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【イベントC】ホップ ステップ ジャンプ…かーるいす!!【2撃目】- 1 :名も無き異能都市住民:2010/07/12(月) 00:27:03 ID:WVrfsEdY0
- <<ルールとか>>
・ここは、各スレでなんらかのイベント・クエスト・戦闘が発生した場合に使います。
・雑談も可能ですが、日常の範囲で済むかどうかは各自で判断してください。
・クエストスレはA・B・Cの3つがあります。開いている場所ならどこでも使って構いません。
・逆に、使用中の場合は混乱の元になりますので、同じクエストスレで2つのクエストを進行させることはやめてください。
・クエストで使われている場所を、クエスト以外のスレで使うことは『構いません』。
時間軸が異なる・平行世界である、など解釈は自由です。
・またクエストスレと他のなりきりスレに、同時に現れることは『構いません』。
ただしそれによって起こり得る弊害は自力でなんとかしてください。
・GM役をあらかじめ決めておくとスムースにことが運ぶかもしれません。
・識別をしやすくするために、トリップをつけると幸せになれるかも。
前スレ
【イベントC】新たなる胎動【一番手】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1273317358/
- 2 :〝天使〟 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/28(水) 21:47:43 ID:74vCVQA.0
- >>前1000
「っらァ!!!!」
二本の光柱と自身の体を中心に、〝燃焼〟を放つ。
芸のない、ただの体中から火を出す技。
技とも呼べない、素の能力の発現だった。
- 3 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/07/28(水) 22:03:47 ID:HnkBBDEo0
- >>2
燃焼を一身に受け、鋼鉄の悪魔は……
……そのまま、吹き飛んだ。
そう、そのまま、なんの捻りもなく、
真っ赤になるまで熱され、ぐにゃりと歪み、バラバラになるまで、
屠殺骸装は跡形もなく吹き飛んだ。
そう、屠殺骸装のみは。
「こっちだ」
吹き飛んだのは、屠殺骸装のみであった。
ロマンスの背後には、屠殺骸装を脱ぎ去り生身となったクロスがいた。
先ほどの瓦礫を巻き上げる程の跳躍。
あの瓦礫にまぎれ、クロスは屠殺骸装のみを体から剥離。
そのまま能力で屠殺骸装を操作しつつ、ロマンスの後ろへと回っていたのだ。
屠殺骸装の口の中が空洞だったのも、中身がいないからに他ならない。
怒ってみせたのは、行動が単純になるのに違和感を持たせない為。
瓦礫を巻き上げたのは、屠殺骸装を剥離するのを見せない為。
屠殺骸装に大きく腕を広げさせロマンスに近づいたのは、ロマンスの注意を引く為。
全て、この一撃の為のブラフ!
「そう、この一撃の為だけに!!」
クロスが拳を握り締める。
その拳には魔力と邪気が込められ、混ぜ合わされ、練り上げられ、
更にそこに金属が収束してゆく。
大量の金属は爆発的に縮小され、天文学的な質量がクロスの拳に宿る。
こうして、短時間のうちに一つの星にも匹敵する程の威力となったクロスの拳。
その拳を振り上げ、
エンドブレイクスーパーノヴァ
「 逢魔ヶ時ノ紅キ星 」
ロマンス向けて、撃ち出した。
- 4 :〝天使〟 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/28(水) 22:23:50 ID:74vCVQA.0
- >>3
―――――――― あれ?
余りに呆気ない、
彼女は思う。
この〝天使〟の形態は、自身の異能、魔術、妖術の回路を全てオーバーヒートさせ、
存在確率を不安定にした上で意図的に体を変換する、〝八色の使用人〟の一つである。
異能の回路のみを残し、他を全て落とした、異能特化型の体。
『燃素』を繰り、つまり火を操る能力を極限まで高めた状態。
必殺のつもりじゃなくとも、単純な一撃はそれだけで凶器に成り得る。
けれど、
「手応えがなさ過ぎる…………?!」
クロスさんの声が届き、大きな間違いを踏んだことを理解した。
時既に遅し。
振り向く頃にはもう、敵は拳を振り上げ詠唱を終えていた。
でも、思う。
負けたくない。
悔しい。
「――――ッ!!!!」
悔しさに顔が歪む。
瞬時に、幾つもの反省と悔いが脳に打ち出されていた。
心とは別に体は動き、拳に右手を向ける。
せめて。
抵抗して終ろうと思う。
全力で以って、右手を燃やす。
幾ら滾り、温度が上がっても。
――――……………………一秒も持たなさそうですね…………。
クロスさんの拳が彼女の右手を、腹を、体を、貫いた。
- 5 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/07/28(水) 22:39:03 ID:HnkBBDEo0
- >>4
彼女の体を貫き、クロスは床に着地する。
が、その体の服は焦げ、肌は爛れ、全身に焼けどを負っていた。
「……くっそ、なんてことしやがる」
焼けた肺から空気を絞り出す。
そしてその場にドサリと倒れた。
- 6 :〝天使〟 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/28(水) 23:07:41 ID:74vCVQA.0
- >>5
貫かれ、半身がボロになった体が落ち、軽く跳ねて、また落ちる。
「…………来年、」
規定のダメージを越え、強制ログアウトが始まった。
足元から、光の粒になって体が消えていく。
彼女の声が、空間に響く。
轟音に次ぐ轟音が支配していた振るえが納まり、静かな声ながら確かに、響いていた。
「来年、此処でリベンジします。決勝の舞台でも一回戦でも、構いません」
翼の先からもログアウトが進みだす。
残すところは上半身、胸から上となった。
「絶対、貴方を倒して、甲さんも倒して、優勝します。だから――――」
残りの言葉は、彼女と共に消えた。
- 7 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/07/28(水) 23:14:40 ID:HnkBBDEo0
- >>6
「――ぺっ」
血反吐を吐き、クロスはロマンスに背中を向けて答えた。
「おう、待ってる」
「次は出ないでおこうと思ってたのにな……そういうわけには、いかなくなっちまったか
ちぇ、タフじゃないとやっていけんぜ、ちくしょうめ」
グチャグチャの顔でクロスは無理矢理笑った後、同じく光の粒となってログアウトした。
- 8 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/01(日) 14:38:47 ID:9qS3TsAM0
- 【イデアの箱庭:森林フィールド】
「……ここが箱庭――ふむ、素晴らしい出来だ」
とある木の上。
灰色の髪を風に揺らし、白衣の男が立っていた。
「いやはや、しかし久々の戦闘だ」
血沸き肉躍るなぁくくく、と一人ほくそ笑む。
- 9 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 14:39:32 ID:7gFzKdaU0
- >>8
ジジジ、という音と共に良方は箱庭にログインした。
「……此処が箱庭か……初めてくるが、凄いな」
周囲は森のステージとなっている。
そして灰堂の方へ向き、口を開く。
「んじゃ、始めるか?」
頬の絆創膏を外し、0の刻印を顕にする。
- 10 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/01(日) 14:42:25 ID:9qS3TsAM0
- >>9
「研究者魂に火がついた。が、今は闘うべきだ」
両手を広げ、そう呟く。
「しかし普通に闘ったのでは、私無双になってしまう。
と、言う事で私は自身の“瞬間移動”を封じよう――」
ニヤリ、と笑って。
「――さあ、どこからでもかかって来るといい」
- 11 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 14:44:36 ID:7gFzKdaU0
- >>10
「……っ!」
虚空からノコギリ状の刀身を持つ刀、『鋸斬り』を取り出すと相手に向けて走りだす。
「はっ、その余裕……いつまで持つか!」
小手調べに20本の剣を取り出し一気に撃ち出す。
まだ、刻印からは血が流れていない。
- 12 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/01(日) 14:51:54 ID:9qS3TsAM0
- >>11
「“無限倉庫”――実に素晴らしい能力だ」
言って灰堂は右手を前にかざす。
すると近くの樹が一本、灰堂の前へと突如姿を表した――“瞬間移動”だ。
飛来する刃物は樹に突き刺さり、灰堂の身を貫く事は無かった。
「お返し、にしては大きすぎるかな?」
かざした右手を横に薙ぐ。
と、浮遊していた樹が良方の方を向いて飛んで行く。
それこそ砲弾が飛ぶような速度で。
- 13 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 14:53:58 ID:7gFzKdaU0
- >>12
「はっ……テメェも中々じゃねぇか」
戦闘者としての素直な賞賛だ。
そして投げられた木を虚空から出した巨大な壁で叩き潰すことで防ぐ。
「『1』!」
頬の刻印が皮膚を切り裂きながら形を変える。
「炎弾ッ」
- 14 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 14:55:12 ID:7gFzKdaU0
- >>12
「はっ……テメェも中々じゃねぇか」
戦闘者としての素直な賞賛だ。
そして投げられた木を虚空から出した巨大な壁で叩き潰すことで防ぐ。
「『1』!」
頬の刻印が皮膚を切り裂きながら形を変える。
「炎弾ッ」
右手を振りかぶり、炎の弾丸を撃ち出す。
その焔は普通の炎ではない、延焼の炎。
不燃物であろうと問答無用で燃え移る。
//又途中投稿……死にたい。
- 15 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/01(日) 15:04:19 ID:9qS3TsAM0
- >>13,14 //ゐ㌔
「伊達に超能力者している訳ではないのだよ、これでもね」
迫り来る炎弾。
それを見た灰堂は。
「灰堂は燃え尽きて灰になった――なんてな」
横に飛んだ。
近くの樹を蹴った訳でも、まして空間を蹴れるような能力も無い。
“念動力”で自らを浮遊させ、そして炎弾を回避したのだ。
「くははッ! “瞬間移動”は使わないが“念動力”は使わせて貰おう!」
屁理屈だった。
と、灰堂は良方の頭上を指差して、言った。
「しかし超能力と言うのは便利でね――」
ひゅん、という音がした。
それも良方の頭上から。
「――こんな事も出来るのだよ、精度は落ちるがね」
見上げると、『何かの薬品』が入ったフラスコが確認できるだろう。
そして、わざわざ頭上に転移させる、という事は――無害なものでは、ない。
- 16 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 15:07:35 ID:7gFzKdaU0
- >>15
炎弾は地面にぶつかり、そこから徐々に燃え広がり始める。
「ち……外したか」
「上等……!」
刀を構え直し灰堂に向き直るがその瞬間薬品のフラスコが頭上に現れる。
急いで地面を蹴り、そこから移動するが砕けたフラスコの液体が右足に振りかかる。
「ッ!」
液体の効果は分からないが、善いものではないのは確かだ。
- 17 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/01(日) 15:16:28 ID:9qS3TsAM0
- >>16
「H2SO4――」
灰堂は呟く。
「――硫酸、と言うのだがね。どこぞのゲームでも良く知られている強い酸性の薬品だ。
濃度は……なんだったかな、忘れてしまったよ」
用いられた硫酸は『濃硫酸』。硫酸の中でも濃度の高い劇物だ。
たん、と地面へと着地。
「ふーむ、中々良い感じに転移させる事が出来たな」
満足げに頷く。
- 18 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 15:20:33 ID:7gFzKdaU0
- >>17
右足に焼けるような痛みが走り、皮膚が溶けている。
「ち……!」
頬の刻印が又皮膚を切り裂き血をまき散らしながら形を変える。
「『0』ッ!」
右足が黒く染まる硫酸によるダメージは収まった。
「ガァアアアアアアアアアア!」
アロハの背中を突き破り太い3本目の腕が生える。
その腕は漆黒で、灰堂ならば知っているかも知れないが【グラトニー】の刀身にそれは酷似していた。
体が徐々に変貌していくと共に頬の刻印から噴出す血も増えていく。
- 19 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/01(日) 15:26:13 ID:9qS3TsAM0
- >>18
(グラトニー、だったか? しかし……何だアレは)
腕を組み、その様子を眺めている。
「……《衛星(サテライト)》」
小さく呟くと、灰堂の周りを銀色の光が飛び回り始める――
――否、それは『光』では無い。
『針』だ。
長さ5cm程の、無数の針が。
灰堂の周りをまるで衛星のように浮遊している。
(さて、どう出る……?)
- 20 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 15:29:18 ID:7gFzKdaU0
- >>19
「ガァッ!」
ダンッ、と地面を蹴る音が響いたと同時、良方は地上から姿を消していた。
「イクゼぇっ!」
漆黒に染まった右腕を振りかぶり灰堂に向けて襲いかかる。
そして針を打ち落とす為にアロハを突き破り漆黒の針を全身から撃ち出す。
- 21 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/01(日) 15:36:20 ID:9qS3TsAM0
- >>20
「武器との同化、及び身体強化――といった所か?」
と、思案して右腕を振るう。
周囲に浮かんだ無数の針が飛んで行き、漆黒の針と相殺しあう。
「……っ!」
しかし、何本かの針はその隙間をかいくぐり、左肩と右の脇腹に突き刺さった。
走る痛みに思わず表情を歪める。
(この針、瞬間移動させる事も出来るが――
――恐らく失血で先に死んでしまうな……ならば)
未だ周囲に浮かぶ針。
何十本かを良方の背後へと転移させ――
「好きなだけ喰らえ、《暴食》」
――全てを背中から生える腕へと飛ばした。
- 22 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 15:40:34 ID:7gFzKdaU0
- >>21
「セイ解だ……!」
相殺したと同時、灰堂と肉薄し、顔面に向けて漆黒に染まった右腕を振りかぶる。
拳はグラトニーと同じ硬度を持ち、鋭角的になっているため当たれば洒落にならないだろう。
「おおおおッ!」
が、それと同時に数十本の針が背後から襲いかかる。
背中の腕がその姿を変え、亀の甲羅のような形状になり、それを防ぐ。
ギチギチ、と針は甲羅の中に飲み込まれていく。
- 23 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/01(日) 15:52:56 ID:9qS3TsAM0
- >>22
「な……ッ!!」
思わず念動力で背後へと跳躍する。
しかし。降りかかる右腕が灰堂の左足を掠め、抉り去った。
「やってくれる、じゃないか」
息も切れ切れに、灰堂は言う。
左足を地面へと触れさせないよう、数メートルほど浮遊したままだ。
「だが私は性格が悪く、その上準備が良い事に定評があってね」
にやり、と歪んだ笑みを浮かべ。
良方の方に、両手をかざして。
「爆ぜろ」
手榴弾が、幾つか。
良方の目の前に現れて――そしてピンが抜ける。念動力だ。
すぐに反応できれば、灰堂の方へ打ち返すことも不可能ではない。
- 24 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 15:56:44 ID:7gFzKdaU0
- >>23
「どうよォッ!」
地面に着地し、言い放つが次の瞬間には目の前に手榴弾が現れる。
「ヤラセねえぞオッ!!」
右腕でそれらすべてを弾こうとするが、一つ弾きそこね、爆風に襲われる。
「あああああああッ!」
手榴弾の破片が体表に突き刺さっている。
- 25 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/01(日) 16:01:48 ID:9qS3TsAM0
- >>24
「……ふーむ、流石だな」
跳ね返ってきた手榴弾は灰堂の目前で弾けて。
爆音がして。
光が辺りを覆って。
「腕が鈍った、と言い訳させて貰おう」
そして爆風が、灰堂の身体を吹き飛ばした。
【灰堂曇:死亡――敗北】
【ログアウトします】
- 26 :東西南北 良方:2010/08/01(日) 16:04:26 ID:7gFzKdaU0
- >>25
「俺の勝ち、か……」
刻印から吹き出る血が止まる。
「いやぁ……強かったなアイツ」
先程の戦闘を思い出し呟く。
「こりゃ、真剣に鍛えなおさねぇと」
そうつぶやくと良方は現実世界へと帰還していった。
- 27 :アイリス:2010/08/05(木) 00:08:14 ID:gNiNowGc0
- 【箱庭 フィールド:市街地】
ジジッ――ザザッ―――-
ノイズと共に現れたアイリス。
特に理由<ワケ>はない。
一陣の風が吹き、アイリスの金髪が靡く。
ほのかに香るバラの香気。
風に攫われ舞う髪を抑えるアイリス。
――髪が…長くなったね。
彼女に切ってもらおうか…。
歩くのは市街地。
眼の調整と安定を含めて、邪眼を起動したまま歩く。
その色は…虹。
走る線は無数。
太さも細さも様々で、中には円まで見える。
今後、この体を運用するかもしれない。只、それだけの為に此処に来た。
――-誰か…いるかな?
歩道の端に位置する外灯の灯りが、アイリスの左手薬指に嵌る指輪が鈍い光を反射した。
- 28 :ロザリア・ロートシルト:2010/08/05(木) 00:19:56 ID:SSMHlh/20
- >>27
「ごきげんよう、夜のお散歩――
にしては、その『眼』は少し物騒なようだけれど。」
線だらけの街、その中にくっきりと
浮かび上がるように現れる少女。白い肌を黒と赤の
ゴシック風ドレスに包んだ少女は、この前遭遇した同属の少女だ。
「私は、このような施設あまり好きではないのだけれど、
貴方が『入る』のを見て私も興味をそそられてしまいましてね。
ここに入るのは、たしか3度目かしら。」
少女はくすくす、と袖で口元を隠すように上品に笑う。
「どうでしょう、『お相手』を勤めてくれないかしら。
いくら上等な踊り手といえども相手がいなければ舞う事はできませんので。」
- 29 :アイリス:2010/08/05(木) 00:33:35 ID:gNiNowGc0
- >>28
継ぎ接ぎだらけの街の一つの人影。
「御機嫌よう。」
継ぎ接ぎだらけの市街地、継ぎ接ぎだらけの……
――――-歪んだ世界<造りのものの視界>
「悪くない案だね。夜に踊ってこそ僕達夜の眷属が映えるというものだろう。」
スーっと細められた瞳。
一歩、ロザリアに近づく。
夜の蚊帳が降ろされた街にアイリスの白い肌と、淡い桃色の形の良い唇が浮かび上がる。
相手は同族だ。
遠慮は要らない…。
・
・・
・・・
ふわり。
胸が開いた純白のドレスに身を包んだアイリス。
色白の胸元が夜風に晒される。
「生憎、今日は女性パートしか踊れそうにない。ロザリアは男性パートで良いかな?」
クスリ。
形の良い唇が――歪んだ。
- 30 :ロザリア・ロートシルト:2010/08/05(木) 00:49:00 ID:SSMHlh/20
- >>29
「あらあら、それは私をバカにしているのかしら。
それとも、最近の社交界の流行?」
アイリスが一歩近づけば、ロザリアは誘うように
背中を向けて一歩下がる。
向こうを向いているため彼女の表情は窺い知れないが
その顔には恐らくアイリスを小バカにしたような笑みが張り付いているのだろう。
「ふふ、悪い子にはきついお仕置きが必要かしらね?」
ロザリアが優雅に振り向き、アイリスの虹色の瞳を見つめた。
彼女の魔眼は吸血鬼としては至極一般的な『魅了の魔眼』。
眼を合わせる、もしくはその魔力の抵抗に失敗すれば
その包み込むように優しく、どこか蠱惑的で吸い込まれそうなほど透き通った
魔性の言葉がアイリスの思考に直に刻みこまれるだろう。
- 31 :アイリス:2010/08/05(木) 01:03:51 ID:gNiNowGc0
- >>30
「残念ながら、今晩は“そう”なんだから仕方ないじゃないか。」
一般的な魔眼の対処方法は母から教わっている。
即ち抵抗<レジスト>
魔力を放出し、自らの体を包むことで他者が行使した魔法に対し、威力の減退や無効化の意図を狙ったもの。
とっさに魔力を放出するが……間に合わない。
今にも地面に擦りそうなほどに長いドレスの裾を引き摺って歩くのは些か礼に欠ける。
が、コツン、コツンとロザリアに向かう足は、やはり“魅了”されているかのようで。
だが、放出し続けることで、“魅了されるかされないか”の境界をフラフラしているようだ。
魅了とは即ち、求愛行動。
アイリスにとっての求愛行動は……
アイリスは本当の意味での笑みを浮かべ、ロザリアに目を向けている。
- 32 :ロザリア・ロートシルト:2010/08/05(木) 01:16:31 ID:SSMHlh/20
- >>31
「……ふふふ、いい『娘』ね。」
もはやこの勝負は貰ったとばかりに、
アイリスへと送り込む魔力を強めるロザリア。
『<<主に永久の忠誠を誓え。>><<汝はわが僕なり。血肉を捧げよ。>><<隷属せよ。>>
<<永劫の安寧が与えられるだろう。>><<我を受け入れよ。>>』
それと同調するように様々な言葉がアイリスの思考に流れ込んでくる。
霞の向こうから響いてくるような声はまるで安堵、幸福といった様々な感覚を骨の髄に
直接刷り込んでくるようだ。
「それでは、食事の時間とさせていただきましょうか。
同属の血を吸うというのは、初めてですけれど…・・。・」
自分に向けて歩み寄ってくるアイリスを優しく受け止め、
その柔らかな首筋に向け、己の牙をつきたてようとする。
ロザリアの「魅了の魔眼」は求愛の皮をかぶった捕食。
対象を恍惚とさせ、血を吸いやすくするための手段に他ならなかった。
- 33 :アイリス:2010/08/05(木) 01:31:37 ID:gNiNowGc0
- >>32
魅了の魔力に身を晒されるアイリス。
アイリスはふらりふらりと歩くがロザリアに抱きとめられる。
ロザリアを見る半目の瞳は、夢と現をさ迷う旅人のようで、捕食を愉しむ捕食者のようでもある。
次第に放出されていく魔力が多くなっていく。その辺りは“魔法使いの子”の本能か。
ゆっくりとアイリスの唇が動く。
乱れる思考。
――僕を/律す・/鎖/は自/身の/手綱/手・・を・・
ロザリアへ向けられるアイリスの“求愛行動”は飲血。
それは吸血鬼としての本能か。
アイリスの口が開かれたのは、ロザリアがアイリスの牙を突き立てるタイミングから約1秒遅れていた。
だが、かつての幼いアイリスは本能のままに親族である格上の吸血鬼を喰らい尽くした過去を持っていた。
- 34 :ロザリア・ロートシルト:2010/08/05(木) 01:41:43 ID:SSMHlh/20
- >>33
「いまさら抵抗したところで……
最早、大勢は決したというのに見苦しいですわね。」
勝ち誇ったロザリアの言葉と共に、
アイリスの柔肌に牙が突き刺さる。
「ん……っ…………」
ゆっくりと、ロザリアはアイリスの血が吸い上げる。
逃げられないように強くアイリスの体を掻き抱き、相手の血液を取り込んで同化させる。
2人の美しい少女が行うその行為は、淫靡で倒錯的であった。
- 35 :アイリス:2010/08/05(木) 01:56:05 ID:gNiNowGc0
- >>34
ロザリアが飲もうとしている血液は、“ ”のもの。
四千年以上続いているアイリスの血液は二百年クラスのロザリアにどの様な痛覚を齎すのか。
体を内側から食い破られるような痛みか、内蔵全体を抉るような痛みか。四肢が砕かれるような痛みか。
精神からじわじわと責苦を与え、未知の苦痛に苛まれるのか。
―-或いは新たな目覚めか。
アイリスの血液の味にロザリアは満足するだろう。
そして、飲まれるという行為はアイリスに快楽を供していた。
だが……
“化物”の血液はロザリアに更なる苦痛を、責苦を強いるだろう。
「ん…、…」
あの時<禁忌>を犯した時のような快楽にアイリスの頬は上気する。
僅かに頬を朱に染めた光景は背徳的で――倒錯した光景。
屈折した愛情表現か。
ロザリアの腰に回した両腕がロザリアを抱きしめる力が強くなる。
頭の隅で、何時かこんな事をするのかと、思った。
アイリスの右手中指が左手薬指に触れ…アイリスの左手薬指が落ちた。
- 36 :ロザリア・ロートシルト:2010/08/05(木) 02:17:41 ID:SSMHlh/20
- >>35
「…………ッ゛……!?」
吸い上げられた血液がロザリアの
体に取り込まれ『同化』する。
その瞬間、ロザリアの体をいままで感じた事のないような
高揚感、幸福感、悦楽、興奮、充足感が駆け巡った。
自分の全てが満たされていくような感覚!
あぁ、なんと素晴らしい。永遠にこの感覚を味わっていたい――。
まるで、ロザリアの全細胞が歓喜の感情を示したようであった。
が
「……あ゛……?」
充足感は、すぐに不快感へと置き換わり始める。
言うなれば既に水で満ちたグラスに、限界を超えて水を注いでいくような。
限界を超えた快楽は受け皿に入れておける範囲を越えて、
ただの情報、刺激となり全身を駆け巡る。
「……ぎ、あ゛……ぁあ゛……」
やがて刺激は苦痛に変わり、ロザリアの体中を蝕み始める。
体の中で数万もの別の生き物がのた打ち回っているような感覚に
ロザリアは苦痛を感じるよりもまず、恐怖して牙を引き抜こうとした。
しかし、それは叶わなかった。
腰に回された手に抱きしめられていたからではない。
アイリスの血の誘惑が強すぎ、自分で自分を止めることができないのだ。
「うあ゛あぁ……あぁ………………ぁが……」
体内に入った血は、劇毒のように細胞を侵食してロザリアに
一瞬ごとに全身の生皮を剥ぎ取られ、膾切りにされているような苦痛を与えている。
しかしそれでもなお、血をすすり続ける。彼女はもう壊れるまで止まらないだろう。
- 37 :アイリス:2010/08/05(木) 02:36:17 ID:gNiNowGc0
- >>36
抱きしめた拍子とはいえ、自らの指を切り落としてしまったアイリスは目を冷ます。
落ちたはずの左手薬指は、いつの間にか再生していた。
アイリスの左手は自らを律する鎖であり、これが無ければ日常生活すらままならない。
「…ふふっ…やっぱり馴染まなかったのかな。」
ニィと笑みを浮かべたアイリスの瞳は捕食者のそれで…。
お返しとばかりに、右手でロザリアの唇をなぞる。
「僕の血は“ハズレ”でしょ?体の中が痛いんだね。僕もそうだったから…。」
かつての自分は、全身が砕かれ、骨に熱した鉄棒をねじ込まれ掻き回される感覚だった。
同族の血というのは、そういう性質なのだろう。
「早く止めないと…肉体と精神が壊れるよ?」
駆け巡る痛みで精神が崩壊しそうになった記憶がアイリスにはあった。
ベッドでシーツに包まり、ガタガタと痛みと苦痛に震える毎日だった。
「ロザリアが壊れたいというのなら…僕はそれでいいんだけど…ね。」
ロザリアの唇をなぞった右手はロザリアの額に移り、まるで引き剥がすように力を込める。
- 38 :ロザリア・ロートシルト:2010/08/05(木) 02:46:59 ID:SSMHlh/20
- >>37
「………………」
ロザリアの牙は、驚くほど簡単に
まったく抵抗なくアイリスの首筋から離れた。
彼女は、引き剥がされた後もまったく動かない。
それどころか、呼吸をしていなかった。
ロザリアは既に、事切れていたのだ。
強く抱きしめた両腕は、硬直しておりこのままなら引き離すのに
骨が折れそうであったが、彼女の死によって排出が始まる。
すぐにロザリアの亡骸はデータ化されて、光と共に消えた。
- 39 :アイリス:2010/08/05(木) 02:56:22 ID:gNiNowGc0
- >>38
「刹那の快楽の為に生き、快楽の中で滅びるのも、一つの在り方…なのかもしれないね、ロザリア」
既に事切れていたロザリア。
吸血鬼の永い生は暇との闘いである。
故に快楽、娯楽を求める。
快楽の海の中で事切れたロザリアは幸せだったのか。
それはアイリスには分からない。
だが、祖国で同族からの吸血がなぜ禁忌とされたのか、確信を得ることが出来た。
「……やれやれ。これは何の因果なのだろうね。」
月に向け笑みを向けるとアイリスの姿に線が走る。
ジジジと音がすると、アイリスの姿が消えていた。
- 40 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 19:31:48 ID:.6prKP66O
- 「……いやぁ、久しぶりだなぁ……」
【白い服の男が白い馬に乗り、黒い屋敷の前に現れる】
「みんな元気かな……?
ゼオラはいるかな?」
【大きなその扉をノックする】
- 41 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 19:35:47 ID:7hcwnxwgO
- >>40
『どうしたのよ?』
壁をすり抜け小さな光が現れる。
『今日は皆いるのよ〜』
- 42 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 19:45:27 ID:.6prKP66O
- >>41
「うぉ!?ゲンゴロー!?久しぶりだね〜?」
【久しぶりに見る顔に喜んで挨拶する】
「じゃ、お邪魔していいかな?」
【玄関に上がり込みながら上弦は尋ねる】
- 43 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 19:49:38 ID:7hcwnxwgO
- >>42
『問題ないのよ?』
光はふわふわと漂いながら二階への階段へ。
『じゃあ、早く行くのよー?』
さらに天井を抜けて消えてしまった。
- 44 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 19:52:38 ID:.6prKP66O
- >>43
「有難う!早速行くよ、ゲンゴロー!」
【逸る気持ちを抑えながら上弦は階段を登っていく】
【階段を急ぎ足で登りながらゼオラ部屋の前に辿り着き、ノックをする】
- 45 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 19:59:34 ID:7hcwnxwgO
- >>44
「……入っていいよ」
ノックの返事は少女の声。
何やら部屋の中は賑やかだ。
- 46 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 20:02:47 ID:.6prKP66O
- >>45
「……失礼するよ」
【答えを聞き、上弦は部屋の中に入ってくる】
「なんだか賑やかだね?」
【扉を開けるなり、そんな事を言いながら】
- 47 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 20:16:01 ID:7hcwnxwgO
- >>46
椅子に座る少女。
その少女はスプーンを手に何かを食べていた。
『いやー、この子も中々我が儘でね』
ゼオラの頬をつ突く長身細身の女。アリス。
ゼオラからスプーンを奪う様に取るとテーブルに置いてあったスイカをスプーンで削り、それを口に入れた。
『どうしても食べたかったらしくてねー』
- 48 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 20:20:33 ID:.6prKP66O
- >>47
「……ははははは!中々子供らしい一面もあるじゃないか、ゼオラも!」
【二人の姿を見て、微笑ましくも楽しそうにも思い、上弦の顔もほころぶ】
「ツィーやユリウス、もう一人のゼオラにもあげたかい?」
【上弦は部屋に上がり込むと、壁を背に立って】
(どのタイミングで言おうか……)
【そんな事を考えていた】
- 49 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 20:31:27 ID:7hcwnxwgO
- >>48
「……あげたよ」
アリスから奪い返したスプーンでスイカを頬張る。
『今、他の子たちは下に居て、追加のスイカを……』
その時、屋敷の下の方でお皿が割れる音がした。
……その数分後……。
『ふえぇぇーん、ごめんなさあぁぃ……』
泣きながらやって来た桃色の髪をした少女。
そのメイド服にはスイカらしき物が服にかかっていた。
- 50 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 20:37:28 ID:.6prKP66O
- >>49
「そうか、それなら良かったが……そうだゼオラ、今度の休じt」
【そこで皿の割れる音と泣きながら現れるユリウスですよ】
「お、おい!大丈夫か!?これで拭きなさい!」
【取り出して渡すのは白いハンカチ】
- 51 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 20:44:14 ID:7hcwnxwgO
- >>50
『ふぇっ、ぅっ……』
泣きじゃくりながらハンカチを取るユリウス。
『ごめ、なさっ……うぅ』
『休日? どうかした?』
そして拾うのはこの子である。
- 52 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 20:47:09 ID:.6prKP66O
- >>51
「よしよし、レディが泣くんじゃないよ……君は強い子だからね?」
【頭を撫でながら上弦は慰めるが、急に拾われてパニック!】
「き!休日に、私とデートしちぇくだひゃい!」
【噛んで、頭の悪い子みたいになった】
- 53 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 20:52:29 ID:7hcwnxwgO
- >>52
『ひくっ、えぐっ』
相変わらず泣き止まない。
『……だってさ、どうする?』
「んー……良いよ」
顔を上げて僅かに微笑んだ。
- 54 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 20:58:20 ID:.6prKP66O
- >>53
「……あぁ、よしよし、泣かないで?
ほら、私の胸の中で泣いていいぞ?」
【ユリウスを笑わせようとダサイポーズ】
「……!本当かい!?」
【ユリウスが泣いているので、やったーと騒げる訳もなく、上弦はゼオラを見つめながら再度確認……
しかし、明らかに喜んで、舞い踊っているオーラが出ていた】
- 55 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 21:04:45 ID:7hcwnxwgO
- >>54
『ぅぇーん』
抱き着いてきた。
「……」
何処かに微かな笑みを浮かべる少女。
//ごめんなさい、お風呂入ってきます……。
- 56 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 21:09:23 ID:.6prKP66O
- >>55
「おぉ……よしよし、泣かない泣かない……」
【頭を撫でる上弦の姿はまるで父親のようだ……】
「有難う、ゼオラ……とても嬉しいよ!」
【優しい瞳はゼオラの瞳を見つめ、上弦応えるように、笑みを浮かべた】
//行ってらっしゃい!
//ゆっくり浸かってくださいね!?
- 57 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 21:40:51 ID:7hcwnxwgO
- >>56
『あっ、あ……、ありがとうございます……』
抱き着いたまま何度も頭を下げる。
「……いつ……行くの?」
スイカをもう一口食べながら。
- 58 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 21:47:53 ID:.6prKP66O
- >>57
「ユリウス……見ない間に随分大きく……ってえぇぇぇ!?
す、すいませんでした!」
【どうやら上弦と中の人は小さなユリウスだと勘違いしていたようだ、だから急いで謝る】
「う〜ん……今週末……土日のどちらかが良いかな?」
- 59 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 21:56:33 ID:7hcwnxwgO
- >>58
『うぅっぐす、ん……ふぇ?』
今にも落ちてきそうな涙を目一杯に溜めた瞳。
その顔で不思議そうな顔をする。
手帳を確認し、暫くして閉じる。
「じゃあ、土曜日……ね」
- 60 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 22:05:54 ID:.6prKP66O
- >>59
「いや、申し訳ない……貴方を小さい方だと勘違いをしていたようだ、お許しを」
【離れて頭を下げる】
「ん、土曜日……わかったよ!
待ち合わせは……ここに迎えに来ようか?」
- 61 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 22:13:50 ID:7hcwnxwgO
- >>60
『あぇっ、離れるんですかぁ……』
その場に座り込んだまま上弦を見上げる。
「うん……お願い」
- 62 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 22:20:32 ID:.6prKP66O
- >>61
「え?いや……その、ど……どうすればいいんだ……」
【明らかにパニくっている、いつもならホイホイ近づくというのに】
「任せなさい、ゼオラ!場所はどこがいい?
私的には遊園地を予定しているが……」
- 63 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 22:29:55 ID:7hcwnxwgO
- >>62
『あっ。じゃ、じゃあギッーってしてください!』
両手を広げてニコニコしながら待つ。
「ん、上弦に……任せる」
- 64 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 22:34:09 ID:.6prKP66O
- >>63
「私が?……君に?」
【迷う……上弦は好きな子にはよくやるが、誰にでもやるほど節操なしでは無いのだ】
「……どうすれば……」
【上弦は迷う、相手はユリウス……しかし、いつものユリウスとは違う……何より一人の女性なのだ】
「わかった、ゼオラ……遊園地に決定だ!」
【上弦がゼオラにウィンクする】
- 65 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 22:47:13 ID:7hcwnxwgO
- >>64
『あっ、そうですよね。ご、ごめんなさい……。』
うつ向いて呟く。
「……わーい」
わざとらしく言ってみる。
- 66 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 22:50:12 ID:.6prKP66O
- >>65
「すまないな……いきなり馴れ馴れしくするのが苦手で……」
【申し訳なさそうに謝る】
「ゼオラ……わざとらしい……」
【じっとゼオラを見ながら】
- 67 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 23:14:30 ID:7hcwnxwgO
- >>66
『じ、じゃあ私もう行きますね……』
出てきた時と同じような様子で去っていった。
いつの間にかアリスの姿も見られない。
そこにはただ1人の少女が居た。
「……わーいわーい」
数が増えた。
- 68 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 23:18:51 ID:.6prKP66O
- >>67
「……悪いことしちゃったかな……」
【少し、申し訳なくなる上弦であった】
【ゼオラと二人きりで、上弦だけが立っていた】
「遊園地、楽しもうね?ゼオラ?」
- 69 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/05(木) 23:31:24 ID:7hcwnxwgO
- >>68
少女はただ、その男の問いかけに静かに頷くだけ。
「うん」
- 70 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/05(木) 23:34:12 ID:.6prKP66O
- >>69
「……」
【上弦もただ、その顔を見つめているのだった……】
//これで終わりかな?
//すぐ終わると言っておきながら、長々とすいません!
//そして有難うございます!
- 71 :てんさい:2010/08/05(木) 23:51:15 ID:7hcwnxwgO
- //ありがとうございました!
//雑談を見てね!
- 72 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 21:00:08 ID:.6prKP66O
- 「……うーむ……」
【白い服の男が黒い屋敷前で佇んでいる】
「緊張するな……むむむむ……」
【緊張した面持ちで、上弦は扉に手を伸ばし、叩いた】
- 73 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 21:09:28 ID:7hcwnxwgO
- >>72
「居るよ」
声は扉からではなく、屋敷の庭から。
何時もとは少々違うドレスを纏った少女がそこにいた。
- 74 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 21:13:42 ID:.6prKP66O
- >>73
「うぉあ!?ビックリしたぁ……」
【不意に声をかけられて、上弦はかなり驚く……しかし】
「おぉ……」
【次の瞬間には、ゼオラのいつもと違った格好に見惚れてしまうのだった】
「待ったかい?」
- 75 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 21:21:13 ID:7hcwnxwgO
- >>74
「大丈夫……お庭で、遊んでた」
そう言う少女の両手にはこの庭に咲いたものと思われる様々な花が。
- 76 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 21:24:34 ID:.6prKP66O
- >>75
「庭で……かい?」
【意外だな、と思う……
ゼオラがそう言う事をするなんて】
「くぅ、可愛い可愛い!」
【不意にゼオラの頭を撫でる、そりゃ元気良く】
「綺麗な花だね、ゼオラに良く似合ってるよ、ドレスも」
- 77 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 21:30:33 ID:7hcwnxwgO
- >>76
「ユリウスと……二人でね」
上弦の視線を辿り、手元の花を見る。
「……いる?」
右手に握られた青い花を上弦に向ける。
- 78 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 21:35:01 ID:.6prKP66O
- >>77
「お、私にくれるのかい?
有難う、大切にするよ!」
【差し出された青い花を受け取り、上弦は嬉しそうに笑う】
「ゼオラは優しいね?」
- 79 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 21:40:59 ID:7hcwnxwgO
- >>78
上弦の言動に喜びの様子を見せ、
「ありがと」
と、そう静かに。
- 80 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 21:44:28 ID:.6prKP66O
- >>79
【それを聞いて、上弦も答える】
「どういたしまして、ゼオラ」
【ペコリと初めて逢った時の様に頭を下げると、手をゼオラに差し出す】
「じゃあ、行こうか?」
- 81 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 21:47:07 ID:7hcwnxwgO
- >>80
「うん……行こう」
差し出された手を取り、応える。
- 82 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 21:53:17 ID:.6prKP66O
- >>81
「いやぁ、本当にこの都市はなんでもあるよね」
【ゼオラの小さな手を取りながら上弦は歩き出す】
「やっぱり遊園地はデートには最適さ、しかもこの都市のはこんな時間にでもやってるんだからね」
【一番はしゃいでいるのは上弦本人であった】
- 83 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 21:55:16 ID:7hcwnxwgO
- >>82
「ふふっ……そうだね」
それが楽しいのか少女は僅かな笑みを見せついていく。
- 84 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 21:58:48 ID:.6prKP66O
- >>83
「そう言えばゼオラって見た目は小さいけど中身は大人だよね?」
【不意にそう尋ね】
「チケット、どっちで買おうか?」
【子供か大人か、どちらを買うか聞いてきた、遊園地は近いらしい】
- 85 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 22:08:00 ID:7hcwnxwgO
- >>84
「むっ……」
少女の表情は不満げである。
頬を膨らませて睨む様な視線を向ける。
- 86 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 22:10:22 ID:.6prKP66O
- >>85
「ははははは!わかってるよ、君は大人だろ?」
【睨まれて苦笑いをしながら、上弦は言う、確かゼオラは子供扱いされるのが嫌いだったはず】
- 87 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 22:16:53 ID:7hcwnxwgO
- >>86
「そう」
不機嫌そうな頬は戻らず。
だが何処か嬉しそうな顔をしている。
- 88 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 22:26:25 ID:.6prKP66O
- >>87
【しばらく歩くと見えてくる大きな遊園地
暗くなったこの時間でもたくさんの人で賑わい
月夜に負けないくらいに美しく光るイルミネーション
まさしくそこは遊園地!】
「おぉ!?やっぱり凄いなぁ!!うひょー!!」
【大人気なくはしゃぐお馬鹿さんがここに一人】
- 89 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 22:29:35 ID:7hcwnxwgO
- >>88
「……」
少女は遊園地を訪れるのが初めてな様子。
上弦に助けを求める様に近づいた。
- 90 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 22:36:55 ID:.6prKP66O
- >>89
「ん?」
【近づいてきたゼオラに気付き、上弦目線を合わせながら笑う】
「大丈夫だよ、怖い場所じゃないし……
私がそばにいるからね?」
【ウインクをしながらゼオラを安心させるように笑う、ちなみにウインクから☆が発生するオマケ付き】
- 91 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 22:40:50 ID:7hcwnxwgO
- >>90
「……うん」
小さく頷きはしたがやはりどうすればいいか余り解ってはいないらしい。
- 92 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 22:53:00 ID:.6prKP66O
- >>91
「ふ、任せなさい……」
【ゼオラの手を握り、上弦は歩き出す……
そして受け付けへ】
「大人、二枚で……」
【上弦はポケットからチケットを取出し、提示する】
受け付け:「はい大人……はい?」
【受け付けは(゚Д゚)な顔をしながら上弦とゼオラを見る】
「大人です、私も……この子も……」
【上弦がどんな顔をしているかはゼオラからは見えないが、受け付けは納得してくれたようだ】
「よ〜し、ゼオラ行こうかぁ〜!!」
【振り向く上弦の顔はキラキラの笑顔だった】
- 93 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 23:02:46 ID:7hcwnxwgO
- >>92
「……」
そのやり取りを心配そうな顔で見て。
上弦についていく最中、去り際に受付の人へ小さく頭を下げた。
- 94 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 23:07:07 ID:.6prKP66O
- >>93
受け付け:「いや、絶対子供だよあれ……」
【受け付けの人はゼオラに聞こえないように呟くのだった】
【一方上弦は周りに眼を光らせて見入っていた】
「ゼオラ、早速だけど何したい?楽しいのいっぱいあるよ?」
【上弦が周りを示すと、コーヒーカップやらジェットコースターやら、様々な乗り物が存在していた】
- 95 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 23:15:51 ID:7hcwnxwgO
- >>94
「上弦は……何したい?」
何があるのか、何をすれば良いのか解らないので聞いてみる。
- 96 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 23:26:52 ID:.6prKP66O
- >>95
「私かい?うむ……こう言う場所は何か食べたり、見て回ったりして
目当てのアトラクションを見つけたら乗り込んで楽しむ……みたいなのがベストだと思うが……ゼオラには楽しんで貰いたいからな……」
【いきなりブツブツ言いながら上弦は考えを巡らせ】
「よし、ゼオラ……いきなりだとアレかも知れないが……コーヒーカップに乗るかい?」
【指差す場所にはコーヒーカップの形をしたアトラクションがあり、現在並んでいる人は少ないようだ】
「楽しいよ?」
- 97 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 23:34:14 ID:7hcwnxwgO
- >>96
「じゃあ……乗る……」
頷き、コーヒーカップに目を向ける。
その視線は少々訝しげである。
- 98 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 23:39:02 ID:.6prKP66O
- >>97
「ふふふ……ゼオラ……回るのは……好きかい?」
【笑いながらゼオラの手を引き、上弦はコーヒーカップ受け付けの前へ……
ちょうど人数だったのか、上弦とゼオラで席は埋まる】
【ゼオラと向かい合うように座りながら、上弦は言う】
「良いかい?コーヒーカップが動き出し、少しスピードに乗ったら……
この真ん中の……ハンドル?を回すんだ」
- 99 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 23:43:30 ID:7hcwnxwgO
- >>98
「わ、解った……」
何処か怯えながらハンドルと上弦を交互に見る。
- 100 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/09(月) 23:50:42 ID:.6prKP66O
- >>99
「……」
【上弦の表情は安心しなさい、っと言っているようだった】
【そしてついに!コーヒーカップが動き出す】
「さぁ、準備はいいかい?ゼオラ……そろそろだよ?」
【コーヒーカップは回りだし、そしていい感じの速度に達する】
「今だ!回すんだ!」
- 101 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/09(月) 23:53:47 ID:7hcwnxwgO
- >>100
「解った……!」
上弦に応える様にハンドルを両手で確りと掴み、回す!
表情を見れば真剣になっている事からも解る通り、回転も大変なことに……。
- 102 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/10(火) 00:05:41 ID:.6prKP66O
- >>101
「ふ、よし!行けぇ………んッ!?」
【最初は上弦もはしゃいでいたが、ゼオラの力で回されたコーヒーカップ……
そして異能都市補正のコーヒーカップはグルグル……否
ギュルルルルンッ!と凄い回転を生み出し……】
「う、うわぁぁああぁぁあぁぁぁあぁぁあッッッ!?」
【上弦は飛ばされない為にコーヒーカップにしがみ付いていた】
- 103 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/10(火) 00:08:37 ID:7hcwnxwgO
- >>102
尚も速度を上げ続けるコーヒーカップ。
しかし異常も起こさず回り続ける辺りやはり異能都市の遊園地は凄い。
「……!」
それよりも先ずは未だハンドルを回す事に夢中になっている少女を止めよう。
- 104 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/10(火) 00:16:47 ID:.6prKP66O
- >>103
「ぜ、ぜぜぜぜゼオラ?」
【上弦は必死に掴まりながらゼオラに声をかける】
「ま、回すのはその辺で、顔を上げてごらん?
た、楽しいよ?」
【必死に上弦はゼオラに問い掛ける】
- 105 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/10(火) 00:24:05 ID:7hcwnxwgO
- >>104
「……?」
言われる通り顔をあげる。
そして目まぐるしい速度で回る景色を見て微笑む。
「……楽しい」
- 106 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/10(火) 00:27:50 ID:.6prKP66O
- >>105
「だ、だろ?これがコーヒーカップの楽しみ方さ!!」
【他にもあるのだろうが、これがメジャーな楽しみ方だろう】
「こ、この遊園地にはたくさんそう言うものがあるから、楽しもうね?」
【少し落ち着いてきたものの、上弦はまだしがみ付いていた】
- 107 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/10(火) 00:38:17 ID:7hcwnxwgO
- >>106
あれからハンドルには手がつけられていない。
ゆっくりとコーヒーカップは速度を落とし始めた。
「解った……」
- 108 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/10(火) 00:42:49 ID:.6prKP66O
- >>107
「うん、次も楽しもうね?」
【スピードが並みになると丁度、コーヒーカップのが止まる】
「次に行こうか?」
【手を差し出して立ち上がるが……少しフラフラだ】
//今更ですが、もし眠たかったら言ってください
//他の方に迷惑の無いように中断して後日に続きをやりますので
- 109 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/10(火) 00:52:21 ID:7hcwnxwgO
- >>108
「……ん」
まだ少々物足りないと言った様子。
仕方なく上弦の手を取りついていく。
//了解です。頑張れる所までは頑張りたいと思います……。
//貴方も眠くなったら中断しても私は構いませんよ。
- 110 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/10(火) 00:59:45 ID:.6prKP66O
- >>109
「は、ははははは……うっぷ……回り過ぎたね?」
【苦笑いでゼオラに尋ねる】
「つ、次は何に……」
【上弦の眼に映るのはおばけ屋敷……勿論目を逸らす】
「ゼオラ、アイス食べるかい?」
【近くにアイスを売ってる店を見つける】
//私はまだ余裕だぜ!
- 111 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/10(火) 01:06:04 ID:7hcwnxwgO
- >>110
「そう……?」
首を傾げる。
表情や様子からまだ大丈夫な様だった。
「……?」
上弦が目を逸らした方に目を向け、お化け屋敷を発見。
少女自身、お化けに近い存在なのでそんなに興味は沸かなかった様だった。
「アイス……うん、食べよ」
少し考え頷いた。
- 112 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/10(火) 01:12:21 ID:.6prKP66O
- >>111
「……」
(どうやらゼオラはおばけ屋敷には興味無いらしいな……よかった……)
【心の中で、最大の難関を越える事が出来て安心していた】
「じゃあ、ゼオラ……どの味がいい?……五段乗せしちゃう?」
【ゼオラには喜んでもらいたい、上弦は笑ってそう考える】
【そこには色とりどりのアイスの種類……
窓にはシールが貼られていて、そこには味の種類が印されていた
ありえないくらい多種多様だ】
- 113 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/10(火) 01:19:07 ID:7hcwnxwgO
- >>112
「……?」
上弦の視線を感じ、視線を返す。
「わ、あ……」
その数の多さに驚き、暫く悩むも結果は出ずに。
「上弦、何か選んで……」
- 114 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/10(火) 01:25:31 ID:.6prKP66O
- >>113
「?」
【まずい!と言うような顔でゼオラを見つめ返し、誤魔化す】
「ん?私が選んで良いのかい?」
【上弦はゼオラに尋ねるように囁く
好きなものを頼んで欲しいが、ゼオラに頼まれたのなら断れない】
「じゃあ、これと……これ、あとこれとこれとこれだな……」
【上弦が示したのは、林檎、グレープ、オレンジ、メロン、ブルーハワイである……
どれも上弦のお気に入りだ】
「五段で頼むよ!」
【店員は笑顔でそれらを五段乗せにし、上弦に手渡す】
「ほら、リッチだろ?」
【そしてそれをゼオラに手渡す】
- 115 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/10(火) 01:36:46 ID:7hcwnxwgO
- >>114
「……?」
上弦に不思議そうな視線を返すもアイスが渡された事でそれは消える。
色とりどりの五色のアイス。
それが縦に積まれた光景は少女にとっては珍しく。
その頂のアイスは少女の遥か頭上にあり、首を上に向け、見あげる。
- 116 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/10(火) 01:41:14 ID:.6prKP66O
- >>115
「味も見た目も最高さ!」
【上弦は自信満々に笑うが、明らかにアイスの高度が高すぎる】
「……上手く食べられるかい?」
【念の為にスプーンも手渡し】
【上弦は嬉しそうに、楽しそうに、ゼオラを眺めていた】
- 117 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/10(火) 01:53:38 ID:7hcwnxwgO
- >>116
「あ、わ……」
余りの高さに下手に当たると崩れそうである。
下手に手を出せず、上弦とアイスを交互に困った表情で見る。
//眠くて何も考えられないので今日はここまででお願いします……すいません。
- 118 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/10(火) 02:00:31 ID:.6prKP66O
- >>117
「……ふふ、任せなさい」
【上弦はこういうのだけは得意な様で、スプーンで一口を綺麗に
なんの振動も与えずに掬う】
「はい、アーン」
【掬ったのは一番上のブルーハワイ
ゼオラに口を開けるように言う】
//了解、気にしないで良いですよ?
//また続きやりましょうね?
//都合の良い時に言ってくだされば嬉しいです
//一先ず今日は有難うございました、お休みなさい
- 119 :オグマ:2010/08/10(火) 21:47:33 ID:nWKoaA8o0
-
奇妙な姿をした4足2脚の機械が、荒地に佇む。
右腕の肘から先は長く重たそうな砲身に挿げ替えられ、その異様さは更に増す。
「……各接続チェック頼む」
『問題なし、ただしダメージは未知数ですが』
「まー 壊れたら修理すりゃあいいんだ」
遠方に設置された、金属でできた柱状のターゲットに照準を向ける。
一辺1mはあろうかという大きなものだ。
『修理を前提に…実戦でそれをやったら死にますよ』
「何のためにここでやってんだってーの、発射シーケンス頼む」
暫し沈黙ののち、不本意そうな様子でAIが応える。
画面で埋め尽くされたコックピット内に、ターゲットを狙う照準が表示された。
『……対物磁気火薬複合加速式携行砲 『アンサラー』 、蓄電開始』
『10%、40%、80%・・・発射可能範囲 照準補正、誤差1cm未満 撃てます』
「……おっしゃ、年甲斐もなく緊張してきた」
『早く撃って下さい、機体に負荷がかかります』
「箱庭なんだからいいだろっての」
『………』
「―――『アンサラー』 発射ァ!!」
長々とした会話の後、一瞬、砲身に閃光が走る。
次いで、空気を切り裂くような爆音、振動。
砲身は赤熱し、シューシューと白煙を上げる。
――そしてターゲットの鉄柱は、というと。
中心は大きく抉れ、上半分は粉々に砕け散っていた。
「…………ひゅう」
『砲身冷却開始、次弾発射まで30分はかかりそうです』
「いいねいいね、一撃必殺っぽくて」
『反動はさほど大きくないようですが 砲身の磨耗が考えられますね、今後の対策が必要です』
「……でも相手居ないよねたぶん」
『ですね、何でこんな物騒な兵装を購入したんですか?』
「趣味」
『………』
- 120 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/11(水) 22:34:58 ID:7hcwnxwgO
- >>118
「あ……ん」
少女の割に大きな口を開け、スプーンごと口に入れる。
「美味しい……」
スプーンを口から抜き、小さく口を動かしながら。
- 121 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/11(水) 22:44:35 ID:.6prKP66O
- >>120
「そうかい?それは良かったよ!」
【嬉しそうな顔でゼオラを見つめ、上弦尋ねる】
「取り敢えずどこかに座ろうか?
落ち着くまで私が食べさせてあげるよ?」
- 122 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/11(水) 22:47:15 ID:7hcwnxwgO
- >>121
「うん……お願い」
アイスを支えフラフラとした挙動でついていく。
- 123 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/11(水) 22:52:52 ID:.6prKP66O
- >>122
「足元に気を付けなよ?」
【アイスより、ゼオラの身を心配する】
「ほら、丁度良い場所に」
【夢の国よろしくな白い椅子に白いテーブルがそこにはあった】
- 124 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/11(水) 22:59:48 ID:7hcwnxwgO
- >>123
「ありがと……」
感謝の言葉を返しつつ。
「……んー」
前が見えていないので良く解っていない。
- 125 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/11(水) 23:02:35 ID:.6prKP66O
- >>124
(あぁ、もう可愛いなぁ!!)
【心の中で目一杯叫び、上弦はゼオラをエスコート】
「こっちだよ、はい」
【ゼオラが転ばぬ様にする】
【そろそろゼオラに席が見えるだろうか?】
- 126 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/11(水) 23:06:21 ID:7hcwnxwgO
- >>125
「……?」
上弦の視線に気付き、目を合わせる。
「ふあ、解った……」
- 127 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/11(水) 23:13:13 ID:.6prKP66O
- >>126
「ん?」
【ゼオラを見つめ返し、上弦は笑う】
「こうすると初めて逢ったことを思い出すね?」
【そして、椅子にゼオラを座らせ向かいに上弦も座る】
- 128 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/11(水) 23:17:53 ID:7hcwnxwgO
- >>127
「……?」
じっと見つめている。
「初めて……?」
- 129 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/11(水) 23:21:50 ID:.6prKP66O
- >>128
「うん、初めて……」
【上弦は懐かしむように微笑む】
「君がじっと私の眼を見てきてね、当時の私はかなり戸惑ったものさ……」
- 130 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/11(水) 23:25:08 ID:7hcwnxwgO
- >>129
「……はっ」
慌てて目を逸らす。
「ごめんなさい……」
- 131 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/11(水) 23:28:24 ID:.6prKP66O
- >>130
「……」
【今度は上弦から少し無理矢理に視線を合わせる】
「でも、今は眼を見てくれると嬉しいんだよ?」
【ゼオラは気付いているだろうか?少し前から上弦の瑠璃色の瞳が、紅く侵食されている事を……
今はもう片目が紅に染まり、残りは紫にまでなっている】
「ふふふ、ゼオラは綺麗な眼だね?」
- 132 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/11(水) 23:33:06 ID:7hcwnxwgO
- >>131
「……上弦?」
じっと見つめ合い。
上弦の頬に手を当てる。
「目……どうしたの?」
- 133 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/11(水) 23:35:52 ID:.6prKP66O
- >>132
「ん?これかい?」
【頬に当てられた手に、上弦は手を重ねる】
「ほら、私病気だろ?
賢者の石とか色々あるんだけど、その影響で眼がね……」
【笑いながら上弦は話す】
- 134 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/11(水) 23:45:10 ID:7hcwnxwgO
- >>133
「大丈夫……なの?」
頬に当てた手をゆっくりと動かす。
- 135 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/11(水) 23:47:14 ID:.6prKP66O
- >>134
「そうだね……大丈夫とは言い切れないけど……
体に支障は無いよ?」
【眼を閉じ、安心させるように囁く】
「ゼオラは優しいな……」
- 136 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/11(水) 23:49:37 ID:7hcwnxwgO
- >>135
「……危ない、じゃ、ない……?」
顔をうつ向かせながら聞く。
- 137 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/11(水) 23:54:32 ID:.6prKP66O
- >>136
「大丈夫大丈夫、私は強いんだぞ?
でもまぁ……ゼオラがチューしてくれたら治るかもね?」
【無理をしているのかしていないのか……
ウインクしながら笑い、冗談と共にゼオラを安心させる】
「はい、アイス……アーンして」
- 138 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 00:06:24 ID:7hcwnxwgO
- >>137
「……そう……」
小さく言葉を呟き、差し出されたアイスを口に。
- 139 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 00:10:36 ID:.6prKP66O
- >>138
「……心配してくれて有難う」
【アイスを食べさせながら、上弦は礼を言う】
「ゼオラは最近どうだい?
あれから何か問題はないかい?」
- 140 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 00:13:19 ID:7hcwnxwgO
- >>139
「どう…いたしまして」
頷く表情はやはり何時もより暗い。
「問題……? 無い、よ」
- 141 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 00:19:10 ID:.6prKP66O
- >>140
「……」
【暗い顔をしたゼオラを見て、上弦がゼオラの頭に手を伸ばし
スポッ、とゼオラに何かを付ける】
「フェスティボー帽子……なんかそこで売ってたんだが……
おもしろいだろ?」
【笑い掛け、ゼオラを笑顔にしようとする】
「問題ないなら良かった……
何かあったら私を呼びなさい、私に甘えなさい……
君の指輪と、この腕輪が私達の絆の証だ!」
- 142 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 00:25:32 ID:7hcwnxwgO
- >>141
「うん……うん」
ゆっくりと椅子を降り、上弦の元へ。
そのまま近寄ると腕を回して抱きついた。
「わかった……」
因みに小さなシルクハット+フェスティボー帽子の二重である。
- 143 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 00:29:05 ID:.6prKP66O
- >>142
「……」
【少し驚いた顔をして、ゼオラを受け入れ】
「おう、そうだそうだ!」
【上弦も笑顔でそれに応えた!】
「ははははは!二段重ねって斬新だね!」
- 144 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 00:34:02 ID:7hcwnxwgO
- >>143
「アウテリートにもいっぱいお話する……」
しっかり抱きついたまま。
ピカピカッ
フェスティボー帽子の目は光る。
なんでこんなギミックが。
- 145 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 00:38:00 ID:.6prKP66O
- >>144
「ん?そうだね、あの子も喜ぶよ!」
【上弦も抱きしめ返しながら】
「ほら、フェスティボー帽子もピカピカと光って……
あれ?この帽子って凄くない?」
【フェスティボー帽子……凄い帽子だ】
- 146 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 00:42:00 ID:7hcwnxwgO
- >>145
「……」
ぎゅっと抱き締めたまま。
「……」
フェスティボー帽子を手に取りジャンプして上弦の頭へ。
「フフ……」
楽しげに笑う。
- 147 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 00:45:56 ID:.6prKP66O
- >>146
【自分の腕の中に大切な少女が……
上弦はしばらく、その温もりに浸りながら、笑っている】
【そして、頭にフェスティボー帽子……】
「似合うかい?」
【キリッとした顔でゼオラに尋ねる、どう見てもギャグ要員です】
- 148 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 00:51:36 ID:7hcwnxwgO
- >>147
「うん。……似合う」
小さく微笑み。
- 149 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 00:59:35 ID:.6prKP66O
- >>148
「そうかい?有難う!」
【自分の額をゼオラの額にくっ付け、眼を見つめる】
「じゃ、そろそろ行こうか?
何か乗りたいアトラクションとかあるだろ?」
【スッカリ、アイスも食べおわり、上弦はゼオラに尋ねる】
- 150 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 01:03:18 ID:7hcwnxwgO
- >>149
「面白い」
表情は戻ったが口は楽しげ。
「んー……」
また考える素振り。
やはり答えは出そうにない……。
- 151 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 01:07:27 ID:.6prKP66O
- >>150
「じゃあしばらくこのままでいようかな?」
【ゼオラが楽しんでくれるなら、上弦はそう言った】
「ほら、あれとか……」
【上弦が指を指した先には……
上に高速で上がってから、高速で下がるアレがあった】
- 152 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 01:12:36 ID:7hcwnxwgO
- >>151
「……?」
人をのせた例のアレはゆっくりと高度をあげ、後に一気に落ちる。
それに合わせて少女の首も上下する。
「……?」
上弦に向けて首を傾げる。
- 153 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 01:15:25 ID:.6prKP66O
- >>152
「ん〜……あれはね、何かよくわからないけど、スリル満点だよ?」
【ゼオラの手を握り、上弦は笑う】
【ちなみに身長制限は無い……特殊な器材は、乗る人物によって自在にサイズを変えるのだ!
さすが異能都市の遊園地!】
- 154 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 01:21:51 ID:7hcwnxwgO
- >>153
「じゃあ……いこうか」
寄り添ってあるきだす。
- 155 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 01:26:13 ID:.6prKP66O
- >>154
「そうしようか?」
【ゼオラをエスコートしながら、上弦は歩く】
「ふふふふふ、楽しいよ〜?」
【受け付けの前、行列があったが流れはスムーズ、しばらく並ぶと二人も乗れる様になった】
【周りでは人がたくさんワーキャー言いながらはしゃいでいる】
//あ、例の如く、限界なら言ってね?
- 156 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 01:28:56 ID:7hcwnxwgO
- >>155
「……?」
何をするのか解らないためまたも上弦に張り付く。
//今日は今が限界……と言うか頭が回らなくなります……。
- 157 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/12(木) 01:34:13 ID:.6prKP66O
- >>156
「うむ、どうしたものか……」
【張りついて貰って嬉しいのだが、席に二人は無理がある……と思ったが……】
係員:「あ、いっすよ〜?
ここに二人用もありますし!」
【見ると、二つ繋がった席が結構あるじゃないか
そこでは、カップルやら、夜族の親子だろうか?
かなりの二人組が乗っていた】
「ゼオラ、あっちの席にしようか?」
【上弦が優しく尋ね、ゼオラを抱き上げる】
//了解!
//今夜も有難うございました!
//都合の良い日にまた言ってね!?
- 158 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/12(木) 01:37:49 ID:7hcwnxwgO
- >>157
「うん、解った……」
頷いてついていく。
//はい、また今度……お願いします!
- 159 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/08/13(金) 00:27:11 ID:HnkBBDEo0
- ――ガコンガコンガコンガコン
能力で鉄パイプを形成。
それを能力のみで浮遊させ、一気にくみ上げてゆく。
クロスの能力ならば、金属での枠組みなど数分で出来る。
「出店よーし、野外ステージよーし。
うむ、着々と出来上がってゆくな」
あとは布や看板を設置すれば、屋台が数個できあがるだろう。
次の朝には……夏祭りの始まりだ。
「さて、と。人は来るのかねぇ」
- 160 :ホイ:2010/08/13(金) 06:22:02 ID:PBnIervYO
- (´・ω・`)〜♪
ちゃっかり出店している。衛生法には引っかからなかったようだ。
垂れ幕には『ホイホイホイ』と書かれているが、何屋なのか。ホイホイホイ屋なのか
- 161 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/13(金) 19:31:48 ID:WVrfsEdY0
- 【夏祭り会場にて】
「もぐもぐもぐもぐもぐ、おいしいの〜!
これおかわりなの!」
【焼きそばの露店で猛烈な勢いで焼きそばを食べている少女がいる】
「あう〜、たべすぎたらだめかなの?ほかにもいきたいところあるからなの…」
【店の人が唖然としてる中でどんどんと焼きそばを食べてあたりを見回す】
【服装はいつもの半そで半ズボンである】
- 162 :アテナ&愛香&オイジュス:2010/08/13(金) 19:54:39 ID:7gFzKdaU0
- 夏祭り会場
簡単なテーブルと、キッチンを作った屋台で呼び込みをしている少女が居た。
赤毛にTシャツ短パンの赤毛の少女でエプロンをしている。
「いらっしゃーぃっ!!紅茶おいしいですよー!」
のぼりには紅茶、軽食と書かれている。
「お客さん来ますかねぇ……」
白衣の上にエプロンを着た少女が呟く。
「ふ……、アテナの紅茶とご飯は美味しいからな、問題あるまいよ」
イスにふんぞり返って紅茶を飲む、白ワンピースの黒髪の少女。
それを見てアテナと愛香は声を揃えて叫ぶ。
「「働けっ!」」
賑やかな気配は祭りの中でも特に目立つだろう。
- 163 :ヴラド:2010/08/15(日) 01:29:43 ID:BXgiA4u60
- 異能都市、高度300m上空
夜の摩天楼が雲を薄ぼんやりと照らす中、鎧を纏った男が空に浮かびながら誰かと会話をしていた
「イリヤですか……ええ、終わりました。と言っても失敗ですが」
暫しの沈黙
「……そんなに怒らないでくださいよ。エリュシオンが使えなかったんです。……はい、消滅してしまって
……確か本社にMk-IIの試作機がありましたよね? あれを回してください」
通信機からは批難の怒声が鎧外に聞こえるほどの音量で響き渡る
「そんなに怒らないでくださいってば……報告と許可取得はこちらでやっておきますから。
あ、それから明日から貴女もこの都市に来てください。
仕事が一つ増えたんで暫くここに住むことにしたんです。カンダタの奴と顔を合わせるのは気が進みませんが」
また、批難の声が聞こえてくる。鎧の下で顔をしかめる
「……とにかく、住む場所はこちらで探しておきます。今から帰るのでチャージの準備もお願いしておきますね」
話を一方的に打ち切って通信機の電源を切る
そのまま気乗りしない様子で何処かへと飛んで行った
- 164 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 15:16:38 ID:.6prKP66O
- >>158
【二人乗りの席、他にも二人組が大勢存在するので、なんら変わり無く、自然な光景】
【ゼオラに手招きをしながら、上弦は座るように促す】
- 165 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 15:23:10 ID:7hcwnxwgO
- >>164
「……?」
アトラクションの全容を眺めている。
上弦の声がかかると直ぐに従った。
- 166 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 15:30:42 ID:.6prKP66O
- >>165
「ここをこうして……」
【なんか、体を固定するアレを下げ、それも固定するベルトを付ける】
「……よし、じゃあ私も」
【そして隣に座り、上弦も同じように】
【ちょっと待つと係員が安全確認に入る】
- 167 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 15:32:45 ID:7hcwnxwgO
- >>166
「上弦……?」
何度も言うが遊園地は初めてである。
不思議に思いつつ、待つ。
- 168 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 15:40:30 ID:.6prKP66O
- >>167
「ははははは!たのしいよ〜?」
【係員が安全確認を終え、操作に向かう】
「怖かったら、私の手を握りなさい」
【ビーと音が鳴り、アトラクションが】
ドゴォンッ!
【もの凄いスピードで打ち上がった】
- 169 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 15:44:56 ID:7hcwnxwgO
- >>168
アトラクションが稼働を始めると。
「ッ!」
そのスピードに耐える事ができず。思わず目を瞑る。
- 170 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 15:48:07 ID:.6prKP66O
- >>169
【アトラクションは一度天辺まで打ち上がると、次は下に勢い良く下がっていく】
【そして、十分下がったと思えばまた上がる……それを数回繰り返した】
- 171 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 15:57:39 ID:7hcwnxwgO
- >>170
「……っ」
目を瞑ったまま手探りで固定具を探し、しがみつく。
- 172 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 16:00:40 ID:.6prKP66O
- >>171
【固定具の他にも、上弦の腕と思わしき物が存在していたが】
【何度か上がったり落ちたりを繰り返しながら、アトラクションはその動きを止めた】
- 173 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 16:08:03 ID:7hcwnxwgO
- >>172
「ふ……」
動きが止まり、アトラクションが終了した事を知るとゆっくりと目をあける。
- 174 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 16:09:33 ID:.6prKP66O
- >>173
【アトラクションは動きを止め、客は涙眼だったり、笑ってたりしながら感想を話していた】
- 175 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 16:13:03 ID:7hcwnxwgO
- >>174
トントン
周りの様子を見て上弦を気にして指先で突く。
「?」
- 176 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 16:15:27 ID:.6prKP66O
- >>175
「……」
【返事が無い、ただの変態の様だ】
【案の定、上弦は気絶中、口から魂がはみ出ていた】
【このアトラクションが予想外に従来の物を上回る代物だったのだろう】
- 177 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 16:21:28 ID:7hcwnxwgO
- >>176
「わっ」
上弦の様子を見て声を上げる。
取り敢えず降りると上弦の手を引っ張った。
- 178 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 16:24:52 ID:.6prKP66O
- >>177
【何度か引っ張られ、上弦が意識を取り戻す】
「はっ!?ここは!?」
【周りの客は少しずつ降り始めていた】
「や、やぁゼオラ!楽しかったね?」
【口に魂を詰め込みながら】
- 179 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 16:27:28 ID:7hcwnxwgO
- >>178
「うん……おもしろかったよ」
上弦の言葉に首を縦に。
- 180 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 16:34:49 ID:.6prKP66O
- >>179
「ははははは!そうかい?
それは良かった!怖くて泣いたりしてないかな?」
【降りながら、ゼオラの頭を撫でる】
- 181 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 16:37:24 ID:7hcwnxwgO
- >>180
「怖くなかったもん……」
僅かに頬を膨らませ。
- 182 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 16:40:16 ID:.6prKP66O
- >>181
ドフッ
【上弦が鼻血を吹き出した】
「か、可愛い……可愛いよゼオラぁ!」
【予想外の返事の仕方に上弦がノックダウン、ゼオラに抱き付こうとする】
- 183 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 16:45:22 ID:7hcwnxwgO
- >>182
「ダメ、汚い……」
上弦の鼻血を気にしつつも抱きつかれ。
- 184 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 16:48:44 ID:.6prKP66O
- >>183
「き、きたなっ!?」
【鼻血だけど、ショックを受ける】
「あ、あぁ……うん、そうだねうん」
【離れる前にゼオラをギュッとしてから(欲望には勝とずすぐに離れられない)】
【鼻にティッシュを当てる……
奇跡的にゼオラの服には鼻血は付いていないようだ】
- 185 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 16:53:17 ID:7hcwnxwgO
- >>184
「……もう」
困り顔を浮かべる。
- 186 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 16:56:07 ID:.6prKP66O
- >>185
【鼻にティッシュを詰め、上弦は歯を輝かせて笑う】
「ふっ」
キラーンッ
【ゼオラの手を引き、アトラクションから離れる】
- 187 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 16:59:01 ID:7hcwnxwgO
- >>186
「……はぁ」
溜め息を吐き、ついていく。
「次は……?」
- 188 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 17:05:34 ID:.6prKP66O
- >>187
「なんだよ〜」
【ゼオラを頬をプニプニつつく】
「どうする?ゼオラ、ジェットコースターとか……観覧車?」
【二人の時間は終わりに近付いているようだ】
- 189 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 17:09:32 ID:7hcwnxwgO
- >>188
「ジェットコースター……」
少し思案して首を振る。
先程の様子からして止めた方が良さそうだと判断する。
- 190 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 17:13:23 ID:.6prKP66O
- >>189
「ん?ゼオラはジェットコースター乗りたくないかい?」
【少し考えてから、上弦はゼオラに笑いかける】
「じゃあ、観覧車に行くかい?」
【観覧車とは最後の華、上弦は遊園地内で一際目立つ巨大な観覧車を見る】
「いい景色が見られそうだね?」
- 191 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 17:15:47 ID:7hcwnxwgO
- >>190
「う、うん……」
流される様に頷き観覧車へと歩いていく。
- 192 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 17:20:18 ID:.6prKP66O
- >>191
「ふふふふふ、綺麗な景色を見ようぜ!」
【ゼオラの手を引き、上弦は笑う】
「やっぱり遊園地と言えば観覧車だよね、少しベタだけど問題ないさ!」
【上弦はカラカラと笑い、ゼオラを見る】
- 193 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 17:22:36 ID:7hcwnxwgO
- >>192
「観覧車……?」
やはりゼオラは観覧車も解らない。
- 194 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 17:24:36 ID:.6prKP66O
- >>193
「ん〜?ほら、あそこの大きなやつが見えるかい?」
【ゼオラの肩に手を置き、上弦は観覧車を示す】
- 195 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 17:28:33 ID:7hcwnxwgO
- >>194
「見える。大きい……」
頷き、上弦と観覧車を順番に見る。
- 196 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 17:33:06 ID:.6prKP66O
- >>195
「ん、で、一つ一つの箱みたいなのが見えるかい?」
【少し指をずらして再び示す】
「今から私達はあの箱の中に乗り込み、一周する間に景色を堪能するわけさ!」
- 197 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 17:37:18 ID:7hcwnxwgO
- >>196
「……へぇ」
円を描く一つ一つを眺める。
- 198 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 17:39:25 ID:.6prKP66O
- >>197
「おぉ……これぞゼオラリアクション……さっきのも可愛かったよ?」
【そう言って、上弦はゼオラの肩から手を離し、歩き出す】
「まぁまぁ、まずは観覧車に乗ろうじゃないか」
- 199 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 17:43:21 ID:7hcwnxwgO
- >>198
「そう……?」
上弦にくっつきながら歩いていく。
- 200 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 17:46:57 ID:.6prKP66O
- >>199
「ははははは!そうだよ、いや、まぁ……
ゼオラはいつでも可愛いさ!」
【真面目な変態はゼオラに笑いかける】
【そうこうしていると、観覧車の受付へ……近付くと観覧車はかなりの大きさを誇っているようだった】
- 201 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 17:54:01 ID:7hcwnxwgO
- >>200
「ありがと……」
微笑む。
- 202 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 17:56:51 ID:.6prKP66O
- >>201
「ははははは!どう致しまして!
嬉しいなら何回も言っちゃうよ?」
【受付が終わり、観覧車の一つの扉が開かれる】
「さぁ、お手をどうぞ……お姫さま」
【レディファーストである、ゼオラに手を差し伸べてエスコート】
- 203 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 18:02:30 ID:7hcwnxwgO
- >>202
「上弦……」
手をとって進んでいく。
- 204 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 18:05:17 ID:.6prKP66O
- >>203
「……」
【ゼオラの手を取り、観覧車の中へ送り出す】
【そして後から上弦も中に入り】
「座って座って」
- 205 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 18:12:45 ID:7hcwnxwgO
- >>204
「解った……」
言われるがまま座り、窓から外を見る。
- 206 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 18:16:45 ID:.6prKP66O
- >>205
「……」
【ゼオラの向かいの席に座り、観覧車が動き出すのを待つ】
「……」
【その間上弦はゼオラ眺めていた】
- 207 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 18:18:26 ID:7hcwnxwgO
- >>206
「……?」
その内視線に気付き、上弦と目を合わせる。
- 208 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 18:21:48 ID:.6prKP66O
- >>207
「……」
【じ〜っと見つめ続ける】
【そしてゆっくりと観覧車は動き出すのだ】
- 209 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 18:24:27 ID:7hcwnxwgO
- >>208
「何?」
次には身体ごと上弦に向け、不思議にしている様な視線を向ける。
- 210 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 18:28:30 ID:.6prKP66O
- >>209
「ん?いや、なんでもないよ?」
【観覧車はゆっくりと、しかし確実に動く】
「お、動いたね?……まだ早いけど、その内いい景色が見られるよ?」
- 211 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 18:29:50 ID:7hcwnxwgO
- >>210
「……うん、解った」
そう言うとまた外を見る。
- 212 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 18:32:56 ID:.6prKP66O
- >>211
【眼を閉じ、何かを考えながら上弦は腕を組む】
「……」
【何かを話そうか……どうするか、少しだけ考える】
- 213 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 18:38:10 ID:7hcwnxwgO
- >>212
「……」
気にかけず、窓の外を見ている。
- 214 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 18:40:04 ID:.6prKP66O
- >>213
「……!」
ピコンッ
【頭に電球が浮かぶ】
「ゼオラ、今日は楽しかったかい?」
- 215 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 18:43:58 ID:7hcwnxwgO
- >>214
「……楽しかったよ?」
上弦の方を向き、少し恥ずかしそうに答える。
- 216 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 18:46:32 ID:.6prKP66O
- >>215
「……そうか、それなら私も嬉しいよ」
【そんな様子を上弦は嬉しそうに、鼻血を流しながら笑って眺める】
「しかし、よかった……これで思い出作りは達成だね!」
- 217 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 18:48:18 ID:7hcwnxwgO
- >>216
「うん、達成……」
小さく、何度か頷いた。
- 218 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 18:52:06 ID:.6prKP66O
- >>217
「なぁゼオラ……」
【外を見ながら上弦は語る】
「覚えているかい?君の体の秘密を私が知った時……
それと裏が初めて現われた時の事……」
- 219 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 18:54:37 ID:7hcwnxwgO
- >>218
「覚えてる……」
直ぐに小さく頷く。
その顔は決して明るくない。
- 220 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 18:57:00 ID:.6prKP66O
- >>219
「あの時さ……
まぁ、私が勝手にやった訳だけど……
私は君を助けられたよね?」
【心配そうに尋ねる】
- 221 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 19:01:40 ID:7hcwnxwgO
- >>220
「うん……大丈夫、だよ?」
上がった顔はいつもより暗い。
- 222 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 19:06:47 ID:.6prKP66O
- >>221
「そうか……有難う……」
【上弦はゼオラの頭を撫でながら】
「私はね、あの時……君を助ける事が出来て本当に嬉しかったんだ」
【暗い顔なんとか明るくしようと撫でる】
「やっと私にも人を救う事が出来た……ってね?」
- 223 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 19:09:14 ID:7hcwnxwgO
- >>222
「うん……」
何もせずに頭を撫でられいる。
「嬉し、かった……よ?」
- 224 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 19:15:48 ID:.6prKP66O
- >>223
「……君もかい?有難う」
【頭を撫でるのは続く】
「だからね、いつしか君は私の特別な存在になってたんだ……
ん〜……ちょっと欲張りかな?」
【頭を掻きながら苦笑い】
「ゼオラ、私は君の事を忘れた事はないし、これからも無い……」
【優しく、抱きしめようとする】
「だから、君も私を忘れないでくれ」
- 225 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 19:22:13 ID:7hcwnxwgO
- >>224
「うん、うん……解った」
抱き締められ、顔を上げる。
顔は幾つか明るくなり、その瞳は上弦の瞳へ。
「忘れないよ」
- 226 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 19:27:00 ID:.6prKP66O
- >>225
「……」
【微笑みながらゼオラを見つめる上弦の瞳は、瑠璃色に戻っていた……
でもそれは一瞬の事、すぐに赤と紫のオッドアイに戻ってしまう】
「君が覚えていてくれる、私は幸せだね!」
【ちょうど観覧車は頂上へ、到達……美しき都市の夜景が広がっていた】
- 227 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 19:31:13 ID:7hcwnxwgO
- >>226
「……」
ゼオラは上弦を見る。
その瞳をじっと見ていた。
「……」
それについて深くは言わず。
景色の方へと目を向ける。
「きれい……ね」
- 228 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 19:39:52 ID:.6prKP66O
- >>227
「そうだね、この高さからの夜景は格別だ」
【満足そうに上弦はうなずく】
【観覧車は折り返し、今度はゆっくりと下がっていく】
- 229 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 19:44:38 ID:7hcwnxwgO
- >>228
「上弦も、見て?」
夜空を指差し、微笑む。
- 230 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 19:49:52 ID:.6prKP66O
- >>229
「ん?あぁ、綺麗だね……」
【ゼオラに応えるように、上弦も指差された方を見る】
- 231 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 19:53:39 ID:7hcwnxwgO
- >>230
「今日は……ありがと」
もう一度上弦に目を。
そして首を少し傾げ。
「ね?」
ウインク付きで。
- 232 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 19:59:08 ID:.6prKP66O
- >>231
「あぁ、こちらこそありがぶはぁぁぁぁ!?」
【上弦もお礼を言おうとして振り向いたが、撃ち抜かれた……
ゼオラのウインクに撃ち抜かれてしまったのだった】
「な、なんという小悪魔……ぐふっ……」
- 233 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 20:01:07 ID:7hcwnxwgO
- >>232
「フフッ……」
その様子を楽しげに見ているのだった。
- 234 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 20:03:20 ID:.6prKP66O
- >>233
【そして、時間は過ぎ……観覧車は一周を終えた】
「……終わったね」
【鼻血を拭きながらゼオラに問い掛け】
「さぁ、手を……」
【入り口で再び手を差し伸べる】
- 235 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 20:04:40 ID:7hcwnxwgO
- >>234
「……はい」
上弦の手を取り、立ち上がる。
- 236 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 20:07:35 ID:.6prKP66O
- >>235
「いやぁ、本当に……楽しかったね……」
【手を引き、外へ……
背後からは受付のお疲れさまでしたが聞こえる】
- 237 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 20:11:24 ID:7hcwnxwgO
- >>236
「楽しかった……上弦も?」
手を繋いだまま進んでいく。
- 238 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 20:14:25 ID:.6prKP66O
- >>237
「あぁ、もちろん……私も凄く楽しかったよ」
【まだ大勢の人が存在する遊園地……二人は出入口に向かって歩いていた】
「もしかしたらゼオラよりも私の方が楽しかったかもね?」
【羨ましいだろ〜と続けて言いながら笑う】
- 239 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 20:21:47 ID:7hcwnxwgO
- >>238
「同じくらい楽しかったもん」
少し強めに上弦の手を引っ張る。
- 240 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 20:25:12 ID:.6prKP66O
- >>239
「ははははは!そうかい?じゃあ同じくらい楽しかったね!」
【ゼオラのリアクションに上弦はまた鼻血……どうやらツボらしい】
「今日のゼオラはいつにもなく元気だね?
凄く嬉しいよ!」
【出入口に近付く
出入口にも人はたくさんいたが、スムーズに列は進む】
「この後は、屋敷に帰るのかい?」
- 241 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 20:29:48 ID:7hcwnxwgO
- >>240
「汚いよ……」
ハンカチを取り出すと上弦に渡す。
「うん……そうする」
頷いて顔を上げる。
「帰ったらお話待ってるよー……って、言ってた……から」
- 242 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 20:32:53 ID:.6prKP66O
- >>241
「あぁ、すまないね」
【ハンカチを受け取り、鼻血を拭く】
「私の部屋に泊まってもいいんだよ?」
【そう言うが……】
「ん?そうか……お話を待っているのか……う〜む……」
【熟考の後】
「じゃあ、送るよ……」
- 243 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 20:37:35 ID:7hcwnxwgO
- >>242
「うん、ありがと……」
上弦の方を見つつ。歩く。
- 244 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 20:40:28 ID:.6prKP66O
- >>243
「お土産もあるしね?」
【いつのまに持っていたのか、遊園地のマスコットキャラクターのグッズやら、フェスティボーやらがいっぱい……】
「あ、記念写真でも撮るかい?」
【もう、遊園地を出てしまってから上弦が言い出す】
- 245 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 20:45:05 ID:7hcwnxwgO
- >>244
「そうだね……撮る?」
背後をにはライトアップされた観覧車が見える。
- 246 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 20:47:27 ID:.6prKP66O
- >>245
「撮ろう撮ろう!」
【上弦は近くの人に頼み込み、撮ってもらうことにした】
「よし、ゼオラ……観覧車をバックに笑顔だ!」
- 247 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 20:49:29 ID:7hcwnxwgO
- >>246
「はい……解ったよ」
頷いて、カメラに向かって微笑む。
- 248 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 20:56:46 ID:.6prKP66O
- >>247
チョンマゲの人:「では参るぞよ?あいや、はい、チーズ!」
【明らかにチョンマゲの人が、上弦がとゼオラにカメラを向ける】
「……」
【上弦はゼオラをグイッと抱き寄せながらピース!】
カシャッ
【写真は綺麗に、仲良さそうに写っていると思う】
- 249 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 21:01:11 ID:7hcwnxwgO
- >>248
抱き寄せられ驚きの表情。
「もう……」
暫くして困り顔に。
- 250 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 21:04:09 ID:.6prKP66O
- >>249
「あ、もしかして嫌だったかな?
ごめんね、無理矢理に……
と、取り直そうか!?」
【凄く焦っている】
- 251 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 21:08:47 ID:7hcwnxwgO
- >>250
「いや、大丈夫……帰ろ?」
少し先を歩き、進んでいく。
- 252 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 21:12:50 ID:.6prKP66O
- >>251
「あ、待ってよゼオラ!……あ、写真有難うございます!」
【上弦はチョンマゲに頭を下げながら、ゼオラを追う】
「いや、最後くらい良いかなってさ……許してくださいゼオラさん!」
【もう、すっかりいつもの格好悪い上弦なのでした……
でも、上弦は楽しそう】
- 253 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 21:15:58 ID:7hcwnxwgO
- >>252
「いいよ……許す」
歩みを止めず歩き続ける。
「だから早く帰ろう……」
- 254 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 21:18:29 ID:.6prKP66O
- >>253
「あぁ、そうだったね……
じゃ、行こうか?」
【ゼオラの手を握り、上弦は元気に歩き出す】
「約束だよ、ゼオラ……私の事、忘れないでくれよ」
【最後にそう言い、ゼオラを送り届けるのだった】
- 255 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/08/17(火) 21:25:01 ID:7hcwnxwgO
- >>254
「解ってる。忘れないよ……忘れない」
何度も頷く。
- 256 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/08/17(火) 21:28:26 ID:.6prKP66O
- >>255
「ははは、有難う……ゼオラ、私も忘れないからね?」
【上弦は満足そうに笑い、ゼオラを送り届けるのだった……】
//お疲れさま、長引いてわるかったね!
//とても楽しかったよ!
- 257 :ヴェーダ/模造者:2010/08/20(金) 20:55:19 ID:rU4t8.NA0
- 「やあれやれ」
異能都市。
外れの外れと呼んでも構わないであろう、瓦礫が積もる広場。
「意外とこの都市は厳しいね。
やってやるぜと思うとやれず、やらなくていいかと思うとやれるのだから」
矛盾だね?などと笑う男の足場。
それは竜の頭だ。
ただ、
「そうは思わないか名もなき君。――いや、もう名前はあるか」
その竜は生物ではない。
形の模倣、力の模造と言える兵器だった。
「なあ、アマデウス?
君は本当にツンデレだと、そう思えるんだがどうだろうか」
傍から見れば機械に話しかける危険な人物であることを、灰色の彼は理解しているのだろうか?
- 258 :イザヤ:2010/08/20(金) 23:22:34 ID:k6nVC4j20
- イデアの箱庭、草原地区。
そこにいくつもの魔方陣が球状に展開されていた。
銀の糸で織られたかのような立体的なそれは、術者である黒ずくめの男を取り囲むように配置され、
少しずつ動いている。
- 259 :イザヤ:2010/08/20(金) 23:42:59 ID:k6nVC4j20
- 「うーン、やッぱり此処ァ電子空間以外の何者でもなさそうさねェ。
これだけ豊かな土地なのに、全く土地の力の欠片も感じねェ。
こりゃァこの中での普通の戦闘ァ不利だなァ、小せェ妖術の鍛錬くらいならいけるかねェ?」
銀の魔方陣の中で男は一人考える。
たった一つ、この空間の中で土地神としての力を振るう方法に思いを馳せる。
それはほぼ禁術同然であり、土地神の定義の曖昧なこの都市ととある大学ぐらいでしか使えないような代物だったが。
この空間の中でも使えるのだろうか。
- 260 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/20(金) 23:47:44 ID:WVrfsEdY0
- 【箱庭内部】
「……ここも…ねるのにいいのかなの」
【突然一人の少女が実体化した】
「ここならへーきでねられるかもなの・・」
【草原の真ん中にやってきて、寝ころび始めた】
「…やっぱりきゅうにとっくんはいまはむりなのかなの…
どうしよかなの…」
【と、言ってゆっくりと目を閉じようとする】
- 261 :黒沢小百合:2010/08/20(金) 23:49:28 ID:SSMHlh/20
- >>259
己の術式に思案をめぐらせるイザヤを見つめる者がいた。
「やはり魔術というのは何度見ても不思議ですね。
この一見、不自然とも思える魔方陣や術式とやらの中に
いくつもの理が内包されているというのですから。」
イザヤから数mはなれた、1mほど土が盛り上がって
断層のようになっている場所に腰を下ろして、魔方陣を面白そうに見つめる女性。
「もっとも、法によって理を曲げるが故に魔法なのかもしれませんが。」
- 262 :イザヤ:2010/08/20(金) 23:51:55 ID:k6nVC4j20
- >ディス
草原の起伏によりディスからは少し見え辛い位置。
しかし、土地の力を読む魔法陣の効果により、彼は其処に誰かが踏み入ったことを察知した。
突然に。
(あァ、こりゃァあれだ、初期位置に此処を選んだンだなァ)
誰が来たのか、興味を持って、陣を解除し近付いた。
「…お、ディスじゃね…ェか。寝てるのかィ…?」
声をかけようとしたが、寝る体勢なのに気付いて声をひそめる。
- 263 :イザヤ:2010/08/20(金) 23:55:52 ID:k6nVC4j20
- >>261
「おンやァ、またお客さンさねェ。そうだぜ、一の中に10も20も意味を詰め込んで、
全てが矛盾無く法を通せば、たかだかこンな小さな陣の中にも
とンでもねェ量の情報を詰め込める。そりゃァ、理だって曲がるさねェ、此処では」
お前さん、いけるクチだねェ、とでも言いたげにニヤリと笑うイザヤ。
「魔術に興味があるのかィ、つッても俺も本職は『妖』なンだが」
ディスの方に寄りながら、楽しそうに話す。
- 264 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/20(金) 23:57:40 ID:WVrfsEdY0
- >>261
【ディスはまだ遠くにいるために気づいていないようだ】
【会話をしている分には気づかれないかもしれない…】
>>262
「…あう?」
【少女はふと眼を開けて声のする方を見た】
「あう〜…『いざや』こんばんわなの〜…
あう、このおてんきだとこんにちわかなの?」
【そう言って笑いながら擬似的な晴天の空を見上げる】
「あう、『でぃす』はあんしんしてねられるかもしれないっておもって
ここでねようとおもったの」
【イザヤに向けても軽く微笑んだ】
- 265 :黒沢小百合:2010/08/21(土) 00:03:34 ID:SSMHlh/20
- >>260
「…………」
小百合はディスを見つけると露骨に嫌悪の表情を浮かべたが
別段、何をするということもなくイザヤの魔方陣に視線を移した。
>>263
「生憎、私には魔術の素養は無いのです。
それと引き換えに『異能』は授かりましたが。」
女性は流れるような長い黒髪を風になびかせ、
その切れ長の瞳でイザヤを挑発的に見つめる。
- 266 :イザヤ:2010/08/21(土) 00:12:01 ID:k6nVC4j20
- >>264
「あァ、夜に入ッたのにこッちァ昼だからなァ、全く変な場所だなァ。
安心して…?なンかあッたかィ?」
そのフレーズに少し疑問を覚えて聞いてみる。
>>265
「なるほどなァ、確かに魔力ッてェのは生まれつきの容量とかも
肝心らしィからなァ、…引き換えの『異能』、ねェ。」
妖怪でありながら、彼の戦闘はほぼ『魔』に頼りっぱなしである。
しかも大きく体系化された独自の魔法を扱う為、ほぼ異能と呼んでも差し支えない。
魔術の利点は応用力だが、彼はその応用を削いでまで突き詰めた魔術を使用する。
「異能。俺の周りにもそういう奴等が居たなァ、妖気でも魔力でも無く、ましてや
神通力でもなく。邪気とか言ったかねェ、…それを纏う奴等。
『邪気眼』か、そういう類かねェ?」
かつて己の周りに居た強者達を思い浮かべて、彼は聞いてみた。
彼女の黒髪とは少し違う、微かな青の覗く濡羽色。
そして人のものとは明らかに違う黄色の瞳が、見るものを惑わせる。
- 267 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/21(土) 00:15:28 ID:WVrfsEdY0
- >>265
「……」
【ふと小百合を見て…ひどく落ち込んだ顔になる】
(強く…なったら『さゆり』もみとめてくれるのかなの…)
【そう思って視線を落とした】
>>266
「あう〜…でも『でぃす』おひるねすきだからなの…」
【ニコニコして言う】
「あう……なんだか…おそとだとちょっと…
まただれかまもれなかったらっておもって…ねれなくなるなの…」
【少し落ち込んだ顔になって言う】
- 268 :黒沢小百合:2010/08/21(土) 00:25:23 ID:SSMHlh/20
- >>266
「人間で魔法を使える者は魔族だとかエルフだとか。
そういった種族の血が多かれ少なかれ混じっているという説もありますね。
その説が正しいなら、私は純粋な人間ということになるのでしょうか。」
ここで、イザヤからの問いかけ。
彼女が『邪気眼』と聞いて、思い浮かべたものたちは恐らく
イザヤと殆ど同じだろう。
「いいえ、私の異能は『スタンド』能力と呼ばれる、
乱暴に言ってしまえば、特殊な能力を持つ守護霊のようなものです。」
小百合は己の隣にスタンドを発現させる。
何らかの素養があればその姿が確認できるかもしれない。
>>267
「チッ……。」
小百合は、ディスが近づいてきたのを見て
露骨に舌打ちをし、顔を背ける。
彼女は、ディスが自分に付きまとっていると思っているらしい。
- 269 :イザヤ:2010/08/21(土) 00:35:21 ID:k6nVC4j20
- >>267
「あァ、此処だと誰も護らなくて良いからなァ。
此処だと出るときに全てが元に戻るから。」
優しい目つきで、言葉をかける。
「そうやって誰かを護れないことが気になるンなら、護る意思は十分さねェ。
後は実力、後は運。実戦こなさなきゃァついてこねェわな。
…ちなみに、誰を護るンだィ?」
護るべき人を護りたい、その真っ直ぐな心は、少し彼には眩し過ぎて。
あまり良い言葉をかけられない自分に、少しやきもきしながらも。彼は聞く。
>>268
「あァ、確かに。人間から離れた種族の方が、魔法や妖力の容量が多い感じはあるわなァ。
下級妖族は別だが」
うんうん、と頷いて。
「スタンド。…どッかで聞いたか、聞かなかッたか…守護霊か、なるほどなァ。
邪気眼なら妖族でも体系的に研究されてンだが、そッち方面にゃァ疎い。
…ほー、なンかの力の集合体、みてェな感じだなァ。原始的な生命力に近いのか…
守護霊って感じには見えねェな」
彼には、妖怪の感覚で其処に『何かある』事は解れど、像を捉えるには至らないようだ。
「スタンド、かィ。中々面白そうじゃァねェか。
この都市でも中々みねェから、な。純粋な人間でそれだけの力の塊を従えるたァ、とンでもねェもンだ。」
- 270 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/21(土) 00:38:40 ID:WVrfsEdY0
- >>268
「あう……ほんとに…」
【ディスはどこかひどく落ち込んでしまった顔である】
「……」
【ディスは小百合から目を背けてなみだをこぼした】
>>269
「あうあう…うん…
なんだかおそととちがってあんしん…なの」
【軽くため息をつきながら言う】
「あう…そうだよねなの…まだたたかってることすくないからなの…
う〜ん…だれを…」
【しばらく考えて、顔をあげて答える】
「ともだち…をまもりたいかなの…
さいしょはなの…」
【涙の跡がところどころに見られた】
- 271 :黒沢小百合:2010/08/21(土) 00:49:01 ID:SSMHlh/20
- >>269
「人間は進化によって肉体的な強靭さを失いましたが知性を手にしました。
知性によって新たのものを創造し拡張するその柔軟性こそが人間という生物を
万物の霊長たる存在たらしめているのですよ。」
この女性の物言いにはどこか
高飛車というか鼻にかけたような含みがある。
妖であるイザヤの目の前で人間こそが
万物の霊長と言ってのけるその態度は傲慢に映るかもしれない。
「ええ、正確には生命力が生み出すパワーあるビジョン、
私自身の精神の形といっても過言ではないでしょう。」
>>270
小百合は完全にディスを無視している。
肩を震わせているディスを見ても、声を掛けようとはしない。
それどころか大して興味を抱いていないようにも見える。
- 272 :イザヤ:2010/08/21(土) 00:56:43 ID:k6nVC4j20
- >>270
「ありゃァ、二人は犬猿の仲、てェ奴かィ?」
二人の態度を見て少し面白そうに聞く。
「友達かねェ。そうかァ、それじゃァ頑張らなきゃァな。
友達、護れねェのは、なンてェか、悔しいンだぜ?…俺は護れなかッたンだ。
ディスには俺の分まで頑張って貰いてェもンだ」
にひひ、と笑って。初めて、過去の話をした。
>>271
「っはァ、言うねェ。成る程、柔軟性かァ、悪くねェな。
妖はどうも頭の固い奴が多くてなァ、人間の多様性にゃァ本当に驚かされッぱなしさァ。」
本当に面白そうに、その妖怪は笑って見せた。
「その物言いだと、あンたも何か、揺るがねェ『信念』みてェなのを持ってそうだなァ。
何、ただの勘さねェ。実は俺にもある。
俺が求めるのは妖と人間との共生の道さねェ。どれだけ知識を詰め込んで、どれだけ実践を経ても
まだ方法はわからねェが。今は歴史に学ぶ事から始めてンだ。
その内、万物の霊長とやらに人間と妖怪をごっちゃに混ぜ込んでやらァな、楽しみにしてなァ」
くつくつと。己の求める世界を語る妖。
彼女の高飛車な態度は、彼にはとても心地よく。意見をぶつけるに足ると感じた。
その『違うものへの好奇心』が彼を動かす原動力なのだ。
- 273 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/21(土) 00:59:30 ID:WVrfsEdY0
- >>271
(……やっぱり…まだ)
【…何か決心するようにうなずくと、ゆっくりと立ち上がって】
「……」
【小百合から軽く眼をはずした】
>>272
「あう……そんなことなかったんだけどなの…
なかよしだったんだけどなの…
あのときからずっと…」
【少し悲しげな眼をイザヤに向ける】
「あう〜。わかったの…
みんなをまもれるよにするなの!
あうあう、『いざや』も…」
【少し悲しい表情だが、顔をあげて】
「もちろん『いざや』もまもるからなの!」
- 274 :黒沢小百合:2010/08/21(土) 01:11:49 ID:SSMHlh/20
- >>272
「柔軟性の無い種は自然に淘汰され、滅びてしまう事は
歴史的に見ても明らかでしょう。かつて繁栄し地上の王であった
恐竜も急激な気候の変化に対応できず死に絶えてしまったのですから。」
小百合は、このイザヤという妖に興味を持った。
挑発的な言動に怒るでも、挑発を返すでもなく正面からぶつかる。
こういった態度は中々できるものではない。
「ふむ、中々面白い事をいいますね。
そこらの凡百の者では中々そのような事はいえないでしょう。」
イザヤの語る世界は一種の理想像。
力の無いものが語るならばただの夢物語であるがこの妖は
そこらの者とは何か違うものを持っている。
「もし、それを本気で成し遂げようとするならば
まずは地位と資本となる金を手に入れるべきでしょう。
しかしそれだけでは民衆の指導者足りえない。難しいものです。」
- 275 :イザヤ:2010/08/21(土) 01:22:45 ID:k6nVC4j20
- >>273
「そうかィ、そりゃァ、辛ェこッたなァ。
…まァ、まだまだ時は長ェから、少し待ってりゃまた元に戻らァな。
心配しねェで大丈夫」
にこにこしながら頭を撫でて。少し長い爪が当たらないように気をつけて。
「まァ、俺のはずぅーッと前の話だけどなァ」
それは彼が生まれたての頃の話で。
「そうかィ、そりゃァ頼もしいじゃねェか。
俺もディスを護ッてやらァな、どれだけ強くなったか知らねェから、護られるかもしれねェが」
少し笑い、ふと考えて魔力を練る。
銀の霞を微かに纏い、その塵のような銀色を集めて両刃の剣を作り出した。
「そういやァ、その腰に下げてる剣ァ使えるようになッたかィ?
包帯使いな上に剣術までみにつけりゃァ、怖いものなしさねェ」
>>274
「様々な状況に対する柔軟性が結果として一番強い『能力』になッちまッたッてェ話だな。
妖も今じゃァ恐れるモノさえいねェわ、土地の力は弱まるわでバラバラさねェ、
こういう時にこそ古い道に拘らず新しい道を切り開かなきゃァいけねェのになァ。」
その新しい道こそが彼の中での共存であり、共生であった。
「ありゃありゃ、俺だってそこらの凡百の者よォ。
やりてェ事が定まってるだけで、其処に至る道のりすら見つけられてねェ。
今は過去に学ンで似た道筋をつけるぐらいしか出来ねェな。」
苦笑する。が、それでも彼の眼は曇らない。
彼の利点、それは己の持つこれからの膨大な時間である。
「なるほどなァ、地位と資本。それに、妖の世界で物事を言うには力が必要さねェ。
多少の強引な腕力、それがいつだってモノを言う。だから俺ァ『そこから始めた』ンだ。
妖、人間、双方としての地位も最弱、資本の手立ても考えなきゃァなァ…
人間界での地位を確立した方が、この街じゃァ早そうなンだが。」
「あンたは、成し遂げたい何かはねェのかい?地位も資本も、恐らく力もあンたなら早いだろうに」
- 276 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/21(土) 01:25:39 ID:WVrfsEdY0
- >>275
「あうあう…がんばるの…
またなかよくしてもらえるよになるまでなの」
【微笑みながら撫でられた】
「あう〜…ずっとなの…
あうあう!それがいいの!まもりあいはいいことなの!」
【大きく頷いて言った】
「あう、このけんはなの〜…」
【銀色の剣を見て首をかしげる】
「まだあんまりうまくつかえないなの…
とっくんしてるんだけどなの〜」
【軽く微笑んで頭を掻いた】
- 277 :黒沢小百合:2010/08/21(土) 01:40:35 ID:SSMHlh/20
- >>275
「人は恐れを克服するものです。
古の時代、猛獣は人間に対して絶対的な脅威ではありましたが
連携し、武器を生み出す事によってそれらを乗り越えてきました。
『妖』という概念に対抗する様々な術を見る限り、人類はそれらを『克服』したのかもしれません。」
この都市では人と生活を共にする者も多く見慣れた存在となっている妖。
もし戦闘になっても低位の魔物なら銃器の使用によって一般の市民でも撃退できる。
技術や相互理解の進歩によって妖という者の脅威が相対的に低下したのだ。
「もし貴方が本当に力ある存在だというのなら、支援をするのもやぶさかではありませんよ。
……ん、私ですか?今は、この都市と千夜グループの発展でしょうかね……。
もっとも、それらも私の目標の副次目標ではありますが。」
- 278 :イザヤ:2010/08/21(土) 01:51:32 ID:k6nVC4j20
- >>276
「俺もまだまだ強ェはずだからなァ」
にっこり笑う。護るでも、護られるのでもなく、護り合う。
その形は彼が一番好む形で。
「ありゃァ、そうかィ、ンじゃァ剣術の訓練もしねェとなァ。
俺も我流だが、結構出来るようになるもンだぜェ?」
銀の霞が別の場所に収束し、二本目の剣が出来上がる。
それを空いている手で掴み、構えて見せる。
「鎌も使ッてンだけど、やっぱり近接戦闘は剣、ッて感じだしなァ。
ディスの包帯は結構遠くまで延ばせるンだろ?なら、一番近い場所で戦う手段は
剣の方が良いかもしれねェからなァ」
>>277
「なるほどなァ、そういう考え方もある訳かィ。確かに、人間の技術力の進歩が
妖のそれを上回ったのかもしれねェ、ンじゃァ次に進化するのは、妖の番じゃァねェかィ?」
黄色い眼は好奇心を湛えて彼女を見据える。
「まァ、対妖、対魔の連中も増えたのは正直困るンだけどなァ。
俺もちょィと封印されて偉ェことになッてたンだ」
「『本当に』かィ、そいつァ俺が保障する事じゃァねェな、
千夜グループか、…そこの御眼鏡に適わねェといけねェ。
まァ、これでも一つの山、川、森を治める土地神さねェ、
八百万の有象無象だが、神格に足る技量は持ち合わせてるぜェ」
彼の力は自らの土地限定でしかその全てを発揮出来ない。
しかし、彼はそれすらも克服していた。
「…最終目標、とやらはかなりでかそうだなァ?発展が副次ならその上はなンなんだ?」
- 279 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/21(土) 01:57:15 ID:WVrfsEdY0
- >>278
「うん、つよいとおもうなの!」
【大きく頷いた】
「あう〜!けんのつかいかたおしえてくれてもいいなの〜?」
【どこか嬉しそうに言う】
「あうー…たしかにこっちのけんのほうがつよいからなの〜。
ちかくでたたかうときのためにちゃんとつかえるよにしとかないとかなの〜…
かまってなにかなの〜?」
【何やら色々言っている】
- 280 :黒沢小百合:2010/08/21(土) 02:13:59 ID:SSMHlh/20
- >>278
「人間と対等、もしくはそれ以上の知性を持つ妖、幻想種も数多い。
それらが進化する可能性は非常に高いでしょう。」
小百合はしかし、と付け加えて一端言葉を切り
自分へ向けられた黄色い瞳を真っ向から見据え。
「その殆どが古くからの殆ど形骸化したしきたりや常識に縛られている。
人間を嫌い、森の深くに隠れ住むといったようなエルフのイメージはその際たるものでしょう。」
イザヤとの話が弾む。
その途中で、彼の口から語られた『土地神』という言葉。
小百合は魔術や神秘といったものには門外漢だが、只者ではない事は理解できた。
「土地神、それはそれは……仮にも神格を持つお方に、
先ほどぶしつけな態度を取った事、お詫びいたします。」
小百合は非礼を侘び、深々と頭を下げた。
そのせいで最終目標とやらが何なのか聞く機会を逃してしまった。
- 281 :イザヤ:2010/08/21(土) 02:26:30 ID:k6nVC4j20
- >>279
「俺のはやたらめったら斬るだけだけどなァ、一応形にはなってるが」
妖怪の体の恩恵に任せた動きだが、ディスならば習得出来るかもしれない。
「鎌はなァ、エェと」
銀の霞が更に増し、イザヤの右手で収束し、大きな鎌の形を作る。
研ぎ澄まされた、恐怖すら感じない程に美しい銀の鎌。
「これさねェ。リーチが長ェし威力も高ェが、なれるまでは時間がかからァな」
>>280
「しきたり、ッてェのはその当時の常識的なもンなンだ、現在の時勢に合わせるべき部分は合わせなきゃァいけねェンだよ」
頷きながら。
「まァ対人間との闘争も辞さない、ッてェ別な道を選んだ奴等もいるが。
あれも進化の一種なのかねェ」
頭を掻いて。対立する者も捻じ伏せて吸収しなければ、彼の道は進めない。
「いやいや、良いッて事さねェ。天使とかそういうのじゃァ無くって、
どこにでも居るなんにでも宿る神様の一種だと思ッてくれりゃァ良い。
祠の一つもねェンだ、八百万の中の一人と考えりゃ、高々この国の10人に一人くれェは神様なンだぜ?」
詭弁でもあるが、それは彼が対等に話したいという意思の表れでもあろう。
「土地神ッてェのは、その土地と契約して、『其処を護る為』に、神格を土地から与えられた者の事さねェ。
その気になりゃァ人間でも出来る。まァ今神のいねェ土地なンざ中々ねェだろうがな。
だから、神格を発揮出来るのはその土地内部だけなンだ。」
- 282 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/21(土) 02:29:46 ID:WVrfsEdY0
- >>281
「あうあう!かたちになってるならおっけなの!
たぶん『でぃす』がやってもだいじょぶなの!」
【大きく頷いて言った】
「あうー…なるほどなの〜…きれーなの〜」
【刀身を見て思わず呟く】
「でもむずかしそなの…
『でぃす』にはそれはできないかなの……」
- 283 :黒沢小百合:2010/08/21(土) 02:35:17 ID:SSMHlh/20
- >>280
「『位』の高低にその数は関係ありません。
土地神たる貴方に礼を尽くすのは当然の事です。」
小百合は先ほどの傲慢な態度とはうって変わり、
非常に丁寧に、イザヤへ対応を行うようになった。
「私は、明日も仕事がありますからこの辺りでホテルへと戻らなければなりません。
それに貴方にご支援の話を行うのにこのような井戸端会議のようなところでは失礼に当たりましょう。
こんなことをしていては夜刀神さんにお叱りを受けてしまいます。」
恭しく、一つの名刺を差し出す。
そこには『千夜グループ総帥付き秘書兼都市警備部門主任』と
長ったらしい役職と電話番号が書かれていた。
「もし、よければお暇なときにここへご連絡を。」
- 284 :イザヤ:2010/08/21(土) 02:43:56 ID:k6nVC4j20
- >>282
「よっし、ンじゃァ俺と練習するかねェ。
それに、俺の剣は『圧』を放てる。殺気ッてェか精神的な圧力みてェなもンだな。
一緒に練習すりゃァ心も鍛えられるさねェ」
指定した相手に妖の圧力を放つ、それが剣形態の銀烏の能力。
「箱庭で練習だなァ、楽しみさねェ」
にこにこ笑う。
>>283
「ありゃありゃ、そう畏まらなくても良いのになァ。
お、本格的にそッちの話かィ、嬉しいねェ。解った、受け取ろう。」
名詞を受け取り、困ったように、言う。
「生憎こっちァ名詞は持ってねェンだ、すまねェな。
またこちらから連絡させてもらうかねェ。」
彼の体をいつの間にか銀の霞が取り巻いていた。
それは収束し、彼の背中に翼として形作られる。
ゆるく羽ばたいて、彼は満足げに笑った。
「ンじゃァ、俺ァ森の方を見てくらァな。まァ此処と一緒で土地の力は
ねェだろうが、一応さねェ。今日は楽しかった、またなァ!」
そういって、電子の森に向け現代の妖怪は去っていった。
//眠いので落ちます、お疲れ様でしたー◎
- 285 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/08/21(土) 02:48:58 ID:WVrfsEdY0
- >>283-284
「あうあう!れんしゅなの!
あつ……どんなのかなの…きになるの!」
【軽く微笑みながら言う】
「あう!たのしみにするの!
じゃあねなの〜!」
【そう言って大きく手を振って見送った】
「……またまえみてしゃべれるよにするからなの…」
【そう言って小百合に僅かに目を向けた後】
「かえらないと…しんぱいしてるなの……」
【少しさみしげな眼をしながら去って行った】
//お休みぬー
- 286 :黒沢小百合:2010/08/21(土) 02:49:00 ID:SSMHlh/20
- >>284
「さて、私も帰りますか……。
中々に利用価値がありそうな男……いや妖怪ですね。」
イザヤの姿が見えなくなった後、
小百合も箱庭からログアウトした。
その際、ディスのほうにちらりとだけ視線を向けて。
- 287 :名も無き異能都市住民:2010/08/26(木) 15:19:45 ID:rqqMxwUE0
- 【箱庭】
ドレスの裾が、地面すれすれに揺れる。
風で金色の髪が舞う。
「あら、此処は何処…かしら。」
キョロキョロ。
此処にいたるまでに見たことがある光景。
「あら…?あの子のお家は何処かしら。」
キョロキョロとしながらも歩き進め。
- 288 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/27(金) 23:56:45 ID:e.bw5dlQ0
- ズ ガ ン!
【轟音が空間を揺らす。狭い路地の袋小路だからなおさら。衝撃は跳ね返り大気を歪ませた】
【そう、狭い路地。音が鳴り止むより早く、男が頭部の皮膚で壁に模様を描いた】
【頭の無くなったソレがゆっくりと倒れ、その影に立つ――】
悪いね。君は美しくなかった。それだけさ。
【巨大な銃身を持ったリボルバー式拳銃をくるりと回し、悲しそうにだが笑う青年】
【腹部背部を覆わないコートに腰履きジーンズ、金糸のような長髪、エメラルド色の瞳】
【死体から目を背け、くるりと踵を返した】
- 289 :遊馬:2010/08/28(土) 00:07:13 ID:Fxk0LkY.0
- 「非常にいやーな音がしたと思ったら……案の定ですか」
死体を確認し、溜息をつく白衣の男が一人
やれやれと首を振って顔をあげると、丁度その場から立ち去ろうとする男を見つける
「……あーっと、すみません。ちょっとばかし話を聞かせてもらって良いですか?
いえ、多分聞く事なんか殆ど無いと思いますけど」
制止の声、言葉面でこそ軽い印象を与える
だが、その顔は笑っていなかった
- 290 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 00:13:14 ID:e.bw5dlQ0
- >>289
!?
【ばっと素早く遊馬の方を向く】
【それから相手の言葉を聞いて幾分か安心し、自信を感じさせる笑みを浮かべ】
どうした? 貴様も、俺目当てかい?
【コートの中、さらけ出した胸の中心をつぅっと指で撫でて小さく首を傾げる】
【若干腰を捻って半身。左手は下がったズボンのポケットに突っ込んでいる】
- 291 :遊馬:2010/08/28(土) 00:22:25 ID:Fxk0LkY.0
- >>290
セシベルの顔を見た瞬間、男の眼がやや意外だとばかりに見開かれる
「誰かと思ったらいつぞやの騒音男ですか。…………いや、今はそんな事はどうでも良いですね」
自答しつつ首を振り、改めてセシベルの方を向く
「"アレ"、貴方がやったんですよね?」
肩越しに左の親指で背中の骸を指差す
同時に右手を白衣の上を滑らせながら、やや大きめのポケットに差し込んだ
- 292 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 00:31:03 ID:e.bw5dlQ0
- >>291
その通りだ。俺がやった。
だがそれも大した問題じゃない。
【両方の手をポケットに差し大股に一歩ずつ、かつ、かつと近づく】
この世界、この都市はあやふやで理不尽で身勝手だ。
平和主義の離れ小島であるまいし、完全な安心など有るわけがない。
【遊馬の目の前ギリギリでかつん!と大きく足音を鳴らして立ち止まり、遊馬を見下ろすように胸を張る】
ま。運が悪かったのさ、お互い。
- 293 :遊馬:2010/08/28(土) 00:44:53 ID:Fxk0LkY.0
- >>292
「……なるほど、一理あるかもしれませんね」
視線だけをジロリと上げ、セシベルを睨む
「確かに貴方は運悪く何らかの事件に巻き込まれたのかもしれない。更に運悪く、それを証明してくれる人もいない」
男はセシベルに背を向けるとゆっくりと間合いを取り始める
「更に更に、貴方にとっては運悪いことにこの都市にも守らなければならないルールは存在する。……そして一番運の悪い事に…………」
ぐるっと回転し、セシベルに左手を突きつける
その指先には手錠が絡まっている
「……俺は警官なんですよ」
クルクルと手錠を回しながら言葉を続ける
「……さあ、言いたい事があるなら聞いてあげましょう。調書の隅にでも付け足してあげますよ?」
- 294 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 00:52:28 ID:e.bw5dlQ0
- >>293
……
っ。
【ぴーんと指を弾いて小さく笑い】
【目を細めて色っぽく潤ませ、袖を自分の口に当てる】
……言いたいことか……気が利いた言葉を捻り出すことが苦手でな、
というのも俺の口は真実を紡ぐことしか出来ない……
【すっと静かに距離を詰め】
【遊馬の眼前に顔を突き出してにっと笑い】
君に捕まるならそれも悪くない――と言っておこう。
【さも当たり前のように遊馬の唇にキスしようと唇を突き出した。マジで。】
- 295 :遊馬:2010/08/28(土) 01:03:09 ID:Fxk0LkY.0
- >>294
「なっ!! 何を……!」
突出される唇を間一髪で後ろへの跳躍でかわす
その顔は先程までとは打って変わって紅潮している
「いきなり何するんです、俺はそういう悪ふざけは嫌いなんですよ!」
跳ぶときに取り落としてしまった手錠を拾い、セシベルを睨みつけた
- 296 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 01:13:01 ID:e.bw5dlQ0
- >>295
ふッはは! なんだツレないな、俺はいつでも本気だぞ?
だが、フッ、いいな。
その濁りない目。まさしく俺の欲するもの! 正直に言おう君が欲しい!!
【膝を曲げ、腰を突き出すようなポーズで遊馬の視線を真正面から受け止め】
貴様を! 俺の! 傍に! 置いて!
【ポケットから一般的形状のオートマ拳銃――ハイジャックグロックという――銃を二丁取り出し】
裸エプロンで[ピー]にリボンを[ピー]して毎日毎晩視姦したいほどになァアアアアア!!!
ガンガンガンガンガンガンガンガン!!!
【半狂乱で絶叫して、やたらめったら、狙いも付けずに二丁拳銃を乱射し始めた!】
- 297 :遊馬:2010/08/28(土) 01:23:21 ID:Fxk0LkY.0
- >>296
「ぐああああああ! な、何なんだこの人は!?
やっぱり俺はこの人とは相容れないのか?」
目の前の男の行動に理解が追いつかず、頭を抱えて絶叫する
「くっ、撃ってくるのなら……」
左手に持った手錠を投げ捨てる。ガシャンという音が一瞬遅れて路地裏に響いた
「……貴方にはコッチの方で少し懲らしめた方がいいみたいですね」
白衣のポケットからハンドガンを取り出す
それをそのまま右手に構え、空高く跳躍した
「少し眠ってもらいますよ!」
両腕で銃を構え、狙いをつけてから手に持った獲物で(といっても込められているのは麻酔弾だが)引き金を引いた
- 298 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 01:41:23 ID:e.bw5dlQ0
- >>297
おっと!
【両手に持ったプラスチックの安っぽく光る銃をT字にクロスさせ】
ガガンッ! バシッ
【麻酔弾を空中で撃ち落とす!】
【煙の出る銃口に息を吹きかけて後ろへ放り投げ、コートの袖に手を突っ込む】
【そこからずるっと出てきたのは……秒間15発のサブマシンガン「FIα-121」】
【右手にそれを構え、左足を引いて右半身を前に出し】
例え君の四肢が吹き飛ぼうが脳死判定で植物人間になろうが安心し給え。
俺はそうと決めれば石ころも愛せる自信がある! 安心して被弾するといい!
【軽い連続的な射出音。雨のような連射が遊馬に襲いかかる】
- 299 :遊馬:2010/08/28(土) 01:56:12 ID:Fxk0LkY.0
- >>298
「それを聞いてますます安心できなくなりましたね……」
セシベルの言葉にうんざりしたように溜息をつく
迫り来る銃弾の前に、自身の頭に埋め込まれた制御チップがクロックアップする
(回避……不可能、防御『ハンドガン使用』……成功率低・非推奨、)
(推奨手段……珀壁義眼、受理、自動起動……)
男の体の周囲に、光の障壁が展開される。銃弾はその壁に飲み込まれて動きを止めた
「ったく……遠慮なしですね。動きを止めるのが先決のようです」
男の右目が赤色に煌めき、それと同時に周囲の空間が陽炎のように歪む
「――――絶対停止領域 展開」
男の右目から、セルリアンブルーの結界が展開される
もし、囚われれば身動きが取れなくなってしまうことになる
- 300 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 02:05:09 ID:e.bw5dlQ0
- >>299
【銃撃を続けていたが……不意に違和感に気付く】
【半狂乱に弾丸を撃ち続けていたから――着弾音がしないという異常に気付いたのはかなり後だった】
【怪訝そうに顔を歪めて遊馬の方を眺めて】
っ!
【咄嗟に右方向へ跳び退くが――捕まる】
【ぎし、と体は鉛の中へ埋め込まれたように動きを止めた】
ふ、ふ。フフフフフフ……やるじゃないか。
【結界はセシベルを捕まえている。身動きできないなりに口の端を吊り上げて笑い】
- 301 :遊馬:2010/08/28(土) 02:13:59 ID:Fxk0LkY.0
- >>300
「貴方相手にはこれでも不安ですよ、正直言って」
成功したことに安堵するが、直ぐに顔を引き締める
「さて、これからどうしますか…………小百合さんの所に報告してもいいんですが……」
腕を組みながらそう言って、もう一度セシベルの顔を見る
「取り敢えずは連行するべきでしょうかね」
セシベルの腕を取り、引っ張り始める
- 302 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 02:20:49 ID:e.bw5dlQ0
- >>301
【セシベルに触れると、少しでも魔力と関連が深いなら見えるだろう】
【紫に近い色彩を持った、温かい魔力が流れていること】
【その魔力は『強化』の力を持ち、セシベルと接触したものの力を増幅させる】
フッフッフ、まぁ致し方あるまい。こうして連行されるものまたおもしr……おい、痛いぞ。
【握られた腕を微かに振って顔をしかめる】
- 303 :遊馬:2010/08/28(土) 02:24:36 ID:Fxk0LkY.0
- >>302
「…………」
引っ張りながら、体に流れ込む力の流れを感じ取っていた
(何だ? この奇妙な感覚は……)
多少訝しがりながらも、そのまま引っ張り続ける
「ん……ああ、すみません。何だかさっきから、自分の体が自分じゃないみたいなんですよ」
謝りながら腕の力を少し緩める
- 304 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 02:31:03 ID:e.bw5dlQ0
- >>303
……ああ、それは俺の力だな…。
【思案顔も一瞬のうちで】
さっ、行くぞ。あんまり力を入れすぎるな。
色男 カネとチカラは なかりけり、というからな。
【にっこり笑って遊馬を見ている】
- 305 :遊馬:2010/08/28(土) 02:35:20 ID:Fxk0LkY.0
- >>304
「ふむ……まあ気分が悪いわけでもないですし、このままでも良いですかね」
首を傾げながらも無理やり納得させる
「自分で言ってちゃ世話ないですよ……
さ、とにかく詳しい話は後で聞かせてもらいますからね」
気をとり直してセシベルを交番まで運んでいく
//今日はここで落ちてもよろしいでしょうか? そろそろ眠気が限界です……
//この後の展開についてはお任せします
- 306 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 02:40:12 ID:e.bw5dlQ0
- >>305
あまりひと目のはばかられるのだが……今後の人間と俺との理解発展のためとしておこう。
【渋々遊馬についていった】
/あいあいおつさまー
/こっちもねむいぜ、おそくまでどうもっすー
- 307 :東西南北 良方【GM】:2010/08/28(土) 21:01:17 ID:7gFzKdaU0
- 異能都市中央公園。
そこの広場にアロハシャツを着てサングラスをかけた金髪モヒカンの青年が佇む。
普段張っている右頬の絆創膏は無く、0の形状の刻印を露にしている。
青年は空を見上げ呟いた。
「……ぜってぇ、助けるから。待ってろ」
そう言うと、虚空からシガリロを取り出し吸い始めた。
足元には吸殻が何本もあり、不安や心配を紛らわす為に吸っていたのだと伺えるだろうか。
「手伝ってくれる、のかな……」
なぜ、ここに佇んでいるのか、それは依頼を聞いて人が来るのを待っているのだ。
一人では決して救えないことが判ったゆえ、初めて青年は他人を頼るという選択肢を選んだ。
青年に力を貸す者は現れるのだろうか――?
- 308 :レイガー・バゼラード:2010/08/28(土) 21:07:38 ID:Fxk0LkY.0
- >>307
カツカツと、革靴を鳴らしながら歩いてくる赤髪の西洋人
普段はこういう公園には余り立ち寄らないが、今日に至っては違った
「あの紙書いたのは……あんたか?」
髪を右手で掻き上げながら、目の前のモヒカンの男に尋ねる
- 309 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 21:07:52 ID:9qS3TsAM0
- >>307
ひゅん。
そんな音が聞こえて、白衣の男と銀髪の少年が現れる。
「……では、気を付けるように」
「はいはーい、ありがとね曇」
また風を切るような音がして、白衣の男はすぐに姿を消した。
「と、いう訳で僕参上な訳だけど――」
銀色の髪に青い双眸。
小中学生程度の背丈。
「――ここで合ってる、かな?」
現れた少年はそう口にして、モヒカン青年に問いかける。
- 310 :白い女:2010/08/28(土) 21:09:49 ID:hGStfPTM0
- >>307
「やあ」
後編へと歩み入って来た女。
紅いグローブをつけた左手を上げ、声をかける。
「暇人でね。協力させて貰うよ」
- 311 :東西南北 良方【GM】:2010/08/28(土) 21:11:42 ID:7gFzKdaU0
- >>308
足音のする方へ振り向き質問に答える。
「ああ、そうだ。協力してくれるのか」
声には期待が込められている。
>>309
「……よう、灰堂がなんか企んでんのか?」
消えた灰堂の場所をにらみながら少年に話しかける。
>>310
「ありがとう。感謝する」
深く頭を下げる。
- 312 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 21:16:05 ID:9qS3TsAM0
- >>311
「おぉ、誰かと思えば良方じゃん」
数日前、一度顔を合わせただけなのだが超フレンドリー。悪く言えば馴れ馴れしい。
「いーや、今回は曇の関与は無いから安心して」
少し笑って首を振る。
「曇は特に何も言って無かったし。いつも通りニヤニヤしてただけだよ」
- 313 :レイガー・バゼラード:2010/08/28(土) 21:16:55 ID:Fxk0LkY.0
- >>311
「あんたが望むのなら、だな」
人差し指をこめかみに当てながら答える
「こっちは詳しい事情は飲み込めてないが、あの紙見る限りそうとう切羽詰まってたように見えた」
「……で、何に困ってんだかを掻い摘んでで良いから教えてくれねえか?」
- 314 :白い女:2010/08/28(土) 21:20:17 ID:hGStfPTM0
- >>311
「ただ僕が暇なだけさ。
それに、力試しと言う奴でもある訳さ」
小さく笑うと左手をまた小さく振る。
- 315 :東西南北 良方【GM】:2010/08/28(土) 21:22:56 ID:7gFzKdaU0
- >>312
「そっちは帝でよかったけか」
シガリロの煙を吐きながら言う。
「ったく、いけ好かねぇ……。感謝はしてるがやっぱりアイツは嫌いだ」
嫌そうな表情で。
>>313
「望んでる。頼む、力を貸してくれ」
頭を下げる。
そして頭を上げると、説明を始める。
「簡単にいうと、俺の居た研究所の実験体を開放するのを手伝って欲しい。
アイツらは俺を連れ戻そうと探してるから、確実に此処に来るはずだから、そいつらを無力化してくれ」
>>314
「そう、か」
サングラスをクィッと上げ、笑う。
>>all
「予め薬を渡しとく」
全体に言う。
手元にはハンドガンが3丁有る。
「この中に薬液の入った弾丸が5発入っている、コレで俺の仲間の洗脳が解ける、筈だ」
- 316 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 21:27:32 ID:9qS3TsAM0
- >>315
「そそ。研究者が付けた名前でー、って話をしたかな」
楽しげに笑う。
「あっはは、それには激しく同意させてもらうよ」
「おぉお……実銃とか初めて見たー」
眼を輝かせながら、一つを手に取る。
「……しかし五発かぁ、大丈夫かな」
銃器などの取り扱いは、“造られた”時に何故か入力されている。
しかしながら、不安なものは不安らしい。
- 317 :レイガー・バゼラード:2010/08/28(土) 21:31:35 ID:Fxk0LkY.0
- >>315
ヒュウ、と口笛を吹く
「良いねぇ、そう言う真っ直ぐなのは嫌いじゃ無いぜ」
「なるほど……昔の仲間が相手な訳か。
了解、話は飲み込めた。微力ながら助太刀させてもらう」
頷きながらハンドガンを受け取る
「これで撃てば良いんだな。分かった」
手に握って使い方を確かめている
- 318 :白い女:2010/08/28(土) 21:33:12 ID:hGStfPTM0
- >>315
「銃、ねぇ」
一つを受け取り、右手で握る。
「使った事はあるけど。
まあ、それ程の腕は無いよ」
そういうと上に小さく投げ上げる。
銃は回転しつつ宙を舞った後、もう一度右手に収まった。
「じゃあ聞くけど、これを何発、何処に打ち込めばいいの? もしかしてそれも解んなかったりする?」
- 319 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/28(土) 21:38:55 ID:7gFzKdaU0
- >>316
「ああ、聴いてる筈だ」
苦笑し。
「そうだな……保険にもう一丁いるか?」
虚空からモウ一丁拳銃を出す。
「薬液はまだ有るんだが、消費しすぎるのもあれでな、灰堂に頼りすぎるのもアレだし」
ぼやく。
>>317
「は、ありがと。まっすぐだけが取り柄でな」
シガリロが短くなったのを確認すると、そのまま足元に捨てる。
「ああ、ただし。一筋縄では行かねえから、覚悟してくれ」
真剣な表情で言う。
>>318
「悪い、だけど戦闘中に注射刺すよりかはやりやすいと思ってな」
申し訳なさそうに言う。
「多分血中に取り込まれればしばらくして昏倒するはずだ、急所を外してくれさえすればいい」
>>all
そこまで言った所で、良方の右頬の刻印から血が吹き出す。
「……来たか」
広場の奥のほうから坊主の大男と、白い髪の少女が現れる。
大男の身長は2メートルほどで額には8の刻印が有り、武器は持っていないようだ。
少女はワンピース姿で右肩に4の刻印があり、右手にはハンドガンを持っている。
「……さて、連れ戻しに来たぞ、0よ」
大男が口を開く。
それと同時に広場に殺気が充満していく。
「ねえ、0?そこの人たちは、何?まさか私たちを返り討ちにするつもりなのかな」
少女はハンドガンを右手で弄びながら言う。
- 320 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 21:47:54 ID:9qS3TsAM0
- >>319
「いや、大丈夫。それなりには“調整”されてるし――」
言いながら小石を拾い、地面にファンシーな狼の絵を描く。
すると、狼が描かれた地点から、銀色の毛並みの雄雄しい狼が飛び出す。
「――それなりに頼れる相方もいるから」
「ちょ……大丈夫?」
心配そうに良方を見た後、現れた二人組へと視線を移す。
「……早速お出ましかぁ」
鋼とどっちが背高いかな、なんて思考して――
「こう、ごつい人って守りが堅いイメージがあるよねぇ、うん」
――銃を大男に向け、発砲する。
喧嘩っ早いとか言うLvじゃなかった。
- 321 :白い女:2010/08/28(土) 21:49:20 ID:hGStfPTM0
- >>319
「了解。
と、言ってもまだ解らない事があったりするけど」
もう一度銃を宙に飛ばし、今度は左手で掴む。
「そういう時間もなさそうだ」
振り向き、二人を睨む。
「どっちも殴り辛いね」
とか言ってみる。
- 322 :レイガー・バゼラード:2010/08/28(土) 21:52:14 ID:Fxk0LkY.0
- >>319
「OK、そう簡単にいく訳じゃねえか」
ハンドガンの使い方を確認すると、敵の来週に備え始める
「……来たか」
二人の男女の来訪を見つけ、誰ともなしに呟く
二人の方にゆっくりと歩き始める
「悪いが……お前らの仕事を遂行させる訳にはいかない。こっちにも事情があるんでね」
- 323 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/28(土) 21:55:56 ID:7gFzKdaU0
- >>320
男に向けて放たれた弾丸は、少女の放つ弾丸に撃ち落された。
少女は銃を売ったのだろうが、全く音がしていない。
何らかの異能だろうか。
「ふふ。甘く見ないでよ、そこのチビッコ。コレでも異能者抹殺部隊よ」
そう言うと、少女は帝に拳銃の銃口を向ける。
>>321
「連れ戻そうにも邪魔をされるか……」
大男は白い女に目線をやる。
「まずは貴様らを殺してからにしよう」
まさか、自分達を救うために来たのだとは露にも思わず、男は白い女へと走る。
その速度は何らかの肉体強化などに依るものなのか凄まじく速い。
>>322
ワンピースの少女はそちらに目線をやると、いつの間にか持っていた左手の拳銃を発泡する。
音はせず、サイレンサーを使っていたとしてもここまでの消音はありえないだろう。
>>all
「悪ぃ……ちょいと俺は動けねぇ」
頬の刻印は13に変わっている。
「こいつらの能力をある程度抑えているから、その間に、頼む」
抑えられる時間はあまり長くはないようだ。
//5レスほどで押さえが解けて強化されます。
- 324 :白い女:2010/08/28(土) 22:05:38 ID:hGStfPTM0
- >>323
「キミにそれが出来るのかどうかは別だけど。相手になろう」
先ずは右足に外側から内側へと、横に蹴る。
男が突っ込んでくるなら当たるが、大分距離が離れている。
- 325 :レイガー・バゼラード:2010/08/28(土) 22:05:57 ID:Fxk0LkY.0
- >>323
放たれた弾丸を見て身構える
「いきなり発砲とか……普通じゃねえな畜生」
「……とはいえまあ、」
----左手を高速でふるい、弾丸を弾きとばす
「俺もそんなに普通って訳でも無いし、別に良いか」
そのまま左手を右手の甲に滑らせ、ガントレットのメモリをまわす
「…………装鋼!」
『Activate Metal out』
デバイス音と共に、男の体が光に包まれる
「……ファイナル、見せてやるよ」
光が引き、中から鎧を纏った男が出て来た
- 326 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 22:06:42 ID:9qS3TsAM0
- >>323
「……あは」
小さく、淀んだような笑みを零す。
「ちびっ子、ねぇ。君も十分ちびっ子だと思うけど」
笑いながら、茶化すように白銀は言う。
と、いつの間にか。
氷の粒が無数に現れ、まるで衛星のように白銀の周りを漂っていた。
「りょーかいりょーかい。解ける前に終わらせられると良いね」
良方の言葉に小さく頷いて応え、自分に銃口を向ける少女を見据える。
「ま、お手柔らかに頼むよ」
にい、と口角を上げ、右掌を少女の方へと向ける。
すると、周囲を漂っていた氷の粒の幾つかが各々集まり――氷の槍を数本形成する。
それはどれも50cm程の長さで、その切っ先は全て少女の方を向いている。
「……まぁ。僕はお手柔らかに、なんて柄じゃ無いけど」
白銀がそう呟くと同時。
鋭く尖った氷の槍が少女へと放たれる。
速度はそれなりにある。しかし弾丸と比べると、遅い。
- 327 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/28(土) 22:13:15 ID:7gFzKdaU0
- >>324
「舐めるな、一般人」
そうつぶやくと、地面を凹ませ一層の加速をする。
至近距離に近づき、蹴りを受けながらも、右腕を相手の顔面へと全力で振るう。
その動きは空気をかき回し、轟っ、という音をたてる。
「どうにも調子が出ないな、0の仕業か」
>>325
「殺してあげる」
いつの間にか両手のハンドガンが消えている。
だが、腕はそのままハンドガンを持った形で構えられていた。
指がまるで引き金を引くような動きを見せた、それも一度二度ではなく何発もだ。
音もせず銃もなく銃弾も見えない、だが。
次の瞬間には見えない弾丸が相手を襲うだろう。
>>326
「へぇ、やるのね。ガキ」
裂けるような笑みを浮かべた。
次の瞬間右肩の刻印から血が吹き出す。
「私の力――」
までしかその声は聞こえない。
なぜなら、音も姿も消えてしまったからだ。
氷の槍は誰もいない虚空を貫き、地面を抉った。
- 328 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 22:19:30 ID:9qS3TsAM0
- >>327
「……あっれ、居ないし。
あーあーあーあー、びっくり系はホント駄目なんだよね」
眼を細めて笑うと、面倒そうに頭を掻く。
「ま、なるようになるか」
氷の槍はいつの間にか消滅し、白銀の周りを漂う氷粒はその数を増している。
あらゆる方面に対して防御できる体勢を取ったようだ。
- 329 :レイガー・バゼラード/ラウンドフォーム:2010/08/28(土) 22:21:08 ID:Fxk0LkY.0
- >>327
「殺してやる……か」
少女の言葉に首を振ると、そのまま何もせずに立ち尽くす
ガキンガキンガキンガキンガキン!!!
銃弾は鎧にはじかれてレイガーの体にまで届かない
「鉛玉を沢山撃っただけで、俺を殺せると思ったら大間違いだぜ?」
姿を消した少女を前に、チッチッと指を降る
- 330 :白い女:2010/08/28(土) 22:26:14 ID:hGStfPTM0
- >>327
「キミも学ぶと良いよ。
この都市に一般って言葉は通用しない」
男の腕を両手をクロスさせて交点で受け取る。
その反動でバランスを崩しながらもバックステップで距離をとる。
「まさかそのまま突っ込んでくるとはね」
体勢を立て直し、もう一度後方へ飛ぶ。
- 331 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/28(土) 22:30:55 ID:7gFzKdaU0
- >>328
少女の姿は未だ見えず。
「……ここだよ」
だが声だけは聞こえる。
次の瞬間。
帝の目の前にナイフが浮かんでいた。
そのナイフは帝の目を突こうとする。
>>329
姿は見えず、だが帝の前にナイフが浮かんでいる。
そして無音の不可視の銃弾がまた男に放たれる。
放たれた弾丸の一つはアンチマテリアルライフルと呼ばれるもので、人に撃つものではない威力だ。
そして、その攻撃も不可視、無音だ。
>>330
「丈夫だな」
女が攻撃を防いだのを見て笑う。
「ならば……こちらも油断せず行かせてもらう」
額の刻印が血を吹き出す。
次の瞬間。
「がぁあああああああぁぁああああ!!」
男の肉体が変質していく。
良方により力が抑えられているとは言え、発せられる力はかなりのものだ。
表皮は岩の様に硬質化し、赤い線が走っている。
赤い線からは燃え盛る焔のような光が放たれている。
「……すぅ」
息を吸い込み。
「がぁっ!!」
吐く。
それだけの動きが、高熱を伴う衝撃波を生み出した。
衝撃波は女に向かって高速で飛んでいく。
- 332 :黒い男:2010/08/28(土) 22:31:46 ID:wMyJxSMQ0
- 男は思案していた。
今現在、自身を取り巻く状況について、だ。
確かに衣食住は揃っている。
だが、この胸にぽっかりと空いた虚しさは何なのだろう。
何か大切なものが足りない。
そんな気がしていた。
>>331
「……ん?何だ……?」
偶然通りがかった。それだけ。
しかし見た目に反してお人好しな男に、この場を捨て置くなど出来はしない。
訝しげな表情を浮かべ、歩み寄って行く。
- 333 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 22:37:04 ID:9qS3TsAM0
- >>331
「お、わ……ッとぉ!!」
慌てて身を横に逸らす。
左の頬を刃が掠め、白銀の頬に赤い線が引かれた。
「……心臓に悪いね。寿命が縮んだよ」
白銀の言葉と共に、辺りを漂う氷粒が変質する。
氷の粒は薄く、鋭く形を変え――短い氷の刃と化す。
氷の刃は白銀の半径1mを飛び交い、周囲にあるものを切裂く。
……尤も、それが少女に対して有効かどうかは不明だが。
- 334 :レイガー・バゼラード/ラウンドフォーム:2010/08/28(土) 22:41:28 ID:Fxk0LkY.0
- >>331
「さて、次の攻撃は……ぐっ!?」
不意に背中を襲う強烈な衝撃
踏ん張りきれずに遠くまで吹き飛ばされてしまう
「くっ……これもさっきと同じで不可視かよ。反物質でも使ったのか?」
背中をさすりながら呻く
「くそ、油断するなと言われた途端にこれだ。まだ俺も甘いな」
ぶつくさ言いながら立ち上がり、右手のつまみを回す
『Change over……』
男の体が再び光に包まれる
『Enhance "Solid"』
光が引くと、先ほどよりがたいの良い形状の鎧が出て来た
「防御ばかりじゃ勝てないのは分かった。今度はこっちから行くぞ!」
先ほど声が聞こえたところに向かって走り出す
- 335 :白い女:2010/08/28(土) 22:44:37 ID:hGStfPTM0
- >>331
「十分限界だよ」
苦笑しつつ腕を振る。
腕の感覚が無い程に痺れ、暫く使えそうにない。
「怖い化け物だこと」
男が息を吸った瞬間何かを察知し後方へ跳ぶ。
左の足跡が僅かな青い光を放ち、次の瞬間、巨大な氷柱が現れる。
それは衝撃波とぶつかり、砕け、受け止めるまでには至らなかったもののその進攻を遅らせることには成功した。
その間に女は跳び上がり、衝撃波を回避すると同時――
「ほらッ!」
一際大きい破片を雷が走る右足で蹴り飛ばす。
その雷が氷の破片にも行きわたり、雷を纏った氷が男へと飛来する。
- 336 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/28(土) 22:47:39 ID:7gFzKdaU0
- >>332
戦闘は激しく、なかにはいるのには相当な勇気がいるだろう。
少し離れたところで座り込んでいる金髪モヒカンの男が話しかける。
「怪我したくねぇなら、離れてろ……」
顔色は悪く、右頬に刻まれた13の刻印からおびただしい量の血液が吹き出している。
>>333
「つぁ……!!」
少女は声を上げるが、地面に血が軽く飛び散った以外は何も変化は見当たらない。
「……こっちよ」
数メートル向こうから声が聴こえる。
そして、その声の聞こえる場所と帝の間には透明に隠された特殊金属製の撒き菱が巻かれている。
そのままこちらに来れば足を傷つけるだろう。
>>334
男に向けて見える攻撃が襲いかかる。
見える攻撃は数本の投げナイフだった。
そしてその中に数発、見えない弾丸が混ざっている。
「この都市の人間はこの程度なのかしら、コレなら殲滅も簡単ね」
挑発するような言葉が聞こえている。
>>335
「く……!ガアアッ!!」
咆哮を上げ、雷氷を拳で砕く。
拳の表面に細かいキズが走り、電撃が体を駆け抜ける。
「オオオオ!!」
だが、男は体を駆け抜ける雷を、『砕いた』。
雷はまるで固体であるかのように砕け、地面を転がる。
体から煙をあげながらも、男は女に向かって走る。
全身の赤い線は発光しており、熱を感じさせる。
- 337 :黒い男:2010/08/28(土) 22:54:38 ID:wMyJxSMQ0
- >>336
「ああそうか、っておずおずと引き返す訳にゃあいかねぇな」
口の端を僅かに吊り上げ、答える。
彼の目は話しかけてきた男のことなど見ていない。
爛々と、戦いを見据える。
これだ。
戦いの中に。
命をかけた戦いの中に、答えはある。
……しかし明らかに重傷である男を放ってはおけない。
「アンタ、大丈夫か?」
「酷え怪我してるみてぇだが……」
近づいてしゃがみ込む。
- 338 :レイガー・バゼラード/ソリッドフォーム:2010/08/28(土) 23:00:58 ID:Fxk0LkY.0
- >>336
「へへ、良いねえ。そういう言葉を言われりゃ言われるほど燃えるタチなんだ」
挑発に対し、鎧の下で舌なめずりをする
迫り来るナイフと不可避の弾丸
だが
「甘い、な」
鎧によってそれを全て弾き、尚且つそのまま走り続ける
「さっきと同じと思うな。今の俺に生半可な攻撃は通用しねえ」
そういって両腕を組んで振り上げた
「--------ソリッドアーム・サンダーヘッド」
言葉と同時に勢いよく振り下ろす。所謂オルテガハンマーである
だが、その威力は通常の其れとは桁外れ
振り下ろした拳が地面についた瞬間、土煙を上げながら強力な衝撃波がその場所を中心に広がって行く
- 339 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 23:03:09 ID:9qS3TsAM0
- >>336
「お、当たった……? 当たんないと思ってたんだけど」
そんな事を言って白銀は笑う。
(こういうアレは大概アレだよね、罠。トラップ。孔明の今です的なね)
そんな事を思考した少年は、隣に居た狼に触れて呟く。
「……行くよ」
少年が言うのと同時、銀狼が少女と白銀の間へと跳躍する。
普通であれば着地した瞬間、見えざる撒き菱にその足を貫かれる筈だが――
――狼は何事も無いかのように着地した。
よく眼を凝らせば、狼の足に氷の足甲が付いているのが見える。
「よしよし、お手柄だねぇシロ。後で鯖缶買って帰ろう――――!!」
少年も後を追うように跳躍して、狼を“踏みつけた”。動物愛護団体も真っ青の所業である。
狼は不満そうな顔をしていたが、少年はそれを華麗にスルーして、声のした方目掛けて跳ぶ。
空中で右手を天にかざすと、その手に銀色の光粒が集う。
その光が収束し、眩く光った――と思った頃には、白銀の手に銀色のナイフがあった。
そしてそのままナイフを振りかざし、少女の声がした方へとナイフを振り下ろす。
ただ、少女の声の位置はあいまいで、まともに狙いが定まっているかは分からない。
- 340 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/28(土) 23:08:03 ID:7gFzKdaU0
- >>337
青年の目線は戦闘する者たちに向けられており、眉間には深いシワが刻まれている。
それは、戦況に対する歯噛みか、痛みを堪えるものか。
「……、っ」
噴出す血の量が増す。
抑えきる限界が着ているようだ。
「大……丈夫……だっ……!」
流れる血の色が紅から鄢に変わる。
変質する血液の影響か、出血は減ったようだ。
そして、体がぐらりと傾ぎ、地面へ倒れこむ。
>>338
衝撃波により、ナイフと不可視の弾丸が防がれる。
その上少女のいる場所まで衝撃波は広がった。
「キャァっ!!」
少女は吹き飛ばされたのだろう、何も無い地面に砂埃が上がる。
だが、吹き飛ばされた点にそのまま向かおうとすれば、先程撒いておいた透明化した撒き菱が衝撃波で巻き上げられており
全身を引き裂くことになるだろう。
>>339
「な、ひどい……!」
踏みつけられる狼を見て叫ぶ少女(ワンコ大好き)。
そして、吹き飛ばされ、地面に転がる少女はナイフを避けられるはずもなく。
ざくり
音がして,ナイフの刀身を血が伝う。
その姿は見えないが、『捕らえられた』。
「……あっ……」
声がする。
少女は姿を消したまま、少年の背中に手をまわし、抱きしめる。
その力は強く、少女とは思えない力だ。
そして、そこに白い女と戦っていた大柄な男が襲いかかる。
赤熱した右腕を振りかぶり、帝に振り下ろそうとしている。
- 341 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 23:09:08 ID:e.bw5dlQ0
- ポッ
ボボッ
【雨の水滴が落ちるような音】
【遥か彼方で上がる、灰色の水飛沫】
【――いや、それはそんなに大人しいモノではない】
ボボボッ ガシャーン ボ ババババババ....
パリン ドンッ
【闇を斬る鉛玉が、戦場に煌めいて線を引いた】
ガ
ガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガッガガガガガガ ドガガッガガガ!!!!!
バス バガッ ドドドドドガガガッガガガガガガガガガ!!!!
輝けよ、屍体共ォオオオオオオオオルルルルルルルウロッキュゥウウウうううううう!!
俺は、俺は核ミサイルだぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【それはさながら『一人の大軍』】
【鉛の雨が上げるコンクリートの飛沫(しぶき)。粗雑に、しかし広範囲を穿つ銃弾】
【銃身を束ねた超重量超反動のミニガンをあろうことか両手に下げ、しかも口にハンドガンを咥え】
【そして何の齟齬もなく絶叫、爆音、破壊音!!】
【敵も味方も区別なしの暴力の塊。男は吠えて尚も銃弾を振り撒く!】
- 342 :黒い男:2010/08/28(土) 23:14:07 ID:wMyJxSMQ0
- >>340
「何処が大丈夫だってんだ。何処が」
はあ、と溜め息。
そして、倒れ込む男の体を支える。
「……ん?」
その際に気づいたのは血の色の変化。
しかし、それを敢えて問いはしない。
此処では『常識』なんて通用しない。
道端に転がる空き缶と同じ位、価値も中身もないもの。
それは、身に沁みているから。
- 343 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 23:14:30 ID:e.bw5dlQ0
- //追記・セシベルはもう近づいてきてます
かきわすれたごめんね
- 344 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 23:17:29 ID:9qS3TsAM0
- >>340
(あ何か釣れたシロGJ)
心の内で相棒に賞賛を送る。
「おー刺さった刺さった。死んじゃわないでね」
言いながら、ポケットにしまった拳銃へと手を伸ばす、が。
「――ぁ、う……ヤバい、ね。これ……!」
捕らえられた。
力なく、少年は小さく呟く。
その表情には諦めが浮かんでいて――
「――情報改変、対象白銀帝、コードHedgehog(針鼠)!!」
――いなかった。
少年は叫ぶ。
ナイフを構成したような光が少年の体から滲んで、少年の背中から10cmほどの鋭い針が生まれた。
ダメージを食らってでも相手に被害を与えるつもりだ。
>>341
(セシベルの記憶力が人並みであれば)見覚えのある少年が少女に抱きかかえられ、大男が腕を振り下ろしている。
少年の背中からはなんかトゲが生えてる。
どうやら、少年はセシベルに気が付いて居ないようだ。
- 345 :レイガー・バゼラード/ソリッドフォーム:2010/08/28(土) 23:24:10 ID:Fxk0LkY.0
- >>340
「……みーっけ、と」
何も無い場所に砂埃が上がる。その一点を見つけ、喜びの声を上げる
「っても……生半可に突っ込むのはやめとくのが吉、だな」
そう言うと右手のつまみを回す
『Change over……』
鎧が光に変換され、再びその形状を変える
『Take form "Round"』
最初に見せた鎧に姿を変えると、膝を曲げてしゃがみ込む
「ラウンドワーム・ホッパー」
足元に空間湾曲場が広がり、男の体を中に浮かびあげる
「アディッション、ブースト」
男の体が弾き飛ばされたかのように前方に移動し始め、少女の方に接近する
「これで空中にも何かあったらアウトだけど、なっ!」
地上に降りながら前に転がり、受け身を取る
- 346 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/28(土) 23:25:36 ID:7gFzKdaU0
- >>341
それを見る金髪モヒカングラサンアロハ。
「な……っ。抑えきるのも限界だってのに……!」
イレギュラー
予想外の規格外に声を上げる。
地面に転がったまま、一人軍隊男を見るが、出血がひどく、何か介入することも出来ない。
流れのままに流されるしか無いのだろうか?
>>342
「ち……っ……!押し切られる……!」
刻印からの出血が一瞬増し、辺りに黒い飛沫を飛び散らせる。
そして、刻印は13から0に形を変えていた。
「くそ……!みんなァッ!!ごめんっっ!!」
そう叫び、意識をギリギリ保とうとする。
出来ることは終わり、跡は皆にすべてを任せるしか無い。
いつの間にか青年の頬を涙が伝っていた。
>>344
「あああああああああああ!!!」
少女の姿が顕になる。
そこら中に傷を作り、脇腹にはナイフが刺さっている。
そして、鋭い針が赤熱する男の拳に突き刺さるが、そのまま少女ごと、押し潰そうとしている。
「いい、よ。やっちゃって。8」
押しつぶす力はより強く、熱もまして行く。
どうやら良方の押さえが切れ、本来の力を取り戻したのだろう。
攻めて、目の前の手負いの少女ぐらいは、倒さねばマズイ。
>>345
空中には不可視の撒き菱。
装甲に傷を付ける程度だろうが、足止めにはなるだろう。
その間も、大男が少女ごと帝を押し潰そうとしている。
- 347 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 23:33:00 ID:e.bw5dlQ0
- >>344 >>346
む? ほう、あれは以前俺をしこたま! ひたすら! ボッコボコにブン殴ってくれた少年じゃないか。
【帝を見て、銃撃を止める。カラカラと小気味いい音とともに、ミニガンの回転が緩まった】
【口に咥えていたハンドガンをぽろっと落として、両手のミニガンを手放しハンドガンを空中キャッチ】
【それから勿体ぶってその場でくるっと回転して】
こういう時は助けるのがニンジョウと聞くが、どのみち人が一人死ぬ。
どうせ死ぬなら、俺は君を助けよう。マイスイート。
【鉛の銃弾。鉛毒はあっても解毒作用なんかあるわけがない、人を殺す小さな欠片】
パンッ
【それを帝の後頭部ギリギリ、少女の側頭を穿つために、放たれた】
- 348 :黒い男:2010/08/28(土) 23:33:59 ID:wMyJxSMQ0
- >>346
「お、おい?どうした?」
戸惑いを隠せない。
何よりもまずこの状況を理解していないのだから。
「……ッ」
何も出来ない。
意気地無し。
ヘタレ。
どうしようもない無力感に、ただ佇む。
- 349 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 23:36:51 ID:9qS3TsAM0
- >>346
「無い、コレは無い、予想GUYとか言うLvじゃないってマジ本当痛い熱いパない」
眉をしかめて愚痴る。
しかし愚痴ってどうにかなるものでも無い、そう考えて白銀は行動に出た。
「ちょーっと、離れてくんないかな……!」
ナイフを持たない左腕で、僅かながら少女を押しのける。
ほんの少し自由になった右腕はナイフから手を離し、ポケットの拳銃を引き出す。
「……この距離なら、外れるほうが可笑しいよね」
はは、と今度こそ力なく笑って、少女の胸元に麻酔弾を放った。
>>347
「……やぁ、相変わらず無駄に元気そうだね」
セシベルの言葉に、小さく笑う。
「――あ」
直後放たれた銃弾。
傷付き、能力を殆ど使えないようなこの状態では。
白銀に少女を守る事は――できない。
- 350 :レイガー・バゼラード/ラウンドフォーム:2010/08/28(土) 23:41:12 ID:Fxk0LkY.0
- >>346
「くそっ、空中にも張ってたのかよ!
用意周到な野郎だな!」
もがきながら巻蔓を振り払う
振り返ると大男が共にきていた少年を襲っている
「二対一たあ、卑怯な事するじゃねえか」
つまみを回し、光となった鎧を新たに具現化する
『Incarnation "Meteor"』
細身の外見をした鎧が左手を大男に向けている
【援護行動】
「悪いが、直撃して五体満足でいられるのは期待すんなよ?」
左手の掌から高圧縮されたイオンレーザーが男の腕目掛けて放たれる
- 351 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/28(土) 23:43:49 ID:7gFzKdaU0
- >>349
青年は消えそうな意識の中、男にひとつの拳銃を渡す。
「――、これ……っ。アイツらに撃ち込んでくれ、それがアイツらを助ける方法だから」
目線の先には青年と同じような刻印を持つ少女と大男。
この二人に弾丸を撃ちこめばいい、それだけ。
だが、それが何よりも難しいようだった。
>>349>>347
薬液の弾丸が、胸元に命中。
少女の方の刻印からの出血が弱くなる。
「……え?」
そしてその直後。
銃弾は一直線に、無慈悲に、少女をおそう。
襲いかかる銃弾に目をやった少女はしかし、ニヤリ、と笑った。
「あはっ」
着弾。
側頭から血が吹き出す。
「あはは、痛い、あは、痛い痛い、痛いよ……」
壊れたように言葉を紡ぐ。
「イタイイタイイタイタイイタイ」
帝を突き飛ばし、セシベルに向かって跳躍、接近する。
昏倒までの数秒、それを殺戮に回すようだ。
>>350
男はレイガーに向く。
放たれる光線は強く、速い。
「ふぬぅぁっ!!」
そして男はその光線を横殴りに殴りつけた。
光線に拳を焼かれるが、そのまま男は光線を『砕いた』。
一体それはいかなる原理か、全く和kらないが、目の前で閃光は固体の様に砕かれている。
- 352 :黒い男:2010/08/28(土) 23:50:13 ID:wMyJxSMQ0
- >>351
「ハァ?」
「鉛玉ブチ込むたぁ、なかなか斬新な救い方だな」
口ではそう言いつつも、拳銃をしっかり受け取る。
手にずっしりとした重みを感じつつ、男は立ち上がる。
「……オーケーオーケー。んじゃ、行ってくらあ」
戦場へ、一歩踏み出す。
心は少しだけ、浮き立っていた。
- 353 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/28(土) 23:51:43 ID:9qS3TsAM0
- >>351
「当たっ……おうふ」
突き飛ばされ、大男の腕からも何とか逃げ延びる。
「……死んじゃうじゃん、あの子」
と、尻餅を付いた白銀は硬直する。
僕は何が出来る?
何もしなくても、あの少女は間違いなく死んでしまう。
かと言って、僕が何かした所で――
ひゅん――風切り音がする。
白衣の男が、現れる。
「――ぁ、待っ」
白衣の男は少年に触れる。
少年の声が短く響き、唐突に彼は姿を消した。
//あばばば時間ggg
//半端に落ちて申し訳無い('A'A`;)
- 354 :レイガー・バゼラード/メテオフォーム:2010/08/28(土) 23:53:34 ID:Fxk0LkY.0
- >>351
「砕いた!?」
目の前の光景に唖然とした声を出す
「化け物とかそう言う話じゃねえなこりゃ……」
舌打ちしながら次の行動を思案する
その瞬間
乾いた音と共に弾ける血の華
意識のステージが一気に零にまで落ちる
「ば……かやろうが……」
歯ぎしりしながらセシベルを睨みつける
(あいつをぶん殴りてえのは山々だが……今はまだだ! あの男のほうも止めねえと!)
両腕を合わせてもう一度大男を狙い撃つ
……但し、今度は右手でハンドガンを少しタイミングをずらしながら撃った
もし、先ほどと同様に大男が弾くのなら……その銃弾を拳で受ける事になる
- 355 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/28(土) 23:53:40 ID:e.bw5dlQ0
- >>349
やぁ。安心し給え。君が、生にしがみつくタイプだということはそれとなく分かっている。
それに死んだ君を愛するのは、僕としても虚しいばかりさ。
【拳銃をくるくるっと回して放り投げ、バチン!とウィンク】
>>351
来るがいい、少女。
何か他に良い方法があっただろう。病気のワクチンを撃つとか、説得するとか色々。
――どれも小細工と思わないか。それで本当の幸せが手に入るかも分からないのに。
【ジャキ ジャキン!!】
【己の袖から引き出すのはアサルトライフル「Abt-K-Nicob」】
【威力の高く連射の効く、弾幕を張るために作られたようなソレを二丁取り出し】
死の瞬間、生命は恍惚する!!! 捕食者に食われ電気信号の混乱した脳は快楽を得る!!!
そして被食者はッ! 自ずと服従の姿勢を取りその牙を身に受け入れるッ!!!
恍惚がカリソメなのだとしても、その中で死ぬならそれは幸せだと信じろ!
君は信じ、そして救われるべきなのだよ―― それが 死して輝く と 言うことなのだよ !!!!!
【全く容赦なく銃弾をばら撒く。男は確かに狂っていた――その目の純粋すぎる光。】
【吹きすさぶ暴力が少女を襲う!】
- 356 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/29(日) 00:00:18 ID:7gFzKdaU0
- >>352
少女はすでに満身創痍、無事と言えるのは男の法だろう。
しかし、男の表皮は岩のように変質しており、何かの手段で表皮を砕き、打ち込まねばならないだろう
「……頼む、助けたい、助けたいんだ……!」
>>353
帝を全く振り返らず、少女はセシベルに向けて書ける。
その表情は狂気と凶気と狂喜を孕む凶器の笑み。
>>354
「4は逝くか……。それも選択。私は止めまい」
地面を凹ませ跳躍、距離を詰める。
銃弾は硬質化した表皮に阻まれ、日々を入れる程度だ。
「がぁっ!!!」
咆哮と共に高熱を伴なう衝撃波が口から打ち出される。
セシベル
少女はその間も死に向かい駆けている。
>>335
『あは、。あは、う……あ』
狂った笑いが止む。
銃弾に身を貫かれ、地面を転がっていく。
「あ、痛い、いたいイタイ、イタイイイイイイイイイイイイ!」
絶叫し、地面を転がる少女。
能力はほとんど薬品で封印されたというのに、右肩の刻印が血を吹き出しはじめる。
そして次の瞬間――。
――世界が見えなくなった。
公園ではない、足元には何も無いのに、地面に立て、上を見ても何も無い。
虚無の空間だ。
それ自体には、何の意味もないが、少女の能力が無軌道に暴走しているのは確かだろう。
もう一度、薬液の弾丸を打たねばならないだろう。
そしてそれが出来るのは黒い男とレイガーのみだ。
- 357 :黒い男:2010/08/29(日) 00:07:52 ID:wMyJxSMQ0
- >>356
「……あっちのゴツい方だな」
標的は大男。
歩きながら背後に迫る。
まともに撃っても通らない。
柔らかい場所を探す。
- 358 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/29(日) 00:08:47 ID:e.bw5dlQ0
- >>356
ほーう、ほう、ほう、ほう!
小細工の効くものだ。光もないのに姿が見えるぞ。
【容積などを完全無視した袖に銃を仕舞い、空を見上げる】
この世界に俺の幸せはあるのかな? 居るのは死にかけバッタの君だけだ。
さぁ。
【右腕を袖に突っ込む。そこから出したのは巨大なリボルバー――いや、リボルバーではない。回転しないのだから。】
【リボルバーをそのまま大きくし、銃身を太くしたようなモノ。しかもそれは装弾数『一発』】
【回転の軸があるべき場所を大きく繰り抜き、巨大な薬莢を仕込んだ異形である】
【重そうなそれを片手で構え、少女を見下ろしニタリと笑う。】
答えは?
この俺の愛を、鉛色の愛を受け入れられるか? 君が俺の欲望をことごとく満たすか?
不恰好に這いずる君は、どちらかを選ぶことが出来る。幸せと幸せ。さぁ、君よ。
答えろ。
【がちっ。撃鉄が上がった】
- 359 :レイガー・バゼラード/メテオフォーム:2010/08/29(日) 00:19:39 ID:Fxk0LkY.0
- >>356
「ぐっ……きかねえのかよ!?」
衝撃波を両腕で抑える
鎧にビキビキとヒビがはいっていく
「こっちがダメってなると……こっちになるか」
少女……がいると思われる場所を見て、鎧のセンサーを起動させる
「ジャミングがなければ良いんだが……な」
反応があれば、そこに向けてハンドガンを撃つ
- 360 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/29(日) 00:21:38 ID:7gFzKdaU0
- >>357
男の表皮は硬いが、関節部には隙間がある。
腕を曲げたときに一番隙間が広がるようだ。
>>358
「こ、たえ?」
突然叫びが止み。
「分からない、分からないけど、私は、殺したくないし、殺されたくない。
もう、いやだ、もう、もうもうもうもうもう!殺すのも殺されるのも死ぬのも死なせるのも嫌なの!!!」
言葉は加速し。また錯乱するように叫ぶ。
「殺さなきゃだめなら、殺さないといけないのなら、私は、終わりたい」
そう答え、気絶する。
能力の暴走は続き、世界から情報が抜け落ちていく。
まずは、少女の体の一部が徐々に見えなくなっていく。
最終的には存在しても、自己も相手も何も見えず、聞こえず感じれない世界になるだろう。
>>359
薬液弾が着弾。
徐々に少女の姿が現れ、世界に情報がもどってくる。
「む……その銃。普通の銃ではないな」
大男が言う。
- 361 :黒い男:2010/08/29(日) 00:29:51 ID:wMyJxSMQ0
- >>360
(……見えた)
男はただじっと観察をしていた。
弱点を探していたのだ。
最終候補として挙がったのは、間接部及び頭部。
そして狙うなら的の数の多い、間接部。
(……っし、今だ!)
能力を自身へと行使。
自身の分の重力を、対象の男へ加算。
自身の動きは素早く、対象の動きは鈍くなる。
その隙を狙って、銃を構える。
「……ッ!」
銃声が、響いた。
- 362 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/29(日) 00:32:30 ID:e.bw5dlQ0
- >>360
……俺も意地悪だなぁ。
【頭をガリガリ、銃口をこすりつけて掻き】
【薬液弾が着弾したのを見守る】
カ チンッ
【撃鉄をゆっくり下げる。雷管には着火せず、それから銃弾を抜いて袖に仕舞った】
【そして、世界が戻る】
君が不幸か幸せかは知らんが、やれやれ傷はいいのかな?
いいか。いいよな。俺は手加減して撃ったし。火薬が手加減したかはしらんが。
【ため息混じりに少女から目を逸らした】
- 363 :レイガー・バゼラード/メテオフォーム:2010/08/29(日) 00:34:58 ID:Fxk0LkY.0
- >>360
「お前も食らってみるか? セカイが変わるぞ」
大男に対し、銃口を突きつける
「お前らは何が目的だ?
仲間すら犠牲にして手に入れる物になんの意味がある?」
とくにこちらからアクションを起こすでもなく、ただ質問を重ねる
- 364 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/29(日) 00:39:51 ID:7gFzKdaU0
- >>362
少女の肩の刻印は徐々にふさがっていき、只の線の用になった。
そして、穏やかな寝息を立てて居る。
薬液弾のおかげだろう。
>>363
「殺されること」
ただ一言、そう答える。
地面に転がり、頬の刻印からの血で出来た血溜まりに沈む良方を指差し。
「私たちは、あの男に喰われ無くてはならない。全ては計画のため」
そのためなら、と呟き。
「あらゆる犠牲も払う覚悟だ」
そう言うと拳を握り締めレイガーに殴りかかろうとする。
>>361
次の瞬間
ぎしっ
男の動きが鈍くなる、そして、関節部に銃弾が着弾。
「あぎっ!!ぐ、あ。ああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
表皮が砕け散りその奥から普通の皮膚が現れる。
「な、んだ。なんだこれは、力が、力が使えない」
額の刻印の出血も止まる。
「ぐ、あ。0、お前の差金かああああああああああ!!」
男は、そして気絶する。
>>all
地面を這いずり、青年が少女と男の所へ近づく。
「エイト、フォー。悪いが、死なせてやれねえ」
右頬の刻印から血が流れ、動かない体を無理やり動かし、立ち上がる。
「ありがとう」
- 365 :黒い男:2010/08/29(日) 00:44:09 ID:wMyJxSMQ0
- >>364
「……」
確かな手ごたえ。
終わりの予感。
「……」
しばらくその場を見ていたが、やがて溜め息と共に拳銃を投げ捨てる。
役目は終わった。
そう感じたのだろう。
背を向け、路地裏の闇へと消えて行った。
- 366 :レイガー・バゼラード/メテオフォーム:2010/08/29(日) 00:49:20 ID:Fxk0LkY.0
- >>364
「死ぬ事が目的、か」
倒れた男をみて呟く
「……それが、真から言える事だったら構わねえんだがな」
近寄ってくる東西南北に顔を向ける
「なあ、教えてくれ。何でこいつらはココまでしなきゃいけねえんだ?
……バカバカしいじゃねえかよ。こんな事をさせられるこいつらも、こんな事をしなきゃいけないあんたも」
鎧の下の顔は見えない
見えないが、その声は悲痛な響きに満ちていた
- 367 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/29(日) 00:52:05 ID:e.bw5dlQ0
- >>364
む? 誰だ貴様は。いつからいた?
貴様も俺目当てかい? 照れるな。
【にっこり微笑んで躰をくねらせる。キモイ】
あ、礼はいいぞ。ヒトはこういうとき、にっこり笑って謙遜するのが美しいのさ。
【やったことといえば銃弾をばら蒔いたことくらい。】
- 368 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/29(日) 00:54:20 ID:7gFzKdaU0
- >>365
消えていく男に、良方は深く頭を下げた。
>>366
男はそのつぶやきに答えない。
「ナンバーズ計画」
代わりに良方が答える。
「俺に俺以外の能力者の能力を植えつける事により、最強の能力者を作る計画だ」
感情をねじ伏せ、無感情な声を作って言う。
「殺したくなかったから、こいつら喰いたくなかったから逃げたのに、こいつらは違うことに使われてた」
言葉に感情が混じる。
「逃げた俺は……!何も出来なかったから……!せめて、研究所から、解き放てれば……!
こいつらと又、家族として、暮らせると。そう思ってた!だから、俺は、こいつらを助けたインだ!」
叫び。
自分でも何を言っているのか分からない、心からの叫びはあたりの空気を震わせた。
>>367
「……いや、俺は。こいつらを……」
しゃがみ込み、倒れる二人を見る。
「また、家族として、暮らせるのか……?」
- 369 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/08/29(日) 00:59:29 ID:e.bw5dlQ0
- >>368
……つれないな。
帰る。『お祭り騒ぎに便乗して愛を説く気分』が失せた。恋人も見つからん。
鉛の雨は俺の涙さ、クソッタレェ。
【頬に手を当ててため息をはき、その場から歩き去った】
- 370 :レイガー・バゼラード/メテオフォーム:2010/08/29(日) 01:10:03 ID:Fxk0LkY.0
- >>368
「最強……下らねえな」
一蹴
「人を犠牲にして手に入れる力なんざ録なもんが無い」
自分の鎧を眺めながらそう呟いた
「家族か。いい夢じゃねえか
応援はしてやるぜ」
鎧越しに東西南北を見ながら
「俺はもう帰る。……また、呼ぶ時があったら言ってくれ。俺の名はレイガー、
レイガー・バゼラードだ」
そう言って公園を後にする
「……あ、野栄病院ですか?
怪我人が三名ほど公園にいるんです。迎えにきてくれませんか」
……どこかの路地裏で携帯に話しかける男の姿がいたとかいないとか
- 371 :東西南北 良方/[8]/[4]【GM】:2010/08/29(日) 01:12:57 ID:7gFzKdaU0
- >>369
去るセシベルに軽く会釈をした。
>>370
「レイガー、か」
名前を反芻する。
「覚えた、ありがとう」
そう言い、例がーを見送ると、地面に崩れ落ちた。
しばらくして、良方達は病院に運び込まれたらしい。
- 372 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 20:21:40 ID:9qS3TsAM0
-
【イデアの箱庭:埠頭ステージ】
錆掛けたコンテナが辺りに転がり、造られの月が周囲を照らす。
月光に照らされているのは、そこに居る“彼女”も同じで。
「…………電脳空間、ですか」
最初は冗談か何かと思ったが“事実(マジ)”だった。
感心したように周囲を見回しながら、自らの周囲に《手》を造りだす――その数、およそ10。
「……まぁ、この辺が妥当でしょうか」
- 373 :アテナ:2010/08/31(火) 20:25:29 ID:7gFzKdaU0
- >>372
ザ、ザザザ……
人型のノイズが一瞬走り、赤毛の少女が現れる。
辺りを見回すと、苦笑する。
「丁度、あの時みたいですね」
アテナと彩子の最初の邂逅を思い出し笑う。
「では、尋常に――」
両手のグローブを打ち合わせ、甲高い音を響かせ。
「――勝負」
全身を真紅の魔力の渦が包み、次の瞬間には変身を済ませている。
その格好はニーソックス、ホットパンツ、タンクトップで全て紅が基調となっている。
一歩踏み出し、戦意を解き放つ。
埠頭の空気がぴりぴりと震えている。
- 374 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 20:30:42 ID:9qS3TsAM0
- >>373
「ええ、全くその通り」
小さく頷くと、軽く跳躍。
コンテナの上へ飛び乗って、
「……でも、勝敗までは―――どうかしらね?」
小さく、笑みを浮かべて呟いた。
10ほどあった《手》が、それぞれ手を組むように組み合わさる。
普通の拳よりも、確実に威力を増すように。
そして5組の《手》(+可哀想にも余った《手》)が、雨のように―――いや、隕石のようにアテナへと降る。
- 375 :アテナ:2010/08/31(火) 20:34:50 ID:7gFzKdaU0
- >>374
「ッ!」
降り注ぐ拳の流星群を見上げ、アテナは足元に魔力の波を作りだす。
滑る機動は拳の弾雨を避けるが一つが頬を掠め、頬に赤い線を作る。
「……ぬぅ」
体が沈み込み、魔力の波が圧縮される。
「たぁっ!」
地面を盛大に凹ませ、凄まじい速度で距離を詰めにいく。
「波動……」
右手には魔力と気の混合された波動が込められ。
「撃っ!」
相手の目の前まで飛翔すると同時、その速度で拳を相手の腹めがけて振り抜いた!
- 376 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 20:41:52 ID:9qS3TsAM0
- >>375
アテナの横を潜り抜けた《手》の隕石が、勢い余って地面に亀裂を作る。
以前は、巨大な《手》が地面にめり込んで散々な事になっていた――
――が、今回は話が別だ。
《手》の隕石はあくまで二つの《手》。
隕石を解いて生まれる《手》の機動力は、通常の《手》となんら変わらないのだ。
地面から離れた11の《手》が、驚異的な速度で彩子――未知数『X』の元へと戻り、
「―――ッ!」
緩衝材としてその役目を果たした。
『X』にもダメージは通っているようだが、以前よりは少ない。
数mほど後ろへ飛ばされた『X』は、空中に《手》を生み出してそこへ着地する。
「……相変らず、アテナちゃんは強いわね」
腹の辺りをさすりながら、『X』は言う。
- 377 :アテナ:2010/08/31(火) 20:46:22 ID:7gFzKdaU0
- >>376
「ひゃ、怖いな……」
手の隕石の威力を見て呟く。
「ダラァッ!」
拳を振り抜いたものの手に威力を殺されてしまった。
空中に居るアテナは、足元の魔力の波を爆発させて跳躍、他のコンテナの山より高いコンテナの上へ立つ。
「っふ、伊達に鍛えてませんよ」
得意げな笑みを浮かべ、腰を落とす。
「ッ――」
距離は遠い、波動弾だろうか。
両手をあわせ、その間に力を貯めている。
視認できない無色の力なのにあたりの空気が漣のように揺れ、手の周囲が蜃気楼のような状態になっていた。
為に時間がかかるのか、まだ動きはない。
- 378 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 20:51:04 ID:9qS3TsAM0
- >>377
(距離を詰めて来る様子は無い、か……それなら)
ぽぽぽぽぽぽぽんっ。
軽い音が何度か連続し、『X』の周囲に《手》が無数に現れ――球を作り上げていく。
『X』の姿が完全に隠れる直前、彼女が小さく笑ったような気がした。
『X』は《手》の殻に完全に覆われた。
どうやら何かの攻撃で先手を打つ様子は無いらしい。
//多分次から携帯移項しま('A`)
- 379 :アテナ:2010/08/31(火) 20:56:21 ID:7gFzKdaU0
- >>378
「抜ける――かな?」
手に覆われた彩子を見て呟く。
「いや、抜くっ!」
両手に圧縮された波動は辺りの空気をたわませている。
「一撃ッ!」
右手の波動弾を相手に向けて飛ばす。
その速度は凄まじく、威力も高いだろう。
そしてそれを放つと同時、コンテナをへこまして、跳躍、殻に包まれた彩子に接近する。
左手に残る波動を圧縮し、宙に浮く彩子を地面に叩きつけるかのように振り下ろす。
「二撃ッ!」
全て防御するきであろう彩子には波動弾と振り下ろしの両方が同時に襲いかかることになるだろう。
- 380 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 21:09:06 ID:sn9myzSMO
- >>379
《手》の殻に波動弾が直撃する――その直前。
殻から、何かが“落ちた”。
波動弾が殻にぶつかり、波動が《手》が辺りに飛び散らせる。
その中に、『X』の姿は、ない。
「――緊急脱出、的な」
そんな声が、アテナの下方から聞こえる。
見下ろせば、『X』が右手をアテナに向けていた。
「振りが大きい技は、やはりこういう欠点があるみたいね」
くす、と彼女が笑い、彼女の周囲に浮遊する《手》が、アテナ目掛けて飛来する。
- 381 :アテナ:2010/08/31(火) 21:13:12 ID:7gFzKdaU0
- >>380
「な……!」
下からの声に驚く。
さらに、大技を放った後の硬直状態に手が飛来する。
ドドドドドドド!
「ッ、ウグァッ!」
声を上げるアテナ。
そのまま地面に堕ちていく、が。
「狂――」
ありえない力が放出される。
「――波動ッ!」
アテナを中心として数十メートルに渡り球状の波動が放出される。
コンテナを砕きながらその波動は彩子に襲いかかっていく。
//ちょっと飯ってくるー!
- 382 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 21:25:00 ID:sn9myzSMO
- >>381
「な、ん……ッ!?」
尋常ではない物量の力に威圧され、身動きがとれない。
しかし、出来る限りの力を用いて《手》の防壁を造り上げる。
が。
《手》の防壁はまるで障子紙のように崩れ、そして掻き消された。
無論、そのダメージは『X』に通り抜けて。
「――――ぅ、ああッ!」
圧倒的な力の奔流に、彼女は為す術はない。
ぼろぼろになって横たわるが、ログアウトの予兆はない。
- 383 :アテナ:2010/08/31(火) 21:27:41 ID:7gFzKdaU0
- >>382
どさっ
地面に落ちるアテナは、全身ボロボロだった。
「ぅ……ぁ……」
きしみを上げる体を無理やり動かし、大地に立つ。
捨て身の大技、狂波動。
自らの身体にも傷を刻む技だ。
「ぁ……ッ!」
うつろな目に戦意が戻る。
しかし体は傷だらけ、特に右腕の損傷が激しい。
グローブの装甲はひび割れ、随所から血が吹き出している。
- 384 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 21:37:39 ID:sn9myzSMO
- >>383
「……まだ、立ち上がるのね」
『X』も、《手》を支えにして、ゆっくりと立ち上がる。
「あなたは、その体が傷付いてしまったら闘えない。
だけどね――」
ぽん。
気の抜けるような音がして、《手》が五つ生まれる。
「――私は、そうじゃない。
強いて言うのなら、それだけが私の取り柄、なのよ」
彼女は力なく告げる。
五つの拳がアテナへ向かい、飛ぶ。
その速度は、依然として変わらない。
- 385 :アテナ:2010/08/31(火) 21:42:21 ID:7gFzKdaU0
- >>384
どぐしゃぁっ!
「ガァッ!」
アテナはふらつく体で拳を防ぐが、顔面に一発もらい地面を転がる。
(あ……マズイなぁ……。アレじゃなきゃ回避まずかったのは確かだけど……)
「本気、出さないと……負けます、ね……!」
とぎれとぎれな声はしかし力強い。
「……術紋……、魔力炉と……接続……!」
倒れたまま術式を創り上げる。
以前の戦闘の際に発せられた力が感ぜられ、地面にうつ伏せで転がるアテナの背に刻まれた刺青が発光し始める。
その形は翼。
「接続……成功……、システム発動……」
発光が強くなると同時、頭が痛くなるほどの甲高い音が大音量で発せられる。
だが、まだ動きは見えない。
しかし、凄まじい力がアテナの全身をかけめぐっている。
- 386 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 21:50:54 ID:sn9myzSMO
- >>385
「あれは―――っ、うぅ……!」
思わず耳を塞ぎこんでその場に屈み込む。
(何かが、起こる前に。止めないと)
彼女は意識を集中させ、一つの巨大な《手》を作り出す。
防壁も、俊敏さも考えない。ただ、破壊に意識を集中させた。
巨大な拳が、無慈悲にも――――振り下ろされる。
- 387 :アテナ:2010/08/31(火) 21:54:36 ID:7gFzKdaU0
- >>386
「――、行きます」
そうつぶやくと同時、両手のグローブが音声を発する。
【system-start】
魔力が爆発的に増大する。
【mode-change】
内部で、金属音が響く。
【Mode――Παλλ?διο!】
聞きなれない言語が響く。
ギリシャ語だ。
意味はパラディオン――神像。
全身を真紅と黄金の渦が包み、そこに現れたのは――。
――白銀に輝く戦女神だった。
「波動双掌!」
振り下ろされる拳に両掌を合わせた双掌での波動撃を放つ。
巨大な拳に対するため、全力で圧縮した波動を解き放つ。
アテナの満身創痍の体での無理矢理のパラディオンモード、動ける時間はそう長くないだろう。
- 388 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 22:02:36 ID:sn9myzSMO
- >>387
――巨大な《手》が、消滅する。
「……は」
そんな状況で、彼女は笑みを浮かべた。
まだ《手》は作れる筈だ。しかし、彼女は笑って戦女神-アテナ-を見つめる。
(私は、弱いですね)
そう考えて―――彼女は何もしない。
その笑みは、諦めか、感嘆か、それとも――
- 389 :アテナ:2010/08/31(火) 22:06:30 ID:7gFzKdaU0
- >>388
「っ――ぅぁあっ!」
全身を駆け巡る力が満身創痍のアテナの体に激痛を与える。
無理矢理に全身を強化し、彩子に向かって駆けるアテナ。
最後の一撃になる、そう理解したアテナは彩子に向かって笑みを見せ。
「いきます……」
体を沈み込ませ。
「波動――」
地面を蹴り加速。
「――発勁ッッッッッ!」
ズシン、と地面に震えを起こし、放つ正拳。
発勁の原理で波動を相手の体内に打ち込む技だった。
- 390 :彩子/未知数『X』 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/31(火) 22:14:39 ID:sn9myzSMO
- >>389
「……ふ、」
彼女は小さく息を漏らす。
そして、戦女神の拳が、
ず どぉ ん
『X』へと波動を伝えた。
【X-15:死亡】
【ログアウトします――】
//どうもでしたー
//亀レスごめんなせェ……
- 391 :アテナ:2010/08/31(火) 22:16:19 ID:7gFzKdaU0
- >>390
手応えが拳に伝わると同時、アテナが体に纏う装甲が砕け散る。
「ガァッ!!」
そのままアテナは激痛と共に地面に倒れこみ、意識を手放した。
【萌葱アテナ:戦闘続行不可能、ログアウトします】
- 392 :朝宮暁:2010/09/01(水) 21:44:56 ID:/k2gysHgO
- イデアの箱庭、秋の森林エリア。
「あー……」
9月に入っても暑気は失せない。暑いのは平気な性質だが少々飽きた。しぶとくコンクリートを照らす太陽から逃れ、暁は投影世界の森林に来ていた。
紅葉と涼やかな空気に癒されながら、暁は楓に寄り掛かって溜め息をつく。
「……癒される。森林っていいよなマジで」
- 393 :河平:2010/09/01(水) 21:54:38 ID:hGStfPTM0
- >>392
「おや」
何時もと同様に端末にログインした筈だが今日は景色が違う。
両足を付けると地面に積もる程の葉が音を立てる。
「既にだれかが居る場所に入り込んでしまったようですね」
直ぐにこの場を離れようとかも思ったが、
この景色が良いもので、歩き進み景色に目を向ける。
- 394 :朝宮暁:2010/09/01(水) 22:01:32 ID:/k2gysHgO
- >>393
さくさくと落ち葉を踏み締める足音に、暁は煙草に火を点けようとする動作を止めた。
――同エリアへのログイン。
「……喧嘩売りに来たんかね?」
河平の心中など知らず暁は呟いた。
力を振るいたい者の利用が多いイデアの箱庭。同エリアへのログインとなれば戦わないかと誘われるものだと暁は考えていた。
「まあ、構わねえか」
河平の進む先で暁は煙草に火を点ける。戦わないかと誘われたのなら受けるのも悪くない。――そう考えて。
- 395 :河平:2010/09/01(水) 22:07:53 ID:hGStfPTM0
- >>394
「喧嘩を売りに来た訳ではありません」
地面の葉と真紅の木を通り、暁に視線が向く。
「確かに私は鍛練の目的でこれを使用するつもりでしたが、手違いを起こしてしまったようです」
そして暁からまた目をはずし木々へと移る。
感嘆の様な溜め息を漏らしつつ、辺りを暫く眺め。
「美しい物ですね。紅葉と呼ばれる物でしょうか」
- 396 :朝宮暁:2010/09/01(水) 22:15:28 ID:/k2gysHgO
- >>395
「お、そうかい。タッチの差かね? あんたがログインする一瞬前に俺がエリア指定でログインしたとか。珍しい事も有るもんだ」
赤毛混じりの黒髪の青年は、現れた河平の言葉に気を抜いて紫煙を吐いた。
「そだな、紅葉。……見るの初めてか?
となると外国――……っていうか、日本以外からここに来たんか」
- 397 :河平:2010/09/01(水) 22:23:52 ID:hGStfPTM0
- >>396
「そうなのでしょうか。珍しい事もあるものですね」
クス。と笑う。
「私達の住む場所がどの国の管轄下なのかは良く解りませんね、
ただ、日本よりは遠い場所ですよ」
女の外見は二十歳を少し過ぎた辺りに見える。
腰上ぐらいまでの長い黒髪。
纏う大人しげな雰囲気の割には来ている服は派手で、水色と黒の二色のみが使用されたドレスである。
- 398 :朝宮暁:2010/09/01(水) 22:35:26 ID:/k2gysHgO
- >>397
「まーアレだな。内線の電話受けようとして受話器を取って内線ボタン押そうとした瞬間に外から電話が掛かって来るみたいな。
……この間は焦ったぜ」
実体験を元に妙な例えを口にして、暁は紫煙を吐く。天を仰げば赤や黄色に染まった光が降りてくる。
風流風流、なんて呟いて。
「はーん、まあ、ここの外がどうなってるかなんて誰にも答えらんねえか。
歪みのせいで日本に出ることも有れば漫画みてえなファンタジーの世界に出ることも有るらしいしな」
河平の服装を見てふむと首を傾げながら言葉を紡ぐ。
ドレスで鍛練――となると、激しく動いたりはしない魔術師か? などと考えたが、思考を止める。戦わないならどうでも良い事だ。
……少々、興味は有るが。
「……ま、箱庭の外でも暫くしたら見られるようになるんじゃねえの、紅葉。
中央公園の紅葉はここほどじゃないがちょっとしたもんだぜ」
- 399 :河平:2010/09/01(水) 22:43:11 ID:hGStfPTM0
- >>398
「確かにそれは大変です」
相変わらず柔かな笑みを携え、女は頷く。
「森での生活に比べれば、随分と先進的ですしね」
このシステムも。と続けた。
「ここの紅葉も素晴らしいですが、体感的にではなく本当の紅葉を見てみたいですね」
そういうと、落ち葉を一つ拾い上げた。
- 400 :朝宮暁:2010/09/01(水) 22:48:08 ID:/k2gysHgO
- >>399
「本当大変だぜ。お客さん待たせちまって怒られるとこだった」
へ、と苦笑して煙草の吸殻を拳で握る。次の瞬間、紅蓮の焔が拳を包み、握った手を開くと灰になった吸殻が風に舞う。
「一ヶ月は先だな。……ああ、ここの外でも歪みの強いとこなら、運次第だが何時でも見られんぞ。
変なとこに迷い込んだら悲惨だがな」
- 401 :河平:2010/09/01(水) 22:59:33 ID:hGStfPTM0
- >>400
「困った偶然ですね」
その風に合わせ、女の髪も揺れる。
風邪で乱れた髪を黒いグローブをつけた腕で書き上げる。その時、女の頸筋に薄緑色の何かがあるのが一瞬見えた。
「私は歪みに対抗する手段を持っていないため極力近づかない様にしています。一度入ってしまったら一生その場で暮らすしかない、と言う事もあり得ますからね」
- 402 :朝宮暁:2010/09/01(水) 23:08:59 ID:/k2gysHgO
- >>401
首筋に見えた何かに暁は不思議そうな表情を見せた。
「ん、……ピアスか?」
髪を掻き上げた時に見えたそれにふと呟きを漏らし、尋ねる。
「――ああ、歪みに飲まれたらまた歪みに飲まれるくらいしか脱出方法ねえもんな。
中にはダンジョンなんて例外も有るらしいが、どうなんだか」
- 403 :河平:2010/09/01(水) 23:15:01 ID:hGStfPTM0
- >>402
「え、まあ」
呟きの内容に頷き、耳を見せる様にもう一度髪を掻き上げる。
確かにピアスはある。耳に付けられた銀の小さなピアスと恐らく魔力かなにかでそれに付属した槍の形をしたピアスである。
髪を掻き上げた事で薄緑色のそれは物体では無く、首筋から背中まで伸びる刺青の様な物であることが解る。
「完全に対策が無い訳ではないですが、近寄らないにこした事はないですね」
- 404 :朝宮暁:2010/09/01(水) 23:22:28 ID:/k2gysHgO
- >>403
「と、さっき見えたのはその刺青だったわ。……槍の形したピアスか」
言いながら暁はごそごそと胸元をまさぐり、ネックレスのトップ部を露出させる。
「奇遇だな、俺のは剣。……因みに刺青も背中に有ったりしてなー?」
ネックレスのトップは古代の青銅剣をモチーフにしたと思われる物。手に持ってそれを見せる暁の顔には河平に対する親近感が看て取れた。
「因みに、あんたのも来歴やら効果みたいなもんがあったり?」
- 405 :河平:2010/09/01(水) 23:31:16 ID:hGStfPTM0
- >>404
「ピアスに留まらず。これは私の武器です」
そういうと左耳のピアスを取り、手の平に乗せて見せる。
ただ見れば「小さな槍」だけで終わるだけだろうが注視すれば細部が光っていたりしている事が解る。
槍を見せながらも、河平の視線は胸元の剣へと。
「刺青……これ、ですか」
自身の首元に手を当てる。
「ええ、確かに、背中全てにわたって書かれています。それから……ここくらいまで」
と、臍の横辺りを指差す。
「効果、と言いますか……封印ですかね」
- 406 :朝宮暁:2010/09/01(水) 23:38:24 ID:/k2gysHgO
- >>405
「へー……なんだ、デカくなったりすんのか?」
槍形のピアスを見ながら、暁はネックレストップを仕舞い込む。
興味深げな視線はピアスの表面を撫で、ついで河平の顔に視線を戻した。
(……あんまりあれこれ聞くのも不躾かね)
河平の言動からそんな事を考え、気を取り直す。
「封印か。……当たり前だが、人にも色々有るもんだな」
- 407 :河平:2010/09/01(水) 23:43:37 ID:hGStfPTM0
- >>406
「ええ、大きくなります。
私の尤も信頼のおける大切なものです」
そういうと槍型のそれを握りしめ、耳元に持っていくと付けた。
「ええ、と。私の場合そんな深刻な話ではありませんよ。ただ日常生活で邪魔なだけなんです」
暁に背を向けると背中に手を向ける。
- 408 :朝宮暁:2010/09/01(水) 23:49:59 ID:/k2gysHgO
- >>407
「へえ、面白いな。如意棒みてえだ」
耳に付けられたそれを見て染々と率直な感想を言う。
感心の表情を浮かべた顔は、いつの間にかふむふむと頷いていた。
「邪魔っつーと?」
- 409 :河平:2010/09/01(水) 23:53:31 ID:hGStfPTM0
- >>408
「確か、お話に存在する棒状の武器、でしたっけ」
どこか俗世になじめない様な。
解りやすく言えばうぃきぺでぃあさんのような言い方。
「羽、です。これがあると服が着れないんですよね……」
苦笑しつつ。
- 410 :朝宮暁:2010/09/02(木) 00:00:31 ID:/k2gysHgO
- >>409
「そうそう。猿が振り回すヤツな。耳の穴に仕舞える小ささから万丈まで伸ばせるってヤツ」
うむ、と頷いて答え、続く河平の言葉に眼を見開く。
「マジか……ますます奇遇だな」
へへ、と小さく暁が笑ったと同時、その背から焔造りの紅蓮の翼が展開される。
「俺も翼持ち」
- 411 :河平:2010/09/02(木) 00:05:50 ID:hGStfPTM0
- >>410
「まあ、私のそれも大方似たようなものでしょう」
髪をもう一度掻き分け、ピアスに親指で軽く触れる。
「本当、奇遇ですね」
それには彼女も驚いたようで、その様子を表に出す。
「私の羽は種族的なものなんですよ。つまり、仕舞えないんです」
- 412 :朝宮暁:2010/09/02(木) 00:14:05 ID:/k2gysHgO
- >>411
「あー、そりゃ不便だなあ……俺のはホラ」
ぐるりと手を回した背中を河平に見せる。指先は焔造りの翼の付け根辺りを指差した。
「異能の翼だから、霊体化と物体化を使い分けれる。元々は魔力みたいなエネルギーの霊質なんだが、それを圧縮して物体化してんだ。
……だから、ほれ」
紅蓮に燃える翼は翼の半ば辺りから付け根に向かって徐々に半透明になっていっている。付け根辺りは完全に透明だ。
「付け根を霊体にしてるから、服を破るなんて事もない。……それに比べると、実体の翼ってのは難儀なもんだな」
- 413 :河平:2010/09/02(木) 00:21:14 ID:hGStfPTM0
- >>412
「魔力の翼。ですか、恰好よくていいですね」
示された部分をじっくりと見ている。
紅葉の時と同じく息を漏らしながら。
「自由に飛びまわれるのは便利なんですが、どうも肌寒いんです。
それに、蟲人族って割と珍しい方ですからあまり人に知られたくなくて……」
- 414 :朝宮暁:2010/09/02(木) 00:27:19 ID:/k2gysHgO
- >>413
「厳密にはちょいと違うが……まあ、魔力みたいなもんか」
そう言うと河平に振り返り、紅蓮の翼を消す。拠り所を失った焔は火の粉となって空を舞い、やがて消えた。
「肌寒いか。俺のとは逆だな。冬場には暖も取れるし。……蟲人間?」
- 415 :河平:2010/09/02(木) 00:35:19 ID:hGStfPTM0
- >>414
「こう、直接生えている物ですから着衣の邪魔になるんですよ」
「はい、蟲人族の蝶族です」
チュウジンゾクのチョウゾク。
- 416 :朝宮暁:2010/09/02(木) 00:41:16 ID:/k2gysHgO
- >>415
「チュウジンゾクのチョウゾク」
ふむ、と暁は頷く。
「……確かに聞き慣れねえ言葉だな。うん」
- 417 :河平:2010/09/02(木) 00:50:53 ID:hGStfPTM0
- >>416
「外見は私の様にほぼ人間に近いものから逆にほぼ虫それと変わらない人も居ますよ」
ふむ、と腰に付けられた端末で時計を確認し、
「そろそろ帰らなければ……アミルとビィが心配してしまいますね」
そう呟くと顔を上げ、暁へ笑顔を向ける。
「今日はとても楽しいお時間でした。
初対面だと言うのに様々あ事をお話してしまい……あ、最後にお名前をお聞きして置きたいのですが」
- 418 :朝宮暁:2010/09/02(木) 00:57:40 ID:/k2gysHgO
- >>417
「はあ……なんかすげえな、そりゃ」
異能都市に住んで長い。大抵の事は知っているつもりだったが、しかしチュウジンゾクの事は全くもって知らなかった。
「ん――ああ、朝宮だ。朝宮暁」
- 419 :河平:2010/09/02(木) 01:00:38 ID:hGStfPTM0
- >>418
「では、暁様。今日は本当に楽しかったです。それでは」
女は綺麗に頭を下げると顔を上げ、笑顔を見せると同時に消えていった。
- 420 :朝宮暁:2010/09/02(木) 01:12:14 ID:/k2gysHgO
- >>419
「……暁様」
様付けで呼ばれた事に何だか聞き慣れないものを感じ、暁は首を傾げた。
「……俺はもうちっと、」
軈て暁は木の幹に背を預け、
「ゆっくりしてくかね」
眼を閉じた。
- 421 :セシベル・S・コープス:2010/09/04(土) 00:19:29 ID:8mu4QpyI0
- 【寂れた工業地帯】
【今や前時代的となり使われない工場・施設。広がる風化した空気を】
ウウウウウうおおおおおおぉおぉぉおぉぉっぉぉおっぉおぉぉぉぉぉおぉぉああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアああああ!!!!!!
あ゛っ、あ゛、ぁああああああああああああああああああがぁああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアッガっっっっっっっっっっっっっっgggぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
【一撃でつんざく大絶叫】
【工場地帯の中央、枯れた噴水のある公園で吠える目立つ格好の男が居た】
【真夜中の中空に向かって声を枯らし、息を吸ってまた叫ぶ】
ぐっ……う、ぐっ……
【やがて喉を詰まらせると、俯いて静かに泣き出した】
【涙は地面に染み込むより早く、落ちる途中で緑色の宝石に変わり地面を打つ】
- 422 :ロザリア・ロートシルト:2010/09/04(土) 00:41:22 ID:SSMHlh/20
- >>421
「無粋、ねぇ。」
びゅう、と黒い風が吹く。
「夜というのは、もう少し静かで、
孤独で高貴なものでなくてはならないわ。」
ざあざあと、音を立てて『黒い風』が一箇所に集まる。
「『貴方』に言ったところで無駄でしょうけれど。
こんな所を、こんな時間帯にうろつく人種にはね。」
そこに現れたのは黒と赤のゴシックドレスに身を包んだ少女であった。
- 423 :セシベル・S・コープス:2010/09/04(土) 00:48:39 ID:8mu4QpyI0
- >>422
お前は誰だ……?
いいや、いいさいいさ。俺の目の前に立って、言葉を喋れるなら。
【溢れる涙を袖で拭う。袖が薄氷のようなエメラルドに覆われ、それを嫌そうに手で叩き割って払う】
【男は奇妙な格好をしていた。腹も背も覆わない、袖だけ長いコートに腰履きジーンズ】
【普段なら即座に銃を袖から取り出し撃ち出すハッピートリガーなのだが……静かに俯いている】
夜が、夜が静かすぎて、孤独すぎて、高貴であるがゆえに、悲しいことはないか。
【鼻を勢い良くすすって、消え入りそうな声で不思議な事を呟いた】
- 424 :ロザリア・ロートシルト:2010/09/04(土) 01:01:37 ID:SSMHlh/20
- >>423
「昼の日差しが暖かく子供たちを抱擁する一方、
情け容赦無い熱線で砂漠を行く旅人を焼き殺すように、
夜も二面性を持つは当然の道理ですわ。」
少女はいつの間にか、セシベルと背中合わせになるように立っていて。
「夜闇は人々の心に音も無く入り込み、
その恐怖、悲しみ、狂気を掻き立てることもあれば
帳のようにやさしく私たちを包むこともある。」
再び、少女の姿が消え今度は少し上から声がする。
いつのまにか、公園の隅に打ち捨てられた錆びたスクールバスの上に
腰をかけていた。
「どうやら今日の貴方は『夜』に嫌われて冷たくされているらしい。」
- 425 :セシベル・S・コープス:2010/09/04(土) 01:11:43 ID:8mu4QpyI0
- >>424
【目を剥き、ロザリアを睨め上げた】
そんなこと言ったら水掛け論じゃないか!!!
それでも俺は確かに涙を流した! 俺の心は苦しいんだ!
……例え裏側がどうであろうと、今の俺は悲しい。
【胸部を覆う僅かな布をぐしゃりと握り締め、寂しそうに目を逸らす】
どうにもならんか。全てに裏があって、全てに負の面があって、それを知った俺に全ては涙を流させるか。
この世に俺は、ならばこの世に俺は生きていけないじゃないか。
【下唇を噛み】
- 426 :ロザリア・ロートシルト:2010/09/04(土) 01:22:08 ID:SSMHlh/20
- >>425
「己をこの世の構造に耐えられないほど、
矮小な、泡沫の存在だと思うのならいっそ、命を絶ってしまいなさいな。」
まるでセシベルを蔑むように、くすくすと笑って。
「『混ざりもの』に精神性を期待するのも無理な話か。
立ち向かうこともせず、足を止め悲嘆にくれるのならそれもまぁいいでしょうよ。
それでも世界は回る、歯車はこの世の生命全てを必要としていない。」
- 427 :セシベル・S・コープス:2010/09/04(土) 01:25:15 ID:8mu4QpyI0
- >>426
『混ざり物』?
お前、この俺の何を知ってる?
【険しい顔で拳を握り、ロザリアに吠える】
- 428 :ロザリア・ロートシルト:2010/09/04(土) 01:31:39 ID:SSMHlh/20
- >>427
「魔術師なら、ある程度貴方の違いに気づくのではなくて?
貴方、純粋なヒトではないでしょう……純粋な生物とも少し違う……?」
今度は、ちょうどセシベルの正面に現れたロザリア。
「ふふふふ、面白いわね貴方。
どうなっているのか見当もつかないけれど、
まるで全身が魔力で構成されているよう。」
その視線は、セシベルの体を値踏みするように
ゆっくりと上下して。
混 ざ り 物
「最初は『ホムンクルス』か『キメラ』だと思ったのだけれど。」
- 429 :セシベル・S・コープス:2010/09/04(土) 01:38:52 ID:8mu4QpyI0
- >>428
貴様は魔術師か……?
、っと。
【語りかけるロザリアに向かって行こうとして、目の前に現れた姿に慌てて歩を止める】
……そうだ。俺はセシベル・S・コープス。
動物でもなく植物でもない。肉体の代わりを魔力で、生命の代わりを魔法で作られた者だ。
【口を真一文字に結んで視線に応える】
貴様は…何者だ?
- 430 :ロザリア・ロートシルト:2010/09/04(土) 01:47:48 ID:SSMHlh/20
- >>429
「『魔術師』というよりは『魔術の嗜み』がある者
といったほうが正しいかしらね。ま、両者の違いなど些細のものですけれど。」
先ほどからロザリアは、事あるごとにくすくすと笑う。
まるでセシベルの神経を逆撫でして怒らせようとしているようだ。
「私は、『トランシルバニアの赤い盾』、ロザリア・ロートシルト……。
誉れ高き夜の支配者、ロードヴァンパイアの末席に名を連ねるもの。」
- 431 :セシベル・S・コープス:2010/09/04(土) 01:52:34 ID:8mu4QpyI0
- >>430
……
【ぽかんと口を開けてから、口をばくんと閉じ】
……
【下顎を押さえて口をへの字に曲げ、眉間に皺を寄せて考え込み】
あーーーーー……どれが名前? とらんしるばに…?
【指先を空中に踊らせながら首を傾げる】
- 432 :ロザリア・ロートシルト:2010/09/04(土) 01:57:24 ID:SSMHlh/20
- >>431
「ロザリア・ロートシルト。」
セシベルと顔をつき合わすようにして
微笑みながらゆっくりと。
「ロザリア、と呼んでいただいて結構ですわ。」
- 433 :セシベル・S・コープス:2010/09/04(土) 02:07:15 ID:8mu4QpyI0
- >>432
そうか。分かった。
【同じく顔を突き合わせて僅かに白い歯を零す】
では俺は帰る。気分が俺を呼んでいる。そこの涙はくれてやろう。
【体を無理やり捻って背を向け、夜の寒さを逃れるような猫背で歩き始める】
【男が涙を流した地面には数個のエメラルドが散らばっている】
最後に一つ。確かに俺は人間ではないが、それでも『ニンゲン』だ。
少なくとも『ニンゲン』たるものが何たるかも考えたことのない人間よりは。
さらば!
【背を向けたまま後ろに手の甲を向けて小さく振り、去っていった】
- 434 :ロザリア・ロートシルト:2010/09/04(土) 02:14:16 ID:SSMHlh/20
- >>433
「ふん、『混ざりもの』の人間ごっこか。
それでも、彼の言うとおり『ニンゲン』より『人間』らしいところが、
物の哀れをさそうわねぇ……。」
ロザリアは、小さくなっていくセシベルの姿が
見えなくなるまでその場で見送って。
「……エメラルド!エメラルドよぉ!
これでしばらく金欠生活から脱出できるわぁ!
うひひひひ久しぶりに輸血パックが買えるぐひひひ。」
周囲に誰もいないのを確認したロザリアは
がさごそとエメラルドを拾い集めてほくほく顔で去っていったそうな。
- 435 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 20:38:05 ID:XGVBIZa20
-
燦燦と星空が降り注ぐ夜空。
仮想の世界【箱舟】の中は緻密に作り上げられ、現実世界と同様の美しさを誇る。
しかし、仮想ゆえに、現実的にはありえない美しさを映し出すことも。
「今宵は外は雨でしたが……まぁいいでしょう」
あやめは腰に佩いている刀の柄を軽く握る。
「ふッ!」
一息三閃。風を断ち切るような速度で放たれた剣戟が、周りに広がる草木をなぎ払う。
舞い散る木の葉の中を、長い黒髪の少女――首狩あやめが唇を閉ざし、双眸に真摯の光を宿す。
「今回は絶対に勝ちます」
- 436 :武藏 新:2010/09/05(日) 20:41:34 ID:7gFzKdaU0
- >>435
方舟の中にログインする男が一人。
「たまには自分を鍛えるのも悪かねえな」
その姿はツナギにブレザーという少々センスを疑うようなもの。
そして、目を惹くのはその体格だ。
2メートル超のその体は、そこに有るだけで威圧感を振りまくようで、
さらに、腰に挿した一振りの野太刀が、青年が一般人ではない事を感じさせる。
そして、のんびりと歩いていると、黒髪の少女が眼に入る。
(同じフィールド選んだのか……)
「よう、そこの。いい筋してんな」
近づきながら話しかける。
- 437 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 20:46:23 ID:XGVBIZa20
-
「貴方が今宵の私の敵……でよろしいのですか?」
あやめは双眸を細め、相手の肢体――特に獲物の野太刀と四肢の長さを目測で計算する。
自分の獲物と刀を用いても、間合いでは差があるだろう。
さらに相手は巨躯。筋力もありそうだ。しかも、重鈍そうには見えない。
簡単な敵じゃない。だからこそ、胸が少し高鳴り、背筋に武者震いが走る。
「もし、そうなら、今宵の私は激しいですよ」
- 438 :武藏 新:2010/09/05(日) 20:48:21 ID:7gFzKdaU0
- >>437
「敵、ねえ。修行するつもりだったしな、お前が構わないなら敵になる」
ニヤリと笑い。
「ほう、激しいのか。むしろ期待しちまうぜ」
戦意が膨れ上がり、青年の体が膨れ上がるような錯覚を感じさせる。
- 439 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 20:54:20 ID:XGVBIZa20
-
一気に相手の体が膨れ上がったかのような威圧感に、あやめは俯く。
恐怖ではなく、歓喜によって全身の体が震えていた。
「そうですか。よかった……」
あやめは唇に微笑を浮かべる。
天女のような、般若のような、優しげな戦に酔いしれる鬼の笑みを。
「久しぶり、私たちの全力全壊全戦術を持ってお相手します。
ここは幻想の世界ゆえ、殺して潰して駆逐して、消して滅ぼし塵散しても後悔しないでください。
それでは………征きます!」
あやめは一匹の獣、一発の弾丸のように全脚力を持って敵へと飛び掛る。
鞘より引き抜かれた刃は、星空の下、弧月を描く。
- 440 :武藏 新:2010/09/05(日) 20:57:18 ID:7gFzKdaU0
- >>439
とびかかるあやめに慌てる。
「っ、まだ名乗りも上げてねえのによ……」
家が旧家ゆえ、昔気質なのだ。
「行くぜ……!」
腰の野太刀を抜き放つ。
その波紋は美しく、心を飲み込むかのような美しさを孕む。
「ラァッ!」
両手で刀を握りつぶすほど強く握り、全力でなぎ払う。
速度、威力共に高い、恵まれた体格と鍛錬がもたらす技だ。
- 441 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 21:07:56 ID:XGVBIZa20
- 振り下ろす剣戟。それに相反する相手の斬撃。
二つの斬撃は、互いの威力が最大現の所いで激突し、そして、あやめの体が宙を舞う。
元々二人の対格差は圧倒的な差があり、そして、それは膂力、脚力、筋力も含める。
空中で吹き飛ばされたあやめは空中で体勢を整え、猫のように着地。
刀を刺突のように切っ先を敵に向けるように構える。
その双眸の片方――右目が赤黒く濁り、青白い複雑な文様が浮かび上がる。
否! 文様と思えたのは数式。複雑な数式が赤い瞳の中で幾つも浮かび、何十回、何百回もの計算式を練り上げる。
「負けた。負けた負けた……ああ、素晴らしい。倒したい、斃したい、殺したい、壊したい」
あやめは地面を駆ける。地を走る狩猟動物のように、あるいは夜の中を駆け巡る死神のように。
その速度は桁外れに早く、そしてまるで滑るように左右前後自在に動く。
歩法。あるいは縮地。古代より伝わる歩法の秘術。
「名乗ってもいいですよ。多分、貴方の剣術は覚えても名前は覚えませんけど……」
あやめは男の背後に回り込んで、幽霊のように囁いた。
- 442 :武藏 新:2010/09/05(日) 21:13:49 ID:7gFzKdaU0
- ガキィィィィイン!
金属を打ち合わせる音が響く。
「ッ!やるなオイ」
構えを撮り直す。
相手の動きを目で追うがあまりにも速い。
「……!?」
次の瞬間、背後に回られる。
背筋を走る悪寒、本能的な恐怖、絶命の予感。
だが、それらを強固な精神力でねじ伏せ、口を開く。
「だったら、名乗らせてもらう」
地面を蹴り、距離をとりながら。
「俺は武藏新(タケクラアラタ)、千夜学園一年、そして――刀匠だ」
誇りを以て自らの名を名乗る。
そして、刀を構え。
「そして、コイツの銘は真信心武藏(シンシンジンタケクラ)、いつか最強の刀となるものだ」
そして、小さく呟いた。
「コイツは、全てを切り裂くぞ……」
地面を凹ませ、駆ける、駆ける、駆ける。
巨体は弾丸の様に相手に近づき、野太刀を正眼の構えで振り下ろした。
- 443 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 21:21:57 ID:XGVBIZa20
- 上段から振り下ろされる刀。
その斬撃は威力こそあれ、斬撃の速度、角度は甘い。
右目から《人造戦術辞書人格・阿修羅》が演算。斬撃の角度、速度、威力を計算。
刀を持って相手の攻撃を逸らす!と阿修羅の計算が答えを出した瞬間、あやめの
生存本能とも言えるものが、危機感を訴えた。
「っ!」
刀を持って逸らすでも受け止めるでもなく、あやめは全力で後ろを飛んだ。
身体能力強化の異能などない。
あるいのは技術と技能の辞書だけ。肉体は後ろに飛ぶという行為を最適化させる。
他者からは無拍子(ノーモーション)で後ろに飛んだように見えるだろう。
- 444 :武藏 新:2010/09/05(日) 21:28:34 ID:7gFzKdaU0
- >>443
斬撃は避けられ、下の地面をその風圧で巻き上げる。
「やっぱり速いな……」
相手に力では勝るものの恐らく技術、速度では負けている。
純粋な剣術勝負であれば不利だろう。
ならば。
自分の持ち味を活かせばいい。
「……」
ベルトポーチに手を突っ込み、鉱石を一つ取り出す。
そしておもむろに鉱石を刀身に叩きつける。
「一気に行くぜ……妖刀-真信心武藏-!」
刀身に薄闇がまとわりつき、徐々に伸びていく。
武藏の魔術、金属加工の応用による能力付加だ。
「……よっ……と!」
相手の方へ刀を振るうと、薄闇が圧縮され、真黒な斬撃が飛んでいく。
- 445 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 21:37:51 ID:XGVBIZa20
-
真黒な斬撃が飛んでくる。
異能。
本来の斬り合いにはありえない異因子。
しかし、それに文句を言う筋合いはない。
ここは異能都市。異能の、人外の、集合体。
異能を持っているがゆえに、相手の異能を受け入れるのが当たり前だ。
だからと言って、まともに受け止めるという行動を起こすつもりはない。
真黒の斬撃の範囲、威力、速度を右目の阿修羅で演算。
その範囲ギリギリの所を抜け、そしてまず、足を狙う。
まず相手の動きを制限する。
- 446 :武藏 新:2010/09/05(日) 21:42:33 ID:7gFzKdaU0
- >>445
「速い、な、速過ぎる」
相手の動きを見て呟く。
相手が近づくのを確認、片手を刀から離し、ベルトポーチに突っ込む。
引きぬく手には大量の鉱石。
「舐めてんじゃ、ねぇぞおぉおぉぉぉぉぉぉ!」
鉱石が光を放ち、相手に向かって金属の棒となり、地面に突き刺さる。
自分と相手の間を分断するつもりだ。
- 447 :武藏 新:2010/09/05(日) 21:52:22 ID:7gFzKdaU0
- //相手に向かっての部分は見なかったことにしてください
文おかしかった……
- 448 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 21:53:49 ID:XGVBIZa20
- 突然、そそり立つ金属の棒に、あやめの斬撃が弾かれる。
飛び散る火花。
弾かれた衝撃から、阿修羅が逆算。
金属の棒の強度、あやめの攻撃では、容易に砕けないことを確認し、
あやめは、金属の棒を迂回する。
迂回として、森の木々をなぎ倒しながら、武蔵へと迫る。
「《鬼殺し》 鬼さえ瞬殺する圧力を耐え切れるか!」
- 449 :武藏 新:2010/09/05(日) 21:58:00 ID:7gFzKdaU0
- 「ッ、強いな、全く。嫌になる」
ため息をこぼし、相手の動きを追う。
刀を鞘に収める。
「……喧嘩は本職じゃねーんだけどなァッ!」
総叫び、迫るあやめをにらみ付ける。
「……来い、『天下五剣』!!」
右手に美しい拵えの刀が現れる。
その刀身は魔を払う独特の気をまとっている。
「……来い、『紳代三剣』!!」
左手に、刀ではなく、両刃の長剣が現れる。
その刀身は光を放つ。
「来な、俺の本気で迎え撃ってやらああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
天下五剣を振り上げ、相手に合わせるように突き出す。
紳代三剣は防御の為に残しておく。
- 450 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 22:07:46 ID:XGVBIZa20
- 「甘いっ!」
突き出される絶対無比――豪華絢爛――壮絶苛烈な剣の刺突を前に、
あやめは急停止。そして、後ろに飛ぶ。
距離をあけた所で、あやめは双眸を真っ赤に染める。
《阿修羅、全力起動》
思考の全てを戦略へと変化。
「鬼殺しは、鬼を殺すという意味がある。しかし、それは単体の技じゃない」
ミシリッと音を立てて、周りの木々が悲鳴のような音をたてる。
それは一発の大木が砲弾のような速度で、武蔵へと放たれる。
「別名、可章馬戦法。相手に何をすることも許さず相手を封殺する戦術だ」
大木の砲弾が、数百発の砲撃となって、武蔵に襲いかかる。
- 451 :武藏 新:2010/09/05(日) 22:12:27 ID:7gFzKdaU0
- 突きは空振り、そして相手の猛攻が始まる。
「おいおい、本気なんだが、なぁ」
苦笑し、大木を見る。
「避けられねえなら、切り裂くのみだ」
天下五剣が光を放つ。
「切り裂くのに必要ないものを全て削げ……!!」
動きが加速。
自分に向かう大木を何の抵抗も無く切り裂く。
禊、身を削ぐに通じるそれは、切り裂くという一つの行為に不必要な物を削ぎ、削る。
すなわち疲労と空気抵抗の無視。
「あああああああああああああ!!」
すさまじい勢いで、大木を切り裂き続けるが、百を超えた辺りで、捌く限界に達した。
鈍い音を立て、吹き飛び、そこに大木が追撃するように襲いかかった。
大木に埋もれ、動きは見えない。
- 452 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 22:28:03 ID:XGVBIZa20
- あやめは、大木の砲弾の中を駆け抜ける。
無数の大木の砲弾。
それら全ては、《阿修羅》の予測軌道線の中にあり、あやめにとっては無風の世界に近い。
砲弾の相手を駆け抜けながら、刀を構える。
狙いは一点。
相手が防禦も回避も出来なくなった死角からの最高の速度と最高の角度での斬撃。
それで《詰み》だ。
「なかなか面白い剣術データが取れた。そこは感謝する」
大木に積もれた武蔵に向かって、あやめは静かに、暗殺者のように、天敵のように忍び寄り、
刀を振るった。
- 453 :武藏 新:2010/09/05(日) 22:34:44 ID:7gFzKdaU0
- 振るわれる刀は新の左腕を切り落とす。
「―――――――!!!!!!!!」
声にならない声が箱舟に響き渡る。
鮮血がばしゃばしゃと噴出し、地面を染めていく。
「……ッ、ああああああ!!!」
左腕の付け根を抑え、相手との距離を取る。
「ッ、あっぐ……!!」
声を押し殺し、右腕で鉱石を取りだし、左腕の付け根に金属の膜を張り止血する。
「……負け、るのか」
理解した。
相手は自分の遥か上に立つと。
「嫌、だな」
だが、それでも負けたくない。
故に、まだ、戦いを諦めない。
「やっぱり、コイツじゃなきゃ、だめだよな」
腰の刀、真信心武藏を抜き放つ。
「――真打――」
声に答えるように、真信心武藏が変化する。
「――真信心武藏」
目に見える変化はない、だが確かに変わったのだと、そう思わせる何かが感ぜられた。
- 454 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 22:40:46 ID:XGVBIZa20
-
「っ!?」
刀を振るった時、あやめは勝利を確信した。
実際、相手の右腕を奪った。
飛び散る赤い鮮血。
阿修羅の思考が《詰み》による思考の僅かな諮詢。
一秒間に、何十通りの計算する阿修羅に唯一、空白が生まれた。
普通のあやめならば、すぐさま体勢を整えただろう。
しかし、今は阿修羅に体の十全全てを預けている。
今、このタイミングで動けない。
そこに相手の《玉》が来た。
王と王。どちらの王が先に相手を取れるかと言う、近距離の乱戦だった。
- 455 :武藏 新:2010/09/05(日) 22:45:03 ID:7gFzKdaU0
- >>454
「行くぞ――」
武蔵を振るうと、姿が消える。
「――フッ!!!」
距離と言う概念を切り裂く事による瞬間移動により、相手の背後に現れる。
当然その力の使用には大きな代償が必要である。
即ち、命そのもの。
万全の体制であれば5度の使用に耐えることも出来るだろうが、腕を切り落とされたこの状況。
『全てを切り裂く』のはあと一度のみ。
そして、二度目の振り下ろし。
その斬撃は、文字通り『すべてを切り裂く』斬撃。
神格にも匹敵する刀が相手へ襲いかかる。
- 456 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 22:54:21 ID:XGVBIZa20
- 後ろに突然現われる武蔵に、あやめの思考が――阿修羅の思考が再始動を始める。
振り下ろされる剣戟。
回避するタイミングはなく、防禦するのが限界の行動。
振り下ろされる刀に、あやめの刀が逸らすように動く。
しかし、前から言っているように、あやめの異能は阿修羅。ただの技術と情報の集合体。
《すべてを切り裂く》力の前に、普通の刀など豆腐や紙のように柔らかい。
刀身に相手の刃が沈み込んでいくのを、あやめは見た。
ほんの一秒の数分の一の時間。あるいは刹那と呼ぶ時間。
あやめは敗北を確認し、そして、阿修羅は勝利を確認した。
それは刃が、あやめの上半身を袈裟きりした瞬間の出来事だった。
- 457 :武藏 新:2010/09/05(日) 22:59:05 ID:7gFzKdaU0
- >>456
肉を切り裂く感触が体を突き抜ける。
すべてを切り裂く刀は文字通りの力を発揮し、相手を切り裂く。
伝説の剣についてまわる、切れない物を切る。
それのみを究極に究めた結果の一撃だった。
「――!切った、ぜ……!」
刀ごと相手を切り裂いたのを見て、ニヤリと笑い、新は意識を手放し、地面に倒れ込んだ。
- 458 :首狩あやめ:2010/09/05(日) 23:26:02 ID:XGVBIZa20
- 倒れた二人の周囲が、ざぁざぁと音を立てて修復されていく。
倒れた大木たちは姿を消し、まるで最初からそのままだったかのように、以前から
生えていた場所に、そのまま姿であり、衝撃で砕かれた大地も復元される。
倒れた二人の姿も霞のように消えてしまった。
- 459 :名も無き異能都市住民:2010/09/06(月) 03:12:25 ID:.YhM5Dag0
- 「あらら〜?」
すべてを吸い尽くすような夜天の空。
その人影は歩く。
「ここはどこかしら?」
街並みは変わらない。
風景の変化と夜天に瞬く星の位置だけが道標の中、人影は歩く。
柔らかそうな金色の髪がふわり、ふわり、揺れる。
歩けど歩けど、果てが無い。
この人物は気づいていない。
此処が箱庭<街の写絵>だと。
そして、迷子になっていることに。
- 460 :大鷲の薬師:2010/09/07(火) 02:00:16 ID:ETb1bwDE0
- 白露間近の夜 異能都市中心部のビルの屋上に、一つの影。
それは、大鷲を模した彫刻がされている杖とローブという姿の 一人の人間。
明らかに魔術師然としたその風貌の主は、白髪の女性。
緑と蒼 虹彩異色のその瞳は、淡く白色に霞み。
彼の者は、目下へと杖を向け 一つの詩を紡ぎ出す。
『━━━━━ ━━━ ━━━━━━━ ━ ━━━━』
それは、声にならない声 音にならない音。
杖よりは淡い色の無数の光が放たれ 大地へと降り注ぐ。
光は空へと舞い、暫く進むと 一つ、また一つと消え行く。
強すぎず、小さすぎず。淡く照らし消えるそれは、大地より遠く離れた星々の瞬きのようで。
『━━━━━ ━━━ ━━━━━━━ ━ ━━━━』
光の詩は、紡がれ、降り注ぐ。
- 461 :朝宮暁:2010/09/08(水) 21:54:00 ID:/k2gysHgO
- 歩幅は何時もより大きくて、頭には血が昇っている事を暁は自覚していた。手には厚みを帯びた封筒と、銀翼のキーホルダー。
爪先が向く先にはリグヌのビル。
エントランスポーチを抜けてエントランスに。
大企業のビルには相応しくない私服姿の青年を何人かが視線で追うが、しかし赤毛混じりの黒髪をしたその青年は、そんなことは知らないとばかりに歩みを進める。
「社長秘書のネイディハール呼んでくれ。早く」
吐き捨てるように受付に投げ遣った言葉は、酷く簡潔だった。
- 462 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 22:13:28 ID:VqV2vGds0
- >>461
受付嬢の、その女性もまた奇異なものを見る視線を向ける人の内の一人だった。
声をかけられたことに、軽く動揺。
暁さんの頭から靴までを見て、黙りこくる。
何度か、無言のまま視線を往復させた後、封筒に目をとめた。
――――ひょっとしたら、ちょっと特殊な書類?
「……………………はい、かしこまりました」
そう判断し、内線の受話器を手に取り、どこかに連絡する。
二、三ほど言葉を交わすと受話器を耳から外し、暁さんに向き直った。
「……失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?」
- 463 :朝宮暁:2010/09/08(水) 22:19:29 ID:/k2gysHgO
- >>462
眉を顰めた暁の唇の動きは小さい。
「朝宮暁」
紡いだ言葉の端々は苦み走り、明確な苛立ちが浮き上がる。
封筒を持った右手の反対、フロントデスクに置かれた左手の指先は薄い焔を小さく立て、苛立ちを刻むように一定のリズムで音を立てる
- 464 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 22:31:48 ID:VqV2vGds0
- >>463
「朝宮暁様ですね、わかりました」
頷き、聞いた名を受話器の向こうに声に乗せて送った。
受話器を元の位置に戻し、その受付嬢は澄ました顔でデスクの上に視線を落とす。
それから、二分弱。
エレベータからメイド服を着込んだ彼女があらわれた。
「こんばんは、私に用、って…………なんですか?」
た、た、た、と小走りで寄ってきながら尋ねる。
- 465 :朝宮暁:2010/09/08(水) 22:33:55 ID:/k2gysHgO
- >>464
暁はネイディハールの姿を視界の端に認め、横目でその顔を軽く見た後、封筒と銀のキーホルダーを彼女に向けて投げ捨てた。
その動作は酷く乱雑で、いかにもどうでも良さそうで、好意的に見ても投げ渡すと形容するには無理がある。
暁は何も言わない。ネイディハールが封筒を受け取れたかなどどうでもいい。最早視線を向けることもせず、暁は踵を返した。
踏み出した足。大きい歩幅には気だるさが滲み出る。
周囲の視線を風に流し、暁は出口へと歩いて行った。
- 466 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 22:42:07 ID:VqV2vGds0
- >>465
「え、」
咄嗟に受け止めるけれど、キーホルダーも封筒も落としてしまった。
自分の理解できるところまでは、思考が追いついている。
でも、理解できないところから先には、進もうとしなくて。
「あ、の!」
走り、暁さんの背を追いかけて、手を伸ばし、肩を掴む。
- 467 :朝宮暁:2010/09/08(水) 22:49:35 ID:/k2gysHgO
- >>466
返答の代わりに聞こえたのは心底からの苛立ちを乗せた舌打ちだった。
暁の取りは一瞬緩んだが、しかし蝿を追い払うのと同じニュアンスで手を振り、ネイディハールの手を払っただけだった。
そうして足取りは元通り。
暁は、歩く。
- 468 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 22:54:33 ID:VqV2vGds0
- >>467
痛い、と痛覚が訴える。
痛みに鈍感で、普段はあまり痛みを伝えない筈の脳が応えて、意識に痛みを齎した。
片目を閉じて手を擦る。
そんな自分を無視して行ってしまう暁さんに気付き、また追いかけた。
「暁さん、待って!」
今度は上着の、腰の辺りが握られる。
- 469 :朝宮暁:2010/09/08(水) 23:06:31 ID:/k2gysHgO
- >>468
「ッ、」
再びの舌打ちと共に暁は足を止めてネイディハールの手を払い、怒りの滲む勢いで彼女に振り向いた。
振り向いた勢いのままに彼女の胸ぐらを掴み――
「待ってなにするッてんだクソ女ッ!?」
赫怒に大きく見開いた目でネイディハールを睨み、怒鳴り付ける。
- 470 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 23:28:43 ID:VqV2vGds0
- >>469
「ぇ、――――」
萎縮する。
目の焦点がぶれて、暁さんの顔が上手く見えない。
縺れた舌が、渇いた喉が、鈍った脳が、音を紡いだ。
「…………あ、の………………」
わからない、
呼び止めて、こっちを向いてもらってからどうしようとしたのか、思考を辿る。
「…………え、…………………………っと、」
瞳が下を向いた。
逃げました、と周りに伝えるように、眉尻も下がった。
――――そうだ、
「………………わた、……私、」
何をしましたか、と。
- 471 :朝宮暁:2010/09/08(水) 23:34:24 ID:/k2gysHgO
- >>470
「解らねえか? ああそうだ解らねえよなあッ!」
憤怒の形相で怒鳴りつけた暁はネイディハールを押し遣るように突き放し、彼女の胸ぐらから手を離す。
「――……それが俺とお前の違いだ」
最後だけ静かに言って、暁はまた踵を返し、歩き始める。
その背には、明確な拒絶の気配があった。
- 472 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/09/08(水) 23:49:58 ID:VqV2vGds0
- >>471
「…………………………、」
ぁ、ぅ、
その場にへた、と座り込んだ。
暁さんの怒声に当てられ、立ち上がれなかった。
その場でうな垂れて、呻き声を洩らす。
アスファルトに染みを、一つ、二つ。
そこから先は染みが重なって数え難いから、知らない。
「………………」
謝っていいのかも、わからなくて。
でも、無性に遠のく背中に触れたかった。
- 473 :朝宮暁:2010/09/09(木) 00:05:23 ID:/k2gysHgO
- >>472
大股で進んでいた暁だったが、その足取りが微かに鈍る。
「…………」
やがて、暁は立ち止まり、ネイディハールを振り向こうとして――――
――――その動きを止めた。
暁は前を向く。ネイディハールには振り返らない。彼女に背を向けたまま、やがて暁の姿はネイディハールの視界から消え失せた。
- 474 :【GM】観測局防衛部隊5班班長:2010/09/09(木) 20:26:25 ID:k6nVC4j20
- 観測局支部の前に、慌しく人が動いていた。
「班長、増援の配置と緊急放送完了しました。後は有志の方っすね」
「ああ、我々だけで対処出来るのが一番良いのだが、住民の方が強いという
場合も多々あるからな。」
「そうっすね、俺も陣の扱いぐらいしか出来ないっす。
…あ、転送陣の起動準備してきます。」
「ああ、頼む」
班長と呼ばれた、長身でヒゲを蓄えた中年男は、道路の方を振り返った。
「さて、きてくれると良いが。」
- 475 :ヴェーダ/イベントボス?何のことです?:2010/09/09(木) 20:42:42 ID:HgXZ7JuI0
- 道路には誰も立ってはいない。
だが声は降ってきた。
「証明に来たぞ、中の人がヒャッハーするとどうなるのかと言うことを」
渇きを覚えさせるその音の主は電燈の上。
「いいじゃないか、私が来たって。
――――情報を晒し、攻略される危険など知れている。そもそもいずれは攻略されるのだろうしね。一度箱庭で戦闘もしているし。
ならば、己の楽しみを追求しても構わないじゃないか」
灰の髪を揺らして飛び降りる。
軽い着地音で跳ねて、班長の前に立ち、
「さて恐らくもう構わないだろうと思うが。
どうかね、助けが必要かね?」
- 476 :"16":2010/09/09(木) 20:44:46 ID:ZOM.z7ps0
- 英雄の証、赤いマントが夜風に棚引く。
上空から、彼女は降りてきた。
「――――――――シックスティイイイイイイイ――――――ンっ、参ッ!! 上!!!」
物凄い着地音を立てて、地面に降り立った。
- 477 :フィアナ:2010/09/09(木) 20:45:27 ID:gJtcMvY.0
- >>474
「バタバタしてるわねー……」
道路脇、ガードレールに腰掛け、観測局の人間を眺めつつ小瓶のビールを直飲みする女。
薄着だが、腰には紫色の銃器のようなものを備えている。
- 478 :酒呑屋 虎姫:2010/09/09(木) 20:49:32 ID:Gha/4VdE0
- 【黒いコートに黒い帽子、黒いズボンは艶かしく足のラインを形取る】
【白い陶器のような肌、血のような濁った瞳】
【普段と違い、全てがありのまま――冷えて見える】
……お酒……。
飲んでないなぁ……。
【ぼうっと呟いて、ため息をついた】
- 479 :【GM】観測局防衛部隊5班班長:2010/09/09(木) 20:50:39 ID:k6nVC4j20
- >>475
「おお、有志の方…か…?」
最後の方に疑問符が付くが、とりあえず笑顔で近付く。
「ええ、助けが必要です。何しろ、敵が厄介でね。
同じ姿の敵が全く別々の場所に12体。
防衛ラインすら築けない広大な範囲に渡って出現、我々の力では到底持ち応えられない。」
ちら、と後ろを見やる。慌しく局員が作業している。
>>476
「おや、ヒーロー殿。」
男はその少女の噂を知っているのか、にっこり笑ってそういった。
「こりゃありがたい、大分気持ちに余裕が持てる」
>>477
「有志の方かな?ご協力感謝する。もうすぐ転送陣が起動するので
少し待って頂きたい」
長身の男がそういって会釈した。
- 480 :【GM】観測局防衛部隊5班班長:2010/09/09(木) 20:52:15 ID:k6nVC4j20
- >>478
「貴方も協力者の方ですか?ご協力感謝します。」
長身の男がにっこり笑った。お酒はもちろん持っていない。
- 481 :"16":2010/09/09(木) 20:57:19 ID:ZOM.z7ps0
- >>479
「はーっはっはっはー! ボクが来たからにはもう安心さー!!」
腰に手を当てて笑う。
「……で、今回の敵さんはどんな感じの御方かな?」
黄色の瞳をちょっと真剣に光らせて、訊ねる。
- 482 :フィアナ:2010/09/09(木) 20:58:09 ID:gJtcMvY.0
- >>479
「有志……っていうのか……」
アンニュイな面構えのまま、考え込み。
「……ま、事情はどこかで聞いたし……猫の手で良ければ貸すわよ」
ビールを飲み干し、瓶を足元に置く。
腰に差した道具を除けば、どこにでもいそうな薄着の女性だ。
戦う力が、あるのだろうか。
- 483 :ヴェーダ/模造者:2010/09/09(木) 20:59:33 ID:HgXZ7JuI0
- >>479
ああ、と頷いて、
「つまり敵があまりにもテンション高めだから常人には対処できないということだね」
……おや、この言い方だと私が奇人か?
考えないことにして話を続ける。
「そういうことなら手伝おう。
この都市は面白いしね。――失わせるにはもったいない」
- 484 :酒呑屋 虎姫:2010/09/09(木) 21:00:38 ID:Gha/4VdE0
- >>480
ん。ああ、うん。そう。
【へらっと柔らかい笑みを浮かべて手を軽く振る】
【それから帽子を脱ぎ、近くの縁石に腰掛けて帽子を振った】
……ハァ。まぁ、いいか。うん。
【言葉は全て短く切られて、なにか怠惰というか、意気の低い様子が伺える】
- 485 :【GM】観測局防衛部隊5班班長:2010/09/09(木) 21:06:56 ID:k6nVC4j20
- >>481
「…はっきり言って、何の能力かさっぱり解りません。いきなり同じ敵が12体、
全く関連性の無い場所に現れました。対処と防衛に手一杯で、我々の解析が追い付いていない。
敵はゴスロリというのか、そういう服を着た少女なのだが、宙に浮く、レーザー、
正体不明の攻撃などやり放題だ。一貫性のある能力かどうかも疑わしい」
>>482
「猫の手でも心強いものです、何しろ今回の敵は厄介だ。
どんな力が役に立つかわかりません」
>>483
「ま、まぁそういう事になりますかな、ふむ」
テンション?と頭の中がはてなで埋め尽くされるが、深く考えないことにする。
「お願いします。我々も全力で都市攻撃の阻止に努めます。」
>>484
少しだるそうな彼女の様子を見て、班長は少し不安げな色を浮かべた。
しかし、気を取り直して全員を見渡す。
//続きあります
- 486 :【GM】No.100/班長:2010/09/09(木) 21:09:19 ID:k6nVC4j20
- 班長「今から我々は交戦中の3班と合流しますが、敵は厄介でね。
何しろ、同じ敵が10名以上、全く関連性の無い別々の場所に出現して攻撃を行っている。
我々の解析も、未だ敵の能力を把握しきれていない以上、無茶はせず可能な限りの防衛を行って頂きたい。」
ヒゲの生えた中年の局員が話す中、若い男が後ろで陣を起動していた。
「班長、転送陣起動完了っす。全員送ります!」
「了解、転送を開始してくれ。」
一瞬、白い光が視界を覆い、その場に居た全員は市街地の道路上に同じように立っていた。
足元には光る転送陣。その横に転がる、先に来ていた局員達。
辛うじて転送陣だけを起動させたのだろう、片腕が陣に触れ、そのまま動かない。
「…これは、3班の…ッ!どういうことだッ!?」
「どうもこうも無いわよ。抵抗するもんだからちょっと激しめに遊んであげたら、直ぐこれよ?」
金髪の、白いゴスロリ服を纏った少女が、空に浮かんでいた。
全く重力を感じさせずに、その少女は空を一歩一歩進んでくる。
「こいつか、敵は…ッ!」
「私は『No.100』。目的はこの都市の破壊。邪魔するなら、容赦はしないわ」
少女の両手に、青い光が集まっていく。
- 487 :"16":2010/09/09(木) 21:15:07 ID:ZOM.z7ps0
- >>485>>486
「分身に飛行、飛び道具……なんじゃそりゃ」
思わず口にしてしまった。
魔法使い? いやいやそれだったら行使する際に詠唱なり陣なり出るだろうし。
多重能力者? にしても多すぎだろう。
そう考えながら転送に従って――転移先の惨状を見、目を見開く。
「……やらせないよっ」
ぎゅっと音を立てて地面を踏みしめ、息を吸う。
チャージ、開始。
- 488 :ヴェーダ/模造者:2010/09/09(木) 21:18:23 ID:HgXZ7JuI0
- >>485>>486
「頑張ってくれたまえよ」
努めると、彼は言った。
ならば本気でそうするだろう。
……快い力加減だね。
白い光に瞼を伏せながらそう思った。
次に視界に入ったのは、
「金髪ゴスロリそれも白……いったいいつのセンスだね?化石にでもなるか?白亜紀行くか?――――白繋がりでな」
一息。
両腰に吊った鞘から奇形の剣を引きぬく。
「さて、そんな些細なギャグは置いておいて話を進めようNo.100君」
両の手に、峰を抉り五弦を配した剣。
右の剣で、真直ぐに少女を指して、
「私はヴェーダ。目的はこの都市の破壊阻止。邪魔をするなら容赦はするまい。
いいか、最初に一つだけ言っておこう」
溜めて、放つ言葉は、
「異能者ごときが、一般人を舐めるな」
明らかに挑発であった。
- 489 :フィアナ:2010/09/09(木) 21:19:42 ID:gJtcMvY.0
- >>485>>486
「ふぅん…?」
倒れている局員たち、次いで空に浮く少女を交互に見やる。
「つくづく、平和じゃない街ね」
右手で腰後ろに備えた、銃の形をした杖を引き抜き、肩に担ぐ。
光が銃口の宝石に収束し、吸い込まれる。
- 490 :酒呑屋 虎姫:2010/09/09(木) 21:20:49 ID:Gha/4VdE0
- >>486
……。
【帽子をかぶり、黙々とコートの中、腰に手を添える】
【そして黒の空間の一部を掴む。真っ黒なコートの中の暗い影の中では、掴まれることで初めてそれが柄と分かるだろう】
【腰をぐいっと、真後ろを向くくらいに捻る】
【虎姫は間違いなく敵のほうを見てはいないが……その空気が、明らかな一線を彼女の周囲に巡らせる】
【踏み込めば斬られる、そんな線引き――彼女を囲う360度がまさに『無刀の壁』】
【未だ抜かない。抜刀の姿勢のまま、木のように動かない】
- 491 :【GM】No.100/班長:2010/09/09(木) 21:31:53 ID:k6nVC4j20
- 転送されてきた全員を見渡して、彼女は上空5メートルから呟いた。
「さて、面倒くさい方から先に始末ね。」
瞬殺。その言葉に間違いは無い。転送から僅か数秒、少女の両手の青い光が槍状に伸び、両手から放たれ、局員二人を貫いた。
一瞬の無音。そこから大量の『音』が槍と共に放たれ、周囲の空間をびりびりと揺らす。
振動が体内にダメージを与えたのか、局員二人は苦痛の表情のまま崩れ折れた。
ショックランス
「『衝撃の槍』。防御も何もかも、この槍は平等に貫くわ。さて、次の二人は?」
挑発的に言葉を投げかける。
キィィィィ―――
小さな甲高い音と共に、少女の両手にまた青い光が集まっていく。
>>487
「何をやらせないの?貴方への攻撃は、もう発動してるわよ」
右手の青い光が槍状に伸びる。そしてまた、高速でシトリンに向かって放たれる。
当たれば先程の局員と同じように、内臓を直に殴られたような衝撃が来るだろう。
>>488
「好きで着てるのよ、黒は嫌いなの」
日常会話のようにその言葉を紡いで、青い眼が狂気を帯びる。
「ムカついたから、早く消えちゃいなよ。」
圧倒的光量の球が、彼女の頭上に浮かび上がる。収束する光。
細いレーザービームが、彼女の右手の合図でヴェーダに向かって放たれた。
>>489
「あんたは魔術師ね、魔術は嫌いよ、訳わかんないし」
気だるそうに見下ろして、左手の青い球を放とうとする。
撃った瞬間に発動させるつもりのようだ。
>>490
――ッ!
明らかに、空気が変わった。動かない、なのにこちらから仕掛ける事が出来ない。
(いや、遠距離からなら刀のリーチは関係ないッ!)
再び頭上に光が収束していく。ヴェーダに放った攻撃と同じものを準備しているようだ。
- 492 :"16":2010/09/09(木) 21:42:23 ID:ZOM.z7ps0
- >>491
彼女の能力の一つ、竜の吐息。
炎と氷と雷と風、四種の属性を使い分けられる上に威力も高い。
だがしかし、致命的な欠点が一つ。
「っ」
溜めが、必要なのだ。
チャージに集中力を裂いていた彼女は光を避けることが出来なかった。
思わず胃の中のものをすべてぶちまけそうになって、
「、――――――――ッ!!」
眉を寄せて、堪える。
その代わりに、溜めた吐息――雷のブレスを、白い少女に向けて吐き出した。
- 493 :酒呑屋 虎姫:2010/09/09(木) 21:42:43 ID:Gha/4VdE0
- >>491
酒を飲まないとね、頭に血がよく巡るのよ。
これが本当に……僕には相性が悪い。
【口を狭めて細く息を吐くと、小刻みに肩を揺らす】
ぐちゃぐちゃ考えるうちに……楽しくなっちゃって。
【まるで笑っているように。ゆっくり、ゆっくり上体を倒して……】
ふゥッ!!
【腰・背中・肩・腕と一瞬のうちに力が連結、隆起し、刃を抜刀!】
【僅かの無駄、動きのロスをすべて無くしたソレはそよ風すら起こすことなく】
....ィイイイイインッ !
【振り上げる。地面に刃が深く突き刺さり】
【漆黒の刃がどこまでも伸びて、伸びて、伸びて――まるで鞭のように、地面を切り裂きながらせり上がり、迫る!】
- 494 :フィアナ:2010/09/09(木) 21:44:48 ID:gJtcMvY.0
- >>491
「……いや、一つだけ貴方は間違ってるわよ」
杖の先、銃口を少女に向けながら言う。
直後、光弾の三点バーストが、少女の左手へ向けて発射される。
当たれば、レンガ程度なら砕く爆発が起こる。
「…私は、”美人”魔術師よ」
臆面もなく言い放つ。
- 495 :ヴェーダ/模造者:2010/09/09(木) 21:44:48 ID:HgXZ7JuI0
- >>491
震撃音に眉を顰めた。
「随分と撒き散らすね。そういうものは確りと内に秘めて置きたまえ」
言わぬが花とは言わないかね?とからかう様な色を混ぜた声で言い、
……光ということはレーザーあたりか。
撃たれた瞬間には終わる。そういうものが来る。
だから動いた。
……何かしらの動きがあったタイミングで横にズレる!
少女の右手が振り下ろされる瞬間、反復横とびの要領で右にステップ。
着地から連続して前に跳ねて、レーザーが己の左を掠めるのを感じながら、
「感情を動かしてもらえるとは光栄だね。
もっと多くを思いたまえ、折角の場なのだから」
一歩を確かに踏んだ。
両の剣を持つ手を後ろに、速度を上げて前へ走り出す。
- 496 :【GM】No.100/班長:2010/09/09(木) 22:01:53 ID:k6nVC4j20
- >>492
「なるほど、ブレス攻撃ね。どこかの竜みたい。属性は雷、当たっちゃまずいわね」
ブレスの直前に、No.100は笑いながら攻撃が来るであろう箇所を離れる。
まるで重力感の無い動きで、範囲攻撃を避けきった。其処に来るのが解っていたかのように。
「良く耐えたわね、体内にダメージ食らったら普通は攻撃なんて考えられないわよ?
ご褒美にもう一つ、あげるわ」
青い光を右手に発動させる。もう一度、あの槍の攻撃が来るだろう。
>>493
「抜刀術、斬撃を――伸ばすか。解りやすいけど避け難いわね―ッ!」
うねる刃を事前に避けて、少女は空中に横向きに佇んだ。
「あっぶない。遠隔攻撃も持ってるなんて、気が抜けないわね。
おかえしに、これ、あげるわよ」
右手の青い光が増幅し、槍の形状となって彼女に襲い掛かる。
直線的な軌道のそれは読みやすいが、槍は高速で迫っている。
>>494
「…ッ、くだらない――ッ!」
銃口の位置を事前に避けるように、No.100は身を翻した。
「銃撃戦ね。当たったらどうするのよッ!」
頭上の収束した光を一気に解き放つ。
右手の合図で放たれたそれは、フィアナを正確に狙っている。
>>495
「あんたが、一番――ッ!ムカつくッ!」
迫り来るヴェーダに舌打ちするも、攻撃策が無い。
キィィィィ、と甲高い音と共に、青い光が次々と彼女の周りに浮かび上がる。
先程の槍と同じもののようだ。どこから来ても迎撃が出来るよう、均等に浮かんでいる。
---------
倒れた局員の手当てを終え、班長が困惑の眼でその光景を見る。
「くそ、解析が…奴の異能は解析不能だッ!
生体反応すら無い奴をどうやって解析しろと言うッ!
少女がいる其処には、何も居ない筈なんだッ!」
No.100の青い眼がぎろりと動いた。
「余計な事を喋ると、殺すわよ」
周りに浮かんだ青い光が一つ、槍の形状になり班長に向けて放たれる。
//
次のレスで、班長を助けるかどうかを明記してください。
青い光は物理防御不能です。
- 497 :"16":2010/09/09(木) 22:12:10 ID:ZOM.z7ps0
- >>496
「――――――ッ」
ぐらぐらする。吐きそう。ていうか吐いていいよね?
膝をついてお腹を押さえて前に屈んで、吐瀉物を地面にぶちまけた。
咳き込む。苦しい。次が来た。逃げなきゃ。どこへ?
ひゅっと息を呑む、視界の端で、青い光が班長に向けて飛ばされたのを見た。
苦しい。まだ吐きそう。じわじわ痛い。
「――――――ッ!!!」
だけども彼女はヒーローで、ひとだすけを怠ることは彼女の美学に反していたのだ。
だから、回避に使えたはずの足の力を立ち直すことに使って、攻撃に使えたはずの僅かな息を班長に向けて使う。
吐きだした吐息は風。風で班長の身体を飛ばして、光から逃そうとした。
【助ける】
- 498 :酒呑屋 虎姫:2010/09/09(木) 22:21:57 ID:Gha/4VdE0
- >>496
……何もいない?
【虎姫が『剣気』と呼ぶこの延長した刃には、ごく僅かしか重さがない。】
【刃が空を切った後、刃の長さを感じさせないスピードですぐに鞘へ戻す】
んじゃ。
【もぞもぞとコートの中で蠢く】
【青い光は迫ってくるのを、ギリギリまで引き寄せ】
ヂッ...!
【槍を寸前で、ターンするように避ける。その後もターンをしつづけるように黒服は回り――】
いるのかなー?
【黒服は地面に倒れ伏して――声は少女の真下。】
【回転する際、後ろを向いたときにコートと帽子で姿が見えなくなる僅かな隙を見て、服を脱ぎ捨てたのだ】
【そして攻撃側は四対一。どうしても反応は遅くなるし、しかも四人全員が手練となるとどうあっても相手を減らしたい】
【つまり、当たったかどうか。それを知りたくなる――そう思い、虎姫は服を捨てて駆けたのだ】
【刃を引きぬく。けして長くはない刃を地面に向けて】
ターッチ。していい? にひ。
【にっこり笑う。そして】
【刃が伸びるにしたがい、地面に突き刺さって、それから如意棒のように虎姫の身体を持ち上げていく!】
【そしてNo.100に触れようと、手を伸ばした】
【班長は助けない】
- 499 :フィアナ:2010/09/09(木) 22:22:03 ID:gJtcMvY.0
- >>496
「くだらなくないわよぅ、そこ大事よ?」
杖を構えたまま動かさず、再び宝石に光が灯る。
突き出した杖の先を中心として、分厚い半円状の光の壁が数秒間だけ現れ、放たれた光を相殺しようと試みた。
直後に班長に向けて放たれた光に気付く。
横目で一瞬見、少女の気がそちらにいったのを確認し、班長へ向けて放たれた槍へ、筒先を向ける。
放たれた光の槍の横腹へ向け、光を射出する。
フィアナが放った光は、白く輝くランスの形状を取り、横から、少女の槍を迎撃しようと向かっていく。
//助け………る
- 500 :ヴェーダ/模造者:2010/09/09(木) 22:26:30 ID:HgXZ7JuI0
- >>496
走りながら班長の声を聞いた。
……生体反応がない?
現実として少女は目に見えている。
声も聞こえる。
触れるかは――わからない。そこまでは至っていないのだから。
……ということは、彼女が立体映像か何かであるということも可能性はあるわけだな。
だがそれではこちらの攻撃をよける理由が分からんな――と、そこまで考えて、
「おっと、その青い光はお断りさせていただこう」
少女の数メートル手前で急制動をかける。
その場に制止するのではなく、進行方向を90度曲げるのだ。
左手の剣を突き立て、力を込め、刃の欠けなど気にせずに全身を制御して向きを左に回し、
……いかん、貴重な真面目全力系人材が…!!
そのまま班長の方へ体を回した。
速度を上げて、
……剣で弾くのは無理、否、間に合うか……!?
ならば体で押し出す、と。
突進の勢いでもって突き飛ばすように、班長に体当たりを仕掛ける。
【助ける】
- 501 :【GM】No.100/班長:2010/09/09(木) 22:42:47 ID:k6nVC4j20
- 班長の体はシトリンのブレスに押されて浮き、ヴェーダの体当たりで完全に攻撃範囲から逃れた。
変わりに槍はヴェーダに吸い込まれそうになるが、フィアナの迎撃魔法が、槍を横から相殺し、凄まじい音が放たれる。
しかし音は形状を崩し収束していなかった為、周りに被害は出なかった。
「く、すまないッ!助かったッ!」
無傷の班長はそのまま距離を取り、陣を展開した。この理不尽な能力者の正体を
突き止めようとしている。
>>497
「あらあら、自己犠牲に浸ってる所悪いけど、次が来るわよ?」
青い光の槍が迫る、が。シトリンの体を貫きはしない。
横の建物を貫いた音の槍は、周囲の物体に振動を与え、崩す。
大小まちまちの瓦礫が上からスローモーションのように降って来た。
>>498
「く、きりが…無いッ!」
反応は遅れた。捨て置かれた服に眼が行き、真下に迫る脅威に気付かなかった。
それでも、異常な速度で下に虎姫が迫ることを察知する。
「下、か…ッ!」
その体の上昇速度、それより虎姫の上昇速度が一歩勝った。
虎姫の手は少女の足に触れ、―――られない。
「しま、ったッ!」
空を掴むように、その手は少女の体を『すり抜けた』。
その事実が示す事とは。
「まさ、かッ!」
班長が叫び、そしてどこかと連絡を取り始める。
「余計な事を…ッ!」
真下に向かって。No.100の周りの青い迎撃の槍が、一斉に放たれた。
タイミングをずらして放たれた槍の群れが、螺旋のように虎姫に襲い掛かる。
>>499
「お前も邪魔だっ、消えうせろッ!」
ギギギギギィィィィィィィィィィ
一瞬周りが暗くなるほどの光量。レーザーは、半円状の壁に押し戻されつつも
更に太さを増す。壁をじわじわと、レーザーが侵食している。
このままでは、壁はもたないだろう。
>>500
「奇怪な動きをしやがって、地べたで這いずる虫めッ!
私の邪魔をするなァァァッ!」
星が、堕ちて来た。そう誤解するのも無理は無い。
上空から、青い光の球がヴェーダに向けて堕ちてきている。
あの槍と同じ質のものだとすれば、数倍の衝撃があたりを襲うだろう。
-----
「――わかった…ッ!」
本部との連絡、他交戦中の局員の報告から、班長はこの能力者の尻尾を掴んでいく。
「波、か。お前は波を操っている。音波、転じて衝撃波、光波、果ては思念波まで。
目の前の少女に生体反応が無いのは、お前がホログラムだからだッ!
この戦闘は、混乱の目的は、時間稼ぎか。本体は何処だ、何処で何をしているッ!」
何処だ。何処に本体が。そう考える班長の頭に、何か引っかかる点があった。
今日は。
・・・・・・・・・・・・
やけに青い星が多くないか…?
- 502 :酒呑屋 虎姫:2010/09/09(木) 22:53:10 ID:Gha/4VdE0
- >>501
クッ、クックッ……なるほど。
そしてもう一つ。その槍は衝撃力の槍だ。
【刃を地面から引き抜くと、それに合わせて延長の剣気も急激に縮んでいった】
【すっかり元通りに戻った刀の柄を両手に握り、そこに迫る青い槍】
【それに、斜めに合わせて――】
ら゛ッ!!
ドガッ!
【刃を強烈に弾く衝撃! 刃の腹を斜めに向けて叩きつけ、自ら弾かれる】
【自分の腕力と槍の力の相乗効果で槍の範囲から脱出、滑空するような軌道を描いて地面に着地した】
こーんな感じー? どう? 何か分かった?
【足裏から土煙の止まないうちに納刀し、班長に向かってへらっと笑う】
- 503 :"16":2010/09/09(木) 22:53:41 ID:ZOM.z7ps0
- >>501
「…………ヒーロー、舐めんなァッ!!」
掠れた声で吼える。
獣のようで、それでも何処か威圧感のある怒声。
腕を振るう。
瓦礫で袖が破けて肌が露わになる、しかし見えたのは肌色ではなかった。
白い、硬質な、鱗。鋼鉄にも匹敵すると言われる竜の、それ。
それに覆われた腕を振るって、瓦礫を払う。
同時に、ぐっと屈んで跳躍した。
ぎりりと尖った歯を喰いしばって、空へ躍り出る。
- 504 :フィアナ:2010/09/09(木) 22:57:49 ID:gJtcMvY.0
- >>501
「……そろそろ、軽口なんて叩けないわね」
レーザーが壁を削り取るのを見て、気を引き締め直す。
半円状の光の壁を重ねがけして時間を稼ぎ、直後、レーザーの火線から逃れるように左へと走る。
走りつつ、筒先を遊ばせて、小さく円を描くように動かし続ける。
一度円を描くたびに宝石に光が灯り、それ以降、円を描くたびに光がどんどん増幅する。
- 505 :ヴェーダ/模造者:2010/09/09(木) 23:03:26 ID:HgXZ7JuI0
- >>501
勢いでずべちゃあっと擬音をつけたくなる勢いで転んだ。
かっこわるーい。
「……むくりなう」
その使い方は間違っているがとりあえず身を起こした。
空を見て、
「地べたで這いずる虫か。研究所にいた時もそんな呼ばれ方をしたことはなかったよ」
右と左、同じ形の双の剣を重ねた。
そうすることで擬似的な分厚い二枚刃の片刃剣とし、
「さて、波と解れば後は出来ることをするだけだね。
白い君、君は私をウザがるが――私と君とは相性がいいようだよ」
はは、と笑って。
両の5弦。
合わせて10弦を掻き鳴らす。
鈍い1まとまりの金属の音が響き、双剣にぼんやりとした灯りが燈る中。
ヴェーダは口を開く。
―――――――――――E lei alma ende el ryuna
祈りの全ては現を望み
乾ききったと、そう表現できる声が少しの旋律を紡いだ。
次の音は風を切る音。
赤の光宿す双の剣が振り上げられ、弧を描き、
「――――音響魔術による迎撃だよ。
音波と衝撃波に関しては、タメ張れるんじゃないだろうかね」
堕ちる青の光に対し、ガラスを引っ掻くような音と共に衝撃波が発射される。
迎え撃ち、しかし、
……威力が少し足りないか?
不味いかな、と地に座り込む男は舌打ちした。
- 506 :【GM】No.100/班長:2010/09/09(木) 23:14:36 ID:k6nVC4j20
- >>502
その荒業に眼を見開いて、平気そうな虎姫を見てふぅ、とため息をついた。
「上だ。」
簡潔に、彼は述べる。
「星が多い。いくらなんでも多すぎる、此処は市内だぞ。
考えられるのは一つ、あそこに浮かんでる満天の星空が全部あの青い球だってことだ。
つまり――本体は上空。魔力砲も届かない。あんた、其処までどうやって行く?」
苦虫を噛み潰したような顔で、呟いた。
「正解!解っても意味が無いのが解ったかしら?それじゃ、私はここらで御暇するわ。
数分後の壊滅に向けて、御機嫌ようッ!」
No.100が…正確にはNo.100の立体映像が消えていく。光を操り、上空からとんでもない精度で
発現されていたその映像は、最後に壊れた笑みを浮かべた。
注視すれば見えるだろう。青い星のひとつが、段々と大きく――いや、こちらに向かっている事を。
>>503
「…ッ!」
一瞬、気おされたかのような表情。それでもNo.100は気丈に振舞う。
「威勢の良いことね。でも、もう終わりよ。」
少女の体は消えていく。本体が、立体映像を解除したのだ。
「貴方は此処まで来れるかもね。いらっしゃい、もう一度相手してあげるわ」
「私は負けない。何だってやるわ。先生を取り返す為なら…ッ!」
壊れた笑みと、そしてそのホログラムが涙を流したのに、シトリンは気付くだろうか。
>>504
「貴方はどうする?魔女の箒に乗ってでも飛ぶ?」
壊れた笑みで、No.100が言葉を投げる。
「何だってするといいわ。私の能力は絶対よ、負けは無い。これが終われば―ッ!」
立体映像が消えていく。
>>505
「お前も、…ッ音を操るのかッ!」
少女らしくない緊迫感のある声で、立体映像の彼女はヴェーダをにらみつけた。
「逆位相の波をぶつけられれば私の衝撃の槍もただの音だわ、参ったわね」
「なら、量で。量で貴方を凌駕するッ!」
青い星のような球は、ヴェーダの衝撃波が当たった事で進行方向を崩し、
ヴェーダの真横のビルに突き刺さる。
6階建てのビルに一瞬の無音から音が炸裂し、衝撃と振動でビルが粉々に根元から崩れていく。
「これがあの数あるのか、どうすれば良い…ッ!?」
班長が、必死の形相で連絡を取り続ける。
------------
「『空』か。奴の能力の特筆点は、概念の多さでも扱うエネルギー量でも無い。
全く別々に離れた10箇所に同時にホログラムを作り出し、あたかも其処で戦っているかのように見せる――効果範囲の広さ。
それにつきる。能力範囲2kmなんぞ、聞いたことがない…ッ!
確かに、それなら上空から全ての攻撃を遠隔操作出来るわけだ。くそ、あんな高度に居る奴を、どうやって…ッ!」
其処に、声が響く。観測局の通信が入る。
「敵本体―仮名No.100の正確な位置を特定しました。場所は○区北東、座標A−2−17上空1200m。
No.100は大型の衝撃の槍(ショックランス)を大量に空中で保有、一斉発射されると都市全域に壊滅的なダメージを与えられます。
避難完了していない地区も射程に入っています。残存勢力は速やかに現地へ向かってください。」
「馬鹿か、どうやって其処に――」
「『広域化』を発動します。異能『光翅飛翔』(スカイハイ)を全戦闘員に付与。
操作は自力で覚えてください、健闘を祈ります!」
通信終了と共に、其処にいる全員に不思議な感覚が芽生えた。
背中に緑に光る角ばった羽が4枚出現した。虫の羽のようなそれは薄く、重さを感じさせない。
そして、自らの意思で空を裂き宙を動ける。
「なるほどな、良いタイミングだ。これで本体を叩けるぞ!」
そういって班長は地面を蹴り、発光する羽でジェットのように舞い上がる。
上空からは、青い星のような球が数個、ゆっくりと地上に降り注いで来ていた。
//
ここからは空中戦闘になります。
各自、『光翅飛翔』(スカイハイ)を使用し、自由に上に突撃してって下さい。
2レス程度で上空に到達します。
スカイハイの使用制限は特に無く、高速で鋭角軌道が可能です。
ただし羽にダメージを負うと飛行能力を失うので気をつけて下さい。
- 507 :"16":2010/09/09(木) 23:18:22 ID:ZOM.z7ps0
- >>506
「だーから、舐めんなっつってんだ!
ボクはヒーローだぞ! 全部救うんだよ!! この街の人々も、」
上へ上へ上へ。
吼えながら、突き進む。
「―――――キミだってなぁッ!!!」
子供でも失笑してしまうであろう理想論を、彼女は本気で口にする。
ただひたすら、上へ上へ上へ。突き進むのみ。
- 508 :酒呑屋 虎姫:2010/09/09(木) 23:23:35 ID:Gha/4VdE0
- >>506
……参ったね、こりゃどうも。
【頭をがりがり掻いて眉を下げる。それでも柔弱な笑いはそのままだ】
【地面に落ちたコートと帽子を手にとり、ばしばしと埃を払い】
斬れる相手であることを願うよ。
【ひょいと空中に飛び上がる】
- 509 :フィアナ:2010/09/09(木) 23:24:50 ID:gJtcMvY.0
- >>506
「……死なぬ者など、いな……って、聞いてないみたいねぇ」
言い終わる前に少女の立体映像が消えたため、ぼやく。
数秒後、背に羽が生えた事に気付く。
体を捻ってそれを見て、何となく感動したような表情になる。
「……ご丁寧な事で。こうなるんなら、ついでにあの箒も盗んで出てくるんだったわ」
物騒な事を呟き、ふわりと空に舞い上がり、加速しつつ上空へと向かっていった。
- 510 :ヴェーダ/模造者:2010/09/09(木) 23:27:15 ID:HgXZ7JuI0
- >>506
……ふむ、どうやら音の乗っ取りはないようだね。
正直、こちらの放った音波+衝撃波が操作されたら終わっていたな――と思う。
なかったからよかったものの、
……ないけれど、「できない」わけではないだろうね。
気をつけようと心に刻んで、
「おや?」
羽を認識する。
「……よりによってアレと似た羽か。
これは新感覚だね?」
頷き、双剣を鞘に収め、
「よっと」
緑の翼で浮き、
「さて、図らずも飛行手段を手にしてしまったわけだが。
会いに行こうじゃないか、白い君にね」
軽く地を蹴る。
其れが上空への進撃のスタートになった。
- 511 :【GM】No.100/班長:2010/09/09(木) 23:40:06 ID:k6nVC4j20
- 遠くの地からも、緑に光る飛行物体が空を駆け上ってきている。
他の地点の増援の残りが居たのだ。
上昇中の彼らの眼に映るのは、満点の星空――では無い。
星のように青く光るそれは、No.100の音波弾。それが空を埋め尽くすほど広がっている。
「そんな、まさか…ッ!この高さまで、登ってくるなんてッ!」
上空1200メートル。その場所に、壷のような乗り物が浮かんでいた。
明らかに魔術的な要素で浮かぶ小さなそれに、No.100は乗り込んでいた。
時間稼ぎしている間に集めた都市中の音を、束ねて作られた衝撃の槍(ショックランス)。
観測局は上手く引っかかり、お陰でこれだけの弾のストックを持てた。
「…でも、無駄よ、登ってこれたところで、これだけの音波弾の一斉発動を捌き切れる訳無い!
まぁ、少しは被害が減るかもね。けど、それだって壊滅か全滅の違いなのよ!」
新たに幾つかの音波弾が堕ちていく。
地上に降り注ぐ形の無い隕石。少女はそれを従えて、ただ一人上空に立っていた。
----------------------
>>507
「――ッ!」
No.100は、上空から、その声を能力で拾い、聞いた。唇を噛み締め、叫ぶ。
「お前に私は救えないッ!私を救えるのは、先生だけだッ!
でなけりゃ、…こんな、事ッ!」
声は恐らく届かないだろう、この遠さでは。
「私は勝って、先生を取り返す。国の戦争だろうが、どうだろうが、知ったことじゃ無いッ!」
星が一つ堕ちた。青い光を放つ音波の弾が、シトリンめがけて堕ちてくる。
速度は鈍く、回避は造作ないが、量が増えれば難しくなるだろう。
>>508
「上空の敵は実体だ、必ず斬れるッ!」
班長は力強く叫ぶ。高速で上空へ向かう中、真上から一つの音波弾が堕ちてくる。
「君の刀ではあれは斬れるか?斬れないなら避けるんだ、あの大きさじゃぁただじゃすまないッ!」
>>509
加速するフィアナの目の前に、巨大な音波弾が堕ちてきた。
3つの青い球が、瞬く間に視界を埋め尽くす。
「堕ちなさい、それと共にッ!」
No.100の声が能力でフィアナの元に届いた。青い球は更に加速して、フィアナに向かう。
>>510
正確には、出来ない。
魔力が介入した途端、彼女の能力は操作不可能になる。
操作は『自然な』ものに限られ、彼女の操る広い概念に対して唯一の欠点となっていた。
だから、彼女のヴェーダに対する警戒は大きかった。
音波弾が、5、6、7…ヴェーダに向かって次々と堕ちてくる。
上空へ向かうヴェーダの視界を青の星が埋め尽くす。
「物量に潰れなさい…ッ!お前の能力さえ消せば、もう負けは無い…ッ!」
増幅された声がヴェーダに届く。
- 512 :"Dragonica":2010/09/09(木) 23:46:41 ID:QYyPcDfoO
- >>511
「やってもないのに決め付けるな!!
救うったら救うんだ!! 誰にも文句なんか――」
中空で一瞬だけ静止。
ぐっと身を縮め、
「――――――言わせねぇ!!!」
空を蹴って、再び特攻。
彼女の身体は白い鱗に包まれ、黒い角が生えている。
竜の細胞を、一時的に爆発させたのだ。
一つ目は躱せた。
二つ目、三つ目は危うくも躱し、四つ目からは擦り始めて苦し気に顔を歪める、
けれども――止まらない。
- 513 :酒呑屋 虎姫:2010/09/09(木) 23:47:39 ID:Gha/4VdE0
- >>511
物ならラクなんだけどねぇ、音はね。
切ったところでバラバラになってくれないし。
【虎姫の刃は徹底して『斬る』剣。】
【あまりに無駄な力を掛けないがゆえ、モノならまだしも波なら何も乱れぬまま、また結合して波を作るだろう】
よっと。
【身を翻して回避するが――不意に身体が揺れる】
あ。
【僅かに掠ったようだ。右の羽が僅かに削れていて、バランスが上手くとれない】
クックッ……参ったね、ホント。マジで。
【眉根を寄せて喉奥を鳴らした】
- 514 :ヴェーダ/模造者:2010/09/09(木) 23:53:45 ID:HgXZ7JuI0
- >>511
「やらない」、のではなく「できない」。
ヴェーダはそれを考えない。
……考えて引っかかったら痛いしね。
だからこそそうなった場合の対抗策だけ考えて―――
「おっと、つまり私が現在重要なポジションかね?
ハハハまいったねこういう形で全世界の注目を一身に浴びるとは」
軽口を叩きながら、右腰に下げた剣だけを引きぬく。
弦を鳴らして、
――――――― thout alir
そして、私は
先ほどよりも短い音を連ねる。
淡い赤の光が剣に宿ったのを確認して、
「―――――と」
無造作に、一番傍の青の星へ、剣をぶち込んだ。
- 515 :フィアナ:2010/09/09(木) 23:56:34 ID:gJtcMvY.0
- >>511
「これは……仕方ないわね。やりにくいけれど」
巨大音波弾が落ちてきたのを見て取り、不慣れながらも羽を一打ちし、右へ、右へと回避。
しかし不慣れ故、左の羽の先端を削り取られ、軌道が不安定になる。
「……正体がわかっても、音波なんてどうしようもないわよぅ………」
杖を落とさないように、しっかりと握り締めながら言う。
- 516 :【GM】No.100/班長:2010/09/10(金) 00:09:41 ID:k6nVC4j20
- //全体攻撃あります!
いつしか、空は流星のように。いくつもの音波弾が、ゆっくりと堕ちてきていた。
動きは遅いがその巨大さ故に、少しでも飛び方を間違えると音に飲み込まれ、衝撃が
全身を襲うだろう。
>>512
「速度が…ッ!」
上空から、その変貌をNo.100は見つめた。間に合わないかもしれない。
そう考え、彼女は更に何かを収束させていく。もっと、もっと。
後少しで、No.100に辿りつく。
>>513
「堕ちろッ、堕ちろ、近付くなッ!」
近接戦闘を主とする虎姫に、No.100は恐怖を感じていた。
此処まで来られると、対処出来なくなる、と。
NO.100の横で、何かが収束していく。巨大な波が。
>>514
音波弾は、剣を差し込まれた瞬間、振動し、ブレて消えうせた。
衝撃波は音波の波面を一列に合わせなければ威力が無い。
波の干渉ですぐに消えてしまう。
>>515
堕ちろ、堕ちろ。その声が、彼女にも届くほど近付いてきた。
眩い星空と見まがうような、No.100の周りの世界。
収束された音波弾の後ろ、No.100の頭上に、更に何かが収束していく。
巨大な何かが。
>>all
「もう、遅いわ。私はこの地を塵と化す。瓦礫の山を作り上げる。」
言葉と共に、浮かんでいた青い星々は一斉に落下し始めた。
広大な範囲を、流星群が落ちていく。地上に到達すれば、ただではすまない。
そして彼女が、右腕を上げる。
そこには、金色の矢が浮かび上がっていた。
「雷撃の弩砲、バリスタ。貴方達を殺すわ、もう一度地上に返してあげる」
一斉攻撃が全員を襲う。その音波弾の幕の上に、No.100が。
決着は近い。
//
上昇終了です。
音波弾が地上に堕ちるまでにNo.100を倒してください。
- 517 :"Dragonica":2010/09/10(金) 00:16:43 ID:QYyPcDfoO
- >>516
「――――――――――――」
息を吸う。吸う。吸う。吸う。吸う――
肺の限界まで空気を溜めて、
「――――――――ッ!!!」
吐息と言うには生温い、咆哮。
空気を切り裂く暴風の、岩をも穿つ豪雨の、山を砕く稲妻の。
「災害」とも呼ぶべき、「嵐の咆哮」。
喉が擦り切れる感触を味わいながら、竜と化した彼女は咆えた。
嵐は、青い星を砕かんと、真っ向から迫る。
- 518 :酒呑屋 虎姫:2010/09/10(金) 00:18:01 ID:Gha/4VdE0
- >>516
逃げる相手の土俵で戦うのはやっぱり難しいね。
【腰の刀に手を伸ばす。足を数度突っ張って】
踏み込めないし……。
【こうなると、足の勢いも使う抜刀術のスピードは半減する。空中で振ることもあるにはあるが、それは地面で戦うから有効な奇襲なのだ】
【そして羽の扱いにも慣れていないし、僅かにソレも削れている】
お酒がないからあんまり馬鹿力も出せないし……っと。
【当たり前のように>>517の後ろに回り、盾にする】
- 519 :フィアナ:2010/09/10(金) 00:26:55 ID:gJtcMvY.0
- >>516
「……使い時、かしら」
右手に携えた杖の先、宝石が妖しく煌めく。
周囲を一度見渡し、全員の位置取りを把握。巻き添えにしないように計算を始める。
「……光の中に消えなさい」
杖を両手でNo.100に向けて構え、空中で寝そべるような格好になる。
魔法陣が宝石から展開、発光。
周囲を一瞬、真昼のように照らす。
そして杖の先端から、太さにして直径2m、光の柱にも見える光線が発射された。
持てる魔術の中でも、切り札。これ以上の破壊力を持つものはない。
彼女とNo.100を結び、その間にあるものは全てを穿つ。そう信じて、彼女は魔術を放った。
- 520 :ヴェーダ/模造者:2010/09/10(金) 00:34:43 ID:HgXZ7JuI0
- >>516
……おや?
剣を引きぬき、消えた音波弾のあったスペースを安置として移動。
空いた手を顎に当て、
「1発消失させる分には楽だったのか…?」
これは頑張ったの意味ないんじゃ―――と思いかけて、
無言。
「……」
暫くNo,100を見つめていたが、ふいと視線を外し、
「……全く、君はこれだけ出来るのに。
本気で破壊しかしないつもりか」
人生楽しんでいないね……残念なことだ。
それだけ呟いて、また双の剣を重ねる――
のではなく。
左右に揃えて強く打ち合わせた。
その響きに重ねるように、合わせて10並んだ弦を強く弾いて、
―――――――U lei alma ende el ferte
祈りの一切虚を望み
最初に奏でた音と似た、しかし決定的に違う詩を鳴らす。
その効果もやはり、最初とは異なっており、
「君にとっては残念だろうけれど、私は殺されるわけにいかない。
何せ、未だなすべきをなしていないのだから」
剣に宿る赤い光は変わらない。
だが、それが”爆発”する――――纏わりつく光が、長さ3メートルは在りそうな大剣の形を取る。
連れる音も泣き叫ぶ悲鳴のような、と例えるのが正しい音色に変わっており、
「それを終わらせたら――殺されてあげても、よかったのだけれどね」
困ったような笑み。
直後、全身の運動で大剣が振られる。
空に、衝撃波を伴った赤い光のラインが引かれる。
- 521 :【GM】No.100/班長:2010/09/10(金) 00:44:49 ID:k6nVC4j20
- //レスの順番を入れ替えてあります。
>>519
「あ、ぁああッ!」
焼き切られた。フィアナの放った光線が、流星を貫き、浮遊する乗り物に穴を開け、
彼女の足を削り取る。体勢が崩れ、バリスタを支える手が不安定になった。
「く、ううぅぅうぅッ!」
必死の形相で、彼女は立ち上がる。手に持つ雷撃をあろうことか物理的に二分し、
片方を、フィアナに向かって放つ。
>>517
「な…ッ!」
広範囲に渡って、流星群が押し返され、消し潰された。
災害レベルと称される、自身の異能。しかし、あの少女は、それと真っ向から立ち向かえる。
No.100の乗った乗り物が大きく揺れ、投げ出されそうになる。
ブレスが壷に傷をつけ、飛行能力を低下させる。
空中にもはやNo.100は留まれない。直ぐに彼女は落ち、地面の染みとなるだろう。
「いや、――良いの。あれさえ落せれば、都市は陥落するわ。」
どこか、笑みを浮かべて。それは自身の死期を悟った顔で。
「バリスタ、発動。足掻くわよ、私はッ!」
電磁波を操り作り出された雷撃の弩砲。威力は二分され低くなったが、
右手がシトリンを指差し、反応して射出される。
巨大な雷撃が、シトリンを、そして後ろの虎姫を襲う。
>>520
「世界と一人、大切なものを秤にかけて、私は一人を取ったんだ。
破壊も何もかも、この世界はどうだって良いから!私は、先生を…ッ!」
「先生と…」
また会いたくて。その言葉は、衝撃波の来る一瞬の無音時間に発せられた。
物理的に空が裂けるかのような強烈な爆音。巻き込まれ、周囲の音波弾が消滅し、
No.100の体は斬られはしなかったものの、強い衝撃に吹き飛んだ。
投げ出され、彼女の体は急速に落ちていく。衝撃で、指を動かすことも出来ぬまま。
それでもただひたすら、意識を保つ。音波弾を地上に落せば、彼女が死のうと生きようと、
彼女の目的は達成されるのだ。
>>518
「何の為に私がやってきたと思うんだ」
辛うじて流星群を避けた班長が、右腕をまくる。びっしりと、そこには陣が刻まれていた。
「魔術素養の無い私の、精一杯の援護だ。頼むぞ…ッ!」
柱が、浮かんだ。落下するNo.100と、虎姫を繋ぐように、いくつも、飛び石のように。
本来は落して攻撃する為の術式なのだろうが、班長はそれを空中に留めている。
即席の足場。
しかしNo.100が放ったバリスタは虎姫も範囲に納めていた。
雷撃の弩砲が二人に迫る。
---------
流星群は加速し、地上に近付く。
下から見れば、さぞ奇妙な光景だろう。大小さまざまな青い球が、
ゆっくり地上に降りて来るように見えるのだから。
//次が最後の戦闘行動です。
- 522 :"Dragonica":2010/09/10(金) 00:52:42 ID:QYyPcDfoO
- >>518
咆哮を打った反動で後ろに飛んだぞ!+鱗で全身カッチカチやぞ!
イコール、
「……あれ? なんか当たった?」
ぶつかって痛いぞ!
>>521
「ッ」
体勢、立て直し。
空を蹴って、「自ら雷撃に向かう」。
青い星なら大丈夫、他のみんながいるから。そう信じて進む。
「――――悪いことした、お仕置きだーッ!!!」
拳を握って引き――真っ直ぐに放つ。
衝撃派をも伴う、突き出されただけの拳。
ただそれだけを持って、彼女は雷撃の中に突っ込んだ――
- 523 :酒呑屋 虎姫:2010/09/10(金) 01:03:21 ID:Gha/4VdE0
- >>522
ゴッ
どぉうわっ……!
【バランスを崩し、あっけなく真っ逆さまに落ちる】
【慌てて羽でバランスをとろうとするが慌てていると上手く出来ないもので】
やっばいね、こりゃ落ち……おっ。
【そこへ飛んできた>>521の柱。くるんっと姿勢を逆さまに返して】
>>521
【シトリンにぶつかられ崩したバランスを、とっさに柱の上に立って立て直す】
……なんだ、やるじゃん。
【ひゅう、と口笛を吹いて右手で柄を握る。一瞬で充分。電気も形がない分苦手だけど……】
無理ッッッッやり、やらしてもらう。
【雷は、抵抗の大きい空気中を無理やり電気が通る現象】
【彼女の結界が――『刃の結界』が再び姿を覆うと……】
【ちり】
【それは決して雷でも、柱でも、髪の毛でもない】
チリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリ
【微細に聞こえるその音は、幾千もの抜刀と納刀が繰り返す『空気を弾く』音】
【空気が無い真空中は、遥かに電気が通りやすい】
【虎姫は向かってくる電流を吸い込みまったくあさっての方向へ受け流す、真空のバリアを作り出した】
【作り終えると同時に、柱が砕ける。凄まじい力の土台は、その分の負荷をもって踏みつけられたらしい】
- 524 :フィアナ:2010/09/10(金) 01:05:01 ID:gJtcMvY.0
- >>521
「こんな事になるなら、アレを着てくるんだったわ……」
切り札を使ってしまい、魔力は残り少ない。
攻撃は通ったので、満足ではある。
雷撃に向け、三度、引き金を引く動作をした。
再び半円状の光の壁を作り出して防御しようとする。
念を入れて、三枚重ね。
これでも防御できるかは疑わしく思えるが、直撃するより遥かにマシなはずだ。
- 525 :ヴェーダ/模造者:2010/09/10(金) 01:11:47 ID:HgXZ7JuI0
- >>521
衝撃でこちらも吹き飛んだ。
せき込み、身が軋む間にも背の翼がギリギリでもっている感覚を伝えてくる。
「世界が……どうだっていい?君は全くもって分かっていない」
周囲を見、下を見る。
青の流星は今も地を喰うべく落下を続けていた。
ならば。
「君が大切なものに再び会う時。
それは君が今だ世界の中に存在するときだ」
地面と体を平行に。
うつぶせる体勢、背をがら空きにしたまま、重力に従ってだらりと剣持つ両手を下げる。
体が先ほどの衝撃でじんわりと痺れているから?――否だと意志は否定する。
星を穿つためだ。
「それを理解したまえ。
世界を失う。死んでしまう。
そのどちらであっても、”自分”が大切なものと会うことは二度と叶わないのだと、……そのことを、認識したまえ」
目を閉じる。
……落ち着け。
打ち砕くのは星だけだ。
そのために、耳を澄ませて、
――――――Ao/ ula inaqe kizar
嗚呼我等が王よ
そのための術/旋律を紡ぐ。
――――――se tjet ula xided
我等の禍を払い給え
す、と。
真直ぐに下げられた両の手が交差した。
剣に光は宿らず、ただ細かな振動を生み、
――――――O se yackt ula xided
嗚呼我等の咎を赦し給え
真横に真直ぐ線を引くように、双の剣が降りぬかれる。
少しの静寂の後、轟音とともに光が生まれ、
巨大な三日月型の赤い光が、断頭台の刃の如く。
流星を割らんと落ちる。
- 526 :【GM】No.100/班長:2010/09/10(金) 01:21:52 ID:k6nVC4j20
- >>524
二分されたバリスタは、その分威力が減っていた。
3枚の光の壁に阻まれ、また虎姫の作り出した真空にも引かれ、僅かながら向きを変える。
光の壁を貫いたバリスタは、フィアナの体とは離れた場所を貫き、落ちていった。
>>525
赤い三日月。それは嘘のように綺麗に流星群に吸い込まれ、消えた。
直後、ブレと共に青い星が次々に消滅し、大気に劈くような音を残す。
赤い月との誘爆のようなその現象は、地上100mで起きていた。
地上にも、その叫び声のような音は聞こえただろうか。
>>523>>524
雷撃のバリスタは、虎姫により無理やり作り出されたその真空目掛けて向きを変え、
シトリンをすれすれで掠めた。
シトリンの衝撃波を纏う拳は、そのまま減衰することなく突き進み、
残った星々とNo.100の体内に深い振動を与える。
「―――」
No.100の意識は、完全に遮断された。
--------
No.100の体は落ち続ける。
地上に向かって、着実に。
其処に慈悲は存在せず、彼女の顔もまたそれで良いといったように安らかだった。
//
戦闘終了です。
- 527 :"Dragonica":2010/09/10(金) 01:29:20 ID:QYyPcDfoO
- >>524
「んー? 何に当たったんだろ……ま、いいや」
アバウトだった。
>>526
「そんでもって――」
拳が当たったのを確認すると、もう一度空で停止。方向を変えて、
「とぅりゃあッ!!」
下へ。
落ちてゆく少女に、腕を伸ばした。
- 528 :フィアナ:2010/09/10(金) 01:30:20 ID:gJtcMvY.0
- >>526
「ったく…一瞬、覚悟決めちゃったわよ」
雷撃が壁を貫いた瞬間、彼女は目を瞑り、身を強張らせていた。
「あーもう……魔力が完全に空だわ」
杖を革のホルスターに納め、溜め息とともに呟く。
「さてさて…あれは、どうするのかしら……?」
墜ちていく少女の体を見つめ、力なく言う。
すでに魔力を使い果たしているため、動くことすら億劫だ。
見殺しにしようというほど淡白ではないにせよ、動けないのだ。
- 529 :酒呑屋 虎姫:2010/09/10(金) 01:37:19 ID:Gha/4VdE0
- >>526
……クッ
【ぞくっと背筋を駆け巡る快感。久々に剣を振るったのだ】
クックックックックッ……!
【充足感が満ちると同時に、渇望が喉の奥から沸き上がってくる】
【斬りたいな】
【何もかもに価値を感じない。ただ切ることが今は欲しい。己を為す存在の半分が、凶刃を欲している】
【ああ、斬りたい】
【ぽろっと、何かが零れた】
……お酒。
【帽子の隙間からワンカップがひとつだけ。まだ残っていたらしい】
【反射的にそれを引っ掴み、喉に流し込む】
っくぁあああーーーーーーーーっ、生き返るぅーーーーーーーー!!!
【あっという間に顔真っ赤。酒呑屋虎姫、通常モード起動です】
【それからめざとく落ちていく少女を見つけて】
あーんもうやだなーもう、転落死は構わないけどお掃除するのは誰だっての。
僕じゃないよ? でも僕に文句言うやつもいるわけじゃん仮にも警備員だし!
っつーわけでそーれ。
【残った羽を使い、一気にNo.100の真下へ突撃、地面に到達すると】
しゃーこいおらー、ん? 予定より多いな?
【訝しがりながらも両手を広げてキャッチ体勢】
- 530 :ヴェーダ/模造者:2010/09/10(金) 01:39:05 ID:HgXZ7JuI0
- >>526
「……は」
勝った。
終わった。
そう思った瞬間、体の重みとでも呼べるものを知覚した。
思わず数メートルを落ちて、しかし翼が耐えようとして、
「あ」
砕けた。
落下の速度が加算される直前、ヴェーダの周辺の宙が割れて、
……来たのかね!
鋭角のシルエットを持つ、竜を模した兵器。
機竜がヴェーダを鼻先で拾った。
「……やれやれ、来るなと言ったのに」
比較的小さめの頭と言えど、寝転がれる程度には広い額。
そこに座り込み、竜の頭を撫でて、
「許容もなく、慈悲もない。誰の言葉だったかな……」
落ちる少女を拾うべく追うヒーローたる竜。
そのサポートをするため、己の乗る機竜に緩やかに高度を下げさせ、落下する少女の下へ移動する。
- 531 :【GM】班長/パンプキンヘッド&No.3:2010/09/10(金) 01:52:40 ID:k6nVC4j20
- >>527
伸ばした手は、No.100の手を掴む。そのまま、減速していくが――
>>528
「さて、ご苦労様だ。いやはや、本当に助かった」
班長が、その体を抱えてゆっくりと降りていく。
「あの少女は…まぁ、あの3人が誰か受け止めるだろう。大丈夫だ」
少し疲れたような、それでも満足そうな表情で、班長は呟いた。
>>529
減速された二人の体が虎姫の両手の上に降下してくる。
…少女二人、言っては何だが、結構、重い。
>>530
ヴェーダと竜の横に、それは居た。
全く何の不自然さも感じさせず、ただそこに、空中に浮かんでいた。
タキシードを着た、卑しく笑う南瓜頭の人物と、白衣を着た金髪の――No.3と呼ばれる男。
-----------
其処にいる全員に聞こえる声で、南瓜頭はくつくつと笑い、言葉を紡ぐ。
「いやはや、No.100は実に良くやってくれましたねぇ。
流星群の被害は消されましたが、彼らが回避したいくつかの星は落ちましたし、
混乱に乗じてNo.3君も動きやすかったでしょう」
南瓜頭の隣の男は、どこか遠い目をして頷いた。
「No.31は未奪還ですが、観測局と公安も掃除出来ましたし。
傷は塞がりかけを狙いましょう。」
「お疲れ様。」
不気味な、黒い、暗い笑いを浮かべて、南瓜頭が優雅に会釈した。
夜景の一部に、黒い煙がいくつか映る。
- 532 :酒呑屋 虎姫:2010/09/10(金) 01:57:58 ID:Gha/4VdE0
- >>531
ふんがっ。
【中腰になって抱えて苦笑い】
アンタら、まずはダイエットね……。
【カボチャを見上げて】
何言ってんだろ。難しい話は苦手だぜ。それよかカボチャの煮物食いたい。
【眉間に皺をよせて首を傾げる】
- 533 :フィアナ:2010/09/10(金) 01:58:19 ID:gJtcMvY.0
- >>531
「ああ……どうも」
と、抱えられながら返す。
「解決したというならいいけど……生かしておいて大丈夫なの?」
どうにも危険な気はしなくもない。
これほどまでの事をやってのけた正体不明の異能者。
剣呑にも程がある。
- 534 :シトリン・シックスティーン:2010/09/10(金) 01:59:49 ID:QYyPcDfoO
- >>531
「ぼぇえー!」
虎姫の上に着地。重いよ!
一息吐けば、知らない声が聞こえた。
「……ハロウィンは来月だよ?」
首を傾げる、しかし視線には僅かに敵意が滲んでいた。
隣に、見たことのある白衣の男がいるのを見たから。
- 535 :ヴェーダ/模造者:2010/09/10(金) 02:00:47 ID:HgXZ7JuI0
- >>531
……あのアルコール大好き君が、受け止めたか…。
ならば問題ないな、と頷き、隣の二人に視線を向けて、
「で、あまりにも自然にそこに存在するからぶっちゃけスルーしかけてしまったよ。
何だね君たち、今は私と彼女たちの経験値加算でリザルトタイムだぞ」
ヴェーダは人型を取ったカノンとよく似た外見だ。
だがしかしそれは似ていると言うだけであり、記憶共有も何もない。
だからこそ―南瓜の彼はともかく―No.3とは初対面であり、それ故物言いを自重しなかった。
何より、と言葉をつづけて、
「どうにも君らは諸々やらかしてくれたようだがね。
―――――私が色々、やりやすくなってしまったではないか。
どう落とし前をつけるのだ、君らは」
しっしっと二人を追い払うように手を振った。
- 536 :【GM】班長/パンプキンヘッド&No.3:2010/09/10(金) 02:17:39 ID:k6nVC4j20
- 「パンプキンヘッドッ!」
それはテロリストの名前。観測局、公安が追っている危険人物。
>>532
「足りない頭で理解すると良い。
あなた方によって流星群による地上壊滅は免れましたが、
その間に我々は観測局と公安局を叩いた。それだけの事です。」
「まぁ、理解せずとも、どうせこの都市は直に沈む。」
>>533
「生かしておくさ。君達によって、彼女の都市への被害は少なくて済んだ。
異能は使用不可の状態で公安に拘束するが、どうせ彼女も被害者だ。
あの男のな。」
彼女達の大切な『先生』をあの南瓜頭に人質に取られた事で、彼女達は都市攻撃か
先生を見殺しかの二者択一を迫られた、と班長は語った。
同じようなテロ事件が、前にも一件あったらしい。
「罪は問うが、殺しはしない。絶対にな。」
>>534
「おや、君の接触データにあった人物じゃぁ無いか。挨拶してあげたらどうだい、
No.3君」
空ろな瞳が、シトリンを見据えた。
「…ヒーロー。」
No.3は薄く笑い、それ以上は言葉を紡げない。額の皮膚の後ろに、
オレンジ色の回路のような光が見える。
「見ての通り再設定中でね。戦闘が万全になるように調整しているのさ、
私が少し手伝ってあげている」
南瓜頭はくつくつ笑う。
>>535
「ああ、あの時の君かい、子供の私によくもやってくれましたねぇ。
混乱は大いに結構、派手に動いてくれたまえ」
「…カノンに、似とるな、あん…た」
薄い声で、No.3が呟いた。
-------------
「さて、我々はこれにて失礼するよ。君たちも良い夜を」
薄っぺらな言葉を吐いて、南瓜頭とNo.3はぷつ、と消え去った。
後に微かな魔力の残り香が漂った。
「…こりゃぁ、素直に喜べないな…だが、お疲れ様。
君たちのお陰で、最悪の状態は免れた。No.100を転送するので、私は行くとする。
ありがとう。」
最後に感謝の言葉を残し、班長はどこかに連絡を取り始める。
観測局の数名が転送陣で出現し、No.100の周りに陣を敷き始めた。
//クエスト終了です!遅くまでお疲れ様でした、参加ありがとうでした!
- 537 :シトリン・シックスティーン:2010/09/10(金) 02:23:06 ID:QYyPcDfoO
- >>536
その光景を見た瞬間、かっと頭に血が昇る感覚がした。
「お、前、何……ッ」
怒鳴りつけようとした時には、既に姿が消えていて。
ぎりっと歯を噛み締め、彼女もその場を後にした。
- 538 :酒呑屋 虎姫:2010/09/10(金) 02:25:46 ID:Gha/4VdE0
- >>536
っつーこたぁ僕は沈んだ都市の上にぽっかり浮かぶ離れ小島になるのかぁ。
お酒さえありゃそれもいいかもね。色々鬱陶しいことなくなるし。
【人差し指を下唇に当てていたずらっぽく笑う。虎姫の場合洒落じゃないからタチが悪い】
で、その子は……どうすんのさ。
【No.100を渡しつつ呟く】
【離した右手は自然に腰に添えられた】
- 539 :ヴェーダ/模造者:2010/09/10(金) 02:26:32 ID:HgXZ7JuI0
- >>536
「子供だろうと全力全開、いいことではないかね?
だいたいあの時君の何処が子供だったのかと小一時間ほどツッコミたいのだが」
主に外見とかではないだろうか。
No.3の言葉に、少しだけ笑って、
「うむ、似ているよ。
君はまた随分と薄味に見えるが、もう少し個性を出した方がいい――と、去ったか」
やれやれと肩をすくめ、
……混乱は大いに結構、か。
「そんな事を言われると、――楽しくなってくるじゃないか」
眼下、観測局の面々が忙しくするのを見て、
「塵になるのは避けられたか。
……そして、私の仕事も終わりだね」
長居は邪魔になると判断。
滞空していた機竜の頭をぽんと叩き、発進させ、
「さ、行こうか」
急加速。
あっという間もなく、鋼の竜は空の彼方へ溶け消えていった。
- 540 :フィアナ:2010/09/10(金) 02:28:24 ID:gJtcMvY.0
- >>536
「そんな事が……ねぇ……」
地に降りる。
「……まぁ、私には関係なさそうね。腹が立たないと言えば嘘になるけれど」
説明を受け、軽く感想を述べる。
「正直危険な匂いがするけど……貴方たちの仕事だし、口は出せないわね」
少女を生かすという事を聞いて。
「さてと、帰ろっと……」
ふらふらとしつつ、自宅へ向けて歩いていく。
- 541 :【GM】班長:2010/09/10(金) 02:33:28 ID:k6nVC4j20
- >>538
去っていったそれぞれを見送って、班長は虎姫に向き直る。
「公安にて拘束、異能制御と共に尋問だが…
凡そ前回と同じ答えになるのが解っているのでね。
何、前も同じようなテロ事件があったんだ。規模はこちらのほうが上だが。」
よってしばらくは拘束と制御だろう、と呟く。
罪は罪として扱うが、彼女のような場合はどうなるか解らない。
悪いようにはしない、とだけ班長は呟いた。
- 542 :酒呑屋 虎姫:2010/09/10(金) 02:42:49 ID:Gha/4VdE0
- >>541
……
非礼を詫びるよ。ごめん。
【ぱ、と右手を上に挙げてひらひら振り、申し訳なさそうに笑う】
僕ぁ馬鹿だから善悪の判別もつかないけど、悪いようにはしないであげてよ。
優しいわけじゃないよ。ただ馬鹿なだけ。
馬鹿だから、しきりに言ってた『先生』……ってのが気になるだけ。
【にかっと口を横に広げて】
ソレ次第だと思うんだ。あ、でも素人意見だから気にしないでね? んじゃにー。
【くるっと背を向けて去っていった】
- 543 :【GM】班長:2010/09/10(金) 02:51:00 ID:k6nVC4j20
- >>542
「いや、それが普通の反応だろう。
公安は法だが、我々は事実を伝えることが仕事だ。
『先生』については、詳しく解らないが、どうも彼女達の親のような存在なのだろう。
孤児であった彼女らを集め、研究所に住まわせ…彼女達は先生のいない世界など考えられないのだ。
まぁ、これも前回の事件で聞き出した事なのだがな。」
ふぅ、とため息をついて。
「恐らく、このようなテロ事件がまたおきるだろう。
『先生』が彼女達の元に返るまで。」
そういって、去っていく虎姫を見送った。
- 544 :進行役:ゼオラとゼオラとアリスとユリウス:2010/10/09(土) 21:00:02 ID:hGStfPTM0
- 異能都市の何処か。
闇の中は闇でなく、美しい草原一面の地。
奥の景色には同じく美しき空と緑の山。
広い草原の奥に立つただ一点の黒。
その黒は大きな屋敷であった。
「……」
草原に四人の姿。
ただその闇に訪れる誰かを待ち、思う。
- 545 :武藏 新:2010/10/09(土) 21:05:28 ID:7gFzKdaU0
- >>544
「……っと」
草原に現れる巨漢。
背丈は2メートル超、確りと筋肉の付いた体が与える印象は正に天衝く大男。
格好はツナギにブレザー、腰にはベルトポーチと日本刀と言うもの。
そして頭の上の三毛猫が威圧感を打ち消している。
「お前さん達、こんなところで何してんの?」
草原に立つ4人に話しかける。
猫も跡に続いてにゃぁと鳴く。
- 546 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 21:07:14 ID:.6prKP66O
- >>544
「うひょ〜!」
【闇を切り裂きながら派手な光を放ちながら男が現われる】
「遊びに来たよ〜い!」
//イベント終わったら絡む約束もしてたけど
//イベントにも参加しないとね!!
- 547 :進行役:ゼオラとゼオラとアリスとユリウス:2010/10/09(土) 21:13:32 ID:hGStfPTM0
- >>545
「……」
「そうねぇ、遊びの相手を探していたの」
まず初めに武藏の存在に気付いたのは黒いドレスを着た長身の女。
そして答えたのは灰色のドレスを着た紅眼の少女であった。
「貴方なら良い相手に成りそうじゃない?」
少女が腕を伸ばす空間に断裂。
紅く、刀身が半透明な刀がそこから現れて、その手に握られる。
>>546
「―――……」
「や、上弦」
何時も通り、紫色の長い髪を揺らし、少女が振り返る。
その傍らには全身が白い桃色の髪――よく見れば金属製の糸――を揺らす少女。
白いからだの彼方此方に桃色の粒が点在すrそれは誰がどう見てもロボットである事が解った。
- 548 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 21:16:59 ID:PG8ZVHZ.0
- >>544
遠い遠い空から何かが飛んでくる。
上空、と言っても20m程ではあるが、
その地点に箒に跨った状態で少女は静止する。
魔女と言う表現が適切かもしれないが、
その現代人らしくないが魔女とも言えない服装、
どこか遠い世界の物語の人物のような大きな大きな青いリボン。
そんな容貌を見る限りでは魔女とは考え難い。
「……さて」
少女は目的があってここに来たのだろう。
……そのハズである。
少女は理由がなければこんな奇妙な場所には来ない性格なのだから。
- 549 :武藏 新:2010/10/09(土) 21:18:22 ID:7gFzKdaU0
- >>547
「やれやれ、そういう事か」
瞑目し。
腰の刀に手を伸ばし抜き放つ。
「構わねえよ、一向に構わねえ」
口元には笑み、手元には刀。
腰は落とされ正眼の構えを以て灰色のドレスの少女と相対する。
「刀匠――武藏新、尋常に……参る」
その言葉と同時に、闘気と言うのだろうか……?
殺気とは違う何かが放たれ、辺りの空気がびりびりと震える。
- 550 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 21:20:42 ID:.6prKP66O
- >>547
「や、ゼオラ……」
【嬉しそうに笑って手を振る】
「今日は何の遊びだい?」
【眼に映るのは紫色の髪を持つ少女に】
「……?」
【ロボット少女……】
- 551 :進行役:ゼオラとゼオラとアリスとユリウス:2010/10/09(土) 21:31:01 ID:hGStfPTM0
- >>548
「今日はお客さんが大漁ね」
首を上に傾けて喋るのは灰色の少女。
頭上の宝玉と瞳だけが紅い。
「貴方もお遊びにつき会ってくれるのかしら?」
>>549
「乗り気な男の子は好きよ?」
微笑みながら刀を持った右腕を引き、指を伸ばし開いた左腕を前に。
「そうねぇ。まずはルール説明かしら?」
が、思いだした様にそういうと少女は直ぐにその構えを解く。
>>550
「今日は斬り合って遊ぶのよ。上弦」
ふと上弦の視界に腕が飛んでくる。。
「久し振りね」
その腕は上弦のほほに手を置き、灰色の少女の方を向かせる。
>>ALL
「さ、て、ルール説明ね」
ここでもやはり灰色の少女が口を開く。
「簡単よ。私たち。この四人の誰かを倒せばいいの」
少女の後ろに居る三人を一人筒指差し、最後に自分を指差す。
「た・だ・し」
その指を前に出すと横に振る。
「その誰か以外を倒しても時間がたてば復活しちゃうから気をつけてね?」
そうしてまた剣を握り直す。
「あ、新しい子が入っちゃうかもしれないけど四人以上にはならないから、ね?」
クク。と楽しそうに笑い。
「それじゃあ。始めましょ? 先手はそっちにあげるわ」
標的は四人。
正面に立つのは紫髪の少女。
後方左に立つのは灰色の少女。
灰色の少女の右側に立っているのは正面の少女と似通った風貌の長身の女。
そして3人のさらに後方に立つのは白い体に桃色の髪を持つ少女。
- 552 :武藏 新:2010/10/09(土) 21:34:52 ID:7gFzKdaU0
- >>551
「……」
刀を構えたまま話を聞く。
「あいわかった、んじゃ遠慮無く」
腰のベルトポーチから鉱石を取り出し刀身に叩きつける。
鉱石は刀身に取り込まれていき、刀は変貌していく。
刀身から焔が吹き上がる。
「焔刀―真信心武藏」
焔を纏う刀を握りしめ、灰色の少女に向けて駆ける。
「まず、は一撃っ!」
轟っ、と焔の勢いが増し、横薙ぎの斬撃が灰色の少女に放たれる。
- 553 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 21:40:21 ID:PG8ZVHZ.0
- >>551
接点を言うとしたら、瞳が紅い所だろうか。
いや、関係ない事だ。
青いリボンの少女は黙って灰色の少女の言葉を聞き、
「構わない。
それに、先手もそっちでいいよ」
先手でも後手でもどちらもでいいし、と一言付け加える。
無表情なためどういう意図なのかは見た限りでは分からないだろう。
勿論、箒に乗ったままである。
- 554 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 21:40:38 ID:.6prKP66O
- >>551
「……!」
【腕が飛んできて軽くびびる】
「ひ、久しぶりだね……」
【驚きと、あまり聞かない口調に戸惑う】
【しかし、頬に手を当てられると少し安心……だが、グリンッと首を】
「つまり……タイムアタックみたいなものだな!
復活する前に全員を倒す……
イオナズンの出番か……」
- 555 :進行役:ゼオラとゼオラとアリスとユリウス:2010/10/09(土) 21:45:27 ID:hGStfPTM0
- >>552
「貴方は私を狙うのね」
武藏の目を見て確信し。
「嬉しいわ。貴方が一番楽しそうだもの」
一度剣を振ると先程と同じように構え、武藏を睨むように見つめ。
「初めからお熱いのね」
武藏の攻撃が始まると同時に跳ぶ。
前方に高く跳び、武藏の攻撃を避け、さらに飛び越す。
「どうかしら?」
斬撃。
跳んでいて、到底届かないはずなのに、
その斬撃は武藏の正面から襲う。
>>553
箒に乗る姿を見たのは白い少女。
背中から生える翼の様なそれは少女の前面に移動、
束ねられ、展開し、一本の弓となる。
その弓を引き、狙いを定め。
「―――はっ」
放つ。
蒼白い閃光が、跳ぶ。
>>554
「じゃ、遊ぼうか」
視線を外した上弦に襲いかかるのはゼオラ本人。
身体を横に捻りつつ突撃。
手に持たれた大鎌が回転し、襲いかかる。
- 556 :武藏 新:2010/10/09(土) 21:50:03 ID:7gFzKdaU0
- >>555
「速いな!」
振り抜いた刀を右手だけで持ち、左手をベルトポーチに入れ引きぬく。
その手には無数の鉱石が。
「形状変化、板!」
鉱石は混ざり合い一枚の金属板と化し、斬撃を阻む。
「刀だけと思うなよ?」
掌に一つ残る鉱石を握り締める。
次の瞬間にはその鉱石が長槍となる。
そして其れを少女に向けて全力で投擲。
「だらああああああああっ!」
- 557 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 21:54:02 ID:.6prKP66O
- >>555
「よ〜し、楽しく遊ぼうか?」
【上弦も超速回転する……そして停止してポージング!】
「ふふん!」
【ドヤ顔をしながらゼオラを迎え撃つ、避ける気は全く無い様だ】
【大鎌ならば簡単に捕らえられるだろう】
- 558 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 21:55:36 ID:PG8ZVHZ.0
- >>555
//書き終わった文が消えたんですごめんなさい……
「……へぇ」
横に動き、避ける。
普通に予測できる動きである。
それから、何か行動を起こそうとはしない。
ただ、避けたまま避けたほうの空間に留まっている。
無論、箒に乗ったまま。
- 559 :進行役:ゼオラとゼオラとアリスとユリウス:2010/10/09(土) 22:01:21 ID:hGStfPTM0
- //最後に全体攻撃アリです!
長身の黒い女は開幕の位置から一歩も動かずその場で魔力を溜めている。
その魔力量こそが異常。近くの木々や大地が揺れ始めている……。
>>556
「危ないわね」
長槍が少女を掠める。
魔力の使用でも無い単純な跳躍だった為に地面にたたき落とされる。
「直撃だったら一撃死よ……」
が、直ぐに立ち上がる。
「こんなのは如何かしら?」
すると、その場で少女はその紅い刀を振りまわし、前面の空間を何度も斬りつける。
>>557
「油断してると、刎ねるよ?」
大鎌は鋭く上弦を狙い、接近していく。
そして、上弦の首目掛けて一閃。
避けるか防ぐかしなければ低いダメージでは済まないだろう。
>>558
「―――」
その姿を見つめる。
白い弓を引き、もう一本。
同じく蒼白い閃光が飛ぶ。
そこまでは同じ。
が、その閃光は空中で二分される。二本の閃光が左右から挟撃を仕掛ける。
>>ALL
全体攻撃。
「痛いのは一瞬よ」
灰色の少女が剣を振る。
その斬撃は空間を移動し、
―――鏡面水止幻影斬!
三人に斬撃が行き成り襲いかかる!
- 560 :武藏 新:2010/10/09(土) 22:05:07 ID:7gFzKdaU0
- >>559
「ハッ、遊びだからって手は抜かねぇ、それが流儀な門でな!」
笑いながら駆ける。
新の戦意に呼応するかのように刀の纏う焔が紅く、明く、激しくなる。
が、次の瞬間。
ドォッッッッ!
空間を飛ぶ斬撃が新に襲いかかる。
「!?」
とっさに刀を上げ防御行動をとる。
「おごっ……がああああああああああっ!」
斬撃の衝撃で数メートル吹き飛んでいく。
地面に倒れ込む新、刀を杖にしてゆっくりと立ち上がっていく。
- 561 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 22:07:13 ID:PG8ZVHZ.0
- >>559
「面白くないね」
二本の蒼白い閃光は下降して避ける。
避けれるのが横だけ、というのは有り得ない。
その後の襲い掛かってきた斬撃には手を向け、概念を付加。
……消えた。
跡形もなく。
- 562 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 22:17:49 ID:.6prKP66O
- >>559
「出来るかな?」
【上弦は動かず、ニヤリッと笑う】
【鎌の一閃は上弦の首に当たりピタリッと止まる】
「ふふふ、私は元素を操るんだよ?……だから身体を斬られないように構成するの簡単だよ……」
【無茶苦茶な理論だ】
- 563 :進行役:ゼオラとゼオラとアリスとユリウス:2010/10/09(土) 22:19:29 ID:hGStfPTM0
- //もう一度全体攻撃あります!
>>560
「面白いわねぇ。アナタ」
追撃はせず、ただその様子を見ている。
「立ちなさい。もっともっと傷つけてあげる」
クク。と笑う。
>>561
「―――、――たっ」
また弓を引き、放つ。
それだけの行動。
閃光は鉾に割れ、二つ。
更には縦にも割れ、今度は四つ。
上下左右から襲ってくる。
>>562
「それなら……」
上弦の首に引っ掛かった刃を手放し、
「これは、どう?」
右手を上弦の身体の中心へ。
かざした手の平から拡散する紫の雷が放たれる。
>>ALL
「……」
突如揺れ動く木々の動きが止まる。
が、その後直ぐにより激しく揺れ動く。
長身の女の練った魔力が解放されたのだ。
上空に空間断裂。
呼びよせたのは大量の闇。
その闇の一つ一つが棘と成り、草原の辺り一面に降りかかる。
- 564 :武藏 新:2010/10/09(土) 22:23:07 ID:7gFzKdaU0
- >>563
「妖刀――」
刀身に鉱石を叩きつける。
「――真信心武藏!」
刀身に薄闇が纏わり付く。
「飛びな」
刀を振るう。
次の瞬間、漆黒の斬撃が飛翔し襲いかかる。
「どう……!?」
次の瞬間に降り注ぐ闇の棘。
しかし先ほどとは違い余裕の笑み。
「喰えよ、妖刀」
刀身の闇が膨らみ闇の棘を喰らう。
そして刀のまわりの薄闇が濃く、強くなった。
- 565 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 22:32:22 ID:PG8ZVHZ.0
- >>563
「もっと本気で来ていいんだよ?」
後方へ飛んで避ける。
勿論変わらず予測できる動きである。
そして、そこから動かない。
自信がありすぎである。
「ほー
凄いもんだね、これ」
パチンコ玉を一つ取り出し、真上の上空へ軽く投げる。
大量の闇の棘。
それがまるで磁石のようにそのパチンコ玉へ吸い寄せられていく。
その範囲は広くなく、パチンコ玉の半径5m程なのだが、
闇の棘を少女に当たらないようにするには十分な距離だった。
- 566 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 22:32:46 ID:.6prKP66O
- >>563
「……んっん〜!」
【余裕の笑みを浮かべていたが、頬を一筋の汗が伝う】
「せぇいっ!」
【雷を弾くように手を動かす、しかしどこか必死で隙だらけである】
【結果、上弦は闇の棘に飲み込まれてしまう、ゼオラも上弦を見失うかもしれない】
- 567 :進行役:ゼオラとゼオラと謎の少女とユリウス:2010/10/09(土) 22:38:12 ID:hGStfPTM0
- >>564
「う、がっ……!?」
その斬撃は見切れなかったようで少女の身体が分断される。
が、血は出ない。
「夢の世界に帰るわ……」
灰色少女の身体が煙の様な闇に変わり、空間に溶けた。
少女が完全に消えると同時、空間断裂。
―――神技・閃光剣
「神技! 閃光剣!」
双頭の馬に乗った眼帯をした少女が現れ、大剣を手にすれ違うと同時に切りつける!
その斬撃は光の一撃を持ち、その全てがぶつけられる。
>>565
「―――」
ただ無機質な動き、
弓を引き弓を射る。
そこから放たれる閃光の数が段々と増えていくだけで他の違いは無い。
一本、二本、四本。段々と倍に成っていく閃光。
次は八本。箒の周囲を取り囲み、襲っていく。
>>566
ゼオラが距離を取る。
その目的は姿を見失っただけ。
長身の女はまた魔力を蓄え始める。
阻止しなければ何時かまた強力な攻撃が降りかかる。
- 568 :武藏 新:2010/10/09(土) 22:39:50 ID:7gFzKdaU0
- >>567
「決め……てねぇっ!?」
少女が消えた次に現れた大剣の少女。
闇を纏う刀で光を相殺する。
数メートル押され踏みとどまる。
「次か……」
//少女Aでおk?
- 569 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 22:43:22 ID:.6prKP66O
- >>567
「HAHAHA〜!」
【地面から上弦が現われ、ゼオラの足を掴もうとする】
「危なかったぁ〜!こいつはどうにかしないといけないね?」
【ゼオラに尋ねながら考えるが、阻止するにもどうやって阻止するか】
- 570 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 22:44:48 ID:PG8ZVHZ.0
- >>567
「……つまり矢を放つごとに倍になっていくってことか。
把握把握」
言い切ると、閃光には構わず白い少女のほうへ箒に乗ったまま飛んでいく。
勿論一本の閃光が直撃した。
しかし、その閃光は存在がなかったかのように消滅する。
青いリボンの少女はそれを気にも留めておらず、少女のほうへ飛んでいく。
体勢を低くし、100km/h程の速度で。
- 571 :進行役:ゼオラとゼオラと謎の少女とユリウス:2010/10/09(土) 22:50:13 ID:hGStfPTM0
- >>568
//おk!
振り返ると同時に前足を高く上げる双頭の馬。
その馬に跨り二本の大剣を構える眼帯の少女には見覚えがあった。
>>569
「こうする……だけ」
消えた。
自身の身体を影に溶かす事で拘束から逃れ。
現れたのは上弦の背後。
影で造った巨大な鎚を持って上弦の頭、その一点に振りかざさんとする。
>>570
ガン。と、少女のぶつかると硬い音がする。
数歩分衝撃に押され後に下がるが跳びはしない。
「――――胸部、軽微損傷」
機械的な声がそう告げると再び弓を引く。
距離は近い。
目の前の少女に放つ閃光は太い。
16本を束ねた蒼白い閃光が真正面から放たれる。
- 572 :武藏 新:2010/10/09(土) 22:54:06 ID:7gFzKdaU0
- >>571
少女を見据え、驚きの表情をする。
「あ!少女A!?」
驚くも、直ぐ体制を戻す。
「まあ、いい。公園の時からちょっと気になってたんだ。……遊ぼうぜ」
真信心武藏を鞘に収める。
そしてベルトポーチから鉱石を。
一瞬手元が光り、その後には2本の小太刀があった。
その二つともが闇を纏っている。
真信心武藏と作った武器の同期をすることにより同等の性能を発揮させているのだ。
「い・く・ぜ!」
地面を蹴り接近。
取り回しの速い小太刀による手数を生かした連撃が放たれる。
首、腹、腕、目と急所狙いだ。
- 573 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 22:59:00 ID:PG8ZVHZ.0
- >>571
「……疲れるから、さっさとくたばってほしいな」
白い少女の正面にて停止。
停止した瞬間に身体が吹っ飛ばされることはなく、微動だにしない。
箒から降りた瞬間、蒼白い閃光は青いリボンの少女に衝突。
蒼白い閃光は威力、速度等を全て保ったまま、完全に跳ね返されたかのように白い少女へ向かっていく。
青いリボンの少女は息が切れているが、無傷。
外的損傷は全く見当たらない。
- 574 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 23:00:21 ID:.6prKP66O
- >>569
「くそっ!見えなかった!!」
【悔しがりながら上弦は辺りを探すが】
「ふふん……」
【大きな音が響き、脳天を打ち据えるが】
「……そぉい!」
【振り向き、ゼオラに向けてマナの塊を飛ばす】
- 575 :進行役:ゼオラとゼオラと謎の少女とユリウス:2010/10/09(土) 23:07:32 ID:hGStfPTM0
- >>572
「……」
小さく頷くだけ。
首への攻撃は右の大剣で防ぐ。
腹への攻撃は受け、
腕への攻撃は深い傷を与え、
目への攻撃にきた武藏を左の大剣で跳ね飛ばす。
「いいよ……」
傷を受けたにも関わらず大剣を軽々と持ち上げ、頭上で交差させ。
その両方を勢いよく振り降ろす。
すると蒼い雷が武藏の頭上から飛来し、
「はっ!」
それと同時に駆け出す馬。
左の大剣が武藏を狙い、突き出される。
>>573
「――対魔法防御壁、展開」
その弓が再び翼の形に戻り、少女の前へ。
跳ね返ってきた蒼白い閃光を弾き飛ばし、閃光は遥か彼方へ。
―――巨人の英雄
「――衝撃壁、発動」
白い少女の身体が巨大化する。
その大きさは約五倍。
まさしく巨人と成った白い少女。
右足を振り上げ、リボンの少女を踏みつぶそうとした。
>>574
「チッ……」
マナの塊が少女の頬を掠める。
それと同時に鎚を手放し、後方に跳ぶ。
空中で両手を広げるのが合図。
左右からギロチンの刃が上弦に。
- 576 :武藏 新:2010/10/09(土) 23:10:56 ID:7gFzKdaU0
- >>575
「オラオラオラァッ!」
手数に秀でる小太刀。
しかし一撃一撃に重みがない。
そして振り下ろされる大剣を受け止めるなどもってのほかだ。
いくら新が体格に恵まれていようと受け止めるなど不可能なのだから。
故に選んだ行動は回避。
「と、あぶねェ」
鉱石を金属線にし電撃を誘導。
小太刀を投擲し、そのまま後ろにバックステップ。
左の突き出しが脇腹を掠め草原に赤い花を咲かせるが致命傷ではない。
右手を腰の柄に伸ばし抜刀。
そのまま逆袈裟に斬りつける。
- 577 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 23:17:01 ID:.6prKP66O
- >>575
「……」
【外した、さて次は何をしようか考えるが】
「!?これは……えげつないね?」
【前に飛び込み前転をしながらギロチン回避を試みる】
「はぁっ!!」
【同時に、地面を抉り取り、ブン投げる】
- 578 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 23:17:16 ID:PG8ZVHZ.0
- >>575
「……ふぅん」
微笑しながら手を上空に突き出し、手を乱雑に振る。
そこに出来るのは、「衝撃を全て反射する」概念を付加された空気。
白い少女の足は、あと少しで青いリボンの少女を踏み潰せるというところで止まってしまうだろう。
それどころか、白い少女が踏み潰そうとした勢いその物が白い少女へ返っていく。
その巨体がどうなるかは、知る由もない。
因みに、足は「その空間で何故か静止した」という感覚を感じるハズである。
- 579 :進行役:ゼオラとゼオラと謎の少女とユリウス:2010/10/09(土) 23:24:54 ID:hGStfPTM0
- >>576
少女の腕の傷が少しずつだが目に見える程のスピードで再生していく。
有効打を与えにくい小太刀ではその点でも不利と言える。
大剣二本を上空へ投げ上げる。
合体し一本の大剣となったそれすらも右腕一本で持つ。
「無駄だ……」
小太刀を大剣ではじく。
少女の姿が大剣で隠れ、よく見えない。
「フッ……喰らえ」
大剣が外れ少女が鮮明となると同時、武藏にナイフが3本飛んでくる。
>>577
地面についた少女は上弦の元へ走りだす。
投げられた地面のと大地との間をスライディングで滑り、
「てやっ!」
腕の力で跳躍。
スライディングの視線のまま上弦の頭めがけて蹴りを繰り出した。
>>578
「―――!」
脚が止まる。
その感覚を不可解な物えと判断し、直ぐに引く。
そうして一歩引いた少女はもう一度右足を前に出し、蹴り飛ばそうとする。
だが、その蹴りは先程とは違う。
―――無尽蔵の魔力<パーフェクト・マジック>
全身の桃色の点が輝きを帯び、少女の力が増幅される。
その状態から繰り出す蹴りは全てを『打ち消す』力を持つ。
先程の様に止める事も出来なければ魔術で防ぐ事も出来ないだろう。
- 580 :武藏 新:2010/10/09(土) 23:27:29 ID:7gFzKdaU0
- >>579
「だぁぁぁぁぁ糞っ!強いな少女A!」
相手に惜しみない賞賛を。
「重刀――真信心武藏ぁっ!」
刀に重みが追加される。
振るう刀でナイフを切り砕き、少女に向けて唐竹割りを放つ。
刀身の重みはおよそ100kg。
其れを全力で振り下ろす。
- 581 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 23:34:51 ID:PG8ZVHZ.0
- >>579
「ははん」
少女は目の前に乱雑に手を振る。
その瞬間不意に少女の下の地面が狭い範囲で円形に割れ、えらく速い速度で上空へ浮かび上がっていく。
そうして蹴りを避けたのだが、その目の前の空気には「異能の力を全て打ち消す」概念が付加してある。
打ち消すものと打ち消すものがぶつかった場合は一体どうなるのだろうか。
- 582 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 23:38:29 ID:.6prKP66O
- >>579
「うぉ!?避けるのかあれを!?」
【上弦はゼオラの小柄さと身軽さを考慮せずに、攻撃を繰り出したので少々悔やむ】
「ぬんっ、りゃあ!!」
【蹴りを咄嗟のガードで防ぐ】
「ぬぅっ!」
【腕に伝わる衝撃に顔を歪めながら、足を掴んで振り回そうとする】
- 583 :進行役:ゼオラとゼオラと謎の少女とユリウス:2010/10/09(土) 23:45:54 ID:hGStfPTM0
- 長身の女は未だ魔力を溜める。
その力は目に見えて先程の物を軽く凌駕する事が解る。
それを見て感じる事ができる理由は魔力が周囲の草木を、大地を、空を崩壊させている事にある。
その異質であまりにも膨大な魔力はここの全員にも影響を及ぼすだろうか……?
>>580
「その呼び名は、不快だ……」
少女の傷はさらに塞がっていく。
「それでは勝てない……去れ」
振り下ろされた刀を左手一本で受け止める。
鋼鉄の腕鎧で覆われたそれは刀の斬る能力を止め、単純な力勝負へ。
ただ、幾ら100kgの重さがあろうと、所詮人間の武藏にはこの少女に力では勝てないだろう。
>>581
打ち消す物同士が相対した場合。
お互いを無効化し『初めから何も無かった』事に成る。
詰まり、そこに「異能を打ち消す」概念は無くなり、
「打ち消す」力も無くなる。
空気はそのままだが、攻撃は止まらない。
「打ち消す」力を持った平手が空中の少女を襲う。
>>582
「……ッ!?」
腕を掴まれ、驚きの表情を。
空中の少女は影に接していた居ため消える事が出来ない。
- 584 :武藏 新:2010/10/09(土) 23:51:40 ID:7gFzKdaU0
- >>583
ぎりぎり、と押し合いになるが徐々に押し負けていく。
人のポテンシャルの限界か。
「チッ……」
刀を収める。
そして両掌に魔法陣が浮かぶ。
「……『天下五剣』」
右手に美しい拵えの刀が。
「……『神代三剣』」
左手に波の刀との格の違いを感じさせる剣が。
二刀を構える新。
「使いたか無かったんだが、仕方がないよな。
ったく覚悟しろよ?こっからが本気だ」
駆ける。
速度は先程の数倍。
天下五剣の禊の力だ。
そして左の剣で、相手に向けて横薙ぎの斬撃を繰り出す。
現在の力は天野尾張、触れれば相手の力は弱体化する。
- 585 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/09(土) 23:54:30 ID:.6prKP66O
- >>583
「では、踊ろうか?」
【強く逃げられるように握り、上弦はゼオラを思い切り振り回す】
「っとぉりゃぁぁぁぁッ!!」
【振り回した後、空高く放り投げる】
「……ふふふ」
【そして不思議な事に、投げた空高くに上弦は先回りをしていた】
「食らいなさい!!」
【そして投げた勢いと上弦の勢いをぶつける様に、掌底を繰り出す!】
- 586 :大和言葉音羽:2010/10/09(土) 23:55:19 ID:PG8ZVHZ.0
- >>583
「ほおほお」
「異能の力を打ち消す」概念の空気により、桃色の光が消えた。
ならばいけるのではないかと平手が来るであろう方向に手を乱雑に振る。
さらに、その僅かに後ろでまた手を乱雑に振る。
「異能を打ち消す」概念の空気と「衝撃を跳ね返す」概念の空気の二重構造である。
一応言っておくと、浮かんでいる地面は少女がギリギリ乗れるほどの大きさしかない。
「……疲れてきた。
帰ろうかな」
浮かんでいる地面と少女が空の彼方へ飛んで行こうとする。
白い少女の方を向いたままなので、それほど速くないが。
- 587 :進行役:ゼオラとゼオラと謎の少女とユリウス:2010/10/10(日) 00:08:50 ID:hGStfPTM0
- >>584
「……ならば、僕も全力だ」
右目を右手で隠し、一度目を瞑る。
―――英傑の血
右手が引かれ、露わになった目は蒼く。
微かに微笑を見せると同時に少女の全ての力が数倍に。
再生能力も跳ね上がり、腕の傷が完治する。
その状態でうあから降り大剣を地面に突き刺し、武藏を見る。
その横薙ぎの斬撃を『受け止める』。
剣の効果で力を吸われるがその力も再生していく。
少女自身の力も跳ね上がっている為に簡単に撥ね退ける事は容易ではないだろう。
>>585
「うぁ、ふっ……ッ!」
一切の抵抗が出来ず、地面にたたきつけられる。
その衝撃に少女の身体は耐えきれず、闇に溶け、消えていった。
>>586
異能を打ち消す空気で効力を相殺し、跳ね返す力に押される。
攻撃の手を引っ込め、次の手へ。
―――神砲<ヴァルハラ・レーザー>
少女の腹部が左右に割れ、そこから巨大な砲身が。
周囲の強力すぎる魔力を十分に組み込んだ身体が少女の力と成る。
体内で魔力を圧縮し、高濃度・高威力の魔力が生み出される。
全身に力が滾るのを感じ、広げた両手を震わせる。
翼が大きく開き、輝く王冠とともに巨大な天使の様な風貌に。
その腹部の砲身から体内で圧縮された魔力が大量に発射される。
- 588 :武藏 新:2010/10/10(日) 00:13:58 ID:7gFzKdaU0
- >>587
剣を受け止められる。
剣が相手の力を削っているにも関わらず相手の力は其れ以上に再生していく。
ピンチである。
だが新の口元には笑み。
「こりゃぁ俺とは格が違うなぁ……人外みたいだ」
右の刀、天下五剣が怪しい煌きを孕む。
「さぁて、おとなしくしやがれ暴れん坊!『童子切』!」
右の刀での振り下ろし。
その効果は、『格の高い存在』に対しての大きな効果。
相手が強くなればなるほど逆にこの攻撃の威力は上がっていく。
相手の格と比較して現在の威力は生身の人間と大差ないダメージを与えることが出来るほどだ。
- 589 :大和言葉音羽:2010/10/10(日) 00:17:55 ID:PG8ZVHZ.0
- >>587
「魔力が切れるー
体力がなくなるー」
またパチンコ玉を一つ掴み、放り投げる。
磁石のようにそのパチンコ玉に魔力が吸い寄せられる。
範囲は膨大で、白い少女が放つ魔力を全てを吸い寄せている。
さらには吸い寄せるだけでなく、吸収している。
有り得ない光景である。
青いリボンの少女は地面に座り込み、彼方へ飛んでいった。
魔力、体力、精神力の限界。
//やっぱ続きませんでした
//それじゃ寝させてもらいますお疲れ様でした
- 590 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/10(日) 00:24:28 ID:.6prKP66O
- >>587
「ごめんよ、ちゃんとお詫びはするからね」
【ゼオラに詫びをいれながら、上弦は視線を移す】
【膨大な魔力を放つ女性を見やる】
「させるかぁ!!」
【放つ魔力を危惧し、邪魔をしに入る】
- 591 :進行役:ゼオラとユリウス:2010/10/10(日) 00:28:37 ID:hGStfPTM0
- >>588
「……!」
右の刀の力が段々と上がっている。
少女自身の力が強まる度に刀も強くなっているのは理解できた。
だが少女にはそれを止める術が無かった。
右腕で刀を正面から受け止めようとするもそれも構わず正面から切れていく。
「定めを、受け入れよう……」
そう声がすると同時に闇と成り消える。
>>589
魔力が吸い込む力より強く。速く。
吸いきれない程の速度・量の魔力量。
パチンコ弾如きでは吸い取りきれず、ゆっくりと近づいていく。
少女が消え去ると同時、その魔力砲が少女の居た場所を焼き払った。
>>590
「……」
その女は上弦を見る。
―――紅閃光<ゼオラビーム>
目隠しに隠された視線が紅い閃光となって肩を貫かんと飛来する。
上弦からの贈り物。その特殊な目隠しのおかげで彼女自身に被害は無い。
- 592 :武藏 新:2010/10/10(日) 00:31:11 ID:7gFzKdaU0
- >>591
「ふぅ……俺の勝ち、か。強かったぜ少女A」
両手の魔法陣が淡い光を帯び二振りの家宝は消える。
「……疲れたな、退散させてもらおう」
そうつぶやくとそそくさと草原を後にして行った。
- 593 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/10(日) 00:34:39 ID:.6prKP66O
- >>591
「……!?うぉあぁぁぁ!?」
【上弦は完璧に忘れていた、ゼオラビームの存在を】
【肩を貫かれ、体勢を崩して倒れこむ】
「ゼオラ被害はないのは嬉しいが……敵に回すと恐ろし過ぎる……」
【倒れながら、身動きが取れなくなる】
- 594 :進行役:ゼオラ=アドヴァルド:2010/10/10(日) 00:40:17 ID:hGStfPTM0
- 「―――駆動、停止……」
強力な砲撃の反動は非常に強く、
巨大化した身体でもその反動には耐え入れず、膝をつく。
それと同時に身体の縮小が始まり、元のサイズに戻った。
「撤退―――致します」
白い少女の身体も闇へ溶ける。
>>592
少女の姿が消えると双頭の馬も消滅した……。
>>593
空間断裂。
女の右手前にハルバードが現れる。
それを手に取ると同時、走りだし。
「フッ……!」
上弦の首目掛けて振り下ろした。
- 595 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/10(日) 00:49:30 ID:.6prKP66O
- >>594
ガキィンッ
【首にハルバードが当たると、また首で停止】
「ふふ、防御は完璧なんだよ……
そして、まだ片手は使える!」
【片手で身体を支え、足払いを思い切り繰り出す】
- 596 :進行役:ゼオラとユリウス:2010/10/10(日) 00:55:11 ID:hGStfPTM0
- >>595
「……!」
防がれた驚き、
そのうえで脚払い。避けられずに転倒してしまう。
空間断裂。
現れたのは灰色の少女。
―――でたらめな存在<Jabberwocky>
その少女の姿が変化を始めた。
巨大化し、獣の様な四足歩行。
尻尾が生え、獰猛そうな牙と頑丈そうな鱗。
「喰らいつくしてあげる」
その癖声は少女の様。
右前足を上げ、振り下ろすと大地が揺れる。
- 597 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/10(日) 01:09:31 ID:.6prKP66O
- >>596
「これでチェックメイトだ!……ん!?」
【意気揚揚と掌底を繰り出すが、目の前に少女が現われ、さらには】
「な、なにぃ!?」
【巨大な怪物に変化するではないか】
「なんだこりゃあ!?」
【しかし体勢を必死に保ちながら、倒れたゼオラに掌底を試みる】
- 598 :進行役:ゼオラとユリウス:2010/10/10(日) 01:13:15 ID:hGStfPTM0
- >>597
その一瞬の隙を見て距離を離す。
怪物の姿となったユリウスがゼオラの前へ。
「ほらほら、いくよ〜?」
そういうと尻尾で上弦の周囲を薙いだ!
- 599 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/10(日) 01:17:13 ID:.6prKP66O
- >>598
「ぬぅ!?」
【攻撃を避けられ、体勢を崩した上弦は簡単に尻尾の一撃を受けてしまう】
「ぬぅおわぁッ!?」
【メキッメキッと鈍い音を立てて、上弦は吹っ飛んだ】
- 600 :進行役:ゼオラとユリウス:2010/10/10(日) 01:21:18 ID:hGStfPTM0
- >>599
「炎のお味は如何かしら?」
首を上に傾ける。
その間に息を吸い込み頬を膨らませ。
下げると同時に炎を吐きだした。
「……!」
闇の魔力を溜めている。
如何にかして止めなければ強力な攻撃が放たれるに違いない。
- 601 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/10(日) 01:30:11 ID:.6prKP66O
- >>600
「仕方ないか……」
【のっそりと起き上がりながら、上弦は呟く】
「そうだね、君たちには遊びを楽しんでもらわないと……」
【上弦の周りに虹色の光粒子が発生……
それは形を成して大剣に変わる】
「さぁ、行くぞ!受け取りなさい!!」
『オデッセイ・キャリバー』
【上弦の得意技、マナの力を放出する技である】
【錬金術の粋を集めた大剣、アゾット剣の力を付与した強力な水のマナの斬撃を放つ】
【炎を切り裂き、ゼオラに一撃を与えるつもりのようだ】
- 602 :進行役:ゼオラ=アドヴァルド:2010/10/10(日) 01:40:59 ID:hGStfPTM0
- >>601
炎を切り裂き斬撃が飛ぶ。
ゼオラへと迫るその斬撃は巨体によって阻まれる。
「痛いのはいやね……」
かの物語でも怪物は剣によって倒される。
巨体のままのアリスは再び闇に消える。
少女によって阻まれた姿。
少女が消えると同時にその魔力を解放する。
―――闇の闇の槍<ダーク・ダークランス>
女の前に巨大な槍。
長さは10mを余裕で越える漆黒の槍が生成される。
「轟然たる我が魔力の胎動……」
その純粋で異質な魔力で出来あがった槍は上弦へ放たれる。
- 603 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/10(日) 01:52:44 ID:.6prKP66O
- >>602
「よし、手強そうな……やつ……を………!?」
【喜びも束の間、ゼオラが放つ超巨大な闇の槍
上弦は眼を見開く】
「くっ!防げるか!?
こいつは、全力で行くぞッ!!」
【アゾット剣が光に包まれる
全ての属性を付与し、闇の槍を打ち破る姿勢だ】
「……はぁッ!!」
『イリス・キャリバーン』
【虹色の巨大な斬撃、大きく、全力で槍にぶつかりにいく】
- 604 :進行役:ゼオラ=アドヴァルド:2010/10/10(日) 02:03:43 ID:hGStfPTM0
- >>603
闇の槍と相対し、激しくぶつかり合う虹色の斬撃。
暫く均衡していたがやがて闇の槍は押され、消滅する。
「っ……」
大技の反動で動けない状態らしい。
珍しく肩を揺らし息をする。
- 605 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/10(日) 02:11:02 ID:.6prKP66O
- >>604
「ぬぅっ!!」
【肩を撃ち抜かれ、大技を放ち、こちらも消耗しているが】
「ゼオラ、楽しかったかい?
この勝負、私の……勝ちだぁ!」
【勝利を確信し、ゼオラとの距離を詰め、胸部に向けてマナを込めた掌底を放つ】
- 606 :進行役:ゼオラ=アドヴァルド:2010/10/10(日) 02:20:11 ID:hGStfPTM0
- >>605
「永き、夢が、終わる……」
掌底が胸を貫き上下に二分する。
それぞれが闇に消えゆくと上弦はただ美しい草原の中に一人であった。
やがてその景色さえも崩れ始める。
遊びの終焉もあるのだ。
//クエスト終了。お疲れ様でした!
- 607 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/10(日) 02:31:03 ID:.6prKP66O
- >>606
「……ゼオラ……楽しかったかい?」
【美しい草原に寝転び、上弦は少しだけやりきった気分になる】
「楽しんでくれたらいいなぁ」
【上弦は静かに呟いた】
//はい、お疲れ様でした
//楽しかったですよ!!
- 608 :------:2010/10/11(月) 00:07:44 ID:k6nVC4j20
- 【イデアの箱庭:街フィールド】
其処に居たのは都市伝説。データとして存在しない人間が箱庭に出現するという噂。
検索にも引っかからず、モニターでも写せない謎の人物が、路上で鍵を売っている。
大小様々な鍵を並べて、本人は路上に座り、ただ人が来るのを待っている。
- 609 :レラと河平:2010/10/17(日) 21:51:05 ID:hGStfPTM0
- アトリエ前
「いるかー?」
扉を鉄の拳で叩き、仲の主を呼ぶ。
『返事がありませんね……』
「仕方ない、二階から侵入するか」
『それは止めた方がよろしいかと』
飛ぼうとするレラを抱きかかえて止める。
今度は抱きかかえた女が扉を叩く。
『上弦さんいらっしゃいますかー?』
- 610 :名も無き異能都市住民:2010/10/17(日) 22:02:47 ID:.6prKP66O
- >>609
『はいはい、今開けるぞ〜い』
【皺枯れた声が聞こえ、扉が開く】
『おや、いらっしゃい……
話は聞いとるぞい!』
【そこにいたのはサイみたいな見た目の岩のマナ】
【ノシノシと背を向け歩いて行く、入って良いらしい】
- 611 :レラと河平:2010/10/17(日) 22:04:01 ID:hGStfPTM0
- >>610
『ありがとうございます』
頭を下げ、着いていく。
「おい、降ろせ」
不満そうに抱えられてる。
- 612 :名も無き異能都市住民:2010/10/17(日) 22:19:55 ID:.6prKP66O
- >>611
『じゃ、ワシはお茶でも飲みに行くんでの』
【ノシノシと二人を上弦の部屋前に案内した後、岩のマナは歩いてその場を離れるのだった】
- 613 :レラと河平:2010/10/17(日) 22:25:33 ID:hGStfPTM0
- >>6112
『はい、それでは』
岩のマナにもう一度頭を下げ、扉へ振り返る。
河平が扉を叩き、レラが上弦を呼ぶ。
「おい、さっさと出て来い」
- 614 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 22:28:16 ID:.6prKP66O
- >>613
【しかし返事は無かった】
【部屋の鍵は開いているようなので、室内に入ることは出来そうだ】
- 615 :レラと河平:2010/10/17(日) 22:30:20 ID:hGStfPTM0
- >>614
「河平、開けろ」
『了解いたしました』
扉を開け、中に入る。
「おい、本当に居ないのか。帰るぞ」
- 616 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 22:33:52 ID:.6prKP66O
- >>615
【部屋に人の気配、部屋に入った二人が辺りを見回すと】
「むにゃむにゃ……モフモフ、おいでおいで〜……」
【大きなベッドで上弦が寝ているじゃありませんか】
【レラなら怒りかねん状況であった】
- 617 :レラと河平:2010/10/17(日) 22:41:46 ID:hGStfPTM0
- >>616
「河平、殴れ」
『し、しかし「いや、全力でブッ潰せ」そ、それh「やれ」』
『はい……』
レラを隣に置き、渋々と言った様子で耳のイヤリングを外す。
『河平、全力でまいらせていただきます!』
槍型のイヤリングが突如巨大化し、女の手に。
―――「巨人の槍・菊一文字」
『ガーベラストレエエェェトオオォォォ!!!』
するとそれを物すごい剣幕で突きだした!
- 618 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 22:46:25 ID:.6prKP66O
- >>617
メコッ!
【凄い音と共にベッドは木っ端微塵】
【上弦はモロに一撃を受けて吹っ飛ぶ……槍が刺さらないのは大人の事情です】
「な、ななななななんだ!?敵襲か!?」
【ドタバタと上弦は起き上がる】
- 619 :レラと河平:2010/10/17(日) 22:49:10 ID:hGStfPTM0
- >>618
そこにはすまし顔でイヤリングを付けなおす河平とニヤけた顔のレラが!
「いーぃ目覚めじゃないか上弦? 自分から人を呼んでおいて自分は呑気に眠っているとはな、流石の僕もこれは怒っていいよなぁ?」
- 620 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 22:52:55 ID:.6prKP66O
- >>619
「うぉあ!?なんだ!?レラか!?
人の寝込みを襲うとは!暗殺業にでも手を……え?」
【最初は反抗的に出た上弦だが、すぐに顔が青ざめていく】
「は、ははは、いやだなぁ……レラ、よく来たね(キリッ」
【乾いた笑いを上げ、上弦はレラを見る】
- 621 :レラと河平:2010/10/17(日) 22:56:58 ID:hGStfPTM0
- >>620
「困ったなぁ上弦、お気に入りのベッドがボロボロじゃないか」
ベッドの破片をつまみつつ。
「まっ、お前は自分で再生できるから良いよなぁ。
それならいっその事お前も斬ってしまえば良かったんだが」
さらに近付き、顔を近づける。
「暗殺でも良かったんだがお前が無能だから自分の再生はできないでやんの」
「だから僕がわざわざ貴様をこう起こしてやった訳。解る? ん?」
『……』
↑犯人。
- 622 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 23:05:57 ID:.6prKP66O
- >>621
「ちょっ、レラさん……顔近いです……
あとなんかいつもの罵倒より心に来ます
さらには顔怖いです」
【後退りをしながら冷や汗たっぷり、完全に負けてます】
- 623 :レラと河平:2010/10/17(日) 23:08:10 ID:hGStfPTM0
- >>622
「解ったらっ」
掴んで、上げて。
「起きろォッ!」
投げたッッ!
- 624 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 23:12:37 ID:.6prKP66O
- >>623
「もぎゃぁぁあぁああぁあ!!??」
【思い切り投げられた上弦は天井に見事に刺さった!】
「ば、ばっちり目覚めましたっ……ガクッ」
【天井に足だけ生えてる不思議な光景がそこにはあった】
- 625 :レラと河平:2010/10/17(日) 23:14:03 ID:hGStfPTM0
- >>624
「なら次は降りて来い」
何時も通り腕を組んで不機嫌そうに。
『……』(ごめんなさい)
犯人。
- 626 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 23:17:25 ID:.6prKP66O
- >>625
【周りが崩れ、上弦が落ちてくる、頭にはギャグ漫画みたいなたんこぶ】
「くっ、手加減を知らないのか君は……何か硬い物で殴られたみたいだ」
【槍の痛みや、レラに投げ飛ばされた痛みに顔を歪めながら立ち上がる】
- 627 :レラと河平:2010/10/17(日) 23:21:56 ID:hGStfPTM0
- >>626
「で、お前。
用を済ませに来た訳だがまだろくな話もしていない。なのに何故こんなにも時間がたっている?」
無駄な「ガーベラ(ry」とかのせいです。
- 628 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 23:28:46 ID:.6prKP66O
- >>627
「ははは、なんでだろうね?」
【歩いて隣の部屋に入って行き、すぐに戻ってくる】
「私としては長くいてもいいんだよ?ははは!」
【手渡してくるのは中型の箱】
【中には灰色の液体が入ったシリンダーが並んでいた】
- 629 :レラと河平:2010/10/17(日) 23:31:07 ID:hGStfPTM0
- >>628
「僕は早く帰りたい」
シリンダーに目を向ける。
「なんだこれは。灰色の絵具か泥水。
百歩譲って水銀にしかみえんぞ?」
- 630 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 23:35:45 ID:.6prKP66O
- >>629
「そうかそうか、まぁ説明くらい聞いていってくれよ
これは液体金属だ!」
【そのままのネーミング】
「ほら、これをこうするとだね?」
【一本シリンダーを取出し、引っ繰り返して手にかける】
【すると灰色の液体は上弦の手にかかる前にレラの形をした鉄人形に変わった】
- 631 :レラと河平:2010/10/17(日) 23:38:04 ID:hGStfPTM0
- >>630
「随分と手の込んだ説明だな」
鉄人形とシリンダーを交互に見つつ。
「それが僕の探していた物だと?」
- 632 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 23:44:47 ID:.6prKP66O
- >>631
「百聞は一見に敷かずってやつさ、見たほうが分かりやすいだろ?」
【鉄人形を河平に渡し、説明を続ける】
「これは錬金術を用いて作り出した特殊な金属でね?
人の魔力と考えに応じて好きに形を変える金属さ」
【ウィンクをレラに送り】
「君がどんなパーツでも良いって言うもんだからね……
これなら万能だろ?
使い方は簡単、なってほしい形を思い浮べ
魔力を放出しながらシリンダーから取り出す……簡単だろ?
ちなみに、一度形を決めちゃったらずっとその形のままだから気を付けてね?」
- 633 :レラと河平:2010/10/17(日) 23:53:52 ID:hGStfPTM0
- >>632
『……』
鉄人形を顔に近付け、じっと見ている。
「役立たずが……」
ボソッと呟くように。
「魔力が使えたら僕はなにも困らないんだがな?」
- 634 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/17(日) 23:59:30 ID:.6prKP66O
- >>633
「な、役立たずって……
君魔力扱えなかったっけ?」
【頭に?マークを浮かべながら】
「わかったわかった……じゃあほら、私が魔力を放出するから……何が欲しいか言いなさい!」
- 635 :レラと河平:2010/10/18(月) 00:04:19 ID:hGStfPTM0
- >>634
「使えないんだよこの野郎がッ!」
シリンダーを叩きつけようと床向かって放り投げた。
「ッーー……」
足に当たって悶絶。
痛い痛い言いながら床を転がってる。
『……』
そっと鉄人形を懐に。
- 636 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/18(月) 00:06:29 ID:.6prKP66O
- >>635
「ブフォッ!」
【超吹き出した】
「ぶははははははは!
さっき私を攻撃したバチが当たったようだね?
レラちゃん大丈夫かい?」
- 637 :レラと河平:2010/10/18(月) 00:09:51 ID:hGStfPTM0
- >>636
「いたいいいたい言ってる人間が大丈夫に見えるか!」
つま先を押さえて転がったまま。
- 638 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/18(月) 00:13:15 ID:.6prKP66O
- >>637
「ほら、不思議な痛み止めあるぞ!塗るかい?塗らせてくれるかい?ふとももを重点的に!!」
【ここで変態が登場ですよ】
「しかし、パーツの件はどうしようか?」
- 639 :レラと河平:2010/10/18(月) 00:16:39 ID:hGStfPTM0
- >>638
「なんでつま先が痛いと言うのにふとももに薬を塗る必要があるんだ!」
拳で床を叩き。
「どうもこうもなるまい……」
- 640 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/18(月) 00:20:39 ID:.6prKP66O
- >>639
「ふ、レラよ……それは私がふともも好きだからだ!!」
【急に劇画タッチになって叫ぶ……正直者である】
「……なぁ、君の付き人は魔力を扱えないのかい?」
【河平に向き直りながら】
「それが無理なら私がまた作り直すけど……」
- 641 :レラと河平:2010/10/18(月) 00:25:06 ID:hGStfPTM0
- >>640
「くだらん。却下だ。
ならまだ床を転がっていた方がマシだ」
仰向けのまま。
『扱えないことは無いですが少々歪なものですし、何より……』
「コイツじゃ僕の意思を理解できない」
『……との事ですので』
黒髪で長身の女は頭を下げた。
- 642 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/18(月) 00:29:42 ID:.6prKP66O
- >>641
「じゃあ私はその姿で眼復しておくよ」
【ぽいっ、と塗り薬をレラに投げながら】
「いや、それなら私に適当に作れってのも酷な話じゃないかな?」
【しかし、上弦自身もレラに頼まれた仕事なので他人には任せたくないのも事実】
- 643 :レラと河平:2010/10/18(月) 00:32:35 ID:hGStfPTM0
- >>642
「フン、それくらい好きにしろ」
右腕の手首から先が伸び、薬を掴んだ。
「お前は部品を作ればいい。
そもそも貴様に頼んだのは素材だけだったろう」
- 644 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/18(月) 00:41:55 ID:.6prKP66O
- >>643
「ん?じゃあメチャクチャ目の前で拝見を……って便利だね、その手」
【お言葉に甘えて眼復です】
「うん、君に喜んでもらう為に色々無駄に頑張りすぎたようだね」
【思い出したかの様に上弦はシリンダーの入った中型の箱を持って隣の部屋に移動】
【そして、また戻ってきた】
「はい、じゃあこれが一般的な素材だよ?」
【青、赤、黒、白……様々な色のインゴットの入った箱を持ってくる】
「大丈夫かい?大き過ぎやしないかい?」
【レラがちゃんと加工出来るか心配な様だ】
- 645 :レラと河平:2010/10/18(月) 00:46:45 ID:hGStfPTM0
- >>644
「欲しいか? やらんぞ」
いやらしい笑み。
「ふむ、これだけ在れば十分だ。
お前の割には頑張ったな。喜んでも良いぞ?」
一つを手に取り、直ぐに直す。
- 646 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/18(月) 00:51:49 ID:.6prKP66O
- >>645
「い、いらないよ……」
【その笑顔に苦笑いで答えながら】
「それはどうも
よし、納得してくれたなら報酬の件だが……
『上弦、有り難う』って笑顔で言いなさい!」
【普段のレラの態度から見て、絶対に言わないであろう言葉でした】
- 647 :レラと河平:2010/10/18(月) 00:54:48 ID:hGStfPTM0
- >>646
「あーはいはい。ありがとうありがとう」
棒読み。感情無しにも程がある。
「これでいいか?
僕はそろそろ帰りたいんだ。早速コイツらの研究がしたい」
貰った箱を喜々として掲げながら。
- 648 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/18(月) 00:59:26 ID:.6prKP66O
- >>647
「あぁ、うん……わかってはいたよ?」
【無表情でそう答え】
「まぁ、喜んでくれたみたいで何よりさ
気を付けて行くんだぞ?」
【嬉々として掲げる姿を可愛らしく思いながら上弦は笑う】
- 649 :レラと河平:2010/10/18(月) 01:07:24 ID:hGStfPTM0
- >>648
「ん、そうだ」
立ち上がるとTシャツの首元を引っ張り開いた空間に手を入れる。
出てきた手には緑色の良く解らない物質。薄く光っている。
「これをやろう。喜べ。
僕の3番目位に大切な物の一部だ」
そういうお箱を抱え上げ窓へ。
「じゃあな、僕は帰るぞ!」
そういうと窓から飛び立っていった。
『私も帰りますね。
……もちろん玄関から』
頭を下げ、上弦の部屋を出ていく。
- 650 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/18(月) 01:12:06 ID:.6prKP66O
- >>649
「三番目くらいに大切な物の一部って……微妙だね?」
【よく分からない物質を受け取り、上弦は笑う……感謝しているようだ】
「あぁ、気を付けて……ってちゃんと玄関から……
あ、君は玄関からかい?
いい子だなぁ……」
【レラと比べるとみんないい子に見えてしまう上弦だった】
- 651 :おやしき組:2010/10/31(日) 22:48:58 ID:hGStfPTM0
- 都市とは別な場所にある筈の。
輝く緑が広がる中の。ただ一点の、黒い屋敷。
「……」
「また、今日は人が多いね」
「……、…」
「招かれた口で何を言っても、ダメよ」
「―――」
「全く、キミは……!!」
「喧嘩はおやめっ!」
「あたっ!?」
「いたいわ……!」
「……」
賑やかしくも静かな、何時も通りの屋敷。
- 652 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/31(日) 22:57:12 ID:.6prKP66O
- >>651
「今日は〜久しぶりの〜♪るるるるる〜♪」
【白い服を揺らし、黒い屋敷に現われる一人のえらく上機嫌な男】
「HAHAHAHAHA!いるか〜い?」
【声は聞こえるのだが、礼儀として居るかを尋ね、扉をノックするのだった】
- 653 :おやしき組:2010/10/31(日) 23:03:32 ID:hGStfPTM0
- >>652
「いい加減にッ!」
「諦めるのはあなたよ?」
部屋の中央で暴れる白い女と灰色の少女、アリス。
端の方に追いやられたテーブルに3人で座り、お互いに向き合って黙っている三人、
ゼオラが二人と、ユリウスである。
「いい加減にするのは貴方達ですわよ!」
すると、上弦の背後から開いたトビラを通って胡瓜二本が暴れる二人の頭を直撃した!
- 654 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/31(日) 23:13:29 ID:.6prKP66O
- >>653
「どうしてこうなった!?」
【胡瓜が二人に直撃したのを目の当たりにして、咄嗟に出た台詞……】
【喧嘩してる二人の少女にお淑やかに座ってる三人の少女……そして胡瓜だから当然である】
「ふ、しかし流石は私だった……記憶にある胡瓜にはあまりよろしい思い出が無かった筈……
ならば私が取る行動は一つ!」
【三人のもとに歩いて行く】
(この三人の近くに行くことさ!)
- 655 :おやしき組:2010/10/31(日) 23:18:04 ID:hGStfPTM0
- >>654
「おぉっとぉ?
このワタクシが撃ち漏らし、ですとはぁ……ね!」
奥から一つ、胡瓜が上弦の後頭部目掛け飛んできた!
因みに暴れていた二人は現在床に倒れ伏している。
- 656 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/31(日) 23:24:03 ID:.6prKP66O
- >>655
バチコーンッ☆
【有り得ない音を上げて後頭部に直撃!】
「うぉぉぉ……」
【頭を抱えて蹲る、相当痛かったらしい】
「ふ……ふふふ……」
【しかし、這いずりながら三人を目指す】
- 657 :おやしき組:2010/10/31(日) 23:27:01 ID:hGStfPTM0
- >>656
「ふっ、ふふっ」
跳ね返った胡瓜は女の手元へ戻り、バスケットの中へ戻る。
「優男のミンチがひとぉーつ」
バスケットからスコップを取り出しつつ歩み寄る。
- 658 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/31(日) 23:33:48 ID:.6prKP66O
- >>657
「お前……いつの間にこの屋敷に潜んでたんだよ」
【起き上がり、近づいてくる存在に向き直る】
「まさか!?私の幸せを壊しに来たのか!?」
【指をさして、その存在にさらに言い放つ!】
「野菜女!本名は知らないが河童みたいな名前だった筈!」
【色々間違ってた!】
- 659 :おやしき組:2010/10/31(日) 23:39:12 ID:hGStfPTM0
- >>658
「ただただ、ワタクシは遊びに来ただけですわよ?
でもでも、いーぃ苗床が見つかったみたいで運が良かったですわぁ」
マントを付けた割と長身の女は上弦の腕を引っ掴む。
「さ、帰りますわよ」
逆の手で空間に手を翳すと地獄への扉が。
「ワタクシの名前は河童では無くカロエラ、ですのよ」
- 660 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/31(日) 23:44:28 ID:.6prKP66O
- >>659
「……お前、アウテリートにそっくりな話し方だな……」
【腕を掴まれ、引っ張られるが】
「ははは!御婦人と地獄でデートってかい?いやぁ、参ったなあ……」
【両腕でカロエラを掴み】
「ってなんでやねん!」
【投げ飛ばそうとする】
- 661 :おやしき組:2010/10/31(日) 23:49:50 ID:hGStfPTM0
- >>660
「何を今更!
それにノリツッコミはもう古いのですわよ!」
落下地点に大量の草を生やす事で無事に落下。
「こうなれば力づく……!
今すぐ地獄にも劣らない痛みが全身を這い回りますわよ?」
バスケットから種を取り出し、身体に直接埋め込もうと全力で接近してきた!
- 662 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/10/31(日) 23:59:04 ID:.6prKP66O
- >>661
「ふふふ……そうか……力づくで来るか……ならば私は正当防衛な訳だ!」
【ゴゴゴゴと強大な魔力が発生する】
「ふふふ……露出度の高いくノ一コチュームに着替えさせてくれるわぁ!!」
【何かマナの塊を撃って迎え撃つ】
- 663 :おやしき組:2010/11/01(月) 00:02:17 ID:hGStfPTM0
- >>662
「そんな物でこのワタクシが止まると思って!?」
くノ一コチュームのまま全力ダッシュ!
この種を植え付けられると凄いヤバイ気しかしません。注意!
- 664 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 00:05:55 ID:.6prKP66O
- >>663
「あれ!?すっごい様になってる!?」
【依然カロエラが接近中……上弦は頭をフル回転】
「ふ、甘いな!とぉあっ!!」
【自身にカロエラが近づく直前に、股下をくぐって緊急回避しようとする】
- 665 :おやしき組:2010/11/01(月) 00:13:22 ID:hGStfPTM0
- >>664
「避けられ……っ!?」
「何処を通ってるんですの、貴方はッ!」
驚いた様子で顔を赤くしながらバスケットで頭を叩こうとする!
- 666 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 00:18:44 ID:.6prKP66O
- >>665
「だって!その服だよ!?」
【バスケットで殴られながら】
「そこを通らないと服にも君にも失礼じゃないかぁ!!」
【なぜか劇画タッチになりながらも力強く言い放つ漢の姿がそこにあった】
- 667 :おやしき組:2010/11/01(月) 00:22:00 ID:hGStfPTM0
- >>666
「服も何もありませんでしょうが!
えぇい、貴方もこれで、お終いですわ!」
その顔面に種を植え付けようと拳を向けた!
- 668 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 00:26:01 ID:.6prKP66O
- >>667
「ふ、いい色だったよ!」
【目から☆が出るウインクをして、サムズアップ】
「しかし、それはさせない!」
【カロエラの手首を掴み、逸れさせる】
「私は今日はゼオラに会いに来たんだ!養分にされてなるものか!」
【再び投げ飛ばそうとする】
- 669 :おやしき組:2010/11/01(月) 00:37:04 ID:hGStfPTM0
- >>668
「きゃふっ!」
投げ飛ばされ、膝を床に着かせたまま腰をさすっている。
「貴方の運命は私の葉竹の苗床で決定ですのよ。それだけはお忘れなき事……」
「……」
「……」
「――」
「……まぁ、」
「元気、だよね。二人とも」
そのやりとりをじーっと見てた4人と一つ。
- 670 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 00:40:56 ID:.6prKP66O
- >>669
「いやいや、なんで私なのさ!?」
【いつも気になっていた事を言い放ち】
「お店に肥料とか売ってるんだからそれを使えよ」
【とりあえず、身が危険てのはわかるのだ】
【四人と一つに見られながら、上弦は一息ついた】
- 671 :おやしき組:2010/11/01(月) 00:47:14 ID:hGStfPTM0
- >>670
「その豊富な魔力量とその身体の質。
それで良い作物が育ちそうですからね」
「まあ、貴方の声がワタクシ好みで良い悲鳴が聞けるというのもありますけど」
肥料云々の話を聞くと唇を尖らせ、
「ワタクシの作物がそんな物で出来るとお思いですか!
ワタクシの作物は生身の人間に直接種を植え付けて身体の養分と悲鳴を餌に育っていくんですのよ。
生身の身体に根が張っていく様はさぞ痛そうで面白いんですわよ……?」
「だから、実践してみませんこと?」
そして立ち上がり、種を構える。
- 672 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 00:55:46 ID:.6prKP66O
- >>671
「なるほど、変態だったのか!さらには私の体目当てと来たもんだ!」
【悲鳴云々を聞いて口を滑らせる】
「なるほどなるほど、、つまり君は人を捕まえてはそんな恐ろしい事をしている訳か……」
【テクテクと歩いて行き】
「人が痛がるのを見て楽しむとは……お仕置きが必要だな!」
【握り拳を作りながら】
「愛の拳骨アタック!」
【拳骨をしようと、カロエラの頭目がけて振り下ろす】
- 673 :おやしき組:2010/11/01(月) 01:05:36 ID:hGStfPTM0
- >>672
「ハッ! 南瓜ガードッ!」
咄嗟にバスケットから取り出した南瓜でガード!
「今回はこの卑しい服装を戻す為に一度引いて差し上げますわ、
でも、私は絶対に貴方を捕まえますからね!」
何か捨てゼリフを吐きながら地獄に帰って行った。
「……」
「――」
「……」
「元気、だねぇ」
「……だねぇ」
- 674 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 01:13:30 ID:.6prKP66O
- >>673
「ぎゃあぁぁぁぁ!?手がぁぁぁ……!!」
【堅い南瓜を殴れば当然である、拳を押さえてゴロゴロ悶絶】
「ばっ!やめろ!そんな素晴らしい服装なのに!!」
【地獄に帰っていくカロエラを呼び止めるが既に遅かったようだ】
「……」
【しばらく沈黙……辺りを見回し、立ち上がる】
「待たせたね?(キリッ」
【凛々しい顔をで振り向くが既に遅かった】
- 675 :おやしき組:2010/11/01(月) 01:21:51 ID:hGStfPTM0
- >>674
「――、―」
「「……」」
三人は相も変わらず向き合って黙っている。
「んやぁ、この間のラーメン男」
何時か無理矢理ラーメン屋に誘い込んだ女がそこに居た。
「上弦、久し振りね」
灰色の少女、アリスがニタニタとした笑みを浮かべている。
- 676 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 01:29:59 ID:.6prKP66O
- >>675
「ん?やぁ、相変わらず真っ白だね、良いセンスだ!」
【手を上げて挨拶をする】
「そして……誰だぁ!?」
【灰色の少女とは面識がない上弦、相手が名前を知っているのに驚くのだった】
「ゼオラ達もこんばんは!会いたかったよ!」
【ゼオラ達にも手を振る】
- 677 :おやしき組:2010/11/01(月) 01:35:06 ID:hGStfPTM0
- >>676
「……こんばんは」
コーヒー片手に挨拶をする。
「……」
目隠しを付けた女は小さく頭を下げるだけ。
「――、―」
白い身体に桃色の髪と桃色の装飾。
ユリウスは何か光ってた。
「私よ、アリスよ上弦」
身長はゼオラより少し小さい位。
灰色のドレスと頭の上に大きな赤いダイヤ。
「フフ、ありがとう」
そして幼げな笑みを見せる女。
よく見れば顔が以前のアリスそっくりである。
- 678 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 01:40:35 ID:.6prKP66O
- >>677
「なんか……反応が薄くないか!?
うわ!ユリウスにいたっては……え?何で光ってんの?」
【なんか、色々ショックを受けている、主にユリウスに】
「え?アリス?……ん?」
【実は上弦はアリスと言う名前を全く知らないのだった】
「しかし、一番小さいな、君は」
【アリスを観察しながら】
「そして白い君はあの子にそっくりだし!」
- 679 :おやしき組:2010/11/01(月) 01:44:54 ID:hGStfPTM0
- >>678
「――、や、」
よく見れば髪の一本一本が、精巧に作られた金属の糸で、
よく見なくてもその身体はロボットだった。
「薄くないよ……」
ちょっと機嫌をそこねる。
「「……(ピキピキ」」
二人が珍しく同じような反応を。
因みにアリスの名前については凄い昔に一回だけ話しました。
「小さくなんかないわっ!」
「逆だよッ!」
ダブルキック。
- 680 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 01:49:49 ID:.6prKP66O
- >>679
「え?いや、ゼオラ、ごめんよ……」
【しかしユリウスの異常事態を眼にすれば全部薄く感じる罠】
【ユリウスに気圧されながらゼオラの機嫌を取ろうと頭を撫でようとするが】
「ぬぎゃょ!?」
【声にならない悲鳴を上げ、二人に蹴られた事により生じた回転と共に打ち上げられ、床に激突した】
- 681 :おやしき組:2010/11/01(月) 01:57:06 ID:hGStfPTM0
- >>680
「――?」
頭上の王冠みたいな何かが光ってた。
それは宙に浮いている。
「……」
頬を膨らませて俯き、コーヒーを一口。
「小さくなんかないのっ!
大きさなんて自由自在で上弦を踏みつぶすのも簡単なんだからね!」
「全く、キミは解らないかなぁ。
僕がこの子の製でどれだけ苦労したか……」
物騒な事を言い出したかと思えばもう片方は愚痴を吐きだす。
「なんですって?
ただ世界を救っただけで調子に乗ってるんじゃないの、あなた?」
「はいはい、キミも元気だね。
キミが夢から出て来なきゃ僕も随分楽な生活が出来てたのになー」
そして二人でまた暴れ出す。
//すいません。眠気がキツいので今日は此処で眠らせていただきます……。
//続きは時間が取れた時にまたお願いします。
- 682 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/01(月) 02:07:34 ID:.6prKP66O
- >>681
「おぉ、光る王冠とは……お洒落過ぎるじゃないか……」
【ヨロヨロと立ち上がり、王冠を眺める】
「よしよし、ごめんよ少し驚いてしまってね
いつもの君が一番さ」
【今度はちゃんと撫でる】
「なん……大きい幼女とな!?」
【なんか食い付いたが、二人が暴れだしてしまったので苦笑い】
「この二人は仲が悪いのか!?」
//おっと、これは失礼しました
//遅くまで付き合って頂き有難うございます!
//はい、続きを楽しみに待たせていただきます!
- 683 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/02(火) 21:28:09 ID:7gFzKdaU0
- 異能都市、郊外。
ズドォォオォン!
ドゴォッ!
ゴバァッ!
普段は人の姿も見えない其の平原に轟音が響きわたっている。
その音は一体何の音か――。
――、戦闘音だった。
平原には数百の兵士が血まみれで大地に倒れ伏している。
彼らの右腕には腕章が着けられており、そこに刻まれた紋章は『アルバトロス』――。
反統一国軍レジスタンスとしてこの都市を襲う統一国軍と戦っていた組織のものだった。
そこには白衣の少女愛香や、ドレスに白銀の杖を持つ少女オイジュスの姿も有った。
愛香の機体は右腕を失い大破、オイジュスは杖を砕かれ、全身に無数の裂傷が走っている。
一体誰が、何物がこのような光景を創り上げたのか。
ゲンイン
その張本人が、血まみれで片膝を着く少女……アテナの目の前に立っていた。
「……アテナよ。残念だが貴様には敗北しか無いよ」
先に言葉を紡ぐは原因となった男。
軍服に、装飾のない槍を持つ長身かつ屈強な体を持つ男だ。
そして、この場に置いてアルバトロス以外の人間はこの男のみ。
故に導きだされる結論は一つ。
アテナを含むアルバトロスの全メンバーは、この男一人によって滅ぼされたのだと言うことだ。
そして之はもう一つの予想を創り上げる。
この男はアテナを含むアルバトロスの全メンバーを以てしても勝利することが叶わないほど強いと言う事を。
それほどの絶望を前にして気丈にもアテナは立ち上がる。
「敗北……!?嫌だよ……、あたしは、この街を守りたいんだからッ!」
真紅に輝く金色の魔力が吹き上がり、閃光の如き速度で男に飛びかかるアテナ。
衣装は金と紅で彩られた姿、<Mode athena> 。
アテナの奥の手にして最強。
それを以てしてこの男を――。
ドスッ
――、打倒することは叶わなかった。
純粋に力が足りなかった。
アテナの腹部には、槍の穂先が深々と刺さる。
鮮血が飛び散り、平原の大地を血で染め上げた。
穂先を抜き、血を振り払い男はため息をつく。
アテナ
「残念だな、英雄よ。この都市は、この世界は――」
都市の方角に目をやり。
吹き上がる魔力を隠そうともせず。
絶対の自信を以て言い放つ。
「――、我が滅ぼそう」
そこには統一国軍の指導者にして、同軍における最強の魔導師――。
――マクシミリアン=ジム=クリークスが君臨していた。
- 684 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/02(火) 21:32:44 ID:HnkBBDEo0
- >>683
いつの間にか、この男はいた。
いや、感の良い者なら既に気付かれていたのかもしれないが。
しかし剣呑としたこの空気の中、信じられない程の暢気な雰囲気を纏った男は、
倒れるアテナの前にしゃがみ込み少女の顔を覗き込んでいた。
「おーい、まだ生きてるかー?」
- 685 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/02(火) 21:34:55 ID:WVrfsEdY0
- >>683
【突然上から一人の少女が飛び降りてきた】
「これだけあれば…みんなのけがなおすのにじゅうぶんかなの!」
【背中には大量の包帯が入った袋を持っている】
「だれもしなせたりしないの…
もうこれいじょうはなの!」
【そう言うとディスは無数の包帯をアルバトロスのメンバーたちにドンドンと伸ばしていく】
「あてな!!」
【そう言ってディスはアテナたちにも包帯を伸ばして止血をしていく】
- 686 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/02(火) 21:37:03 ID:7gFzKdaU0
- >>684
「ッ……ぅ……」
残る魔力で僅かながらの止血を施して居るようだ。
「……て、んちょ?」
ゆっくりと目を開くと、視界には見覚えのある顔。
クロスがいた。
>>685
「デ……ィスも」
ボロボロの体で微笑む。
槍を持つ男は、瞑目し不動を保っている。
- 687 :遊馬:2010/11/02(火) 21:41:17 ID:Fxk0LkY.0
- 「いやはや……悪い冗談でも見てるみたいですね」
その戦場より少し離れたところ
丁度高台となった所に立つ、白衣の男が一人
ホルスターから銃を取り出すと、リボルバーの中の弾丸を確認する
「あれ程の相手じゃ心許ないですけど……やれるだけやってみましょうか」
ため息一つ吐き、そのまま高台のへりに足をかけると
ふわりと、
重力を感じさせない動きで、
男は戦場へと降り立った
- 688 :レラ/銀の翼<Blade Masterly>:2010/11/02(火) 21:42:14 ID:hGStfPTM0
- 「貴様か……、この異常な魔力量」
上空を飛行する少女。
銀の鎧を身にまとい、淡い緑色の粒子を振りまいていく。
「チッ……奴は大丈夫そうだな」
ディスがアテナを救出しているのを確認し、少女自身は相手を睨む。
- 689 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/02(火) 21:45:14 ID:7gFzKdaU0
- >>687
血の匂いが、溢れる魔力が。
この場の空気をずしりと重くしている。
其の原因となっている男は未だ戦闘態勢にも入っていない。
>>688
レラの言葉に、瞑っていた目を開く。
「――、ふむ。我に挑むか、悪共よ」
言葉一つ放つだけで空気が震える。
ただ立っているだけであるのに隙が見当たらない。
この男、ただひたすらに強かった。
- 690 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/02(火) 21:46:28 ID:WVrfsEdY0
- >>686
「えっと、『あてな』ごめんねなの〜。
かってにほーたいつかっちゃったけどなの」
【平謝りをしながら包帯をどんどん巻きつけて行く。どうやら衛生兵の持っていたのを拝借したらしい。】
「ちょっとがまんしててなの、あいつはやっつけてやるからなの!」
【そう言うとディスは安全な場所に他の人たちを動かそうとしている】
- 691 :遊馬:2010/11/02(火) 21:55:58 ID:Fxk0LkY.0
- >>689
「とりあえず、あいつをのせば良いみたいですけど……」
人差し指でこめかみをトントンと叩きながら自問する
「めんどくさいですね、ああいう武人タイプは。先に"交渉"といきましょうか」
そう結論ずけると、男はマクシミリアンの方へと歩き出す
「ちょっと止まってくれませんかね?
そこの貴方」
そしてやや遅れて続ける
「……この先は、そういう物騒な物はご遠慮願いたいんですよ」
右手の人差し指で、マクシミリアンの持つ血塗られた槍を指差した
- 692 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/02(火) 21:57:47 ID:HnkBBDEo0
- >>686
「オッケー、生きてるみたいだな」
目を開いたアテナを見て、ホッと息を吐く。
「さて、傷の手当てと移動はディスに任せておくとして。
運ばれる前に、俺に何か言うことはないかい?」
- 693 :レラ/銀の翼<Blade Masterly>:2010/11/02(火) 22:00:12 ID:hGStfPTM0
- >>689
「人を瀕死にまで甚振っておきながらまだ自分が正義だというか」
右の肩に着いていた鎧の一部を左手に。
それを銃を扱うかのように構え、
「……愚劣だな」
その言葉と同時に銃の先端から淡い緑色の粒子の塊が射出される。
それと同時、腰の鎧の一部が射出。
男へと一直線に飛んでいき、斬りつけようとする。
- 694 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/02(火) 22:03:35 ID:7gFzKdaU0
- >>690
「ん……あり、がと、ね」
笑いながらそう云い、おとなしく動かされていく。
>>691
「……、そうか」
そう答えると。
「ならば之は貴様にくれてやろう」
遊馬に向けておもむろに槍を投擲した。
速度は疾く、速い。
槍には高密度の魔力が圧縮され、並の防御では防ぎきれない威力だ。
>>692
クロスの質問に。
「――、アイツ、を。マクシ、ミリアンを……倒して……くだ、さい」
喋るのもつらそうだが、取り敢えずは止血も有り死ぬことは無さそうだ。
「アイツの、弱点は――、強すぎる……事、です」
>>693
「我が正義だよ。我以外は全て悪だ。部下も、皆」
槍もなくなり、無手と化しているマクシミリアン。
しかし。
ドゴォッッッ!!
閃光の如き速度を以て粒子の塊を砕く。
その余波で辺りの空気がビリビリと震える。
右掌から血が、流れる。
「ふむ、手傷を負うとは。返すよ」
右手で掴んだ鎧の一部を投げ放つ。
魔力が込められており、徹甲弾並の威力が有るようだ。
- 695 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/02(火) 22:09:03 ID:HnkBBDEo0
- >>694
「おっけ。あそこに突っ立ってる、なんか偉そうなヤツをぶっ飛ばせばいいんだな?」
軽く頷き「よっこらせ」と言いながら立ち上がる。
眼帯を軽く指先で叩きつつ、紅いコートを翻し、紅の混じる黒髪を掻き揚げて、
クロスはマクシミリアンへと指を突きつける。
「っつーわけで、強すぎるお前をぶっ飛ばすことになった」
口の端を吊り上げて、八重歯を見せつつクロスは言う。
「覚悟しやがれチクショウめ。
……って、もうおっぱじめてんのか」
- 696 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/02(火) 22:11:10 ID:WVrfsEdY0
- >>694
「あうあう、むりしないでなの…」
【そう言って安全な場所にアルバトロスのメンバーたちを移動させた】
「あう、それじゃあなの…」
【ディスは怒りの眼差しをマクシミリアンに向ける】
「ともだちにひどいことしたからなの…
もうつかまえるんじゃなくて、こらしめてやるの!」
【そう言って自分の体に巻かれていた包帯を背中から伸ばした】
- 697 :遊馬:2010/11/02(火) 22:19:10 ID:Fxk0LkY.0
- >>694
「ーーーー!」
遊馬の元へと飛来する槍
そのまま遊馬は呆然と立ち尽くし……
……ていたわけではなかった
「ったく……話し合いの余地があるならまだ"丁寧"に済ましてやろうと思ったのによ……」
マクシミリアンの槍は、遊馬の肩に三センチほど"刺さったまま"、止まっていた
遊馬の……男の顔は、感情を一つ残らず殺したように、無表情そのものだった
「絶対停止領域……お前の攻撃は、もうアウトレンジだ」
運動エネルギーを失った槍が、仰々しい音を立てて落下した
遊馬の口元を、鮮血がコプリと流れ落ちる
「ショーアップ……致死量の義眼」
男の言葉に反応するかのように、背後の空間がゆがみ始める
「まずはお前の弱点、"視"させてもらうぜ?」
突如、マクシミリアンの周囲に大量の義眼が出現する
時計仕掛けの義眼はマクシミリアンの弱点を探るべく、診察を開始した……
- 698 :レラ/銀の翼<Blade Masterly>:2010/11/02(火) 22:21:33 ID:hGStfPTM0
- >>696
「それら全てが僕の制御化である事を覚えておけ」
投げられた鎧の一部は男の攻撃には成らず、
何時も通りの軌道を描き、少女の元へ帰っていく。
「正義正義煩い奴だ。
貴様はなにを持って正義とする?」
少女の両隣と真下の地面に砲台を合計3機召喚。
自動砲台は絶え間なく男へと銃弾を浴びせ続ける。
- 699 :レラ/銀の翼<Blade Masterly>:2010/11/02(火) 22:22:17 ID:hGStfPTM0
- //安価ミスですの……>>694へお願いします。
- 700 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/02(火) 22:27:55 ID:7gFzKdaU0
- >>695
「中々楽しめそうだ、感謝するよ」
ノーモーションで黄金色の魔弾を撃つ。
5発。
一発一発の威力はライフル弾ほどだ。
>>696
「……」
安心したのかアテナは意識を失った。
そしてディスの其の宣言を聞き、男は哂う。
「貴様如きに、私が倒せると?」
ようやく戦闘態勢に入り始める。
魔力が吹き上がり、男の周囲が歪む。
邪悪で有り、遥かに強大であるのに、其の力は何処かアテナに似ていた。
>>697
「ほう……」
口元が笑みの形に歪む。
「戻りたまえ、槍よ」
いつの間にか手元に槍が戻る。
義眼の力によりマクシミリアンの弱点が読み取られていく。
純粋に人間としてのスペックを上げ、弱点を潰していったような性質を持つ。
引っかかるとすれば――、外部から魔力が供給されていると言う点。
そしてもう一つ、其の魔力が到底人間の身では耐えられない程に強大である点だ。
>>698
「面白い鎧だ」
槍を構え、レラを見据える。
そしてレラの問いに。
「死を、滅びをもたらす。其れが私の正義だよ」
槍を持つ手を引き、突きの体制に入る。
『千光』
豪雨の如く無数の光の線が銃弾を砕きながらレラに向けて襲いかかる。
- 701 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/02(火) 22:33:30 ID:HnkBBDEo0
- >>700
クロスの立つ姿。
力を抜き、ただ突っ立っているだけ。
しかしそう見えても隙は……隙だらけであった。
「いだっ!?」
クロスに五発の弾丸が撃ち込まれる。
「いだっ! いだだっ! 痛いって、いたいでぇ!!」
人間の反射神経で弾丸が避けられる筈もなく、
そもそもクロスは精神の集中が苦手であり、戦闘態勢に入っても集中力が散漫である。
よって当然の如く魔弾は五発全て命中。
クロスの体を吹き飛ばした。
「……いっでぇええ!! 何すんだお前ぇぇええ!! あっぶねぇだろうが!!」
だが、クロスは立ち上がった。
見たところ、血が出ている様子は無い。
「何? いきなり来て町壊してアテナぶッ刺して。
お前何? 何なの? 何しにきたの?」
ギリギリと歯を鳴らしながらクロスはマクシミリアンへと歩いてゆく。
その様子、やはり隙だらけである。
- 702 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/02(火) 22:33:58 ID:WVrfsEdY0
- >>700
「あうあう、『でぃす』だけならわからないけどねなの!」
【包帯を激しく蠢かせて言う】
「みんなといっしょだからまけないなの!!」
【そう言って勢いよく初手の包帯を勢いよくマクシミリアンに伸ばしていく】
「う〜ん…なんでちょっとにているのかなの…」
【少し不愉快そうな顔で言う】
- 703 :レラ/銀の翼<Blade Masterly>:2010/11/02(火) 22:38:46 ID:hGStfPTM0
- >>700
「僕は詰まらんな。
態々ここまで来てやる価値が解らん」
横の砲台二つをレラの前にシフト。
砲台で男の攻撃を防ぎつつ、銀の鎧の刃が射出される。
少女の手元に残る刃は既にない。
「貴様一人で死んでいろ」
無数の刃は既に男の周囲へ。
少女が向けた右手を握ると同時、全てが襲いかかる。
- 704 :遊馬:2010/11/02(火) 22:41:14 ID:Fxk0LkY.0
- >>700
「……へえ、随分面白い槍を持ってんだな。高かったろ? 給料何ヶ月分だ?」
軽口を叩きながら、義眼から送られてくる情報を分析する
(外部からの魔力供給……あの馬鹿力はこれがタネか。にしても量が多すぎやしねえか?
魔力のストレージにあの槍を使ってる可能性もあるが……いや、とりあえずは元を絶つか)
「オン・ステージ。マジックジャマー、スタンバイ」
宙に浮かぶ義眼が青白く点滅する
その瞳から魔力の流れを断絶する結界が展開され、供給を絶とうとする
- 705 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/02(火) 22:45:56 ID:7gFzKdaU0
- >>701
「……弱いか」
無言でクロスを見つめる。
「――、滅びこそが世界を救う」
槍を回し、クロスに向けて駆ける。
旋風が空気をかき回し、死の気配を纏う豪風が近づいていく。
>>702
「裂け」
短く槍に命ずる。
それに呼応するように槍に金色の光が纏わり付く。
「フッ!!」
包帯に向けて槍が走り、ぶつかり合った。
槍に込められた魔力は絶大。
並の強度では槍に打ち負けるだろう。
>>703
「貴様にも――滅びを、救いを」
金の魔力が迸る。
先程から比較して徐々に魔力が上昇しているようだ。
「ぬぅんっ!」
銀の刃と纏う金の魔力がぶつかり合い、拮抗する。
皮膚の表面に薄く傷が走り、地が流れるものの、それ以上の傷は与えられる様子はない。
>>705
「っくく……、種がバレたか」
クロスに走りながら呟く。
ザ……ザザザザ……
辺りの空間にノイズが走り、周囲に3つの戦艦が現れた。
統一国軍主力魔導戦艦、『グィースヘストゥム』。
この戦艦の機関部と肉体を接続する事により、膨大な力を得ていたのだ。
「ぬううううぅうぅうぅんっ!」
男の体表に文様が浮かび、そこを黄金の魔力が趨る。
槍ではなく、男の体自体に接続が施されているようだ。
「貴様が一番厄介な様だっ!」
戦艦の艦砲が遊馬の方を向き、チャージを始めた。
- 706 :レラ/銀の翼<Blade Masterly>:2010/11/02(火) 22:51:28 ID:hGStfPTM0
- >>705
「次だ、貴様に滅びをくれてやろう」
突撃した刃が淡い緑の光を放つ。
「行け」
その至近距離から全ての刃が粒子のビームを放つ!
- 707 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/02(火) 22:53:03 ID:HnkBBDEo0
- >>705
「あ、はい? いま弱いって言った?
おいちょっと待て。勝手にザコ扱いしてんじゃねーぞ!」
プンプン怒りながら、ザッ――と、立ち止まって右腕を構えた。
「滅び? 世界を救う? あー、はいはいはいはい。
お前もそうやって大義名分つけて自分勝手にワガママやっちゃうクチか」
――ゾワリ、と空気が陽炎のように揺らぐ。
「勝手にしろよ……と、言いたいところだが、」
バチン、とクロスの右目を覆っていた眼帯が内側から吹き飛んだ。
途端、まるで今まで眼帯に抑えられていたかのように紅い邪気が溢れ出る。
いや、溢れるなんて生易しいものではない。
それは――奔流。
「悪ィな、お前はウチの店員を傷つけた」
痺れるような気迫を右手に宿し、クロスはマクシミリアンを待ち構える。
左手はそっと、差し出すように前に出したまま。
- 708 :遊馬:2010/11/02(火) 22:53:46 ID:Fxk0LkY.0
- >>705
「げっ! あんな馬鹿でかいもん使ってたのか! なんつーインチキ野郎だ」
悪態をつくとそのまま何処へともなく走り出す
(あんなでかい軍艦の主砲なんざ、防ぎ様がねえ。かといってこの戦場で逃げ回ってもよけ切れる可能性は低い……だったら!)
「ウラァ!」
渾身の力で地面を蹴り上げ、跳躍
放物線を描く男の体は……
まっすぐ戦艦の一隻へと飛んで行く
(打てなくなるまで近付けばいい話だろ?!)
- 709 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/02(火) 22:55:23 ID:WVrfsEdY0
- >>705
「あうあう…これだけじゃだめなの…
もっとかたくしないとなのかなの…」
【少し焦るディス。包帯が効かないならばどうするか…しばらく考える】
「ようし、ならこっちも」
【そう言ってディスは銀の刀を剣帯から抜いて構える】
「もっとつよいのでいくの!」
【両手に持った刀を向けて走りだす】
「てやあ!」
【大きく振りかぶってマクシミリアンに振り下ろす】
- 710 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/02(火) 23:00:44 ID:7gFzKdaU0
- >>706
ビームに押され魔力の防護が歪みはじめる。
それに抵抗するかのように男の体表に趨る文様に魔力が流れこみ、防護が強化されていく。
「まだだ、そんな物では我を抜けぬ」
>>707
「っく……撤回しよう……貴様は、『悪』だ」
初めてこの男は、クロスを敵と認識した。
吹き上がる魔力が、槍の穂先に圧縮されていく。
黄金が、昼のごとく辺りを照らす。
『征軍』
神速を以て突きが放たれる。
狙いは心の賦。
>>708
ばちっ!
戦艦の周囲には魔法陣が張り巡らされている。
其れはマクシミリアンに魔力を供給するためのものであったが、副作用として送る際のロスパワーが周囲にフィールド化されていた。
しかし、主砲周りは放つのに支障が出ない様に防護が少ない。
更にマクシミリアンが出力の大半を持って行っている為チャージがかなり遅い。
>>709
ガキィィイィィィン!!
「っふ。子供よ、滅べ」
左手で刀を握りしめると全力でディスを投げ飛ばそうとする。
- 711 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/02(火) 23:08:29 ID:WVrfsEdY0
- >>710
「あうあう、とめられたの!」
【驚きながら言うとディスは】
「あう〜!」
【ディスは全力の力に多少抵抗しながらも投げ飛ばされる。刀と手が離れてしまったが】
「う〜!」
【ドグシャアン!!】
【近くの壁にぶつかって瓦礫に埋もれてしまった。】
【しかし、投げ飛ばされたときに包帯が刀の方に伸びて行ったように見えたが】
- 712 :遊馬:2010/11/02(火) 23:09:53 ID:Fxk0LkY.0
- >>710
飛んで行く体はそのまま戦艦にせまり……
バチッ!
「痛ってえ!」
魔方陣に弾き飛ばされた。
勢いを失った体は万有引力に従って自由落下を開始する
(クソ……防護壁を貼ってやがるな……これじゃ迂闊に近付け
……まてよ? ならどうやってあの大砲は俺に向かってぶち込むつもりなんだ?
もし、防護壁の出力が場所によって違うなら……)
そこまで考えた所で地面が男に迫る
「!……ッシャア!」
しかし、両足で着地した瞬間、その勢いをバネにして再び蹴り上げる
「珀壁義眼、展開」
……今度はその体に光の壁を纏い、主砲へと目掛けて
- 713 :レラ/銀の翼<Blade Masterly>:2010/11/02(火) 23:09:58 ID:hGStfPTM0
- >>710
「時間がたつにつれ魔力が増えている……。どこからか魔力の供給を……?」
感覚を感じ、刃を当てて、魔力の上昇に確信を得る。
「しかし、奴にそれ以外の動きは無い。か……」
特攻。
男に向かい少女は突撃を仕掛けた。
戻ってきた刃が次々と鎧に装着される。
「物理壁展開!」
背中から小型の機械を4つ射出。
それらは少女の前で正方形を作り、お互いを頂点とした面は攻撃を通さない壁になる。
- 714 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/02(火) 23:19:14 ID:HnkBBDEo0
- >>710
「ハン、悪ぅ? よく言うぜ」
右目から流れ出る紅い邪気が、形を作ってゆく。
それは、まるで魔獣の如く。
「ガキに刃を向けるのが正義だっていうのなら――」
そこに、深々と刺される槍。
槍の切っ先は皮膚を裂き肉を断ち骨を斬り、
そして心臓に届いた、その、瞬間
「――俺は“悪”で構わねぇえええええええええええええええええ!!!!」
バッドエンドトリガー
紅 獄 罰 骨 、発動
槍の穂先に宿る光を紅く塗りつぶすように、邪気が傷口から溢れ出る。
溢れだした邪気は勢いを持ち、槍という物質すらも弾き飛ばした。
クロスは邪気眼使い。
その邪気眼は心臓に宿っている。
心臓にある邪気眼は主の危機と怒りの咆哮によって今、目覚めたのだ。
胸の傷から出た光はやがて形を持ち、紅光の十字となってクロスの胸中に宿る。
傷口はしばし血を流したが、やがて静かに止まってゆく。これも能力なのだろうか。
「行くぜ“正義”。“悪”の力を見せてやるよ」
そして、クロスは、やっと右腕を振り下ろした。
グロリアスインフェルノ
「 圧壊十字 」
いきなり空中に巨大な金属の墓標が形成される。
それはマクシミリアンを押しつぶそうと、凶悪な質量と共に落下した。
- 715 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/02(火) 23:24:57 ID:7gFzKdaU0
- >>711
「頑張りたまえ、少女」
投げ飛ばした方向へ眼をやることもなく言う。
「――我を殺さねば、世界は滅ぶぞ?」
殺意を通り越した何か、通り越しすぎて分からなくなってしまった何かを放つ。
>>712
主砲自体は普通の戦艦と大差ない。
巨大な金属塊を砕くまでは行かなくとも、曲げるほどの力さえあれば主砲の使用は不可能に成るだろう。
>>713
「来る、か」
吹き上がる力を魔弾と化してレラに翔ばす。
魔弾の形状は槍。
貫通力に富む一転特化である。
>>714
確かな手応え、肉を裂き、心臓を穿った。
が、とたんに発現したクロスの邪気眼、紅獄罰骨。
それによりマクシミリアンは吹き飛ばされた。
「ッ、ハ――」
槍を回し、戦艦から魔力を引き出す。
「切り、裂き、砕き――」
頭上の墓標に向けて槍を構える。
「――滅びよ!」
大質量に向けて魔力が放たれる。
しかし、其の大きさ、質量はいかんともしがたい。
砕いた墓標の破片が地面へ無差別に降り注いでいく。
「守れ」
槍を中心とした防護陣が展開される。
ぶしゅっ
男の体から血が噴き出た。
先程からの戦闘による、人間の限界を超えた力の行使による反動だ。
「っ」
- 716 :遊馬:2010/11/02(火) 23:29:18 ID:Fxk0LkY.0
- >>715
「よし、なんとか戦艦にはたどり着いたか」
ポンポンと白衣の汚れを払うと、主砲を見上げる
「どうやら発射には時間がかかりそうだな……あれ? そう言えばここって……」
下を見下ろすと、黄金のオーラを振るうマクシミリアンの姿が見える
「……よし、計画変更だ。あの男を止めるのが第一目標だな」
そう言うと、男はなぜか戦艦のメインブリッジに向かって走り出した
- 717 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/02(火) 23:30:37 ID:WVrfsEdY0
- >>715
「…そのけんは…だれかをまもるためにあるの…」
【突然…銀の刀が激しく動き出す】
「みんなをまもるために…そのためにたたかうの…
それが…『でぃす』のきめた、もくひょうなの!!」
【突然刀は踊るように飛んだかと思うと、先ほどよりも早い動きで一直線に飛んでいく!】
- 718 :レラ/銀の翼<Blade Masterly>:2010/11/02(火) 23:33:25 ID:hGStfPTM0
- >>715
「おおおおおぉぉっ!!」
身体中の刃を放出させ、槍に向かわせる。
刃が次々と槍に襲いかかっていき、少しづつ機動をずらしていく。
「貴様の動きを……止める!」
背赤から追加の小形機械。
32個全てを使い、男を囲む。
槍が肩に突き刺さり、その反動で数十m飛ばされる。
「どうだ、その家の感覚は……」
倒れたまま左肩を押さえつつも、その顔は不気味に笑む。
「その空間の中では、全ての魔力は消滅する……!
ともなれば、きさまは自由に動けまい」
- 719 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/02(火) 23:33:54 ID:HnkBBDEo0
- >>715
「余所見してんじゃねぇぞゴルァアアアアアアアア!!!」
降り注ぐ破片の中をクロスが走る。
いや、クロスにとって破片など大した障害ではないようだ。
なぜならそれは、自分が召還した金属なのだから。
「世界を救うんだろ?!」
一際大きな鉄塊がクロスを押しつぶした、かのように見えた。
しかし鉄塊はグニョリと形を変えると、クロスの周りの纏わりつく。
それはまるで、鎧のように。
次にクロスが見えた時、その姿は金属が酸化したような紅の鎧に包まれていた。
額の装甲から伸びるのも、紅い一本の角。
まるで紅鬼。
「だったら俺達くらい乗り越えてみせろ! 世界ナメてんじゃねぇぞオラァ!!!」
相手の防護陣を確認した上で、しかしクロスはそこに正面から拳撃を叩き込んだ。
紅の装甲に包まれた重い一撃。だがそれで破れるような陣なのだろうか。
だがクロスには、それしかしない。敢えてやらない。
この戦いは「勝たなきゃいけない」と、クロスは決意しているのだ。
相手の全力を、真正面から打ち壊して「勝つ」のだと、決意しているのだ。
- 720 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/02(火) 23:41:25 ID:7gFzKdaU0
- >>716
戦艦には人影が一つも見当たらない。
どうやら内部に入ってしまえばあとはやり放題のようだった。
>>717
「……そうか。だが――」
頭上からのクロスの攻撃の対処により隙が出来ている。
ザクリ
左手を突き破り、刀が刺さった。
「――、その程度では、まだ。届かん」
>>718
魔力が遮断され、男をバックアップしていた魔力が消失。
男個人の魔力になる。
しかし、それも霧散させられる。
「――」
瞑目。
槍を構え、空を見上げる。
>>719
――<Mode palladion>
男がコマンドを呟く。
「ッ……オオオオオオオオオッ!」
吹き上がる力。
気でも魔力でも無い力だ。
波動、そう呼ばれるもの。
ドグシャァッ!
魔力を遮断されるフィールドにより防護陣が消え去っていた。
それ故まともに拳を喰らい、吹き飛ぶ。
「我こそが、正義ッ……!」
槍の形状が変化し、禍々しき黄金の槍と化す。
膨大な力、巨大な存在。
人の息を超えた力が肉体に負担を掛け、崩壊へと急速に向かわせていく。
>>all
男が、槍を振り上げた。
『征軍槍――』
槍に波動を込める。
『――天震ッ!!』
振るう。
それだけで、男を中心として、すさまじい勢いで地面をえぐりながら周囲を破壊する波動が放たれた。
- 721 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/02(火) 23:50:53 ID:HnkBBDEo0
- >>720
「……――――!!!!」
目の前を黄金が包んだ、と認識した時には、
既に遅かった。
力の奔流に飲み込まれ、クロスは吹き飛ぶ。
「……! ッ ……ッ …………!?!? !!」
何回も地面をバウンドし、何回も何かに叩きつけられ、
地中から生えた鉄骨に身を叩きつけてやっと静止する。
ようやく目を開ければ、そこに広がるのは破壊の限りを尽くされた街。
クロスの体もボロボロで、先程まで身を包んでいた鎧は全身を砕かれてガランガランと音を立てて崩れ落ちている。
「……ふっざけんな…………」
口の中から砂利と血を吐き出して叫ぶ。
「これがお前の“正義”だと? ふっざけんなぁあああああああああああ!!!」
――肉の杯は塵となり、骨は砕けて灰となる
Dead bodies on the ground.
――しかし御霊は残響し、魂響となりて囁き叫ぶ
The ghost crawled out, the ghost crawled in.
詠唱、開始
- 722 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/02(火) 23:53:53 ID:WVrfsEdY0
- >>721
【衝撃波を受けて銀の刀は激しく吹き飛んでいき。】
【ディスも瓦礫とともに衝撃波で吹き飛んでいく】
ドザァ!
【遠くから地面にたたきつけられる音がした】
【それでも飛んだ方から包帯が激しく飛んでくる。食らいついて離さないように】
- 723 :遊馬:2010/11/02(火) 23:56:20 ID:Fxk0LkY.0
- >>720
「さて、と。たどり着いたぜコントロールブリッジ」
無人だったおかげで何なくたどり着けた遊馬
数多くあるパネルのうちのその一つ、機関部調節パネルを覗き込む
「やっぱりここから魔力を送り込んでたのか……よし、始めるか」
そう言うと、男は先ほどから考えていたある事を実行し始めた
(さっきあの男の体を見たとき、欠点がないってくらい完璧なパワーバランスで魔力が流し込まれていた。
普通に考えてあり得ない。ただでさえ、生身の人間が扱える量じゃ無いってのによ
そうなると考えられるのは、この三隻の戦艦からの計算された安定供給。
それによってあいつはあの完璧なまでのパワーを誇っていたと予想できる
なら、逆にわざとそのバランスを崩してやれば……)
そういって、パネルのキーボードへと指を置く
「供給を止めはしない。恐らくプロテクトがかかっているはずだ。だから俺は逆に……」
キーボードを走らせると、防護壁を停止し、さらに機関部の出力を極端に上げる操作をし始める
「うごいてくれよ?頼むから……さ」
祈るように呟くと、エンターキーを叩いた
- 724 :レラ/銀の翼<Blade Masterly>:2010/11/03(水) 00:01:24 ID:hGStfPTM0
- >>720
「身体が、まともに……っ、動かんぞ……」
腕も、脚も。
力が入らず動く事もままならない。
無抵抗のまま力に流され、吹き飛ばされ。
「貴様の何が正義か、
貴様の何が正義か!」
少女が浮かび上がる。
淡い緑色の光を全身におびたその鎧が、斬り裂く。
銀の鎧の刃が全て射出される。
それらは少女の周囲を高速で飛びまわり、周囲の空気を、時空を、斬り裂いていく。
―――白銀の刃<Blade Master>
「貴様に教えてやる。
僕の友人と、この都市を護るという、僕の正義を!!」
輝く白い粒子を撒きながら少女は白銀の長剣を構え、再度男に突撃を仕掛ける。
- 725 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/03(水) 00:07:27 ID:7gFzKdaU0
- >>721
全身から血が吹き出す。
長くは持たない。そう判断する。
「人がいれば……命があれば……ただそれだけで世界は苦しみと憎しみに飲み込まれる――」
槍を持ち直し、語る。
「――故に我は滅ぼそう。この世界を無の地平と化した後、我は命を絶とう」
ごぼっ
吐血。
技を一度放つごとに死に近づく。
――、強すぎる。
それ故に逆にそれが弱点と化しているのだ。
>>722
息を深く吸い込み、耐える。
全身を突き抜ける苦痛を抑えこむ。
放つ事が出来るのは恐らく残り2度。
槍の穂先を地に向け構え。
滅ぼし、救うための技を放ちに――
>>723
――突然の違和感。
力が増えていく。
ぶちゅっ
皮膚が、肉が弾ける。
綱渡りの如きバランスを保っていた外部出力が崩れたのだ。
「ツゥグゥァァァァァアアアアアッ!!我はっ!我はッ!負けぬ!救うのだ!滅ぼすのだッ!」
吹き上がる力を、使用者を死に至らせる力を全て槍に叩き込む。
槍の表面に罅が入っていく。
>>724
「クハッ……いいだろう、行くぞ……異能都市よッ!!」
肉が弾け、絶命を目の前にしつつも、男――。
――マクシミリアンは――君臨する!
ほろぼそう
自らの命を断ち、全てを 救おう とするために。
>>724
『征軍槍――』
槍の穂先を大地に突き刺す。
地面が震え、凄まじい力が発露していく。
『――地割ッ!!』
マクシミリアンを中心とした大地に無数の裂け目ができていく。
そして裂け目から――。
ゴバァァァッッッ!!
波動が吹き上がる。
天に届くかの如く、凄まじい力が辺りを蹂躙していった。
絶命と引換の決死の一撃。
技を放つと同時に、マクシミリアンは地面に向けて、倒れ伏していった。
- 726 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/03(水) 00:10:53 ID:WVrfsEdY0
- >>725
「まも…らないとなの…」
【少し慌てる声をだしながら】
しゅるしゅるしゅる
【飛んでいく波動に相対するようにディスは包帯で壁を作り上げていく】
「まもるの…まもるの!!」
【強い思いを込めて強固な壁となって包帯が立ちふさがって行く!!】
- 727 :遊馬:2010/11/03(水) 00:20:44 ID:Fxk0LkY.0
- >>725
「さて、早く下に……うわっ!」
コントロールブリッジを出ようとした瞬間、突然足元がぐらつき始める
それが、マクシミリアンの放った衝撃波のせいだとは、男は知る由も無い
「嘘だろ! 何だよこの威力!? 墜落しちまうぞ!!」
そのまま男は翻弄されるままに戦艦の壁に叩きつけられーーーー
ブラックアウト
「……っ…………ぁ」
墜落した戦艦内で、虫の息になりながら倒れ伏す白衣の男が……一人
- 728 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/03(水) 00:20:57 ID:HnkBBDEo0
- >>725
「勝手に決めんな馬鹿! ふざけんな!
そういうのを余計なお世話って言うんだよ!
世界に絶望したなら勝手に死ね! 一人だけで勝手に息を止めろ!」
足をズリズリと引きずりながら、クロスはマクシミリアンへと歩み寄る。
「お前の苦しみなんて、憎しみなんて、そんなこと知るか!
そんなワガママで勝手に殺されちゃあ、こっちはいい迷惑だ!
何も無い無の地平と、苦しみと憎しみに包まれた世界の二つ、
どっちを選ぶかって聞かれたら俺は、この汚くてクソッタレの苦しみと憎しみに包まれた世界を選ぶ!!」
クロスの体から血が溢れる。
力が弱まったせいか、先程食らった槍による傷口が開き始めた。
だからこそ、クロスは残りの力を最後の一撃に込める。
相手の最後の一撃を、打ち消すだけの力を。
この苦しみと憎しみに包まれた世界を守るだけの力を。
「こんな穢れた世界で生きてるからこそ、幸せを掴むことに価値があんだろうが!!」
――喰らわれし者の信念は、喰らいし者の糧となり、
His appetite is filled up.
――腹で満ちる夢によって我が幻想を現創す
And he realize one's long-cherished wish.
――血潮は鉄《クロガネ》、肉は銅《アカガネ》、骨は銀《シロガネ》、心は黄金《コガネ》
The body is created by inorganics, minerals and metals.
――千滅の焔、色持たぬ温度、終わり無き無限を孕む鋳造の炉
The heart is created by flame, blaze and Gehenna.
――光放つ鉱石、無念の魂により、
Cross and growing soul ...
――今、此処に
has to be doing just...
――異形の舞台が幕を開ける!!
open the “Freaks circus”!!
詠唱完了。
と、同時に術は発動した。
奔流。
砂鉄や鉄粉が渦を巻き、金属鉱石が地中から突出する。
溢れる金属、金属、金属。
クロスが今まで「喰べた」金属を、その中で「存在理由」という概念にまで分解された金属鉱石を再構築し、全て吐き出しているのだ.
まるで世界を侵食するように広がる金属。
それは、あるものは地面を埋め、あるものは空を覆い、あるものは骨を作り、あるものは肉をつける。
そして出来たのは、金属の地獄であった。
砂鉄の地面を鎖が茨のように覆い、木々の代わりに凶器が生える。
空には銃弾や刃が舞い、星のように輝く。
その紅い空の下、薬筒の丘で銃寺森クロスは迫り来る波動の前に立つ。
「この穢れた世界は壊すためにあるんじゃねぇ。
美しくする為にあるんだろうがぁあああああああああ!!」
これらは魔法によるものではなく、ましてや夢でも幻でもなく、
全てクロスの能力によって創られた、実体のある実像である。
フリークスサーカス
罪人跋扈、開幕!!!
――オオオオオオオオオッ
金属の大地が揺れ、隆起する。
大地という殻を破り、誕生するのは数々の巨大な異形の怪物達。
金属の体の中にタルタロスが今まで喰った魂を内蔵し、はっきりとした意志、闘志、殺意を持って目標を睨む。
「野郎共……
喰い散らかせ!!!」
大軍のような数の巨大な異形達は、一斉に波動へと牙を剥いて飛びかかった。
異形達は破壊の波動をその身に受け、飲み込み、自らの体を壊しつつも相殺してゆく。
- 729 :レラ/白銀の刃<Blade Master>:2010/11/03(水) 00:27:22 ID:hGStfPTM0
- >>725
「無駄だッ!」
周囲の刃が少女の周囲の時空を切り取り、少女は消える。
―――ザッ!
――シュッ
―――――パスッ
男の放った波動に次々と「切れ目」が入っていく。
その攻撃は異次元に居る少女の異次元からの攻撃。
その力を「斬り取り」、異次元へ移す事で力を消し去っていく。
- 730 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/03(水) 00:29:02 ID:7gFzKdaU0
- >>726
滅びと云う形で世界を救おうとした男の歪んだ力はディスの包帯とぶつかりあい、拮抗していく。
其の力は凄まじく、間違っていても、歪んでいても、この男が、救いのために動いていたことの証明の如く襲いかかっていく!
>>727
戦艦は大地から吹き出した波動により細切れにされていた。
男に当たらなかったのは幸いだったのだろう。
>>728
『地割』とぶつかり合い、無数の異形が砕け、相殺されていく。
大地が揺れ、未だ破壊は止まらない。
放った張本人が死んでなお、男の信念を表すかのように大地に突き刺さる槍が、込められた力を大地に流し込み続けている。
槍にたどり着き槍を壊しさえすれば、この破壊は止むだろう。
幸いなことに槍は其の力によりヒビが入り、後一撃で壊れそうである。
異形の宴と地を裂く力、どちらが残るか。
>>729
放たれる力は消えていくが、突き立つ槍がそこに有る限り、数時間は止むことがないだろう。
それ程に膨大な力が込められていた。
しかも、徐々に『地割』の範囲が広がっていっているようだ。
このままであれば、都市全体が飲み込まれるかも知れない。
- 731 :レラ/白銀の刃<Blade Master>:2010/11/03(水) 00:37:43 ID:hGStfPTM0
- >>730
異次元の、槍の隣に切れ目が入る。
そこから少女が現れて、槍を見据える。
「貴様には死ぬ事すら温い。
次元の間で、この槍は永遠に生かしてやろう。それが貴様の死だ」
少女が腕を振るうと、一つの刃が槍を斬り払った。
次元の切れ目に触れた槍は、この世界から徐々に消えていくこととなる……。
- 732 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/03(水) 00:38:24 ID:WVrfsEdY0
- >>730
「ぜったい…ぜったいまもるの!」
【ディスは勢いよく飛びあがって壁の後ろに立つ】
「このままなんてぜったい…だめなのぉ!!!」
【包帯をディスは全力で押さえ、吹き飛ばされないようにしている。ディスの全力は比類なき腕力である】
「これだけはぁあああ!!」
【さらに包帯を壁に巻きつけて行く。ディスの守りたいという力も凄まじいものであった】
- 733 :遊馬:2010/11/03(水) 00:38:49 ID:Fxk0LkY.0
- >>730
「くっ…………の……」
男の右目が光り、その光が体に無数に付けられた傷跡に絡み付いて行く
傷跡からの出血は止まったが、これ以上の戦闘はできそうにない
「ったく……よりにもよってこんな終わり方かよ、俺……かっこ悪」
一人愚痴ると、ハンディテレポーターを取り出し、スイッチを押した
「すみません、残りの皆さん。俺はここらでリタイア、です」
届く事の無い謝罪を残し、次の瞬間に男は戦場から消失していた
……遊馬、リタイア
//すみません。眠気がやばくなったのでここで切り上げさせていただきます
//あまり戦闘に参加せず、逃げ回ってばっかで申し訳ありませんでした
- 734 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/03(水) 00:43:04 ID:HnkBBDEo0
- >>730
「…………あー、ちょっと無理っぽい、けど」
最後の術を使い、クロスは満身創痍。
しかし、
「ま、命を賭せば無理ってことは無いか」
倒れてゆく異形の中をかいくぐり、クロスは槍へと走る。
「あんたにこそ、敢えて言う。俺は!」
筋肉がブチブチとちぎれる感覚。
それを無視し、クロスは槍へと手を伸ばす。
「俺はこの街が! この世界が! 大好きだ!!」
- 735 :【GM】マクシミリアン=ジム=クリークス:2010/11/03(水) 00:46:22 ID:7gFzKdaU0
- >>731
槍が飲み込まれていき、波動が徐々に収まっていく。
>>732
強まる防壁と弱まる波動。
徐々に其の拮抗が崩れ、波動は消えていく。
>>733
ある意味、マクシミリアンへの止めはこの男が刺したと言っても過言ではなかった。
都市に与えた被害は、甚大であったが。
>>734
飲み込まれた槍の破片、其の穂先がクロスにより奪われた。
>>ALL
――風が吹き抜けていく。
残ったのは、血まみれで転がる男の死体と、無数の被害。
しかし……どうにかこの都市の平和は保たれたようだ。
恐らく指導者を失った統一国軍は遠くない昔に瓦解するだろう。
- 736 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/03(水) 00:50:33 ID:WVrfsEdY0
- >>735
【包帯の壁はところどころ千切れてみるも無残になっていた】
「ふ〜。なんとかなったなの…」
【ディスは汗をぬぐってほほえむ。終わった。という風に】
「う〜…なんだかからだがおもいなの…」
【ディスはよろよろと仲間のところへ歩き出す。】
【…よく見るとディスの血がダラダラと脚を伝って流れて言っている…】
- 737 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/11/03(水) 00:51:45 ID:HnkBBDEo0
- >>735
そこにクロスの姿は無かった。
残ったのは、槍の穂先を掴んだ義手だけ。
まるで存在していた証のように、瓦礫の中から突き出ていた。
- 738 :レラ/白銀の刃<Blade Master>:2010/11/03(水) 00:54:24 ID:hGStfPTM0
- >>735
「……終わりか」
踊り狂う刃は全て鎧へと収まる。
鎧の力で宙を漂う少女はそのままディスの元へ。
「ふん、何がしたかったんだ、コイツは……」
男の死体の上を通り過ぎる時、眼を向けもせず、ただそう呟いた。
>>736
「立てるか? 動けるか? 意識はあるか?」
フワフワとディスの元へ飛んでいく。
>>737
「……ん?」
見た。気にしないことにした。
- 739 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/03(水) 01:05:09 ID:WVrfsEdY0
- >>737
「あう〜…なんだかたいへんだったみたいなの…
ぶじかなの…」
【ディスは心配そうに腕を見つめる】
>>738
「あうあう…へーきなの」
【微笑みながら手を振るディス】
「なんだか…からだおもたくて」
【の…お腹付近に】
「だけどへーき…だとおもうなの」
【銀の刀が突き刺さって貫通している…というやばすぎる状況であった】
【だが…血を吐いたりしていないので内臓を外れているようである…】
- 740 :レラ/銀の鎧<Blade Masterly>:2010/11/03(水) 01:13:40 ID:hGStfPTM0
- >>739
「……そのままだ。変に動くなよ?」
ゆっくりと近づいていく。
「ディス、送り先は病院だ、良いな?」
- 741 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/03(水) 01:16:08 ID:WVrfsEdY0
- >>740
「あう…えっと…うん、うごかないの…」
【ディスの顔はかなり疲れているようであった】
「あう〜…そうだねなの…こうしてても…
なんだか…すごく…」
【ディスは脚をもつれさせて】
「あう…」
【そのまま気を失い倒れこんでしまいそうになっている】
【やはり血が若干抜けていたのと、疲れがひどかったのが原因のようだ】
- 742 :レラ/銀の鎧<Blade Masterly>:2010/11/03(水) 01:25:39 ID:hGStfPTM0
- >>741
「ッ」
素早く近寄り、倒れないように支える。
鎧の反発する力で地面と均衡を保っているので非力なレラでも大丈夫だ。
「送るぞ?」
- 743 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/03(水) 01:29:09 ID:WVrfsEdY0
- >>742
「うう…ありがとなの・・・
なんかとってもつかれちゃった…みたいだからなの」
【ディスはそのままゆっくり目を閉じる】
「ちょっと…ねるなの…」
【そこまで言うと…】
「す〜…すー…」
【刀がぶっ刺さった状態で寝始めた。これはかなりのものである…】
//なんかヤバげだけど問題ありません。
//あとは送っていただけると嬉しいですお休みす
- 744 :レラ/銀の鎧<Blade Masterly>:2010/11/03(水) 01:33:17 ID:hGStfPTM0
- >>743
「医学に興味は無いからな。
流石の僕でも専門の奴らに任せるしかない」
そう言った途端、二人の身体がこの世界から数秒、消える。
二人は一度異次元を通り、再びこの世界の病院前に出てくる。
あとは病院で働く人たちが何とかしてくれるだろう……。
//おやすみなさいませ!
- 745 :おやしき組:2010/11/04(木) 21:34:56 ID:hGStfPTM0
- >>682
「―――」
少女は桃色の瞳を絶えず向けている。
ゼオラを撫でているのを見て僅かに目を細めた。
「……」
頭を傾け、ただ撫でられている。
「貴方のその左手の石、それが何だか解ってるのかしら?」
「今はキミを殴る為にこの左手が有るんだよ!」
少女の放つ電撃を女が消す。
それと同時に女は突っ込み、少女に拳を喰らわせた。
- 746 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 21:40:56 ID:.6prKP66O
- >>745
「……」
【ゼオラを撫でる表情はただ優しくて……上弦は三人に笑いかけている】
【しかし背後では二人が喧嘩、上弦は苦笑いに変わってしまう】
「止めたほうがいいかなぁ?」
- 747 :おやしき組:2010/11/04(木) 21:47:44 ID:hGStfPTM0
- >>746
「さぁ、パーティを始めましょう?」
少女の幻影が4体現れ、それぞれが色の違う剣を構える。
「望むところだよッ!」
それらが斬りかかって行きながらも、5対1で渡り合ってる。
「……」コクッ
頷いた。
- 748 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 21:53:31 ID:.6prKP66O
- >>747
「君が言うならば止めよう」
【上弦はゼオラから手を離し、二人の間に入る】
「はい、ストップ!同じ屋敷の仲間だろ?」
【上弦は真面目な雰囲気で二人を注意する】
- 749 :おやしき組:2010/11/04(木) 21:58:15 ID:hGStfPTM0
- >>748
「邪魔よ!」
「邪魔だよ!」
炎の剣を持った幻影と左手のグローブから伸びた氷の槍が上弦に襲いかかる!
- 750 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 22:01:47 ID:.6prKP66O
- >>749
「〜!?」
【少し本気を出してみる、上弦はマナや元素を操る能力を持っている】
【それを駆使して炎の剣と氷の槍を分解しようと試みるのだが】
- 751 :おやしき組:2010/11/04(木) 22:09:12 ID:hGStfPTM0
- >>750
炎の剣は消えるが幻影は消えず、そのまま突進。
氷の槍は先端部分のみ消えるが一定の距離を離れると消えず、新たな氷が生成され、また伸びてくる。
「「邪魔だって言ってるでしょ!?」」
何故こういう時だけ仲がいいのか。
- 752 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 22:35:29 ID:.6prKP66O
- >>751
「う、うおぉ!?」
【しゃがみ込み、氷の槍を避け、幻影を消そうとする】
「なんでこんな時だけタイミングばっちりなんだぁ!?」
- 753 :おやしき組:2010/11/04(木) 22:41:27 ID:hGStfPTM0
- >>752
幻影はそのまま近付いてくる。どうやら消せないらしい。
「ふっ、そこよ!」
「危ないなぁ!」
上弦を無視して再び戦闘開始。
- 754 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 23:03:41 ID:.6prKP66O
- >>753
「くっ!?」
【上弦はなんとか避けようとするが、幻影にぶつかってしまう】
「しまった!?これは……!?」
【どうなるのか、上弦に戦慄が走る】
- 755 :おやしき組:2010/11/04(木) 23:07:38 ID:hGStfPTM0
- >>754
幻影は上弦に前から抱きついて動きを阻害する。
「切り刻んであげるっ」
部屋全体に斬撃が走る。
「そんなもの……消えろ!」
だが女には聞いていない。
駄目だ……早く何とかしないと……。
- 756 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 23:15:01 ID:.6prKP66O
- >>755
「ん……これは!?」
【どうやら幻影はまさしく分身のようなものらしい】
【それを知り、少し安心するが……全体への斬撃……上弦はゼオラへ視線を移す】
「……こらぁ!!」
【普通の喧嘩ではあきたらず、全体への攻撃をした事により、無関係な周りを巻き込んだ事に上弦が怒った】
「アリス!そして白い子!」
【首根っこを掴もうと二人に手が伸びる】
- 757 :おやしき組:2010/11/04(木) 23:19:23 ID:hGStfPTM0
- >>759
ゼオラは闇で全身を覆い防御。
ユリウスは正面から攻撃を受けているが固いので問題なし。
「何よっ!」
「わわっ!?」
二人とも捕まった。
片方は怒った顔を、もう片方は驚きの表情を。
- 758 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 23:22:24 ID:.6prKP66O
- >>757
「やめなさいと言ったじゃないか!
まだここにいるのがあの子達だったから無事で済んだものの……他の人を怪我させたらどうするつもりだ!?」
【ちなみに上弦は普通にダメージを受けています】
「何か言うことはないかい?」
【二人の顔をみつめながら】
- 759 :おやしき組:2010/11/04(木) 23:25:29 ID:hGStfPTM0
- >>758
「煩いのよ。
上弦は少し黙ってなさい?」
背後から銀の剣を持った幻影が斬りかかってくる!
- 760 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 23:28:30 ID:.6prKP66O
- >>759
「ほっほ〜?」
【少し悪者な笑みを浮かべた上弦はアリスを見て】
「はいよいしょお!」
【素手で(元素を操作して刄を通さぬようにしている)銀の剣を防いだ】
「何か、言うことはあるかい?」
- 761 :おやしき組:2010/11/04(木) 23:31:12 ID:hGStfPTM0
- >>760
幻影が上弦の頭を叩こうとする。
「言う事なんてないわ」
「はい、無いです」
- 762 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 23:33:59 ID:.6prKP66O
- >>761
「ごめんなさいは?」
【幻影を捕まえ、四の字固め……効くのかはわからないが、上弦は何故か子供の喧嘩を止めるノリの怒りっぷりだ】
「あの子達にごめんなさいを言いなさい……言わないと上弦拳骨だ」
- 763 :おやしき組:2010/11/04(木) 23:40:53 ID:hGStfPTM0
- >>762
「はい、ごめんなさいでした」
白い女は素直に謝った。
「解ったわ、今回は頭を下げてあげる」
どこか意地悪なアリス。
「……」
「―――」
二人はまた椅子に着いてお茶を飲んでいる。
- 764 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/04(木) 23:43:45 ID:.6prKP66O
- >>763
「よろしい、仲良くやりなさい」
【ニッコリと笑って上弦は二人を解放する】
【そのままゼオラの隣に戻り、また笑う】
「あの子達はいい子だからわかってくれたみたいだよ」
- 765 :おやしき組:2010/11/04(木) 23:57:38 ID:hGStfPTM0
- >>765
「……ありがとうね」
上弦と椅子に座ってる二人にウィンクし、部屋を出ていく。
「そういえば、今日は何をしに来たのかしら、上弦?」
ふわふわ二人の元へと移動していき、テーブルに座った。
- 766 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 00:01:29 ID:.6prKP66O
- >>765
「どういたしまして……」
【手を振って見送る】
「私が何をしに来たって?」
【改めて問われると少し考えてしまうが……】
「ゼオラに愛を謳いに!」
- 767 :おやしき組:2010/11/05(金) 00:10:24 ID:hGStfPTM0
- >>766
「そう、なら私たちは必要ないわね」
「―――」
アリスがユリウスの肩を叩き、一緒に部屋の外へ。
「……?」
残された少女は目を合わせる。
- 768 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 00:15:18 ID:.6prKP66O
- >>767
「あ……すまないね!」
【悪い事をしたなと、少し胸が痛んだ】
「はは、気を遣ってくれたみたいだよ?」
【しかし、アリスの好意……かはわからないが
ゼオラと二人きりの空間を作ってもらえたのは感謝している
今度何かお菓子をあげなければ】
「……」
【そして上弦もゼオラの眼をみつめる】
- 769 :おやしき組:2010/11/05(金) 00:20:34 ID:hGStfPTM0
- >>768
「座って……」
カップを手に取り、一口。
- 770 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 00:22:19 ID:.6prKP66O
- >>769
「ん?……あぁ」
【言われるがまま、上弦は椅子に腰を掛ける】
「……美味しいかい?」
【一言、上弦は何気なく尋ねる】
- 771 :おやしき組:2010/11/05(金) 00:25:03 ID:hGStfPTM0
- >>770
「……うん」
小さく頷く。
- 772 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 00:27:07 ID:.6prKP66O
- >>771
「……ゼオラ……」
【会話がすぐ終わり、上弦は少し考えてからゼオラの名を呼んだ】
- 773 :おやしき組:2010/11/05(金) 00:33:47 ID:hGStfPTM0
- >>772
「何……?」
顔を上げ、そちらを見る。
- 774 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 00:36:16 ID:.6prKP66O
- >>773
「私って今まで散々君に好きだって言って来たけど……
愛を謳いに来たからには今夜も真面目に言わせてもらっていいかい?」
【じっとゼオラの眼を見つめながら……】
- 775 :おやしき組:2010/11/05(金) 00:37:33 ID:hGStfPTM0
- >>775
「……」
一度瞬きをし、頷く。
- 776 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 00:42:26 ID:.6prKP66O
- >>775
「……そうか……なら」
【立ち上がり、テーブルを横切りゼオラの目の前へ】
「ゼオラ……」
【ゼオラの肩に手を乗せ、じっとみつめる】
「ゼオラ……私は君が好きだ!」
【真面目な表情で上弦は、はっきりとした声で言い放つ】
- 777 :おやしき組:2010/11/05(金) 00:44:49 ID:hGStfPTM0
- >>776
「……そう。……」
椅子から降り、上弦に向き直って背中に手を回して抱きしめる。
- 778 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 00:47:22 ID:.6prKP66O
- >>777
「……!」
【上弦は少し驚く、ゼオラの方から来てくれるのは久しぶりなのだったから】
「……ゼオラ」
【上弦も、手を回して抱きしめ返す】
- 779 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/05(金) 00:55:07 ID:hGStfPTM0
- >>778
「上弦……」
抱きしめたまま動かない。
- 780 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 00:57:48 ID:.6prKP66O
- >>779
「ゼオラ……」
【上弦も動かずにじっと抱きしめるが】
「ゼオラ……キスしていいかな?」
【再び上弦は尋ねる】
- 781 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/05(金) 01:05:05 ID:hGStfPTM0
- >>780
「……それは、ダメ」
離れ、首を振る。
「あの一回を……大切に、したいの」
そういうと小さく笑った。
- 782 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 01:08:40 ID:.6prKP66O
- >>781
「……そうか」
【最初は断られてしょんぼりした上弦だったが……】
「……!」
【あの一回を大切にしたいというゼオラの言葉が……上弦は嬉しかった】
「ゼオラ〜!」
【上弦は再びゼオラを抱きしめる】
「ゼオラ、好きだぁ!」
- 783 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/05(金) 01:11:51 ID:hGStfPTM0
- >>782
「上弦……」
その声を効き、再びくっついた。
- 784 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 01:14:38 ID:.6prKP66O
- >>783
「うぅ、ゼオラ……」
【ゼオラの名前を何回も呼んでいる上弦……しかし、上弦は気付いた】
「は!?ゼオラの口から聞いていない!?」
【抱きしめたまま、上弦はそう口走る】
【上弦がゼオラを好きと連呼しているから仕方がない】
- 785 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/05(金) 01:21:49 ID:7hcwnxwgO
- >>784
「……何、を?」
首を傾げ、目を合わせ。
- 786 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 01:23:50 ID:.6prKP66O
- >>785
「ん……えっと……」
【少し緊張したように……上弦は口を開く】
「私の事……好きかい?」
- 787 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/05(金) 01:36:24 ID:7hcwnxwgO
- >>786
「うん……当たり前だよ……」
その言葉に頷いた。
- 788 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 01:39:25 ID:.6prKP66O
- >>787
「そうか……そうか」
【その声は、冷静を装っていたが……かなり喜んでいると誰が聞いても明らかだった】
「私もゼオラが好きだよ……」
【今日何度目かわからないほどの愛を謳う、上弦は嬉しそうに笑っていた】
- 789 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/05(金) 01:45:29 ID:7hcwnxwgO
- >>788
「……そう。ありがと」
上目遣いで微笑む。
「……じゃあ、眠るね?」
袖を持って目を擦る。
- 790 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 01:50:43 ID:.6prKP66O
- >>789
「ふふ、当然さ」
【同じく微笑み返し】
「じゃあ、私は枕元で君が寝るまで見ているよ……」
【ゼオラを抱き上げ、ベッドに連れていく】
「お休み、ゼオラ……」
- 791 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/11/05(金) 02:01:14 ID:7hcwnxwgO
- >>790
「……おやすみ、上弦……」
少女は微笑む。
そしてゆっくりと瞳を閉じた……。
- 792 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/05(金) 02:03:16 ID:.6prKP66O
- >>791
「あぁ、お休み……ゼオラ」
【瞳を閉じる少女に微笑みを返し、男はずっと見守っていた……】
- 793 :秋祭り会場:2010/11/06(土) 17:10:55 ID:WVrfsEdY0
- 【異能都市中央公園…その周辺が妙に明るく、そして賑やかになっていた】
【そのにぎわいの原因は昨日より開催されている秋祭りによるものであった】
ざわざわざわざわ
【あちこちに屋台が立ち、なかなかのにぎわいをみせている…】
//これから4日間くらい秋祭りが行われます。
//皆様屋台でロールしたり屋台を出したりお好きにやってくださいませ!
- 794 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 21:41:07 ID:hGStfPTM0
- 「秋祭りな……。
夏は来る気がしなかったが、少々寒くなった今が丁度良い」
全身を黒色のコートで覆う少女。
「とは思ったが」
しかし、明らかにそれはサイズが有って無く、
地に着いて尾を引く程度に余った布をつまみ上げ、少々歩きにくそうに進む。
「やはり、この人の多さには慣れん」
人混みの多さにうんざりしている様であった。
- 795 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 21:52:29 ID:WVrfsEdY0
- >>794
「やっとでられたなの…」
【ため息をつきながら一人の少女が会場の中を歩いていく】
「いっぱいたべたいなの…」
【辺りを見回して興味深そうな顔をしている…】
- 796 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 21:56:47 ID:hGStfPTM0
- >>795
「……」
この時、もう帰ろうか。なんて事を既に考えていた。
「おい、お前」
人混みの中に見知った顔を見つけ、近付いていく。
「もう治ったのか?」
首を傾げ、ディスの腹部の辺りに視線を向ける。
- 797 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 22:01:42 ID:WVrfsEdY0
- >>796
「あう〜。こんばんわなの〜『れら』なの〜」
【にこりと微笑んで返した】
「あう〜、どこのきずなのか『でぃす』にはわからないけどなの…
なおってるとおもうなの〜。びょーいんのひとへーきっていってたからなの」
【軽く頷いて言う】
- 798 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 22:08:34 ID:hGStfPTM0
- >>797
「ふむ……。
単に傷が大した事無かったのか。
それともこの都市の医療技術が度外れたレベルなのか……」
思案する表情を見せるが。
「いや、僕が答えは出ないか。僕は医療に興味が無いからな。
……それよりも、治って良かったな。ディス」
少女らしい笑みを向けて喜んだ。
- 799 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 22:14:05 ID:WVrfsEdY0
- >>798
「う〜ん、わかんないの〜。
でもしばらくさわんないでっていわれたけどなの」
【少し頭をぽりぽり掻く】
「うん、おまつりまでになおってよかったなの〜。
だからきょうはごはんたべにきたなの!」
【嬉しそうに言う】
- 800 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 22:20:20 ID:hGStfPTM0
- >>799
「じゃあ、言われた通りに触らない事だな」
一応の事忠告しておく。
「そうかそうか。じゃあ僕も一緒に連れて行ってもらおう。珍しく暇だったからな」
くく。と笑って。
- 801 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 22:24:19 ID:WVrfsEdY0
- >>800
「あうあう、わかったなの〜」
【大きく頷いて言った】
「あう〜、わかったの〜。
ありがとなの!じゃああっちなの!
あっちからおいしそうなにおいがするなの!」
【そう言って匂いのする方を指差して歩いていく。】
- 802 :屋台『麺帝』:2010/11/06(土) 22:24:37 ID:wMyJxSMQ0
- 焼き鳥、焼そば、たこ焼き、etc……それらの屋台の匂いが混じった、いわゆる『お祭りの匂い』が漂う夜。
ジュージュー、と景気の良い音が辺りに響いている。
『オラ、テキパキ働け』
「分ぁーってるよ!」
麺類専門店『麺帝』も例に漏れずその輪に加わり、焼そばの屋台を開いていた。
……今日は客が来ると良いですねー。
『「五月蠅ぇ」』
酷っ。
- 803 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 22:25:35 ID:hGStfPTM0
- >>801
「む、あっちか。
あっちにあ何が有るんだ?」
ちゃっかりとイカ焼きを食べながらついていく。
- 804 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 22:32:02 ID:WVrfsEdY0
- >>802
「あうあう〜、あそこでいいにおいなの〜」
【嬉しそうな声を出して一人の少女が向かってくる】
「あう〜?どこかでみたことあるひとなの〜」
【みると包帯を巻いた少女が歩いてきている。】
>>803
「あうあう、ここでいいにおいするなの〜」
【焼そばの屋台を指差して微笑む】
「『れら』もたべないかなの〜?」
【嬉しそうだ】
- 805 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 22:38:12 ID:hGStfPTM0
- >>804
「フッ、今日はお前に付き合うぞ?」
ニコッと笑い、指差した方を見る。
>>802
「焼きそば、な……」
そう言えば今日の夜ご飯は焼きそばでした。
「良いんじゃないか? それっぽくて」
- 806 :屋台『麺帝』:2010/11/06(土) 22:43:04 ID:wMyJxSMQ0
- >>804
『……ん?えーっと……包帯少女!』
近づいてくるのは知った顔。
しかし名前を知らないので適当な名で呼ぶ琉沙であった。
『祭り、来てたんだな』
『楽しんでるか?』
琉沙にしては珍しく笑顔で問いかける。
子供は割と好きであるらしい。
決してロリコンではないが。
>>805
『……ん、いらっしゃい』
その姿を視認し、挨拶。
自分は鍋でした。美味しかった。
『コイツの連れか?』
ディスを示し、問うた。
- 807 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 22:48:03 ID:WVrfsEdY0
- >>805
「あうあう、ありがとなの!」
【微笑みながら屋台の前に立つ】
「いいにおいなの〜」
>>806
「あうあう、『でぃす』なの〜」
【少し困った顔で返す】
「うん、にぎやかでうれしいなの〜。
きょうはごはんいっぱいたべたいなの〜」
【直ぐにうれしそうな顔になる】
- 808 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 22:51:11 ID:hGStfPTM0
- >>806
「ああ、来てやったぞ」
やはり偉そうです。
>>807
「はっはっは、別に構わんぞ」
楽しそうでなによりです。
「焼きそば、等は余り食べた事な無いが……お前は?」
首を傾げ、ディスに聞いてみる。
- 809 :ホイ:2010/11/06(土) 22:54:12 ID:PBnIervYO
- 祭りの人だかりの一角に、ぽかりと穴が空いている
「…」
無言で水風船をバインバインと弾ませている。巨大な百足の下半身をもつ女、ホイである。
「……」
バインバイン
「……むふー」
バインバインバインバイン
どうやら随分気に入った様子。
しかし祭で遊ぶには、少しホイのサイズは大きすぎる。
- 810 :屋台『麺帝』:2010/11/06(土) 22:57:27 ID:wMyJxSMQ0
- >>806
『はは……ゴメンな、ディス』
笑ってごまかしつつ、その名を頭のノートにしっかり書き付けた。
『ん、そいつぁ良かった』
『ウチのも食ってくか?味は保証するさ』
「……」
奥の方ではイェルサが黙々と焼そばを作っていた。
>>808
『お、おぉ……』
変な客が来たな、と戸惑いつつ、注文をとる。
『……んで、ご注文は?』
めにゅう
・ソース焼そば
・塩焼そば
・あんかけ焼そば
・メガ焼そば
- 811 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 23:01:12 ID:WVrfsEdY0
- >>808
「あう〜。でぃすはたべたことないけどなの〜。
たのしみなの!」
【嬉しそうな顔で言う】
「いいにおいだからおいしいにちがいないの!」
>>809
「あうあう?なにがおこってるのかなの」
【興味深々でぽっかり空いた場所を見る】
「あう〜。『ほい』なの〜」
【微笑みながら言った】
>>810
「あうあう、いいの〜。
おなまえおぼえてくれたならなの〜」
【首を振って言う】
「うん、たべるの!おいしそうだからなの〜」
【そう言いながら焼そばを作る人にも目を向けた】
- 812 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 23:07:05 ID:hGStfPTM0
- >>809
「……?」
何となく感知。
誰が何をしているかまでは解らないけど背後の方で何かが起こってるのは感じたらしい。
>>810
「む……」
メニューを眺めている。
その視線がメニューから男に移り。
「全く解らん。
よし、どれでもいい。出せ」
>>811
「ふむ。そうか」
顔をディスに向けたまま、
視線は屋台の中へ。
「……だろうな」
笑って、頷く。
- 813 :ホイ:2010/11/06(土) 23:13:23 ID:PBnIervYO
- >>811>>812
親しく無いものからしてみれば(親しくとも)巨大な百足パーツには近づきたく無いわけで
ザカザカと、無人の荒野を行くが如く祭りの雑踏を進んで行く。
どこかを目指しているわけではなく、適当に遊び歩いているらしい。
ふらふらザカザカ、そちらに進んで来る。
- 814 :屋台『麺帝』:2010/11/06(土) 23:13:52 ID:wMyJxSMQ0
- >>809
「……?」
人混みに空いた穴に目を向けるイェルサ。
しかし此処からはよく見えない。
>>811
『はは、助かる』
頬を掻きながら、苦笑しつつ。
優しい子だな、と小さく呟く。
『……うし、好きなの頼め』
そう言ってめにゅう(>>810)を示した。
「……」
イェルサは琉沙の背中を睨んでいる。
無言ではあるが確かに『テメーも働け』という念が込められているのが感じられた。
しかし当の琉沙は気づいているのかいないのか、どこ吹く風であった。
>>812
『んじゃ、メガ焼そばで良いか?』
メガ焼そば……通常の十倍の量の焼そば。
しかし値段は普通盛りの五倍!お得!
任せると危険です。主に量が。
- 815 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 23:18:30 ID:WVrfsEdY0
- >>812
「うん、たのしみにしてるなの!
『でぃす』もなにかえらぶなの」
【少し考えながらメニューを見る】
>>813
「あう〜、ほいー」
【微笑みながら手を振っている】
「なにしてるなの〜?」
>>814
「う〜ん…なにがいいのかなの…」
【考えながらじっとめにゅうを見つめる】
「…う〜ん、これはなにかなの〜」
【メガ焼そばに興味を持ったようです】
- 816 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 23:20:37 ID:hGStfPTM0
- >>813
「何かが、来ている……!?」
振り向いて、近付くそれをみて、
「ん、ん……?
何処かで見た事が有る様な……」
思い出せないでいる。
恐らく、百足足である下半身がまだ見えてないからだろう。
>>814
「何処か危険な気がするが……別に構わん」
危険を察知する能力はあっても回避する能力は無い様です。
>>815
「……」
メニューを選ぶディスの顔をじっと見てる。
- 817 :名も無き異能都市住民:2010/11/06(土) 23:25:20 ID:PBnIervYO
- //ふぁつく仕事入った
- 818 :屋台『麺帝』:2010/11/06(土) 23:30:19 ID:wMyJxSMQ0
- >>815
『これはだな、俺の一番のオススメだ!』
胸を張る琉沙。
量は大体1〜2kg。
大食いチャレンジで出されるような料理だが、本人は至って真面目に言っている。
>>816
『毎度ありっ!』
悪意のない笑顔。
一人目の犠牲者がついに……。
『オイ、メガ焼そば一丁』
「……え?マジで?」
『大マジだ。オラ、さっさと作れ』
「……り、了解」
レラを二度見するイェルサ。
食えるわけがない、と思い、忠告しようとする。
しかし注文だから仕方ないか、と考え直し、調理を開始した。
もの凄い量の具材が鉄板で焼かれ始める。
>>817
/ドンマイです……。
/いてらー。
- 819 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 23:36:43 ID:WVrfsEdY0
- >>816
「あうあう、『でぃす』はこれがいいなの!」
【メガ焼そばを指差している!】
>>818
「あうあう〜、すごいなの!
それたべるなの!」
【嬉しそうに述べる】
- 820 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 23:38:43 ID:WVrfsEdY0
- >>817
//あうあう、いてら
- 821 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 23:39:24 ID:hGStfPTM0
- >>817
//ドンマイです……。
//お仕事頑張って。
>>818
「……」
視線を上、そちらを見る。
こちらに視線を向けたイェルサは睨んでおいた。
>>819
「……」ジー
依然、ただぼーっと見ている。
- 822 :屋台『麺帝』:2010/11/06(土) 23:48:56 ID:wMyJxSMQ0
- >>819
『ははっ!毎度ありっ!』
……早くも二人目の犠牲者が出てしまったようです。
『オイ、メガ焼そばもう一丁』
「……イヤイヤイヤイヤイヤイヤ無い無い無い無い無い無い」
『 良 い か ら 作 れ 』
「………りょ、りょーかい」
ディスに食いきれる訳がない。
しかし注文は絶対。
「……もう俺、知らねぇぞ……?」
開き直って調理を開始するイェルサであった。
二つの鉄板であり得ない量の焼そばが作られ始める。
>>821
睨まれムッとするも、この後どんな状況が待ち受けるのかを考えると睨み返す気も失せた。
「ハァ……」
思わず漏れるため息。
焼そばはそろそろ完成するだろう。
- 823 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/06(土) 23:51:39 ID:WVrfsEdY0
- >>821
「あう〜。すごいなの〜」
【ディスもつられて鉄板の上を見続ける】
>>822
「あうあう〜。たのしみなの〜!
いいにおいするなの〜」
【二人と鉄板を交互に見て微笑む】
「あう〜。どうしたのかなの〜。つくってるひとなの」
【肝心のディスはこれだけの量の焼そばを見ていながら平然としている】
- 824 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/06(土) 23:53:49 ID:hGStfPTM0
- >>822
(……しかし、妙な量だ)
全く気付いていなかった。
>>823
「ん、ああ」
ディスの言葉を聞き、鉄板に目を向ける。
「あんな量、絶対に食べられないよなww」
楽しそうに笑っています。
- 825 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 00:05:31 ID:wMyJxSMQ0
- >>823-824
『お待ちどおさまっ!』
「……」
メ
ガ
焼
そ
ば、完成。
大皿に盛られたそれは異様な存在感を放ち、被食者でありながら補食者のような佇まいでそこに在った。
主な具材は豚肉、キャベツ、人参、玉葱。
それらはソースの香しい匂いと相まって食欲を刺激する。
しかし、それは余りにも多すぎた。
『たんまり食べてくれよなっ!』
「……まぁ、頑張れ」
もの凄く良い笑顔の琉沙と苦笑いを浮かべるイェルサ。
非常に対照的な様相を呈する二人が一人一皿ずつ、差し出した。
- 826 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 00:13:00 ID:WVrfsEdY0
- >>824
「あう〜?そうかなの」
【少し面白そうに言う】
「うーん、いっぱいたべられるけどなの〜」
【指をくわえて鉄板を見る】
>>825
「あうあう、まってたの!」
【嬉しそうに言った】
「あうあう〜、おいしそうなの!」
【微笑みながら皿にのったメガ焼そばを平然と見ている】
- 827 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 00:17:34 ID:hGStfPTM0
- >>825
「はっはっはww
この量はww無いだろw……っておい」
ジャンプして琉沙の頬を叩いた。
「お前、頭動いてるか?」
首を傾げ、呆れたような顔見ている。
>>826
「……ああ、おういえばお前はそういう奴だったな」
そう思いなおし、少々安心したのであった。
- 828 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 00:23:24 ID:wMyJxSMQ0
- >>826
『おぉ、美味いぞ!』
『ボリュームもあるしな!』
琉沙がテンション高いです。
ウザいです。
「……」
頭を抱えるイェルサ。
考えまいとしているようだ。
>>827
『はっはっは!……痛っ!?』
何が起きたのか分からない様子。
クエスチョンマークが浮かんでます。
『ん?絶賛フル稼働中だぞ?』
大真面目に言っている。
別に酒は入っていない。
- 829 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 00:27:26 ID:WVrfsEdY0
- >>827
「あうあう、『でぃす』はぜんぜんへーきだけどなの〜
『れら』はだいじょぶかなの?」
【少々心配そうに言う】
>>828
「あうあう、じゃあたべるなの〜」
【そう言って焼そばをするすると食べ始めた】
「もぐもぐもぐ、あうあう〜!おいしいなの〜!
これとってもおいしいの!」
【ディスはあまりの美味しさに頬が綻んだ】
- 830 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 00:35:24 ID:hGStfPTM0
- >>828
「貴様、さては余程のバカだな?」
馬鹿にするような視線に変わり。
「普通に考えろ……この量、バカだろ」
貰った箸で男をつついてみる。
>>829
「大丈夫じゃない。
大丈夫なのはお前くらいだよ」
焼きそばを見ながら。
- 831 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 00:43:37 ID:wMyJxSMQ0
- >>829
「……全部食えんのか?」
琉沙は笑顔で見ていたが、イェルサは多少常識があるようで。
心配そうに声をかけた。
>>830
『あぁ?誰がバカd「スミマセンこの人バカなんですッ!」
息巻く琉沙の言を遮って頭を下げるイェルサ。
無論彼にとって見ればこの程度なんてことは無い量ではある。
が、普通の人には無理だ、ということは承知しているし、琉沙がバカであることも勿論知っている。
『あー……無理だったら残しても構わないからな』
どうしようもなくなり、困り顔でそう告げた。
- 832 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 00:47:40 ID:WVrfsEdY0
- >>830
「あうあう、やっぱりそうなのかなの〜」
【と言っている間にもどんどん食べて行く】
「もぐもぐもぐもぐ」
【かなり平気そうだ】
>>831
「あう〜?へーきなの!
とってもおいしいからなの!」
【と言ってディスはどんどんと食っていく。そう言う問題ではない気がする】
「もぐもぐもぐ」
【しかし焼そばの山は順調に減ってきている…】
- 833 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 00:54:29 ID:hGStfPTM0
- >>831
「……だろうな。
まぁ貴様も平気で出してくるあたり相当だと思うがな」
その箸をイェルサの頬へ。
「如何にかならなそうだったら貴様の顔面にぶちまけるさ」
等と言うと箸を割り、少しづつ食べ始めた。
>>832
「しかし、お前の身体の何処にそんな量が入るんだ……?」
何時も思って手が。と行った後、ディスを全体的に見ている。
- 834 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 00:59:43 ID:wMyJxSMQ0
- >>832
「あぁ……うん……」
何かもう色々疲れた様子のイェルサ。
(そう言えば此処って色々非常識な場所だったな……)
とか。
(考えたら負けだな、うん)
なんてことを考えて、大きくため息を吐いた。
>>833
「まぁ……否定はしねぇよ……」
箸をひょい、と避けて遠い目に。
何故あの時止めなかったのだろう、と後悔する。
「……出来ればご遠慮願いたいね」
大袈裟なポーズで肩をすくめるしか出来なかった。
- 835 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 01:03:06 ID:WVrfsEdY0
- >>833
「うーん…おなかかなの?」
【不思議そうな顔をしながら普通思いつくであろうことを言う】
【まさに胃袋は宇宙である…】
>>834
「もぐもぐもぐ…んう?どうひたなの?」
【こちらに対しても不思議そうに言う】
「やっぱりへんかなの〜」
【そう言っているうちにメガ焼そばは通常の焼そばサイズになっていた】
- 836 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 01:14:55 ID:hGStfPTM0
- >>834
「……もぐもぐ」
不服そうな顔で食べている最中もにらんでいる。
10分後。
「さて、貴様の顔にぶちまけるだけの物がこの程度あるんだが?」
約95%弱。
余りにも食べなさすぎである。
>>835
「そうだ。よくお前はそんなに食べられるよな」
じーっと、少女を見ている。
- 837 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 01:21:30 ID:wMyJxSMQ0
- >>835
「……いや、何でもないさ」
無理矢理笑顔を作る。若干引き吊ってしまったが。
考えてもどうにもならないこともある。そう知った秋の夜長。
『うん、良い食いっぷりだな』
葛藤するイェルサの隣で、琉沙は相変わらず脳天気だった。
>>936
苦笑いを浮かべるイェルサだった、が。
『「小食過ぎだ!」』
ピッタリと息が合う二人。本日二回目である。
実際通常サイズの分すら食べていない。
これに突っ込まない理由が有ろうか?
いや、無い。
「捨てるわけにもいかねぇしなぁ……」
自分で食うというのも一つの手だが、何となく気が引ける。
さて、どうしようか。
- 838 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 01:26:08 ID:WVrfsEdY0
- >>836
「あう〜。よくわからないけどいっぱいたべられるの〜。
いまはちょっとがまんしてるけどなの」
【軽くため息をついて言う】
「うー…なんだかつらそうなの〜」
【れらの顔を見て心配そうに言う】
>>837
「う〜ん…そうなの〜」
【どうやら納得したらしい】
「あうあう、ありがとなの!」
【イェルサに対して微笑んで返した。そして】
「ごちそさまなの!おいしかったの!」
【そう言ってお皿を屋台に置く。焼そばはきれいさっぱりとなくなっていた。】
- 839 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 01:29:51 ID:hGStfPTM0
- >>837
「食べるなら食べろ。
そうでないなら貴様等に無理矢理拝んでもらわねばならん」
突っ込みは華麗にスルーするずんぐりむっくり。
>>838
「クックック。
全く食べないより幾分かはマシだぞ」
おまえみたいなな。
「別に苦しくないぞ。余ったらこいつ等にぶつけるだけだしな」
と言って、少女を見て。
「……食べるか?」
とか言ってみたりする。
- 840 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 01:41:16 ID:wMyJxSMQ0
- >>838
『うし、洗え』
「……りょーかい」
皿を持って屋台に引っ込むイェルサ。
もう色々と諦めて皿洗いに専念するようだ。
『ん、連れの方がまだみてぇだから、ちょい待っててくれな』
その食べっぷりに満足を覚え、テンション高めの琉沙だった。
>>839
『んー……それは辞めとくわ』
何だか良く分からないコンプライアンスみたいなものを持っているらしく、焼そばには手をつけない。
どうすれば責任を逃れられるか、について真面目に思案し始める琉沙だった。
- 841 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 01:47:51 ID:WVrfsEdY0
- >>839
「あうあう、いっぱいたべたらおかねかかるからなの〜」
【軽く嘆くように言う。ディスはそれはそれで苦労しているようだ】
「そっかなの…あう?たべていいなの?」
【驚いた顔で言う。どうやらまだ余裕みたいだ】
>>840
「あう〜。わかったなの!」
【どこか嬉しそうに言う。】
【そしてその目線はレラのメガ焼そばへ…】
- 842 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 01:51:56 ID:hGStfPTM0
- >>840
「なら、貴様と直接対面と行こうか?」
嫌に悪そうなニヤけた笑み。
>>841
「金なら腐るほどあると前にも言ったはずだ」
割と言い職についてるけど仕事してないのがこの子。
- 843 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 01:56:09 ID:wMyJxSMQ0
- >>841
屋台| <まだ食えんのかよ!?
屋台の中から何か聞こえたが気のせいである。
そういうことにしておこう。
>>842
『嫌だね。こんなとこで恥を晒したかない』
苦笑しながら『ノーサンキュー』のポーズ。
ぶっちゃけイラッとくるかもしれない。
- 844 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 01:57:47 ID:WVrfsEdY0
- >>842
「あうあう、ありがとなの〜。
たべたいなの〜」
【どこか嬉しそうに言った】
>>843
「あう〜?だれかのこえがきこえたようななの…」
【不思議そうな顔で屋台を見つめる……】
- 845 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 02:01:03 ID:hGStfPTM0
- >>843
「なら喰うなり捨てるなりするんだな」
その顔に向けるニヤけた笑み馬鹿にするような成分が含まれた。
「まあ、貴様の様な食物を職に扱う人間が捨てると成ると……相当だがな」
これは逆にイラッと来る。
>>844
「なら好きなだけ食べるがいい」
顔の向きを変え、ディスにはニッコリ。
- 846 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 02:09:27 ID:wMyJxSMQ0
- >>844
屋台| <気のせいです。
『皿洗いに集中しやがれ』
屋台| <……りょーかい。
琉沙が声をかけると静かになった。
何だかため息が聞こえるのも気のせいである。
>>845
『喰うのは……なぁー』
一度客に出した『商品』を食うのは気が引けるらしい。
理解され辛いもの(らしい)ので、理解されようとは思っていないようだ。
『ん、まあディスが食うだろうしさ。大丈夫だろ』
嫌味を華麗に受け流す俺カッコいい、とドヤ顔の琉沙であった。
別に華麗でもなければ受け流したわけでも無いが。
- 847 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 02:14:59 ID:WVrfsEdY0
- >>845
「あうあう、いただきますなの〜!」
【ディスは嬉しそうにメガ焼そばを手に取って食べ始める】
「もぐもぐもぐ、あう〜。おいしいなの〜」
【またしても余裕で食べている…】
>>846
「もぐもぐ、あしたもおみせするのかなの…」
【焼そばを食べる傍ら、屋台も覗き込んで見るディス】
「おいしいからきっとひとがいっぱいくるなの〜」
【なかなか嬉しそうだ】
- 848 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 02:19:54 ID:hGStfPTM0
- >>846
「フン……命拾いしたな。バーカ」
その笑みは変わらず、ディスの元へ。
>>847
「ジー……」
ついに声まで出てガン見。
- 849 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 02:24:58 ID:wMyJxSMQ0
- >>847
『ん、明日も多分やるぞ』
少し考え込んでから返す。
覗き込んだ先には妙に寂しい背中が見えた。
『……むぅ』
照れた。珍しい。
>>848
『むぅ……』
少し眉を潜めるも、心の中で大人の対応大人の対応、と繰り返して苛立ちを鎮める。
『……ふぁ』
不意に漏れる欠伸。
同時に少し寒い、と感じて身を縮めた。
- 850 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 02:29:41 ID:WVrfsEdY0
- >>848
「もぐもぐもぐ…んう?」
【視線が気になったのか少し食べるのを止めて】
「ん〜?どうしたの?」
【不思議そうな顔で言う】
>>849
「あうあう〜。それはいいなの!」
【とても嬉しそうに言う】
「もぐもぐ、いっぱいたべられるしなの〜」
【どこか違う感じの返し方である……】
- 851 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 02:34:57 ID:hGStfPTM0
- >>849
「……」
コイツは既に完全に相手をする気が無い様である。
後、暖かそうで丈の合っていないコートに身を包んでいる。
>>850
「気にするな。僕が気に成るだけだし他に見る物もない」
小さく笑うとそう言った。
- 852 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 02:54:30 ID:wMyJxSMQ0
- >850
/意識がまた飛んでた……
『……ん』
何だか少し、心の奥が暖まったような気がした。
>>851
『……へくちっ』
小さくくしゃみ。
コートに羨ましそうな視線を向けた。
- 853 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/07(日) 03:03:53 ID:WVrfsEdY0
- >>851
「もぐもぐもぐ…わかったの〜」
【ディスは軽く微笑んで言った】
【あっという間に焼そばはなくなっていき…】
>>852
「もぐもぐ…ごちそさまなの!」
【とても嬉しそうに空っぽになった皿を置いた】
「ありがとなの!いっぱいたべられたの!」
【微笑んで言った】
「あう〜。こんなじかんになっちゃったの…
はやくかえらないと『ろざりあ』しんぱいするなの…」
【そう言ってディスは少し歩いていき、振り返って】
「じゃあみんなまたねなの〜!」
【微笑みながら手を振り、その場を去って言った】
//自分もやばいので落ちますう。お疲れさまでした。
- 854 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 03:07:21 ID:hGStfPTM0
- >>852
男のくしゃみに反応してそちらを見た。
「……フッ」
馬鹿にした様な笑み。
>>853
「……ど、どれだけ入るんだ……」
目の前の少女が少し恐ろしいと思った瞬間だった。
「ん、ああ。またなー」
手を振って見送った。
//お疲れ様でした!
- 855 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 03:11:43 ID:wMyJxSMQ0
- >>853
空になった皿を見て、もう食い終えたのか、と少し驚愕。
『……ん、じゃあな』
立ち去る小さな後ろ姿に軽く手を振り、見送った。
/絡みお疲れさまです。
/お休みなさいませー。
>>854
『……んだよ』
ぷい、と顔を背ける。
……が。
『へくちっ』
もう一度くしゃみ。
何処か恨めしそうな視線を送った。
- 856 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 03:14:58 ID:hGStfPTM0
- >>855
「解るか? 人間という者は考える生き物だ。
その前提という者が有りながら対策をしない、つまり、考えていないというのは」
笑みだけでなく僅かに肩を揺らしそこにクスクス、と笑い声も加わる。
「最高のバカだ。いや、人間でなく、猿なのかも知れんな。と僕は考えるんだが。貴様はどう思う?」
敢えて聞く。
- 857 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 03:28:10 ID:wMyJxSMQ0
- >>856
『いや、な』
『オマエが居る以上、これ着替えるわけにもいかんのさ』
これも彼なりの職業倫理上の問題らしいが。
客の前では制服(つまりはエプロン)姿を貫くことに決めているようだ。
目を瞑って、小さくため息。
『バカでも猿でも構わんが、信条にだけは悖りたくねぇと俺は考えるんだが』
『オマエはどう思う?』
上手く返したつもりでも、鼻水を垂らしながらでは情けないだけである。
- 858 :レラ/ぶかぶかコート装備:2010/11/07(日) 03:39:12 ID:hGStfPTM0
- >>857
「そういう奴は古いタイプの人間だ。
最も非効率的で最も非現実的な奴だ。
一番効率的なのは自分が得する為にどう動くべきかを常に考えてそう動けている奴だ。そして貴様はそうでない」
少女は大きい溜め息をつき。
「だが、僕はそういう人間が好きじゃない。
……そういう意味では、貴様は評価できるかもな」
……デレ?
「まぁ、いい。
此処に居る理由が無い以上、僕は帰る」
そう言うと空を飛んで帰ってしまった。
屋台のカウンターの上にメガ焼きそば二つ分のお題は置いてあった。
//空腹に耐えられないから眠る……。ありがとうございました! おやすみなさいませ!
- 859 :屋台『麺帝』:2010/11/07(日) 03:48:04 ID:wMyJxSMQ0
- >>858
『……へ?』
意外な言葉に目を丸くして。
ますますこの少女が分からなくなって、軽く首を傾げた。
『……まあ、良いか……へくちっ』
ずずっ、と鼻水を啜って屋台の中へ入ってゆく。
お代を丁寧に銭入れに仕舞い込むと、寒いな、と呟いてから扉を閉めた。
/絡みありがとうございましたー。
/睡魔がヤバいので寝ますー……お休みなさいー。
- 860 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/09(火) 21:34:28 ID:.6prKP66O
- 【秋祭り、人があつまるその中に、屋台を開いている集団があった】
【メイドや執事が動き回り、中心に店を担当する白い男……男の前には三人の騎士】
ダニエル:「旦那!」
ジョニー:「お小遣いくださぁい!」
マイケル:「イカ焼き!たこ焼き!焼そば!!」
【どうやら屋台の店主の男にお小遣いをたかっているようだ】
上弦:「またかい?全く……子供かい、君達は?」
【そんな言葉を言いながらも、楽しそうに男はお小遣いを渡す】
- 861 :伊藤 宗佑&リガル:2010/11/09(火) 22:09:56 ID:7gFzKdaU0
- 「ねえねえ、宗佑!今度はアッチ行こうよ!」
「はいはい、分かりましたから急がないでください」
スーツでオールバックの中年男性が、白い長髪に白い死装束の様な服を着た中性的な子供に引っ張られている。
子供の手には、わたあめとリンゴ飴が。
中年男性の手には、恐らく荷物持ちをさせられているのであろう、袋入りの金魚やスーパーボール、安っぽいエアガンなどが無数に抱えられている。
- 862 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/09(火) 22:22:17 ID:.6prKP66O
- >>861
上弦:「いらっしゃい!ここは祭りよろしくのパワーストーンとかのスピリチュアルな物が売ってるよ!
隣はお菓子だよ!」
【客寄せ中の白い男】
三騎士:「「「パワーストーンのお陰で俺達もこんなに格好よく!!」」」
【白い男からお小遣いを貰っていた三騎士である】
- 863 :伊藤 宗佑&リガル:2010/11/09(火) 22:32:03 ID:7gFzKdaU0
- >>862
「うわー、すごい胡散臭いね!宗佑!」
「そういうのは言っちゃいけない約束です」
黒いことを言う子供をたしなめる男性。
「菓子でも、見ますか?リガル」
「ん、そうしよー!」
楽しそうに笑い、隣の方へ子供は歩いていく。
男性はパワーストーンを興味深げに見ている。
- 864 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/09(火) 22:40:33 ID:.6prKP66O
- >>863
上弦:「まぁ、普通そうだよね!仕方ないよね!
でもお菓子は美味しいからね!」
【隣のお菓子屋台はメイドと執事が担当しています】
- 865 :伊藤 宗佑&リガル:2010/11/09(火) 22:44:51 ID:7gFzKdaU0
- >>864
「んーとね、これとね、これと……あ、これも、あとね、これとこれとこれと……!」
凄まじい速度で注文しまくっている。
「ちょっとリガル!私を破産させるつもりですか!?」
青ざめた顔で叫ぶ。
- 866 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/09(火) 22:48:57 ID:.6prKP66O
- >>865
ポポ:「かしこまりました、リリ……詰めなさい」
リリ:「はいは〜い、かしこまりました〜!」
【紙袋に上手い具合に詰める緑色のメイド服を着たメイド】
上弦:「お腹の為にこの食べられる鉱石、「薬石」はどうだい?腹痛にも効くし、風邪薬にもなるよ?」
- 867 :伊藤 宗佑&リガル:2010/11/09(火) 22:50:14 ID:7gFzKdaU0
- >>866
「ああ……私のボーナスが……」
「社長なんだからみみっちい事言わないでよ」
うなだれる男性の方を叩くリガル。
「薬石、ですか……。気になりますね」
興味深そうに。
「では、五つほど」
- 868 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/09(火) 22:51:48 ID:SSMHlh/20
- 【秋祭り】
「へぇ、中々いろいろなものを売っているのねぇ。
いつも売る側でいたから、見る側になるというのは
なかなか新鮮ですわね。」
出店のあちこちをひょこひょこと覗き込む少女。
夜中だというのに、ごてごてした日傘をさしているが……。
- 869 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/09(火) 22:59:41 ID:.6prKP66O
- >>867
上弦:「毎度!で、お菓子ともろもろ合わせて……ちょうど5000コールですね……
要するに5000円です」
【ニッコリと笑う、一つの屋台に5000円は使いすぎである】
>>868
上弦:「あ、あれはゴールデンクワガタ様じゃないか!」
【小さな声で呟く】
- 870 :伊藤 宗佑&リガル:2010/11/09(火) 23:02:24 ID:7gFzKdaU0
- >>869
「う……、じゃあ、万札で……」
一万円札を差し出した。
一企業の社長とは言え、大分庶民臭い男であった。
- 871 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/09(火) 23:06:09 ID:SSMHlh/20
- >>869
「ゴールデン?黄金は貴族たるこの私にふさわしいわ……。」
どうやら『ゴールデン』のところだけ聞こえたようで
貴金属類でも売っているのかと勘違いしたロザリアが釣れました。
ロザリアは本当は貧乏なので貴金属など買えないのだが……。
- 872 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/09(火) 23:23:48 ID:.6prKP66O
- >>870
上弦:「あぁ、じゃあはい、お釣り、5000円です」
【お釣りを手渡し、ニッコリ】
>>871
上弦:「やぁ、私だよ!どうだいお嬢さん、パワーストーンだよ!」
【不思議な光を放つ石やらがたくさん売ってます】
【そしてロザリアの生活事情を聞いて中の人は泣きました】
- 873 :伊藤 宗佑&リガル:2010/11/09(火) 23:25:53 ID:7gFzKdaU0
- >>872
「あ、はい。ありがとうございます」
気の抜けた笑いを返す。
そして、胸元の携帯が鳴り、それに出る。
「はい、はい。……はい、わかりました……」
「なに、仕事?」
「ええ、そのようです」
「そっか、じゃいこ」
上弦達に軽く会釈し、二人は小走りで去っていった。
- 874 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/09(火) 23:27:27 ID:WVrfsEdY0
- 「もぐもぐもぐ、あう〜。
これもおいしなの〜」
【秋祭り会場にはリンゴ飴をむしゃむしゃ食べる少女がいた】
「どれもおいしいなの!」
【とても嬉しそうに歩いていた】
- 875 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/09(火) 23:28:03 ID:SSMHlh/20
- >>872
「パワーストーン……?」
(宝石、というわけではなさそうだけれど。
兄さんの持っていたトルコ石のネックレスだとかそんなものかしら。)
ロザリアは学術的なものへ興味を持つ性質であり、
魔道具かなにかだろうか、と調べ始めた。
「これ、手にとって見ても・・・?」
魔力や、なんらかの特殊な力を帯びているなら
それを感じ取ることができるが果たして……?
- 876 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/09(火) 23:33:07 ID:.6prKP66O
- >>873
上弦:「はい、良い夜を……」
【上弦も丁寧に頭を下げ、二人を見送った】
>>874
上弦:「や、いらっしゃい、お嬢さん!」
【ディスに手を振って笑う】
>>875
上弦:「はい、どうぞどうぞ!好きな物見て、手に取ってください」
【上弦は笑って差し出す、石には自然な魔力に加えて、微量ながら目の前の上弦と同じ魔力が感じ取れる】
- 877 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/09(火) 23:41:20 ID:SSMHlh/20
- >>874
「やはり貴方も着ていたのね。
お小遣いは足りているかしら?」
ロザリアは上弦の店の商品を品定めしている。
しかし食べ物ではないのでディスにはあまり興味の無いものだろう。
>>876
「ふむ……。」
(少し魔力が加工、いえ、添付されているか……。
これは、この目の前の彼のものね……。)
「これはなにかしら、魔力が込められているようだけれど、どういった物なのかしら。
私は旅行に行った時に火の精霊が封じられた石を見た事があるのだけれど、
それは鉱山なんかの発破に使われていたわ。それと同じもの?」
- 878 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/09(火) 23:44:36 ID:WVrfsEdY0
- >>876
「あう〜、こんばんわなの〜『じょうげん』なの!」
【ニコニコしながら歩いてくる】
「あう〜、ここでもおみせしてるなの〜。
なにうってるのかなの〜」
【店に顔を向けて微笑む】
>>877
「あうあう〜。『ろざりあ』だいじょぶなの!
ちゃんとこれくらいあるなの〜」
【そう言ってディスはポケットから500円を取り出した。大分つかったかもしれない】
- 879 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/09(火) 23:49:55 ID:.6prKP66O
- >>877
上弦:「そうですね〜……これはですねアレです」
【少し考えた後】
上弦:「世界に数多に存在するマナの結晶ですね……
普段は純粋過ぎて大気中に融けて見えない代物なのですが……私の魔力を混ぜてわざと不純物にする事で石と言う形になっている訳です」
【石に何かを施した訳では無く、大気中のマナを自身の魔力で加工し、石にしたと言う訳だ……効果は、様々な種類がある】
>>878
上弦:「ははは、見ての通り、パワーストーンだよ!
隣はお菓子さ!」
【ウィンクをしながらそう答える】
- 880 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/09(火) 23:58:17 ID:SSMHlh/20
- >>878
「もし足りなくなったら、私に言いなさいね。
お祭りなんだから楽しまなくっちゃ。」
500円程度ならすぐになくなってしまうだろうし
お祭りなのだから、もう少し喰らいお小遣いをあげてもいいだろう、と
ロザリアはディスを見ながら考えていた。
>>879
「なるほど……、ただの石ではないのですわね。
ふむ、例えば、これなどはどういった効能があるのかしら……。」
ロザリアは手近にあった乳白色の結晶を一つを摘み上げて。
- 881 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/10(水) 00:00:26 ID:WVrfsEdY0
- >>879
「ぱわーすとーん?」
【不思議そうに石を見つめるディス】
「あうあう、おかしおかしなの〜!」
【が、直ぐにお菓子に向いてしまった】
「これもほしいなの〜」
>>880
「うん、ありがとなの〜」
【ディスも少し遠慮している雰囲気ではある…】
「あうあう、ここのおかしもおいしそなの」
【と言って目をキラキラさせる】
- 882 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/10(水) 00:22:50 ID:.6prKP66O
- >>880
上弦:「それは岩のマナと水のマナの混合体ですね……病や怪我の治りが早くなり、健康面に効果がありますね」
【超絶な効果は無いが、効果自体は確実にあるようだ】
>>881
上弦:「あぁ、美味しいよ、食べるかい?」
【笑顔で尋ねる】
- 883 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/10(水) 00:34:30 ID:SSMHlh/20
- >>881
ロザリアもディスがただの子供ではなく、
ある程度の気遣いができる程度に成熟し始めていることを知っている。
(まだまだ、ひとり立ちには早いけれど。
もう少し、自主性を発揮するような何かを与えてもよさそうねえ……。
学校、というものもあるけれど……。)
ロザリアがディスを見る目は母親のそれと同じであった。
>>882
劇的な効果は無いが、様々な底上げを行う
RPGでいうところのアクセサリーのようなものだろうか、
とロザリアは考えて。
「では、これを頂こうかしら……。
それと、これと……これを……。」
ロザリアは色のよいものを適当に見繕い、
3個ほどを上弦に渡した。
お買い上げです。
- 884 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/10(水) 00:38:46 ID:WVrfsEdY0
- >>882
「あうあう、うん!たべるなの!」
【ニッコリ笑顔になって言う】
「えっと…いくらかなの」
【500円玉を見て言う】
>>883
「あう〜。」
【どれでもディスがお菓子を見るときは幼いままである…
凄く欲しいという感じの目である…】
ぐー
「あう、またおなかすいてきたの〜」
【リンゴ飴を食べていたにもかかわらずお腹が鳴ってしまった。】
- 885 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/10(水) 01:02:37 ID:.6prKP66O
- >>883
上弦:「はい、毎度有り難うございます……1500円になります」
【ロザリアが選んだのは、金運、安眠、冷静の基本系であるが、信用出来る効果だろう】
>>884
上弦:「そうだね、一つ200円と言った感じだね」
【しかし、量は少し多めである】
- 886 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/10(水) 01:14:19 ID:SSMHlh/20
- >>884
(あの調子じゃあ、まだまだ物足りなそうね。
いいわ、じゃあ少し……でも、あまり依存させるのもいけないから……。)
ロザリアはいつもの、『部屋』への扉を
開く鍵にかかった魔術と同じものを応用して、もう500円を
こっそりとディスの財布へと転送した!
「ふふ……。」
ロザリアはただ静かに笑っている……。
>>885
「はい、1500円ですわね……。
では、これで……。」
ちょうど千円札が1枚、100円玉が4枚、50円玉が1枚、
そして10円玉が5枚。
財布中のお金をかき集めてぎりぎり、といった風だ。
(出費は痛いけれど、これを解析すれば『マナ』の研究ができそうね。
久しぶりに、参考書でも買ってみようかしら……。)
- 887 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/10(水) 01:17:23 ID:WVrfsEdY0
- >>885
「あうあう〜、わかったの〜。
じゃあふたつふくろなの〜」
【500円玉を差し出しながら微笑んだ】
>>886
「あう〜、『ろざりあ』のぶんもだからねなの〜」
【ディスは懐に500円は言ったのにも気づかずに微笑み返した】
「あう?どしたの?」
【ちょっと不思議そうにロザリアの笑顔を見る】
- 888 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/11/10(水) 01:29:35 ID:.6prKP66O
- >>886
上弦:「はい、丁度ですね……
まいど有り難うございます」
【ニッコリと笑って受け取る、お金に関しては気にしていないようだ】
>>887
上弦:「はい、有り難うね〜!美味しいからゆっくり食べるんだよ?」
【すぐにディスにお菓子を手渡す】
//申し訳ない、車酔いの限界です
//ちょうどいいのでこれで失礼しますね!
- 889 :ロザリア・ロートシルト:2010/11/10(水) 01:38:04 ID:SSMHlh/20
- >>887-888
「いいえ、なんでもないわ……。」
ディスの不思議そうな顔に
にこにこと笑顔で応えたロザリアは
上弦から商品を受け取る。
「さて、私はそろそろ家で休ませてもらうわね……。
ディスもあまり夜更かししちゃダメよ。」
黒い霧状に体を変化させて飛び去っていく。
どこか近くに『扉』を探しに行ったのだろう。
- 890 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/10(水) 01:41:12 ID:WVrfsEdY0
- >>888
「あう〜。ありがとねなの〜」
【ディスは微笑んでお菓子を手に入れた】
「おいしそうなの〜」
【ニッコリほほ笑んだ】
>>889
「うー、そっかなの」
【納得したらしい】
「あうあう〜、もすこししたらかえるからなの〜!
じゃあねなの〜」
【大きく手を振って見送った】
【その後ディスは、お菓子や食べ物を買いに行ったのだが】
「あう〜、まだおかねはいってたの!」
【ディスは微笑んでロザリアが入れたお金でいくらか食べ物を買ったようだ】
- 891 :アテナ:2010/11/12(金) 21:17:12 ID:7gFzKdaU0
- 異能都市の森の中。
そこに一軒のログハウスがある。
其のログハウスの中には今、一人の少女が居た。
「ふぅ、愛香もオイジュスも出かけてるしなぁ、どうしよ」
ガスコンロでお湯を沸かしながら紅茶の準備をしている。
服の隙間からは、包帯が見えており、ケガをしていることが分かる。
「取り敢えず、紅茶でも飲んでのんびりしてるかな」
因みに、このログハウスはバイトの給料で補修や改良を施されている為、すきま風などの問題もクリアされている。
キッチンでお湯が沸くのを待ちながら、のんびりと鼻歌などを歌っていた。
- 892 :ミラージュ:2010/11/12(金) 21:21:58 ID:hGStfPTM0
- ―――トントン。
ドアをノックする音がする。
その向こうでは知った顔の少女が居る。
だが、その雰囲気は真新しい別人の様な物。
- 893 :アテナ:2010/11/12(金) 21:23:38 ID:7gFzKdaU0
- >>892
「人?珍しいな」
立地や、アテナの事情も有り、この家を尋ねる者はほとんど居ないのだ。
お湯の火を弱めて玄関まで歩いていく。
「はーい」
ドアを開けると見知った顔の少女。
「あ、レラ……じゃない?」
顔に疑問の表情を浮かべ、呟く。
- 894 :ミラージュ:2010/11/12(金) 21:27:09 ID:hGStfPTM0
- 「……初めまして」
頭は下げず。
「確か、アテナ。と言いましたね、貴女は」
- 895 :アテナ:2010/11/12(金) 21:27:48 ID:7gFzKdaU0
- >>894
「あ、どうも」
軽く頭を下げる。
そしてミラージュの問に。
「えと、はいそうですけど?」
- 896 :ミラージュ:2010/11/12(金) 21:30:00 ID:hGStfPTM0
- >>895
「ああ、そうです。
私の妹が世話に成りましたね」
そういうと、アテナを押しのけ強引に中へ。
「えぇ、と。アレは何処でしたか……」
家中を睨み回す。
- 897 :アテナ:2010/11/12(金) 21:32:10 ID:7gFzKdaU0
- >>896
「妹……レラのお姉ちゃんですか」
なるほど、双子って奴か、と納得の表情を。
そして、少々強引に押しのけられたたらを踏む。
「あ、ちょっと……」
慌ててミラージュを追いかける。
- 898 :ミラージュ:2010/11/12(金) 21:36:42 ID:hGStfPTM0
- >>897
「まぁ、妹と言っても便宜上の。ですが」
髪の色から顔のつくり。
声から服装まで、さらには右腕が黒い義手である事も同じ。
中身だけ入れ替えてしまったような。そんな感じ。
「全く、なんで私がこんな事をしなければならないんだか……」
その様子は姿も相まってただ少女の演技に見えなくもない。
- 899 :アテナ:2010/11/12(金) 21:39:30 ID:7gFzKdaU0
- >>898
「……」
不審に思われない程度に注意深くミラージュを見る。
どう見ても、見た目だけならレラと一緒にしか見えない。
それも、姉妹そろって義手など、あり得るのだろうか。
其の疑問を態度に出さないように心がけながら訊く。
「……えと、何探してるんですか?」
- 900 :ミラージュ:2010/11/12(金) 21:42:31 ID:hGStfPTM0
- >>899
アテナの声が聞こえなかったのか、反応は無い。
「えぇ、と。そうです。
貴女に私の妹が何か迷惑をかけましたか」
くるり。と振り返り。
唯一あの少女との違いである碧色の瞳を向けて。
- 901 :アテナ:2010/11/12(金) 21:46:16 ID:7gFzKdaU0
- >>900
(目は、違うな……でも、本当にレラそっくりだ)
「いや、迷惑なんて。一緒に居れて凄く楽しかったです」
心の底からの笑みでそう答える。
「そういえば、レラは今どうしてるんですか?」
なんとなく、気になり聞いてみた。
- 902 :ミラージュ:2010/11/12(金) 21:52:29 ID:hGStfPTM0
- >>901
「やはり貴女とアイツはそれなりに仲がよかったん、ですね」
クク。と笑む。
「アイツは今? そうですねぇ……」
スコッシ考えるふりをして床を見る。
その時、少女が怪しげな笑みをする。
「アイツは今、眠っていますよ。この身体の中で。
安心してください。何れ、おきる事も無くなります……」
- 903 :アテナ:2010/11/12(金) 21:54:44 ID:7gFzKdaU0
- >>902
「友達、ですから」
嬉しそうに微笑む。
そして、それに続くミラージュの言葉に。
「――ッ」
まだ構えは取っていない。
だが。
確かにその場の空気が変わったのが分かるだろう。
先程までの微笑は、緊迫した表情に代わり、全身は直ぐ動き出せるようになっている。
「それは、本当ですか?」
- 904 :ミラージュ:2010/11/12(金) 22:02:45 ID:hGStfPTM0
- >>903
「私の中で、眠っていて貰います。
それが、彼女の本来の存在意義」
少女の表情は既に崩れ、蔑むような笑みを向ける。
「なのにあれだけ私の手を噛み狂わせておいて、その上まだ居座ろうとする」
アテナから一歩離れると、突き刺さる様な視線を向ける。
「探し物も見つかりましたし……アナタは目障りですので、少し倒れて貰いましょう。
静かにしていれば一瞬です。妙に動くと、痛みを持って死ぬ事に成りますよ」
- 905 :アテナ:2010/11/12(金) 22:06:59 ID:7gFzKdaU0
- >>904
「ッ、そんな」
怒りと、悲しみの混じる表情。
ミラージュの其の言葉を――
ガキィィィイィィィィイィイインッッ!!
いつの間にか両手に装着されていたF・Fを打ち合わせ、遮る。
「断るッ!」
吹き上がる魔力は、ケガで療養中の身であれども圧巻。
「レラを返してもらうまで、倒れないぞ!」
――変身。
魔力の渦がアテナを包み、次の瞬間には魔装服に着替えた。
タンクトップにホットパンツ、ニーソックス。
真紅を基調とした其れは、アルバトロスの肩書きが無くとも、上に立つものの風格を感じさせた。
- 906 :ミラージュ:2010/11/12(金) 22:11:44 ID:hGStfPTM0
- >>905
「アナタに教えてあげますよ。
この最強に成るべくして「作られた」私の存在価値。そして強さというものを!」
空中に光の線。
それに飛び乗り、滑っていく。
彼女の右手には光の剣。
それは紛れも無く、レラの苦手とする魔力から造られたもの。
「先ずは一撃」
光のレールに乗り、擦れ違い様に斬りつけてきた!
- 907 :アテナ:2010/11/12(金) 22:14:01 ID:7gFzKdaU0
- >>906
「ッ!」
(速い――ッ!)
戦慄。
だが、一撃で沈む様なアテナでは無い。
「アクセルッ!」
加速魔法を瞬時に発動。
普段の数倍、ともすれば10倍以上の速度を発揮し、回避。
更に顔面めがけて裏拳を放つ。
- 908 :ミラージュ:2010/11/12(金) 22:22:25 ID:hGStfPTM0
- >>907
確かに少女は殴られたしその腕にはその感触が有る。
「痛い、とでも言っておきましょうか」
高速で殴られた少女は簡単に吹き飛び、窓から外へと放りだされる。
その時、少女の剣が床を抉り、淡い緑色の光を発した。
窓の外には平気な顔をして立つ少女が見える。
アテナに向かって残酷な表情を浮かべていて、尚且つその左手には先程の緑の光と同じものが入ったケースが握られていた。
- 909 :アテナ:2010/11/12(金) 22:28:48 ID:7gFzKdaU0
- >>908
窓から飛び出し、相手を追う。
「おおおおおおおおっ!」
気と魔力。
吹き上がる二つの力を混ぜあわせる。
「纏波動!」
アテナの周囲の空気が歪むような気配を感じさせる。
ゆらゆらと、空気が揺らめいている。
「ごめん、レラ。怪我させるけど、許して――ッ!」
轟音と共に、アテナの姿が消える。
電光石火、紫電の如き其の速度。
次の瞬間。
ドゴォッ!
ミラージュの目の前の地面がへこみ、ひび割れる。
只の踏み込みだ。
そこから放たれるのは、波動を圧縮した掌底。
震脚と合わせて放つ、アテナの絶招の一つ。
(徹す――打撃を――徹すッ!)
「ハッ!」
気勢と共に、打ち出される掌底は、只の力を込めた掌底ではない。
全身の力の流れを一点に集中させたものだ。
打撃の力を殺さず、100%相手にぶち込む技である。
- 910 :ミラージュ:2010/11/12(金) 22:38:12 ID:hGStfPTM0
- >>909
「怪我なんてしませんよ」
不敵に笑い、少女らしい幼い手を前に出す。
―――全ての敵、それにして頂点の力
表情は変わらず、ただ残酷に見る。
アテナの拳をその手で受け止めた。
「良い力です。です、が、」
少女もアテナも動かず。お互いに見合ったまま。
ぶつけたその拳が殴った物は柔かい少女の手。だが、それは何よりも強固だった。
「自分の心配をするべきですよ」
そう、少女はアテナの攻撃を全て吸収したのだ。
ともなれば、次にそれは「跳ね返る」。
- 911 :アテナ:2010/11/12(金) 22:41:53 ID:7gFzKdaU0
- >>910
「な……っ!」
ケガをしているとは言え、全力のアテナの攻撃が。
受け止められた。
そして、其の攻撃が反射される。
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
勢い良くログハウスの外装に叩き付けられ、壁が砕ける。
崩れ落ちる丸太の雪崩にアテナは飲み込まれていった。
しかし、力は未だ感ぜられる。
まだ戦意は衰えていない。
- 912 :ミラージュ:2010/11/12(金) 22:45:19 ID:hGStfPTM0
- >>911
「動けば痛みを伴って死ぬ。と。
既に忠告したではないですか」
思い出したように倒壊したログハウスの正面へ。
そこへ放置されていた壊れたままの戦闘兵器「ツムガリ」。
先程の反動で焼けた左手を睨みつつ、その元へと歩いていく。
- 913 :アテナ:2010/11/12(金) 22:50:54 ID:7gFzKdaU0
- >>912
心臓が、全身が。
軋みを上げる。
もう、動けないと、体が悲鳴を上げる。
――、だが。
ドゴォッ!
丸太の山が吹き飛ぶ。
<――Mode palladion>
どこからか、機械音が響く。
「まだ、死んでない」
そこに現れたのは、白銀の装甲に身を包むアテナ。
モードパラディオン。
「ッ!」
吐血。
只でさえ病み上がりの体で万全であっても負担の大きいこの力を使っているのだ。
死に至る可能性すら有る。
それでも。
「死んでないよ?」
吹き上がる力は、凄まじい。
しかし、その奥にまだ何かを隠している気配を感じさせていた。
- 914 :ミラージュ:2010/11/12(金) 22:57:48 ID:hGStfPTM0
- >>913
「ええ、それくらい理解しています。
ですがアナタはまだこちらに来るのでしょう?」
「私の力に敵わないと知っていて。
最強に成る為に造られた私に敵わないのに」
「来るのなら相手はしましょう。
ただ、私はそれを叩き伏せ、誰が強者であるかを解らせる。それだけです」
「その力、その気。アナタが何の為に、そこまで動くのか。
私には理解できない。理解しようとも思わない。愚かしい生き物ですよ、アナタは」
そう言って憐れむ様な笑みを浮かべると、手にしたケースを投げ飛ばした。
そして光を正面に点在させ、それに乗る。
「怯えろ、竦め。この私の力に」
- 915 :アテナ:2010/11/12(金) 23:03:18 ID:7gFzKdaU0
- >>914
「最強――?ハッ」
鼻で笑う。
「最強なんて、この世のどこにも居ないっていうのにね」
魔力と、気。
「接続、魔導導線全開放」
アテナの体表にびっしりと模様が浮かんでいく。
模様を走るのは、黄金の魔力。
「ッ――!」
ごぽり、と口から血が吹き出す。
限界を超える力を肉体に注ぎ込む負担が強くなる。
しかし、力を弱めない。いや、逆により強く注ぎこんでいく。
「怯えない、竦まない、死なないよ」
空気を歪ませる力。
(殴って反射されたら二の舞、だね)
装甲に包まれた右腕が霞む。
「開放ッ!」
無数の不可視の波動弾が放たれる。
一発一発が必殺。
速度は疾く、その数も凄まじい。
- 916 :ミラージュ:2010/11/12(金) 23:11:30 ID:hGStfPTM0
- >>915
「解りもしないものには深くかかわらない事です。
己の無知を晒す為に労力を使うのは嫌でしょう?」
光の点が動きだし、少女の足場となる。
動きだし、高速で周囲を掛ける。
「気、という者は厄介ですね……。
単純な力と違い動力源が見いだせない。
尤も、この私に見えないものではありませんが」
一度上空に駆け上がり、逆さになって上空から見下ろす。
「今更ですが、あなたの攻撃の、ほぼ100%が無駄です」
頭上で交差した剣。
上空から一気に急降下し、波動弾を避けつつ接近。
擦れ違い様に二刀で切り刻まんと振る。
- 917 :アテナ:2010/11/12(金) 23:15:36 ID:7gFzKdaU0
- >>916
「やっぱりなぁ……」
予想していたとおり、渾身の波動弾が避けられた。
右腕が軋みを上げる。
もう振れない。
だが、左は残っている。
そして、右足は既に一歩を踏み出そうと挙げられた。
「波動――」
左腕を中心に、空間がたわむ。
「――発勁ッッ!」
踏み出す脚。
左拳は固く握り締められ、斬撃を喰らう覚悟でミラージュの腹部へ打ち出される。
ビキビキ……
装甲にヒビが入り、徐々に崩れていく。
しかし、それでも踏み込みを緩めることはない。
刺し違えてでも、レラを取り戻すつもりだ
- 918 :ミラージュ:2010/11/12(金) 23:24:59 ID:hGStfPTM0
- >>917
「愛と言う者は矢張り人を狂わせる」
光のレールはアテナの数m前で直角に曲がる。
ミラージュがこのまま進めばその攻撃すらをも回避できる……筈だった。
『ふざけるなよ……!』
ただ一度、その声が聞こえた。
その瞬間に光のレールや光の剣。
ミラージュの魔力で造られていたものはすべて消え失せた。
「まだ、まだ私の手を噛もうというのかこの出来そこないガぁッ!!」
レールを失ったミラージュは真っ直ぐにアテナの元へ。
正面からその攻撃を受けた。
- 919 :アテナ:2010/11/12(金) 23:28:45 ID:7gFzKdaU0
- >>918
拳が、当る――ッ!
しかし、アテナの装甲も同時に砕け散った。
「ああああああああああああああああっ!」
雄叫びを上げながら、それでも拳を、前に振り抜いていく。
そして、異変が。
アテナの魔力と気が、異常なほど増大していっているのだ。
まるで、装甲が砕けたことにより、力が解き放たれたかのように。
全身の皮膚から血を飛び散らせながら、それでも友の為にアテナは拳を振るう。
「レ……ラァァァアアアアアアッ!!!!」
- 920 :ミラージュ:2010/11/12(金) 23:35:14 ID:hGStfPTM0
- >>919
ミラージュのみの運動能力はレラとほぼ同等。
アテナの拳を続けざまに喰らい、倒れる。
「ふざけるな、だと。
貴方こそいい加減にしていただきたい。
何が愛だ。何が。全く、人間の考える事というのは到底二理解できない」
ブツブツと何かを言ったまま、何もせずに。
- 921 :アテナ:2010/11/12(金) 23:37:39 ID:7gFzKdaU0
- >>920
「ッ、ヤバ……」
体が、傾いでいく。
ついに、肉体は限界を超えた。
噴出す血が、地面を濡らしていき、意識が遠のいていく。
ザッ
しかし、倒れない。
血で霞む視界を拭うことも出来ない程の状態であるものの。
強い瞳で、相手を見据える。
「――、まだ死んで、な、い……よ」
- 922 :ミラージュ:2010/11/12(金) 23:43:59 ID:hGStfPTM0
- >>921
「全く……。これだから研究所の人間は困るんです」
不意に立ち上がると、落ちてきたケースを受け取る。
「さて、物も回収できましたし、行きましょうか」
壊れた機械「ツムガリ」に手を翳す。
すると、ボロボロになっていたはずの機械が動きだし、少女を手の平に乗せた。
「ああ、向こうから、誰か来ていますよ。アテナさん」
ニコリと。そう言って機械と共に去って行った。
- 923 :アテナ:2010/11/12(金) 23:45:30 ID:7gFzKdaU0
- >>922
「……」
その声に、答えることはない。
アテナは、立ち、目を見開いたまま、意識を失ったいたのだ。
- 924 :川堀アミル&河平:2010/11/12(金) 23:53:19 ID:hGStfPTM0
- >>923
「ここか、な?」
それを飛ぶ二人。
緑髪の少女が地図を持ち、それに黒髪の女が付いていく。
『ログハウス……、の様ですね』
「見て、あれ! 人だよ!」
『!!』
急いでアテナへと寄っていく二人。
黒髪の女、河平がアテナを抱き寄せる。
- 925 :アテナ:2010/11/12(金) 23:54:39 ID:7gFzKdaU0
- >>924
「……ッ、ぅ」
うめき声を上げ、顔を歪める。
うっすらと、血で赤くなった瞳を開き、呟く。
「レラ、は」
- 926 :川堀アミル&河平:2010/11/13(土) 00:03:31 ID:hGStfPTM0
- >>925
『団長さん……ですか?
私たちも探しに来たのですが』
「あーっ! 少し先に反応が……き、消えた……はれ?」
『何故、団長の事を?
今は、貴女の身体の方が大事です』
抱え上げると、そのまま宙に浮く。病院へ運ぶ予定らしい。
- 927 :アテナ:2010/11/13(土) 00:05:42 ID:7gFzKdaU0
- >>926
「レラ、が。レラじゃ……なく、なってた」
息をするのも辛そうに、言う。
病み上がりの体での使用だ、暫く入院することになるだろう。
- 928 :川堀アミル&河平:2010/11/13(土) 00:09:24 ID:hGStfPTM0
- >>927
『は、……?』
その言葉に首を傾げるが、直ぐに首を振り。
『喋らないでください。お願いです』
そういうと緑髪の少女に振りかえり。
『アミルは此処に残りなさい。
彼女の仲間に連絡をお願いします』
そういうと、病院まで飛んで行った。
- 929 :アテナ:2010/11/13(土) 00:11:50 ID:7gFzKdaU0
- >>928
「……っ」
また、意識を失いがくりと全身の力が抜けた。
危険な状態だろう。
アテナはおとなしく病院へ運ばれていった。
- 930 :リガル:2010/11/16(火) 21:46:08 ID:7gFzKdaU0
- 箱庭の草原フィールドにアラートが鳴り響く。
=========================
WARNING! WARNING! WARNING! WARNING!
=========================
【外部からの不正アクセスです】
【アカウント:不明、現実に存在しません】
【マップデータ一部破損、外部からのプログラムがクラッキングをしかけています】
【アクセス遮断――失敗】
【――対処行動を強制終了しました】
【アカウント名:REGALで接続します】
=========================
WARNING! WARNING! WARNING! WARNING!
=========================
ザザザザ……ザ……ザザザザッザザッ、ザッ……
「ふぅ。ちょっと骨が折れたね」
草原の空間にノイズが走り、徐々に人の形を成していく。
白い死装束の様な服を着た透き通るように白い長髪の子供だ。
眼の色も白に限りなく近い灰色で、その姿は病的なまでに清潔であった。
首もとにはネックレスが有り、翠色の宝玉が光を反射し、輝いている。
そして、完全に人の姿を成した子供が脚を地面に付けると同時。
パキィィィイン!
足元の地面が砕け、無数の数式と化し霧散した。
「あ、うっかりしてたや」
徐々に足元が砕け分解されていくのが止まっていく。
其れを確認すると、草原を通る風をめいいっぱい吸い込んで――。
「げほっ、げほっ!」
むせていた。
- 931 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 21:50:21 ID:WVrfsEdY0
- >>930
「あうあう?なにがあったのかなの」
【不思議な顔で空を見上げる少女がいる】
「あったかいところでねてたのになの…」
【辺りを不思議そうな顔で見回しているようである】
- 932 :リガル:2010/11/16(火) 21:51:37 ID:7gFzKdaU0
- >>931
「げほっ!ふぅ……」
暫くむせて落ち着く。
そしてのんびり歩いていると見知った少女が視界に入った。
少し小走りで近づき、話しかける。
「やあ、ディス。久しぶりだね」
- 933 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 21:54:24 ID:WVrfsEdY0
- >>932
「あうあう〜?『りがる』なの〜。
どうしたの?こんなところになの」
【不思議そうな顔でリガルを見る】
- 934 :リガル:2010/11/16(火) 21:55:20 ID:7gFzKdaU0
- >>933
「ん、そうだね。暇つぶしって感じかな」
淡く笑う。
「箱庭って一回行ってみたかったんだけどね、中々入れなくて」
- 935 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 21:59:17 ID:WVrfsEdY0
- >>934
「あう〜。どうしてかなの…
だれでもはいれるとおもってたんだけどなの…」
【少し不思議がりながら立ち上がった】
「うーん…ここでひまつぶしっていったらなの…
なにかなの?」
- 936 :リガル:2010/11/16(火) 22:01:01 ID:7gFzKdaU0
- >>935
「まあ、僕は『まとも』な体じゃ無いからね……其れが原因かも」
詳しいところは暈して言う。
「なんだっけ……戦闘とかの練習に使ったりするんでしょ?ここ」
集めた情報を脳内で反芻しながら。
「だから、ちょっと鍛えてみようかなと思ってね」
- 937 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 22:05:55 ID:WVrfsEdY0
- >>936
「うーん…ふしぎなの…
『でぃす』はなんともないけどなの…」
【首をかしげて言う】
「あうあう〜、そっかなの。
ここでならたたかってもへーきだもんねなの!」
【なるほどと納得している】
「うん、じゃあ『でぃす』といっしょにとっくんしないかなの?」
【そう言ってほほ笑みかける】
- 938 :リガル:2010/11/16(火) 22:07:50 ID:7gFzKdaU0
- >>937
「まあ、偶然だよ。多分、ね」
微笑んで言う。
「そうそう、それに仮想空間て言うのも個人的には気になるから」
そしてディスの提案に、笑みを以てして。
「いいよ。まあ、あんまり僕強くないからお手柔らかに頼みたいかな」
- 939 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 22:13:20 ID:WVrfsEdY0
- >>938
「あうあう、そうなの…
『でぃす』はここのことよくしらないけどなの」
【納得しているようだ】
「うん、わかったの!じゃあはじめよなの!」
【そう言うとディスは包帯をうごめかせながら身構えた】
- 940 :リガル:2010/11/16(火) 22:16:27 ID:7gFzKdaU0
- >>939
「はいはいー、ちょっと待ってて僕も準備するから」
そう言うと、リガルの体表にノイズが走っていく。
現れたのは純白のマントに純白の魔法帽。
「さってと、杖は――」
右手を前にかざし、棒状のノイズを発生させる。
ノイズは次第に落ち着き、そこには1メートル程の杖が現れた。
「よし、準備完了だよ!」
笑って言うと、少し気取った表情で構えを取る。
- 941 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 22:21:07 ID:WVrfsEdY0
- >>940
「あうあう、わかったの」
【準備するまでディスはおとなしく待っている】
「あう〜、かわったの〜。どうやったのかなの」
【興味深々でリガルの姿の変化を見た】
「あうあう、じゃあこうげきするの!」
【そう言うとディスは無数の包帯をリガルに向けて伸ばしていく】
- 942 :リガル:2010/11/16(火) 22:24:23 ID:7gFzKdaU0
- >>941
「わわっ……!」
伸びてくる包帯を見て一瞬たじろぐ。
しかし、杖をディスに向けて魔力を発露させた。
「VRSKILL発動――!虚無属性!」
杖の周囲に透き通った魔力が現れる。
「クリアブロウッ!」
魔力を纏う杖を振るう。
すると勢い良く不可視の魔力の壁が作られディスの方向へ勢い良く飛んでいく。
- 943 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 22:28:17 ID:WVrfsEdY0
- >>942
「あうあう…さきにすすめないなの…」
【ディスが驚いている間にも魔力の壁がディスの包帯を押しのけ迫っていく】
「まずは、まもらないとなの!」
【ディスは素早く包帯の壁を形成して魔力の壁を受け止めに行く】
ドゴオン!
【壁はどうにか魔力の壁を受け止めているようだが…?】
- 944 :リガル:2010/11/16(火) 22:31:31 ID:7gFzKdaU0
- >>943
「むむむ……」
杖に魔力を通し壁に力を込めるが。
「慣れないのは、だめだね……」
暫くして壁が消えて行く。
「よっ……と」
杖をくるくる回す。
「虚無属性だと……、えっと」
杖を回し魔力をためながら何使えたっけと考え込んでいる。
「あ、ニュークリアッ!」
杖を振るうと、ディスに向かって魔力の弾が飛んでいく。
当たると爆発する魔力弾だ。
- 945 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 22:35:49 ID:WVrfsEdY0
- >>944
「あうあう…こんどはどんなこうげきなのかなの?」
【少し驚きながらも】
「まもらないとなの…」
【ディスは再び包帯の壁を形成する】
が、
ドゴォォォォン!!
「あう!?あう〜」
【激しい爆発で包帯が千切れ飛び、ディスは猛烈な勢いで吹き飛んでいく】
- 946 :リガル:2010/11/16(火) 22:37:35 ID:7gFzKdaU0
- >>945
「あ、当たった!」
嬉しそうである。
そして自分の魔法の威力を見て。
「割りと洒落にならないなぁ。流石上位属性」
感心していた。
「ディス大丈夫ー!?」
- 947 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 22:41:42 ID:WVrfsEdY0
- >>946
「あうあうー」
【かなりの距離を飛んだらしく、ディスは結構離れた場所で地面に倒れていた】
「へーきなの…それにしてもすごいちからなの…
『りがる』つよいかもしれないの!」
【立ち上がって体についた泥を払い落す】
- 948 :リガル:2010/11/16(火) 22:43:16 ID:7gFzKdaU0
- >>947
少し気まずそうな表情で。
「まあ、能力値弄ってるしね、僕」
杖を回しながら。
「えっと……あの距離での魔法は……」
迷っている。
- 949 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 22:45:16 ID:WVrfsEdY0
- >>948
「あうあう、のうりょくち…
うーん、どうやってかわからないけどなの…」
【ディスは少しその場で踏ん張って】
「こっちだってまけないの!!」
【そう言って勢いよくリガルに向けて走っていく】
- 950 :リガル:2010/11/16(火) 22:48:15 ID:7gFzKdaU0
- >>949
「まあ、ちょっとズルしてるって事さ。気まずいよ少しね」
苦笑して。
「よっ」
杖の下の尖った部分を地面に指す。
「ニュークリアッ!」
地面で爆発を起こし、巻き上げた土砂をディスに翔ばす。
- 951 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 22:53:02 ID:WVrfsEdY0
- >>950
「あう!?」
【突然発生する土砂に驚き、腕を組んで土砂を防御しようとする】
「うー、やっぱりちょっとつよいなの!」
【特に顔のあたりを守っているため、防御の姿勢からなかなか動けていない。】
- 952 :リガル:2010/11/16(火) 22:54:17 ID:7gFzKdaU0
- >>951
「にしても、MP結構消費するんだなこれ」
杖を回して。
「温存しとこう」
防御の構えを取り、ディスを見据えた。
- 953 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 23:01:30 ID:WVrfsEdY0
- >>952
「うー、ふつーにこーげきしてたらかつのはむずかしいなの…
それならなの」
【そう言ってディスは防御をしながら包帯をうごめかせて】
「これでどうだなの!」
【激しく包帯を四方八方から伸ばしていく。ディスの姿が包帯に隠れて見えなくなるだろう】
- 954 :リガル:2010/11/16(火) 23:03:27 ID:7gFzKdaU0
- >>953
「うわわ、見えないや」
ディスの包帯を見て言う。
実際先程からの戦闘でリガルは強い攻撃を放ってはいたが、其れは純粋な魔法の性能であってリガル自体はそれほど強くはないのだ。
杖に魔力を通し防御体制を撮っている。
- 955 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 23:10:09 ID:WVrfsEdY0
- >>954
【しばらく包帯が周囲を飛び回っていたが、】
ギュルン!
【そのうちの一本がリガルの前方より勢いよく飛んでくる】
【だがそれと同時に】
「ていや!」
【銀の刀を携えたディスが包帯の中からリガルの後ろより走ってきて】
【勢いよく銀の刀を振り下ろした】
- 956 :リガル:2010/11/16(火) 23:12:22 ID:7gFzKdaU0
- >>955
「うわっ!とっっ!」
杖で包帯を受け止める。
しかしその直後の背後からの攻撃をまともに食らい、吹き飛ぶ。
「うわぁっ!」
背中には深い傷が出来、マントは避けていた。
「いったーーーーーーーッ!」
痛みに慣れてないのか地面をごろごろ転げまわっている。
一旦攻勢に回られると弱いようだ・
- 957 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 23:19:12 ID:WVrfsEdY0
- >>956
「あうあう、やりすぎたかなの」
【思わず本気でやってしまったためか、痛がる姿を見てかなり慌てている】
「えっと、どうかなの?まだやるかなの」
【少々心配そうにしながら刀を構える】
- 958 :リガル:2010/11/16(火) 23:20:39 ID:7gFzKdaU0
- >>957
「ううう……慣れないこと殺るもんじゃないね……」
涙目で地面に大の字で転がる。
「ちょっと、ムリかなぁ。痛いの苦手だってよく分かったし僕」
- 959 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 23:23:22 ID:WVrfsEdY0
- >>958
「あう〜、ごめんねなの。
ちょっとかげんするのむずかしいからなの…
それにおぼえたばっかりのたたかいかただからなの…」
【少し頭を掻いて刀を鞘におさめた】
「あう〜、ちょっとむりしちゃったかなの」
【心配そうに顔を覗き込む】
- 960 :リガル:2010/11/16(火) 23:25:52 ID:7gFzKdaU0
- >>959
「強いねー、ディスは。僕普段戦わないからさ」
苦笑して。
そしてディスがこちらを覗き込むのに目を合わせてほほえむ。
「ん。確かここから出れば治るみたいだし大丈夫。宗佑が遅くなると心配するから、帰るね」
リガルの体は無数の数式に分解されて消えて言った。
- 961 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/11/16(火) 23:29:06 ID:WVrfsEdY0
- >>960
「そっかなの…とっくんたいへんかもなの…」
【少し不安げに言う】
「あう〜、じゃあまたねなの〜。
むりしないでねなの〜」
【そう言って心配そうに見送った】
「ふぅ…『でぃす』もかえるなの」
【そう言ってディスも疲れた表情で歩いていく】
- 962 :名も無き異能都市住民:2010/11/22(月) 21:01:55 ID:hGStfPTM0
- 廃墟群。
崩壊を起こした旧都市の一部。
初老も近いと見える男がそこに立っていた。
男はそこに転がる小さな石を広いと、その異質の塊ともいえる左手で粉砕した。
石の屑は風に流され男から見て右の方へと漂っていく……。
「そろそろかね」
男はそう呟くと、振り返る。
「さて、上手く集まってくれると嬉しいのだが」
- 963 :愛香:2010/11/22(月) 21:07:19 ID:7gFzKdaU0
- >>962
そこに、空から降り立つ一人の少女がいた。
年の頃は10にも満たない幼い姿だ。
目に鮮やかな蒼い髪と、天空色の瞳。
コートのようにして白衣を見に纏っている。
そして、気になるのは、全身至る所に着けられた金属装甲。
漆黒の金属に紅い線が随所に入り、発光している。
しかし、重みを感じさせる様子はなく、とん、と静かな音を立てて大地に着地した。
「――、事件を追えば、アテナさんを倒した人も、分かるかも」
瞳には、暗い輝きが。
目の下には隈が出来、笑えば愛らしい顔には影がさす。
靴は音を殺す設計なのか、無音で男の元まで行き、口を開く。
「貴方は、何物ですか?」
- 964 :左腕が金属でできた男:2010/11/22(月) 21:20:06 ID:hGStfPTM0
- >>963
「おや、誰かと思えば小さな娘」
その姿に不意を突かれたような驚きを見せるも、
「そういえばあの子の歳も同じ程か」
と、呟くように言った。
「やあどうも。
お嬢さんが此処に居ると言う事は私のお誘いに乗ってくれた。そう言う事に成るね」
男は歳の割に元気そうで、背も曲がっておらず中々の長身だ。
「先にお嬢さんの質問に応えよう。
私は蒸気<スチーム>。昔はそう呼ばれていたね。
そして、誠に申し上げにくい事だが」
と、一呼吸を置く。
「私はこの奥に居るお嬢さん達の敵の……兄弟だ。
ただ兄弟と言っても実際に血がつながっている訳ではないから安心してくれ」
と、左腕を差し出す。
その金属の腕には、太い物では直径15cm程のパイプが幾つか突き刺さっていた。
「それで、次は私の質問だ。お譲さん、お身体は大丈夫かね?」
じっと、愛香のその天空色の瞳を見つめ。
「視たところ、あまり丈夫そうに見えないし、何より調子も悪そうだ」
- 965 :愛香:2010/11/22(月) 21:23:25 ID:7gFzKdaU0
- >>964
「あの子……?」
ぼんやりとした表情でつぶやく。
その様はまるで幽鬼のようで。
「敵……!」
目に一瞬危険な光が過る。
そして、兄弟と聞き一瞬目の前の男に手を出しそうになるが理性で自制。
ただ、手を握る事はない。
そして、老人の質問に。
「大丈夫です、ええ。大丈夫ですとも」
装甲を、特殊繊維製のグローブを付けた右手で撫でながら言う。
口元には、少女には似つかわしくない暗い笑。
- 966 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 21:56:07 ID:7gFzKdaU0
- 箱庭、草原フィールド。
そこに一人の少女が佇む。
鮮やかな赤毛に、紅い瞳の少女。
動きやすいタンクトップにショートパンツ姿で、腕には金属装甲の付いたグローブが着けられている。
ストレッチをし、シャドウを軽くして体を温めている。
- 967 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 21:59:05 ID:WVrfsEdY0
- >>966
【ちょうど箱庭に入ってくる物がいた】
「…あう?ちょうどだれかといっしょなの」
【首をかしげながらディスはアテナへと近づいていく】
- 968 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 22:00:21 ID:7gFzKdaU0
- >>967
「さて、休んでる暇はないんだ……!」
頬を軽く叩き気合を入れ、変身した直後。
近づく者の気配を研ぎ澄まされた神経が感じ取り、素早く振り返る。
「誰ッ!?……て、ディスか」
- 969 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 22:02:45 ID:WVrfsEdY0
- >>968
「あう!びっくりしたの!
…『あてな』だったの…」
【目をまん丸くして言う】
「とっくんしてたんだなの…
がんばってるねなの〜」
【軽く微笑みながら言う】
- 970 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 22:06:59 ID:7gFzKdaU0
- >>969
「うん……。もっと、強くならなきゃいけないから」
真剣な表情で言う。
ストレッチが終了し、体が動かせる状態になった。
両手のF・Fを打ち合わせると同時、両手のグローブが音声を発する。
《system-start》
魔力が爆発的に増大する。
《mode-change》
内部で、金属音が響く。
《Mode――palladion》
聞きなれない言語が響く。
ギリシャ語だ。
意味はパラディオン――神像。
全身を真紅と黄金の渦が包み、そこに現れたのは――。
――白銀に輝く戦女神だった。
今日の修行は自分の限界を越える力の制御。
力を抑えつけるパラディオンのその先。
故に、枷と鳴る装甲を壊す必要があった。
「ねえ、ディス。悪いんだけど、私と戦ってくれない、かな?」
- 971 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 22:09:53 ID:WVrfsEdY0
- >>970
「そっかなの…
ともだちのためだよねなの」
【軽く頷いて言う】
「あうあう、なんだかきれいになってるなの」
【驚きの顔でアテナの姿を見る】
「……わかったの、おてつだいするってやくそくしたからねなの!」
【そう言うと包帯を激しくうごめかせ始めた】
- 972 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 22:13:13 ID:7gFzKdaU0
- >>971
「うん、だから私は、限界を越える必要があるんだ。今の私じゃ、辿りつけないところへ」
拳を握り、パラディオンモードの圧倒的な力を感じながらも未だ先を目指すという。
そして、快諾したディスに微笑みを漏らし、アテナも構える。
膨大な魔力と気の発露。
空間が揺らめくような気配を感じさせるほどの力である。
「纏――」
両手で気と魔力を合成し、波動を練り上げる。
そして、其の波動を薄い膜状にして体表に纏った。
「――波動」
そして、ディスを見据え。
「私はオッケー。ディスは?」
- 973 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 22:17:20 ID:WVrfsEdY0
- >>972
「げんかいをこえる…
むずかしいかもしれないけど、やんなきゃいけないことなんだよねなの」
【覚悟を決めた顔をした】
「えっと、こっちはなの…」
【そう言って包帯を使って銀色の刀を鞘から抜いた】
「だいじょうぶなの!」
- 974 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 22:18:39 ID:7gFzKdaU0
- >>973
「おっけー!じゃ、行くよッ!」
波動の力を足元に流し、踏み込み。
動きは速く、力強い。
そして放たれるは高速のジャブによる連撃。
低い威力を補うように、一撃一撃に波動が込められている。
- 975 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 22:21:48 ID:WVrfsEdY0
- >>974
「あうあう、はやいなの!」
【ディスは包帯を強化して腕を組み、ジャブの連打を防ぎにかかる。】
ドドドドドドド
「あうー」
【連打を受けてディスの体は後ろに後退していく】
- 976 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 22:23:53 ID:7gFzKdaU0
- >>975
(これだけでも、負担は大きいんだよね……)
圧倒的な力と引換に、軋みと苦痛を感じる肉体に歯噛みする。
しかし、それでもそれを耐えぬいてその先に至らねばならない。
故に、アテナは前に進むしかない。
一歩、また一歩とジャブを繰り出しながら前進していく。
何とかして隙を作る必要があるだろう。
- 977 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 22:27:00 ID:WVrfsEdY0
- >>976
「うー…たしかにとってもつよいけどなの…」
【ディスは後ろに下がりつつもどうにか攻撃しようと必死だ】
「…ここでどうだなの!」
【突然足に巻かれていた包帯が鋭く尖り勢いよくアテナの足元へと伸びる。】
- 978 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 22:28:46 ID:7gFzKdaU0
- >>977
今のアテナは確かに強い、だが。
だがしかし、冷静さと言う物……もともとそれ程冷静な性格ではないが――が欠けている。
故に、足払いの如く放たれた包帯の一撃を喰らい、足を止めてしまった。
「ッ!」
- 979 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 22:31:33 ID:WVrfsEdY0
- >>978
「よし!なの!」
【動きが止まったのを見てディスは大きく駆けだす】
「ていや!!」
【アテナに向けて勢いよく飛んでジャンプ回し蹴りを繰り出そうとしている】
- 980 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 22:35:00 ID:7gFzKdaU0
- >>979
「負けないッ!まだ、止まらないッ!」
包帯の突き刺さる足をそのまま動かし全身。
顔面に回し蹴りを喰らい、大きく吹き飛びそうになるのを、踏ん張って耐え、右腕を振り上げる。
「貫通――」
右腕に普段の波動撃よりはるかに大きい力が込められていく。
- 981 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 22:40:58 ID:WVrfsEdY0
- >>980
「あう。けっこうちからいれたんだけどなの…
こんどはなにかつよそうなのがくるなの!」
【驚きの顔をしてじっと見つめる】
「こっちだってまけないからなの…!」
【そう言って銀の刀を大きく振るい、攻撃を仕掛ける】
- 982 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 22:43:52 ID:7gFzKdaU0
- >>981
「――波動勁ッッッ!」
踏み込みからの震脚。
地面をビリビリと震わせ、刀に交差するような突きを放った。
貫通力の高い発勁の理論と、波動の力を組み合わせた物。
さらに、相手の体に触れた後に、再度の踏み込みによる二度目の衝撃が襲う仕組みに鳴っている。
そして、クロスする刀の斬撃が装甲に辺り、大きな罅を作った。
罅の隙間からは高密度の魔力が漏れでてきているのが感じられるかも知れない。
- 983 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 22:49:39 ID:WVrfsEdY0
- >>982
「あう!!すごいつよいなの!」
【とてつもない衝撃を感じながらも魔力が漏れ出る鎧を見るが】
ドゴォン!!
【突きから発生した強烈な衝撃によってディスの体が宙を舞い】
ドシャアン!!
【十数mほど吹き飛んで行った】
- 984 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 22:52:29 ID:7gFzKdaU0
- >>983
「ッ……ぅ……」
腕を全力で振りぬき、ディスを吹き飛ばす。
しかし、其の反動で装甲の一部が砕け散る。
そしてそこから吹き上がる力が、装甲の罅を徐々に広げていっているようだ。
「あ……ッ……ぅあ……。ぐッ――!」
装甲が砕けると同時に、増大する負担が肉体にダメージを与えていき、全身から血が吹き出していく。
意識を失いかねない程の苦痛がアテナを襲っている。
吹き飛んだディスに気を向けることも出来ないほど繊細に力を制御している。
- 985 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 22:55:28 ID:WVrfsEdY0
- >>984
「うぐぅ…さすがにいまのは…ちょっと
おおきかったの…」
【仰向けに倒れ込んだディスの体には大きな傷ができていた。痛そうな顔はしないが立ち上がれないようだ】
「あう…?だいじょぶなの?『あてな』なの!」
【そう言って心配そうに目を向ける】
【傷跡は再び包帯を巻いてふさいでいっているようだ】
- 986 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 23:02:08 ID:7gFzKdaU0
- >>985
「―――ッ!」
全ての装甲が砕け散ると同時、アテナの姿を覆い隠すほどの鮮血が全身から飛び散った。
制御しきれないほどに強大な魔力による肉体の崩壊である。
だが、コレを越えるのがアテナの目的。
吐血し、血の涙を流しながらも、意識を必死に保ち、制御をしている。
「……ッぅああああああああああっ!」
ひときわ大きく響く絶叫。
そして、それと同時に血が辺りに大量に飛び散り――。
――血が止まった。
肩を大きく上下させ、荒い息を吐きながら、前を見据える。
「やっと、せ、いぎょ。でき、たッ!」
吹き上がる魔力は黄金と真紅。
あたりの空気をビリビリと震わせるほどに膨大。
しかし、制御までの時間も、其の負担も凄まじく大きい。
- 987 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 23:12:53 ID:WVrfsEdY0
- >>986
「あうあうあう、しっかり、なの!」
【ディスも包帯を使ってどうにか立ち上がって見つめる】
「…げんかいこえられた…なの?
やっと…なの!」
【ディスはどこか嬉しそうにその姿を見る】
「とってもつよそう…なの!
いまの『でぃす』だとかてないかも…だけどなの!」
【ディスはそう言いながら刀を構える】
- 988 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 23:16:25 ID:7gFzKdaU0
- >>987
途端、吹き上がる魔力に気が流れこみ、全てを波動に変換。
空気が揺らぎ、蜃気楼のように周囲の景色が歪む。
ディスの言葉に血塗れの顔で微笑んで。
「うん……。コレが、今の私の限界以上」
手を握って、開いて。
「行くよ、ディス」
構えはいつもどおり。
だが、感じる力はいつも以上。
「纏波動!」
圧縮した波動を身に纏う。
其の力も先ほどとはケタ違い。
- 989 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 23:21:13 ID:WVrfsEdY0
- >>988
「あうあう、『あてな』がほんきなら
『でぃす』もほんきでいくからなの!」
【そう言ってディスは刀を両手に握って、刀に力を込め始める】
(ほんき…ほんきのほんきで…)
【その瞬間、銀の刀に黒い魔力が帯びたかと思うと】
ギュルギュルギュルギュル
【銀の刀は七支に分かれた歪な漆黒な刀身へと変わっていた】
「これをぜんぶぶつけてやるの!!」
【そう言ってディスは足に力を込める】
ドォン!!
【勢いよく飛びあがって上空より攻撃を仕掛けに行くつもりのようだ】
- 990 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 23:29:54 ID:7gFzKdaU0
- >>989
アテナはディスのその本気を見て微笑む。
友達を持てて良かった、と。ともすれば命を失うかも知れないような仮想空間での組み手。
そのなかでそう思っていた。
今のアテナには、世界がよく見えている。今のアテナには力の流れがよくわかる。
どこまでも思考は澄み渡っていた。
故に分かる。数撃放てば制御を失うと。
Mode Athenaの限界はそこだ。
一撃で終わらせなければ自らの命が一撃で終わる。
ハイリスク・ハイリターンの力の使用法。
だから、無駄打ちはしない。本気で自らに向かってくるディスを待ち構えるように、腰を落として構える。
「オオオオオオオオオオオッッッ!」
空気が震える、空間が揺らぐ、世界に咆哮が響き渡る。
叫び、と言うものは人間の脳のリミッターを外す機能が有るらしい。
例えばハンマー投げの選手がハンマーを投げる瞬間に叫ぶように。
"叫び"と言うものは人を容易にある程度の限界を超えさせる力を持つ。
共振器は、叫びにより、叫神器へと至る。
黄金色の光をF・Fが纏った。そして、そこに流し込まれる膨大な波動の力。
襲いかかるディスを見据え、アテナは全力を以て相対すると決定した!
- 991 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 23:35:40 ID:WVrfsEdY0
- >>990
【ディスも激しい咆哮を肌で感じて分かっていた】
【が精いっぱいならばこっちも精いっぱいをぶつけるべきなのだと】
「…っだあああああああああああ!!!」
【ディスも激しく叫び声をあげて】
「でやあああああああああああああ!!」
【勢いよく歪な黒い刃を振り下ろした】
【その鋭い斬撃はディスの全力によって先ほどよりも威力ははるかに上がっている。】
【そしてその黒い刃から発せられる力によって、一振りで十の斬撃を生みだし、】
【黄金の鎧へと襲いかかる!!】
- 992 :萌葱アテナ:2010/12/10(金) 23:43:33 ID:7gFzKdaU0
- >>991
先ずは、初撃。
十の斬撃に対するは其れ一振りが必殺と成る右に拠る全力の拳の振り上げ。
吹き上がる力が衝撃波として十の斬撃と拮抗し、押し切ろうとする。
そして、その結果を最後まで確認すること無く次撃へと構えを移す。
しゃがみ込む動き。
其れは、宙に舞うディスと同じフィールドに立つという意思表示。
――跳躍。
未だ拮抗する斬撃と波動の隙間を縫うようにしてアテナは一条の黄金の矢の如くディスに向けて飛び掛っていく。
振り上げるは必殺の右。
自らが何よりも信頼し、未来を切り開いてきた拳。
空間をたわませるかの如き全力を、ディスに全てを、アテナの全てを叩き込むためだけに――ッ!
「ディスゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!」
たどり着いたは、ディスより頭一つ分高い所。
放たれるは大地に向けてディスを叩き付ける形になる振り下ろし。
当たれば必殺。
最後となるであろう参撃目につなげるが為の一撃だ。
- 993 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/10(金) 23:51:08 ID:WVrfsEdY0
- >>992
「ぐうう!!」
【衝撃をうけ、僅かにたじろいでいくディスの体。】
【しかし】
「だあああああああああああ!!」
【激しい叫びとともに剣を強引に振り下ろし、衝撃波を弾き飛ばした】
「あう…!?」
【しかし突然視界に入ってきたアテナの姿に驚いた、真下を狙っていた故に高い所への対応がわずかに遅れた】
【だがそれでも】
「まけるかああああああああ!!」
【なおも下から刃を振り上げて拳に相対する!】
【振り下ろしの一撃に刃をぶつけるべく】
ドガアン!!
【刃が触れたあと、十の刃が刻まれるより早く、ディスの体は真下へと落下していく】
- 994 :萌葱アテナ:2010/12/11(土) 00:00:19 ID:7gFzKdaU0
- >>993
辺りに舞う鮮血、伝えた魂の拳。
骨まで達する程の裂傷をうけながらもアテナは叫び、下を見据える。
右拳は使用不可。
だが――三歳から始めた武術、最大の信を置くは拳であるが、其れ以外の肉体全てもアテナに取っては武器。
左腕は動く、両足は問題ない、格好は悪いが頭突きも問題ないだろう。
アテナは迷わない。友故に、自らの全てを叩き込む覚悟を持てた。
空中で宙返りし、空間を踏みしめる。
「最後――!」
空間を蹴り飛ばすと同時。
ぎりぎりの制御と暴走の拮抗状態にある力を――あえて右拳に込め。
アテナは信を置く友に向けて必殺の終撃を放つ。
<Spell ―― Fist carve out a future>
F・Fが機械音声を流す。
アテナの必殺の形態での必殺。
恐らく限界を超えた状態のアテナの限界以上を無理やり引き出しての一撃。
一つの流星と化した右拳が落下するディスに向けて一直線に振り下ろされていく。
- 995 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/12/11(土) 00:06:54 ID:WVrfsEdY0
- >>994
「ぐう…」
【ディスは最後の攻撃をみて、どうにか剣を振り上げようとした。】
【だがその時】
バキィン!!
【黒い刃は粉々にはじけ飛び、銀の刃へと戻って行った】
「……つよいねなの…あてな…なの」
【ディスは軽く微笑みながら手を離す】
「それなら…きっとだいじょぶなの…
ともだちをまもる…ぜったい…」
【どこか安らかな顔をして】
「がんば…なの!」
【突撃してくるアテナに対してぐっと親指を立てた】
【瞬間】
ドゴォォォォォン!!
【流星のごとき一撃がディスの体を激しく吹き飛ばした】
【ディス:敗北】
【ログアウト…開始します…】
- 996 :萌葱アテナ:2010/12/11(土) 00:10:38 ID:7gFzKdaU0
- >>995
自らの骨を砕き、肉を裂きながらもアテナは其の右を振り抜く。
「ああああああああああッ!」
絶叫、着弾。
そのままの勢いでアテナは大地に叩き付けられ、数メートル吹き飛んでいった。
「あり、がと。ディス。私、頑張るから」
ぶしゅっ
限界を超える力により、肉体が崩壊する中で、アテナは微笑んでいた。
【アテナ:勝利、死亡】
【ログアウトします】
- 997 :武蔵 新:2010/12/25(土) 23:10:23 ID:7gFzKdaU0
- 箱庭、荒野ステージの小高い丘。
月の光が鋭く突き刺さるような、そこに一つの人影があった。
2m超の背丈に、強靱な骨格という名のフレーム、其れに見合うことは間違いないであろう、高密度の筋肉。
ツナギを着て、腰にはベルトポーチと一振りの日本刀。
「ふぅぅぅぅぅ―――――」
刀を構え、集中。
摺足で一歩右足を前に運ぶと同時、斬撃。
「―――セイィィィィッッッ!」
裂帛の気合と同時に唐竹割りが放たれる。
空気を裂く音が高らかに丘に響いた。
要するに、巨漢がしていたのは修行、であった。
- 998 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/25(土) 23:14:17 ID:6n2sZE8Q0
- 「――っ」
一瞬の暗闇。
目を閉じたとかでは無く、意識が無くなった。
そんな何とも言えない感覚の後に視界に入るのは丘と月と、男。
「……お、お……」
箱舟初体験。
その何とも言えない感覚に鞄を下ろし、手を握ったり開いたりして、身体の調子を確かめる。
- 999 :武蔵 新:2010/12/25(土) 23:17:48 ID:7gFzKdaU0
- >>998
男は、只々黙々と剣を振っている。
心を無にするかのように、只々振って振って振る。
いつごろから振っていたのかは分からないが、男の足元は汗で湿っていた。
刀を収め、深呼吸。
「ふぅ……」
息を落ち着かせると、やっとその時点で闖入者に気がついたようだ。
特に気を悪くする様子もなく、近づいていき話しかける。
「よう。アンタも此処のステージ選んだのか」
- 1000 :エシリア・ロッド ◆uotUYGHVwM:2010/12/25(土) 23:23:11 ID:6n2sZE8Q0
- >>999
「……」
凄い集中力。と、汗。
五体満足なのを確認し、鞄を抱え上げ、其方を見上げる。
「え、と……。そう、みた、い、です……」
ステージは何処でも良かった。
『みたい』と言うのは、箱舟と言う物を体験してみたかっただけで、適当に選んだステージが、此処だったと言うだけだったから。
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