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【イベントA】今日もどこかで火花が飛び散る異能都市【その1】- 1 :名も無き異能都市住民:2009/06/29(月) 15:51:27
- <<ルールとか>>
・ここは、各スレでなんらかのイベント・クエスト・戦闘が発生した場合に使います。
・雑談も可能ですが、日常の範囲で済むかどうかは各自で判断してください。
・クエストスレはA・Bの2つがあります。開いている場所ならどこでも使って構いません。
・逆に、使用中の場合は混乱の元になりますので、同じクエストスレで2つのクエストを進行させることはやめてください。
・クエストで使われている場所を、クエスト以外のスレで使うことは『構いません』。
時間軸が異なる・平行世界である、など解釈は自由です。
・またクエストスレと他のなりきりスレに、同時に現れることは『構いません』。
ただしそれによって起こり得る弊害は自力でなんとかしてください。
・GM役をあらかじめ決めておくとスムースにことが運ぶかもしれません。
・識別をしやすくするために、トリップをつけると幸せになれるかも。
- 2 :黒沢小百合:2009/06/29(月) 21:14:19 ID:Ytmc4SoY0
- 【イデアの箱庭・丘陵地帯フィールド】
「………………」
びゅうびゅうと風の吹く丘の上に、
長い黒髪をたなびかせただ、立つ。
- 3 :夜刀神蔡生:2009/06/29(月) 21:23:11 ID:/k2gysHgO
- >>2
「さて――どうする?」
静かに囁く様な声。女は鞘柄に手を伸ばす。
意図する所は意味する所は何なのか。
- 4 :黒沢小百合:2009/06/29(月) 21:33:37 ID:Ytmc4SoY0
- >>3
「……貴方が相手となれば、ただ全力で。」
小百合は、ただ静かに答えると、
己の能力の全てを開放する。
「……『ブラックレーベル・ソサイアティ』ッ!
さあ、戦いの時だッ!目覚めろッ!歴史に埋もれた名もなき者達よッ!」
小百合の声と共に、いずこからか現れる多数の男達。
いずれも、鷲や豹の被り物に、防具とはいえぬ簡素な布と皮の服を身に纏っている。
中南米の覇者、アステカ帝国の誇り高き戦士たちが、
黒曜石の棍棒、槍を振り上げ、雄たけびを上げて、蔡生へと殺到する。
- 5 :夜刀神蔡生:2009/06/29(月) 21:47:01 ID:/k2gysHgO
- >>4
「は、侮るなよ黒沢小百合ッ!」
尋ねた意味。
――――普通に、声を荒げる事無く話をしていた蔡生と小百合。
――――声を荒げる事無く。
大声をあげる必要の無い其の距離は即ち近距離。
「其の距離、」
現れる勇猛果敢なアステカの戦士達。
対する蔡生は両膝の力を抜く。
――――瞬間的な其の動作。
地に立つ躰を支える膝の力が抜けた事で、支えを失った躰は一刹那――極短時間極短距離――地に向けて自由落下を開始する。
自由落下する上躰。足場に掛る体重は果てしなく零に近い。
――――質量は重力下でも無重力下でも変わらない。然し重量は完全な無重量下では零になる。
上体が堕ちる其の一刹那、彼女の躰は無重力下と同様に、重量が零になっていた。
――――其の一刹那を逃がさない。
足裏を地に添わせる様につけて滑らない様に摩擦して足場を掴み、己の躰を前へと引きずり出す。
重量を零にした体重を、重力に逆らう事無く前に進む縮地の究極、膝抜き。
空間が歪む様な幻視。姿が消えた様な錯覚。有り得ざる速度は神速を遥かに越えて魔速を突破し絶速に至る。
現れ、自身へと殺到するアステカの戦士。然しこの距離で蔡生の術理によるこの速度。
僅かな差で蔡生はアステカの戦士達と入れ違い、刀を抜き放ち振りかざし小百合へと、
「届くぞ?」
――――肉薄する。
間合いを詰め乍ら重心を乗せて振り下ろされるは漆黒の魔刀。
黒の軌跡が、小百合に迫る。
- 6 :黒沢小百合:2009/06/29(月) 22:06:19 ID:Ytmc4SoY0
- >>5
武術の心得の無い小百合は反応できない事は当然としても、
歴戦の勇士たちですら反応できないその恐るべき速度。
「…………え?」
蔡生の手に、魔刀を通して伝わる、
小百合の肉を引き裂く感触。
まるで、バターにナイフを入れるがごとく、
やすやすと振りぬかれた刀身は、絵の具をぶちまけたかのように真紅に染まっていた。
――――どちゃ
あまりのスピードに、そのまま吹き飛ばされた小百合は、
地面に叩きつけられると同時に、あたりに鮮血を撒き散らした。
「………………かはっ……」
(なに…?)
(斬られた……?)
(え?え?え?え?)
(何時の間に?)
(痛い!痛い!痛い!)
何がなんだか分らないといった風に、眼はカッと見開かれ、
ぶるぶると震える身体、傷口というには余りにも深いそこからは――
- 7 :夜刀神蔡生:2009/06/29(月) 22:15:02 ID:/k2gysHgO
- >>6
「――――」
呆気無いと感じた。然し手応えは確かなものだ。
――どうするべきか?
隙無く構え警戒しての僅かな思案。
周囲を警戒しつつ、吹き飛んだ小百合へと間合いを詰めて行く。
- 8 :黒沢小百合:2009/06/29(月) 22:29:40 ID:Ytmc4SoY0
- >>7
「……ふ、ふ……ふ……」
危機的状況――――端的に言えばそうなるだろうか。
自分の身体は深く、斬り裂かれ、司令官が倒れたスタンド兵は統率を失い、
ただ立ち尽くすのみ。
傷口から、どくどくと流れ出す自らの命。
自分の体から、凄まじい勢いで力が失われていくのが自分でも分る。
しかし、それでも小百合の闘志は、幾分たりとも衰えていなかった。
――英雄は大嫌いだ。
――――でも、目の前に居るのは、ただの英雄ではない。
――――――私の、憧れの人。
自分の力を、一片たりとも発揮しないまま、終われない――いや、終わらないッ!
「ブラックレーベル・ソサイアティ。」
全身を駆け巡る想像を絶する痛み。
耳鳴りはするし、頭はガンガンと殴りつけられているよう。
しかし……なぜだか、とても澄んだ声が出せた。
――――高速で飛来する、巨大な緑。
その名は、四式重爆撃機『飛龍』。
爆撃を行うのではない。そんなことをしても、落下までに軌道を読まれてしまうだろう。
多数の弾薬、爆弾、燃料といった爆発物を満載したまま蔡生に向かって、一直線に落下する。
- 9 :夜刀神蔡生:2009/06/29(月) 22:43:16 ID:/k2gysHgO
- >>8
「っ、ちィィイ――――!」
特攻。厄介だ。厄介で厄介で厄介で――嬉しくなる。
避ける? ――却下だ。爆発の域からは逃れられない。
受ける? ――不可能だ。余りに質量が大き過ぎる。
「ならばッ!」
後ろへの跳躍。
「――――堕とすまでッ!」
狙うは、迎撃。
「出で参れ我が軍勢!」
何かを予感させる余韻を持った声と共に、数多の刀剣が恰も其の鋭利な刃で空間を裂き破って来たかの如く、切先を相手に向けて蔡生の後方に顕現、刃の戦陣を展開した。
調練の行き届いた精鋭達で構成された軍勢の様に、一部の隙も乱れも無く刀剣先を並べて蔡生の後ろに展開された数多の刀剣達は、宙にぴたりと静止するように滞空していた。
軍を構築する無数の聖剣魔剣、妖刀霊刀。斯くして彼等は今此の時、主の武器では無く統率者の兵器と為る。
「あの一撃を……!」
真紅の長髪をしゃんと揺らし、烈帛の声と共に蔡生は広げた右掌を相手に向けて差し向ける様に強く強く突き出した。
傍目にも力に満ちた其の所作は軍団を指揮する統率者にも似て、其の姿はまるで戦神。戦と軍を司る女神の如く此の戦場を彩って。
「撃ち落とせッ!」
ひゅわん、と――――。
空の裂ける音。
果たして軍勢は統率者の命に仍って一斉に其の行動を開始した。
数多の刀剣達は迅雷の速度を似って統率者に命に従い突き進む。
――――其れは仁く、進軍する精鋭の様に。
ただの数に物を言わせた突撃で有れば、ただの暴風の如き突進で有れば、其れはどんなに良かっただろうか。果たして刀剣の軍勢は細緻極まる戦術の粋を、戦場に於ける絶対の大事を履行する。
戦陣を組んでいた刀剣の軍勢は幾つもの分隊に分かれていた。
真紅の髪眼を持つ女の右、統率者の右翼を担う刀剣群は堕ちる航空機の左翼に、左翼担う刀剣群は堕ちる航空機の右翼に其々周り込みながら迅雷の速度で突き進む。
無論其れだけでは無かった。或る刀剣達は統率者の頭上を越えて、亦或る刀剣群は主の足許から跳ねる様に。
上下左右、右斜上下に左斜上下。仁く空間を制する様に展開される、統率された軍団の如き進軍。突撃撹乱側撃挟撃包囲攻撃――――有りと有らゆる戦術を内混ぜにした狂乱怒濤の制圧攻撃。
「落とせ――――!」
彼等を統べる蔡生の全身から刀剣統べる支配の力が陽炎の如く立ち昇る。其れは此の戦場に立ち込めて、其の力が刀剣達を突き動かす。
烈帛の気合は軍勢達を鼓舞していた。彼等は主に向かう刃を迎撃せんと蔡生に向かい堕ちる其れ次々に殺到する。
その度に彼等の纏う魔力が叩き付けた硝子の如く強烈に弾け、僅かな熱と光を伴い其の場を照らす。
縦横無尽に飛び交う刀剣の軍勢に仍る制圧攻撃は殲滅攻撃と成り、然し彼等は未だに突撃を止めず、鉄片一つも残しはすまいと次々に次々に突撃して行く。
「まだだ――――!」
次々と突撃して行く軍勢達は、然して其の数を減らして居ない。何故なら彼等の統率者は次々に次々に突撃して行く彼等と同じ様に、次々に次々に援軍を、次々に次々に刀剣群を顕現させる。
引き出された刀剣達もまた軍勢。彼等も先駆ける仲間達の後に続いて縦横無尽に虚空を切り裂き宙を駆け、次々に次々に主を脅かす脅威へ向かって殺到する。
増援、突撃。増援、突撃。増援突撃増援突撃増援突撃増援突撃増援突撃増援突撃――――――
絶え間無く放たれ続け、殺到をする刀剣の軍勢。
眼前に迫る一撃を打ち倒す為にのみ注がれる其の戦力。
突撃する度に弾け飛ぶ魔力に仍る熱と光が、其れに伴い次第に強くなって往き――――。
そして命じられる。
「此れでッ!」
手首を返す統率者の動きと共に一斉突撃。顕現していた全ての剣が殺到する。
魔力に仍る熱と光は一斉に跳ね上がり、其れは目も開けられぬ光量と肌をも焦がす熱量に。
「終わりだッ!」
突き出していた腕を返して開いた掌を握り閉める。力強さを感じさせる其の動き。真紅の髪が揺れると共に――――
――――――――轟音。
起きたのは一斉突撃した刀剣の帯びた魔力によって跳ね上がった熱量が大気を燃やして発生させた、魔力による大爆発。
音速を越える燃焼速度は爆轟となって強烈な衝撃波を発生させる。
――――数多なる刀剣の制圧、殲滅攻撃。
――――発生する膨大な熱量、大爆発。
――――強烈に過ぎる超高熱、爆風、衝撃波。
積層多重に仕掛けられた攻撃が今、飛龍を迎撃せんと――――牙を剥く。
- 10 :黒沢小百合:2009/06/29(月) 23:02:34 ID:Ytmc4SoY0
- >>9
巨大な緑が、爆ぜた。
刀剣の軍勢の進軍は、飛龍の装甲板を
抉り、切り裂き、弾き飛ばし、蹂躙する。
時間にすれば、ほんの十数秒。
その短時間で、一直線に統率者へと向かっていた
爆撃機の巨体が、突如、ぐらりと揺らいだ。
――――その刹那、爆発。
――――それもただの爆発ではない。
――――魔力によりものでも、ない。
魔力の篭った刀剣の暴風に晒され、燃え上がった大気が
飛龍の全体を破壊しつくす前に、内部の燃料、弾薬に引火したのだ。
爆発のなかから、さらに生まれる爆発。
どろどろに溶けた鉄、いや、もう鉄とすら判別できない『モノ』が
手榴弾の爆発によって、周囲にぶちまけられる鉄片のように
あたり一面に、雨のように、霧のように降り注ぐ。
- 11 :夜刀神蔡生:2009/06/29(月) 23:20:07 ID:/k2gysHgO
- >>10
「ッ、しまっ――――!」
叫ぶ暇も無い。余りの広範囲に渡って撒き散らされる鉄片。
「ぐッ、くぅ……!」
咄嗟に漆黒の長衣の裾と袖を払い躰を覆うが、鉄片は容赦無く突き刺さる。
だが――。
「退くわけには……」
女はそれでも、
「行かないだろう……ッ!」
前に進む。近付かなければ勝ちは無い。
- 12 :黒沢小百合:2009/06/29(月) 23:29:26 ID:Ytmc4SoY0
- >>11
爆炎、舞い散る残骸、熱波。
まるで、赤の絵の具にぽつぽつと墨をたらしたかのよう。
その極彩色の中、埋没することなく
前へ前へと進む、赤い剣士の目に映る物は――
胎児のようにうずくまり、既に事切れた小百合の姿。
凄まじい苦痛を受けていたであろうその顔は、
なぜか、晴れやかで、安らかに眠っているようだった。
――黒沢小百合 死亡
――勝者 夜刀神蔡生
- 13 :夜刀神蔡生:2009/06/29(月) 23:39:29 ID:/k2gysHgO
- >>12
「ッ――やれやれ」
小百合の姿を見て呟く。
困ったような、そんな笑いかた。
既に事切れていたのか。
「……無駄な体力、使わせてくれたね」
刀を納める。
「倒れてたのなら、私も早く――――」
すらりと響くは刃滑りの音。
「倒れとけば良かった」
ついで、躰を地に投げだす音が。
とさりと。
響いた。
- 14 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/01(水) 03:41:26 ID:4aoLNmCs0
- 異能者の都市 メインストリート
土を踏む音 風が流れる音
一つ?
否、二つ
赤い髪を夜風に靡かせ、黒い瞳を輝かせた男が、顔を上げ、街を見渡す
「…っと、この街か」
手に持った地図らしき紙を広げ、照らし合わせるかのように、紙を光へと透かす
「ここが、俺達がこれから住む街だぜ。アリア」
男の少し後方に立っている、黒髪の女性に明るい笑顔を向けた
- 15 :魁:2009/07/01(水) 03:49:46 ID:Jhlo6zSQO
- 煉の赤い髪に対し、彼女は夜風で自慢の長髪を靡かせ、そこに立っていた。
狂気を秘めた赤い瞳は、じっと眼前の男に向けられ、それから言葉を紡ぎだした。
「……やっと、着いたのよね、煉」
程よく育った胸の前に手を当てて、期待を募らせる少女。
いや、今の彼女を少女と呼ぶのは、語弊が存在するが。
- 16 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/01(水) 03:56:48 ID:4aoLNmCs0
- >>15
少し、背が伸びただろうか。
以前より、少し、逞しくなっただろうか。
仄かに成長を感じさせる二人を、街の明かりが照らす。
「ああ、着いたぜ。 色々あったけど、な」
少女 否、目の前の女性に、軽く苦笑を向け、言う
「…新たな物語の、始まりだ」
視線をアリアから再び街へと向け、期待で輝く目を、夜が明けようとしている、その空へ向けた
- 17 :魁:2009/07/01(水) 04:01:45 ID:Jhlo6zSQO
- >>16
「煉、私たちはいつも一緒だから……さ。それを忘れないで」
辛いことがあっても、この先やっていける自信があった。
彼女もまた、体だけでなく心も強く成長したのだ。
- 18 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/01(水) 04:04:43 ID:4aoLNmCs0
- >>17
「ん、そうだな…。…アリア」
振り返り、アリアの肩へ手を置くと、そのまま抱き寄せた
「今まで、ありがとうな…。
そして、これからも、ヨロシクな…?」
強い言葉と共に、強く強く、抱きしめる
- 19 :魁:2009/07/01(水) 04:07:45 ID:Jhlo6zSQO
- >>18
「はぁ、煉……やっぱり、いつもの煉よね。でも、そこがまた好きなんだけど、さ」
彼女は自然と、煉に体を預けていた。
- 20 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/01(水) 04:11:51 ID:4aoLNmCs0
- >>19
「ん、嫌か?
俺は俺だ。それ以外の何者でもねえぜ…」
「…そうか。
俺も、そんなお前が好きだぜ?」
フフ、と優しく微笑むと、顔を少し下げ、唇を重ねた
- 21 :魁:2009/07/01(水) 04:15:06 ID:Jhlo6zSQO
- >>20
「……ん」
唇を重ねられ、驚きの表情を一瞬見せるが、それはすぐに赤面と化した。
それから彼女は煉の背中に腕を回し、抱き寄せて密着感を味わった。それは絆の強さにも等しい。
- 22 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/01(水) 04:21:59 ID:4aoLNmCs0
- >>21
「…そういう所は、昔から変わんねえのな」
ニヤリ、と意地悪そうな笑みを浮かべた、が、直ぐに優しい笑みへと変わり
「んじゃ…」
抱き寄せられたまま、今度はアリアを抱き上げる。所謂お姫様抱っこで。
「…行くか!」
不安を微塵も感じさせない。 前を見続けている者の瞳。
そんな瞳を携え、この街へと一歩、踏み出した。
これからどんな災厄が二人に降りかかろうとも、どんな事が起きようとも。
この二人なら、乗り越えていけるだろう。
今の二人の姿は、そんな事を人々に思わせるだろう。
煉とアリア。 二人の新しい物語は、今、始まる。
- 23 :夜刀神蔡生:2009/07/03(金) 20:15:33 ID:/k2gysHgO
- ――――ぱしん、と云う何かを叩く様な炸裂音。
「……ふむ」
得物である漆黒の刀を振り下ろし虚空を裂いた真紅の髪眼の女は、思案する様な視線を自らの愛刀に投げかけた。
確かめる様な――検分する様な視線。
「色々と夜刀神に置いて来てしまったが、刀一振りと云うのま悪くない」
――――また、ぱしんと。
炸裂音。
「然しまだ、慣れないか」
- 24 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/03(金) 20:20:12 ID:4aoLNmCs0
- >>23
「おー…。流石…」
賞賛の声と共に現れるのは、紅い髪に漆黒の瞳を携える男
腰には黒を基調とした、派手な装飾が施されている鞘を挿す
「どもっす。蔡生さん」
柔らかい笑みと共に、片手を蔡生に向けて振った
- 25 :夜刀神蔡生:2009/07/03(金) 20:25:00 ID:/k2gysHgO
- >>24
「ああ、水無月か。――ふむ」
僅かばかりに思案の表情。
刀を腰の鞘に納めると、煉に静かに向き直る。
「昔と基本姿勢を変えたんだが未だ慣れなくてね。付き合ってくれないか」
- 26 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/03(金) 20:29:32 ID:4aoLNmCs0
- >>25
「慣れない…。へえ…。
俺なんかで良ければ、相手になりますよ」
ニコリと微笑んで、蔡生を見据える
「俺も、どれくらい成長したのか、知りたいですし、ね」
- 27 :夜刀神蔡生:2009/07/03(金) 20:34:29 ID:/k2gysHgO
- >>26
「有り難い。なら」
す、と左半身に構えると愛刀の柄へと手を伸ばす。
伸ばされた手は柄頭に触れるか触れないかの位置にぴたりと止まり、解放の時を待つ。
「――始めようか」
- 28 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/03(金) 20:40:56 ID:4aoLNmCs0
- >>27
アイツの師との対峙
震える身体が、もどかしい
恐怖 否、期待
剣の鞘に手をかけ、一息に抜き去る
響き渡るは、金が擦れる音 現れるは、真紅の太刀
「…それじゃ、行きますよ」
それを構え、一瞬の間の後
地を、蹴る
- 29 :夜刀神蔡生:2009/07/03(金) 20:45:47 ID:/k2gysHgO
- >>28
地を蹴り飛び出した煉に対し蔡生はただゆらりと待ち構える。
「来い」
――――ゆらりと。
脚は脱力、それはともすればふらりとぐらつき倒せるそうな程に。
重心が定まっていないのだ。
――――その動きはまるで、揺らめく陽炎のように。
- 30 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/03(金) 20:51:42 ID:4aoLNmCs0
- >>29
両者の距離は縮まり、後数寸で互いの剣は届く位置
そこで地に足を押し付け、動きを止めたかと思うと、上半身を捻り、剣を持つ腕を大きく後ろへ逸らす
限界まで腕を後方に逸らした所で、剣が届く位置に、大きく踏み込み
「―――ッ!!」
身体を元に戻すのと同時に右腕を、剣を前方に突き出す
狙いは、蔡生の脚
- 31 :夜刀神蔡生:2009/07/03(金) 21:06:01 ID:/k2gysHgO
- >>30
刹那の間に抜刀。
滅びの神性を揺らめく黒陽炎にして立ち上らせる其の漆黒の刀身が閃いたのは、己の脚へ向かう煉の攻め手、其の鋒。
硬質な音が微かに響く。
煉の剣を愛刀の腹、其の真奥からやや右よりに受けた蔡生が流れる様に動いた。
――――奇妙な手応え。
暖簾を腕で押す。まさに其を実行した様な手応えが煉には感じられるかもしれない。
極度に脱力した状態。重心が極度に浮いた――本来ならば善しとされる安定とは真逆の状態。
――重心が安定すればする程、物体は動き難い。
蔡生が其の歩法で体現したのは其の反対。則ち――重心が浮いていればいる程、物体は動き易い。
「――陽炎歩、と云う」
――――煉は蔡生を押したのだ。自らの剣により、蔡生の刀を通して、蔡生を、押した。
まさに、暖簾に腕押しを体現する蔡生、押された勢いの侭に動く。
刀身の腹、其の真央からやや右に当てられ、押された蔡生の重心は左前へと流れる様に動いて――――
一閃。
重心が動き易い。其の極限は則ち、重心其の物になると云う事。
蔡生の一閃、左から右に薙ぐ一撃は異様に重い。
――当然だ。重心が完璧に乗っているのだから。
重い、重い――鋼を曲げて鎧をひしゃげ、骨を砕き体を壊す様な――そんな一戟が。
――――煉に迫る。
- 32 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/03(金) 21:25:04 ID:4aoLNmCs0
- >>31
剣は流されるまま宙を突き刺し、勢いは止まず
煉の身体は前方へのめり出す
無防備かつ、次の反応が遅れる最悪の状態
一瞬、ふわりと熱気が立ち上った
迫る剣はいとも容易く煉を切り裂いた
―――切り裂いた、筈だ
だが、手応えは無い
眼前のその男は、確かに切られている
だが、血すらも出ていない
突然、ぐにゃり、と男の姿が捻じ曲がり、その光は消えた
「蜃気楼、って知ってますよね。 熱で光が捻じ曲がって見える奴。
蔡生さん程の人が、あんなにフラフラした格好で構えてるのに、馬鹿正直に突っ込むわけないじゃないっすか」
声が聞こえるのは、蔡生の後方
「流石に、今ので倒せた、なんて思って無いっすよね?」
剣を肩に担ぎ、ニヤリ、と余裕の笑みを見せた
- 33 :夜刀神蔡生:2009/07/03(金) 21:38:22 ID:/k2gysHgO
- >>32
「ふむ、何時準備したのか分からなかった、と云うのは本当だがね」
空を裂く重心其の物と化した漆黒の得物、其の刃。
蔡生小さく笑い乍らも反転する。
浮かんだ侭の重心はまだ運動を止めない。ゆらり、ゆらり、流れる様なリズムの侭。
煉の右側から再び――――過重に過ぎる、一撃が。
- 34 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/03(金) 21:52:36 ID:4aoLNmCs0
- >>33
肩に担いだ剣をそのまま立て、腹で蔡生の重い一撃を受ける
それと同時に、身体を地に付く程まで低く下げ、蔡生の刀を受け流す
その体制から左手を地に付き、それを軸に身体を回す
地を這う様に、煉の足が、蔡生の脚を払うように動く
- 35 :夜刀神蔡生:2009/07/03(金) 22:01:47 ID:/k2gysHgO
- >>34
矢張り――ゆらりと。
流れるような動き。止まる事の無い其の動き、煉が足払いを掛けた先に蔡生は居なかった。
鋭く薙ぐ軌跡を跳び越える様に、或いはすれ違うように。
――――先程の一撃。右側からの一撃。
其れは流れる様に動いた蔡生は今、煉の視界の左側、視認し難い其の端。
再び重心を載せ、体ごと打ち込む様な重い重い中断の一撃が、屈んだ煉の肩口に向けて放たれる。
- 36 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/03(金) 22:18:59 ID:4aoLNmCs0
- >>35
空を切った左足は、そのまま地を踏みしめる
残った右足には炎が纏われ、再び放たれる一撃を回避するため、地を蹴る
炎を纏った理由は一つ
その勢いで、瞬間的に加速する為
両の手を付き、其処から転がるように前方へ動き、一撃を回避
蔡生から見て、左前方
そこにいる煉は、回避行動を終え、蔡生に向き直り、剣を振るう
刹那、空気が熱を帯び、ゆらりと景色が歪んだかと思うと、蔡生の視界を覆い尽くすように煉の剣が現れ、振るわれる
- 37 :夜刀神蔡生:2009/07/03(金) 22:38:06 ID:/k2gysHgO
- >>36
「――――」
視界を覆う程に現れる無数の剣。恐らくは蜃気楼。目測は難しい。
だが、伊達に修羅場をくぐって来た訳ではない。
――――蔡生は聴く。剣の声を。
――――蔡生は聴く。風切り音を。
蔡生は風切り音で煉の剣、其の実体の位置を読み、判断。
其処から斬戟の軌跡を把握し――――再び、流れるような陽炎の歩。
「――っ、」
舌打に似た響き。
「掠ったか。やってくれる」
其の声は、煉の真左から。
視界にぎりぎりで入らない――真横から。
陽炎の流れるような動き。
右から左へ、左から右へ。重心を先に進ませる事で流れるように一歩で移動する、陽炎歩。
其の一歩一歩が、右から左へ、左から右へと動く其の一歩が徐々に大きくなっている。
死角から、死角へ。
――これこそが陽炎歩の神髄。
再び――――否、一歩を大きくした分、先程よりもより早く強く重くなった其の一撃が。
矢張り死角から、放たれる。
- 38 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/03(金) 23:04:57 ID:4aoLNmCs0
- >>37
微かにではあるが、剣から伝わる切った感触
ニヤリ、と口元が微かに歪んだ
しかし、次の瞬間
声が聞こえたのは、視界の外
蔡生の剣の速度と、己が身体を横に向け、視認、回避する速度
どちらが速いかは分かりきっている
故に、煉は瞳を閉じた
己の身体に剣が突き刺さるのを、0,01秒でも早く感じるため
蔡生の一撃は、煉の左腕へと突き刺さった
しかし、その剣が骨まで達するかという瞬間、煉は身体を大きく後方へ逸らす
剣は胸を掠めた
その剣を持つ蔡生の腕を掴むように、血が流れ出る左手を伸ばす
その剣の行く手を阻み、押さえつけるかのように、真紅の剣が握られている右手を振るう
- 39 :夜刀神蔡生:2009/07/03(金) 23:35:41 ID:/k2gysHgO
- >>38
「良い、覚悟だ……!」
一瞬で重心を再構築。刹那の安定の内に、進む方向を反転させる。
急制動に足の筋肉が軋む。然し其れが如何したと言う?
――迫る剣。
蔡生は迫る事を、“知っていた”。
無数に無数を掛けた数に積み上げられた蔡生の実戦経験。
蔡生は、筋肉の動きで相手の動きを予測出来る。
剣を振るには、腕の筋肉を動かす。
更に腕の筋肉を動かすよりも先に、肩の筋肉が動く。
更に肩の筋肉が動くよりも先に、胸の筋肉が動く。
更に、更に、更に、更に更に更に更に更に更に更に更に更に――――
――――動きの流れ。其を完全を完全に掌握し、予測出来る。
故に、蔡生の行動は、常に神速。
重心の再構築。そして重心の再浮遊。蔡生に対し向かう刀。
それとすれ違うように。
――――蔡生は、逆向きに流れていた。
煉の前面を通り、右から左へ、左から右へ移動していた。
其れが反転。
蔡生は今――煉の背面を左から、右へ。
「――――はッ」
そして裂帛、気合いの声。
蔡生の柔らかな筋肉が鞭の様にしなる。
飽くまで脱力。ただ、筋肉を鞭の様に。
飽くまで自然に。たた、間接は流れの侭に。
――――ぱん、と破裂音。
其れは先程、素振りしていた時に響いた音。
風切り音とは明らかに違う――破裂音。
其れは鞭の切っ先が音速近くまでの速度に達した時に鳴る“大気を叩く音”。
其れと同様、鞭のように柔らかく作り替えられた蔡生の腕を通して振られる其の斬戟は、音速と云う神速の域に入り閃いた。
死角からの重く――なにより異様に早い斬戟が、煉に迫る。
- 40 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/04(土) 00:38:22 ID:4aoLNmCs0
- >>39
「それは、どうもっ…!!」
宙に向かって振るわれた剣は,先ほどまでとは違う
「避けられた」それを感じた瞬間,無駄な動きをする事無く,煉の動きは止まった
ただの人間に,神の如き速度を持つ一撃を回避できる筈が無い
しかし,それを可能にする方法は,無いわけでは無い
そして,それをこの男は習得していた
ブレイブ・ハーツ
「炎心紅眼」
蔡生の剣が身を切り裂くまでの,何万分の一の一瞬
煉の瞳は漆黒から,紅へと変化した
その瞳の能力は,「心の思いを力に変える」能力
脳が無意識に掛けている身体のリミッターを己の想いで外す能力
―――ただ,『避ける』
―――身体を『動かし』,『避ける』
それを,想う
脳内で,イメージする
それが,この男の新しい能力
煉の身体に蔡生の剣がめり込んだ瞬間
身体を捻り,上半身だけを敵に向けたまま,視認がほぼ不可能な速度で体を横に動かす
脇腹を剣が掠め,血が流れ出る
だが,決定的なダメージにはならない
再び,想う
―――『斬る』,と
そして『焼き尽くす』と
己の頭上を越して,剣を振り下ろす
それと同時に,筋肉の動きからは読み取れない攻撃,炎の放出が成された
その炎は鋭利な剣を模した形になり,剣と炎で蔡生を挟むように,放たれる
- 41 :夜刀神蔡生:2009/07/04(土) 01:06:55 ID:/k2gysHgO
- >>40
「成程」
関心した様な表情。そして其には僅かな笑みが確かに混じる。
迫る業火。成程此れが能力か。為らば此方も。
――力で応じよう。
「――――“起きろ”」
――刹那の内に世界が静まる。
そんな錯覚或いは真実。
然れど果たして真紅の髪眼の女の声は、真紅の剣征の紡ぐ言葉は、高く高く世界に響く。
恐怖に孤独、戦慄に孤高。
全てを拒絶し孤立するが故に封ぜられた。
“夜刀神”は其処に在る。
「――――“悪龍”」
刹那蔡生の持つ漆黒の魔刀、忌神終月刀から漆黒の陽炎が立ち上る。
世界に在る事其れ自体が許容されぬ、其れ自体が在り得不る。
そんな、気配と共に。
其の陽炎は世界の揺らぎ。拒絶し抵抗する神性が顕す抵抗の揺らぎ。
「矢張り――重いなッ!」
凄絶な笑みを浮かべ乍ら振り抜かれるは漆黒の魔刀。銘は忌神終月。名は『夜刀神』
亦の名を。
――――“悪龍刀”。
ごう、と音を立てて振り抜かれた漆黒の刀身が上から振るわれる煉の剣を痛烈に弾き受け流す。
振るわれた刀身から立ち昇る黒の陽炎が、下から迫る炎熱と云う“力”を拒絶し弾き返す。
「っ、流石に重いな。……“力”を絶やす魔刀。――其れが此の刀、“悪龍刀”だ」
振り抜いた刀を引き戻す。
「箱庭は便利だ。死んでも、死なない。――さあ、始めようか」
煉に相対する女の瞳は、灼陽の暁色に煌めいて。
「お前は私を殺せ。私はお前を殺す。――――征くぞ我が敵、」
「――――死に逝く覚悟は出来てるか」
- 42 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/04(土) 01:39:29 ID:4aoLNmCs0
- >>41
"悪龍刀"
対峙しただけで分かった
アレはヤバイ、と
己の斬撃は弾かれ 炎熱は弾かれ
いとも容易く返された
あの剣はヤバイ
逃げたい 震えが止まらない 勝てるわけが無い
そんな想いが,頭の中を埋め尽くす
だが,俺はこの人に食らい付かなければいけない
この人に,少しでも追いつかなければならない
無意識のうちに、口元が緩み、笑っていた
震えが、止まっていた
それは恐怖でおかしくなったようにも見えるだろう
だが、この男は違った
引くな 飲まれるな 恐れるな 怖気づくな 前を見ろ 顔を上げろ 敵を見ろ 前を見ろ お前が斬るべき相手を 覚悟を決めろ 想え お前の力だ 信じろ 己の力を
廻る言葉は、力強く
少しの間の後
紅に染まる瞳を、蔡生の真紅の瞳へと向ける
臆すること無く、ただ、真っ直ぐに
「剣を振っていいのは、振るわれる覚悟がある奴だけ…。
覚悟なんて、とっくに出来ている。
死に逝く覚悟も、貴方を斬る伏せる覚悟も…!!」
弾かれた真紅の剣を構え,眼前の敵に向けた
「…来い」
想いは,決まった
- 43 :夜刀神蔡生:2009/07/04(土) 01:56:26 ID:/k2gysHgO
- >>42
「ならば――」
ゆらりと構えたるは忌神夜月悪龍刀。
引き上刃水平構え。捻りを加えて振るう為の独特の構えの侭に女は笑う。
「征こうか」
ぞわりと背筋を悪寒が撫でるような錯覚。
漆黒の刀身から湧出する神性――黒の陽炎の量が増した。
刹那蔡生は刀を振り下ろす。
間合いは遠い、刀の間合いでは在り得ない。然し――――
「“鴉”」
――――黒の陽炎の間合いではある。
力に反発する性質を持った漆黒の陽炎。
神性と云う魔力に似た側面を持つ其は今や三日月の形をした黒の薄刃。
触れれば斬れる黒の薄刃が地に対して水平に、弾丸宛らの速度で煉に向けて放たれる。
- 44 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/04(土) 02:15:59 ID:4aoLNmCs0
- >>43
己の剣が届くには今の距離は遠すぎる
ならば、この男がやる事は距離を詰める、ただそれだけ
一直線に蔡生へと走る
放たれる黒の刃が迫る
しかし、それを紙一重で避けた
腕が切られようと 足から血が出ようと 身体が裂けようと
致命傷にならないギリギリの深さで黒の刃を避け、接近を試みる
- 45 :夜刀神蔡生:2009/07/04(土) 02:23:10 ID:/k2gysHgO
- >>44
――――真紅の剣征も亦、踏み込んでいた。
其の侭左上段に振り被るは無論、忌神夜月――悪龍刀。
「幾つ躱せる――見せてみろッ!」
動いたのは右足。静かだが鋭く踏み込んで逆袈裟に刃を閃かせた。剣閃が逆袈裟の軌跡を描いた次の瞬間、蔡生は振り抜かれた刃を翻し、返す刀で続け様に右から左へと体全体を使って威力を上げた強烈な横薙ぎの一閃を放つ。
「一つ二つ、」
薙払いに振り抜くと云う動作は続く次の動作に流れる様に繋げられる。蔡生は振り抜いたと同時に其の勢いを活かし、体を捌き右回しに一回転させる。
一回転が終わる刹那、右前の真半身になる様にして体を開き右足で鋭く踏み込んだ。其処から放たれるのは回転の勢いと遠心力を存分に使った激烈な右回し薙ぎ。
「三つ!」
――――回転が制止する。右前を前に出した右真半身の構え。
余韻なのか予兆なのか、猛烈な連撃は其処で止む。其れは完全な静止。一秒に遥か満たぬ一瞬、そしてそれすらも分割した一刹那の間。
其の隙とは言えぬ間は、相手の様子を確認する為か、或いは相手に怒濤の連撃を終わったと思わせる為の虚実の間か。確かに蔡生は一刹那静止していた。
――――す、と右薙に払った剣を下段に引く。それは緩やかな幕開け。
「羅月――――」
穏やかなのは静寂なのは緩やかなのは其処迄だった。
「――――閃舞」
瞬間放たれたのは右下段から左上段への神速の切り上げ。其れは腕を体ごと浮かせる様にして重心を上体に引き上げ、全身を用いて放った疾風の一撃。
「四つ!」
続く動きは上体から下半身へと重心を引き戻す強烈な踏み込みから開始される。いや、其の踏み込みは重心を引き戻しただけではない。上体を屈める様にして体重を得物に乗せるのが其の本懐。
右下段へと刃を振り戻す逆袈裟の強烈な一撃が放たれる。高い位置から低い位置へと重心を移動させる事で自重を存分に載せた迅雷の一閃。
「五つッ!」
続いて刃に自重を載せる為、踏み込みと同時に屈めた上体を蔡生は一息に伸ばし足場を蹴り上げる。
次なる動作は意外にも――全身を発条にして後方宙返りを打ち乍ら相手の顎を狙った痛烈な蹴り上げ、サマーソルト。
「六つッ! これで――――」
着地点は先程よりも少し間合いを開けた後方。然し其れも亦次に続く挙動でしか有り得ない。
着地の刹那両足で大地を蹴り上げ鋭く跳躍。虚空に踊り出た蔡生は左手を広げて突き出す様に前に、右手に持った悪龍刀を両手で堅く堅く握り締め、背中に刀身が付く程強く強く振り被った。
――――突き出した左手を強く引く。振り被る腕の力を解放する。
引き手と連動して打ち手の右腕が解放される。
放たれたのは――――
「仕舞いだ――ッ!」
――――跳躍から繋ぐ両断狙いの激烈たる斬り降ろし。
痛烈な逆袈裟、左薙からの身体を一回転させる強烈な右回し薙ぎ。
一刹那虚実の間を置いてからの体全体で打ち出す強烈な左切り上げと、身を屈める様に重心を引き戻し、自重を載せて放つ切り下ろし。
そして屈めた身を発条にして放つ顎狙いのサマーソルト、後方宙返りから着地と同時に跳躍、其れらの連撃を締め括る最後の一撃、強烈無比、超神速の切り下ろし。
螺旋と回転、そして其れらに伴う力を存分に使用した七種六斬一蹴の複合猛撃が煉を迎え撃つ。
- 46 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/04(土) 03:05:53 ID:4aoLNmCs0
- >>45
「―――言われなくても、見せてやりますよっ!!」
右足の踏み込みを視認すると真正面に立つように左足を踏み込み、逆袈裟の一撃に向かう様に剣を寝かせ、防ぐ
そのまま剣を立て、横薙ぎを受け止めるのと同時に身体を後方へ下げ、一撃を受け流す
「一つ、二つ」
そしてその姿勢のまま膝を曲げ、身体を地に近づける
再び迫る横薙ぎを、体制を下げながら剣で受け止め、宙へと受け流す
「…三つ」
身体を起こし、再び真正面から蔡生を見るように、一歩踏み出す
斬撃を全て見切る ただ、それだけの為に
―――来る
左手を剣の背に当て、神速の切り上げを受ける
しかし、その際、左腕に多少の傷が出来る
「四つ!」
逆袈裟に合わせ、多少の威力の軽減を狙って腰を緩やかに落とす
そして、四撃目と同様に切り下げを受け流す
しかし、神速の一撃を受けるのには、多少、煉の肉体は弱すぎた
受け流すと同時に、左腕からは、血が吹き出る
「五つ…!」
地を蹴る姿を見て、一気に上半身を下げ、顎への直撃は避けた
チリッ、という布が切れる音と共に、上半身を戻し、蔡生の姿をハッキリと見る
「六つ!」
若干間合いが開いたのを見て 蔡生が跳んだのを見て
静かに目を閉じ、息を吐く
「………止める」
想う ただ、それだけ
今の自分に出来るのは、それだけ
しかし、それがこの男の力になる
目を見開き、両手で己の剣を固く固く握り締める
骨は軋み 腕からは血が流れ出る だが、関係があるわけが無い
身体を限界まで縮め、屈める
悪龍刀の神速の振り下ろし
それを視認すると、身体を伸ばし、その反動で己も神速とまでは行かないまでも、超高速にまで加速
真っ向から蔡生に向かって、超高速の斬り上げを繰り出した
- 47 :夜刀神蔡生:2009/07/04(土) 03:41:23 ID:/k2gysHgO
- >>46
「躱せるか、と聞いたんだが受けたか」
迎え打たれた仕舞いの一撃。
刀と剣とがぶつかり合い、互いの力が拮抗する。
「……大した物だね、本当に……!」
蔡生はぎちりと更なる力を加えた。圧すのではなく、固める為に。
――――二つの物体がぶつかり合う時物体の持つ力に対する抵抗力、即ち弾力が零に限りなく近くなる。
弾力、其れは即ち力が伝わる為に最も邪魔な抵抗物。
其れが、零になっている。今の状況に於いて。
「……一つ見せよう。私の技、其の奥儀の内の、」
真紅の瞳が、
「一つを」
煉を捉える。
――――刀を振り下ろす為には使われない筋肉。
体の真奥。内臓周りの筋肉、背筋、腹筋、側筋。大腿筋。
全身の至る所、力を産み出す箇所の全てを完全同時刹那の間に力を込め――其れを捻り出す様にして腕に伝える。
古い武術の技法。大陸の体術における名を、発勁。
そして其れを腕へと導く、運勁。
そして其れを一息に――得物である刀に注ぎ込む。
――――物質の抵抗を零にして、そこに更なる力を叩き込む。
物質の抵抗が零ならば、力は散らされず軽減されず貫通、内部に至る。
大陸に於ける名を――――浸透勁。
蔡生の技量にのみが可能にする、刀を用い、得物を通した体術の技。
「――はッ!」
烈絹の気合いの声と共に、浸透し肉体の内部を破壊する“力”が。
蔡生の愛刀を伝わり、剣を伝わり。煉へ伝わらんと奔る――――!
- 48 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/04(土) 04:07:41 ID:4aoLNmCs0
- >>47
「そりゃ、どうも…!」
互いの剣がぶつかり合う
それから伝わる、力の振動
「…グッァア…!!」
浸透勁は見事なまでに煉に伝わり
煉の体内を、破壊していく
だが、それでも尚
この男の瞳は紅く輝き
消え去る事の無い炎を灯している
既に身体の中は壊しつくされ、動く事も困難なはず
だが、今のこの男には、「敵を斬る」その想いが、覚悟があった
想いの強さは、肉体の限界等関係無しに、身体を動かし続ける
切り裂かない限り 捻り潰さない限り 心を殺さない限り
この男は、立ち上がる
シュウ、という大気が焼ける音と共に煉の剣の刀身が紅く光る
それと同時に、刀身が炎に変わり、すり抜け、蔡生の剣と煉の剣は、背合わせになる
剣と剣の接触が無くなった今、蔡生が狙った技は意味を成さなくなる
しかし、この状態は、お互いが何の障害物も無しにお互いを切り裂けるという状態
後は、ただの速さの勝負
蔡生の瞳をしっかりと見据え、煉の剣は振るわれた
- 49 :夜刀神蔡生:2009/07/04(土) 04:46:11 ID:/k2gysHgO
- >>49
「しぶといね……!」
剣を振るうと云う其の動きを筋肉の一連の動作――動流によって逸早く予測した。
感心の笑みを浮かべる蔡生は躰を捌きながら上体を後ろに強く逸らし――
「ぐっ……!」
煉の腹に向けて、先程の七連と同様に、刀剣宛らの鋭さで蹴りを放つ。軈て躰を起こし様――改めて。
一閃。
煉と同様、速さで勝負する事も出来た。
だが、脚と云う武器があり、動流で行動を予測すると云う武器が蔡生には有った。
一拍の間を置く事になるが、相討ちになる可能性を潰す事を実戦経験から蔡生は選んだ。
- 50 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/04(土) 05:11:57 ID:4aoLNmCs0
- >>49
「しぶとく、食らい付かないとっ…。
何時まで経っても追いつけませんからねっ…!!」
此処に来て、この男はまだまだ笑う
楽しいのだ 歴然とした差のある相手との死闘が
真っ向から自分の攻撃を捌き、その悉くを返してくるこの女の存在が
「アァッ…!」
蹴りを腹で受け止める
身体全体が軋み、痛みが頭の芯へと響く
それでも視線は蔡生から動かず、身体を動かす事も無く
身体を引くも、今度の一閃は、煉の身体を切り裂いた
左腕は既に皮一枚でつながっている状態
しかし、それでも尚、その瞳から炎は消えない
何故なら、自分の身を切らせたその状態すらも、攻撃のチャンスになり得るからだ
残った右腕で、剣を握り、蔡生の身体を突き刺すように大きく踏み込み、前に腕を伸ばす
最後の最後まで、この男は、食らい付く
- 51 :夜刀神蔡生:2009/07/04(土) 05:44:23 ID:/k2gysHgO
- >>50
「大したものだよ、本当に」
ああ――成程。魁が惚れるのも頷ける。
蔡生も心地良さそうに笑う。
さあ、終わらせよう。終止符を打とう。
最早まともな攻め手は打てまい。其の躰でここ迄粘った事自体が称賛すべき大いなる名誉。
躰を捌く。筋肉の動きで予測した必要な分に僅かな余裕を持って。
愛刀の横手筋から鎬を添わせる様にして力無き、其れでも尚勇敢なる一撃を受け流す。
――ぎちり。躰が軋む様な錯覚。
然れど刀振るうべき腕は完全に脱力。
鋭い重心の移動。腕だけではなく全身の筋肉で完全平行完全同時に力を出して。
一閃。
其の一閃は、確かに唯の一閃。
然し鞭宛らに振るわれた腕により神速を越え、十全に過ぎる程の重心移動で重みをまし、全身の筋肉の平行動作で激烈に激烈を重ねた威力を持たせる。
これで終わらせる。勇敢なる者に対し敬意を払い――――
――――完全なる、一閃で。
- 52 :水無月煉/食らい付く紅眼 ◆uotUYGHVwM:2009/07/04(土) 15:07:55 ID:4aoLNmCs0
- >>51
「…貴方も、ね」
ああ――成程。アイツが尊敬するのも頷ける
煉も満足したように笑う
もう、コレまでだ。終わらせよう この長い戦いを
決死の一撃も受け流され、それは虚空を切り裂く
これ以上の追撃、反撃は、ほぼ無意味
ならば、潔く
振りぬき、地に深く突き刺さる真紅の剣
それを握る腕からは、既に力も感じられず
ただ、添えられるのみ
蔡生の繰り出す完全なる一閃
それは、煉の身体を、肉を、切り裂き、切り離し、切り落とす
「…負け、っすね。
やっぱり、強いっすね。蔡生さんは」
満足と感謝 清々しい程に潔く負けを認めて、出た言葉
放つ口は、微かに笑って そして、落ちていく
ドスン、と肉が地に落ちる ピシャリ、と血が土に染み込む
【水無月煉 死亡 電気信号ニ分解 キューブ外ヘ排出シマス】
- 53 :夜刀神蔡生:2009/07/04(土) 15:30:06 ID:/k2gysHgO
- >>52
「さて、如何だろうね。――君も、恐ろしい位の粘りだった」
刀を鋭く振り払い、そして急制動を掛けて刀身に付着した血液を払い落とす。
腰に差した鞘の鯉口を引き寄せ、刀に添わせる。
継いで煉が箱庭の外へ排出されたのを見て、僅かに顔をしかめた。
「少し、」
其の表情の侭ふと空を見る。
「楽しくなってきたな」
嘯く様に言って女は痛む自らの躰に手を当てていた。
暫く空を見、軈て女も箱庭を後にした。
- 54 :魁:2009/07/05(日) 22:55:51 ID:Jhlo6zSQO
- 都市郊外に存在する、巨大な建物。
双つの棟に分かれたそこは、神秘的な姿を月影に晒して煌めいていた。……もうすぐ完成と言ったところか。
この建物が一望できるところに、彼女……いや、二人の住まいが存在した。
「いよいよ、ね」
束ねた黒い髪を解いて、彼女は窓を通し、その建物を眺望している。
- 55 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/05(日) 23:03:15 ID:4aoLNmCs0
- 「…そうみたいだな」
魁の後ろ
暗闇の中からゆっくりと近づいてくる男
月光に照らされる窓際に近づくにつれ、その漆黒の瞳に、紅い髪がはっきりと色を主張しだす
「お前の夢、だもんな…。良かった…」
ポス、と後ろから優しく魁の両肩に手を置き、寄り添うように直ぐ後ろに立つ
その瞳は魁と同じく、月明かりに照らされる建物を写す
- 56 :魁:2009/07/05(日) 23:10:40 ID:Jhlo6zSQO
- >>55
「これからが大変なのよ……でも、煉と一緒ならなぜだろう、頑張っていけそうな気がする」
彼女はそっと煉に向かい直ると、優しい微笑みを向けていた。
- 57 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/05(日) 23:28:22 ID:IDnKkU3kO
- >>56
ふふ、と優しい微笑みを向け、そっと抱きしめる
「ああ…、俺もだ…」
優しく、静かな囁き
- 58 :魁:2009/07/05(日) 23:34:54 ID:Jhlo6zSQO
- >>57
「煉……恥ずかしいよ」
彼女は顔を赤らめながらも、反射的に抱き締めていた。
気丈に振る舞う彼女だが、無意識のうちに煉に甘えているのだ。
- 59 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/05(日) 23:42:13 ID:IDnKkU3kO
- >>58
「恥ずかしい、って言われても…。
こう抱き着かれちゃ、離れる事も出来ないぜ?」
何時ものように魁をからかう
とても幸せそうに笑いながら
- 60 :魁:2009/07/05(日) 23:49:04 ID:Jhlo6zSQO
- >>59
「……ご、ごめん」
慌てて煉から離れると、下を向いて真っ赤な顔で俯いていた。
- 61 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/05(日) 23:53:05 ID:IDnKkU3kO
- >>60
「そういう所はちっとも変わんないな、アリアは」
名残惜し気に手を垂らすと、苦笑混じりの表情を向けた
- 62 :魁:2009/07/05(日) 23:59:31 ID:Jhlo6zSQO
- >>61
「そう簡単には変えられないのよ、性格って言うのは……さ」
騎士甲冑を脱ぎ、卓上に置いた。
- 63 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/06(月) 00:04:44 ID:IDnKkU3kO
- >>62
「ま、そりゃそうだけどさ…」
軽い苦笑を覗かせながら、ベッドに腰掛ける
(この幸せが、ずっと続きますように)
そんな事を思いながら魁を見る顔には、自然と微笑みが零れる
- 64 :魁:2009/07/06(月) 00:07:57 ID:Jhlo6zSQO
- >>63
「……」
彼女も同じようにベッドに腰掛けると、煉の方へと無言で体を近づけた。
- 65 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/06(月) 00:18:31 ID:IDnKkU3kO
- >>64
「………」
無言のまま魁の肩を掴み、そっと抱き寄せる
「…俺はさ、アリア。
お前を選んで良かったと思ってる」
「…アリアは俺なんかで良かったか?」
- 66 :魁:2009/07/06(月) 00:21:37 ID:Jhlo6zSQO
- >>65
「なに当たり前のこと聞いてるのよ……良かったに決まってるでしょう」
布ごしに感じる煉の人肌の暖かさが、彼女にやすらぎを与えていた。
- 67 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/06(月) 00:33:49 ID:IDnKkU3kO
- >>66
「…そっか、良かった」
安堵したような声を漏らし、目を細めた
「それじゃ…、いいか?」
クイ、と手を引いて魁をベッドに優しく寝かせた
- 68 :魁:2009/07/06(月) 00:35:31 ID:Jhlo6zSQO
- >>67
「ええ……来て」
彼女はとろんとした瞳で煉を見据え、その時を待っている。
- 69 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/06(月) 00:48:17 ID:IDnKkU3kO
- >>68
「んじゃ…」
魁に覆いかぶさり、その瞳を見つめる
ここから先は、二人だけが知る物語
- 70 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/12(日) 22:21:09 ID:Ytmc4SoY0
- 【イデアの箱庭・ダークスペース】
バグ
プログラムに、ほんの小さな『虫食い』が発生する。
通常なら、管理ソフトによってたちどころに原因の究明、改善がなされるのだが――
――虫食いはまるで、燎原の火のように広がり
プログラム
――理を食い尽くす。
しかし、巨大なプログラムの運行の妨げになるほどの規模ではない。
ただ、『外からの侵入』によって不具合【ダークスペース】が発生したというだけの話
不運が重なれば、この空間に入り込んでしまうものがいるかもしれない
- 71 :フェンリル:2009/07/12(日) 22:23:49 ID:QYyPcDfoO
- >>70
「わう……あれー? こんなフィールド設定してないですよう」
闇に現れたのは、輝く金色の瞳を持つ狼の少女だった。
- 72 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/12(日) 22:30:41 ID:Ytmc4SoY0
- >>71
「くすくすくすくすくすくす……」
闇に響く少女の笑い声。
それは優雅で、どことなく気味の悪さを含む唄のようで。
「あらあら……可愛いわ……
貴女が、私の力の一端となる『生贄』かしら……」
謳うは憎悪、含むは悪意。
- 73 :フェンリル:2009/07/12(日) 22:33:54 ID:QYyPcDfoO
- >>72
「わっう……!?」
驚いて辺りを見回す。
「この声……ロザリアさんですよね!?
ロザリアさーん!?」
きょろきょろと顔を動かしている。
- 74 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/12(日) 22:36:12 ID:Ytmc4SoY0
- >>73
「う゛……ムードも何もあったものじゃありませんわねぇ……」
正に拍子抜け、といった様子で
闇の中からぽっと姿を現すロザリア。
「なんだか、毒気が抜かれてしまいましたわ……」
- 75 :フェンリル:2009/07/12(日) 22:39:17 ID:QYyPcDfoO
- >>74
「わうー?」
首を傾げる。
この娘、アホの子である。
- 76 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/12(日) 22:45:27 ID:Ytmc4SoY0
- >>75
「あぁ、いえ……もういいですわ……」
ふぅ、とどこからか取り出した煙管をふかし
これまたどこから取り出したのか、何時のまにかそこにあった
テーブルとイスに腰掛ける。
「……まぁ、いいわ……折角ここに来たのだし……
――どう?私と一戦交えてみません?」
その眼に宿る光は、紅く。
- 77 :フェンリル:2009/07/12(日) 22:48:30 ID:QYyPcDfoO
- >>76
「わぅ……?」
全くわかってないようだ。
「はい、いいですよ!
そのために来たんですから!」
にぱっと笑う。
緊張感もへったくれもない……
- 78 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/12(日) 23:00:45 ID:Ytmc4SoY0
- >>77
「くすくすくすくす……じゃあ、遠慮なく……」
ぴしゅ、という軽い音と共に、
ロザリアの手首から血が滴り落ちる。
「――Ab>>Db―mybfr―wor――」
紡がれる、異界の呪言。
『赤き風、<覆<呑<包め>め>え>』
血は、赤い霧状となり
フェンリルを包み込もうとする。
- 79 :フェンリル:2009/07/12(日) 23:05:39 ID:QYyPcDfoO
- >>78
ざっ、と地面を踏みしめる音が響いた後、
少女の体はロザリアの視界から消え失せていた。
「……遅い遅い、蝿が止まるぜェ!!! ……です!」
少女はロザリアの右斜め後ろに、たった一回の跳躍で移動していた。
ぱき、ぱき。
ひび割れる音と共に、少女の手足を氷の爪の武装が纏う。
- 80 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/12(日) 23:13:42 ID:Ytmc4SoY0
- >>79
「へぇ、それが貴女の能力ですの……?
身体能力と……氷ですか……」
(この娘の戦いは、始めて見るけれど
果たして、どれほどの物か……どちらにせよ、不用意な戦いは危険ですわね……)
思案をめぐらせながら、フェンリルから距離を取るようにとん、と跳躍。
ひらひらとした服装が、重たげにふわりと舞い上がる。
「まぁ、どのような能力を使おうが同じ……
貴女に、夜の主たる私の力を思い知らせて差し上げますわ……」
跳躍の最中に、無詠唱で魔力を練り、
光を束ねて作った矢をフェンリルへと放つ。
ロザリア本来の『闇』と相反する属性のため、威力自体はそれほどでもないだろう
- 81 :フェンリル:2009/07/12(日) 23:18:25 ID:QYyPcDfoO
- >>80
「――ッ!」
体を右に倒し、矢を避ける。左頬にかすり、ぷつっと血の線が走った。
「――やあぁ!」
体を倒した勢いで、左足を蹴りあげる。
冷気を含んだ斬撃の波動が生まれ、一直線にロザリアに迫る!
- 82 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/12(日) 23:31:36 ID:Ytmc4SoY0
- >>81
「くすくすくすくすくす……」
斬撃の軌道上に、既にロザリアは居なかった。
否、軌道上どころか、暗黒空間のどこにもロザリアの姿はない……
「ふふ、ここですわ……」
フェンリルの背後から聞こえる声。
ロザリアは、影から影へ移動する事ができる。
その能力を利用して、背後に回りこんだのだろうが、
この暗黒空間では影はほとんどできない。
――ならば、どうやって背後まで回りこんだのか。
先程の光の矢、その眩い光によって
全ての影その光源の反対側に伸びる。
それを利用して、フェンリルの影を大きくし、背後に回りこんだのだ。
「――いただきまぁす……」
背後から、フェンリルの首筋に牙をつきたてんと迫る。
- 83 :フェンリル:2009/07/12(日) 23:36:44 ID:QYyPcDfoO
- >>82
「え――っ」
気付いた時にはもう遅い。
ロザリアの牙は、少女の首筋を――
「……あだっ!」
――貫く、かと思いきや、少女の体が地にがんと打ち付けられ、首筋と牙の距離は遠くなる。
蹴りの勢いで、そのまま転んでしまったのだ。
- 84 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/12(日) 23:45:35 ID:Ytmc4SoY0
- >>83
「………………」
(やだ、何この娘可愛い……)
転んでしまったフェンリルを
ニヤニヤしながら見つめるロザリア。
「まぁ、いいわ……気を取り直して……」
何はともあれ、これはチャンスだ。
倒れたフェンリルに覆いかぶさろうとする。
成功すれば、そのまま血を吸う算段。
- 85 :フェンリル:2009/07/12(日) 23:50:31 ID:QYyPcDfoO
- >>84
無防備に転んでしまった少女に、防御の術はない。
「わぅ、わうあー!」
武装した手足をばたつかせて、もがき暴れるので精一杯だった。
- 86 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/12(日) 23:54:42 ID:Ytmc4SoY0
- >>85
「くす……虐めてあげたくなりますわね……」
吸血鬼の力を用いて、もがくフェンリルをどうにか押さえつつ、
今度こそ、牙をその首筋につきたて、血を啜ろうと試みる。
「……怖がらなくてもいいの、直ぐに気持ちよくなるから……」
吸血鬼の吸血行為には、
対象を恍惚、麻酔する効果があるとか……
- 87 :フェンリル:2009/07/12(日) 23:59:47 ID:QYyPcDfoO
- >>86
「わぅ、あぅ……」
ロザリアの近づく顔を見て、思い出す。
忌々しい、あの施設での日々を。
純潔を、びりびりと破かれたあの時を。
「……あ、あ……」
≪防衛本能、危険値突破≫
≪人型血戦兵器「五壊」ノ四、「氷槍」起動します≫
少女の瞳から、すっと光が消え失せる。
- 88 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/13(月) 00:04:17 ID:Ytmc4SoY0
- >>87
ロザリアは、血を吸おうとする事に夢中で、
フェンリルの様子の変化に気づかない。
「じゃあ、改めて……いただきまぁ〜〜す……」
笑みを浮かべるロザリアの瞳は、次の瞬間に何を映すのか。
- 89 :フェンリル:2009/07/13(月) 00:07:33 ID:QYyPcDfoO
- >>88
「起動、ウォームアップ完了。これより対象の殲滅に入ります」
ぱきいいいぃん!
鋭い釘でガラスを打ち割ったような高い音が響く。
少女の手足の武装が弾け飛んだのだ。
鋭い破片は、容赦なくロザリアに降りかかろうとする。
- 90 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/13(月) 00:14:37 ID:Ytmc4SoY0
- >>89
「――――え?」
ようやく、フェンリルの様子の変化に気づいたロザリア。
しかし、逃げるにはもう遅すぎた。
――ドム、ドス、グシャ
ロザリアの背に、鋭く尖った氷柱のような氷片が
めり込み、肉を切り裂いていく。
「あ!あ!…ぁ……!!」
氷片が刺さるごとにうめき声をあげ、顔を苦痛に歪めるロザリア。
全て氷片が降り終える頃には、その体は力なくフェンリルへと預けられていた。
- 91 :フェンリル:2009/07/13(月) 00:19:10 ID:QYyPcDfoO
- >>90
無言のまま、ロザリアの下から這い出て、立ち上がる。
「――――」
す、と右腕を上げる。
ぱきぱきぱきぱき、凍る音。
そして出来上がった凶器は、腕を覆う巨大な氷の槍。
「――対象の殲滅、止めに入ります」
そして少女は槍と化した右腕を掲げ――
- 92 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/13(月) 00:29:00 ID:Ytmc4SoY0
- >>91
ゆっくりと体を起こし、フェンリルから逃れようとするロザリアであったが
一度、二度、這いずったところで力尽き、倒れこんでしまった。
荒い息を吐き出しながら、ただ恐怖に縮めるのみ。
「――……――i――――a……――」
その口が紡ぐのは、最期の祈りの言葉か、それとも生への呪いの言葉か。
- 93 :フェンリル:2009/07/13(月) 00:31:03 ID:QYyPcDfoO
- >>92
「――殲滅、します」
高く掲げた氷槍の右腕を、
――降り下ろした。
- 94 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/13(月) 00:39:54 ID:Ytmc4SoY0
- >>93
「――……――hs――『ぐしゃ』」
言葉を最後まで紡ぐことすら許さぬとばかりに、
振り下ろされる巨大な氷槍。
その容赦ない一撃は、ロザリアの肉を、骨をひき潰し
ただ、ところどころに大きな欠片を残す、赤い水溜りへと変えた。
――しかし
『――りり――』
『――――てけり・り――テケリ・リ――』
その赤の中から、『形容しがたいもの』がその姿を現す。
旧支配者の時代の以前の産物、恐怖が解き放たれた。
- 95 :フェンリル:2009/07/13(月) 00:43:47 ID:QYyPcDfoO
- >>94
「殲滅完りょ……?」
形容しがたいモノを目の前にして、首を傾げる。
「――殲滅対象に、なるのか……判定中」
返り血を浴びた体で槍を構え直し、一応戦闘体勢を取ってみる。
- 96 :ロザリア・ロートシルト:2009/07/13(月) 00:53:02 ID:Ytmc4SoY0
- >>95
『テケリ・リ――テケリ・リ――』
目の前の『それ』は、意思を持たないかのように、
体をのたうたせて、ゆっくりと辺りを移動する。
『テケリ・リ――テケリ・リ――』
ただし、見つめているフェンリルにも『それ』の異常さ、危険さは分るだろう。
これは、見てはいけないもの。これは、知ってはいけないもの。これは、会ってはいけないもの。
『テケリ・リ――てけり・り……てけ……』
『それ』はしばらく辺りを彷徨った後、
唐突に、どこかへ消えた。
――バグの修復が完了しました。正常なフィールドへ移動します。
機械的なアナウンスと同時に、暗い空間は
通常のフィールド、これは荒野だろうか――に変化していく。
終わったのだ。
- 97 :フェンリル:2009/07/13(月) 05:11:49 ID:QYyPcDfoO
- >>96
異形を無言のまま見送り、フィールドが変わると、やっと口を開いた。
「――殲滅、完了」
言葉を言い終えると同時に右腕の氷槍は砕け散り、少女の意識はがくんと切れる。
そのまま少女はキューブ外に転送された。
//寝落ち……申し訳ない
- 98 :朝宮暁:2009/07/15(水) 21:22:51 ID:/k2gysHgO
- 人影の無い中央公園。
「さてと……今日だよな?」
赤毛混じりの黒髪の男は、屈伸をしながら待ち人の影を探す。
- 99 :ミレイ:2009/07/15(水) 21:27:08 ID:BEmoI1tw0
- >>98
「……居たわね」
夜風に任せて導かれた少女は、暁の姿を認めるとにやりと笑う。
- 100 :朝宮暁:2009/07/15(水) 21:32:24 ID:/k2gysHgO
- >>99
「よ」
屈伸を止め、手を挙げる。
「前置きはいいや」
――――ニュートラルから、ローへ。
魂の熱というガソリンがハートに入れられ、暁の生命としての強さが、規模があがる。
「始めようぜ」
下げられた拳に熱を帯た魂の力が集中し、周囲の大気を燃やして焔を纏う。
赤混じりだった髪は赤の割合が強くなり、瞳に小さく焔がともる。
- 101 :ミレイ:2009/07/15(水) 21:37:27 ID:BEmoI1tw0
- >>100
「……そうね」
彼女はブリューナクを呼ぶ、先端が五叉に分かれた魔槍が、空間に姿を現していた。
「始めましょう」
彼女は魔槍に手を掛けて、その時を待っている。
- 102 :朝宮暁:2009/07/15(水) 21:41:57 ID:/k2gysHgO
- 「んじゃまこのコーラの空き瓶が落ちたら始め、で」
ひゅ、とゴミ箱に向けてコーラの空き瓶を投げる。
落ちるまで
――3。
――――2。
――――――1、
- 103 :ミレイ:2009/07/15(水) 21:47:57 ID:BEmoI1tw0
- カコンッ、と中央公園の静けさを掻き消す音と共に――
「行くわよ」
七色に燃える魔槍を構えて、突撃してくる。
いざ戦禍へ。
- 104 :朝宮暁:2009/07/15(水) 21:57:52 ID:/k2gysHgO
- >>103
「まあ待て」
言葉通りのジェスチュア。
ぴた、と手を前に出す。
「俺が先だあ!」
強化された身体能力を駆使し前に出ると跳躍。
「どりゃぁぁッ!」
空を裂き、強烈な飛び蹴り――ドロップキックを美麗へと放つ。
- 105 :ミレイ:2009/07/15(水) 22:06:36 ID:BEmoI1tw0
- >>104
「なに、命乞いをするなら――ぐふっ!!」
先手を打たれたミレイは、仰け反ってしまう。
そのまま体を捻りながら魔槍から紅い炎を纏った槍を取り出す。
「このっ…!!」
体を回転させた勢いで、暁に向かって槍を投げつけた。
- 106 :朝宮暁:2009/07/15(水) 22:17:47 ID:/k2gysHgO
- >>105
「くくくオープニングヒットは頂――ぬおあッ」
着地した瞬間上体を退け逸らせるが、僅かに遅く顔に炎熱の槍が掠る。
「この……ッ服が焦げるだろうが! 朝宮流二拾六式――」
即座に上体を起こすと強烈に前に踏み込む。
腰には焔を纏った右手を溜めて。
踏み足が大地を打った瞬間――
「烈魂掌ッ!」
解放された手は掌打の形を取った。
掌から肘にまで広がった焔は今や爆風を産み、それが掌打の威力を加速させて更に爆炎を伴う。
爆風で加速した掌打が爆炎と共に美麗へと放たれた。
- 107 :ミレイ:2009/07/15(水) 22:26:36 ID:BEmoI1tw0
- >>106
拳は彼女の胸部に綺麗にヒットした。文字通りだ。
焔の渦を纏いながら、彼女は宙に浮く感覚を感じて――地面に落ちた。
「けほ……っ」
血を吐き出し、隙だらけだが……
彼女の周囲にはいつの間にかそれぞれ橙、黄、緑の色を纏った魔槍が三つ宙に浮いている。
ビシュバシュブシュッ!! と三本の魔槍は暁目がけて放たれる!
- 108 :朝宮暁:2009/07/15(水) 22:36:13 ID:/k2gysHgO
- >>107
「っ、チィ――朝宮流三拾四式……」
舌打ちと共に体を沈め第一弾を避ける。
継いで焔を纏う拳を大地を擦るようにして振り抜いた。
「焔魂破・蛇咬ッ!」
擦られた地面からは腰の高さ程の火柱が上がり、それは文字通り蛇宛らに地を這い進んで美麗に迫る。
「しまっ……くぅ!」
瞬間、暁の左脇腹を二弾目が通った。血が吹き出す。
それは左側の肋骨を大きく削り、暁は苦痛に顔を歪めながらも後方へ大きく跳躍。
第三弾を躱し、滑り台の上に着地した。
「ってェ……!」
- 109 :ミレイ:2009/07/15(水) 22:44:23 ID:BEmoI1tw0
- ――ジュウッ!!
彼女の靴が炎で溶けた音がした、彼女は跳躍したのだ。
それから、彼女は漆黒の翼をその背に生やした。翼をはためかせ、そして、
「それ!!」
彼女の周囲には更に三本の魔槍。青、藍、紫。
直下に居る暁目がけて、発射される。単調な攻撃が続く。
- 110 :朝宮暁:2009/07/15(水) 22:51:21 ID:/k2gysHgO
- >>109
「へっ、上等だ……空中戦と洒落込むか!」
――――シフト、セカンド。
「朝宮流百拾五式、鳳天翼ッ!」
ごうと焔が風を喰う音。それが響いたのは背中から。
暁の背中からは焔造りの翼が燃え上がり、暁は空へと飛翔する。
巧みな動きで初弾二弾を躱すと、魂の熱で強化された拳で打ち払い、魁へと迫る。
- 111 :ミレイ:2009/07/15(水) 23:01:23 ID:BEmoI1tw0
- >>110
「…ふっ」
人差し指と中指をくぃっと折ると、地面に刺さっていた七本の槍が宙に浮く。
「戻って!!」
それはミレイを中心に陣形を組もうと動く。
さて、戻ってくる七本の魔槍の通り道に暁がいるが――果たして。
- 112 :朝宮暁:2009/07/15(水) 23:12:55 ID:/k2gysHgO
- >>111
「戻って来るってのは大方予想がついたぜ……」
クラッチ。
「てワケで」
ギア、
「槍より早くお前を倒すッ!」
――――トップ。
「朝宮流百拾六式鳳凰天翔ッ!」
焔造りの翼はより巨大に。ちりちりと肌が焼かれるような熱波が翼から放たれる。
翼の後ろから爆焔が吹き出し、それが膨大な推力を産み出した。
その爆焔が長く延びる様は不死鳥の尾羽にも似て。
高速で飛行する暁の体も焔が纏わり、今やその姿は文字通り火の鳥だった。
加速、加速、加速。ひたすらに進め。
「いっ――――」
後ろから迫る槍よりも早く。
「けぇぇぇぇええええええええ――――ッ!!!」
前にいる相手を倒すために。
爆熱を全身に纏った暁は槍を突き放すような強烈な速度で、熱波を撒き散らしながら美麗へと突き進む!
- 113 :ミレイ:2009/07/15(水) 23:20:42 ID:Jhlo6zSQO
- >>112
「――んッ」
鳳凰と化した暁を、真っ正面から受けとめる。
そして、そのまま拮抗し合う。退けばやられると、分かっていたから。
「まだ、終わってない……!!」
興奮しはじめたミレイは、急激に体温が上がっていく。
- 114 :朝宮暁:2009/07/15(水) 23:36:34 ID:/k2gysHgO
- >>113
「上等だ……見せてやるぜ俺の切札ッ」
ごう、と再び風喰らう焔の音。火力と火勢が急激に上がる。
「雲散らし快晴齎らす俺の一撃とくとみろッ!」
朝宮の一族が操る生命が生命とし存在するエネルギー、魂の熱。
暁は波長を変えたそのエネルギーを前面に放射。それは大気の空気抵抗を大幅に減散し――――
「このまま雲の上まで突き進むぜ! 我流ッ!」
――――更に更に更に更なる加速。
「クラウドブレイク――――――ッ!!!」
魂と心臓。命のエンジンが唸りをあげる。
美麗を圧して退かせて雲を散らして空の彼方に吹っ飛ばす。その為だけに火力を上げて火勢を上げて加速加速。
「う、お、お、お、お、お、オォォォオオオオ――――ッ!」
――――更なる加速。
- 115 :ミレイ:2009/07/15(水) 23:41:05 ID:Jhlo6zSQO
- >>214
「負ける――」
彼女は拳を強く握る、目には希望の炎が燃ゆる。
「――ものかぁ!!」
両拳は、連続で暁に対して放たれる。それこそ神速だ。
速度を逓減するため、勝利を得るために全力を尽くす。
- 116 :朝宮暁:2009/07/15(水) 23:54:02 ID:/k2gysHgO
- >>115
「う、ぐ、ぉおおおお――――ッ!」
耐える、耐える、耐える耐える耐える耐える、耐える。
ひたすらに耐える。攻勢に回す魂の熱は存在しない。
あるのはただ、
「このまま雲を突き破って……!」
加速する為の力のみ。
火勢が上がる。更に上がる。
速度を上げる。更に上げる。
「やんよオォォォォォオオオオオ――――ッ!!!!」
打撃の痛みと骨が軋むGの痛みに耐えながら、まるで限界を探らんとするような加速の仕方。
ただ、空の彼方に。
天を突き進む為に。
- 117 :ミレイ:2009/07/15(水) 23:59:44 ID:Jhlo6zSQO
- >>116
だんだんと。
だんだんと、その拳の威力は弱っていく。
ミレイは奥歯を噛んだ。負けた、と確信した瞬間だった。
彼女の翼は闇に解け、もはや体は動かなかった。
- 118 :朝宮暁:2009/07/16(木) 00:05:41 ID:/k2gysHgO
- >>117
「――――っ、」
ごう、と爆炎が止む。
「っ、はあ、はっ……はあ……っおい、起きろ」
落ちそうになった美麗を後ろから抱き締めて、覚醒を促す。
「月が超でけえぞ」
気が付けば雲の上。
月光を遮るものは何も無かった。
- 119 :ミレイ:2009/07/16(木) 00:11:05 ID:Jhlo6zSQO
- >>218
「……」
彼女はその目を開いて、月が近いことを認識する。
「……ほんとだ」
- 120 :朝宮暁:2009/07/16(木) 00:13:13 ID:/k2gysHgO
- >>119
「な、すげーべコレ」
楽しそうに笑う。
「……後俺の勝ちな? ったくしこたま殴りやがって……目が腫れてろくに見えねえ。どうだ、綺麗か?」
ぱんぱんに腫れた顔で尋ねる。
- 121 :ミレイ:2009/07/16(木) 00:18:15 ID:Jhlo6zSQO
- >>120
「お、おばけ!?」
じたばたと暴れる、非常に扱いにくい少女だ。
- 122 :朝宮暁:2009/07/16(木) 00:22:49 ID:/k2gysHgO
- >>121
「うるせえええてめえがやったんだろうが馬鹿たれえ! この天然! 天然! 天然活け造り!」
じたばたと暴れるミレイに対抗し、彼女を振り回す。
- 123 :ミレイ:2009/07/16(木) 00:27:44 ID:Jhlo6zSQO
- >>122
「だから天然じゃないって……おばけ!!」
顔を合わせたら、暴れる。そんなコントだった。
- 124 :朝宮暁:2009/07/16(木) 00:29:42 ID:/k2gysHgO
- >>123
「うるっせえもう黙って月みてろナチュラル! このナッチューが! 後羽出せ腕疲れたぞ馬鹿野郎!」
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー煩いコントだ
- 125 :ミレイ:2009/07/16(木) 00:37:55 ID:Jhlo6zSQO
- >>124
「うっさい……ど、どこ触ってるのよ!!」
暴れるうちに、厄介な方向に進展している。
「ち、痴漢、訴えてやるぅ」
彼女は翼を出すと、闇夜に向けて飛び去っていった。
- 126 :朝宮暁:2009/07/16(木) 00:43:33 ID:/k2gysHgO
- >>125
「こんくらいの役得多目に見ろよバーカッ!」
去り行く翼に悪態をつき、暁も同じようにそこを後にした。
- 127 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/16(木) 23:21:11 ID:.6prKP66O
- んっん〜……
さぁ、今日から頑張りませんとね……お父様の期待に応える為にも……
【父親譲りのミントグリーンの髪を誇らしげに揺らして、少女は夜道を歩く、隣に仕えるは彼女の護衛役、火のマナの『フレイ』……立派な髭が頼もしい】
- 128 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/07/16(木) 23:26:25 ID:4aoLNmCs0
- 「っと…、やべえ、迷った…」
夜空に白い雪の道を作り、その上を、雪を削る音をように滑る少年
蒼いパーカーは雪により白い斑点が出来たようになっている
- 129 :名も無き異能都市住民:2009/07/16(木) 23:28:46 ID:n4CjAUec0
- >>127
一つ。少女に向かって鉄の針は放たれる。
>>128
「アレ、も?」
呟きとともにと飛ぶのは同じく鉄の針。首を目がけ真っ直ぐに飛ぶ。
- 130 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/16(木) 23:36:41 ID:.6prKP66O
- >>128
珍妙な光景ですわね……
【少年を見ながら呟く】
>>129
「……」
【即座に出される火のマナの腕、その高熱の腕が針を溶かす】
「お嬢、敵襲ですぜ?」
「……焼き払いなさいな」
- 131 : ◆uotUYGHVwM:2009/07/16(木) 23:39:53 ID:4aoLNmCs0
- >>129
飛ばされた針がリョウの首に突き刺さる瞬間
キンッ、と大気中の水分が凍結する音と共に氷の壁が出現
針の行く手を阻み、その針はそのまま下へと落下する
「…あ?誰だ?」
針が飛んできたであろう方向を睨みつける
>>130
「何だ、コッチにも敵か…?
ったく、あの馬鹿姉ちゃんを探さねえといけねえのに…、面倒臭い…」
ハア、と小さくため息を付くと雪の道が消失し、アウテリートの直ぐ近くに下りてきた
- 132 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/07/16(木) 23:41:02 ID:4aoLNmCs0
- //名前ー^p^
- 133 :名も無き異能都市住民:2009/07/16(木) 23:45:34 ID:n4CjAUec0
- 突如現れる二つの姿。
一人はTシャツに上着というラフな格好の男。
そしてもう一人は長いコートで体を隠し、フードで頭を隠した者。
>>130
「アッチが先だ……行け」
コートの命令で動く。頷き、フレイへと殴りかかる。
>>131
「こっちだ」
コートの人物が大剣を構え、リョウの上空で振りかぶり、そのまま振り下ろす。
- 134 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/16(木) 23:50:13 ID:.6prKP66O
- >>131
「ごきげんよう、坊主……」
【周りを警戒しながら火のマナは挨拶を交わす】
「貴方も私達と同じ状況ですわね……」
>>133
「甘いぞ若造……俺は火のマナ……喧嘩が強いって評判なのさ!!」
【体を炎に変え、迎え撃つ、敵の拳に向かいこちらも拳を繰り出す……力で制圧しようとの魂胆だ】
「針……まさか……」
【アウテリートも迎え撃てるよう構える】
- 135 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/07/16(木) 23:54:52 ID:4aoLNmCs0
- >>133
「うおわっ!?」
右に飛びのき大剣の一撃を回避する
「っのやろ…!コレでもくらえっ…!」
手を前方に突き出すと巨大な氷柱が出現
その手を横に振ると、コートの人物目掛け、勢いよく発射される
>>134
「アンタは…、敵じゃないみたいだな…。
で、コレは何だ。アンタ狙われるような事をしてる人間なのかっ?」
声には少し警戒の色が見える
- 136 :名も無き異能都市住民:2009/07/17(金) 00:02:41 ID:n4CjAUec0
- >>134
「アッツ! あんさん炎に変われるなんてセコイんちゃうかい?」
すぐさま飛びのき距離を取る
「フン……」
コートの瞳が娘を捉えた。
即座、大量の針が様々な方向から向けられる。
>>135
「ッ、氷?」
大剣を盾にして防ぐ
「フッ、消えろ」
腕をリョウへと向ける、放たれるのは紫の雷。
- 137 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 00:07:31 ID:.6prKP66O
- >>135
「知りませんわよ……私まったく身に覚えがありませんわ……」
【腕を組んで考える】
>>136
「お嬢!!」
【炎がアウテリートを包み込み針をガードする】
「……粋な事をしてくれるな……お嬢に何かあったら俺が旦那にお仕置きされるんだ……」
【コートの人物を睨み付け】
「あの喋りも……お父様の話してた?……フレイ!私の予想が正しければ一筋縄で行かない相手ですわ!アレやりますわよ!!」
【何かする気の様だ】
- 138 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/07/17(金) 00:12:19 ID:4aoLNmCs0
- >>136
「そっちは雷、かっ…!」
左手に持っていた蒼いスノーボードを自身の前に出し、雷を防ぐ
「さっさと終わらせるのは、ちいっと難しそうだ…なっ!」
そのままボードを両手で持ち、叩きつけるように振り下ろす
>>137
「そうかよ…。ったく、そっちは余裕っぽいな…!」
はあ、と小さくため息を付いて
- 139 :名も無き異能都市住民:2009/07/17(金) 00:19:08 ID:n4CjAUec0
- >>137
「もういい、下がって」
「スマンな、この状態は久しぶりやから……」
ラフな服装の男がコートの人物へと寄る。
「ワイはいつもの通り、サポートしてますかな」
姿が変わる。このモノの本質は銀、銀の塊。成す形は盾。それがコートの人物と二人の間へ。
>>138
「甘いな……まだ」
直後、コートの人物を中心に黒い炎が舞い上がり壁を作り出す。
- 140 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 00:31:26 ID:.6prKP66O
- >>138
「余裕ではありませんわよ!こっちだって痛いんですわよ!」
「お嬢、それ俺の台詞でございやす……」
>>139
「やはり……お父様が溺愛していた……」
「おぉ!?お嬢が燃えている!!……あ、俺のせいか……」
【アウテリートは拳を己の胸に当てる】
「お父様の愛娘である私を狙うとは言語道断……」
【フレイの体がアウテリートに取り込まれていく】
「お父様が一度使ったといわれる秘術……人間ならば体に多大な負担がかかる……しかし……私はマナを母に持つハーフ!この秘術を使いこなせる有一の存在……」
【フレイの炎は衣服となり、それをアウテリートが纏う】
「刮目なさい!これが秘術……『ブレイズマスタリー』!!」
【炎の衣服を身に纏ったアウテリートの姿はさながら戦乙女の様だ】
- 141 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/07/17(金) 00:36:21 ID:4aoLNmCs0
- >>139
「甘いのはそっちだ、馬鹿野郎」
黒い炎を切り裂いて現れるのは、氷の刃に覆われた蒼い板
「コレくらいの炎じゃ俺の氷は溶けねえよ…!」
今度はその氷の刃をやや後方に引き、勢いよく横に薙ぐ
>>140
「ああ…、お嬢様って訳ね…。
そっちの人もお疲れ様…!」
横目でチラッと二人を見て
- 142 :名も無き異能都市住民:2009/07/17(金) 00:43:33 ID:n4CjAUec0
- >>140
「……くっ」
纏われた炎を見て声を漏らす。
「どないするんや?」
「ならば、こうするまで……!」
目のまえに現れた盾と瞳を合わせる。
首にかけられた銀の首輪が光、辺りを包み込む。晴れた世界に盾は居ない。
>>141
「さすが、異能都市の人間」
後ろから声が聞こえる。薙いだ先には姿は無い。
素早くリョウに近づき、大剣を振る。
- 143 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 00:49:23 ID:.6prKP66O
- >>141
さぁ……お話はここまでですわ……
推して参りますわよ!!
【高く飛び上がる】
>>142
何をしようと無駄ですわ!
食らいなさい!!
銀河爆砕!
『インフェルノ・クラッシャー』!!
【右足に業火を纏い、背からは炎を噴射させ一気に急降下しながら蹴りを放つ】
- 144 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/07/17(金) 00:54:35 ID:4aoLNmCs0
- >>142
「今度はそっち、かよっ…!」
身体を捻り、薙いだボードをそのまま背中に回し大剣の一撃を防ぎにかかる
「ぐっ、…あっ!!」
しかしその一撃は重く、少しだけ前方へ吹っ飛ばされる
>>143
「あー…、くっそ…。もうアンタに任せたいんだが…。
そうも言ってられないんだろうなあ…!」
吹っ飛ばされた後、着地、クルッと振り向き、敵へと向き直る
- 145 :名も無き異能都市住民:2009/07/17(金) 01:00:33 ID:n4CjAUec0
- >>143
「……っく!」
腕を交差させ、防御の構えを取る
銀の力を取り込んだ今でも炎をまとった蹴りの衝撃に耐えることができず膝をついた
>>144
「まだ……だ、まだ終わってはいない!」
ゆっくりと立ち上がり、リョウへ向かって歩き出すが
「がっ……はっ!!?」
大量の地を吐きだすとともに倒れた
- 146 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 01:03:07 ID:.6prKP66O
- >>145
【身を反転させ、着地】
さぁ……顔を見せなさい……
その首輪……貴方……ツィーですわね?
何故私に攻撃を……
【フードに手を掛ける】
- 147 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/07/17(金) 01:07:47 ID:4aoLNmCs0
- >>145->>146
「おいおい…、こりゃどう見ても決着だな…。
さて…、俺はこれからどうしたらいいのかねえ…」
一人、少し遠いところから二人を見つめ呟く
- 148 :名も無き異能都市住民:2009/07/17(金) 01:10:30 ID:n4CjAUec0
- >>146
【大剣を杖にして立ちあがり、フードを取る】
「久し振り……アウテリート」
「しかし……その名前、懐かしい」
【わざと話をそらした】
>>147
「……済まなかった、謝る」
【フードの下には紫の長髪の少女の顔】
【相変わらずの無愛想なまま頭を下げる】
- 149 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 01:14:04 ID:.6prKP66O
- >>148
……久しぶりですわ……
貴方……何故私達を攻撃をしたのかしら?
【腕を組み、目の前の少女に尋ねる】
- 150 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/07/17(金) 01:16:15 ID:4aoLNmCs0
- >>148
「まあ、割とよくある事だから気にすんな…。
でも、俺達を攻撃した理由は気になるな…、聞かせろよ」
頭の下げた少女にゆっくりと近づく
- 151 :名も無き異能都市住民:2009/07/17(金) 01:23:30 ID:O1o1pwYcC
- >>149
「仕事だから……」
【いつも通りの表情で】
>>150
「……キミを狙うつもりは無かった」
「アウテリートが必要らしかったから?」
【アウテリートの方を見て】
- 152 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/07/17(金) 01:27:38 ID:4aoLNmCs0
- >>151
「…悪い、それはアンタの勘違いだわ…。
俺はこいつとは初対面、必要もなんもねえんだわ…」
アウテリートを指差し
「ハア、巻き込まれただけかよ…。本当面倒な上にツイてねえな…。
じゃあ、俺はもう行くぜ。これ以上はアンタらの話みたいだしな…」
手を上に向けると一瞬で白い雪の道が生成される
「じゃあ、な…」
二人に軽く手を振ると、その上を滑って夜の闇の向こうへと消えていった
- 153 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 01:27:45 ID:.6prKP66O
- >>151
仕事?……私が必要?
それはどう言う事ですの?
貴方……一体何を……?
【訝しげなアウテリートの表情は、彼女の父親の面影が若干在った】
- 154 :名も無き異能都市住民:2009/07/17(金) 01:34:58 ID:DTK0wtesC
- >>152
「……」
【ただ去る姿を見ていた】
>>153
「知らない」
「連れてこいって言われただけ」
【少女を見ている】
「……上弦は凄い人だからね……娘のキミを狙っていたんじゃないの?」
- 155 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 01:38:42 ID:.6prKP66O
- >>152
あら、中々良い戦いぶりでしたわよ……って……
行ってしまいましたわね……
【去り行くリョウを見送る】
>>154
……またお父様の技術を狙った悪党ですわね?
【苦虫を噛み潰したような表情をとる】
……それで貴方は従ったって言うんですの?
ツィーさん?
- 156 :名も無き異能都市住民:2009/07/17(金) 01:41:52 ID:DTK0wtesC
- >>155
「……それが仕事だからね」
「……ゼオラ=アトヴァルド、そう呼んで」
【アウテリートへと腕を差し出す】
- 157 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 01:43:56 ID:.6prKP66O
- >>156
ゼオラ……
【黙って腕を握るが……】
仕事の為なら……お父様を敵に回すとでも?
【ズイッと顔を近付け、そう囁いた】
- 158 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/07/17(金) 01:49:27 ID:EZHvaBxoC
- >>157
「それが新しい……名前」
【顔の近さに戸惑うも】
「仕事だからね、失敗したけど」
【相変わらずの無表情で】
- 159 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 01:53:04 ID:.6prKP66O
- >>158
名前を変える……暗殺者ですものね……
当然でございましょうね?
【目を細めてゼオラを見据えた】
そう……貴方にとってお父様はそんな存在……
意地でも捕まる訳には行きませんわね……
お父様は私が守りますわ!!
- 160 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/07/17(金) 01:56:33 ID:KZg1MerMC
- >>159
「……っごめん……キミとは仲良くしたいのに……」
「今回は……大切なものを取られたから仕方なく……」
【アウテリートから目を反らして】
- 161 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 02:05:48 ID:.6prKP66O
- >>160
……うぅ……
(わ、私とした事が……せっかくライバルを除くチャンスですのよ……何を揺らいでいるんですの!!)
ま……まぁ……貴方がそこまで言うんでしたら?
べ、別に私は……お父様が貴方を大切に想ってるからですわよ!?
な、仲良くしてあげてもいいですわよ?
【頬を赤らめてしどろもどろ……まさにツンデレ】
それに……悔しい話……
貴方の助けになれと言い付かっておりますもの……
【そう言って笑った彼女の微笑みは……かつてゼオラ……否、ツィーが見た、彼と同じ優しさで満ちていた】
- 162 :ゼオラ=アドヴァルド:2009/07/17(金) 02:13:29 ID:KZg1MerMC
- >>161
「……ありがとう、嬉しい」
「……ごめん、キミを捕まえようとした事……」
「上弦は……大切だから……もう、こういう仕事は受けないようにする……」
【アウテリートに頭を下げると、何処かへと歩いて行った】
- 163 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/17(金) 02:20:51 ID:.6prKP66O
- >>162
えぇ……大切でしょう……
お父様も貴方の事を大切に……は!?
(なんて事!ライバルを除くどころか……増やしてしまうなんて!!)
おほほ……ごきげんよう……
【去り行くゼオラを見送ったアウテリートはそんな事を考えていた……】
「まぁ……元気だしてくだせぇよ、お嬢」
「うるっさいですわ!!」
【火のマナを引っ叩きながらアウテリートは新居に向かって歩き出した】
- 164 :黒沢小百合:2009/07/17(金) 21:39:27 ID:Ytmc4SoY0
- 【イデアの箱庭・荒野フィールド】
最新鋭の電脳空間で現実と遜色ないほどに再現された荒野。
そこへ、黒い長髪を靡かせながら現れる女性。
「本当に、風の感触から草のにおいまで、現実と変わりませんね……
一体、どういう仕組みなのやら……」
- 165 :るろうに甲:2009/07/17(金) 21:45:21 ID:vd0Zu26k0
- 【イデアの箱庭内】
荒野の中心に大岩在り
その上でうな垂れる男がひとり
「……分かってた…あぁ、分かってたさ…」
帽子を深く被り、顔の半分を隠すサングラスを装着している男
目を引かれるのは―――長く、赤い、マフラー
「…ここ(仮想空間)で腹一杯食っても……現実には一ミリも影響ねえ……」
世の中そんなに甘くなかった
>>164
「(声?……誰か来たか?)」
結構遭遇率高いなココ…と、思いながら声の聞こえた方向をチラリと見る
- 166 :黒沢小百合:2009/07/17(金) 21:48:29 ID:Ytmc4SoY0
- >>165
「おや、すでに先客が……?」
ゆっくりと近づいてくる小百合。
甲を確認した瞬間、その顔は驚愕に彩られた。
「甲さん……どうも、おひさしぶり……です。」
ゆっくりと紡がれた言葉は、心なしか震えていた。
- 167 :るろうに甲:2009/07/17(金) 21:55:16 ID:vd0Zu26k0
- >>166
「………本当に」
ジャリ、と聴こえる岩から降りる音
そして黒沢の目の前に男は立つ
「…懐かしい顔に良く会う…」
帽子とサングラスを取って黒沢を見る
去来する寂寞の思いを噛み締めて
「久し振りだな……お互い、こうして又会えて何よりだ」
しかしこの男
変装のセンスゼロである
- 168 :黒沢小百合:2009/07/17(金) 21:59:17 ID:Ytmc4SoY0
- >>167
「ほんとうに……良かった。」
その眼に、うっすらと光るものを拭いながら
言葉を紡ぎ続ける小百合。
「トラブルに巻き込まれたと聞いてから、
私の情報網に引っかからなくなったものですから、
てっきり、死んでしまっていたかと……」
小百合の『能力』は情報収集にも秀でている。
大学を出てからも、学友の動向を調べていたらしい。
- 169 :るろうに甲:2009/07/17(金) 22:05:59 ID:vd0Zu26k0
- >>168
「…ふ」
「お前の"B.R.S"に引っ掛からなかった所を見ると、
俺の逃走技術も中々のモノだったって事かね?」
はっはっはと笑う
ス、と目を伏せて
「大丈夫、俺が何処とも知らん場所で死んでてたまるかってんだ」
ニヤリと
かつて、幾つもの困難を前にしたときに見せた
黒沢も知る不敵な笑みを向けて
- 170 :黒沢小百合:2009/07/17(金) 22:14:20 ID:Ytmc4SoY0
- >>169
「ええ、あの時は舌を巻きましたよ……
原始的なマンパワーによる捜索から、
最新鋭の人工衛星に於けるイミントまで全てダメでしたから。」
はは、と曖昧に笑って。
「あの、甲さん。お願いがあります。」
真剣な顔で、甲の瞳を見据え。
「貴方と私は、在学中……戦ったことがなかった。
一度でいいです、手合わせ願いたい……!」
- 171 :るろうに甲:2009/07/17(金) 22:23:01 ID:vd0Zu26k0
- >>170
「(……マジかよ…俺スゲー…!)」
生まれて初めて、自分で自分に感心した瞬間だった
そして告げられた宣戦布告
「お前とか」
その言葉にどんな想いが込められているか
「―――…やれやれ、骨が折れそうだ」
それに自分がどう応えるか
「良いぜ」
全ての答えは
「―――来い」
己の拳が知る
凛と張り詰める空気
それは何の前触れか
唐突なバトルは唐突に幕を開いた
甲は涼しげな眼を持って
両腕をフリーに黒沢を見る
距離はおよそ5メートル
- 172 :黒沢小百合:2009/07/17(金) 22:36:28 ID:Ytmc4SoY0
- >>171
小百合は、英雄が嫌いだった。
凡百の兵をなぎ倒し、我が物顔で戦場を闊歩する
賞賛の言葉は常に、英雄へと向けられ
死した雑兵、本当の勇者には機械的な哀れみの言葉がかけられるだけ。
自身のスタンド――魂の形は、
それに対するアンチテーゼとして生まれたのかもしれない。
――小百合は、目の前の英雄に何を思うのか。
「最初から、全力で行きます。」
底冷えのするような、笑み。
それと呼応するように、精神も、思考も冷却されて、
冴え渡っていくよう。
『さぁ、その手で私たち雲海のごとく湧き上がる凡夫どもを打ち倒せろ。
歴史の海へと埋もれていった兵どもの悲しみにその牙を突き立ててみせろッ!』
――甲と、小百合の間に一瞬にして城壁が出現した。
接近戦へと、持ち込ませないための防御壁。
その城壁の上からは、甲を射殺さんと数百の弓兵が矢を引き絞り命令を待っている。
「――――撃て。」
放たれた、黒と銀の嵐は甲を飲み込まんと迫る。
- 173 :るろうに甲:2009/07/17(金) 22:51:23 ID:vd0Zu26k0
- >>172
「駆けるぞ―――"ドラグーン"」
目の前に拡がる"小百合の心"
それを前に、靴の踵で軽やかに二回、地面を叩く
黒色に変色し、足に侵食するようにカタチを変える靴
その靴の名は"ドラグーン"
かつて男の翼として、戦場を共に飛び抜けた機械(マシン)の名前
―――ガガガガッ!!!
集う弓は悉く地に突き立つ
「―――――すぅ…」
甲は
瞬く間に後方十数mの距離に佇み
低く、赤い幾何学模様の浮かぶ右拳を後ろに引く
甲は左半身を前にスタンディングスタートの様な体勢を取った
それは彼の構え
「行くぜ」
静寂に
重く声が聞こえた
―――ドンッ!!!!!
次の瞬間、響く炸裂音
それは甲の踏み込みの音
「―――ぉおおおおおおおおおおおらぁッ!!!!!」
咆哮と共に
そびえる城壁に挑む赤い閃光
渾身の力を持って
男は城壁に右ストレートを叩き込む!!!
- 174 :黒沢小百合:2009/07/17(金) 23:02:21 ID:Ytmc4SoY0
- >>173
圧倒的な踏み込みにより大地が揺れ
地面に刺さった弓矢が空へと舞い上げられる。
そして、次の瞬間
――ドガァァァッ!!
岩を砕く、すさまじい轟音とともに
城壁が崩れ落ち、それと同時に数人の兵士が
その崩落に巻き込まれ消える。
濛々と、土煙が立ち上る中、
その煙を切り裂くかのように飛来する黒い影が、
甲の脇を高速ですり抜けていく。
『さすがですね、まさか一撃で城壁を粉砕するとは……
大学時代よりも、腕を格段に上げたのではないですか?』
しかし、どこからともなく響く小百合に声には、
それでもなお余裕が含まれていて。
城門の向こうにいたそれ――
先ほどの黒い影を放った射手が――
イスラエル軍の最新式重戦車『メルカバⅣ』を中心とした
機甲部隊が、甲を打ち倒さんと集結していた。
「これが、科学の、何の異能も持たぬ凡百の民が作り上げた力です。」
- 175 :るろうに甲:2009/07/17(金) 23:26:07 ID:vd0Zu26k0
- //風呂行ってきましたー!!
>>174
「――――…さぁな」
砂埃舞い散る中、聞こえた声に応える声
「自分の強さなんて自分じゃ分からん、対峙したお前が決めろ」
―――ジッ!
「―――!」
過ぎ去った気配に
「……戦車か」
驚きの声が漏れる
「用意周到、大したもんだ……だが」
低く沈み込むその体勢は、先程と同じ
窮地に置いて、男は男を貫く
「―――突貫する」
ガキンと
撃鉄を起こした様な音が甲の腕から聞こえた
- 176 :黒沢小百合:2009/07/17(金) 23:41:03 ID:Ytmc4SoY0
- >>175
「あなたは、そう……少しがむしゃらすぎる。
引くことを知らぬ勇気も、時に蛮勇となるのですよ。」
小百合も、それなりに甲との付き合いは長い。
それに、甲の戦闘法もいやというほど知っているため、次の行動は容易に予測できる。
おそらく、しゃにむに突っ込んでくるのだろう。
そこで、戦車隊と甲の間の地面に、
多数の対人用地雷を具現化し、仕掛けておいた。
甲は、気づくことができるだろうか?
- 177 :るろうに甲:2009/07/17(金) 23:59:24 ID:vd0Zu26k0
- >>176
「そうかな?多少はずる賢くなったかも知れんぞ」
引き絞られる拳は今にも爆発寸前の様相を見せる
「……無理を通して、だ」
ギンッと輝く瞳を向ける
無論、目線は前
そして勢い良く跳ぶ
戦車隊との中間点に差し掛かった所で
「(――ブースト)」
黒い靴――"ドラグーン"が≪何も無い空間を蹴る≫
ドォンッ!!!!
弾かれた空間の衝撃波で甲の後方に在った地雷が炸裂する
「道理はブチ破る」
ズッ―――ギャンッ!
再び空間を蹴り掴む黒い靴
甲は"そこに壁が存在するかのように"蹴り足で戦車隊の前を縦に跳ぶ
≪任意で空間を捕らえる力≫
新生ドラグーンの能力であった
「(お前は完璧主義者だからな、"何もしない時は何か有る"…しかし地雷か、らしいな)」
僅かに口元に笑みを浮かべ
見下ろすは、砲身が全て自分に向いている戦車群
ギュルル…!
「螺旋噴射跳躍拳……突破口を開く!」
先頭の一両に向けて、螺旋の拳が牙を剥く
- 178 :黒沢小百合:2009/07/18(土) 00:10:05 ID:Ytmc4SoY0
- >>177
「くっ……」
甲を捉えることなく、
次々と爆発していく地雷を見て苦々しげに
顔をゆがめる小百合。
そこへ、螺旋のこぶしが降りそそぐ。
まるで、竜巻に巻き込まれるかのように、
ひしゃげながら舞い上がるカーキ色の巨体は
他の戦車を巻き込みながら、地面に突き刺さり爆発を起こした。
「くそっ……さすがに、強い……
ですが、私の能力の前には、いくらかの戦車を叩き潰したところでッ!」
小百合の能力は、その戦闘続行能力の高さが最大の武器である。
一体一体の戦闘能力は敵に敵わなくとも、数で圧殺することができるのだ。
残存の戦車隊が、まるで魔物の咆哮の様な
凶悪な機械音を響かせながら、砲弾を空中の甲に向けて発射した。
- 179 :るろうに甲:2009/07/18(土) 00:22:42 ID:vd0Zu26k0
- >>178
「――――……がッ!?」
中空
交差した両腕に、直撃する砲弾
次いで爆発音
甲の身体は紙切れの様に踏み込んだ位置より更に
遥か後方の地面を転がる
「(豆鉄砲じゃ…足りねーよな…)」
「―――…ならよ」
焦げた匂い
焼け爛れたその身体をゆらりと起こす
キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ…!!!!!
「……見せてやるよ、乾坤一擲の一撃ってやつをな…!!!」
鳴動する左眼―――邪気眼
甲の頭髪・瞳は瞬く間に鮮やかな色が差す
その色は紅蓮の"赤"
「"螺旋眼"奥義―――《無限上昇》」
男の意思に呼応して
突き出す右腕に
力が集う―――――!!!
- 180 :黒沢小百合:2009/07/18(土) 00:29:54 ID:Ytmc4SoY0
- >>179
「ハハハッ!これが我が――」
吹き飛んだ甲を見て、
あざけるような声を上げた小百合だったが、
朱に染まる甲の様子を見て、
本能的な恐怖を感じたのか、絶句。
(この感じ……敵にしてはじめて分かった……!
いつもは、あんなにも心強かったのに……なに……これ……
体のそこから、震えが走るような……この悪寒は……)
――逃げなければ、死ぬ。
依然として、甲に対し狂ったように砲撃を続ける戦車隊。
しかし、戦車隊の一角、3,4台が算を乱して、逃走していく。
この中に、小百合は隠れ潜んでいる!
- 181 :るろうに甲:2009/07/18(土) 00:42:24 ID:vd0Zu26k0
- >>180
隊列を乱し
照準を外した砲撃は甲の立つ付近の地面を抉り取る
「―――忘れたのなら思い出せ、覚えてるなら覚悟しろ」
爆焔轟く惨状にて
男の声は、心の芯に響く
突き出した右腕は不動
やがて集う力が形を成す
「これが、俺の魂の形」
そして顕現する
「これが―――"俺のドリル"だ――――ッ!!!!!!」
ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…!!!!!!
甲高い回転音を眩い粒子の光と共に発する
―――紅蓮の螺旋―――
その回転は眼前に立つ全てを巻き込み、力と替えて
全てを突破せんと戦場をただ一直線に駆け抜ける!!!!
- 182 :黒沢小百合:2009/07/18(土) 00:53:06 ID:Ytmc4SoY0
- >>181
戦場を駆ける紅蓮の螺旋は、
カーキ色の戦車を巻き込んで、たやすく粉砕し
爆発によって、甲自身と同じ紅蓮に染め上げていく。
――ああ、やはり英雄は私とは違うのか。
――――強いなぁ、かっこいいなぁ
――――――なりたいなぁ、あんなふうに。
――――――――――――
大規模な火葬情と化した戦場を駆け抜けた甲の瞳に、
ボロボロの状態で地面に倒れ付した小百合が映る。
大きく息をしながら、空ろな目で空を見上げる小百合は何を思うのか。
- 183 :るろうに甲:2009/07/18(土) 01:04:47 ID:vd0Zu26k0
- >>182
―――フォン
全てを貫き駆け抜けた先で
赤い粒子を空に還し、紅蓮のドリルは霧散する
「―――…2年ぶりだ」
鮮やかな赤色のマフラーをはためかせ
甲は小百合に背中を向けたまま語る
「…ここまで力を出し切った闘いはな」
振り向き向ける瞳は
「黒沢…お前は正しく、強敵だった」
強く成長した友を称える眼差しで
小百合に歩み寄り差し出す手
そして
再び廻り合い、心を交差出来た奇跡を
一言の賛辞に乗せた
「―――…ありがとう」
- 184 :黒沢小百合:2009/07/18(土) 01:14:21 ID:Ytmc4SoY0
- >>183
「……こちら、こそ……」
差し出された手をぎゅ、と握って。
そのまま、その手で自分の体を支えるように、ゆっくりと立ち上がり。
膝は、かくかくと笑っていて、
傍から見ればこっけいな姿だったが。
なぜだか、この人には、あまり弱い部分を見せたくなかった。
「やっぱり、負けちゃった。」
恥ずかしさを隠すかのようにおどけた調子で。、
- 185 :るろうに甲:2009/07/18(土) 01:23:01 ID:vd0Zu26k0
- >>184
「へ、"やっぱり"って思ってるようじゃまだまだだぜ?」
その調子に合わせるように軽口を叩く
しかし握られた手は力強く、小百合を支え続けた
「………所で、だ」
「その…恥ずかしい話、なんだがな…」
気配は一転、深刻な表情に変わる
「外に出たら……何か、何か食い物を分けて下さい…!」
その日暮らしの男は今日も女性にたかろうとしているのであった!
仮想世界の外の甲は空腹の限界でログアウトし掛けていた
- 186 :黒沢小百合:2009/07/18(土) 01:33:52 ID:Ytmc4SoY0
- >>185
「うあー、本当に、まだまだですね……」
ぽてぽてとゆっくり歩きながら、
甲と取り留めのない話を続ける小百合。
「食べ物……じゃあ、私の家、来ます?
一応、なにか作りますよ。」
そんなこんなで、夜は更けていく。
- 187 :るろうに甲:2009/07/18(土) 01:40:51 ID:vd0Zu26k0
- >>186
「(またこの展開か…!?油断しすぎだ、女子!)」
一人暮らしっぽい女子の家においそれと行けない純情野郎(20代後半)
「……いや、あのな?…ここ出たすぐそこに在る牛丼屋でいいんよ?」
「治安悪いらしいし、ホイホイと男を入れたらアカンで?」
ニートの癖に一人前の言葉を発して
小百合に続き仮想空間をログアウトしていった
ちなみにアクセスポイントが大分離れていた為
小百合を見失った甲は
また今夜も食いっぱぐれるのであった
嗚呼、彼の懐に、春はまだ遠し―――――
【←To Be Continued…】
- 188 :夜刀神蔡生:2009/07/18(土) 02:14:19 ID:/k2gysHgO
- 異能都市校外の深い森。
そこにある木々の開けた広場。
近くにある大瀧から響く落水の音が周辺の木々を嚇していた。
「――――ふむ」
そこに一人の女の影。手には長布らしき物を持って、ばっさりと切られた切株の近くに立っていた。
「面白い武器だ。ディス辺りが気に入りそうだな」
- 189 :魁:2009/07/18(土) 02:17:21 ID:Jhlo6zSQO
- 「や、やっと――」
木々の騒めきに合わせて、闇から這い出るように姿を露にしたのは吸血鬼の女性であった。
「――辿り着いた」
- 190 :夜刀神蔡生:2009/07/18(土) 02:19:32 ID:/k2gysHgO
- >>189
「魁か」
音も無く魁の方に振り向くと、静かに笑う。
「この間はすまなかったね。番獣に言うのを忘れていたよ」
- 191 :魁:2009/07/18(土) 02:24:36 ID:Jhlo6zSQO
- >>190
「今回は許しません、あんな恐い目は二度といや……」
頬を膨らませた。
- 192 :夜刀神蔡生:2009/07/18(土) 02:29:40 ID:/k2gysHgO
- >>191
「ふふ」
柔らかに笑うと魁の顔を優しく撫ぜる。
「そうすねないでくれよ、私の弟子。悪かったよ」
- 193 :魁:2009/07/18(土) 02:32:55 ID:Jhlo6zSQO
- >>192
「……むぅ」
ついに安心したのか、彼女の無意識の震えは止まっていた。
ちなみにりんごあめは(ゴッシャゴッシャに対する恐怖から)お留守番であった。
- 194 :夜刀神蔡生:2009/07/18(土) 02:36:43 ID:/k2gysHgO
- >>193
「ふふ。さて、始めようか」
魁から離れると、ふと瀧を見ながら尋ねる。
「無双不倶の伝授を」
- 195 :魁:2009/07/18(土) 02:39:13 ID:Jhlo6zSQO
- >>194
「……宜しくお願いします」
彼女は腰に提げた鞘に手を掛けた。
- 196 :夜刀神蔡生:2009/07/18(土) 02:48:00 ID:/k2gysHgO
- >>195
「では――始めようか」
かくして、魁の修行が始まった。
- 197 :魁:2009/07/18(土) 02:56:24 ID:Jhlo6zSQO
- >>196
「……はい!!」
決意の大炎は、熱く燃え上がり始めた。
- 198 :名も無き異能都市住民:2009/07/18(土) 10:49:28 ID:PBnIervYO
- この都市は、歪んでいる。時間、空間、生、死、その悉くが小匙一杯程狂っている。
僅かな、それでも十分な程の狂いは、更なる歪みを生み出し崩壊へ到ろうとする。
しかしそれもまた、別の歪みによって正される。砂上の楼閣と呼ぶのもおこがましい特異点の世界
そんなこの都市の、ゆらぎの少し奥まった場所『たどり着けない東区第四廃墟』の中に
ぽつりと存在する小屋の中で、車椅子に腰掛けた老いた魔女は笑っている。
「紅い鉄、螺旋、剣征、歴史の番人…随分と、懐かしいことだね」
翡翠の光を放つ水晶球を眺めながら独り、笑っている
「それももう、私には関係の無いこと。私は此処で見守るだけ……」
- 199 :夜刀神蔡生:2009/07/18(土) 23:00:07 ID:/k2gysHgO
- ――――千夜ビル。
逸話通り全知全能者たる神が居るとするなら、傲慢と断じられ言語を乱されるかもしれない――勝負になるかも分からないチキンレースに挑戦した摩天楼。
其処から見る風景。地上の光は今や空の其れよりも遥かに眩しく輝き、人の文明の灯の前に嘗ての空は今や文字通りの天蓋と化していた。
真紅の髪眼の女は其の風景を見る。
「…………」
この都市で百万を越えるヒトが生活している。営みの灯は何よりも眩く、また尊い。
感傷か、或いは下らない妄想か。今の女にとって其の日々の営みは酷く儀式めいた物に感じられていた。
「生きる。物を喰らう。睡眠を取る。子を育む。死ぬ。産まれる。――繰り返しだな」
繰り返し。リピート。
星と云う神殿で何度となく行われてきた儀式。
「同じ事を繰り返し繰り返し――まるで神への祈りみたいだ」
定められた文言を唱える。
定められた儀礼を行う。
定められた死へと向かう。
定められた誕生を体感する。
「歪んだ世界の特異点。歪みの真奥で何が起きる?」
特異。
異端の中の異端。何を持って異端とする。
個の集まる集合体たるこの世界で真に一つであるモノ。
それは何か。
「定められた境からは抜け出せない。けどその境は今や歪んで酷く曖昧だ。歪み、歪み直され、結局の所歪んでいるのかすらも曖昧に」
独白は静かに終えられる。
「歪み。曖昧になった境界。混濁。許容。まるでこの都市は」
――――■■■そのものだ。
- 200 :名も無き異能都市住民:2009/07/19(日) 09:49:47 ID:IDnKkU3kO
- 俺は
誰かのヒーローになんかなれやしない
誰かを救ってやれる程力がある訳でもない
誰かを慰めてやろうとしても上手く出来ない
誰かと強い絆があるわけでもない
熱いライバルがいる訳でもない
良い師弟関係がある訳でもない
暖かい家族がいる訳でもない
ただアイツに付いて来て
ただそのままあの人の世話になって
剣―――自分より遥か高みにいる人がいる
炎―――所詮魔法の類だ。俺より上は沢山いる
熱さ―――……アイツらに勝てるとは思えない
最近よく考える
俺は何なのだろうか
俺は何の為にここにいるのだろうか
俺はこの都市で何が出来るのだろうか...
―――赤い髪は風に遊ばれ、ただゆらゆらと揺れ動く
迷いが見える足取りでザッ、ザッ、とゆっくりと地を踏み締める
その音は都市の外れ
木々が鬱蒼とした森へと向かう
一人の紅い男が
都市から姿を消した
- 201 :夜刀神蔡生:2009/07/20(月) 01:28:56 ID:slXkjFYo0
- 零れ砕ける真白の大瀧。鳴らす音響、根立つ木々を嚇す声。
渡る風。擦れる木の葉の、囁きに。
耳を傾ける女が一つ。
郊外の深い森、開かれて広場になっているかのようなその場所で、真紅の髪眼の女は何者かを待っていた。
- 202 :魁:2009/07/20(月) 01:32:54 ID:Jhlo6zSQO
- >>201
何者かの気配。
揺れる青葉に合わせて気配を徐々に強まっていく。
「……」
大地を踏みしめ、姿を現すは吸血鬼の女性。
- 203 :夜刀神蔡生:2009/07/20(月) 01:39:34 ID:slXkjFYo0
- >>201
魁に背を向けた女はゆっくりと振り向いた。木の葉の揺れるような自然さのままに、女は魁の姿を視界に認める。
「来たか」
呟き。両膝の力を抜く。
――――瞬間的な其の動作。
地に立つ体を支える膝の力が抜けた事で支えを失った体は一刹那、極短時間極短距離、地に向けて自由落下を開始する。
自由落下する上体。足場にかかる体重は果てしなく零に近い。
――質量は重力下でも無重力状態でも変わらない。
然し重量は完全な無重力下では零になる。
上からだが落ちる其の一刹那、真紅の髪眼の女の体は無重力下と同様に重量が零に。零に限りなく近く。
そして其の一刹那を逃がさない。
足裏を地に添わせるようにつけて滑らないように足場をつかみ、摩擦することで己の体を前に出す。
重量を零にした体重を重力に逆らう事無く前に進む縮地の究極、膝抜き。
空間がゆがんだかのような幻視。姿が消えた様な錯覚。有り得ざる速度は神速を遥かに超えて魔速を突破し絶速に至る。
女の姿は、自らの弟子の前に。
「さあ、今のをやって貰おうか」
- 204 :魁:2009/07/20(月) 01:52:17 ID:Jhlo6zSQO
- 彼女は師の動きを捉え、模倣しようと構える。
前方に向かい、極小さな跳躍――刹那に起こる夢想。自分のすべきこと。
否、自ずから道は切り開くもの。何を考えずともその動きは生み出せる。
――
「……」
その動きは、瞬速に至っても完全なる絶対とはなりえなかった。
- 205 :夜刀神蔡生:2009/07/20(月) 01:58:56 ID:slXkjFYo0
- 「で?」
真紅の髪眼の女はゆったりとした――気負いも無ければ然程の感慨も無い――動きで、ゆっくりと歩む。
魁に背を見せ、近くにある大岩の上にゆらりと座る。
「其れだけか? 遅いぞ。何もかもが不完全だ。足場に力を入れるな。体重計の上で足に力を入れれば力の分だけ体重計のメーターは揺れる」
ふ、と下を見ていた視線が魁を捉える。
「其れは無駄な力だ。体に無駄な遊びがある証拠だ。力を体の末端に伝えるまでにタイムラグがある」
膝抜き。習得にかかる時間は膨大だ。
膨大に膨大を重ね、積み上げた無数の術理の上に――無双不倶は成立する。
「無駄な力の一切を廃せ。……其れだけか? 速に続けろ」
- 206 :魁:2009/07/20(月) 02:07:50 ID:Jhlo6zSQO
- >>205
そこから先は反復に過ぎなかった。
余計な力を切り捨て、必要なだけの力を捻出する。それほどの器用さを試されることは稀だった。
然し何度も動きを挑戦するごとに、徐々に本質を掴み始めていた。
開始から数十分だろうか、形には近づきつつあった。
- 207 :夜刀神蔡生:2009/07/20(月) 02:13:54 ID:slXkjFYo0
- 「まだ甘い」
奇妙な事に――木々をざわめかせる程瀧鳴りの音が強いのにもかかわらず――女の声は染み渡るように凛然と響く。
「形だけを真似するな。本質から理解しろ。ただの反復練習は形を真似る事だけだ。確かに其れでも膝抜きを覚え、無双不倶の習得は出来るだろう」
凛然とした響き。普段の女の涼しげだがどこか優しさ、暖かさのある声ではなかった。
そこには一切の慈悲が存在しない。
「一世紀以上かければ、ね。ただの反復練習では其れが限界だ。真に身につくのは戦場に置いてだけだ。戦いを想像しろ。その技が出せなければ殺されると思え。必死になれ。覚悟を持って技に臨め」
- 208 :魁:2009/07/20(月) 02:20:09 ID:Jhlo6zSQO
- >>207
本質を捉えること、壁を打破するためには、自らを夢想の戦場に置くこと。
勝利を望むならば、己と相対し制覇すること。
その果てに、無双の境地があると言うならば。
戦いの喚起に身を震わせ、あたかも身に染みたかの動きを披露しよう。
偽りの力を、真に転換させるだけでいい。簡単なことだろう?
――
夢は現つへと姿を変える。
- 209 :夜刀神蔡生:2009/07/20(月) 02:29:12 ID:slXkjFYo0
- 「それで? たかが一回で満足する気か? 其れは確かに使える技だ。不意を打つにも一瞬で間合いを詰めるにも、どれにも使える優秀な術理だ」
ようやく形と本質に近づいてきたのにも関わらず、女の声から険しさは外れない。
「だが――無双不倶は多くの術理を一つに収束して放つ技だ。其れもたった一つの歯車でしかない。常人ならば数年かかる修得の足がかかりを初回の稽古で掴んだのは確かに評価しよう」
彼女の用いる技、剣征帝技。剣によって万象を征しその上に君臨する為の技。
永劫の時をかけてありとあらゆる技を覚え、修得し、研鑽し、昇華し、それを一つに収束したのが剣征帝技。
其の技は其の内の唯一つ。数多の術理の上に成り立つ、剣征帝技の奥義の一つたる無双不倶の内には、ただの歯車のひとつでしかない。
常人の一生で、無双不倶を覚え得るか?
答えは――Noだ。
「だから無双不倶を私の様に編み出す訳ではなく、ただ修得するのに何世紀かけるつもりだ? さあ、成功の感覚が抜けない内に続けろ」
- 210 :魁:2009/07/20(月) 02:40:23 ID:Jhlo6zSQO
- >>209
冷淡な師の言葉に、達成などという甘い考えを捨てるべきだと彼女は悟った。
それから、限りなく鍛練は続いた。
動きを更に上位に、絶対を限りなく絶に近づかせ、技術の向上を目指す。
再現なく続けられ、それが終わる時は来るのか。
- 211 :夜刀神蔡生:2009/07/20(月) 02:47:48 ID:slXkjFYo0
- 「単なる正拳突き」
ぱん、と何かを破裂されるような音と共にその拳は放たれた。
言葉通りの正拳突き。
「この単なる正拳突きも、出せる様になるまで修練を要する」
ただ、拳を前に突き出せば良いというものではない。
「そしてやっとの思いで修得したら――今度は、正拳突きを強くしなければならない」
其れと同様。膝抜きを修得。――修得すれば良い、という物ではないのだ。修得し、無双不倶の歯車足り得る程、術理の練度を高めなくてはならない。
それこそ、膨大な時間をかけて。
「……やめたければやめても構わないよ、魁。これは最早剣術の領域を超えてるんだから」
体術。これだけ見れば体術だ。
つまり無双不倶は――剣術以外に体術を極めなければ、打てない。
文字通り数多の術理の上に唯一つ君臨する技。無双たる技。他の技を倶なわず、唯一つに君臨する技。
それ故の、無双不倶。
- 212 :魁:2009/07/20(月) 02:53:53 ID:Jhlo6zSQO
- 彼女の心に芽生えた意地が、決心を鈍らせない。
魁は不屈の闘志を燃やし、拳を突き出した。
それは武道を嗜む者から言わせてもらえば、門前払いの動き。
しかしその動きを、数年を看破してまで消化させなくてはいけない。
一心不乱に。
一心不乱に突き出される拳。
- 213 :夜刀神蔡生:2009/07/20(月) 03:02:01 ID:slXkjFYo0
- 「――ふむ」
此処に来て初めて、女の声音が変わった。其れは僅かに感心の響きを持って紡がれる。
――闇が、
凝縮するかの錯覚。
魁の間合いから外れ、一度の踏み込みでは足りず、二度の踏み込みでも足りず、三度の踏み込みでもまだ足りない――そんな距離に。
地に水平に、魁の腰の高さに浮かんだ一本の刀剣があった。
「無論、真剣だ。……この真剣は」
ひゅん、という鋭い――速さ、早さと形容するのを超えた迅さの域で横薙振るわれる刀剣。
「この様に自動で振るわれる。かなりの速度でね。これに向かってやれ。刃に速度が乗り切る前ならば切れない、そんな程度の鈍らだ」
それは逆に、速度に乗り切れば容赦無く切れるという事。
恐怖に勝たなくては踏み込めない。ただ切り捨てられる。
だが、そもそもこの間合いを一瞬で縮められる程の練度か? 果てしなく危険な踏み込み。
- 214 :魁:2009/07/20(月) 03:12:28 ID:Jhlo6zSQO
- 先端の刃の鈍い輝きが、彼女の恐怖を煽る。
刀剣の上をゆく速度。それさえ出せれば、乗り越えたも同然だ。
彼女は行く。一歩目の踏み込みは、風に吹かれた枯葉のごとく。
剣もまた、彼女を狙いその体を捻って迫る。
二歩目。この時点ではまだ分からない。踏み込みは完璧なはずだ。間に合うことは確定だ。
しかし間に合わなければ? 斬られてしまう。もしかしたら、間に合わないかもしれない。
――ヒュッ
不必要な思考が、剣に肉体を食らう隙を与えてしまった。
鮮血を撒き散らし、地に倒れ伏せてしまう。
- 215 :夜刀神蔡生:2009/07/20(月) 03:23:30 ID:slXkjFYo0
- 「……此処まで、だな」
度重なる鍛錬が体を疲労させていたのだろう。さして切れ味が良いわけでもない、寧ろ打撃力がのが高いであろう斬戟で倒れた魁。
女は一言呟くと共に、岩から降りて魁の元に進む。
「結局は其処だ。“死ぬ”という感覚。“死んでも構わない”という決意。……即ち、“命を対価にする覚悟”。其れが足りない。屍肉を喰らい、汚泥を啜り、地を這ってでも進むという覚悟がまだ――足りない」
ならば作らせれば良い。いや続ける意志があり続けるつもりならば無理矢理にでも構築させてやる。
嘗て教えた、路を征く為の――“不退転の覚悟”とは別の覚悟を。
路を切り開く為の――“決死の覚悟”を。
「取り敢えず今日は仕舞いだ。……起きれ――ないだろうね」
よ、という小さな掛け声。
真紅の髪眼の女――真紅の剣征は、紅の瞳持つ愛弟子を優しく抱きかかえると森の真奥、最深部にある自らの屋敷、永夜や方へと向かう。
「先は永いぞ。果てなく永い。尽きぬ程に永い。……だからこそ楽しい。そうだろ?」
楽しそうに、囁きかけながら。
- 216 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/20(月) 23:39:11 ID:4aoLNmCs0
- 深緑、と呼ぶには黒すぎる緑で多い尽くされている森
道、と呼ぶにはいささか荒れている道を照らすのは月明かりのみ
その月明かりも、木々が少し背を伸ばせば遮られてしまい、その場所には暗闇が訪れる
「随分と、来たな……」
草を踏み分け、その道をただ進む
しかし、その足取りは一歩一歩がひどく迷っていた
闇の黒は迷いの色
様々な物がグチャグチャに混ざった迷いの色
その迷いの中を、迷いが見える足取りで進む
暫く進むと、月明かりが差し込む場所に出た
そこは人の手によって切り開かれたのか?とも思えるほど開けていた
暗い森の中に差し込む月明かりに照らされる草木
それはこの世の物とは思えない程幻想的な光景だった
だが、何かが違う
幻想的な光景、とは言っても本当に幻想な訳でも、この世の物じゃない訳でも無い
現実なのだ
だが、その場所からは、現実ではありえない物が見えた
「月が……赤い……」
ドロドロと混ざったような闇の黒とは違う
澄み切った黒の夜空に光る月
それが、赤かったのだ
- 217 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/20(月) 23:40:01 ID:4aoLNmCs0
-
"ようやく気づいたか"
何処からか、何時か何処かで聞いたような声がした
「……? 誰、だ……?」
辺りを見回すも、そこに存在するのは草木だけだ
"迷いは心に付け入る隙を作る まあ、俺にとっちゃ幸運だったな"
先程よりもはっきりと声が聞こえた
「何を言っている……?
お前は誰だ……、何処から俺に話しかけてる……?」
そう言った瞬間、頭をぶん殴られたかのような衝撃が走った
その衝撃に耐え切れず、草に地を付く
"……俺は俺だ 俺の中から、お前に話かけている"
声が段々と頭に響いてくる
まるで、身体の中から声が聞こえるかのように
「ぐっ……、ますます、分かん……ねえ、よ……
何な……んだよ、これ……」
"まだ、分からないか……? 俺は、俺だよ……いや……、俺、だぜ?"
何時か何処かで聞いた声
違う
何時もそこで聞いていた声
「なっ……!?
な、んで……どうして、だ……?」
その声の主に気づいたのだろうか
表情と声には、驚きと戸惑いが露になる
"分かったか? 俺は、俺だ"
その声の主
それは、自分だった
頭の中に響く声
それは、自分の声だった
「いや……なんでだ、どうしてだ……?」
"まあ、理解出来ないのは分かる だが、事実だ"
「待て、ありえ……ない……だろ……」
"ありえない、何て事はありえない"
「それで……も、これは……俺がいかれたのか……?」
"いや、そうじゃない だが、俺は俺だ"
「何で、だ……お前は……いや……違う、絶対……違う……!!」
"何故そこまで否定する? 怖いか?俺が"
「違……う…… だって、お前は……。いや、違う!それは……絶対に違う!!」
"そろそろ認めたらどうだ?楽になるぞ?"
「だって……お前は…・・・」
"ああ、そうだ……"
その声の主はニヤリ、と笑った 気がした
"俺は"
"お前だ"
"じゃあな……、もう一人の俺"
「なっ……、止めろ……止めろっ……!!」
「う……うわああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっ!!!!!!!!!」
黒すぎる森に
その叫びは、ただ、吸い込まれた
- 218 :甲/契約社員:2009/07/25(土) 21:24:42 ID:vd0Zu26k0
- 【β>>35からの続き】
【千夜ビル151階―――総帥室前】
「戻ったぞ」
卸したての制服に身を包み
首に赤いマフラーを巻いた男が扉をノックする
- 219 :すえぞお:2009/07/25(土) 21:27:18 ID:nWKoaA8o0
- 「……………」
廊下の窓に何か張り付いてる気もするが気のせいだろう。
うん、きっと気のせいだ。
「…どうしたー、仕事見つかったのかー?」
…何か言ってるけど気のせいだろう。
- 220 :甲/契約社員:2009/07/25(土) 21:31:30 ID:vd0Zu26k0
- >>219
「ば――!」
ビタン、と窓に張り付く
「逃げろ!すえ!撃ち落されるぞ!!」
必死に叫んでいるがそこは151階
分厚いガラスと風の音で声は届かないだろう
- 221 :すえぞお:2009/07/25(土) 21:33:37 ID:nWKoaA8o0
- >>220
「…ん?何言ってんだー?」
やっぱり聞こえていない!
「………ま、頑張ってくれー」
…しがみつくのも限界か
ずるずるとずり落ちていった…
- 222 :名も無き異能都市住民:2009/07/25(土) 21:35:04 ID:nWKoaA8o0
- //話に割り込みたかった、今は反省している
//イベントスレに割り込むのはちとまずかったかしら^p^
- 223 :甲/契約社員:2009/07/25(土) 21:40:09 ID:vd0Zu26k0
- >>221
「す、すえぞぉおおおおおおお!」
静かな廊下に竜の名が木霊した―――
>>222
//俺は
//エブリタイム
//おk
- 224 :海野獅子男/入院患者:2009/07/25(土) 22:13:39 ID:cR39wx2o0
- ブンブンブン!!
窓の外で思いっきり手を振っている。
「仕事がんばー!!」
窓に張り付いているが……
ヒュン!
投げ縄で捕まえられて地上に落下していった。
//ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ……orz
- 225 :甲/契約社員:2009/07/25(土) 22:15:02 ID:vd0Zu26k0
- >>224
「…い、一発芸会場になってきてる…!」
「あ」
「海野ぉおおおおおおおおおおおん!」
- 226 :海野獅子男/入院患者:2009/07/25(土) 22:19:23 ID:cR39wx2o0
- >>225
ドカン!バキッ!
ギャー!
居たぞ!捕まえろ!
銃器の使用を許可スル−!
パオーン!
そっちだ!逃げたぞ!
注射一本でどこまで粘る気だぁ!!
【どこかに行ってしまった】
- 227 :頼羽無為/元社員:2009/07/25(土) 22:25:56 ID:fP94A.NgO
- 「喫煙所はどこだったか…」
普通に廊下をうろついているおっさん
- 228 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/25(土) 23:56:55 ID:/k2gysHgO
- ――千夜グループ総帥、夜刀神蔡生。
それなりに多忙な人である。
故に、総帥執務室で軽く寝てしまうのも仕方無いのである。
夜刀神蔡生は総帥執務室で微かに寝息を立てていたが、ふと眼を醒まし――――
(し、しまった!? おもいっきり寝ていたッ)
「……どうぞ、入ってきて」
――――何事も無かったかのように甲に入室を促した。
- 229 :甲/契約社員:2009/07/26(日) 00:01:04 ID:vd0Zu26k0
- >>228
廊下の隅で
「―――…んあ?開いた…?」
しゃがみ込みカップラーメン(一階、購買店にて購入:150円)を啜る
開店待ちの客一名
ゴミ箱にカップを捨てる
「……ごほん」
「邪魔するぜ」
何事も無かったかの様に入室した
- 230 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 00:06:44 ID:/k2gysHgO
- >>229
「ああ、すまないね甲。待たせてしまった」
其処に居たのは一面硝子張りの窓を背に、総帥の椅子に座り机に向かう普段と変わらぬ夜刀神蔡生の姿。
背面の大窓からは月が見え、宛ら蔡生は月輪を背負うかのようで、神秘的とすら形容出来る雰囲気を持っていた。
――――寝ていた事などおくびにも出さない。カリスマは保たなければ行けないのだ。
- 231 :甲/契約社員:2009/07/26(日) 00:11:00 ID:vd0Zu26k0
- >>230
「――…寝癖」
入室と同時に発する、カリスマを砕く
……或いは昇華させるピンポイント口撃
月灯りを背景にしたため、尚の事それは浮かび上がり―――
閑話休題
「制服、ありがとな」
少しネクタイを緩めて礼を言う
- 232 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 00:17:25 ID:/k2gysHgO
- >>231
キャリスマブレイクッ!!
蔡生の顔が僅かに赤くなるが……
「ふ、何を言ってるんだ甲。これはいわゆるアホ毛と云う奴だ。断じて寝癖ではない」
……即座にカリスマを建て直しさも当然のように言う。
まあ、それはさて置き。
「いや、気にしなくて良いよ。――ほら、これも受け取ってくれ」
差し出したのは携帯電話。
「特殊契約だが、有事の際には戦力になって貰うわけだからね。受け取っておいてくれ」
- 233 :甲/契約社員:2009/07/26(日) 00:23:55 ID:vd0Zu26k0
- >>232
「ああ」
携帯を受け取り
「その、有事だ」
窓の外を見る
「……街で噂の猟奇殺人」
ソファーに座る
「その犯人と、昨日遭遇した」
- 234 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 00:30:39 ID:/k2gysHgO
- >>233
「……ほう?」
す、と眼が細められる。
「辻斬り、通り魔、殺人鬼に地下からの危険生物。……この都市には色々と脅威があるが……」
す、と蔡生が手を上げると、何処からかスーツを着た女性が現れて甲にコーヒーを出す。
「最近噂の猟奇殺人犯か。有り難い。情報提供感謝するよ。有り難う」
- 235 :甲/契約社員:2009/07/26(日) 00:34:50 ID:vd0Zu26k0
- >>234
「―――…水無月煉、覚えてるか?」
コーヒーに手を伸ばし、スーツの女性に会釈する
「ソイツだ」
コーヒーを一口
「―――…心を、汚染されてるケースだ」
漆黒のカップ内を静かに見詰める
- 236 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 00:44:58 ID:/k2gysHgO
- >>235
「……やれやれ、だな。覚えているよ。私の弟子の恋人なのだから」
事態の複雑な状況に頭を悩ませる。
「先日魁に会った時、魁もかなり参っている様子だった。煉が消えてしまった、とね。……心を、汚染か」
自らも差し出されたコーヒーカップの黒い水面に視線を落とす。
「過去、似たようなケースがあった。クロス然り、君然り――だが、結局は大団円で始末がついた」
黒い水面は平静そのもの。揺れる事は無い。
「――――今回も始末をつけなければいけない。悲劇は物語の中だけで良い」
- 237 :甲/契約社員:2009/07/26(日) 00:53:35 ID:vd0Zu26k0
- >>236
「奴ぁ自分の事をキッチリ"水無月煉"だ…っつーた」
「ってことは敵はアイツの内側から…助けるべき相手と倒すべき相手が同居してる」
「歴史は繰り返すっつーか…この手の事態は、最早宿命の域だな…」
やれやれと呟き
ぐい、と熱いコーヒーを一気に飲み干す
「その通りだな」
「俺も動くぞ、こういうケースは複雑だが、やる事は昔ッから決まってる」
「―――ぶん殴って、眼ぇ覚まさせてやるよ」
月明かり差し込む部屋で
紅蓮の瞳の中に、緑の螺旋模様がゆらりと揺れた
- 238 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 01:03:41 ID:/k2gysHgO
- >>237
「……此の街の治安を預かる者の一人からすると、水無月の行動は許せるものではない」
コーヒーカップを手に取り僅かに傾げる。
「……私の分も頼むよ、甲。今回、私は出る訳には行かない」
ふ、と吐いた息には僅かに自嘲の響きがある。
「私が、千夜が動けば煉を司法に突き出さなくてはいけなくなる。……私の分も、あいつを殴ってやってくれ」
- 239 :黒沢小百合:2009/07/26(日) 01:07:00 ID:Ytmc4SoY0
- ――電話が鳴る。
普段、仕事以外のことでは絶対にかけてこない小百合からの着信。
- 240 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 01:11:49 ID:/k2gysHgO
- >>239
「――――小百合か」
さて、何が有ったかと呟きながら電話を取る。
「どうした?」
- 241 :甲/契約社員:2009/07/26(日) 01:13:04 ID:vd0Zu26k0
- >>238
「確かに、許せねー…被害者は確実に、居る」
「俺はこの街に来て、日が浅い…面識有る奴がやられたって事は無い、けどな」
握る拳に力が入る
「ふとした拍子に奪われて良い命なんざ、この世の何処にもねえんだよ」
「―――被害者は増やさない」
「その勘定に、キッチリあいつも入れてな」
「俺は、俺として」
「好きになり始めてるこの街に貢献しよう」
自嘲の響きを吹き払う
凛とした声
「元よりそのつもりだしな、契約社員の強みだぜ?」
ニヤリと笑って見せた
- 242 :黒沢小百合:2009/07/26(日) 01:17:43 ID:Ytmc4SoY0
- >>240
「現在、例の猟奇殺人犯『水無月煉』を発見。
私のスタンドで拘束を試みていますが……どうしたものかと。」
小百合の声は、めんどくささを含んでいた。
おそらく、仕事が終わりかえる寸前に、都市監視システムで煉を見つけたのだろう
- 243 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 01:30:31 ID:/k2gysHgO
- >>242
「成程。ご苦労。余り本気になるなよ、君が全力を出せば周囲への被害も大きい」
普段と全く、
「彼の今後の行動に対する牽制と、抑止力となれば十分だ。周囲への被害を優先しろ」
変わらぬ声。
「君の今回の働きで水無月は動き難くなるだろう。其れで十分だ。身動きが取れなくなった所を攻めれば容易い」
一切の私情を感じさせない声。
「二度言うが、余り本気になるな。彼が抵抗したからといって君が本気を出せば周囲への被害が大きいからね。……適当な所で切り上げてくると良い」
>>241
受話器から顔を離すと、小百合に聞こえない様に言葉を紡ぐ。
「……すまないな」
軽く笑って、また一口。
「最悪、水無月を追跡しているうちの連中とも事を構えることになるかもしれない。ポーズの上では、私とも」
煉を追跡する千夜グループ、そして其の主。
対して煉を救おうとする甲。
――端から見れば、それは明確な敵対関係だ。
「……今、小百合が煉を補足している。適当な所で切り上げるように言ったが、これからは急いだ方が良い」
総帥が自ら動けば千夜の戦力が煉に集中するが、そうでなくとも煉へと向かう戦力は、決して少ないとは言えない。
「私達千夜に捕まる前に、彼を助ける必要が有る」
- 244 :黒沢小百合:2009/07/26(日) 01:36:58 ID:Ytmc4SoY0
- >>243
「……お言葉ですが、夜刀神様、現在我がスタンドの戦闘ヘリが数機落とされました。
単身で、戦闘ヘリを落とせるような能力者を放置してよろしいのですか……?
このまま攻撃を続行し、水無月煉の『再起不能』もしくは『殺害』もやむなしと私は考えています。」
小百合は、かなりプライドが高く、頑固で負けず嫌いな面がある。
どうやら、自分のスタンドが撃墜されたことで、気が立っているようだ。
煉が、過去に一度勝った相手というのも影響しているのかもしれない。
- 245 :甲/契約社員:2009/07/26(日) 01:37:59 ID:vd0Zu26k0
- >>243
「問題ねえ、そんときゃバッサリ首切りな」
ピッと首をかき切るポーズ
「バイト一人をクビにしても揺るがねーだろ?」
かかっと笑い
立ち上がる
「だんだん、街に…中心地に近付いてるな」
窓の外を、睨んで
「行くぜ、今度またメシ行こう」
「勿論、仕事時間外にな」
手を挙げ部屋を去る
「―――…お節介は、死んでも治らなんなぁ…」
ロビーを、頭をかきながら進み
やがて
黒い靴が嘶くと、街に消える
- 246 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 01:49:30 ID:/k2gysHgO
- >>244
「ふふ、意地になるなよ。小百合。君の力は私が最も理解している。単身で戦闘ヘリを落とす水無月には中々感心するが――」
軽やかに笑う。
「君は軍団の指揮者だ。たかが数機落とされた所で、君が居る限り君の軍は在り続ける。大勢に変わりは無い」
諭す様な響きは無い。ただ単純に事実を連ねるだけの言葉。
「もっと余裕を持ちなさい、小百合。君は紛う事無き強者なのだ、強者であると云う自覚を持て。強者が意地を出しては格好がつかないだろう?」
>>245
「生憎だが其のつもりは無いよ、甲。君は私に必要だ」
立ち上がる甲を見る。
「……君の支援は任せてくれ。今度話を詰めよう。何処かで食事を採りながら。――またね?」
- 247 :黒沢小百合:2009/07/26(日) 02:00:07 ID:Ytmc4SoY0
- >>246
「しかし……」
何かを言おうとしたが、それを飲み込み。
「……分かっています。しかし……結果がついて来ていないんです……
ねぇ、夜刀神さん……私は、本当に、本当に強いのですか……?」
言おうとした何かの代わりなのか、
珍しく、愚痴を漏らす小百合。
口調も、蔡生の秘書になってから、
仕事中は『夜刀神さん』ではなく『夜刀神様』と読んでいたはずなのだが、
それも元に戻ってしまっている……
「今まで、私は数々の戦いに参加してきましたが……
結果を残せていないのです……能力を使い切れていないというか……」
- 248 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 02:11:27 ID:/k2gysHgO
- >>247
「小百合。結果だけはかならず過程を経て出るものだ。結果だけを見て評価を下すのは愚か者だ」
慰めるような響きは無い。
「敢えて言うのなら――君は少し熱くなり過ぎるから、か? 確かに其処が君の砕点と言える」
蔡生はただ、自らの考えを言うだけ。
「君の能力は強力だ。紛れもなく強い。だが――君は熱くなり過ぎる。意地になってしまう。……さて、君は何者か?」
考察する様な口調。
「軍団の指揮者だ。戦場の演出家だ。軍団を指揮するものが熱くなってしまうと軍団はどうなる? 演出家が意地になってしまうと戦場はどうなる?」
言う迄も無い。軍団は崩壊し、戦場が演出される事は無い。
「軍師に必要とされるのは冷静であることと、周囲を見る洞察力だ。だが君には其れが無い。其れを生む物が無い」
其れは余裕だ。余裕が無いが故に冷静になれず、余裕が無い故に周囲を見れない。
蔡生は言外にそう言っている。
「君は強い。例うべくも無く。だが君の余裕の無い精神が其れを活かし切れて居ないんだ。精神的に成長しなさい、小百合。余裕と自信を持つんだ」
- 249 :黒沢小百合:2009/07/26(日) 02:20:17 ID:Ytmc4SoY0
- >>248
「あれ、から数年を経て……
色々と見聞きし、見識を深めてきたつもりでしたが、
まだまだ、甘かったようですね……」
声のトーンを落とし、やや落ち込んでしまう小百合。
「分かりました、少し自分と向き合ってみます。
……時間をください。夜分遅くに、すいませんでした……」
ぷつん、と切れてしまう電話。
つー、つーと無機質な機械音を返す受話器が、不安さを煽り立てる。
次の日から、小百合は残務処理を行わず、早く帰るようになった。
小百合が、その空いた時間で何をしているのかは誰も知らない。
- 250 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/07/26(日) 02:25:24 ID:/k2gysHgO
- >>249
「ああ、頑張りなさい」
其だけ言った瞬間、電話が切れる。
然し蔡生の表情に変わりは無い。不安を感じている様子も無い。
「さて、どう成長するか楽しみだな」
逆に其の顔には笑みすら浮かんでいる。
――小百合を信頼しているのだ。純粋に。
- 251 :ラプラス・エイトビート/町の薬屋さん ◆y5QbMFiZsU:2009/07/26(日) 23:39:17 ID:cR39wx2o0
- 【CUBE内部】
【ステージ、月面世界】
「到着……か、うー☆、なんかここってあんまり来ることないんだよな〜。」
怪我人が出ないのだから当然といえばそれまでである。
良く手入れされたナイフを腰に下げていた鞘から抜いてしっかり構える。
「うむ、これなら問題ない。」
朝宮に向けて構える。
「それではやりましょうか?
あなたの実力も見たいですし…
自警団の人間としてもしっかりやれるところをアピールしないとね。」
- 252 :ラプラス・エイトビート/町の薬屋さん ◆y5QbMFiZsU:2009/07/26(日) 23:44:30 ID:cR39wx2o0
- //明日……だね、うん。どうやらねぼけていたらしい、ごめんなさい。
- 253 :明日 真/逃亡者:2009/07/26(日) 23:51:56 ID:tJGyi38Q0
- >>251
…ここがCUBE、か。なんだか懐かしい雰囲気がするな。
【独り言を呟く】
ん、そちらの準備は完了のようですね。
【そう言うと、ホルスターから銃を二つ取り出す】
ナイフ取り出してもらって悪いですけど…間合い取らせてもらいます!!
【後ろに低く跳躍する】
>>252
よくあるよくある
- 254 :ラプラス・エイトビート/町の薬屋さん ◆y5QbMFiZsU:2009/07/27(月) 00:01:16 ID:cR39wx2o0
- >>253
「問題ないよ」
リューリッド・ヘッド
「緋輝の群雲」
「君は夜明け前に紅に染まる雲を見たことがあるかい?
すべてを緋色に変える狂気の朝焼け
全ての物に恵みを与える太陽が一瞬だけ見せる狂った横顔
私はある
あの狂ったような空は忘れない
あんな危険な物に見守られてこの世界は成り立っているんだ。」
赤い靄と共に拘束衣を着た鷹のような頭を持った何者かが現れる。
それは口を開いてからいきなり二本のワイヤーを明日に向けて射出した。
ワイヤーの先端には鋭い鏃がついており、当たれば肉がえぐられ、骨が削られるだろう。
「これこそ俺が持つ唯一の異能、悪魔の力。
心に宿る悪魔の力を引き出す力。
自らの内部を見つめた事の無い者俺は負けない。
俺は俺の心の全てを力に変えていける……。
おまえはどうだい?」
指揮者のタクトのようにナイフを向ける。
- 255 :明日 真/逃亡者:2009/07/27(月) 00:16:04 ID:tJGyi38Q0
- >>254
紅い雲…ですか。
でもたとえ空が赤く染まったってその後で必ず太陽は昇ります。…それに、見守られてるのならそれはそれで良いじゃないですか。狂った光も永遠の闇よりはマシです。
【銃を指でクルクル回す】
【突然現れた異形に明日の眼が大きく見開かれる】
これが貴方の…能力…ハハッ、これはちょっと温存なんて生ぬるいことは言えませんね。
【そう言って片眼を抑える】
−−−−制限解除 沾邂眼 展開
【明日の体が透明のオーラに包まれ、周囲に小型の義眼のようなものが出てきた】
行け!
【いくつかを飛ばしてフックに当ててフックを弾く】
俺の異能は科学。先人たちの知恵の結晶が俺の異能です!
【そう言ってラプラスに向けて弾丸を飛ばす】
- 256 :ラプラス・エイトビート/町の薬屋さん ◆y5QbMFiZsU:2009/07/27(月) 00:24:44 ID:cR39wx2o0
- >>255
「科学……か、ならば俺はこいつを封印しようか。」
ナイフを鞘に戻して軽く笑う。
「俺は俺の異能のみでお相手しよう。
私の名前はラプラス・エイトビート。
月の民の技術を受け継ぐ蓬莱の住人。
胸の内に燃える炎は須臾の内に広がり永遠に貴様を灼き続ける!」
緋輝の叢雲が素早く宙を舞い
弾丸とラプラスとの間に立ちはだかる。
ラプラスを守る完全自律起動型の特殊能力であるらしく、
自分の能力でありながら彼はその動きを完璧に把握はしていないようだ。
メギドラ
「中級核熱呪文」
弾丸を迎え撃つかのように炎の固まりをはき出す。
一度に溶かしきれなかった弾丸は拘束衣を逆に利用して防いでいるようだ。
炎は鳳凰の形に変化して明日に向かって大きく飛翔する。
- 257 :明日 真/逃亡者:2009/07/27(月) 00:41:25 ID:tJGyi38Q0
- >>256
くっ!
【弾丸が功をそうさなかったことと迫り来る炎の二つに対して悪態をつく】
それが貴方自身の能力なら…こちらもこちらで行かせて貰います。
−−−−閨動義眼 絶対停止領域 解放
【明日の目の前の空間のあらゆるものの動きが止まる】
空気の原子の動きを止める。そうすれば炎は…!
【炎は空間を通ると、大幅に小さくなるがそれでもまだ残っている】
やはり全ては無理か…!
【体を白衣で覆って残りの炎から身を守る】
耐火性の生地で助かった…
【それでもあちこちが焦げている】
今度はこっちの番です。
アーギュロス、出番だ
【左手にある銃を構える】
このアーギュロスはサイコガンなんです。
つまり、俺の心が強くなればなる程この銃の威力は上がるって、訳、なん、です…!
【銃口をまっすぐラプラスに向け、ギリギリと両手で強く握り締める】
発射ァ!!
【半径2m程の大きさのエネルギー波が地面を焦がして飛んで行く】
- 258 :明日 真/逃亡者:2009/07/27(月) 00:45:13 ID:tJGyi38Q0
- //ミス…アーギュロスではなくてアルセニックでした
- 259 :ラプラス・エイトビート/町の薬屋さん ◆y5QbMFiZsU:2009/07/27(月) 00:49:25 ID:cR39wx2o0
- >>257
「サイコガン、か。
コブラ、サイコガンは心で撃つの……ねえ。
月の都でも珍品なんだがな。」
「正面から……受けて立とう!!」
リューリッド・ヘッド
「緋輝の叢雲」
「わが心の悪魔よ……
彼の者の心に打ち勝たんばかりの業火を以てその身を焦がせ!」
バーンマイセルフ
「事故燃焼」
自らの身体を燃やしてサイコガンに正面からぶつかる。
ある程度のダメージが彼にフィードバックしているようで
肌が少しずつ切れていってるのが解る。
そして最後には……
バァァアーーーン!!
サイコガンが全てを飲み尽くした後にはラプラスが一人で立っていた。
「ケホッ……、痛いね。
パワー比べは俺の負けかい。」
フラフラしながら立ち上がる。
- 260 :ラプラス・エイトビート/町の薬屋さん ◆y5QbMFiZsU:2009/07/27(月) 00:57:08 ID:cR39wx2o0
- >>258
//ヨクァ=ルゴット^p^
- 261 :明日 真/逃亡者:2009/07/27(月) 00:58:19 ID:tJGyi38Q0
- >>259
はぁ…はぁ…どうです?…俺の攻撃、結構やるでしょう?
【息をきらせて話しかける。やはり、精神の負担はかなりのもののようだ】
何もしないなら…こっちから行きますよ…
【そう言うと沾邂眼が明日の周りに縦に円を作るかのように並ぶ】
−−−−絶対停止領域 展開 "鎗"
【棒状に結界が展開され、それがラプラスの方に伸びる】
飛べ!
【全ての沾邂眼が結界を張ったままラプラスに向けて飛んで行く】
- 262 :ラプラス・エイトビート/町の薬屋さん ◆y5QbMFiZsU:2009/07/27(月) 01:06:28 ID:cR39wx2o0
- >>261
「停止させられるのは困るな……」
「第一段階、解放」
「拘束衣、解除」
ラプラスの左目が朱く染まる。
緋輝の叢雲の腕の拘束は外され、ラプラスをつかんで真上に投げあげる。
――――――ギュン
一瞬で緋輝の叢雲は明日の前に現れて巨大な掌を使い平手打ちを繰り出した。
単にそれだけ
しかしそれだけの単純な機動ながら想像を絶する速さと強さ。
それを証明する為に
わざわざシンプルな攻撃を選んだとも言えるが……。
そしてそれを空中に投げ挙げられながらラプラスは監視し続けている。
- 263 :明日 真/逃亡者:2009/07/27(月) 01:18:46 ID:tJGyi38Q0
- >>262
なっ!?はや…グワッ!?
【突然のビンタに慌てて後ろに跳ぶが、速度が足りずに軽く当たって吹っ飛ぶ】
ガハッ………グッ…ゥゥ…
【地面に叩きつけられ、肺から空気を吐き出させられる】
拘束具一つでここまで動けますか…じゃあこっちもこれを使うしかありませんね。
(せいぜい巻き込まれないようにしないとな…)
【そう言って懐からケースを取り出し、そこから義眼をとって付け替える】
−−−−電坿義眼
【明日の眼が金色に輝く】
−−−−電荷Plus アーギュロス 充填開始
【右手に持っていた銃が光を帯びて行く】
(とりあえず、充填までは本当に丸腰か)
【攻撃に対して身構える】
- 264 :ラプラス・エイトビート/町の薬屋さん ◆y5QbMFiZsU:2009/07/27(月) 01:22:03 ID:cR39wx2o0
- 「ラプラス、貴方が全てを知って尚、アナタの心を震わせる夢を見せてあげましょう。」
昔の話だ。
ルナ・シンフォニック
恐怖「朧月狂奏」
「狂えども狂えども終わらぬ恐怖。
恐怖という言葉すら生温き絶望の荒野を永久にさまよえ!」
艶やかな黒髪が脱色し始める。
静かに光っていた黒い瞳は朱く色づいて狂気を宿す。
触れた物全て灰に返す恋に焦がれた朱き炎。
全て要らない、全て燃やしてしまおう、見せてやろう我が怒り。
この狂った月の光の下に狂った協奏曲を聴かせてやる。
足りないのはお前の悲鳴だけだ。
さあ、聞かせてくれ。
なんでこんなにも寂しいのか虚しいのか
一人で送るには永遠の生はあまりにも苦しい。
いっそこのまま完全に狂ってしまおうか。
緋輝の叢雲が禍々しいまでに口を大きく開けて歌い出す。
絶望の歌恐怖の歌耳を切り裂く不快な悲しみ深いかな悲しみ
直接身体的なダメージは無いが精神的には相手に動揺を誘うくらいはあるだろう。
- 265 :明日 真/逃亡者:2009/07/27(月) 01:33:09 ID:tJGyi38Q0
- >>264
くっこれは………精神攻撃?!まっ…不味い!!
【慌てて解除しようとするが間に合わない】
ガッ………グ……
【ドクン、と心臓が激しくなり始める。それと共に激しい頭痛が明日を襲う】
グッ…ガアアアァァァァァ!!
【頭を抑えて絶叫する】
【ラプラスの攻撃とは全く異なった痛みが明日を襲う】
【………やがて叫ぶのを止め、立ち上がるが】
gf……やっ…thk?フェ意fkすh不?
【其処にいたのは眼を見開いて周りに怯える明日であった】
【充填完了まで後わずか】
- 266 :ラプラス・エイトビート/狂気と歓喜の悪魔の形 ◆y5QbMFiZsU:2009/07/27(月) 01:35:58 ID:cR39wx2o0
- 「アハハハハハハハハハハ!
これだ!この感じだ!!」
リューリッド・ヘッド
「緋輝の叢雲」
もはや俺を縛る物など無い。
こいつを縛る物など無い。
「拘束・完全解放」
ヨタフレア
「特級核熱呪文」
燃やそう燃やそう燃やし尽くそう
あの人の居ない世界に何の意味もない。
それより何より消えろ消えろ
何もかも無くなってしまえ
もしかしたら全て終わる前に彼女が来てくれるかもしれないじゃないか。
全部、壊れてしまえ
それでも俺は存在なくちゃいけないが。
でも全部燃やしてしまおう
今、緋色の炎が世界を包む。
- 267 :明日 真/逃亡者:2009/07/27(月) 01:54:14 ID:tJGyi38Q0
- >>266
h者いgdwgxうぇtgr...ktrgktrgktrgktrg
【明日の恐怖はやがて嫌悪、憎悪の入り混じった物となり、金に光る眼で周りをみる】
【その体は既に火が移り、燃え尽きるまで時間の問題というような状態である】
……………
【しかしその中でも明日は周りを見回し、やがてアーギュロスの充填が完了していることに気づき、ニヤリとぞっとする様な笑みを浮かべる】
【眼の色が金から警告色の赤に変わる】
−−−−総物質 電荷反転 状態"反物質" 非常に危険です、直ちに操作を終了してください
【アーギュロスから聞こえる警告メッセージも聞こえないかの様に振る舞い、寧ろ好都合とでもいう様に安全装置を解除した】
Kykeyf
【そう呟いて引き金を引いた瞬間、世界を包むかの様な大爆発が起きた】
【電荷が通常の物質と真逆の物質、反物質が普通の物質と反応し、対消滅と呼ばれる反応を起こし、質量全てをエネルギーに変えたことにより、超大爆発を引き起こしたのだ】
【確実に明日は蒸発した。しかし、一度反応した反物質は全てを飲み込もうとエネルギーの波を広げて行く】
【明日 真 死亡】
- 268 :ラプラス・エイトビート/狂気と歓喜の悪魔の形 ◆y5QbMFiZsU:2009/07/27(月) 02:05:01 ID:cR39wx2o0
- >>267
「ぬぉぉぉぉおおおおおおおおお!?」
業火が彼の身体を包む。
しかし彼は言った。
停止さえなければ自分は大丈夫だと。
「リザレクション……」
生首一丁
そこには転がっていた。
「頭の再生がもっとも時間がかかるんだよ……。」
ラプラスは未だに死んでいなかった。
生首一丁とはいえ、何故か生きていた。
彼の飲んだ不老不死、永遠の薬。
それは彼に異常な生命力を与えていた。
魂そのものが永遠となる、それゆえに全ての変化を厭い、拒む。
だが流石に復活に時間がかかるらしい。
数時間経ってから自己再生を終わらせてCUBEを出て行った。
「痛い…痛みだけは残ってやがる……。」
【不老不死の憂鬱ではある】
//おつかれさまでしたー
- 269 :明日 真/逃亡者:2009/07/27(月) 02:07:30 ID:tJGyi38Q0
- //夜分遅くまでありがとうございました
- 270 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 21:25:30 ID:slXkjFYo0
- 夜空を天蓋に貶める営みの灯火は天上の星々よりも明るい。
月も星も綺麗に見えない。其れが都市の中心部における常識の一つ。
――その常識に当てはまらない所が、一つ。
異能都市の真央に屹立し、天を衝く巨大なる柱、千夜ビル。
其処の、総帥執務室。
一面ガラス張りの窓から見える月は余りに大きく、クレーターすら肉眼で確認出来る程。
其れを見て楽しむのも、また一人。
「――……」
千夜グループ総帥。真紅の剣征――夜刀神蔡生。
- 271 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/29(水) 21:31:33 ID:4aoLNmCs0
- 「……随分と御立派な部屋だねえ」
千夜ビルの警備を掻い潜り、何処から入ってきたのだろうか。何時からそこに居たのだろうか。
さも当たり前、と言った様子で、その男は夜刀神の背後に立っていた。
「夜の明かりをも隠す程のこの都市の灯火
しかし、それでも尚輝き続けるあの月
その二つの灯りを見渡せる……いやはや、千夜グループってのは凄いもんだねえ……」
- 272 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 21:37:04 ID:slXkjFYo0
- 「さあ、どうだろうね?」
さして驚いた様子も無く、或いは気にした様子も無い。
気付いていたのか知っていたのか女は静かに其の声に応じる。
「ただ、悪くない風景ではあるが」
無礼を嗜める様子も無く、女は手にした杯を静かに傾ける。
- 273 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/29(水) 21:45:15 ID:4aoLNmCs0
- >>272
「嗚呼……、悪くは無いさ……
己の力を誇示したがる人間らしい。……嗚呼、アンタは人間じゃなかったか……」
くつくつと喉を鳴らしながら笑う
「それにしても……」
一歩、一歩と蔡生に近づく
彼女のすぐ後ろに立った所から、腕を伸ばす
「弟子がやられた、と言うのに随分と冷静だねえ……
流石、大物は違う……」
蔡生の肩に手をかけ、もたれかかるように口を耳元に近づけ、囁いた
- 274 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 21:51:34 ID:slXkjFYo0
- 「――誇示、か。確かに端から見れば如何にもそうだな」
平坦と評するに相応しい其の表情。僅かに滲むは苦笑の色合い。
「黒紫の奏上は何時如何なる時にも語られる。其は常に予想の涯を先回る」
フラットな声は静かに紡がれる。詩情に偏る言葉は平坦ながらも何処か歌う様な響きを持って。
感情は見えない。
「――存外に詰まらない男だ」
- 275 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/29(水) 21:58:37 ID:4aoLNmCs0
- >>274
「へえ……、アンタは思ってたより面白い奴だったんだね……」
再び、面白そうに喉を鳴らす
「まあ、詰まらない男だよ……、俺は。
……いや……、俺『達』は、か……ククク……」
歪んだ口元からは鋭い牙が表れる
- 276 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 22:03:34 ID:slXkjFYo0
- >>275
「……本当に詰まらないな」
ふ、と溜め息にも似た吐息を静かに漏らす。
果たして溜息なのか、それとも微かな呼吸なのか。女の表情からは何一つとして窺い知れない。
「興醒めも良い所だ。――まだ、時機では無いのが悔やまれる」
月を矯めつ眇めつ。灼陽の瞳が静かに煉へと向けられるが、只、其れだけ。
女の視線は月を見て、月浮かぶ杯を傾ける。
- 277 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/29(水) 22:09:57 ID:4aoLNmCs0
- >>276
「アンタを……満足させるのは俺では少々……いや、途轍もなく役不足、か……」
口調も雰囲気も何一つ変わらず
ただ、少しだけ表情に苦笑が混じり
「……そんなに月が好きかい」
男が歩くと、二人の紅い髪が揺れた
とん、と窓に手を当て、月を見上げながら呟く
- 278 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 22:16:48 ID:slXkjFYo0
- >>277
煉が窓に手を当てると、窓はまるで静寂を美徳として澄み切った水面の如く僅かに揺らめき、其の波紋は次第に広がり、やがて消えた。
「今の君には全く興味が無いな。苦悩も、煩悶も、葛藤も悲哀も歓喜も憎悪も努力も研鑽も何もかも」
流れるように紡がれる言葉。微かに濡れて。薄桜に艶めく唇は柔に動く。
「意思有るからこそ前に進む。堕ちるのは簡単で余りにも容易だ。ただ一切を放棄するだけ。――然し其処に何の面白みも無い。……以前の君は中々に面白い男だったが」
言葉尻を切ると、また杯に口を付け。
「月は良い。変わり続ける。そして在り続ける。何もかもを照らし出す真昼の光よりも優しい。……暖かな闇だ」
- 279 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/29(水) 22:28:44 ID:4aoLNmCs0
- >>278
「……意外だね。アンタに面白いと思われていたとは。
まあ……、その俺は、俺じゃないけどな……」
金色の瞳が月に照らされ、一層光輝く
「嗚呼……、確かに……。俺達みたいな日陰者には月の光こそが、生命の光……。
だが……太陽が在るからこそ、月は輝く……。
難しい物だな、消えてしまえば良いと思う物が本当に消えてしまったら、消えて欲しくない物まで消えてしまう……」
男が一言一言言葉を紡ぎ出す度、月は紅く光輝く
- 280 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 22:36:13 ID:slXkjFYo0
- >>279
「快楽を追求するのが生命だ。だが、快楽と楽は違う。流れ堕ちるのは確かに楽だが、ただそれだけだ。其処には何の感慨も無い」
世界は静寂を美徳として静まり返る。
響くのはただ、女の声のみ。
「私は自分を日陰者だと思った事は無いな。存在しているんだ、己の道を進むに胸も張れずに如何する?」
口許を隠して女は小さくくすりと笑う。煉が可笑しな事を言ったとでも言う様に、事実そう感じたが故の言葉を紡ぎ、女は静かに月を見る。
「……私は夜よりも昼よりも、黎明の暁が好きだ。終わりの涯、始まりの予兆。そして何より――」
持ち上げられた杯は何を意味するものか、月に示し掲げるのは夜刀神の霊杯。
「陽と月とが、共に在り得る」
- 281 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/29(水) 22:44:48 ID:4aoLNmCs0
- >>280
「……永い暇つぶし、とでも?」
途切れた女の声に代わり、男の声が世界に響く
「日陰者だよ、俺らは。そのままの意味で。
お天道様の元を歩けない……陽の当たらない場所でしか生きていけない。
胸を張るにも、そこでは存在を許されない……」
笑う蔡生を、少し怪訝そうに見つめる
一言一言
「黎明の暁……。
相容れない存在である筈の二つが、共に在る……」
息を吐くように
「…………俺も、ある意味そうなのかもしれないねえ……」
言葉を紡ぐ
- 282 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 22:54:39 ID:slXkjFYo0
- >>281
「前に進む、と云う事だよ。其れが」
くすりと笑う。嗜めるような響きを持って。
「――ふふ、ばか」
おどけるような響きと共に女は本当の意味での笑顔を見せる。
可笑しそうな楽しそうな其の表情は華開くような綻びの笑み。
「許されないと誰が決めた? 陽光を浴びる吸血鬼が居たって良いだろう。日陰に居るかどうかを定めるのは他ならない自分だ。陽光の元に出るのかもね」
穏やかな表情で豪奢な椅子の背凭れに――華奢でありながらも、その存在が華奢と感じさせない優美な曲線を描く体を預けて。
「或る少女が居た。彼女は才能が無かった。無能と揶揄された。然し少女は其れを認めない。自分が弱いという事実を認めない。故に彼女は研鑽を続けた。そして彼女は何時しか天才と呼ばれるようになった」
唐突に話始めるのは然る逸話。遠い遠い過去の噺。
「現実なんて、そんな物だ。果てなく求道し続けるか、或いは妥協し道に留まるか。――結局は、其処だ」
- 283 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/29(水) 23:14:05 ID:4aoLNmCs0
- >>282
「……本当、俺の言う通り。面白い人だねえ、アンタも」
振り返る その表情には、笑みが浮かべられ
「陽の光に当たるだけで身体は焼かれ……そのまま行けばただの灰と化す……。
許されない、と思っても仕方が無いだろう? ……アンタはどう思ってるかは知らないけどねえ……?」
華麗、と言う言葉では足りない過ぎるであろう眼前の女性を、ただ見つめ
「おや……、昔話か?
俺も、どん底から這い上がってきた男を知ってるよ……。話そうか?」
- 284 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 23:22:00 ID:slXkjFYo0
- >>283
「仕方が無い。――結局は諦念だ。諦めと絶望を踏破しなければ、路の先へは進めない」
瞠目した侭に嘯いてみせる女の唇は柔らかな薄桜。三日月に似た、笑みを作って。
「肉の日陰、心の日陰。深いのは……さて」
薄らと、然し鮮やかに笑う。
「前に進んでいる者の口から語られる昔話は中々に面白く心惹かれる。――だが、停滞している者の口から聞いても面白くも何とも無いな?」
- 285 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/29(水) 23:32:22 ID:4aoLNmCs0
- >>284
「それは……先へ進めた強者の理論だ。
自分を弱者と諦め、歩を止める気は少しも無いが……どうしようも無い事だって、この世には存在する」
口ではそう言う物の、表情は何処か嬉々としていて
「……老兵が語る物語には興味が無い、って事かい?」
- 286 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 23:40:03 ID:slXkjFYo0
- >>285
「如何しようも無い事が存在する? はは、笑わせてくれるね。如何しようも無いと定めているのは君自身だろう?」
穏やかな笑みは冗談を窘める口調で紡がれる。
「先へ進めた、では無いな。先に進むと己に定めた者の言葉だよ」
再び、可笑しそうに杯を傾けて。
「――過去を話す資格を持つのは、前に進み蓄積を続けて行く者か、満たされた者だけ。さて、君はどちらに当て嵌まる? どちらでも無いと私は思ったんだが」
- 287 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/29(水) 23:48:53 ID:4aoLNmCs0
- >>286
「……ぷっ、あはははははははは!」
突然、噴出し、笑い出した
「いいね……、アンタ。本当にいいよ……!」
先ほどの不可思議な表情は、蔡生を試す為の物だった
「そうだねえ、俺達は今、歩みを止めてしまっているし、これっぽっちも満たされちゃあいない……。
アンタ的には面白くないだろうねえ?」
- 288 :夜刀神蔡生:2009/07/29(水) 23:54:00 ID:slXkjFYo0
- 「余り笑い過ぎるな、唾が飛ぶ」
如何にも倦厭の表情を白皙の美貌に滲ませ、疎む様に立てた手を振り払う。
女はやれやれと小さく呟くと、杯に浮かんだ月に視線を落とした。
「私が面白いだとか、面白くないだとか――大した事では無いだろう。結局の所全ては君の事だ。尤も、確かに君の昔話を聞こうとは思わないが」
- 289 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/30(木) 00:02:08 ID:4aoLNmCs0
- >>288
「ははは……、手厳しいねえ」
目尻に溜めた涙を手で拭い、顔を上げる
「……大した事何だよ。俺には。
まあ、アンタだけじゃあ無いけどな……
どうにも……俺は蛆虫みたいでねえ……、誰かに手を貸して貰わないと前に進めないみたいなのさ……」
この男が言う俺とは、今、蔡生が見ている男では無い
- 290 :夜刀神蔡生:2009/07/30(木) 00:10:25 ID:slXkjFYo0
- >>289
「手を貸す、か。――求められるなら答えるよ」
白皙の美貌を酒精が微かに赤に染め、真紅の髪眼の女はくすりと笑う。
「だが、其れを言うのは君じゃない。本人が求めない限り、私が手を貸す事は無い」
杯には何時の間にか酒が満ち、其れは静かに水面に映る月を揺らす。
「助力を求めるのなら、加勢を求めるのなら、其れは本人が云うべき事柄だ。仮令どんなに近い関係だとしても、ね」
- 291 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/30(木) 00:20:31 ID:4aoLNmCs0
- >>290
「俺の口から聞くには……俺をどうにかしないとねえ。
だけど、アンタがそんな事する訳……無いだろうねえ?」
杯に目を移し、す、とそれに手を伸ばした
「まあ、俺も俺がこんな状態だと楽しく無い訳さ……」
ポツリ、と小さく漏らした
- 292 :夜刀神蔡生:2009/07/30(木) 00:23:25 ID:slXkjFYo0
- >>291
「……如何にか、」
ふ、と溜息を一つ。女は静かに吐息を流す。
「して欲しいのか? 君が」
やれやれ、と言外に云う様な表情。女は灼陽の瞳で煉を捉える。
- 293 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/30(木) 00:33:46 ID:4aoLNmCs0
- >>292
「……かもしれないねえ。
全く……自分が倒されるのを望むなんて、中々奇妙だねえ……」
自嘲気味の笑いを浮かべながら、杯に手をかけ、蔡生の手からそれを取る
「かつての友人を裏切り、愛する者にも手をかけて……。
それでも、この男は何もしようとしないんだよ……。
まあ、流石に魁を討った時は少しばかりうるさかったけどねえ?」
蔡生の瞳を遮るように杯を傾け、酒を注ぐ
- 294 :夜刀神蔡生:2009/07/30(木) 00:42:46 ID:slXkjFYo0
- >>293
「其処まで来ると最早何も言えないな」
杯を取られた事を気にした様子も無く、軽く手を組んで静かに言葉を紡ぐ。
「何もしようとしない。……自ら停滞を望み続ける者に差し伸べる手は無い」
堅固な響きを持ったその言葉は凛然と響く。
女の瞳は、灼陽の真紅。
「心の奥底で救いを求めるのなら、私は其れを手伝おう。だがね」
切られた言葉。ややあって凛然とした声が続けられる。
「望まなければ、周りが何をやっても其れは空転するだけだ。甘える存在を求めているなら、他を当たってくれ」
- 295 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/30(木) 00:52:49 ID:4aoLNmCs0
- >>294
「甘え……違うねえ……。
先ほども言ったろう。俺も楽しく無いんだ、と」
杯から口を離すと、濡れた唇が開く
「俺だけが動いても、この蛆虫は動きそうに無いんだ……。
まあ、突然身体を乗っ取られたんだ。俺の言葉何か聞きもしないさ。
だから、俺がこれからも楽しめる為に……あんた等に頼みたい事があるんだ」
それは、あくまでも俺の為
蔡生に近づき、今度は正面からその肩に手をかける
- 296 :夜刀神蔡生:2009/07/30(木) 00:55:52 ID:slXkjFYo0
- >>295
「甘えだよ。君の云う、虫のね」
煉の手が触れた肩は、女の強さとは相反するのではないかと思われる程に華奢。
椅子に座ったままの蔡生は煉の顔を静かに見上げる。
「……言うだけでも、言ってみなさい」
- 297 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/30(木) 01:12:19 ID:4aoLNmCs0
- >>296
突然、唇が触れるのでは無いか、と言う距離まで顔を近づける
「―――この都市を血で染める」
唇をゆっくりと開き、放つ言葉は堂々とした犯行予告であった
「だから、アンタらは、全力で俺を倒してくれないか?
―――まあ、こんな事頼む必要も無いとは思うけどねえ……」
- 298 :夜刀神蔡生:2009/07/30(木) 01:16:29 ID:slXkjFYo0
- >>297
「答える迄も無い」
余りに分かりきった話だ。回答も、その意図も。
「生憎私は出られないがね。此方にも此方の意図が在る」
互いの吐息を感じる距離。
そうするのが極自然であるかのように、余りに違和無く真紅の髪眼の女は其の瞳を逸らさずに煉を見る。
「だが――こう言っては何だが、私の代理人は確実に行くだろうね。嘗ての私の、相棒は」
- 299 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/30(木) 01:26:51 ID:4aoLNmCs0
- >>298
「まあ、アンタが出てこないのは予想してたさ……。
アンタが出てくるのなら、この場で俺を切り捨てれば済む事だろうしね?」
二人の距離は依然変わらず
男の金色の瞳も、大した感情も無く蔡生の瞳を見る
「まあ……、誰が来ようとも……。俺は暴れるつもりだけどねえ?
此処まで派手な舞台を用意してやろうって言うんだ。コレで駄目だったら……そうだねえ、死ぬしかないね」
何者にも引かず、臆せず、ニコリ、と笑った
- 300 :夜刀神蔡生:2009/07/30(木) 01:37:02 ID:slXkjFYo0
- >>299
「くく」
口許を白い指で隠し、笑みを潰して喉から漏れる笑い声。
「暴れる、か。好きに暴れろ。死ぬしか無いなら死ぬが良い」
可笑しくて可笑しくて仕方が無いとでも云う様に、真紅の髪眼の女は白皙の美貌に愉快を殊に顕す。
またそれは声音にも同様で、凛然とした其の声は笑みの響きに震えていた。
「だが、お前は知らない。私の相棒を。因果も世界も何もかも」
誇らしげな表情。絶対なる自信は最早確信。其の自信は自身に対するものではなく、他ならぬ己が相棒への自信。
――即ち、絶大なる信頼。
「立ち塞がる物は万象一切皆尽く、悉皆全てを己の意思と拳を以って貫き打開す、赤螺紅蓮の突破者を」
- 301 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/30(木) 01:52:29 ID:4aoLNmCs0
- >>300
「……あの男を知らない、だって?
ククク……それは俺を馬鹿にし過ぎだよ……
随分と信頼されてるねえ……、甲って……」
肩を竦め、冷めた笑いを見せる
「だけど……、物語はハッピーエンドばかりじゃないよ……?
甲でも……どうだか……」
蔡生の言葉を聞き、心底つまらなそうに言う
「……ま、俺もそれを望むけどねえ?」
- 302 :夜刀神蔡生:2009/07/30(木) 01:57:02 ID:slXkjFYo0
- >>301
「いや、恐らくは知らないだろう。彼の本当の強みを」
くすりと笑って言葉を続ける。
「……なに、何れ判るさ。あれこれ云うべき事では無い」
其れだけを言って、静かに椅子から立ち上がる。
「さて――そろそろお引取り願えるか? やらなくてはいけない事が多くてね」
- 303 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/07/30(木) 02:08:23 ID:IDnKkU3kO
- >>302
「……そうか、楽しみにしておこうかねえ……?」
片目を閉じて、少しおどけるように言う
「ああ、忙しい総帥様の時間、奪って悪かったね……
それじゃ……」
蔡生の肩にかけた手を引き、微かにまだ濡れている唇を重ねる
「……じゃあな、美し過ぎる総帥様」
唇を離し、薄く笑うと、月明かりに溶けるように、その姿は消えた
- 304 :夜刀神蔡生:2009/07/30(木) 02:21:33 ID:slXkjFYo0
- >>303
煉が唇を離した女は、自らの薄桜の唇の前に人差し指を立てていた。
「生憎私の唇は、」
幼子に対し、優しく静かにするように諭すような、そんなジェスチュア。
「そう安く無くてね? くちづけを簡単に許したりはしないよ」
悪戯っぽく――そして何処か艶然と笑うと、煉の唇が触れた人差し指を下ろし、女は静かに月を見る。
女は消え行く男の姿を見送り、やがて執務机に向き直る。
巨きな月と、消えざる営みの灯火を、其の背に背負って。
- 305 :ローレンス・ウォーグレイブ/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 20:05:15 ID:cR39wx2o0
- 「さて……誰か来てくれない物か……。」
立派な門の前で佇む男こそが今回怪盗に犯行予告を出されたグリンガム家の当主ローレンス。
すでに門の辺りには屈強な男達が吾こそはと集まっていたが
それでも足りずに彼はまだ人を集めていた。
奇しくも夏の遅い日暮れはちょうど逢魔が時であるかのようで、
正体不明の怪物のような強盗を相手にするのは彼にとって恐怖だったのかもしれない。
- 306 :ローレンス・グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 20:06:43 ID:cR39wx2o0
- //名前^p^
- 307 :名も無き異能都市住民:2009/07/31(金) 20:11:25 ID:KE2UskXwO
- //9時からっすよね?
- 308 :ローレンス・グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 20:18:26 ID:cR39wx2o0
- >>307
//九時からっす
//でも今からスタンバっちゃうよ☆
//質問とかあればうけなきゃいけないしね
- 309 :ローレンス・グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 21:01:10 ID:cR39wx2o0
- //ここどころかスレにすら誰もいないだと……^p^
- 310 :名も無き異能都市住民:2009/07/31(金) 21:10:11 ID:fwatCjyc0
- //いないことはないです。
弾幕は火力だぜ。
- 311 :ローレンス・グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 21:13:43 ID:cR39wx2o0
- //10時までに3人集まらなかったら中止
//3人集まったらその時点で開始します
>>310
おや、ようやっと来てくれたか。
人の集まりが悪いんでしばらくまっていたんだよ。
こちらへ来てくれ。
- 312 :虹男:2009/07/31(金) 21:21:03 ID:.6prKP66O
- 私も参加しよう
- 313 :???:2009/07/31(金) 21:22:10 ID:fwatCjyc0
- >>311
…。
【招きに応じて歩を進める】
【顔はローブのフードで隠されて見えない】
//実はROM専でキャラいなかったりね。
というわけで、某大学で使用中のキャラでいきます。
- 314 :ローレンス・グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 21:23:09 ID:cR39wx2o0
- >>312
おお、良かった良かった。
一人でも多くの人が居た方が良いんですよ。
【初老の紳士が屋敷の門の中に招き入れてきた】
- 315 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/31(金) 21:34:08 ID:.6prKP66O
- 「あらあら……立派なお屋敷ですことね」
【招かれ、白い少女は応じる】
- 316 :銀の翼:2009/07/31(金) 21:35:34 ID:O1o1pwYcC
- 【月光に照らされ、銀に光る翼を携え門の前に着地した】
- 317 :ローレンス・グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 21:39:04 ID:cR39wx2o0
- >>313
おお、ありがとうございます。
それでは……
「ごゆっくり」お待ちください。
【謎の微笑みを浮かべながら招き入れた】
>>315
よく見れば……上弦様の娘様ではないですか?
父上にはお世話になっております。
【ぺこりと頭をさげる】
>>316
おお!
これだけそろえばまずは大丈夫でしょう!
あなたもこちらの方へ…。
ガクン
次の瞬間、ローレンス・グリンガムだった物の首が180°後ろにねじ曲がった】
- 318 :???:2009/07/31(金) 21:44:52 ID:fwatCjyc0
- >>317
【某大学から依頼目的でやってきたようだ】
…。
【『上弦』のキーワードを聞いて明らかに反応するが】
【初老のおっちゃんの首が曲がったのを見て周りに気を配り始める】
- 319 :銀の翼:2009/07/31(金) 21:49:00 ID:KZg1MerMC
- >>317
【頷き、着いていこうとするが】
なっ……
【首が曲がったのを見て距離を取った】
- 320 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/31(金) 21:53:39 ID:.6prKP66O
- >>317
「あら?そうなんですの?それなら尚更頑張らなくてはいけませんわね」
「お館様に褒められたいですからね」
【新たに気合いを入れる白い少女とお付きの白い鎧を纏った金のマナ】
- 321 :ローレンス・グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 22:00:16 ID:cR39wx2o0
- 刹那、辺りを塗りつぶすような爆発的な魔力が広がる。
あたりの草に一気に霜がおりて凍り付いていく。
>>318
メキメキと音を立てて首が折れ、身体の内側からまだ暖かい血液が心臓の鼓動に会わせて噴き出す。
四肢は無残にはじけ飛び、内臓はぐちゃぐちゃにつぶれていく。
地面にそれらの血液は染み渡り、例えるならば紅の花を咲かせたようになっていた。
「ジャジャーン!大脱出!」
内側から幼女が出てきた。
しかし彼は気づいているだろうか?
先程飛び散った肉体、内臓、血液が全て偽物だということに……。
「ぼくがうわさの怪盗さ!
屋敷の中に居る人はもう全員戦えなくしておいた!
僕を止めたければここで僕を倒していくんだね!」
>>319
「こんにちわ!そこの人。
ぼくの名前はユナ・ナンシィ・オーエン」
「ここに忍び込んできた怪盗!」
蒼い髪、青い帽子、チェックのスカートに清潔感の漂うYシャツ。
パッと見た感じは普通のボーイッシュな幼女である。
>>320
「おやおや、昨日のおねーちゃん。
ボクノコトハ覚えているかな!?」
ビシャアン!
大量の血液を飛ばしながら血染めの少女は立ち上がる。
偽りの命
偽りの救い
偽りの神の手
偽りを使いこなす人の為したる神殺し
幼女の姿をしているが彼女はもしかしたら見たことがあるかもしれない。
彼、もとい彼女とまったく同じ魔力を持つ人間を……。
「さあ!かかってきなよ!
僕を倒して君たちは君たちの正義を断行するんだ!」
ちぎれたローレンスの腕を突きつけて叫ぶ。
【異能都市側の先制攻撃】
- 322 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/31(金) 22:05:45 ID:.6prKP66O
- >>321
「キャー!グロ映像!?」
【眼を覆い隠すように手を当て見ないようにする】
「……これは、姫様になんたる物を……許す訳にはいかぬ……この金のマナ『ヴァスティオン』が成敗してくれる!」
【鎧姿の見た目とは裏腹に素早く動きだす】
「食らうがいい!我が必殺の刄!」
【地面から大量の鉄の塊が刄となり襲う】
- 323 :???:2009/07/31(金) 22:09:35 ID:fwatCjyc0
- 【ローブの男はそれが偽物であると気づいた】
【いや、気づかされたというべきだろう】
【顔にかぶった皮をべりべりと剥ぐシーンはテレビや小説でよく見たことがある】
【おそらく、それの極端な例が目の前で行われたようだ】
…。
【男に自分の正義を断行する気など毛頭ないが】
【依頼である以上、この幼女をなんとかせねばなるまい】
【男は懐から素人でも扱えそうな拳銃を取り出すと、そこから麻酔弾を少女に向けて撃った】
- 324 :銀の翼:2009/07/31(金) 22:15:19 ID:EZHvaBxoC
- >>321
……フッ、面白味の無い
【その様子を見ながら一言】
グリンガム氏を何処へやった?
……ま、答えなくても良いがな……
【飛び上がり、上空から銃弾の雨をぶつける】
- 325 :アーチボルト・クリスティ/怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 22:15:55 ID:cR39wx2o0
- >>322
ヒ―――ィゥウン
ヒゥン
ヒゥン
ヒゥン
キラリ、キラリ、空中で細長い何かが輝く度に鉄の刃が空中で静止、墜落する。
「金属のマナか……、便利よね。
でも僕が相手したいのは……我が親愛なる友人、上弦のご息女であらせられる彼女なんだ。」
まるで彼女を知っているかのような口振りで幼女は語る。
彼女の指先からは細い細い糸のようなものが伸びている。
>>323
ヒ―――ィゥウン
また空気を裂くような嫌な音
そして空気と一緒に
それは弾丸を丁寧に切り裂いていく
「駄目駄目、おにいちゃん。
私を捕まえるなら私を殺す気で来ないと!」
わざとらしく大きい振りを付けて誘っている。
- 326 :アーチボルト・クリスティ/怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 22:20:12 ID:cR39wx2o0
- //コピペミスした、銀の翼の中の人ごめんね><
>>324
「グリちゃんはねー、
いまお部屋の中で眠って貰ってるよ!
私の術で眠らせたの!
すごいでしょー…しまっ!」
真上は死角
糸を扱う彼女、というか彼が得意とするのは天井のある遮蔽空間。
それゆえに対空攻撃が不得手だったのだ。
私を守れ
「―――emeth」
瞬時に障壁を張って直撃は免れたがダメージを負ったようだ。
左腕から赤い血が流れる姿が見える。
- 327 :???:2009/07/31(金) 22:23:03 ID:fwatCjyc0
- >>325
【男は懐から、一発の弾丸を取り出し、拳銃に装填した】
【そして、それを撃つ】
【打ち落とせば中から強力な粘着性の液体が飛び出す特殊弾を撃ったようだ】
君は殺しても止めれなさそうだけどね。
【ローブの男は始めて言葉を口にした】
【どういうわけか、その一言で男の周りに流れていた空気が一気に安っぽくなった】
- 328 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/31(金) 22:24:22 ID:.6prKP66O
- >>325
「なにぃ……お館様の友人……?」
【訝し気だとでも言うような声を洩らし、目の前の幼女を見やる】
「それに姫様の相手だと?……何を馬鹿な事を……姫様には指一本触れさせんぞ……」
【お嬢様を守る様に立ち塞がるが】
「……いいでしょう……相手になりますわ……貴方がお父様の友人だと言うのなら……どんな関係なのか気になりますしね……」
【ヴァスティオンを退けるように前に躍り出る】
- 329 :銀の翼:2009/07/31(金) 22:26:10 ID:EZHvaBxoC
- >>326
……中に居るんだな、解った
障壁か……今の装備じゃあれを突破するのは難しいな
【銃弾を止め上空で停滞している】
//気にしてないよ!
//そして早速のピンチだよ!よ!
- 330 :アーチボルト・クリスティ/怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 22:36:28 ID:cR39wx2o0
- //全体攻撃いくよー!
>>327
「ふふふ、これだって……こうだ!」
スパァン!
勢いよく弾丸は断ち切られる。
断ち切られて……毒液がそのままの勢いでクリスティにふりかかる。
糸で断ち切ったということは即ち躱せないということ。
糸をつかった防御である以上、糸を壁ともできないし糸で銃弾の軌道をそらす程の実力もなかったということ。
毒液は彼女に直撃する。
直撃はするが、服になんらかの細工がしてあるのか死にはしない。
ただすこしビリビリとはしているようだ。
「やるじゃないかい、我が…後輩かな?」
忌々しげに笑う。
>>328
「その姫様にも一度は会ってるんだがね……。
まあ良い、俺を倒したらちょっとはどんな関係か教えてやるぜ?
まずは小手調べに……。」
炎系の術の為に魔力を練り上げているようだ。
>>329
にやり、と不敵に笑いながら宙を見上げる。
「上……か。
ならば魔術で打ち落とすまでだ。
行くぜ?そこの翼!」
九つの尾を持った狐のイメージ
テンプレートな九尾の狐
炎を纏って辺りを蹂躙する神代の獣
「いと高き所に住む者よ…
我と我が血の盟約の元に力を貸せ…」
「天なる火にして大地を焼き払い
地なる雨にして天を潤さん。」
それは
―――――――――彼の中で明確なビジョンを持つ
ナインテイルズ
神火「九火幻鞭」!!
炎が立ち上がる。
1 2 3 4 5 6 7 8 9本
九本の炎の柱がまるで動物の尾のように自在に
動き、うねり、包み込む。
金色の炎は彼の指先に合わせて周囲を蹂躙する。
その痕跡はまるで神話の獣に蹂躙されたかのように残酷で暴力的で…何より美しい。
単純な魔術による炎、しかしそれはあまりに壮麗
身体だけではない、触れれば精神をも焼き尽くしかねない
【全体攻撃】
- 331 :シン ◆WT7na.QNUo:2009/07/31(金) 22:49:34 ID:fwatCjyc0
- (糸か…。)
【相手の武装の1つを確認】
【直後、襲い来る九尾の炎】
【何かぶつぶつと唱える。目の前に広がる魔方陣】
【炎の尾の1つが魔方陣にぶつかる。当然、止めれるはずもなく、魔方陣は砕け散り】
【炎の尾によって、男は吹き飛んだ】
【燃え尽きるローブ、しかし、燃え尽きたのはローブだけで、男はゆっくりと立ち上がった】
やれやれ、一応それなりに丈夫なローブなのですが。
後輩…どのような意味で言ったのかわかりませんが…。
邪気大生という意味でならそれは違いますよ。
【先ほどより大き目の拳銃を取り出し、それに弾倉を装填】
【弾倉が空になるまで撃ち続ける】
【粘着液の入った弾丸がありったけ飛んでいく】
- 332 :レラ=バニッシュ/銀の翼:2009/07/31(金) 22:59:20 ID:DTK0wtesC
- >>330
炎……そんなもの、効かない!
【停滞したまま炎に飲み込まれる】
【やがて炎は晴れ、変わらぬ姿の翼】
【が、音を立て、崩れる鎧】
ちっ、一回だけか……あの役立たずめ
仕方ない、作戦変更だ
【自分の足元に向かって手をかざす】
【現れたのは機械、四脚の、彼女の最も得意とする機械】
まずは……これだ!
【素早く乗り込むと、すぐに動きだし】
【標的へと向かって数発のミサイルを打ち込む!】
- 333 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/31(金) 23:00:27 ID:.6prKP66O
- >>330
「炎ですわね……しかし……光れば良いってものじゃありませんわよ!!お父様との関係話してもらいましょうか!」
【少女は錬金術士とマナの血を引くハーフ……父は元素を操り、母はマナを操る……それを受け継いだ彼女の能力は全てマナの使役……それは即ち……自然が彼女に味方すると言う事……】
「姫様!行きますぞ!!」
「任せなさいな……お父様直伝……必殺カウンター!!」
【号令と共に金のマナが輝く……そしてそのまま炎の一つを跳ね返した!】
「さぁ!あとは逃げ回りますわよ!!」
【さすがに全ては無理な様で、あとは逃げ回ることにした】
- 334 :アーチボルト・クリスティ/怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 23:08:09 ID:cR39wx2o0
- //こっから先連続で全体攻撃になるよー
>>331
「ッハァー!
なんだ、見知った顔じゃねえか!」
自らの額をパチンと叩く
幼女に似合わない身振り
だが声は幼女、好きな人には萌え
だがそのパチン、と額を叩く動作は指をこちら側に惹き付けることも意味しており…。
轟!
「同じ手にはかからないわ!」
今度は弾丸を完全に焼却する。
ただし、毒の効果か微妙に反応が遅れた為に弾丸が掠り、また赤い血が彼から流れる。
>>332
「攻撃展開スピードがぁ…まだまだぁ!!
確かに貴様は速い!
しかし速い物が速いのはあたりまえ」
不落「石兵八陣」!!
焼き尽くされたかに見える地面が立ち上がる。
それらは壁のように彼の周囲を囲んだ
その内部で爆音が立ち上がる。
それと同時に岩達は周囲に吹き飛び、立ち上がる土埃の中に含まれていた金属片は光を跳ね返し錦のように輝く。
吹き飛んだ岩でミサイルをはね飛ばしたようだ。
「基本的に展開の遅い土属性呪文の高速展開、これが速さだ!」
「ゴフッ!」
巨大な魔術の連続使用が明らかに彼の身体にダメージを与え始めている。
そして不可解なことにはじけ飛んだ岩達はあえて異能都市の勢力や家を避けて飛んでいる。
>>333
「ほう、混血は希少だと思っていたが…。
良いね良いね!ますます興味が沸いてきた!
混血同士、仲良くしようぜ!」
巨大な岩で炎を防ぎつつ嬉しそうに叫ぶ。
屋敷を壊さないような軌道で爆散した岩達が集合し、巨大な巨大なゴーレムへと変貌する
それらは数にして8体
しかしあまりにも巨大
遠くから照らしてくる月の明かりにぼんやりと照らされて闇夜に浮かび上がる姿はあまりにもおぞましい
眼はギョロリとして今にもこぼれかかり、腕は剣や槍などの武具に変貌している、
胴体部は異様に細くなっているかと思うと足は無意味に太い。
大地に被さる大気を突き破り、彼の異形達は月下に吠える。
その異形故に友もなく
その異形故に酷使され
自我など与えられぬ只の土人形
破壊と死を振りまく殺戮の土人形
ゴーレム達は異能都市の勢力を見つけるとその両腕を振り回してメチャクチャに突っ込んでくる。
- 335 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/31(金) 23:16:34 ID:.6prKP66O
- >>332
「あ、あれはお父様のアルバムに載っていた……レラ・バニッシュ!?」
【まさかの正体に驚いている模様】
>>334
「姫様!」
「物理は……苦手ですわ〜!」
【走って逃げ回るお嬢様、それを守る様に金のマナ、ヴァスティオンはゴーレムを迎え撃つ】
「ツァァァッ!!」
【思い切りぶつかり合い……ヴァスティオンは突き飛ばされる】
「ぬぉあ!?」
- 336 :シン ◆WT7na.QNUo:2009/07/31(金) 23:22:28 ID:fwatCjyc0
- >>334
見知られてましたか。
【自分は影が薄いと思っているのである意味うれしい】
【弾丸はこれ以上無理と判断したのか懐に戻す】
『かおやー、さおだけー』
【事態に似つかわしくない物干し竿屋が軽トラックで通りかかる】
よっと。
【物干し竿屋が乗っていた軽トラックの荷台から紫の光でつくられた槍を持ち出してきた】
ゴーレムさん、手加減はしませんよ。
【男は目の前に迫るゴーレムたちを『境界』ごと叩ききろうと、紫の槍を振り下ろした】
- 337 :レラ=バニッシュ/銀の翼:2009/07/31(金) 23:28:06 ID:DTK0wtesC
- >>334
【視線はゴーレムの方へ】
良いだろう、力勝負に持ち込む気か……出てこい!
【突如現れる巨大な……何か】
【それはゴーレムとほぼ同等の大きさをもつ何か】
【暗いため細部までは見えないが月明かりに照らされ、シルエットは見える】
【それは、要塞。彼女の現住所である】
叩きのめせ! 潰してしまえ!!
【声に反応し、要塞からアームが伸びてゴーレムに襲いかかった】
>>335
ん?
【そっちを見て】
真っ白いのは不快になる、止めろ
- 338 :アーチボルト・クリスティ/怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/07/31(金) 23:31:29 ID:cR39wx2o0
- >>335
//全体攻撃行くよー
「俺だってお父様のアルバムに乗って……たっけ?
俺、意外と友達少なかったとは思わないけどさ。
集合写真だって大抵真ん中で友人に首しめられてたし……
ブツクサブツクサ……でも本当に心許せる奴は少なかったか…?」
なんかぶつぶつ言い出した。
「なんか!攻撃系はないのか!!」
気を取り直して誘ってみる。
だが放っておいても魔力の残量的に自滅しそうな気もする。
>>336
「俺の記憶力は世界一だぜ?
十年前に顔を半分見ただけの人も覚えている。
俺のnknhtとは大違いさ。」
「あ、…今は女装ショタっ子キャラで攻めていくんだった。」
馬鹿なことを言っている間にゴーレム達は次々と土塊に変えられていく。
しかし、それこそが次なる術への布石
あえてゴーレム達は破壊させる。
「残る術はあと3つ、俺がつぶれるかお前らがつぶれるか。
そこまでの耐久戦だぜ?」
ニヤニヤと笑いながら呟く。
>>337
「いいわいいわ…そのままそいつらをつぶしてちょうだい…。」
レラとシンが次々とゴーレムを破壊するのを見てにやりと微笑む。
「惑って纏え、最悪『七厄萃罪』…」
彼女、もとい彼を中心にして滑らかな黒色の球体が広がっていく。
球体は一切の光を通さない無明の世界。
球体はすべての光を飲み込む重力の世界。
中に居る彼女、もとい彼は緻密な術制御の為に動けないが、とてつもない勢いで球体は巨大化していく。
しかしそれだけなら只の重力発生装置、面白いように攻撃が当たるだけの筈だった。
ガォン
先程破壊したゴーレムの“残り物”が飛んでくる
その球体めがけてまっすぐ、すなわち彼らの背後から。
ガォン
先程球体に吸い込まれたゴーレムの“残り物”が飛び出してくる
その球体の中からまっすぐ、即ち彼らの前方から
球体はゆっくりと地上から昇っていき、さながら太陽のように月を覆い隠す。
それと同時に岩の射出&回収スピードもどんどん上昇していく
今の彼女は……さながら天高く聳える空中要塞
もう一つの星といっても良いかもしれない
【全体攻撃】
- 339 :シン ◆WT7na.QNUo:2009/07/31(金) 23:39:55 ID:fwatCjyc0
- これは避けきれませんね!
【岩のスピードがどんどん上がっていくのを見ながらそう判断した】
ならば。
【黒の球体を『境界』ごと撃ち抜くつもりで、紫の槍を投げた】
【飛んでくる岩もまるで空間ごと貫くかのように大穴をあけて目標へむけて飛んでいく】
【『境界』への攻撃を防ぐ手段がなければ槍は確実に黒い球体を撃ち貫くだろう】
…ぐっ!!
【槍を投げた直後に飛んできた岩を避けきれずに吹っ飛び、地面を転がる】
- 340 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/07/31(金) 23:44:37 ID:.6prKP66O
- >>337
「な、なんですってぇ〜!?私に対してなんたる暴言!白の何が悪いんですのぉ〜!?」
【腕を上げながら怒鳴る】
「姫様、今はそれどころでは……」
>>338
「攻撃?いいでしょう……ヴァスティオン!あれをやりますわよ!!」
「御意に!」
【突如ヴァスティオンが光粒子と化し……お嬢様を取り囲む】
「刮目なさい!お父様の生み出し我が究極の秘術!」
【光粒子はどんどんお嬢様に吸収され始め……二人の声が響く】
『マナブレイズ!!』
【光粒子は美しき白い鎧に変わり、少女を守る盾となる……その姿はまるで美しき戦乙女の様だった】
「食らいなさい!銀河突貫!『ワルキューレストローク』!!」
【巻き起こるは凄まじき回転、天から降り落ちる白き少女は正しく弾丸】
- 341 :レラ=バニッシュ/銀の翼:2009/07/31(金) 23:52:58 ID:EZHvaBxoC
- >>338
岩くらいこれで!
【次々と迫り来る岩をミサイルで撃ち落として行く】
主砲準備……!
【四脚から通達を受け取ったのか要塞が動きだす】
【要塞の正面に取り付けられた巨大な銃口が上空の球体へと向かっていく】
……完了! ……発射!!
【球体へレーザー砲を放つ】
【それは岩をも焼き消し真っ直ぐに球体へと向かう】
- 342 :レラ=バニッシュ/銀の翼:2009/07/31(金) 23:59:17 ID:KZg1MerMC
- //すいません……
>>340
バカな錬金術士を思い出す、止めろ
【その錬金術士の娘とも知らずに……】
- 343 :アーチボルト・クリスティ/怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/08/01(土) 00:03:00 ID:cR39wx2o0
- //これでラスト全体攻撃だよー
>>339
「さっきもゴーレムを貫いていた槍だね?
そいつへの対処はすでに決まっている。」
「我流・影夜二重結界、と思ったがやめた」
「おそらくそれがなんでも打ち抜く理由は触れた物を無条件で破壊するような能力が備わっているから。
ならば何物にも触れることのないスキマ、境界と境界のさらに境目、
何も無い空間に落とし込んでやれば良いだけ。」
「無論、純粋にパワー勝負もしたいが……この身体じゃね。MP節約かしら。」
―――ヒゥン
パチィン!
黒い球体は貫かれたが槍は糸によって途中でぐるぐる巻きにされている。
「持つ所にまで…その全てを分断する何かを施している訳じゃなかろうよ?
>>340
「やるねえ、少女」
幾つもの岩を砕いて重力球の中心まで到達。
かなりの衝撃が来るが重力の勢いを得て強力な突撃をアーチボルトにあたえる。
「ぐぅあ!!」
吐血、だが相手に向かって吐血することで目隠しのようにする。
そして直撃しながらもガシリと重力球の中心でアウテリートは捕まえられる。
「発想は最高だったぜ……上弦の娘!!
だがここまで近づけば……その鎧は意味をなさない!」
強化、開始
「―――emeth」
(殺さない程度に……)
鋼のごとく強化した手刀で鎧のスキマから当て身を行い、気を失わせようとする。
>>341
(――――――やべぇ!!)
すかさずレーザーから身を挺してアウテリートを守る。
岩の密度を可能な限りあげてレーザーがここに到達する時間を稼ぎ、
その間に術の中から脱出する。
「はぁ……はぁ……」
どうやらかなり消耗しているようだ。
しかしそれでも身体に鞭打って術を発動する。
彼の最も得意とする幻術だ。
体力的にみてもこれが最後、これを越えれば恐らく異能都市側の勝ちだろう。
絶無「六花散月」
レラのレーザーに耐えていた黒い球体は砕け散って大地に雪を降らせる。
シンシン、シンシンと……
一瞬のうちに黒い雪は積もりに積もっていく。
白い花が大地に咲いては散り、咲いては散り、花びらが風にながれる
ほおに花びらが触れたとき
足元からひやり…と冷たい感覚が昇る。
でもそれだけ、それ以外何も感じられない。
感じられない…?
何を?
何…が…?
考える
奪われる
足が止まる
希望が…絶える
ゆっくりと氷漬けにされる幻術で、感覚を奪う。
それだけのシンプルな技、
しかしながら黒い雪、白い花、柔らかな風、伸びる霜柱、演出は完璧、術精度も最高。
それゆえに抜け出しがたい。
【全体攻撃】【最終攻撃】
- 344 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/01(土) 00:15:32 ID:.6prKP66O
- //気にしないでくださいな
>>342
「あら、馬鹿な錬金術士?あらあら……それは残念ですわね?……ろくな錬金術士と知り合わなかったようで……あぁそれに比べてお父様と言ったら……」
【お嬢様も、自分の父の事を言われているとは知らずに】
>>343
「目隠しなんて聞きませんわ!……と思ったら……あらあら……これは危ないですわね……」
「姫様……私にお任せを」
【目隠しは通用しない……しかし、手刀は当たる筈だった……しかし、鎧自体がマナであり……ヴァスティオンであるが故……隙間を完全に埋め、手刀を防ぐ】
「チャンスですわ!」
【レーザーにアーチボルトが気を取られている隙に身を翻し、脱出、そして地面に着地】
「脱出成功……って……体が動きませんわ……」
【少女は常にポジティブであり、絶望はしない、しかし、体の動きは止まったようだ】
「なんですのよこれぇ!」
- 345 :レラ=バニッシュ/銀の翼:2009/08/01(土) 00:27:47 ID:DTK0wtesC
- >>343
【雪、花、風は彼女を幻へと誘い全てを奪う】
【筈だった】
なんだこれは? 何が面白い?
【彼女に幻術は効かない】
【常に目の前の現実を見て、嘘や幻に目を向けない】
【それが研究者の本質であり彼女の役目】
どうした? 終りか?
【真実のみを求めるものに嘘はいらないのだ】
>>343
良いだろう……なら、貴様が尊敬するそのお父様とやらに会わせて貰おうじゃないか
【その後、彼女はその先にある真実に驚くことになるのでる】
- 346 :シン ◆WT7na.QNUo:2009/08/01(土) 00:29:26 ID:G7Lm.2kE0
- そうですね。
今回は、その対策はしてきませんでしたよ。
槍が変形して幾重の刃で周りを切り刻む、とか考えてはいましたが…。
【考えていただけのようだ】
…。
【心も体も普通の人間であるシンは目も虚ろになり、体も凍り始めた】
【しかし、それがある一線を越えた時、事態は急変した】
【心も体も凍ったはずのシンは静かにアーチボルト・クリスティを見つめている】
【シンは何者も凍りつかせる幻術の中で、確かに生きている】
- 347 :アーチボルト・クリスティ/怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/08/01(土) 00:39:06 ID:cR39wx2o0
- >>344
「動けない、だろうね。
その術だけは……ちょっと気合いを入れた。」
アーチボルト・クリスティ、否、ここでは海野獅子男と呼ぶべきだろう。
彼の暗示、幻術が何故あそこまで高い次元に到ったか。
その答えは時間だ。
彼は自らの持つ邪気眼の恩恵で暗示を与える時に無意識の内にその時間を引き延ばしていた。
それゆえに同じ時間であっても他の幻術士や催眠術師よりも高密度の暗示や幻を見せることが出来ていたのだ。
相手に強烈なイメージをすり込む、そのことに自らの能力を上手く活用していたのだ。
今回それを使っていたのかは定かではないが。
>>345
「くっく……完全な幻術耐性持ちか。
はっはっは、これで終わりじゃない。
まだこれは6番だ。
俺の全力はこんな物ではない。
6番はこれからの下準備なんだが……今回はやめておくよ。」
不敵に笑う。
遠くから警備員達の集まる声が聞こえる。
どうやら術が解けて眼を覚まし始めたようだ。
>>346
「停止はしてくれたが……、
何故、生命反応がある?
何故……。」
「下手には動けないな……。」
肩で息をしている。
どうやらこちらも立っているので精一杯のようだ。
「ま、時間切れだ。
それなりに楽しかったぜ、ありがとうよ。」
「あ!いたぞ!こっちだ!
こんな子供が……、君達。良くやってくれた、ありがとう!」
警備員の人達がやってきてアーチボルトを捕まえた。
アーチボルトは対魔、対異能者用の手錠を付けられて連行されていった。
【異能都市勢力勝利、クエストクリア!】
- 348 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/01(土) 00:42:08 ID:.6prKP66O
- >>345
「いいですわ!近い内にここに来なさいな!!お父様に惚れるんじゃありませんわよ!!」
【住所の書いたカードを投げ付ける】
【その後は、言うまでもない】
>>347
「……警備員が来なければ……負けていましたわね……まったく……あ……私まだアイツとお父様の関係聞いてませんわぁ!!」
【月夜に、お嬢様の声が響いた】
//お疲れさまです
- 349 :シン ◆WT7na.QNUo:2009/08/01(土) 00:47:51 ID:G7Lm.2kE0
- 【術師がいなくなって術が解けたのか、静かに倒れこむ】
【その体と心はいまだに凍っている】
…ぐっ。
【うめき声と共にパキパキと氷が割れる】
……ふー、半端じゃなく寒いですね…。
【手のひらに火のマナを集めて暖をとる】
//皆様、お疲れ様でしたー。
- 350 :レラ=バニッシュ/銀の翼:2009/08/01(土) 00:53:57 ID:DTK0wtesC
- >>347
フッ、僕はそんなものにかかるほど馬鹿じゃないんでね
【彼女から溢れる謎の自信、このおかげで幻術から逃れる事ができたのだろう】
……さて、僕はグリンガム氏の救出に行くとしよう……
【捕獲される様子を見て警備員とは反対方向の屋敷の中へ向かった】
>>348
いいだろう、近いうちに行ってやるさ
【カードを受けとれ……】
【なかった】
いったぁー……
【カードが額に直撃したようで】
- 351 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/01(土) 00:57:04 ID:.6prKP66O
- >>350
「……可愛いですわ……」
【ほんわかした表情を浮かべながら、お嬢様は帰路に着いた】
- 352 :グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/08/01(土) 00:58:46 ID:cR39wx2o0
- //お疲れ様でしたー
>>348
「うー!
次は負けないんだからね!」
ちゃんと幼女キャラに戻っている。
「おら!こっちこい!
女子供といえど容赦はしないぞ!」
「ふぇーん><」
恐らく、死傷者は出して居らず犯行も未遂に終わったので軽い罪で済むと思うが……?
>>349
「みなさんありがとうございました……。
皆様無しではまんまと逃げられていたにちがいありません。」
中から本物のグリンガム氏が現れた。
「それでは皆様へのお礼でございます。」
ドス、と大量の札束が紙袋に入った物を全員に渡して回る。
>>350
「いえいえ、その必要はございません。
ありがとうございました。」
後ろに立っているのはグリンガム氏。
彼はレラにも報酬を渡す。
「泥棒娘は我々で処理いたしますので……
皆様にはお帰りいただけるとありがたいのですが…?」
これからろくでもないことをする。
そう、眼が語っていた。
- 353 :シン ◆WT7na.QNUo:2009/08/01(土) 01:00:22 ID:G7Lm.2kE0
- >>350
では、グリンガム氏のことはよろしくお願いします。
>>351
【おそらく、上弦の娘なのだろうと思いながら見送る】
さて、私も事後処理でもしますか。
【そう言いながら屋敷のほうへとむかった】
【事後処理後は報酬でももらうつもりなのだろう】
- 354 :レラ=バニッシュ/銀の翼:2009/08/01(土) 01:05:07 ID:EZHvaBxoC
- >>351
な、なんだよ! そんな目で僕を見るなー!!
【涙目で怒鳴りを上げた】
【やはり変わってない様子】
>>352
……ん? ああ……
【カードを拾い上げながら】
一つ聞く、処理って何だ? それをやる必要はあるのか?
【そう瞳に問いかける】
- 355 :シン ◆WT7na.QNUo:2009/08/01(土) 01:06:53 ID:G7Lm.2kE0
- >>352
【>>353のロールは一部取り消しで】
わーい、札束だー。【棒読み】
あまり、面倒なことはしないほうがいいと思いますよ。
【治安維持的な意味で】
…まあ、その心配は無用でしょうが。
【ちらりと、怪盗幼女の方を見ながら】
- 356 :グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/08/01(土) 01:14:10 ID:cR39wx2o0
- //上弦さん寝落ちと判断
>>355
「いえいえ、ご心配なく。
我々としてもしっかりと警察に引き渡すつもりなので……。
少々事情は聞くことになるかもしれませんがね。
それではもうそろそろ……」
ニコリと笑うグリンガム氏
遠まわしに帰れ宣言
>>354
「勿論、しっかりと、“法”にのっとってね。」
濁った瞳がレラに向けられる。
「お・た・の・し・み・だ・ぜ」
アーチボルトの口がそう動いていたのは彼女に見えただろうか?
- 357 :レラ=バニッシュ/銀の翼:2009/08/01(土) 01:23:29 ID:EZHvaBxoC
- >>356
そう言われると、返す言葉が無いな、僕は帰る
【機械に乗り込み、札束を取る】
【そのまま要塞へ向かっていく】
【機械のカメラがアーチボルトを一瞬とらえたが何もせず要塞へ乗り込むとどこかへ飛び差っていった】
- 358 :シン ◆WT7na.QNUo:2009/08/01(土) 01:26:17 ID:flwSELCk0
- >>356
(これではこっちが悪役ですねぇ…。)
【自分の考えに一種のデジャヴのようなものを感じながら】
ええ、では帰ります。
それでは、また用がありましたらご依頼ください。
【さわやかな笑顔を残して、その場を去っていった】
- 359 :アウテリート/風雲爆烈娘 ◆6xc12amlNk:2009/08/01(土) 01:26:57 ID:.6prKP66O
- //申し訳ない、クエストが終わりだと思って帰るロールをしてしまったのですよ
- 360 :グリンガム/グリンガム家当主 ◆/2.KByfO3g:2009/08/01(土) 01:29:09 ID:cR39wx2o0
- >>357
「それでは良い夜を…」
そういうとそのまま彼は屋敷の中へ帰っていった。
その後、彼の姿を見たものは……居ない。
>>357
「はい。」
ニヤニヤとしながらそのままシンを見送った。
この事件の始まりはこれからであるというのに……。
>>359
//すいません、見落としてました><
- 361 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/01(土) 21:34:58 ID:4aoLNmCs0
- 満天の星空の下
夜空を見上げる少年が一人
「此処がキューブ……ねえ……」
だが、此処は現実では無い
電脳世界 通称キューブ
その中に、彼は居た
「……つっても、これ殆ど現実と変わんねえよな……」
- 362 :弐号:2009/08/01(土) 21:41:49 ID:fP94A.NgO
- >>361
「やっぱり名前はこっちのほうがカッコいいッスかね…いや、俺は二号なんて名前じゃないんスけど」
独り言を言いながら現れたのは、黒地の甚平を着た金黒斑髪の男。
頭にはタオルをバンダナのように巻いている。
「ん…アンタもここにバトりに来たんスか?」
リョウに気付き、声を掛ける
- 363 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/01(土) 21:43:41 ID:4aoLNmCs0
- >>362
「……不良だ。不良の兄ちゃんがいる」
青いパーカーの少年は、ビシッと2号を指差す
バトる、と聞いて黒い瞳が輝く
「え……、兄ちゃん相手になってくれんの?」
- 364 :弐号:2009/08/01(土) 21:54:37 ID:fP94A.NgO
- >>363
「なん…不良とはもう足を洗った立派な社会人ッスよ、俺は!…バイトだけど」
ちょっとうなだれるチャラ男。
「ここはそういうための場所ッスからね」
腰に刀のように差していた鉄パイプを抜き、リョウに向ける。
右腕につけている腕輪が、ジャラジャラと音を立てた。
「ヤルんならガキでも遠慮しないッスよ?」
- 365 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/01(土) 21:59:23 ID:4aoLNmCs0
- >>364
「元、不良ね……」
す、と手を前に突き出し、横に動かすとパイプを遮るかのように、蒼いスノーボードが現れる
「遠慮なんていらねえよ
後でガキだから手を抜いた、とか言い訳されんのも面白くねーしな」
- 366 :弐号:2009/08/01(土) 22:09:53 ID:fP94A.NgO
- >>365
「かわいくないヤツッスね」
笑いながら、鉄パイプを構える。
それは居合いにも似た体勢。
「そんじゃ…こっちから行くッスよ!」
地面を踏み砕きながらリョウの元へ駆ける。
「おらッ!!」
繰り出されるのは、横薙ぎの一閃。
- 367 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/01(土) 22:12:49 ID:4aoLNmCs0
- >>366
(……馬鹿力、ね)
身体の力を抜き、前に倒れるように一閃を回避
「やあッ!!」
倒れこんだような姿勢から、二号の足目掛けスノーボードを振る
- 368 :弐号:2009/08/01(土) 22:26:29 ID:fP94A.NgO
- >>367
「おっと」
攻撃を躱され、重心が崩れていた所に足への一撃。
当然体勢を崩し、倒れそうになる。
「甘いッス!」
しかし、そこから無理矢理体を横に回転させ、得物を振るう。
リョウの頭上から、ブゥンと風切り音を立てる鉄パイプが迫る。
- 369 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/01(土) 22:31:02 ID:4aoLNmCs0
- >>368
ゴッ、と鈍い音が響き、少年は吹っ飛び、転げる
暫く転がった後、手を地に付き体制を整え、何事も無かったかのように立ち上がる
「あっぶねえ……」
鉄パイプが接触した所には、分厚い氷の壁が纏われており、それが衝撃をある程度吸収したようだ
「じゃ……、これはどうか……なッ!!」
手を横に振ると空中に巨大なツララが出現
「いっけえええええええええっっっ!!!」
叫び声、という合図と共にツララが高速回転をしながら二号に迫る
- 370 :弐号:2009/08/01(土) 22:45:15 ID:fP94A.NgO
- >>369
「なかなかやるッスね…」
パイプを叩き着けた反動を利用して、すぐに起き上がり体勢を整える。
「…!次は遠距離攻撃ッスか」
迫るツララに対して、鉄パイプをバットのように構える。
「でも、んなものピッチャー返しッス!!」
タイミングを合わせてフルスイング。
真芯で打ち捕らえたツララは、速度を増してリョウに一直線に返る。
- 371 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/01(土) 22:54:53 ID:4aoLNmCs0
- >>370
「まだまだァ!!!」
両手を前に突き出すと、大量の白い塊が出現
それは雪。 大量の雪が一瞬のうちに形を作り、巨人のような形になる
スノーパペット
『雪像』!!
雪の巨人は拳を握り
『ブオオオオオオオオオオ!!!!!』
雄叫びのような声を上げ、ツララへと拳を突き出す
ツララは容易く雪の中に埋もれ、勢いは止む
しかし、拳の勢いは全く緩まず、そのまま二号の元へと突き出される
- 372 :弐号:2009/08/01(土) 23:21:53 ID:fP94A.NgO
- >>371
「そんなのありッスか!?」
防ぐことも敵わず、雪の巨人の拳に吹き飛ばされビルの壁面に叩き着けられる。
「がぁ……ッ!」
口から血を吐き出しながらも、なんとか立ち上がろうとする。
「壱式…解放…」
右腕の腕輪をひとつ引き千切る。
攻撃はしないようだ
- 373 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/01(土) 23:25:40 ID:4aoLNmCs0
- >>372
(……何か、来る)
「させるかぁッ!!」
バッ、と片手を上げ
「もう、いっちょおッ!!」
二号向けて振り下ろす
それと同時に、雪の巨人は突き出した拳を振り上げ
「潰れ……ちまええッッ!!」
握った拳で押し潰そうと、振り下ろす
- 374 :弐号:2009/08/01(土) 23:50:50 ID:fP94A.NgO
- >>373
巨人の拳は振り下ろされ、衝撃波が巻き起こる。あまりにも重い、破壊の一撃。
――しかし男は、潰されることなくそこに立っていった。
巨人の拳を左手で受け止め、右手には鉄パイプではなく刃から柄までが鋼一色の刀を握っている。
そして彼の額には、鬼の象徴である雄々しい一本の角。
「正直言って、ちょっと侮ってたッス…それは謝るッスよ」
巨人の拳を軽く払いのけ、刀を大きく振り上げる。
「もう力のセーブはしない…ここからが勝負ッス」
地面に向かって、真っ直ぐに刀を振り下ろす。ただそれだけの動作。
だがそれにより引き起こされたのは、爆発のような破裂音。
アスファルトの欠片を巻き込んだ衝撃波が、リョウと巨人に迫る。
- 375 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/01(土) 23:58:39 ID:4aoLNmCs0
- >>374
「―――なッ!!」
それは、一瞬過ぎた
驚きの声を上げる間も無く、巨人は衝撃派に飲まれ、ただの雪になる
そして、崩れた雪は雪崩となってリョウを飲み込む
その場には、アスファルトと雪が入り混じった残骸の山が出来ていた
リョウは恐らく山の中だが、出てくる気配は無い
- 376 :弐号:2009/08/02(日) 00:08:52 ID:fP94A.NgO
- >>375
「出て来る気はなさそうッスね」
山に歩み寄り、刀を腰溜めに構える
「なら…そのまま吹き飛ばす!!」
怪力に任せた豪速の斬り上げ。再び起こるゴバッ、という破裂音。
上方に向かう衝撃波を飛ばし、雪山を丸ごと吹き飛ばそうとする。
- 377 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/02(日) 00:19:08 ID:4aoLNmCs0
- >>376
吹き飛ばされる雪にアスファルト
その中で、一つだけ吹き飛ばされない物があった
否、雪山の中から現れた、とでも言うべきか
蒼い炎を纏った少年は、その衝撃派の中で、身を切られながらも平然と立っていた
「あー……、これ使うのも久しぶりだ……」
ゼロ・ブレイク・フレイム
『零地点突破の炎』
形質は炎 性質は絶対零度の冷気
触れれば凍り付くであろう炎を、衝撃派の源に向かって放つ
- 378 :弐号:2009/08/02(日) 00:41:57 ID:fP94A.NgO
- >>377
「…!!」
迫る炎を刀で振り払う。刀は一瞬で凍り付き、払いきれなかった炎に触れた腕にも氷は広がる。腕の方は微々たるものだ。
「なんだ、そっちも出し惜しみしてたんスか」
凍り付いた刀を眺めながら、ケラケラと笑う
「燃える展開ってヤツッスね」
あの炎に対して距離を取るのは得策ではない。ならば、一気に片をつけるのみ。
腰を落とし刀を刺突に構え、一歩踏み出す。
踏み出したのはたったの一歩。だが、彼の力なら、それだけで弾丸のように加速する。
「はぁッ!!」
間合いは一瞬で詰まる。
そしてそのまま、空気の壁を喰い破る剛速の突きを繰り出した。
- 379 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/02(日) 00:46:38 ID:4aoLNmCs0
- >>378
「一応……奥の手だからな……ッ!!」
弐号の動きを見て、スノーボードに炎を纏わせ
(受けきれるか……? いや……)
「やるっきゃ……無い……!!」
絶対零度の冷気により、周囲の大気をも凍らせて強度を増したスノーボード
それを、弐号の攻撃を防ぐ盾にする
が、それを受け止めるには少年には少しばかり、筋力が足りず
「ぬっ、ぐっ…………うっ、わあああああああっっっっ!!」
板は遥か上空に弾き飛ばされ、リョウは再び吹っ飛ばされる
- 380 :弐号:2009/08/02(日) 00:57:16 ID:fP94A.NgO
- >>379
「クッ……!」
リョウの全力の防御に、刀のほうも大きく後方に弾き飛ばされた。
「…まだまだいくッスよ!!」
刀の回収は後回しにして、リョウに追撃を加えんと疾駆する。
- 381 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/02(日) 01:04:51 ID:4aoLNmCs0
- >>380
スノーボード
獲物は…………
…………ああ、あんなに上か。届きそうも無い
敵は…………
…………まだ、平気そうだな。結構キツい
「だけどぉッ……!」
ギリッ、と歯を食いしばり
「まだ、リタイアには早いよなぁッ!!!」
空中でクルリと回転すると、後ろに滑りながらも着地
(刀無しの接近戦なら……!!)
蒼い炎を拳に集中させながら、弐号を迎え撃とうと、腰を落として構える
- 382 :弐号:2009/08/02(日) 01:20:53 ID:fP94A.NgO
- 「正面から受けて立つッスか…!!」
一歩、また一歩。その度にアスファルトが捲れ上がり、更に加速する。
「いい覚悟だ!それなら…!!」
右腕を振りかぶる。二人の距離は、もはや無いに等しい。
「この一撃!受けとめて見せるがいいッスよ!!」
全てを叩き伏せる、轟鬼の一撃が今、放たれた。
- 383 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/02(日) 01:32:28 ID:4aoLNmCs0
- >>382
「兄ちゃん、強いな……!!」
「だけど、タダで負ける訳には……いかねえッ!!」
リョウが腕を振りかぶったのは、弐号が一撃を放つ少し前
リョウが拳を放ったのは、弐号の一撃が届く少し前
その理由は
「力で勝てる訳無いなら……届く前に、全部―――氷らせるッッッ!!!!!!」
ぶち当てるのは拳では無く、絶対的な自信を持っている蒼い炎
「うおらああああああああああああッッッッッッ!!!!!」
弐号の拳目掛け、蒼い炎をぶっ放す
- 384 :弐号:2009/08/02(日) 01:46:27 ID:fP94A.NgO
- >>383
「たとえこの腕が砕け散ることになろうと」
鬼の拳は炎に触れた
「俺のやることは変わらない」
右腕は瞬時に凍り付く。
「一度振り上げた男の拳は」
だが、それでも止まらない。
「最後まで振り抜くだけッス!!」
凍った腕をそのままに、全身の力を使い
「破ぁあああああああッッ!!!」
拳と拳を、かち合わせた
鬼の右腕は、ガラスが割れるような音と共に砕け散る。
- 385 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/02(日) 01:53:14 ID:4aoLNmCs0
- >>384
拳と拳は、一瞬ぶつかり合った
その一瞬だけで、十分だった
突き出したリョウの腕は、肩ごと持っていかれた
「くっそ…………いってえ…………」
彼の血は、超低温
その上、自前の氷魔法を使えば、止血は容易い
しかし、消し飛んだ範囲が少しばかりデカ過ぎた
「終わり……か……
くっそ……、俺の負けだな……」
息を切らしながらも、悔しそうに唇を尖らせる
- 386 :弐号:2009/08/02(日) 02:11:40 ID:fP94A.NgO
- >>385
「ふふん、今回は俺の勝ちッスね」
腕を組み踏ん反り返る。…しかしこちらも右腕がないため格好つかない。
「拗ねること無いッス。いい勝負だったッスよ。でも次やる時は完封してやるから覚悟するッス」
笑いながら、残った左手でリョウの頭をワシワシと揺さぶる。
- 387 :リョウ ◆uotUYGHVwM:2009/08/02(日) 02:16:55 ID:4aoLNmCs0
- >>386
「……ガキ扱いすんな、この野郎」
残った腕で弐号の腕を払い
「それは……こっちの台詞だよ。兄ちゃん
次はその左手も貰うからな」
そう言って、ベーッ、と舌を出すと、箱庭から出て行った
//お疲れ様でしたー!長々とお付き合いありがとうございました!!
- 388 :弐号:2009/08/02(日) 02:30:32 ID:fP94A.NgO
- >>387
「ガキ扱いされたくないと思ってる限りガキはいつまでもガキッスよー」
「おう、楽しみにしてるッス」
やっぱり可愛いところもあるじゃないか、と苦笑しながら見送った。
「しかし…枷ごと右腕が壊されるとは。危なかったッス…もう少しで俺は、アイツを…」
暫く後に、箱庭から転送された。
//乙かれさまでしたー!時間かかっちゃってすみません!!
- 389 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/02(日) 23:22:47 ID:4aoLNmCs0
- 「さ、て…………」
突然、歩みを止め静かに振り返り
街の街灯に隠されながらも、尚永久不変の光を放ち続けるそれを見上げ
「二日間、か……。大人しくしてみたが……、成る程。中々面白かった……」
月の光を受けずとも、光輝くかのような赤い髪を揺らしながら
「まあ……それも明日まで」
ふ、と目を瞑ると再び振り返り、その足を再び進める
「最後に用意された大舞台だ……男なら、これで燃えない訳が無い……よなぁ?」
高らかに笑う声が、孤高の月がただ輝く黒の空に、響いた
- 390 :魁:2009/08/02(日) 23:34:18 ID:Jhlo6zSQO
- >>389
「……」
木陰に隠れてストーキング。
- 391 :甲:2009/08/03(月) 00:05:36 ID:04sSosQ60
- 漆黒の闇を営みの灯が制する大都市
その灯火が届かない路地裏、人通りを避けるように、甲は居た
「―――…明日はさ、大切な予定が…あったんだがな…」
独り言の様に
唐突に発せられた言葉
「連れない事言うなよなぁ…カァアアアアブトォ…!
そんなの関係ねぇー…ってやつだぞ…」
しかし言葉は、虚空に放たれた物に非ず
切り裂くナイフの様な鋭利さを持つ返答が返された
「……やれやれ…もうそろそろ、来るとは思ってたけどな、」
立ち止まる男は、振り返り相手を見据える
「国連軍を追われたお前が、まだ俺に付きまとうか…"シェイカー"」
ゆらりと闇より姿を見せる、"シェイカー"と呼ばれた男
長身痩躯の容姿は、甲を見下ろす位置まで迫る
「……付きまとうさ、カァアアブトォウ…!
お前に付けられた汚点はなぁ…お前の血でぇ…洗い落とすしかなぁあああい…だろ?」
【通称"シェイカー"
元国連軍第十二特殊異能部隊大佐
セイルガーデン王国統括・守備部大隊隊長であった男】
【―――甲が崩壊させた国家の実質の統括者であり、
現在はその失策を経て、国連軍より実質更迭された身分であった】
―――男の声に、甲は眉を顰める
「……しつっっけー上に、耳障りな喋り方しやがって……ったく」
「目障りな男が言う台詞じゃぁああ……無いだろ」
鋭利な勢いを持った言葉は
しだいに重い色を発し出す
二人の間を流れる空気が、変わった
「(…悪い、さっちん…抜けられねえ…野暮用だ)」
ほの暗い街の裏側で
二色の力の潰し合いが始まった
- 392 :甲:2009/08/03(月) 00:19:51 ID:04sSosQ60
- ―――その後
無数の破壊跡と血痕を残し
二つの気配は、路地裏から忽然と消えた
- 393 : ◆CROSS/.AzE:2009/08/03(月) 20:40:37 ID:E4Ka56rgO
- …………
【ビル群の一角】
【一際高い摩天楼の屋上に、紅い人影が立つ】
……やれやれ
こんな素敵な夜なのに、太陽をぶち上げようなんてする野暮な奴ァどこのどいつだ?
- 394 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/03(月) 21:00:12 ID:4aoLNmCs0
- 異能都市 メインストリート
黒に塗りつぶされた天に浮かぶ月は、今までに無い程に紅く煌き
「さあ……開幕だ……」
人々が行き交うこの場所で
男の声は、奇妙に響いた
//時間なので開始しますねっ
- 395 :小夜:2009/08/03(月) 21:03:20 ID:/EtiECms0
- 「――『さあ……開幕だ……』だぁ?
薄ら寒ィコト抜かしてんじゃねぇよ、ダボが」
ちりーん。
鈴の音と共に、少女は現れる。
- 396 :レラ=バニッシュ:2009/08/03(月) 21:08:22 ID:O1o1pwYcC
- 開幕……ね
【紅く煌めく月を背後に空から登場】
なら、派手にぶち破ってやるよ
【彼女の乗った機体がギア音という唸りを上げた】
- 397 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/03(月) 21:11:59 ID:.6prKP66O
- 「……今日のご飯はなんだろな〜……ん?」
【夜道を白い服に身を包んだ男性が鼻歌混じりに歩く……】
「ん〜こんな夜は……何かが起きそうだな!」
//滑り込み!参加します!
- 398 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/03(月) 21:14:23 ID:E4Ka56rgO
- ……やれやれ
始まったみたいだな
【煉達から遙か遠く、ビルの屋上から下界を見下ろしている】
- 399 :アーチボルト・クリスティ/美幼女(装)怪盗:2009/08/03(月) 21:15:14 ID:cR39wx2o0
- 「うわーーーーん!
ここどこ?
迷っちゃったよぉ!!」
幼女が一人
戦場に迷い込む
しかしそれは決して餌食となる為ではなく…
//滑り込む!
- 400 :車椅子の魔女:2009/08/03(月) 21:16:53 ID:PBnIervYO
- 「本当は見守るつもりだったのだけれどね…」
ジジ、と空間がぶれ、車椅子に腰掛けた老婆が姿を現す。
「少しだけお手伝い…彼の替わりなんて到底なれないけれどね」
- 401 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/03(月) 21:20:26 ID:OcZ4s9w60
-
「――――こんばんは」
ばさり、ばさりと純白よりも、尚一層白い羽根が飛び散る。
月明かりの下、そのシルエットが作る酷く歪な〝黒<カゲ>〟が路面を照らす。
唐突に、路地裏からそのメイドは現れた。
- 402 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/03(月) 21:26:12 ID:4aoLNmCs0
- 男から放たれる殺気
それはむせ返るように濃く、重く周囲を包む
周囲の人間は、男が放つそれに気づき
現れる異能者達の雰囲気に気づき
ある者は悲鳴を上げ、ある者は顔を青くし、姿を消していく
>>395
「……口の悪いガキだな、ったく……」
鈴の音に耳を傾けつつも、視線は向けず
それだけを呟く
>>396
「ああ……、盛り上げてくれよ?」
唸るギア音を聞きつつ、軽く微笑して
>>397
「嗚呼……、これから始まる。一つの舞台が……
あんたも……盛り上げてってくれるのかい?」
ふ、と手を広げて上弦を見やり
>>398
その存在に気づくすべは無く
その場所から見る光景は、集まる異能者達。笑う赤髪の男
>>399
「……本当、変なガキしかいないな。此処は……」
その幼女を苦笑して見ていた。その苦笑は、何処か楽しげで
>>400
「お次は婆さん、と……
老兵はさっさと引退するのがいいんじゃないか?
まあ、盛り上げてってくれるなら、誰でも大歓迎だがな……」
ふ、と魔女の方へ手を出して
>>401
「幼女に……男に、老婆に……今度はメイド……
ったく、面白くなりそうだねえ……?」
くつくつ、と小さく笑って
「んじゃあ……、役者は揃ったかな?」
足を肩幅程まで開き、腕をダラリと下げる
「……来い」
一見、構えには見えないそれ
しかし、この男にはこれで十分
//では、よろしく御願いします!
- 403 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/03(月) 21:31:23 ID:.6prKP66O
- >>402
「何?劇団員でも来ているのか?……いやぁ……私も過去に劇場のスポンサーになった事があってな?舞台にはうるさいぞ?……って煉じゃないか……」
【長々と舞台の事を話してから煉の存在に気付く】
「この街は本当に懐かしい顔に再開する……どうだ煉?今から食事でも?」
【彼は煉の今の状況を知らない、だから……無防備に近寄る】
- 404 :小夜:2009/08/03(月) 21:32:47 ID:/EtiECms0
- >>402
「うっせェよ。テメェがキモいのがいけねぇんだよ」
ぺっ、と唾を吐き捨てる。ホントに幼女かこいつ。
「……まあいい、それは置いといて。
今日はテメェをズタボロにしに来たんだ。
覚悟は決めたか? 小便は済ませたか?
神様にお祈りは?」
ずずず、ずずずず。
少女の影は化物のように蠢いて。
――煉の両足、アキレス腱を断とうと、地から伸びる。
- 405 :車椅子の魔女:2009/08/03(月) 21:36:39 ID:PBnIervYO
- >>402
「失礼ね、乙女に向かって」
ゆるりと腕を天に伸ばし
「それに、少し空気が悪いわ」
パチンと指を鳴らすと、ふわりと辺りの雰囲気が変わる。
【全体補助:少しだけ全能力が上がる】
- 406 :レラ=バニッシュ:2009/08/03(月) 21:40:12 ID:EZHvaBxoC
- >>402
盛り上げすぎて、会場が壊れるかもな
【唸るギア、しかし動かず】
さて、久しぶりだな……煉
貴様がまさか大量殺人なんかをやってるとはな……
何でだ? やはり……言えないか?
【唸るギア、しかし動かず】
>>405
なんだ、この感覚……?
【ふと、機械の目線が老婆を捕らえる】
……あの老婆、なかなかやるな
【機械の中で一人、呟いた】
- 407 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/03(月) 21:42:00 ID:E4Ka56rgO
- >>402
さて、どうするか……
【彼は思案する】
【どうすれば、煉は正気を取り戻すのかを】
【何より情報不足だ】
「煉を取り戻したい」
【そう言って泣いた彼女の顔が浮かぶ】
【何より、煉を傷つけたくない】
……ちっ
【如何にして煉を救えばいいのかわからない】
【故にクロスはまだ動かない】
【動けない】
【行動無し】
- 408 :アーチボルト・クリスティ/美幼女(装)怪盗:2009/08/03(月) 21:43:37 ID:cR39wx2o0
- >>402
笑うという行為は本来攻撃的なものであり、獣が牙をむく行為が原点である
紅い月の下では、この少年の狂ったような笑顔がよく似合う。
肉食動物が他の肉食動物を狩る為に疑似餌をちらつかせるように、
彼のこの姿も戦場においては完全な疑似餌。
好戦的な性格を表に出さずに相手を自分の領域まで誘引し、骨の髄まで喰らい尽くす。
今、彼のむいた牙は納められることなく相手を切り裂く剣となり月明かりを受けて輝く。
そしてその剣の第一
腕から下げていた籠からマッチ棒を一つ取り出す。
ソーマトロープ
「幻想燧火」
燧火には小さな火が灯り、少年の顔を明るく照らし出す。
闇に映る少年の顔は愛らしくありながらも明らかな戦意を内側に秘めている。
美しく弧を描くようにしてその燧火をなげつける。
動作自体は緩慢で燧火も簡単に躱せるようなもの。
攻撃力はこれを見た限りではまったくない。
しかしその直後だった。
燧火の幽かな火は大きく燃え上がり、その内から光輝く翼有る馬が3体飛び出してきたのだ。
3体の馬は誤ることなく煉に向かってその赫く滾る身体を以て飛びかかる。
- 409 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/03(月) 21:52:17 ID:OcZ4s9w60
- >>402
(殺さず、捕える)
“飛翔式――――many”
―――だんっ!、だんっ!、だんっ!、だんっ!
空に浮く、魔方陣、
其を蹴り飛ばす無機質な躍動、
後に舞う、白い羽根に彼女の金糸、
それを視覚が捉えるよりも、逸早く。
(それがアニメではなく)
「…………メイドではありません」
声は煉さんの前方、
その高速ゆえに“先のメイドと思しき色彩”の塊から、
(現実に生きる私の、)
回りこんで後ろに行くつもりか、魔方陣が蹴られる音と共に右斜めに方向転換、
「“masked romance”、ヒーローです!」
(ヒーローとしての役目です。)
- 410 : ◆uotUYGHVwM:2009/08/03(月) 21:59:21 ID:4aoLNmCs0
- //初っ端から全体攻撃いっくよー
>>403
「……」
無言のまま、上弦にすと手を向ける
紅い棘が地面から現れ、上弦の行く手を阻むように空を裂く
「食事……悪いが、断る」
>>404
「……生憎、祈る神なんていねえな」
地から伸びる影が煉の足に触れる瞬間
ガチン、と鈍い音が響く
足には紅い塊が纏われており、それが影を阻む
>>405
「魔女、ね」
変わる雰囲気に、少し顔を顰める
>>406
「……コレが終わったら、分かるかもなあ?
だから……知りたかったら、俺は倒せばいいんじゃねえか?」
機械に向かって、不可思議な笑みを向けて
>>407
クロスが動かないうちにも、攻防は開始されていた
煉の全身は紅い塊に覆われていく
>>408
「炎、ね……。俺には専門外だな……」
そう呟いた頃には、煉の身体は、一片の隙も無く紅い鎧に覆われた
特に防ぐ動作も見せず、その炎を受け止める
じゅう、と何かが蒸発するような音が響くも、大して効果は無かったようだ
>>409
「ヒーロー……いいねえ、楽しそうだ……」
くくく、と紅い鎧から笑い声が響き
その塊を、一瞬だけ捉え、身体を屈める
《全体攻撃》
屈めた身体を一息に身体を伸ばし、手を上空に突き出す
紅い月の色が漏れ出したかのように、黒に潰されていた天すらも紅く染まり
「……降れ。鉄の雨よ」
突き出した手を振り下ろす
それと同時に天から降るのは、弾丸の形に成った紅い塊。硬度は鉄。
瞬く間に周囲を紅く染め上げるそれは、異能者達へも降り注ぐ
- 411 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/03(月) 22:00:15 ID:4aoLNmCs0
- //age忘れ名前忘れ^p^
- 412 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/03(月) 22:05:37 ID:E4Ka56rgO
- >>410
【その紅が、遠方より戦いを見るクロスの目に焼き付く】
【紅】
【紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅】
【紅紅紅】
- 413 :小夜:2009/08/03(月) 22:07:37 ID:/EtiECms0
- >>410
「じゃあ――私に祈れ。殺さないで下さい、とな。
――今日の私はちょーっとお怒りモードでね、うっかりヤっちゃうかもしれない」
に、と獣染みた笑いを浮かべて。
「……っとぉ、これ、は……」
走り回って逃げられるか? 否。
防げるほどの頑丈さがあるか? 否。
ならば、ならば――
とぷん。
少女の姿が、影に沈んだ。
(攻撃動作なし)
- 414 :レラ=バニッシュ:2009/08/03(月) 22:11:48 ID:DTK0wtesC
- >>410
……チッ、面倒だな
潰して連れていくしかないか……
【唸るギア。動き出す】
【煉に向かって手を向ける、それが合図】
煉……済まないな
【機体の背中から小型の機械が飛び出し】
【半分は煉の周りへ、残りは頭上の鉄へ向けて】
初めから本気で行かせて貰う!
【小型の機械から、青い粒子の線が飛び出した】
【粒子の線は頭上の鉄を焼き消し、それと同じものが様々な角度から煉にも向けられた】
- 415 :車椅子の魔女:2009/08/03(月) 22:13:16 ID:PBnIervYO
- >>410
「踊る葉」
細かく左腕で車椅子を操作しつつ、術を展開。老婆の周囲で木の葉が舞い踊る
空から降る弾丸を避け、避け切れぬ分は術で反らし、弾き、それでもその身に迫る弾丸は……
「っふう……あま、り…運動は……疲れるわね…」
ガインガインと、残る右拳でたたき落としている。
流石に回避が精一杯の様だ
- 416 :アーチボルト・クリスティ/女装怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/08/03(月) 22:14:06 ID:cR39wx2o0
- >>410
「炎は…駄目か。」
つまらなさそうな顔で両手を振り下ろす。
ヒ―――――ゥン
鉄の雨の中でも少年に当たりそうな物のみが空中で静止する。
少年が使っているのは魔法の糸。
魔力を流し込んで使い手の意のままに動く魔法のアイテム。
「赤、鉄、蒸発音」
「お前が烏賊とか蛸だったら青とか緑なのかねえ?」
「力に溺れ、自らを見失ったのかしら…、どのみち俺が今更口出しなんてできない。」
受け止めた鉄を地面に下ろして煉を見据える。
- 417 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/03(月) 22:14:12 ID:.6prKP66O
- >>410
「ん〜……相変わらずつれないな……20年経っても変わらず……あれ?この煉いつの時代のだ?」
【さして焦る様子も無く、少し下がって一息】
「あれ?今思ったけど、みんなピリピリしているな……って!?上からなんか降って来た!?」
【空を見上げやっと驚きの声を洩らす】
「成分は……ん……可能だ」
【紅い塊は上弦に触れる前に彼の能力で消滅する】
「……人がたくさん居るのに……」
【突如彼は走り出す……目的は勿論街人の救助、彼の能力で次々と街人を救助して行く】
【攻撃なし、街人を救助中】
- 418 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/03(月) 22:14:27 ID:E4Ka56rgO
- //途中送信スマソ><
>>410
【その紅が、遠方より戦いを見るクロスの目に焼き付く】
【紅】
【紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅】
【紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅】
ちっ
やべぇなこりゃ
救うとか取り戻すとか以前に……
……滾ってきた
【ビルから飛び降りる紅い人影】
何より今は「殴って気絶させる」ぐらいしか思いつかねぇ
なら、そうするしかねぇだろ?
バッドエンドトリガー
「紅獄罰骨」、発動
金属収束、鎧を形成
久々に往くぜ
Rock'n'rollだ、弾丸共
クリムゾンブラストモード
鉄血装甲「紅殻弾丸形態」、殲滅型!!
――ズガンッ
【煉の降らせた弾丸と共に、それは堕ちてきた】
【アスファルトを砕き、降り立つクロスの姿】
【紅い紅殻に身を包み、関節の隙間からは黒い炎のような邪気が漏れ出ている】
【十字眼球の右目から出るのは紅い火花のように輝く邪気】
よぉ、煉
久しぶりだな
【銃寺森クロス、参戦】
- 419 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/03(月) 22:29:42 ID:OcZ4s9w60
- >>410
“防御式――――first”
“飛翔式――――continuation”
また一つ、だん、と音、
同時上空、自分とその周囲を守るように展開された、
当初の目的を捨て、真横から迫る。
いつのまにかレイピアを握っていた右手の甲を左頬の傍に浮かした。
レイピアの切っ先は後方、
“rapier-type-〝方天戟〟”
魔力刄がレイピアを媒介として成され、月牙が更に表れる。
その、刹那に近い時の間にも距離は詰められた。
なぎ払うように、レイピアが振るわれる。
斜めに一線、たった一振り。
(攻撃の動作)
- 420 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/03(月) 22:33:38 ID:4aoLNmCs0
- >>413
に、と笑い返し
「断る」
沈んだ少女に吐き捨てる
(……影に潜んだ、か。手を出す術は無し……)
>>414
「……ああ、来い」
自身の技が消されたのを見て、男は跳んだ
粒子の線は微かに煉の身体を掠めるも、直撃はせず
突如、地を染め上げた弾丸が浮上、収束し巨大な爪を持つ手を作り出す
それは、粒子の線毎レラを押しつぶそうと迫る
>>415
「あんたには……コイツだ!!」
空中で左手を振りぬくと、先ほどの紅い手の時同様、弾丸が収束
天から降り注いだ物とは比べ物にならない質量、大きさとなって再び老婆へと向かう
>>416
「どう……、だろうなあ?」
余裕の笑みを見せつけ
「それで安心してたら、死んじまうぜえ?」
次は右手を振り上げる
地に落ちた鉄は、再度少年へと放たれた
>>417
(……コレでの攻撃は、無駄……)
「ったく……、余計な事を……」
ふ、と吐き捨てるように言い放つ
しかし、その男性への攻撃行動は特に無い
>>418
「……やっとお出ましかい」
堕ちてくるその姿を見るやいなや、両手を再び空に上げ
「とりあえず、アンタにはこれだ」
振り下ろすと同時に天から降りてくる紅い槍
それがクロスの身体を天辺から突き刺そうと降り注ぐ
>>419
高速で動くそれは、少しばかり意識から消えていた
キイン、と響く金属音
完全に意識の外から放たれたレイピアの一撃は紅い鎧に阻まれるも、一瞬だけ煉の動きを鈍らせる
- 421 :小夜:2009/08/03(月) 22:40:59 ID:/EtiECms0
- >>420
ずるずる、ずる。
主の無い影は、地を這い壁を這い煉の元へ。
「……ぷはぁ」
影の中から現れる、その時の位置は煉の左斜め後ろ。
何時の間にか、右手には小さな影造りの刃が装備されていた。
「――ッ!!」
右腕を。
振り上げた右腕を、煉に向かって一直線に振り下ろす!
- 422 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/03(月) 22:43:13 ID:.6prKP66O
- >>420
「ふぅ……お前が犯人か……まったく……」
【全体の救助を終え、振り返る】
「ほら……自分の物は責任を持って処分しなさい……」
【還元した元素を再び固め、放り投げる】
「ピリピリの原因はお前か……何をしたらそんな悪い奴になるんだ……お前はヒーローだろ?」
【肩を竦めてため息を吐く】
【放り投げた塊は煉が行ったのと同じように無数の刄になり、向かって行く】
- 423 :妖怪ジェットドリル婆:2009/08/03(月) 22:43:31 ID:PBnIervYO
- >>420
「そう、っじゃあ……」
車輪が大地を噛む。老婆の痩躯に魔力が邪気が漲る
「盛り上げてあげましょうか」
大地は砕ける。老婆の邪気に木の葉は螺旋を為し、紅い槍に、その先の煉を砕く破壊の力となって――
「突撃ぃ!」
まるで『彼』のような勢いで、貫きにかかる!
- 424 :アーチボルト・クリスティ/女装怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/08/03(月) 22:44:53 ID:cR39wx2o0
- >>420
「鉄…か。
鉄ねえ…鉄、鉄、鉄。
沢山の鉄の固まり、鉄ってどうやって操ってんのかな?」
「君は認識している。
操るべき鉄を認識している。
ならば逆を言えば認識できない物はどうやって操る?
また、鉄をどうやって認識している?」
そして誰もいなくなるの?
「And Then Were There None?」
キラリ、と少年の身体が光ったかと思うと少年の周囲にある鉄が認識できなくなってしまった。
しかし、認識できない所に確実に少年は居るのだが……?
弾丸が止まったかは煉はまだ確認できない。
- 425 :レラ=バニッシュ:2009/08/03(月) 22:47:49 ID:KZg1MerMC
- >>420
【巨大な手を見やる】
今回ばかりは破壊出来そうにないし、避けるのも不可能……なら!!
【機体の両手を巨大な手へと突き出す】
【やがて巨大な手と機体の両手が接触、力は同等、互いに相手を押そうとして、止まる】
しかし、この機体なら攻撃はできる!
【背中から小型の機械を射出、もう一度粒子の線を飛ばす】
- 426 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/03(月) 22:50:29 ID:E4Ka56rgO
- >>420
なるほど
俺と似た能力か
【一閃】
【クロスが高速で回転し、その両腕を振り回す】
【それだけで槍はその身をひしゃげさせながら、一気に吹き飛んだ】
「とりあえず」で済ませられる相手だと思ったか?
残念だが……簡単に終わらせられるわけにはいかないんだよ
お前の帰りを待ってるダチがいるんだ
金属収束、弾丸形成
【クロスの周囲に金属が召喚され、視界を覆い尽くさんばかりの大量の弾丸を作り出してゆく】
照準、固定
locklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklock
locklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklock
locklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklock
locklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklocklockRock on
――BURST
【その大量の弾丸が、煉に向かって一斉に放たれた】
- 427 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/03(月) 22:57:20 ID:OcZ4s9w60
- >>420
「まだまd、」
なるほど、
一人vs多数の場で敵に近寄ればこう言う目に逢う訳だ。
降り注ぐ、弾丸に、粒子の線に、妖怪めいたジェット婆(キアルハさんか?
このままだと、巻き込まれかねない。
方天戟の刄を持ったレイピアの一撃を喰らわせた後、早々に彼女はまた魔方陣を蹴り、逃げた。
傘のように“防御式――――first”が頭上を守る中、上空へ躍り出た。
(回避行動)
- 428 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/03(月) 23:09:18 ID:4aoLNmCs0
- >>421
振り上げた右腕は、鎧に包まれた煉の後頭部にぶち当たる
紅い欠片が飛び散り、グラリと僅かに身体が揺れるも
「まだ……倒れちゃ面白くないよなあ……!」
ガシリ、と刃をへし折るのでは無いかと思う程の力で右腕を掴み、前方に投げつけようと腕を振るう
>>422
「歩みを止めたヒーローに価値はねえだろ?
今の『俺』は、それだったんだよ……!」
己が操る物
それは一度敵にコントロールを奪われても、己の力で飲み込めば再度操る事は可能
パチンと指を鳴らすと無数の刃を包むように紅い液体が煉の前方の空間から放たれる
それは刃を飲み込み、刃と共に姿を消した
>>423
両手を魔女に向け、腰を落とす
ドガン、と響く衝突音
キュイン、と言う金属音
それと同時に飛び散る紅い欠片に火花
真正面から、婆のドリルを受け止め、そのまま勢いを止めようとひたすら掴みかかる
>>424
今の煉の能力は、鉄の操作では無い。血液の操作
血液に含まれる鉄分を持ってして、紅い液体を武器としている
その中の鉄(分)を操作不可能となると、残るのは水分とヘモグロビン
ビシャリ、と紅い水は少年にかかるが、煉はそれを認識出来ない
>>425
ドリルを受け止めるのに全力を尽くす男に、粒子の線は全く見えず
鎧を一筋の線が貫いた
が、その箇所からゴポリと煉の血液が溢れ出し、その血液はそのまま紅い鎧を構築する一部となる
破壊と修復が同時に行われ続ける。このままでは大したダメージは与えられそうにも無い
>>426
無数の弾丸が降り注ぐ
嫌でもそれは視界に入る
そして気付く。あれに貫かれると流石にヤバい
弾丸が放たれたのと同時に、紅い液体がクロスを、弾丸を飲み込む
それ自体に威力は無いが、弾丸を一瞬で錆付かせ、威力を止める
クロスの身体が鉄ならば、錆の力はその身体にも及ぶだろう
>>427
避ける敵にまで気を回す事は流石に出来ない
上空へ躍り出る彼女に対する行動は特に無し
あえて上げるとするなら、他の者へと放った攻撃の数々
その余波、と言った所だろうか
- 429 :小夜:2009/08/03(月) 23:14:57 ID:/EtiECms0
- >>428
「面白い面白くねぇの問題じゃねぇんだよ、カスがっ……」
そこまで言って、
「あ、」
少女の視界は、グルリ、反転。
「――ッ!」
為す術もなく、吹っ飛んだ。
- 430 :アーチボルト・クリスティ/女装怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/08/03(月) 23:15:25 ID:cR39wx2o0
- >>428
「くくく……俺はやはり支援屋か。
聞いてる奴が居たら聞いてくれ、
これから煉に隙を作ってみるから待って!」
「それじゃあ行きましょうか…」
少女の掌に五色の光が灯る。
赤、青、白、黒、黄、少女の手を離れたそれらの光は彼女を包んで美しく回転を始める。
光の輪からは順番に五色の珠が射出されて煉のそばでまず一回爆発する。
爆発そのものの威力はたいしたことないのだがその度に発せられる光が眼に鋭く刺さる。
その直後、煉とは関係無い真後ろの方で爆発が起こる。
―――――轟!轟!轟!
連続した爆発の軌跡は円を描くように彼らに迫ってくる。
ありとあらゆる極彩色とありとあらゆる爆音を鳴り響かせながら、
彼を倒すのではなく、彼の目と耳を完全に破壊する為に……。
「強すぎる光、強すぎる存在を人々は認識できない。
弱い光のそれと同じ、弱くても強くても、ヒトからはずれる存在はヒトの中に存在できないの。
そして……。」
「―――――とどめはこれよ!」
赤
青
白
黒
黄
それぞれに龍を模した光の固まりを五体召喚、正面から真っ直ぐに叩き込む。
「豪華絢爛・五色竜王舞!」
しかし、攻撃力はかなり低い。
「こんな感じで……ドウカナ?」
先程の血液で紅に染まりながら親指を舐め、ウインク。
その姿は正しく悪魔。
- 431 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/03(月) 23:18:07 ID:.6prKP66O
- >>428
「さぁ?私はお前に何があったのかは知らないからな……知っているか?ヒーローはな……例え止まっても……再び歩き出す事が出来るからヒーローなんだ……まぁ……もっとも、私の言葉はお前に届かないだろうな……他の者に言ってもらいなさい……」
【刃が消えた事など全く気にせず話を進める】
「他の者に言ってもらい……君が再び歩き出す決意をしたのなら……私も安心ってものだ……」
【腰に手を当て笑う……戦闘中でも、彼はいつもと変わらない】
- 432 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/03(月) 23:27:23 ID:E4Ka56rgO
- >>428
!?
【クロスの纏う紅い紅殻が黒ずんでゆく】
錆……か……!!
【そうと判断した途端、クロスは錆びた部分の装甲を引き剥がす】
金属収束、紅殻修復……っ
【引き剥がした部分の紅殻を新たに作り出して装着する】
くそ……「錆びる」のは予想外だったぜ
こうやって修復が可能とはいえ、一気に全身に錆が及んだら、修復しきれる気がしねぇ
【バックステップで距離をとりつつ煉を睨む】
煉……
おまえは……それでいいのかよ!
こうやって、女を泣かせるようなことしか出来ねぇのか!!
【ただ叫ぶのみ】
>>429
おう!?
【叫んできたところで何かがこちらに飛んできて……】
よっと
【生卵を受け止めるように優しくキャッチ】
よ
相変わらず毒吐いてんなぁ
- 433 :ドリルの婆:2009/08/03(月) 23:29:06 ID:PBnIervYO
- 「ぐぬぬぬ……!」
(馴れないことはするもんじゃないわ…)
ドリル婆は全力で以て煉と拮抗を続けるが、最初に顕れた時と同じように、ジジ、と姿がぶれはじめている。
『血は血。水は水。鉄は鉄。血は血。水は水。鉄は鉄』
世界に声が響くと、また周囲の雰囲気が代わる。
【全体妨害/操作能力】
あらゆる能力が少し操り辛くなる。
- 434 :レラ=バニッシュ:2009/08/03(月) 23:39:44 ID:EZHvaBxoC
- >>428
当たった……! が、あれは……
【破壊と再生の様子を見て、直後】
ぐ……あぁ……!
【巨大な手が押しかかる】
【力は互角と言えど、巨大な手が上方から、機体が下方からでは力に差は出てきて】
仕方ない……ぐっ……アレを……使うか
【実際に、その差は切り札を使わなければならぬ程】
【機体から、走る衝撃】
【唸るギア、しかし動かず】
隠しておきたかったが仕方ない
【唸るギア、未だ動かず】
煉、貴様に本気の本気を見せてやる
【唸るギア、雄叫びをあげ、動き出す】
Type:B
―――――Buster-mode――起動
【直後、機体が輝く】
【機体の発光が終わると、そこには違う姿】
【全身のパーツが増え、より巨大な姿に】
貴様に問う、何故――大量殺人なんてことをした?
【先程まで劣勢であったにも関わらず、巨大な手を軽々と持ち上げる】
答えろ、何故だ?
【その手を掲げ、ゆっくりと近づいていく】
- 435 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/03(月) 23:39:44 ID:OcZ4s9w60
- >>428
「“SymmetricAegis”展開!!」
両の掌と、肩から砲口が現れた。
余波はほとんど完璧に“防御式――――first”が防いでくれている。
なら、攻撃に専念すべき、だ。
さらなる追撃等々がないなら、機関銃のように、弾が幾つも連続で放たれるだろう。
- 436 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/03(月) 23:45:58 ID:4aoLNmCs0
- //ちょっとレス番ずらすぜいっ
>>430
水は音を吸収する
伝導はするが、幾分にも効果を薄める
血液の鎧が音を吸収し、爆音の効果は薄い
しかし、閃光は別だ
「くっ……!」
煉の視界は白に染まり、一瞬だけ動きが止まった
>>433
一瞬の動きの停止
その上での妨害魔法
紅い鎧はさらに削られ、火花を辺りに撒き散らす
「ら、ああああああああああああっっっ!!!!!」
しかし、その怪力を持って無理矢理にドリルを沈め、軌道をずらした
>>429>>432
『今の俺には、それくらいしか出来ないんだよ……ッ!!』
男の口から出る言葉は、少しだけ感触が違った
声がする方向へ、紅い槍をぶっ放す
しかし、音を頼りにするその一撃の狙いはとても正確とは言えない
>>431
『……ったく、昔と殆ど変わってねえのな。お節介野郎……』
一言
一言だけ
上弦にとっては懐かしいであろう感触の声がした、気がする
「ククク……、いい、いいぞ……!」
次に出た言葉は、狂った言葉に戻っていた
>>434
「……俺が、やりたかったからだ」
手をレラに―――否、己が生み出した巨大な手に向け、グ、と握る
その瞬間、ゴパン、と音を立てて手は弾け、紅い液体がレラの機体に降り注ぐ
「お前も鉄なら……錆びちまうんじゃねえかあ?」
ニタリと笑いかける。 降り注ぐ液体には瞬時に金属を錆びつかせる力がある
>>435
弾丸は紅い鎧に阻まれ、煉の身体には到達しない
しかし、その鎧は確かに削れており、薄くなっている
このまま攻撃を続ければ破壊も可能だろう―――が、先ほどのレラとの攻防を見る限り、瞬時の修復は可能と見た方がいい
- 437 :小夜:2009/08/03(月) 23:55:38 ID:/EtiECms0
- >>432
「だって……だって」
ふるふる、と頭を振りながら立ち上がる。
「あいつは私を怒らせたんだ。
その恐ろしさ、身を持って知ってもらわないと」
にんっと笑う。
しろーい歯が見え隠れ……
>>436
「……それくらいしか、出来ない?」
ゆらり、体を傾かせて槍を回避。
「……テメェはなぁ。
人殺しして、テメェの女泣かせて、こんだけの人間の制止を振り切って馬鹿やってんだよ……」
ゆらり、ゆらり。
煉へ視線を向ける。
「……それなのにまだ『出来ない』だァ!?
甘ったれてんじゃねーよドカス!! 付いてんのか!!?
付いてたとしてもテメェには似合わねぇな、噛み千切ってやる!!!」
咆哮。
それと共に、変化が起きる。
影が、影が、そこら中の影が、小夜の前に集まってきている。
影は球体の形を成し、浮き上がり……
(……くそ、あの婆さんの術か? やりづらい)
ちっと舌打ちをかます。
- 438 :アーチボルト・クリスティ/女装怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/08/04(火) 00:00:14 ID:cR39wx2o0
- >>436
「さてと……喰らえ!」
懐から大量に銀色のナイフを取り出す。
そして、投げる。
有るだけひたすらメチャクチャに投げまくる。
吸血鬼、というか大抵の魔の存在にとっては防御するのも嫌であろうそれを数の続く限り投げまくる。
勿論ただ投げるだけでは躱されるので幻術で微妙にナイフのサイズを変えて遠近感を無くしてみたり
投げる音をなくして数を誤認させてみたり
とにかくありとあらゆる細工を施して銀色のナイフが宙に舞う。
- 439 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/04(火) 00:00:24 ID:.6prKP66O
- >>432
「さすがクロスさんだ……言う事が違う……私も一丁……決めようか……」
>>434
「……ろ、浪漫だ……」
【ロボットを見て呟く】
>>436
「あぁ……そうだ……その声、その話し方……私の友人……お馬鹿な癖に他人の為に必死で……己の身を投げ売ってでも人を護るヒーロー……煉の声だ……」
【昔を懐かしむように眼を閉じる……彼は思い出している……煉と話した事、共に戦った事……】
「さて、今のお前は煉であって煉では無い……煉で無いようで煉である……それは分かった……ふぅ、変わらぬお馬鹿さんにはコレに限るな……」
【ゆっくりと走り出し、速度を上げる……他の攻撃など意に介さず……走る……そして接近……完璧な動作で掌底を繰り出す】
「……元素還元……」
【彼の能力は万物の元素を操る力……血液とて元素で構成されている……鎧を還元と共に、一撃を見舞おうとする】
- 440 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/04(火) 00:06:20 ID:E4Ka56rgO
- >>437
おおう
……なんか、キュッとした
ま、意見には概ね同意だな
…………小夜
その術が発動するまで、どのくらいかかる?
囮ぐらいにゃなってやる
>>436
おっと
【小夜と同時に飛び退き槍を回避】
さて、と
そろそろ小賢しい真似は終わりだ
【一歩一歩、煉な向かって歩き出す】
【能力制限のせいか一部の紅殻が剥がれ落ちているが、クロスは気にすることは無い】
お前の返答を見る限り、問答はもう無駄みたいだな
ならあとはもう……殴り合うしかねぇだろ!!
【思いっきり左腕を振り上げ、】
レッドラム
死罪殺罰!!
【金属操作で拳を弾丸のように、煉に向かって撃ち出した】
- 441 :レラ=バニッシュ:2009/08/04(火) 00:06:37 ID:O1o1pwYcC
- >>436
やりたければ……やっていいのか?
【機体の背中から小型機械が射出される】
【それは素早く機体を取り囲みお互いを繋ぎ、守る】
貴様の奪った命、それに可能性は無かったのか?
【液体に飲まれた小型機械は錆び付き、地に落ち転がる、恐らくもう使い物にならないだろう】
お前はいくつの可能性を摘み取った?
【その間にも歩を進める】
考えた事は無かったのか、自分勝手だと
【歩み、煉の目の前へ】
一度考え直せ……馬鹿がっ!!
【右ストレート、だだの単調な攻撃】
【だが、機械からの一撃は相当は破壊力な筈だ】
- 442 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/04(火) 00:11:10 ID:OcZ4s9w60
- >>436
面識もなければ、背後関係も知らない。
けれどこの場にいる幾人かと彼は知り合いなのか。
飛び交う音に耳を這わせればそんなことがわかった。
が、戦闘に必要なことは一つしかわからない。
出すぎた真似、
正直自分でも吐き気がするけれどそれが正義なら。
「止まってください、」
小さく嘯いてみた。
“bullet-type-freeze”
未だ放たれる弾が氷属性を帯び、着弾した場所から徐々に氷が。
- 443 :婆:2009/08/04(火) 00:12:03 ID:PBnIervYO
- 「……ク……」
呻くように呟いて、その場から消え去ってしまった。
//ごめんなさい落ちるます……
- 444 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 00:30:34 ID:4aoLNmCs0
- >>437
『ああ……、馬鹿だよ、どうせ俺は……!』
「ハッハッハ、おっかねえな、オイ!!」
二つの煉の声が、一つの身体から聞こえてくる
片方はどん底に暗く
片方は、小夜の言葉を軽く笑い飛ばす
「っと……、余裕こいてみたが……何かされる前に、潰す……ッ!!」
す、と突き出す右腕 その先には血液で構成された長い腕が出現
「おらあっ!!」
ぶおん、と言う轟音と共にその腕は小夜に向かって突き出される
>>438
完全な吸血鬼では無い煉に、銀の魔力は大した効果は無い
しかし、此処までの攻撃。それに加え魔女の妨害魔法。
鎧は薄くなると同時に、強固さまでをも失ってきていた
金属音が響くも、銀のナイフは全てその鎧に突き刺さる
「ぐ……」
紅を、銀がコーティングした
>>439
上弦の一連の動きは、何者にも妨害されず
更にその一撃は、何者にも緩まされる事も無く、煉へと到達した
鎧は銀のナイフと共に消失し、その掌は煉の身体にめり込む
「がはっ…………」
口から血を吐きつつも、上弦を睨み付ける。その瞳は死なない
次の一撃は左手で行われた。拳を握り、上弦に向かって超至近距離からの全力の一撃を放つ
>>440
「嗚呼、そうだ。その通りだッ!!
小賢しい問答なんて不必要。殴り合え、血を沸かせろ。気を滾らせろ!!」
口から血を流しつつ、クロスに向かって吼えた
身体を捻り、瞬時に紅い鎧でコーティングした左足を、クロスの左腕にぶち当てる
>>441
『ああ……、自分勝手の馬鹿野郎だよ……!
だから……俺なんか、消えちまった方がいいだろ!!』
その言葉は酷く悲しげで
しかし、身体はレラの一撃に対抗しようと動き続ける
残るのは右足
トントン、と具合を確かめるかのように地に足を付き
紅い刃を装着した右足で、機体の一撃を迎え撃つ
>>442
鎧が崩壊した今、弾丸を阻む物は無く
その上、各々の攻撃により、再度の完全な鎧の構築は困難
被弾した箇所は凍り付くも、この程度では未だ止まりそうには無い
>>443
//乙ー
『何々だよ、お前ら……何で未だ、俺にそんな言葉をかけやがる!!』
男の叫びが、ほんの少しの間周囲に響いた
- 445 :小夜:2009/08/04(火) 00:34:06 ID:QYyPcDfoO
- >>440
「……やりづらいから、もうちょっと」
多大な量の影の操作。負担が少ない筈はない。
少女の額には、汗の珠が浮かんでいる。
>>444
「ハッ、どうせだのなんだの理由付けてんじゃねーよヘタレが!!」
口は悪態を吐いてみるものの、技を繰り出す予備操作のために動けない。
ぎゅっ、と目を瞑って、耐えるのみ。
(……あと、ちょっと……あとちょっと……!)
- 446 :アーチボルト・クリスティ/女装怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/08/04(火) 00:36:37 ID:cR39wx2o0
- >>444
「仕方ないな……。」
一瞬だけ真の姿を見せる。
増強された魔法により足元が強く輝いて炎をともしたようにして移動力をあげる。
そして攻撃にかまわず煉の傍まで近づき一言。
「強くなるって、俺はお前から聞いたぜ。」
聞き覚えのある蒼い男の声。
振り返って確認しようとしても既に姿はアーチボルト・クリスティに戻っているだろう。
- 447 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/04(火) 00:37:16 ID:.6prKP66O
- >>444
「よし……中々いい眼じゃないか……煉……お前を想ってくれる奴はこんなにいるんだ……」
【煉の拳は上弦の側頭部に命中……しかし、何をしたのか……全力の一撃は、彼を流血させる事にしか到らなかった】
「ん〜……さすがに痛いな……」
【吹っ飛ばされ、地面を転がりながら呟いた】
- 448 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/04(火) 00:43:59 ID:OcZ4s9w60
- >>444
「…………巻き込んだら駄目、ですよね」
指示を煽ぐみたいに呟いたところで、返ってくるのは己が駆動音。
結局判断するのは自分自身、なれば当然文面通り。
だから、大規模な攻撃を撃てない。
だから、今のままをキープするほかない。
だから、こんなにももどかしくて。
「止まってくださいっ」
止まれ、止まれと念じながらさっきのままを維持し続けるしかないんだ。
- 449 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/04(火) 00:46:08 ID:E4Ka56rgO
- >>444>>445
……ッ!!
【小夜に向けて放たれた轟腕】
【それに気付いた時、既に左拳は撃ち放たれた後であった】
(……ならば!)
【敢えて左拳を振り抜く】
【それを迎え撃つように放たれた煉の左足が、クロスの左拳と激しく撃ち合わされる】
【響く金属音】
【生まれた反発は凄まじい】
【だからこそ、クロスはその反発を敢えて受けた】
【反発の勢いを体に乗せ、一気に小夜の元へと吹き飛ぶ】
――グシャッ
【轟腕が捉えたのは小夜ではなく、クロスであった】
………………
【クロスは黙ったまま、その腕を全身でもってして受け止める】
【骨が折れたかもしれない】
【内臓が潰れたかもしれない】
【だが、それでも守らねばならない時が、男にはあるのだ】
……けよ…………
【血反吐を吐きながらクロスは叫ぶ】
【叫ぼうと口を開く】
【果たさねばならない約束がある】
【取り戻さねばならない奴がいる】
【その全てを成すが為に、クロスは叫ぶ】
いけ…………小夜ォォオオオオオ!!!
- 450 :レラ=バニッシュ:2009/08/04(火) 00:55:12 ID:EZHvaBxoC
- >>444
馬鹿が! 蹴り一つがこの僕の機体に敵うわけないだろ!!
【ストレートと蹴りが相殺し、離れる】
自分勝手の馬鹿野郎……貴様の今はそうだ
【更に距離を取る機体、今は最後の攻撃の為の準備期間】
【唸るギア、形を変える】
でもな、昔の貴様はもっと輝いていた
今見たいな紅い月じゃなく、真昼の太陽見たいに輝いてた
【唸るギア、形を変える】
今なら、まだ、戻れるんじゃないか?
もう一人の貴様をぶっ飛ばせば、また戻れる
Type: A
―――――Ace-Factor――起動
【唸るギア、形を変える】
【パーツが外れて行き、段々と小さくなる機体】
【その姿はマンガ・アニメの主人公機を想像させる】
貴様にヒーローの要因を教えてやる
【タイプ:A、エースファクター“ヒーローの要因”起動】
- 451 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 01:03:28 ID:4aoLNmCs0
- //もっかいレス番号変えますぜー
攻撃を防ぐ為に
攻撃を受け取る為に放った一撃は、それぞれの攻撃を受け止めた
そして、それと同時にゴキン、と鈍い音が響き渡る
しかし、この男はその程度では止まらない。止まれない。
歩みを止めた男を、再び歩かせるには―――ケツを蹴り飛ばしてでも、一歩目を踏み出させなければいけない
>>446
ゆらり、と一瞬だけ身体が揺れる
『強くなるのなんて……もう……!!』
「……チッ」
片方の声を遮って、片方が舌打ちをした
「言葉じゃ……どうにもならねえか……」
>>447
「あんたも、化け物かよ……」
ふ、と短くため息を付く
しかし、その声は何処か楽しげだった
>>448
「アンタもだ……。もどかしい、……んな風にでも思ってるんだろ
考えるな。維持なんて。全てをぶちかませ。ショボい劇はツマラねえだろ?」
被弾のダメージは少なく
冷凍により動きの阻害も大した意味は無い
そして何より、この男が更なる一撃を望んでいた
>>450
『太陽だって……沈んじまうだろ……?』
「月を馬鹿にされるのは許せねえが……確かに、太陽のが輝いてはいるだろうなあっ!!」
「んでもって……、俺をぶっ飛ばすには……まだ少し、足りなさそうだなあ……?」
ニタリ、と奇妙に笑って機体の変化を見つめる
>>449
クロスの行動に驚きの表情を見せる
が、すぐに嬉々とした様子で笑みを浮かべ
「ハッ……、己の身を犠牲にしても、そのガキの一撃に賭けるか……!!」
放った左足と右腕を己の身体の元へと戻す
>>445
「面白い……来い。その男が身を挺して守り抜いたお前の一撃。受け止めれやらあ……!!」
ぐ、と全身に力をこめて構える
それは小夜の一撃を防ぎきる為の物でもあり、次の動きで反撃に出る為の物でもあった
- 452 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/04(火) 01:07:01 ID:.6prKP66O
- >>451
「こんな言葉を知っているか?“子を守る親は強し”……つまりは、そう言う事だ……」
【笑いながら立ち上がり、事の行く末を見守る】
- 453 :小夜:2009/08/04(火) 01:07:52 ID:QYyPcDfoO
- >>449
「……!!
あり、がと……後でリルちゃんの秘蔵写真あげるっ!」
に、と笑ってみせて。
>>451
「……煉」
はじめて、「野郎」を付けずにそう呼んだ。
「終わらせよう」
影の球体は、静寂を湛え。
ちりーん、鈴が鳴る。
「この、狂った悪夢を、終わらせよう。
目覚めの時間だ、もう起きよう」
――次の瞬間。
球体の中心にぎょろりとした眼球が現れる――
「――夢幻、壊明――」
見開かれた眼球は煉をひたすら見つめ――
「――閃瞬!!!」
その中心から、黒い太いレーザーを打ち出した。
煉の鎧を砕かんと、黒の閃光は一直線に伸びる――!!!
- 454 :アーチボルト・クリスティ/女装怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/08/04(火) 01:11:41 ID:cR39wx2o0
- >>451
「言葉の時間はもう終わり。
戦いは最後の局面に至る。
もう心は既に前を向いている。
だから……」
「歯……食い縛れェ!!」
九つの尾を持った狐のイメージ
テンプレートな九尾の狐
炎を纏って辺りを蹂躙する神代の獣
残酷な運命の如く其れは周囲に生きる命を奪い取りながら存在し続ける
それは決して責められるようなことではない
幾千年の時を過ぎた狐の幻像は九つの炎に神威を宿し、
闇を祓いて光を求める神の鞭となる
魔性の炎と言うよりはむしろ穢れ無き清き炎
神の鞭に相応しい浄化の炎が彼の周囲から吹き出し始める
「いと高き所に住む者よ…
我と我が血の盟約の元に力を貸せ…」
「天なる火にして大地を焼き払い
地なる雨にして天を潤さん。」
それは
―――――――――彼の中で明確なビジョンを持つ
ナインテイルズ
神威「九火幻鞭」!!
炎が立ち上がる。
天から
地から
人から
全ての角度から漏れることなく包み込むように浄化の炎がすべてを燃やす
1 2 3 4 5 6 7 8 9本
九本の炎の柱がまるで動物の尾のように自在に
動き、うねり、包み込む。
金色の炎は彼の指先に合わせて周囲を蹂躙する。
その痕跡はまるで神話の獣に蹂躙されたかのように残酷で暴力的で…何より美しい。
単純な魔術による炎、しかしそれはあまりに壮麗
身体だけではない、触れれば精神をも焼き尽くしかねない
しかし、新たな旅立ちにはそれは相応しいのかもしれない。
- 455 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/04(火) 01:13:13 ID:E4Ka56rgO
- >>451
賭ける?
悪いが賭事は弱くてね
ただ俺は確信してるのさ
太陽を呼び覚ますにゃ、闇夜のガツンとした一撃が必要だってね
>>453
そいつぁ得した
約束……だ……ぜ…………?
【そしてクロスは、意識を手放した】
【銃寺森クロス、リタイア】
- 456 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/04(火) 01:24:48 ID:OcZ4s9w60
- >>451
「私が一介の一般人なら、そう思ったでしょうが……………生憎と私はヒーローを名乗っています」
ドーム型の魔方陣が、大規模で展開された。
機関銃の手は既に止み、彼女が気をつけるものは唯一つ。
「ヒーローは如何なる手段を以ってしても、守らないと駄目なんです」
仮面の奥、
桜色の唇を動かして、二つ唱えた。
“隠蔽式―――― full ”
“防御式――――many”
これだけ技を使ってこの場所は大丈夫だろうか、と。
人が集まって気やしないか、と。
だから、“隠蔽”。
そして、辺りへの被害を懸念して“防御”
「もう、諦めませんか?」
- 457 :レラ=バニッシュ:2009/08/04(火) 01:25:31 ID:KZg1MerMC
- >>450
貴様……、何故そうやって!!
【本来の煉の言葉、それに怒りを覚えた少女はまた近づいていく】
これで終わりだ
【唸るギア、高鳴るギア】
【唸るギア、鈍く光る巨大な剣を手にし】
ヒーローってのはカッコよくてな!!
【巨大な剣を片手に駆け始める】
強くて……絶対に!!
【唸るギア、もっと高く】
【唸るギア、もっと熱く】
【唸るギア、これで最後】
「一閃……これで、終わりだ!!」
【強くて、絶対に……その後は解らない、なんだったのだろうか】
- 458 :レラ=バニッシュ:2009/08/04(火) 01:27:12 ID:DTK0wtesC
- //安価ミス……>>451へ……最後にやってしまった……
- 459 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 01:41:34 ID:4aoLNmCs0
- //またしてもレスb(ry
>>452
「ハッ……、みんなのお父様のつもりかい……
……何でもいいさ。『俺』を燃えさせてくれるのなら……なァ!!」
吼える 吠える 咆える
舞台は佳境。クライマックスに向けて、突っ走るのみ
>>455
「ああ、そうだなあ……!」
「ま……、後は見守っててくれや。『俺』の生き様をよお……!!」
>>456
「まだ……諦める訳にはいかねえなあ……!
俺が暴れる目的の……『俺』が出てくる事、が……まだ、達成出来てねえもんでなあ……ッ!!」
>>453
「―――受け止める、と言った以上。避けるっつう選択肢は在りはしねえ……」
ただ静かに。す、と両腕を合わせ、突き出す
一筋の閃光は、煉の腕に当たり
「ぐ、おお……!」
それを貫き 身体まで達し
「ああ、あああああ…………!!」
それをも、貫いた
>>454
更にその上からの、浄化の炎
防ぐ術などとうに無く
九本の炎の柱は、煉の身体を燃やし尽くす
「あああああ、ぐああアアァァアアアァアアアアァァァァアア!!!!」
叫びと同時に
「ク、クク……、いい、いいぜえ……ッ!!ハハハ、ハハハハハハハハハハハ!!!」
笑い声が、炎の中から響く
>>457
「絶対に……。何だろうな。諦めない、か?」
ズバン、と炎の柱を大剣は切り裂いた
しかし、斬られたのは紅い血の塊
最後に分身を作ったのだろうか?それは分からない
だが、分かる事の一つとして、そこに煉の姿は無い、という事がある
「ったく…………お前ら、派手にやってくれんなあ…………」
その声は、一同の後方から聞こえた
何時の間に脱出したのだろうか
何時の間にそこまで移動したのだろうか
様々な疑問は尽きないだろうが、兎に角。その男はそこにいた
「その上、超ド級のお節介。ハア……、人の心配し過ぎだっての……」
赤の髪は夜風に靡く
煌く瞳は真紅の炎を宿す
身体は先ほどまでの攻撃を全て受けていた、という証の傷で埋め尽くされている
「……まあ、熱かったぜ。お前ら。俺が又歩き出せるくらいに…………いや、太陽がもっかい昇るくらいに、な」
水無月煉 復活
//ですが
//ゴメンなさい、今後の展開上、もう少しだけ戦闘が続きます!
- 460 :アーチボルト・クリスティ/女装怪盗 ◆/2.KByfO3g:2009/08/04(火) 01:45:48 ID:cR39wx2o0
- >>459
「さーて最後は一暴れにつきあっ……」
パスンパスン
シュー……
あれだ。
ベビーサタンが覚え立ての呪文を撃とうとしてなるあれ。
前半から飛ばしていたから当然と言えば当然なんだけど…。
その……、なんだ。
もう魔力が残ってない。
すっからかん……だ。
「……無念。」
ドサリ
少年は倒れてしまった。
アーチボルト・クリスティ 戦闘不能
- 461 :小夜:2009/08/04(火) 01:45:49 ID:QYyPcDfoO
- >>455
「おつ、かれっ――」
それだけ言って、術の行使に再び集中する。
>>459
閃光が途切れると共に少女はがくんと膝を付き、球体になっていた影は四散する。
「……はぁ、はぁ……ようやく、起きたか、このアホっ……」
にやり、と笑ってみせる、が。
(……ヤバい……ヤバいヤバいヤバい!!!)
その小さな体は既に限界を超え、ぴくりとも動かなかった。
- 462 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/04(火) 01:46:16 ID:.6prKP66O
- >>459
「ふ、多分……私が一番それに向いている歳だろ?」
【片目を瞑り、笑う……そして……後方を見やり】
「……やれやれ……やっと戻ったか……」
【安堵したようにため息を吐く】
- 463 :レラ=バニッシュ:2009/08/04(火) 01:53:17 ID:EZHvaBxoC
- >>459
それは貴様が考えろ
【大剣の構えを解き、また近づきながら】
戻ったか……久しぶり、だな
【機体から聞こえる声は明らかに嬉しそうであった】
- 464 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/04(火) 01:59:35 ID:OcZ4s9w60
- >>459
――――変わった?
「……………………初めまして。私は―――」
砲口が全て彼女の体に納まった。
また、どこからか。
彼女はレイピアを握る。
「―――“masked romance”です」
ブーツの下に魔方陣、
背中からは一対の巨翼、
手には剣、顔に仮面、そして纏うメイド服。
どうしてどうして、彼女はその場に映えていた。
- 465 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/04(火) 02:03:18 ID:E4Ka56rgO
- ――起きろ
…………ち、なん……だよ
――起きろクロス!
――まだ終わっちゃいねぇ!
……ハッ
落ち着いて寝てもらんねぇか
【倒れた銃寺森クロスの体から、黒い炎のような邪気と紅の電流のような邪気が漏れだしている】
- 466 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 02:05:14 ID:4aoLNmCs0
- >>460
「……ありがとうな。坊主」
少年からは見えないが、そう言って、ニッと笑いかけていた
>>461
「小夜も……お疲れ」
煉なら、此処で頭を撫でにでも行ったかもしれない
しかし。何故か先ほど現れた場所から距離を詰めようとしない
>>462
「いや……お前見た目変わって無いだろ。何歳なのか俺は知らねえんだが」
ため息を吐く上弦に一応言ってみる
>>463
「ああ、久しぶりだな。つーか……難しい宿題を出されちまったな……」
機体を見据え、苦笑する
>>464
「ああ、初めまして……
戦うロボメイドさん、ね……。カッコいいじゃん」
ふ、と優しく微笑みをむけて
>>465
「まだ、行けそうか……。良かった……」
果てさて、この言葉の意味は何なのだろうか
「で、だ……。戻ったはいいが……、『俺』が随分と暴れちまったしな……
俺もすっかり犯罪者だ。はい戻ったね、めでたしめでたしー……じゃ、終われねえ」
「つーわけだ……。キッチリ最後まで、締めねえといけねえよな
全力……の後だろうが。悪い。本当の最後の一撃は次、だ」
何時振りだろうか。この剣を引き抜くのは。この剣が銀色に輝くのは
その剣を、構えた
- 467 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/04(火) 02:10:55 ID:.6prKP66O
- >>466
「私か?私は今39歳だ……もう立派なおじさんさ……見た目はお兄さんだけどな!」
【爽やかに笑う】
「さて、キッチリ幕を閉じるなら……派手に行こう……舞台の終わりは華やかに……だろ?……」
【煉の剣を構える姿を、嬉しそうに眺めながら言う】
- 468 :小夜:2009/08/04(火) 02:11:36 ID:QYyPcDfoO
- >>466
「お疲れ、どころじゃねぇよアホ……」
ゆらり、ふらり。
限界などとうに超えた筈の体が、ゆっくり立ち上がる。
「この、この…………」
ふらり、ふらり。
少女は歩き出す。
この体を動かすものは何なのか。
「……煉の、ばかーっ!!!」
それは、意地。
意地っ張りな少女の、最後の悪足掻き。
少女は手を上げ、煉の頬目掛けて平手打ちに振り下ろすと、
――トサリ
その場に倒れ込んだ。
小夜、戦闘不能。
- 469 :レラ=バニッシュ:2009/08/04(火) 02:15:51 ID:O1o1pwYcC
- >>466
なに、そんな問題簡単だ、考えるまでもない
【二人の距離は離れている】
最後の一撃か……なら、行くぞ
【走り出す】
今度こそ……これで!
【煉の前で一歩踏み込み全力右ストレート】
【そんなものを人間に当ててはいけはいとかこの際無視】
終わりだっ!!
- 470 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/04(火) 02:21:52 ID:E4Ka56rgO
- >>466
……仕方ないね、どうも
【鉄血装甲、装着】
【外部から装甲を能力で動かすことにより、無理矢理にでも起き上がる】
来いよ、煉
キチンとカタつけてやる
【右腕に邪気が溜められてゆく】
【紅く輝く右拳】
歯ァ、食いしばれ、煉
【右拳を振り上げ、クロスも構える】
- 471 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/04(火) 02:24:32 ID:OcZ4s9w60
- >>466
「…………私は、…………」
カッコよくない。
それくらい、わかってる。
嗚呼いや、自分のことなんてどうでもいいのはわかってる。
でも、呟いて見たくなっただけ。
宙空で彼女は羽根をばさりばさりと扇ぐ度、散らす。
「…………」
わかってる。
わかってるけど、ね。少しくらい高望み。
「……どうにか、できないでしょうか」
その場を見下ろし、終着駅を待つ、だけだ。
- 472 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 02:31:43 ID:4aoLNmCs0
- //最後に全体攻撃
>>467
「十歳以上年上……だと……?」
煉の現在の年齢は二十台前半(恐らく)
「……ああ、頼むぜ」
その姿に、ニッと歯を見せる笑いで応えた
>>468
バチン、とその一撃は響いた
赤くなった頬を押さえる事もせず、倒れた小夜に
「……ゴメンな。ありがとう」
そう、呟いた
>>469
「……そうか。まあ、次、会うまでには答え、考えとくぜ」
上弦に向けたのと同様の笑顔をレラにも向け
「っと、とと……。焦るなって……」
右ストレートを、剣で抑え、受け流し、もう一度距離を取る
>>470
「悪い、な……。叩き起こしちまったみてえで」
ふふ、と苦笑を浮かべて
「アンタこそ、踏ん張らないと吹っ飛ばされるぜ?」
>>471
「―――アンタ、自分でどう思ってるか知らないけど
俺から見れば、十分カッコいいぜ」
ニッ、と明るい笑いを向けて
「んじゃ、行くぜ」
Last Atack
突如、煉の周囲の空気が変わった
煉が放つ空気で、変わった
それは大気を歪ませる程の熱気
それが、一段と熱を帯びる
煌くのは豪炎が燃え盛るかのような紅い瞳
靡くのは熱風が吹き荒ぶかのような紅い髪
その瞳は異能者達を捉え
その髪は熱風に煽られる大気のように微かに揺れる
欲するのは眼前の敵を斬り裂く剣
それを思い、想う
意思の強さは、其のまま剣へ現れる
「俺の力は、意思の力。思いの力。覚悟の力……」
己の全ての力を対外に放出、それを剣に纏うイメージ
想いしは紅い一撃
全てを斬り裂く真紅の一撃
紅い力が周囲に溢れ、其れは剣に纏われる
ゆらり、ゆらりと剣は歪む
「覚悟は―――出来た
前へ進む覚悟が。再び歩き始める、と言う覚悟が」
纏いし力を剣に換えるイメージ
想いしは紅い一撃
全てを焼き尽くす真紅の一撃
纏われた紅い力は紅い剣へと変わって行く
やがてそれは大気を焼き、地を割る程の熱量と質量を持つ巨大な剣に成る
「これが本当。最後で……俺の最強の一撃だ
幕引きはド派手に。かつ、燃える展開じゃなきゃ、な……
これで俺の身勝手な我が侭も……終わりだ」
「行くぜ。てめえら」
カルマ・ブレイブ
「紅い斬撃」
その剣を、全てを焼き尽くし、全てを切り裂くその紅い剣で、全てを薙ぎ払う
- 473 :レラ=バニッシュ:2009/08/04(火) 02:31:55 ID:EZHvaBxoC
- //すいません……いつ寝てしまうか解らないので先に寝ます……
- 474 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/04(火) 02:38:39 ID:E4Ka56rgO
- >>472
ハッ、来たな
カルマ・ブレイブ
「紅い斬撃」!!
【クロスの拳が尚強く輝く】
【魔力を込め、ただブン殴るという簡単シンプルな技】
【しかし、シンプル故強力】
【物理攻撃と魔力攻撃を組み合わせた破滅の一撃】
【正に、魔拳】
お……おおおオオオオオオオ!!!
【煉の振り下ろす紅の中に、クロスの紅が飛び込んだ】
エンド・オブ・ハート
「紅緋赤朱」
【紅い斬撃と紅い打撃がぶつかり合う】
【クロスの鉄血装甲は熱に溶け、クロスは炎に包まれながらも……】
おかえり、煉
【彼の一撃は、届いたのだろうか】
- 475 : ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 02:38:51 ID:4aoLNmCs0
- //atackじゃなくて、attackじゃね?ってツッコミはいらないです
//…………最後の最後でミスっちまったぜっ☆
- 476 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/04(火) 02:43:02 ID:.6prKP66O
- >>472
「はっはっは!派手だ……実にお前らしい技だよ……」
【街に被害が及ばぬよう、全体を防御し】
「ん……さすがだ……そして……お帰り……煉……」
【街中を守りながら、紅き炎を身に受け、笑う】
「これで安心した……はっはっは!」
【そう言って背を向け歩き出した、彼は確信した……目の前の太陽はもう沈む事は無いだろう、これから周りを照らす太陽となる……】
「もう、お前は……立派なヒーローさ……」
【そう呟いた彼の姿は既に歩き去っていて、そこには無かった】
//お疲れ様でした!楽しかったですよ!
- 477 :“masked romance” ◆X7kkkkkkkk:2009/08/04(火) 02:46:38 ID:OcZ4s9w60
- >>472
――――抑えろ、全て包みこめ。
只管彼女は展開した“隠蔽式”と“防御式”を維持することに努めていた。
ただ、それだけ。
たったこれだけのことに苦労する、ただのヒューマノイドだ。
これからの彼を救う。
それしきのことができなくて。
でも無様にこの舞台に縋っていたいから。
護る
- 478 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 02:55:30 ID:4aoLNmCs0
- >>474
その剣の勢いを止めるには十分で
「馬鹿、届かない訳ないだろ。この一撃が」
>>476
その一撃を防御するには十分で
「馬鹿。本当にヒーローなのは……お前らだっつうの」
>>477
これからの彼を救うには十分で
「馬鹿。人はどう思おうが……アンタは無様なんかじゃねえっての」
各々、それぞれの行動が
煉には響き
「……ただいま。
んで……ありがとう」
振り抜いた剣は地を割り
燃え盛る炎は天に昇り、周囲を埋め尽くす
その炎が消える時
その時には、煉の姿は消えていた
クエスト クリア
//お疲れ様でした!
//こんな深夜までのお付き合い、本当にありがとうございました!!!
- 479 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 21:07:14 ID:4aoLNmCs0
- 「さ……て……」
異能都市の外れ
「どうにか巻いたか……。ったく、面倒だな……」
「……やっぱり、もう此処には居られない、か……」
少量の荷物を鞄に詰め
当ての無い道を歩く者が一人
この先、彼は何処に行くのだろうか
行き先は、特に決めてはいない
だが、その瞳に迷いは無い
- 480 :ミレイ:2009/08/04(火) 21:08:56 ID:Jhlo6zSQO
- 場所なんて適当。それは手掛かりがないからだ。とにかく叫ぶは赤髪の少女。
「うりゃあ! 出てこいお化け! あのときの仕返しをしてやるからにゃ!」
- 481 :アーチボルト・クリスティ/マッチ売りの少女 ◆/2.KByfO3g:2009/08/04(火) 21:13:58 ID:cR39wx2o0
- 「燧火は・・・要りませんか?」
暗路夜行
百鬼夜行
一寸先は闇なれば
一寸先は鬼の世なれば
道行く人が迷わぬように
少女は燧火を売り続ける
生の灯火に値などつけられない
それをわかってなお、彼は燧火を売り続ける
- 482 : ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 21:19:47 ID:4aoLNmCs0
- //えーっと……これはどうすれば^p^
//何か、それぞれ別々のイベント……のように見えるのですがw
- 483 :ミレイ:2009/08/04(火) 21:20:58 ID:Jhlo6zSQO
- // 被ってしまいました……すいません(´・ω・`)
- 484 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/04(火) 21:27:29 ID:4aoLNmCs0
- 「……何か、騒がしいな」
「いや……、静かな方がおかしい、か……」
髪を夜風に靡かせて
行き交う人々を静かに見つめる
- 485 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/06(木) 00:05:05 ID:/k2gysHgO
- 千夜ビル最上階、総帥執務室。
「……電話も通じない、と」
常に欠不の月が映る窓から差す月明かりの中、真紅の髪眼の女は薄桜の唇から小さく吐息を漏らす。
手には携帯電話。千夜グループ関係者専用のものだ。
「然し一体何を遣って居るのだか。無事では有るだろうが」
また一つ溜め息を吐いて、女は椅子に背を預けた。
- 486 :真城空:2009/08/06(木) 16:22:23 ID:QYyPcDfoO
- →日常スレαから移動
「んと……ここだよ」
住宅街を少し歩いた先にあるのは、和風の大きな屋敷。
昼間だというのに、その屋敷は薄暗かった。
- 487 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 16:26:00 ID:4aoLNmCs0
- >>486
「おー……、なんつーか……イメージぴったり」
その屋敷を見上げ、ポツリと一言。
失礼だとか気にしてはいけない。悪気は無いんだよ!
「えーと……、お邪魔しまーす……」
そして人が居る事も確認せずに屋敷に門をくぐろうとする。
- 488 :名も無き異能都市住民:2009/08/06(木) 16:29:06 ID:QYyPcDfoO
- >>487
「えっ、あっちょっと……」
空の制止も既に遅く。
「……?
お客様、失礼ですが、何処の何方様でございましょうか……?」
いきなり庭を掃いていた割烹着姿の女性に目をつけられた。
- 489 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 16:37:15 ID:4aoLNmCs0
- >>488
「水無月煉。小夜のお見舞いに来た」
正直に自分の名前を言う。
だって馬鹿なんだもん☆
- 490 :名も無き異能都市住民:2009/08/06(木) 16:41:31 ID:QYyPcDfoO
- >>489
「ミナヅキレン……って大量殺人犯の名前!!? じゃあこれは女装!!?」
狼狽える女性が目にしたものは――煉の剣。
女性の顔はみるみる真っ青になってゆき……
「……ッキャー!!! 殺人犯、殺人犯がここにぃ!!!!」
悲鳴を上げて、助けを呼び始めた!
「誰か、暗慈さま、暗慈さまぁ!!!」
- 491 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 16:47:33 ID:4aoLNmCs0
- >>490
「ん……何かまずかったか?」
此処に来て馬鹿全快☆
「……あー、待て待て。大丈夫だから。人殺ししないからー……って、もう遅いか……」
- 492 :名も無き異能都市住民:2009/08/06(木) 16:51:48 ID:QYyPcDfoO
- >>491
女性は一目散に逃げ出していた。
煉の目の前には薄暗い屋敷。
にアはいる
はいらない
- 493 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 16:53:57 ID:4aoLNmCs0
- >>492
「……入る、しかないよな。嫌な予感しかしないけど」
にアはいる
- 494 :名も無き異能都市住民:2009/08/06(木) 16:56:27 ID:QYyPcDfoO
- >>493
屋敷の中は部屋がたくさん。
長い廊下を歩き回って小夜を探すしかないだろう。
- 495 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 16:58:18 ID:4aoLNmCs0
- >>494
「……つっても、こんだけあったらどんだけ時間がかかるんだか……」
とりあえず入り口から入って一番近くの部屋に入ってみる事にした
- 496 :名も無き異能都市住民:2009/08/06(木) 17:00:40 ID:QYyPcDfoO
- >>495
そこは……
「……誰」
真宵坂家の少年・夜彦のダラダラ部屋だった。
- 497 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 17:05:05 ID:4aoLNmCs0
- >>496
「おお、誰だか知らんがいい所に。
悪いんだけどさ、小夜が居るところに案内してくれないか?
この屋敷、広いから案内無しだと100%迷うだろうしさ」
物凄いナチュラルに話しかけてくる女性
- 498 :名も無き異能都市住民:2009/08/06(木) 17:09:10 ID:QYyPcDfoO
- >>497
「……こっちとは反対側の廊下の、…一番奥の部屋。……影之さんの部屋」
言っちゃったー!
「……で、あんた誰」
ようやく怪しいと思い始めた。
- 499 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 17:13:06 ID:4aoLNmCs0
- >>498
「ああ、水無月れ…………ああ、いやいや。
んーっと……ああ、うん。水無月燐……です」
さっきのでちょっとは学習したようで
「それじゃ、ありがとうございますー」
引きつった笑顔を向けて部屋から出て行こうとする
- 500 :真宵坂夜彦&亜夜乃:2009/08/06(木) 17:16:22 ID:QYyPcDfoO
- >>499
「……ちょい待ち」
さすがに怪しいと感じたようで。
「――夜彦夜彦ー! 侵入者だってにょーん!!」
そこに突入する黒いセーラー服のAKY少女。
「……ああ、…こいつか」
「みたいねー!! 殺っちゃうかー!!!」
殺る気満々な二人であった。
- 501 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 17:18:52 ID:4aoLNmCs0
- >>500
「あらー……。
どうしてもやんなきゃ駄目?私はただ、小夜の見舞いに来ただけなのに……」
若干警戒しつつ、二人に言う
- 502 :真宵坂夜彦&亜夜乃:2009/08/06(木) 17:23:01 ID:QYyPcDfoO
- >>501
「だってねえ……そう言われても小夜にゃん寝てるし」
じゃきん。
少女は黒い拳銃を二挺取り出す。
「……お前が本当に小夜の知り合いか、…確証もないし」
すっ。
少年は黒い弓と矢を一式取り出す。
「……てなわけで、堕ちろ!!!」
二人は一斉に煉の足元に、自身の獲物を撃ち込んだ。
- 503 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 17:28:16 ID:4aoLNmCs0
- >>502
「起こす……って訳にも行かない、か……。
ま……騒いでりゃ起きる、か……?」
二人が獲物を構えたのを見て、剣を抜く
「のっわあっ!」
飛び上がり銃弾と矢を回避
天井に頭ぶつけるとかは考えたら駄目です
- 504 :真宵坂夜彦&亜夜乃:2009/08/06(木) 17:32:29 ID:QYyPcDfoO
- >>503
「……かわすか、…ふん」
夜彦が天井に向かって矢を射る。
その黒い矢は天井に突き刺さり――形状を変え、網の形になった!
「ぐっじょぶ夜彦! 捕まえれー!!」
亜夜乃は銃を構えてスタンバイ。
- 505 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 17:36:21 ID:4aoLNmCs0
- >>504
「鋼……チッ……!」
軽く舌打ち。
剣は紅い光を帯び、大気を歪ませる!
その剣は網に一閃、すると網は焼き、燃えながらバラバラに切り裂かれた
「俺はアンタらとやり合う気は無いんだけどな……!」
着地後、亜夜乃に向かい一気にダッシュ
この部屋、どんだけ広いの?とかも考えてはいけない!
- 506 :真宵坂夜彦&亜夜乃:2009/08/06(木) 17:41:38 ID:QYyPcDfoO
- >>505
「……ち」
舌打ち一つ、新しい矢をつがえる。
「ををを!? こっちきたにょー!!!」
とにかく乱射する亜夜乃。
弾切れが起きない、どういうことだろうか?
- 507 : ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 17:41:47 ID:4aoLNmCs0
- //待て、鋼ってなんだ^p^
//網です。一行目のは網の間違いです……
- 508 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 17:49:57 ID:4aoLNmCs0
- >>506
弾を避け、時には叩き落とし、兎に角直撃しないようにひたすら突っ込む
一つの弾が顔を掠め、頬から血が垂れた時の違和感
「……影、か?」
だが、此処まで近づいたら弾が切れようが切れまいが関係無い
「お前もォ……」
拳が届く程の距離まで近づき、身を屈め
「寝てやがれェェェッ!!!」
身体を上に跳ね上げるのと同時に繰り出す、全身を使った一撃必殺のアッパー。狙いは顎。
- 509 :真宵坂夜彦&亜夜乃:2009/08/06(木) 17:53:33 ID:QYyPcDfoO
- >>507
「当たりにょっ……ぐぅ!!?」
顎に突き刺さる一撃。
それは軽い少女の体を浮かせ、脳を震盪させるのには十分すぎる一撃だった。
「……きゅう」
真宵坂亜夜乃、気絶。
「……アヤ姉…くそ」
間髪入れずに煉の胸に三本の矢が飛んでくる!
- 510 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 18:00:41 ID:4aoLNmCs0
- >>509
「……やり過ぎた、か」
といっても、女性の身体なので普段より力は無い…………筈
「次はお前、なっ!」
身体を回すように引き、矢は胸を掠める
3本の矢を回避し終えると、今度は夜彦に向かってダッシュ
- 511 :真宵坂夜彦:2009/08/06(木) 18:05:25 ID:QYyPcDfoO
- >>510
「……っ」
バックステップで回避――
「……おあ?」
――ガッ
しようとしたところで、さっきまで読んでた漫画に足を引っ掛け……
「……のあう」
……転倒。後頭部をしたたかに打ち付けて。
「……いっ、て……ぐぅ」
真宵坂夜彦、気絶。
- 512 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 18:10:10 ID:4aoLNmCs0
- >>511
「……あっけな。
さーて……、反対側の廊下の奥……だっけか」
倒れた夜彦、亜夜乃を見て、剣を納める
「……行くかー」
そして、部屋から出て行き、教えられた部屋を目指す
- 513 :名も無き異能都市住民:2009/08/06(木) 18:11:43 ID:QYyPcDfoO
- >>512
廊下を歩く煉。
しかし……なんか歩いても歩いても向こうの端に着く気がしないのは、何故だろうか?
- 514 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 18:16:59 ID:4aoLNmCs0
- >>513
「……絶対何かある、よな。
だけど……まあ、歩くしか無い訳で……」
とりあえず、もう少し歩いてみる事にした
- 515 :名も無き異能都市住民:2009/08/06(木) 18:18:48 ID:QYyPcDfoO
- >>514
「――あはは」
いきなり足元から、男の、比較的高い笑い声が聞こえる。
そこに居るのは――異質。
- 516 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 18:26:57 ID:4aoLNmCs0
- >>515
「……また、か。
どうやら眠りのお姫様に会いに行くための道は中々険しいようだねえ……」
そんな事を呟きながら苦笑して
「……出てきな。相手になってやるよ」
- 517 :真宵坂影之:2009/08/06(木) 18:29:48 ID:QYyPcDfoO
- >>516
「あはは、ごめんごめん。君で遊んでただけー。
小夜に会いに来たんだろ? この部屋だよー」
現れたのは小柄な青年。目に包帯を巻いている。
青年は口元に笑みを浮かべ、突如現れた部屋の前に立っている。
- 518 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 18:33:03 ID:4aoLNmCs0
- >>517
「ん……、あれ。お前は…・・・戦らないのか?」
きょとん、と驚いたような表情でその青年を見つめ
- 519 :真宵坂影之:2009/08/06(木) 18:34:02 ID:QYyPcDfoO
- >>518
「うん。だって戦うのめんどいし」
あっさり。
- 520 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 18:37:22 ID:4aoLNmCs0
- >>519
「まあ、そりゃそうだけどな……。
で……、小夜はここか?」
青年の後ろの扉に手をかけて
- 521 :真宵坂影之:2009/08/06(木) 18:39:09 ID:QYyPcDfoO
- >>520
「うん、そこー」
小夜は布団の中ですやすやと眠っている。
起きる気配は――なさそうだ。
- 522 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 18:42:34 ID:4aoLNmCs0
- >>521
「おー……、爆睡中か……。
……起きそうにも……無い、な」
その姿を見て、少し安心したように息を付き
「どれ……。少し待ってみるか……」
小夜の横に座りこんだ
- 523 :真宵坂影之:2009/08/06(木) 18:44:43 ID:QYyPcDfoO
- >>522
「多分、今晩中は起きないよー。相当疲れてたみたいだし」
横にいそいそと座る青年。
小夜は身動ぎを少しだけして、すぐに穏やかな寝息を立て始める。
- 524 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 18:46:55 ID:4aoLNmCs0
- >>523
「今晩中……そうですか……」
少しだけ残念そうに小夜を見て
「起きるまで待つ…………訳には、行かないですよね……」
- 525 :真宵坂影之:2009/08/06(木) 18:51:11 ID:QYyPcDfoO
- >>524
「うん、多分待ってても起きないよー。
家どこ? 起きたら連れてってあげる」
青年の眼は包帯に隠されている、はずなのだが。
視線はしっかり感じ取れる。
- 526 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 18:53:30 ID:4aoLNmCs0
- >>525
「あー……、今はちょっと事情があって家に帰れないので……。
起きたら、「ありがとう」って伝えてもらえますか?」
その隠れた瞳をしっかりと見据え
- 527 :真宵坂影之:2009/08/06(木) 18:57:32 ID:QYyPcDfoO
- >>526
口をぽかんと開けて、――すぐに笑みを浮かべる。
「……僕は、さ。小夜は起きない可能性が高い、と言っただけなんだよねー、多分。
見たところさ、君は可能性なんかひっくり返して行動する人間みたい、だからさ。
信じてみたら? この子が、小夜が今晩中に起きる、ってさ」
- 528 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 19:01:41 ID:4aoLNmCs0
- >>527
「……そう、ですか?」
今度はこの男がぽかんと口を開けて
「じゃあ……、信じてみますね。小夜が起きる事、を」
ふ、と優しく微笑んで。その後は只管小夜を見つめていた
- 529 :真宵坂影之:2009/08/06(木) 19:05:24 ID:QYyPcDfoO
- >>526
「うん――」
――ばたばたばたばた。
「……影之さま! 早く隠れてください、殺人犯が、夜彦さまと亜夜乃さまを……」
慌ただしく襖を開けたのは、先程の割烹着の女性。
「…………きゃあぁー!!!」
女性は、もう一度悲鳴を上げた。
- 530 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 19:08:44 ID:4aoLNmCs0
- >>529
「……またアンタか。
ほれ、お姫様が起きちまう―――ってか、起きるのを願ってんだけどさ。
無理に起こすと後が怖いからな。ちょっと黙っててくんねえか?」
身体を少しだけ振り向かせ、ピッと女性を指差す
- 531 :真宵坂影之:2009/08/06(木) 19:12:01 ID:QYyPcDfoO
- >>530
「えっと、えっとえっと、警察と千夜さまと消防車と救急車、呼びましたから!!」
きいちゃいねえ
女性はさっと逃げ出していった。
「……ごめんねー。君、ここにいたら危ないかも」
後頭部をぽりぽり掻いて、青年は言う。
- 532 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/06(木) 19:16:04 ID:4aoLNmCs0
- >>531
「あー……、みたいっすね……。
仕方無い、か……」
ため息交じりにそう言いながら、ひょい、と立ち上がり
「んじゃ、起きたらさっきの。よろしく御願いしますね?それじゃ」
ピッ、と手を軽く立てて、部屋から出て行った
この後、何だか相当外がうるさい事になっていたようだが、とりあえず捕まりはしなかったようだ
- 533 :真宵坂影之:2009/08/06(木) 19:18:39 ID:QYyPcDfoO
- >>532
「ん、おっけー」
ぴっと手を上げて返す。
「……さあ、小夜。早くしないと、あの子行っちゃうよ?
早く起きて、可能性なんかひっくり返しなさい」
魔人は、ただただ愉しそうに笑うのだった。
- 534 :真宵坂一族:2009/08/06(木) 22:02:19 ID:/EtiECms0
- 「何で起こしてくれなかったのよ!」
「いやだって、君起きなかったんだもん。
でも今起きることが出来たって言うことは十分奇跡なんだよ?」
「……っ、もういい! どこ行ったの!? 教えてよ!!」
「さあ、知らない。探してきなよー。それが君のやるべきこと、だろ?」
「……ああもう、あんたに訊いた私がバカだった!!」
「いってらっしゃーい……ふふふ」
「あんの女ぁー、おにゃのこの顔おもっきし殴りやがってぇ!
いつかぜぇったい仕返ししてやるにょ!!」
「……あれ、…実は男らしいぞ」
「マジで!!?」
薄暗いその屋敷の中は、今日は騒がしかった。
- 535 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 13:53:24 ID:.6prKP66O
- 【中堅ポチ公像『大噴水前』】
「〜♪」
【何やらウキウキしながら楽しそうにその男は立っていた……まわりは平日だと言うのに待ち合わせのカップルでいっぱい、かなり長い時間一人で立っていた彼はかなり浮いていた】
「……いやぁ、私とした事が……待ち合わせ時刻と場所を言っていなかったな……HAHAHAHAHAHAHAHA!!」
【そこから少し離れた建物の影】
「か、かなりウキウキしていますわ……相手は一体誰なんですの!?」
【そこにはいつもの格好にサングラスを掛けて変装をしたお嬢様の姿……そばには緑色のメイド服に同じくサングラスを掛けたリリと、黒いゴスロリ少女の姿もあった】
「とりあえず……待つしかありませんわね!」
【アウテリートとゼオラ、リリのドキ☆ドキ!お父様追跡大作戦!の始まりである】
- 536 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 14:05:09 ID:EZHvaBxoC
- >>535
【ポチ公像のある公園付近・上空】
ったく……何処だよ……
【何時もの四脚兵器が飛んでいる】
あ……見つけた
【近くに着地、兵器から降りて、公園へと入っていった】
【ポチ公像付近】
「……あれ」
【アウテリートの隣、変装のため白い服を来た少女がレラを見つけた】
おい、貴様! 場所を教えろ、馬鹿が!
【怒鳴りながら上弦の元へと歩いて行く】
- 537 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 14:16:00 ID:.6prKP66O
- >>536
「お、来た!」
【にこやかにレラに近づいて行く】
「いやぁ……私とした事が、浮かれてしまっていてね?すっかり時間と場所を言い忘れていたんだよ!はっはっは!」
【頭を掻きながら笑う上弦、彼の見た目は19歳、レラは……幼女(?)……相手が来てもやはり彼らは浮いていた】
「ん……今日も可愛いね?」
【デート前のお約束、相手を誉める攻撃】
「む?ゼオラ、何か見つけたんですの……って……レラさんじゃありませんの……何故こんな…………まさか!?」
【お父様の相手がレラだと今更気付いた様子】
「ま、まさか……レラさん……だったんですの?……これは……相手を瞬時に倒す作戦が……」
【知らない相手だったら倒すつもりだったらしいが、相手が知り合いだとわかり、戸惑っている模様】
「ゼオラ!と、とにかく少し近付き……白いですわね……お揃いですわ……」
- 538 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 14:21:49 ID:EZHvaBxoC
- >>537
はぁ……馬鹿が
【忘れていたこの子もダメなのだが】
煩い、行くぞ
【そう言って上弦の手を引っ張る】
……だって、黒かったら何時もと一緒だから……
- 539 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 14:33:37 ID:.6prKP66O
- >>538
「まぁまぁ……そう言わないでさ、あれやろうよ……“待った?” “いや、今来たところ”って……ん?」
【手を引っ張られて一時口を閉じるが、すぐに】
「はっはっは!そう慌てなくても時間はまだあるよ……多分」
【なんとも頼りない】
「ですわよね?私みたいに完璧ですわね!」
【物陰に隠れる白服の少女二人とメイド一人……正直かなり目立ってる】
「あ!お嬢様、ゼオラさん!動き始めましたよ!?」
【そう言ってリリが指差した方を見る二人】
「本当ですわ!ゼオラ!リリ!行きますわよ!!」
【そう言ってダンボールをかぶって走り出す】
「……って……手を握ってますわ!?」
- 540 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 14:41:36 ID:KZg1MerMC
- >>539
……何か、帰りたい
自分が馬鹿みたいに思えてきた
【ため息をつくミニスカートの幼女】
「……」
【アウテリートについていく】
「む……」
【手を握ったところを見ている】
- 541 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 14:53:11 ID:.6prKP66O
- >>540
「あぁ、ごめんごめん!真面目にやるよ、真面目に……だからそんな事言わないでくれ……な?」
【顔を覗き込みながら笑う】
「しかし……言われた通りにお洒落をしてくれて嬉しいよ……似合ってるよ?スカート……」
【そして、いつものエフェクト発生ウィンク】
「という訳でまずは……一応聞くけど……何処に行きたい?」
【レラの希望も尋ねておく】
「り、リリ!あれはどちらから握ったんですの!?」
【ダンボールがリリに向かい問い質す】
「わ、わかりません……その……ダンボールに気をとられていて……」
「ぜ、ゼオラ……今は落ち着くんですわよ……わわわわわわ私達が功を焦ってはいいいいいいけませんわ!」!」
【大変焦ってらっしゃるご様子】
【そんなこんなで追跡はまだ続く】
- 542 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 15:01:24 ID:DTK0wtesC
- >>541
……はいはい、解ったよ
【面倒そうに手を振るが】
煩いな! どこでもいい! ほら、行くぞ!
【さらに強く手を引っ張りすすんでいく】
「……わ、解ってる」
【こちらも少し焦りぎみ】
「……動いたよ? 追わないと……早く」
- 543 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 15:12:51 ID:.6prKP66O
- >>542
「はっはっは!照れなくてもいいじゃないか……っておぉ!?」
【強く引っ張られて驚く】
「レラ?何処に向かっているんだ?引っ張られては私が案内できないぞ?……いや、まぁ……これはこれで嬉しいんだが……」
【楽しそうに笑いながら自分の手を引く少女を眺めていた】
「わかっていればよろしいですわ!……行きますわよ!」
【ダンボール、スピードUP】
「お嬢様!それはかなり目立ち過ぎですよ!……でもレラ様……旦那様をあんなに引っ張って……何処へ行く気でしょう?」
【リリはお嬢様からダンボールを取り上げようとしていた】
「ゼオラ?貴方も被りなさいな、ダンボール……」
- 544 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 15:25:48 ID:EZHvaBxoC
- >>543
む……じゃあ、何処に行くつもりなんだ?
【手を離して上弦をみる】
「……」
【アウテリートに合わせてスピードアップ】
「……よい、しょ」
【ダンボールを受け取り、被った】
- 545 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 15:39:32 ID:.6prKP66O
- >>544
「私も悩んだんだがな……ウィズミーランドは嫌だと言うし……水族館にした!……いやぁ……本当にこの街はなんでもあるなぁ……」
【そう言ってチケットを見せた】
「どうだ?これなら文句無いんじゃないか?」
【笑いながらレラに問う、顔は自信に満ち溢れているぞ!】
「あぁ!?ゼオラさんまで!?……何をやっているんですか……皆さん見てますよ!?」
【素早く動くダンボールとメイド……確かに注目を浴びるだろう】
「あ、手を離しましたわ!!……お父様……手に何か……あっ!?あれはチケット!?……何のチケットですの!?……見えませんわ!!」
【ダンボールの視界の狭さが仇となった】
「ゼオラ、リリ!見えます!?」
- 546 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 15:48:24 ID:DTK0wtesC
- >>545
はぁ……仕方ない、良いだろう
【ため息の後に頷いて】
それじゃ、案内は任せるぞ
【再び手を握る】
「……じゃあ、あなたも被ればいい……!」
【飛び上がるダンボール、その手にはダンボールが!】
「……見えない……」
【リリにダンボールを被せようとしながら】
- 547 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 16:00:49 ID:.6prKP66O
- >>546
「ん……任せておけ……」
【レラの手を優しく引き、歩き出す、手の感触も、暖かさも、お互いが感じ合える時間である】
「まぁ、ここから近いから大丈夫さ……ざっと……3レスくらいかな?」
【そしてメタ発言】
「ギャー!?ダンボールが襲い掛かってきたぁ!?」
【見事にダンボールにフィットイン、これでダンボール三銃士が生まれた!】
「あ!動き出しましたわ!!行きますわよ!二人とも!!」
【そう号令をかけて、後を追った】
- 548 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 16:09:03 ID:DTK0wtesC
- >>547
三レスか……遠くない
【少し嬉しそうに手を握っている】
「……フッ」
【勝利と新たな仲間が生まれた事を喜んでいる】
「……了解!」
【てこてことついていくダンボール】
- 549 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 16:20:05 ID:.6prKP66O
- >>548
「だろ?いやぁ、探せば見つかるものだな……レラは何が見たい?イルカのショーもあるみたいだぞ?」
【会話を保たせようとしているのか、積極的に話し掛けている】
「私は見るより、食べる方が好きなんだがな……HAHAHA!!」
「……何か仲が良さそうですわね……この前はツンツンしていましたわよ?」
「不思議ですよね〜……」
【ダンボール達も、以外と楽しんでるらしく声も弾んでいる】
「ゼオラ、貴方はデートとかした事ありますの?私はお父様としかした事ありませんわ……」
- 550 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 16:24:19 ID:EZHvaBxoC
- >>549
イルカのショーか……確かに悪くないが……
食べるのか、イルカを?
【ちょっと困り顔】
「無いよ……怖いから……」
【人の多さに怯えているダンボール】
- 551 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 16:32:29 ID:.6prKP66O
- >>550
「ん?いやいや、イルカパイと言うお菓子があってだね、別にイルカを食べる訳ではないよ……」
【笑いながら否定、そして立ち止まる……目の前にはかなり巨大な建物がそびえ立っていた……】
「着いた……ここだよ……さぁ、行こうか?」
【そして再び、レラの手を優しく引いた】
「そう……でも大丈夫ですわよ……今は私達がいますわ……安心しなさいな……」
【かなり優しく、言い事を言っている……ダンボール】
「そ、それと……あ、貴方なら……お父様とのデート……許して差し上げますわよ?」
「お嬢様!二人の行く先は水族館です!さぁ、行きましょう!」
【そして、お父様の行く先を発見したダンボールメイド】
- 552 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 16:42:56 ID:EZHvaBxoC
- >>551
ふーん……そうか
【水族館を前にし】
かなり大きいな……あ、うん……
【手を引かれ、中へと入っていった】
「……ありがとう」
【友情を深めるダンボール達】
「本当? 嬉しいな……」
【リリについていくダンボール】
- 553 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 16:52:06 ID:.6prKP66O
- >>552
【入り口付近で係員にチケットを渡す】
「よし、イルカショーまで時間はあるようだし……適当に見て回ろうか?」
【水族館に入りながら、レラの意見を聞こうと振り向く】
「一周してからでも遅くはないよ……」
「えぇ、なんたって私とゼオラの仲ですわ……お安い御用ですわ!」
【そして、ゼオラに向き直り】
「一緒に寝込みを襲いましょう!」
【やはりいつものお嬢様だった】
「何を言っているんですか……ほら、さすがにダンボールでは入場拒否されましたよ……」
【対するリリはダンボールを脱いでチケットを買っている】
「大人二枚、子供一枚お願いします」
- 554 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 16:59:30 ID:EZHvaBxoC
- >>533
……そうだな、そうしよう
ほら、行くぞ!
【楽しみな様子】
「おー……」
【そしてそれに乗る】
「むぅ……」
【仕方なくダンボールを脱いだ】
【子ども発言に不満の瞳を向けている】
- 555 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 17:09:26 ID:.6prKP66O
- >>554
「よーし!まずは食べると美味しい魚ゾーンからだ!!」
【元気良くレラと共に歩き出す】
「いやぁ……何故水族館に食べると美味しいなんてゾーン作ったんだろうね?」
【笑いながら食べると美味しい魚ゾーンを突き進む】
「ふふふ腐ふ……ゼオラが居れば成功率が大幅に上がりますわよ!ゼオラも楽しむのですわよ!!」
【あまりの邪さに笑いの一部が腐っていた】
「見たまんま、子供じゃないですか……胸だってこんなですし……」
【ゼオラの胸にタッチ、しかし女同士だからセーフ!】
【一同は水族館の中へ……】
- 556 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 17:17:41 ID:KZg1MerMC
- >>555
何でそんな場所を……
【疑問に思いながらもついていく】
「……はーい」
【しかし、余り魚は好きでない彼女】
「あなたも変わらないくせに……」
【暫くして呟いた】
- 557 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 17:30:40 ID:.6prKP66O
- >>556
「そりゃ……まずはよく見る魚達から見て行って、どんどん珍しい魚から見ていった方がいいじゃないか……ほら、あれ……鯖だね……」
【鯖に指差し、笑う……味噌煮が云々と話している】
「ん……やはりこのゾーンは短いみたいだね……まぁ、納得行くけど……」
【食べると美味しい魚ゾーンはもう、終わったようだ】
「キャー!魚ですわ!たくさん居ますわよ!」
【ゼオラとは正反対に、大変楽しんでいらっしゃる……】
「なっ!?なんですと!?……み、見てください!私は貴方よりはありますよ!」
【胸を強調……しかし……微妙である】
「ってあぁ!?旦那様達が食べると美味しい魚ゾーンを越えましたよ!急ぎましょう!!」
- 558 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 17:40:59 ID:EZHvaBxoC
- >>557
ま、普段見る魚と言っても加工、または調理された姿だがな
【因みに、味噌煮はスルーした】
しかし、それ用のコーナーを作るってどうなんだ?
【食べると美味しい魚ゾーンを後にしながら】
「……うぇ」
【何処を見ても光る鱗、瞳】
【彼女はそれが嫌いなのである】
「解んない」
【それだけ言って二人を追いかけた】
- 559 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 17:51:39 ID:.6prKP66O
- >>558
「だからここで親近感を持って接してほしいと開発者は考えたのだろう……」
【親近感を持ってしまったら食べられません、その後も色々なゾーンを突き進んでいき】
「さて、次はいよいよ超巨大水槽だ!!」
【そう行って辿り着いたのは、某水族館を彷彿とさせる超巨大な水槽だった……中では大きなジンベイザメが泳いでいる】
「大丈夫ですの?ほら、今までとは違ってここは良いですわよ?」
【お嬢様達も周り切って、超巨大水槽に辿り着いたようだ】
「これならゼオラでも大丈夫な筈ですわ!」
- 560 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 18:01:48 ID:KZg1MerMC
- >>559
お、大きいな……
【特に身体の小さい彼女から見ると相当巨大なものに見えるだろう】
でも、やはり大きいものの方がカッコいいな!!
【ジンベイザメを見てテンションが上がった様】
「……大きい……でも、疲れた……」
【ため息をつき、ジンベイザメを見る】
- 561 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 18:24:39 ID:.6prKP66O
- >>560
「そうだね……巨大生物は浪漫だからね?……ん?」
【レラの楽しそうな顔を見て】
「喜んで貰えたようで私も嬉しいよ……下手に周らずに最初からここに来た方が良かったかな?」
【そう言って微笑んだ】
「ふっふっふ〜……そりゃ!」
【急にゼオラの頬に冷たい物が触れた……その正体は缶ジュースと言うお約束である】
「ゼオラ、飲みなさいな!美味しいですわよ?」
【備え付けの椅子に座りながらジュースを飲んでいる】
- 562 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 18:35:57 ID:KZg1MerMC
- >>561
ワハハハ! 凄いぞ! カッコいいぞ!
【社長ごっこ中】
【とりあえず、とても楽しそうにしている】
「……!」
【当てられた所を擦りながら】
「……ありがと」
【隣に座ってジュースを飲んでいる】
- 563 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 18:44:38 ID:.6prKP66O
- >>562
「……」
【しばらくその様子を眺めた後】
「さて……次は待ちに待ったイルカショーなんだが……どうする……?」
【あまりのテンションの高さに移動するのを躊躇しているらしい】
「思ったより何も無さそうですわね……手を握っただけですし……まぁ、それでも私は最後まで見張りますわよ!帰るまでが尾行ですわ!」
【ゼオラの隣で同意を求める】
- 564 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 18:54:31 ID:EZHvaBxoC
- >>563
ん、ああ……行くか
【上弦の方に振り返って】
「……うん、そうだね」
【缶から顔を上げ、もう一度飲む】
- 565 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 19:02:02 ID:.6prKP66O
- >>564
「ん……もういいのかい?なら……行こうか……」
【手を差し伸べて言う】
「ここのイルカは何か特別らしくてね……凄い技が出来るらしいよ?」
「……可愛いですわぁ〜!」
【ジュースを飲む姿がツボに入ったらしいです……きっとお父様が見ていたら、同じ事になっていただろう】
「あぁ、もう……何やってるんですか!二人が行ってしまいますよ!?」
【それをリリが小脇に抱えて走り出す】
- 566 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 19:05:57 ID:EZHvaBxoC
- >>565
……、どんな事ができるんだ?
【差し伸べられた手に気づかずに歩き出した】
「……あ、急がないと」
【さらにそれを追いかけていく】
- 567 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 19:21:20 ID:.6prKP66O
- >>566
「……」
【黙ってそれに付いていった】
「空を飛べるらしいぞ?……こう、必死に胸ビレでパタパタと……可愛いかも……」
【想像して、ほんわかした表情をしていた】
「この流れで行くと多分旦那様はイルカショーに向かうはずですよ、お嬢様!」
「なんですって!?これはイルカを見てほんわかするお父様を観察しなければ!!」
【お嬢様、目的が変わって……る……のか?】
「ゼオラ!楽しみですわね、イルカショー!」
- 568 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 19:29:55 ID:DTK0wtesC
- >>567
待て、イルカは空を飛べないんじゃないか?
【振り返り、不思議そうに】
「……イルカ……楽しそう……」
【ショーを見るのが初めてで楽しみな様子】
- 569 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 19:41:12 ID:.6prKP66O
- >>568
「レラ……この街で常識は通用しないよ……ペンギンだって空を飛ぶみたいだし……なんでも気合いで飛べるようになったらしいよ?」
【つまりは、異能都市だから仕方ないらしい】
「まぁ、見ればわかるよ……ここから会場に入るらしい……今日のメインステージらしいから……人がたくさん居るね……」
【イルカショーを見に来た人達が次々と会場に入って行った】
「ん?やっとゼオラが楽しめる事が出来ますわね!さぁ!お父様にバレないように突入ですわぁ!!」
【がっしりとゼオラを抱え、走り出す……テンション最高潮である】
「あ、お嬢様!待ってくださいよ〜!!」
- 570 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 19:52:36 ID:KZg1MerMC
- >>569
さすが異能都市……
【納得した模様】
メインか……ま、それだけできれば当然だろうな
【つまりは楽しみ、と言うことらしい】
「……?」
【急に捕まれて不思議にしている】
- 571 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 20:08:48 ID:.6prKP66O
- >>570
「さぁ、人がたくさん居るから離れるなよ?ただでさえ小さいんだから人込みに飲まれるぞ?」
【歩いて入り口に入って行く】
「席は……ベストポジションのここが良いだろうね……」
【見つけた席はイルカが良く見え、まさしくベストポジションである】
「おっほっほっほ!ゼオラは小さいですからね……私から離れるんじゃありませんわよ!来なさい!テック爺!」
【いきなり現われる岩の様な肌を持つサイの爺さん、それに三人で乗る】
「突撃ぃ!!」
「いくぞぃ!!」
【テックが突撃し、怪我の無いように人を飛ばしていく、やりたい放題である】
- 572 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 20:18:19 ID:EZHvaBxoC
- >>571
小さいとか言うな!
【しっかりと上弦の手を握って離れないようにしている】
うん、なかなかいい場所だな。上出来だ
【微笑んでそう言った】
「……危ない……」
【落ちそうになりながらも捕まる】
【しかし、本当に危ないのは飛ばされた人達である】
- 573 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 20:26:51 ID:.6prKP66O
- >>572
「ん?私は小さい君が好きだぞ?」
【当たり前のように笑い】
「……そろそろ始まるみたいだね?……座って座って!……いやぁ……楽しみだなぁ……空を飛ぶイルカ……可愛いんだろうなぁ……」
【かなりウキウキしながら席に座った……あと僅かで、開演である】
「さぁさぁ!早く座りますわよ!ここならお父様もイルカも見えますわ!!……ってまた手を繋いでますわ……」
【ちなみに、飛ばされた人達は執事やメイド達がキャッチをしたので無傷だったようだ】
「二人とも、始まりますよ!」
【そして、イルカショー開演である】
- 574 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 20:36:47 ID:O1o1pwYcC
- >>573
ふん……馬鹿が……
【目線をそらして恥ずかしそうに言い】
イルカか……今まで見た事なかったな
【わくわくにこにこ】
「む……」
【若干の嫉妬心を胸に二人を見ている】
「……」
【足をパタパタさせてとても楽しそう】
- 575 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 20:47:31 ID:.6prKP66O
- >>574
「お!始まった始まった!」
【楽しそうにそう言って、ショーに魅入る】
【お姉さんやお兄さんの指示に従って美しく泳ぎ、高く跳ねる、その姿は他のお客も魅了するが……】
バシャーンッ!
「……」
【さらに高く跳んだ時に生じた水飛沫が上弦に命中、上弦はビショ濡れである】
「おぉ!?ほらほら、ゼオラ!!綺麗ですわ!ピョンピョンスイスイと泳いでますわよ!!」
【上弦がビショ濡れになってもショーは終わらない、依然イルカは泳ぎ続ける】
「あぁ!?旦那様がビショ濡れに!?」
「な、なんですって!?」
【リリはガビーンッ、しかしお嬢様は期待の込められた瞳である】
- 576 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 20:58:08 ID:DTK0wtesC
- >>575
おぉ! 凄いな!
【イルカショーに夢中である】
【ここら辺子どもっぽい】
ははは! 貴様面白い事になってるぞ!
【上弦を指差して笑う】
【しかし、彼女も少しだけ水がかかっている】
「……」
【初めてみるイルカにこちらも楽しそう】
【リリの声に視線を上弦の方へ向けた】
- 577 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 21:13:47 ID:.6prKP66O
- >>576
「……ぬぅ、まさかこの展開は私も予想していなかった……しかし……お前も水がかかっているぞ?」
【こちらも笑いながら】
「いやぁ、何はともあれ……楽しんでもらえたのなら良いか……」
【イルカショーはフィナーレへ……遂にイルカが空を飛んだ、必死に胸ビレをパタパタする姿はかなり癒されるだろう】
「ビショ濡れにされた事も許してしまうなぁ〜……」
【案の定、ほんわかしていた】
「イルカが空を飛んでいますわ!可愛いですわぁ〜……あぁ、でも……お父様がビショ濡れに……ゼオラ!私はどちらを見れば!?」
【普通に考えてイルカである】
【パタパタするイルカが手……と言うか胸ビレを振っている】
- 578 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 21:28:53 ID:DTK0wtesC
- >>577
こんなの貴様に比べれば小さいよ
【未だに笑いながら】
飛んだぞ! おい、上弦飛んだぞ!
【上弦の腕を叩きながら叫ぶ】
【もうはしゃぐ姿が子どもである】
「大丈夫……写真は撮った……」
【何をしたのか正面からのカットもある】
【と言うかイルカを撮れ】
- 579 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 21:43:06 ID:.6prKP66O
- >>578
「いや、そうだけど……って痛い痛い!……」
(子供みたいだな……まぁ、そこが可愛いんだが……)
【笑いながら痛がる】
「おい、手……と言うか胸ビレを振ってるぞ!可愛いなぁ〜」
【ほんわかしながら叩かれている】
「ってえぇぇぇぇ!?どうやりましたの!?……い、いや……ゼオラ!それを焼き増ししてくださいな!!」
【ダメだこいつら、早くなんとかしないと……】
「貴方たちは何をやってるんですか……」
- 580 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 21:56:30 ID:KZg1MerMC
- >>579
イルカって可愛いな!
【満面の笑みで上弦とイルカを見ている】
「……フフフ、良いよ」
【しっかりとイルカも撮って嬉しそう】
「……あなたもいる?」
【リリの方を向いて】
- 581 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 22:04:58 ID:.6prKP66O
- >>580
「だよな〜……可愛いなぁ……」
【レラの眼に移る上弦の顔はすっかりイルカに骨抜きにされている顔だ】
【しかし、時間も時間、イルカショーは盛観の状態で幕を閉じた】
「いやぁ〜可愛かったなぁ〜……」
【笑いながら感想を口にした】
「いよっしゃあ!ですわ!!」
【お嬢様、はしたないですよ……】
「わ、私は……私は……いる!!」
【そんなこんなの内にイルカショーは幕を閉じた】
「いやぁ〜可愛かったですわぁ……イルカとお父様……」
- 582 :甲/超バイト:2009/08/07(金) 22:11:27 ID:KE2UskXwO
- 【舞台裏】
「お疲れさまー」
「お疲れー」
演目を終えて引き上げた演者達の中に
ウェットスーツに赤のマフラー(不思議防水)着用な男が居たとか居なかったとか
- 583 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 22:14:23 ID:EZHvaBxoC
- >>581
ああ、本当に可愛いかった
【にこにこしながら】
「それじゃあ、明日……渡すね」
【アウテリートとリリに同時に言った】
「うん……イルカとレラと上弦……良かった」
【もうダメだこいつら】
- 584 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 22:22:07 ID:.6prKP66O
- >>582
「いやぁ〜本当に……イルカ……可愛かったなぁ〜……いや、でも……何か懐かしい人を見たような……ん〜……いや、気のせいか……ん〜……」
【彼が知る由もなかったのだ……】
>>583
「そうだな……はしゃいでいるレラも中々……うん」
【ニヤニヤしながらレラに言った】
「さて、少し休もうか?」
【水族館を出て、近くのベンチに腰掛けた】
「フフフ腐フ、明日が楽しみですわね……」
【やはり笑いの一部が腐っていた】
「おや、ベンチに腰掛けましたよ!」
- 585 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 22:26:35 ID:DTK0wtesC
- >>582
【イルカしか見ていなかった彼女が気づくはずなく】
>>584
ん、何だよ……ニヤニヤするな
【じっと上弦を見て】
うん、そうだな……
【隣に座り、一息】
「……はっ」
【近くの植え込みに隠れ】
- 586 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 22:34:37 ID:.6prKP66O
- >>585
「はっはっは!何でも無いよ!」
【レラの隣で笑う】
「どうだい?楽しかったかい?私もそれなりに考えたんだぞ?」
【そしてレラに問う】
「……こ、このパターンは……」
「は、はい、そうですね……」
【なぜか二人とも息を呑んでいた】
- 587 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 22:42:50 ID:KZg1MerMC
- >>586
んー……いや、今日は本当に済まなかったな
【上弦の瞳を見て言う】
今日は僕の為にこう……ありがと
「……」
【無言で二人を見ている】
- 588 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 22:51:01 ID:.6prKP66O
- >>587
「はっはっは!気にするなよ……私から言い出したんだ……ん?」
【レラを見つめていたが……不意に】
「レラ……睫毛に糸くずが付いているよ?取ってあげよう……」
【レラに付いた糸くずを取ろうと顔を近付ける】
「あぁ!?」
【その様子は、お嬢様達の位置からは……そう見える訳で……】
「ちょっと待ったぁ!!させませんわよぉ!!」
【お嬢様が叫びながら飛び出す】
「リリ!ゼオラ!お父様を制圧しますわ!私に続きなさい!!」
【その号令と共にメイドや執事達が一斉に飛び出す】
- 589 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 23:13:38 ID:EZHvaBxoC
- >>588
ん? なら、おねがいす……
【瞳を閉じ、上弦の方を向くが】
【アウテリート登場】
な……アウテリート、ゼオラまで!
お前ら……何で!?
【かなりの動揺】
「ちょっと待ったああああぁぁぁ!」
【アウテリートの声と同時にすぐ後ろからも声がした】
貴様もか……キルスティ! 何故貴様がここに!?
【キルスティと呼ばれた金髪の長髪長身の女が一歩前へ】
「私の名前はぁ! キルスティ=ハイティカイネン!!」
「レラ様を狙うそこの貴様ぁ! この私と勝負だあああぁぁ!!!」
【何か異常に暑苦しい】
いや、レラ様って何だよ……
- 590 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 23:20:32 ID:.6prKP66O
- >>589
「ぬぉ!?アウテリート!?ゼオラ!?どうしたんだ?」
【驚いてはいるが、別に糸くずを取ってあげようとしただけで、キスをしようとした訳ではない】
「ふぬはははは!ですわ!!問答無用!!全員!制圧ですわぁ!!」
【次の瞬間、マナ達が上弦とレラに飛び掛かり、取り押さえた】
「えぇ!?なんだこれは!?」
【そしてキルスティ登場】
「「「いや、誰?」」」
【三人が合わせて言った】
- 591 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 23:34:21 ID:EZHvaBxoC
- >>590
「さっきも言ったああ!私の名前は!キルスティ=ハイティカイネン!!」
【上弦にビシッと剣を向ける】
「私のレラ様を汚す者は!このっ邪なる者を封ずる剣で!」
【腰の剣をぬき】
「成敗ッ!」
【二、三回振り】
「するっ!!」
【そしてまた剣を向けた】
いやいやいや、お前には城の警備を任せたはずだが?
「そんな物より! レラ様の観察の方が大切です!!」
……この、馬鹿がああ!!
【ダッシュブーツで突進、飛び蹴り】
【吹っ飛んで、何事も無かったかのように起き上がる】
「とにかくぅ! 手を出すものはあぁ!」
「許さん!!」
【3メートルはある長剣を普通に構えている】
いや、帰れよ
【呆れ顔である】
- 592 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 23:38:16 ID:.6prKP66O
- >>591
「お父様は私の物!!」
【こいつも同じテンション】
「アウテリート×上弦が私のジャスティス!!でもちょっぴりゼオラも入れたい!!」
【変態である】
「……ゼオラ……助けてくれないか?」
【いつの間にかマナ達は上弦を離していて……】
「ん〜……まさかこんな展開になるとは……」
- 593 :レラ=バニッシュ:2009/08/07(金) 23:51:19 ID:O1o1pwYcC
- >>592
「そんな事はどうでもいい!」
【剣をアウテリートに向け】
「レラ様を私に! それでいぐあぁぁっ!?」
【倒れた】
「……煩いのは……嫌い」
【よく見るとキルスティの首と彼女の手元に針があった】
上弦……なんか……ごめん
【上弦の隣にしゃがんで】
- 594 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/07(金) 23:59:00 ID:.6prKP66O
- >>593
「レラ……君の周りには百合しかいないのかい?」
【ため息を吐きながら】
「怖いですわ〜……でも、可愛いですわぁ〜……」
【アウテリートも黙ったが、あまり変わらない】
「い、いや……君が謝る事ではないぞ?……はっはっは!ゼオラも有難う……」
【レラにそう言った後、ゼオラにもお礼を言った】
- 595 :レラ=バニッシュ:2009/08/08(土) 00:06:59 ID:EZHvaBxoC
- >>594
そうな……らないと願いたい……
【望み薄である】
まあ良い……運べ
【機械の軍団が登場、キルスティを捕獲】
銀の翼には馬鹿しかいないから困る……
【彼女のため息がそれを物語っている】
「良いよ……気にしないで」
- 596 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/08(土) 00:12:26 ID:.6prKP66O
- >>595
「はっはっは!そうか……まぁ、良いか……丁度みんな居るし……こんな時間だが……ご飯でも食べに帰るか……二人も来なさい」
【笑いながらレラとゼオラにそう言った】
「みんなで仲良く帰るんですわね、わかります!」
【ガッチリとお父様と腕を組む】
「ほらほら、片腕が空いてますわ!チャンスですわよ!」
【二人に向けて言う】
「じゃあ私が……」
【リリが近寄るが……これはリリを吹っ飛ばすべき……】
- 597 :レラ=バニッシュ:2009/08/08(土) 00:17:53 ID:KZg1MerMC
- >>596
ああ……帰ろう、なんか疲れた……
【上弦の斜め後ろを歩いている】
「……うん、帰ろ」
【かと思えば背中経由で上弦の首に足をかけ、肩車】
【まさかのリリスルー】
- 598 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/08(土) 00:32:20 ID:.6prKP66O
- >>597
「そうだな、今日は有難うな……レラ?よし、行こうか……!?」
【急に乗るので驚く】
「な、なんて羨ましい……私も小さければ……」
【お嬢様はお変わり無いようです】
「はっはっは!まぁ、久しぶりだし……いいだろう!」
【支える為に、空いた片手でゼオラの足を掴む】
「……へぶしっ!」
【リリは狙いを外して転ぶ始末……結局リリはネタキャラであった】
「はっはっは!何をやっているんだ、帰るぞ?
【大勢のメイドと執事も後に続き、彼らは帰路に着いた……ちゃんとリリもメイド達に起き上がらせて貰いました】
『アウテリートとゼオラ、リリのドキドキ☆お父様追跡大作戦!』
おそまつさまでした!
- 599 :レラ=バニッシュ:2009/08/08(土) 00:38:04 ID:KZg1MerMC
- >>598
いや、僕も楽しかったよ
【笑いながら】
「……♪」
【上弦の頭に手を置いたりして楽しそうだ】
- 600 :お父様追跡☆大作戦! ◆6xc12amlNk:2009/08/08(土) 00:46:02 ID:.6prKP66O
- >>599
「……」
【いつもよりも幸せそうに笑い、上弦は考えていた】
(もう少し、このままがいいな……)
【隣には愛する娘、頭の上と斜め後ろには愛する少女達、彼はこの都市に来た事を心から喜んでいた……そして、もう少しで去る事を遺憾に思っていた】
「よーし、今夜はみんなで寝よう!!」
【マナ達も含め、みんなで寝るつもりである】
//長い時間、しかも遅くまで有難うございました!
//これからもよろしくです!!
- 601 :レラ=バニッシュ:2009/08/08(土) 00:52:48 ID:KZg1MerMC
- >>600
「……ん、一緒……」
【彼女もまた、嬉しそうに】
嫌だ、それだけは断る
【彼女は少し困り顔なのであった】
//お疲れ様です!こちらこそありがとうございました!
//おやすみなさい!!
- 602 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/09(日) 01:08:40 ID:.6prKP66O
- 【深夜の夜道……今日も彼は誰もいない夜道を……否、己を狙う鎧騎士達しか居ない道を歩く】
「……やれやれ、君達も飽きないね?」
【いつもの光景、いつもの展開、彼はこの時間が一番嫌いである】
「虹色……今日こそ、アレを渡して貰う……お前が持っているのだろ?なんだったか……あぁ、『エルスクラーリオ』だ……」
【鎧達はサーベルを構え静かに話す、その数は20……】
「何を言っているんだ……私は持っていない……あれは遺跡の大切な遺産だからね……」
【ため息混じりに……彼はいつもと同じ返事を返す……しかし、今日の鎧達は何かが違った……今思えばいつもの三人組では無かった……もっと位が上なのだろう】
「ここ数週間で……お前の友人関係を調べさせてもらった……機械国家の娘、暗殺者の娘、被験体No.10……喫茶店の店主、獣人の錬金術士……」
「何……?」
【耳にするのは心あたりのある愛する者達の事、鎧達は不快な笑い声を上げながら続けた】
「まだあるぞ?国から追われている男、指名手配の男、スタンド使い、まだまだ居る……私達がその気なら……わかるな?」
【彼らが何の為に魔本『エルスクラーリオ』を狙っているのかは知らない……自分だけが狙われるのなら、上弦も気が楽だったろうに……】
「……残念ながら……あの子達はそこまで弱くないよ……」
【突如突き上げられる地面、さすがは精鋭と言った所か……全員が見事に避ける……】
「チッ……潰せぇ!!」
【鎧達が上弦に向かい襲いくる】
「勘違いしてはいけないよ……私は……愛する者達に危害を加える者には……厳しいぞ?」
【今夜もまた、月夜に白い影が舞う……人は巻き込めない……愛する者なら尚の事……
嗚呼、今夜も……彼の孤独な戦いが始まる……】
- 603 :黒沢小百合:2009/08/09(日) 01:30:28 ID:Ytmc4SoY0
-
――ブォォォ
轟音を撒き散らしながら、飛来する白銀。
その機体に配置された4門の12.7mmと1門の20mm機関銃が火を噴いた。
『双胴の悪魔』、P-38ライトニング戦闘機が、
上弦に助太刀せんと、月光を背に舞い上がる。
- 604 :甲:2009/08/09(日) 01:36:46 ID:04sSosQ60
- 黒沢の戦闘機上より降下する影
機銃の雨とは明らかに違う
鮮やかな、赤
「穏やかじゃねー夜には、穏やかじゃ無い鉄槌をくれてやる」
地に立つ男は顔を上げる
「―――さぁて、義によって助太刀いたす」
腕をひと回し
紅蓮の螺旋は戦場に道を築く
- 605 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/09(日) 01:43:44 ID:.6prKP66O
- >>603
【突如響き渡る轟音、その場の誰もが音の正体を確認しようと周りを見渡す……そしていきなりの空襲、誰もが驚愕するはずである】
「えぇ!?なんで街中に戦闘機飛んでるんだよ!?」
【上弦は物陰に隠れてやり過ごす】
【対する鎧達も回避はするが、二人……深手を負ったようだ】
「チィッ!二人やられたぞ!!なんだあれは!?」
「先程言った……スタンド使いのようだな……ん!?」
>>604
【空から降る赤い影……彼らはそれに眼を奪われ……そして、赤の正体が分かると明らかに動揺した】
「あいつは……チィッ!よりによってこいつらが現われるとは……構わん!消せっ!!」
【鎧達は銃を構え、放つ】
- 606 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/09(日) 01:45:57 ID:4aoLNmCs0
- >>605
「はい、ドーン!」
闇夜から一人の鎧の頭の上に落ちてくるチャイナ服の女性
ゴキン、とか嫌な音を立てて鎧の上に着地
- 607 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/09(日) 01:49:33 ID:.6prKP66O
- >>606
「ん!?煉か!?」
【物陰から戦場の様子を眺めながら】
「チィッ!なんだこいつ!不意打ちとは卑怯な!」
「こいつはデータに無いぞ!?」
【鎧達は煉だとは気付かずに慌てふためいている】
- 608 :黒沢小百合:2009/08/09(日) 01:56:09 ID:Ytmc4SoY0
- >>605
『先行の航空攻撃隊より入電。
クモハ、ハレタ、タダシ、カゼ、ツヨシ、との事。』
上弦たちから、数キロ離れた場所。
千夜ビルのオフィスで、その場に似つかわぬ軍服姿の男から
報告を受ける黒髪の女性。
「ふむ、では歩兵隊を前面に。
場合によっては、重砲を使用を許可。
ああ、そうだ。敵の生存者は、『尋問』後に殺して構いませんよ。」
『了解、そのように連絡します。』
騎士達の元に、まもなく歩兵用ライフルで武装した海兵隊が現れるだろう。
- 609 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/09(日) 01:58:17 ID:4aoLNmCs0
- >>607
「よっす」
鎧の上から跳び、上弦の横に着地。敬礼のようにピッと手を立てて
「何だ、一人で暴れるなんて。つまんねえ事するじゃねえか。
こちとらケンカの準備なら何時でも万端だっての」
ふ、と微笑み
「―――で? コイツら、ぶっ飛ばせばいいんだな?」
- 610 :甲:2009/08/09(日) 02:05:23 ID:04sSosQ60
- >>605
「―――消されねーよ」
銃撃の音とほぼ同時
鎧の男達が聞いた声は側面のビルの壁から届く
壁に張り付いた甲は不敵に笑い敵陣を見下ろして
「さぁ、俺の前に立ち塞がる奴ぁ…轢いちまうぞ」
突如、甲の立つ壁が弾けた
それは踏み込み
その矢の様な跳躍は敵陣の正面に向けて跳ぶ
「突貫」
甲の突撃が戦場を穿つ
赤い閃光が一直線に場を突き抜けた
- 611 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/09(日) 02:14:25 ID:.6prKP66O
- >>608
「……これは……まさか……そうか……」
【上弦は気付いたのだろうか……懐かしき戦法、確かに感じられる彼女の存在】
「おいおいおい……なんか沢山来たぞ?」
「ここまでやるか?普通……」
>>609
「……日課なんだ……仕方ないだろ……今回からこんな強敵になるとは思わなくてね……」
【同じく敬礼で挨拶を返す】
「ん、そうだ……こいつらをな……」
>>610
「レッド!?」
【目の前を駆け抜ける赤い閃光……それは彼が尊敬した赤い正義の味方の姿……】
「……消えっ!?」
「よ、横だぁ!!」
【響くのは鎧達の叫ぶ声と赤い閃光が走る音】
「な、なんだとぉ!?」
【その衝撃で鎧達が次々と吹き飛ばされていく……】
- 612 :レラ=バニッシュ:2009/08/09(日) 02:21:40 ID:WVKe.rdI0
- 【飛んできた、黒い機体】
【上空でレラ本体が落下、機体は空をかけ夜の空へ】
何かと思えば、また貴様か
【着地、鎧の軍団を見る】
全く、貴様も自分の安全を考えろ
【大きく飛びあがり、鎧の軍団の一を把握】
「――焼き尽くされ、走れ――光よ」
【突如彼女が光に包まれる】
【光から伸びた光は鎧の軍団へと的確に迫っている】
- 613 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/09(日) 02:24:32 ID:4aoLNmCs0
- >>611
「おっけー……」
軽く身体を伸ばし、鳴らし。ほぐすように動かして
「よっと……」
腰を落とし、拳を握る
フレア・ドライブ
「疾走する熱波」
ひゅおん、と風を切る音と共にその拳を鎧たちに突き出すと、紅い炎が突き出された拳の数寸先から放たれた
それは周囲二広がり、多数の鎧を巻き込もうと迫る
- 614 :黒沢小百合:2009/08/09(日) 02:27:48 ID:Ytmc4SoY0
- >>611
『敵勢力を確認、これより攻撃を試みる。』
数十名の海兵隊員が手持ちの火器――
M1『ガーランド』ライフルや、BARによる制圧射撃を開始した。
上弦の目の前で展開されるのは、第二次大戦初期の小銃戦そのもの。
もっとも、圧倒的な数による『虐殺』といったほうが正しいかもしれないが……
- 615 :甲:2009/08/09(日) 02:27:54 ID:04sSosQ60
- >>611
「ジョー」
幾年振りかに口を付く名前
立ち止まり振り返った男は、あの頃の様にニコリと笑う
「再会の挨拶も、感慨も後でゆっくり―――な」
『噴射跳躍拳ッ!!!!!』
ドンッ!!!
ヒュ―――ガッ!!
ガガッ!!!
跳ぶ拳が唸る
二・三人を纏めて路地の向こうに弾き飛ばし
返す右手、更には左腕にて二人を拘束する
「―――お前らはこっち、まぁ…事故だと思って諦めろ」
そのまま弾き飛ばした数人の方向へと両脇の二人を引きずりながら駆ける
勢力の分断を計り
甲は向こうの路地での戦闘を開始した
//スマン、ここは落ちる
//便乗に便乗してしまい
//黒沢さん、気ぃ悪くしてたらごめんなさい
//お休みなさい
- 616 :黒沢小百合:2009/08/09(日) 02:29:25 ID:Ytmc4SoY0
- >>615
// きをわるくするなんてとんでもない!
// 寧ろかぶたんと一緒に戦えてうれしいお!
- 617 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/09(日) 02:38:06 ID:.6prKP66O
- >>612
「いやはっはっは!面目ないね……しかし……君まで助けに来てくれるなんて……愛って偉大だね!!」
【申し訳なさそうに笑うが、心から嬉しそうだ】
「なんだ……子供じゃないか……」
「惑わされるな!機械国家の娘だ!!」
「機械はどこだ?」
「う、上だぁぁぁぁ!!」
【放たれた光は鎧達を巻き込み、撃破して行く】
>>613
「ちっ!クソッ……」
「よそ見をするな!次が来るぞ!!」
【その注意も束の間……炎が鎧達を飲み込む】
>>614
「火の次は銃弾か!?」
【次々と銃弾に倒れていく鎧達……その様子を見ながら上弦は考えていた】
「敵には……回したくないな……」
>>615
「ぬぐっ!こ、こいつ……」【甲の手により分断される鎧達、これは既に鎧達に勝ち目はないだろう……それを感じたのか】
「クソッ!次から次へと!やむを得ん、被害が大き過ぎる……撤退!撤退!!撤退ぃ!!」
【目の前に現われた四人の強者……無理もない、鎧達は蜘蛛の子を散らしたように逃げていった】
//皆さん援軍有難うございました!!
//もう、感動で涙腺が崩壊です!!
- 618 :レラ=バニッシュ:2009/08/09(日) 02:43:43 ID:WVKe.rdI0
- >>617
何が愛の力だ……貴様の愛なんか要らんわ
【やれやれ、と首を振り】
僕はすでに眠いんだ、先に帰ってるぞ……
【早々とダッシュブーツで飛び去って行った】
//急な割り込みすいませんでした……
- 619 :水無月煉(女性化) ◆uotUYGHVwM:2009/08/09(日) 02:44:07 ID:4aoLNmCs0
- >>617
「ん……もう終わりか。
何だ、つまんねえな……」
ふう、と身体を元の体制に戻して
「……眠い。帰るわー……」
ふぁぁ、と欠伸を一つして、ふらりふらりと何処かへ歩き去っていった
- 620 :黒沢小百合:2009/08/09(日) 02:44:50 ID:Ytmc4SoY0
- >>616
『分遣隊より連絡。敵勢力を殲滅。
こちらの被害は0。これより敵の拿捕を試みるとの事。』
「ふむ、予定通りですね……
要救助者の状態は?」
『問題ありません、安全は確保されています。』
「……よろしい。」
鎧の男たちの生き残り、負傷者を拿捕しようと試みる兵士たち。
遠く離れた場所で、報告を満足そうに聞きながら女は部屋を後にした。
- 621 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/09(日) 02:55:46 ID:.6prKP66O
- //レス番いじるよ!
>>619
「あのなぁ、つまらんて……私は結構しんどかったんだぞ?」
【苦笑いを浮かべるが】
「まぁ、有難うな……煉」
【去り行く煉を見送り、空を見上げる】
>>620
「まさか、この街にいたとはな……直接言えないのは残念だが……有難うございます……小百合さん……」
【空を見上げ、ここには居ない女性に礼の言葉を述べた】
>>618
「あぁ!?待ってくれ!今日こそは!今日こそは私と一緒に寝ようではないか!ゼオラの寝顔がかなり可愛かったから!君のも見なければ!ゼオラ、レラ、アウテリートの三人が一緒なら私は極楽へ行ける!!」
【先程までは格好よく決めていたのに、最後の最後はやはり台無しである、レラを追い掛けながら、上弦も帰って行く】
【彼がゼオラ、レラ、アウテリートと一緒に寝たかどうかは……また別のお話】
//いやいや、割り込み嬉しかったですよ!
//皆さん、本当に有難うございました!!
- 622 :空居 仄枷:2009/08/10(月) 00:53:01 ID:ilsT.wxw0
- 【廃墟の立ち並ぶ道、その片隅の壁に凭れて】
………もしもし。聞いてる?
【携帯電話に向けてぼそぼそと話す少女】
『あ?あぁ、聞いてるって』
【電話の先から届く声】
【喧噪の少なさから、ある程度は聞き取れる】
『つか、相変わらずのローテンションだな…』
………余計なお世話。
『そうかい…。んで、だ』
【向こうの声が小さくなり】
『……、……………。』
……うん。やっぱり。そうみたい。
【こちらは普段通りの調子で答える】
- 623 :名も無き異能都市住民:2009/08/10(月) 19:50:23 ID:XMIYthZk0
- 【クエスト】
[>「季節はずれの吹雪」――ランクAA
【開始時間】8/10 20:00 イベントAスレ開始予定
【勝利条件】巨大生物の撃退
【敗北条件】参加者側の全滅
【人数制限】制限無し
【ルール】
・参加者は自分の行動後、GMの反応まで行動をしないで下さい。
(ただし、仲間内での会話は可能とします)
・言い切らないで下さい。
(ただし、GMは能力の関係上言い切りが有り得ます)
・途中参加、離脱は可能です。
・都合によって中断(時刻変更)もあり得ます。ご了承下さい。
- 624 :甲:2009/08/10(月) 20:04:42 ID:04sSosQ60
- ズズ…
「………何この寒さ…」
冬服を引っ張り出して、寒風渦巻く波止場に立つ
真っ赤なマフラーをぐいと上げて
「……どもばれ…ゆぎはごっがらぎでるぎが…」
寒くて呂律が回らなくなってきた
「…」
すえから奪い取ったカイロで若干の暖を取っていた
- 625 :黒沢小百合:2009/08/10(月) 20:14:25 ID:Ytmc4SoY0
- 「う、うぐぐ……」
どうやら、何時もどおりの服装で来てしまったようで、がたがたと震える小百合。
めがねも曇っている……というか、凍り付いている!
- 626 :甲:2009/08/10(月) 20:16:58 ID:04sSosQ60
- >>625
「!?」
ぎょっとした
「……」
今日はゴーグル着用の甲が身振り手振りで合図
ぽい、とカイロをひとつ黒沢に放った
- 627 :名も無き異能都市住民:2009/08/10(月) 20:18:03 ID:XMIYthZk0
- // そろそろ始める……かな
【北方の海岸】
「ギャアアアアアアアア……ッ!!」
流氷と共にやってきたということから、立ち上げられた調査委員会はこう呼んだ。
『流氷龍』と。
君たちの眼前に佇む巨大生物は、異能都市に災害を起こすことは間違いない。
やるべきことは分かっていると思う。見物をしにここに来たわけではないのだから。
覚悟ができたのならば、得物を手に戦うがいい。
【Enemy data】
[>“流氷龍”
属性抵抗:
地風火水氷雷光闇
ーー弱強無弱ーー
弱→効果はばつぐんだ!
強→効果はいまひとつのようだ…
無→効果がないようだ…
全長:6606mm
体重:3214kg
・四足歩行
・飛行
// PC側の攻撃をどうぞ。
- 628 :黒沢小百合:2009/08/10(月) 20:26:23 ID:Ytmc4SoY0
- >>626
「あ゛りがどうございまず……」
かたかたと音が出そうなほど震えながら、
カイロを受け取ろうとするが手がうまく動かず取り落としてしまった。
小百合の弱点、『本体の虚弱性』がしょっぱなからモロに出ている……
>>627
「げほっ……戦わな゛っ……ごほッ……!」
冷気により、異常をきたし始めたのか
ときおり、咳き込んだり蹲ってしまう小百合。
どうにか、本の切れ端を取り出そうとしているが
もたついてとりだせないようだ……
- 629 :甲:2009/08/10(月) 20:32:13 ID:04sSosQ60
- >>627
「………」
「…えぇ〜……?」
しばしその大きさに唖然とする
ゴーグルの中の眼が二三度瞬きを繰り返して
>>628
「黒沢…さっさと戦闘機なり戦車に潜れって…」
「ち、」
「―――動きづれえ!」
着ていたコートを寒空に投げ捨てる
「冬は動いて温まる…!甲、出る!」
波止場をブロック帯に沿って奔る
テトラポットを踏み締めその海獣に接近していく
- 630 :流氷龍:2009/08/10(月) 20:36:51 ID:XMIYthZk0
- >>628
「……ぐぎゅッ! ぐぎゅッ!」
流氷龍は海水を口に含んでいる。そして、
「ゴッパァァァァ……ッ!!」
その顔を小百合に向けると、直径一メートルほどの氷の塊を吐き出した。
>>629
「ギャギギギギィィィィ……ッ!!」
甲の姿を視認する。
金色の龍の眼光は、ただ男を睨み続けて――真正面から飛行し、突撃してくる!
- 631 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/10(月) 20:39:40 ID:zIbPq2M20
- 「…なんでここはあつくないのかなの…」
【暢気にやってくる少女…】
- 632 :甲:2009/08/10(月) 20:50:22 ID:04sSosQ60
- >>630
脇をすり抜ける飛来物
黒沢に向けて飛んだ、塊
「―――しまっ…!ちぃ!!」
一瞬、無防備な黒沢に注意を向けるが
同時に自身に迫り来る龍本体を確認する
『"赤煌"ッ!!!!!』
―――ガキィイイイイイイイッ!!!!!!
突き出した手に瞬時に構築される、赤い装甲
中空にて龍の突撃の鼻先を押さえる
「ぐ……ぅあッ!?」
しかし突撃の速さは凄まじく、受け止めた反動により甲は後方に飛ばされる
ザザザザザッ!!!!
既に氷帯の様相を浮かべた堤防へ滑る様に着地する
「……ち、足場最悪だな、チクショウ!」
痺れる両手を振って
正面に、右拳を構えた
「どこのドラゴンか知らんが…喧嘩売るなら容赦はしねえぜ?」
ガキン
『噴射跳躍拳(ブーストナックル)ッ!!!!!』
ドッ――――ォオオオオオオ!!!!!
龍に向けた右拳が射出される
それは所謂"ロケットパンチ"と呼ばれるモノで
吹雪を突き抜け、唸る拳が龍を襲う!
- 633 :黒沢小百合:2009/08/10(月) 20:56:25 ID:Ytmc4SoY0
- >>629
「ごぼっ……」
力のない瞳で、甲を一瞥すると
ようやくとりだした本の一頁そこに書かれていたのは。
――長門級第二番艦『陸奥』。
およそ3,3000トンの排水量を誇る戦艦が一瞬にして姿を現した。
>>630
突如現れた陸奥の壁面に叩きつけられ
こなごなに砕ける氷塊。
――グォォォォォ
8万馬力の艦本指揮タービン4つが起動し、
まるで心臓が身体に血液を循環させるように、戦艦『陸奥』へとエネルギーを供給する。
鈍い灰色を、雪で濡らしながらも
凶悪なフォルムのそれは航行を開始した。
まずはけん制とばかりに、10基の25mm機銃が龍に向けて放たれる。
- 634 :甲:2009/08/10(月) 21:00:47 ID:04sSosQ60
- >>633
「(; д) ゚ ゚ 」
度肝を抜かれた
- 635 :流氷龍:2009/08/10(月) 21:02:30 ID:XMIYthZk0
- >>631
その龍が敵意を察知した瞬間、攻撃対象は更に増えてしまう。
それでも近づくというのならば、それなりの覚悟を抱くべきであろう。
>>632
「グォゥ!?」
吹雪を切って進軍する拳は、吸い込まれるように流氷龍の鼻先を捉え、衝撃により仰け反らせることに成功した。
「グギュルゥルルゥゥ……ッ!!」
興奮してきた龍は、続いて右前足で地面を叩きつけた。
破壊の衝撃は地を砕き、無数の瓦礫の弾丸が生成され、甲を狙って凄まじい速度で迫りよる!
>>633
「グォォォォォォオオオオオオオオオ!!!!!!」
流氷龍は身の毛もよだつような凄まじい咆哮をあげる。
その瞬間、25mmの弾丸は空中で停止する。そして――次々に氷結して崩壊していく。
規格外の戦いは、長くなりそうな予感だ。
- 636 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/10(月) 21:04:53 ID:zIbPq2M20
- >>632
「…かぶと〜…なんでここあつくないの〜?」
【暢気に声をかける少女…緊張感ゼロ】
>>633
「…あう〜…おっきいの」
【驚きながらその戦艦を見上げる】
>>635
「…う〜ん…
なんだかあぶなそうなの…
……だいじょぶかなの…」
【やや離れた位置から流水龍を見る】
- 637 :甲:2009/08/10(月) 21:13:42 ID:04sSosQ60
- >>635
「―――へ、先制パンチ…どうだこのヤロウ」
ニヤリと笑い戻った拳で自身の鼻先を弾く
「どんどん行くぜぇッ!!!――"ドラグーン"!!!!」
迫り来る瓦礫の山
それを見据える甲の足に侵食するように装着される黒いブーツ
キィイイイイイイイイ…!!!
そして鳴動する左の眼、彼の邪気眼
「…視えるぞ」
"力の廻りを視覚に捉える"その眼は、迫り来る瓦礫が作り出す大気のうねりを見極める
とはいえ、数は多い
「おぉおおおおらぁああああッ!!!!!」
拳の乱打にてある程度を叩き落すが、強かに打ちつけられる幾つかにより
確実にダメージはつのる
「(遠い…俺の勝負は―――近付いて!)」
瓦礫の猛襲が弱まった頃
黒いブーツは大気を踏み締めて、巨龍に肉薄しようと駆け出した
- 638 :黒沢小百合:2009/08/10(月) 21:22:26 ID:Ytmc4SoY0
- >>634 >>635
巨大戦艦は、龍に対して攻撃を加えながら
波間を掻き分けゆっくり航行している。
接近戦用の足場として使うことも出来そうだ。
>>635
「げっほ……げほ……はぁはぁ……
巡航速度は20ノットを……維持……41cm砲の使用を許可……」
艦橋で指揮を取る小百合だが、
忍び込む冷気を防ぎきることは出来ないのか、
依然としてがたがたと震え、今にも倒れそうだ。
――ガコッ――ゴウン――
しかし、『陸奥』の攻撃は順調に続く。
4基の140mmの口径を誇る砲が、ゆっくりと旋回し龍の姿を捉えた瞬間――
凄まじい轟音とともに、40kgの重量を持つ砲弾が高速で射出された
- 639 :流氷龍:2009/08/10(月) 21:28:13 ID:XMIYthZk0
-
>>636
「ガァアァアアア!!!」
流氷龍の鋭い眼光が、ディスを捕捉した。
それは常人ならば恐れ慄くほどに、威圧を感じるような視線だった。
>>637
「ギュグググ……ッ!」
強力な弾幕を張ったが、簡単に破られてしまった。
長い時を生き抜いてきた太古の存在にとって、想定外な事態でもある。
流氷龍は甲に間を詰められる前に、飛行しながら岩がごろごろと転がる砂浜へ足場を変えた。
力をこめにくい、常人ならば敏捷が減少してしまうこの地を選んだのは古くからの知恵か否か。
>>638
「ギャギィ!?」
流氷龍の腹部に着弾し、ミシリと嫌な音を立てた。
旋律の眼差しがぎょろりと『陸奥』を見据えると、
尻尾から放たれる強力なインパクトにより、砲弾をお返しとばかりに射出した!
- 640 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/10(月) 21:33:00 ID:zIbPq2M20
- >>638
「くんくん…もしかしてあそこに『さゆり』いるの?」
【素早く戦艦の甲板に飛び移るディス】
「さゆり〜!!だいじょぶなの〜!?」
【大声で呼びかける】
>>639
「……こわいの…う〜」
【怖がっているが…身動きとれないほどではなさそうだ】
「…きけんかなの…」
【体中の包帯を蠢かせ、攻撃に備える】
- 641 :甲:2009/08/10(月) 21:37:29 ID:04sSosQ60
- >>636
声は吹雪に掻き消され
更には動き続ける男の耳には届かない
>>638
「……使える…!」
逃さず戦場の状況を確認して
眼が煌く
>>639
龍へと迫る、方向を変えた
甲は黒沢の生み出した戦艦の甲板へと進路を変更
――ダンッ!
「ナイスだ黒沢――――これでも巻いてろ」
赤いマフラーを首から離して黒沢の首に巻きつける
「無くすなよ?」
ビシリと指を突き立てて、甲板の先に立つ
身体を捻りに捻り―――力を溜める
「必殺……!」
狙いは
「――――K.B.Tミサイル…」
砂浜の龍
ドグォン!!
甲板の突堤がへこむ程の踏み込み
それにより生み出された推進力で、甲はひとつの弾丸と化す
中空で一回転
足を龍に向けた
「キィイイイイイイイイイイイイイイックゥッ!!!!!!」
超高速の滑空蹴りが龍を射貫かんと迫り来る!
- 642 :黒沢小百合:2009/08/10(月) 21:45:10 ID:Ytmc4SoY0
- >>639
216mの巨体を誇る『陸奥』である。
最大航行速度である26.7ノットを出していたとしても
回避は叶わないだろう。
黒い砲弾が戦艦の横っ腹に叩きつけられると同時に
生じる猛烈な爆発音、爆炎、衝撃波。
「う……」
ぐらりと揺れる艦体の上部、
艦橋で小百合は力なく倒れこんだ。
>>640
小百合からの返事がない……
周りには、忙しく艦上を駆け回る兵士たちが居るため
すぐさま、ディスの存在も小百合に報告されるはず。
そして、普段の小百合ならば、ディスを安全な場所に隠そうとするはずだが……
>>641
「………………」
甲が艦橋に入り込んだとき、
既に小百合は薄く霜の張った床に倒れこんでいた。
――無くすなよ?
甲からの言葉に、どうにか頷くのが精一杯。
低体温症を起こしかけている……
- 643 :流氷龍:2009/08/10(月) 21:48:44 ID:XMIYthZk0
- >>640
「グルルルル……」
龍が海水に足を踏み入れると、子気味よい音を立てながら水が凍る。
そのままディスに対して向かって行くと、口に含んだ海水を氷弾と変えつつ吐き出した。
>>641
超高速で放たれる、自らを弾丸と化した甲の一撃。
流氷龍は避けられぬと判断すると、大気を限界まで吸い込んで。
「ゴァパァッ……!!」
凍てつく冷気が甲を襲う。
強烈な向かい風に、甲を抗い攻撃を加えることができるのか。
>>642
「ガァアアアアアアアア!!!」
勝利の雄たけびをあげる。
現代科学などこの龍には知らぬだろうが、致命傷を与えたということは本能で分かるのだろうか。
- 644 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/10(月) 21:51:52 ID:zIbPq2M20
- >>642
「このにおい…あそこなの!」
【慌てて艦橋に入って行くディス】
「さゆり!!…あぶないの…なんとかしないとなの…」
【倒れこんだ小百合の手を包み込もうとしている】
>>643
「うう〜…いまはじゃましないでなの〜!!」
【艦橋へ向かう途中】
しゅるしゅるしゅる
【包帯を無数により集めて壁を作り、氷弾を防いでいく】
「これもまもらないとあぶないかなの…」
【同時に船も守るつもりなのか、さらに包帯を伸ばしに行く】
- 645 :甲:2009/08/10(月) 21:58:27 ID:04sSosQ60
- >>643
「――――ッ!」
視界が、白に染まる
「――――」
冷気の壁に包まれるように、白の世界に甲は消えた
しかし
――…ヒュルルルルルル…!
大気の塊の中心で
"何か"が"回り"、進む音
「―――螺旋眼、フルドライブッ!!!!!」
触れたものを回転させる力を有す、干渉系邪気眼"螺旋眼"
その能力を蹴りの足先に集中させて
「一度飛び出した俺をォ!!!」
冷気を回転させ後方に流し、更なる推進力と化した
「そう簡単に押し戻せるとォ…思うなぁあああああああああああああッ!!!!!!」
――ギュパンッ!!!!
大気の壁をブチ破り
男の魂の蹴りは巨龍に肉薄する!
- 646 :朝宮暁:2009/08/10(月) 22:01:46 ID:/k2gysHgO
- 海岸近く。繰り広げられる戦いを見る青年が一人。
「……どうしたもんかね」
赤混じりの黒髪を掻き、青年は参戦すべきかどうかを考えていた。
//参戦希望です!
- 647 :黒沢小百合:2009/08/10(月) 22:03:20 ID:Ytmc4SoY0
- >>643
濛々と黒煙を吐き出す『陸奥』。
底部から浸水しているのか、動きもやや鈍り始めている
――が
さすがは、ビキニ環礁に於ける2度の原爆実験を経てなお、
沈むことなく4日間持ちこたえた長門の弐番艦。
まだ朽ちぬとばかりに、猛烈な艦砲射撃を加えてくる!
>>644
既に、意識はないのか
床に倒れ付している小百合。
その首には、赤いマフラーが巻かれていた。
見るものに勇気と安心感を与える赤いマフラーが。
- 648 :流氷龍:2009/08/10(月) 22:11:03 ID:XMIYthZk0
- >>644
翼をはためかせ、海上を旋回しながら龍はディスを見据える。
そして、
「ギャオオオオォォォォォ……ッ!!」
大きく一回転しながら、尾を撓らせながら海面に叩き付けた。
刹那、強烈な大波が生まれ、ディスもろとも飲み込もうと迫り来る!
>>645
止めたと思ったはずなのに、迫り来る男の姿。
先ほど回避できないと判断したばかりで、更に冷気の壁をぶち破ってくるなどと。
もしこの龍が口を利いていたならば、こう言っただろう。
<< そんな馬鹿な、有り得ない >>
ズドォン!! と強大な音が周囲に響き渡った。
男の蹴りは綺麗に流氷龍の頭を吹き飛ばし、引っ張られるように体もその後を続いた。
ザヴァァン!! と海面に打ちつけられ、何回もバウンドしながら体勢を整える。
皆を奮い立たせるような、魂の一撃は流氷龍に大きなダメージを与えたようだ。
>>646
何者だ、と眼球を向ける。
敵意を感じる眼差しと受け取ったのか、再び身を竦ませるような雄たけびをあげる。
// どうぞどうぞw
>>647
「グゥゥゥゥ……!1」
龍の鱗は強固で、弾丸を弾く部位すらあった。
息の根を今度こそ止めてやろうと、流氷龍は動き出した。
勢い良く上昇。
そしてそのまま錐揉み状態で――落ちてくる落ちてくる落ちてくる!
- 649 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/10(月) 22:14:23 ID:zIbPq2M20
- >>647
「かぶと…」
【ふとマフラーを見て…】
「…だいじょぶだよねなの…
でももうちょっとあっためないとなの…
それに…なんだかしずみそうなの…」
【小百合の体に包帯を巻き付けていく】
【意外と包帯というものは保温性が高い…さらに若干強化されている】
「いまはここがあんぜんだよねなの…
いってくるの!」
【甲のマフラーに後押しされ、ディスは再び艦橋のほうへと駆け出していく】
>>648
「…あう〜!?」
【ディスは大慌てで壁を作り上げていく】
「…でも…まけないの…まけたくないの〜!!」
【水を防ごうとする壁。だが】
ジャキイン!
【壁から無数の針が生成され、龍に勢い良く伸びていく】
- 650 :朝宮暁:2009/08/10(月) 22:21:57 ID:/k2gysHgO
- >>648
「っ……! ひゃー……大した迫力だぜ」
びりびりと大気を震わす様な竜の雄叫び。暁は眉をしかめてそれを聞く。
「さて、まずは……」
シフト、ロウ。
魂のエンジンに命のガソリン注ぎ込み。
「あの人かね……!」
体のギアを一段あげて、の手足とハートを点火する。
暁は自身の異能で底上げした身体能力を振るい、跳躍。
向かう先は
>>647
倒れた女。
「ちわーっ、暁屋ッス。……ってこりゃあひでえな……」
暁は小百合に近付くと、自分の異能――生命が生命として存在するためのエネルギーを操る能力――を使って、かざした掌から自分のそれを小百合に送る。
魂の熱と呼ばれるそれは文字通り熱を持っており、小百合の生命という根底に送られる魂の熱は、小百合の体を真奥から温めるだろう。
- 651 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/10(月) 22:23:19 ID:4aoLNmCs0
- 「さ、て……」
海岸に、一つの紅が揺らめく
「どうした物かねえ……」
周囲の冷気を退けるかのように、凄まじい熱気が吹き荒れる
//途中参加可能でしょうかー
- 652 :甲:2009/08/10(月) 22:23:30 ID:04sSosQ60
- >>648
―――ズシャァアアッ!!!!
海面に滑り落ちるように降り立つ
劈くような冷気を通り抜けてきた身体には無数の霜が付着して
その冷たさは容赦無く体力を奪っていく
「はぁッ…はッ!」
吐く息も氷りそうなその浜辺で
しかして男は
「―――見たかよ、氷ドラゴンめッ」
不敵に笑う
蹴りに併せて形状を変えていた黒のブーツ"ドラグーン"が形を靴型に戻す
――パンッ!
小気味良い、掌に拳を打ち付けた音が聞こえて
「――…ガンガン行くぞ、甲…!」
奮い立たせる言葉を自分に向けた
寒さによる活動限界は近い
一同の中でより接近している甲にはより一層の冷気が襲っていて
立ち止まればそこで身体が動かなくなる
そんな綱渡りの様な状態で、甲は再び龍へ向けて駆け出した
- 653 :黒沢小百合:2009/08/10(月) 22:26:26 ID:Ytmc4SoY0
- >>648
艦に向けて逆落としをかけてくる龍を迎え撃たんと、
25mm機銃が対空防御射撃を開始する。
しかし、艦の真上は死角。
ほぼ無傷で、龍は攻撃をすることが出来る!
>>649 >>650
ディスによって巻かれたマフラーの効果で
どうにか、体から奪われていく熱を繋ぎ止めることに成功。
そこに、送り込まれる魂の熱。
先ほどまで、蒼白だった小百合の顔に赤みが戻った。
しかし、意識はまだ戻らない……
- 654 :流氷龍:2009/08/10(月) 22:33:01 ID:XMIYthZk0
- >>649
「グゥ!?」
ディスの包帯の針は、いとも簡単に龍の鱗の隙間に入った。
しかし一筋縄では行かない。
「グルゥゥァアアアアアア!!」
壁、そしてディスごと海に引きずり込もうと、流氷龍は戦艦から力強く離れていく。
>>650
「グォォォォオオオ!」
敵意は平等に振り分けられる。
流氷龍は口に大量の海水を含むと、それを凍らせながら暁に対して噴出する。
氷のレーザーとでも例えればいいのだろうか。
>>651
また新たな人間が挑みに来たか、と言わんばかりに敵意の眼差しを向ける。
// どうぞー!
>>652
「ガオオオオオオオォォォォォ!!!!」
次に放たれた雄たけびは、何かが違っていた。
空気を振動させ、近づくものに対して斥力を働かせて吹き飛ばそうとするのだ。
また、それだけに飽き足らず、咆哮によって周囲の大気が凍り付いていく。言わば冷気のオーラだ。
この古代の生き物は、限度というものを知らないのだろうか。
>>653
インパクトはあっという間だった。
戦艦の装甲を貫いて、流氷龍は破壊の極みを堂々と見せ付ける。
そこに遠慮など微塵にも感じられない。
- 655 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/10(月) 22:38:00 ID:zIbPq2M20
- >>650 >>653
【まだ意識を戻さないのを気にかけながらも】
「…まかせてなの!」
【大声で小百合を呼んだ】
【そして目線は再び龍へと向かう】
>>654
「うぐぐぐぐぐ」
【足を踏ん張って引きずり込まれまいと全力を込める】
【その体からは想像もつかないけた外れの怪力だ】
「ぐ〜〜〜!!」
【包帯の針は…力の行き場が変わったためか少し力が弱まるが…
それでも隙間へと張り巡らせ、粉砕せんと伸びていく】
- 656 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/10(月) 22:38:49 ID:4aoLNmCs0
- >>654
「おーう……。派手だねえ……?」
一歩、一歩と
その紅は、流氷龍の弱点であろう、強烈な熱と共に迫る
「……まず、は」
両手を広げ、力を込めるように拳を握る
彼と共に動いていた、空間を歪める程の熱気は周囲に広がっていく
《全体補助魔法―冷気の効果が少しだけ弱くなる》
650>>653
「おーい、大丈夫かー?」
その行動を終えると、何時の間にか戦艦の仲間で移動しており、その中の二人に声をかけた
- 657 :朝宮暁:2009/08/10(月) 22:45:36 ID:/k2gysHgO
- >>653
「っと……まだ時間かかるか。……でも固まってたら狙われるよなあ……」
舌打ちを一つすると暁の右拳が纏う炎が形を変え、その一部が空中に分離した。
分離した炎――大気を燃やし炎を発生させる魂の熱は、空中で鳥の形になって小百合の側に滞空する。
さほどでは無いが、常人からするとやや熱過ぎる熱波をその翼からはばたく度に発生させながら。
「これで俺が居なくても温められる、と……さて」
向き直る。視線は竜に。
「行くか――」
ごきりと首の骨を鳴らして呟いた。
>>654
「――とか言ってたら向こうから来やがった!? 上等だよドラ野郎……! 一段飛ばしてシフト、サード!」
ギアを上げて。
暁の両拳の焔はその火勢を強くする。
「蒲焼きにしてやる! 行くぞオラァァアアア!」
更に底上げされた身体能力。跳躍。
暁は全身を焔で包み、氷の息吹に真っ向から向かう。
「くっ……予想以上に冷えてやがる」
氷の息吹を溶かしながら空中を進むものの、溶かし綺麗なかった氷が暁の体を強かに打つ。
ならば、と暁は呟き、体勢を入れ換えた。
足を前に――竜に向かって飛び蹴りを撃つような姿勢。
「お口で、」
足からは強烈な焔が吹き出し、凄まじい熱波が吹き荒れた。
「とろ……ける……!」
背中の辺りから爆風を産みだし次々に加速。
つきだされた爪先の焔は強く強く燃え上がり、暁は竜へと向かう。
――氷の息吹をはきだした、竜の口へと。
「……天、翔、」
最後に。駄目押しとばかりに爆風を強くして加速。
狙うは竜の顎一つ。
「――――脚ッ!」
豪熱を伴う迅速の飛び蹴りが、竜の顎へと肉薄する!
- 658 :黒沢小百合:2009/08/10(月) 22:47:54 ID:Ytmc4SoY0
- >>655
はじけ飛ぶ装甲板、金具、木片、人。
甲板から底部まで、真一文字に貫かれた6mの大穴は
艦に止めを刺すのに十分すぎるほどの威力だった。
防水扉を閉めようと、無数に走った亀裂から
ありとあらえる場所に水が浸入。
鋼鉄の巨体がゆっくりと傾いていく。
>>655
ゆっくりと、傾いていく艦体。
大穴から浸入した水によりこの艦は沈む。
はやくこの艦から離れなければ、
大量の水を飲み込む、鉄の棺桶と化してしまうだろう。
>>656 >>657
小百合は、未だ意識を取り戻さない。
長く、低温下に置かれていたためか、まだ温まりきっていないのだろう。
それどころか、艦は傾き始めている。
早く脱出しなければ、沈む際に流れ込む水とともに、
内部に吸い込まれてしまう!
- 659 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/10(月) 22:58:06 ID:zIbPq2M20
- >>658
「あう〜!しずむの……
さゆり〜!!」
【艦橋へ勢いよく包帯を伸ばしていく】
「ここからはいっしょにぬけださないとなの!!」
【キャッチした場合勢いよく引き寄せて抱きかかえる予定…】
【砂浜へと向かって行く】
- 660 :甲:2009/08/10(月) 22:59:49 ID:04sSosQ60
- >>656>>657
「―――――」
後方より感じる、熱
「(―――…かー…じんわりくるねぇ…)」
それにより、再び全神経がひとつに繋がっていく
「………よっしゃ、エンジン再点火…!」
握る拳に、力が戻る
>>654
―――ピリッ
鼻先に感じる、先程よりも鋭利な冷気
次いで押し寄せる衝撃波
「――ッ…しゃぁああらくせぇええ!!!!」
衝撃波に対して甲が行った行為は
大きく振り被った拳を、全力で前に突き出す事で
―――パァンッ!!!!
右ストレートが衝撃波を打ち
吹き飛ばされる事無く踏み止まる
「だ、あ、あぁああああああああああああッ!!!!!」
氷り付いた砂浜に砂の柱が立つ
衝撃波を弾いた次の行動は、前方への跳躍
自身の身体を極限まで縦回転させて、寒さに咽ぶ大気を裂く
【>>657との合体攻撃】
「―――喰らえよッ!!!!!」
爆発的な回転から行なうは遠心力を破壊力に変えた
踵落とし
顎を狙う暁とは逆方向より
挟み込むような形で蹴りを振り下ろした!
- 661 :流氷龍:2009/08/10(月) 23:06:47 ID:XMIYthZk0
- // 全体攻撃あり
>>655
「ビシュイイイイイッ……!!」
不毛な綱引きを避けるため、流氷龍は氷のレーザーにより包帯を断ち切った。
行き場を失った力は、ディスの引いている力の向きに流れていく……自滅させようと試みたのだ。
>>656
「ギャオオオォォォオオオオ!!!!!!」
自身に迫る熱を感じ取り、流氷龍は護身の為に凍える咆哮を響かせた。
冷気のオーラを破ることはできなかったが、煉の放つ熱で周囲の冷気は若干弱まったように思える。
>>657>>660
「グァ……ギャイイイイイィィィィ!!!!!」
熱を帯びた一撃は冷気のオーラを打ち破り、暁の蹴撃を果たすことに成功した。
更に上方から繰り出される、甲による前方回転からの魂の踵落とし。二方向から放たれる衝撃に、龍の脳に大きな振動が伝わっていく。
常人ならばノックアウトものだが、今回の相手は大海を闊歩する古代の龍だ。なかなか沈まない。
怒りを剥き出しにした流氷龍は、何かを実行しようとしている。
>>658
流氷龍は氷山を崩すものからも由来するのだろうか。
なるほど、相手が山のように大きくても粉砕してしまうほどの力を持っている。
しかしそれと対等に渡り合っている彼らはなんなのだ。
歴戦の龍である流氷龍は、戦艦を沈めたとはいえ、君たちに一種の恐ろしさを感じていたのかもしれない。
【全体攻撃――“エターナルフォースデスバースト”】
流氷龍の咆哮は、全てを氷漬けにする最凶最悪の天災である。
怒り狂った龍の雄たけびは、周囲の者たちを吹き飛ばし、凍りつかせるだけでは飽き足らなかった。
大気は急激な温度変化に耐えられず、割れるような音を響かせながら煌いて、輝いた。
海岸に散在していた大岩は、瞬時に凍りつき砕け散った。
周囲の物体を微塵にするほどの破壊力に、君たちは近づくことさえままならない。
誰かが、ふと視線を上げた。そしてその光景に愕然となるだろう。
人々で賑わっていた海が、生命に営みを与えた母なる海が、一面を銀氷で埋めつくされ停止していた。
あたかも、時が止まってしまったかのように。押し寄せてくる波はただそこで静止しているばかりだ。
瞬間冷凍され、あまたの命は一瞬で失われてしまったのだろうか。恵みの海は一瞬にして死を再現されてしまったのか。
!? 視界にいた流氷龍が消えている。
君たちの一瞬の隙を突いて、遥かなる空へと飛翔し始めたのだ。
それは逃げるためか。しかし皆に襲い掛かる不吉な予感は何を告げるのだろうか。
……そう、太古より生きるこの龍は、世界を我が物顔で闊歩したいだけなのだ。他の生物がどうなろうと知ったことではないのだ。
だからこそ繰り出されるこの一撃。破壊力は十二分。回避できるか、防げるか。
十分な高度を得た流氷龍は、この凍った海に急降下する。
遠目から見るものたちにとっては、この行動が何を意味するのかすぐに分かった。
なぜなら凄く似ているからだ。“隕石が落下していく、その光景に”だ。
間に合うか? 否、既に攻撃は終わっている。
隕石となった龍の落下の一撃は、氷河期を迎えた海を貫き――氷海を大いなる力を以って爆発させた!!
そうするとどうなるか。爆発の衝撃はもちろん君たちに襲い掛かる。さらに氷の礫が全身を刻み、屠りにやってくる。
これこそが流氷龍が幾多の戦いに勝利してきた証。名付けるならば――『エターナルフォースデスバースト』
- 662 :朝宮暁:2009/08/10(月) 23:18:36 ID:/k2gysHgO
- //会話レスです
>>660
「赤マフのにーさんナーイス! って、ヤベエ……!」
連携を成功させたが、次の瞬間襲いかからんとする古氷の猛威。
「……赤マフのにーさん、あんた初めて会った時、俺の焔を拡散させたよな! 俺が熱を出す! あんたはそれを拡散させてくれ!」
怒鳴る様な声色は必死の発露か。
「この氷とあの龍全部――溶かしてやろうぜ! 行けるか!?」
- 663 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/10(月) 23:20:02 ID:4aoLNmCs0
- //会話レスですー
>>662
「待った!その話、俺も乗ったぁっ!!」
甲板から叫ぶ声が聞こえる
「甲っ!俺と暁で熱と炎を出す!!だから……頼む!!」
- 664 :黒沢小百合:2009/08/10(月) 23:26:04 ID:Ytmc4SoY0
- >>659
傾きにあわせて、ずるずるとずり落ちていく小百合。
破壊された艦橋から、その身が投げ出されそうになったその時、
ディスの包帯が、その身をつかんだ!
>>661
沈み行く戦艦の上をいく、2つの影。
ディスと、未だ意識の戻らない小百合だ。
『陸奥』は未だ戦闘を継続しようと滅多やたらに撃ちまくっているが
小百合の指揮が無いため、効率は落ちる……
- 665 :朝宮暁:2009/08/10(月) 23:26:56 ID:/k2gysHgO
- //会話レスです
>>663
「お前は――ッ! いつ来たとか死んだんじゃねえのとか言いたい事は山ほど有るが……」
煉を見て驚愕するが、言葉をグッと飲み込む。
「――全部後だ! 行くぜ! テメーのハートに火を点けろッ!」
- 666 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/10(月) 23:28:42 ID:4aoLNmCs0
- //会(ry
>>665
「ああ、悪いな。俺も色々あったんだ……!
お前こそ……途中で燃え尽きんじゃねえぞ!!」
何か二人でめっちゃ盛り上がってきました
- 667 :甲:2009/08/10(月) 23:29:20 ID:04sSosQ60
- >>661
「―――手応えあ……」
そこで、世界が白く停止する
一瞬の間の後、音さえも凍り付いたかの様な世界で
遠く、龍の叫びが聞こえた
「――――」
思考は、驚くほどクリアに
動作は、そうする事が決まっていたかの様に淀み無く
甲は空を見上げた
そしてその落ちる天に
突き出した、抗い突き抜ける赤の右腕
「…無限、上昇」
突き出した右腕に、ありとあらゆる角度から力が収束していく
その力は『ある物』を形成する為に集められていくもので
綺麗な螺旋状に集まっていく煌きを
落ちる龍は見えただろうか
>>662>>663
男は二人へとその眼で語る
『来い』と
『ある物』は瞬く間に組みあがっていく
それは、甲という男の魂の容
そして甲という男の在り方そのもので
「……完成」
現れた
「螺旋眼決戦奥義…『俺のドリル』」
それは――
天を貫く紅蓮のドリル
ドッ―――ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
甲高い回転音と赤と緑の輝く粒子を後方に撒き散らしながら
空を睨む赤き《魂》ドリルは爆発の時を待つ―――!!!!
//後、任せた
- 668 :ほーたい ◆My6NsjkSfM:2009/08/10(月) 23:34:43 ID:zIbPq2M20
- >>661
「あう〜!」
【ディスの体は勢いよく後方へ跳ぶ】
【だがバランスを崩さぬように背中から包帯が伸び、地面に倒れこむのを防いだ】
「…あとはここから…っ!!」
【迫りくる無数の氷の刃、たとえ包帯を張っていても防ぎきれるものではない】
【それよりも…】
>>664
【お姫様だっこの姿勢で小百合をキャッチする】
「…さゆり…ちょっとがまんして…な…」
【ディスは改めて、ほぼ傾いた甲板を】
「のっ!!」
【勢いよくけって砂浜へ向かう】
【降り注ぐ氷の刃に背を向けて。小百合を護るためにぐっと抱き寄せて跳ぶ】
ズバババババ
「……はやく」
【包帯で防御しても無数の刃すべては防げない。】
ザシュザシュザシュ
「あそこに…!」
【無数の刃がディスの背中につき立てられていく】
「…ま…だ…!」
【背中一面を、足を赤く染めてディスは】
ドザァ…
【砂浜へ着地した】
「…はぁ…」
- 669 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/10(月) 23:42:13 ID:4aoLNmCs0
- >>668
「……ナイス、ディス」
ニッ、と笑う
これで、この戦艦をぶった斬っても―――問題は無い
>>661
ブレイブ・ハート
「……炎心紅眼」
呟きと共に、瞳は炎が燃え盛るかのような真紅へと変わった
すらり、と抜き放った剣は、白銀の世界の光を受け、一際輝く
「行くぜ……」
切っ先を空に向け、熱を。己の力をその剣に収束させる
己の力の証……紅い熱が、剣を伝い、天高く舞い上がる
「全てを氷らせる龍だか何だか知らねえが……
俺たちを……。心に火が付いた者達が、てめえ如きに氷らされる筈がねえ……!!」
降り注ぐ冷気、氷に、対抗するように
己の力の全てを振り絞り、紅い熱を剣に収束―――次第に、それは紅い剣となる
空間を切り裂き、燃やし尽くす。形ある熱に。
カルマ・ブレイブ
「紅い斬撃」
その剣を、振り抜く
目的は斬撃では無い
>>667
目的は、熱の放出
紅い剣が降りぬかれたのと同時に
大気は、燃え盛る
「いっけええぇぁぁああああああああ!!!!!」
甲にドリルに向って、煉の熱波が放たれる
- 670 :朝宮暁:2009/08/10(月) 23:47:28 ID:/k2gysHgO
- >>662>>667>>669
「ギア……トップ! 何時もは雲を晴らすばっかだが、たまにゃあ雪溶かすのも乙なもんだぜ!」
命のガソリンが魂のエンジンに吹き込まれ、熱い心臓が点火する。
途端吹き荒れる膨大な熱波は魂の熱そのもの。
「俺のハートに火を点けて、全部巻き添え大炎上だ!」
――上げたギア。
――アクセルベタ踏み。
――エンジンの回転数は鰻登り。
――警鐘を鳴らすセーフティをガン無視して。
「行くぞオラァァアアアアアアア!! 燃、え、や、が、れ――――ッッッ!!!」
膨大に膨大苛烈に苛烈激烈に激烈を足して重ねて掛けて燃やして。
「だが生憎……この熱も燃料なんだよなあ……!」
その熱を収束する。
激烈苛烈膨大な熱量を収束し、物質化寸前にまで圧縮。
何かを持つように胸の前に上げられた暁の両手に、魂の熱が球形に仍り集う。
天を焦がす魂の熱。
「受けとれ――!」
其の球を、甲の展開した螺旋の具現に投げつける。
煉と暁の熱。
天を貫く螺旋は今や、天を焦がす程の熱をも同時に帯びて。
回転の力によって周囲に膨大な熱を振り撒きながら――――その力を。
「行っ…………けぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ――――――――!!!!」
――――解放した。
- 671 :流氷龍:2009/08/11(火) 00:03:35 ID:XMIYthZk0
- >>664>>668
絶望的状況であった。今まさに龍は落下し、その猛威を振るわんとしている。
ものの数秒でここ一帯は爆発に巻き込まれ、氷の礫によって命を失わんばかりの状況。
この状況を打破する方法は、何も―――
>>667>>669>>670
――二人は見るだろう。
煉の繰り出した、紅い剣。
それは甲を白熱させ、更なる爆発力を生み出す。
暁の放出した、魂の熱。
それは甲を奮い立たせ、更なる推進力を生み出す。
そして甲のドリルは、今ここに爆ぜた。
天を貫く。唯一つの行為に、魂を賭けて三人は挑むのだ。
空を仰げば、錐揉み状態で落ちてくる古より生きる流氷龍。
蒼き稲妻となって、この龍もまた我が道を突き進むのみ。
紅き螺旋と蒼き稲妻。
拮抗する力と力。世界を凍らせるために、世界を熱く燃やすために。
どちらがより上に行くか。魂を賭けた最終攻撃が幕を開ける――!!!!!!
戦いは終わった。
銀世界はいつの間にか消え、そこには夏の海が広がっていた。
紅蓮のドリルによる一撃は、流氷龍にとって決定打となった。
ゆっくりと、まるで紙切れが風に舞ってひらひらと落ちていくように、流氷龍は落下していく。
ズドォ…ン!! と巨体が横たわる音が海辺に響いた。動く様子は微塵もない。
……かくして、異能都市の寒冷化を食い止めることができたのだった。
// クエストクリア!
// 皆さん、お疲れ様でした!
- 672 :甲:2009/08/11(火) 00:15:40 ID:04sSosQ60
- ザプン
巨龍の横たわる音に紛れて聞こえた着水音
「――――……」
ぷかりと、浮かんでくるのは炎に衣服を殆ど燃やされた半裸の男
火災現場から帰還したかの様なナリをしていても
身的被害は凍傷の割合が多くて
「…寒かったり…熱かったり……まぁ…」
「しんどかったぁー……」
突き抜けるような夏の夜空を見上げて
脱力して波に揺られていた
//お疲れ様でしたん
//ひさびさ大暴れ、楽しかったっす
- 673 :朝宮暁:2009/08/11(火) 00:17:14 ID:/k2gysHgO
- >>671
「っしゃあ! ざまあ見やがれクソドラ野郎! って…………ぁー……」
ギアをニュートラルに戻す。
途端に襲いかかるのは強烈な倦怠感と疲労感。
大量に命の熱を消費した副作用。
「ってそれどころじゃねえ! とっとと逃げねえと!」
途端に慌てながら、背中に焔の翼を生やし、空に翔け上がった。
- 674 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/11(火) 00:18:12 ID:4aoLNmCs0
- 「……勝った、か」
沈み行く龍をその目でしかと捉え
「さて……」
ふ、と己が立つ戦艦を見下ろし、何時だかの光景を思い浮かべる
「…………逃げるか」
呟き、夜闇へと跳び―――その姿は消えた
- 675 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 00:22:16 ID:Ytmc4SoY0
- >>668 >>671
「う……」
ディスが海岸に到着し、
龍がその身を轟音とともに地面に投げ出したとき、
小百合は目を覚ました。
「龍…………敵……は?」
// おつー!
- 676 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 00:25:06 ID:zIbPq2M20
- >>671
「はぁ…は…あつ…い…の…はあ…」
【その激しい爆発を見て】
「やったの…」
【少し嬉しそうな顔であった】
//オッツ
>>675
「だい…じょぶなの…は…
もう……みんなのおか…げで…」
【微笑みながら小百合に向けて言う】
【……何故か変に息苦しそうだ】
- 677 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 00:35:21 ID:Ytmc4SoY0
- >>676
「う……でぃす……?」
上半身を起こそうとするが、
まだ身体に力が入らないのか、ばさりと倒れてしまう……
「そんな……ディス……だれか……!」
倒れこんだまま、誰か気づけと願いを込めて、叫ぶ。
- 678 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2009/08/11(火) 00:37:51 ID:4aoLNmCs0
- 「おやおや……。
これは何時かのお美しい女性……」
二人の近くに、怪しい微笑を携えて立っている
「どうしました……?って、聞くまでも無いですね……」
- 679 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 00:40:16 ID:zIbPq2M20
- >>677
「はあ…だい…じょぶなの…けが…
いたく…はぁ…」
【確かに全身の傷はさほど深くはなさそうだ】
【しかし…】
「あう…ひさしぶりだったからかなの…」
【氷の刃の一つは背中に深々と刺さっている】
「すごく…くるし…の」
【……どうやらディスの片方の肺を貫いていたらしかった】
【酸素が不足している】
>>678
「あう…うごけ…ないの…」
【ひときわ息苦しそうな少女が倒れている】
「…よんでほしいなの…
おいしゃ…さん…」
- 680 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/08/11(火) 00:44:44 ID:OcZ4s9w60
- >>677>>678>>679
「――――――――ああ、出遅れた、と思っていましたがそうでもないようですね。
尤も、私ができることは対してありませんが…………」
ゆらり、海岸に面した路上。
立ち昇った銀影はスーツ姿の男性を浮かべた。
シルクハット、白い絹の手袋、革の靴。
「……可愛い御嬢さん方を助けられるなら。尽力いたしましょう」
真っ直ぐに、ディスさんに向かって歩いていく。
- 681 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 00:45:54 ID:Ytmc4SoY0
- >>678
「ディスを……助けて……」
相当体力を消耗しているのか、
地面に倒れ天を仰いだまま、観境に話しかける小百合。
その声には、懇願するような色が混じっていて。
>>679
小百合は、倒れているためにディスの背中側が見えない。
「ディス、どうしたの……ディス、
お願い、ゆっくり……ゆっくり息をして……」
ディスをかき抱こうと、弱弱しく腕を伸ばした。
- 682 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2009/08/11(火) 00:47:52 ID:4aoLNmCs0
- >>681
「ええ、ですが……。僕に出来る事は何も無さそうですね……」
チラリと>>680の方を見て
「それより……、貴女も相当お疲れのようですね……。
肩くらいなら、お貸ししますよ?」
- 683 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 00:49:00 ID:Ytmc4SoY0
- >>680
次々と集まる人。
これで、ディスは助かると安心したのか
軽く、ため息を漏らす小百合。
「んっ……」
痛みで顔をゆがめながら、
再び上体を起こし、近くの岩に身を預けた。
- 684 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 00:50:26 ID:/k2gysHgO
- 「遅れたか」
凛然とした声が空気を玲、と震わせる。
颯爽とした足取りは淀みなく、迷う事なく小百合、そしてへと向かう。
「二人ともご苦労様。治療は――……手が足りているか?」
- 685 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 00:51:12 ID:zIbPq2M20
- >>680
「あう…こんにちわ…な…の…
えっと…はう…」
【頭に酸素が回らないらしかった】
「…だれだったかなの」
>>681
「す〜…す〜…」
【ゆっくり深呼吸を試みるディス】
「…あう…まだくるし…」
【でもやはり酸素不足は否めない】
【抱かれた時に背中の深い傷に当たるかもしれない】
>>682
「はう…つかれてるのかなの…」
【何故息苦しいのか理解できてないらしかった】
- 686 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 00:52:24 ID:zIbPq2M20
- >>684
「あう…さつ…き…
すごくつかれ…たみたいなの…」
【激しく息をしながらさつきに目を向ける】
「…だから…くるしいの…とっても…」
【背中の傷が見えたならばその理由も分かるはず…】
- 687 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 00:58:40 ID:Ytmc4SoY0
- >>682
「大丈夫です……このくらい……」
岩につかまりながら、
どうにかこうにか立ち上がる。
>>684
「夜刀神さん……申し訳ありません……
秘書という大任に取り立てて頂きながらこのような醜態を……」
今にも、泣き出しそうな勢いだ……
>>685
「……!」
ディスの傷が思ったよりも深いことを確認し、絶句。
「なんとかしないと……」
さっそく、本を具現化して何らかの処置をとろうとしたが
霜の水分で、本が濡れてしまい何も具現化できない……
- 688 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2009/08/11(火) 01:01:35 ID:4aoLNmCs0
- >>685
「はい……。大丈夫ですよ、きっと……」
フフ、と微笑みかける
>>687
「……無茶はいけませんよ」
す、と手を差し出した
「ふむ……。これで、いいですか?」
小百合の本に手を翳し、撫でるように手を滑らせる
すると、水分は飛び、本は元の乾いた状態へと戻っていた
- 689 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/08/11(火) 01:04:32 ID:OcZ4s9w60
- >>682-685
くつ、と彼は笑いを洩らし、鳴守さん、蔡生さんに言葉を向けた。
「“そちらの方<小百合さん>”を暫く、お願いしていいですか?
私の体はたった一つだけ――-一度に複数人を助ける事は難しい。
可能であれば私の代わりに治療していただけると嬉しいですね」
――――かつ、かつと革靴が鳴る。
砂浜でも彼はその法則を保っていた。
「私の名前はマーリック」
気付けば彼は目の前に。
「この前は……名乗るのを忘れていましたね」
手袋に包まれた指がディスさんの背中に伸ばされた。
「少し、痛くなるけれど我慢できますか?」
- 690 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2009/08/11(火) 01:06:04 ID:4aoLNmCs0
- >>689
「ええ……。お安い御用です」
ニコリ、と微笑みを向けて
「でも……僕では役不足感は否めませんね……?」
ふ、と蔡生に視線を向けて
- 691 :甲:2009/08/11(火) 01:08:14 ID:04sSosQ60
- 「………」
水面に顔だけ覗かせて
浜辺を見詰める影、ひとつ
《出遅れた》
――トプン
熱血甲はクールに去るぜ
そのまま夜の海を平泳ぎで帰って行った
- 692 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 01:11:51 ID:/k2gysHgO
- >>686>>689
「……全く君も無茶をするな。済まない、頼むよ」
背中の傷を見、真紅の髪眼の女は其の白皙の美貌を僅かに歪め、継いで革靴の音を鳴らした男に向き直って言葉を紡いだ。
>>687
「何を言う? 君は私の秘書に相応しい行いをしている。負傷は決して恥じるべき事ではない」
真紅の髪眼の女の中の何かが変遷する。
女は静かに息吹くと、虚空へと其の白い手を伸ばした。
「来い」
――世界が歪む様な錯覚。
虚空を裂いて剣の柄が現れ、女は白い指を其の柄に絡めると虚空から静かに引き抜いた。
――快癒剣。傷を癒す秘蹟の剣。
女は其の剣先を小百合に落とす。
しかし小百合の体に傷を付けることは無く、水面に枝を差す様に剣先は体に沈む。
「念の為。暫く刺した侭にしておきなさい」
小百合の体に活力が与えられて行く。
- 693 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 01:15:42 ID:zIbPq2M20
- >>687
「あう…よかった…の…」
【少しだけ微笑む】
「さゆ…なんとも…なくてなの…」
>>688
「は…う…うん…だいじょぶだよねなの…」
【汗を垂らしながら健気に微笑んだ】
>>689
「あう…まーり…よろ…」
【まだまだ大変そう】
「だいじょぶ…いたくならないからなの…」
【大きく首を振って行った】
>>692
「ごめんなさ…なの…
でも……さゆ…あぶなく…てなの…はう…」
【大きく再び深呼吸】
- 694 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 01:17:24 ID:/k2gysHgO
- >>690
「役不足とは不遜だね。小百合の治療に自分の実力は勿体無いと云う訳か?」
小百合に治療を施した侭に、表情も感慨も見せずに言う。
- 695 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 01:18:23 ID:Ytmc4SoY0
- >>688 >>693
「あ……」
呆然と、本の切れ端を見つめる小百合。
これで、ディスに応急処置を施すことが出来る!
そう思い、具現化しようと試みたが、
体力を使いすぎたのかスタンド自体が出せない……
「あぁあ……」
小百合は、絶望の声を上げた。
「ごめんね、ごめんね……でぃす……」
>>689
「お願いします。絶対に、ディスを助けて……」
小百合は、マーリックにただ懇願することしか出来なかった。
己の無力を呪いながら。
>>692
「う……」
小百合は、一瞬殺されるのだと感じたが、
蔡生になら、殺されても良い。と抵抗せず目を閉じた。
しかし、小百合が感じたのは
体から命が抜けてゆく、寒々しい感覚ではなく、
全てが満たされていくような、暖かい物。
「はい……」
静かに頷き、疲労のためそのまま眠り込んでしまった……
// ごめんよお風呂……
- 696 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2009/08/11(火) 01:19:45 ID:4aoLNmCs0
- >>694
「いえ……。そういう訳では……」
困ったように苦笑して
//ゴメン、素で役不足の意味を間違えたorz
- 697 :観境鳴守 ◆uotUYGHVwM:2009/08/11(火) 01:22:11 ID:4aoLNmCs0
- >>695
「……矢張り、駄目……か」
眠ってしまった小百合を見て
「それでは……、僕は失礼しますね?」
この場に居る全員に対して、軽く頭を下げるとスタスタと歩き去ってしまった
- 698 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 01:28:16 ID:/k2gysHgO
- >>693
「そうだったか」
静かに頷く。真紅の髪が微かに揺れた。
「礼を言わせてくれ。小百合を助けてくれてありがとう。彼女を失うのはあらゆる意味で痛いからね。助かったよ」
>>695
「おっと、……寝てしまったか」
穏やかな笑みを浮かべると小百合の頬に白い指を添わせる。
触れるか触れないか――優しげな指先は微かに彼女の頬を撫で、継いで小百合の髪を柔に整える。
>>696>>697
さしたる反応を見せず、女は小百合に向かった侭。
//あ……そうでしたか、すいませんorz
- 699 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/08/11(火) 01:36:32 ID:OcZ4s9w60
- >>690>>692>>693>>695
「…………ふむ。
“変わった方”が多い街で役不足などいるとは思えませんが」
左手の指で氷刃に触れ、握り、力を込めて引き抜いた。
「少々荒療治になりますが…………近ければ近いほど……いい。
ですので暫く御我慢を」
――――手袋が右手から抜け落ちる。
それを無遠慮に容赦なく一切の迷いを感じさせず傷口に突っ込んだ。
掌で作られた魔方陣は――――
「“rewind<巻き戻し>”。三時間前くらいで大丈夫でしょうか」
その効果は文字通り、だ。
- 700 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 01:39:15 ID:zIbPq2M20
- >>695
「なかないでなの…そんなに……たいへん…
じゃな…い…」
【寝たことに気づいた】
「はぁ…おや…す…みなの…」
>>698
「ど…いたし…なの…」
【震える手をひらひらと振った】
>>699
「…だい…じょぶなの…」
【引き抜かれて血が飛び散っても、ディスの顔はあまり変わらない】
「あう〜…」
【少し妙な感触なのか、顔をしかめる…ただ、痛そうには見えない】
「…あう…くるしくなくなったの…」
【その荒療治のおかげでディスの顔色が良くなり、呼吸も落ち着いた】
「…ありがとなの…」
【大きく礼をした】
- 701 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 01:49:35 ID:/k2gysHgO
- >>699
「如何云う意味か気になるが――ほう、時間逆行か」
時間への干渉を知覚し、真紅の髪眼の女は白皙の美貌に小さな感嘆と感心の表情を滲ませた。
「体の特定部位のみの時間逆行? 凄いな」
>>700
「本当に有り難う。治ったみたいだね。良かった」
時間逆行。況んや効果は疑うべくも無い。
「然し……気を付け無ければいけないな。痛く無いからだろうが、君は無茶をし過ぎる」
- 702 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 02:03:13 ID:zIbPq2M20
- >>701
「そういわれるとうれしいなの…」
【照れながら頭をかく】
「…ごめんなさいなの…
あんまりむりしないつもりだったんだけど…
それに…そんなにおっきなけがだってわからなかったの…」
【疲れた顔をしている】
- 703 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/08/11(火) 02:03:13 ID:OcZ4s9w60
- >>700
「…………良かった」
微笑み軽く息を吐く、
飛び散った氷塊ゆえ息は白く尾を引いた。
視線は背中、
服の破れすら修復されたそこに向けられている。
「“rewind”は滅多に使いませんからね……。あまり自信はありませんでした。
けれど上手く行ったみたいです。ただ、暫く過度な運動を控えるのに越した事はないでしょう」
す、と嵌めなおされた手袋、
白に包まれた手がディスさんの頭に伸ばされた。
>>701
「ええ、時間の逆行です。それも体の特定部位のみの」
くつとした笑いを惜しみなく浮かべ彼は立ち上がる。
長身、
加えてその貫禄が更に身長を引き伸ばす。
「ただ、貴方が思うほど特定部位のみに行うのは難しくありませんよ」
- 704 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 02:04:41 ID:zIbPq2M20
- >>703
「…すごいなの…
うん、あんまりうんどうしないの…」
【ここで頭に手を置かれて微笑む】
「……『まーりっく』ありがとなの…」
- 705 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 02:13:11 ID:/k2gysHgO
- >>702
「……成程。君は戦闘への集中力が高いが、其れが裏目に出ているのかもしれないな」
剣帯に視線を落として言う。
集中力を高める効果がある、剣帯に。
「調整が必要かもしれないな」
>>703
「成程、領分の違いと云う物か。マクロな操作に慣れているから難しく見えるのかもしれない」
静かに頷く。真紅の髪がさらりと揺れた。
「然し其でも特定部位は難しい様に思える。逆行部位と他部位との間の時間的な歪みや、他にも。繊細な感覚と確かな腕がが必要だろう」
- 706 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/08/11(火) 02:23:03 ID:OcZ4s9w60
- >>704
「…………」
――――来て、良かった
「そういえば……まだ、貴方の名前を窺っていませんでしたね。
聞いても宜しいですか?」
>>705
「其処ら辺の詳しい事情は企業秘密と言う事で伏せさせてもらいます。
が、知識と知恵と知種があれば誰にでも可能です」
悪戯っぽく笑いながら唇に人差し指を当てた。
「貴方の名前も聞いておきましょう。
……私は貴方の肩書きしか覚えていませんから」
- 707 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 02:25:59 ID:zIbPq2M20
- >>705
「うん…まえはまわりみえなかったけど…
でも」
【ヘアバンドを撫でる】
「これのおかげでまわりちゃんとみえるようになったんだけど…
でもこんどは『でぃす』がみえなくなってるのかなの…」
【自分の手を見ながら呟く】
「ちょうせい…どんなことするの?」
>>706
「おなまえなの?うん!」
【大きく頷いて】
「『でぃす』なの!よろしくねなの〜!」
【胸に手を当てて大声で言った】
- 708 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 02:36:40 ID:/k2gysHgO
- >>706
「おや、情れ無いね? リグヌの技術だったか」
くすりと可笑しそうに笑い乍ら言う。
「下手な時間干渉は長期的に見れば控えるべき物だが――成程、大した物だ」
感心を露に感嘆の言葉を口にすると、継いで改め向き直る、
「名は夜刀神蔡生。ディスが世話になったね。有り難う。其れで、君の名は?」
>>707
「今の君に合わせて剣帯の性質を変える必要が有るかな、と思ってね」
ディスの言葉に頷き、薄桜の唇が柔に動く。
「そうだな、何か防性の能力が適当か。君の防御手段は少ないし――他者に対しても使える様な物なら、使う上で周りを意識する様になるだろう」
- 709 :マーリック ◆X7kkkkkkkk:2009/08/11(火) 02:46:27 ID:OcZ4s9w60
- >>707
「でぃすさんですね」
くす、と笑い頭を下げた。
「今後ともよろしくお願いします」
>>708
「リグヌと私は無関係ですよ。先のはほんの言葉の綾と言ったところでしょうか」
から、と笑う。
「今がなければ長期を見る事は不可能でしょう。
確かに、控えるべきものなことに変わりませんが……私が持つ手段ではあれが一番です」
にこり、と笑いを変えた。
「私の名前はマーリック。
とある館に一人で住んでいます」
くるり、と見詰める街の中心。
「それではまた貴方達と会う時に」
静かに歩き始めた。
中:おつるー
絡んでくれてありがとうございました
ノシ
- 710 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 02:50:04 ID:zIbPq2M20
- >>708
「そっかなの…ほーたいだけだったらまもりきれないからねなの〜」
【大きく頷いた】
「どんなことするのかななの」
>>709
「うん、よろしくなの〜!
またねなの〜!」
【大きく手を振りながら見送って行く】
- 711 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 02:59:52 ID:/k2gysHgO
- >>709
「深読みし過ぎたか。恥ずかしいな。リグヌを意識してるのが見え見えだね」
言葉程の表情は見せないものの、女は小さく苦笑していた。
「尤もな話だね。然し君が言うのは些か可笑しい。あれ程の腕なら問題も無いだろうし。――マーリックか。覚えておくよ」
縁が有ればまた、と片手を挙げて見送った。
//ありがとうございましたー。ノシノシ
>>710
「包帯は矢張り防御には向かないし、剣では限度が有るし、ね」
首肯し、言葉を続ける。
「其の剣帯の月夜鋼の肩当ては多層構造になっていてね。月夜鋼と月夜鋼の間に特殊な性質を付与する能力核を挟んでるんだ。其れを別な物に入れ換える」
- 712 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 03:04:22 ID:zIbPq2M20
- >>711
「うん…ほーたいつよくなれっておもったらかたくなるけど…
あんまりふせげてないの…」
【それこそ何重にも重ねなければ防げないものが多い】
「あう〜…つまり…なかのものをとりかえるってことなの?
…じゃあ『さつき』にちょっとあずけたほうがいいのかなの…」
【そう言って外せる姿勢になる】
- 713 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 03:09:53 ID:/k2gysHgO
- >>712
「如何しても包帯は軽く薄い。其に魔術等の術式に対しては殆んど無防備になってしまうだろうし、ね」
矢張り頷き乍ら言う。
「ああ、そうしてくれ。……ああ、何か欲しい機能は有るかな?」
- 714 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 03:12:47 ID:zIbPq2M20
- >>713
「うん…ほーたいそのものがもっとかたかったらなの…
でもそしたらまくときにこまるの…」
【包帯の設計はそういうものではないから当然だろう】
「なにかほしいの…そうなの!そのほーたいをなんとかできないかなの!
その…「ひ」につよくなったり…もっとうまくうごかせたりとか…
もっとつよくなったりとかなの!」
【そう言って剣帯を外していく】
(あのほーたいだけだったらまもりきれないからねなの…)
- 715 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 03:20:51 ID:/k2gysHgO
- >>714
「……ふむ。包帯自体を剣帯の加護で強化するのは少し難しいな。――ああ、そうだ」
思案の色を浮かべたのは僅かな間だけだった。
「戦闘用の包帯自体を作らせてみるのも面白いかもしれないな。防弾防刃繊維等の特種繊維で作れば……どうかな?」
剣帯を受け取りながら尋ねる。
- 716 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 03:23:16 ID:zIbPq2M20
- >>715
「あう、うれしいの!つくってもらえるなら…
よろこんでなの!」
【その話を聞き、とても嬉しそうな顔をする】
「そんなにされたら…いつかおんがえししようかなの〜」
【包帯を手渡して言う】
- 717 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 03:36:11 ID:/k2gysHgO
- >>716
剣帯を受取り、懐に納める。
「ふふ、勘違いしているね。此は小百合を助けてくれた礼。私からの恩返しだよ。ああ――そうそう」
――世界が歪む様な感覚。
蔡生が虚空から剣を取り出す予兆とも言える様な感覚だ。
「君に見て貰いたい物が有るんだ」
だが、虚空から取り出したのはストールやマフラーの様な形と大きさをした、紙の様に薄い白布だった。
「大陸でも珍しい武器でね」
蔡生はおもむろに近くに有った拳大の石を取ると、其れを上に放り投げる。
「此の様に」
落ちてくる石目がけ、白布を持った蔡生の腕が数度閃いた。
――ひゅわん、と云う音。
まるで薄刃を振る様な其は紛う事無き風切り音。
見れば石は白布によって無数の小さな石粒に切り裂かれていた。
「普通の糸に非常に細い鋼糸を大量に混ぜて編んだ物だ。振ると刀剣の性質が表に出る」
――――刀剣の性質を持った布。
成程、此は確かに刀剣だ。
「まともに物を斬れる様になるには其なりの慣れとコツが居るだろうが……中々面白く、そして君に似合う武器だと思う。要らないかな?」
- 718 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 03:41:23 ID:zIbPq2M20
- >>717
「そうなの…じゃあだいじょぶかなの!
『さゆり』にもしんぱいかけちゃったの…」
「あう、みせたいもの?…
ほーたい…じゃなくてそれは」
【石が切り裂かれたのを見て】
「けん…なんだなの…」
【じっとその布のような剣を見る】
「……わかったの」
【頷いて手を伸ばす】
「それ…つかってみるの…」
【興味と覚悟の二つが見て取れる目だ】
- 719 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 03:47:19 ID:/k2gysHgO
- >>718
「端目には幅の広い包帯に見えるかもね。……まあ、無理に武器として使う必要は無いよ」
白布を広げる。
「鋼糸で混ぜ混んで編んだもの。……つまり鎖帷子に似た性質も有る。体に巻いておけば防具としても使えるだろう」
言うと、白布を持った手を差しのべる。
「細いとは言え鋼糸を使っている分中々に思い。並の刀剣の半分程の重さは有るから、気を付けて」
- 720 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 03:51:47 ID:zIbPq2M20
- >>719
「うん、それだったらまもったりもできるかもなの〜」
【手にとりながら言う】
「だいじょぶ、これくらいのおもさならへいきなの」
【手にその白布を持つ】
「……そいえば、これはなまえがあったりするの?」
- 721 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 03:59:17 ID:/k2gysHgO
- >>720
「暗殺用の武器だから無銘だね。白斬布、とでも云うのが適当か」
やや思案の表情を滲ませる。
「然し白無地と云うのも寂しいな。……群青色の糸でワンポイントで君の名前を編み込むのはどうだい?」
dix、と装飾文字様式で入れれば多少は華が有るだろう、と言って尋ねた。
- 722 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 04:03:57 ID:zIbPq2M20
- >>721
「あう…「はく」…わかったの〜」
【分かったかどうかは分かりにくい…】
「なまえをいれるの?あう〜!
うん!なまえあんでみようかなの!」
【群青色の糸…は持っていないが】
「ほーたいなら『でぃす』できるの!
いろをそのいろにできたらなの!」
【じっと端っこを見て言う】
- 723 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 04:09:39 ID:/k2gysHgO
- >>722
恐らくは分かって居ないだろう其の反応を微笑ましく感じ、蔡生は優しげな笑みを小さく浮かべた。
「ああ、刺繍ならうちの職人に任せようと思ったんだが。無論、君がやるなら其れは其れで構わない」
色を変える、と云うのは中々に便利だなと頭の片隅で思いながら言葉を続ける。
「此方でやるなら完成した戦闘用包帯と一緒に渡すけれど、どうする?」
- 724 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 04:12:55 ID:zIbPq2M20
- >>723
「あ…あう〜…えのぐがないといろかえられないの…」
【思い出したように言う】
「うーん…
…ごめんなさいなの…やっぱりそっちでおねがいしていいかなの」
【改めて白斬布を差し出す】
「できたらその…ほーたいといっしょにがいいなの…
そのけんおびもいっしょにねなの!」
- 725 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 04:17:27 ID:/k2gysHgO
- >>724
其処まで万能では無かったかと考えると同時に、夜間の隠密行動用に黒い戦闘用包帯も作ってみるか、等と思考しながら白斬布を受け取る。
「分かった。恐らく今週中には完成させられるだろう。出来たら連絡するよ」
- 726 :ディス(騎士見習い少女) ◆My6NsjkSfM:2009/08/11(火) 04:22:39 ID:zIbPq2M20
- >>725
「ありがとなの…できたらまたあおうねなの〜」
【そう言ってディスはふらふら歩きだすが】
「つ、かれたの…」
【すぐにその場に倒れこんで】
「…zzzzzz」
【寝始めた】
//そろそろ限界よ〜
- 727 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/11(火) 04:28:52 ID:/k2gysHgO
- >>726
「……やれやれ、仕方無いな」
既に眠り込んでいた小百合から快癒剣を抜いて体力の回復を確認すると、まさに今眠り込んだディスと共に肩に担ぐ。
念の為に千夜の病院に放り込んでおこう――ベッドを借りるだけになるだろうが。
そんな事を思考しながら、真紅の髪眼の女は其の場を静かに立ち去った。
- 728 :魁:2009/08/11(火) 11:06:33 ID:Jhlo6zSQO
- 「はい、意識がないうちにさっさと運ぶ!」
北方の海岸。
未だ気絶している龍を数十人の騎士+りんごあめが昔ながらの手法で運搬している。
……動物園でも作る気なのだろうか。
- 729 :甲:2009/08/11(火) 11:20:10 ID:KE2UskXwO
- 「おー…やっとるなー…」
Tシャツにズボン足捲り
ビーチサンダル
手にはガリガリ君といった夏全開の恰好で
サングラス越しに運搬作業を眺めていた
「(…うーむ…やっぱり黒沢が持ってったと見るのが妥当か…)」
首にいつものトレードマークは無かった
- 730 :魁:2009/08/11(火) 11:33:07 ID:Jhlo6zSQO
- >>729
「あら、甲さん……かしら?」
遠めにいる男性を眺め。
- 731 :甲:2009/08/11(火) 11:47:00 ID:KLQgFiP60
- >>730
「…魁、か…?」
こちらも遠目に、一団の中で自分に気配を向けた人物を見る
アイスの棒を口に咥えて砂浜に降り立った
- 732 :魁:2009/08/11(火) 11:51:19 ID:Jhlo6zSQO
- >>731
「こんにちは。……ん、マフラーがない?」
首を傾げ、問いを投げ掛けた。
- 733 :甲:2009/08/11(火) 11:59:22 ID:KE2UskXwO
- 「おいっす」
ピッと額の前で手を振って
「あぁ、昨日のドタバタで無くした」
よく観察してみると
甲にも幾つかの傷が在って
「……で、探しに来たんだけど、見てないか?」
- 734 :魁:2009/08/11(火) 12:04:39 ID:Jhlo6zSQO
- >>733
「まあ。甲さんも戦ってたんだ」
確かに聞いたところによれば、螺旋が天に昇ったとか。
「私たちは生物の保護と修繕作業にやってきたのだけれど、それらしきものはどこにも……」
- 735 :甲:2009/08/11(火) 12:10:15 ID:KE2UskXwO
- >>734
「寒くて凍り付きそうだったけどな」
両手に包帯
おそらくは霜焼けだろう
「炎使いが二人も来たから、何とかなったよ」
「……そうか…誰か持って帰ったかな…」
- 736 :魁:2009/08/11(火) 12:15:20 ID:Jhlo6zSQO
- >>735
「炎使いが二人……それでも苦戦したようね」
甲の傷をまじまじと見て。
「戦いの中で落としちゃったんなら、海の中かもしれないし……困ったわ」
お手上げと言わんばかりだ。
- 737 :甲:2009/08/11(火) 12:21:16 ID:KE2UskXwO
- >>736
「厳しい冬がそのまま形を成して襲って来た…みたいな奴だったからな、強敵だった」
運ばれる龍を感慨深そうに見送って
「落とした…訳じゃねーんだ」
「黒沢にさ、掛けてやったんだけど…やっぱりそっちかもな」
ポリポリと頭をかいた
- 738 :魁:2009/08/11(火) 12:29:13 ID:Jhlo6zSQO
- >>737
「真夏に冬を体験できるってなかなか無いことよね。……まあこのおかげで一日の売り上げが減ったと騒ぐ人もいたけど」
運搬されていく龍。これからどこへ連れていくのだろうか。
「……」
それ無くした訳じゃないよね、と言えなかった。
- 739 :甲:2009/08/11(火) 12:35:26 ID:KE2UskXwO
- >>738
「夏に冬は要らないな」
「季節は来るべき時に来れば、それで良い」
「さて…邪魔したな」
踵を返す
「心当たりを当たってみるよ、じゃーな」
後ろ手に手を挙げて
その場を去って行った
- 740 :魁:2009/08/11(火) 12:40:07 ID:Jhlo6zSQO
- >>739
「ん、じゃあまた」
去っていく甲の姿を見据えて、手を振った。
「ん、え、あれ、気絶してたんじゃなかった、ちょっと早く眠らせるのよ、もう何もたもたしてるの、ええい、じれったいわねえ!」
騎士長は苦笑いしながら騒ぎの中心へ駆けていった。
- 741 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2009/08/11(火) 20:47:22 ID:E4Ka56rgO
- 【イデアの箱庭“キューブ”内にノイズが走る】
……ずっと、ずっと昔の約束だ
アイツ、覚えているかな
【現れたのは給仕服の男】
- 742 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 20:55:38 ID:Ytmc4SoY0
- >>741
「ええ、覚えていますとも。」
間髪入れず、クロスの背後から現れる黒服の女性。
「まったく、何時になったら
現れるのかとずっと思っていましたよ……」
- 743 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2009/08/11(火) 21:08:07 ID:E4Ka56rgO
- >>742
……悪いな、待たせちまった
【驚きを隠しつつ振り向く隻眼】
さぁ、約束を果たそうか
【火をつけたばかりの煙草を捨て、小百合へとゆっくり歩み寄る】
- 744 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 21:17:33 ID:Ytmc4SoY0
- >>743
「その言葉を、どれだけ待ったことかッ……!」
小百合の顔が喜色に歪み、
その黒色の瞳が、カッと見開かれる。
そして、その右腕を真一文字に振りぬいた途端、
小百合の『軍勢』が現れた。
振りぬかれた腕、その手のひらに握られていたのは――
――『カタラウヌムの戦い』の頁。
ローマとフン族の雌雄を決する戦い。
それに参加した、フン族精鋭の騎兵隊が、
『神の災い』ことアッティラ王を先頭に、ときの声を上げながら突撃してくる
- 745 :銃寺森クロス AGカフェ店長 ◆CROSS/.AzE:2009/08/11(火) 21:23:26 ID:E4Ka56rgO
- >>744
…………ハッ
やってくれる
【その軍勢を前にして、クロスの目に映る色は闘志】
【臆することなく、退くことなく、】
【クロスはその軍勢に……】
らぁぁああああああああッッ!!!
【真正面から突っ込んだ】
- 746 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 21:33:32 ID:Ytmc4SoY0
- >>745
まるで蝗のように、欧州の街を襲い、
全てを破壊しつくしたアッティラ王の軍勢。
その一面の黒の中に、鮮烈な紅が切り込んだ途端
血が大地を濡らし、草木を染める激戦が開始された。
ある者は、斃れた味方の持つ宝剣を引ったくり、
ある者は、クロスの頭蓋を叩き割らんと味方を巻き込んで大斧を振り回し、
またある者は、味方の軍靴に踏み潰されぐちゃぐちゃになる。
しかし、それでも軍勢はとまらない。
「その昔、かのアッティラは
『我は第一の投槍を投ずるであろう。我に続くことを拒むものはただ死あるのみ。』
と言いました。死をも恐れぬ軍勢に貴方一人でどこまでやれるでしょうかね……」
血みどろの光景が繰り広げられるはるか後方、
近衛兵に守られながら、オペラグラスを用い戦況を見る小百合をクロスはどう思うのだろう。
- 747 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/11(火) 21:45:53 ID:E4Ka56rgO
- >>746
【軍勢の渦に飛び込んだ途端、クロスに襲いかかる数々もの暴力】
【斬られ、突かれ、殴られ、弾かれ、撃たれ、】
――シュバッ
【黒い渦の中から紅が飛び出し、軍勢から距離を置いた地に着地する】
少しブランクがあったからな
ちぃと、目が覚めた
【血反吐を地面に吐き捨て、目の前に広がる軍隊を睨む】
【その姿は先程の給仕服ではない】
【紅いコートに身を包んだ、かつての戦士の姿であった】
いくぜ、小百合
ああ、あと今のうちに援軍呼んどけ
【眼帯に包まれたクロスの右目が紅く輝き、眼帯が内側から弾け飛ぶ】
【露出した瞳は、十字】
俺を相手に、この程度で足りると思うなよ
【今度はクロスは走ることなく、ゆっくりと……しかし確実に遠くの小百合に向かって歩き出した】
- 748 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 22:05:22 ID:Ytmc4SoY0
- >>747
「ふふ……来ましたね……」
懐かしいその姿を確認し、微笑む小百合。
そうだ、この紅い、禍々しい姿こそクロスではないか。
「中央、右翼の兵はそのまま直進。
左翼の兵は迂回して側面攻撃を……」
小百合の言葉どおり、兵士が行動を開始する。
中央、右翼のフン族、東ゴートの軍勢は矢のような勢いで躍り掛かり
左翼のブルグント、フランクをはじめとした
ゲルマン兵は、迂回して包囲攻撃を試みる……
「さて、後は……」
小百合は、クロスから視線をはずし、
己の思考に没頭し始める。
――この英雄をどうしてやろう。
――車裂きで四肢を引き裂き、その心臓を抉り出してやるか。
――それとも、石臼でその全身を粉々にひき潰すか。
- 749 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/11(火) 22:13:26 ID:E4Ka56rgO
- >>748
バッドエンドトリガー
「紅獄罰骨」、発動
金属収束、装甲形成
クリムゾンブラストモード
鉄血装甲「紅殻弾丸形態」殲滅型
【クロスの周囲に金属が召喚され、装甲として装着されてゆく】
さぁて、始めるかい
【いきなり装甲の隙間が開き、そこから紅い弾頭が頭を覗かせる】
【全身くまなく弾丸を携える姿は、まるで大艦のよう】
ギルティ・エア
紅爆昇華
【一斉射撃】
【クロスの姿が爆ぜた】
【装甲の隙間から発射された何発もの弾丸】
【その一つ一つは爆縮された金属】
【ありえない体積にまで縮められた弾丸は、回転しながら空気を抉るように突き進む】
【物体に衝突すれば内部にまで潜り込み…】
【爆散】
【爆縮が解かれた金属は、その身の驚異的密度を誇る質量を解き放つように一気に膨れ上がる】
【それはまるで花火のような爆発】
【そのような狂った殺意を孕んだ弾丸が、クロスの周りの軍勢に向けて一気に放たれた】
- 750 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 22:31:28 ID:Ytmc4SoY0
- >>749
「さあ、殺せ殺せ!貴方のその本能の赴くままに。」
鉄の剣を振り上げた勇猛な兵士が、脳天を爆裂させ味方の臓物の中に沈む。
驚き暴れる馬から振り落とされた将が、逃げることも叶わず叩き潰される。
今までとは、比べ物に鳴らない速さで、地面に咲くどす黒い赤の花。
このままでは、全滅もやむなしと思われる戦況の中、その戦場に近づくものがあるのを、
クロスは気づくだろうか。
――グゴゴゴゴ
ロイヤル・エアフォース
雲を切り裂き、現れたのは第二次大戦中の『英国空軍』を代表する重爆撃機
『ランカスター』、『ハリファックス』の2種で構成された、爆撃部隊。
「この現代において古代、中世のようなワンマンアーミーは成り立たないのですよ。
友軍との緊密な連絡、面攻撃による圧倒的火力を思い知るがいい。」
- 751 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/11(火) 22:40:11 ID:E4Ka56rgO
- >>750
【上空に浮かぶ爆撃機群】
【その機影を確認してクロスは目を見開き、】
はは……あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっハッハー!!
【狂ったように笑い出す】
いいねいいね!
こういう力押しは大好きだ!
しかもお前はバリエーションも豊かときた、まったく素晴らしいビックリ箱だよ!!
【装甲の背中が展開、変形し、形成されるのは二対の翼】
極上のもてなしだ
平らげさせて貰うぜ
【翼が紅く輝き、クロスは戦闘機のように空へと飛び出した】
- 752 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 22:53:40 ID:Ytmc4SoY0
- >>751
「……空戦まで対応できるとは、恐ろしい…………
しかし、慣れぬ空で地平と同じ動きが出来るはずもなし……」
重爆撃機は、ただ爆弾を積んでいるだけではない。
機動性を補うための重装甲と、強力な防御火力でクロスを叩き落さんと弾幕をはる。
さらに厄介なのは、護衛機の存在だ。
英国空軍の誇る高性能機『ハリケーン』、『スピットファイア』などが、
小型機ならでは機動性を生かし、クロスを翻弄するかのごとく四方八方から襲い掛かる!
『ただ、このままじっくりといけばいい。』
さらに、地上から援護せんと、小百合は何かを具現化する気だ。
- 753 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/11(火) 23:02:50 ID:E4Ka56rgO
- >>752
しゃら……くせぇぇえええ!!!
【クルクルと回転しながら突進】
【ミサイルは回避し、弾丸は硬い紅殻で弾き飛ばす】
――ガシンッ
【空中を飛び回る護衛機の一つ、『ハリケーン』に紅い悪魔が掴みかかる】
【強力なGもなんのその、左腕で機体を掴み、】
レッドラム
死罪殺罰!!
【金属操作能力で弾丸を撃ち出すように】
【コクピットに向けて自身の拳を撃ち込んだ】
- 754 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 23:14:03 ID:Ytmc4SoY0
- >>753
――ドゴォッ
無理やり掴まれた所に叩き込まれる拳。
木鉄混合の機体がその衝撃に耐えられるはずもなく、
ばらばらに分解し赤黒く染まった地面に向かって堕ちてゆく。
しかし多勢の利点は敵が一人にかかっている間に、
他の味方が、側面から攻撃できると言う点にある。
「今だ、あの機体ごと集中して撃ちこめ。
ヤツを穴あきチーズのようにしてやるのだ。」
一機をつぶしたところで、しつこく他の機体が迫る……
「」
- 755 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/11(火) 23:33:21 ID:E4Ka56rgO
- >>754
よし、一機撃hあがっ!?
【クロスの顔面の装甲にぶち当たる弾丸】
【それを筆頭に、弾幕の猛攻がクロスを襲う】
【いくら纏っている装甲が頑丈とはいえ、衝撃までは殺せない】
ぐぅ……がぁぁああああッッ!!
【ダメージを追いつつも、クロスはまた空へと逃げるように飛び上がった】
んの野郎……
この量の軍隊を相手にすること自体はまだいいが、小百合を倒さない限り無限に数が増える、ってのは厄介だな
…………調子こいて「援軍呼んどけ」なんて言わなきゃ良かったぜ
【空を飛びつつ弾幕を必死に避けながらクロスは思案する】
正面から突っ込むにしても、この弾幕を避けるのは一苦労だ
……っと、そうだ
あいつを、貰おうか
【クロスの目に映ったのはランカスター】
【その巨大な機体に向かって手を伸ばす】
- 756 :黒沢小百合:2009/08/11(火) 23:42:36 ID:Ytmc4SoY0
- >>755
ランカスターの7.7mm二連装背部機関銃が火を噴き
クロスを迎撃するも、これだけの大群を前に
互角の戦いを繰り広げるクロスが相手である。
大きく、低速で機動性にかけることもあいまって、
容易に、その壁面の死角まで取り付くことが出来た。
『クソッ!あのクソッたれの××野朗が取り付きやがった!』
『おい、なんとかしろ!振り落とせないのか!?』
乗員は、機体を激しく動かし、クロスを振り落とそうとする。
はやくしないと、他の機体に撃ち落とされかねないからだ。
現に、何機かの戦闘機はランカスターもろともクロスの命を絶とうと弾丸を撃ち込み始めている!
- 757 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/11(火) 23:50:43 ID:E4Ka56rgO
- >>756
そんなに邪険にすんなよ……ツレねぇなぁオイ!!
【クロスの両手が機体を掴み、】
ら……ぁぁああああああ!!!
【ランカスターの推進力を振り払い、その巨大な機体を空中で「持ち上げた」】
さーて、お帰りの時間だ
【クロスの紅く輝く右目に移るのは、遥か下の地面で軍隊に指示を出している小百合】
隊長んトコ行って、泣いてこい!!!
【その小百合目掛けて、持ち上げたランカスターをぶん投げた】
ハハ……ハハハハハハハハハハハハハハ!!!
【クロスの笑い声と共に、巨大なランカスターが小百合目掛けて墜落してくる】
- 758 :黒沢小百合:2009/08/12(水) 00:06:11 ID:Ytmc4SoY0
- >>757
「う……」
オペラグラスでずっとクロスの動向を追っていた小百合の顔が歪む。
規格外だとは思っていたが、本当にクロスの動きは読めないのだ。
「対空防御!対空防御急げ!
SAM発射を許可するッ!対空戦車も動員せよ!」
上空のクロスからでも、地上が慌しくなったことが分かるだろう。
クロスが戦っている間に、小百合は地上で密かに戦力を整えていた。
それをここで露呈することになったのだから、
小百合にとっては我慢ならぬ事態だろう。
膨大な対空砲火やSAMに晒され、あっという間に爆散するランカスターの機体。
しかし、それは溶けた鉄の雨として地上に降り注ぎ……
- 759 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/12(水) 00:19:04 ID:E4Ka56rgO
- >>758
ヒャアッ……ハァァアアアアアアアアアアアアアア!!!
【ランカスターが粉々になった爆炎の中から、紅い姿が飛び出した】
【そう、墜落したランカスターと共にクロスは地上に接近していたのだ】
――ズンッ
【大地に降り立つ鉄血装甲】
【紅く輝く目は小百合を睨む】
だいぶ近付けたな
ここまで距離を縮めるのに手間取っちまった
【溶けた鉄の雨が降る中、クロスはペッと血反吐を吐き出し、足を引きずりながら歩く】
さて、あと少しだ
あと少しでお前を一発、やっと一発殴ることが出来る
【握り締められる右拳】
【手の甲からは紅い光が漏れだし……】
どうやら俺が上でゴタゴタやってる間に、下じゃまた随分な戦力を準備してたみたいだな
……いいぜ小百合、出せよ
ぶつけ合おう
【その拳を、突き出した】
- 760 :黒沢小百合:2009/08/12(水) 00:32:50 ID:Ytmc4SoY0
- >>759
「ゲホッ……ぐぞッ゛……」
燃える破片をもろに浴びたのか、
胸からは鮮血をだらだらと垂れ流し、
顔の半分を醜く焼け腫らした小百合が、クロスの前に現れた。
その瞳は、目前の紅い悪鬼を決して許さじ、とばかりに輝いて。
「うあぁぁあああぁああぁあッ――」
小百合が叫ぶと同時に現れるのは――
――何もない
……どうしたというのだろうか。
ともかく、何も無いのだ。
- 761 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/12(水) 00:37:43 ID:E4Ka56rgO
- >>760
…………?
【彼女の様子に眉をひそめる】
どうした?
軍隊は?
戦車は?
戦闘機は?
戦艦は?
どうした……どうした黒沢小百合ィ!?
あの無数の弾幕を、容赦ない暴力を、慈悲の無い蹂躙を出さないのか!?
【叫びながらも、クロスは小百合へと徐々に近付いてゆく】
- 762 :黒沢小百合:2009/08/12(水) 00:53:34 ID:Ytmc4SoY0
- >>761
――いや、違う。
小百合は確かに具現化した。
クロスにも、小百合にも気づかれないであろうそれを。
アッティラの軍勢の流した何万ガロンもの血の中。
それは、細胞ただ一つのみのごく、原始的な生命体――
しかし、それを皮切りに圧倒的な勢いで再現される歴史。
カンブリア紀を経て、古生代に入り植物や昆虫が現れる。
そして、中生代。凶暴な陸の王者、恐竜の支配する時代。
まだ、生命の発展途上といえど、敵をしとめることに特化した者たちが、クロスを襲うだろう。
新生代、霊長類が、『人類』が出現する時代。
そこから、人の歴史が始まる。
原始の抗争、文明の成立。ローマや漢の隆盛。
中世の栄華、近代化の足音。そして、戦争の世紀へと突入し
現在へといたる全ての時に存在した者たちが
フィールドを埋め尽くし、クロスへと明確な殺意を持って襲い掛かる。
小百合が具現化したのは――
――――『地球創生』の歴史その物。
- 763 :銃寺森クロス/処刑人 ◆CROSS/.AzE:2009/08/12(水) 01:08:49 ID:E4Ka56rgO
- >>762
【彼は目の当たりにする】
【歴史を】
【地球を】
【世界そのものを……】
ちぇ、畜生め
【舌打ちしつつも、クロスは安らかに笑う】
最後の最後まで、楽しませやがって
【そのままクロスは、『世界』に飲み込まれていった】
- 764 :黒沢小百合:2009/08/12(水) 01:20:55 ID:Ytmc4SoY0
- >>763
「やった……は、は――はははははッ」
クロスを飲み込み、蹂躙する軍勢を目下に望み、笑う小百合。
彼女は、再び思考の海に埋没する。
――英雄の死。なんと美しいことか。
万の敵を前に引かぬ英雄が
雑多な、名すら持たぬものに押しつぶされその命をはかなく散らす。
「美しいッ!本当に、本当に良い!
ひゃ、ハッ……はははははあははッ!!」
何時までも、何処までも、その笑みは響き渡ったと言う。
- 765 :沢桐 創:2009/08/12(水) 16:21:22 ID:JL5OT.s20
- カチャッカチャッカチャッカチャッ!
奇妙な足音。
「うわ…降ってきた」
脇を見ると、狭い路地。
「近道近道!」
男は路地に駆け込んだ。
//ではー
- 766 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/12(水) 16:23:41 ID:BbwJfKu.0
- 日常α>>75
「……何とも、重っ苦しい力だ、なっ!!」
その力を感じつつも、引くそぶりは見せず
むしろ、更に一歩。近づき、同様の重苦しい程の殺気を放つ
>>74、>>76
「……乱入は構わねえ。けど、自分の身くらいは自分で守れよ?」
嬉々とした風に喉を鳴らし、笑う
- 767 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 16:24:02 ID:PBnIervYO
- 「怖いもの見たさで来たものの……コレ関係はやっぱり関わるべきじゃなかったかしら……」
絶賛後悔中
- 768 :ロザリア・ロートシルト:2009/08/12(水) 16:35:07 ID:Ytmc4SoY0
- >>765
路地裏からひしひしと、伝わってくる負の力。
この先には、何かとてつもないものが『いる』!
>>766 >>767
「――――」
ちらりと、何かが見えた。
ほんの一瞬だけであったが、それは『恐怖』そのものであった。
理解してはいけない。
今、ふと視界の端に入ったモノを。
―――衣を―――せ―
白―仮――王――が――
――――
しかし、その『恐怖』はすぐに消え去った……
後に残されたのは……
『あー………………』
放心した様子で、そこに座り込む少女だけであった。
慢心の末、過ぎた力に手を出し、その精神を焼かれたのか。
- 769 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/12(水) 16:43:10 ID:BbwJfKu.0
- >>768
「……?」
危機は去ったか?
頭でそう思い、紅い塊はドロリと溶け、消え去る
何時の間にか、男の瞳は黒色に戻っていた
「よく分かんないけど……とりあえず……」
座り込む少女の下へと駆け寄り、先ほど買っていた傘を広げ、少女へと差し出した
「ほら。入れ。風邪引くぜ」
雨が伝う頬が、ほんの少し微笑みの形になった
- 770 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 16:43:15 ID:PBnIervYO
- >>768
「従者呼ぶだけで、これだものねぇ……」意識してソレから目を逸らしたものの、拭えぬ怖気。
周囲の風景を極力普通の精神を保てるように固定する。
「とりあえず『直しますか』。いつか見た、あの日の貴女と一緒なら」
記録を頼りに、少しずつ少女の中身を配線し直していく。
- 771 :沢桐 創:2009/08/12(水) 16:44:29 ID:JL5OT.s20
- >>766
カチャ…
「…?」
立ち止まる。
「運悪いな…何か…居やがる」
再び走り出し、その場所にたどり着く。
ザザァッ!
「もう…終わりか」
- 772 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 16:47:42 ID:PBnIervYO
- >>771
「怖い怖いアレは還ったみたいだけれど、この娘も十分恐いと思うわー」
少女を見つめてなにやら魔力をこねくり回している老婆
- 773 :沢桐 創:2009/08/12(水) 16:51:04 ID:JL5OT.s20
- >>772
「何が起こったかは知らねぇが…」
カチャ…カチャ…
ゆっくりと歩み寄る。
「今のはそいつか?見かけによらねぇもんだ」
- 774 :ロザリア・ロートシルト:2009/08/12(水) 16:51:28 ID:Ytmc4SoY0
- >>769 >>770 >>771
――キー
危機は去ったかと思われたが
恐怖は、まだ拭い去られたわけではなかった。
キーキーと甲高い鳴き声を発する、
まるで悪夢の世界の住人のような生物が3匹、そこにいた。
蜂のような体つきだが、人を思わせるフォルムの手と足を持ち
背中についた強靭な翼で、飛行している。
――ギィッ!
恐怖を知る者たちから『バイアクヘー』もしくは『ビヤーキー』と呼ばれるそれらは、
不快な鳴き声を撒き散らしながら3人に襲い掛かる!
- 775 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/12(水) 16:52:58 ID:BbwJfKu.0
- >>771
「ん……。ああ、何だか分かんねえけど、もう大丈夫だと思うぜ?」
雨に濡れながら、少しだけ笑みを向けた
>>772
「ん、ああ。婆さんだ。大丈夫か?」
心配そうに少しだけ首を傾げた
- 776 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/12(水) 16:58:33 ID:BbwJfKu.0
- >>774
「って……。まだ、かよ……」
傘を放り投げ、腰に差していた剣の鞘に手をかけ、構えた
「……しけったマッチとか言う奴はいねえよな?」
誰に対しての言葉だろうか、ポツリと呟いた
- 777 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 17:01:44 ID:PBnIervYO
- >>774
「正確にはアレを喚ぼうとしたのが、だけれどね」
「そうじゃなくとも、人と夜種とのスペック差は絶望的……能力者は色々例外だらけだからアレだけど」
>>775
『黄金の酒は天蓋に、蕩々と天蓋に』
遥か空の彼方にナニカを映し出し、近づく一体を婆ドリルで迎えうつ。
「出来ればさっさと巣にお帰り願いたいがねっ……!!」
>>776
「出来ればお婆ちゃ、乙女としては男の子に守って欲しいかな…!?」
何故言い直したし
- 778 :沢桐 創:2009/08/12(水) 17:03:19 ID:JL5OT.s20
- >>774
「…!!フォトンアクセル!」
―ドンッ!
男は尋常でない速さで跳び上がり、壁に立つ。
「遅い、遅いな」
壁を蹴る。
「突撃のォ!」
―ギャンッ!
「アクセルブレイク!!!」
弾丸のような飛び蹴り。
鉄製の男の足が、3体の内の1体に迫る。
>>776
「はっはぁ!遅い!遅いぞ!」
楽しそうに、化け物を蹴り付けていた。
>>777
「大丈夫だ。俺は人間じゃない。半分ぐらい」
- 779 :ロザリア・ロートシルト:2009/08/12(水) 17:09:45 ID:Ytmc4SoY0
- >>776
「ギーッ!ギーッ!」
化け物は鋭い爪を輝かせながら突撃してくる!
大上段に振りかぶられたそれが、一直線に煉へと迫る……
>>777
「ギャギィ!!ギァッ!」
けたたましい声を上げながら、ドリルに貫かれる化け物。
しかし、それでも激しく暴れながら、腕を伸ばし魔女の身を切り裂かんと腕を伸ばしてきた!
>>778
『ギェッ!!』
男のとび蹴りが、化け物の顔面を捉えると、
きりもみ回転しながら吹き飛んでいく!
しかし、それだけでは致命傷にならなかったのか
ふらつきながらも空中で体勢を整えると、喚き散らしながら再び突進してきた!
- 780 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/12(水) 17:17:55 ID:BbwJfKu.0
- >>777
「ははは……。了解ッ!」
少しだけ、楽しげに笑うと剣を抜き去り、切っ先を化け物に向けた
>>778
「テンション上がってるなー……。ま、いい事か……!」
>>779
必要なのは致命傷を避ける事
それ以外の傷は負っても大した問題では無い
動きはコンパクトに、無駄の無いように
一歩分、右へと身体を動かして爪を避ける
攻撃もコンパクトに、効果のある一撃を叩き込む
化け物の足目掛け、剣を振り上げた
- 781 :沢桐 創:2009/08/12(水) 17:20:45 ID:JL5OT.s20
- >>779
「だから…」
右足を振り上げる。
「遅い!」
―ギャリンッ!
足でその攻撃を受け流した。
「ズボン代、お前が払ってくれるのか?あ?」
ズボンの右足が破れ、機械の足がむき出しになっていた。
- 782 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 17:21:55 ID:PBnIervYO
- >>778
「そうすると、三人とも混ざり物なのねぇ、レア度半減だわ」
楽しそうに戦う姿を見て呆れながら
>>779
「残念、貴様等にくれてやる血肉など有りはしないのよ……!」
カッ!と煌めく婆の身体。瞬間ぐん、と従者を貫く螺旋の破壊力を遙か上空に向け空気をつんざくほどの勢いで発射した。
>>780
「やっぱりこういう時は若さが羨ましいわ……どうしようかしら」
はふう、とひとまず息をつく。もう節々が痛い。無視できる程度だが、無視するのに意識を割かなければならないのは戦闘では致命的である
- 783 :ロザリア・ロートシルト:2009/08/12(水) 17:29:18 ID:Ytmc4SoY0
- >>780
足に攻撃を喰らい、体液を撒き散らしながら
怒ったような声を上げる化け物。
ばさり、と翼で空を打ち、
体ごと、煉へとぶつかってきた!
まともに喰らえば、自動車との衝突程度の威力はあるだろう。
>>781
「ギーッ!!ギェーッ!!」
けたたましく、鳴き叫ぶ化け物。
ダメージを与えられなかったと感づいたか、
そのまま、身を翻して逃げ出そうとしている!
>>782
「グゲゲエッ……!」
不快な鳴き声を残して、化け物の体が爆ぜた。
血肉が雨のように、一帯にふりそそぐ……
- 784 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/12(水) 17:36:03 ID:BbwJfKu.0
- >>782
「まあ、無理はすんなよ!それとも、何か手伝うか?」
化け物の足を切り裂き、雨と共に体液で少し汚れた顔を向け
>>783
避けるのも可能だろう
だが、それではこいつを倒しきる事は出来ない
「……来やがれ。刺身にしてやるぜ……!」
剣の背に片手を当て、剣の刃を化け物に向けた
真っ向から斬り、裂く為に
- 785 :沢桐 創:2009/08/12(水) 17:37:08 ID:JL5OT.s20
- >>783
「やれやれ…フォトンアクセル!」
再び動きを加速させる。
まるで、風と同化したかのような走り。
「追撃の!」
跳び上がり、踵を振り上げる。
「アァクセルブレイクゥッ!」
―ゴオォッッ!
足を化け物に振り下ろす。
まるで、化け物を踏み潰すかのような踵落し。
- 786 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 17:41:12 ID:PBnIervYO
- >>783
すぅ、と、この都市に顕著な、時空のゆらぎに入ってしまった。今老婆は、居るのに居ない。
「汚れるのはやぁよ」
しかしどうやら完全に逃げきるのは無理だったらしく、服の端を厭そうに見つめている。
>>784
『私のノルマは終了ね……後は若いお二人に任せます……』
そこに確かにいるのに、気を付けないと見落としてしまいそうな程、そこにいる存在は薄っぺらく感じられる。
- 787 :ロザリア・ロートシルト:2009/08/12(水) 17:44:50 ID:Ytmc4SoY0
- >>784
「グギギッ!ゲッ!!」
凄まじい衝撃と共に、怪物が剣もろとも煉に突っ込む。
腹部に、深々と剣を突き刺された怪物は
「グギョ……ッ……」
口から、毒々しい色の体液を吐き出すとそのまま動かなくなった。
>>785
「ゲッ……」
後ろを確認しようと振り向いた化け物に
ちょうど、叩き込まれる踵落とし。
その凄まじい衝撃は、化け物の頭蓋を粉砕し
意識を断ち切った挙句、そのまま固い石畳にその身体をめり込ませた。
>>786
残りの二匹も、若者たちに討伐されたようだ。
先ほどの『黄衣の王』を召還しようとした少女の姿は――
すでに、消え去っていた……
- 788 :沢桐 創:2009/08/12(水) 17:49:07 ID:JL5OT.s20
- >>787
「んー…やりすぎたか…」
化け物の状態も確認せずに、先ほどの場所に戻る。
カチャ…カチャ…
「後で銭湯行くか…おい、大丈夫か、3人とも…って1人居ないし」
- 789 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 17:54:04 ID:PBnIervYO
- >>787
「夜種にもいるのねぇ、ハスター教徒…旧支配者なんて放っておけばいいのに」
>>788
「居るわよ」
ズルリと隙間から出て来た。
- 790 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/12(水) 17:55:08 ID:BbwJfKu.0
- >>786
「……?」
一瞬だけそちらを見て、奇妙な感覚に捕らえられた
しかし、すぐに化け物の方へと視線を戻した
>>787
ビシャリ、と体液が服にかかった
毒々しい色のそれも、化け物を切り裂いた、と言う今の光景には相応しいかもしれない
「……あー……。汚え……」
頬にかかったそれを拭い、剣を引き抜いた
>>788
「居るぜー……。服……どーしようか……」
- 791 :ロザリア・ロートシルト:2009/08/12(水) 17:56:23 ID:Ytmc4SoY0
- // ごめんなさい、さすがにそろそろ落ちないといけないです…のし
- 792 :沢桐 創:2009/08/12(水) 18:00:27 ID:JL5OT.s20
- >>789
「いや、さっきの女の子は?」
気づいていたのか、驚く様子はない。
>>790
「糞っ、靴もかなり磨り減ってやがる…」
加速技を多用することによる弊害であり、化け物は関係無かった。
>>791
//おつでしたー、ノシ
- 793 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 18:00:41 ID:PBnIervYO
- >>790
「私はちょちょいと魔術で浮かすけれどね」
ちょちょい、と指を振り、服と体液とを分離させた。
「貴方達もやって欲しい?」
べちゃっと体液を地面に放りながら
>>791
//乙乙ーノシ
- 794 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 18:02:14 ID:PBnIervYO
- >>792
「あぁ成る程。召還者は流石に無事でしょう。きっと、たぶん、おそらくは」
- 795 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/12(水) 18:05:12 ID:BbwJfKu.0
- >>791
//了解ー。ノシ
>>792
「へえ……。機械、ね……」
ズボンが破けた足を、今更ながらまじまじと見つめる
>>793
「頼むぜ……。
こんなんじゃ、何処にも行けやしないしな……」
はあ、とため息を付きながら苦笑して
- 796 :沢桐 創:2009/08/12(水) 18:08:31 ID:JL5OT.s20
- >>794
「自分で移動できるなら無事か…」
返り血を浴びた靴を地面に擦り付ける。
>>795
「なにみてんのよ、変態」
そのネタは前にもやりました。
「冗談はさておき、この足の理由は聞くなよ?」
- 797 :車椅子の魔女:2009/08/12(水) 18:14:50 ID:PBnIervYO
- >>795>>796
「あらほらさっさー」
それは魔法の呪文と言うには、あまりにも間の抜けた言葉であった……事実違うのだろうが
先程己にしたように、二人の身体と汚汁とを分離していく
「まぁ、そういう事。あの娘は、見た目の何億倍と強いんだから平気……」
「さて、僕はお家帰るよ。じゃね、二人とも」
そういうとまた隙間にずるりと入り込んで消えていった……
//私も暇つぶし完了ー。バイトでガンス
- 798 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/12(水) 18:19:13 ID:BbwJfKu.0
- >>796
「ん、分かったぜ。まあ……、そんな珍しいものでも無いと思うしな」
軽く手を振って笑い
>>797
「おお……。便利……」
手を握ったり開いたりして、汚れが消えたのを確かめて
「まあ……。大丈夫だとは思うけどな。じゃあなー」
軽く手を振って、魔女を見送った
//はいはいー。ノシ
「さて……。んじゃ俺も行くかな。じゃな」
創に軽く手を振ると、路地に向って歩き、何処かへと立ち去っていった
- 799 :沢桐 創:2009/08/12(水) 18:24:13 ID:JL5OT.s20
- >>797
「おわっ、すげぇ」
「ありがとなー」
ブンブンと手を振って見送る。
>>798
「サンキュ、じゃあなー」
こっちも手を振る。
「さてと、銭湯…の前に洗面器取りにいこう」
機械の足が見えることもお構い無しに、路地から出て行った。
- 800 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/13(木) 23:28:47 ID:GnEdzg/A0
- 【千夜ビル前(あまり近付きすぎると捕まるからやや離れて)】
「……」
見上げる男が一匹
目的のブツは恐らくこの中
しかして男には、そこに至る手段が無かった
「……」
一陣の風が吹く
しかし風と共に在った、首に靡く赤いマフラーが無い
祭囃子が遠くに聞こえる場所で
無い知恵を絞っていた
- 801 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/13(木) 23:59:23 ID:BbwJfKu.0
- 「さ……て……。そろそろ一つの身体と言うのも面倒になってきたなあ……」
夜の道を歩くのは赤髪の男
いつもと違うのは、金色の瞳という事
- 802 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/14(金) 23:21:31 ID:GnEdzg/A0
- ヒュォオオオオウ…
【千夜ビル前】
ビル風が吹きすさぶ午後11時
男は確たる自信を持ってビル内へと足を踏み入れる
「…」
スッ
受付嬢に提示する
『社員証』
最大の関門は突破した
意気揚々とエントランスを歩く
- 803 : ◆SENYA1eKPk:2009/08/14(金) 23:26:27 ID:/k2gysHgO
- >>802
……その甲の後ろを無言で歩く、警備員の皆さん。
- 804 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/14(金) 23:29:17 ID:GnEdzg/A0
- >>803
「(…振り返るな…振り返ったら負けだぞ…!)」
「……」
――ダッ!
やっぱりエレベーターまでダッシュし始めた
- 805 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/14(金) 23:35:33 ID:/k2gysHgO
- >>804
エレベーターのドアが開く。
「……甲?」
白皙の肌に薄桜の唇、切長の涼しげな目元。
――真紅の髪眼。
見慣れた顔。夜刀神蔡生が其処に居た。
- 806 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/14(金) 23:38:28 ID:GnEdzg/A0
- >>805
―――ズガッシャァアアア…!!
突如開いたエレベーターのドア
更には中に居た人物に驚いてピカピカした掃除の行き届いた床を滑る
「……おばんどす…」
逆さのままで
とりあえず挨拶をして
- 807 : ◆uotUYGHVwM:2009/08/14(金) 23:40:39 ID:BbwJfKu.0
- //混ざってもおk?
//つっても、どう考えてもお邪魔になるけど
- 808 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/14(金) 23:44:30 ID:/k2gysHgO
- >>806
「おばんどす、じゃないよ」
むっ、と何処か不機嫌な表情を滲ませる女は、不満を態度に表す子供の様に、薄桜の唇を僅かに尖らせた。
「……取り敢えず聞きたい事が有る。付き合って貰うよ。構わないかい?」
何事かと尋ねる警備員に大丈夫だからと手で示し乍ら言葉を紡ぐ。
総帥執務室に連れていくつもりらしい。
- 809 : ◆uotUYGHVwM:2009/08/14(金) 23:46:53 ID:BbwJfKu.0
- //……ゴメン、やっぱ止めます。お邪魔になるってレベルじゃねえwwww
- 810 :さつき ◆SENYA1eKPk:2009/08/14(金) 23:47:49 ID:/k2gysHgO
- >>807
//私は大丈夫ですよー。
//場所的にはちょっと出にくいかもしれませんね、ごめんです
- 811 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/14(金) 23:47:57 ID:GnEdzg/A0
- >>807
//さっちんが良ければ、良いんでないかな?
>>808
「いやぁ実は俺の………」
自分の用件を切り出そうとする
が
「……へぃ…」
その迫力に大人しく連行されて行くのであった
- 812 : ◆uotUYGHVwM:2009/08/14(金) 23:51:02 ID:BbwJfKu.0
- >>810>>811
//……マジで?
//スイマセン、じゃあ……適当な所で出ますね
- 813 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/14(金) 23:54:47 ID:/k2gysHgO
- >>811
千夜ビル最上階、総帥執務室。
常に巨大な満月の映る一面張りの大窓を背に、真紅の髪眼の女は豪灑な席に着き、甲を見る。
「……先ずは其方の用件を聞こうかな、不良社員くん?」
静かに穏やかな笑みを白皙の美貌に浮かべ、表面上だけはにこやかに会話を開始する。
>>812
//把握ですよー。
- 814 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/15(土) 00:00:17 ID:GnEdzg/A0
- >>812
//あいさ
>>813
「…」
先日も訪れた部屋である
しかし今晩は何かが違っていた
強いて上げるとすると
「…」
まぁ、対面に居る総帥さまのご機嫌事情な訳でして
「ゴクリ」
喉が乾きます
「……いや、俺のマフラー…知らないかな、と」
7歳くらい老け込んだ様な声が絞り出た!
- 815 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 00:08:59 ID:/k2gysHgO
- >>814
「ああ、小百合の持っていたマフラーは矢張り君の物だったか。自分で返したいだろうと思って小百合から預かったりはしなかったんだが」
冷たくフラットな表情が納得した様な日常の表情に変わる。
「君のマフラーなら今も小百合が持っているよ。それと、小百合を助けてくれて有り難う」
感謝を込めて静かに頭を下げる。
其処には最早先程迄の張り詰めた雰囲気は無かった。
「で、他には? ――まさか君の言う事は其だけでは無いだろうね?」
……――そして再び張り詰める。体のスタイルだけでなく雰囲気にもメリハリのある総帥であった。
- 816 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/15(土) 00:16:27 ID:GnEdzg/A0
- >>815
「…あぁ、やっぱそっちか……うん、今度また会いに来よう…」
対してこっちは終始張り詰めっぱなしですぜダンナ
嗚呼チクショウ、軽い気持ちで来るもんじゃねえな総帥室!
「…大見栄切ったくせにすっぽかしてゴメンナサイ」
総帥室のプレートに取調室、もしくは尋問室ってルビ振っとけ、誰か
簡潔に
それでいて素直に
謝る言葉は実にすっきりと口をつき
- 817 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 00:23:12 ID:/k2gysHgO
- >>816
「元はと言えば其が根本だが、実際には其が私がちょっとだけ――そう、ほんのちょっとだけ怒っている直接の理由では無いよ」
にこにこ。優しさを感じさせる綺麗な笑みだ。
この姿だけを写真に撮ればさぞかし優しい人物であると思われるだろう。
写真は雰囲気までは記録出来ないのだから。
「扠、其では私は何に対して怒っているのでしょうか。お答え下さい。因みに回答のチャンス(仏の顔)は三度まであります」
にこにこにこにこ。柔らかな笑みでおどけるような言葉。
非常に和やかだ。表面上だけではあるが。
- 818 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/15(土) 00:31:11 ID:GnEdzg/A0
- >>817
「(嘘つけぇええええええええええええええ!!!!)」
心の声が聞こえてるかもしれない
そんなレベルで感情が顔に出やすい甲であり
当然、今のが原因だと思っていたので頭を捻る
「(……待て待て待て…思い出せ…さっちんの言葉の何処かにヒントが…)」
「…アレか!社員証と携帯失くした事!」
回答権をひとつ消費しました
- 819 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 00:37:43 ID:/k2gysHgO
- >>818
「み゙ーっ」
蔡生は優しげな笑顔不正解時の効果音を口真似する。
動作と姿だけを見れば茶目っ気のある優しい人に見えるだろう。
雰囲気さえなければ。雰囲気さえなければ。雰囲気さえなければ。
「残念、外れです」
――――刹那、世界が歪む様な錯覚。
蔡生の背後の空間から刀剣の切先らしきものがいくつか、にゅにゅと突き出した。
「回答チャンスは後二回。全て外したら――――」
月明かりが鋭い切先を煌めかせる。
「――――罰ゲームです」
笑顔で。
宣告する。
- 820 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/15(土) 00:42:51 ID:rPUUiHUI0
- >>819
「(シィイイイイイイットォオウ!!!!?)」
心と身体のシンクロ率100%
頭を抱えてソファーを転がっております
「―――はぁッ…はー…」
息が苦しい
やばいねコレ、久し振りに味わう袋小路感
ライフは後ふたつ
さっちんの後ろのアレは今ん所見ないフリで行こう
さぁ、勝負
「制服三日で破いた!」
命の熱は加速する
- 821 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 00:49:29 ID:/k2gysHgO
- >>820
「…………」
蔡生は何とも言えない表情で甲を見る。
「…………」
数秒。或いは数分はたまた数時間か。
無言が続き緊張が静かに其の場を支配した。
「み゙――――っ!」
再びの口真似。
意味するのは――不正解。
「残念! さあ、泣いても笑っても次が(もしかしたら命の)最後です! (遺言になるかもしれないので)慎重に答えましょう!」
にゅにゅにゅ、と刀剣が刃の腹まで露出する。
「っていうか制服破かれたくらいで怒ると思われてたのは些かショックです! さあラストチャンス! 甲さん、お答え下さい!」
- 822 :??? ◆uotUYGHVwM:2009/08/15(土) 00:56:51 ID:BbwJfKu.0
- 「―――プッ、アハハハハハ……」
総帥室。そこに響く謎の笑い声。
声の出所は、恐らく部屋の中でも暗い、闇が広がっている場所。
……まあ、この部屋でそんな場所からしか現れない奴、と言えば、大体想像も付くわけで。
「クク……。英雄も、総帥様の前では形無しだなあ……」
しかし、そんな事はお構い無しに。その声は響いてきた。
- 823 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/15(土) 01:00:09 ID:rPUUiHUI0
- >>821
「(思いつかなかったんだから仕方ねええええだろ…)」
転がる動きが、止まる
立ち位置は既にギリギリ
崖っぷちってやつ到来
思考は事の他クリアーになっていく
そんな感覚
トントン、と軽く二回頭を叩く
「(…思い出せ、何か…忘れて……ん?)」
「……忘れて……」
あぁ、そうだった
こりゃ駄目だろ…ったく、全部納得いった
顔を上げた
表情は、先程と違って
「…」
「…ゴメンな、連絡…遅れた」
パンッと両手を前に合わせて、深々と頭を下げた
>>822
「―――…るっせぇよ」
頭を下げたままの姿勢
しかしその声に間髪入れずに反応して
「…ったく、出歯亀たぁ下種な趣味だな」
- 824 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 01:05:48 ID:/k2gysHgO
- >>822
「相変わらず唐突だね」
ふ、と其方を見る事無く微かに息を吐く。
「で、何の用だ?」
>>823
「…………」
刀剣達は消え去り、何処かへとすっこんだ。
「私は凄く心配しました。約束を何の理由も無く破るとは思えません。でも連絡もつきません」
相変わらず笑顔の侭だが、びりびりとした雰囲気は無い。
「もう一度言います。私はすごーーーく心配しました」
- 825 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/15(土) 01:11:05 ID:BbwJfKu.0
- >>823
「まあ、狙ったわけじゃねえからなあ。
たまたま用事があったから来たら、こんな面白い光景に出会っただけさ」
かつん、と靴を鳴らして
闇から現れるのは、二人と同じく紅い髪を持つ男
何時もと違うのは、瞳が金色と言う事
>>824
「ん……。まあ、許してくれや。
こっちが会いたくても、アンタと連絡を取る方法なんざ無えんだしさ。
こうやってアンタが居ると分かった時くらいしか、出て来れねえんだよ」
肩を竦め、一歩、一歩と近づいてくる
「……ま、またちいっとばかし頼み事が、な」
- 826 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/15(土) 01:14:22 ID:rPUUiHUI0
- >>824
「…本当ーーに、悪かった」
頭を下げた姿勢
合わせた両手はそのまま固定
大馬鹿ヤロウのせめてもの誠意の体勢で
「社員証失くして、携帯失くして、連絡付かなくて」
「それでも、ビルに突貫してでも会いに来るべきだった」
「今回の件、マジでスマンと心から思ってる」
>>825
「面白いとか面白くねーとかな、」
「薄ら寒ぃんだよ」
「人の事情は人のモンだ、見世物にする気はねぇ」
- 827 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 01:19:53 ID:/k2gysHgO
- >>825
「前置きはいい。頼みの内容は?」
其は仕方の無い事だと納得しているのだろう。
咎める事もせずに続けるように促す。
>>826
「よし、許す。……顔を上げてくれ」
軽く自然に笑って言う。
「……仕方無い部分も有ると云うのは解ってたが、今こうして君が私に言うまで何故か納得出来なくてね」
自分でも不思議そうに呟く。
「三割位は私の我儘混じり、かもしれないね」
- 828 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/15(土) 01:25:10 ID:BbwJfKu.0
- >>826
「……まあ、見世物にはならねえな。
見世物ならもっと面白い終わり方は幾らでもあるだろうからな」
挑発するかのような笑みを浮かべて
やれやれ、と首を振る
>>827
「……近々。此処……いや、アンタに直接雇って貰おうかと思ってな」
前置きはいい、と言われた
だから、前置き理由説明全て無し
用件だけをストレートに
- 829 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/15(土) 01:28:36 ID:rPUUiHUI0
- >>827
「……」
許しを得てから、十数秒
姿勢を崩さずそのままで
「―――…ったは…あー…生きた心地がしなかった…」
盛大に息を吐きソファーにうな垂れた
「次からはキッチリすらぁ、同じ轍は踏まねー」
「…で、だ」
ちらりと、部屋の暗い部分に存在する煉を視界に入れて
「用事なんだってな、帰ろうか?」
>>828
「いけ好かん笑い方だ」
ふん、と鼻を鳴らす
「(…って、ありゃま、殊勝だこと…)」
蔡生に対する言動に、少し眼を丸くした
- 830 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 01:47:32 ID:/k2gysHgO
- >>828
「成程。千夜の制服が余程着たいと見える」
以前制服を貸せなかった事を思い返し、軽く笑っておどけて見せる。
「歓迎するが。楽じゃないぞ?」
>>829
「大袈裟だね」
苦笑して。
「ふむ。其処の彼が君の同僚……後輩になるかもしれないが、見た所反が合わないみたいだし、帰るなら帰っても構わない。……少し寂しいが」
今度は自分に対する苦笑を一つ。
「社員カードと携帯は後でもう一度渡すよ。マフラーに関しては小百合に伝えておく」
- 831 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/15(土) 01:52:31 ID:BbwJfKu.0
- >>829
「まあ、そう思われるように笑ってるからな」
くく、と小さく喉を鳴らして
「ん……。俺は居ても居なくても構わねえけどな?」
>>830
「……まあ、制服じゃなくても。あの時はあんな格好だったからな」
小さく苦笑を漏らして
「いいぜ。むしろ大歓迎だ。
楽な道から見える景色なんざ、面白くも何とも無い……と思うからな」
- 832 :甲/何かが決定的に足りない:2009/08/15(土) 02:00:01 ID:rPUUiHUI0
- >>830
「(大袈裟にもなりますて、ありゃ…)」
大袈裟に飛び出してきそうだった剣の群々を思い出しつつ
冷や汗たらり
「まぁ、こっちの用事は終わったし…帰らせて貰うかね」
ギシ、とソファーが軋む音
勢い良く立ち上がる男
大理石の床に、「ぺたん」とサンダルの音が響いて
「なに、今度はちょくちょく会いにくらぁ」
蔡生の肩を軽く叩いて踵を返す
「じゃーな、また蕎麦でも食いに行こう」
手を挙げてドアに向かう
>>831
「人に嫌われるのが好きなのか…面倒くせぇな」
心底嫌そうな顔で
「じゃあ帰る」
バタム、とドアを閉めて帰った
- 833 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 02:03:01 ID:/k2gysHgO
- >>831
「良し。ならば君の分の社員カードを作らないとな。其に当たって……名前は如何する?」
問題は其処だ。水無月煉は死んでいる。
>>832
「ん……分かった。楽しみにしてる」
華開く様に微笑んで。
「君の奢りならもっと嬉しいのだけど。ふふ、高望みしすぎかな。お休み」
- 834 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/15(土) 02:07:35 ID:BbwJfKu.0
- >>832
「……ま、そういう訳じゃねえんだがな」
甲が嫌がっているであろう笑みを止め
「おうおう……。見せ付けてくれんじゃねえか」
今度はニヤニヤとした笑みで甲を見送った
>>833
「…………」
たらり、と冷や汗が流れた
名前、考えてない
- 835 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 02:11:55 ID:/k2gysHgO
- >>834
「名無しの権兵衛? それともジョン・ドゥ? この前ならジェーン・ドゥだったが」
やれやれと言葉を締めて、苦笑を零す。
「如何するんだ?」
- 836 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/15(土) 02:17:57 ID:BbwJfKu.0
- >>835
「……悪い」
素直にペコリと頭を下げて
「あー…………………」
腕を組み、考え出す。その間約1分。
出た結論は
「……物語の主人公の名付けは、そう簡単に出来る事じゃない。っつう事で……」
アハハ、と誤魔化す様に笑って
- 837 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 02:20:38 ID:/k2gysHgO
- >>836
「帰りの出口は彼方だ」
にこやかに手で出口を示す。
お話になりませんでした。
- 838 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/15(土) 02:23:35 ID:BbwJfKu.0
- >>837
「……ゴメンなさいっ!」
頭を下げる。兎に角下げる。それこそ土下座でもしそうなくらいに。
いや、ていうか既にしかけてる。
先ほどまでの甲を笑っていられないような状態だ。
「あー……。その、もう一個頼みが」
軽く命の危険を感じつつ
- 839 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 02:26:52 ID:/k2gysHgO
- >>838
「……なんならぶぶづけでも出すか? 扉の横には逆に箒を立てて置こう」
はあ、と溜め息を吐いて椅子に体を預ける。
「で、今度は何だ?」
- 840 :水無月煉 ◆uotUYGHVwM:2009/08/15(土) 02:33:39 ID:BbwJfKu.0
- >>839
「いやー、あの、さ。
流石に連絡も無しに現れるのは、俺もどうかと思っててさ……」
先ほどまでの威勢やら何やらは何処へやら。今の彼は先ほどより少し小さく見えるかもしれない。
「んで……。アンタに雇ってもらったら、直通の携帯電話か何か、貰えるんだって?
それ……、先にくれないか?その方が、連絡とかも都合いいし」
頭を軽くかきながら、視線を下に落としながら
- 841 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 02:38:42 ID:/k2gysHgO
- >>840
「毎回毎回スペアが有る訳じゃ無いのだが……有れば甲にも渡していた」
今日の来客二人は、其のどちらもが突然の来客。
準備などしている筈が無い。
「次来る迄に準備しておこう。君も自分の名前を次来る迄に準備しておいてくれよ」
- 842 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/15(土) 02:47:22 ID:BbwJfKu.0
- >>841
「あ……。そっか。そう言えばそうだな。
……スマン。流石に無理言った」
申し訳なさそうに軽く俯く。
普段の方と同じく、意外と分かりやすい男なのかもしれない。
「ああ、頼む。名前も……まあ、考えとくよ」
「じゃ……。今日の用件は終わりだ。
次、何時になるかは知らんが……まあ、また突然来るかもしれねえわ。んじゃなー」
蔡生の横を通り過ぎ、後ろ手に手を振りながら再び室内の暗がりの方へ。
そうして、何時もの様に騒がしい空気を残したまま、闇へと溶け、消えた。
- 843 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/15(土) 02:59:52 ID:/k2gysHgO
- >>842
真紅の髪眼の女は苦笑の内に煉を見送る。
見送った後、女は静かに椅子の向きを変えた。
その先に有ったのは一面の硝子窓に浮かぶ巨大な月。
静かに、夜は去り行く。
- 844 :朝宮暁:2009/08/15(土) 22:41:07 ID:/k2gysHgO
- イデアの箱庭、森林エリア。
無数の木が乱立するその場所で、赤混じりの黒髪をした青年が歩いていた。
「あー……誰か来ねえかな。暇だ。動きたくて仕方ねえ」
うんざりした呟き声の木々の間に落としながら、青年は歩く。
- 845 :カノン=カペルマイスター:2009/08/15(土) 22:45:56 ID:3hrAUcW.0
- >>844
【銀髪の男がそれなりの高さの木にぶら下がっていた】
【……首吊り的なアレで。】
- 846 :朝宮暁:2009/08/15(土) 22:51:15 ID:/k2gysHgO
- >>845
「だあ!? だ、だだだだだだっだっだだいじょびか!」
噛んだ。
「こ、こんな時はまずえーと……救急車だ! よし828、828と……やづやじゃねえか!」
携帯を地面に投げつけ青年絶賛錯乱中。
「し、しまったやっちまった!? あ、でもここ箱庭だし大丈夫……て事はあんた死んでねえな!?」
ビシィ! と指差しカノンを見る。
- 847 :カノン=カペルマイスター:2009/08/15(土) 22:57:53 ID:3hrAUcW.0
- >>846
【その言葉に男が反応した】
【静かにゆっくりと縄を外し、降りて、】
【おもむろに暁を指さし】
死んだらどーする!ってネタを潰しやがったなァー?!
【なんかキレてるがどう見ても馬鹿です本当にry】
- 848 :朝宮暁:2009/08/15(土) 23:02:35 ID:/k2gysHgO
- >>847
「うるせえよ馬鹿野郎! だったら死ね! いますぐ死ね! 責任取って火葬してやる!」
がー! とまくしてたる彼もまた馬鹿である。
なにせ828828。
- 849 :カノン=カペルマイスター:2009/08/15(土) 23:07:51 ID:3hrAUcW.0
- >>848
うっせぇー!!828828って混乱してたおまえの方が馬鹿野郎だァー!!
【なんて ていれべるな はんのう!】
火葬とか出来るもんならやってみやがれ人間め!
【暁を両手で指さしながら反復横跳びしだした】
【なんともイラっとくる動きである】
- 850 :朝宮暁:2009/08/15(土) 23:14:05 ID:/k2gysHgO
- >>849
「アアン? てめえ舐めんなよ馬鹿野郎が!」
対抗するように暁は唐突に、
「てめえが横なら俺は縦だあッ!」
ヒンズースクワットを開始した。
ふんふんふんふんふんと軽快にヒンズースクワットをこなし――――
「はぁ……はっ……はあ、かかったなアホが! スクワットはオトリだハイ着火ー!」
――――疲れたのでスクワットを止めて炎の塊をカノンに放った。
- 851 :カノン=カペルマイスター:2009/08/15(土) 23:22:25 ID:3hrAUcW.0
- >>850
【張り合うかのように、軽快にステップを踏んで、】
どう見てもお前の方が馬鹿でーすー本当にありがとうございましtおぐはぁ!?
【運悪く炎の塊直撃コースの方へ跳ねてしまった】
【おもいっきり吹っ飛ばされておもいっきり木に激突】
【でろりと力なく地面に伸びているが……】
- 852 :朝宮暁:2009/08/15(土) 23:26:47 ID:/k2gysHgO
- >>851
「へ、馬鹿が……はぁはあ……本当に間抜けなのは……ぜぇぜぇ……おまごほっ! ぐふぉほっ! げふっ!」
息が荒いのに無理をするからこうなる。
「はぶぉっ……はあはあ……バーカ……」
結局はそこである。
- 853 :カノン=カペルマイスター:2009/08/15(土) 23:36:37 ID:3hrAUcW.0
- >>852
【うつ伏せで伸びる体、その背付近、突如光が溢れ出て】
【蜻蛉のもののような形の光翼がカチ上がり、揺らめく】
【羽ばたきもせずにゆらりと浮き上がると、】
お前息荒いじゃねーかばーか!ついでに痛くて熱かったぞばーかばーか!!
【こんがり狐色に焦げた男は指を鳴らす】
【奇妙に響くその音に反応して、陣が描かれて】
くらっとけ大馬鹿野郎!
【暁の頭上に召還される、……金ダライ(石詰め)】
【直撃狙いで降り落ちる!】
- 854 :朝宮暁:2009/08/15(土) 23:45:55 ID:/k2gysHgO
- >>853
「てめえ何モン……へ、こんな金ダライなんぞ」
落ちてきた金ダライに向けて鋭く拳を閃かせる。金ダライを払うつもりで。
――――ゴーン。
「っていってえ! てめえ石詰めてやがる!? この野郎……!」
金ダライは払った。
しかしやはり痛いらしく腕を抑える。ギロリと睨んで――
「てめえち○こブチ抜いてクロネギに食わしてやんぜ畜生があああああ!」
力強く駆け出し、カノンの顔に向けて鋭く突きを放つ。
- 855 :カノン=カペルマイスター:2009/08/15(土) 23:54:14 ID:3hrAUcW.0
- >>854
先人は言った……雪合戦の雪玉には石を詰めろと!
つまりタライにも詰めれば立派な攻撃ヒャッハー!
【叫びながら、突きを避けるためぐわっと仰け反る】
【いわゆるブリッジの体勢になると、】
せえぃっ!
【足を鋭くはね上げて、顎狙いの蹴りをとばす】
- 856 :朝宮暁:2009/08/16(日) 00:01:07 ID:/k2gysHgO
- >>855
「ぬぐ……なんのぉッ!」
顎狙いの蹴撃を人間の体で最も硬い部位――即ち、額で受ける。
「てめえ中々やるな……」
即座に一歩退いて間合いを取ると、その両拳に焔がともる。
「名前、なんつーんだ?」
- 857 :カノン=カペルマイスター:2009/08/16(日) 00:08:15 ID:3hrAUcW.0
- >>856
チィッ
【蹴りの勢いのままに、逆立ちから倒れ込み】
【両足を地につけて立ち上がる】
【かか、と笑って】
こちとら伊達に長生きはしてねェよ、若人。
……カノン=カペルマイスター、だ
適当に呼びやがれ
【一歩を軽く踏む】
- 858 :朝宮暁:2009/08/16(日) 00:19:43 ID:/k2gysHgO
- >>857
「カノン、ね。覚えとくぜ。あ〜あ〜、お前それ以上動くなよ? なぜなら……」
力強く駆け出し、勢いをつけて跳躍。
「俺が先だからだッ! シフトセカンド! 行くぜええええ!」
ごう、と両手足の焔が燃え上がり、宙空を翔ける暁の周囲に強い熱波が撒き散らされる。
ごう、と焔を巻き上げて――――
「天ッ、翔」
足をカノンに向けてつきだして。
「――脚ッ!」
弾丸宛らの速度で焔纏う跳び蹴りを放ち肉薄する。
- 859 :カノン=カペルマイスター:2009/08/16(日) 00:28:10 ID:3hrAUcW.0
- >>858
あ、てめ、名乗らせといて名乗らないとはなんて奴だ……!!
【一歩】
【ただの歩みのはずのそれに木々がざわめき、】
【さらに進もうとしたときに迫る炎】
……ッ!!
【とっさに両の腕を交差させて受けるが、腕はみしりと嫌な音をたて】
【さらには体が宙に浮く】
【ならば、と光翼の羽ばたきを一つ】
【前ではなく後ろへと、距離を取るために】
- 860 :朝宮暁:2009/08/16(日) 00:43:26 ID:/k2gysHgO
- >>859
「名乗る気なんざさらさら無え! ……硬い野郎だな、一発じゃ無理か……!」
――シフト、サード。
ごう、と熱波を放ちながら、暁の背後に燃え広がったのは猛く燃え上がる朱焔の翼。
カノンと同じく、羽ばたきを一つ。
「そんなら――」
両の膝を曲げ、脚を折り畳みながら再びカノンへと飛翔。
右足、左足。
「――何発でも打ち込むだけだッ! うおおりゃあああああああああああ!!!」
右、左、右左右左右左右左右左右左右左右左――――
連打連打、ひたすらに足の連打をカノンへと放ち続け、
「おォォォ――らァッ!」
締めくくりにと焔を巻き上げ、火勢を増した右蹴りを放つ。
- 861 :カノン=カペルマイスター:2009/08/16(日) 01:02:32 ID:3hrAUcW.0
- >>860
くそ……外道だなテメェは!
【左右の連撃に、防御に使う腕が悲鳴をあげる】
【人のものではない硬度ではあるが、ダメージは通るわけで】
(だが、……やられっぱなしは許せんな?そうだろ俺!)
【腕は諦めよう、と思い、光翼を音もなく、高速で振動させる】
【合わせて風が淡い光のラインを描く。眼前で緩い渦を描きだす】
【準備を済ませたなら後は力を乗せればいい】
【だから、】
rrr......
【媒体たる声をこぼせば力は集う】
【腕の逝く、ばきりという音に合わせて、】
Ah-......!!!
【解き放つ】
【圧縮された大気は巨竜のブレスの如く空間を抉り行き】
【蹴りを真っ向から迎え撃った】
- 862 :朝宮暁:2009/08/16(日) 01:08:28 ID:/k2gysHgO
- >>861
「んなぁッ!?」
突然放たれる不可視の衝撃。半ば圧しきれると確信していた暁がそれを受け切れるかは言うまでもない。
直撃だ。
驚愕を滲ませた叫びをあげて吹き飛ばされ、乱立する木々の一つを折って尚吹き飛ばされる。
吹っ飛ばされた暁の落下点からは土煙が濃く立ち込め、暁の姿はそれに消えた。
――――だが。
恐らく暁は未だ健在。
周囲に放たれる熱波と共に。
- 863 :カノン=カペルマイスター:2009/08/16(日) 01:16:42 ID:3hrAUcW.0
- >>862
【あー、と息を吐ききれば】
【やれやれと首を振って】
両腕逝ったんだけどこう、どうですかよ?
生きてるかー死んでるかー死んでたら返事しろーい
【両腕を垂らし、ゆるり、歩み出す】
【一定のテンポで地を踏み、また木々をざわめき揺らしながら】
【暁の状態確認のために近寄る】
- 864 :朝宮暁:2009/08/16(日) 01:31:40 ID:/k2gysHgO
- >>863
「……よお。近寄って来ると思ったぜ。準備は完了だ」
カノンが見たのは、吹き飛ばされあちこちを負傷したためか、よろよろと力無く立つ暁。
そして、
「朝宮流三拾六式……焔魂破・鷹咬みって技だ……まあ、この数じゃあ……鷹の群れって感じか?」
ニっ、と笑う暁の周囲に滞空する、焔で造られたらしい数多の鳥の姿。
「行くぜこの野郎! 朝宮流百拾六式!」
シフト、トップ。
「鳳凰天翔――――!」
ごう、と風を呑む焔の唸り声。
暁は全身に焔を纏い低空を強烈な速度で翔け抜ける。
朱焔の翼は先刻よりも遥かに大きく猛々しく、その後ろからは膨大な推力を産み出す爆風が尾を引いて、暁は今や鳳凰そのものに。
「俺に、」
そして暁の周囲に滞空していた焔作りの鳥もまた、
「続けェ――――ッ!!」
暁と同様、強烈な熱波を周囲に撒き散らしながらカノンへと突撃する――!
- 865 :カノン=カペルマイスター:2009/08/16(日) 01:54:36 ID:3hrAUcW.0
- >>864
【猛る炎の群れ】
【正面から受ければまず重傷は免れないであろうそれを見て、】
…………は、
はははははははははははははははははははははははは!!!!
嗚呼これだから人はいい!なんて素晴らしい!
【嬉しそうに楽しそうにおかしそうに、笑って】
【力強く、一歩を踏む】
【紡がれるのは詩だ】
【紡がれるのは術だ】
ああ ほしのおとが めをさます
【先ほどから歩みとしていた、鼓動のリズムで大地を揺らせば】
【突如として地が割れ、大量の水が噴き上がる】
【熱に蒸発しながらも集い、そして、】
……行けよ霧と雨の大竜!!
【言葉通りのものが、口を開く】
【カウンターで暁達を飲み込み、食らうつもりだろう】
- 866 :朝宮暁:2009/08/16(日) 02:11:21 ID:/k2gysHgO
- >>865
「っ、ぐぅ……爆笑、しや……がって…………!」
水龍の顎を前に押しも引かれもせぬ状況。推力が足りないのだ。
群れを成していた火の鳥もほとんどが水の龍を前にその体を僅かに蒸発させて消えて行った。
「クっ、ソ、が……! 邪魔くせえ……! 足りないっつうんなら足してやろうじゃねえか!」
鳳凰と化していた暁の朱焔の翼がかき消える。
これでは、はばたけない。最早細かな調整は不可能だ。
「――……んなもん、要らねえ! 欲しいのはっ!」
だが、翼を構築していた焔自体が消えたわけでは無い。
その焔は鳳凰の尾羽――即ち、推力を出していた暁の後方へとジェット噴射さながらに放出される爆焔へと変わる。
「クラウド――――」
ギアをトップに突っ込んで。
アクセルベタ踏みノーブレーキ。
熱くなったハートは既に点火済み。
エンジンの鼓動はうるさいくらい。
だがまあ、別に良いだろう。
「――――ブレイクッッ!!!」
――――目の前のアイツをブチ抜けんなら。
方向転換に必要な翼を棄て、その分の焔を推力に変え、今や焔造りの閃光へと形を変えた暁は、水龍を徐々に徐々に押していく。
だが――悲しいかな、持続しない。暁の速度は徐々に徐々に落ちていく。
それでも、なお。
「まだ……まだぁああああああ!!」
暁は、諦めない。
- 867 :カノン=カペルマイスター:2009/08/16(日) 02:27:52 ID:3hrAUcW.0
- >>866
な、
【食われることも恐れず突撃する暁に、銀の眼を見開いて】
【抗う為に力を増そうと、口を開くが】
が……!!!
【それよりも水竜が裂かれる方が速かった】
【一撃を受け、光翼の姿勢制御さえも間に合わず吹き飛んで】
【大木に叩きつけられ、ずるりと崩れ落ちた】
- 868 :朝宮暁:2009/08/16(日) 02:33:03 ID:/k2gysHgO
- >>867
「……っッは……ギリギリ……ギリギリ間に合った……は、はぁ、はあ……は――」
焔は消えて低空からべしゃりと落下し、顔を土に汚した暁は吹き飛んだカノンに視線を向け、肩で息を吐く。
「うぺっ……土が口に入りやがった……は、はあ……」
ごろりと仰向けになると、ふうと一つ、長い溜め息。
ついで力強く笑って――
「ギリギリ…………俺の勝ちだッ!」
――勝閧の声を挙げた。
- 869 :カノン=カペルマイスター:2009/08/16(日) 02:39:11 ID:3hrAUcW.0
- >>868
【暁が声をあげる中、】
【世界が、陰った】
【見上げれば確認できるだろう、その巨体を】
【正しく異形であると言える、その姿を】
【ばらばらにしたプラモデルを竜の形に並べたような、そんな金属の何かが暁を見おろしていた】
- 870 :朝宮暁:2009/08/16(日) 02:44:15 ID:/k2gysHgO
- >>869
「ひぎゃあああああああああ!?」
びっくりである。
「な、
な
な
な
な
な
な
な
な
な
な
な
な
な
何ごとッ!? っていてえ! アバラ軋んだ!?」
肋骨骨折中の絶叫は控えましょう。
- 871 :カノン=カペルマイスター:2009/08/16(日) 02:51:59 ID:3hrAUcW.0
- >>870
“何事、と言われてもね”
【口を開かず、少しくぐもった声で話し出す】
“そこに座る俺は世を忍ぶ仮の姿で”
【銀髪の男を指さして】
“これが俺だよ、これも俺だよ、名も知らぬ若人”
“カノン=カペルマイスター、だ”
【淡々と、事実だけを並べるように語り】
“……肋骨折?手助けはいるだろうかね”
- 872 :朝宮暁:2009/08/16(日) 02:57:07 ID:/k2gysHgO
- >>871
「て、てめえ……」
大きすぎて全体像が見えないが、金属質なそのフォルムを見た感想を率直に言う。
「UFOだったのか! い、いいいいらねえ! 手助けノーセンキュー! ノー改造! ノーノー……えっとノーカスタマイズ!」
宇宙人関連=アメリカ。暁の思考である。
- 873 :カノン=カペルマイスター:2009/08/16(日) 03:07:43 ID:3hrAUcW.0
- >>872
“……お前”
そんなに俺は未確認飛行物体に見えますかね、と
【いつの間にやら銀髪の男が復活】
あんまりそう言うこと言うと、次は改造しちゃうぞォー☆
【笑顔で、さらにわざわざ耳元で暁に囁いて】
【お疲れ、楽しかったぞ、とでもいいたげに肩を叩くと】
【ちまりと操作をし、金属竜ともどもログアウトしていった】
//お疲れさまっしたー
//すごく楽しかった です!
- 874 :朝宮暁:2009/08/16(日) 03:13:00 ID:/k2gysHgO
- >>873
「ぎゃあああああああああああああ、ああ……あ――……」
くるん、と目玉が宙返り。
戦に勝って怖さに負けた暁は失神。
【個体名称:朝宮暁がログアウトしました】
//お疲れ様、どうもありがとうございましたッ!
- 875 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 21:13:40 ID:/k2gysHgO
- 千夜ビル最上階、総帥執務室。
一面張りの大窓は常に欠不の月を望み、其を背後に置く女は起伏に富んだ豊かな躰をしなやかに伸ばし、大椅子に預けていた。
月明かりが女の真紅の髪を神秘的に煌めかせ、また対称的に女の肌は例うべくも無く白く、月に透けるかの様な白皙に彩を為す。
――片手で分厚い書を持ち、また一方の手で其の頁を捲る。
静寂を美徳とするかの様に静まり返った此の部屋で、其の音だけは静かに大気を震わせていた。
- 876 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/17(月) 21:19:18 ID:.6prKP66O
- >>875
コンコンッ
【執務室を支配する沈黙を引き裂くように、小さな音が響き渡る】
【彼女を照らす月明かりが影を作る……どうやら音は扉からではなく、彼女の背後からであった】
- 877 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 21:25:28 ID:/k2gysHgO
- >>876
奇妙な感触。ノックされた窓は打点を中心に波紋が立つ。
この窓は、水面。この硝子は、液体。
女は静かに頁を捲る。さらり、と云う音。
一方液体の窓は旧約聖書宛らに水が引き、ただ一面の窓枠となる。
窓は開かれ、外と内とを隔絶するものは何も無い。
女はただ、静かに頁を捲っていた。
- 878 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/17(月) 21:38:20 ID:.6prKP66O
- >>877
【頁を捲る女性の背後から聞こえる能天気な声】
「ん?開いた開いた……いやぁ……特殊な窓だったんでね……還元してもよかったんだが……やっぱり静かぁ〜に入るのが大人のマナーですな……」
【女性を飛び越して姿を見せた人物は続ける】
「ここ、総帥殿の執務室でよかったですかな?」
【柔らかく微笑みながら振り向く男】
【その姿は全身が白い衣服で包まれ、少し逆立ったミントグリーンの髪が窓から入り込んだ風に揺れている】
「いやぁ〜参りましたよ……どうやって入ったものか……警備員さん怖いですからな……」
【切れ長で瑠璃色の瞳が執務室を見渡す】
- 879 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 21:43:01 ID:/k2gysHgO
- >>878
水は再び満たされ、水面は窓となり再び静かに月を映す。
真紅の髪眼の女は上弦の言葉に応えず、静かに頁を捲り、軈てぱたりと本を閉じた。
「如何にも」
凛然と響く声が大気を震わせる。
「総帥執務室で有っている。出口は彼方だ」
白い指先が上弦の後方、執務室の出入口を指し示す。
- 880 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/17(月) 21:51:57 ID:.6prKP66O
- >>879
「……」
【指し示された方へ視線を移し……にこやかに答える】
「ん?これはご親切に……では」
【扉に向けて歩き出す】
「いやぁ……親切な人で助かったなぁ〜……ってなんでやねん!」
【急に方向転換して走ってきた】
「何かリアクションとか無いのでしょうか?こう……“貴様、何奴!?”みたいな?」
【よくわからない事を次々発する】
- 881 :名も無き異能都市住民:2009/08/17(月) 21:54:48 ID:fP94A.NgO
- コンコン
執務室の扉が、静かに二回叩かれる。
「社長、いるか?俺だ、俺俺」
使い古された詐欺の手口だろうか。それはともかく、総帥のことを社長などと呼ぶ男は一人くらいしか居ないだろう。
- 882 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 22:00:10 ID:/k2gysHgO
- >>880
「礼無き者に払う態度も何も無いよ」
女は微かに笑うと椅子に深く躰を預け、足を組む。
「無論詰まらない冗談を聞く耳もね。用が無いならお帰り願おうか」
真紅の瞳は上弦を捉え、其の実何も映してはいない。
>>881
「頼羽か。入ってくれ。来客も無く暇を持て余していた所だ」
礼を失した輩は来客の内に入らないと言外に告げ、大扉が静かに開け放たれる。
- 883 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/17(月) 22:05:34 ID:.6prKP66O
- >>882
「礼ねぇ……いやいや……これは失礼いたした……この通り……」
【深々と頭を下げ】
「私の名は上弦・F・クラーリオ……しがない錬金術士でございます」
【そして、頭をあげた……“これでいいだろ?”みたいな表情を向けている】
「まぁ、私の話も少しは聞いていただけたらなと思いますな?……思い通りにならなければ不貞腐れる子供ではありますまい?」
- 884 :頼羽無為:2009/08/17(月) 22:11:12 ID:fP94A.NgO
- >>882
「客は無いか、ちょうど良かった。実は依頼が――」
部屋に踏み入り、そこで>>883上弦の姿に気付く。
「……あー…取り込み中なら…いや、客は無いと…」
やや混乱中。
- 885 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 22:16:47 ID:/k2gysHgO
- >>883
「来客ならば歓迎するし話も聞こう。果て然て、私には君が子供に見えるが?」
心底から可笑しそうに笑う。
「丁度鍵を無くした子供の様に。況してや他者の領域だ、子供で無ければ空巣か鴉か?」
可愛らしく小首を傾げて尋ねる。
――長が規律を守らず侮られれば即ち其れは組織全ての名誉に関わる。
此の侭では女は態度を変える事は無いだろう。
>>884
「客では無いよ。気にせず言ってくれ」
くすりと笑って話を促す。
「君からの依頼とは珍しい」
- 886 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/17(月) 22:23:27 ID:.6prKP66O
- >>884
「いや、何……すぐに帰る……それに、客では無い事は確かだからね?」
>>885
「いやいや、すまない……言葉が過ぎましたな……」
【二度目の謝罪の言葉】
「何分、今夜は悪者になりきろうとしてましな?……まぁ、話を聞く気が無いなら仕方がない……私も面倒になってきた……で?私がどの様な態度で望めば姫様はお相手くださりますかな?」
【何を笑っているのかわからない、そんな微妙な表情で質問ぶつける】
- 887 :頼羽無為:2009/08/17(月) 22:34:43 ID:fP94A.NgO
- >>885>>886
「客じゃないのか。侵入者なら…いや、俺が手を出す必要はないな。なんせここには社長がおられる」
懐に伸ばしかけた手を止め、両手を軽く上げておどけるように笑う。
>>885続き
「ああ、依頼だ。本当なら飲みにでも誘いたいところなんだが」
そうもいかないな、と笑うのを辞めて続ける。
「この都市…『楽園』の3Dマップを作りたい。それも、完璧なヤツを」
- 888 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 22:35:58 ID:/k2gysHgO
- >>886
「面倒か、奇遇だね。私も態々窓から入る無礼を咎めたくは無い。……さて、十分ポーズは取ったか」
ふ、と小さく息を吐き、肩が凝るとでも云う様に首を回す。
雰囲気が変わり、部屋が微かに明度を取り戻した様にも思える。
「堅苦しくて済まないな。総帥としては正統な手順で入って来た者以外とは、ね。長が侮られれば組織自体が侮られる。何かと面倒だが重要でね」
苦笑すると共に、側にあるソファをどうぞ、と言う様に示し、座る様に促す。
「で、上弦だったね。私や甲、クロスの後輩。今や高明な錬金術師。先程悪役と言ったが用は何かな?」
- 889 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 22:43:18 ID:/k2gysHgO
- >>887
「悪いが総帥執務室で飲みに誘われても頷けない。ま、其は後で話そうか」
くすりと困った様に笑って話を続ける。
「3Dマップか。構わないが……地下は概ね把握出来たが、それでも調査が進んでいない地区は多い。完全な物は難しいと思うが」
- 890 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/17(月) 22:51:12 ID:.6prKP66O
- >>888
「ん……いや……こちらもね……正当な手順で入って来たかったのですがね……ほら、悪役が真面目だったらなんか締まらないでしょう?
度重なる無礼……お許しください」
【“ソファーは結構”と申し入れを断った後、深々と頭を下げた】
「どうも、こんな後輩で申し訳ないですな……
用というのは……まぁ、とてもとても下らない事なんですが……実は、ここの住人達と手合せがしたくて……」
【苦笑いを浮かべて頭を掻く】
「しかし、一同が一挙に攻めて来る様に仕向けるにはそれなりの事件を起こす必要がある……しかし私にそんな度胸は無い……まぁ、とどのつまり……何かいいアイディア無いですかね?」
- 891 :瑞牝炉 彗華:2009/08/17(月) 22:57:52 ID:WVKe.rdI0
- ういーういー
【今日も屋台を牽いている】
あれ?
【ある事に気づいた】
何で私ビルを上ってるんでしょう?
【彼女はビルを垂直に登っていた】
- 892 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/17(月) 23:00:48 ID:ZSQDegec0
- 「……何やってんだか」
千夜ビルの屋上から>>891を見下ろしていたりした
- 893 :頼羽無為:2009/08/17(月) 23:04:09 ID:fP94A.NgO
- >>889
「地下…いや、地下は必要ない。そんな場所を通るのは、太陽の下を歩けない奴等だけだ」
俺が言えたことではないが、とは思ったが口にはしない。
「数年間この街を走り続けたが、やはりまだ把握できていない場所も多い」
「俺一人で作り上げるには荷が重くてな。機動隊の力を借りたいと思ったわけだ。
勿論、俺自身も地図の作製にはできる限り協力しよう」
「この都市の開発を担う千夜が、改めて『楽園』の地理を掌握する。悪くない話とは思うが…どうだ?」
>>891>>892
「……社長は人気者だな」
増えた気配に溜め息を吐く。
- 894 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 23:08:25 ID:/k2gysHgO
- >>890
「正式な手順で此処に入ってきた瞬間私に攻め手を仕掛ける、なんてのも面白いと思うよ。……ああ、気にしないでくれ」
快活に笑うと興味深そうに話を聞く。
「ふむ? 成程、面白そうだね。危険と云う意味でも。そうだな――……」
暫し思案の色を白皙の美貌に滲ませる。
「実は此の都市の利権を狙うある組織が近々テロを行うみたいでね。起こさせる気は更々無いが、君が其の組織に属している、と云うのはどうだ?」
引き出しから資料を取り出し、思案の色を其の侭、言葉を続ける。
「君はポーズとして実際に其の組織に所属し、そして犯行予告を出して君を止めに来た連中と戦う」
資料をしまう。
「其の一方で君は其の組織を潰しておく。テロが実際に起きないようにね。潜入捜査官、勘違いで襲われる! ……こんな感じになるのかな」
>>893
「地理把握は以前からの重要な仕事だが、確かに遅々として進んでいないな。――良いだろう」
ゆっくりと頷く。
「機動隊の部隊を幾つか君に預けよう。元は指示を出す役職だったんだ、使えるだろう? それと情報局と連動してやってくれ」
- 895 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/17(月) 23:23:23 ID:.6prKP66O
- >>894
「強さを確認出来ればいいのですよ」
【書類を取り出す姿を見つめながら】
「なるほど……しかし……ん〜……嘘でも犯罪組織には入りたくないですな……まぁ、私が嘘の犯行予告を手掛け……組織を潰してみんなを待ち伏せする……これならいいでしょう……私は例え嘘だろうが何処にも属さず……悪い人も懲らしめれて……私の望みも叶う……ん〜……いい感じですな……さすがは総帥殿……その手で行きましょう!」
【感心したように目を輝かせた】
- 896 :瑞牝炉 彗華:2009/08/17(月) 23:24:58 ID:WVKe.rdI0
- >>892
ういーういー……ん?
【屋上、つまり進行方向には昨日の殺人犯が首を曲げてたっている】
【これは彼女がビルの壁と垂直に立っているのが可笑しいのであり首を曲げることはおかしくない】
やあ、また会いましたね!
【屋台の中から手を振ってみたが外から見える訳が無い】
>>893>>894>>895
……ん?
【今度は真下。総帥室の窓に乗っていた彼女は見下ろし、部屋の様子を見た】
- 897 :頼羽無為:2009/08/17(月) 23:26:42 ID:fP94A.NgO
- >>894
「げ……アイツらに直接指示か…いや、俺が頼んだことだったな。ありがたく使わせてもらおう」
少し眉を顰めるが、渋々と承諾する。
「データが取れたら連絡する。そんじゃ、久し振りに機動隊に顔出してくるか…」
ありがとな、と軽く手を振り背を向ける。
「ああ、そうだ」
ふと立ち止まり
「外で会ったら、甲と…そうだな…そっちの秘書も誘って、
四人で飲みに行こう」
俺の奢りで構わないからな、と笑い
そして改めて、じゃあなと手を振り、男は執務室を後にした。
- 898 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 23:30:09 ID:/k2gysHgO
- >>895
「では決定、と。千夜としても余計な人員を裂かずに済むのは有り難い。これが」
改めて引き出しから資料を取り出す。数枚の冊子。
「其の組織の資料だ。一先ず潰す事にするなら、早いに越した事は無い。力になれて良かったよ」
>>897
「ふふ、驚きの余り撃たれない様にね? ああ、期待してるよ。またね」
退室した頼羽を見送る。
「ふむ……意外と儲けてるみたいだね」
- 899 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/17(月) 23:34:36 ID:ZSQDegec0
- >>896
「おー……。よー……」
昨日、一瞬だけ見せた金色の瞳が首を曲げて屋台を見下ろす
「……今度はどんな魔法だ?」
- 900 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/17(月) 23:37:47 ID:.6prKP66O
- >>898
「えぇ、有難うございます……」
【資料を受け取り一礼】
「では……私もそろそろ……出来ればまた窓を開けてくれますかな?一応侵入者なので……」
【笑顔で窓まで歩いて行く】
(ん〜……なぜ屋台が……)
【>>896を見ながら考えた】
- 901 :瑞牝炉 彗華:2009/08/17(月) 23:37:51 ID:WVKe.rdI0
- >>899
魔法? 何の事です?
【ちなみに、屋台の中の野菜や道具は一切、下に落ちていない】
- 902 :瑞牝炉 彗華:2009/08/17(月) 23:38:38 ID:WVKe.rdI0
- >>900
お、おや……近づいてきましたよ
【窓から離れた】
- 903 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/17(月) 23:39:59 ID:ZSQDegec0
- >>901
「……いや、何でもないわ」
ハア、と小さくため息をついて
「まあ……そこに居ると目立つだろうな。此処まで上がって来たらどうだ?」
- 904 :夜刀神蔡生 ◆SENYA1eKPk:2009/08/17(月) 23:42:36 ID:/k2gysHgO
- >>900
「ああ、どうぞ」
ざぁ、と水の引く音共に窓が開いて――――
「……やれやれ。まあ、私は気にしないよ」
――――女は見て見ぬフリをした。
- 905 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/17(月) 23:51:04 ID:.6prKP66O
- //少しレス番いじりますね
>>904
「では……今夜は大変失礼いたしました……次に訪ねる時は正当な方法で訪ねさせていただきます……」
【また、頭を下げ】
「お心遣い……感謝します……」
【そう言って窓から飛び出した……】
>>902
【窓から飛び降り、屋台とすれ違う】
「ずいぶんと商売熱心だね……」
【そう囁き落ちて行った】
- 906 :瑞牝炉 彗華:2009/08/17(月) 23:52:45 ID:WVKe.rdI0
- >>903
そうですね……そうしましょう
【そう言うとビルの屋上めがけて歩きだした】
>>905
別にそう言うわけでは……
【落ちてゆく姿を見送った】
- 907 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/17(月) 23:55:04 ID:ZSQDegec0
- >>906
「……自分の居る場所には気づいてたのな」
少し驚いたような表情が見下ろす
「で……。アンタは何やってたんだ?」
- 908 :瑞牝炉 彗華:2009/08/17(月) 23:56:06 ID:WVKe.rdI0
- >>907
何って……八百屋です
【屋台で八百屋はしない】
- 909 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/17(月) 23:58:46 ID:ZSQDegec0
- >>908
「屋台ねえ……?あんなところで?」
屋上からビルの側面のカベを指差して
- 910 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 00:00:11 ID:WVKe.rdI0
- >>909
あれは気付いたら壁を登っていたんです。知りません。
【屋上まで後少し】
- 911 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 00:02:15 ID:ZSQDegec0
- >>910
「気づいたら、ってとんでもねえな……」
軽く苦笑して
「……ん。掴まれー……って、いらないのか?」
屋台に向って少し腕を伸ばす
- 912 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 00:04:43 ID:WVKe.rdI0
- >>911
と、とんでもないって……酷いですよ……
- 913 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 00:12:30 ID:ZSQDegec0
- >>912
「十分とんでもねえだろ……」
彼女にかなり冷ややかな視線を送り
「……あんた、屋台から出てこねえのか?」
- 914 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 00:14:34 ID:O1o1pwYcC
- >>913
出ません
【即答】
【氷が滑らかな坂を作り、それに乗って屋上へ来た】
- 915 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 00:16:08 ID:ZSQDegec0
- >>914
「……引きこもりか」
屋上に現れた屋台に掴み掛り
「出ない、と言われると出したくなるよなあ……!」
その中に進入しだした!
- 916 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 00:22:04 ID:O1o1pwYcC
- >>915
ぎゃー、止めてください!!
【屋台の中に隠れた】
入らないで下さいって張り紙が見えないんですかー!?
【確かに、張ってあった】
- 917 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 00:25:32 ID:ZSQDegec0
- >>916
「見 え な い !」
言い切った。ていうか、言うのと同時に張り紙を破り捨てた。
「さーて……。その面、拝ませて貰おうかー……」
ククク……とか怪しく笑いながら近寄ってきた!
- 918 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 00:28:57 ID:DTK0wtesC
- >>917
あ、破ったらダメです!!
【ツッコミ所が違う】
こ、来ないでくださいぃ……
【段ボールに入ってふるえている】
えいっ!
【二人の間に小さな氷の壁ができた】
- 919 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 00:32:09 ID:ZSQDegec0
- >>918
すっ、と拳を振り上げて
「おらあっ!!」
氷の壁を殴り壊した!
「……何だ……。そんなに俺が怖いのか……?」
拳を下ろし、問いかける声は少し悲しそうだ
- 920 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 00:34:58 ID:O1o1pwYcC
- >>919
いや、そんなことは……あります
【彗華の入った段ボールを凍らせながら】
私、人と会うのが怖くて……
- 921 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 00:37:24 ID:ZSQDegec0
- >>920
「……何でだ?何か嫌な事でもあったのか?」
段ボールの前に座り込んで、軽く首を傾げて
- 922 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 00:41:07 ID:EZHvaBxoC
- >>921
いや……それは、少しだけ……
あの、恥ずかしくて……その……
【非常にはっきりしない】
- 923 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 00:43:13 ID:ZSQDegec0
- >>922
「恥ずかしい、ねえ……」
その体制のまま軽くため息を吐いて
「あー……。何だ。それは……人を見ると駄目、って事か?」
- 924 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 00:47:42 ID:KZg1MerMC
- >>923
ダメです、会うだけでも……
【段ボールの穴から二つの瞳が煉を一瞬だけ見る】
- 925 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 00:50:20 ID:ZSQDegec0
- >>924
「……見なければいいなら、方法は幾らでもあるんだがな」
じっ、とその瞳を金色に光る瞳が見ていた
- 926 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 00:51:49 ID:DTK0wtesC
- >>925
そ、それはどういう……?
【金色の瞳に怯えている】
- 927 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 00:59:39 ID:ZSQDegec0
- >>926
「それはな……」
何やら段ボールの周りをグルッと回りだして
「こうするんだよっ!」
突然、ガバッとその段ボールを持ち上げた!
- 928 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 01:03:11 ID:EZHvaBxoC
- >>927
ふえ!!?
【急な出来事に対応できず】
【中にはスイカ模様の髪の持ち主が座っていた】
- 929 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 01:10:02 ID:ZSQDegec0
- >>928
煉は、彼女からは見えないであろう場所。
彼女の真後ろに立っていた。これが、方法その一。
「そんでもって……」
段ボールを横に投げ捨て
「おりゃあっ!」
後ろからの彼女の顔。性格には目を塞ぐ様に手を伸ばす。
これが方法その二。
- 930 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 01:12:27 ID:EZHvaBxoC
- >>929
な、何をするんですか……?
【視界を封じられ、非常に怯えている】
【彼女の肌はひんやりと冷たい】
- 931 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 01:16:25 ID:ZSQDegec0
- >>930
「っと……。
とりあえず、これで俺は見えないだろ?」
随分と間抜けな方法である。
「……?」
その冷たさが面白いのか、肘で軽く突付いている。
- 932 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 01:20:49 ID:DTK0wtesC
- >>931
え、ええ……そうですね……
あの……止めてほしい……です
【怯えながらも声を押し出す】
【因みに、彼女は豊満な胸をもち、スタイルは抜群である】
- 933 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 01:22:13 ID:ZSQDegec0
- >>932
「……これでも駄目、か?」
軽く小首を傾げる。彼女からは見えないだろうが。
「ん。ああ、悪い」
- 934 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 01:24:38 ID:DTK0wtesC
- >>933
ダメでは無いですが……
【落ち着きが無い】
- 935 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 01:26:47 ID:ZSQDegec0
- >>934
「……落ち着け。な?」
少し優しく声をかけてみる。
- 936 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 01:29:27 ID:DTK0wtesC
- >>935
は、はい……
【ビクッ、と大きく反応しうつ向いてしまった】
- 937 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 01:35:39 ID:ZSQDegec0
- >>936
「……やっぱり駄目そうか」
腕の動きから、肩を落としたのが分かるだろう。
「……悪いな。こんな事して」
- 938 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 01:39:09 ID:KZg1MerMC
- >>937
あ、あの……ごめんn
【謝ろうとして振り替える】
あ……あ、あう……
【顔を真っ赤にして固まってしまった】
- 939 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 01:43:43 ID:ZSQDegec0
- >>938
「……ぷっ。アハハ……。馬鹿だな、お前」
軽く噴出し、楽しげに笑って
「まあ……。コレも何かの縁か……。
アンタにその気があるなら、それ、直す手伝いしてやるよ」
- 940 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 01:46:35 ID:KZg1MerMC
- >>939
あの……出ていって、下さい……
き、今日は帰るんで……
【笑われたのが嫌だったのか赤い顔のままムスッとしている】
- 941 :水無月煉/吸血鬼 ◆uotUYGHVwM:2009/08/18(火) 01:50:28 ID:ZSQDegec0
- >>940
「ん……。ああ、分かった。じゃあな?」
入って来る時とは違って、かなりあっさりと出て行った。
「んじゃ、明日は俺が出てるかは知らねえけど、またな?」
屋台から出るとそのまま一直線に屋上から飛び降り、闇の中に消えていった。
- 942 :瑞牝炉 彗華:2009/08/18(火) 01:53:54 ID:KZg1MerMC
- >>941
もう、全くこの都市には勝手な人が多いです……
【氷の道を作りだし、屋上から何処かへと歩いていった】
- 943 :上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2009/08/19(水) 15:30:58 ID:.6prKP66O
- 【異能都市の何処か……】
「さぁ……お仕置きの時間だ……ベイビー……」
【舞う白い影……響き渡る銃声、男達の怒号】
「あの野郎!何処だ!探せ!捕まえろ!!」
「俺達の組織に喧嘩を売るとはいい度胸だ……ギャァァァァァ!!」
【突如男達の一人の叫び声が響き渡る】
「どうしたぁ!?」
【駆け付けた男達が見たものは……】
「HAHAHAHAHAHA!タワーブリッジだ!!」
【白い服の男にプロレス技をかけられる仲間の姿】
「君達には恨みはないが……悪い子にはお仕置きをするのが世の常人の常さ……」
【白い服の男が歩いてくる、途中でタワーブリッジから男を解放し……】
「では諸君……私と踊ろう……ダンスが終ったら……ちゃんと反省するんだよ?」
【その日……ある名も無き組織が壊滅した……】
- 944 :名も無き異能都市住民:2009/08/19(水) 21:27:47 ID:.6prKP66O
- 街外れの小さな工場……
廃墟となったその工場は今では誰も訪れる事のない場所である……
それに目を付けたのか、最近まではある組織のアジトとなっていた……
しかしその組織も今や壊滅、工場には再び誰も居なくなったはずだった……
「〜♪……誰が来るかな〜……」
誰も居なくなったはずだった……
この鼻歌混じりに工場を探険する白服仮面の男が現われるまでは……
- 945 :空居仄枷:2009/08/19(水) 21:49:51 ID:ilsT.wxw0
- 【場所は工場。その窓のひとつから顔をのぞかせる】
………。
【中を覗き込むは一人の少女】
…………。
- 946 :黒沢小百合:2009/08/19(水) 21:51:44 ID:Ytmc4SoY0
- 「ふぅ……ディスは大丈夫かな……
また今度、会って話さないと……」
死臭と血の臭いを振りまきつつ、高級車から降りたつ女。
しばらく、何かを気に留めているようだったが廃工場へと入った途端、
その表情は厳しいものに変わる。
「さて、不届きな輩を退治するとしましょう……」
眼鏡の奥で、瞳は怪しく輝いた。
- 947 :瑞牝炉 彗華:2009/08/19(水) 21:54:26 ID:WVKe.rdI0
- ここ……ですよね
【工場を見上げる屋台】
無事に終われば良いんですが……
【ため息を付いて中へ入っていった】
- 948 : ◆6xc12amlNk:2009/08/19(水) 21:55:22 ID:.6prKP66O
- //始めますね!
廃工場……入り口は開け放たれている……窓から侵入か……堂々と入り口から入るか……それはその人の気分次第……屋根から……壁を壊しながら……
さぁ、向かいましょう……
不届きな輩を成敗するために……
- 949 :空居仄枷:2009/08/19(水) 21:58:52 ID:ilsT.wxw0
- >>946
…………。
【小百合を見つめる瞳が二つ】
………。
【窓の外から、じっと様子を伺う】
>>948
………。
【何を思ったか、無言のまま窓から侵入】
【背負っていたらしい巨大なキャンプ用鞄を地面に下ろす】
- 950 :瑞牝炉 彗華:2009/08/19(水) 22:02:48 ID:WVKe.rdI0
- >>948
行くしか、無いですよねぇ……
【普通に入口から入っていった】
- 951 :黒沢小百合:2009/08/19(水) 22:07:02 ID:Ytmc4SoY0
- >>948
「……とりあえず、様子を見ましょうか……
ふむ……今回は、これにしましょう。」
袖口から取り出すは、『テルモピュライの戦い』と書かれた本の頁。
それと同時に、誉れ高きスパルタの兵士たちが、
霧の中から殺到し、雄雄しい叫びをあげる。
まるで彫刻か、と見間違うほど鍛えこまれた屈強な肉体。
雲海のごとく現れるペルシアの兵士にたった300人で挑んだ勇者たちが現代に現れたのだ。
偉大な王レオニダスを先頭とした、怒れる300の軍勢は手当たりしだいに――
――正面から、窓から、屋根から進入を試みる。
>>949
小百合自体は動く気配がない。
まず、先鋒としてスパルタ兵を突入させたのだ。
- 952 :白服仮面男 ◆6xc12amlNk:2009/08/19(水) 22:08:43 ID:.6prKP66O
- >>949
>>950
>>951
「HAHAHAHAHAHAHAHAHA!!」
工場内で謎の声が響き渡る
「ようこそいらっしゃった皆様……予告状を見たかな?……ならばわかるね?……望みどおり……フルボッコにしてやんよ!!」
暗闇の奥からシューッと何かの噴出する音……
暗闇だからこそ解る小さな光……
「窓から入る子猫ちゃんも……入り口から入る真面目ちゃんも……そして……命知らずのマッチョ君達も……みんなが大好きな夏の風物詩……花火だ!!」
その言葉の後、荒れ狂ったように無数の花火が二人と一隊に向かう
「ちなみにそれ攻撃用に威力をあげているよ……簡易爆弾って奴さ!」
- 953 :黒沢小百合:2009/08/19(水) 22:15:22 ID:Ytmc4SoY0
- >>952
『ぐわっ!!』
『うおお!?』
吹き飛ばされていく、スパルタ兵たち。
しかし、さすがに選ばれた300の精鋭。
『者ども集まれ!陣形を築け!!』
レオニダスの号令一喝、男たちは一箇所に固まって盾を掲げ陣形を築いた。
まるで亀の甲羅のような形状をとり、そのまま男に向けて前進してくる!!
- 954 :瑞牝炉 彗華:2009/08/19(水) 22:17:40 ID:WVKe.rdI0
- 危ない!
【花火を避けて瓦礫に退避】
さて、どうしましょうか……?
【瓦礫裏で待機】
- 955 :瑞牝炉 彗華:2009/08/19(水) 22:18:13 ID:WVKe.rdI0
- >>954
//安価付け忘れですねー>>952ですよー
- 956 :空居仄枷:2009/08/19(水) 22:23:18 ID:ilsT.wxw0
- >>951
【自分の使った窓から入り込もうとする兵士たちにぎょっとして】
【鞄をつかみ、急いで窓から遠ざかる】
どうやら…大丈夫みたい。
>>952
花火………爆弾。
【それなら、と小さくつぶやき】
【腕を振るい、袖の中から30センチ程度の長さの杖を取り出し】
【それを、空中に文字を書くように動かすと】
【水の砲が放たれ、自分へ向かう花火を消す】
………。
【鞄のそばでしゃがみ込み、次の行動に備える】
- 957 : ◆uotUYGHVwM:2009/08/19(水) 22:25:07 ID:ZSQDegec0
- //というわけで、雑談で色々騒いでましたが途中参加おk?
- 958 :白服仮面男 ◆6xc12amlNk:2009/08/19(水) 22:32:35 ID:.6prKP66O
- >>953
「おや?……さすがはマッチョ集団……この程度では物怖じしないか……私としては……相手にしたくない……タイプだな……だから……」
白服仮面の男が地面に手を付く……すると地面、壁、天井が盛り上がり、人の形となって現われる
「こいつらに相手をしてもらいたまえ……」
人型はスパルタ兵に向かって行く
>>954
「ハイハイ……スイカ柄の君は犬さんが相手をしてくれるよ?」
突如少女の前に現われたのは金属の様な、土の様な物質で出来た三つ首の獣
三つ首の獣はよだれっぽい何かを撒き散らしながら襲い来る
>>956
「そして窓の外の子猫ちゃんは……そのまま……戦闘不能になるかい?」
突如足元の土が鋭い刃物となり突き出し、少女を貫こうと向かって行く
>>957
//OKですよ!
- 959 :ライオンマスクの赤男 ◆uotUYGHVwM:2009/08/19(水) 22:37:45 ID:ZSQDegec0
- ゴゴゴゴゴ...と言う、地響きのような音
その正体は、一人の生物が、地を踏みしめ、ぶち壊し、猛スピードで此処へ向ってくる音
その光景を目撃していた人は後にこう語る
「赤い獅子が!コンクリートを踏み壊しながら、物凄い速さで走り去っていった!
アレな絶対神様か何かだよ!!」……と
その音が、突然鳴り止んだ
一同が居る建物のすぐ前で
「心ッ配無いっさぁー!!心配無いっさぁぁぁぁー!!!!」
なんか、来た
- 960 :黒沢小百合:2009/08/19(水) 22:41:46 ID:Ytmc4SoY0
- >>958
男にじりじりと近づくレオニダス率いるスパルタの軍勢。
花火による攻撃が止んだと見るや、陣形を変えファランクス戦術の隊列を取った。
機動力にはやや欠けるが、高い防御力を誇る密集陣形。
狭い工場内ならば、その効果は倍増するだろう
『今だ!!突けッ!!!』
盾の壁の向こうから、無数の槍撃が飛んでくる
盾で
- 961 :瑞牝炉 彗華:2009/08/19(水) 22:46:04 ID:WVKe.rdI0
- >>958
あ、あれは……犬、ですかね……?
【襲ってくる姿を見て】
ハッ……タアッ!
【屋台から緑の弾丸が飛び出し、獣の頭へ踵落としを繰り出す】
ハイハイハイハイイイイィィィ!!!!
たとえ可愛いワンちゃんがお相手でもこの瑞牝炉彗華、瑞牝炉流古武術次期伝承者予定の立場として手加減するわけにはいきません!!
【獣に向かって決めポーズをとる女】
【獣あいてであることを除けば様になっているのだろう……が】
>>959
ッ!!?
【謎の男を見て噴き出してしまった】
だ、誰……ゲホッ……誰、です……ゴホッ……か?
- 962 :黒沢小百合:2009/08/19(水) 22:49:28 ID:Ytmc4SoY0
- >>960
// あれ、削除できてなかった。
最期の一文は脳内削除で。
- 963 :空居仄枷:2009/08/19(水) 22:51:10 ID:ilsT.wxw0
- >>958
私。猫じゃない……っ!
【バックステップで回避しようとするが、顔を掠めて額から出血】
………痛…。
【先ほどの杖を口に銜え、二本目の、先ほどの杖と同じほどの長さの杖を構える】
【それを振ると、空を這う風が】
【前方にある物すべてを吹き飛ばそうとするほどの勢いで、男へ迫っていく】
>>959
…………え…。
【硬直】
……何者?
- 964 :白服仮面男 ◆6xc12amlNk:2009/08/19(水) 22:58:10 ID:.6prKP66O
- >>959
「私とマスクキャラかぶっているではないか……笑止!」
赤い男に向けて人型を仕掛ける……
>>960
「暑苦しい……暑苦しい……」
空間に一瞬だけ虹色の閃光が走る
虹色の閃光は槍を砕き、スパルタ兵の盾を砕く
「スタンドは人の精神を具現化したもの……ならば……本体を叩けば問題ない……」
壁をすり抜けて小百合本人に向かう白服仮面の男
「どうです?私と踊りましょうか?」
ミントグリーンの髪を風になびかせ小百合に蹴りを放つ
>>961
獣は不明な物質で出来ている……それを砕く程の攻撃でなければ撃破は難しいだろう……
ゆっくりと三つ首の獣は起き上がり再び襲い来る……
>>963
現在、白服仮面男は小百合の目の前に……風が当たる事はない……
しかし、その代わり、工場内に集まる白服仮面男の作り出した人型が吹き飛ばされた
- 965 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/19(水) 23:02:56 ID:ZSQDegec0
- 「……さて」
頭のライオンマスクを外す。出落ちとか言う奴は鉄拳制裁です。
中から現れるのは、見知っているであろう赤髪の男。
しかし、瞳は金色。
その上少しだけ髪が長く、瞳は吊り上がっていた。
真正面から顔を見れば、少し違和感があるだろう。
それもその筈だ。もうこの男は水無月煉では無いのだから。
>>961
「おーう。いい反応……」
やった甲斐があった、とでも言いたげな満足そうな笑みを浮かべた。
>>963
「……俺だよ」
見知っている。しかし、少し違う。そんな奇妙な感覚。
>>964
「キャラ被りなんて気にする小さい男なのか?てめえはよ……」
パキリ、パキリと。紅い槍が空中に現れる。
握った拳と、その槍を。ただ、前へ。
人形の頭を槍は貫き、動きを止める
- 966 :黒沢小百合:2009/08/19(水) 23:10:31 ID:Ytmc4SoY0
- >>964
風を裂き、迫る白色。
「……しまッ!!?」
ここまで戦いの惨禍が及ぶことはないと安心しきっていた。
それゆえ、小百合の周りに供えはなく無防備。
「ああぁっ……!!」
まともに蹴りを受け、近くのフェンスへと叩きつけられた。
弱弱しく震えながら、その身を起こそうとしているが……
- 967 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/19(水) 23:18:01 ID:ZSQDegec0
- >>966
「ん……。ありゃこないだの……。……大丈夫かー?」
呑気に声をかけてきたのは、小百合が命を狙っているであろう人物。
- 968 :瑞牝炉 彗華:2009/08/19(水) 23:18:20 ID:WVKe.rdI0
- >>964
かたい……
【少し涙目になりながら】
外側からがダメなら内側から破壊してッ……妖乃気、我力欲!!
【妖の気を集め、跳びかかる獣の真下にもぐりこみ】
彗華秘奥義――氷砕双掌打!!
【獣の腹部に向かってジャンピングアッパーを繰り出した!】
【妖の気を体に送りこみ、外側からの打撃と内側からの妖気の爆発をもたらす……はず】
>>965
あなた……何をやってるんですか?
【煉には目を向けず、獣と対峙しながら】
- 969 :空居仄枷:2009/08/19(水) 23:21:43 ID:ilsT.wxw0
- >>965
…………?
【首をかしげ】
……イメチェン?
>>964
………。
【使った2本の杖を後方の鞄にしまい、しばし考える】
…………やっぱり。ワンドじゃ力不足。
【そう言って、鞄から取り出すのは一メートルほどの長さの杖】
けど。ロッドなら。
【ゆったりとした動きで、空中に文字を描く】
……―――――紅雷眼
【囁くようにその名を呼ぶと同時】
【杖の先に現る巨大な瞳の紋様】
【その瞳孔から放たれるは紅の雷】
【男へ向かい迫る雷電】
- 970 :白服仮面男 ◆6xc12amlNk:2009/08/19(水) 23:30:03 ID:.6prKP66O
- >>965>>966
「残念……私は小さい男なのだよ……ほら君たち……仲間割れでもするかね?」
足元には小百合が倒れている
「失礼しますよ……」
一言そう言って、小百合の胸ぐらを掴み上げ……引きずる
「やはり遠距離型のスタンド使いである貴方は本体が弱点のようですね……」
そう言った後、煉らしき人物のそばに小百合を放る
「どうかね?煉っぽい君……小百合さん……敵同士で組んで私と戦うかね?」
なぜか白服仮面男は二人の名を知っていた
>>968
彗華の姿を見失い、獣は辺りを見渡す……しかし、その時すでに彗華は獣の真下
彗華の一撃は見事に獣に打ち据えられ……謎の物質で出来た獣は爆発し、粉々になった……でも、彗華の手も痛い……はず……
>>969
「さてさて……二人で組んで私と踊ろうか?」
男は小百合と煉?に集中して雷電には気付かない……その為、雷電は見事に男に命中した……
「ぬ……ん〜……」
背後を振り向き視界に少女を捕らえる……
「そうだな……君は孤立中だ……君からフルボッコだ……な!」
一瞬にして少女の目の前に現われる、男の背後からは虹色の軌跡、瞬間移動ではない……別の方法で現われたようだ
「さぁさぁ、子猫ちゃん……君は接近戦が得意かな?」
そう言って掌底を繰り出す
- 971 :黒沢小百合:2009/08/19(水) 23:33:27 ID:Ytmc4SoY0
- >>970
「ぅ……が……」
口から、血を吐きながら憎憎しげな顔で
男を見上げる小百合。
しかし、身体に力が入らなかいのか、力なく煉の足元でその身体を横たえている。
- 972 :瑞牝炉 彗華:2009/08/19(水) 23:39:05 ID:WVKe.rdI0
- >>970
うえぇ……痛い……
【拳を氷で強化していたとはいえやはり痛い物は痛い】
……ん?
【ふと見ると、工場の中にだれもいない】
……
…………あれ?
【ふと、屋根の方で声が聞こえた】
上ですかあぁっ!! ……ハイッ!
【屋根をぶちぬき登場……そして決めポーズ】
- 973 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/19(水) 23:39:29 ID:ZSQDegec0
- >>968
「何って……。そこの白仮面をぶっ潰しに来たんだけどな?」
軽く首を傾げて、白仮面を指差す
>>969
「まあ……。あまりコレには意味ねえから。気にすんな」
上に放ったライオンマスクは、次の瞬間紅い槍に貫かれた
>>970
「……ま、別に俺はそいつを敵だとは思ってねえからなあ」
「だけど……」
「俺の目の前で人が死にかける、っていうのも嫌なんでな」
長い髪が、少しだけふわりと浮いた
>>971
「……大丈夫か?」
しゃがみ込み、小百合の顔を覗き込む
「立て……つっても、無理そうだな」
す、と手を伸ばす。捕まれという事だろう
- 974 :空居仄枷:2009/08/19(水) 23:43:34 ID:ilsT.wxw0
- >>970
効いてない…?
(確かにあたったはず…防がれた…?)
っ…だから猫じゃ……うぐぅッ!?
【掌底を食らい、腹部を押さえて蹲る】
- 975 :瑞牝炉 彗華:2009/08/19(水) 23:46:23 ID:WVKe.rdI0
- >>973
うむ、変な人ですね……?
【白服仮面男を見て煉を見る】
……あ
…………あ、う……
【その場にしゃがみ込んでしまった】
- 976 :白服仮面男 ◆6xc12amlNk:2009/08/19(水) 23:56:50 ID:.6prKP66O
- //レス番をいじります
//後、全体攻撃しますね!
>>971
「……おや、随分と脆い……能力に頼り過ぎですよ……」
(……あれぇ?やり過ぎたかな……これはまずいぞ……)
見た目は余裕の表情、しかし内心はビクビクしてるなんて、誰もわからない
>>972>>974
「子猫ちゃん……私に半端な魔法は効かない……そして、やはり君は接近戦が苦手なようだ……」
空居を掴み上げ、彗華に投げ付ける
「恥ずかしがってる場合ではないぞ!スイカ柄の少女よ!」
>>973
「君は見ていたかね?蹴りで人は死なないよ……まぁ、君が死だの言うと……安く聞こえるな?」
笑いながら指を指し示し
「ん〜……まぁ良い……さて……少し派手に行こうか?」
男が手を振ると、外は深夜だというのに虹が架かり始めた
「さぁさぁ……受けて見ようか……自然の力……」
男が指を鳴らす、その瞬間……マナの塊が弾丸となり雨の様に降り注ぐ
それに触れた廃工場はどんどん元素に還って行く
どうやら、これに触れた物質は元素に還されるようだ
「安心してもらおうか……これは防御をさせない為の付加能力……人体に当たったら……まぁ……かなりのダメージは受けるだろうね?」
虹の雨が全員に降り注ぐ
- 977 :黒沢小百合:2009/08/20(木) 00:00:29 ID:Ytmc4SoY0
- >>973
「あ、あなたみたいな……ごぼっ……」
どうやら、内臓が損傷しているらしく
たまに、どろりとした血を吐いている……
小百合は、煉を拒絶しているが……
>>976
小百合は、普通の人間だ。
しかも、体力、能力抜きの戦闘力は最下級に属する。
そこら辺の中学生にも負けてしまうだろう。
そんな者が、上弦の蹴りを受けて無事なはずはなかった。
このままでは、虹の雨をもろに受けてしまう……
- 978 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/20(木) 00:06:59 ID:ZSQDegec0
- >>976
防ぎきれないその弾丸は、容赦無く降り注ぐ
恐らく紅い塊を展開しても、それは元素還元という能力で無意味な物になってしまうであろう
「くそっ……。チビ助!!八百屋!!お前らは自分で何とかしやがれ!!」
しかし、何も出来ない訳では無い
>>977
「んな事言ってる場合か……ッ!!」
殴りかかるのかと思うくらいの勢いで小百合の上に覆い被さる
己の身を盾に、虹色の弾丸から彼女を守るために
- 979 :空居仄枷:2009/08/20(木) 00:10:58 ID:ilsT.wxw0
- >>976
だから…猫じゃ…え、ちょっと…
【投げられる。すなわち、鞄から離れざるを得ない状況】
【強力な杖のストックは全て鞄にあり。そこを離れるということは】
ワンドで。どうにかするしか……
【投げられる前になんとか杖を一本取り出し】
【そのまま彗華へ投げつけられる】
【七色の雨への対応は出来ぬまま】
- 980 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/20(木) 00:11:57 ID:ZSQDegec0
- //見逃してたorz
>>975
「ったく……。
今はんな事してる場合じゃねえ!敵を見やがれこの西瓜頭!!」
叫ぶ。物凄い声の大きさで。
- 981 :瑞牝炉 彗華:2009/08/20(木) 00:27:38 ID:O1o1pwYcC
- >>976
す、スイカ頭って……え!?
【突如襲いかかる虹の雨】
>>978>>980
私は八百屋です!!
【だからそう言っているじゃないか】
ち、チビ助……? あ!?
>>979
うわわっ!?
【仄枷をキャッチ】
大丈夫ですか? わ、私が守らないと……
【彗華の背後に仄枷を置き仄枷の安全を確保、両腕を広げて虹の雨を正面から受ける!】
- 982 :白服仮面男 ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 00:31:28 ID:.6prKP66O
- >>977>>978
「そうだなぁ……私の攻撃を防ぐ方法を教えてあげよう……」
余裕からなのか、小百合を護る煉を見ながら話し始める
「私の攻撃はどんな堅い物質でも防ぐ事は至難……煉みたいな君……その行動……防御方が不明な攻撃には……まぁ、愚かだが一番適している……」
その間にも虹の雨は煉?を蝕む
「なら、物質でガード出来ないなら……何でガードするかね?……え?……君の近くにいるじゃないか……物質であって、物質でない物を出現させる事が出来る人物が……まぁ、虫の息だがな……」
>>979>>981
「はっはっは……やはり……この鞄に武器が入っていたのかね?」
鞄を振り回しながら高笑い……
「こうしてくれよう……」
地面を元素に還し、複数の穴を掘った
そして鞄の中身を適当に穴に入れていく……そして埋めた……
せこいがキツイ攻撃である
「ん〜……やはり……この街の住人は仲間を守るか……」
二人を見て呟いた
依然、虹の雨は全員を攻め立てる
- 983 :???:2009/08/20(木) 00:38:57 ID:0EfBIcU60
- フフッ…フフアハハハハハ!
【まるで仄暗い洞窟の入口、誘うように響く不気味な笑い声】
【それは誰が聞いたも明らかに天井の上、外から分厚い機械を通って響いている】
【にもかかわらず、耳障りなほどハッキリと工場内に聞こえてくる】
- 984 :黒沢小百合:2009/08/20(木) 00:52:59 ID:Ytmc4SoY0
- >>982
「…………!」
身を挺して、小百合を庇う煉を
信じられないと言った表情で見上げる小百合。
――ギリッ
力強く、歯軋りをする音が聞こえたかと思うと。
>>982
突如現れる、巨大な城。
おのれの力を振り絞り、ドイツのヴァン・シュタイン城を具現化させた!
小百合のスタンドで再現したものは、一般人でも見たり触れたり、
破壊したり出来るが、断続的に再現を繰り返すことによって
常に、破壊されていない完璧な状態を保ち、雨を防ごうとする。
- 985 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/20(木) 00:59:27 ID:ZSQDegec0
- //少しレス番変えるよー
>>982
「ぐっ……ああっ……!」
悲痛な叫びを上げ、その雨を受け続ける。
身体の赤色の塊は、ボロボロと崩れ落ち、虹色に身体が犯されていく
しかし
>>984
今度は此方が、信じられないと言った表情で小百合を見下ろしていた。
しかし、すぐにふ、と小さく笑い、立ち上がる
「……文句苦情は後で死ぬ程聞いてやる。
だけど今はプライドだの何だの言う前にやる事がある」
金色に輝く瞳は白仮面を見つめ
「あいつを倒す。少し手を貸しやがれ」
>>979
「チビ助!!てめえ、杖があったらアイツをぶっ飛ばせるか!!」
- 986 :空居仄枷:2009/08/20(木) 00:59:53 ID:ilsT.wxw0
- >>981
っ……
【衝撃に備えて瞳を瞑るが、予想していたそれは来ず】
【瞳を開けて初めて見えるのは】
………なんで…
【今日初めて会った人なのに】
なんで…
>>982
あ……
【鞄の中身はいずれも杖】
【30センチほどのワンドが大半で、中には鞄からはみ出るほどの大きさのロッドも】
やめ…………
【そしてそれらが、埋められていく】
………………。
【少女はがくんと項垂れて】
――――絞殺眼…
【瞳の、杖の名を呼ぶと、先程と同様】
【浮かび上がる瞳の紋様】
【その中央から、男へ伸びる、一対の細い腕】
【狙うは男の首ひとつ】
【与えられたその名のとおり、対象を絞め殺さんと】
【防御など関係ない】
【ただ、自らの武器を、誇りを傷つけたものは】
………赦さない…
- 987 :瑞牝炉 彗華:2009/08/20(木) 01:07:15 ID:DTK0wtesC
- >>982
ぐっ……あぐぅ……ぁあ……!!
【姿勢を変えず、虹の雨を受け続ける】
この……卑怯者……あとで、お仕置きです……
>>986
だ、大丈夫……です……か……?
【ゆっくりとした声が流れてくる】
私が……まも……り、ます……から……ね?
【服は元素に還元され、既にボロボロになっていた】
【しかし倒れず、仄枷の前を微動だにしない】
- 988 :空居仄枷:2009/08/20(木) 01:09:19 ID:ilsT.wxw0
- >>985
…もう…やってる……。
【表情がないのはいつも通り】
【しかし滲み出る感情は―――】
>>987
うん……大丈夫。
じゃあ。任せる。
【素っ気無いとも取れる口調で告げて】
……………ありがとう。
- 989 :白服仮面男 ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 01:11:54 ID:.6prKP66O
- >>983
「……何奴!?正体を現わすが良い!!」
やはりこう言う時はお約束のこの台詞に限る
>>984
「そうだ!それですよ小百合さん……スタンドと言うのは精神の塊……いくら私でも精神を元素に還す事は出来ませんからね……」
巨大な城は虹の雨を完璧に防ぎ、その場の全員を守り切った……
>>985
「……何かするつもりか……」
自分にだけ聞こえる声で呟く
「そうだな……やはり……仲間を守るならば……嫌な相手でも組まなくてはならない……さぁ……来なさい」
>>986
「さて、子猫ちゃん……どう出るかn……!?」
伸びてくる白い腕に首を絞められ、顔に動揺の色を現わす……
「ぬ……ぐっ……ま……まさか……こんな杖が在るとは……予想外だ……」
どうやら身動きが出来なくなったらしい……
>>987
しばらく、虹の雨が彗華を蝕み続けたが……小百合の具現化させた巨大な城のお陰で、その脅威は去った……
現在、白服仮面の男は仄枷の杖に捕まって身動きが取れない……絶好の攻撃チャンスである……
- 990 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/20(木) 01:28:13 ID:0EfBIcU60
- >>989
【スッ、と黒い刃が天井から突き出す】
【それが綺麗な正方形をなぞり、重力に負けて不快な金属の摩擦音を鳴らして落下】
風の噂で聞いたのさ……正義の味方がいることを。
【鉄板に足をつけ、黒を全身に纏った人影が声をあげる】
【重量のプラスされた鉄板が着地するその衝撃にもほぼ動じず鉄板の上に立ち】
【現れたのは黒のロングコートに全身を包んだ女】
【ショートカット、丸い瞳、微笑みを携えた顔、そのどれもが白く、瞳は鮮やかに紅い】
つまり、お前のような悪は絶対に許さない!
塩酸と! 石灰石で! 二酸化炭素が出来る限りッッ!!
最強すーぱー守護天使、酒呑屋の虎姫、只今参上!
【黒い脇差をくるりと手元で回して納刀し、半身になってバチンとウィンク】
【遅れてつばの広い帽子が、ふわりふわりと舞って虎姫の頭に被さった】
- 991 :黒沢小百合:2009/08/20(木) 01:30:44 ID:Ytmc4SoY0
- >>985
「今回……だけ、力を貸しましょう……。
しかし、これであなたを見逃す、とは思わないことです。」
肩で息をしながら、煉にすがりつくようにして立ち上がり。
>>989
アポカリプス・ナウ
「――地獄の黙示録」
轟音のなかに、ワルキューレの騎行を響かせながら、
現代の騎兵隊、数機の攻撃ヘリがその身体を鈍色に輝かせながらやってくる。
UH-1『イロコイ』、ベトナム戦争時、米軍の攻撃の中核をなした機体。
「石器時代に戻してやれ。」
その、ユーモラスとも、女性的とも感じられる丸みを帯びた機体に帯びた、
凶悪なフォルムの重機関銃。
不吉な音を立てながら、ゆっくりと回転するそれは、
幾多の鋼鉄の弾丸を嵐のように吐き出し、全てを破壊しつくしていく――
- 992 :空居仄枷:2009/08/20(木) 01:38:49 ID:ilsT.wxw0
- >>989
…………。
【腹部をおさえ、杖の先を男へ向けたまま立ち上がる】
【杖の先端に展開された瞳は既に閉じられつつあり】
【完全に瞳が閉じれば、それは術の終わりを意味する】
【そして同時に二つの杖を使うには、精神の状態が不安定すぎる】
【自分でもそれはわかっているため、せめてこの白腕の時間を伸ばすことに専念】
- 993 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/20(木) 01:39:45 ID:ZSQDegec0
- //もっかいレス番変更
>>988
「……おっかねー」
「だけど……。ナイス……!」
腰を落とし、拳を構える
握った右の拳はキィィィィィィィン、と言う頭に響く奇妙な高音と共に白光
それと同時に、煉?の肩から拳辺りの空間が、引きちぎれるかと思う程に歪む
>>991
「ったりめえだ。んな事して貰うためにてめえを助けたんじゃねえ」
小百合の腕を少し掴み、立ち上がるのを手伝うように少し引き上げる
「んじゃ……行くぜ」
屈み、姿勢を低く
そして、白仮面に突っ込む
>>989
「……オマケで付いてきたような能力だがな」
「てめえを吹っ飛ばすには十分だろうな」
握った拳をただ白仮面に向って突き出す。
己の道を。己の先を。切り開くその拳を、全身全力で振りかぶり、突き出す。
白光の正体は、超高密度のエネルギー体。
かつて水無月煉が行った、光魔法と炎魔法の融合。太陽の力。
それを右の拳に宿し、白仮面にぶち当てる。
まともに当たれば、全てを吹っ飛ばす。
- 994 :瑞牝炉 彗華:2009/08/20(木) 01:43:23 ID:DTK0wtesC
- >>988
【ゆっくりと振り返り、仄枷を見る】
怪我……は、あり、ません……か?
【その表情は笑顔で】
っとと……お礼、なら……あの方……に
【と、小百合の方を指差して】
>>989
ふふふ……お仕置き、の……時間……です……
【白服仮面男に向かって歩いていき、前へ】
行きます……よッ!!
【掛け声と共に白服仮面男の視界から消えた】
瑞牝炉流古武術奥義――九色扇崩墜!!
【全九段の軽いコンビネーション】
【最終段で高く打ち上げ】
彗華秘奥義ッ―――!!
【白服仮面男の姿を捉え高く飛び上がり、腕の力で飛び上がり脚全体を氷で強化した跳び蹴りを放った!】
銀 界 氷 彗 昇 !!
>>991
【攻撃の途中、小百合と城を見て】
(ありがとう……ございます)
【心の中でそう言った】
- 995 :白服仮面男 ◆6xc12amlNk:2009/08/20(木) 02:01:55 ID:.6prKP66O
- //最後の全体攻撃行きますよ!
>>990
「……うわぁ……」
仄枷の杖に首を絞められながら虎姫を見据えての一言だった……あまりにも衝撃的すぎる……
「……しかし……あの顔……いや……違うんだけど……違うんだけど嫌な予感しかしない……」
>>991
「って……まだそんな力が……しかし……私に銃は………………あ、スタンドには私の能力……意味ない……」
放たれる弾丸が土煙を上げながら仮面の男に迫り来る……
男にそれを避ける術は無い……
弾丸は彼の体を貫き……仮面を砕く……
>>992
「まさか……選択を誤るとは……冗談のつもりが……こんな窮地に追い込まれるなんて……」
男は全身から血を流し……荒く息を吐いている……
砕けた仮面から覗く瑠璃色の瞳、その瞳が仄枷を見据えていた
>>993
男は動けない……首を絞められ……無数の弾丸を受け……動けない……
「ん〜……会った時よりは……マシになったのかね?」
瑠璃色の瞳が煉を見据え……その拳を受けた
仮面は粉々に砕け、男は宙を舞う
>>994
(危ない危ない……私でなければ死んで……ん?)
煉の攻撃を受け切って、宙を舞った男が目にしたのは、奥義を放とうとしている彗華の姿……
「やっぱり……こういう落ちか……」
コンビネーションを受け、飛び蹴りを腹に受けた……
「ゴハッ……」
弾丸に貫かれ、強力な拳を受けた男に、飛び蹴りは辛過ぎた……
血を吐き地面に叩きつけられる
「くっ……私もただではやられんぞ……さぁ……これで最後だ!!」
男の周りから無数の大剣が出現
その一つ一つが高密度のマナで構成され、虹色に輝いていた……
「イグザスノシス・アクシオーマ・デイテロン……」
男が呟く様に呪文を唱えると、無数の大剣は数を倍に増やし……さらに倍……またさらに倍と……どんどん数を倍化していく
工場の周りが虹色の大剣に埋め尽くされた瞬間……
無限に増え続ける大剣は全員に襲い来る……
先程の雨同様……物質を元素還し……さらには全てを切り裂き……無規則な動きで飛んでくる
//次で最後です、虎姫様……申し訳ありません……
- 996 :黒沢小百合:2009/08/20(木) 02:18:51 ID:Ytmc4SoY0
- >>995
「――知れ、『人類の英知を』。」
体の節々が痛い。
しかし、不思議と思考は澄んでいた。
やるべきこと、作るべきものが自然と組みあがってゆく。
――「『コンスタンティノープルの城壁』」
いや、城壁などでは生温い。
目の前に広がるは、白い石造りの建造物群。
豪華絢爛にして、高い文明レベルを誇る東ローマの都市。
小百合は――
――――街一つを具現化した。
鉄壁の城塞都市、コンスタンティノープルを。
- 997 :酒呑屋 虎姫 ◆JBbLACK.JY:2009/08/20(木) 02:23:23 ID:0EfBIcU60
- >>995
何? 会ったことあったっけ?
【埃を平手で払いつつ不思議そうな顔】
【色の違いを除けば、それは元の世界のある女と全く同じ外見】
っていうか、僕の出番無いねコレ。ま、いっか。悪は滅びて万々歳てことにしとこ!
【ニッコリ笑うその姿は、どこか微妙な所で違ってはいるのだが…。】
そんじゃ一発、稚拙な芸なれど、照覧あれ……影虎流抜刀術。
【違和感の一つに『獰猛な』笑顔……これが違った】
【鬼気迫る圧力、口がぐやりと歪み、牙の白と、口腔内、粘膜の奥、毛細血管の赤を見せて笑い】
【どろり、どこからともなく、はっきりと見える黒い大気が虎姫に纏わりつく】
ヒヒュッ
【一瞬、風が吹いた】
【それとほぼ同時、虎姫に命中する軌道の大剣がマナを何十にも分断され飛び散る】
【納刀抜刀、納刀、抜刀、次々に剣を振るう。刀身は削れず、大剣は霧散していく】
【刀身に付き、刀身を模している黒い『剣気』が、マナを切断していく】
フッ……僕って、カ・ン・ペ・k… ボジュッ
あら?
【あらかた切り終わった後、納刀し悦に浸る虎姫の帽子に穴があく】
……あーあー、なるほど。切り刻んだマナが飛び散って散弾状態と、そういうワケね!
うわわわわわわっ!! ちょ、ま、タンマ!! ボボボボボッ
【飛び散る虹色のカケラから大慌てで逃げまどい、素手で地面を掘ってその中に潜り込む】
ひー! ひー!!
/こちらこそ押し入りすいません
- 998 :水無月煉? ◆uotUYGHVwM:2009/08/20(木) 02:26:35 ID:ZSQDegec0
- >>995
「あー……。ヤバいな。コレは……」
何せ生まれてまだ数時間だ。己が何処まで出来るかなんて、把握しきっている筈も無い
「こういう時はぁっ……!!」
白仮面に背中を向け、小百合の下へダッシュ
>>996
小百合が作り上げた都市の中に潜り込み、虹の剣を防ごうとするが果たして間に合うだろうか……
- 999 :空居仄枷:2009/08/20(木) 02:38:07 ID:ilsT.wxw0
- >>993
おっかないのは…お互い様。
【眩しそうに目を細めながら、呟く】
>>994
…うん。あの人にも。お礼は言っておく。
でも。あなたが守ってくれなかったら。
………私を守ってくれたから。こんなになっちゃったんだし。
だから。ごめん。
………ありがとう。
>>995
冗談で…済ませることじゃ。ない。
【黒い瞳で見つめ返し、ふっと息を漏らす】
【手から杖が滑り落ちて…同時に首を絞めていた白腕も空気と散った】
…………残った杖は、これひとつ。
【最後の杖を取り出して】
出来れば使いたくなかったけど。死にたくないから。
仕方ない。
【それを軽く振るう】
【これまでと同じく、現れる瞳】
【しかし今回は、それを囲むように五芒星が浮かび上がる】
【そして】
――果て知らぬ永劫。
――計り知れざる永劫。
――怪異なる永劫。
―――彼の力を以って死に終焉を齎し賜え
【紡ぐ言の葉】
――――万物を護る、其の意志の故に
……――――冥蒼眼
【刹那、杖から放たれる蒼く、深く。黝い邪気】
【それは膜となって、少女を守らんとする】
- 1000 :瑞牝炉 彗華:2009/08/20(木) 02:43:41 ID:KZg1MerMC
- >>995
な、何ッ……これは……!
【ただその光景に圧倒されるばかり】
【とった行動は――】
>>996
私も入れてくださいー!!
【――逃げであった。逃げるが勝ち、先人は素晴らしい言葉を残したものである】
【先程の怪我など何処かへ放り捨て、一直線に町へとかけていった】
>>999
あはー、では、どういたしまして
【笑顔で頭を下げる】
別にこれくらい……
【自分の服装を見直す】
す、凄く恥ずかしいですね…………
【もう真っ赤】
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