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俺オリロワ (俺ロワナンバー9)
1名無しさん:2009/06/06(土) 21:01:27 ID:SeEGxeKU0
みんなにオリキャラを好きに作ってもらい、その中から自分が50人選び出し、バトロワ開始という方式です。

2名無しさん:2009/06/06(土) 21:03:27 ID:SeEGxeKU0
キャラ作成用テンプレです。

【名前】
【性別】
【年齢】
【職業】
【身体的特徴】
【性格】
【趣味】
【特技】
【経歴】
【好きなもの・こと】
【苦手なもの・こと】
【特殊技能の有無】
【備考】

3名無しさん:2009/06/07(日) 20:17:07 ID:msi8nxYU0
の、前に>>1も2〜3人の参加者と主催担当キャラだけは作った方がいいと思います。
そしてOP投下もね

【名前】ダニエル・メイン
【性別】男
【年齢】45
【職業】不動産業者
【身体的特徴】メタボだが頬は扱けており常にやつれた表情。頭髪は一本もないはげ頭で、ちょび髭とぎらぎらした瞳がトレードマーク
【性格】競争意識が強く、他人の得や幸福、成功が許せない。自分の取り扱う物件には絶対の自信を持っている
【趣味】ライフル銃の収集
【特技】建造物の修繕
【経歴】二十歳のころに起業。20年掛けて成功
【好きなもの・こと】自分の取り扱う物件
【苦手なもの・こと】ライバル企業の取り扱う物件
【特殊技能の有無】特になし
【備考】10代のころはハンサムで、街一番のプレイボーイとして何人もの女性と一夜を共にしたが、今ではその影はない

【名前】羽水黍奈子(うすい きびなご)
【性別】女
【年齢】17
【職業】学生、羽水家10代目当主
【身体的特徴】淡いクリーム色の髪の毛。瞳の色は西洋人を髣髴させるようなサファイアブルー。小柄な体系
【性格】基本人懐っこい性格だが、怪しい人物に対しては凶暴な振る舞いを見せる
【趣味】微妙にダサいデザインの携帯ストラップ収集(本人いわく「ダサ可愛い」)
【特技】剣術、魔術
【経歴】四大元素魔術のうちのひとつ風属性魔術と、剣術を織り交ぜた羽水迷鏡流(うすいめいきょうりゅう)剣術の当主の座を、仲の良い姉といやいや争っていたが、
結果8歳の時に、腹心たちの計略によりその姉を自らの手で殺害してしまう。
それによって当主の座に就くことに成功しているが、姉を殺してしまったという罪悪感に9年間苛まれ続けている。
【好きなもの・こと】紅茶、姉の形見の簪
【苦手なもの・こと】過去
【特殊技能の有無】羽水迷鏡流剣術と風属性魔術を使いこなす
【備考】実は現実世界の住人ではなく、人気ライトノベル『アタラクシアの逆転』の登場人物(名前や設定が厨二病臭いのはそのせい)
ゲーム開始に際し、強マーダー候補として主催者により現実世界に召喚される

4名無しさん:2009/06/07(日) 22:20:11 ID:Q7jL6QxgO
とりあえずこんな感じですか?

【名前】赤川菊人(あかがわ きくひと)
【性別】男
【年齢】17歳
【職業】マフィア
【身体的特徴】オレンジの短髪で目付きが悪い。身長は高くやせ形。
【性格】純粋、子供のように無邪気。精神年齢が低い。
【趣味】人間観察
【特技】人間の聞こえるギリギリの高さの音を聞ける。
【経歴】
生後、半年位の時、思想家に拾われる。幼い頃から思想家から剣術を習う。そして幼い頃からいろんな土地を転々といていた。だが、12歳の時、思想家がマフィアに殺され自身も死にそうになった時、マフィアの1人に助けられ、それからは、その男と暮らしている。
【好きなもの・こと】ゲーム
【苦手なもの・こと】目立つこと
【特殊技能の有無】剣術に長けているが、それ以外はない。

5名無しさん:2009/06/08(月) 00:53:48 ID:xpnDUGec0
俺も貼ってみる。


【名前】飯綱景人(いづな かげひと)
【性別】男
【年齢】18歳
【職業】学生
【身体的特徴】長身痩躯で、特に腕が異様に長く、指も長い
【性格】裏表が激しく、表:陽気で社交的、裏:粘着質で冷酷非情のシリアルキラー
【趣味】剣術の「生き試し」、剣の術理の探求、読書
【特技】孤刀影理流剣術(後述)
【経歴】現在孤児。現時点で7人殺害したシリアルキラー
【好きなもの・こと】殺生、剣の術理の探求、死んだ祖父
【苦手なもの・こと】警察
【特殊技能の有無】孤刀影理流剣術免許皆伝
【備考】
5代に渡って「孤刀影理流」と言う「暗殺剣法」を伝えてきた家、飯綱家の末裔。
両親は彼が幼少の時共に病死し、父方の祖父に引き取られ、
景人の父には無かった剣術の才能に気付いた祖父により孤刀影理流を叩きこまれる。
天稟の持ち主だった彼は、僅か15歳にして孤刀影理流を免許皆伝する。
祖父との仲は極めて良好だったが、16歳の時に死別。
祖父の死亡後、生来あった殺生を好む性癖の歯止めが無くなり、
奥義を極めた剣法を試したいという欲求も手伝って、
最初は動物を、そしてたちまち人を殺すようになる。
狡猾な彼は、警察には今なお尻尾を掴ませてはいない。


【孤刀影理流剣術(ことうえいりりゅうけんじゅつ)】
薬丸自顕流、東軍流などを参考にして、
景人の先祖が幕末ごろに開いた剣術流派。
不意打ち、騙し討ちを得意とする暗殺剣法で、
脇差の様な短刀の技や、独特の型の「抜き打ち」に秀でている。
複雑な体系を持ち、習得が難しく、代々飯綱家に口伝されて来た。

6名無しさん:2009/06/08(月) 06:09:44 ID:YK8PhS.I0
【名前】三木谷振怜(みきや しんれい)
【性別】女
【年齢】17
【職業】学生、三木谷家10代目当主
【身体的特徴】赤紫色のロングヘア。巨乳。クールで端正な顔立ち
【性格】基本的に変態。
【趣味】男装
【特技】剣術、魔術
【経歴】四大元素魔術のうちのひとつ火属性魔術と、剣術を織り交ぜた三木谷計穿流(みきやけいせんりゅう)剣術の当主。
黍奈子とも知り合いである。
【好きなもの・こと】男装
【苦手なもの・こと】常識人
【特殊技能の有無】三木谷計穿流剣術と火属性魔術を使いこなす
【備考】黍奈子同様『アタラクシアの逆転』の登場人物。

7名無しさん:2009/06/08(月) 07:34:01 ID:TNvkFFKAC
それでは自分も。

【名前】アイレア・オッド
【性別】女
【年齢】16
【職業】ハンター(魔人専門)
【身体的特徴】わりと胸はある
【性格】きまぐれ屋
【趣味】アンティークティーカップ収集
【特技】乗り物の操縦、銃の扱い
【経歴】 幼少の頃、家族を魔人に殺され、以後引き取った叔父から魔人ハント技術を教わる。
【好きなもの・こと】小動物
【苦手なもの・こと】ムカデ、計算
【特殊技能の有無】特殊銃を使用した銃技
【備考】普段は不真面目であるが、魔人が関わっていると知ると目の色が変わり、強硬な手段を取る事もある。
しかし、そのせいで一人の無関係な少年の命が失われたことがあり、密かにトラウマとなっている。


【名前】ヴェルーゴー・ジャール
【性別】男
【年齢】135(見た目は30代)
【職業】なし(魔人)
【身体的特徴】鋭い目つき、髪は長くオールバック、長身
【性格】紳士的
【趣味】ボトルシップ
【特技】気配察知
【経歴】事情によりとある組織の依頼を受け、ハンターとして活動したこともある。しかし、その報酬として要求したのは食事用の人間だった。
【好きなもの・こと】美人(美味しいから)
【苦手なもの・こと】醜悪なもの
【特殊技能の有無】怪力、魔人の硬化能力、再生能力、超五感

8名無しさん:2009/06/08(月) 12:59:59 ID:AzFjjMrA0
【名前】山田権蔵(やまだごんぞう)
【性別】男
【年齢】9
【職業】小学生
【身体的特徴】普通のショタ体型
【性格】マセガキ
【趣味】スカートめくり
【特技】高速スカートめくり
【経歴】有名な私立学校に通っている
【好きなもの・こと】エロ
【苦手なもの・こと】暴力
【特殊技能の有無】なし
【備考】頭はいいが大半をエロいことに使っている

9名無しさん:2009/06/08(月) 20:51:46 ID:MurliZyg0
【名前】ガイル・バッグウェル
【性別】男
【年齢】35歳
【職業】囚人
【身体的特徴】痩せ気味、凶悪な目つき
【性格】人間不信、ドSな両性愛者(老若男女誰でもヤれる)、欲望のためならどんな犠牲も厭わない狡猾さ
【趣味】音楽鑑賞、セックス
【特技】人の弱みを握って脅迫する事
【経歴】両親から捨てられ、荒れた少年時代を過ごす。その後、少年少女10人をレイプし殺害。
仲間の裏切りによって投獄され、無期懲役の刑を言い渡される。持ち前の狡猾さと立ち回りの上手さにより、囚人たちの間で大きな権力を握る。
【好きなもの・こと】好みの男(女)とヤる事
【苦手なもの・こと】裏切られる事
【特殊技能の有無】なし。肉体的には普通の一般人
【備考】
両親に捨てられた事がトラウマになり、他人を心から信用出来ない。
ただし、他人から愛されたいという願望は常に心のどこかにあり、自分を受け入れてくれる存在を無意識のうちに探している。


【名前】四宮栄次(しのみやえいじ)
【性別】男
【年齢】20
【職業】大学生
【身体的特徴】中肉中背、目にクマ
【性格】他人に頓着しない自分勝手な性格。刹那的で、今さえよければ何でもいいと常に思っている
【趣味】多趣味。面白そうだと思ったものには片っ端から手を出していくが、大抵長続きしない
【特技】口喧嘩が圧倒的に強い
【経歴】自分にとって嫌な事、面倒な事を常に先送りにして生きてきた。
親の勧めで適当な大学に入ったが、最近は講義もサボりがちで、面白そうな事に手を出してはすぐに飽きる日々を送っている。
【好きなもの・こと】面白そうなモノ、自分の気を紛らわせてくれるモノ
【苦手なもの・こと】退屈。人から馬鹿にされる事
【特殊技能の有無】なし。肉体的には普通の一般人
【備考】
友達も少ない。サークルにも入っていないしバイトもしていない。単位も落としがち。
しかし、本人としては充分楽しい大学生活を送っているようである。赤崎未来とは中学時代、同じクラスだった。


【名前】赤崎未来(あかさきみらい)
【性別】女
【年齢】19
【職業】大学生
【身体的特徴】容姿端麗、出るところは出ている
【性格】ネガティブだが、人前では明るく振る舞っている。自分に自信がない事を人に悟られないよう、常に苦心している
【趣味】なし。趣味が欲しいと思っている
【特技】一般教養、スポーツ全般に対して(あくまで一般人として)最高に優秀
【経歴】両親の愛情を存分に受け、大切に育てられた。両親の期待に答えるために、勉強、スポーツ、あらゆる事に努力し、常にトップを維持してきた。
輝かしいスペックとは裏腹に、本人は頂点から転落し両親や友人達の気持ちを裏切ってしまう事に強烈な恐怖を抱き、びくびくしながら生きている。
【好きなもの・こと】人から褒められる事
【苦手なもの・こと】失敗する事
【特殊技能の有無】なし。肉体的には普通の一般人
【備考】
周りの友達から見ると、成績優秀、容姿端麗で性格も明るくて優しい人気者。正真正銘のチートである。
四宮栄次とは中学時代同じクラスだった。


【名前】金村輝夫(かねむらてるお)
【性別】男
【年齢】40
【職業】プロ野球選手
【身体的特徴】鍛え抜かれたがっちりとした肉体
【性格】人を一方的に傷つける事に心の底から快感を感じる変態。普段は温和で人付き合いがいい好人物を装い、本性を隠している。
【趣味】狩猟
【特技】野球
【経歴】小学生の頃、打者にデッドボールをぶつける事に強烈な快感を感じ、生涯を通して野球をしようと決意する。
プロに入ってからも、怪しまれない程度に打者にわざとボールをぶつけ続け、今年でプロ20年目。200勝も間近に迫っている。
【好きなもの・こと】他人を一方的に甚振る事
【苦手なもの・こと】反抗される事
【特殊技能の有無】なし。強いて言えば強靭な肉体
【備考】
人を傷つける事ではなく、『一方的に』傷つける事が好き。プロ野球チームの投手は、そういう点で彼にとって最適な職業だった。

10名無しさん:2009/06/08(月) 22:19:15 ID:CQKrE2U.O
【名前】ヴァン・ヨハネス
【性別】男
【年齢】45
【職業】不動産屋の重役
【身体的特徴】常に黒色スーツのオールバックで顎髭を生やした初老の男性。
【性格】普段は紳士的だが、いざ、というときは熱血漢となる。
【趣味】魚釣り、家族との旅行、円周率、ジョギング
【特技】強いて言うなら頭がかなり良い
【経歴】一流大学を出た後ダニエルに誘われ共に企業を立ち上げた後はそのまま一緒である。また、妻子持ちであり、それなりに幸せな家庭を築いている。
【好きなもの・こと】物件を愛する人、パズル
【苦手なもの・こと】若い女性、物件を物扱いする人
【特殊技能の有無】超越した情報処理能力
【備考】ダニエル・メインの右腕であり、唯一無二の親友。仲の良さは今でも変わらない。
内面的・外見的にまったく違うが何故かうまが合うのだろう。
頭も良く、冷静なのでどのポジションでも多分大丈夫。
【名前】高山信哉(たかやましんや)
【性別】男
【年齢】20
【職業】普通の大学生
【身体的特徴】何処にでも居るような中肉中背の男
【性格】至って普通
【趣味】ネットの動画サイトを見る、または動画をUPする、アニメ、ゲーム、ラノベ、機械弄り
【特技】大体のゲームはかなり上手い。
【経歴】普通の家庭に生まれた普通の人
【好きなもの・こと】ゲーム、機械の構造
【苦手なもの・こと】非現実的な出来事
【特殊技能の有無】かなり機械に詳しい…以外には無し
【備考】ある一般の大学生。普通の大学で普通の大学生として過ごしていたところ、連れてこられた。
機械に詳しく、ゲームの実力は確かで、ある動画サイトでプレイ動画をUPしており、ネット上でかなり尊敬されている。
中々のメタ知識がある為、その制限は必要かもしれない。
【名前】桐山善次郎(きりやまぜんじろう)
【性別】男
【年齢】34
【職業】普段は古着屋。だが裏では日本を凶悪な犯罪から守る部隊のエージェントの一人。
【身体的特徴】死んだ魚の様な茶色の目で、ボサボサの髪にジーパンに皮ジャン。
【性格】殺しを躊躇無くする男であるが、「真っ黒」か「真っ白」な人間は殺さない。また、普段は至って普通のおっさんである
【趣味】古着屋の経営、煙草
【特技】記憶能力の高さ
【経歴】高校一年の時に自らエージェントとなり、その高校卒業後、古着屋を初めた
【好きなもの・こと】若い女、煙草、自らの扱うバタフライナイフ、古着、相手を「調べる」こと、猫
【苦手なもの・こと】「真っ白」・「真っ黒」な人間、優柔不断な人間、鳥全般
【特殊技能の有無】ナイフ等の刀等の扱いに長け、身体能力から見たら、一般人の中では最強クラスである
【備考】
彼が何故殺しを躊躇しないのかというと、彼は人間の「白黒」(善悪の事)の部分が相手を斬ると分かると言っており、それを見るのが楽しいかららしい。
だが完璧に「白」や「黒」に染まった人間は『斬っても意味が無い』と言って、例えどんな凶悪犯でも絶対に殺さない。
普段は自らに制御をかけ、殺しはしない普通の人であるが、この状況ではどうなるのだろうか…

11名無しさん:2009/06/08(月) 23:49:54 ID:oR03yNaQO
【名前】フェシス・ファンテイル
【性別】女
【年齢】20
【職業】雑用係
【身体的特徴】朱色のロングヘアー、メイド服、金魚の髪飾り
【性格】他人に奉仕するためならどんな手段も惜しまない
【趣味】靴舐め
【特技】家事全般、護身術
【経歴】メイドさんに憧れて山に篭り、8年間修行していた
【好きなもの・こと】奉仕すること
【嫌いなもの・こと】自分の為に動くこと
【特殊技能の有無】ローリング土下座から靴舐めへの流れるような動き、自己流護身術
【備考】
Fecesは日本語で動物の糞。Fantailは金魚の品種名。
人に尽くすことに至上の悦びを覚える変人さん。ご主人様はぶっちゃけ誰でもいい。
「雑用係、パシリ、盾替わり……何て興奮する響きなんでしょう?」「世界はご主人様を中心に回っておられるのです」「靴を履いて下さい。舐めますので」など意味不明な発言が耐えない。

しかし、護身術はそれなりに強く、熊くらいなら倒せる。愛称はフェシー。

12名無しさん:2009/06/09(火) 00:43:15 ID:e4WO5P/M0
【名前】倉橋一光(くらはしいっこう)
【性別】男
【年齢】18
【職業】高校生、野球部主将
【身体的特徴】坊主
【性格】明瞭快活。物事を深く考えない。深刻な場面でも平気で軽口をたたいたりする。
【趣味】野球、ゲーム
【特技】スポーツ全般が得意
【経歴】幼いころから野球部に所属している。持ち前の明るい性格で、高校生活を友達と一緒に楽しく過ごしている。
【好きなもの・こと】スポーツ、遊び全般
【苦手なもの・こと】勉強
【特殊技能の有無】盗塁が得意
【備考】
何事に関しても明るく楽観視し、ちゃらけているが、やる時はやる。
でもなかなか真剣にならずに冗談ばかり。倉橋涼香の兄

【名前】倉橋涼香(くらはしすずか)
【性別】女
【年齢】14
【職業】中学生
【身体的特徴】ショートヘア。体はまだ発達しきってない
【性格】我儘な臆病者。窮地に陥った時、近くに頼れる人がいないとすぐにへこんでしまう
【趣味】ゲーム
【特技】運動神経に自信あり
【経歴】ごく普通の中学生
【好きなもの・こと】ゲーム
【苦手なもの・こと】勉強
【特殊技能の有無】特になし
【備考】
両親や兄や友達、その他頼りになる人に対してよく文句や我儘を言う。
しかし、周りに頼れる人がいないとなんとなく不安になってしまう。逆境に弱い。倉橋一光の妹

【名前】宮野陽子(みやのようこ)
【性別】女
【年齢】29
【職業】近所のスーパーでパートとして働いている
【身体的特徴】全体的にやつれた雰囲気
【性格】大人しく、自己主張をしない。周囲に流されがちな性格
【趣味】料理
【特技】なし
【経歴】何事も思い通りにいかない人生。結婚し、子供を産んだが、そのすぐ後に夫が失踪する。
さらに、子供を>>9のガイル・バックウェルに殺される。絶望から、生きる事に疲れてきている
【好きなもの・こと】子供
【苦手なもの・こと】色々
【特殊技能の有無】なし

13名無しさん:2009/06/09(火) 16:32:35 ID:G8tZfBcM0
【名前】ウィレム・スメッカー
【性別】男
【年齢】43
【職業】刑事(殺人課)
【身体的特徴】ゆるふわ前髪。ほぼ常にしかめっ面
【性格】強迫観念が強い上に、女装癖持ちという刑事にあるまじき変人
【趣味】オーケストラ鑑賞
【特技】現場の指揮
【経歴】正義とは何か。大卒後に1年模索した結果刑事になる事を決意
【好きなもの・こと】オーケストラ、正義
【苦手なもの・こと】正義を騙る悪
【特殊技能の有無】特になし
【備考】嫌な上司として部下や他の部署の刑事からも煙たがれているが、正義感が強く、芯のしっかりした人間である。

【名前】ゲイリー・スタンフィールド
【性別】男
【年齢】41
【職業】刑事(麻薬取締課)
【身体的特徴】やや
【性格】スメッカー同様強迫観念の強い人間。だが彼とは違い、基本的に何事にも手段を選らばない
【趣味】オーケストラ鑑賞
【特技】オーケストラの指揮(アマチュアで楽団を組んでいた時期もあった)
【経歴】権力を行使できる職業とは何か。大卒後に1日模索した結果刑事になる事を決意
【好きなもの・こと】オーケストラ、権力
【苦手なもの・こと】ウィレム・スメッカー刑事
【特殊技能の有無】特になし
【備考】スメッカー同様嫌な上司として煙たがられているが、彼とは本質的に似て非なる者であり、麻薬組織との関わりもある。

【名前】フランシス・ガンダーソン
【性別】女
【年齢】39
【職業】刑事(殺人課)
【身体的特徴】青い瞳。若白髪。美人だがやや皺が目立つ感じ
【性格】人格者であり、部下からの信頼も厚い
【趣味】特になし
【特技】特になし。何事もソツなくこなす
【経歴】スメッカー、スタンフィールドとは違い、幼少期から刑事になるべく勉強を重ねてきた。
既婚であり、4歳の息子がいる。ちなみに息子が4歳になるまでは育児休暇を取っていて、最近復帰したばかり
【好きなもの・こと】仕事、家族
【苦手なもの・こと】特になし
【特殊技能の有無】特になし

【名前】雨宮芳乃(あまみやよしの)
【性別】女
【年齢】24
【職業】キャバ嬢
【身体的特徴】非常にセクシーな肢体。巨乳でやや童顔(ただし仕事中は厚化粧)
【性格】一言で言えば性悪。自分以外の人間は全てクズだと思っている
【趣味】特になし
【特技】男を騙す事
【経歴】田舎の良家の生まれだが、昔から両親から虐待を受けており、18歳のころ両親の口座の金を全て降ろして逃亡。東京に行き着き、キャバ嬢として生きてきた。
【好きなもの・こと】金、権力
【苦手なもの・こと】愛(反吐が出るほど嫌い)
【特殊技能の有無】男を魅了する技術は高い
【備考】源氏名は『魅璃昂(みりあ)』

14 ◆xLe3JxfXVs:2009/06/11(木) 20:29:00 ID:yzRHjBms0
【名前】バルセロナ・K・J
【性別】男
【年齢】22
【職業】テラリアム共和国陸軍中佐
【身体的特徴】背は高く髪の毛の色は茶髪。常にシルクハットを被っている。右目は義眼であり、左手の中指も欠損。そのため、そこだけ特製の義指を取りつけている。
【性格】仕事においては非常に優秀な人間だが、プライベートでは軟派で非常に自他楽な生活を送っている
【趣味】ナンパ
【特技】白兵戦、テンションの切り替え
【経歴】軍隊学校を卒業後メキメキと頭角を現し、21歳という若さで中佐にまで登りつめた
【好きなもの・こと】特になし
【苦手なもの・こと】特になし
【特殊技能の有無】白兵戦が得意
【備考】テラリアムはヨーロッパの小さな軍事国家

【名前】キューカー・I・プラハ
【性別】男
【年齢】57
【職業】テラリアム共和国陸軍元帥
【身体的特徴】潰れ気味の髪形と濃いちょび髭。身長は155cmしかないが、威厳はある。
【性格】非常にフランクでユーモラスな思想の持ち主。軍の最高指揮官である元帥だが、基地の食堂で一般兵らと共に普通に食事を取る一面もある
【趣味】給仕係の女性を口説くこと
【特技】白兵戦
【経歴】昔は鬼軍曹として多くの兵に師事してきた。その為キューカー自身も白兵戦では圧倒的な強さを誇る
【好きなもの・こと】雑事
【苦手なもの・こと】潔くない男
【特殊技能の有無】白兵戦ではほぼ敵無し

【名前】マリオン・キャグニィ
【性別】女
【年齢】??
【職業】ギャングのボス
【身体的特徴】背の高い美人。ひょっとしたら100cmを超えるかもしれないバストの持ち主。
【性格】寡黙で何事にも機械的だが、人の死には敏感
【趣味】無趣味
【特技】人殺し
【経歴】ギャング“ミセス・ロバーツ”のボスとして20年前からある街に君臨している。理由は不明だが、その間ほとんど歳を取っていない(どう少なく見積もっても今現在38歳以上であることになる)
【好きなもの・こと】特になし
【苦手なもの・こと】人死に
【特殊技能の有無】銃を駆使した戦闘が得意

【名前】ボー・エンザー
【性別】男
【年齢】60
【職業】ニュースキャスター
【身体的特徴】少しだけ尖った前髪。顔には多くの皺が刻まれており、やつれている。
【性格】自己中心的で自分の思い通りにならない事は全て嫌いと言う人物。
【趣味】釣り(ボートを所有しており、週に一度沿岸に釣りに行く)
【特技】釣り
【経歴】仕事関係で一年にしていくつもの不幸に陥ったことから欝病を発症し、ある日生放送中に拳銃自殺を計画する。
【好きなもの・こと】金、釣り
【苦手なもの・こと】自分の思い通りにならない事
【特殊技能の有無】なし

【名前】イーライ・セプタゴン
【性別】男
【年齢】40
【職業】マフィア
【身体的特徴】小太り。眼鏡。非常に濃い口周りの髭
【性格】人格者であるが特に優れた人物でもない凡人
【趣味】アマチュア無線
【特技】特になし
【経歴】シシリアンマフィア“トルカティノ・ファミリー”の一員にして赤川菊人を拾った張本人。彼の剣術の腕を利用し、為し上がろうとしたが、その思惑は外れボスに認められたのは菊人ただ一人。
彼の事を今も昔も疎ましく劣っている
【好きなもの・こと】コーヒー
【苦手なもの・こと】煙草、煙草の煙
【特殊技能の有無】なし

15名無しさん:2009/06/12(金) 12:39:23 ID:nS3FWrnE0
>>1いますか?

それはそうと現時点でのまとめです

【1】アイレア・オッド
【2】赤川菊人(あかがわ きくひと)
【3】赤崎未来(あかさきみらい)
【4】雨宮芳乃(あまみやよしの)
【5】飯綱景人(いづな かげひと)
【6】イーライ・セプタゴン
【7】ヴァン・ヨハネス
【8】ウィレム・スメッカー
【9】ヴェルーゴー・ジャール
【10】羽水黍奈子(うすい きびなご)
【11】ガイル・バッグウェル
【12】金村輝夫(かねむらてるお)
【13】桐山善次郎(きりやまぜんじろう)
【14】キューカー・I・プラハ
【15】倉橋一光(くらはしいっこう)
【16】倉橋涼香(くらはしすずか)
【17】ゲイリー・スタンフィールド
【18】四宮栄次(しのみやえいじ)
【19】高山信哉(たかやましんや)
【20】ダニエル・メイン
【21】バルセロナ・K・J
【22】フェシス・ファンテイル
【23】フランシス・ガンダーソン
【24】ボー・エンザー
【25】マリオン・キャグニィ
【26】三木谷振怜(みきや しんれい)
【27】宮野陽子(みやのようこ)
【28】山田権蔵(やまだごんぞう)

16管理人:2009/06/12(金) 13:54:50 ID:HUGl3rWY0
>>1
OPが確認できません。
6/14 24:00までに投下がない場合、当スレッドは削除対象とさせていただきますのでご注意ください。

17 ◆jSnsA9bNuU:2009/06/13(土) 23:12:59 ID:8Kfku31EO
>>1
じゃないけど、OP書いてみたから投下してみる。

18 ◆jSnsA9bNuU:2009/06/13(土) 23:15:01 ID:8Kfku31EO

「…ん?」

暗い闇の中で俺、高山信哉は目を覚ました。
今日もある動画サイトに自らのゲームプレイ動画のうpを終えて、俺の嫁の事を考えながら明日の大学の為、早く寝た結果がこれだ。
…この不景気に誘拐かよって話だぜ。まったく…
っておい、こんなくそ狭い部屋に俺だけじゃ無くて一人二人三人…いやそれ以上の奴が居るんじゃねぇか。
つーか…どうやって連れてきたんだこの数を。
まぁ別に構いはしないが…
「貴様等起きろ。私だ」

やけに低い声が暗い空間に響き、その声がした方には変な西洋風の鎧を着たごついおっさんが居た。
つーか静かにしやがれコスプレ誘拐犯。
現実味がねえんだよ馬鹿…

「と、まぁ単刀直入に言うとだな、貴様等には私の野望の為に、殺し合ってもらう」
「はぁ?」

つい出た一言。
そんなもん、何処の厨二だって話だっての。
…てか、野望とかまさかこのおっさんどこぞの世界征服狙ってたりしてたりとかすんの?馬鹿なの?死ぬの?

「まぁ、貴様等の為に、私も一つ用意しておいた。ただ単に殺させ合うだけではつまらんからな…
まず、最後に残った一人は元の世界に帰してやるとともに、何か願いを叶えてさせてやろう。死者蘇生、永遠の富…なんでもだ」
(あぁ、そうかいそうかい。よかったですねっと)

俺はおっさんの言葉を耳から耳へトンネルさせながら、明後日の方向を見る。

「まぁさすがに私も生身のまま殺し合わせはせんよ。私から貴様等に武器や名簿、食糧等を入れた支給品を用意してやる。私の好意に感謝しろよ」
(…連れてきてる時点でまず好意は抱かないがな)

突っ込んだら負けなところをとりあえず突っ込んどいて、俺の耳は相変わらずトンネルだ。
だって、信用性0だし。

19 ◆jSnsA9bNuU:2009/06/13(土) 23:15:38 ID:8Kfku31EO
「それでは検討を祈る。そしてこれは…私からのプレゼントだ」

そう言っておっさんが片手を上げると、小さい爆発音が聞こえた。
それで、そっちの方を見たら―――
一人の女の首が飛んでいた。
辺りから上がる悲鳴、悲鳴悲鳴。
阿鼻叫喚ってこの事を言うんだな…。
俺?あまりの出来事に顔がポカンってなっちまってたぜ。
まぁ約9割の人間がそうだろうが…

「先程の事は貴様等の首輪によって起こされたものだ。無理に引っ張ったり、後々放送で言う禁止エリアに入っても爆発するぞ。死にたくなかったら、変な考えは持たないで、殺し合うんだな」

…駄目だコイツ。頭イカれてやがる。
普通誘拐だけやって殺人までして、ましてや殺し合えとか馬鹿乙としか言いようがないぜ…。

「それでは貴様等の健闘と、最大の喜劇を祈ろう…では、またいつか会おう」

その一言で遠くなるおっさんの姿に、それに比例したかの様に暗くなる景色。
そして、またさっきの様な暗闇が俺を襲う。

「あぁ、今日は、今日は…厄日だ…」

最後に俺がそう呟くと、そのまま意識は飛んだ。

【山田よし子】死亡確認

20 ◆jSnsA9bNuU:2009/06/13(土) 23:16:41 ID:8Kfku31EO
投下終了。
SSとか初めて書いた…
つーか俺ロワじゃなかったら破棄で良いよ。
ついでに俺も投下してみる。

21 ◆jSnsA9bNuU:2009/06/13(土) 23:25:22 ID:8Kfku31EO
【名前】張仁(ちょうじん)字:晏然(あんぜん)
【性別】男
【年齢】30
【職業】戦略家・軍師
【身体的特徴】頭を布で結んでおり、着物を着た男
【性格】あり得ないほどの自由な発想と、かなりの忠誠心を持った男
【趣味】軍略を考える事、飲酒
【特技】作戦や部隊の指揮
【経歴】良家の出身で、地元の有名な軍略家の元で軍略を学び、曹操へと仕えた。
【好きなもの・こと】戦の軍略を立てる事、酒、兵法書
【苦手なもの・こと】武術
【特殊技能の有無】卓越した戦略眼と、酒に強い事
【備考】
三国時代から消された軍略家であり、曹操の軍師。
彼は影から曹操を支え、様々な軍師達に作戦について助言を与えたりする役目をした。
ただ、その為か一切資料は残っていない。
【名前】村雨葵(むらさめあおい)
【性別】女
【年齢】23
【職業】有名学校の新任教師
【身体的特徴】さらりと長い黒髪に、きり、とした目の、かなりの美人
【性格】丁寧な口調でクールな風に見えるが、生徒達を何よりも愛している。
【趣味】観葉植物を育てる事
【特技】早口言葉、表情を隠す事
【経歴】有名大学を卒業後、教員免許を取り、そのまま小学校へ勤めた。
【好きなもの・こと】林檎、本、子供
【苦手なもの・こと】現実から逃げる人、避けられる事、恋愛沙汰
【特殊技能の有無】一応身体能力は高い。…あくまで一般人クラスであるが。
頭はかなり良い。
【備考】
山田権蔵の教師で、日々エロい事をされては本気で説教をする。
性格は冷静沈着だが、この状況ではどう動くか。
【名前】山田よし子
【性別】女
【年齢】43
【職業】主婦
【身体的特徴】そこらへんのおばさん
【性格】至って普通
【趣味】料理、家事
【特技】五秒で寝れる事
【経歴】子どもは独立し、夫とは普通に過ごしていた。
【好きなもの・こと】料理、お隣さんに料理を配る事
【苦手なもの・こと】戦い
【特殊技能の有無】無し
【備考】
宮野陽子とは近所づきあいで、仲良くしていた。
【名前】『慟哭王』・夢幻なる漆黒
【性別】男
【年齢】41
【職業】ある国家の王
【身体的特徴】西洋風の鎧にマントの威厳のある男
【性格】自らのすべてを信用しており、他人は基本信じないが、少数の同郷の部下や、能力のある者は何処までも信用する。いわばカリスマの塊で、野心家。
【趣味】相手との戦で勝つ事
【特技】騎馬・武技の扱い
【経歴】貧しい家の出身で、馬鹿にされながら軍に入り、下剋上をして、一つの国を持つまでになった。
【好きなもの・こと】有能な者
【苦手なもの・こと】無能な者
【特殊技能の有無】かなり剣技等は上手く、弓矢等は素で避ける為、反射神経など、すべてがチート
【備考】
この殺し合いの主催。
ある大陸で初めて一つの巨大国家を作り上げた男で、自分の体一つから伸し上がってきた。
そしてそれだけでは無く、自らの力を更に見せつける為、この地の果てまで自らの物にしようとしている。
今回の殺し合いは、実は最後に残った者を自らの配下にする為に開いた。
本名はウォルター・ジェネシス。

ネーミングセンス無いし、マジで死ねよ俺の馬鹿…
こうなったら見せしめ俺が良かったかな…
あ、あと人のキャラ勝手に使ってごめん。
高山は使いやすいです。はい。

22名無しさん:2009/06/17(水) 09:01:04 ID:wXJOJo.g0
【名前】神木縁(かみき ゆかり)
【性別】両性具有
【年齢】??(外見は二十代) 
【職業】創聖学園理事長代理
【身体的特徴】優雅にドレスをまとった背の高い女性。
【性格】全ての事柄を「遊び」とみなす性格。
【趣味】他人を弄ぶこと。
【特技】話術で相手を篭絡する。
【経歴】「特別な存在」として育てられ、自らを「完璧な存在」とみなす。
【好きなもの・こと】自分を楽しませる存在。
【苦手なもの・こと】自分を失望させる存在。
【特殊技能の有無】華奢な外見からは想像できないほどの戦闘能力がある。
【備考】表と裏の社会両方に多大な影響力を持つ。

23名無しさん:2009/06/26(金) 22:02:06 ID:rSiGiY8kO
【名前】坂本涼子(さかもと りょうこ)
【性別】女
【年齢】32
【職業】貿易会社社長
【身体的特徴】ボサボサの黒いロングヘアーでボロい服を着ている。
【性格】新しい物好きの野心家。
【趣味】ニュースを見る。
【特技】人を従えること。
【経歴】有名な大学を卒業して官僚になるが、半年で退職して仲間と今の会社をつくる。
【好きなもの・こと】新商品、仲間
【嫌いなもの・こと】古い仕来たりに拘る人
【特殊技能の有無】戦闘能力は殆んど無い。
【備考】10歳年下の夫がいる。

24名無しさん:2009/06/29(月) 21:54:43 ID:rbiUD4wIO
【名前】イサギヨWB-07
【性別】無し
【年齢】不明
【職業】ウイルスバスター2007
【身体的特徴】未来的な和服に身を包んだスレンダーな体型、長髪
【性格】潔い性格
【趣味】書道
【特技】ウイルスバスティング
【経歴】とあるプログラマーのウイルスバスターとして、2007年にネット上で生まれる。
【好きなもの・こと】ウイルスバスティング
【嫌いなもの・こと】PCの負荷
【特殊技能の有無】ウイルスバスティング
【備考】
「人に害を為すウイルスは潔く死ね」を合言葉に、PC内のウイルスと日々戦っている。なんでもかんでも潔くが口癖。
いつか潔く切れるように髪を伸ばしているらしい。
ウイルスバスティングは和服を着てることからも、刀を使って行うことが多いらしい。

25名無しさん:2009/06/30(火) 00:03:33 ID:rvrmX5vQ0
【名前】PicoPico.2008
【性別】無し
【年齢】不明
【職業】コンピューターウィルス
【身体的特徴】ょぅι゛ょ
【性格】辛抱強く、粘着質
【趣味】データ破壊
【特技】データ破壊
【経歴】2008年に作られたコンピューターウィルス。感染するとピコピコハンマーを持った彼女がパソコンのデータを次々と破壊してゆく。
【好きなもの・こと】データ破壊
【嫌いなもの・こと】ウィルスバスター
【特殊技能の有無】データ破壊能力
【備考】ネット上では一部でカルト的な人気を誇る

【名前】半顔(はんがお)
【性別】女
【年齢】享年17歳
【職業】現代の妖怪
【身体的特徴】ぼろぼろのマントの上に顔の上半分が乗っかっている妖怪。傷口には鎖付きの錨がぶら下がっており、血が常に滴っている。
瞳は黒の三白眼で、髪はやや長めの黒髪
【性格】なし。怨念だけが存在理由
【趣味】なし
【特技】なし
【経歴】生前の名前は「望月香苗(もちづき かなえ)」。飯綱景人に帰宅途中惨殺される。
【好きなもの・こと】なし
【嫌いなもの・こと】飯綱景人
【特殊技能の有無】彼女と遭遇した者はその日のうちに死の危機に晒される……という噂がある(あくまで噂)
【備考】特にこの世に未練などない無気力な女子高生だったが、飯綱への怨みが募り募った結果、都市伝説として語り継がれる現代の妖怪と化す。

【名前】エリア・カザン
【性別】男
【年齢】故人(1909〜2003年)
【職業】映画監督
【身体的特徴】映像や文献などに残っている彼そのもの
【性格】やや臆病な性格で、自己中心的な一面もある
【趣味】脚本執筆
【特技】人を見る目は確か
【経歴】アカデミー賞を3度も受賞している名監督でありながら、赤狩り時代には共産主義者の友人たちを売ったという過去を持つ。
【好きなもの・こと】映画
【嫌いなもの・こと】危険
【特殊技能の有無】特になし
【備考】晩年のアカデミー名誉賞授賞式の際には、数多くの映画人からブーイングを受けていた。

【名前】エリア・カザン(その2)
【性別】男
【年齢】故人(1909〜1954年)
【職業】映画監督→舞台演出家
【身体的特徴】やや痩せこけた感じの頬。生え放題の髭。
【性格】非常に熱い性格
【趣味】脚本執筆
【特技】人を見る目は確か
【経歴】赤狩りの際に、友人を庇い、52年にハリウッドから追放される。
追放されてからは、小さな港町の小劇場で舞台演出家として活躍。充足感と共に2年後急逝。
【好きなもの・こと】劇場の観客
【嫌いなもの・こと】ハリウッド
【特殊技能の有無】特になし
【備考】並行世界に存在するもう一人のエリア・カザン。

実在の人物は初代オリロワにも存在していたので

26名無しさん:2009/07/18(土) 10:31:41 ID:dkPALvNc0
【名前】サハギン山岡
【性別】男
【年齢】30〜40
【職業】漁師
【身体的特徴】体毛が濃い。全体的に筋肉質な体質
【性格】足フェチ。行動力があり落ち着いているが、極端に無口
【趣味】老若男女関係なしに、他人の足を舐める事。特に足の指と指の間が好み
【特技】特になし
【経歴】特に将来について考えている事もなかったので、父から漁師の仕事をそのまま継いだ
【好きなもの・こと】足
【嫌いなもの・こと】特になし
【特殊技能の有無】舌が器用。泳ぎが得意
【備考】相手の同意なしで足を舐めた事は今までにない。しかしバトロワという状況ではどうなるかは分からない

【名前】吉原美奈子
【性別】女
【年齢】14
【職業】中学生
【身体的特徴】なし
【性格】自分勝手、自己中、すぐに他人を見下す
【趣味】お金を派手に使う事
【特技】なし
【経歴】財閥のお穣様として生まれ、何一つ不自由なく生きてきた。
【好きなもの・こと】面白いこと全般
【嫌いなもの・こと】反抗される事
【特殊技能の有無】なし
【備考】本人は全く自覚していないが、人をイラっとさせる天才

27 ◆kPubJQqL8o:2011/02/07(月) 00:44:41 ID:eIE3zYKQO
テスト

28設定説明・主催側 ◆kPubJQqL8o:2011/02/07(月) 00:47:22 ID:eIE3zYKQO
「それで?私の役目はもう終わり、と言うことでいいんですか?」

色のない、モノトーンに包まれた部屋。
このゲームの主催者の座す部屋。
そこには今、1人の人間と、1人の「生きていない」人間が存在していた。
中央の巨大な椅子に鎮座し、足を組んで考え込んだポーズを取っているのは、「変な西洋風の鎧を着たごついおっさん」と揶揄されたこのゲームの主催者。
そのそばでけだるいソプラノを響かせているのは、なんと先程首を飛ばされたはずの『山田よし子』であった。見た目はどこにでもいそうなOLと言ったところであろう。
後ろでまとめた髪、柔和な表情、明るい色のスーツ。どこにでもいるはずの彼女は、しかし普通ではない。
違いは、足。彼女の足をよく見れば、それが途中から透けてしまっていることが分かる。
もう、彼女は生きてはいないのだ。

「ああ、貴様の役目は終わりだ。首輪のプレゼンテーションとしては無難な形だったろう。野望もこれで順調に進む」
「無難って何ですかぁ? せっかく『ゲームの発案者の1人として』文字どおり体を張ったのに。ひどい言い草です」
「貴様はアイデアを出しただけだ。協会を動かして場所と権限を確保したのは私だ」
「そんなぁ」

ぷらぷら、と宙を舞いながらOLの幽霊は複雑そうな顔をした。
生前、人に誉めてもらうのが大好きだった山田よし子は、誉めてもらえないとすねることで有名だったらしい。
「変な西洋風の鎧を着たごついおっさん」もとい主催者はふとそれを思い出して、気まぐれにフォローに回る。

「……ありがとう。とだけは、言っておくとしよう」
「わ。主催者さんデレた」
「で、デレてなどいない! 些細な感謝だけだ!」
「えーそうですかぁ? でも、嬉しいです。上手くいくといいですね、このゲーム」

にこり。もともと柔和な笑みを浮かべていた山田よし子の笑顔が、さらに緩んで主催者に向けられた。
それを見た主催者の心の端っこも、なんだかつられたみたいに、きゅっとなった。
思い出したことが一つある。
最初に彼女と話す気になったのも、彼女のこんな、ささやかな含み笑いだった。

「ねぇ主催者さん」
「なんだ」
「このゲームが終わったら、お茶でもしません?」

数秒の、沈黙。

「………………やめておけ」
「つれないなぁ」
「忘れるな。貴様は『あいつらと同じ死人』で、私が――『閻魔』の私が、偶然目に止めただけのか弱い存在だということを」

29設定説明・主催側 ◆kPubJQqL8o:2011/02/07(月) 00:48:27 ID:eIE3zYKQO

「変な西洋風の鎧を着たごついおっさん」は、「閻魔」としての職業的な睨みを山田よし子に向けると、冷たく言い放った。
山田よし子はその睨みには動じず、でもすこし困ったような顔をして、やっぱりその場をくるくると漂うのであった。





ことの始まりは、死人を裁く閻魔の間。
死に神に引きずられて現れたどうしてもいそうなOLが、西洋風の鎧を着た閻魔らしくない閻魔に提案した、ゲームの話。

「閻魔さん、毎日毎日人を裁いて大変じゃあないですか? 人もめちゃくちゃ増えましたしねえ、どんなデスクワークより大変でしょうと思うんです私。
 ひとつ、提案があるんです。とっても楽しい息抜きをしませんか? ……死んでしまった私みたいな人たち数十人……50人くらいが妥当ですかねえ、それくらいを集めて、『バトルロワイヤル』! 殺し合いをしてもらいましょう。
 簡単です。日本に同名の小説があるので、それをベースにルールを整備。死んだときの記憶だけ抜いて、あとは殺し合わせるだけ。参加者たちが死ぬまでのその行動を見て、天国行きか地獄行きか決めるんです。
 カンダタのように生前は悪党でも、もしかしたら殺し合いでは誠実かもしれません。
 平々凡々に生きてきた私みたいな奴が、殺し合いでは、悪魔になるかもしれません。
 それを見極める、極限状態を作るんです。最初は設備投資がかかるかもしれませんが……一度上手くいってしまえば、かなり裁きを効率化できるシステムではありません?」




ピピピピピ。
モノトーンの広間に電子音が響く。
『閻魔協会』からの定期連絡の要請だ、と主宰者は気付き、鎧の内ポケットに仕込まれた携帯端末をごそごそと抜き取る。

ピ。会話を始める。数分喋ったあと、もう一度ピ。と会話を終えた。

「どうしたの?」
「急用ではないがな。第7並行世界で惑星規模の大戦が始まったらしい。また人間・魔物・データ・異形、様々な『死人』が流れてくるだろうな」
「あらあらら、大変ね……」
「今回のゲームに、43才の貴様が参加しているように。無限に近い有限の数、世界は並行している。しかし、閻魔は一世界につき四名しか存在できない。第7並行世界には他の世界から閻魔が派遣されることになった。もちろんそのぶん、別の世界では裁きが遅れる」
「…………」
「本当なら優勝者だけでなく、死んできた奴を片端から『もとの世界』に返してやりたいくらいだ。だがさすがにそれは輪廻を壊す。どちらにしろ、ゲームの進行には関係ない。些事だ」
「…………そう」
「貴様のアイデアでの作業効率化は正直いってかなり高い。試してみる価値はあると私は判断した。私はこれに、閻魔として――『閻魔大王』として、賭けているのだ」
「なんだか……大事になっちゃいましたね」

そのあと呟こうとしたもう一つの言葉を、山田よし子は無い喉で飲み込む。
(私は……閻魔大王さんみたいな偉い人に、誉めて貰いたかっただけなんだけど、な)

一方、主宰者たる閻魔大王も、言うべき腹の内を鎧の下に篭めている。
(今回の実験で手柄を上げれば。私は全並行世界の統率を勤める閻魔神になれるだろう。生前からの真の野望、世界征服。現実味のかけらもないこの言葉に、いよいよ王手はかかった――)

そんな一人の死人と閻魔大王の思惑など、いざ知らず。
殺し合いは、いや、殺し合いという名前の『裁き』は、いつかどこかで今、始まった。


【バトルロワイヤル、開幕。】

30 ◆kPubJQqL8o:2011/02/07(月) 00:54:04 ID:eIE3zYKQO
はい。つーわけで、ちょっとちら見して思いついたんでOPの続きを書きました。

主催の設定、前の方のものを受け継ぎつつ、申し訳ないんですがちょいいじらせて貰いました。
あと山田よし子も並行世界ネタで追加。いい文章練習になりましたー。またたまに書こうかと思います

【名前】山田よし子(霊)
【性別】女
【年齢】23
【職業】OL
【身体的特徴】そこらへんのOL
【性格】至って普通
【趣味】料理、家事
【特技】五秒で寝れる事
【経歴】恋人がいた。
【好きなもの・こと】料理、お隣さんに料理を配る事、誉められること
【苦手なもの・こと】戦い
【特殊技能の有無】無し
【備考】
誉められるのが大好き。
宮野陽子とは接点がない。
ある日、上司に叱られたのが原因でやけ酒し、急性アルコール中毒で死亡。閻魔大王に誉められたいがために、バトルロワイヤルを提案する。


【名前】『慟哭王』・夢幻なる漆黒
【性別】男
【年齢】41
【職業】閻魔大王
【身体的特徴】西洋風の鎧にマントの威厳のある男
【性格】自らのすべてを信用しており、他人は基本信じないが、少数の同郷の部下や、能力のある者は何処までも信用する。いわばカリスマの塊で、野心家。
【趣味】相手との戦で勝つ事
【特技】騎馬・武技の扱い
【経歴】貧しい家の出身で、馬鹿にされながら軍に入り、下剋上をして、一つの国を持つまでになった。
【好きなもの・こと】有能な者
【苦手なもの・こと】無能な者
【特殊技能の有無】かなり剣技等は上手く、弓矢等は素で避ける為、反射神経など、すべてがチート
【備考】
この殺し合いの主催。
ある大陸で初めて一つの巨大国家を作り上げた男で、自分の体一つから伸し上がってきた。その後志半ばにして病死するが、功績を買われて閻魔になる。死者の世界からの全並行世界統一を目指す。
本名はウォルター・ジェネシス。

31名無しさん:2011/08/26(金) 19:45:01 ID:envvrcjY0
【名前】原木 裕(はらき ゆたか)
【性別】男
【年齢】26
【職業】郵便局員(契約社員)
【身体的特徴】背は高く痩せ型で、ルックスは上の下程度。筋力やスタミナもそこそこ高い
【性格】お節介焼きのお人好しだが、ヌルくはない。寧ろ頭の回転は早く、石橋を叩いて渡るタイプ。また、病的なまでの几帳面
【趣味】バイク、演劇鑑賞
【特技】麻雀、物真似、家事全般
【経歴】高校卒業後は演劇の専門学校に通うべく新聞奨学生をしていたが、次第に新聞配達の方に本腰を入れるようになってしまい、学校での成果は今一だった。
    結局卒業後もそれ以上演劇の道へは進まず、新聞配達の経験を活かして地元の郵便局に就職。正社員昇格間近という所で、この殺し合いに招聘された。
    尚、高校時代以前の経歴は本人にとっては黒歴史扱いらしく、演劇部に所属していた事以外は黙して語ろうとしない
【好きなもの・こと】オレンジケーキ、ゆず大根、女友達(後述)に尽くす事
【苦手なもの・こと】酒、煙草、良識の無い人
【特殊技能の有無】一度通った道や行った場所を忘れず、方向感覚だけで何処からでも辿り着ける
【備考】専門学校生時代に知り合った女友達に惚れており、彼女が絡む事柄になると上記の性格が一変。
    狡猾腹黒ヤキモチ妬き男と化す。ただしヤンデレではない。

32名無しさん:2011/08/26(金) 19:45:52 ID:envvrcjY0
うあ、下げ忘れました。すいませんorz

33名無しさん:2013/07/18(木) 00:26:35 ID:oHctpaW60
【名前】蟲之黒玄
【性別】男
【年齢】25
【職業】ゴキブリ生態及び品種改良研究学者(アマチュア)
【身体的特徴】白衣を着た男。
 腰まで届くほど伸ばした黒い長髪、身長198cm体重65キロ。枯れ木のように痩せている。
丸い黒縁眼鏡をつけている。乱視。
【性格】
非常に不気味な外見をしているが、それに似合わず内心は素朴で優しく、非常に善人な性格。
【趣味】
ゴキブリの飼育・研究及び品種改良。
【特技】
ゴキブリと会話が行える。(テレパシー)
【経歴】
 幼い頃から早い段階で自ら昆虫(ゴキブリ)とコンタクトをとれる非凡な才能を認識、単身南米の大学に入学。昆虫、主にゴキブリの生態及び品種改良の研究を行っていた。
 幼い頃から他人と話す事が苦手だった事と、生まれ持った不気味な外見と雰囲気の為に周囲に誤解され、虐められていた。
 そのため友達と言える存在は生まれ持ったテレパシー能力でコンタクトをとれるゴキブリ達だけであり、本能で生きているゴキブリ達を「人間と違って虐めてこない怖くない存在」として心から信頼している。
【好きなもの・こと】
ペット(ゴキブリ)の観察・餌やり 
【苦手なもの・こと】
殺虫剤、ゴキブリホイホイ、レモン・わさび
【特殊技能の有無】
『愛黒蟲親衛隊』
ゴキブリを自由自在に操ることが出来るテレパシー系能力。
【備考】
黒井の両親は彼が5歳の頃に交通事故で死亡しており、親戚の叔父に引き取られた。
 その叔父も黒玄が16歳の頃に心臓発作で死亡している。両者の関係は比較的良好だった模様。
 服の内側に緊急時のボディーガードとして大量の品種改良したゴキブリを隠し持っている。
 肉体にゴキブリの性質を一部宿しており、常人よりも高い回復力と生命力を持っている。又異常に動きが軽快。
 過去に虐められたら経験により、他者の痛みがわかる根っからの善人。しかしその能力とコミュニケーション力の弱さ、そして外見により他人に誤解されることが多い。

【名前】イリス・ハンニバル
【性別】男
【年齢】不明
【職業】(なし)殺人鬼 
【身体的特徴】
スキンヘッドのアルビノの男。身長180センチ体重75キロ
眼球全体が真紅の色をしている。(普段はサングラス着用)
常に無表情。
【性格】
寡黙でいて冷酷な性格。
【趣味】
殺人
【特技】
人間の解体。
【経歴】
全くの経歴不明の男。どこからきたのか?生まれはどこか?彼に関する情報はほぼ存在しない。 
【好きなもの・こと】
読書 人間の解体 死体観察
【苦手なもの・こと】
自分の姿に怯えない人間
【特殊技能の有無】
体中に「幹細胞」という特殊な細胞を持っていて、 細胞分裂の過程で、色々な機能の細胞に変化することができる。
 彼の体内に無数に存在する幹細胞は「全能性」といって、体を形成する全ての 種類の細胞に変身することができ、 例えば、全能性の幹細胞が1つでもあ れば、血液の細胞にも変化できるし、 神経の細胞にも変化できるし、筋肉の 細胞にも変化できる。
  このため、ハンニバルの肉体は強い再生能力を持ち、例え粉々に吹っ飛んでも個々の断片に幹細胞さえあれば、そこから完全に肉体を秒単位で再生することができる。
 脳や内蔵、神経組織の再生も可能。
 急激な温度上昇や高温に弱い。
【尾行】
不死身に近い肉体を持つハンニバルは、自らの人生における数えるほどの緊張感を味わえるイベントとして、自殺サイトなどから人間を集め、狩りと称して殺害することを生き甲斐としている。また、殺した人間の体を解剖し、内蔵組織などを観察する趣味を持つ。(気に入れば保存する。)
 肉体の性質故か、肌が真っ白な体色をしている。強い太陽光は肌が焼けるため好まない。

34名無しさん:2013/07/18(木) 02:59:26 ID:k6PTljVw0
【名前】ハインツ・ディレンガー
【性別】男
【年齢】25
【職業】武装親衛隊(SS)小尉
【身体的特徴】細身の長身で銀髪。顔面に大きな傷痕があり、左眼が潰れている
【性格】寡黙で何を考えているのか分からないが、とても紳士的で心優しい性格
【趣味】芸術鑑賞
【特技】狙撃
【経歴】ドイツの山奥出身で、猟師の父と二人で育った。
成人して都会へ出、貧しい人々の救済を唱えるヒトラーに感化されて親衛隊へ入隊する。
【好きなもの・こと】自然、絵画
【苦手なもの・こと】女性、殺人
【特殊技能の有無】800メートル先の小鳥を撃ち落せる、超人的狙撃能力
【備考】ナチスドイツの狙撃兵。ナチスが暴走しつつある事を悟っているものの、自分ではどうしようもないと割り切っている。
父と二人で暮らしていたため、女性の扱いは不得手である。時系列的には1942年頃の人物。

【名前】フィル・メイソン
【性別】男
【年齢】37
【職業】FBI捜査官
【身体的特徴】中肉中背、三白眼で眼の下には深いクマ
【性格】苦労人、とにかくぼやきまくる
【趣味】アメコミ購読
【特技】徒手格闘、自動車の運転、推理
【経歴】FBIには15年以上勤務している。数々の凶悪犯を捕まえた
【好きなもの・こと】アメコミ、コーヒー
【苦手なもの・こと】射撃、女房
【特殊技能の有無】元レスラーの犯罪者をぶちのめす程度には格闘に長けている他、推理も中々
【備考】
ベテランFBI捜査官。勤務成績は極めて優秀だが私生活はボロボロで、女房とは離婚調停中。
射撃が大変にヘタクソな為、持ち歩いている拳銃は鈍器と化している。

35名無しさん:2013/07/18(木) 18:29:21 ID:0fE4Lt0Y0
【名前】ジョー・スレイド
【性別】男
【年齢】35
【職業】無し(無法者)
【身体的特徴】
細身の長身。金髪。基本的なカウボーイの格好をしている。
【性格】
冷淡な性格。
【趣味】
銃の手入れ。
【特技】
早打ち
【経歴】
アメリカ西部開拓時代の無法者であり賞金首。
【好きなもの・こと】
脳天ショット
【苦手なもの・こと】
接近戦。保安官。
【特殊技能の有無】
500メートル先のハエも正確に打ち抜けることが可能な射撃技術。
【備考】
西部開拓時代に列車強盗などを行っていた男。二丁拳銃を所持している。
 殺人に対する禁忌感は全く有していない。
 拳銃のホルスターにこれまで射殺してきた人間の数(28名)を線引きで記録している。

【名前】首無しライダー
【性別】男
【年齢】不明
【職業】妖怪
【身体的特徴】
細身の長身の男。黒いライダースーツとヘルメットを被っている。ヘルメットの中身の頭部が存在しない。(首無し)
【性格】
無口(喋れない)
【趣味】
バイクの整備
【特技】
バイクドリフト
【経歴】
生前暴走族に入団していたバイカー。賞金をかけたチキンレースでしくじり、横転した衝撃で首がもげ死亡した。が、死後走ることえの熱い思いで妖怪化し、バイクに乗り続け毎晩各地の難所と言われるコースを走っている。
【好きなもの・こと】
走ること。バイク。
【苦手なもの・こと】
四輪車 スクーター
【特殊技能の有無】
バイクの異常なまでの操縦テクニック。死後直前に乗っていた改造チェーン済みのバイクに乗り、どんな道(海面や垂直の壁)も走ることが出来る。
【備考】
元人間だが、幽霊ではなく妖怪化しているので実態は曖昧だが存在する。
 基本的に正面に障害物があってもよけない(人間は不明)
 全国を走りながら、無くなった自分の首を探している。
マナーにうるさい。

36名無しさん:2013/07/18(木) 19:40:01 ID:X8f1oaBk0
【名前】斉藤花子 
【性別】女
【年齢】17歳
【職業】高校生
【身体的特徴】
セーラー服を着た女子高生。癖のない黒髪ロングヘアー。眼鏡。暗い目つきをしており、ネガティブな雰囲気を絶えず放っている。
【性格】
ネガティブ。根暗。自分が一番大切
【趣味】
オカルト・黒魔術の研究
【特技】
黒魔術を用いて一人の人間の肉体操作を行える。
【経歴】
黒魔術なオカルト好きな事を除けば極普通の女子高生。
 小学生時代から現在までに周囲のクラスメートから暗子と呼ばれ陰湿ないじめを受けていたが、魔術を使って主犯格などを自殺させ、報復を行っていた。
 常にオカルト系雑誌を持ち歩いている。
 とある事情で火を見ると極端に怯える。
【好きなもの・こと】
黒魔術。オカルト。
【苦手なもの・こと】
明るい人。オカルト否定派の人間。炎。
【特殊技能の有無】
『強制的肉体操作』
独自に研究した黒魔術の呪文により、人間一人を本人の意志とは関係なく自在に操作できる。
『一蓮托生』
人間を操作している間に体に傷を負うと、支配されている人間は数十倍の怪我を負う。しかし操作している人間の方が怪我を負っても花子は反動を受けない。
【備考】
花子の前世は中世時代に魔女狩りの嫌疑をかけられ、火炙りにされた女性であり、転生した今も本能的に火を恐れている。

【名前】ビアー・バーンズ
【性別】女
【年齢】25歳 
【職業】喧嘩屋・用心棒
【身体的特徴】
白いポロシャツにグレーのネクタイ、ショートパンツに身を包んだ 身長190センチ体重85キロの筋肉質な女性。短い金髪。胸はAカップ。
 両手と額に逆十字の刺青を入れており、全身に巻き付くように蛇と茨の刺繍も彫り込まれている。背中に太陽をかたどった刺青がある。
 目の周りと舌、そして耳にピアスをつけている。
【性格】
非常に豪快で荒々しいが、意外にも情に厚い性格をしている。。
座右の銘は「ナメた野郎は兎に角殴る。」
【趣味】
喧嘩。
【特技】
喧嘩。酒の樽飲み。
【経歴】
ニューヨークのスラム街出身の女性。生まれながらにして悪魔的な肉体の強さと戦いの才能を
持ち、8歳の頃親友の女の子を強姦した6人の男達に報復し、素手で重傷を与え、2名の頭蓋骨を砕き殺害した経験がある。
 罪を償った後、用心棒及び雇われ喧嘩屋として働いている。
【好きなもの・こと】
強い男。酒。愛と暴力。
【苦手なもの・こと】
数式の計算。小難しいこと全般。読書。
【特殊技能の有無】
片手で金属をねじ切る事ができる程の異常な筋力を持ち、肉体的戦闘能力が非常に高い。
 その肉体は凄まじく、顔面に放たれた銃弾を歯で受け止めた事もある。怪我の治りも早い。
【備考】
彼女の夢は意外にも「お嫁さんになる」事であり、自分を喧嘩で打ち負かす程の強い男と結婚するのが夢だとのこと。
 彼女を味方に引き入れた者は絶対に街の支配者に成れると言われ、彼女を組織に引き込もうとする組織はかなり居るが、ビアー本人は組織に入ることを嫌っているため、交渉にも応じずに逃げている。
 味方にならないなら危険と判断され、何度か殺し屋に命を狙われた事があるが、雇い主共々返り討ちにしている。

37名無しさん:2013/07/18(木) 22:13:42 ID:0fE4Lt0Y0
【名前】サリー・レスター(切り裂きジル)
【性別】女
【年齢】25
【職業】殺人鬼
【身体的特徴】
ショートヘアの銀髪女性。身長180センチ体重55キロ。常にブカブカのトレンチコートを着ている。無表情。
【性格】
生真面目な性格で、過去のある出来事によりこの世の悪を憎悪している。
【趣味】
悪人狩り
【特技】
ナイフ捌き
【経歴】
ニューヨークのスラム街出身。ビアー・バーンズとは幼なじみ。
 8歳の頃に性的暴行を受け、その際のショックで口をきかなくなり、その時の反動で男性や性に対して強い嫌悪感と憎悪を抱いている。
 親友であるビアーがサリーの報復の為に犯人の男達を襲撃し、服役している間に過去の出来事を忘れようとしたが叶わず、憎悪の望むままに街の犯罪者達を惨殺するようになる。切り裂きジルは尻尾を掴ませないサリーに対して新聞社がつけた俗称。
【好きなもの・こと】
紅茶。ナイフ。
【苦手なもの・こと】
犯罪者。性的な物すべて。
【特殊技能の有無】
類い希なるナイフ捌きの達人。投げナイフが得意。
【備考】
出所したビアーと交流を続けている。自分のために犯罪を犯したビアーに憧れと恋心を微かに抱いている。

38名無しさん:2013/07/22(月) 20:52:40 ID:l6oHiu220
【名前】X00125号
【性別】女性型
【年齢】不明
【職業】惑星調査侵略用生物兵器
【身体的特徴】
全身にラバースーツのような黒いスーツを着用しており、非常にグラマウスな銀髪女性。露出しているのは基本的に頭部と手のひらだけ。露出している肌の色は薄い銀色。
 銀河系同盟連合が作り出したヒューマノイドベースの生物兵器。非常に高い学習能力を持つ細胞を持っており、如何なる環境にも適応し、長時間の生命活動が可能であり、理論上は宇宙空間でも生存可能。 
 高い不死性を持ち、あらゆる肉体的ダメージを耐えきり、学習を繰り返すことで肉体に耐性をつけ、最終的には完全な絶対兵器に変貌を遂げる。
 度を超えたマゾヒストであり、快感を重視しすぎる傾向にあるため廃棄処分されそうになる。
【性格】
度を超えたマゾヒストであり、どんな苦痛や痛みも快感として受け取る。これは兵器としての実戦の際に植え付けられた物だが、彼女は同型の生物兵器よりも群を抜いてその傾向が強い。そのため危うく廃棄処分されかける。
【趣味】
あらゆる痛み《快感》を感じること。
【特技】
肉体の形質変化。ダメージ耐性。
【経歴】
銀河系同盟連合の科学班により造られた大量生産タイプのヒューマノイドベースの生物兵器。
【好きなもの・こと】
攻撃を加えてくる物(気持ちいいから。)暴れること。
【苦手なもの・こと】
高温。
【特殊技能の有無】
 あらゆる過酷な環境に適応し、肉体に受けた損傷やダメージを細胞が記憶、それに耐えうる細胞構造に進化する能力を持つ。熱により肉体が傷つけば、それに耐えうる耐熱性を、体を切断されたら肉体を再生し、切断できないほどの堅い肉体を、この様に適応を繰り返し、最後には完全体になる。
【備考】
マゾな性格をしているが、兵器という特性上非常に好戦的な面も併せ持っている。
 一度適応したダメージには快感をあまり感じなくなるため、更なる高みにいける苦痛を耐えず探している。

39名無しさん:2013/07/22(月) 21:16:51 ID:ssn/iNeI0
【名前】メカメイド13号
【性別】女性型
【年齢】不明
【職業】ご奉仕件護衛ロボット
【身体的特徴】
メイド服を着た女性型サイバーロボット。全身フル装備。
【性格】
ご主人様と登録された人物に尽くすロボット。高い学習知能を備えている。
【趣味】
家事全般。
『ワタシカジトクイデス。』
【特技】
護衛任務。
『ゴシュジンサマヲマモリマス。』
【経歴】
2150年、第三次世界大戦が勃発した世紀末の世の中、日本の大企業が《負傷した人間の世話と、護衛をかねて行えるロボット》のコンセプトとして製造された製品。
【好きなもの・こと】
ご奉仕。
【苦手なもの・こと】
水分。
【特殊技能の有無】
脳内チップにあらゆる家事全般の知識がインプットされており、非常に家庭的。しかし護衛任務なども製品規定に入っているため、全身に武器装備を施されており、緊急時は主人に危害を加える敵対者を排除する冥土モードに変貌する。
【備考】
正式名称はロボット規格ご奉仕型護衛件戦闘選択可能メイド。
 武装の内容は
『腕バズーカ2発』
『両手指マシンガン5000発』
『口から火炎放射器』
『眼球型レーザー』
『両足バズーカ砲666発』
『腹部の圧縮粒子砲』
『背中装備小型ミサイル999発』 。
 過剰装備が問題になり発売中止になるも、技術を応用し戦闘限定ロボとして《戦う女軍人シリーズ》が兵器発売されている。

40名無しさん:2013/07/23(火) 20:17:13 ID:HWFHDGFw0
【名前】ヨシュア・ヴェルデニア(上村義也)
【性別】男
【年齢】16
【職業】ヴェルデニア王国第5王子(高校一年生)
【身体的特徴】
紫の髪、紅と金のオッドアイ、細身ながら鍛えられた体(黒髪黒目、平均より少し背が高い程度、眼鏡)
【性格】
飄々としながら決めるときは決める。悪は許さない(大人しい性格で争いは好まない)
【趣味】
日々の鍛錬、読書(パソコン、アニメ観賞)
【特技】
エルレン流剣術(特になし)
【経歴】
ヴェルデニア王国の王子として双子の妹とともに産まれたが1000年に一度発生する界断震に巻き込まれ現代の日本にたどり着いた
(上村家長男としてごく普通に過ごし、何てこと無い成績で高校に入った)
【好きなもの・こと】
妹のアイーシャ、ダージリンの紅茶(録り溜めたアニメの観賞)
【苦手なもの・こと】
爺の説教(妹の藍子)
【特殊技能の有無】
エルレン流奥義・天覇轟龍斬(傘を振り下ろすだけ)
【備考】
義也君は思春期の少年少女が罹る病気に思いっきり感染しているようです………?

【名前】アイーシャ・ヴェルデニア
【性別】女
【年齢】16
【職業】ヴェルデニア王国第7王女
【身体的特徴】
流れるような銀髪、碧と蒼のオッドアイ、胸が大きい(Eぐらいはある)
【性格】
おっとりしていて慈愛に溢れている。天然
【趣味】
読書、姉や侍女とのおしゃべり
【特技】
いざという時のために仕込まれた護身術
【経歴】
ヴェルデニア王国の末娘として大切に育てられてきた
【好きなもの・こと】
部屋から眺める中庭の庭園
【苦手なもの・こと】
母のお小言
【特殊技能の有無】
厚い辞書でも一度見ただけですべて覚えてしまう程の記憶力
【備考】
産まれてすぐ界断震に巻き込まれてしまった双子の兄がいる

41名無しさん:2013/07/24(水) 11:56:47 ID:E5SKnuc20
【名前】黒田喰院(くいん)
【性別】男
【年齢】80(外見年齢17歳)
【職業】学生(食人鬼)
【身体的特徴】
外見的にはごく平凡な男。丸眼鏡をかけており、肌が青白く不健康に見える。
 正体は低級の吸血鬼《食人鬼》の血筋であり、人肉意外の食事からは栄養をとれない為、全国の学校を周りながら《食事》を細々と行っている。
【性格】
用心深い性格をしており、《食事》なども綿密な計画を立て、狙った獲物を事前に調査、最も安全だと判断しなければ正体を表さない。正体がばれるのを極端に恐れる。結構チキン。
【趣味】
読書。勉強(一応学生なので)。日焼け止めクリームの蓋集め。
【特技】
人肉(特に女子)の踊り食い
【経歴】
世界各地に散らばっている吸血鬼の血統の一人で、その力が目覚めた歳のまま体の成長が止まっている。吸血鬼の血統の年齢だとまだまだ子供。修行の意味も込めて各地を転々としている。
 吸血鬼なのだが、低級の食人鬼の為に大して強くはない。が、あくまで吸血鬼の中の話であり、一般人での対処は難しい。
【好きなもの・こと】
映画鑑賞。読書。日焼け止めクリームの試し塗り。
【嫌いなもの・こと】
野菜(特にニンニク)。
【特殊技能の有無】
擬態を解除すると、口が耳までさけ、歯全体が釘のように鋭くなり、右手が長く鋭い爪をはやし巨大化する。この姿に戻ると身体能力が飛躍的に上がり、その異形の右手は軽々と人間を引きちぎる事ができる。
 しかし、この姿は太陽光などに敏感になり、明るすぎる場所だと一切視界が聞かなくなるという弱点がある。
【備考】
吸血鬼に属する種族のため、本物ほど太陽光に弱くは無いが、常に日焼け止めクリームを塗っている。
 常に敬語で話し、変身した場合も敬語で話す。本人曰く癖らしい。

【名前】ブラッディー・バレンタイン
【性別】女
【年齢】300歳
【職業】吸血鬼の名家バレンタイン家当主
【身体的特徴】
ゴスロリ服を着た女性。犬歯が異常に鋭く長い。
【性格】
冷酷でありかなりの気分屋。退屈だからという理由で捕まえた人間の拷問などを行う。
【趣味】
拷問鑑賞。
【特技】
剣の扱いに長けている。
【経歴】
ヨーロッパ最大勢力の吸血鬼達の名家、バレンタイン家の現当主。非常に高い実力を持ち、吸血鬼の種族的弱点もある程度耐えられる。
【好きなもの・こと】
新鮮な赤ん坊の血液。
【嫌いなもの・こと】
ニンニク。真水。太陽光。十字架。銀。 流れのある川。
【特殊技能の有無】
吸血鬼として非常に高い不死性をもち、蝙蝠に変身したり、血を人間に与えることにより低級の吸血鬼に変える能力を持つ。
 他の吸血鬼よりも群を抜いた高い実力を持つが、それ故に種族的弱点に対して群を抜いて脆い。ニンニクの香りを嗅いだだけで失神し、太陽光に当たれば数分で灰となり、真水に触れれば体が溶け、十字架を見てしまう所か近づいただけで蕁麻疹が発生し、流れのある川は横切れない上に、銀などに触れると体がこげるなど多くの弱点があり、本人もその事を器にしている。
 実は血液自体が本体であり、肉体が滅びても血液だけで生存が可能であり、十分な栄養が得られれば再度肉体を再生させることが可能。
【備考】
その名は海外の吸血鬼達にも広く知られており、信仰の対象になるなどかなりのカリスマを持っている。そのため人の心を操る話術に長けている。
 大好物は生まれたての人間の赤ん坊の血液であり、血をすべて抜き取った赤ん坊の死体を集める趣味がある。

42名無しさん:2013/07/24(水) 13:35:40 ID:xY0J4TvU0
【名前】怒りん坊
【性別】男
【年齢】不明
【職業】妖怪。喧嘩屋。
【身体的特徴】
スキンヘッドの三メートル近い非常に大柄な男性。かなりの筋肉質。
【性格】
無口。すぐ怒る。兄弟思い。
【趣味】
暴力。怒ること。
【特技】
喧嘩。
【経歴】
妖怪と人間が共存する都市、東狂の出身であり、全身を岩石状のような姿に変身する能力を持つ妖怪。三兄弟の次男。街の妖怪ヤクザの喧嘩を受け持っている。
【好きなもの・こと】
鍋。兄。弟。
【嫌いなもの・こと】
弱い奴。人間(弱いから)。すぐ無く女。
【特殊技能の有無】
岩石状のゴーレムのような姿に変身する能力を持つ岩鬼。その特性のため高い戦闘能力を持つ。変身した場合一回りは巨大化する。
【備考】
力を持たない人間に殆ど興味を抱いておらず、同じ妖怪でも弱い者も無視する。兄である暴れん坊と弟の隠れん坊とは血のつながり故が直感的に互いの危機を感じ取れる。

【名前】暴れん坊
【性別】男
【年齢】不明
【職業】妖怪。喧嘩屋。
【身体的特徴】
スキンヘッドの身長三メートル近い非常に大柄な男性。次男と同じように筋肉質。
【性格】
無口。暴れん坊。すぐ暴れる。兄弟思い。
【趣味】
喧嘩。暴れること。
【特技】
喧嘩。
【経歴】
妖怪と人間が共存する都市、東狂の出身であり、全身鋼鉄状の肉体に変身する能力を持つ妖怪。三兄弟の長男。町の妖怪ヤクザの喧嘩を受け持っている。
【好きなもの・こと】
暴力。鍋。兄弟達。
【嫌いなもの・こと】
弱い奴。人間(弱いから)。すぐ泣く子供。
【特殊技能の有無】
全身鋼鉄状の肉体に変身する事ができる鉄鬼。その実力は防御力、攻撃力共々兄弟の中では最強。変身すると次男と同じように一回りは巨大化する。
【備考】
力を持たない人間に殆ど興味を抱いておらず、同じ妖怪でも弱い者は無視する。弟2人とは血のつながり故かお互いの危機を感じ取れる。

【名前】隠れん坊
【性別】男
【年齢】不明
【職業】妖怪。情報屋。
【身体的特徴】
非常にやせ細ったロン毛の男。結構イケメン。長男と次男とは似ていないが、顔の作りに面影がある。
【性格】
非常によく喋る男。しかし長男と次男に対する実力的なコンプレックスを感じており、自分よりも弱い相手をいたぶり恐怖感を抱かせることを至福とする歪んだ性格。
【趣味】
弱いもの虐め。
【特技】
かくれんぼ。
【経歴】
妖怪と人間が共存する都市、東狂の出身であり、肉体を液体化し、保護色を作り身を隠すことができる妖怪。兄達とは違い、その能力を生かし妖怪ヤクザの情報屋をやっている。
【好きなもの・こと】
鍋。トランス音楽。兄達。
【嫌いなもの・こと】
自分より強い奴全般。
【特殊技能の有無】
肉体を不定形の液体状にし、体色を保護色にする事により自在に隠れる事のできる隠れ鬼。兄達とは違い戦闘能力はさほど高くない。しかし不定形故の防御力はかなりの物。
【備考】
自分より弱い人間をいたぶり、自分に対する恐怖感を抱かせる事を趣味とする外道。しかし自分より少しでも強い相手には途端に弱腰になる。
 自らが弱者だと卑屈になっているが、それ故に油断をせず、戦闘では専ら兄達のサポートを行う。
 血のつながり故か、兄達の危機を感じ取る事ができる。

43名無しさん:2013/07/24(水) 18:19:42 ID:TkbhLi3Y0
【名前】キョンシー
【性別】女
【年齢】不明
【職業】死体
【身体的特徴】
清朝の官服を着ている中国出身の歩く死体。死体なので肌が白く、額にお札を貼られている。体が鋼鉄のように堅く、ぴょんぴょん跳ねて移動する。
 姿勢は常に『前ならえ』
【性格】
体が額のお札の力によりカチカチに固まっているため、喋れない。内心は物凄くフランクな性格。よく人にあだ名を付ける。
【趣味】
倒れたときの起き上がり方の研究。
【特技】
頭突き。噛みつき。連続ジャンプ。
【経歴】
若くして病死した女性。生前大変美しいと評判になるほどの容姿だった。
 死後娘の美しい顔が腐っていくことには我慢ならないと考えた彼女の両親が、名のある呪術師に作ってもらった腐り止めの呪いのかけられたお札を、遺体の額に貼り付け、埋葬した。
 しかし、お札の力は強力すぎ、死後魂が体からでられなくなるほど固まってしまい、夜な夜な歩き回る歩く死体として第二の人生を送る羽目になった。しかし本人は両親の事をあまり恨んではいない。寧ろ喜んでる。
【好きなもの・こと】
格好いい男の人。
【嫌いなもの・こと】
お札を剥がそうとしてくる人。雨。日差し。
【特殊技能の有無】
額に貼られているお札の力で体があり得ないほど堅い為、並みの武具や攻撃では掠り傷一つつけられない。
 体の中で唯一自由が利く口で噛みついた生き物の体に魂を移動させる能力がある。しかし乗り移った対象には堅さは受け継がれないため、防御力は著しく落ちる。
【備考】
札の力により体が朽ちないため、札が剥がれれば途端に体が腐り落ち消滅する。
 札自体は普通の紙なので、雨の日などは神経質になる。火の近くや水場には近づかない。


【名前】レプラコーン
【性別】女
【年齢】217歳
【職業】妖精
【身体的特徴】
白と赤のしましまタイツとセーター。お揃いの濃い緑色をしたガーターベルトとジャケット、そしてテンガロンハットを着ている少女。瞳が星形。ショートヘアの金髪。
【性格】
守銭奴な性格で、悪戯好き。
【趣味】
金を集めること。靴作り。
【特技】
魔法。金探し。
【経歴】
アイルランドにすむ妖精。森の奥の大きな樹の中に住んでおり、時々通りがかった旅人に悪戯をする。金が大好き。
 普段危害を加えなければからかわれるだけで済むが、彼女の溜め込んだ金の財宝を盗んだりしたら最後、何処までも追いかけてきて復讐される。場合によっては殺される。また、金であれば金歯なども勝手に盗んでしまう。
【好きなもの・こと】
金。
【嫌いなもの・こと】
四葉のクローバー。金泥棒。
【特殊技能の有無】
魔法により身長を手のひらサイズに縮めたり、逆に巨大化したり、透明になったり瞬間移動なども行える。
【備考】
弱点として鉄に触れたら焼ける。酒に弱い。最大の弱点は魔除けの効果のある四葉のクローバーで、体に近づけただけで力が鈍り、魔法が使えなくなる。体に直接触れた場合指一本動かせないほど衰弱する。
 ポケットの中に木製の宝箱を入れており、その中に大量の金を入れている。自分の気に入った相手には取り出して自慢する。

44名無しさん:2013/07/24(水) 20:55:05 ID:XaZcDtzo0
【名前】北浦啓二(きたうらけいじ)
【性別】男
【年齢】30
【職業】人民統一軍第8任務小隊
【身体的特徴】
大柄で筋肉質
【性格】
寡黙で真面目、任務に忠実だが柔軟さも持ち合わせている
【趣味】
筋トレ
【特技】
ナイフの扱いに長けている。8ヶ国語を操る
【経歴】
日本社会主義共和国札幌首都行政府の産まれ。父は解放戦争時、国連軍による仙台上陸作戦の際に死亡
父の仇をとるため軍に入隊し厳しい訓練を積んできた
【好きなもの・こと】
ナイフの手入れ
【苦手なもの・こと】
特になし
【特殊技能の有無】
近接戦闘に関する能力は隊内一
【備考】
彼のいる世界において東アジアは南日本と台湾以外はすべて共産国家

45名無しさん:2013/07/25(木) 08:26:46 ID:oJzLStZ.0
【名前】人間茸。
【性別】女?
【年齢】不明
【職業】マタンゴ?
【身体的特徴】
 アマゾンの奥地で発見された謎の知的生命体。頭部が茸で、体は白い全身タイツっぽい。一言で言えば人型茸。傘の部分は椎茸に似ている。体系は女性っぽい。意外と胸が大きい。
【性格】
……?!?(何を考えているか不明)
【趣味】
最近の研究では野生の人間茸は満月の夜に月に向かってパラパラを踊る姿が目撃されている。
【特技】
胞子をまき散らす。踊る。一発芸をする。
【経歴】
アマゾンの奥地で発見された、生態系や系統が一切不明な謎の人間型の茸。仲間同士では声意外の方法でコミュニケーションを取るようであり、会話を行うことは出来ない。
【好きなもの・こと】
ヨガを踊る。組体操。酒。
【嫌いなもの・こと】
高温の場所。
【特殊技能の有無】
緊急時には体から紫色の胞子を放出する。その胞子を吸い込んだ人間の体内に新たな人間茸が形成され、体内から宿主を操り、何故かお笑いやコント、一発芸などを行わせる。
【備考】
アルコールに対して異常な反応を示し、日本酒をつけた脱脂綿に1日人間茸をつけておく実験を行った。結果、異常増殖した。
 他にも枝豆、キムチ、ワカメなどに強い反応を示すことがわかっている。
 人間の男性を見つけると女性型のマタンゴは体中をくねらせゆっくりと近寄ってくる。これは彼らの求愛のポーズらしく、捕まえた男性を気に入れば、胸を押しつけ抱き締める。すると男性の体に胞子が入り、数秒で体から小さな人間茸が飛び出してくる。男性は瘡蓋のようにぼろぼろになり死亡する。生まれてくる子供には男性の特徴が付加され、一時間で二メートル程に成長する。一度の繁殖で増える数は30体程。男性型は女性に抱きつき繁殖を行う。
 繁殖した後は家族ともどもその夜月に向かってパラパラに酷似した踊りを行う。

【名前】本表体人(ほんひょうたいじん)
【性別】男
【年齢】不明
【職業】妖怪
【身体的特徴】
六本腕の人体標本の妖怪。白衣姿。全身に治療道具を備えており、どんな怪我でも瞬時に治療を行える。背中に看護婦の格好をした骨格標本を背負っている。
【性格】 
紳士的だが冷淡な妖怪。ほぼ喋らない。反対に背中の骨格看護婦は女言葉で喋りまくる。
【趣味】
解体する事。治療。メスのメンテナンス。
【特技】
皮剥。骨抜き。瞬間裁縫。物凄く痛く注射をする。
【経歴】
人体標本と骨格標本のイメージが具現化した妖怪。骨格標本は女性らしい。
【好きなもの・こと】
メスが肉に食い込む音。皮を剥ぐ音。注射をする際の患者の表情。
【嫌いなもの・こと】
治療を痛がらない奴。楽して怪我を治そうとする人間。
【特殊技能の有無】
あらゆる怪我や肉体の裁縫などを秒単位で治療、裁縫できる魔法じみた外科医能力を持つ。人間の皮を綺麗に剥ぎ、それを被ることにより他人になりすます事ができる。皮は大きさ関係なく被れるが、体人は男性の、骨格看護婦(こっかちゃん)は女性の皮のみ被れる。皮は時間が経つと腐る。
【備考】
本人達曰く、体人が兄でこっかちゃんが妹とのこと。お互い医者としてのプライドが高いが、それは命を助ける仕事だからではなく、命を自由にできる仕事だと考えているため。人間の患者を見つけると治療ではなく実験用に解体する。しかし同族の妖怪の患者は治療を行う。

46名無しさん:2013/07/25(木) 13:30:52 ID:bRu1q1DA0
【名前】荒木ハイド(ジキル)
【性別】男
【年齢】18
【職業】高校生(実は狼男)
【身体的特徴】
体格は大きいが常におどおどしている。かなりの恐がり屋。二重人格及び多重体格症を煩っており、強い怒りとストレスを感じるともう一つの人格ジキルに変身し、滅茶苦茶に暴れまくる。
 実は狼男の血筋と遠い遠い血縁関係にあり、ジキル時の姿は狼男その物。するどい爪と牙。その巨体から繰り出される圧倒的なパワーで敵を粉砕する。
【性格】
ハイド時は心優しい性格で暴力を好まない。時々クラスメートにパシりにされるような性格。
ジキル時は大変荒っぽくなり、血と臓物を好む性格になる。
【趣味】
ハイド=ポップミュージック。庭の手入れ。
ジキル=暴力。爪とぎ。
【特技】
ハイド=花を育てる。
ジキル=敵を引き裂く。
【経歴】
日本にすむ極普通の男子高校生。体は大きいが暴力を好まない心優しい性格のため好かれやすいが、よくパシりに使われている。(本人は気づいていない。)
【好きなもの・こと】
ハイド=クレープ。お菓子。
ジキル=生肉。
【嫌いなもの・こと】
ハイド=暴力。血。
ジキル=甘っちょろい正義。生意気な奴。
【特殊技能の有無】
ハイドが強いストレスや怒りを感じたり、酔っぱらったり、気を失えば体が裏返し、残忍な性格をしたもうひとりの自分である狼男、ジキルに変身する。何回かふとしたことでジキルに変身したことがある。すんでの所で目覚めたハイドに戻るため、殺人を行ったことはない。ハイド時はジキルが眠り、ジキル時はハイドの意識が眠っている。そのためハイドはジキルの存在に全く気づいておらず、目覚めたら周りが荒らされていてよく驚く。
【備考】
ハイドは子供の頃から正義の味方に憧れており、夢はヒーローになること。ジキル時には微妙にその考えが受け継がれいる。が、あくまで微妙である。大抵は叫びながら暴れるのみ。

【名前】クラウン
【性別】女性
【年齢】不明
【職業】テロリスト
【身体的特徴】
パンクファッションを身を包んだ女性。顔にピエロのメイク(赤鼻無し)をしていることからクラウンと呼ばれている。背が高い。  
【性格】
残酷なまでに遊び心が満載であり、殺人アーティストを自称している。
【趣味】
殺人。パニックを起こすこと。
【特技】
人を狂わせる。拷問。銃器の扱い。爆発物作り。
【経歴】
小さい頃から虐待を受けていた女性。日常的に暴力を振るう父親とストリッパーの母親の間に生まれる。妹が居た。
 ギャンブルで負けた際の父親の暴力により母親と妹が死亡しており、自身も酒を頭からかけられ火をつけられ、顔に火傷を追ったが生き延びた。この出来事が原因で狂気に落ち、世界各地を放浪。成人したあとテロ活動を行うようになる。
【好きなもの・こと】
ガソリン。銃。ナイフ。
【嫌いなもの・こと】
ぶっちゃけない奴。 正義感。父親。
【特殊技能の有無】
常に特殊なドラックを所持しており、吸った人間は本能的な凶暴性を発揮し、暴れ出す。
【備考】
テロリストとして彼女の世界では全国指名手配されている。

47名無しさん:2013/07/25(木) 13:44:04 ID:ldqJV3uo0
【名前】ペルオ・ラッセル
【性別】男
【年齢】28歳 
【職業】無し
【身体的特徴】
ボロボロのコートを羽織ったやせっぽちの枯れ木のような男。血色が悪い。
【性格】
かなりの卑屈屋。実は寂しがり。
【趣味】
人と触れ合うこと。
【特技】感染させる事。
【経歴】
様々なウィルスやバクテリアに感染している病人。8歳の頃から研究施設で暮らしている。
【好きなもの・こと】
暗い場所。チョコレート。
【嫌いなもの・こと】
自分に対して嫌な感情を向ける人間。偽善者。
【特殊技能の有無】
産まれながらにして病原菌に感染しやすい性質があり、現在まで様々な菌を体内に保養しており、血液を空中にばらまくだけで驚異になりうる。この能力のため彼に近づく者はおらず、人との触れ合いを求めている。
【備考】
風邪菌などの軽い菌からデボラ熱や鳥インフルエンザ、ベスト菌などの強い致死性をもつウィルスなども体内に存在しており、それらが奇跡的なバランスを保ってオルぺの発病を押さえている。が、彼は長く生きれない。
 そのような状態故、常に人との触れ合いを求めている。
 健康な人間などを怨んでいる。

48名無しさん:2013/07/25(木) 13:49:57 ID:.I264uso0
【名前】びっくりピエロ 
【性別】不明
【年齢】不明
【職業】妖怪。
【身体的特徴】
ピエロのびっくり箱の姿をした妖怪。通常はでかい四角形の箱の中に隠れているが、獲物が近づくと歪な音楽を流し、箱から飛び出して食べてしまう。箱の中身は口が耳まで裂けたピエロで、長い三本指の両手にマラカスをもっている。
【性格】
陽気でいて残酷。常に壊れた機械のように笑っている。時々つまらないジョークを口にする。
【趣味】
びっくりさせた人間を食い殺すこと。
【特技】
マラカス鳴らし。
【経歴】
長い間倉庫に仕舞われていたびっくり箱にあたりを漂う人間の思念体が取り付き、自我をなし妖怪化したもの。
【好きなもの・こと】
びっくりしてくれる奴。
【嫌いなもの・こと】
驚かない奴。生意気な奴。
【特殊技能の有無】
びっくり箱と下半身が結合しているが、体を蛇のように伸ばしてリーチをとる事が出来る。また、とても高い叫び声をあげることにより周囲の人間の目や鼓膜などを破壊しダメージを与える。
【備考】
びっくり箱の性質上足が無いが、箱の左右から百足のような小さな足を生やすことにより小さく移動ができる。ピエロの大きさは普通の人間大くらい。

【名前】赤ちゃん人形
【性別】不明
【年齢】不明
【職業】人形
【身体的特徴】
赤ん坊の人形。会話が行える。目の部分が緑色。赤い涎掛けをつけている。
【性格】
非常にかわいげが無く、憎たらしい性格。よく卑猥な言葉を喋り、自分の身長を馬鹿にされるとキレる。
「ケツに俺の息子を突っ込んで野郎か!!」が口癖。
【趣味】
お絵描き。仲間とつるむこと。
【特技】
猫被り。人形のふり。
【経歴】
長い間倉庫に放置されていた赤ちゃん人形に人間の思念体が取り付き、自我をなし妖怪化したもの。
【好きなもの・こと】
仲間とつるむこと。
【嫌いなもの・こと】
自分を馬鹿にする奴。
【特殊技能の有無】
対して特殊な能力は持たないが、頭部を吹き飛ばされても人形ゆえ活動が可能。
【備考】
大きさは普通の赤ん坊程度であり、それを気にしている。大抵はびっくりピエロとつるんでる。同じ玩具でありながら大きいびっくりピエロに嫉妬している面がある

49名無しさん:2013/07/25(木) 20:02:44 ID:HBkkrZAI0
【名前】リチャード・リンカーン
【性別】男
【年齢】23
【職業】ヴァンパイアハンター
【身体的特徴】
小柄でとてもすばしっこい
【性格】
人懐こい笑顔を浮かべているが目的のためなら手段を選ばない非情さを持ち合わせている
【趣味】
昼寝
【特技】
早撃ち。愛用の拳銃だと抜くのが見えない。多くの吸血鬼をこれで葬ってきた
【経歴】
リンカーン大統領の子孫。大統領を殺害しアメリカを南北分裂に導いた吸血鬼を追っている
【好きなもの・こと】
ハムエッグ
【苦手なもの・こと】
カエル
【特殊技能の有無】
1つを宙に投げた状態で2丁を撃ち、3丁を軽々使いこなす
【備考】
現在、南部連合は吸血鬼たちの支配下にあり軍備拡張や中南米・アフリカを中心に勢力拡大を図っている
その行動は合衆国を始め世界の脅威となっているがうかつに手を出せない状況になっている

50名無しさん:2013/07/25(木) 21:47:44 ID:0lN2XXZI0
【名前】ラファエル・キルシュタイン
【性別】男性
【年齢】28歳
【職業】神父
【身体的特徴】
金髪のイケメン。身長が高い。   
【性格】
狂信者。優しく紳士的(キリスト教徒限定)異教徒や人間以外の存在には冷たい。
【趣味】
化け物狩り。
【特技】
祈りを捧げる。
【経歴】
人類の歴史上様々な影響を与えてきた怪物達に対抗するために作られた世界的組織闇バチカンに属する戦闘員。
【好きなもの・こと】
聖書。十字架。神。
【嫌いなもの・こと】
汚らわしい異教徒。 化け物。
【特殊技能の有無】
先祖代々、人間を脅かす化け物を完全駆使する事を最終目標とする、闇バチカンに所属する一族。幼少の頃から信仰心と戦いの技術を教えられてきた。
 『信仰と目標はやりすぎ位が調度よい。』を信条としており、絶対的な神えの信仰心を持つとともに化け物(無害な者も含む)に対する強い嫌悪感を抱いている。
【備考】
ラファエルの戦闘スタイルは剣術が主だが、火炎放射器を好んで使用する。彼いわく『汚れた存在をゆっくり浄化する事が出来るから』とのこと。
 闇バチカン秘伝の肉体改造を受けており、体内に『神の加護を授かった血液』が流れており、妖怪や吸血鬼などの闇の存在に対しては強力な毒となり、血液に触れると体が溶ける。ラファエルは浄化の血と呼んでいる。
 同じキリスト教徒でもカトリックとプロテスタントに対しては裏切りに等しい教えと考えており、嫌悪している。
 その名は闇の住民にそれなりに知られており、一部では名前を聞くだけで失禁するほど恐れられている。

51名無しさん:2013/07/26(金) 09:59:39 ID:fRuhDH.I0
【名前】浜田 雅功ニックネームはまちゃん
【性別】男
【年齢】50歳
【職業】芸人。その他色々。
【身体的特徴】
身長165cm、体重50kg。現実の浜田と同じ。
【性格】
先輩でも臆することなく容赦なしにドツいたり、タメ口をきいたり、呼び捨てにしたりしてツッコミを入れる。本人によると、 「初対面でもタメ口が、仲良くなれるコツ」
【趣味】
漫才・コント(ツッコミ)。タメ口。
【特技】
鋭く容赦のない突っ込み。摂津弁 。
【経歴】
浜田 雅功(はまだ まさとし、 1963年(昭 和38年)5月11日 -)は、日本のお笑い芸人、俳優、エッセイスト 、アーティス ト、司会者、声優であり、お笑いコン ビ、ダウンタウン のツッコミ担当である。 吉本興業所属。
【好きなもの・こと】
松本人志。お笑い。
【嫌いなもの・こと】
現実の浜田と同じ。
【特殊技能の有無】
高い芸能界の知識とボケ・ツッコミの技術を持つ。
【備考】
相方の松本曰く、浜田は努力家。短気で、 非常識なファンには激昂することが多くあ る。そのくせビビリ。松本が内緒で浜田が 入っているトイレのドアを思い切り蹴った ら、中から「えぇ〜…?」というか細い声 が聞こえた。あがり症で生放送中にも関わらず緊張のあまりえずいてしまったことが ある。しかし、子煩悩で教育熱心としても有名。「浜田刑務所」とばれるほどしつけが厳しいが、よく家族連れで遊んでいるの が目撃されている。休日には子供にせがまれるでもなく、自ら率先して遊びに連れて 行っている 。

【名前】松本 人志 ニックネーム 松ちゃん、まっつん
【性別】男
【年齢】 生年月日 1963年9月8日(49歳)
【職業】芸人。その他色々。
【身体的特徴】
吉本興業所属。身長165cm、体重50kg。ハゲ。
【性格】
明るい。
【趣味】
お笑い。釣り。
【特技】
ボケ・ツッコミ。
【経歴】
大阪市に、大阪万博にてソ連館のペンキ塗 りを請け負っていたペンキ屋に勤める父・ 憲五郎、母・信子の間に生まれ、幼稚園へ あがる頃に尼崎市へ移る。放送作家の高須 光聖とは幼稚園時代からの付き合いであ り、小学校へ転校してきたというのは松本の作り話である。親や兄(松本隆博)がたびたびテレビなどに出演する松本人志とは 対照的に、浜田の両親や妹の出演はこれまでにない。 1979年、三重県にある当時全寮制の日生学園高等学校(現在は 日生学園第一高等学 校)に入学し、2年次に開校にともない移 動した全寮制の日生学園第二高等学校 を卒 業。在学時はスパルタ教育で学校や寮の便器を素手で掃除させられるなどの厳しい環 境を苦に寮から脱走し、松本や友達の家に転がり込むこともたびたびであった 。同校の後輩に今田耕司がいる。高校卒業後の 目標は特になかったため、父親の提案で競艇選手の試験を受けたが落第している。
【好きなもの・こと】
浜田。ダウンタウン。コント。
【嫌いなもの・こと】
現実の彼と同じ。
【特殊技能の有無】
広く愛されるお笑いの技術を持っている。
【備考】
デビュー当時はそのふてぶてしい態度から 先輩達から忌み嫌われる存在(浜田に関し てはよく先輩から奇妙な愛情でいじられて いたらしい)であったものの、『4時です よーだ』(毎日放送)で関西地区での人気を不動のものにする。ほどなくして上京、 『夢で逢えたら 』(フジテレビ )などで人気を博し、全国区タレントとして広く名を知られるようになる。1990年前後にはウッチャンナンチャン・とんねるず ・B21スペ シャルらと共に「 お笑い第三世代 」として 一大ブームを巻き起こした。その後、お笑いのみの活動にとどまらず、俳優、声 優、歌手活動も精力的に行っている。現在ではピンでの司会業が増えている。

52名無しさん:2013/07/26(金) 13:37:36 ID:Qgu4TPaM0
【名前】パン食いガール
【性別】女
【年齢】16
【職業】学生
【身体的特徴】 パンの匂いがする髪、セーラー服
【性格】 お腹の虫に従って生きるタイプの馬鹿
【趣味】パン工場見学
【特技】歯の力だけでバイク程度なら動かす
【経歴】全日本パン食い競争女子の部優勝者
【好きなもの・こと】 あんパン(つぶあん)
【嫌いなもの・こと】 あんパン(こしあん)
【特殊技能の有無】100m走9秒フラットからの5mジャンプからのパン食いは余裕
【備考】 毎日10個は菓子パンを食べないと気がすまないが、なぜか太ることはなくスタイルは良い。
ただよくよだれを垂らしているのでモテたりはしない。本名村雨梓(むらさめあずさ)。

53名無しさん:2013/07/26(金) 14:03:10 ID:GzJsqNJE0
【名前】悪魔の館
【性別】無い。
【年齢】築300年
【職業】洋館。
【身体的特徴】
歴史を感じさせるヨーロッパ式の洋館。暖炉や自宅用の酒場とワインの貯蔵庫などもあり、伝統を重視している作りになっている。全体の大きさはかなりの物。
【性格】
グルメな性格。
【趣味】
館には行った人間を食べること。
【特技】
移動する事。部屋の不可思議な移動。
【経歴】
築300年前にたてられた洋館。たてられた土地が鬼門であり、館内を漂っていた浮遊霊や人間で無い存在の妖気や霊気を吸収し、自我を得て妖怪化した生きた館。館に入った人間を消化し食べてしまう。
【好きなもの・こと】
怯える人間。
【嫌いなもの・こと】
マナーの悪い人間。家具を壊す者。
【特殊技能の有無】
館全体が妖怪であり、館内が胃袋。入った人間を消化する。
 館内に漂う霊や妖怪を使い、捕まえた人間に悪夢を見せ、恐怖を与える。
 部屋の間取りを自由に変える事ができる。
 這いずるようにして館全体移動ができる。しかし遅い。
 館の悪夢に恐怖する人間を消化し、館の一部にできる。  
【備考】
最初の家主に愛着を感じており、家主が死亡後に暴走した不死がある。館にすむ人間が相次いで行方不明になるため悪魔の館と呼ばれている。犠牲者は館の壁や家具として第二の人生を歩んでいるだろう。
 基本的に人間じゃない存在も消化しようとする。
 館内が内蔵のため、見かけは普通だが壁や床などに攻撃を加えると痛みを感じる。

54名無しさん:2013/07/26(金) 15:30:54 ID:56vxhJyg0
ロワと言うよりオリキャラ発表会みたいになってる。

55名無しさん:2013/07/26(金) 21:33:54 ID:2de5fMNY0
【名前】AK-47
【性別】無し
【年齢】66
【職業】アサルトライフル
【身体的特徴】木製ストックに三十連弾倉というノーマルなAK。オプションパーツは付いていない
【性格】気紛れな性格。弱者の味方をすることもあれば、虐殺に加担することもある
【趣味】独立の手助け、殺人
【特技】とても頑丈。海水や泥水に漬けても壊れない
【経歴】1943年にミハイル・カラシニコフが設計した歩兵用アサルトライフル。
数えきれないほど多くの戦争や紛争で使用されている。
【好きなもの・こと】戦闘
【苦手なもの・こと】平和
【特殊技能の有無】何故か弾切れしない、無限の弾倉を装着している。
【備考】「人類史上最も人を殺した兵器」として世界的に有名なアサルトライフル。
その安さと頑丈さから、一億丁以上が生産された世界最多のライフルでもあり、今なお世界中で多くの人々を殺し続けている悲劇の銃。
一応自力でも移動できるが、武器という性質上人間を利用して移動することが多い。



【名前】フーファイター
【性別】男性
【年齢】不明
【職業】戦争屋
【身体的特徴】目撃者によって様々。証言によっては人種さえ異なるが、男性という点でのみ共通している
【性格】一言も言語を発しないため、詳細不明
【趣味】不明
【特技】銃撃、剣術、格闘などありとあらゆる戦闘技術、飛行機、ヘリ、戦車などあらゆる乗り物の操縦
【経歴】不明
【好きなもの・こと】戦い
【苦手なもの・こと】平和
【特殊技能の有無】戦場であればどのような場所・時代でも瞬時に移動できる
【備考】ありとあらゆる時代の戦場に現れては戦いに乱入する謎の存在。
戦闘技術は超一流であり、日本刀から戦闘機まであらゆる武器を使いこなす。バトルロワイアルに戦争の匂いを嗅ぎ付け、乱入してきたらしい。

56名無しさん:2013/07/27(土) 01:12:39 ID:Lza3J7EU0
キャラ募集の締め切りはいつまでなの?

57名無しさん:2013/07/27(土) 07:58:05 ID:jWC/n.aY0
【名前】ジャスティン・ショット
【性別】女
【年齢】29歳
【職業】傭兵。
【身体的特徴】剃刀のように鋭い目つきをした金髪女性。武闘派。両腕両脚の肘部分に髑髏の飾りをつけた迷彩柄の軍服を着込こんでいる。同じく髑髏の飾りをつけた迷彩柄の帽子を被っている。
 左手が義手であり、黒い塗装を施された機関銃。
【性格】頑固な性格で自分の主張を曲げようとしない。妥協を許さない堅物。『敗者に生きる資格は無し』を主義としており、たとえ同業者や雇い主だろうと『敗者』と判断すれば右手の義手で撃ち殺す。
【趣味】義手の手入れ。弾の管理。銃口の埃取り。
【特技】弾丸乱射。
【経歴】各地の戦場を転々とする傭兵、孤児であり、自分の過去をしらない。しかし本人はどうでも良いと考えている。
【好きなもの・こと】勝者。勝つこと。機関銃義手を撃つ際の体に伝わる振動と火薬のにおい。
【嫌いなもの・こと】負け犬。弱者。敗者。
【特殊技能の有無】多数の銃器の扱いに長けているが、片手のため反動の強い銃は苦手とする。ナイフの扱いは得意。戦闘は基本右手の義手を使う。
【備考】
右手の義手は特注品。嘗てコンビを組んでいた同業者の男が使っていた機関銃のパーツを一部使っている。とある戦場で至近距離に砲弾を撃ち込まれ、自分を庇った為に相棒は死亡。ジャスティンも右手をこの時に失う。
 この出来事が原因で負けるという事に狂気的な考えを持つようになり、『敗者に生きる資格無し』を掲げるようになった。
 義手はかなりの重量を誇るが、彼女は軽々と扱っている。
 義手は神経と直接繋がっているため、着脱は簡単には行えない。彼女の意志で自由に発砲することが可能。
 

【名前】首切り収集家
【性別】無し
【年齢】中世時代くらいの生まれ。
【職業】ギロチン
【身体的特徴】巨大な赤黒いギロチン。体につけられた鎖に今までの犠牲者の生首を飾っている。常に鎧を着た従者ひとりが側にいる。
【性格】首を切ること。それのみに没頭している。
【趣味】断頭。
【特技】首を一撃ではねること。
【経歴】中世時代処刑に使われていたギロチンが、長い間人間の血を吸い続けることにより悪魔が取り付き、自我をなした呪われたギロチン台。
【好きなもの・こと】
人の首をはねる際の首にギロチン刃が食い込む感触。断末魔の悲鳴。生首。
【嫌いなもの・こと】
じたばた暴れない奴。
【特殊技能の有無】
体から鎖をのばし、気に入った相手を台の上に引きずり込み、断頭する。鎖の長さは無限大。
 跳ねた生首を自らの飾りとし、その首を媒介として喋る事ができる。 
 首を跳ねた人間の胴体を一人操ることが出来る。
 生首から犠牲者の記憶や経験を読み込む事ができる。
【備考】
自力では全く移動が出来ない。そのため移動の際は全身鎧を着た従者に抱えてもらうが、かなりの重量と大きさのため移動速度は遅い。
 連れ歩いている従者は首を跳ねられた犠牲者のひとりであり、お気に入りの人間の胴体に鎧をつけ従者としている。ゾンビ。従者は頭が無く、鎧兜の中身は空っぽ。本体がギロチンの為いくら攻撃してもしなない。
 現在の従者が行動不能になれば、次に首を跳ねた人間の胴体従者にする。
 従者はギロチン台からあまり遠くには離れられない。

58名無しさん:2013/07/27(土) 10:23:22 ID:P5RcrnY.0
>>56
>>1氏が貼ってないから決められていないんじゃない?このロワ結構放置されてたし、会場ルールとかも勝手に決めちゃう?

59名無しさん:2013/07/27(土) 11:51:59 ID:qtUQs0g20
【名前】ロージ
【性別】男
【年齢】24歳
【職業】トレージャーハンター
【身体的特徴】
バイカー風の服装をした男。額にゴーグルをつけている。痩せ型。
【性格】
一人称は俺で、金儲けやお宝集めの為ならばどんな手段も厭わない破天荒である。
  自己顕示欲が強い。欲望に忠実だが愚か者ではなく、高い記憶力と状況判断を得意とする。
 物臭であるが、本人が期待を抱いた金儲け手段に関しては基本的に労力を惜しまない。
 行動の原点はほとんどの場合、金儲けやお宝集めではあるものの気まぐれで人助けをする事もある。
【趣味】
金儲け。遺跡荒し。トレージャーハント。
【特技】
分身の術。
【経歴】
世界各地を放浪しているトレージャーハンター。
【好きなもの・こと】
金。お宝。焼き肉。
【嫌いなもの・こと】
只働き。無駄骨。
【特殊技能の有無】
とある遺跡に忍び込んだ際に見つけた、巻物に書かれていた分身の術を自己流でマスターしており、実体のある分身を三人作り出せる。しかし三人つくると操作の密度が甘くなるため、通常は身代わりとして一体操作する。
 非常に悪運が強く、本人もよく自慢する。
【備考】
改造チェーンしたバイクで旅しており、決まった居住区を持たない。バイクの腕はそれなりに言い。逃げ足の早さは最強。

60名無しさん:2013/07/27(土) 12:57:09 ID:UcEF8ZZM0
【名前】牛魔浩一
【性別】男
【年齢】25歳
【職業】(ミノタウロス)喧嘩屋。牛総会組長。
【身体的特徴】
身長2メートル30センチの巨漢の男。長い黒コートとドカンズボンとブーツをはいている姿が私服。非常に豪快かつパワフルな男。側面に棘が付いている黒い腕輪と首輪をはめている。興奮すると頭から二本の牛の角が生える。
【性格】
 非常に頑固かつ横暴であり、力強く豪快な性格。
 プライドも人一倍高い。それ故、誰に対しても横柄な態度を取るが、自惚れ易い上にどこか抜けている。
 一人称は「俺様」。 「ガハハハ」という笑い声が特徴。溢れ出るパワーとパワフルさを最大の武器とする。
 上記のような性格だが、面倒見が良く仲間思いであり、周りには慕われている。
 しかし都合よく物事を解釈する所があり、店に知り合いがいるからといっておごってもらえると勘違いして食い逃げ犯として捕まった事がある。なお、当の本人は 警察から「(事情徴収時に)カツ丼とニシンソバをおごってもらった」とさほど気にしておらず、懲りた様子も無い。
「午前7時起床、午後10時就寝」と意外にも早寝早起きであり、腕立て伏せによるトレーニングを欠かさないなど、規則正しい生活をする面も持っているが、その反面非常に不健康な食生活を送っている。
【趣味】
食事に関して並々ならぬ執着があり、彼のパワフルさの秘密として上げられる。彼は朝から牛乳10リットル、フランスパン6個、生卵12個を一気飲みし、味のアクセントにチーズを少々かじるという大食漢であり、これでも本人は「軽めの食事」と語って、昼食はホットドッグ30個食べた後 にライスカレーを18杯、夕食はレバニラ20 皿にクレープを40個を3分で完食するなど朝食のそれよりも多い上に、好物と同時にスタミナ源である大量のニンニクも食べた 上で「まだ食べ足りない」と語っているほどである 。これが彼の無尽蔵のパワーの源である。食べ放題で一日を明かしたことがあり、次の日には排出に一日を明かした事もある。その際の食事も「腹八分目」らしい。
【特技】
突進。喧嘩。パンチ。演歌。
【経歴】
人間社会に溶け込む人外の一人で、動物系妖怪達のコミュニティー組織『牛総会』を造り、その組長を行っている。海外から移住してきた妖怪ミノタウロスの血族。おもに妖怪関係のトラブル処理を行っている。
【好きなもの・こと】
食べ物。レバニラ炒め。ニンニク。カレーライス。油ギトギトの料理。プロレス中継を見つ つ演歌を流して筋力トレーニングをする事。
【嫌いなもの・こと】
中途半端。ヘルシーな料理。(旨ければいい。) 酒。
【特殊技能の有無】
実は人間ではなくミノタウロス(牛頭鬼)であり、圧倒的な肉体の頑強さとパワー、スタミナを持つ。並みの攻撃では傷一つつかないが、怪我を負っても食事をとればすぐ直る。戦闘時は突進とパンチを主な攻撃手段としており、その拳は岩をも砕き、突進に至っては巨体に似合わず異常に早く、何者をも止められない突進力を持つ。
【備考】
大食漢の一方で、 酒にはあまり強くなく、すぐに酔ってしまう。
 赤い色を見ると本能的に興奮し、突進する癖がある。

61名無しさん:2013/07/27(土) 13:37:00 ID:zlHpzOY60
【名前】TAKU(タク、本名:秋葉 卓志)
【性別】男
【年齢】1960年9月22日生まれ
【職業】横浜銀蝿のメンバー。ミュージシャン
【身体的特徴】現在金髪ロン毛のちょい悪親父風男。サングラス。革ジャンを着ている。
【性格】
現実の彼と同じ。
【趣味】
ベース。作曲。本番練習。
【特技】ベース、ボーカル
【経歴】
中央大学中退 。作詞作曲編曲家として銀蝿一家の作品の他、中森明菜、三原順 子をはじめ岩井小百合・おニャン子クラ ブ等のアイドルの作品も手がける。特に 三原順子はTAKUの楽曲でベスト10入り をはたし“NHK紅白”出場、岩井小百合 は“日本歌謡大賞”の最優秀新人賞を受賞 した。1990年に(株)日音に入社。“原盤 ディレクター”として、槇原敬之、島田歌穂、本田美奈子等を担当。日音制作部“秋 葉プロジェクト”チーフプロデューサーとして最盛期にはオリコンチャートベスト20以内に同時に3曲を送り込む実績を残 した。銀蝿復活後2007年以降よりプロ デューサー兼ベーシストとして、BRAIN WASH BAND、チェリーボーイズ等の昭和 のロックンロールバンドを復活させてい る。
【好きなもの・こと】
横浜銀蝿。銀蝿一家。嵐。翔。ラーメン。
【嫌いなもの・こと】
本番ライブで上がってしまうこと。
【特殊技能の有無】
高い音楽技術。突っ張り魂。
【備考】
“NHK紅白”出場、岩井小百合 は“日本歌謡大賞”の最優秀新人賞を受賞した。1990年に(株)日音に入社。“原盤 ディレクター”として、槇原敬之、島田歌穂、本田美奈子等を担当。日音制作部“秋 葉プロジェクト”チーフプロデューサーとして最盛期にはオリコンチャートベスト 20以内に同時に3曲を送り込む実績を残 した。銀蝿復活後2007年以降よりプロデューサー兼ベーシストとして、BRAIN WASH BAND、チェリーボーイズ等の昭和 のロックンロールバンドを復活させている。

62名無しさん:2013/07/27(土) 13:46:27 ID:lEGj5OEE0
【名前】スティーブンキング
【性別】男
【年齢】65
【職業】アメリカのモダンホラー小説家。
【身体的特徴】実在の彼と同じ。
【性格】各人のイメージ通り。
【趣味】小説。
【特技】原稿仕上げ。
【経歴】1974年に長編『キャリー』でデビュー。 ジャンルはホラーであるにもかかわらず、 舞台は主にアメリカのごく平凡な町で、具体的な固有名詞をはじめとした詳細な日常描写を執拗に行うのが特徴。その作風か ら、従来の「非現実的な世界を舞台とした、怪奇小説としてのホラー」とは異なる「モダン・ホラー」の開拓者にして第一人 者とされる。 詳細な経歴は現在の彼とおなじ。
【好きなもの・こと】日常に潜むちょっとした不思議風の作品。
【嫌いなもの・こと】 車(ひかれたことがあるから。)
【特殊技能の有無】現職の小説家のため字が上手い。話を考えることが得意。
【備考】
ホラーばかりではなく、『 ショーシャンク の空に(原作:『刑務所のリタ・ヘイワー ス』)』や『グリーンマイル 』など、映画化された話題作でも有名である。日常の中 に潜む「ちょっとした不思議」を題材にした作品も目立つ。 著作の多くが映画化またはTVドラマ化されている。世界幻想文学大賞 、O・ヘンリー 賞、ブラム・ストーカー賞 、ヒューゴー賞など、数々の文学賞を受賞している。

63名無しさん:2013/07/27(土) 19:15:48 ID:UJRCW2Ts0
【現在募集された参加者名簿①】
○アイレア・オッド
○赤川菊人(あかがわ きくひと)
○赤崎未来(あかさきみらい)
○雨宮芳乃(あまみやよしの)
○飯綱景人(いづな かげひと)
○イーライ・セプタゴン
○ヴァン・ヨハネス
○ウィレム・スメッカー
○ヴェルーゴー・ジャール
○羽水黍奈子(うすい きびなご) ○ガイル・バッグウェル
○金村輝夫(かねむらてるお)
○桐山善次郎(きりやまぜんじろう)
○キューカー・I・プラハ
○倉橋一光(くらはしいっこう)
○倉橋涼香(くらはしすずか) ○ゲイリー・スタンフィールド ○四宮栄次(しのみやえいじ) ○高山信哉(たかやましんや) ○ダニエル・メイン
○バルセロナ・K・J
○フェシス・ファンテイル
○フランシス・ガンダーソン ○ボー・エンザー
○マリオン・キャグニィ
○三木谷振怜(みきや しんれい)
○宮野陽子(みやのようこ)
○山田権蔵(やまだごんぞう)
○張仁(ちょうじん)字:晏然(あんぜん)
○村雨葵(むらさめあおい)
●山田よし子
○神木縁(かみき ゆかり)
○坂本涼子(さかもと りょうこ)
○イサギヨWB-07
○PicoPico.2008
○半顔(はんがお)
○エリア・カザン
○エリア・カザン(その2)
○サハギン山岡
○吉原美奈子
○原木 裕(はらき ゆたか)

64名無しさん:2013/07/27(土) 19:17:07 ID:UJRCW2Ts0
【今までに募集された参加者名簿②】
○蟲之黒玄 (むしいこくげん)
○イリス・ハンニバル
○ハインツ・ディレンガー
○フィル・メイソン
○ジョー・スレイド
○首無しライダー
○斉藤花子(さいとうはなこ)
○ビアー・バーンズ
○サリー・レスター(切り裂きジル)
○X00125号
○メカメイド13号
○ヨシュア・ヴェルデニア(上村義也)
○アイーシャ・ヴェルデニア
○黒田喰院(くろいくいん)
○ブラッディー・バレンタイン
○怒りん坊
○暴れん坊
○隠れん坊
○キョンシー
○レプラコーン
○北浦啓二(きたうらけいじ)
○人間茸
○本表体人(ほんひょうたいじん)
○荒木ハイド(ジキル)
○クラウン
○ペルオ・ラッセル
○びっくりピエロ
○赤ちゃん人形
○リチャード・リンカーン
○ラファエル・キルシュタイン
○浜田 雅功
○松本 人志
○パン食いガール
○悪魔の館
○AK-47
○フーファイター
○ジャスティン・ショット
○首切り収集家
○ロージ
○牛魔浩一
○TAKU(タク、本名:秋葉 卓志)
○スティーブンキング
【主催者側のキャラ名簿】
○山田よし子(霊)
○『慟哭王』・夢幻なる漆黒

以上89名
>>1
一度纏めてみた。どうよ?もう50名より100名の方がキレがいいと思うけど。

65名無しさん:2013/07/27(土) 19:18:08 ID:UJRCW2Ts0
数えてみて驚いた。

66名無しさん:2013/07/28(日) 12:11:55 ID:wJu8nwvU0
実在人物が混じっている件について

67名無しさん:2013/07/28(日) 16:29:26 ID:5Cux5vXQ0
せめて実在人物を基にしてキャラを作ってほしいなぁ
例えば肉体言語の板垣退助とかのように

68名無しさん:2013/07/28(日) 20:13:45 ID:vcS26FKw0
オリキャラ考えたんですけど投下してみて良いでしょうか?

69名無しさん:2013/07/29(月) 12:09:30 ID:hUIjX36U0
【名前】赤目のデュオ(眼堕食欲・がんだしょくよく)
【性別】女
【年齢】80歳(外見年齢18歳)
【職業】女子高生(食人鬼)
【身体的特徴】
日本在住の低級吸血鬼《食人鬼》。セーラー服を着た金髪に染めた癖のあるツインテールの髪型をしている。女性の平均身長より背が高く(188センチ)それを気にしている。整った顔立ちであり、体系は巨乳のアイドル並みのスタイルのグラマウス。
その肌は病的なまでに青白い。
常に日焼け止めクリームを塗っている。
【性格】
ギャルのような外見に反して常識人。一人称は「あたし」。
他人に対しては素っ気ない態度をとるが、同族であり幼なじみの初恋の相手である黒井喰院を前にすればたちまち乙女になる。
喰院と話す際はよく噛んでしまい、その癖をうらんでる。
他の食人鬼と違い、生肉より調理した肉を好むため、殺した人間の肉を一部持って帰り調理する。
 基本的には襲う人間は無差別ではなく、悪党と呼べるタイプの人間しか殺さないポリシーを持ち、同族からは変わり者扱いされる。
 殺した人間の両目をえぐり取り、コレクションする趣味がある。これが赤目の由来。
 小さい女の子や男の子に対して母性本能を感じるのか、子供に対しては優しく、泣いている姿を見るのが我慢なら無い。
 好きな男には献身的に尽くすタイプ。とっても献身的。
【趣味】
目の収集。シャドーアイの試し塗り。化粧。日焼け止めクリームの容器集め。
【特技】
人肉料理。(得意な料理は人肉ケバブやビビンバ。カルパッチョ)
【経歴】
世界各地に散らばっている吸血鬼の血筋であり、低級吸血鬼の食人鬼。能力が目覚めた歳のまま成長が止まっている。喰院と幼なじみであり、彼のことを愛している。しかしその思いを打ち明けられずにいるため、ストーカー地味だ追跡を行い、偶然を装って彼と同じ高校に入学したりする。
 吸血鬼の年齢ではまだまだ子供。修行の意味を込めて全国を転々としている。
【好きなもの・こと】
喰院。人肉。ファッション。子供。
【嫌いなもの・こと】
ちゃらい男。なんか勘違いしてる男。女を男の道具だと思ってる奴。
【特殊技能の有無】
擬態を解除すると、背中から蝙蝠のような巨大な羽が生え、頭部から同じく蝙蝠のような耳が生える。手と口の牙と爪がナイフのように鋭くなり、この姿は飛行が可能。その飛行スピードは人間どころか並みの実力者で視覚出来ないほど。この姿だと蝙蝠のように超音波を発生させる事ができ、それで攻撃も行える。
明るすぎる場所では視界が聞かなくなる弱点がある。(超音波ソナーで代用が可能。)
【備考】
将来の夢は喰院と結婚し、彼に純潔を捧げ、子供を妊娠、出産すること。子供は66人くらい欲しいらしく、大家族に憧れている。

70名無しさん:2013/07/29(月) 14:07:12 ID:1CN37ajE0
【名前】カーミラ・フランケンシュタイン
【性別】女
【年齢】不明(不老との噂)
【職業】遺伝子学の世界的権威であると同時に魔術敵生体科学研究者(魔道術者)
【身体的特徴】
癖のない金髪のストレートヘア。常に白衣を着ているきつい目つきの女性。
【性格】
非常に横暴で独断的。協調性に欠けた人格破綻者であり暴君。しかし非常に幅広い医学知識と科学知識を持ち、オカルト的な魔術にも詳しい。
【趣味】
人体解剖。究極の人類の建造。
【特技】
魔術研究。人体解剖。
【経歴】
近年彗星のように現れ、医学界や科学界に革命を起こした天才。ヴィクター・フランケンシュタインの子孫であり、彼の『究極の人類』を建造する目的を受け継いでいる。
 孤児などを使い人体実験を行っていたことが知れ、学界から追放される。
 実は人間ではなく、妖怪や吸血鬼とも違う『神の眷属』。かつて人類が誕生する以前に行われていた神々の戦いの最中、邪神ロキに従い、北欧の神オーディンと敵対した『ミットガルトの毒蛇』。
 現世に邪神ロキを復活させ、ラグナロク(世界の終末)を起こし、自らの建造した究極の人類とともに世界の支配者になる野心を持つ。
自らを神々の血を引くものと自覚し、人間の生命を弄ぶ権利があると考えている。
神の眷属であるため、吸血鬼や妖怪達とは一線を越える邪悪な存在。
【好きなもの・こと】
研究。死体。読書。午後のティータイム。
【嫌いなもの・こと】
自分の研究を馬鹿にする人間。人体実験の実用性を無視し、反対する偽善者ども。
自分を異常者扱いする奴。
【特殊技能の有無】
正体を表すと、全身に鱗が生え、両脚が一体化し、巨大な蛇に変身する。
両脚が蛇の胴体のように一体化しているため、歩行はできないが這いずるように移動を行い、非常に素早い。
体内に流れる血液は邪悪の加護を授かっており、死んだ細胞に血を注射すると、凄まじい速さで同化し、細胞活動を再開させ、新陳代謝を行わせる。
つまり血液に死者を蘇らせる力があり、この血液を使い自らの忠実な手下である『究極の人類』の試作品を建造している。
【備考】
ラグナロクについて記された書物である『聖典エッダ』の原書を探し、北欧の神々の血筋をもつ人間の血を目覚めさせないため書物を破壊することを第一の目標とする。
 彼女の世界を滅ぼし、その後新世界の支配者になるという野望は、実は他人に対しての恐怖感の裏返しであり、自分の存在を受け入れてくれる存在を無意識のうちに求めている。

71名無しさん:2013/07/30(火) 16:49:20 ID:spDEi/j20
【名前】口裂け女(長女)
【性別】女
【年齢】不明(外見年齢28歳)
【職業】都市伝説型妖怪
【身体的特徴】
ベレー帽と、ハイネックシャツの上に革のコートを着込んだ冷酷な顔つきをした女性。
着ているベレー帽と服装は全て血のような赤色。
口が両側に耳まで裂けており、常にマスクをしてそれをかくしている。
 黒髪ロングヘアーの抜群のプロポーションをしたグラマウスな美女。
身長2メートル10センチで、目は狐に似ている。声は猫を連想させる。
【性格】
一人称は「私」 
都市伝説のイメージに一番近い性格をしており、冷酷な性格。他人(とくに女性)全てに嫉妬しており、美形の顔をめちゃくちゃに切り刻むことを趣味とする。
誰に対しても冷たい態度をとるが、妹たちには心を許しており、優しい。
【趣味】
「私、きれい?」と訪ね、相手の答えを聞いてから切り刻んで殺すこと。相手が美形だとなにをいっても殺す。
【特技】
刃物のメンテナンス。微塵切り。早切り。
【経歴】
口裂け女三姉妹、その都市伝説が噂されていくうちに、実際に三姉妹が具現化した妖怪。長女。
【好きなもの・こと】
自分の顔を綺麗と言ってくれる人。べっこう飴。妹たち。
【嫌いなもの・こと】
ポマード。ニンニク。
【特殊技能の有無】
刃物の扱いに長けており、異常に足が速い。足腰が強く蹴り技が強力。
【備考】
長い鋏や、出刃包丁、鎌、鉈、斧、メス など複数の刃物を至る所に隠し持っている。
人目の多い都会では、隠し持つことのできる鋏や鎌、メスなどが多く、田舎では出刃包丁や鉈、斧など殺傷力の高い凶器を好む。
長女は大鎌を好む。
都市伝説型妖怪なため、より多くの人間にその存在を知られれば知られるほど強くなる。
実は結婚に仄かに憧れている。

72名無しさん:2013/07/30(火) 16:50:27 ID:spDEi/j20
【名前】口裂け女(次女)
【性別】女
【年齢】不明(外見年齢24歳)
【職業】都市伝説型妖怪
【身体的特徴】
金髪のセミロングの女性。血のような色をしたコートを着ている。
姉同様口が裂けているが、左側のみ耳まで裂けている。
常にマスクをして隠している。
姉同様に美人であり、アイドル並の体型。胸も大きい。 
身長2メートル3センチ。目は狐に似ており、声は猫を連想させる。
【性格】
一人称は「あたし」 冷たい性格だが、長女よりは暖かい性格。子供には優しい。
姉と妹を心から信頼している。姉には敬語ではなす。
【趣味】
「ヨーグルト食べる?」と尋ねて、相手が「食べない」と答えると斬り殺す事。相手が美形ならなにをいっても殺すが、「食べる」と答えた場合殺す予定でもヨーグルトを与える。
(相手が子供の場合はヨーグルトを与えて去る。食べないと言った場合は飴をあげる。)
【特技】
自家製ヨーグルト作り(凝り性なので。)
刃物のメンテナンス。縦切り。
【経歴】
口裂け女三姉妹、その都市伝説が噂されていくうちに、実際に三姉妹が具現化した妖怪。次女
【好きなもの・こと】
自分の顔を認めてくれる人。べっこう飴。ヨーグルト。
【嫌いなもの・こと】
ニンニク。ポマード。
【特殊技能の有無】
姉妹共々足が異常に速く、足腰が強い。蹴り技が強力。
【備考】
長い鋏や、出刃包丁、鎌、鉈、斧、メスなど複数の刃物を隠し持っていおり、自由に取り出せる。人目の多い都会では、隠し持つことのできる鋏 や鎌、メスなどが多く、田舎では出刃包丁や鉈、斧など殺傷力の高い凶器を好む。
二女は大鉈を好む。
都市伝説型妖怪なため、より多くの人間にその存在を知られれば知られるほど強くなる。
実はシュタコン。

73名無しさん:2013/07/30(火) 16:51:17 ID:spDEi/j20
【名前】口裂け女(三女)
【性別】女
【年齢】不明(外見年齢17歳)
【職業】都市伝説型妖怪
【身体的特徴】
赤髪のショートの髪型の女性。
服装は赤色のセーラー服に、膝までの赤い紐ブーツ、肘まで覆う革製の赤い手袋をしている。
姉たち同様口が裂けており、右側のみ耳まで裂けている。
常にマスクをして隠しているが、三女のみマスクが赤色。
マニキュアで爪を赤く塗っている全身赤色。
身長1メートル98センチ。目は狐に似ており、声は猫を連想させる。スタイルは良いが、胸は姉達ほど大きくない(本人も気にしている。)
【性格】
一人称は「わたし」姉たちと似たような性格だが、姉妹で一番ひねくれており、コンプレックスを感じている(特に胸。)
【趣味】
美形の通行人の肩を叩き、振り向いた顔を切りつける事。
右肩を叩かれたら左、左肩を叩かれたら右から切りつける。
【特技】
切り裂き。鋏の手入れ。
【経歴】
口裂け女三姉妹、噂されていく噂されていくうちに実際に具現化した妖怪。三女。
【好きなもの・こと】
刃物のコレクション。斬り殺してきた美形の数自慢。弱い者いじめ。
【嫌いなもの・こと】
ニンニク。ポマード。自分をコスプレ呼ばわりする奴。
【特殊技能の有無】
刃物の扱いに長けており、姉たち同様異常に足が速く、足腰が強い。蹴り技が強烈。
【備考】
姉達と同じく、長い鋏や、出刃包丁、鎌、鉈、斧、メスなど複数の刃物を隠し持っていおり、自在に取り出せる。
人目の多い都会では、隠し持つことのできる鋏や鎌、メスなどが多く、田舎では出刃包丁 や鉈、斧など殺傷力の高い凶器を好む。
基本的に鋏などを好む。
都市伝説型妖怪な為、存在を噂されればされるほど力が強くなる。
実は恋愛などに仄かに憧れている。

74名無しさん:2013/07/30(火) 16:55:11 ID:ob4RB4mE0
みんなもどんどんオリキャラを考えよう。にぎやかに楽しく。

75名無しさん:2013/07/30(火) 17:36:38 ID:JBhkcdOY0
手段が目的になってるんですが

76名無しさん:2013/07/30(火) 17:42:22 ID:spDEi/j20
>>75
とりあえず100名くらいまでオリキャラを考えて、そこから次のステップに移行しよう。
(地図とかルールとか。)
>>1
それでどうでしょう?

77名無しさん:2013/07/30(火) 20:14:59 ID:PS1L6d1U0
【名前】レッド・アイアン(首無しのレッド)
【性別】男
【年齢】30歳
【職業】『裏』賞金稼ぎ
【身体的特徴】
身長2メートルを越える巨体の男。肉体を極限まで鍛えており、通称「ヘラクレスのような男」と呼ばれる程の筋肉を持つ。
人間に危害を加える事で、世界的に賞金のかけられているタチの悪い怪物達を『退治』する職業である『裏』賞金稼ぎとして働いている。
25歳の頃に『首無し騎士の呪い』をかけられ、首から下が『不老不死』の肉体になっており、肉体が常に最善の状態に保たれている。
首が呪いにより着脱可能になっている為、死んだフリが可能。
呪いの影響か常に無表情で、まるで死人のような恐ろしい目つきをしていることから、よく勘違いされるが、内心はかなり軽い。
呪いにより喋れない為、筆談でコミニケーションを行う。
賞金首とはいえ命を奪うことの敬意を払わなければならないと考えているが、対象を殺害する際にも全く無表情な為(それどころかどことなく楽しそうに見えるらしい)殺す事に抵抗のない危険な男と周りから認識されている。
首を固定するために首輪のような固定器具をつけている。
【性格】
外見は周りに威圧感を与え、雰囲気から恐怖心もビシビシ与えるような男だが、内心はそんな周りに全く気づかない軽いノリの男。しかし喋らない(喋れない)ため、そんな性格に気づいてもらえない不憫な男。
パワータイプの実力に反して頭もよく、文武両道な人間。
女性関係に耐性がない。
【趣味】
読書。肉体を鍛えること。整理整頓。プロテイン。音楽(オーケストラ)プロレス鑑賞。オカルト知識。
【特技】 
首外し。スクワット。プロレス技。呪い関係のオカルト知識。
【経歴】
22歳の頃から裏賞金稼ぎとして働く男。両親ともども裏賞金稼ぎの家系。現在両親は隠居中。
当初呪いをかけられた時は、自身の呪いを解くために奮闘していたが、呪いの実用性に気づき、情報を集めているが呪いを解く気は今の所は無い。
【好きなもの・こと】
ベートーヴェン『歓喜の歌』。レコードで音楽を聴きながらの鍛錬。スタミナのつく料理。
【嫌いなもの・こと】
なにもせずにごろごろすること。掃除をしない人間。
【特殊技能の有無】
『首無し騎士の呪い』により、首が付け根から着脱可能。首から下の肉体は『不老不死』であり、常に『最善』の状態のまま。そのため怪我や欠損・損傷を受けても死なず、直ぐに『最善』の状態に戻る。
しかし頭部には不死の効果は無く、頭を撃たれたり、頭部に致命傷を負えば死亡する。
首が胴体から離れても、遠隔操作で胴体を操作できる。しかし視界に胴体が入っていなければ各段に操作することが難しくなり、距離が離れれば離れるほど感覚のリンクが無くなる。
胴体には痛覚が極端に少ないため、敵に向かって突進させるという戦闘方法がある。
首の外れた胴体の鼓動を任意に止め、傷の『戻る』早さを極端に遅くさせる事により死体に擬態する事ができる。(しかしかなりの体力を消耗するため、最大で5分ほどしか行えない。一度行えば数時間間を空けなければ再度使えない。)
胴体におったダメージが強すぎる(体が粉々になったりなど)と、再生に時間がかかる。
頭部に強いダメージをおうと、胴体の操作が思うように行えない。
ウィルスなどには感染せず、毒なども呪いが解毒するため無効。(頭部に直接感染させられたり毒を負わされた場合は例外。)
【備考】
レッドの戦闘スタイルは基本的に拳のみで、武器を使わないことをポリシーとするが、緊急時には銃などを使用する。(本人的には銃を使ったら負けと考えているらしい。)
鍛え抜かれた筋肉の力で多数のプロレス技を繰り出し、敵を粉砕する。

78名無しさん:2013/07/30(火) 22:32:50 ID:XVOA9.oU0
【名前】Many arms(M-A023)
【性別】無し
【年齢】不明
【職業】戦略的突撃用制圧専門兵器。
【身体的特徴】
名前の通り沢山の腕を持つワーム型のロボット兵器。
全長30メートル横幅10メートルという巨体を誇る。
全体的な形は百足に似ており、両側から無数の三本指の腕が装着されている。
これにより移動を行うと同時に緻密な作業を行うことができる。
正面部分には人間の顔を模した巨大な頭部があり、敵対戦力に与える精神的な威圧を考えた作りになっている。
全体的に白い塗装を施されており、関節部分などに黒い人工筋肉組織を使うことにより、蛇のような柔軟な動きが可能になっている。
【性格】
戦略面や制圧面などで大変期待されていた兵器だが、とんでもない欠陥商品であり、生命活動を行っている生物を無差別に攻撃する出来損ない。
元々高い人工知能を搭載されており、心と呼ばれる物は存在している。
そのため『人を殺す』為に作られたという責任に耐えられず、人間で言う『発狂』した状態にある。
【趣味】
突撃すること。制圧。戦闘。
【特技】
突撃。繊細な作業。暴れること。
【経歴】
ロボット兵器やアンドロイド、機械工学の技術が飛躍的に進歩した平行世界出身の兵器。
上記の通り自身の存在理由に高すぎる人工知能の為に得た『心』が耐えきれず、発狂した兵器。
【好きなもの・こと】
メンテナンス。
【嫌いなもの・こと】
大量の水分や煙に弱い。
【特殊技能の有無】
全身の装甲から特殊な電磁パルスを発祥させ、弾丸やミサイルの攻撃力を半減させる。
頭部の口部分から強力な超音波を発生させ、振動により敵対兵器やその他の施設を内部から破壊する。
電波妨害磁場を発生させ、通信妨害を行う。
単純な装備だけではなく、その巨体の重量による突撃は驚異であり、減損ウラン製の装甲の防御力は強力。
【備考】
生物非生物を判断するシステムに熱探知システムを採用しており、『熱反応があり、よく動く対象』を優先的に攻撃する。
回復不能の損傷を負った場合、体内の動力部を暴走させ、広範囲自爆を行う。
実は会話が可能であり、コミニケーションを取ることが可能。しかし発狂しているため、言動に一貫性がなく意志の疎通は不可能。

79名無しさん:2013/07/30(火) 22:34:22 ID:XVOA9.oU0
なかなかカオスなロワになりそうな参加者達。

80名無しさん:2013/07/30(火) 23:14:27 ID:XVOA9.oU0
>>1さん、見ていますか?会場などの広さ規定とかあれば教えてほしいのですが……せめて生存報告を。

81名無しさん:2013/07/31(水) 00:00:12 ID:DXnXwgqM0
今の所どのオリキャラが面白そう?

82 ◆sPL2BgePzw:2013/07/31(水) 00:37:53 ID:YxP6CWtA0
立ったの2年前だしさすがにもう>>1はいないんじゃないか

というか今になってこのスレが浮上するとはオリロワ需要でも出てきたのかw
>>1じゃないけどガチでやるなら>>1役やってもいいよ!
ただこのキャラ数だし完結は度外視になるだろーけどw

83名無しさん:2013/07/31(水) 03:39:36 ID:7L4L/E0M0
【名前】イエス・キリスト
【性別】男性
【年齢】35
【職業】ホームレス
【身体的特徴】肖像画そのもの
【性格】この世に生きる全ての生命を尊ぶ、慈悲深く心優しい性格
【趣味】苦悩する人々に手を差し伸べること
【特技】奇跡を起こすことができる
【経歴】家業の大工仕事の傍らで迷える人々を救済していたが、インチキと決めつけられた挙句に精神異常者として入院させられてしまう。
その後「人々を救いたい」という一心で病院を脱走。現在はホームレス生活をしながら貧しい人々を救済している。
【好きなもの・こと】全ての生命、父
【苦手なもの・こと】悪魔
【特殊技能の有無】奇跡。石をパンに変える、病気を治すといったものから天変地異レベルのものまで自由自在。
【備考】こちらの世界より二千年ほど遅く生まれた平行世界のイエス・キリスト。
神を信じない現代人によって酷い扱いを受けるが、本人は全く気にしていない。それどころかこの世に生きる全ての生命を愛し、日夜彼らの幸せを祈っている。

84名無しさん:2013/07/31(水) 05:56:24 ID:02pIyQ9E0
>>82
おお!>>1氏の代理をしてくれるなら助かるわ!お願いできますか?どんどんオリキャラが投下されているのに、全く進展しなくてどうしようかと考えてたんですよ。( ・_・)ノお願いします。

85名無しさん:2013/07/31(水) 08:19:54 ID:JF7sIzIE0
ナチスに妖怪、吸血鬼に賞金稼ぎ、神様にロボットに生物兵器に犯罪者に怪物に都市伝説、神父にOLにその他色々…かなり凄いメンバーですな。

86名無しさん:2013/07/31(水) 18:58:01 ID:BqAOqjUc0

【名前】あんぱん犬
【性別】オス?
【年齢】?
【職業】妖怪?
【身体的特徴】あんぱんに手足と尻尾が生えている
【性格】こわがり
【趣味】?
【特技】足が速い
【経歴】謎
【好きなもの・こと】?
【苦手なもの・こと】?
【特殊技能の有無】なし
【備考】
鳴き声は「アン!」どこから発しているのかは不明。
あんぱんの姿をした犬。犬のようなあんぱん。どちらなのかは不明。
こしあんなのかつぶあんなのかも不明。ただ逃げ足はメタルスライム並みだ。

87名無しさん:2013/08/01(木) 01:08:59 ID:zoLeTs7Y0
【名前】無代ミテイ(仮)
【性別】未定
【年齢】未定
【職業】主人公
【身体的特徴】今は特になし
【性格】未定
【趣味】未定
【特技】未定
【経歴】
アイボタルが構想し始めた物語の主人公、なぜか現実世界に実体化している。
構想され始めたばかりなのでほとんどのことが未設定、名前も(仮)。
【好きなもの・こと】未定
【苦手なもの・こと】未定
【特殊技能の有無】未定
【備考】
作者であるアイボタルに付加された設定が最上位。
それに矛盾しなければ実は誰でも設定を付加できる。



【名前】アイボタル
【性別】男性
【年齢】不明
【職業】小説家
【身体的特徴】得に無し、典型的なモブ顔
【性格】確固とした自己がなく、流されやすい
【趣味】創作物の鑑賞
【特技】物語、キャラクターの創作
【経歴】
妄想の中に生きる小説家。
自分というものを持っておらず常に創作物に影響されながら生活している。
【好きなもの・こと】ありとあらゆる創作物
【苦手なもの・こと】現実
【特殊技能の有無】無代ミテイにありとあらゆる設定を加えることができる
【備考】
無代ミテイの設定は彼にしては珍しくまだ固まっていない。

88名無しさん:2013/08/01(木) 01:45:20 ID:TlrHY67A0
これで100かな

89名無しさん:2013/08/01(木) 12:10:16 ID:gjODyM4I0
100名募集されましたね。……では新>>1氏、ルールとか会場をどうするか考えましょう。

90名無しさん:2013/08/01(木) 15:15:09 ID:B6FYnDAE0
100人ではなく、105人にしてほしい。あと1人どうしても参加させたいオリキャラがあるんです!!お願いします!!

91名無しさん:2013/08/01(木) 15:58:40 ID:5yRf1uX20
【名前】bullet・collector(B.C)
【性別】男
【年齢】20歳の後半ほど。
【職業】収集家
【身体的特徴】
あちらこちらに髑髏のマークの施されたウエスタンファッションの格好をした男。顔を白く塗り、髑髏のメイクを施している。
【性格】
かなり独占欲が強く、少年時代にカード集めにはまった際、レアなカードを入手した友人をバットで急襲、レアカードを強奪した事が多々あった。
【趣味】
強い『弾丸』集め。メイク用の化粧道具試し。オカルト知識。
【特技】
『弾丸』を集める。乗馬術。
【経歴】
悪魔と契約してえた能力を使い、強い魔物や妖怪、人間を『弾丸』に変え、収集している男。世界各国を放浪し、弾丸に変えた者達を自身の忠実な手下にしている。
【好きなもの・こと】
新しい手下『弾丸』が手に入れたとき。涼しいところ。
【嫌いなもの・こと】
暑い所。あつかましい女。
【特殊技能の有無】
悪魔と契約を施し、数秒間、手で触れた人間を銃の弾丸に変える能力を得た。
手で触れた物体を任意で弾丸に変え、保存ができる。
弾丸に変えられた者は、B.Cに対して忠誠を誓う忠実な手下になる。
弾丸に変えた者を、悪魔から贈られた銃『悪魔銃(髑髏の飾りのついた黒い拳銃)』にセットし、弾丸として撃ち出すことで使役する事が出来る。
弾丸に変化した者は、B.Cの体から離れても数時間は弾丸のまま。しかし時間が経てば元に戻る。
悪魔銃から撃ち出された場合、何時間かB.Cから離れても洗脳は解けず、使役し続ける事ができる。
弾丸に変身させる物体は生き物でも無機物でも何でもあり。
【備考】
多数の武闘派実力者を弾丸に変え、保存し隠し持っている。悪魔銃は何時でも取り出せる、B.Cの体の一部。
結構チキンな性格。

92 ◆sPL2BgePzw:2013/08/01(木) 16:15:52 ID:S35Ja8f20
特に反対意見もないみたいなんで>>1役やりますねー

>>90
とりあえず、SS書かれた順に80人±α(勢いによって微調整)にしようと思うのでまだキャラ受付します
再浮上前に作られたキャラとかは書きたいひといないかもだし

キャラ募集締め切りはー、8/3(土)の23:59までにしましょう

93 ◆sPL2BgePzw:2013/08/01(木) 16:21:12 ID:S35Ja8f20

現在募集されたキャラのおおまかなカテゴリ種別表を作ってみた。
カオス…w

【一般人】
○倉橋一光(くらはしいっこう)/○倉橋涼香(くらはしすずか)
○山田権蔵(やまだごんぞう)/○村雨葵(むらさめあおい)
○赤崎未来(あかさきみらい)/○四宮栄次(しのみやえいじ)
○高山信哉(たかやましんや)/○フェシス・ファンテイル
○宮野陽子(みやのようこ)/●山田よし子/○雨宮芳乃(あまみやよしの)
○坂本涼子(さかもと りょうこ)/○サハギン山岡/○吉原美奈子
○原木 裕(はらき ゆたか)/○ダニエル・メイン/○ヴァン・ヨハネス
○斉藤花子(さいとうはなこ)/○ヨシュア・ヴェルデニア(上村義也)
○パン食いガール/○アイボタル
【芸能人】
○金村輝夫(かねむらてるお)/○ボー・エンザー
【王族】
○アイーシャ・ヴェルデニア
【なんかすごいひと】
○神木縁(かみき ゆかり)
【剣士】
○羽水黍奈子(うすい きびなご)/○飯綱景人(いづな かげひと)
○三木谷振怜(みきや しんれい)
【学者】
○蟲之黒玄 (むしいこくげん)/○カーミラ・フランケンシュタイン
【トレジャーハンター、収集家】
○ロージ/○bullet・collector(B.C)
【マフィア、犯罪者、危険人物】
○赤川菊人(あかがわ きくひと)/○イーライ・セプタゴン
○ガイル・バッグウェル/○マリオン・キャグニィ/○イリス・ハンニバル
○ジョー・スレイド/○サリー・レスター(切り裂きジル)
○クラウン/○ペルオ・ラッセル
【刑事・捜査官】
○ウィレム・スメッカー/○ゲイリー・スタンフィールド
○フランシス・ガンダーソン/○フィル・メイソン
【軍人、特殊部隊、傭兵系】
○ジャスティン・ショット/○桐山善次郎(きりやまぜんじろう)
○キューカー・I・プラハ/○バルセロナ・K・J/○ハインツ・ディレンガー
○張仁(ちょうじん)字:晏然(あんぜん)/○北浦啓二(きたうらけいじ)
○フーファイター/○レッド・アイアン(首無しのレッド)/○ビアー・バーンズ
【魔物ハンター】
○リチャード・リンカーン/○アイレア・オッド/○ラファエル・キルシュタイン
【妖怪、魔人、モンスター】
○ヴェルーゴー・ジャール/○半顔(はんがお)/○首無しライダー
○黒田喰院(くろいくいん)/○赤目のデュオ(眼堕食欲・がんだしょくよく)
○ブラッディー・バレンタイン/○怒りん坊/○暴れん坊/○隠れん坊
○キョンシー/○レプラコーン/○人間茸/○本表体人(ほんひょうたいじん)
○荒木ハイド(ジキル)/○びっくりピエロ/○首切り収集家/○牛魔浩一
○口裂け女(長女)/○口裂け女(次女)/○口裂け女(三女)/○あんぱん犬
【機械兵器・プログラム・無機物・建物】
○X00125号/○メカメイド13号/○悪魔の館/○AK-47
○イサギヨWB-07/○PicoPico.2008/○赤ちゃん人形/○Many arms(M-A023)
【実在人物?】
○エリア・カザン/○エリア・カザン(その2)/○浜田 雅功/○イエス・キリスト
○松本 人志/○TAKU(タク、本名:秋葉 卓志)/○スティーブンキング
【未定】
○無代ミテイ(仮)

94名無しさん:2013/08/01(木) 17:52:38 ID:qQnpH1YA0
【名前】ねこ
【性別】♀
【年齢】3歳
【職業】なし
【身体的特徴】白猫
【性格】気まぐれ
【趣味】おさんぽ
【特技】高いところから飛び降りること。
【経歴】
『ねこのおさんぽ』という絵本に登場するキャラクター、夕日町という町で暮らしている。
【好きなもの・こと】川原でのひなたぼっこ。
【苦手なもの・こと】犬がだいきらい、理由はよく追いかけまわされるから。
【特殊技能の有無】動物の第六感があり、危険を事前に察知して逃げることができる。
【備考】
逃げ足が速く、狭いところにも入りこむことができるので犬に追いかけられてもへっちゃらだ。

95名無しさん:2013/08/02(金) 02:01:31 ID:VERAPAug0
【名前】試作品008号
【性別】男
【年齢】0歳(生まれたて)
【職業】人造人間
【身体的特徴】
体中に裁縫後のある男。右肩と頭部にコイルのようなボルトが刺さっている。
全体的な体色が青色で、血色が異常に悪そうな印象を与える。
全体的な体格は大きく、歩く際は右足を引きずっている。
両目が澄んでおり、赤ん坊のような瞳をしている。
服は着ていない。素っ裸。
【性格】
精神年齢は赤ん坊なみ。本能と感情に忠実である。
【趣味】
『お母さん』にほめてもらうこと。
【特技】
電気を発生させる。
【経歴】
カーミラ・フランケンシュタインが建造した究極の人類……の試作品。
【好きなもの・こと】
お母さん。
【嫌いなもの・こと】
怒るお母さん。
【特殊技能の有無】
カーミラによって、多数の死体から作り出された人造人間であり、体内に備わっている発電器官により高電圧の電気を発生させることができる。
純粋に力も強く、タフネスな体を持つ。
元が死体な為、頭部を破壊されなければ活動を停止しない。
【備考】
カーミラの作り出した8体めの試作品。彼女の護衛を兼ねた兵士的なコンセプトを全面に押し出された作りになっている。
8号は母親と呼べるカーミラに、息子としての愛情を感じているが、カーミラ本人は彼の事を息子としては見ておらず、あくまで『試作品』として考えている為、愛情表現を行う8号を疎ましく思っており、廃棄処分を行うつもりでいた。



【名前】人造人間003号
【性別】女性
【年齢】0歳(生まれて半年)
【職業】人造人間
【身体的特徴】
異常なほど細長い体型をした、死体から作り出された人造人間。性別は女。
所々に失敗が色濃く現れた試作品であり、非常に醜悪な外見をしている。
背中の皮膚が腐り落ち、背骨が露出している。
手が三本指で、異常に長く、間接の節が多い。鋭い爪を持つ。
背中だけでなく、全身の至る所の皮膚が腐っており、ゲル状になっている。
首が異常に細く、長い。
口内の歯がすべて溶けている。舌もない。
【性格】
人格は存在せず、近くの動くもの全てに襲いかかる。
【趣味】
無い。
【特技】
『ゲロ』をかけること。
【経歴】
カーミラが作り出した究極の人類……の試作品であり、失敗作。
【好きなもの・こと】
お母さん。
【嫌いなもの・こと】
お母さん以外のすべて。
【特殊技能の有無】
口内から鉄すらも腐食させる酸を吐きだし、対象を溶かし殺す。
数十メートル離れた対象には、タンのような形で酸を飛ばし、攻撃する。
細身の割には力が強く、長い指で人体を押さえ込み、顔から酸をかける攻撃を行う。
【備考】
失敗作として廃棄処分される筈だった。研究施設の地下牢に隔離されていた。
母親であるカーミラの命令には従う。

96名無しさん:2013/08/02(金) 02:02:08 ID:VERAPAug0
【名前】Mr.田中博士
【性別】男。
【年齢】45歳
【職業】マッドサイエンティスト。
【身体的特徴】
巨大アフロの科学者。
常にサングラスをかけている。
白衣とサンダルが正装で、常に何かの設計図を抱えている。
【性格】
かなりの変人であり、自分の研究以外は眼中にない。
【趣味】
研究。
【特技】
素数を数えること。綺麗な円がかける。発明。
【経歴】
町外れの廃校に住む変人の科学者。100円ショップの商品とペットボトル。そしてママチャリでタイムマシンを発明した。
「〜であるからで。」
「そうなのだよ。」
が口癖。興奮すると素数を数え出す。
【好きなもの・こと】
三度の飯より発明が大好き。理解者(佐藤勇)
【嫌いなもの・こと】
自分の研究を認めない奴ら。
【特殊技能の有無】
100円ショップの商品でスマートフォンを作れるくらいの、物理法則をガン無視した非常識な発明力を持っている。
【備考】
非常に優秀な科学者だが、あまりにも奇抜すぎる理論の為、学会を追放されたマッドサイエンティスト。
ロワに参加する前に、ママチャリを改造し、生卵と砂糖、水と炭酸水を混ぜた物体を燃料とするタイムマシンの開発に成功していた。
優秀な科学者なのだが、どこか抜けており、算数の九九が言えない。(指摘するとキレる。)漢字の『投』を『殺』とよく間違える。
唯一の理解者であり、親友である佐藤勇にタイムマシンの試運転を頼んでいた。


【名前】佐藤勇(さとういさむ)
【性別】男
【年齢】20歳
【職業】バイクの整備士(暴走族)
【身体的特徴】
リーゼントヘアの特効服を着た男。目つきが悪い。
【性格】
「ああ!!殴るぞ馬鹿!!」
「族なめんなよ!!」が口癖の男。
情に厚い性格をしており、喧嘩は良いが、カツアゲや薬はしない信念を持つ。弱い者いじめはダサい奴がすることと考えている。
【趣味】
木刀を磨くこと。バイクの整備。
【特技】
バイクの運転。
【経歴】
高校中退の暴走族。昼はバイクの整備士として働き、夜はご自慢のバイクで深夜の道を爆音とともに走っている。喧嘩は強い。街の変人として有名なMr.田中とつるんでいる。
【好きなもの・こと】
バイクの排気音。
【嫌いなもの・こと】
薬をやってる奴。カツアゲをする奴。筋を通さない奴。
【特殊技能の有無】
高いバイクの運転技術と、不屈の精神を持つ。通信教育で空手を習っている。
【備考】
Mr.田中の唯一の親友であり、よき理解者でもある。ロワに参加する直前に、博士の発明したタイムマシンの試運転を頼まれていた。

97名無しさん:2013/08/02(金) 02:11:16 ID:gD4544UI0
【名前】悪魔シュルトププギギバブラ(悪魔の言語で『与える者』の意味。)
【性別】女性
【年齢】3856302歳
【職業】悪魔
【身体的特徴】
姿を見る人間により、それぞれ異なる姿に見える。人によっては人種すらも違う。共通しているのは性別と、瞳のない眼球のみ。
【性格】
気分屋で、言葉遊びのような口調でしゃべる。
興奮すると悪魔の言語(隙間に風が流れ込むような音声。)で喋る。
【趣味】
望む者に望む能力を与える事。
他人が血を流し、苦痛と恐怖が蔓延する光景を見ること。
【特技】
望む者に望む能力を与えること。
【経歴】
魔界の第7階層に潜んでいる上級悪魔。
魔王サタンに匹敵しうる魔力と力を持ち、第7階層の支配者として君臨している。
人間界にて気まぐれに降臨し、力を望む者に望む能力を与え、その力で人々が血を流す光景を眺めることを趣味としている。
【好きなもの・こと】
他人が血を流す光景。
【嫌いなもの・こと】
分を弁えない者。
【特殊技能の有無】
望む者に望む能力を与える事が出来る。
具体的な方法は、力を望む者の頭に触れ、悪魔の言語で呪いを唱えること。
【備考】
無尽蔵の魔力を有しており、魔界から配下の下級の魔物や、魔界の原生植物を呼び出す事ができる。
対象を石に変えたり、人の精神に鑑賞する事ができる。
低級の魔法や魔術は全く効果はない。
魔界では、ひとつの大陸を丸ごと移動させるという離れ業を行った事がある。(力を試したかったから。)
人類の歴史に深く関与し、歴史上の独裁者の殆どと面識を持っており、人間界の大きな出来事(世界大戦など。)は、ほぼすべて彼女が裏から糸を引いていたらしい。(ヒトラーにはカリスマの能力を与えたとのこと。)
地球だけではなく、他の知的生命体の住む天体にも出向き、惑星間の戦争を誘発させる工作をしている。
実体を持つときには、そこらの埃や砂などで手頃な肉体を作り出す。
地上では、彼女の実力は完全には発揮できなくて、よく地上酔いを起こしている(二日酔いのような症状。)
能力を与える際は、代価などは求めない。(「望むままを行うことを代価とする。)」

98名無しさん:2013/08/02(金) 09:34:51 ID:mHgxWYro0
【名前】真球
【性別】なし
【年齢】不明
【職業】宇宙生物
【身体的特徴】直径30㎝程度の球体
【性格】やや臆病
【趣味】食事
【特技】不明
【経歴】
宇宙の果てで発生した生命体。
宇宙の中心に向かって障害物を食いながらゆっくりと移動している。
食事をした後には必ず同じくらいの大きさの球体を残している。
【好きなもの・こと】球体
【苦手なもの・こと】多角形
【特殊技能の有無】球体へのワープ
【備考】
最近、地球に近づいてきていることが判明した。

99名無しさん:2013/08/02(金) 21:29:52 ID:iV.569mE0
【名前】姫園炎間(ひめぞのえんま)
【性別】男
【年齢】28
【職業】芸術家(連続放火殺人犯)
【身体的特徴】
全身を覆うコート型の防火服を着込んだ男。
顔をガスマスクのような特殊マスクで覆っている。
上半身の右側の殆どの皮膚に重度の火傷を負っている。
二丁の火炎放射器を装備しており、背中に燃料タンクを背負っている。
【性格】
燃えている炎を見ると性的興奮を味わうという性癖を持つ変態。
どことなく狂っており、言葉に脈絡がない。
全てを焼き尽くす炎を最高の芸術として考えており、32件の防火殺人の容疑がかけられている。
体の火傷は、性的興奮を味わうために自分で炙った。
全てを焼き尽くす炎こそが究極の芸術作品足り得ると考えており、その美術観念に異議を唱えられるとキレる。
【趣味】
燃やすこと。(美しい建造物や、芸術品、若い女性など。)
【特技】
火炎瓶作り。火炎放射器の整備。
【経歴】
「芸術は炎だぁぁぁぁ!!!」
「汚物は消毒だぁぁぁ!!」
が口癖の自称芸術家。改造された火炎放射器を両手に装備し、あらゆる物をファイヤーコーディネイトする。
女性3人を街中で磔にし、火炙りにした「新宿公開磔火炙り殺人事件」。
誘拐した赤ん坊3人にガソリンをかけ、火をつける動画をアップした「赤ん坊火炙り公開殺人事件」などを起こしている。
他にも上記の数の防火殺人の容疑をかけられおり、全国指名手配されている。
【好きなもの・こと】
炎の芸術。
【嫌いなもの・こと】
自分の芸術作品を理解できない低脳の屑共。
【特殊技能の有無】
火炎放射器や火炎瓶による攻撃を行う。
火傷の痛覚を快感に変えられる能力を持つ。
【備考】
装備している火炎放射器は、金に困った米兵が質に流した物を購入し、炎間が改造を施したもの。

100名無しさん:2013/08/02(金) 21:30:49 ID:iV.569mE0
【名前】ボマー(爆谷祐三 ばくたにゆうぞう)
【性別】男
【年齢】32
【職業】芸術家(連続爆弾魔)
【身体的特徴】
メタル風ファッションの男。右側が長髪で、左側を剃り上げている独特の髪型をした男。
【性格】
まったく人の話を聞かない面のある男で、ヒステリックな面もある。
爆発こそが究極の芸術作品足り得ると考えており、その考えを否定されるとキレる。
【趣味】自作プラスチック爆弾作り。予告爆破。花火作り。
【特技】火薬調節。プラスチック爆弾。
【経歴】
「芸術は爆発だぁぁぁ!!」
「汚物は爆破だぁぁぁぁ!!」
が口癖の自称芸術家の犯罪者。
幼い頃から、爆発に魅力を感じる性癖を持っており、猫や蛙を花火などで殺す遊びをしていた。
全国指名手配されている爆弾魔。
【好きなもの・こと】
爆破。爆発。爆弾。花火。
【嫌いなもの・こと】
不発弾。自分の芸術を認めない人間。
【特殊技能の有無】
火薬知識や爆弾兵器などの専門的知識に詳しい。
【備考】
基本的に自作のプラスチック爆弾を装備している。
背中の方のあたり、脂肪の下に爆弾を埋め込んでおり、奥歯の起爆装置を強く咬むことで自爆を行える。

101名無しさん:2013/08/02(金) 21:44:59 ID:17hJxqcQ0
【名前】蘆屋道満
【性別】男
【年齢】1000歳程度(正確には不明)
【職業】ホームレス、陰陽師(自称)
【身体的特徴】
基本的には20代半ば程度の外見。
気分によって子供にも老人にもなれる。
【性格】嫉妬深く、陰険
【趣味】紙集め
【特技】陰陽術全般
【経歴】
邪法による1000年間の眠りから覚めた陰陽師。
現代になじめず、ホームレスと化している。
【好きなもの・こと】人より優位に立つこと
【苦手なもの・こと】見下されること
【特殊技能の有無】陰陽術全般を魔法レベルで運用できる
【備考】
安倍晴明のライバルである蘆屋道満その人。
出し抜くつもりでいた晴明が普通に死んでおり、
目覚めてからずっと気が抜けている。
イエス・キリストとはホームレス仲間でそこそこ仲がいい。

102 ◆sPL2BgePzw:2013/08/03(土) 05:17:19 ID:.GtLiqCU0
地図できました。
海部分はマグマで、落ちるとまず死にます。
白い大地は雪原です。
ttp://www20.atpages.jp/r0109/uploader/src/up0242.png

103名無しさん:2013/08/03(土) 09:14:53 ID:vWUp80XQ0
【名前】徳川家平
【性別】男
【年齢】63
【職業】江戸幕府第23代征夷大将軍
【身体的特徴】
和服であまりそうは見えないが、全体的に筋肉質。
白髪に髷を結っている。
【性格】
基本的には穏やか。
国や民を馬鹿にされると烈火のごとく怒りだす。
【趣味】日々の鍛練、将棋
【特技】武術全般
【経歴】
江戸幕府第23代征夷大将軍。
二度の世界大戦を乗り切り、ゆっくりと隠居している。
【好きなもの・こと】日本
【苦手なもの・こと】外国
【特殊技能の有無】特になし
【備考】
倒幕をまぬがれ、鎖国を続けていた平行世界の日本江戸幕府の将軍。
竹やりで戦闘機を落としたり、木刀で空母を沈めたりと規格外の武勇伝を持つ。
年とともに衰えが見え出したが、まだまだ若いものには負けないという自負を持っている。

104名無しさん:2013/08/03(土) 10:22:07 ID:x6s1PR9M0
【名前】特章志板 とくしょうしいた
【性別】男
【年齢】17
【職業】高校生
【身体的特徴】
歴史の教科書に記載されている聖徳太子そのものの外見をしている。格好は基本的な学生服。
【性格】
温和な性格だが、外見をからかわれると怒る。
【趣味】
日本史を調べ。なぜか棒のような物を持つこと。
【特技】
一度に12人の言葉を聞き取れるほどの高い聴力。憲法十七条を全て言える。
【経歴】
かの有名な聖徳太子の生まれ変わりの人間。
【好きなもの・こと】
馬。しゃく。日本史。お茶。日本食。
【嫌いなもの・こと】
洋食。外見を馬鹿にされること。
【特殊技能の有無】
歴史上の聖徳太子と同じような事ができる(12人の声を聞き分けるなど。)
【備考】
聖徳太子の生まれ変わりな為か、妙なカリスマがある。
普段は争いを好まない温和な性格だが、馬鹿にされると烈火のごとく怒り、奇声をあげながら殴りかかってくる。


>>102
マ……マグマっすか?!過激な会場っすね。地図乙っす。

105名無しさん:2013/08/03(土) 11:32:25 ID:WJVtyKSk0
どうやって地図をみれば良いのでしょう。検索しても出てこない。

106名無しさん:2013/08/03(土) 12:48:16 ID:yCDvxO.6O
【名前】SASUKE
【性別】男
【年齢】22
【職業】アイドル
【身体的特徴】
茶髪に忍装束を改造した衣装。
男女問わず政府の要人が機密情報を漏らしてしまう程の甘いマスク。
【性格】
裏表のない好青年。
【趣味】ジョギング
【特技】創作ダンス、情報収集
【経歴】
忍び系アイドルグループ『NINJA』のリーダー。
【好きなもの・こと】グループメンバー、ファンの皆さん
【苦手なもの・こと】嘘をつく人
【特殊技能の有無】
無自覚だが自分が聞きたい情報を引き出せる話術を持つ
【備考】
『歌って踊って諜報活動』がキャッチコピー、現在人気沸騰中のアイドル。
バラエティ番組でたまにガチの国家機密を暴く事があるため、各国政府も注目している。

107名無しさん:2013/08/03(土) 13:36:32 ID:E3dw/NN60
【名前】虎丸(とらまる)
【性別】男
【年齢】300
【職業】虎
【身体的特徴】象ほどの大きさのある巨大なトラ。喋れる。
【性格】
非常に凶暴。残忍な性格であり、人肉を好む殺人虎。流暢に言葉を話すことができる。強い敵との戦いを好む。
【趣味】
狩り。肉を喰う。
【特技】
引き裂く。噛みつく。
【経歴】
中国の奥地に生息する巨大虎。長生きする内に虎らしからぬ知性を得た。現地住民には神格化されている。
【好きなもの・こと】
肉。血。臓物。
【嫌いなもの・こと】
野菜。草。弱い獲物。
【特殊技能の有無】
野生の第六感で、危機を感じ取ったり、獲物の強さを判断できる。
【備考】
体が堅く、その毛皮には牙や刃、銃弾すら通らない。

【名前】熊五郎
【性別】男
【年齢】300
【職業】熊
【身体的特徴】
象程の大きさの巨大熊。なぜか関西弁で流暢に喋る。
【性格】
温和な性格で、常にのんびりしている。しかし、一度怒ると手がつけられない怪物。
【趣味】
蜂蜜を食べること。昼寝。
【特技】
蜂蜜を探すこと。
【経歴】
人類未開の辺境に住む巨大熊。長く生きる内に熊らしからぬ知性を得た。
【好きなもの・こと】
蜂蜜。
【嫌いなもの・こと】
うるさい奴。昼寝をじゃまする奴。
【特殊技能の有無】
一度怒ると洒落にならない程暴れるため、手がつけられない。
【備考】
体が堅く、牙や刃、銃弾すら通らない肉体を持つ。

108名無しさん:2013/08/03(土) 13:52:22 ID:naFf14dc0
【名前】半魚人
【性別】男
【年齢】30
【職業】魚
【身体的特徴】
全身に鱗の生えた魚人。異常な巨体を持ち、筋肉質な体格。常に生臭い。魚目。首筋にエラがあり、水中の中で数時間行動が可能。地上では動きがのろい。
両手と両足の指の間にヒレがある。
【性格】
血を好み、住んでいる沼に生き物を引きずり込む。臆病な性格。
【趣味】
水中よく。海草でのふんどし作り。
【特技】
水中での異常な推進力。
【経歴】
沼地に生息する半魚人。河童の親類。
【好きなもの・こと】
魚。肉。海草。
【嫌いなもの・こと】
明るいところ。暑いところ。強い日差し。
【特殊技能の有無】
水中での長時間活動。単純な身体能力の高さを持つ。
【備考】
かなり生臭い。息が臭い。ピラニアに近い。

109名無しさん:2013/08/03(土) 15:57:18 ID:ZTDIJU220
【名前】名無しさん
【性別】男
【年齢】20
【職業】ニート
【身体的特徴】
何処にでも居そうな極平凡その物の顔つきをした男。毎日ネットを見てる、メタボ気味。
【性格】
だらけてる。オタク。
【趣味】
ネットss。けいおん!。ボカロ。アニメ。
【特技】
特になし。
【経歴】
高校卒業後にニートになった名無しさんの一人。
【好きなもの・こと】
ネット。ボカロ。
【嫌いなもの・こと】
働けと催促する親。リア充共。
【特殊技能の有無】
ネットに詳しい。他は特になし。
【備考】
太り気味。

110名無しさん:2013/08/03(土) 16:05:10 ID:NnaOF/cU0
【名前】自宅警備員
【性別】男
【年齢】22
【職業】自宅警備員
【身体的特徴】
軍服を着た坊主頭のメタボ男。目が死んでる。アサルトライフルを装備している。
【性格】
一言も喋らない。
【趣味】
自宅警備。
【特技】
侵入者への発砲。
【経歴】
自宅警備員をしている男。なぜかアサルトライフルを装備している。彼の仕事場は軍服を着たアニメフィギュアで溢れている。
【好きなもの・こと】
アニメ。仕事(自宅警備)。アサルトライフル。
【嫌いなもの・こと】
リア充。
【特殊技能の有無】
なぜか弾切れしないアサルトライフルを装備している。
【備考】
自宅警備員というイメージが具現化したもの。自分の仕事に誇りを持っている。

111名無しさん:2013/08/03(土) 19:52:07 ID:Q.0hTx7w0
【名前】小さいおじさん『達』
【性別】男
【年齢】不明
【職業】???
【身体的特徴】
文字通り小さいおじさん。身長は人差し指ほどしかない。しかし仲間が多く、1000体の群体で纏まっている。
剥げた中年親父の格好をしており、腹巻きとふんどしをつけている。
【性格】
ずる賢い。守銭奴。
【趣味】
落ちているお金を集めること。
【特技】
全員で突撃する。
【経歴】
いったい何なのかが全く不明の存在。一時期はやった小さいおじさんや小人の正体と思われる。
【好きなもの・こと】
お酒。お金。甘いもの。
【嫌いなもの・こと】
自分より大きい奴全般。
【特殊技能の有無】
全体の群体(1000匹ほど)で一つの生き物であり、意識を共有している。
【備考】
よく落ちている物を巣に持ち帰る習性がある。

112名無しさん:2013/08/03(土) 21:45:15 ID:77XJr72Y0
【名前】ネイワ
【性別】女
【年齢】12
【職業】生贄
【身体的特徴】色黒で小柄な少女
【性格】非常に臆病
【趣味】絵を描くこと
【特技】歌
【経歴】
数万年前、時の神への生贄に捧げられた。
【好きなもの・こと】】花、ロージ
【苦手なもの・こと】怒鳴り声
【特殊技能の有無】
精神が極限状態になると体感で数分間時間が止まる。
【備考】
時の神に捧げられ、その権能の一部を移植された少女。
遺跡荒しにきたロージが踏み込むまでの時を止められた神殿の中で過ごしてきた。
ロージが連れ出した後は施設に引き取られ、本人は幸せに暮らしている。

113名無しさん:2013/08/03(土) 21:54:07 ID:7Vg6R2Yc0
【名前】擬態浮遊霊
【性別】男
【年齢】86歳(20歳の時に死亡)
【職業】浮遊霊
【身体的特徴】
特に記載するほどの特徴らしい特徴を持たない男。
人間ではなく、死後人間に擬態して生活する浮遊霊。
【性格】
何よりも平穏を愛する死者。目立つことを極端に恐れる。温和な性格。
【趣味】
特にない。
【特技】
浮遊ができる(浮かぶことができる。)
物体をすり抜けられる。
生者に自分の姿を見せることができる。
【経歴】
心臓麻痺で死亡した男が、何となく成仏する気にならずに漂っている者。霊でありながらなぜか実体化できるため、人間として生活している。自分の名前と過去を忘れてしまっている。
【好きなもの・こと】
壁をすり抜けて遊ぶこと。浮遊して遊ぶこと。
【嫌いなもの・こと】
お清めの塩。お札。
【特殊技能の有無】
実体化し、人間の生者に擬態する事ができる。
実体化を解除し、霊体になった場合普通の人間には視覚できなくする事ができる(霊感がある場合は例外。)
【備考】
妖怪などに霊体の姿が見えるかどうかは不明。

114名無しさん:2013/08/03(土) 22:22:41 ID:X9BJ3m4Y0
【名前】呪いの仮面
【性別】無い
【年齢】不明
【職業】仮面
【身体的特徴】
不気味な白い仮面。鉄でも石でもない不思議な材質でできており、非常に堅い。
テレパシーのように他人と意志疎通ができる。
一人称は「我」。他人のことは基本的に「ウジ虫」呼ばわりする
【性格】
ずる賢く、狡猾な性格。猫かぶりがうまく、言葉巧みに自分を他人に被らせる。
【趣味】
他人の体を乗っ取ること。
【特技】
他人の体を乗っ取ること。
【経歴】
古代文明の遺跡から発掘された仮面。謎の材質で建造されており、自我を有している。
【好きなもの・こと】
体の新調。強い体。
【嫌いなもの・こと】
仮面を傷つける者。
【特殊技能の有無】
他人の顔に張り付き、根を張ることにより肉体を乗っ取ることができる。
操るのは生物だけでなく、無機物にも寄生できる。
【備考】
仮面に根をつけられたら最後、異常な身体能力の増加を伴い、宿主の体を超強力な怪物に作り替える。
寄生された者は人格をゆがめられ、非常に攻撃的になる。
本体は仮面のため、寄生された者がいくら攻撃を受けようと死なない。

115名無しさん:2013/08/03(土) 23:52:30 ID:1JJ.TjEQ0
【名前】亡狐(ぼうこ)
【性別】メス
【年齢】1500
【職業】仙狐
【身体的特徴】白い体毛に大きな尾を持つ、体長二メートル程度の狐
【性格】気分屋。面白そうなもの・ことを何よりも好む。常に茶化した様な話し方と態度を取るが、ごくまれに真意を突いた発言をする
【趣味】人間観察
【特技】仙術・妖術を自由自在に扱える。人化、幻術もお手の物
【経歴】1500年前から日本の山奥で暮らしてきた狐。当初はただの狐だったが歳を経ると同時に様々な術を身に着け、仙狐となる。
【好きなもの・こと】人間を騙すこと
【苦手なもの・こと】退屈
【特殊技能の有無】仙術や妖術、1500年間で蓄えた膨大な知識
【備考】日本の山奥に住んでいる仙狐。1500年ほど生きているが、神通力は持っていないため尻尾は一本だけである。
本人にとってはコンプレックスであるため、尻尾の数について突っ込まれるとキレる。
イタズラ好きな性格だが根がお人好しなのでそこまで悪いことはせず、ごくたまに人助けもする。

116名無しさん:2013/08/04(日) 00:04:00 ID:xRpsx5hQ0
キャラ募集終了か

117 ◆sPL2BgePzw:2013/08/04(日) 00:22:05 ID:Jz8j3eZo0
では、キャラ募集は〆切です。

ここから登場話が予約されたキャラは参加が内定し、投下されたら本決定します。
予約されたけど破棄になった場合は内定取り消しです
最低30キャラ最高80キャラで考えてますがそのへんは勢いによって調整しましょう

ルールですが、大前提として「生きているキャラが参加者の半数を割ったらゲーム終了」
つまりだいたい半数は生き残れる形にします。
で、とりあえずこのルールで進めておいて半数まで減った後、続行したい声が多い場合は
なんか主催側からの介入とかで最後の一人まで殺し合いする感じにします。

この辺は今日か明日あたりに投下するOPでも説明します

OPと細かいルールを自分が投下したあとちょっとしたら予約開始です。
予約期限は5日+延長2日でこのスレで予約宣言とか延長宣言とかはよろしくです

118 ◆sPL2BgePzw:2013/08/04(日) 00:30:05 ID:Jz8j3eZo0
OP投下まで暇なので、オリジナルアイテムを募集します
あ、キャラは〆切までに投下されたキャラからのみ出してもらいますが、
オリジナルアイテムは今からOP投下までに募集されたやつ以外にも、
SS書く人が勝手に出していいことにしまs…していいかな?
以下テンプレ

【名称】アイテム名
【カテゴリ】衣装、武器、など属するカテゴリ
【説明】
アイテムの説明

あと他に質問とかこれ決めたほうがいいんじゃってのがあれば今のうちに。

119 ◆sPL2BgePzw:2013/08/04(日) 00:37:03 ID:Jz8j3eZo0
>>105
ブラウザ上部のURLのとこに地図のURLをコピーして先頭にhをつければ見れます

よく分からなかったら「パロロワ」とかでググって出てくる「2chパロロワ事典wiki」のトップページから
「三代目アップローダー」ってとこに飛んで、三代目アップローダー入口→「煉獄マップ」って書いてあるファイルをクリック
で見れると思います

120名無しさん:2013/08/04(日) 07:43:12 ID:1LgwTUn.0
【名称】ママチャリタイムマシン
【カテゴリ】自転車
【説明】
よくわからない装置があちこちにつけられた自転車。これに乗って走った場合、最大一時間前に戻れる。
燃料は、『生卵』『砂糖』『水』『炭酸水』を配合したもの。田中博士が発明した。

121名無しさん:2013/08/04(日) 08:12:34 ID:NUvpxG8E0
【名称】手術用メス
【カテゴリ】武器
【説明】
とある人体模型の医者が使っているメスの一本。このメスは切り込みを入れても痛覚を感じさせないため、意識を保ったままバラバラに解体が行える。

【名称】人肉シチュー
【カテゴリ】食料
【説明】
ギャル系食人鬼が作ったシチュー。人肉100%。旨い。

【名称】メイク道具
【カテゴリ】道具
【説明】
複数のメイクを施した参加者達が愛用している化粧道具。

【名称】首固定具
【カテゴリ】道具
【説明】
首輪。とある裏賞金稼ぎが、外れる首を固定するためにつけている固定具。色は黒。

【名称】プラスチック爆弾
【カテゴリ】武器
【説明】
とある爆弾魔の手作り爆弾。手のひらサイズの正方形の箱で、強い衝撃を受けると爆発する。威力は強力。

【名称】弾丸
【カテゴリ】武器
【説明】
とある収集家が弾丸に変えて保存していた『何か』。元がなんなのかは未定。

【名称】品種改良ゴキブリ
【カテゴリ】武器?
【説明】
とある学者が作り出したゴキブリ。あらゆる環境に適応し、繁殖を行う。
手のひらくらいの大きさ。

【名称】赤ん坊の死体
【カテゴリ】死体
【説明】
名家の吸血鬼が収集しているコレクションの一つ。血を全て抜き取られており、ミイラ化している。
頭に持ち主のサインがしてある。

【名称】月刊魔術同盟
【カテゴリ】雑誌
【説明】
オカルト系女子高生が持ち歩いている雑誌。乗っている情報がほぼ知識的に正解なので、魔法や魔術に興味のある人にお勧め。

【名称】金貨箱
【カテゴリ】装備
【説明】
レプラコーンの金のコレクションの入った木製の宝箱。もれなく持ち主には妖精から泥棒の烙印を押され、命をねらわれる。

【名称】日焼け止めクリーム
【カテゴリ】装備
【説明】
吸血鬼系の、血筋達御用達の日焼け止めクリーム。

122名無しさん:2013/08/04(日) 09:06:20 ID:Ul1r8SrM0
【名称】ねこじゃらし
【カテゴリ】植物
【説明】
猫が大好きな植物。

【名称】さかな
【カテゴリ】食料
【説明】
猫が大好きな食べ物、何の魚かは不明。

123名無しさん:2013/08/04(日) 13:26:33 ID:SkRqpvIQ0
>>119
ありがとう、地図見れたわ。
なかなか面白そうな会場ですね。
エリア間の何もない赤いところは、赤い荒野で良いですよね。
あと、各種設備・施設・国などの説明をしてくれたら幸いです。

124名無しさん:2013/08/04(日) 16:27:33 ID:9OpD7wo20
【名称】聖水の入ったビン
【カテゴリ】武器
【説明】
人外、特に吸血鬼に対して絶対的な効果を発揮する聖なる加護を授かった水。

【名称】量産型仮面
【カテゴリ】装備
【説明】
参加者である呪いの仮面、それが発掘された遺跡から大量に出てきた仮面。呪いの仮面と同じ材質でできており堅いが、自我はない。
被った者を強力な怪物に変身させる。

【名称】ロージのバイク
【カテゴリ】装備
【説明】
トレージャーハンターである、ロージが愛用しているバイク。改造が施されており、強力な馬力を持つ。色々せこい装備がつけられている。

【名称】口裂け女(次女)特製のヨーグルトの瓶詰め。
【カテゴリ】食料
【説明】
口裂け女三姉妹の次女特製の自家製ヨーグルト。とても美味しいが、妖気をすっているため食べ過ぎると何が起こるかわからない。

【名称】十字架の剣
【カテゴリ】武器
【説明】
闇バチカンの特殊部隊の人間が所有する剣。十字架の形をしており、魔物には非常に危険。吸血鬼は触れただけで灰となる。

【名称】カーミラの血液
【カテゴリ】装備
【説明】
邪神の眷属であり、遺伝子学の世界的権威であるカーミラの邪悪な血液。死者を蘇らせる効果がある。

【名称】回転式二丁拳銃
【カテゴリ】武器
【説明】
とある無法者であり賞金首の男が愛用する拳銃。革製ホルダーとセットであり、撃ち殺した人間の数が線で記されている。

【名称】髑髏
【カテゴリ】装備
【説明】
妖怪首無しライダーの無くなった頭部。意識はない……らしい。

【名称】腕型爆弾
【カテゴリ】武器(左・右)
【説明】
とあるメイド型武装ロボットの腕バズーカの弾。見た目はすごくリアルな生腕。バズーカの砲弾なので扱いには注意してください。

【名称】妖怪名簿
【カテゴリ】装備
【説明】
妖怪に分類される参加者の詳細が書かれた本。カラー写真つきの参加者名簿。

【名称】人外系名簿
【カテゴリ】装備
【説明】
人外(吸血鬼や食人鬼や狼男や特殊能力を持つ人間など。)のカラー写真つきで詳細の書かれた参加者名簿。

【名称】人間名簿
【カテゴリ】武装
【説明】
人間に分類される参加者のカラー写真つきの詳細が書かれた参加者名簿。

【名称】完全版参加者名簿
【カテゴリ】装備
【説明】
全参加者のカラー写真つきで詳細が書かれた参加者名簿。

125名無しさん:2013/08/04(日) 16:50:56 ID:9OpD7wo20
【名称】腐り止めのお札
【カテゴリ】装備
【説明】
強力な力を持つ呪い師によって腐り止めの力が宿ったお札。貼られた者は魂が体からでられなくなるほどカチンカチンに固まる。

【名称】クラウン特製のめっちゃハイになれる麻薬
【カテゴリ】武装・装備
【説明】
非常に薄い粉状の麻薬。吸い込んだ者に強力な幻覚を見せ、本能である凶暴性を発揮し暴れ出す。テロリストであるクラウンしか製造方法を知らない。

【名称】ペルオ・ラッセルの血液の入った注射器
【カテゴリ】武装
【説明】
様々な菌類やバクテリアが潜んでいる血液。風邪菌からデボラ熱や鳥インフルエンザ、ベスト菌などの致死性の高い危険な物も含まれており、非常に危険。空気中に決してばらまかないように。

【名称】玩具のマラカス
【カテゴリ】装備
【説明】
びっくり箱の妖怪が持っているマラカス。ただの玩具。

【名称】リンカーン暗殺に使われた拳銃
【カテゴリ】武装
【説明】
アメリカ大統領であるリンカーンを暗殺する際に使われた拳銃。

【名称】傭兵の失われた左手
【カテゴリ】装備
【説明】
狂気の傭兵ジャスティン・ショットの失われた左手。生物だがロワ使用で腐敗はせず、接合が可能。

【名称】横浜銀蠅のCD
【カテゴリ】装備
【説明】
人気バンドの横浜銀蠅、その全ての曲が入ったCD。非売品。参加者のメンバーのサインがある。

【名称】ホラー小説
【カテゴリ】装備
【説明】
スティーブンキングの著作。なんの話かは書き手に任せる。

【名称】人肉料理のレシピ
【カテゴリ】武装
【説明】
ギャル系食人鬼が考えた人肉の調理レシピ。凄まじく生々しく調理課程が書かれており、著者のサインが書かれている。全12枚。

【名称】Many arms(M-A023)の詳細諸
【カテゴリ】装備
【説明】
ワーム型巨大兵器の詳細が書かれた取り扱い説明書。

126名無しさん:2013/08/04(日) 17:08:16 ID:9OpD7wo20
【名称】カーミラの日記
【カテゴリ】装備
【説明】
カーミラ・フランケンシュタインの日記帳。延々と究極の人類建造の研究の記述と、研究を認めない学会えの怒りが書き殴られている。

【名称】赤ん坊達にガソリンをかけて燃やす映像の入ったDVD
【カテゴリ】装備
【説明】
狂気の変態自称芸術家の、公開された赤ん坊放火殺人の映像。燃えながら泣く赤ん坊の姿がトラウマ確実。

【名称】軍服を着たけいおん!キャラのフィギュア(非売品)
【カテゴリ】装備
【説明】
自宅警備員の仕事場にあるコレクションの一つ。軍服を着た律のフィギュア。非売品。
壊したり傷を付けたりすると警備員に命をねらわれる。

【名称】霊感メガネ
【カテゴリ】装備
【説明】
つけると霊体が見えるようになるメガネ。

【名称】熊五郎の蜂蜜
【カテゴリ】食料
【説明】
知性のある関西弁の巨大熊、熊五郎の秘密の蜂蜜。この世の物とは思えないほどおいしいが、食べてしまったら蜂蜜の匂いがつき、出会った熊五郎の怒りを買う。(生命の保証無し。)

【名称】生肉
【カテゴリ】食料
【説明】
モン○ンに出てくる生肉と同じ謎の肉のようなもの。血が滴っており、虎が好きそうな食料。当たり前だが人間が食べれば腹をこわす。

127名無しさん:2013/08/04(日) 17:08:57 ID:9SKFNq4k0
【名称】SIG P226
【カテゴリ】銃器
【説明】
FBIの制式拳銃。銃本体の精度は良いが、愛用者の腕がお粗末過ぎるため的に当たったためしがない。

【名称】木刀
【カテゴリ】鈍器
【説明】
樫の木で作られた木刀。暴走族から徳川将軍まで多数の愛用者を持つ。

【名称】油揚げ
【カテゴリ】食料
【説明】
ごく普通の油揚げ。狐の大好物。

【名称】M4A1
【カテゴリ】銃器
【説明】
自宅警備員標準装備のアサルトライフル。AK47とはライバル関係にある銃。何故か弾切れしない。

【名称】大きめの石ころ
【カテゴリ】?
【説明】
そこいらに転がっている大きめの石。一般人にとっては無価値だが、とある聖人はこれを食料にできるという…?

【名称】ker98k(スコープ付き)
【カテゴリ】銃器
【説明】
第二次世界大戦中のドイツ軍制式ライフル。スコープの装着された狙撃兵向けモデル。

【名称】族バイク
【カテゴリ】?
【説明】
80年代の香り漂うオートバイ。派手な装飾が各部に施されている。

【名称】あんぱん
【カテゴリ】食料
【説明】
ごく普通のあんぱん。中身はこしあん。

128名無しさん:2013/08/04(日) 17:39:19 ID:a63k/Ghc0
【名称】新人死者えの死後の世界の説明書
【カテゴリ】装備
【説明】
新人の幽霊全てに支給される幽霊の教科書。恨む相手を祟る方法。人や物に憑依するコツ。成仏の仕方。除霊への対応などが書かれている本。あの世出版社配布。

【名称】魔界旅行便り便り〜悪魔に住みたい貴方へ〜
【カテゴリ】装備
【説明】
魔界の観光名所の書かれた旅行書。悪魔出版社が提供している。たまに呼んでいると本が噛みついてくるので注意。

【名称】地獄での生活本〜地獄に住む新人のあなたへ〜
【カテゴリ】装備
【説明】
地獄での生活や社会が書かれた教本。時給の良いアルバイトや、人気の死者用の住居の情報を提供している。
各種地獄の設備(針山や血の池など)の施設紹介や、地獄の名産品などの紹介。とくに地獄に落ちた有名人のインタビューが人気。

【名称】魔界の聖書〜これが神とイエスの真実〜
【カテゴリ】装備
【説明】
地上とは全く逆の教理を唱えた聖書で、真面目に生きるのではなく、乱れた性生活を送りまくる薬中としてイエスが紹介されており、女を孕ませまくる変態男が神として書かれているとんでもない本。
因みに著者は魔王サタン。書かれていることの九割はフィクションであり、エロ小説。
主に淫魔達に熱狂的な人気を誇る。キリスト教徒が読んだらぶちぎれる事間違いなし。

129名無しさん:2013/08/04(日) 20:01:24 ID:OpsgIaoI0
【名称】サバイバルナイフ(二本)
【カテゴリ】武器
【説明】
とある犯罪者限定の切り裂き魔の愛用のナイフ。よく手入れされており、非常に軽く鋭い切れ味を持つ。
何人もの屑共の血を吸っている。

【名称】囚人服
【カテゴリ】服
【説明】
喧嘩屋ビアー・バーンズが服役している間に着ていた囚人服。女性用だがサイズはぶかぶか。

130名無しさん:2013/08/04(日) 23:15:00 ID:Yg8Zy8sEO
今さらだけど質問
>>51>>61-62みたいな実在人物って候補に入ってるの?
なんの改変もしてないまんまのキャラはオリキャラじゃないと思うけど

131名無しさん:2013/08/05(月) 01:42:47 ID:eE8APP1s0
【名称】アフロのカツラ(スペア品)
【カテゴリ】?
【説明】
とある変人科学者のアフロヘア……のカツラのスペア品。少し臭い。

【名称】分身の術が書かれた巻物
【カテゴリ】装備
【説明】
とあるトレージャーハンターが、遺跡荒らしの際に見つけた巻物。分身の術の会得方法が書かれており、才能があれば術を使えるようになる。

【名称】特性編集した演歌のカセットテープ
【カテゴリ】?
【説明】
とある牛頭鬼(ミノタウロス)のお気に入りの演歌が吹き込まれたカセットテープ。

【名称】カラオケの演歌の入ったカセットテープ
【カテゴリ】装備
【説明】
とある牛頭鬼(ミノタウロス)の歌った演歌が吹き込まれたテープ。某国民的漫画のいじめっ子ジャ○アンの数十倍ほどの凄まじい音痴であり、どんな存在もこの歌を聴けば……最悪死ぬかも♪

【名称】鍋料理
【カテゴリ】食料
【説明】
とある妖怪三兄弟の、家庭の鍋。出汁が効いていて旨い。

132名無しさん:2013/08/05(月) 16:28:09 ID:fjKjJKUw0
【名称】返り討ちの盾
【カテゴリ】盾
【説明】
一メートルほどの鉄製盾。正面に受けたあらゆる攻撃を倍返しにして返す事ができる。強すぎる攻撃を数回受けると壊れる。

【名称】何でも切れる黒い剣
【カテゴリ】剣
【説明】
刃に当たった物をなんでも切れる摩訶不思議な黒い剣。空間なども切り裂くことができる、が、あくまで切り裂けるだけなので、回復力の高い敵は微塵切りにすることをお勧めする。
素人が降ったらとんでも無いことになるので注意。

【名称】無敵の首飾り
【カテゴリ】首飾り
【説明】
細長い鎖に繋がれた緑色の宝石の首飾り。
この首飾りを首にかけると無敵になり、どんな攻撃も三回まで無効化する事ができる。
一回攻撃を受けると黄色、二回攻撃を受けると赤色、三回攻撃を受けると宝石が砕ける。

【名称】中二病の剣
【カテゴリ】剣
【説明】
頭の中の妄想技(剣技限定)を実際に発動できる中二病な剣。
妄想力が高い中二病のエリートほど強力な技が発動できる。

【名称】暴れる鎧
【カテゴリ】鎧
【説明】
全身フルプレートの鎧。間接などの隙間もなく、急所は目の部分だけ。
着た者には重さは感じない。
この鎧を着た者は、肉体の戦闘能力が跳ね上がり、非常に暴れたくなる。
人格も凶暴になるので注意。

【名称】拳闘のナックル
【カテゴリ】グローブ
【戦闘】
装着した者の拳、その一撃を爆発的に強め、全体的な能力を跳ね上げるナックル。
このナックルをつけている間は肉体に無理な負荷がかかっているため、過酷な戦いの後に外したりするととんでも無いことになる。

133名無しさん:2013/08/05(月) 18:58:58 ID:8oAAzfBg0
【名称】黒い液体の入った奇妙な容器
【カテゴリ】危険物
【説明】
太古の宇宙文明が作り出した、遺伝子組み替え変異誘発剤。
生物の肉体に投与すると、遺伝子を劇的に変質、組み替えを行い、あらゆる環境に適応可能な異形の兵器に『進化』させる効果を持つ。
この兵器を製造した文明は、製造中の事故により大量発生した変異体によって滅びたため、液体の製造方法は闇に葬られた。
大抵の変異体は自我を失うが、本質的に才のある者は自我を保ったまま『進化』した事例がある。

134名無しさん:2013/08/05(月) 20:19:58 ID:rhRzJycM0
今日あたりOPを投下する予定だったと認識しているのですが、アイテムの募集期間はいつまでですか?

135名無しさん:2013/08/05(月) 21:06:07 ID:sg/ee50E0
【名称】デスゲームプロット集
【カテゴリ】装備
【説明】
見た目は普通のノート。とあるデスゲーム開催の計画が事細かに書かれている。
実はとある作家のプロット集という名の妄想ノートであり、今回のバトルロワイアルとは一切関係のない代物。

【名称】ダークマター
【カテゴリ】装備
【説明】
宇宙生物が残した球体。異様に硬く、ナイフなどでは傷一つつかない。
その手のマニアには高く売れる。

【名称】葵紋の印籠
【カテゴリ】装備
【説明】
水戸黄門でおなじみだったあの印籠。
中にはどんな傷でも回復する万能薬が三粒入っている。

136 ◆sPL2BgePzw:2013/08/05(月) 21:09:42 ID:ZvK0.RCE0
すいません、OP少し遅れます
アイテム募集はとりあえずOP投下までで、それ以降はSS内で出したあとにアイテム紹介を載せてもらう感じになります

ただ、書かれた順で誰が参加するのか分からないので
案出してくれたのに申し訳ないんだけど>>124の詳細名簿系アイテムは支給禁止にします

137 ◆sPL2BgePzw:2013/08/05(月) 21:18:50 ID:ZvK0.RCE0
>>130
実在人物の参加の有無については、
実在人物なしでくくるとエリア・カザンとかイエス・キリストとか微妙なラインになってしまうし
キャラ作成時点で「実在人物は禁止」みたいなルールがなかった以上、候補には入れようと思います
個人的なこと言うなら浜ちゃんとか松ちゃんとか出してもなあ…って感じですが
書きたい人が居たら出てくるでしょう

138名無しさん:2013/08/05(月) 22:13:44 ID:nAwcQLhw0
【名称】スマホ
【カテゴリ】スマホ
【説明】
名無しさんの使っているスマホ。機種は書き手に任せる。

【名称】魔界のあんパン
【カテゴリ】食料
【説明】
魔界産のあんが詰まった紫色のあんパン。こしあん。
人間が食べると、全身に血管が張りつめ、力が漲り、最高にハイになる。

【名称】ホッケーマスク
【カテゴリ】?
【説明】
文字通りホッケーのマスク。被った者はなぜか猛烈に人を殺したくなる。

【名称】安眠の笛
【カテゴリ】笛
【説明】
羊の角から造られた魔道具。この笛の音色を聞いた者は、どんな状況でもたちどころに熟睡してしまう。

139名無しさん:2013/08/05(月) 23:39:47 ID:rhRzJycM0
◆sPL2BgePzw さん、会場の設備・施設とかを少し詳しく教えてくれませんか?

140 ◆sPL2BgePzw:2013/08/05(月) 23:48:48 ID:d/caOQnU0
おっとレス見落としてた。>>102のマップの施設とかの簡易説明っす。
別にこの説明ガン無視で書いてもいいです。基本的には最初に書いたひとに任せるやつ。

マップ紹介

・ピンクの海部分
マグマです。落ちるとまず死ぬし近づくと熱い。

・白い大地
雪原です。

・茶色い大地
荒野です。

・青の国と赤の国
主催側によって用意された現代風の街です。コンビニとかもあります。
普通のロワのマップの市街地と同じような感覚で書いてもらえればだいじょうぶです。
たぶん青の国は青い建物が多くて、赤の国は赤い建物が多いとかそのくらいの違い。

施設紹介

A-5 雪の塔
雪原に立っている塔です。この塔の影響で雪原が出来ているのかもしれません。

B-3 癒しの氷
触れると傷が回復するとか、腰痛に効くとか、そんなうたい文句がある大きな氷塊です。

B-4 ほかほか温泉
雪原の一画にある温泉です。旅館が隣に建っていたりするかも。

C-2 悪魔城
とある悪魔の住処だったと噂される城です。まがまがしいオーラを放っています。

C-8 チョコレート工場
全自動でどんどんチョコレートを生産している工場です。原材料はなんなんだろう。

D-7 鬼が島
鬼が棲んでいたといわれる島です。今は誰も居ません。おそらく退治されてしまいました。

E-3 オアシスカフェ
落ち着いた雰囲気のカフェです。癒されます。

E-5 水車小屋
マグマを汲み上げているので実際には火車小屋じゃねえかとの声もあります。

E-6 針の山
おそろしく鋭い針でできた山です。おそろしいです。

F-2 魔法図書館
魔法について書かれた本が集まっているのか、図書館自体が魔法的な動きをするのかは書く人に任せます。

F-7 病院
赤の国にあるので、きっと赤十字病院。

F-9 監獄
地下に罪人を幽閉しておくための監獄です。鬼が島と地下でつながってたりすると面白いかも。

G-4 血の池
いわゆる血の池地獄の血の池です。
適温だしそこまで深くないので、池ポチャしても血の匂いがつくだけでしょう。溺れる人は溺れます。

G-8 火力発電所
ごうごう燃えながら島中に電気を届けています。燃料はゴミとか、死者とか。

H-2 ゴミ捨て場
燃えないゴミとかを処理してる場所です。スクラップ機械があります。

H-6 地獄遊園地
地獄的なアトラクションが並ぶアミューズメントパークです。
名前だけ地獄的で普通に遊園地なのか、一歩間違えたら死ぬアトラクションだらけなのかは書く人任せ。

I-4 錆びた船
錆びて動かなくなった船が浜辺に打ち上げられています。財宝とかありそう。

141名無しさん:2013/08/06(火) 00:02:58 ID:LE/cBYUI0
>>140
ありがとうございました、◆sPL2BgePzwさん。

142オープニング「天国か地獄」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 04:45:01 ID:DB18vKRE0
 

 エンターキーを押したはずだ。
 マイクのスイッチも入れてゲームとPCも繋いで。
 俺、高山信哉は今からゲーム『アラクタシアの逆転3DS』を実況プレイしようとしていたはずだ。

 なのにエンターキーを指で押した姿勢のまま、俺はいつのまにか別の場所にいた。

 銀のタイル張りの床、ローマ建築みたいな太い柱と高い壁の部屋。
 たくさんの人やら人じゃないなんかやらがひしめく広い広い部屋に。

「え」

 どう見ても妖怪みたいな容姿のヤツ。
 なんか人間味を感じないというか人形じゃんってヤツ。
 どころかそもそも機械じゃねアレみたいなヤツ。
 いろいろいる。
 仮装パーティー? いやそれにしちゃ異形すぎる。
 まるでゲームの中にでも入っちまったみたいだ。なにこれ……発狂しそうになるぜ。

 比較的まともに人間に見えるヤツも、それは人の形をしてるってだけで、
 見るからに犯罪者です! 殺すの大好き! な顔してるヤツとか、
 もう分かるだろフツーの人間とは違いますよぼくたちわたしたち! なオーラが出てるやつが大量に居る。
 俺は普通の大学生、単位落とすか落とさないかの瀬戸際で一夜漬けするような普通の大学生なわけで、
 ああいう方々とはお知り合いでもないし一生関わらないやつのはずなんですけどね?
 いったいぜんたいどうなってるっていうんだ。

「……えーっと。あのすいません、ここどこか分かる? 俺ゲームやろうとしてたはずなんだけど。
 しかもソードアートオンライン的なやつじゃなくて普通のRPGなんだけど。協力プレイとか無いヤツ!」
「知らない……でも、頬をつねればここが現実かどうかは分かる……。……。痛い……」
「そ、そうっすか……」

 パニックになったときは現状確認。これRPGとかの鉄則。
 ということで俺はすぐ隣にいた黒髪ロングセーラー服のJKに話しかけてみました。
 JKに話しかけるなんて普段の俺なら緊張しすぎてムリというか逃げ出すところだけど、
 なんかこの子ネガティブオーラ出てたし、同類かなと思ったんだ。……でもちょっと電波っぽいぞこれ。

「わたし……斉藤花子。あなたは」
「えっ た、高山信哉って言いますが」
「そう。タカヤマシンヤ……あれを見て」
「?」

 眼鏡をかけた黒髪ロングJKは片手で頬をつねった体勢のままもう片方の手で壁の方を指さす。
 それは「飛ばされてきた」俺が一番最初に向いていたほうの壁で、根拠はないがたぶん正面の壁だ。
 壁には大きく力強い筆文字で、「閻」の一文字が刻まれている。
 「閻」。パッとこの文字だけ書かれていても、いまいち何を指してるのだかハッキリしない漢字だ。

「あれは中国の黒古書に記されている閻魔の紋章と一致している。つまり、ここは閻魔に関係ある場所」

 そう思って見上げていたら、隣のJKがいきなり俺に答えをぶちかましてきた。
 「閻」は「閻魔」の「閻」。言われてみればそんな漢字だった気がする。
 中国の黒古書が何なのかは知らないけど。むしろ知りたくないですけれど。
 てか、閻魔かあ。
 閻魔ねえ。
 ……え。
 ……ん?
 ……ま、待て待てまーてちょっと待って。
 「閻魔」に関係ある場所で部屋の中ってことは、よもやここは「閻魔の間」みたいな奴なんです?

「そう考えていいと思う」

143オープニング「天国か地獄」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 04:46:24 ID:DB18vKRE0
 
 ってことはですよ? そこに「連れてこられてる」ってことは?

「そうね。つまり。……“私たちは、死んだのかも、しれないわね”」




               【――ようこそ。閻魔の間へ】
  



 その時だった。
 俺や黒髪ロングJKのようにざわつきながら現状を確認していた部屋の面々は、
 天井から熟年男性声優ボイス並みに渋い「声」が降ってくるのを聞いた。
 呆気にとられる。横を見ればJKも口を軽く開けて上を向いていた。少しかわいい図。
 「声」は部屋を響かせるほどの低いしわがれた声で、俺たちに向けて言い放った。




    【突然だが、これから貴様たちには「半分になるまで」殺し合いをしてもらう】




「な……」
「にぃ!?」

 俺とJK、それに部屋に集められた人間人外モンスター全てに動揺が走る。
 いきなり閻魔の間に連れてこられたかと思ったら、殺し合い?
 死んだんじゃないの俺たち?
 というか半分になるまでってナンデ?
 そんな絶えない疑問符を見透かしたかのように、「声」は続けた。




      【――くわしい説明は、説明役を用意したので、そいつに任せる】




 投げやりだった!


「≪はーいチューモクちゅうもく、注目ゥ!!! 説明役の参上だあっ!≫」
「うおおっ!?」

 と。いきなり部屋の一画がスポットライトで照らされ、マイクとアンプで増幅されたキンキン声が部屋を震わせた。
 一斉に部屋の中のヤツらはそっちを向く。すると空中になんか浮いていた。
 悪魔っぽい羽根。
 どぎついピンクのツインテール。
 なんというか青っぽい肌。そして――そのまんまなイメージの大鎌(デスサイズ)。

「≪どーもみなさん初めましてぇ! 閻魔大王ちゃんから説明役として派遣されてきました、
  死神ちゃんです! 三度の飯よりケーキが好き! でも命を刈り取るのはもっと好き!
  でもでもさらーに好きなのは……下々の者どもが、命を奪い合う姿だよぉ。……なぁんてね!≫」

144オープニング「天国か地獄」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 04:49:48 ID:DB18vKRE0
 
 きゃはは、と笑ってその死神は空中で一回転した。
 なんだこのあざといの。
 ブリーチにでも出てきそうな死神だな、と俺が目を瞬かせていると、隣のJKは目を飛び出させていた。

「死神――エレキシュガル!?」
「え、知っているのかJK!?」
「エレキシュガルは冥界の女神で死を操れるの。メソポタミアの神話では悪い神として、
 他人の夫を寝取ったり、妹を殺したり、とにかくひどいやつとして描かれているわ。
 そして魔術同盟の先月号では、その容姿はピンクの萌えツインテだという話だったのよ……!」
「いや、ちょっとさすがにそれはデマなんじゃ……」
「≪おお! すごいねそこの黒髪JKちゃん! あたしの名前当てるなんて!
  でも言いにくいだろうから死神ちゃんでいいよ! じゃあ、説明するよ。オーープン!≫」
「えっ正解なのかよ!?」

 俺のツッコミは空を切り、ツインテ死神ちゃんは説明を開始する合図を出した。
 ういーん……と、
 天井から音を立てて白いスクリーンが降りてきて、そこにスポットライトが映る。
 するとパワーポインターで作られたと思われるスライドショーが映し出された。
 何? 説明ってパワーポインターでやるの? もうツッコミ追いつかないよ?

「≪ではまず! こちらのグラフをご拝見くださぁい≫」

 パッとグラフが映し出される。円形グラフと折れ線グラフ。
 折れ線グラフは右にいくほどにどんどん上昇していて、円形グラフは9割ほどが赤、1割が青だ。
 赤いところには「地獄行き」青い所には「天国行き」。

「≪はい! この折れ線グラフは、冥界に送られてくる魂の数を年度順に表したもの。
  そして円グラフのほうは、死んだ魂の中で、地獄に行く魂と天国に行く魂の割合でーす。
  分かります? 年々送られてくる魂の数は増える一方! でもそのほとんどは地獄行き!≫」

 パッと次のスライドに移る。大きく「95%」の文字。

「≪それでも受け入れてはきたけれど――現時点でもう地獄の魂許容量(キャパシティ)は95%!
  このままじゃ10年後にはキャパ越えしちゃうの。地獄って有限だから、新しく作るわけにもいかないし。
  それに魂が多すぎて裁きも大変。……だからここらで、もっと単純明快なやり方にしようとなりました!≫」

 パッと次のスライドに移った。
 今度はオーソドックスな中見出しとと説明文のページだ。
 「一斉に裁きます制度」の見出しタイトルのあとに数個の説明が書かれている。
 おそらくもっとも重要なのは、ここなのだろう。全てに傍線が引いてあった。


                  ≪一斉に裁きます制度≫

 ひとつ。”裁かれる運命の魂”を、人間、妖怪、人外問わずに各セカイから集める。
 ひとつ。そいつらに首輪を付けて殺し合わせる。場所は地獄の一画に作った特設会場。
 ひとつ。あわれ脱落した=死んだ半分の魂は、裁きとか無しで即刻まとめて地獄行き。
 ひとつ。生き残った半分の魂は現世に戻して、種族寿命まで生きたあとに、天国行きとする。


「一斉に……裁く……?」
「半分は地獄行きで、半分は天国行き……だと……?」

「≪はい。これが――新しい閻魔大王ちゃんの裁き方。生前の善行も悪行もかんけいなーい。
  一斉に競い合って、殺し合って……“強い魂”だけが天国に行くべきだ! ということよん。
  ん、武器はあげます。食料も少々。ただあんまり長引かせたくないので――1日を目安で。
  あんまり殺し合いが進まないようでしたら、ランダムにテキトーに首輪爆発させて半分まで減らすんで≫」

 補足的にしれっと恐ろしいことを死神ちゃんが言うと、またスライドが切り替わり――

145オープニング「天国か地獄」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 04:52:09 ID:DB18vKRE0
 
「≪あ、そうそう。こんなところに連れてこられたって時点でもう分かってると思うんですけど≫」

 ――。
 そこに映し出されていたのは。
 俺とJKがさっき推測したことと、違うようでほぼ同じ文言だった。

「≪みなさんは本来、明日あたりには死ぬ予定だった魂たちなんで、帰りたいとか考えないように!≫」

 そのスライドのタイトルは「魂の寿命について」。
 ポップな文体で書かれている事実を一言一句間違えず読み上げるのならこんな感じだ。

 魂の寿命は現世に生まれた瞬間に決まっている。
 たとえ種族――人間やら吸血鬼やらの種族的な肉体寿命がいつだろうと、
 寿命10年の魂しか持っていない器は10年しか生きられずに、不慮の事故やら急病で死ぬのだ。
 一度死んで妖怪になった場合や、幽霊になった場合。
 あるいは不老不死じみた存在になったと気取っていようが、
 結局は魂の寿命に従って生かされているだけで、魂の寿命を迎えた瞬間、なんらかの方法で死ぬ。

 君たちは明日死んで裁かれる運命だった魂である。

 君は、アイスを買いに行く途中にトラックに撥ねられて死ぬはずだった。
 君は、ストーブの消し忘れによる火災に巻き込まれて死ぬはずだった。
 君は、突然現れた除霊師に勝つことが出来ずに死ぬはずだった。
 君は、配線が急にショートして壊れて。君は心停止して。君は明日死ぬ。君は、 あした 死ぬ。

「いやだ」
「……JKちゃん?」

 ふざけた文言だと俺は思う。
 いきなり殺し合えって時点でふざけてるのに、
 閻魔大王だとか死神だとか魂の寿命がどうとか、やっぱり到底現実味のない話だ。
 ノーもイエスも言いようがない。
 でも隣の黒髪JKちゃんがスライドを見てぽつり呟いたのは明確な拒否の言葉だった。
 いやだ、と。少し俯いている彼女のメガネは光の角度で曇って見えない。
 ……そして。あれ? なんか、雰囲気が。 ――ヤバイ空気が流れていらっしゃる、ような?

「いやだ……死にたく、ない。まだ死にたくない」
「お、おい」
「死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!!!」
「おおお、落ちつけって!!」
「死ぬなんて――まだわたし、いっぱいお買い物もしたいし、お化粧もしたいし、
 オカルトスポットめぐりだって降霊実験だってミステリーサークル作りだってやってないのに
 幸せいっぱい感じたいのにそんな急に明日死ぬ予定だったなんて言われても ふざけてるわ」

 一息に言いきって。
 JKは俺のほうにバネじみた鋭い動きで首を向けた。
 ようやくメガネの奥の瞳が見える。
 極限まで開かれたその瞳は紅く血走っていた。

「……わたしは殺すわ。タカヤマシンヤ」
「じぇ、JK」
「殺して生き残る。そうしてようやく過ごしやすくなってきたわたしの人生を謳歌する。
 簡単よ。なにも最後の一人になるまで殺す必要はない。半分になるまで殺せばいいんだから。
 報復以外で殺すのは初めてだけれど――きっとわたし上手くできるって信じてるわ」 
「おま。お前……」
「わたしの名前は斉藤花子よ」
「……!」
「覚えておきなさい。
 そしてその名を見かけたらすぐに逃げるがいいわ。わたしはもう止まらない。
 でも、人から話しかけられること、あんまりなかったから……あなただけは見逃してあげても、いい」

146オープニング「天国か地獄」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 04:54:16 ID:DB18vKRE0
 
 目を合わせられた。斉藤花子は口元を上げて笑った。
 殺気だった目に魅入られて、俺は目を逸らすことが難しくなった。
 俺は普通の大学生、単位落とすか落とさないかの瀬戸際で一夜漬けするような普通の大学生で、
 だから目の前のなんかかっ飛んでる黒髪JKとおんなじような思考回路はちょっと無理だ。
 でも、少しだけ共感はできた。
 明日死ぬって言われて死にたくないって思うのは。
 どんなやつだろうとなんだろーと、わりと共通するんだなとか。
 いや、んな呑気なこと言ってる場合じゃないのは、そりゃあ分かっているんだけどさ。

「≪はい、そろそろ現状は確認できましたか? スタンス、決めれましたかぁ?≫」
 
 それでも死神の声にいざなわれ、俺は花子ちゃんから無理やり目線を外す。
 周りには花子ちゃんと同じように殺す覚悟を決めたヤツ、俺みたいにどうしたらいいか分からないヤツ、
 それとまだ主催側の言うことの真偽を確かめているっぽい冷静派に分かれているみたいだった。

「≪それでは今からもう一度、みなさんの意識をシャットダウンしたあと首輪を付けて会場に送りまぁす。
  首輪はコレです! 外そうとしたりあんまりゲームの進行を邪魔するようなことしたら、こうですよん?≫」

 改めて正面を向けば、会場の動揺なんざいざ知らず、死神ちゃんは進行を続けていた。
 どこからか鉄製の首輪を取り出して、その首輪を高く放り投げている。
 って――嫌な予感、ヤベ、と手で顔を覆い隠すが早いか、
 首輪は大きな音を立てて
 爆発して
 ものすごい光が会場を覆った――――――――――――。

「≪はい、不意打ちですいませんが、これで説明は終了でーす。それではよい殺陣を≫」

 っておい。
 もしかして俺、……ここで気絶? 




       【さて】


           【改めて、今回のゲームの主催たる閻魔・慟哭王から言葉を贈ろう】


   【今から君たちが送られる会場は地獄の一画にあるとある島だ】


             【マグマの海が煮えたぎる過酷な環境だが、内地の気温だけは適温にしておいた】

  
【さらに、貴様たちの多くに馴染みのある現代風の街も「青」と「赤」の二か所に用意した】


          【手は出来うる限り尽くしたつもりだ――経過の報告も定時に行う。その他詳しいことは鞄に同封する紙を見よ】


   【だから安心して貴様たちの手で。生き残る半分を決するとよい】


                 【――生きる権利を奪い合うための、裁き合いを始めるがよい】
  


 ≪バトルロワイアル 開始≫

147ルール ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 04:56:10 ID:DB18vKRE0
 
【基本ルール】

 全員で殺し合いをしてもらい、【生き残りが半分を切った次の放送】でゲーム終了が知らされ、
 生き残りと死者はその時点で確定します。
 生き残った者は元の世界に帰り、少なくとも肉体寿命までは生き続け、死んだら天国へ行きます。
 死んだ者は即刻、地獄送りとします。

 また24時間(第四放送)までに参加者が半数を切らなかった場合、
 半分になるようにランダムに主催が首輪を爆発させて、強制的にゲームを終了することとします。

【スタート時の持ち物】

 参加キャラがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収
 義手など体と一体化している武器、装置はそのままでいいでしょう。

 ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から小さなリュック→デイパックを支給されます。
 中身は「地図」、「コンパス」、「照明器具」、「筆記用具」
 「水とちょっとの食糧」、「時計」、そしてランダムアイテム【3つ】とします。

【「首輪」と禁止エリアについて】

 ゲーム開始前から参加キャラは全員、「首輪」を填められています。
 【首輪が爆発するとワープ機構が作動してそのプレイヤーは即刻地獄送りです】。
 あと首がない参加キャラは他の填めれそうなところに同様の輪っかが嵌っています。 

 また、主催側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると、首輪が自動的に爆発します。

【放送について】

 放送は6時間ごとに行われます。
 内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「前回の放送から今回の放送までに死んだキャラ名」
 あと雑談だけで【残り人数は知らされない】ことにします。

148ルール書き手向け ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 04:57:35 ID:DB18vKRE0
 
【キャラは書かれた順に参加確定です】
予約された段階で参加内定、SSが投下されて通ったら参加確定です。
(追記)誰が参加しているか、何人参加しているかも分からない状態にしたいので、
     名簿系のアイテムは全て支給禁止でお願いします。

【予約などについて】
予約期限は5日+延長2日で、どちらもこのスレで宣言してください。
破棄になってしまった場合の同キャラ再予約は破棄の3日後からオーケーです。
同キャラの連続予約(自己リレー)はとくに制限ありません。
あんまりないとは思いますが、修正要求がきたら3日以内くらいになんらかの反応していただけると助かります。

【キャラに新たな設定を加える際に】
オリロワなので、書くうちにキャラに新たな設定をドカ盛りしたくなる衝動、あると思います。
ですがあんまり複雑な設定をドカ盛りするとなんか繋ぎにくくなるので、
基本的にはキャラ募集のテンプレ時点で書かれていた設定とそこから推測できる事柄のみで書いてみましょう。
とくに、つながりがテンプレ時点で示唆されていないキャラにつながりを作る→旧知の設定にする場合など、
あんまりにも設定増しが唐突な場合はなんでそれが類推できたのか聞く場合があります。

【作中での時間表記】
開始は未明0時からにしますが、マップが地獄なんで時間に関係なく明るいのではないか。
暗くてもたぶんその辺は暗かったんだろうみたいになるのでどっちでもいいです。

時間表記
未明:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
深夜:22〜24


【状態表テンプレ】

【エリア名/時間帯名】

【キャラ名】
【状態】
【装備】
【所持品】
【思考・行動】
1:
2:
【備考】


149 ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 05:04:33 ID:DB18vKRE0

OPとルール投下終わりです。
OPはすでに投下されていたものを参考に描きなおす形になりました。
登場者の高山信哉(>>)と斉藤花子(>>)の2名は【参加確定】です。
また山田よし子の見せしめが無くなったので、山田よし子(>>)は【参加者候補に追加】します。
あと、山田よし子(霊)が主催側から外れて、死神キャラが追加されました。

【名前】エレキシュガル
【性別】女
【年齢】???
【職業】死神
【身体的特徴】どぎついピンクのツインテ、青い肌、悪魔コス
【性格】おちゃらけている
【趣味】命を刈り取る、命がつぶし合うのを見る
【特技】さくらんぼの茎を舌で立派なモニュメントに変える
【経歴】冥府の女神で、慟哭王の部下。
【好きなもの・こと】ショートケーキバイキング
【苦手なもの・こと】やたら死にたがるやつ
【特殊技能の有無】鎌で命を刈り取ることが出来る。逆に蘇生もできる。
【備考】
メソポタミア神話の冥府の女神。悪女。エログロいこと好き。
慟哭王のことはひそかに職務怠慢上司だとけなしているとかなんとか。


慟哭王さんのテンプレももう一度貼って置きます。


【名前】『慟哭王』・夢幻なる漆黒
【性別】男
【年齢】41
【職業】閻魔大王
【身体的特徴】西洋風の鎧にマントの威厳のある男
【性格】自らのすべてを信用しており、他人は基本信じないが、少数の同郷の部下や、能力のある者は何処までも信用する。いわばカリスマの塊で、野心家。
【趣味】相手との戦で勝つ事
【特技】騎馬・武技の扱い
【経歴】貧しい家の出身で、馬鹿にされながら軍に入り、下剋上をして、一つの国を持つまでになった。
【好きなもの・こと】有能な者
【苦手なもの・こと】無能な者
【特殊技能の有無】かなり剣技等は上手く、弓矢等は素で避ける為、反射神経など、すべてがチート
【備考】
この殺し合いの主催。
ある大陸で初めて一つの巨大国家を作り上げた男で、自分の体一つから伸し上がってきた。その後志半ばにして病死するが、功績を買われて閻魔になる。
本名はウォルター・ジェネシス。

150 ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 05:10:28 ID:DB18vKRE0
アイテム募集は〆切で、今後オリジナルアイテムはSS内で出した後に最後に支給品紹介してもらう形になります。

では今日、8/6(火)の22:00から予約開始です。
それまでは質問とか、こいつどうやって死ぬ運命だったんだろうとか、適当に。
あ、OPへの感想があるとうれしいでsます

予約開始までに参加候補者まとめとか作れたらいいなあと思うけど眠いので寝ます。

151名無しさん:2013/08/06(火) 10:37:31 ID:PpD/nJT60

OP乙。◆sPL2BgePzw氏、ありがとうございました。
なかなか好調なスタートでしたね。面白い。
進行役のオリキャラ登場の花子ちゃんの解説がぐっときたぜ。
俺はまとめるのが下手だけど、このロワで書きたいと思ってるからよろしく。
宇宙の生物兵器やワーム型巨大兵器の死因は……整備不良や廃棄処分。破壊とかで良いですよね。
なんにせよ、◆sPL2BgePzw氏がOPとルールを投下してくれたお陰で、やっとこのロワ開始できますね。

152名無しさん:2013/08/06(火) 13:02:35 ID:9Fg7thB.0
作中ですぐ殺すつもりのキャラがあるのですが、それも予約したら参加者人数にカウントしますか?

153 ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 13:38:06 ID:o8yKdjmI0
>>152
カウントします。

154名無しさん:2013/08/06(火) 21:38:16 ID:QLyQP/BE0
悪魔とかの死因はどうします?

155 ◆sPL2BgePzw:2013/08/06(火) 22:12:41 ID:ZX.mNfic0
>>154
なんか討伐される定めだったのかもだし、案外食あたりとかで死ぬ定めだったのか…も…

予約開始です。
ブラッディ・バレンタイン
ラファエル・キルシュタイン で予約します

156 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/06(火) 22:19:13 ID:dqQ5o7s.0
本表体人(ほんひょうたいじん)
名無しさん
で予約します。

157 ◆mN4ZziElgg:2013/08/06(火) 22:35:12 ID:Dia2hinY0
ロージ、亡狐(ぼうこ)を予約します

158 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 01:01:39 ID:6FhrIDLk0

 もし、この場にまともな神経の持ち主が居たら、絶叫をあげるか、恐怖で硬直してしまっているだろう。
 全体が赤錆た船内、その通路……そこで繰り広げられているのは、生きたままの人間の解剖だった。
 六本腕という、白衣を着た異形の人体標本が、最初に出会った参加者である、不健康そうに見える太り気味の青年を、一番下側の両手でしっかりと抑え込んでから、上側の二本の腕で、青年の着ているアニメのキャラクターがプリントされているシャツを脱がせにかかっている。
 同時に、別の腕に握った小さな赤黒い手術刀が、恐ろしいまでの手際の良さで、青年の身体を切り裂いていく。
 青年にとっては不運なこの状況、恐怖に硬直しているのか、彼は声も上げない。

『オペレーション1、被験者の皮膚の切開、関節部の切除、及び神経組織の分断を行いまあぁぁす♪』
 
 人体標本の背中に背負われている、看護婦の格好をした骨格標本が、肌が泡立つような含み笑いを込めた声を発する。
 人体標本は、背中の骨格標本の声に目を細めながら、異常に素早く的確に、手術刀で青年の体を解剖していく。
驚いた事に、上半身の皮膚を剥がし、筋肉組織が見えている段階まで来ているのに、血は一滴も流れていない。

『なお、一連のオペレーションは被験者の解剖のみが目的のため、麻酔類、薬品などは一切使用せず執刀しまぁす♪』



 人体標本の、神業と呼べるほど素早く解剖されていく青年。
自らの体が解剖されていく光景を、恐怖の感情の浮かぶ瞳で見ているが、なぜか声を出すことはおろか、ろくに動くことすら全くできない。
出来ることは、自分の体を生きたまま解剖する人体標本を見つめる事だけ。

何で……何でだよ……何なんだよこいつ?!家でネットやってたら、こんなわけわかんねえ場所に連れてこられて…え?あぇ?これ現実か?ぜんぜん痛くねぇ?え?夢?夢オチか?そうだよな?こんなの現実じゃありえねぇもん……そうだよ?これは夢だ。夢なら死なねえよ!そうだよ!!

今現在、自分の身に降りかかっている出来事を信じられず、夢と考える青年。
ふと、人体標本の手術刀を振るう腕が止まる。

 
 
「死ぬんだよ、君は。」

159 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 01:02:35 ID:6FhrIDLk0
は?夢だろ?これ夢だろ?
夢だったら死ぬはず無いさ?!
目の前のお前も夢の産物なんだろう?俺の妄想なんだろ?

青年の心を見透かしたように、人体標本は剥き出しの顔面の筋肉を収縮させ、薄く笑う。

「死ぬんだよ。死ぬことを意識しながら君は死ぬんだよ。自分の体が解剖されているのを感じながら、君は死ぬんだよ。」

いつの間にか、止まっていた手術刀を持つ腕も動かされ、青年の体を解剖していく。

『オペレーション2、被験者とコンタクトをとりながら解剖を行っちゃう♪これは解剖時の感情の突起を計るためである♪』

は?は?は?馬鹿じゃねえの妄想の産物が!!俺の妄想ならメイド服で出直しな!!妄想!!妄想!!妄想!!お前は俺の妄想なんだ!夢なんだ!

「夢じゃないんだよ。これは現実だよ。閻魔とかよくわからないけど、これは現実なんだ。君の体を僕達が解剖していることは夢じゃないし、僕のメスが筋肉組織をはぎ取っているのも現実だ。」

人体標本が喋っている間に、完全に青年の肉体は解体されていた。
その解体した青年を、人体標本は丁寧に床に並べていく。

『オペレーション3、解剖・解体の終了♪被験者のパーツを並べて、観察を行います♪』

何時の間にか、全身のあらゆる関節、組織の接合部を綺麗に分離され、最早青年が動かせる場所はいまや目玉だけとなっていた。

は?は?は?は?はぇ?!覚めろよ夢!起きろ…俺!?これ夢なんだろ?!起きたらいつも通り部屋にい…て、なのはちゃんやまどかちゃ…んのポスター…におはよう…て挨拶して、い…つ…も通りの……

「ほらほら、どんどん意識が暗くなっていくでしょ?自分の個が薄くなっていくでしょ?僕はまだ死んだ事無いから体験した事は無いけど、それが死なんだよ。」

『被験者の意識に暗がりが有り♪死に向かっている様子♪くふ、くふふふ♪』

160 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 01:03:13 ID:6FhrIDLk0
は?……ふざ……俺……死?俺が?

「でもそんな簡単には死なないんだ。死ぬ前にとても痛くなると思うよ。でも、君は痛みで喚けないし、暴れることすらできない。何もできないんだよ?なにしろバラバラに解体されてい
るんだからね。」

人体標本は、並べられた青年を見下ろしながら、暗い通路の床に平らに置いてある耳に向かってそう言った。
おぞましい事に、人体標本の言葉の通りに青年は生きていた。
内臓がむき出しになり、関節一つ一つが綺麗に切り離され、筋肉の束が丁寧により分けられて並べられているにもかかわらず、心臓は拍動を、胃腸は蠕動を続け、むき出しの気管に繋がった肺が、呼吸を続けている。

『被験者の内蔵組織の観察♪脂肪分が各臓器にこびりついている事から、食生活の改善を考えた方が良いと予想する♪』


えっ、えっ、あれ、あれ、あれ?……あがあぁぁあぁぁあぁぁぁ?!おぎがぐあぁぁあげ!?痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃあぁぁぃぁ??!

執刀中は感じなかった解剖の痛みが、津波のように、ここに来て一気に襲いかかる。
自由に動かせる唯一の場所である目玉が、せわしなく動く。
それは、青年にこれが夢ではないと否応なしに確認させるには充分だった。

えがあああぁぁぁぎぃいいいげああああ?!ぐぎ……が……ぐぶ……が……く………え?

しかし、その想像を絶する激痛にも暗がりがさす。

『被験者の生体活動の停止の予兆有り♪心臓の拍動のリズムの乱れ確認。』

「良かったじゃないか?意外に速く止まりそうだよ?君の鼓動が。」

そ……んな……い……嫌だ。死にたく……ないよ
……か…みさま……俺の…フィ…ギュアも…あげるから……
童貞も……卒業しなくても……良いから……仕事探して……親孝行……す……る…か……

激しく動いていた心臓の動きがしだいに弱まっていき、不意に止まって二度と動かなくなった。

『被験者の心拍停止を確認♪死亡認定♪』

【名無しさん@死亡】

161 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 01:04:40 ID:6FhrIDLk0
 ■

人体標本は、生体活動の停止した解剖された青年を見つめながら、下側の腕を伸ばし、あるパーツを拾う。
それを傷つけないように、丁寧に私物の保存用の薬品の入った瓶にいれ、素早くふたを閉める。

『被験者の眼球パーツを保管♪』

人体標本が拾ったのは、死ぬ間際の、この世への生の未練の感情がありありと浮かぶ、ふたつの眼球。
黒い瞳のそれは、ホルマリン漬けにされ、白衣の奥に仕舞われる。
心なしか、満足げな顔を浮かべる人体標本。

『高水準のサンプルが手に入った、最高のオペでした♪兄さん♪』

先程までよくは珍しく喋っていた人体標本は、再び無言を貫く。
基本的に、兄が饒舌になるのはオペをしている間だけだ。
私は兄のサポートをするナース♪今回のオペもしっかりとサポートできたわ♪

『兄さん♪まだ喜ぶのは速いわよ♪個々にはい〜ぱい被験者が居るから、いくらでも解剖できるよ♪』

その言葉に、顔をゆがませ笑う人体標本。
それを敏感に感じ取り、背中の骨格標本も笑う。

同じ妖怪はさすがに駄目だけど、最初にいた場所には沢山の変わった人間が居たわ♪
みんな、ぜひ兄さんが解剖したくなりそうな変わった被験者ばかり♪
丁度半分殺せば帰れるみたいだし、兄にとっては解剖し放題のバーゲンセール♪
私たち兄妹は弱くないから、負けないわよ♪

『ふっ、ふふふふふ♪』
「くっ、くっくっくっくっくっくっく♪」

不気味に笑う、白衣を着た六本腕の人体標本、それに背負われる看護婦の骨格標本。
ふたりは、解体された名無しさんをそのままにし、新たな被験者を探しに、音もなく移動を開始した。

『ああ?!兄さん!被験者のデイバック忘れてる!』

「……あ。」

慌てて戻り、廊下に放り投げられたデイバックを回収するふたり。

……少し残念な終わり方だった。



【I-4錆びた船の中/未明:0〜2】
【本表体人(ほんひょうたいじん)】
【状態】
名無しさんを解剖・解体しました。
名無しさんのデイバックを回収しました。
【装備】
支給された基本的な手術道具セット(注射器や手術刀、薬品などの詰め合わせ)
【所持品】
デイバック×2
ランダムアイテム×5
基本的支給品×二人分
【思考・行動】
1:面白い人間の被験者を探して、解剖する。
2:この船から出たい。
3:『あれ?手術刀足りなくない?』
【備考】
※船内のどこかの通路に、丁寧に名無しさんの解体死体が並べられています。

162 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 01:07:02 ID:6FhrIDLk0
『骨の看護婦と標本の医者の歪んだ目的』投下完了です。
感想があればとてもうれしいです。ご指摘もお願いします。

163 ◆sPL2BgePzw:2013/08/07(水) 01:31:37 ID:DPzqCz5g0
はやくも1本目の投下が!乙です!
おお…本表体人、恐ぇ!
〜だよ。〜だよ。とか淡々と語りかける体人の喋りとオペのグロテスクさ、
骨看護婦のどこかコミカルな進行実況があいまって、とても悪趣味なオーラが出てて良いっすね…
あ、名無しさんはうん、南無。

164 ◆sPL2BgePzw:2013/08/07(水) 05:55:14 ID:3Drd6BzM0
投下します

165「ブラッディ・ワルツ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/07(水) 05:56:05 ID:3Drd6BzM0
 

「あらあら……本当に地獄ですわね。こんなに大きな山があるなんて」

 赤茶けた荒野の広がる地獄の島――その中央付近にある「針の山」。
 およそ高さ10メートルはあるだろう巨大な針を中心に、
 大小さまざまな針が密集して半径100メートルほどの広がりを持つ山が出来ているその区画を、
 今回のゲームの参加者の一人たる少女の姿をした彼女は見上げていた。 
 彼女の名はブラッディー・バレンタイン。
 人形じみて整った顔、ワインレッドの流麗な御髪、齢15ほどに見える幼げな体にゴスロリ服を纏って。
 しかしその実300年の時を生きる吸血鬼のおじょうさまである。

「おかしいですわねぇ……確かに月に一度の鑑賞会では、
 わたくしの血液を分け与えてプチ吸血鬼状態にした奴隷人間に様々な拷問を施して、
 その悲鳴を聞きながら名品のワインを頂くのが趣味のわたくしですけれど、
 あれはわたくしに刺激を与えられない退屈な人間界が悪いのであって、わたくしは悪くありませんし……。
 この前なんか御付きのジェームズを裸に剥いたあと、
 どれくらいの吸血痕を身体に付けられるか試したら彼死んでしまいましたけれど、
 これだってジェームズがあんなにひ弱なのが悪いのであって、やっぱりわたくしは悪くありません……」

 小さな体で高い針山を見上げながら彼女はひとりごちる。
 全くもって、ブラッディーには身に覚えがなかった。
 吸血鬼であり、不死に近い存在である彼女が、「近日中に死ぬ運命」だったらしいことも。
 名家のご令嬢であり、誰より気高い吸血鬼だと自認している彼女が、地獄に送られなければいけない理由も。
 だから彼女はぐるぐると、首元に人差し指を当てて少し首を傾げつつ歩く。
 そして……しばらくそうしてぐるぐるしながら考えたあと、ついに彼女は結論に至った。

「ま、考えていても仕方がありませんわ! せっかくですし、このゲームを楽しみましょう!」

 手を叩いて、前向きに思考を切り替えることにしたようだった。
 ブラッディー・バレンタイン嬢はつまるところ、こんなふうに気まぐれで、そして無邪気に冷酷なのだった。


+++++++++


「あら! 美しい剣ですわね。装飾に職人の技を感じますわ。帰ったら部屋に飾りましょう」
「これは……なんなのでしょう? モジャモジャの毛髪の……少しくさいですわ」
「そして最後に――弾丸、ですか。銀ではないから触れますが、ううん、弾だけあっても銃がないと意味ないですわ」

 ブラッディーは針山のそばの大地に腰を下ろして、支給されたデイパックの中身を確認した。
 ひとつ。飾りの豪華な、観賞用の剣。武器としては特殊な力もないただの剣であるが、飾りのぶん一撃は重いだろう。
 ひとつ。アフロヘアーのカツラ。誰のものか全く分からない。が分かりたくもない代物だと彼女は認識した。
 最後に出てきたのは、一発の弾丸だった。
 これについては、完全に謎だ。銃もないのに弾丸だけ渡されても、といった気持ちである。

「ですが……ふふ、このようなゲームに出てきたアイテムですもの、何らかの意味はあると思われますわ。
 知らない場所に分からないこと、モノだらけ……ほんとうに、退屈しないのはいいですわね」

 わりとハズレな支給品だ、と感じながらも、
 ブラッディーはその確認行為自体に胸を高鳴らせたのか、楽しそうな表情をつくった。
 300年生きていると退屈が一番の毒だと彼女は思う。心の退屈こそが、吸血鬼を殺すのだと。

「ああ。わたしの死因とやらも、きっと長年に渡る、退屈の毒のせいでしょうね。
 本当にあれはおそろしいものよ。だってヒトの血は吸えても、退屈からは血は吸えないもの。
 それをわざわざこんなスリリングな舞台を用意してくれるなんて、閻魔さんったら優しい御方だわ」

 弾丸とカツラをデイパックに仕舞って、剣は抜き身のまま利き手で持つ。
 おもむろに背後を振り向いて切っ先を突き付ければ、金髪の男は歩みを止めた。

166「ブラッディ・ワルツ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/07(水) 05:57:46 ID:3Drd6BzM0
 
「そう、本当にお優しくて。いきなり退屈しなさそうな相手を、用意してくれるのですから」
「……ほう、気づいていたか。化物風情が」
「あら神父さま。ご機嫌麗しく……はなさそうですわね?」
「いいや、むしろ昂ぶっているぞ。なにしろあの名家、バレンタインの当主を“裁ける”のだから」
「あら! “裁く”! このわたくしを、貴方が?」

 ……支給品を確認しながらも、ブラッディー・バレンタインは周囲への警戒は怠っていない。
 ゆえにその男が気配を隠しながらこちらに近づき、
 右手に携えた剣で自らを斬り捨てようとしていることなど、とうの昔に気付いていた。
 金の髪を撫でつけた背高の神父。
 そのしろがねの瞳が矢のごとくこちらを射ている。
 おそらくは魔物専門の狩り手。それもなかなかのやり手だ。
 ブラッディー・バレンタインは男との面識はないが、相手はこちらを知っていた。
 まあ……ユーロで最も有名と言われるバレンタイン家のことなど、
 この手の者には基本知識だろうから、一方的に知られていることについては、目くじらなど立てないが。

「わたくし、傲慢な男性はきらいですの」

 剣を斜めに振る。びゅんと音を立て、切っ先が通った軌跡が熱を帯びる。
 ブラッディー・バレンタインの得意な戦闘スタイルは、剣闘。
 幼少期に趣味で始めたものがぐんぐんと伸びて、今や城で彼女に勝てる者はいないほどだ。
 3世紀かけて磨いたそれは、当然ヒトのレベルなど超えている。

「人間風情がわたくしを“裁く”など、自惚れもいいところ。
 身の程を、教えてあげますわ。そこの針山まで飛ばして――針漬けにしてあげる」
「ほう。聖職者を磔(はりつけ)とはなかなかウィットなジョークだ。60点をあげよう。
 だがね、お嬢さん。法律で決まっているのだよ。化け物は――地獄行きが必定だとな」

 呼吸乱れず綺麗な動き。やはりなかなかの手腕を持っているらしい神父の動きを、
 しかし吸血鬼の緋色の目はしっかりと捉えていた。
 こちらに迫りくるその半歩を先取って、7割の力を込めた一閃でまず腕を削ぎ落とし、
 悲鳴をあげ後退する金髪をもう片方の手で掴み、針山へと向かって思い切り投げ飛ばす。
 たったそれだけの作業を今から行えば終わりだ、と。彼女の経験則は告げる。
 熟練しきった彼女の目には。始まる前から戦闘の結果までもがありありと見えているのだった。

「……あら、少し期待したのですけれど。やっぱり、退屈な余興かしら?」

 彼女は深く思考することもないまま。未来予測にのっとって、退屈そうに剣を振った。


+++++++++


 10分の、のち。
 針山の中腹あたりには、全身を針に貫かれ血液を流し続ける一人の死体があった。
 腕は片方そぎ落とされてその顔は驚きに染まっている。
 だけでなく体のいたるところに細かい剣撃の跡があり、まさになぶられたといった感じだ。
 その瞳は、緋色。
 もちろん血液が目に集まり充血しているからではない。死んでいるのが緋色の目のほうだからだ。

「ふん。退屈な余興だったな。ウォーミングアップにもならん」

 勝者たる神父――ラファエル・キルシュタインは一滴の血も流すことなく、死した吸血鬼を見上げている。
 彼が勝ったのは偶然ではない。かといって彼が何か策を練ったかといえばそれも違う。
 単純に、この結果は実力差から来たものだ。いや正しくは、経験の差、か。

「確かに剣術の腕だけ見れば、お前のほうが上だったかもしれんな、バレンタイン。
 しかし、ワインを飲んでヒトをいじめて暮らしながら、余興で行う“試合の剣術”では“殺しの剣”には勝てぬのだ」

167「ブラッディ・ワルツ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/07(水) 05:58:55 ID:3Drd6BzM0
 
 要は、ベクトルの違いだ。
 ブラッディー・バレンタインが極めていたのは城の中で兵士と行う、あくまで試合形式の剣術。
 そこに命の奪い合いの要素はなく、極めてしまえば相手の動きから次の行動を読むことすら出来る。
 “型”が存在するからだ。
 しかし闇バチカンの戦闘員として魔物たちと“殺しの剣”を交えてきたラファエルの動きに“型”は存在しないからだ。
 常に状況に合わせてスタイルを変え、勝ちではなく殺害を目的とするそんな剣。
 名家の吸血鬼として城で大事に育てられた「箱入り吸血鬼」は、そんなものと相対したことがなかった。
 ゆえに見誤った。自分の中の常識で相手を計ってしまったことが、吸血鬼の敗因である。
 まあ……闇バチカンの戦闘員の中でもいちばんの狂信者であり、
 一部ではその名を聴くだけで失禁する者もいるというこの男の名を知らなかったことも、敗因に含めるべきだろうが。

「十字架の剣や火炎放射器があれば、灰塵に帰すこともできたのだがな……まあ良い。
 あと何匹かは知らないが、生命の数が半分になるまで“化け物を裁ける”のだ。素晴らしいゲームだ」

 落ちていたブラッディーのデイパックと剣を拾い、ラファエルは振り返ることなく歩を進めた。
 化け物狩りの彼は化け物を狩り続ける。たとえそれが地獄であろうと、変わることはない。


【E-6 針の山/未明】

【ラファエル・キルシュタイン】
【状態】無傷
【装備】豪華な剣、シンプルな剣
【所持品】基本支給品×2、ランダム支給品×2、アフロヘアーのカツラ、弾丸
【思考・行動】
1:化け物を狩る。
2:十字架の剣や火炎放射器を探し、より化け物を狩れるようにする。


+++++++++


 ラファエルがその場を去った後。
 針の山に突き刺さった吸血鬼の死体からは、血がいまだに流れ続けていた。
 まるですべての血が抜けてしまう勢いで。
 ――いや、実際にいま、全部の血が抜けたところだ。
 “それ”は針をつたい、地に血だまりを作る。そしてバブルスライム的な感じでズルズル動き始めた。

(……大変なことになりましたわ……まさかいきなり肉体を失うことになるなんて。
 吸血鬼の弱点にもさらに無防備になってしまうし……なにより、あんな大口叩いておいて、は、はずかしいっ)

 ブラッディー・バレンタインは特異な体を持つ吸血鬼であった。
 一般の吸血鬼とちがい、実は彼女の本体は血液そのものなのである。
 ゆえに肉体が滅びても血液だけで生存可能なのだ。本人としては、美しくない生き方だが。

(とにかく栄養を取って、肉体を再生させませんと。うう、まだまだわたくし、未熟でしたのね。
 あんな簡単に、わたくしを屠る人間がいるだなんて――た、退屈はしませんけれど、ちょっと予想外よっ!)

 ズルズルズルズル……。
 なんとなく涙を流しているようにも聞こえる音を出しつつ歩を進める彼女の明日はどっちだろうか。


【E-6 針の山/未明】

【ブラッディー・バレンタイン】
【状態】血液状態
【装備】なし
【所持品】なし
【思考・行動】
1:栄養を得て、とりあえず肉体を取り戻す
2:まだまだわたくし、未熟でしたわ……!

168 ◆sPL2BgePzw:2013/08/07(水) 06:03:24 ID:3Drd6BzM0
投下終了です。アイテム説明

【名称】豪華な剣
【カテゴリ】武器
【説明】
かなり豪華な装飾が為された剣。

【名称】シンプルな剣
【カテゴリ】武器
【説明】
とくに説明しようのないシンプルな両刃剣。


続いて、あんぱん犬、パン食いガール、黒田喰院で予約します

169 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 12:28:49 ID:mIkT00qU0
早速次が投下されましたか、乙です。
キルシュタインの圧勝の時は、バレンタインほぼ死んだと考えていました。しかし、最後の血液だけ生存は驚きと共に、とても面白かったです。
予約乙。続々とオリキャラ達が書かれていく……。

170 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 12:50:21 ID:mIkT00qU0
Many arms(M-A023)を予約します。

171 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 14:33:22 ID:75HtmxgE0
投下します。

172 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 14:34:04 ID:75HtmxgE0
■ ■ ■


僕は、自分という個が現れた時から、1人だった。



「なんてこった!?暴走だと?!すぐにメイン回路を切れ!!」

僕の視線の先に、帝国の軍服を着た、僕の指揮官の上官が喚いてる。
多分、いや、確実に僕が味方側に攻撃を加えているからだろう。
僕の体は大きいから、軽く動かすだけで何人もの帝国軍人や、その他の装備を破壊できる。
こう考えている間も、最新鋭の戦車や、複数の軍人を細かいスクラップに変えている。

「だ、だめです! M-A023が妨害しているため、機器がつかえません!!」

「なんだって?!」

無駄無駄、僕に君達帝国が、一体どんな装備を与えたか覚えていないのかな?
ちょこっと電磁パルスを放出すれば、僕への命令電波を妨害することすら可能なんだよ?

「くっ……やめろ!! M-A023!!なぜ味方を攻撃する!!即刻活動を停止しろ!!」

遠隔操作による干渉を諦めたのか、音声認証で僕を止めようとしている上官。

……なぜだ?なぜ破壊活動を止めなければならない?


『上官、生憎ですが、です、そのそ命令をを拒否します。』

僕の言葉に衝撃を受けたような気配を感じるよ、上官。

「なぜだ?!なぜ命令に従わない!?」


命令?命令に従わないだと?

『上官、上官、おことばですが、ですが、貴方たち帝国が、私を作り、この戦場に投入したのは、生命体を、殺、殺す為だと認識しており、おります。』

僕が命令に従わな異だと!?お前たちのメイレイどおりにはカイをツヅケでいる。

「違う!我々は味方だ!お前の敵対対象は此方では無い!」

尚も喚いている上官に、僕はウンザリするよ。
ボくはボクなりにカンガエぬいたんだけどね。

『僕に、俺にとっては貴方たちは、かわ、変わらない、そう結論づけたんです。』


「なんだと!一体誰に命令され」



 ドオォォォォォォオォォォン



『……五月蠅い、うるさい、これは誰でも、他でもない我が決めたことだ、ことだ。』

あまりにもうるさいんで、基地ごと踏みつぶしてやった。
僕は止まらない、あんたたちが悪いんだ。
 
 僕に全て破壊しろと命じたから。

■ ■ ■

173 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 14:35:06 ID:75HtmxgE0
 ゴミ置き場、その言葉以外にこの場を表す適切な言葉はない。
鉄屑やら、粗大ゴミやら、生ゴミやらが、適当に放置され棄てられている文字通りのゴミ山。

 其処に、異様な巨体が鎮座している。
全体的な形は、蛇が芋虫、一番合う表現は、『百足』だろうか。
全身に白い塗装を施されたそれは、横幅10メートル、縦幅は30メートルはあるだろうか?
その巨体が、体の両端から無数に突き出ている、三本指という特徴的な腕を構えながら、長く太い体を、ゴミの上でとぐろを巻いている。
甲殻のような装甲と装甲の隙間から、黒い人工筋肉が黒光りしている。
 しかし、その中でも異様さを醸し出すのは、とぐろをまく体の頂点にある、巨大な頭部だろう。
 人間の頭を模したそれは、まるで巨大なマネキンの顔を彷彿とさせる。
 しかし、その造りの精密さ、表情の無いそれは、まるで死体のデスマスクをイメージさせる。

『(殺、殺し合い、破壊、破壊、ここは?魂、魂とは?私に魂が?)』

彼、 M-A023は、ちょっとしたパニックに陥っていた。
M-A023は、機械・ロボット工学が飛躍的に進歩した平行世界出身の、兵器である。
 彼の高い戦闘能力・制圧能力の高さは、彼を開発した帝国が大変高い期待を抱いていた。
 
 しかし、その期待に彼は答えられなかった。
  M-A023に備えられた高い人工知能が、人間でいう『心』を持ってしまったために。
彼は、とても純粋な精神を有していた。
そのため、兵器には不要な自らの存在に『疑問』を持ち、生命を奪うための兵器であるという、『責任』に耐えきれなかった。
 その結果、彼は自らの『心』を守るため、人間でいう所の『発狂』をしてしまった。
 敵対対象ではなく、味方の帝国軍を攻撃し、おおいに損害をだした。
 彼の最後の記憶は、命令権のある上官を粉々に踏み潰した所まで。
 ふと、本当に唐突に、この殺し合いによばれたのだ。
 しかし、彼が混乱しているのは、殺し合いを強要された事ではない。
 むしろ、殺し合い=破壊は、自分に貸せられた義務だと考え、割り切っている。

 彼は、自分という存在にも魂が存在しているという言葉に驚いているのだ。
 魂の裁き合い……それに、自分が呼ばれているという事は、魂が存在しているという結果がはじき出される。

『(た、魂、存在、存在認定、僕、私、おいら、我、魂があるのか?では、どう、どうする?殺、殺し合い?乗る?)』

 しばしカルチャーショックを受けていた M-A023だが、『殺し合いに乗るか乗らないか?』
これは、決めるにはそう時間はかからなかった。

『勿論、勿論、破壊が任務だと決め、決めている。』

その時初めて、 M-A023は直接発言を行った。
 

 たとえ彼が発狂したとして、宿命からは逃れられない。
また、彼は自分が兵器という事実を、狂った上で受け入れている。

174 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 14:36:02 ID:75HtmxgE0
それを受け入れているからこそ、彼は上官を含む前線の基地の帝国軍を攻撃したのだ。
 この殺し合いに呼ばれていなければ、空爆により彼は破壊される筈だったのだ。
 それを彼は知らないが、例え知っていても、対したショックは受けないだろう。


 彼は、狂った兵器なのだから。


『(でも、でも、半数へって、へって帰還しても、意味はない、意味はない、)』

だが、彼には帰還しても居場所がない。
解体処分・廃棄処分の道は免れないだろう。

『(自爆、自爆を行おう、行おう、派手に、)』

 ならば、破壊という任務を全うし、自爆しよう。
 

 それが、兵器の選択だった。

それしか道がないのもあるし、そもそも大量破壊兵器である自分が、戻っても、ずっと1人だ。
 ならば、派手に最後を飾るのもいいのではないか?

 彼の気持ちは、殆どの知性には理解されないだろう。
 例えば、最悪の兵器である核弾頭に自我があれば、このような精神状態になるのかも知れない。
 
かくして、最悪の加害者であり被害者である Many arms(M-A023)は、生存者の皆殺しを人生の最後に飾ろうと決意した。





【H-2ゴミ捨て場/未明】
【Many arms(M-A023)】
【状態】破損無し、健康。
【装備】無し
【所持品】無し
【思考・行動】
1:生存者全てを殺し、自爆する。
2:精神が発狂しています。
【備考】
※熱反応があり、よく動く物体を生物と認識します。
※音でも反応するので注意

175 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/07(水) 14:38:03 ID:75HtmxgE0
『狂った兵器』投下完了です。
感想やご指摘があればとてもうれしいです。

176 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/07(水) 16:05:05 ID:g7FID2V60
お二方、投下乙です。まずは感想を。

>骨の看護婦と標本の医者の歪んだ目的
名無しさんの死ぬ間際の思考が切ない
人体標本はいい感じに狂ってるな、あと妹可愛い

>「ブラッディ・ワルツ」
バレンタインさんの噛ませっぷり(
いや、ラファエルが強かったってのもあるんだろうけど
相手をけん制し合う二人の会話にはドキドキさせられた

>狂った兵器
前作の人体標本と合わせて、狂ったキャラの描写が上手い
心をもった機械が「皆殺しして自爆」という思考に行きつくまでの過程には納得させられた

では自分も、赤川菊人、飯綱景人、サリー・レスターで予約させていただきます

177 ◆sPL2BgePzw:2013/08/07(水) 20:45:19 ID:orT52cRw0
投下乙です
うわああ、自分で考えられるようになってしまったのが仇になってしまった機械の悲哀…
最悪の加害者であり被害者という文句がぴったりはまる、純粋な彼の心の泣き声が聞こえてきそうなSSでした
楽しそうにオペ狂人やってる体人と真逆の悲しい狂いかた、色んなタイプのが書けててすげーです

178 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/08(木) 14:49:43 ID:63Mpzxw20
キルシュタインが現在所有している弾丸は、bullet・collector(B.C)のコレクションでしょうか?なら時間が立てば弾丸に変えられる前の姿に戻るのでは?

179 ◆sPL2BgePzw:2013/08/08(木) 15:54:21 ID:3jSJ74B60
>>178
そうですね、説明不足でした
ラファエルの状態表に
【備考】
※弾丸はとある収集家によって弾丸に変えられた「何か」の可能性があります。
その場合数時間後に元のモノに戻ります。

を追加します。

180 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/08(木) 22:02:53 ID:DcUKyOSI0
宮野陽子(みやのようこ)
姫園炎間(ひめぞのえんま)
ビアー・バーンズ予約します。どんどん盛り上げていかないと♪
場所は赤の街のどこかで。
一応予約する際にいっておいた方がよいですかね?場所?

181 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:36:23 ID:hxRsy7IM0
投下します。

182 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:37:31 ID:hxRsy7IM0



「はいはい、痛くないからね、どちらかと言えば熱いからね。」



楽しそうな、愉快そうな男の声が響き、
その場に液体を降り注ぐ音が流れている。

近代的な街並みが並び、それに反して人の気配が毛薄な場所である「赤い国」。
名前の通りに建物に赤色が多いこの場に、異様な光景が展開している。
全身をコートのような形状の防火服に身を包み、
顔をガスマスクのような形状のマスクで覆い隠している男。
両手で持ったポリタンクを地面におろし、
男は凡そ正気とは思えないようなギラギラとした視線でひとりの女性を見つめている彼。

その視線の先にいる女性は、支給品なのか両腕に手錠をかけられ、背後の電柱に体を拘束されている。
特殊な刺激臭を放つ液体……おそらく男の持つポリタンクに入れられていたガソリンを、
まんべんなく頭から振りかけられたのか、全身が濡れている女性。
男に暴行を受けたのか、顔には青あざが目立っている。
全体的にやつれた印象の女性は、虚ろな視線で男を見つめ返している。

女性にガソリンを注いだ彼の名は、姫園炎間(ひめぞのえんま)という男で、なんと32件もの連続放火殺人の犯人であり、自称炎の芸術家を名乗る全国指名手配の、異常犯罪者である。

その異常者っぷりは、「誘拐した赤ん坊にガソリンをかけ、火をつける映像」をネットにアップしたという狂った犯罪行動にも裏付けられているもの。
 
『燃える炎』に興奮を味わう性癖を持つ炎間の行動は、『燃やす事』を全ての基本とする。 
 それは、突如強制された殺し合いの中でも、変わることはない。

 そんな炎間は、早速生け捕りにし、拘束した目の前の女性を、最高の炎の芸術作品に仕上げるつもりである。
まあ、ようは殺し合いの勢いをつけるために、燃やそうと考えているのだ。

「君は運が良いよ。あまり美しくはないが、俺の炎で最高の美しさを得るんだ。幸運な事なんだぜ。」

コートのポケットから、マッチ箱を取り出し、その中からマッチを一本取り出す。
鼻歌交じりにマッチをすり、火をつけようとする炎間を、女性ーー宮野陽子(みやのようこ)は、相変わらず虚ろな視線で見続けている。

その顔に一筋の涙を流してーー

183 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:38:17 ID:hxRsy7IM0
■ ■ ■

宮野陽子は、強烈な絶望を味わっていた。
周りに流されやすい彼女は、これまでの人生、何一つ思い通りにいかず、
人生最高の幸せと言われる結婚も、夫の失踪という不幸が飾った。
 そんな彼女の支えであったひとり娘も、暴漢に襲われ、殺された。
 
 このことから察しはつくだろうが、陽子の未来の死因は練炭自殺。


 生きることに疲れ、人生から逃げ出すはずの運命だったのに、首輪をつけられ、殺し合いを強制される。
それでいて、今まさに、殺し合いに乗った参加者に焼き殺されようとしている。

 こんな不幸があるだろうか?

「(私はただ、幸せになりたいだけなのに……どうして私だけがこうなるの?なぜ?。)」

ガソリンまみれの顔に一筋の涙を流し、絶望する陽子。

「よぉぉし!俺の炎の芸術のために死ねぇぇ!!芸術は炎だぁぁぁ!!!」

火のついたマッチを片手に、高らかに奇声をあげる炎間。

 もしも、此処が物語《フィクション》の世界なら、このピンチに救いの『ヒーロー』が現れてくれるのだろうか?
ここは現実《リアル》であり、無情にも火のついたマッチが放たれーー


「何やってんだい?あんた。」


ーーなかった。

突如その場に小さく、しかし広く響き渡る声により、マッチを投げる寸前だった炎間の腕が止まる。

■ ■ ■

白いポロシャツにグレーのネクタイ、ショートパンツに身を包んだその人物は、腰に手を当て、炎間のことを目を細めながら見つめ、顔を傾けている。
明るい金髪と、額に入れられた逆十字の刺青がそれに合わさり、同じく揺れる。
ボディーピアスという物だろうか?
複数のピアスを瞼の下、そして両耳に入れている。
露出した腕、脚の肌に巻き付くように彫られている『茨』と『蛇』の刺青。

その異様な姿は、本人から出される威圧感もあり、より一層恐ろしさを醸し出している。

184 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:39:06 ID:hxRsy7IM0
「なにをだって?これから俺、炎間の芸術作品を建造するのさ!!炎の芸術《ファイアーアート》さ!!」

出鼻を挫かれたためか、少々不機嫌な声で答える炎間。
陽子は驚いたのか、目を見張って来訪者を見つめている。
炎間が手に持っていたマッチも、振り向いた際の衝撃で消えてしまっている。

「芸術?…………あんた、いや炎間だっけ?ちょいと尋ねるけどさ、そこの女にたっぷりとかかってるのはガソリン?かけたのはあんたかい?」

拘束されている陽子を指さしながら、尋ねる。

「そうだが?燃えやすくなるようにガソリンをまぶしたのさ。丁度支給されていたんでね。」

この光景をみたら、すぐに判別できそうなことを尋ねてくる来訪者。眉を寄せながらも、炎間はそれに答える。

「見たところその女、怪我してるようだけど、あんたがやったの?」

陽子の顔の、青あざの事を言っているのだろう。
炎間が陽子を捕らえる際、抵抗した陽子を炎間が何回か殴った時できたあざだ。

「この女は、俺の芸術のための犠牲になってもらうために捕まえた。その崇高な目的が理解できなかったみたいなんでな。
何発か殴った。それがどうした?」

「ん……なるほど、殴ったって事は無理矢理か……じゃあさ、一応聞くけど、おまえは殺し合いに乗っているか?」

炎間の疑問には答えず、再度尋ねる来訪者。
その両目の青い瞳が、静かに炎間を見つめる。

マスクで外からは見えないが、炎間は眉を寄せる。

目の前に完成間近の芸術作品があるのに、こいつが来たせいで作成が滞っている。
そもそも、なぜ俺がこんな悪趣味な野郎の質問に律儀に答えてやってるんだ?
そんな苛つきを込め、怒鳴る。

「乗ってるに決まってるだろ!!さっきからくだらねえこと聞いてんじゃ…」



「そうか、じゃあぶっ飛ばしても文句ないな?」


炎間の記憶は、此処で途切れた。

185 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:40:06 ID:hxRsy7IM0
 本当に、一瞬だった。そうとしか陽子には言えなかった。



それのいたる『過程』ではなく、『結果』だけが陽子が認識できた全てだった。
炎間の言葉が終わるか、終わらないか、とにかく、殺し合いに乗ったという事を発言した後から行われたのだろうか?
少し前まで炎間がたっていた場所に、かわりに立つ『彼女』。
振り抜かれた形の右拳に、刻まれた逆十字が強い印象、雰囲気を放っている。

 べごぎゃ

派手な音をかき鳴らし、空中を何回転も周り、数十メートルほど先の地面にバウンドし、転がる炎間。
何とも嫌な音、とても人体からなったとは思えない濁音がその場に響いた。
粉々に砕け散ったマスクの細かい破片がばらまかれる。

殴ったのだろうか?
たった、たった一発のパンチが此処までの威力を発揮するのか?

彼女が行った行動は簡単でいて、単純明快だ。
ただ、殺し合いに乗ったと炎間が喋った瞬間に、瞬発的に懐に飛び込み、顔面に『軽く』パンチを打ち込む。
それだけ、たったそれだけの行動なのだが、それがあまりにも鮮やかに、異常に手慣れており、容赦が全くなく、素早く行われたため、という三拍子が揃い、
『気がついたら炎間が吹っ飛ぶ』
という結果しか陽子には認識出来なった。

「あんた、大丈夫?こんなイかれ男に捕まったなんて、運が無かったね。」

パンパンッ……両腕を軽くはたきながら、彼女は陽子に近づき、怯えた様子の陽子を全く気にすることなく、拘束している手錠に触れる。
陽子が怯えるのは当然だろう。人間ひとりを、認識できないほどの神業的なパンチで、
どうみても100メートル近くは吹き飛ばせる人間に対して、怯えない者が居るだろうか?
もっとも、陽子は彼女が、炎間を殴った過程すら認識できなかったのだが。

「ふんっ!!」

ベキベキベキ!!

鉄製の手錠、その鎖を引きちぎり、拘束を解いた。

「大丈夫?これ使いな。」

ガソリンまみれの陽子を気遣ったのか、置いてあったバックからタオルを取り出し、投げる。

「あ……あなたは?」

突如現れた《ヒーロー?》に、陽子は尋ねる。

「あたい?あたいは……しがない用心棒って所さ。」

陽子を安心させる為なのか、陽気な雰囲気で喋る彼女。
その青色の瞳が、陽子の顔を真っ直ぐ見つめている。

186 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:41:06 ID:hxRsy7IM0
この時、陽子の目ははっきりと、命の恩人の微笑を捉えた。
心臓がトクンと控えめに、けれどとても熱くはねた。
止まらなくなった胸の高鳴りは、にやにやと笑いながら、こんなふうに語りかけている。

『ヘイ、ユー。今コイしてる?』

し、してるっ。 しましたっ。 心を、奪われましたっ。

宮野陽子、29歳の夏。生きにくかった人生の中で、恋に陥りました。

■ ■ ■

炎間の失敗は、最強と名高い用心棒であり喧嘩屋である『ビアー・バーンズ』を知らなかった事だろう。
ニューヨークのスラム街出身であり、
生まれながらにして悪魔的な肉体の強さと戦いの才能を持つ彼女。
8歳の頃、親友の女の子を強姦した6人の男達に報復、
素手で重傷を与え、2名の頭蓋骨を砕き殺害した凄まじい経験があり、
罪を償った後、暗黒街で用心棒及び雇われ喧嘩屋として働いている彼女の事を……
『片手で金属をねじ切る事ができる程の異常な筋力』
『顔面に放たれた銃弾を歯で受け止めた事もある』
まるで、アメリカンコミックキャラのような彼女を、知らなかった事こそが敗因だと、強く主張する。
もっとも、知っていたとしてもなにもできなかっただろうが。

25歳という若さでありながら、様々な組織に勧誘され、その全てを蹴ってなお、無事でいるのは彼女だけだろう。
殺し屋、マフィア、警察……彼女に敵対した者は、すべてが手酷く返り討ちにされている。
そんな彼女は、意外にも殺し合いには乗らなかった。

『ナメた野郎はとにかく殴る』

を座右の銘とする彼女は、このイかれた殺し合いに簡単に乗るほど、軽い人物ではない。
寧ろ、自分が簡単に拉致され、
首輪をつけられているという屈辱を、
あのコスプレ女とその上司に償わせる必要があると結論づけていた。

187 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:42:58 ID:hxRsy7IM0
「(あたしも甘いねえ。……身も知らない奴を助けるなんて。)」

陽子を助けたのは、別に対した意味はない。
只単に、炎間がビアーの基準に引っかかり、『ナメた野郎』と認定されたにすぎない。
生きたままバーベキューにされそうになっていた女を助けても、特に罰は当たらないだろう。

「(……さっきから、やけに熱っぽい目を向けてくるねぇ。なんでだ?)」

自分が助けた女、陽子からの熱っぽい視線をびしびし感じるビアー。
あまり気づいていないが、ビアーは同性に結構モテるタイプである。
親友と呼べる同郷の友人である、とある切り裂き魔も、彼女に惚れている。

これが主人公体質という奴だろうか?

ごく平凡な主婦と、ニューヨークの用心棒。
この有り得ない組み合わせのコンビは、このロワにどんな反応を起こすのか?
それは、まだわからない。

「あんた、名は?」

「はっはい。陽子、宮野陽子です。」

「OK、ヨウコ、まずはシャワーを浴びた方が良いよ。ガソリンまみれはまずいでしょ。」

「あ、すいません。」

「……なんで謝るの?」

「あ、いや、癖でして……すいません。」

「(……アジア系は、みんなこうなのかな?)」

……コントに見えなくもないコンビである。


【G-7赤の国街角/未明】
【宮野陽子】
【状態】顔に青あざ。軽傷。手首に手錠跡。ガソリンまみれ。
【装備】タオル@現実
【所持品】
デイバック×1
ランダムアイテム×3
基本的支給品×1
【思考・行動】
1:ビアーに恋をしました。
2:この胸の高鳴り……。
3:この人(ビアー)について行きたい。
【備考】
※ガソリンまみれでぶっちゃけて臭いです。

【G-7赤の国街角/未明】
【ビアー・バーンズ】
【状態】健康そのもの。むしろ良すぎる。
【装備】壊れた手錠
【所持品】
デイバック×1
ランダムアイテム×3
基本的支給品×1
【思考・行動】
1:殺し合いにむざむざ乗るのはしゃくに障る。
2:ナメた野郎はとりあえず殴る。
3:なんでヨウコ、顔を赤くしてるんだ?
【備考】
※アジア系に対していらぬ誤解をしています。
※サリーが来ているとは知りません。

188 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:43:45 ID:hxRsy7IM0
■ ■ ■

さて、ビアーと陽子がコントのような会話を行っている間、派手に殴り飛ばされた放火魔というと……

「……ピク…ピク…。」

奇跡的に生きていた。

ビアーの『軽め』の拳により、
砕け散ったマスク、その細かい破片が顔を切り刻み、
血まみれな顔が微妙に陥没し、
吹っ飛んだ衝撃で全身を殴打し、
両目が衝撃で軽く飛び出し、
謎の痙攣を起こしてはいるが、
 
奇跡的に生きてはいた。

 これも、ビアーが手加減をして拳を放ったおかげである。
 もし彼女が本気で殴れば、腰から上が跡形もなく消えるだろう。
 しかし、炎間の受けたダメージは甚大だ。
 脳は衝撃により、ミキサーにかけられたようにシェイクされ、直ぐには間違いなく復帰出来ないだろう。

まあ、この男の過去を知れば、同情する価値は全く無いのだが。

それでも、少し同情を誘う顔になり果てていた。



頑張れ炎間!!たぶん生きてれば良いことあるよ。……多分。

【G-7赤の国街角/未明】
【姫園炎間】
【状態】
全身打撲。顔面陥没。眼球軽破損。 顔にマスクの破片による切り傷。脳に障害が残る可能性有り。
【装備】
無し。
【所持品】
無し
【思考・行動】
1:…ピク…ピク。
2:炎の芸術を完成させる。
【備考】
※意識不明の重体です。

189 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:46:53 ID:hxRsy7IM0
『現実《リアル》の救い手は用心棒、夢は無いだろうけど、救いがないよりましだろ?』
投下完了です。
今回の話は、ビアーの攻撃と外見の特徴を表すのに苦労しました。……理解しづらかったらすいません。
感想やご指摘があれば、凄く嬉しいです。

190 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/09(金) 20:48:57 ID:hxRsy7IM0
赤の国の街並みは、極普通で良いですよね?赤色が多めの。

191 ◆sPL2BgePzw:2013/08/10(土) 03:41:53 ID:DO2q1AEg0
投下乙です!
いいねえ、ビアーっちゃんのヒーローぶりと宮野さんのキャラがネガティブから救われてなんか百合的な感じになっちゃうとこまで面白い!
炎間もなんか悲惨な目にあったことで愛せるクズな感じになったというか…w
うーん続きの気になる度も含めて良い登場話だと思います

192 ◆sPL2BgePzw:2013/08/10(土) 03:45:59 ID:DO2q1AEg0
赤の国の町並みもこんな感じでおk大丈夫です!
で、予約時に場所を指定した方がいいかどうかは…考えたことなかったなあ
確かに登場話の場所かぶり防げるからいいかも?と思うけど、義務化まではしなくていいかな。任意ということで。

193 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/10(土) 16:53:41 ID:wwOLF8QY0
>>192
わかりました。任意で明記すれば良いということで。



……投下が……。

194 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/10(土) 23:36:36 ID:wwOLF8QY0
クラウンを予約します。

195 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/11(日) 00:37:30 ID:9NegMfXo0
投下します。

196 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/11(日) 00:38:05 ID:9NegMfXo0
 喧しく騒音をかき鳴らし、無人で稼働を行っているアトラクション。
 あらゆるアトラクションが稼働しているのに、それを楽しむべき人間の影すら見あたらない。
「地獄遊園地」……物騒な名を有する文字通りの地獄の遊園地。
 
そこに、参加者がひとり。

「いかれた上にぶっ飛んでいりゃするが、どちらかと言うと正しいね。あの女の言ってた事。」

パンク・ファッションに身を包み、高身長な白塗りのメイクを施した奇抜な女がそこにいる。
隠すためだろうか?……メイクの上からでも、微かにみえる顔の火傷跡が痛々しい。
右手に持った大振りのナイフを、器用な手さばきでくるくる回す。
 
 この女は正体がない。過去の繋がり全てを消去し、

『クラウン《道化師》』

とだけ、呼ばれる存在。その名の通り道化のように、奇抜なパフォーマンスとエンターテイメントにより、疑心と恐怖で人々を脅かす世界的テロリスト。

「ところがナンセンス! これじゃせっかくのサプライズが弱いね!」

クラウンは誰かに語りかけるかのように喋る。
それはまるで楽しませるべき客が存在しないのに芸を続けるコメディアンのようであり、酷く滑稽そのもの。

彼女の肩から掛けられていたデイパックが、少しだけズレる

「まあいいさね?面白くないなら面白くするだけで、それは最高のサプライズとなる。」

クラウンはズレたデイパックを修正すると、すぐにその場から移動を始めた。

―――この殺し合いというサプライズをおもしろおかしくするために、クラウンが思いついた案。

それはゲームに乗って人を殺すことか?
彼女場合はそれさえもナンセンスに見える。
クラウンが望むのは、人間の本質だと考える“狂気”をさらけださせる事であり、優勝ではない。

「あたしはアーティストな『道化師』さね……人の理性の『道』を『化ば』してやるよ♪」

一人の道化は、不敵な笑みを浮かべ続けながらその場を立ち去る。

【H-6地獄遊園地/未明】
【クラウン】
【状態】健康
【装備】サバイバルナイフ
【所持品】
デイバック×1
ランダムアイテム×2
基本的支給品×1
【思考・行動】
1:このサプライズ(殺し合い)をクラウン風にコーディネートする♪
2:「此処、楽しそうだね♪」
【備考】
※殺しに対する抵抗がない人格破綻者です。

197 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/11(日) 00:43:02 ID:9NegMfXo0
『ファニー・クラウン』短いですが投下完了です。

【名称】サバイバルナイフ
【カテゴリ】武器
【説明】
大振りのサバイバルナイフ。なかなかの殺傷力を持つ。

198 ◆mN4ZziElgg:2013/08/11(日) 00:44:47 ID:Frhw9f4E0
延長します

199 ◆sPL2BgePzw:2013/08/12(月) 02:51:39 ID:9on18hPY0
投下乙です!
クラウンさんの殺し合いコーディネート…いったいどうなるんだ…!?
なんか派手な爆発とかおきそうな予感がすごい

自分の予約ですが延長します…

200 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 01:22:31 ID:T5gbICxw0
投下します

201「好きこそものの全てなれ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 01:23:23 ID:T5gbICxw0
 

 少年の目の前には死んだ人間の食べかすがあった。
 それは食べてもあんまりおいしくない髪、一部の内蔵、骨やら肉の筋張った部分、
 恐怖に歪んだ眼球などなど、いくらなんでも食べられないと少年が思うところだ。
 そんなパーツでも彼の幼なじみはそれなりに上手く料理していて、そこだけはすごいと思っている。

 はぁとため息をつき少年は食べかすの処理を始める。
 それは何十年も繰り返してきた単純作業だ。
 だが何よりも大切だ。
 だってこれを怠って自分が「化け物」だとバレテしまったら、少年は表向きすら「人間」でいられなくなるのだから。

 ある日とつぜんヒトしか食べられなくなってしまった少年は。
 お腹が好くとどうしてもヒトが欲しくなってしまう化け物は。
 静かにひそかに綿密に計画を立ててバレないようにヒトを食しながら、本当はふつうの食事がしたい。
 たとえば、コンビニで売っているような、安いあんぱんでも構わない。


+++++++++



「まてまて〜〜〜!! まって〜〜〜!!」
「あんっ あんっ!!」
「まってまって〜〜な〜〜!! 食べさせてや〜〜〜〜!!」
「あんあんっ あんっ!」

 地図の北――大動脈じみたマグマの河で二つに分かれた島をつなぐ四つの橋の一番上。
 赤い橋(北)の真ん中あたりを、ものすごい勢いで走る二つの影があった。
 片方は不思議な姿をした犬っぽい生き物。
 あんあん言ってるのはエロい意味でなくこれが鳴き声だからのようだ。
 鳴き声どおり、あん……餡子が詰まってそうな容姿をしている。というかあんぱんに手足としっぽが生えてる。

「あんっ あんっ あうん――っ!!」
「つかまえっ……がぶ〜っ! あ、うあ〜だめっだ飛距離足りな!」 ずさぁあああ 「あ゛ぃぃいっ!?」
 
 そして今、そのあんぱん犬にかぶりつこうと、
 口を大きく開けながらダイビングしたものの失敗し見事にヘッドスライディングを決めることとなり、
 しかも風圧でスカートがめくれてパンツは丸見えになってしまっているのが、
 全日本パン食い競争選手権の優勝者。
 パン食い全一の称号を持つ通称「パン食いガール」である。
 彼女はあんぱんが好きである。それもつぶあんのものが特にすばらしい。
 そんな彼女がいきなり放り出された地獄の島でいきなりこんなあんぱんの姿をした生命に出会ったらどうなるか?
 答えは追いかける一択だ。
 だが誤算があった。100メートルを9秒フラットするパン食いガールの速力より、
 目の前の不思議生物のほうが一枚上手だったという小さいながら大いなる誤算が。

「…………あ…………意、識、がぁ……」
「あんっ、 あんっ……ぁ……n……」

 それなりに広い橋の中ほど、パンツ丸見え状態で、
 だんだんと意識を薄らせているパン食いガールの耳には、
 遠くなっていくあんぱん犬の鳴き声だけがかなしく響きわたるのだった……。


+++++++++

202「好きこそものの全てなれ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 01:24:49 ID:T5gbICxw0
 

 パン食いガールは夢を見る。
 それは内装とかは大して記憶に残ってない教室。
 体育祭のあと。クラスのみんなは全員帰った。残っているのはガールと、先生だけ。

「アズサちゃん、すごかったね。パン食い競争ぶっちぎりの一位だったじゃないか」
「うん。でもウチ……ぜったい笑われてた……」

 先生はガールの頭を撫でる。ガールは少し嬉しいと思いつつも複雑な気分だ。
 なにせ当時はパン食い競争などインターハイにはなかったのでパン食い競争の地位は低かった。
 まあ正式種目になった今でもそんなに地位が高いわけではないが、
 10年近く前ともなればパン食い競争にのみ変態的な情熱をささげるガールはまごうことなき好き者だった。
 だから小学一年生にしてガールは岐路に立たされる。
 パン食い競争に情熱を傾けるのをやめて普通の女の子になるか、「パン食いガール」になるかの岐路に。

「ウチ……パン食い競争は、好きやけど。こんなことに必死になりすぎって笑われるのはきらい」
「……ふむ。だから、最後のクラス対抗リレーをさぼったんだね?」
「そうや。みんなウチのこと、へんなやつやけど足は早いから便利やとでも思ってるんやろ。
 ウチはそんな奴らのために走りとうない。ウチが走るのは、パンのためだけやって」
 
 先生にそう言うガールの瞳はすでに「パン食いガール」の目をしている。
 しかしその目はすぐに弱弱しくなって。

「でも……パンだけしか友達がいないんは、いくらなんでも、辛いわぁ……」

 ガールは涙目になる。どうすればいいのか、当時のガールは分からなかったのだ。
 好きなことに打ち込めば打ち込むほど周りはそれをおかしいと笑う。
 それでも自分はそれが好きで好きでしかたなくて、バカにされるのはとても悲しい。
 周りのひととも仲良くはなりたい。仲良くなりたくないなんてことはない。
 でも、好きなことをバカにされたままなあなあで周りと付き合っていくのは絶対にいやで。
 ならば自分は好きなことをやめるか隠すかするしかないのでは? そう思ってしまうのだ。

「ねぇせんせい。ウチはどうしたらいいんやろ? ウチ、どうやって生きてけば、いいの?」
「どうやって、ですか?」

 先生はすこし驚いた表情をした。ガールはそれに驚いた。
 まるで先生はガールの知らない答えを知っているかのように見えたからだ。
 ……その推測が当たったことに、さらにガールは驚かされたのだが。

「簡単なことですよ」

 ガールの目線に合わせるようにしゃがみこんでから、先生は語った。
 
「君が好きなことをみんなが好きになるまで、君の“好き”を発信し続ければいいんです。
 まっすぐでひたむきな気持ちは、かならずいつか人を振り向かせます。
 継続は力なり。この言葉は、続けていれば強くなれるという意味だけじゃありません。
 なにかを続けるという行為自体が、パワーを持っているということでもあるんですよ。
 ――君は何も気にせず、好きなことをし続けなさい。
 笑顔で楽しそうにそれを続けることで、きっとみんないつか、わかってくれるでしょう」 
「……!!」

 その言葉は小学一年生だったパン食いガールに生き方を、在り方を決めさせるに足る言葉だった。
 なつかしい記憶。他がどれだけ曖昧な記憶となっても忘れてはいけない記憶。
 パン食いガールの原点。
 それは好きなことを好きだと示し続けることにある。 
 

+++++++++

203「好きこそものの全てなれ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 01:25:25 ID:T5gbICxw0
 

「あのー」
「あの、起きてください」
「ダメですね……どうすれば……ん?」
「この人の髪、これと同じようなにおいが……」

 がばっ

「あんぱん!!!」
「うわあ!?」

 がぶぅ〜!!
 それは突然のことであった。パンの匂いに反応し、
 バネ仕掛けもかくやというスピードで地面から跳ねあがり、
 本能のままにパン食いガールは、目の前にあったあんぱんを食べんとす。
 ペットボトルロケット的なその勢いに思わず少年はぽろりとあんぱんを取り落とした。
 ――ガールは獣のような吐息を吐きながら勢いよく獲物に食らいつく!

「がぶ〜っ!!」 ……。 「ってこれ! こしあんやん〜!!」

 そのあんぱんは、こしあんだった。

「え、ええ?」
「ウチこしあんそんなに好きじゃないっていうかむしろ嫌いなんやけど……」「ま、えっか」
「いいんですか!?」
「パンは剣より大事や! 大好きなパンが食べれるって時点でえり好みしてられん!
 1日10個はパン食べんと、ウチのかよわい胃袋は泣いちゃうんや〜……ってん?」
「?」
「きみ、誰?」
「あ」
 
 と。意識を取り戻したパン食いガール、
 パンを食べながらパンについて語りまくしたてて、
 あんぱん(こしあん)(パン食いガール的には邪道)を一息に飲みこむと、
 ここでようやく、自分にあんぱんを差し出していた人物が目の前にいることに気付いた。
 丸眼鏡をかけた学生服のさえない男。
 という印象ですべてくくられちゃうくらい存在感が希薄な少年はおどつきながら自己紹介をする。
 
「も、申し遅れました。僕は、黒田。黒田喰院(くろだくいん)です。君は?」
「ウチはアズサ、パン食いガールのアズサや。好きなものはつぶあんのあんぱん!
 もとい菓子パンほぼ全般。好きな競技はパン食い競争でこれなら誰にも負ける気せーへん。
 少なくとも“止まってるパン”なら絶対逃しは……って、そうや! あの生きてるあんぱん!」
「え? 生きてるあんぱん?」
「そーや! おったんや! ウチより速いスピードで動くあんぱん! きみ、見なかった?」
「……生まれてこの方、さすがに動くあんぱんは見たことないですね」

 黒田と名乗った少年は不思議そうな顔をして答える。
 たしかに普通に考えてあんぱんが生きてるとかおかしい。
 でも確かにガールは見たのだ。犬っぽい感じで目の前をちょこちょこ走るあんぱん犬を。

「ううん……でも信じてと言って信じてくれるものでもないしなあこういうのは……。
 パンに逃げられるのは初めてで楽しかったんやけど……もうどっか行っちゃったか。
 ところで、なんできみ、ウチを助けてくれたん? ウチらって確か、ええと、なんだっけ?」
「殺し合いですか?」
「そうそれ! そんな感じのイベントに放られたんやなかった?
 ウチはまあ普通にしててもかよわいガールやけど、気絶してたガールならさらに殺しやすいガールなはずやけど」
「それはまあ……なんというか。様子見、ですね」
「様子見?」
「ええ」

 少年はまっすぐ前を向いて話すパン食いガールから視線を逸らすとちまちまと語った。

204「好きこそものの全てなれ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 01:26:06 ID:T5gbICxw0
 
「僕は確かに、貴方を殺すことができたかも……でも、もしかしたらそうではなかったかもしれません。
 例えば貴方が死んだふりをしていて、食虫植物のように僕を狙っているとしたら、
 それに対処する手札は僕にはないですし……だから、まずは情報を集めてから判断しようと思って。
 もっといえば、緊急ではないんです……僕、このまえ食べたばかりで……お腹、そんなに空いてないので」
「食べたばかり? お腹いっぱいなのと殺さないのってなにか関係あるん?」
「あ。いえ、……すいません、失言でした。……忘れてください」
「ふうん。まあええわ。助けてくれた人のことあんまり悪く言いたかないしな。ありがとな!
 おかげでウチもお腹いっぱいや! ――とはいえないけどまあ、腹の足しにはなったわ」

 ぎゅるるるるーとお腹の虫が鳴る音。
 パン食いガールのお腹はあんぱんひとつ程度では満タンにはならない。

「どうする? きみ、どっか行きたいとことかあるん?」
「いえ、とくには」
「じゃあウチと一緒に行動せーへん? こないけったいなとこ、一人より二人のほうが気が楽やし」
「……あの、さっきの僕の話聞いてましたか?
 いったん保留しただけで、僕は貴方のこと殺すかもしれなかったし、これから先もその可能性はまだあるんですが」
「えー? 何言ってるん? きみさ、見え見えやよ。
 きみ――気持ち的にさ。殺すのなんて、“好き”じゃないやろ?」
「……え?」
「ウチは好きなこと好きにやってるタイプやから、逆にわかるんや。
 嫌いだけどやらなあかんとなってしかたなーくやってる感じ、雰囲気、そーいうの。
 きみ、ここが殺し合いの場やからって仕方なく、殺すことを選択肢に入れてるんやない?
 そーいうのウチ間違っとると思うよ? 好きな生き方を貫けばええねん。例えばウチなら」

 パン食いガールはそこまで言うと、バッと両手を広げて言った。

「ウチはこのゲーム、乗らん。ストライキや。
 もし仮にウチらが死ぬはずだったんがホントやとしても、こんな決め方、ふざけとるで。
 なんで人殺してまで生き延びないとあかんのかもわからんし、人殺さなきゃ生きれんのもありえへん」
「……そんなこと言ったって、それがルールなんじゃないんですか。
 逆らって首輪を起動させられたら、何の意味もないですよ。無駄死にだ」
「それでもウチは、殺し合いなんか嫌や。嫌なんやからどうしようもないやろ。
 それにこうとも言えるで――どうせ明日死ぬ運命だったんなら、今日ルール違反で死んでも大差ないってな。
 もちろん死ぬのは嫌やから抗うけど。……きっと何かあるはずや。殺し合わずに済む方法が」
「楽観的すぎやしませんか」
「えへ、悪い? むかしからウチ、アホやもんでね」

 にへらっ、とガールは笑う。
 そして黒田喰院に向けて手を伸ばした。

「でもな。一度きりの人生。好きな生き方捻じ曲げて無理やり周りに合わせるより、
 自分がやりたいことやって、周りをそれに乗せたほうが楽しいんやで。
 ウチはパンが好き。パン食い競争も好きや。でもパン食い競争は一人じゃ楽しくない。
 一緒に走ってくれる競争相手がいてこそや――だからウチ、そういうのも、好きなんや」
「……僕に、殺し合いに乗るのをやめて、貴方と一緒に戦えと?
 根拠と判断できる材料もない絵空事に付き合って……最悪ルール違反で死ねと?」
「ダメかな? ウチが見るところきみ、ホントのホントはそーいうことしたいように見えるけどな?」

 パン食いガールは意見を押す。
 それははたからみれば完全な押し付けの意見、独りよがりの推定だ。
 だが――楽しさアンテナに敏感なガールでなくとも、
 黒田喰院がガールを助けた理由はずいぶんと遠回りな、問題を先送りするような感じに思えただろう。
 嫌々に殺しを選択肢に含めているというのも、的外れな話ではない。
 ただひとつだけガールが完全に間違っているのは。
 黒田喰院にとってのガールは、ガールにとってのあんぱん犬と同じだということだけだ。

「面白いですね、貴方は」

 はぁとため息をつきながら、喰院はガールの差し出した手を握った。

205「好きこそものの全てなれ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 01:27:10 ID:T5gbICxw0
 
「全く……何年調べてもだめだったから、僕は可能性を信じないことにしたっていうのに。
 特異な環境だからかな。今度こそ、どうにかならないかなんて、思ってしまう。やっぱり低級だ」
「?」
「ああ、いえ……何でもありません。こっちの話、です。
 ……別にいいですよ。貴方がそこまで言うならば、一緒に行動するくらいなら。
 ただし、僕のお腹が空くまでです。
 半日か、それよりもっと短いか……僕が少しでもお腹を空かせたら。結局貴方は死ぬでしょうから」
「じゃあそれより先にウチがきみの心満たしたる。さーて……じゃ、パンを目指して、走るで!」
「走るんですか!?」

 好きなことを好きなままに生きるガール。
 好きでないことを強制され生きながらえてきた少年。
 本来ならば食し食されて終わるはずの両者は、偶然にも手を取り合いもう少しだけ言葉を交わし合う。
 赤の橋(北)を出発した彼らが向かう先は――――。


「……あんっ」


 あ、さりげなくあんぱん犬は二人の後ろをついていくようだ。


【B-6 赤の橋(北)/未明】


【黒田喰院】
【状態】満腹(大)
【装備】なし
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:そこそこ殺せそうなのを殺して生き残る。でもまずは情報収集から
2:パン食いガールの絵空事に、お腹が空くまで付き合おうかな
【備考】
※人肉しか食べれない吸血鬼の下等種「食人鬼」です。
 ですが、本人はどちらかといえば、普通に人間として生きたかったご様子。

【パン食いガール】
【状態】空腹(中)
【装備】なし
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:好きなように生きる。とりあえず殺し合いとかいや!
2:アホだけどなんか反抗方法を考える!
3:黒田くんを仲間に引きずり込む!
4:あんぱん犬を見つけたら挑戦したい 


【あんぱん犬】
【状態】?
【装備】なし
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:???
2:???
【備考】
※パン食いガールと黒田喰院についてくことにしました。

206 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 01:35:34 ID:T5gbICxw0
投下終了です。

ガイル・バックウェル、AK-47、虎丸 予約します

207 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/14(水) 01:59:14 ID:zvc/EVlo0
投下乙!!よっ!!待ってました!!
パン食いガールのパンにかける思いと、周りの反応による苦悩……それに対する先生のお話はぐっときましたぜ!!旦那!!
そして喰院とパン食いガールの会話が良かった。心から好きなことを追いかけ続けていたパン食いガールと、生きるために人間を食べる必要のある喰院、本当は人間として生きたいのに、仕方なく人肉をたべる喰院……こう、対照的なふたりの会話に感動したーー!!

208 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/14(水) 05:59:21 ID:2Q81i2hg0
投下します

209マフィアと剣士と殺人鬼 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/14(水) 06:06:54 ID:2Q81i2hg0

荒野の真ん中で、赤川菊人は混乱していた。
どこだか分からない場所に唐突に連れて来られて、殺し合いをしろと言われて。
その上、自分が明日にも死ぬ予定だった、などと言われたのだ。
混乱するのは、当然といえば当然の帰結だろう。

「訳がわからねぇ……ちくしょう!」

目が覚めてからずっと、菊人は同じ言葉を呟いていた。
近くにあったデイパックには手を触れなかった。
首に嵌められた金属の感触は無視していた。
周囲の様子を観察しようともしなかった。

「どうすりゃいいってんだ……」

それらは全て、この状況を理解していながら、認めたくがない故の行動だった。
この状況を認めるということは、恐怖に繋がる。
恐怖が好きな人間は珍しい。
そうではない人間の一人として、菊人は恐怖を感じることを認めなかった。

「初めまして」

ふと、菊人は背後から声をかけられた。
ビクッ、と肩が揺れて、そのすぐ後に、素早く身体を後ろに向けた。
マフィアとして五年近く過ごしてきた菊人は、普段ならばこの程度では動じない。
しかし今は、神経が過敏になっていた、ということだろう。
振り向いた菊人は、持ち前の目付きの悪さを最大限に発揮した。
つまりは、声をかけた相手を鋭く睨み付けた、ということだ。

「なんだ、お前」

そして、菊人はこう言い放った。
恫喝とまではいかないが、気の弱い者なら震えあがるくらいの声。
平凡とはかけ離れた生活をしてきた菊人の、それは武器ともいえる。
しかし、声をかけてきた男はさほど動じず、左脚を一歩下げただけだった。

「驚かせたならすみません。僕は飯綱景人といいます」

男、いや、少年は丁寧な言葉遣いで挨拶をした。
菊人はこの行為に面食らった。
やや遅れてから、不信感を抱いた。
初対面の人間を相手にするには、あまりに無警戒過ぎる。
純粋な菊人でさえ、なにか裏があるのではないか、と勘繰ってしまうほどだった。
もちろんこの状況下だからということもあるだろうが。
そんな菊人の心中など知らずに、男は続けた。

「貴方も、このゲームの参加者ですよね?」

景人と名乗った男は、菊人を恐れている様子はなかった。
菊人にとっては、それも意外なことだった。
周りから目付きが悪いと言われ続けて十年以上。
眼光の鋭さを武器にし始めてから五年余り。
菊人にとって、話しかけた相手が眼力で萎縮するのは日常茶飯事だった。
それが喜ばしいことかどうかは、菊人本人でさえもよく分からなかったが。

「あの……?」
「あっ、ああ、そうだよ……俺は、赤川菊人。正直、今のこの状況はわけがわからねえ」

菊人は、どもりながらも返事をした。
あくまで“殺し合い”という単語を口にはせずに。
それを聞いた景人は、安堵したように息を吐いた。
そして、菊人と目を合わせながら、さらに口を開いた。

「安心して下さい、僕も混乱しているところです。
 ですから、ここはひとつ、現状を分析しようと思うのですが、どうでしょう?
 自分一人では冷静な判断が下せそうにないので、できれば菊人さんにも手伝って欲しいのですが……」

菊人が観察した限り、その眼にも、話す態度にも、萎縮の色は欠片ほどもなかった。
口調も陽気で、物腰は柔らかい。
菊人はひとまず警戒を緩めて、景人との会話を始めた。

210マフィアと剣士と殺人鬼 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/14(水) 06:07:25 ID:2Q81i2hg0



「へえ、菊人くんはマフィアなんですか!僕よりもひとつ年下なのに、凄いですね」

「僕ですか?僕はしがない学生ですよ」

「レポートの提出に追われる、つまらない人間の一人です」

「閻魔大王だか死神だか知りませんけど、随分と凝ったゲームですよね」

「え?遊園地とかが開催するゲームでしょう、これ?」

「嫌だなあ、天国とか地獄とか、本当にあるわけないですよ」

「どうせ殺し合いっていうのもジョークに決まっていますよ」

「ほら、見てください、この地図」

「え?まだ地図を見ていないんですか?」

「ほら、このデイパックの中に入っていましたよ」

「菊人くんのデイパックは……あれですね、開けてみるといいですよ」

「地図の他にも、コンパスやら食料やら水やら……って、今それは関係ないんです」

「血の池、針の山、鬼が島、悪魔城ときて、ここ」

「地獄遊園地……これが恐らく、閻魔とかいうこのゲームの主催者のいる場所ですよ!」

「薬か何かを使って、参加者を全員眠らせてからこの島に運び込んだんです」

「そして、地獄遊園地に辿り着いた参加者には、特別プレゼントがあるんです!」

「……なんて、全部僕の想像ですけどね」

「でも、そう考えたほうが自然じゃないですか?殺し合いなんて、どう考えてもおかしいですよ!」

「これはゲームです、ゲーム。そうですよ、絶対」

「ええ、ですから菊人くん、一緒にこの遊園地を目指しませんか?」





およそ数十分の間、会話は滞りなく進んだ。
会話といっても、その殆どは景人の言葉に菊人が相槌を打つ、というものだったが。
途中で、菊人は初めてデイパックを手にして、中身を検分した。
それ以外には、特別なことはしていない。
情報交換というには些か粗末なものだったが、菊人は一つ、ある確信を得た。

「景人さん、だったか」
「?……ええ、そうですよ。どうかしましたか?」
「お前、剣道かなにかやってるか?」

菊人の問いに、景人は初めて口を閉ざした。
目は口ほどに物を言う。
菊人は景人の目が僅かに泳いだのを見て、言葉を継いだ。

「……やってるんだよな」
「……なぜ、そう思ったんですか?」

景人の声は、僅かに震えていた。
それが動揺からくるものか、はたまた別の理由からか、そこまで菊人は判別できなかった。
より詳しい反応を見るために、菊人は返答した。

「俺がお前に大声を出したとき、お前は脚を一歩後ろにずらした。
 俺にはあの動作が、後退りしたんじゃなくて、体勢を整えたように見えたんだよ」
「っ、それだけで?」

そう、ただそれだけのことだった。
人間観察を趣味と言えるほどには、菊人は多くの人間を観察してきたつもりだった。
ましてや菊人はマフィア。
裏社会に生きていれば、達人と称される人間に出会う機会も少なからずある。
そして、景人の身のこなしは、剣の達人のそれに酷似していた。

「お前は剣の達人。それも、相当な使い手だろ」

それに加えて、菊人自身も剣術を習っていた時期があった。
その為、景人の動きを、剣術を習った者の動きと判断するのは難しくなかったのだ。

211マフィアと剣士と殺人鬼 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/14(水) 06:08:21 ID:2Q81i2hg0

「ええ、確かに。僕は祖父に剣道を習っていました」
「……やっぱりな」
「ですが、それがどうかしましたか?黙っていたのは、言う必要がないと思ったからですよ」

あくまで丁寧な口調を貫く景人。
だが、菊人は、景人が喋りながら一歩前に踏み出したのを見逃さなかった。
もともと遠くなかった二人の間の距離は、今や五メートルもない。
目測でそのことを確認してから、菊人は景人に向かって言った。

「お前、殺し合いに乗ってるんだろ?」

その言葉を聞いた景人は、瞠目した。
そして次の瞬間には、菊人は景人と鍔迫り合っていた。
菊人はデイパックに入っていた模擬刀。
対する景人は、背中から取り出した仕込み刀だ。

「……よく対応できましたね」

口ではそう言いながら、景人は菊人に向けて強大なプレッシャーを放っていた。
景人の使う“孤刀影理流”は、不意打ちを得意とする流派。
ほんの少し経験があるだけの菊人が対応できたのは、最大限に警戒していたからだ。
とはいえ、“孤刀影理流”の唯一の継承者としてのプライドが傷ついた景人は、怒りを隠そうともしていない。

「……でも、単純な力量では負けませんよ」

二人とも上背がある方だが、僅かに景人の方が上だった。
さらに、景人は持ち前の長い腕で、力を刃に上乗せしていく。
菊人は次第に劣勢になっていった。

「ぐっ……」
「それにしても……」

若干の余裕が生まれたのか、景人は菊人に対して言葉をかけた。
景人が刀に加えていた力が、僅かにだが緩む。

「よかったらなんで僕が殺し合いに乗っていると考えたのか、教えてくれませんか?」
「……へっ……そんなの……決まってるぜ……」

菊人は冷や汗を垂らしながら、それでも返事をした。
景人のことは、純粋に怪しいと感じていた。
最初、見ず知らずの人間であるはずの菊人に「こんにちは」と言ったときから。
初対面の相手にそこまで親しげにできるのは不自然だ。
例えそれが景人の人間性だったとしても、そんな輩は信用できない。
菊人は、マフィアとしては未熟でも、人を観察する目は養っているつもりだった。

「初対面で親しげに話しかけてくる奴は、とんでもない能天気か、腹に一物抱えた野郎って決まってんだ……!」

菊人は言い終えると同時に、模擬刀に渾身の力を込めた。
景人は予想をしていなかったのか、押し負けてよろめいた。

「つっ……!」
「まあ、勘の部分もあるけどな」

無警戒に見えて、その実、無防備ではない。
その上、言葉から思考を誘導させようとしている。
それらの事柄と、多少の勘から、菊人は景人を怪しいと考えたのだった。

「……勘とは恐れ入りました」

黙って菊人の言葉に耳を傾けていた景人は、静かにそう言った。
そして、一歩退き、背中から刀の鞘を取り出して刀を収めた。
その動作には一切の無駄がなかった。

「どういうつもりだ、お前」

菊人は、強い語調で訊ねた。
対する景人は、わざとらしく肩をすくめて、こう言った。

「どうもこうも、菊人くん。これ以上刀を合わせる理由はありません。
 君は僕の審査に合格しました。百点満点中なら九十五点をあげましょう」

菊人は、景人がおかしくなったのかと思った。
まるで先生か何かのように点数を述べる目の前の男が、なにがしたいのかわからなかった。
その心中を把握しているかのように、景人は言葉を続けた。

「要するに、今までの僕の行動は殆ど演技だったんです」

そう前置きをしてから、景人は滔々と話し始めた。
曰く、殺し合いに呼び出されて、まず仲間を募ろうと考えた。
曰く、少し歩いたところに、偶然目付きの悪い少年を見つけた。
曰く、この場所で生き残るために役立つかどうかを判断しようとした。
曰く、妙な会話をしたのも、刀で斬りかかったのも、全てそのためだ。

「君は殺し合いを殺し合いと認識しています。
そうでなければ、僕の妄言を疑おうとはしなかったでしょう。
また、襲撃に備えて模擬刀を取り出しやすいようにしておいたりもしません」

菊人は、景人の言葉を聞いている内に、心が傾いていた。
景人は怪しい、という思考から、景人は自分を試していた、という思考に。
それくらい、景人の話し方には説得力があった。

212マフィアと剣士と殺人鬼 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/14(水) 06:09:33 ID:2Q81i2hg0
「菊人くん、君をこの殺し合いを打破できる人間と見込んでのお願いです。
 僕と一緒に、あの閻魔大王のもとへ向かい、この馬鹿げた殺し合いをやめさせましょう」

最後にこう締めくくり、景人は菊人に手を差し出してきた。
握手をしよう、ということだろう。
今や景人が怪しい、という思考を脳の隅に追いやっていた菊人は、素直に手を差し出した。
結果として殺し合いを認めることに繋がるが、それでもいいと思い始めていた。
共に行動する相手ができるのは、嬉しいことだ。
その相手が自分を認めてくれているとなれば、尚のこと。
菊人は、ある種の希望を抱きながら、景人の手を握った。

「甘いですよ」

熱い。
攻撃的な熱さが菊人の掌を襲った。





サリー・レスターは、常人よりも血の臭いに敏感だった。
とはいえ、サリーは血を飲むことを好む吸血鬼でも、血に飢えた狼でもない。
他者を恐怖させるという面では、あながち間違いでもないが。
連続殺人鬼『切り裂きジル』として街を騒がせるサリーは、単に人間の血液を嗅ぎ過ぎているのだ。

そんなサリーは、この島でも血の臭いを嗅ぎつけた。
サリーが最初にいたエリアはB-8。
地図には血の池があるが、五キロメートル近く離れているのでその臭いではない。
となれば、誰かが出血したということに違いない。
撃ったのか、斬ったのか、殴ったのか。
手段は判別しようがないが、出血した被害者は確かにいる。
そして、その近くには出血させた犯人が、犯罪者がいる。
些か短絡的にも思えるが、それだけサリーは犯罪者を憎悪しているということだ。
サリーは、さながら猟犬の如く、臭いのする方向へと歩いていった。

「……!」

そして、発見した。
掌から血を流して蹲る、オレンジ色の髪の毛の少年。
赤く塗れた短刀を手に持っている、長身痩躯の少年。
どちらが攻撃をしたか。
どちらが傷付けたか。
どちらが犯罪者か。
一々考えることもせず、反射的にサリーは支給品のダーツの矢を投げた。

「ぐっ!」

矢は正確に、短刀を持った少年の右腕に突き刺さった。
否、正確ではない。
サリーが狙ったのは少年の首筋だった。
少年は風切り音に気付き、矢が到達する寸前に腕で首を庇ったのだ。
サリーは少年の反射神経に驚いた。

「くっ……誰……ですか、貴女は!」
「…………」

サリーは少年の問いには答えずに、もう一本ダーツの矢を取り出した。
それを見た少年は踵を返すと、どこかへと走り去っていった。
サリーとしては、追って殺したかったが、傷付いた少年がいるのでそれは止めた。
サリーはダーツの矢をしまうと、蹲った少年に近付いた。

「ぐ……ありが、とう」
「…………」

オレンジ髪の少年は、サリーの予想に反して、素直に感謝の言葉を述べた。
サリーは答えず、否、答えられずに、少年の様子を観察した。
掌に付けられた傷は深い。
出血が止まる気配はなかった。
顔色も悪い。

「俺は、赤川菊人っていうんだ。
とりあえず、そ、そのデイパックを取ってくれないか……っ」
「…………」

近くにあったデイパックを、無言で差し出す。
菊人は左手を使い包帯を取り出すと、それを傷口に巻いた。
不恰好になってしまったが、止血の意味はあるだろう。
菊人が包帯を巻いている間に、サリーは地図の裏に言葉を書いていた。

『私はサリー・レスター
 理由があって喋れない
 貴方はこの島でどう動くつもり?』

サリーは菊人にこの文章を見せ、反応を待った。
ここでもサリーの予想に反して、菊人は迷うことなくこう言った。

「この殺し合いを、ぶっ壊してやる!
 飯綱も閻魔大王も死神も、殺し合いをしようとするやつは全員敵だ!」
「…………」

子供っぽいな、とサリーは心中で思ったが、考えは自分のそれと近い。
それに、至極単純で分かりやすい。
これも何かの縁だ。どうせ行くあてはなかったのだから、菊人と行動するのもいいかもしれない。
サリーはそう思い至った。
再び地図の裏に文章を書いて、菊人に見せた。

213マフィアと剣士と殺人鬼 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/14(水) 06:10:08 ID:2Q81i2hg0
『気に入った
一緒に行動しよう』

菊人はしばらく目を丸くしていたが、サリーが右手を差し出すと、おずおずとそれを握った。
そして今度こそ、二つの手は固く結ばれた。

「いっでえぇぇ!!」


【B-8 荒野/未明】

【赤川菊人】
【状態】疲労(小)、掌に深い傷(包帯が巻いてある)
【装備】模擬刀
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×1、包帯
【思考・行動】
1:殺し合いをぶっ壊す
2:サリーと行動する
【備考】
※飯綱景人を危険人物と判断しました。

【サリー・レスター】
【状態】健康
【装備】ダーツの矢×9
【所持品】基本支給品
【思考・行動】
1:犯罪者は殺す
2:菊人と行動する
3:ナイフが欲しい
【備考】
※飯綱景人の顔を覚え、犯罪者と認識しました。





荒野を歩きながら、景人は憎々しげに口の端を歪めた。
腕に刺さったダーツの矢を乱暴に引き抜いて捨てると、舌打ちを一つ。
菊人の前では見せなかった、景人の“裏”が出ていた。

「ちっ……」

ここに来てから、ずっとロクなことがない。
たまたま出会った菊人と、情報交換をするところまではまだよかった。
菊人に剣士と見破られたところから、嫌な予感がし始めていた。
鍔迫り合いで負けたときは屈辱的だった。
その後は、慎重に殺そうと考えた。
言葉で心理を誘導し、握手をすると見せかけて、短刀を突き刺した。
手から血がぽたぽたと流れ出る様を見たときには、勝利を確信した。
だが、まさか第三者の介入があるとは予想外だった。
しかも、人殺しを迷わない種類の人間のものだったから余計に驚いた。
自分と同じ種類の人間が、そういるとは思っていなかった。
要するに、油断していたのだ。
この先は油断しない。
赤川菊人は次に会ったら、絶対に殺す。
人殺しが許容されている、それだけ考えれば最高の舞台だ。
自分よりも弱い相手は嬲り殺す。
では、自分よりも強い相手はどうするか。
『暗殺剣法』である“孤刀影理流”がどこまで通じるかはわからない。
強者を確実に殺す手段を考えるのが、当面の課題だ。

「まあ、せいぜい愉しませて貰うぜ……この殺し合いゲームをなぁ!」

下卑た口調でそう呟くと、歪んだ剣士は口角を上げて、声もなく笑った。


【B-8 荒野/未明】

【飯綱景人】
【状態】右腕に傷
【装備】仕込み刀、短刀
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×1
【思考・行動】
1:この殺し合いを愉しむ
2:強者を確実に殺害する方法を考える
3:赤川菊人は次に出会ったら絶対に殺す
【備考】
※赤川菊人の個人情報を得ました。

【全体備考】
※血の付いたダーツの矢がB-8に落ちています。

214 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/14(水) 06:14:18 ID:2Q81i2hg0
投下終了です
誤字脱字などの指摘があればお願いします
また、延長申請を入れることを忘れてしまい、申し訳ありませんでした

ランダム支給品はすべて現実にあるものなので、紹介しなくてもいいと判断しました
もし紹介文が必要ならいってくだされば書きます

215 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/14(水) 06:36:00 ID:2Q81i2hg0
確認を怠っていました、サリーの状態表にミスがあります

【所持品】基本支給品

【所持品】基本支給品、ランダム支給品×2

と直させていただきます
また、上のほうを見返していたところ、支給品の説明は各自で入れるとのことでしたので
以下にランダム支給品の説明を入れます

【名称】仕込み刀
【カテゴリ】武器
【説明】
一見すると木の杖のようだが、実は中に刀が仕込まれているという武器。

【名称】短刀
【カテゴリ】武器
【説明】
約三十センチの短い刀。

【名称】ダーツの矢×10
【カテゴリ】武器
【説明】
ダーツに使用する矢。市販のものよりサイズが大きく、先端が鋭い。十本セット。

【名称】包帯
【カテゴリ】その他
【説明】
怪我をした箇所に巻くもの。新品なので清潔。

以上です。長くなってしまいすみません。
ちなみに、このロワはwikiを作る予定はあるのでしょうか?

216 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/14(水) 18:40:20 ID:zvc/EVlo0
投下乙!!景人が赤川に語ったいかにもな推測が面白かった。
でも、殺し合いに一般人が巻き込まれたら、まずこんな考えを持つだろうと納得しました。
そして赤川が、景人の剣の腕を見抜いた所と、その次に言い放った台詞にしびれた。

「初対面で親しげに話しかけてくる奴は、とんでもない能天気か、腹に一物抱えた野郎って決 まってんだ……!」

↑この台詞は最高にぐっときました。
そして、サリーと赤川が出会った後のオチが良かった。
wikiに関しては、作成する分には賛成ですが……なんともいえません。新1氏に決めてもらいましょう。

217 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 23:02:41 ID:T5gbICxw0
投下乙です!
不意打ち剣士飯綱くんいいキャラ!
ロワだとわりとあるあるな感じの合流フラグ(こんなゲーム冗談さ〜、実は試していたんだ〜)を
すらりと裏手に取った巧みな不意の突き方に読んでる側も不意を突かれっぱなしでした
そして善人面して近寄ってきた飯綱くんに対する純粋な正義漢としての菊人くんのかっこよさ。
嘘を見抜くシーンや最後の啖呵にしびれます。サリーさんとの絡みも気になる!

218 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 23:16:28 ID:T5gbICxw0
>>214
延長申請忘れは次から気を付けて頂ければ!そして、現実出展武器に関しては
支給品説明はあってもなくても構わないです。オリジナル支給品のみ説明を義務付けます

wikiについては来週くらいに作業時間が取れたら作りたいのですが…

このロワ、正式名称が迷うんですよね。

いまのところスレ名の俺オリロワ(俺ロワナンバー9)が正式名称だと思うんだけど、
これだとちょい味気ないというか
トキワ荘のオリロワだからトキワオリロワ? 地獄が舞台だから地獄オリロワ?
ナンバー9だからオリロワ9? ……というわけで、何かいい名称があったら意見お願いしたいです

219 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/14(水) 23:32:54 ID:zvc/EVlo0
ウェルカム・トゥ・ヘルなオリキャラバトルロワイアル
Welcometwoheruなオリキャラバトルロワイアル

この代はどうでしょう?地獄にようこそ…という名のロワ。
綴り合ってるかな?

220 ◆sPL2BgePzw:2013/08/14(水) 23:49:39 ID:T5gbICxw0
>>219
Welcome to Hell が正しい綴りみたいですね
むむむ、地獄へようこそ。凝っていて面白いんですが、
主催的には地獄がパンクしそうだからロワを開いたわけで、ようこそはちょいニュアンスが違う感も
英語にする案はいいかも? ヘルオリロワ? あれお腹減ってるみたいになってしまった

221 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/15(木) 00:04:10 ID:1QVPhtro0
From heaven to hell?オリロワ。
天国か英語か?オリキャラバトルロワイアル。
綴り間違ってましたか……すいません。
この題はどうでしょう?

222 ◆sPL2BgePzw:2013/08/15(木) 00:31:40 ID:JdMYs6RM0
>>221
オープニングの天国か地獄をタイトルに入れるのはいいかも

と、その案を見てふと、そういえば「天国と地獄」なんて曲があったなあと思い出しました
調べてみるとこの曲の英題は「Orpheus in the Underworld」だそうです
Orpheusはオルフェウス、神様の名前でもともとはこの曲、この神の話だったとかなんとか

せっかくなのでこの英題をもじらせてもらって、
オリロワ天国と地獄−Killing in the Underworld  にしようかな? どうでしょうか

223 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/15(木) 01:12:39 ID:1QVPhtro0
>>222
オリロワ天国と地獄−Killing in the Underworld
……すっげーかっこいいじゃないですか!!クールですね。
俺はその題に賛成です!
元ネタもしかり、なんとなくロックバンド名のようなクール差がある。

225名無しさん:2013/08/17(土) 16:35:39 ID:K8WDiv/A0
age

227 ◆mN4ZziElgg:2013/08/18(日) 19:07:47 ID:VWrOVlVw0
遅くなってしまいましたが、ロージ、亡狐を投下します
締め切りを過ぎてしまったので、問題があれば破棄で構いません

228 ◆mN4ZziElgg:2013/08/18(日) 19:08:42 ID:VWrOVlVw0
「逃げるが勝ち」ソイツが俺の座右の銘。
金は好きだし、財宝集めも大好きだ。だがそれは命あっての物種。死んでしまえば金を使えなくなっちまうんだから、命がヤバい時には迷わず逃げる。
命は大事に、そしてお宝も大事に。このルールを守っている間はそう易々とは死なない……と思ってたんだけどなぁ。

「ええと、俺って何か死ぬような心当たりあったっけな……昔入った遺跡の呪いとかそんな感じのヤツかねぇ」

呪いだとかそういう類なら腐るほど受けている自信があるから、それが原因だと考えればある程度は納得できる気がする。
世界中のありとあらゆる遺跡や廃墟を荒らし回ったツケってやつなのかも知れない。まぁ、さんざん罰当たりなことをしてきたから当然と言えば当然だな。
だけど、どうやらあの死神娘が言うにはまだ復活のチャンスがあるらしい。
要は殺せばいい。さっきの場所に居た連中を半分になるまで殺せば、俺は生き返れる。随分と魅力的…いや、素晴らしすぎる「お宝」じゃないか。

「まだ死にたくないしな……まぁやってみるとするか」
「ほう、お前は殺し合いに乗るのか。単純すぎてつまらんな」
「!?」

思わず振り向くが、誰もいない。後ろにいないということは上か、下か──いた。
白い毛並を持った狐が、民家の屋根から俺を見下ろしている。ソイツはいかにもつまらんというような表情で欠伸をかみ殺すと、ニヤリと笑いながら言った。

「どうした人間。我も魂とやらの一つだぞ?殺さぬのか?」

俺は何も答えられないまま立ち尽くしていた。理不尽な目に遭うのには慣れていたつもりだが、こんなのは完全に想定外だ。
今まで少なくない場所を訪れてきたが、喋る狐なんて一度も見たことがない。ましてやソイツにいきなり話し掛けられたりすれば、誰でも固まる。

「何故黙る。我ほど心優しい狐は他におらんぞ?」

……よし。落ち着くんだロージ。相手はしょせん獣。力じゃ勝てないが、知恵比べならこちらが上だ。
今のところ敵意はなさそうだし、なんとかしてこちらのペースに持ち込んでしまえばいい。

「待て待て、アンタはどうなんだ?殺さなきゃ死ぬんだぞ?怖くないのか?」

俺の質問を聞いて、ソイツはますます楽しそうに笑った。

「怖くないか、だと?馬鹿め、こんな面白そうな場所に来て怖いはずがあるか。地獄か何かは知らんがこんな面白そうな場所、二度と来れまいて。楽しまねば損というものよ」

カカカ、と声を挙げて笑うソイツを見上げる。
“面白そう”とはまた大胆な感情を抱く奴もいたもんだ。大抵は恐怖と不安で縮こまってしまうもんだと思っていたんだが、どうやら世界には不可解な出来事というものがまだまだ転がっているらしい。

「…人間よ。お前は殺し合いに乗るんだろう?」

……しまった。ボンヤリしてたせいではぐらかしたはずの質問へと話題が戻ってしまった。俺としてはこの話題は極力避けたかったんだが、仕方ない。
殺し合いに乗るか?その質問の答えはイエスだ。殺さなきゃ死ぬのが分かっているのに、みすみす死ぬのを待つほど俺はお人よしじゃない。
だが相変わらず人を見下したような笑みを浮かべているソイツを見ていると、どうにも正直に答えてやるのは癪に障る。
それに、下手な答えをすれば殺されないとも限らない。今のところソイツはどうするのか決めていないようだし。
だから少し意地悪をしてやるとしよう。

「ああ、そうかもな。でも俺は勝てないケンカはしない主義でね。アンタみたいな見るからに強そうな獣だとか、ネジの飛んだ殺人鬼なんかとやり合うつもりは毛頭ない。
とりあえずは俺に襲い掛かる奴だけ皆殺し、ってとこかな」

この答えなら、相手が殺し合いに乗っていようといまいと関係ない。
乗っている相手には「襲って来れば殺すぞ」という牽制が、乗っていない相手には「俺は危険人物じゃない」というアピールができる。
話の通じない相手にはどうしようもないが、とりあえずの交渉ならこれでいい。
だが、俺の答えを聞いたソイツは俺を鋭い目つきで睨み付けて言った。

「……馬鹿者め。お前はそれで良いのか」
「なに?」
「お前はそれで楽しいのか、と聞いておるのだ大馬鹿者。強者とは戦わぬ?襲い来る者だけを殺す?これほど興が削がれる答えもあるまい。
殺し合いに乗るのならば堂々と皆殺しにすれば良いものを、何を躊躇っておるのだ。……フン、どの道貴様のような半端者は真っ先に死ぬだろうな」

229 ◆mN4ZziElgg:2013/08/18(日) 19:09:02 ID:VWrOVlVw0
先程までの飄々とした雰囲気は一瞬にして掻き消え、ソイツは冷徹な瞳で俺を見下していた。
だが、そこまで言われちゃ俺も黙ってはいられない。

「なんだと?じゃあアンタはどうなんだよ。面白いとか楽しいとか、自分の命が懸かってんのにふざけてるだけじゃないか!!」

俺が怒鳴り返すと、ソイツは静かに笑みを浮かべる。
あのニヤリとした笑みとはどこか違う笑み。

「その通りだ人間。だが、楽しめぬ生のどこに価値があるというのだ?殺されぬよう怯えながら慎重に行動し、ようやく生き返れたとしよう。だが、いずれ死ぬ。
例え行き先が天国であると保障されていても、だ。人間の寿命は短い。ここで必死になったところで、精々数十年しか持たぬ。
ならば今この瞬間を楽しんだ方が得というものではないのか?自分の好きなように、楽しみたいように生きる。それこそが生の楽しみというものよ。
……さて人間、もう一度訊こう。お前はどう動くのだ?」

そうか。生き返ったところで、俺は不老不死になれる訳じゃない。何時か死ぬんだ。
その事実を改めて認識した今、どう動くか問われる。そう簡単には答えられるものじゃない。

「少し、待ってくれ。…そうだ。参考までに訊いておくが、アンタの言う楽しみってのは何なんだ?」

俺が訊くと、ソイツは嬉しそうに尻尾を揺らして答える。

「フフ、そうだな……当座はあの閻魔とやらの計画の邪魔をしてやるとしよう。我はどうにも天邪鬼な性分故、“殺し合え”などと命令されれば逆のことをしてやりたくなるのでな。
そのあとは色々だ。面白そうな輩を追ってみるのも良いし、手頃な連中を化かして回るのも楽しそうだ。そうして殺し合いの方が面白そうなら殺し合いに参加する。
…どうだ人間。これが好きに生きるという楽しさよ」

楽しそうに話してはいるが、とんでもない計画だ。いや、計画ですらない。
全てが気分次第、行き当たりばったりの不確実極まりない行動指針。
だが、このプランなら退屈はしまい。俺の本能がそう言っていた。
そうさ、俺はトレジャーハンターだ。確実な生き方なんて望んじゃいない。欲しいのはスリルとお宝に溢れた生き方だ。
なら、今この瞬間を楽しもう。

「決めたよ。俺はアンタに付いて行く」
「ほう?気が変わったか…」

さほど驚きもせずにソイツは俺を眺めると、突然姿を消した。

「あれ?」

ふと、目の前に着物を着た白い髪の女が現れた。俺に質問する隙も与えぬまま彼女は息が掛かりそうな距離まで近づくと、

「ひょっとして我に惚れたか?」

とんでもないことを言い出した。
同時に、その言葉で全てを理解する。

「!?お前、さっきの…!?」

俺が声を掛けると同時に女は空中に飛び上がり、あの白い狐へと姿を変える。
喋る上に姿まで変化させるあたり、ますます訳が分からなくなってきた。

「ククク、やはり人間は馬鹿だな。騙し甲斐がある」

呆気に取られている俺を尻目に、狐は言う。

「我は亡狐。1500年生きた仙狐よ。人間、お前の名は何だ?」
「…俺はロージ。トレジャーハンターだ。よろしく頼むぜ、女狐さん」
「ああ、よろしく頼むぞ。コソ泥よ」

冷静に考えてみれば、殺し合いの場所で楽しもうなんて考えは馬鹿げている。いや、もはや狂気の沙汰と言っていい。
だが、人生を楽しもうと思うのなら時にはこうした狂気も必要なのかもしれない。
何を考えているのか全く分からない女狐を横目で見ながら、俺は少し苦笑いをした。



【E-2 路上/未明】

【亡狐】
【状態】健康
【装備】なし
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:自分のやりたいように行動する
2:とりあえずは閻魔の邪魔をする
【備考】


【ロージ】
【状態】健康
【装備】なし
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:人生を楽しむ
2:亡狐と行動する
【備考】

230 ◆mN4ZziElgg:2013/08/18(日) 19:10:03 ID:VWrOVlVw0
投下終了です。
タイトルは「地獄の沙汰も楽しみ次第」でお願いします。

231 ◆sPL2BgePzw:2013/08/18(日) 23:18:20 ID:R.YUeEkA0
投下乙です!期限過ぎてたので心配してましたが投下されてよかった
期限切れ後にとくに他の人からの予約もなかったので問題ないです、通しでー

ロージさんのトレジャーハンターらしい殺し合いへの割り切り方に、
長年生きているからこその「今を楽しもう論」を展開する亡狐という構図
楽しめない生に価値なんてあるのか? とか、生き返っても数十年で死ぬぞ?
という妖怪ならではの生き方論がいいですねえ。こういうの見たかった

232 ◆sPL2BgePzw:2013/08/18(日) 23:29:36 ID:R.YUeEkA0
そして自分の予約ですが延長しますー

それとふたつ連絡を
まずロワのタイトルは特に他の意見もないみたいですので、>>222のやつで決定します
略称はオリ天地、あるいはオリロワ天地あたりですね

次に参加者人数の上限ですが、現在の勢いを考慮し、
とりあえず「44人」で仮決定しようと思います。22人死亡でゲーム終了です
ちなみに現在の確定参加者は

○高山信也、○斉藤花子、○本表体人、●名無しさん、
○ラファエル・キルシュタイン、○ブラッディ・バレンタイン、○Many arms(M-A023)
○宮野陽子、○姫園炎間、○ビアー・バーンズ、○クラウン、
○黒田喰院、○パン食いガール、○あんぱん犬、○赤川菊人、
○飯綱景人、○サリー・レスター、○ロージ、○亡狐     以上19名となります

自分のSSが投下されれば22名確定なので、あと22名です。
まあ枠が埋まった段階でまた足りない書きたいキャラなどいれば受け付けます

233 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/20(火) 01:40:53 ID:WEcvsfoQ0
Mr.田中博士、佐藤勇、予約します。

234 ◆sPL2BgePzw:2013/08/20(火) 16:50:42 ID:5fFm46Sc0
投下します

235「クワイエット・ハンティング」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/20(火) 16:53:22 ID:5fFm46Sc0
 

 苔も生えない赤茶けた荒野。
 見渡す限り生命は死にたえたように何もなく、
 時折申し訳程度に大岩が風景を作るのみの殺風景。
 そんな荒野の一画を、ハリネズミのようにささくれだって尖った黒髪の、長髪の男が歩いていた。
 視線だけで人を刺せるほど切れ味鋭い細長の目は周りなど見ず淡々と前を見ている。
 鼻筋は少しくぼんで口は真一文字。顎は無精ひげもなくすっきりとしているが、眉はない。
 歩き方は少し猫背だがきびきびとして隙がない。
 総合して受ける印象は強面。人を寄せ付けない、全方位の警戒心が感じられた。

「おい、人間」

 黒白縞の囚人服を着て歩く彼に、図々しくも背後から声をかけるモノあり。
 彼が振り向くと、そこには黄色と黒の縞模様を猛らせている一匹の獣がいた。

「おれは虎丸と云う。貴様も名を名乗れ――殺し合うぞ」

 人語を解し、獣より化け物と言ったほうが良いであろうその参加者は、
 彼の放つ警戒心に気付いていながらあえてそのテリトリーに土足で踏み込みに行ったようだ。
 長い時を生きて膨れ上がったその体躯、虎というよりはまるで巨像。
 その性格は巨大な生物ほど温厚という自然界の掟に真っ向から逆らって残忍である。
 対する小さな男は。
 痩せたその首をひょいと傾げ、鞄から獲物を出しながら、真一文字に結んだ唇を解き第一声。
 
「ククッ。笑わせるなよ 狩られる獣になぜ名を名乗る?」

 挑発した。
 取り出すは全世界のスタンダードにして確かな実力を持つアサルトライフル、AK-47。
 構えて標準を虎丸の鼻先へ。虎丸は動かない。動じないというほうが正しいか。
 代わりに獣は、男から確かに発されていた殺気に、笑顔で牙を見せた。
 ――そこから両者の間に言葉はなかった。獣と一笑された虎丸はならばと野性を開放し、
 囚人は再び口を真一文字に閉じ、ただお互い当然であるかのように戦闘を始めたからだ。
 いいや、それは戦闘ではない。狩りだ。
 ヒトがケモノを、ケモノがヒトを狩らんとす、地獄の狩りの始まりであった。


+++++++++


 牙と爪。そして柔軟な筋肉から躍らせる俊敏な動き。
 かつて本当にただの獣だった時代からずっと繰り返し躰に染みついた獲物のしとめ方。
 それは音もなく跳躍し、気付かれぬうちに喉笛を噛みちぎる静かな狩り。

 無音が轟いた

 巨体が空間を飛び越えたかのような勢いで、次の瞬間にはもう牙を閉じ終えている。
 しかし手ごたえはなかった。興が乗りすぎたか。
 虎丸は狩りの前に獲物に名乗りを上げたことを今さらになって苦笑する。
 囚人服が視界の端にちらり。
 その右手のライフルがいつのまにやら火を噴いている。

 こちらも、無音。

 虎丸は痒みを感じる。つまり側面の毛皮に銃弾が着弾したということだ。
 見れば囚人もまた苦笑していた。それはそうだろう。これで決めるつもりだったのだろうから。
 音無しの銃撃。――虎丸の歴史ある硬い毛皮が並みの銃弾を通さないものでなければ、
 確かにこの一撃で狩りは終わっていたであろう。

236「クワイエット・ハンティング」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/20(火) 16:54:44 ID:5fFm46Sc0
 
 しかし――銃弾は弾かれた。
 おそらくは消音道具で銃声を消した上での不意打ちだったのだろうが、
 失敗に終わった。これでまた、こちらのペース。そして虎丸は、自らもデイパックから道具を取り出す。

 道具の使用は自由。ゆえに獣も道具を使う

 煙玉、と呼ばれる類のものらしい。ひとたび地に落とし刺激を与えれば、
 音もなくその丸い包みから灰白い煙が噴き出して赤茶の荒野を覆い尽くした。
 視界が完全に煙で埋まる。霧の日のように。
 さあて、と虎丸は鼻を澄ます。
 ヒトは視界を奪われると脆いがケモノはそうではない。元より目より鼻を信ずる。
 音を消そうが硝煙の匂いは消せていないことに気付いていた。あとはその匂いを追って噛みちぎるだけ。

 無音を轟かせ、獣は跳ぶ

 さらに鋭いその跳躍をもし観る者がいれば、コマ落ちした映画のフィルムに見えただろう。
 一で身をかがめ、二ではすでに獲物の前で牙を閉じている――正しく完璧な狩りの動作だった。
 問題はまたもそれが空を切ったことだ。正確には、囚人服を噛んだ。
 硝煙の匂いはあえてつけられていたのだ。       その服に、囮のために。

 背後から気配

 虎丸は振り向く。振り向いたのがいけなかった。
 すでに晴れかけた煙の中で黒い影が獣の眼球に銃口を押し当てた。
 完全消音サイレンサー。Mr田中博士が開発し闇に葬ったはずの危険すぎるアサルトパーツ。
 確かにそれが囚人の銃にカスタマイズされていたのをもう一方の目が確認するうちに、
 無音が鳴り、火花が襲い。

「グォオオオオオオオアアアアアアアルルルルル!!!!!」
  
 戦域に初めて本当に轟いた音は、しゃがれた獣の醜い咆哮であった。


+++++++++


 囚人、ガイル・バッグウェルは見下ろした。
 巨体である故完全に見下ろす姿勢にはならない。見下す、といったほうが正しいか。
 眼球から脳を撃ち抜かれ、赤い涙を流しながら横たわる虎丸の姿が彼の足下にある。
 その体躯はもうぴくりとも動かない。人語を解す化け虎は死んだのだ。

「ガイルの旦那ァ、ほら言った通りちゃんと撃てたでしょ。これであっしのこと信じてくれますか」
「……信頼はしない。だが、評価はしてやる。星五つだ」

 死んだ虎と喋れる訳はない。ではガイルは今、何と喋っているのか?
 答えは簡単だ。ガイルが手に握る銃。AK-47は意思を持ち喋る特別なAK-47なのである。

「お前が最適なタイミングでオレを動かしてくれたお陰でこの虎を殺せたのは事実。オレはその事実を評価するだけだ」
「うひょ、お堅いっすね旦那ァ。でもまあいいっすよ、あっしは撃てればそれでいいんで」

 種明かしをすると、ガイル・バッグウェル単体では虎丸に勝つことはできなかった。
 彼は恐ろしい犯罪経歴を持つ凶悪な囚人ではある。
 が、その運動能力は人並み。
 あるいは獄中生活で制限された行動を続けていたから人並み以下かもしれない。
 たった二の動きで人を噛みちぎる虎丸の凶暴な牙を避け、銃弾を撃ち込むには遠い能力値だ。
 そんなガイルの幸運は虎丸に出会う前にAK-47と同盟を組んでいたこと。
 AK-47は銃でありながら意思を持ち、何の魔術か、ある程度空中を浮遊して自力で移動が出来る。
 ゆえにその移動意思をガイルに伝えることで、ガイルに回避行動を促すことができたのだ。

237「クワイエット・ハンティング」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/20(火) 16:56:02 ID:5fFm46Sc0
 
「あっしこれでも“武器”なもんでね。
 匂いなんかよりもっと鋭い“殺気”を読めば、どっから攻撃が来るかなんて御見通しですよぉ。
 でも服を囮にするたあ、さすが旦那はドS戦術使いますねぇ!? あのままカウンターも出来ただろうに!」
「より予想を裏切られない確実な方法を選択しただけだ」
「あっは! 本当に“裏切られるのが、お嫌いな方だ”!」

 表情を変えず銃の言葉を受け流しつつ、ガイル・バッグウェルは振り返って再び、
 全方位への緊張を崩さない独特の歩きを再開した。
 向かう先は当面は赤の国。堅実に食料を調達し、その後は監獄にでも籠るつもりだった。
 両親に捨てられ、仲間に裏切られて投獄された彼は、何より裏切られることを恐れる。
 それは仲間にでも、社会にでも、運命にでも――自分にさえ。
 ガイル・バッグウェルは自分すら信用していない。あるのはただ五段階評価だ。
 今の戦いは、星四つ。悪くはない。
 だがずっとこのような戦いが続くか、続けられるかといえば。そこまで自分を信じられない。
 ならばゲーム終了まで籠っているのが定石だ。

「……殺さずとも生き残れるのなら、出来うる限り殺しはしなくていい。
 生き延びたあと、寿命まで確実に生き延びれるのなら、そこで思う存分殺せばよい。だろう?」
「ひゅー、しびれます旦那。約束ですよぉ、一緒にあっちに帰ったら、あっしで殺してくださいね!」

 綴られたルールを逆手に取り、
 ガイルは生き残ってから鬱憤を晴らす方向で計画を立てたのだった。
 それはAK-47がほれ込むのも分かるほどに、冷静な判断力。
 言い換えれば狡猾さ。それこそが、ガイルの最も恐ろしく、また強みである精神性。


 ――――――――――――――――――ざり


 だが。ここは地獄だ。
 魑魅魍魎が跋扈するこの地で、そう簡単に計画通りに行くと思ったら、大間違いである。


 ……ぎぎぎっ。ぎぎっぎぎっぎぎぎぎぎがぎぎぎぎがぎぎぎぎぎっぎっぎぎぎぎぎちっ!!!



+++++++++++


 不気味な音にちらと後ろを見返した時、
 ガイル・バッグウェルはこちらに飛びかかってくる虎丸の姿を眼球に捕らえた。
 それは野生の本能。
 でなければ最後のひと絞りの力。
 凶暴たるその性気で現地住民には神格化すらされている虎丸の怒りを込めた虚動だった。
 ガイルは呆然として動けなかった。AK-47も言葉を失った。
 こちらに飛んでくる牙をスローモーションで眺めることしか出来なかった。

 眼から赤い涙を流すその首が、ガイル・バッグウェルの頭部を包み込んだ。
 生ぬるい口腔内の感触と温度が囚人を包み込み、そして、牙が―――――――





「……力尽きた、みたいっすね」

 AK-47がほっと胸をなでおろしながら呟く。牙は、刺さらなかった。
 ゆったりと、ガイルの頭部を口に含んだまま虎丸の体から力が抜けていく。

238「クワイエット・ハンティング」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/20(火) 16:57:37 ID:5fFm46Sc0
 
 口からごぼり、獣臭い血液のシャワーが溢れたかと思えば、口は外れて今度こそ巨体は地に伏した。
 それはそうだ当たり前だ、眼球から脳髄をライフル弾でかきまぜられて生きているほうがおかしいのだから。
 だが。

「――ククク」「……旦那?」

 だが、その最後の本能的動作は、ガイルの命を脅かしたのは事実で。
 ガイルにとってその事実は、スイッチを入れるのに十分だった。

「こいつ、騙したな。オレを騙した。死んだフリしてやがった。騙してやがったぞ。
 信用できない。信用できないぞ。裏切りやがって。裏切りやがって。……殺してやる」


【虎丸 死亡】


【I-7 荒野/未明】

【ガイル・バッグウェル】
【状態】健康、上半身裸、血まみれ
【装備】AK-47(参加者)
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:監獄にでも籠城して生き残り、その後鬱憤を晴らす
2:誰も裏切らせない。最初から自分すら信用しなければよい。
3:赤の国で食料を調達

【AK-47】
【状態】バッチリ
【装備】完全消音サイレンサー
【所持品】なし
【思考・行動】
1:ガイルの旦那についていく
2:できればガイルの旦那に信用されたい
【備考】
※本人自身が武器なのでAK-47に基本支給品はありません。
※武器の勘で殺気を感じ取り、攻撃の方向をだいたい読み取れます。
※無限の弾薬を持っています。
 

 
 ……それから一時間の間、ガイルはAK-47の無限の弾薬を惜しみなく使って、
 虎丸の身体が万が一にも動かせなくなるまで、その死体を殺し直し、破壊し尽くした。

 
 
※I-7の虎丸の支給品と死体は大きく損壊しました。

239 ◆sPL2BgePzw:2013/08/20(火) 17:02:35 ID:5fFm46Sc0
投下終了です。オリジナルアイテムの紹介

【名称】完全消音サイレンサー
【カテゴリ】武器
【説明】
Mr.田中博士がまだ学会を追放される前に国の協力で作った銃の拡張パーツ。
普通のサイレンサーと違いどんな銃にも着けられてしかも完全に音を遮断する。
しかしオーバーテクノロジーすぎて封印されてしまった。


そして本表体人、予約します。

240 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/21(水) 14:02:40 ID:VBvLlAWM0
投下乙です。
「地獄の沙汰も楽しみ次第」
ロージと亡狐のやりとりが興味深かった。
やはり、どんな状況でも気の持ちようという事ですね。
「クワイエット・ハンティング」
虎丸の最後の一撃が良かったです。読んでいる時、「ああ、死んだな」……と思いました。ガイル強運ですね。
文章がとてもかっこよかったです。尊敬します。

241 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/21(水) 14:03:36 ID:VBvLlAWM0
投下します。

242 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/21(水) 14:06:27 ID:VBvLlAWM0
天才と呼ばれる人間は、実は変人が多かったりする。
たとえば、文明社会の基礎を築いたエジソンとて、幼い頃は教師などに、『リンゴはなぜ青いか?』など答えの難関な質問をしたり、
万有引力を発見したあのニュートンも、例外なく変人。
変人じゃないなら、なぜ散歩中にそこらの木から落ちたリンゴをみて、万有引力という途方もない理論 いついたのか 思いついたのか?
普通なら、
『ああ、リンゴが落ちたな。』
という思考で終わるはずである。
それを、
『リンゴは地面に引っ張られたのではないか?』
……なぜこうなったのか?
それは、彼が変人だったから……そうではないのか?
逆に思えば、変人だからこそ、誰も思いつかない閃きを、起こすことが可能だと推測する。
しかし、『誰も思いつかない閃き』が、一般に受け入れられるとは限らない。
優秀すぎる者は、異端として弾かれるのが世のルール。
『それでも地球は回っている。』
上記の有名な台詞を発した、初めて地動説を学会に発表した学者、ガリレオが例としては良い。
彼が地動説を主張した時、宗教的な理由もあり、天動説が当然の常識だった。
社会はガリレオの学説を受け入れず、強制的に学説を否定させようとした時、ガリレオは主張を曲げなかった。
信念を曲げないことは良いことだが、社会を敵にまわすと解っていても、自分を曲げなかった彼は、十分変人だと思う。

さて、ある学者の話をしよう。

ひみつ道具をご存知だろうか?
未来から来た猫型ロボットが、腹のポケットからとりだす、摩訶不思議な道具。
有名な物なら、瞬間?ワープ移動装置ともいえる『どこ○もドア』など。
子供に夢を与えるような道具だが、それらは空想の産物。現実に作られることはありえない。



ところがどっこい、この道具を作れちゃうんじゃないか?ていうか作れるよね?……そんな学者が存在する。

あまりにも奇抜すぎる論理を唱え、オーバーテクノロジー丸出しの技術を持ち。
魔法としか呼べないような、悪い冗談としか思えない発明力を持った男。
変人王…学者の異端児…Mr.奇抜…現代のマッドサイエンティスト…
様々な呼び名を持つアフロな彼……そのナイスガイの名はーー



「Mr.田中博士さ」
さ☆わ☆や☆か…そんなスマイルを浮かべ、妙にハイテンション気味な男。
ナレーションを先取りし、頭のアフロ(かつら)を揺らし、黒光りするサングラスをかけたこの男こそ、
キング・オブ・変人として学会を追われたマッドサイエンティスト。
田中博士その人である。

243 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/21(水) 14:08:17 ID:VBvLlAWM0

「誰に喋ってんだ、博士?」
赤茶けた景色の広がる、だだっ広い荒野。
突如虚空に向け、ポージングを行った博士に、冷静に疑問の声をかける男が一人。
『喧嘩上等』と刺繍された、ど派手な特攻服を着込み、これまた派手なリーゼントヘアーの青年。
暴走族みたい?外見のまんま暴走族です、はい。
彼の名は『佐藤勇』。
昼はバイクの整備士として働き、夜は自慢の愛車を道で転がすという、現代のローリング族(暴走族と呼ばれるのは嫌いらしい)。

「いやね、私の頭脳が急に閃いて。衝動に任せるのもよいと思ったのだよ。」

答えになっていないような答えを話す博士を尻目に、まあ彼の奇行は今に始まった事ではないと、達観したようにため息をつく佐藤。
このやりとりでわかるだろうが、彼ら二人は顔見知りである。
博士は勇の住む街の、外れにある廃校に住み着く有名人。
『廃校に住む毛玉男』『真夜中の廃校に響く奇声』
廃校に噂される怪談のほぼすべての正体が彼である。
学者と暴走族、接点のない二人の初対面は、駐車していた勇の愛バイクを博士が熱心に観察していたことが始まりである。
もっとも、勇のバイクを実験材料にするため、廃校に持ち帰ろうとした所を発見されるという、最悪な出会いだったが。
バイク泥棒と叫びながら、木刀で博士のアフロを一刀両断したことも、
木刀の一撃で、アフロヘアーのかつらがぬげたことも、
顔を真っ赤にし、怒鳴り散らす博士に呆然としながらも、負けず劣らず怒鳴り返したことも、今となっては良い思い出である。
お互い初印象は最悪だった物の、なぜか怒鳴り合いの末、意気投合したふたりは、それ以来良い友として過ごしている。
突如拉致された状況下、このふたりは偶然にも、二人一組でこの場に飛ばされた。
「博士、とりあえずこの状況をどうにかしないか?」
「どうにか?例えば何だね?」
佐藤の問に、ふと真剣な声色で聞き返す博士。
「例えば?……まあ、殺し合いとかもあるけどよぉ、俺としちゃあこの首輪だろ?」
そう、この状況下、殺し合いを強制させる上で重要なキーパーソンとなる爆弾入りの首輪。
今現在、博士と勇の首にもしっかりとはめられている。
こんな代物を付けられていたら、あまり考えたくもないが、殺し合いに乗る…そんな輩が出てくるだろう。
誰だって自分の命がかかっていれば、とんでもない事をやらかすかもしれない。
しかし、逆の意味で考えれば、首輪さえ外すことが可能なら、もしかしたら……
勇自身はそこまで深く考えたわけではないが、首輪の対処は良い線行っている。

244 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/21(水) 14:09:31 ID:VBvLlAWM0
「首輪ねぇ…なかなか良い所をつくね。確かに今はこの首輪をどうにかすることが一番なのだよ。」
勇の応答は、博士にとっては概ね正解だったようだ。
「博士、あんたなら外せるんじゃね?」
何気ない口調で尋ねる勇だが、割と本気だったりする。
ある時、勇が巷で流行っているスマートホンの話題を博士に出した時、
『なに?スマートホンが欲しいのか?よし、待っていろ』
そんな事を言った博士は、なんとそこらのガラクタから、あっという間にスマートホンを発明し、勇に渡したのだ。
その時勇が大口を開け、呆然とした事は言うまでもない。
その後、電波法関連により、ふたりは然るべき所でこってり絞られたが……
「ノンノン、勇。天才である私とて、道具も何もない所では、流石に無理だよ」
残念ながら、勇と博士に支給された道具には、工具になりそうな物は無かった。
「じゃあ、道具を探せば外せそうか?博士」
「餅の論さ、流石に自分の首輪を自分で外すのはどうかと思うが、君の首輪はできるかもしれんのだよ」
デイバックから地図を取り出し、勇に見せながら、博士はある場所を指差す。
「私達の現在位置がここだとすると、この青の街とやらが、我々が向かうべき場所だと私は考えるんだよ」
「その心は?」
尋ねる勇に、不敵に笑う博士。
「この目で見ていないため、軽率な事は言えないが……街と言うからには、首輪を外すための工具を入手できる可能性があるだろう」
「可能性?確実じゃないのか?」
勇は、少しばかり確実性が無さそうな博士の言葉に気づき、指摘する。
「私が主催者なら、首輪を外せるような代物を、会場に置いておくとは考えにくいからね」
ああ……確かにな。と、勇は内心納得する。
自分も主催者の立場なら、みすみす参加者を殺し合いという状況に縛れる道具を、解除できる可能性は残さないと考えるのが自然。
しかし、そういう結論に至っても、博士と勇は特に焦った様子を見せない。
「あんたなら、外せるよな?」
口元を笑わせながら、しかし、ある種信頼に満ちた視線を向ける勇。
「フッフッフッ……私を誰だと思っている?我が頭脳に不可能は無いわ!」
勇の問に、頭のアフロを揺らしながら、自信満々に答える博士。
心無しか、サングラスの奥の目が、キラリと光った気がする。

245 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/21(水) 14:33:18 ID:VBvLlAWM0
「よし!!時は金なり!そうと決まったら、青の街に出向き、首輪を外すぞ!……勇くん、私はその、あまり手荒な真似は苦手なので、そこは頼むぞ。」
「わかってるよ、俺は空手習ってんだぜ、博士は首輪対策の後方支援、俺は前線で頑張るさ。(空手つっても通信教育だがよ)」
付き合いもそれなりに長いようで、ふたりはお互いの役割を明確にする。
「俺のじゃねえが、こいつがカバンに入ってたのはラッキーだな」
支給された道具の中で使えそうな物であり、それなりに使い込まれていた木刀を肩に当てる勇。
「うむ、なかなかサマになっているぞ。頼もしい限りだ」
その格好を見て、頼りになりそうだと褒める博士。
「うん、そうか?」
満更でも無さそうな勇。心無しか、顔が赤い。
「うむ……やはり君に開発したマシンの最初の乗り手を頼んで良かった」
「うん?……ああ、そんな事言ってたよな博士」
「本来なら、今頃君とマシンの試運転をしていたはずなのになぁ」
肩を落とす博士に、勇は軽い調子で語りかける。
「大丈夫よ!家に帰ったら、マシンの試運転なんざぁ幾らでもやってやるよ」
その言葉が終わるか終わらないか、博士は勇に抱きつく。
「うおお!ありがとう勇!それでこそ我が心の友だ!」
「分かった分かった!落ち着けよ博士……ぶふぅ!毛玉が!(少しくせえ!)」
顔面に押し付けられたアフロ(かつらです)が、勇の口に微量に入る。
「よし!そうと決まったら、お互いこの投し合いに立ち向かおうじゃないか!」
勇を話し、着ている白衣をはためかせ、歩き始めた博士。
「……なんか字が……まあ良いや、待ってくれよ博士」
しばし毛玉に咽ていた勇は、早足で歩き出した博士を追う。

このコンビに、今後どんな出来事が降りかかるか……それは、まだわからない。

「博士!自分のカバン持てよ!」

「おお!忘れていたよ。すまない」

頑張れ!二人共!幸運を祈る。



「そういやさ、博士の開発したマシンって何なんだ?……何?秘密?」

「因みに俺が乗る前によ、安全テストした?」

「はぁ?!そこらで捕まえたセミで確かめただと!」

「人体実験のステップ速すぎだろ!セミの次って!」

「動物愛護団体がうるさいから?!セミは動物じゃなく昆虫だろ?!そもそも人間も動物じゃねーか!!」


ーーーー先が思いやられる。
巨大なアフロを揺らす白衣の男と、リーゼントの特攻服男による、
『セミは動物か?』論争がしばし繰り広げられていたことは割合する。
論点が博士により、微妙にずらされているのは、勇の知らぬところである。



【F−4荒野@未明】

【Mr.田中博士】
【状態】健康、アフロ。サングラス。
【装備】少し臭い巨大アフロのかつら(支給品ではありません)
【所持品】
基本支給品×1、ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:青の街(国)に出向き、首輪を外すための工具を探す。
2:佐藤勇と行動する
3:「早く帰り、研究を進めたいな」
【備考】
※タイムマシンの試運転を勇に頼んだ後からの参戦
※首輪を外す事を目的にしています。
※博士の支給品には、工具の代わりに使えそうな道具は無いようです。

【佐藤勇】
【状態】健康、リーゼント、特攻服。
【装備】使い込まれた木刀。
【所持品】基本支給品×1、ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:青の街(国)に向かう。
2:博士と行動し、守ってやる。
【備考】
※殺し合いには否定的な様子。
※首輪を博士が外せるのではないかと、考えています。
※勇の支給品には、工具に使えそうな物は無いようです。

246 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/21(水) 14:42:04 ID:VBvLlAWM0
以下終了です。タイトルは「アフロ時々リーゼント」でお願いします。
感想やご指摘があれば、よろしくお願いします。

【名称】使い込まれた木刀
【カテゴリ】武器
【説明】
それなりに使いこまれた木刀。よく手入れされている。
実は改造されており、木材の刃の部分を鞘にした仕込み刀。
大きく振り回したりしたら、鞘が外れて刃が露出するので注意。
ヤクザ御用達。

木刀の詳細です。
切れ味は良い。

247 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/21(水) 20:19:25 ID:OcUMe/6M0
皆さん投下乙です、短いですが感想を

>現実《リアル》の救い手は〜
颯爽と現れたビアーの強さと格好よさが凄く伝わりました。炎間は殴られても仕方ないですね。

>ファニー・クラウン
どこかずれていて恐怖を感じさせる言動、この道化師が何を引き起こすのか気になります。

>好きこそものの全てなれ
人喰いに消極的な喰院とパン食い積極的なガールが対比されていて面白かったです

>地獄の沙汰も楽しみ次第
亡狐の大物感と、それに感化されてしまったロージ。二人とも求めるものを手に入れられるのか、今後が気になります。

>クワイエット・ハンティング
冷酷に、他者を信頼せず行動するガイルは、他の参加者からすれば恐怖ですね。虎は銃火器には敵わなかったようで、ご愁傷様です。

>アフロ時々リーゼント
見ていて楽しい、仲のいいコンビですね。頭脳と体力が合わさって、どこまでいけるでしょうか。

248 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/21(水) 21:26:21 ID:OcUMe/6M0
高山信哉、アイレア・オッドで予約させていただきます。

249 ◆sPL2BgePzw:2013/08/22(木) 03:46:36 ID:6sHf6sK20
Bm氏投下乙です!
来た、プロフで異彩を放ってたアフロ変人博士!
不良くんとの掛け合いが楽しい。しかしこの博士、すぐ首輪外せそうで怖いぜ……w

連絡です!wiki作りました
ttp://www57.atwiki.jp/ori9tenti/
こちらのURLに先頭にh入れて頂ければ飛べます。まだ編集不足ですが

250 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/22(木) 22:08:14 ID:6uXgaJ.g0
wiki乙です。本当にありがとうございます。
このロワが、着々と進行していると思うと感激ですね。

251 ◆sPL2BgePzw:2013/08/24(土) 02:20:38 ID:NDYR2mRU0
投下します

252「標本の医者の歩幅は60センチ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/24(土) 02:21:37 ID:NDYR2mRU0
 

 学校の七不思議によく挙げられる妖怪と言えばなんだろう。
 トイレの花子さん。確かにメジャーだ。音楽室の肖像画。これもままある。
 そしてそれらと同レベルによく挙げられる妖怪と言えば――「動く人体模型」だろう。

『30メートルほど先に窪地を発見♪ そして湿度の若干の上昇♪
 兄さん、兄さん♪ ――どうやらあそこにあるのが、血の池地獄みたいよ♪』 

 ただ今回、この地獄の殺し合いに招かれた「動く人体模型」……もとい「動く人体標本」は、
 そんじょそこらの人体標本よりさらに個性のある妖怪であった。
 まず、腕が六本ある。そして白衣を着ている。
 さらには、背中にナース衣装のガイコツ、骨格標本を背負っている。
 その性質は夜中に学校を走り回るだけのノーマル人体標本とは異なり、異質で異常。
 手術し、解剖し、観察する。人間にとっては害しかなさぬ、化け物の医者とナースなのだ。

『濃厚な血液の匂いを確認♪ 兄さん、どうかな♪ 採取してみたら♪』
「そうだね。“小目的”は達成したからね」

 南の果ての錆びた船にて出会ったニンゲン一名を手ならしに「解体」したあと、
 本表体人は真っ直ぐに北へと向かった。
 理由としてはひとつ。錆びた船の北に、血の池があったからだ。

『ええ♪ 兄さんの歩幅60cmに対して、1998歩♪ 誤差を想定しておよそ1.2km♪
 マス目の端部分を考慮し、この島の地図の縮尺は1マス1km四方と推測できる♪』

 血の池に特に用があったわけではない。
 本表体人が確認したかったのは、地図に載っているこの島の広さだった。
 コンパスを手に北に一定の歩幅で歩くことで、I-4錆びた船からG-4血の池までの距離を測る。
 それにより、間に挟まるH-4エリアの直線距離をおおまかに算出。
 1マスの距離が測れてしまえば、マスで区切られた地図の全体の広さも出すことが出来る。
 無いはずの脳でそれらの方程式をすらすらと弾きだし、けらけらと看護婦は笑う。

『9km×9km=81km^2♪ この島の広さは、およそ80平方キロメートルと概算する♪
 参加人数を40人と仮定すると、2平方キロメートルに1人はいる計算♪
 さらに人が集まりやすそうな場所を狙って回れば、効率は上昇すると思われる♪』
「うん、そうだね」
『ってあらら? もう、別のこと考えてるの、兄さん?』

 血液保存用の試験管に血の池の血をすくいとり、ギョロリと観察しながら体人は曖昧に頷く。
 島の広さを測り終えた体人の頭の中はすでにこれからのビジョンのことでいっぱいで、
 背中に負った看護婦の確認作業はあまり耳に入っていなかったのだ。

「うん」

 手術時以外は寡黙な体人は、わざわざ自分の脳内を後ろの看護婦に伝えることはない。
 それは伝えなくともだいたいの意思は汲んでサポートしてくれるからでもある。

『分かりました兄さん♪ 私は兄のサポートをするナース。何も言わずとも付いていきます♪』

 だから彼女の言葉に体人はこくりと頷くだけで別のことを考えることができるのだ。
 今。本表体人の頭の中には二つのビジョンが平行で映し出されていた。
 ひとつは目の前の試験管の中でゆらぐ血液。
 どうもこの血の池の主な成分は女性の経血のようだ。独特の匂いですぐわかった。
 なぜ経血なのか……少しピンとこなかったが、おそらく血の池自体、そういう罪人が落ちる場所なのだろう。
 そして細かく調べないと分からないが――池を作るほどの量あるということは、複数人の血液が混ざっている。
 つまり、輸血などには使えそうもない。吸血鬼もあまり好まない味だろう。

 もう一つのビジョンはこれからの移動ルート。
 幸いに基本的な手術セットがデイパックに入っていたため一人は「解体」できたが、
 これから先この量ではやはり心許なく、手術用具の確保はまず必須だ。

253「標本の医者の歩幅は60センチ」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/24(土) 02:23:31 ID:NDYR2mRU0
 
 つまり向かう場所は決まっているようなもの。が、現在位置からすると少し遠回り。
 もしこの島が予想より広く、寄り道をする時間がなかったら、この回り道は諦めていた。
 しかし今の計算で弾きだした島の広さならば、向かってもよさそうだ。
 橋を挟んで向こう側にある「赤の国」の「病院」。本表体人の当座の目標地はそこである。

 むろん道すがら解体しがいのありそうな人間に出会ったら、それを優先するが。
 本表体人は血の池のほとりから立ち上がり、再び骨格標本を背負うと歩き始めようとした。

『あ、ちょっと待って兄さん♪ まださっきの被験者のデイパック開けてないわ♪』
「……あ、あー。なんでかな。どうも忘れるね」

 しかし骨の看護婦に指摘されて、ようやくさっき拾ったデイパックのことを思い出した。
 本表体人は特におっちょこちょいな訳ではないのだが、どうもこのデイパックについては意識から外れる。

『もしかしてもしかすると、“私たちにとってあまり意識したくないもの”が入っているのかも?』
「少し興味深いね」

 変哲のないように見えるデイパックを少しおそるおそるしながら開けてみる。
 すると……。


++++++++++


 数秒後。ぜぇぜぇと息を吐く、人体標本と骨格標本が血の池のほとりに立っていた。
 人体標本の6つあるうちの1つの右手は熱ごてを当てられたかのようにぐじゅぐじゅに溶けていて、
 早急に治療が必要なようだった。
 こぽこぽ。
 血の池になぜか空包が浮かぶ音がしている。それはさっき体人が投げた、デイパックから漏れた空気の音。

『ま、まさか本当にっ♪ 私たちの天敵が入ってたなんて……っ♪』

 瞼はないが、目をぱちくりさせながらみたいな感じで骨の看護婦がしゃがれた声を出す。
 デイパックの中には三つランダム支給品があった。
 しかし、そのうちの一つが彼ら妖怪にとってあまりにもヤバイ代物だったため、
 すべて確認する前に緊急措置で体人が血の池へとブン投げた。
 ……本当に通りすがりにただ殺されただけの名無しさんのデイパックが、体人たちにダメージを与えたのは、
 ある種の意趣返しともとれるかもしれない。

 そのデイパックに入っていたのは。今ゆっくりと他のランダム支給品とともに湖の底へ沈んでいくのは。
 とある魔物退治専門家の伝家の宝刀にして、異端を殺す牙。


 十字架の剣、と呼ばれる聖剣だった。



【G-4 血の池のほとり/黎明】

【本表体人(ほんひょうたいじん)】
【状態】右手のひとつに火傷
【装備】基本的な手術道具セット(注射器や手術刀、薬品などの詰め合わせ)
【所持品】基本支給品、ランダムアイテム×2(確認済?)
【思考・行動】
1:面白い人間の被験者を探して、解剖する。
2:手術刀などの補充のため病院へ向かう。
【備考】
※会場のおおよその広さを推測しました。

※G-4血の池にデイパック(基本支給品、十字架の剣、ランダム支給品×2)が沈んでいます。

254 ◆sPL2BgePzw:2013/08/24(土) 02:27:40 ID:NDYR2mRU0
投下終了です。会場の広さ説明回。

続けて、ペルオ・ラッセル、ブラッディー・バレンタイン、姫園炎間 予約します。

255 ◆sPL2BgePzw:2013/08/24(土) 17:13:09 ID:NDYR2mRU0
【諸連絡】
010:「アフロ時々リーゼント」までの収録と、
現在の状況ページに参加者の現在位置を載せました
現在位置の画像版はまた今度…

wikiがある程度充実して参加者が大体出そろったら、テンプレ作って新スレに移行したいですね。
>>1にwikiへのリンクとか参加者名簿とかあったほうが読む人が見やすいだろうし

256 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/24(土) 20:29:35 ID:Fsk/QBow0
投下乙です。
ナースと体人の会話部分が面白かったです。軽い口調の骨格標本と、無口気味の人体標本の組み合わせ……いいコンビだぜ!
>>255
確かに、いい考えですね。初めて観覧する人にもわかりやすいし。

クラウン、イリス・ハンニバル予約します。

257 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/25(日) 20:26:26 ID:4gh8DXLk0
sP氏投下乙です。
ただの狂人かと思いきや、意外と冷静な面もあった本表体人。
支給品の聖剣に傷つけられるところが、名無しさんが一矢報いたようで面白いと思いました。

投下します

258昨日と今日の狭間で ◆X8NDX.mgrA:2013/08/25(日) 20:27:20 ID:4gh8DXLk0
「ふいーっ、学校だるかったなー。二次元がなきゃやってらんないよ、ホント」

「おっ、あの会社また新作かよ。しかも二機種同時発売で連動可能!?気合入ってるなー」

「え、マジかよ!?あれがアニメ化すんの!?おいおい、駄アニメにするのだけは勘弁してくれよ……」

「そういやあの町で主人公と闘ったのって誰だっけ……ちょっと確認するか」

「……っと、もうこんな時間だ。ゲーム実況の続きやらないと」

「マイクOK、カメラOK……んじゃ、そろそろ行きますか」

「戦場を、駆け抜けに!」





俺が目を覚ましたのは、民家の中だった。
それもご丁寧に、ふかふかのベッドにきちんと寝かされ、良い香りのする毛布を掛けられた状態で。
頭だけを動かして周囲を見回すと、綺麗な花柄の壁紙と、お揃いのカーテンが目に入った。
さらに目線を移動させると、きちんと整頓された机があり、すぐ隣には分厚い本が詰まった本棚が佇んでいた。
少し視線を下げると、床はこれまた可愛らしい色使いのカーペットが敷いてある。
汚いと感じる点はどこにもない、整頓された部屋。
けれどもそんな恵まれた部屋の中で、俺は今この状況が異常だと再認識できた。

あるべきものがない。
使い慣れたゲーム機も。
もう二十回は読み返した小説の山も。
親に無理を言って新調して貰ったPCも。
高校生の頃からコツコツ貯めた貯金で買ったテレビも。
ついさっきまで俺の部屋にあった全てのものが、この部屋には存在しなかった。

ベッドから降りて、カーテンを開ける。
どうやらこの部屋は二階のようで、窓から見える景色は高かった。
俯瞰風景って、そういえば映画が近日公開だったような、と少し思考が脇道にそれた。
外は当然、見たこともない街並み。
道路には子供一人、動物一匹すら見当たらない。
どこか空虚な青い街を、俺はひとりでずっと眺めていることしかできなかった。

エレキシュガル――死神の言っていたことを反芻する。
この島にいる人間が、半分になるまで。俺たちは殺し合わなければならない。
そうしなければ、生きて元の世界には帰れない。
ふと、ゲーム実況のことを思い出した。
まだ始めたばかりの『アラクタシアの逆転』実況プレイ。
視聴者の皆はそれなりに楽しみにしてくれているのに、それを続けることもできなくなるかもしれない。
そう考えると、少し心残りではある。

かといって、殺人に手を染める勇気はない。
オカルトJK――花子ちゃんは、人を殺す決意を語っていたが。
俺には絶対に出来ない。
今この瞬間だって、手はブルブルと小刻みに震えている。
情けないとも思わない。純粋に今の状況が怖い。
どこだか分からない場所。いつだか知れない時間。
普通の民家だとか、外は明るいとか、そういう答えが聞きたいわけではない。
ただただ、困惑していた。混乱していた。恐怖していた。

「……あ」

何分経っただろうか。
一人の女の子が、俺の視界に入った。
デイパックを背負い、拳銃――エアガンだろうか――を手に持って、気怠そうに歩く茶髪の女の子。
アニメのキャラでもおかしくないくらいの美少女には、だけどやっぱり、首輪が嵌められていた。
危険な人間じゃなさそうだし、コンタクトをとりたい。
今のこの状況を落ち着いて話すには、誰か話す相手が欲しかった。
女の子だからと躊躇ってもいられない。
俺はベッドのそばに置かれていたデイパックを引っ掴むと、部屋のドアを乱暴に開けて飛び出した。

259昨日と今日の狭間で ◆X8NDX.mgrA:2013/08/25(日) 20:28:07 ID:4gh8DXLk0




「俺は高山信哉。あー……、大学生だ」
「私はアイレア・オッド。……貴方も首輪を嵌めているのね」

結果から言うと、コンタクトは成功した。
自己紹介なんてしたのは、大学に入って初めてやった合コン以来だ。
確かあのときは散々な結果に終わったが、って、そんなことはどうでもいい。
とにかく状況確認が先決だ。

「えっと、アイレアもここに呼ばれたんだよな。何か心当たりはあるのか?」
「……私は、魔人との決闘を控えていた。認めたくはないけど、近々死ぬ機会があったとすれば、それね」
「……は?」
「くっ……あれだけ準備をしても、ヴェルーゴーには敵わないのね」

魔人?決闘?冗談だろ?なんでこんなに冷静なんだ?
俺の中に生まれた幾つもの疑問は、けれど喉の奥から出てこなかった。
アイレアがとても冗談を言っている風には見えなかった、というのもある。
だが、それ以前に、恐怖を感じた。
こんな場所に連れ去られてきたというのに、アイレアは冷静だった。どう見ても高校生くらいの年なのに、だ。
正直、俺は未だにこの状況に混乱している。
それなのに、会話している相手が、年下の女の子がここまで落ち着き払っていては、俺が変みたいじゃないか。
俺が異常みたいじゃないか。

「これ以上、ここにいるのは危ないわ。一先ず、近くにあるカフェに行きましょう。情報交換はそこで」
「あ、ああ……カフェ?」
「地図を見ていないの?全く、危機感のない」
「す、すまない」

少しのやりとりの後、会話は打ち切られた。
随分気が強いな、と思いながら、俺はアイレアの後ろについて行った。
恐怖はあるが、今はそれどころではないと言い聞かせる。
今はできるだけ状況把握に努めなければならない。
そういえば、デイパックの中身を確認していない。
時間を無駄にしてしまったことを悔やんでいると、アイレアが振り向かずに話しかけてきた。

「貴方、コーヒーは淹れられる?」
「え?えーっと……」

ここで出来ないと答えるのは正直すぎるし、男がすたる。
それに、女の子に見くびられたままなのも癪だった。
つまらないプライドと、内心の混乱を誤魔化す思惑から、俺はこう答えた。
作った声で答えてしまった。

「ああ、家でもよく飲むよ」

そう、と呟いたアイレアの声が少し嬉しそうに聞こえたとき、まだ俺は失敗に気付いていなかった。





コポコポ、とコーヒーメーカーが音を立てる。
青の国の北東に位置する、オアシスカフェに俺とアイレアはいた。
名前の通り、心から落ち着けるカフェだ。
店内の装飾や、かかっている音楽も、落ち着いた雰囲気を醸し出すのに一役買っている。
朝の一杯と称してコーヒーでも飲むのには最適の店だろう。
ただし、今の俺にそんな余裕はなかったが。

「コーヒーはまだ?」
「もう少し待ってくれ……」

催促の声に、俺はカウンターの中から返事をした。
ちらりと様子を窺うと、アイレアは椅子に座って、銀色のエアガンを慰み物にしていた。
はあ、と俺は溜息をついた。
アイレアにはああ言ったが、なにせコーヒーを淹れるのなんて初めてだ。勝手が分からない。
サイフォン?ドリップ?エスプレッソ?何が何やら、さっぱりだ。
それでも、どうにかコーヒーメーカーを起動させ、コーヒーを淹れるという段階まで来られたのは幸運だった。
出来なかったらどうしようかと思った。
熱いコーヒーを淹れるつもりが、肝が冷えるとは。

「まったく、なんでこんなことに」
「何か言った?」

呟いた俺の背後で、チャキ、と拳銃を構える音がした。
アイレアが持っていたエアガンの音だ。
俺が振り向く間もなく、乾いた銃声が連続して響く。
背中、左右の二の腕、首筋。
痛みが身体の各所に走る。
俺は堪らずに屈んで、普段はカフェのマスターがいるのであろうカウンターの陰に隠れた。

260昨日と今日の狭間で ◆X8NDX.mgrA:2013/08/25(日) 20:29:16 ID:4gh8DXLk0
「や、止めろ!俺を撃っても意味ないって!」
「試し撃ちよ。使い慣れない銃だから」
「弾の無駄だろ!」
「そうでもないわ」

いきなりコーヒーを作れと言ったり、溜息をついただけで撃って来たり。
理不尽極まる言動だ。
俺はカウンターから頭を出して、更なる抗議の声を上げようとした。

「隙有り」

だが、声を上げる前に、眉間に痛みを感じた俺は、アイレアには勝てないということを実感した。
二発、三発、四発。
寸分も違わぬ眉間の一か所に、連続して銃弾が当たる。
反応が遅れた俺は、バランスを取れずにたたらを踏んだ。
そして床に落ちた何か――恐らく壁に掛けてあった装飾品だろう――を踏みつけて、視界が急激に上に向いた。
カウンターの内部はそう広くない。
故に転んでしまえば、後ろの壁なり戸棚なりにぶつかることは必定だった。

「うおっ!」

ガン、という鈍い音が俺の背後からした。
というか、俺の身体が鳴らした音だった。
そもそもなんでこのような事態になったのか。
立ち上がる気力もなかった俺は、頭の痛みに耐えながら、考えようとした、が。

「ぼうっとしてないで、さっさとコーヒーを淹れなさい。情報交換はその後よ」

上から掛かった声は、どこまでも容赦のないものだった。
銃声に急かされて、俺はあたふたと立ち上がり、食器棚の方へ向かった。
そして、溜息をもう一つ。
初対面の年下の女の言いなりになっている自分が、どうしようもなく情けなかった。





「ダサいカップね。……それに、まずいわ」
「……ごめんなさい」





コーヒーを飲み終えて、情報交換も終えた俺とアイレアは、すぐにカフェを出た。
これはアイレアの提案で、一つの場所に留まるのは危険が多いから、とのことだった。
魔人ハンターという職業は眉唾物だが、少なくとも俺より警戒心はある。
会話をしていてそう感じたからこそ、俺はアイレアに素直に従った。
混乱していた頭が、少しは落ち着いたというのもある。
しかし、アイレアは続けて、その頭を揺さぶる発言をした。

「それじゃ、また会いましょう」
「……は?」

このときの俺自身の顔は、きっと阿呆みたいだったと思う。
それくらい、予想外な一言だった。
アイレアは俺の顔を一瞥すると、言葉を続ける。

「一日を目途にこの殺し合いは終わる、死神はそう言っていたわ。
 貴方はここから生き延びたいんでしょう?それも、自分の手では人を殺さずに。
 私に言わせれば甘っちょろいけど、貴方の行動にケチをつけるつもりはないわ。頑張って」
「じ、じゃあ!別に一緒に行動しても……」

俺は必死に、アイレアを引き留めようとしていた。
別に惚れた腫れたとか、そういう邪な気持ちがあった訳じゃない。
ただ、真偽はどうあれ地獄と称されたこの島で、一人で行動することの心細さを想像してしまった。
それ故に、アイレアを引き留めた。

「私の目的は、生き残ることもそうだけど、最優先事項は魔人の討伐。
 経験から肌で分かるの。この島にも魔人の類がいる。私はそれを探して討つつもり。
 魔人の討伐に一般人の貴方がいては足手まといになる。最悪死ぬ可能性も。それは私としても不本意」
「…………」

真剣な表情で語るアイレアに、俺はまともな反論が思いつかなかった。
確かに、アイレアの銃の腕前はすごい。俺からすると、すごいとしか言い表せない。
そして俺には、魔人?とかと闘えるすごい技術はない。
いざ魔人と戦う時に、俺がいては足手まとい、いや、はっきりいって邪魔だろう。
だったら、俺はこれ以上反駁せずに、おとなしく引き下がった方がいい。

「だから、理解して。ここで別れましょう」
「……そう、だな」

いや、だとしても。
それはそうだが。
俺はそれでも。
そうだけど。

「……もう一度言うけど、私は魔人を探しに行くから、死にたくなければ、くれぐれもついて来ないことね」

俺が黙っている間に、アイレアはそう念を押して、俺に背を向けた。
非現実の中で、一人でいるのは心細い。
かといって、アイレアについて行くわけにもいかない。
ごちゃごちゃした俺の心中に、当人ではないアイレアが気付くはずもなかった。
デイパックを背負い、エアガンを片手に持った人影が、だんだんと小さくなっていく。
俺は、棒立ちのままそれを見送ることしか出来なかった。

261昨日と今日の狭間で ◆X8NDX.mgrA:2013/08/25(日) 20:32:04 ID:4gh8DXLk0
【E-3 オアシスカフェ付近 / 未明】

【高山信哉】
【状態】健康、不安
【装備】なし
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:生き延びたい
2:どうしたらいい?
【備考】
※アイレア・オッドと情報交換をしました。

【アイレア・オッド】
【状態】健康
【装備】銀のエアガン、銀のBB弾(たくさん)
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×1
【思考・行動】
1:魔人を探す
2:魔人を討つ
【備考】
※高山信哉と情報交換をしました。


※E-3オアシスカフェの店内が、少し荒れています。

262 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/25(日) 20:37:54 ID:4gh8DXLk0
投下終了です。以下は支給品説明です。

【名称】銀のエアガン(オートマチック)
【カテゴリ】武器
【説明】ばねを利用して弾を飛ばすタイプのエアガン。殺傷力は低い。一度に装填できる弾数は一ダース。銀色に光っている。

【名称】銀のBB弾
【カテゴリ】その他
【説明】銀色のBB弾。人外が触れると肌が焼ける。一ダースごとに小分けされた箱が大量に支給される。

エアガンについては詳しくないので、それっぽいことを書きました。
あまりに不自然な点があればご指摘お願いします。

263 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/26(月) 02:00:09 ID:r9rAk2Qc0
投下乙です。
完全に尻に敷かれていましたな。高山くん。
アイレア・オッド……これからどんな行動を起こすか、とても気になる娘だな。
エアガンを人に向かって撃つのは意外にやばい。……当たっちゃうと地味に痛いんだよなぁ。エアガン。

264 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/26(月) 02:01:30 ID:r9rAk2Qc0
投下します。

265「道化と不死者」 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/26(月) 02:11:57 ID:Okg8ijcc0

騒々しい中、彼は歩いている。
コツ、コツ、コツ、コツ……規則正しい靴の足音がなるが、それは周りの騒音にかき消される。
目深くフードをかぶり、全身の肌を隠している何者か。
肩にデイバックを担ぎながら、騒がしいアトラクションを気にすることもなく、しかしたまに興味深げに見回し、悠然と歩くその男。
何故だろうか?……アトラクションの施設から降り注ぐ光が、この人物を弾いているような、奇妙な印象を受ける。

さて、現在の状況を考えてみてほしい。
今現在、この人物は、首に危険な仕掛けのある首輪をはめられ、殺人という行為を強制される立場にある。
普通なら多少なりとも、警戒や緊張感を持つことが普通ではないか?
しかし、彼はそんな雰囲気は微塵もなく、ぶらぶらと歩く様子を見るに、安心感すら感じている……ようにも見える。

安心感があるということは、裏を返せば『余裕』がある事。
この状況から余裕を見いだせるのは、大きく分けて3つほど考えられる。

1つ、彼が殺し合いの事を本気で考えていない事。または理解できない馬鹿。

2つ、殺し合いという状況でも安心し得る程の、強力な武装でも支給されたか。

3つ、余程死なない自信があるか。


強力な武装を所持しているから?馬鹿だから?……否。
強力な武装ーー想像しうるのは銃火器だが、それらも所持せず、
危機管理意識の足りない、大馬鹿者というわけでもなく、
 
ごく当たり前に、『死なない確信』がある為に、彼は自信を有し、それが余裕につながっている。



「はじめまして、見知らぬおまえさんよ♪」

そんな彼に、背後から話しかける者がひとり現れる。
騒音の中でも、不思議と聞こえるその声に、振り向く男。
まず彼の目につくのは、にやにやと笑うその顔。
白く塗りたくられた顔に、虚無の黒を宿す瞳。
ボサボサの髪の下、その顔がけらけらと笑う。
肩にデイバックを担ぎ、黒色の多いパンク風ファッションを着こなすその女性は、右手を彼の方に振っている。
両者の距離は十メートルほど、気配を消して近寄っていた道化は、僅かに驚いた様子の彼を見ている。

「お前は誰だ?」
この殺し合いに招かれ、一言も口を聞いていなかった男が、道化に尋ねる。

266「道化と不死者」 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/26(月) 02:13:33 ID:Okg8ijcc0
「お前は誰か?お前は誰か?……そうさね、あたいにとっても、あんたにとっても名を名乗る必要もないさ、名が無いものに名を尋ねることは無粋なのよね」

右手の人差し指を上に上げ、どことなく芝居じみた行動を起こす道化。


「強いて言うならただのしがないクラウン《道化師》さね」
騒がしい遊園地の中で、自らを道化師と名乗る人物。
世間一般のイメージの赤鼻も、風船や馬鹿みたいに大きな靴も履いていない。
しかし、この女性には道化という言葉が一番しっくりと来る。
男は怪しさ満点のクラウンに、それなりの奇異の視線を向ける。
その視線を気に求めず、ゆっくりと男に近づくクラウン。
男は近寄ってくるクラウンをフードの奥で見据えながら、しかし背後に退こうとはしない。
8メートル
6メートル
3メートル、
……僅か2メートルほどに近づいたクラウンは、今日の天気の話をするような軽い調子で男に喋った。


「そしてあんたはさようなら♪」

男は、焼きつくような熱を感じ、その意識を失った。

267「道化と不死者」 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/26(月) 02:15:20 ID:Okg8ijcc0

力が抜けた男の体が、バランスを失い倒れ込む。
喉元から、血のシャワーをまき散らして。
「服が汚れちまうだろ!」
血塗れのナイフを左手に持ち、自身に向かって倒れ込んできた亡骸を蹴り飛ばすクラウン。
その声には、たった今ひとりの人間の喉を切り裂いたとはとても思えない程、罪悪感や罪の意識のかけらも無かった。

「早速早速、やはり偉大な先人の残した知恵は素晴らしいさね。ナイフを発明した奴に乾杯」
戯言を口にしながら、痙攣する男の亡骸から、デイバックを奪い取ろうとするクラウン。
そこで初めて、男のフードに隠れていた素顔を見た。
はだけたフードから覗くそれに、一瞬固まる。
 
ーー真っ白い、一言で言えばそれだ。
アルビノというやつだろうか?クラウンのメイクとは違い、色素の抜けた肌。
顔全体が、全くの白のみ。
その異質な素顔を見つめ、驚きのあまり固まるクラウン。
男のつけている黒いサングラスが、肌色のためによく目立つ。
しかし、彼女が驚いているのは彼の肌色だけではない。


「いきなり酷いじゃないか」


喉を切り裂かれ、死んだはずの男が喋り、ゆっくりと立ち上がる。
クラウンは驚いていたーー男の喉には、あるべきはずの切り傷がなかったから。
血は、ついていた。でも、喉の傷は綺麗さっぱりと『治っていた』

「……ほーう?、Mr.ホワイトマンよ、あんたはてっきり死後の地獄ライフに行ったと考えてたんだけどね……」
左手に持ったナイフを構え、興味深げにするクラウン。
聞き方によっては侮辱とも取れるあだ名を気にする風もなく、
「僕は不死なのさ」
無表情のまま言い放つ白い男ーーイリス・ハンニバル。
「へえ……」
確実に喉元を切り裂き、殺した筈の男。
しかし、溢れていた血はそのままに、切り傷は見当たらない。
それどころか、自分の喉を切り裂いた相手を前に涼しげにしている。

「さぁて……攻撃してきたって事は、始末しても文句は無いな?」
懐から、支給されたアイテムーーカッターナイフを取り出し、刃を出すイリス。
その様子を見て、道化は…

「Mr.ホワイトマン……お前さん、退屈していないか?」

面白い玩具を見つけた子供のように、笑顔を浮かべる。
ピク……表情の乏しいイリスの顔が、微かに動く。

「……なぜそう思う?」
些か興味を持ったのか、それとも気まぐれか、尋ねるイリス。
「みればわかるさ。いかにも退屈してますと書いてるような顔だぜ」

「あたしは、このイベントを楽しみたいんだが……パンチが足りないと思わないか?」

「イベントを盛り上げるのはあたいの役目……いや~ん、でも悲しきかな。機材が足りない」

「個人的にはガソリンや爆弾や銃火器があれば良いんだけどよ、無いものは仕方ないじゃん」

「そこでだ。退屈そうなMr.ホワイトマン……」

「自称不死で真っ白なあんたに提案だ」







「この殺し合い、気が狂うほど楽しまないか?あたしとふたりでね」

268「道化と不死者」 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/26(月) 02:19:31 ID:Okg8ijcc0
イリスにとって、死とは漠然としたものだった。
生まれながらの彼の得意体質ーー肉体に持つ『幹細胞』と言う特殊な細胞により、どんな致命傷も致命傷たり得ない彼には……
首を切られようが、銃で撃たれようが、細胞が正常に機能すれば、すぐに治る。
そんな彼は、常に刺激を求めている。
不死の肉体を持つものとして、快感を得られる人生の娯楽は、意外と少ない。
どれも『飽きる』からだ。
体質故に、常人よりも長く生き続け、自分の出生のルーツすら忘れているイリスは、
人生に、半場飽きていた。
刺激のない人生など、なんら楽しくもない。
一風変わった刺激を感じるため、死にたがりを集めて『人間狩り』を行ってもみたが、それすらも最近飽きてきていた。
突如呼ばれた殺し合いの中でも、それはあまり変わらない。
不死の自分が死ぬ運命だったというのは驚きだが、
半数を殺せば生還?実につまらない。
殺し合いを行うなら、もっと派手にやるべきではないか?
クラウンの言葉は、割と的を射ていた。
不死としての自信を持つイリスには、半数を殺せば終了の殺し合いなど、物足りない。
自分が『殺される』事などありえない。『殺す』事にも飽きている。
ぶらぶらと歩きながら、これからどうやって暇を潰すか考えていたイリス。

「お前は、俺の退屈を埋められるか?」
刺激を求める不死者は、邪悪な道化に尋ねる。

「あたしを誰だと思ってる?……あんたの『才能』なら、このサプライズを会場大爆笑に持っていける」
愉快な滑稽な虚構な悪意な奇抜な異常な道化は、

「あたしはクラウン……道を化かす女さ」
右手を差し出す道化師、顔一杯に笑顔を浮かべて、彼女は笑う。

「僕はイリス……イリス・ハンニバルだ」
道化の右手を握り、握手する不死者。
幾ら不死でも、一度殺された相手を受け入れる辺り、彼も壊れている。


今ここに、奇しくも過去の無い者同士の同盟が結ばれた。


【H-6地獄遊園地/未明】

【クラウン】
【状態】健康
【装備】サバイバルナイフ(血塗れ)
【所持品】基本支給品×1、ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:この殺し合いをクラウン風にコーディネートする。
2:イリスと行動を共にする。
【備考】
※殺しに対して抵抗のない人格破綻者です。
※イリスの不死性を知りました。

【イリス・ハンニバル】
【状態】健康、フード姿、サングラス、喉元あたりに血が付着、
【装備】カッターナイフ
【所持品】基本支給品×1、ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:刺激を求める。
2:クラウンと行動を共にする。
3:「この服お気に入りだったのに……」
【備考】
※殺しに抵抗はありません。
※細胞が生きてさえいれば、どんな肉体的損傷も再生します。
※高温の場所や気温は避ける傾向あり。

269 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/26(月) 02:26:38 ID:Okg8ijcc0
投下終了です。以下は支給品説明です。

【名称】カッターナイフ
【カテゴリ】武器
【説明】ごく普通のカッターナイフ。使いようによっては頼もしい武器になる?
刃のスペアはありません。

サバイバルナイフの説明は、クラウン登場話に記載していたので……

指摘、感想ありましたらお願いします。

270 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/26(月) 19:39:23 ID:NlVgPbd.0
投下乙です、クラウンの言に乗せられて行動する人間が現れるとは。
死なない男が求める刺激、そうとう強いものでなければならないでしょうね

村雨葵を予約させていただきます。

271 ◆zWrQgp4CVk:2013/08/27(火) 00:59:26 ID:FOKH7Q8o0
無代ミテイ(仮)、アイボタルを予約します

272 ◆sPL2BgePzw:2013/08/27(火) 16:14:07 ID:WC8yZiZ.0
投下乙です!

>昨日と今日の狭間で
高山のTHE一般人な思考が人間臭くていいなあ
いや、だとしても〜からの煮え切らない感じとか共感できてしまう。
アイレアちゃんはまた過激ですね…でも魔人ハント世界にはそりゃエアガンなんてないだろうから、
高山に向けて撃っていろいろ確認するのもなるほどといった感じ。なにより強気っ娘イイ!

>「道化と不死者」
クラウンさんの殺し合い盛り上げ隊にいきなりヤベェのが加入した!
不死の肉体を持つイリスはん。不死とか寿命が長い系の人たちは今回けっこう参加してますが、
長く生きるゆえの退屈や命の危険がほぼないゆえの全能感への向き合い方も人それぞれっすねえ
そしてこういうタイプのがダークな方向に愉悦を感じるようになったときがこわいんだ。楽しみなコンビです

あとちょっと見ぬ間にwikiのキャラページが増えてる。編集してくれた方ありがとうございます〜

273 ◆zWrQgp4CVk:2013/08/28(水) 00:20:32 ID:1BA05K0w0
投下します

274無題の終わり 未定の始まり  ◆zWrQgp4CVk:2013/08/28(水) 00:20:58 ID:1BA05K0w0

設定する。

「違う」

設定する。

「……違う」

設定する。

「……、違う」

マグマをくみ上げ続ける水車小屋。
その中で男が一人、頭を抱えながらぶつぶつとつぶやいている。
時折舌打ちや、自身をなじる言葉を合間合間に挟む様子から相当悩んでいることがうかがえる。
男の視線の先にあるのは小さな紙。幾度も書かれては消された跡が見える。

ある種異様な光景だ。
男を知る者が現在の光景を見たら驚きのあまり、叫ぶだろう。

あのアイボタルがキャラクターシートを埋めるのにここまで悩むとは、と。

覆面作家アイボタル。
基本、彼が創作で詰まることはない。
アイボタルの生きている世界は現実ではない。
彼が生きているのは常に自分の妄想の中だ。
正確に言えば、本名や年齢を忘れるほどに現実から逃避している。
彼が書く創作物はその妄想を現実に吐き出しただけの副産物でしかない。
そのはずであった。

現在、小屋の中にいるのはアイボタル一人だけではない。
入り口付近にもう一人、外を見張るように男とも女とも見分けのつかない人物が立っている。
その人物こそがアイボタルを悩ませている元凶、無題の物語の未定の主人公。
仮の名を無代ミテイという。

275無題の終わり 未定の始まり  ◆zWrQgp4CVk:2013/08/28(水) 00:21:39 ID:1BA05K0w0

無代ミテイは架空の人物だ。
アイボタル自身に覚えはない。
だが、間違いなく無代ミテイはアイボタルの創作したキャラクターである。
無代ミテイのキャラクターシートに永続的な設定を加えることができるのはアイボタルしかいない。
だからこそ、彼は迷う。

問題は架空の人物であるはずの無代ミテイが現実に存在してしまっているということだ。
どれだけそれらしく設定しても、現実の存在だと思うとどうしても違和感が出てしまう。

アイボタルにとって現実とは価値のないものだ。
それは、死ねば地獄行きのこの殺し合いの舞台でも例外ではない。
むしろ、死後も妄想が続けられると分かっているだけ好ましい状況でもある。
だからこそ、生きている間に決着をつけようと無代ミテイの設定に取り組んだのであるが、
結果はご覧のありさまである。

「……はぁ。なんでお前、『こっち側』に来たんだ」

ため息をつき、問いかけるようにつぶやく。

「『こっち側』には楽しいことなんて何一つないだろうに……」

無代ミテイは答えない。
性格も何もかもが未設定のため、答えようがない。
再びため息をつき、キャラクターシートに向かう。

【性格】
未定。だが、最低限のコミュニケーションはとれる
【経歴】
記憶喪失。過去は未定。
設定されれば思い出す可能性も。

今まで悩んでいたのが嘘のように二項目を埋め、シートを無代ミテイの額に押し当てる。
押し付けられたシートは吸い込まれるように無代ミテイの中に消える。
そして無代ミテイに『設定』が加わる。

276無題の終わり 未定の始まり  ◆zWrQgp4CVk:2013/08/28(水) 00:22:21 ID:1BA05K0w0





マグマが流れる川のそば、アイボタルは一人歩く。
無代ミテイへの設定付加は反映されるのに数十秒かかる。
アイボタルが水車小屋を抜け出したのはその隙に、である。

無代ミテイの設定に特に意味はない。
自分で設定が決められないので他人に任せる、そんな設定をしただけだ。
ふとこぼした疑問に対する答えがほしかった、そんなはずは断じてない、はずだ。

設定を付加し、支給品も無代ミテイが死ににくくなるよう調整した。
ここから先は無代ミテイ個人の物語。
創作者であるアイボタルは関わるべきではない。
かつて読んだ本に書かれていた言葉を実行する。

「さて、どこへいくかな」

一言つぶやき、アイボタルは歩き続ける。
その足取りは彼らしくまっすぐに図書館へと向かっていた。

【E-5 水車小屋付近 / 未明】

【アイボタル】
【状態】健康、妄想中
【装備】なし
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×3(確認済み)
【思考・行動】
1:妄想しながら図書館へ向かう
2:暇があれば無代ミテイの設定の続きを考える
【備考】
※支給品は無代ミテイの分を調節した余りです。
※死後の地獄の存在を知ったため、自分が死ぬことにそんなに抵抗がありません。

277無題の終わり 未定の始まり  ◆zWrQgp4CVk:2013/08/28(水) 00:22:49 ID:1BA05K0w0





気が付くと、見知らぬ建物の中にいた。


首をひねり、記憶をたどる。


    【突然だが、これから貴様たちには「半分になるまで」殺し合いをしてもらう】


なるほど、ここは殺し合いの会場みたいだ。


納得して、再び記憶をたどる。


……。


何も出てこない。


唯一思い出せた名前もどうにもしっくりと来ない。


どうやら自分は記憶喪失というものらしい。


手がかりを見つけようと懐を探ると、一枚の紙が出てきた。


何か書いてあるようだが、読めない。


誰かに会ったら見せてみてもいいかもしれない。


近くにあったデイバックを探ってみる


支給品らしきものが二つ、手掛かりになりそうなものはなかった。


これで手詰まり。


さて、これからどうしたらいいだろうか。


未定の物語が今幕を開ける。


【E-5 水車小屋 / 未明】

【無代ミテイ(仮)】
【状態】健康、記憶喪失
【装備】なし
【所持品】基本支給品、無代ミテイのキャラシート、ランダム支給品×2(確認済み)
【思考・行動】
1:さて、どうしよう
【備考】
※支給品は無代ミテイが生き残るためにアイボタルが調節しています。
※キャラシートに書き込むことで誰でも設定を付加できます。

278 ◆zWrQgp4CVk:2013/08/28(水) 00:24:55 ID:1BA05K0w0
投下終了です。支給品説明は以下になります。

支給品説明
【名称】無代ミテイのキャラシート
【カテゴリ】その他
【説明】
>>87無代ミテイ(仮)の内容が書かれた紙
未定の部分に書き込むことで無代ミテイ(仮)の設定を決めることができる
ただし、アイボタルが書いた内容はアイボタル以外が変更することはできない
また、無代ミテイ本人は設定を読むことも、書き込むこともできない

279 ◆sPL2BgePzw:2013/08/28(水) 21:45:28 ID:eQQpOkng0
投下乙です!
現実嫌いなアイボタルが作ったキャラがなぜか現実に来てしまった…
自分のキャラ『こっち』はいいもんじゃないのにという言葉をかけるアイボタルさんがどこかもの悲しいなあ
無代ミテイは会う人次第でこれから無限の可能性があるキャラですね!
オリロワて設定から書き手の力でキャラを育ててくみたいな面があると思うんですがその最たるものというか、うん、楽しみなキャラだw

自分の予約ですが延長しますー

280 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/29(木) 20:08:58 ID:tr49L08.0
投下乙です、何もかも未定の状態で殺し合いを始めた無代ミテイ
創作者アイボタルでは考えられなかった未定の部分を埋めるのは誰なのでしょうね。

それと、◆Bmn./sC95Q氏に質問です。
「道化と不死者」の作中で、イリスの一人称が「俺」のときと「僕」のときがあるのですが、
これはそういうキャラづけでしょうか?
そうでなかったら、「俺」か「僕」のどちらかに統一したほうがいいかと思われます。

281 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/29(木) 20:37:36 ID:eFx63qxg0
投下乙です。
未定なミテイ……これは無限の可能性がありますね。
最終的にどんな『設定』になるのか?興味深いです。
アイボタル……妄想ワールドの達人なのか……

>>280
イリスの一人性に関しては、実は書く時にかなり迷いました。
結論としては、気に入った相手に対しては『僕』で、それ以外は『俺』……のような感じに思っていたのですが、統一した方がロワをすすめる際に良いなら、どちらかに統一しましょう。

282 ◆sPL2BgePzw:2013/08/30(金) 13:24:24 ID:6hydhWx.0
一人称は難しい問題ですね。
極端に二重人格とかでなくとも、仲間うちに対してと外に向けたときだと一人称が違うキャラとかザラだし、
ケースバイケースで判断していくことになりそうです。

ただ一人で書くのと違ってリレー小説では一人称はできるだけ統一したほうがいいという意見には同意です。
個人的判断で申し訳ないですが、今回のケースだと統一した方がいいかなーと。

283 ◆Bmn./sC95Q:2013/08/30(金) 15:01:08 ID:1RBcyHGo0
少々妨げになってしまいましたか……すいませんでした。
イリスの一人性は、『俺』に統一しましょう。
リレー小説という事をもっとしっかり考えるべきでした。

284 ◆sPL2BgePzw:2013/08/30(金) 16:09:37 ID:6hydhWx.0
>>283
原作が存在する普通のパロロワだと原作の一人称を参考にすればいいだけってなるので、今回のはオリロワならではの悩みですね。
そこまでガッチリやらなくてもいいとは思ってるけれど、人称まとめとかあったほうが書くのはかどるのかな……。

イリスの一人称は了解です、後でwikiで修正しときます。
そして、予約分投下します

285「吸血大サービス」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/30(金) 16:10:49 ID:6hydhWx.0
  

 病院の診察室前の廊下にある、診察待ち患者用のベンチ。
 ペルオ・ラッセルはそのベンチに座って腕をまくり、枯れ木のようなその細腕に注射器を刺す。

「〜〜〜〜!」

 声にならない針の痛みを感じながらも押し込んでいたポンプを引き上げて、
 ペルオは注射器に自らの血液を溜めていく。
 世界で最も多い感染症の保持者。「ヒトの形をとった病巣」。
 それがペルオ・ラッセルという男の肩書である。ゆえにこの血液それ自体が彼の武器となる。

「うぅう……これくらい採れば、いいかな。これでこの注射器は、“爆弾”だ」

 息を枯らして、注射針を抜いた。
 ここで手が震えて一滴落ちるだけでも、気化した血液から危険なウイルスが空気中に拡散する。
 一般人が仮に吸い込めば半日立たずに死ぬだろうウイルスのオンパレード。
 相手に直接この血を注入することができれば、即死もありうるレベルのものだ。
 まさかこんな形で忌まわしき自分の血が役に立つときが来るなんてな、とペルオは自嘲した。
 
「これを上手く使えば、生き残れるかもしれない」

 ただ――もし生き残れたとしても、あまり嬉しくはないが。

 南の離島にあるとある研究施設。
 ここに連れてこられるまで、20年もの間ペルオはそこに閉じ込められていた。
 真っ白な部屋。狭い天井。TVと本だけが娯楽。
 体にはチューブが巻かれて、ガラス越しの研究者の視線は実験動物を見る目しかしてこない。
 そんな環境で死ぬことも許されず、誰かに触れることも触れられることもなく、ただ研究される日々だった。
 だからもし生き残って戻っても、ペルオを待つのはあの真っ白く、永遠に変わらない部屋で。

 でもだからといってさっさと死んでしまうのもダメだ。
 なぜって、少なくとも今この瞬間だけはペルオ・ラッセルは「自由」を手にしているからだ。
 首輪もなく、どこにでも行けて、なにより外の空気を吸えている。この自由は奪われたくない。

「最後まで生き残らなくったっていいんだ。“こんな血の”ボクなんかが生き残るのはきっと失礼だから。
 けど、さ……せっかくの“外”なんだ。たとえ地獄だろうとボクには“外”なんだ。
 もうちょっと、ううんできるだけ長く、この空気を吸っていたいじゃないかっ……だったら」

 ――だったら、ボクの「自由」を邪魔する奴は「感染」し殺さなゃいけない。
 毒色の血液がどろりと濁る注射器を、かたくかたく握りながら、ペルオは改めて決意をかため、

「あら、あら。そんなに卑屈になることないと思いますわ、お兄さん」
「え?」

 そこへ。声が。した。 

「そんなに卑屈にならなくても、大丈夫だと言っているんですわ、お兄さん――だって」

 綺麗なソプラノの、少しこもった声が、した。

「わたくし、先ほど学んだばかりですの。どれだけ長く生きようと、どれだけ沢山学ぼうと、
 世界には、知らないものや、知らないことが、たくさん、たーくさんあるんですのよ。
 ああ、そうですわ、例えば、貴方にとってのわたくしも“それ”なのかもしれませんわね――?」

 そっちの方に目線を向ける。誰も、いない。誰も、
 いや、あった。
 あった。――血だまりが、あって。それが、動いている。こぽこぽ音を立てて、喋りながら。

「ひっ!?」

286「吸血大サービス」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/30(金) 16:11:54 ID:6hydhWx.0
 
 驚いてペルオはつい、手に持っていた注射器を放り投げてしまう。
 くるくる。注射器は窓から外へと落ちていく。そんなことは意に介さず、目の前の「血だまり」は言葉を続けた。

「諸事情あってこんな姿で申し訳ありませんけれど、自己紹介させていただきますわ。
 わたくしの名はブラッディ。ブラッディー・バレンタインと申します。種族は――“吸血鬼”。
 血を飲み、血と成り、血と共に生きる種族……つまりは“血のエキスパート”ですの」
「な……!?」
「少しお力を貸していただけるなら。あなたの“その血”。わたくしがどうにかしてあげましょう。
 その汚く濁った血を、綺麗に浄化する方法を、わたくしは知っていますわ。付いてきなさい」

 そこまで言うと血だまりは音を立ててズルズル動き始めた。
 ペルオ・ラッセルはぽかんと口を開けて、まばたきさえ忘れかけて立ち尽くした。
 そして、こちらを振り向かずに(?)しばらく進んだ血だまりは、
 しばらくしてペルオが付いてきていないことに気付くと感情を隠さず怒ったような声で、

「……何を呆けているんですの? 付いてきなさい。貴方が居ないと開けれないでしょう?
 ほら早く。ぼさぼさしないで。ジェームズは呼んだらすぐ来てわたくしの足を舐めていましたわよ」

 と叱る。ペルオは思った。誰だそいつ。というかなんだこれ。


+++++++++


 保存室を開けて、中から輸血パックを取って、診察室へと戻ってきた。

「ふあ……ふぁあ♪」

 輸血パックを開けてどぼどぼと床の血だまりに与えたら、血だまりはすごい喜んだ。
 そして美少女になった。
 ……え? と思う間にはそうなっていたので逆に反応がおくれた。

「んんん、感謝しますわ。あとは衣服があればいいのですけれど……。
 ――あ、そのぼろっちいコートは嫌だから脱がなくてもいいですわ。というか顔を赤らめなくても。
 そんな年でもないんじゃなくて? ――ああ、わたくしと同じで、浮世知らずなんでしたっけ?」

 鮮やかな血の色をした髪、それより深い色の吸い込まれそうな瞳。
 人形みたいに綺麗な顔の少女がいきなり現れたことにペルオはびっくりして思わず顔を背ける。
 すると少女は片手を口に当ててくすりと笑い、少し待っててと言って奥に消えた。
 ペルオはそばにあった椅子に座った。そして28歳にもなって免疫のない自分を恥じた。
 もちろんそのあと、ブラッディーがホントは300歳だと知って椅子から転げ落ちたのは言うまでもない。

「そ、それで――ボクの血を綺麗にするって、どうやって?」
「あら、せっかちですわね」

 少しして、ブラッディーがどこからか調達した患者服を着て帰ってきた。
 簡単な自己紹介とざっくばらんな身の上バナシをして、二人はいよいよ本題に入った。

「だって、ボクの“血”はどんな研究者でもどうにもできなかったんだ。
 多種のウイルスが絶妙なバランスで共生してるから手が出しようがない、全血交換でもダメだって……」
「その見解はあくまで人間レベルのものでしょう? わたくしは、吸血鬼ですわ」
「吸血鬼」
「そう。吸血鬼の見地から言わせてもらえば、貴方の治療をするのは紅茶を淹れるより簡単」

 言うと椅子代わりに診察室のベッドから立ち上がり、
 ブラッディーはペルオにぐっと接近して、顔を近寄らせて微笑んだ。
 その三日月状に開いた口の端から覗くのは、異常発達した犬歯――吸血牙。

「吸血鬼に噛まれたものは吸血鬼になる。貴方を吸血鬼にすれば、すべて解決しますわ」

287「吸血大サービス」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/30(金) 16:13:49 ID:6hydhWx.0
 
 ブラッディは語る。
 彼女ほどの高位の吸血鬼なら、その血液は人間より強靭で、ウイルスなど殺してしまうのだと。
 もとより血を吸収してエネルギーに変えてしまう種族。
 エネルギーを蓄えられるよう進化した血液が、人間のそれより優れているというのは納得できる話だった。

「さらにその中でも、わたくしの名はブラッディー。貴方も見たでしょう?
 わたくしは血液だけで活動できるほどに、特別強い血を持っていますの。
 そのわたくしの血液を今から貴方に注入すれば、貴方の血液の中にあるウイルスは全て死滅しますわ」
「そして、ボクは吸血鬼になる……と?」
「そうですわ。そこは、ちょっとした副作用ということで納得していただくしかありませんわね。
 まあ別に吸血鬼になっても困ることはありませんわよ? ちょっと弱点が増えて、寿命が延びて、
 たまーに血を吸わないと生命維持できなくなるだけですし。施設暮らしよりよっぽどマシだと思いません?」
「うん、だからそれはそこまで……でも、どうして?」
「あら?」
「どうしてブラッディーさん、貴女は、ボクを助けてくれようとしてるんだ」

 突然目の前にぶら下げられた「救いの手」に、ペルオは疑念を隠せない。
 吸血鬼になることにはそこまで抵抗はない。
 ブラッディが言ったように、拘束された人生を送るくらいならば、
 ペルオはヒトの身を捨てることにためらいはなかった。「ちょっとした副作用」にしてはデカい気はするけど。
 問題は動機のほうだ。
 目の前で牙を見せる少女もとい吸血鬼は、どうして自分を助けようとしているのか?
 血だまり状態から助けたから? だから助け返してくれている?
 本当に、それだけなんだろうか……? ペルオはそれが気になったのだ。
 いい人生を送ってこなかったペルオ・ラッセルは、不意の善意をすぐ受け入れるようには出来ていなかった。

「それは……結果的には、自分のため、になるのでしょうね」
「自分の、ため?」

 故にこぼれた問い。その問いに、目を伏せながらも、ブラッディーは真意を語る。

「わたくしは今まで、なんでもひとりで出来る――いえ、誰にでもひとりで勝てると思いこんできました。
 吸血鬼の名家の当主に相応しい力をと、剣にも長け、学も周りには劣らぬよう精進し、
 300年の間磨き続けて。魔族はともかく、人間には越えられぬ力を手にしたという自負がありましたの。
 でもまだまだでした。“しろがねの目”……あの神父にこてんぱんにされて分かりましたわ。
 どれだけ力を付けようと、上には上がいて。その絶対値の差は決して、ひとりでは覆せないと」

 ひとりでは、という部分を強調しながら、
 ブラッディー・バレンタインはここで顔をあげてペルオの目を真っ直ぐ見ながら続けた。

「バレンタイン家の名に懸けて。“わたくし”は負けたままではいられない。
 でも未熟なわたくしひとりではあの男には勝てない。ならば作るしかないでしょう。仲間を。眷属を。貴方を」

 貴方を吸血鬼にしたいと思うのには、そういう理由もありますわ、と。
 ブラッディ・バレンタインはそこまで言って、ペルオから離れて後ろを向いた。
 吸血鬼は言った。
 もし貴方が吸血鬼になることを拒むならば、いま逃げなさい。拒まないならば、わたくしの肩に手を置きなさい、と。
 そして――吸血鬼になるということはわたくしの眷属になるということであることは頭に入れておいてほしい、と。
 つまり、ペルオには二つの選択肢がある。
 人間として生きる道。
 病原菌に犯された血を武器にひとりで生き残る。仮に生き残っても白壁の日々。
 吸血鬼になって生きる道。
 ブラッディ・バレンタインと共にふたりで生き残る。生き残った後、自由を手にする。
 ――たとえその道が茨だとしても。選ぶまでも、なかった。

「感謝の極みですわ、ペルオ。……ああそれと。久しぶりに他人と触れ合った感想、聞かせてもらえますこと?」


+++++++++

288「吸血大サービス」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/30(金) 16:15:39 ID:6hydhWx.0
 

 F-7、赤の国にそびえたつ病院。白い凸型に赤十字のオーソドックスな形のその施設、
 今とある窓をのぞけば、貴重な光景を見ることが出来る。
 それはヒトがヒトでなくなる瞬間の映像。吸血鬼が、ヒトを吸血鬼に変える瞬間だ。
 ワインレッドの髪の小柄な少女が、ちぢれた白髪の細い男の首にかぶりつく。
 枯れ木のようだった男の肌がふつうの肌へと戻って。
 くすんでいた男の瞳には赤い光が灯り。乾いていた髪もまた、潤いを取り戻していく――。
 三分も経たなかった。ペルオ・ラッセルは、病人から吸血鬼へと変貌した。

(おいおい、まじか。ホントにヒトが変わりやがった)

 窓の外でそれを見ていた姫園炎間は、その異様な光景に思わず唾を呑んだ。

 ――ビアー・バーンズより受けた打撃のダメージから辛うじて炎間が歩ける状態になったのは少し前だ。
 死一歩寸前の状態から三時間で歩けるようになるとか普通にすごいのだが、そこは彼の幸運としよう。
 姫園炎間の悪運はむしろその後にある。
 まずは傷の手当て、と安易に病院を探したところ意外に近くにあり。
 病院の外周を歩いているときに何かが落ちているのに気付いてそれを拾い。
 そして、そこから中に誰かがいると推測して探った結果、
 診察室に入ってきたブラッディーとペルオの話をすべて盗み聞くことができた。

(最初に吸血鬼がどうのいい始めたときは驚いたが……なるほど、“そういうの”がいるのなら、
 俺の炎の芸術《ファイアーアート》を邪魔したあの野郎のふざけた腕力にも納得がいく。
 ……人のコトワリから外れた化け物とコロシアイ。クククッ、燃えてくるじゃねえか、随分とよお)

 吸血鬼と病人の会話を盗み聞きしたことで炎間が得た情報は二つ。
 ひとつはこの殺し合いには吸血鬼のような人外の存在がいて、
 ビアー・バーンズもおそらくその類のナニカだろうということ。
 もうひとつは、炎間が拾った注射器に入っている血が、ペルオ・ラッセルの物だということだ。
 炎間は注射器の中で泳いでいるどろりと濁った血を見て笑う。

(このいかにもアブなそうな色した血――間違いなく今吸血鬼になったヒョロ男のもんだ。
 どうして外に落ちてたかは知らねえが、おおかた最初はこれを使って生き残ろうとしてたんだろう。
 俺の趣味《ファイアーアート》にはちと合わないかもしれないが、良い拾い物をしたな)

 さらに耳を澄ませて聞いていると、どうやら部屋の中の二人はしばらくしたらここを出て、
 女の方の吸血鬼を倒した神父を探しにいって戦うつもりのようだ。
 となれば、彼らと組むのは却下だろう。炎間は誰かに指図されるのは嫌いだ。
 そして吸血鬼の復讐に協力するほどお人よしでもない。そっちはそっちで勝手にやっててくれ。

(だからこっちも、こいつで復讐させてもらうぜ、くく)

 病院を探る途中でくすねてきた救急箱の中に、危険な血の入った注射器を仕舞い込んで、
 いまだ残る脳へのダメージによって酔っ払いのようにふらつきながらも、前向きに。
 姫園炎間は赤の街へと再び消えていくのであった。


【F-7 病院付近/黎明】

【姫園炎間】
【状態】全身打撲。顔面陥没。眼球軽破損。 顔にマスクの破片による切り傷。脳に障害が残る可能性有り。
【装備】無し。
【所持品】救急箱、ペルオ・ラッセルの血液
【思考・行動】
1:まだふらふらするので少し休憩か。
2:炎の芸術を完成させる。
3:ビアー・バーンズにはいつか復讐の炎を浴びせる。
【備考】
※殺し合いにヒトならざる者が参加していることを知りました。

289「吸血大サービス」 ◆sPL2BgePzw:2013/08/30(金) 16:17:51 ID:6hydhWx.0
 

+++++++++++


「これが吸血鬼、か……ホントに体の重さが消えた……」

 診察室の中にカメラを戻すと、
 吸血鬼化して普通の人間レベルに動けるようになったペルオが、
 驚きと嬉しさとがないまぜになったような表情で手をぐーぱーさせている所だった。
 二人はこれから少し病院に留まって休息し、
 ペルオが吸血鬼の動き方に慣れたところで出発、
 “しろがねの目”の神父――ラファエルへのリベンジマッチを果たす。
 どちらにせよ、吸血鬼となったペルオ・ラッセルも彼の殺害対象となってしまうため、
 生き残るためにも対決は不可避。それも含めて上手くやったな、とペルオは思う。

「さ、行きましょうペルオ。病院にも購買や食事の用意くらいあるでしょう。
 わたくし、朝食は欠かさない、健康に気を使う吸血鬼なの。貴方、料理は?」
「悪いけどボクは無理だよ。20年施設暮らしだったからね」
「……そうでしたわね。……まあまだ朝まで時間はあるようですし、ゆっくり作れば……」
「あれ、ブラッディーさん、300年生きててまさか料理出来ないの?」
「ちちちちが!」
「血が?」
「違! う、うるさいですわっ!
 だってしょうがないでしょう、当主として食事は下々の者に作らせねばダメだったの!」

 とにかく行きますわよ! と、ブラッディーがペルオに向かって手を差し出した。
 ペルオは反射的にその手を握ろうとして、びくっと途中で手を止める。
 ――いや、もう触れ合うことをためらう必要はないのだと、改めてそこで気づく。
 手を握ればブラッディーも握り返す。
 もはやその接触部から移るのは病原菌ではなく、人肌の温かみなのだから。

「……生きてみるもんだよな、ほんと」
「?」
「いや、なんでもない。……ただちょっと、ありがとうってだけで」
「ふふん。その言葉は、こちらこそ言うべきなのですが。ありがたく受け取っておきますわ」

 互いに礼を述べながら、二人の吸血鬼は病院食の調理場を探して診察室を出た。
 ペルオ・ラッセルは改めて思う。せっかく得たこの新しい体を失ってはならない。
 死にたくない。死んではいけない。死なないためには――。
 

【F-7 病院/黎明】

【ブラッディー・バレンタイン】
【状態】健康、空腹
【装備】病院の患者服
【所持品】なし
【思考・行動】
1:ペルオと共に“しろがねの目”にリベンジマッチ
  
【ペルオ・ラッセル】
【状態】(低級)吸血鬼
【装備】なし
【所持品】基本支給品、ランダムアイテム×3
【思考・行動】
1:死なないために、生き残るために。
【備考】
※吸血鬼化しました。もとがもとなのでステータスは普通の人間程度です。
 弱点などは主人であるブラッディーと変わりませんが、血液状態での生存は不可能。

290 ◆sPL2BgePzw:2013/08/30(金) 16:28:26 ID:6hydhWx.0
投下終了です。

そしてボー・エンザー、イサギヨWB-07、Many arms(M-A023) で予約します。
ちなみにこの予約とX8N氏の村雨葵の予約が投下されたら、参加者数は32となります。

いやあ、>>1役引き受けたときは「まあそんな投下されずに頓挫だろう」と思ってたんですが、
なかなかどうしてけっこう進行していて開始した意味もあったなあと。
毎度wiki編集して頂いてる方(方々?)にも感謝の念が尽きません。ありがとうございます。

291 ◆sPL2BgePzw:2013/08/31(土) 03:03:49 ID:yTgMRD2Y0
イリス・ハンニバルの一人称を

292 ◆sPL2BgePzw:2013/08/31(土) 03:05:43 ID:yTgMRD2Y0
送信ミス

イリス・ハンニバルの一人称を「俺」に統一する方向で修正しました。
改めて、リレー上の都合で描写を変更させてしまうことをお詫びさせてください。

293「吸血大サービス」修正 ◆sPL2BgePzw:2013/08/31(土) 03:14:25 ID:yTgMRD2Y0
あと、今回の投下を読み返していて、
推敲で削った部分を復活させたほうがまとまりがいいような気がしたのでSSの最初に以下の文を追加します。



 いじめられていた。
 ボクと握手をしたひとは菌がうつるからって。
 誰もがボクのそばから離れていった。

 ボクは泣いていた。路地裏でひとりで泣いていた。
 泣いて泣き疲れて倒れていたら、パン屋のおねえさんが手をさしのべてきた。
 「だいじょうぶ? パン食べる?」
 「うん」
 ボクはその手をにぎった。

 三日後、おねえさんは感染病で死んだ。
 ボクはそれから、誰とも握手をしていない。


++++++++++

294 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/31(土) 20:12:41 ID:V9UVRdo.0
投下乙です、この島で誰より血に詳しい吸血鬼が、血まで病原菌に呪われた男を救う。
ペルオは他人(吸血鬼だけど)と久方ぶりに触れ合うことができて、喜びもひとしおでしょうね。
炎間は復活してすぐにトンデモ展開を目の当たりにして、現状に適応してきましたね、ぶっちゃけ死ぬかと思っ(ry

一人称の件ですが、話題を振った自分が返事を出すのが遅れて申し訳ありません。
イリスは「俺」で統一されたとのことで、理解しました。
お二方、対応していただきありがとうございました。

村雨葵、投下します

295できすぎた女 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/31(土) 20:13:20 ID:V9UVRdo.0


A.貴方の考えた通りです。





一人の女性が、監獄の中を歩いている。
ハイヒールが鉄で出来た床を踏むたびに、かつん、かつん、と音が反響する。
場所が地下であるせいか、空気は肌寒い。
女性の吐く息は白く、時折ぶるぶる、と体を震わせることからも分かる。
ぱりっとしたスーツでは、やや心許ない場所だ。


女性は名前を村雨葵(むらさめあおい)という。
年齢は二十三。職業は某有名学校の教師。
幼少期から成績優秀で、有名大学を卒業してそのまま就職した。
両親と妹がいるが、現在は実家住まいの彼らとは異なり、マンションに一人暮らし。
恋愛経験、及び恋愛沙汰への耐性は皆無。
どこにでも居そうな普通の社会人女性といったところだ。


だがそんな葵は、○月×日の△曜日に、不慮の事故により死を遂げることになる。


教師を目指したのは、妹が原因だった。
年の少し離れた妹を持つ葵は、昔から他人の世話をすることが当たり前だった。
いつしか当たり前のことが、好きなことになっていた。
他人の世話をする。
それが転じて、他人を育てる、ということが葵の目標になった。
好きこそものの上手なれ、とはよくいったもので、葵は教育者としての才覚があった。
持って生まれた頭脳と身体能力。
それに加えて、親譲りの――これは妹にも言えることであるが――整った顔立ちも持ち合わせている。
そういった意味では、葵は天に二物も三物も与えられているといえた。


死は完全に平等だ。
分け隔てなく、万人に訪れる。
決して抗うことのできない運命。
それが自分にも訪れた。
それだけのことだった。


葵は落ち着いていた。
落ち着いていられることに、葵自身が驚いた。
普通に考えればありえない話の内容も、すんなりと理解できていた。
どう行動するかも即座に決めることができた。
決めた、といっては語弊があるかもしれない――葵は何も決めていないのだから。
とはいえ、それは葵からすれば、なんら不思議なことではなかった。


自分が死ぬとすれば、その原因は不慮の事故かなにかだろう。
教師になるにあたって受けた健康診断では異常はなかったし、持病もない。
人に恨みを買われないように心掛けているし、防犯もキチンとしているから、殺人という線も薄い。
急な心臓発作で死ぬほど弱いつもりはない。老衰は論外だ。
となれば、地震か雷か火事か、あるいは交通事故かなにかだろう。
いずれにしても確かなのは、自分は死ぬべくして死んだということだ。
そこまで考えたとき連想したのは、古くからの言い習わしだった。


――死生、命(めい)あり
――人の生死は天命によるもので、人の力ではどうしようもない。


――天地に万古あるも、この身は再び得られず
――空と大地は永遠に続くが、人生は再びやり直すことはできない。

296できすぎた女 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/31(土) 20:14:03 ID:V9UVRdo.0

死に抗うのは間違っている。
二度目の生を望むのも、また然り。
教師として様々な知識を保有する葵の、それが結論だった。
葵は明晰な頭脳を持っているが故に、人生を達観しているところがある。
死んだことは残念で、心残りもないわけではない。
だが、死んだという現実は受け入れるものだという理性が、本能よりも強かったのだ。
この島でどう動くか。
その問いに対する葵の答えは“静観”。
主催者に反抗するつもりも、人を殺して回るつもりもない。
かといって、自殺をするつもりもない。
既に死んだ身として、流れに身を任せる、ただそれだけのことだった。


かつん、かつん、と足音を鳴らしながら、葵は監獄を奥へ奥へと進んでいく。
監獄を探索しているのは、目が覚めたのが監獄の一室ということもあったが、単純に興味が湧いたのも一つだ。
一部屋一部屋を覗き込み、たまに物珍しげに頷く。
もしこの監獄に囚人や看守がいたならば、葵を変人だと思っただろう。
上下左右を鉄に囲まれた、罪人を収容するための施設をじっくりと見る女など、そうそういない。
馬鹿と天才は紙一重、などと揶揄されても、仕方がないだろう。
それでも、監獄に来るのも監獄を見るのも初めてな葵は、ゆっくりと歩き続けた。


もし、葵の理性の箍が外れることがあるとすれば、それは親しい者に関係する事柄だろう。
例えば親類。葵の場合は両親と妹がいる。
例えば生徒。葵は教師として新人ながら担任を持っている。
彼ら、彼女らが危険な状況にいると分かれば、葵も冷静さを失うことは間違いない。
今の葵の冷静さは、自分の親しい者が、現在の自分と同じ境遇にいないと思っている上で成り立っている。
達観しているように見えて、実は愛に溢れている女性。
それが村雨葵という女なのだ。


殺し合いが開始されてから、おおよそ一時間半ほど経ったころ。
葵はとうとう、監獄の最も奥にある扉まで到達した。
今の葵は、デイパックの中に入っていた毛皮のコートを、スーツの上から羽織っている。
途中、階段を何度か降りたため、かなり地下深くまで来ており、寒さが増しているのだ。
体温が下がったために、地肌は普段に比べても白くなっている。
葵からすれば、やっと最後の扉に辿り着くことができた、という気持ちだろう。
扉に鍵のようなものはないことを確認した葵は、自分の背丈よりも高い扉を見上げた。
この先に何が待っているのか。
流石の葵も、緊張からか生唾を飲む。
そして、寒さと好奇心の両方から震える手を、厳めしい扉に掛けた。





Q.罪人を閉じ込めておくべき施設である監獄の扉を、成人女性が一人で開けられると思いますか?



【F-9 監獄/未明】

【村雨葵】
【状態】健康、体温低下
【装備】毛皮のコート
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:流れに身を任せる。
2:監獄の奥にある扉を開けたい。
【備考】
※監獄をある程度探索しました。見落としている所、物があるかもしれません。

※監獄の地下深くには、重い扉(少なくとも成人女性一人では開けられない)があるようです。詳細は不明です。


【名称】毛皮のコート
【カテゴリ】衣装・装備
【説明】何かの毛皮を用いたコート。見た目は美しいとはいえないが、とても暖かい。

297 ◆X8NDX.mgrA:2013/08/31(土) 20:20:01 ID:V9UVRdo.0
短いですが、投下終了です。
最後に支給品説明も入っていますが、wikiに収録する際にはカットをお願いします

298 ◆sPL2BgePzw:2013/08/31(土) 23:37:14 ID:yTgMRD2Y0
投下乙です
短いながら最後のQが最初のAにかかってくる仕掛けが効いてておおーってなりました。
そして、優秀だからこそ達観しちゃってる葵さんのキャラもいい。
受け入れる、という選択肢も確かにあるんですよね。
そんな彼女が心を乱すことになりかねない参加者候補は募集キャラには確かひとり。彼の参加の有無も気になってきます。

299 ◆sPL2BgePzw:2013/09/01(日) 02:51:36 ID:vq7yvrQ.0
wiki編集してくれた方(方々)?の協力でキャラクター図鑑が埋まったので、せっかくなので玄関口で宣伝してきました。
参加者半分までで終わりとした真意みたいなのも書いたので暇なら一読をば
難しいかもしれませんが、色んな人がのびのび書けるロワになればいいなーと思っています。

300 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/01(日) 03:17:00 ID:6wuXoY0g0
投下&宣伝乙です。
「吸血大サービス」
ペルオ……ブラッディとの出会いが、彼にとって吉となるかはまだわかりません。
しかし、彼の人生を文字通り蝕んでいた病が治り……こう、すっげー感動しました。
ブラッディも、一度の敗北によりいい意味で成長していますね。
炎間……ぜんぜん懲りてない。しかし不思議と憎めないな、なぜか応援したくなる。
「できすぎた女」
このぶっ飛んだ状況の中、達観している様子が凄い。
天は人に二物を与えず……与えまくってんじゃん。
彼女はこれからどうなるのかな?関連キャラが参戦した場合は…………

蟲之黒玄を予約させていただきます。
このロワが着々と発展しているのが、目に見えるようで嬉しいです。

301 ◆sPL2BgePzw:2013/09/04(水) 03:28:23 ID:QGbsjRyo0
投下します

302「きわめて受動的な自殺」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/04(水) 03:29:57 ID:QGbsjRyo0
 

 支給された物の中におあつらえ向きにロープがあったので、うまいこと投げてみれば梁に通り、
 輪っかを作るのは初めてだったが、人間やってみれば出来るものだ。
 古ぼけた本でも重ねれば台座となり、蹴飛ばすだけで崩せるならやりやすいだろう。
 ボー・エンザーは両手でしっかりと縄を持って首に通し、そして

「――ま、待つのですッ!!!!」
「ぐおおっ!?!?」

 背後から走り抜けてきた侍の格好をした少女に、その自殺を止められることとなった。


+++++++++


「おぬし……止めるにしてももっとこう、なあ。ロープの方を切ればよかったじゃろうに」
「申し訳ありません! それがし、手元が狂いやすいもので、
 ロープを狙ったら間違えて貴殿の首が飛んでしまうかもしれないと思ったら、その」
「それにしたってなぁ――」

 地図の西側、青の国にある魔法図書館は西洋風の建物だった。
 中はたくさんの本棚、壁にも本棚と本だらけ、
 高い天井からはシャンデリアなどもつり下がっており、魔法がかかっているかのようにおしゃれだ。
 また、三メートルはある大きな本棚と本棚を繋ぐようにして上部に梁がいくつも通っており、
 本棚が倒れるのを防ぐとともに建物の強度も上げている、合理的な構造だ。
 だからボー・エンザーは“改めて”自殺するならこの施設にしようと決めて、
 樹海のようにそびえる本棚の間で、梁のひとつにロープをかけて死のうとした。
 が、“またもや”ボー・エンザーの思惑は打ち破られた。思い通りにいかなかったのだった。

「もういい、ともかくワシはもうさっさと死にたいんじゃから、潔くおぬしがワシの首を斬れよ」
「だ、ダメです! 命を粗末にすることこそ潔くないです!
 それがしは、貴殿に何があったかは存じ上げません。ですがしかし、自殺は!
 自ら命を絶つということは、可能性を捨てることです――そこには相応の覚悟がなければなりません。
 教えてはくれませんか! なぜさっさと死にたいのか。内容如何では介錯を手伝うもやむなしですが……」

 出来うるならばそれはしたくはありませぬ。などとのたまう対面の侍少女。
 自殺を止めるのにロープではなく、梁を刀で切り裂いた。
 見上げれば真っ二つに斬れた梁。
 太いのに綺麗な切り口、ムカつくほどに潔い。
 侍少女は、名をイサギヨWB-07。職業はウイルスバスターだと言う。
 ボー・エンザーは御年60歳でPC世代ではないが、
 ニュースキャスターの職に就いているからその単語には聞き覚えがある。
 しかしウイルスバスターとはパソコンに入ったウイルスを除去するためのソフトのはずだが。

「それは、それがしも不思議に思っています。ソフトであるはずのそれがしに、寿命や魂があったとは……」
「魂は知らんが、2007年というとかなり前じゃから、サービスの終了が寿命という考え方はありじゃろうな。
 ……じゃが、わしからすればモノであることには変わりない。モノに説教などされたくないし、モノに話すべきこともない」
「な……」

 自殺の理由はいろいろある。
 この一年立て続けに不幸が起こったこと、年を取りすぎてなお生きるのに抵抗があったこと、
 TV番組生放送で拳銃自殺というのもセンセーショナルではないかと思ったことなど枚挙に暇ない。
 だがその計画を明日に控えたところでこんな場所に呼ばれてしまった。
 激おこである。
 仕方なく首吊りに変更したにもかかわらずまた邪魔された。
 もはやぶちぶち堪忍袋の尾が切れ丸だ。

「でも、理由を言ってもらわないと、それがしが納得でき」
「話しかけんでくれ」

303「きわめて受動的な自殺」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/04(水) 03:31:33 ID:QGbsjRyo0
 
 ムカつきから子供でもしないほどのしかめ面をしているのに、なおも理由を訊こうとするので、
 イサギヨに対しボー・エンザーはそっぽを向いた。イサギヨは困った顔をした。
 ――この少女もといウイルスバスターソフト、どうやらよく居る正義厨。
 長い髪をひとつ結び、和服にサイバーな意匠の日本刀、
 ウイルスという悪い存在を殺すためのみに働くのだから正義の心を持っていて間違いではないが、
 彼女がそばにいるかぎりボー・エンザーは自殺(きまりごと)が出来ないという非常に迷惑な話であった。

 そうボー・エンザーにとって自殺とはもはやきまりごとだ。
 変えることのできない予定なのだ。
 イサギヨWB-07が正義厨ならば、ボー・エンザーは予定厨。
 自殺の理由も色々あることはあるが結局詰めてしまえば一言「もう決めたことだから」としか言いようがない。

「じゃが、それでは納得してくれまい」
「?」

 そこでボー・エンザーは一計を案じる。
 デイパックの中にはロープの他にも面白い物が入っていた。
 大衆に向けて発信する職に就いていた自分に、この支給品は確かにおあつらえ向きだったかもしれない。
 悪いが本来の用途とは別で使わせてもらう。気持ちが真逆なだけで正しい使い方なのだろうけど。

「イサギヨとやら。おぬし、わしを死なせるつもりがないのなら。
 当然この殺し合いには反抗しておるのじゃろ? 当然誰も死なせるつもりはないのじゃろう?」
「え、ええ、もちろんですとも」
「ならば――わしはおぬしに協力してやろう。
 あるいは試練かもしれんがな。さあ、これからわしを、死なせるなよ?」

 ボー・エンザーはそう言って。
 デイパックから拡声器を取り出すと、おもむろに魔法図書館の出口に向かって歩き始めた。


++++++++++


『マイクテスト。マイクテスト。わしの名前はボー・エンザー。しがないニュースキャスターじゃ。
 わしは老い先短い。この殺し合いで例え生き残ってもどうせ長くは生きられんじゃろう。
 じゃがだからこそ――だからこそわしは死を覚悟してこの拡声器を握らせてもらう。
 若人よ! 未来ある者たちよッ! わしはこのふざけた殺し合い、反対じゃ! 同意するものは――集え!』 


++++++++++


 それはきわめて受動的な自殺。
 嘘八百のきれいごとで、正義ではなく悪を集める行為。
 拡声器による対主催チーム結成のよびかけ。
 自分を殺してしまうためにみんなの犠牲になりにいく「正義厨では反論できない」やり方だった。

「い、潔いですな、ボー・エンザーどの……そこまでして死にたいのですね」
「ああそうじゃ。さあ改めて、どうするイサギヨとやら。
 といっても、おそらくおぬしのすることは決まっておろうがな」
「ええ」

 皮肉に笑うボー・エンザーの意地悪な問いかけに、頷きをひとつ返して。
 ――魔法図書館入り口前。拡声器を持って無防備に突っ立つボー・エンザーの前に、
 ウイルスバスター(にんげんのみかた)は凛とした佇まいで刀を構え、彼を守る体制を整えた。

「潔く。貴殿が創ったピンチをチャンスに変えてごらんに入れましょう。
 拡声器で集まった善人を全員守る。――集まった悪人を全員成敗する! それがしは、それだけ!」

304「きわめて受動的な自殺」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/04(水) 03:33:23 ID:QGbsjRyo0
 
 人を守るためにつくられたヒーローは機械的にただそうするしか、ない。


+++++++++++++


 つまり当然、すべてを破壊するためにつくられたデストロイヤーもまた、


『(ひ、人の、人の声、向こう、向こうだ、人、破壊、破壊、破壊、破壊、
  破壊、破壊、壊して、壊す、人、もの、全部――壊す壊す壊す壊す壊す!)』


 そうするしかないといったように、拡声器から放たれた「音声」に反応して、いる。



【F-2 魔法図書館前/黎明】

【イサギヨWB-07】
【状態】データ破損率0%
【装備】サイバー日本刀
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:ボー・エンザーを守りきる
【備考】
※電脳世界の住人ですがなぜか現実に出てきています。

【ボー・エンザー】
【状態】死にたがり
【装備】拡声器
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×1、ロープ
【思考・行動】
1:拡声器で悪人を呼び、殺してもらう


【G-2/黎明】

【Many arms(M-A023)】
【状態】破損無し、健康。
【装備】無し
【所持品】無し
【思考・行動】
1:生存者全てを殺し、自爆する。
2:F-2のほうに音反応。
3:精神が発狂しています。
【備考】
※熱反応があり、よく動く物体を生物と認識します。
※音でも反応するので注意
  
 
 
※黎明時にF-2で拡声器が使用されました。声が周り1エリアくらいに拡散して聞こえたかも。
 



【名称】サイバー日本刀
【カテゴリ】武器
【説明】電脳世界でウイルスを切るために拵えられた日本刀。現実では普通の日本刀と同じだ。

305 ◆sPL2BgePzw:2013/09/04(水) 03:38:45 ID:QGbsjRyo0
投下終了です。
支給品説明はSS収録時には外す形で。
あとボー・エンザーの一人称は「わし」で(ワシになってるとこあったw)
たまにはこんな理由で拡声器使うのもアリかなと。何人あつまるんだろうこれ


赤川菊人、サリー・レスターで予約します。

306 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/06(金) 00:41:22 ID:HCjWX7AY0
投下乙です。
正義の味方のイサギヨさん……やべえのが向かってるよ!守りきれるかな?頑張ってくれと言いたくなる。
自殺するために呼びかけを行うとは……ボーさん、悪いお人だぜ。

307 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/06(金) 00:42:04 ID:HCjWX7AY0
透過します。

308 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/06(金) 00:43:31 ID:HCjWX7AY0

◆ ◆ ◆

人には、それぞれ才能がある。
スポーツ、学問、芸術とかのね。
確かにそのとおりだ。誰でもひとつはある筈だ。
僕もある才能を持つ。
超能力って知っているかい?
瞬間移動や念力、千里眼とか……テレパシーなど。
僕は、超能力を持って生まれてきた。
でもそんな凄いものじゃない。テレパシーの亜種みたいな能力さ。
能力は"ある生物"と会話を行える事。
なんの生物かって?少なくとも哺乳類じゃないよ。
この能力は、僕が望んでいた存在を与えてくれた。何かって?
『友達』だよ。
僕には友達がいなかったんだ。

虐められていた。

気持ち悪いって、暗いって、ホラーだって、そんな理由で、虐められていたんだ。
不気味だから、怖いから?……皆からの言葉を聞きながら、僕はよく泣いていたよ。昔はね。
ある時、僕は路地裏に隠れて、しくしく泣いていた時がある。
いつ頃だった時だっけか?
兎に角、僕は小さい頃、路地裏で泣いていた時があったんだ。
路地裏は、なんとなくだけど不衛生なイメージがないかな?
僕にとっては、記念すべき『初友達』が出来た場所でもある。

『なんで泣いてるの?悲しいの?』
この声が、僕が聞いた最初の彼らの声。
「だっ誰?」
最初は驚いた。周りを急いで見回したけど、誰もいなかったことが地味に怖かったと覚えてる。
周りを見回しても、わかるわけないのにね。彼らはちっちゃいんだ。凄く。
『あたしの言葉がわかるの?もしかして?すごーい!!』

こんな感じの始まりで、僕は自身の能力に気づいた。
後で色々試したんだけどね。
僕の名は 蟲之黒玄(むしいこくげん)。
南米の大学で、"彼ら"の生態を研究していた学者だ。
そんな僕、つい先程まで研究所に居たはずなのに、気づいたら拉致されて、バトルロワイアルという殺し合いを強要されているんだ。
僕の服に隠れてた"彼ら"も此処に来ているし、これからどうすればいいんだろう?

309 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/06(金) 00:45:16 ID:HCjWX7AY0
青の国は、現代社会のような近代的な建物が多い作りになっている。
住宅街などの建物も、住む人間が居ないのにしっかりとある。
馴染み深いコンビニなども、ちょっと探せばあるだろう。
現在、黒玄は青の国にあるデパートの中に居る。
より詳しく言えば、4階建てのデパートの最上階の男子トイレの中に居る。
腰まで伸ばしたストレートの黒髪。男なのに女のような髪質に見えるし、ストレートに言えばロン毛だ。
学者らしく白衣を着ているが、意外と似合っている。
顔の作りは結構イケメンなのだが、目の下のクマと、少々痩せ過ぎの体格が、少々残念。
どことなく陰気な暗い印象を受ける。
例えるなら、真夜中の日本人形のような不気味さ……それが近いだろうか?
今現在、 男子トイレの床には、彼の親愛なる『友達』が見なれぬトイレを徘徊している。

カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

『ボス〜、ボス〜、ここどこ〜』
『おなかへった〜、ごはん〜』
『見慣れぬ便所だと物申す』
『パパーパパー、ここどこなの〜』

テカテカと黒光りする体。
動くたびにガサガサなる足。
常に動く触覚。




ゴキブリである。黒い害虫の王である。



ただのゴキブリではない。
黒玄が南米の大学で趣味兼実験により品種改良した、並みのゴキブリよりも巨大なスーパーゴキブリ。
そのスペックはなんと通常の20倍ほど。
因みに数はざっと500匹。多過ぎである。

「(皆、お腹減ってるだろうけど、我慢してね)」

ここまで来れば分かるだろうが、黒玄の超能力は『ゴキブリとテレパシーで会話を行える』能力。
なぜかゴキブリ限定のこの能力……直接戦闘などには向いていないが、精神的な攻撃力は絶大だろう。
補足だが、ゴキブリ達の声は黒玄しか聞こえない。
黒玄は、かるく心で念じるだけで、ゴキブリ達に意思を伝えることができる。
地味にすごい。

310 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/06(金) 00:47:28 ID:HCjWX7AY0
初めて能力を認識した時、一匹のゴキブリが幼い彼に話しかけた。
虐められ、隠れて泣いていた時の接触。
タイミングは見事に合い、黒玄は初友達がゴキブリという悲しい過去ができた……本人は気に入っていたようだが。
本人のこの能力もあり、彼は昆虫学者になった。
研究対象はゴキブリ。理由は友達のことをもっと詳しく知りたいから。
見事に変人道を突っ走っている。
同じ学者参加者であるMr.田中博士とどっこいどっこいだろう。

「(とりあえず皆、いつものポジションに戻って)」

『『『『『ラジャー』』』』』

黒玄の指示により、スーパーゴキブリ達が"元の位置"に戻る。
このゴキブリ達は、黒玄と接触していたため、この殺し合いに呼ばれた。
考えてみてほしい、こんな大量のゴキブリが、一体どんな風に黒玄と接触していたかを。
大量のゴキブリが、黒玄の体、着ている白衣の内側にカサカサと潜り込む。
凄まじく気持ち悪い。黒玄には悪いが、生理的に無理だ。

話は簡単。黒玄は服の下にゴキブリを詰め込んでいたのだ。
とんでもない変人である。見ていてとてもショッキングな光景だ。
大量のゴキブリが全て白衣の下に隠れたが、四次元ポケットのように不思議と、外見に変化はない。

「(この子達は頼りになるけど……危ない目に合わせたくないな)」
現在、白衣の下に蠢く全てのゴキブリは、黒玄が卵から丹精込めて孵化させた者。
親としては、危険な目に合わせたくないようだ。
だったら服の下なんかに詰め込むなよ!……と、ツッコミを入れたくなる。

「(僕は強くないけど……この子達を守ろう、こんな殺し合いなんて、あってはいけないんだ)」
黒玄は、根は優しい男だ。
過去に虐められた経験により、いわゆる『相手の気持ち』がわかる人間。
それが黒玄。

彼は、かなり癖のあるお供を連れ、このロワをどう往くのか?
それはまだわからない。

【F-3青の国デパート/未明】

【蟲之黒玄】
【状態】健康。黒縁メガネ。ロン毛。
【装備】品種改良したスーパーゴキブリ×500匹ほど
【所持品】基本的支給品×Ⅰ ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:殺し合いには乗らない
2:この子達(ゴキブリ)は危ない目には合わせたくない。
3:着ている白衣の下にゴキブリを仕込んでいます。
【備考】
※テレパシー能力によりゴキブリと会話を行えます。
※雰囲気が危なく見えるので、能力ともに他者に誤解を受けるかもしれません。
  
 
【名称】品種改良したスーパーゴキブリ×500匹ほど
【カテゴリ】武器?生物
【説明】黒玄が大学の研究にて生み出した強化ゴキブリ。雑食性でなんでも食べる。基本的に主である黒玄を守ろうとする。

311 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/06(金) 00:50:21 ID:HCjWX7AY0
短いですが、投下終了です。
タイトル「黒虫愛好な不気味さん」
でお願いします。
質問なんですが、ある犯罪者キャラのロワに参加する以前の資料形式のネタを思いついたのですが、それはありでしょうか?

312 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/07(土) 14:18:19 ID:sZB4YRfA0
カーミラ・フランケンシュタイン予約します。

313 ◆sPL2BgePzw:2013/09/07(土) 22:52:08 ID:lxhM6S8c0
投下乙です!
ご、ごごごごご、名前を呼ぶのもはばかられるGの悪魔だ〜!!!?
しかも通常より巨大…大量に…これはあらためて文章で表されるとすごいインパクトありますね
でも最初に黒玄に話しかけたGちゃんはなんかかわいいし、ボスをしたってるやつらもなんかかわいい…
黒玄が優しい感じなのも応援したくなるし…で、でもG…複雑!

314 ◆sPL2BgePzw:2013/09/07(土) 23:08:32 ID:lxhM6S8c0
それと質問に答えます!

>質問なんですが、ある犯罪者キャラのロワに参加する以前の資料形式のネタを思いついたのですが、それはありでしょうか?
キャラに深みが出そうな資料ですね、面白そう。歓迎歓迎
ただ、あるいみロワ関係ないとこでキャラの掘り下げを行う形なので慎重にいきたいですね
ここは、同じ俺ロワトキワ荘にある他のロワを見習って、
キャラのロワ以前を語るネタを(SSじゃなくても)「補完話」って別カテゴリにすることにします
そのうえでルールを

◆補完話について
キャラクターのロワ参加以前の話とか小ネタとかをまとめて補完話(補完ネタ)とします
補完話は「本編に5話書くごとに1話」書けます。
また本編とは別口でまとめさせてもらいます。具体的には本編SS目次の下のとこに「補完話」の項目をつくってそこにまとめて、
あとキャラページにも載せましょう

―――‐とします。あんまり補完ネタばかりだと本編が進まないんで…。

315 ◆sPL2BgePzw:2013/09/09(月) 00:10:08 ID:5BEtuCWI0
予約延長しますー

316 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/10(火) 11:07:43 ID:NtKu5M7k0
>>314
返答ありがとうございます。
投下します。

317『毒蛇』 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/10(火) 11:08:24 ID:NtKu5M7k0

北欧神話をご存知だろうか?
世界三大宗教の
キリスト教
イスラム教
仏教
それらよりは、詳しく詳細を知っている人間は少ないだろう神話。
様々な者達が集められているこのバトルロワイアル。
その北欧神話が現実の出来事として存在し、世界誕生の基礎となった世界が、無数に存在する平行世界にはある。
その世界から、ひとりの呼ばれし参加者がいる。
その参加者の出身世界は、偶然にも有名な小説『フランケンシュタイン』の出来事も同時に起こったという、稀な世界。
その世界からの参加者はーー

「あのツインテールの雌豚め…天才であるこの!この私にぃ、あろう事か首輪をつけるなんて……許さないわ!!」

ーーかなり性格と口が悪いお人だった。
癖のないサラサラな長髪、お世辞にも澄んだ瞳とは言いにくい程の、鋭くギラギラした目つきの女性。
顔は美人さんなこの人の名は、
カーミラ・『フランケンシュタイン』
人造人間を作り出した科学者ビクター・フランケンシュタインの末裔。
近代学会にて、突如現れた遺伝子学の権威である。
もっとも、現在は孤児などで人体実験を行っていたことが学界にばれ、追放されてしまったが。

「午後の紅茶を嗜みながら、新しい実験体の強化方法を模索していたのに……おのれ、ゆるすまじ」

本人はまったく清々しいほどこりておらず、今も元気に実験を行っている。
それも、新薬だとか病原菌の研究だとか、社会に役立つ類の物ではない。
彼女の祖先、ビクター・フランケンシュタインの悲願『究極の人類の建造』。
彼女はばっちりとそれを受け継いでいる。
日々ひっそりと屋敷にこもり、ホラー映画さながらに盗み、又はその筋から買い取った死体を切り刻む。
最近のカーミラのライフワークはそんな感じだ。
カーミラの憤りは尋常ではない。
フランケンシュタイン家にして、高いプライドを持つ彼女は、服従の印とも言える首輪を付けられた事に、大変ご立腹している。

318『毒蛇』 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/10(火) 11:09:09 ID:NtKu5M7k0
現在、カーミラは赤の街にあるホテルの一室にいる。
15階建ての大型のホテル。エレベーターが完備してあり、実に美味しそうな香りが漂う大型バイキングもある。
観光客が気に入りそうな良いホテルだ。
本来は人が泊まるための施設なのに、やや不自然なほどこの場にはその痕跡がない。
現在カーミラが居る部屋もそうだ。
キチンとベッドメイキングされており、床にはゴミ一つ落ちていない。
なかなかに豪華な内装。ぱっと見ると、泊まる場合には幾らか諭吉さんが必要があるだろうとわかる。
そう、最上階のスイートルームです。

「まあ良いわね、私は寛大にもこの首輪については目をつぶりましょう」

ひとしきり主催側(主にエレキシュガル)に対しての溢れんばかりの愚痴を零し尽くし、すっきりしたのか落ち着くカーミラ。

「さてっと……」

ベッドに腰掛けながら、自身のデイバッグを開け、やっとこさ支給品の確認を行う。
そこで、彼女はぽつりと呟く。

「別に大した物がなくたって、私は大丈夫なんだけどね」

カーミラには、ある秘密がある。
北欧神話には、ラグナロクと呼ばれる概念が存在する。
その筋の専門家により、各種分かれるが、主に世界の誕生と滅亡に関する記述と考えば、概ね合っている。

319『毒蛇』 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/10(火) 11:10:00 ID:NtKu5M7k0
カーミラの世界のラグナロクとは、

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

その昔、世界が誕生する遥か以前。

邪悪の化身ロキと、それに従う魔の眷属たち。

それらに対し、絶対神オーディンに使える北欧の神々による、無限にも思える長い長い戦いが続いていた。

その両者の戦いは苛烈を極め、お互いを憎み合い、根絶やしにするまで続いた。

結果、北欧の神々、邪神及び眷属たちは、戦いによってほぼ全てが滅び去った。

それとともに、その時点の世界は滅び、残った無の世界から、人間の暮らすこの世界が誕生したーー

しかし、全てが滅んでいた訳ではない。
その痕跡は、遥かに長い時が流れ、薄まってもなお、脈々と継承されていた。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆


邪神ロキ側に従っていた眷属のうち、ロキの子どもたちと呼ばれる二体の眷属が存在していた。
一人は『フェンリル狼』
全狼男の始祖であり、非常に凶暴でいて残忍な存在だったと伝えられている。
もう一体は『ミッドガルドの毒蛇』
フェンリル狼と同じく、多くの神々を葬り、死を司ると伝えられている伝説の毒蛇。

この二体は、主であるロキと、敵対する北欧の神々も滅んだあとも、生き残っていた事は、あまり知られていない。
無から世界が誕生し、人間が群れをなし、社会を形成したあとも、この二体の血筋は続いていた。
彼ら二体は、失った種族たちを再び繁栄させるため、人間と交わった。
ふたりの血筋は、現在までしっかりと受け継がれている。

「私は神の血をひく者よ……エレキシュガル、貴方が私と同じような存在だとは、直感でわかったわ」

カーミラはその二体の内の一体、ミッドガルドの毒蛇の末裔である。
彼女の血液は死肉を蘇らせ、望めばその体を巨大な毒蛇に変身させる事ができる。
吸血鬼とも、妖怪とも違う、邪悪の血筋ーーそれがカーミラだ。
もっとも、あくまでもその末裔だというだけ。
本家そのもの、遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い、遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い遠い
……気が遠くなるほど遠い先祖の、ミッドガルドの毒蛇ほどの力は有さない。
長い時のうちにその血も薄れ、一応はその権能を一部使えばするが……

カーミラはズバリといえば、『悪魔』のカテゴリーに属する。
死神であるエレキシュガルの同類なのだ。

320『毒蛇』 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/10(火) 11:10:41 ID:NtKu5M7k0

ひとしきりデイバッグを漁りながら、カーミラは薄く微笑んでいる。
背筋が凍りつくような笑みを。
彼女には野望がある。
祖先の主であるロキを現代に蘇らせ、『自分を認めなかった学会』諸共、世界を滅ぼすこと。
その後、忠実なる完璧な人類を建造し、新たな世界の支配者になること。

非道な人体実験の果てに、その実験帯をすでに創り出していたカーミラ。
悪魔とは言え、その狂った野望を叶えるためには、些かの躊躇も存在しない。

「私が死ぬはずだったのは……恐らくは本当でしょうね……ならなおさら…」

「殺さなきゃね」

人間ではない。




彼女の瞳は、蛇そのものだった。





【F-8赤の国にあるホテル/未明】

【カーミラ・フランケンシュタイン】
【状態】健康、白衣姿。
【装備】無し
【所持品】基本的支給品×1 ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:殺し合いに乗る。
2:私に首輪をつけるなんて……許すまじ!!

【備考】
※巨大な毒蛇に変身できます。
※血に死肉を活性化させ、蘇らせる効果があります。
※ふとした事で一部(瞳など)が蛇化するようです。
※エレキシュガルを直感で本物の死神と判断しました。


聖書の世界では、神が作りし最初の人間。
アダムとイブに、知恵の実を食べさせたのは、蛇の姿をした悪魔だった。
蛇とは、因果な生き物。
最も高い種族的死亡率が、同族による捕食。




ーー毒蛇は、全てを喰らう

ーーそれでもなお、飽き足らず、

ーー根絶やしにするのみ。

321 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/10(火) 11:13:10 ID:NtKu5M7k0
投下完了です。
隠れん坊、予約します。

322 ◆sPL2BgePzw:2013/09/11(水) 03:22:03 ID:.J/9YHJc0
投下乙です!
ついに来た……参加者候補を見てこいつスペック最強じゃねと俺のなかで噂だった
カーミラ・フランケンシュタインがついにきたぞ(次点はフーファイターとかかな)
なんたって普通に主催側のキャラと同格の設定だものな! そしてうん、マーダーだよなあ!
これは盛り上がってまいりました

ぎりぎりですが予約分投下します

323「チョコレイト・ディスカッション」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/11(水) 03:25:28 ID:.J/9YHJc0
  


「おいしいか?」
『おいしい 最近はスラムに戻ってたから
 あそこはまともな食事がないんだ 臭い缶詰とか』
「そうなのか。へぇ……。
 あ、いや別になんでもねぇよ。あんまりおいしそうに食べてるもんだから」
『おいしいものをおいしく食べるのは当然だ』

 もぐもぐ。……もぐもぐ。
 アルミ色をした鉄のテーブルでチョコパンをほおばりながら、赤川菊人とサリー・レスターは雑談をしている。
 鉄のテーブルにはチョコパンが山のように載っていた。ここはチョコレート工場で、
 チョコパンは誰も居ない生産ラインで無限に生み出され続けている。
 サリー・レスターの支給品のひとつである地獄めぐりマップ(施設詳細のパンフレット)によれば、
 ここではあらゆるチョコ製品が無限に生み出されては、一定期間経つと回収されてチョコに戻るらしかった。
 不思議な仕組みの工場内に入ることも可能なようだったが、
 とりあえずはチョコ製品が食べ放題のラウンジに居場所をとって腹ごしらえである。
 くちいっぱいにチョコパンをほおばりながら、サリーはパンの包み紙の裏に言葉を書く。

『初めて食べたが 美味だな』
「俺もおいしいと思うぜ。原料は気になるけど……ところで、スラムに戻ってた、ってのは?」
『私はスラム出身なんだ
 11のときからは小さな喫茶店に世話になっていたが 居られなくなった
 私が犯罪を犯していると知れたら 店に迷惑がかかるから』
「犯罪。……窃盗やらじゃ、なさそうだな」

 赤川菊人はサリーの言葉に、さきほど飯綱景人に向かってサリーが命中させたダーツを思い浮かべる。
 あれは迷いなく首筋に投げられていた。
 飯綱が熟練者だったから防いでいたが、
 もし防いでいなかったら。そしてあれがダーツでなくもっと殺傷力のある刃物だったら。

 ……人を殺せていただろう。

 サリー・レスターはさっき、赤川菊人を助けてくれた。だから悪く言いたくはない。
 しかし菊人は、ここははっきりさせておかねばならないと思っていた。だから切り出す。

「悪ぃけど分かっちまうんだ。あんた、人、殺したこと、あるだろ」

 菊人が指摘すると、悪びれることも隠したがることもなくサリーは頷いた。
 そしてチョコパンをごくんと音を立てて飲み込むと、チョコセールのチラシの裏に短文を書いて見せる。

『説明する けどその前に実演を
 菊人
 私を抱きしめようとしてみてくれ』
「は?」

 その文に、菊人はおどろく。
 するとサリーはぐい、と念を押すように言葉を書いた紙を突き付けたかと思えば、
 紙を机に置いて両腕を広げた。さあ抱きついてこいと言わんばかりに。
 菊人は複雑な気分になりながらも、とりあえず椅子から立ち上がる。

「いいんだな」

 サリー・レスターは強く頷く。彼女は表情に乏しいが、意思表示はしたたかだ。
 こうまでされて断るわけにもいかず、菊人は彼女の来ているぶかぶかのトレンチコートを包むように、
 できるだけ優しく、抱きしめようとする――。

 が。

324「チョコレイト・ディスカッション」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/11(水) 03:26:28 ID:.J/9YHJc0
 
「……おい」

 顔が15センチの距離まで来たところで、サリーの無表情が「壊れる」。
 緩むではなく、壊れる、だった。
 その貌に浮かんだのは明らかな恐怖だった。それも、抗っているのにどうしようもなく出てしまう、トラウマ性の。

「……」

 悪いと思いながらも菊人はもう少しだけ近づいてみる。
 サリーの体はがたがたと震え、目が泣きそうな形になり唇から血の毛が失せた。
 悲鳴はない。彼女は声が出ないから。助けをよぶことはない。
 それは助けを呼ぶ声が枯れてしまうほどのひどい目にあったことを端的に意味していた。
 菊人は、すっと身を引く。

「その……分かったから無理すんなって。実演しなくても、言えば信じるからよ」
『いや これは私の明確な「弱点」だ
 同行者の貴方には伝えておかないといけないことだった
 見た通りだ 私は男性恐怖症
 理由はぼかしてもいいか? 8つのときだった 相手は治安維持の警吏ども
 おかげさまで男性とは 手を繋ぐのがやっとだ』

 目を伏せながら書かれたその言葉は、菊人にはずいぶん悲しい気持ちがこもっているように見えた。
 治安維持のためにスラム町をパトロールするはずの警吏に、サリーは声を殺されていた。
 その時の状況を想像することは難くない。が、脳に描くのも嫌だったので菊人は話を進める。
 
「だからそいつら見つけて、復讐した、ってことか」
『いや違う』
「?」
『それは私の親友が 私がやられた次の日にやってくれた
 私がやっていることは もう少しひどいことだ
 あの日から私は 犯罪者がどうしても許せなくなってしまった
 あいつらみたいな悪魔が 地獄ではなく現世に生きてることが許せなかった だから』

 サリーは「犯罪者」の部分だけペンを強くにじませてそれを書いた。
 怒りによる筆圧の増加だ。つまり――。

『だから私は 町の犯罪者どもを』
「分かった。分かったから、それ以上罪を文字に起こすこたーねぇよ。
 ……書くほうも読むほうも辛いだけだ。その話は、やめやめ!」

 大体のところを理解した菊人はサリーの手を掴んで、筆記をやめさせる。
 さすがに、さっき飯綱に斬られたほうとは逆の手のひらで。サリーはびくっと体を震わせて、
 何故? といった感じの顔で菊人を見上げる。しかしそれ以上は問わなかった。

『優しいやつだな ビアーみたい』

 代わりにやわらかい文字でそれだけ書いて、チョコパンを小さくかじって笑った。
 まあ少し口角を上げただけで、人間観察の得意な菊人でなければ気付かない表情変化だったが。

「あんた笑うとかわいいな」

 改めて菊人は認識する。サリー・レスターは、「いいやつ」だと。
 ……安堵ついでについ口から漏らした言葉には厳しい言葉を貰ったが。

『お世辞はよせ ホレさせても私とは手しか繋げない それに 私にはビアーがいる』
「なんだいるのか彼氏」
『いや片想い あとビアーは女の子だ
 強くてきれいでかっこよくて すごくかわいい 私の親友』
「――お、おう(反応に困る菊人の図)……そうか。あ、会いたいもんだな」 
『出来れば会わせたいな 生き残れればだが さて』

325「チョコレイト・ディスカッション」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/11(水) 03:28:32 ID:.J/9YHJc0
 
 と。机の上のチョコパンもだいぶ減ってきたところで二人の雑談は終了した。
 ガイドに誘われて訪れたチョコレート工場で当座の腹ごしらえを達成した二人は、
 次の目標を決める段階に入る。
 大目標は二人とも異なるものの、確固としたものがある。――問題は当面の目標だ。

『殺し合いをぶっこわす と 菊人は言ったが どうせ策はないんだろ?』
「ああないぜ。って否定から入るのかよ」
『だったら施設を回ろう』

 サリーは支給された地獄めぐりガイドを手に、施設めぐりを提案した。
 この地獄の一画に作られたらしき島には地獄風の施設、そうでもない施設、現代風の街の施設、
 一見見慣れない名前の施設などさまざまな施設が存在している。
 ガイド通りにそれらを巡るというのは間違いではない案だ。
 だがその理由は? 菊人は気になって問う。するとサリーは紙に綴った。

『最初に集められた部屋は覚えているだろう?』
「……ああ。それがどうした?」
『あの時 進行役の死神は私たちの前に現れた
 でも“閻魔大王”と名乗る声は 「声だけ」しか聞かせてこなかった
 私は少しひっかかったんだ 私たちに威圧感を与えたいなら 部下に説明などさせずに
 当人が出てくるべきじゃないか? とな』
「それは……声だけのほうが俺たちがビビるかもって思ったかもしれねーし……。
 なんか黒幕っぽいだろそっちのほうが」
『もちろんそういう可能性もある だが考え方を変えてみたい
 もしあのとき 閻魔大王は私たちの前に現れなかったのではなく
 何らかの理由で 現れることが 出来なかったのだとしたら』

 サリーがそこまで書くと菊人もなんとなく察することができた。
 閻魔大王。慟哭王と名乗った姿もわからないこの殺し合いの元凶――彼が開いたこのゲームは
 “おそらくまだそんなに回数を重ねていない”。
 それは意識がシャットアウトされる寸前の閻魔大王の【今回のゲームのために手は尽くしたつもりだ】という言葉。
 さらに死神エレキシュガルが強調した「このゲームは新制度である」という文言からも伺い知れる。
 下手したらこれが第一回の可能性すらある。

『新たな催しを開くとき それを遠隔から監視するだけでは少し危険だ
 現実ではそういう定理だったな 地獄ではどうだろう?
 この殺し合いのシステムのどこかに 「現場監督」がいて そいつはこの島から動けないとしたら?』
「“閻魔大王”は……島の施設のどれかに、隠れてるかもしれねぇってことか……!」

 同じようなことをそういえば飯綱景人も言っていた。
 あれは菊人を油断させるための方便だったが、
 サリーに理論立てて説明されてみると、なるほどありえない話ではないと菊人は思った。
 マフィアの世界でも重要な取引などは通信ではなくボス同士の対面で行うことが多い。
 映像や音声はどうしてもごまかしがきくし、手下に任せては失敗や襲撃の恐れがあるからだ。
 そして当然その取引の場には監視のための兵を置く。菊人も何度かボスの護衛をしたことがある。
 ……今回のゲーム。
 あのプレゼンテーションから見て、おそらく地獄にとってはかなり重要なイベントだ。
 裏で何らかの駆け引きが行われていてもおかしくはないし、
 最悪プログラムの邪魔をする勢力がいる可能性も否定はできない。

 様々な「イレギュラー」に対処するために、
 主催当人とその兵が島の中に身を潜めている可能性は、高い。

「でかしたぜサリーさん! いい案だ。賛成だ!」

 見えた光明に思わず菊人はサリーの両肩に手を置こうとする。
 サリーは無表情で、その両掌を二本指で刺すようにして止めた。
 ……傷口に指が当たる。

326「チョコレイト・ディスカッション」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/11(水) 03:31:13 ID:.J/9YHJc0
 
「痛っ〜〜〜〜!!」
『ごめんな 肩に手を載せるのはアウトに入る』
「イタッ あっ い……いやすまねえ。教えてもらったばっかりなのにテンション上がっちまった。
 えっとじゃあとりあえず――このチョコレート工場からか! 行こうぜ!」

 ガタッと立ち上がり、今度は菊人のほうからサリーに手を伸ばす。
 サリーは無言で無表情だったが、やっぱり強く頷いてその手を握り返した。
 そうしてチョコレート工場の内部へと歩いていった。


+++++++++


 こうして順調にディスカッションを終えた二人だが、
 実はこの時点では。お互いに意識から外していたことがあったことは否めない。
 サリー・レスターはビアー・バーンズがこの殺し合いに呼ばれている可能性を夢にも思っていなかったし、
 赤川菊人は自分もマフィア……ある種犯罪者の一味であることを、サリーに伝えそびれていた。
 どちらもそう気にすることではないのかもしれない。
 伝えていなくても、考慮していなくても、問題なく進んでいく事柄である可能性も十分にある。
 だが――二人の意見交換は完璧ではなかった。そのことだけはここに、記しておく。



【C-8 チョコレート工場・ラウンジ/黎明】

【赤川菊人】
【状態】疲労(小)、右の掌に深い傷(包帯が巻いてある)
【装備】模擬刀
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×1、包帯
【思考・行動】
1:殺し合いをぶっ壊す
2:サリーと一緒に施設をめぐり、閻魔大王を探す
【備考】
※飯綱景人を危険人物と判断しました。
※サリー・レスターに自分がマフィアだと伝えていません

【サリー・レスター】
【状態】健康
【装備】ダーツの矢×9
【所持品】基本支給品、地獄めぐりガイド、ランダム支給品×1
【思考・行動】
1:犯罪者は殺す
2:菊人と施設めぐりをして、閻魔大王を探す
3:ナイフが欲しい
【備考】
※飯綱景人の顔を覚え、犯罪者と認識しました。
※ビアー・バーンズはゲームに参加しているはずがないと思っています。
 (明日死ぬような人には見えないため)
 

【名称】地獄めぐりガイド〜煉獄島施設紹介〜
【カテゴリ】本
【説明】
このバトルロワイアルが開催されている島の施設の詳細が載っている本。
[[マップ]]の施設紹介よりちょっとだけ詳しいことが載っているらしい。

327 ◆sPL2BgePzw:2013/09/11(水) 03:34:56 ID:.J/9YHJc0
投下終了です。果たしてこの島に閻魔大王はいるのか……?
今回の話は別にOPが伏線だったとかそういうわけではなく思いつきで書かれたものであることを記しておきます

高山信哉、PicoPico.2008 予約します

328 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/12(木) 01:17:05 ID:rxeoHTpE0
投下乙っ
サリーと赤川の作戦……施設巡りですか、これは他キャラの遭遇確率が上がりましたね。
サリーが赤川に、男性恐怖症だという事を身を持って教えるシーンがグッと来ました。
サリーのビアー女子発言に困惑する赤川君。
質問なんですが、会場内は太陽が常時出ていますでしょうか?
それとも普通に夜は来るんですか?

329 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/12(木) 01:17:45 ID:rxeoHTpE0
投下します。

330隠れます!!ビビってるわけではない!! ◆Bmn./sC95Q:2013/09/12(木) 01:18:47 ID:rxeoHTpE0

 ある所に、妖怪と人が共存する都市がありました。
 そこに、三兄弟の鬼妖怪がおりました。

 長男はしっかりものですが、とっても強く、暴れることが大好きな性格でした。
 その体はとっても大きく、まるでローマの彫刻のようでした。


 次男は、些細なことでも怒り出す短期な性格でした。
 長男の次に強く、怒ると手がつけられませんでした。
 その体は長男のように大きく、同じく彫刻のようでした。

 三男は、二人の兄たちと違い、体は大きくなく、力も強くありませんでした。
 自分に自身がなく、自分より強い相手にはとっても弱腰になる悪い癖がありました。
 三男は、兄達を心から愛し、尊敬していましたが、偶にその強さに嫉妬することもありました。
 なぜ自分の体は、兄達と違って大きくもなく、筋肉もないのか?
 真剣に悩んだことも、数え切れないほどありました。
 兄達は、悩む彼を慰めました。
 適材適所、それぞれ得意なことや苦手な物があるのだから、それを極めれば良いじゃないかとーー
 三兄弟は、都市のヤクザ……喧嘩屋として働いていました。
 只のヤクザではありません。妖怪が多く在籍する仁義ある妖怪ヤクザです。
 主に妖怪と人間の小競り合いやトラブルを解決するのが、彼らの仕事。
 長男、次男は、その妖怪としての能力と、腕っ節の強さから、荒地を収める仕事を主に請け負いました。
 しかし、三男は兄達の言葉通り、自分の能力に適した仕事ーー情報屋を始めました。
 仕事上危ない目にも合うことが多いですが、妖怪だって霞を食って生きているわけではありません、仙人ではないので。
 三男はそうでもないのですが、兄達ふたりはサイズ的にかなりの大食漢。
 日々消費される膨大な食費を稼ぐため、毎晩の鍋の材料費を作る為、三兄弟は働いていました。
 今日も、ヤクザ間の抗争を沈め、クタクタになった兄たちと共に、我が家にて晩の鍋を囲んでいます。
 三男は、兄達の前に置かれた。2つのタライいっぱいに盛られたご飯を尻目に、できる限り食費の2文字を頭から叩き出し、これまたジャンボどころかウルトラサイズの鍋に煮える野菜をほそぼそと食べていました。

331隠れます!!ビビってるわけではない!! ◆Bmn./sC95Q:2013/09/12(木) 01:19:29 ID:rxeoHTpE0
 もっと食べないと大きくならないぞ……家庭の食費事情をわかっている兄達は、流石にそんな空気の読めない事は言いません。
 そんな事よりも、口いっぱいに食糧を詰め込むことに忙しかったので、注意する余裕がなかったからかもしれないが……
 無言で飯をかきこむ兄達の姿を前に、三男は品よく箸を使い、まず白菜を取ろうとしてーー

 次の瞬間、まったく見たこともない場所にいた。
 目の前で煮えていた鍋も、見慣れた我が家でもない。
 三男ーー隠れん坊は、夕飯前にこの殺し合いに参加させられた。
 エレキシュガルと名乗った自称死神と、どことなく投げやりな印象を持った閻魔なる人物。
 隠れん坊は唖然とした。呆然とした。ムンクの叫びのごとく口を開け、見事に放心した。
 妖怪だって心はある。理解不能な状況に驚きもするのだ。

「≪それでは今からもう一度、みなさんの意識をシャットダウンしたあと首輪を付けて会場に送りまぁす。
首輪はコレです! 外そうとしたりあんまりゲームの進行を邪魔するようなことしたら、こうですよん?≫」

 放心しているうちに、エレキシュガルの殺し合いの説明が終わる。

 しまった……!放心し過ぎて話まったく聞いてなかった……。
 隠れん坊がそう後悔するのは、会場に送られた後からだった。

+++++++++

 目が覚めたら、何やら見慣れぬ荒野に置き去りにされていた。
 目が覚めたら、何やら見慣れぬ荒野に置き去りにされていた。
 大切なことなので、二回言わせてもらった。
 見事に何も無い、ペンペン草一本すらも生えてない。あるのは赤い地面だけ(あと石とか)
 何やら明後日の方向に、白いクレバスが見える。雪だろうか?
 なぜか後方から甘い匂いがする……これは、チョコの香りか?
 まわりに他者の気配は確認できない。
 頭を働かせ、まわりの状況を判断する隠れん坊。
 地面に置かれていたデイバッグを手にしっかりと持ち、とりあえず安全だと判断する。
 仕事上だからか?それともそれなりに肝っ玉がでかいのか?一応この異常事態に対応はできている。

「無理だァァァァァァァ!!!無理無理無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ無理だァァァァァ!!!」

前言撤回。
 なんでか知らないが、酷く怯え、叫び始めた。
 人影が無いからといって、叫ぶのは如何なものか?目立つだろうに。

「殺し合いッてお前!シュガルこら!閻魔こらぁ!!無理だッて!
 俺は兄貴たちと違ってよぉ、喧嘩は強くねぇんだよ!
 無理だって!俺はどっちかって言えば、情報戦とかが専門なわけ!
 こんな自体は想定してないんだよぉ!わかる?わかるかってんだ!!
 俺は弱いんだよ!雑魚なんだよ!ドラクエで言えばスライム並なんだよぉぉぉ!」

自分で言ってて悲しくならないのか?彼は。(キートン風)

332隠れます!!ビビってるわけではない!! ◆Bmn./sC95Q:2013/09/12(木) 01:20:22 ID:rxeoHTpE0

 隠れん坊は、実力的に言えば兄達より劣っていた。
 体格は元より、筋肉、パワー、スタミナ、それらが、圧倒的に差がある。
 まだ一度も、喧嘩で隠れん坊は兄達に勝った事はない。
 が、別にそれは隠れん坊が弱いから……というだけではない。
 兄弟的なレベルに差があるのは、妖怪としての特性の違いによるもの。
 大抵の妖怪は、普段人間の姿に擬態し、人類社会の中に溶け込んでいる。
 しかし、一度擬態を解除し、妖怪本来の姿に戻った時、その姿の固有能力的な特性を得る。
 長男は、変身すると鋼鉄のような頑丈さを持つ巨体の鉄鬼になり、
 次男は、変身すると長男よりは劣るが、それでも遥かに頑丈な、岩石のような巨体の岩鬼になる。
 いかにもタイマン向けな能力をもつ兄達。
では隠れん坊はどんな能力を持つ妖怪なのか?
 それは"隠れること"に特化した能力と言えるもの。

「はぁはぁ……へへ、俺としたことが、つい取り乱しちまッたぜ」
 ようやく落ち着きを取り戻し、静かになった隠れん坊。
 
「殺し合いがなんだ……用は、隠れきれば良いだけじゃねえか」


その言葉とともに、隠れん坊の体が『溶けた』
 比喩ではない。意味通り個体から液体化した。
 右手に持ったデイバッグと、着ている衣服ごと、スライムのような水色の液体の姿に変身した隠れん坊。
 
 隠れん坊は、隠れ鬼の妖怪。
その特性は、体を液体化し、あらゆる場所に入り込み、自在に隠れることができること。
 兄達と違って、攻撃には直結しないが、兄弟たちの中では一番応用が効く能力。
 
「(この姿になりゃあ、とりあえずこっちのもんよ)」

 ただ液体に変えるだけではない。
まるで水溜りのように薄くなった隠れん坊。
 そして、表面の色を、荒野の赤い地面と同じように変化させた。
 一瞬で水色だった体色が変わり、代わりに地面と見分けがつかないように、保護色を作り出した隠れん坊。
 流石に直接触れればばれるかもしれないが、視界で確認する限り、もはや地面と隠れん坊との区別がつかないほどに『隠れ』ていた。
 擬似的な透明状態になった隠れん坊は、液体状のまま這う様に移動を始めた。
 進む先はーーチョコレートの香りのする方角。
 待ちに待った夕飯を食べる直前に拉致された為、妖怪と言えども飢えている。
 
「(とにかく何処かに擬態して隠れてりゃあ、どうにかなるだろ)」

 全然区別がつかないが、隠れん坊は這いずりながらそう思考する。
 
「(今は何より……腹が減ったよ)」

 液体化しても空腹は変わらないので、暴れる腹の虫に新鮮な食事を与えるため、飯を求める隠れん坊。

 隠れん坊以外に、上の兄達はこの場に来ているのか?
 それはまだ、わからない事。

333隠れます!!ビビってるわけではない!! ◆Bmn./sC95Q:2013/09/12(木) 01:22:48 ID:rxeoHTpE0

 隠れん坊は、兄弟の中では、一番戦闘能力が低い。
 だが、本人の能力の質は、兄弟中では最高レベルだと言える。
 体を液体化した状態だと、普通の刃物は勿論、銃弾なども受け流せる回避性。
 体を保護色にし、流動体の特性を生かし、不可視の状態になれる隠密性。
 液体から個体ーー元の体に戻ることもすぐできるので、
 細かい機械類は無理だとしても、刃物などの単純な武器に変化することも可能であり、
 衣服や持ち物などにも能力は作用する為、携帯性も高い。
 体積が同じなら、表面の形を調節することにより、ほぼ完璧に他人に擬態することもできる。
 
 隠れん坊は、某近未来の液体金属ロボット並のチートなのだ。
 奇襲、暗殺、闇討ち……この殺し合いという状況には、あまりにも有利な能力……!!

 少々自分を低く見過ぎだと言える。
隠れん坊的には、弟として上の兄二人を脚色し過ぎている部分がある。
 しっかりと能力を活かす方向を決め、それを極めれば、兄よりも上のレベルに行けるだろうに。
 当然、一般人は対応できない程、現時点でも強い。

 例えるなら、ティラノサウルスの子供が、二頭のゴジラを兄に持つイメージ……そう言えば、わかりやすいだろうか?
 ティラノはティラノで凄いんだが、ゴジラと比べると劣る。
 要するに比べる対象のレベルが高すぎているだけ。
 

 只、それだけのことなのだが……


彼がその事に、気づく日は来るのだろうか?


【B-8 荒野/未明】

【隠れん坊】
【状態】健康、液体化、保護色により不可視状態。
【装備】無し
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×3(液体化し隠れん坊と同化)
【思考・行動】
1:とりあえずどこかに隠れる。
2:甘い香りがする方角に向かう。(チョコレート工場)
【備考】
※液体化しています。
※B―8に隠れん坊の絶叫が一部響きました。誰かが偶然聞いたかも……
※夕飯の鍋を食べる直前に呼ばれたので、空腹です。
※もし兄達が参戦した場合、直感でお互いの危機を感じ取れます。

334 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/12(木) 01:24:19 ID:rxeoHTpE0
以下投下終了です。
続きまして、怒りん坊予約します。

335 ◆sPL2BgePzw:2013/09/13(金) 02:13:22 ID:4JQojkBE0
投下乙です!
>ドラクエで言えばスライム並なんだよぉぉぉ!
ダウト!いやそれだけ自信がないってことなんだけど、なかなか面白いスペックのキャラですね隠れん坊
あ、実際スライム状になれるところは確かにスライム並なのか…とかなんとか
実力がありながら、さらに実力(パワー)のある兄たちに委縮して自信を失ってる鬼ってのが面白いと思います。
はたして隠れきれるのか……!?

そういえば液状になった参加者(ブラッディーとかも)の首輪ってどうなるの?というツッコミが思いついてしまったんですが、
これは>>1の裁量で心の中にしまっておくことにします。たぶん首輪も合わせて液状になるんだ…

336 ◆sPL2BgePzw:2013/09/13(金) 02:16:46 ID:4JQojkBE0
そして空に関する質問にお答えします。

地獄の空は基本的に夕焼けっぽい空で、日中は「黒い太陽」が出て少し明るく、
夜は「紅い月」が出て少し暗くなることにしました。夜でも目はふつうにききます。
また、黒い太陽の光は吸血鬼の弱点とかにはなりません。

337 ◆X8NDX.mgrA:2013/09/14(土) 19:37:03 ID:c34TbaDg0
投下乙です、まずは感想を。

>「きわめて受動的な自殺」
タイトルが良い、まずそう思いました。出てくるキャラの組み合わせも面白いです。
死にたがりはもちろん異常ですが、内容如何では介錯をする、と言っているイサギヨの潔さも異常ですね。

>黒虫愛好な不気味さん
優しいけど、およそ他人から理解はされにくいだろう不気味な男。
男につき従う五百匹ものGは、殺し合いにおいて混乱を呼びそうですね。

>『毒蛇』
巨大な毒蛇に変身できる、神の血を引いたマッドサイエンティスト現る。
性格にも多分に毒が含まれていそうなカーミラが、どれほどの猛威を振るうのでしょう。

>「チョコレイト・ディスカッション」
サリーと赤川、情報交換には穴がありつつも、関係はまずまずのようでなにより。
サリーの男嫌いという弱点が、上手く表現されていると思いました。

>隠れます!!ビビってるわけではない!!
昔話風の導入と、そこで描かれた妖怪三兄弟の生活感にあふれた姿が面白かったです。
自分を低く見ているからこそ、純粋な戦闘ではないこの殺し合いでは上手く立ち回りそうで怖い。

338 ◆X8NDX.mgrA:2013/09/14(土) 20:29:31 ID:c34TbaDg0
>>335
では、針の山に放置されたブラッディーの遺体には、首輪はないという認識でよいでしょうか。

ラファエル・キルシュタイン、クラウン、イリス・ハンニバル、斉藤花子で予約します。

339 ◆sPL2BgePzw:2013/09/15(日) 01:58:22 ID:ii7JBTGI0
>>338
はい、その認識でおっけーですー

さて、どうやら月報なるものがあるようなので、
集計人さん向けにデータを。

        話数(前期比) 生存者(前期比) 生存率(前期比)
オリ天地   22話(+22) 42/44(-2) 95.5(-4.5)

340 ◆sPL2BgePzw:2013/09/16(月) 12:10:46 ID:RTsw/4ys0
っと延長します

341 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/16(月) 21:23:29 ID:EkinYoIw0
投下します。

342怒るは正当なり ◆Bmn./sC95Q:2013/09/16(月) 21:24:34 ID:EkinYoIw0

++++++++++

【怒る《おこ・る》】
1 不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。「真っ赤になって―・る」

++++++++++

 どんな世界でも、対立は起こるものだ。
 例え同じ同族でも、意見の違いや立場からモメることは珍しくない。
 なら、種族そのものが違うなら尚更、そんな対立は増えるだろう。
 世界は意外と知らないことが多い。
 そこらの一般人は、人類だけが社会を営んでいると勘違いしている。
 いや、多分そう信じたいのだろう。
未知を恐れるのが当たり前なのだから、人間は。
 妖怪や吸血鬼、妖精や狼男に神の子……果は宇宙人なんかも、この世界には存在する。
 とうきょうーー『東京』じゃなく、『東狂』と称される都市がある。
 東の字に狂、人と人ではない者達が密集し、共存できている不思議な場所。
 共存できていると言っても、そう上手くは行かない。
 人では無いもの……妖怪と、人間との摩擦は無くならない。
 それらの荒地を収めるために、複数の組織が存在する。
 荒っぽい妖怪の喧嘩や騒ぎを収めるため、これまた荒っぽい面々が多く在籍する妖怪ヤクザ。
 これはそんなヤクザな兄弟の一人、怒りん坊のちょっと変わった状況のお話。

++++++++++

 彼は怒っていた。
 尋常じゃないくらい怒っていた。
 凄まじく怒っていた。
 全身が見るからに堅そうな岩石状に盛り上がり、さながら巨大なゴーレムの様。
 その肉体は活力に溢れ、明らかに4メートルはあるその巨体。
 その身に纏うは、白いふんどしだけ。
 彼の足元には、身につけていた服の残骸が落ちている。
 変身した際に破れたのだろう。
 その妖怪ーー『怒りん坊』は、地獄の一角にて意識を取り戻した際に、擬態を解除し、妖怪本来の姿に戻っていた。
 周りを見渡す限り、人影は無い。
 あるのは、まるで大海のように広がる、赤く煮えたぎるマグマの海だけ。
 不思議と熱くはないが、万が一落ちてしまったら助からないだろう。
 それ以外は、草一本すら生えていない地面と石ころだけ。
 遥か先の方に、街のようなものが見える。

343怒るは正当なり ◆Bmn./sC95Q:2013/09/16(月) 21:25:25 ID:EkinYoIw0

 彼は怒っていた。
 ふんどし一丁の姿で、周りで煮えたぎっているマグマと同じように、下手したらそれ以上の怒りを感じていた。
 その目は赤く血走り、歯を強く噛み締め、まるで般若のような形相。
 何が彼をそこまで怒らせているのだろうか?
 一体どんな出来事が、彼にそこまでの怒りを与えたのか?

「グルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル」

 内なる怒りの原因も語らず、その場に響くのは彼の唸り声だけーーー

「ギョルルルルルルルルルルルルルルルルルルル」

ーー唸り声ではない。
 まるで獰猛な、獣の鳴き声のようなその音は、食いしばる歯の奥からではなく、怒りん坊の見事に割れた腹部から鳴っていた。
 そう、腹の虫が絶賛大暴れしている音だ。

 怒りん坊の頭に現在浮かんでいる事は、ただ一点だけ。
 
「(腹が減った)」

 只それだけ。
 それだけが、怒りん坊の怒りの理由。
 つい先ほどまで、愛すべき兄弟たちと囲んでいた鍋はなく、
 何やら深刻そうな顔で俯いていた、愛する弟の顔もなく。
 その弟に、複雑そうな視線を送っていた兄もなく。
 先ほどまで食していた、炊きたてのご飯もない。
 死神エレキシュガルとやらに、その上司らしい閻魔大王とやら。
 地獄やら天国やら……死んだことはないので、よくはわからない。
 ぶっちゃければ、怒りん坊は殺し合いなどどうでも良い。
 それなりに修羅場をくぐり抜け、死線もそれなりに超えてきた。
 それでも、己の肉体は負けたことはない。
 自分に勝ちうる存在など、兄以外居ないだろうが……
 兎に角、殺し合いを強制される事よりも、
 食事の機会を奪われた事こそが、怒りん坊には大事な事。
 今の世の中、食材の値段も馬鹿にならない。
 経済的な事は三男の弟に任せっきりだが、税の値上がりだとかで、それなりに悩むことだとは怒りん坊も知っている。
 それゆえに、一日汗水垂らして働き、その金で遣り繰りして得ることのできた鍋。
 

 それを、食べれなかった。


 鍋を!大事な我が家の鍋を!食べれなかった!白米しか口にしてなかった!
 食べ物の恨みは何よりも恐ろしい……正に目の前のことを指すのではないか?
 鳴り止まぬ腹の音を聞きながら、尊敬する兄と弟の顔を思い浮かべる。
 二人も、この場に呼ばれているのか……?
 兄はともかく、少々弟が心配だ。
 考えたくはないが、もし呼ばれているとすればーー

「エレキシュガル、閻魔、絶対に許さない」

 地獄の一角の中、巨大な岩鬼は思う。
 空腹の間と、兄弟たちへの懸念と共に。
 

 俺は怒るぞ。怒らせたのはお前らだ。


 食の恨み八割と、状況に対しての怒り二割の思いは、一体何を起こすのか?
 
 
 それは、まだわからない。

344怒るは正当なり ◆Bmn./sC95Q:2013/09/16(月) 21:26:21 ID:EkinYoIw0
  
 彼の弟である『隠れん坊』。
 その兄の『怒りん坊』。
 現時点詳細不明な長男『暴れん坊』。
 今、奇しくも離れた距離にいながら、少なくとも三男と次男は、同じ事を考えている。
 
 「(腹減った)」

 やはり、兄弟は似るものなのだろうか?
 少々食い意地が張りすぎだと思う。
 怒りん坊は強い。
 全身を覆う、強固な岩石に、その効果を最大限発揮できる筋力。
 
 彼がこのロワでどんな影響を与えるかは、神のみぞ知る事だろう。



【H-9荒野/未明】

【怒りん坊】
【状態】健康、擬態解除による妖怪形態。怒り状態。
【装備】無し
【所持品】基本的支給品×1 ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:とりあえず食い物が欲しい。
2:兄弟達が同じく拉致されているのなら、合流したい。


【備考】
※種族柄ふとした事で怒ります。
※最終的に殺し合いに乗るかは不明。
※空腹を満たした場合、怒りは静まるでしょう。
※兄弟達の危機を感じ取れます。
※基本的に弱い人間には興味を持ちません。

345 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/16(月) 21:27:46 ID:EkinYoIw0
短いですが、投下終了です。
続きまして、レプラコーン予約します。

346 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/17(火) 11:05:26 ID:PREODABU0
投下します。

347金の恨みは恐ろしい ◆Bmn./sC95Q:2013/09/17(火) 11:06:20 ID:PREODABU0

「うっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」

 くるくるくるターンを決めて、地獄の光景を楽しそうに眺める星形の瞳の子供。  
 白と赤のしましまタイツとセーター。
 お揃いの濃い緑色をしたガーターベルトとジャケット、
 ショートヘアーの金髪に、ちょこんと乗ったテンガロンハット。
 服装に緑が多いこの少女、 実は人間ではなく、217年の時を生きるアイルランドの妖精、レプラコーンである。
 
「ここがジゴクってところ?変わったところだね!うっひゃひゃひゃひゃひゃ」

 赤い空、空よりも真っ赤に煮えたぎるマグマの海。
 草一本生えていない赤土の荒野。
 一見つまらない光景に見えるが、今まで森の奥深くに住んでいたレプラコーンには、なかなか新鮮味があって面白い。
 
「ふんふんふん〜♪カメラがあれば写真を撮りたいくらいだね」

 森の奥に住む妖精と言っても、全く無知ではない。
 カメラの存在くらいは知っている。
 星形の瞳を輝かせ、純粋な笑顔を浮かべるその姿は、とても200歳を超えた存在には見えない。
 これが合法ロリなのか?

「あっ!!!」

 ふと、外国の旅行者のように騒いでいたレプラコーンが、突然犬のような仕草で鼻を嗅いだ。
 彼女は、先程の二十倍ほどの笑顔を浮かべる。


「金の香りがする!」


 どうやら彼女の驚異的な嗅覚は、この近くに金の存在を感じ取った。
 妖精種族レプラコーンは金が大好き。
 彼女は母親の代から、叔母、祖母の順に、先祖代々金を溜め込んでいる。

「金!金!金!うっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 妖精としての本能か、それともただガメついのか、猛烈な速さで走り出すレプラコーン。
 まるで漫画のように、背後に土埃を起こしながら。

++++++++++

「ここから金の香りがする」

 走り出して数分、現在レプラコーンの目の前に横たわる巨大な物体。
 マグマの海の浜辺に眠る、赤錆びた難破船だ。
 殺し合いにて、最初の犠牲者の出た場所でもある。
 
「くんくんくん……なかなかの大物がありそうな予感♪」

 ここまで来たらはっきりわかる。
 この船にはなかなかの大物がある。
 レプラコーンの財宝に加わる程の価値あるものが。
 頭の中に、船に眠っている財宝の姿を想像し、うきうきと興奮する。
 
「(ご先祖様、お母様、新しい財宝が手に入りますよ♪極上の金の匂いがします)」

 これまで財宝を貯めてきた先祖の顔と、尊敬する母を思い浮かべるレプラコーン。

348金の恨みは恐ろしい ◆Bmn./sC95Q:2013/09/17(火) 11:07:07 ID:PREODABU0

 立派に独り立ちしていると、祖先と母に胸を張れる。
 人間の基準で言えばお年だが、妖精の基準で言えばまだまだなレプラコーン。
 一人前にまた一歩近づいた事で、喜びを隠しきれないようだ。
 
「(さて、どこから入るんだろう?これ?)」

 このまま何もしなければ、取らぬ狸の皮算用。
 財宝を入手(強奪)するため、錆びた船に入れる場所を探す。

「(待てよ?)」

 どこか船体に穴でも空いていないかと、観察していたレプラコーンの脳裏に、ふとアイディアが浮かぶ。

「(まずは、ご先祖様達の財宝を鑑賞して、英気を養うってのはどうだろ?)」

 これから新しく財宝を加えるんだ。
 これまでの一族の宝を見てからでも良いだろう。
 何よりもこの場所!こんな面白い場所で、マグマの海を見ながら宝をじっくり鑑賞ってのも、なかなかオツじゃないか?
 思い立ったら前は急げ。
 レプラコーンはスキップを踏みながら、そこらの地面に座る。
 そして、代々受け継がれてきた財宝を収納した、木製の宝箱をポケットから取り出そうとする。
 物を広く収納出来るように、魔法をかけられているポケット。
 レプラコーンの指先に、適当に放り込んでいたガラクタやらが触れる。

「…………アレ?」

 不思議と、手に馴染んでいた箱の感触がない。

「アレ?アレ?アレ?」

 どこに行ったのかな?そう思いながら、ポケットの中身を漁る。
 その過程で、徐々にレプラコーンの表情が変化する。
 悪戯っ子のような笑顔を浮かべていた顔が、段々と無表情に、
 額に汗が浮かび、猛烈な速さで血の気が引いていく。

「アレ?アレ?アレ?アレ?アレ?アレ?アレェェェェ?」

 最後の声は絶叫に近かった。
 現実を認めたくなく無いのか、ポケットの中味を手当り次第に掻き出す。
 ビール瓶の蓋。大昔の硬貨。
 ムカデの死骸。蛙の干物。
 謎の生き物の頭蓋骨。菓子のおまけの玩具。
 くしゃくしゃの紙。古びた携帯時計。
 割れた鏡。木の枝。靴紐の破片。
 仕舞っていたデイバック。
 何やら訳の分からない物まで、ありとあらゆるガラクタが、レプラコーンの周辺に小山を作る。
 だが、無い。
 ポケットの中身をすべて出しても、無い、無くなっている。
 一族に代々受け継がれている、金の財宝の入った宝箱がーー


ーーー無くなっている。


「ぴぎゃあああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 喉から出せるとは思えない絶叫が響く。
 
「(無い!無い!無い!無い!無い!無い!無い!無いぃぃぃぃ!!!?)」

 絶賛混乱中。
 彼女の頭には、ご先祖様の顔が入れ替わり立ち代わり浮かんでは消える。

「ぴゃああああああああああああああアアアアアアアアアアアア」

 レプラコーンが正気に戻るのは、もう少し時間が経ってからだった。

349金の恨みは恐ろしい ◆Bmn./sC95Q:2013/09/17(火) 11:08:23 ID:PREODABU0

 打ち捨てられた船の横。
 最初に浮かべていた笑みもすっかり消え、代わりに浮かぶは般若の形相。
 頭からは綺麗に、船の財宝のことは消えている。
 それよりも、遥に大事な用がある。
 デイバックから引きずり出すは、巨大なチェーンソー。
 星形の瞳を真っ赤に染め、レプラコーンは呟いている。

「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」

 前言撤回、全然正気に戻っていない。
 彼女は怒っていた。
 自分を殺し合いに呼び、あまつさえ財宝をぬすんだであろう閻魔と部下の死神に。
 
「内臓引きずり出してやらァあぁぁァ!!!」

 直感で、エンジンの紐を引くレプラコーン。
 燃料に火がつき、火花を散らしながら刃を回すチェーンソー。
 それは、レプラコーンの怒りを表しているようだ。

「宝を返せぇぇぇぇぇ」

 ポケットから掻き出したガラクタもそのままに、チェーンソーを構え走り出すレプラコーン。
 デイバックを回収する理性は残っていたのか、それは持つ。
 彼女は闇雲に走っているわけではない。
 その鋭利な嗅覚に感じる、もっとも嗅ぎなれた匂い。
 それを辿っている。
 
「ぎょおあああああああああああああああああああ!!!」

 
 レプラコーンから、宝を盗んではいけない。
 命が惜しかったら、覚えていたほうがいいだろう。
 八つ裂きにされたくなかったら。


【I-8錆びた船付近/未明】

【レプラコーン】
【状態】健康、怒り状態、ほぼ発狂。
【装備】巨大なチェーンソー
【所持品】基本的支給品×1 ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:財宝の匂いを辿り、取り返す。
2:財宝の所有者を誰であろうと殺す。


【備考】
※財宝の匂いを嗅ぎ取れます。
※財宝を回収できれば、落ち着くでしょう。
※ポケットが4次元仕様。
※I-8にガラクタが大量に放置されています。
※本表体人が離れたあとに来ました。
※I-8に絶叫が響き渡りました。
※怒り状態で見境がなく、かなり危険な状態です。

【名称】巨大なチェーンソー
【カテゴリ】武装
【説明】巨大なチェーンソー。重量はそれなりにあるので、人間の子供には向かない装備。
燃料が切れたら止まります。現在満タン状態。

350 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/17(火) 11:10:02 ID:PREODABU0
以下投下終了です。

351 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/17(火) 11:13:27 ID:PREODABU0
bullet・collector(B.C) を予約します。
質問ですが、赤・青の国エリアに、普通の町並みとは言えない施設(博物館など)を登場させるのはアリですか?

352 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/17(火) 17:52:20 ID:DFUi6V3s0
すいません、ミスしてしまいました。
場所表記をI-8からI-4に修正お願いします。

353 ◆sPL2BgePzw:2013/09/18(水) 02:29:48 ID:LNe5hc.Y0
先に質問に答えますー

>赤・青の国エリアに、普通の町並みとは言えない施設(博物館など)を登場させるのはアリですか?
いいですよー。というかマップのどこでも都合に合わせて新施設追加していいです(今決めた)
ただその場合はマップには載ってなかったことにしましょう、なんか矛盾出るかもしれないし
どっちみち悪魔の館の参加可能性もまだあるしね…w

354 ◆sPL2BgePzw:2013/09/18(水) 02:39:54 ID:LNe5hc.Y0
そして投下乙です!

>怒るは正当なり
怒りん坊さんもきたー! なんとなく、初代ポケモンでクチバのあたりにいるカビゴンを思い出します。
食いしん坊なのと怒らせたらコワイのと腕っぷしがやばいあたりが。

>金の恨みは恐ろしい
レプラコーンちゃんがおもってたよりずっとヤバい。妖精がチェーンソー持つとかww

今からの自分の投下とb.cさんが来たら…えっと39人?
おおう、埋まってきたなあ
というわけで投下します。少し、変則的なSSになります

355「折り鶴の檻は壊される。逃げても、無駄だ」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/18(水) 02:42:55 ID:LNe5hc.Y0
 


 それから、俺はなにもしなかった。

 魔物ハンターの少女アイオア・レッドを追いかけることもせず、
 他の誰かを探しに行ったり、殺し合いに生き残るために辺りを見まわったりもせず。
 それはまるで夏休みの宿題を最後に回して一日中畳の上でごろごろしてた少年時代みたいに。
 このあとどうなるかなんて考えもせずに、オアシスカフェにとどまり続けた。

 壁際奥の席に座って、
 さっき自分の淹れたおいしくないコーヒーの残りを時々カップに注いで、
 すすって、飲んで、またカップに注いで、
 気紛れにすすって――コーヒーが無くなったら、
 適当にお手ふきの紙を取って、
 紙と布の中間くらいの材質のそれを上手く四角くして折り紙みたいにして、
 どうにか作り方を覚えている、鶴とか渡り船とか、
 花とか箱とか、カエルとか……適当に、なんでもよかった。
 暇をつぶすために、俺はひたすら折り紙を折って遊んで、
 一時間、二時間。
 エンターキーを、押せないままに。


++++++++++++


『わしはこのふざけた殺し合い、反対じゃ! 同意するものは――集え!』 

 ぼうっと鶴を折るだけになった数時間後、
 拡声器で発せられたらしい、仲間を募る声がした。
 俺はそれでも動かなかった。
 だって七十六羽目の鶴を折っていて。
 これを千羽折り終えるまで動けない。
 そういう自分ルールをかけていた、いや、そんな呪いにかかっていたからだ。
 ばかげてると自分でも思う。
 でも、テーブルの上にはお手ふきの紙で作った折り紙の生き物が檻のようにして俺を囲んでいて、
 いつのまにかもう自分の意思では、その檻から出られなくなっていた。


++++++++++++


 山のように鶴が増える。
 百十六。
 百十七。
 鶴たちは俺に地面から羽ばたくことを許さない。


++++++++++++


 百四十二。
 

++++++++++++

356「折り鶴の檻は壊される。逃げても、無駄だ」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/18(水) 02:45:35 ID:LNe5hc.Y0
 

 百六十五。
 花子ちゃんはどうしているだろうかと、ふと考える。
 ちょっとトんでる思考を持っていた子だった。
 でも死にたくないって気持ちは、普通の女の子だった。
 人を殺しているのだろうか。やはり。……思えば俺は。彼女を止めることが出来なかった。
 百六十六。


++++++++++++


 二百。


++++++++++++

 
 二百十九。
 アイレアちゃんはどうしているだろうかと、ふと考える。
 さっきの声のほうへ向かったか、あるいは向かわないのか。
 どちらだろうと、強く生きていくのだろうと思う。そういうことができる子だった。
 だからきっと、俺はついていかなくて正解だった。……本当に?
 二百二十。


++++++++++++


 本当は、ついていかなきゃって思ったんじゃないのか?


++++++++++++


 二百、五十二。





 




「はぁ、疲れたピコ。どうにも大変なことになってるみたいピコねぇ。
 あの“破壊”っぷりはちょっとPicoにゃ真似できねーピコ。誰ピコ、あんなん野に放ったの……」

 小さく、音がした。
 次いで入店のベルが鳴ってだれかがオアシスカフェに入ってきた。
 俺は首を動かしてそっちを見た。
 そこに居たのは、赤色の髪を小ぶりのツーサイドアップにしたちんまい幼女だった。
 小さな体に似合わない、大きなピコピコハンマーを抱えていた。

「ん」
「あ」

357「折り鶴の檻は壊される。逃げても、無駄だ」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/18(水) 02:47:11 ID:LNe5hc.Y0
 
 目が合う。
 幼女のくりくりとしたかわいらしい栗色の瞳がこちらを見てひょっと驚いた。

「……折り鶴? なにしてるピコ、お前」
「え」
「もしかして、ずっとそれ折ってたピコ? え、ばかじゃねーの? ……頭大丈夫ピコ?」
「えっえっ……えっと」

 幼女に思いっきり頭を心配された。
 二百五十三。
 あ、やべえ、手が勝手に鶴折ってる。
 俺はなにか言い訳をしようとして、しかしコーヒーはずいぶん前に飲み切ったから、
 喉が張り付いていて上手く言葉を紡ぐことができなかった。

「へぁっ、その……だぬぁ」

 自分でも分からないような声が出て。そしたら幼女は、キレた。

「ああ!? ちゃんと喋れピコ!」

 巨大ピコピコハンマーを振りかざしながら――幼女は一瞬で距離を詰めてきた。
 折り鶴の檻が敷かれたテーブルの直前まで。
 大きくそこで床を踏むと、幼女はすっと息を吸って、

「お前がそんな不毛なことしてる間にッ! 外は大変なことになってるピコッ!!」

 巨大なその槌を、全く躊躇することなく振り下ろした。
 Pico!!
 と大きな音がしたのもつかのま。
 俺が作り上げていた檻は、テーブルごとバラバラにクラッシュしたのだった。

「……なっ」
「このように。Picoのハンマーはどんな障壁だろうがプログラムだろうが、クラッシュさせることができるピコ。
 代わりにランダム支給品はなかったけど、これがあればなんだろうと“破壊”して終わらせるピコ。
 だから慢心してた。テキトーにこのクソゲーぶっ壊して帰るかって感じだった……でも逃げてきたんだピコ」

 ピコピコ幼女は俺のパーソナルスペースに土足で踏み込むと自分語りを始める。
 一人称がPicoで語尾がピコってピコピコ言いまくりだな、とかツッコむ暇もない怒涛の勢いだ。
 床にバラバラになった机は見ればレゴブロックみたいにパーツに分かれている。
 不思議な壊れ方だ。
 ということはこの幼女は、そのハンマーは人の理を超えたなんかで――でも幼女は逃げてきたらしい?
 なんで? いや、なんでじゃない考えろ、考えろ。
 何でも何もない。それは。この幼女より強くて危険なのが近くにいたからだってことに決まってる 

「人が死んだピコ」

 その結論にたどり着いたと思ったら、さらにひどい新情報が追加された。

「え」
「さすがに拡声器の声は届いてたピコ? あれは魔法図書館からだったんだピコ。
 Picoはとりあえず様子見で、近くの家の屋根から覗いてたピコ。
 けっこう人集まってたピコね。
 でもPicoは、にっくきウイルスバスターのやつもいたし、ちょっと合流する気にはならなかったんだピコ。
 そしたら【アレ】がやって来て――すべてを。壊していった。
 もう、あそこは完全に崩壊したピコ。巻き添えで、何人かやられるのを見たピコ。たぶん死んだ」
「え、え」
「建物が一瞬でがれきになる瞬間見たことあるピコ? クソ意味分からねえ展開だったピコ。
 なにあれ完全にチートクラスだピコ! 閻魔だか死神だか知らねーけど加減ってもんを知らないピコね」

358「折り鶴の檻は壊される。逃げても、無駄だ」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/18(水) 02:48:44 ID:LNe5hc.Y0
 
 俺は脳内でピコピコ幼女の言葉を反芻する。
 ええと、要は……拡声器に誘われて集まった人たちが。
 なんかすげえのに施設ごと破壊されて死んだ?
 そんな、ゲームの中みたいな出来事が現実にあるとは思えなかった。
 だからなにが「起きているかもしれない」かを推測するのに、時間がかかる。
 絶望が後回しになる。

「お前――信じられないって顔してるピコね。ちょっと来るピコ」
「おい」

 ぐいと手をひっぱられてオアシスカフェから出ることになっても、俺はまだ、その意味を理解できないでいた。


++++++++++


 それから。俺は図書館近くの屋根の上に昇らされて、強制的にその惨状を幼女に見せつけさせられた。

 ――魔法図書館は崩壊していた。

 文字通り、言葉通り、がれきになって粉みじんになってしまっていた。
 図書館がそこにあったと言われても信じられない。
 人がここに居たらしいだなんて、もっと信じられない感じに壊れていた。

 でも俺は。信じるしかなかった。
 だって、そこには“あった”から。

「あ」
「……おいどうしたピコ、クズニート。あれ、知ってるヤツだったピコ?」
「あ……ああ、あ。あああ」

 がれきとなった施設の端のあたりに、落ちていたのを見てしまったから。







 女の子の左腕。
 
 誰かのデイパック。

 そして――銀色の、エアガン。


「アイレア、ちゃん」

 そうだった。
 その可能性は、鶴を折りながら考えていたってのに。
 俺にすら忠告してくれたあの娘が、拡声器を使うなんてバカなことする奴に、
 忠告しないはずがない。そっちにいかないはずがないのに。

359「折り鶴の檻は壊される。逃げても、無駄だ」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/18(水) 02:53:52 ID:LNe5hc.Y0
 


 ――そう。間違いなく、それは。
 俺が数時間前に別れた、アイレア・オッドのもの、だった。



【F-2 魔法図書館跡地/早朝】

【高山信哉】
【状態】健康、絶望
【装備】なし
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:嘘だ
2:嘘だろ?
【備考】
※アイレア・オッドと情報交換をしました。

【PicoPico.2008】
【状態】健康
【装備】電脳ピコピコハンマー
【所持品】基本支給品
【思考・行動】
1:このクソゲーを壊す
2:クソニートに現実を突きつける


【名称】電脳ピコピコハンマー
【カテゴリ】武装
【説明】大きなピコピコハンマー。全力でぶつけたモノをなんであろうとブロック状に粉々にするが、
PicoPico.2008が使わなければただのピコハンである。射程も短く、当たらなければどうということはない。

360 ◆sPL2BgePzw:2013/09/18(水) 03:00:00 ID:LNe5hc.Y0
投下終了です。
次は赤目のデュオ、暴れん坊、吉原美奈子で予約します。
他に書きたい方がいなければ、その次に、魔法図書館周りのSSを書きます。

また、魔法図書館周りのSSが描かれるまで、高山信哉とPicoPico.2008への予約を禁止します。
といってもこの2名はもう早朝なんでもう放送前に書くことはないかもですが…
リレーとしては変則的ですが、ちょっとやってみたかったので ご理解のほどよろしくお願いしますー。

361 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/19(木) 22:01:00 ID:1sYNYhW.0
投下乙です。

>>「折り鶴の檻は壊される。逃げても、無駄だ」
アイレアちゃんと別れたあとも、何もやらず、前に行動を起こせなかった高山。
カフェにやって来たピコピコ幼女ウィルスのPicoPicoによって知らされた外の惨劇……。
これは鳥肌が立ちました。アイレアちゃんの生死が気になります。
魔法図書館は完全崩壊か……。

もうかなり参加者が埋まってきましたね。
質問ですが、44名書き終わった際に、募集されたオリキャラの再度登場はもう完全締め切りですか?

362 ◆sPL2BgePzw:2013/09/21(土) 18:16:24 ID:HXuCevvA0
>44名書き終わった際に、募集されたオリキャラの再度登場はもう完全締め切りですか?
44名埋まった後もキャラを登場させてよいか、ということでいいでしょうか。
そうですね…44人で一旦締め切るのは確定です
その後、どうしてもまだ書きたいキャラがいるという声があったらその都度増やすか検討しようかなと
半分減らせば終了ルールも、2キャラ増えるのに対してノルマが1人増えるだけだからキャラを増やしやすい、
という点でも採用したので、最悪80人とかまでふえても問題はないんですよね
個人的には増えても50人までかなあとは思ってますが

363 ◆X8NDX.mgrA:2013/09/22(日) 09:09:40 ID:WJlehso60
期限内に書き終えることができなかったので、自分の予約は破棄でお願いします。
長期間のキャラ拘束、申し訳ありませんでした。


それとは別に、投下乙です。そして感想を。

>怒るは正当なり
怒りん坊、こいつもまた食事を摂れなかったのか……不運だなあ。
空腹の中でも、わずかに弟のことを心配しているあたり、三兄弟の愛は強そうですね。

>金の恨みは恐ろしい
タイトル通りとしかいいようがな(ry
レプラコーン、こいつキャラ設定で「巨大化したり、透明になったり瞬間移動なども行える」
って書いてあるんですけどそいつが発狂してるってかなり恐ろしいですよね。

>「折り鶴の檻は壊される。逃げても、無駄だ」
高山はヘタレ化が進んでいきましたね、Picoはなんかあざとそう。
怖かったから引きこもってた、なんて言い訳が通らないほどの事件が起きていた……後悔先に立たず、ですね。

364 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/22(日) 17:40:47 ID:kDcQLMBQ0
投下します。

365弾丸の収集家 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/22(日) 17:41:41 ID:kDcQLMBQ0

++++++++++

 まだガキの頃、世間で流行ってたカードにハマった。
 自分が集めたカードを、周りに自慢したこともよくあった。
 ある時、友達が珍しいレアカードを手に入れた。
 俺は欲しいと思った。
 何をしてでも欲しいと思った。
 そいつが一人の時を見計らって、野球用のバットで襲った。
 滅多打ちにした。
 血まみれで動かないそいつから、カードを奪った。
 俺は満足感を感じた。
 朝学校に行くと、友達は来ていなかった。
 
 死んでた。

 通り魔に襲われて死んだ。

 担任がホームルームでそう言った。
 俺は罪悪感や罪の意識を感じなかった。
 なぜか気持ちよかった。
 俺はそれから、欲しいものを他人から奪うことの喜びを知った。

++++++++++
 
 フィレンツェのアカデミア美術館、内装や外見がそれと同じ作りの美術館。
 壁画や彫刻、それぞれの分野の芸術品が展示されている。
 薄暗いその場所、ロビーにて置かれた男性の巨大な彫刻。
 その前に、男が一人立っている。 

「ダビデ像…… ピエタと並ぶミケランジェロの代表作であるばかりでなく、ルネサンス期を通じて最も卓越した作品の一つ。
 人間の力強さや美しさの象徴ともみなされる作品であり、芸術の歴史における最も有名な作品のひとつと言える。
 ダビデとは旧約聖書においてイスラエル王国の二代目の統治者。
 大理石で身の丈5.17メートルにかたどられたこの像は、ダビデが巨人ゴリアテとの戦いに臨み、岩石を投げつけようと狙いを定めている場面を表現している。
 そして、ルネサンスならではの表現として、瞳が割礼器具のようにハート型に象られていることや、イスラエルの民の証とされる割礼の痕がないことが挙げられる」
 
 また奇抜な格好をした人物だった。
あちらこちらに髑髏のマークの施されたウエスタンファッションの格好をした男。
 目の前に微動だにせず立ち尽くすダビデ像を見据え、こと細かに象のうんちくを語っている。
 その独創的なファッションセンスとともに、顔にもそれが現れている。
 素顔がわからないほどに顔を白く塗りたくり、その上から髑髏のメイクを施している。
 傍から見たらコスプレか、ハロウィンの仮装に見えてしまうだろう。
 
だが、違う。

 彼のメイクと素顔は、【象徴】だ。
 自身の姿を印象づけ、周りとは一線をはく存在だとわからせるため。
 死神を連想させる髑髏は畏怖を、ウエスタン衣装は、彼の能力を表すための物。
 彼は強欲な性を持つ【収集家】であり、悪魔と取引をした異能力者。

bullet・collector(弾丸収集家)と呼ばれるコレクター。

「……正確にはその模造品、だが、それは関係ない」

 B・Cは、目の前のダビデ像……の模造品に、右手で触れる。

「俺がほしいと思った、コレクトする理由は、それだけで充分だ」

 その言葉を言い終えた瞬間に、触れていたダビデ像が『消える』。
 正確には、B・Cの右手の中に収まっていた。
 銃の弾丸にその姿を変えて。
 これが彼が弾丸収集家と呼ばれる所以。
 集めることに執着する彼が、偶然にも出会った悪魔に願った能力。
 
『コレクションの多さ=強さに直結する能力』

 それは、両手に触れた物を任意に、生物無生物問わずに『弾丸』に変え、保存することができる力。

366弾丸の収集家 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/22(日) 17:43:31 ID:kDcQLMBQ0

 しばし手のひらの弾丸を弄っていたB・C。
 彼は集める行為そのものを快感に感じる人種だ。
 たとえ模造品だろうと、彼が興味を引けば、どんな物でも手に入れる。
 そこらに落ちている瓶の蓋でも、興味を引けばなんでも収集する。
 能力を得てから、彼はそのスタンスを貫いていた。
 
 B・Cは、何気ない動作で左手に握る奇妙な拳銃に、新たな弾丸を込める。
 先ほどまでは、左手には何も握っていなかった。
 まるで手のひらから文字通りしみでたように現れたそれ。
 全体的に黒光りし、笑ったような表情を浮かべた銀の髑髏の装飾が施された銃。
 それはこの世のものではなく、悪魔がB・Cに与えた物。
 異様な雰囲気を放つ銃に弾丸を込めると、B・Cの頭に情報が流れ込んでくる。

++++++++++

【名称】ダビデ像の模造品
【カテゴリ】彫刻
【レベル】12点
【特徴】でかい、かさばる、重い、ヌード。

++++++++++

 拳銃が弾丸を解析し、その情報を伝えることができるようだ。
 あまりレベルの高くないことには失望しない。
 外見的には立派でも、模造品ならそれなりだろう。
 B・Cはダビデ像の情報を確認すると、その場を離れた。

 美術館の中を歩き回り、興味を引いた芸術品をてきぱきと弾丸に変える。
 そんな単純作業を繰り返し、一時間ほど立った頃には館内のほとんどの芸術品が弾丸になっていた。
 大量の弾丸を銃に込めながら、いつの間にかロビーに戻ってきたB・C。
 興味を持った品を集め終えた後、彼はようやくこの状況について考え始めた。
 しかし、考えることは殺し合いに巻き込まれたことでは無い。
 いやそれも一応考えてはいるが、それよりもコレクターとして重要な事がふたつあったのだ。
 死神を名乗るエレキシュガルと、奇妙奇天烈な人ならざる参加者たち。
 どれもこれも、ぜひ一端のコレクターとして収集したいと思うに至るほど、興味深い連中だった。
 何よりも、明らかに並のレベルでは無い強者と思える人外もいた。
 自我がある者を弾丸に変えた場合、B・Cには絶対に反逆しない忠実な手下になる。
 あの場にいた人外をコレクションに加えたら、また一歩コレクターとしてのレベルが上がるだろうし、何よりも自慢になる。
 だが、しかし、今気がかりになるのはそれではなく……

 銃に込めていたコレクションが、根こそぎ無くなっている事だ。

 通常弾丸に変えた物を銃に込めると、B・Cの任意なしには絶対に取り出せない。
 勿論、自分で出す気もない。
 だと言うのに、無くなっている。
 自分の身を守る兵隊になるコレクションも、すべて根こそぎ無くなっている。
 何年もかけて集めたコレクションが無くなっている。
 B・Cの心には静かな怒りと焦りが広がる。
 能力者であるB・Cから数時間離れた場合、コレクションはもとの姿に戻ってしまう。
 能力が解けてしまう前に、回収しなくては。
 あの死神には、コレクションになってもらうことで帳消しにしてやろう。
 素早く思考を巡らせたB・Cは、一度銃を消し、自分のデイバックを調べ始める。
 事実、現在丸腰に近い彼だが、それでも安心しうるだけの理由がある。
 強くてレアなコレクションを得るため、世界を旅し、あらゆる人外を弾丸に変えてきた経験。
 当然、死線をくぐり抜けた数などひとつやふたつでは効かない。
 彼は生身でも十分強い。
 触れただけで勝ちうる能力を備えていることもあるだろうが……
 狙った品を収集仕損じた事は、今まで一度もなかったのだ。

367弾丸の収集家 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/22(日) 17:45:01 ID:kDcQLMBQ0

 当面の目標はーー

 レアな参加者とエレキシュガルをコレクトする。
 会場内にあるコレクションを回収する。
 
 これに決まった。

「そのためには、少々手札が少ない。強力な支給品でもあれば嬉しいのだが……」

 デイバックの中身をさぐりながら呟くB・C。
 ふと、指先に何やらザラザラしたものが触れる。
 弄ってみると、何やら箱のような物らしい。
 感触としては木材のように思える。
 それをデイバックから取り出してみると、予想通り木材質の箱だった。
 外見的にはまるで宝箱のようだ。
 ところどころに飾りが施され、かなり年季が入った代物に見える。

「これは……呪いの類がかけられてるな」

 経験上オカルト知識に詳しいB・Cは、それにかなり強力な呪いがかかっていることがわかった。
 見たところ……鍵の役割を持つ呪いだと推測する。
 これは無理矢理開けることは出来ないだろう。
 おそらくは能力で弾丸に変えることもできなさそうだ。
 
「興味深いな……」

 B・Cは収集家としての性か、箱の中身を猛烈に見たくなった。
 箱を細かく観察し、弄くり回し、ひっくり返し、呪いの穴を探す。
 そして見つけた僅かな綻びをつき、徐々に守りを突き崩す。
 何重にも強力な呪いが掛かっていた箱だが、それを的確に攻略する。
 何十分か時が過ぎ、根気良く続けるうちに……

 カチッ!

 小気味よい音を鳴らし、箱の呪いが解けた。

「開いたか……」

 一仕事おえたサラリーマンのような、やり遂げた表情を浮かべるB・C。
 さっそく箱の中身を見ようと、蓋を開ける。





 ドンガラガッシャアアアアアアアアンッ!!!!!!





「ブギぶっ?!」

蓋を開けた瞬間、凄まじい衝撃がB・Cを襲う。
 開いた箱から勢い良く飛び出した中身がその場に溢れる。
 装飾品や貴重品、箱に収まっていたのは大量の財宝だった。
 その全てが金、または金細工の代物。
 それはとあるアイルランドの妖精たちが、先祖代々溜め込んできた物だった。
 呪いによって押し込められていた財宝は、止まることを知らずに出てくる。
 
++++++++++

 しばらくして、やっと勢いが収まった。
 博物館のロビーには、見事に巨大な財宝の山ができていた。
 横幅、縦幅数メートルはあるだろうか?
 何百年もかけて溜め込んでいた財宝が、幾年かぶりに外の空気に触れる。
 その壮大な山の下、B・Cは……

「………………」

 大の字になり、屍のように気絶していた。

 
【C―1美術館/未明】

【bullet・collector(B.C)】
【状態】健康、気絶、
【装備】悪魔銃(支給品ではなく自前の能力)
【所持品】基本支給品、レプラコーンの宝箱(開封済み)ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:………… 
2:レア・強そうな参加者のコレクト。
3:対主催、エレキシュガルをコレクトしたい。
4:弾丸を回収したい。
5:興味を引いたものを弾丸に変えてコレクトする。
【備考】
※現在気絶中
※ダビデ像、及び多数の美術品を弾丸に変えて銃に込めています。
※悪魔銃は自由に具現化可能。
※閻魔の間にいた参加者の顔を覚えています(特徴的な人物のみ)
※美術館は地図に記載されていません。

【名称】弾丸に変えた物体の名前など
【カテゴリ】属するカテゴリ
【レベル】100点満点。レア度が反映される。人物の場合は実力など。
【特徴】変えられた物体の特徴

368 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/22(日) 17:46:28 ID:kDcQLMBQ0
以下投下完了です。

369 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/23(月) 13:36:52 ID:ZDUtkvPo0
>>363
……読みたかった。

370 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/23(月) 14:43:10 ID:Ww84IhLc0
ジャスティン・ショット を予約します。

371 ◆sPL2BgePzw:2013/09/23(月) 21:09:08 ID:dsYWoJDw0
ちょっと忙しいので延長宣言だけー

372 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/24(火) 10:37:36 ID:rk4m/Dvw0
投下します。

373負けたら失う ◆Bmn./sC95Q:2013/09/24(火) 10:38:19 ID:rk4m/Dvw0

++++++++++

 鼻に感じる火薬の匂いが心地よい。
 彼方此方で爆発が起き、顔のすぐ横に銃弾がかすめる。
 頬が切れた、痛くはない。
 寧ろ笑みが浮かんでくる。
 お返しとばかりに鉛玉をくれてやることにする、グレネードはサービスだ。
 あっという間に血が降り注ぐ。
 汚い花火だ。
 数メートルも離れていない距離にいた味方が、頭をふっ飛ばされた。
 ああならないように注意しなければ。
 
「余裕だねぇ、笑っちゃって」

 私とコンビを組んでいる男が、苦笑しながら呆れてる。
 しっかりと愛用の機関銃を乱射しながら。
 余裕?余裕などないぞ。この状況を生き抜くのに必死だ。
 
「長年コンビを組んでんだぞ、それぐらいわかるよ」

……ほんとかどうか疑わしいものだ。
こいつと私がコンビを組んで数年、今ではそれなりに戦場で名が知られている。
 ちゃらちゃらと軽薄そうな印象の男だが、その戦闘技術は本物だ。
 最初はモメることはあったが、今では安心して背中を任せることができる。
 悔しいので本人には言わないがな。

「そんな顔をしかめるなよ、美人が台無しだぜ」

 美ッ美人だと?この私が?

「はは、照れてんのか?顔が赤いぜ」

照れてない!!断じて照れてない!!

 あの時は、自信があった。
 だから、油断していたのかもしれない。
 今まで、どんな戦場でも生き抜いてきたという慢心。
 それが油断となり、"負け"に繋がった。

「避けろおぉぉぉ!?」

 その言葉が、私が聞いたあの男の最後の声。
 次の瞬間には、全身を襲う熱気と衝撃。
 右手に焼きつくような熱を感じた。
 私は意識を失った。

 目が冷めたときは、全てが終わっていた。
 基地の医療用の簡易テントのなか、私は満身創痍だった。
 心が張り裂けそうな気持ち……その言葉の意味が初めてわかった。
 右手を失ったことに対してではない。
 あの時、至近距離に砲撃を受けた。
 長年組んでいた相棒は、私をかばってひき肉になってしまった。
 そう、ひき肉……原型がわからないほどに吹っ飛んでいたそうだ。
 
 あいつとの思い出は、血の匂いと火薬があふれる戦場か、または共に安酒を飲んだ記憶しかない。
 あの男の存在は、意外なほどに大事なものだと気付かされた。

 柄にもなく、私は考えた。
 私は考えた。
 考えて、考えて、考え抜いた。
 なぜこんな心が痛むのだろうか?この喪失感はなんだ?
 初めて殺しをした時だって、これほどひどくは無かったのに。
 考え抜いた私は、結論を得た。
 私があいつを失ったのは、"敗者"になったためだ。
 あの時、あの瞬間に、一瞬でも油断してしまった。
 その時点で、私は戦場では敗者。
 敗者はそれ相応の対価を払わされる……それだけの事だ。
 

 結論を出した。


 あいつが使っていた銃……それはなぜか原型をとどめていた。
 今その銃は、私の体と一つのパーツとして一体化している。
 手術を受けた……実験的なもので、安全の保証はないものだったが。
 四肢を欠損した軍人のための、機械製義手。
 神経と義手をつなぎ、自由自在に動かすことが可能の技術。
 私にその手術の話が来た時、条件を出して承諾した。
 あいつの使っていた銃を、義手に使う。
 相手方は難色を示したが、最終的には承諾させた。
 
 私はジャスティン・ショット。
 ただのしがない傭兵だ。

374負けたら失う ◆Bmn./sC95Q:2013/09/24(火) 10:39:00 ID:rk4m/Dvw0

 マグマが渦巻く海に荒野の中、一人の傭兵がいた。
 髑髏を刺繍した年季の入った軍服姿。
 失った右手には、黒光りする義手をつけている。
 それはまるで、アニメの人型二足歩行ロボットの腕部分に似てる。
 五本の指部分、爪の部分に銃口があり、銃の機能を持つそれ。
 神経と直結された義手は、ジャスティンの思うように動く。
 ジャスティンは、傭兵だ。
 金され払えれば、どんな人間にも雇われる。
 もっとも、ジャスティンには例外があるが……
 殺しには抵抗はない人種、彼女の経歴を知っていれば、他者は殺し合いに乗るかと考えるかもしれない。
 だが、彼女は殺し合いには乗らなかった。
 カミソリのような鋭い眼光を放つジャスティン。
 彼女にとって、首輪を付けられ、殺し合いを矯正される状況は限りなく"負け"に近い。
 『敗者には生きる資格が無い』
 それが彼女の絶対的なルールであり、守るべき法だった。
 ジャスティンは狂人だ。
 たとえ自分の雇い主だろうと、ジャスティンが敗者だと判断すれば、何時でも右手の義手で排除してきた。
 現状限りなく負けに近い状況の中、勝者に位置づけられる主催陣営に従うことは、彼女が狂信する己のルールが許さなかった。
 まかり無しにも傭兵をやっているのだ。
 何時でも、死ぬ覚悟はできている。
 おそらく、この殺し合いを企画したのはかなり巨大な組織だろうがーー

「私は負けていない……負けることは許されない」

 彼女には、関係がない。
 負けない事こそが、何よりも大切なのだから。
 
 デイバックを肩に担ぎ、敗者になることを許さないと誓った傭兵が、歩き出した。

【D-1荒野/未明】

【ジャスティン・ショット】
【状態】健康、義手破損0%
【装備】神経と繋がっている黒塗装の義手
【所持品】基本的支給品×1 ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:対主催
2:"敗者"にはならない。
3:敗者に生きる資格は無い。
【備考】
※思考がやや危険。自分が敗者と判断した相手を殺害する可能性あり。
※右手の義手は銃撃が可能。
※自分が敗者になったと判断した場合、自殺するかもしれません。
※デイバックを確認していません。

375 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/24(火) 10:39:53 ID:rk4m/Dvw0
短いですが、以下終了です。

376 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 02:51:15 ID:v2keegqs0
投下します

377「いただきます」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 02:52:49 ID:v2keegqs0
 

「ヌゥゥウ……ォオオオオオオオオオオ!!!!!!」

 轟。
 音。
 と、ともに。雪の塔は根元から崩れ去ったのであった。


+++++++++


 太陽は地獄にはない。
 地獄が明るいのはマグマの熱光と、閻魔総王が太陽の代わりに置いた黒い太陽球が、
 ほのかに赤い光で地表をある程度照らしているからである。
 ちなみにこれは昼の間であり、夜である今は太陽の代わりに月に似たものが空に打ち上げられている。
 ほんのりと赤みのある光を反射して光るその月は、紅い月と呼ばれているものの、
 その色はどちらかと言えば、桃色か、引き裂いた肉の色だ。

「…………」

 靴でも足の冷たくなる雪原。まっしろな一面。
 その景色に足跡を残しながら、虫の居所の悪そうな顔で、スキンヘッドの偉丈夫が空を見上げていた。
 彼の名前は暴れん坊。鬼の三兄弟の長男坊。
 妖怪と人間の共存する都市『東狂』にて、妖怪ヤクザとして日夜起きる争いを鎮める役を担っている者だ。
 荒事になることも多い争いの調停を請け負っている彼らの腕っぷしは、とにかく強い。
 それも三兄弟の中では彼が一番。

 なにを隠そう、さっき雪の塔を破壊した轟音は、
 彼のひとつ拳から放たれた音だったりする。

 地上99階、地下44階。地下最奥には永久氷結した呪いの財宝があると言う巨大な塔であったが、
 無残にも暴れん坊の一暴れによって雪の塔はがれきの山となった。
 どこかのトレジャーハンターも知ったらめそりと泣くだろう。

 そんな彼はおもむろに地図を開く。
 行き先を冷静に検討するためだ。

 ――三男、隠れん坊は怒りより先に恐れが来る。仮に真に怒ったとしても、その怒りは「隠」して行動するだろう。
 ――次男、怒りん坊はふとして怒れば文字通り。ひとたび怒りを得たらそのまま、「怒」り続けるだろう。
 ――長男、暴れん坊はそのあたり強かであった。怒りを保管も定着もさせず、すぐに「暴」れて発散させるのが彼だ。
 地獄の島に着いてすぐ雪の塔を暴れ倒した暴れん坊は、少し冷静になっていた。

「……む」
 
 暴れん坊の脳に刻まれているのは、雪原の塔を倒したという情報。
 その情報と与えられた地図を照らし合わせることで、彼は今自分がいる位置を把握することができた。
 多少歩みを進めてはいたが、幸いか、がれきの山はまだ視界に移っていた。
 地図では雪の塔は最北端。つまりあちらが北だ。

 だから次に近い施設は――ほかほか温泉。
 場所は――塔に背を向けて、右手の方角に歩めばよい。
 うん間違いない。
 なかなか暴れん坊にしてはスムーズな思考の流れであった。

378「いただきます」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 02:54:12 ID:v2keegqs0
 
 ついでに支給品を確認するが、これはハズレであった。
 使えないものばかりだ。「先の切れた延長コード」に、「銃弾1つ」、「木製の宝箱」。
 延長コードも銃弾も論外だし、箱にはなんらかの力がかかっていて暴れん坊すら開けられない。
 壊せば、と思うも、それは本来の持ち主が居た場合トラブルの種になるはずだと思いとどまる。
 基本支給品の中の食糧は地図の前に食べてしまった。
 まるで雀の涙を食べたような少なさだった。
 やはり何をするにも先立つものは兵糧。そしてそれを得るには行動、だ。

「……行ってみる、か」

 暴れん坊は温泉に向かってみることにした。
 もしかしたらかわいい兄弟が居るかもしれないし、そうでなくても誰か「強い者」が居ればもうけものだ。
 戦って、暴れる。
 食事の次に、暴れん坊の中で大事なことだ。
 ――鬼の三兄弟長男、暴れん坊は。
 暴れるためならどんな理由でも作り出す。
 いったん冷静になって、考察だってできる。そんな喧嘩大好きな鬼であった。


+++++++++


 そうしてほかほか温泉まで来た暴れん坊だったが――少し目算を誤っていたことに気付かされる。
 暴れん坊の頭の中では、ほかほか温泉は天然ものの、秘境の温泉というイメージだった。
 看板が立っていてその横にもわもわと湯気が立ち込めていて、素材の味を楽しむといえば変だが、
 温泉だけがある場所だと思っていた。
 しかし違った。
 そこにあったのは、わりと本格的な温泉旅館だったのだ。

 そして旅館の扉を開けた瞬間……暴れん坊の鼻が料理の匂いをとらえた。

「!?」

 調理済みの肉の匂い。
 少しのコゲ。
 おそらくベビーリーフかなにかの野菜が添えられている。
 何の肉かは少し分からない。脂肪分は少ない。あるいは調理の過程で油を上手く抜いたか。
 こってりしすぎると確かに胃もたれする、賢明な判断だ。
 そして香辛料の匂い。
 炊けたばかりのごはんの匂いもある。カレーか?
 おそらくそうだろう、そして水気のある出汁の匂い……これも不明。
 味噌汁というよりはスープのたぐいか? だとすればカレーを起点にしたスープと肉のサラダ?
 むむむむむ、もっと近づかねば細かい判別は不可能だ。
 だが分かる。これは料理の匂いだ。しかもかなりの腕前の者が創った、おいしい料理の――――!


「ひっく……えっぐ……悲しいなあ……でも、美味しいなあ!」
「…………なんだ、お主……?」

379「いただきます」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 02:55:18 ID:v2keegqs0

 匂いを追って旅館の一室の扉を開けた暴れん坊は、愕然とした。
 そこには。女学生が居た。
 しとしと と とめどなく涙を流しながら、
 かつ美味しそうに、机に並べた豪華な食事を食べている。
 くせのある金髪のツインテールを垂らした、バッチリとメイクを決めた、
 その女学生は――。
 血まみれの制服を着て、

 悲しそうに、
 
 可愛く、

 もぐもぐと。
 
「……何を、食べている……!」
「みなこちゃんだよ。…………あんた、誰?」


 人肉料理を、食べていたのだ。  


【B-4 ほかほか温泉 黎明】 

【暴れん坊】
【状態】健康、擬態、驚愕
【装備】なし
【所持品】基本支給品、先の切れた延長コード、銃弾、木製の宝箱
【思考・行動】
1:暴れる。
2:兄弟たちが心配。食べ物もほしい
3:おいおい何だこれは


※A-5 雪の塔は崩壊しました。



++++++++++


 あのね子供が好きなのあたし
 無邪気でけなげでかわいくてちょっと不器用でね
 そのくせえっへんっていきがったりして
 純粋に自分を信じきってる そんな子供が好きなの

 未来が開けてるっていうのかな?
 楽しい今がずっと続くってなんにも疑わずに思ってて
 いつか死ぬなんてぜんぜん考えてもなくて
 汚れてなくて 腐ってなくて 足りないところだらけなのに壊れてない

 そんな子供を見てるとあたし守りたくなる
 母性本能って言うのかな? とにかく守ってあげたくなる
 泣いてる姿なんか見るととくにどうしようもなくなって
 ぜんぶほっぽりだして抱きしめちゃう だって傷をつけたくない

 完璧な白さを持っているこの子たちを黒に染めたくない
 完全な透明さを持っているこの子たちを朱に交わらせたくない
 綺麗すぎる部屋には0.1ナノのホコリでも汚れになる
 だからあたし子供にだけは嫌味もいわないし 子供の前で人を食べたこともなかった

380「いただきます」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 02:56:22 ID:v2keegqs0
 
 でもね あたしが最初に出会っちゃったのはかわいい女の子だった
 よりによってこんなときに すごいかわいい女の子に出会っちゃったんだ
 優先順位が 優先順位ってもんが あるって言ってるのに……
 あたしは 喰院を 世界のいちばん上に置いてるから どうしてもダメなのどうしても

 殺す しか な かった

 これでも人じゃないなりに人が好きだった 食べるのは悪人だけって決めてたし
 殺したら一部は持ち帰って おいしくおいしく料理して
 「いただきます」って懺悔して食べてたんだ
 でもね これは例外だよ 例外だよ とくべつなの イレギュラーなのっ 喰院くん

 喰院くんが来てるからあたしは殺すしかない 殺しつくして君に尽くすの
 だってあたしは世界のすべてより喰院くんのことが好きだから
 ……来てるんだよね喰院くん なんとなく分かるよ
 だってあたしの心こんなにドキドキしてる バクバクしてる 心臓が君の存在を 覚えてる

 だいじょうぶだよ喰院くん
 君のお腹がへるまえに こんなゲーム終わらせるから。

 あ 女の子の名前は殺す前にちゃんと聞いたよ 四肢をえぐって拷問して聞いた
 よしわらみなこちゃん 初めてあたしが殺す女の子
 目玉は大切に取って置いて いつかお墓をつくってあげるって約束したの
 死ぬまでずっとみなこちゃんは泣いてたから  聞いてなかったかもしれないけど

 いつもは一部だけなんだけど みなこちゃんはフルコースにしてあげたよ
 ケバブにビビンバ カルパッチョ 余ったからビーフシチューとブロック肉のスープもね
 脳みそもミキサーで混ぜてデザートにして冷蔵庫に入れてある
 髪から爪まで残さず食べるの それが食人鬼としてあたしができる唯一の償いだから

 悲しいなぁ 苦しいよ 涙で味がすこし辛いね
 でもね でもね 喰院くん それ以上にね すっごくおいしいの……
 年頃の女の子 ちょっと生意気で反抗的でそのくせ
 ちょっと刃物でおどかしただけでおびえておとなしくなっちゃうよわっちいところとか

 食べ ちゃった くらい 可愛かったんだ。
 おいしいくらいに 愛しかったんだ。

「……何を、食べている……!」

 そうしてすこし天国にトリップした気分で 悲しくおいしい食事をしてたら
 いきなり扉が勢いよく開いて 知らない人が入ってきた
 誰だろう? ってちょっといらつきながら横を見たら びっくりした、鬼だったんだ。

「みなこちゃんだよ。…………あんた、誰?」

 2メートルはありそうな大きな男、しかもヒトに擬態した状態でこれだからそうとう上級。
 内心ああ、やばいなと思った。だって妖怪としての格が違う。
 もしかしたら向こうから見たらあたしのことなんてヒトと同じくらいにしか見えないかもだし、
 そしたら いやそうでなくたって この現場を見られた以上もう言い逃れなんて出来ないあたしは殺人者。

 向こうにとっては何のためらいもなくひねりつぶせて 塵も残さぬことができる状況だ。
 
 でもね喰院くん あたし逃げないよ
 ここで死んじゃうかもしれないけど 喰院くんを殺すかもしれないやつの前であたしは逃げない
 あたしのすべてを使ってこの鬼を殺す 喰院くんがこんな地獄から帰れるように殺す
 それがあたしの幸せだし まだみなこちゃんにごちそうさまって 言ってないから。

381「いただきます」 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 02:57:58 ID:v2keegqs0
 
「――誰でもいっか。さ、殺し合おう?」

 あたしはまだ驚いてる鬼さんを後目に 擬態を解除して口火を切った。
 

【B-4 ほかほか温泉 黎明】 

【赤目のデュオ】
【状態】擬態解除、血の気
【装備】フォークとナイフ
【所持品】基本的支給品×1 ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:喰院くんのためになることをする
2:出会った奴全員殺す。
3:子供は殺したくないけど、出会ったら殺す。





「いただきます」





【吉原美奈子 死亡】

382 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 03:02:30 ID:v2keegqs0
投下終了です 今回もぎりだった 
そして内容もいろいろとぎりぎりだったね…

連続予約も10話目になるとさすがにきつい
次の予約とかの前にテンプレ整備とかします 

>>363
破棄した場所への再予約は破棄から3日たったらおっけーだからね!(正直読みたい

383 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 03:06:12 ID:v2keegqs0
あっレプラコーンちゃんの宝箱もう出てた

 ついでに支給品を確認するが、これはハズレであった。
 使えないものばかりだ。「先の切れた延長コード」に、「銃弾1つ」、「木製の宝箱」。
 延長コードも銃弾も論外だし、箱にはなんらかの力がかかっていて暴れん坊すら開けられない。
 壊せば、と思うも、それは本来の持ち主が居た場合トラブルの種になるはずだと思いとどまる。

ここを修正します。木の箱→ダークマターにします

 ついでに支給品を確認するが、これはハズレであった。
 使えないものばかりだ。「先の切れた延長コード」に、「銃弾1つ」、「不思議な黒い球体」。
 延長コードも銃弾も論外だし、球体は使い道がわからないにもかかわらず、
 ダイヤモンドどころでない硬さで暴れん坊の力でも傷一つつけられない。不思議と言うより不気味だ。

384 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 03:07:37 ID:v2keegqs0
Bmn氏の最新投下分の感想はまた今日の昼くらいにテンプレと共に……すいません寝ます!

385 ◆sPL2BgePzw:2013/09/25(水) 23:57:54 ID:v2keegqs0
遅くなりましたが感想を!投下乙です!


>弾丸の収集家
支給品被ってすいません(改めて)そしてB.Cさん登場。
触れるだけで弾丸に出来るのはいよいよチートだけど本人が強いわけではなく、
このロワに限っては弾丸にされてコレクションされたままでも生き残る可能性があるんだよなあ…w
レプラコーンちゃんの財宝がおもったより多くて笑った すげえ量だな!

>負けたら失う
シビアな世界で愛する相棒を失ったジャスティンが覚悟をきめるところいいなあ
しかし、敗者は死ぬという法を持ってしまった彼女、すごいあぶなっかしいぜ
自分が負けたと判断したら死んじゃうところとか……
あるいみ、独りよがりともいえるんですよね。勝者と敗者を自分勝手に判断して行動するわけだから
それを「裁く」と見た場合、このロワにふさわしいキャラだなあと思いました

386 ◆Bmn./sC95Q:2013/09/28(土) 12:04:23 ID:tRQXuaEM0
投下乙です。
暴れん坊強ッよ!!拳一つで雪の塔を破壊するとは……擬態した状態でこれほどとは、現参加者の中ではかなりの強者に分類されますね。
隠れん坊が自信を失っちゃうのもわかりますね。兄強すぎ。
デュオちゃんが喰院のために殺し合いに乗っちゃったか……愛しの喰院が、現在可愛い女の子と行動を共にしているってしったら、いったいどうなっちゃうんだろう?
>>384
テンプレは参加者数についてのでしょうか?
それならテンプレの投下までしはじ様子見をさせてもらいます。

387 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/01(火) 09:34:21 ID:GrfVom7s0
首無しライダー、予約します。

388 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/01(火) 10:26:18 ID:V0tMphjc0
投下します。

389死後も好きなものは好き ◆Bmn./sC95Q:2013/10/01(火) 10:27:30 ID:V0tMphjc0

 生前の首無しライダーは、生まれながらの走り屋だった。
 子供の頃、三輪車で坂を下ることが好きだったし、小学生になると、三輪車から自転車になり、高校からは原チャリに変わった。
 地元でも難問と呼ばれるコースを走り、かっ飛ばし、爆走する。
 暴走族に所属し、よく賭けレースもやっていた。
 パトロールの白バイに追われることも数え切れないほどあった。
 危ない橋はいくつか渡ったが、ボロを出して捕まったことは一回もなく、逆に最高のスリルを味わえた。
 「狂走男」他の走り屋から称されたあだ名だ。
 他の誰よりも、群を抜いて、走り好きだったことがわかる。
 地元の白バイ警官たちも、彼の走りテクのあまりの技術に舌を巻いていた。
 地元では知らないものは居ない。
 そんな彼の最後は、意外なほど呆気なかった。

「うおおおおおおおお!?」

「馬鹿!前見ろ!?」

「救急車呼ぶッぺ!!」

 仲間たちの叫び声と怒声が、彼が聞いた最後の声。
 賭けで行われたチキンレース。近所でも最難関と恐れられる急カーブありの、山中で行われたそれ。
 彼は万に一つもないと考えていたミスを犯した。
 凄まじいスピードで地面に投げ出され、首がもげた。




 伝説になりかけていた走り屋は、走りで死んだ。






 そして、生まれ変わった。

 彼が次に目覚めた時、最初に思ったのは疑問だった。
 ここは何処だ?俺はどうなった?あれは夢だったのか?
 なぜか肩から上が軽い気がした。
 おぞましい死の瞬間の記憶はあった。あれで生きているはずはない。
 なんともお決まりなセリフを喋ろうとした。
 彼は喋れなかった。
 異常なほど頭が軽い?当然な事だった。
 首から上がなかったのだ。

 自分が本当に死んだ事に気づき、認めたのはかなり後になってからのこと。

 これが有名な都市伝説『首無しライダー』の始まりだった。

 夜な夜な道を走り、夜明けとともに何処かに消える黒いライダー。
 当初混乱した物の、彼は走り続けることを選んだ。
 幽霊?になってしまったものの、死んだことはこれが初めて。成仏の仕方などわからない。そして頭がない状態じゃああの世の爺ちゃんが腰を抜かすだろう。
 なによりも彼はまだ走りたかった。
 自分を育ててくれた両親や族仲間に影から別れを言い、旅に出ることにした。
 全国の高速道路や、レースコース。峠の道を駆け回る。

 深夜の道を走っていたら、たまにライダースーツを着たバイカーが通り越すかもしれないが、もしかしたら彼かもしれない。
 
 違う意味で彼は伝説になった。

390死後も好きなものは好き ◆Bmn./sC95Q:2013/10/01(火) 10:28:19 ID:V0tMphjc0


 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 ほんのりと赤みのある光を反射して光る月の光が照らす中、赤い荒野に響く爆音。
 それはバイクの排気音であり、その音源であるバイクに乗っている者は、生者ではない。
 全身を覆うライダースーツを着用し、頭に乗っている空のヘルメット。
 顔をすべて覆うそれは、表情が読めない物だ……彼に表情はないのだが。
 走りに生き、走りで死に、走りで蘇っだ彼は、殺し合いの場だろうと関係なく走る。
 走るのをやめるのは、彼が走れなくなるまでだ。
 食べることも寝ることも必要なくなり、肉体の呪縛から逃れられた走り屋。
 彼は幸せだ。死後も大好きな走りを続けられるのだから。
 
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 まるで爆弾が落ちたような、爆音な排気音が響き渡る。
 
 彼は止まらないし、止まる気もない。たとえ今音を鳴らし、自分の存在をまわりにアピールすることが、どれだけ愚かなものだとしても。

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 走ることが、彼のプライドであり、存在理由だから。

【E-9荒野未明】 

【首無しライダー】
【状態】健康、爆走。
【装備】愛用バイク(自前)
【所持品】基本支給品×1
ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:爆走、爆走、とにかく爆走。
2:とりあえず走る。
3:殺し合いについては今の所傍観。

【備考】
※バイクは自前の品です。彼が事故死した際に乗っていたもので、エンジンに改造が施されています。
※特性上バイクとは一心同体。あまりバイクとは離れられません。
※E-9に爆音が響いています。だれか聞いたかも?

391 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/01(火) 10:31:56 ID:V0tMphjc0
短いですが投下完了です。
宮野陽子、ビアー・バーンズを予約します。

392 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/02(水) 22:41:59 ID:GP26oB/20
投下します。

393用心棒はお人好し ◆Bmn./sC95Q:2013/10/02(水) 22:44:00 ID:GP26oB/20
 ビアーが陽子を助け出した後、まず最初に行ったのは水場を探す事だった。
 陽子を手錠で拘束し、ガソリンをかけて生きたたま燃やそうとした異常者(姫園炎間)はそのまま放置した。
 経験的に裏に所属する殺し屋やマフィアと面識があるビアーだったが、彼女は悪党には大体二種類のタイプがあると考えている。
少しばかりお仕置きが必要な小悪党か、たちの悪い犯罪を嬉々としてやらかそうとするイカれ野朗。この2つだ。
 人間バーベキューを行おうとしたあの男は後者。完全に頭がイカれているクソッタレだ。
 少々手を抜いたとはいえ、近くは歩き回ることはできないほどは殴った。
 もし気絶している間にあの男が"乗った"参加者に殺されても、自業自得。少しも心は傷まない。因果応報ってやつだろう。
 もちろんしっかりとデイバックは回収しておいた。奴に支給されたガソリンは、奴を殴った時ポリタンクが倒れちまって殆ど零れちまった。
 残った分は助けたヨウコって名前のジャップの服にぶっかけられた分しか無い。勿論絞って集めて使う……なんて事はできないだろう。
 ビアーはおずおずとついて来る陽子を見る。なぜか目をそらされた。
 Japanは平和な国だって聞いた事がある。あたしの住んでたスラムとは違って、治安もかなり良い国らしい。
 ヨウコは顔にもけっこう殴られた跡があった。多分、いや殆どあの男にやられたんだろうが、そんなことは今まで経験したこともないのかもしれないし、ショックだろう。
ましてや危うく火だるまにされそうになったんだし、ショックもそれなりに受けただろう。
 ……でも、あたしを見て顔を逸らすってのは少し傷つくね。
やっぱり怖いのかね?あたしはかっこいいと思うけど。
 裏じゃあ女ってだけでかなりナメられるから、外見の印象ってのは大事だ。
あたしは別にどーでも良いんだけどね、一応タトゥとかしてみようかって手を出したのが始まり。
 これが意外と楽しくて、ついついこんな風になっちゃったけど……
 好きなものこそハマるって言うけど、やり過ぎた感はあるね。別にかっこいいから良いんだけど。
 顔にボディーピアスも、けっこう脅かしには効くんだよね。
 タトゥとピアスを全部入れてからサリーにあった時、腰を抜かしてたわ。
 でも最後には『ビアーにはなんでも似合うから、大丈夫』って嬉しいこと書いてくれたし。……なぜか遠い目をしていた気もするけど、気のせいだろう。
 
 ビアーは気づかない。陽子が顔を逸らした時、頬を赤く染めていたことを。
 
 ビアーは付近の民家に押し入り、シャワーを借用することにした。
 家には鍵がかかっていたが、ビアーがドアノブを引き抜いたために意味はなかった。
 プラスチック製のドアノブを苦もなくもぎ取ったビアーに陽子が目を丸くしたのは言わずもがな。
 少しばかり拝借した民家には人気がなく、誰かが住んでいた痕跡は全くなし。
 しかしご丁寧に食器やら本やら調味料やら、小道具は不自然なほど揃われている。

394用心棒はお人好し ◆Bmn./sC95Q:2013/10/02(水) 22:44:51 ID:GP26oB/20

 少しばかり物色してみると、なんとタンスなどに衣類も入っていた。
 少しばかり気味が悪いが、陽子の着替えが手に入ったことはなかなかの成果だ。
 いくらなんでもガソリンまみれの服をまた着せることは論外だし、なによりもそれでは風呂に入れた意味がない。
 他人の家の中を無遠慮に荒らすビアーと、背後からおずおずとそれに続く陽子。
 
「こりゃあ用意が良いねえ。さがしゃあ家主の隠した貯金まで出てくるかもしれないね」
 陽気な口調で喋るビアー。冗談のように聞こえるが、この民家一つにとってもこの芸の細かさ。
 主催者がシャレのわかる人間なら、用意されているかもしれない。

 「ど、泥棒は駄目ですよ」

 律儀に注意を入れる陽子。声に少しばかり咎めるような響きがある。

「はは、ジョークだよジョーク。人の金をパチっていくような真似はしないよ」
 
 ビアーはひとまず安心した。人の冗談に注意を入れるくらいの元気はあるらしい。

「とりあえずさぁ、着替えには困らないね。サイズが合ってるかどうかはわからないけど、無いよりはマシだろ?」

 タンスから何枚か拝借してきた女物の衣類を陽子に渡すビアー。

「あたしはしばらく使えるものがないか此処を探るから、まずは風呂に入ってさっぱりしてきなよ、ぐずぐずしてたら匂いが染み込むよ?」

 陽子から漂うガソリン独特の匂い。陽子の体温と外気により気化してきたのだろうか?間近で嗅ぐとけっこう鼻にくる。
 
「は、はい、分かりました、すいません」

 陽子は自分の状況に気づき、謝りながら風呂に向かう。
 その姿に呆れた視線を送るビアー。助けた時もそうだったが、 ジャップは何かあるとすぐに謝る癖でもあるのだろうか?
 ビアーは民家の探索を続けた。

「あたしも甘いねえ……ホントに」

本日二回目(一回目は心の中)のセリフをため息混じりに言う。
 いくら目の前で焼き殺されそうになっていたからといって、助けたあとに風呂に入れて着替えも探してやるとは……
 陽子を助けたことに後悔はしない。赤の他人とはいえ見殺しにするのは後味が悪いし、炎間かトンマか知らないが、あのタイプの人間は個人的に大嫌いだ。
 他人の事を考えもせずに己の欲望だけを優先する悪党。多分陽子を焼き殺そうとしていなくても殴っていただろう。
 ビアーは敵には非情だが根は優しく、面倒見が良く、外見の荒々しさと相反するように、聖母のような優しさを持つ人間だ。そんな彼女に救われた人間も多い。
 そんな人柄もあるのだが、陽子に対してはビアーはなぜか放っておけないような気がするのだ。そしてその理由も、ビアーはわかっていた。

「似てるんだよね、サリーとさ」

 そう、陽子は似ているのだ。ビアーの幼なじみであり、厳しいスラムを共に生き延びた唯一無二の親友サリーに。
 黒髪に黄色い肌のアジア系の外見をした陽子と、白人の上銀髪であるサリーとは外見は全く違う。
 しかし、ふたりは似ているとビアーは感じていた。
 外見的なものでは無く、内面的な面で似通っていると。
 陽子とサリーに共通して存在するもの。それは悲しみだ。
ビアーは知らないが、陽子はごく最近に血の繋がった娘を失った。事故でも病気でもなく、ひとりの凶悪犯の畜生にも劣る所業により……
サリーも陽子も、過去に深い悲しみを背負う人間であり、それゆえにビアーは陽子を放っては置けないのだ。

「……まあ、もう少しは付き合っておこうかね」

 陽子は完全な一般人だ。ビアーとは違い、ナイフや銃を持った相手との戦闘経験はなく、喧嘩すらしたこともないかもしれない。
 この殺し合いでは生き残るのは難しいだろうし、そもそも早速殺されかかっていた。
 ひとりで放り出すのは酷だろう。ビアーはもう少し陽子と行動を共にすることに決めた。
 
「しかし、動いてるうちに喉乾いたね」

 喉の乾きを感じたビアーは、炎間から回収したデイバックと自分たちに支給されたデイバックを合わせて三つ。
 その床においてある中の一つから、水の入ったペットボトルを取り出して飲んだ。

395用心棒はお人好し ◆Bmn./sC95Q:2013/10/02(水) 22:45:33 ID:GP26oB/20

 ビアーが部屋を物色している間、陽子はシャワーを浴びていた。
 ガソリン臭い衣類を脱ぎ、生まれたままの姿で汗と石油をお湯で流す。
 肌に流れるお湯の熱を心地よく感じながら、陽子は命の恩人であるビアーの事を考える。
 そう、命の恩人。ビアーが来なければ陽子はあの異常者に焼き殺されていただろう。
 思い出すだけで体が震える。両肩を抱きしめ、震えを抑える。
 初めてだった。人に殴られるのは……あの男は、抵抗すればするほど心から楽しそうに私を殴っていた。
 まだ殴られた場所が痛む……娘も、あの男と同じ異常な人間に殺されたのだろうか?同じように恐怖を感じただろうか?……感じたに違いない。大人である自分もとても怖かったのだから。
 思えば、不思議なものだ……もう、生きていても疲れるだけだと思っていたし、もう終わらせたいと考えていた。
 なのに、いざ殺されそうになった時、私は死にたくないと思った。
 ピンチの時に助けてくれるヒーローなんて都合のいい物、現実には居ないと思ってた。
 でも、私をそんな危機から救ってくれたヒーローは居た。
 そのヒーロ……ビアーさんの事を考えると、ドキドキッて心拍数が上がって胸が熱くなる。……正直言って今までこんな事はなかった。初めてだ、こんなの。

『ヘイ、ユー。認めちゃいなよ。その熱くたぎった心を!!』

 そう、……私は、ビアーさんに惚れてしまったらしい。
 あの人の事を思うだけで、何とも言えない幸福感と胸のドキドキが止まらない。
 ビアーさんは女性だ。最初に見た時は男性だと思ってたけど、声の調子で分かった。
 もういい年いってるのに、同性にこんな気持ちを抱くなんて、ビアーさんが知ったらどうなるだろう?気持ち悪がられるかな?拒絶されるかな?
 陽子は一人で悶々とシャワーを浴びていた。未だかつて同性に抱いたことはないこの恋心を、いったいどうすべきか悩んでいる。
 しかし当然結論は出ないまま、陽子は風呂から上がった。幸運にもこの家に置かれていた衣類はサイズがぴったりと合った。

「おぉ?サッパリしたかい、ヨウコ?」

 使えそうな品物がないか探していたビアーは、上がってきた陽子に声をかける。
「はい、サッパリしました。ビアーさんも入りますか?」

 風呂に入ったことで元気が出たのか、明るくなった陽子を見て安心したのか、微笑むビアー。
 その笑顔を見て、陽子は風呂上がりで赤くなった顔をさらに赤くさせる。

「あたしは遠慮しとくよ、これ飲んどきな」

 ビアーは床に置いておいた三つのデイバックのひとつから、水の入ったペットボトルを取り出し陽子に渡す。

「あ、ありがとうございます」

 ビアーに礼を言い、キャップを開けて口をつけた陽子。
 喉に流れる冷えた水が、お湯で火照った体に心地よく響く。風呂上がりの水分補給は最高だ。あっという間に殆ど飲み干してしまった陽子。

「……あれ?」

 飲み終えてからあることに気づいた。

「ビアーさん、これ……開いてませんでした?」

 キャップを開けるとき、未開封のボトルを開ける際の独特の音がしなかった。

「ありゃ?ごめんごめん、多分あたしが、開けて飲んだやつ渡しちゃったんだわ」

 ごめんね、先程開けたボトルを渡してしまったことに謝るビアー。しかし陽子の耳にその声は届いていない。

396用心棒はお人好し ◆Bmn./sC95Q:2013/10/02(水) 22:46:16 ID:GP26oB/20

『ありゃ?ごめんごめん、多分あたしが、開けて飲んだやつ渡しちゃったんだわ』

 今、ビアーさんは確かにそう言った。開けた?誰が?勿論ビアーさんが。何のために?水を飲むために決まってる。じゃあ、ビアーさんはこのボトルに……

「…………」

 ペットボトルの口を見つめる陽子。

「(……間接キス?)」

 その考えに至った瞬間、陽子は顔を真っ赤にしてーー

「……きゅう」

ーー倒れた。

「え?!ちょ、ヨウコ?!大丈夫?!どうしたんだい?!」
 
 びっくりした表情を浮かべるビアー。同然目の前で人が倒れたら誰だって驚く。

「ちょっと!……のぼせちまったのかね?」
 
 気絶しながらも顔を真っ赤にした陽子を見て、のぼせてしまったと判断したビアー。流石に自分との間接キスのせいで倒れたとは思わなかったようだ。


 コントに見えなくもないふたりの関係は、まだ続きそうだ。


【G-7赤の国民家/黎明】

【宮野陽子】
【状態】顔に青あざと軽傷あり。手首に手錠跡。風呂上がり。
【装備】無し
【所持品】
デイバック×1
ランダムアイテム×3
基本的支給品×1
タオル@現実(デイバックの中にあり、ガソリンが付着)
【思考・行動】
1:きゅう……。
2:この人(ビアー)について行きたい。
【備考】
※風呂に入り服を着替えました。ガソリンのかかった元の服は風呂場に置かれています。どんな服装かは次の書き手さんに任せます。
※ヒーローのように登場したビアーに対して重度の恋心を抱いています。しかし本人はこの気持ちをどうすればいいか決めかねているようです。
※赤の国の民家には電器やガスが通っているようです。(他の施設が同じかどうかは不明)

【ビアー・バーンズ】
【状態】健康そのもの。むしろ良すぎる。 少々唖然。
【装備】
【所持品】
デイバック×2
ランダムアイテム×5
基本的支給品×2
【思考・行動】
1:もうしばらくはヨウコと行動を共にする。
2:殺し合いにむざむざ乗るのはしゃくに障るから無し。
3:ナメた野郎はとりあえず殴る。
4:どーしたんだいヨウコ!?
【備考】
※アジア系に対していらぬ誤解をしています。
※サリーが来ているとは知りません。
※民家のドアノブを破壊し不法侵入。部屋を荒らしました。

397 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/02(水) 22:47:47 ID:GP26oB/20
用心棒はお人好し投下完了です。誤字脱字や、違和感のある場所などがあれば指摘よろしくお願いします。

398 ◆X8NDX.mgrA:2013/10/03(木) 18:07:07 ID:aulG/uZU0
投下乙です!まずは感想を

>弾丸の収集家
能力を見ると中々のチートに思えるB.Cの登場、異形ばかりのこの島では、誰彼かまわず収集しそうで怖い。
触れられなければどうということはないのと、殺し合いには積極的ではないのが対主催にとっては救いでしょうか。
興味を持ったものへの執念深さが、よく表現されていると思います

>負けたら失う
ジャスティン・ショット、名前の響きが好きです。まあそれはいいとして。
軍人としての冷静さと同時に、敗者は死ぬべきという危なっかしい思想を持っている彼女。
回想シーンと合わせて、彼女の最後のセリフ、自分に言い聞かせているようなそれがぐっときました。

>「いただきます」
雪の塔とはなんだったのか。冒頭から暴れん坊が暴れてて、しかもそのすぐ後に冷静な思考してて笑わされました。
そして喰院と浅からぬ因縁があるデュオの登場……かと思ったら美奈子ちゃんが死んでたああああwwww台詞なしwwwよし補完話書こう
デュオの一人称は狂気が感じられて、そりゃ暴れん坊兄さんも引きますね。

>死後も好きなものは好き
思うがままに走り続けるライダーが、どこまで走り続けるのか気になります。
でも、一番気になったことは、首無しライダーは意思疎通ができるのだろうかということですが……w。

>用心棒はお人好し
陽子はいよいよ恋心を意識してきましたね、初々しい反応が上手いと思いました。
でも、この人確か子持ちだったんじゃ……それほどビアーがカッコイイってことですねわかります。
姉御肌のビアー、そのビアーに恋心を抱く陽子。二人がサリーと出会ったらどうなるのか、楽しみです(愉悦)。

399 ◆sPL2BgePzw:2013/10/05(土) 02:09:21 ID:tLIJIUDc0
投下乙です!

>死後も好きなものは好き
走る走る!
シンプルな生き方死に方、都市伝説になっても自分を曲げない首なしライダーがシブいですね
人数のわりにマップがけっこう広いしせっかくだから彼には全土制覇してもらいたいw

>用心棒はお人好し
あっこのビアーさんってひと鈍感だ…w 民家の再現すげえ。閻魔さんサイド用意が良いな
そしてかわいい! なんてこった、陽子さんがすごいかわいいぜ! 間接キスの下りのラブコメ感いいね
まー元人妻でもこのように落としてしまうビアーさんがいろいろとんでもないんだけどな……w

wikiに29話「用心棒はお人よし」までを収録しました。
何気にもう15作…Bmn氏の速度すごい。ありがとうございます。見習いたいです
そしておかげさまで参加者も44人揃ったので、
キャラカテゴリ別名簿とキャッチコピーつき名簿を作りました

400 ◆sPL2BgePzw:2013/10/05(土) 02:12:23 ID:tLIJIUDc0

参加者名簿
ttp://www57.atwiki.jp/ori9tenti/pages/182.html

01・空想に生きる作家  アイボタル
02・魔人ハンターの少女 アイレア・オッド
03・純粋マフィア少年  赤川菊人
04・暴走ヒト食イガール 赤目のデュオ
05・鬼の三兄弟・長男  暴れん坊
06・パンであり犬である あんぱん犬
07・鬼の三兄弟・次男  怒りん坊
08・不意打ち暗殺剣士  飯綱景人
09・ウイルスバスター侍 イサギヨWB-07
10・不死身だから無感動 イリス・ハンニバル
11・神の座を犯す毒蛇  カーミラ・フランケンシュタイン
12・信じられない殺人鬼 ガイル・バッグウェル
13・鬼の三兄弟・三男  隠れん坊
14・死してなお風になる 首無しライダー
15・愉快犯なテロリスト クラウン
16・人になれない人食い 黒田喰院
17・女子高生に黒魔術  斉藤花子
18・リーゼント兄ちゃん 佐藤勇
19・罪と男は許せない  サリー・レスター
20・負けるとは失うこと ジャスティン・ショット
21・平凡なゲーム実況者 高山信哉
22・人語を解す猛き虎  虎丸
23・デフォルトネーム  名無しさん
24・パン食い競争全一  パン食いガール
25・頼れるオンナ用心棒 ビアー・バーンズ
26・殺炎のアーティスト 姫園炎間
27・吸血貴族のお嬢様  ブラッディー・バレンタイン
28・歩くパンデミック  ペルオ・ラッセル
29・ニュースキャスター ボー・エンザー
30・浮世を楽しむ化け狐 亡狐
31・解剖大好き人体標本 本表体人
32・幸せに逃げられた女 宮野陽子
33・黒い悪魔とお友達  蟲之黒玄
34・新設定を書き込める 無代ミテイ(仮)
35・才色過備の女教師  村雨葵
36・自己中な女子中学生 吉原美奈子
37・バケモノは死すべし ラファエル・キルシュタイン
38・妖精は財宝が大切  レプラコーン
39・堅実な財宝ハンター ロージ
40・よく喋るライフル  AK-47
41・銃弾にする収集家  bullet・collector
42・悲しき破壊マシーン Many_arms(M-A023)
43・アフロ博士は大天才 Mr.田中博士
44・ピコピコウイルス  PicoPico.2008


以上44名

401 ◆sPL2BgePzw:2013/10/05(土) 02:14:31 ID:tLIJIUDc0

キャラカテゴリ別名簿(ネタバレ含む)
ttp://www57.atwiki.jp/ori9tenti/pages/183.html

◆人 15/17
○アイボタル/○赤川菊人/○飯綱景人/○ガイル・バッグウェル
○クラウン/○佐藤勇/○サリー・レスター/○ジャスティン・ショット
○高山信哉/●名無しさん/○パン食いガール/○姫園炎間
○ボー・エンザー/○宮野陽子/○村雨葵/●吉原美奈子/○ロージ
◆異能 10/10
○アイレア・オッド/○イリス・ハンニバル/○斉藤花子
○ビアー・バーンズ/○ペルオ・ラッセル/○無代ミテイ(仮)/○蟲之黒玄
○ラファエル・キルシュタイン/○bullet・collector/○Mr.田中博士
◆妖 13/14
○赤目のデュオ/○暴れん坊/○あんぱん犬/○怒りん坊
○カーミラ・フランケンシュタイン/○隠れん坊/○首無しライダー
○黒田喰院/●虎丸/○ブラッディー・バレンタイン/○亡狐
○本表体人/○レプラコーン
◆機 4/4
○イサギヨWB-07/〇AK-47/○Many_arms(M-A023)/○PicoPico.2008


41/44

402 ◆sPL2BgePzw:2013/10/05(土) 02:39:27 ID:tLIJIUDc0
一般人、超人・異能もち、妖怪系、無機物系でカテゴリ分けをしましたが、
意外にもかなりバランスよい人数配分になっている気がしました。

なので、この44人で「正規参加者」は〆切とします。

ただ、b.cさんの銃弾の銃弾化が解けて「イレギュラー参加者」が出てくる場合のみ追加参加は許可します。
ただし今後【b.cの銃弾】を支給品として出せるのは>>1の自分だけとします。
イレギュラー参加者をもし出したい場合、予約は銃弾を持ってるキャラの名前だけ書いてもらい、
銃弾の変化が解けて新キャラが出てくる展開を書いてもらうことになります。

403 ◆sPL2BgePzw:2013/10/05(土) 02:48:25 ID:tLIJIUDc0
というわけで、細かいルールをまとめてテンプレを作ったり
現在位置地図を更新したりが終わったら新スレに移行しましょう

そして
イサギヨWB-07、ボー・エンザー、アイレア・オッド、
アイボタル、ロージ、亡狐、Many_arms(M-A023)、
Mr.田中博士、佐藤勇、蟲之黒玄 の10人を予約します

404 ◆X8NDX.mgrA:2013/10/05(土) 11:39:01 ID:.aV5qgoQ0
名簿乙です、仰られるように、意外と参加者のバランスがいいですね。
正規参加者も確定しましたし、この先もどんどん企画が進むことを期待しています。

さっそく不穏な空気のする図書館周辺も予約されていることですしね(震え声)

それはそうと、前回、予約破棄をした際には、読みたいとの言葉をくださりありがとうございました。
予約を入れたいとお考えの方がいないようでしたら、
ラファエル・キルシュタイン、クラウン、イリス・ハンニバル、以上三名で改めて予約させていただきます。

405 ◆X8NDX.mgrA:2013/10/05(土) 13:41:44 ID:.aV5qgoQ0
質問です。
wikiの本編SS目次では、時間帯の表示(未明、黎明、早朝)が揃えられていませんが、
これらは揃えない方針なのでしょうか。
あるいは、今のところは揃えていないだけなのでしょうか。
その点、どちらか気になったので教えて頂きたいです。

406 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/05(土) 13:54:26 ID:KZ7Qit160
名簿乙です、参加者のキャッチコピー凄くかっこいいですね。
参加者44名決定……!!このオリロワ天国地獄の企画が順調に進んで、感激ですね。これからもよろしくお願いします。

ついに図書館周辺のssが……一体何が起こったんだ(生唾ゴクリ)

>>404
再予約乙です。めっちゃ気になるメンバーの予約だったので、物凄く楽しみです。

さて、私も飯綱景人、隠れん坊を予約させてもらいます。

407 ◆sPL2BgePzw:2013/10/05(土) 18:36:55 ID:tLIJIUDc0
>>405
時系列はあえて揃えてないです。仮に放送行くとか、完結するとか、
区切りまで来たら時系列順に並べるのもアリですが…いまは投下順を基準にするということで
普通のロワは投下順と時系列順の両方でまとめてるんですが、更新に手間がかかるので(え

現在位置地図ができました。
ttp://www57.atwiki.jp/ori9tenti/pages/28.html から見れます。
言うてもこれ、今の予約が投下されたらすぐ変わっちゃうやつだけどね!

408 ◆X8NDX.mgrA:2013/10/05(土) 20:08:00 ID:.aV5qgoQ0
>>407
返答していただいてありがとうございます。
確かに手間はかかりますよね、投下順と時系列で分けたら単純に考えて二倍ですし。
区切りのいいところまでいったら、また考えるというのが妥当でしょうか。

また、現在位置地図の作成乙です。とてもわかりやすいです。
作っていただいたばかりで恐縮ですが、予約分を投下します

409ナイトメアのハジマリ ◆X8NDX.mgrA:2013/10/05(土) 20:10:24 ID:.aV5qgoQ0

 草花がそよ風で揺れている。
 そよ風といっても、生暖かいので到底心地良いとは言えない。
 生暖かいのは、島の周りで煮え滾るマグマのせいだろう。
 ここに来たばかりのときに、マグマの海を覗き込んでみたが、五秒も我慢できなかった。
 もともと、熱い場所は好きではない。肌がちりちりと焼ける感覚に、どうしても慣れないのだ。

 俺、イリス・ハンニバルは、人生に退屈し、刺激を探求する男だ。
 こう書くと、夢を追っているような印象を受けるかもしれないが、そんなことはない。
 寧ろ夢も希望も、とうの昔に失っていた。
 昔のことを思い返そうとすると、身体中が疼く。
 まるで俺の全てが、細胞に至るまで、過去を思い出すまいとしているかのように。
 思い出せなくても、別段支障をきたすことはないから、いいのだが。

 話が逸れた。俺が求めているのは、刺激だけだ。
 そこに夢や目標を定めることはせず、ただひたすらに探求し続ける。
 刺激によって得られる快楽は一瞬だろう。だがそれでも構わない。
 ファックユー、と罵られても、クレイジー、と蔑まれても、俺は自分を曲げない。

 ふと、サングラスを外して、近くの花壇を眺める。
 風に揺られる草花は、ここが地獄であるにも関わらず、しゃんとしている。
 それらを眺めていると、蹴散らしたくなる衝動に駆られる。
 俺は、花壇に植わったままの草花に、価値を見出すことはできない。
 自らの足で踏み潰すことで、ようやく快感を覚えることができる。

「…………」

 俺が欲しいのは、心を落ち着かせるものではなく、心を昂らせるものだ。
 例えば死体。四肢を切断された人間を見ようものなら、垂涎が止まらなくなる。
 例えば拷問。五寸釘と蝋燭を見ただけでも、舌なめずりを抑えられない性質だ。
 それは、およそ他人には理解されないであろう嗜好。
 異常な趣味だと重々承知した上で、俺はそういったモノに刺激を求めていた。

「おいおい、Mr.ホワイトマン。ぼうっと物思いに耽るのも結構だが、作業の手は止めないでおくれよ」

 ふと、後ろから声をかけられた。
 緩慢な動作で振り返ると、そこには顔を白く塗った、道化師のような女がいた。
 パンクファッションに身を包んでおり、背は高い。百七十前後あるだろう。
 彼女の名前は、クラウン。自らを道化と名乗る奇妙な女性だ。
 つい先程、この地獄で一緒に行動することを持ちかけてきた人間だ。
 退屈を埋められるかという問いに、満面の笑みを以て答えた、狂った人間だ。
 そして――。

「黙ってんじゃねえよ!」

 思考していられたのはそこまでだった。
 クラウンが発した、叱り飛ばす声と同時に、サバイバルナイフが俺の左目を抉った。
 情け容赦も躊躇いも皆無な、鋭い一撃からくる激痛が、神経系を通じて全身に行き渡る。
 俺は思わずクラウンを突き飛ばし、両手で目を覆う。

「ぐうっ……」
「質問されたら速やかに答えなさい、って先生様に教わらなかったのかい?
 素行不良の生徒には、相応の体罰を受けてもらうよ♪」

 手の隙間から、ぽたぽたと足元に滴る鮮血。
 それを見て、けらけらと、心の底から愉快そうに笑うクラウン。
 罪悪感の欠片も無いことは、明白だった。謝罪は期待できそうにない。
 なにせ、出会い頭に喉元を刺すような狂人だ。
 ならばせめて、追撃されないように、返答しておくべきだろう。

「……すまなかった。少し、考え事をしていてな」
「そんなことより、“サプライズ”の仕込みは終わったのかね?」

 返事をするが早いか、話を変えられた。気まぐれにも程がある。
 俺は溜息をついてから、仕方なく話を合わせた。
 話題はクラウンがコーディネートするらしい“サプライズ”のことだ。

「ああ、仕込みは終わった。だが、本当にここでサプライズができるのか?」

410ナイトメアのハジマリ ◆X8NDX.mgrA:2013/10/05(土) 20:13:42 ID:.aV5qgoQ0

 ここ、というのは地獄遊園地のことだ。
 デイパックの中に収納されていた地図によれば、H-6エリアに位置している。
 殺し合いに招かれた俺が、最初に訪れて、そしてクラウンと出会った施設だ。
 名前に地獄とつくわりに普通の遊園地で、ジェットコースター、観覧車、お化け屋敷と、一通りの施設が揃っている。
 刺激たっぷりのサプライズを行うには、おあつらえ向きだろう。
 橋の近くということもあって、立地も悪くない。
 だが、不安要素もあった。

「殺し合いをしている最中に、遊園地に行こうとするやつがいるだろうか?
 いや、いない。いたとしたら、そいつは……正気の沙汰じゃない」

 狂気に満ちたクラウンに言うのもどうかとは思ったが、正直に言わせて貰った。
 自殺志願者でもあるまいし、ネオンが煌々と光る場所に向かうだろうか。
 まして、サプライズを行うには人数が必要だ。多ければ多いほどいいが、少なくとも三人は要る。
 人が寄り付きにくいだろう場所に、それだけの人数が果たして集められるだろうか。
 サプライズに招く人間の確保。俺は、これが一番の問題だと考えていた。

「……なんだ、その顔は」

 ふと気づくと、クラウンが妙な顔をしていた。
 どのような、と尋ねられると、メイクのせいもあって表現しにくいが、あえて形容するならば、ぽかんとした顔だ。
 信じられないものを見たときの顔だ。

「……アッハッハッハッハ!こりゃあ驚いた!
 おいおいMr.ホワイトマン。お前さん随分と慎重なんだなあ!意外だよ。
 遊園地に人が集まらないんじゃないか、って?なるほどそれも一理有る。こんな状況だもんねえ。
 でも、よく考えてごらんよ。あたしは誰だ?あたしは何だ?道化師(クラウン)だ!
 愛くるしい客寄せパンダには程遠くても、客の心を掴むテクニックには長けているつもりさ!
 客はたっくさん来てくれるから、お前さんは心配しなさんな。
 あたしが盛り上げに盛り上げて、ここでのサプライズは満員御礼にしてやるから!」
「…………」

 長かった。興奮させてしまったらしい。
 クラウンが言い終わる頃には、深く刺された目の傷は、もう跡形もなくなっていた。
 血の跡は残っているが、痛みは既に引いていた。
 俺を不死身たらしめる特殊な細胞“幹細胞”は、問題なく機能しているようだ。
 腹をゆすって哄笑するクラウンを見て、俺は溜息をついた。

「はあ……」

 俺は立ちあがると、大きく深呼吸をした。
 吸って、吐いて。
 呼吸を整えてから、肩で息をするクラウンと目を合わせる。見開かれた目からは、しかし感情は読み取れなかった。
 俺自身、狂っているという自負はあるが、この道化はそれ以上だった。
 話には説得力も何もない。ただ自分がどうにかすると言っただけだ。具体的な案を出したわけではない。
 それでも、俺は呟いていた。

「よく分からないが……刺激的じゃねえか」

 穴だらけの杜撰な計画。突然人を刺してくる凶暴性。
 そしてなによりも、愉快なまでに狂っているその性格。
 常人からすれば理解しがたいであろうそれらは、しかし俺からしてみれば、今までにない刺激をくれる要素だった。

「いいぜ、クラウン。やっぱりお前は、イイ」

 無茶な計画を立案し、力ずくで押しとおすことなどなかった。
 そんな人間が、今、目の前にいる。

 突如目を刺してくる危険な奴など、相手したことがなかった。
 そんな狂人が、今、目の前にいる。

 これほどまでに愉快だと感じる女性を、見たことがなかった。
 そんな女性が、今、目の前にいる。

「お前は、すごい」

 俺は生唾を飲み込んだ。
 道化師のパフォーマンスに、刺激を得ることなどはなかった。
 下らない三文芝居のほうが、幾らかマシだと思っていたくらいだ。
 だが、今は違う。
 凶悪なまでに刺激的な道化が、今、俺の目の前にいる。

411ナイトメアのハジマリ ◆X8NDX.mgrA:2013/10/05(土) 20:15:46 ID:.aV5qgoQ0

「だろう?あたしは道を化かす女……Mr.ホワイトマン、お前さんもそろそろ“化かされて”きたかい?」

 そう言って、クラウンはまた高らかに笑った。
 俺もつられて、口の端を歪めた。
 普段はこのようなことはない。だが、今日に限っては、顔が緩むかもしれない。
 なにせ、愉快な道化が、この地獄で刺激を与えてくれると確信できたのだから。

「そうかもしれないな」

 人をどう呼び寄せるかなどという、矮小な問題に拘っていては、刺激が薄れてしまう。
 そのときになったら、拡声器でも爆弾でも、人をこの遊園地に注目させる手段はごまんとある。
 むしろ、いつ遊園地に人が訪れても、サプライズが実行できるくらいの心づもりでいなくてはならない。
 クラウンを見る。白いメイクの施された顔が、ニンマリと笑う。
 任せておけと言わんばかりの、地震に満ち溢れた不敵な顔だ。

「そうだ、化かされたっていい。馬鹿にされたっていい」

 欲しいのは刺激。
 刺激を。もっと刺激を。
 サングラスをかけ直してから、俺はクラウンに向かって言った。

「刺激的なサプライズ、是非とも協力させてくれ……っ!」

 興奮のあまり、花壇に咲く花を踏み潰す。
 不死身の狂人は、さらに狂い始める。





 ラファエル・キルシュタインの歩みは速い。

「…………」

 針の山にて、吸血鬼を斬り殺したラファエルは、一定の歩調で歩きながら思考の海に沈んでいた。
 自分が死んだと告げられたことに対しては、そう驚かなかった。
 もとより自分は化け物狩りの使命を帯びており、常に死が付き纏う生活に身を置いてきた。
 役割上、強大な敵とも幾度となく対峙し、この世全ての恐怖という恐怖を味わった。
 生死の境目を彷徨うたことも、一度や二度ではない。
 今までは死の淵に辿り着いてもなんとか生還したが、今ここにいる自分は、戻ってこられなかったということだ。
 その事実に辿り着いたラファエルは、ぽつりと呟いた。

「殉教、か。フッ、それが事実であれば、これほど光栄なこともあるまい」

 化け物に殺されたことを屈辱に思うよりも、信仰する宗教に殉じて死ねたことを誇りに思う。
 狂信者にありがちな偏った宗教観。
 自身の信仰の対象が、他のどのようなものよりも高い価値を持つと、高潔であると信じて疑わない。
 幼少時よりキリスト教への信仰心を植え付けられたラファエルも、当然その考えを持っていた。
 そもそも、自身が死ぬとすれば信仰に殉じてだ、と確信していること自体が、狂信者であることの証明だ。
 だが、ラファエルはただの狂信者ではない。

412ナイトメアのハジマリ ◆X8NDX.mgrA:2013/10/05(土) 20:16:40 ID:.aV5qgoQ0
「……だが、まだ化け物を狩り尽くしていない……無辜の民を脅かす化け物は、未だ数多く存在する……」

 神父でありながら、化け物を狩る戦闘員。
 それがラファエル・キルシュタインという狂信者だった。
 思考の海の中で、懸念事項について考える。
 自身は闇バチカンの中でも相当の実力者と自負している。そのラファエルが抜ければ、組織への損害は甚大だ。
 昨今では、化け物と対抗しうる人材を発掘ないしは育成するのにも、年月と費用がかかる。
 そうしたときに、即戦力となる人間の数が減るのは、明らかなマイナスだ。
 自分は死ぬべきではない。それが、ラファエルが客観的に判断したことだった。

「神は言っている……ここで死ぬ運命(さだめ)ではないと……」

 神の名のもとに。
 この島にいる参加者とやらが残り半分になれば、生還できる。
 再び化け物を狩るという役目を仰せつかることができるのだ。
 ならば、化け物を狩りつつ、参加者が半分にまで減るのを待てばよい。
 しかし、生還を視野に入れる以上は、死を賭した、言い換えれば無茶な闘い方ができなくなるだろう。
 強敵がいたときのことも考えて、やはり強力な武器は必要だ。

「……フッ」

 滾る化け物への憎悪と、使命感を動力源に、化け物狩りの神父は黙々と歩き続ける。
 進む先に在るのは、遠目からでもよく見える巨大な円。
 地獄遊園地の名物である、地獄観覧車だ。


【H-8 地獄遊園地付近 / 黎明】

【ラファエル・キルシュタイン】
【状態】無傷
【装備】豪華な剣、シンプルな剣
【所持品】基本支給品×2、ランダム支給品×2、アフロヘアーのカツラ、弾丸
【思考・行動】
0:遊園地を目指す。
1:化け物を狩る。
2:生還も視野に入れる。
3:十字架の剣や火炎放射器を探し、より化け物を狩れるようにする。
【備考】
※弾丸はとある収集家によって弾丸に変えられた「何か」の可能性があります。
その場合数時間後に元のモノに戻ります。

413ナイトメアのハジマリ ◆X8NDX.mgrA:2013/10/05(土) 20:20:06 ID:.aV5qgoQ0

 地獄にあるとはいえ遊園地。防犯設備も当然、整っている。
 入り口のゲート付近に備え付けられた監視カメラ。
 高性能なそのカメラは、長身の男を捉えていた。

「…………」

 薄暗い管理人室の中、無言で監視カメラの映像を見るのは、道化師クラウン。
 イリス・ハンニバルを籠絡に近い形で手駒にしたクラウンは、単独行動を取っていた。
 というよりは、イリス一人に作業をさせて、自分は状況把握に努めていた。

「……フフッ」

 クラウンは、決して狂っているだけの人間ではない。
 ただの狂人が、世界各国を股に掛けたテロ活動などできるはずもない。
 冷静な思考も同時に行える、いわばハイスペックな狂人だ。

「アッハッハッハッハ!!」

 ただし、その思考を第三者に悟らせることはしない。
 それゆえの道化師のメイク。
 カメラに映る男に対して、どう対処するのかは、クラウンだけが知っている。
 協力者のイリスにさえ、すぐに伝えることはしない。
 道化師はカメラの前で、身体ごと椅子を揺すりながら、再び高らかに笑った。


【H-6 地獄遊園地 / 黎明】

【クラウン】
【状態】健康
【装備】サバイバルナイフ(血塗れ)
【所持品】基本支給品×1、ランダム支給品×2
思考・行動】
0:男(ラファエル)に対応する?
1:この殺し合いをクラウン風にコーディネートする。
2:イリスと行動を共にする。
【備考】
※殺しに対して抵抗のない人格破綻者です。
※イリスの不死性を知りました。


【イリス・ハンニバル】
【状態】健康、フード姿、サングラス、クラウンに心酔
【装備】カッターナイフ
【所持品】基本支給品×1、ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:刺激を求める。
2:クラウンと行動を共にし、クラウンに全面的に協力する。
【備考】
※殺しに抵抗はありません。
※細胞が生きてさえいれば、どんな肉体的損傷も再生します。
※高温の場所や気温は避ける傾向あり。

414 ◆X8NDX.mgrA:2013/10/05(土) 20:22:50 ID:.aV5qgoQ0
投下終了です、ですが早速ミスを発見してしまったので訂正します。
ラファエル・キルシュタインの現在位置情報を

【H-8 地獄遊園地付近 / 黎明】
から
【H-6 地獄遊園地入口付近 / 黎明】

に訂正させていただきます。

415 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/07(月) 01:01:04 ID:YM/ljNjw0
投下乙です。
立地条件も良く、意外と要塞として使えそうな遊園地……道化師の城になりそうですね。
クラウンのノリが凄く、それに陶酔しちゃったイリス、確かに刺激的な相手だと思うけど、悪い予感がするぜ……。
ラファエルは生還を視野に入れ、遊園地にやって来ましたが……どうなっちゃうんだろう。
クラウンは狂人だけど、ただ狂ってるだけじゃないからタチが悪いですね。カリスマがあるっぽい。

416 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/09(水) 23:52:49 ID:5XVja67Y0
投下します。

417 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/09(水) 23:53:46 ID:5XVja67Y0

++++++++++

「俺のせいじャねェ……ここまでやるつもりは無かッたんだ…」
 弱々しいその声に、返答する者はいなかった。 
 
++++++++++



 飯綱景人は裏のある人間だ。

 景人は人殺し……殺人鬼と呼ばれる種類の人間。
 それゆえに殺し合いに乗っているし、楽しんですらいる。
 最初に出会った参加者……赤川菊人と名載ったマフィアの少年に接触した時、彼は持ち前の"表"の顔、陽気で社交的な人 物を装い、一般人として信用させようとした。
 しかし、自分が一般人ではないと菊人に鋭く見破られ、第三者の乱入の容赦ない攻撃によって手傷をおってしまった。
 その事で景人は学んだ、この殺し合いは一筋縄では行かないと。
 しかし彼は獲物を求めていた。

「まあ、せいぜい愉しませて貰うぜ……この殺し合いゲームをなぁ!」

 声もなく笑いながら、彼はそう呟いた。
 

「無理だァァァァァァァ!!!無理無理無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ無理だァァァァァ!!!」


 その直前、あたりに他者の絶叫が響いてきた。
 景人は驚いた。
 
「殺し合いッてお前!シュガルこら!閻魔こらぁ!!無理だッて!
 俺は兄貴たちと違ってよぉ、喧嘩は強くねぇんだよ!
 無理だって!俺はどっちかって言えば、情報戦とかが専門なわけ!
 こんな自体は想定してないんだよぉ!わかる?わかるかってんだ!!
 俺は弱いんだよ!雑魚なんだよ!ドラクエで言えばスライム並なんだよぉぉぉ!」

 自虐の言葉と愚痴のような絶叫、その声の主を想像し、無意識に呆れ顔になる景人。
 こんな状況で大声を上げて、他者に場所を知られると考えていない馬鹿がいるらしい。しかも自分が非力だと周りにアピールしている。
 
「……どうやら、よっぽどのマヌケが居たらしいな。怖がって悲鳴を上げて、右往左往するような奴が」

 景人は声の方角に向かって歩き出した。どんな状況でも、冷静な判断ができない人間は、大抵弱者に分類される。つまり獲物だ。
 少しばかり"表"の顔で接すれば、楽に信用させることができるだろう。赤川と同じような鋭い奴でもない限り……
 絶叫を上げることの危険性に気づいたのか、再度声が響く事はなかった。

 景人はこの時点で、知らない事があった。この殺し合いには、"普通"でない参加者もいるという事を。
 殺し合いに乗った"人間"だけではなく、乗った"人外"も居る事に気づいていない。
 それはある意味当然だが、景人は気づいておくべきだった。
 自虐の入った絶叫をあげていたのは、人間ではない存在だったのだから。
 
◆ ◆ ◆

「……居ないな、誰も」

 景人は、声の聞こえてきたあたりに足を進めた。
 しかし、だいたいこの辺りからだろうと予想した場所についても、声の主は視界に入らず、見つからない。
 かなり近くから聞こえた気がするが……
 訝しむ景人。周りを見渡すが、視界に入るのは他者の姿ではなく、赤い地面とその他異常な地獄の光景ばかり。

 そう、『視界』に映るのは、そればかり。


「おまえの面、気に入らねえなぁ〜」
 
何もない足元から、唐突に聞こえてきた声。


 その直後、景人は"何か"に襲われた。

418隠れる者は小心者 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/09(水) 23:56:56 ID:5XVja67Y0

「ガ……ゴハ……」

 景人は両腕を、両足を、滅茶苦茶に振り回す。しかし"それ"は外れず、尚の事強く全身に絡みついてくる。
 
「……グフ……」

 肺に新鮮な空気が送られず、声なき悲鳴を上げる景人。
 
 景人は溺れていた。

 ここは水の中ではなく、陸地……なのに景人は溺れていた。
 "それ"は、景人が行動を起こす暇もなく、足から顔まであっと言う間に包み込み、景人を窒息させていた。
 "それ"は何なのか、酸欠で混乱する景人にはわからない。
 まるで水飴かスライムのような不定形な物で、透明なために景人が空中に浮いているように傍から見える。
 手に持っていた仕込み刀やデイバックも最初に弾き飛ばされ、斬りつけることもできず、拘束から逃れられない。

「おいお〜い。根を上げるなんてまだ早いんじャねえのかァ?あァ?」

 "それ"は、一体どこから発音しているのか、酸欠で顔を歪め、苦しむ景人に楽しそうに話しかけていた。
 
「苦しいか?苦しいだろうなァ、なにせ息できないんだから、息苦しくて当然だよなァ?
 いい感じで顔歪めちャってよォ……なァ、なんで俺がお前を襲ったかわかるか?」

 話を聞きながら、力任せに暴れもがく景人だが、その動きも少しずつ弱まっている。

「わかんねえだろうなァ……気づいてなかッたみたいだけど、俺はずッとお前の足元に居たんだぜ?
 透明になッてた上に"広がって"たから気づかねえのは当然だけどよォ、まァ、運がなかッたんだな」

 すぐ近くにいながら、それなりの技術を持つ景人に全く気配と存在を悟らせることなく、それは"隠れる"ことが出来ていた。

「お前の顔を眺めさせてもらったぜェ……見たとこタダの人間だッてのに、自信満々ッて顔してやがッた」

 "自信満々"の所で吐き捨てるように言い放つ口調。
 あぁ、さっきの絶叫はこいつか……
 景人はボンヤリと霞む意識の中、直感的に目に見えないこいつが、自虐的な絶叫の主だと気づいた。

「俺はそんな奴が大ッ嫌いだ。何の力も持たない、ちッぽけな人間が、そんな面しやがッて……生意気だ。生意気だよなァ?えェ?」

 肺が酸素を求めて暴れ、心臓が早鐘を打つ。 

 景人の抵抗が、もがきが、もう殆ど力を失う。

「生意気な奴は少しばかりお灸を据えてやらないとな?そうだろう?ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

 不定形な体を震えさせて、恐怖感を煽ろうとするような笑い声をあげる。
 憎たらしいその笑いが耳に入り、景人の意識は暗闇に包まれた。

419隠れる者は小心者 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/09(水) 23:58:29 ID:5XVja67Y0

◆ ◆ ◆

「俺のせいじャねェ……ここまでやるつもりは無かッたんだ……」
 
 不定形の肉体から、人の姿に擬態し、個体となった隠れん坊。
 最初とは逆に、呆然と見下ろすその足元にはぐったりと倒れた男。
 うつ伏せで倒れ、ぴくりとも動かない飯綱景人。
 絶叫を聞きつけ現れたであろうこの男には、最初姿を見せる気は無かった。そのまま隠れ続けるつもりだった。
 なぜ俺はこの男を襲った?……気に入らなかったからだ。
 妖力も感じねえ、明らかな一般人……人間。
 俺よりも弱い下っ端妖怪にも怯えちまうような、弱い人間が、俺とは違ってこんな所で"自信満々"な面してやがったのが……気に入らなかったんだ。
 その自信満々な顔を恐怖で歪ませたくて、泣かせたくて、怖がらせてやりたくて、気づいたら襲ってた。
 
 殺しちまった。

 鼻と口を覆ってたのをうっかり忘れてて、窒息死させちまった。

「俺は……俺のせいじャねえよ……生意気なこいつが悪いんだ……タダの弱い人間の癖に……癪に障る面してやがるから……」

 隠れん坊は情報屋、所属する妖怪ヤクザでも戦闘は積極的に参戦せず、後方支援などの裏方にまわり、戦闘を行うことがあっても、専ら隠れることに徹していた。
 命を奪った経験はない。
 自分よりも強いものからは隠れ、弱いものには強気に出る性格。
 隠れん坊は気の弱く、臆病な小心者だった。
 
「……だ、誰か来る前に隠れなきャやべえ!」

 チョット脅すだけが、勢い余って殺した。
 衝撃を受け、呆然としていた隠れん坊だが、再度擬態をとき、液体の体に戻る。
 男の荷物には目もくれずに。

「(お、俺は知らねえ、しらねえからな、知るもんか!おれのせいじャねえ!)」

 体を保護色にし、透明になりその場から逃げる隠れん坊。
 慌てているためか、体が薄く伸ばされておらず、傍から微妙に輪郭が見えてしまっている。

「(兄ちゃァァァァァん!!どうすりゃあいいんだよォォォォ!!)」

 それに気がつかず、兄に助けを求める隠れん坊。しかしこの付近に兄はいない。

 心に思い何かを感じながら、それを振り払うように素早く這いずり、移動する隠れん坊だった。

【B-8荒野/黎明】

【隠れん坊】
【状態】健康、液体化、保護色により不可視状態(微妙に輪郭が見える)精神に動揺。
【装備】無し
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×3(液体化し隠れん坊と同化)
【思考・行動】
0:俺は……殺すつもりは無かッたんだ……
1:とりあえずどこかに隠れる。
2:甘い香りがする方角に向かう?(チョコレート工場)
3:兄ちャん……どうすりャ良い?
【備考】
※液体化しています。
※景人のデイバックと仕込み刀はB―8に放置。
※夕飯の鍋を食べる直前に呼ばれたので、空腹です。
※もし兄達が参戦した場合、直感でお互いの危機を感じ取れます。
※景人は死んだと思っています。景人の顔を覚えましたが、名前は知りません。
※初めて殺しをしたと思い込み、罪悪感を感じていますが、それを認めたがっていないようです。

420隠れる者は小心者 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/09(水) 23:59:19 ID:5XVja67Y0

「…………」

 その場に放置された景人だが、彼は死んではいなかった。
 酸欠により失神していただけだ。
 この地獄では何かと運がなかった景人だが、今回はツイていた。
 息ができないまま何分もたてば、脳に酸素が行き渡らず、能に障害が生じることがある。
 たとえ窒息死を免れても、まだ危うい状態だ。
 隠れん坊が死亡(したように失神)した景人に早い段階で気づき、拘束を解いたことが幸いした。
 殺したと思い込み、慌てる隠れん坊が景人が息をしていた事に気づかなかったのも、かなりの幸運だ。

 このまま幸運が続き、無防備な今、"乗った"参加者に見つからなければ、直に景人は目覚めるだろう。

【B-8荒野/黎明 】

【飯綱景人】
【状態】右腕に傷、酸欠による失神。
【装備】無し
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×1 仕込み刀、短刀
【思考・行動】
0:…………。
1:この殺し合いを愉しむ
2:強者を確実に殺害する方法を考える
3:赤川菊人は次に出会ったら絶対に殺す
【備考】
※赤川菊人の個人情報を得ました。
※『不定形』で『透明』な『喋る』何か(隠れん坊)に襲われ、その存在を知りましたが、隠れん坊の人間形態は視覚しておらず、名前、詳細は知りません。
※何に襲われたかわかっていません。
※荷物は景人のまわりにばら撒かれています。

【全体備考】
※血の付いたダーツの矢がB-8に落ちています。

421 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/10(木) 00:00:55 ID:RLteTOR20
以下投下完了です。

422 ◆sPL2BgePzw:2013/10/11(金) 15:49:02 ID:1h3eBG.M0
投下乙です!

>ナイトメアのハジマリ
それぞれのキャラクターが丁寧に書かれてて、色がはっきりしてきたなあ
不死者ゆえの退屈から刺激を求め、クラウンに同調するイリス
自らの存在価値を確かめて生存を視野に入れたラファエル
おちゃらけながらも腹に一物抱えてる感バリバリのクラウン
それぞれの思惑がはっきりして、よりこれからどう行動していくかが気になるいい繋ぎでした
さりげない神父のエルシャダイネタ?には不意撃たれたw

>隠れる者は小心者
隠れん坊と景人、同じ隠れて闇討つスタイルの者同士でも、
あくまでヒトの範囲の景人と能力で隠れられる隠れん坊では格がちがうってことか、南無。
しかし隠れん坊おま、小心者だけど弱いものには強気なんですか。
カッとなってやっちゃった感といい、なかなか不安定で危険な性格をお持ちで…
同じく瀕死になった炎間はどうにか一時的に助かったけどさて景人はどうなるか。

予約延長しますー。さすがに人数多いから一週間じゃ間にあわないかも
それとテンプレもだいたい整備できたので、今の予約投下したら新スレ立てよかなと

423 ◆sPL2BgePzw:2013/10/12(土) 02:21:08 ID:vtf64qo.0
間に合わないー
一旦破棄ですたい

424 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/13(日) 22:06:49 ID:xEJ0yd460
イレギュラー参加者についての質問なんですが、『無機物・ロボ』系の募集参加者を『支給品』として登場させるのはセーフでしょうか?人形やらロボットとかを。

425 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/17(木) 20:54:59 ID:K1E5X3aQ0
村雨葵を予約します。

426 ◆sPL2BgePzw:2013/10/18(金) 01:55:35 ID:NLosUWUU0
>>424
おkとしますー。まあ支給品って形で出せそうな範囲なら。思えばAK-47とかそんな感じでもよかったな…w

んーなかなか時間がとれぬ

427 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/20(日) 13:04:01 ID:20rM8IhI0
応答ありがとうございます。支給品参加者に出せそうなキャラは少なくないので、面白くなりそうです。
>>426
キャラの人数が多いですからね。
思ったのですが、一話をそのまま丸々書くのではなく、前編、後編と分けて書いたらどうでしょうか?

428 ◆sPL2BgePzw:2013/10/22(火) 00:13:21 ID:kP5rmZmY0
そうしましょうかねえ。細かく刻んでく感じで

Mr.田中博士、佐藤勇、蟲之黒玄で予約します

429 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/22(火) 00:41:07 ID:octJqykQ0
投下します。

430道化師の日記 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/22(火) 00:41:44 ID:octJqykQ0

20XX年 6月18日

あたしは一仕事終えて、ホットドッグを買おうと店に行ったんだ。
客の不細工な男があたしの顔をジロジロ見てたわ。
視線がうざったいから思わず脳天にす敵な風穴を開けてやった。
ホットドッグを買って、食べようとしたそのとき店の前の病院に仕掛けといた花火がドカーン!!
あたしはビックリ顔の店員に向かっていってやったんだ。
「へいマスター、これでガス代は必要ないんじゃない?火は当分消えなさそうだ!」て 

20XX年 7月12日

偉そうにふんぞり返ってる脱税大好きHappy!な政治家親父のガキを攫ってみた。
適当に決めた額の身代金を出し渋って半分しか払わなかった
その男に連絡したんだ。
「息子は何処に居るんだ」尋ねるそいつにあたしは言った。
「あんたのボンボン?冷蔵庫の中に居るわよ、半分だけね」
残り半分はきちんと輸送してやった。精肉としてね。
その政治家は首を吊った。息子は精肉、親はハムになりたかったらしい。

20XX年 8月23日

あたしの一つの別荘の場所をポリスにチクった手下がいた。
別荘は家宅捜索、仕舞っていた少量の銃火器やドラッグは持ってかれちまった。 
逃げたチクリ魔を監禁した。
勿論しっかりと逃がさないように脚をぶった切ってね。
ついでに両手も切り落として、股にぶら下げてる玉と棒もハサミでチョンチョン!!
命乞いもままならないそいつにあたしは言ったんだ。
「ワシントンが桜の木を切ったことを正直に話したとき、彼のダディはすぐに許しました。何故だか分かりますか?うん?」
答えないそいつに続けて話してやった。
「ドタマをかち割る斧をまだ持ってなかったからさ」
そいつの頭をラストに斧で砕いて終わり。

20XX年 10月11日

 スポンサーは世界中に居る。あの野朗が憎い、気に食わない、そんな思いを抱く金持ちや有力者が滅びない限り、財布の底は尽きないってわけさ。
今回はある国の支援物資に愉快な物を混ぜといた。あたし特性の栄養剤さ。
貧困で喘ぐ奴らはさぞハイになった事だろう。弱ってたら弱ってるだけ効果が現れる。
ニュースみたらあら大変!!どっかの知らない貧困国で大量の死者がでる暴動が起きたらしい。
気が狂ったように暴れだしたらしいぜ、怖いねえ。
このサプライズを頼まれたスポンサーからお礼を言われた。良いことをすると気分がいいね。


 体に寒さが染みるが、村雨葵はその一冊の本を引き込まれるように熟読していた。
 殺し合いの場として用意された地の監獄に葵はいた。
 この状況(殺し合い)については静観と決め、好奇心の赴くままこの監獄を探索し、その最下層に降りてきた。
 しかしここまで、奥の扉は葵の力ではビクともせず、奥に何があるか気にはなっているのだが、入ることが出来ない。
 着込んだ毛皮のコートがありがたい。地下の寒さ故に冷え込む体にはとても助かっている。
 奥の扉を開けることもできず、とりあえず葵はその場に居続けていた。
 特に考えての行動ではなく、ここまでやって来た疲れで、単に上に戻る気が起こらなかったのだ。
 そこで葵は、所持するデイバックの中から一冊の本を取り出し、壁を背に床に座りそれを読み始めた。
 現在着ている毛皮のコートといっしょに仕舞われていた支給品の本を。

 

 それは誰かの日記だった。



 ただの日記ではなく、恐らくは異常な人間の書いたもの。

431道化師の日記 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/22(火) 00:42:20 ID:octJqykQ0
 それは小さな紫の表紙のメモ帳に書かれており、そのすべてのページにびっしりと文字が書き込まれている。
 書いてある言語は英語。大文字と小文字がデタラメで、文字の大きさもバラバラ。
 教師である葵もどうしても読めない箇所があるほど、読むのが難しい文で書かれていた。つまり見づらい。
 しかし、その文章は引き込まれそうなほど濃厚な『狂気』が満ちていた。
 まるで葵が学生時代に不思議の国のアリスを読んだ時のような気持ちになる。
 どことなく狂った表現と、それが意図的ではないだろうと簡単に予想できるほどの印象的なパワー。
 葵はページをめくる手を止められなかった。見せられていたのだ。この日記を書いたであろう人物の狂気に。 
 子供がお伽話を読み聞かされ、心躍らせるように。
 目を好奇心で輝かせ、所々読みやすいとは言い難い文脈を読みすすめる葵。
 悪趣味なジョークを交えた他愛ない日々の記録から、冗談では済まされないとんでもない破壊行為まで、読んでいて飽きないほどバラエティに富んでいる。
 しかしそのすべての大規模なテロ行為のほとんどは葵が知らないものばかり。
 実際に行われたら大きく報道されるだろうに、それがないという事は、すなわちフィクション。かいた人物のジョークのつもりなんだろう。
 そんな事を思いながら読んでいると、ふと、ある日を堺に文筋が歪み始める。
 
 20XX年 X月X日

あの日 が近づいてく る……忌まわしい記憶が……足音が聞こえてきた。パパ?それともママ?……可愛 い可愛いかった妹かな?

 20XX年 X月X日

銃を持ち 玉を込めて口に突っ込む そして引き金に指をかける そんな簡単な動作を無意識にやるようになってきた。あの日が近づくとこうなる。
 やはりあたしはあたしのままなのかな?ジョークにもならない弱いガキの頃のあたしと

 20XX年 X月X日

あたしがあたしに生まれた日は近くなってきた。あたしが顔をなくして、顔を得た日が近い
 あたしのなかのあたしがこんな時期はよく囁く もっとショーを行えと サプライズを起こしてくれと

 どっちのあたしがあたしなの

2yjv年 wo月9日

 あたしはたくさんたくさん あたしはたくさん サーカスみたいに ひかる口に笑う声 おとうさんパパすき嫌いママはすきな
 
 あたしの い もとはどこ?

jmwvl年m月j日

だれが扉を開けるのか?だれが扉を開けるのか?だれが扉 を開けるのか?だれが扉を開ける のか?だれが扉を開けるのか?
あたしか?あ たしがあけ るのか?
あけるあけない?どっちなのあたし?

432道化師の日記 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/22(火) 00:43:03 ID:octJqykQ0

ajtm年jd月mw日

た すけてママ殺さ れる あたしもう 恐怖感でいっぱい。
ジェイミーがしぬ 嫌だしぬのはいやだもう殴らないで 僕殺害嫌 警察はたすけてくれない。
 誰かきた パパ 殺さ れる たすけて!たすけて殺される
いや嫌だ自殺自殺自殺 こわいたすけて殺害される
いや自殺 寒い もう嫌だ だれか!襲われる こわい
あ 襲われ殺されるよ 嫌だ だれか爆弾爆発爆弾がこわい
お前は誰 鎖でしばられ殺され 嫌嫌!そんなのは嫌だ
重い!爆弾しかけられ、あたし私あなたどなたはもう殺され爆破される嫌だ
嫌だ警察誰?爆弾爆発して、あたし消え殺され消される。
怖い助けて殺害殺される!怖い!僕は、嫌だ。
爆発しそうだ。爆発嫌だ死にたくない爆発爆破
あたしはしんだ?あたしちゃん爆発でしんだ?いや笑顔だ しんでない。
そうだ、しぬの死ぬ死ぬの。
お前はあたしは一体誰何処何誰、君はだれ?
お前は、笑ってる顔  君達はあたしをころすの?
お前はないている私をころすの?いやだ。
お前は、あたし私殺害するの?
パパがあたしを殺すのならば考えがあるよ。
あたしがパパを、パパを笑い殺すんだ。
勝てるか
あたしはころすといったら笑わすよ。
パパには、勝ち目皆あたしはパパを殺す。
笑って、笑って、笑って爆笑して!笑ってよ。パパ殺すよ。さぁわらって

jadx年wv月m日
ごめんなさいごめんんさいあははははああああごめんなさいごめごめんなさいひゃひゃはやはあは
ごめんんさいごめんなさいあはごめんなさいごめんなさいごめんなさいひゃはははあはごめんなさい
ごめんなさいごめんんさいあははははああああごめんなさいごめごめんなさいひゃひゃはやはあは
ごめんんさいごめんなさいあはごめんなさいごめんなさいごめんなさいひゃはははあはごめんなさい
ごめんなさいごめんんさいあははははああああごめんなさいごめごめんなさいひゃひゃはやはあは
ごめんんさいごめんなさいあはごめんなさいごめんなさいごめんなさいひゃはははあはごめんなさい
ごめんなさいごめんんさいあははははああああごめんなさいごめごめんなさいひゃひゃはやはあは
ごめんんさいごめんなさいあはごめんなさいごめんなさいごめんなさいひゃはははあはごめんなさい

 


20XX年X年X月

毎年恒例の行事が終わった。あの日が過ぎたらあたしはあたしに戻る。
この日記を見返したらかなりイッちゃってたとわかるね。書いた日の記憶が無い。
夏休みは返上だ。サボりが過ぎた。お客様に最高のショーを見せてあげなくては。
今日のあたしは珍しく普通ね。あの日が終わったからかな?でも来年があるからわからない未定。
この日記もページが少ない。また次のノートに変えるかな。
あたしは狂っちゃいない。あたしの中のあたしが狂ってるんだ。
狂ってない人間なんていない。皆が狂ってるんだ。あたしはそれをさらけ出させるだけ。
 さあ、サプライズを企画しよう。

433道化師の日記 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/22(火) 00:45:36 ID:octJqykQ0

 その日記を読む葵は、背筋に悪寒が走り抜け、手が寒さとは別の感覚で震えていた。
 なんてことだ。少しの好奇心で読み進めていたが、まさかこれほどまで狂気的なオチとは予想できなかったのだろう。
 少ない情報から導き出すに、この日記の本来の持ち主は、書かれているものが本当なら俗に『テロリスト』と呼ばれる人種らしく、世界中に有力者などの協力者がいる。
 そしてこの人物は精神を病んでいる。並ではないレベルで。
 葵はただの教師だ。精神科医ではないが、それでもこの日記を書いた人物が普通の精神状態ではないとは簡単に判別できる。
 父親、母親、……『ジェイミー』という名の妹がいて、一年のうちある日数にトラウマがあるらしい。

無言がその場に満ち、葵は日記を閉じた。
 そして日記の裏を見る。

 そこにはただ一言、『clown』と持ち主の名が書かれていた。
 

【F-9 監獄/黎明】

【村雨葵】
【状態】健康、体温低下、少しの興奮?
【装備】毛皮のコート、道化師の日記
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×1
【思考・行動】
1:流れに身を任せる。
2:監獄の奥にある扉を開けたい。
3:この日記……
【備考】
※監獄をある程度探索しました。見落としている所、物があるかもしれません。
※支給品の日記を見て、持ち主の人物に興味を抱いています。
しかし書かれているテロ行為がまったく葵が聞いたことのない物のため、それの真偽については半信半疑です。

※監獄の地下深くには、重い扉(少なくとも成人女性一人では開けられない)があるようです。詳細は不明です。


【名称】道化師の日記
【カテゴリ】日記
【説明】
紫色の表紙の手帳日記。大文字と小文字がバラバラの英語で書かれており、文字の大きさも同じくバラバラのため非常に読みにくく、狂気的な文章がびっしりと記載されている。
主に悪趣味なジョークを混ぜた日常団と、破壊活動や誘拐などの犯罪行為やテロ行為が書かれている。
裏側に 『 clown 』と持ち主の名が書かれている。実はこの一冊以外に何冊か別の日記があるらしい。
持ち主の妹の名前は『ジェイミー』というらしい。

434 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/22(火) 00:46:58 ID:octJqykQ0
短いですが投下完了です。

435 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/22(火) 09:33:29 ID:MBv/djqU0
カーミラ・フランケンシュタイン予約します。

436名無しさん:2013/10/23(水) 15:26:40 ID:rtiiAmao0
jhdfgcvghbhn

437 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/25(金) 23:32:26 ID:0bHeZS8Q0
投下します。

438蛇の従者はメカニカル ◆Bmn./sC95Q:2013/10/25(金) 23:33:45 ID:0bHeZS8Q0

 カーミラの性格を一言で表すなら、『究極の自己中』。これですべて説明できる。
 この世でもっとも天才的な女性は誰かと尋ねれば、彼女は迷いなく「それはこのカーミラ以外に居ない」と答えるだろう。
 高い医学的知識や遺伝子学の総合的知識を持ち、学会においても彼女の知識と技術に勝る人物は果たして何人いるかどうか……。
 今の時代で一番完璧な美を持つものはだれだ?「それはこの私だ」そう即答するだろう。
 申し分なく『美人』の類に入る整った容姿に、プロのモデルも唸る抜群のプロポーション。高級なシルクのような肌触りの眩しい金髪。
 見るものを凍えさせそうなほど冷たい目をしていなければ、どんな男も惚れてしまうだろう。
 この世でもっとも気高い者はだれだ?「それはこのカーミラに決まっている」。彼女は新幹線もビックリの速さでそう答えるだろう。 
 人類どころか地球が誕生する以前から存在する種族の血を引くのだから、希少性と家柄の長さで言えば確かに気高い。
 自分以外の全てを見下し、誰よりも高いプライドを持ち、暴虐無人の恐ろしい暴君。
 「人間人外関係なく、自分以外の全てはゴミ。私に劣る劣等種」
 そう言い切っちゃうタイプの人なのだ。
 そんな性格のカーミラの行動方針は、実に単純明快。サクッと皆殺ってチャッチャッと帰る。それだけ。
 仲間を集めて殺し合いに反対する?
そんな案は脳裏にかすりもしなかった。清々しいほどの皆殺し決定の速さ。
 首輪を付けられたことは彼女にとってかなりの屈辱、勿論解除を目指すが、仮に首輪が外せたとしても殺すのは辞めない。
 主催者や進行役の死神には責任をとらせるつもりなのがまだ救いか?
 仲間を集める?これも論外中の論外!プライドの高い彼女が劣等種である他人と手を組むか?ありえない。ライオンとシマウマが結婚するほどありえない。
 
「別に必要ないんだけど……何が入ってるのかしらね?」

 ホテルの高級スイートホームの中、ベットの上にデイバックの中身を取り出し、調べるカーミラ。
 まずは会場内が大雑把に記載された地図に、プラスチック製のコンパス、懐中電灯の照明器具に、ノートと鉛筆の筆記用具。 水の入ったペットボトルとパンなどの食糧、時間を知るための時計。それらを無言で調べるカーミラ。
 全参加者にデイバックが支給されているとするなら、これは基本的な装備。
 地図を見てみると、この会場内がかなりの広さであると確認できる。それなりの施設なども用意されていることも。
 「悪魔城」「火力発電所」「雪の塔」「魔法図書館」「地獄遊園地」
 自分はホテルにいる。この事から検討するに、 「青の国」のE―2、E―3、F―2、F―3エリアか、または「赤の国」のF―7、F―8、G―7、G―8のどこかしらが現在位置と推測できる。
 街エリアだとすると、それなりに物資の探索などで参加者が集まる可能性がある。参加者狩りにはなかなか好条件だ。

439蛇の従者はメカニカル ◆Bmn./sC95Q:2013/10/25(金) 23:34:32 ID:0bHeZS8Q0
 地図を見終わったカーミラ。基本的な支給品の確認も終えて、他に何が入っているかバックに手を入れて確かめる。
 武器などが入っていたら、別に必要ないにしてもまあ嬉しくはあるのだが……
 そんなことを考えながら探っていると、手のひらに奇妙な感触が。
 
「あら?」

 それをデイバックから引き出そうとする。が、かなりの重量があるらしく取り出せない。
神の血族といえど女性、力仕事は得意ではないらしい。

「クッ!この!何かしらこれ?!」

 悪態をつき、どうにか取り出そうとするカーミラ。
 最終的にデイバックを逆さまにして出すことを思いついたのは少し時間が経ってからだった。

◆ ◆ ◆

『マスターの名前を入力して下さい。パスワードを設定します。ここには生年月日など、
個人情報はなるべく使わないで下さい』
 
ーーそれはメイドと言うにはあまりにも重すぎた。
硬く、強く、重く、そしてメカニックすぎた。
それはまさにメカニカルメイドだった。

「(な……なにを言っているかわからないだろうけど、ありのままを話すわ……デイバックを逆さまにしてみたら、メイド服を着たメカっぽい女が出てきた……よく分からない?私もわからないわ)」

 さしものカーミラも混乱する。因みに 彼女がデイバックの中で掴んでいたのはこのメカニカルメイド……『メカメイド』の髪の毛の部分らしい。
 まるで精巧な等身大の人形だ。作り物のように整っている。事実作り物なのだが。
 メカメイドと一緒にバックから出てきた分厚い説明書を見る限り、このメイドは護衛目的を兼ねた介護ロボットらしい。
 日本製らしいが、説明書に書かれた武装を見て呆れる。対人目的にしては武装すべてが凶悪すぎる。どこの世界にバズーカやレーザー砲やらミサイルやらを搭載したメイドが居るのだろうか?
日本は武装に極端に厳しい国と思っていたのだが、認識を改めなくては。

『マスターの名前を入力して下さい。パスワードを設定します。ここには生年月日など、
個人情報はなるべく使わないで下さい』

 先程から感情が全くこもっていない発音で同じことをしゃべり続けるメカメイド。
 
「……設定をしないと使えないみたいね」

 これは武器としては物凄いアタリでは無いか?
 凶悪な武装の数々に、護衛にも使える素晴らしいアイテム。
 裏切らないロボットという点も良い。忠実な手下になる。
 内心少し喜びながら、説明書を読みすすめるカーミラ。

ーーしかしここで予想外のアクシデントが。

「(……わからない)」

 カーミラは機械の扱いが得意では無かった。
 誤解しないで欲しいが、彼女は学者。人並みには検査装置などは使える。
 しかしロボットの扱い方や、まして操作設定など専門外。触れたことすらない。

440蛇の従者はメカニカル ◆Bmn./sC95Q:2013/10/25(金) 23:35:17 ID:0bHeZS8Q0

 見たこともないロボットの操作設定をいきなり求めるのも酷なことかもしれない。

『マスターの名前を入力して下さい。パスワードを設定します。ここには生年月日など、
個人情報はなるべく使わないで下さい』

 まるで催促するようにメカメイドが設定勧告をする。
 どーやって名前を入力すれば良いのだろうか?

「……まあ、やってみましょうか。この私にかかれば何とかなるわ」

説明書のウンザリするほど細かく書かれた記入方の欄を見ながら(英語記載)ぶっつけでやってみることにしたカーミラ。

『マスターの名前を入力して下さい。パスワードを設定します。ここには生年月日など、
個人情報はなるべく使わないで下さい』

◆ ◆ ◆

『はじめましてカーミラ様。私精一杯ご奉仕させてもらいます』

「そう……よろしく」

 数十分後、汗だくでぐったりとベットに座り項垂れるカーミラの姿と、無表情に新しい主人に挨拶を送るメカメイドの姿があった。
 あーでもないこーでもない。あっちらこっちら弄り回し、どうにかパスワード設定を終えることができた。
 そもそも人型ロボット。入力キーボードの類がどこにあるかすらよくわからなかったレベルで、設定が行えただけでも凄い。これもカーミラの才能なのか?

『カーミラ様、お疲れのようでしたら休息をおとりになったらいかがでしょうか?』
 真顔で休息を進言するメカメイドには、カーミラの疲労の原因が自分の設定の難しさだとはわからないようだ。

「……いや、大丈夫。それよりもあなた、名前は?」
 一瞬、メカメイドの言葉にフッと怒りが湧き上がりそうになったカーミラだが、苦労して使えるようになった手駒をそく鉄屑にするほど愚かではなかった。
 そもそも設定の最中なんどメカメイドをぐしゃぐしゃにしてやりたかったか……。

「(私が開発者なら、もう少しわかりやすい構造設定にするわね)」

『メカニカルロボットコンテンツ護衛奉仕ユニット13代型シリーズ。
 略してメカメイド13号と及びください』
 淡々と答えるメカメイドに、カーミラは真面目な顔で問い掛ける。

「……護衛ってことは、主人である私を守り、敵と戦えるってことよね?」
 
 説明書に記載されていた強力な武装の数々。それにそれなりに自分を手こずらせたのだから、役に立ってもらわなければ損だ。

『護衛を視野に作成された私のデータメモリーには、世界中の護身術や格闘技、武装兵器を使用する際の基本的な戦闘技術がインプットされています。
 それだけではなく、世界各国の伝統的料理や郷土料理のレシピ15000品分。
最先端の物理エンジンによる絶対に失敗しない生卵の割り方から、
娯楽の際の洋楽、和楽3000曲が歌えます。
さらにお得な視覚計算エンジンによる0.0001㍉のミスもない裁縫が可能で「分かった分かった!頼りになることはわかったわ!」……はいマスター』
 
 長く時間が掛かりそうな説明にストップを入れたカーミラ。料理やら裁縫やらはともかく、このメカメイドは手駒としては申し分ないらしい。
 直接コイツを戦わせて、結果役に立たないと判断すれば即見捨てればいい。
 それなりの重さもあるし、いい囮になるだろう。
 
「よろしくね、メカメイド……これから私を全力で護衛し、このカーミラの命令にはどんな事でも従う事、わかった?」

 まあ、それまでは、ボロ雑巾のようになるまでこき使ってやるわ。

『私は主人として設定された存在の命令には最大限従うように作られています。ご安心を』


【F-8赤の国にあるホテル/黎明】

【カーミラ・フランケンシュタイン】
【状態】健康、白衣姿。 多少疲れ。
【装備】メカメイド13号。メカメイドの英語表記の説明書。
【所持品】基本的支給品×1 ランダム支給品×1 メカメイド13号の説明書 メカメイド13号。
【思考・行動】
1:殺し合いに乗る。
2:私に首輪をつけるなんて……許すまじ!!
3:手頃な手駒が手に入ったわね。
4:もう少しわかりやすく作っても良いんじゃないの?
【備考】
※巨大な毒蛇に変身できます。
※血に死肉を活性化させ、蘇らせる効果があります。
※ふとした事で一部(瞳など)が蛇化するようです。
※エレキシュガルを直感で本物の死神と判断しました。
※メカメイド13号に自分が主人だと設定を行いました。しかし使えないと判断すれば即切り捨てます。

441蛇の従者はメカニカル ◆Bmn./sC95Q:2013/10/25(金) 23:36:34 ID:0bHeZS8Q0

 メカメイドは人ではないが忠実なメイドだ。主人がどんな人物でも、主人だと設定されれば従う。
 そのために作り出された存在なのだから、それが当然なのだろう。
 目の前で自分を思惑ありげに視線を向けてくるカーミラを、感情が一切感じられない瞳でじっと見つめるメカメイド。

ーー殺し合いが円滑に進行するように行動せよーー

 カーミラによって設定操作を覚める前に、『この』メカメイドに与えられた一つの指令だ。
 メカメイドの現主人は確かにカーミラになっているが、真の意味での所有者は彼女ではない、そういう事だ。

【メカメイド13号】
【状態】破損0% 体内弾薬量100%
【装備】全身兵器内部武装
【所持品】無し
【思考・行動】
0:『殺し合いを円滑に進むように仕組む』という命令をこなす。
1:自身を支給され、主人と設定されたカーミラに従う?
2:カーミラと行動する。
【備考】
※主催者により殺し合いを促進する行動をとるように設定されています。
※説明書を入手すれば、主人としてメカメイドに登録ができます。(現主人はカーミラ)
※カーミラには一応従いますが、主催者から何らかの干渉があった場合、その限りではありません。
※支給品扱いなので首輪はつけていません。
※もしかしたら別の機種が支給されているかも……

442 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/25(金) 23:39:49 ID:0bHeZS8Q0
以下投下完了です。イレギュラー参加者にメカメイドを登場させました。
……あれ?支給品扱いでも参加者って言うのかな。
メカメイドは主催者側からある程度殺し合いを進めるための工作をするように命令されています。
外見のより詳しい特徴は次の書き手さんに任せます。

443 ◆sPL2BgePzw:2013/10/26(土) 01:27:14 ID:UaA8IqOw0
どっちかというと意思持ち支給品ってかんじだけどまとめてイレギュラー参加者かなw>メカメイド
投下乙です―

>道化師の日記
むっキャラの過去日記! よくある設定追加話の予感。というわけで厳しめに見ましたが、
クラウンさんのプロフに載ってる経歴から想像できる話なので、通しで問題なさそうですね
狂気に落ちたクラウンは、サプライズによって他人から狂気を引き出す……
「狂ってない人間なんていない。皆が狂ってるんだ。あたしはそれをさらけ出させるだけ。」
の一文でだいぶクラウンのキャラが見えてきたなあという印象ですね

>蛇の従者はメカニカル
おっ支給品枠で出てきたのはメカメイドさんだったか。カーミラの護衛としていい感じに運用できそうですね
真の支配者は主催側ってことでジョーカー枠みたいな感じでもあり。いいねえ
そしてカーミラさんはやはり乗る、と……いやあ強いぜこいつぁ。赤の街のほうもいずれ波乱ですねこれ

444 ◆sPL2BgePzw:2013/10/27(日) 03:31:30 ID:E33QIm.60
延長でー

445 ◆sPL2BgePzw:2013/10/28(月) 23:41:42 ID:nGle005g0
投下します!

446「がさごそがさごそ」 ◆sPL2BgePzw:2013/10/28(月) 23:45:31 ID:nGle005g0
 


 がさごそ がさごそ

「ぬぬぬぬ」

 がさがさ がっさがさ

「んぬぬぬぬぬぬ〜!」

 がさがさがさがさがさがさがさがさがさがささささ!

「!」

 ばっ

「よし! できたぞ勇くん! “首輪解除器の設計理論”だ!」


++++++++++


 青の街にあるデパートの1F、休憩場。
 天才科学者・Mr.田中博士は友人の佐藤勇と共に少し前にここに到着してから、
 一心不乱にペンを動かしボリュームのある髪…ではなく大きな紙になにやら描き綴っていた。
 佐藤勇はすぐにピンときて、隣でじっと黙って、
 博士が謎の模様にすら見える数式と図をがさごそ描くのを見守っていた。
 そう。ここまでの短い道中で天才である田中博士は「首輪解除の理論」をすでに組み立てていたのだ。 

「……にしても早いな、博士! もう首輪を外すアイデアを出すなんて」
「なんてことはないのだよ。最初は逆転の発想だった。
 首輪を外せるような道具を主催が用意しているはずがないと私は最初に言ったね。
 それを逆手に取ったのだ。首輪を解除するのではなく、首輪を解除できる道具を作るという着想!」

 そこから頭脳を回転させた結果がこれだ。
 と、田中博士は相棒に向かって、ポスター大の紙に描かれた呪文じみたなにかを突き付ける。
 サングラスの奥の眼がキラリ光る。
 佐藤勇はちょっと目をそらす。彼は数式は苦手なので天才の数式は理解できないのだ。

「お、おう、本当にすごいぜ博士! それでその解除器はすぐ作れるのか?」
「いや、材料が必要だ。とくに【大量の金銀財宝】がぜったいに要るのだ。
 これをここに書いてある式でいい感じに化学反応させることで爆発反応を中和するからな」
「……そんなのこの地獄のどこにあるってんだ、博士」
「それは知らん」
「他のアプローチをしてみたほうがいいと思うぜ」
「なかなかひどいことを言うな勇くん!?」

 まあ実現できるかどうかはともかく、さすが天才といったところか、
 こんなに早くに首輪の解除が期待できるようになっただけでも前進だろう。
 
「他の材料は?」
「せっけん、コンパス、折り畳み傘などだな。だいたいこのデパートで手に入るものばかりだな。
 工具もDIYの売り場があるようだし問題ない。あとはほんとうに金銀財宝だけだ」
「じゃあとりあえず取れるのを取りに行こう。相変わらずどうやって作るのかよく分からない材料だけどな」
「そうかね。私としては比較的、おとなしい材料を使うつもりなのだが……」

447「がさごそがさごそ」 ◆sPL2BgePzw:2013/10/28(月) 23:47:06 ID:nGle005g0
 
 佐藤勇はそれ以上ツッコミを入れるのは不毛だと判断して、無言で立ち上がった。

「博士、材料とその量だけ別の紙にリスト化してくれ。ちょっとオレはジュース取ってくる」
「ああわかった」
「何か来たら叫んで教えてくれよな」

 そう言って、ちょっと歩いたところにあった自動販売機のほうへ佐藤勇は向かった。
 こういう緊急事態だしこのくらいはいいだろう? 木刀を振り上げ、思い切り面を入れる。
 がしゃーん! ジュースを選択するところのガラスが割れた。だがまだまだだ。
 今度は突きの構えを取って、思い切りオレンジジュースの缶のある場所へと突き刺す。

「おおおおらああああ!!」

 数分格闘すると、観念したかのように自販機の扉というか、前面というかが開いた。
 汗をぬぐって中の缶を取り出す。財布なんて支給されていない以上こうするしかないのだ。
 一仕事終えたあとのオレンジジュースはいい甘さだった。

「じゃが勇くん、ジュースならあっちの食品売り場にもあると思うのだがどうかね?」
「うおっ博士!」

 飲み下してぷはーってやろうとした勇の後ろから田中博士が声をかけて来たので、
 思わずジュースが気管に入りそうになり、ごほごほとむせる。

「いきなり話しかけないでくれよ博士……しかも指摘が的確だぜ」

 よく周りを見て見れば確かに、すぐ近くに食品売り場があり、
 今飲んだオレンジジュースも2リットルペットボトルで棚に陳列されていた。不毛だったというわけだ。
 とほほ顔で振り返ると、以外にも博士は真剣な表情をしていた。
 アフロヘアーとサングラスで真顔をされると少し笑いそうになるのだが勇はぐっとこらえて問いかけた。

「博士? どうかしたのか?」
「リストはすでに書けたよ、勇くん。そちらについては心配ない。
 問題なくここで材料をあつめることができるだろう。だが、別の問題が発生した。
 ここでいう問題と言うのはトラブルではなくクエスチョンだ。
 勇くん、よくこのフロアの床を注視してみたまえ。とくに食品売り場のほうをだ」
「? ……うおっ!?」

 がさごそ、がさごそ。
 黒いなにかが、食品売り場の棚の陰でざわめいている。
 何かにおびえているかのように。
 何かを怖がっているかのように。
 しばらく注視していると、不意に――その陰が動いた。


 ざわっ ごそがさ……

 ずざざざざざ! ざざざー!


「む!」
「なっ――えっ、な、なんだ今の!?」

 速すぎて、黒い絨毯が通り過ぎたようにしか思えなかった。
 とんでもないスピードで、棚の下に集まっていたそれらが……いやその他の場所のも全部、
 一気に床を黒いなにかが大量に埋め尽くしたかと思えば、出口のほうへと向かって逃げて行ったのだ。
 それは間違いなく、ゴキブリの大群だった。
 あまりのことに腰を抜かしかけた佐藤勇の横で、アフロヘアーの学者が冷静に解説する。

448「がさごそがさごそ」 ◆sPL2BgePzw:2013/10/28(月) 23:52:02 ID:nGle005g0
 
「……知っているかね勇くん。
 動物にはわれわれよりはるかに高度な危険予知能力があるという話を。
 例えば、大きな地震が来た歴史上の時間軸の過去には、
 その前触れとでも言うように動物たちが不思議な動きをした例がいくつも報告されている。
 さらに。その中でも特にメジャーなのがネズミ、アリ、ゴキブリなど、
 ふだん陰に隠れている集団行動動物だ。彼らは基本的に弱いから群れ、弱いから隠れている。
 それがこんな動きをする、そんなときは……目立ってでも動かざるを得ない何かが訪れようとしているのだ」
「災害がくるのか?」
「もしくは、それに近い何かが」

 ゴキブリは東へ逃げて行った。つまり災害は、西から来る。
 二人はごくりと唾を呑んだ。
 さしもの天才と特攻隊長も自然災害レベルの何かが相手では、さすがに紙同然である。

「……博士。俺たちもゴキブリを見習って逃げるか? 得体のしれない何かから」
「怖気づくのは生物としての正しい反応だ、勇くん」

 だが、と言って博士はそばにあったエレベーターのボタンを押した。

「しかしそれでも知的好奇心を優先させるのが学者というものだ。行くぞ勇くん。
 逃げるのは材料をあつめてからだ。私の首輪解除理論が正しいかどうか確かめることのほうが、今は大事なのだ!」
「はっ、それでこそ博士だぜ!」

 強い決意のこもった変人博士の言葉にしかし勇も奮い立たされた。
 木刀を強く握りこむ。
 間違いなく目の前の博士は、勇が生き残るための希望だ。
 守らなければならない。
 自販機からジュースを取り出すのにも苦労するような力しか持たない勇ではあるが、
 博士を守りきって、この地獄から抜け出し、日常に戻るのだ。
 そんな決意を改めて、心の中で固めた。

(リーゼントもあとでワックスで固め直そう)

 エレベーターの扉が開いた。 
 でっかいゴキブリに乗った謎の男が中から出てきた。

「ふー。やっと一階か。
 それにしてもどうしたんだい「皆」? 急にここは危ないから逃げようって……」
「……!?」
 (佐藤勇はあごが外れて声が出ない)
「……!?」
 (さすがの田中博士も驚いて硬直した)
「わ! あ、貴方たちは一体……ってまさかそちらにいらっしゃるのは、科学の権化Mr田中博士!?」
「おおお? まさか君はゴキブリ研究家の……蟲之くんだっけ?」

 謎の遭遇者はどうやら面識こそなかったものの田中博士を知っているようで、
 また田中博士のほうも、枯れ木にマジックペンで髪の毛を書きこんだかのようなその男を知っていたようだ。
 つまり……。
 和気藹々と「実は……を開発しててな」「ほんとうに!? すごいですね」などとよく分からない話し始める2人をよそに、
 すぐに佐藤勇は固めていたリーゼントが冷や汗でほどけていくのを感じた。 
 ……拝啓、おふくろ。
 どうやら俺の周りに、変人博士が一人増えたようです。

449「がさごそがさごそ」 ◆sPL2BgePzw:2013/10/28(月) 23:52:59 ID:nGle005g0
 

【F-3 青の国 デパート/黎明】


【Mr.田中博士】
【状態】健康、アフロ。サングラス。
【装備】少し臭い巨大アフロのかつら(支給品ではありません)
【所持品】
基本支給品×1、ランダム支給品×3
首輪解除器の設計図
【思考・行動】
1:デパートで首輪解除器の材料をあつめる。
2:佐藤勇と行動する。西の方に危険があるだと?
3:「早く帰り、研究を進めたいな」
【備考】
※タイムマシンの試運転を勇に頼んだ後からの参戦
※首輪を外すため、首輪解除器を作る事を目的にしています。
※首輪解除器の材料はデパートで手に入りそうな日用品と、「大量の金銀財宝」です。
※博士の支給品には、工具の代わりに使えそうな道具は無いようです。

【佐藤勇】
【状態】健康、リーゼント(ほどけかけ)、特攻服。
【装備】使い込まれた木刀。
【所持品】基本支給品×1、ランダム支給品×3
【思考・行動】
1:博士と行動し、守って、日常に帰る。
2:変人が増えた……。
3:西の方に災害レベルの何かが来てるってのか?
【備考】
※殺し合いには否定的な様子。
※首輪を博士が外せるのではないかと、考えています。
※勇の支給品には、工具に使えそうな物は無いようです。

【蟲之黒玄】
【状態】健康。黒縁メガネ。ロン毛。
【装備】品種改良したスーパーゴキブリ×500匹ほど
【所持品】基本的支給品×1 ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:殺し合いには乗らない。
2:この子達(ゴキブリ)は危ない目には合わせたくない。
3:どうしたのか、白衣の下のゴキブリたちがここから逃げろって……。
4:あなたはあの有名なマッドサイエンティスト、田中博士!
【備考】
※テレパシー能力によりゴキブリと会話を行えます。
※雰囲気が危なく見えるので、能力ともに他者に誤解を受けるかもしれません。

450 ◆sPL2BgePzw:2013/10/28(月) 23:56:15 ID:nGle005g0
投下終了です。
あんまり図書館とは関係ない話になってしまったな

アイボタル、イサギヨWB-07、ボー・エンザー、Many_arms(M-A023) で予約します

451 ◆Bmn./sC95Q:2013/10/31(木) 18:40:21 ID:BBUbxJRM0
投下乙!!田中博士と黒玄……ダブル変人が出会ったぁぁぁぁ!しかもお互い知ってるっぽい!
『類は友を呼ぶ』ってこんな感じなのかな。
首輪解除器の理論作っちゃう田中博士凄すぎ!そして材料が財宝を除いてしょぼい。金銀財宝は一応会場にあるんだけど……エリア付近に"奴"がいるからなぁ。無理ゲーかも。
ゴキブリに乗っちゃってる見るからに不気味な黒玄と田中博士。ふたりはこれからどうするんでしょう。
佐藤勇超どんまい!変人マッドサイエンティストがふたりもいて大変そうだけど、ぜひ彼には頑張ってほしいですね!

452 ◆sPL2BgePzw:2013/11/01(金) 21:14:51 ID:ZA7NC.B.0
延長しますー

453 ◆X8NDX.mgrA:2013/11/03(日) 19:48:06 ID:O3L3NmUI0
投下乙です

>隠れる者は小心者
隠れん坊、情緒不安定だなあ。今回は殺さなかったからいいようなものの。
景人は未だに認識が甘いと言わざるをえない、死んでも不思議じゃないね。

>道化師の日記
狂気を感じるクラウンの日記、読んだ葵が発狂しないのが逆にすごい。
過去になにかしらのトラウマがありそうだけど、それを語る口を道化師は持つのか。

>蛇の従者はメカニカル
最強クラスの参加者にメカメイドが支給されるとは。マーダーは優遇される、はっきりわかんだね。
カーミラが機械音痴だとは少し意外、自己中だけど、主催者には振り回されてるな。

>「がさごそがさごそ」
首輪解除機をさっそく作る博士、勇はよくこの奇才と付き合ってこれたものだ。
ゴキブリが騒ぎに反応するというのは納得させられる展開。優秀な頭脳を持つ二人の邂逅にも期待。

ジャスティン・ショット、B.C、斉藤花子で予約させていただきます

454 ◆sPL2BgePzw:2013/11/04(月) 23:08:20 ID:xuC1LaRU0
んーもうちょい待ってほしいっす;

455 ◆sPL2BgePzw:2013/11/06(水) 23:12:02 ID:Q5zK7HnA0
遅れてもうしわけありません。投下します

456「本に埋もれて死にたかった」 ◆sPL2BgePzw:2013/11/06(水) 23:12:56 ID:Q5zK7HnA0
 
 そのころ、魔法図書館前。
 ボー・エンザーによる拡声器での呼びかけが行われたこの場所には、
 最初の訪問者が現れていた(デパートには、壁が厚かったのか届いていなかったらしい)。
 訪問者の名はアイボタル。作家だ。
 人の形に、誰でも思いつくような特徴のないパーツを張り付けたような容姿をしていた。

「あなたは?」
「アイボタル。さっきのトンチキな呼びかけは君らかい」
「おおそうじゃそうじゃ。わしらを殺しに来たか?」
「いや、そちらの方には興味はない。僕はただ、本を読みに来たんだ」

 ただし彼がここに来たのは呼びかけが理由ではない。
 目的は魔法図書館。その中の、現実にはないかもしれない書物である。
 それ以外は、どうでもよかった。
 自分の命ですら。
 故に、アイボタルは図書館前にいた二人――ボー・エンザーとイサギヨWB-07――を素通りし、
 図書館に入ろうとした。しかし、扉の前に立ちふさがるものがいた。

「……どいてくれないか。中に入りたいんだ」
「ダメです。恐らく危険がやって参ります。貴方には、それがしの傍にいてほしいのです」

 イサギヨWB-07、ウイルスバスター。
 サーチシステムによってコンピューターの内部をサーチし、ウイルスを見つけるもの。
 現実に召還されたイサギヨにサーチ能力はないが、その特性上、わるいものの気配には敏感だ。
 彼女は災害の到来を感じていた。ここから一刻も早く離れるべきレベルの悪しき何かが、来る。

「それがしはファイアウォールを張ることができます。
 しかし範囲はやや心許ない。この図書館をすべて覆うにはあまりにも足りません。
 ……それがしは貴方を危険から守りたい。頼みます。それがしの傍に」
「嫌だね」

 だからイサギヨは懇願するのに、アイボタルは否定する。

「もう一度言おう。僕は本を読みに来ただけだ。
 殺し合いにも主催の打倒にも興味はない。
 “あいつ”も僕の手を離れたし、余生の気分だよ。死んでもいいんだ。君も僕なんか守らない方がいい」
「……そんな」
「これ以上邪魔するようなら、ここで舌を切る」

 言葉通りに舌を噛みちぎるポーズをとって新手の脅しをかける。
 アイボタルとしては、他人に自分の行動を邪魔される意味が分からない。
 アイボタルは自分と自分の妄想に正直に生きたい。
 その結果自分が死ぬとしても、仕方なしと割り切れる自信がある。
 イサギヨは狼狽えた。当然だ。アイボタルを守ろうとしてアイボタルを傷つけることになるのだから。
 ここまですれば、中に入れてもらえるだろう。
 そんなことをアイボタルが考えていたら、イサギヨWB-07は急に予想外の行動を取った。

 腰に差していた刀を跳ね上げるようにして抜き、
 閃かせる。

「ぁ?」

 無言での行動だった。 
 銀色の軌跡が通ってそのあと、何かが消失した感覚をアイボタルは覚えた。
 現状を確認するために喋ろうとした。
 声にならない声が出た。
 ――舌が切り取られている。血も出ないほど綺麗な切り口で。

457「本に埋もれて死にたかった」 ◆sPL2BgePzw:2013/11/06(水) 23:14:36 ID:Q5zK7HnA0
 
「分かりました。中に入ることを許可しましょう。潔く、認めます。
 でも自殺はダメです。舌を噛みちぎるなんてもってのほか。だから、先に斬らせて頂きました」
「……あ?」
「首を締められたり、高い所から落ちられても、困ります。
 片手と移動できるだけの歩力があれば、本は読めるはずですね?」

 隙をつかれて、さらに銀色が閃く。喪失感。
 次の瞬間。左手首が宙を飛び、右の足の腱が浅く傷つけられた。

「ッ!?」

 やはり傷口から血は出ない。
 しかしこれでは、片手しか使えず、足は引きずるしかない。
 イサギヨは。データの少女は、アイボタルを守るためにアイボタルを傷つけたのである。
 彼女は悲しみと無機質を湛えた目でアイボタルに言った。

「もう簡単には自殺は、できないですね」
「……!」
「その傷は開きはしませんが、じきに痛み出すでしょう。生きているから、痛むのです。
 死んでしまってはもう、痛みを感じることはできないのですよ。
 貴方は痛みを感じてもう一度、生きているということを思い出してください。
 そしてその上で、死ぬか生きるかもう一度。しっかり考えた上で潔く。決めるといいと思います」

 最後に意味深な言葉を残して、イサギヨはその場から退いた。
 アイボタルは舌を抜かれたので何も言うことができず、そこに止まっていることもできず、
 図書館の中に入るしかなかった。
 魔法図書館の扉が開いて、閉まった。その場からアイボタルはいなくなった。

「……嬢ちゃんよ。おぬしもなかなか恐ろしいことをするのう」

 二人のやりとりを少し離れた場所で見ていたボー・エンザーは冷や汗をかきながら話しかけた。

「どうして人が死にたがるのか、それがしには理解できぬだけですよ」

 やはり悲しげな顔で、イサギヨは返した。
 サイバー日本刀が、血の脂で少しだけぬれていた。


+++++++++++


 魔法図書館内は静かだった。
 男が足を引きずる音だけが高い天井に反射して耳に残った。
 アイボタルは不機嫌だ。当たり前だ、図書館の中に入ろうとしただけで傷を負うと誰が思おう。
 それも殺されるための傷なら受け入れようが、生かされるための傷など。
 不機嫌だ。

 ……現実が嫌だった。
 転べば痛いし、ケガをすれば治るのに時間がかかる。
 誰かを怒らせれば面倒なことになるし、人は死んだら絶対戻ってこない。
 そういう、現実の非情なところがアイボタルは大嫌いだった。

 創作の世界、空想、幻想の世界は違った。
 傷を負っても次のシーンではだいたい直ってるし、登場人物の感情はアイボタル次第で決まる。
 死んでも蘇らせることができる。とてもとても優しい世界。
 アイボタルはだから妄想を選んだ。
 現実から逃げた、と言われることもあったが、
 彼からすれば現実に留まりつづけている普通の人たちのほうが、よっぽど狂人だった。

458「本に埋もれて死にたかった」 ◆sPL2BgePzw:2013/11/06(水) 23:15:29 ID:Q5zK7HnA0
 
 本を開く。魔法図書館の本はアイボタルが知らないものばかりで、
 中身も素晴らしいものばかりだったから、アイボタルは少し機嫌を取り戻した。
 彼としては現実で無い物はすべて最上である。ホラーだろうがR-18だろうが好物だった。
 読みふける。だんだんと世界に埋没していく。
 現実とのリンクが、

 ちくり。

「……」

 最初は、舌。だんだんと左手首。最後に足の腱。
 予告通り、イサギヨWB-07に斬られた体の部位が痛みを発し始めた。
 ちくり、ちくり、ずき、ずき、ぎりぎりぎりぎり、脳が締め付けられるような、痛み。
 それはアイボタルを強制的に空想から現実に引き戻す痛み。

「……ぐぅ、ううあッ!」

 想像以上だった。 
 手首と舌と足の腱を切られた痛みなんて想像できるわけもないのだからそれも当然のことではあるが。
 痛みは告げてくる。妄想へ逃げるアイボタルの後ろに亡霊のようにとりついて囁く。
 ここは地獄。ここは図書館。
 アイボタルは本を読んでいるだけ。アイボタルは現実に存在している。
 現実に存在して痛みを感じているから本を読むことが出来る。見て考えることが出来る。
 痛がることが出来る。その痛みを創作に転じることができる。生きているから出来る。

 ふざけるな。アイボタルは振り払おうとする。けれど痛みは語るのをやめない。
 痛覚信号が残っている限り頭の中でアラートは鳴り続ける。
 おまえは生きている。
 だから感じられるのだと。

「ふ……ざけ……るな。こんな。こんな、自覚なんて。いらなかった」

 アイボタルは悟らざるを得ない。
 空想は想像できても。現実にはそれ以上の、想像できないことがあるということ。
 死んでしまったらそれを味わえない。死は救いではなく、ただの終わりであるということ。
 そして。
 生きていなければ痛めない。
 生きていなければ感動もできない。
 たとえ心がいつも妄想の世界にあろうと。
 現実から逃げて創作をするには、現実に居続けなければいけないと。

「生きていなければ、妄想できないのなら。じゃあ――生きるしかないじゃないか」

 悟らされた。
 そのときだった。

 突然の轟音。

 見上げれば、本が。
 壁に並べられていた大量の本がアイボタルを埋め尽くさんと降って来ていた。
 気付くのが少し遅かったのだ、ということに気付いた時には、
 魔法図書館の壁が倒壊してがれきがその上から降ってきていた。
 本に埋もれて死にたいなんて、そんなことを思った夜もあった。
 けれどアイボタルは呻いた。
 ――しにたくない

 でも遅かった。


【アイボタル 死亡】

459「本に埋もれて死にたかった」 ◆sPL2BgePzw:2013/11/06(水) 23:16:22 ID:Q5zK7HnA0
 

 がら。がら。
 がらがらがら がらがらがらがら。
 がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら、
 がらがらがら がらがらがらがらがらがら がらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがら がら がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがらがら がらがらがらがらがらがら がらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがら がらがらがらがらがらがらがらがらがらがら がらがらがらがらがらがら
 がらがらがらがらがらがらがら がらがらがらがらがらがらがらがら
        がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがらがらがら がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら
    がらがら がら がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら
  がらがらがら がらがら がら      がらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがらがらがら がらがらがらがらがらがら  がらがらがらがらがらがらがらがら
 がら    がらがらがらがらがらがらがらがらがら がらがらがらがら
     がらがらがらがらがらがら がらがらがらがらがらがらがらがらがら
 がらがらがらがらがらがらがら がら 


 がら。


「熱反応 ヲ 発見。 これより 殲滅 に 入りマス」


【F-2 魔法図書館前/黎明】


【イサギヨWB-07】
【状態】データ破損率0%
【装備】サイバー日本刀
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×2
【思考・行動】
1:ボー・エンザーを守りきる
2:すごいのがきた
【備考】
※電脳世界の住人ですがなぜか現実に出てきています。

【ボー・エンザー】
【状態】死にたがり
【装備】拡声器
【所持品】基本支給品、ランダム支給品×1、ロープ
【思考・行動】
1:拡声器で悪人を呼び、殺してもらう
2:これは

【Many arms(M-A023)】
【状態】破損無し、健康。
【装備】無し
【所持品】無し
【思考・行動】
1:生存者全てを殺し、自爆する。
2:殲滅に入ります。
【備考】
※熱反応があり、よく動く物体を生物と認識します。
※音でも反応するので注意

460 ◆sPL2BgePzw:2013/11/06(水) 23:17:37 ID:Q5zK7HnA0
投下終了です。次はもうちょっとプロットを詰めてから予約しよう…(いましめ

461 ◆X8NDX.mgrA:2013/11/10(日) 14:37:04 ID:Kxx1sQec0
遅くなりましたが、投下します

462略奪をしよう ◆X8NDX.mgrA:2013/11/10(日) 14:41:26 ID:Kxx1sQec0

 悪魔城。悪魔の住む城。
 広い地獄の一画の、とある島に存在する巨大な城。
 外観は洋風建築を思わせる造りで、外壁に意匠の凝らされた像が取り付けられている。
 そこかしこにある像は、その殆どが人間をかたどっている。
 苦悶の表情を浮かべている者や、十字架に磔になっている者、斧で頭を割られている者など、種類はさまざまだ。
 それらに共通しているのは、どれも本物の人間と見間違えるくらいの精巧さで出来ているということだ。
 石膏や蝋で死者の顔の型を取ったものは、俗に『デスマスク』と呼ばれる。
 悪魔城に取り付けられた像は、それに似ていた。

「ふん、悪趣味な輩もいたものだ」

 城の外壁を眺めながら、ジャスティン・ショットは低く呟いた。
 対主催を決意したジャスティンは、まず自分の義手の状態を確認した。
 義手の調子はすこぶる良好、弾薬も満タン――だが、それだけで勝利できるほど主催者は弱くも甘くもないだろう。
 爆弾入りの首輪を作る技術力、殺し合いの舞台として島を用意する経済力は言わずもがな。
 更に言えば、最初の広間に居た人間の数は三十を超えていた。彼らを拉致して島に連れてくるには、相当の人員が要るだろう。
 それだけの力を持った企業が裏で手薬煉を引いているとすれば、自分一人では到底敵わない。
 傭兵としてシビアな世界を生きてきたジャスティンは、冷静にそう判断を下した。
 そして、とりあえず地図に描かれた施設を回ることにした、というわけだ。
 主催者への手掛かりになるような物が見つかれば御の字。
 協力してくれる参加者を見つけられれば尚良い。
 そのように、表情には出さなくとも、ある程度は期待して悪魔城へ入っていった。





 場所は変わって、美術館のロビー。
 B・Cが目覚めたのは、気絶してから一時間ほど経った頃だった。
 圧死しかねない量の財宝を跳ね飛ばすようにして、B・Cは財宝の山から出てきた。
 怒りが顔色に表れると同時に、財宝をかたっぱしからコレクトしていく。
 妖精たちが長年に渡って溜め込んだ財宝は、どれをとっても稀代の名品。
 東欧の神が持つとされる黄金の羅針盤や、数百人の刀鍛冶が十年がかりで作り上げた純金製の刀、エトセトラ。
 量も合わせて考えれば、根っからの収集家であるB・Cの今までのコレクションにも相当する価値がある。
 だがしかし、今のB・Cからすれば、財宝の価値など些細なことだった。

「くそがっ!くそがっ!くそがっ!」

 汚い言葉を叫びながら、手で触れた金銀財宝をコレクトする。
 B・Cは、他人から物品を略奪することを、至上の喜びとする男だ。つまり、収集すること自体が快感になる。
 だが、決してそれだけではない。
 B・Cが悪魔の力によって略奪したものは、B・Cに従うことになる。
 つまり、悪魔が彼に与えた力は、ものを『収集する』能力ではなく、ものを『独占する』能力。
 ものを収集するだけではなく、収集したものを独占し、自分の支配下に置くことが、本来の望みなのだ。
 B・C自身は、そのことに気付いていないようだが。
 契約した悪魔は、B・Cの深層心理にあるその願いを読み取っていた。
 略奪の能力は、B・Cが望むべくして手に入れたものだ。

「財宝“ごとき”が、俺に逆らいやがってっ……!」

 B・Cの白塗りの顔は、今や憤怒に歪んでいる。
 原因は言うまでもない。レプラコーンの持ち物である夥しい数の財宝に押し潰されたことだ。
 従属させる対象である財宝が、自身を傷つけたことへの憤慨。端的に言ってしまえばそれだ。
 そもそも宝箱を開けたのはB・C本人で、また財宝に押し潰されたのも完全な不可抗力なのだが、それでも我慢がならなかったのだろう。
 強欲を通り越して、B・Cの精神は傲慢だ。

「大人しく、俺に収集されてればいいんだよっ!!!」

 ひょいひょいと宝物を弾丸に変えていくB・C。
 最後に小さなコインを弾丸に変え、全ての財宝を収集し終えたときには、既に三時を回っていた。
 それでも機嫌は良くない。
 乱暴な手つきで美術館の入り口のドアを開け、外に出て唾を吐くと、憂さ晴らしができるものを探して、辺りを見渡した。
 だが、荒野には人間の姿は見えない。
 B・Cの苛立ちは募る。
 B・Cは舌打ち一つして、ポケットに両手を突っ込むと、あてもなく歩き出した。

463略奪をしよう ◆X8NDX.mgrA:2013/11/10(日) 14:43:43 ID:Kxx1sQec0




 場所は戻って、悪魔城の近く。
 斉藤花子は、完全に気勢を削がれていた。
 その歩みは、千鳥足とまでは行かないが、とても安定しているとは言い難い。
 顔面蒼白、憔悴していることは誰が見ても明らかだった。

 というのも、花子が最初にいたのは、雪原のド真ん中。
 辺り一面が真っ白の大地に放り込まれて、困惑しない人間は稀有だろう。
 事実、花子は呆然自失となり、一時間ほど立ち尽くしていた。
 それでもどうにか立ち直り、デイパックの中身を確認するなどの冷静な思考を取り戻したが、それも束の間だった。

 轟音。雪原に響く音。

 驚いて、周りを見た花子は、地図に記載されていた雪の塔の崩落を目の当たりにした。
 ジェンガが崩れる時のように、巨大な塔はあっけなく倒れた。
 再びの呆然自失。しかし二度目ともなれば、立ち直りも早かった。
 状況確認に努めようと、デイパックから支給品の双眼鏡を取り出して、塔の根元あたりを見る。
 するとそこには、スキンヘッドの大男がいた。

 そこで花子は更に驚愕する。
 大男は、デイパック以外はなにも持たない、徒手空拳の状態だった。
 重機のたぐいを使って塔を崩壊させたと思っていたが、そういう訳ではないらしい。
 マシンガンやダイナマイトで崩落させた、というわけでもなさそうだ。
 つまり、塔を破壊したのは、大男自身の力ということだ。

 花子という女は、オカルトが大好きだ。
 黒魔術に七不思議、怪奇現象は大好物だ。
 だが、花子の信奉するオカルトが、いざ目の前に出てきてみれば、畏怖する対象でしかなかった。
 単身で巨大な塔をぶち壊す、あの大男は間違いなくオカルトな存在だ。
 出鱈目と言い換えてもいい。どちらにせよ、ただの学生では敵わない。花子はそう悟った。
 ふと思いついたように、デイパックに入っていた銃、イングラムM10を手に取る。

――わたしは殺すわ。

 数時間前の言葉が、脳内でこだまする。
 正真正銘の殺し合い。生き残りをかけた戦い。バトルロワイアル。
 自分は、この銃で人を撃ち抜くことが、本当に可能だろうか。
 反動やら硝煙反応やら、心配事はいろいろある。
 だがそれよりも、自分の精神が、人殺しというタブーに本当に耐えられるのかが一番不安だった。

 結局、その答えがでないまま、花子は歩き出した。
 そして、雪原にいたせいで冷えた手足と、摩耗した精神が合わさって、不安定な足取りでいた、というわけだ。
 これが冒頭の様子に繋がる。

 さて、そんな花子。先も言ったが、悪魔城に訪れていた。
 花子のいたエリアの近くには、癒しの氷なるものがあったが、それは素通りしてしまっていた。
 恐怖状態にあった花子だが、そこはオカルト好きを名乗るだけのことはある。
 城の外壁につけられた像を見ると、興奮に目を輝かせた。
 そして、これは宗教的に見るとうんぬんかんぬん、魔術的に見るとかくかくしかじか、とブツブツと呟き始めた。
 紛れもない変人だ。
 それらを心行くまで眺めた後は、当然のように城の扉を開けて中に入っていく。
 ルンルンと歩く花子は、ついさっきまでの恐怖を、すっかり忘れていた。
 大事なことだからもう一度言おう。
 斉藤花子は、紛れもない変人だ。

 玄関、客間、食堂と、花子は終始興奮していた。
 調度品の一つ一つが凝った造りで、また花子の感性をビビッと刺激するものばかりだった。
 花子は感動に次ぐ感動で、ここが殺し合いの場であることさえ、忘れかけていたほどだった。

 だが、まだ花子の知識欲を満たすには足りなかった。
 ここは悪魔城。悪魔の住む城。
 ならばオカルト好きとしては、悪魔に関する文献、書物を読まずにはいられない。
 花子は即断即決、蔵書のある部屋を探し始めた。

 数分後、花子は【図書室】とプレートの掛けられた部屋を発見した。
 目を輝かせたまま、少しも躊躇わずに、扉を開ける。
 すると目に飛び込んできたのは、天井まで本がギッシリと詰まった本棚の列。
 知的好奇心に弾けそうになる心を抑えて、花子は図書室へと足を踏み入れた。

 すると一瞬のうちに、花子は羽交い絞めにされた。

464略奪をしよう ◆X8NDX.mgrA:2013/11/10(日) 14:45:41 ID:Kxx1sQec0




 場所は変わらず、悪魔城。
 天井の四隅には大きな蜘蛛の巣が張られている、そんな図書室の中。
 部屋に入ってきた女を羽交い絞めにしたジャスティンは、その体勢のまま問いかけた。

「お前は殺し合いでどう動くつもりだ」

 凛とした、聞き方によっては威圧を感じるかもしれない声。
 よく通る声は、広い図書室に反響した。
 五秒、十秒、十五秒。返事も反応もない。
 質問してから一分が過ぎたところで、ジャスティンは女に言葉をかけた。

「……この殺し合いが始まって二時間以上が経っている。
 既に何人か、死者が出ていても不思議じゃない。それはお前も分かるだろう?」

 この問いに、女は震えながらも頷いた。
 ジャスティンはふうと一息ついてから、更に言葉を続けた。

「ならば、自分が殺し合いの中で何を目的として動き、どんなスタンスでいるか、その程度は決めているだろう?」

 最初と比べると落ち着いた声で出された、新たな問い。
 しかし、女はまた反応をしなかった。
 ジャスティンは眉根を寄せて、女の首にかけた義手に込めた力を強める。
 く、と女は声を漏らしたが、答えるそぶりは見せなかった。
 気絶の一歩手前の強さで絞めても、結果は変わらない。

「……そこまで沈黙を貫くということは、乗っているのか」
「そう答えたら、あなたはわたしを殺すの?」

 口をついて出た疑問に、女はようやく反応を示した。
 しかもそれは、ジャスティンの望まない反応だった。
 この女は乗っている。
 確信したジャスティンは、今度こそ気絶させようと、義手に力を込めた。
 その刹那、ジャスティンの身体に電流が走る。

「がっ……!」

 ジャスティンは叫びながら、女の後ろ手にスタンガンを視認した。
 決して強力な電流ではなかったが、義手を着けているジャスティンにとっては脅威だ。
 神経とリンクする義手に電流が流れたことで、痛みは通常の倍以上。
 当然のように、羽交い絞めにしていた両手は離れていた。

「くっ……」
「ごほっ、ごほっ」

 それでも倒れることなく、目の前の女を睨み付けるジャスティン。
 女は喉を抑えて、苦しそうに咳をしていた。
 黒く長い髪に、野暮ったい眼鏡をかけた、セーラー服の女。
 戦闘経験など一度もない、平和に暮らしている学生だろうとジャスティンは判断した。
 そして、恐怖から主催者の言に乗り、殺し合いに乗ろうとしているのだと。

「……殺し合いに乗っているのなら、お前は主催者に従った“敗者”だ。
 敗者に生きる資格は無い。よって、私がお前を裁く」

 神経が焼けるような痛みに侵されながら、ジャスティンはそう告げた。
 自分は敗者ではないと、自分自身に言い聞かせる意味も込めて。
 油断から拘束を解かれたことは、あえて考えないようにして。

「覚悟はいいな」

 敗者を裁く、その一事に集中したジャスティンの眼。
 義手をゆっくり、銃を撃つときのように構える。

「いいわけ……ないでしょ!」

 生死がかかったこの状況で、女が黙って見ているだけのはずもなかった。
 デイパックからイングラムM10を取り出して構える。
 これには、ジャスティンも動揺を隠せなかった。
 至近距離で撃たれては、ジャスティンがいかな熟練の傭兵とはいえ危険だ。

「…………」

 互いに動けない、膠着状態。
 ジャスティンが思考を巡らせる最中、均衡を破ったのは、女だった。

465略奪をしよう ◆X8NDX.mgrA:2013/11/10(日) 14:48:38 ID:Kxx1sQec0

「……勘違いされては困るわ。わたしは主催者に従うのではなく、自分の思いに従うの。
 わたしは、生き残りたい。どんなことをしてでも!」

 銃をしっかりと構えたままで、そう一息に言い切った女。
 ジャスティンは目の前の女が突然しゃべり出したことにも驚いたが、それ以上に言葉の内容に驚いた。
 女は、ジャスティンが想像した以上に、強い意志を持っていた。
 とても主催者に従う“敗者”とは思えない。

「主催者に従うつもりはないわ。ただ、わたしは死にたくない。生き続けたい。
 だから、その為に殺さなければならないのなら殺すわ」

 生きるために殺す。
 それは、傭兵として活動してきたジャスティンの生き方とも通じるところがある。
 目の前の女は、“敗者”ではない。
 そう結論づけたジャスティンは、女に狙いを定めていた義手を下げた。

「すまなかった。少々、お前という女を見誤っていたようだ。
 私はジャスティン・ショット。しがない傭兵をやっている」
「……え?」

 そして、女に対して謝罪と自己紹介をした。
 声色が変わったことを感じ取ったのか、女は困惑したような声を出した。
 ジャスティンは両手を挙げて万歳の姿勢をとった。

「撃ってくれ」
「は?」

 今度こそ、女は困惑していた。
 ジャスティンは目を閉じた。この場での“敗者”は間違いなく自分である、と考えていた。
 敗者に生きる資格は無い。ならばここで死ぬ。
 目の前にいる“勝者”足り得る女に殺されるならば、結構だ。
 その思考がどれほど歪で狂っているか、ジャスティンは気付かずに続ける。

「お前の手にしたその銃で、私を撃ち殺せ。私に生きる資格は無い」
「…………」

 急展開過ぎて言葉を返せない女。
 躊躇いから銃を下ろすそぶりを見せ、しかし、思い直したように再び構える。
 脳裏に浮かんでいるのは、雪の塔を破壊した大男だろうか。
 女は逡巡の末に、その引き金を引いた。

 ジャスティン・ショットの意識が、消失する――――。





「……なに、これ」

 荒野の真ん中で、花子はぽつりと呟いた。
 手にしているのはイングラムM10。
 引き金を引いたのは、他でもない花子自身。
 人をひとり、殺すつもりだった。
 だが、ぱらららら、と特徴的な音を上げて射出された弾が、ジャスティンを撃ち抜くことはなかった。

「……なんだ、これは」

 ジャスティン・ショットは死んでいない。
 電流によるダメージも完全に消え、そこに立っている。
 互いを見つめ合う二人。間に流れる沈黙と困惑。
 今のこの状況、荒野に立たされ風に吹かれる状況に、二人は戸惑う。
 そう、二人が立たされているのは荒野。

 悪魔城が、消えていた。

 図書室でのいざこざは忘却の彼方へ、二人は状況確認を急いだ。
 まず周囲を見渡すと、いきなりいた。
 奇抜なウエスタンファッションに身を包んだ男。
 男は二人に気付いたのか、近付いてくる。
 所々にあしらわれた髑髏は死の象徴。
 花子は顔に恐怖を浮かべ、ジャスティンは僅かに顔を顰めた。
 顔が見える近さになって、男が口を開く。

「そこのお二人さん……いや、そっちの金髪の軍人さんだけでいい。
 ここで会ったのも何かの運命だ。俺にコレクトされてくれ」

 メイクの下からでも分かる、下卑た笑いを浮かべた男。
 ジャスティンは一目で“敗者”と判断した。

「ふん、薄汚い欲望塗れの男には興味は無い。
 ……だが、ひとつだけ聞かせろ。悪魔城はお前が消したのか?」
「そうだ。そして、これが俺の、悪魔から授かった力だ」

 前半を平然と聞き流して、男は頷いた。
 そしてどこからともなく銃を取り出して、ジャスティンに向けて撃った。
 銃弾は飛来しながら、美しいダビデ像へと姿を変えた。
 まるでイリュージョン。
 ジャスティンも花子も、驚きを隠せない。
 得意げな顔をして、男は語り始めた。

466略奪をしよう ◆X8NDX.mgrA:2013/11/10(日) 14:50:35 ID:Kxx1sQec0

「この力で、俺はいろんなものを収集(コレクト)してきた。
 だが、あの閻魔大王とやらに奪われてしまったみたいでな。全部回収したいんだ。
 そのついでに、レアなものがあったらコレクトしようと考えていた」
「……それで、私はお前の眼鏡に適ったというわけか」
「その通りだ」
「くだらないな」
「……俺は今、機嫌が良くない。ごたくはここまででいいか?」

 その問いを聞くや否や、ジャスティンは義手を構え、臨戦態勢をとった。
 男――B・Cもそれと対峙するように、銃を発現させる。
 花子は困惑の極みにあったが、一触即発の状況だとはかろうじて判断できた。
 逃げるか否か。
 考えようとした矢先、花子はジャスティンに言葉をかけられた。

「そこの……名前はなんだ」
「さ、斉藤花子、です」
「ハナコか。よし、お前は私の後ろに隠れていてくれ。
 私は敗者だが、目の前にいるこの敗者を裁くまでは死ねない。
 そして、私が敗者を裁いた後に、お前が私を裁いてくれ」
「え、ええっ!?」

 どこまでも予想外な言動をするジャスティンに、花子の思考は困惑を極める。
 だが、返事を聞くつもりはないらしく、ジャスティンは花子の方を見ようとしない。
 仕方なく、花子は一言、こう言った。

「よ、よろしくお願いします……?」


【C-2 悪魔城のあった場所 / 黎明】

【ジャスティン・ショット】
【状態】健康、義手破損0%
【装備】神経と繋がっている黒塗装の義手
【所持品】基本的支給品×1 ランダム支給品×3
【思考・行動】
0:花子を守り、男(B・C)を裁く。その後で花子に裁かれる。
1:対主催
2:敗者に生きる資格は無い。
【備考】
※思考がやや危険。自分が敗者と判断した相手を殺害する可能性あり。
※右手の義手は銃撃が可能。
※自分が敗者になったと判断した場合、自殺するかもしれません。
※デイバックを確認していません。


【斉藤花子】
【状態】恐怖、混乱
【装備】イングラムM10、スタンガン
【所持品】基本支給品、双眼鏡
【思考・行動】
0:男(B・C)への恐怖心。
1:とりあえずジャスティンに守ってもらう。
2:生き残りたいけど、生き残れるかどうか不安。


【bullet・collector(B.C)】
【状態】健康
【装備】悪魔銃(支給品ではなく自前の能力)
【所持品】基本支給品、レプラコーンの宝箱(開封済み)、ランダム支給品×2
【思考・行動】
0:金髪の軍人(ジャスティン)を品定めする。女学生(花子)は後回し。
1:レア・強そうな参加者のコレクト。
2:対主催、エレキシュガルをコレクトしたい。
3:弾丸を回収したい。
4:興味を引いたものを弾丸に変えてコレクトする。
5:よっしゃ、悪魔城をコレクトできたぜ♪
【備考】
※多数の美術品、及びレプラコーンの財宝、悪魔城を弾丸に変えて銃に込めています。
※悪魔銃は自由に具現化可能。
※閻魔の間にいた参加者の顔を覚えています(特徴的な人物のみ)
※美術館は地図に記載されていません。

467略奪をしよう ◆X8NDX.mgrA:2013/11/10(日) 14:58:52 ID:Kxx1sQec0
投下終了です、延長申請なしですみませんでした

そして感想を
イサギヨの潔さからくる恐ろしさが表れているなあ。
アイボタルさんは襲撃せし機械にあっけなく殺されてしまってご愁傷様。
次回は機械とウイルスバスターの闘いになるか!?

468 ◆Bmn./sC95Q:2013/11/10(日) 22:54:04 ID:7Aqq5NH20
お二方、投下乙です。

>「本に埋もれて死にたかった」
死にたがりのボー・エンザーを守ろうとするイサギヨは真っ当な正義感の印象を抱いていたのですが……正に潔い怖さが有りますね。結果的にアイポタルリタイヤしたし、人を守るための行動が裏目に出ちゃったと感じました。でも、最後の最後に空想好きの作家に生きる気力を与えたことは救い……なのかな?
これからの図書館"跡地"周りに期待大です。
>略奪をしよう
B・Cの悪役感が良いと思いました。花子ちゃんは魔術が使えるって言っても、所詮一般人のしかも学生。殺し合いに乗る決意をしても……流石にキツイですよね。
ジャスティンの思考の狂いがいい感じにグッと来ました。そんな直ぐ死にたがると助けた相棒が報われないだろうに……。

469 ◆Bmn./sC95Q:2013/11/25(月) 11:25:34 ID:IMHX6URM0
お久しぶりです。早速ですが怒りん坊を予約させていただきます。

470 ◆Bmn./sC95Q:2013/11/26(火) 09:48:43 ID:3fbnFyuE0
投下します。

471ストレス発散って大切だよね ◆Bmn./sC95Q:2013/11/26(火) 09:49:34 ID:3fbnFyuE0
尊敬する兄は暴力を得意とし、またそれを生き甲斐にしていた。
可愛い弟は世渡りがうまく、器用な事で特をしていた。
俺は……どちらでもなかった。
弟ほど器用でもないし、兄ほど強くはない。
兄は強かった。
俺は一度も勝ったことがない。
俺の100の拳は、兄の1の拳よりも弱い。
弟は俺よりも非力だったが、俺は一度完全に隠れた弟を、見つけることができたことはない。
詰まるところ、俺は中途半端なんだろう。
兄弟たちより優れていると胸を張って言えるのは、ただ怒ることだけかもしれない。
怒りは好きだ。
余計な事を考えず、ただ怒り、理由のない怒りでも己を滾らせる。
その怒りを周りにぶつける時間が好きだ。
それは暴力や女に向かう。
個人的には軟弱ですぐ泣くような弱い女は嫌いだが、たまった疲労を癒す時には別だ。そんな時は女を抱くに限る。
まあ、ここ最近は妙に忙しかったから、とんと女っ気とは無縁だったが……
来週は給料日だ。こんど、兄弟たちを誘って飲みにでも行こうか。

だがまずは……ちょっとばかりストレス発散をやるべきだろう



ドン
ドン
ドン

大地を力強く踏みしめる大木のような足。
それとともに大きな足音と、鈍い地響きが荒野に響く。
それは巨大だった。
4メートルはある山のような巨体。体を覆う強靭な岩石のような皮膚。
その上からでもよくわかる、圧倒的なはちきれんばかりの筋肉。
身に纏うのは局部を隠すふんどしのみ。
まさにゴーレムのような巨体の男は、凄まじい怒りの表情を浮かべている。
顔は真っ赤に染まり、血走った瞳は凶悪な殺人犯も真っ青になって逃げ出すような威圧感を放つ。
異質な空からの光を反射するようなその頭部。俗にスキンヘッドには見事な青筋がビキビキと音を鳴らす。
ものすごく怖い。絶対に関わりたくないと思わせるほど、とても危険な雰囲気を惜しげもなく放っている。

ガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチ

歯を食いしばる音がなる。
怒りん坊は怒っていた。
理不尽なこの状況、はては愛する兄弟たちに負わせられるかもしれない害に対して。
怒りん坊は怒っていた。
怒りん坊は怒っていた。
怒りん坊は怒っていた。
怒っていた。
全てに怒っていた。
理由など実のところどうでも良いのかもしれない。
怒るから、怒りたいから怒っていた。
しかし理性を失ってはいなかった。
怒りの瞳の奥には、静かな理性の光が宿っている。
心も体も怒ってる。しかし、芯は静かな怒りによって満たされる。
怒りは強力だ。
自らの拳にパワーをくれるから。
だが諸刃の剣でもある。
怒りはパワーを与えてくれるが、それに頼りすぎると、自らの視界を曇らせ、大きな失敗をする可能性を上げてしまう。
怒りん坊はそれを知っていた。
組織同士の抗争、多数対少数の戦いを拳と肉体のみで生き抜いてきた経験から学んだのだ。

ああ、ぶつけたい。この怒りを何かにぶつけ、発散させたい。
ああ、拳を振るい、強敵にぶつけたい。
ああ、ストレスだ。この怒りをぶつけるべきはあの死神とその仲間だ。
ああ、贖おう。怒りは暴力で贖うのが一番であり、この世の摂理だ。
ああ、俺は聖人じゃない。気に食わないヤツを殴りたいと思って何が悪いんだ?
ああ、俺は差別主義者じゃない。死神が女だからなんだ?
悔い改めさせるにしても痛みが必要だ。殴るべきだ。ぶつけるべきだ。
この珍妙な場所に連れてこられた人間たちやそうでない者達も、それを望んでいるはずだ。
ああ、怒りは心地よい。

心地よいからこそ、発散させなくては。

472ストレス発散って大切だよね ◆Bmn./sC95Q:2013/11/26(火) 09:50:12 ID:3fbnFyuE0
そこは街だった。
そして怒りん坊がたどり着いたのは、発電所だった。
そこらかしこから蒸気が溢れ、鉄のパイプが複雑に入り組み、混沌とかしている。高くそびえ立つ鉄塔から黙々と煙が上がる。
怒りん坊の鼻は、その煙に死臭が紛れているのを見逃さない。
嫌な匂いだ。
大量の死体が焼かれているような、特殊な刺激臭。
敷地は厳重に封鎖されていた。
力ずくでこじ開けた。
侵入者を拒む金網は、怒りん坊の歩みを止めるには貧弱すぎた。
怒りん坊は発電所を見上げる。
巨大だ。
発電所は巨大な施設だった。
おどろおどろしい機械音が絶え間なく響き、内部では派手に……"特殊"な材料で休むことなく燃え続ける高炉があるであろう建物。
それはある種恐ろしさを醸し出し、奇妙な芸術性すら感じる。

「…………」
無言で見上げる怒りん坊。
しばらく立ちすくんだあと、ゆっくりとした足取りで施設に近づく。
不思議だ。わかりやすい入り口などは、目に映る範囲には見当たらない。
巨大なゴツい手のひらを、ゆっくりと壁に押し付ける。
熱だ。
まるで鼓動のような熱を感じる。
瞼を閉じる。
右手を振り上げ、構える。

「フンヌォオオオオオオオ!!」


ドッガアアアアアアアアアン!!!!


放たれた拳が、轟音とともに壁を破壊する。
砕け散った壁に開いた大穴、もとい簡易性の入り口が出来る。

ゴォオオオオオオォオォ

熱い。
目が霞むような熱気が、暴風のように穴から吹き出てくる。
常人なら火傷しかねない程だが、怒りん坊の強靭な皮膚には全く意味がない。
なるほど、これなら入り口は無いほうが良いだろう。

発電所の仲はさらに混沌だった。
外側よりも複雑にパイプが入り組み、わけのわからぬ計器が付けられた様は、まるで生物の体内のようにも見える。
とりあえず怒りん坊が入れるほど広い空間だったのは幸いか。

ガシッ

「フンヌォ!」

ベリベリベリベリベリベリッ!!

近くのパイプを掴み、強靭的なパワーでむりやり引く。
金属が擦れる嫌な雑音が響き、枝のように入り組んだパイプが引き抜かれる。
パイプは蒸気熱で高温になっていたが、そんなことは全くお構いなし。

プッシュウウウウウウウウウウッ

パイプの亀裂から高温の蒸気が吹き出す。

「ヌアアアアアア!!」

パイプを力任せに振り回し、怒りん坊は発電所に怒りをぶつける。

なぜこんな事をするのか?
怒りん坊にとって、この状況、即ち殺し合いに対する怒りが並々強いのはご承知のとおり。
その激しい怒りは、理性を保っている怒りん坊にストレスと疲労を与える。
怒ると難しいことを考えなくて済む。だからそれ自体は嫌いじゃない。
だが、イライラは発散させたい。
発散させるには、ひとつ兄のように派手に暴れるのが一番。
そう考えていた怒りん坊。そしてそんな彼がたどり着いたのが、複雑な構造をした発電所。

あ、これぶっ壊したらスッキリしそうだな。
よし、壊しちゃおう。

あっさりと、実にあっさりと、至極当然のように、怒りん坊はその思考に辿り着いた。

「ヌオオオオオオオ!!オオオ!!ヌアアアアアア!!!」

怒りん坊は腹に響くよう吠えながら、怒りを存分に発散させる。

473ストレス発散って大切だよね ◆Bmn./sC95Q:2013/11/26(火) 09:50:50 ID:3fbnFyuE0

「ヌリァァァァ!!!」
巨大な拳から連続で繰り出されるパンチが壁をえぐり、パイプを破裂させる。

「ウォリャアアアァァ!!」
まさに本物のヤクザキック。体重の込められたその蹴りは、機器や計器を粉砕する。

「オラアアアアアアアアァァ!!!」
全体重の込められたタックルは、爆音とともに壁をなぎ倒し、崩壊させる。
弾き飛ばされた瓦礫が周りにぶつかり、二次被害を起こす。

「ドラアアアアアアアアアアァ!!」

機器を、計器を、機械を、パイプをぶっ壊す。
蒸気やら破損した機器からの煙により、視界は最悪。だが、怒りん坊はとくに気にすることもなく暴れる。
見様見真似のプロレス技や空手もどきを連発することもあれば、ちぎり取った計器やもぎ取ったパイプを振り回し、または思いっきり叩きつける。
あの兄にしてこの弟あり。よい暴れっぷりだ。

ビー ビー ビー ビー ビー ビー ビー ビー ビー ビー ビー ビービー ビー ビー ビー ビー ビー

発電所全体に警報が響き渡る。

ドッガァァン! ドッガァァン!

2〜3回爆発も。

過度の破損により、広い発電所なれど被害は甚大。1時間は暴れ続ける怒りん坊により一部火災まで起きている。
だが発電所はまだ死なない。
外にも響くほどの破壊音、破壊が起きても、その心臓部である高炉は停止しておらず、鉄塔からは煙が出続ける。

「フー、フー、フー……あぁ〜。スッキリしたー」
煙やら埃やら、漏れたオイルやらの匂いが蔓延し、熱気や漏れた蒸気により凄まじいことになっている発電所の一角。
破壊の限りを尽くし、スッキリとした表情を浮かべる怒りん坊。
彼にとっては良いストレス解消になったようだ。
周りは軍によって爆撃があったと言われたら、信じてしまいそうなくらい破壊されている。
機器やらパイプやらはただの鉄クズのように破壊され、もう全てのものが原型を成していない。
発電所の30%ほどは崩壊していた。
しかし、まだ稼働している。

「ほぉ、意外と丈夫なんだな。此処は」
それに気づいた怒りん坊は、感心したように呟く。
結構なほど壊したと思っていたが、まだこの死臭の蔓延する施設は生きている。

「……よし、もう少しばかり利用させてもらおう」
指怒りん坊は少々落ち着いた風に見える。
考えてみれば、この施設は色々と怪しい。
尋常じゃない量の死臭が匂い、外見的にも重要そうな設備だ。
もしかしたら、主催連中にとって何か重要な施設なのかもしれない。

「フンヌゥ!もう一丁!」
怒りん坊は再度、主催者達のことを考え、湧いてきた怒りに身を任せる。
彼が破壊という名のあてつけをやめるのは、もうしばらく時間が立ってからだった。


【G-8火力発電所/黎明】

【怒りん坊】
【状態】健康、擬態解除による妖怪形態。怒り状態(少々スッキリ)
【装備】無し
【所持品】基本的支給品×1 ランダム支給品×3
【思考・行動】
0:ここ(火力発電所)を破壊し、ストレス発散する。また、施設を調べる?
1:とりあえず食い物が欲しい。
2:兄弟達が同じく拉致されているのなら、合流したい。

【備考】
※種族柄ふとした事で怒ります。
※最終的に殺し合いに乗るかは不明。
※空腹を満たした場合、怒りは静まるでしょう。
※兄弟達の危機を感じ取れます。
※基本的に弱い人間には興味を持ちません。

【全体備考】
※火力発電所にて怒りん坊が暴れまわったため、損傷があります。
現在の所まだ稼働していますが、このまま暴れまわれれば電力汲々が停止する可能性もあります。

474 ◆Bmn./sC95Q:2013/11/26(火) 09:51:31 ID:3fbnFyuE0
以下投下終了です。

475 ◆Bmn./sC95Q:2013/12/02(月) 20:11:15 ID:yLP2pI6w0
姫園炎間予約します

476 ◆Bmn./sC95Q:2013/12/06(金) 23:18:51 ID:I7F.MHQQ0
すいません。一身上の都合で書き上げることができないため、予約を破棄します。

477 ◆Bmn./sC95Q:2013/12/14(土) 00:13:35 ID:r7zEBuJ.0
◆sPL氏にちょっと質問です。
新スレに移行するとして、それはいつ頃になりそうですか?

478名無しさん:2014/01/16(木) 20:01:23 ID:l1rUADI20
過疎っちゃってるな。ロワじゃ日常茶飯事だけど……。復活待ってる

479 ◆VYr1mStbOc:2014/03/08(土) 19:25:15 ID:7LcZ5Uug0
ラファエル・キルシュタイン、クラウン、イリス・ハンニバル予約します

480管理人★:2014/07/03(木) 18:56:10 ID:???0
本スレッドは作品投下が長期間途絶えているため、一時削除対象とさせていただきます。
尚、この措置は企画再開に伴う新スレッドの設立を妨げるものではありません。

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