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【イベントA】己の拳に全てを乗せて……【その2】- 1 :名も無き異能都市住民:2009/08/19(水) 21:59:12 ID:MNFIj7r20
- <<ルールとか>>
・ここは、各スレでなんらかのイベント・クエスト・戦闘が発生した場合に使います。
・雑談も可能ですが、日常の範囲で済むかどうかは各自で判断してください。
・クエストスレはA・Bの2つがあります。開いている場所ならどこでも使って構いません。
・逆に、使用中の場合は混乱の元になりますので、同じクエストスレで2つのクエストを進行させることはやめてください。
・クエストで使われている場所を、クエスト以外のスレで使うことは『構いません』。
時間軸が異なる・平行世界である、など解釈は自由です。
・またクエストスレと他のなりきりスレに、同時に現れることは『構いません』。
ただしそれによって起こり得る弊害は自力でなんとかしてください。
・GM役をあらかじめ決めておくとスムースにことが運ぶかもしれません。
・識別をしやすくするために、トリップをつけると幸せになれるかも。
- 2 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 03:04:42 ID:.6prKP66O
- 前スレ>>996
「いやはや……さすがは小百合さんだ……少し脆いのを直せば……私の能力と相性は最悪だな……」
小百合の作り出した街に大剣は太刀打ち出来ずに消えていく
無数の大剣が城壁に刺さり……止まる
前スレ>>997
「いや……あの人がいる訳無い……いたら何をされるか分からない……しかし……私の攻撃を粉砕出来たのは凄い事だが……少し不完全だったようだね……」
血塗れになりながら虎姫を見つめる彼は……仮面が粉砕され、素顔が顕になっていた……
『虹色の錬金術士』その人である……
前スレ>>998
虹色の大剣によって、少し髪やら皮膚やらが切れたが間に合ったようだ……虹色の大剣は小百合の作り出した城壁に防がれている
「あぁ……もう少しだったのにな……」
残念そうに城壁に隠れる煉を見ていた……
- 3 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 03:08:24 ID:.6prKP66O
- //残りの方、少しお待ちを……なぜかNGワードがどうとかなってしまいます……
- 4 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 03:11:13 ID:.6prKP66O
- 前>>999
他の者達と同様に、虹色の大剣は仄枷に危害を与える事は出来ない……
「あぁ……わかったよ……返すよ!」
そう言って埋めた杖を掘り起こし、鞄に詰めて仄枷に向かって放り投げた
- 5 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 03:13:50 ID:.6prKP66O
- 前スレ>>1000
「そして君もか……スイカ柄の少女よ……」
大剣は小百合の作り出した城壁に防がれる……
しかし……しばらくして、大剣は次々と消滅していった……
- 6 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 03:15:42 ID:.6prKP66O
- 「はっはっはっは!私の負けだ!……もう私に攻撃する手段は無い……」
笑いながらそう言った男の正体は……
『虹色の錬金術士』上弦であった……
誰が予想しただろうか?
まさしく完璧な変装であった……
しかし、彼も今は血塗れで虫の息……お互いの代償は大きかった……
//皆さん、夜遅くまでお疲れさまでした……これで終了です
//参加していただき有難うございました!
//次で上弦は逃げるんで、離脱するなり、殴るなりしてください!
- 7 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 03:16:27 ID:.6prKP66O
- //出来ました……全部に目を通して頂けるとうれしいです
- 8 :名も無き異能都市住民:2009/08/20(木) 03:19:18 ID:0EfBIcU60
- >>6
んえ、ぶっはぁー! 死ぬかと思った!
【顔を地面から突き出し、辺りをキョロキョロ見回す】
【大剣が消えたのを確認すると、地表に手をついて体を引き抜く】
はー……お…?
【そして砂埃を払うことも面倒そうに上弦に近づき顔を覗きこむと】
…ッ……!
【ほんの一瞬、眉が下がり、歯ぎしり。苦悶の表情を隠すように眉間のシワに手のひらを当てる】
【ジワリと白い髪が、『どこかの誰か』に似た緑の色彩を帯びて、すぐに色を失って…】
……。
…あっれー? どっかで見た気がする顔だね、本当に!
もうこんなことしたらダメだかんね!
【一秒と経たず明るい表情に切り替わり、手を顔から離すと上弦に向かいニッコリ笑う】
【先ほどまでの妙な様子はすっかり消えている……。】
- 9 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/20(木) 03:19:58 ID:0EfBIcU60
- />>8名前ミス
- 10 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/20(木) 03:35:21 ID:ZSQDegec0
- 前スレ>>999
「ははは……。かもな」
全てが終わり、その場に座り込んだ
>>6
「やっぱり、お前か」
ハア、と大きくため息をついて
「……もう終わり、か?」
- 11 :空居仄枷:2009/08/20(木) 03:35:40 ID:ilsT.wxw0
- >>2-6
ん…ありがとう。
【放られた鞄をキャッチし、中に杖を突っ込んでから再び背負い】
……そう。
…攻撃手段は。今一気に増えたけど。
…………いい。疲れた。
【そのまま、その場を離れていった】
//お疲れ様でしたー!
- 12 :瑞牝炉 彗華:2009/08/20(木) 03:48:22 ID:EZHvaBxoC
- >>6
うー……帰って新しい服にしないと……ボロボロです……
【いつの間にか屋台を引いて帰っていた】
- 13 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/20(木) 03:54:02 ID:ZSQDegec0
- //ゴメン限界です寝まする><
- 14 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 03:56:38 ID:.6prKP66O
- >>8
「……!?」
やはり、自分が逆らえない人物の一人に似た顔を見て萎縮する
「……はい……もうしません……」
そして静かに答えた
>>10
「いやぁ……すまんね……ほら、薬あげるからさ……許してくれよ……」
煉に薬瓶を投げる
「安心してくれ……もうおわったからな……」
>>11
「ああ、こちらこそごめんよ……また縁があったら会おうな!」
後日、仄枷が鞄の中を確認すると、杖は土だらけだったそうな……
>>12
「いやぁ……悪い事したね……今度お詫びするからね!気を付けて帰りなさい!」
手を振って見送る
「では!私はこれで!!」
そう言って、上弦は逃げ去っていった!
//皆さん限界のようなので強制終了します!
//要領悪くてすいませんでした!
- 15 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/20(木) 04:09:52 ID:0EfBIcU60
- >>14
おうよ!
ぐっなーいバイバーイ!
【にこやかに手を振る】
【だんだん手の振りが遅くなって、糸が切れたように腕の力が抜けだらりと下がる】
【再度、歯ぎしりが確認できないほど小さく頭を揺らす】
【寂しげな目を閉じて、黒い影は去っていった】
/乙様〜
- 16 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 18:05:24 ID:.6prKP66O
- 『忘れるな……上弦……お前は私と同じ道を往くだろう……その時を楽しみに待っているぞ!』
最後に彼は……私にそう言った……
最後の捨て台詞だったのか……それとも……
【アウテリートのアトリエ・上弦の部屋にて】
「はぁ……やっと帰ってこれた……迷子はキツイなぁ〜」
【ため息を吐きながら着替えを行う男が一人】
「傷は治ったが……服を一つ無駄にしてしまったな……」
今でも思い出す、あの一瞬に見えた映像……
- 17 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 18:15:13 ID:WVKe.rdI0
- >>16
……居る?
【ドアの前に立っているようだ】
- 18 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 18:24:44 ID:.6prKP66O
- >>17
「あぁ……居るよ、入りなさい……」
私は彼の様にはならないと誓った……私自身と彼自身……愛する人達の為に
「鍵は開いているから……」
【手早く着替えを済ませ、上弦はそう言った】
- 19 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 18:26:52 ID:WVKe.rdI0
- >>18
?
【扉を開けて部屋を見る】
……
【上弦の姿を見つけると近くに移動した】
- 20 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 18:33:51 ID:.6prKP66O
- >>19
「はっはっは!よく来てくれたね!」
私は信じている……間違いは二度と起こらない……
『上弦……私はな……この世界に絶望したんだよ……あぁ、それはそれは……全てを破壊したいほどにね?』
彼は私にそう言った……何故そんな事を思ったのか……私にはわからない……
【ゼオラが入ってきたのを見て、優しく微笑み尋ねた】
「何か飲むかい?ケーキもあるよ?」
- 21 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 18:37:17 ID:WVKe.rdI0
- >>20
……じゃあ、貰う……
【じっと瞳を見ている】
- 22 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 18:43:50 ID:.6prKP66O
- >>21
「よし……どうぞ……」
【手早くケーキを用意し、テーブルに置いた】
「飲み物は……珈琲でいいかな?」
【ゼオラの瞳を見返しながら再び問う】
ただ一つわかった事は、彼も私と同じように世界を愛していた……
愛していたからこそ……彼の世界に対する恨みは想像を絶したのだろう……
「ん?何かな?」
【珈琲を持ちながら膝を床に着き、目線を合わせた】
- 23 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 18:51:50 ID:EZHvaBxoC
- >>22
うん……
【ただ頷くと、椅子に座る】
……なんでもない
【しかしそれは動かされず、上弦に向けられている】
- 24 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 19:01:40 ID:.6prKP66O
- >>23
「……」
【笑いながら、椅子に座るゼオラを見ている】
賢者の石に望みを託した彼は……一度封印され……私の前に姿を現わした……
『人の為に錬金術など止せ……私と同じ事になろう……だから……自分の為に使うのが一番ではないか?』
それから彼が行う破壊行動で……私は大切なものを失った……
「ははは、そんなに見つめられると照れてしまうよ!」
【少し冗談混じりに上弦は答える】
「しかし……こうしていると、初めて逢った時を思い出すね……」
- 25 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 19:06:09 ID:DTK0wtesC
- >>24
……
【それを聞いて顔を伏せる】
ごめんなさい……
【初めて会った時の事は彼女なりにも悪いと思っているようだ】
- 26 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 19:13:41 ID:.6prKP66O
- >>25
「ん?あぁ……いいよ、仕方が無いさ……私も攻撃したんだ……それに……」
【そう言って頭を撫で】
「今はこんなにいい子じゃないか……」
【優しく微笑んだ】
大切なものを失った数年後……
私は賢者の赤水晶を完成させ……彼を打ち破り……大切なものを取り戻した……
その時には既に……私には大切なものがたくさん出来ていた……この子だってそうだ……
「私は君に逢えてよかったと思っているよ?」
- 27 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 19:18:52 ID:WVKe.rdI0
- >>26
……ありがとう
【椅子から立ち、上弦の元へ】
本当? 嬉しい……
【目を瞑って抱きつく】
- 28 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 19:26:22 ID:.6prKP66O
- >>27
「……」
【黙って抱き締め返し】
「ゼオラ……私は君を愛しているよ……本当に……」
みんな愛している……それを聞けば誰だって安い愛だと笑うだろう……
『愛で人はダメになる……愛なんて持つから……人は……憎み……悲しむのさ』
彼もこう言っていた……しかし、私はそれは違うと断言できる……
それに……私がこの子を愛している気持ちに偽りはない……
「すまないな……ゼオラ……いつも……嫉妬オーラを出したり……過保護過ぎだったり……」
- 29 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 19:29:27 ID:WVKe.rdI0
- >>28
うん、良いよ……いつもありがとう
【そう言って目を開き、上弦を見る】
- 30 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 19:35:36 ID:.6prKP66O
- >>29
「……えっと……ははは……有難う」
【見つめ返しながら礼を言う】
彼は一人だったかもしれない……しかし、私にはみんながいる……
だから私は、あの日見た光景を止める事が出来る気がしたんだ……
「えっと……もう一度眼を閉じてもらえるかな?」
- 31 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 19:40:31 ID:WVKe.rdI0
- >>30
うん、解った……
【そう言ってそれに従った】
……?
- 32 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 19:52:24 ID:.6prKP66O
- >>31
「えっと……見た目10歳の君にこういう事するのはどうかと思うんだが……」
【少し何かを考えた後、何かを決め込んだかの様に】
「……」
【ゼオラと唇を重ねる為に、顔を近付ける】
【受けるも受けないも自由だ!】
- 33 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 19:56:26 ID:WVKe.rdI0
- >>32
……
【動かず、それをじっと受け入れた】
- 34 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 20:08:04 ID:.6prKP66O
- >>33
「……」
【唇を離し】
「もう開けてもいいよ……」
【笑いながらそう言う】
勿論……私は妻も愛している……
この子も愛している……
え?……私は大人だからね……
「えっと……なんかすまないな……」
【申し訳なさそうに謝った】
- 35 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 20:11:18 ID:WVKe.rdI0
- >>34
……こっちをむいて……?
【下がった頭をそっと撫で】
- 36 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 20:22:27 ID:.6prKP66O
- >>35
「あ、あぁ……なんだい?」
【頭を撫でられながらゼオラの方を向いた】
- 37 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 20:24:03 ID:WVKe.rdI0
- >>36
うん、それで良い……
【上弦の方を見て満足気に微笑んだ】
- 38 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 20:30:45 ID:.6prKP66O
- >>37
「ん?そうかい……それなら良かった……」
【こちらも同じく微笑んだ】
私の名前は上弦・F・クラーリオ
虹色の錬金術士……
紅色の錬金術士が愛し……憎んだ世界で……これから起こる破滅を知っている有一の存在……
そして止める方法も有一……それまでは……娘や妻、この子と……みんなと……この世界で笑い合おうではないか……
- 39 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 20:34:44 ID:WVKe.rdI0
- >>38
……
【そのままゆっくりと時間が流れる】
【その背後、月が生える窓が――割れる】
- 40 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 20:39:16 ID:.6prKP66O
- >>39
「……」
【その流れ行く時の中……彼は優しい表情でゼオラを見ていたが】
「!?」
【割れた窓に視線を移し、一気に警戒態勢に入った】
- 41 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 20:43:05 ID:WVKe.rdI0
- >>40
……!?
【一転、時の流れが速くなる】
「無駄です」
【何処からか流れる聞いたことのある声】
【その直後、窓から現れてゼオラを捉えるシルクハットの少年】
- 42 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 20:48:17 ID:.6prKP66O
- >>41
「!?……君は……!!」
【瞳に少年の姿を捕らえ、言葉を発す】
「ゼオラ!」
【そして、捕らえられたゼオラに手を伸ばす】
- 43 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/08/21(金) 20:53:39 ID:WVKe.rdI0
- >>42
「無駄だと言っているはずです」
【彼に捉えられていたゼオラはその場から消えた】
「これで準備は整いましたね……なんとか明日のショーに間に合わせることができます」
【ただため息をついて】
- 44 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 20:57:46 ID:.6prKP66O
- >>43
「ショー?……いや、そんな事はどうでもいい……ゼオラを何処へやった!!」
【怒りを現わし、少年に近寄っていく】
- 45 :シルクハットの少年:2009/08/21(金) 21:04:47 ID:WVKe.rdI0
- >>44
明日、使うんです
僕たちと彼女の存命の為にね……
【ただ、そう言った】
- 46 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 21:15:22 ID:.6prKP66O
- >>45
「なぁにぃ?……使う?人を道具の様に……」
【近寄り、詰め寄るが……】
「……待て……今、“僕と彼女”と言ったな……存命?どう言う事か話して貰おうか?」
- 47 :シルクハットの少年:2009/08/21(金) 21:25:09 ID:WVKe.rdI0
- >>46
彼女には長生きして欲しいでしょう?
だからあの子を闇そのものにして、永遠の寿命を与える……どうです、喜ばしいことでしょう?
【その顔は笑顔であった】
- 48 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 21:34:16 ID:.6prKP66O
- >>47
「確かに……私はあの子に長く生きてほしい……」
【少年の言葉を聞き、上弦は静かに口を開く】
「だがな……闇にする?……永遠の命?……ふざけるな……あの子には……光の中で笑っていてほしいんだ……」
- 49 :シルクハットの少年:2009/08/21(金) 21:43:24 ID:WVKe.rdI0
- >>48
知りません、そんな事
【笑顔のまま言い放つ】
少なくとも、私達には必要なんです、私達を従える闇の核となる存在が……
- 50 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 22:00:22 ID:.6prKP66O
- >>49
「私も知らんな……そんな事……」
【こちらも余裕の笑みを浮かべ】
「私にも必要なんだよ……あの子が……」
【眼はいつもより鋭く少年のを見据える】
- 51 :シルクハットの少年:2009/08/21(金) 22:08:43 ID:DTK0wtesC
- >>50
まあ、明日です……それを作りますのでお楽しみに……
【一度頭を下げると、窓から出ていった】
- 52 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/21(金) 22:13:45 ID:.6prKP66O
- >>51
「クッ…待て!!ゼオラに……ゼオラに何かあったら許さんぞ!?」
【少年が去り行く窓から叫び、月夜を眺めた……】
「ゼオラ……必ず助け出してやるからな……」
- 53 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 19:40:46 ID:WVKe.rdI0
- 後少しで時間ですね……
【広場前、縦長の箱を持った少年】
【それを広場にの中央に置くと、その上に腰を下ろした】
- 54 :虹色三騎士 ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 20:04:33 ID:.6prKP66O
- 「ジョニー、マイケル……」
「どうした、ダニエル……」
「何かあったか……」
【三人で物陰に隠れる】
「ビンゴだ、見つけたぞ……白シルクハットだ!」
「よし、早速虹の旦那に伝えよう!」
「「「っしゃあ!メイドさんの手料理だぁ!!」」」
【三人は頑張って伝えに走る】
- 55 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 20:07:44 ID:WVKe.rdI0
- >>54
なんでしょうか、あれ……っと、来ましたか
【その様子を見ていたが、運ばれてきた袋に視線を移した】
- 56 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 20:14:02 ID:.6prKP66O
- >>55
「旦那!こっちだ!!」
「急いで!アイツ、何か用意してるぞ!!」
「あそこだ!!」
【三人の騎士に導かれるように、白い服の男性が走ってくる】
「ここか!?……ありがとう、みんな……下がっていてくれ……」
【三騎士の前に立ち、上弦はシルクハットの少年を見据える】
- 57 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 20:17:51 ID:WVKe.rdI0
- >>56
おや、貴方ですか
【縦長の箱から下り、上弦を見る】
さて、そろそろ始めましょうかね
【そう言って届けられた大きめの袋を受け取った】
- 58 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 20:22:54 ID:.6prKP66O
- >>57
「……ゼオラはどこだ?」
【静かに、しかし響き渡るように言葉を発する】
「君が話した事は、私にとっては許せない事だ……」
【少年に指を差し、言い放つ】
- 59 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 20:27:06 ID:WVKe.rdI0
- >>58
はいはい、いますよ
【袋を開き、中身を取り出す】
【袋から出てきたのは黒い服の少女、間違いなくゼオラ本人であった】
安心してください、眠っているだけです
- 60 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 20:33:09 ID:.6prKP66O
- >>59
「……ゼオラ!すぐに助けてあげるからな!」
【眠っているとわかっていても、そう叫ばずにはいられない】
「さて少年……悪いが私は怒っている……お仕置きの時間だ」
【元から鋭い眼をさらに鋭くし、ゆっくりと歩き出す】
- 61 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 20:37:12 ID:WVKe.rdI0
- >>60
じゃ、頑張って助けてあげてください
【ゼオラを縦長の箱に入れ、カギをかける】
それではマジックショー、スタートです
【少年が縦長の箱に乗ると箱ごと浮かび上がった】
- 62 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 20:44:22 ID:.6prKP66O
- >>61
「言われなくても……」
【少年に向かって走るが、彼に空を飛ぶ手立てはない】
「そのマジックショー……私が潰してくれる……」
【両手を地面に着ける、すると瞬時に錬成陣が浮かび上がり、上弦の足元が彼を乗せたまま突き出てくる】
- 63 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 20:50:03 ID:WVKe.rdI0
- >>62
錬金術士……でしたかね
【突き出た地面を見てそう呟く】
【それと同時に箱は後方へ移動し、距離を取る】
さ、どうするんですか?そのままでは届きませんよ?
【軽く手を振っている】
- 64 :藍方:2009/08/22(土) 20:54:15 ID:E0EoNV6E0
- 白髪の青年がその光景を眺めていた。
やがて、おもしろそうなものを見つけた、と笑う。
「…何やら気の流れがおかしいと思えば、原因はここのようだの。」
「どうやら少年の方かの、…その娘に何をする気かや?」
【藍方が参戦しました】
- 65 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 20:56:44 ID:.6prKP66O
- >>63
「ん……覚えていたかね……ならば……」
【突き出た地面から、さらに横に向けて足場がのびる……しかし、それは細く頼りなかった】
「これなら、届くだろ!!」
【その瞬間、足場は折れ……上弦は跳躍する……まずはゼオラの確保が最優先、それを考え、少年に向けて掌底を繰り出す】
- 66 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 21:00:42 ID:WVKe.rdI0
- >>64
ふむ、気づくとは素晴らしいですね
【箱を何度か叩きながら】
この箱の中の子は僕たちにとって大切な人なんです、邪魔はさせません
【ニッと笑って】
>>65
驚きましたね……少し
【シルクハットから取り出したステッキで上弦の手を叩いて】
この箱は絶対に渡しませんよ
【その手は届かず、落ちてゆく上弦を微笑んだ顔のまま見ていた】
- 67 :藍方:2009/08/22(土) 21:07:10 ID:E0EoNV6E0
- >>65
風が吹く、上弦の落下を少し軽減する。
「さて、あの少年は如何なる野望を持つものかや?」
「でなくばあのような気は出せまいて」
>>66
「体の内側からざわざわするのでの」
「とりあえずは箱から退いて貰おうかの?」
薄青の刀を抜き、届くはずも無い地上から空を斬った。
空気中の水分は少なく、切味も悪い。だが確かに鈍い斬撃が少年の横から迫る。
- 68 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 21:10:41 ID:.6prKP66O
- >>66
「ぬぉ!?」
【手を弾かれ、バランスを崩す……もう彼に足場はない……】
「これは……落ちるな……」
【少年を見据えたまま落下していく……】
>>67
【地面に激突する直前……彼を抱き留める三人の姿】
「旦那!」
「大丈夫か!?」
「アンタならもっと何か出来るだろ!?」
【風で落下速度が軽減された事で、受け止めるのに成功したのだろう……三人に抱えられ、上弦は地上に立つ……】
「……そうだな……やってみるか……」
- 69 :サイード・アリ:2009/08/22(土) 21:12:30 ID:Ytmc4SoY0
- 「…………」
丁度、広場の脇の道を通りがかったBMW。
一度は、戦いを無視するかのように通り過ぎたが、直ぐにUターンし、
広場の入り口にゆっくりと停車した。
「やれやれ……私は、こういう状況を見過ごせない性質らしい。」
座席から降り立った背の高いアラブ人は、
ダッシュボードにしまっておいた愛銃を無造作に取り出すと、戦いの中に歩を進める。
「どうやら、へビィな状況のようだが?」
- 70 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 21:16:25 ID:WVKe.rdI0
- >>67
んー、嫌です
【微笑んだままそう言って】
刀?危ないですね……
【迫る斬撃を真に受ける】
少し痛かったじゃないですか
【斬られた箇所がすぐに塞ぎ、何事も無かったように】
>>68
……チッ
【僅かに表情を崩し】
さて、そろそろ準備を始めますかね
【そう言って箱を何度か叩く】
>>69
(また来ましたね……誰でしょうか?)
【少しだけ見たが、特に行動はせず】
- 71 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 21:24:09 ID:.6prKP66O
- >>70
「させるかぁ!!」
【地上から声が聞こえる】
「「「旦那!出来たぞ!」」」
【三人が大きな錬成陣を地上に描く】
「感謝する……行くぞ少年!!」
【突如、宙に透明な円盤状の何かが無数に浮かぶ】
「空気中の元素を足場にさせてもらった……」
【素早く、性格に少年に迫る上弦……再び少年に向けて、掌底を放った】
- 72 :藍方:2009/08/22(土) 21:24:49 ID:E0EoNV6E0
- >>70
(…再生したかの。斬撃はもしや効かぬのか、それとも何か条件があるのか…)
(いずれにせよ慎重に動かねばの。)
彼の両手の上に水の球が現れる。それは次第に回転数を上げ、ついには水の薄い円盤となり。
「痛覚があるらしいの、いくら再生するとて」
「斬られれば痛かろう、の?」
突風は彼の跳躍を大きく助け、風を踏み台に彼は空中の箱まで届く。
水の円盤は彼の手の平の上で回転しており、彼は両手を少年の前で振り抜こうとする。
水の回転による斬撃は少年の胸を狙っている。
- 73 :サイード・アリ:2009/08/22(土) 21:34:33 ID:Ytmc4SoY0
- >>70 >>71
「おい、お前たち両手を頭の後ろに組んで止まれ。
何故、こんな場所で私闘を行っている……?」
現れたアラビア風の男の手には
天才ジョン・ブローニングの傑作拳銃、『M1911』が握られている。
「場合によっては、警察に通報させてもらう。
分かったら大人しく武装を解除しろ。」
男の声は、ひどく冷たいものであった。
- 74 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 21:38:47 ID:.6prKP66O
- >>73
「場の空気を察知したまえ!……見ればわかるだろ!私達は今、少年の足元にある箱に閉じ込められた少女を助けようとしているんだ!」
【冷たい声などお構いなし、彼は少年の目の前にいる】
- 75 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 21:39:41 ID:WVKe.rdI0
- >>71
アナタ……少し邪魔ですよ
【一瞬だけ表情を戻す】
【掌底に合わせるように出された腕、その先にある上弦の顔の前で爆発が起きる】
>>72
アマイですよ
【上弦へ向けた手と反対の手が少年の頭上のシルクハットを掴む】
【水の刃にシルクハットをかぶせ】
後ろです!
【少年に放たれたはずの刃は何故か藍方の後方から迫っていた】
>>73
警察? 呼んでみますか?
【彼にも微笑みを向けて】
ああ、ちなみにそこの白服の彼は悪くないですよ、彼はこれから起こる事を止めようとしているだけです
【自分の目のまえに位置する上弦を見ながら】
- 76 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 21:47:48 ID:.6prKP66O
- >>75
「残念……邪魔をする為に来ているんだ!!」
【目の前で爆発……それに怯む事なく……彼は言った】
「錬金術士は……薬品の調合で失敗すれば……爆発に巻き込まれる……もう何年も前だが……爆発には……なれていてね……ゲホッゲホッ……」
【煙で咳き込みながら、彼は笑う……】
「敵が、同じ技をしてきたら気を付けなさい……」
【その手には薬品が握られていた】
「爆発は……こうやるんだよ……」
【そして、爆発薬を起爆させる】
- 77 :藍方:2009/08/22(土) 21:53:24 ID:E0EoNV6E0
- >>75
(…ッ、後ろから―ッ!?)
迫る刃は着物の背中を切り裂いた。が、
「くく、水以外なら効いたのだがの」
水の刃は彼の体を切り裂かず、吸収されてしまう。
「しかしやりにくい相手ぞ、動きが読み辛い故な。」
地上に降り立ち、箱を見据える。
「退くだけならば、これで十二分かの」
無風となったのは、周りの風を彼が集めたからだ。
振りかぶり、投げるように。風の砲弾が少年に向かう。
威力はさほど無いだろうが、まともにくらえば吹き飛ばされるかもしれない。
風の後ろで、彼は呪を紡ぐ。水の柱が四本、周りに展開された。
>>76
「くく、爆発合戦かや、余程その少女に思い入れがあるようだの」
そして、>>73に向き直る
「見たかや、あのような連中ぞ。中立するは野暮というものよ」
「我は加勢よ、あの少年には悪性を感じる故」
- 78 :サイード・アリ:2009/08/22(土) 21:55:00 ID:Ytmc4SoY0
- >>74
「ただ状況を見ただけでは事の全貌を把握することは出来ない物だ。
日本の諺にも似たようなものがあったと思うが……」
上弦の必死な言葉とは裏腹に、男の態度は冷たい。
まるで、感情が欠落しているかのようだ。
「……とりあえず、状況は把握した。」
>>75
「ふむ、では君がこの状況を作り出した原因、と見ていいのか。」
言葉を紡がれた瞬間、
明確な敵意を少年へと向ける男。
「『マノウォー』」
静かに引き金が絞られ、鋼鉄の野獣が銃弾を吐き出した。
- 79 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 22:03:10 ID:WVKe.rdI0
- >>76
本当に、邪魔です!!
【怒りに顔を歪ませ、爆発の中上弦に手を伸ばす】
【少年に触れられた途端、上弦は広場の中央に立っていた】
アナタは……消えてください!
【シルクハットを上弦へ向ける】
【すると中から大量の槍が飛び出して行った】
>>77
先から言っている通り、僕を箱から下ろそうなんて無駄です
【風の砲弾に先程と同じようにシルクハットを向ける】
僕にそんな攻撃は通用しません、上からです
【すると、藍方の上から風の砲弾が向かう】
>>78
そうなりますね、まあ、頑張って下さい
【箱は右へ飛ぶことで銃弾を避ける】
お返しです!
【向けられた銃弾と同じものがサイードの背後から飛んでくる】
- 80 :サイード・アリ:2009/08/22(土) 22:08:36 ID:Ytmc4SoY0
- >>77
「すまんな、生憎私は悪性を感じる、
という程度で敵と決めてかかる事はできん。」
ほとんど、皮肉と言ってもいい物言い。
「と言っても目の前で悪事が行われるのを黙って見過ごすほど私は寛容ではない。
相対の状況は把握したからには、助太刀させてもらう。」
>>78
男は、まったく回避行動を取る様子がない。
背中に吸い込まれるかと思いきや、直前で不可解な軌道を取り再び少年を狙う弾丸。
――ダンッ!ダンッ!
その間にも、2発、3発と鉄の獣は恐るべき咆哮を発し続ける。
- 81 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 22:08:49 ID:.6prKP66O
- >>77
「まぁな……あの子の優しさにはいつも助けられてばかりだ……大切な存在なんだよ!」
【真剣な顔で、少年を見据えたまま口を開く】
>>78
「百聞は一見になんとかだ!」
【必死に叫び】
「いいから加勢してくれ!ってしてくれるのか……」
>>79
「だから邪魔を……!?」
【辺りを見渡す、広場の中央】
「……何をした……急いで少年に接近しなければ……」
【少年を瞳に捕らえると、そこには大量の槍……】
「おのれ……」
【足を止め、大量の槍を元素に還していく】
「「「旦那!俺達も手伝うぞ!」」」
【上弦と三人の騎士は槍を防いでいて、動けない】
- 82 :藍方:2009/08/22(土) 22:14:01 ID:E0EoNV6E0
- >>79
「またかのッ!」
横に跳躍、風は地面に当たって地を少し抉る。
(性質は鏡のように、己へ向けられた攻撃をそのまま返すもの)
(あの不可思議な帽子が関係しているのかもしれぬな)
(なれば)
「[鉄砲水]」
彼を囲む4つの水柱から高速回転する水の球が一つずつ浮き上がる。
斬る為では無く貫通の為の回転。
それらはゆっくりと浮き上がり、少年の四方でゆらゆらと浮遊していた。
「同時に四方。阿修羅でも無い限りはその帽子ですべては受け止められなかろう?」
引き金を引く指の動きと共に、水弾が高速で射出される。
水柱はゆっくりと形を整えられていく。
>>80
「竜の感覚は信じて損は無いものぞ?」
「まぁ、加勢はありがたい。この少年は不可思議な術を使う故」
- 83 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 22:18:12 ID:WVKe.rdI0
- >>80
面白いですねぇ、アナタ
【銃弾を同じ様にシルクハットで受け、サイードの背中に送っていく】
無駄な事を何度も続ける何で、人間って愚かしいです
【シルクハットを構えたまま、笑う】
>>81
……ん?
【ふとそちらを見て】
これはどうでしょうか?
【シルクハットに吸い込まれる銃弾、それは上弦の背後からも襲いかかる】
>>82
フフン、残念でした
【得意げに笑い、帽子を前方へ投げる】
実はこんな物必要ありません
【前方の物を帽子で一つ、右手と左手で二つ】
【背後の物は受けるが三つを藍方の後方以外の三方向から突撃させた】
- 84 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 22:25:37 ID:.6prKP66O
- >>83
「……!?」
【一発……上弦の肩を撃ち抜いた】
「なんて便利な技だ……」
【振り向き、残りの銃弾を元素に還す】
「旦那、任せろ!俺達が見張る!それなら死角はない!」
【三騎士は背中合わせになり、全方を見張る……そして、槍を粗方防ぎ、四人で少年に向かう】
- 85 :藍方:2009/08/22(土) 22:30:34 ID:E0EoNV6E0
- >>83
「なるほどの、不可思議な物体に付属する能力では無い訳かの」
「だが主も同じように我に攻撃を返すだけでは、いたちごっこ故な」
水弾は彼の周りの水柱に吸い込まれ、彼の体には届かない。
「個数には恐らく上限があろうの、だが…それも面倒よッ!」
透明な青の刀がもう一度振るわれた。
「我の刀は延長線上の水を刃の一部として振るえるもの、背中に水を受けたなら」
「避けた方が吉ぞ?」
もう一度、水を媒介にした斬撃が襲う。その線上に水があれば、斬撃が発動する。
彼の周りの水柱は完全に形を整え、地中へ沈んだ。
「ふむ、頃合かの」
- 86 :サイード・アリ:2009/08/22(土) 22:31:00 ID:Ytmc4SoY0
- >>81
「結果的には、そうなるな。」
男は、少年に先ほどから弾丸を叩き込もうとしているが
少年の能力に阻まれている。
>>82
「そのようだな。」
何度発砲しようと、
少年の不可思議な術によって攻撃を返されてしまう。
「あいにく、私は魔術に関しては門外漢だ。
その辺りを破るのは君たちに任せよう。」
男の能力は見たところ、『弾丸の軌道』を操ることだろうか
>>83
ゆっくりと冷静に拳銃に弾を込める男の所作は、
まるで戦闘中ということを感じさせない。
「その言葉がそのまま自分に当てはまるとは思わないか?」
先ほどから弾丸は返されても返されても、
軌道を変えさまざまな方向から少年へと迫る。
しかも、男が発砲することによって着実にその数は増えているのだ。
「いくつの弾丸を同時に返せる?100か?200か?
たとえ同時にいくらでも返せるとしても、この暗い中を飛び回る弾丸だ。
見落とし、はそのうち必ず起きる。」
男は、あくまで冷静な態度を崩さない。
- 87 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 22:41:20 ID:DTK0wtesC
- >>84
守備を固めてきましたか……
【その様子を見て槍では無理だと判断したのか槍を止ませ】
目障りです、消えなさい!!
【少年の手元から現れるのは爆弾】
【それを集団の頭上へ放った】
>>85
……ぐっ!?
【背中に斬撃を受け、怯む】
あなたも邪魔です……!!
【藍方の背後から巨大な岩盤が押し上がり、襲う】
>>86
それはないです、僕が倒れる事はありません
【見落としか否か、少年に弾丸が突き刺さる】
箱の中の少女から魔力を受けとることができる限り、僕は死ぬことはありませんよ
【突き刺ささった箇所は直ぐに修復され、元通りに】
さて、そろそろ準備をしなくてはなりませんね……
【静かに、そう呟いた】
- 88 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 22:49:32 ID:.6prKP66O
- >>87
【頭上の爆弾を見て、騎士達は口を開く】
「アイツ、テロリストかよ!」
「俺等より悪役やってるじゃねぇか!」
「かませだって!輝きたいんだよ!!」
【三人の騎士は上弦を物凄い勢いで放り投げる】
「お前たち!?」
「「「かませは死なない!」」」
【三人で格好いいポーズを取り、爆発に巻き込まれた】
「……ぬぉぉぉりゃぁぁ!!」
【上弦は再び走って足場を駆け上っていく】
「食らえぇい!!」
【そして跳び蹴りを放つ】
- 89 :藍方:2009/08/22(土) 22:50:20 ID:E0EoNV6E0
- >>87
「やはり痛覚はあるようだの、切り刻めば問題は無かろうなッ」
笑みを浮かべるが。
(背後ッ?!岩盤か、そういえば攻撃は反射のみでは無かったの)
(つくづく…相性の悪いッ!)
刀を振るうも、そもそも圧倒的に水分の量が少ないのだ。
斬撃は弱く、亀裂を入れるに留まる。
「くッ!なれば…ッ」
即席の回転刃で岩を斬るも、避けきれず倒れ伏した。
よろよろと起き上がるも打撃は彼の体に響いている。
その時、ぱた、と。雨が落ちた。
彼の水柱の術式による豪雨術が発動したようだ。
彼の顔に笑みが戻る。
「すまぬな、我の準備はもう終わったぞ」
刀を構える。
雨は勢いを増している。
【攻撃無し】
- 90 :サイード・アリ:2009/08/22(土) 22:58:31 ID:Ytmc4SoY0
- >>86
「ふむ……」
これは困った。
男は、先ほど本人が言ったように魔術の知識はない。
魔術師であるなら、少女から少年への魔力の供給を断ち切るなどの
対策が出来るのだろうが、そういう事も不可能な現状どうすればよいのか。
「まぁ、いい……今までの状況を見るに、
痛覚はある様だな。少し、気絶してもらおう。」
男は、やはり弾丸を放ち続ける。
痛覚があるなら、気絶させるも出来るはず。
そうすれば、拘束なり何なり出来るはずだと考えて。
- 91 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 23:09:07 ID:EZHvaBxoC
- >>88
な……ぐああっ!!?
【反応できず跳び蹴りを腹に受ける】
く……っ……!
【箱の角に手をかけてぶら下がっている】
>>89
当たりましたね
【藍方を見て笑みが広がる】
雨……?
【角に捕まるだけで必死になっているので行動はない】
>>90
うぐっ……あぅ……
【腕が使えず対抗できない少年は銃弾を受け続ける】
【やがて打たれ続けた為か、少年の力は衰えて行き、地面に落下してしまう】
くっ……
【少年は地面に力無く伏せている】
- 92 :藍方:2009/08/22(土) 23:16:59 ID:E0EoNV6E0
- >>91
「箱をッ!」
彼は上弦に向かって叫んだ。この機を逃してはならない。
そして、少年へ向き直る。雨は勢いを増し、痛いくらいの雨粒が落ちてきている。
「肉弾戦なら反射は出来ぬだろうが、我は非力故」
「斬らせて貰うぞ」
距離をとり、刀が空を切る。延長線上の雨が、ざざ、と動き、
明確な刀の形を持って少年の腕に迫る。
- 93 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 23:17:00 ID:.6prKP66O
- >>91
「……ゼオラを……返して貰うぞ……」
【撃ち抜かれた肩が痛む……しかし、そんな事は関係ない……】
「ゼオラ!!」
【痛みをこらえ、箱に……箱の中にいるであろう少女に手を伸ばす、箱に触れる事が出来たのなら……元素に還し、少女を助け出す事が出来るだろう……】
- 94 :サイード・アリ:2009/08/22(土) 23:20:18 ID:Ytmc4SoY0
- >>91
「……おしおきの時間だ。」
放たれた一発の弾丸、
それは、複雑な起動を描き少年の指へと迫る。
弾丸が指に着弾した場合、
どうなるかは考えなくても容易に想像できるだろう。
- 95 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 23:32:27 ID:KZg1MerMC
- //最後にレス番入れ換えるよ!!
>>92
……っく……
【もともとの少年は打たれ弱かったらしく動くこともできず斬られる】
ふざ……けるな……ぁ!!
【地に伏せる少年は三人を睨む】
>>94
……あぁっ……ぐぅ……痛い……
【的確に弾丸は指を射した】
アナタ……達に……教えて、あげましょう……
僕は……僕は、シノン=アルベル……白銀の奇術師……その最期は……
【それだけを言って上弦へ向く】
>>93
……それ、だけは……やらせ……ません……よ……
【僅かに口を開く】
これで……終わりです……!!
【上弦が箱に着くほんの少し前】
【彼は上弦にでは無く、箱に向かって手を向ける】
【その瞬間世界が、二度、三度、揺れた】
【それからして箱は元素に帰る】
【だが、中に少女の姿は無かった】
後の、皆さん……宜しく、お願い……します……っ……
【その最中、彼は雨に打たれながら最期を迎えた】
- 96 :藍方:2009/08/22(土) 23:39:51 ID:E0EoNV6E0
- >>95
(彼か。しかし…ふむ。)
(あのような能力を彼は持ちえていたのかの。)
「…届かぬまま終わるのかの。」
雨に打たれて少年を見降ろした。
「…いかん、箱の中身を忘れておった。…居ない、か。まさに奇術よの」
「どこに消えたか、それともまだ何かがあるのか…八方陣」
雨水が繋がり、糸のように宙に張り巡らされる。
「どこに行ったのかの…?」
- 97 :サイード・アリ:2009/08/22(土) 23:40:44 ID:Ytmc4SoY0
- >>95
「…………」
男は、少年の亡骸を見下ろしため息をつく。
何故このような少年がこのような凶行に及んだのだろうかと思案しながら。
「……死体が出た。処理する、手伝ってくれ。」
陰鬱な思考を巡らせつつも、『友人』に電話をかける。
速やかに『友人』はやってきてこの少年の死体を処理してくれるだろう。
- 98 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 23:42:22 ID:.6prKP66O
- >>95
「シノン……だと?……クッ……今はゼオラを……」
【箱を元素に還し、安堵してゼオラを救い出そうとするが……】
「……」
【箱に少女の姿はない……そして、世界の揺れ……】
「これは……どう言う事だ……ゼオラは……ゼオラは何処だ!?」
【落ちながら、必死に叫ぶ】
「……ゼオラ……ゼオラ!!」
- 99 :シルクハットの少年:2009/08/22(土) 23:50:21 ID:DTK0wtesC
- >>96>>97>>98
【少年は奇術師、タネや仕掛けは解らない】
【少年は奇術師、人を奇怪な術で惑わす者】
【ただ、一人の少女に自分が惑わされるとは思ってなかっただろうが】
【雨は降り続けていた】
//クエストはこれでオワタよー!!
- 100 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/22(土) 23:56:05 ID:.6prKP66O
- >>99
「……クソッ……私は……何をしている……」
【落下しながら己の腑甲斐なさに悪態を吐く】
「……ゼオラ……」
【彼が見つめるは少女から貰った腕輪……】
「……」
【彼は、そのまま地面に叩き付けられた……今も考える……大切な少女の事】
//お疲れ!!
//まさかの展開に驚くね!
- 101 :藍方:2009/08/22(土) 23:56:08 ID:E0EoNV6E0
- >>99
「…手ごたえも無い。本当にどこへ消えたのかの?」
呟いて。もう一度少年を見た。
本当にあの少年なのだろうか。不可解な事が多すぎた。
>>98
「…ゼオラというのか、あの娘は。」
一人ごとのように呟いた。
「…この少年では無い。そう思えて仕方が無い」
地中から水柱がせり出す。雨はだんだん小さくなっている。
- 102 :サイード・アリ:2009/08/23(日) 00:06:54 ID:Ytmc4SoY0
- >>99
「しかし、あの少女は……ふむ。」
遠くに、赤と白に点滅する光が見える。
男は、最初に到着した時点で既に警察を呼んでいたのだ。
不可解だ、と思いつつもあとは警察がどうにかしてくれるだろう。
と考え、BMWへと乗り込み公園を後にした。
// おつー
- 103 :小夜:2009/08/23(日) 20:41:55 ID:/EtiECms0
- 「……あづい」
住宅街、神羽荘・庭。
少女は長い髪を一つにまとめて、夜の空気で身体を冷やしていた。
「あづいあづいあづい……あづい。
なんでこんなに暑いのよぉ……」
少女は夏の外気が嫌いだった。ぬとりと纏わりつく、暑い空気が嫌いだった。
風が少女の長い髪を揺らす。
「……ああ、これがあるから暑いのか……」
そしてそんな空気に思考を惑わされた少女は、どこからか、銀に光るナニカを取り出して。
じゃきん
――それは、大きめの鋏。
少女は、見事な長い夜色の髪を、肩の上で切り落としてしまった。
- 104 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 20:45:27 ID:ZSQDegec0
- 未だに把握しきれないこの都市の全容
それ故に、歩けど歩けど飽きる事はそうそう無いだろう
「……?」
男は偶然、神羽荘の前を歩いていた
- 105 :小夜:2009/08/23(日) 20:47:40 ID:/EtiECms0
- >>104
切り落とした黒髪が、一房そちらに運ばれたかもしれない。
煉の知っているはずの少女は、軽くなった頭をふるふる振って、満足気に笑う。
「……んー、いー感じっ」
- 106 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 20:52:35 ID:ZSQDegec0
- >>105
「……黒い髪?」
風に流れたそれを掴み、少し手の平で弄り
「……お邪魔しまーす」
男が庭に入ってきた
- 107 :小夜:2009/08/23(日) 20:56:44 ID:/EtiECms0
- >>106
「〜♪」
呑気に鼻歌を歌っている少女――
シュルッ
――が煉の視界に入ったとき、煉の足にぬめるナニカが巻きついた。
- 108 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 20:58:45 ID:ZSQDegec0
- >>107
「いっ―――あだっ!!」
思いっきりすっ転んだ
- 109 :樒:2009/08/23(日) 21:02:21 ID:/EtiECms0
- >>108
「イヤオ前オ邪魔シマースジャネエヨ……
何当然ノヨウニ他人ノ敷地ニ侵入シテンダヨ……」
この夏だと言うのにロングコートの少女。
神羽荘の番蟲・樒現る。
- 110 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 21:07:21 ID:ZSQDegec0
- >>109
顔を横に向け、樒を見上げる
「……あいつの友達だから」
ピッ、と小夜が居るであろう方向を指差して
- 111 :樒:2009/08/23(日) 21:11:09 ID:/EtiECms0
- >>110
「ンー……マアイイヤ。友達ナラ入ッテヨシ。
……タダシ、一瞬デモ不穏ナ動キシタラ即陵辱後吊ルシ上ゲナ」
なんかさらりと凄いことを言って、もそもそとその辺の茂みに入って行った。
それでいいのか神羽荘のセキュリティ。
- 112 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 21:14:07 ID:ZSQDegec0
- >>111
「……怖っ」
茂みに入る彼女を見て
「……居心地いいのか?其処」
少し彼女に興味を持ったようで
- 113 :樒:2009/08/23(日) 21:16:50 ID:/EtiECms0
- >>112
「樒ハ蟲ダカラナ。緑大好キ」
茂みからがさっと右腕だけ突き出して、マペットの口をぱくぱくぱく。
まるで人形劇のようだ。
- 114 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 21:21:06 ID:ZSQDegec0
- >>113
「蟲かー……。……えい」
マペットの口に指を突っ込んでみて
「……あれ。そう言えば小夜は……」
ふ、と先ほどまで彼女が居た場所を見て
- 115 :樒:2009/08/23(日) 21:25:16 ID:/EtiECms0
- >>114
「ガブー」
ぱくんと閉じた。
「小夜? カキ氷ニ釣ラレテホイホイ室内ニ入リマシタケド?」
だれもいなーい☆
- 116 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 21:26:22 ID:ZSQDegec0
- >>115
「あはは……。痛い痛い、離してー」
楽しそうに微笑んで
「げっ……。入れてくれるかな……」
- 117 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 21:27:16 ID:0EfBIcU60
- 人類みなトーモダーチー!!
ひゃっほうおおおおおおおおぅうイェエエエエエエエ!
【破顔一笑大爆笑、神羽荘に向かって猛ダッシュで近付き】
国境フリーーーーーーッダムッッッ!!!
【境を飛び越えて庭に着地】
- 118 :樒:2009/08/23(日) 21:29:02 ID:/EtiECms0
- >>116
「顔見知リガ居ルナラ入レテクレルンジャネ?
パクパク、……コノ味、貴様、人間デハナイナ……!」
適当に言ってます。
- 119 :樒:2009/08/23(日) 21:31:00 ID:/EtiECms0
- >>117
「ウッギャギャーア侵入者ーア!!!
誰ダオ前ー!!!」
今度こそ番蟲っぷり発揮。
そこら中にぬめる触手が蠢き始める。
- 120 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 21:33:52 ID:ZSQDegec0
- >>>117
「うわあ……。酔っ払いだ……」
庭に降り立った女性を見て、冷ややかに呟き
>>118
「ん、まあそれもそうか。って、いやいや人間だぜ?」
にこやかに微笑んで
「んじゃ、ちょっと行ってみるかね……」
立ち上がり、焦ってる樒の横を通り過ぎ、適当にインターフォンを押してみた
- 121 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 21:37:18 ID:0EfBIcU60
- >>119
【黒いロングコートをバッサと払い、深く被った帽子から鋭い視線を触手に向ける】
ワタクシ性は酒呑屋 名は虎姫、人呼んでフーテンの●ラさんでぇ〜ござい。
そんな驚かんくてもいいじゃん。友達が入ってきただけだってぇ。
【へらへらと雰囲気を緩和させると、両手を上げて無害アピール】
>>120
あ? アンタ、誰が酔っぱらいだってぇ?
あながち間違ってもないけどさ、まだマトモに動けるレベルよ?
【とある世界のとある女とほぼ瓜二つの顔を不機嫌そうに歪める】
……あれ? こないだ会ったよね、アンタ?
- 122 :じんうけ!:2009/08/23(日) 21:41:31 ID:/EtiECms0
- >>120
「はいはーい……」
がちゃり、と戸が開いて。
中から出てきたのは茶髪の女・神羽鏡子。
>>121
「イヤ誰ノ友達ダヨ!?」
うにょうにょうにょ。
「樒ちゃん、何騒いでるのー……あ」
からから、とサッシが開いて、顔を覗かせるのは銀髪の青年・真城空。
彼は虎姫を見て――
……カラカラカラ、ピシャッ
静かにサッシを閉めた。
- 123 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 21:43:15 ID:ZSQDegec0
- >>121
「あれ……。一姫さん……?」
思わずその名を口にして
「……いや、違うか……。
……多分それはあっちですね」
>>122
「……ども」
軽く頭を下げて
- 124 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 21:48:05 ID:0EfBIcU60
- >>122
やー、正直友達とかじゃぜんっぜん無いんだけどさ、ノリで…。
とりあえず入っていい? てかもう入ってるから別にいいよね。
【などと馴れ馴れしげに触手に話しかけていると、自分の顔を見てサッシを閉めた男に】
……なんだ、初対面に失礼な人だな。
礼儀ってんのを教えたらー。
【しかめっ面でサッシに近づいていく】
>>123
いつき……? ッ
【その名を聞いた瞬間、歯をぎりりと食いしばって】
…やー、誰それ? 僕は酒呑屋 虎姫だよ。
【コロッと笑顔に戻り、首をすくめる】
- 125 :じんうけ!:2009/08/23(日) 21:51:02 ID:/EtiECms0
- >>123
「……誰」
覚えてませんでした。
>>124
|神羽荘|<イヤアアアアアアアアア写真は忘れて!! 写真は忘れて!!!
誰かと勘違いをしているようです。
- 126 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 21:54:06 ID:ZSQDegec0
- >>124
「……ですよねー」
「虎姫さん。よろしく……」
軽く手を差し出して
>>125
「……ですよねー」
本日二回目
「ちょっと小夜に用事が……」
- 127 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 21:56:02 ID:0EfBIcU60
- >>125
うおらーーーー!!
二度と写真に写れない顔にしてやろうかー!
【サッシにガリガリと刀の刃を突き立てて叫ぶ】
つか写真って何だよ……また『私』かよ、クソ……
>>126
うん!? あー、よろしく!!
【握手に応える事無く、怒りの形相でサッシに刃を突き立てている】
- 128 :じんうけ!:2009/08/23(日) 22:01:43 ID:QYyPcDfoO
- >>126
「あん? 小夜にぃ?」
じろじろじろじろ。
「……思い出した、あんた指名手配のタイリョウサツジンハーン!
あれっ、でも死んだんじゃなかったっけ……」
首を傾げている。
>>127
「キャー!!!キャー!!!
ごめんなさいぃー!!!」
涙目。
<空さんうるさいですよー
<何してんだこのオトメン……
家の中でもさんざん言われている。
- 129 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 22:04:25 ID:ZSQDegec0
- >>127
「……何やってんすか」
冷めた視線を送りつつ
>>128
「まあ、死にましたね……」
軽く溜息を付いて
「で……。小夜。出してくれるんですか?」
- 130 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 22:05:32 ID:0EfBIcU60
- >>128
あーあーメンドくさい…! えいっもう!!
【最後にサッシを蹴りで破壊して暴走をやめる】
【ふてくされた顔で帽子を取り、ボサボサになった髪の毛を手で撫でつける】
何よ何よ、会うなり怯えられちゃ僕も意味わかんないっすよ……。
>>129
人の顔見るなり逃げ出す無礼者に礼儀を教えようと。
【腕組みをして横目に煉を睨む】
- 131 :じんうけ!:2009/08/23(日) 22:08:21 ID:QYyPcDfoO
- >>129
「……まあいいわ。あんた悪人臭くなさそうだしね」
女は玄関から居間へ移動。
>>130
「キャーッキャーッ!!! き、器物破損ですー!!!」
青年は部屋のすみっこでガクブルしてました。
- 132 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 22:13:03 ID:ZSQDegec0
- >>130
「あー。成る程……。まあ、頑張ってー……」
そう言って男は玄関の中に入っていった
>>131
「……どうも」
鏡子の後を付いて行く
- 133 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 22:14:09 ID:0EfBIcU60
- >>131
……
ほーら、怒らないから出ておいで〜。
【手をぽんぽん叩いて地面に座り込む】
ねー触手のあんちゃん。あのヘタレどーにかなんないの?
てか誰に対してもあんな状態なの?
>>132
いってらーっしゃー。
【地面に座り込んで膝に肘をつきながら見送った】
- 134 :じんうけ!:2009/08/23(日) 22:17:54 ID:QYyPcDfoO
- >>132
「おう小夜。お客」
「……は?」
「わーぅ?」
「あっあいつ……なんて名前だっけ」
居間では髪が短くなってすっきりした小夜+狼姉妹が寛いでいた。
>>133
「ソイツノソレハ女限定。メンドクセエコトアリャシネエ」
茂みから突き出したマペットが喋る。
「あうあうあー……あれ、ちょっと、違います?」
青年は首を傾げた。
- 135 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 22:22:00 ID:0EfBIcU60
- >>134
ちゃんと教育しとけよ……あ、出てきた。
【地面にあぐらかいたまま見上げる】
どーもコンニチハ、いきなり顔見てサッシ閉めるなんてお見事な対応をなされるとは
これっぽっちも思っていませんでしたよウフフフフ。
【全身黒一色の服装、そしてパーツの形は全く同じだが顔の肌は真っ白】
【確かにソックリだが、受ける雰囲気はどこか違う】
- 136 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 22:23:15 ID:ZSQDegec0
- >>134
「……よ」
片手を挙げて3人に挨拶
「……久しぶり」
- 137 :じんうけ!:2009/08/23(日) 22:27:59 ID:QYyPcDfoO
- >>135
「あ、あぅ、どうも……」
(……双子?)
かくんと首を傾げる。
ちなみに今日のTシャツは「ともだち」と書かれていた。
>>136
「わぅ」
「あ、どうもでs「……何しに来たの、煉」
小夜は不貞腐れている。
しかしもう「煉野郎」とは呼ばない。
- 138 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 22:30:47 ID:0EfBIcU60
- >>137
どうも。
【よっこらせっと声を漏らしつつ立ち上がる】
……何がちょっと違いますだって?
【帽子を手に取りくるくる回しつつ、出来るだけ無表情で語りかける】
- 139 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 22:32:03 ID:ZSQDegec0
- >>137
「……結局、言えなかったからな」
しゃがみ込み、小夜の目を見つめて
「小夜。ありがとうな」
優しい微笑を向けて
- 140 :じんうけ!:2009/08/23(日) 22:36:23 ID:QYyPcDfoO
- >>138
「いや、僕の知ってる人とは、ちょっと違うかなあって……
双子、ですか?」
何の躊躇いもなく。
そう、問いかけた。
>>139
「……ハッ、それだけ?」
ふっと笑って、短くなった髪をぱさり。
「女が髪型変えたのに無反応たあ、まだまだだねー。
彼女に逃げられちゃうよ?」
おどけるように笑う。
小夜は、小夜のままだった。
- 141 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 22:39:52 ID:0EfBIcU60
- >>140
……
【空気が張り詰める。右手で自分の口を覆い】
どんな人だった。
【左手に持った帽子を強く握りしめながらそう尋ねた】
- 142 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 22:41:24 ID:ZSQDegec0
- >>140
「それだけ、ってお前……」
少し呆れて
「……似合ってるぜ?」
ニッ、と笑いかけて
- 143 :じんうけ!:2009/08/23(日) 22:46:09 ID:QYyPcDfoO
- >>141
「え? ええっと、明るくて、にこにこ笑ってて、お酒の匂いがしてて、力の強い人で……」
いろいろ思い出したらしく、顔を少し青くして。
「……でも、素敵な人でしたよ。
僕、女の人苦手なんですけど、あの人は何故か平気で……えへへ、なんででしょう」
それから、にへっと笑った。
>>142
「それでよし」
ふっ、と笑う。
大人を真似る子供の、滑稽な笑み。
- 144 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 22:47:49 ID:ZSQDegec0
- >>143
「……無理しちゃって」
少し馬鹿にするように笑い
「で?何か無いのか?」
- 145 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 22:48:32 ID:0EfBIcU60
- >>143
……
【手で口を覆ったまま、それを聞く。3秒間黙って】
……ベッツジーン。
【左手に持った帽子を深くかぶって、おどけた声をあげ両手を振る】
全然関係ないよ。僕は僕、酒呑屋 虎姫だ。
- 146 :じんうけ!:2009/08/23(日) 22:52:44 ID:QYyPcDfoO
- >>144
「なによぅ、無理って」
不貞腐れる。
「何か……そうだね、煉。
あんた、どっか行くの?」
>>145
「??? そうですか……」
首を再度傾げて。
「あ、でも僕。あなたも、平気ですよ。
何故だかはわからないですけど」
そしてまた。
彼はほわほわとした笑みを浮かべるのだった。
- 147 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 22:55:20 ID:0EfBIcU60
- >>146
そう? そりゃ嬉しいな、あはは!
【目を細めて嬉しそうに笑う】
アンタ、名前は? いつまでもアンタじゃ覚え辛いでしょ?
- 148 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 22:57:12 ID:ZSQDegec0
- >>146
「その笑顔。無理しないで普通に笑えば可愛いのにな?」
ふふ、と笑いかけて
「……どうしようかね。その必要は無くなった訳だし。
てかそうじゃなくて。感動の再開だぜ?」
- 149 :じんうけ!:2009/08/23(日) 23:01:33 ID:QYyPcDfoO
- >>147
「空です。真城、空。
クーって呼んでください」
ふわっと。
笑う、その姿は、女の子みたいだ。
>>148
「感動、って、あんたねぇ……自分で言うか」
苦笑。
(……どうしましょう、わたしたち完全にいらない子ですよこの状況……)
(わ、わう。ここは静かに撤退だ。撤退撤退っ)
狼姉妹はこそこそと匍匐前進で居間から抜け出す……
- 150 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 23:03:21 ID:0EfBIcU60
- >>149
クー、ね。虎姫。よろしく。
【近寄って手を差し出す】
- 151 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 23:13:21 ID:ZSQDegec0
- >>149
「まあ、それくらい許してくれよ」
あはは、と笑って
「……そこー。気使わなくてもいいぜー……?」
狼姉妹の背中に声をかけて
- 152 :じんうけ!:2009/08/23(日) 23:15:58 ID:QYyPcDfoO
- >>150
「えーと、虎姫さん?
よろしく、です」
手を握り返そうと差し出してみる。
>>151
「ふふふ、よかろうっ」
笑う。楽しそうに、笑う。
「わうっ」
「がうっ」
「ど、どうしましょう姉さん……」
「え、ええい、転がれっ!」
「は、はい!」
ごろごろごろ。
なんか知らんが転がり始めた。ウザい。
- 153 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 23:18:16 ID:0EfBIcU60
- >>152
ペシッ
【差し出した手でクーの手を払うと】
ムギュ
【クーの頭に手のひらを乗せて】
くあー可愛い奴め! オンナノコじゃないの?
【かなり強めに撫でまくる】
- 154 :じんうけ!:2009/08/23(日) 23:29:01 ID:QYyPcDfoO
- >>153
「う、うあー! 男ですよう! ついてますよう!」
><←こんな感じの顔になる。
小動物的なふいんきを持つ青年であった。
- 155 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 23:30:01 ID:0EfBIcU60
- >>154
いやーまー分かってるけどさ。
女装だのなんだのやってんでしょ、別にいいじゃん。
【苦笑いで手を頭から離す】
……
【自分の手を見つめ、暫く指をワキワキ動かした後】
そーーーっとそーーーーっと…
【ブツブツ言いつつ真剣な顔でまた手を伸ばす】
- 156 :真城空:2009/08/23(日) 23:33:38 ID:QYyPcDfoO
- //煉……寝たか……?
>>155
「もうやってませんよッ!!!」
ぽこぽこ。
「うぁ、う、今度は何ですかー……」
恐る恐る。後ろに一歩下がってみる。
- 157 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 23:36:10 ID:ZSQDegec0
- //おきてるー。スマンね
>>152
「……で、もう一度聞くぜ?何か無いのか?」
小夜の瞳をしっかりと覗き込んで
「……放置でいいかな。アレ」
- 158 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 23:37:08 ID:0EfBIcU60
- >>156
そ、そんな怯えなくてもいいジャン……分かった、分かったから。
【手を引っ込めてコートのポケットに突っ込む】
そーそ、女装ね、女装……――
んじゃ、僕はそろそろ。
【ヘンに言葉を切って、踵を返す】
- 159 :じんうけ!:2009/08/23(日) 23:41:23 ID:QYyPcDfoO
- >>157
//おきてたかー。無理はせんといてね
「……無いよ」
ぱちり。
瞼を落とす。
「……あ、我が儘ならある」
そして、ゆっくりと瞼を開ける。
その奥には、光のない夜の闇が広がっていた。
>>158
「ふぁ? え、ああ、送ります、よ?
女性の一人歩き、危ないですから」
からからとサッシを開けながら、少し戸惑う。
- 160 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 23:43:23 ID:ZSQDegec0
- >>159
//ふふふ……今日はまだ寝れないのさ……!
「……何だ?」
その瞳に臆せず、ただ見つめて。
- 161 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 23:44:47 ID:0EfBIcU60
- >>159
オンナ二人並んで歩いてどーすんのっ。
【首だけ振りかえって笑い混じりに】
だーいじょぶよ、少なくともクーよか強いから。
【右手親指をグッと上げる】
- 162 :じんうけ!:2009/08/23(日) 23:48:29 ID:QYyPcDfoO
- >>160
「……頭。撫でなさい。
そんだけ」
恥ずかし気に目を伏せて。
それだけ言った。
>>161
「なんっ、失礼なぁ!
僕見た目はヒョロヒョロですけど、一応召喚師の資格取っててですねぇっ!」
顔真っ赤。ぽこぽこ。
- 163 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 23:49:35 ID:ZSQDegec0
- >>162
「……了解。お姫さん?」
冗談ぽくそう言って、小夜の頭に手を伸ばす
「……あれ。嫌って言ってなかったか?」
- 164 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 23:50:54 ID:0EfBIcU60
- >>162
なーによ、カッコつけちゃって。
ま、それじゃ、家まで送ってってくれる?
ちゃんと守ってよー? アッハハハ!
【帽子の下でからからと笑い、空の手首を掴んで引っ張る】
- 165 :じんうけ!:2009/08/23(日) 23:54:13 ID:QYyPcDfoO
- >>163
「……今日はいいのっ」
こいつも顔真っ赤だ。
>>164
「わっ、わっ」
ぐん、と引っ張られて、ふらついて。
「ま、守りますよっ、えと……姫様?」
はにかみながら、笑ってみた。
- 166 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/23(日) 23:56:51 ID:0EfBIcU60
- >>165
……フフッ……
【手を手首から離して】
姫様なんてガラじゃないんだけどね……さ、いこ。
僕んちはこっちなんだよねぇ、アパートっすけど。
【などと雑談を交わしつつ、一緒に家まで送ってもらいました】
//おち
- 167 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/23(日) 23:57:11 ID:ZSQDegec0
- >>165
「……そうかい」
満足げに笑いながら頭をわしわしと
「……満足?」
- 168 :じんうけ!:2009/08/24(月) 00:01:45 ID:QYyPcDfoO
- >>166
「えへへ、姫って名前についてるじゃない」
仄かに顔を赤くしながら、ついていった。
//乙したー!
>>167
「……ん」
頷いた。
- 169 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/24(月) 00:03:13 ID:ZSQDegec0
- >>168
「そう、か……」
小夜の頭から手を離して
「これくらいで満足たぁ……。まだまだガキだねぇ……」
馬鹿にするような口調で
- 170 :小夜:2009/08/24(月) 00:07:17 ID:QYyPcDfoO
- >>169
「あ゛!?」
ぎろん。
「ふざけんなお前、欲求不満ボーイか!
死ね! やっぱ死ねこの煉野郎!!!」
もどっちゃいましたー。
- 171 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/24(月) 00:09:20 ID:ZSQDegec0
- >>170
「くっ……あははははは!」
突然、壊れたかのように笑い出して
「やっぱりお前はそうじゃないな。小夜」
目に溜まった涙を拭きながら優しく笑いかけて
「うっし……。んじゃ、そろそろ行くかな」
- 172 :小夜:2009/08/24(月) 00:11:07 ID:QYyPcDfoO
- >>171
「キモい!! もう、さっさ帰れアーホ!!!バーカ!!!」
しっしっ。
- 173 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/24(月) 00:13:52 ID:ZSQDegec0
- >>172
「はいはい。了解」
立ち上がり、苦笑を見せて
「んじゃな。そこら辺の犬姉妹も」
軽く手を振り
「……少し。可愛かったぜ?小夜」
そんな言葉を言い残し、扉を開けて出て行った
- 174 :小夜:2009/08/24(月) 00:17:49 ID:QYyPcDfoO
- >>173
「……しねよもう……私は馬に蹴られる趣味は無いって言ってるだろ……」
へなへなへな。
顔を伏せて、脱力。
「……ふ、転がって部屋の外に避難したのは正解だったな……
危うく二重のソレっぽいふいんきに呑まれるところだった」
「ええ……そんなことよりおうどんたべたいです」
中の人にすっかり忘れ去られていたのは秘密ですぅ><
- 175 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/27(木) 23:26:37 ID:WVKe.rdI0
- 【CUBE内:火口エリア】
さっきは悲惨な目にあった……
【火山の地に立つ金髪の女性】
さて、今日も始めるか
【ゆっくりと構え、長刀を振るい始めた】
- 176 :名も無き異能都市住民:2009/08/28(金) 21:22:20 ID:HnkBBDEo0
- 【霧が出ていた】
【辺りを霧が包み、一寸先すらよく見えない】
【ただ、今夜はやけに慌しい】
【今夜の霧は、交差点に発生していた】
【不思議なことに辺りの電灯は途端にショートし、火花を散らして破裂する】
【交通はもちろん大混乱】
【車やバイクがぶつかり合い、霧の向こうからは爆発音までもが響いている】
【その奥で】
――オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
【何かの鳴き声が、夜の中を疾駆した】
【突発クエスト!!!!】
【クエスト名】
霧の向こうの……
【開催スレ】
Aクエスト
【ルール】(熟読の上、参加すること)
◆ボスキャラは俺TUEEEレベルです。敗北条件を満たす可能性も充分に有り得ますので苦手な方はご注意下さい
◆参加者は自分の行動後、GMの反応まで行動をしないで下さい(但し、仲間内での会話は可です。攻撃に関しての連続行動を禁止させて頂きます)
◆戦闘中のダイス判定は禁止とさせて頂きます
◆戦闘時、相手に影響を及ぼす行動は言い切らないで下さい(ただしGMは進行の為この限りでない)
◆味方への補助技(味方の攻撃力を上げる、味方の身代わりになるなど)は言い切り可能です。ただし補助技の連続行動は禁止とさせて頂きます
◆他PCの行動が別PCの行動に影響する可能性がありますので、GMの行動レスは他のPCへのレスにも目を通し、最後まできちんと読んで下さい
◆空気を読んで下さい
【勝利条件】
霧の発生原因の解明、除去
【敗北条件】
PC全員の敗北
【参加可能人数&参加資格】
何人でも来るがいいのだわ
亀レスでもいいならなのー
途中参加は可能ですぅ
ただ、最初に参加確認のレスが欲しいなマスター
【敵データ】
謎の霧の発生原因らしいが……
- 177 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/28(金) 21:35:43 ID:.6prKP66O
- 「なななななななななんですの!?すっごい音がしましたわ!?」
【メイドを引きつれ走ってくるお嬢様、なぜか煤だらけだ】
「お嬢様!霧が凄いですよ!!」
【緑色のメイド服をはためかせながらメイドも走ってきた】
- 178 :沢桐 創:2009/08/28(金) 21:40:06 ID:fTjN.fvQ0
- カチャ…カチャ…
日課となっている、夜の散歩。
だが、いつもと違う町の様子に気づき、表情を変えた。
「また、迷惑なことやってるなぁ」
カチャ…カチャ…
奇妙な足音を鳴らしながら、男は霧の中に足を踏み入れた。
- 179 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/28(金) 21:42:41 ID:HnkBBDEo0
- >>177>>178
【車が衝突し合い、交差点は混乱に陥っている】
【辺りは霧に包まれ、視界は極端に悪い】
【その霧の奥で】
――オオオオオォォォォォォォ…………
【巨大な影が、地響きと共に揺れ動いている】
【原因は明らかにあの巨大な影だ】
- 180 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/28(金) 21:48:45 ID:.6prKP66O
- >>179
「お嬢様!アレを見てください!巨大な何かがいます!」
【メイドがお嬢様をバシバシ叩きながら指を差す】
「わかってますわよ……私正義の味方って柄じゃありませんのよ……」
【渋々ジェットブーツを使い、影に向けて飛んだ】
「あぁ!待ってください!!お嬢様ぁ〜!!」
「貴方マナなんだから飛べるじゃありませんの!!」
- 181 :沢桐 創:2009/08/28(金) 21:50:32 ID:fTjN.fvQ0
- >>179
「まず、霧を何とかしないとな…フォトンアクセル」
途端、男の黄色い目が光り始める。
「旋風の…」
呟きながら、体を捻る。
「アクセルブレイクッ!!!」
飛び上がり、体を高速で回転させ、竜巻をおこして霧を晴らそうとする。
- 182 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/28(金) 21:55:48 ID:HnkBBDEo0
- >>180
――…………
【アウテリートの姿を確認したのか、影が大きく動き出す】
【全体的な動作をゆっくりに見えるだろう】
【しかし、それは全体的な見た目の話】
――ヒュンッ
【それは腕? それとも尾?】
【何かが霧を切って、アウテリートに向かって薙ぎ払われる】
>>181
【霧は辺りに満ちている】
【旋風を起こしても、それは充満した霧をかき混ぜるのみ】
【霧が晴れることはなかった】
【だが……一瞬だけ、一瞬だけ霧の向こうの何かが見えた】
【巨大な影の正体の一部が、一瞬だけ晴れた霧の向こうから見える】
【ブヨブヨとした皮膚】
【肩から背中にかけてに突起物があり、そこから蒸気のように霧を噴出している】
【頭から生えるのは巨大な二本角】
【二つの目はギロリと相手を睨み……】
【そこでまた、全ては霧に包まれてしまった】
- 183 :沢桐 創:2009/08/28(金) 22:06:37 ID:fTjN.fvQ0
- >>182
その一瞬、既にその場に男の姿は無かった。
「突撃のォ!」
その怪物の上空に男の姿が見える。
自らおこした竜巻を利用して飛び上がったのだろう。
「アクセルブレイクゥゥッ!!!」
落下し、霧を裂きながら蹴りの体勢をとる。
流星の様な光の軌跡を残して、垂直に怪物を蹴り潰そうとする。
- 184 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/28(金) 22:08:34 ID:.6prKP66O
- >>182
「ん?一瞬だけ姿が……」
【眼を細め、よく見ようとしたその刹那】
「きゃあ!?」
【メイドが吹っ飛んでお嬢様にぶつかる】
ガシャーンッ!
【大きな音を立て、もつれる】
「あ、貴方何やってるんですの!?」
「だ、だって〜!なんかいきなり叩かれまして……」
【お嬢様を守るのは従者の務め……彼女達がいる限りお嬢様は傷一つ付かないだろう……しかし……彼女達が敗北する事は……お嬢様の敗北を意味する】
- 185 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/28(金) 22:09:47 ID:DTK0wtesC
- 霧……か
【暗く輝く分厚い本を片手に現れる】
さて、不思議なものだな……
【本は闇に溶ける様に消え、手には彼女の長刀が握られていた】
- 186 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/28(金) 22:15:52 ID:HnkBBDEo0
- >>183
――ズドォォオオオオンンッッ
【衝撃波が辺りを揺らす】
【彼の強烈な蹴りは、巨大な影の頭へと思いっきりめり込んだ】
【だがしかし、その衝撃の殆どをゴムのような皮が吸収している】
【ダメージは見た目程受けていないようだ】
――パチッ
【蹴りを受けた肌が、青白く光り……】
――バリバリバリバリバリ!!
【沢桐の足元の皮膚が、強力な電撃を放った】
>>184
【アウテリートとその従者を吹き飛ばしたもの】
【それは異様なまでにブヨブヨした長い尾であった】
【器用にクネクネと動き、霧を掻き乱す】
――ヒュンッ
【次は上から下へ】
【まるで邪魔なハエを叩くように、彼女らに向かって尾を振り下ろす】
>>185
――……ォォ……オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
【新たな殺意に咆哮を上げる】
- 187 :藍方:2009/08/28(金) 22:17:00 ID:E0EoNV6E0
- 「…何やら騒がしいの。不自然な霧とは」
その光景をながめる白髪の青年が一人。
「…さて、如何にするかの?」
顎に手を当て考える。これは彼が介入して良いものか、と。
//参加希望ですが大丈夫ですか?
- 188 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/28(金) 22:25:43 ID:O1o1pwYcC
- >>186
騒がしいな
【片手を耳にあてながら】
しかし、こうも霧が強くては……
【ため息をついてあたりを眺める】
- 189 :沢桐 創:2009/08/28(金) 22:26:55 ID:fTjN.fvQ0
- >>186
「なっ…」
予想外の電撃に、驚きの声を上げる。
弾力を利用し、後方に大きくジャンプ。
―ガリガリガリガリッ!!!
アスファルトを削りながら着地する。
「あぶねぇあぶねぇ…」
本体にダメージは0に等しいようだが、脚部はシュウシュウと煙を上げている。
「直接攻撃したらこれか…厄介だな…」
直接打撃攻撃がメインの沢桐にとって、かなり厄介な敵と言えよう。
- 190 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/28(金) 22:28:12 ID:.6prKP66O
- >>186
「は、早く退きなさい!」
【グッとメイドを退かし、腰に手を当てる】
「まったく……警戒を怠るんじゃありませんわよ!」
「お嬢様!上!!」
「はい?」
【頭上に迫るは不規則に動き回る巨大な尾……】
「ちょちょちょちょちょ!!」
【二人で道を逃げ回る、逃げに専念し過ぎて、攻撃の暇はないようだ】
- 191 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/28(金) 22:33:39 ID:HnkBBDEo0
- >>187
//なんだか知らんがとにかく良し!^p^
――ォォ……オオオオオオオオオオオオオオ!!!
【霧の向こうから聞こえるのは、怒りと哀しみを誘うような鳴き声】
【数多の感情が混ざるこの声を聞いて、どうするか……】
>>188
――……オオ……オォォ…………
【一瞥しただけで、影を目を外した】
【行動を起こしてこない相手には何もしないらしい】
【ただ、最小限の警戒だけは残してある】
>>189
――オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
【攻撃されたこと自体はかなり怒っているようだ】
【ドシンドシンと辺りを踏み鳴らし、更に体から霧を噴出する】
――ガッ
【巨大な影の腕が、何かを掴んだ】
【軽々と沢桐に向かって投げられるそれは……交差点で拾い上げたロードローラーだッ!!】
>>190
――ォォ……ォォォ…………
【用は済んだとばかりに、アスファルトに減り込んだ尾を持ち上げる】
【以降はもう攻撃が無い】
【どうやら単に、追い払いたかっただけのようだ】
【そして今、本格的に攻撃してきた沢桐に完全に注意が向かっている】
- 192 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/28(金) 22:42:09 ID:.6prKP66O
- >>191
「お嬢様!攻撃が止みました……」
【物陰に隠れながら様子を伺っていたメイドが囁く】
「よし……ばれないように近づきますわ!!」
【素早く、静かに……ジェットブーツで接近して行く……手には薬品がたくさん持たれていた】
- 193 :藍方:2009/08/28(金) 22:43:16 ID:E0EoNV6E0
- >>191
「…眼に響くな、なぜかは解らぬが」
眼帯の奥の右目はぐるぐると狂ったように動いていた。
「しかしどうも…霧の主の目的は破壊に非ずかの」
霧の中心に向かって歩き始める。
水使いにとって霧は願ってもない好条件。
足は霧を踏みしめ、空を歩いて霧の中心の上からの接近を試みる。
何者がそこに居るのか、確かめるつもりだ。
- 194 :沢桐 創:2009/08/28(金) 22:44:43 ID:fTjN.fvQ0
- >>191
「な…ないないない、あれは無いよなぁ、ないない」
立ち上がり、煙を上げる足を振り上げる。
「フォトンアクセルッ!」
再び目が光り始める。
「狙うなら…ありがちだけど目玉だっ」
―メギャアッ!!!
ロードローラーは蹴りに粉砕される。
粉々になったされたロードローラーは、多数の弾丸のようになり、怪物の頭に降り注ぐ。
- 195 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/28(金) 22:45:40 ID:KZg1MerMC
- >>191
中々、利口な奴だ
【自分に攻撃が来ないのを見て】
お前とは良い友になれそうだ……だが
【手を的確に生物の方へ向ける】
大人しいなら大人しいなりに黙ってろ……焔の雷ィ!!
【一本の赤い線が生物の上空から迫る】
【それは焔、超高温の熱線が雷の如く襲いかかる】
- 196 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/28(金) 22:53:27 ID:HnkBBDEo0
- >>192
【今は沢桐に集中している】
【彼女達の行動に気付く様子は無い】
>>193
【霧はまるで、体液のようにネットリと重い】
【だが、水であることには変わりは無いだろう】
――オオオオオオオオオオオオオオオ!!!
【霧の中心で揺れ動く巨大な影】
【それは、一人の男……沢桐を前にして怒り狂っていた】
>>194
【飛び散る破片】
【それらの与えるダメージは、この巨大な怪物のゴムのような肌の前には微々たるものだろう】
【怪物自身もそう判断したのか、飛んでくる破片を避けもしなかった……が、】
【その判断が間違っていた】
――グチャッ
【その破片と同時に、沢桐も飛来してくるとは思っていなかったようだ】
【沢桐の足が、易々と怪物の右目に突き刺さった】
――オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
【より一層大きく咆哮】
【流れるのは紫色の体液】
【肌が青白く光りバチバチと電流が流れるが、沢桐まで電撃は届かない】
【さすがに目の中に放電器官は無いようだ】
――ヒュンッ
【目に突き刺さる沢桐に向かって左腕を振り回す】
>>195
――ジュゥゥウウウウウウッ
【熱線が怪物の肌を焼いた】
――オオオオッ?!?!
【即座に振り向き、苦痛に鳴き声を漏らす】
――ミシッ……バキンッ
【霧の向こうで、何かが引きちぎられる音がした】
【巨大な影は思いっきり振りかぶるように揺れ動き……】
――ヒュンッ!!
【キルスティに向かって、電柱が矢のように投げられた】
- 197 :沢桐 創:2009/08/28(金) 23:03:10 ID:fTjN.fvQ0
- >>196
「狙いは当たったけど…ぬっ…抜けねぇっ!」
足を引き抜こうと、必死に暴れる。
当然傷は抉られ、広がるだろう。
突き刺さっていないほうの左足を眉間に当て、思いっきり蹴りつける。
―ズボッ
「抜けたッ!…うおっ!?」
それと同時に、振り回された左腕が直撃する。
―ダァンッ!
そのまま勢い良く地面に叩きつけられた。
- 198 :藍方:2009/08/28(金) 23:05:14 ID:E0EoNV6E0
- >>196
「……」
と、と藍方は怪物の頭上に降り立った。
怒りの感情はびりびりと彼の右目を叩き、もはや痛いほどだ。
「攻撃に対する…痛みに対する激怒かの。」
「なれば…これは迷い込んだのかの?」
「はて、如何にして…」
言いつつ、周囲の水を抽出して束ねる。それは水の触手であり、冷たい先端が怪物の皮膚に触れた。
攻撃性は無く、穏やかな接触。ただし、藍方を気付かせる事は出来そうだ。
「…我には攻撃は向かぬとすれば…」
何事か考えつつ、彼は霧の上に立つ。
- 199 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/28(金) 23:06:23 ID:DTK0wtesC
- >>196
それなりに効果は合ったようだな、成らば……何!?
【続けて魔力を使おうとした瞬間、瞳に入る電柱】
……チッ
【真っ直ぐに迫る電柱を避けず、正面に立つ】
邪魔だぁ!!
【電柱に掌を合わせ、生物へ弾き返した!】
- 200 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/28(金) 23:09:40 ID:.6prKP66O
- >>196
「よし……射程範囲ですわ!ドンドン行きますわよ!」
【射程範囲に入った瞬間に、爆発薬の瓶を無数に投げ込む】
「はいジャンジャン!」
【メイドの持つ大きな袋からドンドン爆発薬を取出し、投げる……】
「お嬢様の失敗も役に立つんですね!」
「黙らっしゃい!!仕上げに行きますわ!!」
【次々と爆発薬を投げ込み、メイドに指示を出す】
「はい!分かりました!!」
【木のマナであるメイドは地面に手を着く……すると見る見る内にそこには大きな木が生える】
「さぁ!止めですわよ!!」
【蹴りを用いて生えた木をカットして行き、先端を尖らせる】
「食らいなさいなぁ!!」
【巨大な杭となった木を思い切り、巨大生物に向けてシュートする】
- 201 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/28(金) 23:15:48 ID:HnkBBDEo0
- >>197
――オオオオッオオオオオオオオオオオッッ!!!!
【目を押さえたまま暴れている】
【しかし闇雲に手を振り回しているだけで、地面に倒れた沢桐はおろか、周りの状況も確認できていないようだ】
>>198
――オオオオオオッ!!!!
【藍方に敵意は無い】
【それは水を伝わって一瞬にして理解した】
【だが……タイミングが悪かった】
――オオオオオオッ!! オオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
【怪物の右目は潰れて紫色の血を噴出し、】
【熱線によって爛れた肌は青白い電流を放っている】
【そう、怪物は怒り狂っているのだ】
>>199
――ズウンッ
【跳ね返された電柱が怪物の腹にブチ当たる】
――オオオオオオロロロオオオオオオ!!!!
【口から吐き出される紫色の血液】
【肩から背中にある管からは更に濃い霧が噴出される】
>>200
――ズガアァァァアアアンッ
【大砲のような勢いで射出された杭は怪物の尾を貫き、更に隣のビルまで巻き込んだ】
――オオオオオオオオッ?!?!
【怪物はまるで虫の標本のように、ビルに固定された】
【これでしばらくは自由に動けないだろう】
――オオオオオッ……オオ……オォォ…………
【更に濃くなってゆく霧】
【肌は尚一層っと青白く光り輝いてゆく】
- 202 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/28(金) 23:27:23 ID:DTK0wtesC
- >>201
フンッ!!
【液体が身体につく事も構わず、その隙に接近】
刻まれろオッ!!
【5mもある長刀を高速で振り、斬る!】
- 203 :藍方:2009/08/28(金) 23:29:17 ID:E0EoNV6E0
- >>201
「…落ち着かせるのは無理そうだの。どこに居たのか解らぬが…」
「一度眠って貰うしか無いのかの。」
(しかしこの光はやけに気になるの。…先ほどの雷の攻撃だとすれば)
(…霧の中は…)
「水陣展開、術式【水鏡】発動。…そのまま戦うとまずいのでの」
放電に備えて水の膜を周りに展開した。
それは薄く脆いが、放電をある程度反らせるかもしれない。
「さて、すまぬが我慢をしておくれ」
天を指さす。そして真下へ。
空の上の暴風の向きを変え揃え、作り出すは槌。
風の面が尾の付け根に向かって一直線に降りてくる。
貫通では無く「押さえつける」。身動きを取れなくするようだ。
- 204 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/28(金) 23:32:21 ID:.6prKP66O
- >>201
「ガンガン行きますわよ!」
「了解しました!!」
【二人は手を取り合い叫ぶ】
『マナブレイズ!!』
【手を取り合った二人は光り輝き……メイドは美しき衣となって主を包む】
「刮目なさい!我が最高の秘術!!マナブレイズ!!」
【輝く光から現われるアウテリートの姿、それはまるで妖精を連想させる】
「さぁ!行きますわよ!!食らいなさい!!」
『銀河烈収 ユグドラ・プレッシャー』
【アウテリートの右足が輝きを増す、次々と右足に自然の気が集まっているようだ】
「食らいなっさい!!」
【思い切り蹴りを放つ、その蹴りは空を切り……自然の気が放たれる……向かうは自然の力……巨大な力を用いるこの技は、木のマナの力を借りた彼女の最高の技だ】
- 205 :沢桐 創:2009/08/28(金) 23:36:46 ID:fTjN.fvQ0
- >>201
―シュウウウゥゥゥ…
沢桐の体から淡く光る血が流れる。
「いっててて…」
傷口を押さえながら立ち上がる。
左足の装甲が叩きつけられた衝撃で変形しているが、歩くのに問題はなさそうだ。
―いや、逆に先端部分が鋭利になり、怪物の皮膚を切り裂くことも出来そうだ。
「…よしっ…フォトンッ…」
クラウチングスタートのポーズをとる。
「アクセルッ!」
三度目が光りだし、沢桐の動きが加速する。
怪物を一周したあと、攻撃する場所が決まったのか、顔の右側で飛び上がる。
「斬撃のォ…」
体を捻り、鋭利に変形した左足を、回し蹴りのように横一閃に振り回す。
「アクセルブレイクウウゥゥッ!!!」
―ビュンッ…
つま先から発生した風が、怪物ののど笛を切り裂こうと、静かに迫る。
- 206 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/28(金) 23:42:44 ID:HnkBBDEo0
- 【最後に全体攻撃いっくよー☆】
>>202
【ゴム質の皮膚は衝撃には強いが斬撃には弱い】
【よって怪物の体に簡単に刃が食い込んでゆく】
――オオオオロロロロロロロロロロロロロ!!!!!
【鳴き声が変わった】
【これは何を意味するのか……】
>>203
――ギッ?!
【予想外に強い拘束の力に口から息を漏らす】
【敵意は感じられない……だが、何故自分をこのような目に合わねばならない?!】
――オオオオロロロロロロロロロロロロロロロロォォォォォ!!!!!
【更に更に哀しみは膨れ上がってゆく】
【皮膚は更に青白く輝く】
【……まるで充電しているかの如く】
>>204
――ズンッ
【身動きが取れない怪物の腹に、思いっきり蹴りがめり込んだ】
【ゴム質の皮膚が衝撃を吸収するとはいえ、彼女の渾身の蹴りは相当なダメージを与えたようだ】
――…………
【もう咆哮すら上げず、霧の向こうから光る目が彼女を射抜く】
【この密接した状況がこの後の展開にどう影響するか……】
>>205
――ズパッ
【斬撃は呆気なく怪物の喉を切り裂いた】
【もともと巨大な為、気管までは届いていないが、動脈を掠ったようだ】
【紫色の血液が勢い良く傷口からあふれ出す】
【だが、それと同時に皮膚の輝きも最高値に至り……】
【全体攻撃】
【怪物の肌が、より一層輝いた】
【その輝きから数瞬を置いた後、】
――バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
【空間を眩いばかりに照らし出す電撃が放出された】
【そして更に……順を追って説明しよう】
【まず、この辺りに広がっている霧は、怪物の体内で生成された霧である】
【水は基本的には絶縁体であるが、中に塩分などの不純物が混じっていれば途端に伝導率が上がる】
【体液には塩分の他にも様々な養分が混じっており、そこから作られた霧はもちろん、圧倒的な伝導率を誇る】
【そこに大量の電撃が放たれれば……あとはもうお分かりだろう】
【霧の中にいる全ての存在に、強力な電撃が襲い掛かる!!】
- 207 :沢桐 創:2009/08/28(金) 23:53:45 ID:fTjN.fvQ0
- >>206
着地すると同時に、沢桐は走り出す。
「光速の男の本気の速さ、見せてやるッ!」
電撃など、本来避けれるような速さの物ではない。
だが、沢桐はそれを可能するだけの脚力を持っていた。
「うおおおおぉぉぉ!」
迫りくる電撃から、”走って”逃げる。
霧が顔に当たっただけで皮膚を傷つける速度。
―バッ!
霧を裂いて、その中から沢桐が飛び出した。
- 208 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/28(金) 23:57:34 ID:.6prKP66O
- >>206
「私も……好きで貴方を攻撃していませんの……貴方か自然で生きるのなら私は何も言いませんわ……」
【宙返りをして巨大生物から離れる】
「でも貴方はここでみんななに迷惑をかけた……すみませんわね……人間なんてそんなものなんですの……」
【一息つき、この場から離脱しようとした瞬間、生物が光り輝く】
「!!……お嬢様!!」
「え?」
【続いての放電……それは確実にアウテリートを捕らえる……】
「こんなもの…………あ……」
【マナと人間のハーフであるアウテリートは生れ付き、属性攻撃には強かった……この放電もアウテリートにダメージは与えられないが……しかし、普通の木のマナであるメイドはどうだろうか……】
「リリ!!」
【ブレイズを解き、メイドを守るように抱きしめる……メイドは既にかなりのダメージを負っているようだ】
「あぁ……なんて事ですの……私のせいで……」
【必死に……メイドがこれ以上傷つかぬように抱きしめた】
- 209 :藍方:2009/08/28(金) 23:59:20 ID:E0EoNV6E0
- >>206
「すまぬがそのまま止まって…くれはせぬようだな」
皮膚の青白い光を見据え
「…もうもたぬなッ!水陣展開、霧中の人全員に【水鏡】を発動ぞッ」
直前に、電撃を軽減する水膜を周囲の人々の周りに展開する。
霧中で狙いは定まらないが、上手く発動されれば…襲いかかる電撃は少し軽減出来るかもしれない。
//水の膜は勝手に使って貰って結構です!
「来た、かッ!」
雷撃。それは周囲から彼を襲う。ある程度は膜が誘導し回避出来たが、取りこぼしは必然。
「ぐあ、ああああぁぁぁぁぁァァッ!」
体中を流れる電流に、彼の術は崩れた。怪物を押さえつける風が弱まる。
更に電解により水の足場が崩れていく。
「…くッ、落ちる、かの、その前にッ」
水の球。周囲の水をかき集めて作られたそれを怪物に放つ。
狙うは首の傷口。
「…我に出来るのは今はここまでやもしれぬからなッ!」
笑顔で。焦げた着物と共に落ち行く。
水の球は傷口を塞ぐ為のもの。ゆっくりと怪物に向かう。
- 210 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/29(土) 00:00:18 ID:EZHvaBxoC
- >>207
なんだっ……――!!
【霧は辺りに撒かれている】
【彼女にそれを避ける手段はない】
【叫びの様な、そうでないような声を上げ、倒れる】
- 211 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/29(土) 00:08:23 ID:HnkBBDEo0
- ――オオ……ォォォ…………
【ゴム質の皮膚】
【それは本来、自分の電撃で自分が倒れない為の鎧であった】
【しかし数々の攻撃を受け、皮膚はズタボロ】
【その状態で強力な電撃を放ったのだ】
【傷口が焦げて当然である】
――オ……ォ…… ォ …… ォ……
【そしてついに、】
――ドォンッ……
【怪物は地に伏した】
【本来は命に関わる致命傷ばかりだが、藍方の治癒の力が働いているお陰で死ぬことはなさそうだ】
【とはいえ、目が覚めるのはだいぶ後であろう】
【最後は自分の電撃によって倒れたのであった】
【霧が、晴れた】
QUEST CLEAR!!
//長らくお付き合いありがとうございました
//お疲れ様でした〜
//なんかこのフルフルっぽいゲリョスっぽい何かを、どうするかは皆さんに任せます
//放置して帰るもよし、様子見るのも良し
//解散後、自由行動! ……みたいな感じで^p^
- 212 :藍方:2009/08/29(土) 00:14:51 ID:E0EoNV6E0
- >>211
「間に合わんかったかの」
水陣の展開はやはりずれていた。それを確認し
「…さて、上手く行くかの?」
風を束ねる…ただしその力も弱弱しく、微弱な風が彼の落下速度を少し弱めた。
ドンッ、と彼の体は地で少し跳ねたが、どうやら意識は飛ばなかったようだ。
弛緩した足で立つのは難しく。
「やっとおとなしくなったかの。」
やっとのことで体を起こし、胡坐をかいて様子を見る。
- 213 :沢桐 創:2009/08/29(土) 00:16:38 ID:fTjN.fvQ0
- ―ゴロゴロゴロ…
霧から飛び出し、その場に転がる。
「っふー…」
そのまま座り込み、自分の足を見る。
左足はほぼ大破、右足も装甲がほとんど無くなっていた。
「ケンケンして帰るしかないか…」
怪物を見つめながら呟いた。
- 214 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/29(土) 00:22:45 ID:.6prKP66O
- >>211
「……放電が……止みましたわ……」
【それを確認して、胸で抱いたマナに眼を向ける】
「……お嬢……様……?」
【どうやら息はあるようだ……マナが死ぬ事は無いのだが、自分の為に目の前で傷付かれては心配になるのは当たり前である】
「……待ってなさい、すぐに助けてあげますわ!」
【メイドを抱え上げ、アウテリートはジェットブーツで走り出す……目指すはマナの権威、己の父のもとである……】
【すぐに、アウテリートの姿は見えなくなった……】
//お疲れさまです!
- 215 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/29(土) 00:23:39 ID:DTK0wtesC
- ……っ……はぁ
【ゆっくりと立ち上がる】
【身体の一部や衣服は焼け焦げている】
【生物の近くまでヨロヨロと進み、様子を眺める】
- 216 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/29(土) 00:24:38 ID:HnkBBDEo0
- 【傷は少しずつ塞がってゆく】
【どうやらこの怪物自体は、どこからか迷い込んだ自然の生物らしい】
【害を与える気は無いようだが、こうデカくては害を与えたくなくても与えてしまう】
【サイレンの音が近づいて来ている】
【このままだと、怪物は処理されてしまうだろう】
- 217 :藍方:2009/08/29(土) 00:28:58 ID:E0EoNV6E0
- 「…生きてはいるが、完全に寝ているの。さて、どうやって退かせようか」
>>215
「ふむ、この者を退かせたいのだがの、何か良い案はあるかの?」
- 218 :沢桐 創:2009/08/29(土) 00:33:14 ID:fTjN.fvQ0
- >>216
「…しかし、こいつはなんなんだ…研究所でもこんな奴は見たことないし…」
少し考え込む。
「町に迷い込んできたのか…?」
カチャッ、カチャッ、カチャッ
片足でジャンプしながら怪物に近寄る。
「…近寄ってみたところでどうしようもないな」
- 219 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/29(土) 00:38:00 ID:DTK0wtesC
- >>216
さて……
【どうしたものか、と考えていたが】
>>217
そうだな……私の国に連れて帰る、と言うのはどうだ?
【生物の電気を発する特性が気に入った様子】
【彼女の腕、と言うか全身に無数の小さな線の様な何かがついていた】
>>218
お、お前は……昨日の……!!
【沢桐の方を見ていないが動揺を見せる】
- 220 :藍方:2009/08/29(土) 00:42:42 ID:E0EoNV6E0
- >>218
「…大丈夫かの?酷くやられたようだがの」
>>219
「…利用するかの?それもまた良し。だが早く逃がさねば処理されうるな。」
「転送ならば何とか出来るがの、運ぶ場所は解るかの?」
- 221 :沢桐 創:2009/08/29(土) 00:44:38 ID:fTjN.fvQ0
- >>219
「おう、変質者のキルスティ君、昨日ぶりだな」
ひどい。
「…やらけーっ」
皮膚をプニプニしていた。
>>220
「足だから大丈夫」
壊れた左足は取り外して肩に担いでいた。
「歩きにくいけどな」
ニヤニヤと笑う。
- 222 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/29(土) 00:49:20 ID:EZHvaBxoC
- >>220
ああ、大丈夫!!
【グッと親指を立てて】
少し待ってろ!
【電話中】
>>221
久しぶりだなァ……沢桐ィ……
【ゆっくりと振り向いて】
今ならその光速の脚も使い物にならないよな……?
【長刀を手にし、近づいてゆく】
- 223 :藍方:2009/08/29(土) 00:50:10 ID:E0EoNV6E0
- >>221
「生身では無い、か。うまく行ったものだの」
少し笑い。
「…その足、直せるのかの?」
- 224 :沢桐 創:2009/08/29(土) 00:53:33 ID:fTjN.fvQ0
- >>222
「なっ…卑怯だぞッ!」
ケンケンで後ずさりする。
しかし、なかなかのバランス感覚である。
>>223
「えーっとまぁ…専門の業者に頼めば数日で戻ってくるよ」
専門の業者=研究所である。
- 225 :藍方:2009/08/29(土) 00:54:54 ID:E0EoNV6E0
- >>222
「有効に利用出来るならばそれでも良いがの、引き取る以上は面倒を見てくれの」
「街のここまで入るような奴ぞ、近くに戻せばまた同じく潜り込むやもしれぬ」
「かといってかの者の住める場所も解らぬのでな、そこのところは主に任せるとしよう」
陣を描く。それは雨の逆陣。
転送物を雨のように空に送り雨のように地に戻す。
少し届くのに時間がかかるが、街の管理者の眼につくよりかはまだマシだろう。
- 226 :以下、名無しにかわりまして天才がお送りします:2009/08/29(土) 01:02:15 ID:EZHvaBxoC
- >>222
変な疑いをかけられて大変だったんだぞ!!
【長刀を地面に突き刺し】
【スタスタと沢桐に向かって歩く】
>>225
あ……始めた
【その様子を見ながら呟く】
【暫くして】
「貴様が言う用事とはなんだ?」
【四脚兵器が沢山の機械達を連れて飛んできた】
あー……それはですな……もう終わって終わってしまいました……
【雨の転送陣を見ながら】
「……チッ」
- 227 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/29(土) 01:03:12 ID:EZHvaBxoC
- //名前ミスです……
- 228 :GM ◆CROSS/.AzE:2009/08/29(土) 01:05:56 ID:HnkBBDEo0
- 【こうして霧を出す怪物は無事、転送されていきました】
【サイレンを鳴らしてきた処理班は結局、朝まで交差点の整備の手伝いに追われたそうな】
- 229 :藍方:2009/08/29(土) 01:06:01 ID:E0EoNV6E0
- >>226
「場所の指定だ、大まかで良い。難しければ街から離れた空き地に降ろす。」
怪物の体は雨の逆回しのように一粒ずつ天へと昇って行く。
雷撃でのダメージはまだ残っているのか、少し息が切れていた。
- 230 :沢桐 創:2009/08/29(土) 01:07:12 ID:fTjN.fvQ0
- >>225
「ストーップ!ストップ!」
そこは光速の男、後ろケンケンでもかなりのスピードで逃げている。
しかし…
―ゴツッ
怪物の腕に躓いてこけた。
- 231 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/29(土) 01:14:52 ID:DTK0wtesC
- >>229
場所……?
【機械達で運ばせる予定だったので深く考えてなかった様だ】
「しかし、そんなに巨大な奴を急に送ったら大変な事にならないか?」
あ、だからそうならない様に機械で運ばせようと…………
「まあいい、僕が連絡をしておいてやる」
【そう言うと、機械からアンテナが伸びた】
>>230
なんか、地味に気持ち悪いな……
【光速後ろケンケンを見て】
よーし、チェックメイトだ
【沢桐の真横にたって見下ろす】
- 232 :沢桐 創:2009/08/29(土) 01:19:10 ID:fTjN.fvQ0
- >>231
「変質者に言われたくねぇ!」
悪態をつくものの、やっぱり逃げ場は無かった。
(なにか…なにか武器は…)
壊れた左足しかなかった。
- 233 :藍方:2009/08/29(土) 01:21:54 ID:E0EoNV6E0
- >>231
「なるほどの、その鉄達で運ぶつもりだったのかの、我が早とちったか」
鉄達とは機械の事を指しているようだ。
「街の北方の森に空けた場所がある故、そこに降らせる。後はその鉄達で持って行け。」
「なに、直ぐに見つかる場所にある。」
場所が解らなかったのでとりあえずの処置。後は彼等に任せるようだ。
- 234 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/29(土) 01:26:20 ID:O1o1pwYcC
- >>232
私は変質者じゃない!
【ビシッと指を指す】
「……ん、どうした? その脚」
【四脚機械が歩いてきた】
>>233
「えー、ここでいいぞ」
【凄く面倒そうな声】
「仕方ない……行け」
【レラが命令すると、機械達は森の方へと飛び立った】
- 235 :藍方:2009/08/29(土) 01:29:57 ID:E0EoNV6E0
- >>234
「此処に降らせば町の管轄に見つかるであろう」
さも当然、というように
「我は寝るとする、余りに消耗しすぎた故。」
呟き、夜の街に消えていった。
//お疲れ様でしたー!混乱させて申し訳無いですーっ汗
- 236 :沢桐 創:2009/08/29(土) 01:31:14 ID:fTjN.fvQ0
- >>234
「うっせぇ!十分変質者だ!」
歩いてくる四脚機械から聞こえる声に反応する。
「お前は…ああ、名前は知らなかった」
「今の戦いで壊れたんだよ…痛くは無いけどな」
- 237 :キルスティ=ハイティカイネン:2009/08/29(土) 01:39:53 ID:KZg1MerMC
- >>235
「今すぐ運ぶんなら良いだろ……はぁ……」
【ため息をつく機械】
>>236
――ガッ!!
【沢桐の額に足を乗せた】
怒るぞ?
【不自然な笑顔】
「そうかそうか……今度作ってやる!」
【機械の中では瞳が輝いていた】
「変な手間が増えたな……行くぞ」
はい、すぐいきます!!
【2人は森の方へ消えて行った】
- 238 :沢桐 創:2009/08/29(土) 01:44:46 ID:fTjN.fvQ0
- >>237
「もう怒ってるじゃないか」
「いらんいらん…」
首を振る。
二人が去ったのを見届けて、起き上がる。
「ふう…修理に行くか…」
左足を杖のようにして歩いていった。
- 239 :レラ=バニッシュ:2009/09/01(火) 23:31:12 ID:EZHvaBxoC
- さて、行くか……
【アウテリート宅、少し出た所で振り返る】
……世話になった
【家に向かって頭を下げ、歩き始める】
- 240 :アウテリート&上弦/虹色親子 ◆6xc12amlNk:2009/09/01(火) 23:39:06 ID:.6prKP66O
- >>239
上弦:「何を言っているのかね?……」
【歩き始めたレラの目の前に現われる白い服の男性……瑠璃色の瞳は月明かりに照らされて優しく輝いていた】
アウテリート:「水臭いですわね……せめて雰囲気くらい作りなさいな……」
【その隣に寄り添う少女は父と同じく白い服に身を包み、不思議な虹色の瞳にレラを映す】
- 241 :レラ=バニッシュ:2009/09/01(火) 23:41:56 ID:KZg1MerMC
- >>240
おぉぅ……
【前から現れた二人に驚きつつ足を止める】
まあ……あれだ、今までありがとう
- 242 :アウテリート&上弦/虹色親子 ◆6xc12amlNk:2009/09/01(火) 23:51:03 ID:.6prKP66O
- >>241
上弦:「何を言っているんだと言っている……」
【身長の小さなレラに目線を合わせながら笑う、その顔は目の前の少女の事を慈しむようだ……】
アウテリート:「今まで有難うではありませんわ……これからもよろしくですわよ!?……貴方はもう私達の家族なんですから……」
【ツンツンしているが、彼女もまた、レラを思っている】
- 243 :レラ=バニッシュ:2009/09/01(火) 23:59:00 ID:KZg1MerMC
- >>242
だから、今までありがとうって……
あ、ああ……そうだな、これからもよろしく
【上弦とアウテリートを交互に見て】
だが少し、お別れだ……
【小さめの声でそう言った】
- 244 :アウテリート&上弦/虹色親子 ◆6xc12amlNk:2009/09/02(水) 00:03:47 ID:.6prKP66O
- >>243
上弦:「……そうだね……」
アウテリート:「……」
【黙ってレラを見ているが、上弦が急にレラを引き寄せ、抱きしめる……さらにはアウテリートまで参加してレラを真ん中にしたサンドイッチ状態だ】
上弦:「無事に帰ってきなさい……その時はまたみんなで笑おう……」
アウテリート:「本当ですわ……怪我をしたら許しませんわよ……また、二人で喧嘩しましょうね?」
- 245 :レラ=バニッシュ:2009/09/02(水) 00:08:54 ID:O1o1pwYcC
- >>244
解った……解ってる
【流石にこの時は離せとは言わなかった】
む……この前はゴメンな、アウテリート……
【パタパタと腕を動かしながら】
- 246 :アウテリート&上弦/虹色親子 ◆6xc12amlNk:2009/09/02(水) 00:19:17 ID:.6prKP66O
- >>245
上弦:「……そうか、それならいい……」
【最後に頭を撫で、解放するが……アウテリートは未だ話さず、胸にレラの頭を埋めさせている】
アウテリート:「いいんですのよそんな事!……絶対約束ですわよ!?健康に帰ってきてくださいましね!?」
【もはや、母親のようにレラの事を心配するアウテリート、それを見ながら上弦は笑っていた】
上弦:「いいかい?気負うんじゃない……国王が苦悩の末に選んだ選択だろうが、君には止められる力がある……国王も止められるなら止めたいと願っているはず……それを助けるのも、側近……団長の務めだ……」
- 247 :レラ=バニッシュ:2009/09/02(水) 00:24:01 ID:KZg1MerMC
- >>246
……がふっ! 戦争にいく前に死ぬかと思った!!
【アウテリートの肩を掴んで顔を引き離す】
大丈夫だ、帰ってくる
【そう言って微笑み、上弦の方を向いて】
まだ本当はどうなのかって言うのは行ってみないと解らない
でも、できるだけそうしたいと思う……
- 248 :アウテリート&上弦/虹色親子 ◆6xc12amlNk:2009/09/02(水) 00:34:44 ID:.6prKP66O
- >>247
アウテリート:「あら失礼?」
【そう言ってレラを解放する】
上弦:「そうだな……そうしなさい……またおいで?」
アウテリート:「その時は一緒にお風呂に入りましょう」
【二人は微笑み、家族を見送る……目の前の少し生意気な少女を……】
親子:『いってらっしゃい……』
- 249 :レラ=バニッシュ:2009/09/02(水) 04:33:39 ID:KZg1MerMC
- >>248
そうだな……そうしよう
【うんうん、と頷いて】
それじゃ、行くよ……待ってろ、僕の家族っ
【それだけ言うと、機械に乗り込み、去っていった】
- 250 :じんうけ!/性転換中:2009/09/08(火) 22:12:36 ID:/EtiECms0
- 「……でだ、クソ魔女。解毒剤は?」
「分かりません。薬草学は嫌いです」
「オイゴルァ敬語使っときゃ許されると思ってんじゃねーぞ!!」
「わふー、男の子の体で走ったら、記録良くなりますかねぇ」
「どうだろうな……私も少しは強くなっているのだろうか」
「なんでそんなに平然としてられるのさ……僕達、性別が反対になっちゃったんだよ!?」
「え、クー何か変わった?」
「非道いッ!!!」
「あ、性転換薬の効能は約1週間だって。今ググった」
魔女の毒林檎被害者の会、設立。
- 251 :名も無き異能都市住民:2009/09/10(木) 00:09:27 ID:7jE6yumoO
- 電脳仮想空間『イデアの箱庭』――――都市フィールド
異能都市を丸々再現した電脳世界を一人の男が歩いていた。
前髪に一本だけ金色のメッシュを走らせた黒髪。レザージャケットを羽織り、鹿皮のブーツの靴底が地面を軽快に叩く。
一見すれば唯の若者だが、異彩を放つのは彼の右手首。先の千切れた黒い手錠が装着されている。
更に左腰に提げられたホルスターには真っ白な銃が夜闇の中、存在を主張していた。
訝しげな表情で辺りを見渡すと、後頭部を乱暴に掻き
「なぁんでこんなトコいるんだ……俺」
呑気に呟く青年はどうやら意図せずこの空間に迷い込んだようだ。
- 252 :名も無き異能都市住民:2009/09/10(木) 01:10:08 ID:HnkBBDEo0
- 「おや、人がいるようだな」
空間にノイズが走る。
ぼんやりと人の形を取るが、まだ細部まで明確ではない。
どうやらダウンロード中のようだ。
「見慣れないIDだな。
……名前は?」
- 253 :名も無き異能都市住民:2009/09/10(木) 01:18:09 ID:7jE6yumoO
- >>252
「うぉ、ビビった……。やっと人に会えた」
突如聞こえてきた声に足を止め、其方に目を遣る。
「あン?幽霊かありゃ……。 あとIDって何だよIDって」
人型を訝しげに見詰める青年は、ここが仮想空間である事すら知らないらしい。
「ま、いいや幽霊さんよォ。 人に名前聞く時は自分から名乗れってママに習わなかったか?」
軽口を叩きながら不敵な笑みを口元に浮かべた。
- 254 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 01:24:14 ID:HnkBBDEo0
- >>253
「残念ながら母親はいない。
母体となった人物はいるらしいが、顔も見たことないしな。
……っと、ダウンロードが完了したか」
現れたのは、紅いコートを羽織り、紅いサングラスをかけた男であった。
髪も黒髪に紅いメッシュ、ネクタイも紅という、しつこいまでに紅い男。
「だが、お前の言うことはもっともだな。失礼した。
俺はクロス。
銃寺森クロスだ。
……で、お前は?」
- 255 :名も無き異能都市住民:2009/09/10(木) 01:35:11 ID:7jE6yumoO
- >>254
目の前に現れた紅の男をまじまじと見詰めた後、ひゅーと口笛が奏でられた。
「シビれるねぇその紅。 ……じゃねぇや。 すまねぇ、てっきり母親がいると思ってたから。」
少し長い黒髪を掻きながら取り繕う様に語る。
「俺はリオン=コーリング。 俺の事知ってる奴は『グレイヴメーカー』とか呼んできやがるが別に葬式屋でも何でもねェよ」
おどけた様に肩をすくめ呆れた様に笑った。
- 256 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 01:40:51 ID:HnkBBDEo0
- >>255
「なに、気にすんな。もう慣れた。
『グレイヴメーカー』……?」
不思議な言葉に首を捻らせる。
「なんだ、葬式屋じゃなかったら納棺師かい?
……ま、いっか。縁が合ったら分かるだろ。
それよりどうした、こんなとこにいて。
何か目的があってここに来た……ようには見えないが」
- 257 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 01:47:48 ID:7jE6yumoO
- >>256
「あだ名みてぇなモンさ。通り名やら二つ名……そんな感じ」
気怠そうに語る所から察するに、彼はその名をあまり気に入っていないようだ。
「ちょいとやらなきゃいけない事が有ってな。 たまたまこの街に来たんだが……」
むむ、と小さく唸り
「なんかな、置いてあった機械弄ったらここにいたんだよ。 しかし助かったぜクロス。 誰もいなくて泣きそうだったんだぜ?」
矢張り彼は箱庭について何も知らなかった。
- 258 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 01:53:15 ID:HnkBBDEo0
- >>257
「あー、リオンとやら。一応言っておく。
ここは電脳仮想空間だ。現実の世界ではない」
やれやれとでも言いたそうな顔でリオンを見つめる。
「『イデアの箱庭』は聞いたことあるか?
ログインすることで仮想的な戦闘ができるシステムだよ。
ここはそのイデアの箱庭……キューブにログインした時のフィールドだ。
見知らぬ場所でログインしたなら、早くログアウトすることを勧める。
今頃、お前の体がどうなっているかは俺もわからんぞ」
- 259 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 02:02:16 ID:7jE6yumoO
- >>258
「ちょ……えっマジ? ていうかイデア?戦闘? あ゛ー!!ツッコミ所多過ぎだろ!!」
聞き慣れない単語が耳を襲い、彼は一気に混乱状態に。
「……よし、クールになるんだ俺…。 まぁ俺の身体は大丈夫だ。美女に連れ去られている事を切に願おう。」
ふぅ、と小さく息を吐き意味の解らない事を呟くとクロスを見据え
「ところでクロス、お前は何しに来たんだ?」
- 260 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 02:12:25 ID:HnkBBDEo0
- >>259
「あ、俺?
ちょっと感を取り戻そうと思っててさ、別フィールドで戦闘訓練してた」
ぐーっと伸びをする。
「しっかし、最近体がナマっていてなぁ。
こりゃリアルで鍛えなおして、また出直した方がいいかな」
コキコキと軽く首を鳴らしている。
しかしここは電脳仮想空間。
肉体的な疲労などは無いらしい。
- 261 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 02:24:34 ID:7jE6yumoO
- >>258
「はぁん……戦闘訓練か。 そいつはご苦労なこった」
ふむ、と突然顎に手を遣り思案したかと思えば
ニィと無邪気な笑みをクロスに見せ
「ちょいとお前を試してみっか」
刹那、発砲音。 それは明らかに彼から発せられた音色なのだが、何かがおかしい。
腰に提げられたホルスターで純白の存在感を示す銃が抜かれてないのだ。
轟然と響いた銃声の後に何が起こるかは説明不用だろう。
一発の弾丸が大気を穿ちながらクロスの腹部目掛けて飛来する。
その弾丸もまたおかしな代物で、鉛の弾ではなく魔力で構築された弾丸であった。
(さて……お手並み拝見)
そして『グレイヴメーカー』は笑う。
- 262 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 02:31:54 ID:HnkBBDEo0
- >>261
「え、ちょっと待て。
俺を試すとか、お前何様のつmぐぼぁ」
魔力の銃弾がクロスの腹部を捉えた。
そのまま衝撃に習ってその場から吹き飛ぶ。
バタリと地面に倒れるクロス。
そのまま彼は、まったく動かな……
「……ってぇええええええええええええ!!!!」
ガバッっと起き上がった。
「ああくそ、痛ぇ!
てめぇ、何しやがる!!
たとえキューブでも痛ぇもんは痛ぇんだよ!!
なんだ喧嘩売ってんのか?!
いい度胸だリオン!! 肉片の一片までブチ殺してやろうか!!」
腹部の服には穴が開いているが、腹自体に損傷は無い。
ただ、物凄く怒っている。
それだけ。
- 263 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 02:38:30 ID:7jE6yumoO
- >>262
「おー、元気じゃんかぁクロス」
クロスの剣幕をさらりと流し
「俺の一発受けてあの世逝きにならないなんてスゲェな。 感動した」
大道芸人の芸を見ていた観客の様に手を叩きながら感心の目を向けていた。
- 264 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 02:43:42 ID:HnkBBDEo0
- >>263
「アホかぁああああああ!!!
俺の体が金属じゃなかったら一発であの世逝きだわ!!」
すんげー怒ってる。
もうなんというか、怒っている。
クロスはこういう不意打ちにとっても弱いのだ。
「そもそも、俺を試すだぁ?
何様のつもりだお前。
いきなり初対面に近い人様を自分目線で人間試験たぁ、やってくれんじゃねぇかリオォォオオン」
紅いサングラスの右グラスが弾け飛ぶ。
割れたガラスの中から、紅く輝く十字の眼球がリオンを捉えていた。
「構えろ、お前。
ここまで馬鹿にされちゃあ気がすまん」
- 265 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 02:50:52 ID:7jE6yumoO
- >>264
「身体が金属……成る程、通りで死なねぇワケだ」
憤慨するクロスを何か面白い物を見るかの様に眺め口の端を吊り上げる。
「ここはそういう場所だろ? いきなり弾丸のキス喰らっても恨みっこ無しじゃねぇのか?」
やれやれと肩をすくめると腰を軽く落とし
「んな怖い顔してっと美女にモテねぇぞメタルマン。」
シャレっ気たっぷりにウインク。
- 266 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 02:55:47 ID:HnkBBDEo0
- >>265
「ここはそういう場所……って、いつそんな無法地帯になったのココ!?
いや、そりゃ俺がこっちのフィールドにわざわざ転移してきたから、こういうこともあるんだろうけど!!
相手がいきなり腹に弾丸ブチ混むようなブッ飛んだ奴とは思わなかったっつーの!!」
なんかもう、怒り通り越してきたみたい。
「……ったく、人を喰ったような態度取りやがって。
はいはい分かったよ、お前は勝手に上から目線やってろよ」
拗ねたようにそっぽを向く。
どうやら時間と共に怒りが収まってきたらしい。
だが、リオンのことは「気に入らない奴」とインプットはされた。
- 267 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 03:04:23 ID:7jE6yumoO
- >>266
てっきり飛び掛かってくるかと思い身構えていたが、クロスの様子を見て
「ヘイヘイ、あんだけ威勢の良い言葉吐いといて何もナシかよ?」
残念でならないとばかりの声を漏らす。
「まぁ……なんだ、機嫌治してくれや。 俺もちょいとやり過ぎた
ここで会ったのも何かの縁だ、仲良くしようぜ?」
拗ねるクロスに歩み寄り、す、と右手を差し出す
- 268 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 03:08:48 ID:HnkBBDEo0
- >>267
「やられたのは自分だけだし、それにキューブ内だからな」
そっぽを向きながらもぶっきら棒に答える。
しかし、握手はしない。
まだ出来ない。
「しかし、一発は一発だ。
俺も一発返させて貰うぜ、それでチャラだ。
いいか?」
- 269 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 03:15:16 ID:7jE6yumoO
- >>268
世界共通友好の証、『握手』を拒まれるとは思っていなかった。
がっちりと握手を交わし男の友情を深め合う……そんなシナリオを描いていた彼は
「……え?」
先ず差し出した己の右手
「……え?」
そしてクロスを見た。
目を丸くし、信じられないという表情で。
隙だらけであった。
- 270 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 03:28:29 ID:HnkBBDEo0
- >>269
「ま、答えは聞いてないんだけどな」
瞬時にクロスの能力が発動する。
バッドエンドトリガー
「紅獄罰骨」
それはクロスの「金属を召喚し、操作する」という能力。
能力によって作られるのは、巨大な拳銃。
否、拳銃と呼ぶにはあまりにも大きすぎる。
全長は40cmを越し、もちろん重量も反動も半端ではない。
だがそれでも、召喚した金属を操作するクロスの能力ならば扱うことが可能。
ゲヘナ
「極刑銃『業架』」
それが銃の名であった。
撃鉄をガチャリと上げ、リボルバーを回す。
装填される弾丸も、クロスの作り上げた特別製。
膨大な量の金属を収縮……否、爆縮させたものであり、外見とは裏腹に凶悪なまでの質量と重量を誇る悪意の塊のような弾頭。
それは銃口から撃ち放たれた瞬間、その身の中に秘められた質量を解き放ち、巨大な十字剣へと姿を変える。
そう、この銃は大剣を撃ち出す銃なのだ。
――グッ
ゲヘナ
『業架』の銃口をリオンに向ける。
狙いはもちろん、腹。
そこに向けて、クロスは容赦なく引き金を引く!
いきなり本気であった。
- 271 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 03:38:48 ID:7jE6yumoO
- >>270
「………ッ…!!!!」
気が付けば宙を舞っていた。
腹部に人生で一番と言える凄まじい衝撃を受け彼の身体は軽々と吹き飛ばされる。
筋肉が破壊される感覚、骨の砕ける音、地獄行きのフルコースだ。
大剣に貫かれた身体は数十メートルは飛び、最終的に建物の壁に叩きつけられた。否、剣が刺さり縫い付けられた。
「ガハッ……てんめぇ……」
辺りを血で汚しながらクロスを睨みつける。
常人なら直ぐさまあの世逝きだろう。だが死なない所か意識を手放さない所を見ると彼も“タダ者”ではない、という事が解るだろう
- 272 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 03:45:11 ID:HnkBBDEo0
- >>271
「ほほう」
さっきとは打って変わってクロスはニヤリと笑う。
そして待ってましたとばかりに、あのセリフを口にした。
「俺の一発受けてあの世逝きにならないなんてスゲェな。 感動した」
極刑銃をまた金属原子に分解し手放す。
ゆっくりと歩いてリオンに近づく様子を見れば、どうやら満足したらしい。
今の彼の生命力や能力など気になる点は沢山あるが、今は後回し。
「さ、次はええと……」
壁に縫い付けられたリオンに右手を差し出しながら、次のセリフを思い出す。
「まぁ……なんだ、機嫌治してくれや。 俺もちょいとやり過ぎた
ここで会ったのも何かの縁だ、仲良くしようぜ?」
これが、クロス流の仕返しであった。
- 273 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 03:52:48 ID:7jE6yumoO
- >>272
「はっ」
紅に染まる壁に縫い付けられた男は軽快に笑う。
してやられた、と言わんばかりの表情をクロスに見せる。
「オーケー、お前の実力も判った。 そんでもって俺の実力も、な?」
屈託の無い笑顔を浮かべた彼は自分を貫く大剣に目を遣り
「やっとこさフレンドリーになれそうだが……取り敢えずコイツ抜いてくれや
キリストさんの真似事なんかしたくねぇからよ?」
先程より弱々しいがウインクを決めてみせた。
- 274 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 03:55:55 ID:HnkBBDEo0
- >>273
「ハッ、タフな野郎だ」
リオンに近づき、能力で大剣を原子にまで分解する。
「っと、これでいいかい。
……やれやれ、とんでもない出会い方になっちまったな」
- 275 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 04:01:43 ID:7jE6yumoO
- >>274
漸く地に足が着くと何度か咳込み血を吐き捨てる。
「お互い様だろメタルマン」
口元を拭いながら軽口を叩き
「俺的にはクレイジーで刺激的で最高な出会いだったぜ?」
八重歯が目立つ歯を見せ笑いながら血に汚れた右手を再び差し出した。
- 276 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 04:07:34 ID:HnkBBDEo0
- >>275
「そりゃ結構なこった」
ガッチリと、その右手を握り返した。
「っと、そろそろ出るかな。
お前は大丈夫か?
最近になってからこの街に来た……みたいなこと言ってたけど」
- 277 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 04:14:36 ID:7jE6yumoO
- >>276
「ん?大丈夫って今は腹に穴開けて最高にハイな気分さ
今なら天国への階段を4段飛ばしで昇れそうだよ」
飄げた様子で肩を竦め
「ただ大丈夫じゃねェのは家だ。 今日着いたばっかりだからよ」
それでだ、と前置きした後クロスに真剣な眼差しを向けると
「だから今日クロスん家泊めて?」
この男、何処までも軽い。
- 278 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 04:18:22 ID:HnkBBDEo0
- >>277
「その階段はやめとけ。
ま、どうせ再生するけどな」
大きく伸び。
そろそろ眠いらしい。
「ああ、俺ん家な。
わかった、じゃあまず場所を……ちょっと待てェい!!」
思わずツッコミ。
「なんで俺ん家にお前を泊めなきゃいけねーんだよ!!
おとなしくダンボールで寝てやがれ!!」
- 279 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 04:24:06 ID:7jE6yumoO
- >>278
「おまっ……野宿しろってか!!? 冗談じゃねぇよブラザー、俺の美学に反する!!」
ガァ、と詰め寄り。
「ヘイ、頼むぜ……財布の中は氷河期真っ最中。 逆さにしても何も出てこねェんだ
だからよ、何でもするから俺“達”を泊めてくれよクロス」
哀願するかの様に詰め寄る彼の発言は何処か違和感があった。
- 280 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/09/10(木) 04:29:59 ID:HnkBBDEo0
- >>279
しかし、
しかしクロスはその違和感に気付かなかった。
そこまで彼は頭の回転がいいわけではない。
「……っち、しゃあねーなー」
空間上にウィンドウを出し、そこに地図を表示する。
「ここだよここ。
これが俺の店兼自宅になっている。
わかりにくい路地裏にあるけど、この交差点を目印にすれば行きやすい筈だ」
それだけ伝えると、ウィンドウを残したままクロスは背を向ける。
「ったく、今晩だけだぞ。
ああ、店の鍵はいつも開いてるから、そこから勝手に入って適当な場所見つけて寝てくれ。
毛布は戸棚にあるし、ソファーも開いてる筈だ。
厨房の冷蔵庫には手をつけんなよ」
いろいろといいながらもログアウトを始める。
「んじゃ、今度は現実世界で会おう」
後日。
クロスの家がどんな状態になっているかは、今のクロス自身は知る由も無いのであった。
- 281 :リオン=コーリング:2009/09/10(木) 04:38:42 ID:7jE6yumoO
- >>280
クロスの返答を聞くや否や指を軽快に鳴らし
「助かるクロス!! いやぁ、俺も良い友人を持ったもんだ」
満足そうに頷く。軽い、軽過ぎる。
そしてログアウトしていくクロスに視線を遣り
「オーライ、世話になるぜ?」
言って彼もぎこちないながらもログアウト。
後日。
クロスの家に有ったチューインガムが全て失くなっていた。
リオンに問い詰めたとしても彼はこう答えるだろう。
「俺じゃねぇ」
と。
- 282 :名も無き異能都市住民:2009/09/17(木) 04:54:03 ID:.6prKP66O
- 「……」
【男はそこに立っていた……】
【異能都市を見下ろせる……丘だろうか?】
【その丘の上に……黒いロングコートにダークグリーンの髪を風に揺らし……眼下の都市を見下ろす男が立っていた……顔は……ゴーグルを着けていて、定かではない……】
【周りには草木が生い茂っている……ただ、男の足元だけは様子が違った】
【……男の足元だけ……草木が枯れ、花が咲き……再び種を残し……咲き、枯れる……植物の一生が男の足元で何度も繰り返されていた……】
「……何年ぶりだ……数えきれない時を過ごした……ただ……この為に……あぁ……なんと懐かしい事か……なんと嬉しい事か……なんと虫酸が走る事か……なんと……なんと憎い事か……!」
【男はどんな表情をしているのだろうか……】
【ただ、その声色で……強い憎しみを持っている事が解る】
「実に……実に……実に実に実に実に実に実に実に実にッ!!」
【憎しみが込もった声は夜に響き渡る……】
「過去の私よ……いるんだろ?……いるよなぁ!?……貴様が語る……友情……勇気……絆……愛ッ!……全て……全て全て全て全て全て全て全てッ!!………貴様自身で……私自身の手で……粉々に……跡形もなく……徹底的に……欠片も……影も記憶も存在もッ!!全て残さず……否定しッ!踏み潰しッ!滅ぼしてくれるッ!!」
【男は狂った様に笑い……ゴーグルの向こうに隠れる眼を輝かせた】
「……さぁ……過去の私よ……お前の死は近い……貴様が死ねば……死して己の愚かさを悔いたまえよ?……そして……過去の私の周りで騒ぐ者共よ……お前達は……私をどう越える?」
【男は霧の様に消えて行く……邪悪な、憎しみが込められた……笑い声と共に……】
- 283 :黒沢小百合:2009/09/20(日) 22:14:40 ID:Ytmc4SoY0
- 「どこへ逃げた……?」
男を追って、町外れまでやってきた小百合。
罠を仕掛けてあることも重々承知ではあったが、
どうなるか……
- 284 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/20(日) 22:24:57 ID:g4lxCBLQ0
- >>283
「おーう。遅かったな……」
男は小百合から少し離れた場所にいた
「……罠でもあると思ったか?
残念。そんな脳も技術も俺には無えんでな」
月の光に照らされる顔は以前笑みを浮かべていて
- 285 :黒沢小百合:2009/09/20(日) 22:27:28 ID:Ytmc4SoY0
- >>284
「……一体何が目的なのです。
返答の仕方によっては、減刑を考えましょう。」
小百合は、紅夜に対して初めて言葉を投げかけた。
手には愛用のm1911拳銃。
いつでも攻撃に移れる体勢……
- 286 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/20(日) 22:32:08 ID:g4lxCBLQ0
- >>285
「……都市で会っても、あんたは何時も俺に銃を向けてきやがる。
まあ、当然だわな。俺は犯罪者な訳だし、あんたはそれをとっ捕まえる仕事をしてんだからなあ……」
手を広げ、肩を竦める
「……全部。終わらせねえか?今、此処で」
笑みを浮かべた顔が締まり、小百合を見つめる
- 287 :黒沢小百合:2009/09/20(日) 22:43:00 ID:Ytmc4SoY0
- >>286
「……良いでしょう。」
眼鏡の奥で小百合の黒い瞳が光る。
手に持った拳銃は、もはや不要と投げ捨てられ……
『ブラックレーベル・ソサイアティ』
無から生まれ出る軍勢。
それらは明確な殺意を持って、目の前の男と対峙する。
- 288 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/20(日) 22:49:40 ID:g4lxCBLQ0
- >>287
「……いいねえ、このピリピリとした空気……」
再度、何かに期待するかのように口元には笑みがこぼれ
「んじゃ、行くぜ」
右腕を振りかぶるのと同時に、その腕は白く発光
そして、その腕を宙で振りぬくと無数の白い光の弾丸が軍勢へと襲い掛かる
- 289 :黒沢小百合:2009/09/20(日) 22:59:58 ID:Ytmc4SoY0
- >>288
まるで水面に投げた石が波に飲み込まれるように、
軍勢の中に弾丸が吸い込まれていく。
しかし、倒れた兵士の上を後続の兵士が埋め、
何事も無かったかのように進軍。
この様子を見た古代の人はみな口をそろえ言った。
イモータル
「ペルシアの軍団は不死だ。不死の軍勢だ。」と。
- 290 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/20(日) 23:04:46 ID:g4lxCBLQ0
- >>289
「……」
ヒュウ、と口笛を鳴らし
「悪いが、あんまり大勢の相手を出来る身体じゃ無えんで……ねッ!!」
軍勢が自身のほんの数cm先まで来たところで、その軍勢を飛び越えるように跳躍
「アンタを叩けば終いだって聞いてるんでねえッ!!」
今度は右腕で宙を掴む
それと同時に小百合と東雲の間に光の塊が現れ、小百合に向って放たれた
- 291 :黒沢小百合:2009/09/20(日) 23:17:07 ID:Ytmc4SoY0
- >>290
「何時もいつも敵は空中から私に対して攻撃をしかけてくる……
理由は簡単、陸上からでは軍隊に阻まれ私の元までたどり着けないから……」
光の塊を見つめ、ぶつぶつと囁く小百合。
その顔には、張り付いたような笑みが浮かび。
「そこから接近戦に持ち込まれれば厄介至極……しかし……」
現れる、城砦。
天下の険とその名を轟かす蜀の『剣閣』。
その堅牢な天然の城砦の一部が割って入るように姿を現した。
その大きさたるや回り込もうとしても、飛び越えようとしても何分かかるか……
- 292 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/20(日) 23:27:14 ID:g4lxCBLQ0
- >>291
「俺の行く手を阻む壁はぁ……」
空中で突然加速、己が出した塊を付きぬけ、砦へと向う
「ぶち壊すだけだぁッ!!!」
キュィィィィィィィン、と耳鳴りのような音があたりに響き渡る
その音が広がるにつれ、男の握った右拳に光が集中。徐々に直視出来ない程の光量を有し
メガフレア
「陽光拳骨」
凄まじいエネルギー。質量を有した拳で砦を思い切り殴りつける。
- 293 :黒沢小百合:2009/09/20(日) 23:40:43 ID:Ytmc4SoY0
- >>292
爆発音とも破裂音ともとれる凄まじい音と共に
ガラガラと崩れ落ちる城砦。
しかし、巨大な岩肌と一体化しかそれは、
半分以上を粉砕、溶解されながらも未だ、十分な威容を持って紅夜に立ちふさがる。
「正面攻撃で陥落したことの無い剣閣をこれほど痛めつけるとは。
まったくどういった原理の力なのか……」
どこからか響く小百合のほとほとあきれた、
といった風の声と共に、崩壊された城壁に新たな兵士が具現化される。
――いや、それは兵士などという物ではなく。
――人を殺すというたった一つの、邪悪そのものともいえる目的に作られた、
――悪夢の暴風。
メタルストーム社をご存知だろうか。
オーストラリアに十数年前に作られた軍需企業。
その社名を冠する『世界最強の兵器』ことメタルストームは
新規格の銃身と、発射機構により一分間に数百万発の弾丸を吐き出す。
子供が適当に考えた最強の兵器が実現してしまったかのような。
数え切れない鋼鉄の暴風が吹き荒れた。
- 294 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/20(日) 23:52:58 ID:g4lxCBLQ0
- >>293
「……原理は魔力」
ポツリと語りだす
「俺は水無月煉っつう、一人の馬鹿から生み別れた人格。
人格は別れたが、身体が用意されてる訳でもねえ。だから、作ったのさ。俺自身が、俺の魔力で」
魔力で作られた身体
銃で眉間を撃ち抜かれても、手榴弾で身体を吹き飛ばされても生きていた、大よそまともな人間では無い身体の正体
「身体も魔力。技の魔力。つまり、俺は技一つぶっ放すのにも命使ってるっつう訳さ……」
ハァ、と小さく溜息を付いて
「全く、何でこんな面倒なリスク背負った身体作っちまったんだろうねえ?」
自嘲の苦笑を漏らし
鋼鉄の暴風が放たれた瞬間
男は両手をだらりと落とし、更に腰も低く落とす
「……こんだけ叩き落とすと、どうなるか分かったもんじゃねえがな……」
覚悟を決めたように、フフ、と微笑むと、両手を自身の正面でパチンと合わせる
シャインマテリアル
「閃光爆風」
それと同時。弾丸を、残された岩盤を、砦を
己の障害全てを吹き飛ばすように凄まじい閃光と爆風が巻き起こる
- 295 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 00:09:13 ID:Ytmc4SoY0
- >>294
凄まじい爆風によって、
吹き飛ばされる大質量の山砦。
――しかし
そこに、小百合の姿は無かった。
紅夜がこの砦を破壊する間に、何処かへ逃げ延びてしまったのだ。
「ただ姿を隠すまでの時間稼ぎのつもりでしたが……
これは僥倖。このまま、貴方が力尽きるまで待たせていただきましょう。」
どこからとも無く響く小百合の声と共に、軍勢が迫る……
- 296 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 00:11:27 ID:g4lxCBLQ0
- >>295
「はっ……。厭らしい戦いするねえ……。
それとも卑怯と罵られるのがお望みか?」
軽く息を切らしながらも、次の軍勢を迎え撃つための体制を整えて
- 297 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 00:17:38 ID:Ytmc4SoY0
- >>296
「戦いに勝つために必要とあらば、喜んで。」
どこか、喜色を含んだ声が響く。
「貴方の四肢を引き裂き、
腹を切り裂き、脳髄を啜る。面白いではありませんか。」
ときの声を上げ、得物を掲げて軍勢が迫る。
兵士の眼は何れも、尋常ではない気迫がこもり、
目の前の男を、紅夜をただ、引き裂かんと。
――剣が、槍が、斧が迫る。
- 298 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 00:23:12 ID:g4lxCBLQ0
- >>297
身体を捻り、斬撃刺突を回避する
しかし、流石に全てを避けきるのは不可能。身体の何箇所かを切っ先が掠め、血が滴る
「……あ、っそうかよ!」
最初に放った光の弾丸を再び軍勢に向けて放つ
(……あの女、何処だ……?)
軍勢の攻撃を捌きつつ、頭で考える事はそれ一つ
- 299 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 00:32:59 ID:Ytmc4SoY0
- >>298
地上軍に紛れ込んでいるのか?
それとも、何か兵器を具現化し空へ逃げたか?
それとも、以前のように地に潜ったのか。
考えられる選択肢は3つ。
――ドガンッ!ドガッ!
考えを引き裂く雑音。
ふと見ると、また再び例の『メタルストーム』が具現化されている。
しかも今度は弾丸ではなく、
爆風と破片を撒き散らす砲弾を射出しているのだ。
連射速度は落ちるが、それでも一分で6000発以上を吐き出す。
直ちにここを移動しないと、ミンチよりも酷いことになってしまうだろう。
- 300 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 00:39:33 ID:g4lxCBLQ0
- >>299
一つ目の選択肢……それはあまりにも考えにくい
となると、次は空か?
ふ、と上空へ視線を向ける
「やばっ……!」
しかし、そのせいで砲弾への反応が一瞬遅れ
ミチャア、と言う肉が潰れ弾け飛ぶ音と、血が周囲に飛び散る音が辺りに響いた
「ったぁ……。マジで死ぬっつうの……」
右肩から砲弾に持っていかれたようで、左手で血とも筋肉とも付かないその部分を抑えている
- 301 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 00:49:25 ID:Ytmc4SoY0
- >>300
しかし、空には航空機の陰はない。
エンジン音などが聞こえないことから夜闇に紛れていると言うのも考えにくい。
それとも、既に何らかの移動手段で遠くへ逃れたのか……
「もうギブアップですか?あははは!!
苦しそうですねぇ……はやく楽になったほうがいいんじゃないですかぁ!」
兵が四方八方から押し寄せ、砲弾が飛び交う中
勝ち誇った声が聞こえる……
- 302 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 00:56:45 ID:g4lxCBLQ0
- >>301
「……」
その声を聞き、再びニヤリと笑う
「……嫌だね。
俺はもう二度と、諦めない。歩みを止めないって、あいつの前で言っちまったんだからなあ……!!」
砲弾が迫り来る中
白光する拳を握り、地を思い切り叩き付ける
凄まじい地鳴り。地響き。そして地震。
「もう……」
今度は左の拳も。右の拳と同様、眩い光を有する
「一丁っ!!」
その拳で地を殴りつける
数秒、地震が止まった。その次の瞬間、メタルストームを地の底に落とすかのように地割れが起き、砲弾を防ぐ壁になるかのように岩盤がめくれ上がった
- 303 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 00:59:02 ID:g4lxCBLQ0
- //あ、ゴメンなさい。笑った部分所で息切らしながら血に染まりつつも右腕再生です。描き忘れましたorz
- 304 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 01:03:11 ID:Ytmc4SoY0
- >>302
めくれあがった岩盤が、
榴弾の嵐を防ぐが、それも一時的な時間稼ぎにしかならない。
爆風によって、みるみるうちに削り取られる土、石、アスファルト。
それと同時に、押し寄せる軍勢は
近づく過程で爆風の餌食になる者が減ったこともあり、先ほどより多い。
絶望的な戦況の中、紅夜はどうする。
- 305 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 01:07:57 ID:g4lxCBLQ0
- >>304
(……残ってる力はあと少し、か)
「……コレしか無えか。気は進まねえけど……」
突然、構えを解く
諦めたのか?それとも、まだ策があるのか?
そのどちらかを知る術は小百合には無いが、今の紅夜が隙だらけ(罠だとしたらそうでは無いのだが)なのは確かだ
- 306 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 01:13:19 ID:Ytmc4SoY0
- >>305
「……諦めも人間の美徳の一つですよ。
まぁ、ここまでやってしまえば降伏など受け入れはしませんが。
一度敵対した過剰な戦力は叩き潰し、殺がねばならない。」
一人の兵士の槍が、必殺の角度、タイミング、強度で突き入れられた。
- 307 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 01:16:49 ID:g4lxCBLQ0
- >>306
ザクリ、と刃が肉を切り裂く音が響いた
兵士の槍は東雲の身体を貫き、血が溢れ出て
バタリ、と。その場に男は倒れた
- 308 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 01:25:13 ID:Ytmc4SoY0
- >>307
「ヒャハァッ!!これ!これこそが抵抗者の哀れな末路ですよぉ!!
……といっても、大事をとって『焼き尽くす』のがよいでしょうか。
能力者というのは、総じてタフな連中ですから。」
轟音を響かせ、飛来するのはSB2C『ヘルダイバー』爆撃機。
5機編成の編隊は、急降下からの正確な爆撃で、
紅夜の身体を灰にせんと……
- 309 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 01:30:35 ID:g4lxCBLQ0
- >>308
爆撃が紅夜の身体を焼き尽くす瞬間、本当の一瞬だけ。再びあの閃光が瞬いた
しかし、爆撃が広がり、その後に残ったのは灰、そして焼け焦げた体の残骸
幕切れはあまりにもアッサリとしていた。まるでわざと攻撃を受けたかのように
- 310 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 01:42:47 ID:Ytmc4SoY0
- >>309
「終わりましたか……」
そう呟いた小百合がいた場所は『下水道』。
近くのマンホールから、地下へ逃げ込んでいたのだ。
「遺体は、街の治安隊が回収するでしょうし……
私はこのまま戻りますかね。少しやりすぎたかな……」
クク、と卑屈な笑いを浮かべたまま、
そこから本社ビルへと立ち去っていった。
- 311 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 02:01:14 ID:g4lxCBLQ0
- >>310
「待てよ」
小百合の耳元で囁かれたその声は、確かに先ほど吹き飛ばした東雲の物だった
しかし、振り返ろうともそこに彼の姿は無い
小百合のように隠れたのだろうか?それとも……
- 312 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 02:03:26 ID:Ytmc4SoY0
- >>311
「……気のせいか。」
完全に倒したと思い込んでいる小百合は、
気にもしていない様子で、地上への階段を探す。
「たしか、点検用の通路がこの辺に……」
- 313 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 02:05:35 ID:g4lxCBLQ0
- >>312
「……気のせい、と思うのは起きた事が信じられねえから」
気のせい等では無い
確かに、あの男の声が響いた
- 314 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 02:10:12 ID:Ytmc4SoY0
- >>313
「…………っ!!!」
小百合は、その場に立ち止まり辺りをうかがったが、それらしい影はなし。
全身から、冷や汗が噴出し心拍数が上がるのが分かる。
- 315 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 02:13:06 ID:g4lxCBLQ0
- >>314
「……怖いか?見えない敵ってのは」
パシャリ、と水が跳ねる音が響いた
「コレがてめえのやってる事だぜ。どうだ?逆にやられる気分は?」
- 316 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 02:17:19 ID:Ytmc4SoY0
- >>315
「ーーッ!!」
小百合は、心を決め、
掴んだ本のページを滅多やたらに具現化しながら
前へと走った。
つまずいた拍子に、眼鏡を落とし。
転びやすいハイヒールを脱ぎ捨ても、
形振り構わず、とにかく逃げ延びる。
今は距離をとらなければ。
- 317 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 02:22:24 ID:g4lxCBLQ0
- >>316
暗闇の中で、走る小百合と真正面からぶつかる男がいた
「残念。お前の負けだ」
半ば抱きしめるような形で前から小百合の腕を掴もうとする
「お前の能力は書物の内容の具現化、だっけか?
で、条件は書物を手に持っている事……。その手をとっ捕まえちまえばあんたは只の女だな」
- 318 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 02:25:41 ID:Ytmc4SoY0
- >>317
「あっ……い、いやっ……」
小百合の身体能力は、
常人の中でも低いクラスだ。
容易に掴まれ、組み伏せられてしまう。
「ああぁあぁ……」
その眼は、絶望に彩られていた……
- 319 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 02:30:53 ID:g4lxCBLQ0
- >>318
「……うっし。勝った!」
小百合の瞳とは真逆に、満足げな笑顔を見せてガッツポーズ
「って、アンタ……。随分と必死だったんだな……大丈夫か?」
先程まで命のやり取りをしていたとは思えない緩さで話しかけてくる。反撃されるかもしれないので腕は掴んだままだが。
- 320 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 02:34:26 ID:Ytmc4SoY0
- >>319
「夜刀神さんごめんなさい……ごめんなさい……
ごめんなさい……ごめんなさい……」
小百合はその場にへたり込むように座り込み、
眼を見開いてただひたすら同じ言葉を繰り返している……
「ごめんなさい……ごめんなさい……
ごめんなさい……ごめんなさい……」
- 321 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 02:37:11 ID:g4lxCBLQ0
- >>320
「夜刀神……ああ、総帥様か」
「って、おいおい……。人の話聞いてるかー?
俺はもう満足したからアンタは殺さねえってー。て言うか元から殺すつもりも無えしなー?」
しゃがみ込み、ペシペシと小百合の頬を叩いたり引っ張ったりして
- 322 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 02:43:06 ID:Ytmc4SoY0
- >>321
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
小百合は肉体的に敗北したのではなく
精神的な敗北を被ってしまった。
犯罪者の取締りという重役を
直々に仰せつかったというのに、
同じ相手にしかも一度は勝利したことのある相手に2度も。
彼女は、ただひたすら同じ言葉を呟くだけ。
その眼には、もう光は宿っていなかった。
- 323 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 02:46:29 ID:g4lxCBLQ0
- >>322
「……あー、もう!面倒くせえ女だな畜生!!」
どかり、と地面に座り込んで
「おら。ちょっとこっち来い。ここ座れ。それとコレ」
先程小百合が落としていた眼鏡やハイヒール、それに書物。全て拾い上げていたのか、それを差し出しながら自分のが座った横の地面をバンバンと叩く
//動考えてもこのまま行くと3時超えますね……どうしましょう
- 324 :黒沢小百合:2009/09/21(月) 02:51:07 ID:Ytmc4SoY0
- >>323
「………………」
紅夜が集めて、
差し出してくれた自分の品を
ひったくるように受け取るとそれを抱きしめるようにかき抱いた。
しかし、もう彼女は何も反応しなくなってしまった。
しばらくそんな状態が続いた後、
幽鬼のような表情のまま立ち上がり、下水道の闇の中に消えていった……
// そ、そろそろねる・・・
- 325 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/09/21(月) 02:55:20 ID:g4lxCBLQ0
- >>324
「……やり過ぎたか?」
ポリポリと頬を掻きながら呟き
「……どうすっかなあ……。あの感じなら自殺してもおかしくねえな……」
ゆっくりと立ち上がり、ハアと盛大な溜息を付きながらこの男も闇の中へ消えていった
//了解!遅くまで付き合ってくれて本当にありがとうございます!!
- 326 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/09/22(火) 23:45:45 ID:g4lxCBLQ0
- 「どう足掻いても勝てねえぜ。あの人には……」
都市の何処か 人気はあまり無い 頼りない街灯と月明かりに照らされる そんな場所
「何つうかさ。認めたくねえけど……」
その言葉は誰に対してか。月に向って男は呟く
「……やっぱりカッコイイじゃないっすか……」
//はい、と言うわけで甲さんお久しぶりっ!元気で良かった!!
- 327 :ニナ・シュガリア:2009/09/23(水) 01:09:18 ID:7jE6yumoO
- 都市の一角に店を構える甘味処『Sugaria』
深夜にぼんやりと浮かび上がる白塗りの壁に身を預けながら思案の底にいる女が一人。
(この間現れたあの大男……。
私の甘術による空間支配を塗り潰してしまう程の空間掌握能力…………一体何者?)
其の容姿、口に咥えたココアシガレット。
険しい顔で壁に寄り掛かる彼女は端から見たらレディースの一員に見えてしまうだろう。
「厄介な事になりそうね……まったく」
小さく溜息を吐き出し、ぼんやりと蒼月に視線を投げた。
思案の海に溺れながら彼女の夜は更けていく。
- 328 :名も無き異能都市住民:2009/09/24(木) 23:13:14 ID:.6prKP66O
- 【人の通る事の無い路地裏……そこに男が立っている……見ると両手をまるで演奏の指揮をとっている様に動かしている】
【すると、見る見る内に虚空に真っ赤な模様が現われた……それはまるで血の様な赤……男が手を振ると、模様は地に染み込むように消え、再び現われた時は……地に描かれた魔法陣であった……】
―――昔々ある所に一人の優しい若者がおりました
その若者はそれはそれは親切で、困っている人を見ると放っておけません
そんなある日の事
若者は国の王に呼ばれ、ある大事な頼み事をされました……
――昔話『霧を払う者達』
序章―――ブラック・アルカンシエル
- 329 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/24(木) 23:21:30 ID:HnkBBDEo0
- >>328
「……へぇ、それでそれで?」
暗闇の中で蠢く人影。
「こんなところに語り部とは面白い。
話、聞いていいかな?」
- 330 :名も無き異能都市住民:2009/09/24(木) 23:25:50 ID:.6prKP66O
- >>329
「……」
【男は答えずに立ち去ろうとする……足元には怪しく光る魔法陣と……石畳の合間から生える植物】
//サーサン……あれ語ってた訳じゃなくてただのモノローグ的な何かです
- 331 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/24(木) 23:26:34 ID:HnkBBDEo0
- >>330
//ロールってわけじゃなかったのか!!
//マジすまん、無かったことにしてorz
- 332 :名も無き異能都市住民:2009/09/24(木) 23:29:43 ID:.6prKP66O
- >>331
//了解!
- 333 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 00:07:13 ID:HnkBBDEo0
- >>330
「おい、待……ち、行っちまったか。
なんだこれ?」
石畳の近くにしゃがみ込み、魔方陣をしげしげと眺める。
「なんかのアーティファクトか何かか?
下手に弄れないし……しかし放っとくわけにもいかんな」
- 334 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 00:14:43 ID:.6prKP66O
- >>333
【それは、己の尾を噛んだ蛇の姿をかたどった魔法陣……その魔法陣は怪しく赤い光を放っているのだった……】
【魔法陣を眺めるクロスの背後から物の動く気配……それは空を裂き……クロス目がけて襲い来る】
- 335 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 00:19:40 ID:HnkBBDEo0
- >>334
「……ウロ……なんだっけ?
うろ覚えだなぁもう。
ウロボロスだけにってか? あっはっは……
…………そうだ、ウロボロスだ、思い出した」
下らない独り言を言いながら、魔方陣に手を近づける。
今のクロスは戦闘状態に入っていない。
もともと彼は不意打ちに弱いのだ。
そう、背後からの攻撃に気付かない!
「えーっと…………ッ?!」
背後からの攻撃が、したたかにクロスの背中を打ちつけた。
- 336 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 00:26:34 ID:.6prKP66O
- >>335
【クロスを捉えたその攻撃の正体……それは石で出来た蛇……質感は地面と同じ……つまり、たった今……地面から発生したのだ……】
【蛇はクロスに巻き付き、その体を拘束する】
「……思い出した……その声は……銃寺森……銃寺森クロスだな?」
【そして……先程の男が現われる……黒き服に身を包み……ゴーグルで目を隠した男が……】
- 337 :?:2009/09/25(金) 00:30:54 ID:PBnIervYO
- (さて、どうしたものか)
不審者丸出しな男は、覆面越しに顎をさする。
(今日は厄介事によく遭遇する日なのか…助けるべきだろうか)
スコップを持つ手に僅かに力が入る
(しかし、あの路地からどうやって此処に?歪みと言う奴か)
- 338 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 00:33:34 ID:HnkBBDEo0
- >>336
「……んー、厄介なことになってきたね、どうも」
体を拘束されながら、やれやれと息を吐く。
「あんた、どちらさん?
もし良かったら、俺が自由を手に入れるのに助太刀して貰いたいんだが」
>>337
「あ?
なんだアイツは……」
- 339 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 00:39:51 ID:.6prKP66O
- >>337
【すると背後から何かの這いずる音……それはまさしく男を食らわんとする石蛇であった】
>>338
「……名前など名乗る必要も助太刀する必要も無い……なぜなら……」
【急に蛇のクロスを締めるパワーが上がった……】
「今ここでお前は死ぬんだからなぁ!?……粉々になってなぁ!?」
【男が叫ぶと蛇が光り…大爆発を起こす】
【その爆発は辺り一面を爆炎で覆い尽くす】
- 340 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 00:47:51 ID:HnkBBDEo0
- >>339
立ち上る爆炎。
巻き起こる砂埃。
「……惜しいな。
単純に火力不足だ」
その砂埃の中から声が響く。
「人間一人を吹き飛ばすには十分過ぎるが、体が金属と融合している俺には役不足だ」
紅いコートが爆炎の中で揺らめく。
「ああ、あとこのコートも金属製の特別な奴だったっけ。
ま、ようするに、だ。
俺を殺したかったら……」
右手の指を立て、相手をビシリと指差して言い放つ。
「ガンダムを壊す覚悟で来い」
闇の中で、クロスの右目が紅く輝いた。
- 341 :?:2009/09/25(金) 00:48:44 ID:PBnIervYO
- >>338
(……さて果たして、どうなることか)
KKKな衣装に身を包んだ男?――覆面の為背丈等でしか判別が出来ないが――は無言で拘束されたクロスにつかつかと近寄る。
(怪しい者ではない、等口が裂けても言えないしな……)
>>339
何時動いたのだろう?不審者は背後の敵対者に鋭利なスコップを投げつけていた。
(化け物相手にはちと心許ないが…)
腰を深く落とすと不審者の周囲に異常な強度の障壁が展開される。
(見知らぬ人よ、すまん。見殺しだ)
あっさりクロスの事は諦めたようです。
- 342 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 00:51:43 ID:HnkBBDEo0
- >>341
「なんだその目は。
諦めきったような目で見るんじゃねぇ!」
ボロボロになりながらも男の方をキッと睨む。
「ここはこれから騒がしくなりそうだぜ。
悪いが、ここにいるなら自己責任でいてくれ」
- 343 :?:2009/09/25(金) 01:01:03 ID:PBnIervYO
- >>342
『……お泥イた』
意味がまるで感じられない無機質な音の羅列からは、その人物の情報は何も読みとれない
(この変声機は酷いな!帰ったら造り直さねば)
構えはそのまま、また黙る。どうやらもう喋る気も、又退く気も無いようだ。
- 344 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 01:02:15 ID:.6prKP66O
- >>340
「ガンダムか……あれもお前も……結局は鉄の塊だろ?……いや……ガンダムは違うか……」
【あれほどの爆発にも耐え得る存在に驚きはしない……“知ってました”と言わんばかりの表情でクロスに向かってくる】
「お言葉に甘えて……跡形もなく……粉さえ残さずに消してやろうじゃないか……えぇ?」
【不意に男の体が爆ぜる……爆ぜたそれは光の様な粒子となり……クロスの背後で再び男を形作った】
「どこから消える……?」
【耳元で囁くは甘い声……しかし吐き気を催すほどの邪悪な声色……】
【男の手がクロスに近づく】
>>341
【石蛇は障壁のお陰で男に近寄れない……なんども障壁に体当たりをしては跳ね返され……でもそれは障壁の外の話……】
【男の足元……たとえ球状の障壁を張ろうが……絶対に無駄な場所……男の足元から……足元の石畳から石蛇が生えてくる……生成されているのだ……地面から……次々と……】
- 345 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 01:09:44 ID:HnkBBDEo0
- >>343
「…………やれやれ、知らねぇぞ?」
相手の沈黙を受けてか、クロスも彼を無視することにしたらしい。
意識を目の前の黒い男に集中する。
>>344
まだ爆発による砂埃が残る中からクロスの声が響く。
「遅い」
戦闘前のクロスは反射神経も常人と変わらない。
しかし一旦戦闘状態に入れば、クロスの集中力は途端にハネ上がる。
そう、今のクロスの反射神経は先ほどの比ではない。
「自身の分解と再構築か?
やれやれ、面白いことをするな」
驚いたようにセリフを吐くと同時に、クロスは後ろに振り返る。
「だが粒子を追っていけば実体化する座標は簡単に特定できる。
あとはそこに向かって……ブチ込むだけだ」
砂埃が晴れた。
その中から出てくるのは……四発の弾丸。
空中に浮遊しながらも弾頭を男に向けている。
「BURST」
その弾丸を、男に向かって全て撃ち放った。
- 346 :?:2009/09/25(金) 01:17:22 ID:PBnIervYO
- >>344
(厄介な……!しかしこの強度でいけるなら)
一瞬だけ障壁を外し、とんと軽く跳び上がると、再度障壁を展開し、どうやってか、轟と真下に超加速で体当たりを仕掛ける。
阿呆の様な強度の障壁で沸いた石蛇を圧し潰そうとする。
>>345
(まるで見違える様だ。この都市の人間は何故こうも非常識な奴らばかりなのだ)
自分のことは衛星軌道上に放り投げて思考する。
- 347 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 01:23:47 ID:.6prKP66O
- >>345
【四発の弾丸……間違いなく男を捉えた……しかし……男は平然と笑みを浮かべる……その理由はすぐにわかった……弾丸が男の前で消滅……】
「分かるか……自身を分解出来るんだ……ただの鉄を分解出来なくてどうする?」
【再びクロスに向かう……今度は消えずに……ゆっくりと……】
「ほら……私がお前に触れる前になんとか出来るか?……出来ないよなぁ?……お前の戦闘スタイルは武器メインだものなぁ?……」
【然り、銃弾は男に触れた時点で分解される……今の状況は武器使いにとって致命的なのだ……】
>>346
【石蛇は障壁が消えた事を確認すると一斉に男に襲い掛かる……しかし男の姿はない……男は宙にいるからだ……だから結果的に……蛇達は男の真下に集まってしまう……そして……潰されるのは当然の事だった……】
- 348 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 01:31:15 ID:HnkBBDEo0
- >>347
「チィッ」
すばやくバックステップ。
距離を取って相手を睨む。
「なるほど、物理的質量に頼った攻撃は効かないってわけだ。
だが」
ニヤリとクロスは笑う。
「じゃあ思いっきり力押しをさせて貰おう。
バッドエンドトリガー
『紅獄罰骨』発動。
金属収束、凶器形成」
クロスの周囲に現れる大量の凶器。
刃物から鈍器まで多種様々。
これがクロスの能力。
金属を召喚し、自在に操作する力だ。
「この量を全て分解しきれるか?
やれるもんなら……やってみな!!」
大量の凶器を背にして、クロスは叫ぶ。
- 349 :?:2009/09/25(金) 01:34:49 ID:PBnIervYO
- >>347
(あの力……厄介だな。自動防衛機構というならお手上げだが…)
障壁はとかず、男の能力を考察する。
(任意発動型にせよ何にせよ、発動前に当てねば負けか……概ねいつも通りだな)
>>348
(さて、いよいよ化け物じみてきたな。まあいい、あの男の処理能力を拝見させて頂くか)
- 350 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 01:46:10 ID:.6prKP66O
- >>348
「……ほう……?」
【歩みを進めながら感心したように笑った……】
「……ごり押しか……なんともお前の考えそうな事だ……ならばやってみるがいい……」
【歩くのを止め、走り出す……その体の周りにには歪んだ様々な色を持つ無数の腕……魔力で作り出した大量の腕が浮かんでいた……それは次々とクロスに向かっていく……質量の多い物なら相殺出来よう……しかし……それがクロスの身に触れたとしたなら……たちまちクロスの体を分解してしまう事だろう……】
ブラック・アルカンシエル
『優しかった若者』
【それは優しき若者が裏切られ……闇に手を伸ばした物語……】
>>349
【男はクロスに夢中になっている……つまり……攻撃のチャンスはいくらでもある……しかし今の状態では生半可な攻撃では分解される……やるのなら……質量の多い“物質”か……それ以外か……】
- 351 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 01:50:41 ID:HnkBBDEo0
- >>350
「……おいおい、千手観音かよ」
大量に出てきた手に対して冷や汗を流す、が……
「だが、近づかれる前にブチ込む。
BURSTォォオオオ!!!」
クロスの背後で犇く大量の凶器を、男に向かって一気に撃ちだした。
- 352 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 02:00:58 ID:7jE6yumoO
- >>350
バイオレット・オブ・ファントム
「菫色の亡霊」
闇を裂き、凛然と響き渡る声。
続けて飛来するのは紫色の透明な巨腕。
巨人の肘から先を形作った魔力の塊は、唸りを上げながらクロスに向かう腕に横から拳を叩き込もうとする。
- 353 :?:2009/09/25(金) 02:03:16 ID:PBnIervYO
- (……余り分の悪い賭はしたくないものだ)
障壁の強度を高め、加速の力を溜めるくらいしか、不審者には出来ない。
故にこそ、未だ動かず
- 354 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 02:10:01 ID:.6prKP66O
- >>351
「……」
【口元を三日月型に歪めながらにやけ……次々と武器を落としていく……しかし、周りの手もまた……消えて行くのだった……】
「どうしたよクロスゥ?……武器が無くなっちまうぞぉ?ほらほら……ドンドンドンドン消えちまうぞぉ!?」
【次々落とす……腕も消える……しかし距離は縮まらない……近付こうにも武器が多い……それ故進めない……二人の競り合いは優劣変わらず……決着が着かないはずだった……しかし……】
>>352
「……!?……なぁにぃ!?」
【物質なら簡単に消せる……しかし、来たのは魔力の塊……これは分解が出来る訳もなく……無数の腕を巻き込んで打ち消す】
>>353
【形勢は同じ……しかし、何者かの介入でそれは引っ繰り返る……無数の腕は掻き消え……好きを見せた男にクロスの凶器が襲い掛かる……】
>>351>>352>>353
「……ぬぅ……ぬぁぁぁぁ!?」
【無数の腕と共に男を巻き込む巨人の腕……それに隙を見せた男を……クロスの凶器が捉えた……男は吹き飛ばされ地面を転がる】
- 355 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 02:19:39 ID:HnkBBDEo0
- >>352>>354
(くそ……これじゃ埒があかねぇ!!
紅緋赤朱……いや、チャージが間に合わん)
クロスの中で焦燥が加速する。
しかし、それはある一撃によって破られた。
「何ッ?!」
紫色の、しかしどこか懐かしい魔力の腕が凶器と腕を薙ぎ払う。
「……好機ッ」
その巨大な腕が何者によるものなのかより、クロスは男を捉える方を優先した。
「金属収束、銃を形成
ゲヘナ
極刑銃『業架』!!」
その手に握られるのは、巨大な拳銃。
三メートルぐらいから離れた位置から銃口を男につきつけ、撃鉄を上げる。
フリーズ
「動くな。
分解は無駄だ、この銃から出る弾丸はタルタロスの『喰う』という概念から形成された魔力弾だ」
三メートル。
それは拳銃の間合い。
近すぎれば角度の問題で、相手が少しでも動けば避けられてしまうし、体術の間合いに入るわけにもいかない。
何より相手の男は物質を分解できる能力を持っている。
かと言って遠すぎれば銃弾が当たらない。
だから、三メートル。
その距離を保ちつつ、彼は銃口の先を相手に向ける。
「お前……何者だ?」
- 356 :ランジュ:2009/09/25(金) 02:21:05 ID:7jE6yumoO
- >>354
「成る程、魔力ならば貴様の力を受けないのか……」
とん、と軽い音と共に一つの影がクロスの隣に降り立つ。
揺れる金色の髪、矢の如き鋭さを持った視線をエメラルドグリーンの双眸から放つ少女は、仏頂面で男を見据えていた。
彼女の上空では4、5mは有るであろう先程の魔力の巨腕が二本浮いている。
「大丈夫か……クロス」
男を見ながら、不貞腐れた様な声で紡がれた言葉をクロスに投げた。
- 357 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 02:21:10 ID:PBnIervYO
- >>354
(……ふむ、成る程。……邪気の類はそう簡単に分解は出来ないようだな)
それならば問題は無い。今在る情報の中だけだが、身の保証を得た。
(止めを刺すべきだろうか。何にせよあの腕を伴った化け物が勝手に下すだろうが)
- 358 :名も無き異能都市住民:2009/09/25(金) 02:40:49 ID:.6prKP66O
- >>355
「……」
【銃を突き付けられた……男はニヤニヤとしながら、黙って両手をあげた……】
「何者かだって?……知らないのか?……友達だろぉ?クロスゥ?」
【銃を突き付けられているのにも関わらず、挑発めいた台詞を放つ……深緑の髪が風に揺れていた……】
>>356
「お前か……私の邪魔をしたのは……小娘が……子供は寝る時間なんだがね?」
【両手を上げ、身動きの取れない状態で少女を睨む……】
「まさかこの場に三人も居たとは……今夜は運が悪かった……」
>>357
【見ると地面の魔法陣が消えていた……それは男が傷を負ったからなのか……とにかく……街にあの大爆発を起こす石蛇が放たれる事は無くなったようだ……】
>>355>>356>>357
「やはりまだ早かったか……一人だけなら滅ぼせると考えたんだが……」
【眼だけで三人を見やり……男は呟く】
「クロスだけで厄介なのに……他に二人も……しかもその二人は私が知らない相手だ……対処法が分からん…………だから……ここは退かせてもらう!!」
【次の瞬間……男の足下に大きな穴が開いた……そうなのだ……男は地面を分解し、人一人が通れる底の見えない穴を瞬時に作り出したのだ……男は穴に消え、見えなくなってしまう……地中から、あの忌々しい笑い声だけが響くのだった……】
//皆さん!有難うございました!
クロス店長
長い時間お疲れさまでした!
かなり楽しむ事が出来ました!
?さん
後半は放置気味ですいませんでした!
よろしければまた今度も参加お願いしますね?
ランジュさん
来て頂いてすぐに終了して申し訳ないです!
でも、巨人の腕のお陰で綺麗にしめる事が出来ました!
皆さん、遅くまで有難うございました!!
- 359 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 02:46:09 ID:HnkBBDEo0
- >>356
「……ランジュか。
わりぃ、助かったぜ」
顔も合わせずに、ただ言葉を紡ぐ。
今は緊張状態を解くわけにはいかない。
>>357
「だいじょ……うぶそうだな」
横目でチラリと確認。
>>358
「……お前は?!」
その名を叫ぼうとした途端、男は奈落へと姿を消してしまった。
「ち……」
軽く舌打ちをしながら銃をクルクルと回し、空中に放り投げて分解する。
「後でアイツに会う必要があるな」
誰にでもなく、ただ夜の闇に向かって呟いた。
- 360 :?:2009/09/25(金) 02:49:39 ID:PBnIervYO
- >>358
(分析さえしてしまえば、それほど労もなく大質量も分解出来るようだな)
(とすると、あの男の分析眼を越える速度で轢き飛ばせば、或いは)
『ya頚だ奈』
明らかに不審者です、といった体の覆面衣装の人物は落としたスコップを拾い上げる。
発する音は非常に不快だが、言わずにはいられなかったのだろう。
(結局植樹は出来ず終いで、無駄に疲れただけだった)
- 361 :ランジュ:2009/09/25(金) 02:51:20 ID:7jE6yumoO
- >>358
「生憎、私は小娘と呼ばれるに相応しい年齢ではないがな。
戦いにおいて最悪のパターンを想定しておくのは当たり前だ……」
穴に消えていく男を目にしながらも彼女は不動。
小さく溜息をつくと上空の腕が紫色の粒子を散らしながら消えていく。
>>359
「礼を言われるまでの事ではない……唯の気まぐれだよ」
ふん、と鼻で笑い
「怪我、ないか?」
敵が消えた事確認し警戒を解くと、漸く顔をクロスに向けた。
- 362 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 02:55:36 ID:HnkBBDEo0
- >>361
「ああ、なんとか」
ボロボロの服の裾についた埃を掃いながら「また黒瑪瑙に怒られるな」と毒づく。
「かっこ悪いとこ見せちまったな。
くそ……物質の分解か。
俺にはやりにくい相手だぜ」
恥ずかしそうに顔を少しだけ逸らす。
- 363 :?:2009/09/25(金) 02:58:07 ID:PBnIervYO
- そんな二人を無視してザックザックとスコップで土を掘り返して苗木を植えはじめた不審者。
- 364 :ランジュ:2009/09/25(金) 03:02:03 ID:7jE6yumoO
- >>362
「格好良さ等どうでもいい……貴様が息災ならな」
何時もの仏頂面で淡々と――――最後だけ少し声が小さくなっていた、気がする。
「確かに相性は最悪だ。
だが完全に封じられた訳ではないだろう?」
それに、と呟き
「貴様なら、どんな相手だろうと突っ込んで行くだろ?」
口元に微かな笑みを浮かべる。
- 365 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 03:06:02 ID:HnkBBDEo0
- >>363
「まだいたのかお前……って、待て待て!
なに路地裏ほじくってんの?!」
慌ててツッコミ。
「いや、ここは緑が育つには明らかに環境悪いから!」
>>364
「もちろん」
頭に手を当てて体を伸ばし、先ほどまで緊張していた体を解きほぐす。
「次は簡単にやられりゃしねぇ。
絶対にあのニヤケ面、ブン殴ってやる」
夜空を見上げながら決意を吐き出した。
「それより、よくこんな場所であったな。
ここの近くで何か用があったのか?」
- 366 :ランジュ:2009/09/25(金) 03:07:02 ID:7jE6yumoO
- >>363
(呑気な奴だ……)
其の光景を見て呆れつつ
「貴様は無事か?負傷しているならば治療を施すが」
一応戦場に居た人物なので身を案じてみる。
- 367 :ランジュ:2009/09/25(金) 03:11:18 ID:7jE6yumoO
- >>365
「長生き出来ない人間だよ……貴様という奴は」
呆れた様に、だが少し愉しそうに
「いや、眠れなくてな……少し夜風に当たりたかっただけだよ。
道を歩いていたら偶々貴様達を見掛けて、な」
- 368 :?:2009/09/25(金) 03:16:48 ID:PBnIervYO
- >>365
『樹ヲ…森お就く留NOだ』
懐から頭程の宝玉を取り出し、掲げると苗木は有り得ない急成長を遂げ、見る間に若木へと姿を変える。路地の、建物を巻き込み破壊しながら
>>366
『子細無ゐ』
どうにも不快な合成音声だが、怪我はしていないらしい。懐にまた宝玉をしまう。
- 369 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 03:19:50 ID:HnkBBDEo0
- >>367
「長生きはいいよ。
いつまでもあいつらを、地獄で待たせるわけにはいかん」
少し哀しそうな目をしながら呟く。
「ほぅ、じゃあ今回はお前の気まぐれに感謝だな。
本当に助かったよ」
軽快に笑い、相手の肩を馴れ馴れしくポンポンと軽く叩く。
>>368
「おあぎゃ?!
コイツ何してやがりますかァー?!」
素っ頓狂な声を上げて相手に走りこむ。
「ストップストップ!!
なに街中でプラントバースト起こしてんだ!!」
- 370 :?:2009/09/25(金) 03:29:26 ID:PBnIervYO
- >>369
『スベ手Ha神の御心の儘に』
樹が育つ環境じゃないなら、そんな環境からぶち壊せば良いじゃない、と思ったそうです。
若木はよくわからないが加護なり祝福なりを受けていてちょっとやそっとの干渉じゃあ枯れも折れもしない。
- 371 :ランジュ:2009/09/25(金) 03:30:23 ID:7jE6yumoO
- >>368
「……大丈夫なようだな」
不愉快な音声が鼓膜を揺らし、思わず顔をしかめる
「聞いても無駄だろうが一応問おう……何をしているんだ貴様は」
急成長した苗木、破壊された建物の残骸を交互に見比べながら人物に疑問をぶつける。
>>369
「…………そうか」
其の瞳から何かを感じたらしく、短い返事だけをクロスに投げた。
「…………ッ……」
クロスの手が触れた瞬間、身体が小さく跳ね、顔は淡い桃色に染まっていた。
口ごもりつつ俯いてしまった。
- 372 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 03:38:13 ID:HnkBBDEo0
- >>370
「ぎゃー!
こいつデンパ?
それともサイコですかゴルァ!!」
普段クロスはボケなのでツッコミが追いつかない。
「というか妙に神々しい樹ですねぇオイ?
……こりゃあ誰か……まぁ、都市のことにかけては専門の奴らがどーにかしてくれることを願おう。
とりあえず貴様」
男に振り向き手を振り上げ、
「めっ!!」
断罪チョップ。
>>371
「どうした、俯いちまって」
男に断罪チョップを振り下ろしながらもランジュに声をかける。
ランジュの様子の変化に気付いてる様子は無い。
「ああ、そうだ。
もうこんな時間だし、送っていこうか?
いや、お前なら一人でも大丈夫だと思うんだが……」
- 373 :?:2009/09/25(金) 03:42:44 ID:PBnIervYO
- >>371
『樹ヲ植え亭Ru』
場所を選べば善行なのだろうが……
>>372
メキョリと音を立てて、ナニカが壊れる音がした。
『いたぁ!……あ、変声機がぁ』
中性的な、男とも女ともとれる声音。効いていると少し眠たくなるような、変な響きがある。
- 374 :ランジュ:2009/09/25(金) 03:48:28 ID:7jE6yumoO
- >>372
「な、何でもない……気にするな……」
赤ら顔を見られないよう、余所を向いている。
「喜んで!!…………はっ」
ほぼ反射的に返事をした後、我に返って顔真っ赤。
再び俯いて小さく唸ると
「…………よろしく頼む」
ぼそっ、と
>>373
「植林か……。
環境を思いやる気持ちは評価するのだがな……。」
無残な姿をさらけだす建物を一瞥し呆れ顔。
- 375 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 03:53:44 ID:HnkBBDEo0
- >>373
「んん……?」
声音に頭が痺れるような感覚を覚えながらも、話を続ける。
「なんだお前、メカか何かか?
とにかく、お前場所を選べ場所を!
大変なことになってんじゃねーか。
人様に迷惑かけんな!」
瓦礫と化した建築物の上に立派に緑を広げる樹木を指差しながら捲くし立てる。
「ったく、そろそろ行くけど……
……警察やら騎士団に見つかったときは、自分で対処しろよな。
俺は知らねーそ」
それだけ言い放ち、あとは男(?)に背を向けた。
>>374
「おいおい、そんなに嬉しいのか?」
呆れたように、しかし嬉しそうに彼女の横に並ぶ。
「そんじゃ、行くか。
しかし……確かにこりゃ出歩きたくなるような夜だね。
秋にもなって、気温も涼しくなってきたからな」
- 376 :?/狂信者:2009/09/25(金) 03:57:01 ID:PBnIervYO
- >>374>>375
『……………』
黙して語らず、極力正体は明かしたくないらしい
(声が割れたのは痛い……しかし、まずは第一歩)
(次は……また此処に?やはり別の場所が良いだろうか)
先の戦闘時用いていた謎の加速法でその場から離脱してしまった。
- 377 :ランジュ:2009/09/25(金) 04:03:12 ID:7jE6yumoO
- >>375
「う、嬉しくなどない!!」
何時もの冷静さは何処へやら。
必死さが滲み出ていた。
まったく……と呆れた様に呟くと歩き始め
「あぁ適温だな……。
だが季節の変わり目というのは油断出来ない。カシスは風邪をひいてしまったよ」
鼻水を垂らしながら駆け回る少年の姿を思い出して小さく微笑んで。
>>376
(取り敢えず警戒は必要だな……)
先程を聞こえた声をしっかりと記憶に刻み込んで
- 378 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 04:08:10 ID:HnkBBDEo0
- >>376
「やれやれ……大丈夫なんだろうな、アイツ」
>>377
「カシス……ああ、あのクソガキか」
頭に喰らった一撃を思い出しながら苦々しく呟く。
「その様子だとプリムラは元気なのかな。
うむ、良かった良かった」
このロリコン、酷いものである。
- 379 :ランジュ:2009/09/25(金) 04:18:35 ID:7jE6yumoO
- >>378
「今は薬を飲んで大人しく……していないな。 あの子はどうも落ち着きがない……」
横を歩くクロスを一瞥すると突然笑い出し
「貴様に似て、な……ふふ」
「あぁ、あの子はいたって元気だが……貴様とは二度と会えなくなるかもな」
クロスという人間を知っている故に、やや殺意の篭った視線を向けている。
- 380 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 04:23:06 ID:HnkBBDEo0
- >>379
「な……俺とあのガキがぁ?
無い無い断じて無い」
必死に否定してるけど、あながち言われて見れば似てなくもないとnknhtも思うんだ。
「ま……まぁ待てランジュ怒るな!
大丈夫、責任はちゃんと取る!」
何の話だ。
「ちょっと待て。
俺とプリムラが結婚すると……孤児院とはいえランジュは保母さんだし、形式上は『お義母さん』ということになるのか?」
とんでもない妄想を始めた。
- 381 :ランジュ:2009/09/25(金) 04:32:20 ID:7jE6yumoO
- >>380
「カシスに同じ事を言ったら、今の貴様と同じ反応をしていたよ」
必死に否定を繰り返す少年の形相が頭に浮かび笑いが込み上げる。
「その責任感は評価する……だがどうやら私は貴様を殺す必要が有りそうだな……」
何時の間にか紫色の巨腕がクロスの隣に浮いていた。
- 382 :銃寺森クロス / ◆CROSS/.AzE:2009/09/25(金) 04:35:52 ID:HnkBBDEo0
- >>381
「くそ……今度あのガキにあったら決着つけてやる」
子供相手に張り合う辺り、彼もまたどこかガキである。
「……待て、待て待て待て待て!!
え、なんでそんなに怒ってるんだよ怖ッ!!
冗談だってば冗談…………ほんと、冗談なんですごめんなさい」
冷や汗をダラダラ流しながらなんとか頭を下げた。
「ったく、そんなに怒るなよもう。
黒瑪瑙かお前は」
- 383 :ランジュ:2009/09/25(金) 05:08:53 ID:7jE6yumoO
- >>380
「孤児院に貴様を連れていく事は少々考えものだな……」
溜息と共に腕は消えていく。
「さて此処までで良い……ありがとう。
変な気が無ければ今度孤児院に招待しよう」
「おやすみクロス……」
ふ、と笑むと背から翼を生やし、飛び去っていった。
//ゴメン、意識飛んでた><
//お付き合い感謝です
- 384 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/09/25(金) 22:02:56 ID:.6prKP66O
- 【男はただ、考えて歩くのだった……】
- 385 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/09/25(金) 22:09:55 ID:DTK0wtesC
- ……
【男の行く先、黒いドレスの女性が】
【今日は一人のようだ】
- 386 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/09/25(金) 22:13:55 ID:.6prKP66O
- >>385
(ん?……あれはゼオラ……近付けば攻撃されるパターンだな……)
ガサゴソガサゴソ
【取り出したのはいつぞやの白仮面……そしてゼオラに近寄って行くのだった……】
「はいお嬢さん!私旅の者ですが!一緒に踊って頂きませんか?」
【超バレバレである】
- 387 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/09/25(金) 22:17:24 ID:KZg1MerMC
- >>386
……、……
【じっ……と見て】
【手を、差し出した】
- 388 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/09/25(金) 22:28:26 ID:.6prKP66O
- >>387
(ばれない……だと!?)
「では、失礼……私の国では美しい女性に出会ったら街中でも踊りに誘いましてね?……まぁ、挨拶の様なものでございます……」
【一体それはどんな国なんだとか言ってツッコミを入れてはいけない】
【ゼオラの手を取り踊り出す】
「最近何かお困りではありませんか?……憎い敵に出会ったり?」
- 389 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/09/25(金) 22:32:20 ID:DTK0wtesC
- >>388
……なにも、ない
【小さな弱々しい声で】
【意外と踊りは上手く、上弦に会わせている】
- 390 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/09/25(金) 22:38:40 ID:.6prKP66O
- >>389
(話せたのか……)
【少し驚きながらも踊りは続く】
「何もですか……ん〜……それは本当で?」
【少し、何かを詮索するような台詞】
- 391 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/09/25(金) 22:42:12 ID:EZHvaBxoC
- >>390
ええ……
【ただし、喋り慣れていない様な雰囲気】
唯一、目の前の邪魔を覗けば……
【瞬間、ゼオラの右腕が三つに上弦の顔目掛けて掴みかかる】
- 392 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/09/25(金) 22:43:39 ID:DTK0wtesC
- //正しくは三つに裂け、顔に掴みかかる。ですね……
- 393 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/09/25(金) 22:46:58 ID:.6prKP66O
- >>391
「何ぃ!?」
【急な出来事に驚くものの、身を仰け反らせて避け、ゼオラから離れた……しかし、仮面は剥ぎ取られ素顔が顕になっていた】
「やっぱりばれていたか……」
- 394 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/09/25(金) 22:54:56 ID:KZg1MerMC
- >>393
邪魔よ……
【裂けた腕は収束し、元に戻る】
- 395 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/09/25(金) 23:00:26 ID:.6prKP66O
- >>394
「……さて……君は私の何がそんなに憎いのか……確かに私はいい男では無いが……」
【身構えながら質問は絶やさない】
- 396 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/09/25(金) 23:06:50 ID:KZg1MerMC
- >>395
……
【じっ、と上弦を見る】
……なんで、わかんない?
【闇が女性を包み、それが晴れた頃には姿は無かった】
- 397 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/09/25(金) 23:08:58 ID:.6prKP66O
- >>396
「なんでって……私は……君に……」
【消えた虚空を見つめ、ただ呟くのだった】
- 398 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/26(土) 22:47:31 ID:HnkBBDEo0
- ――GENESIS online――
最近になって正式サービスを開始したオンラインゲームだ。
キューブと同じような生体ログインになるので、リアルなファンタジー世界と迫力ある戦闘が楽しめるので結構人気があるらしい。
そして銃寺森クロスもまた、そのユーザーの中の一人であった。
「やれやれ、やっと二次職か」
いや、今は銃寺森クロスではない。
【ウィザード】の「たるたろす」であった。
「やれやれ、装備を揃えなきゃ。
闇種族向けの装備は人気で高いんだよなー」
- 399 :名も無き異能都市住民:2009/09/26(土) 23:18:33 ID:Ytmc4SoY0
- >>398
ルチャドール
【自由闘士】の【AZTECA】さんがログインしました。
【AZTECA】が【たるたろす】にコンタクトを求めています。
ニア・コンタクト許可 ・コンタクト拒否
- 400 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/26(土) 23:20:41 ID:HnkBBDEo0
- >>399
「ん、誰だ?
……ま、話してみないと分からんか」
【コンタクト許可】
- 401 :名も無き異能都市住民:2009/09/26(土) 23:29:31 ID:Ytmc4SoY0
- >>400
AZTECA:暇なんだけどこれから【大長蟲の巣】あたりに素材狩りいかね?
AZTECA:今のPTウィザード足りないんで入って欲しいお
大長蟲の巣……中堅どころのダンジョンであっただろうか。
とりあえずPTのお誘いのようです
- 402 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/26(土) 23:35:02 ID:HnkBBDEo0
- >>401
「んー、装備は今安く売ってる露天見つけたし……
……よし、行ってみっか」
たるたろす:おk よろしくお願いしますぜー
たるたろす:いまちょっと装備を整理してますんで、先に集合場所だけ教えて下さいな
話に乗るようだ。
- 403 :名も無き異能都市住民:2009/09/26(土) 23:40:30 ID:Ytmc4SoY0
- >>402
AZTECA:大長蟲の巣のスタートポイントあたりで待ってますおー
AZTECA:じゃあ、さきにいってますねー
ゆっくり:よろ〜
†聖天使猫姫†:よろしく☆
Mr.T:よろしくおねがいします。
PTのメンバーはほとんど前衛タイプのようだ……
- 404 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/26(土) 23:46:10 ID:HnkBBDEo0
- >>403
たるたろす:よろしくー
返事を返した後、装備や薬を買ってダンジョン前へ。
「前衛ばかりなら結構安心かな、回復とサポートに専念できるし。
大長蟲は結構強いボスだけど、さすがにフルPTなら安心か」
スタート地点に到着。
闇種族のウィザードは武器をソロ用である攻撃特化の杖からサポート特化の魔道書に変えて登場。
たるたろす:おまたせしました、よろしくお願いします。
- 405 :名も無き異能都市住民:2009/09/26(土) 23:57:04 ID:Ytmc4SoY0
- >>404
AZTECA:そろいましたね。じゃあ出発しますお。
ゆっくり:ドロップアイテムは早い者勝ちでwww
†聖天使猫姫†:ゆっくりなのにゆっくりしてないwwww
Mr.T:ゆっくりワロスwww
雑談を楽しみながら、雑魚を蹴散らし奥へと進んでいくPT。
さすがに攻撃力が高いため、進攻が早いがそろそろ薬品が切れてくるころ……
†聖天使猫姫†:毒喰らった
†聖天使猫姫†:だれか回復よろー☆
ゆっくり:大雀蜂の攻撃の毒きついな。推奨レベルだと詰むだろ。
Mr.T:なんかそのへん今度のアップデートで調整されるぽ
- 406 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/27(日) 00:05:59 ID:HnkBBDEo0
- (ああもう、何やってやがる。
ここは一旦引いてだな……くそ、見てられん)
「……って、いかんな。悪い癖だ」
nknhtが前衛である為、そういうことを考えやすいらしい。
そんな思考は置いておいて、「たるたろす」はマジシャンタイプのスキルを使おうと魔道書を開く。
たるたろす:ちょwwwおまえらあんま遠く行くなwwwww
回復や状態異常解除、それに防御力強化や攻撃力上昇魔法を連発する。
MPは薬で回復。普段から大量に持ち歩いているので数には余裕があり過ぎるくらいにある。
たるたろす:でも今度のうpデ、なんか大規模らしいじゃん。ログインが丸一日できないとか。ホント、運営は何やるつもりなんだろうな。
そこで公式サイトで入手した情報を口にした。
タルタロス:しかも「10月初頭予定」とか言ってるけど、この前の春に合わせたうpデみたいに一ヶ月くらい伸びそうで怖いよなwwww
状態異常耐性がつく魔法を全員にかけながら愚痴るように、しかし楽しそうに話している。
- 407 :名も無き異能都市住民:2009/09/27(日) 00:16:47 ID:Ytmc4SoY0
- >>406
†聖天使猫姫†:たるちゃんさんくす〜☆
Mr.T:どうせキムチパーティーだろ
ゆっくり:まぁこんども糞調整なのは確定的に明らか。
ゆっくり:っと大長蟲キタワァ
AZTECA:レアドロップでるといいなー
順調にボスの大長蟲のところまでたどり着いたPT一行。
大長蟲はHPと攻撃力こそかなり高いが動きが遅いため側面に回り込めば、
全体攻撃以外脅威ではなくなる。
- 408 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/27(日) 00:24:39 ID:HnkBBDEo0
- >>407
たるたろす:今度はどの職が不遇になってネガ祭りが始まるんだろうなwwww
チャラけながらも全員を回復させておく。
たるたろす:それじゃあ自分は遠くにいるんで、こっちに近づけさせないようにお願い
そう言って高台に上り、全員に強化呪文をかけてゆく。
ここなら全体攻撃でも届くのが難しいだろう。
強化呪文を一通りかけ終わった後、長い詠唱を始めた。
どうやら大型の呪文をかけるらしい。
たるたろす:あ、大長蟲ロングスタッフ出たら誰か譲ってー。WIZ専用武器だし
- 409 :名も無き異能都市住民:2009/09/27(日) 00:44:29 ID:Ytmc4SoY0
- >>408
Mr.T:次はカンフーマスターと暗黒騎士、ガンナーあたりらしいよ
Mr.T:まぁガンナーはほとんどアーチャーとかハンターの上位互換になってるから仕方ない。
ゆっくり:大長蟲かたいわー
AZTECA:猫、次灼熱の太刀よろ
†聖天使猫姫†:おk〜
ゆっくり:傷薬結構余るな。毒消し多めでよかったか。
味方も側面や背後に張り付き、
着実にHPを削り取っている。さすがに安定した動きだ。
- 410 :じんうけ!〜二階住民組:2009/09/27(日) 00:45:09 ID:QYyPcDfoO
- これはたるたろす達とは別サーバーのおはなし。
神羽荘、201号室。
「……グラットン最強……ベヒんもス瞬殺wwwwww」
ナイト厨の天使の青年と、
「まだだよwwwwwwwwwwwwwww」
ナイトをからかうのが趣味な忍者キャラ使いの魔女がおりましたとさ。
- 411 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/27(日) 00:52:35 ID:HnkBBDEo0
- >>409
たるたろす:また闇種族か光種族かどちらがいいかで揉めるんだろうなwwww
そうしているうちにも詠唱完了。
大長蟲の足元に大きな魔方陣が現れる。
「エル・ヘヌ・ミロペランザ・セル・ロイ
アーマーブレイカー・コード=オン」
防御力減少。
対ボス用の呪文でもあって詠唱が長くかかったが、それでも率先してかけるべき魔法だ。
減少と言っても数パーセント程度だが、その数パーセントがボス戦では大きく動く。
たるたろす:火属性耐性も低下させといた。次にみんなの武器に火属性つけるから一気に叩いちゃってー
魔力の炎がメラメラと燃え上がりPTを包む。
「……やべ、サポートって結構楽しいかも」
- 412 : ◆uotUYGHVwM:2009/09/27(日) 01:01:49 ID:g4lxCBLQ0
- たるたろす一同とも、ブ○ント的ナイト&忍者とも違うサーバー
オブサーバー
「観測者」 ナキナキ☆
「……時間を無駄にしている、と分かりつつも人間は止める事をしない。実に面白い……。
……いや。そう言えばあの方も言っておりましたね。暇つぶしは大切だ、と……」
男。部屋にて一人怪しく笑うのみ。
- 413 :名も無き異能都市住民:2009/09/27(日) 01:03:18 ID:Ytmc4SoY0
- >>411
AZTECA:モクテスマディフェンス!
ゆっくり:たるgj
AZTECA:もう回復無しでも十分かな。たるたろすGJ!
Mr.T:よし死んだ
蟲系モンスターのご多分に漏れず、
大長蟲も火には弱かった。
防御力低下とあいまってガリガリとHPは削れ……
――ズドドドド……ピシュン
『大長蟲』を撃破。PT全員に経験値1220P獲得。
・『大長蟲』は『長蟲の毒素』をドロップ
・『大長蟲』は『長蟲の毒素』をドロップ
・『大長蟲』は『長蟲の毒素』をドロップ
・『大長蟲』は『大長蟲の甲殻』をドロップ
・『大長蟲』は『ロングスタッフ【レア】』をドロップ
- 414 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/27(日) 01:10:15 ID:HnkBBDEo0
- >>413
たるたろす:硬いからねー。防御力低下がないとやっていけんwwwwww
魔道書をパタリと閉じ、ローブの中にしまった。
たるたろす:……って、大長蟲ロングスタッフktkr!!!!
急いで高台から飛び降りて走り出したが、そこでキキッと急停止。
たるたろす:えーと、大長蟲杖だけ貰っていいっすか?
一応質問。
- 415 :名も無き異能都市住民:2009/09/27(日) 01:26:18 ID:Ytmc4SoY0
- >>414
†聖天使猫姫†:やったー☆
Mr.T:俺は前手に入れたからいいよ。皆は?
AZTECA:私もルチャしか使わないんで大丈夫ですおー
ゆっくり:俺もサムライ、モンク、シーフと基本杖使わないからなー
ゆっくり:こんど一人くらい魔術系つくるか。
†聖天使猫姫†:私ももう『マジカルワンド』もってるからいいよぉ☆
杖をほしがっている人物はいない。
ということで杖は晴れてたるたろすのものになった。
AZTECA:今日はおつでしたー。じゃあ帰ります?
ゆっくり:おれはまだ毒消しあるからちょっと雑魚狩ってく
†聖天使猫姫†:解散だねー
†聖天使猫姫†:おっつー
Mr.T:乙
ゆっくり:おつおー
解散ムードのようだ……
レアアイテムも手に入れたし、今日の冒険は成功だろう。
// そろそろねるり・・・
- 416 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/27(日) 01:32:07 ID:HnkBBDEo0
- >>415
たるたろす:みんなサンクス!! これでソロが楽になるわー
「たるたろす」は「大長蟲ロングスタッフ」を手に入れた。
たるたろす:では自分は落ちるぜ。今日は乙っした〜
そう言って彼は設定画面を開き、「ログアウト」を選択した。
―――― 一方、現実世界の異能都市では
――ズルッ……ズルズルッ……
キキッ
チキチキチキッ
大きく、そして長い……巨大な蟲のようなものが地下下水道の中を彷徨っていた。
- 417 :名も無き異能都市住民:2009/09/27(日) 18:31:04 ID:nWKoaA8o0
- GENESIS online
――――とあるサーバーにて。
バーサーカー
【狂戦士】の【黒獣竜】さんがログインしました。
中身は言わずもがな。どこぞのネカフェを利用してアクセスしているらしい。
一体何で利用料金を稼いでいるかはさておき…。
黒獣竜「ふははははは!ずっと俺のターン!」
――――ZAP!ZAP!ZAPZAPZAP!!
…PKに勤しんでいた。
PK可のネットゲームにはつきものなのだろう。
黒獣竜「………」
黒獣竜「人外種族他に追加されねぇかなぁ…」
…そんでもって、やっぱり相変わらずでした。
- 418 :頼羽無為/タクシードライバー:2009/09/28(月) 23:22:02 ID:fP94A.NgO
- 「あん?仕事?知るか。俺には関係ない」
都市の片隅、スクラップ置き場
「お前達と協力するのは、地理調査の時だけだと言った筈だろう」
携帯を片手に、何かを弄り回している男がいた
「何度も言わせるな。俺はただのタクシードライバーだ。
電話するなら客としてかけてこい」
相手の返答も聞かずに通話を切り、煙草を取り出し一息つく。
男が弄っていたのは、昨夜手に入れた暴走車
既にその原型を止どめず、バラバラに解体されている。
「ちっ、何もわかりゃしねぇ…やはり生きた個体が必要か」
男は気怠げに紫煙を吐き出し、夜空を見上げた
「俺の勘だと、もう近くにいるはずだが…いったいどこにいるんだ、―――」
- 419 :頼羽無為/タクシードライバー:2009/09/29(火) 00:24:05 ID:fP94A.NgO
- 「……」
何処かから、この都市には大して珍しくもない轟音が鳴り響く
「…客の匂いだ」
思案顔で夜空を見上げていた男は、散らばったスクラップを放置したままでタクシーに乗り込み去っていった。
- 420 : ◆CROSS/.AzE:2009/09/30(水) 21:07:21 ID:HnkBBDEo0
- 平穏な大通り。
いつものように人も交通量も多く、夜を照らして賑わっている。
その大通りの交差点にて、いきなりアスファルトの地面が大きく割れた。
いきなり何があったのかと困惑する人々。
交通は入り乱れ、あちらこちらで事故が起こる。
その喧騒の中、割れた地面の中から這い出してくる巨大な生物がいた。
長い芋虫のような形状。
しかし皮膚は硬い甲殻で覆われており、凶悪な口顎がガチガチと鳴らされる。
甲殻から生えた棘が辺りの信号機や電柱を薙ぎ倒し、被害は大きくなっていっていた。
巨大な影が交差点でうねる姿を見た一人のモブがこう呟いた。
モブ(フリーター26歳)「……大長蟲?」
そう、大長蟲。
あの巨大な生物は、いま流行しているオンラインゲーム「GENESIS online」登場してくるボスモンスター、「大長蟲」と非常に酷似していたのだった。
モブ(フリーター26歳)「なんで大長蟲がこんな場所nグシャッ
人々や車を踏み潰し暴れまわる大長蟲。
このままでは被害は大きくなるばかりである。
【突発クエスト発生】
【クエスト名】
幻想と現実の狭間から
【開催スレ】
イベントA
【ルール】(熟読の上、参加すること)
◆ボスキャラは俺TUEEEレベルです。敗北条件を満たす可能性も充分に有り得ますので苦手な方はご注意下さい
◆参加者は自分の行動後、GMの反応まで行動をしないで下さい(但し、仲間内での会話は可です。攻撃に関しての連続行動を禁止させて頂きます)
◆戦闘中のダイス判定は禁止とさせて頂きます
◆戦闘時、相手に影響を及ぼす行動は言い切らないで下さい(ただしGMは進行の為この限りでない)
◆味方への補助技(味方の攻撃力を上げる、味方の身代わりになるなど)は言い切り可能です。ただし補助技の連続行動は禁止とさせて頂きます
◆他PCの行動が別PCの行動に影響する可能性がありますので、GMの行動レスは他のPCへのレスにも目を通し、最後まできちんと読んで下さい
◆いきなり気分が乗ったからなんとなく始めたクエストなもんだから、いろいろ至らない場所があるかもですorz
【勝利条件】
大長蟲の撃破
【敗北条件】
PC全員の敗北
【参加可能人数&参加資格】
何人でも来るがいいのだわ
亀レスでもいいならなのー
途中参加は可能ですぅ
ただ、最初に参加確認のレスが欲しいなマスター
- 421 :ウィッチ:2009/09/30(水) 21:31:16 ID:/EtiECms0
- 「…………」
「…………」
ぽかーんとした顔で怪物を見上げる、魔女と天使。
「……さーいしょーはぐーっ!!」
「……じゃーんけーんぽんっ!!」
魔女チョキ、天使パー。
「うっしゃわたしの勝ち! わたしが出るからね!」
「……ッチ、死んだら許さねぇからな」
「見くびらないでよねっ」
「……言っとけ」
天使は渋々飛び去って。
「さーて、リアル大長蟲討伐! テンションあがってきた!!」
やけにやる気満々の魔女が、その場に残った。
- 422 :浅片仁樹:2009/09/30(水) 21:32:10 ID:ilsT.wxw0
- >>420
………でかっ
【巨蟲を中心に逃げ惑う人の群れに逆らい、佇み】
【その巨躯を見上げる一人の男】
【かぶっていた笠を取り、周囲を一瞥】
暴れられたらどうしようもないよなぁ…どうすんのコレ
- 423 :八剣絵名:2009/09/30(水) 21:34:36 ID:lMyTyZ/.0
- 「……人の帰り道だというのに」
アスファルトの欠片を踏み砕く影があった。
不機嫌そうな声を放ちながら、影は、人の流れに逆らい歩み行く。
そして、
「人様に迷惑かけるなと教わらなかったんですか?
ああ、虫でしたね、そんなこと関係ないですか?」
適度な距離を取り、立ち止まると、
「変な暴れ癖がつかないよう、教育して差し上げます」
ぱぁん、と右の手のひらに左の拳を打ちつけた。
- 424 :大長蟲 ◆CROSS/.AzE:2009/09/30(水) 21:38:23 ID:HnkBBDEo0
- >>421
>>422
二人から敵意を感じたのか、ゆっくりと回転を始める大長蟲。
動き自体は遅いようだ。
黄色の目で二人を睨み上体を大きく持ち上げる。
そして、突進。
下肢で体を固定し、硬い甲殻に包まれた頭から突っ込んできた。
途中にあった電柱を薙ぎ倒し電線を引きちぎり、二人に向かって自らの頭を叩きつける。
- 425 :大長蟲 ◆CROSS/.AzE:2009/09/30(水) 21:39:59 ID:HnkBBDEo0
- >>424
///ぐぇ、記入漏れ
///>>424の安価に>>423も加えておいてくださいましorz
- 426 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/09/30(水) 21:41:17 ID:g4lxCBLQ0
- 歩き出したのは紅を携える男
「……どっかで見た化け物がいるな……」
既に剣は抜き去られていて
「……ああ。アレか」
最近有名なゲームを思い出し、一人納得
- 427 :ウィッチ:2009/09/30(水) 21:44:42 ID:/EtiECms0
- >>424
「げ」
突進してくる蟲に思わず顔を歪め――
「――飛んでこいこい・エリュシオーン☆★」
なんとも間抜けな呪文もどきを唱える。
気持ち悪、などと言っている暇もなかった。
緋色に光る箒が空を切って飛んできて、魔女はそれをぱしりと掴み、急浮上。
「……大長蟲の弱点は、炎。だったかな?」
にやり、と笑いながら、箒に腰かけ。
周囲に緋色の魔法陣を三つ。展開させた。
- 428 :八剣絵名:2009/09/30(水) 21:52:33 ID:lMyTyZ/.0
- >>425
叩きつけに対する鬼族の少女の反応は実にシンプルだった。
腰に両の手を構えて、握り、
……ロードローラーを投げられるこの悲しいまでの怪力を食らいなさい!
「こーの文字どおりお邪魔虫なデカブツがぁー!!」
迎撃として右の拳をブチ込んだのだ。
- 429 : ◆uotUYGHVwM:2009/09/30(水) 21:53:19 ID:g4lxCBLQ0
- //コレって俺も突撃に反応しておkなのでしょうかー?
- 430 :浅片仁樹:2009/09/30(水) 21:56:32 ID:ilsT.wxw0
- 【周囲の声を聞き】
(えーっと…大長蟲ってなんだそれ。コイツの名前か何かか?)
>>424
………マジでどうしたもんかな…っと!
【後方に回避しようとするも】
【>>428を見て】
強引!?
【思わず叫んだ】
い、いいのかそんなんで…まぁいいか、うん
【魔力を、青く光る其れを両の拳に纏っていく】
- 431 :大長蟲 ◆CROSS/.AzE:2009/09/30(水) 21:56:37 ID:HnkBBDEo0
- >>429
//いいよ〜^p^
- 432 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/09/30(水) 22:00:19 ID:g4lxCBLQ0
- >>425
「おおーう。斬れんのかな、アレ……」
片手を頭の後ろに回して少し考えるも
>>427
「……いいこと聞いたっ!!」
魔女の独り言を耳にしてニヤリと笑って。
パチリ、と男の周囲の大気が音を立てて歪む。
>>428
「おおーう。頑張る女子高生……」
後方でその姿を見て、ヒュゥと口笛を吹く。
- 433 :大長蟲 ◆CROSS/.AzE:2009/09/30(水) 22:01:58 ID:HnkBBDEo0
- >>432>>428
――ギンッ
鬼の力をフルに使ったシンプルな打撃。
鈍い音が響き渡り、大長蟲の頭が殴り返される。
おかげで軌道は大きく逸れ、絵名から見て左後ろにあるビルに激突した。
ビルの中に突き刺さる上半身。
それだけでビルは脆く崩れて瓦礫となる。
しかし、それをまるで意に介さないように、瓦礫の中に突き刺さったままの上半身を横に回し始めた。
その軌道上にいるのは……そう、煉である。
>>427>>430
瓦礫の中で暴れているのを見る限り、二人の様子には気付いていないようだ。
そのまま安全に術が発動できるだろう。
- 434 :ウィッチ:2009/09/30(水) 22:09:21 ID:/EtiECms0
- >>430
「ヘイヘイヘイヘイそこの地味男! 炎使えるなら炎使え!」
あんまりだ
>>433
――完成せよ
"緋色の稲妻"!
様子見のために放たれた詠唱破棄の魔法。魔法陣が一つ消費される。
炎が、空から落ちてくる!
- 435 :八剣絵名:2009/09/30(水) 22:16:19 ID:lMyTyZ/.0
- >>433
……よ、予想外の結果ですよこれは!
一瞬混乱する。
だが、よく考えてみれば、
・殴った。
・何か吹っ飛んだ。
・術師さんたち?はセーフ。
・手地味に痛い。
と、最後除いて良いことまみれだったのでいいか、と思い直す。
周囲を見ると、
「…………」
賞賛(>>432)はまだいい。
だが甘引き(>>430)もされている。これはまずい。主に女の子的に考えて。
「……もう何かお前のせいですよばかー!!」
泣きそうになりながらも暴れる上半身を追うことにした。
- 436 :浅片仁樹:2009/09/30(水) 22:23:17 ID:ilsT.wxw0
- >>433
……………。
【思わず戦慄】
【と、>>434の声を聞き】
え、地味男って俺!?
ってか炎かよ…まぁいいけどさ!
【魔力を変換―――五行を統べる力、巫力へ】
どっちかっていうと苦手なんだけど…まぁ、やるだけやってみるかな!
【光は青から赤へ。左手を伸ばし、暴れ狂う蟲へと】
紅之型―――燐
【火炎の礫が。大長蟲へと飛来する】
- 437 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/09/30(水) 22:24:37 ID:g4lxCBLQ0
- >>433
「おおーう。ド迫力……」
上半身が迫っても、ひたすら余裕。
>>434
「……」
両手を広げ、息を吐く
「……言われなくても、分かってるぜ!!」
パン、と両手を合わせ。
>>435
「そこの!絵名だっけか!!追撃頼んだ!!」
攻撃を開始する前。女に向って叫んで。
「久しぶりだからな……。加減が分かんねえが……」
す、と右手を顔に翳し、離す。 ブレイブ・ハート
黒の瞳は灼熱の紅色を灯し―――炎心紅眼発動。
「とりあえず……コレしかねえか……」
握った剣に炎を収束。揺ら揺ら揺ら揺ら大気を歪める熱を帯びた剣を、振り上げて。
「食らいやがれ。化け物」
纏った炎を天まで伸ばして。炎の刃で化け物に真正面から斬りかかる。
- 438 : ◆uotUYGHVwM:2009/09/30(水) 22:26:39 ID:g4lxCBLQ0
- //おおーう。>>434って仁樹へのレスだった!ゴメンね!!気にしないでね!!!
- 439 :大長蟲 ◆CROSS/.AzE:2009/09/30(水) 22:32:58 ID:HnkBBDEo0
- >>434>>436
炎が大長蟲の甲殻を燃やした。
肉が焼ける匂いが辺りに漂う。
その暴れる最中。>>435による斬撃が大長蟲の顔面の甲殻に傷をつけた。
「ギッ……ギシャァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア」
始めて咆哮を上げる蟲。
突然自身を襲った炎に驚いたのか、盛大に巨大な体をくねらせて暴れ始めた。
【全体攻撃】
そもそも体が大きいのですこし動いただけでも地震がおこる。
そんな巨大な蟲がいま、その身をくねらせて暴れているのだ。
もちろん、それによる振動と衝撃波は凄まじい。
かろうじて残っていた周りのビルも一気に崩れ始め、大きな破片やコンクリートの塊、鉄筋などが雨のように周囲に降り注いだ。
- 440 :ウィッチ:2009/09/30(水) 22:42:41 ID:QYyPcDfoO
- >>436
「え、君以外に誰がいる?」
髪の色的にね!
>>439
「うわ、あ」
困った。
展開した魔法陣が少なすぎた、反省反省。
一つは残しておきたいよねー。
んで、ここで一つ使ったら残り一つ。うわあ。
まーた、一から組み直す?
それとも詠唱重ねる?
めんどいな、隙ができちゃう。
でも。
ちらり、と周囲を見渡せば、そこに戦士がひとりふたりさんにん。
――うん、今はひとりで戦ってるわけじゃないし。
ちょっとくらい、甘えても。
「――いいよネ☆」
――完成せよ
魔法陣の一つを頭上に掲げて――
"星屑の雨"!
弾けさせる。
弾けたそれは、無数の光の矢となって破片の雨を相殺しようと試みた。
- 441 :八剣絵名:2009/09/30(水) 22:54:57 ID:lMyTyZ/.0
- >>437
「了解、です!」
返答は簡素に。
走るスピードを上げ、
>>439
大地が激震した。
「んな、」
……東京マグニチュード8.0ですか?!
「洒落にならないっ……!!」
うまく走れない。当然だ、先ほどよりも強く地が揺れているのだから。
おまけに瓦礫も降っている。実際細かいのや中くらいのがいくつか当たっていて痛い。
だが、
……フォローを信じます!
身を低く、張り付くように前のめりに。
さらには跳ねるような走りにして速度を稼ぐ。
そして、暴れる巨体へ飛び込むようにして、
「だっ……このやろー!!」
今度は左拳での打撃がいった。
構えからの打撃ではなく、前回のような威力は出せないが、はたして。
- 442 :浅片仁樹:2009/09/30(水) 22:56:47 ID:ilsT.wxw0
- >>440
………。
【周囲の面子を確認】
………そうだね、うん…
【見た目が地味なのは本人も認めているところであった】
自分の髪の色も見てみて欲しいもんだけどな…!
>>439
ちょっ……拙いって、それは…!
【揺れに耐えるべく姿勢を低く】
【そして破壊が降り注ぎ――】
【巻き起こる砂塵】
――…That is not dead which can...
- 443 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/09/30(水) 23:02:31 ID:g4lxCBLQ0
- >>439
「なっ……」
っんつう震動。思わず膝を付く。
「……ヤッベェなコレ……」
降り注ぐ瓦礫の雨を一瞥して。
>>441
「……やれる自信は無いが……」
駆ける少女を見て、呟き
「やるっきゃ無いか……」
溜息一つの後に、再度、剣に炎を纏わせて。
す、と視線を上げて。見据えるのは元、ビルの一部。ビルの残骸。瓦礫や硝子の雨。
「吹っ…………」
カチャリ、剣を両手で持ち、構えて。
「飛べェッッ!!!」
叫びと同時に其れを振り上げ、縦横無尽に空を切り裂く。
空を切り裂いた刃から放たれるのは灼熱の飛ぶ斬撃。カマイタチや真空斬りって奴。
無数のそれらが硝子やら瓦礫やらを切り裂き弾き飛ばすため、空を翔る!!
- 444 :大長蟲 ◆CROSS/.AzE:2009/09/30(水) 23:11:46 ID:HnkBBDEo0
- >>440>>443
瓦礫の大半は光の矢と斬撃によって破壊されてゆく。
それはたった二人によるものであったが、その場に降り注ぐ瓦礫全てを相殺しきったのは流石と言うべきだろう。
だが、破片がさらに細かくなった分、巻き起こる砂煙も増した。
>>441
拳が捉えたのは顔面の正中線。
顔面を殴られるのは二回目というのもあり、ついにその硬い甲殻にヒビが入った。
と、同時に、大長蟲の目が点滅を始め、暴れていた体がフラフラとおぼつかない動きに変わった。
そう、頭を殴られて気絶状態に入ったのだ。
>>442
砂埃の中から聞こえてくる声に反応している様子は無い。
だが早くも目の点滅が収まってきている。
気絶状態は次には解けてしまうだろう。
- 445 :ウィッチ:2009/09/30(水) 23:19:15 ID:QYyPcDfoO
- >>442
「わたしはアレだよ、魔女だし。夜の僕だし?
それに眼が金だから、うん、なんとかなってるって」
へりくつ みにくい
>>444
「よーし!」
砂埃を吸わないように袖口で口を覆う。
魔法陣はこれで最後、しかし大丈夫。
周りには戦士がいるもんね!
「これで、死ななかったら」
魔法陣を、ぼやけて見える蟲に向けて。
「非常にめんどくさい!
だから死んでいただけると助かるよ!」
言葉と気持ちは裏腹で。
わたしは、守られながら戦うのを、少し期待している。
――完成せよ
だって、
"紅蓮の矛"!
やったことないし。
一回くらい、体験してみたいじゃない!
炎でできた矛が、蟲に向かって飛んでいく。
- 446 :八剣絵名:2009/09/30(水) 23:35:11 ID:lMyTyZ/.0
- >>444
…………いける。
そう思った。
両手を前へ突き出す。
と、両腕が光を纏った。
光はは破裂音を連れ、すぐに不規則な軌跡で暴れだす。
雷。
それが光の正体だ。
……大技を出すなら、今しか、ありません……!!
目の前の巨体は暴れていない。つまりは、揺れも止んでいる。
砂煙がきついがここまで接近していれば狙いも何もない。
ならば、と手を握りながら引いた。
そして、
「……死ね、とまではいいません。ですが、」
静かに言う。
そして、雷を纏った右拳を射出するように。
「正直邪魔だから帰りやがれ……!!」
打撃する。
- 447 :浅片仁樹:2009/09/30(水) 23:35:33 ID:ilsT.wxw0
- >>444
【砂塵の中より】
【微かにに響き渡る声】
其は永久に横たわる死者にあらねど
That is not dead which can eternal lie,
【世界は、景色は変わらぬままに】
測り知れざる永劫のもとに死を超ゆるものなり
And with strange aeons even death may die.
【ただ空気だけが変化を遂げる】
目覚める時は――――今この瞬間…!
【砂塵が晴れ、飛び出すは水の塊】
【巨龍の顎にも巨人の腕にも見えるその圧倒的な水流は】
【ウィッチの繰り出した矛とは逆へ回り込み】
……こうすりゃ、相殺もしないだろ…!
【大長蟲を挟み討つように】
>>445
そうかい……
【呆れ果てた様子で】
- 448 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/09/30(水) 23:42:26 ID:g4lxCBLQ0
- >>444
敵の頭の甲殻にはヒビが入って。
自分が握っているのは剣=突き刺すのには丁度いい感じの物で。
仲間には何か物凄い怪力少女が居て。
「……コレはやるしか無い。だろ?」
赤い髪を風に走らせ。男は疾走する。
敵の10m程手前の地点で剣を逆手に持ち替え、高く高く高く高く跳躍。
「んじゃ、行くぜ……!」
空中で狙い―――切っ先を甲殻のヒビに合わせて。
炎を敵とは真逆に噴射。狙いは方向修正。そして爆発的加速。
ジェット機の如く空中で加速したその刃は、頭のヒビ目掛けて一直線に突っ込んでくる!
- 449 :大長蟲 ◆CROSS/.AzE:2009/09/30(水) 23:57:11 ID:HnkBBDEo0
- 剣が、
弾丸のように空を切り裂いて迫る剣が、大長蟲の頭に突き刺さる。
箇所は脳天。
先ほど、絵名によってヒビを入れられた箇所だ。
よって、突き刺さるのも容易であった。
――「……ギチッ……ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア !!!」
気絶から目を覚まして暴れようとするも、両側から挟みこむように迫る水流がそれを許さない。
流されないように踏ん張っているのが精一杯だ。
そこに、電撃の腕が迫りくる。
――バチンッ
大長蟲の体が跳ねた。
電流を纏った拳が殴ったのは、目の前にあった剣。
そう、煉が撃ち放ち眉間に突き刺したあの剣だ。
その剣を伝って電流が大長蟲の中を駆け巡る。
全身の筋肉は硬直し、内臓は痙攣し、たまらず大長蟲は上半身を上げて大きく咆哮。
夜の街に蟲の開け放たれた口から鳴き声が響き渡る。
その大口に向かって飛来するものがあった。
まるで矢の如く……否、紅い流星の如く。
あれは……ウィッチの放った炎の矛だ。
――ズバンッッ!!
その矛は吸い込まれるように大長蟲の口内に入り、爆発。
夜空に荒々しい花火を作り出した。
吹き飛んだ頭部。
やがて大長蟲はその巨大な身を重力に任せるままに倒し、
――ズゥゥゥゥゥウウウン…………
撃沈。
その身を瓦礫の中に沈めたのであった。
【QUEST CLEAR!!】
大長蟲の死体の様子がおかしい。
徐々に光輝き初めている。
――パンッ
途端に、まるで風船が割れたような音と共に、大長蟲は光の粒子となって弾けた。
その光の粒子はやがて0と1のみの数列を作り出し、空間を彩ってゆく。
やがて、その数列も光が弱くなり溶けるように消えていった。
- 450 :ウィッチ:2009/10/01(木) 00:01:13 ID:QYyPcDfoO
- >>447
「ああん? なんか文句でもあるんかゴラ」
ぎゃくぎれ うざい
>>449
「あり、終わっちった」
ちょっとがっかり。
でも、
「……いっしょに戦うって、たのしいな♪」
嬉しそうに楽しそうに、くすくす笑いながら粒子を眺めて、
「きれい」
魔女は、満足するのだった。
- 451 :八剣絵名:2009/10/01(木) 00:06:02 ID:lMyTyZ/.0
- >>449
拳をゆっくりと引き戻す。
雷の宿っていない手をぷらぷら振り、
「還っていく……?」
数列を見ながら呟いた。
……まあ、危機は去ったとしても、
「街の修理とかどうするんでしょーかー……」
戦闘参加者的にはそれが不安です。
- 452 :浅片仁樹:2009/10/01(木) 00:07:06 ID:ilsT.wxw0
- >>449
………さ、て…
【一息ついて】
…ん?
【大長蟲に目をやると、丁度それが消えていくところ】
…………謎だ…
【誰にともなくつぶやいて】
>>450
ん?いや、そういうわけじゃないけどな…。
【そういって其方を見る瞳は、濃紺】
【先ほどまでは間違いなく、髪と同じく黒だったが】
- 453 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/01(木) 00:10:50 ID:g4lxCBLQ0
- >>449
「っと……」
光の粒子に変わっていく大長蟲。それに突き刺さってた剣は、身を支える物も無く、カランと音を立てて地に落ちる。
それを拾い上げ、肩に担いで。
「データ……。ゲームから出てきた、か……?」
思案に顔を歪めて。
>>451
「お疲れさん」
振り返り、少女に笑顔を向けて。
「手、大丈夫か?痛めてたみたいだけど」
- 454 : ◆CROSS/.AzE:2009/10/01(木) 00:14:44 ID:HnkBBDEo0
- メタルチェア本社。
その社長室の扉が慌しく開かれる。
「社長……!!」
「わかっている。成功したんだろう?」
「…………ええ」
窓の外を眺めていた男はゆっくりと振り向き、秘書に暗い目を向ける。
「再現度は?」
「完璧です。姿形からステータス、それに習性まで。ただ、発見されてからすぐに討伐されてしまいまして……」
「仕方ないさ。ここはそういう場所なのだから。それより後始末に入ろう」
「それならもう準備ができています」
「……相変わらず手際がいいな」
「このくらいでないと、貴方の役に立てませんからね」
―――――――――――
そして場所は事件のあった交差点に戻る。
大長蟲が光の粒子となって消えたころ、その現場に大量の車両が慌しくやってきた。
中から出てくるのは、どうやら格好を見る限りはレスキュー隊のようだ。
その中の一人が拡声器を手にしてスイッチを入れる。
「えー、皆様ー
これより復旧作業を開始する為、この場所を一時的に閉鎖させて頂きます。
皆様にはご迷惑おかけしますが、なにとぞご理解の程お願いします」
見れば怪我人の救助や被害の捜査をしているらしい。
この場は彼らに任せておけば安心だろう。
ただ、彼らの乗ってきた車両には「Metal Chair」というロゴが書いてあった。
- 455 :ウィッチ:2009/10/01(木) 00:18:01 ID:QYyPcDfoO
- >>452
「……?」
こてんと首を傾げて。
「あなた、中に何か飼ってる?」
なんとなく、言ってみる。
魔女の勘は鋭いのだ。
>>454
「…………」
「……魔女の勘が、反応したね。
なんか臭う」
その会社のロゴを見て、ぽつりと呟いた。
- 456 :八剣絵名:2009/10/01(木) 00:21:45 ID:lMyTyZ/.0
- >>453
「あら、手のことなら心配は無用ですよ」
微笑を浮かべ、軽く負傷した手を掲げて見せて、
「この程度は、昔なら結構あったことですし。
すーぐ治っちゃいますよ」
ふとポケットからケータイを取り出し、見て、
「……あわわ、行かないと」
わたわたと仕舞い込み、走り出す。
が、数歩進んだあたりで立ち止まった。
振り返り、
「皆さん、お疲れさまです!」
大きく手を振る。
数度振り、身を翻して。
家へと帰っていった。
//落ちます。お疲れさまでした!
- 457 :八剣絵名:2009/10/01(木) 00:26:52 ID:lMyTyZ/.0
- >>454
走り去る際、ちらりと横目で見る。
……どこかで見たことあるロゴなんですが……どこでしたかね
疑問を抱きつつ、どうやら修復は勝手になされるようだ、と結論。
少し安心したような顔で走っていった
- 458 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/01(木) 00:27:00 ID:g4lxCBLQ0
- >>454
対応が早すぎないか?まるで元から準備していたかのように。
とか何とか。色々疑問は出てくるも。
「……メタルチェア、ね」
とりあえず今はその会社の名前を覚えておく程度に留めておいた。
>>456
「そうかい、ならよかった」
安心したように微笑を返して。
「それじゃな。お前もお疲れ!」
軽く手を振り替えし、少女を見送る。
//お疲れ様ですよー
「さて……。んじゃ、行くか……」
くるん、と剣を宙で回転させて納めて。
テクテクと夜の都市の何処かへと歩き去っていった。
- 459 :浅片仁樹:2009/10/01(木) 00:31:09 ID:ilsT.wxw0
- >>454
じゃ、一般市民な俺らは退散するとでも…
【メタルチェアのロゴを見て少し考えるそぶりをして】
>>455
っと…よく分かるな。
【す、と体から力を抜くと】
【男の背中から、剥離するように何かが抜け出る】
【フードの付いた黒マントを羽織った――人間、だろうか】
【フードで顔が伺えないが、人間にしては体勢が異常だ】
【四足歩行でもしようかという程に、前傾姿勢】
………あれがどうかしたのか?
【レスキュー隊を一瞥し、尋ねる】
- 460 :ウィッチ:2009/10/01(木) 00:36:07 ID:QYyPcDfoO
- >>459
「……ふーん」
黒いそれに、なんとなく手を振ってみた。
「魔女の勘が言ってるの。なんだか怪しいね、って。
まあ勘なんだけど、ね」
金色の瞳が、きらりと光る。
「……うぁあ、眠……帰って寝よう。おやすみ地味男くん」
最後まで散々である。
魔女を乗せた箒は、住宅街へ飛んでいった。
- 461 :浅片仁樹:2009/10/01(木) 00:41:53 ID:ilsT.wxw0
- >>460
………。
【首をかしげる黒】
ふぅん…そんなもんか。
ま、注意しとくかな。
んー、おう。お休み…地味とかいうな。
【飛び去る箒を見送った後、ポケットに手を突っ込み】
さ、て……
【音もなく付いてくるそれを引きつれ去っていった】
- 462 :甲/―――:2009/10/01(木) 23:46:17 ID:NNJGIzv.0
- 【どこか】
「……さて、とォ……この辺で、良いか」
【特に何も無い、広いだけの――空き地】
佇む男は夜風を受け
気持ち良さそうに眼を閉じる
その眼には、最近愛用の黒縁眼鏡は無く
「―――…」
開いた眼は赤く染まり
その左眼に赤と緑の二重螺旋が浮かび上がっていた
風に靡く肩までの長髪の色も赤く
いつしか彼の周りには、吹き抜けるはずの風が渦を巻き停滞していた
「…よう」
トントン、と
自身の胸を叩く
「ちぃとばかし、やらなきゃならん事が…出来た」
かつて有した二つの"螺旋眼"
そのひとつが納まっていた箇所
過去の事件で失い、伽藍堂になっている筈のそこを
まるでノックの様に
「そろそろ、力ぁ…借りるぜ」
静かな呟きの後
風が―――止む
『"輪廻駆る獅子の心臓"』
立ち尽くす男の身体に
誰も目撃した事の無い力が―――廻り、胎動す
- 463 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 20:52:17 ID:/EtiECms0
- 「さて、カラオケに来たわけだが」
「わふー! ピザ食べますピザ!」
「まずさあ、何か曲入れようよ……誰もいれないなら私入れ」
「あ、もうヴァイスちゃんが入れたみたいだよ」
「うん」
「な……なんで天使と魔女がいるんだよアホぉ! 呼んでないだろ!」
「水くさーい、おんなじアパートの住人だから別にいいでしょー?」
「でしょー? ……あ、始まった」〜♪
「……? なんだこの曲」
「らぶりー☆エンジェルだけども何か問題でも?」
「ごめん、僕引いちゃった」
「……キャラ崩壊ってレベルじゃねえぞ」
「ぴざー!!!」
とあるカラオケボックスにて。
うるさい一同がカラオケ中。
ドアには「乱入上等」の札が掛けてある……
- 464 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 21:04:10 ID:g4lxCBLQ0
- 「……うるせー……」
廊下に突っ立ってその騒ぎを聞いていた。
何故居るかって?さあ、知らない。
- 465 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 21:12:34 ID:/EtiECms0
- 「えんじぇるねーどでWAKU☆WAKUー♪」
「きゅんきゅん!」
「きみのはーとをぬすっめるーのかな♪」
(……帰りてえ……)
(なんであの天使無表情であんなにノリノリで歌ってるの……)
(そしてなんであの魔女は合いの手完璧なんだ……)
(殺し合いするって聞いてたけど……めちゃくちゃ仲良しじゃないか……)
「ピザおいしいです!!!」
うるさい。
- 466 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 21:14:10 ID:g4lxCBLQ0
- >>465
「ん……。この声……」
知ってる奴のような気がして、個室の中をヒョイと覗き見。
良い子は真似すんなよ!
- 467 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 21:19:31 ID:/EtiECms0
- >>466
そこにはあのアパート住人一向在中。
「――ぼっふぁ!? だれですかピザにタバスコ仕込んだ人!」
「シ、シラナーイ」
「小夜ちゃんですか! わっふぁわふぁ、おしおきです! 表出やがれです!!」
「だ、だってあんまりヒマだったから……」
- 468 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 21:22:43 ID:g4lxCBLQ0
- >>467
「おーう……。何か楽しそうだな……」
だけど入らない。否、入れない。だってこの中のテンションには付いて行け無さそうなんだもん。
- 469 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 21:28:21 ID:/EtiECms0
- >>468
「喰らいやがれですうるふすとれーと!!」
「うぉ危な!
ちょっとー、私紙装甲なんだからあんたみたいな馬鹿力に殴られると骨折れるの!」
「折れればいいのです! ぼきりと!」
「……はぁーん、上等じゃねぇか犬っころ……返り討ちにしてやる」
「食べ物の恨みは恐ろしいのです! 覚悟するですよ小夜ちゃん!」
「次、寝逃げでリセット入れたの誰?」
「あ、僕……」
「お前か……録音してその手の方に売るってのもアリね」
「どの手!!?」
なんかもうカオス
- 470 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 21:30:01 ID:g4lxCBLQ0
- >>469
「……すげえ」
訂正。
付いて行け無さそう→付いて行ける訳が無い
- 471 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 21:35:08 ID:/EtiECms0
- >>470
「しっぱいだってぐんなーい♪」
「……なんか、クーさんって……」
「うん、萌えヴォイス」
「でしょ? こりゃ高価く売れるわ」
「うるふあっぱー!!!」
「なんのっ目潰し!」
「わぎゃああああああああ目がああああああああああ」
「こら暴れるな、お前r……リル!?」
「あれ、なんでカラオケで流血沙汰になってんの?」
「なにそれこわい」
- 472 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 21:36:22 ID:g4lxCBLQ0
- >>471
「おいおい、お前ら!」
流血沙汰となれば、止められずには居られなかったようで。
バン!とドアを勢いよく開け放つ。
- 473 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 21:40:39 ID:/EtiECms0
- >>472
どだああああああん、という音と共に煉の方へなだれ込んでくるフェンリル。
「わふあああああああなんか足元がおぼつかなわふああああああ」
「わわっと、だいじょ……あれ?」
- 474 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 21:48:26 ID:g4lxCBLQ0
- >>473
「うっおっ……わぁっ!?」
フェンリルを受け止め……切れない!フェンリルを捕まえたまま後ろにぶっ倒れて
「ふぐおっ!!」
壁に頭が激突。奇声と共にガクッと頭を下ろす。
- 475 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 21:52:15 ID:/EtiECms0
- >>474
「あ、煉野郎……」
「なになに? ……」
「……この体勢って……」
「うん、わんこちゃんが……」
「押し倒し……」
「……。とりあえず撮っとくか」
ぱしゃっぱしゃっ。
煉の上に乗っかって気絶しているリル&乗っかられている煉を撮影。
こういうときだけ団結力抜群。
- 476 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 21:56:36 ID:g4lxCBLQ0
- >>475
「い……ったぁ……」
撮影後。頭を擦りながらやっと復活。
「ん……。何してんんだお前等……」
- 477 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 21:59:26 ID:/EtiECms0
- >>476
「カラオケだけど? あんたは何? 盗み聞き? 乱入?」
「送信先:銃寺森クロス、っと……送信っ」
「わ、わふぁあああああああぁ……」
- 478 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 22:01:27 ID:g4lxCBLQ0
- >>477
「何か聞いた事ある声が聞こえてな……。俺は歌なんて歌えないぜ……?」
何か送信されてるけどそれが何なのかは分からない。
「っと……。おーい。大丈夫か……?」
自分の上に居たフェンリルの頬をペシペシと叩いて。
- 479 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 22:04:47 ID:/EtiECms0
- >>478
「わ、わふ……目が、目がぁあ……」
目を押さえている。小夜が口笛を吹いている……
「歌えないならなんでカラオケボックスにいんだよ……」
「続き歌ってていーい?」
「おっけーよー」
- 480 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 22:06:40 ID:g4lxCBLQ0
- >>479
「何だ。目、どうかしたのか……?」
とりあえず小夜は無視。フェンリルの顔を覗き込んで。
「……まあ、そこは聞くなよ……」
だってカラオケボックスに出して一番自然そうなのが煉だったんですもの。
- 481 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 22:13:04 ID:/EtiECms0
- >>480
「目、潰しを、かまされました……小夜ちゃんに……」
「〜♪」
小夜が何事もなかったかのように部屋に戻ろうとしている……
――この世に限りはあるの?
――もしも果てが見えたなら、どうやって笑おうか楽しもうか。もう遣り尽くしたね
――じゃあ何度だって忘れよう、そしてまた新しく出逢えれば素晴らしい
「さようなら」
「はじめまして」
部屋の中では、天使と魔女が一緒に歌っていた。
- 482 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 22:16:01 ID:g4lxCBLQ0
- >>481
「……マジでか」
大丈夫か?と軽く首を傾げて
「……ハア……。悪ガキ……」
溜息と共に小夜の背中を見ていた。
「……何とも。不思議な光景だぜ……?」
次に視線が向くのは部屋の中。
恐らく相容れない種族同士のデュエットは中々神々しく見えていたそうな。
- 483 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 22:19:24 ID:/EtiECms0
- >>482
リルを引っ張って部屋に入り、ドアを閉める瞬間。
ちらりと煉の方へ振り返って。
ちろり、と舌を出して、手を振ったのだった。
かなり不機嫌そうな表情の天使、それとは逆にとても楽しそうな魔女。
傍らには喜々としてムービー撮影をする鏡子。
罰ゲームのご様子。
- 484 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/03(土) 22:23:04 ID:g4lxCBLQ0
- >>483
「……」
その様子をただ見ていた。ただ、何もせず。
「……はぁ」
突然静かになった廊下。溜息と共にやっと立ち上がって。
「……随分と楽しそうな事で……」
最後に部屋を一度覗いて。
小夜と……フェンリルも見えるかな?部屋の中に向って一度手を振った男は、その場を後にした。
- 485 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 22:27:29 ID:/EtiECms0
- >>484
「……バイバイ」
「わうー? 小夜ちゃん、何か言いましたー?」
「ん、何でもない。次私歌うよ、ワールドイズマイン」
「世界で一番お姫様!」
じんうけ耐久カラオケ、まだまだ続くよ!
- 486 :黒瑪瑙 ◆CROSS/.AzE:2009/10/03(土) 22:49:31 ID:E4Ka56rgO
- 「それがあたしぃーの、かーれない! とーけない! なーりやまない!」
一人でカラオケに入り、叫ぶように歌う少女。
まるで自分の内側の何かを発散するように、マイクに声をぶつけてゆく。
「こどーくーのーうたーぁぁあああぁぁああああ……あ……ああらいららいらいらいらいらい!! うぅぅらいららいらいらいらいらい!!!」
- 487 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 22:54:08 ID:/EtiECms0
- >>486
「……となり、凄いね」
「ああ、きっと失恋でもしたんじゃないか……」
「かわいそかわいそ、なのです」
「スッゴイカワイソ☆ マカロニダイスキ☆」
酷い言いようである。
- 488 :黒瑪瑙 ◆CROSS/.AzE:2009/10/03(土) 22:57:01 ID:E4Ka56rgO
- >>487
「らいららいらいらいらいらーい!!!」
最後のシャウトと共に壁に向かってパンチ。
――ズガンッ
「……あ、やば」
見事に穴が開いた。
- 489 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 23:00:24 ID:/EtiECms0
- >>488
「ごぶぁ」
壁の向こうにいた空に直撃。
「ええええええ、カラオケで流血沙汰、本日二回目……?」
「貴重体験ですね!」
「い、言ってる場合じゃ……おいクーさん、大丈夫か……羽根はっつけとくか」
- 490 :黒瑪瑙 ◆CROSS/.AzE:2009/10/03(土) 23:04:32 ID:E4Ka56rgO
- >>489
「うあ、なんか隣の部屋の人に当たっちゃった感じですかー!?」
ドタバタと部屋を出て隣の部屋のドアを開ける。
「本当にごめんなさい! 大丈夫で…………あ」
御対面。
- 491 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 23:07:07 ID:/EtiECms0
- >>490
「いえいえ……あ?」
「……あ、この前の服くれた人」
「クロスさんの幼な妻!です!」
「え、結婚してたっけ……?」
禁止ワード入りましたー
- 492 :黒瑪瑙 ◆CROSS/.AzE:2009/10/03(土) 23:15:29 ID:E4Ka56rgO
- 「結婚、か…………」
その言葉を聞いた途端、黒瑪瑙の目は完全に死亡する。
瞳が向けられるのは明後日の方向。
「ええ、今日の昼くらいにプロポーズされましたよ、はい」
毒霧なんじゃないかと疑いたくなるくらいの重い溜め息をつき、吐き捨てるように言い放つ。
「ラーメン喰いながらね!」
- 493 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 23:18:37 ID:/EtiECms0
- >>492
「え、え、NGワード言っちゃいました?」
「ラーメン喰いながら……うーん……」
「個人的にはありかなぁ」
「うっそ絶対やだ! せめて指輪出しつつ言ってくれなきゃやだ!」
「寒!! 小夜ちゃんそれ寒いよ!」
「ぷろぽーずってなんだ? プロフェッショナルなポーズか?」
「……ツッコミがいない……」
かんかん がくがく
- 494 :黒瑪瑙 ◆CROSS/.AzE:2009/10/03(土) 23:25:45 ID:HnkBBDEo0
- >>493
「だーかーらー!!
こうラーメンぞるぞる喰いながらですよ?
『結婚しないか』……って。
ねーよ! 絶対にねーよ!!」
ガンガン壁を殴る。
ああ、また壊れそうだ。
「というわけで、今日は家に帰りたくありません。
泊めて下さい」
- 495 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 23:29:46 ID:/EtiECms0
- >>494
「あー、それはないわー」
「ぼ、僕は心がこもっていればどんなシチュエーションでも……」
「クー兄落ち着いて、あなた男子だから」
「泊まる? うちにか?」
「わっふわふ! 狼枕してあげますよ!」
「なにおぅ! こっちは本物の羽根布団提供するんだから!」
「……勝手に提供するな……」
泊めるのは承諾したようです。
- 496 :黒瑪瑙 ◆CROSS/.AzE:2009/10/03(土) 23:33:39 ID:HnkBBDEo0
- >>494
「いやー、本当に良かったです。
さすがにホテルは高いですし、ネカフェは不安ですし野宿は論外ですからね。
よろしくお願いします」
と言いつつビニール袋には歯ブラシや着替えが詰まっていた。
「で、部屋はどこですか?
先に行ってもう寝る準備したいんですが。
あ、鍵下さい鍵」
早くも図々しい。
- 497 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 23:37:29 ID:/EtiECms0
- >>496
「え、えぅ、住宅街4丁目の、赤い屋根の家があるとこの近く……
部屋は、うん、そこの魔女か天使の部屋に……」
「え、えじゃあ、わたしの部屋にね。一応ヴァイスちゃん男の子だし。はい鍵」
(図々しい)
(図々しい)
(図々しい)
(女の子怖い)
(たまごおとしたおうどんたべたいです)
- 498 :黒瑪瑙 ◆CROSS/.AzE:2009/10/03(土) 23:44:45 ID:HnkBBDEo0
- >>497
「わーい! ありがとうございます!!
向こうが謝るまで絶対に帰らないもんね!!」
言うが早いが部屋を飛び出し、フロントで代金を払ってカラオケを飛び出して行ってしまった。
……数日泊まるつもりだろうか。
- 499 :じんうけ!/からおけ!:2009/10/03(土) 23:47:03 ID:/EtiECms0
- >>498
「えっ」
「えっ」
「えっ」
「えっ」
「えっ」
「なにそれこわい」
「そんなことよりおうどんたべたいです」
『こちらフロントです、お時間になりましたー』
「あ、はーい。帰ろっ」
「うぇーいっ」
じんうけカラオケ終了でござる!
- 500 :ランジュ:2009/10/04(日) 00:04:04 ID:7jE6yumoO
- (聞いてしまった……)
秋の涼風駆け抜けるとあるビルの屋上。
其処に佇む彼女の翠眼は完全に死んでいた。
原因は偶然通り掛かったカラオケ店から聞こえた黒瑪瑙の『プロポーズ受けちゃいました発言』。
優れた聴力を有する彼女の耳は其れをしっかりと拾っていたのだ。
(夫婦の契りを結ぶ相手……それは間違いなく――――)
虚ろな瞳を空に向け、紅を頭に描く。
(当然祝福すべきだろう……だが……)
「何故……」
ぽつりと漏れる言葉。
気付けば純白の掌は自身の胸元に置かれていて。
「何故……私の胸はこんなに痛むのだろうか……」
- 501 :煉&紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/05(月) 21:04:42 ID:g4lxCBLQ0
- 異能都市の何処かの路地裏
「…………は?」
ドサリ。荷物が落ちる音。
男の表情は、喜びが一割。驚きが九割と言った具合。
「それ、どういう事だ……!」
紅夜の胸倉を掴み、壁に叩き付けて。問う。
『どうもこうも……。俺も訳が分かんねえさ』
しかし、当の紅夜はそのまま肩を竦めて。まあ、本当に訳が分からないのだから仕方が無い。
「……はあ……。お前に言っても仕方無いな……」
煉の溜息が、闇に吸い込まれるように消えて。
「……レラ……。どういう事なんだ……?」
戦場へ旅立った友。無事に帰って来いと約束もした筈。なのに。
男はただ、困惑するのみ。
- 502 :ゼオラ(大人)&シノン=アルベル:2009/10/05(月) 21:45:13 ID:yLjqJICg0
- 「……」
【彼女は見ていた】
【片目はそのまま、もう片方か髪の下から】
あの……、さっきから何か、あるんですか?
【一人の少年を、見ていた……】
「いや、少しやってみたい事があってね」
は、はぁ……どんなのですか? 僕でよければ手伝いますよ?
【彼女は、少年の「手伝う」という言葉に表情を明るくさせる】
「本当!? じゃあ、言っていいかな?」
な、何でしょう?
【彼女は嬉しそうに少年に向かって口を開く】
【少年はゆっくりと開かれる彼女の口を見ていた】
「少年よ。女装……してみないかな?」
- 503 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 21:18:16 ID:.6prKP66O
- 【町外れ 暗闇に佇む屋敷内】
「ん〜……やはりこの屋敷内にツィーを一人には出来ないよなぁ……」
【屋敷の廊下を歩いているのだった】
- 504 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 21:22:59 ID:yLjqJICg0
- >>503
【住宅街の奥、黒い蔓が着実に伸びてきていた】
【まるで、その先に居ある屋敷を守るように伸びていた】
【壁の向こう、黒い蔓で覆われた先には美しい庭に囲まれた屋敷がある】
【壁の奥、本来は存在しない場所――】
【屋敷の中】
……?
【いつの間にか上弦についてきている】
- 505 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 21:28:46 ID:.6prKP66O
- >>504
「取り敢えず……あの娘の身を守って……」
【考えているのはツィーとゼオラ……同じ人物であるはずの少女の事である】
「……取り敢えず見回りも兼ねて適当に探索……」
【そう言って振り向く……そしてツィーに気付いた】
「ほわぁっ!?……い、いつの間に!?」
- 506 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 21:31:11 ID:yLjqJICg0
- >>505
はぅゎ……?
【首をかしげて上弦を見ている】
- 507 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 21:41:04 ID:.6prKP66O
- >>506
「い、いや……全然気付かなかったから……腰が抜けそうだった……」
【もとから怖いものがどうしても駄目な男なので、暗い屋敷内だと何にでも驚いてしまう】
「ツィー…聞きたいんだが……ここはどこなんだい?」
【取り敢えず、自分の失態を隠すように話題を振った】
- 508 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 21:43:49 ID:yLjqJICg0
- >>507
……
【ここはどこか、という質問に対し鞄を引っ掻きまわし】
【地図を取り出した】
- 509 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 22:04:57 ID:.6prKP66O
- >>508
【地図を受け取り笑う】
「ん、そうだな……場所を確認するには地図が一番だね……」
【地図を眺めながら】
- 510 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 22:13:09 ID:yLjqJICg0
- >>509
【地図……屋敷の近くである住宅街付近の地図のようだ】
【住宅街の地図、本来何もないスペースであるはずの場所に屋敷の所在を知らせる赤い印がついている】
- 511 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 22:16:58 ID:.6prKP66O
- >>510
【黙って地図を眺め続けた……しかし、何も言わない……おかしな地図を見ても、上弦は何も言わなかった】
「……そうだ……屋敷内を案内してくれるかい?……私は怖くて一人じゃ歩けないんだ……」
【地図の異点については大体予想は付いた……しかし、この屋敷の招待は……】
- 512 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 22:18:59 ID:yLjqJICg0
- >>511
……?
【ちなみに、現在は一階】
【首を傾げる】
【実は、彼女も屋敷内をあまり歩いたことは無い】
- 513 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 22:25:11 ID:.6prKP66O
- >>512
「……ふ」
【不意に微笑み、ゼオラの頬を撫でた】
「一緒に探検しようか?……好きな場所に行こう」
【一緒に屋敷を見て回ろう……そして遊ぼう……そう言っていた】
- 514 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 22:29:14 ID:yLjqJICg0
- >>513
……!
【大きく頷いた】
【一階、この間と何も変わっておらずただ高い天井とホール、小部屋の並んだ通路と調理部屋があるだけである】
- 515 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 22:37:20 ID:.6prKP66O
- >>514
「まずはどこから行こうか?」
【二人でホールに立つ……ホールは建物の真ん中にあるものだ……だからここから探検を始めるのが得策だろう】
「ツィーは何処に行きたい?」
- 516 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 22:41:36 ID:yLjqJICg0
- >>515
【ホールはとても広い、半圭は20m近くありそうだ】
【三階まで吹き抜けになっている】
【屋敷全体は暗く、地味な印象を与えるがホールのみは別で明るく、とても豪華だ】
……?
【上弦にピッタリとくっついている】
【どこでも良いようだ】
- 517 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 22:46:41 ID:.6prKP66O
- >>516
「ん〜……ここで踊ったら楽しそうだな……」
【ホールを見回しながら感想を述べる】
「じゃあ、一階はこの間見たから……二階に行こうか?」
【くっついているツィーを愛しそうに見つめながらそう口にした後、上弦は歩きだした】
- 518 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 22:50:23 ID:yLjqJICg0
- >>517
…… コクッ
【頷くと、上弦の手を引っ張り二階への階段を登る】
- 519 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 22:54:11 ID:.6prKP66O
- >>518
「……」
【手を引っ張られ、楽しそうに笑っていた】
「よーし、ツィー……二階の探険開始だ!」
【ツィーと共に二階の探険を開始した】
- 520 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 22:58:10 ID:yLjqJICg0
- >>519
……
【手を繋いで辺りを見回している】
【特に何もなさそうな二階】
【左右の通路とホールの二階につながっている扉がある】
- 521 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 23:07:48 ID:.6prKP66O
- >>520
「何も無さそうだね……」
【取り敢えず通路に出て、何も無いようなら三階に良く事にした】
「ツィーはさ……この屋敷に何の用があったんだい?」
- 522 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 23:12:27 ID:yLjqJICg0
- >>521
【いくつかの同じ部屋が並んでいるようだ……】
……ぅー
【伝える方法が無くて困っている】
- 523 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 23:17:54 ID:.6prKP66O
- >>522
「あぁ、ごめんね?簡単な言葉しか話せなかったね……無理しないで良いよ……」
【ツィーの手を引き、扉を開けていく】
「ここは何があるかな?」
- 524 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 23:24:04 ID:yLjqJICg0
- >>523
むぅぅ……
【少し悲しそうな表情に変化させ】
【部屋の中には、少しの本が入った本棚と、ベッド。何れも少々埃臭い】
- 525 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 23:28:11 ID:.6prKP66O
- >>524
「……ほらほら、そんな顔しないでくれ……笑って笑って」
【悲しそうな表情を見て、笑顔にしようとツィーをプニプニする】
「掃除が必要だね……もう三階に行く?」
- 526 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 23:36:48 ID:yLjqJICg0
- >>525
……ぅう?
【頬はかなり柔らかい】
【上弦の手を取って三階へ昇り始めた】
【三階】
【この階の廊下はボロボロで汚く、クモの巣も此処其処についている。あとは二階と同じようにホールへの扉が】
【前回、この階にあった黒い気は感じられない】
- 527 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 23:42:07 ID:.6prKP66O
- >>526
(……癖になりそうだな……)
【しばらく堪能した後、ツィーと共に三階へ】
「ツィー、足元に気を付けて、蜘蛛の巣にもね?」
【ツィーの身を案じながら、ゆっくりとホールの扉に歩いていった】
- 528 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 23:49:05 ID:yLjqJICg0
- >>527
【ホールの内装と同じく、やはり扉も美しく】
【蜘蛛の巣に顔をしかめながらも扉の前へ】
- 529 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/06(火) 23:53:17 ID:.6prKP66O
- >>528
「開けるよ?」
【ゆっくりと扉に手を伸ばし、ドアノブを掴み開いた……】
「ツィー……この屋敷には私達しかいないのかな?」
- 530 :ツェツィーリエ:2009/10/06(火) 23:57:43 ID:yLjqJICg0
- >>529
【ホール。一階まで見下ろすことができる】
……
【問いかけには首を振って否定し】
- 531 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/07(水) 00:01:31 ID:.6prKP66O
- >>530
「ここも変わりないな……さぁ、次は四階に行こうか?」
【ツィーを連れ、四階へ向かおうとする】
「……ん?否定したと言う事は……やはり何かいるのかぁ?」
【急に恐がってしまった】
- 532 :ツェツィーリエ:2009/10/07(水) 00:09:02 ID:yLjqJICg0
- >>531
【頷いて、四階へ進んでいく】
【四階】
【この階にも上下共に階段がある、外からでは四階建てだったはずだが……】
【この階だけは一つの家のような扱いになっていた】
- 533 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/07(水) 00:12:29 ID:.6prKP66O
- >>532
【上弦もそれに気付いた……なぜ、昇りの階段が?】
「そう言えば四階でツィーは寝ていたんだったね?……眠くないかい?……眠いなら寝てもいいし、眠くないならこの階段……気になるから上がろう……」
- 534 :ツェツィーリエ:2009/10/07(水) 00:14:19 ID:yLjqJICg0
- >>533
ぅぅ……
【眠くは無いようだ、しかし階段をあがりたくないらしい】
【行くなら一人になるだろう】
- 535 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/07(水) 00:24:58 ID:.6prKP66O
- >>534
【何故、行きたがっていないのか……上弦にはわからなかった……しかし、訝しがりながらも……】
「わかった……ツィー、待ってなさい……私が見てくる……すぐに戻ってくるからね?」
【そう言い残し、階段を上がろうとする】
- 536 :ツェツィーリエ:2009/10/07(水) 00:27:26 ID:yLjqJICg0
- >>535
ん……
【小さく手を振って見送った】
【五階】
【階段を上がると、扉。それ以外に進む道は無い】
- 537 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/07(水) 00:35:11 ID:.6prKP66O
- >>536
「……」
【根は怖がりな性格である……だから……大きく唾を飲み込んで……扉を開いた】
- 538 :ツェツィーリエ:2009/10/07(水) 00:38:21 ID:yLjqJICg0
- >>537
【扉の奥、屋敷の五階はその一部屋だけ】
【暗い部屋の中で様々な電子機器が動き、光を発している】
【若干、古めの印象を覚えた屋敷にこの光景は異常に見えるだろう】
- 539 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/07(水) 00:44:12 ID:.6prKP66O
- >>538
「……な、なんだこれは……」
【案の定、度胆を抜かれたように声を洩らす】
「……この屋敷は一体……」【息を殺し……ゆっくりと部屋の中に入っていく】
- 540 :ツェツィーリエ:2009/10/07(水) 00:49:08 ID:yLjqJICg0
- >>539
「何してるの?」
【上弦の、背後から幼い少女の声】
【音という音は無く、ただ電子機器の点滅する音が響くのみ】
- 541 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/07(水) 00:56:53 ID:.6prKP66O
- >>540
【ビクッと体が跳ねた……その瞬間に上弦は考えた……】
(ツィーが上がってきたのか?あんなに嫌がっていたのに?)
「いや、ツィー……なんで上がって……」
【電子音の静寂に包まれる中、上弦は振り向いた】
- 542 :ツェツィーリエ:2009/10/07(水) 00:59:33 ID:yLjqJICg0
- >>41
「クスクス、お兄ちゃん……だあれ?」
【顔がぶつかるかぶつからないか、と言った距離まで顔を近づけていた】
【少女の赤い瞳は上弦をじっと見ている】
「このお部屋は危ないよ?」
- 543 :ツェツィーリエ:2009/10/07(水) 01:00:09 ID:yLjqJICg0
- //>>541ね!
- 544 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/07(水) 01:06:20 ID:.6prKP66O
- >>542
「!?」
【かなり驚き、瑠璃色の眼を見開いた……】
「……は!」
【しばらく固まった後、思い出したようにバックステップで距離を取った】
「危ない?なら尚更放っておけないな……」
- 545 :ツェツィーリエ:2009/10/07(水) 01:09:43 ID:yLjqJICg0
- >>544
「ま、いいや。無理はしないでね?」
【フッ、と消えてしまった】
【あたりには、電子音が響くのみ……】
//すいません、もう限界です……お休みしますね……
- 546 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/07(水) 01:14:06 ID:.6prKP66O
- >>545
「……消えた……?」
【しばらく考えた後……解決法が見つからなかったので、ツィーのもとに戻った】
- 547 :ツェツィーリエ:2009/10/07(水) 01:18:37 ID:DTK0wtesC
- >>546
【四階。寝室】
……zzz
【広いベッドの中央でとても気持ちよさそうにしていた】
//うい。今度こそおやすみなさい……
- 548 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/07(水) 01:24:18 ID:.6prKP66O
- >>547
「……」
【その様子を見て、柔らかな笑顔を浮かべた】
「……ゆっくり休みなさい……」
【寝ている少女の頭を撫で、男は優しく呟くのだった……】
//はい!お休みなさい!
- 549 :じんう☆け/アホ一家:2009/10/07(水) 21:04:40 ID:/EtiECms0
- 「うおおおおおおおおおおおおおおアフロディ様光臨!!!」
「宴じゃー宴じゃーゴッドノウズじゃー!!!」
「吹雪くん……頑張ってほしいです」
「エタブリもっかい見たいよなあ……」
「て、ていうかショウリン君とか風丸君とか初期雷門メンバーってどうなっちゃったのかな」
「メガネいるじゃない、あの子だけで充分」
「てめぇクソ魔女、染岡さんディスってんのか?」
イナズマ○レブンの超展開に湧きあがっていたとかいなかったとか
- 550 : ◆CROSS/.AzE:2009/10/07(水) 23:16:02 ID:HnkBBDEo0
- ―― キー、ガシャン、キー、ガシャン、キー、ガシャン、キー、ガシャン
夜の街を歩く大きな影。
歩く度に街灯が揺れる。
―― キー、ガシャン、キー、ガシャン、キー、ガシャン、キー……
そこで、大きな影はすぐ目の前に転がるあるものに気付いた。
路地で眠る中年の男。
酔っ払っているのだろうか、スーツを着たまま路地裏の地面に寝転がっていた。
―― ……キー、ガシャン、キー、ガシャン、キー、ガシャン、
大きな影が五指を広げ、男に向かって腕を伸ばす。
「……んんー? 何杯飲んだっけなぁ……ああ、今日も月が綺麗……?!」
その月は、巨大な掌に遮られた。
「な……ッ?! 何? 何なんだいったい?!?!」
抵抗も空しく、簡単に巨大な手に捕まる男。
「ひ……ば、ばけもn――ッ」
男が悲鳴を上げようと、その口を大きく広げた時。
巨大な影は、その体の一部を男の口に突っ込んだ。
「―――――?!?!」
口を塞がれ声も出ない。
しかし巨大な影は容赦なく、更に体を口の中に少しずつ押し込み……
――ゴキッ……ガッ……メキャッ、ガリッ……グシャッ
男の体の中に、その五倍はあったんじゃないかという巨大な影全てが、入り込んでいった。
辺りには血が飛び散り、その中には肉片も混じる。
――グチャッ、ゴキッ……ギチッ……キリキリキリキリ
やがて、男の中から機械の駆動音のような音が漏れ始める。
途端、男はムクリと起き上がった。
「……ふむ、性能はまぁまぁ、か。標準的な器だが、それ故に理想的だ。
あとは慣らして順応を待てばいいだろう」
確認するように間接をコキコキと動かす。
「あとはデータを集積させた後にソースを整理しておこう。
戦闘データの量は多ければ多い程いいが、ちゃんと使えなくてはならないからな」
歩き出す男。
その一歩一歩が、やけに重い。
「しかし、先に思考の統一、統制をしておいたのは正解だった。
いくら目的が同じとはいえ、思考が乱れては話にならん。
何せ、この器には『50体分の我々』が入っているからな」
―― キリキリキリキリキリキリ……
男は路地裏を後にした。
- 551 :ウィッチ:2009/10/08(木) 22:54:57 ID:/EtiECms0
- 「……うーん?」
大型ショッピングモール、ペット用品売り場。
猫用の缶詰の並ぶ棚の前で、魔女は思案顔。
「あの子、なに、食べるんだろ」
- 552 :甲/ひとりじょうず:2009/10/09(金) 11:50:40 ID:KE2UskXwO
- 【カラオケ、角の部屋】
「天罰ッ!!!天罰ッ!!!天罰ッ!!!天罰ッ!!!」
フゥフゥ
「天罰ッ!!!天罰ッ!!!天罰ッ!!!天罰ッ!!!」
フゥフゥ
「天罰ッ!!!天罰ッ!!!天罰ーッ!!!」
独りカラオケ
哀れさなんて微塵もねぇ
そんなノリノリ野郎が居た
- 553 :甲/もはや修行:2009/10/09(金) 22:00:00 ID:KE2UskXwO
- 【所変わらず】
「知らないぃ人っにもッ!!!」
オールスタンディング(自分が)
ワンマンライブ
「おはようって言えったのぉおッ!!!」
ドリンクバーのみでねばる
- 554 :名も無き異能都市住民:2009/10/09(金) 23:22:20 ID:9icqn5nE0
- はろ〜!
- 555 :名も無き異能都市住民:2009/10/09(金) 23:22:54 ID:9icqn5nE0
- //誤爆
- 556 :東雲紅夜/サボりじゃねえ ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 10:35:54 ID:g4lxCBLQ0
- 今日は仕事は休み。
今、彼が居る場所は、都市の何処かの所謂「お菓子作り教室」が開かれている商店。
勿論店内は女性ばかり。男性が来る事も無い事もないのだろうけれど、やっぱり珍しいらしい。
『あら。あんたみたいな若い男がこんな所に来るなんて……』キャー!キャー!!
「……うぜぇ」ボソッ
叔母さん特有の冷やかし。だけど此処で挫けちゃならねえ。
『はーい、それじゃ今日はクッキーを作りましょう!愛情を込めて作れば、絶対美味しい物になる筈です!!』
『『『はーい!!』』』
「……」
『ほら、そこのお兄さんも!元気良く!』
「……はーい」
『もっともっと!!』
「はーい!!」
完全にヤケクソ。果てさてこの先どうなるのか。
そして料理ならまだしもお菓子作りなんてこの男に出来るのか。
前途多難のお菓子作り(戦い)は今始まった。
- 557 :東雲紅夜/オバちゃんの強さは万国共通 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 17:16:09 ID:g4lxCBLQ0
- 「……疲れた……」
一日かけて、何とか出来た。
そりゃもう説明するのが面倒で割愛させて貰うくらいの苦労をかけて。
『あら。意外とちゃんと出来てるじゃない。良かったわねー』
『コレなら大丈夫よ!ほら、胸張って行きなさい!!』
「……どうも」
少しばかりウザったいけど,それ以上に結構嬉しい。そんなお節介の言葉。
『あら。そんなんじゃ女は付いて来ないわよ!ほら、しゃんとしなさい!』
『ほら、包むのはやってあげるから!鼻に付いてるそれ取ってきなさい!いい男が台無しだよ!』
「……」
何となく、一生こういう人たちには勝てないんだろうなと悟りつつ。
ふ、と息を漏らして小さく笑って。
『ほら、出来たよ!』
『あんたならきっと上手く行くって!あたしらが保障するよ!』
あははは、と高く響くおばちゃん達の声。
少しばかり勘違いされているけれど、今はそれが少しばかり心地よくて。
『それと……。あんた中々気に入ったよ。根性ある!気が向いたら何時でも来なよ!』
「……ああ」
出来ればそれは勘弁願いたい、と苦笑を漏らす。
だが此処の居心地は悪くなかった。
「それじゃ……。どうも……」
男は小奇麗に包装された袋を片手に。
ある場所ある人にコレを渡しに。
気持ちを伝えるために。
何だか嬉しそうな表情を浮かべながら、都市を歩き出す。
- 558 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 19:17:22 ID:g4lxCBLQ0
- 千夜ビルに面した通り
その丁度ビルの前
「……」
待つ。ただひたすら。
『待つ身は辛い』
誰かが言ったそんな言葉を思い出して苦笑して。
渡したい物があるから。ただ、待っていた。
- 559 :甲/作業員:2009/10/10(土) 19:49:20 ID:KE2UskXwO
- 「(…思い詰めた顔してぇ…)」
朱色の作業着、ヘルメット
今日のバイトは千夜ビル前の道路工事
ロードローラーを転がしていた
- 560 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 19:56:19 ID:g4lxCBLQ0
- >>559
「……」
ぼんやりとその工事現場に目をやって。
「……」
知り合いに気づき。目を逸らした。
だってまずいじゃない。
小奇麗な包みを持って人を待ってるなんてどんな事を思われるのか分かったものじゃない。
だから、見てみぬふりをした。
- 561 :甲/作業員:2009/10/10(土) 20:03:54 ID:KE2UskXwO
- >>560
「(…大事そうに抱えた包み…あの態度、プレゼント…かい)」
…そして、恐らく相手は…
「ふーん…」
無表情
「………ふーん…」
ヘルメットのツバを軽く下ろす
作業に没頭する事で
気にしない様に努めていた
心の内は
彼のみぞ知る
- 562 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 20:11:12 ID:g4lxCBLQ0
- >>561
「……」
千夜。
これだけ大きいのなら女性社員も沢山居るだろう。
だが、恐らく紅夜がこの包みを渡そうとしている相手と、かぶとが想像した相手は同じ。
ひょい、と顔を上げる。
視界の中には作業に没頭する甲が居て。
ため息一つ。それと共に手で顔を抑えて。
「……ある意味一番見つかりたくない野郎に……ったく……」
その呟きの真意は果たして。
- 563 :甲/―――:2009/10/10(土) 20:45:53 ID:9FPFnXbM0
- 「おつかれース」
工事現場に深夜番の交代員が来る
そして
引継ぎを済ませた甲は上がって行った
結局最初のみ
それ以降は一度もビル前に眼を向けずに歩き去った
- 564 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 20:49:44 ID:g4lxCBLQ0
- 「……」
男って馬鹿だね。
「……」
甲が去った後。ため息を一つついて。また、待つ。
- 565 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 22:45:58 ID:g4lxCBLQ0
- 人がまばらになった通りで、男は未だ。待ち続けていた。
「……寒」
これは今日渡さないと。
そうは思うけれど。
「……」
高くそびえるビルを見上げて、ため息を付いた。
待ち人。来るかな。
- 566 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2009/10/10(土) 22:52:31 ID:E4Ka56rgO
- 「おーっす、誰だっけ」
いきなり不躾な挨拶。
「名前忘れた。確か煉の何とかだっけ?
まぁいいや」
ツカツカと歩み寄る給仕服の男。
やけに馴れ馴れしいのがのはいつものことだ。
「おいお前。
なんか暇そうだな、ちょうどいい。
俺の誕生日を祝え。いますぐ」
- 567 :なぞのはくい:2009/10/10(土) 22:54:49 ID:/EtiECms0
- >>566
しゃしゃっ。
謎の白衣が、四角い紙をそちらに投げる。
……赤いリボンを付けた少女と、狼少女の隠し撮り写真だった。
- 568 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 22:55:25 ID:g4lxCBLQ0
- >>566
「……あ」
周りの事など殆ど意識の外だったらしく。
声をかけられて少々間抜けな声で返事をして。
「……つうか名乗った覚えがねえ。東雲。東雲紅夜だ。で、それが人に物頼む態度か?」
さらりと自己紹介。
顔をしかめる男の手には小奇麗に包装された袋が握られていた。
- 569 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2009/10/10(土) 23:04:46 ID:E4Ka56rgO
- >>567
「……神様ありがとう!」
喜んで懐にしまった。
>>568
「そうそう、そんな感じ。
人づてには聞いていたんだがな。
で、だ」
サラリと話を流す。
「その小包はなんだ?
俺への誕生日プレゼントか?」
- 570 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 23:07:10 ID:g4lxCBLQ0
- >>569
「……何であんたにプレゼントやんなきゃいけねえんだ」
そう言って袋をポケットに仕舞い込んで。
「ちいっとばかり世話かけてる奴がいてな。仕事休みだったんでそのお礼と思って用意したのさ……」
まあ、その待ち人を何時間も待ち続けてる訳だが。
- 571 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2009/10/10(土) 23:18:19 ID:E4Ka56rgO
- >>470
「ふーん。
偉いもんだのう。
俺はそういうのがどうも苦手でな」
頭を掻いて夜空を見上げる。
「まぁ、頑張ってくれや」
それだけ言って、その場を後にした。
どうやら誕生日なのに誰にも祝って貰えなくて寂しかっただけらしい。
黒瑪瑙は未だに帰ってこない。
- 572 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2009/10/10(土) 23:19:00 ID:E4Ka56rgO
- >>470
「ふーん。
偉いもんだのう。
俺はそういうのがどうも苦手でな」
頭を掻いて夜空を見上げる。
「まぁ、頑張ってくれや」
それだけ言って、その場を後にした。
どうやら誕生日なのに誰にも祝って貰えなくて寂しかっただけらしい。
黒瑪瑙は未だに帰ってこない。
- 573 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 23:24:22 ID:g4lxCBLQ0
- >>571
「……そうでもねえよ」
横目でクロスを見てため息一つ。次いで同じように空を見上げて。
月を目に写しながら、ふうと息を付き。
「……あんたもな」
「……誕生日おめでとう」
クロスが居なくなり、また一人になったその場で。
誰にも聞こえない呟きをぽつりともらして。
- 574 :名も無き異能都市住民:2009/10/10(土) 23:37:33 ID:/k2gysHgO
- 千夜ビル本棟前、かつ、かつと足音が響く。
緩やかな、堂々とした足取り。
小階段のステップを一段降りる度に、かつ、と乾いた音を鳴らして。
- 575 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/10(土) 23:44:54 ID:g4lxCBLQ0
- >>574
「……」
ビルの中から出てくる人ならもう何人も見た。
だから、もう一々期待はしない。
その姿をこの目に納めるまでは。
- 576 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/10(土) 23:52:12 ID:/k2gysHgO
- >>575
「休日は確りと真面目に休むべきだよ、東雲。仕事と同じ様に」
凛然とした声が夜を揺らす。
暁黎紅――煌めく様な真紅の髪と瞳は夜に有っても其の色彩を損なわない。
涼しげな切れ長の眼元を興惹かれた様に薄らと細め、薄桜色の唇が柔に言葉を紡ぎ出す。
- 577 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 00:02:28 ID:g4lxCBLQ0
- >>576
「……やっと来たか。待ったぞ」
大分冷たくなって来た風が吹き抜ける中。男はただ、待っていた。
「ま、今日くらい多めに見ろ」
言ってくつくつと喉を鳴らして笑う。
- 578 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/11(日) 00:06:40 ID:/k2gysHgO
- >>577
「仕方無いな。不良社員を持つと苦労する」
夜風を感じる様に瞠目し、口許が薄く微笑を貌作る。
それで、と言葉を繋げた。
「何の用だ?」
- 579 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 00:13:23 ID:g4lxCBLQ0
- >>578
「……ん」
ポケットから取り出すのは先程危うくクロスに取られそうになった小さな袋。
見た目はそこそこ綺麗に包装されたそれを押し付けるように蔡生に手渡す。
- 580 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/11(日) 00:19:58 ID:/k2gysHgO
- >>579
「おや、有難う」
意外に思った事を隠しもせず、白皙の美貌に浮かべ乍らも礼と共に其れを受け取る。
「手作りの様に見えるが……意外だな。君に菓子作りの趣味が有るとは思わなかった」
面白そうに小さく笑い乍ら、袋を見て。
- 581 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 00:25:33 ID:g4lxCBLQ0
- >>580
「んな趣味無えよ。あんたの為に作ったんだ」
ため息一つ。腰に手を当てやれやれと呟いて。
「何時も世話になってる礼だ。この間は家にも泊めてもらったしな」
「色々考えたんだが、金持ちのアンタに普通に売ってる物をプレゼントしてもな、って思ってな」
- 582 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/11(日) 00:29:58 ID:/k2gysHgO
- >>581
「成程。意外な才能かな」
納得したのか小さく頷く。真紅の髪がさらりと揺れて。
女は微笑んで紅夜を見る。
「嬉しいな、有難く受け取るよ。扠、体も冷えただろう、早く帰った方が善い」
- 583 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 00:48:08 ID:IDnKkU3kO
- >>582
「……そんなもんねえよ。試しに開けてみな」
蔡生は知る筈も無いが、その中に入っているクッキーはお世辞にも上手とは言えない出来だ。
10段階で評価すると3。よくて4くらいの出来。
「……そうか。なら、よかった」
嬉しいと言われたのは素直に嬉しいらしい。
だが。何かが違う。
あいつとは何かが違う。
この違いを無くさないと、あいつには勝てない。
「帰る……ね……」
家は無い。
基本的に千夜ビル内の何処かに寝泊まりしている。
それを家と言うのなら、帰る先は蔡生の後ろ。
- 584 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/11(日) 00:59:59 ID:/k2gysHgO
- >>583
「折角貰ったんだ、紅茶か珈琲を伴わなければ勿体無い」
軽く笑って言う。道端で開けるつもりは無いよ、と続けて。
「ああ、仮眠所か待機所に寝泊まりしていたか。寮には入らないのか?」
- 585 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 01:17:27 ID:IDnKkU3kO
- >>584
「……んな大した物でもねえよ」
だが、ほんの少しだけ。嬉しそうに言葉が弾んで。
「入る気は無いな。今のままでも、そんなに不便ではねえし」
「それに。何か不便と思った時はあんたの家に押し掛けるからな」
最後のは冗談か本気か。
掴めない笑いを浮かべて。
- 586 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/11(日) 01:26:10 ID:/k2gysHgO
- >>585
「済まないが其れは出来ないな」
す、と眼を細める。涼しげな目許は冷厳な起業家の其れと成る。
真紅の髪はさらりと柔らかに揺れるが、女の表情は白皙に凪いだ侭。
「君は社員だ。過剰な特別扱いは組織の秩序を乱す。……私が其れを許容するとでも?」
凛然とした声は冷たさすら伴うが、其れは即座に薄れて。
「あれは緊急の時のみだ。余り頼りにされては困るよ」
- 587 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 10:02:41 ID:IDnKkU3kO
- >>586
「……はっ。冗談だ」
流石に、ね。
肩をすくめて、苦笑。
それと共に少し安心したような雰囲気を出して。
社員を特別扱いは出来ない。
なら、あいつも……。
……いや。あまり宛てにはならねえか。
「時間とらせて悪かったな。それじゃ」
目を細めて笑い、蔡生の横を通り過ぎて。
男は、ドアの向こうに消えて行った。
- 588 :小夜と「ナニカ」:2009/10/11(日) 20:20:05 ID:/EtiECms0
- 夜の道を歩くのは、小学生女児。
家を抜け出して面白いこと探しに出かけてしまうお年頃なんだもの。
そんな彼女の前に、ひらり。
何かが飛んでくる。
「……何これ、赤い布?」
彼女はそれを拾い上げる。と……
「……やっ!? なにこれ、首に、巻きついて――」
しゅる、しゅるっ。
「う、う――」
しゅる、しゅる――
『……乗っ取り、成功だ。お前等出て来い、下克上の始まりだ!!』
少女の口から発せられるのは、成年男性の声。
その声を合図に、小さなナニカたちが集まってくる――
そして、小さな彼らの下克上運動は始まったのだった。
- 589 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 20:25:32 ID:/EtiECms0
- 突発イベント「襲撃! 下っ端妖友の会」
【開始時間】いまから
【使用スレ】イベントA
【募集人数】何人でもばっちこーい
【途中参加・離脱】おk
【注意事項】
・このクエストは全体的に お ふ ざ け です。
格好いい戦闘がしたい方にはお勧めできません。
・おふざけですので過度な言い切り・連続行動さえしてくれなければほぼなんでもありです
・中の人がテンパり気味ですので遅レス・誤字脱字はどうかご容赦を
以上でございます
- 590 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 20:34:37 ID:/EtiECms0
- 『フハーッハッハッハ!
お前ら、俺達が「都市伝説」だの「七不思議」だの、微妙な位置で留まるのは今日で終わりだ!
確かに俺たちは弱い! しかしだ!
弱くともこうして力を合わせれば、この都市の王者になることだって可能だ! そうだろう!?』
\キャーアカマントサーン/ \ソノトオリー/
『さあ、狼煙上げようぜ!
俺達が、王者になるための下克上の戦の狼煙をなぁ!!』
小夜、だった人物が、赤い布をマントにして壇上に立っている。
それを取り囲むのは、小さな小さな「伝説」や「不思議」たち……
- 591 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 20:36:09 ID:IDnKkU3kO
- 「おーうおうおう……。何だかわらわらと出てきやがったな……」
一人の男が。その光景を見ていた。
一人の男が。その紅い髪を夜風になびかせながら、立っていた。
どういう意味か。微笑。
だが、剣は既に抜かれていて。
「俺の友達に。何してやがんだテメエら」
//参加っ
- 592 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 20:47:57 ID:/EtiECms0
- //人が集まらないので始めますっ
>>591
『おお、早速エモノが出たぞー!!』
『狩りじゃー!! 人間狩りじゃー!!』
『俺らの強さ見せつけたるんじゃー!!』
ざわ……ざわ……
小さな妖達が、一斉に煉の方を見る。
//そちらからどうぞ!
- 593 :二号:2009/10/11(日) 20:50:32 ID:fP94A.NgO
- 「なんすかこりゃあ…百鬼夜行なんて久々に見るッス」
フラリと現れたのは、黒地の甚平を着た金黒斑髪の男
「ぞろぞろ集まるのは構わねぇけど」
肩に担ぐは真紅に染まったモップ
「人様に迷惑掛けると、怖〜い鬼がお仕置に来るッスよ?」
- 594 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/11(日) 20:57:43 ID:yLjqJICg0
- これはこれは、楽しそうな事をしてるね?
【その場に現れる長い紫色の髪をした女】
ククッ、僕も混ぜてもらっていいかな?
//参加するよ!よ!
- 595 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 21:05:07 ID:IDnKkU3kO
- >>592
「……」
敵を見渡し、一度溜め息を付いて。
剣に炎を纏わせて。
何かを空中に描くように剣を動かして。
「……完成」
空中に炎で描かれたのは何かでっかい蛇みたいなの。その蛇が妖怪達を睨みつけ、威嚇するように舌を出す。
- 596 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 21:11:04 ID:/EtiECms0
- >>593
『おおおおお、鬼っ!?』
『ヒィイイイイイいきなり強そうな妖怪来たー!』
「慌てんじゃねぇ! 力を合わせりゃ大丈夫だっていったろーが!」
慌てふためく妖達を鎮めるのは、赤いマントをつけた小夜だった人物。
「百鬼夜行、それはちぃっと違う。
俺たちは所謂『都市伝説』やら『七不思議』だとか言う下っ端妖怪どもだ。
だが、今夜からは違う! 俺達が、百鬼夜行となるんだ!」
赤マントは自信たっぷりににぃっと笑った。
>>594
『子供だー!』
『やっちまえー!』
「クク、子供はかわいいものに弱い……リサーチ済みだ!
ゆけ! 『すねこすり』!」
『すー!』
『すー!』
なにやら、ふわふわしたソフトボール大の子猫のような物体が2匹、ゼオラに向かってくる!
>>595
「ふん……なんかいきなり凄そうなの出しやがったな、しかし負けん!
さあ行け、『メリー』!」
煉の電話に着信アリ。
とりますか? とりませんか?
- 597 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/11(日) 21:16:05 ID:yLjqJICg0
- 【先に言っといた方が良かったね! 今のゼオラは17歳前後だよ!】
まあ、子供だけどね?
【薄ら笑いを浮かべながら】
しかし、可愛いなぁ……食べてしまおうかぁ?
【その内一匹に手を伸ばす】
【なんと、掌には鋭い牙をもった口がついている!】
- 598 :八剣絵名/来なければいけない気がした:2009/10/11(日) 21:22:26 ID:1zJIuIK60
- 彼女がここにいるのは名前欄の通りである。
「ええ、それだけですとも……
中の人なんていませんけど、外道マックスですよね?」
鬼っ娘がやれやれ、と疲れたように笑う。
だが、よく見れば、
「賑やかですが、何事ですか?局地的ラブ米大豊作ですか?」
狩るぜー、超狩るぜー、と。
オレンジの目がそう言っていた。
- 599 :二号/チャラ鬼:2009/10/11(日) 21:29:06 ID:fP94A.NgO
- >>596
「いいッスねーそのハングリー精神。上を目指すならそのくらいの気概がないと」
ケラケラと笑いながら、鬼はゆっくりと歩み始める
「そんじゃあ俺は、一鬼夜行と洒落込むッスかね」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
なんかもの凄い殺気と妖気で威圧しながら迫ってくるよ!
- 600 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 21:32:03 ID:g4lxCBLQ0
- >>596
「……ん?」
くるりと剣を回して地に突き刺して。
「はい、もしもし」
- 601 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 21:38:21 ID:/EtiECms0
- >>597
//オウフすみませっ
『すー!』
『すー!』
二匹のすねこすりは、するりとゼオラの足元へ。
そして――
『すー! すー!』
こーすこーす。
ゼオラの脛に全力で頬ずりを始める。
※彼らは頑張って攻撃をしています
>>598
『や、やややややや』
『八剣の鬼だー!!!』
「ええいうるっせぇ!! 頑張るって決めたじゃねーかよ!!」
ざわ……ざわ……
「ち、ちくしょー! 俺が相手だー!」
ザッ
動く人体模型が現れた!
しかもムカつくことに、やたらV系な髪形をしている!
>>599
『なにこれこわい!』
『なにこれこわい!』
「ええい、お前怖いんだよ! 行けっ幹部、『花子さん』!」
突如として二号の前に現れる簡易トイレ。
ドアをあけますか? あけませんか?
>>600
『わたし、メリーさん……今、あなたの後ろにいるの……クスクス』
後ろから何かが近付いているよ!
- 602 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 21:42:44 ID:g4lxCBLQ0
- >>601
「うわ何で俺の携帯の番号知ってんの気持ち悪っ!!」ピッ
「さて……うおらあっ!!」
無視して前方の敵に殴りかかり始めた!
- 603 :八剣絵名/○鬼っ娘 ×鬼畜:2009/10/11(日) 21:49:01 ID:1zJIuIK60
- >>601
おやあ、
「意外とメジャーだったのですね、実家は」
本気だからたちが悪い。
と、歩み寄る人体模型を見た。
微笑む。
そして、
「なんでだー!!」
手刀を横一閃。
髪を、あわよくば首を刈ることしか考えていない一撃が行く。
- 604 :二号/チャラ鬼:2009/10/11(日) 21:51:09 ID:fP94A.NgO
- >>598
「あれ、総長。珍しくやる気ッスね」
二鬼夜行でもどうッスか?と声を掛ける
>>601
「ゴミはまとめて袋に詰め込んで捨てちまうッスy……トイレ?」
深く考えずに扉を開ける
- 605 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/11(日) 21:51:10 ID:yLjqJICg0
- >>601
//ややこしいこっちが悪いんだぜ?
ククク……可愛いなぁ……
【二体を捕まえ、頬擦り】
【当たり前のように攻撃だと気付いていない!】
- 606 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 21:57:44 ID:/EtiECms0
- >>602
『ギャー』
『ギャー』
次々と吹っ飛ばされて行く下っ端たち。
そこに……
『……むむむ無視すんなバカァー!!!』
何かが後ろからタックル!
>>603
『ギャー!!!』
ザンッ
プラスチック製の首が飛ぶ。
すると――
すぽぽぽぽぽぽぽぽぽーん
内臓が散弾のように絵名のほうへと飛んできた!
>>604
『ふふふふ……あーそびーましょ?』
便器の中から(汚い!)小学校低学年程度の幼女が現れ……
『――ってあれ、あれ、やだっ足ひっかかった!! たすけてぇ!!』
……て、じたばたしている。
>>605
『すー……』
『すぅ』
ふわふわ。
嬉しそうに、鳴き声を上げる。
すっかりゼオラに懐いてしまったようです。
- 607 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 21:59:11 ID:g4lxCBLQ0
- >>603>>604
「二鬼夜行じゃない。三鬼夜行だ!」
まあ、半分だけだから三っていうより2.5だけど。
- 608 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/11(日) 22:04:36 ID:yLjqJICg0
- >>603>>604>>607
じゃあ、僕も混ぜてよ……四鬼夜行?
【すごく楽しそうに】
んー……でも、僕鬼じゃないからなぁ……人間じゃないけど
【どうでも良い事で悩んでいる】
>>606
よしよし……
【頭に乗せたり、手で軽く撫でてあげたりと可愛がっている】
【手のひらの口は無くなっている】
- 609 :八剣絵名/つっこみたい!:2009/10/11(日) 22:16:07 ID:u6ZfGz6.0
- >>604
「総長呼びするなや。……ま、久しぶりにいいかもしれませんね」
彼女がノリノリな理由は単に“騒がしかったから”だそうな。
>>606
「……? あなたは人間では……」
きょとん。
>>605
至近距離のため全弾命中した。
「おうふっ!?」
思わず後ずさる。
……肉体的ダメージはあまりないですが、精神的にはキますね……!
そんなことを思い、しかし前を見る。
視界に飛ぶ首(髪型はV系)が入った。
「…………」
嗚呼呼んでいる、と思った。
呼ばれている、とも思った。
だから、
「…………!」
決定は一瞬。
腰のハードポイントに手をやる。
吊っていた物体を持ち、
「何故そのセットにしたぁー!?必要皆無だろうがぁー!!」
その“何の変哲もないハリセン”で首を狙う。
フルスイング。
- 610 :八剣絵名/つっこみたい!:2009/10/11(日) 22:19:41 ID:u6ZfGz6.0
- //激しく安価ミスー!!
//>>609の >>606→>>607
//>>605→>>606 ですサーセン/(^o^)\
- 611 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 22:20:34 ID:g4lxCBLQ0
- >>606
「どおわぁっ!?」ドベシャァッ!!
前のめりにぶっ倒れた。だが。
「シャアアアァァァァァァァァァ!!!!」
さっき宙に描いていた蛇っぽい物が思いっきり煉の背中に乗っかった物に対して威嚇してきた!
>>609
「ふぁ、ふぁんぶん吸血鬼だ!」
地面に突っ伏しながら少し顔を上げて言う。カッコつかねえ。
- 612 :二号/チャラ鬼:2009/10/11(日) 22:24:23 ID:fP94A.NgO
- >>606
「うわぁ汚ぇ!」
便器からこんにちはした幼女に放った第一声がこれである
「………」
しばしもがく幼女を眺めた後
「帰れッス」
便器の中に押し返そうと、モップで幼女の頭をグイグイ押し込む
>>607>>608
「妖怪じゃなくてもなんでもありッスか!?」
>>609
「総長の背中は任せてくださいッスよ!この二号、総長がお望みとあらば目からポンデリングを食べてみせるッス!!」
- 613 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 22:31:48 ID:/EtiECms0
- >>608
『すぅ、すぅ』
『……すー』
ゼオラの手の中で安らかな眠りについたのだった。
>>609
『おぶぅっ』
スパーン
『だ、だって、俺だって、エグザ○ルの新メンバーになりたかったんだ……』
そう言いながら、彼は意識を手放した。
無理が、ありすぎた――
>>611
『きゃ、きゃああああ!!! やだ、怖いよぉっ!!』
煉の背中に顔を埋める。
妖怪のくせに。
>>612
『ガボッ、ガボガボガボガボ……』
沈んでいく幼女。
『大丈夫、花子!?
今この100キロ婆の孫、100キロ孫娘が敵を討つわ!』
そんなトイレに突進してくるのは、体操着姿の少女。
その名に恥じぬ時速100キロの走りである。
「…………ッ」
ぷるぷるぷるぷる。
部下たちのあまりの使えなさに身震いする赤マントであった。
- 614 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/11(日) 22:35:41 ID:yLjqJICg0
- >>612
僕は鬼じゃ無いよ? でも、妖怪ではあるね……
洋風の、死霊ってヤツ? こんなこともできるよ?
【二号に向けられた左手が肘のあたりまでガパッ、という擬音とともに何十本にも裂ける】
【本人はいたって笑顔】
>>613
ホンっと、可愛い……
【裂けた左手がくっつき、両手に一匹づつもち】
赤マントさん、どうかした?
【ケラケラと笑いながら視線を送る】
- 615 :八剣絵名/つっこみたい!:2009/10/11(日) 22:43:50 ID:u6ZfGz6.0
- >>608>>611
「いや、まあ、その」
言いにくそうに、
「吸血鬼も……死霊も、妖怪ではないような」
>>612
「なるほどよく言いました。今度持っていきますね?ポン○リング」
本気の……目だ……!
>>613
「Σ無理ありすぎでしょう?!まずは内臓をどうにかしないと!!」
つっこむポイントがずれた気がしたがどうでもいい。
赤マントの方を向き、
「……で、何者ですか貴方。
見た目的にはロリコンの赤マントでしょうか?」
- 616 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 22:48:08 ID:g4lxCBLQ0
- >>613
(何だコイツ……)
「まあいいや……ったく!」
立ち上がり。とりあえずそこら辺に居た奴に掴みかかる。
ちなみに蛇は未だ威嚇し続けてるよ!
>>615
「細かい事は気にすんな!」
- 617 :二号/チャラ鬼:2009/10/11(日) 22:55:37 ID:fP94A.NgO
- >>613
「何しに出てきたんスかあんたは…」
呆れ気味に花子を沈ませていく
「ん?っておおっとぅ!?」
猛スピードで突進してくる少女に気付き、その場から一歩飛び退く。
そのまま突進すれば、トイレに突入コースである。
そしてふと視界に入った赤マントに向けて
「………」
生暖かい目線を送った。
>>614
「死霊ならバッチコイッスね!」
どうやらこの鬼にとって妖怪の分類はかなり緩いらしい
「ほほう…妖怪裂けるチーズ!って感じッスね!」
ものすごく失礼だけど悪意はないよ!
>>615
「え、いや、あの、今のは勢いっていうかなんていうか……頑張るッス」
涙が出ちゃう。だって舎弟だもん
- 618 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 23:01:30 ID:/EtiECms0
- >>614
こうしてすねこすりはゼオラにすっかり懐きましたとさ。
めでた……し?
「…………」
赤マントさんワナワナしてはる……
>>615
「……俺、は、下っ端妖友の会の、リーダーで……」
わなわなわなわな……
>>616
メリーさんは背中にしがみついている。
下っ端は逃げ出していた……
>>617
「…………ッ!!」
ぶちり。
「だぁーもう!! もういいもういいもういい!! 俺がお前等の相手だ、かかってこーい!!!
言っとくけどこの小娘に傷がつくかもしれないからな!!
この小娘の保護者、めっちゃ怖いんだからな!!!」
もう涙目。かわいそうに。
- 619 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 23:08:36 ID:/EtiECms0
- //きゃああ描写忘れ
//>>617へのレスに、
100キロの速度のまま突撃! そしてトイレは粉々になった……
//の描写を追加してください
- 620 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/11(日) 23:11:12 ID:yLjqJICg0
- >>615
な、なんだってー!?
【数歩後ずさり】
まあ、解ってるけどね?
【何なんだコイツ】
>>617
裂けるチーズか……食べてみる? 美味しいかもね?
【腕の一部が裂け、二号の方へ飛んで行く】
それにしても、近頃の鬼は目からドーナツが食べられる……と
【何処からか取り出したメモに書いてゆく】
>>618
めでたしめでたし
【勝手に締めた】
いやいやそれより、キミぃ……戦えるの?
【依然、薄ら笑いは続く】
- 621 :八剣絵名/つっこみたい!:2009/10/11(日) 23:15:12 ID:u6ZfGz6.0
- >>617
「隠し芸を用意してくれてたなんて……期待してますよ」
にこー。
>>618
ハリセンで己の肩をたしたし叩く。
顔は呆れたような表情で、
「……妖怪にランクなんて関係ないと思うんですよ」
歩く。
「なんでしたっけ、下克上?するとかうんぬん以前に、ジャンル差みたいなものがあるというか」
距離を詰めて、
「そういうのって、個性ですよね。無理に覆そうとしなくてもいいとボクは思います。
……で、とりあえずマントを剥げばいいんですか?それとも塩?」
問答無用系のようです。
- 622 :二号/チャラ鬼:2009/10/11(日) 23:30:32 ID:fP94A.NgO
- >>618
「あーあー…俺は何もしてないッスよ…」
粉々になったトイレを心配そうに振り返りながら、絵名の横につく
「やっとお山の大将の出陣ッスか?」
「しっかし、赤マントって……今時のガキは絶対知らないッスよ」
意図せず精神攻撃。
>>620
「いやいやいやいや、アン〇ンマンじゃないんスから」
食べるのは謹んでお断りした
「さ、最新式の鬼は凄いんスよ!」
>>621
「あ、はは、ははは……期待しててくださいッス…」
全身から変な汗が吹き出る
もはや逃げ道はない
- 623 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/11(日) 23:38:26 ID:g4lxCBLQ0
- >>618
「……」
何か可哀想になってきた。赤マントも何か背中にはっついてる子も。
溜息一つ。それと共に炎の蛇は消えて。
事の成り行きを見守る。だけどその前に。
>>620>>621>>622
「おーい。その乗っ取られてる女の子は俺の友達だから、なるべく怪我させないようにしてくれなー」
これでよし。
- 624 :下っ端妖友の会:2009/10/11(日) 23:41:31 ID:QYyPcDfoO
- //全体攻撃あり
>>620
「ふっざけんなよ! リーダーだぞリーダー!!
見下すのも大概にしろうわあああーん!!!」
ついに泣き出した豆腐メンタル。
>>621
「ど、どどどどどっちも効かねーし! 効かねーし!!」
汗だっくだく。
>>622
「うるしゃいうるしゃいうるしゃい!
鬼だからって調子乗んなアーホ! チンピラうんこ!!」
泣きながら地団駄。
>>623
『ふ、振り落としたら許さないからねっ!』
新ジャンル:ツンデレ都市伝説
「ちっくしょうお前らバカにしやがって……ん、なんだこの小娘……
うひょーよく見たら真宵坂じゃねーかうひょー!! ハッハー、最初からこうすりゃよかったな!
俺、赤マントの能力は『取り憑いた者を強化する能力』!
てめえら、この小娘の技で沈みやがれー!!」
悲しいまでに他力本願。
全員の足元を覆うように広がる影。
それは、無数の槍となって、全員を串刺そうと突き上がる!
- 625 :八剣絵名/つっこみたい!:2009/10/11(日) 23:52:00 ID:u6ZfGz6.0
- >>622
「期待してますねー。あ、兄さんも呼びましょうか」
もはや のがれる ことは できんぞ。
>>623
「無論です」
頷いて、
「何より、小さい子を殴るなんてとてもとても……」
>>624
槍が来る。
とっさに地を蹴り跳び、しかし、
「っ、あ」
足に、腹に突き刺さる。
抉られた。
だが、
「これしき、が」
ハリセンを纏めて板状にする。
振りかぶって、
「何だっていうんですか……!!」
ソフトめに、当たっても酷く傷つけないように、
しかしショックは与えられるように。
投げた。
- 626 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/12(月) 00:00:31 ID:yLjqJICg0
- >>622
最新式の鬼……? やけに機械的な……
【一号へ飛ばした自分の破片を食べながら】
>>623
時と場合によるっ☆
【ものすごいほどの笑顔でウインク】
【ザ・外道】
>>624
な、泣いちゃったよ……ごめんごめん、僕が悪かった
【泣きだす姿を見て思わず謝る】
でも、僕は手加減何てしないよ?
999-Arms ――輝け――刃――!!
【現れる、様々な形の武器。それはいずれも輝き美しく】
【中には聖剣からひのきの棒までありとあらゆる武器】
【それが少女のあたりに現れる、その数999――――それ以上】
「2」
【小さく、呟くと二本の剣――エストックが槍を捌き、フランベルジュが叩き、逸らす】
さて、赤マント……どういうものがお好みで?
【残り997以上の武器は対象物へ向いて】
- 627 :二号/鬼或るべくして鬼:2009/10/12(月) 00:14:29 ID:fP94A.NgO
- >>623
「日和見してていいんスか?」
掛けられた声に、煉のほうをチラリと見て嗤う
「守りたいもんは自分で守らないと…」
「後悔しても知らねーッス」
遠慮する気はないようだ。
>>624
「中年ボイスで駄々こねられても鳥肌しか立たないッスよ…ぶるぶる」
なんだか精神年齢が低くなった赤マントをついには哀れみの目で見る
「…ッ!それあんた自身にはまるで戦闘力がないってことじゃないスか!」
セメントで舗装された道がヘコむほどの跳躍で槍を裂ける
垂直飛びで5mくらいは行ってそうだ。
「影オニ遊びなら得意ッスよ?」
>>625
「兄さんは勘弁して欲しいッs…総長!!」
見たのは絵名が血を流す姿
「大丈夫ッスか!?」
赤マントへの追撃を止め、思わず駆け寄る
>>626
「言葉の綾ってヤツッス!気にしないでくれ!」
なんかもうめちゃくちゃだよこの人(?)と思いながらツッコミをあきらめる
- 628 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/12(月) 00:21:54 ID:g4lxCBLQ0
- >>624
「じゃあしっかり捕まってろ!」
何か二人の間に何かが芽生えそうな予感。
「……っと!」
影の槍。跳んで回避を試みる。
何時もの小夜の槍なら避けれたかもしれない。
だが、強化されてるとなると少々別。黒い槍が足を掠め、空中で若干体制を崩す。
だが、止まらない。
「狙いは……赤マント!」
威力は絞って。行ったとしても小火程度の弱い、だけど途中で風の勢いに負けて消えたりはしない程度の炎を赤マント目掛けて放つ。
赤マントだけは殺る気満々。
>>625
「ならよかった……。って、大丈夫か!」
自分より被害でかそうな絵名に声をかけて。
>>626
「外道!この外道!!てめえ後で覚えておけよ!」
>>627
「……ったく。分かったよ……!」
溜息一つ。崩した体制を立て直して。また跳ぶ。
- 629 :下っ端妖友の会:2009/10/12(月) 00:28:22 ID:QYyPcDfoO
- //レス順いじってます
>>627
「そーだよ誰かに取り憑かねーと戦えねーよ!
わりーか……ってうわ飛んだ!?」
眼を丸くして、
>>625
「よっしゃー沈め……あ?」
完全に油断していた。
板になったハリセンが、すこーん。
綺麗に頭にヒットして、くらり。
ふらついて、
>>626
「っな、ななななな!?」
ぐらり。
こころもふらつく。
>>628
そこへ迫る、小さな炎。
赤マント単体には、十分すぎる攻撃。
「あっち、あっちぃあっちあちぃー!!」
耐えきれずに、赤マントは小夜の身体から離れ、ひらひらと地に落ちた。
――下っ端妖友の会、赤マント 撃破。
//イベントクリア!
//お疲れ様でした
- 630 :八剣絵名/つっこみたい!:2009/10/12(月) 00:38:58 ID:u6ZfGz6.0
- >>627>>628
「っ、とお」
着地してふらつく。
しかし倒れはしない。
「いやー、大丈夫ですよー。油断してました」
そして笑って言う。
>>629
「赤マントさん……またいつかどこかで」
びし、と謎の敬礼。
ふらふらハリセンを拾いにいって、
「おぶっ」
ずっこけた。
//お疲れさまです!
- 631 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/12(月) 00:40:06 ID:yLjqJICg0
- >>627
そうか、なら気にしない
え? メチャクチャ? 御・名・答っ☆
【笑顔で】
>>628
んー、適当に覚えとくー
【挑発なのか何なのか】
>>629
ん? あれ、あれっ?
【999の武器は消滅】
何か、凄くあっけないよーな……
【両手の生物はどうしようか、と思案しながら】
//お疲れ様でした!
- 632 :二号/生きるために(主に自分が):2009/10/12(月) 00:45:54 ID:fP94A.NgO
- >>629
「……」
何もしないうちに戦いは終わっていた
自分がしたことと言えば、トイレの扉を開いたくらい。
「ま、こんな日もあるッスよね」
//お疲れ様でーす!
>>630
「あー総長、無理しちゃダメッスよ」
ずっこけた絵名をヒョイと腕に抱える
所謂、お姫様抱っこというヤツだ
「俺がついていながら、申し訳ないッス…」
宵治の兄さんになんて言おうか。なんと言おうと痛め付けられるのは俺な気がする。
- 633 :二号:2009/10/12(月) 00:54:11 ID:fP94A.NgO
- >>631
「嬉しそうに認めるんスかー!?…なんかもうついていくのが難しいテンションッスよ…」
お疲れ気味な顔でうなだれる
- 634 :小夜と下っ端妖友の会:2009/10/12(月) 00:55:19 ID:QYyPcDfoO
- >>630
「……んー?」
眼を擦りながら、小夜が起き上がって不思議そうにその光景を見つめていた。
>>631
すねこすりはすやすやと眠っている。
持ち帰るのには絶好のチャンス。
>>632
だだだだだっ、と燃える赤マントに駆け寄るマスクを着けた女。
『リーダー! 大丈夫!?』
「おお口裂け……っていたいいたい踏んで火を消すな!」
『いい!? 今日は負けちゃったけど、いつか絶対私たち都市伝説はあんたたちを打ち倒すんだから!』
「俺のセリフ言われたぁー口裂けてめぇ!!」
赤マントと妖たちを引き連れて、口裂け女は帰っていく。
「……?」
そして何が起きたか把握しきれていない小夜であった。
- 635 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/12(月) 01:00:44 ID:yLjqJICg0
- >>633
うん、お疲れなんだ。すまないね
【主にnknhtがお疲れ気味でテンションが若干おかしい】
しかし、キミも、その子も僕の想像してた鬼とは全く違うなぁ……
>>634
フフフ……
【持って帰ることにしたようだ】
なんか、去り際が小悪党気味……
【っと、小夜へ向き直り】
大丈夫? 怪我は無い?
【片目が髪で隠れた少女は言う】
- 636 :八剣絵名/あいたたた:2009/10/12(月) 01:05:23 ID:u6ZfGz6.0
- >>632
「あわっ、わわわ」
急な体勢の変化でバランスを崩す。
おぶおぶわたわたと体を安定させて、ため息一つ。
「……申し訳ないというか、なんというか……」
しゅんとして、
「あの、怒られないように取りはかるので、送っていただけませんか……?」
ちら、と二号を見ながら言う。
//さーせん、眠気が酷いのでお先に離脱するます
//適当になんなりしてくださいまし><
>>634
小夜があたりを見回すのを見て、
「何事もないようで……よかった」
笑った。
- 637 :小夜:2009/10/12(月) 01:15:09 ID:QYyPcDfoO
- >>635
「……? とりあえず、うん」
きょとーん。
「……なんかわからんけど、……逃げるか」
なにかをやらかしたことを把握し、こそこそっと逃げ出した。
後で鏡子さんに拳骨喰らったというのは、また別の話。
- 638 :二号/チャラ鬼:2009/10/12(月) 01:17:43 ID:fP94A.NgO
- >>634
「…都市伝説ってのは、噂だけ存在して実体がないから伝説なんじゃないんスかね」
実際に見ることができたのは嬉しいけど、複雑な気分。
「えーっと…そこのお嬢ちゃん、そんな所で寝たら風邪引くッスよ。早く帰るといいッス」
説明が面倒なので、色々なかったことにしようとする
>>635
「そうッスか?一応ちゃんと角はあるんスよ」
前髪をかき上げて見せれば、そこには二本の小さな角
>>636
「任せてください。ズドンも甘んじて受け入れるのが俺の役目ッスから」
既にちょっと涙目。
「今はもう引退してるんスから。怪我には気をつけて欲しいッスよ」
絵名を抱えたまま、なるべく揺らさないように走って何処かへ消えた。
//了解 おもちかえりぃぃぃ! …いや、帰ってはないな
- 639 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/12(月) 01:19:35 ID:yLjqJICg0
- >>637
大丈夫なら良いや、おやすみ……
【少女を見送って】
>>638
いやいや、外見とか? 口調とか?
【角をまじまじと見つめる】
- 640 :ミラージュ:2009/10/12(月) 21:35:59 ID:yLjqJICg0
- フフフ……この、エリア一帯を消し飛ばせば
【とあるビルの屋上、彼女はその下を見つめる】
これくらいの人数が消し飛べば当然、奴等が来るはずです
【外套が、靡く】
【数秒後、ビルの下。起こる巨大な爆発】
これでいい、これでいい! 後は暫く待つのみ……ですか
【崩れ落ちる瓦礫、混乱する人々を屋上から楽しげな表情をして眺めていた】
- 641 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/10/12(月) 21:48:38 ID:OcZ4s9w60
- >>640
“奴等”に含まれて居ないであろう街の住人、
音に連られてか、騒ぎに連られてか、彼女はやって来た。
狐を模した和風の御面、似合わないメイド服、
その場に一点、異彩を塗りたくる羽の音。
ふんわり、だけれど張り詰めた。
独特の声調。
「あなたは一体、何をしているんですか…………?」
半ば寂しげに。
かつん、と靴が空を踏む。
- 642 :ミラージュ:2009/10/12(月) 21:52:00 ID:yLjqJICg0
- >>641
【屋上の格子の隙間から下を眺め】
【普段の口調と変わらない、静かな声】
では、逆に聞きましょう――何をしていると思いますか?
- 643 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/10/12(月) 22:04:15 ID:OcZ4s9w60
- >>642
かつん、
更に一歩。
空が編上げブーツに侵される。
翼が掻き鳴らす音は軈て納まり、時を合わせて音が消えた。
仮面越し故その表情を窺うことは望めない。
「…………私には」
右手、握られるレイピア。
虹の彩色を柄の部分に施された“エペ・ラピエル”。
ミラージュさんへと真っ直ぐに切っ先を向けた。
「……私には、ただの殺戮にしか見えません」
- 644 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/12(月) 22:06:39 ID:g4lxCBLQ0
- 「……見つけた」
屋上の上。
ミラージュを見て。一直線に歩み寄ってくる男が一人。
騒ぎなんて知らない。今はどうでもいい。
戦地へ赴き、生死の知れない己の友。
彼女と同じ容姿をしているミラージュを、やっと見つけた。
- 645 :ミラージュ:2009/10/12(月) 22:09:44 ID:yLjqJICg0
- >>643
そうでしょうね、実際にそうですから
【振り返り、狐の面を紅く鋭い瞳が見つめる】
では、もう一つ聞きましょう
貴方は、その剣で渡しが突けますか?
【両腕を広げる】
【外套からは機械の右腕が現れて拳を開く】
>>644
……紅夜、では無いようですね
【クク、と笑いながら忘れた筈の名前を言い】
- 646 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/12(月) 22:21:10 ID:g4lxCBLQ0
- >>645
「……てめえ。何やってんだ」
武器は抜かない。ただ、一歩前へ。
「改造されたか。っつう事は負けたのか?」
分からない。今は。まだ。
他人の空似かもしれない。だけど。何だかそうとは思えない。
「なあ、レラ。答えろ」
呼ぶ名は。その名前。
- 647 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/10/12(月) 22:27:56 ID:OcZ4s9w60
- >>644
気付きはすれど気は払わず。
微笑みも、愛想笑いも、掛けるべき声すら失われて。
空を踏む彼女は、そこに立っているだけだった。
>>645
「あなたが“悪”だと言うのなら……仕方ないです」
体の左半分をミラージュさんへ向けるように、右足を引く。
峰とも言うべき剣の両刃の中央に左手を添えた。
「だって私は“masked romance”!!」
ポロン。一つ音。
ハープを奏でたような鼓膜に軽く触れる程度の優しい音色。
音が鳴ると同時、彼女の体は動いていた。
展開されたのは“飛翔式”、踏めば跳べる魔法の陣。
彼女はミラージュさんの胸、ど真ん中目掛けて突きを放つ――――ッ!!
自身の私情、
知る由もない事情、
それら、一切合財を投げ捨てて、彼女は跳んだ。
- 648 :ミラージュ:2009/10/12(月) 22:33:30 ID:yLjqJICg0
- >>646
はぁ……
【深く、重いため息をつく】
見つけましたよ、貴方を
【真っ直ぐに煉を見つめ、笑顔のような不気味な表情を送る】
案外、近くにいたようですねぇ……
【彼女の右手、彼女自身の物では無いそれから光の剣が現れる】
>>647
レイピアの基本の構え……ですね
【機械の手から跳んだ光の剣はレイピアを捌く】
そんな構えを取っていたら、バレるんですよっ!
【そして、それと同時にミラージュの背後から新たな光の剣が額目掛け真っ直ぐに襲い掛る】
- 649 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/12(月) 22:46:40 ID:g4lxCBLQ0
- >>647
彼女には全く意識を向けない。
先程、一瞬だけ視線を向けたので気づいてはいるみたいだが。
其方に対しては何もせず。ただミラージュと向かう。
>>648
「……どういう事だ」
義手を確認して、確信する。
「俺の質問に答えろ。レラ」
現れた光の剣。そして激突する二人を見ても。
武器は抜かない。
- 650 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/10/12(月) 23:12:12 ID:OcZ4s9w60
- >>648
先んじて投げられた一本による“捌き”。
当然素直に喰らってくれるとは思えずに居た彼女は、レイピアの峰で光の剣を滑らすように躱した。
けれどその先の一手。
後続の攻撃の手は読めなかった。
光の剣は彼女の額を捉えた。
だけれど、御面に阻まれ威力は伝わっていない。
尤も勢いは殺せないけれど。
首が後ろに傾く。
次いで、彼女の姿勢も後ろへと引っ張られて
失墜、
床を持たない彼女は吸い込まれるように落下して、どこまでも。
「なるほど、素直に突っ込んだところで無駄、ということですか…………」
冷静に状況を分析しながら彼女は落ちていく。
>>649
弱い。
真っ直ぐ突っ込んで迎撃されて落ちってたっ。
使えねえ…………。
- 651 :ミラージュ:2009/10/12(月) 23:18:24 ID:yLjqJICg0
- >>649
貴方達を消します
【フッ、と笑い】
この私の出来の悪い妹の名前を知っている物は、消します
何れ、邪魔になるので早いうちに……と思いましてね
【いつの間にか、光の剣は屋上全体に張り巡らされている】
>>650
消えなさい、後悔とともに
【落ちた彼女の上空、光の剣】
貴女とは、仲良くしてみたかったものでしたが……
【串刺しにせんと真っ直ぐに跳びかかる】
- 652 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/12(月) 23:22:51 ID:g4lxCBLQ0
- >>650
「……」
翼が生えてんだ。落ちても死にはしないでしょ。多分。
という訳でとりあえず無視。やばそうなら助けるけど。
>>651
「……妹?どういう意味だ」
レラじゃない?
ふと、そんな疑問が頭を過って。
「まあ……何でもいいぜ……。これから全部吐いて貰うからな……」
抜いた剣は月光を受け怪しく光りを携えて、真っ直ぐにミラージュへと向けられる。
- 653 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/10/12(月) 23:40:35 ID:OcZ4s9w60
- >>651>>652
「…………私は“masked romance”。
一介の、正体不明の正義のヒーローです。他の誰でもありません」
見得るだろうか。
彼女の右手、握られたレイピアの変遷、
“灼刃の霹靂<パーキィ>”、絶句の妖刀、真紅の刃に同色の刃紋を浮かべる日本刀。
聞こえるかな。彼女の声。
“type-β”起動。組み替えられていく意識の渦中に呟いた、文字通り蚊の啼く声。
「だから“私”とは他の機会に仲良くなってあげて下さい」
炎柱が一つ、その場に現された。
浮かんでいる光剣、実体を持つか、持たざるるか。
どちらにせよ、彼女の元に飛び込んだのなら。
斬るか、燃やすか、砕かれるか、
どちらかだ。
- 654 :ミラージュ:2009/10/12(月) 23:44:10 ID:yLjqJICg0
- >>652
考えるだけ無駄ですよ。貴方にはここで消えて貰いますので
【広げた腕を戻し】
……言いませんよ?
【軽く、笑う】
>>653
ええ、仲良くしてみたかった……
ですが、もう、そうは思いません……消えてしまいなさい
【空中に停滞する光の剣、その全てが其方へと突き進んでいく】
- 655 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/12(月) 23:49:49 ID:g4lxCBLQ0
- >>653
男の予想通り、何とかなったみたいだが。
今は其方を見る余裕も見る気も無い。
ただ、彼女の叫びが聞こえないのを祈るのみ。
>>654
「……そうかい」
その言葉が攻撃の合図。
姿勢を低くとり、地を滑るように一気にミラージュとの距離を詰めて。
狙うのは右腕。義手ならばミラージュへのダメージが少ない筈。
剣を左手に持ち替え、右腕を狙って地を削りながら切り上げる。
- 656 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/10/13(火) 00:05:49 ID:OcZ4s9w60
- >>654
火柱は割れ、中から姿を見せたのは相も変らぬメイド。
頭上に輪、背中に巨翼、右手に握る刀は――――炎。
「あなたは私より人に近いはずだ」
極大の炎剣、朧気に揺れる陽炎に似た脆さを持つ、炎剣。
仮面の奥、殺した感情を僅かに覘かせ剣道で言う八相の構を取った。
「なのに何故、人を傷つける?」
横薙ぎに、光の剣を全て燃やしつくさんと振るう。
地獄の業火なんて言えれば少しはよく見えるだろうか。
残念なことに彼女の炎は生温過ぎて其処には届かない。
「それにあなたはまだ、贖罪すれば許される」
尤も、この場に置いては十分過ぎる熱量だが――――
ポップ
「― 紅々然 ―」
>>655
ビルの下から空に向けて、紅が飛んでいく。
- 657 :ミラージュ:2009/10/13(火) 00:13:26 ID:yLjqJICg0
- >>655
……
【始めから、右腕を狙う事が解っていたかのように右手を差し出し、それを受け止める】
【無論、彼女の体では耐えきることなどできず、屋上の格子を越えて空へと】
【それと同時に、外套が彼女から剥がれ、表情が露わになる――彼女は、笑っていた】
【そして、落ちる最中、こう、言葉を向ける】
「そこ――爆発、しますよ?」
【彼女は、ゆっくりと落ちて行く……】
>>656
言っておきましょう。人に近いのではありません、人です
【空中ですれ違いざまに声をかける】
贖罪? 何のことか解りませんねぇ……
【しっかりと読み取れる笑顔のまま彼女は落ちて行く】
【着地寸前、身をひるがえし。現れた光のレールに乗って滑っていく】
そうだお二人さん、私の出来の悪い妹――レラにあったら、よろしく。と言っておいてください
【屋上が爆発したのを確認し、そう言い残すと笑いながらどこかへと滑っていった……】
- 658 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/13(火) 00:29:12 ID:g4lxCBLQ0
- >>656>>657
「なっ……」
成す術無く。爆発に巻き込まれて。
男の姿は灼熱の爆風と紅蓮の炎に呑まれ。
その場は赤く赤く燃え盛る火炎に完全に覆われた。
- 659 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/10/13(火) 00:29:13 ID:OcZ4s9w60
- >>657
「どちらでも“私”に取っては変わらない。
あなたが私以上に人に近いのなら、私の論は変わらないから」
「…………全力で邪魔をするから」
歯噛み、
後、唐突に誰かに引っ張られ彼女は舞台から姿を消した。
- 660 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2009/10/13(火) 00:32:35 ID:OcZ4s9w60
- >>658
「馬鹿メイドが。周りを見ろって何度言わせてんだよ」
飲み込まれる、寸前。
爆風と火炎が煉さんを食べる直前に、何かに引っ張られた。
腕にではなく、単純に引っ張る力が掛かった、というか。
兎も角、
煉さんは爆発と火炎がギリギリ届かない場所に放り出されてた。
- 661 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/13(火) 00:37:44 ID:g4lxCBLQ0
- >>660
「っと…………。……あれ?」
ぶっちゃけ一瞬死を覚悟していた。そりゃ一応の抵抗は試みてたけど、突然の爆発とか流石に、ね。
「あっぶね……。生きてたか」
身体に異変が無いのを確認して。先程の奇妙な感覚にむむ、と唸る。
だがそれ以上に今やるべき事は。
「……逃げるか」
相次ぐ爆発。そろそろ警察やら何やらが来る頃。
捕まると事だ。面倒だし。最悪、殺人犯水無月煉が生きていた事がバレる。
ビルを屋上伝いに跳び去っていった。
- 662 :銀髪の女性 ◆X7kkkkkkkk:2009/10/13(火) 00:41:46 ID:OcZ4s9w60
- >>661
「……ま、私が気にすることじゃねーわな」
後日。近辺でメイドを引き摺る女性の噂が立ったそうな。
- 663 :レラ=バニッシュ?:2009/10/13(火) 01:26:25 ID:yLjqJICg0
- 【数週間前、何処かの施設の何処かの部屋】
ここは……何処だ?
【暗い。此処は何があるのか、は愚か何処なのか、どんな場所なのかすら解らない】
【解ることは床が鉄、もしくはそれに近い物である事と、風が一切吹いて来ず、何の音も聞こえない事から室内であるという事のみ】
鎖……か?
【そして、自分が何かに繋がれている、と言う事だけ】
「姉さん……」
だ、誰だ!?
【声が響く、脳内に響くとかそう言うものでは無く、耳から】
【唐突に、明かりがつく】
【室内、何もない部屋、鎖につながれた少女と数人の男女が向き合っている】
貴様ら……誰だ、僕はこんなところに来た覚えは無いぞ?
「まあまあ、姉さん。姉さんを探すのは以外と苦労したんですよ?」
【薄ら笑いを浮かべて少女を見下ろす青年】
【ふと、少女はある事に気づく】
待て待て貴様ら、僕に兄弟なんて居ないし貴様らなんか見た事が無いぞ
「そりゃあ、姉さん。忘れてるだけでしょ」
(そういえば、僕は戦争に行って……確か、死んだ……?)
……意味が解らん、僕は帰る。これを離せ
「そんなに慌てないでよ、僕が思い出させてあげるからさ?」
(……おかしい、何でこんなに居るのに一人しか話さない?)
おい、貴様ら、近づくな、離れろ!
【吠えたてるも特に意味は無く、青年の手が頬に触れる】
「姉さん、ちょっとだけ痛いかもしれないけど我慢してね?」
やめろ! おい、貴様……
うぐ……ああ、うわああああああああああああああああああっっっ!!!
- 664 : ◆My6NsjkSfM:2009/10/13(火) 22:55:27 ID:9icqn5nE0
- 【…異能都市の閑静な並木通り】
「あう〜…おなかすいたなの…
『ろざりあ』まってるかなの〜」
【相変わらずの軽装で包帯を巻いた少女が歩いていた】
【…その後ろ】
「おっと、発見〜…ですぅ〜♪」
【そう呟く声が聞こえたかと思うと】
シュッ
【素早くディスの頭上まで声の主は飛び上がった】
ディス「…あう?」
【ディスが気配を感じて見上げると】
バシャア
【ディスに向けて黒い液体が振りかかった】
//マジ戦闘にはならない(と思う)けど
//誰か来てね!
- 665 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/13(火) 23:20:11 ID:.6prKP66O
- 「……ん?」
【その光景を、白い服の男性が目撃した】
「あれは……お嬢さんか?」
- 666 : ◆My6NsjkSfM:2009/10/13(火) 23:25:27 ID:9icqn5nE0
- >>665
べしゃあ
【どうやらその液体は意外と粘性があったらしい】
ディス「う〜!」
【すっかり油断していたディスは地面にべたりと倒れこんでしまった】
【そして目を回した】
「うまくいきましたぁ〜♪あとはこのまま〜♪」
【まだ外套の外にいる影は楽しそうな声を上げて液体?にくるまれたディスを持ち上げた】
【声質やシルエットから見るにどうも少女のようだが…?】
「…ん?」
【ふと、上弦のほうを見る影】
- 667 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/13(火) 23:30:56 ID:.6prKP66O
- >>666
「ほう……粘性の液体に汚れる少女か……普段なら喜ぶべきシチュエーションだが……そう言ってもいられないね……」
【フラフラと歩いてディスと少女のもとへ歩いていく】
「さて……その子から離れなさい……」
- 668 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/13(火) 23:33:32 ID:yLjqJICg0
- >>666
その子を持ちだすのは感心しないなぁ
【月が雲に隠れ、次に現れたとき、そこに居なかったはずの姿が】
キミはあまり良い子では無いみたいだね?
- 669 : ◆My6NsjkSfM:2009/10/13(火) 23:36:51 ID:9icqn5nE0
- >>667
「…あらあらぁ〜、どなたでしょうかぁ〜?」
【妙に鼻につく喋り方をする少女…】
【月の光でようやくその姿が見えた
…その少女はぶかぶかのレインコートを羽織った
ちょっと髪の長い少女】
「邪魔しちゃだめですよぉ〜?
狙いはあなたじゃないんですからぁ〜」
>>668
「困りましたねぇ〜?
いやですよぉ〜邪魔されるのはぁ〜」
【フードの隙間から困り顔の少女の顔が見える】
- 670 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/13(火) 23:40:50 ID:yLjqJICg0
- >>669
そうかもしれないね……でも、その子を持っていかれるのは僕が嫌なんだ
【ゆっくりと歩いて近づいていく】
- 671 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/13(火) 23:45:36 ID:.6prKP66O
- >>669
「……最近の少女はやんちゃ過ぎて困るな……」
【ため息を吐き、フラフラ歩く】
「確かに、私は通りすがりだが……その子は私の友達なんだ……どうしてもと言うのなら……容赦はしないが?」
- 672 : ◆My6NsjkSfM:2009/10/13(火) 23:49:33 ID:9icqn5nE0
- >>670
「そうですかぁ〜…
返してほしいのでしたらぁ〜」
【微笑む少女】
「実力でお願いしますぅ〜」
【そう言って】
>>671
「お友達ですかぁ〜?
うふふ!でもだ〜めですよぉ〜?」
【にっこり笑うと】
「私のお仕事はこれだけなんですからねぇ〜?」
ダッ
【その場から逃げだそうと走り始めた】
- 673 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/13(火) 23:53:26 ID:.6prKP66O
- >>672
「待ちなさい!」
【瞬間的に虹色の光と共に少女の前に現われ、立ちはだかる】
「……私が逃がすと……思っているのか?」
【呼吸荒く、脂汗を浮かべながら問い掛ける】
- 674 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/13(火) 23:54:52 ID:yLjqJICg0
- >>672
逃がさないよっ
【地面を滑る様に移動し、追いかける】
- 675 : ◆My6NsjkSfM:2009/10/14(水) 00:02:04 ID:9icqn5nE0
- >>673
「うわぁ?なんですかぁ?」
【目の前に立ちはだかれて急激にブレーキをかける】
「…逃がしていただけるとありがたいのですぅ〜」
【そういうと少女は片方のあいている腕を上弦に向ける】
【おっきなレインコートのせいで袖しか見えないのだが】
「これでどうだぁ!」
【と、その袖の中から】
バシャア
【黒い液体が上弦の顔に向けて飛んでいく】
【この臭いは…重油の匂いだ】
>>674
「うう〜…どうしましょうかぁ〜」
【どうやら上限が目の前にいるおかげで追いつきそうだ】
【さらに上弦に目が行っていて抱えているディスを持つ手が若干緩んでいる】
- 676 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/14(水) 00:06:12 ID:.6prKP66O
- >>675
「ん?何かね?……握手か……!?」
【反応が遅れた……普段なら避ける事が出来るはずの攻撃も簡単に当たる……何かがいつもと違う……しかし、それを目の前の少女が知る由もなかった……】
「クッ……重油か!?……なんて物を……」
【すぐに、重油を能力で分解していく……しかし、それも遅かった】
- 677 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/14(水) 00:08:53 ID:yLjqJICg0
- >>675
(甘いな……今がチャンス!)
【少女へ向かって腕を伸ばす】
ククク……もらったぁ!!
【すると腕は何十本にも細かく裂かれたようになり、一本一本がディスを掴まんと伸びる!】
- 678 : ◆My6NsjkSfM:2009/10/14(水) 00:12:42 ID:9icqn5nE0
- >>676
「よっし!!いまのうちですぅ〜!」
【僅かに怯んだのを見て少女は上弦の横から走り去ろうとするが】
>>677
「…あら?」
【上弦の横を抜けた瞬間、少女はディスが自分の手中に無いことに気づいた】
「む…困りましたぁ…」
【振り向いた瞬間分かった】
【ゼオラの腕にディスが掴まれていたことに】
- 679 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/14(水) 00:15:12 ID:yLjqJICg0
- >>678
フフフ……あまり僕を舐めない事です
【腕は収束していき、完全に元に戻ると同時にディスをしっかりと持つ】
さて、ここからどうしますか? 今なら逃げても追いませんよ?
- 680 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/14(水) 00:16:07 ID:.6prKP66O
- >>678
【男が笑う、甘い声で……】
「これは君のミスのようだね?……私に火を放つなどして燃やしておけば君は勝てたかもしれない……でも君はそれをしなかった」
【男にかかった重油は完全に消滅していた……そして、男は少女の頭を掴み】
「そぉいっ!!」
【地面に叩きつけようとする】
- 681 : ◆My6NsjkSfM:2009/10/14(水) 00:20:40 ID:9icqn5nE0
- >>679
「それはちょっと困りますよぉ〜…
目的が終わらないじゃないですかぁ〜」
【ゼオラに向き直ろうとする少女…ところが!】
>>680
「あら?」
【頭を掴まれて】
ビダァァァン!
【地面にたたきつけられる、地面にひびが入った気がする】
「…こんなに早く復活するなんて聞いてませんよぉ〜?」
【再び袖を上弦に向ける、再び発射しようとしているようだ】
- 682 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/14(水) 00:26:49 ID:.6prKP66O
- >>681
「そりゃ、言ってないからね?……それにしても……君って頑丈だね?……地面にひびが入ったよ?」
【男の声は相変わらず甘くて優しい】
「……」
【二度とは同じ攻撃は受けない……素早く手を伸ばし、袖口を握った……袖口を握って重油を止めようとしているのだ……】
「最近……具合が悪くてね……残念だけど長い間相手は出来ないよ……」
【優しく、男は囁く……しかし今回は……優しさの中にどこか威圧感のようなものが感じられた】
- 683 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/14(水) 00:27:54 ID:yLjqJICg0
- >>681
じゃあ、どうだい。僕を追ってみるか?
それとも……殴り合ってみるか?
【ディスを片手に持ち、もう片方を少女へと向けて】
- 684 : ◆My6NsjkSfM:2009/10/14(水) 00:35:00 ID:9icqn5nE0
- >>682
「あら…どうしましょう」
【袖が膨らんでいる。多分重油が詰まっているらしい】
「…確かに、きょうは準備不足だったようですぅ…」
【ため息を吐いて呟く】
>>683
「どうも二人を同時に相手にするのは疲れますぅ…」
【寝ころんだまま言う】
「分かりました。今日はもう帰りますぅ…でも」
【よくよく見ると少女の姿が透明になっていく】
「…見逃すわけじゃありませんよぉ?
私だけを相手にするだけでは済みませんからねぇ?」
【そう言ってにやりと笑うと】
バシャン
【少女は液体のような形に変化して】
【近くの隙間へと流れて行った】
【ちなみにディスはまだくるまれたままである】
- 685 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/14(水) 00:41:07 ID:yLjqJICg0
- >>684
……逃げたか
【ふと、手元に目を向け】
……お?
【今、くるまれたままだったことに気づき、ディスを解放した】
- 686 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/14(水) 00:43:07 ID:.6prKP66O
- >>684
「……そうだ……いい子だな……」
【消えていく少女を見ながらそう呟いた】
【そして、ディスの方を振り向き】
>>685
「どきなさい……私がその変な粘液……多分重油だが……取り除いてあげよう」
【フラフラとディスに近づいてくる】
- 687 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/14(水) 00:44:22 ID:yLjqJICg0
- >>686
上弦……お疲れかな? 大丈夫かい?
【ディスを渡し、上弦を心配そうに見る】
- 688 :ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2009/10/14(水) 00:46:39 ID:9icqn5nE0
- >>685
【重油でくるまれていたディスだが】
【使用者が去ったためかドロドロに溶けて行った】
「う〜…」
【どうやらまだ目を回しているようだ】
>>686
「あう〜…」
【重油はべたべたとディスの体にまとわりついている】
「…あう?」
【と、若干目を開け始めた】
- 689 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/14(水) 00:49:01 ID:.6prKP66O
- >>687
「何、いつもの事だ……気にしなくていいよ……」
【フラフラとディスの横に歩み寄り……肩に手を置き、重油を分解する】
「……」
【呼吸も荒く、汗もたくさん流れていた】
>>687
「安心しなさい……すぐに綺麗にしてあげよう……」
【眼を開けたのを確認し、まわりに付いた重油を分解した】
「平気かい?」
- 690 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/14(水) 00:51:21 ID:yLjqJICg0
- >>688
うーむ、大丈夫かい?
【とりあえず声をかけてみる】
>>689
いや、そうは出来ないな……いつもと違うよ?
【歩み寄って問う】
- 691 :ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2009/10/14(水) 00:56:46 ID:9icqn5nE0
- >>689
「う〜…じょうげん…つらそうなの…」
【何やらまだ意識がもうろうとしているように見える】
【眠たいのかもしれないが】
「…だいじょぶなの?」
- 692 :ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2009/10/14(水) 00:57:30 ID:9icqn5nE0
- >>690
「う〜…なんだかあんまりおきたくないなの…」
【気絶した後はこうなることが多い…】
「…だいじょぶ…なの」
- 693 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/14(水) 01:00:07 ID:.6prKP66O
- >>690
「まさか……私はいつも通り……心配してくれて有難う……」
【静かに答えて、頭を撫でた】
「今は私より、お嬢さんの心配をしてあげてくれ……」
>>691
「……」
【意外、とでも言うように眼を丸くした】
「大丈夫だよ……さぁ、私の事はいいから……今はゆっくりと眠りなさい……」
【目元に手を置き、瞼を閉じさせる】
- 694 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/14(水) 01:02:27 ID:yLjqJICg0
- >>692
だと、いいのですが……
今日は遅い、もうお家に帰った方が良いよ?
【優しく微笑みかける】
>>693
ふふっ……こちらこそ、ありがとう
【頭をなでられうれしそうに】
ああ、そうだね……あの子、何だったんだろう?
【少女が逃げた場所を見て】
- 695 :ディス/騎士見習い少女 ◆My6NsjkSfM:2009/10/14(水) 01:07:17 ID:9icqn5nE0
- >>693
「あう…そうなの…
う〜…わかったの…」
【上弦の言うとおり、目を閉じる】
>>694
「…う〜…あるけないの…
なんだかねむくて…なの…」
【そこまで言うと】
「…す〜…」
【…もう寝てしまったらしい】
//すいません…眠気が来たので眠ります…
//お二人ともお付き合いいただきありがとうございました!
- 696 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/14(水) 01:09:25 ID:.6prKP66O
- >>694
「……」
【小さく笑って、手を離す】
「そうだな……あの子は何者か……みんなにも言っておいた方がいいのかもしれないな……お嬢さんが狙われていた……とにかく……今はお嬢さんを守る事を考えよう……」
>>695
「お休み、安心しなさい……起きた時……君はロザリアさんの家だ……」
【近くの執事がディスを抱え、家へと送っていった……】
- 697 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/10/14(水) 01:15:48 ID:yLjqJICg0
- >>695
そうか……ゆっくりと、おやすみ
【一度、笑顔のまま頭を撫でて】
>>696
そうだね……危険なことになりそうだ、伝えておいた方が良いかもね
【上弦にも笑顔を送り】
じゃあ、僕も帰るよ。おやすみ
【そう言い終わると同時に姿は消えた】
- 698 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/10/14(水) 01:20:02 ID:.6prKP66O
- >>697
「あぁ……お休み……気を付けて帰りなさい……」
【笑顔を向けて、ゼオラを見送った】
「さて、私もツィーの所に戻るか……ミアとアウテリートには言っておいたし……」
【フラフラと歩き始める……何故か……その上弦の姿は……ノイズのかかったようにブレていた……】
- 699 :――――:2009/10/14(水) 05:27:06 ID:/k2gysHgO
- 泣いて泣いて血飛沫が飛ぶ
紅代わり唇朱に染め
笑い笑い刃が奔る
穏やかな月に首が跳ぶ
星見上げ口笛吹きながら
薄笑い相手を見定める
寒い寒い秋空の下
軋む夜に一人で泣き叫ぶ
涙流しまた薄笑い
柄握り貴女を探します
- 701 :ジャック・フォールド ◆uotUYGHVwM:2009/10/15(木) 22:27:13 ID:g4lxCBLQ0
- ジャック・フォールド宅
奇妙な噂が絶えないこの屋敷から。今日もまた、耳を澄ませば聞こえてくる……。
『うわっ!やめギャアアアアアアアアア!!!』
『やめて!もう……やめて……!!』ヒュ―――ザシュッ
「何を嫌がる事があるのですか……?」
カツリ。白衣を着た男は惨劇の渦中。首を傾げて。
「貴方たちは……死をも恐れる事の無い、人間を超えた存在になるのですよ……」
ニコニコと笑顔を向けて。それと反比例して、男女の顔には絶望の色が。
キリキリ――キリキリ
キリキリ――キリキリ
「ほら……。完成……」
男の狂った笑い声は今日も何処かで響いていて。
- 702 :ニナ・シュガリア:2009/10/16(金) 23:17:33 ID:7jE6yumoO
- イデアの箱庭――――プレーンステージ
辺り一面が白に統一された空間に隻眼の女の姿は在った。
彼女と対峙するのは安っぽいマネキンを思わせる戦闘訓練用人形。
距離にして5メートル。彼女の息遣いまで聞こえてきそうな静寂の中、其れは始まる。
舒に、左腰に佩いた愛刀の柄に指が絡まった。
「――――ッ――」
刹那、疾駆。
蜂蜜色の風と化し、瞬く間に距離を詰めると抜刀、万色を放つ刃が閃いた。取る構えは刺突。
「華束……!!」
繰り出される突きの嵐。視認する事すら躊躇ってしまう程の速度で放たれる刃の先端は人形の全身を穿っていく。
「はぁっ!!」
間髪入れずに彼女は左足を軸に回転。上段に回し蹴りを放ち、人形を上空に打ち上げた。
彼女の攻めは終わらない。
両足が白く淡い光を纏ったかと思えば
ハコビ
「運……!!」
掻き消える姿。
舞い上がった人形の更に其の上、彼女は長い足を高々と振り上げ自身に迫る人形を其の瞳に映していた。
「らぁっ!!」
裂帛の気合いと共に振り下ろされる右足。スニーカーの踵が人形の脳天を捉え、破砕する。
人形は凄まじい勢いで落下、純白の床に叩き付けられた。
女も重力に引かれながら追う様に落下。着地と同時に愛刀「華」を鞘に収めた。
刹那、叩き付けられた衝撃でバウンドした人形。其の無残な迄にボロボロになった身体を藍色の霧の様な物――――空間支配甘術『藍糖』――が包み込む。
ぴゅうと藍色を擦り抜ける一陣の、蜂蜜色の風。
「甘く美しく散れ……」
――――華鳥風月
鍔鳴り。
彼女の背後、其処には最早粉微塵となった人形が在った。
「ふぅ……おしまいっ」
額の汗を拭い無邪気な笑顔を浮かべると同時に、彼女の訓練は終了した。
- 703 :甲/赤色ジュンサー:2009/10/17(土) 00:02:41 ID:KE2UskXwO
- 【箱庭】
「……」
眼を閉じる男
箱庭内の環境モードはほの暖かい晴れの日のそれで
「……」
眼を閉じる男
横になり
「……ぐー」
寝た
箱庭はアレだね
邪魔されず休息するのに最適だね
なんて
独り、大発見気分
- 704 :ニナ・シュガリア:2009/10/17(土) 00:13:28 ID:7jE6yumoO
- 「あー……いい汗かいたわね」
羽織っていたスカジャンを肩に掛け、手扇で汗ばんだ顔に風を送りながら歩いていたが
「…………あれ?」
ふと足が止まる。其の視線の先には>>703
大地でお休み中の男。
首に巻かれた赤マフラー。
「…………甲?」
見知った顔を大発見。
- 705 :甲/赤色ジュンサー:2009/10/17(土) 00:33:32 ID:KE2UskXwO
- >>704
「かー…すぴー…がるるる…」
めっちゃ気分良さげに寝とる
これを起こせるのは、鬼か悪魔か
―――ニナ・シュガリアだけだ
- 706 :ニナ・シュガリア:2009/10/17(土) 00:43:45 ID:7jE6yumoO
- >>705
「…………」
ニヤリ。
ドス黒い笑みを口許に浮かべた彼女の其の手には――――バズーカ。
「仮想空間さまさまって感じね……」
そう、此処は何でも出て来る不思議空間。
バズーカを担ぎ、肩膝をつく。発射準備完了。
「……おはよーございまーす」
刹那、爆音。
勿論弾なぞ発射されないが、其の音は凄まじい。
ちょっと昭和の香りがした。
- 707 :甲/寝起きドッキリはアイドルの登竜門:2009/10/17(土) 00:51:41 ID:KWjNIOuU0
- >>706
ドッカァアアアアン!!
「ほぉおんごぉおおうッ!?」
メガネをすっ飛ばしながら起きる
何だチクショウ!何が起こった!?
つーか、ここならゆっくり寝れるって言った奴誰だ!?俺か!!
「――あ?…あぁ?……あぁ」
ボディーチェック、損傷無し
「……おはようバズーカ…だと…?」
箱庭を舐めていた!最新の目覚まし機能付きだったとは!
チクショウ、ご丁寧にこんな事をしそうな奴の幻まで見えやがる!
…幻?
に、してはあれだな…リアリティ在り過ぎるような…
「……あぁああああああああああああああああ!?」
馬鹿!俺の馬鹿!こいつぁ幻じゃねえ!
幻があんなこれでもかっつー悪い表情してるかっつーの!
「ぱくぱくぱく」
口をぱくぱくさせて指を差すしか出来ないのであった
- 708 :ニナ・シュガリア:2009/10/17(土) 00:59:23 ID:7jE6yumoO
- >>707
「ぷっ……あはははは」
甲のリアクションがツボに入ったのか、腹を押さえて大笑い。
「ちょ、ちょっと甲……何よその顔ぉ……くくく……。
あー、おっかし」
涙目になった右目を拭うと、ふぅと息を吐き出し落ち着ける。
「せーの……大っ成っ功っ」
無邪気な笑顔と共にVサインを突き出した。
赤ヘル等は装着していませんがね。
- 709 :甲/寝起きドッキリはアイドルの登竜門:2009/10/17(土) 01:06:41 ID:KWjNIOuU0
- >>708
釣られて返すブイサイン
「大成功ー……ってやらすなボケぁああ!!!」
だんだか地団駄
悔しい!でも身体が動く芸人気質
「あー…ックショウ…お前、幾つんなっても同じ事しおって…ノリがあの頃じゃねえか」
ぶつくさ言いつつ頭をかいて
下を向くのはきっと再会の嬉しさで"にへら"ってなってる顔を見られない為
「……ま、良いか」
顔を上げてニッと笑う
「久し振りだな、ナナ!」
―――惜しい!
- 710 :ニナ・シュガリア:2009/10/17(土) 01:15:23 ID:7jE6yumoO
- >>709
「へぇ、あんたもナナ…………って違!!?
どんなミスしてんのよ、ばか!!」
負けじとだんだか地団駄。
ノリツッコミをキメる所を見る限り、此の女も芸人気質が少なからず有るようで。
「ま、何はともあれ……」
面倒になったのかがしがしと後頭部を掻き、甲に向かって微笑んで
「久し振り甲。
元気に……しているみたいね」
此の男には愚問だろうと判断して。
- 711 :甲/寝起きドッキリはアイドルの登竜門:2009/10/17(土) 01:21:29 ID:KWjNIOuU0
- >>710
「違う!?……ナナ…な、の次は……おお!ニナ!」
おとぼけかマジか分からん言い回しで、ポンと手を打つ
「あぁ?…ああ、まーなっと」
落ちたメガネを拾い上げ、顔に装着
二人並んで過ごした"あの頃"
そこから重ねた年月は、男の顔つきの変化が物語っていて
「ぼちぼち死なずに生きてるよ」
けれど笑うその表情は
やっぱり"甲"の物だった
- 712 :ニナ・シュガリア:2009/10/17(土) 01:31:17 ID:7jE6yumoO
- >>711
「……本気で忘れていたら三枚に卸すからね……ふふ」
物騒な事を呟いた――――気がした。
あれ?指が刀の柄に絡んで……?
「奇遇ね、私も不思議と元気に生きてるわ」
おどけた様に肩を竦めてみせる。
此の飄げた調子、昔と何一つ変わらない。
「フフッ、まさかこんな所で再会するなんてね。
今は何を? 正義のヒーローでもやっていたりするのかしら?」
勿論本気で言っている訳ではないが。
- 713 :甲/寝起きドッキリはアイドルの登竜門:2009/10/17(土) 01:37:01 ID:KWjNIOuU0
- >>712
「いやだなあじょうだんだよになさん」
ボーカロイド裸足の合成音声もどきを繰り出してみた
「…今か」
ここに至るまで、その経緯がサッとフラッシュバックするが
トントンとこめかみを叩き散らす
「ま、そーだな」
「有り体に言やぁ、ソレを目指してる…のかもな」
甲の纏う格好
それは"千夜"支給のスーツだが
警察官の制服に近い形状のもので
- 714 :ニナ・シュガリア:2009/10/17(土) 01:45:51 ID:7jE6yumoO
- >>713
「ふむ……」
甲が着ているスーツ。
其れは以前千夜ビルを出入りする社員達が着ている物とよく似ている事を思い出す。
千夜グループ――――其の頂点に立つ者は最早説明など不要。
「甲も……蔡生ちゃんの所で働いているのね?
似合っているわよ、ソレ」
ツン、と甲の胸元を指先で軽く突いて柔らかく微笑んで。
- 715 :甲/赤色ジュンサー:2009/10/17(土) 01:55:21 ID:KWjNIOuU0
- >>714
「あぁ、まーまんまとスカウトされましたよ」
似合うと褒められ、ちょっと照れる
結構アレンジしててコスプレみたいに見られないか心配だったりしたりしてて
「ちょいと違和感は…まぁ、かなりあるけどな」
友人の会社で雇われて働く
最初の就職先がそれって何か主体性無くないか?なーんて考えたりもしたけれど
「それでも、今はそれで良い」
「決めたのは俺だから、それなら真っ直ぐ貫くだけさ」
「―――…あぁ、悪いなテメーの事ばっか」
がしがし頭をかいて苦笑
「ニナも、旅人って訳じゃねーだろ…住んでんのか?近くに」
- 716 :ニナ・シュガリア:2009/10/17(土) 02:06:37 ID:7jE6yumoO
- >>715
「いつだって必要とされてんのよ、甲の力は」
ぽん、と手を肩に置いて笑み甲に投げる。
友を応援するかの様に。大丈夫だ、と。
「真っ直ぐ貫く……やっぱりあんたは甲ね、フフッ。
蔡生ちゃんを失望させない様に頑張るのよ?」
「ん?私?
今はこの街でお店をやっているの。
甘味処『Sugaria』……食べられないお菓子は無いわ」
自身満々に店主は語る。
- 717 :甲/赤色ジュンサー:2009/10/17(土) 02:15:50 ID:KWjNIOuU0
- >>716
「そうだとしたら、俺冥利に尽きるってなもんだな」
なんだか
応援されるってのも久し振りの感覚で
少し照れくさくて
でも、ちょっと肩の荷が軽くなった様な、そんな心地良さを感じていた
「甘味処…」
案の定、というか予想通りというかもうそれしか思いつかなかったというか
想像するのは難くなく
そんでもって
「一番の消費者が店主じゃ、駄目なんだからな?」
恐らくそうなってるんだろうなぁと、ある種の期待を持って告げた
- 718 :ニナ・シュガリア:2009/10/17(土) 02:22:25 ID:7jE6yumoO
- >>717
「仕事で辛くなったらいつでも来なさいな。
甘いお菓子食べて……一緒に缶ビールでも飲みましょ?」
ね?、と念を押す様に屈託の無い笑顔で。
だが甲の言葉で彼女はフリーズ状態になり
「ははは何言ってんのよ甲ちょっとやめてよ…………」
The棒読み、後沈黙。
「…………あんたエスパー?」
何故知っている、と言わんばかりの表情で。
期待なんぞ裏切る訳なかった。
- 719 :甲/赤色ジュンサー:2009/10/17(土) 02:32:51 ID:.MTWocnM0
- >>718
「やっぱりか!」
堪えきれず噴き出した
いや、でもまぁ彼女の主食はそれなんだから、成る程生きて行くには困らないだろうけど
「……お前、腕は確かなんだからさ…ちゃんと儲ける時は儲けな?」
少しだけ、先行きが安易に予想できる店が心配になって
真顔で注意してみたり
今は良いかも知れんけど、後が怖いぞと
元ホームレスは語る
「うん、俺もたまに買いに行くからさ、せめて…せめて夕方までは、商品が切れない様に、な」
念押しの一言、頼むからここだけは期待を裏切ってくださいと
「…そうだ、名刺渡しとくからさ」
懐から紙切れ一枚取り出して
「そこの勤務先が、そのまんま俺の住所だから、何かあったら来いよな?」
繁華街・公園前交番
そこが勤め先で、甲の家だった
- 720 :甲/赤色ジュンサー:2009/10/17(土) 02:36:05 ID:.MTWocnM0
- >>718
「やっぱりか!」
堪えきれず噴き出した
いや、でもまぁ彼女の主食はそれなんだから、成る程生きて行くには困らないだろうけど
「……お前、腕は確かなんだからさ…ちゃんと儲ける時は儲けな?」
少しだけ、先行きが安易に予想できる店が心配になって
真顔で注意してみたり
今は良いかも知れんけど、後が怖いぞと
元ホームレスは語る
「うん、俺もたまに買いに行くからさ、せめて…せめて夕方までは、商品が切れない様に、な」
念押しの一言、頼むからここだけは期待を裏切ってくださいと
「…そうだ、名刺渡しとくからさ」
懐から紙切れ一枚取り出して
「そこの勤務先が、そのまんま俺の住所だから、何かあったら来いよな?」
繁華街・公園前交番
そこが勤め先で、甲の家だった
「…寝に来たのに、長居しちまったな…」
ふと、腕時計を見て
空を見てもまだ昼間
それもそのはず仮想空間内
「今日は帰るよ、また近い内に」
手を振って、その場を後にした
その後姿、翻る赤いマフラーは
やっぱり以前と寸分の違いも無かった
//パソコソ調子悪い、今日は落ちるる
- 721 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 20:13:43 ID:rSRBD9/U0
- 【イベント告知】
【時間】: 8:30〜
【使用スレ】: イベントA
【概要】
異能都市北方から所属不明の戦闘機が多数接近中。
異能者の諸君にはこれを迎撃、撃墜してほしい。
偵察のため発進した「飛行能力者」2名、およびF16戦闘機2機からの通信は
12分前に途絶しており、所属不明機に撃墜されたと思われる。
【目的】
敵性勢力の殲滅、撃退
- 722 :甲/赤色ジュンサー:2009/10/17(土) 20:38:19 ID:4L.jj1a20
- //始まる?
- 723 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 20:38:39 ID:rSRBD9/U0
- // はじまるよー
- 724 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 20:46:36 ID:rSRBD9/U0
- 北の空に、星の瞬きとは違う不自然な光が瞬く。
あの光一つ一つが、撃墜された異能者、戦闘機。
掛け替えのないはずの、命の最期の輝きなのだ。
――『突発イベント:「作戦名トーナード」』
- 725 :甲/流星に跨ってあなたに急降下:2009/10/17(土) 20:57:08 ID:4L.jj1a20
- バラバラバラバラ…
「…また一機落ちた、ち…!」
現場へ急行する戦闘ヘリ(小百合印)
中の男の気は焦る
- 726 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 20:57:22 ID:/EtiECms0
- 「……ふふ、ふはは、ふぁーっはっはっはっはっは!!!」
きぃいいいいん、と空気を裂く機械の音。
光をぼんやりと反射する、鈍い銀色の鉄の翼、同じ色の手足。
纏うのは軍服。
瞳と髪は、夕暮れと夜の間の、――紫。
「空中戦かー!! ふぁっはっは、おめーら運が悪ぃぜ!
なぜなら、今宵は――」
びしり、と立てた人差し指を天に突き刺し――
「――俺様、絶好調だからだ!!」
――すうっと降ろして、戦闘機の放つ光の群れに。
まっすぐ向ける。
- 727 :甲/流星に跨ってあなたに急降下:2009/10/17(土) 21:00:05 ID:4L.jj1a20
- >>726
「( ゚д゚)ポカーン」
「ろ…ロボだ…ロボが出撃した…!…人?」
少し上の方から見下ろしていた
- 728 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 21:04:55 ID:/EtiECms0
- >>727
「ふふ……俺様がかっこよすぎて見惚れてるのか……?
気持ちは分かるが、ここは戦場だぜ。油断すんなよ」
なんかムカつく
- 729 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 21:09:05 ID:rSRBD9/U0
- >>725
「『フェニックス・リーダー』より『フェニックス・2』へ。
これより戦闘区域へ『ピースメーカー』を輸送する。
援護を……」
――ドガァッ
衝撃、揺れる機体。
「メーデー、メーデー、被弾した!!
操縦不能!操縦不能!墜落する!!」
甲の乗る機体が敵のミサイルを食らったらしい。
強烈な回転とともに落下がはじまる……
>>726
「増援か!?」
「助かった、ブラボーとエコーの抜けた穴がふさげる。」
既に到着していた『飛行能力者』が
魔力弾を敵に乱射しながら、男に声をかけた。
どうやら、残っている味方は
軍の飛行能力者3人に一般の異能者2人、
F15戦闘機が2機。
敵の戦闘機に押されているようである。
- 730 :頼羽無為/タクシードライバー:2009/10/17(土) 21:12:23 ID:fP94A.NgO
- 避難指令が出たため、無人となった高速道路を
「…此処か」
凄まじいスピードで駆ける、一台の黄色いタクシー。
- 731 :甲/流星に跨ってあなたに急降下:2009/10/17(土) 21:17:05 ID:4L.jj1a20
- >>728
バラバラバラバラ
ヘリのローター音はうるさい
当然、機械系男子の言う言葉は届かず
「に、ニヒルなロボ…!」
でもやっぱり動きとかカッコいいなぁと思う甲なのであった
>>729
揺れる機体
被弾した事は容易に想像出来て
「―――黒沢!ここまでだ!」
このままでは的になる
ならば
「こっからは、俺が行く―――!」
首もとのゴーグルをグイと上げて
「"ドラグーンッ!!!!!"」
甲の足に膝元まで伸びる黒いブーツが侵食する
『complete』
装着完了の電子音声
"一瞬だけ足元の空間に壁を作ることが出来る"
機械靴、ドラグーンを纏い
「Good Luck」
運転手にサムズアップ
扉を蹴破って夜空に降下
赤いマフラー、フライトスーツが翻る
甲は慣れない空中戦に身を投じて行った
- 732 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 21:19:40 ID:/EtiECms0
- >>729
「ふっふーん、なんてったって俺様最強だからなー?
めっちゃ強いぞ! いっぱい倒すぞ!」
(`・ω・)とした顔であった。
>>731
「ふぁっはっは、後でサインしてや……あ、俺様名前分かんねーんだった」
アホ。
- 733 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 21:31:40 ID:rSRBD9/U0
- >>730
――グォオオォォオ
轟音を上げながら、タクシーに迫る
どこの国の物とも違うフォルムの戦闘機。
GF−37『トールハンマー』と呼ばれるそれの機首が光ったと思えば、
次の瞬間銃弾の雨がタクシーめがけて襲いかかる。
>>731
黒煙と炎を吐いて堕ちてゆくヘリから
飛び立った甲の目に映ったのは、はるか雷雲の中を移動する巨大な影。
目測ではあるが2、300mの大きさはあるだろう。
しかし、それを眺めているわけにはいかない。
既存のいかなる戦闘機のフォルムとも異なった
航空機が左右2機づつ、機銃を吐き出しながら甲を叩き落さんと迫る。
>>732
「能力者は皆そう言ってあいつ等に落とされた!
クソッ……来るぞ!左だ!!」
はじかれたように散らばる能力者たち。
その直後、機銃弾が軍の飛行能力者の居た所を寸分たがわず掠めた。
――ゴゴゴッ
中型の機体、といっても20mほどであるそれが、
背面に設置された6基の大口径機関銃を乱射しながら突っ込んでくる。
- 734 :甲/マクロの空を切り裂いて:2009/10/17(土) 21:43:25 ID:4L.jj1a20
- >>733
「(上下左右―――全方位、警戒所多過ぎ!)」
バサバサと風に揺られ自由落下
首を回し周囲の状況を確認する
こっちにはレーダーも無ければ、長距離砲も無い
「(だけど)」
左右から迫る二機の機影
放たれる銃弾
―――ガガンッ!!
「(小回りならァ―――こっちが上だぁ!!!)」
中空を蹴り上げ
上へと昇る
機銃は甲の居た箇所を素通りしていく
昇った上、更に繰り出す脚は自身の側面を蹴る
ガンッ!
弾かれたかの如く、鋭角に曲がる赤い人影
迫り来た左側の戦闘機へと跳び
「イ・ナ・ズ・マァ…―――キィイイイック!!!!!!」
その上空から矢の様な蹴りを振り下ろす!
- 735 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 21:46:35 ID:/EtiECms0
- >>733
「俺様をふつーの奴と一緒にしてんじゃねーぞ! って左?」
くるりと左を向いて、敵の姿を確認。
敵の姿と、銃弾の雨を確認。
「おお、まずはアレ撃墜すりゃ、いーんだなっ」
ぐっと空中で身を屈め、
かんかんかん、鋼鉄の手足に銃弾が当たる。
びすっびすっ、手足と翼で守り切れなかった生身の体を銃弾が抉る。
〈ナルカミ・ヴァイオレット 起動〉
しかし彼は反応を示さない。
致命傷は負っていない。全然平気。
――ぱち、ばちばち。
紫色の電流を右腕に流し
「特攻ッ――」
だん、と空を蹴って
「ナルカミ・パーンチ!!」
脇目もふらず、敵へ突撃。そして、右の拳をまっすぐに突き出す。
- 736 :頼羽無為/タクシーファイター:2009/10/17(土) 21:54:57 ID:fP94A.NgO
- 「…来たか」
右へ、左へ
激しく蛇行しながら銃弾を避ける
「さぁて、行くぜぇメダリオン」
タクシーの両脇から、鋼の翼が生える
加速による揚力を受けたタクシーは、低く飛び上がり――反転。
車体が真ん中から割れ、そこから機首が現れる
残りのボディは、両翼を挟み後方に折り畳まれる
「この世で俺とお前に」
蒼い炎の軌跡を残しながら一気に上空へ飛び上がったのは
「走れない場所はひとつもねぇ!!」
夜空にその存在を高らかに示す
黄色き翼を持つ戦闘機。
- 737 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 22:06:20 ID:rSRBD9/U0
- >>734
――ギィンッ!
激突音。
弾かれたように横にズレる機体。
――……ドガァァアァッ!!!
機体の装甲板がひしゃげた部分から
炎を吹いたかと思えば、次の瞬間爆裂、四散した。
残った3機は編隊を組み、
高度をどんどんあげてゆく……
>>735
ガボ、という鈍い音と共に
男の拳が装甲板に食い込んでいく。
しかし、重装備を誇るGF-1011重攻撃機『ヒルホエール』
はそれだけでは堕ちなかった。
男の腕をめり込ましたまま、引きずりまわすように飛行し続ける。
>>736
「トールハンマー」はその大きな機体を引き起こし、
メダリオンに食らいつくように、下にもぐりこむように飛行する。
その背には、飛行機に搭載するには
あまりにも大きく、不恰好な巨大砲身。
直撃すれば高層ビルも一撃で崩壊するだろう
- 738 :甲/マクロの空を切り裂いて:2009/10/17(土) 22:14:37 ID:4L.jj1a20
- >>737
「(上空、高速機動中…大口開けると過呼吸になるな…)」
叫んだ事にちょっと後悔
マフラーの前を上げて口元を隠す
「(電力節約―――)」
爆裂するギリギリまで機体にへばり付き
―――ドンッ!
甲板を蹴り、再度―――跳ぶ
「(上に行かれりゃ行かれるほど……離れられれば離れられる程、圧倒的にコッチが不利!)」
垂直に
戦闘機を追うように高度を上げて行く
速度は然程速くはならない
ジェット噴射に対するにはかけっこでは追いつくはずも無く
「(―――…にしても、さっきチラッと見えたのは…要塞…いや、空母か?)」
あれに取り付ければ
と、考えながらも戦闘機目掛けて空中を駆けていく
- 739 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 22:15:57 ID:/EtiECms0
- >>737
「おっしゃめり込んd……っとおわわわわわわわわわ!!!
アホ! このアホ! 分厚い! アホ!!」
ぎゃーぎゃー言いながら引き摺られる青年。
アホはお前である、という突っ込みは置いといて。
「ぐ……っこの!」
ぎり、とめり込んだ右腕に左手を添えて、
「放・電ッ!!!
直接電気喰らえばいくらお前でも何かなるだろ、なんか!!!」
ばちばちばちィっ。
紫の電流を直接内部に流し込もうと試みる。
- 740 :頼羽無為/タクシーファイター:2009/10/17(土) 22:32:34 ID:fP94A.NgO
- >>737
「なかなかいいイチモツ背負ってんじゃねぇか」
トールハンマーの機影を視界に納めながら、両機の高度が水平になるように飛行する
「ま、当たらなければどうということはないってやつだ」
逃げるメダリオンと追従してくるトールハンマーの高度が重なった瞬間
ぐるん、と機首が180゚回転
高速で後退しながらトールハンマーと向き合う形になる。
「見せてやるぜ、"フライトカーニバル"の始まりだ!」
そのまま両翼下の機銃を放ちながら、トールハンマーとギリギリですれ違おうとする。
- 741 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 22:38:23 ID:rSRBD9/U0
- >>738
戦闘機は、上空の雷雲へと一直線、
それを甲が追いかける構図となった。
あと、雷雲まで200mほどにまで迫った時
雷光とはまた違う光が瞬いた。
――ドウンッ!!!
砲撃音、回数は4、5、6……7。
それと同時に無数の銃弾が嵐のように降り注ぐ。
>>739
電流が機体を駆け巡る。
重装甲で覆われ、抜群の戦闘継続性を誇るヒルホエールも
電子回路を破壊されては、たまらない。
エンジンが停止し、
見る見るうちに高度を下げ堕ちてゆく。
>>740
巨大な砲弾を轟音と共に発射しながら迫る機体。
しかし、もともとこの機体は対地戦を想定して作られた機体であった。
威力はあろうとも音速で飛ぶ戦闘機を捕らえられるほどの
弾速を持ってはいないのだ。
機体に多数の銃弾を浴びた「トールハンマー」は逃げるように高度を上げていく。
- 742 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 22:45:59 ID:/EtiECms0
- >>741
「ふぁーっはっはっはっは見たかでっかいの!
やっぱ俺様さいきょ……ぅあああああああああああああ落ちっ落ちっ落ちっ」
腕がめり込んだままだった、ということに気がついたのは、ヒルホエールの高度が落ち始めて少し経ってから。
アホ。
「抜けん抜けんこれ抜けん! ちっくしょー、唸れ俺の左脚ィ!」
ばちばちっばちばちばち!
電流が左脚に集まる。
「喰らえ必殺!
ナ・ル・カ・ミ・オーバーヘーッド!!!」
左脚を振り上げ、腰を曲げる。
後ろのヒルホエールへ、オーバーヘッドキックを叩き込もうと試みる。
- 743 :甲/マクロの空を切り裂いて:2009/10/17(土) 22:50:26 ID:4L.jj1a20
- >>741
上へ、上へと昇る
その刹那―――空が光る
「!?―――や、っべ!」
腰のホルスターから細い糸状の金属が束ねられた球体を取り出し
「(急速展開―――開けぇ!!!!)」
キィイイイイイイイイイイイイ
左眼の邪気眼が鳴動する
球体は限界まで高速回転し解れていく
「(廻れ――回れ、編み上げろッ!!!!)」
螺旋状に収束していく金属紐
ギャガガガガガガッガッ!!!!
自分の上面に傘の様にそれを展開して、降り注ぐ銃弾の雨に耐える
「ぐ、ぅうう…!!!!」
脚部の機会靴が空間を摩擦し踏み止まろうとするが
上からの掃射に身体は押され、徐々に高度は下がる
螺旋状の傘は耐久値を大きく逸脱して、原型を留められなくなり
所々に風穴が開いていった
「(マズイ!―――マズイマズイマズイ!)」
上空、打つ手無し
- 744 :頼羽無為/タクシーファイター:2009/10/17(土) 22:52:29 ID:fP94A.NgO
- >>741
「逃がす訳にはいかねぇな…」
逃げるトールハンマーを追って、メダリオンも上昇を始める
「ケツに着いた火には気をつけろよ」
機首両脇のハッチが開き、そこから放たれたのは8発のマイクロミサイル
濛々と白煙を上げながら、トールハンマーを撃墜せんと迫る。
- 745 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 23:07:49 ID:rSRBD9/U0
- >>742
――ゴガァッ
鈍い音と共に、腕の刺さっていた装甲板が
ヒルホエール本体から剥がれた。
本体はそのまま、川へと落下したようだ。
>>743
雲間を切り裂き、現れる影。
GF-21XB『デバステイター』と後に呼ばれるそれは
全長221m、およそ40トンもの重量を誇る空とぶ要塞だ。
もし、都市上空部への侵入を許してしまえば、
その後に起こる惨劇は想像に難くない。
しかし、大小あわせ数百門以上の
銃座からの攻撃をどうやってかわした物か。
>>744
トールハンマーは対空砲火を受けることを前提にした重装甲、
一秒でも長く機銃掃射を行うための低速が特徴だ。
しかし、この場合は低速かつ劣悪な機動性があだとなった。
マイクロミサイルはトールハンマーの対抗迎撃もむなしく
吸い込まれるように機体後部のエンジンに食らいつき、その巨体を鉄くずへと変えた。
- 746 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 23:11:20 ID:7jE6yumoO
- 「システムオールグリーン……各部ブースター異常無し……」
薄暗いコックピット内。
女性の声が淡々と機体確認の言葉を紡いでいく。
周りに浮かんだ青い半透明なウインドウにはびっしりと文字が連なっている。
「敵機確認……現刻より戦闘に介入します……!!」
――――夜空を高速で飛行するのは、冷えた刃を彷彿させる様な銀色のボディを持つ5m程の人型機動兵器。
「行くよ、“アルジェント”!!」
背中のブースターが炎を吐き出し、加速した機体は迅雷の速度を以って戦場に突入した。
//こんな時間ですが参加します!!
- 747 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 23:11:31 ID:7jE6yumoO
- 「システムオールグリーン……各部ブースター異常無し……」
薄暗いコックピット内。
女性の声が淡々と機体確認の言葉を紡いでいく。
周りに浮かんだ青い半透明なウインドウにはびっしりと文字が連なっている。
「敵機確認……現刻より戦闘に介入します……!!」
――――夜空を高速で飛行するのは、冷えた刃を彷彿させる様な銀色のボディを持つ5m程の人型機動兵器。
「行くよ、“アルジェント”!!」
背中のブースターが炎を吐き出し、加速した機体は迅雷の速度を以って戦場に突入した。
//こんな時間ですが参加します!!
- 748 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 23:13:11 ID:7jE6yumoO
- //わぁルェンダ恥ずかしい
- 749 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 23:14:10 ID:QYyPcDfoO
- >>745
「いよっし! まずは一体、撃墜ィ!!」
ガッツポーズ。
そして、
「次は、アレ、か!」
見上げる、その先には空中要塞。
青年は先ほどと同じように屈み、手足に電流を溜めて様子を見ている。
- 750 :甲/ドッグファイター:2009/10/17(土) 23:30:11 ID:4L.jj1a20
- >>745
「な…!」
現れた機影
「(何で…あんなモンが…!…いやいや、それを考えるのは後だ、それに)」
ぎ、と歯を噛み締め自分の千倍は大きさが在ろうかというそれを睨みつける
「行かせなけりゃ、考える必要は…ねえ!」
風穴だらけの金属紐の傘を投げ捨て、再び空間を蹴り上げる
上昇しつつ
思考を高速回転させる
「(打つ手は―――有る、上にさえ上がれれば落下の推力を上乗せした"俺のドリル"を叩き込める)」
ジグザグに、空を蹴る
上昇しては流れ、左右に軌跡を引き、立ち止まらない様に
「(問題はそこ…どうやって、奴よりも上に上がる…!)」
時折、上昇気流を"螺旋眼"で巻き上げ、推進力に変える
ホバリング飛行のようなそれは
見える以上に体力を削り取っていく
高度は、既に雲を横目に見える位置で
「(確実じゃねえ、手が一つ…荒業だが、これはこの上空で、多分俺しか出来ない)」
小型戦闘機よりも更に小さい自分
加えて、空中機動にも推進剤の尾を引かずに、気配を殺して進める
思案顔が、覚悟に変わる
「(だけど、やるしか……道は、無い!)」
その為に
「(―――…奴のレーダーの精度…これを確かめないと!)」
もう一つのホルスターから手の平大の鉄球を取り出し
一直線にデバイステイターに投げる
「(どうだ――?)」
当たっても、装甲に弾かれるのがオチであろうそれ
しかし、相手は油断をしない戦巧者
"能力者"である自分から投じられたそれをむざむざ艦に当てさせるとは考え難い
でも
それが、もし当たるとしたら
レーダーで捉え切れない質量、大きさが存在するのかも知れない
更に、二・三投、僅かな死角を探す為に別角度から投じた
- 751 :頼羽無為/タクシーファイター:2009/10/17(土) 23:34:58 ID:fP94A.NgO
- >>745
「俺とやり合うにはちぃとばかし早かったなぁヒヨっ子!」
墜ちるトールハンマーだったモノを尻目に、メダリオンは更に上昇を続ける。
目標は、その姿を見せた空中要塞
「デケぇなおい……マク〇スでもないと無理じゃないか、コイツは」
これだけの巨体だ、遠巻きに撃ち続けても意味はないだろう。
「ま、無いもんは無い。グダグダ言ってもしかたねぇか」
危険を承知でメダリオンは要塞の射程内へ突入する。
- 752 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 23:46:50 ID:rSRBD9/U0
- >>747
上空を見上げれば、まるで傘のように
空を覆う超ド級爆撃機。その周りには護衛の戦闘機が多数。
正面切って戦うにはやや無謀と
言わざるを得ない戦力差だが……
>>748
男を決して休ませじと言うかのように、
鉄の雨が降り注ぐ。
これまでの戦闘機の攻撃など、
『デバステイター』の圧倒的な弾幕と比べれば線香花火のようなものだ。
対戦闘機用の空中炸裂弾がそこかしこで
爆発しているため、とてもではないが近づけない。
>>750
甲の目論見は結果的に言うと『失敗』に終わった。
鉄球は、その機体に当たる前に弾幕に阻まれ四散してしまったのだ。
『デバステイター』の表面は
設計者の狂気すら感じるほど、一部の隙もなく砲塔、銃座で覆い尽くされている。
上手も下手もない、全ての砲門から隙間なく射撃すればどれかは敵に当るのだから。
甲への攻撃の流れ弾が鉄球を砕いたのか、
それとも狙い済まして撃ち落したのか、もはやどちらかすら判らない。
>>751
まるで、赤とオレンジの絵の具をぶちまけたかのような
極彩色に染まる空に、飛び込んでゆくメダリオン。
前後左右、真っ白にレーダーが埋め尽くされる。
まるで、貪欲に大地を貪り尽くすイナゴの大群のような弾の群。
いったい一秒間に何トンの弾薬が消費されているのか……
- 753 :三浦 メイ/メイド服と短機関銃:2009/10/17(土) 23:52:09 ID:GjP3h8h60
- >>752
「おおー、またとんでもないのが飛んでるなぁ…」
ドンパチに引き寄せられるかのようにやってきた
双眼鏡で空を覗くメイドがひとり…
//遅いですけど参加できますかー?
- 754 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 23:55:46 ID:rSRBD9/U0
- >>753
// 挑戦者募集中
- 755 :名も無き異能都市住民:2009/10/17(土) 23:59:04 ID:QYyPcDfoO
- >>752
「だ、っ」
弾幕。なんだこりゃ。
「……っちィ!」
避ける? 無理無理。
1ピクセル四方の当たり判定、そんなんあってたまるか。死ねバカ。
しかし。
「弾を一時的に消す、ボム的なモノならあるんだよなあ」
と、いうわけで。
「ナ・ル・カ・ミ――」
右腕に、電流を集めて。
肘を引く。腰を落とす。
正拳突きの構え。
そして、
「――ェエクスプロォオオオオジョンッ!!!」
思いっきり、ブチかます。
紫の電流がほとばしって、閃光となる。
そのまま翼のブースターを作動し、突っ込もうと試みる。
- 756 :甲/Dog fight:2009/10/18(日) 00:02:33 ID:4L.jj1a20
- >>752
―――パン
手で顔を覆う、自分の甘さに歯噛みして
「(無傷で落とそうってな、やっぱ無理かよチクショウめ――!)」
靴のバッテリーも残り僅か
空中要塞は止まる事無く都市へ向かう
「……良いぜ…死に華ァ…咲かせちゃる…!!!」
死ぬ気はねえけどな!と矛盾の叫び、夜空に散って
高度は十分
強い風は追い風
空は、壁と見紛う弾幕の嵐
突破出来る見込みは―――限りなくゼロ
「―――っしゃぁッ!!!!」
頬を二回、強く張り
遥か、更に上を睨む
脚部の黒いブーツは空間を蹴り上げ
「螺旋眼――――全・開、だぁあああああああああああ!!!!!!!!」
左眼のゴーグルのレンズが内側から割れる
赤い瞳に渦巻く緑の螺旋模様
能力行使全開の合図
羽ばたく様に、右手を下に振るう
―――轟
風を回転させる、地上では自らを巻き上げる程の風量が得られないが
ここは上空
吹き荒ぶ突風を味方に付けた風神が、鉛の嵐に挑む
「――――」
赤い人影は雲間に消えた
時折、切れ間から特徴的な赤いマフラーが見え隠れしていた
- 757 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 00:08:29 ID:7jE6yumoO
- >>752
「……ッ……凄い数……」
白に染まるレーダーを一瞥。
背筋に悪寒が走った事を否定する事など出来やしなかった。
「でもここに来たからには、やるしかないよね……!!」
パイロット席にて自らを奮い立たせた彼女は、今すべき事に取り掛かる。
無闇に突入するのは無謀極まりない。そう判断した彼女は敵勢力の分析に取り掛かった。
最も効率良く敵に打撃を与えられる手段、ルートを見付ける為にキーボードを叩き、何枚も浮かんだウインドウに走る数式、文字に目を通す。
其の速度は最早芸術的と言えよう。キーを叩く音が途切れる事なく響いていた。
「皆さん、聞こえますか? 此方は“アルジェント”のパイロットです」
鉄塊飛び交う夜空に響く少々幼い女の声。
「現在敵勢力について分析中です。状況は此方が不利ですが勝機は有ると思われます。
ですので、私の分析が完了するまでどうか持ちこたえて下さい!!」
果たして敵について何か知る事が出来るのか――――其れは少女にも分からなかった。
- 758 :頼羽無為/タクシーファイター:2009/10/18(日) 00:11:43 ID:fP94A.NgO
- >>752
視界を覆い尽くす炎と鉄の嵐
「……馬鹿じゃねぇのか、おい」
果たしてその言葉は、誰に向けて言ったのか。
「…駄目だ、間に合わねぇ……なんて言うと思ったか」
後退などしている場合ではない。
ならば、道は前に進むのみ。
「俺を誰だと思ってやがるッ……!!」
右へ 下へ 旋回 上へ 左へ
弾幕の隙間を、縫うように 滑るように
――避ける避ける避ける避ける避ける避ける避ける避ける避ける掠る避ける
避ける避ける避ける避ける掠る避ける避ける避ける掠る避ける避ける
避ける掠る避ける掠る掠る避ける避ける避ける避ける避ける避ける
掠る避ける掠る掠る避ける掠る掠る掠る避ける避ける掠る――
普通の戦闘機ではありえない異次元のフライトを見せながら、徐々に要塞へ迫るメダリオン。
しかし、少しずつ機体に弾が掠り始めていた。
このままでは長くは保たないことは明らかだ…
「まだだ…ッ…もう少し引きつけるまで…!」
- 759 :三浦 メイ/メイド服と短機関銃:2009/10/18(日) 00:13:27 ID:GjP3h8h60
- >>753
//どうもです!
>>752
――地上
「あれは……やっぱりこの状況の元凶だよね
おいで、デンちゃん」
少女が何かの名を呼ぶと、その眼前に鋼の巨人が現れる
……といっても、巨大ロボと言うには程遠い、3m程度の人型兵器
何故態々それが人型なのかは問うてはならぬ、彼女とにかく"それ"が喚べるのだ
「やっちゃって!」
"Yes,Commander"
デンちゃん、と呼ばれた人型兵器の両肩部は展開し、
巨大なレーザー発振器へと形を変える
バチッ…ゴァォッ…!!!
そこから放たれた白い雷光の矢は、編隊目掛けて飛んでゆく
- 760 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 00:29:53 ID:rSRBD9/U0
- >>755
目もくらむような閃光は弾丸の間を迸り、
圧倒的な電熱によってそれらを溶かし去った。
しかし、しかしだ。
弾は矢継ぎ早に補充される。
開いた隙間を塞ぐかのように、
濁流が隙間なく全てを押し流すように。
>>756
幾多もの砲門が、
「デバステイター」の砲撃に巻き込まれないよう、
位置取っていた護衛機が、甲の命を断たんと動く。
――ゴウン――ゴウン――
今までとは、違う音。
甲の位置からは見えないが、機体下部のハッチが開き始めた。
もう、異能都市は近い。
爆撃が開始されようとしている。
>>757
映し出される情報はどれも、絶望的なものばかり。
しかし、その中で判明した情報には、興味深いものも幾つかある。
敵の武装、最大推力、各部の装甲の厚さ。
下部の数箇所、おそらく爆弾投下用ハッチと、
上部排気口付近の装甲は比較的薄く作られていることがわかる。
また、敵のどの戦闘機からも生命反応がない、
ということも、何らかのヒントにはなりそうだ。
>>758
ふ、とまるで台風の目に入ったかのように攻撃が止んだ。
死角を見つけたのか、と思いきや、目の前に迫る白銀の群。
先ほどの「トールハンマー」も「ヒルホエール」も見たことのない機体も。
数百の護衛機軍が雪崩を打って踊りかかってくる。
機銃攻撃の効果が薄いと見るや、護衛機の攻撃に切り替えてきたのだ。
>>759
雷光の矢、は戦闘機を数機貫通し、
それらの近くにいた敵機もろとも爆発、四散させた。
しかし、敵は止まらない。
逆に、数機の攻撃機がメイへと
コンクリートすら軽く撃ちぬく30mm機関砲を発射しながら
逆落としを仕掛けてくる。
- 761 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 00:41:00 ID:QYyPcDfoO
- >>757
「持ちこたえるっつーか撃墜するし! 俺様最強だし!」
殆んど喚くように発せられる、青年の声。
>>760
「ですよねー☆ミ」
考えてもみろ、ボム使ったところで敵機が撃墜される訳じゃないだろ?
敵の弾が一時的に消えるだけだろ?
うん、そういうこと。
「だけど、な」
ブースターは光を放ち、
「一時的、でも、弾が消えりゃ」
加速。スピードアップ。
「だーいぶ、楽なんだよ!」
目の前には弾幕。
こちらにあるのはスピードアップアイテムのみ。
喰らいボムなんてしてる暇などない。
即ち、残された方法は、
「――気合い避けじゃああああああァ!!!」
残念ながら俺様はチートじゃない、全て避けるなんて無理だ。
しかし――
抉る。抉る。弾が肉を抉る。
しかし頭と胴を守れれば俺様無敵。
二ヶ所だけを死守すれば――勝機はある!
――弾幕に圧され、血を流しつつも、少しずつ、少しずつ。
前に進む。
- 762 :三浦 メイ/メイド服と短機関銃:2009/10/18(日) 00:47:25 ID:GjP3h8h60
- >>760
「わ゙ーッ!こっちきたー!」
自らの元へと飛び来る攻撃機を認めると、人型兵器の陰へと隠れる
機関砲の弾は人型兵器の装甲を穿ち、抉る
しかし、身体を砕かれつつもメイを守るその兵器は、
その体躯に見合ったサイズの機銃を構え、攻撃機へとひたすらに撃ち掛ける
- 763 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 01:00:38 ID:7jE6yumoO
- >>760
「これは……」
膨大な量の情報から見つけ出した微かな希望の光。
(大丈夫……勝てる……!!)
恐怖が無いとは言えない。絶望的な戦力の壁。常人ならば泣き喚き、直ぐさま逃げ出す事だろう。
だが彼女は諦めなかった。
数%の可能性でも勝利に繋がるのならば――――。
「分析完了しました!! 今から皆さんに情報が書かれたウインドウを送信します」
言ってエンターキーを押す。
小気味よい音が響くと同時、人型機動兵器の胸部から何かが射出された。
其れは先程彼女の周りに浮かんでいた青半透明のウインドウ。数秒もすれば全員に届き、勝利に繋がるであろう情報を提供してくれるだろう。
「そして私が目指すのは……排気口!!」
彼女は考えた。
敵戦闘機から生命反応が見られない。パイロットが不在とならば自立機動型、もしくは「デバステイター」から遠隔操作。
そして彼女は後者に賭けた。“本体”を叩けば護衛機は沈黙するだろうと。
「排気口装甲を破壊した後、内部に突入。中から動力部を叩きます!!」
ペダルを踏み、ブースターの出力を上げ、機体を加速させる。
躊躇など微塵も感じられない突入。
「――――ッ」
強烈なGが彼女の身体を襲うが、決して減速はしない。
機体の軽量化に重きを置いた“アルジェント”
其の機動力を活かし銃弾の五月雨をすり抜けながら目標に飛翔していく。だが何度か被弾し、銀色のボディに傷が付く。
「私だって……やれば出来るんだからぁぁあああ!!!!」
機体の右足が展開、収納されていた物を取り出した。
其れはシンプルなハンドガン。
飛行を続けながら構えると数発を排気口近くの装甲に向けて放った。
- 764 :甲/Dog fight:2009/10/18(日) 01:00:41 ID:4L.jj1a20
- >>760
上へ――上へ
「はぁーはっはっはぁ!!!!そっちは囮だボケぇ!!!!」
赤いマフラーを撃ち抜いた機銃掃射
しかしそこにはマフラーだけで
「(見境無く撃つのが幸いしてる―――ロケットパンチを駆使しての擬似分身でこっちへの銃撃は半分だ)」
目立ちすぎるマフラーをロケットパンチで掴み、あらゆる所に見せる
必然的に攻撃は多方面に分散されて
それでも厚すぎる弾幕の量
ひとつひとつ考えながら避けるには、多過ぎる
予測と直感をも駆使して、直撃だけは回避する
掠めるだけで十分なダメージを食らうその火力
口の端から滲む血が、それを如実に物語る
「(いっそ、下から突き上げるか)」
浮かぶ思い付きに首を振る
下からでは、踏ん張りの効かないこの場所、威力が足りない
機銃の壁に阻まれて貫くはおろか到達すら出来ないだろう
矢張り狙うのは上からの突貫
上へ、上へ
「(ドラグーン…改造しなきゃ良かったなぁ…)」
足の甲を打ち抜かれる
装甲が弾けて、中から生身の脚が露呈した
落ちる甲
「(でも―――)」
両手両足を投げ出すように拡げる
「(―――まだ、飛べる)」
フォウ
甲の後方から風が―――いや、雲が――その背中を押す
「螺旋眼・空戦奥義―――『神風』」
雲は渦巻く風に乗って
具現化された手の様に甲を上へと押し上げる
風を回転させて、起こるのは『竜巻』
爆発的な回転力は、竜巻を甲の推進力へと変えた
「(身体の力を入れたらバラバラになる――このまま、脱力して)」
荒れ狂う渦の中心にて
自身を守る竜巻は、また、自身を砕く諸刃の刃
上へと昇るが、方向性は風任せ
「必殺・龍鳥飛び―――…ってか?」
最後の賭け
それに出た男は、夜空にその身を舞い上がらせていく
- 765 :頼羽無為/タクシーファイター:2009/10/18(日) 01:10:25 ID:fP94A.NgO
- >>760
「クッ……なんとか凌いだか…!」
突然止んだ鉄の嵐に安堵し、機体を水平に持ち直す
要塞にはかなり近付けた所だろうか
しかし、そこに現れた数百もの白銀の群。
「……熱烈な歓迎っぷりだな…オッサン嬉しすぎてチビっちまいそうだ」
直撃はないとはいえ、機体は弾幕を抜けた際にかなりの損傷を負っている
頬を伝う一滴の汗が、雫となって垂れ落ちた。
「…ここまで来たんだ、まとめて相手してやるよヒヨっ子共!!」
まともにドッグファイトなんざやってる暇は無い
被弾覚悟で突き抜けるしかないだろう。
覚悟を決めた彼の元に届いたのは>>763の情報
「…はん、何処の誰だか知らねぇがコイツはありがてぇ」
道は見えた。
自分が狙うはただ一点――機体下部のハッチ
「さぁ、俺について来れるか?」
メダリオンは要塞の下へ回り込もうと加速する。
- 766 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 01:16:53 ID:rSRBD9/U0
- >>761
大空の要塞は、攻撃の手を緩めない。
ただ冷徹に、ただ歯向かう者を叩き落すだけ。
機関砲で落とせないと見るや、
発射されるは『AMRAAM』空対空ミサイル。
白い筋を残しながら、
迫るそれは、さながら獲物を狙うサメのようだ。
>>762
人型兵器の攻撃により、
一機、二機と落とされてゆく戦闘機たち。
しかし、そのうちの一機がコントロールを失い、
運悪く、メイの真上へと落ちてくる。
弾丸により疲弊した人型兵器を盾にしても支えきれるだろうか……
>>763
ハンドガンにより、呆気なく破壊される表面装甲。
それと同時に、巨大な排気口が姿を現す。
アルジェントの機体も、容易に入り込めるだろう。
接近しすぎているため、銃座からの迎撃が激しい。
ここでグズグズしていてはダメージが蓄積するだけだ。
>>764
完全に『デバステイター』の上を取った甲。
これにより、下部の銃座から攻撃されることもなくなり、
目標の分散もあいまって弾幕は薄くなっている。
しかし、それでも突入を躊躇うほどの
弾丸の海に甲は身を投げ出さねばならない。
>>765
突っ込んでくる護衛機とすれ違うように
『デバステイター』へと一直線に迫るメダリオン。
――ガコン、ガコン、ガコン
しかし、機体下部のハッチからは
既に爆弾が投下され始めていた。
しかし、これは好機とも言える。
投下した爆弾と、メダリオン後方の護衛機を誤射することを恐れて
弾幕が目に見えて薄くなっている。
- 767 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 01:29:26 ID:QYyPcDfoO
- >>763
「日本語でおk……まあつまり、内部に入れってことだろ!」
進む進む、突き進む。
>>766
「ナルカミ・――」
飛来するミサイルを見た。
避ける? いやいや。
ここまで気合いで来てるのに、避けるなんて
――男じゃねえ。
「シュートっ!!」
ミサイルに向けて、電撃を飛ばす。
着弾する前に、破壊するのが彼の狙い。
前に、前に、前に、前に
数センチずつ、じわりじわりと進む。
- 768 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 01:29:34 ID:7jE6yumoO
- >>766
「くっ……装甲破壊確認……突入、開始します!!」
被弾による衝撃に耐えつつ上昇。
一瞬の隙を突き、内部へと突入していく銀色の影。
「被弾箇所多数……活動限界時間まで約15分……。」
残りのエネルギーから機体を動かせる時間を計算し終えた彼女は、動力部を破壊する為にペダルを強く踏み込んだ。
- 769 :甲/流星、夜を切り裂いて:2009/10/18(日) 01:31:42 ID:4L.jj1a20
- >>766
竜巻は昇り
翻る赤い影
「よう」
横目で見据える
「会いたかった、ぜぇ?」
機体の全容、そして、その背中
賭けに勝った
命のベットは重くねえ
さあ、払い戻しを―――貰おうか
「無限上昇―――完了」
満天の夜空に突き出す右腕は月を差す
『螺旋眼・決戦奥義』
まるで月から魔力を吸い出しているかのように
右腕に集う、力、力、力―――
それらは廻り、絡み、収束し
ひとつの形を作り出す
それは男の心の形
貫く自分の、切り開く為の道標
そう、それこそが
『俺の―――ドリルッ!!!!!!』
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
輝く夜空に舞い散る赤と緑の粒子
螺旋は下方を向く
弾幕はもう見えない
「―――突貫」
見えるのは
己が貫き切り開く道
ただ、それのみ
機銃の壁ごと突き破らんと
風を貫き食い破り
速度を上げながら、流星と化した赤螺旋は
一直線に『デバステイター』の中心へと落ちる
- 770 :三浦 メイ/メイド服と短機関銃:2009/10/18(日) 01:45:00 ID:GjP3h8h60
- >>763
「にゃんだー!?…っと、これは…」
ウインドウに目を通し、誰だか知らないけどさんきゅぅ、と心の中で呟く
>>766
「それなr…ぎゃあー!?」
撃墜を確認して陰から出てきたメイ
墜落する戦闘機を目視したものの、迎撃は間にあわない
ドッ
――瞬間、人型兵器はメイを大きく突き飛ばし、少女の身体は宙に舞う
メキゴキ……グシャン!
疲弊した人型兵器は、戦闘機に押しつぶされ動かなくなる
「あいったー……うわ、デンちゃん!?……」
吹き飛ぶほどの衝撃と、着地というか落下で傷を負いまくるメイ
しかし彼女は、動かなくなった人型兵器には一瞥をくれただけで、すぐに空へと目を向ける
「ちょおっち遅かったかなー……先にやっときゃ良かった」
フラつく少女が手をかざすと、その傍に再び大型の装置が現れる
――ぽしゅう
軽い音を上げて上空へと発射される……鉄塊
それはぐんぐんと高度を上げると、迎撃を受けるあたりで展開
姿を現すのは球状の雷―それっぽく言えばプラズマの塊
激しく雷の光と波を撒き散らしながら、ゆっくりと空を漂う
- 771 :頼羽無為/タクシーファイター:2009/10/18(日) 01:56:49 ID:fP94A.NgO
- >>766
「抜けたッ…!」
護衛機を躱したことを確認し、一気に下降
投下された爆弾を追い抜き、まっすぐに急降下していく
あわや地面に激突するという瞬間、機首がガクンと真上を向き静止そのまま地面スレスレの場所をホバリングし始める
「……さぁて」
遂にここまで来た…デバステイターの喉元は既に捉えている。
「そんじゃ、これで決めるか」
ハッチから次々と投下される爆弾
直撃せずとも、爆風に巻き込まれれば散るしかないだろう
…それでも、彼の見据える"道"はそこにしか無かった。
「バックパック、パージ。ブーストリミッター解除」
ミサイルパックなどの余計なパーツが機体から剥がれ落ち
ブースターの噴き上げる蒼い炎がその激しさを増す。
「お前らが何しに来たかなんて知ったこっちゃねぇ」
機体が震え、装甲が悲鳴を上げる
「だが…観光するには少々はしゃぎ過ぎだ」
限界まで いや、限界を超えて溜め込まれた力が、解放の時を待つ
「だからなぁ、俺に……」
キィン、という何かが割れるような音
限界を超えた限界に到達した証
――解放の時は来た
「ごめんなさいと言えぇぇぇぇぇ!!!!!」
瞬速 爆速 轟速
一条の閃光と化した蒼い翼は、デバステイターを貫かんと真下から一直線に迫る
- 772 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 02:02:08 ID:rSRBD9/U0
- >>767
いったい何千の弾丸を防ぎ、
何十発のミサイルを叩き落しただろうか。
彼の目の前には、装甲板が。
『デバステイター』の装甲板があった。
完全に取り付いているため。
機関銃も攻撃をすることができない。
>>768
内部の構造は、CPUの予想と寸分違わない。
侵入箇所からも、大して遠くないはず。
活動限界内に、どうにかここから一番近い
左翼内動力炉を破壊することはできそうだが、
脱出は怪しいところだ。
しかし、ここまでくれば進むしかない。
幸い、船内には防火扉程度しか防御設備はない。
これ以上攻撃されずにすみそうだ。
>>769
――ゴシャッ
――メシャァアアァッッ
上部の最もブ厚い装甲が悲鳴を上げる。
ドリルは、鋼鉄を、パイプを、鉛を引き裂き、
大爆発と共に、機体中央部に風穴を開けた。
メダリオンと甲、両者の攻撃で機体後部のメインエンジンが止まる。
しかし、それでも、それでもこの怪物は完全に堕ちなかった。
機体の左右、両エンジンがまだ生きている。
>>770
後部エンジンが破壊され、
だんだんと高度が下がり始める『デバステイター』。
それにより、地上付近への攻撃も次第に激しくなってきた。
200mの機体は、刻一刻とメイと、プラズマの塊のある方向へと降りてくる。
>>771
メダリオンの突入を、下部装甲が食い止めることは到底不可能。
機関部をぐしゃぐしゃに引き裂いていく。
それでもなお、勢いは止まらず上部へと突き抜けたメダリオンの
眼下で、機体の中央から巨大な爆炎をあげる『デバステイター』の姿があった。
しかし、それでもなお……左右の翼部エンジンは動きを止めず……
- 773 :甲/流星、夜を切り裂いて:2009/10/18(日) 02:09:49 ID:HVJaErII0
- >>772
貫き通した己の道を
突き抜けた甲は、空に投げ出される
「貰うモン貰ったぞ、バカヤロー」
ドリルの霧散した右手、その中指をビッと突き立て炎上する機体に向ける
「さて」
「こっちは手札無し」
自由落下
頼りのブーツは既に砕けて、風を回転させる力も微弱にしか残っていない
「後片付けは任せたぞ、テメー等」
ニヤリと笑い、左眼のレンズが砕けたゴーグルを外す
「んー…」
大きく、伸び
「…どうしよう…」
まっ逆さまに、落ちていった
- 774 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 02:13:22 ID:QYyPcDfoO
- >>772
「……おぉ」
彼は言うまでもなくバカであった。
しかし、バカと言っても、
「ここ、潰せばいいのか」
これくらいは分かる。
にん、と笑って。取るのは、獣のように丸まった準備体制。
「ナ・ル・カ・ミ・――」
ばちばちばちばち。
紫の電流。彼を覆う、夕暮れの後の空の色。
「――――ヴァイオレットコメットぉ!!!」
そして彼は。
彼自身の持つ最高速度で、敵に
――特攻した。
- 775 :頼羽無為/タクシーファイター:2009/10/18(日) 02:26:17 ID:fP94A.NgO
- >>772
「ゲホッ、ゲホッ…!…生きてるか、俺…?生きてるよな、俺…」
突き抜けてなお上昇を続けるメダリオンの中で、盛大に血反吐を吐く。
衝突と強烈なGにより、機体と共に身体も限界を迎えつつあった。
「あ"ぁー…死ぬところだ…もうテンションに任せて無理をする歳じゃねぇな…」
口から零れる血を腕で拭いながら、眼下の要塞の姿を確認する
「まぁだ墜ちねぇのか……」
武装は突攻のために廃棄した。もはや自分にやれることは残されてないだろう。
「あとは若いもんに任せて、おっさん達は退がるとしますか…」
機体を反転させ、>>773落下していく甲の元へと向かう
「甲ー、こっちださっさと来い」
コクピットの風防は開かれていた。
- 776 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 02:28:33 ID:7jE6yumoO
- >>772
キーを叩く叩く叩く叩く――――。残されたエネルギーで動力部に辿り着き、其れを破壊する為の最短ルートを算出する為に。
「…………」
しかし、どう計算しようともCPUが提示するルートでは脱出出来る可能性は限りなく低くなってしまう。
自らの命か、それとも都市の平穏か――――。
「出力全開……エネルギー最大収束」
淡々と言葉を紡ぎながら専用のコードを入力していく。
軅てウインドウに表示される“OVER DRIVE”の文字。そして“STANDBY OK”
機体は右手を上げ、其の鋼鉄の拳を何も無い壁に向けた。
ガコンッという音と共に手首の辺りが展開、其処から淡い緑色の光が放出され右腕を包んでいく。
「この壁を突き抜けていけば最短距離で……動力部に辿り着く……。
突貫……開始します!!」
脳裏を過ぎったのは赤き突貫者の姿。
そして彼女はペダルを全力で踏み込んだ。
「セレネ・ブレイク!!」
ブースターが豪炎を吐き出し、銀の機体は壁に向かって突撃を開始する。
緑の光に包まれた鋼の拳は、眼前の悉くを破砕する月女神の放つ矢の如く。
「いっけぇぇえええ!!!!!」
裂帛の気合いを受け、彼女の駆る機体“アルジェント”は左翼動力炉を破壊せんと、銀色の流星と化して突き進む。
- 777 :三浦 メイ/メイド服と短機関銃:2009/10/18(日) 02:33:27 ID:GjP3h8h60
- >>772
「ありゃー、ひくかったかなぁー…ってにゃああああ!!!リョーちゃん!」
プラズマ球とデバステイターを見上げるが、
激しさを増す攻勢から身体を庇い、装置を放置
すぐさま喚びだした赤い猟犬の背に乗り、距離を取る形で走る走る
「……あれ、どこに落ちるのかなぁ」
未だにプラズマ球は、放電でそのサイズを小さくしつつも、力を失わず漂っている…
- 778 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 02:43:48 ID:rSRBD9/U0
- >>774
機体が、揺れる。
その雷神の一撃は、右翼に搭載された機関部をマヒさせ、
右翼エンジンを破壊した。
同時に、起こる爆発。
多数の砲塔へと弾薬を供給するラインをも破壊していたのだ。
捻じ曲がる鉄の音は、要塞最期の咆哮か。
>>776
左翼に続くように、右翼でも起こる爆発。
それと同時に、機体は空中分解を起こした。
爆発、炎上しながら分散する機体。
燃え残った胴体部は、海へと落下していく……
>>778
空中で爆発した機体は多数の細かい
金属片を都市にばら撒きながら、海へと落下していく。
その途中、宙に浮くプラズマ球に触れ、
完全に機体を蒸発させた。
――超ド級戦略爆撃機『デバステイター』撃破――
>>773 >>775
デバステイターは、二人の起こした後部エンジン、および機体中央の爆発
の爆発に続くようにおきた両翼での爆発で空中分解、
続いて、空中に浮かぶプラズマ球に突っ込み溶解して消えた。
細かい破片の被害はあるだろうが、都市は守られたのだ。
- 779 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 02:53:54 ID:7jE6yumoO
- >>778
「やっ……た……」
残存エネルギーはほぼゼロ。
分解していく“デバステイター”の中、落下する“アルジェント”のコックピットの中で少女は弱々しく歓喜の声を漏らした。
もう機体は動かない、身体も動かない。限界が来ていた。
「……ニナさん、ごめんね」
彼女はそう呟くと生を諦めた。
もう助からない、と。
機体は虚しく海へと落ちていった。
//お疲れ様でした!!
- 780 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 02:54:51 ID:QYyPcDfoO
- >>778
「ふぁ、」
ひくひく、と口の端が動く。
「……ふぁーっはっはっはっは!!!
俺様やっぱスゲー!! 天才!! 最強!!
超かっこ、い、」
ぐらり
空中で傾いて、
「い……ぅ」
ふらふらふらふら、とよろけるように落ちる。
〈ナルカミ・ヴァイオレット 終了〉
〈損傷約75%、自己修復及びスリープモードに移行します〉
「……ぐぅ」
そして青年は、地面に倒れて寝息をたて始めるのであった。
//お疲れ様でしたーお先に失礼しますっ
- 781 :三浦 メイ/メイド服と短機関銃:2009/10/18(日) 03:03:22 ID:GjP3h8h60
- >>778
「で、あれなんだったのかなぁ」
擦過傷だらけの身体を犬に預け、戦場だった場所をフラフラ歩きまわる
そんな彼女の呟きは、あまりに無責任だった
- 782 :ゼオラ&ユリウス:2009/10/18(日) 17:48:43 ID:yLjqJICg0
- 【異能都市郊外】
【色彩鮮やかな花々に囲まれた黒いドレスの女性】
(綺麗だな……)
【ユリウスはおらず、一人】
(でも、私が居ると花々が汚く見える……)
【女は、その場にしゃがみ込み、花を一輪、手に取る】
(私は、いつしか一人になってしまった……昔は、いつもそばに誰かが居てくれた気がした……)
【彼女は花を眺める】
(だから……私はこの子だけを愛しよう……)
【フッ、と息を吹きかける】
【一輪の花は、やがて桃色の服に身を包んだ少女となる】
……
【そして、ずっと、その少女を抱き締めていた】
- 784 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 20:26:59 ID:/k2gysHgO
-
――――治安維持部門各員に通達。廃棄領域上空の歪曲亀裂より大型敵性種多数出現。
――――別命無い者は廃棄領域に集結、迎撃に当たれ。
――――繰り返す。廃棄領域上空――――
無線通信機能を擁した千夜グループ社員専用の携帯電話から一斉に声が響く。
都市の各地が俄に慌ただしくなり、一部には封鎖措置が取られた。
####################
ストーリーイベント『歪める街』
第一章:開幕を告げる者
――――“捕食者”
・途中参加及び途中離脱は可能です
・千夜グループ関係者には連絡が行っている設定ですが、これはフレーバーであり他の参加者を制限するものではありません
・攻撃の命中言い切り、イベント進行の障害となる行動の言い切りはそれを修正した上でレスを行います
・ダメージの回避行動や味方PCへの支援、及びそれに類する行動の言い切りは可能です
####################
- 785 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 20:27:25 ID:/k2gysHgO
-
異能都市『楽園』、廃棄領域――――
全ての建築物の頭に廃の字が冠される、文字通り廃棄された広大な区域。
不夜を誇る都市の中に有ってただ一つ、夜に光の灯らない地区。
その地区は嘗て都心として隆盛を誇ったのだろうか、廃棄された高層ビルが影絵の様に空へと伸びる。
ゴーストタウン。普段は人影も無いその場所は、今は多くの人が集まっている。
千夜グループ治安維持部門、警備保障部の黒い制服を着た者、民間軍事部の軍服を着た者――多くの人員がそして機材や車両がその場所に投入されていた。
そして、動く影が複数。
体高は8メートル程か、体中の金属質な黒い装甲は夜闇に紛れる。
長い腕には大きな手。その指先は鋭い爪で、それは脚もまた同様。尻尾らしき物が機敏に動く。
黒い金属質の装甲に覆われた恐竜の様に長い頭部、緑色に輝くはロボットのカメラ・アイの様な二つの眼部。
剥き出しの歯茎には巨大な歯がずらりと並び、体各部の関節、装甲の隙間からは緑色に光る線が幾つか覗いていた。
曳光弾の橙色の光が影を消し、魔術の焔が夜を照らす。月に煌めく刃の軌跡は夜を鋭く切り裂いた。
一匹とも一体とも。そして一機とも――即ち生物なのか機械なのかも解らないその異形に、数人の人員がチームを組んで戦っていた。
火砲の轟音が夜を揺らす。秘蹟によって紡がれた雷が大気を震わせる。異能によって支配された瓦礫が空を飛ぶ。
――――廃棄領域は今、戦場と化していた。
- 786 :甲/流星、夜を切り裂いて:2009/10/18(日) 20:30:59 ID:HVJaErII0
- 「…彼女と私の事情ー…切ない思いは慕情ー♪」
自転車が、ゆっくりと戦場を走る
「相当壊れた夜を駆け抜けろー…っと」
停車
降りる人影
翻る―――赤い、マフラー
「―――現着、以降は現場の判断で動く」
ゆっくりと、メガネを外した
- 787 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 20:36:06 ID:/k2gysHgO
- >>786
無線機能のオンになった甲の社員用携帯電話から声が響く。
『甲か。到着したな? 相手は異常に硬い。気を付けろ。――絶対に外に出すな』
セウァリスの声。
この場所、一般人の居ない廃棄領域。
外に出せば一般人に被害が出かね無い。
『何が有ってもだ』
- 788 :鐘森 栄治郎/さまようじじい:2009/10/18(日) 20:41:51 ID:RguirqbM0
- 「廃棄領域…ですか
よもやと思いましたが…アテが外れましたね」
千夜の人員が終決している地区から離れた位置
廃ビルの陰の暗がりに、身なりの良い老人がひっそりと佇み呟く
「しかしコレは…いやはや」
夜にそびえるその巨体を見上げ、何故か老人は微笑んだ
//参加…OK?
- 789 :甲/赤輝:2009/10/18(日) 20:42:55 ID:HVJaErII0
- >>787
「合点」
自転車のカゴにメガネを投げ入れ、開放された眼で敵を睨む
「――…だ、そうだ…」
両手の肘まで、赤色の装甲が顕現する
「覚悟しろ、俺の拳は甘くねーぞ?」
指を差す
射抜く視線の色は赤
左眼に浮かぶ螺旋模様
状況、開始
- 790 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 20:46:03 ID:D4p2Ifwg0
- ククククク……
クハーーーハッハッハッハッハ!!!
【暗い闇から響く影の声】
【不安を煽るようなせせら笑いは、次第に只の馬鹿笑いに変化していき】
おっと、お酒お酒……っぷあーウマー!
【袖で口を拭い、ふらふらと千鳥足で建物の影から歩いてくる女】
【服装からして、建物の影がそのまま人の形をして歩いているようで…】
ふぃー…いいニオイするじゃない。鉛とかの匂いは、好きだよ。えへへーん。
【艶めかしく光を反射する白い肌が、ニヤけ顔に歪む】
- 791 :ニナ・シュガリア:2009/10/18(日) 20:46:37 ID:7jE6yumoO
- >>786
ブレーキ音。
一台リトル・カブが停車した。
戦場には相応しくない鉄の馬に跨がっていた女は緩慢な動きで降りるとヘルメットを外し、其の甘美な蜂蜜色の髪を一度掻き上げた。
「不穏な空気に誘われて〜ってね」
呑気に即興の歌を口ずさみながら異形蠢く地を歩く。
白鞘に収められた愛刀を佩いた左腰、下げ緒代わりの細い鎖が冷たい金属音を響かせた。
「さーて――――いっちょやりますか」
伸びを一つ。
吐き出す息は闇に溶けて。
刹那、彼女が纏う空気が変わった。
- 792 :緑眼の異形:2009/10/18(日) 20:46:39 ID:/k2gysHgO
- >>788
//勿論ですよー!
>>788>>789
怒号が響く。
「分断に成功した!」
その刹那集まった一同の前に蛍光色の緑に輝く瞳をした異形がアスファルトを脚で砕きながら現れたる。
「そっちは頼むぞ!」
既に戦闘に参加していた者の声。恐らく数体の異形を相手にしていたグループの一人だろう。
やっと一組の異形を分断する事に成功したのだ。
「……――」
だが、一同の前に現れた異形は一同を一瞥すると、ギギと軋む様な音を立てて首を回し、一同とは別の方向を見る。
――元居た方向を。
瞬間、異形は走り出す。
元居た方向、即ち分断された仲間の異形の元に。
8メートルの巨体、その重量を支える脚でアスファルトを砕きながら突き進む。
――――やるべき事は明らかだ。
異形の合流阻止。ただ一つ。
- 793 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 20:48:07 ID:/k2gysHgO
- //>>790>>791
//安価つけわすれ……行動をどうぞ
- 794 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/18(日) 20:49:21 ID:yLjqJICg0
- しかし……帰ってきたと思ったら、これか
【様子を眺め】
全く、とんだ場所だなこの都市は……
【銀の竜は人の形を作り】
さーてっ、一発行くかぁ!?
【かっこいいぽーず!】
- 795 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 20:50:38 ID:/k2gysHgO
- >>794
//続けて>>792に対するアクションをどうぞ
- 796 :甲/"赤煌":2009/10/18(日) 20:52:42 ID:HVJaErII0
- >>792
「……」
指を向けた姿勢、そのまま硬直
相手がどっかいった状況では物凄く格好悪い
「ま…」
喉奥から、やっと搾り出す声
「待てごるぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!
咆哮、廃墟に木霊して
ふんばりダッシュで敵を追う!
- 797 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 20:57:27 ID:D4p2Ifwg0
- >>792
……ウワ、ヒッデーぇ。
女見て即チェンジ? モテないよーそんなんじゃ。
【追い越さない程度に走って追いかけつつ懐からヒョウタンを取り出す。今日は満杯だ】
さて今回ご紹介あそばせられるのは御存じ有名、
アルコール度数は超高い、何回蒸留したか数えるんもめんどっちい、
口に含んで火はつけんなよ? スピリタスでござーい。
【カメラ目線でコルクの栓を抜き、持った手を背中に回して】
僕の折角買った酒をこんな事に使うのは勿体無いけど……えいりゃっ!!
【思いっきり振りかぶる。飛び出した大量の酒は鞭のように線を描いてバケモノに飛んでいく】
- 798 :ニナ・シュガリア:2009/10/18(日) 20:58:46 ID:7jE6yumoO
- >>792
「ふふ、やるじゃない。
流石蔡生ちゃんの会社の社員ね」
微笑を浮かべた彼女の瞳に映るは、仲間と合流せんと走る異形の影。
「社員さん達の努力を無駄にする訳にはいかないわ……ね!!」
振るわれる両の腕。
手から伸びたのは琥珀色の蜜の触手。
彼女の腕以上の太さは有ろうかという蜜触手は非常に高粘性。一度捕まれば抜け出すのは容易ではない。
「膝擦りむいても知らないわよ……ッ……!!」
大蛇の如く虚空を蠢きながら、蜜触手は異形の両脚を捕らえんとする。
- 799 :鐘森 栄治郎/さまようじじい:2009/10/18(日) 21:04:22 ID:RguirqbM0
- >>792
「ふむ……ホッ!」
走る異形を目にすると、老人は砕けたアスファルトへと掌をめり込ませる
ただポーズをつけたようにしか見えない僅かな動き……しかし
メキメキ…ガッ!
異形の前方地面から平行に立ち昇る、数々の黒い柱
それらは左右にまるで横糸を這わせるようにその形を変えると、
同様に黒い膜を張り、硬化
高さ10mほどの即席の壁を造り出す
「完全に引っかかるとは思えませんが……さて」
- 800 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/18(日) 21:04:36 ID:yLjqJICg0
- >>795
//了解です!
>>792
ふむ……どういう状況か
【顎に手を当て、辺りを眺める】
アイツらを合流させたらアカンっちゅー事やな?
【暫くして、納得したように手を叩き】
【大きくジャンプ。空中で竜へカタチを戻し】
これで……どないやァ!!
【錐揉み回転しながらどんどんと速度を上げ、突っ込んでいく】
【それは音速に近いほどまで跳ね上がる】
【さらに、その質量。純銀である彼の体はひどく重い】
【重さと早さを兼ね備えた銀の弾丸は頭から突撃する!】
- 801 :緑眼の異形:2009/10/18(日) 21:13:38 ID:/k2gysHgO
- >>796>>797【甲&虎姫】
けたたましい音を立て、アスファルトを脚で踏み砕きながら突き進む巨体の異形。
そこに甲と虎姫が肉薄するが――瞬間。
「――――」
異形が振り返る。
そして人が蝿を払う様な動作で、甲と虎姫に向けてその長大な腕を薙いだ。
虎姫の放った酒はその長大な腕に高い相対速度をもって叩きつけられたが、腕の表面、黒い装甲には傷一つついていない。腕の速度が落ちる事も無い。
――蝿を払う様な動作。だが薙ぎ払うその腕は速い。ましてやその長大な腕の重量。当たればただでは済まない。
>>798>>799>>800【ニナ、ブルクハルト、鐘森】
甲と虎姫に振り返った異形の脚に、ニナの放った高粘性の蜜造りの触手と、天翔るブルクハルトが迫る。
そしてその間に鐘森の造り出した柱が迫り上がり壁を構築。
攻撃、妨害、バリケードの構築と、三人は意図せず連携をした。
――――異形が膝を曲げた。体を動かす溜めを作っていると一目で分かる動作。
そして――跳躍。
足許に迫るニナの蜜触手を回避し、ブルクハルトの蹴りをかわし、巨体の脚は鐘森の作った壁を蹴る。
――まるで三角飛びだ。
アスファルトの軋む音。
巨体が着地したのは高さ30メートル程のビルの屋上。
月を背にした緑眼の異形は五人を見下ろしていた。
――――獲物を見る、狩人のように。
――合流の阻止には成功した。だが、異形は五人を障害と認める。
【対象現在位置:30メートル程のビルの屋上】
- 802 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 21:20:52 ID:D4p2Ifwg0
- >>801
おッ――
【咄嗟に膝を曲げ、しゃがむが】
ッあいづッ!
【額に手の端が掠り、質量と速度、風圧で後頭部を地面に叩きつけられる】
ま、なんとかお酒は当たったみたいッスけど〜〜…
――いっだーーーいぃぃぃ……! うあぁ〜!
【右腕を下に転がって、足をバタバタ上下させ右手で後頭部を押さえる】
【左手はロングコートの中に突っ込み、腰をさすっているようだ】
- 803 :甲/"赤煌":2009/10/18(日) 21:22:57 ID:HVJaErII0
- >>801
「――――」
迫る腕
対する甲
ザキュッ
踏み出した足が、大地を捉え
――グンッ
甲の身体が廻る
『回転弾拳(アクセルバレット)』
回転は走る勢いを殺さない為、そして
「―――ッらあ!!!!!!!!」
遠心力を、拳の力に上乗せする為
咄嗟の状況に、されど舞う様に流れる甲の動き
赤い拳が巨大な力に衝突する
「…上、か」
流れる動きは止まらない
跳ね上がるように上へ昇る甲の身体――赤いマフラーが円運動の軌跡を引いて
―――ガッ―ガガッ――
廃墟の壁を蹴り、加速しながらビルの屋上を目指す
- 804 :甲/"赤煌":2009/10/18(日) 21:25:30 ID:HVJaErII0
- >>802
「トラ子ッ―――上だ!」
昇りながら、痛がる同僚を激励していった
心配とか微塵もねえ
- 805 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 21:28:38 ID:D4p2Ifwg0
- >>804
んなこたー分かってますよジョウシサマ。
【目の端に涙を溜めつつ皮肉っぽく呟く】
ねーアンタさー、アレ真っ正面から倒すのメンドっちくない?
幸い私にはお酒があるんだけど……どう? 大体やること分かるっしょ?
- 806 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/18(日) 21:29:36 ID:yLjqJICg0
- >>801
避けやがったか……
【空中で一回転、勢いを殺して】
【次に、異形を見据え、上を向く】
【既に体は動いていて】
――ビュンッ!!
【ビルの屋上を目指し、銀の弾丸は飛ぶ】
- 807 :ニナ・シュガリア:2009/10/18(日) 21:30:46 ID:7jE6yumoO
- >>801
「チッ……まぁ、結果オーライね」
蜜を掌に戻し、異形に視線を遣る。
流石にあの高さでは射程外、蜜触手は届かない。そう判断した隻眼の女は次なる策を探す。
「あの巨体、反射神経、敏捷性……厄介だわ」
やれやれと肩を竦めながら彼女は右腰に手を伸ばす。
革製ホルスターから引き抜いたのは淡い桜色の刃を持つ短剣。
銘は『連桜』
「甘術……『灰蜜』」
其の言葉と共に連桜が灰色の蜜に包まれた。
蜜が全体に浸透した刹那、短剣は彼女の手を離れ虚空に浮かび上がった。無機物を「虜」にし自在に操る、其れが彼女の能力の一つ――――甘術『灰蜜』
「さぁて、かかってきなさい化け物。 私達を甘く見ると痛い目に遭うわよぉ?」
無邪気な、しかし何処か不敵な笑み。
異形を見据え、彼女は相手の出方を静かに窺う。
- 808 :鐘森 栄治郎/さまようじじい:2009/10/18(日) 21:32:30 ID:RguirqbM0
- >>801
「これはまた……ほほ」
その巨躯でビルへと跳んだ異形に対し、驚きの色を浮かべる鐘森
しかし、すぐさま笑みを浮かべて異形を見上げる
次の瞬間、老人はその場から暗闇に溶けるように姿を消していた
【攻撃行動なし】
- 809 :甲/"赤煌":2009/10/18(日) 21:34:08 ID:HVJaErII0
- >>805
「火種、持ってないよ」
何か身振り手振り、ブロックサインで駄目っぽい事のお知らせ
「廃墟だし、良い案だと思うんだけどなー…」
跳びながら、叫ぶ
「お客様の中にー火を出せる方は居りませんかー!」
- 810 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/18(日) 21:35:38 ID:yLjqJICg0
- >>809
火ィ?
【銀竜。ここにあり】
ってか、この前の兄ちゃんや無いか?
【思い出される立ち食い蕎麦屋】
- 811 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 21:36:13 ID:D4p2Ifwg0
- >>809
このダメ上司め!!! 死んでしまえペッペッ!
【見上げた状態で唾を吐く】
あっちょ、目に唾があいったたたい。
- 812 :緑眼の異形:2009/10/18(日) 21:40:48 ID:/k2gysHgO
- >>802>>807【虎姫、ニナ】
「――」
緑眼の異形はじたばたと痛みに騒ぐ虎姫、そして出方を待つニナ見下ろしながら、腕を動かした。
長大な腕の先、鋭い爪はビルの屋上の一角を抉り取って掴む。
そしてそれを持ち上げ――腕を振り下ろす様に地面へと投げつける。それを、二回。
1メートル程の鉄筋のはみ出したコンクリートと細かな礫とが、凄まじい速度で虎姫とニナへ投擲された。
>>803【甲】
「…………」
長大な腕、黒い装甲。
――――異様な堅さ。
甲の殴りつけた緑眼の異形の腕、その装甲は微かに、ほんの僅かに凹んでいるだけだった。
――何か策を用いる必要があるかもしれない。
甲の登るビルの上、異形は静かに待ち受ける。
>>806【ブルクハルト】
突き進む銀の弾丸。
――突如、暴風の様な風音。
ごう、と大気を切り裂いたのは黒い腕、長大にして堅固な腕。
叩き落とす。地に叩きつける。――それを目的とした一撃。
異常な程の速度で腕が、重く、巨大なその腕が振るわれる。
>>808【鐘森】
異形はその姿を見失うが――ただ、それだけだった。
生物なのかは分からないが、仮に思考する能力があるならば、恐らくこう考えているだろう。
“この装甲の前には何も恐れるものがない”
――と。
- 813 :甲/"赤煌":2009/10/18(日) 21:45:14 ID:HVJaErII0
- >>810
「居たかァ!!トラ子ー!居たぞー!!」
下界にブンブン手を振る
「(……知り合い?…いやさ、こんな竜、知らんぞ?)」
竜形態での出会いは初めてだった
>>811
「酷くね!?」
ガビーン、という擬音と共にビル壁から滑り落ちそうになる
「…ともあれ、見っけたぞ、そこの竜と企むんだな」
ニヤリと笑って
>>812
「―――…」
痺れた腕を、振る
確かに正攻法じゃ、虎姫の言う通り時間が大幅に掛かりそうだ
「(とりあえず、トラ子の策――それで行くか)」
飛び上がる
ビルの上、更には怪物の上へと位置して
「んならダメ上司はァ―――隙を作ってやるかぁ!!!!!!」
上空で身体を屈め、力を溜める
「行くぞ流星――K.B.Tキィイイイイイイイック!!!!!!!」
高速回転をプラスした跳び蹴りを頭上から降らせる
- 814 :鐘森 栄治郎/さまようじじい:2009/10/18(日) 21:50:48 ID:RguirqbM0
- >>812
突然に、唐突に
ビルの上へと老人は姿を現した
常人であれば、まず認識不可能なほどの異様な速度で
彼は黒い箱を手に異形へと迫る
黒い箱は、指向性の爆薬
それを異形の脚部関節の裏から正面に向けて炸裂させようというのだ
つまりは盛大な――ひざかっくん
- 815 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 21:51:54 ID:D4p2Ifwg0
- >>812
【腰をさすりつつ呻いている】
いっだい〜……
【左手で、腰をさすりつつ】
…なんて歳じゃあるまいし。
【と呟き、体をぐいと右に倒した瞬間――】
【ロングコートの中から伸びてきた漆黒が、コンクリートを弾く】
【腰に添えられた左手は、コートの中で鞘に伸びていた】
んでもって。
【右に倒れた勢いでぐるりとうつ伏せになると、右手で体を押し上げて立ち上がり】
【懐からスピリタス入りヒョウタンを取り出してニヤっと笑う】
なかなか力あるじゃない! 僕はサポートにまーわろうっと。
上司を立てる僕カッケー、マジカッケー。
【などと呟きつつ廃ビルの中に入っていく】
これなら、外で被弾することもないだろうしね。アッタマいーい、ひひひっ。
>>813
おっしゃァッ、ナイス!
んじゃ待機しててもらっといて。
【ビルの中から大声を出す】
- 816 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/18(日) 21:55:07 ID:yLjqJICg0
- >>812
クク……ワイと力比べか?
【銀の弾丸は再び加速】
【真っ直ぐに腕へと突っ込んでいく】
だっしゃらぁ!!
【そして、相殺】
【パワーは十分にあった……が、腕の速度に対抗しきれず】
【軌道を逸らされ、ビルへ突進。壁に穴をあけて飛んで行った】
>>813
で、ワイは何をすればおわああああ!!
【甲の目のまえを弾丸が直進、ビルの中へ吸い込まれるように消えてしまった】
- 817 :甲/"赤煌":2009/10/18(日) 21:57:23 ID:HVJaErII0
- >>816
「待機ってΣいねええええええええ!!?」
作戦、難航中
- 818 :ニナ・シュガリア:2009/10/18(日) 21:58:24 ID:7jE6yumoO
- >>812
「来た……ッ……!!」
迫るコンクリートの塊を前に彼女は、眼前に浮かぶ『連桜』に“命令”を下す。
「咲き乱れろ……」
彼女の声に呼応するかの様に短剣に異常が起こる。
一本だった其れは二本、四本、八本と細胞分裂を行うかの如く数を増やしていく。
時間にして数秒、夥しい本数が不規則に重なり彼女を守る壁を作り上げていた。
刹那、衝突音。塊が直撃した証拠であった。
何本かの連桜が曲がり、ひしゃげ、、砕け散ったがコンクリート塊を通す事はなかった。
「あー耳がキンキンするわ……。
さて、次は私の番よデカブツ!!」
手を振るう。まるで剣群に突撃を促すかの様に。
従順な兵士と成った数多の短剣は其れを合図に異形に向かって飛来していく。
数を数えるのもうんざりしてしまいそうな剣群は三方向に分かれ、羽虫が如く飛び回る。
異形の正面から、左右から浅桜色の刃が群を成して襲い掛かった。
- 819 :緑眼の異形:2009/10/18(日) 22:11:15 ID:/k2gysHgO
- >>813>>816【甲、ブルクハルト】
ビルに穴を開けたブルクハルトと入れ替わるように甲が異形に肉薄した。
クリーンヒット。がん、と言う鋼を叩く音。
――――それすらしない。
硬いのだが、打撃の衝撃を吸収しているような――異様な感触。
異形は衝撃に仰け反る事すらしなかった。
「……」
無機質な緑眼が甲を見る。
瞬間、巨大な拳が甲を横合いから殴りつけようと唸りを上げて大気を突き破る。
>>818【ニナ】
ニナの放った弾丸宛らに突き進む小刀の大群は異形を全周囲から襲う。
だが――まるで通じない。
黒い装甲に弾かれ、弾かれ、弾かれて。
――――だが、大群の内の数本が硬い筈の異形に刺さっていた。
異形の、装甲に覆われていない――関節部に。
>>814【鐘森】
轟音。
「――――!?」
爆発の刹那巨体が傾ぐ。
果たしてそれは膝かっくん以上の戦果を挙げた。
装甲の覆われていない関節部を襲った爆発。装甲には傷一つつかなかったが、爆風に晒されたその部員は焼け焦げていた。
――――初めてダメージが通ったのだ。
大金星だ、これは突破口へと成りうる。
傾ぐ巨体がビルの屋上、かなりの勢いで倒れた。
みしり、という音。
コンクリートに亀裂が走る。
走り、走り、走り――――崩壊した。
【凄まじい勢いで倒れた倒れた異形の重量により、ビル崩壊】
>>815【虎姫他、ビルに居るキャラクター】
みしり、という軋む音が先ず響いた。
そしてそれは繋がり、連なり、砕ける音へと変わり――――
虎姫の居るフロアの天井が一斉に砕けて崩れ落ちる。
それが皮切りだった。
ビルの屋上に居る者、ビルの中に居る者、ビルに入った者。
それら全てが範囲対象。
即ち、ビルの崩落。
足場が崩壊し、或は天井が崩壊した。
建築物が瓦礫へと変わる。異形は瓦礫造りの寝台に俯せの状態で投げ出され、その体を強かに叩きつけた。
【ビル崩壊】
- 820 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/18(日) 22:19:16 ID:g4lxCBLQ0
- 「派手にやってんねえ……」
激戦が繰り広げられるその地に。一人。男が歩いてくる。
紅い髪をビルの倒壊、異形が暴れるその動きに合わせて揺れる空気に乗せ、揺らして。
「……一仕事。片付けますか……」
//参加OKー?
- 821 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 22:20:28 ID:/k2gysHgO
- >>820
//おkです。>>819に対するアクションをどうぞ
- 822 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/18(日) 22:21:28 ID:yLjqJICg0
- >>817
フフフ……ハァーッハッハッハァ!!
【聞こえる声、ビルの奥から】
ワイは……帰ってきたでぇ!!
【高速の弾丸がもう一度甲の目のまえを通る】
>>819
もう一回や貴様あああぁぁ!!!
【銀の弾丸はもう一度、加速】
【銀としての質量が速度から生まれる破壊力を何倍にも跳ね上げる】
ワイは……負けっぱなしは、好まんのや!!
【もう一度、異形に勝負を挑む】
- 823 : ◆uotUYGHVwM:2009/10/18(日) 22:22:04 ID:g4lxCBLQ0
- >>821
//>>820の登場がそんな感じになりますー。
//何かそこら辺に突っ立ってるって感じでOKですので、それでもいいですか?
- 824 :甲/"赤煌":2009/10/18(日) 22:22:56 ID:HVJaErII0
- >>819
「なん―――ッ!?」
"何だ"と思う前に甲の身体は宙を舞っていた
横合いからの拳が甲の側面を捉えていた
ズガッ――
隣の廃墟、その屋上にまで到達したその威力
屋上の床を滑り転がり、やがて止まる
「が、はぁ…!」
「(何だ…俺は何を蹴った…!肉でも、金属でもねぇ!"硬いが柔らかい"?)」
ガン、と拳が床を叩く
よろめき、口の端から血を流しながら立ち上がる
「んだよ…そりゃあ…!」
「"ドラグーンッ!!!!!"」
甲の脚部に、膝元までの黒い装甲――ブーツが顕現する
「(昨日の今日で、バッテリーは弱ったまんま、蹴れる回数は少ないが―――無いよりマシか)」
屋上から飛び出しながら
遠く、戦況を見る
「倒れた…?煙は…膝関節…」
装甲外部は、攻撃が通る?
その可能性を確信に変える為、甲は再び戦場に躍り出る
- 825 :名も無き異能都市住民:2009/10/18(日) 22:23:32 ID:/k2gysHgO
- >>823
//把握しました。おkです
- 826 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 22:23:57 ID:D4p2Ifwg0
- >>819
【丁度中間あたりまで上がってきて歩いている最中、ふと天井を見上げる】
【そしてポツリ】
シェイクスピア曰く――「アテが外れた時、人は脆いものだ」
言ったかどうかは知らないけどねぇええええええエエエ!!!!
【大慌てで壁に向かって走り、丁度その時怪物が天井から】
うっわッ!
【地面をブチ抜き、地面が崩壊】
だっはーーーちょっち待って……えーい!
【腰に手を当て抜刀一閃、黒い刃を壁に突き刺し、右手で柄にぶら下がって落下を回避する】
ふー……あ、そだ。
【取り落とし落下していくヒョウタンをすんでのとこでつま先で蹴り上げ】
これでお役目終・了っと!
【再度抜刀――ビルの壁全体を鞘に、左手で壁を押さえ、右手で一気に、引き抜き――】
シィィイインッ!
【刃をヒョウタンに縦に走らせた後、すぐまた壁に突き刺し『納刀』、壁にぶら下がる】
【唐竹割に斬られた容器は、バケモノの上空からアルコール度数90%超のシャワーを浴びせる】
よーし、誰でもいいから火!! もしくは火花とか電気なんでもいいから、着火ァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
- 827 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/18(日) 22:26:50 ID:g4lxCBLQ0
- >>826
「……火,か」
くつくつと一人、笑い。右腕を虚空へ伸ばす。
「こんなんでどうだ?」
ニヤリと笑うのが合図。
宙へ突き出したその腕が白く白光。周囲に耳鳴りのような音を撒き散らし、眩く光り輝く。
後にその光が揺ら揺らと揺れ動く。まるで、そう。炎。
白い炎のように、揺らり揺らりと大気を燃やす其れと為る。
- 828 :ニナ・シュガリア/七彩剣妃:2009/10/18(日) 22:27:20 ID:7jE6yumoO
- >>819
「ふふ、ご自慢の防御力もどうやら完璧ではなさそうね」
言うや否や右手が左腰に下がる愛刀の柄を掴む。
抜刀。
闇黒に染められた戦場に七彩の刃が閃いた。
天惑七彩麗刀、銘は存在しないが彼女はこう呼ぶ――――「華」、と。
「ってビルが……うかうかしてらんないわねまったく!!」
ゆらりと、まるで天に捧げる様に高々と己が愛刀を掲げた。
此のに存在する全ての色彩を集めて固めた様な流麗な刃が白い気を纏う。
焔のに揺れる其れは「華力」、彼女の力の源。
「華」が有する力は「吸収と解放」、大気中の魔素を華力に変え、其の美麗な刃に纏わせる。
虚無的な迄の白は闇夜に淡く輝いて。
ヒュドラ
「多頭華龍……!!」
袈裟懸けに振るわれる「華」、其れは虚空を斬り裂いただけに過ぎない。
七色の刃に纏われていた純白の気が勢い良く伸びた。
一見すると白い焔で出来た帯。しかし其れは斬撃、しかも“自在に操る事が出来る斬撃”
甘術師である彼女のみが成し得る剣の技、長年の努力により編み出された奥義。
「咲け……」
彼女の透き通った声が大気を震わすと同時に空を奔る“斬撃”の先端が花開く様に枝分かれした。
其の貌、神話に登場する数多の頭を持った魔獣ヒュドラ。
十を越す“斬撃”は獲物狙う蛇が如く虚空を這い回る。
行く手を塞ぐ瓦礫は其の白に触れた刹那切断された。
仲間に被害が出ない様に斬撃を巧みに操作、落下する瓦礫を斬砕しながら狙うは異形の関節部。
- 829 :鐘森 栄治郎/さまようじじい:2009/10/18(日) 22:28:34 ID:RguirqbM0
- >>819
「うおっと、これは……少々焦りすぎましたか」
のほほんと帽子をおさえ、落下してゆく老人は、
すぐさま体勢を立て直すと、崩れ行くビルの外壁を
驚異的なバランス感覚で滑るように降りて行く
「中にいたら危なかったですなぁ……」
このジジイ、とことん呑気だ
【再び攻撃行動なし】
- 830 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 22:32:30 ID:D4p2Ifwg0
- >>827
カッコつけてんとはよー点けーい!!
【紅夜を指さし、唾を吐き散らして怒鳴る】
- 831 :緑眼の異形:2009/10/18(日) 22:42:56 ID:/k2gysHgO
- //全体攻撃があります
瓦礫の中から異形が起き上がりかけた。そこに――
>>822【ブルクハルト】
がん、という音はしない。
だが、瓦礫の中から立ち上がった異形の頭に命中した銀の弾丸は異形の頭は微かに傾いだ。
僅かだが装甲は凹んでいる。
>>826【虎姫】
ばしゃり、と音を立てて起き上がりかけた異形の体にアルコールの雨がふりかかる。
異形の体の表面はてらてらと輝き、アルコールによって被覆された。
>>828【ニナ】
起き上がりかけた異形の体を枝分かれさた斬戟が襲った。
異形自体が動いているため、枝分かれした斬戟のいくつかは装甲にぶつかり弾かれる。
――だが。
――――その斬戟の内、いくつかは。
関節部に命中。
やはり装甲程の堅さは無いのだろう。関節は切り裂かれ、そこからは大量の、
――――緑色の液体が吹き出した。
アスファルトに、瓦礫に。緑色の液体が振りかけられる。
びちゃびちゃと。
音を――立てて。
>>全キャラクター
「――――」
異形がその巨大な口を開く。
口の内部が光り出し――軈てその光は収束して球体を形成した。
――――その場を急激な熱波が襲う。
近くに居るだけで髪を焦がし、肌を焼く様な。
――刹那、球体が輝きを増し、爆ぜた。
異形の口から極大の光条が放たれた。激烈極まる熱。
光条の駆け抜けたアスファルトは溶けた硝子のようになり、崩れた瓦礫が焦がされた。
大気が発火し燃え盛る。
激烈な熱波と、今や焔と化した大気が全員を襲う。
- 832 :甲/"赤煌":2009/10/18(日) 22:52:16 ID:HVJaErII0
- >>831
「(トラ子の酒は掛かった…火は、あぁ東雲が―――)」
戦況を伺いながら進む甲の眼に飛び込むのは
化物の口から放たれる熱塊
「―――ちぃ!」
瞬間、前進する足を中空で止める
「(持ち堪えろよ、ドラグーン!!!)」
パンッ―――パンパンパンッ!!!!
空中を、黒いブーツが蹴る、蹴る蹴る
黒いブーツ――ドラグーンは"空間に一瞬だけ足場を形成する"能力を有す
即ち
「―――ッ!!!!」
蹴りにより、前方の空間に足場のフィールドを何層も張り
迫る熱波を迎撃する
張っては破られ、張っては破られを繰り返す内
『LOW BATTERY――LOW BATTERY――LOW BATTERY』
バッテリー残量が低下している電子警告音声が耳に入る
しかしお構い無しに蹴り続け
前面に押し寄せる熱を防いでいた
- 833 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/18(日) 22:54:18 ID:g4lxCBLQ0
- >>830
「……」
ぶおん、と言う大気を物体が切り裂く音と共に。
白い炎は上空へ撒き散らされて。アルコールの雨の後ろから、異形に降り注ぐ。
>>831
「……似たタイプ、か」
ニヤリと笑った男の身体は、両の腕を除いて瞬時に紅い鎧に覆われる。
熱波への効果は、無いよりはマシ程度。だが、今はそれで十分。
両の腕を広げ、迫り来る熱波。大気に狙いを付ける。逃げるなんて動作は無い。
白く白光。体内を満たし、巡る魔力を男の両の腕に集中。
耳鳴りのような音を周囲に響かせて。眩い光が増すに連れ、大気は、地は揺れる。
この数瞬間の間。世界はこの男の為に揺れ動く。
「……行くぜ」
行動は単純明快。握った拳を前に突き出すだけ。
目には見えない。だが、確かに感じる其れ。
自らに迫る死の風。其れに狙いをつけて。
宙に振りぬいた拳からは、光の粒子が溢れ出し、其れは瞬時に男の前方。壁のように広がって。
其の粒子と熱波、焔が激突した瞬間。光の粒子はそれを包み込むように、一気に収束する。
焔。熱波。実体を持たぬそれを、「殴りつけ」、「殴り潰す」。
- 834 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 22:55:32 ID:D4p2Ifwg0
- >>831
こりゃあ危ないね……こうなったら。
【柄を握る手に力がこもる】
私も本気で――
【刃で突き刺した壁を、捻る様に抉り、斬り穿つと】
――逃げるしかないっスね!!
【その壁の穴に頭を突っ込み、外に向かって逃げようとするが】
あ、ちょっと待ってつっかえた。
んーー! んぅーーーーーーーーぅぅう〜〜〜〜〜!!
【腰がつっかえ、顔を真っ赤にしてうんうん唸り、壁から出ようとするが…】
【それより早く、熱波、空気の膨張により衝撃波が彼女を押し込み】
どはぁああーーーッ!!!?
【猛烈な勢いで壁の穴から外に向かって射出される】
あっよっ・こらっ・しょいッと! スタッ
【地面に直撃を避けるため、すれ違う看板や建物に足を擦り、何とか減速して着地】
あーあーーーー……トンデモないね、あのバケモノ。
【さほど離れていない、熱波に襲われるビルを振り返り、呆れ顔でため息交じりにそう呟く】
- 835 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/18(日) 22:57:22 ID:yLjqJICg0
- >>831
よっしゃあ!
【そのまま跳ね返り、人型になり着地】
熱……か? ククク……
【逃げようともせず、その場に立ちつくす】
【そのさなか……】
あれ? これ火ィつけなくても勝手に燃えるんじゃ……
【とか考えていた】
- 836 :鐘森 栄治郎/さまようじじい:2009/10/18(日) 23:02:18 ID:RguirqbM0
- >>831
「――!!!」
老人が両手を正面に構え、壁を造り出した時に見られた
黒い何かを足元から呼び出す……が
「ぐっ!」
呼び出される黒い何かは、熱波によって呼び出す傍から次々と吹き散らされて行き
「くは……やはり爆炎とは相性が悪いです……なぁ」
呟く老人の姿は、凄まじく煤けていた
- 837 :ニナ・シュガリア/七彩剣妃:2009/10/18(日) 23:07:22 ID:7jE6yumoO
- >>831
「これは正直マズいわね……」
牙を剥く熱波。其れに抗う手段は唯一つ。
其の左手がゆっくりと左眼を覆う眼帯に伸びた。
スローモーション再生を見ているかの様な非常に緩慢な動きで眼帯に触れると、白く細長い指が左目と眼帯の間に有る僅かな空間に滑り込む。
其の刹那、ざわりと風がまるで災厄の訪れを告げるかの様に吹き荒び、朽ち果てた木葉が虚しく舞い上がる。
口許に微笑を浮かべると躊躇い無く眼帯を引き剥がした。
露になる鮮血が如き赤さの瞳。
其の目の周りは花弁を思わせる純白の鱗に覆われていた。
刹那彼女の身体は炎の中に消える。
「狭間ノ華衣……」
凜と響く声。同時に炎の吹き飛び彼女の姿が再び其の場に現れた。
尖った耳、愛刀の刃に似た七彩の瞳、身に纏うは白鱗に覆われた衣。
「危なかった……この姿にならなきゃ今頃蒸発していたわね」
額の汗を拭い呟く彼女は息災、と言えるものではなく所々に火傷を負っていた。
「やってくれるじゃない……高くつくわよ、化け物」
異形を見据え、天惑七彩麗刀を構え直した。
- 838 :緑眼の異形:2009/10/18(日) 23:10:30 ID:/k2gysHgO
- 熱波が放たれ、大気を燃やしている内に、異形は静かに立ち上がる。
奇妙な事に熱波は異形自身を焼いてはいなかった。――異形と、異形の周囲の僅かな範囲にある瓦礫だけは、無傷のままだった。
>>832【甲】
ドラグーンの能力によって熱波を防ぐ甲。
その前で、静かに異形の腕が持ち上がる。
ゆらりと静かに持ち上がり――――
そして。
焔を防いでいる最中の甲へと。
唸りを上げて超重量の長大な腕が振り下ろされる。
>>833
異形の体が燃え上がる。装甲が、関節が。
異形の巨体は今やそれ自体が巨大な焔と化していた。
――――ぎしり、ぎしりと。
焦がされた異形の関節から音が鳴った。
それは丁度燃え縮むビニールが生み出すそれに似て。
――だが、それでも異形は動く。首が動く。
緑色に輝く眼が――紅夜を捉えた。
刹那大気が唸りを挙げる。
ごうと吹き荒れる嵐の音は振り抜かれる異形の長大な腕が立てたもの。
異形の豪腕が、焔を防いだ紅夜に迫る。
>>834>>835>>836【ブルクハルト、虎姫、鐘森】
周囲に散乱した瓦礫が吹き飛ぶ。吹き荒れる。
――熱波が吹いた。
吹き飛ぶ瓦礫を薙ぎ払い、かき分けながら現れたのは燃え上がった異形の腕。
みしみしと奇妙な音を立てながら、それは三人を纏めて薙ぎ払わんと振り抜かれる。
- 839 :緑眼の異形:2009/10/18(日) 23:14:14 ID:/k2gysHgO
- //途中送信orz
>>837【ニナ】
異形の腕は二本。
甲、紅夜に続けざまに振られた右腕。
虎姫、鐘森、ブルクハルトを纏めて薙ぎ払おうと振られた左腕。
初めからその場を動かず遠距離攻撃に徹していたニナだけは、左腕の範囲から逃れていた。
――――好機。
- 840 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/18(日) 23:21:05 ID:D4p2Ifwg0
- >>838
……。
【口を尖らせて驚きと感嘆に目を見張る】
まーだ動きますか……単純にビックリだ。タフだねぇ……
【二本目のヒョウタンを取り出す。コルクを引っこ抜く】
おっと、これはアンタにあげないよ。僕の分。
【中身は同じスピリタス。アルコール度数90度のそれを――】
んごっ、ごっごっごっ
ぷあっ。
【背中を反らせて、牛乳でも一気飲みするように飲み干す】
ほんじゃ謝れ。
僕の黒ズボン焦げてるんれすけどォォオオオオオオ!!!?
【左手で柄を握り締める。キシキシと甲高く軋む音が僅かに鳴る】
【その柄を腕の方向に向けて、右手でがっしと柄を握り、細い体の全身の筋肉から力を振り絞る】
ぐあぁらあああああああッッッ!!!
【腕がぶつかる直前、足を踏ん張る! そして抜刀――『柄』を、思いきり異形の腕に叩きつける!!】
- 841 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/18(日) 23:27:31 ID:yLjqJICg0
- >>838
まだ動ける……ってかぁ?
【男は走り出す】
絶影……ッ!!
【そう呟くと姿は消え、腕を回避し現れるのは異形の2m程上空】
【左手をつきだし、右手を構え、異形を見据える】
ワイは銀の塊や……熱で熱せられたらどうなるか解るなぁ!?
【落ちながら叫び、勢いよく右腕を振りぬく!】
- 842 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/18(日) 23:27:58 ID:g4lxCBLQ0
- >>838
熱波を押しつぶした光の粒子は刹那。上空へ吹き上がり、紅夜の右腕へと戻されて。
右腕の光は再度。眩い其れとなって、辺りに音と大気の揺れを放つ。
腰を低く落として。自身を捕らえた緑眼を、金色の瞳で捕らえ返す。
迫り来る豪腕。其れに狙いを付けて。
「くく……」
男は笑っていた。実に楽しげに。このヤバイ状況。一手間違えれば潰れる。そんな極限の状況下。
其れをどうやってぶち壊すか。其れをどうやって打開するか。其れからどうやって、この化け物をぶっ潰すか。
其れを考え。男は笑う。
「食らいやがれ……化け物……!」
握った右拳を。光を増し続ける其の右拳を。
超圧縮されたエネルギー体が篭められた其の右拳を。
灼熱を有し、地を揺らし大気を揺らし世界を揺らすその右拳を。
己が信じるその右拳を。
異形の豪腕目掛け、突き上げる。
- 843 :甲/"赤煌":2009/10/18(日) 23:31:32 ID:HVJaErII0
- >>838
「……マジ?」
足を突き出した姿勢
上を向いて、ぽつり漏れる
『LOST BATTERY…』
バッテリー切れを告げる電子音が虚しく響いた直後
異形の豪腕が―――甲を捉える
―――ギゴンッ!!!
鈍い音が周囲に響いて
防御に回した左腕がその装甲を弾き飛ばしながら拉げた
そのまま勢いに乗せられ、再び甲が飛ばされそうになる
その刹那
「―――が、ぁああああああああ!!!!」
咆哮、それと同時に甲の身体は動く
接触した壊れた左腕を支点としての回転運動
衝撃を受け流しながら巨腕に巻き付くように身体を滑らせる
位置取った場所はその腕の上
寝そべるようなその姿勢を瞬時に起こし
そこから、その位置からピタリと離れない
超至近距離
そう、それは―――
「…腕一本くれたんだァ…テメーのも――貰うぞ!!!!」
―――甲の距離
右腕の関節部に、自身の右拳を押し当てる
『零距離―――』
甲高い音を立てて、回転する拳は火花を散らし
『―――螺旋・噴射跳躍拳ッ!!!!!!!』
ギャァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
右腕関節部を撃ち抜こうと
螺旋の拳が零距離で発射された!
「ブチ抜けぇええあああああああああああああ!!!!!!!」
怒級の気合が叫びとして顕現する
- 844 :鐘森 栄治郎/さまようじじい:2009/10/18(日) 23:32:20 ID:RguirqbM0
- >>838
「やってしまいました…ねっ!」
自らを呪う言葉を発しながら、老人は地を蹴る
しかし、直撃は免れたものの、振るわれる異形の腕は彼を容赦無く跳ね飛ばす
それでも老人は、宙を舞いながら不敵に笑っていた
「今度はその腕に、贈り物ですよ」
異形に膝をつかせた黒い箱が、
今度は腕を砕かんと……肘へと落ちる
- 845 :ニナ・シュガリア/七彩剣妃:2009/10/18(日) 23:40:10 ID:7jE6yumoO
- >>839
「今――――!!」
そう、今この瞬間が異形に刃を叩き込む為の時。
彼女の立っていた地が爆ぜた。
だが其処に彼女の姿は無かった。
疾駆。
瞬きすら許さない刹那の間に彼女は地を蹴り、異形との距離を縮め始めた。
其れは例えるなら純白の疾風。
全身で大気を切りながら常人を凌駕する速度で大地を駆け抜ける。
ものの数秒も経たぬ内に異形は彼女の間合いの中に在った。
「銀根……!!」
初撃。異形の膝の辺り目掛け美麗なる刃が左から右に振るわれる。
其の刹那、彼女の姿は掻き消えていた。
「金茎……!!」
声がしたのは異形の背後。
腰だめに刀を構え、異常なまでに深い前傾姿勢。
其処から繰り出されたのは強烈な切り上げ。異形の身体を両断せんかという勢いで下から上に刃が閃く。
そして再び消える姿。
ぴゅう、という甲高い音。
白風が異形の身体を摺り抜ける。そんな錯覚。
「珠実……!!」
異形の立つ場所から、数m。
彼女は既に納刀の動きを見せていた。
最後に繰り出したのは異形の胸部を狙った横一文字の剣戟。
刹那の間に放たれた三の刃。其れが届いたかどうかは彼女にも分からない。
「蓬莱三閃……」
鍔鳴。
- 846 :緑眼の異形:2009/10/18(日) 23:59:59 ID:/k2gysHgO
- //全体攻撃があります
>>840>>844【虎姫、鐘森】
柄の叩きつけられる腕。力は伯仲し、腕の勢いは徐々に弱まる。
だが――異形は更に腕の力を込める。
ぎりり、ぎりりと力を込めて徐々に押し――――
みちりと。
音が響いた。
異形の左腕が脱力する。押し止められた腕。その肘関節は今や燃え盛る焔によって焦がされ、固まっていた。
そこに更に力を込めて腕を押し込んだ為に、関節部が耐えきれずに亀裂が走る。
そしてそこに――
――鐘森の黒い箱が落ちた。
裂けた関節には力が入らず。異形の腕は退く事も出来ず。
もとより燃え盛る黒い腕。黒い箱がはぜるまでに時間は要らなかった。
――左腕の関節。蛍光緑色をした粘性の液体が吹き出し、びちゃびちゃと溶けたアスファルトに降り注ぐ。
【左腕、崩壊】
>>841>>845【ブルクハルト、ニナ】
白い風が動く。膝に一撃。裂けた膝は自重を支え切れず、ぐらりと巨体が僅かに傾く。もう片方の膝に力を入れて、異形は体勢を立て直す。
しかしそれは上空から迫るブルクハルトが許さない。ブルクハルトの確かに異形の頭を捉え、異形は耐えきれずバランスを崩す。
其処に、追い討ち。下から上に走った閃きは前のめりに倒れようとする異形の背中に強く押す。
――――そして轟音。
倒れた異形の胸の装甲には、倒れる速度と刀の速度、相対速度を利用した、斬戟の跡が。
深く、深く――刻印されていた。
>>842>>843【紅夜、甲】
――――拙い、と。
異形が生物なら、確実にそう思考した筈だ。
異形は確かに右腕を退く様な動きを見せた。
スロー再生。
――そんな錯覚。
甲から徐々に右腕が離れる。
1センチ、2センチ。3センチ4センチ5センチ6センチ7センチ――――
刹那。
紅夜の右拳が轟いた。
打ち付けられる紅夜の右拳。それは異形の右腕を浮き上がらせて――――
甲に。
近づけた。
離れた距離がゼロになる。あまつさえ甲の拳は異形の関節に僅かに沈む。
次瞬大気を揺るがしたのは甲の怒号。螺旋の拳が火花を散らす。一時に離れプラスになった距離は紅夜の一撃によって0に戻され更には拳をめり込ませマイナスに。
怒級の気合いが稲妻のように大気を震わせて。
――――異形の右腕が、夜空に舞った。
【右腕、崩壊】
>>全キャラクター
満身創痍。
両腕を失い、そして砂埃をあげて倒れ。
頑健を夜闇に誇った異形の姿はそこにはなかった。
だが、未だに攻撃は止めようとしない。
――口が開く。光が集まり球形へと収束する。
強く強く先程より強く。
先程とは比べものにならない熱波が発散され初め――――
夜に太陽が顕現した。
――――だが、逃げ場はある筈だ。一同は先程のこの攻撃の後に見ている筈だ。
逃げ場はある。
問題は――――間に合うかだ。
- 847 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/19(月) 00:14:24 ID:D4p2Ifwg0
- >>846
……ねーえさー。
【千切れた腕を若干なごり惜しそうに眺めつつ、視線をバケモノに移す】
さっきの、アレ。
フッ飛び際に見たけどアンタ
焼けて無かったしょ。
【一瞬で、近く、近く――バケモノの懐に潜り込む】
トドメは…私がささなくても良さそうだねぇ。
【傷の具合を眺めて、舌を己の唇に這わす】
- 848 :甲/"赤煌":2009/10/19(月) 00:14:41 ID:HVJaErII0
- >>846
「はッ…見たか―――コンニャロウ」
中空、打ち込んだ拳の勢いに任せて遥か後方に吹き飛ぶ
その最中見えた、先程と同様の攻撃
逃げ場の目測は出来ていたが
左腕の痛みに、顔を歪める
「(―――…今の俺じゃ、足手纏い…なら!)」
二発、三発と拳を壁に打ちつけ
「トラ子ぉおおお!後で報告書ヨロシクーー!!!」
遠くに逃げる
攻撃の範囲外へと到達して
物陰に隠れ、膝を付く
ぱたぱたと落ちる朱色
それが自身の鼻や口から落ちたものだと気付くのに、少しだけ時間が掛かった
「(昨日の今日っつー…言い訳は死んでもできねえっつーの…)」
悔しげな表情で乱暴にそれを拭うと携帯電話を取り出す
「…セウさん、俺だ…負傷した、最終防衛ラインまで下がる、それと」
「後で…良い病院、紹介…して」
誰にも見えない場所で
よろめき、時々つまずき転びながら
甲は撤退していった
【甲:リタイア】
- 849 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/19(月) 00:18:27 ID:yLjqJICg0
- >>846
おらよッッとぉ!!
【衝撃で大きく跳ね上がり、空中】
【攻撃の意思をみて】
っと、コレはちとマズイかぁ?
【そう言うと竜型になり、上空へと逃げた!】
- 850 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/19(月) 00:23:56 ID:g4lxCBLQ0
- >>846
「っと、ぉ……」
ガクンとその場に膝を付く。ちょっと限界。
だが、異形の追撃は迫る。
「あ……。ヤベ……」
瞬時に形成されるのは紅い鎧に紅い壁。
異形の恐らく最後の攻撃であろう其れを阻むように其の二つは現れるも、全てを防ぎきるにはやや強度不足。
数秒の間、熱波を防ぎきったそれは蒸発するように瞬時に気体に変換されて。
紅夜は灼熱の太陽の中に消えた。
【東雲紅夜 戦闘不能】
- 851 :鐘森 栄治郎/さまようじじい:2009/10/19(月) 00:26:18 ID:RguirqbM0
- >>846
べちょり
異形から流れ出た液体を踏みしめ、地面へと降り立つ老人
再び熱波を発する異形を認めると、一気にそちらへと跳ぶ
間にあうは間にあう…が読み違えていればその先に待つのは…
「南無三!」
そう言いつつ、老人は異形の上顎へと、更に下向きの"箱"を落とす
- 852 :ニナ・シュガリア/七彩剣妃:2009/10/19(月) 00:34:58 ID:7jE6yumoO
- >>246
「くっ……まだ倒れないなんて……」
異形を睨む彼女の口の端から鮮血が流れ朱の線を引く。
人の領域から逸脱した此の姿。其れを保つ為の“負担”が身体を蝕んでいる証拠だった。
そして瞳に映るは夜に浮かぶ豪熱の太陽。
彼女は考える。次の一撃で奴を仕留めなければ死ぬ。共に戦う仲間が死ぬ。
“アレ”が放たれる前に――――
自然と彼女の身体は動いていた。
取る構えは刺突。左手を目標に翳し、右手は握る天惑七彩麗刀を水平に構える。
次に脱力。倒れてしまわないギリギリまで筋肉から力を抜く。
双眸はただ異形のみを見据えていた。
無想。
静寂。
破裂音。
彼女の姿は既に無い。
一刹那を駆け、向かうは異形。
豪熱により揺らぐ空間を裂く白い疾風。
詰められた距離。
一瞬の――――好機。
弓を引き絞るかの様に引いていた腕。熱波により半ば焼け爛れた腕に全ての力を込め、刃を突き出した。
「一輪刺し・虹彼岸――――!!」
切っ先が穿たんと神速すら凌駕する速度で迫るは――――異形の左胸。
- 853 :緑眼の異形:2009/10/19(月) 00:48:21 ID:/k2gysHgO
- >>847>>851>>852【虎姫、鐘森、ニナ】
――――周辺一帯の大気が丸々炎と化した。
その刹那、異形に肉薄した三人は異形の中から何かの駆動音を聞いた。
瞬間異形の周囲の大気に異変が起きた。異形をドーム状に覆うように真空の層が形成される。
ドームの内側には熱も炎も伝播しない。
これが先程異形周囲の瓦礫が無事だったその理由。
黒い箱が異形の顎元に落ちて爆ぜる。その爆風は異形の顎を強く強くかち上げる。
顎を繋ぐ、首の関節が伸ばされ――裂ける程に。
首の関節、人間で言えば喉に開いた傷から緑色の液体を吹き出しながら、異形の体が爆風に持ち上がる
その隙を突いて動いたのは白い風、天を惑わす妖華の閃き。
刻印された胸部装甲の傷を突き、穴を穿ち、終には装甲を貫いた。
剣先に、装甲とは異なる感触。硝子の様な刃触り。
――無論、たかが硝子がその瞬閃に抗し得る筈もなく。
人間で言えば心臓なのだろうか、その硝子に似た触りの容器から夥しい量の緑色の液体を垂れ流した。
【対象、沈黙――戦闘終了】
>>849【ブルクハルト】
ブルクハルトの居る上空にまで熱波と爆炎は届いたが、それは地上と比べれば微々たるもの。
ブルクハルトの耐久力なら容易く耐えられるだろう。
>>848【甲】
無線から声が響く。
「了解。いや、終わった様だな。救急車を待機させてある。それに乗れ」
聞けば戦闘音はもうしない。
元の、廃棄領域の静寂だけが広がっていた。
「ご苦労だった」
- 854 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/19(月) 00:53:56 ID:yLjqJICg0
- >>853
【暫くして、長身の男が落ちてくる】
あっついわああああああ!!!
【起き上がり、もう動かない異形にそう叫んだ】
- 855 :甲/"赤煌":2009/10/19(月) 00:55:40 ID:HVJaErII0
- >>853
「そ、か…いや良かった…」
張り詰めた緊張の糸がぷつりと切れる
「―――ご、ぷ」
携帯電話を取り落とす音
次いで大量の血を口から吐き出し
廃墟の一角にて
自分の吐いた血溜まりの中に倒れこんだ
薄れ往く意識の中
『…年かい?』
昼間、蔡生の言っていた台詞が思い出されて
「(……それもあるかなぁ……)」
ちょっとセンチメンタルな気分になりつつ、意識を手放した
//お疲れ様でしたぁ!
- 856 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/19(月) 00:59:37 ID:D4p2Ifwg0
- やーみっなさんお疲れー! お疲れー!
こんなバケモノに負けないくらいバケモノがいるんじゃ、こりゃー街は当分平和だねぇ!
あっはっはっはっは!
【大きく口を開けて笑いだす
】
>>853
うん、やっぱトドメは必要無かったね。
【熱気が霧散してからふう、と息をついて、バケモノの死体にニッコリと笑いかける】
にしてもコレなんだろ。
見た事無い生き物だなぁー……あとで図鑑でもかっぱら――買ってこ。
【離れてから、液体をつま先でつつく】
- 857 :ニナ・シュガリア/七彩剣妃:2009/10/19(月) 01:02:29 ID:7jE6yumoO
- >>853
刀を引き抜き、刃に付着した緑色の液体を払う為に一度振るう。
「……ッ……何よこいつ……」
納刀すると同時に纏っていた衣は消滅。片膝を着き苦悶の表情を滲ませながら眼帯を装着した。
掌に残る違和感。其れは異形を貫いた際に得たもの。
「生き物……?それとも……」
緑の液体を流す異形の骸に視線を投げて呟いた。
//お疲れ様でしたー
- 858 :鐘森 栄治郎/さまようじじい:2009/10/19(月) 01:02:30 ID:RguirqbM0
- >>853
「やれやれ……助かったようですな」
埃を払いながら身体を持ち上げると、スッと背中から倒れこむ
しかし、老人は倒れ伏す事無く、足元から現れた黒いモノへと沈み込み、
夜が作る影の黒へと混ざるかのように、その姿を消した……
- 859 :名も無き異能都市住民:2009/10/19(月) 01:06:02 ID:/k2gysHgO
- 待機していた千夜グループの経営する病院所有の救急車が、負傷者や怪我人を運んでいく。
その中には【>>855】甲も含まれていた。
>>856>>857
ニナの横、虎姫のつついた胸部から漏れだした緑色の液体の中に、光る物があった。
――――金歯。
解説する者は今の所居ない。
金歯が出てきた。
今のところは、ただそれだけの話。
- 860 :ブルクハルト=バルツァー:2009/10/19(月) 01:12:14 ID:yLjqJICg0
- >>855>>859
っとと……兄ちゃん、大丈夫か?
【甲を運ぶ救急車を見て、そう呟き】
そういや、兄ちゃんも停職就いたんかぁ……
【少し嬉しそうに。竜の姿になると夜の街を飛んで行った】
- 861 :ニナ・シュガリア:2009/10/19(月) 01:13:36 ID:7jE6yumoO
- >>859
「…………金歯?」
少々拍子抜けしたのか、きょとんとした表情で其れを暫く眺めていた。
「取り敢えず貴重品よね、これ」
どんな物とはいえ、此の金歯は異形の中から出て来た。正体不明の敵を知る為の重要な物。
彼女は其れを拾わんと手を伸ばした。
- 862 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/19(月) 01:19:06 ID:D4p2Ifwg0
- >>859
なんだこれ。
今時の医者はこんなヤツの歯も治すようになったとはねー。
いやはや世も末、って奴かな?
【腰をかがめ、ニヤけ顔でそれを眺めている】
>>861
それアンタにあげるよ。
金歯なんて売ってもあんまり価値あるもんじゃないし…ね。
【ニナの後ろから気楽そうに声をかけた】
- 863 :――――:2009/10/19(月) 01:22:06 ID:/k2gysHgO
- >>861
「おーっとすいません後お疲れ様ですー」
銀色の髪をまとめ、眼鏡に白いつなぎ姿をした女がニナに言葉をかけ、押し留めた。
「申し訳ありませんがウチで検死……検証ですかね? とにかくこちらで調べますので」
>>862
「おっと、困りますよー。すいませんが調べるのに必要ですので」
と、つなぎの女。
- 864 :ニナ・シュガリア:2009/10/19(月) 01:27:21 ID:7jE6yumoO
- >>862
「アンタ売る気だったのね……」
声を掛けてきた女の呑気っぷりに嘆息しつつ
>>863
「えっと……千夜の人、かしら?
ちょうど良かった。蔡生ちゃんに渡す手間が省けたわ」
伸ばしていた手を引っ込め
「あ、指紋とか付けてないわよ?」
ふふ、と笑みを零し
- 865 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/19(月) 01:35:09 ID:D4p2Ifwg0
- >>863
……え、何。コレそんなに貴重なモン?
えーえーだったら先言ってくれればコッソリ頂いてアンタらに
高値で売れたのにー。
【不機嫌そうに口を尖らせる】
>>864
そうさ! なぜならお金がないから! フゥハハハハー!
【両手を広げて自虐的に笑いだす】
いやーさ……酒飲みってのはお酒に財布を呑まれるワケですよ…うへへ。
ってー、何、アンタもそのー、『蔡生サマ』だかの信者ですかい?
【帽子に手を突っ込んで頭を掻く】
- 866 :ウィトニナ:2009/10/19(月) 01:37:41 ID:/k2gysHgO
- >>864
「おや、総帥とお知り合いでしたか。――はいこっちですよー!」
大型の車輛やら多数の機材、人員に向けて手招きをして。
「はい。千夜グループ技術開発部門、兵器開発部……千夜ミリタリーインダストリーズのウィトニナと言います。今回はお疲れ様でした」
小さく一礼。
「あ、どうもありがとうございます。……ちょっと、調査班急いで下さいねー」
時折振り返ってそんな事を言いながら。
>>865
「あはは勘弁して貰いたいですね、ていうかあなたも社員ですよね?」
軽く笑いながら調査班の到着を待つ。
「あ、とにかくお疲れ様でした」
- 867 :ニナ・シュガリア:2009/10/19(月) 01:47:27 ID:7jE6yumoO
- >>865
「寧ろ潔いわね……うん」
其の自虐っぷりに一種の感動を覚えたようで
「私もなるべく安いお酒選んでるけど……やっぱりお財布には優しくないわよねぇ」
「ん? 蔡生ちゃんはただの友達よ?」
総帥サマの友人でした
>>366
「うお……なんか凄いのが来たわね。
流石千夜グループ……」
やって来た車輌やらを目にし感想をポツリ。
「ウィトニナさんね。 私はニナ・シュガリア。蔡生ちゃんとは昔ちょっと付き合いが有ってね」
「取り敢えずこの金歯の調査は全面的にお任せするわね。」
それじゃ、と片手を挙げて歩き出したが途中で足を止め振り返り
「次またこういう事が起きたら協力するわ。
蔡生ちゃんにそう伝えといて?」
言って停めておいたカブに跨がると、其の侭走り去っていった。
- 868 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/19(月) 01:57:29 ID:D4p2Ifwg0
- >>866
まぁ一応そうだけど……
うーん、名前は覚えてるけど顔が思い出せん……
はい、お疲れさーん。
【首を捻りつつ手を振る】
>>867
はーん…友達。
友達……ってことはオトコじゃあないな、オトコなら妻か愛人かだし……。
【何か意味不明な事をぼつぼつ呟いている】
さーて、私も帰ろうっと。
【そう言って背伸びをしながらどこかへ歩き去った】
- 869 :ウィトニナ:2009/10/19(月) 01:59:56 ID:/k2gysHgO
- >>867
「はい。伝えておきます。ご協力ありがとうございましたー」
手を振って見送る。
>>868
ひらひらと手を振って見送る。
そして彼女は、仕事を始めた。
- 870 :名も無き異能都市住民:2009/10/20(火) 18:13:13 ID:7jE6yumoO
- 先日、超巨大爆撃機「デバステイター」との戦闘が行われた北方の海。
其の砂浜に横たわる鋼鉄の塊。
否、其れは人の形を成している。所謂人型機動兵器。
戦闘空域に突如として現れた、一人の女が駆っていた機体。名は「アルジェント」。
其の名に相応しい冷えた銀色のボディを月光の下に晒していた。
機体は仰向けに倒れたまま微動だにしない。
駆動音の響かない夜の浜辺、波音だけが静かに奏でられて。
- 871 :名も無き異能都市住民:2009/10/21(水) 22:20:08 ID:7jE6yumoO
- 引き続き北方の海岸。
依然として銀色の人型機動兵器は鋼鉄の身体を夜空の下に置いていた。
突如響く蒸気の噴出する音。
機動兵器「アルジェント」の胸部がゆっくりと展開したのだ。
「うぅ……」
弱々しい呻き声の後に、開いた胸部から人と思しきものが這い出てきた。
「わっ……きゃあっ……」
所謂パイロットスーツと呼ばれる物を身に纏った人物はバランスを崩し、砂浜の上に転げ落ちた。
「あいたたたた…………私……生きてるんだ……」
大の字になった彼女の瞳には、紛れも無く現世に浮かぶ月が映っていた。
- 872 :甲/たまたま、偶然、通行人:2009/10/21(水) 22:33:38 ID:3fzN0OMY0
- >>871
「……」
ざざーん
「…」
ざざーーん
「(え、エライもん見た――――!?)」
何かガビーンてなっとる怪我人が
堤防の上から見下ろしてる
- 873 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/10/21(水) 22:36:37 ID:OcZ4s9w60
- >>871
じゃりじゃりと砂が擦れる音が微か、砂浜に響いた。
「ええ、確かに生きているようですね」
意識を向けたのなら、
彼の声に耳を傾けたのなら、
浜に刻まれた歩跡は彼女の隣まで迫っている。
- 874 :甲/たまたま、偶然、通行人:2009/10/21(水) 22:39:40 ID:3fzN0OMY0
- 「(密会だ…)」
波の音を聞きに来たロマンチック乙女モード(嘘)は
おなかがすいたので歩き去った
- 875 :名も無き異能都市住民:2009/10/21(水) 22:41:20 ID:7jE6yumoO
- >>872>>873
「ふぇ……?」
霞みかけた意識が自ずと二人に向いた。
「わっわわわわわ……ごめんなさいごめんなさいっ私なんか食べたって美味しくありませんよっ!!
ほらっガリガリで胸も有るとは言えませんしどうか命だけは勘弁して下さい!!
初めては好きな人にって決めてるんですぅぅぅぅ!!!」
絶賛錯乱中です。
- 876 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/10/21(水) 22:55:54 ID:OcZ4s9w60
- >>875
その言葉に彼はくす、と微笑みを洩らす。
屈んで、シルクハットに隠れがちな眼が相手からも見えるように鍔を上げた。
「私が貴方を取って食おうというつもりなら、とうにここから連れ去っていますよ。
ですが貴方はここにいて、私もここにいます。
だから一先ず、落ち着いてもらえますか?」
敵意がない、と示すように彼は両の掌を彼女に、
彼女の表情を窺おう、と視線を、向けた。
「私の名はマーリック。貴方の名前は?」
- 877 :名も無き異能都市住民:2009/10/21(水) 23:06:37 ID:7jE6yumoO
- >>876
「あっ……えへへ……ごめんなさい、少し混乱していました」
立ち上がり、照れ臭そうに笑いながら彼女は装着していたヘルメットに手を掛け、上に向けて持ち上げる。
ふわり、と夜の闇の中、月明かりを纏いながら舞ったのはセミロングの銀髪。其れに続くかの様に後頭部に結われた黄色い大きなリボンが蝶の様に躍った。
「はじめましてマーリックさん、私はルナ=カグヤ=シルバームーンと申します」
中学生程度にしか見えない童顔に凛々しい笑みを口許に浮かべつつ、手本の様に綺麗な敬礼を一つ。
- 878 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/10/21(水) 23:19:18 ID:OcZ4s9w60
- >>877
「美しい、一瞬見惚れましたよ」
最初から彼女の容姿を知っていたのか、
或いはどんな容姿でも言うつもりだったのか、
ヘルメットを外した時より一呼吸の間も置かず、彼は呟いた。
「さて、貴方はこれ――」
〝アルジェント〟を見遣りながら尋ねる。
「――に乗っていた人物で間違いありませんね?」
- 879 :ルナ=カグヤ=シルバームーン:2009/10/21(水) 23:27:55 ID:7jE6yumoO
- >>878
「そっ……そんなっ!
私なんか全っ然っ美しくなんかないですってぇ」
突き出した両手をブンブンと振るい、否定。
褒められる事に弱いのか、夜の黒の中でも其の顔の赤さははっきりと窺う事が出来て。
「あ、はい……あわわ……」
突然話題を変えられた事に慌てたのかヘルメットを落としかけた。
「間違いありません。
機体の名は“アルジェント”。イタリア語で銀色を意味しています。
そして私はこの子のパイロットかつ開発者です」
- 880 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/10/21(水) 23:46:18 ID:OcZ4s9w60
- >>879
「ふむ…………」
彼の男性は全力で興味津々だ。
食い入るように〝アルジェント〟へ視線を向け、
何か呟いては首を横に振る。
白い手袋に包まれた手が、顎に添えられる。
悩ましげな仕種、
彼は必死に考えているみたいだ。
「…………いえ、貴方は途方もなく美しい。
私は断じてそう思います」
- 881 :ルナ=カグヤ=シルバームーン:2009/10/21(水) 23:56:20 ID:7jE6yumoO
- >>880
「現代では『二脚歩行ロボは現実的ではない』だとか『パイロットが中に乗る意味無いだろwwwwww』等と言われていますが、そんな中私は敢えてこのタイプの機動兵器を作り上げたんですよ。
彼等を見返す事の出来る夢の様な技術が詰まった戦闘ロボット、それがこの“アルジェント”なんですよっ
それでですね――――」
自慢の機体に興味を持たれた事が嬉しかったのか、瞳を爛々と輝かせぺらぺらと機体解説等を行っていた。
「ってちょっとマーリックさぁん!!」
もー、と言いながら怒って――――否、顔真っ赤。
褒めの連打も彼女には通用するようで。
- 882 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/10/22(木) 00:11:20 ID:OcZ4s9w60
- >>881
彼の横顔は少年めいたあどけなさを持っていた。
でも、なんとなしに老人の、疲れ切った寂寥を感じさせる淀みがあった。
事実としてそこにあるのは若い男性の面なのに、幾千の深読みが出来る、微妙な表情。
「…………」
戯けた言葉を放ちつつも、彼は真剣にルナさんの言葉に耳を傾ける。
ただ、時々。
彼女の顔を窺っては、わざと見えるように悪戯っぽく微笑みを浮かべた。
- 883 :ルナ=カグヤ=シルバームーン:2009/10/22(木) 00:22:06 ID:7jE6yumoO
- >>882
「もう……そんな事ばっかり言っていると、いつかバチが当たりますからねっ」
ぷい、と大袈裟に顔を逸らすが、チラチラとマーリックに視線を寄越し、其の度に頬を赤く染め上げる。
「実はまだ試作機でして、活動可能時間は三十程度――――」
ぐるるるるるる
彼女の声を遮るかの様に響き渡る音。
辺りを見てもそんな唸り声を上げる様な獣はいない。
ただ、先程まで得意げに語っていた少女が下を向いて赤面していた。
- 884 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/10/22(木) 00:34:59 ID:OcZ4s9w60
- >>883
「…………これで試作機、と」
時代は進んだものですね、と誰にも向けずに小さく呟いた。
途端、彼の耳にその音が届く。
虚を突かれたように素の表情を浮かべたの、見れたかな。
一瞬でその顔は薄い微笑みに変わったけど。
「続きの話はどこか食事の出来る場所でしませんか?
先に言っておきますが、決して――」
彼はまた、ひどく真面目な顔つきになり、言う。
「――“軟派<ナンパ>”ではありませんよ」
- 885 :ルナ=カグヤ=シルバームーン:2009/10/22(木) 00:46:56 ID:7jE6yumoO
- >>884
思わぬ事態に彼女は再び錯乱した彼女は、マーリックが見せた素の表情をうっとりする程華麗に見逃してしまった。
無理も無い、彼女は三日間飲まず食わずだったのだ。流石の腹の虫も限界だ。
「もう最悪……」
年頃の乙女には大失態だったようで、涙目になりながら俯いていた。
「あの……私もそうしたい所です。
夜の海は冷えますからね」
ただ、と付け加え。
「私、お金の方が……」
財布の中身も冷えていた。
- 886 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/10/22(木) 00:56:53 ID:OcZ4s9w60
- >>885
「…………ふむ。
一々動作が可愛らしいですね」
熱心にその様子を眺めながら言った。
冗談か、真面目なのか、微妙なところ。
「貴方のような若い方と私のような老いた男が食事に行き、男が代金を全て払わない理屈はありませんよ」
くす、と相変わらずの小さい微笑みを洩らした。
なんというか、半ばにこーって感じだ。
- 887 :ルナ=カグヤ=シルバームーン:2009/10/22(木) 01:06:44 ID:7jE6yumoO
- >>886
「だーかーらー可愛いだなんて、とんでもにゃいです!!」
噛んだ。
「そんな、まだお若いですよ。
あ、これはお世辞ではありませんからね。勘違いしないで下さいね」
「えっと……やっぱり悪いですよ。
奢ってもら――――」
ぐるるるるる
「あぁぁぁもーーーうっ!!!」
怒りをぶつける対象が見付からないので、彼女は地団駄を踏んだ。
- 888 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/10/22(木) 01:17:54 ID:OcZ4s9w60
- >>887
つぼを刺激された。
頑張って笑いを堪える。
おくびにもその様子を見せはしないけれど。
「…………では私の家に招待しましょうか?」
微細ながら震えを見せる声で彼は提案する。
一歩違えば危険極まりない提案だ。
- 889 :ルナ=カグヤ=シルバームーン:2009/10/22(木) 01:30:56 ID:7jE6yumoO
- >>888
「今日は厄日だよ……うぅ……」
ぽそりと呟いた言葉に、先程までの敬語は影も形も無かった。
「いっ……家ぇ!!?」
思わぬ提案に素っ頓狂な声が飛び出す。
「ですから……は、初めては好きな人に……」
動揺+混乱=爆弾発言
- 890 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/10/22(木) 01:39:06 ID:OcZ4s9w60
- >>889
その言葉は聞かなかったことにして、流した。
自分が返事をする内容じゃないと判断したから。
「……ルナさんは未経験、ということですね」
にこー。
「最初にも言いましたが、取って喰うつもりならとうに連れ去っていますよ。
それに、」
彼は笑う、笑う。
「無理矢理は私の趣味じゃありません」
豪く真剣な声音で、馬鹿なことを嘯いた。
- 891 :ルナ=カグヤ=シルバームーン:2009/10/22(木) 01:53:17 ID:7jE6yumoO
- >>890
「私ったら……とんでもない事を言って……」
orz
「忘れて下さい、今すぐ、跡形もなく。
あと、誰にも言わないで下さいね……恥ずかしいですから」
乙女は繊細です。
左手首に巻かれた腕時計の様な機械のディスプレイに目を遣り
「もうこんな時間ですか……。
一応この街に知り合いがいるので、今日はそこでお世話になる事にしますね。
マーリックさん、また機会(とお金)が有る時またゆっくりとお話ししましょう。
では、おやすみなさいです」
敬礼をした後、無邪気な笑顔を浮かべた彼女は歩き去っていった。
尚、“アルジェント”はボ○ドカー並のセキュリティを持つ為、盗難の恐れは皆無だそうです。
//眠気がががが
//お付き合いありがとうございます。おやすみなさいっ
- 892 : ◆uotUYGHVwM:2009/10/22(木) 20:55:58 ID:g4lxCBLQ0
- もし、魂って物があるのだとして。
それに刻まれた物ってのは、記憶を無くしてしまっても、引かれる物なのだろうか。
あの竜っぽいようなトカゲっぽいような奴と分かれてから、この都市を歩き回った。
結局、出た答えは。「俺を見える奴はいない」って事。
だけど。確信している訳では無いけど、どうやら俺は幽霊では無いって事は分かった。
理由は分からないけど……なんか、こう……感覚で。
だけど、もう一個。
あまり時間が無いって事も、なんとなく分かる。だって、記憶がドンドン消えて行ってる気がするから。
早く何とかしないと、俺が消えてしまう。そんな考えが大きくなる。
そんな事を考えているうちに。何時の間にか俺は其処に居た。
この都市で、最も大きいそのビルに。
何でかは分からない。
だけど、何でだろう。この中に入れば、何か分かる気がした。
- 893 :名も無き異能都市住民:2009/10/26(月) 20:51:26 ID:.6prKP66O
- 【多分、誰も気付かぬであろう路地裏……その場所では何かがぶつかり合う音、何かが崩れ落ちる音が響いていた】
【その闇の中を白い影が舞う……その白から紡ぎ出されるは美しき虹色の軌跡】
【続いて舞うは黒い影……軌跡は不気味な光を放ち、白を襲う】
【二つの影はぶつかり合い、その影響で周りの物体が消滅して行く……日常では見れぬ光景……その光景の中……白と黒は対峙する】
「随分……脆くなったのではないか?」
『そう言う貴様は非力になったなぁ?』
【再び白い影と黒い影はぶつかり合う……まるで、ターミネーター同士の戦いであるかの様に一方を持ち上げ、壁が崩れる程打ち据え、一方を地が割れる程に叩き伏せる】
【激しい轟音が、闇に響き渡る】
- 894 :名も無き異能都市住民:2009/10/27(火) 19:57:33 ID:/k2gysHgO
- 暗い路地裏、鋼と鋼のぶつかる硬質な音が続けざまに響く。
風切り音を伴って数合。どさり、と云う音。
それきりだった。音は無くなり、静寂を美徳とするように、そこはただ押し黙った。
噎せ反る様な、鉄錆の臭いを撒き散らして。
- 895 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/27(火) 21:16:50 ID:HnkBBDEo0
- 「やれやれ、最近の路地裏は物騒だな」
気分の悪くなるような空気を吸い込みながら、紅いコートの男は歩く。
「ちょっと人目がなくなった途端、始まるのは略奪と殺戮だ。
ま、こういう場所でなければ手に入らないものもあるのは認めなければならない、が」
近くの血溜りで立ち止まり、呆れたように溜息を吐いた。
厚底の白いラバーソールも今じゃ錆色だ。
- 896 :ブリッツ・アーレント:2009/10/27(火) 21:22:48 ID:nWKoaA8o0
- 「…………」
麦わら帽子をかぶり、ビールの箱に腰をかけるトカゲ男が一人。
その前には、なにやら黄色いものが蠢く段ボール箱が…
「……よう、一匹買ってかねーか?」
…ブリッツ・アーレント 40歳
ただいま絶賛ひよこ売り中。
- 897 :名も無き異能都市住民:2009/10/27(火) 21:23:00 ID:/k2gysHgO
- >>895
ひゅ、とクロスの見る先、暗い彼方から何かが音を立てた。
――刹那飛来するのは男の生首。苦悶も無く寧ろ愉悦に歪んだ表情の生首。切り口からは血が滴る。
それがクロスの顔面に向けて、迅速と形容するに相応しい速度で飛来する。
- 898 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/27(火) 21:27:44 ID:HnkBBDEo0
- >>896
「ひよこ?
……育てたらうまく喰えるかな。
卵産ませてもいいし、普通に丸焼きに……
おっちゃん、このひよこ、種類は何?
名古屋コーチン?」
>>897
と、クロスが暢気にひよこ売りに声をかけた途端、
――ガッ
「ウギャッ?!」
クロスの頭に生首が激突した。
「……ってぇえええええええええ!!
何? 何が……って……おいおいおいおい、なんだよコレ?!」
二回連続で驚愕しながらも、自分の頭に激突した生首を拾い上げる。
「なんて死相なんだよコイツ。腹上死でもしたか?」
- 899 :ブリッツ・アーレント:2009/10/27(火) 21:32:16 ID:nWKoaA8o0
- >>898
「ん、いや、コイツはレグホンだ
タマゴは産むが、食肉には向いて…」
「…なんだ、クロスか。誰がおっちゃ…」
>>897
「………なッ!?」
目前を高速で通過する生首。飛び散る血飛沫。
箱の中でざわめくひよこ。
…トカゲ男はひよこ箱を持って逃げ出した!
- 900 :名も無き異能都市住民:2009/10/27(火) 21:39:22 ID:/k2gysHgO
- >>898
生首の愉悦は、戦闘者のそれだ。相手を打ち、叩きのめし、打ち倒す戦闘者の愉悦。
色情の愉悦とは異なる、闘争本能の滲み出た笑み。口の端からは血の泡。
――――其は、音も無く。
生首を掴み見るクロスの視界、その範囲に映る物が一つ。
黒絹の髪を風尾に引かせて疾駆する者。
黒曜の大きな瞳を讃えた眼は痛々しい程に大きく見開かれ、その薄濡れに艶めく唇は歪んだ三日月、狂い染みた笑みを造る。
疾駆には刀を伴って。横に振りかぶる姿勢。
――――ぞあ、と風を切り。
黒い刀が夜闇を切り裂きクロスに奔る。
常軌を逸した、斬戟とは思えぬ程の、鋼を歪めアスファルトを砕き散らす、異様な重さをその刃に湛えて。
- 901 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/27(火) 21:47:15 ID:HnkBBDEo0
- >>899
「ああ、卵か。
そんなら……って、行っちまったよ」
やれやれと呟きながら後姿を見送る。
「……って、あの尻尾はブリッツか?」
>>900
そこに、紅はすでにいなかった。
生首だけがその場に残り、重力に従って落下を始める。
「悪い。既に戦闘モードだ」
紅い残像と軌跡を残し、クロスはその場から横の位置に移動していた。
その距離、約3メートル。
路地を生臭い風が通り過ぎ、ゆらりとコートの裾が揺れる。
どさりと、生首が地面の上に落ちる音が響いた。
「お前…………」
溢れるように出そうな冷や汗を押さえ込み、無表情で相手を睨む。
- 902 :橘想夜:2009/10/27(火) 21:57:46 ID:/k2gysHgO
- >>901
対象を逃がした侭に黒い刀が振り抜かれた。強く――強く。異常な程に。
クロスを捉えていた軌跡の延長線上には人など入って居ないだろう古びた建物があり、黒刀の鋒はその壁を強かに打ち、
――――粉砕した。
斬戟の傷とは思えぬ大きな破壊痕。コンクリートの壁面が音を立てて崩れ落ちる。
黒い着物を赤い帯で締め、薄灰紫の羽織を着たその人物はクロスに向き直る。
常ならば美貌、と言える。黒絹の髪に大きな黒曜の瞳、薄く艶めく唇。白い肌。
月に霞むかの如く儚げな美貌。それを成立させないのはその目付き。
凶相、凶眼。狂気とは異なる逸脱した何かを湛えた顔。唇は歪にゆがめられて。
「惜しい」
唇だけに笑みを浮かべた、幼い容姿のその人物は間違いなく。
――――クロスと一度、会っている。
- 903 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/27(火) 22:03:16 ID:HnkBBDEo0
- >>902
「……ッ!!」
瓦礫と化した壁に息を呑む。
背筋がゾクリと凍るのを覚えた。
「お前……は……」
一言で言えば、不気味。
華麗な外見の中から滲み出る異様な凶気。
つい先日会った記憶からは想像もできないような殺気。
覚えるのは恐怖。
だが、それと同時に……
「おいおい、お前。俺を殺そうってのか?
なんだか知らねぇが、俺はタダで殺されるワケにゃいかん身でな」
体が、沸き立つ。
「やるっつーんなら相手になるぜ?
今お前の目の前に、誰がいるかを教えてやんよ」
- 904 :橘想夜:2009/10/27(火) 22:09:20 ID:/k2gysHgO
- >>903
「殺す? ――ああ。そうか」
クロスの言葉にこっくりと首を傾げる。
その動作だけは可愛らしく。
「お前らを壊す時は、」
振り払った刀を引き下げ、脱力して下段に構える。
「殺す、って言うんだった」
忘れていた事を思い出したような口調。或いはその通りなのか、凶眼の美貌をした幼い人影はゆっくり呟く。
ず、と女物の黒いぽっくり下駄がアスファルトを擦った。
鼻緒だけが、厭に赤い。
- 905 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/27(火) 22:19:39 ID:HnkBBDEo0
- >>904
「壊す、か。
言ってくれる」
両足を前に開き、左手を地面につくぐらいまで落とす。
「俺たち生物はな……壊れたら形が崩れるだけじゃねぇ。
失われるモンがあるんだよ。
命も、魂も、時間も……そして、誇りもな!!」
右目が紅く輝き、顔にかけていたサングラスを砕き飛ばした。
同時に火花を散らすアスファルト。
「それも分からず、ただ『壊す』だけというのなら……ッ!!」
地面を蹴り、まるで這うような低い姿勢で想夜へと向かう。
「何を喪うことになるのか!
身を持って知れ!!」
- 906 :橘想夜:2009/10/27(火) 22:26:27 ID:/k2gysHgO
- >>905
「知らないよ、そんな事」
強く唇を歪め再びの疾駆。極端な前傾姿勢は奇妙な風切り音を伴って地を掛ける。
下段に下ろされた黒刀の剣先を持ち上げ、腕を引きながら走り、
「特段に興味も無いし気持ち悪い。砕けろ」
ぐあん、と異様な音。風切り音をの域を越えたそれは宛ら暴風。
疾駆しながら振るわれる黒刀の軌跡は袈裟。向かうクロスへと、先程の人に打つには過剰過ぎる威力を載せて放たれる。
- 907 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/27(火) 22:38:34 ID:HnkBBDEo0
- >>906
バッドエンドトリガー
「 紅獄罰骨 、発動」
疾駆するクロスが纏うのは、濃密な黒い邪気。
紅い電流のような邪気がその周りを囲い、その場の空気をザワめかせてゆく。
「金属収束、一部装甲形成」
黒き斬撃が放たれる刹那、金属音が鳴り響く。
クロスの右腕に形成されるのは紅い装甲。それで、想夜の斬撃を受けたのだ。
いや、受けたというよりは“いなした”と言うべきか。
斜めの角度に傾けた装甲の表面に黒刃を滑らせる。
真正面から受ければただでは済まないことは、前の一撃で直に見た。
「拒絶するか……ならば問答は無駄だな」
強く息を吐き出しながら、鋼鉄の左義手による貫き手を想夜に向けて放った。
- 908 :橘想夜:2009/10/27(火) 22:49:47 ID:/k2gysHgO
- >>907
「へえ」
即座に刀を引き戻しながら小さな呟き。
その太刀筋は生物を相手にするには過剰な破壊力だった。対物ライフルのように。
今まで当たれば何もかもを打ち砕いて来たのだろう、生物も無機物も一切合切、区別無く。
だから、なんとなく。
こわしがいがありそうだと。
――――そう思った。
「、は」
体が流れた。流れるように動いた。揺らめく陽炎のように風に落ちた木の葉のように。
頭を低く、屈むようにクロスの貫手を数寸の距離で避け、痛い程に見開かれた眼はクロスだけを捉えていた。
「はは――」
引かれた黒刀は再びの下段。刃が閃く。ぐおんと風を食らう音。
常軌を逸した威力の斬戟。軌跡は切り上げ、目標は間接の膝から太い血管の多数通った太股。
凶笑を背景に刃が疾る。
- 909 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/27(火) 23:03:14 ID:HnkBBDEo0
- >>908
――外れた?!
そう思った時には、既に次の斬撃が迫っていた。
避けようにも、既に体の重心は攻撃が外れたことによって大きくズレている。
「金属、収束……ッ!!」
――頼む、間に合ってくれ!!
現れた金属の装甲。
それは装甲というには幾分厚い。
なんとか咄嗟に出した盾。
それを太腿の前に出し……
「がはっ!!」
強烈な衝撃。
黒刀による斬撃は金属の盾をも砕き、クロスの脚を強かに打ちつけた。
吹き飛び、近くの建物の壁に体を埋める。
「く……そ……」
しかし、なんとかまだ五体の形は保たれていた。
壊されたとはいえ、盾がその衝撃の殆どを受け止めてくれたのであろう。
「チッ、気にいらねぇ。
気にいらねぇ、が、認めるしかねぇな……」
壁に埋まった体をコンクリートの破片と共に引っ張り出す。
「金属収束、装甲形成」
クロスの体を紅い装甲が包んでゆく。
クリムゾンブラストモード
「鉄血装甲『紅殻弾丸形態』 殲滅型」
まるで紅い鬼のような姿。
目元を隠すような頭部装甲越しに相手を睨み、言い放った。
「気にいらねぇ、が、どうやら俺はお前を認めざるをえないらしい。
その剣筋、無視することはできん。
……俺はクロス。
銃寺森クロスだ」
正式な相手として。敵として。
クロスは名乗った。
- 910 :橘想夜:2009/10/27(火) 23:13:01 ID:/k2gysHgO
- >>909
「ふうん」
にやにやと面白そうに、本領を発揮したクロスの姿を見る。
――鋼造りの鬼。
多少手間だが面白そうだと思案して、歪んだ笑みを更に深める。
刀を引き戻す。腰にある二つの鞘の一つに手を伸ばし、そしてああと呟き二つの内木造の鞘を抜いて放り捨てた。
がらん、とアスファルトに鞘が転がる。
腰に残った鉄拵えの鞘に手を伸ばし、白い指先を鯉口にやわりと絡める。
――そうして刀を構えた想夜に言葉は無い。
一枚の皿とさして変わらない。壊す対象。
つまりは、そういう事。
命を認識出来ない者が振るうのは、破壊の剣。似合いの技。
美貌を歪める狂眼の内に出方を待つ。
- 911 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/27(火) 23:21:46 ID:HnkBBDEo0
- >>910
「……ちぇ、せっかく名乗ったのにな。
まぁいっか」
口を開かぬ相手にやれやれと頭の後ろを掻く。
打たれた太腿がまだ痺れているが、 金属の装甲を能力で外部的に動かせば戦闘は可能だ。
『金属を召喚し、操作する』
これこそがクロスの邪気眼の能力だ。
「縁が合ったら、いつか嫌でも知ることになるさ」
その言葉と同時に、クロスの周りに現れるのは大量の刀剣。
人間大はあるかという大剣から細く鋭いレイピアまで多種多様。
狭い路地が凶器で埋め尽くされてゆく。
「だから知るまで、『壊れるなよ』」
刀剣の郡が、まるで弾丸のように一斉に想夜に向けて撃ち放たれた。
- 912 :橘想夜:2009/10/27(火) 23:41:21 ID:/k2gysHgO
- >>911
歪んだ笑顔が更に一層、強くなり。
笑顔の侭に、動作を打つ。
「く、は」
壁を背に横に転がる様に体を流し、数瞬前まで自分の居た位置に刀剣が刺さるのを見ながら頭上から降る刀を打ち払う。
その間に前面から迫ってきた大剣に自ら飛び込み、その側面を蹴り飛ばして軌跡を捻じ曲げ、袈裟に刀を振るって続くレイピアと青龍刀を払った。
「はは、」
更に直進。クロスへと進む。前面から迫る胴田貫を半身になって交わすものの、その陰に隠れたフランベルジュが肩を掠める。
「あは、は」
続けざまに迫るブロードソードとグラディウスを纏めて薙ぎ払い、側面からの中華剣が右から左に抜ける様に背中を切る。
「は、ははは――――!」
凶笑は止まず。未だ止まぬ剣の雨を一瞥して――跳躍。
クロスの頭上を1メートル程を飛び越えた想夜の眼前に、クロスが先程背中を打ち付けた壁が迫り、想夜は腕を振り抜き一閃。
風切りと破砕音が連なり、壁面に大きな穴を穿つ。想夜はそこから建物の中に入り、刀を通り過ぎたばかりの壁に突き刺し制動をかけ、抜いて着地。
「この辺りか」
小さく呟き――路地裏と建物の内部を隔てる壁に向けて黒の刀を打ち放つ。
――――ばがん、と音がして。
コンクリートが爆ぜる様に砕き飛ばされた。
建物の壁一枚隔てたクロスを狙ったもの。コンクリートの礫、瓦礫が大雑把であるものの凄まじい勢いでクロスに向けて飛散する。
- 913 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/27(火) 23:53:19 ID:HnkBBDEo0
- >>912
「全て捌かれた?!」
頭上を飛び越えられたのを眺め、急くように振り向く。
しかし次に目に飛び込んできたのは、想夜ではなくコンクリートの飛礫であった。
「お、お、お、お?! いだっ!! いだだだだだ痛いだだ痛い痛だだだだだだだだだだだ!!!」
瓦礫がクロスの装甲を叩く叩く叩く叩く。
大きいものは両手で防いでるとはいえ、全て捌くことは難しい。
装甲で体を覆っているとはいえ、体まで伝わってくる衝撃も凄まじいのだ。
「いだだだ痛いだだいた……あああああああああもぉぉぉおおおおおおおおう!!!!」
キレた。
いや、単に面倒になってきただけかもしれない。
「ざっけんじゃねぇぞォオオオオオ!!!」
絶叫しながらも強大な邪気を渦巻かせる。
そしてクロスは、暴挙に出た。
「んな路地、狭っ苦しいんじゃぁああああああアアアアア!!!!」
装甲の隙間が開き、そこから紅い弾頭が頭を覗かせる。
全身くまなく弾丸を携える姿は、まるで大艦のよう。
ギルティ・エア
「紅爆昇華!!!!」
一斉射撃。
クロスの姿が爆ぜた。
装甲の隙間から発射された何発もの弾丸。その一つ一つは爆縮された金属。
ありえない体積にまで縮められた弾丸は、回転しながら空気を抉るように突き進む。
物体に衝突すれば内部にまで潜り込み――
――爆散。
爆縮が解かれた金属は、その身の驚異的密度を誇る質量を解き放つように一気に膨れ上がる。
まるでそれは、ハリネズミ。
その狂気を孕んだ弾丸を、クロスは四方八方しっちゃかめっちゃかに撃ち出した。
もちろん、その威力に周りの建築物が耐えられる筈がなく……
- 914 :橘想夜:2009/10/28(水) 00:17:23 ID:/k2gysHgO
- >>913
崩落してゆく建物を背景に。
放たれた無数の弾丸が建物を、クロスへと四散したコンクリートの瓦礫やその礫を。次々に削り吹き飛ばし破壊して行く。
クロスへと迫る分厚く巨大なコンクリート塊。それも同様。暴風の様な発射音の連なり、それに見合う数の弾丸。
一発、二発、三発、四発――次々に弾丸が打ち込まれ、またそれらが爆発して、終にはそのコンクリート塊は破壊され――――
「あァ────────────────────────────────────ッッハッハッハァ!!
あははははははっ、あっはっはっはっはっはっはははははははは!
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァァァァ──────────────!!」
――――その影に隠れていた者を露出させた。
コンクリート塊を貫通した弾丸をその身に受け、全身から血を流しながら凶笑する想夜。
コンクリートを吹き飛ばすと同時、それを盾に突進していたのだ。
無論、刀を目一杯に振り被って。
――――距離は近い。月に霞る儚げな美貌は血の赤で化粧し、限界まで見開かれた眼と裂けんばかりに笑みに歪められた口が、クロスの間近にあった。
ひゅごう、と。
音がした。
苛烈に苛烈を重ね激烈に激烈を二乗した破壊の為の一閃。
今までよりも、より強烈に。
人を破り物を壊し、一切合切破壊する。
生の尊厳を冒涜し、命と物とを区別無く平等に破壊する凶気の一太刀が。
――――クロスに肉薄する。
- 915 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/28(水) 00:27:15 ID:HnkBBDEo0
- >>914
――鈍い音が、響いた。
「…………」
大崩壊が目の前で起こっているというのにも関わらず、クロスの耳にはその鈍い音しか聞こえなかった。
体の感覚が麻痺したように動かない。
腹を見ればそこには、
(……あれ、これヤバいんじゃね?)
深々と、
剣が、
装甲を、
クロスを、
腹を、
内臓を、
グチャグチャに、
破壊して、
「……が……がハッ」
吐血。
紅より紅い紅が噴出す。
視界が紅くなってゆく。
――ああ、見えねぇ
地面に崩れ落ちる紅鬼。
こうしてクロスは、壊された。
――ああ、何も見えねぇ 星空さえも
クロスの意識が、遠のいてゆく。
- 916 :橘想夜:2009/10/28(水) 00:35:12 ID:/k2gysHgO
- >>915
振り抜いて、振り抜いて――――
その勢いの侭、転倒。
べちゃりと血濡れの肉がアスファルトに叩きつけられる音。
――当然だ。コンクリート塊を盾にしたとは言え、決して少ないと、いや、多い数の銃弾を身に受けたのだ。
「はっ、はは、あはははっ!」
刀を握った侭、徐々に広がる血の池に倒れた想夜は、それでも笑う。
「ははは、あぁ――はは、は。ハハは、ははは、っは。ハ、ハ――――」
笑い声も広がる血にくぐもり。
「はは……は、はは、は――――…………」
軈て、沈んだ。
- 917 :浅片仁樹:2009/10/28(水) 00:52:18 ID:ilsT.wxw0
- …………なにやら酷く嫌な臭いがするんですけど…っと
【黒髪を笠で隠した長身の男が、ふらふらと路地裏に迷い込む】
【そして目にする、広がる惨劇の舞台に】
…あー……ったく…
【顔を手で押さえ】
………ひとまず運ぶ、か…一人じゃ時間かかりすぎるぞオイ…!
【脳裏によぎる、手遅れになる可能性。それだけは避けたい】
【周囲を見回す。せめて一人でもいてくれれば――】
- 918 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/28(水) 00:56:19 ID:b/SRAR5I0
- とても同じ人物とは思えないッスねー……
【屋根の上から2人の戦いを見ていた女が一人】
【その女、普段は刀を一本しか持たない筈だが――今日は違った】
【なぜなら――】
イッテー。人の方向に飛んできやがって。
【頭にフランベルジュが刺さってる】
- 919 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 00:57:09 ID:g4lxCBLQ0
- 「おやおや……」
一人の男。薄い笑みを携えて、その舞台に上がる。
「店長……また派手にやりましたねえ……フフフ……」
その光景にも動じず。
「……どちらを担げばよろしいでしょうか?」
仁樹に視線と微笑を向けて。
- 920 :遊馬/住所不定:2009/10/28(水) 00:59:21 ID:tJGyi38Q0
- 「たまにはいつもと違う道を……」
裏路地からホテルへ続く道を歩いていると血まみれの男に名を発見。
「……………ふぅ〜〜」
深呼吸を一回。
「----閨動義眼、発動...!」
男の右目が光り出す。
(とりあえずは出血を止めないと……!)
二人の体から流れる血液のの運動エネルギーを全て位置エネルギーに変換し、出血を止める。
「これでとりあえずは大丈夫……かな。でも傷はどうしようもない……いったいどうすれば……」
慌ててあたりを見回し始める
>>917
そこにたまたま一人、人影があるのを確認する。
暗くて誰だかはよく分からないが、男は渡りに船と判断した。
「すいません、そこの人!携帯電話か、
あわよくば治療器具のような物は持っていませんか!?」
- 921 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/28(水) 01:03:40 ID:HnkBBDEo0
- 出血は収まったものの、体力の消耗が激しい。
なにしろ、内臓が腹から外に出ているのだ。
「…………あ……すま……にき……?」
濁った瞳が二人を見上げる。
屋上にいる虎姫には気付かないようだ。
- 922 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/28(水) 01:06:35 ID:b/SRAR5I0
- ……オーケーオーケー、まっかせろぉーい。
【ぴょいんと屋根から飛び降りて疾走、何秒か後】
>>917 >>920
ヒャッホーーーーッ!
【高速でリヤカーを引いて再度登場】
はいケガ人との報告を受けて即参上。
早く乗っけてー出ないとおッちんじまうぜベイビー!
【やけにフランクに急かす】
- 923 :橘想夜:2009/10/28(水) 01:07:22 ID:/k2gysHgO
- 遊馬によって出血が止まった想夜は、黒い刀を杖に震えながら体を起こした。
だがその刀も自らの血に滑り、ずるりと再び地に五体を投げ打った。
意識はあるらしく、血に濡れた顔、薄い唇は何事かを喘ぐように呟いていた。
- 924 :浅片仁樹:2009/10/28(水) 01:13:39 ID:ilsT.wxw0
- >>918
【声を聞き、これで助かる、助かったと其方を向き】
――――怪我人3号!?
>>919
あ、おう……っと…
(店長?……どっちが…?)
え、えーっと…知り合いがいるならそっちを頼む。
>>920
おぉ、止血…助かる!
携帯ならあるけど医療器具は…流石にねえかな。
【そう言いながら、救急車を申請すべく携帯電話を操作】
近くに病院ってあるか?なんにしても、こんな路地裏には入ってこれねえか…
【と、>>922が視界に入り】
………すげえのな…
>>921
っと……意識あるのか…もうちょっとじっとして…
【と、ここで初めてまじまじと顔を見て】
………お前かよ…
【被っていた笠を取り】
ま…いいから。動こうとなんかすんなよな?
>>923
そっちも意識はあんのか…
【ゆっくりと近づいていき】
………なんだってこんなことになるかな…
- 925 :遊馬/住所不定:2009/10/28(水) 01:20:23 ID:tJGyi38Q0
- >>921
「………クロス……さん?」
軽いめまいが男を襲う。
何故、何故こんなところで知り合いが倒れているのか。
思わぬ巡り合わせに男は思わず頭を抱える。
>>922
「ええ、そうですね早くしましょう。このままじゃいつショック症状を起こすか分かりませんから。」
虎姫の言葉に頷き、あくまでも倒れている二人には聞こえないように返答した。
>>923
(あの様子……相当な出血量みたいだ……)
「あまり動かないで下さい!その止血は本当に簡単なものなんですから!」
橘のほうに慌てて駆け寄る。
>>924
「ここの路地をまっすぐ行くと見えるカプセルホテルの裏側に緊急病院があったはずです。」
顔は橘を見て、声だけで返事をする。
「取り合えずあなたの言う通り救急車はこの中に入れないでしょうから、あのリヤカーに乗せたほうが良いと思います」
そう言って>>922のリヤカーを指差す。
- 926 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/28(水) 01:26:25 ID:b/SRAR5I0
- >>923
寝てれこのダアホ。なんだって? 聞こえん。
【そう言って想夜の口元に耳を近づける】
>>924
お褒めの言葉どーもね! でも今はお礼できないわ。
さっさと運びこめーい!
【腕を水平にブンッと振るう】
>>925
どっちもショック起こすほどヤワなタマに見えないけど……
まぁそうだね、外傷は酷いから。さあ運べ早く運べ。
【リヤカーをその場に置いてしっしっと払う仕草で急かす】
- 927 :銃寺森クロス ◆CROSS/.AzE:2009/10/28(水) 01:29:34 ID:HnkBBDEo0
- >>924>>925
「……ちぇ、もう……ちょっと、落ち着い……た場所……で…………会いたかった……ぜ」
濁った目を呆れたように細め、虎姫に運ばれてきたリヤカーを一瞥。
「……悪い、あと…………頼んだ」
そして意識を手放した。
急いで病院に運べば、まだ間に合うだろう。
- 928 :橘想夜:2009/10/28(水) 01:32:13 ID:/k2gysHgO
- >>924>>925
想夜は震え、ただ喘ぐように言葉を漏らす。
唇の端からは血が漏れだし、時折荒く息を吐く。
>>926
誰だ、誰だ。
気持ち悪い。
寒い。
俺は誰だ。
何を忘れている。
そんな言葉が小さく、少女のような少年のような声で。
- 929 :浅片仁樹:2009/10/28(水) 01:41:35 ID:ilsT.wxw0
- >>925
そうか。結構近いんだな…よし。
…お前は、その子を頼む。
【想夜を一瞥し、再びクロスの元へ向かう】
>926
さいですか…。
ん、了解了解。
【クロスをリヤカーに乗せるべく】
>>927
……あぁ、それはまた今度、な。
んじゃ、運ぶぞ…っと。
【クロスを持ち上げ―――】
っく………無駄に重いんだよこンの……!!
【式神の力を借り、なんとか運び入れる】
- 930 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/28(水) 01:43:48 ID:b/SRAR5I0
- >>928
――ッ!!
テッメェまで忘れてんじゃこっちが困るんだよッッ!!
【突然の怒鳴り声と衝撃、地面の一点がドガンッ!と大きな音を立てて崩れる】
【普段からは考えられない激怒の形相で、地面に拳を叩きつけていた】
はーっ、はーっ……
……ふん。
【首を大きく曲げて目を逸らし、リヤカーの取っ手を乱暴にひっつかむ】
>>929
【どさっ、とリヤカーのタイヤが一段沈む。クロス搬入完了】
……おーし、あとは任せな。ちゃんと運ぶから。
- 931 :遊馬/住所不定:2009/10/28(水) 01:48:13 ID:tJGyi38Q0
- >>926
「了解、です。」
簡潔に一言だけ告げて、橘を脇の下から抱える。
(それにしても、あの人は大丈夫なんだろうか?)
刺さっているフランベルジュを見て、抜くとき痛いだろうな等と場違いな事を考える。
>>927
「俺だって……こんな状況で会いたくなんかありませんでした。」
顔を伏せ、ボソッと呟く。
そして、意識が途切れたのを確認し、
「このままなら大丈夫か……でも予断は許されないな」
と独り言をもらした。
>>928
(見たところ……俺より年下じゃないか)
倒れている橘の容貌を見てそう判断する。
(一体、二人ともなんでこんな傷を……)
と、疑問に思ったところで周囲のコンクリートの破片に気づく。
ああ、そういうことか。
思わず合点がいった男はため息を漏らす。
「若さ故の過ちって言葉もありますが……いつまでもそんな無茶してると…死にますよ?」
ケガ人にはあまりいうべきではない言葉、しかし言わずにはいられなかった。
>>929
「わかりました、そっちは任せます」
そう言うと橘を担いで、二人が重ならないようリヤカーにのせた。
「急ぎましょう、あそこの病院は外来が直ぐにいっぱいになるんです。……こんな街ですからね」
- 932 :橘想夜:2009/10/28(水) 01:53:26 ID:/k2gysHgO
- >>930
壊していた
一切合切、何も、かも
壊すのは、前にやっていた
そうだ、壊していた
ああ、壊そう
壊している間は、俺は、確実に、前の――――
喘ぐ様に祈る様に懇願する様に。虎姫の一撃、その衝撃で震えた体は尚も呟きを続ける。
壊すんだ、壊すんだ
前にやっていた、俺は、そうだ。壊せば
思い出せる
壊せば思い出せるかもしれない
そうだ
壊せ、何もかもを壊せ
- 933 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/28(水) 01:53:28 ID:b/SRAR5I0
- >>931
あーんしんしなさい。緊急治療室切り裂いてでも治療させるから。
僕だってこいつら死なすワケにゃいかない事情があるし。
【親指をぐっと立てて笑う】
さーて、そんじゃー行ってくる、よッと!
【リヤカーに体重をかけてゆっくりと加速。荒っぽいので振動は伝わるが……】
この前お酒盗んだ時は急ブレーキかけて慣性の法則で酒がブッ飛んだからなー…
慎重にいかないと……
【ボソボソッと何か呟いて、病院まで走った】
- 934 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/10/28(水) 01:56:12 ID:b/SRAR5I0
- >>932
【運ぶ最中――まだ何か呟く想夜に】
……ッチ
【忌々しげに舌打ちをする】
同族嫌悪甚だしいぜ、バカかって……
【その後決して再度想夜の姿に視線を合わすことなく、病院に引き渡した】
- 935 :浅片仁樹:2009/10/28(水) 01:59:20 ID:ilsT.wxw0
- >>930,933
なっ……
【怒号に驚愕】
……おう。サンキューな。
>>931
あぁ、そっちは頼む。
……そう、だな。
【俯き、手に持ったままの傘を見つめて】
…この街は……ここでは、これが普通なのか?
- 936 :遊馬/住所不定:2009/10/28(水) 02:09:52 ID:tJGyi38Q0
- >>933
「お願いします。こっちにも死んで欲しく無い人がいるもので」
虎姫のほうを向いて頭を下げ、病院へと走るリヤカーを見送った。
>>935
「そう……ですね」
そう言うと男は遠い目をする。
「少なくとも、対向する手段を持たない人にとっては……この街で生きて行くのは辛いかもしれません」
ここ半年の事を思い出しながら男は続ける。
「……とはいえ、この街の外が安全かと言われたら、答えはNOですが」
最後に男は右手にだけ付けた手袋を見つめ、そう呟いた。
「とにもかくにも、ありがとうございました。お陰で助かりましたよ」
仁樹の方を向き、頭を下げた。
- 937 :浅片仁樹:2009/10/28(水) 02:19:40 ID:ilsT.wxw0
- >>936
………。
……だろうな。
【全てを聞いた上で、同意する】
【全てをかみ締め、その上で】
まぁ、見殺しにするわけにもいかないしな。
それに、俺一人だったら絶対無理だった。感謝してるはこっちも同じだ。
【だからそんな畏まらなくても、と告げる】
- 938 :遊馬/住所不定:2009/10/28(水) 02:31:11 ID:tJGyi38Q0
- >>937
「……わかりました」
そう言ってやっと顔をあげる。
そこで、ようやく暗闇に慣れた眼が目の前の青年の顔を捉えた。
「…………仁樹さん……でしたか」
今夜は懐かしい知り合いによく合う日だ、そんなことを頭のどこかで考えつつ、思わず呟いた。
- 939 :浅片仁樹:2009/10/28(水) 02:43:00 ID:ilsT.wxw0
- >>938
…おう。
【久しぶりだな、と笑みを漏らして】
元気そうで何よりだよ、アスマ。
【軽く肩を叩き、そのまますれ違う】
んじゃ……また、会おうな。
【笠を再び被り直し。手を挙げつつ、路地を抜けていった】
//寝まーす、お休みなせえノシノシ
- 940 :遊馬/住所不定:2009/10/28(水) 02:52:30 ID:tJGyi38Q0
- >>939
「そちらこそ、お変わり無いようで……」
そう言って目を細める。
「はい、またいつかこの街の何処かで……」
そして、すれ違いざまにそう呟き、後ろを振り向いて見送った。
「俺も帰ろう、早くしないとあのカプセルホテル閉まっちゃうからな」
そう言うと仁樹とは反対方向に向かって歩いていった。
//お休みなさいませー ノシ
- 941 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 21:35:55 ID:g4lxCBLQ0
- 日常α>>78
「あーあ……。何処で飲んできたんだか……」
手で顔を抑えやれやれと呟く。
>>79
「え、ちょ……!?」
酔っ払いの介抱は専門外ですよお嬢さん!
去っていくディスを呆然と見つめて、ため息。
- 942 :魁:2009/10/28(水) 21:41:39 ID:Jhlo6zSQO
- >>941
(っω・)うにゅ!
酔っている彼女はどこか……いや、挙動が幼すぎる気がした。
- 943 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 21:45:12 ID:g4lxCBLQ0
- >>942
「……完全に酔ってる、な……」
やれやれ、と溜息一つ。
「ったく……。寝ろ、馬鹿……」
魁の横に腰掛け、寝かせようと肩に手を掛ける。
- 944 :魁:2009/10/28(水) 21:48:30 ID:Jhlo6zSQO
- >>943
「……かぷ」
酔いざましにと、煉をかみかみしている。
- 945 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 21:53:05 ID:g4lxCBLQ0
- >>944
「……止めなさい。馬鹿」
ぽこん、と軽く魁の頭を叩いて。
「飲みたいならそう言え?」
- 946 :魁:2009/10/28(水) 21:56:17 ID:Jhlo6zSQO
- >>945
「……にゅん」
こっくり、と縦に頷いた。
- 947 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 22:02:52 ID:g4lxCBLQ0
- >>946
「おっし。偉い偉い」
頭撫で撫で。
「んじゃ、いいぜ?」
久しぶりの襟元グイッ。
- 948 :魁:2009/10/28(水) 22:07:21 ID:Jhlo6zSQO
- >>947
満面の笑みを浮かべると。
「……かぷり」
噛み付いて、ちゅーちゅーと啜る。
- 949 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 22:09:47 ID:g4lxCBLQ0
- >>948
「よしよし……」
抱きしめるように頭をポンポンと。
「で。どうしたんだ?突然酔っ払って帰ってきて……」
- 950 :魁:2009/10/28(水) 22:14:39 ID:Jhlo6zSQO
- >>949
「ホームシックに……なったにゅん」
異国で得た品を、部屋に並べ始めた。無論、ぬいぐるみであるのだが。
- 951 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 22:15:54 ID:g4lxCBLQ0
- >>950
「ホーム……シック……?」
予想外の言葉にぽかん、と口を開けてアホ面を見せて。
「え、ちょ……。『実家に帰らせていただきます』とか言わない……よな……?」
- 952 :魁:2009/10/28(水) 22:22:48 ID:Jhlo6zSQO
- >>951
「少しお出かけしてたからね……って、私の家はここよ」
実家の方はむしろりんごあめがホームシックであった。
- 953 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 22:27:48 ID:g4lxCBLQ0
- >>952
「そっか……」
心底安心したように息を吐いて。
「……眠い……」
先ほどまで寝ていただからだろうか。
それとも、安心したからだろうか。
大きな欠伸を一つ付いて、目じりに涙を浮かべる。
- 954 :魁:2009/10/28(水) 22:33:49 ID:Jhlo6zSQO
- >>953
「私も眠い……」
甲冑やら手甲やらをポイポイ投げ捨て、ベッドにずしゃあ。
- 955 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 22:37:28 ID:g4lxCBLQ0
- >>954
「……寝る、か……」
魁に続いてベッドにずしゃあ。
ドアがぶっ壊れて風通しが良くなった部屋。
ちゃんと布団かけないと風邪引くよ!
- 956 :魁:2009/10/28(水) 22:42:00 ID:Jhlo6zSQO
- >>955
「ドア至急」
がう、という泣き声が聞こえたかと思ったらりんごあめが入り口に立って風を遮断する。
「……zzz」
布団をしっかり掛け、就寝する。
明日までには酒が抜けているだろう。
- 957 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/10/28(水) 22:48:03 ID:g4lxCBLQ0
- >>956
「……便利」
自分には全然懐かないりんごあめを扱う魁を少し羨ましく思って。
「ったく、この野郎……。……おやすみ」
もぞもぞとこの男も布団にIN
酒臭い奴の隣ではしっかり寝れなかったとか何とか。
- 958 :緑乃壱瞑助/辻斬り ◆CROSS/.AzE:2009/10/29(木) 21:29:11 ID:HnkBBDEo0
- 「……んん?」
それは唐突な目覚めであった。
ありがちだが、「夢から覚めた」といった感じが一番近いだろう。
「何してたんだ、俺」
眠りすぎたような倦怠感。
しかし、やけに体は充実感に溢れている。
まるで先程までスポーツの試合をしており、今はその直後の休憩中……という感覚だ。
「ったく、ここどこだ……
…………?!」
気付いたのは、手の汚れ。
いや、手だけでは無い。
足にも、服にも、髪の毛にも。
恐らく顔にもついているだろう。
ドス黒く、茶色にもちかいそれは……
「俺は、一体何人殺したんだ?」
間違いなく、血液。
- 959 :名も無き異能都市住民:2009/10/31(土) 21:23:27 ID:UNXRFbSc0
- この人に付いていけば、何か解る気がした。
だけど、それはただの気のせいだったのかもしれない。
それでも、今はこの気持ちに縋るしかない。
もう自分が何で此処に居るのかも思い出せない。
足の爪の先から、ゆっくりゆっくりと身体が削り取られていく。そんな感覚。
この女に付いていけば何かある。
その思いだけしか、もう残されていない。
- 960 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 21:32:28 ID:/k2gysHgO
- 書類に目を通し終えた真紅の髪眼の女は、眉の端を軽く上げると読み終えた書類の束を投げ捨てる様に宙に放った。
空中をひらりと舞った紙の群れは、何に依ってか、舞い上がってから落ち始める迄にごうと燃え始めた。
煙は出無い。然し其は総帥室に敷き詰められた絨毯へと落ちる前に燃え尽きて、悉くが此の世界から消失した。
大きな椅子を机側から窓側に向け、女は普遍の満月をふと眺める。
- 961 : ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 21:36:55 ID:UNXRFbSc0
- >>960
満月を眺める女の背後。
こんこん、と。扉をノックする音が、その静寂を壊した。
- 962 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 21:41:57 ID:/k2gysHgO
- >>961
「入れ」
凛然とした声は然程声量が有ると云う訳では無い。
然し乍ら、女の子は良く聞こえる。
声が響いて、数瞬。巨大な扉が静かに開く。
- 963 :千夜社員 ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 21:47:02 ID:UNXRFbSc0
- >>962
「失礼します」
極めて事務的な挨拶、礼と共に入ってくる一人の男。
なんて事は無い。ただの人事部の社員だ。
男が小脇に抱えているのは、もう見るのもうんざりするであろう書類の束。
目を凝らせば見えるそれは、履歴書のような物。
「先日の緑眼の異能との戦闘時から、消息不明となっていた東雲紅夜の件ですが……」
男の口は開かれ、流れるように言葉が出てきた。
その言葉に感情は無い。ただ、ただ、事務的に。まるでロボットか機械のように。
- 964 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 21:50:10 ID:/k2gysHgO
- >>963
月を見た侭の女は軽く手を挙げ、話を促す。
月夜に真紅の髪だけが色を打っていた。
- 965 :千夜社員 ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 21:57:39 ID:UNXRFbSc0
- >>964
「出勤している様子も無ければ、連絡、報告等もありません」
淡々と言葉が流れ出て。
「処置、如何致しましょう」
前置きを終えての本題。蔡生直属の特務。個人の判断で処置を下すのは如何な物か。そう思ったのだろう。
- 966 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 22:05:00 ID:/k2gysHgO
- >>965
「私が決める事だ。全権は私に有る。置いておけ」
椅子の向きを返して机に向かい、社員を見る。
――暁天真紅。月下に在りて尚鮮やかに。
「其は君の領分では無い。余計な仕事だったね。元の仕事に戻りなさい」
凛然とした声を前に其以外の全ては静寂を美徳とし、薄桜の唇が続く言葉を紡いだ。
「御苦労」
- 967 :千夜社員 ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 22:14:27 ID:UNXRFbSc0
- >>966
「……了解、しました」
一瞬の動揺。ただ、それも直ぐ見えなくなって。
その鮮やかな真紅に少々の畏怖の視線を送る。
「失礼します」
先ほどまでと同じく、極めて事務的な言葉、礼と共に。男はその部屋を後にした。
だが、男は気付いていなかった。先ほど見えた書類。
その内の一枚を、その部屋に落としてしまった事に。
―――否。落としたのでは無い。
状況的に見れば、社員の男が気付かずに落としたのであっている。
だが、その紙はまるで「誰かが気付かれないように抜き取った」かのような動きの後、床に落ちたのだ。
- 968 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 22:20:33 ID:/k2gysHgO
- >>967
扉が静かに閉まり、真紅の髪眼は再び月の光を真に受ける。
外の風によって液体の窓は水面に円を。微かな光陰を女の姿に浮かばせた。
女が軽く手を挙げる。何かが動く気配。或いは錯覚。
果たして如何なる御業か、床に有った書類は静かに、軽く挙げられた手に音も無く引き寄せられた。
- 969 : ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 22:25:32 ID:UNXRFbSc0
- >>968
ふわりと宙に舞い、引き寄せられたそれ。
予想するまでも無く、東雲紅夜の履歴書。
と言っても経歴やらなんやらなんて大した事が書かれている訳も無く、適当に誤魔化されて書かれている物。
その紙が、蔡生の手の上で少しだけ揺れた。ような気がする。
- 970 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 22:30:32 ID:/k2gysHgO
- >>969
白い指先が履歴書から離された。履歴書は宙を漂う。
まるで水の中に有るかの如く揺れた後、それは女の視界の端辺りでぴたりと静止。空中に張り付けられたかの様に。
「姿を無くしても相変わらず不良社員、か」
- 971 : ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 22:34:29 ID:UNXRFbSc0
- >>970
その呟きは、誰にも聞かれていない筈。
この空間には、人間は蔡生一人しか居ない筈だから。
だけど。
カツン、と。その部屋に、確かに靴を鳴らす音が響いた。
- 972 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 22:40:21 ID:/k2gysHgO
- >>971
女は何も言わない。ただ静かに窓枠に収まり切らぬ満天の月を眺めるだけ。
静寂か否かの境界に、広い部屋其自体は眠る魚の様に深い何処かで沈黙した。
- 973 :名も無き異能都市住民:2009/10/31(土) 22:48:00 ID:UNXRFbSc0
- 気のせいじゃなかった。
この女に付いていけば何とかなるというのは。
求めていたのはこんな状況では無かったかもしれない。
だけどそんなのはどうでもいい。今は、そんな事。
この書類の男が自分だなんて保障は何処にも無い。
だけど、そんな気がする。
コレは気のせいじゃない。そんな確信。
自分を掴んだ。
この手に、自分を、改めて掴みなおした。
イメージ。そして構築。
力を集めて、練って、固めて。
消えていった物が全て元に戻るかのような感覚。
感覚、と言うかそんな気分と言うか。
曖昧だけど確かな、そんな感じ。
ふわり、と。
部屋に少しの風が吹く。
「……あー……あ……」
聞き覚えのある声が響いた。
- 974 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 22:57:22 ID:/k2gysHgO
- >>973
「やれやれ。此の言葉を言うにこんなに時間を掛けさせたのは君が始めてだな」
静かに嘆息し、真紅の髪眼の女は再び満月を己の背に置いた。
洗練された白磁の色に紅酒を一滴落とした様な、柔らかな白い肌。
涼しげな切れ長の目、薄らと陰を落とす睫。右の目許に泣き黒子。薄桜色の唇。
背凭れに起伏に富んだ肢体を預け、凱套の胸は内側から押し上げられて豊満な曲線を描いていた。
そして朝焼を絹糸に縒った様な真紅の髪と、暁天の珠たる真紅の瞳。
机を挟んで見える、――夜刀神蔡生。
「任務御苦労」
- 975 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 23:02:03 ID:UNXRFbSc0
- >>974
「ははは……悪い悪い」
以前と全く変わらぬ姿で、男は其処に立っていた。
この男。反省の色、全く見えず。
「ま、勘弁してくれ。マジで死ぬ寸前だったみてえだしな」
だがそれも過去の事。今は大して気にしていないように笑う。
- 976 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 23:10:47 ID:/k2gysHgO
- >>975
「次からは始末書を書かせる」
やれやれと再び呟き、机の引き出しから小さな箱を出して机の上に置く。
紅夜に背を向け、波紋に揺らぐ月を見る。
「昔作った物と同じ物だが、腕は鈍って居ないらしい。何時ぞやの御返しだ。持って行くと良い」
細かな掘装飾の施された小箱だった。
- 977 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 23:14:07 ID:UNXRFbSc0
- >>976
「了解……」
やれやれ、と肩を竦めて笑う。
態度等も以前と全く変わってはいないらしい。
「ん、マジでか。いいのか?」
とか言いながら、既にその小箱を手に取っている訳だが。
- 978 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 23:19:24 ID:/k2gysHgO
- >>977
「マディアン、と云うチョコレートだ。ざくざくしたナッツの食感が楽しめる」
女は動かず、ただ凛然と響く声だけを以て答えた。
「此以上不良の悪戯をされては困るからね。持って行きなさい」
- 979 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 23:23:12 ID:UNXRFbSc0
- >>978
「ふーん……。ま、有難く貰っておくわ。ありがとな」
けらけらと笑いながら掌で転がしていたその小箱を懐に締まって。
「……今回に関しては、俺も好きでやった訳じゃねえんだがな」
突然の溜息。それが会話を途切れさせた。
- 980 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 23:34:42 ID:/k2gysHgO
- >>979
「好きで、嫌いで――其以前に君には遣るべき事が有るだろう」
椅子が回り、女が紅夜へと振り向く。
「“好きでこうなった訳では無い”――成程。確かにそうだろう」
普段と何ら変わらぬ声、響き、抑揚。
然し部屋は明度を落とし、温度を落とし、何かが薄寒く感じる物へと変容する。
「だが、君が自身に課した罰。其の罪の犠牲者とてそうだ。“好きでそうなった訳では無い”」
手を緩く組んだ真紅の髪眼の女は静かに紅夜を見て、言葉を続ける。
「自身に罰を与える。其が君自身が選んだ道だろう。
うっかり事故死。むざむざと被殺害。其が赦される程手緩い道か?」
- 981 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 23:38:09 ID:UNXRFbSc0
- >>980
少しの間。
息を吸って口にする言葉は。
「違うね」
明確な否定。
「だから俺は此処にいる。だから俺は帰ってきた」
緩い道だなんて微塵も思ってない。
それから逃げるなんて選択肢はある訳も無い。
だから。此処にいる。
- 982 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 23:48:54 ID:/k2gysHgO
- >>981
「そうだ。君は簡単には死ぬ事は許されない。君が斯く在れと定めたのだから」
首肯を一つ。視線は離さず紅夜を捉えた侭。
薄暗の月夜に真紅の煌めき。
「“好きでこうなったんじゃない”――当然だ。其の上で言ってる。
もう二度と消えるなよ、自分の定めた道から逸れない為に」
- 983 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/10/31(土) 23:51:56 ID:UNXRFbSc0
- >>982
「―――了解」
当然。
まだ歩みを止める訳には行かない。
「……其れは上司としての言葉、だよな」
突然、ポツリとそんな言葉が漏れた。
- 984 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/10/31(土) 23:55:28 ID:/k2gysHgO
- >>983
「君と同じく己で定めた道を往く者の言葉だよ」
軽く瞑目。
何かを懐かしむ様な、何かを思い出す様な――表情からは伺い知れないが、何故かそう、感じさせる物が有った。
- 985 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/11/01(日) 00:00:50 ID:UNXRFbSc0
- >>984
「……へえ。そっか」
その返事は、何故か何処か嬉々としていて。
微かに笑うその表情は、何故か何処か心からの笑いのようで。
其の二つは、蔡生から感じる物へなのか。それとも。
「さって……。何とか帰ってこれたし、今日はコレで退散と行きてえが……何か他にあるか?」
どうぞ、とでも言うように片目を閉じつつ掌を軽く蔡生に向ける。
- 986 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/11/01(日) 00:07:15 ID:/k2gysHgO
- >>985
「SMIの試作武器のテスターに君が決定した」
SMI――千夜ミリタリーインダストリー。名の通り兵器の開発、製造を行う軍事産業会社。
グループ内の位置は、兵器開発部。
「暇を見付けて兵器開発部を訪ねなさい。――以上だ。ゆっくり休め」
- 987 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/11/01(日) 00:18:22 ID:UNXRFbSc0
- >>986
「SMI……ああ、あいつか……。了解」
セウァリスが以前其の名を口にしていたような気がする。
あの人にもまた会いたいし、ちょうど良い任務かもしれない。
そんな事を考えながら、一人頷いて。
「…………あ」
- 988 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/11/01(日) 00:22:23 ID:/k2gysHgO
- >>987
「締まらないな。如何した」
ふ、と嘆息。紅夜を見遣る。
- 989 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/11/01(日) 00:26:49 ID:UNXRFbSc0
- >>988
「いや、その、なんだ。言うのを忘れてたんだが……」
何かを躊躇うように、咳払いをして。
言おうとしてるのはとても簡単な言葉。
だけど、この男には言う機会なんて無いに等しい言葉。
「……ただいま」
- 990 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/11/01(日) 00:30:04 ID:/k2gysHgO
- >>989
「御帰り」
軽く笑って其に返し、そして徐に腕を伸ばし、指を伸ばす。
「そして体が出来たばかりなのだから、早く御帰り? 出口は目の前だよ」
にっこり笑って、出口をさして。
- 991 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/11/01(日) 00:33:52 ID:UNXRFbSc0
- >>990
「さっさと帰れ、ってか」
悲しそうに溜息。
もう少しこの空気に浸かって居たかったりもしたけど、そんな事言える筈も無く。
「んじゃな」
少々ぶっきらぼうな言葉と共に、男は其の部屋を後にした。
- 992 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/11/01(日) 00:37:58 ID:/k2gysHgO
- >>991
「速く調子を整えなさい」
不満顔の紅夜に薄く笑みを向け、再び月を眺め始めた。
「……歪みがまた酷くなってきたな」
そう、小さく呟いて。
- 993 :東雲紅夜 ◆uotUYGHVwM:2009/11/01(日) 01:15:16 ID:UNXRFbSc0
- 「……言える訳、無えな」
一人が寂しいなんて。
「……言える訳、無えよ」
上司と部下の関係では無く。
その他色々。とにかく難しい関係じゃ無く。
「……友達、なってくれ。なんてな……」
帰っては来たけど。
悩みもまた、しっかりと付いてきて。
- 994 :朝宮暁:2009/11/02(月) 22:29:56 ID:/k2gysHgO
- 入口に立っただけでざわめき、笑い声、音楽が聞こえてくる。
中で大勢の人々が楽しんでいる――そんな雰囲気。
「……ここだ」
ドアの横に大きな表示が有った。
“十字架等、神聖アイテムの持ち込み禁止”
ドアのわきに立ったドレスを着た女――恐らくはヴァンパイアが、甲に声をかけてきた。
「あら、千夜のお巡りさんが何の用かしら」
- 995 :甲/たまたま、偶然、通行人:2009/11/02(月) 22:33:05 ID:W8ez/iHE0
- >>994
「おうおう…休前日は賑わうねぇ…って関係ねーか」
スタスタと扉まで歩いて行き
「新任の挨拶さね、邪魔するよ」
ヒラヒラと手を振って横を通り抜けようとする
- 996 :朝宮暁:2009/11/02(月) 22:41:04 ID:/k2gysHgO
- >>995
「ああ、そうなの。マスターに伝えなきゃ。……ついてきて。案内するから」
ドレスの女は甲とドアの間にひらりと入り、ドアを開ける。
罪 な 悦 び
「ようこそ。――『Guilty Plesures』へ」
そう言って妖しく笑いながら、女は二人を促し開けたドアの中に入っていく。
「……まず、脱出経路は抑えてある。それとヴァンパイアの魅了の魔眼だが」
暁は言いながら甲に一枚の紙片を渡す。
「これ持ってりゃ大丈夫だってよ。……さ、行こうぜ」
- 997 :甲/たまたま、偶然、通行人:2009/11/02(月) 22:45:19 ID:W8ez/iHE0
- >>996
「お…っと…はいはい、順路は守るよ」
ぶつかりそうになるのを回避して女に続く
「流石、頼りにしてるぜ?」
紙を受け取り、暁に笑い掛けポンと背中を叩く
漏れ聞こえる音楽に軽くリズムを取りつつドアの中へと入った
- 998 :朝宮暁:2009/11/02(月) 22:57:51 ID:/k2gysHgO
-
女に通されたのは二階の、ステージが良く見える席だった。
二つの革張りの椅子に、テーブルを挟んで椅子がもう一つ。
ヴァンパイアの女が二つの椅子に甲と暁を座るように促し、テーブルに酒の入ったステアグラスを置いて行く。
一階を見下ろす。大入りの店内には酒と笑い声――そして阿片とマリファナの甘ったるい匂いが満ちていた。
ヴァンパイアのウェイターがテーブルの間を動き回る度にわざとらしい悲鳴があがる。
「は、ジェットコースターとかホラー映画みてえだな」
小馬鹿にした様な暁の言葉。わざとらしい悲鳴の奥に潜む微かな怯え。暁が言ったのは正確だ。
――――安全な恐怖。
それを求めて来ているのだろう
やがて照明が消え、男の声が聞こえる。
『ギルティ・プレジャーズへようこそ。我々は貴方がたの下僕です。この上なく邪悪な願いを現実のものとしてあげましょう』
音響装置を通した、甘ったるい男の声。
『あなたは想像した事がありますか?
肌に触れる私の吐息をを。首筋を這う私の唇を。肌に擦れる歯を。
――牙が食い込む、甘く鋭い罪な悦びを』
どうやら演出らしい。店内からは期待と怖いもの見たさをない交ぜにした歓声が上がり、暁は小さく呟いた。
「どいつもこいつもバカばっかりだ」
- 999 :甲/千夜のお巡りさん:2009/11/02(月) 23:06:51 ID:W8ez/iHE0
- >>998
「………」
テーブルに肘を付き
フロアの様子を一望する
暁の呟きに相槌も打たず
ただ、静かにその場の成り行きを見守る
照明が消える
隣の暁にもその表情は見えない
黙して語らず
しかし視線はフロアに注がれたままで
- 1000 :ヴァン=クラウス・カルザリア:2009/11/02(月) 23:23:32 ID:/k2gysHgO
- >>999
男の言葉が終わり、ステージに照明が降りた。そこに居たのは男女三組のヴァンパイアのダンサーだった。
悲鳴に似た歓声が上がる。照明の転調に合わせて激しい音楽が鳴り出す。
ダンサーは音楽に合わせ、流石に練度の高いダンスを見せながら、少しずつ身に纏った衣装を脱いでいく。
脱ぎながら――客たちに向けて視線を送る。目の合ったらしい客から歓声が上がる。
視線は、獲物を狙う狩人のそれで。ダンスは徐々に激しさを増して行き――――
「やあ、お待たせしてしまったかな」
唐突に声が響いた。先程の音響装置を通した男の声。
見れば、甲と暁が上がってきた階段を登って来る男が居た。
黒髪黒眼、長身の痩せた男。
ドレスシャツに黒いスラックスというシンプルな格好。
貴公子然とした立ち居振舞いで、甲たちの椅子からテーブルを挟んで向かい側の椅子に座る。
「ここのオーナーのヴァン=クラウス・カルザリア。どうぞ宜しく」
笑顔を浮かべ、甲に開いた掌を伸ばす。
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