04(木) 23:40:39 ID:SSMHlh/20
【AGカフェ】

「ふう……クロスさんが戻ったと思えば
 まったくの無人、一体どうなっているのでしょう、この店は。」

店の奥のフリーザーに食材を補充し終えた小百合は
席に座りカウンターに顎を乗せてぐったりとしている。

992白い女:2010/11/06(土) 17:42:35 ID:hGStfPTM0
―――公園

小さめの戦闘機の上に女が横たわっていた。
苦しそうに息を吐き、その度にうめき声が漏れる。
「……っ、」
時々、体中に走る痛みに目を細めながら、空を眺めていた。

993黒沢小百合:2010/11/07(日) 23:31:09 ID:SSMHlh/20
【異能都市・どこかの銭湯】

「ふぅ、まさかこんな場所に銭湯があるなんて。
 何でもある場所ですし、当たり前といえば当たり前ですが……。」

寂れた裏道に銭湯を見つけ、思わず入ってしまった小百合。
いつもはホテルのシャワーで済ましてしまうのだが
たまにはこういった『人の息遣い』を感じられる場所を訪れたくなるものなのだ。

994ノア&葵:2010/11/12(金) 22:17:28 ID:ZOM.z7ps0
「にゃは、は、はははははははははッ」

なんとなく。
ただなんとなく笑ってみた。すっかり自分専用秘密基地となった廃ビルの屋上で。
黒髪の少女みたいな少年は、なんとなく笑ってみたのだ。

「……煩い。です? よ、ノア、」

不機嫌そうな声が笑い声に重なる。
幾分かトーンの低いその声の持ち主は、虫の翅を生やした蒼い異形。

大分、奇妙な。ふたりぐみが、屋上に立っていた。ただそれだけ。

995名も無き異能都市住民:2010/11/12(金) 22:35:17 ID:SSMHlh/20

――ガコッ!

階段のある部屋へ通じる、半ば錆付いた扉が
鈍い音を立てながら開いた。

「よう、ようやく見つけたぜ……。
 なあ、おい。」

数人の男が屋上にズカズカとあがりこんできた。
どの男も拳銃や刃物を手に持っている。

996ノア&葵:2010/11/12(金) 22:39:01 ID:ZOM.z7ps0
>>995
「……ひゃっはー?」
「ほら。良く、ない。お客様、呼び込みました。ノアのせい。です」

かく、かく。二人して小首を傾げて、音の方を見やる。

「なに、ナニ? 乱交パーティーのお誘い?」
「ノア、やっぱり。アバズレ? ですね。死んでください」

997名も無き異能都市住民:2010/11/12(金) 22:48:37 ID:SSMHlh/20
>>996

「浮浪者どもをボコってようやくゲロさせたが
 まさかこんなところに住んでいたとはな……、
 まぁいい、死ね。」

集団の中に以前、ノアが傘をぶつけ
トラブルになった男たちの中にいた一人が紛れているのが見える。

仲間の復讐のつもりだろうが、
ノアの性格上彼のことなど覚えていないだろう。

「くらえッ!!」

男たちは異能都市の下層民に広く流通している
正規品をコピーした模造中を使い、激しく銃撃してきた!

998ノア&葵:2010/11/12(金) 22:54:41 ID:ZOM.z7ps0
>>997
「……誰。です」
「しらなーい。あひゃひゃひゃひゃ、ボクたち殺されちゃうよぉー! 助けてぇーだれかぁーっ!」
「……本当に。あなたの。声は、耳。に、障る!」

銃弾が罅割れたアスファルトの床を、錆びたフェンスを、薄汚れた壁を。抉る抉る抉る。
しかしその前に、蒼い異形が青白い腕を黒い少年に伸べて。


と――――――――、ん、

地面を蹴って、
屋上から、はるか遠くの地面へ向けて。

身を、投げだした。

異形と、その腕に抱かれる少年。
まっさかさまに。堕ちた。

999名も無き異能都市住民:2010/11/12(金) 23:02:12 ID:SSMHlh/20
>>998


「身投げ!?野郎ッ!待ちやがれ!」

「おいッ、気をつけろ!奴らは魔術だか
 なんだか知らんが妙な力を使うぞ!」

男たちは一瞬ひるんだ様子だったが、
拳銃を乱射しながら、本来の役割を果たせないほど朽ちたフェンスのある
ビルのヘリへと走りより、落下していったノアたちがどうなったのかと下を覗き込んだ。

1000ノア&葵:2010/11/12(金) 23:10:59 ID:ZOM.z7ps0
>>999
おちる、おちる、おちる、――――
まるで、駆け落ちた恋人たちが、追い詰められて崖から身を投げたような。そんな体勢。

「こんな、アバズレと恋人。想像! しただけで、吐きそうっ!」
「あっハハハハハハ、まあいいじゃン? だってよぅ、」

少年の赤い唇が、半月の弦を描いて、

「――《Pyrophilia》」

そこに、細く白い人差し指と中指。置いて、屋上の男たちへ、投げる仕草。
所謂投げキッス、あかい光――魔力に似たそれが、ビルにぶつかった、

「ボクがワルモノ、やっつけるんだよ?」
「……おかげで、寝床。なくなります。けど、ね」

――――爆発。業、と、爆炎が立ち起こる。


少年は、ビルを。焼き尽くすつもりだ、屋上に居る男たちを、鉄板の上の肉に見立てて!

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