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【日常γ】異能集う街に――祝福を【其の五】- 1 :名も無き異能都市住民:2010/06/08(火) 00:45:27 ID:wfMjZdsc0
- ≪ルールとか≫
・基本age進行で
・コテもコテ無しもどんどん来い
・レスの最初に自分のいる場所を明記してくれるとやりやすいです
・イベントを起こしたい場合は空いているイベントスレをお使い下さい
・多人数へのレスは可能な限り纏めて行うようにしましょう
・無意味な連投・一行投稿はできるだけ控えるよう心がけてください
・戦闘可能ですが、長引く場合や大規模戦闘に発展した場合はイベントスレへ移動してください
・戦闘が起きた場合、戦闘に参加したくない人を無理に巻き込むことはやめましょう
・次スレは>>950を踏んだ人にお願いします
いっこまえ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1271252971/
- 2 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 00:52:35 ID:.6prKP66O
- >>1乙!
前>>999
「ん……わかった……神様の知り合いならば信じよう……
神様としろさんは病院でオバケを恐がった私を癒しオーラで癒してくれた恩人と恩毛玉だから!」
【彼は感謝をしているのだ、眼をうっすらと開いて頷く】
「まぁ、大丈夫さ!そんな簡単に過激派が動いてたまるかってね」
【笑いながら上弦はそい言う】
前>>1000
「あぁ、わかった!私は上弦、錬金術士だ
何か入り用があったら言ってくれ!」
【名刺に眼を通し、しまう……
そして去り行くコーディを見送るのだった】
- 3 :海藤王司:2010/06/08(火) 01:00:47 ID:PBnIervYO
- >>1000
「おーう、じゃあな。さて良縁か否か……ま、いずれわかるこった」
「あ、すんませんくすねてませんて、ハハハ…」
鉄屑の一部をぎろうとして失敗している。
//お疲れさまですー。
>>2
「……だとよ。おう先帰っとけ手前等!」
「「「「了解」」」」
ザッザッと足並み揃えて物陰から去っていくKKKな衣装に身を包んだ教団の私兵達。
「お化けが怖い魔法使いってのも変な感じだなぁ……まあ夜も夜だ。気をつけて帰りな」
そういうとおっさんもぶらぶらと何処かへと歩き去っていった
//私もおやすみなさいします。
- 4 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 01:05:57 ID:.6prKP66O
- >>3
「えっ!?えっ!?今の人たち何!?なんなの!?」
【去っていく人影を見ながら上弦はパニくる】
「あ、あぁ……わかった……」
【しかし王司が帰って行ったので見送る】
「……私も早く帰らないと召使に怒られるな……」
【そう呟き、上弦もその場を後にした】
//はい、お休みなさい!
- 5 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 22:18:54 ID:.6prKP66O
- 【上弦の私室兼寝室に音が響いている】
ゴリゴリゴリゴリ!
【一心不乱に何かを擦り砕いている】
「いやぁ!昨日遅く帰ったからフルボッコにされちゃったよ!
だからこうして調合するしか暇つぶしは無いよ!」
- 6 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 22:33:04 ID:fqURxG6Q0
- >>5
「……上弦」
扉の向こうから声がする。
声から察するにどうやらドレスの女らしい。
「入って、いい……?」
- 7 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 22:36:25 ID:.6prKP66O
- 「……」
【扉を見て、声を聞く】
「いいよ、入ってきて」
【上弦自ら扉を開き、ゼオラを迎え入れる】
「よく来てくれたね?」
- 8 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 22:42:05 ID:fqURxG6Q0
- >>7
「こんばん、は……」
部屋から一歩入り、壁の横に立つ。
- 9 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 22:44:33 ID:.6prKP66O
- >>8
「あぁ……こんばんは……」
【いつも見慣れているはずなのに、ゼオラの姿に見とれてしまう上弦がいた】
「そんなとこに立ってないでこちらに来たらどうだい?」
【優しい笑顔で手招き】
- 10 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 22:47:58 ID:fqURxG6Q0
- >>9
「解った……」
上弦の隣まで歩いていく。
- 11 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 22:50:31 ID:.6prKP66O
- >>10
「あ、そうだ、実は今お菓子に入れる甘味料の調合をしていたんだ」
【指でそれを掬い上げ、差し出す】
「味見してみないか?」
【隣に来たゼオラに尋ねる】
- 12 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 22:52:18 ID:fqURxG6Q0
- >>11
「……?」
お菓子作りについて良く解らないらしく、首をかしげる。
- 13 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 22:55:49 ID:.6prKP66O
- >>12
「わからないのか?……チョコは作れるんだよね?」
【……少し考え】
「あぁ、私の指からではそりゃ無理だな、スマンスマン!
私とした事が失礼、はい」
【スプーンを使い再び掬う】
「味の感想を聞かせてくれるかい?」
- 14 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 22:58:52 ID:fqURxG6Q0
- >>13
「あれ、は…教えて……貰った……」
「……」
スプーンを受け取り、味見。
「あまい」
でしょうね。
- 15 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:01:00 ID:.6prKP66O
- >>14
「そうか……でも美味しかったよ?」
【笑顔でゼオラを撫でる】
「うん、すまない私とした事が……甘味料はそりゃ甘いよな!」
【上弦も今気付いたようだった】
- 16 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:02:41 ID:fqURxG6Q0
- >>15
「ありがとう」
僅かに笑みを見せて。
「うん……」
「……ごめん」
自分のせいだと思いこみ。
- 17 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:06:22 ID:.6prKP66O
- >>16
「こちらが礼を言いたいくらいさ!」
【上弦にとってはゼオラが自分に何かをくれたのが嬉しかったようだ】
「いやいや、ゼオラのせいじゃないさ!」
【ゼオラを前には上弦は弱い、目の前の大切な存在なのだから】
- 18 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:09:35 ID:fqURxG6Q0
- >>17
「……そう?」
少しだけ困ったような顔をするが、直ぐに戻る。
「……」
上弦のベッドに腰かけ、部屋を見る。
- 19 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:13:32 ID:.6prKP66O
- >>18
「うぅ!?」
(またやってしまったか?)
【一瞬とは言え、困らせてしまった事を後悔】
「……どうした、ゼオラ?」
【平静を装い、上弦はゼオラを見る……かなりドキドキしていた】
- 20 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:16:15 ID:fqURxG6Q0
- >>19
「何も……」
目線を正面に戻し。
- 21 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:18:23 ID:.6prKP66O
- >>20
「……」
(こうなれば!いつもの私だ!)
【ゼオラに近寄り、抱き締めようとする】
「頑張れ私!」
【心の声が口から出てしまっていた】
- 22 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:19:40 ID:fqURxG6Q0
- >>21
「……?」
抱きしめられるも、そのまま。
「どうか、した?」
- 23 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:23:06 ID:.6prKP66O
- >>22
「い、いや……急に欲望が……」
【かなりいきなりだったので、怒られるのを覚悟していたのだが……】
「なぁ、ゼオラ……聞きたいんだけどいいかい?」
【しかし、気を取り直し、上弦は尋ねる】
- 24 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:25:17 ID:fqURxG6Q0
- >>23
「何……?」
上弦の方に首と体を向ける。
- 25 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:29:58 ID:.6prKP66O
- >>24
「抱き締めたままでいい?」
【そう尋ねてから、話をする】
「私さ、ゼオラの事大好きなんだ……
でも、私は連れ去られたあの子が大好きで、今までずっとあの子がいなくなってから……
現われた君達をあの子と同じゼオラとして見てきた……それは君達に迷惑をかけていなかったか?」
- 26 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:33:04 ID:fqURxG6Q0
- >>25
「いい」
「うん、うん……」
何度も頷きながら聞いて。
「大丈夫、問題……ないよ」
- 27 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:37:33 ID:.6prKP66O
- >>26
「有難う……」
【心からの礼、抱き締めたまま、自分に優しい言葉をかけてくれる大切な少女】
「私は、君を愛してる……
ゼオラ……必ず君を助け出すから……私と一緒にいてほしい……」
【連れ去られたゼオラを助け出す、上弦は真剣に話す】
「君も、連れ去られたあの子も愛してる……それが欲張りだと言うのなら、私はどんな非難も甘んじて受けるつもりだ……
でも、ゼオラを愛している……それだけはわかってほしいんだ……」
- 28 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:40:37 ID:fqURxG6Q0
- >>27
「うん……解ってる」
「何度も、言ってくれた……から」
同じように何度も頷き。
- 29 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:42:56 ID:.6prKP66O
- >>28
「……有難う……有難う……」
【上弦は何度も礼を言う、わかってくれていた……それが嬉しくて何度も……】
「……」
【強くゼオラを抱き締めたまま、上弦は幸せそうに笑っていた】
- 30 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:44:47 ID:fqURxG6Q0
- >>29
「……?」
首を傾げたままだが、合わせるように笑う。
- 31 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:46:22 ID:.6prKP66O
- >>30
「……ゼオラ……お願いがあるのだが……」
【不意に上弦はそう言い、言いにくそうに】
「ほ、頬でいいんだ……その……」
【何かをしてもらいたいようだ】
- 32 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:50:41 ID:fqURxG6Q0
- >>31
「……何」
首を戻し、じっと上弦を見て。
- 33 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/08(火) 23:52:55 ID:.6prKP66O
- >>32
「むむむむむ……」
【恥ずかしそうな、そんな顔をした後】
「お願いします、チューしてください!!」
【欲望には勝てなかった、先程の若干格好いい雰囲気が台無しである】
- 34 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/08(火) 23:59:27 ID:fqURxG6Q0
- >>33
「……」
普段、動かない表情が若干曇りはしたが、
「いいよ」
小さく、頷いて。
- 35 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:03:01 ID:.6prKP66O
- >>34
「!?」
【曇った表情はどう言う意味だったのか、上弦は内心かなりびびっていた】
「本当にいいのかい?」
【無理矢理は駄目だ、上弦はそう言った】
- 36 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:06:37 ID:fqURxG6Q0
- >>35
「いいよ……」
上弦の頬に手を当て、顔を近づける。
- 37 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:08:25 ID:.6prKP66O
- >>36
「……!」
【上弦は眼を瞑り、動かない、ゼオラがしやすくする為に】
「……」
【心臓がドキドキする、子供の時とは違う、大人のゼオラ……】
- 38 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:11:39 ID:fqURxG6Q0
- >>37
「……」
そのまま、ゆっくりと口をつける。
「っ……」
顔を離し、目を合わせる。
- 39 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:14:41 ID:.6prKP66O
- >>38
「ん……」
【ゼオラのキス……上弦は顔が真っ赤になりながらゼオラを見つめていた】
「……っ」
- 40 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:16:20 ID:fqURxG6Q0
- >>39
「……」
暫く見つめていた、が。
「……帰る」
唐突に立ち上がり、ドレスを叩き。
足早に部屋を去っていく。
- 41 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:20:22 ID:.6prKP66O
- >>40
「え!?」
【急な事に驚きを隠さずにはいられない】
「ぜ、ゼオラ!?」
【ゼオラを追い掛け、呼び止める】
- 42 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:24:11 ID:fqURxG6Q0
- >>41
「何……」
振りかえり、それだけを喋る。
- 43 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:25:39 ID:.6prKP66O
- >>42
「急にどうしたんだい?」
【心配そうに尋ね、手を伸ばす】
- 44 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:26:54 ID:fqURxG6Q0
- >>43
「……何でも無いよ」
それだけ言うと振り返り、歩く。
- 45 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:29:29 ID:.6prKP66O
- >>44
「……ゼオラ!」
【優しく腕を掴み、上弦は最後に声をかける】
「今夜は、私のそばにいてくれないか?」
- 46 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:32:46 ID:fqURxG6Q0
- >>45
「……!!」
掴まれた腕が一瞬雷を走らせる。が、直ぐに消える。
「……いいよ」
- 47 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:35:33 ID:.6prKP66O
- >>46
「……ぜ、ゼオラ?怒ってるのか?」
【雷で手が少し痺れたようだ】
「や、やっぱり嫌だった!?」
【あたふたと右往左往、見る者が見れば可愛く感じるが、ゼオラにはどう見えるのか】
- 48 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:38:02 ID:fqURxG6Q0
- >>47
「……」
手を振り払い闇の先へと消えていった。
- 49 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:40:42 ID:.6prKP66O
- >>48
「ぜ!ゼオラ!」
【なんて事だ!自分がきっと情けない姿だからゼオラが消えた……】
「……ゼオラ、戻ってきなさい!」
【だから、今度は自信あり気にゼオラを呼ぶ】
- 50 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:43:02 ID:7hcwnxwgO
- >>49
「何……」
出てきた。
- 51 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:44:48 ID:.6prKP66O
- >>50
「……」
【黙ってゼオラに近付き、姫抱きをする】
「さぁ!ゼオラ!私と一緒にいてもらうぞ!」
【ゼオラを姫抱きしながら、上弦は部屋にむかって戻る】
- 52 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:48:11 ID:7hcwnxwgO
- >>51
「……はぁ」
抵抗も無く連れていかれる。
- 53 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:50:27 ID:.6prKP66O
- >>52
「……さて、ゼオラ……私と一緒に寝よう!」
【ゼオラをベッドに降ろして笑う】
「ゼオラ、私と一緒にいてくれて有難う……愛しているよ……」
【ベッドに寝かせ、上弦も寝転がる】
- 54 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/06/09(水) 00:52:10 ID:7hcwnxwgO
- >>53
「そ、ありがとう……」
何時も通りの平坦な口調。
- 55 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/09(水) 00:54:50 ID:.6prKP66O
- >>54
「……お休みゼオラ」
【先程、自分は想いを伝えた……ゼオラはそれに応えてくれていたと思う】
【上弦は笑って、ゼオラを見て……いつでも大切なゼオラがそばにいる事を願っていた……】
//お疲れさま!
//遅くまで有難うございました!
- 56 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 22:05:08 ID:ZOM.z7ps0
- ぽけーっとしながら、商店街を歩いていた。
今日はなんとなく空にいる気分じゃなかったから。
ふらっと右を見てみると、可愛らしい雑貨屋とか女の子が好むであろう店がずらりと並んでいる。
「……ぅうー」
いらないもん。ボクはヒーローだし。
頬を膨らまして、首をぶんぶん。横に振る。
- 57 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 22:15:30 ID:fqURxG6Q0
- 【魔導雑貨店ヒトユメ】
「もう夏、なのかね」
開け放たれた入り口から行き交う人々を見て感慨浸る様な様子で眺めていた。
青年はと言うと呑気にお茶を片手に座っていたりする。
店の内部はさまざまな道具であふれ返っている。
普通の木刀から相手を自tどう追尾する紙飛行機型魔導具まで、ととにかく様々な道具であふれていた。
青年の目線に止まっている小さな黄色の狼も彼の製作品であった。
「まだ、実感は無いんだけどね」
お茶が熱い。等と思いつつ。ただ呟きを漏らす。
- 58 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 22:21:13 ID:ZOM.z7ps0
- >>57
「ぅう」
うろうろうろう
「っう」
ろうろうろうろ
「あぅー……」
雑貨屋に近づいては離れる、挙動不審な動作を繰り返す少女。
不審である。
- 59 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 22:25:24 ID:fqURxG6Q0
- >>58
「おや……」
少女を見つけ、いかにも不思議といった表情を向ける。
「如何したのでしょうか?」
不思議がっては居るものの、まだ動きはしないらしい。
- 60 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 22:27:54 ID:ZOM.z7ps0
- >>59
びたん。
そんな音が響いたと思えば、少女はショウウインドウに貼りついていた。
「……、……」
時計。懐中時計。兎が彫られた金色の。
それを、じぃっと見つめていた。
- 61 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 22:33:13 ID:fqURxG6Q0
- >>60
「……ッ!」
突然の音に小さく驚きつつ。
様子でも聞きに行こうと思ったらしく、一息にお茶を飲む。
「げほっ……ぐぅ」
思いのほかまだお茶が熱かったらしく咽た。
- 62 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 22:36:59 ID:ZOM.z7ps0
- >>61
人が咳き込む音がした。
正義の味方が病人を放っておくわけにはいかないだろう!
でも、
「……うぅぅぅうう」
時計。かわいい。欲しい。
視線をそちらに完全に縫いつけられた。
でも行かなきゃ……かわいい……行かなきゃ……
少女の行動がさらに挙動不審になった。
- 63 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 22:40:09 ID:fqURxG6Q0
- >>62
「熱かった……」
なんとか回復した様子である。
瞳に浮かんだ涙を拭いつつ、次こそ立ち上がる。
「如何しましたか?」
せき込みは聞こえなかったらしく、真っ直ぐに少女の元へ。
- 64 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 22:42:43 ID:ZOM.z7ps0
- >>63
「うぇっ、あ、あの」
時計にくぎ付けになった視線を引き剥がして、空澄に視線を向ける。
ぐぎぎぐぎぎ、と時計を意図的に視界から外そうと四苦八苦。
「な、んでもな、いですよ?」
時計が欲しいんです。
そんなこと初対面の人間に言えるわけねーだろ! と脳内で叫んだ。
- 65 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 22:49:58 ID:fqURxG6Q0
- >>64
「そうですか、すいませんね?」
お茶のせいで喉が痛くて泣きたい。とか思っていたりする。
「……大丈夫ですか?」
ふと、とぎれとぎれの口調が気になったらしく。
- 66 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 22:54:33 ID:ZOM.z7ps0
- >>65
「だいじょ、ぶ、ですっ!」
ぎちぎちと軋む音が聞こえてきそうな、ぎこちない動作で笑顔を作る。
ちらっちらっと時計を見ようとして、途中で戻す。
それを繰り返しているあたりあんまり大丈夫ではなさげ。
- 67 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 22:59:51 ID:fqURxG6Q0
- >>66
「そうですか? なら良かったです」
笑顔を見せて。
魔導用の杖を文字通り杖として扱い、溜め息を吐く。
「最近は暑いですね……」
杖とか台詞とかがお爺ちゃん臭い。
- 68 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 23:02:33 ID:ZOM.z7ps0
- >>67
「暑い、ですねえ。夏がきますよ」
「……お身体、悪いんですか?」
杖ついてるし。勝手にそう思った。
この都市では見た目が若いけど年齢が三桁越え余裕ッスwwwwwwwwってパターンは珍しくない。
- 69 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 23:07:42 ID:fqURxG6Q0
- >>68
「夏ですか、一体どんなものなのでしょうか?」
「身体が悪いって訳では無いんですけどね、だるいんですよ」
早すぎる夏バテ。助けて。
しかしこの青年、4ケタ突入済みだったりする。
- 70 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 23:12:09 ID:ZOM.z7ps0
- >>69
「ええっと、暑くて、でも太陽が元気になったりする季節ですよ」
とりあえずあっついよ!
「な、夏バテと言う奴では……?」
この子も「中の人」は四桁だけどね!(本人は知らない)
- 71 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 23:15:49 ID:fqURxG6Q0
- >>70
「それは本で読んだ事があります。
何か、太陽の出ている時間が長くなるとか」
オリエンタルライクな服装の割には発言がアラスカ辺りに住んでそうな人の台詞である。
「かも知れませんね……身体の中に熱が籠ってる感じがして動く気がしません」
それはお茶のせいだ。
- 72 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 23:19:41 ID:ZOM.z7ps0
- >>71
「そういうことです。暑いですよー」
はてこの人どこの国、あるいは世界の人だろう。
かくんと首を傾げた。
「夏バテした時は栄養あるものをたくさん食べるんです!
夏野菜とか! あと……野菜とか!」
野菜以外の栄養価の高いモノがぱっと浮かばなかった結果がこれであった。
- 73 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 23:27:32 ID:fqURxG6Q0
- >>72
「嫌ですねー。
僕の昔住んでいたところは年中氷だらけでしたよ」
ただその上を炎が這ったりしているカオスな世界ではあるが。
「野菜をもう少し増やさないといけませんかね」
次の日から野菜の量が劇的に増えたのはまた別のお話。
- 74 :シトリン・シックスティーン:2010/06/10(木) 23:36:57 ID:ZOM.z7ps0
- >>73
「それってコキュートス的なあれなんじゃ……」
氷漬けの悪魔が裏切り者をモグモグしてるんだっけね!
「そうですよー、ビタミン大事です……っうあーやっぱり欲しいーっ!!」
ぎりぎりぎり、ばちこーん。
そんな音がするように雑貨屋に走って行って、姿が見えなくなってしまった。
//ありがとでしたー
- 75 :空澄 一夢:2010/06/10(木) 23:42:24 ID:fqURxG6Q0
- >>74
「何かそんな名前もあった気がしますね」
おい、正体バレかけてんぞ。
「……?」
謎の叫びに謎の表情を見せて。
姿が見えなくなると店の中へと潜っていった。
//どうもどうもー。
- 76 :アイリス:2010/06/12(土) 00:57:29 ID:3cjQSLZQ0
- 【衣装部屋として利用しているホテルの1フロアのどこか】
体を清め、メイドが髪を乾かす。
「さて、どうしようかな…」
まずは、使い魔達に都市を見張らせながら数日待とう。
今日のことは明日、キョウコにでも連絡を入れておこう。
「…いやはや、皆、感情が豊富なものだね。」
その後、アイリスの部屋に灯りが灯った。
- 77 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 13:55:30 ID:fqURxG6Q0
- 「どんなのが良いかな〜」
店内の一角。
様々な色、模様の傘を眺める和装の女少女。
「これも良いけど、これもね……」
少女の手にはすでに傘が握られているが……?
- 78 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 13:58:06 ID:7gFzKdaU0
- >>77
店の中を鮮やかな紫のドレッドヘアーでアロハシャツを着たグラサンの青年が歩いている。
キョロキョロと店内を見回し、商品をみている。
「これ、いいな……」
そう呟き引っ張り出したのは和傘だ。
突然和装の少女の隣に来たため驚かれるかも知れない。
- 79 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 14:04:24 ID:fqURxG6Q0
- >>78
「あ……」
男が手にした傘も良いな。と思いながら。
「……わっ」
ふと視線を顔まで上げたら予想外過ぎて驚いた。
- 80 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 14:07:26 ID:7gFzKdaU0
- >>79
「和傘……新境地だ……」
傘を見つめながら独り言を言っていると隣の少女がわっ。と声を上げた。
その声を聞き振り向く。
「えーと、どうした?」
自分の見た目が問題だとは露とも思わない。
- 81 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 14:12:13 ID:fqURxG6Q0
- >>80
「紫色のドレッドヘアー……新境地だ……」
何となく真似してみる。
少女からは驚きこそ感じられるもおびえている様子は無い。
- 82 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 14:14:42 ID:7gFzKdaU0
- >>81
「ドレッドヘアー初めてやったんだけどさ、カッコよくない!?」
にやりと笑いかける。
本人は最高にかっこいいと思っているようだ。
どう考えても某世紀末な漫画の悪役の容姿だが。
「あ、飴いる?」
虚空から飴を出し差し出す。
- 83 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 14:17:57 ID:fqURxG6Q0
- >>82
「うん……ま、良いんじゃないかなぁ、独創的で……」
目を逸らしたり言葉に詰まったり。
明らかにそうは思っていない。
「貰うー」
しかし、飴と聞いて笑顔に。
- 84 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 14:22:15 ID:7gFzKdaU0
- >>83
「独創的……いい響きだぜ」
うんうんと頷く。
「ほい」
飴を渡し、自分も飴を食べる。
「この傘買うかな」
手に持った和傘を見ながら言う。
値札には21000円と書かれている。
- 85 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 14:26:41 ID:fqURxG6Q0
- >>84
「まあ、印象には残ると思うよ」
「その与える印象がどう……とは言わないけど」
「ありがとー」
飴を口に放り込んで。
「流石和傘、高いわ……」
見えた値段にぼそっと呟くように。
- 86 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 14:29:43 ID:7gFzKdaU0
- >>85
「どういたしましてー」
と、返事を返す。
傘の値札を見るが、買えなくもない値段だ。
「どうするか……」
「そもそも買ったところで和傘に合う服なんてないしなぁ……」
眉間にシワを寄せ買うべきか悩む。
- 87 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 14:33:06 ID:fqURxG6Q0
- >>86
「えっ」
思わず声が出た。
(どうしよう……。
和傘に合う服が無いとか言ってるって事はあの髪とアロハは合ってると……)
同じく眉間にしわを寄せ、渋い目線で良法を見る。
- 88 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 14:36:43 ID:7gFzKdaU0
- >>87
「……買うっ!」
「店員さーん!」
決心し店員を呼ぶ。
店員<21000円になりまーす
「カードで」
カードを出す。
カードは限度額無限のブラックカードだ。
店員<お包みしますか?
「あ、このままでいいです」
精算も終り帰ってくる。
傘を見つめニヤニヤしている。
「いやぁ、久々にいい買い物したぜ」
- 89 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 14:38:17 ID:fqURxG6Q0
- >>88
(えええええええっ)
驚愕の表情。
「あ、お帰りなさい……」
ぽかーん。と口が開いている。
- 90 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 14:42:22 ID:7gFzKdaU0
- >>89
「おう、ただいまー」
帰ってくるとぽかんと少女が口を開けている。
「ん?どうしたのさ」
- 91 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 14:43:50 ID:fqURxG6Q0
- >>90
「それ……どうするん?」
聞いてみた。
別にお互い親しい仲でもないが、ただ気になったのだ。
- 92 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 14:44:44 ID:7gFzKdaU0
- >>91
「……」
考える。
「……」
首を捻る。
「アロハに和傘でも意外といけるかも」
- 93 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 14:48:09 ID:fqURxG6Q0
- >>92
「えっ」
「えっ」
二度聞き返した。
- 94 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 14:49:44 ID:7gFzKdaU0
- >>93
「えっ」
「いや、アロハと和傘のコラボレーション……的な?感じ?みたいな?」
和傘を持ったグラサンアロハ紫ドレッドヘアーの図は恐ろしい。
- 95 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 14:57:58 ID:fqURxG6Q0
- >>94
「なにそれこわい」
想像したら怖いです。
- 96 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 14:59:39 ID:7gFzKdaU0
- >>94
「へんしーん!」
そう叫ぶと一瞬アロハが脱げ上半身裸になり、次の瞬間には和柄シャツに成っていた。
「これでどうよ」
和柄シャツに和傘、当然あわないはずはないだろう。
……ドレッドヘアーでなければ。
- 97 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 15:02:42 ID:fqURxG6Q0
- >>96
「すごぉい」
変身とか姿とか。いろいろと凄い。
「髪……」
ぼそっと呟いた。
- 98 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:04:29 ID:7gFzKdaU0
- >>96
「すごいだろ」
ニヤリと笑う。
「……神?」
「宗教家さん?」
どうやら髪型に関わる話しは無意識にシャットアウトらしい。
- 99 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 15:10:41 ID:fqURxG6Q0
- >>98
「凄いけど……」
良法の目の上の方。明らかに髪を見ている。
「ねぇ……?」
- 100 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:14:42 ID:7gFzKdaU0
- >>99
「前がソフトモヒカンだったから大胆にイメチェンしただけなんだけどなー」
「ま、髪のことはもういいだろ」
傘が邪魔になってきたのか傘を無限倉庫に送り、消す。
「あ、そういやアンタなんて名前なんだ?」
- 101 :名も無き異能都市住民:2010/06/12(土) 15:16:42 ID:fqURxG6Q0
- >>100
「前も前でインパクト強いんね……」
この少女、所々に独特の訛りに近い物が入る。
「あなたは? 私は雨(アマ)って言うの」
- 102 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:20:31 ID:7gFzKdaU0
- >>101
「因みに虹色な」
「あ、先に名乗らねぇと失礼だったな」
見た目に反してそういうことには義理堅い性格だ。
「東西南北 良方(よもひろ りょうほう)だ、よろしく」
- 103 :雨(アマ):2010/06/12(土) 15:25:10 ID:fqURxG6Q0
- >>102
「えぇ……」
ひいた。
「良法、よろしくね」
- 104 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:26:19 ID:7gFzKdaU0
- >>103
「おう、よろしく」
「そういや雨も傘さがしてたのか?」
- 105 :雨(アマ):2010/06/12(土) 15:29:38 ID:fqURxG6Q0
- >>104
「そうよー」
「色んなのがあって飽きないけんね」
少女が持っているのは紫色の傘。おそらく先程棚からとった奴。
もう片方の傘は恐らく少女が元から持っていたもの。
- 106 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:30:46 ID:7gFzKdaU0
- >>105
雨の傘を見る。
「お、結構いいじゃんそれ」
- 107 :雨(アマ):2010/06/12(土) 15:37:44 ID:fqURxG6Q0
- >>106
「こっちかな?」
紫色の傘を見て。
「それとも……こっち?」
少女の着物と同じ、深い青色をした傘。
持ち手の部分が剣の柄の様になっている。
- 108 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:38:58 ID:7gFzKdaU0
- >>107
「そっち」
と言い、雨の着物と同じ色の傘を指差す。
「何かそれ良いな」
「着物とよく合ってる」
- 109 :雨(アマ):2010/06/12(土) 15:42:38 ID:fqURxG6Q0
- >>108
「これは、私の大切なものー」
良法から遠ざけるようにして。
「ホント? 嬉しいな」
褒められて恥ずかしそうにする。
- 110 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:43:55 ID:7gFzKdaU0
- >>109
「いや、別に取らねぇから安心しろよ」
邪気のない笑みを浮かべる。
「ホントホント。……似合う?」
和傘を取り出し持つ。
- 111 :雨(アマ):2010/06/12(土) 15:48:18 ID:fqURxG6Q0
- >>110
「とらせないから大丈夫だよー」
べーっ。と舌を出して。
「さっきと比べれば似合うと思うよ」
アロハと比べれば。
- 112 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:50:59 ID:7gFzKdaU0
- >>111
『さっきより』似合うといわれ喜ぶ。
「お、そうか」
嬉しそうな顔をする。
「でもアロハじゃないと調子がでないんだよな……」
「へんしーん」
適当な掛け声で一瞬でアロハ姿に戻る。
- 113 :雨(アマ):2010/06/12(土) 15:53:06 ID:fqURxG6Q0
- >>112
「傘……下ろそうよ」
周りからの視線がつらい。
- 114 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:54:04 ID:7gFzKdaU0
- >>113
「ん」
傘を消す。
それと同時に飴を取り出し口に放り込む。
「うまいうまい」
- 115 :雨(アマ):2010/06/12(土) 15:55:31 ID:fqURxG6Q0
- >>114
「美味しいよね」
呑気な顔である。
「あっ、それよりも傘。どうしようかな」
二本では足りないらしい。
- 116 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 15:56:53 ID:7gFzKdaU0
- >>114
「ほい、飴」
飴を渡す。
「つーか傘どんだけ買うのさ?」
「普通一本ありゃあ十分だと思うんだけどさ」
- 117 :雨(アマ):2010/06/12(土) 16:02:16 ID:fqURxG6Q0
- >>116
「わ、ありがとー」
飴を受け取り口の中へ。
「だって可愛いのがいっぱいあるけん買っておこうと思ったんよー」
次々と手にとって、戻していく。
紫の傘を買うのは決定らしい。
- 118 :東西南北 良法:2010/06/12(土) 16:04:12 ID:7gFzKdaU0
- >>117
欲しいのが沢山あるとまとめて買いたくなる心理は良法にはよくわかる。
「あー、わかるわかる。 俺もよくアロハまとめ買いするもん」
因みに良方はパジャマもアロハである。
- 119 :雨(アマ):2010/06/12(土) 16:08:53 ID:fqURxG6Q0
- >>118
「だよねー。やけんね、こうやってよく買いに来るんよ」
だが傘は服等と違い、普通は一本あれば十分である。
ましてや彼女の場合。
あの傘がある以上他のを使う意味など無いと思うが……。ただ、傘が好きなんです。
- 120 :東西南北 良方:2010/06/12(土) 16:12:36 ID:7gFzKdaU0
- >>119
「なるほど。アレだな、趣味の領域だよなそういうのって」
「俺は煙草集めとかやってるぜ」
手元に大きい葉巻が現れる。
良いことがあった日用のクラブサイズのコイーバだ。
実は未成年なのは秘密である。
「あ、これとかどうよ?」
そう言いながら傘を手にとり、見せる。
持ち手に繊細な木彫りの細工がほられている一品物のようだ。
- 121 :雨(アマ):2010/06/12(土) 16:19:16 ID:fqURxG6Q0
- >>120
「そうそう、傘がもう溜まりに溜まっちゃってねー」
「まあ、それを見るのが良いんだけど」
少女は葉巻には詳しくないし興味も無いのでただ見ているのみ。
「わ、凄い。
いいなー、これも欲しい」
嬉々とした表情で見つめている。
- 122 :東西南北 良方:2010/06/12(土) 16:23:34 ID:7gFzKdaU0
- >>121
傘を雨と一緒に見る。
「これいいなー」
値札を見ると5000円と書かれている。
- 123 :雨(アマ):2010/06/12(土) 16:24:55 ID:fqURxG6Q0
- >>122
「わぁ、安ーい」
どこぞのテレビショッピングの様である。
「いいねー、それ」
酷く気に入った様子。
- 124 :東西南北 良方:2010/06/12(土) 16:27:02 ID:7gFzKdaU0
- >>123
「今なら送料無料です!」
テレビショッピングネタを絡めつつ渡す。
「いいんじゃね?これ」
と、雨に聞く。
- 125 :雨(アマ):2010/06/12(土) 16:34:07 ID:fqURxG6Q0
- >>124
「送料無料、凄い!」
もうわけわからん。
「気にいったよー。良法、ありがと」
と言いつつ傘をストック。
まだ買うつもりらしい……。
- 126 :東西南北 良方:2010/06/12(土) 16:36:37 ID:7gFzKdaU0
- >>125
「おう、どういたしまして……。ってまだ買うのかよ!」
とすかさずツッコミを入れる。
ふと、時計を見ると用事のある時間に近くなっている。
「おっと、俺これから用事あるんだった」
「じゃーな、雨」
手をぶんぶん振り良方は店を後にした。
- 127 :雨(アマ):2010/06/12(土) 16:41:12 ID:fqURxG6Q0
- >>126
「買うよー」
言った傍から一本手に取る。
「うん、ばいばーい」
手を振り返し、見えなくなると傘の群れと向き合う。
数時間後、店を後にした少女の手には3本の傘。
結局あの後買う事は無かったようである。
- 128 :艮 鬼門:2010/06/12(土) 22:53:09 ID:7gFzKdaU0
- 学ランを着た長身痩躯の青年が路地裏から出てきた。
学ランの中に来たシャツにはところどころ血がシミが作られている。
路地裏の奥をよく見ると死なない程度に傷だらけにされた無残な不良の姿が見えるかも知れない。
「……面倒くさかった」
右手には市販のサバイバルナイフが握られている。
ナイフをカバンに放り込み、溜息をつく。
「此の街は物騒だな……」
- 129 :八剣絵名:2010/06/12(土) 23:07:24 ID:DxIpEvNk0
- 夜の異能都市。
今だ人の絶えぬ道を、軽い足音ともにブレザータイプの制服を着た少女が行く。
小走りで、時折人にぶつかり謝り、道を曲がって、
>>128
……血の臭い?
不意に察知した香りに足を止める。
と、血のシミがにじむシャツを着た青年を見つけて、
「怪我――」
してるんですか、と続けようとして止めた。
かわりに、
「……ええと、大丈夫ですか?」
問いかけた。
- 130 :艮 鬼門:2010/06/12(土) 23:11:11 ID:7gFzKdaU0
- >>129
声を聞き振り向く。
「大丈夫って……俺のこと?」
「俺のことなら大丈夫、路地裏の人のことなら救急車呼んどいたからそっちも大丈夫だよ」
何がおかしいのか喉を震わせて笑う。
左腕の手首にはなんども切り裂いたような傷跡が有り今も血が流れていたが
しばらくすると傷はふさがっていった。
- 131 :八剣絵名:2010/06/12(土) 23:17:53 ID:DxIpEvNk0
- >>130
振り向いた先の少女、その橙色の髪の間。
こめかみのあたりから控えめに、しかし確りと自己主張して生えているのは、
―――――黒い二本の角。
「え、あ、はい、そうなんですけど、」
つまるところ、そうではなくてー、と言い淀む少女は鬼種。
切り裂いたような傷跡に視線をやっては逸らし、数度繰り返してから路地裏を覗きこんで、
……あー。
何故か安堵の吐息。
- 132 :艮 鬼門:2010/06/12(土) 23:21:10 ID:7gFzKdaU0
- >>131
少女の髪の間から見える日本の角を見る。
「……鬼種か」
そう小さく呟き少女を見据える。
鬼と人の混血で有る鬼門としては少し気になるところだがそれを表情に出すことはしない。
「ほれ、俺の傷も治った」
手首の傷を見せると傷は後が少し残っているが血はもう止まっていた。
- 133 :八剣絵名:2010/06/12(土) 23:26:19 ID:DxIpEvNk0
- >>132
「え?」
呟きを聞き、
「はい、そうですよ?」
非力ですけどね、と苦笑。
非力とか言っているが、余裕で自販機を投げ飛ばせるのだが。
「あ、ホントですね。……でも、だからって喧嘩は駄目ですよ」
少し困ったような顔で言う。
- 134 :艮 鬼門:2010/06/12(土) 23:29:07 ID:7gFzKdaU0
- >>133
「はは、そうはいうものの人よりは強いことは確かだろ」
「因みに俺は人と鬼の混血だよ」
かなり人間寄りだけどな。と後に付け足す。
「相手が喧嘩を売ってきたんだ」
「それに、二度と誰かに喧嘩を売ろうと出来ないぐらいにした方が世のためってやつじゃないか?」
当然の様な顔で言う。
- 135 :八剣絵名:2010/06/12(土) 23:33:28 ID:DxIpEvNk0
- >>134
「おお、ということはつまり仲間ですね!」
何が嬉しいのか、にぱーっと笑って、
……この都市だとあんまり見ないから、やっぱりこういうのは嬉しいですね。
なんとなくそう思う。
「って、あら、そうなんですか」
ぱちくり。
そして、
「それは確かに、正しいと思いますよ」
あっさり肯定。
「一回再起不能にして、それでもまた来たら叩きのめすってのが一番いいとは思いますが。
……でも、喧嘩したーってはっきり分かるようになっちゃうのはまずいですよ」
- 136 :艮 鬼門:2010/06/12(土) 23:39:02 ID:7gFzKdaU0
- >>135
「ま、腕力とか人間と変わらねぇけどな」
「ちょっと速いぐらいなもんだ」
特に表情を変えることも無く話す。
「そうそう、相手が悪い」
「俺に喧嘩を売ってきた奴って二回目に俺に会うと何故か財布差し出してくるんだよね」
「バイトの代わりにもなって一石二鳥だし、俺不良だからけんかしないのは無理だし」
と、色々と何かひどいことを言っている。
いい終わってからしばらくすると救急車が来て路地裏の男は連れていかれた。
男の服には全く傷がついていないのに服の中には大量の裂傷が有ったようで服が血だらけだった。
- 137 :八剣絵名:2010/06/12(土) 23:45:49 ID:DxIpEvNk0
- >>136
「それでもやっぱりこう、嬉しいものですよ?
この都市で鬼種の方ってあんまり見ませんしね」
ため息。
肩を落とすが、気を取り直して、
「あー、わかりますわかります。一回殴ると二回目から土下座とかざらに――――」
は、と気付いて首を振る。
……いけないいけない、こういうまるで不良殴ったかのような体験談は地雷……!!
実際殴ったこともある。というかアグレッシブかましていたこともあったし。
走り去る救急車に軽く頭を下げ、
……あれ?
そういやあ血が凄かったなあ、でも、
……服は切れてませんでしたね。
異能かな、と思い、じっと鬼門を見てみる。
- 138 :艮 鬼門:2010/06/12(土) 23:49:27 ID:7gFzKdaU0
- >>137
「そういうもんかね」
「まあ、初めてこの町で鬼種見たしな」
少し表情が変わる。
「あー、よくあるよくある」
「というかお前も大分アグレッシブだな」
絵名に見つめられているが何故見られているのか分からない。
「? 特に見とれるような顔の作りじゃないと思うんだが?」
- 139 :八剣絵名:2010/06/12(土) 23:54:08 ID:DxIpEvNk0
- >>138
「こう、ボクみたいにですね」
頭の角を指さして、
「分かりやすい方はあんまいらっしゃらないんですよね…。
二号とかは……あ、二号は知り合いなんですけど。彼なんかは分かりやすいタイプだったんですが」
うーん。
「ああああアグレッシブなんてそんな気のせいですよ?
気のせいったら気のせいなんです。忘 れ て く だ さ い ね ?」
笑顔。
無言の圧力であった。
「み、見とれるなんてそんな」
何故か照れて、
「いえほら、さっきの運搬……じゃなくて搬送された方、服は切れてなかったなと思いまして。
となると異能かなー、とこう、思わずまじまじと」
気を悪くしてたらごめんなさい、と言って頭を下げる。
- 140 :艮 鬼門:2010/06/12(土) 23:57:03 ID:7gFzKdaU0
- >>139
「へぇ、他にも居るのか」
「ま、結構どうでも良かったりするんだがな」
特に興味もなさそうな覚めた態度をとっている。
「……そういう事にして欲しいんだな?わかった」
気圧されずさらっと圧力を流す。
異能について質問され、返答する。
「あー、見せてもいいけど?」
カバンから市販のサバイバルナイフを取り出す。
- 141 :八剣絵名:2010/06/13(日) 00:01:22 ID:DxIpEvNk0
- >>140
「それはツンデレですか……すいません何でもないです」
とりあえずNO THANK YOUのポーズ。
そして、
……ぬあああくそうさらっと流された!
これはちょっと次から気をつけないと駄目かなあと思う。
気が緩んでいるんだろうか。
「ってうわああああさらっとナイフ取り出すの禁止!禁止ー!!
というか見せてもいいってどう考えてもダメージはボクに入りませんかそれ!!」
- 142 :艮 鬼門:2010/06/13(日) 00:05:30 ID:7gFzKdaU0
- >>141
「ツンデレ……クーデレの方がいいな」
「デレ存在しないけど」
表情を変えずツンデレネタを返す。
「それ」
絵名の言葉を無視し右手に握ったナイフを『自分』の左腕に突き刺す。
左腕に刺さったナイフを抜くと辺りに鮮血が飛び散った。
「これ前準備な」
かなり痛そうだが表情は変わらない。
左腕から血をぼたぼた落としながら説明を始める。
- 143 :八剣絵名:2010/06/13(日) 00:08:34 ID:DxIpEvNk0
- >>142
「デレ存在しないならそれただのクールでは?」
あれえ。
ナイフを突き刺したのを見て、とりあえず、
「ま、前準備痛そうですねというか」
……問題はそこじゃない!!
「し、止血っ止血ーってそれより前に標的はボクになりますかコレ――!!
ちょ、だ、誰かお助けプリーズギブミーというか――――!!!」
- 144 :艮 鬼門:2010/06/13(日) 00:14:23 ID:7gFzKdaU0
- >>143
「クールねぇ……むしろ外道デレとかどうよ?」
「デレないけど」
それはただの外道だ。
左手から血がぼたぼた落ちている。
「別に人じゃなくても大丈夫だ」
「『傷移し』」
近くの自販機に左腕の傷と同じ深さの傷が出来た。
が、左腕の傷が治ったりはしていない。
「傷を複製する能力だよ」
「もう一つあるけど、痛覚がないと無理だからなぁ」
止血するのめんどい。と呟きナイフをしまう。
左腕は放置する方針のようだ。
- 145 :八剣絵名:2010/06/13(日) 00:20:41 ID:DxIpEvNk0
- >>144
「あ、新しい……というかそれは要はツンデレってデレないんですか!?」
まさに鬼畜。
「……うぇ、あ、……ええ?」
なにそれ人じゃなくてもいいなら先に言おうよとか。
痛覚がないと無理なのもあるのかよとか。
自販機の管理人さんが来る前に逃げないとなあとか。
色々思うところはあるが、
「――――腕出してください。血止めないと」
- 146 :艮 鬼門:2010/06/13(日) 00:23:01 ID:7gFzKdaU0
- >>144
「鬼畜とか憧れる」
割と素で言い放つ。
「因みに痛覚が必要な能力は……」
少し含みを持たせた顔で思わせぶりに笑う。
「色々便利だ」
「ほれ、これでいいか」
左腕を突き出す。
- 147 :艮 鬼門:2010/06/13(日) 00:32:53 ID:7gFzKdaU0
- //安価ミスです
>>146じゃなくて>>145です
- 148 :八剣絵名:2010/06/13(日) 00:33:18 ID:DxIpEvNk0
- >>146
「まあ、ほめ言葉ですよね」
ある意味だが。
……えええ何ですかその笑顔は!
「も、もうっ、あんまり驚かせないでくださいよね?!
物でも大丈夫なら先に言いましょうよ!」
ぐちぐち言いながら左腕を取り、取りだしたハンカチで傷口を抑える。
傷がふさがりつつあるのか、滲む血の量は比較的少なく、
……あ、これなら大丈夫ですかね。
肩にかけていたカバンから取り出すのは包帯。
少しきつめに巻いて、止めて、
「……よし、これで大丈夫でしょう。傷がふさがるのも早いでしょうし」
ならば何故わざわざ包帯で巻いてまで止血したのか、というと、
「nknhtの眠気が……ってメタはいいとして流石にそろそろ帰らないと不味いので、申し訳ないですが帰宅しますね。
ハンカチは捨ててしまって構いませんので」
ぺこっと一礼。
最後に軽く笑いかけてから、鬼門の横をすり抜け歩いて行く。
歩みは数歩して駆け足になり、しばらくして後ろ姿も見えなくなった。
//眠り落ちですー
//絡み有難うございましたッ
- 149 :艮 鬼門:2010/06/13(日) 00:37:19 ID:7gFzKdaU0
- >>148
「言う必要がなかったからなぁ」
絵名の処置をおとなしく受ける。
「わかった。 じゃあな」
絵名に無事な右手を振り鬼門も歩き去っていく。
- 150 :No.3:2010/06/14(月) 22:01:58 ID:ZY44/EXI0
- 「こないなでかい男に猫耳つけて何が楽しいんや…」
ぼそぼそと呟く不審な猫耳男(金髪碧眼白衣)が呆然とした表情で立ち尽くしていた。
公園の街灯の下、頭に触れ、うわー、とか嘆いている。
- 151 :No.3:2010/06/14(月) 22:13:29 ID:ZY44/EXI0
- //βに移動します
- 152 :銀髪の ◆X7kkkkkkkk:2010/06/14(月) 22:21:26 ID:PMt0ERXQ0
- 中:フフフ、そこで敢えて誰も来ないであろうγに出てみるテストォッ!!!
【海岸】
「うぜーな…………こんなん毎日生えてるってーのに」
コンテナに腰掛け、彼女は潮風に銀髪を揺らしていた。
髪を掻き分けぴん、と天頂向けて背筋を伸ばししゃきっと生える、黒い猫耳。
時たま触っては、小さく溜め息を吐く。
「………………あー…………」
鬱。
- 153 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/14(月) 23:54:30 ID:3cjQSLZQ0
- 【神羽荘204号室】
姉の膝枕で眠るアイリス。
姉はアイリスの寝顔を見て、微笑みを浮かべる。
姉の細く白い指がアイリスの頬を撫でる。
もちっとした柔らかな感触。
アイリスを見ていると、何故、弟なのか、本当に考えてしまう。
見た目は女であり、長く伸ばされた髪は細く柔らかい。
『………』
ピコピコ。
茶と白が入り交じった猫のような耳が動いた。
同色の尻尾はゆらりと揺れる。
『……これが萌えというものなのかしら。教えて、パパ……』
女の耳はペタンと寝ており、金色だった。
- 154 :神羽鏡子+樒:2010/06/16(水) 21:59:55 ID:ZOM.z7ps0
- どこかの裏路地。
この気温だと言うのにロングコートを着た少女、それを傍に連れた白衣の女。
何処に繋がっているのかわからない暗い道を、じいっと見ていた。
「……主、行クノ?」
「行くわよ。居るんだもん」
- 155 :沢桐 創:2010/06/16(水) 23:14:26 ID:bIOL8W8U0
- ―カチャン、カチャン…
人気の無い道に、特徴的な足音が響き渡る。
足音の主は、沢桐創。
「っ…!」
―ガチャン!
バランスを崩したのか、突然道に倒れた。
- 156 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 21:19:31 ID:7gFzKdaU0
- 公園で刀を両手に持ち素振りをしている青年がいる。
ドレッドヘアーにアロハシャツが特徴的なサングラスの青年だ。
その表情は真剣で長い時間刀を振っていたのか足元の砂は汗で湿っている。
「フッ! フッ! フッ!」
青年は雑念を振り払いひたすらに刀を振り続けている。
- 157 :ホイ:2010/06/17(木) 21:34:09 ID:PBnIervYO
- そんな東西南北を、眺めている――のではなく、ぼーっと空を眺めている女性がいる。
下半身が巨大な百足である事を除けば、普通の女性だ。
ふらふら上を向いて歩いている内に公園についたらしい。
- 158 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 21:37:54 ID:7gFzKdaU0
- >>156
「フッ!!」
全力で最後の一刀を振り下ろす。
その勢いで周囲の砂が一瞬巻き上げられる。
「フゥ……」
タオルを虚空から出して汗を拭いている。
女性には気付いていない様だ。
- 159 :ホイ:2010/06/17(木) 21:43:20 ID:PBnIervYO
- >>158
「……!?」
風に流された砂が目に入り身悶えるホイであった。ジタバタしている。
- 160 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 21:44:41 ID:7gFzKdaU0
- >>159
何かが動く音がして振り返るとその先には下半身がムカデの女性がいた。
「あー、大丈夫か?」
じたばたしているのを見て声を掛ける。
- 161 :ホイ:2010/06/17(木) 21:52:46 ID:PBnIervYO
- >>160
「ぬぅ……へいき、ない」
涙目でそちらを見る女性。ジタバタするのを止めたので、砂埃が舞う事はない(途中からは自業自得だった)
「……へんだな。おまえ」
主に頭部を見ながら。
- 162 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 21:54:45 ID:7gFzKdaU0
- >>160
「平気じゃないかー」
刀を消しながらしゃべる。
「え、どこが?」
何処が変なのか全く自覚がないようだ。
- 163 :ホイ:2010/06/17(木) 22:03:03 ID:PBnIervYO
- 「がら、いろ、かたち」
端的にそう答えた。
「ん?ぶきは、どこにいった?」
- 164 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 22:05:01 ID:7gFzKdaU0
- >>163
「このアロハお気に入りなんだがなぁ……」
ハイビスカスの柄が大きく入ったアロハを見て言う。
頭のことだとは気付いていないようだ。
「武器? しまっただけだぞ」
飴喰う?と聞き何処からか飴の袋を出し差し出す。
- 165 :ホイ:2010/06/17(木) 22:12:09 ID:PBnIervYO
- >>164
「かみのけも。みたことないかたち」
どうやったらそうなるのか考えているのか首を傾げている。
「アメ?」
アメときいてふいと上を向く。暫くして顔を戻し一言
「ふってこない……なんだそれ」
今まで持ってなかった飴を見ながら訪ねる
- 166 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 22:13:55 ID:7gFzKdaU0
- >>165
「こりゃあ編んでるんだよ」
後ろに流したドレッドヘアーを一本摘み見せると細い三つ編みになっている。
「飴知らねぇのか? 甘くてうまいぞ」
「ま、食っとけ食っとけ」
飴を差し出す。
- 167 :ホイ:2010/06/17(木) 22:19:47 ID:PBnIervYO
- >>166
「おお、そうなのか……なんでだ?」
髪の謎がわかったのは良いが、何故そんな髪型にしているかは理解できないらしい。
「むぅ。ホイのごはんはミズだから、こういうのはたべない」
手のひらで飴玉を転がしながら答える。食べる気は無いらしい
- 168 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 22:23:09 ID:7gFzKdaU0
- >>167
「んー、気分?」
特に理由らしい理由は無いようだ。
「水だけかよ……腹減りそうだな」
- 169 :ホイ:2010/06/17(木) 22:27:21 ID:PBnIervYO
- >>168
「ん、そうか」
頭上に疑問符が浮かんでいるが、一応納得したようだ。
「ここのミズはおいしい。ツユのアメはもっとおいしい」
上を眺めていた理由は、そういうことらしい。
「ほかにも、サケとか、がそりんとか…」
液状のモノなら大概飲もうとして、飲めてしまうらしい。
- 170 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 22:31:37 ID:7gFzKdaU0
- >>169
「そうそう」
「此処の水おいしいのか……飲んだことねぇから分かんねぇや」
「酒ねぇ……って、ガソリンッ!?」
「そんなもんも飲めるのかよ、そして酒のむ?」
どこからか一升瓶を取り出す。
- 171 :ホイ:2010/06/17(木) 22:37:50 ID:PBnIervYO
- >>170
「おまえも、いちどのむといい。おいしいぞ」
「ばくはつするし、ひもふける」
「いいのか?おまえは、いいやつだな」
一升瓶を受け取りぐびりぐびり。
最早何処から出したかなどどうでもよかろうなのだ。
- 172 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 22:41:02 ID:7gFzKdaU0
- >>171
「……そう言うのはグラトニーの仕事だなぁ」
ガソリンの話を聞き呟く。
「おう、いいぞー」
「俺も飲むか」
一升瓶を取られてしまったので手軽なワンカップで我慢する。
- 173 :ホイ:2010/06/17(木) 22:48:55 ID:PBnIervYO
- >>172
「うん、美味い。しかし、君は本当に良い奴だな」
何やら急に話し方が流暢に。
「本当なら私も何か奢りたい所なんだが……生憎今は何もなくてね」
- 174 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 22:50:54 ID:7gFzKdaU0
- >>173
「酒うめー!」
ワンカップの酒を一気に飲み干す。
「ってかおまえ話し方めっちゃ変わってない!?」
素朴なギモンを覚える。
「礼とか別にいいよ、酒なんて余りまくってるし」
- 175 :ホイ:2010/06/17(木) 22:59:15 ID:PBnIervYO
- >>174
「やはりか。どうもサケを飲むと、少し口調が変わってしまうみたいでね」
「一応、私としては普通に話しているつもり何だけれども、こればかりは、どうにも」
またぐびり。またまたぐびり。
「ふう。とは言ってもそれは私の……そう、気分の問題だ」
お返しの事を考えているらしい。
- 176 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:01:00 ID:7gFzKdaU0
- >>175
「なるほどー酒飲むと人格変わる人いるもんな」
うんうんと勝手に納得している。
一瞬ワンカップが消えると次の瞬間にはまたワンカップが握られている。
「気分の問題か……有るよなぁそういうの」
「ま、なんでもいいよ。 そう言うのは気持ちだしな」
- 177 :ホイ:2010/06/17(木) 23:12:34 ID:PBnIervYO
- 「人格も普段と同じつもりなんだけれどね?」
「そうだな……うん、そうだ。此処に私の飼い主がやっている喫茶店がある」
地面に地図を描いて【AGカフェ】の場所を説明する。
「もし来たら、食事一回分奢りだ。クロス、店長にも伝えておこう」
- 178 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:16:06 ID:7gFzKdaU0
- >>177
「口調が変わるだけで印象全力で変わるもんだな」
感心する。
「クロスの店……? ああ、前ディスのいってた店か」
「丁度いい、一度行ってみたかったんだよ。 ありがとな」
ニヤリと笑う。
- 179 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/17(木) 23:17:24 ID:HnkBBDEo0
- >>177
――ドドドドドドド
何かが走ってくる。
――ドドドドドドド
モノクロの給仕服に身を包んだ男が走ってくる。
その男は走った勢いで飛び上がると、ホイに向かって……
「勝手に極めんなゴラァァァアアアアアアア!!!」
……ドロップキックを繰り出した!!
- 180 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:19:14 ID:7gFzKdaU0
- >>179
「うぉ!いいキックだ!」
さり気なく隔壁を取り出し女性と男の間に置いておく。
- 181 :ホイ:2010/06/17(木) 23:21:51 ID:PBnIervYO
- >>178
「なんだ、ディスとも知り合いなのか……クロスも、君を気に入るといいな」
「何にせよ私はそろそろ帰ることにするよ。サケ、有難う」
そういうとゆっくりと公園を去るホイだった。
……また上を向いてふらふらと
//ちょっと部屋のベルグバウと格闘落ち
- 182 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:22:40 ID:7gFzKdaU0
- >>181
「おう、じゃーなー」
手を振り見送る。
- 183 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/17(木) 23:23:58 ID:HnkBBDEo0
- >>180
「おごふ!?」
隔壁に阻まれドロップキックが弾かれる。
弾かれた男は空中でクルリと廻り、スタリと地面に着地した。
「くっ、なんだこの壁!! おい出てきやがれホイ! ホイ!!」
ドンドンドドドンと32ビートで壁をガシガシ叩く。
と、そこで虹色モヒカンに気付き、
「おい誰だテメェ?」
>>181
「うおー! 帰りやがったぁー!! ホイ! ホーイ!!」
壁を叩くも、ホイは帰っていってしまったようだ。
「くそー、放任主義とはいえ無言で帰られると堪えますなぁオイ。
反抗期か? 反抗期なのかッ!?」
ガシガシとイジケルように壁を殴るのであった。
- 184 :名も無き異能都市住民:2010/06/17(木) 23:24:56 ID:PBnIervYO
- //打ち殺した。181無しで
>>179
「うぁ!何だいクロス急に!」
何やら出来た隔壁によってキックは不発に終わった
- 185 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:28:25 ID:7gFzKdaU0
- >>183
「……おもしれぇな……」
壁をガシガシたたきまくる男を見て呟く。
「通りすがりの高校生だッ!」
男に向かって言い放つ。
//そして、髪型は実は紫ドレッドヘアーに変わっておりますのですよすいません
- 186 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/17(木) 23:31:39 ID:HnkBBDEo0
- >>184
「あ! いた! まだいた!!」
今度はゲシゲシと隔壁を蹴り始める。
「勝手に奢るだのなんだの決めてんじゃねェー!
誰だこいつは! 友達か? 恋人か? 結婚相手か!?
お父さんそんなの許しませんよ!!」
>>185
//変わったのかスマン気付かんかった
「高校生にしてはキャラ濃いなオマエ」
じろじろと良方の全身を見る。
「おい名前教えろ名前。あとどこ高?
あ、俺はクロスな。銃寺森クロス」
- 187 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:34:23 ID:7gFzKdaU0
- >>184
「だいじょーぶかー」
一応聞いておく。
>>186
「よく言われるぜ!」
「名前な、東西南北良方(よもひろ りょうほう)だよろしく」
「って、アンタクロスってことは……」
「ディスの言ってたクロスの店のマスターさん?」
- 188 :ホイ:2010/06/17(木) 23:38:40 ID:PBnIervYO
- >>185
「何処の無法松だい、君は…」
「そういえば名前を聞いてなかったな。私はホイ、君は?」
>>186
「ちゃんと対価は払うつもりだよ?体で」
「この人?サケを奢ってくれた良い人だよ。……そういえば知らない顔だな」
- 189 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:39:15 ID:7gFzKdaU0
- >>187
//追加ですスイマセン
「あと、高校は千夜学園な」
- 190 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:40:40 ID:7gFzKdaU0
- >>188
「ホイ、な。よろしく」
「俺は東西南北 良方(よもひろ りょうほう)だ」
ニヤリと笑う。
「そろそろ隔壁しまうか……」
隔壁に触れると一瞬で隔壁が消えた。
- 191 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/17(木) 23:42:05 ID:HnkBBDEo0
- >>187
「両方? ああ、まぁよろしく。
千夜っつーと、俺の弟と同じトコか」
漢字はともかく、名前は覚えたようだ。
「で、だ
『クロスの店のマスター』がこの銃寺森クロスでなかったら、
クロスの店は一体誰の店になっちまうんだっつーの!」
クケケと自分で笑いつつ、ビシリとツッコミを入れる。
「そうだ、俺が喫茶店Apple Guillotineの店長、
銃寺森クロスだッッ!!」
>>188
「なんだ体で払うのか。だったらいいや」
いろいろとツッコミを入れたかったが、ホイの様子を見て「酔ってる」とクロスは判断。
ツッコミを放棄した。
「なんだ、知らない人と飲んでたのか?
まぁ、酒の力っていうのは、そういうプラスの面もあるけどよ。
ま、帰ったら水でも飲んでおくんだな。水は冷蔵庫の中にあるから」
- 192 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:45:33 ID:7gFzKdaU0
- >>191
「因みに漢字はとうざいなんぼくでよもひろで良い方向と書いて良方だぜ」
「へークロスの弟も千夜なのか」
初対面ですぐ名前を呼び始める辺り図々しい男である。
「いやぁ、他のクロスさんかも知んねぇじゃん?」
「いつか行こうと思ってたから今度行かせてもらうわ」
「あ、飴喰う?」
飴の袋を虚空から取り出し差し出す。
- 193 :ホイ:2010/06/17(木) 23:47:30 ID:PBnIervYO
- >>190
「良方か、よろしく」
「…私が言えた事でも無いけれどどうなってるんだい?それは」
>>191
「だろう?高いところの埃払いとか、黒瑪瑙大変そうだったし」
「うん、そうするよ。雨、降らないかな…梅雨は特別に美味しいんだ」
- 194 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:48:57 ID:7gFzKdaU0
- >>193
「おう、よろしくなー」
「ああ、これ? 倉庫から物出し入れしてるだけだよ」
- 195 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/17(木) 23:51:56 ID:HnkBBDEo0
- >>192
「良方……ああ、把握。東西南北で良い方か……面白いな」
名前の把握は済んだらしい。
「他のクロスかー。いるかもなー。
なんでこんな名前つけたんだろうな親父は」
顎に手を当ててブツブツと呟く、が、
「あ、飴くれ飴!
ハッカかレモン! あるいは炭酸系」
すぐに思考中断。飴の要求を始めた。
>>193
「ち、そっちの体か」
小声でボソリと呟いた。
「うーん、最近は酸性雨多いけどなー。
ホイ的にどうなの? 酸性雨って」
- 196 :ホイ:2010/06/17(木) 23:55:42 ID:PBnIervYO
- >>194
「私のお腹の中みたいな物なんだね。出し入れの手間が少なそうで羨ましいよ」
>>195
「……何か言ったかい?」
「キレが有るのは良いけど、もう少しまろみが有ると嬉しいかな」
別段問題ないらしい
- 197 :東西南北 良方:2010/06/17(木) 23:56:58 ID:7gFzKdaU0
- >>195
「因みに自分で付けたんだぜー!」
「いいセンスしてるだろ?」
笑顔で話す。
「いいじゃんかっこいいじゃん!」
「ちょっと待ってろー」
掌に大量の大袋が現れる。
「炭酸系だとこのデカビタCのがおいしいぞ」
「そして俺はトラピスチヌバター飴!」
>>196
「いやぁ、ここ数年中身掃除してねぇからヤバいと思うんだよなぁ」
「今度バイトでも募集して掃除頼むかな……」
因みに倉庫の場所は異次元で有る。
- 198 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/17(木) 23:59:19 ID:HnkBBDEo0
- >>196
「べーつにー、なーにもー」
(´・ 3 ・`)
「っつーか酸性雨飲んでも問題ないとか。
相変わらずムダにタフな体してるなお前。
ドロ水飲んでも生きていけるんじゃねぇの?」
>>197
「じ、自分でェ?!」
うはぉぉおうと驚くクロス。
「ちょっと待て、じゃあ自分で名前つける前はどんな名前で過ごしてたんだ?
名無しか? 名無しのゴンベェか?」
そういいつつデカビタCキャンディを口に放り込む。
トラピスチヌバターってなんだろー、とか考えたが、後でググることにして保留した。
- 199 :ホイ:2010/06/18(金) 00:04:45 ID:PBnIervYO
- >>197
「別に良いじゃないか。自由に取り出せるようだし、中が汚れていても」
「……確かに少し埃臭かったかな、あれ」
隔壁の事を言っているのだろう。
>>198
(´・ω・`)?
「概ね液状ならなんでも。小夜ちゃんだったかな。あの子の影も飲めたよ」
- 200 :東西南北 良方:2010/06/18(金) 00:05:41 ID:7gFzKdaU0
- >>198
「そうそう、めっちゃ運勢良さそうだろ?」
「名前呼ばれる前はゼロって呼ばれてたなぁ」
「なんか嫌だったから自分で名前考えたんだけどよ」
飴を口に放り込む。
「飴、うめー!」
>>199
「これでも繊細なのだよ」
「中に色々変なもの入れて忘れてるから中に入って確認しないとな」
- 201 :東西南北 良方:2010/06/18(金) 00:07:26 ID:7gFzKdaU0
- //ミスです
>名前呼ばれる前は〜じゃなくて名前つけるまえは〜です
- 202 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/18(金) 00:10:43 ID:HnkBBDEo0
- >>199
「こわっ!! こいつこっわ!!」
ホイに対して恐怖を抱くのは何度目だろうか、と思いつつクロスは身を震わせる。
「うわー、ウーの奴はどうしてこう、生命力豊かな奴を作っちまったんだ。
ゴキブリは愚かクマムシより凄いんじゃねぇかオマエ。
放射線浴びても生き延びるんじゃねぇか?」
と、そこまで言ったところで、
「……あ、いや、すまん。モルモットにするつもりは無い。
変なことばっか質問して、すまない」
いきなり謝った。
>>200
「ゼロ、ねぇ」
ふむふむと頷きつつ、ガリガリと飴玉を噛み砕く。
「なんだ、名付け親がいなかったのか?
どういう風にして生まれたんだよお前」
人の出生をいきなり聞きだし始めるあたり、無神経。
- 203 :東西南北 良方:2010/06/18(金) 00:12:29 ID:7gFzKdaU0
- >>202
「名前付ける前に戦い方覚えさせられたしなぁ」
「普通に人工子宮の中で作られた能力者の試作型だよ」
「だから、ゼロな」
「ま、今は只の遊び人だけどなー」
と言い、飴をバリバリ齧る。
- 204 :ホイ:2010/06/18(金) 00:17:14 ID:PBnIervYO
- >>200
「色々、大変そうだね。定期的に換気する事をおすすめするよ」
>>202
「謝る事はないさ。事実私はその程度には化け物だ」
特に気にした様子もなく、自然に
「私は…いや、ママ・リーの生んたモンスターはママ・リーの記憶の中から産まれた」
「古きママ・リーの故郷に私達は居た。種の生命力は遡る程に強いものだよ」
- 205 :東西南北 良方:2010/06/18(金) 00:18:22 ID:7gFzKdaU0
- >>204
「場所が異世界だから換気の仕様がないんだよ」
「バルサン炊いとくかな」
「むしわいてるかもしんないし」
- 206 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/18(金) 00:29:06 ID:HnkBBDEo0
- >>203
「ふーん、そういう感じかー。もしかして研究所出身?
あ、コーラ味ある?」
デカビタC味は食べてしまったようだ。
「俺も研究所出身らしくてさー。親父……まぁ、血は繋がってないだろうけど。
親父が逃がしてくれたんだってさ。いやー、一時期は大変だった」
>>204
「うーん、どーしてもオマエって、人の探究心を引くようなフェロモン出してんだよなぁ。
そういうサガ……なのかねぇ」
うむむと頭を悩ませる。
「よーするに、ウーの世界がこの世界に滲み出して来た……みたいなモンか?
一度言ってみてぇな、そのウーの世界に」
- 207 :東西南北 良方:2010/06/18(金) 00:32:07 ID:7gFzKdaU0
- >>206
「研究所って、カノッサのならそうだけどな」
「部隊の奴らボコって書類持ったまま逃げたから結構ねらわれてるっぽいんだよなぁ」
そういいながらコーラ味を渡す。
「お互い苦労してんなぁ……」
「おっと、そろそろ俺は行くよ」
じゃーなーと手をふり歩き去っていく。
//スイマセン親にさっさと寝ろと一喝されてしまいました……
お休みなさいです……
- 208 :ホイ:2010/06/18(金) 00:34:38 ID:PBnIervYO
- >>205
「百足は良い奴なんだ。出来れば百足に効かない奴を選んでくれると嬉しいね」
>>206
「おお、こわいこわい。腹かっさばいても何も出てきやしないよ?」
くすくす笑いながら。実際臓器も何も無いのだから訳が分からない。
「人の記録を今に映し出し再現する。そういう事が出来れば、行けるかもね」
- 209 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/18(金) 00:39:25 ID:HnkBBDEo0
- >>207
「カノッサの方か−。俺のは……どこなんだろ。
その辺り、調べても全然わかんねぇや。なんか秘密主義みたいで、情報隠蔽が激しくて」
そこでのっそり立ち上がり、
「お、帰るのか。じゃあ今度あたり店に来い。
じゃあなー」
ブンブンと手を振った。
>>208
「そういう趣味は……ない、多分」
必死に否定。
「ああ、少し条件が必要なのか? ううむ、興味出てきたなー。
確かダンジョン……だったっけ、曖昧だけど。
でも、自分の世界を現実世界に干渉させるってだけで、凄く感じるわー」
ふー、と溜息を吐いた後に時計を確認。
「っと、もうこんな時間か。
すまん、俺ももう帰るわ。
ホイも夜道には気をつけるんだぞー!」
そう言いのこし、早々と帰っていってしまった。
- 210 :ホイ:2010/06/18(金) 00:44:50 ID:PBnIervYO
- >>209
「折角死なないんだ。試して見ても面白いかも知れないよ?」
くすくすと、嗤う。
「詳しい事までは流石にわからないけどね」
「うん、もう少ししたら、帰る事にするよ。まだ雨が降るかもしれないし……」
//おつかれさまですー
- 211 :樒:2010/06/18(金) 22:05:53 ID:ZOM.z7ps0
- 「……ウン」
この都市の上にある地点であり、それでいて何処でもない地点。
人々が言う「歪み」という迷路のような怪異の中に、少女のかたちをしたそれは立っていた。
「……ハグレタ上ニ、迷ッタナ」
だめじゃん。
- 212 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/20(日) 21:33:00 ID:rSRBD9/U0
- 【公園】
――ビュッ……ポン!
ころころ
――ビュッ……ポン!
ころころ
「たまには体を動かさないと体が鈍るわぁ……。
……えいっ!」
コンクリート壁に向かってもくもくと投げ込みを続けるロザリア。
たまにこの公園に来ては子供に混じって野球をしたりしているようです。
- 213 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/20(日) 21:49:10 ID:JWDgwmLk0
- 【公園】
「ボールが跳ねる音がしますね。」
『あら、子供の一人遊びかしら』
男女の二人組が通りかかった!
- 214 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/20(日) 21:55:54 ID:rSRBD9/U0
- >>213
中心部にあるこの公園は街燈や設備の整備が行き届いており、
この時間でも人通りがそれなりにあるため、子供がまだ遊んでいてもおかしくは無い。
動きやすそうなカジュアルな服装の少女は
遊具などが設置してあるところから少しはなれた、
落書きを消した後が少し目立つコンクリート壁に白球を投げつけている。
グラブ捌きやその所作を見ると、野球の経験者なのだろう。
さらに『同族』の気配を感じる。
- 215 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/20(日) 22:05:04 ID:JWDgwmLk0
- >>214
「…ですね。姉様」
『そうね。この“感じ”はそうなのよ。』
同族、ということは、お互い直ぐに分かったはずだ。
二人は迷うことなく公園に入っていき、ベンチに腰掛ける。
「姉様、あの人は何をしているのでしょう。」
『分からないわ。この国の遊びじゃないかしら。』
野球すら知らないようだ。
ただ、ロザリアの動きを見て、のんびりとした空気を醸し出している。
- 216 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/20(日) 22:15:53 ID:rSRBD9/U0
- >>215
「……!」
しばらく投げ込みを続けていたロザリアも
次第にその場に立ち込める『気配』に気づいて周囲を見回す。
そして、気づいた。
ロザリアはアイリスたちのほうへ歩み寄ると、
カジュアルな服装ではあるが、最大限の優雅さを醸し出しつつ
うやうやしく礼をした。
「同族が見ていたというのに気づかないとは、
些か礼を欠いていました事をお詫びいたしますわ。」
その服装はいつの間にか、黒いドレスへと変わっている。
- 217 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/20(日) 22:31:13 ID:JWDgwmLk0
- >>216
アイリスとその姉はロザリアが近づいたタイミングで立ち上がった。
「邪魔する気は無かったんだけど、邪魔をしてしまったようで申し訳無いね」
『御機嫌よう。今日はオフのようですから、お互い気にしないようにしましょうか。』
アイリスは、鮮血のようなドレス、アイリスと似ている女性は紫黒のドレスを身にまとっていて。
- 218 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/20(日) 22:39:43 ID:rSRBD9/U0
- >>217
(私と同じように一瞬で衣服を……
かなり高位の吸血種であるようね。)
「いいえ、邪魔などではありませんでしたわ。
オフ、というよりも空いた時間で鈍った体を動かしていただけですから。
もっと高貴な趣味の一つでもあればよかったのですけれど。」
くすくす、と妖しげに笑って。
- 219 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/20(日) 22:50:01 ID:JWDgwmLk0
- >>218
この二人は年齢を刻み、高位へと上り詰めたわけでは無い。
生まれながらに、“こう”なのだ。
「趣味か。自分に合うものなら何でもいいんじゃないかな。」
『そうね。善し悪しは別にして芸術に触れてみるのはどうかしらね。』
まぁのんびりとした具合で
- 220 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/20(日) 22:56:23 ID:rSRBD9/U0
- >>219
「映画ならば少々嗜みがありますわね。
芸術というものはどのようなものにでも宿るものだと考えています。
ただ、それが多くの人に汲み取る事ができるかできないかの違いかと。」
ロザリアはいつもより良く喋る。
同じ吸血種にあえた事で、うれしいのだろうか。
「……こんなところでいつまでも立ち話も何ですし、
どうでしょう、どこかでお茶でも飲みながら話しません事?」
- 221 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/20(日) 23:06:58 ID:JWDgwmLk0
- >>220
「なるほど、面白い考えだね。」
『最後に追加ね。“汲み取り方で人を視る”という点では音楽も悪くはないわね。音楽は体に語りかけるわ。』
二人はクスリと笑みを浮かべた。
風躰といい、髪色といい見方によれば姉妹のようだ。
- 222 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/20(日) 23:14:55 ID:rSRBD9/U0
- >>221
「音楽、ですか。音楽は特に人の心を振るわせやすい
芸術の一つですわね、良い音楽は直接魂を揺さぶるようですもの。」
ロザリアの出身地は土地柄、音楽が絶える事は無かった。
音楽が人の心を振るわせる、という点に関してはロザリアはよくわかっている。
「そういえば、お二人は姉弟でしょうか……?」
似通った二人を見ていると、自分の兄弟そして家族を思い出す。
- 223 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/20(日) 23:27:29 ID:JWDgwmLk0
- >>222
「音は普遍的に存在し体で感じるもの。音を出す――奏でるものの違いでこんな風に大きく変わるなんてもの、珍しいわ。」
絵というものより、より自然なもの。それが音。
日常に溢れているからこそ、体も自然に受け入れることが出来るのだろうと女性は思考する。
『よく分かったね。ほら、見ての通りだよ。そういえばさっき、どこかでお茶でもしようという話があったけど、オススメはあるのかな』
千夜学園後頭部の制服に変わった。
金と黒が混じる長髪。見れば見るほど女子高生にしか見えない。
- 224 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/20(日) 23:33:26 ID:rSRBD9/U0
- >>223
「ええ、いくつか良い紅茶を出す店を知っておりますわ。
どうでしょう、もう夜も遅いですがお時間さえよければ。」
(こういうとき、クロスさんのお店はやめた方がいいわねぇ……
あそこに行くと大半、自分で茶を淹れる羽目になるから……)
ころころと変わる目の前の人物の服装。
ロザリアは完全にアイリスに対して女性のように接している。
- 225 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/20(日) 23:40:19 ID:JWDgwmLk0
- >>224
「問題無いわ。案内してくれないかしら。この街の大部分は分かったのだけれど、一部分からないところがあるのよ。」
『僕も問題はないね。店の営業時間を聞くのは野暮かな?』
カジュアルな服が動きやすいのか、アイリスはパリっと糊の効いたYシャツとジャケットを羽織っている。
アイリスは男の娘です。
- 226 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/20(日) 23:48:08 ID:rSRBD9/U0
- >>225
「ふふ、この街は多種多様な人種が揃っていますから
『そういう』人種向けに深夜営業の店も数多くありますの。」
(む、胸が無い……男?女?う、うーん……)
変幻自在のアイリスに翻弄されつつも、
ロザリア自作の魔道具『鍵』によって転移魔法を発動させる。
音もなく一瞬で例の喫茶店内に移動するロザリアたち。
使い込まれていそうな木製の調度品で整えられた店内では
年季ものの蓄音機がノイズ交じりの音を吐き出している。
「ここは、ニンゲンは見つけることのできない秘密の場所ですの。」
その言葉どおり、明らかに人外と思われる数人の客が店内で静かに時が過ぎるのを楽しんでいる。
- 227 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/20(日) 23:59:16 ID:JWDgwmLk0
- >>226
「中々いい雰囲気じゃない。この場所、“覚えた”わ。」
女性は音もなくくつろぐ姿勢を見せる。
「それに、ここだったら抑えなくてもいいのね。」
ほんの僅か、些細だが、空間がブレを見せた。
『そうなんだ。』
鮮やかに木目が浮き出たテーブルに指先を滑らせるアイリス。
『なるほど、良い所だね。僕はアイリス。アイリス・フォン・ルズィフィールだよ。君は?』
アイリスも思いのままにくつろいでいる様子を見せる。
どうやらこの店のチョイスは正解のようだ
- 228 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/21(月) 00:03:38 ID:rSRBD9/U0
- >>227
「『トランシルバニアの赤い盾』、ロザリア・ロートシルトと。
親しいものからはロザリアと呼ばれていますわ。」
目の前の少女はゆっくりとイスに腰掛ける。
ほどなくして、この店の店主と思われる腰の曲がった老人が現れた。
『注文はお決まりかね?』
小さな店であるため、この店主が全てを切り盛りしているらしい。
- 229 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/21(月) 00:15:30 ID:JWDgwmLk0
- >>228
『僕は異名なんて持っていないわね。社交界の一部では“ルズィフィールの白百合”と呼ばれていたね。』
僕はロザリアと呼ぼうか、と呟くとロザリアに微笑を向けた。
「僕はアルシエル・フォン・ブルグ・ルズィフィールよ。由来を聞いてもいいのかしら。」
赤、同族とこれば鮮血だろう。
その場合、この場には適さない話になるだろう。
「ダージリンをミルクでお願いしようかな。」
『オレンジペコね。』
割と普通なものというか、当たり障りがないものを頼んだ。
- 230 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/21(月) 00:23:01 ID:rSRBD9/U0
- >>229
『ルズフィールの白百合……。』
似非貴族であるロザリアは当然、
社交界の事等しらないため、当然そう呼ばれていた事など知らない。
「由来も何も、ロートシルトの意味そのものですわ。
堅牢なる赤き盾、ロートシルト……。ああ、私はリゼを貰おうかしら。」
アイリスたちの注文を聞くと、厨房の奥に引っ込んでいく老人。
あの老人の姿を見ていると本当に時間がゆっくりと流れているように感じる。
- 231 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/21(月) 00:35:11 ID:JWDgwmLk0
- >>230
『ロザリアは知らなくても仕方が無いよ。社交界にいたのは片手で数えられる程度だけだからね。』
それに、“世界”が違うのだ。
知らなくても無理は無い。
「そうなのね。ごめんなさいね。この世界に来たばかりで、この国の言語をよく知らないの。」
女性は微笑みを浮かべた。
「それにしても、この場所は、楽ね。」
- 232 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/21(月) 00:43:56 ID:rSRBD9/U0
- >>231
「それなら似たようなものですわね、
私も社交界は気取ったところが嫌で殆ど末席に名を連ねているだけでしたから。」
ロザリアは社交界の末席にも足を踏み入れた事が無い。
彼女なりの精一杯の虚勢であった。
「ええ、ここは誰にも気兼ねする事無く羽を伸ばせますから。
我々がいくら強靭な『翼』を持つ猛禽のような存在だとしても
たまには止まり木につかまり羽を休めなければならない。」
『おまちどおさま、ダージリンとオレンジペコ、こっちがリゼと……』
いつのまにか老人が卓の脇に現れ、カップに注がれた紅茶を置いていく。
- 233 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/21(月) 00:53:56 ID:JWDgwmLk0
- >>232
『なんとなく分かるよ。その気持ち。気晴らしにはいい場所だったね。』
身内以外と踊るのが楽しみだった記憶が、アイリスには確かに存在した。
その記憶の詳細を思い出すのは“掘り起こす”ようなものだったが。
「中には領土を作り、そこを羽休めの場にする者もいるものね。僕たちはその類だけれど、たまにはこういうのも悪くはないわ。」
運ばれてきた紅茶をソーサーごと持ち上げ、カップを右手に、ソーサーを左手に持つ。
右手の上げ下げだけで首を一切動かす事なく紅茶を飲む。
アイリスも同じ行動を取り、二人の仕草は全く澱みが無かった。
- 234 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/21(月) 01:01:14 ID:rSRBD9/U0
- >>233
「今はもう、強引に領土を作る時代ではなくなったのかもしれないわね。
人はそれこそ、地上を多い尽くす勢いで繁茂し、昼と夜とで
明確に区切られていたはずの人と夜種との領域はもはや無くなった。」
優雅なアイリスたちの動きに対して、ロザリアの動きは全て教科書どおりであった。
貴族に憧れ、マナー本を読み尽くした彼女は自然と杓子定規のきっちりとしたものになっていったのだ。
「すこし、悔しいけれど我々は種としては衰退の域に差し掛かっているのかもしれない。」
- 235 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/21(月) 01:09:31 ID:JWDgwmLk0
- >>234
「昼と夜の住み分けの境界が無くなったのは致命的と言えるのかな。」
『全体で見ればそうかも知れないわね。種そのものの優位性が科学に押し返されつつあるものね。』
アイリスはもう一口飲み、女性はテーブルにソーサーを置いた。
『ただ、“真祖<世界の化け物>”は例外でしょうね。此処の世界には居ないようね。』
「種として衰退は悲しいね。母数が少ないからネットワークを作っておくには損は無いだろうけれど。」
吸血鬼が団結すれば、どのようなことになるのだろうか。
『貴方はニンゲン<餌>との歩み寄りは、“出来る“かしら。僕は無理ね。』
- 236 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/21(月) 01:18:01 ID:rSRBD9/U0
- >>235
「『真祖』、確かにこの世界で確認されたという話は聞きませんが
ここはいくつにも折り重なる世界の交差点、これより先、現れないとは限りませんわね。」
ロザリアはただでさえ甘いロゼにさらに砂糖を足して。
「龍という幻想種を崇め奉る一方で力のない龍を殺し、その肉を食らうが人間。
力あるごく一部の人間は友情に値する、とはおもいますが。
そう、人間は愚かな者達が多すぎる。」
- 237 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/21(月) 01:25:39 ID:JWDgwmLk0
- >>236
「なるほど。もし叶うのならば会ってみたいものだね。」
アイリスは二人の話に耳を傾けつつ紅茶を味わう。
まだ、アイリスとしては決め難いのだ。
『そうなの。この街の“人間”には会って話したことは無いに等しいわ。そういう人間がいるのならぜひ話してみたいものね。』
- 238 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/21(月) 01:35:56 ID:rSRBD9/U0
- >>237
「そうねぇ、甲、銃寺森クロス、この2人は非常に興味深いわね。
こんど闘祭とやらの決勝戦で二人がぶつかるらしいから、
機会があれば、見てみるといいかもしれません。」
ロザリアは空になったカップを起き。
「彼らは人間の特徴である『困難を打破する力』を持った人間よ。
そう、古今の神話に登場する偉大な力を持った英雄と肩を並べられるでしょう。
幻想種でも、彼らの膝を折る事は難しいのではないかしら。」
そして、真に敗北させる事は輪をかけて難しい、と。
どうやらロザリアはこの2人を高く買っているらしい。
- 239 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/21(月) 01:46:00 ID:JWDgwmLk0
- >>238
「銃寺森クロス…。確か朝宮君と戦った相手だったね。確かに彼は強いと思うね。」
『その二人がどの程度のレベルか分からないわね。そうね…黄金と比べたら分かりやすいわね。』
女性はクスリと笑みを浮かべた。
彼女の言の“黄金”とは…。
彼女の国の人間の中でも超越した者たちだ。
「ただ、もう一人は知らないね。」
『アイリ、闘祭とやらの映像を僕に頂戴ね。』
そういう力を持った人物は、三人いる。
母、兄、叔母。
この三人の顔が頭に浮かんで消えた。
- 240 :ロザリア・ロートシルト:2010/06/21(月) 01:53:15 ID:rSRBD9/U0
- >>239
「両者ともそれなりに派手に動いていますから、
この町に少し住めばすぐに彼らのことを知る事になるでしょうね。」
さて、とロザリアは立ち上がり。
「私は、そろそろお暇しなければ。
家で、私の帰りを心配して待っている子がいますの。」
ふふ、と思い出すように笑って。
懐から『鍵』を取り出した。
「では、ごきげんよう。」
ロザリアの姿は、一瞬の後に跡形もなく消えうせていた。
- 241 :アイリスとお姉ちゃん:2010/06/21(月) 01:59:33 ID:JWDgwmLk0
- >>240
「なるほどね。色々と街に出てみる必要があるわけだね。」
『アイリ、行きましょう』
「わかったよ。今日は情報料として出しておくよ。ロザリア」
消えゆくロザリアに御機嫌ようと返した後、アイリスが支払いを済ませ、二人も直ぐに消え去っていった。
- 242 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/06/21(月) 19:24:15 ID:9qS3TsAM0
- 都市内、某公園。
「……暑い」
黒いロングコートを着た男が、ベンチに腰掛けている。コート脱げば良いのに。
「何故こんなに蒸し暑い――いや、梅雨だからなんだけど」
はぁ、と脱力し、背もたれにもたれかかった。
「…………」
曇った夜空を見上げる男。
蒸し暑い、という事以外にも、別の事を考えているように見える。
- 243 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 21:17:20 ID:HnkBBDEo0
- 「よし、セッティング完了!!」
とある機械の前、クロスは額の汗をタオルで拭った。
目の前には液晶テレビと、その下に新しく取り付けられた機械の塊がある。
「さっそくスイッチぃ、オン!!」
まるで小型のテレビのような液晶画面つきのリモコンで電源を入れると、
機械の塊は色とりどりのネオンの光と共に起動する。
「んで、これを繋げれば……あ、あ、あー。よし、入ってる入ってる」
ジャックに繋げたのはマイクの端子。
そう……カラオケボックスが来たのだ!!
「よーし、早速歌うぞーww」
『なに勝手にカラオケなんぞ買ってんだァー!!』
「あべし」
早速ツッコミが入った。
- 244 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 21:21:58 ID:WVrfsEdY0
- >>243
【AGカフェの扉が突如開く】
「おなかすいたなの〜!ごはんなの〜!」
【元気よく包帯を全身に巻いた少女が入ってきた】
「…?」
【そして首をかしげながら謎の機械を見つめ始める】
- 245 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 21:22:34 ID:ZOM.z7ps0
- 「んでんでんでー」
「にゃー」
「にゃーんでっかまってかまってほっしいのー」
歌・ヴァイス/合いの手・ウィッチ
勝手に上がり込んで電波洗脳ソングを歌っていた。
- 246 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 21:29:25 ID:HnkBBDEo0
- >>244
「ああ、今日はもうご飯できてるよー」
つドッグフード
>>245
「おいやめろ
やめろ」
耳を塞ぎながら冷静にツッコミを入れた。
「なんだこのキャピキャピした声の歌は!?
アイドル系はこんなのばっかか!!」
- 247 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 21:31:26 ID:7gFzKdaU0
- AGカフェの扉を開けてドレッドヘアにアロハのグラサン青年が入って来る。
「……と、此処がクロスの店でいいんだよな?」
店内をキョロキョロ見回している。
- 248 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 21:32:26 ID:WVrfsEdY0
- >>245
「う〜?へんなおとがするなの…」
【少し困った顔でヴァイスとウィッチを見る】
>>246
「あう〜?なんだかおいしそじゃないなの…」
【困った顔でじーっとドッグフードを見つめる】
- 249 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 21:33:51 ID:ZOM.z7ps0
- >>246
「いいこじゃないっとっきのわたしっ かわいいなんてっあっりえなーい」
「アイドルじゃねえしアニソンだし」
あんまり変わりません。
原曲を聴くと分かります、
音痴とまではいかないが決して上手いとも言えない歌唱力をお持ちの声優さんが三人集まってそれぞれ自由に歌う、
それによって生み出される不協和音により洗脳されていく感覚が――
- 250 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 21:34:38 ID:WVrfsEdY0
- >>247
「あう〜!『りょうほう』こんばんわなの〜」
【ニコニコしながら少女が手を振っている】
「ここなの〜『くろす』のおみせなの〜」
- 251 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 21:36:03 ID:7gFzKdaU0
- >>250
「よーディス!」
ニコニコ笑い手を振る。
「にしてもさっきから面白い曲流れてんなぁ」
店内に流れる曲を聞き呟く。
- 252 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 21:39:18 ID:HnkBBDEo0
- >>247
「お、来たか良方」
やっふー、とマイク片手に手を振るクロス。
店内は木製の家具に囲まれ、アンテェークな風合いに溢れた装飾だ。
「ああ、コップがカウンターの上に並んでるから、それ取って勝手に麦茶でも飲んでてくれ。
麦茶はそこのテーブルの上だ」
アバウトな店らしい。
>>248
「ですよねー」
普通に袋(クロネギ用と書いてある)の中に戻した。
「黒瑪瑙、ちょっと頼むー」
『はいはい、やっとくからカラオケ片付けて』
「やだ」
『この店はスナックじゃないんですよ!? 喫茶店です喫茶店!!』
ガタガタ言いつつも黒瑪瑙はフライパンを取り出す。
『ええと、何が食べたいですか?』
>>249
「あ、これアニソンなのか」
最近のはサッパリわかんねぇ、と言いつつクロスもリモコンを手に取る。
洗脳効果はクロスには薄いらしい。
「っていうか、マイク返せマイク。二人で占領すんな。二つしかねぇんだよマイクは」
- 253 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 21:41:35 ID:7gFzKdaU0
- >>252
「ようクロス」
ひらひら手を振る。
「分かったー、自前で酒持って来てるんだけど飲んでいい?」
コップをカウンターから取り虚空から焼酎の瓶を取り出し効く。
- 254 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 21:42:07 ID:ZOM.z7ps0
- >>252
「(・3・)」
「(・3・)」
うぜぇ……
「ぷぇーだ。暇なんだもん、いま一階に誰もいないし」
「ごはんの残りもらえない……」
神羽荘一回はただいま蛻の殻のようだ。
- 255 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 21:43:06 ID:WVrfsEdY0
- >>250
「あうあう、なの!」
【大きく手を振っている】
「あう〜…なんなのかなの〜
このおとなの」
【とても不思議そうな顔で言う】
>>251
「あう〜。いまからつくるんだねなの!
わかったなの〜!」
【ドッグフードを少し気にしながらもディスはカウンター席へ座る】
「あうあう…「おむらいす」がいいの!!おぼえたばっかりのおなまえのごはんなの!」
【嬉しそうにしながら黒瑪瑙に注文する】
- 256 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 21:46:10 ID:7gFzKdaU0
- >>255
カウンターに座りながら話す。
「カラオケかぁ、そういややったことねぇな……」
「知識は有るんだが……」
カラオケの機械を見て呟く。
- 257 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 21:47:45 ID:HnkBBDEo0
- >>253
「いいよー。あ、何かで割る?
サワーもあるしお湯割りもできるよー」
そう言いつつ、クロスは冷えたグラスを冷蔵庫から取り出す。
「少しくれ。飲んでみたい」
>>254
「ほんとテメェら仲いいな。ブン殴りてぇ^^」
額に血管をピクピク浮かせながら笑顔で言い放った。
「というか、誰もいなきゃ飯食えないのかよお前ら。
他の奴ら何やってんだ?」
>>255
『オムライスですね、把握しましたー。
確かチキンライスは……ああ、ピラフがありましたね。
これを炒め直して代用しましょう』
ピラフにケチャップと少量のカラシを加え、フライパンで炒める。
その間にボールに卵を入れて解き始めた。
- 258 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 21:49:58 ID:7gFzKdaU0
- >>257
「結構苦労してゲットしたレアモンだからそのままがいいぜ」
ラベルをクロスに見せる。
ラベルに書かれた名前は『魔王』だ。
「ちょっとだけなー」
と言い、焼酎をグラスに半分ほど注ぎ自分の方にも注ぐ。
- 259 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 21:50:40 ID:WVrfsEdY0
- >>257
「あう〜たのしみなの〜」
【嬉しそうにキッチンの方を見る】
「いいにおいがしてきたの〜」
【鼻を鳴らしながら微笑む】
- 260 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 21:51:23 ID:ZOM.z7ps0
- >>257
「えへへ///」
「次、仲いいとか言ったら天界対戦起こすからね///」
どう見ても仲よさそうだけど毎日殺しあいしてるんだよ! ほんとだよ!
「大家さんは歪みの中に行くとか言って帰ってきてない、犬のお姉ちゃんの方は修行するとか言って箱庭浸り、
小夜ちゃんは知らん」
「なんか寝間着のまま外歩いてた。非行?」
これはひどい
- 261 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 21:51:26 ID:WVrfsEdY0
- >>256
「からおけ?あうあう?
あれのことなの?」
【不思議そうな顔しながらカラオケボックスを指差す】
「あのへんなおとだすのがなの〜?」
- 262 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 21:52:52 ID:7gFzKdaU0
- >>261
「そうそう、アレから出る曲に合わせて歌うらしいぜー」
結構興味津々だ。
「歌ってみてぇ!」
>>257
「なあなあ、クロス! 歌っていい!?」
- 263 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 21:58:58 ID:HnkBBDEo0
- >>258
「魔王……あの伝説の芋焼酎かッ!?
ちょっとくれ。ちょっとでいい、酔い易いからな自分」
そう言いつつちょっとだけ貰う。
それをチビリと呑み、
「んー、くる、な」
>>259
溶き卵を別のフライパンに流し込み、フライパンの柄を叩くようにして振動を与えつつ塊にしてゆく。
そして少し熱を与えつつも、炒めたピラフを皿の上に盛り付けた。
丸く固められたピラフの上に、オムレツのような卵が乗せられる。
『よっと』
そのオムレツに包丁を入れて切り開くと、オムレツの中にある半熟の卵がフワリと溢れ、
ピラフを包んでいった。その上からケチャップをたっぷりかけ、
『できましたよー』
オムライス、完成。
ちゃんと旗も立ててある。
>>260
「なにこいつらきめぇ」
理解できないので、とりあえず放置。
「歪みの中とは、また面倒なトコに行ったな。帰ってこれるといいけど。
イメルは……まぁ、荒れるのも仕方ないよな。
小夜はきっとアイツ、ほら、なんだっけアイツ。
影羅みたいな感じのアレが外に出てんじゃねぇの?」
- 264 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 22:01:21 ID:WVrfsEdY0
- >>262
「あう〜、きょく…あのおとなのかなの〜・・」
【興味深々である】
「あう、どうやるんだろなの…」
>>263
「あうあう〜!できたなの!
いただきますなの!」
【大喜びでディスはオムライスにスプーンをつけて食べ始める】
「もぐもぐもぐ…あうあう、おいしなの〜」
【その笑顔はとても幸せそうである】
- 265 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 22:03:00 ID:ZOM.z7ps0
- >>263
「歪みの中に探し物しにいくんだって。見つかりっこないのに」
「影羅『様』をつけろをデコスケ野郎……あ、ちょっと待って」
白い青年はふと指を顎にあてて、上を見る。
「……あの子、街灯の真下に居たのに。『影がなかった』」
- 266 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 22:04:03 ID:7gFzKdaU0
- >>263
クロスとともに酒をチビリチビリ大切に飲む。
「……うめー」
叫ぶことも無くしみじみと美味しそうに飲んでいる。
「ツマミが欲しいぜ」
「あと、カラオケ歌っていい!?」
>>264
おいしい酒を飲みご機嫌だ。
「最近の曲って面白いなぁ」
流れる曲を聞き言う。
- 267 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 22:09:45 ID:HnkBBDEo0
- >>264
『それは良かったです』
そういって黒瑪瑙は優しく微笑んだ。
>>265
「サーセンwwww
……って、ああん? 影がなかったァ!?」
そんなことってあったっけ、とクロスは思案する。
なにより、「アイツ」に出会ったのは結構前のことだ。
影があったかどうか……よく覚えていない。
記憶に残っているのは、底の見えない笑顔だけ。
「…………ちぃ、少し心配だな。放置して大丈夫か?」
>>266
「ああ、ツマミな。
サラミ、チーズ、あとカシューナッツならすぐに出せるぜ?」
そう言いつつクロスは冷蔵庫からそれらの品々を取り出す。
「カラオケは好きに歌いな。ええと、新曲なら大体入ってると思う。
普段は何歌うんだ?」
- 268 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 22:11:57 ID:ZOM.z7ps0
- >>267
「どうなんだろうなあ。一応、空から巡回してるけどそれっぽいのは見なかった」
「あの子も歪みに逃げてるみたい」
金と銀の色をしたそれぞれの瞳が見透かしあって、クロスの方を向く。
「なんだろうねー。歪みにそんなに大事なものが有るのかしら」
- 269 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 22:12:01 ID:WVrfsEdY0
- >>266
「あう〜。あれいがいにいろんなきょくがあるんだなの〜」
【微笑みながら言う】
「あうあう〜。ふしぎなおと…あうあう、きょくなの〜」
>>267
「あうあう!『くろめのう』のごはんとってもおいしなの!」
【そう言ってパクパク食べ進めるが】
「あう〜…」
【旗が立ってる所まで来ると少し悩む顔をし始める】
- 270 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 22:15:10 ID:7gFzKdaU0
- >>267
「ん、サンキュ」
サラミを摘み口に運ぶ。
「よし、歌うぞー」
「普段何歌うって聞かれてもカラオケするの初めてだぞ」
歌う曲を探すため分厚い本をペラペラとめくって探す。
どうやらお目当ての曲があったようでリモコンに番号を入れ送信する。
〜♪
曲が流れ始める曲名は『地上の星』
「風の中のすぅぅうばぁるぅぅぅう! 砂の中のぎぃぃいんがぁ! 皆どこへイィィィッたぁ、見送られるぅこともなぁくー」
ノリノリで歌っているが凄まじく拳がきいている。
>>269
「初めてだけど楽しいなこれ!」
マイクを握り締め歌いながら言う。
- 271 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 22:20:14 ID:HnkBBDEo0
- >>268
「ケッ、いろいろ面倒事が重なってやがるな」
少しイラついたように、サラミを齧った。
「歪み……俺もよくわかっていない。
ただ、あれにはメリットもデメリットもない。
というか、そもそも人の得になろうがなるまいが関係ない、
絶対的理不尽な力だと、俺は思っている。
そんな力の中に、お前らの言う大事な物なんて……人の利益になる物なんてあるのか?」
見透かしあうような目に少しビクつきながら、クロスは質問を投げかけた。
>>269
『ふふふ、立てたままどこまで食べることが出来るか……
悩みますね、悩みますよね』
怪しい笑顔でフフフと笑う黒瑪瑙。
『ちなみに私の最小記録は3mmです』
>>270
「うわぁ……初めてとは思えないくらいノリいいなお前」
と言いつつタンバリンを手に取った。
「カラオケ初めてって……本当に今まで無いのか?
学校で行ったりとかは?」
- 272 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 22:22:29 ID:WVrfsEdY0
- >>270
「あう〜。これがきょくなんだなの〜」
【聞き惚れているようだ】
「なんだかいいきょくなの〜…」
【幸せそうである】
>>271
「あうあう…まけないの〜…
もっとちいさくするなの〜」
【そう言ってディスは慎重そうにスプーンで砂山を削るように】
【オムライスをすくっていく】
しゅるしゅる
「あうあう!…それはだめだったの」
【思わず包帯を動かしそうになっている】
- 273 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 22:23:34 ID:ZOM.z7ps0
- >>271
「そういえばいっこだけ。心当たり」
かたんと音を立てて椅子を引く魔女。
水をちびちび飲んでいた。
「屍使いの女の子が泣きながらアパート訪ねてきた。
この前死んだ空ちゃんの死体の保有者であった、あの子が。
何があったんだかは知らないけどね」
- 274 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 22:26:41 ID:7gFzKdaU0
- >>271
「うぇーい!」
ドレッドヘアーを振り乱しながら中島みゆきを歌うグラサン男がそこにいた。
間奏に入り話し始める。
「一応高校に籍だけは置いてたんだけどなぁ」
「機関の仕事のせいで友達も居なくてな」
「さらに出席日数足りなかったみたいでせっかく千夜入ったのに高3じゃなくて高1だし」
愚痴モードに一瞬入る。
曲はそろそろクライマックスに入る。
「つぅばぁめええええよ! 高い空かぁぁらぁ!教ぃぃぃ!えてよ 地上の星をおおお!
つぅばぁめぇよおおお!地上の星ぃはぁッ!今 何処にぃぃぃぃあるぅのだろぉう!」
歌い終わりぜえぜえ息を吐く。
「喧嘩より疲れた!」
>>272
「はははー俺の美声はどうだった!?」
歌い終わりディスに感想を求める。
- 275 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 22:30:05 ID:HnkBBDEo0
- >>272
『鉄のスプーンのみが勝敗を分けるこの勝負!
技術! 度胸! そして運が試されます!!
そこに能力の使用など許される筈がありませんッ!!』
黒瑪瑙、何故か熱い。
『越えられるか……3mmの壁ッ!!」
>>273
「…………」
その話を聞き、クロスはグラスに残った焼酎を一気に喉へ流し込んだ。
「……やれやれ、予想はつかないけど嫌な予感しかしないね」
溜息と共にそんな言葉を吐き出す。
「で、お前らはどーすんの? 静観?」
>>274
「うへぇー、大変な青春時代だったんだな」
もし自分が同じ立場だったら……と思うとうんざりする。
「しかし学費はどうしてるんだ? 奨学金か?
うちも一人通わせてるけど、決して安くないと俺は思うぜ、あそこの学費」
- 276 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 22:32:41 ID:WVrfsEdY0
- >>274
「あう?えっと、えっとなの〜」
【ディスはほめ方を知らない様でかなり迷っている】
【しばらくして口を開く】
「……おっきいこえだったの!」
【素晴らしい笑顔で言った】
>>275
「あうあう…そうなの…もうすこしなの!」
【ディスは必死で自分の能力を抑えながらスプーンで削って行く】
「あう〜…どれくらいのおおきさなのかなの…」
【3mm、と聞いて少しばかり首をかしげた】
- 277 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 22:34:01 ID:7gFzKdaU0
- >>275
「ま、部隊の奴ら全員ぶっ飛ばして見事自由の身だけどな」
はは、と笑う。
「ま、能力とかの関係上色々狙われててなぁ……」
「今は何とか見つからずに済んでるけどいつ見つかるか……」
想像したくも無いと言う表情をする。
「あれだ、面接で能力見せたら奨学金もらえたぞ」
「鳩500匹ぐらいだして面接会場鳩で埋め尽くしたんだけどさ」
大分ひどいことをするものである。
>>276
「そっか、おっきかったか!」
こちらも素晴らしい笑顔で返す。
「ディスも歌ってみる?」
マイクを持ちディスにきく。
- 278 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 22:36:11 ID:ZOM.z7ps0
- >>275
「静観だね。わたしたちはただのアパート借りてる他人だし」
その言葉に天使が何か言おうとしたが、魔女は手を振って制する。
「それに、入り込んだら入り込んだで抜け出せなくなる、と見ている。
繋がりが強固すぎる。まるでそれぞれが絆に依存しているかのように。
あの一家は、ある種の狂気を纏っているよ」
金色の瞳が無感動に輝く。
- 279 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 22:41:09 ID:HnkBBDEo0
- >>276
『ふふふ、強いて言うならご飯粒1.5個分程度の長さでしょうか。
いやー、本当に苦労しましたよ。
旗を倒さないように廻りのご飯だけ削るように食べて言って……時間、かかったっけなぁ』
>>277
「うへぇ、バイオレンスな学生時代だな。
というか、お前の能力って面白いな。
さっきも酒を空間の中から引きずり出していた」
ふむ、と手に顎を当てて考察を開始する。
「別空間へのワープホールを創造するのか?
それとも自分だけの持つ心象世界を一時的に一部だけ、この世界と重ねてリンクさせ、
そこから貯蔵したものを自由に取り出せるのか……
いや、逆にそもそも無から有を生み出している可能性もあるな」
>>278
「そもそも家族、って繋がりが狂ってるから仕方ないさ」
クロスはヘラヘラと笑いながら手を振った。
「世間じゃただ産んだ、産まれたって繋がりなだけで共存を共にする。
血は繋がってなくても、一度『家族』という絆ができると、みんな揃ってそこに依存しやがる。
愛だのなんだの言ってるけど、家族愛は一種の呪縛さ」
少し遠くを見つめつつ、クロスは最後に呟いた。
「俺もまた、未だに親父の呪縛から解き放たれていない」
- 280 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 22:43:43 ID:WVrfsEdY0
- >>277
「あうあう?うたなの?
えっと…」
【よくよく見るとディスは旗を立てたオムライスを削って行く作業をしている】
「う〜。やりかたがわからないなの〜」
【困った顔でカラオケボックスを見る】
>>279
「あう〜…ちいさいなの…
できるかなの」
【少し心配そうな顔になりながらオムライスを削る】
「ううう…」
【オムライスの大きさがお椀半分くらいになってきた】
「たおれそなの」
【旗がふらふらしている】
- 281 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 22:44:23 ID:ZOM.z7ps0
- >>279
「……よく、わかんないんだよねえ。だからわたしはニンゲンが羨ましい」
首をかしげてううんと唸った。
彼女は家族というものを持たないのだった。
「羨ましいと同時に、怖いんだよねえ……今回みたいなことになっちゃうから」
- 282 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 22:46:21 ID:7gFzKdaU0
- >>279
「ま、少しだけでも普通の日常を楽しむさ」
心底楽しそうに笑う。
「能力か? 普通に自分専用の空間があってそこにしまった物を自由に出し入れできるってだけだよ」
「研究者達は能力に『無限倉庫』って名前つけてたな」
手からお手玉を5個出してお手玉を始める。
結構手馴れた動作である。
>>280
オムライスを削るディスを見て応援する。
「いけ、ディス! ガンバレー!」
「んー何か好きな歌有るか? 代わりに入れてもいいけど?」
- 283 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2010/06/22(火) 22:56:33 ID:HnkBBDEo0
- >>280
『ふっふっふ。旗はしっかり真っ直ぐに刺しました。私が保証しましょう。
あとはディスさんの力です!!
とはいえ、いきなり3mmは無理だと思いますけどね。
というか、いきなり記録更新されちゃ、今まで何度も挑戦してきた私の立場が……ゴニョゴニョ』
>>281
「下手すりゃ芋づる式に共倒れだからな」
クケケと笑い、クロスはチーズを口にする。
「ま、せめてその家族に『協力』はしてやってくれ。あんたらが一番近い筈だ。
物理的にも、そして……」
最後まで言わずに、クロスは立ち上がった。
>>282
「ほう、自分専用の空間ね。そりゃつまり『お前の持つ固有世界』ってことか?」
ニヤリ、とクロスが笑う。
「多重世界!! 面白くなってきやがった。
それを出し入れしてるってことは、物理的でなくとも概念的にはリンクしてるってことだな?
どうやって? なんの力を使って? 異能? 魔力? 能力? 邪気眼?
内部の空間はどうなってる? 心象世界か? それとも自分でデザインできるのか?」
まるで興味が弾けとんだような質問攻め。
しかし、
「その世界をこの世界に転写することは?
転写できるとしたら、必要なエネルギーは……」
『クロス』
「……ああ」
カウンターの中にいる少女に諌められ、口をつぐんだ。
「悪い悪い、ちと焦っちまった。答えたくなければ答えなくていい。忘れてくれ」
またヘラヘラとした表情でクロスは笑う。
「っと、そろそろやべぇな。明日は早いから早く寝なきゃいけないんだった」
クロスは時計を見て慌てて身支度を始める。
「すまんなみんな、勝手にやっててくれ!」
『お代はカウンターの上において頂ければ大丈夫ですのでー』
そう言うとクロスと黒瑪瑙は「STAFF ONLY」と書かれたドアの中に入っていってしまった。
- 284 :ウィッチ&ヴァイス:2010/06/22(火) 22:59:24 ID:ZOM.z7ps0
- >>283
「……協力、ねえ」
「しないの?」
「うーん? 考え中」
ドアの向こうに消える二人を見送って、彼らもまた店を出る。
「……カラオケって有料じゃないよね?」
「……多分」
しらんがな
- 285 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 22:59:28 ID:WVrfsEdY0
- >>282
「あうあう〜。ありがとなの」
【微笑みながら言う】
「あうあう、うたのことしらないなの…」
【困った顔で言う】
>>283
「あうあう!がんばるなの!」
【微笑んでガッツポーズするディスだが】
カターン
「あう」
【ざんねんながら はたは たおれてしまいました】
「…えっと…またねなの」
【ゆっくり手を振った】
- 286 :東西南北 良方:2010/06/22(火) 23:03:44 ID:7gFzKdaU0
- >>283
「……これ以上は自分的にもトップシークレットな部分なんだよなぁ」
あまり話したくは無いようだ。
「ま、ひとつだけ言えるのは邪気眼でも異能でも魔法でも無いよく分からない力ってこったな」
「試作品だからこそのよく分からない謎の力でな、俺以降の奴らは普通に定義できる力だったんだけどなぁ」
「ぶっちゃけ自分でもどうやって能力使ってるかよく分かんねぇからな」
「話しはここまで、だ」
話せることだけを話し話しを切る。
「じゃ、又来るぜ」
とドアの奥に消えていくクロス達に手を振る。
>>285
「うーむ……、じゃ今度俺ディスに何か歌教えてやるよ!」
笑顔で言う。
「おっと、俺はそろそろ帰らなきゃな……」
「ディスもあんま遅くならないようにしろよ、夜道は危ないからな」
と言い頭を撫で、飴を握らせる。
コップの焼酎を飲み干し店のドアを開けてでていく。
「んじゃ、またなー」
ディスに手をふり消えていく。
- 287 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/22(火) 23:07:15 ID:WVrfsEdY0
- >>286
「あうあう、たのしみなの〜!
まってるねなの!」
【飴玉を手にとって微笑んだ】
「じゃあねなの〜!」
【そして大きく手を振って見送った】
「・・・・・・あう〜。ついたおしちゃったなの〜」
【倒れた旗を見ながらディスは残念そうに言った】
- 288 :艮 鬼門:2010/06/23(水) 21:08:55 ID:7gFzKdaU0
- 右手から血をぽたぽた落としながら路地裏を出る青年がいた。
その見た目は黒ぶちメガネに長めの黒髪以外は何の特徴も無いものだ。
「今日は、楽だった」
左手には4つの財布が握られている。
路地の奥を見ると不幸にも餌食になった不良達が見えるだろう。
- 289 :名も無き異能都市住民:2010/06/24(木) 22:58:25 ID:fmJ2LhRI0
- 【アーケード】
木曜、深夜
人通りも殆ど無い
「…」
男はシャッターの下りた軒先に座り込み、ケースからギターを取り出す
弦を弾き響きを確かめて
指先と声で、音楽を始めた
- 290 :メロディ・ブルース:2010/06/24(木) 23:05:59 ID:ZOM.z7ps0
- 「やあやあ同胞よこんばんはっ!」
はきっと通る声が響く。
「リクエスト、やってるかいっ?」
声の主の少女は、スタンドマイクを持って笑っていた。
- 291 :甲/:2010/06/24(木) 23:10:28 ID:fmJ2LhRI0
- >>290
「おう、こんばんわ」
演奏の手を止めて顔を上げる
ふ、と視線がスタンドマイクに止まるが
ライヴ上がりかな?と思うに留まる
「いいぜ、ドンと来い」
ジャン、とひとかき弦を鳴らした
- 292 :メロディ・ブルース:2010/06/24(木) 23:14:43 ID:ZOM.z7ps0
- >>291
「んー! じゃーねっ、」
人差し指を上げて、天を衝く。
それをゆっくりゆっくり降下させて、
「ブルース・ブラザーズの『監獄ロック』!」
甲を指した。
- 293 :カノン・カペルマイスター/賑やかし:2010/06/24(木) 23:16:55 ID:ykRwBTLo0
- 壁|
壁| <あえて一人「未来への咆哮」で
壁|
- 294 :甲/:2010/06/24(木) 23:20:10 ID:fmJ2LhRI0
- >>292
「……監獄ロックを、アコギで…?」
確か、プレスリーだったけなぁ…とか考えながら
「ん、んん!」
軽く咳払い
出だしが肝心だから、声の調子を上げて上げて
「同業者、つったな…コーラスよろ」
すぅ…息を吸う
―――ジャン
「warden threw a party in the county jail!」
- 295 :甲/:2010/06/24(木) 23:21:45 ID:fmJ2LhRI0
- >>293
「(馬鹿め…!それは得意なのさ!)」
説明しよう!
ボッチのカラオケ好きはワリと雑食な感じで独りで歌えるのであった!
- 296 :メロディ・ブルース:2010/06/24(木) 23:23:26 ID:ZOM.z7ps0
- >>293
「おいかっこつけて洋楽リクエストしたあたしが馬鹿みたいに見えるからやめろ やめろ」
真剣に。
>>294
にんまり。
少女は何の楽器も持っていないはずなのに、トランペットが、ベースが、ギターが、ドラムが、聞こえた気がした。
「――――z____」
しかし悲しいけどこの子音痴なのよね。ね。
- 297 :甲/:2010/06/24(木) 23:30:17 ID:fmJ2LhRI0
- >>296
「(―――…んん…?こりゃ良い)」
座ってるのが惜しくなって立ち上がりギターをかき鳴らす
喉の調子も最高潮
少女の歌声にはやや苦笑して
「let's rock!
everybody let's rock――!」
歌詞はうろ覚え
所々「フンフフーン」とか雰囲気で誤魔化す
閑散としたアーケード内において
その一部分だけが、さながらパーティー会場の様であった
- 298 :メロディ・ブルース:2010/06/24(木) 23:32:16 ID:ZOM.z7ps0
- >>297
少女は笑っていた。
歌声は苦笑どころかブーイング級のそれだけど、
「歌うことが楽しくて楽しくて仕方がない」と。笑っていた。
いつの間にか野次馬が集まっていたり。
- 299 :甲/:2010/06/24(木) 23:37:32 ID:fmJ2LhRI0
- >>298
「―――かか!」
釣られて笑う、楽しくて
歌は音楽――要は、楽しんだモン勝ちである
「leeeeeet's rock!!
everybody let's rockッ!!」
声を張る
シャウトに近いそれは、明らかに少女に対抗しての物で
競い合うように高まる声、音
パーティー会場は最高潮を迎え、祭の場へと様相をシフトしていく
- 300 :メロディ&ノイズィ:2010/06/24(木) 23:41:19 ID:QYyPcDfoO
- >>299
楽しそうに笑う少女の後ろに、金髪の女。
見えるかどうかは甲次第、所謂「霊感」があれば見えるのだろう。
彼女もまた、楽しそうに笑っていた。
ヒートアップしていく夜の商店街。
近所迷惑、の四文字が吹っ飛んだ。
- 301 :甲/:2010/06/24(木) 23:46:24 ID:fmJ2LhRI0
- >>300
楽しそうな気配は伝わる
―――チリ
僅かに疼いた"左眼"が、金髪の女性を捉えたかどうかは定かでは無い
けれども奏者は見えないオーディエンスの楽しさも感覚で感じた
「――――――」
オーラス
締めの体勢「跳ぶぞ!」と、眼で合図して
ギターを振り上げ――ジャンプ
- 302 :メロディ&ノイズィ:2010/06/24(木) 23:50:14 ID:QYyPcDfoO
- >>301
にかっ。
不敵に笑って、屈んで。
せーの、ジャンプ――
ばしゃあ。
『うるさいねッ! 今何時だと思ってるんだい!!』
跳んだ少女は水浸し。
近所の商店のおばちゃんがバケツを持って仁王立ち。
「……ごめんなさい……」
(´・ω・`)
- 303 :甲/:2010/06/24(木) 23:54:59 ID:fmJ2LhRI0
- >>302
「……す、スンマセン……」
いい歳して怒られた
水ぶっ掛けられて、ぽたりぽたりと滴る
蜂の子を散らす様に野次馬は退散し
ネグリジェとナイトキャップの八百屋の夫人はドスドスと帰って行った
「……」
「………くく」
「はぁーっはっはっはっは!あー…楽し」
再び閑散としたアーケードで
ずぶ濡れの男は大いに笑う
- 304 :メロディ&ノイズィ:2010/06/24(木) 23:58:09 ID:QYyPcDfoO
- >>303
「……ぶ、ははははははは!! 水浸しだ!!」
笑い泣きするほど笑っているのだが水浸しなせいでよくわからないのである。
「……ははは、はは……はぁ。
楽しかったぜお兄さん、セッションありがと!」
お腹を抱えながら目尻を拭って、握手を求める手を伸ばす。
- 305 :甲/:2010/06/25(金) 00:02:01 ID:fmJ2LhRI0
- >>304
「うむ」
がっちり握手
音楽で芽生える友情!
そしてまた笑った
「やれやれ、マイク大丈夫かぁ?……俺のギターは今日はもう店仕舞いだな」
しばらく乾燥が必要だァとポタポタ雫の落ちるギターを掲げた
- 306 :メロディ・ブルース:2010/06/25(金) 00:05:18 ID:QYyPcDfoO
- >>305
「ああ、まあ拭いておけば錆は大丈夫。
異能使うから、このマイクは見せかけなんだけどね」
袖口で水を拭き取りながら、軽くマイクに口付けた。
「はじめて。自分で買ったマイクなんだ、これ。
だから、音が出なくても持ってるのさ」
- 307 :甲/:2010/06/25(金) 00:11:08 ID:fmJ2LhRI0
- >>306
「あぁ、あのバックバンドも能力か」
ちょっとだけ、ちょっとだけ幻聴が聴こえたのではないのかと本気で心配した
「そういう品モンなら、尚更手入れはキチンとせなな」
さて、とギターをケースに仕舞う
水分で少しずしっとキタ
「たまーに…ここで演ってっから、縁があればまた会おうぜ」
じゃな、とアーケードを駅の方へと歩いて行った
「
- 308 :メロディ・ブルース:2010/06/25(金) 00:15:15 ID:QYyPcDfoO
- >>307
「ノイズィが頑張ってくれてるからね!」
金髪の女がひらりと手を振る。
「うん、またねー!」
少女も手を振って、夜の街へ消えてゆく。
まだまだ歌い足りなかった。
- 309 :名も無き異能都市住民:2010/06/26(土) 19:52:41 ID:Ca7X1Nb2O
- 表通りから脇に逸れ、密かに通る裏通り。人通りも疎らなそこに建ち並ぶ建物の間、薄汚く狭苦しい路地の奥。風通しの悪く蒸し暑いそこは、何故か薄い白霜に覆われていた。
霜の下には芝居に出てくるような、テンプレそのままの格好をした質の悪そうな男たちが埋もれている。生きてはいるようだが、放っておけば凍傷は必至だ。この熱気の中で霜が下りるなど果たして何があったのか――?
どうしてこうなっているのだろう。“それ”は周囲を緩慢に見回しながら疑問に思っていた。
“それ”はたまたまここに現われただけなのに、男達に絡まれて、逃れんとすれば襲われ、挙句気がつけば男達は霜の下敷きだ。
“それ”が明確にした事と言えば我が身を守らんと“腕”を振ったぐらい。だのにこの現状はなんなのか。神の奇跡か悪魔の悪戯か、或いはもっと他の恐ろしいものが引き起こしたのか。
何が何やら解らなくて、“それ”は逃げる事も忘れて佇んでいた。
- 310 :ミスティ・クリア:2010/06/26(土) 20:21:34 ID:PvUKwEOE0
- 少女が歩いていた。
白い肌と対照的な、黒い服の少女。
少女は体を斜めに倒すようにして街を歩く。
普通の少女と違うのは、背中に大人がすっかり入りそうな棺桶を背負っているところであろうか
「……暑い」
- 311 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/06/26(土) 20:51:32 ID:9qS3TsAM0
- 「……畜生、蒸し暑い」
独り言を吐きながら、誰かが歩いてくる。
その人物は、宵闇に溶け込むような黒のコートを羽織っていた。
「これだから梅雨は嫌いなんだよ……!
晴れろ、晴れろマジで今からでも遅くねえから晴れろ」
天候に若干キレ気味。
蒸し暑いのならコートを脱げば良いのに。
- 312 :甲/:2010/06/26(土) 23:13:18 ID:fmJ2LhRI0
- 「……くそ、時間損した…」
【都市部:映画館前】
「………ふー………メシ食おう」
ガシガシと帽子の頭を掻いて歩き出した
- 313 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/26(土) 23:21:12 ID:WVrfsEdY0
- 「ふう〜…たいしたことなくてよかったなの〜」
【一人の少女が、包帯から血がにじんでいるところを撫でている】
「あう〜…ともだちは…まもれたからよかったの〜」
【何か安堵するような顔で空を見上げた】
- 314 :ネイディハール ◆X7kkkkkkkk:2010/06/26(土) 23:23:21 ID:PMt0ERXQ0
- >>312
映画館の前の、広告ポスターの前。
いるだけで周囲に「え?」の疑問を生まれさせる服装の女性が立っていた。
「………………この映画、」
――――まさか、もう放映してるなんて…………!
子供向けアニメの前に陣取る彼女の思いは、口から音となって零れる。
眉を中央に寄せた表情で、財布と睨めっこしながら、時折ポスターを睨んでいた。
いつからそうしていたのか。
彼女の、長いスカートの裾を幾人もの子供が掴み、引っ張り、「おいおいねーちゃん何してんだ突っ立ってねーでどけよー」的ことを言う。
が、一向に彼女は気付くことなく、
――――もっと多めに持ってくれば…………。いえ、時間もありませんし…………でも、…………
呻いていた。
- 315 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/26(土) 23:37:53 ID:WVrfsEdY0
- >>314
「あう〜?『ねいでぃ』なの〜」
【ほっと一息ついてネイディハールを見る】
「げんきなの〜?あうあう、あそんでるなの?」
【じーっとスカートを掴んでいる子供を見ている】
- 316 :六条導人:2010/06/27(日) 00:19:13 ID:Ca7X1Nb2O
- カンカンと苛立ちを周囲に示すように靴を鳴らしながら歩くスーツ姿の女性がいる
「迷子多すぎ……ホントこの時期は」
何やら疲れた様子で愚痴を零しながら、汗を拭った
「暑い……」
- 317 :レイガー・バゼラード:2010/06/27(日) 00:25:31 ID:BXgiA4u60
- 「つ……疲れた……」
夜の異能都市を歩く一人の男
その顔を疲労困憊を体現したかの様な表情で、顔色も悪い
「オールナイトショーに吸血鬼の子供達を呼ぶなっての。お陰でこっちは着ぐるみ脱げなかったじゃねえか。暑くってしょうがねえ」
どうやらこの男はあるイベントで着ぐるみのバイトをしていたらしい
首筋からは汗が数筋に垂れている
「オマケに最後は蹴り入れてくる奴もいたし……壊れてねえよな?」
そう言って右手に嵌めた小手を慎重にいじくる
「ったく……ってあれ?」
そう言っているうちに男はあることに気付いた
「ここ……どこだ?」
- 318 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/27(日) 00:31:43 ID:WVrfsEdY0
- >>316-317
「あう〜…つかれたなの〜」
【ほっと溜息をついて近くにあったベンチに座った少女】
「…なんだろ?なの」
【そんな中。二人を見ながら首をかしげた】
- 319 :六条導人:2010/06/27(日) 00:37:30 ID:Ca7X1Nb2O
- >>317
こ こ ど こ だ ?
その言葉は魔法のように女性の耳に届いた
ヒクリと眉を上げながら、反射的に彼女は振り向いてしまった
見ればそこには困惑顔の人がいる。
そしてこれまた反射的に問い掛けてしまった
「もしかして迷われましたか?」
>>318
(まさかあの子も……?)
首を傾げながらベンチ座る少女を横目で見つつ、心の中で違いますようにと願った
- 320 :レイガー・バゼラード:2010/06/27(日) 00:44:44 ID:BXgiA4u60
- >>318
(……この時間に外に出る子供。もしかしてさっきのショーに居たのか?)
ベンチに座る少女を見ながら、記憶を探り出す
>>319
「うおっ!」
思い出している最中に話しかけられ、思わず間抜けな声を出す
「あ……ああ、ちょっとここらはまだ不慣れなもんでな。良くわかってねえんだ」
取り合えず悪意のある人間では無いだろうと思い、状況を説明する
「んで……突然話しかけて来たけど、あんたは一体何者なんだ?」
- 321 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/27(日) 00:47:40 ID:WVrfsEdY0
- >>319
「あう〜?どうしたなの?」
【ふと首をかしげながら尋ねる全身包帯ぐるぐるの少女】
「なんだかこまってるみたいなの〜」
【もう固まっているように見える血が滲んでいるところもある・・・】
>>320
「あう〜?どしたの?なにかこまったことあるかなの〜」
【何だか心配そうな顔で見ている】
- 322 :六条導人:2010/06/27(日) 00:55:55 ID:Ca7X1Nb2O
- >>320
話しかけたは良いがこれでは明らかに妖しい人だなと若干後悔しつつ説明を聞き納得。
「なるほど……あー、えー……ゴホン。私はこの街で案内人をしています。突然話しかけたのは……その、職業病みたいな? 驚かせてごめんなさい」
言って申し訳なさそうに頭を下げる
変な行動だと言う自覚はあるようだ
>>321
「ううん、何でもないの」
答えながら少女の身体を見る。
血の滲む包帯に顔を顰めながら
「その傷……どうしたの?」
問う顔には心配の色
- 323 :レイガー・バゼラード:2010/06/27(日) 01:01:01 ID:BXgiA4u60
- >>321
(やっぱ思い違いか……)
始めて見る顔だと分かると、視線を外して横を見る
……が、言葉をかけられてまた視線を元に戻した
「いや、ちょっと道に迷っちまってな。よくあるんだ、こういうのは」
>>322
「案内人……ねぇ」
説明を受けてようやく納得をする
「いや、別に悪いことしたわけじゃないんだし謝る必要ねえって」
頭を下げられ、すこしバツが悪そうにそれを制した
「ところで……案内ってのは迷子案内も含まれてるのか?」ボソッ
先程より小さな声でボソボソと聞いてくる
- 324 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/27(日) 01:03:21 ID:WVrfsEdY0
- >>322
「あう〜。そっかなの〜…
あう?これなの?」
【腕の血のにじんだ部分を指差す】
「あう〜。かえとかなきゃだったの〜。
だいじょぶ、もうなおってるなの〜」
【そう言うと】
しゅるしゅるしゅる
【その血の部分の包帯だけが、傍から見ればひとりでにほどけて言っているように見える】
>>323
「あう〜。まいごなの〜?」
【少し不安そうだ】
「えと、どこにいこうとしてるなの〜?」
【少し気にしているらしい。】
- 325 :六条導人:2010/06/27(日) 01:10:05 ID:Ca7X1Nb2O
- >>323
「そう言ってくれるとありがたいけど……あの話掛け方は幾らなんでもアレだから……」
どうにも譲れない様子だ
「ええ。物から人までなんでもよ」
声のトーンを合わせて答える
>>324
包帯を解いて見せてくれた傷を確認すると少し焦ったような声色で答える
「あ、ああ。そうなの。ならいいわ」
治った、とは言っても怪我をするような何かにこんな少女が巻き込まれたのは事実なのだ
(いったいどうして?)
そう言った輩に狙われるような者には見えないが、何か事情があるのだろう
包帯がひとりでに解けたのと関係があるのだろうか……?
- 326 :レイガー・バゼラード:2010/06/27(日) 01:17:09 ID:BXgiA4u60
- >>324
「恥ずかしながら、小さな頃から方向音痴でな……」
心なしか顔をうつ向けている
車が通るたびに照らされる男の顔は、やや赤くなっている
「ん、取り合えずイーストストリートまでだな」
異能都市東部にある中規模の商業街
そこに男は行こうとしていた
>>325
「変な所にこだわり持ってんだな……」
ポツリとした声で呟く
特別に感情がこもっている声では無いが、
その響きは先程より幾分か親しみやすそうな雰囲気ではある
「んじゃあ、イーストストリートまでたのめるか?」
男はこの人物に行き先を任せる事にした
「取り合えず着きさえすりゃあ時間の指定はしねぇから」
- 327 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/27(日) 01:22:13 ID:WVrfsEdY0
- >>325
「あう〜。しんぱいないなの〜」
【そう言うとディスはポーチから新しい包帯を取り出して】
しゅるしゅる
【…またしても包帯が勝手にあいた部分に勝手に巻きついていく…ように見える】
「あう〜?ほかのきずもみちゃったのかなの…」
【少し心配そうな眼をしながら呟いた】
>>326
「そっかなの〜…あう〜。なにかまわりがみえるのとかがあったらいいんだけどなの〜」
【ディスはその場にすっと立ち上がる】
「えっと…そこはどっちなのかなの…」
【……どうもディスも知らないみたいだ】
- 328 :六条導人:2010/06/27(日) 01:29:51 ID:Ca7X1Nb2O
- >>326
「こだわりと言うか……人として、ね」
ハハハ、と乾いた笑いを吐き捨てる
「解りました。ちょっと待ってね」
何処からか大判の地図を取り出すと確認するように紙面に指を滑らせる
「ここからならこっちが最短か……よし」
>>327
本人が心配ないと言うならばそうなのだろと無理に自分を納得させつつ
「そう……」
呟き、自ずから巻かれる包帯を見ながら地図をしまう
「大丈夫、見てないから」
そうは言っても全身包帯なのだ、その下に何があるかなど想像して自然だろう
とにかく、と軽く首を振り
「私はこの人をイーストストリートまで送っていくけど、あなたはどうする?」
- 329 :レイガー・バゼラード:2010/06/27(日) 01:40:29 ID:BXgiA4u60
- >>327
「ああ、心配はいらないみたいだ。この人が俺を送っていってくれるみたいだからな」
心配してくれる少女に対し、安心させる様に言う
>>328
「ああ、まあ確かに気を付けた方がいいかもな。この街にはいろいろと物騒な奴らがわんさか居る」
どこか苦々しく、男は吐き捨てるように告げる
「おお、こういうのを見るとなんか説得力があるな」
広げられた地図を見て一言
「よし、じゃあナビゲーターは任せたぜ」
そう言いながら男はまた新たな不安に包まれていた
(報酬はどうしよう……!)
- 330 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/27(日) 01:44:43 ID:WVrfsEdY0
- >>328
「あうあう、みてないなの〜。
それならあんしんなの〜」
【どうやら少し気にしているようだ】
「えっとねなの…『でぃす』はどうしよなの…」
【迷ってる感じだ…】
「いくところないからなの〜…おうちにいったほうがいいのかなの…」
>>329
「そっかなの〜。よかったの!」
【嬉しそうに言った】
「ひとあんしんなの!
『でぃす』おうちにかえるねなの〜。」
【そして大きく手を振って】
「またあおうねなの〜!」
【微笑みながら歩いて去って行った】
- 331 :六条導人:2010/06/27(日) 01:52:21 ID:Ca7X1Nb2O
- >>330
(ディスって言うのが名前なのかな? ちょっと気になる名前)
「帰るのね。そう。気をつけて、迷わないようにね」
心中の想いなど欠片も外に出さず、返答に笑みを浮かべて見送った
>>329
「忠告ありがと。ホント、いつの間にそんな事になったのやら」
ふぅ、と息を吐いて
「ホントは地図とか要らないんだけど、一応ね。ルートの相談とかもあるし」
言ってカラカラと笑う
と、不安そうな空気を察したのか
「あ、お代は安めにしておくから。心配しないで。さ、行きましょう」
声をかけると、しっかりとした足取りで進み始めた
- 332 :レイガー・バゼラード:2010/06/27(日) 02:02:29 ID:BXgiA4u60
- >>330
「おう、へんに心配させてすまなかったな」
去って行く少女に手を振って応える
「気を付けて帰れよ~!」
>>331
「地図見ないで目的地につけるのか?!
羨ましいぜ……」
地図見ても迷う男の一人愚痴
半ば腐りかけたところで導人の言葉を聞いてガバッと顔をあげる
「マジで!? いやー、助かるぜ。最近金欠気味でさあ……」
安心して気が緩んだのか、先程より軽い口調で話しかけながら後を追って行った
- 333 :六条導人:2010/06/27(日) 02:13:01 ID:Ca7X1Nb2O
- >>332
「幸運な事にね……まあ、この街だとたまに怪しいけど。地図があてにならないからね」
口でそうは言っても迷った事などないのだが
「ああ、最近は色んな人がそう言うよ。世知辛い」
そんな世間話を交わしつつ、スイスイと街を進んでいった
気がつけば辺りの空気は変わり、別の地区についた事がありありと感じられる
「そろそろイーストストリートだけど、間違いない?」
周囲の景色などを見て、目的地があっているかを問う
- 334 :レイガー・バゼラード:2010/06/27(日) 02:20:19 ID:BXgiA4u60
- >>333
「……そういやあ、前によく通ってた道がいきなり建物に埋まってたりしたな。
ここってそういうホグワーツみたいな所だったのか……」
何やら一人でしんみりとした表情を浮かべている
「ん……確かにここら辺は来た事があるな」
辺りには怪しいものを売っている露天商やら、薄暗い商店、浮浪者で溢れかえっている
……お世辞にも治安の良い所とは言え無さそうだ
「OK、俺はここまででいい。これ以上はお嬢さんの身の危険に関わるからな」
もう安心だとばかりに足を止める
「それで……報酬はいかほど?」
- 335 :六条導人:2010/06/27(日) 02:27:49 ID:Ca7X1Nb2O
- >>334
「流石にそんな面白い光景は見た事ないなぁ……」
カラカラと笑いを零す
「ならいいの。たまに目的地実は別でした〜とかあってねー」
笑って言うが笑い事ではない。
「はい、解りました。ここまでの案内で、えっとお代は……お気持ちで」
冗談めかして言う。
要は幾らでも良いって事だ。
- 336 :レイガー・バゼラード:2010/06/27(日) 02:38:07 ID:BXgiA4u60
- >>335
「俺もそれっきり見た事ねえ。ゾッとするぞあの光景は」
思い出したのか、ブルっと身を震わせる
「ここまでくれば流石に大丈夫だって」
笑いながら告げるが、先程まで迷っていた人間のいうセリフではない
「……は? なんだそりゃあ?」
財布を取り出した所でその手を止める
「参ったな……そういう事言われるとこっちも参るぜ」
そう言って男は懐から封筒とキーホルダーを取り出した
「これ、今日のバイト代と……そのバイトで子供からもらった奴だ。ちょっと俺には似合わない奴だけどさ」
キーホルダーは女の子向けのキャラをあしらった形をしている。とても男が持つようなものではない
「そういう訳でこれがお代だ……また縁があったらその時はまた頼むぜ」
そう言って片手を挙げて別れの挨拶をし、夜の街に消えていった
- 337 :六条導人:2010/06/27(日) 02:52:08 ID:Ca7X1Nb2O
- >>336
「それは見てみたいなぁ……」
どうやら興味を抱いたようだった
「ホントに大丈夫? まあ、良いって言うならいいけど」
依頼人が良いと言う以上、それ以上は出来ないのだ
「え、あ、うん。毎度」受け取った封筒とキーホルダーを交互にみて
(少なくて良いって事だったんだけど……間に合うかな?)
キーホルダーを懐に収めると、封筒を軽く握り、消えゆく後ろ姿に目を向る
僅かに力んだかと思うと、しかしすぐさま力を抜いた。
「……ま、またすぐ会えるかな」
既に視界に男はいない。
女性は肩を竦めると、雑沓に紛れるように街へと消えた
- 338 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/27(日) 22:19:59 ID:.6prKP66O
- 【昨夜からドラゴンっぽいのが襲われる事件が起きていた……
犯人は仕掛けてきながらも、『これも違う』とか言いながら何もせずに逃げていくらしい】
「ドラゴンの角はどこですか?」
【犯人はこいつだが……】
- 339 :沢桐 創:2010/06/27(日) 22:37:03 ID:bIOL8W8U0
- ―ガチャン
路地裏で、何かが倒れた音がした。
「くっ…また動かなくなりやがった…」
- 340 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/27(日) 22:42:33 ID:.6prKP66O
- >>339
「ドラゴンかぁぁぁぁ!?」
【地面をブチ割る程の衝撃と共に男が現われる】
「ん?なんだ創か?」
【戦闘態勢を解き歩いてくる】
「なんだ、また故障か?」
- 341 :沢桐 創:2010/06/27(日) 22:47:15 ID:bIOL8W8U0
- >>340
「喧しい」
一蹴。
「時間が立てば直る。
…おっと、それ以上近づくなよ」
以前同じ状況で上弦(パラケルスス)に襲われたせいだろうか、
上弦に対し、敵意を示す。
- 342 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/27(日) 22:50:33 ID:.6prKP66O
- >>341
「おぉう、こいつは手厳しい」
【瑠璃と深紅のオッドアイは見開いて驚いている】
「まぁまぁ、遠慮なさんなって……私が応急処置くらいはするよ〜?」
【しかし、上弦は近づいてくる】
- 343 :沢桐 創:2010/06/27(日) 22:55:54 ID:bIOL8W8U0
- >>342
「…動くな!」
強い口調で言うが、歩くことができない沢桐には何の強制力もない。
「信用できん、いらん」
ずりずりと手だけで後ずさる。
- 344 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/27(日) 22:59:49 ID:.6prKP66O
- >>343
「ふっふ〜ん、駄目ぇ☆」
【超気持ち悪い口調でそっち行くよ】
「まぁまぁ、君がいくら暴れても無理矢理するけどね?」
【既に創の目の前に到着】
「……」
【創の義足を掴み、創ごと引っ張る】
- 345 :沢桐 創:2010/06/27(日) 23:06:46 ID:bIOL8W8U0
- >>344
「触るな!」
―バシュンッ!
沢桐の太ももから、ワイヤーアンカーが射出される。
アンカーは上弦の腹部に飛ぶ。
先端はコンクリートにも打ち込める程鋭い。
- 346 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/27(日) 23:10:29 ID:.6prKP66O
- >>345
【上弦の能力は元素を操る……機械兵器などの武器はかなり相性が悪いだろう】
「落ち着けって、な?」
【アンカーは上弦の目の前で消滅、そして創の片足も消滅させる】
- 347 :沢桐 創:2010/06/27(日) 23:20:54 ID:bIOL8W8U0
- >>346
アンカーは消えてしまうが、沢桐の体が浮き上がる。
もう片方の足からもアンカーを射出し、ビルの壁面に突き刺し、それを引き戻す。
足が動かなくても、レラ印のアンカー射出装置は通常通りに動くようだ。
沢桐はビルの壁面の突起にぶら下がる形になる。
「まず、お前は上弦か?
それがはっきりさせろ。
…もっとも、はっきりしたところで脚を預ける気にはならねぇけどな」
- 348 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/27(日) 23:27:43 ID:.6prKP66O
- >>347
「お?その足もしかしてレラ製!?あの子の機械は本当に凄いねぇ?」
【ビル側面に居る創を見ながら呑気に笑う】
「私が本物かって?
こんなイケメンがたくさん居てたまるかよ!」
【格好良い顔でカメラ目線、女性キャラの皆さん、シャッターチャンスですよ?】
- 349 :沢桐 創:2010/06/27(日) 23:31:55 ID:bIOL8W8U0
- >>348
「最低でも二人居る」
そう言うと、沢桐の眼が弱弱しく緑に輝き始める。
「…力が戻ってきた」
ギシギシと音を立て、脚が動き始めた。
しかし、まだ完全では無いようで、痙攣するように揺れるだけだ。
- 350 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/27(日) 23:34:46 ID:.6prKP66O
- >>349
「マジで!?ちょっとやめてくれよ、結構ショックだわ!!」
【ガビーンと効果音が見えてしまうくらいに驚き】
「まぁ、創……よく聞きなさい……私は“一人しか”存在しない……二人目なんていないんだぞ?」
- 351 :沢桐 創:2010/06/27(日) 23:42:22 ID:bIOL8W8U0
- >>350
「多重人格だろうが時系列だろうが、俺の目に別人に写ったから別人扱いしてるだけだ。
細かい事情は興味ねぇ」
―ガチャン
手を離し、着地する。
どうやら脚力はほぼ戻っているようだ。
「とにかく、余計なおせっかいはいらねぇ」
- 352 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/27(日) 23:46:31 ID:.6prKP66O
- >>351
「うーむ、やっぱりなぁ……
最近みんなが私を無視したり、近寄らなくなって来たのは思い違いでは無かったか……」
【うむうむ唸りながら何かを考え】
「そんな寂しい事言うなよ、最近関わってくれる人が少なくて寂しいんだよ〜」
- 353 :沢桐 創:2010/06/27(日) 23:52:14 ID:bIOL8W8U0
- >>352
「他を当れ。
じゃあな」
―カチャン
足音ひとつで沢桐の姿は消えた。
空に飛んだか、それとも高速で走って行ったか。
- 354 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/06/27(日) 23:54:52 ID:.6prKP66O
- >>353
「バッキャロー!兎は寂しいと死んじゃうんだぞ?
ほら、私服白いし兎っぽくない?」
【しかし既に創は居なく、暗闇で騒ぐ上弦だけがいた……】
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!?」
- 355 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/28(月) 20:38:31 ID:WVrfsEdY0
- 「く〜…あう。またねちゃったなの…」
【目をゴシゴシしながらディスはゆっくりとベンチから降りた】
「あう〜…『ふぇんりる』たすけられて… あんしんしちゃったのかなの」
【頭をぽりぽり掻いて笑う】
「……『めいぷる』は…どうしたのかなの…」
【すぐさま不安そうな顔で空を見上げて歩き出した】
- 356 :ミスティ・クリア:2010/06/28(月) 21:05:26 ID:PvUKwEOE0
- 少女は一人笑みを浮かべる。
自販機で買った、はちみつみるくなるものを呑んでいるのだ。
歯が溶けるように甘いそれを、少女は飲む。
飲むたびに幸せそうな笑みを浮かべ、鼻歌を歌う
- 357 :甲/:2010/06/28(月) 22:17:48 ID:KE2UskXwO
- 「―――…っ…ふっ…!」
【公園】
中心の大木の枝に人差し指を引っ掛けて
片手のみの懸垂を
- 358 :ウリュー:2010/06/28(月) 22:34:14 ID:PBnIervYO
- 「おお、精がっ、出ます、ね」
ちゃっちゃかと夜のジョギング。最近は大分息が続くようになった。
樹の根元辺りまで移動して、小休止。
- 359 :甲/:2010/06/28(月) 22:37:42 ID:pkqX5gw.0
- >>358
「……む、雨竜か…ふッ…!なに…男の嗜み……さ…!」
グッグッと速度が上がっていく
ギャラリーが来るとちょっと見栄を張りたくなるのも男子の性である
「雨竜…も、特訓……か…!?」
- 360 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/28(月) 22:38:01 ID:PvUKwEOE0
- 一匹の犬が、吠える.
大きさは、ほんの子犬。
ただ普通の犬と違うのは、体が黒い。
毛ではない。影のように黒く、目だけが真っ赤であった。
「……おいで」
つぶやくように少女は言う。
子犬は歩き出せない。
周囲に街灯の明かりがあるから。
自らの存在が、消えてしまうから
- 361 :甲:2010/06/28(月) 22:46:15 ID:pkqX5gw.0
- >>360
「(………なんというか………)」
木の上
何となく視界に入った少女の様子
それは、なんというか…こう…
「(見るからに…家出中……!もしくは迷子…!)」
軽く心配になった
- 362 :ウリュー:2010/06/28(月) 22:46:25 ID:PBnIervYO
- >>359
「凄い凄い!」
ギャラリーは期待通り(?)大はしゃぎだ。
「はい!来週からは、少しペースを、上げる予定です」
くいくいと体を捻りながら答える。
>>360
(……ん?)
視界の端に少女の姿が映る。何をしているのだろう?と首を傾げて見ている
- 363 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/28(月) 22:51:21 ID:PvUKwEOE0
- >>361
子犬は樹の上に向けて吠える。
ワンワン、といったかわいらしい声で
「どうしたの?」
少女も樹の上を見やる
>>362
少女の手には、蜂蜜ミルク。
ああ、甘党だ
- 364 :甲:2010/06/28(月) 22:54:00 ID:pkqX5gw.0
- >>362
「うむ…無理なくハードに…終わった後は柔軟体操を忘れずにな…!」
「はっはっはっはァ!よーし…こうなったらもう少し――痛い!!?」
ドシーン!
落ちました
「…あ……アリに…指、噛まれた……!」
>>363
眼が合った―――
―――瞬間落ちた
「い、てて……」
頭をさすり起き上がる様子
「やあ……お恥ずかしいところを……」
気恥ずかしそうに頭を掻いて声を掛けた
- 365 :ウリュー:2010/06/28(月) 23:00:38 ID:PBnIervYO
- >>363
「む、あれは蜂蜜ミルク!パンに良く合う良いのみ物」
白い薄手のワンピースを着た、11〜2歳程に見える少女が手に持った飲料に反応した。
彼女の食べ物に対する基準はパンに合うか否かなのだろうか
>>364
「ふふー抜かりはありません。終わりにクールダウンと薬で補助するのです」
やはりどうあっても薬は抜かない抜けないウリューだった。
「あっはっは!格好悪い!大丈夫ですか?」
のんきに笑いながら薬を差し出す。多分普通の……
- 366 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/28(月) 23:06:06 ID:PvUKwEOE0
- >>364
「……ニンジャの修行?」
途方もなく方向が違う
>>365
「パンに合うの?」
少女も反応する
「ホットケーキに合うのかしら」
ああ、子の少女の血糖値もうだめだぁ……
- 367 :甲:2010/06/28(月) 23:10:15 ID:pkqX5gw.0
- >>365
「………指が痛かゆい…」
薬をぬりぬり
でっかいアリに噛まれると本当痛いよね
「なかなかどうして、秘密特訓続いてるみてーだな…根性あるじゃん」
ふ、と薄く笑う
>>366
「そうそう、こう…木にぶら下がってな、夜に紛れるコウモリに擬態―――って違う!?」
ビシッと虚空に平手打ち
「あー…まぁ…筋トレだよ、筋トレ、只の」
アリに噛まれた手をぷらぷらしながら答えた
「嬢ちゃんは?……こんな夜更けにボーっとして、どうした?」
先程の様子がいささか気になって尋ねてみる
- 368 :ウリュー:2010/06/28(月) 23:16:12 ID:PBnIervYO
- >>366
「ハードなパンにもソフトなパンにも合いますよ……ホットケーキにもきっと」
「乾パンと一緒に食べるのが個人的にはオススメです」
「そういえば。そっちのワンちゃんみたいなのは何なんでしょう?」
>>367
「ふふふ。よりキツい薬効に耐えうる強い肉体を得るのです」
えへんとナイムネを張ってえばる。いずれ健全な精神も宿ってくれることも有るかもしれない気がしないでもない。
「ここら辺のアリさんは強い毒性を持った子はいないですけど、気をつけて下さいね?」
イタいですよ。アリの毒は、と脅してみる
- 369 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/28(月) 23:18:17 ID:PvUKwEOE0
- >>367
「私は、ちょっとお散歩。寝付けなくて」
まあ、夜行性だし
>>368
「かんぱん……」
ふむ、と考え込む。
そして、少女はこれを箱買いしようと心に誓ったのであった
「この子は、私のペット」
街灯の光をさえぎるように影の通り道を作ってやると、犬は少女の背に隠れた
- 370 :甲:2010/06/28(月) 23:21:55 ID:PpFRvxv20
- >>368
「Σそっちかよ――!?」
薬に頼らない健全な肉体創りとかじゃねーのか!?と頭を抱えた
「住宅地だしなぁ…あぁ、いやけんど…異能都市《ここ》だしなぁ…突然変異とかいてもおかしくねーよなぁ…」
木には気をつけよう、とちょっとだけ思った
>>369
「(ノリツッコミはスルーか……くそう、ちょっと恥ずかしいじゃねえか…)」
ちょびっと節目がちに口許を隠した
「あぁ、じゃあ家近く?」
- 371 :ウリュー:2010/06/28(月) 23:32:26 ID:PBnIervYO
- >>369
「む、大人買いはだめですよ。子供買いにするがいいのです」
何となく察して注意
「保存食とはいえ、食べきれる量だけにしないと味が悪くなりますからね」
「ワン、わんわんー。……不思議なこですね」
鳴いてみる。
>>370
「思えば闘祭敗因の一つは強化して尚弱い肉体にありました……『指輪』無しで100倍まで強化が目標です」
むん、と力こぶをつくろうとするが出来ない。手を見てみるといつも全ての指につけている真鍮の指輪が填められていない
「毒持ちの蟻さんは結構都市部にもいるのです。要注意ですよ」
土地柄によりますけどね、と付け足しておいた。
- 372 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/28(月) 23:34:01 ID:PvUKwEOE0
- >>371
「……むぅ」
口を曲げて
「わんわん!わんわんわん!!」
子犬は鳴く。
人懐っこく鳴く。
- 373 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/28(月) 23:34:32 ID:PvUKwEOE0
- >>370
「……それと、あなたの一人漫才、面白い」
さらり、という
「うん、そう」
実際、彼女の家は棺桶なわけだが
- 374 :甲:2010/06/28(月) 23:40:06 ID:PpFRvxv20
- >>371
「指輪?…マジックアイテム的な?…いや、それにしても100倍か」
先は長そうじゃのう…と苦笑した
「こわ…虫こわ…今度キョン子辺りに生息域聞いてこよう…」
噛みそうな蟲、何匹も飼ってそうだけど
>>373
「そ、そう……すか」
複雑な表情で講評を聞いた
「(……はて?…感情の起伏が薄いな……)」
少し引っ掛かる部分を見付けつつ
「なら、安心だな。まぁ涼んだら早めに帰る事をオススメしておこうか」
そういう子なんだろうな、と納得して
月並みな心配を口にした
- 375 :ウリュー:2010/06/28(月) 23:46:00 ID:PBnIervYO
- >>372
「ちゃんと他の乾パン大好き人間達の文も残してあげないと怖いのですよ?」
異能都市乾パン愛好会。紹介制の秘密結社である。
「にゃー!にゃあー」
猫の鳴き声も試してみる。
>>373
「私がまだ魔具職人だった時の最高傑作ですね。あれが無いともやしっ子なんですが」
「そう……虫は怖いのです。そして私の明日のお仕事は虫関連なのです。イヤだなあ」
- 376 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/28(月) 23:48:26 ID:PvUKwEOE0
- >>374
「楽にして。敬語なんて使わないで」
息を吐き、言う
「ご心配なく。何も起きない」
にい、と少女は口元を釣り上げた。
ただ釣り上げただけの、笑み
>>375
「……そうだよね。そうやって、世界は回るんだよね」
良いセリフいってるが乾パンですので
「わんわ……ああ、猫の鳴き声はやめてくれ」
ああ、このお犬様は人語を話せるようで。しかもダンディボイスです
- 377 :甲:2010/06/29(火) 00:00:16 ID:PpFRvxv20
- >>375
「魔具職人かぁ…」
なんかそっちの方が"薬職人"より健全な響きがするのは何でだろう
「成る程、基本値上げれば…まぁそれだけその最高傑作の良さが引き上げられるだろうな」
使用者の如何で性能を上げられる
良い道具だな、と相槌を打った
「何?シロアリ駆除とか?」
>>376
「いや?俺はこれでいたってフラットだぜ?」
言いつつ苦笑
コロコロ表情が動く
直情型というか、単純な性質のようで
「…ふーん?」
ここで笑うのか…と、内心不思議に思いながら
「(………独特の雰囲気だな、まぁ…見た目だけで内面は推し量れんか)」
「―――って、ぉお…喋る犬…!」
喋るお犬は初めて見た
- 378 :ウリュー:2010/06/29(火) 00:10:02 ID:PBnIervYO
- >>376
「一回やって箱庭でボコにされましたから……やっちゃ駄目ですからね?」
たかが乾パン、されど乾パン。ということだ。
「にゃう、失礼。それにしても言葉が上手なわんちゃんさんなんですねー」
>>377
「今も趣味の範囲でやってますけど、生業とまではいきませんね」
「付けてる間は基礎値が変わらないのが問題なんですけどねぇ」
「いや、今度のお客様が虫関連の魔術師さんでして、その人の代わりに材料を採ってくるお仕事なのです」
「研究者の方って出不精だったら戦いに向かなかったりするので、ダンジョンに入れなかったりするんですよ」
「カバン一杯に生きたまま虫虫虫虫……!」
- 379 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 00:12:54 ID:PvUKwEOE0
- >>377
「へえ。面白い人」
口元を釣り上げたまま、少女が言う
「うん、この子はお気に入り。珍しいもの」
しゃがみ込み、背をなでてやると尻尾をぶんぶんと振る
>>378
「うん、気をつける。ミスティうそつかない」
棒読みだがな
「んむ、割と苦労している」
パタパタ尻尾を振りながら
- 380 :甲:2010/06/29(火) 00:20:28 ID:PpFRvxv20
- >>378
「腕、良さそうなのになぁ…やっぱ上にゃあ上がおるか」
うんうん、と頷いて
「ふーん…まぁ明日ぁ暇だしなんなら手伝…………」
《カバン一杯に生きたまま虫虫虫虫……!》
「………わない」
即決でお断りでした
>>379
「(ニヤァ…って感じ?……そっちのが面白い笑い方してるな…というのは黙っておこう)」
ぽり、と頬を掻いた
「成る程、確かに珍しい…賢さの秘訣は…」
と、続きを聞こうとした所で
「んぁ…おぉ…バイトの時間」
飾り時計の針が眼に入った
「さて、行くか……お二人さん、お嬢が二人であんま長居すんなよー?」
と、最後に注意を一つ残して
赤いマフラーを翻し公園を後にするのだった
//ねまする ノシ
- 381 :ウリュー:2010/06/29(火) 00:25:02 ID:PBnIervYO
- >>379
「ふむ、がんばって下さい。メロンパンをおごってあげましょう」
ちょこちょこ近付いて首からさげた皮のポーチからメロンパンを取り出し犬に差し出す。
「ちゃんと気を付けるなら、貴女にもプレゼント」
>>380
「新しい技術はもうとんと手を着けてませんから、仕方ないですよ」
「にゃーー!?」
手伝、まで言ったのに期待を裏切られてなんか鳴いた。
「うぅー…またいつかー……虫のお土産期待してるといいです」
うらめしそうに別れを告げた
//おやすみなしあノシ
- 382 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 00:28:06 ID:PvUKwEOE0
- >>380
「うん、ありがと」
//おやすー
>>381
「もふもふもふもふ」
メロンパンを加え、器用にも食べる犬
「うー……よ、よるは太るから」
血涙流しそうな顔で断る少女。
「っと、そろそろ眠くなってきた。それじゃあね」
少女と子犬は暗がりに消えてゆく
//ごめん、ねましゅ
- 383 :ウリュー:2010/06/29(火) 00:33:20 ID:PBnIervYO
- >>382
「美味しそうにたべますね……ん?そうですか。それじゃあ」
別れてから名前を聞いていない事に気付いた。
「…………ま、いいか」
いい加減なウリューさんでした
//おやすみなしあー
- 384 :神洲社:2010/06/29(火) 20:11:24 ID:/k2gysHgO
- からん、ころんと木履の音を鳴らして公園の中に入って来たのは巫女装束に身を包んだ女性。
「……緑茶は……」
女性はそのまま歩くと自販機の前に立ち、小さく呟いて巾着袋を取り出し、硬貨を投入。
ぴっ、という音。がこん、ぱきょ。すずーっ。
「……ふう」
- 385 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 20:13:06 ID:PvUKwEOE0
- >>384
背後からもしょもしょという何かを咀嚼する音が聞こえる。
振り向けばきっと、棺桶に腰かけた黒い服の少女が「蜂蜜たっぷりサンドパン」なるものを食べていることだろう
- 386 :神洲社:2010/06/29(火) 20:17:29 ID:/k2gysHgO
- >>385
「…………」
振り向いた社はもしょもしょと蜂蜜たっぷりサンドパンを食べる少女を見た。
見て、
「……ずすーっ」
無言で両手で持った緑茶の缶を傾けた。ずずー。
- 387 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 20:18:04 ID:WVrfsEdY0
- >>384
「あう〜?」
【先に公園の中に包帯を巻いた少女がいた】
「だれかきたなの〜…もぐもぐ」
【パンを食べ終えたディスは首をかしげながら女性を見る】
- 388 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 20:21:15 ID:PvUKwEOE0
- >>386
少女は自販機に小銭を入れ、ボタンを押す。
取り出したるは、「蜂蜜ミルク」
何のためらいもなく、少女はタブを引き起こし、中身を呑みこむ
「……緑茶、渋い」
少女がちらりと缶を見て、言った言葉がそれだった。
>>387
黒の少女は歯が溶けてもおかしくない甘さの物をダブルで摂取していた
- 389 :神洲社:2010/06/29(火) 20:23:42 ID:/k2gysHgO
- >>387
彼女を一見しての感想は誰しもが同じだろう。即ち、
――巫女さんだ。
>>388
「蜂蜜、甘い」
と一言呟いて、
「……こんばんは」
礼儀を失すると思ったらしく、ぺこりと会釈して挨拶を一つ。
- 390 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 20:25:26 ID:WVrfsEdY0
- >>388
「あう〜。こんばんわなの〜」
【大きく手を振って近づいていく】
「あう〜?あまいにおいはするなの〜」
【くんくんと鼻を鳴らしながら言う】
>>389
「あう〜!なんだかきれーなおふくなの〜」
【残念ながらディスは巫女をよく知らないらしい】
「こんばんわなの〜。」
- 391 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 20:30:50 ID:PvUKwEOE0
- >>389
「んむ、こんばんわ」
口の中の物を呑みほしてから、会釈をしてそう言う。
>>390
「ええ、こんばんわ」
缶の中身をのむのむのむ
- 392 :神洲社:2010/06/29(火) 20:32:49 ID:/k2gysHgO
- >>390
「はい、こんばんは」
丁寧に会釈した後、首をかしげる。
「……包帯……?」
>>391
「……ずずーっ」
こちらも緑茶をこくこく。ほぅ、と一息を吐いて。
「棺桶の上に座ってたけど、あなたは吸血鬼?」
- 393 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 20:36:17 ID:WVrfsEdY0
- >>391
「あうあう〜。なにをのんでるのかなの?」
【少し気になったようで、飲んでいるものを覗き込む】
>>392
「あう〜。なんだかみたことないおふくなの〜」
【少し巫女服に興味を示している】
「これ、きになるかなの?」
【両手に巻いた包帯を見せながら言う】
- 394 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 20:38:35 ID:PvUKwEOE0
- >>392
「んん、私は、人間」
まごうことなき一般人
「ただ、能力に便利だから」
>>393
蜂蜜ミルク。ええ、蜂蜜みるく
「飲む?」
なんという発言
- 395 :神洲社:2010/06/29(火) 20:42:07 ID:/k2gysHgO
- >>393
「緋袴と白衣。あわせて巫女装束っていうの。……最近の子は見たことないのかしら」
なぜだか最後は神妙に言う。
「……まあ、確かに気になるわね」
>>394
「あら、そうだったの。……なんだか悪いわね。私退魔師やってるんだけど、職業柄気になってね」
ずずーっと緑茶を飲み干してくしゃっとスチール缶を潰す。
「棺桶があると便利な能力、か。ネクロマンサーとか?」
- 396 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 20:45:04 ID:WVrfsEdY0
- >>394
「あう〜。のんでいいなの〜?」
【とても嬉しそうな顔になっている】
>>395
「そうなんだなの…このおふくのひと、
なにかするひとなのかなの?」
【興味深々な顔だ。ディスも千夜学園の制服を着ているから気になるようだ】
【ディスはしばらく考えた後…】
「あう〜。えっとねなの…こういうことできるなの」
【包帯をシュルシュルと蛇のように動かし始める】
- 397 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 20:47:04 ID:PvUKwEOE0
- >>395
「んん、気にしてない」
わずかに笑みを浮かべながら少女は言う。
「能力は」
少女が腰を上げ、棺桶に目線を移す。
「こんなの」
棺桶のふたが持ち上がり、中から真っ黒な腕がのぞく
>>396
「ええ、どうぞ」
少女に缶を差し出す。
関節キィィ−ッス!!
- 398 :神洲社:2010/06/29(火) 20:50:31 ID:/k2gysHgO
- >>396
「……最近の子は神社にも行かないのかしら」
やはり神妙に呟く。
「そのまんまよ。巫女の装束。日本の神職ね。……分かる?」
そう言うと包帯に目をやって、へえと呟く。
「包帯を動かす能力?」
>>397
「こんなのって言われてもねえ……えーと、なにこれ。影?」
棺桶から覗く手の質感を見て答える。
「それにしても……やっぱり異能って不思議よね。どうなってるのかしら」
- 399 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 20:55:41 ID:PvUKwEOE0
- >>398
「そう、私の能力」
ふたが開き、中からは真っ黒なマネキンが現れる
「詳しくはわからない。でも、呼吸と同じ感覚でできる」
- 400 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 20:56:26 ID:WVrfsEdY0
- >>397
「あうあう〜!ありがとなの〜!」
【ディスは間接キッスなど気にせずに受け取ると】
「ごくごく…あうあう〜!おいしいなの!」
【美味しそうに飲み始める】
>>398
「あう〜?じんじゃ…どこにあるのかなの?」
【どうやら場所を知らないらしい】
「しんしょく〜?どんなことしてるなの〜?」
【首をかしげて言う】
「えっと、そうなの〜。うごかせるなの〜!」
【微笑みながらもっと包帯をうにょうにょ動かして見せる】
- 401 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 20:58:01 ID:PvUKwEOE0
- >>400
「そう。甘いもの、おいしいよね」
もふもふとパンを食べる。
「おいし」
- 402 :神洲社:2010/06/29(火) 21:03:42 ID:/k2gysHgO
- >>399
「まあ、そんなもんよねぇ。原理が分かる異能なんて滅多に無いでしょうし」
ふむと頷いて黒いマネキンを見る。
「……まあ、人外じゃないなら何でも良いかな。戦う訳でも無いんだし。
あ、あなたは何やってんの? 年から言うとやっぱり学生かしら」
>>400
「……そこから……?」
あんぐりと口を開いた。巫女としてはここまで知らない人間を見るのは複雑な気分らしい。
「えーと、神様に仕える仕事で、儀式とかお祓いをやったりしてるわ」
- 403 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 21:06:45 ID:WVrfsEdY0
- >>401
「あう〜。うん!あまいのおいしなの〜!」
【缶を持って微笑む。多分ほとんど飲みつくしたに違いない】
「ありがとなの〜。おいしかったの!」
>>402
「あう〜!かみさまといっしょにいるなの〜!」
【なるほど!と言いながら手をポンと叩く】
「かみさまのことしってるなの〜!
いっぱいいるんだよねなの〜!」
【微笑んでいる】
- 404 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 21:07:39 ID:PvUKwEOE0
- >>402
「私、今学生」
黒のマネキンは棺桶の中に消え、その蓋の上に少女が掛ける。
「ああ、成績は良い方じゃないけど」
>>403
「甘党は、正義」
にっこりと少女はほほ笑む
- 405 :神洲社:2010/06/29(火) 21:13:08 ID:/k2gysHgO
- >>403
「そこは知ってるのね」
ふむ、と頷く。
「私の実家が奉ってるのは建御雷って言う剣術とか軍の神様ね。……まあ、知らないでしょうけど」
>>404
「ふーん、ここの学生っていうと……千夜学院の? あそこの生徒はよく見掛けるわ」
なんとなく思い付きでそんな事を聞いてみる。
「……勉強っていうか、教養は大事よ?」
- 406 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 21:16:12 ID:WVrfsEdY0
- >>404
「あうあう〜。あまいのはいいなの〜!」
【何度もうなずいている】
「あう!おかしがおいしいところもあるなの!
いまはあいてないけどなの…」
【少し残念そうに言う】
>>405
「あう〜。ちょっとほかのところでみたことあるからなの〜」
【微笑んで言う】
「たけ…た…たけなの?」
【あんまり名前がよくわかってない…が】
「そっかなの〜。どんなかみさまなの〜?」
【頷きながら言う】
- 407 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/06/29(火) 21:21:00 ID:PvUKwEOE0
- >>405
「ええ。まあ」
煮え切らない答え
「本はたくさん読んでる。一杯しってる」
>>406
「っふふ。今度、おしえてね」
「あ、私、ミスティ。ミスティ・クリア。よろしく」
そう言うと、少女は暗がりへと歩む。
//ごめん、墜ちる
- 408 :神洲社:2010/06/29(火) 21:25:30 ID:/k2gysHgO
- >>406
「たけみかずち、ね」
ふむ、と頷いて思案の色を浮かべる。
「雷神、弓神、剣神、軍神――そんな感じで祀られてるわ。まあ、強い神様って事ね」
難しい事を言っても分からないだろうと簡単に説明する。
>>407
「ふうん……ま、良いか」
煮え切らない答えに曖昧に頷いた。
//お疲れ様でしたー
- 409 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 21:27:25 ID:WVrfsEdY0
- >>407
「うん。またおしえるなの〜」
【ほほえみながら】
「またねなの〜!『みすてぃ』なの〜!」
【大きく手を振って見送った】
//おつー
>>408
「たけみ…かずち」
【三文字ずつ開けながら言う】
「あう〜。つよいかみさまなんだなの〜!
すごいかみさまといっしょにいるなの!」
【目をキラキラさせている】
- 410 :神洲社:2010/06/29(火) 21:34:51 ID:/k2gysHgO
- >>409
「あー、いや、一緒に居るって訳じゃ……まあ良いか」
一々説明しても理解してくれそうにないねと苦笑を浮かべ、握り潰したスチール缶をゴミ箱に投げ込む。
「……あなたも何か飲む? 奢るわよ」
なんて、自販機を指差して言う。
- 411 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 21:37:29 ID:WVrfsEdY0
- >>410
「あう〜。いつかじんじゃにいってみるなの〜」
【頷きながら言う】
「あう〜。ありがとなの〜!
えっとねなの」
【自販機を見ながら首をかしげる】
「あれがのんでみたいかなの〜」
【ぶどうジュースを指差した】
- 412 :神洲社:2010/06/29(火) 21:42:56 ID:/k2gysHgO
- >>411
「はいはい」
がま口から硬貨を取り出して投入。ぴっ、という音。
「はい」
取り出し口からぶどうジュースを出してディスに渡す。
「私はもう行くけど、あなたも早く帰りなさいよ」
じゃあね、と一言。社は公園を後にする。
- 413 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/29(火) 21:45:17 ID:WVrfsEdY0
- >>412
「あう〜。ありがとなの〜!」
【ぶどうジュースを微笑んで受け取った】
「うん、なるべくはやくかえるなの〜!」
【大きくうなずきながら見送った】
「う〜…名前聞くの忘れてたなの…」
【少し残念そうな顔をしながら公園を去って行った】
- 414 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/06/30(水) 23:34:14 ID:WVrfsEdY0
- 「…あう〜。たたかってるなの」
【ディスは公園から街の巨大モニターに映し出される二人…】
【甲とクロスの戦いをじっと見つめている】
「ゆーしょー…すごいなの…
どっちなのかなの…」
【わくわくした顔をしながら二人の戦いを見守った】
- 415 : ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/02(金) 20:02:44 ID:9qS3TsAM0
- 公園。
街灯に照らされるベンチに、一人の少年が座っていた。
「〜♪」
足をぱたぱたさせつつ、本を読んでいる。
その本のタイトルは『楽園の歩きかた』。異能都市のガイドブックだ。
「……よっし」
ぱたん、と本を閉じて少年は立ち上がった。
「どっか行こう。行くアテとか無いけど」
んー、と伸びをして、少年は呟いた。
- 416 :セアクルス:2010/07/02(金) 20:58:37 ID:/k2gysHgO
- 「……ぐぬ」
異界からやって来た少女は公園の片隅で唸った。目の前にあるのは自動販売機で、硬貨を投入したまでは良いものの、
「……何が何だか解らんのぅ……」
……のである。
「こーら、さいだー、コーヒーやら茶の類は分かるが……ぐぬぅ」
つまるところ冒険するか否か。自分の知ってる飲料を買うか、それとも知らない物を買うか。
「ぐむぅ……」
- 417 : ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/02(金) 21:02:28 ID:9qS3TsAM0
- >>416
「……ん?」
暇つぶしのラジオ体操(フル)が4週目に突入しかけた所で、少年は少女に気づいた。
「そこのお嬢さーん、何かお困りかな?」
たたた、と駆け寄って来る少年。
銀色の髪に蒼い瞳。
精々13才、といったような背格好をしている。
- 418 :セアクルス:2010/07/02(金) 21:07:26 ID:/k2gysHgO
- >>417
「んむ?」
大きめのキャスケット帽を頭に乗せた少女が振り向く。
「実は……」
ゴニョゴニョと不明瞭な音の連なりを口の中に籠らせた後、少女はやっと意を決したように話始める。
「実は何が何だか解らんくてのぅ……吾はこことは違う世界から来てなぁ、じはんき、でじゅーす、を買うのは始めてなんじゃ。
お茶の類いは分かるんじゃが……他はどうも」
- 419 : ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/02(金) 21:12:35 ID:9qS3TsAM0
- >>418
「おぉ、異世界出身とはまた素敵な属性だねー」
ぽつりと若干メタめな事を呟いた。
「ふむふむなるほどー……」
と言って、少年は懐から100円硬貨を取り出し、自販機へ投入。
「オススメはこの――」
ぴっ。
がこん。
「――きなこ練乳とかかなぁ?」
斬新過ぎる。
- 420 :セアクルス:2010/07/02(金) 21:16:19 ID:/k2gysHgO
- >>419
「ぐむ。最近移住してきてのぅ」
歪みに呑まれたらそこは大都市でした。所謂ファンタジー世界の出身の彼女は、とかく機械に疎い。
「きなこれんにゅ?」
ん? と首を傾げる。今一つピンと来ないらしい。
「……どんな味かの?」
- 421 : ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/02(金) 21:20:19 ID:9qS3TsAM0
- >>420
「へぇ、異世界出身の人と会うのは初めてだなー」
「僕の友人曰く『残念和風テイスト』。僕の生みの親曰く『境界の向こう側』――」
散々である。
「――好き嫌いが結構分かれるかな? 僕は結構好きだけど」
かしゅっ、とプルタブを開け、一口飲む。
「まぁ無難に緑茶とかでも良いと思うけどね。
今みたいにコインを入れて、飲みたいのを押す。そしたらそこから出てくるよ」
- 422 :セアクルス:2010/07/02(金) 21:25:47 ID:/k2gysHgO
- >>421
「ぐむ、吾みたいなんは珍しいのか? 確かに吾も異世界出身者には未だ会うたことないのぅ」
ふむ、と思案の仕草を打って、
「ぐぬ、それは判る。前にもじはんき、からじゅーす、買う者を見てたからの」
頷いて再び視線は自販機へ。随分とクラシカルな財布から500円玉を取り出し投入。
「……この……こーら、というのは、どんなものかの?」
きなこ練乳は辞めたらしい。
- 423 : ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/02(金) 21:31:26 ID:9qS3TsAM0
- >>422
「この街だと少なくないらしいねー」
だから僕は若干感動しているよ、と笑う。
「コーラ、コーラかー。コーラは良いよ。
万人受けすると思うし。きなこ練乳よりはオススメかな」
クラシカルな財布に若干目を奪われつつ、答える。
最初からお勧めしておけば良かったのに。
- 424 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 21:36:34 ID:WVrfsEdY0
- 「うう…あう!?」
【突然、公園の茂みの中から包帯を巻いた少女ががさりと飛びだした】
「ねちゃったなの…あうあう〜!どうしよなの〜」
【困った顔をしているが…特に大変ではなさそうだ】
- 425 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 21:38:22 ID:PvUKwEOE0
- >>424
「うわ!」
びくっ、と人影が震える。
黒い少女。
白い肌の、黒装束の少女
- 426 :セアクルス:2010/07/02(金) 21:39:55 ID:/k2gysHgO
- >>423
「そうらしいのぅ。吾みたいに歪みに呑まれて来る者が稀に居ると聞くし」
頷いて職人の手縫いと思われる革の財布を仕舞い、自販機に向かう。
「んじゃ、こーら、……ぽし、っとな」
ボタンを押す。コーラを取り出し口から取って、
「……ぐむ? あ、これか。……よう出来とるのぉ」
やけに感心した表情でプルタブを開け、恐る恐る一口飲んで――
「ふわ゙っ!?」
――吹き出した。
- 427 : ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/02(金) 21:41:44 ID:9qS3TsAM0
- >>424
「!?」
ばっ、と茂みの方を向く。
(……茂みから包帯でぐるぐる巻きの女の子が飛び出す街、楽園!)
ぽかーん、と少女の方を見やる。
>>425
「!? ――いつの間に」
こちらにも驚きぽかーん。
>>426
「あ、そうそうそれしゅわっとするから――」
言いかけたところで。
「――気をつけて、って……あっはははー……」
苦笑。どうみてもこの少年が悪い。
- 428 :セアクルス:2010/07/02(金) 21:48:38 ID:/k2gysHgO
- >>427
「……舌が溶けるかと思うたわ……うぬ、しかし」
幸いにも恐る恐る飲んだために口に含んだコーラは少量。被害は少ない。
「面白い飲み物じゃな」
口に含んでみる。
「…………」
しゅわしゅわ
「…………」
…………
「…………んぐ」
ごくん。
やけにのんびりとした飲み方だった。
「……うむ」
どうやら少女はコーラを気に入ったらしい。
>>424>>425
「んぬ、人が増えて来たのう」
なんて一言。
- 429 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 21:48:57 ID:WVrfsEdY0
- >>425
「あう?こんばんわなの〜」
【のんきに頭を下げるディス】
「どしたの〜?」
【そして僅かに首をかしげた】
>>426
「あう〜。だれかなの〜」
【首をかしげながら言う】
「こんばんわなの〜」
【ニコニコしながら手を振る】
>>427
「あうあう〜。こんばんわなの〜。」
【相変わらず茂みの中から顔を出したままのディス】
「……?」
【そしてじっと目線を合わせながら首をかしげた】
- 430 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 21:51:13 ID:PvUKwEOE0
- >>427
「……はっ!?」
ぐるりと視線を合わせる。
一瞬、空気が凍った。
「……こほん。こんばんわ」
軽く咳払いをし、少女は頭を下げる。
内心、冷や汗垂れ流し
>>428
「……ん」
手に持ったコーラを一瞥。
そして、少女は自販機に駆け寄る。
ピッ、ガコン。
おめでとう! みすてぃは はちみつみるくを てにいれた!
>>429
「い、いえ。ちょっとびっくりしただけ」
胸のあたりを押さえながら。
ああ、ぺったんこだ
- 431 : ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/02(金) 21:54:58 ID:9qS3TsAM0
- >>428
「慣れれば美味しいもんだよ」
「ん、どうやら気に入ってくれたみたいで何より。はっはー」
快活そうに笑う。
>>429
「こ、こんばんは」
恐る恐る挨拶を返す。
「いやー、茂みから飛び出してくる人は初めて見たからさ。びっくりびっくり」
>>430
「こんばんはー」
あははー、とこちらは笑みを浮かべて答える。
若干ぎこちない気がしてもそれは気のせいである。
「っと、もうこんな時間かー……」
公園の時計を見て、少年は言う。
「んじゃあ、僕はこの辺で。炭酸飲料に気をつけて、茂みで寝て風邪ひかないようにして、あとは凍った空気を気にしない!
ではまた、縁が合ったらまた会おーう」
とたたたー、と少年は公園を走り去っていった。
- 432 :セアクルス:2010/07/02(金) 21:58:03 ID:/k2gysHgO
- >>430
「……ほむ」
色んな種類が有るんじゃなあ、なんてミスティの持った缶を眺める。
「……んむ」
コーラを一口。
「…………」
しゅわしゅわ。
「……んぐ」
ごくん。
>>431
「うむ。中々良いものじゃのう。……おお、またの」
コーラがお気に召したらしいセアクルスは笑顔で手を振り見送った。
「んし、念願のじゅーす、も買えたし行くかのう」
一言呟きセアクルスも歩き始めた。コーラを片手に機嫌良く。
- 433 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 22:00:00 ID:WVrfsEdY0
- >>430
「あう〜。そっかなの〜…
びっくり?」
【自分のいる場所を眺めて…ぽりぽり頭を掻く】
「あうあう…ここからいきなりでてきたからだねなの〜…」
【少し申し訳なさそうだ】
>>431
「あう〜…いつのまにかここでねてたからなの〜」
【よく見ると土などが顔についている】
「あうあう〜。またねなの〜!」
【大きく手を振って見送った】
//改めて……
>>432
「あう〜。だれかなの〜」
【首をかしげながら言う】
「こんばんわなの〜」
【ニコニコしながら手を振る】
- 434 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 22:02:44 ID:PvUKwEOE0
- >>431
「……」
名乗り損ねた!と心中ではすさまじい後悔の念。
しかしすごいポーカーふぇえ椅子で見送った
>>432
「こーら……苦手」
蜂蜜ミルクを飲むのむのむ
>>433
「今度は、きをつけてね」
おもにしんぞうにわるいので
- 435 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 22:38:44 ID:WVrfsEdY0
- >>434
「あうあう、そうするなの」
【申し訳なさそうな顔をする】
「…う〜…ちゃんとおうちでねなきゃだよねなの」
- 436 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 22:45:43 ID:PvUKwEOE0
- >>435
「やっぱり、野宿よりはベッドの方が良いと思う」
彼女自身は、棺桶生活だが。
一般論を言う。
- 437 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 22:48:31 ID:WVrfsEdY0
- >>436
「あうあう〜…いつもはおうちにいるんだけどなの」
【申し訳なさそうである】
「ときどき…おそとでねちゃうことあってなの…」
- 438 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 22:54:42 ID:PvUKwEOE0
- >>437
「気持はわかる。でも、危険だし、体に悪い」
一応女の子なので
- 439 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 22:57:36 ID:WVrfsEdY0
- >>438
「あう、そうだねなの…
ここでねてたらかぜをひくかもなの…」
【見ると…何やら空から冷たいものがぽつぽつと降ってくる】
「あう〜…あめがふってきたの…こういうこともあるからおそとでねちゃだめなの…」
【溜息を軽くついた】
- 440 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 23:02:35 ID:PvUKwEOE0
- >>439
ミスティの影と、ディスの影が伸びる。
まるで黒い腕のように伸びたそれは、傘を形作り、二人の頭上を覆う。
「せめて、屋根のあるところで寝ようよ」
ちょっとあきれてる
- 441 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 23:05:37 ID:WVrfsEdY0
- >>440
「あうあう?こんなこともできるなの?」
【影が傘となったのをみて、目を丸くする】
「ありがとなの〜。すごいなの!」
【雨は影によって二人を避けている。ディスはとても嬉しそうだ】
「うん…おみせのなかでねるなの!」
【臆面なく笑顔で言う】
- 442 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 23:08:52 ID:PvUKwEOE0
- >>441
「あらゆる影を、使役できるの」
誇らしげにミスティは言う。
「……うん、お家で眠ろうよ」
さすがに、突っ込んだ
- 443 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 23:15:03 ID:WVrfsEdY0
- >>442
「そうなの。いろんなことできるなの〜?
かげをあやつる…なの〜」
【何だか納得している】
「あうあう。お、おうちでねるなの!」
【しまった、とでも言いたげな顔で慌てて言った】
「そうだよねなの!おうちに『ろざりあ』いるからなの!」
【少し心配しているようだ】
- 444 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 23:18:20 ID:PvUKwEOE0
- >>443
「でも、無機的なものはダメ。たとえばこの影だと、傘だけを作り出すことはできない。傘を持ったもの、なら作れる」
わけわかんない制約があるようだ
「ロザリア?」
聞きなれない単語に、思わず聞き返す
- 445 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 23:24:45 ID:WVrfsEdY0
- >>444
「あうあう〜…かげっていろいろちがうなの?
かさだけつくれないってことはなの…」
【不思議そうに言う】
「あう、『でぃす』は『ろざりあ』のおうちにすませてもらってるなの!
えっと、とってもやさしいなの〜!」
【微笑みながらいった】
- 446 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 23:25:55 ID:PvUKwEOE0
- >>445
「面倒な制約だけど、これを覆すことはできないの」
ためしに作ろうとはして見るが、影からはうごめく何かが出来上がるだけ
「大切な人、なのね」
薄く笑みを浮かべ、ミスティは言う
- 447 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 23:31:36 ID:WVrfsEdY0
- >>446
「そうなんだなの〜…
あうー。なんだかふしぎなかたちなの〜」
【蠢く何かを見つめて呟く】
「うん、とってもだいじなともだちなの…
いっしょにいるからうれしいなの」
【微笑んでいる】
- 448 :ミスティ・クリア ◆Ov1XoNBBsU:2010/07/02(金) 23:33:08 ID:PvUKwEOE0
- >>447
何かをミスティが見つめると、そのうごめく物は影へと帰る
「ふふっ。うらやましいわ」
くすくすと笑い、ミスティは言う
「ふぁ……。ちょっと眠くなったわね」
ミスティは歩きだす。
暗闇の中へと
- 449 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/02(金) 23:39:18 ID:WVrfsEdY0
- >>448
「あう、きえたの」
【キョトンとしている】
「あう〜…ともだちができたらきっとそうするなの〜…
えっと、またねなの〜」
【ディスは軽く手を振って見送った】
「あう〜…どこかにはいらないとなの〜」
【ディスは慌てて雨が降り始めた公園を走り去って行った】
- 450 :黒沢小百合:2010/07/04(日) 00:07:14 ID:rSRBD9/U0
- 【AGカフェ】
「両者とも、よくやりますねぇ……。」
AGカフェにて甲とクロスの試合を観戦中。
今日も誰もいなかったので一番高級そうな豆で勝手にコーヒーを淹れた。
- 451 :上城カゲツ ◆kZrCI.F5cc:2010/07/04(日) 00:16:32 ID:Jc2oK4PA0
- >>450
カランコロンとベルを鳴らしながらカフェに入ってくる。
黒いスーツは所々赤いシミ、もとい血が付いている。
「……えらい目にあった、まさかあそこが魔物の巣窟だったとは。」
男は何もなかったですよと言わんばかりの涼しい顔をしている。
周りからは男が何をしてきたか理解できないだろう。
- 452 :No.3:2010/07/04(日) 00:20:08 ID:ZY44/EXI0
- >>450
続いてもう一人、客が。
「うはー、凄いなー…戦ってみたいわ」
すぐにモニターを見てため息をつき、店の人はどこだろう、と見回した。
>>451
「…あんた、ブラックな稼業の人かいな」
血の染みを見て後ずさる。
- 453 :黒沢小百合:2010/07/04(日) 00:26:15 ID:rSRBD9/U0
- >>451
(……触れ者か?まぁいいでしょう、
今は勤務外ですし自分から触れずともよいでしょう。)
一瞬、血だらけの男に視線を向け顔をしかめたが
すぐにTVへと視線を戻した。
自分に危害を加える様子が無ければ放っておくつもりらしい。
>>452
今のところ店内に従業員らしき人物はいない。
カウンター席の女の傍らにはまだ、淹れてさほど時間がたっていないと思われる
コーヒーが置かれている事から見て、店員は店の奥にでもいるのだろうか。
- 454 :上城カゲツ ◆kZrCI.F5cc:2010/07/04(日) 00:32:37 ID:Jc2oK4PA0
- >>452
ふっ、と鼻で笑う。たぶん意味は無い。
「少しばかり……斬って来た。勿論殺してはいない。」
グラサンを掛けブラックな笑みを浮かべる。
立っているのがダルくなってきたのか、椅子に座り水を貰う。
>>453
水を飲み干し、一息つく。
「……フフッ」
先ほどの出来事を思い出し、思わず笑い声を洩らす。
「プッ!クク……クククッ」
こいつは一体何をして来たのだろうか。
- 455 :No.3:2010/07/04(日) 00:46:52 ID:ZY44/EXI0
- //PC落ちてました!汗
>>453
「…店員、おらんねんけど、セルフみたいな店なんかいな」
ぼそっと訪ねる碧眼男。
>>454
「…少し優しい通り魔…?」
そんな感想を抱く。
「…物騒な人と一緒になってもうた…」
そのまま店の奥へ人を探しに行く。
- 456 :黒沢小百合:2010/07/04(日) 00:56:23 ID:rSRBD9/U0
- >>454
(やはり触れ物、触らずに正解でしたね。)
内心、上城を見下してコーヒーをすする。
(しかし、ずっとああいうのに店にいられても
気分が悪い。治安隊でも呼んでおくべきか。)
携帯電話を取り出して密かに近隣の警察への連絡を図る。
>>455
「いえ、ここの店はあまり店員がいないんですよ。
勝手に、奥に入って適当に漁るといいですよ。」
店……?
- 457 :No.3:2010/07/04(日) 01:03:20 ID:ZY44/EXI0
- >>456
「それ、店って言うのん…?」
素朴な疑問を抱く。
「まぁええや、僕もそれもらお。なんか空き巣してるみたいで気ぃ引けるわ」
言いつつ、小百合と同じようにコーヒーを淹れ始めた。
「…そのモニター、何写してるん?なんやえらい凄い戦いやけど」
- 458 :上城カゲツ ◆kZrCI.F5cc:2010/07/04(日) 01:03:34 ID:Jc2oK4PA0
- >>455
「クク……通り魔と言うか、その……ハハハッ」
何がそんなに面白いのだろうか。
とにかく笑い続けるという事は男によっぽどの事があったのだろう。
(フゥー……一体何がそんなに面白いというのだ上城カゲツ。)
(落ち着け、笑う事を止めるんだ。そう……落ち着くんだ。)
途端にうるさかった男の笑い声が消える。
「水は……全部飲んでしまってたか。」
男は水を入れて欲しそうに№3を見つめている。
>>456
「……何をしている?」
小百合がコソコソと何かしているのを見つけ、話しかける。
「俺は(先程まで笑っていたのと数十人斬って来た事を除いて)悪い事などしていない筈だが?」
スーツの内ポケットに手を入れる。
不審な行動をすれば即座に撃つと示している。
- 459 :黒沢小百合:2010/07/04(日) 01:09:07 ID:rSRBD9/U0
- >>457
「闘祭、という大会ですよ。
武術大会のようなものです。」
小百合も実は参加していたのだが悲惨な戦績で終わったので
その事は話さずに。
「今、戦っているあの赤いコートのほうがこの店の店主です。」
どこぞのセガールと同じ臭いがする。
>>458
「私はただ電話をしていただけですが、何か?」
大して上城に興味を持っていないようで、
そちらに顔も向けない。
ただ、警戒はしているようだ。
- 460 :No.3:2010/07/04(日) 01:16:45 ID:ZY44/EXI0
- >>458
「…あ、危ない人や…通り魔の危ない人や…」
がくがくぶるぶる
「…水でいいん?はいよ」
ピッチャーに水を入れて注いでやる。
「あれやでー、自首も勇気のひとつやで」
注ぎながら男を説得しようと。
>>459
「あー、言ってたなー、こんだけ強いんやったら…決勝であってほしいなー、
ベスト8とかやったら僕もうやっていけへんわ」
彼はれっきとした戦闘員であり、戦闘についてはかなりの自信があるようだ。
「…ほんまかいな、何で店とかやってるんやろ…」
素朴な疑問。
- 461 :上城カゲツ ◆kZrCI.F5cc:2010/07/04(日) 01:25:06 ID:Jc2oK4PA0
- >>459
見向きのしない小百合に少し苛立つ。
「そうか、お前の知り合いには警察の関係者が居るのか。」
画面を覗き誰と連絡を取っているのか確認する。
してやったりな顔をしている。画面を見ただけのくせに。
「連絡するだけ無駄だ。逃げ足には自信がある。」
小百合を挑発し始める。
>>460
「自首?フン、俺は(自分にとって)悪い事はしていない。」
数十人斬ったというのに悪いという事をした自覚がなさすぎる。
自覚がないふりをしているのかもしれないが、それは無いだろう。
「……お前、俺を殺し屋か何かと思っているのか?」
グラサンの下から№3を睨みつける。
- 462 :黒沢小百合:2010/07/04(日) 01:33:27 ID:rSRBD9/U0
- >>460
「貴方のご想像通り、決勝ですよ。
本当に寒気がする光景ですね。」
TVで繰り広げられる激戦。
見ているだけで圧倒されてしまう。
「さぁ、どうしてでしょうね……。
軍だとか警察関係で彼を欲しがるところは
幾らでもあるでしょうに。」
彼の気性では組織の一員として行動できないだろうとは最後に付け加えた。
どうやらこの女性はそれなりにあの人物と親しいらしい。
>>461
「連絡せずともこの場に警官隊が現れるとしたら、
貴方は逃げる事ができますか……?」
ふぅ、とため息をつきながら立ち上がり。
「貴方が幾ら逃げようと我が兵団が貴方を捕らえ、
その咎首を奈落の底へと投げ込むでしょうよ。」
(やれやれ、勤務時間外だというのにめんどくさそうな事になりそうです。)
内心、うんざりしながら挑発を返した。
- 463 :No.3:2010/07/04(日) 01:38:01 ID:ZY44/EXI0
- >>461
「あれ、違うのん?…いや、風貌から何から何まで
殺し屋っぽいねんけど…」
疑わしそうな表情だ。
>>462
「なー、こんなん見たら正直自信無くすわー、まぁそれでも
戦う時が来るんかもしれんけどさ。僕はこの町の敵やから」
意味深な事を呟いて。
「僕レベルで軍事関係が手放さへんのになー、まぁあんだけ
強いと、…強すぎる。軍が制御するのは不可能やからなー。」
- 464 :上城カゲツ ◆kZrCI.F5cc:2010/07/04(日) 01:51:05 ID:Jc2oK4PA0
- >>462
「携帯を見てから言う事だな。」
小百合の持つ携帯の画面が男の手の中で握り潰されている。
自分に危害を加えようものならこうなるぞと、目が語る
「何をしたかは言わない。ただ俺の能力を使えば逃げる事は出来る。」
握りしめた手を開き粉砕された携帯の画面をゴミ箱に捨てる。
>>463
「……潜入工作員として働いていた。」
水を飲み干し、男は立ち上がる。
「俺はもう帰る。少しやんちゃをした。」
この場から一歩踏み出すと、あっという間にカフェから出ていく。
- 465 :黒沢小百合:2010/07/04(日) 02:01:38 ID:rSRBD9/U0
- >>463
「ふむ……。」
(意味深な発現、ですが……まぁ。)
最近働き詰めであった小百合はいい加減うんざりしていたらしく
それ以上突っ込む事はせずに。
「個人で幾ら強くても組織が機能しなければ
まったく意味はありませんし、前から繰り出される槍より
後ろからとんでくる矢、内部の争いのほうがよっぽど恐ろしいものです。」
>>464
(何をしたかは言わない?ただの能力を使った手品でよくもまぁ。)
壊れた携帯電話をゴミ箱に投げ捨てて。
「まぁいいでしょう、所詮は個。
組織的に対処してやればよいだけのことですから。」
小百合はすっかり冷めてしまった残りのコーヒーを飲み干すと夜の街へと消えていった。
- 466 :No.3:2010/07/04(日) 02:07:20 ID:ZY44/EXI0
- >>464
「……、お仲間みたいなもんやなー」
潜入はしていないが、彼自身が異能都市における攻略拠点としての
役割を果たしている。
「…あんたは、そういう事、悩んだりとか、せーへんのかなー…」
男が去ってしまった後で呟いて。
>>465
「べつに突っ込まんで良いよ、多分…もうすぐ、ワカルはずや」
寂しそうに笑って。
「その通りやな、でも内部から矢を入れない事だって、あるんよ」
あきらめたような口ぶりで。
パンプキンヘッド
「南瓜頭に気をつけてな。あんた、あいつに攻撃してるやろ。
僕の組織はもうすぐ異能都市を攻略し始める、と、思うし。
その前に邪魔を消そうとしてもおかしくないからな。」
指を立てて、忠告した。
「さて、僕も行くわ。あの戦い見たら、ちょっと訓練したくなった」
そういって、金を置いて店を出ていく。
- 467 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/06(火) 21:41:28 ID:PMt0ERXQ0
- 【リグヌ社】
屋上、彼女は桟に腰掛けて涼んでいた。
桜鼠色の浴衣に合わせて後ろ髪を一つに纏め、鉄扇で少し風通しのよくなった首元に風を送る。
「明日の調整も終ったし、どうすっかな…………」
足元に、都市を敷いたまま首を捻る。
思いの外、早く仕事が片付いた所為で暇を持て余していた。
手首が疲れたので、扇ぐのを一旦中止。
閉じたり開いたり、鉄扇を粗雑に扱う。
- 468 :樒:2010/07/06(火) 21:48:01 ID:ZOM.z7ps0
- >>467
「ヨオ若社長、モーカリマッカ?」
何処か無機質な少女の声。
振り向けば、この暑さだと言うのにロングコートを羽織った彼女が立っていた。
- 469 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/06(火) 21:58:34 ID:PMt0ERXQ0
- >>468
「…………んあ?それなりには儲かってるけど…………」
ゆっくりと振り返った彼女は、樒さんを見て、
暑っ苦しいロングコートを被るようなヤツ、ウチにいたっけか? と。首を傾げた。
――――どっかで見た覚えはあんだよなー………………。
- 470 :樒:2010/07/06(火) 22:05:53 ID:ZOM.z7ps0
- >>469
「久シブリ。アノアパートノ番蟲ノ樒チャンダヨ。
明日カラ七夕祭ダッテナ。イヤー楽シミ。
ダケドマア、楽シミノ前ニハ不安ノ種ハ取リ除イテオクベキダロ?」
パタパタ動く右手のマペット。それとは正反対の全く動かない表情。
少女の赤い瞳が、気味の悪いほどに鮮やかだった。
「――――朱華。あの少女の傍に、まだあの『赤いの』はついてるのか?」
マペットを動かすのをやめて、少女自身の口が動いて銀髪に問う。
- 471 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/06(火) 22:21:08 ID:PMt0ERXQ0
- >>470
「まあ、うちのネイディの誕生日パーティも兼ねるんだけどな。楽しんでくれりゃ幸いだ」
しきみ、しきみ、と口の中で二度、言葉を転がす。
よっし覚えたと言うように桟から下りて着地。
かこかこと下駄を鳴らしながら樒さんに向けて、彼女は歩いてくる。
「樒、つったよな。朱華の横の赤いのつったら――……藜のことか?」
- 472 :樒:2010/07/06(火) 22:23:54 ID:ZOM.z7ps0
- >>471
「そりゃあ楽しみだ」
全く楽しんでいなさげな、平坦な声で言い捨てた後。
「それだ。本題に入る。
一刻も早くあのガキから藜、アレを引き離せ」
大真面目にそう言った。
- 473 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/06(火) 22:40:43 ID:PMt0ERXQ0
- >>472
「………………あ?」
遥か東方の剣技で言う、〝一足一刀の間合い〟。
互いに剣を構えていれば剣先と剣先が触れる程度の間隔。
一歩大きく踏み込めば、相手に太刀を、
逆に踏み込まれれば自分が太刀をもらう、必殺の距離。
その間合いにて、帯に差した、黒い日本刀の柄に彼女は手を掛ける。
眉間に皺が寄せる彼女の表情は、彼女の心境を率直に語っていた。
目尻が吊り上る。
「なんでだよ」
更に一歩、
そこでようやく猫のマペットに気付き、少し、表情が柔らかくなる。
- 474 :樒:2010/07/06(火) 22:45:39 ID:ZOM.z7ps0
- >>473
「まあまあ待て。樒はなにもあのガキを貶めようとして発言してるわけではない。
むしろ逆だ。感謝してほしいくらいにな」
すっとマペットを上げて、パタパタ動かした。
しかし完璧に口は動いているのだが。
「説明する、一回しかしないからようく聞け。
お前らが藜と呼んでいるアレは、蟲のかたちをしているが蟲じゃあない。樒が蟲だから、わかる。
もっと別の、別の」
無表情だった彼女の眉間に縦の皺。
面倒なことを話すぞ、と仕草で語る。
「別の次元から来た、化物だ。お前はラヴクラフトの創作神話を読んだことがあるか?
それの中に出てくる神の、眷族である可能性が高い」
- 475 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/06(火) 23:04:52 ID:PMt0ERXQ0
- >>474
「………………で? 化物だったら、なんか不都合があんのか?」
化物、創作神話、眷属、
ともすれば藜さんは神性を持った、特殊な蟲?
――――蟲じゃなくて、化物だっけか?
- 476 :樒:2010/07/06(火) 23:08:17 ID:ZOM.z7ps0
- >>475
「その神話に出てくる化け物ってのは、」
一拍。置いて、唇を舐めて湿らせて、言葉をつづけた。
「人間の、正気――精神を喰らう。
あの化物、ガキに力を与えているんだろう? だとしたらその代償に精神を喰っていると推測できる」
だから、
このまま放っておけば、
いずれ、
「ガキ――朱華は正気を失って、廃人になるぞ」
- 477 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/06(火) 23:23:46 ID:PMt0ERXQ0
- >>476
「……精神を喰らう、ねえ………………」
顎に手を添える。
ありがちな話だ、と彼女は思う。
何せ自分が通った道で、むしろ今通っている道だから、
なんで、身の回りにそう言う話が多いんだ、と軽く呪った。
「………………とりあえず聞いてもいいか?」
- 478 :樒:2010/07/06(火) 23:24:59 ID:ZOM.z7ps0
- >>477
「おうおう質問募集中だ……暑いなこれ」
ぺいっとマペットを捨てた。なんてこったい。
「言っとくが樒に答えられることだけだぞ」
- 479 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/06(火) 23:42:18 ID:PMt0ERXQ0
- >>478
「てめえ!あんまこういうの、ぞんざいに扱うとと拳骨だぞコラ」
床に落ちたのを拾い、埃を払って樒さんに突き出した。
猫だから、なんとなく近いものを感じたのかもしれない。
割と、彼女は本気の顔だった。
「藜とサシでやりあったことねーからわかんねーんだけど、〝化物〟ってどんくらいつえーんだ?」
- 480 :樒:2010/07/06(火) 23:46:25 ID:ZOM.z7ps0
- >>479
「あーうん。商売道具だから一応大切にはする」
暑いならコート脱げばいいのに、しかし彼女には絶対脱げない理由があった……
受け取って少し考えて、言う。
「わからん。今、満足にガキの精神を喰えてない状況と見えるから、左程は強くないはず。
一揆に喰いつくした時にはどうなるかは知らんが」
そう言いながら、フェンスによじ登って銀髪を見る。
「そーいうこった。早く引き離しとけよー、忠告だぞー」
それだけ言って、彼女は摩天楼の海へ飛び込んでいった。
直後、地上からキャー子どもが降って来た! という悲鳴が上がったとかどうだか。
- 481 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2010/07/06(火) 23:55:48 ID:PMt0ERXQ0
- >>480
「……………………ってえと、朱華がよえーか別物ってとこか」
見送った後、また桟に腰掛けて独自の理論を展開する。
悩むことができたのはよかったけれど、今一、すっきりしない。
「…………子供を持つ、ってこういう心配が増えることなんかね…………」
難しいな、と。
彼女は風に髪を流して笑っていた。
- 482 :小鳥遊 薫:2010/07/09(金) 02:02:26 ID:JWDgwmLk0
- 【街外れの小高い丘】
緩やかな坂道を登ること数分。位置的には彼女が通っていた高校の近くだ。
近くに愛車であるカブトムシを止め、助手席から花束を取り出す。
朝宮夜。
ある日の晩、突然消えてしまった彼女の“親友”
彼女は泣き続けた。
来る日も来る日も……
その明くる日も。
数日泣いては眠り、泣いては眠りを続ける生活を繰り返していた。
――悲しみが、消えてしまったわけではない。だから受け入れようと思った。
――受け入れると決めた悲しみは、雪のように溶け、彼女の心に浸透しただけ。
忘れられるはずが無いが、彼女はこの丘にやってきた。
闇・黒を印象付ける夜という名に反し、太陽のように明るく快活な少女であった夜という名の少女。
そう、この辺りなら一番に朝日を拝むことが出来るだろうと踏んでこの場所に決めた。
大木の根本に花束を置き、月を眺める。
「夜――いいえ、結構です。」
彼女、薫は、もう一度、夜…と呟くと、夜が遺したバッジを掌に乗せる。
――まだまだ、完全には立ち上がって歩けはしないけれど…、少しずつ、一歩ずつ進んでいきますからね。見ていてくださいね、夜…また、来ます。
彼女は車に戻ると、自らの住まいへと帰っていく。
- 483 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/09(金) 23:14:47 ID:WVrfsEdY0
- 「あうーすごかったなの〜…けっしょーなの…」
【公園のベンチの上、余韻に浸るように微笑みながら包帯を巻いた少女が座っていた】
「たいかいなの〜…
おかねはもらえないのかなの〜…」
【軽くため息をつきながら言った】
- 484 :沢桐 創:2010/07/09(金) 23:28:57 ID:DrfW.PnA0
- 「さっさと動け…糞」
脚を引きずるようにして、男が歩いてきた。
「動け…動けよ…」
脚はガタガタと痙攣しているように見える。
沢桐の眼は、弱い光を放っていた。
- 485 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/09(金) 23:32:51 ID:WVrfsEdY0
- >>484
「あう?『そう』なの〜」
【ふと姿を見て声をかけようとする】
「……?どうしたんだろなの…」
【不安そうな顔で見つめる】
- 486 :沢桐 創:2010/07/09(金) 23:37:19 ID:DrfW.PnA0
- >>485
―ガチャン
ディスを無視しているのか、ただ気付いていないのか。
音を立ててベンチに腰掛ける。
「くっそ…また止まりやがった」
眼は完全に光を失い、足は動かなくなる。
- 487 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/09(金) 23:39:52 ID:WVrfsEdY0
- >>486
「あう〜…」
【少し不安そうな顔で創を見て】
「どうしたの〜?」
【声をかけるディス】
- 488 :沢桐 創:2010/07/09(金) 23:42:21 ID:DrfW.PnA0
- >>487
「…んあ?
ディスか」
今気付いた、という感じで眼を向ける。
「なんでもねぇ、緑眼の副作用だ。
ほっといたら直る」
脚を手で曲げたり伸ばしたりしている。
- 489 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/09(金) 23:46:00 ID:WVrfsEdY0
- >>488
「あうー…こんばんわなの…」
【頭を下げた】
「…どこかぐあいわるいなの?」
【脚を心配そうに見つめながら言う】
- 490 :沢桐 創:2010/07/09(金) 23:50:33 ID:DrfW.PnA0
- >>489
「だから、ほっといたら直る」
少しイライラした口調で話す。
「今日は相当不安定だな…」
眼の光が付いたり消えたりを繰り返していた。
- 491 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/09(金) 23:55:19 ID:WVrfsEdY0
- >>490
「う、うん…なの」
【少し動揺しながら言う】
「……う〜…」
【何か言ったら怒らせるのではないか…と、不安に思っているようだ】
- 492 :沢桐 創:2010/07/09(金) 23:59:51 ID:DrfW.PnA0
- >>491
結構イライラしているようなので、ディスの判断は正しいかもしれない。
沢桐はギリギリと歯を噛み締めていた。
「…ん」
じきに、沢桐の目の光は復活する。
それに伴って、脚もガタガタと動き始めた。
- 493 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/10(土) 00:02:50 ID:WVrfsEdY0
- >>492
「…・あう、なおったなの…」
【ほっと一息ついて言う】
「……」
【それでもディスは何を言うか思いつかないようだ】
- 494 :沢桐 創:2010/07/10(土) 00:07:46 ID:DrfW.PnA0
- >>493
「はぁ…」
落ち着いたようにため息をつく。
立ち上がり、アキレス腱をのばす。
機械に柔軟が必要かどうかはわからないが。
- 495 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/10(土) 00:11:34 ID:WVrfsEdY0
- >>494
「あう〜…なにかあったなの?」
【ふと緑色の目のことを思い出して言う】
- 496 :沢桐 創:2010/07/10(土) 00:18:40 ID:DrfW.PnA0
- >>495
「あ?
…関係ないだろ」
また怒ったような言い方をする。
「少し…速くなりたかっただけだ」
- 497 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/10(土) 00:21:00 ID:WVrfsEdY0
- >>496
「…うう…ごめんなさいなの…」
【ディスは少し怖がりながら言う】
「……もっと、もっとはやく…なの……」
【空を見ながら呟く】
- 498 :沢桐 創:2010/07/10(土) 00:24:56 ID:DrfW.PnA0
- >>497
「チッ…」
怖がるディスを見て舌打ちをする。
「速く…俺は光速に近づきたい。
いや…光速を手に入れたい…」
- 499 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/10(土) 00:29:06 ID:WVrfsEdY0
- >>498
「……うう、ごめんなさいなの」
【怖がっていることにも何か負い目を感じているようだ】
「…あうあう、できるなの!」
【必死で言葉を引きずり出している】
- 500 :沢桐 創:2010/07/10(土) 00:36:06 ID:DrfW.PnA0
- >>499
「お前は俺よりも速いのか?
…えらそうなことを言いやがって」
もはや因縁をつけているだけのようにしか見えない。
「また動かなくなる内に…戻るか」
現在沢桐は、どこで寝泊りしているのだろうか。
ガチャガチャと音を立てて歩いていった。
- 501 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/10(土) 00:42:08 ID:WVrfsEdY0
- >>500
「あうあう…そんなつもりじゃないの…
【落ち込んだ顔をしながら見送った】
「…う〜…だいじょぶ…かなの…」
【不安そうな顔をしながらディスも去って行った】
- 502 :名も無き異能都市住民:2010/07/10(土) 01:14:38 ID:e5mmnJXY0
- 「――――そうだね」
どこぞのビルの屋上。
閉鎖区域の方を見つめて頷く影が一つあった。
「それでいいんだ。
失うことは、恐ろしいことだよ――なあ?」
ぽつりぽつりと零れる呟きは風に舞う砂の如く乾き、
「……君がそれを思い出してくれたならば。
私は、手に入れるためにようやっと始まることが出来るんだ」
喜ぶべきかな。
それとも悲しむべきかな。
そんな言葉を残し、影は去る。
残るのはいつも通りの静寂のみ。
- 503 :メカ女:2010/07/10(土) 20:50:04 ID:ZOM.z7ps0
- 「オヨヨヨヨヨヨ……ヨヨヨ……見知らぬ土地で充電切れして朽ち果てるなんて……あんまりでございます……
オォオヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨ……」
全体的にメカメカした、青い髪の女。
道端に座り込んでオヨオヨ泣き腫らしていた。
- 504 :川堀アミル:2010/07/10(土) 22:35:30 ID:2MFSZVbA0
- その上空を少女が飛んでいた。
謎の泣き声を聞いて高度を落としていく。
「どうしたのさっ、このアミルちゃんに言ってみなよ」
地面に足がつくと金属音が響き、
それは少女が歩くたびになる事から足音の様だった。
- 505 :メカ女:2010/07/10(土) 22:42:08 ID:ZOM.z7ps0
- >>504
「オヨヨ……ああ、優しいお方……わたくしが機械であるのは、わかりますでしょうか?
機械なわたくし、充電が尽きかけているのです……オヨヨヨ……電気、いただけませんか?」
オイヨイヨ。
つまりこのメカ女は充電切れでまともに動けない、ということらしい。
しかし肝心のどこからどうやって充電するのか、を言っていないあたりAIはあまり賢くないようだ。
- 506 :川堀アミル:2010/07/10(土) 22:51:14 ID:2MFSZVbA0
- >>515
「いや、うん。機械なのはわかるよ。電気ねー……」
何か考えている様だ。目の前の機械をじーっと見ている。
- 507 :メカ女:2010/07/10(土) 22:55:25 ID:ZOM.z7ps0
- >>506
「オヨヨヨォ……無理ですか?」
金属で出来た肌、それに埋め込まれたうっすら濡れた金属の瞳。
それをもってアミルを見上げた。
- 508 :川堀アミル:2010/07/10(土) 23:00:30 ID:2MFSZVbA0
- >>507
「いやいや、無理じゃあないよ?」
「でもさー。ちょっと教えてほしいんだよねぇ」
メカ女に向けられた目はそのまま。
「どっから電気いれるのかなー……ってさ」
- 509 :メカ女:2010/07/10(土) 23:06:48 ID:ZOM.z7ps0
- >>508
「あ、ああ、そうでございましたね!」
ようやく合点がいったようで、女はぱかっと口を開けた。
金属で出来た指が、その中に突っ込まれてゆく。
「ふひほほふひあひまふほへ……へぐぅ……」
口の奥にありますので、と言った様子。
苦しいのか、ぐむむっと顔を歪めた。
- 510 :川堀アミル:2010/07/10(土) 23:15:02 ID:2MFSZVbA0
- >>509
「えぇーっ!」
驚きを含めた目をしている。
「つ・ま・り、
口の中にコードブッ刺せばいーんだね?ww」
少女のやや後方の地面に半径2m程の円形の光が描かれる。
それに白い光で字が書き込まれていく――魔法陣の完成である。
「来い―――充電器ッ!!」
その円から白いよく解らない四角い物体が出てきた。
それから腕の様に伸びている長い紐のう内一本を握り、メカ女の手へ。
「はい、どーぞ」
紐の様な物の先端には電源プラグが。
- 511 :メカ女:2010/07/10(土) 23:19:45 ID:ZOM.z7ps0
- >>510
「ごふぇ……ちょ、待……」
手で制して、反対の手を深く突っ込んだ。
「おぶぅ……おぶぇ、ヴぇふうう、げっほげほ……ガフ、ふはあ出ました。
ありがとうございます」
受け取ったプラグを、盛大にえづきながら取り出したコンセントのようなコードに設置。
充電を始めると、女は安堵したように眼を細めた。
- 512 :川堀アミル:2010/07/10(土) 23:22:12 ID:2MFSZVbA0
- >>511
「wwww」
その様子をなんとも言えない顔で見ている。
「うんうん、お疲れ様ー」
- 513 :メカ女:2010/07/10(土) 23:30:05 ID:ZOM.z7ps0
- >>512
「ふひい……助かりました、ありがとうございました……」
コードがべろんと垂れたままお辞儀。汚い。
「……で、あの、ここは何処でしょう?」
超今更だった。
このメカ、どこかから飛ばされて来たらしい。
- 514 :川堀アミル:2010/07/10(土) 23:32:13 ID:2MFSZVbA0
- >>513
「えっと……ここ、なんて言うんだろ?」
辺りを見回して。
質問の意味が若干違う。
- 515 :メカ女:2010/07/10(土) 23:37:16 ID:ZOM.z7ps0
- >>514
「な……」
女はこういう結論を導き出した。
目の前に居る少女も、この土地が何処だか把握していない
↓
ということはここはまったく未開の土地
↓
帰る術、 無 し
「…………オヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨォォオオー!!!」
泣き始めた。
- 516 :川堀アミル:2010/07/10(土) 23:50:59 ID:2MFSZVbA0
- >>515
「おおおおぅ……」
耳をふさぎ女を見る。
「とりあえず、泣きやんでー」
なだめる為に頭を撫でてみる。
- 517 :メカ+メイド:2010/07/10(土) 23:58:15 ID:QYyPcDfoO
- >>516
「オヨヨ……わたくし、帰れなかったらどうしましょ……」
撫でられてすこしだけ落ち着いた女の後ろ。
何もない地点から銀色のなにかが降ってきて、どしゃりとアスファルトにぶつけられた。
「オヨヨ……?」
「あ、あれ、ここどこ……」
降ってきた銀髪の彼女は所謂メイドさんだった。
異世界から人が降ってくる謎の現象。
- 518 :川堀アミル:2010/07/11(日) 00:03:05 ID:2MFSZVbA0
- >>517
「お、親方、そらから女の子が……!」
メイドを見る緑髪の少女。
その少女の言葉を聞いて苦笑を見せ。
「また迷子がふえちゃったのねー……」
- 519 :メカとメイド:2010/07/11(日) 00:10:04 ID:QYyPcDfoO
- >>518
「え、え、なんですこれ!?」
「オヨー……?」
互いの顔を見つめ合ってハテナマークを浮かべ合う。
そして次には、
「「……ここ、何処ですかー!?」」
頭を抱えながらアミルに詰め寄る。
- 520 :川堀アミル:2010/07/11(日) 00:15:28 ID:2MFSZVbA0
- >>519
「しらんがな!!」
相変わらず質問の意味を間違えたままで。
「あーおぅ、この子たちどうしよ……」
頭を抱えて悩みだした。
- 521 :メカとメイド:2010/07/11(日) 00:23:34 ID:QYyPcDfoO
- >>520
二人が行うのは、無言の土下座。
即ち、
――「泊めてください」、と。
- 522 :川堀アミル:2010/07/11(日) 00:25:11 ID:2MFSZVbA0
- >>521
渋る顔をして10秒近く。
「……しゃあねぇ、ついてこい!!」
ガッと腕を振り上げた。
- 523 :メカとメイド:2010/07/11(日) 00:31:05 ID:QYyPcDfoO
- >>522
「やったッ! さすがはアミルたん!」
「そこにしびれる憧れるゥ!!」
何故名前を知ってるかとかそこら辺はおいといて。
二人は手を取り合って喜んだ。
- 524 :川堀アミル:2010/07/11(日) 00:34:08 ID:2MFSZVbA0
- >>523
「にひひぃ、なら早速行くぞー!」
小さくジャンプ。
空中でジェットブーツを起動させて飛ぶ。
- 525 :メカとメイド:2010/07/11(日) 00:40:15 ID:QYyPcDfoO
- >>524
「「ヒャッハァー!!」」
メカがジェット起動、メイドがそれに捕まって。
アミルの後を追う。
- 526 :川堀アミル:2010/07/11(日) 00:44:02 ID:2MFSZVbA0
- >>525
「よーしっ、ひとっとびだぁー!」
腕を振り上げると同時にジェットブーツの出力上げる。
(河平とかビィとかに怒られないかな……うぅ)
実は内心かなりヒヤヒヤしていた。
――そんなこんなで家へ。
「ふははは、ここがアミルちゃん達の家だー」
普通の一軒家である。
- 527 :メカとメイド:2010/07/11(日) 00:47:06 ID:QYyPcDfoO
- >>526
「すごい! どんなびっくりメカハウスが飛び出すのかと思えば!」
「普通の家でしたね!」
失礼にもほどがある。
- 528 :川堀アミル:2010/07/11(日) 00:52:52 ID:2MFSZVbA0
- >>527
「うるせぇ! 借家なんだよ!」
今明かされる三人娘の家の実態。
実は全く考えて無かったとか言える。なにも考えて無かった。
『アミル、うるさいですよ』
扉を開けたのは黒髪の女。
水色の丈の長いワンピースを着ている。
『おや、貴方方は誰でしょうか?」
- 529 :メカとメイド:2010/07/11(日) 00:56:44 ID:QYyPcDfoO
- >>528
「異世界から飛ばされてなんやかんやあってお邪魔させていただくことになりました、エイトと申します」
「同じく、銀月と申します」
メカはエイトと、メイドは銀月と名乗ってお辞儀をひとつ。
- 530 :川堀アミル:2010/07/11(日) 01:06:44 ID:2MFSZVbA0
- >>529
「……と、言う訳だ。拾ってやってくれ」
『そうですか。それでは中へどうぞ』
意外と快く引き受けてくれた。
- 531 :エイトと銀月:2010/07/11(日) 01:10:11 ID:QYyPcDfoO
- >>530
「宿が見つかったよ!」
「やったねエイトちゃん!」
そわそわしながら中に入った。
- 532 :川堀アミル:2010/07/11(日) 01:12:53 ID:2MFSZVbA0
- >>531
「たっだいまー」
二人に続いて中に入る。
『では、私は寝ますよ』
身体を伸ばしつつ階段を登って行った。
- 533 :エイトと銀月:2010/07/11(日) 01:15:57 ID:QYyPcDfoO
- >>532
「ええと、住まわせていただくと言うことで」
「明日から家事、手伝いますよ!」
ガッツポーズ。
メカとメイドなので家事に関しては大きなヘマはしないだろう。多分。
- 534 :川堀アミル:2010/07/11(日) 01:20:07 ID:2MFSZVbA0
- >>533
「おぉ、アミルちゃん嬉しいww」
笑顔で見ている。
「さって、アミルちゃんももう寝よう……」
目を二度程閉会させ、二人を見た。
「寝るぞッ!」
一緒に寝る気らしい……。
- 535 :エイトと銀月:2010/07/11(日) 01:22:59 ID:QYyPcDfoO
- >>534
「川の字ですね!」
「がってんだ!」
助けて! ツッコミがいないの!
とかなんとか言いつつ実行するのであった。
//ここら辺がキリがいいですかぬ
- 536 :川堀アミル:2010/07/11(日) 01:24:45 ID:2MFSZVbA0
- >>535
「よっし! そうと決まったらさっさとおふとんだ!」
そういうと二人の手を握って二階けと上がって行った……。
//そうですねー。私もさっさと寝る事にしましょう。おやすみなさい!
- 537 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/11(日) 21:14:42 ID:uSPEFQck0
- 強風の異能都市。
小揺るぎもせずにのんびりと街頭のモニターの前に立っていた。
「ほほうそうかそうか、こんな順位だったんだな」
頷き、
「……あー、しかしこいつら楽しそうなことやってんなあ」
- 538 :イクス・エターナー ◆8ZTKnsvceI:2010/07/11(日) 21:43:33 ID:iGkCISWU0
- 強風の中、ビルの前で頭にコンセントを刺して佇む男が一人
「暇だ……この瞬間、間違いなく世界で一番暇だ…」
イクスは賭けで大負けし、その負け分を自身の電力で払うつもりだったが
そのビルの管理人にすでに3ヶ月は身柄を拘束されている、手や首には大量の広告の看板がつけられていた。
「ダメだ、このままじゃ風引くぞマジで」
くしゃみを盛大に一発し、その後伸びをする。
- 539 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/11(日) 21:54:51 ID:uSPEFQck0
- >>538
モニターから流れる実況を聞いていたが、
「……え?」
イクスを見つけて、
< ゚д゚>
<つд⊂>ゴシゴシ
<;゚д゚>
<つд⊂>ゴシゴシ
_, ._
<;゚ Д゚>
- 540 :イクス・エターナー ◆8ZTKnsvceI:2010/07/11(日) 23:04:40 ID:iGkCISWU0
- >>539
イクスは見られている気がしたが無視した。
しかし何秒かその気配が続くのでそちらに目線を向ける。
(…もしかして差し入れ?)
イクスの勘違いは更に暴走する。
(この人前に何処かで会ったか?)
「えっ、こ…この前はご苦労だったな…えっと…」
- 541 :神洲社:2010/07/12(月) 23:28:24 ID:/k2gysHgO
- 繁華街の路地裏。
神洲社は普段の巫女装束を脱ぎ、珍しく普通の格好で都市を歩き回っていた。理由は、目立たないため。
「……思ったより妖魔の類いが多いわね。鬼に、吸血鬼に、獣人に」
歩き回る理由は調べるため。都市の人外勢力を上に報告しなくてはならない。
「……やれやれ、面倒ねえ……」
- 542 :名も無き異能都市住民:2010/07/12(月) 23:36:01 ID:7jE6yumoO
- >>541
「ほほーう、矢張りこの街には鬼がいますか」
社の背後、ビルとビルの隙間に生まれた闇から瑠璃色の着流しを纏った糸目の青年がぬっと姿を現した。
小さな長方形レンズのサングラスを指先で軽く押し上げると、下駄の音を鳴らしながら悠然と社に歩み寄る。
- 543 :朝宮暁:2010/07/12(月) 23:40:16 ID:/k2gysHgO
- >>542
「……ま、そりゃ居るわよね。天下に名高い“楽園”だもの」
捲っていたスケジュール帳をぱたんと閉じ、懐にしまうと声に振り向く。
「同業かしら? 景気はどう?」
目を軽く細めて青年を見、冗談混じりに尋ねる。
- 544 :名も無き異能都市住民:2010/07/12(月) 23:46:33 ID:/k2gysHgO
- //わー、おもいっきり名前間違えたー
- 545 :名も無き異能都市住民:2010/07/12(月) 23:50:07 ID:7jE6yumoO
- >>543
「あらゆる能力者、あらゆる種族が集う街“エリュシオン”
まったく、噂以上ですよ。純粋なニンゲンを見付ける事の方が難しいんですからねェ」
やれやれと肩を竦めてみせる。糸目なのも手伝ってか浮かべる表情は常に薄気味悪さが付き纏う。
「いやだなァ、自分は偶然通りかかった唯の“鬼の熱狂的なファン”ですよ」
「そんな貴女は退魔師のようですねェ
いやはやっ、貴女みたいに美しい方ですら修羅に身を投じるとは」
- 546 :神洲社:2010/07/12(月) 23:57:54 ID:/k2gysHgO
- >>545
「サラダボールどころの話じゃないわよね」
うん、と頷いて溜め息をつく。
多様であれば多様であるほど、それだけチェックしなければならない組織や勢力も増えるのだ。
社はそこで、ふと名も知れぬ相手の顔を凝と見る。
「……性悪狐みたいな顔してるわね、あんた。……鬼狩り専門?」
へえ、と呟き、続く言葉に軽く吹き出す。
「家が家でね。衆生として産まれてこの方、ずっと修羅よ」
- 547 :名も無き異能都市住民:2010/07/13(火) 00:10:01 ID:7jE6yumoO
- >>546
「あははは、よく言われますよ
ただ、性悪という言葉を付けたのは貴女で三人目ですよ」
愉快に感じたのだろうか、青年は快活な笑い声を上げる。
「あっちゃー、お見通しみたいですね。まぁ、そんな所ですよ」
彼が言うと嘘の様な気がしてならない。飄げた口調が原因なのだろう。
「それはそれは……。自分も“そういう家”の産まれでしてねェ」
と言うと少しの間を置いて
「ま、今は人々から忘れ去られた所ですがね」
トーンの落ちた声音で呟く様に言った。
- 548 :神洲社:2010/07/13(火) 00:18:00 ID:/k2gysHgO
- >>547
「あら、性悪とつけた人は意外と少ないのね」
小さく笑って軽口を飛ばし、胡散臭い彼の口調に、やっぱり狐ねと呟く。
「お見通しも何も。……確かに鬼だけが狙いって珍しいわよね。あんまり聞かないわ。
……あんた、野良? それとも一族でやってるクチ? 或いは何かの組織に入ってる?」
- 549 :名も無き異能都市住民:2010/07/13(火) 00:27:54 ID:7jE6yumoO
- >>548
「四人……いや五人だった気がしてきましたよ、あっはっはっはっ」
狐顔の彼は癖の有る黒髪をくしゃくしゃと掻きながら再び笑った。実に胡散臭い。
「古来より朝廷幕府の命を受けて鬼のみの討伐を行っていましてねェ。そういう一族なんです」
「今は諸事情により野良みたいなもんですがねーあははー」
胡散臭い。
「そういう貴女もお家柄この様な事を生業としているみたいですが? さぞかし有名なんでしょうねェ
何たってこんな美女がいるんですから」
胡 散 臭 い
- 550 :神洲社:2010/07/13(火) 00:38:59 ID:/k2gysHgO
- >>549
「適当ねえ……でも家柄は由緒正しいと」
朝廷時代からとなるとかなり旧い血筋。しかし馬鹿笑いを繰り返す彼を見ていると、ほんとにそうなのかと疑問が鎌首をもたげる。
何せ、胡散臭い。
「そうなるわね。ま、家業継ぐのは私しか居なかったし。……残念だけど大したもんじゃないわよ。
業界では多少知られる、って程度かしら。退魔師殺しの神洲だとか言われてるわ」
一部はスルー。
- 551 :名も無き異能都市住民:2010/07/13(火) 00:48:49 ID:7jE6yumoO
- >>550
「おやおや、神州の方でしたか」
「神州の名を聞こうものならば!百鬼夜行が足を止め!! 魑魅魍魎どもが泣き顔見せて逃げ回る!!!」
まるで舞台の一幕の如く、仰々しい動きと共に叫ぶ。
ふぅ、と一息入れ
「……といった噂で有名な退魔師サマにお会い出来るとは
いやはや、光栄光栄」
- 552 :神洲社:2010/07/13(火) 00:56:44 ID:/k2gysHgO
- >>551
「あんたまた適当でしょ。ていうか、話聞け。うちは大したもんじゃないって言ったでしょうが」
胡散臭い通り越してお頭が可笑しいのではないかと思えてきた。
舞台演技調の大袈裟な身振り手振りも、胡散臭い顔が益々胡散臭く見えるだけだ――なんて事は心の底にしまっておく。
「……で、あんたんとこはなんていうのよ」
- 553 :名も無き異能都市住民:2010/07/13(火) 01:13:44 ID:7jE6yumoO
- >>552
「まぁまぁ、細かい事を気にしていたらキリが有りませんよ」
莞爾と笑い、気にしない気にしないとなだめる様な身振り。
「そうですねェ……これも何かの縁なので特別にお教えしましょう」
「ふそう……獅子舞の“舞”に草木の“草”と書いて“舞草”
私はその舞草家の人間です」
舞草家――――鬼のみを討伐し続ける退魔の一族。かつてはその名を全国に知らしめていたが、現代においてそれを知る者は極僅かだという。
- 554 :神洲社:2010/07/13(火) 01:20:29 ID:/k2gysHgO
- >>553
「舞草――」
社は眉をしかめて眉間に指を当てる。聞いた覚えがあるような気がしたのだ。どこかで。
「……駄目ね、思い出せない」
けれど、結局思い出せなかった。社はふうと息を吐いて空を見上げる。
「私はそろそろ戻るわ。……じゃあね、舞草」
一言告げて社は繁華街の人混みに紛れていった。流れる黒髪も、やがて消える。
//絡みありがとうございましたー!
- 555 :舞草:2010/07/13(火) 01:25:57 ID:7jE6yumoO
- >>554
「無理も無いです。舞草は没落の一途を辿っていますから」
力無く肩を竦めて
「またご縁が有れば会いましょう、それでは」
彼も闇の中へと消えていく。
薄気味悪い微笑を残して。
//ありがとうございましたー
- 556 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/13(火) 23:22:36 ID:WVrfsEdY0
- 【AGカフェの中】
【一人の少女が椅子の上で顔を上にあげて眠りこけていた】
「う〜…すやすやすや…」
【爆睡…という言葉がとても似合いそうであった】
- 557 :名も無き異能都市住民:2010/07/14(水) 22:25:09 ID:.6prKP66O
- 【無色な霧が丘を覆う、そして今夜も誰かを呼ぶ声が響く】
【どんなに呼べど、三つの剣には、主を救う事叶わず……】
【いつか、誰かが我が剣を折る事を願って】
- 558 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/14(水) 22:32:57 ID:WVrfsEdY0
- >>557
「…なんだろ…なにかこえがするなの」
【首をかしげながらあたりを見回す】
- 559 :名も無き異能都市住民:2010/07/14(水) 22:40:40 ID:.6prKP66O
- >>558
【辺りは無色の霧に包まれており、遠くまで見る事は出来ず】
『来たか、強き魂を持つものよ……』
【それでも声は響き渡る】
『貴公……ここに何をしに訪れた?』
- 560 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/14(水) 22:44:35 ID:WVrfsEdY0
- >>559
「…あう?だれのこえなのかなの」
【辺りを見回して言う】
「あう、えっと…ごはんたべにどこかいこうとこことおったら…
こえがきこえたからきてみたの…」
【かなり困惑している】
- 561 :名も無き異能都市住民:2010/07/14(水) 22:46:58 ID:.6prKP66O
- >>560
『……』
【さすがはディス、持ち前の無邪気さで先方も言葉を無くす】
『貴公に問う、もし目の前に邪悪な存在が現われたとする……
貴公はどのような判断を下すか?』
- 562 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/14(水) 22:49:45 ID:WVrfsEdY0
- >>561
「あう〜?わるいひとがいたらなの…?
それは・・・ほっとけないなの」
【うなずきながら言う】
「えっと、悪い子とされてるひとをたすけたいなの〜!」
【周囲に向けて微笑んで声をかける】
- 563 :名も無き異能都市住民:2010/07/14(水) 22:53:28 ID:.6prKP66O
- >>562
『……』
【声はディスの返答を聞き、しばらく黙る】
『次の問いだ、先程助けたいと答えたな?
ならば邪悪な存在は実力も力も全て、遥かに貴公を上回る存在だとしよう、貴公はそれを打ち破る策として何をするか?』
- 564 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/14(水) 22:56:52 ID:WVrfsEdY0
- >>563
「あう・・・それだったら『でぃす』だけだったらむずかしいかもしれないの・・・」
【少し頭をぽりぽり掻く】
「でもともだちみんなといっしょになら、できるとおもうなの!!」
【そして大きく両手を振っていった】
「『でぃす』だけでだめだったらみんなといっしょなの!」
【強気の目で言った】
- 565 :名も無き異能都市住民:2010/07/14(水) 23:02:02 ID:.6prKP66O
- >>564
『……』
【声が笑った様な気がした、それは優しい笑いではなく、嘲笑うような……】
『仲間には助けてもらえず、貴公一人の孤独な戦いだとしたら?』
【質問の声が威圧するように変わる】
- 566 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/14(水) 23:06:04 ID:WVrfsEdY0
- >>565
「あう〜?だれもこないっていうなの?」
【若干不満そうだ】
「ひとりでやらなきゃいけないことなの?
なんとかしないとなのかなの〜・・・・・・」
【どうもディスはあんまり考えてないようだ】
「そんなことなかったからわからないなの〜。」
【のんきすぎる・・・・・・】
- 567 :名も無き異能都市住民:2010/07/14(水) 23:09:37 ID:.6prKP66O
- >>566
『答えよ、貴公はその場合、いかなる選択をするか?』
【何度も問いただす、小さな少女にも、声の主は容赦せず】
- 568 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/14(水) 23:12:31 ID:WVrfsEdY0
- >>567
「う〜・・・」
【しばらく考えに考えた】
「その前にひとりにならないようにがんばるなの!!」
【返す答えは・・・どうにも変わらないようである】
- 569 :名も無き異能都市住民:2010/07/14(水) 23:20:52 ID:.6prKP66O
- >>568
『……愚かな……』
【霧は晴れる……否、ディスを中心に霧が広がり、ドームが出来上がる】
【それは何処かの戦いのフィールドを思わせる】
『強き魂を持つとて子供か……温いな……』
【そして、遥か彼方、霧のドームの最たる場所から、腕が突き出される】
【腕は霧を割いて、その腕の持ち主である人物の姿を現わせる】
『ここを立ち去るがよい……』
【いたのは豪華絢爛な鎧を纏いし三人の騎士……
真ん中の騎士がディスに告げる】
『貴公は純粋過ぎる……それも強さか……しかし、それでは主は疎か……我らの剣を折る事は叶わず……』
- 570 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/14(水) 23:24:41 ID:WVrfsEdY0
- >>569
「あうあう?・・・ここは・・・
さっきのこえは・・・なの?」
【真ん中の騎士を見て言う】
「なんでここにいたなの?」
【不思議そうな顔である】
- 571 :名も無き異能都市住民:2010/07/14(水) 23:28:47 ID:.6prKP66O
- >>570
『聞こえぬのか……立ち去るがよい……』
【騎士はディスの質問に答えずに威圧する】
『貴公にそれが解る時は来るか否か……』
【左の騎士が答え】
『我らは責任を誓いを……』
【右の騎士が呟く】
- 572 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/14(水) 23:35:17 ID:WVrfsEdY0
- >>571
「・・・そうなの・・・
せきにん・・・・・・なの」
【少し頭を掻いて後ろを向く】
「う〜・・・『でぃす』むせきにんだったかなの・・・
ひとりになってもたたかう!なんていうのちょっとこわかったなの」
【少し落ち込んで言う】
「でもいうことできなかったの・・・・・・
まだまだあと、がんばらないとなの・・・」
【そういって外へ向けて歩き始める】
- 573 :名も無き異能都市住民:2010/07/14(水) 23:42:53 ID:.6prKP66O
- >>572
『……勘違いする事無かれ……』
【ディスの背後から聞こえる声】
『それが貴公の強さであり……弱さなのだ……』
【それは三人の騎士誰の物かはもう解らない】
『忘れる事無かれ……強き魂を持つ者よ……いつか我らの剣を折る者が現われるまで……
我らは責任と誓いを果たさなければならぬ……』
【その声が聞こえた時、ディスの前の霧が晴れ、いつもの知ってる丘が戻る】
【あの場所の意味、騎士達は何者だったのか……いつか、ディスに解る日が来るのだろうか?】
- 574 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/14(水) 23:46:06 ID:WVrfsEdY0
- >>573
「あう・・・『でぃす』のつよさ・・・
そっかなの・・・」
【少し頷いていう・・・】
「あう!おしえてなの!つよさって・・・あう?」
【辺りを見回すと…すでに騎士の姿はなく】
「…あそこの…あのことば…なんだったのかなの…」
【何かしんみりとした顔で、丘を下りて行った】
- 575 :神羽鏡子:2010/07/15(木) 22:08:46 ID:ZOM.z7ps0
- 「……んー」
異能都市、住宅街の中にあるコンビニ。
白衣の女はその店内の中に備え付けられた機械、コピー機の前に立っていた。
「……おっそいな」
ぐいーがしゃんぐいーがしゃん。
目の前の機械はのんびりと印刷物を吐き出している。
ヘイヘイ姉ちゃん、焦ったっていいことねーぜ? あと20枚刷る間にさ、酒でも買ってきたらいんじゃねーの?
だいぶ旧式の機械はそう言っているような気がして、お金どれくらいあったっけ、と思いながら酒を売っているコーナーを眺めた。
- 576 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/16(金) 19:30:11 ID:9qS3TsAM0
- 異能都市内、とある公園。
足を組み、ベンチに腰掛ける白衣の男。
「…………」
彼は何もせず、眼を細めて夜空を見上げていた。
何か深く、深く考え事に耽っているようで――
「……あぁ、眠い」
眠いだけだった。
- 577 :ラウル・ゲレロ:2010/07/16(金) 22:20:14 ID:SSMHlh/20
- 【異能都市・中心部】
ゴミ処理場で目を覚ましてからもうずいぶん時間がたった。
記憶をなくしていたことには驚いたが、生活に必要な基本的知識は欠落していない。
つまり、自分の事に関する記憶のみが欠落しているのだ。
「……どうにか、俺の記憶を取り戻さなければな。」
何箇所か病院を回ったが、医者の見解は皆、
時間を掛けて経過見るしかないとの答え。
「何か大切な事を忘れている気がする。
急がなければ、急がなければならない。」
当ても無く市内を徘徊し、自分の記憶のかけらを探す。
- 578 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/17(土) 19:06:02 ID:9qS3TsAM0
- 異能都市、公園。
一人の男がベンチに座っていた。
「……暑っちぃ」
灰色のTシャツに、黒いズボン。
そんな服装の男は、片手に地図、もう片手にペンを持っている。
「っと……今回はどこだったっけか?
前回がここ、前々回がここで――」
小さく呟きながら、男は地図に何かを書き込む。
- 579 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2010/07/17(土) 19:14:09 ID:hjH4KKUc0
- >>578
ふたりは黒キュアっ!
【ベンチの後ろから突然飛び出し、鋼の目を両手で覆い】
だーれだぁ?
- 580 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/17(土) 19:17:19 ID:9qS3TsAM0
- >>579
「うおっ……俺の知り合いでこんな面倒な事する奴は――」
と、考え込むように言いながら地図を畳む。
「――面倒な奴ばっかだった……」
「っと、声からして酒呑屋と予想ー」
面倒くさそうに言う。
- 581 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2010/07/17(土) 19:25:26 ID:hjH4KKUc0
- >>580
はい当たりー。
【ぱっと手を離し、口を横に広げて笑う】
【虎姫は相変わらず暑そうなコートを着ていて、しかも汗だらだら】
ういーっす、こんな所で何してんの第10位。
【手のひらを立てて目を細める】
- 582 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/17(土) 19:27:13 ID:7hcwnxwgO
- 黒い服に黒い靴に黒い帽子。
まるでそこにある黒い影から黄色の瞳のみが浮き出たような。
そんな少女がいた。
「暑い……」
やはり暑いのは同じな様子。
- 583 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/17(土) 19:32:32 ID:9qS3TsAM0
- >>581
「……こんなに当たっても嬉しくねえクイズは人生初だよ」
相変わらずコート着用な酒呑屋を見て、言う。
「あぁ? ……反省会だよ反省会。
つか10位とか言うなマジで抉れる」
抉れるて。
>>582
(……黒、黒、黒。ビンゴか?)
と、少女の方を見て脳内で小さく呟いた。
- 584 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2010/07/17(土) 19:38:15 ID:hjH4KKUc0
- >>583
ひっでェー! こんなにも妖艶な美女が「だーれだ」だぜ!?
その時点で嬉しくならないとかさては……!
【自分の口に指を当てて大袈裟に体を引く】
地図片手になんの反省会よ? はたから見りゃ暗殺場所のチョイスにしか見えねェー。
>>582
黒キュア!?
えーと、えーと、ちょっと待って僕一番初めの二人の奴しか知らない……
三人のって会ったよね?
【顎に指を添えて考え込み】
まーいっか! いよう女の子、黒キュアへようこそ!
んじゃー僕キュアブラックね!
【子供のように元気よく挙手】
- 585 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/17(土) 19:40:41 ID:7hcwnxwgO
- >>583
しかし、少女の足元から鋼の視界に現れた猫は白有していた。
と言っても、その白は本当に僅かな物で、
『やあ』
鋼に話しかける猫の尾の先、尻尾の五分の一程のみだったが。
>>584
黒キュア。
その言葉に連動して少女の首が動く。
「キュアブラック……」
しかいないだろう。
- 586 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/17(土) 19:42:40 ID:9qS3TsAM0
- >>584
「ねーよ、まず妖艶(笑)とか美女(笑)って時点でねーよ」
はっ、と馬鹿にするように鼻で笑った。
「暗殺チョイスて」
言いながら苦笑し、続ける。
「いや、まあそれでも間違っちゃいねえんだけどさあ……」
ごにょごにょと口ごもる。
>>585
(あー、惜しいな)
と、考え、
「……よう」
片手を上げた。
「話す猫、っつーのは居そうで居なかったな」
- 587 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2010/07/17(土) 19:47:48 ID:hjH4KKUc0
- >>585
あんたはキュア……
!?
待って! この黒キュアには明らかな構造的欠陥が!
【重大な事に(?)気付いて】
チッ……駄目だ、こりゃ練り直しだぜ……!
>>586
【暫く黙っていたが、無言で鋼の頭にチョップを繰り出し】
チックショーバッキャローもうだーれだ?なんてしてやんねーよバカぁああああ!!!
【泣きながら飛び去っていった】
/すすすすすすいませ急用ががっがががっっっっっっっっっっっgおち
- 588 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/17(土) 19:51:10 ID:7hcwnxwgO
- >>586
『どうも』
後ろ足二本で立ち上がり、頭を下げ、上げた顔で鋼を見る。
『キミは驚かないんだね』
赤黒い色をした瞳と黄金の瞳。
所謂オッドアイと言う奴である。
>>587
「……?」
首を傾げ。
「……」
その首を戻し。
去る姿をじっと見ていた。
- 589 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/17(土) 19:53:10 ID:9qS3TsAM0
- >>587
「? ……痛てっ」
油断していたためかチョップ直撃。
「あーあー、じゃあなー」
飛び去る酒呑屋を、手を振り見送った。
//おつおー
>>588
「ど、どうも」
思わず釣られてこちらも一礼。
「まぁ……ここは“楽園”だしな。何があっても可笑しくは無いだろ」
しかし礼儀正しい猫は流石に予想外だ、と笑う。
- 590 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/17(土) 19:59:16 ID:7hcwnxwgO
- >>589
『礼儀正しい、ね……』
前足の内一本を口元へ。
『フフッ、まあそういうことだね』
そして楽しそうに笑う。
- 591 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/17(土) 20:02:46 ID:9qS3TsAM0
- >>590
「あぁ、全くその通……いや、どういうことだ」
静かなる乗り突っ込み。
「あぁ、所で猫さんよ。そちらのお嬢ちゃんは?」
ふと気になったのか、黒金は尋ねた。
- 592 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/17(土) 20:10:56 ID:7hcwnxwgO
- >>591
『何があっても驚かない……そうだろ?』
二足歩行で喋る猫。
どう見ても只の猫ではない。
『この子? 僕の……何だろうね』
少女の方を見て首を傾げる。
『説明が難しいね。まあ、仲間だよ』
「……」
虎姫が居なくなり、視線は鋼に。
- 593 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/17(土) 20:15:43 ID:9qS3TsAM0
- >>592
「何があっても、っつーのは……まぁ、若干言いすぎたな」
はっは、と笑う。
「しかし、どういう原理で喋れてんだ?
数百年生きてきたー、とか、魔法をかけられたー、とかさ」
「仲間、ねえ」
ふと少女の方を向くと、目が合った。
「……ういっす」
奇妙な沈黙に耐え切れず、つい片手を上げて挨拶した。
- 594 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/17(土) 20:19:52 ID:7hcwnxwgO
- >>593
『人間じゃない――とかね』
またもフフと笑う。
「……」
鋼が手を挙げるのをみて、頭を下げた。
無言である。
- 595 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/17(土) 20:23:05 ID:9qS3TsAM0
- >>594
「人間じゃない……?
あれ、猫じゃないのか?」
混乱中。
少々難しいようで。
「……あー、嬢ちゃん。名前は?
俺は黒金鋼。警備員だ」
とりあえず、というか。
苦肉の策、というか。
無い知恵絞った結果、とでも言うのか。
- 596 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/17(土) 20:29:17 ID:7hcwnxwgO
- >>595
『そう
僕は人間じゃないし猫でも無い』
言い終わり、思い出したように付け足す。
『多分ね』
「ゼオラ……」
だけである。
- 597 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/17(土) 20:37:11 ID:9qS3TsAM0
- >>596
「……言語って難しいよな」
なんかもう遠い目。
理解する事も思考する事も出来なくなったので、黒金は考えるのをやめた。
「つか、多分って何だよ多分って」
「ゼオラ、か。うーし、覚えた」
うんうんと頷く。
「…………」
沈黙。
悲しきかな、黒金の語彙力はもはや悲劇だった。
ぴぴぴ、と黒金の携帯が鳴る。
「お、っと……! 悪い、用事が出来た」
言うと、黒金は立ち上がる。
「もう少しばかり興味深い話を聞きたかったが、また今度だぁな。
猫さんにゼオラ。また縁が合ったら会おうぜ。んじゃあな」
と言って、黒金は公園を後にした。
- 598 :ゼオラ=アドヴァルド:2010/07/17(土) 20:43:56 ID:7hcwnxwgO
- >>597
『そのままだよ』
口元の手を降ろすと胸の前。
『普段は人間の姿をしているけど、今は猫にも鳥にもなれる』
『だから良く解らなくて』
と、苦笑いを浮かべた。
「……そう」
去る鋼を見て、少女は歩を進めた。
- 599 :名も無き異能都市住民:2010/07/18(日) 22:04:37 ID:ZOM.z7ps0
- 「――――そう言えばさ、あんたの名前。訊いてなかったよね、教えてよ」
壁も床も天井もすべてが灰色の冷たいコンクリートで覆われた、廃墟ビルの一角。
にこやかに笑う白衣の女はそこで目の前の人物に微笑みかけていた。
「……あ、」
「あ?」
女の前に立つ、水色の髪瞳の人影は明らかに怯えた様子で小刻みに震えている。
「葵、と、いいます」
「そっか、葵」
やさしく。
柔らかくほほ笑む女は、震える人影の髪をひと掬い手に取った。
「あたしは、あんたがその身体を使うことを、赦さないから」
顔も身体も寸分違わぬかたちをしているくせに。違う。違う違う違う。
こんな色じゃない。こんな空気を纏っていない。こんなに、
「――――何時か絶対に、お前を、」
怯えた瞳であたしを見たことはない。
数分後、モノクロの廃墟にひとり残された人影は逃げるように窓から身を乗り出して、消えた。
- 600 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 15:57:02 ID:9qS3TsAM0
- 異能都市、とある大通り。
一人の少年と、一匹の狼が並んで歩いていた。
「ねえ、ここさっきも通らなかった?」
『……がう』
大絶賛歪み巻き込まれ中。
しかも随分とピンポイントに。
「まぁ、何処かへ行くわけでも無いし。大丈夫だよね」
知らん、とばかりに狼がそっぽを向いた。
- 601 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 16:09:42 ID:7hcwnxwgO
- >>600
その向こうから誰かが歩いてきた。
腰付近まである長い髪を揺らし、歩いている。
少女の右目は黒い眼帯で覆われており……眼帯からはみ出すほどの深い傷が除いていた。
少女は一対の大剣を半ば引き摺る様に道を歩く。
- 602 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 16:14:55 ID:9qS3TsAM0
- >>601
(……あれ眼帯の意味無いような)
目の傷が隠せればいいのかな、と思考しながら歩いていた少年。
そんな少年の足元に、握り拳サイズの石が落ちていた。
そしてそれは、少年の進行を妨害し――
「――お、わっ」
少年を転倒させた。
このまま倒れれば、歩いてくる少女にぶつかりそうだ。
狼は明後日の方を向いていて、止めようともしていない。
- 603 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 16:20:35 ID:7hcwnxwgO
- >>602
「……」
少女も目を逸らし、遠くを見ていた。
故に気付かず、少年と少女の距離は近くなり、ぶつかる。
「は……っ!」
だが、少年に痛みは無かっただろう。
少女の歳に相応しくない量の胸に少年の身体が納められていたからだった。
少女が少年を認識したのはそれと全く同時……。
- 604 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 16:24:42 ID:9qS3TsAM0
- >>603
「……はっ」
少女が気付いたタイミングから、数秒……この数秒はなんなのか、というのはお察し。
たんっ、と地面を蹴りバックステップ。
そしてそのまま流れるように――
「ごっ、ごごごご、ごめんなさいっ!」
――土下座。
見事に決まった。
隣にいた狼もこれには呆れ顔である。
- 605 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 16:32:53 ID:7hcwnxwgO
- >>604
「……」
立ち尽くしていた。
特に何もするわけでもない少女はただ少年の方を見る。
若干つり目の一つしかない暗い青色が少年を見る。
「……立って」
両手にあった大剣(持ち主の身の丈の倍近くある)を地面に起きつつ、少年に近より、しゃがみこんでそう言った。
- 606 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 16:37:25 ID:9qS3TsAM0
- >>605
「あ、いやー……うん、ありがとう」
申し訳無さそうに少女の手をとり、立ち上がる。
「やー、ごめんね? 僕の不注意で」
あっはは、と照れくさそうに頭を掻きながら、少年は笑った。
- 607 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 16:42:58 ID:7hcwnxwgO
- >>606
「……問題ない」
少女は淡々とした口調で喋る。
その表情に変化が無いことからも解るように少女は無愛想だった。
- 608 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 16:49:01 ID:9qS3TsAM0
- >>607
「ん、そっか。そりゃ良かった」
ほっとしたように溜息を吐く。
こちらは少女とは対照的で、どうも感情を表に出しやすいタイプのようだ。
「……あ、ところで駅ってどっちの方だか分かる?
歩いても歩いても見つからなくてさ」
と、尋ねる。
- 609 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 16:53:03 ID:7hcwnxwgO
- >>608
「駅……」
少女の眉が僅かに寄せられる。
「解らない、ごめん……」
静かに首を振り、頭を下げた。
- 610 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 16:57:01 ID:9qS3TsAM0
- >>609
「そっか……ううん、ありがとう。
じゃあ君が来たあっちは駅じゃない、って事かなぁ……」
うーん、と腕を組んで考えている。
思考する少年の肩に、いつのまにか銀色の毛並みの仔犬(?)が乗っかっている。
代わりに、先程まで地べたに座り込んでいた雄雄しい狼の姿が消えていた。
- 611 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 17:03:42 ID:7hcwnxwgO
- >>610
「……多分ね」
と、少年の言葉に付け足す。
「……」
目線が僅かに横へ。
すると、少女の口から息が漏れる。
恐らく肩に乗っている仔犬らしき物に驚いているのだろう。
- 612 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 17:08:08 ID:9qS3TsAM0
- >>611
「……ん?」
『……わふ?』
少年と仔犬(?)が、ほぼ同時に少女の視線に気づく。
「あー、こいつはシロって言ってね。僕の相棒的な何か」
的なって。
的な何かって。
「魔力を与えると成長して、戻すとこんな感じに戻る――とまあ可愛らしい相棒だよ」
- 613 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 17:14:04 ID:7hcwnxwgO
- >>612
「相棒……?」
どうみても動物じゃないか。
そう言いたげであった。
「魔力……」
出てきた言葉を復唱し首を捻る。
どうやら魔力等が認識できない、もしくは存在しないに等しい世界からやって来た様子。
……その割りに怪力だが。
- 614 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 17:17:20 ID:9qS3TsAM0
- >>613
「友達とも言い換えられるかなー」
どこか誇らしげに。
「魔力、魔力……なんだろうね、世界に秘められたすーぱーぱうわー?」
説明が半端じゃなく粗雑。
(魔力に関連の薄い地域って、やっぱりあるもんなんだねー)
まさか異世界出身とは微塵も思っていない様子。
- 615 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 17:22:14 ID:7hcwnxwgO
- >>614
「……友達」
小さく頷いて少年と仔犬を見る。
その様子は少々仔犬に失礼じゃないか……?
「僕には……理解、できない」
首を僅かに傾かせた。
- 616 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 17:26:41 ID:9qS3TsAM0
- >>615
「いやーあっはっはっは。僕が生まれた時、かな?
それくらいから一緒にいるしねー。あっはっはっは」
笑いながら、肩に乗っかっている仔犬をもふもふしている。
もふもふされている仔犬は、少々不機嫌そうにも見えた。
「うーんと……気合、そう。気合だよ気合!
気合でサイズが変わるわんこなのさ」
それはもはや魔力の説明じゃない。
説明する気があるのだろうか。
- 617 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 17:34:09 ID:7hcwnxwgO
- >>616
「……」
仔犬に目を向ける。
そして目を逸らす。
……今更だが……彼女は余り犬が好きでは無かった。
「気合……? ……!!」
その言葉に通じる何かがあったのだろう。
少女は珍しく目を見開き……例えるなら、何か大きな発見でもしたような感じ。
「……気合、か」
- 618 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 17:38:07 ID:9qS3TsAM0
- >>617
「……シロ、そろそろ重い」
少年はポケットからサインペンを取り出し、自分の掌にデフォルメされた狼の絵を描く。
すると、描かれた線が銀色に光り、仔犬はその光へ吸い込まれるように消えた。
「おぉ、通じた……っ!」
仰々しく感動を露にする。
「そうそう、気合だよ気合。
気合があれば何でもできるって偉い人が言ってたしね」
精神論だった。
- 619 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 17:43:55 ID:7hcwnxwgO
- >>618
「消えた……」
もう何度目だろうか。
驚くのも疲れたし割りと慣れ始めている少女がいた。
「気合が、あれば……弾が出る」
少女にはそんな記憶があるとか無いとか。
- 620 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 17:47:59 ID:9qS3TsAM0
- >>619
「気合でこういう事も出来るんだよね。
……あ、いや、これは気合とはちょっと違うかな」
「……気功弾?」
某龍玉的な。
「それとも弾丸かなぁ? こういう感じで……」
少年が右の掌を上に向ける。
と、虚空から氷で作られた弾丸が現れた。
- 621 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 17:52:29 ID:7hcwnxwgO
- >>620
「さぁ、余り……覚えて…ない」
なんとも曖昧な記憶である。
- 622 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 17:54:42 ID:9qS3TsAM0
- >>621
「うーむ、そっかー……」
考えながら、氷の弾丸を自分の口へ放り込んだ。
暑い時は氷とかばりばりしたくなりませんか。
「……まぁ、とりあえず。
気合が重要なのが分かった、ってのは割と進歩だったりするんじゃないかな?」
氷をばりばりしながら、少年は問いかけた。
- 623 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 18:00:19 ID:7hcwnxwgO
- >>622
「食用……!?」
気になったのはそこらしい。
「うん……有り難う」
そう言うと、僅かな、ほんの僅かな微笑みを作った
- 624 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 18:03:28 ID:9qS3TsAM0
- >>623
「君もいる?」
と、少女の目の前に、小さな氷球が現れた。
「あ、そういえば」
と、思い出したように。
「僕は白銀帝(ハクギン ミカド)。君は?」
己の力を忘れた少女が、自らの名前を覚えているかは分からないが。
それでも少年は、少女に名を尋ねた。
- 625 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 18:09:59 ID:7hcwnxwgO
- >>624
「……いる」
少女は訝しげな視線を向けていた。
だが少年が先に口にした以上安全だと考え、無機質で何も表さない表情に戻る。
「名前は……無い」
「いや、覚えて……無い」
そう言い直し、顔を僅かに俯かせる。
- 626 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 18:14:20 ID:9qS3TsAM0
- >>625
「ん。じゃあ、どうぞっ」
きゅぴーん、と親指を立てる。
氷は浮かんだままだが、普通に取れば食べられるそうな。
「やっぱり、記憶喪失――ってやつ?」
この街は記憶喪失率高いなあ、と少年は考える。
- 627 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 18:22:08 ID:7hcwnxwgO
- >>626
「……」
またも口から息を漏らす。
やはり少年の魔法が物珍しいらしい。
暫くして氷に手を伸ばした。
「でも、一応……」
あると言いかけ受け取った名前に違和感があった事を思い出した。
それに気付き、一人小さく首を振る。
- 628 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 18:26:32 ID:9qS3TsAM0
- >>627
氷はこの暑さで表面がほんの少し溶け、水が滴っている。
冷蔵庫で製氷される氷くらいのサイズくらいにはなっていた。
「一応、だとしても名前は名前さ。僕の名前だってそんなもんだし」
そう言って、少年は微笑んだ。
- 629 :吸血鬼擬き:2010/07/19(月) 18:40:17 ID:7hcwnxwgO
- >>628
「……」
やはり少女訝しげに。
この氷は何処から来たのか。
この氷を作っているのは何処の水か。
そもそもこれは本当に食用なのか。
等て考えていたが一切答えが見えなかったし、何より暑かったので少女も涼みたかった。
少年へ向いていた訝しげな視線を氷へ向けると舌を僅かに出し、恐る恐ると言った様子で舐めた。
名前を。と言われた物の、受け取った名前は少々気に入らない。
気に入らない……と言うか相応しくない感じが少女の中にあった。
「……なら」
暫く考えた。
ふと視界の端で飛行機が目に入る。
幾つかの候補が浮かび順番に消えていく。
飛行機は尾の様に長い長い雲を従えて飛んでいた。
「白鳴……」
飛行機雲は関係無かったらしい。
- 630 :白銀帝 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/19(月) 18:49:58 ID:9qS3TsAM0
- >>629
丸い氷はやはり普通の氷で、暑さを和らげる程度には冷たかった。
「白鳴」
少女が紡いだその名を口にして、少年は言う。
「……うん、いい名前だ」
少年は、もう一度微笑んだ。
「さて、僕はこの辺で帰るとしよう」
再び掌の絵が光り、今度は雄雄しい銀色の狼が少年の隣にいた。
「今度はカキ氷でも作れるようにしとくよ。
じゃあね、白鳴。縁が合ったら、また」
少年は――白銀はそう言って、狼に跨り去っていった。
……先程まで歪みに巻き込まれていたのだが、大丈夫なんだろうか。
- 631 :吸血鬼擬き:白鳴:2010/07/19(月) 18:55:08 ID:7hcwnxwgO
- >>630
「……うん」
少女はもう特に驚く様子も無く狼にのる少年を見送った。
そして少女は氷一口に口へとほおり込むと足元の大剣を拾い上げ、何処かへと歩いていった。
- 632 :彗華:2010/07/20(火) 21:59:43 ID:7hcwnxwgO
- 「はひぃ……」
夜の公園。
ブランコをゆっくりと漕ぎ空を見上げる――
――フルフェイスのヘルメットを被った少女。
- 633 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 22:05:41 ID:.6prKP66O
- >>632
「……怪しい……」
【公園の滑り台からフルフェイスの少女を見るお嬢様】
「怪し過ぎてびっくらこきましたわ……」
【そんなお嬢様もかなり怪しかった】
- 634 :彗華:2010/07/20(火) 22:14:39 ID:7hcwnxwgO
- >>633
「――♪」
割りと楽しそうである。
まだアウテリートには気がついていない様子……。
- 635 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 22:18:25 ID:.6prKP66O
- >>634
「……」
【しばらくじーっと見ていたが】
「何をしているんですの?そこの怪しい方!」
【滑り台の上で、お嬢様がポーズを決める……風が吹き、スカートが揺れる】
- 636 :彗華:2010/07/20(火) 22:21:38 ID:7hcwnxwgO
- >>635
「ふぇっ?」
驚いた表情で見る。
尤も、その表情はアウテリートからは見えないが。
「私、怪しいですか……?」
少女にとってフルフェイスのヘルメットは問題では無いらしかった……。
- 637 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 22:29:03 ID:.6prKP66O
- >>636
「えぇぇぇぇぇ!?」
【その発言にかなり驚くように声をあげる】
「そりゃ、フルフェイスでブランコなんて怪し過ぎますわよ!
脱ぎなさいな!」
- 638 :彗華:2010/07/20(火) 22:33:10 ID:7hcwnxwgO
- >>637
「脱ぐ……」
少女はヘルメットに手を伸ばし、外そうとする。
が、それに手をかけハッとした様子で手が止まる
「い、嫌です!」
嫌だそうです。
- 639 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 22:39:02 ID:.6prKP66O
- >>638
「ますます怪しいですわ……」
【お嬢様がジト目を向ける】
「なぜ嫌なのか言ってみなさいな!ほらほらほらほら!」
- 640 :彗華:2010/07/20(火) 22:41:34 ID:7hcwnxwgO
- >>639
「ぬ、脱ぐのなんて嫌です……」
ブランコから降りてアウテリートから距離を取りつつ。
怪しい会話に聞こえるのはきっと気のせい。
- 641 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 22:45:13 ID:.6prKP66O
- >>640
「いいから脱ぎなさいな!ほら!!」
【しかも相手がお嬢様だからなおさらである】
「何を隠しているんですの!?」
【飛び掛かり、フルフェイスに手を掛ける】
- 642 :彗華:2010/07/20(火) 22:49:30 ID:7hcwnxwgO
- >>641
「やーめーてー!」
必死の抵抗でヘルメットを押さえる。
さらにヘルメットから身体へと凍りつかせ終いには全身を氷で覆った。
- 643 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 22:53:26 ID:.6prKP66O
- >>642
「ちべたい!?」
【異変を感じたのか、お嬢様はすぐに手を離し、フルフェイスから離れる】
「い、一体何をそこまで必死に……」
- 644 :彗華:2010/07/20(火) 22:58:06 ID:7hcwnxwgO
- >>643
氷を全身に纏い、アウテリートを離したまでは良かったのだが……。
「頭が、身体が……重たいです……」
地面に膝と手を付いて項垂れる少女。
- 645 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 23:02:06 ID:.6prKP66O
- >>644
「どじっ子ですわね……」
【しかし、凍り漬けではフルフェイスを外すことも出来ない】
「もう、大丈夫ですの?」
【お嬢様は心配して歩み寄ってくる】
- 646 :彗華:2010/07/20(火) 23:05:40 ID:7hcwnxwgO
- >>645
「ダメです……くすん」
氷がパキパキと音を立てるも割れる様子は無かった。
……自分で氷を消す事はできないらしかった。
- 647 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 23:13:46 ID:.6prKP66O
- >>646
「全く……フレイ!」
【お嬢様がそう呼ぶと、火のマナの執事が一歩前へ】
「貴方、今から氷をチョロ火で溶かそうと思うのですが、よろしくって?」
- 648 :彗華:2010/07/20(火) 23:16:16 ID:7hcwnxwgO
- >>647
「ひぃ……」
僅かに上がった顔で執事をみて。
明らかに火に怯えている様子である。
- 649 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 23:19:41 ID:.6prKP66O
- >>648
「ん〜……ダメみたいですわね……どうしましょうか……」
【困ったようにお嬢様は首を傾ける】
「ペタペタしてたら溶けるかしら……」
- 650 :彗華:2010/07/20(火) 23:23:05 ID:7hcwnxwgO
- >>649
「……」
動かない。
「重い……」
誰に言う訳でも無い呟きの様に。
- 651 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 23:29:47 ID:.6prKP66O
- >>650
「……」
【その時、お嬢様の眼が光る!】
「ファイヤー!!」
【一瞬の出来事、フレイが放つ火は、彗華には危害を加えず、枷となっていた表面の氷だけを溶かす】
- 652 :彗華:2010/07/20(火) 23:36:27 ID:7hcwnxwgO
- >>651
「!!」
少女が纏う氷は溶けて行き、水となった。
「溶けましたぁ」
ヘルメットの少女は立ち上がり、服を撫でる様に触る。
「びしょびしょですね……」
- 653 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 23:42:51 ID:.6prKP66O
- >>652
「それは仕方ないですわよ……溶かしたんですもの……
それともそれも火で乾かしますこと?」
【また首を傾けでフルフェイスを覗く】
「……怪しいけど、悪い人ではありませんわね……」
- 654 :彗華:2010/07/20(火) 23:46:22 ID:7hcwnxwgO
- >>653
「はふぅ……もう火はいいです……」
俯いてため息。
今ならヘルメットが取れそう。
- 655 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/20(火) 23:52:11 ID:.6prKP66O
- >>654
「……キラーンッ!」
【またお嬢様の眼が光る】
「隙ありぃ!!」
【フルフェイスを掴み、引っ張った!】
- 656 :彗華:2010/07/20(火) 23:55:20 ID:7hcwnxwgO
- >>655
「ひぁ……っ!」
反射的にヘルメットに手を伸ばしたが、アウテリートを見ることが出来ず顔を俯かせて手を握ったり開いたり。
- 657 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/21(水) 00:02:01 ID:.6prKP66O
- >>656
「……あら、可愛い子……」
【キョトンとお嬢様は彗華を見ていたが】
「はい、どうぞ」
【すぐにフルフェイスを返す】
- 658 :彗華:2010/07/21(水) 00:07:02 ID:7hcwnxwgO
- >>657
受けとると素早く被り、安堵の息をはく。
「ありがとう」
「……ございます」
湿ったスカートの端を摘みながら。
- 659 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/21(水) 00:14:15 ID:.6prKP66O
- >>658
「どういたしまして、ですわ」
【笑ってアウテリートは答える】
「貴方、なんで顔を隠しているんですの?」
- 660 :彗華:2010/07/21(水) 00:20:19 ID:7hcwnxwgO
- >>659
「えっと……何か隠す物が無いと恥ずかしくて……」
ヘルメットの下では目が泳いでいる。
「まともに、お話も……」
- 661 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/21(水) 00:24:50 ID:.6prKP66O
- >>660
「もうっ!そんなんじゃ、好きな人が出来たときとかに困りますわよ!?」
【乙女な叱り方をするお嬢様】
- 662 :彗華:2010/07/21(水) 00:29:30 ID:7hcwnxwgO
- >>661
「あはぁ、そうですねぇ」
ちょっと困った様な顔。
だが実際の所良く解って無い。
- 663 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/21(水) 00:45:40 ID:.6prKP66O
- >>662
「全く……貴方可愛いんだから少しは自信満々で行きなさいな!
ほら見なさい、私の気品と自信に満ち溢れる姿を!」
【ばっとポーズを決めて】
「キャピルン☆」
【凄い効果音が出た】
- 664 :彗華:2010/07/21(水) 00:59:09 ID:7hcwnxwgO
- >>663
「わぁ、凄いです」
微笑んでアウテリートを見て。
「はぁい、がんばりますねぇ」
アウテリートに向かって頷きつつ小さく手を振った。
ヘルメットを外し、左手に持つ。
右手は口元に添えてふっ。と息を吐いた。
すると少女の足元から真っ直ぐに地面に氷が張った。
「そうだ、帰ってレラちゃんとアイスを食べましょう♪」
呟きの様な言葉を漏らしつつヘルメットを被り直すとアウテリートに礼をする。
「私は帰ります、ありがとうございましたー」
氷の道に足を乗せ、滑りながら帰って行った。
//眠いので寝ますね……ありがとうございました! おやすみなさい。
- 665 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2010/07/21(水) 01:06:02 ID:.6prKP66O
- >>664
「何!!レラとですって!?
羨ましい!!」
【そんな恨めかしい事を言いながらも、お嬢様は笑顔で手を振る】
「変わった子ですわね……」
【しかし、顔には笑みが在り、アウテリートはそのまま、執事とメイドを連れて自身も帰路に着いた】
//いえいえ、こちらこそ!
//有り難うございました!
//お休みなさい!
- 666 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 20:27:59 ID:9qS3TsAM0
- 異能都市内、とある空き地。
活気に溢れる大通りから、それほど遠くはない。
そんな場所に、一人の男が佇んでいた。
「……完璧だ」
男が見上げるのは、空き地にぽつんと配置されたプレハブ小屋。
入り口の隣には『第三研究科8110号室』という札が掛けられている。
「ここから再び始まる私のサイエンティストライフ……!
めくるめく探求と知識の奔流――――!!」
「――あぁ、完璧だ」
男は幸せそうに、楽しそうに、愉しそうに笑みを浮かべて、ただプレハブ小屋を見つめていた。
- 667 :てんさい:2010/07/21(水) 20:54:02 ID:7hcwnxwgO
- >>666
「……?」
近くを通りかかる幼女。
ふとプレハブ小屋が目に入る。
「おい、お前何してるんだ」
水色のアイスを一口かじり。
- 668 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 20:57:20 ID:9qS3TsAM0
- >>667 //天さん名前名前ー
「んん?」
腕を組み、プレハブを見上げていた男が、上半身だけを声のした方へと向ける。
「見て解らないかな? 新支部の設立だよ」
解るか。
「……まぁ、尤も。ここもいつまで持つか知らないがね」
- 669 :レラ=バニッシュ:2010/07/21(水) 21:03:38 ID:7hcwnxwgO
- >>668
//あれ可笑しいな……。
「支部……にしては小さくないか?」
首を70度くらい上に向けて。
- 670 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 21:06:39 ID:9qS3TsAM0
- >>669
「君は、確実に潰される研究所に莫大な資金をつぎ込むかね?
つまりそういうことだ」
くく、と笑う。
「しかしながら、ここが私の楽園第一号拠点だ」
灰色の髪を揺らして、プレハブ小屋を再び見上げる。
- 671 :レラ=バニッシュ:2010/07/21(水) 21:14:19 ID:7hcwnxwgO
- >>670
「潰されるのが前提か……」
その男の言動に若干呆れつつ。
「にしても、拠点と言うかただのプレハブじゃないか。危なっかしいな」
- 672 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 21:17:22 ID:9qS3TsAM0
- >>671
「実際週一で潰されるんだ、仕方あるまい。
我々だって予算は限られているんだよ」
「資料を置いておければそれで良いと思うがね、私は。
それにここを使うのは、今は私だけだ」
危なっかしい位が良いのだよ、と男は笑う。
- 673 :レラ=バニッシュ:2010/07/21(水) 21:23:53 ID:7hcwnxwgO
- >>672
「じゃあ作るだけ予算の無駄だろ」
アイスを口に含み、そのまま。
腕の端末機を操作し、暫くして操作を止めて口のアイスをてにとる。
「まあ、僕が言う事でも無いけどな」
- 674 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 21:27:48 ID:9qS3TsAM0
- >>673
「だが知識欲が私を突き動かす……」
遠い目。
「……というのもあるが、やはり何もしないよりは何かしていた方が楽しいだろう」
急に真顔に戻り、答える。
「ん? 君も研究者なのか?」
- 675 :レラ=バニッシュ:2010/07/21(水) 21:34:29 ID:7hcwnxwgO
- >>674
「思ってたけどお前かなり可笑しいな」
お前に言われたく無い。
「研究者……まあ、そんなところだ」
「本職は技術者だ。成り行きで団長とも呼ばれて居るがな」
- 676 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 21:38:09 ID:9qS3TsAM0
- >>675
「くく、そう褒めてくれるな」
楽しそうに、灰色の瞳を細めて笑う。
「技術者に、団長か――ふむ、なかなか興味深い」
ふむふむと頷くと、こちらも続ける。
「敢えて大人気なく張り合うのなら、私は研究者で、科長だ」
ふふん、と誇らしげに笑う。
- 677 :東西南北 良方:2010/07/21(水) 21:40:12 ID:7gFzKdaU0
- 全身傷だらけでボロ布になったアロハシャツを着た紫ドレッドヘアの男が歩いている。
サングラスのフレームも歪んでいるがその表情は晴れやかだ。
「ハハハ!!何だ、案外余裕だったなぁ!」
右手には袋が有り、その中には薬がごっそりと入っている。
先程機関の研究所に特攻し、刻印の影響を抑える薬を強奪してきたのだ。
右頬の絆創膏は外れており0の形の刻印が刻まれているのが見える。
- 678 :てんさい:2010/07/21(水) 21:46:45 ID:7hcwnxwgO
- >>676
「……ああ、話しかける相手を間違えた」
ため息を吐きながら首を振る。
「ふむ……科長、貴様は此処で何をして居るんだ」
>>677
「また変なのが来た……」
遠目に見つつ顔をひきつらせた。
- 679 :灰堂曇/白衣の男 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 21:48:26 ID:9qS3TsAM0
- >>677
「……ん?」
と、男が見るのは良方の持つ袋の方だ。
超能力《透視》を使い、袋の中身を視る。
(“あれ”が必要になるような人間――ああ、そうか。彼は――)
ひゅん、と風を切るような音がした。
「――やあ、何年ぶりかな?」
愉しそうに歪んだ笑みを浮かべた、灰色の、まるで雲のような研究者が。
「東西南北君。君が元気そうでなによりだ」
良方の目の前に現れた。
>>678
「『何をしている』――ね、くくっ」
冗談でも聞いたかのように男は笑い、答える。
「この都市の研究、だよ」
※仰々しく聞こえるが、大した事は研究していない。
- 680 :東西南北 良方:2010/07/21(水) 21:52:08 ID:7gFzKdaU0
- >>678
機嫌よさそうにシガリロを取り出し煙をくゆらせている。
>>679
機嫌がよさそうに歩いていたが、目の前にある男が現れたのを見てそれが一変する。
「……ちっ、何の用だ。俺はもう機関を抜けたはずだ」
実際は無断で抜けだしただけなのだが、機関の人間を見ると殺気の押さえが効かなくなってしまう。
どろり、と0の刻印から血が流れる。
「ッ……! テメェも、元気そうじゃねぇか」
シガリロを咥え、殺気を放つ。
- 681 :レラ=バニッシュ:2010/07/21(水) 21:58:22 ID:7hcwnxwgO
- >>679
「都市の研究か……ふっ、面白そうだな」
こいつも興味本意で箱庭に手を出したりしている。
(うわー呼びやがったー)
良方の方を見つつ若干睨み付けた。
>>680
(しかも殺気を放って……殺し合いか?)
訝しげに二人を見る青い髪の幼女。
その靴や右腕には科学の結晶が見られる。
- 682 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 22:01:40 ID:9qS3TsAM0
- >>680
「くくっ。別にこれと言った用事は無いのだがね……」
刻印から流れる血を見て、つまらなさそうな顔をする。
「……全く、“それ”の意味が無いだろう」
「と、いうか」
溜息を吐き。
「君は私の所属を忘れているんじゃあないのか?」
訊く。
――第三研究科。
カノッサ機関らしからぬ、“有能な研究者(ヘンジン)”の掃き溜め。
「『君が機関を抜けた』なんて事、私は微塵も気にしていない。
否、気にもならない――そう怒らないでくれ」
愉しそうに、男は、笑う。
>>681
「この街は面白いものが多すぎる。そうは思わないか?」
と、問いかける。
「……ならば、研究してしまえば良い」
- 683 :東西南北 良方:2010/07/21(水) 22:04:44 ID:7gFzKdaU0
- >>681
「……テメェもコイツの仲間か?」
灰堂を指さしながら聞く。
殺気は灰堂に向けるものよりは弱いが、それでも相当なものである。
辺りにはシガリロの紫煙がゆっくりと漂っている。
>>682
「こんなクソッタレな傷なんざいらねぇよ」
血をぬぐい取る。
「ハッ、まあどっちにしてもさっき研究所襲撃したからこれからはまた追われる身だけどな」
自嘲気味に笑う良方。
「……チッ……これだから第三研究科の奴は嫌いなんだ、いや、研究者は嫌いだ」
吐き捨てるように言う。
- 684 :レラ=バニッシュ:2010/07/21(水) 22:12:31 ID:7hcwnxwgO
- >>682
「全く、その通りだな」
頷いた後に上がった顔は不敵な笑み。
「僕がこの都市を手中に収めた時には、貴様に少しくらいは研究させてやろう」
>>683
「不快だな」
訝しげな視線を細めて睨む。
「貴様……この僕が誰だか解って無い様だな?」
そして呆れたようなため息。
- 685 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 22:16:09 ID:9qS3TsAM0
- >>683
「その薬だ。何のために奪ってきたんだね、全く……」
やれやれ、と首を振る。
「別に私に頼んでくれればいくらでも量産するぞ? ん?」
にやにやと嫌な笑みを浮かべて、灰堂は言う。
「……本当に予算が無くなってしまうからやめてくれ、と一研の奴らが言っていたかな」
あっははは、と声を上げて笑う。
「そうか、私は君達が――いや、違うな。
機関を抜ける度胸の在る君達が大好きで仕方がない。
君はその中でもトップ3に入る猛者だよ」
くくくっ、とより一層愉しそうに、愉しそうに。
>>684
「くくっ。では私が君より先にこの街を調べつくした時――
――その時は、資料を全てゆうパックで送りつけてあげよう」
なぜゆうパック。
「私は“敗ける”のが嫌いでね?」
どこかの、黒いコートの警備員を彷彿とさせるような、そんな言葉。
- 686 :東西南北 良方:2010/07/21(水) 22:21:30 ID:7gFzKdaU0
- >>684
「知らねぇよ、当然だろが」
シガリロの紫煙を苛立たしげに吐き出しながら言う。
頬の刻印からはまだ血が流れている。
>>685
「金は有るが……半年はもつぐらい奪ってきたからな」
手に持った袋を軽く振る。
「それにテメェに狩りを作るのは気持ち悪い」
袋を無限倉庫に飛ばしつつ言い、ついでに虚空から着替のアロハを取り出し羽織った。
「実際抜けざるを得なかった、てのが正しいけどな」
「あのままあそこに居たら俺は『完成』しちまってた」
良法の本来の能力をベースにしたひとつの計画があった。
良方に他の能力者の能力を植えつける計画だった計画は極秘だったが、
得体のしれないこの男ならば知っている可能性もあるやも知れない。
//計画については後で詳しく透過しときますね
- 687 :てんさい:2010/07/21(水) 22:26:25 ID:7hcwnxwgO
- >>685
「個人的にはクロネコヤマトが理想だな」
理由:家から近いから。
「ふん、僕に勝つ気でいるのか?」
>>686
「説明しよう。たが、先に一つ言わせろ」
首を上げ、良方を見る。
灰堂の方を指差しつつ。
「僕をこの変人と一緒にするなっ!!」
そう叫ぶ様に言った。
- 688 :灰堂曇/“機関”所属 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/21(水) 22:29:47 ID:9qS3TsAM0
- >>686
「気持ち悪い、か。散々な言われようだな」
「……『完成』という言葉は、私が3番目に嫌いな言葉だ」
忌々しそうに眉をひそめ、
「……まぁ、君の能力に関しては私の関する所ではない。
故に、私に喧嘩を売られても困る――
――あぁ、いや。別に今度模擬戦をする位なら構わないがね」
論点がずれるずれる。
//把握ー、読み込んどきまうs
>>687
「ふむ、了解した。覚えておこう」
「くく、君が私に勝てるとでも?」
愉しそうに笑みを浮かべる。
「おっと、私は友人に届け物をしなければならないんだった」
今思いついたかのような事を言うと、続けて
「では、諸君。もしも再び縁が合ってしまったら、また『遭おう』」
ひゅん、と音がして。
灰堂は姿を消した。
- 689 :東西南北 良方:2010/07/21(水) 22:32:32 ID:7gFzKdaU0
- >>687
「悪かったな」
意外と素直に謝る。
機関時代に灰堂のことを知ってる身としては、一緒にされたくないのは分かるからだ。
>>689
「もっとひどいこと言ってやろうか」
サングラスを新しいのと取り替えながら言う。
模擬戦、との言葉に表情を変える。
「ぶっちゃけ、今ここでテメェの息の根を止めてもいいんだがな」
殺気を又放つ。
//よろしくですー!
- 690 :東西南北 良方:2010/07/21(水) 22:35:55 ID:7gFzKdaU0
- //おっと見落としてた
>>689
「へっ、テメェとはもう二度と顔を合わせたかねぇけどな」
悪態を付き、見送った。
- 691 :レラ=バニッシュ:2010/07/21(水) 22:39:28 ID:7hcwnxwgO
- >>688
「その言葉、そのまま返す」
ニヤリと笑い。
「あぁ……会ってしまったらな……」
ため息を吐きつつ見送った。
>>689
「あんな変人と一緒にされたら流石の僕も泣くぞ」
小屋と消えた男を見つつ。
- 692 :東西南北 良方:2010/07/21(水) 22:41:32 ID:7gFzKdaU0
- >>691
「ああ、俺もあんな野郎と一緒にされちゃあ泣きたくなる」
苦笑する。
「さて、と。傷も痛てぇし、家帰って寝るかね俺は」
サングラスもアロハも変え終わりいつものスタイルに戻った良法は、紫煙を残して歩き去っていった。
- 693 :レラ=バニッシュ:2010/07/21(水) 22:52:53 ID:7hcwnxwgO
- >>692
「ふん……そうだろう」
フッ。と笑う。
「おっ、おい待て! 僕とお師匠様の凄さをだな!」
言いたかったらしい。
良方が去った後不機嫌そうに飛んでいった。
- 694 :沢桐 創:2010/07/22(木) 21:59:53 ID:DrfW.PnA0
- ―カラカラカラ…
人通りの少ない道で、男が脚を振っていた。
「まだ…動いてるな」
何かを確かめるように、数十歩歩くたびに脚を振っていた。
- 695 :栖狩ビィ:2010/07/22(木) 22:25:52 ID:7hcwnxwgO
- >>694
「人、大丈夫?」
黄色いスカーフを巻いた少女が歩いてきた。
抑揚に貧しい声が沢桐に向けられた。
- 696 :沢桐 創:2010/07/22(木) 22:36:11 ID:DrfW.PnA0
- >>695
「いきなり誰だ?」
脚を振るのをやめると振り向く。
「なんだよ大丈夫かって」
- 697 :栖狩ビィ:2010/07/22(木) 22:44:31 ID:7hcwnxwgO
- >>696
「人、脚」
少女は背中についた透明で薄い羽根を上下させ、飛んでいた。
「ビィ、心配」
目線を下げ、脚を見る。
- 698 :沢桐 創:2010/07/22(木) 22:48:37 ID:DrfW.PnA0
- >>697
「…何言ってんだ」
少女の動きにあわせて顔の向きを上下させている。
「お前に心配される筋合いはねぇよ。
大体お前は俺の何を知ってるんだってんだ」
そのまま歩き去ろうとする。
- 699 :栖狩ビィ:2010/07/22(木) 22:52:08 ID:7hcwnxwgO
- >>698
「脚、壊れかけ」
そう言って、
「?」
じーっと脚を見ていた。
が、もうついていく気は無いらしく、浮遊を止めてその場に立ち止まった。
- 700 :沢桐 創:2010/07/22(木) 22:57:36 ID:DrfW.PnA0
- >>699
「壊れてねぇよ、”脚は”な」
ため息をつく。
「心遣いありがとよ、じゃな」
ぜんぜん心がこもっていない声で礼を言うと、そのまま歩き去った。
- 701 :栖狩ビィ:2010/07/22(木) 23:02:12 ID:7hcwnxwgO
- >>700
「……」
しゅんとした表情で見送り。
そのままとぼとぼと何処かへ歩いて行った。
- 702 :???:2010/07/22(木) 23:44:27 ID:WRMwzon20
- 私立千夜学園の校舎屋上の、更に少し上。
その空中に、少女は浮かんでいた。
長い銀の髪が、風も無いのに揺れていて。
その表情はとても哀しげだった。
- 703 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 20:08:35 ID:7gFzKdaU0
- 異能都市の公園にドレッドヘアでアロハシャツのグラサン男が佇んでいた。
普段はへらへらとした笑いを浮かべている口もキリッと引き締まっており、サングラスの奥のひとみは鋭い。
「『1』……!」
右頬の刻印がぎちぎちと皮膚を引き裂き0から1に変わる。
「ッ……!」
一瞬の集中の後、右掌に焔が現れる。
「炎弾!」
右掌を前に突き出し焔を岩に向かって撃ち出す。
不燃物であるはずの岩はなぜか燃え上がっている。
- 704 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 20:12:19 ID:9qS3TsAM0
- >>703
「……おいおい、器物損壊もそんくらいにしとけよ?」
苦笑いを浮かべながら、公園に一人の男が現れる。
「うっすうっす、久しぶりー」
灰色のTシャツに、黒いズボン。
右腕には、黒炎の模様。左腕には、電子回路。
- 705 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 20:13:36 ID:7gFzKdaU0
- >>704
「ふぅ……」
燃えた岩の火はしばらくすると消えた。
「お、鋼か、久しぶり」
頬の刻印の血を拭いながら挨拶をする。
- 706 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 20:16:20 ID:9qS3TsAM0
- >>705
「相変わらず不審なヘアスタイ……いや、なんでもない」
「しっかし、何だ今の? お前の異能って四次元ポケットだけじゃなかったのか?」
先程まで燃えていた岩に歩み寄り、不思議そうに見ている。
「特別燃えるような鉱石、って訳でもねえよな……」
- 707 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 20:18:47 ID:7gFzKdaU0
- >>706
「なんだなんだー、マトモだろ普通に!」
乱れたドレッドヘアを直しながら言う。
「あー……」
能力について聞かれて少し言い淀む。
「なんつーか……新能力っつーか本来の力取り戻したっつーか……」
「此処数年使ってなかったから制御の練習してたんだよ」
岩を見ながら言う。
- 708 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 20:22:28 ID:9qS3TsAM0
- >>707
「まとも(笑)」
鼻で笑った。ひでえ。
「へえー……色々あるんだなぁ……」
立ち上がり、振り向き。
「んじゃあ、その傷は何だ? どう見ても人工だろ、それ。
無論、答えにくいなら無理に聞こうとは思わねえけどさ」
そして、訊いた。
- 709 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 20:26:33 ID:7gFzKdaU0
- >>708
「いや笑うなよ怒るぞ」
指先に小さく焔をだしながら言う。
「ま、いいか。もう隠すのもめんどくなってきたし」
何処か吹っ切れた様子で話し始める。
「簡単に言うと俺、カノッサ機関の人工能力者なんだよね」
「3年ぐらい前に研究所逃げ出したんだけどよ、研究所の時に刻まれたのよコレ」
右頬のキズに触れながら言う。
「痛みで逃げ出さないようにするためのシステムらしいぜ」
- 710 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 20:31:44 ID:9qS3TsAM0
- >>709
「あーはいはいまともまとも」
むしろ怒らせようとしてるんじゃないかと誤解されてもおかしくない態度。
「へー、カノッサの……」
先程と同じような調子で頷き、
「……カノッサの?」
思考が追いつかないようで、聞き返した。
(……ここで実は知り合いにカノッサの奴が居るんだHAHAHAとか言ったら俺どうなるんだろうな)
深刻に悩むような、何かを隠しているような、そんな果てしなく微妙な表情で黙り込む。
- 711 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 20:34:45 ID:7gFzKdaU0
- >>710
「燃すぜー!」
ぼっ、と焔を出して言う。
「そうカノッサの」
と答える。
鋼が何か隠し事をしているような微妙な表情をしているのを見て聞く。
「どうしたのよ」
- 712 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 20:38:08 ID:9qS3TsAM0
- >>711
「スタァァァップ!!マジで炎とかは燃えるからやめろ俺が悪かったッ」
慌てて両手を振る。
「え?」
思いっきり裏返った。若干アニメ声だった。
「……ゲフンッ」
一度咳をして、黒金は口を開いた。
「いや、あのな。俺の知り合いにカノッサの奴が居てそいつ実はいま異能都市にモゴモゴ……」
『俺の知り合いに』辺りからどんどん声が小さくなり、最終的には口を動かしているかどうかも不明瞭な感じになった。
怪しさMAX。
- 713 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 20:41:47 ID:7gFzKdaU0
- >>712
「謝ればいいのさーッ!!」
ニ゛ヤ゛リ゛、と言った感じで笑う。
「……カノッサの知り合い……ねぇ……」
「この街に居るカノッサの奴っつーと、灰堂の野郎ぐらいしか心当たりはねぇが……」
ぼそぼそ呟いている。
- 714 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 20:45:00 ID:9qS3TsAM0
- >>713
「I'm sorry!!」
何故か英語。
そしてちょっと発音がいい。
「……え?」
『灰堂』という単語にふと動きを止める。
「なあ、良方。お前もしかして灰堂と知り合い?」
と、尋ねた。
- 715 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 20:48:50 ID:7gFzKdaU0
- >>714
「I'm don't speak English!!」
こちらも英語で英語話せねーよと返す。
「え? ま、一応俺機関の上の方居たし普通に知ってるけど?」
「俺アイツ苦手っつーか研究者全般苦手だけどな」
- 716 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 20:51:48 ID:9qS3TsAM0
- >>715
「それ英語っつーんだよ!!」
そしてJapanese――すなわち日本語で突っ込んだ。
「へぇ……それはまた意外――」
『研究者全般苦手』という言葉に、また動きを止める。
(この流れなら言える――か? これ)
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべて、黒金は言った。
「……いやぁ、とっくに抜けてんだけどさ。
俺、あいつの部下だったんだわ。つか雑用?」
- 717 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 20:57:10 ID:7gFzKdaU0
- >>716
「Eg veit ekki」
わかりませんとアイスランド語で。
「あ、そうなのか。まさか身近にカノッサのヤツらがこんなに居るたぁ……」
「予想外な……」
しみじみと言った様子でつぶやくが特に気に障った様子はない。
- 718 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 21:00:08 ID:9qS3TsAM0
- >>717
「……何語だよ!」
流石にそこまでは教養のない男、黒金鋼。
「予想外はこっちだ。なんでそんなファンキーなスタイルした奴が機関出身なんだよ……
もうちょっとダークな感じかと思ってたよ……」
他の部の奴らとは会った事無かったし、と幻想を打ち砕かれたかのように気落ちして言う。
- 719 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 21:03:54 ID:7gFzKdaU0
- >>718
「アイスランド語だけど?」
とサラッと言う良方。
「いや、機関時代は普通にエージェントしてたぞ」
虚空から機関時代の写真が現れる。
その写真には全身黒尽くめのダークスーツに身を包みサングラスで顔を隠した少年がいた。
無表情でなんとなく思い気配を纏っていて今からは予想もつかない姿だ。
- 720 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 21:07:14 ID:9qS3TsAM0
- >>719
「知るかよ!」
笑いながら突っ込む。楽しそうである。
「へー……」
最初は普通に写真と良方を見比べていた。
が、だんだんうわあああAAっぽくなっていく。
「……誰だこのハンサム……!?」
失礼である。
「いやー……しかし黒スーツにグラサンはトラウマだなー……」
いい思い出がない、と笑う。
- 721 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 21:10:35 ID:7gFzKdaU0
- >>720
「???? ????」
とアラビア語で。
「意味はコレわかる?な」
語学は堪能というか研究所で叩き込まれたのである。
「いや、俺はいつでもハンサムだぞ」
ニヤリと笑う。
「なんだ、黒スーツにグラサンの奴にボコられたとか?」
- 722 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 21:11:17 ID:7gFzKdaU0
- //ノリでアラビア語入れてみたけど表示できねぇーっ!!
アラビア語だということにしてくれェ!!
- 723 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 21:13:30 ID:9qS3TsAM0
- >>721,722 //良方ェ・・・
「おい文字化けしてねえか」
なんとメタなことを。
「ハンサ……えっ?」
どこどこ、と辺りを見回す。
「黒スーツにグラサンの奴に左腕切り落とされた」
あっはっは、と笑う。
笑い事じゃねえ。
「で、そんな所を哀しくも灰堂に拾われちまった訳だ」
- 724 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 21:17:43 ID:7gFzKdaU0
- >>723
「気にすんな気にしたら負けだ」
なかった事にしたい良方。
「じゃ、アレだ。 本邦初公開!?良方の素顔ッ!!」
グラサンを外す。
案外グラサンの下の顔は童顔で、髪型と服装がアレでなければ普通に少年として通るだろう。
「俺はガラスの容器の中で生まれた男だぜ?」
と返す。
「アイツに拾われたのかよ……っつーことは左腕は義手?」
- 725 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 21:22:39 ID:9qS3TsAM0
- >>724
「気にしたら敗けか……なら気にしないでおこう」
「……!」
おぉ、と驚いたように眼を丸くして、
「髪型がマイナス要素過ぎるな、やるならもうちょい盛れ」
「似たような境遇の友達がいるんだが今度紹介しようか? はっは」
ガラスの容器生まれの友人て。
「そうそう。切り落とされた腕を解析して作ったんだと」
言いながら、回路の刻み込まれた左腕をグーパーする。
左手の甲には2cm程のガラス玉が埋まっていて、回路はそこに集まっている。
- 726 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 21:26:11 ID:7gFzKdaU0
- >>725
「髪型はコレでいい気がするけどなぁ……」
「頂点ペガサスMIX盛り、か」
ぼそッと恐ろしいことを呟いている。
「はは、話が案外弾むかもな」
楽しそうに笑う。
「かっけぇな……」
左腕を見て感心する。
「俺なんて、この甘いマスクに傷刻まれてんだぜー」
右頬の刻印を撫でながら言う。
「つか、能力の制御がまだ効かねぇんだよなぁ……」
掌に焔を出したり消したりしながら言う。
- 727 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 21:31:21 ID:9qS3TsAM0
- >>726
「おいやめろあれ踏んで笑い転げてちょっと寝れなかったんだぞおい」
あれは盛大にワラタ。
「違いない」
と、こちらも笑った。
「案外センスあるかもな、灰堂……あ、デザインしたのは灰堂じゃねえや」
やっぱ灰堂爆発しろ、と小さく呪詛を呟く。
「甘いマスクかどうかはさておき」
さらっと酷い事を言い、
「その傷が能力の制御をおかしくしてる、って可能性は無いのか?」
そして割と真面目な事を言った。
- 728 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 21:31:50 ID:h6Ifgnbg0
- 「おや」
唐突に。
二人に声が掛けられる。
「これはまた、……男二人で夜に公園とは。
アッーな関係か何かかね?」
ん?と尋ねる声は砂漠よりも乾き。
滲む感情は面白そうの一言。
ただし、
「もしそうなら私は今から速攻で去ろうじゃないか」
顔は纏ったローブについたフードで隠れているが。
- 729 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 21:37:14 ID:7gFzKdaU0
- >>727
「こう……シュッ!!と下感じでだなぁ」
体で頂点ペガサスを表現する。
「アイツのセンスはなんとなく怖いきがする」
「あー……どうなんだろ……」
「能力が発現したときにはもう有ったから気にして無かったな」
「傷直すにしても直せねぇんだけどよ」
どろっと傷から血が出る。
>>728
「ホモ、あるいはゲイじゃねぇよォッ!!燃やすぞ、オイ、燃やすぞー!」
怒っており両手のひらに焔が現れている。
- 730 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 21:40:07 ID:9qS3TsAM0
- >>728
「ん?」
と、声のしたほうを向き、
「……」
良方のほうを向き、
「……無い、それは無い」
静かに、それでいて全力で否定した。
「つーかその声……カノンか?」
しかし当分聞いていないし人違いか、とも思いながら。
>>729
「……やめろマジで冗談にしてもやm……くく」
必死に笑いをこらえている。
「厨二病が抜けきってないなあいつは」
「……うーむ、難しいな。今度調べとく」
=灰堂を恐喝しとくの意。
- 731 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 21:45:27 ID:h6Ifgnbg0
- >>729
「はははこれはまた斬新なかもし方だね」
こうなにか菌的な。
「だがまあ、燃やすのは構わないけれどこちらにギャグ補正はあるよ」
普通ないという流れだろうがある時はあると言います。
言いますとも。
多分。
>>730
「おやおやないのかね。
これは全力でやらないかを熱唱するべきかと思ってスタンバイするべきかと思っていたのだが」
数度奇妙なポーズを取る。
おそらく”やらないか”の振り付けだろう。
返答には一拍の間が空いた。
「……ふむ、そんなに似ているかね?
私の声は結構潤いがないが」
声自体は普通の男の声だ。
だが絶対的に「乾いている」と、そんな印象を聴く者に与えるだろう声でもあった。
- 732 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 21:47:53 ID:7gFzKdaU0
- >>730
「頂点ペガサスって響きはカッコいいよな」
まだネタを引っ張る良方。
「ああ、わかる、わかるぞ」
うなずきながら言う。
「おう、ありがとな」
笑顔で礼をした。
>>731
「ゲイじゃないぞ普通にロリ巨乳派で彼女募集中だ」
さり気無く好みのタイプを言っている。
「いや、燃やさねぇよ。結構シャレになんないし」
焔を掌から消す。
- 733 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/23(金) 21:52:47 ID:9qS3TsAM0
- >>731
「やらないから! スタンバるんじゃねえ」
「いや、なんかこう……あれ噛めよキスミントガム」
おすすめはグレープな、と付け足す。
>>732
「ペwwガwwサwwスwwww」
芝が生い茂っている。
「だって知ってるか? あいつ自分が作った能力に『天帝』とか付けちゃうんだぜ?
そん時24だったんだぜアイツ?」
裏設定が活躍した瞬間だった。
じゃなくて。
嬉々として知人の過去を暴露するのは如何な物か。
「……あ」
思い出したように呟く。
「ちょっと今日はこの辺で帰る。
んじゃあ、また縁が合ったら」
二人に適当に手を振ると、そのまま走り去っていった。
- 734 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 21:58:31 ID:h6Ifgnbg0
- >>732
「さらっと好みを言ったね……。
しかしロリ巨乳とは、中々に敷居が高くないかね」
ロリなら沢山いそうだが。
「ふむ?何だ、君は意外といい人だね。
こういうとき、問答無用でファイヤーしてくる人間が世の中には多いものだ」
>>733
チッとか舌打ちしてないよ。
してないんだからね。
「ガムは苦手でね。あの一瞬突き抜けるような味覚が厳しい」
ははは、と笑って手を振り、
「うむ、気をつけて帰りたまえ」
- 735 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 22:00:58 ID:7gFzKdaU0
- >>733
「昇天ッ! ペガサスッ!」
何故か決めポーズ。
「うはッ、何だそのステキセンス」
笑っているが良方のセンスも大分アレなのは気にしない。
「おう、またなー」
てを軽く振り見送る。
>>734
「ロリじゃなくてもいいが乳が必要だ」
乳について暑く語ろうとし始める。
「俺はいい人って事に定評があるぜー」
見た目はアロハでグラサンで鮮やかな紫ドレッドヘアというステキな格好だが。
- 736 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 22:04:10 ID:h6Ifgnbg0
- >>735
「乳か。つまりオパーイか。君も好きだね――私はどちらかというと尻神信仰だから」
今ここに熱い戦いが始まる…?
「紫ドレッドヘア+グラサン+アロハとは中々胡散臭いと思わないかね?
しかしそれでいい人と言われるのだから、本物だね」
……まあ、私などフードで顔を隠しているが。
- 737 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 22:06:43 ID:7gFzKdaU0
- >>736
「尻神の信仰者かよ……。だが俺は金髪巨乳を諦めないッ!!」
巨乳派と尻神の信仰者との仁義なき戦いが……始まる……!
「いんや、普通にイカしてると思うんだけどな俺の格好」
イカしてるというよりはイカれてるといったほうが正しいかもしれない。
「つかアンタも大分胡散臭いだろう」
相手の格好を見て言う。
- 738 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 22:21:37 ID:h6Ifgnbg0
- >>737
//すいませんこっからレスちょいと遅くなりますん…!
「金髪巨乳か……どこぞの犬くさい忍者でもあるまいし、そう簡単には手に入るまいに。
その点尻神様はいいぞ、全てのものに平等だ」
両手を広げてワハハハハハとと笑いだしそうなポーズ。
「イカしてるか。しとれを間違えてはいないかね?
ああ、私のこの格好はまあ、」
考えて、
「保険のようなものだと思ってくれたまえ」
- 739 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 22:26:18 ID:7gFzKdaU0
- >>738
//おkおk了解でござるよ、俺も突然ネヲチするかもしれんからすまんね
「なめんなー!巨乳なめんなー!」
エア乳揉みを始める良方。
推定Eカップぐらいだろう。
「保険、ねぇ……。ま、気にしないけどよ」
さらっと流し、虚空からシガリロを出し吸い始める。
当たりには柔らかい紫煙が漂っている。
- 740 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 22:44:24 ID:h6Ifgnbg0
- >>739
「オパーイには夢が詰まっているんですね、あまりわかりたくなかった思考だが。
というかそのサイズは巨乳の中でも希少価値ではないかね?」
やれやれ、と言わんばかりに肩をすくめた。
「うむ、保険だよ。
少々めんどくさい外見なものでね、普段はこうしていないと混乱を与えてしまうのさ」
と、シガリロに気付き、
「未成年かね?」
- 741 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 22:47:04 ID:7gFzKdaU0
- >>740
「オパーイこそ人類の夢の塊だぜ!」
「いいんだよ、エア乳揉みぐらい夢を見させてくれよ」
まるでそこにEカップの巨乳が有るかのようだ。
「なるほど、面倒な外見ねぇ……」
ちょっと気になったが特に追求はしない。
「ん?ああ、そうだけど」
煙を吐きながら言う。
- 742 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 22:55:23 ID:h6Ifgnbg0
- >>741
「はいはい、どうぞご自由に。
……しかしまあ、夢は叶わない、あるいは叶っていないからこそ夢だというのに」
現実にしに行きたいのかね?と問う。
「うむ、まあ、分かりやすく言えば…そうだね」
間。
「指名手配犯のそっくりさん、とでも言おうか。
あるいは有名人のそっくりさんでもいいよ?」
「やはりかね」
ひゅん。
「未成年の喫煙は――――」
赤紫の軌道が下から上に円弧を描く。
「体に害を与えるのでうんたらかんたら」
軌道の主は片刃の剣だ。
何故か峰は抉れ、まるでギターの如く5本の弦がついた奇妙な武装が、
「大人としては見過ごせないね――――と」
シガリロを半ばから切り落とすべく振るわれる。
- 743 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 23:00:22 ID:7gFzKdaU0
- >>742
「夢は叶えないと意味が無いってのが俺の持論だしなぁ」
もみもみ
「あー、追われてる感じか」
納得したふうに言う。
「うぉ……ッ!?」
振るわれる武装を見て無意識に虚空から巨大な壁を出し、自分と相手の間を分断した。
「ビビったじゃねーかッ!」
煙を盛大に吐きながら言う。
- 744 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 23:06:34 ID:h6Ifgnbg0
- >>743
「そうかね」
何故か。
纏う雰囲気が柔らかくなった。
「では、頑張って叶えたまえ。
この広い異能都市、言い方は悪いがより取り見取りだろうさ」
「追われてるというわけでもないがね」
くすり、という笑い声が零れて、
「まあ、そっくりさんはつらいよと、そういうだけだ」
「……こちらこそ驚いたよ」
……まさか壁が降るとは。
何かを生み出す――あるいは取りだすのが能力なのだろうな、とアタリをつけて、
「だがまあ、反省はするが謝らない。
おとなしくしたまえ、一撃でさっくりと切り落としてやろう」
- 745 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 23:10:01 ID:7gFzKdaU0
- >>744
「駅前とかにさ、彼女募集してますって書いた札持って立ったらどうよ」
割と真剣に言っている。
「あー、うんわかるわかる。俺が同じ立場だったら嫌だもん」
心底嫌そうな表情をしている。
「お断りじゃいッ!!」
壁を消し、両手のひらに焔を発生させる。
右頬の刻印は現在『1』であり、刻印から血が吹き出ている。
- 746 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 23:14:09 ID:h6Ifgnbg0
- >>745
「間違いなく変人だと思われるだろうね」
ざっくり切り落とした。
「最大規模の出会い系サイトなどいかがだろうか。
チャンスも釣り針も大きいよ」
「わかってくれたのにお断りとは……世間の風は冷たいね」
ふう、とため息を一つついて、剣をフードのうちへ。
がしゃ、と音。
「……君、頬から大量出血しているよ?
医者に行くか何かした方がいいだろうと思うが」
- 747 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 23:19:01 ID:7gFzKdaU0
- >>746
「うーむ……普通の出会いか……むずかしぃぜ……」
ずーんと落ち込んでいる。
「アレだな、むしろ本気で出会い系をやろうか……!」
携帯を虚空から取り出した。
「煙草吸うのを邪魔する奴は月に変わってお仕置きしちまうぜー」
ニヤリと笑い焔を消す。
「ああ、これか平気平気」
血をぬぐい取り、錠剤の入ったびんを取り出すと4錠口の中に突っ込み飲み込んだ。
一瞬血が刻印から吹き出したがしばらくすると血は止まった。
「あー……くらくらする……」
地面に座り込みシガリロの煙を吸い込む。
- 748 :ヴェーダ/神出鬼没的な何か:2010/07/23(金) 23:27:07 ID:h6Ifgnbg0
- >>747
「未成年ならば学校に通うという選択肢もあろうに。
部活動や委員会、出会いの場は多いよ」
上手く馴染めれば、の話だが、と呟く。
実際溶け込めないときつい場所でもあるんだよなあ学校 by中の人
「……ヤクいね。
展開的にはこれがないと死ぬんだーとかそういうサムシングなのだろうが、使用は控えめにするのが最後まで生き残るポイントだ」
(本人的には)真面目なレクチャーです。
声は真摯なものだった。
「まあ、無理はせずに生きてみたまえ。無茶は構わんがね」
言って、東西南北に背を向ける。
数歩歩んで、
「と、言うのを忘れていたね。夜の挨拶的には」
おやすみ、だろうかね。
それだけ告げて片手を挙げ、去って行った。
- 749 :東西南北 良方:2010/07/23(金) 23:30:33 ID:7gFzKdaU0
- >>748
「一応学校は行ってるぜー。……単位足りなくて高一からやり直しだったけど」
最後にぼそっと呟く。
「ご使用は計画的にー!ってな」
紫煙を吐き出しながら笑う。
「おう、楽しかったぜ。お休み」
去っていくヴェーダに手を振り、地面に寝転がる。
「夜風が涼しいぜぇ……。もうちょいしたら、行くか」
しばらく寝転がったあと、公園を後にして行った。
- 750 :名も無き異能都市住民:2010/07/25(日) 22:01:03 ID:PLjoDKEY0
- 路地裏の奥。異様な空気の淀む、室外機の群が集う場所。
一見廃墟のようにも見える其処。表からは決して見えぬ其処。"歪み"に近しい形の其処
常ならば、尋常ならざる暑さにて陽炎を生じる其処は今、対極の訪れるはずもない寒さに包まれていた
瓦礫の覆われたコンクリートの大地は銀に染まり、今なおその色を広げ続けている
宙に於いては下がりすぎた温度故に、薄い靄が立ちこめて視界を奪い去っている
異変と呼んでも良い事柄。しかし、此処、異能の園ではそう珍しくはないであろう事柄
閉じた庭のようなその場所で、ただただ大気は熱を失っていく
- 751 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/25(日) 22:16:00 ID:odMkT8DA0
- >>750
凍りつく路地に光の翼が舞い降りる。。
「おお…」
……面白そうな匂いしかしねえ!!
こんな夏にこんな寒さが、こんな場所で発言しているのだ。
異能と、異変と呼ばずして何と呼べばいいのだろうか。
熱失くす空気の中で、男は期待に瞳を輝かせていた。
- 752 :名も無き異能都市住民:2010/07/25(日) 22:36:19 ID:PLjoDKEY0
- >>751
冷気と熱気は、室外機の近くにて鬩ぎ合いをしている。まるで、双方生きて自らの陣地を守らんとするかの如く。
渦巻く霧は生体のようだ。ただただ、熱気と冷気はそうして動き回るばかり。動きはそれだけ
けれど、生まれた新たな動きは野次馬根性丸出しの男が持ち込んだもの
「だれ」
そして、霧の中、見通せぬ深みから、誰何の声が飛んだ。
その声は、子供の声にも似て甲高く、それ故に男女の区別の付かぬ物であった
//失礼しました。食事がまだだったもので、返事が遅れました
- 753 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/25(日) 22:44:29 ID:odMkT8DA0
- >>752
……ほう?
声がした。
ならばこの現象は少なくとも――自然な異常、ではない。
「かっこいい俺の名前を聞きたがるとはいい度胸だなあ」
答えて、
「俺はカノンだ。面白いことが大好きな御兄さんだ。
……さてお前、お前の名前は何なのかな?」
- 754 :名も無き異能都市住民:2010/07/25(日) 22:49:56 ID:PLjoDKEY0
- >>753
「カノン。カノン。カノン」
確かめるように三度、声は復唱する。まるで、新しい言葉を覚えた子供のように
「お前の名前。お前――自分。自分の名前…………名前?」
くるくると、言葉を回す。同じ言葉を堂々巡りにして、考え込むように声は響く
「わからない。たぶん、前はあったのだろうけど。今は、ない」
渦巻く霧は変わらず、御簾のように二つを隔てている
- 755 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/25(日) 22:55:03 ID:odMkT8DA0
- >>754
「そーよ。俺様ちゃんはカノンですよー」
復唱の声に頷いて、
……名前がない?
「今は、そっか、名無しかお前。……それじゃあ、自分のことは何かわかるのかい?
こう覚えていることとかさ、あるのかなあ」
霧の中を探ろうとはしない。
出てこないなら理由があるのだろうと、そう思うからだ。
「なんもないなら、それはそれでいいけどもな」
- 756 :名も無き異能都市住民:2010/07/25(日) 22:59:21 ID:PLjoDKEY0
- >>755
「名無し? そう、たぶん。きっとそう」
言葉を回しながら、
「覚えてること」
探るように、また言葉を回す。そうして暫く、ただ冷気と熱気の混ざった温い風が踊っていて
「落ちた。何処かから、此処に。その前のことはわからない。ただ、こうしていないといけないって事だけはわかってる」
漸く零した言葉も、また漠然としたものだった
- 757 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/25(日) 23:06:06 ID:odMkT8DA0
- >>756
「落ちたことは覚えてるのか、おっしお前は偉い子だな」
……どっか、別の世界からか、はたまた別の次元からの奴だな…多分。
検討をつける。
ここにやってきて、(そのせいかは分からないが)前のことが分からない、名無しの子。
属性としては十分だな…!!と震えを覚えつつも、
「じゃ、次の質問なー。
こうしてなきゃいけないってのは、こうやって」
周囲を見回して、
「冷たくして凍らせることかい?」
- 758 :名も無き異能都市住民:2010/07/25(日) 23:11:20 ID:PLjoDKEY0
- >>757
「偉い? そうなのかな」
疑問を覚えたように、声に少し曖昧な色が出た
「……さぁ。冷たくするのは、たぶんそう。凍らせるのは、勝手になる」
そう言う間にも、冷気は徐々に熱気を侵食していく。それは何処か、捕食の光景にも似ていて
「ううん、違う。そうじゃない。どっちも勝手になる。冷たくしようとしてるわけじゃない。冷たくしたい訳じゃない。どちらも結果に過ぎない。
僕らは困ってた。そうなってしまうとみんな冷えて、冷えすぎて死んじゃうから」
ぽつぽつと、言葉を零す。思い出す、と言うよりは勝手に流れ出ていると言った感じで
- 759 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/25(日) 23:19:19 ID:odMkT8DA0
- >>758
きょとん。
「たりめーだお前。はっきり分かってることが1つでもあって、其れをちゃんと言えるってのは偉いことだよ」
自分探し(笑)なんてものもある世の中だ。
その探さねばならないほどの自分について、確りと言えることがあるなら、
……そいつはちゃんとしたやつだよな。
「そうか」
呟くように頷いて、呼びかけを切り替えて、
「この状況は、お前が――お前たちが”やっている”わけじゃなくて、”なっている”ことなんだな」
会話のうちにも冷気が熱気を食っていく。
やがてここは白銀の世界になるだろう、と。そう判断できる。
ひょっとしたら自分も凍るかもしれない。
だが、
……俺、まーだ無事だしなあ……こいつも悪い奴じゃ、なさそうだし。
だったら出来ることをしよう。
そう決めた。
「で、お前たちは困ったんだな。……となると、お前たちが”こうしよう”って決めたのは、」
動かないように、出来るだけ凍らせないようにじっとしてることかい?と、尋ね聞く。
- 760 :名も無き異能都市住民:2010/07/25(日) 23:24:56 ID:PLjoDKEY0
- >>759
「そう」
返事は短い。なんだか、変わらずよくわかっていないような感じだ。たぶん、適当に相づちを打ったというのが正解だろう
「ある意味、やってる事だけど。でも、なってるの方が正しい」
なんだか、よくわからない物言いだ。きっと、本人にもよくわからないのだろう。
「そうかな。たぶん、そう。ここなら、熱も多いし、放っておいても勝手に増える」
勝手に増えるというのは轟音を立てて廻る室外機を言っているのだろう。この季節、あれらが止まることは希だ
「でも、誤算があったみたい。発生量を、要求量が上回ってる」
酷く困ったように声が零れる。そして、酷く小さな声で一つ零した
「こうなるために、食べ合ったわけじゃないのに」
- 761 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/25(日) 23:33:31 ID:odMkT8DA0
- >>760
「発生量を要求量が上回ってる……」
ということは、
「……熱、足りてねえのか」
ううむそれは困ったなあ、手伝うかなあ――と考えて、
……食べ…?
「食べ合った?
お前ら、自分から”お前”になったのか」
混乱しているな、と思う。
だから考える。
こうなるために食べ合ったわけではない、つまりはもともと別の目的があったということ。
今までの断片的な情報だと、
……凍らせないために、ってのが妥当かねえ。
だがどうにもひっかかる。
違う気がする、それが今の混乱の原因だと、そう結論して、
「……そんじゃ次ー。
なあ、お前ら、”どうしたかった”んだ?」
- 762 :名も無き異能都市住民:2010/07/25(日) 23:44:53 ID:PLjoDKEY0
- >>761
「そう。ここじゃ足りない。また、別の場所を探さないといけない」
困ったように呟いて
「自分から、お前? 何を言ってるの」
食べ合った、と言ったことをどうやら覚えていないらしい。
何か、切っ掛けがないと出てこないようになっているのか。ただ混乱しているだけなのか
「どうしたかった……それは」
それは、と何度も何度も壊れたレコードのように繰り返して、声の質が豹変する
「増えすぎた個体を統一することによって、消費を少なくし、安定を図る筈だった。けれど、それは失敗した。
あり得ないはずだった。僕らの理論は完璧なはずだったのに、不確定要素が紛れ込んだんだ。
結果、まるで、そこに、同時に多重に存在するかのように要求量が膨れあがった。加算ならばまだよかった。それは以前と差がないということだから。
けれど、実際には乗算だった。それでは結局何の解決にもならないどころか問題を加速させたに過ぎない。
だから僕らは――――――――」
まるで、何かにせき止められるように声が突如切れて
「わからない」
先ほどまでとは全く別の答えを発した
- 763 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/25(日) 23:54:21 ID:odMkT8DA0
- >>762
「ふむ、じゃあちぃとばかりかっこいい御兄さんが手伝ってあげよう」
だんっ。
強く地を踏む音。
光翼が其れを受けて、増幅して、
――――――轟!
熱気が数倍に膨れ上がる。
宙に陽炎の竜が踊り、焼けるような風が吹き、
「……こんな感じかねえ。
俺、熱いのとか寒いのとか感じないからよくわからないんだけど」
「そっか、……分からねえか」
……おおう。
情報が増えた。
どうも、某ユニコーンの如く安定化しようとして、でも失敗して、そのあと何かあって。
今ここに居るのだ。
……『名無し』は――話してるやつは、覚えてるけど覚えてないってことかねえ、これ。
多分、何か、特定の言葉に反応するように答えを返してくるのだろう。
「失敗したから、お前らはどうした――――」
……これじゃねえな。
どうしたか、なんて。
そんなことを答えるなら、今さっき言っていたろうに。
声は唐突に切れたのだから、
「わり、間違えた。
失敗しちゃったから、お前らはどうにかしようとした。そんで、結果的にここに居る。……そうかな?」
- 764 :名も無き異能都市住民:2010/07/26(月) 00:11:49 ID:PLjoDKEY0
- >>763
突如増えた熱量に、霧が一気に散らされて、一瞬だけその向こうにいた存在の姿が露わになる
それは、人の形をした、けれど、人ではない何か。恐らくは本来もっと異なる形をしているものが、無理矢理に人の形をまねた、と言ったような風体
女性とも男性とも言える体つきのそれは、丸くなるように座った状態でカノンの方を見ていた
「熱――熱――。ただ、ちょっと熱いかも。でも、十分かも」
轟と巻いた炎竜は、しかし、瞬く間に冷気の中に埋もれて、捕食を拒むように霧の内で震えていたが、それもすぐに見えなくなった
尋常ではない消費だ。そりゃ、この場所の熱気じゃ足りないだろう
「たぶん、これでしばらくはもつ、筈」
よくわからない。と言った風に言葉を零した
「事実として僕らが此処に存在する以上、彼らか、或いは別のモノが行ったにしろ、僕らは何かをされたのは確実だ。
僕らが何かをした可能性も排除しきれないが、その部分の記憶は欠落している」
続き、と言うわけではなく、間が抜けた感じの言葉の続きだった
- 765 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/26(月) 00:18:21 ID:odMkT8DA0
- >>764
「ちょっと熱いか?そりゃあすまんな」
加減が分からんかった、と言って笑う。
「しかし大喰らいだなーお前、次は晴れた日…っつか昼間にここに来るといいかもな」
軽口を叩き、
……ニャル様?
違うだろ。
そうではなくて、
……ありゃあ、……すげー頑張ってる人型だなあ。
「何かされた、若しくは何かしたってわけだな。オッケーだいたい状況は掴めたぜ」
サムズアップ。
「まだまだ行くけどお前らは大丈夫かな。答えたくなかったら答えなくていいんだぜ?
で、だ。彼ら……って、何だ?」
少なくとも新単語だ。
言葉の雰囲気から言って、『お前ら』より『彼ら』の方が上位のようで、
……もしかしたら、……親、かねえ。
- 766 :名も無き異能都市住民:2010/07/26(月) 00:26:58 ID:PLjoDKEY0
- >>765
「大丈夫。問題ない」
どうやら熱には強いようだ
「そうね。夜は大変。昼みたいに食べ続けたら無くなってしまう。そうしたら、凍えてしまう」
酷く困っている様子で呟いた
「彼らは――彼らは彼らだ。個体となることを選択しなかったモノたちだ。個々の存在維持という観点から見ればその選択は間違いではない。
誰しも自分はかわいいモノであるし、他者と混交し、自己を喪失する事を良しとする僕らがある意味では異常だと言える。けれど、そうせざるを得なかった。
あの状況下では、そうしない彼らの方が異常だった。最終的に個体となることを選ばなかった詳細数はわからないが、僕らが個体の第一号であった事を考えると相当数が残っていたことは想像に易い。
そうであるならば、僕らをどうにかすることが出来てもおかしくはないだろう」
- 767 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/26(月) 00:38:53 ID:odMkT8DA0
- >>766
「夜は大変かー。そんでもって今のが大丈夫、となると……」
うん、という呟きとともに再び地を踏み音を立てる。
炎の竜が再度生み出され、
「――――ま、ある種餌付けみたいなもんだけど。タグ:テキトーに食っていいのよって感じで、どうよ?」
「個体じゃなくて個人でいたかった奴ら、か」
……じゃあ、親……では、ないねえ。
思考に否定を与える。
ならばと次を思い、
「で、……何だ?したのかされたのかわからんが、お前らは……増えすぎて1つになるしか選択肢がない世界から来たんだな?
”あの状況下”てーのは、世界がいっぱいいっぱいな状況ってことかね」
首を傾げて、
「となると疑問だな。
お前らの種族は、人間だったのかい?」
- 768 :名も無き異能都市住民:2010/07/26(月) 00:51:03 ID:PLjoDKEY0
- >>767
「でも、食べ過ぎると今度は増えすぎちゃうから……」
何やら遠慮の口調だが、そういいつつもしっかり出された竜は喰っているのであった
背に腹は代えられないのであろう
「そう。僕らは増えすぎた。地に、海に、空に満ちて尚余るほどに。大いなる炎の王ですら、その肌を食らい尽くされるほどに」
声に初めて感情の色が付く。よくよく聞けば、微妙に話し手が異なる事に気が付くかも知れない
「人間。それが今僕らが真似ている存在であるならば、僕らは人間でないと言える。また、僕らは僕らに学術的な名称を付けたことはない。
ただ、僕らが語り伝えた名であるならば、"王の慈悲を喰らう群"がそれだろう。鼻につく名であるが」
- 769 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/26(月) 01:00:55 ID:odMkT8DA0
- >>768
「おお、食って大きくなるのか?そりゃちゃんと成長してる証だな」
かかか、と笑って。
撫でられるものなら、よしよしと撫でていただろう。
ふんふんと頷くその顔からは、話し手の違いに気付いた様子はなく。
「炎の王ってそりゃ……太陽か?
お前ら、どんだけ増えたんだよと言わざるを得ねえなあ……」
呆れたように呟いて、
「”王の慈悲を喰らう群”、ねえ」
……その王様ってのが炎の王ってわけじゃ……ねえよなあ。
そうならばそう、語り伝えられるだろう。
では何か?――複数人いるのだ。
「なー、お前らんとこのさ……その、大いなる炎の王?
それ以外の王様って、どんなのがいたのか分かるかい」
質問、しかし『名無し』が何かを確定させるためではなく。
純粋に好奇心のみで尋ねている。
- 770 :名も無き異能都市住民:2010/07/26(月) 01:14:23 ID:PLjoDKEY0
- >>769
「大きく……そう、たぶん、そう」
成長する、と言ってもどのように成長するのやら
「太陽? ああ、こちらで空に浮かんでいるモノか。そう。確かにあれに近いが、王は不動で、あれ以上に大きく、僕らが肌に触れられるほどだった。その大きさ故に喰われたのだが」
肌、とは恐らくコロナの事であろう。あくまで太陽に当てはめるなら、だが
「あくまで伝承で、何故そのような名が付いたのかはわからない。あの状況を見る限り、慈悲よりも身を喰らうモノになったのだが。
炎の王以外の王? ――」
ぶつり、声が切れて
「知らない」
声が変わる
- 771 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/26(月) 01:23:09 ID:odMkT8DA0
- >>770
……でもコイツ、どうやって育つんだろう…?
やべえ俺は今、進化させるか否かのBボタンを握らされている……!!と震撼している。
握ってねえよ。
「太陽よりデカイ?!なんだそりゃ、マジで規格外ってレベルじゃねーじゃねえかそれ!」
凄いところに住んでいたものだなあ。
「慈悲を食うって聞くと、どーにも何かしか与えられたものをむさぼった感じしかしねえけどなー。
昔に、色々あったんだろうな……って、そうか、知らねえか」
……声が変わったな?
やはりこいつ、情報を制限されているとしか思えない。
それも何処か意図的に。
「……ってーか、あれだな。お前らはホントに『お前ら』なんだなあ……。
さっきから声変わるけど、何人くらいかわかるか?」
- 772 :名も無き異能都市住民:2010/07/26(月) 01:31:21 ID:PLjoDKEY0
- >>771
カノンの震えなど全く知らぬ霧向こうの其れは、ただただ熱気を喰うばかり
「わからない」
どうやら本当にわからないようだ。今までの情報から、相当な数であるのはわかるだろうが
- 773 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/26(月) 01:38:49 ID:odMkT8DA0
- >>772
「――――分かんねえか、そうか」
……まあ、ある意味分かったらすげえけどさ。
聞いてどうなるものでもないような気がするが。
「……よし、名無しのお前ら。最後に一つ、一つだけ質問いいか?」
ちょっとだけ気になったんだけどな、と前置きして、
「お前らの世界にさ、……氷の騎士様、みたいな伝説というかお話というか。
そんな存在、なかったか?」
- 774 :名も無き異能都市住民:2010/07/26(月) 01:47:22 ID:PLjoDKEY0
- >>773
「氷の騎士?」
声が混線する。まるで、一つの口の中で会議をしているようにも、論争をしているようにも聞こえる。
耳が良いなら、それは相当な騒音の筈だ
「そういう伝説はない。そもそも、氷に纏わる伝承は皆暗いモノだけだ。
『王死して後、天暗く、界に恐慌満ち満ちて、死の嵐吹き荒れん。嵐去って後、残るは氷原のみ』それぐらいだろう。……あっているかどうか、定かではない引用だが」
そこで、声は言葉を止めた。途切れたのではなく、止めた
- 775 :カノン・カペルマイスター/人型(男性):2010/07/26(月) 02:04:44 ID:odMkT8DA0
- >>774
耳は良い方だ。
というかよくないとやっていられない程度だが、
「ん」
騒音に顔色一つ変えず待ち、回答に頷き、
「そっか。――お前らは俺の知ってる奴かな、若しくはそいつの世界から来たかな、と思ったけど、どーも違うっぽいなあ」
……合ってるかもしんねえけど、俺、あんまり詳しいことは知らねえしなあ……。
もーちょっと色々知っておくべきだったなあ、と苦々しさを感じながらも、再び足で音を立てる。
それも連続して。
当然、炎熱の竜もそれだけ増えて、
「テキトーに、でも考えて喰いな。
一旦ゆっくり考えて、お前らの名前を知るために出直す。そんために散歩してくっから」
だから少しだけ待つか、それとも呆れて放置してどっか行くかしろな。
言って、目と口で弧を描く笑みを見せる。
「じゃ、……縁があったらまたな?」
凍ったアスファルトを蹴って空へ舞う。
加速する寸前、小さく手を振って見せて、
遥かな上空を、金属の竜が横切って行った。
- 776 :名も無き異能都市住民:2010/07/26(月) 02:17:58 ID:PLjoDKEY0
- >>775
「?」
カノンの言葉に首を傾げる――といっても見えないのだが。
「うん。ありがとう」
ふわ、と霧が消えて、一瞬だけ歪な人型が現れ、一礼を送る。恐らく、辺りを渡るうちにそうすることを学んだのだろう。
そうして飛び立っていく竜を、霧から出て見送る。
竜が去って後、再び霧を身に纏うと、辺りに漂う多量の炎竜を、少し考えるように見ながら、ゆっくりゆっくりと、水の雫が岩を削るように少しずつ食んでいった
- 777 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 20:30:44 ID:gNiNowGc0
- 【AGカフェ】
ダメージ加工されたジーンズに白のTシャツを身に着けた人物が入店する。
「(…なんなんここ……魔の気配がビンビンするで……)」
快適さを求めて入った喫茶店。
生憎スタッフが見当たらない。
キョロキョロとした後、外の自販機でレモンティーを買ってきた。
「なんで…ウチになったんやろ?相応しい人なら他にいると思うんやけど……」
小さな呟きは喫茶店内に響く事無く、音楽に飲み込まれた。
ただ、自分が此処に派遣された理由が分からない。
2番目の偵察と聞いているが、その実分からない。
“偵察は下っ端の仕事やし”と思考を停止させると、昼間の余熱が残る温い空気に、はぁ、と溜息を零した。
- 778 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 20:38:47 ID:WVrfsEdY0
- >>777
「う〜…zzzz」
【AGカフェの奥から寝息が聞こえてくる】
「すー、すー」
【ソファの上に全身に包帯を巻いた少女が横たわっているようである】
- 779 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 20:55:17 ID:gNiNowGc0
- >>778
「(なんや…子供やん……)」
子供に興味は無い。
里の子供たちとは程々に遊んだりはしたが。
今は機関より任を負っている身である。
「はぁ……保護者どこいってんねん……」
先行している神洲と合流するようにと言われてはいるが、連絡は取れていない。
まあ、その内会うかもと思いながらレモンティーを飲んだ。
- 780 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 20:58:08 ID:WVrfsEdY0
- >>779
「……すー」
【ディスはそのままぐっすりと眠っていたが】
「………う〜…」
【どうやら眠りが浅くなってきたらしく、少しずつ目を開け始める】
「ふぁ〜……よくねたの」
【大きくあくびを一つして起き上がった】
「…う〜…またここでねちゃったの」
【ボーっとした眼であたりを見回し始める】
- 781 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 20:58:19 ID:7gFzKdaU0
- 紫色のドレッドヘアにアロハシャツでグラサンの青年が勢い良く店のドアを開け店内に入って来る。
右頬には大きな絆創膏をはっている。
「暑い日は、カレーっ!」
テンションの高いチンピラにしか見えないだろう。
「ありゃ、店員居ねぇのか……。自前の酒でも飲んでるか」
どこからか一升瓶を取り出しラッパ飲みし始める。
- 782 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 21:10:27 ID:gNiNowGc0
- >>780>>781
「(やっと保護者がきたんか…。でも直ぐに酒って…あの子が可哀想やん……)」
盛大な勘違いを起こしながらも、ディスと良方に目を向ける事無く携帯電話を触る。
- 783 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 21:11:14 ID:7gFzKdaU0
- >>780
「あれ、ディスじゃん。飴喰う?」
酒瓶を持ちつつ飴を渡す。
>>782
真琴に向けて軽く会釈をする。
- 784 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 21:13:27 ID:WVrfsEdY0
- >>781
「…あう〜?『りょうほう』がきたなの〜…
こんばんわなの〜」
【奥の席でディスが眠たげな声を出して手を振っていた】
>>782
「あう〜?しらないひとがいるなの。」
【真琴の姿を確認すると興味深そうに見つめ始める】
「こんばんわなの〜〜」
【ゆっくりと手を振って言う】
- 785 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 21:25:08 ID:7gFzKdaU0
- >>784
「よー。寝てたのか?」
眠たげなその姿を見て聞く。
- 786 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 21:27:37 ID:gNiNowGc0
- >>783
会釈を返すと、
「兄さん、あの子の保護者って誰なん…?こんな所に一人っきりにさせたら可哀想やん……。」
どうも口振りから他人の様子。だが知り合いであることは読み取れた。
>>784
「こんばんわ……。はよう家に帰りや。」
それは心配なのか。
会ったばかりの少女に向ける感情でも無い。
その“距離感”ははてなく遠いものだ。
- 787 :――――:2010/07/26(月) 21:28:02 ID:/k2gysHgO
- >>782
馬霧の携帯に電話が掛かって来た。
表示されるナンバーは、恐らく見覚えの無いものだ。
- 788 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 21:29:27 ID:7gFzKdaU0
- >>786
「保護者か……そういやディスの親ってみたことねぇな」
「ま、大丈夫じゃねーのー?」
酒をグビリ。
「俺帰るときディス送ってくなら問題なくね」
笑顔を真琴に向ける。
- 789 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 21:32:17 ID:WVrfsEdY0
- >>785
「あう〜…そうなの、ずっとねてたの、おひるねのつもりだったんだけどなの」
【そう言って再びあくびを一つ】
「すぐにいっぱいねちゃうなの…」
【目をゴシゴシさせて言う】
>>786
「あうあう〜…なにかわるいこといったかなの」
【急に不安そうな顔になる…】
>>787
「あう〜…なにかおとがするの」
【首をかしげながらディスはあたりを見回した】
- 790 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 21:39:57 ID:gNiNowGc0
- >>788
「酔っ払ってフラフラになるのが目に見えとるけどな……」
>>789
「子供はこんな時間に外におったらアカンやろ…。日が暮れたら家に帰って来いって教わらんかったん……?」
意外と毒舌で。
>>787
ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー
アノノアイノノォオオオォーヤ
ラロラロラロリィラロロー
ラロラロラロリィラロ
ヒィーィジヤロラルリーロロロー
着信音である。
「…誰やろ…。ごめん、電話やわ。」
ディスと良方に告げて、外に出る。
ピッという電子音が鳴り、電話を取る
知らない番号である。
「……もしもし…?」
- 791 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 21:41:35 ID:7gFzKdaU0
- >>789
「わかるわかる、この前学校で教室入ってさ、
一時間目始まるまで寝てようとしたら放課後だったんだよ」
楽しげに笑っている。
>>790
「大丈夫、飲んでも酔えねえから」
また酒をグビリ。
度数は強そうだが全く顔色は変わっていない。
「おう、いってら」
店の外に出る真琴に軽く手を振り酒を飲む。
- 792 :神洲社:2010/07/26(月) 21:44:01 ID:/k2gysHgO
- >>790
『あーもしもし。神洲の社だけど、あんたがマギリ……ウマキリの人?』
苗字の読みが分からないらしい女性の声は、どこか煩わしげな響きがあった。
『電話口にでもいいから、ちょっと今話せる? 聞きたい事があるんだけど』
- 793 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 21:46:43 ID:gNiNowGc0
- >>792
「うまきり まこと。あー…神洲さんか…。うん、ええで。聞きたいことって…?」
学生時代から毎年間違えられた名前だ。今更咎める気は起きない。
- 794 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 21:46:43 ID:WVrfsEdY0
- >>790
「う〜…ごめんなさいなの…
でもここにもともだちいるからあんしんなの」
【少しだけ反省する顔である】
「あう〜。」
【そして軽く手を振って見送った】
>>791
「あう〜!がっこにいるときずっとねてたなの〜?」
【流石にディスも驚きである】
「『でぃす』はおぼえることいっぱいあってねむくならなかったのになの〜」
【なかなか信じられなさそうだ】
- 795 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 21:48:53 ID:7gFzKdaU0
- >>794
「夜まで酒飲んでてなぁ。二日酔いもあってずっと寝てた」
苦笑する。
「覚えることか……高校で習うことは大抵教わっちまってるしなぁ……
もう一回学び直せりゃいいんだけど」
ちょっと残念そうに言う。
- 796 :神洲社:2010/07/26(月) 21:52:57 ID:/k2gysHgO
- >>793
『真琴ね。宜しく。……いきなりだけど、あんたってどっち寄り?』
早速とばかりに社は本題に入った。
どっち寄り――即ち、積極的に魔を狩り出す過激派か、それとも無害なら放置する穏健派か。
『一応私は穏健派なんだけど』
- 797 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 21:54:18 ID:WVrfsEdY0
- >>795
「あう〜、そんなにいっぱいのんだの〜?」
【流石にかなり心配そうだ】
「そうなの〜……う〜んおぼえることがすくなくなるとねむくなるのかなの〜」
【何か深く考えるような顔だ】
- 798 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 21:56:31 ID:7gFzKdaU0
- >>797
「この瓶5本ぐらいだけだったんだけどなぁ……」
一升瓶を軽く振りながら言う。
普段なら酔わないのだが刻印の薬の影響か、アルコールに弱い時があるようだ。
「なんども読んだ本読むと飽きてくるだろ?それと同じ漢字じゃねぇかな」
と例をだしてみる。
- 799 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 21:59:43 ID:WVrfsEdY0
- >>798
「あう〜…いっぱいにみえるけどなの…」
【片やディスはコップ一杯で泥酔するのでかなり驚いている】
「あう、あきるなのかなの…う〜ん…わからないなの」
【ディスは不思議そうに首をかしげた。】
- 800 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 22:01:17 ID:gNiNowGc0
- >>796
女の人だった。
「よろしく…。ウチらは依頼があって初めて動くから一応穏健派には属するんやと…思うわ。」
依頼が無ければ、自発的に追っ払う程度で済ませる。
真琴も例に漏れない。
その女性<ひと>は力強い声だ。
流石武闘派を名乗るだけある。
「つーか、自分から狩りに出るなんて面倒やし…。」
- 801 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 22:01:57 ID:7gFzKdaU0
- >>799
「普段なら20本飲んでも顔赤くならないぞ」
こともなげに言うが確実に人間の許容量を超えているだろう。
「うー、む。上手く説明できねぇな……」
うまい説明を考えられず考え込む。
「まあ、アレだ。勉強楽しいなら楽しんどいたほうがいいぜ!ってことだ」
笑いながらディスの頭をくしゃくしゃ撫でる。
- 802 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 22:05:53 ID:WVrfsEdY0
- >>801
「あうあう〜…すごいの、いっぱいのめるなんてなの」
【かなり信じられない感じの顔だ】
「あうあう〜!べんきょはたのしーの!
わかったの!」
【どうやら納得したらしい】
「むずかしのもあるけどなの〜!」
- 803 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 22:07:34 ID:7gFzKdaU0
- >>802
「でも最近はあんまし飲めねぇから今日はコレでおしまいだな」
残りを一気に飲み干し無限倉庫に収納する。
そして代わりに飴を取り出しディスに差し出す。
「ほい、飴な」
- 804 :神洲社:2010/07/26(月) 22:10:22 ID:/k2gysHgO
- >>800
『面倒? へえ、気が合うわね私もよ。悪さしてるなら殴りに行くけど、何もしてないのを自分から動いて狩り出すなんてやらないわ。面倒だしね』
言葉とは裏腹にその声は言い切るような明確な、ともすれば意思が強そうにも聞こえる響きがあった。
『ウチはほら、昔の抗争時代に同業殴って名を上げた家だし、身内の争いなんかには積極的に出るんだけど――っと、そんなのはどうでもいいか。
実は最近、具合の良い活動拠点見付けたのよ。考えが合う連中には教えとこうかなって思って。
私一人だとほら、過激派にイチャモンつけられるかもしれないし。上等だけど。
まあ、とにかくその拠点……っていうか寄合? が中々便利だから紹介したいんだけど、何時が暇?』
- 805 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 22:12:33 ID:WVrfsEdY0
- >>803
「あうあう〜。のみすぎるのはよくないよなの〜」
【軽く手を振って言った】
「あう、ありがとなの!うれしいの!」
【飴玉をもらうと途端に笑顔になった】
- 806 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 22:13:49 ID:7gFzKdaU0
- >>805
「酒はどうにも止められねぇな……煙草もだけど」
不摂生が板につきすぎな高校生である。
「俺も飴タイムだ」
飴を口に放り込み転がす。
「うめー」
- 807 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 22:16:22 ID:gNiNowGc0
- >>804
何この武闘派こわい
「へぇー…仕事が早いなぁ…。」
流石大きな一派の中堅は違う。
自分たちのようにのんびりしないのだろう。
「何時か……。……………」
思考する。
明日:予定なし
明後日:予定なし
明明後日:予定ないし…
今思い出した!今週全然予定入ってないやん。
「………ずっと暇……うん……」
ショボーン。
- 808 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 22:16:24 ID:WVrfsEdY0
- >>806
「そっかなの〜…うーん、びょーきにならないかなの」
【他人に対して妙に心配をかけている…】
「あう〜。あめさんきょうもおいしなの〜」
【口の中でころころころがしているうちに自然と笑顔になって行く】
- 809 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 22:18:10 ID:7gFzKdaU0
- >>808
「病気かぁ……そう言うのは『コレ』ぐらいだしな」
頬の絆創膏に軽く触れる。
「基本は丈夫だから安心していいぜー」
頭ナデナデ。
「甘いもの喰うと幸せになるよなぁ」
飴を転がしながら笑顔で一言。
- 810 :神洲社:2010/07/26(月) 22:26:34 ID:/k2gysHgO
- >>807
『さっきも言ったけど、同業殴って名を上げた家だからほら、同業身内の勢力には気を配ってんのよウチは。
抗争時代に恨みを買ったりしてるしさあ。まあ、上等だけどね。喧嘩には大枚叩けがうちの家是だし』
真琴の言葉に苦笑しながら社は続け、無言の果てに苦笑を深めた。
『ああ、じゃあ今暇? とりあえず顔だけでも見ときたいし、紹介したい人も居るし。
出来るだけ早いうちが良いんだけど……どう?』
- 811 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 22:28:00 ID:WVrfsEdY0
- >>809
「あう〜…なおらないんだっけなの」
【絆創膏を見ながら呟く】
「うん、だいじょぶだよねなの〜!」
【良方の元気そうな顔を見て安心した顔になった】
「うん!しあわせなの〜!」
【えくぼができている】
- 812 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 22:29:46 ID:7gFzKdaU0
- >>811
「ま、今は薬有るからあんまし痛くないけどな」
心配させないように笑顔で言う。
「そうそう、丈夫なのがとりえだぜぃ」
力こぶを作り、丈夫さをアピール。
意外と筋肉質である。
「なー」
飴をバリバリ噛み砕き二つ目を口に放り込む。
- 813 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 22:32:32 ID:WVrfsEdY0
- >>812
「そうなの〜…やっぱりけがはなおらないなの〜」
【困った顔で言う】
「うん、げんきでじょーぶなの〜。『でぃす』といっしょかなの?」
【なんか楽しそうに言っている】
- 814 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 22:35:16 ID:gNiNowGc0
- >>810
「その家是怖いな……ウチらは皆のんびりしとるから…。」
勢力争いの「せ」すら無い家だ。
特化型の所為の為、引き入れるだけの大きなメリットが無いのだろう。
「うん……ええで。今AGカフェって所におるんやけど、何処に行けばいいんかな……?今日着いたばっかりで全然分からへんねん」
尻ポケットに入れているタウンマップを取り出した。
- 815 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 22:36:07 ID:7gFzKdaU0
- >>813
「まぁな……。痛いのは慣れてるから大丈夫だけど、な」
苦笑する良方。
「おうよ!ディスと一緒だぜ!」
- 816 :神洲社:2010/07/26(月) 22:42:51 ID:/k2gysHgO
- >>814
『武闘派で通ってる訳だしね。へえ……そっちは平穏なのね、良いじゃない。物足りなさそうな気がしないでも無いけど』
軽く笑って、社はそうなんだと続ける。
『今日来ていきなりなんて何だか悪いわね。……あ、AGカフェ? それならそっちの方が早いかな。実は私、今向かってる最中なのよ。
えー……っと、図書館ビルってトコよ。そこから結構近いわ。普通のビルとビルの間に建ってる、やけに細長いビルなんだけど』
- 817 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/26(月) 22:45:00 ID:WVrfsEdY0
- >>815
「あう〜、なれてるならだいじょうぶなのかなの〜!」
【少し安堵している】
「あう〜!うれしいなの!」
【かなり楽しそうである】
「あう〜、そろそろおそとにいくの〜。」
【そう言うとディスは立ち上がって店の外に行く】
「『りょうほう』もがんばなの〜!」
【何か共感でもしたのか嬉しそうにそう言うと】
【扉を開けて外へと出て行った】
//乙ー
- 818 :東西南北 良方:2010/07/26(月) 22:47:53 ID:7gFzKdaU0
- >>817
「はは、うれしそうで何より」
楽しそうにディスを見送る。
「さて、と。店員も居ねぇみてぇだし、とっととおいとまするかね」
シガリロを咥え、紫煙を残して店を後にして行った。
//乙でしたー!
- 819 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 22:50:50 ID:gNiNowGc0
- >>816
「じゃあウチ、此処で待ってるわ。この歳で迷子になりたくないし……」
何も知らない街で迷子になればそのまま終了となる。
聞くところによるとこの街は“歪み”というものが存在しているらしい。
「えーと……神洲さんの目印って……何かない?ウチはリプト○のリモ○ネ持ってるんやけど……。」
これから、任が始まると思えば身震いしてきた。
- 820 :神洲社:2010/07/26(月) 22:59:01 ID:/k2gysHgO
- >>819
『嫌よ面倒臭い。私が今居るトコ、図書館ビルを挟んでAGカフェとは正反対だもの』
誘った側とは到底思えない言葉に、彼女の性格が浮き出ていた。
『大丈夫大丈夫。迷わないわよ。そこからそう遠くないし、地図にもついてるはずだし。AGカフェのある地区は、確か歪みも薄いし。
あ、路地裏に入るんじゃ無いわよ化け物だか人間だか解んない連中がうようよ居るから』
- 821 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 23:05:28 ID:gNiNowGc0
- >>820
「遠回りになるんや…。それならしゃーないな……」
こちらも軽く流して。
流さなければこれからやってられそうになかった。
「うーん……ああ、これか…。神洲さん、あったわ…。……なにそれ怖い…。」
地図に記載されている場所を見つけ、方角を確認して、馬霧真琴は進みだす。
微かに薫る香を残し……
- 822 :――――:2010/07/26(月) 23:12:19 ID:/k2gysHgO
- >>821
『んじゃ、一端切るわね。路地裏には入るんじゃないわよ』
それを最後に通話は途切れ、暫く歩んだ真琴の視界に小さな吊り看板が見えて来た。
図書館ビルという名前と、電話番号だけが描かれた小綺麗な白い看板。
見上げればビルとビルの間に伸びる、細長いビルがある。
- 823 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 23:17:57 ID:gNiNowGc0
- >>822
「はーい。」
ピッという電子音の後、携帯電話をポケットに入れると歩き出した。
そして看板が眼に入る。
ああ、あそこなんや。
「ビルとビルの間…精神病みそうやな……」
と良い、そのビルに入っていく。
現状、追跡者無し。
僅かな距離にばら蒔いた“弱い毒”を自らの肺で浄化し、扉を潜った。
- 824 :朝宮暁:2010/07/26(月) 23:27:43 ID:/k2gysHgO
- >>823
ビルの中。内装は看板と同じように小綺麗なものだが、壁の両側にはずらりと児童書が納められた本棚が並び、外観以上に中は狭い。
しかし行き届いた掃除と明るい照明によって、然程の圧迫感はない。
「あ? あー、あんたが馬霧の真琴?」
カウンターに座って番をしていた赤毛が混じる黒髪の青年が真琴に気付き、声をかける。
- 825 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 23:33:37 ID:gNiNowGc0
- >>824
「へぇー……少し変わったところやねんなぁ……。」
キョロキョロ。
見れば児童書ばかり。
しかし…狭い。
「えっ…?そうやけど…あんたは?神洲の人は未だ来てないんかぁ…」
この人が紹介したい人?自分の名前を知っており、ここにいる人。
消去法でいけば、この人が紹介したい人で間違いなさそうだが…。
- 826 :朝宮暁:2010/07/26(月) 23:36:27 ID:/k2gysHgO
- >>825
「いや、違え。俺ぁ単にここで世話になってるだけだ。神洲と同じだな。
ああ、ついて来なよ。神洲が紹介したい、って人に会わせてやるから」
くいくい、と指を動かし、暁は歩き始めた。
- 827 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 23:40:49 ID:gNiNowGc0
- >>826
「あっ……ちょっと待ってーな…」
トロートロー…と歩いて暁について行く真琴。
なんだ?事態がよくわからない。
てっきり少人数でするのかと思っていた。
それに世話になっている人…?
様々な思考が堂々巡りしながら、真琴の頭の中を駆け巡る。
- 828 :朝宮暁&榊原直登:2010/07/26(月) 23:49:06 ID:/k2gysHgO
- >>827
「っと……おら、きりきり歩け」
ちょっとの間だけ動きを止めて真琴を待ち、暁は再び歩き出す。エレベーターに乗って、向かうのは二階。
チン、という音。エレベーターの扉が開いた先には、やはり本棚が並んでいる。
「直登さーん?」
エレベーターから降りた暁が呼び掛けると、作業用のエプロンを着た人の良さそうな男が奥から現れる。
柔和な顔立ちに眼鏡を掛けたその人物は、真琴の前に立ち、
「君が真琴さん?」
と、尋ねた。
- 829 :馬霧 真琴:2010/07/26(月) 23:53:55 ID:gNiNowGc0
- >>828
「うん。あんたは?」
じーっと人の良さそうな男を見つめる。
レンズ越しではあるが、その瞳は様々な感情が混ざり合っていた。
「さっきの男の人もあんたも、名前とかちっとも教えてくれへんやん…。」
- 830 :朝宮暁&榊原直登:2010/07/26(月) 23:58:37 ID:/k2gysHgO
- >>829
「あ、ごめん。ええと、まずは彼が」
「朝宮暁だ。……一応八洲に属してる朝宮家の出だが、破門されてるから八洲とは無関係だな。まあ覚えといてくれ」
んじゃ、頼んます。――暁はそう言った後、真琴に手を軽く挙げてエレベーターに乗る。
「……次は僕だね。名前は榊原直登。ここの司書と、外交屋をやってるんだ」
- 831 :馬霧 真琴:2010/07/27(火) 00:06:06 ID:gNiNowGc0
- >>830
「……………」
あ
さ
み
や
「…朝宮ってあの御三家の朝宮……嘘やろ……」
手を口に当て、瞳を見開く。
どうも驚きを隠せない。
朝宮と言えば、自分の家から見れば雲の上の人達だ。
「破門っつーたって……やっぱり強いんやろうなぁ…」
「で、あんたが榊原さんやね。司書っつーのは分かるけど、外交屋って……?」
依頼主との間を取り持つよなものだが、都市単位でなると凄腕か…
- 832 :榊原直登:2010/07/27(火) 00:14:23 ID:/k2gysHgO
- >>831
「あ、驚いたかな。でも、彼はこの街では普通に暮らしてるよ。彼が言ったように朝宮とは関係なくね。
……最近、道を踏み外しかけた、なんて言ってたけど」
何の事だろうね? と首を傾げながら、直登は話を続ける。
「うん。外交屋。……ええと、そうだな……まず、この図書館ビルは完全な中立なんだ。
あ、ごめん。中立とはちょっと違うかな。様々な勢力の人員を受け入れるから。
それで、僕は各勢力を結び付けるパイプ役をやってる。主に各勢力の組織の穏健派同士をね。この図書館ビルは、その窓口」
ここまでは良いかな? と尋ねる。
- 833 :馬霧 真琴:2010/07/27(火) 00:19:35 ID:gNiNowGc0
- >>832
「そりゃ朝宮って言えばこっちの業界じゃあ知らん者がおらん位有名やねんから…。」
道を踏み外しかけたに関しては、分からない。
「…要はコネクションを作る場所…?」
うーんと少し考える表情で。
余り頭はよろしくないようだ。
- 834 :榊原直登:2010/07/27(火) 00:33:02 ID:/k2gysHgO
- >>833
「へえ……そんなに有名なのか。知らなかったよ。勉強不足かな――ああ、うん」
真琴の言葉に直登は首肯を一つ。
「確かに、組織間のコネクションを作る場所だよ。外部から来た弱小組織なんかは、この街で勢力を築くのは中々難しい。
それに八洲みたいな規模の大きい勢力でも、複数の組織を相手にするのは流石にきついよね。
……とまあ、そんな事にならないように、交渉窓口としても動いてるんだ。自然、情報も集まってくる。
僕が神洲さんに頼まれたのは、同じ八洲機関の穏健派の仲間にも、ここを使えるようにして欲しい、ってことなんだ」
それにしても神洲さん、遅いねと困った顔で言う。
「あ、それで、聞いたところだと君が来たのはつい最近らしいね。何か困ったことが有れば言ってよ。色んな組織と繋がりがあるから、力になれると思う。
それと、朝宮くんや神洲さんはよくここでダラダラしてたりするから、暇な時は来てみると良いよ」
- 835 :馬霧 真琴:2010/07/27(火) 00:37:18 ID:gNiNowGc0
- >>834
「…ああ…なるほど……。休憩室というか…集会所というか…」
真剣十代しゃべり場的な…。
「うん、ウチ、田舎から出てきて今日着いたところやねん。だからしばらくは此処の世話になるわ…。」
だから、と呟き。
「よろしくお願いします……。」
ペコリと頭を下げた。
- 836 :榊原直登&神洲社:2010/07/27(火) 00:44:07 ID:/k2gysHgO
- >>835
「うん、宜しくお願いします」
真琴に応じ、眼鏡に作業エプロンの男性は軽く笑いながら頭を下げた。
そんな中、ちん、と音が一つ。
「……あら、話終わっちゃってた? あんたが真琴でしょ?」
エレベーターから降りてきたのは、所々が破けた巫女装束を着込んだ女性だった。
- 837 :馬霧 真琴:2010/07/27(火) 00:53:52 ID:gNiNowGc0
- >>836
「ということは…あんたが神洲の社なんやな……。」
女性にしては高い身長、濡れ羽色の髪、所々破けた巫女装束。
自然と見上げる形になる。
正当な道筋を辿り、効率化された戦装束。
「一戦…交えてきたん…?」
- 838 :神洲社:2010/07/27(火) 01:02:02 ID:/k2gysHgO
- >>837
「そ。私が神洲社。以後宜しく」
軽く手を挙げた社を見て、じゃあ僕はこれでと直登は下がる。
「まあね。良く分かんないのが相手だったけど。……あ、そういやあんたさ、腕は立つの?
馬霧の名前は書類でしか見たことなくってさ。今までうちと一緒に仕事したことも無いみたいだし」
- 839 :馬霧 真琴:2010/07/27(火) 01:11:14 ID:gNiNowGc0
- >>838
直登に手を振り。
「ウチらは一点特化型やから資料そのものが少ないんやろうな…。」
相性で言えば、そう悪くは無い。
「だってウチら武闘派じゃないし、強く無いから出番も限られるやろ?強くない混血の暗殺がメインやから余程特殊な依頼が来んかったら出張ることなんてまず無いし……。」
悪さする混血の暗殺を中心に請け負っているのが馬霧。
強い魔の退治を請け負っても、治療や武器に毒を纏わせたりと、バックアップだ。
腕が立つとは言えないが、居て怖い後方支援だ。
「立ち位置としては、端っこやな…。末端…。」
高火力の神洲と組むこと事態、滅多に無い話である。
- 840 :神洲社:2010/07/27(火) 01:16:40 ID:/k2gysHgO
- >>839
「ふうん、混血の相手がメインなんだ……端だなんて気にする必要無いわよ? うちだって一番活躍するのは同業相手だし――
――って、これは良い加減言い飽きたわね」
首を傾げるとぱち、と小さく音が鳴った。
「まあ、強さなら組んでみれば分かるか。……ここ、すごいわよ。デカイ事件も度々起こるから。
こんどそんな事件が起きたら組んでみましょうよ」
- 841 :馬霧 真琴:2010/07/27(火) 01:26:06 ID:gNiNowGc0
- >>840
「出来るとしたら得物に毒を纏わせる位しかないけどなw」
ニシシと笑みを浮かべた。
恐らく聞き及んでいるであろう馬霧の能力。
それを考えれば後方支援に徹する方がお互いの為になる。
「強さっていうか…、馬霧は屋内戦闘とか狭所戦闘が強いから…。」
試しに自らが身に着けた暗殺術を見せてみる。
真琴の姿が…消えた。
次の声は社の背後から。
そこには壁に背を預けている真琴がいた。
「それって…ウチらが構成員として出張るほどの事件…?」
- 842 :フェンリル:2010/07/28(水) 21:36:00 ID:ZOM.z7ps0
- 「あー……いっぱい買い物してたらもうこんな時間ですね、って言うのもはばかられるような時間に……」
商店街。
大量の買い物袋をぶら下げて、狼少女は歩いている。
- 843 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 21:41:42 ID:WVrfsEdY0
- >>842
「もーぐもーぐ」
【商店街の中に様々な種類のパンを食べながら歩いている女の子がいる】
「う〜ん、
いろんなのがあるんだなの〜」
【食べる姿はなんだかとても楽しそうだ】
- 844 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 21:42:16 ID:7gFzKdaU0
- >>842
赤毛の活発そうな少女と黒髪のオトナっぽい少女が買い物袋をぶら下げて歩いている。
「いやぁ、でもまさかオイジュスまで来るなんてね」
アテナはオイジュスより年下のようでだいぶ背が低く、見上げる格好となっている。
そしてオイジュスはアテナを見下ろしながら笑う。
「友人の一大事に駆けつけずに何が友人だと言うのか」
見た目の女性らしさに似合わない男性的な口調である。
歩くアテナは、見知った顔を見つけた。
「この前はありがとうです!!」
フェンリルのところへ買い物袋をぶんぶん振りながら走り、話しかける。
- 845 :フェンリル:2010/07/28(水) 21:48:43 ID:ZOM.z7ps0
- >>843
「……買いすぎ……重い……」
ふらふらふらふらふらふらふらふら。
どうやら荷物が重すぎてバランスがうまくとれない様子。
>>844
「あ、この前の!
援護ありがとうございました、あそこで受け止めてもらってなかったら今ここに居ませんでしたよ」
そう答えながら、思い出して内心冷や汗。
それどころか死んでたかもしれなかった。あぶねー。
- 846 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 21:50:29 ID:WVrfsEdY0
- >>844
「あう〜?もぐもぐ…
『あてな』と……」
【二人を見つけて近づいてくる少女】
「えっと…『おいじゅ』…なの!
またあったの〜」
【楽しそうに言った】
>>845
「あう〜!『ふぇんりる』なの〜!!」
【ディスはとても嬉しそうにフェンリルに駆け寄って行った】
「う〜?たいへんそなの!てつだおかなの?」
【ふらふらしているのを見て言う】
- 847 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 21:51:56 ID:7gFzKdaU0
- >>845
ふらつくフェンリルを軽く支えながら話を続ける。
「あ、大丈夫大丈夫。戦場でよく新人の子助けてたから慣れっこだよ」
えへへ、と可愛らしく笑うが、そこは笑うところじゃないだろう。
「でも、アイツら又来るんだろうな……」
ちょっとうんざりした顔で呟く。
>>846
「あ、ディス!元気ー?」
手を軽く振りながら笑うアテナ。
「おお、あの時の少女ではないか」
と言うオイジュス。
- 848 :フェンリル:2010/07/28(水) 21:54:45 ID:ZOM.z7ps0
- >>846
「あ、すみません……いっこ持っていただけますか?
買いすぎちゃいました」
たはは、と苦笑いしながらビニール袋を差し出した。
中には保存食料がぎしっと詰まっている。
>>847
「それなんですけどね、次に敵さんが来るころにはわたし、ここに居ないと思うので。
わたしの家族に、お手伝いを頼んでおきますね」
申し訳ないです、と一つ頭を下げた。
- 849 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 21:57:29 ID:WVrfsEdY0
- >>847
「うん、とってもげんきなの〜〜!」
【満面の笑顔になって手を振る】
「あうあう、あのときたすけてくれてありがとなの!」
【そういってオイジュスに向けて頭を下げた】
>>848
「あう〜!おかいものなの〜!
またできてうれしいなの!」
【ディスはフェンリルの元気そうな姿を見て満足げである】
「ん、まかせてなの!もつの!」
【そう言って両手を差し出す】
- 850 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 22:00:09 ID:7gFzKdaU0
- >>848
「手伝ってくれるのは嬉しいんだけど居なくなっちゃうんだ……」
ちょっと寂しそうな感じで言うアテナ。
>>849
「それは良かったよ」
にっこり笑うアテナ。
礼を言われたオイジュスは顔色を変えることもなく答える。
「礼など構わんよ、私は私の勝手で動いているだけだ。
それがたまたまキミの助けになったのならばそれは君の運が良かっただけだろう」
と素っ気ないが、よく見ると顔が赤いのがわかるかも知れない。
「ごめんね、オイジュス素直じゃないからさ」
とディスにフォローするアテナ。
- 851 :フェンリル:2010/07/28(水) 22:02:40 ID:ZOM.z7ps0
- >>849
「じゃ、お願いしますね」
がちゃん、と中の缶詰がぶつかり合う音が響く。
>>850
「ちょっとですね、この夏。旅に出てみようと思ったんです。
だから、いっぱい買い物してきたんですよ」
へへ、と。
少女も少しだけ寂しそうに笑った。
- 852 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 22:04:56 ID:WVrfsEdY0
- >>850
「あう〜。そっかなの〜…
でもたすかったのはほんとだからなの」
【そう言ってアテナの方にも】
「すなお〜?…あう〜。でもほんとはいいひとだとおもうなの!
ありがとなの!」
【頭を下げてお礼した】
>>851
「うん、だいじょぶなの〜」
【ディスはそう言ってビニール袋を軽々と持ち上げた】
「これくらいへっちゃらなの!」
【ディスは両手ではなく片手で簡単に袋を担いでしまった】
【地面を摺るのを防ぐために肩に乗せて運んでいる】
- 853 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 22:08:25 ID:7gFzKdaU0
- >>851
「あー旅行かぁ……いいねぇ」
としみじみ言うアテナ。
「ふむ、旅行か……私は行軍以外での遠出はしたことがないな。今度旅に出てみようか」
オイジュスは旅行に行かないか?とアテナに聞く。
「ここらへんの地理知らないし、お金ないし」
とバッサリアテナが切り捨て、オイジュスはうなだれる。
「……うぅ……」
>>852
「……一応どういたしましてと言っておこう」
顔を赤らめ言う。
「ディスもありがとね。ディス居なかったら多分アイツら倒せてなかったから」
アテナも頭を下げる。
- 854 :フェンリル:2010/07/28(水) 22:10:11 ID:ZOM.z7ps0
- >>852
「うぬぬ……負けてはいられませんね!」
がっしりと、両手に残った袋の高度を上げる。
ただしほんのちょっとだけ。
>>853
「旅行って言いますか、光、探し物を探しにっていうかですね……」
ちょっとだけ、ちょっとだけ遠い目をして夜空を見上げる。
曇り空だったのが惜しかったな、と少女は思った。
- 855 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 22:12:27 ID:WVrfsEdY0
- >>853
「あう〜。こちらこそなの」
【少し素直な言葉を聞けてうれしそうだ】
「あう〜、『でぃす』だけじゃないの〜、あそこにいろんなともだちいたから
できたなの〜!」
【少しだけ落ち込んでいる顔を見せる】
「……でももうすこしでわるいひとつかまえられたのに…
ざんねんなの〜…」
>>854
「あう〜。『ふぇんりる』もとっくんしたらもっとうえにあがるの!」
【そう言ってフェンリルの持っている袋を見つめる】
「げんきげんきなの〜。」
- 856 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 22:15:00 ID:7gFzKdaU0
- >>854
「捜し物か、見つかるといいね」
笑いかけるアテナ。
「あ、そうだ!この前自己紹介して無かったよね」
思いついたように言う。
「あたしはアテナ、一応魔術師やってるよ」
「オイジュスだ、よろしく頼む」
>>855
「……うむ」
口数は少ないが性格はいいようだ。
「大丈夫、また来たら倒せばいいし、ね?」
ディスに笑いかけ励ますアテナ。
「私も居るのだ、負けるはずがなかろう」
お伊集スモ自身満々に言い放つ。
- 857 :フェンリル:2010/07/28(水) 22:16:58 ID:ZOM.z7ps0
- >>855
「はい、元気いっぱいじゃないとこの先の旅、生き残れませんよ!」
とんだサバイバルな旅をしに行くおつもりのようです。
>>856
「見つけますよ。絶対に」
そう言って頷いた彼女の瞳は、まっすぐに輝いていた。
「わたしは……あー、『今のところの』名前は、フェンリルといいます」
ちょっとだけ濁しながら、そう言った。
- 858 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 22:19:16 ID:WVrfsEdY0
- >>856
「あう〜。うん、こんどこそつかまえるの!」
【少し気合いのありそうな声で言う】
「つぎもいっしょにたたかうのかなの?
たのむねなの!」
【オイジュスを見て微笑んだ】
>>857
「あう〜。そうなの!…あう〜?たびなの?」
【ここでようやく気付いたディス】
「そっかなの〜『ふぇんりる』はたびするんだなの〜。
すごいなの!」
【目をまん丸くして感心するようにへー ほー などと言っている】
- 859 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 22:21:24 ID:7gFzKdaU0
- >>857
「ふむ、いい目だな。捜し物は見つかるだろう、確実にな」
オイジュスがフェンリルの目を見て言う。
「今のところは、ね。よろしくフェンリル」
気にせずアテナとオイジュスは笑顔を向ける。
>>858
「うん、あたしも次は油断しないようにしなきゃね」
ひゅひゅっ、とシャドウをしながら言うアテナ。
「……ああ、コレでも元統一国軍のエースだった、戦闘には自信がある」
「アテナも私と同じぐらい強い、安心し給え」
ぎこちなく笑い、しゃべる。
- 860 :フェンリル:2010/07/28(水) 22:25:35 ID:ZOM.z7ps0
- >>858
「……ほら、みんな。名前が分からないまま、死んじゃったじゃないですか。
そのせいで、墓石がまっさらなんです。名前が、刻まれてない」
そんなのあんまりじゃないですか、と俯いたままぽつりと零して、
「だから、探しに行くんです。みんなの、――わたしたちの、名前」
顔を上げて、言い切った。
>>859
「ありがとうございます、旅から帰ったら。
本当の名前、教えます」
笑って、こくりと頷いた。
- 861 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 22:28:11 ID:WVrfsEdY0
- >>859
「ん!そうだねなの。きおつけないとなの〜」
【シャドーしてるのを見てどこか楽しそうだ】
「あう〜…えーす…よくわからないなの…」
【またしても頭をかしげたが】
「ん。でもとってもつよいなのわかるの〜」
【あんまり気にせずに笑顔になった】
>>860
「うん…あのひとたちも…みんななまえあったんだよねなの」
【少しだけしょんぼりしている】
「そうだねなの…かえってきたらおはかに…
みんなのほんとのおなまえをなの…
がんばらないとねなの…いっぱいなの」
【悲しそうな顔をしながらも、大きくうなずいた】
- 862 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 22:31:01 ID:7gFzKdaU0
- >>860
「うん、楽しみに待ってるよ」
「ふむ、気長に待っておこう」
笑顔で答えるアテナとオイジュス。
>>861
「もっと早くなるよーッ!」
しゅしゅしゅ、どころではなくビシュビシュと言った感じの音が響く。
「うむ、その認識で間違っていない」
大分話すぎこちなさがなくなってきたようだ。
- 863 :フェンリル:2010/07/28(水) 22:35:15 ID:ZOM.z7ps0
- >>861
「そです。ですから、世界中飛び回ってきますね。
えーと、おみやげは、」
びし、と人差し指をつきつける。
「わたしの本当の名前! 持って帰って、来ますね!」
に、と笑って宣言した。
>>862
「はい! 楽しみにしててください!」
胸を張って、そう言った。
「あ、っと。わたし、家がこっちなので。
それではまたー!」
ディスから袋を受け取って、曲がり角の向こうに姿を消した。
- 864 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 22:37:43 ID:WVrfsEdY0
- >>862
「あうー!はやいの!
『でぃす』そこまでできないなのー」
【とても感心している】
「そっかなのー。うん!ふたりがいたらあんしんなの!」
【ニッコリして言う】
>>863
「うん、がんばってねなの!…あう?」
【少し頭を後ろに下げて】
「うん!ほんとのおなまえなの!
わかったの!ほんとのおなまえおしえてねなの〜!」
【すっかり笑顔になって言った】
「えっと、あとでこれもっていくからねなの〜」
【そう言ってひとまず見送った】
- 865 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 22:40:47 ID:7gFzKdaU0
- >>863
「うん、じゃーねー!」
「また、な」
ふたりとも手を振りながらフェンリルを見送った。
>>864
「肉体派魔術師だからね!」
シャドウを止め笑う。
「近接以外はてんでダメだがな」
「オイジュスは遠く以外駄目だけどね」
お互い憎まれ口を叩き合い笑う。
「うん、安心して!でもディスが手伝ってくれたら私たちも心強いかも。ね、オイジュス」
「……、……うむ」
- 866 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 22:44:07 ID:WVrfsEdY0
- >>865
「あう〜。まほうもできるなの〜」
【ディスは少し別の方向で感心していた】
「あうあう、じゃあふたりがいっしょにたたかったらとってもつよいってことなの〜!」
【二人の憎まれ口を聞いて、ひらめいたように言った】
「あうあう、そうなるように『でぃす』ももっとつよくなるなの〜」
【120ぐらいの背丈で袋を軽々と抱えたまま言った】
- 867 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 22:48:12 ID:7gFzKdaU0
- >>866
「あたしは肉体強化と打撃系だけだからほとんど普通の格闘してる人と大差ないけどね」
苦笑するアテナ。
そしてディスの一言を聞き二人は顔を見合わせる。
「ま、ね。一応大戦の時なんだかんだで組んでたしねぇ」
「くやしいが愛称がいいのは否めないな」
二人してうんうん頷いている。
「ディスも十分強い気がするんだけどね」
かるがる袋を持っている姿を見て言う。
「アタシの場合パワーよりスピード重視だし、力持ちは憧れちゃうな」
- 868 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 22:52:48 ID:WVrfsEdY0
- >>867
「そうなのー。あそこでとっくんしたらもっとつよくなれるかなの?」
【そう言ってディスが指差した先には…都合よく箱庭の端末が置いてあった】
「うん、なかよしでいっしょにたたかってていいなの〜」
【二人を見て言う】
「あう〜。『でぃす』もはやいひとはうらやましいの〜…
『でぃす』よりもっとつよいひとこのまちいるからとっくんしてたの〜」
【微笑んで言った】
- 869 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 22:55:17 ID:7gFzKdaU0
- >>868
「へぇ……コレなんなの?」
端末を見ながら聞く。
「仲良し……だよね?」
「まあ、ライバルでもあるがな」
お互い顔を見合わせながら頷き合う。
「特訓かぁ……あたしもこの世界来てから練習相手いなくてねぇ……」
「今度あたしと模擬戦しない?」
にっこりと笑顔でディスに提案するアテナ。
- 870 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 22:58:24 ID:WVrfsEdY0
- >>869
「あう〜…よくわからないけど…
あそこはみんながほんきでたたかえるところ…かなの!」
【ディスにはシステムの説明など出来ないだろうが…何となくでディスは説明した】
「あう〜。らいばる…またあたらしいなの〜」
【何とも興味深々な顔で言う】
「あうあう!とっくんするなの〜?いいよなの!
こんどやろなの!」
【ディスは端末を見ながら微笑んだ】
- 871 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 23:03:20 ID:7gFzKdaU0
- >>870
「へぇ……面白そうだね。愛香が見たら実験始めそうな感じだなぁ」
興味深そうに端末を見ながら言う。
「ライバルってのはねぇ……同説明すればいいのかな……?」
コレでも12歳、説明できない言葉も存在するのである。
「お互い闘いながら強くなっていく友達みたいな感じだな、敵であり友でもありだ」
人差し指を立て説明するオイジュス。
「うん、いいよー!やるやる!」
ニコニコ笑う。
- 872 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 23:05:09 ID:WVrfsEdY0
- >>871
「あう〜。じっけんなの〜。すごいなの〜」
【ディスもあんまり知らないことだけに興味深そうだ】
「あうあう〜そっかなの!いっしょにたたかいながら…
らいばるっていいことばなの〜!」
【ディスも気に言ったらしい】
「あうあう、いつやろっかなの〜」
- 873 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 23:12:12 ID:7gFzKdaU0
- >>872
「愛香は天才だけど馬鹿だからね……」
ははは、と苦笑するアテナ。
「うむ、私もそう思う」
笑顔でディスに言う。
「うー……、アタシはいつでもいいよ」
「ディスはいつがいい?」
- 874 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 23:14:28 ID:WVrfsEdY0
- >>873
「あう〜…よくわからないなの〜…
てんさい…だけど?」
【軽く混乱してるようだ】
「『でぃす』にもそーいうひといたらいいなの〜」
【少しうらやましそうだ】
「あう〜。『でぃす』はあしたのよるでもいいけどなの〜」
【微笑みながら言う】
//8時か9時ごろとか?
- 875 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 23:20:22 ID:7gFzKdaU0
- >>874
「うーんと……やっぱし天才だけど馬鹿としか言いようがないんだよね」
考えるがそれ以外の言い回しが見つからなかった。
「何、人生は長い。生きているうちに君の好敵手も見つかるであろう」
「……老人のようなことを言っているが、一応コレでも15だからな」
ちょっと気にしたように付け足す。
「うーん、いいよ!」
暫し考え込んだ後、そう答える。
//9時からなら大丈夫ですよー!
- 876 :ディス/騎士見習い少女 ◆Dix.OeuOIQ:2010/07/28(水) 23:23:51 ID:WVrfsEdY0
- >>875
「あう〜…そっかなの…
へぇー」
【どうも難しかったらしく首をかしげっぱなしである】
「あうあう、そうだねなの!いつかみつかるよねなの〜!
まずはおともだちいっぱいなの!」
【嬉しそうにして言った】
「あうあう、じゃああしたねなの〜!」
【にっこりして言った】
「あうあう…にもつ『ふぇんりる』にもっていかないとなの」
【そう言うとディスは再びスーパーの袋を肩に担いで】
「じゃあねなの!またあしたなの〜!」
【微笑みながらその場を去って行った】
//おk〜じゃあ9時から始めましょう。また明日〜
- 877 :アテナandオイジュス:2010/07/28(水) 23:27:14 ID:7gFzKdaU0
- >>876
「うー……、言葉下手だなぁ、あたし」
ちょっと腕組みしてくやしがる
「うむ、友達は多いにこしたことはないぞ」
偉そうに言うが友人の少ないオイジュスであった。
「じゃーねー!まった明日ーッ!!」
歩き去っていくディスに手を振り、見送った。
「よし、帰ろ。オイジュス」
「む、そうだな。愛香が腹を空かせているだろう」
「明日は模擬戦だしねぇ、しっかり食べないと!」
2人の少女も仲良く話しながら森の中へと歩き去っていった。
- 878 :名も無き異能都市住民:2010/07/29(木) 22:35:10 ID:PLjoDKEY0
- ――路地裏の奥、誰/何が住んでいるかも解らない、損傷の激しい公営住宅が背を向け合う場所。
『歪み』によって生じる、奇怪な空間にも似た、しかし、『歪み』に因らぬ場所。
一見廃墟にも見える其処。瓦礫に満ちた其処。風通しの悪さ故に灼熱地獄である筈の其処。
けれど、今、そこには身を震わせるほどの冷気がある。心地の良い、などというレベルではない。数秒だって、居たくないと思うような、そんな冷気。
そのせいで、しとしと降る雨は、地面に着く前に凍り付いて、空中に編み目のような、奇怪なものを生じさせている。
それは今も増え続けている。天井を作るように、目をどんどん小さくしながら。
寒い。寒い。ここは寒い。寒すぎる。
火は隠れてしまった。うるさい音も今は聞こえない。この冷たいものはいやだ。
寒い。寒い。ここは寒い。凍えてしまう。死んでしまう。
人が、人が居る。こんな状況下でありながら、人が居る。服を纏わず、切れかけた電灯の弱々しい灯りを、青白い肌で照り返しながら其処にいる。
けれど、それは人ではない。人の形をした、別のもの。
それは、膝を抱えて、少しでも熱を掻き集めようとするかの如く、雨を遮る編み目の下で震えている。
- 879 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 22:28:06 ID:.6prKP66O
- 【美しいフォームと白い影……
夜の街に舞う男の姿……】
「はぁっ……はぁっ……クソッ!なんてこった!!」
【しかし、自慢の白い服は血に汚れて赤黒く染まっていた】
- 880 :名も無き異能都市住民:2010/07/30(金) 22:33:01 ID:PLjoDKEY0
- >>879
なんてことはない、買い物の帰り道だった。ちょっと、シャーペンが切れていた。それだけのこと
いつもの、歩き慣れた道。変質者なんて出やしない。
何の問題もないはずだったのに、それに遭遇してしまった
「ひっ……」
それの服にべっとりとこびりついているのは、血だった。
何の?誰の?そんなことはわからない。
ただ、解るのは、それが血にまみれているということだけ。
「け、警察……警察呼ばないと」
混乱した思考で、彼女は市民がすべき事をはたさんと、手にしていた携帯をプッシュせんとする
- 881 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 22:38:31 ID:.6prKP66O
- >>880
「む!?これはいかん!!」
【女性をいち早く発見した血塗れの男は速度を上げて迫る】
「私流携帯キャンセルアターック!!」
【どこからともなく、バレボールを取出し、女性の携帯に向けて放り投げる】
- 882 :名も無き異能都市住民:2010/07/30(金) 22:44:21 ID:PLjoDKEY0
- >>881
あからさまな行動を取ったのが悪かったのだろうか?
突如、迫ってきた血まみれの男に彼女はパニックに陥った。指が震えて、たった三つの数字が上手く入力できない
そうこうしている間に、男の取り出したバレーボールが彼女の手から携帯を打ち落とした
「きゃっ……」
カラカラと無情な音を立てて携帯が転がる。距離はおよそ、5歩。
そこで飛びついて、速やかに通報できればよかったのかもしれない。けれど、頼みの綱を失ってしまった彼女は、恐慌状態に陥ってしまった
「あっ……あ、あああ……」
腰を抜かし、ガタガタと震えながら、血まみれ男が次に何をするのか見上げている
- 883 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 22:48:46 ID:.6prKP66O
- >>882
「ふ、ふふふふふ……どうやら間に合った様だな……ふふふふふ……」
【男の眼は赤と紫のオッドアイ……目付きがとても鋭く
初対面の人間にはとても怖いのだ】
「さて、君には協力してもらおうか?」
【ガッチリ腕を掴んで立ち上がらせる】
- 884 :名も無き異能都市住民:2010/07/30(金) 22:55:00 ID:PLjoDKEY0
- >>883
怪しい声を発しながら、じりじりと男がすり寄ってくる。悲鳴でもあげることができればどんなにか良かったか。
「こ、来ないで……」
か細い声が漸く飛び出る。ただただ怖い。
顔の中心で輝く、その奇怪なオッドアイは、尋常な人間でないことを知らしめていた
我知らず身体が縮こまる。逃げることも出来ず、ただ拒否の声だけを上げていた彼女の腕を男が握りしめる
「や、放……放して」
ガタガタと顎が震える。舌を噛んでしまいそうだった
それでも、なんとか声は出る
「きょ、協力……?」
- 885 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 23:02:32 ID:.6prKP66O
- >>884
「あぁ……協力だ……私の言う通りにしろ……わかったかい?」
【女性の肩を叩き、念を押す……】
「今からここにある人物が来る……そいつにこう言うんだ……
『その人なら海岸方面に逃げました』……と
わかったね?私はここで見ているからね?」
【飛び上がり、高い壁に張り付く……そして女性を見張るのだ】
- 886 :名も無き異能都市住民:2010/07/30(金) 23:06:01 ID:PLjoDKEY0
- >>885
とん、と肩を叩かれた。ただそれだけのことなのに小さな悲鳴が零れる
「ひっ……は、はい」
本当は、こんな輩に協力などしたくはない。けれど、しなければ何をされるかわかったものではない。
だから、ただただ、男の説明に頷いていた。
そして、男が見えなくなって。それでも震えは止まない。
視線を、しっかりと感じる。視線なんて感じ取れるはずがないと思っていたのに、確かにわかる。
「は……は……」
震える喉を必死で落ち着けようとしながら、先ほど説明された人物が来るのを待つ
- 887 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 23:09:29 ID:.6prKP66O
- >>886
「……」
【息を潜め、男は辺りを見やる……そして……】
『すいません、あの……ここに白い服を着た男の人が来ませんでしたか?』
【現われたのは少女4人組……
不思議な服を着ている……辛うじてどこかの学園の制服だという事がわかった】
- 888 :名も無き異能都市住民:2010/07/30(金) 23:14:58 ID:PLjoDKEY0
- >>887
突然掛けられた声に、我知らず小さな悲鳴を零す。見れば、何処かの学園の制服を纏った少女が四人。
「え、ええ、み、見ましたよ」
白い服。白――そう、あの赤の下はたしか白だったはず。
この人達が、あの男が言っていた人物に相違ないだろう
「その、その人ならっ」
声が上ずる。これでは疑われてしまう。けれど、けれど、これを伝えなければ、私はどうなるの?
「海が、海岸の方に……にげ……逃げましたよ」
恐怖で身を固くしながら、彼女は何とか男に伝えられた言葉を口にした
- 889 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 23:19:08 ID:.6prKP66O
- >>888
『本当に!?有難う!みんな聞いた?すぐに向かうよ!
お姉さんも気を付けてね!』
【少女達は女性に礼を述べると、海岸に向かい走りだしたのだった】
「……」
【しばらく、男は眼下を見下ろしていたが……ついに降りてくる】
「……」
【そして女性に向かい、手を延ばす】
- 890 :名も無き異能都市住民:2010/07/30(金) 23:23:05 ID:PLjoDKEY0
- >>889
気を付けて、という言葉に、酷くぎこちない笑顔で少女達を見送ると、息を吐くと共に地面に崩れ落ちた
「は……は……」
荒い呼吸のまま、暫くそうしていると、降りてきた男が手を伸ばしてきた
「ひっ……」
眦に涙を浮かべ、ぎゅと身を小さくする。
約束は守ったはずなのに、今度は何をされるというのだろう?
- 891 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 23:29:15 ID:.6prKP66O
- >>890
「……」
【手を伸ばし、女性の手を掴み、思い切り振る】
「いやぁ、助かりました!
有難うございますね〜!」
【物凄い満面の笑みでの握手である】
「いやぁ、参りましたよ!
今日学園で水泳があったのですがね?
いやはや、男子生徒一緒に覗きをしたらボコボコにされてこの有様ですよ!
命からがら逃げ出したものの、仲間の男子生徒はみんな女子生徒に捕まり……クッ!
課題を全部やらされる羽目に……!」
【聞いたところ、血は女子生徒にボコボコにされた自分の物らしい
この男は生徒ではなさそうだが】
- 892 :名も無き異能都市住民:2010/07/30(金) 23:35:47 ID:PLjoDKEY0
- >>891
「え……?」
急に態度を軟化され、しかも告げられた事実はなんともまぁどうしようもないことで。
先ほどまでの自分がどうしようもなく愚かしく思えた。
「……ああ、そう。そうなの」
最早脅える必要もないと、落としてしまっていた携帯を拾うと、速やかに警察のナンバーをプッシュ
「ああ、もしもし、警察でしょうか」
あっ、と言う間に通報する
男のヘマは二つ
一つ目は、最後まで恐怖で彼女を支配しなかったこと
二つ目は、目の前の人物の性別を考えないで自分の犯行を教えたことだ
- 893 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 23:37:53 ID:.6prKP66O
- >>892
「あぁ!?ちょちょちょ!!
ストップ!ストッパァァァァァ!!」
【携帯にキックを繰り出し、邪魔をする】
「う、裏切ったな!?」
- 894 :名も無き異能都市住民:2010/07/30(金) 23:43:05 ID:PLjoDKEY0
- >>893
蹴り飛ばされ、カラカラと音を立てて転がる携帯に見向きもしない。通話が成立したのかさえ、どうでもいいようだ
「裏切る。何を言ってるんですか」
笑う。笑う。高らかに、気が狂ったように。
「女の敵を生かす道理が何処にあるんですか? ねぇ」
その目には、狂気が見えた。能力者であったなら、恐らく能力は暴発していたに違いない。
けれど男にとって幸いなのは、彼女はただの人間であったと言うことだ
- 895 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 23:47:28 ID:.6prKP66O
- >>894
「ふ、何故男が着替えを覗くかって?
それはね、学園生活には……夢が詰まっていて……スク水は正義だからなのだ!」
【スーパーなどや顔で女性を見ながら男は親指を立ててポーズ】
- 896 :名も無き異能都市住民:2010/07/30(金) 23:53:48 ID:PLjoDKEY0
- >>895
――轟と、風が舞った。それは、彼女が脚を振るった音
彼女はただ振るっただけだ。別に、何処を狙った訳でもない。
ただ、その脚が、親指の数cm上を通り過ぎたという事だけだ
「シャーペンって、刺さると意外と痛いですよね」
そう言いながら、彼女は手に提げていたビニール袋の中に手を突っ込む。
出てきたのは何故か、多量のシャープペンシル。芯ではなく、本体が多量に。
「びっくりしませんか?」
そう問う顔は笑顔であるのに、狂気が満ちている。
- 897 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2010/07/30(金) 23:58:04 ID:.6prKP66O
- >>896
「うんうん、私もたまに指に刺さって痛い思いをするよ!」
【頷いて女性を見る】
「しかし、この女性……最高にクレイジーだぜ!」
【男は素早く建物の上へ】
「少し怖いので私はこれで……じゃ、また縁があれば会いましょう!」
【男はそう言い残し、その場から去っていった】
- 898 :名も無き異能都市住民:2010/07/31(土) 00:04:11 ID:PLjoDKEY0
- >>897
「そうですよねぇ、そうですよねぇ」
言う間にも包装が解かれ、彼女の手の内に収まる。計十本ほど
「クレイジー? まさか、私はただの学生ですよ」
会話しながら腕を振る。けれど、その動作は一瞬遅くて、既に男は天高く。
「そうですね。もしも、また逢うことがあれば、その時は男としての最期ですよ」
逃げた男が居た場所。そこには、十本のシャープペンシルがまるで弾丸のように、コンクリートに穴を穿っていた
「……また買いに行かないと」
そういうなり、女性はもと来た道を引き返した
- 899 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/07/31(土) 00:23:10 ID:.cnuApvE0
- ンフフフフフフ……
【女性が振り返った道に、その男の姿は見えるだろう】
【輝いたのは長く、美しい金の髪。体は細く、しかしそれなりに筋力のついた肢体】
【何故か袖だけ長く、背や腹を覆う布は短いコートの中は裸で】
【[ピー]ギリッギリまで下げた腰パン用ジーンズに、パンツのゴムは無い】
【概略。端正な顔立ちの、犯罪スレスレの格好をした男が居た】
――今日の俺は……「深夜出歩く美しい女性を、心ゆくまでボコボコにしたい気分」。
【とんでもないコトを口にして、男は金髪を梳いた】
- 900 :名も無き異能都市住民:2010/07/31(土) 00:29:24 ID:PLjoDKEY0
- >>899
どう見ても変態だった。誰がどう見たってそうだった。
厄日か何かなのだろうか。連続で変態に遭遇するなどと。
こういう場合は、無視して逃げ去るのが一番だ。
目を向けないように、やや目線を反らして下げながら、脇を駆け抜けようとしたその時だ。
とても危険な言葉が聞こえた気がした。
思わず振り返ると、男は悠然と髪を梳いている。
「……頭でも湧いてるの?」
苛立ちが明らかな声が飛ぶ。
- 901 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/07/31(土) 00:37:57 ID:.cnuApvE0
- >>900
逆さ。俺の脳みそは至ってクール。
【腰に手を当て、悠然と振り向く。その顔は不敵に笑っている】
貴様らのしがらみ、無理やり押さえつけられる反発で、頭が煮えることはない。
俺にはそういう本来重要な物に左右されない……なんでだろうかな?
【両腕をクロスするように、両方の袖に両方の手を突っ込む】
【そこからずらっと引き抜かれたのは、およそ入りきらないような大型のアサルトライフル。】
だが答えは分かってる。
俺は、ただ『欲望に忠実』。それだけさ……、っさぁああああ準備をするもしないもオーケー!!
俺の欲望に付き合ってもらうぜボーイズェンガーァズ!!
【そういうと、ろくすっぽ狙いもつけず『こっちが前』程度の照準でアサルトライフルを乱射し始めた】
- 902 :名も無き異能都市住民:2010/07/31(土) 00:45:19 ID:PLjoDKEY0
- >>901
つまり素でおかしいわけだ、と見当を付けつつ、男が何をしようとするのか見定めんとする。
本来なら逃げるべきだが、今、彼女は苛立ちでそれを見失っていた。
「な……」
だから、それが出てきたときも逃げなかった。本来、日常で見かけるはずのない大型のアサルトライフルを見ても尚。
「ボーイズは居ないけど……っ!」
そうして叫びと共に乱射された銃弾を、彼女は斜線上から飛び退くことで”避けた”。
本来それは不可能であるが、今彼女は苛立っている。なんだって押しつぶせるあの筋力を持っている。
だから、ちょっとした跳躍でも、十数mを飛び退くことが出来る。
だが、それだけだ。銃の間合いで立ち回れるような異質な肌も能力も持っていないし、飛び道具はさっき変態に投げたせいでない。
さぁどうしよう――?
- 903 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/07/31(土) 00:57:08 ID:.cnuApvE0
- >>902
ヒィィイイヤアアアハハッハアーーーーーララララララァアアア!!!
【弾幕は地面を穿つ。ビルの壁を削ぐ。】
【横向きの鉛の飴は、当たるをさいわい何もかもことごとく薙ぎ倒していく】
【まるで子供のように喜び、撃ちながらはしゃぐ男のせいで、精度も何もあったものではないが。】
【ぱ、と爆音が止む】
【暫く銃を振った後、おもちゃに飽きた子のようにアサルトライフルを投げ捨て】
【再度袖に手を突っ込む】
退屈だろ、退屈だろ? 俺には分かるぜ、退屈ってヤツが。
君は美しい。もっと、もっと……もっともっともっと張りのある表情であるべきだ!!
君は『美しさを誇る必要がある』! それは義務!
墓場のような毎日なら!! いっそ死に臨んで生きようぜェエエエエイ!!!
【袖から出す長い長い金属は弧を描き、それから直径1mの巨大な砲身をくっつけて出てくる】
【男は砲身の反対側、マウスピースのような部品を口で噛み、なにやら組み立てている】
- 904 :名も無き異能都市住民:2010/07/31(土) 01:05:39 ID:PLjoDKEY0
- >>903
何度も何度も射線から逃れつつ、何とかして飛び道具が無いかと辺りを見る。
男の放った滅茶苦茶な鉛玉のおかげで、辺りには小さな礫が散乱していた。
ああこれだと、思った瞬間、銃声が止んだ。その隙に、穿たれたビル壁や地面の上を通り過ぎ、礫をポケットへと仕舞っていく。
サイズは小さく、威力には欠けるが無いよりはマシだ。
そうしているうちにまた、男の口から言葉が流れ出る。
「退屈……なんの事やらわかりませんよ」
美しいだの、張りのある表情だの。苛々する言葉ばかりだ。
「うるさい!」
ポケットから一つの礫を取り出して、何かを組み立てている男に向かって投擲する。
彼女はそんな事に慣れているはずは無いというのに、投じられた礫は習熟した者が投げたように、真っ直ぐにぶれることなく飛んでいく。
- 905 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/07/31(土) 01:13:49 ID:.cnuApvE0
- >>904
ほーけーぃ、ほこらへんらな?
【『オーケイ、そこらへんだな』。ほーけぃとか行っちゃ駄目だよ誤解されるから。】
【口に咥えた部品で思いっきり踏ん張る! 組み立てて背部に装着された砲身が、回転して頭越しに女の方へ向いて】
ベイベベイベベエイベェエエエイ!!!
【からんっ】
【踏ん張って体勢を低くしたところで、軽い音が砲身に響く】
【それは瓦礫の小さな投擲弾】
【男はニヤリと、妖艶に唇を歪めて】
おかえしだ。
【奥歯でマウスピースについたボタンを深く押し込む】
【瓦礫のお返しに、無反動砲の砲身の後ろが爆発する!】
ドゴォオオオオオオオオオン!!!!!
【女の現在地めがけて、80cmはあろう巨大な炸裂弾が放たれた!】
【それは何かに当たると同時に、爆炎を周囲に放つ凶悪な塊だ】
- 906 :名も無き異能都市住民:2010/07/31(土) 01:24:45 ID:PLjoDKEY0
- >>905
間に合わなかった。簡単に言えばそうなる。
「ちっ……」
妨害の失敗に気が付いた瞬間、すぐさま飛び退いたが、やはり弾丸は早い。
着弾と同時に広がった爆炎は、尋常ならざる膂力を以てしても完全に避けることは叶わず、その身を焼き焦がした。
――絶叫が響いた。何処か咆吼にも似た悲鳴。
転げるようにして炎を消すも、火傷は深い。喰らったのはよりにもよって脚だ。両足でなかったのは救いだが、それでも機動力が落ちる。
「糞……」
悪態を吐きながら、そもそもどうしてこんな相手に有利な距離で闘っているのかと思い直す。
そう、そもそもそれがおかしい。何故、こんなに離れているのだろうか。
思い直してからの行動は早い。
ポケットに詰めた礫を全て吐き出すつもりで男に向かって投擲しながら、射線上には乗らないように注意を払いつつ、彼女は徐々に距離を詰めていく
- 907 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/07/31(土) 01:32:48 ID:.cnuApvE0
- >>906
そうだ。人はそれでこそ美しい。
人は!! 欲求を、例えどんな手でも叶えようとする時こそ真にッ!!!
【口に大砲の引き金を、そして両手を袖に突っ込んで出した近距離用サブマシンガン、イングラム】
【大砲は自動で袖に機械の腕を突っ込み、砲弾を取り出して装填する】
【鉛の飴が、再度降り注ぐ】
【今度はそれに範囲爆撃的な砲弾が混じるのだ。先ほどよりさらに集弾性は悪いが】
【彼女のすぐ横を掠める弾丸。死を振りかざす男の顔は殺人鬼の歪んだ笑いではない】
【無邪気な弾幕が、粗雑な波となって押し寄せる】
- 908 :名も無き異能都市住民:2010/07/31(土) 01:46:55 ID:PLjoDKEY0
- >>907
男の声は雑音でしかない。言ったところで止まないことは解っていても、ついつい叫んでしまう。
「うるさい!」
身を低く、地面すれすれを飛ぶように走る。身は出来るだけ小さく、狙いづらいように。
それでも弾丸は追従する。どれだけ彼女が早くとも、それを軽く上回っている凶弾たちは幾度も紙一重の位置を通り過ぎていく。
真っ当な感覚を持っているなら、そこで臆してお終いだが、今の彼女は苛立っている。最早、キレているといってもいいだろう。
怒りは時に恐怖を消し去るのだ。そして、怒りは時に無謀を導く。
彼女は突っ切った。迫り来る弾幕の中を。
迂回することだって出来たはずだが、そんな選択肢は本人の中に無かったのだろう。
死にさえしなければいいのだ。ぶん殴れればそれでいい。
今頭の中にあるのは、それだけだ
距離は徐々にではあるが、着実に狭まっている。
負傷も、同様に増え続けている。距離が詰まるのが先か、斃れるのが先かは運次第
- 909 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/07/31(土) 02:02:20 ID:.cnuApvE0
- >>908
フ、…フフフフフフフ!!!
【突如、大砲の引き金を咥えたまま含み笑いをした、次の瞬間】
ガシャン ガシャガシャッ!
【身に着けている銃器を全て解除した!】
【大砲もサブマシンガンも放り投げた男の目は、正確に女を射抜いている】
【そして右手をおもむろに袖に突っ込み、出すのは――SPAS12】
【近距離で最大威力を発する『ショットガン』だ――】
ラストショットだァアアアアアアラララララハァアアアア!!!
【最早目と鼻の先にいる女に、砕け散った町の通りに、甲高い哄笑が響く】
【ぴたり、女に銃を向けて】
【何かじわりと暖かいものが流れているのに気づくだろうか】
【それは男に近づく毎に、より熱くなる。体は軽く、地面を踏み込む足は強くなるだろう】
【それはセシベル自体が流れ出している『強化の魔力』】
【正確な――故に避けやすい――銃弾と、強靭なベースにさらに強化が上乗せされた女】
【どちらが速いか】
ガォォオンッ!!
【散弾が放たれた!!】
- 910 :名も無き異能都市住民:2010/07/31(土) 02:16:09 ID:PLjoDKEY0
- >>909
装備全てを投げ出して、取り出した一つの銃。
あれは、不味いと何故だか思う。けれど、足を止める気はない。今更戻ってどうするのか。
疑念も、策も、全てを頭から投げ捨てて、ただ走る。ぐんぐん、距離は詰まって、ふと気が付く。
体を、何かが流れている。それは暖かな力の流れ。まるでそれが後押しするように、傷付いた身体が、力強く駈ける。
一歩一歩が早い。握った拳は、拳を壊すほど。
「らぁああああああ!」
右手を振りかぶったのは、奇しくも男が銃を狙い定めたのと同時
拳を突き出したのは、恐らくごく僅かに早かったのだろうけれど――文明の利器に、猪突猛進の愚者は叶わない
轟音と共に放たれた散弾が、肉を食み、骨を破り、身体から削いでいく。
それは先ほどの炎など比では無いほどの痛み。けれど絶叫などあがりすらしなかった。
たぶん、拳を突き出した時に既に意識がなかったのだ。拳が届いたかどうか、それは本人にはもうわからないことだった
ぐしゃと、湿った音を立てて崩れ落ちる。喰らった銃弾のせいで、片方の腕がなくなっていた
拳は届いたのだろうか
- 911 :セシベル・S・コープス ◆JBbLACK.JY:2010/07/31(土) 02:22:26 ID:.cnuApvE0
- >>910
ん?
【拳が迫り、触れる】
【彼の特異な魔力は、接触まで至った近接攻撃をほぼ例外なく大打撃に換える】
ドガァアアアーーーーーンッッッ!!!!
【およそ先ほどの砲撃と大差ない爆音が響き】
【声も出せない速度で男は吹き飛び、ビルの壁に激突】
……美………
い。
【恐らく今の一撃のみで、骨から内臓からボロボロだろう】
【壁に埋まったまま、なぜか笑いつつ断続的に言葉を漏らして……あっさり意識を手放した】
- 912 : ◆FA/Bw.T3QU:2010/07/31(土) 19:30:16 ID:9qS3TsAM0
- 異能都市内、とあるビルの屋上。
目下に広がる街を見下ろすようにして、三人の人物が佇む。
「……素敵な街ですね、とても」
一人は。
腰まで伸びた黒い髪に、真っ赤な瞳。
何故かセーラー服を纏った女性……セーラー服という歳には見えないが。
「俺は迷う。かも知れない」
一人は。
青い短髪、同じく青い瞳――そして何より大柄な男。
その身に纏う紺色のローブの上からでも分かる程、ガタイの良い大男だ。
「やっべーなおい。外ってモンはこんな広いのか?」
一人は。
金色の長い髪、金色の瞳。
遠くを眺め、楽しそうに笑みを浮かべる少年。
奇妙な組み合わせに見えた。
しかし、なぜだか兄弟のようにも見えた。
そんな三人が、目下に広がる街を眺めていた。
- 913 :ノエル=フルーレス:2010/08/02(月) 23:11:42 ID:R0.iNy.I0
- 【街に聳え立つ大きな時計塔の屋根の上】
【夜更けて尚煌めく街を見下ろしている】
「……暑い……」
- 914 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 19:36:33 ID:9qS3TsAM0
- 公園。
街灯に照らされながら、男がベンチに横たわっていた。
大柄な男は、仰向けになって夜空を見上げている。
「……痛ってー」
――見ると、その男には左腕が無い。
中身の無い袖が、だらしなくベンチの下にぶら下がっている。
「あー。どうすっかなマジで……」
ぽつりと男は呟いた。
- 915 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 19:51:09 ID:HnkBBDEo0
- >>914
「ぅ……ぉぉ……ぉぉおおおおおおおおおおおおお!?」
だんだん声が近づいてくる。
「ちょ、止まれぇええええええええ!!」
バイクだ。
バイクが凄い勢いで走っているのだ。
おそらく暴走しているのだろう。
「あ、あ、あ! やべ! これやべ!
避けて! お前避けて! 避けろ!!」
暴走するバイクの先にいるのは、ベンチに座っている黒金
バイクに乗る人物は目の前に迫る黒金に気付き、慌てて声をかける。
- 916 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 19:57:29 ID:9qS3TsAM0
- >>915
「ちょっ……避けれるかよjk――!!」
慌てて上半身を起き上がらせるが、片腕が無いためどうもうまく行かず――
ごしゃぁッ!
――激突。
空中をきりもみ回転しつつ吹き飛ぶ。
さらには近くの樹にぶつかり、そのまま地面へと落下……頭とか打ってそう。
普通の人間であれば即死モノだが。
「――流石にバイクで公園にゴシャァは非日常すぎやしねーかお兄さん」
右腕で頭をさすりながら立ち上がる。
……傷一つ見当たらない。
- 917 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 20:00:08 ID:7gFzKdaU0
- 「アテナさん!アテナさん!何か爆音がー!」
「はいはい、慌てないの」
と白衣の少女が赤毛の少女を連れて公園の森の奥から現れた。
どうやらクロスのバイク事故の音に気づき現れたようだ。
- 918 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 20:03:24 ID:HnkBBDEo0
- >>916
バイクはベンチを轢き、思いっきり転倒。
宙を放物線を描いて舞い、辺りの茂みの中へ轟音と共に飛び込んでいった。
破片が飛び散り、辺りに散らばる。
これは轢かれた黒金もバイクの搭乗者も死んでもおかしくない事故だが……
「死ぬかと思った!!」
搭乗者、生還。
「でもついに殺っちまったァー!!」
そしてパニック。
轢いてしまった人物へと駆け寄り、
「……あ、生きてた」
安心したようにホッと息を吐き出す。
「いや、すまんすまん。運転中にハンドル壊しちゃってさー。
ブレーキもきかねーしマジでやべーかと思った。
ついに事故で人を殺しちまったかと……
あ、でも頭とか打ってなかった? 大丈夫?」
- 919 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 20:06:45 ID:9qS3TsAM0
- >>917
「おぉ、アテナか。ういっーす」
何事も無かったかのように片手を挙げて挨拶。
左の袖が潰れているが――。
「――と、そっちの子が件の?」
白衣かー……、と少々考え込むような様子。
>>918
(あっちもあっちでよく死んでねえな……すげー)
とか言いながら感心。
「あー、いや。俺はこの通り大丈夫だ」
左腕無いですけど。
「だけど――」
辺りに散らばる金属片。それを見て、男は言う。
「――バイクが台無しだなー……すまん」
撥ねられた方も謝るという謎い状況に。
- 920 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 20:12:18 ID:HnkBBDEo0
- >>917
「…………」
やばい。これはやばい。
第三者が見ている。
クロスとしては、これはヤバい。
「よし、落ち着け俺、クールにいこうクールに。
えーと、そこのキミ。僕たち二人とも無事だから、通報はする必要は無いぞ?
バイクも自分で持ち帰れるし、病院も一人で行けそうだ。
だから通報する必要は無い。おーけー?」
なぜこんなにも必死なのか。
それは、クロスが無免許だからに他ならない。
>>919
「いやあれはいいんだ。よく壊れてるからな。直すのも慣れてる」
やれやれという感じでボロボロになったバイクを茂みの中から引っ張り出す。
「やっぱり俺の乗り方が荒いのかなー。
しかしウイリーしようとしただけでハンドルが逝くとは。
もっと強い素材で作ってみるか」
重いバイクを力ずくでズリズリ引っ張り、適当な場所に寝せる。
「でもお前凄いな。見たところ傷ひとつ無……」
そこで、クロスの顔が一気に青ざめた。
「……ぎゃああああああああああ!!
左手! お前、左手がぁああああああああああ!!!」
バッと飛び上がったかと思うと、黒金の前でジャンピング土下座。
「すんませんでした! マジすんませんでしたぁあああああああああ!!」
- 921 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 20:15:01 ID:7gFzKdaU0
- >>918
「クロスさん!?」
事故現場の中心に居るクロスを見て声を上げるアテナ。
かなり心配そうだ。
>>919
「どうもです!」
ぺこり、と白衣の少女と共に頭を下げる。
白衣の少女は鋼に近づき言う。
「えと、アテナさんから話は聞いてます、こんばんは」
花がさく様な笑を浮かべる。
>>920
「……クロスさんですか?」
アテナが、クロスに聞く。
「えと、ケガとか大丈夫でしょうか……」
近づき手を体に当てぺたぺた触っている。
重要点:アテナはロリっ子
- 922 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 20:16:58 ID:7gFzKdaU0
- >>921
//ぬぅお!ミスったですスイマセン!
>>918へのレスは無かった事にしてくだせえ!
- 923 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 20:18:46 ID:9qS3TsAM0
- >>920
「そうか? それなら良かった」
ほっと胸をなでおろす。
「傷一つ無い、ってのはまたそっちもすげーy――」
言い掛けた所でジャンピング土下座を食らう。いや、食らうじゃないけど。
「――ちょっ、待て待て待て待てウェイトアミニッツッ!!
これはあんたのせいじゃないから落ち着けKOOLになれ」
必死になって弁明。
被害者が加害者を弁明するという謎い状況(その2)。
思わず英語が飛び出たりしたが気にする必要は無い。
>>921
「ああ、こんばんは」
こちらも軽く会釈を返す。
「ふーむ、見たとこ確かに無事助かったらしいなー。
良きかな良きかな。はっはー」
快活そうに笑う。
- 924 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 20:23:55 ID:HnkBBDEo0
- >>921
「や、やめろ! あんまり触るんじゃない!
襲いたくなるだろ!!」
無表情でストレートに言い放った。
>>923
「お、おーけー、びーくーる、びーくーる」
スーハースーハーと呼吸をしつつ自分を落ち着ける。
「ああ、俺の体は一部が金属と融合してるからな。
普通の人間よりは、多少は頑丈だ」
自分の肌を義手の指先でコツコツと叩く。
一見すれば普通の肌と大差無いが、その奥には無機質な硬質感が感じらる。
- 925 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 20:25:56 ID:7gFzKdaU0
- >>923
「はい。……あれ、左手は……?」
疑問の表情を浮かべるアテナ。
「アテナさんと皆さんのおかげです!」
にへへ、と愛らしく笑っているが、鋼の腕がないのに気づき突然白衣からゴーグルを出し顔に装着した。
「……義手が付いてたんですね……」
ゴーグルはぴぴぴぴと音をだしながら光っている。
>>924
しばらくぺたぺた触っていたが大事無い事が判り、手を離した。
「あ、大丈夫ですよ?襲われたら殴り飛ばすだけなので」
にこりとまぶしい笑みを浮かべる。
- 926 :黒金鋼/雇われ警備員 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 20:30:06 ID:9qS3TsAM0
- >>924
「落ち着いた? 落ち着いたな?
よぉーうし、おk……」
「金属と融合……すっげーなー……」
いやしかし多少ってLvじゃねーぞ、と付け足す。
(……しかし防御型の俺としては確実に個性で打ち負けている――ッ!)
ちょっと葛藤中。
>>925
「んん? あー、ちょっと圧し折られちまってなー。あっはは」
と、言いながら苦笑する。
「いい友達持ってんなぁ……」
呟く黒金はどこか遠くを見るような目をしていた。戻って来い。
「おぉ、さすが研究者……よく判ったな」
感心している。
- 927 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 20:35:34 ID:HnkBBDEo0
- >>925
「うわーアテナちゃん、外見に似合わず武闘派なのねー」
両手を挙げて降参のポーズ。
「俺は痛いの嫌いだからなー。やめとくとするわー
あ、でも殴るっていっても、どれくらいの威力?」
>>926
「ちょっと能力が一時期暴走しててな。
それで金属の融合が進みすぎて、昔は命の危機にまで及んでたわwwww」
昔のことだからだろう、笑い話のように語るクロス。
「でも悪いことばっかじゃねーな。
質量=力だから、防御でも攻撃でも有効だ。
体重はやべーことになってるし、泳げないんだけどなwwwww」
おかげで海には行けない体のようで。
「さて、と。こんなところで長々と立ち話するのもアレだ。
お前、暇かい? ならうちの店に来ないか?」
- 928 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 20:38:21 ID:7gFzKdaU0
- >>926
「黒金さん結構強かった気がするんですけど……」
この前の模擬戦のようなもので判断した結果だがそうそうやられるはずはないとアテナは思っているはずだ。
そして、愛香は未だゴーグルをぴぴぴと言わせながら答える。
「コレでも、レジスタンスで1番の研究者ですから!」
素晴らしく得意げである。
「ふむふむ……」
さり気無く袖から無数の工具が飛び出し始める。
>>927
「コレでも格闘派魔道士ですから!」
えっへん、と無い胸を張る。
「えっとですね……」
近くの大木に近づき腰を落として殴りつける。
その動きはしっかりとした鍛錬の賜であろう拳法の動きだ。
ズシン、という震脚の衝撃で地面が揺れ、大木に50cm程の大穴が開く。
「あれ……力加減間違っちゃったかな?」
拳を引き、可愛らしく言うが、クロスには恐怖を与えるかもしれない。
- 929 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 20:47:06 ID:9qS3TsAM0
- >>927
「うっは、大変だなそりゃww」
あれこれ笑い話なのか、という思いは、目の前で笑っている男の笑いに掻き消される。
「えー、なにそれ凄ぇ。俺なんか硬化するだけだぜ? はっはー」
と、笑う。悲しくなんかないんだからね!
「暇も暇――あ、いや……暇じゃな、いや、うん。暇だわ」
肩書き:雇われ警備員 ⇒ Not equip (サボり魔)
「つか店持ちか……店長って呼んで良いか?」
>>928
「セーラー服着た超能力者と、ガチムチの魔術師と、
チャラい爆弾魔の三人にリンチされりゃあな……」
酷い組み合わせである。冗談のようでもある。
「はっはー、そいつぁすげえな」
ただの警備員とは大違いだ、と笑う。
「……Hey,おぜうさん?
何をなさるおつもりですかな? は、っはー……」
- 930 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 20:53:14 ID:HnkBBDEo0
- >>928
「…………」
大木を殴り倒す……くらいなら、まだ理解できた。
そういう奴は何人も見てきたし、そういう奴らと何回も戦ってきた。
でも、彼女は違う。
まるで慣性の法則をブッちぎるかのように、
大木に、穴をブチ開けた。
「……あー、うん、なかなか、うん、やるようですね、うん」
冷や汗をタラタラと流しながら、クロスは「こいつだけは襲うまい」と心の中で誓ったのだった。
>>929
「硬化、かー。使い勝手はいいんじゃないか?
硬いだけだと対処されやすくていかん。
どんなに硬くても、火や熱には未だに弱くてな」
金属は伝導率は良い為、金属化していない内臓は焼けてしまうのだ。
「店長? んー、別にどう呼んでもいいぜ。
ま、俺には『銃寺森クロス』っていう若気の至り臭がバンパない名前があるんだが
ま、好きにしろよ」
寝かせてたバイクを両手で起き上がらせ、押して歩きはじめる。
「来いよ、こっちだ」
- 931 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 20:55:46 ID:7gFzKdaU0
- >>929
「それはまた、いろんな意味で恐ろしいですね……」
想像して嫌そうな表情になっている。
「ふふー!」
ほめられてとてもうれしそうである。
「うふふっふふふ……、分解……。あ違う違う。
えっとですね、アテナさんと仲良くしてくれてるお礼に間に合わせですけど義手でも作ろうかなとうふふふ……」
不気味な笑みを漏らしながら工具やら金属片が袖から飛び出してきている。
>>930
「あはは……、もう少し手加減はしますから……安心してくださいね?」
力加減を間違った事が恥ずかしいのか顔を赤らめながら言う。
「あれー?最近鍛えてるからかな……」
しゅしゅっ、とシャドウをやると、拳の先で一瞬パンっ!と空気の弾ける音がしている。
- 932 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 21:01:18 ID:9qS3TsAM0
- >>930
「あー、自分以外の物体も硬化させられりゃあ良いんだけどな」
能力の構想はあっても、制御出来なければ意味が無い。
そういう所で、鍛錬不足ではある。
「なるほどなぁ……」
かくいうこいつも物理耐性しか無い。色々と半端な奴だった。
「銃寺森……十字でクロス?」
なんか若干上手い事言ってるな、と感心しつつ。
「オーケー、んじゃあ店長と呼ばせて貰おう。
あー、俺は黒金。黒金鋼(クロガネ ハガネ)っつーんだ」
「ういういー」
歩いていくクロスについていく。
>>931
「まずサイコキネシスがチートだ。そんで爆弾魔もチートだったが個人的には魔術師が一番チートだったな」
升erぞろいだった。
「分解て……」
若干引き気味。
「技師なら当てがあるから大丈夫だ。
お嬢ちゃんが未熟だとか言いたい訳じゃないぜ?
そいつが――不覚ではあるが――優秀すぎるだけだ」
- 933 :銃寺森クロス/移動中 ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 21:05:43 ID:HnkBBDEo0
- >>931
「ひぃえやめて怖い怖い」
バイクを押して歩きつつも、空気の鳴る音にビクビクと身を強張らせる。
「そういえば、隣の子は誰?」
>>932
「黒金鋼……いいね、金属な名前だ」
ヒヒヒと笑いつつ、クロスは一軒の喫茶店の前に到着する。
アンティークな様式に包まれた店であり、ランプが仄かに看板を照らす。
隣のガレージの中にバイクを放り込みつつ、クロスは茶色い木製のドアを指差した。
「ああ、入って入って」
- 934 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 21:07:37 ID:7gFzKdaU0
- >>932
「うわぁ……恐ろしい……」
アテナも大概であるのだが。
「いやいやいや!分解するものは選びますよ!?ただうっかり思考がマッハになって有頂天しちゃっただけで!?」
日本語になっていない。
「そうですか……」
ちょっと残念そうで、寂しげに工具と金属片が戻っていく。
>>933
店へ向かうクロスと共に歩く。
「コレでも日頃のクンフーは欠かしてないんですよ」
えへへ、と自慢げに笑っている。
「えと、愛香です!アテナさんと一緒に暮らしてます」
白衣の少女はペコリと頭を下げる。
- 935 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 21:12:57 ID:9qS3TsAM0
- >>933
「はっは、よく言われる」
笑って返す。
「おぉー……なんとオサレな……」
喫茶店を見上げて、黒金は言う。
「ん、お邪魔しまーす」
辺りを見回しながら、喫茶店に足を踏み入れた。
>>934
「よりによってリンチだぜその三人組に?
いや、本当なんで左腕だけで済んだんだろうな」
よく見ると、服は所々破けていたりして。
「日本語でおk」
研究者は大概日本語超越してるよなぁ、と知り合いの顔を浮かべた。
「あー、すまんなぁ。
そいつの名刺くらいなら……」
ズボンのポケットを探り始める。
- 936 :銃寺森クロス/店内 ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 21:17:24 ID:HnkBBDEo0
- >>934
「白衣少女か……」
クロスの めつき が かわった
「ああ、愛香ちゃんだな。名前は把握した、もう二度と忘れないよ。
で、愛香ちゃん。パンツの色は何色かな?」
>>935
「適当なところに座ってくれー」
店内は木製の家具が並び、カウンター席や木製のテーブル、机が並んでいる。
暖炉もあるが、今は夏であるからか使われていない。
観葉植物は適度に手入れされ、天井には丸いガラスの窓がついている。
「あー、着替えるの面倒。このままでいいか」
紅いコートを脱いでソファーに投げる。
コートは「ドシャッ」というコートらしかぬ音を立ててソファーの上へ。
その間にクロスはコーヒーメーカーにカップをセットし、コーヒーを淹れ始める。
「轢いた侘びだ。奢ってやるよ。アイスの方がいいか?」
- 937 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 21:20:47 ID:7gFzKdaU0
- >>935
店内に入るとアテナが鋼に向かって言う。
「いらっしゃいませー!」
なにを隠そう、アテナはAGカフェの店員(新人)だったのだー!
「すいません!ついテンションが上がっちゃいますとこうなってしまいましてですのでしてぇ!」
本来は慌て者で臆病者の愛香は一度パニクるとしばらく日本語が怪しい。
「是非是非!」
優秀な研究者と聞いて興味を抱かない研究者が居るだろうか?いや、居ない。
>>936
因みに愛香は9歳。
「ひ、ひぃぃいぃぃ!」
クロスの邪念を感じたのかアテナに抱きつく愛香。
どうやら苦手意識を持ってしまったようだ。
アテナがクロスに話しかける。
背筋が寒くなるほど美しい笑顔だ。
「えと、あたしなら別にいいんですけど――。」
目付きが変わり。
「愛香に手を出したら……」
判りますよね?とばかりに握った拳をちらつかせる。
「あと、ついでですから。仕事しますね」
愛香特製小型バッグから制服を取り出す。
- 938 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 21:26:22 ID:9qS3TsAM0
- >>936
「りょーかい、では適当に……」
言いながら、カウンター席に腰掛ける。
コーヒー運ぶの面倒臭そうですしおすし的な配慮だろうか。
「ドシャッて……なぁ店長、アレも金属製だったりするのか?」
紅いコートを指差し、尋ねる。
「お、そいつは有難い。んじゃアイスで頼む」
>>937
「な、なんだってー!?」
この間nknhtがこれで若干スベった気がしたがそんな事は無い。
「とりあえず落ち着けな? はいLet's深呼吸吸ってー吐いてー」
手を振って言う。
「えーっと……あったあtt――」
取り出して、途中で動きが止まる。
「…………」
がしがしがし! と、どこからか取り出したペンで一部を塗りつぶす。
「――よし。これだ」
渡された名刺には 灰堂曇 の文字。
肩書きの所が塗りつぶされ、『■■■■■■所属』となっている。
- 939 :銃寺森クロス/店内 ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 21:29:44 ID:HnkBBDEo0
- >>937
「オーケーオーケー。
さすがに俺も腹に風穴開ける趣味はねぇ」
そう言いつつ、クローゼットを開ける。
「っと、おいアテナ。この前言ってたやつ、出来てるぜ」
投げてよこすのは、赤色の短パン。
「STAFF ONLYって書かれてるドアを入ると、
階段の隣に更衣室がある。そこで着替えるといいぜ。
お前の名前が入ってるロッカーもあるから、そこに色々と入れるといい」
>>938
「ああ、ワイヤーとか金属板とかも組み込んである。
あとはカーボン繊維とかアリアドネの糸とかだなー」
そう言いつつもコーヒーを氷の中にいれ、無理矢理冷やしてゆく。
「ほい、どうぞ」
アイスコーヒー完成。
ストロー、ガムシロップ、ミルクは机の前においてある。
好きなだけ勝手に取っていれるシステムのようだ。
- 940 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 21:32:13 ID:7gFzKdaU0
- >>938
「ふふふー!実は紅茶が得意だったりするんですよー!」
手に持っているのはカフェの制服だ。
「すぅぅぅうぅぅぅぅぅぅぅ!はぁあぁっぁぁぁぁぁぁ」
慌てつつも徐々に落ち着いていく。
「ありがとです!」
渡された名刺を見ると、先日聞いた名前がそこにあった。
「灰堂さん?」
少女のつぶやきは鋼に聞こえる程の大きさだろう。
>>939
「ならおっけーですっ!」
いい笑顔で答える。
そして短パンを受け取り、心からの笑みで感謝の意を伝える。
「本当ありがとうです……雇ってくれたり短パン作ってくれたり」
クロスの話を聞くと了解です!と言い残して愛香を残して着替えに行った。
- 941 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 21:35:27 ID:9qS3TsAM0
- >>939
「おい一個ファンタジーな素材入ってたぞ。
……あー、でも異能都市だっけなここ。忘れてた」
「うい、さんきゅー」
コーヒーを受取ると、目の前に置いてあったミルクを手に取る。
「……こんなもんかなー」
異常、という程ではないが「いや、それは多くね?」と他人に思わせるような量を投入した。
>>940
「へぇ、そいつは意外……」
さらりと怒られそうな事を言う。
「落ち着いた? 落ち着いたな?
よし、おっけー……」
デジャヴ。
「あれ、知り合いか? ……まさかあの野郎いたいけな幼女に――!!」
拳を握り締め、苛立ちを露にする。
- 942 :銃寺森クロス/店内 ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 21:40:49 ID:HnkBBDEo0
- >>940
「別にー。店長として店員が働ける環境をある程度整えるのは当然だからな(キリッ)」
そう言いつつも、アテナが来るまでに台座を用意するクロス。
カウンターの中、紅茶の缶が並んでいる棚の前に、それを設置した。
>>941
「ま、あると言えばあるんじゃねーの。異能都市だし」
そう言いつつも黒金のミルクの量を凝視。
「……もうカフェオレになってねぇかコレ。
まぁ、個人の自由だけどよぉ……。
あ、そういえば夕飯はまだ?」
- 943 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 21:43:44 ID:7gFzKdaU0
- >>941
「家庭的な子なんですあたし」
と言い残し着替えに行った。
「おちっ、おちつきましたぁ……」
さきほどよりはだいぶ落ち着いている。
「はい、この前公園でお話したんです。また今度お話できたらいいなって思ってたのでよかったです!」
名刺をもらってうれしそうだ。
>>942
しばらくすると制服に着替えたアテナが現れた。
赤毛の彼女に赤い制服はよく似合っているようだ。
「あ、台用意してくれてたんですね、ありがとです!」
愛香は鋼との話に夢中のようだ。
- 944 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 21:46:44 ID:9qS3TsAM0
- >>942
「だーよなー」
異能都市すげー、と呟く。
「うん? 黒金だからブラックだと思ったら大間違いだぞ店長」
ちっちっ、と指を振って否定し、コーヒー――カフェオレを一口。
「あー……そういや食ってねーや。
ボコられてからずっと寝てたからなwwww」
あっはっは、と笑う。
>>943
「……格闘的じゃなくて?」
KT的とか書けばそれっぽい。
「大丈夫そうだな、よしよし」
うんうんと頷く。
「ん、そっか。それなら良いんだが――妙な事とかされてないな?
あいつの事だし何してても可笑しくねーぜホント」
- 945 :銃寺森クロス/店内 ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 21:51:32 ID:HnkBBDEo0
- >>943
「うい。ここに紅茶の入った缶があるからな。
紅茶専門の奴が来るっていうんで、切れてた茶葉とか買い足しといた。
で、だ」
改めてクロスはアテナに向き直る。
「お手並み拝見……とまではいかないが、ちょっと紅茶を淹れてくれないかな?
お前の紅茶、飲んでみたいぜ」
>>944
「ボコられたって、物騒なやっちゃなー。
さっき愛香と話してたメンツとか?」
セーラー服でサイコキネシスがなんたらかんたら、という話をボンヤリと聞いていたようだ。
やれやれとため息を吐きつつ、クロスは冷蔵庫から巨大なハムを取り出すと、それを分厚く切った。
フライパンにそれを入れ、レモングラスなどのハーブと一緒に炒め始める。
「あ、パンとライス、どっち派?」
- 946 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 21:54:19 ID:7gFzKdaU0
- >>944
戻ってきたアテナ。
「……いいでしょう……あたしの紅茶テクを見てもまだそう言えるか……、覚悟っ!」
なにやら燃え上がり始めた。
「はい、迷惑おかけしました……」
ちょっと申し訳なさそうである。
「大丈夫ですよ?研究者に悪い人は居ますけど、あの人は悪い人じゃないです。研究者の勘ですけど」
安心させるように柔らかな笑みを浮かべる。
>>945
「おお……!」
紅茶の缶を見てうれしそうな表情を浮かべる。
「了解です」
となぜか軍隊式の敬礼をして台に乗り、準備を始める。
「まずはお湯を沸かして……。ポットもあっためとかないと」
やかんに火をかけ、ポットは水道を温水にして温める。
- 947 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 21:58:02 ID:9qS3TsAM0
- >>945
「そーそー、なんだっけな……未知数? とか名乗ってたよ」
しかも左腕斬り落とすとか人のトラウマ引っ張りだしやがって」
格好付けやがって全くHAHAHA、と苦笑して、溜息をつく。
「パン――と思わせてパン派だ」
必要性の無い無駄な引っ掛け。『思わせて』の必要性を尋ねたい。
>>946
「アテナが燃えている――!」
ぬおーなんかすげー、と威圧される。
「なぁに気にする事は無いべさ」
何弁や。
「いやぁ……あの、あー……」
あいつは悪いどころの話じゃないのよお嬢さん、と言いたいところだが、
それを言ってしまうと先程名刺を塗りつぶした意味がなくなってしまう。
「あー、えっと……いやー、うん。そ、そうだな?」
何故か疑問系。怪しい云々の話じゃない。
- 948 :銃寺森クロス/店内 ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 22:05:11 ID:HnkBBDEo0
- >>946
「ポットは陶器のと耐熱ガラス製のがある。好きに使え」
他にも、必要な機材はそろえておいたようだ。
その機材を使いこなせるわけでは無いだろうが。
「あ、結構量多く作ってくれ。余ったらポットに入れて冷蔵庫で冷やして、好きな時に飲みたい」
>>947
「んん? 左腕切り落とされたのがトラウマになったんじゃなくて、
トラウマを引っ張りだした? ……もしかして左手が無いのは結構前からか?」
――パン
右手をバケットの中のフランスパンに伸ばす。
――と思わせて
右手を引っ込め、しゃもじを取り出そうと戸棚の取っ手に手をかける
――パン派だ
取っ手から手を滑らせ、盛大にズッこけた。
「この野郎……ッ」
そう言いつつも焼いた分厚いハムとコーン、それにほうれん草とポテトもつけて黒金の前に出す。
フランスパンも適当に切り分け、その横に置いた。
「やるよ。お代とかは面倒だしいいや」
- 949 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 22:08:18 ID:7gFzKdaU0
- >>947
「ふふふふ!」
身長が足りないため台の上に立ってお茶をいれている。
「そうだべかですか?」
うつった。
「……?」
なぜそんなに言い淀むのか疑問だった。
>>948,947
使っているのは中の茶葉がひらいているのを確認できるガラス製だ。
「あー!これ、ダージリンのFTGFOP!」
なにやら驚いているが、普通の人には解らないだろう。
「これはしっかり淹れないと茶葉に失礼ーっ」
パンっとほほを叩き気合を入れると茶葉を8杯分入れる。
「湧きましたね……!」
まずはお湯をカップに注ぎ、温めておき、その間に温めておいたポットにお湯を注ぐ。
FOPサイズの茶葉の蒸らし時間は3〜4分。
その間アテナは店内の時計とにらめっこだ。
「……、……ぬぅ」
そして、3分が半ばを過ぎ、アテナはカップの中のお湯を捨て、カップを4つとポットをトレイに載せ、
カウンターに運ぶ。
「……出来ました」
茶葉に失礼な出来になっていないか、内心不安ながらも、4つのカップに紅茶を注ぐ。
「最初は、ストレートで飲んでくださると、嬉しいです」
うやうやしくいうアテナは、いつもの活発さからは想像も着かないほど『女の子』だ。
- 950 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 22:13:23 ID:9qS3TsAM0
- >>948
「あー、そうそう。高坊ん時にカノッサの奴らにずばーっとな。
……そんでその後、皮肉にもカノッサの奴に拾われるっつーね」
あっはは、と笑う。妙に乾いた笑いだった。
「はっはー、回りくどいのが俺の意外な一面でな」
知るか。
楽しそうに笑って言う。
「おぉ……なんと良心的な。今度はちゃんと金払って食いに来るよ」
いただきます、と両手を合わせ――られないので仕方なく片手。若干大仏っぽい。
もぐもぐと食べ始める。
「うまい!」
テーレッテレー、じゃないが。
>>949
「くっ、なんて事だ! ちょっと微笑ましいッ!」
「そうだべさ」
いや、本当にどこだ。
因みにnknhtの地域だと“だべ”は案外言う。
「……よし」
ここまで信頼されてりゃ大丈夫か。
そんな事を考え、黒金は言う。
「なんとココで驚愕の事実ー灰堂曇は悪い奴らの偉い人だったのだー」
果てしなく棒読み。でも嘘は言ってません。
- 951 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 22:18:01 ID:9qS3TsAM0
- //レス見落としたィャァァァァ
>>949
「なんてKT的……!」
劇画調なタッチになって驚く。
「ん、そんじゃあ頂こう」
どうやらコーヒーはとっくに飲み終えたらしい。
ひとつカップを手に取り、一口。
「……うめえ」
ぽつり、と呟く。
「いや、黒金さんは語彙が少ないからこれしか言えないけどな?
これはあれだな、うん。入れ方が良い。そうに違いない」
べた褒めとかいうLvじゃない。
- 952 :銃寺森クロス/店内 ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 22:18:28 ID:HnkBBDEo0
- >>949
「もう俺には何がなんだかわからんですわ。
紅茶関係の機材や茶葉はレクに揃えてもらったからなぁ」
レク、とはこの前いた執事服の青年のことだろう。
「じゃ、いただきまーす」
カップを持ち、それを口元に運ぶ。
猫舌なのか、息を吹きかけて冷ましながらも、味わうように。
「…………」
うーむ、と考えて意見を纏める。
「……やっぱすげーな。味に濁りがまったく無いわ。
俺が淹れると、どうしても濁るんだよなぁ。
ちゃんと風味豊かなのに、すっげークリアな感じがする」
>>950
「おう、次は普通に代金貰うぜ。
だからまぁ、気楽に来い。俺がいないときでも、大抵は『開いてる』」
どうやらこの店は店員がいることより、
客が勝手に来て勝手に物を食べて、勝手に食べただけの代金を置いて変えることが多いらしい。
「カノッサ……耳にしたことはあるけど、詳しくは知らないな。
どんな組織だよソレ」
- 953 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 22:21:41 ID:7gFzKdaU0
- >>950
「そんなんありえんべや」
こちらの中の人だとこうなるのである。
「な、なんだってー!」
AA省略。
しばらく沈黙した後、口を開く。
「まぁ、研究者ってちょっと変わった人おおいですからね、あんまし驚きませんでした」
自分を棚にあげていう9歳。末恐ろしい。
どきどきしながら黒金の反応を見る。
「よかったぁ……」
ほっ、とため息。
>>951
どきどきどきどき……。
「よかったぁ……!」
安心したのかアテナもカウンターのイスにぴょんと飛び乗り自分もカップを口元に運びゆっくりと飲む。
目を閉じ口の中に意識を集中すると、雑味のない、紅茶本来の味がした。
「ふふふ!これならお客さんに出しても大丈夫かも!」
本当にうれしそうに言う。
- 954 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 22:25:17 ID:9qS3TsAM0
- >>952
「それは流石にフリーダムすぎるだろ……」
大丈夫かここ、と手を額に当てた。
「カノッサ機関、とは――」
紅茶のカップをたん、と置き。
真剣な顔をして、言う。
「――なんか、ほら、邪気眼使いが嫌いなんじゃね?」
説明が粗雑過ぎる!
「要するに、邪気眼使いを片っ端から潰しまくってる組織だよ」
>>953
「あれ案外驚かない……恐ろしい子!」
流石に過去とか言うのは人間としてアレだしなぁ、と言い留まる。
「正直侮ってた感があった。やー、なんか悪ぃな」
あっはは、と笑う。
- 955 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/08/03(火) 22:31:37 ID:HnkBBDEo0
- >>953
「これよりやべぇ紅茶を俺は平然と出してたからな……ッ
余裕で並べられるわコレは」
今度は砂糖を入れ、楽しむようにゆっくり飲む。
「ま、暇があったら、これからも頼むわー」
>>954
「大丈夫……じゃねーの? よくわかんねーけどwwww」
いい加減で曖昧な店。
それがこの喫茶店、Apple Guillotineなのであった。
「あ、うん、大体わかったー」
この世の中には詳しく聞かない方がいいこともある。
それをクロスはよくわかっているのであった。
「っと、こんな時間か。オークション締め切り時間近いな……張り込んでおくか。
悪い、ちょっと副業の方で忙しくなる。アテナ、後を頼んだ。
黒金もゆっくりしててくれ、それじゃ」
そういうとクロスは「STAFF ONLY」と書かれたドアの向こうに消えてしまった。
- 956 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 22:34:35 ID:7gFzKdaU0
- >>954
「コレでも、色々人生経験豊富なので、コレぐらいじゃ驚きませんよ?」
うふふふふ……、と意味ありげに笑う幼女。
「分かればいいんだよ!」
ついつい敬語口調も消え、鼻高々に胸をはる。
>>955
「なら良かったです!」
久々の紅茶だったが好評だったようでなによりだった。
「ホール兼紅茶担当っ!任せてください!」
胸をどんっ、と叩き言い放つ。
「はいっ!了解です」
消えるクロスを見送った。
- 957 :オグマ:2010/08/03(火) 22:37:52 ID:nWKoaA8o0
- 「……邪魔するぞー」
店主と入れ替わりに、店に入ってくる無精髭の男。
ワイシャツをばたばたと扇ぎつつ、いくらか涼しい店内の空気に息をつく。
「………店主どこ行った?」
前回、ちょっと世話になったので挨拶だけでも、と思ったのだが
どうにもタイミングが悪かったようだ。
- 958 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 22:38:56 ID:9qS3TsAM0
- >>955
「おい店長しっかりしろwww」
あっはは、と笑う。
「ん? そか。
正直俺もよくわかってねーんだけどさ」
やれやれ、と言った様子で溜息。
「あいよ、副業(?)頑張ってなー」
手を振って見送った。
>>956
「この幼女の9年に一体何が!? 続きはCMの後ほしみ」
なんか勝手にスポンサー募り始めた。
「はいはい家庭的家庭的」
笑いながらひらひらと手を振る。
>>957
「ん? 店長なら副業がどうとかで――」
と言い、STAFF ONLYの扉を指差した。
- 959 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 22:41:43 ID:7gFzKdaU0
- >>958
「えー、とですねぇ。なんと私、親なしなのです!」
暗くなる様子もなく言う。
「ははは、よぉし!お客さん来たから頑張ってくるよ!」
お客さんに向けて勢い良く走っていく。
>>957
「いらっしゃいませー!」
勢い良く、真っ赤な制服を着た赤毛の少女が出迎える。
「えっとですね、店長が奥行っちゃったので、あまり他の仕事できませんけど、
紅茶飲みます?」
新しくカップを持ってきて紅茶を入れて差し出す。
- 960 :オグマ:2010/08/03(火) 22:43:16 ID:nWKoaA8o0
- >>958
「…なるほど、りょーかい」
ぼりぼりと頭を掻きつつ。
「水だけ貰うか …あ、そうだ あんた名前は?」
勝手にカウンターに入り込み、コップに水を注ぐ。
よっぽど喉が渇いていたらしい。
- 961 :オグマ:2010/08/03(火) 22:44:10 ID:nWKoaA8o0
- //アフッ 後半の文章なかったことにしてー!
- 962 :オグマ:2010/08/03(火) 22:45:20 ID:nWKoaA8o0
- >>959
「……あ、悪い 今ほぼ所持金ゼロだ」
あるのは小銭…10円が何枚か。
「顔だけ出して帰るつもりだったんだが、金なんぞ払えないぞ」
- 963 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 22:46:56 ID:9qS3TsAM0
- >>959
「……へぇー、そりゃまあ波乱万丈に出れそうなあれだ」
この前のアテナと話した時を思い出し、気にしない事にしたらしい。
「うーい、仕事ガムヴァレー」
妙な言い方で言う。意味は特に無い。
>>960,961
(颯爽と水入れた気がしたがそんな事は無かったぜ)
気のせい気のせい。
「名前? 黒金鋼、っつー警備員よ。
かくいうあんたはなんつーんだい?」
//フハハ名前は勝手に名乗らせて貰うぜフハハ
- 964 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 22:48:28 ID:7gFzKdaU0
- >>962
「いいですいいです!おごっちゃいます!」
久々に満足する紅茶を入れることの出来たアテナは有頂天である。
>>963
「そうなのです、でも話すと長いのでこれ以上はやめときますね」
えへへ、と笑う。
「紅茶以外はサンドウィッチぐらいしか作れないんだけどねぇ」
ちょっと残念そう。
- 965 :オグマ:2010/08/03(火) 22:51:57 ID:nWKoaA8o0
- >>963
「…黒金か、おぼえとく
俺は小熊だ、呼び捨てでいい」
「そんでもってコイツが俺の相棒」
ノートパソコンを開く。
…無数のウィンドウが開いている。
>>964
「わりぃなぁ、お嬢ちゃん」
にひひ、と笑いながらカップを手に取り。
「…熱っ」
ねこじた。
- 966 :黒金鋼 ◆FA/Bw.T3QU:2010/08/03(火) 22:56:41 ID:9qS3TsAM0
- >>964
「その方が良い、長い話は苦手でさ」
あっはは、と笑いながら頭を掻く。
「そんだけ作れりゃ十分だろ。
いや、もうその二つだけで他店に勝てるな」
何が黒金をそこまで褒めさせるのか。
それを知るモノは居ない。
>>965
「小熊、小熊――うし、こっちも覚えた」
うんうんと頷く。
「おぉ……なんだそれ凄ぇ気になるんだが」
身を乗り出して画面を見ている。
「……な、もうこんな時間か」
ふと時計に眼をやり、呟く。
「そのPC、もう少し見せて貰いたかったが――時間なら仕方ない。
そんじゃ、俺はこの辺で。縁が合ったらまた会おーぜ、諸君」
はっは、と笑って男は去って行った。
- 967 :オグマ:2010/08/03(火) 22:58:44 ID:nWKoaA8o0
- >>966
「コイツは戦闘もこなせる高性能AIでな…
…ってありゃあ、もう行くのか?」
自慢話が始まる前に立ち去って正解だったかもしれない。
「おいじゃ、次に機会がありゃあ…」
軽く手を振り、彼を見送った。
- 968 :アテナand愛香:2010/08/03(火) 23:01:44 ID:7gFzKdaU0
- >>965
「どういたしまして」
ぺこり、と礼儀正しく礼をする。
「あ、大丈夫ですか?」
キッチンから氷を持ってくる。
>>966
「研究の話ならもう一日中でも生けるんですけどね……」
無論、先程のうふふ状態である。
「そ、かな……」
てれてれとしている。
そして、黒金を見送る。
「ありがとうございました、又のお越しを!」
営業スマイルを輝かせていた。
突然眼前にホログラム画面が現れた。
画面には地面にうつ伏せに倒れている黒髪の少女がいた。
「お……オイジュスッ!」
只者ではない状況だと思い叫び声を上げる。
『お……おなか……へった……飯……く……れぇ……』
一瞬顔を上げまたがくっと倒れこんだ。
「……」
「……」
白衣の少女とアテナは顔を見合わせる。
「「餌あげるの忘れてた!」」
制服を脱ぐのも忘れ、アテナと白衣の少女、愛香は店の外に飛び出していった。
//時間的に落ちさせてもらいますです!
- 969 :オグマ:2010/08/03(火) 23:05:50 ID:nWKoaA8o0
- 「………」
「…そして誰も居なくなった」
…無精髭は立ち去った。
- 970 :少女A(仮名):2010/08/04(水) 21:31:27 ID:ZOM.z7ps0
- 昼と夜のちょうど真ん中、世界が橙色に染まるころは学生たちが帰る時間。
制服姿の少年少女の群れが学校の門から大量に押し流される。少女A(仮名)もその群れの中に埋もれていた。
奇抜な色の髪や瞳は持たず、肌も抜けるほど白かったりこんがりと小麦色に焼けていたりもしなかったし、制服だって何も手を加えずにもらった時の状態のまま身に着けている。
モデル並の美男美女や、鮮やかな色彩のパーツを持つ人、果てには亜人も混ざる「異能都市」の住人にしては、少女Aは聊か平凡すぎた。
唯一、少女Aの持つ外見における異常というものは、「首に掛けられたごつめの、音楽プレーヤーに繋がれていないヘッドホン」だけ。
これでもインパクトに欠けまくりだった。
- 971 :ティファニア・ハートランド:2010/08/04(水) 22:14:40 ID:SSMHlh/20
- >>970
「へぇー……」
ティファニアは近くのカフェテリアの野外席から、
帰途に着く学生の群れを観察していた。
つい最近都市の住人となったティファニアは、
正規の教育を受けていない。そのため、皆同じ制服に身を包んだ
学生が珍しかったのだ。
- 972 :少女A(仮名):2010/08/04(水) 22:20:55 ID:ZOM.z7ps0
- >>971
似たような服を着た少年少女たちがあふれ出てくる光景は、
ティファニアにとっては「同じ製品を大量生産する工場の出口」のように見えたかもしれない。
少女Aは、紺色のスクールバッグを肩にかけて、歩いていた。
黒いローファーの底はそこそこ堅いというのに、少女Aは足音一つすら立てやしない。
地を這う影のように、無音で歩く没個性な女子生徒。ティファニアの目に留まるには、ちょっと厳しい?
- 973 :ティファニア・ハートランド:2010/08/04(水) 22:31:52 ID:SSMHlh/20
- >>972
「むぅ、なんだか変な感じ……。
なんだろう、良くわからないけれど……。」
通常なら確実に見落としてしまう些細な違い。
しかし、ティファニアが呼吸をするように行っている『ある行為』が
幾多のノイズの中からその些細な違いを拾い上げた。
ティファニアは音属性魔法の適正がありもともと
レーダーのように微弱な音波を発し、周囲を探索することができる能力を持っていたのだが、
いつぞやからか、周囲の音の波長を拾って音を擬似的に視覚化、立体的に理解できるようになった。
「あの娘、肉眼では見えるのに『電探』だと足音が見えないよ……?」
- 974 :少女A(仮名):2010/08/04(水) 22:36:28 ID:ZOM.z7ps0
- >>973
今の少女に無理やり擬音を付けるなら、
す――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ぅう。
と言ったところだろうか。無音だから、うまく表現できないけれど。
少女Aは音のほかに、一つだけ明確な違和感を持っていた。
音楽を聴くために使用されるであろうヘッドホン、それの端子は、何にもつながれずにぶらぁああああああああああああああぁあぁぁあん、と胸元にぶら下がっているだけだった。
- 975 :ティファニア・ハートランド:2010/08/04(水) 22:46:21 ID:SSMHlh/20
- >>974
違和感を感じたティファニアはその元である、
少女の様子をしげしげと観察する。
「ヘッドホン……なんだろう、ああいうのが流行っているのかな……?」
音楽プレーヤーにつながれていないヘッドホン。
ティファニアにはそれがたんなるファッションなのか、それとも
他に何か意味があるのかは分からなかったが興味を引かれたティファニアは
その少女の後をこっそりとついていくことにした。
「ふふー、私知ってるよ!こういうの「すねーく」って言うんだよね。」
人ごみにまぎれて何気なく付いて行けばよいものを、
時折楽しそうにくすくすと笑いながら電柱やゴミ箱の陰に中途半端に
隠れているので少し目立っている。
- 976 :少女A(仮名):2010/08/04(水) 22:50:48 ID:ZOM.z7ps0
- >>975
少女のように無邪気に笑うティファニアの声は、しっかりと少女Aの耳に届いていた。
ヘッドホンしているとはいえ無音だからね。
「……、……、?」
首を傾げて、くるりと振り返った。
今度もまた音こそしなかったが、少女Aの薄めの唇が、そろりと微かに動いた。
- 977 :ティファニア・ハートランド:2010/08/04(水) 22:59:16 ID:SSMHlh/20
- >>976
「……!」
ちょうど曲がり角の影からそちらの様子を
伺っていたティファニアと目が合ってしまった。
ぴゅう、とティファニアは影に首を引っ込めたが……
壁|・`)
ちょっとでてきた。
- 978 :少女A(仮名):2010/08/04(水) 23:08:19 ID:QYyPcDfoO
- >>977
「……あの」
困ったな、と言いたげに眉尻を下げて、ティファニアに近寄る。
もちろん少女Aとてこの街の住人。
「もしかしたら」が命を落とす要因になることなんて日常茶飯事だから、必要最低限、声が届く範囲に。
「なにか、ご用ですか?」
彩度ゼロの黒い瞳は澄んでいて、小鳥のようにぱちくりしていた。
- 979 :ティファニア・ハートランド:2010/08/04(水) 23:16:56 ID:SSMHlh/20
- >>978
「みつかっちゃった。ええとねぇ……」
見たところ女性は20台半ばほどではあるが
見た目よりも随分と幼い物言いや態度が目立つ。
「なんで貴方からは音がしないの?」
彼女は楽しそうな笑みを浮かべて
影から姿を現し、目の前の少女に問うた
。
その表情は純真な子供のようで、
少女を見つめる瞳はどこまでも曇りなくまっすぐ。
何か裏があるようには見えない。
- 980 :少女A(仮名):2010/08/04(水) 23:22:21 ID:QYyPcDfoO
- >>979
「音。ですか」
少女Aの瞳が細められる、やわらかい光もそれに伴って細く伸びた。
「自分でもわからないです。なんでだろう。音がしないんです」
少女Aにはもうひとつ、異常があった。
くるりとした黒い瞳、それはまっすぐ前、ティファニアの方に向いているのだが、
「どこにも焦点が合っていない」。
「きっと、カミサマがそう決めたんでしょう」
ティファニアを見ているような、もっと遠くの空の裏側を見ているような、目の前の刹那の距離を見ているような、
不安定な不安感を催す視線。
- 981 :ティファニア・ハートランド:2010/08/04(水) 23:29:55 ID:SSMHlh/20
- >>980
目の前の少女のどこか不気味な雰囲気は
ティファニアに仄かな薄気味悪さを感じさせた。
「え、ええと……」
(体質にしてもおかしいよ……
なんだろう、常になにかの能力が垂れ流されている状態なのかな……。)
少女のどこか的を得ない、現実から剥離したような
物言いにティファニアは言葉に詰まってしまった。
「か、かみさま……?」
- 982 :少女A(仮名):2010/08/04(水) 23:33:34 ID:QYyPcDfoO
- >>981
「はい。私のそばにはカミサマがいるんです」
首にかけていた銀色のヘッドホンを抜く。
気だるげに溜め息でも洩らすかのように、鈍い光を吐き出している。
「これ。着けたら、声が聞こえるんですよ」
にっこり笑ってヘッドホンを示す少女A、世間一般的に言う「気違い」なのかもしれない。
- 983 :ティファニア・ハートランド:2010/08/04(水) 23:40:12 ID:SSMHlh/20
- >>982
現代生活をどうにか送る事ができる程度の
レベルの知識しかないティファニアでも、ヘッドフォンがそれ単体で
用を成さないことは知っている。
それに見たところ、ヘッドフォンは大型だが特別なギミックが
組み込まれているようには見えないし音を感知できるティファニアには
そのヘッドフォンから音が出ていない事は分かっていたのだ。
つまり、少女の言う神様の声うんぬんに矛盾が生じている。
のほほんとしているティファニアも流石におかしいと感じ始めた。
「ええと、そのヘッドホンからは本当に神様の声が聞こえるの……?
私も聞いてみたいから、ちょっとかして欲しいよ……?」
- 984 :少女A(仮名):2010/08/04(水) 23:46:02 ID:QYyPcDfoO
- >>983
「申し訳ありませんが、だめです。これ、私の命より大切なモノなので」
ごめんなさいね、と苦笑しながら手を振る。
何の改造も加えられていないヘッドホンからは当然音なんてしなかった。
少女Aからは別段「クスリ」の気配は感じられない、即ち――本気で言っているのだろう。
- 985 :ティファニア・ハートランド:2010/08/04(水) 23:52:07 ID:SSMHlh/20
- >>984
「ん、そうかぁ。ごめんね。」
(む、むぅ……なんだか不気味……。)
少女から底知れなさを感じ始めたティファニアは
先ほどの好奇心を抱いていた自分に少し後悔していた。
「ええと、音がしない理由は分からないんだね。
ほんとうに、不思議な事があるものねぇ。
神様の考える事は、私には良くわからないや。」
一応、好奇心をある程度満たしたティファニアは興味を失ったように、
ぷいと踵を返して去っていこうとする。
- 986 :少女A(仮名):2010/08/04(水) 23:58:13 ID:QYyPcDfoO
- >>985
「私にもよくわかりません。でも、これだけはわかるんです」
ヘッドホンをかけなおして笑う。
子供みたいな無邪気な純粋な。
「神様なんか、いませんよ」
少女Aがヘッドホンを耳に当てる。
彼女にしか聴けないそれを聴く、「今だ、背中を向けたあの女を殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ」と喚く神様の声を。
さようなら、と去り行くティファニアの背中に声を投げて、
少女Aは踵を返して姿を消した。
- 987 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2010/08/05(木) 23:15:35 ID:HnkBBDEo0
- AGカフェにて。
カウンター席に座るのは小さな少女。
その向かい側には、店主であるクロスが立って話をしている。
「で、だ。テメーは俺のところに来たのか。
パンツ何色?」
『そういうことじゃ。
ぱんつって何じゃそれ』
「つまりこれから夏祭りをやる場合、お前の神社を基点にすればいいんだな。
そうすれば、お前も神格としての力を取り戻す、と。
マジかよノーパンかよ」
『おうよ。というわけで、是非とも町内会にかけあって欲しい。
のーぱん?』
「というか、そもそもうちの祭りは『なんで俺たちこんな祭りやってんの?』みたいなムードあったからな。
もしかしたら、お前の神社の祭りがそもそもの起源かもしれない。調べておこう。
ノーパン。ノー・パンティー。直訳でパンツ無し」
『うむ、頼んだ。そろそろ存在を保つのも危うくなってきたでのう。
そもそも、ぱんつというのはどういうモノなのじゃ?』
「パンツというのはだな……」
二人の会話は続く。
- 988 :アテナand愛香:2010/08/05(木) 23:26:08 ID:7gFzKdaU0
- >>987
カフェのドアをやかましく開けて青年が入って来る。
その見た目は紫のドレッドヘアにアロハシャツでグラサンと、賑やかな格好である。
右頬には何かを隠すような大きな絆創膏がある。
「やっほー、開いてる?」
その賑やかな格好はなんというか『お祭り男』と言ったイメージを想起させるかも知れない。
- 989 :名も無き異能都市住民:2010/08/05(木) 23:27:04 ID:7gFzKdaU0
- //名前が!東西南北良方ねー!!
ミスミス!死にたい!
- 990 :銃寺森クロス&綿鬼 ◆CROSS/.AzE:2010/08/05(木) 23:31:04 ID:HnkBBDEo0
- >>988
「開いてないことは無いぞー」
パンツを持ったクロスが良方を出迎えた。
「適当な場所にでも座ってくれ。
んで、どうしたんだよ、頬。怪我でもしたのか?」
- 991 :名も無き異能都市住民:2010/08/05(木) 23:33:06 ID:7gFzKdaU0
- >>990
「おうー」
適当に座り開口一番。
「何でパンツ持ってんの?」
もっともな疑問であるだろう。
「あー、アレなのよ。前実験体だって話したろ?その関係」
簡単に説明する。
- 992 :銃寺森クロス&綿鬼 ◆CROSS/.AzE:2010/08/05(木) 23:37:20 ID:HnkBBDEo0
- >>991
「いや、こいつにパンツの仕組みを教えようと思って」
『コイツとはなんじゃ人間風情が』
カウンター席の少女は偉そうに足を組む。
「なんだなんだ? 命でも狙われたか?
それとも体に異変でも起きたか?」
- 993 :東西南北 良方:2010/08/05(木) 23:39:16 ID:7gFzKdaU0
- >>992
「仕組みもクソもないだろ、履くだけだろ?」
何事も無く答え、少女の方を向き雨を差し出す。
「飴喰う?」
クロスの質問の答えとばかりに、右頬の絆創膏を剥がす。
「こうなった」
そこには0と傷が刻まれていた。
ふさがってもおらず、ギチギチとうごめいている。
- 994 :銃寺森クロス&綿鬼 ◆CROSS/.AzE:2010/08/05(木) 23:45:19 ID:HnkBBDEo0
- >>993
『履く? これを?』
「そう、履くんだ。これでもし袴がヒラリとめくれかえっても、女の子の恥ずかしい部分は見えなくなる」
『なるほど! つまり恥ずかしい部分を隠す為のものか!
褌よりも楽じゃのう。今はみんなそんなものを履いてるのか』
「履いてみる?」
何やら賑やかだ。
クロスは綿鬼にパンツ(黒瑪瑙のもの)を渡しつつ、良方へと近寄り傷口を見る。
「……うわー、なんか痛そうなことになってんな。
何これ。何かの呪い?」
- 995 :東西南北 良方:2010/08/05(木) 23:48:10 ID:7gFzKdaU0
- >>994
「楽しそうだな」
二人の掛け合いを見て笑っている。
「んー、研究所からの逃亡防止のための奴らしい。
もらう薬飲まねえと傷が痛くて死にそうになるって結構えげつない奴ね」
- 996 :銃寺森クロス&綿鬼 ◆CROSS/.AzE:2010/08/05(木) 23:56:47 ID:HnkBBDEo0
- >>995
『……むー、なんか落ち着かないぞコレ』
「慣れの問題だろー」
下半身がパンツ一枚のみの少女が喫茶店内を走り回る光景。
「逃亡防止って……なんか変な発信機ついてないだろうな?
ああ、それとも痛みで縛り付けるタイプか?
ともかく、薬で縛るなんてえげつねぇな。
麻薬バラまいて中毒者から金巻き上げる奴らと同じじゃねぇか」
うえー、と苦虫を噛み潰したような顔で傷口をにらむクロス。
「で、今はどーしてんの? 薬はあるのか?」
- 997 :東西南北 良方:2010/08/05(木) 23:59:14 ID:7gFzKdaU0
- >>996
「……ロリには興味ねぇなぁ……」
サングラスをくぃっ、と直しながら呟く。
「発振器は背中に有ったから、逃げるときに摘出したさ」
こともなげに答える。
「おう、この前研究所殴りこんでゲットしてきた」
虚空から大量の錠剤を取り出してみせる。
- 998 :名も無き異能都市住民:2010/08/06(金) 00:01:50 ID:7hcwnxwgO
- 「ふぁーあ、どうしてこんn……」
店のドアを開ける白い女。
店に入るなり口を中途半端に開けたまま三人を見る。
顔を近づけ合う男二人。その後ろで半脱ぎの幼女が見える。
Q.ここ何処?
A.看板から察するに喫茶店。
「あーっ、あーっとね。アレだ。アレ」
明らかに言葉を詰まらせながら自身のこめかみ付近を赤黒いグローブをつけた細く伸びた指先で数回つつく。
「ごめん。タイミングが悪かった?」
その指先を男二人に向けて、苦笑い。
- 999 :銃寺森クロス&綿鬼 ◆CROSS/.AzE:2010/08/06(金) 00:07:24 ID:HnkBBDEo0
- >>997
「ロリとかすばらしいだろうがオイ」
そう言いつつ、少女のパンツを携帯の写真に収めてゆく。
『おいクロスとやら。やっぱりこのパンツとやらは具合が悪い、返すぞ』
「わかった、ほら袴あげるから着替えてきなさい」
『わかった』
少女が更衣室に行った後、クロスはグッと手の平を握り締める。
「よっしゃ脱ぎたてパンツゲット!
……って、研究所忍び込んできたァ!? 大丈夫なのかソレ」
>>998
「あー、いや、大丈夫だ。ちょっとわけアリでな」
通報されないかどうか警戒しながらも、ゆっくりと言葉を吐く。
「と、ともかくいらっしゃい」
- 1000 :東西南北 良方:2010/08/06(金) 00:09:57 ID:7gFzKdaU0
- >>998
「……俺は違う、断じて違うぞー!」
誤解を解くかのように言う紫ドレッドヘアアロハグラサン男
「問題なんてねぇよ、何処にもねぇよ?」
多分この店内で一番怪しいのは見た目的にこの男。
>>999
通報はめんどくさいからしない。
「……、おい。……おい」
上手く言語化出来ないクロスへの感情が良方の精神をマッハで駆けまわる。
「いやぁ、懐かしい顔見かけて、ちょっと居場所バレた程度だな」
どう考えても程度、で済む話ではないだろう。
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