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自民党の憲法改正素案について- 1 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/11/21(日) 20:48
- 自民が憲法改正素案 「自衛軍」設置、女性天皇は容認
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20041117/K2004111701980.html
自民党憲法調査会(保岡興治会長)は17日、憲法改正草案大綱の素案をまとめ、同日の憲法
改正案起草委員会に提示した。前文を含む現行憲法の全面改正を目指すもので、焦点の9条に
ついては「戦争放棄」をうたった1項は残すものの、「自衛軍」の設置と集団的自衛権の行使を
明記した。象徴天皇制は維持するが、天皇を「元首」と明確に位置づけ、女性天皇も認めた。
素案は前文に盛り込む「基本的考え方」と、「総則」から「改正」までの9章で構成。今年1月
からの調査会の議論を踏まえ、調査会幹部がまとめた。年内に大綱をまとめ、結党50年の来年
11月に党の憲法改正草案として正式決定する。
安全保障に関する規定では、「個別的、集団的自衛権を行使するための必要最小限の戦力を保持
する組織として、自衛軍を設置する」とし、現行の憲法解釈では認められていない集団的自衛権
行使の容認に踏み込んだ。また、自衛軍の任務として、「国際貢献のための活動」を明記、海外
での武力行使を伴う活動にも道を開いた。
一方で、武力行使を伴う活動を行う場合、原則として事前の国会承認を義務づけるなど、一定の
歯止めをかける規定も整備。「国民の責務」として「国家の独立と安全を守る責務」を挙げたが、
徴兵制は否定している。非核3原則も憲法に盛り込むとした。
天皇については「元首」としての位置づけを明確化。「皇位は世襲で男女を問わず皇統に属する
者が継承する」として、女性天皇を容認した。「日の丸」を国旗、「君が代」を国歌とすることも
「総則」に盛り込む。
基本的人権に関しては、「新しい権利」を追加するとして、具体的には(1)名誉権(2)プラ
イバシー権(3)肖像権(4)知る権利(5)犯罪被害者の権利、を挙げた。青少年を保護するため、
「出版及び映像に関する規制を法律で定める」との規定も創設する。
国会は二院制を維持するが、衆院の優越性を強化する。地方自治では新たに道州制を導入し、自治体
を道州、市町村、自治区(仮称)に分ける。
憲法改正手続きを緩和し、国会が国民投票を提案できる条件を、現行の衆参各院の総議員の3分の
2以上の賛成から過半数の賛成に変えるほか、国民投票を実施しなくても、衆参各院の総議員の3分
の2以上の賛成で改正案を成立させることができるとした。
- 2 名前: 1 投稿日: 2004/11/21(日) 21:00
- 松代氏の許可も出たのでスレを立てました。
えー、突っ込む気を消散させる破壊力を持った爆笑モノの素案ですね。
流石にこのバカ素案には、自民党内部からも、特に参院議員達から強い反発の声が出てきて
いるようです。
それにしても、よもや改憲案にまで健全育成を建前にしたメディア規制を持ち出してくるとは
予想もしていませんでした。
>「青少年を保護するため、「出版及び映像に関する規制を法律で定める」との規定も創設する。
これは自民党憲法調査会に野田聖子や若林正俊らをはじめとする青健法案推進者、三原朝彦や
目見庄三郎など勝共連合(統一教会)との繋がりが噂されるメンツによる意向が反映されたもの
だと思うのですが・・・・。いずれにせよ、こんな代物を恥かしげも無く発表する自民党憲法
調査会の人間の神経を疑わざるを得ません。
- 3 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/11/21(日) 21:22
- > 基本的人権に関しては、「新しい権利」を追加するとして、具体的には(1)名誉権(2)プラ
>イバシー権(3)肖像権(4)知る権利(5)犯罪被害者の権利、を挙げた。
露骨に時事ネタというか、なんか「餌」っぽくていやんな感じなんですけど…
- 4 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/11/21(日) 23:31
- 自民党憲法調査会
http://www.jimin.jp/jimin/kenpou/
野田聖子・若林正俊・平沢勝栄・森岡正宏 ⇒青健法案推進者
http://otaku.rulez.jp/otaku_top.html
自見庄三郎・鳩山邦夫・三原朝彦・長勢甚遠・関谷勝嗣 ⇒統一教会の支援を受けている
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/11/2004111701000713.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~am6k-kzhr/wgendai.htm
こいつらですか…(欝)ついでですが会長の保岡興治も
以前、統一教会との関わりがあると疑惑を持たれた過去があります。
- 5 名前: 松代 投稿日: 2004/11/21(日) 23:35
- 自民党の憲法改正素案については、あまりのずさんさにあご外れた状態ですが、きちんと反論しておかないと、そのままスルーされちゃうような怖さというか、無気味さを感じるところです。
細かな問題点については、えらい先生の突っ込みに期待する他なさそうですが、このスレを使って情報収集に務めましょう。
それにしても、日本人には「憲法を創る能力が無い」から、アメリカ人が「憲法を創らざるをえなかった」といわれても、こんな有り様では反論できないでしょう。
やっぱ、米を食べてる日本人は、パン食の外人より知能が劣っているのでしょうかね〜
- 6 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/11/22(月) 01:39
- 一応、改憲案を議論するために押えておくべき基礎知識の資料のひとつ
としてこれを紹介しておきますね。
「ミニマム憲法解釈」
http://rosf.net/column/seinen/kenpou.htm
改めてこれを読みましたがなんであんな憲法案がでてくるのか、ちょっと納得してしまいましたw
- 7 名前: 鳥山仁 投稿日: 2004/11/23(火) 11:54
- 6さん>
いかん。天賦人権説にソ連憲法の人権剥奪システムを追加するのを忘れてました。申し訳なし。
話は変わって自民党素案ですが、他の方々の突っ込みはもちろんのこと、道州制の導入は役人の数と利権が増えるだけなので絶対に止めるべきでしょう。どうにも、国会議員は大陸法的な法解釈をしているようですが「?」という感想しか浮かびません。日本は島国なんだから、英米法的な解釈で法律を作った方がよいと思うんですが。
- 8 名前: 熱心な投稿者 投稿日: 2004/12/05(日) 14:28
- http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=SMT&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2004120401002785
陸自幹部が改憲案作成 自民大綱素案に反映
陸上自衛隊の幹部隊員が、軍隊の設置や、集団的自衛権の行使を可能とする内容の憲法改正案をまとめ、
10月下旬、自民党憲法調査会の中谷元・改憲案起草委員会座長に提出していたことが4日、分かった。
この中で示された趣旨はすべて同党の改憲草案大綱の素案に反映されている。憲法改正という高度な
政治的課題に「制服組」が関与したことは、政治が軍事を監督するシビリアンコントロール(文民統制)を
逸脱するとともに、公務員の憲法尊重擁護義務にも違反する可能性が高く、批判を浴びそうだ。
中谷氏に提出された改正案は「憲法草案」とのタイトルが付けられ、陸自の中枢である
陸上幕僚監部防衛部防衛課防衛班に属する二等陸佐の名前と、職場の連絡先が添付されている。
- 9 名前: 鳥山仁 投稿日: 2004/12/05(日) 17:53
- 熱心な投稿者さん>
シャレになってないですね。日本の高級官僚は昇進を互選でやったことが原因で腐敗し(代表は外務省)、その例外が自衛隊の制服組だった(といっても、これは本人達の希望ではなく単なるシビリアンコントロールが目的ですが)わけですが、とうとう「俺達にも人事権をくれ」と大声で言いだしたわけです(主張だけなら以前から防衛庁内部でやっていましたが)。
これが通れば冗談抜きで軍官僚独裁の悪夢が再発します。時代に逆行しているとしか言いようがありません。本来であればすべての官僚組織から人事権を剥奪すべきなんです。テストエリートは試験で選ばれた人間であって、選挙によって選ばれていないから国民の動向は一切気にかけぬと言うのは、科挙時代からのお約束で例外はありません。
今後は自民党の動向に注目すべきで、「自衛隊幹部の意見もアリ」と言いだした段階で反自民活動を大々的にやった方がよいと思います。官僚の操り人形を議員とは言いません。
- 10 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/12/05(日) 22:13
- >>8-9
続報。
こっちでは、「反映されてない」と言ってます。
http://www.asahi.com/politics/update/1205/005.html
>この文書には、作成したとされる陸上幕僚監部防衛部防衛課防衛班所属の幹部名が記されているが、陸幕が関与したかどうかは不明だ。中谷氏によれば、6月に渡されたたが、11月に自民党憲法調査会がまとめた憲法改正草案大綱の素案には「まったく反映していない」という。だが、制服組に意見を求めた中谷氏の行動も問われそうだ。
しっかし、米軍を除くと島国日本の周囲には、「大規模上陸作戦」をやれるだけの国なんて存在しないので、
つーか、どこかの砂浜にどやどやと敵陸戦師団が押し寄せてきているという事は、
ニアイコールで制海権と制空権を既に失っていると言う事でもあるので、
これは島国にとっては、「既に死んでいる」状態です。
戦前の大日本帝国ですら「本土決戦」を本気でやる前に耐えきれずに降伏したくらいです。
考えてみれば、陸上自衛隊というのは、出番がやってきた時には「お国は既に負けている」部隊です。
平時における軍の本文は、戦争抑止力(先制攻撃を仕掛けても失敗すると他国に判断させる事)
としての能力を発揮する事ですが、島国の場合、制海権と制空権を保持する限り「誰も侵入出来ない」から、
抑止力としての役目は、第一に海上自衛隊か航空自衛隊にあります。
要するに、陸上自衛隊というのは、
災害救助か異国にでも出かけて行くぐらいしか存在意義を発揮できず、肩身が狭いのかもですな。
- 11 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/12/06(月) 05:22
- 自民党改憲案ですが
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20041205k0000m010114000c.html
白紙撤回されました
制服組が関与していた事と関係有るかどうかは分かりません
- 12 名前: 松代 投稿日: 2004/12/06(月) 12:10
- 報道によると、どうやら参院側の抵抗が主な原因のようですが、つまるところ「青木の逆鱗に触れた」だけなのではないかと思えますね。
参議院の扱いに関する部分で妥協が図られた場合、残りはそのままで再浮上する危険性は十分に有ります。
民主党内の改憲派議員も無視できない存在だし、この問題からはまだまだ目が離せそうに無いですな。
- 13 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/12/07(火) 00:23
- >鳥山さん
>今後は自民党の動向に注目すべきで、「自衛隊幹部の意見もアリ」と言いだした段階で
>反自民活動を大々的にやった方がよいと思います。官僚の操り人形を議員とは言いません。
すでに…(萎
★陸自幹部の憲法草案「悪いことじゃない」と首相
小泉首相は6日昼、陸上自衛隊幹部が中谷元・元防衛長官の要請で
安全保障問題に関する憲法草案を作成したことについて、「よく状況は
分からないが、専門家の意見を聞くことは悪いことじゃない」と述べた。
首相官邸で記者団の質問に答えた。
細田官房長官も6日午前の記者会見で「(中谷氏から)『政治家としての
勉強で、前からの友人に考えを教えてくれと依頼した』と聞いている。
1対1の個人間の依頼、答えであったと聞いており、その限りではあまり
問題でないと思う」と指摘した。
同時に、「どういう経緯で、まとめたものが内容的にどうだったのかが、
様々な諸原則に抵触するかどうかを調べる。事実を確定し、把握した上で
(最終的に)判断したい」とも語った。
讀賣新聞 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20041206ia01.htm
- 14 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/12/07(火) 01:38
- >>13
まー、小泉さんとその取り巻きですから、いかな失態をしでかそうとものらりくらりと言い逃れするでせう。
今回の件はシビリアン・コントロールに抵触すると騒がれているのですが、こういう事態が発生すると、
保守系の人からは、
「政争の具にされる自衛官は気の毒だ」
なんて意見が出たりするものですな。
つまり政治家は「腐敗している」ので、「軍はそのような連中とは関係なく行動すべし」という意見となりますが、
これは全く、「軍は政治の外にあるべし」とした戦前の発想そのままなんですな。
まあ、政治に翻弄される軍は気の毒に見えるかもですが、
だからと言って、マスコミや、評論家や、感情的な世論や、
ましてやネット右翼や自称革命家なんぞに翻弄される軍は「更に遙かに気の毒」なんですけどねー。
- 15 名前: 14 投稿日: 2004/12/07(火) 01:50
- 14ですが、追記です。
今回の件について、毎日が社説でこっぴどく批判してます。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20041207k0000m070141000c.html
>参院側も大人げない。改憲案全体から自分たちの身分に関係するところだけ取り出し「聞いていないことだ」と騒ぎ、調査会から委員を引き揚げるのでは「良識の府」が泣く。気に入らぬたたき台なら、それこそ議論でもってたたきのめすのが民主的ルールだろう。自民党内の憲法改正論議の実態は相当お粗末のような気がする。
実際本気で「お粗末」だったのでしょう。
公表してから青木だか誰だかが激怒したと言う事は、
まともな党内論議も党内での意見一致も成されておらず、
「スケジュール合わせの見切り発車」に過ぎなかった可能性がえらく高いです。
松代氏じゃないですが、かかる改憲案が粗雑で穴だらけなのは当然でしょう。
- 16 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/12/07(火) 02:28
- 元々自民党は無能なので政策を官僚に作って貰ってた
今回もそのノリでやったんでしょう
官僚頼みでやって来たツケじゃないですかね
- 17 名前: 鳥山仁 投稿日: 2004/12/08(水) 09:19
- 10さん>
仰るとおりで、近代戦というのは1に飛行機2に戦車、3に軍艦(潜水艦)の順番に兵器が必要です。そして、日本のように四方を海で囲まれている国では、2と3がどっこいどっこいとなります。とにもかくにも、1の飛行機が一番重要なのは変わりなく、これが仮想敵国よりも質量共に勝っていれば、まず侵略戦争を受ける可能性はありません。
そして、飛行機の操縦士は高度な資質と長い訓練が必要とされるために、一般に徴兵制は困難で、志願制が最適とされます。これは国費で志望者にパイロット養成を施しておいて、平時は民間企業に就職して貰え、ということです。
ところが、戦前の日本軍は飛行機の重要性までは理解できたんですが、防空の重要性とパイロットの重要性までは理解できませんでした。そこで、世界に誇れるゼロ戦を設計することができたにもかかわらず、航続距離が短い代わりに武装、防弾、速度が優れた迎撃機の開発を怠りました。
それどころか、防空機のエンジンとして最適と言われた液冷式のエンジン開発を軍官僚が「資源を有効に活用するために空冷式に統一したい」という理由で邪魔してさえいます。その代わりに、ガダルカナルだとかタラワだとか、日本人に馴染みのない南の島に飛行機基地を作っていたわけです。その金を迎撃機の開発に突っ込んでいれば、よっぽどアメリカと互角に戦えたことは、誰の目にも明かです。
そうしておけば、B−29が日本本土上空を跳梁跋扈することもなく、原爆の悲劇があったかどうかも解りません。少なくとも、欧州戦線で最も死傷率の高い兵種は爆撃兵でした。これは(主にドイツの)迎撃機によって、のべつ幕無しに撃ち落とされた結果です。そのドイツも『バトル・オブ・ブリテン』でイギリスの迎撃機にはかないませんでした。
つまり、国家防衛のために我々がなさなければならぬことは明白で、わざわざ専門家にアドバイスを受ける必要性はありません。特にご指摘のように、陸上自衛隊の制服組にアドバイスを受けるという行為は「?」なワケです。中谷という御仁は頭がどうかしているんでしょう。
- 18 名前: 鳥山仁 投稿日: 2004/12/08(水) 09:49
- 13、14、16さん>
自民党の問題は官僚派(高級官僚から転身して政界入りした派閥で、大学のコネで大企業とも密接な関わり合いがある)と党人派(たたき上げで選挙区から上がってきた派閥で、地元の企業やヤクザと関係が深い)の対立で、皮肉なことに官僚を重用したのは党人派です。これは、16さんのご指摘の通り、党人派が票集めと金集めに腐心して行政の知識が欠落していることに原因があります。つまり、殿様気分で選挙以外の「些末」な行為を官僚に代行させて実権を奪われちゃったんです。
しかし、それでも田中角栄の時代は「官僚に舐められないように勉強しろ」という方針が比較的徹底しており、自民党の早朝勉強会は有名でした。これが2世議員、3世議員の時代に入って疎かになり、同時に官僚派にも中曽根のようなタワケが出てきてどっちも全滅、というのが現在の政局です。「何のために政策秘書制度があるのか?」と思いますが、親分が親分なら子分も子分で、大多数の秘書も能力には?をつけざるを得ません。
近代人の主体を意味するsubjectという単語には、同時に「従属する」という意味もあります。つまり、君主よりも臣民がエライのが近代国家の特質です。議員は殿様気分を改めるべきで、改まらなければ官僚の操り人形になるしかないワケです。
「センセイ」というのは表面上の敬称でしかないことは、出版業界にいるとよく解りますね。書くことしか能のない作家、ライター、漫画家よりも、流通、印刷、書店に顔の利く編集者やプロデューサーの方が実権もあるし、影で尊敬されてもいます。行政も一緒でしょう。
- 19 名前: 松代@皮肉 投稿日: 2004/12/08(水) 11:55
- >>13
>まー、小泉さんとその取り巻きですから、いかな失態をしでかそうとものらりくらりと言い逃れするでせう。
まぁ、当Зона板にもそういう常連さんがいるし、イワユル「サヨクプロシミソ」も同類じゃないかとは思います。
それから、サヨクプロシミソの方々は小泉支持者をやたらと小馬鹿にしますが、小泉支持者の指示理由は「サヨクに対する反動形成」である場合が非常に多く、カルト信者の次に強固な支持基盤を形成しているといえます。
反動形成による支持が如何にキョウコかについては、当Зона板にも生きた実例があるので、多くは語らずともご理解いただけるでしょう。
- 20 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/12/08(水) 19:57
- 保岡草案は完全に白紙撤回のようですね。
しかもメンバーも大幅入れ替えとか。
青木の逆鱗に触れたばかりか、執行部のメンツを潰し、あまつさえ中谷元防衛庁長官の文民統制違反まで出ては致し方ないでしょう。
「憲法改正草案大綱の素案撤回 新機関で議論やり直しへ 」
自民党憲法調査会(保岡興治会長)がまとめた憲法改正草案大綱の素案が7日、撤回されることになった。素案をめぐっては、作成過程や内容に対し、党内から批判が高まったことに加え、中谷元・憲法改正案起草委員長が陸上自衛隊幹部に改正案作成を依頼していたことが発覚。党執行部は、素案をもとに議論を進める場として設けられた憲法改正案起草委員会に代わり、小泉首相をトップとする新機関で議論をやり直す方針を固めた。
こうした方針は、同日午前の党役員会で確認した。
執行部は新機関を党総裁・衆参両院議長経験者から若手議員まで含めた全党的なものにしたい考えだ。
議論に参加するメンバーが大幅に入れ替わるうえ、執行部も「きれいに白紙から議論を始めた方がいい」(与謝野馨政調会長)としていることから、大綱の取りまとめは来年5月以降になると見られる。
(一部略)
http://www.asahi.com/politics/update/1206/006.html
- 21 名前: 10 投稿日: 2004/12/10(金) 02:16
- >遅レス気味ですが、鳥山氏へ
話によると、自民党内部では、「現代社会には行き過ぎた個人主義がはびこっている」との認識が強く、故に、「国防の義務」だとかの義務を国民に課そうという動きが強いんだそうです。
この「アンチ個人主義論」は戦時中に御用マスコミによって散々撒き散らされた、
「米英は戦争できない。何故なら個人主義の国だから兵の士気が低いのだ」
という論の焼き直しに過ぎないのと違うんかという気がしちゃいます。
尤も、この「個人主義では戦争できない」論が如何に大ボケであったかは、コーンパイプのおじさんがB29に乗ってやって来たお陰できっちり証明されてしまいましたが。
確かに、もし徴兵制度に基づく所謂マス・アーミー(大衆軍)を組織したいんだったら、個人主義は実にウザイ理論かもしれません。しかし、実際には、志願制の軍と比較して大衆軍は士気が低い場合が多く、練度に関しては悲惨な低水準で、おまけに頭数だけはやたらといるから個々の装備が貧弱になり、加えて高級将校が特権階級化(旧ソ連で、高級将校は「赤い貴族」と呼ばれた)してしまったり、火器が大量にばらまかれる事によって治安の悪化を引き起こしたりします。嘘だと思うなら、実質的にどいつもこいつもカラシニコフを持っている、アフリカ諸国でも見ろってんです。
それに対し、例えば米海兵隊はその高い士気が自慢です。が、なにしろ海兵隊は志願制であり、つまり入隊者は「自分の自由意志で進んで入隊してくる」のですから、士気が高いのは当然とも言えましょう。要するに、個人主義と志願制には「やる気のない無能な兵士」を予め篩い落とし、精強な軍を構成できるという利点があるのです。ちなみに、米海兵隊特殊部隊SEALsなんかは、ベトナムで「損害率200:1」という怪物級の戦力を見せつけてました。SEALs隊員1人を屠るのに、200名のベトコンが屍の山を築いたのです。ま、100名のSEALs部隊を壊滅させるのには、二万人の死人を覚悟すればいいやという事でもあるんですが、とても懸命な戦略とは言えません。
実際の所、「アンチ個人主義論」の背景には、
「国民は強制しないと国を愛さないし、死を覚悟して戦ってくれる訳なんて無い」
という、病的な不信感が張り付いています。だから国民が個々の自由意志を発揮すると、愛国心が消滅するとして個人主義を危険視するのです。即ち指導者が自分の国民と兵士を信頼していないのであり、これは指揮官とその兵との間に、常に相互不信が付きまとう事を意味しています。
神風特攻隊に関して、戦後ある人が「何故あんな無謀な作戦を命じたのか?」という問いを発したところ、ある将校は、「当時はもう敗戦色濃厚で、自爆を命じないと、そのまま兵が逃亡するかもしれないと考えてた」と答えたと言います。戦時中の愛国心なんて制度的に強制されているに過ぎず、実際には薄皮一枚の上っ面だけの物だと、少なくとも指揮官側はそう考えていて、要するに自分の兵を信じていなかったのです。だからコーンパイプのおっさんが援助の雨を日本中に巻き出すと、途端に愛国者達は180度変節して「マッカーサーマンセー」の声が日本中に満ち、マッカーサーの母親は実は日本人、だなんて都市伝説が流布されたくらいでした。戦時中の日本人が真の愛国者ばかりだった、と言うのは頭の調子が悪い人の脳内妄想に過ぎません。まあ、本当に国を愛した人も大勢いたでしょうが。ともかく、戦時中の様な有様では、真に精強な軍なんて望むべくもないんですが、何故か理解できない人間が大勢いるようです。
- 22 名前: 松代 投稿日: 2004/12/10(金) 12:24
- >>21
>神風特攻隊に関して、戦後ある人が「何故あんな無謀な作戦を命じたのか?」という問いを発したところ、ある将校は、「当時はもう敗戦色濃厚で、自爆を命じないと、そのまま兵が逃亡するかもしれないと考えてた」と答えたと言います。戦時中の愛国心なんて制度的に強制されているに過ぎず、実際には薄皮一枚の上っ面だけの物だと、少なくとも指揮官側はそう考えていて、要するに自分の兵を信じていなかったのです。
精強で降伏することを知らない日本軍というイメージは、明らかに戦後形成されたものですね。戦前から戦中にかけて、既に中国大陸では上級指揮官が逃亡兵の問題に頭を悩ませていましたし、太平洋でもガダルカナル島やレイテ島、ニューギニア方面など、逃げ回る余地があるだけの大きな島では、かなりの逃亡兵が出ています。まぁ、レイテ島からは「1個師団が勝手に撤退」したり、フィリピン戦では「航空軍指令が部下を捨て置いて逃亡」しているので、下が下なら上も上という有り様なんですけどね。
特攻に関しては、特攻の強制や事実上の強制という問題は忘れ去られ、あたかも憂国青年の自発的行為であるかのように宣伝されました。
興味ぶかいことに、精強日本軍や特攻美談のいずれも「アメリカがイメージ形成に一役買って」います。
精強日本軍イメージについては、アメリカ軍が「倒した」敵を「精強軍」と評価することで、自らの武勲にハクをつけるという意味合いがありました。
また英米の史家はドイツと同様に、陸軍の山下や栗林、本間、海軍の山本、田中という、当時の軍中央から疎んじられていた指揮官を高く評価し、当時の支配勢力を間接的に糾弾するというテクニックを用いることがままあります。ところが、日本の右翼は評価されている部分だけを都合よくピックアップして、軍中央の問題点については無視したり、ひどいのになると「一緒になって糾弾したり」して、精強日本軍のイメージ形成に役立てました。
特攻についても似たような構造で、やはり「憂国の若者による自発的な行い」としていた方が、自殺攻撃を強制していたというよりは、やられた側にとっても「後味が悪く無い」し、まだ理解の範疇に収まるため、そういうことになっていたという側面があります。
ついでに言っておくと、個人主義が蔓延していて士気が低いはずの英米では、大学生をはじめとする上流階級の子弟が続々と「志願」して、中、下級将校の人材プールとなりました。いわゆるノブレス・オブ・マージ(上流階級としての崇高なる使命とでもしましょうか)を全うしたワケです。
対して、日本では富裕層の子弟が大学生の徴兵免除特権を獲得するために狂奔するなど、極めて対照的な様相を呈しました。結果として、日本軍の中、下級将校は予備役の再応召と地方貧困層出身のたたき上げ組、そして幼年学校出の軍人エリートという、極めて対照的な2つの層にから形成されることとなります。でまぁ、ある意味では当然のように、高級将校は幼年学校出の軍人エリートを優遇し、機会を観ては「激戦地から後方へ転出させる」等の「延命措置を図った」ため、人事の不平等が横行することとなりました。
高級官僚が下部組織を切り捨てて上部組織の延命を図るのはいつものことですが、旧日本軍は陸海とも度を越してひどい有り様だったといえます。
その他、いわゆる大和の水上特攻等についても、かなりきな臭いお話しがあったりするし、旧日本軍の腐敗ぶりに関しては、もっともっと情報の共有がなされるべきだと思いますね。
- 23 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2004/12/11(土) 00:43
- >いわゆるノブレス・オブ・マージ(上流階級としての崇高なる使命とでもしましょうか)
これ、はじめて目にした言葉なんですが、ノブレス・オブリージュじゃありません?
貴顕の義務って意味は一緒なようですが。
- 24 名前: 松代 投稿日: 2004/12/12(日) 15:03
- >>23
>これ、はじめて目にした言葉なんですが、ノブレス・オブリージュじゃありません?
あひゃ、たぶん漏れの間違い…
TV観ながら、適当にカキコしてたからな〜〜
指摘感謝でつ。
- 25 名前: 鳥山仁 投稿日: 2004/12/22(水) 09:58
- 大陸法的な解釈さえ止めて英米的な経験則に基づく解釈さえすれば、現行の憲法でも十分に意味があると思うから、そもそも改憲には反対なんですが、起草委員長に就任したのが森喜朗ならなおさら反対ですな。タックルのしすぎで馬鹿になった不人気元首相に、何が出来るんだと思います。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041221-00000061-kyodo-pol
全党挙げ改憲案作成を 自民新憲法本部が初会合
自民党は21日午前、党の憲法改正案を策定するため新たに設置した「新憲法制定推進本部」の初会合を党本部で開き、改憲論議を再スタートさせた。来年11月の結党50周年をめどに、改憲案を取りまとめる方針。
本部長を務める小泉純一郎首相(総裁)はあいさつで「新憲法制定は結党以来の党是だ。国民の声を広く聞き、党でやってきた議論を踏まえ、全党を挙げて新しい時代にふさわしい立派な憲法をつくっていこう」と強調。
改憲案の起草委員長に就任した森喜朗前首相は「党内外で憲法問題の議論は成熟してきている。全力で頑張りたい」と述べた。起草委の下に天皇制、安全保障、国民の権利・義務などテーマごとの小委員会を置いて集中的に議論する。
(共同通信) - 12月21日11時41分更新
- 26 名前: 松代 投稿日: 2005/03/05(土) 12:16:26
- なんでもかんでもフランスまんせーはどうかと思うけど、同じ改憲論議でもここまで差をつけられちゃったら、まんせーせざるをえないですなぁ〜
http://www.asahi.com/international/update/0302/003.html
>環境権を憲法前文に明記 仏国会、環境憲章も採択
>フランスの上下両院は2月28日の合同会議で、健全な環境で生きる権利(環境権)と環境保全の義務を憲法の前文に明記する改正案を可決。仏革命が起きた1789年に採択された人権宣言、1946年に憲法前文に明記された経済・社会権と並ぶ基本的人権の一つに環境権が位置づけられた。
- 27 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/05(土) 16:29:59
- 核保有国が環境権とか言いますか。w
- 28 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/05(土) 19:05:06
- >>27
そうですねー、京都議定書も発効した事ですし、
「ガソリン自動車作ってる国が環境権とか言いますか。w」
「火力発電所を持っている国が環境権とか言いますか。w」
とか言った方が、タイムリーなネタなので、引っ掛かって頷く人間がいるかもしれませんねー。
そう言えば、「買ってはいけない」という左巻きベストセラーが、
「タバコの煙は地球温暖化を促進する」という、凄まじい電波をかっ飛ばしてた事があるので、
「タバコを作っている国が環境権とか言いますか。w」
でも、首肯するパープリンが何人かいるかもしれません。
何故に、「タバコの煙は地球温暖化を促進する」が電波であるのか分からない人は、
暖炉や薪ストーブが何故「エコロジー」と称されているのか考えませう。健康被害は別にして。
そもそもこのカキコ、一行レスの上にsage進行という、
真面目に書いたのかどうかすら怪しい文ですので、このカキコもsage進行にします。
- 29 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/05(土) 20:27:32
- エエエェ(゚Д゚;)ェエエエ
国防の責務明記が多数 表現の自由制限拡大も
「表現の自由」(21条)については「青少年の健全育成に悪影響を与える恐れがある」場合に制限できるとしていたが、「有害情報は青少年に対してだけでない」との意見が出たため、制限の範囲拡大を含めさらに検討する。
http://www.kahoku.co.jp/news/2005/03/2005030301003562.htm
- 30 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/05(土) 21:09:12
- >>29
他スレの話題とダブるかもしれませんが、私の記憶する限り、ロックを代表とする一派が主張した「所有権」とは、
「人間は、誰もが自分自身を所有している。従って、自分自身を行使して得た結果はその人間の延長であり、その人の所有である。バイトして得たバイト代は、バイトした人の所有。犯罪を犯した人の責任は、その犯罪者の所有」
……てな具合になっています。
「人間は、誰もが自分自身を所有している」(自分を動かしているのは自分自身である)
「人間は誰もが自分を自由に動かせる」(人間は皆自由権を持つ)
という感覚、というか単なる現実は、非常に重要です。
何故ならば、これが無いと、何か失敗をしでかした時の責任の所在が不明確になるからです。実際、自由と所有を認めない社会は、イコールで無責任社会です。大赤字を出し続ける中国国有企業の経営者が、責任を取る事なんてまずありません。
「私は党の意志に従っただけです」(私を所有しているのは、私ではありません)
なんてお定まりの逃げ口上を述べるだけでしょう。そして自由と所有を認めない社会において、はっきり言えば社会主義体制の国において、この逃げ口上を否定する事は、原理的に出来ないのです。座礁した自国の船を片付けない北朝鮮や、大失敗して死人の山を気付いても誰も責任を取らなかった旧日本軍も同様です。
「自由無くして、責任無し」
なのであり、これが近代社会におけるモラルの根源を成しています。繰り返しになりますが、「その人間を動かしているのは、その人間」だからこそ、その人間の責任を問う事が出来るのです。
ただし、社会主義者と、宗教狂信者と、精神病の人は、この「私を動かしているのは、私」という感覚を持ち難いか、全く持っていません。彼らは、自分で自分を動かしているのではなく、マルクス様や、神様や、脳内電波に「動かしてもらっており、それが人間の正しいあり方」などという凄まじい寝言を本気で信じていたりしています。だから、彼らには責任感が無く、外罰的であり、悪影響論や陰謀論に走ったりするのです。北朝鮮が、何かにつけて、「日帝の陰謀だ」などと叫ぶのと同じですね。
自民党の船田なんとやらという人物は、親中派であり、間違いなく社会主義者か、宗教電波なんでしょう。自民党は紛れもなく社会主義政党の本質を表しており、この日本国を中国並みの無責任社会にしようとしているのでしょう。それは、何かが起こるとハラキリをしてきっちり責任を取るのを美徳としてきた、侍の美学とはえらく対照的な気がするのですが。多分自民党は、我が国の伝統を愛していないのでしょう。
- 31 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/05(土) 23:55:56
- >>29
ここまで酷いと
∩___∩ |
| ノ\ ヽ |
/ ●゛ ● | |
| ∪ ( _●_) ミ j
彡、 |∪| | J
/ ∩ノ ⊃ ヽ
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
…って気分になってくるのですが。
- 32 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/06(日) 01:41:55
- >>29
国防の責務明記と言いますが、何をやらせるのか土台謎ですねー。
前のカキコでも指摘されてますが、現代戦でそこら辺の一般市民がのこのこ出かけていって、
出来る事なんてほとんど何もありません。
航空機要員と、艦船乗組員、装甲車両搭乗員はもはや完全に職人芸の世界なので、
一般市民が立ち入る隙はナッシングです。つーか、単に邪魔なだけです。
なんか勘違いしている人がいるんですけれど、
戦場、という物の広さは有限で、だから最前線に立たせられる人間の数も限定されているので、
そこには日頃から鍛えに鍛えた精強部隊を投入するもんです。
なんでヒトラーの「電撃戦」構想がある程度成功したかと言えば、
ヒトラーは、鍛え上げた職業軍人の方が、その辺の一般人より強い、と言う事を知ってたからですよ。
まあ、一般人に出来そうな事といえば、陸上軍の後方支援あたりでしょうが、
それでもやっぱり大型トラックの運転ぐらいは出来ないと駄目だと思いますね。
でも現在米軍は、トラック部隊なんて可能な限り無人化しようとしているので、どうなんでしょうねー。
ま、
「こんなボクでも、ライフルさえあればヒーローになれるんだよー。だから徴兵制バンザーイ」
とか考えて、「国家」という物に承認してもらいたくて仕様のない大馬鹿者を、
最前線にぶち込んで敵さんに処分してもらう、と言う使い方もあるかもしれませんが。
要するに、自衛隊はなんか装備を揃える度に「戦争準備」だと左巻きなアフォどもに難癖付けられてるので、
積年の反動形成で気が狂いそうになっている右派が、
とにかく奴らをギャフンと言わせてやりたくて、コクボーノセキム、
と言いだしているんじゃないか、ぐらいの感慨しか持てません。
- 33 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/10(木) 00:00:24
- ★表現の自由「青少年に有害」なら制限…自民憲法起草委
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050309ia02.htm
>自民党新憲法起草委員会(委員長・森前首相)は8日、「表現の自由」について、
>青少年の健全育成に悪影響がある場合に限り、
>一定の制限を認める方針を固めた。
>4月に公表する憲法改正草案の試案に盛り込む。
>表現の自由については、現行憲法21条に規定されており、
>条文の中で明確な 制約は設けられていない。
>これに対し、自民党内には、「他人の名誉棄損に当たる表現」
>「青少年に有害な 表現」などについて、
>一定の規制ができることを憲法上明記すべきだとの声が根強い。
>ただ、表現の自由は、民主主義に不可欠な権利であり、
>規制の乱用を防ぐため、
>フィンランド憲法などを参考に、
>「青少年に有害な表現」に限り一定の歯止めを かけることにした。
- 34 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/16(水) 01:04:48
- 自民の新憲法試案、「公益の尊重」を新設
自民党の新憲法起草委員会(委員長・森前首相)が4月に取りまとめる試案の
中間報告の概要が12日、固まった。14日の小委員長会議で提示される。
現憲法にない「公益」の尊重規定を新設するほか、集団的自衛権の行使容認を
前提に、自衛軍の保持を明記する。前文では、日本の目指すべき国家像として、
「地球環境の保全」などを打ち出す。
「公益」は、現憲法の「公共の福祉」に代わるものだ。「公共の福祉」が表現の自由と
プライバシー権など、人権相互の矛盾・衝突を調整する原理としてのみ
とらえられているのに対し、「公益」の尊重は、「国のために個人は何が出来るか」を
国民に自覚してもらうための表現として打ち出す。「公共の価値」との表現もあわせて検討する。
9条については、平和主義を定めた1項はほぼそのまま残し、戦力の不保持を
規定する2項を改め、自衛権と自衛のための戦力保持を認める。その上で、
3項を新設し、国際協力活動への積極参加を新たに打ち出す。集団的自衛権などの
解釈の詳細は憲法には規定せず、「安全保障基本法」と「国際協力基本法」の制定を目指す。
憲法前文には、
〈1〉国の姿(自然、国土、歴史、伝統、文化)
〈2〉環境保全や平和主義など目指すべき国家像
〈3〉国の独立と国民の安全を守る意志
〈4〉国民が自らの意思で定めた新憲法であること――の4要素を書き込む。
「国防」や「生命倫理尊重」の責務に関する表現も採り入れることを検討している。
統治機構では、現行の議院内閣制と国会の二院制は維持する。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050313i203.htm
- 35 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/16(水) 01:07:34
- ★政教分離原則を緩和=「表現・結社の自由」制限も−自民論点整理
自民党新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)は14日午後、10分野で
構成される小委員長会議を党本部で開き、憲法改正試案の「論点整理」をまとめた。
政教分離の原則を緩和し、社会的儀礼、習俗的、文化的行事の範囲内なら
国や自治体の宗教活動を認めるほか、青少年に悪影響を与える恐れのある
有害情報は、「表現の自由」に制限を加えることを打ち出した。
時事通信 http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=050314190228X845&genre=pol
- 36 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/16(水) 01:37:34
- >社会的儀礼、習俗的、文化的行事の範囲内なら国や自治体の宗教活動を認めるほか
法の下の平等に反しないのか?
- 37 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/16(水) 07:53:29
- 結局自民の改憲案って
権力サイドに今より更にフリーハンドを与え
国民に義務と制限を課すって感じか
万年与党やってると
こうも権力側に立って物事考えるようになっちゃうもんなんですかね
- 38 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/16(水) 19:35:07
- ★自民の憲法前文案を批判 民主「愛国心など復古調」
自民党の新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)がまとめた改正草案の
論点整理に対し十五日、前文などに盛り込まれた復古調の内容に民主党の
一部から批判が出た。一方、自民党内からは党の独自色を強調した案に
すべきだとの意見が相次いだ。
論点整理では前文に「わが国の歴史、伝統、文化」「愛国心」「国の独立
及び国民の安全を守る意思」「国民が自ら定める憲法であること」などの
内容が盛り込まれ、表現の自由や結社の自由の一部規制も明記された。
これに対し民主党の枝野幸男憲法調査会長は同日、「こういう方向で案を
固めるなら一緒にやることはできない。自民党が案を固めるほど議論しづらくなる」
と批判、自民党内のタカ派的な論議を牽制した。
一方、自民党の武部勤幹事長は記者会見で「自民党がつくる憲法草案は
自民党らしい案であってしかるべきだ」と強調、「復古調」との指摘にも
「日本の歴史、伝統、文化を重視するのは復古調でも何でもない」と反論した。
片山虎之助参院幹事長も会見で「まずは自民党の考え、姿勢を明らかにして
各党と調整した方がいい」と述べた。
北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050316&j=0023&k=200503164265
- 39 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/19(土) 00:41:35
- >>33の関連情報
257 :名無しさん@5周年:05/03/18 03:33:23 ID:czvNpwY2
>>249
テンプレの人が見てるかわからないが、フィンランドの憲法の該当箇所(英語版)について。
http://www.oefre.unibe.ch/law/icl/fi00000_.html
Section 12 Freedom of expression and right of access to information
(1) Everyone has the freedom of expression. Freedom of expression entails the right to express, disseminate and
receive information, opinions and other communications without prior prevention by anyone. More detailed provisions
on the exercise of the freedom of expression are laid down by an Act. Provisions on restrictions relating to pictorial
programmes that are necessary for the protection of children may be laid down by an Act. ~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~
第12条 表現の自由と情報にアクセスする権利
(1)全ての者は表現の自由を保持する。表現の自由は情報、意見及びその他のコミュニケーションを、予め妨げられることなく
表現し、頒布し、受け取る権利を伴う。表現の自由の行使におけるさらに詳細な規定は、法律によって定める。
子どもの保護のために必要な、図画のプログラムに関する規制の規定は、法律でこれを定める。(俺訳)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このように、フィンランド憲法は子どもに有害な”pictorial programmes”を禁止している。
訳すのが難しい表現だが、絵や写真に限って法律による制限を定めているのは明らかだろう。
自民党案では、”青少年に有害な表現”になっている。フィンランドを参考にしたといいながら、規制の対象はずっと幅広い。
これじゃあフィンランドの名を騙った詐欺みたいなものだな
- 40 名前: 松代 投稿日: 2005/03/20(日) 11:45:58
- 専門家ではない人間が、聞きかじりの話をするのは不適当なテーマかもしれませんが、表現の自由はきわめて基本的な人権であり、本来なら未成年であっても無制限に表現し、無制限に表現を受け取る権利があります。
ただ、十分に成熟した判断能力を有していない未成年(場合によっては発達障害者、知的障害者なども含まれるかな?)については、ある程度の制限もやむをえないとされています。
そのため、フィンランド憲法では画像に対する規制が憲法違反とならないよう、あえて「わざわざ文を沿えて」いると解釈するのが筋ではないでしょうか?
自民党新憲法起草委員会のいいとこどりは、本当に目に余りますね。
- 41 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/03/23(水) 14:56:25
- http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050323k0000m010091000c.html
>自民憲法起草委:
>有害情報規制や政教分離原則緩和で合意
>自民党新憲法起草委員会は22日、
>国民の権利と義務に関する小委員会(船田元委員長)を党本部で開いた。
>「表現の自由」について、すでに制限の対象として挙げていた
>「青少年に有害な情報・図書の出版、販売」以外にも
>新たな制限が必要だとの認識で一致。
>今月末にまとめる要綱案に制限すべき事例を列挙することにした。
>策定に関しては船田氏に対応を一任した。
フィンランドとか何とか言ってましたが
やっぱり「青少年に有害」なだけじゃ気が済まないようで
- 42 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/04/07(木) 20:50:00
- http://www.asahi.com/politics/update/0404/006.html
◇
《要綱の骨子》
・初めて国民が主体的に憲法を定めることを前文で宣言
・象徴天皇制は維持。「元首」明記は両論
・自衛のために自衛軍を保持する。自衛軍は国際の平和と安定に寄与
・青少年健全育成に悪影響を与える有害情報、図書の出版・販売は法律で制限されうる
・「義務」より緩やかな訓示規定として、国防や社会的費用負担、家庭保護などの「責務」を導入
・知る権利や個人情報保護権、環境権などを新設
・憲法改正の国会発議は、「各議院の総議員の過半数の賛成」に緩和
- 43 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/04/07(木) 20:52:02
- つまり自民はアメリカと一緒になって戦争しまくりたいというわけで。
サヨクの使い古されたフレーズが、こうも具体的な形になって現れるとは。
いよいよ末期症状という感じです、自民は。
自衛軍明記、集団的自衛権「解釈で」 自民新憲法起草委
2005年04月04日22時40分
自民党の新憲法起草委員会(委員長・森前首相)は4日、4月末にまとめる森委員長試案のもとになる「要綱」をまとめた。
最大の焦点の9条は、2項を全面改正し、「自衛のために自衛軍を保持する」と明記した。
集団的自衛権の行使は、条文には盛り込まず、憲法の解釈として容認する。
- 44 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/04/09(土) 08:04:51
- http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050409k0000m010149000c.html
>★民主憲法調査会:国民投票にメディア規制なし 素案判明
>
>民主党憲法調査会(枝野幸男会長)が検討中の憲法改正のための国民投票法案の
>素案が8日、明らかになった。国民投票に関するメディア規制は行わず、選挙運動に
>あたる「国民投票運動」の規制も最小限にとどめた。自民党が強く主張する憲法改正
>規定の要件緩和にも反対するなど対立点は多く、今国会中の自民、民主、公明の
>3党による同法案の共同提出は困難な情勢になった
>また、民主党案は▽憲法改正以外にも皇室制度や生命倫理などの重大課題で
>国民投票を行う▽平和主義、国民主権などの根本規範は改正できない▽両院議員の
>3分の2以上の賛成が必要な憲法改正発議に関する現行憲法の規定も「改正できない
>」規定とする、などを盛り込んだ
自民党ではありませんが
憲法関連で重要なことだと思いますので貼らせて頂きます
- 45 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/04/19(火) 17:01:53
- 憲法改正:衆参両院調査会、最終報告素案出そろう メディア規制、色濃く
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/media/news/20050405ddm012010038000c.html
◇「表現の自由」萎縮の恐れ
衆参両院の憲法調査会による最終報告書の素案が出そろった。
ともにメディアを規制する内容が盛り込まれた。調査会が議論を開始した00年からこの5年間は、
個人情報保護法案や人権擁護法案、青少年健全育成基本法案が国会に提出されるなど政府・与党が
メディア規制を強めてきた時期と重なる。「表現の自由」をめぐる素案のポイントを探った。
●アクセス権
●プライバシー権
●知る権利
◆憲法調査会の素案が表現の自由に関して示した主な論点◆
*メディアの巨大化、情報の寡占化が進んでおり、メディアへのアクセス権を規定すべきだ=衆院
*新しい人権として
▽自己に関する情報をコントロールするプライバシー権
▽個人が有効に政治に参加するために公権力に対して情報の開示を求める知る権利=衆参両院
*青少年保護を明記して、表現の自由を規制すべきではないか=参院
*インターネット上の人権侵害は情報の広まるスピードも速く、裁判による救済では間に合わないため
法律である程度事前の規制をする必要があるのではないか=参院
- 46 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/04/19(火) 18:27:20
- 2005年04月15日(金)
国民投票法案 自公、メディア規制を修正 民主試案受け入れへ
憲法改正に必要な国民投票法案をめぐる自民、公明両党と民主党の着地点が見えてきた。民主党は、国民投票運動の規制を必要最小限とする試案をまとめ、昨年末の与党案に新聞・雑誌の不法利用制限などメディア規制を盛り込んだ自公両党も、修正に応じる構え。衆院統一補選や郵政民営化問題で政局が流動化する恐れもあるため、同法案の国会提出は今秋以降にずれ込みそうだ。
与党案は、選挙違反を取り締まる公職選挙法を参考にしたため、国民投票運動規制として新聞・雑誌の不法利用制限や虚偽報道禁止などを設けた。これに対し、民主党の試案は「人物に投票する公職選挙との差異にかんがみ規制は必要最小限」とし、規制を投票事務関係者の選挙運動制限と選挙管理委員会職員らの選挙運動禁止に限定している。
投票者の範囲について、国政選挙の有権者とする与党案に対し、民主党の試案は、選挙権の十八歳引き下げを政権公約に掲げているため、十八歳以上を原則とした。
(一部略)
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20050415/m20050415007.html
- 47 名前: 松代 投稿日: 2005/05/12(木) 12:13:38
- 改憲素案そのものではありませんが、関連する項目としてあげておきます。
自民保守派と一部官僚は、頭から国民のことなど信用していないのは明らかですが、ここまで強引かつ高圧的に出てこられると、対話も何も成立しないのではないかとさえ思えてきます。しかも、一方で中国の「愛国教育」を批判しながら、同じ口が日本の「愛国教育」を推進すると言うのですから、あまりのご都合主義っプリにあきれるほかありません。
公明党がかなりがんばってくれたのは、やはり評価せざるを得ないでしょう。
http://www.asahi.com/politics/update/0511/007.html?t5
>「愛国心」表記、自公両案併記に 教育基本法改正素案
>文部科学省は11日、教育基本法改正案の仮要綱案を、与党検討会に提出した。自民、公明両党が対立していた「愛国心」を巡る表現は、両党案の併記となった。同省はいったんは国を「愛する」という文案にまとめていたが、公明党の反発を受けて提出直前で修正。与党内の調整の難しさが改めて浮き彫りになった。また、同案は新たに前文に盛り込む項目として、「公共の精神の尊重」や「日本の伝統の継承」などの理念も示している。
- 48 名前: СТАЛКЕР 投稿日: 2005/05/12(木) 13:05:22
- 兵役逃れ国籍放棄急増 韓国、法改正前に駆け込み
【ソウル11日共同】韓国で、米国などとの二重国籍を持つ人が韓国籍を放棄する例が急増している。兵役逃れ防止を目的とした改正国籍法が6月に施行されるのを前にした“駆け込み放棄”で、多くはエリート層の子弟とみられることから批判の声も出ている。
今月4日に成立した改正国籍法は、出生地主義を取る米国などで生まれ二重国籍を持つ韓国人について、兵役義務を終えない限り韓国籍を放棄できないとの新規定を盛り込んだ。19歳からの兵役義務年齢直前に韓国籍を放棄する二重国籍者が少なくなかったからだ。
(共同通信) - 5月11日18時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000153-kyodo-int
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