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【ミ】『白い部屋』

1 : 『白い部屋』 :2014/02/14(金) 00:31:23
ようこそ、『白い部屋』へ。


2 : 『白い部屋』 :2014/02/14(金) 00:33:35
>>薬師丸

冷たい床の上で、『薬師丸』は目を覚ました。
当たりは一面の『白』。天井と壁との境目さえ分からない純白の中に、
『薬師丸』はひとり、体を横たえていた。

――なぜ自分がこの『白い部屋』に居るのか。
思い出そうとしてみるが、記憶は靄が掛かったように判然としない。


と、視界の片隅に、『白』以外の何かが掠めた。
部屋の中心に鎮座する、『漆黒』の『箱』。
そこに映し出される、『42』という数字。

これが何を意味するのか、今はまだ分からない。
しかし、ざわざわと湧き上がる胸騒ぎが、『薬師丸』に警鐘を鳴らしていた。


(参加者は能力詳細、服装、外見、所持品を提示してください)


3 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/14(金) 00:50:21
>>2

「…………えっ、どこ!?」

「夢……?」
「それにしては、リアリティがあるというか……うーん?」

「まさか……拉致監禁? やだなぁ」

とにかく、夢ではなさそうだ。
拉致監禁にせよスタンド攻撃にせよ何にせよ、抜け出さなきゃね。

『レディ・リン』を発現。
とりあえず鈴はまだ付けない。何もかも未知数すぎる。

「……箱? 42?」
「『しに(死に)』? やだね、不吉だなぁ……」

調べるべきか、どうするか……
いきなり爆発ってこともないよね多分……?

とりあえず、『レディ・リン』を近付けて箱を観察する。
何か仕掛けとかはなさそうかとか数字は動くのかとか。

私自身は……片手間でだけど、部屋を見回す。なんか異物とかない?

―――――

触れたモノに『幸せを呼ぶ鈴』を取り付ける、縁起の良いスタンド。

――然し、幸せを呼んだ鈴は『錆び鈴』となり、次は不幸を呼ぶ。

『レディ・リン』
破壊力:C スピード:B 射程距離:D
持続力:C 精密動作性:A 成長性:B

『スタンド像』
白い毛皮を纏う、滑らかな肢体を持つ女性型スタンド。頭部には兎耳のようなパーツがある。

『能力詳細』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/netgame/9003/1311712763/174-176

『本体の服装』
襟、袖、裾に白いフリルのついた黒いワンピース。靴は赤いブーツ。

『本体の外見』
白髪赤目。小柄で、幼い顔立ち。

『所持品』
ハンドバッグ。
中身は硬貨と紙幣のみが入った財布、ティッシュ、ハンカチ、ペットボトルのお茶。


4 : 『白い部屋』 :2014/02/14(金) 01:26:28
>>3

体を起こし、周囲を見回す。
と、四方の壁に一箇所ずつ黒く塗りつぶされている部分があり、
そこにも『箱』と同じように、『42』という数字が映し出されていた。

同時に『レディ・リン』で『箱』を観察する。
『箱』は1m四方の立方体で、継ぎ目の一つも見当たらない、なめらかなフォルムだ。
よく見てみると、僅かに浮いているようだ。
緩やかに浮いたり沈んだりといった動作を繰り返している。
それ以外は、特に変わった点は見当たらない。数字が動く様子もない。


「――――う、ううん……」

不意に、『箱』の向こう側からうめき声が聞こえる。
覗き込んでみると、女が一人、『薬師丸』と同じように突っ伏していた。
完全に意識を手離しているようで、しばらく眺めていても起き上がる様子はない。
見たところ、同年代の女のようだ。



┌───────━━───────┐
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□女□□□□□□□│     薬:薬師寺
│□□□□□□□□□□□□□□□□│     女:倒れている女
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
┃□□□□□□□■□□□□□□□□┃     ■:箱
┃□□□□□□□□□□□□□□□□┃   ┃━:黒い壁
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□薬□□□□□□□□□│     □:1マス1×1m 
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
└───────━━───────┘


5 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/14(金) 01:34:22
>>4

「……あん?」「人だ」

女の子? 私と同じくらいの子かな。
……ほっとくのはなんか、良くない気がするよね。

『レディ・リン』ならギリギリ届く距離……だよね、うん。足りないなら私が動く。
ちょっと背中叩いてみよう。もちろん、ある程度、軽くね。

「…………おうい」

とはいえ…………仲間とも、限らないからねえ。
むしろ知らない女の子だし、仲間とか敵とか以前の問題かもしれない。

ちょっとでも……ほんのちょっとでもやばそうなら、すぐにでも、『レディ・リン』を引き戻すよ。

……しかし、42って何よ。
不吉さアピールなら『44』でいいだろうし……意味、あるのかな。


6 : 『白い部屋』 :2014/02/14(金) 01:46:42
>>5

『レディ・リン』で『女』の背中を軽く叩く。

『トントン……』

「んっ…………」

と、身をよじり、暫しの後に体を起こした。
眠たげに目を擦り、「ここどこ……?」と誰に問うでもなく呟いている。
状況を把握しているようには到底思えない。


7 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/14(金) 02:03:07
>>6

「ねぇ、あんた、起きた? ここどこかわかる?」
「私には分からないんだけど」

とりあえず、私の肉声で呼びかけてみよう。
『レディ・リン』はいざという時の為に、傍に引き戻しておく。

《あんた、この声は聞こえる?》
《要するに、スタンド使いかって聞いてんの》

次に『レディ・リン』のスタンド会話で呼びかけてみよう。
ただし、引き戻しが優先。

もしスタンド使いなら、とびきり危険な敵か、あるいはちょっと頼れる仲間になれるかもしれない。

……警戒はしておくよ。
何が起こるか分からない……って感じの、いやな空気ね。


8 : 『白い部屋』 :2014/02/14(金) 23:53:30
>>7

「え、ええっ? わ、私にも分からないよ。
 ここ、どこ……? あなたは……?」

呆気に取られた顔で、『女』は応える。
上滑りしたような声の調子からは、何かを隠している様子は伺えない。
続けて『レディ・リン』を傍へと引き戻し、『スタンド会話』を試みると……。


「あ、はい、聞こえてますよ。
 私も『スタンド使い』……だけど……?」

呆けたように口を開く『女』の視線が、俄かに剣呑さを帯びる。
座り込んでいた身を起こして、『女』は少し後ずさった。
『警戒』されているのだろう。『薬師丸』が『女』に対して『警戒』しているのと同じように。


9 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/15(土) 00:04:19
>>8

……やっぱりスタンド使いか。
いやまあ、『やっぱり』ってのも変な話だけどね。

「だけど……なにさ」

そりゃあまあ……警戒はするだろうね。私だって同じだもん。

「私の顔になんかついてる? それとも後ろにばけものでもいる?」

……なんて。
ふざけて言ってたら、そんなのもありえそうだね。

一応『レディ・リン』に背後を確認させておく。
もし、仮になんかあったらすぐにでも飛び退く。

「いきなり仲良くしよう、とは言わないけど」
「私も気づいたらここにいた。脱出するのに協力出来るなら、すべきと思わない?」

とはいえ、『ムリ』って言われても仕方ないよね。
なんせ、怪しいから。こればっかりは仕方ない。警戒しない方がおかしいもんね。


10 : 『白い部屋』 :2014/02/15(土) 00:18:24
>>9

「脱出……しなきゃ、だよね……。
 やっぱり私、閉じ込められてるのかな……」

不安げな表情を見せる女。
雪の結晶を模したヘアピンを手持ち無沙汰に弄り、周囲を見回している。


「そっか、あなたも気付いたらここにいたっていうことは、私と同じ境遇なんだね。
 私も、協力する。できれば仲良くもしたいし……」

やがて意を決したのか、『薬師丸』へと歩み寄ってくる。
身長は『薬師丸』よりもやや高いが、それでも高校生女子の平均程度だろう。
柔和そうな顔立ちで、何の変哲もない制服姿と、
その辺りの学生をそのまま引っ連れてきたかのような、平凡な少女だ。

「私は、『霜月 透子』。これからよろしく……ね?」

不安げに語尾を濁らせながら、『薬師丸』に握手の手を差し出す。


11 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/15(土) 00:30:09
>>10

「透子ちゃんね、うん、よろしく」
「私の名前は幸。『薬師丸 幸(やくしまる さち)』」

思ったよりフレンドリーだね。
もうちょっと警戒してもいいとは思うんだけど……ま、いいや。
仲良きことは美しきかな……って言うしね。
握手に応じるよ。手にトゲとか変なスイッチとかついてないならね。

「とりあえず」
「……あの箱と、あの『42』っていう数字が気になるね」

「他になんか目ぼしいものは……見当たらないし」

扉とかも見当たらない……よねぇ。
仲間が出来たっぽいのはいいんだけど、これじゃ何も変わらないよ。

「……あ、上とか? 天井になんかないかな、見てみるよ」

私自身が見るよ。『レディ・リン』は透子ちゃんの方を見ておく。

……まだ完全に信頼したわけじゃあないからね。当たり前だけど。


12 : 『白い部屋』 :2014/02/15(土) 00:57:46
>>11

「うん、よろしく。『薬師丸』さん」

にこり、と『霜月』ははにかむ。
『薬師丸』に対する警戒は大分解けたようで、かなり表情も険が取れている。
かなり『おめでたい』性格をしているようだ。


「確かに、あの『箱』は気になるね……『42』も、なんだか不吉だし……。
 それよりもさ、壁の数字が書かれた黒い部分、なんとなく扉に見えない?」

『霜月』が『黒い壁』を指差す。
『黒い壁』は2m四方で、下端は床面と接している。
取っ手などは見当たらないが、なるほど扉に見えなくもない。

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■■■■■□□□□■■□□□□■■■■■   『黒い壁』のイメージ図
■■■■■■■■□■■□■■■■■■■■   黒地に白のデジタル数字が表示されている。
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天井を見上げるが、一面の『白』が広がっているだけで、特に目ぼしいものはなかった。
『レディ・リン』で『霜月』を観察していると……『霜月』が『箱』に手を伸ばし、触れようとしている。


13 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/15(土) 01:08:08
>>12

「!」

「まった、透子ちゃん。へたに触っちゃダメだよ」

透子ちゃんに静止を掛けるよ。
もし止まれないようなら『レディ・リン』で手を掴んで止める。

「物が触れたら電気が流れる、とかだと危険だ」
「これから仲良くなりたいのに……目の前で死なせちゃうなんてのはごめんだからね」

止められたなら、ハンドバッグの中から、財布を取り出すよ。
んで、さらにその中から10円硬貨を取り出す。

「この状況で……慎重すぎるってことはないでしょ」

「あの扉には見たところ取手とかはない……となると同じ数字の書かれてるこの箱があやしい」
「かといって、焦ってもなにも変わらないからね……ゆっくり、慎重に調べよう」

で、箱から少し離れた上で、10円硬貨を投げ当てる。
軽めに、ね。(パス精CBA)


14 : 『白い部屋』 :2014/02/15(土) 23:58:10
>>13

「あ……そ、そうだよね、何かあったら危ないし……」

『薬師丸』に制され、『霜月』はすごすごと手を『箱』から離す。
そうしてハンドバッグから『十円玉』を取り出し、
『箱』から少し離れて『十円玉』を投げる。
『レディ・リン』の精密動作性を以ってすれば、1m四方の立方体に当てることなど造作もない。

『カツン!』

『十円玉』が『箱』に命中し、乾いた音を立てる。
……だが、特に『箱』に変化はなかった。


「……何も起きないね。どうする?」

『霜月』が判断を仰いでくる。


15 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 00:24:29
>>14

「……なにもない、か」

「他に目ぼしい物もなさそう……だよねぇ。となると、ううん」

やりたくは無いんだけど……触ってみるかな?
人の手だとなんか違う反応があるかもしれないし……うぅん?

「あ、そうだ。いい考えがある」

『レディ・リン』の能力を使えばいいじゃん。
幸運の守りを使えば、たいていの罠は切り抜けられる……けど。

「……うーん」

「ものは試し、なのかなぁ……でもなあ…………」

なんで閉じ込められてるかも分からないからねぇ。
ヘタしたら死ぬのか、それとも死にはしないのか。

考えられる理由としては……

1.カラダ目当て
ありえる。透子ちゃんも女の子だし、若いし。
ヘンタイのスタンド使いに誘拐されて閉じ込められてるってのはあり得るよね。
この理由なら……まあ、そう簡単に死ぬことはないでしょ。

2.私怨
まずありえないでしょ。
私、今のところ怨み買うような事はしてないし……たぶん。
それに、これだと透子ちゃんがいる理由が分からないよね。
でも、この理由なら、死んでもおかしくない……

3.なんかの実験
現実味は無いけど……スタンドだって現実味はないよね。
スタンド使いを閉じ込めて、なんかの実験を……シャレにならないよそんなの。
これも、死んでもおかしくない……

「死んだら元も子もないしなぁ」

ものは試しってのは次がある場合だけよね。
どうしようかな……鈴で防御出来なければ終わり、なんて怖いよね。

「うーん……ダメ元、かなぁ」

「透子ちゃん」
「あんた、どういうスタンド能力なんだっけ」

「安全……ではないけど、一応これに触る手段は思いついた」
「いやまあ、この箱が危険って決まったわけじゃないけどね」

「透子ちゃんのスタンド……私の事、咄嗟に、思いっきり吹っ飛ばしたり出来る?」


16 : 『白い部屋』 :2014/02/16(日) 00:31:24
>>15

「吹っ飛ばしたり……?
 一応、出来ることは出来るけど……」

『ヴゥン!』

『霜月』が『スタンド』を発現する。
純白の一角獣のヴィジョンを持つスタンドだ。
もしも『吹っ飛ばす手段』が物理攻撃だとしたら……あまり平和な結果にはならなそうだ。

「後ろ足で蹴れば、一応吹っ飛ばせるかな……?」

あまり平和な結果にはならなそうだ。

「それで、良い考えって……?」

そして『薬師丸』の妙案は、思いの外『霜月』に期待されていた。


17 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 00:40:21
>>16

「『レディ・リン』の能力」

「まあ、人を幸せとか、不幸にする能力なんだけど……ちょっと応用があってね」
「それを使えば、『ダメージ』を無効化出来るんだ、だからね」


「……私が箱に触った瞬間に、あんたのスタンドで私を思いっきり蹴っ飛ばして、吹っ飛ばす」


「そうすれば、箱から電気が流れたりしても……一瞬より早く飛び退けるでしょ?」
「まあ、触れたら即死とかなら話は別だけど…………どう、一回やってみない?」

まあ、この作戦……欠陥もあるんだけどね。
その辺りは目をつぶるよわたしゃ。

「やるかどうかはあんたに任せるよ透子ちゃん」
「もうちょっと部屋を調べてからでもいいし……もっと確実な手があるなら、そっちのがいいし」


18 : 『白い部屋』 :2014/02/16(日) 00:52:04
>>17

「ダメージを無効化、かぁ。それって、私の『フィン・アリルド』に蹴られたダメージも無効化できるの?
 『薬師丸』さんが大丈夫って言うなら、私は協力するけど……」

『薬師丸』の考えを『霜月』は不安げな様子で聞いていたが、
このまま迷っていても状況は打開できないと悟ったのか、
しぶしぶながらも『薬師丸』の提案に了承する。

『ブルルルル……』

「それじゃあ、いつでも良いよ。触れた瞬間に、私が蹴り飛ばすから!」

『フィン・アリルド』が『薬師丸』に後ろ足を向ける。
いつでも蹴り飛ばせる準備は整ったようだ。


19 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 01:00:44
>>18

「いや、むしろあんたの蹴りのダメージだけしか無効化できない」

「だから、思いっきりやってね」
「一瞬なら……電流でも高熱でもなんとかなるでしょ」

『レディ・リン』の能力。
私のお腹の辺りで、蹴りやすそうな所に小さな鈴を三つ設置するよ。

「この鈴を狙ってね。これが全部潰れなきゃいけないの」
「それじゃ、触るよ……?」

透子ちゃんの準備が良さそうなら軽く、ゆっくり、箱に触るよ。

私自身の手で、ね……頼むよ、透子ちゃん……
失敗したら即死、なんてのは、無いと思いたいけど……!


20 : 『白い部屋』 :2014/02/16(日) 01:12:21
>>19

「『鈴』を狙って……ね。分かった、任せて!」

頼もしい『霜月』の言葉に背中を押され、
『薬師丸』は『箱』に触れるべく手を伸ばす。

恐る恐る『箱』へと指を差し出し、その表面に軽く触れる。と――――

『ポゥン……』

『箱』の表面に波打つ波紋のような光が現れ『ヒ――――ィィィィイイイインッ!』

『      ド   グ シ ャアアアッ! 』
   『パキン!』
 『パキン!』 『パキン!』

『箱』の表面に波紋が広がった瞬間、『フィン・アリルド』の蹴りが『薬師丸』を吹き飛ばした。
スゴイパワーとスピードの一撃によって一瞬のうちに蹴り潰された『鈴』が『幸運防御』を成立させ、
強烈な勢いで壁際まで吹っ飛ばされたにも関わらず、『奇跡的』に擦り傷程度で済んだようだ。


「あっ! なんか『箱』に新しい文字が表示されたよおっ!」

『箱』の近くにいる『霜月』が手招きと共に呼びかけてくる。


21 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 01:17:57
>>20

「…………あいたた、ど、どうなった? 新しい文字?」
「なんて書いてあるの?」

とりあえず元の位置に戻るよ。
その途中で、錆び鈴が鳴るだろうからね、一つ分の不幸を呼ぶ。

まあ、なんかど忘れするとか、それくらいで済む。
落し物とか、くしゃみとかかもね。


22 : 『白い部屋』 :2014/02/16(日) 01:29:50
>>21

『ォォン……』

『箱』の元へ戻るが……その途中、『錆び鈴』が鳴った。
ぽとりと財布を落としてしまったようだ。


『薬師丸』が無事なのを見て、『箱』は安全だと判断したのか、
『霜月』も『箱』に指を当てて、新たに表示された文字を読んでいた。

「えっとね、『扉に手を当ててゲームスタート』って書いてあるよ――って、あっ!」

――と、『箱』に指を当てていた『霜月』が、驚きの声を上げ口許を押さえている。


23 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 02:01:19
>>22

すぐ財布を拾うよ。
歩きながらでも『レディ・リン』になら財布くらい拾える。

で、箱の元に着いたら、その文字を読んでみるよ。

「扉に? 手を?」

「『ゲームスタート』……やな予感がするねえ」

扉ってのは、壁のアレの事かな?
まあ、それ以外には、見当たらないけど……さて。

>――って、あっ!

「あん?」

「どうかしたの? 急がなきゃダメとか……?」
「それとも、なによ」

もしそうなら、急いで扉(だと思う黒いの)に駆け寄らないとね。


24 : 『白い部屋』 :2014/02/16(日) 21:35:17
>>23

財布を拾って『箱』の元へ向かうと……。

「見て見て、ほら、文字が書けるよ!」

『霜月』は『箱』を指でなぞり、『あいうえお』と文字を書いていた。
『箱』を指でなぞると文字が書けるらしい。かなりどうでもよかった。


25 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 21:49:20
>>24

「…………」

「まあ、メモ帳代わりにはなるのかもね……ん?」

「ねえ、となると……あの『42』ってのも誰かが書いたとか……」

……まさかね。

いや、でも……あり得る。私たちより前に誰かが閉じ込められて……って可能性はある。

そいつが何処に行ったのか……っていうのは、考えたくないかもね。

「記念に名前でも書いとく? なんてね……」
「で、どうしよ。扉……らしいけど、触ったらゲームスタート」

「スタートさせてみる?」

あんまりいい予感はしないけどね。


26 : 『白い部屋』 :2014/02/16(日) 22:00:36
>>25

『42』は誰かが書いた説……は、どうもハズレのようだ。
『箱』は触れる前は『42』と大きく表示されていたが、
現在はその表示が消え、『扉に手を当ててゲームスタート』と『あいうえお』とだけ表示されている。
触れることで『メモ帳機能』が起動する、と考えて良さそうだ。


「そうだね。いつまでもここにいても始まらないし。
 でも、折角だし、書いておこっか。名前」

『霜月』は嬉々として『箱』に名前を書き始めた。
丸みを帯びた、実に女の子らしい書体の字が『箱』に残される。

「じゃ、行こう!
 良い予感がしないっていうのは、私も同感だけど……」

『霜月』は立ち上がると、『薬師丸』の傍らに駆け寄る。
どの『扉』に向かうかは『薬師丸』に任せる、ということだろう。


27 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 22:14:20
>>26

「……んー」

じゃあ『42』は結局なんだったんだろうねぇ。
……ま、いいや。
ここで迷ってたって、脱出は出来ないでしょうし。

「私も書いとこう」

透子ちゃんの名前の下に『薬師丸 幸』と書いておく。
で、私達の名前の上に『とじこめられちゃった記念』と書いて、私達の名前ごと丸で囲っておく。

……よし、こんなもんかな。
(薬師丸の字はうまく無いが、読めるレベルである)

「どの扉がいいかな……どの扉でも一緒かも、だけど」

その前に、残り二つの錆び鈴のうち一つを鳴らして不幸を呼ぶ。
また財布を落とすか、どうでもいいことを忘れるくらいだろうね。

で、そのあと、私の右耳に、ピアスみたいに小さな鈴を三つ取り付けておこう。

「透子ちゃんも付ける?」
「この鈴は『幸運』を呼んでくれる……その後に『不幸』の埋め合わせが来るけどね」

「強制はしないよ」

まあ、つまり、とりあえず準備からってわけ。
ゲームスタートしちゃったら準備してる時間もないだろうしね。


28 : 『白い部屋』 :2014/02/16(日) 22:27:40
>>27

「あはは、なんかおかしいね。
 こんなよく分からない部屋に閉じ込められて、何されるか分からないっていうのに」

『霜月』がぎこちなく笑う。
無理をして明るく振舞っているということが透けて見えるような、悲痛な笑顔だ。

「『幸運』があるけど、『不幸』の埋め合わせが来る……かぁ」

『ォォォン……』『ポロッ……』

『錆び鈴』が鳴ると同時に、『ハンドバッグ』から『財布』が落ちる。
それを見て、『霜月』も『鈴』の能力を概ね理解したようだ。
その後、耳に『鈴』を取り付ける……。

「それじゃあ、折角だから私にも『鈴』をお願い。
 どの『扉』も『42』って書いてあるだけで他には何も分からないから、
 少しでも『運』に味方して欲しいもんね」


29 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 22:49:46
>>28

財布を拾うよ。

「ま……なるようになるよ」

「きっと、ね」

……私が死ぬのも、いやだけど。

透子ちゃんに死なれると、夢見が悪くなっちゃうね、こりゃあ。

「いい? 錆び鈴が『108回』鳴ったら不幸が来る」

「……出来れば他人に使いたい能力じゃあない」
「自分の能力のせいで他人が死ぬなんてのは、まっぴらだからね」

透子ちゃんの腰の辺りに鈴を三つ取り付けておく。
耳なんかに付けたらうるさくて邪魔だろうしね。
(自分の場合は耳に近くすれば『聞こえやすい』利点がある)

「それと、ここで幸運を使うのはよくない」
「危なくなったときに……幸運に助けてもらうのよ」

ここで使ったって、『どの扉もサイアク』なら意味がない。
それに、『108回』が来るのが早くなっちゃうからね……余計な不幸は背負いたくない。

「……」

「それじゃ、行こう。適当に決めていい? どうせどれも悪いだろうし」

私が選ぶのは、MAPでいうと『西』側の扉よ。
特に理由とかはない、直感っていうやつね。どうせ、選びようなんて無いんだし。


30 : 『白い部屋』 :2014/02/16(日) 22:59:55
>>29

財布を拾い、『霜月』に『鈴』を付ける。

「大丈夫、きっと大丈夫だよ。
 私の『フィン・アリルド』は、どんな困難にも負けはしない。
 そう簡単には死んだりなんてしないよ、安心して!」

胸を張る『霜月』を引き連れ、西側の『扉』へと向かう。
暫し歩いた後に、『42』と表示された『扉』の前へと辿り着いた。

「どこを選んでも、正解なんて分からない。
 それなら、これと思った『扉』を開くのが、やっぱり正解なんだよね」

縦横2m四方の『扉』は、吸い込まれるほどにどこまでも黒く、そこに佇んでいる。
これに触れれば、どうやら『ゲームスタート』となるらしい……。


31 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 23:12:58
>>30

扉に触れる前に、最後の錆び鈴を鳴らしておこう。

その結果を見て、対処しておきたいからね。
ゲームとやらが始まってからじゃ、くしゃみ一つでも命取りになるかもしれない。

「今から私が、三つめの不幸を呼ぶ」

「ど忘れするか、くしゃみが出るか……落し物はしないように気をつけるけど」
「どうなるかは分からない」

「あ、つまずいて、思わず触っちゃうかもしれないから、透子ちゃん私の事抑えといて」

錆び鈴の音を聞いて、不幸を呼ぶ。
ハンドバッグの中身を落とさないように気をつけておこう。
拾うのはめんどうだからね。

「その『不幸』が終わったら合図するから……扉に触ろう」

さて、どんな不幸がくるやら……


32 : 『白い部屋』 :2014/02/16(日) 23:23:50
>>31

『キシィ!』

『錆び鈴』の音を聞くと同時に、鼻の奥にむずがゆい感覚が現れる。
『くしゃみ』だ――と悟るよりも早く、肉体の反射は遂行される。

『ックシュン!』

『不幸』により、大きなくしゃみをしてしまう。
それによって大きくバランスを崩し、前のめりになってしまった体を支えるため、
これまた反射的に前――『扉』へと手が伸びてしまう!


『ヒタッ……』

『 ス  ウ  ウ ウ   ゥ  ゥ ゥ ン  』

手を触れた『扉』は、ホログラムか何かのように薄れて『消えた』。
接触から約一秒。押し開くでもスライドするでもなく、霞のように『扉』は『消滅』した。

『シイイイィィィィィィン……』

「うわ……同じような部屋だね……」

扉の向こうには、先程と同じような『白い部屋』が広がっている。
壁には『42』と書かれた『黒い扉』。部屋の広さも同じのようだ。

ただ、少々違う点も見受けられる。
まず、『箱』が存在せず、変わりに部屋の中央の床と天井に、それぞれ『黒い扉』が存在している。
そして、『黒い扉』に書かれた『42』の下に、小さな文字で何かが書かれているようだ。


33 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/16(日) 23:45:21
>>32

「っとぉ……ごめんごめん、あんまりイキナリだったから」

「でも、触ったら爆発とかじゃなくてよかった、うん」
「……ん、確かに似た感じの部屋」

ゲームスタート……だっけ?
どうスタートしてるってんだろ。気になるね……怖いな。

「だけど、床と……あ、天井も」
「また扉だけど……なんだろ。なんか小さく書いてるよね」

ここから読める? 読めるんなら読むし、読めなさそうなら近付くよ。

もちろん、近付くなら、周囲を警戒しながらね。


34 : 『白い部屋』 :2014/02/17(月) 00:02:11
>>33

『扉』に書いてある小さな文字はここからでは読めそうにない。
部屋の中心辺りまで進めば、どうにか向かい側の『扉』の文字も解読できるだろう。

「少し近づいて、『扉』に書いてある文字を見てみようよ」

『霜月』と共に周囲を警戒しながら進む。
4m程進んだところで、床の『扉』の文字が見えてきた。
床の『扉』には、このように表示されている。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■□■■□■■□□□□■■■■■
■■■■■□■■□■■■■■□■■■■■
■■■■■□■■□■■■■■□■■■■■
■■■■■□□□□■■□□□□■■■■■
■■■■■■■■□■■□■■■■■■■■
■■■■■■■■□■■□■■■■■■■■
■■■■■■■■□■■□□□□■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■                             ■■
■■        257w,197o,531        ■■
■■                             ■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「これ、どういう意味なんだろう……。
 数字とアルファベットが並んでるけど……」

床の『扉』には、『42』の下に『257w,197o,531』と表示されている。



┌───────━━───────┐
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
┃□□□□□□□■■□□□□□□□┃
┃□□□□□□□■■□□□□□□□┃
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□薬霜□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
└───────━━───────┘


35 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/17(月) 00:15:00
>>34

「……なんかの暗号?」

「ニガテなんだよねぇ、頭使うのってさぁ……なんだろうねコレ」

なんの数字なんだろうね?
まったく、わかんないんだけど。

『w』とか『o』とか……どういう意味なんだろ?
数字も……うぅん? わかんないな。

「ダブリュー……『西(west)』のことかなぁ」
「西の扉だからさ……西がウェストで合ってたよね? 西部劇はウエスタンだもんね」

もしそうだとして……『o』はなんだろう? 数字の意味は?

「うぅん……」

これも触ってみたら、なんか変わるのかな……
まあ、たぶん…………いきなり死ぬって事はないでしょ。

でもまあ、他のところも調べてみるべきな気もするなぁ…………

「透子ちゃん、どうしよ?」
「これも……触ったら、違う部屋に行っちゃうのかな」

だとしたら、へたに触るべきじゃあないよねぇ。


36 : 『白い部屋』 :2014/02/17(月) 00:35:08
>>35

「私は、別の所も一応調べたほうが良いと思うけど……。
 タイマーみたいに数字が減ってるってワケじゃないから、
 多分じっくり調べても大丈夫なんじゃないかなぁ……?」

『霜月』は床に座り込んで『扉』の数字をじっくり観察している。
うんうんと唸っているが、冴えたアイデアは出てこないようだ。


「ウェストの『w』かぁ、それっぽいかもねぇ。
 英単語の頭文字を表してるっていうのは、良い線行ってるかも……」
「多分、移動しちゃうんじゃないかなぁ。
 天井のは、どうなんだろう……触るみたいに手を伸ばせばいいのかな……?」

『霜月』は立ち上がり、床の『扉』の付近へ歩き始める。
床の『扉』の付近まで行けば、四方全ての『扉』の数字も見えそうだ。
恐らく、『霜月』もそのために歩き始めたのだろう。


37 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/17(月) 00:50:24
>>36

「そうね、そりゃそうだ」

ゲームスタートって言葉に気を取られて、ちょっと焦ってたかも。

うん、調べられるだけ、しっかり調べとくべきね。
よく考えたら当たり前のことだ。

「あ、透子ちゃん」
「金の鈴もね、108回鳴ったら消えちゃうんだ。消えたらまた取り付けるからね」

透子ちゃんに着いて歩いて行くよ。
二人で分担して探さなきゃいけないほど広い部屋でもない。
時間はまだまだあるんだから……今のところは。

それに、透子ちゃんのスタンドの力は心強いからね。
どんな能力かは知らないけど、パワーとスピードだけでも十分に。


38 : 『白い部屋』 :2014/02/17(月) 01:20:31
>>37

「ありがとう、『鈴』が消えたらまた言うよ。
 今は一緒に『扉』の数字を調べようよ」

『霜月』と共に部屋の中心まで歩き、『扉』の数字を確認する。

・天井            ・北側
『936r,447g,287』      『572b,693,146』

・東側            ・西側
『472y,329,782w』     『124w,851,476g』

・南側
『716b,413,925』

全ての扉を調べたところ、このような結果だった。
先程潜った『南側の扉』には再び『黒い扉』が出現しており、
それにも『数字』が表示されていた。


「……全部の『扉』を調べてみたけど、全然何も分からないよ。
 全部別の文字列ってことは、何かしらの意味があるんだろうけど……」

一通り見て回った二人は、『床の扉』の付近へと戻っていた。
『霜月』は頭を抱えて考え込んでいる……。


39 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/17(月) 01:30:46
>>38

「うぅん…………方角ならS、N、E、Wだよね?」
「でも、全く関係ないアルファベットばっかりだ」

『b』『g』『r』『w』『y』

……???

何の共通点も見当たらない。なにかの頭文字……だとしたらまずい。
私、英語なんかぜんぜん知らないんだよね……

「……二回出てきたのはb.g.w。だから何だって話だけど……」

「何の意味があるんだろう」
「さっきの部屋の扉にはなかったよね? こんなの」

どうしよ、まったくわかんない。
ましてや数字に関しては、なにかの可能性すら見出せない。


40 : 『白い部屋』 :2014/02/17(月) 01:41:36
>>39

「確かにさっきの部屋には『文字列』は無かったけど、
 それって、まだ『ゲームスタート』してなかったからなんじゃないかなぁ……」

『霜月』は手にした『メモ』にこの部屋の『文字』を書き込んでいた。
しかしそれ以上の進展は無く、ただ書き留めただけとなっている。

「どうしよう? もう少しここで考える?
 それとも……とりあえず次の部屋に行ってみる?
 危険かもしれないけど、もうこの部屋で調べられることも無さそうだし……」

部屋の中は『白』一色で、それ以外の色は『扉』の『黒』しかない。
何かが隠れているということも……考えにくかった。


41 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/17(月) 01:56:10
>>40

「そうなると……これがゲームの内容ってことね」
「これを解かないと、にっちもさっちもいかないってわけだ……」

そうなると、メモ取ってくれてるのはありがたいね。
私は紙もペンも持ってないし。

さて、どうしようかな……

「んー……進んじゃおう」
「他に、何があるでもなさそうだしね。別の部屋も見ていけば、何か掴める か・も?」

文字と数字になんかの法則があるかもしれない。
あるいは、また別のヒントがあるかもしれない……立ち止まってるより進むべきだね。

「どの扉にするか、だけど」

「もう一回西に進む、ってのはどうかな?」
「なんとなく、だけどね」

とりあえず、まだ指針も無いし、まっすぐ進んどいたら戻る分にもやりやすいでしょ。


42 : 『白い部屋』 :2014/02/17(月) 02:11:10
>>41

「オッケー、西に行くんだね。
 どうせ当てもないし、直感で進んじゃっても良いと思うな」

『霜月』と共に『西の扉』へ向かう。
(便宜上、この部屋には『南の扉』から入ってきたこととなっている。
 今回は『マップ上で西の扉』へ向かったということにさせていただく)


『西の扉』に触れると、先程と同じように次の部屋への道が開けた。
次の部屋も、相変わらず一面『真っ白』の中に、『黒い扉』があるだけのようだ。


43 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/17(月) 22:00:10
>>42

(失礼、了解した)

「……やっぱり似たような部屋だ」

この部屋の『扉』にもあの文字は書いてあるのかな?
書いてるんだろうな、きっと。

他にめぼしい物もなさそうだよね。

「んー……」

とりあえず、ここの扉の文字を見て回ろう。
透子ちゃんにはメモをお願いする。

その間になんか気になるものがあったら、それはそれで良いね。


44 : 『白い部屋』 :2014/02/17(月) 22:27:49
>>43

『扉』を見て回ると、やはり『文字列』が表示されていた。
その他目ぼしいものはない。前の部屋と全く同じ構造だ。

・天井             ・北側
『753w,254g,669o』      『159b,437E',632r』

・東側(先程通った扉)   ・西側
『815w,563,368』       『618w,554E,287y』

・南側             ・床
『564,712,937y』       『258y,647b,913o』

『扉』の文字は以上の通りだ。


「……ごめん、やっぱり全然分からないよ。
 一応メモは取ってるけど、これって役に立つのかな……」

『霜月』はきちんとメモを取ってくれているようだ。


45 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/17(月) 23:09:39
>>44

「……アルファベットの種類、どんくらいあるんだろ」

「今のところ『b』『g』『o』『r』『w』『y』と……なぜか大文字な『E』に、『E'』」
「それ以外にもあるのかな」

だから何? ってハナシだけど。
……なんかの頭文字……だとは思うんだけどねぇ。

「うーん……」

「W……ウェスト、ワイド、ホワイト……?」
「ホワイト……ここは確かに『白い部屋』だけど、うーん」

ホワイト……まてよ?
色……『色の英語』…………ってどんなだっけ?

「あ……うん?」
「それだと……うぅん」

「ねえ、透子ちゃん」
「イエロー……って『y』からはじまる単語だっけ?」

「色の英単語の頭文字……なんて、ありえるんじゃないかな。意味は置いといて」

『b』lue(ブルー)
『g』reen(グリーン)
『o』range(オレンジ)
『r』ed(レッド)
『w』hite(ホワイト)
『y』ellow(イエロー)

『E』『E'』は……まあ、よくわかんないけどね。


46 : 『白い部屋』 :2014/02/17(月) 23:20:24
>>45

「う、うん! 『イエロー』の頭文字は『y』だよ!
 色の頭文字かぁ、確かに全部合ってるね。
 もしかしたら正解なんじゃない、これ正解かもだよ!」

『薬師丸』の『色の頭文字』という発想に興奮する『霜月』。
確かにアルファベットは『色の頭文字』を取っている。
これが正解かどうか、また正解だったとしてどのような意味なのかはまだ把握できていないようだが。


「ううん、良い線行ってそうだけど、これだけじゃあ何とも言えないよね……。
 数字の意味もまだ分かってないし、『E』と『E'』はさっきの部屋には無かったし……。
 さっきの部屋には無くて、この部屋にはあるってことは、何か意味があると思うんだけど……」

『霜月』はメモに『色の頭文字』のアイデアを書き込んでいる。


47 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/17(月) 23:36:46
>>46

「数字がよくわかんないよねぇ。何の意味があるのか」

「……うぅん」

『E』と『E'』もわかんない、どういう意味があるのかな。
弱ったな、頭良くないからなぁ……

「『E』だけならともかく、『E'』がほんとにわかんない」
「だってさぁ……『E』っていう新要素の、さらに進化系みたいなもんでしょ? コレ」

『E』すら分かってないというか、今出て来たばっかりなのに。

「どーしよ。『E』の書いてる扉に入ったら、なんか分かるかなぁ」

でも、危険な賭けかもしれない。
ゲームには妨害が付き物だからね。

「『Enemy』のEだったりして」

だとしたら、怖いよねぇ。


48 : 『白い部屋』 :2014/02/17(月) 23:42:49
>>47

「『Enemy』の『E』……それ、すごいヤだね……。
 どうしよう、危険かもしれないけど、行ってみる?
 それとも、もっと別の部屋を回って情報を集めてみる……?」

危険を冒して『E』の意味を確かめるか、
それともリスクを忌避して別の部屋を調べるか。

もうこの部屋で調べられることはなさそうだ。
方針を決めてしまっても良いかも知れない……。


49 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/17(月) 23:49:50
>>48

「うぅん……そうねぇ、もう一部屋だけ見てみない?」

「また違うアルファベットがあるかもしれないし、別のものもあるかもしれない」
「『Enemy』だっとして、ケガしちゃったら、もう今みたいに余裕は持てないし……」

そうなると、満足に探索も出来なくなっちゃうからね。
せめて……もう一部屋だけ、見ておきたいかな。

そうすると、何処に向かおうかな。
『E』がある所は論外だとして……

「『南』なんてどうだろう」

特に理由はないけど、当たり障りもなさそうだからね。


50 : 『白い部屋』 :2014/02/18(火) 22:29:12
>>49

「おっけ、『南』だね! じゃあさっそく行ってみよっか」

二人は『E』の部屋を避け、『南』の部屋を選んだ。
『霜月』が『扉』に手を触れ、道を開くと――――

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”

明らかに、先程までの『部屋』とは雰囲気が異なっている。
一面真っ白なのは相変わらずだが、しかしこの部屋には『扉』以外のモノが『ある』のだ。
整然と並ぶ陳列棚、宙に吊り下げられた飛行機の模型、ずんと鎮座する大きな人形。
一見するとショッピングモールに併設された大型玩具量販店を思わせる内装だが、
陳列されている商品から何から全てに色が無く、『真っ白』だ。


「な……に、これ……。
 絶対ヘンだよ、この部屋……」

『霜月』は絶句し、足を竦ませている。
『扉』を開けはしたが、二人はまだ『南の部屋』に足を踏み入れてはいない。
『霜月』の手を引いて部屋に踏み入るのも、一旦引き返して別の部屋を目指すのも、『薬師丸』の自由だ。


                 ┣”
            ┣”             ┣”
               ┣”
                       ┣”


51 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/18(火) 22:47:25
>>50

さて、『南』の扉には特に珍しいアルファベットとかもなかった。

また、この、白い部屋に……

……………?

「…………あれ?」

「な、なに、ここ……何か……『厄い』…………!」
「うっ……い、一旦……閉じるよ」

扉から一歩引く。透子ちゃんを引っ張って、ね。

この部屋は何かまずい予感がする。
とりあえず、透子ちゃんに冷静になってもらわないと……

「閉じる……閉じるってどうやるんだっけ……」

勝手に閉じるのかな……ど、どうすればいいんだろ……

「な、何が……この扉は何が違うっていうの?」
「同じような数字で……アルファベットっで……な、なんであんな部屋が……」

数字やアルファベットと部屋の内容は無関係なの……?

一つ、一つ今までの扉と違うとしたら、アルファベットが一つしかないって事……?

それがどんな意味があるのかは、分かんないけど……


52 : 『白い部屋』 :2014/02/18(火) 23:09:57
>>51

「あ――う、うん!」

『霜月』の手を引き、『扉』から数歩離れる。と、

『シュゥゥゥン……』

再び『黒い扉』が現れ、『南の部屋』への道は閉ざされた。
どうやら少し離れることで『扉』は閉じるようだ。


「分からない、分からないけど、今の部屋が『マズい』ってことは分かるよ……!
 どうしよう、『E』を避けたのにこうなるってことは、
 もう何を目印にすればいいのか分からないよ……結局、直感で行くしかないの……?」

『霜月』は取り乱している。
と、ぽとりと『霜月のメモ帳』がポケットから落ちた。
『不幸』の効果ではない。ただ単純に落ちてしまっただけのようだ。


53 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/18(火) 23:23:44
>>52

「分からない……私にもなにも分からない」
「『E』が危険ってのはあくまでも憶測、だけど……」

「危なそうなのに『何の脈絡もない』のは……想定外だったね」
「いや、私たちが知らないだけで、このアルファベットと数字の組み合わせが危険とか……」

あの部屋。
どんな仕掛けがあるかは分からないけど……絶対危ない。
『E』だけが危ないと睨んでただけに、ひっくり返された感あるね。

それなら『E』にはもっと厄い何かがあるの?
だとしたら『E'』って何よ……いやそもそも『E』が危険ってのが間違いなのかも……

「直感、直感……しかないかもしれない」
「正直……この謎、解ける気がしないの。今の私には……」

「……あ、メモ帳落ちたよ」

『レディ・リン』で拾うよ。


54 : 『白い部屋』 :2014/02/18(火) 23:42:49
>>53

『レディ・リン』で『メモ帳』を拾う。

「あ、ありがとう、ごめんね……。
 一応メモは取ってきてるけど、本当に意味なんてあるのかな……。
 さっきの『南の部屋』にはアルファベットが一つしか付いてなかったけど、
 前にも同じようにアルファベット一つの部屋があったっけ……?」

『薬師丸』と同じ着想を、『霜月』も得たらしい。
『メモ帳』を振り返ってみるのも良いかも知れない。


「でも、部屋に入りさえしなければ、とりあえずは現状維持できるってことは分かったのかな……?」


55 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/19(水) 00:22:43
>>54

「いや、意味はきっとある」

少なくとも数字なんかは覚えてられないし、記録しとくべきだ。
いつか役に立つかもしれないから。

「メモ帳を振り返ってみよう……なにか分かるかもしれない」

「それと、多分……アルファベット一つの部屋を開けたのは、今がはじめてだよ」
「そこもメモ帳で確認してみよう」

とりあえず、メモ帳を最初のページから読んでみよう。

「そうだね、部屋に入らなきゃ、問題は無い……たぶん安心」

お腹が減るとか、喉が渇くとか、そういうの以外はね……


56 : 『白い部屋』 :2014/02/19(水) 23:30:13
>>55

「……そうだね、手がかりになってくれるかもだし。
 一回、最初から振り返ってみよう」

『薬師丸』と『霜月』は肩を寄せ、『メモ帳』を確認する。


『最初の部屋』
・天井            ・北側
『936r,447g,287』      『572b,693,146』

・東側            ・西側(進んだ部屋)
『472y,329,782w』     『124w,851,476g』

・南側(箱の部屋)    ・床
『714b,413,925』      『257w,197o,531』


『第2の部屋』
・天井             ・北側
『753w,254g,669o』      『159b,437E',632r』

・東側(通ってきた扉)    ・西側
『815w,563,368』       『618w,554E,287y』

・南側(おもちゃ屋)     ・床
『564,712,937y』       『258y,647b,913o』


「こう見ると、『何かある』のはやっぱり『アルファベットひとつ』の部屋なのかな……?
 最初に目を覚ました『箱』のある部屋も、『b』がひとつだけみたいだし……」
「『y』がある部屋は、最初の部屋の東側と、この部屋の南と西……。
 『西の扉』は、『E』があるね……どうしようか……」


57 : 『白い部屋』 :2014/02/19(水) 23:31:41
なお、>>38の『南側の扉』の文字列に誤りが見つかった。
謝罪と共に訂正する。今後は>>56のまとめを参考にされたし。


58 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/19(水) 23:42:49
>>56-57

>こう見ると、『何かある』のはやっぱり『アルファベットひとつ』の部屋なのかな……?

「とりあえず、そう仮定しよう」
「ただ……危険だけど、脱出のカギにはなりえるかも」

少なくとも、何もない白い部屋よりは……ね。
つまり、いずれは入ることとになるだろう……ちょっと、怖いな。

「……『アルファベットが三つ』の部屋はどうなんだろ」

「まだはいってないよね、三つは」

この部屋からだと……北、西、床、天井かな。
二つ以上の新要素が同時に出て来るのはやだから、Eは無い方がいい。

「……次に行くとしたら、天井か床かなぁ」
「Eが無くて、アルファベットが三つ」

どっちにしようかな……


59 : 『白い部屋』 :2014/02/19(水) 23:52:52
>>58

「天井か床……扉が開いたとして、どうやって行くのかな……。
 天井は私の能力なら届くかも知れないけど、床が開いて落ちちゃったらちょっとマズいよ……」

『薬師丸』の提案を聞いた『霜月』は、早速『床の扉』の付近へと駆け寄っている。

「『アルファベットみっつ』の部屋、行ってみる価値はあるよね」


60 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/20(木) 00:12:15
>>59

「行くなら天井かな……『レディ・リン』でも手は届くし」

「戻ってくるとしても……この部屋になら、床から落ちて来ても大丈夫だろうし」
「私は天井がいいと思うよ」

床の扉に乗ったりすると、開いちゃうかもしれない。
なので、床の扉から少し離れた位置から『レディ・リン』を跳ばせる。
これで天井の扉にタッチする。

……もちろん、透子ちゃんの許しを得てからね。
勝手に動くのは危ないから。


61 : 『白い部屋』 :2014/02/20(木) 00:20:17
>>60

「うん、じゃあ『天井の扉』にしよう」

『霜月』の同意を受け、『レディ・リン』で『天井の扉』を目指す。
『床の扉』から少し離れた場所で『レディ・リン』を跳ばせ、上に手を伸ばす。と――

『シュゥゥゥン……』

       『 フ ワ ァ …… 』

手を伸ばすと、触れていないにも関わらず『天井の扉』が開いた。
同時に『床の扉』から『黒い板』が剥がれ、『薬師丸』の膝辺りまでふわりと浮き上がった。


「これに乗れってことなのかな……?」

『霜月』が『黒い板』をつついているが、特に何か起こる様子も無い。


62 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/20(木) 13:24:52
>>61

「乗る……他の扉に比べると、ちょっと時間がかかるのね」

となると、いざという時逃げるのには使いづらいってわけだ。
これは床の扉でも同じだろうね。

「ま、いいや」
「乗ろう、透子ちゃん」

黒いのに乗るよ。『レディ・リン』は発現したままね。

「透子ちゃんも、スタンド出しといたほうがいいかもよ」
「何が出るかわかんないし……三文字も天井もはじめてだ」

強制はしないけどね、絶対そうとは言えないし。
とりあえず私は出しとくってだけ。


63 : 『白い部屋』 :2014/02/20(木) 15:40:42
>>62

「オッケ。備えあれば憂いなし、だもんね」

『――――ィィィン!』

『スタンド』を発現した『霜月』と共に『黒い板』に乗る。と……

『スィィィィィ……』

二人を乗せた『黒い板』は音も無く上昇し始める。
スピードはそこそこだが、足元が不安定、という感覚は無い。
数秒足らずで『天井の部屋』まで移動し、
『黒い板』は『扉の枠』にぴったりと嵌り込み、新たな『床の扉』となった。


「この部屋は、特に変わったところも無さそうだね。
 『アルファベットみっつ』の部屋は、特に何かあるってワケじゃないのかな?」

『霜月』は辺りを見回している。
この部屋の『文字列』は以下の通りだ。

・天井             ・北側
『542bR,816y,274o』      『421rR',681y,841b』

・東側             ・西側
『347r,591,863g』       『425r,852bU',243g』

・南側             ・床(通ってきた扉) 
『375,924y576b』       『618w,941,674g』


64 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/20(木) 23:44:55
>>63

「…………うわァっ!」

ま、またおかしなのが増えてる。

『R』と『R'』に、『U'』……?
これ、いったい何なのかな……わけがわからなくなってきた。

「と、とりあえず……前の部屋にあった『E』の亜種?」

「うぅん……」

となるとEは特別危険ではないかもしれない……?

「みっつの部屋自体はそうかもだけど……また新しい謎は出て来たね」

こりゃやばいかも……どんどん謎が増えてくよ。


65 : 『白い部屋』 :2014/02/20(木) 23:51:36
>>64

「『R』と『U』……? これも何かの頭文字なのかな……?
 『E』は『Enemy』ってことは、これも何か危ないモノの頭文字……?
 『大文字』ってことは、『色の頭文字』とは別に考えて良いんだろうけど……」

『霜月』は『メモ帳』を開き、新たに書き込んでいる。


66 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/21(金) 00:32:18
>>65

「『E』がエネミーってのは仮説だからね? 私の憶測よ」

「だから、UやらRやらも、危ないとは限らない」
「……安全だとも限らないけどね」

UやRから始まる、危険そうな英単語……ぜんぜん思いつかない。

英語の勉強、するべきかもね。
とにかく……どうしよう。

「うーん……」
「一文字、二文字、三文字の扉にはもう入ったよねえ」

「となると次は……大文字かなぁ」

大文字の扉の中には……何があるのかなあ。
……開けたら死ぬってことは無いだろうけどさ。


67 : 『白い部屋』 :2014/02/21(金) 23:39:35
>>66

「いよいよ大文字……大丈夫かなぁ?
 とりあえず……開けるだけなら何ともないんだよね……?
 これも仮設の意気を出ないっていうのが怖いんだけど……」

「でも、怖くても行ってみなくちゃだよね!
 情報がないことには、どうすればいいのかも分からないんだもん」

『霜月』は張り切っている。


68 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/21(金) 23:44:32
>>67

「……『U』や『R』は普通のアルファベットの後についてる」

補足というか……通常の部屋にその要素が足されてる?
とにかく、一線を画す存在だ。

「特別な存在だってことだけは、わかるけど……」
「そうね、とにかく行ってみよう」

北側の扉に向こうよ。
……天井よりもいざという時逃げやすいだろうし。


69 : 『白い部屋』 :2014/02/22(土) 00:34:58
>>68

『スゥゥゥ……』

『北の扉』を開き、足を踏み入れる。
先程の部屋と何も変わらない、『真っ白』な部屋だ。
二人は『扉の文字』を確認するために部屋の中心を目指そうと――

「や、『薬師丸』さん……あれ、『扉の数字』が……!」

            ┣”
        ┣”

二人の視線の先、向かい側の『黒い扉』の中心に大きく表示された『数字』。
先程の部屋までは常に『42』を示していたその『数字』が、現在は――

                   ┣”
                       ┣”
                               ┣”

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■□■■□■■□■■□■■■■■
■■■■■□■■□■■□■■□■■■■■
■■■■■□■■□■■□■■□■■■■■
■■■■■□□□□■■□□□□■■■■■
■■■■■■■■□■■■■■□■■■■■
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■■■■■■■■□■■■■■□■■■■■
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

――『44』。
『北』も『南』も『東』も『西』も『床』も『天井』も、皆一様に『44』の数字を示している……。


    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”


70 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/22(土) 00:40:15
>>69


「なっ・・・・・・!」


こ、これ……何なの?

何が……待てよ? 推理……そう、推理しなきゃ。
今すぐ……敵が来るわけじゃあないんだから…………きっと。

「『R'』に入ったから増えた?」

「それとも……この部屋だから増えてるのかな…………」

……さっきの部屋に戻れないかな。
さっきの部屋の数字も『44』になってたりする……?

どうしようかな……とりあえず、他に何か変わった物はない?


71 : 『白い部屋』 :2014/02/22(土) 00:49:45
>>70

二人はまだこの部屋に立ち入って数歩しか歩いていない。
踵を返せば、すぐ前の部屋へと続く扉――『南の扉』がある。
『文字列』は『821,627r,684b』。『数字』は『44』だ。

「どど、どうしよう! 『数字』が変わったけど、何が変わったのかな?
 見た感じだと、別にさっきのと変わらない気がするんだけど……」

部屋の様子を観察しても、『数字』が変わった以外には別段変化は見当たらない。


72 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/22(土) 01:04:38
>>71

「透子ちゃん」

「扉を開けて……さっきの部屋の数字を確認してみよう」
「この部屋だけが『44』なのか、全ての扉が…………『44』になっちゃったのか」

「意味はわからないけど、とにかく何かが起こったんだ」
「確かめられる範囲で……確かめよう」

『R'』を潜るたびに数字が増えるとかだったら、危険かもしれない。

逆に『この部屋だけ44』で、さっきの部屋は『42』のままなら……この部屋には何かある。


73 : 『白い部屋』 :2014/02/22(土) 01:17:55
>>72

『シュウウウン……』

『南の扉』を開く。と、先程の部屋の『南の扉』が見えた。
『文字列』は小さすぎて見えないが、『数字』は大きく表示されているので認識できる。
表示されている『数字』は、『44』だ。

「あっちの部屋も『44』になってる……。『大文字』は『数字』が変わるってことかな……?」


74 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/22(土) 01:28:07
>>73

「……!」

「そーみたいね。大文字……少なくとも『R'』は、数字が増える」
「……増えてどうなるのか、が問題だよねぇ」

まさか、数字が増えて……それで終わるとは思えないね。

しかし『44』は不吉だなぁ……

「とりあえず、この部屋の扉を見て回らないとね」

部屋を歩き回って、扉に書かれてるであろう文字を調べるよ。


75 : 『白い部屋』 :2014/02/22(土) 23:11:20
>>74

二人で『扉の文字』を見て回る。
『文字』は以下の通りだった。

・天井             ・北側
『461wR,528g,153o』      『137wR',645y,812r』

・東側             ・西側
『945r,357g148』       『861r,384bU',746g』

・南側(通ってきた扉)    ・床 
『821,627r,684b』       『371y428,571b』


「んん!? これはもしかして、何か見えてきたかもだよ……!」

『霜月』はメモのページを何度も捲って確認している。
何かしらの手ごたえを掴んだようだ。


76 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/23(日) 00:26:26
>>75

「なになに? 教えてよ」

どんなつまらない事でもいいよ。
少なくとも私には何も掴めて無いんだからね……

しかし、数字が増える……『R'』
アール、アール……ら、り、る、れ、ろ……だっけ?

まてよ……英語で……増える、って何だっけ……上がる?
そうだ、数字が増えたのは事実なんだから……結果から中身を推測できるじゃん。

「……私も一つ気づいたかもよ」
「透子ちゃん、先言ってよ」


77 : 『白い部屋』 :2014/02/23(日) 00:48:55
>>76

「うんと、じゃあ気付いたことなんだけど。
 まずは、『大文字』の位置が前と一緒だよね?
 『大文字』の『扉』を抜けた先にも『大文字』の『扉』がある、っていうのは偶然かな?」

「そして、もうひとつ。前の部屋の『西の扉』と、この部屋の『西の扉』、
 アルファベットの種類が完全に一致してるよ!
 それで確認したんだけど、最初の部屋で通った『扉』のアルファベットと、
 三番目の部屋に床から入ったあとに確認した、『床の扉』のアルファベット。
 これも全く一致してるんだよね! これって偶然じゃあないよね?」

『霜月』はしたり顔で発見したことを説明する。


78 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/23(日) 01:02:23
>>77

「!」

「確かに……ちょっと偶然にしちゃあ、出来過ぎだねえ」

でも……そこから何を導き出せばいいんだろう?
同じだから『何』?

……そこが本当に重要なところだ。
同じであることに何か意味があるはずなんだけど……

「ううん」

「一応、私の思いつきだけど」
「多分……『R』はRise」

「RisingのRise……上がるって意味だと思うのよ」
「んで、そうなると、Uは」

「……なんだろ?」


79 : 『白い部屋』 :2014/02/23(日) 18:26:07
>>78

「なるほど、数字が上がるから『Rise』ってことだね!」
「でも、それだったら『E』と『U』は……小文字の『色』みたいに、関連性が見つかれば分かりやすいんだけど……」

「次はどうしよう? まだやってないことと言えば、入ってきた扉を逆戻りするくらい?」
「それか、あのおもちゃ屋みたいな変な部屋に行くかだけど……それもちょっとイヤだよね……?」


80 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/24(月) 02:56:55
>>79

「ごめんね、あんまり英語とか、強くないから」
「EやUの単語が……いまいち思い浮かばないんだよね」

英語博士とかなら、EとUの単語を考えて、『下がる』とかそれっぽい意味を導き出せる、かも。
でもあいにく、私はそういうのじゃあないからね……

「戻る……そうねぇ」
「うん、オモチャ屋はちょっと……考えられないし……」

「戻るか、『U'』の扉に入って、結果を見るか……」
「この際『E』も見つけたら入ってみるべきかもね」

どうするかな。


81 : 『白い部屋』 :2014/02/24(月) 22:38:07
>>80

「下がる……『Down』とか『Fall』くらいしか出てこないなぁ……。
 私もあんまり英語得意じゃないかも、あはは」

『霜月』はメモ帳をポケットに納める。
この部屋にはもう調べられるものはなさそうだ。
そろそろ先に進むのも良いだろう。

「私は『薬師丸』さんの行きたいところに進むのが良いと思うよ。
 『U'』の扉に入って、『大文字』の法則を掴むのも良いもんね」


82 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/25(火) 06:34:39
>>81

「アメリカ人でも居たら、いいんだけどねえ」
「イギリスも英語だっけ」

運良くアメリカ人が紛れ込んで来たりしないかな。

……いや、あんまり下らない事を考えるのはよそう。
現実逃避みたいでむなしいから。

「じゃ、『U'』に入ってみよう」
「で、入って、部屋の中調べたら、もう一回この部屋に戻る」

「入ってきた扉を逆戻りも、やってみるべきね。何か起こるかもだし」

というわけで、西側の扉に向かう。


83 : 『白い部屋』 :2014/02/25(火) 12:37:22
>>82

「オッケー。『U'』の扉だね!」

二人は『U'』の表示された『西側の扉』を潜る。
その先に広がるのは、やはり何もない『真っ白』な部屋だった。

「――あっ! やっぱり、『大文字』は『数字』が変わるみたい!」

『霜月』の指差す先の『扉』を見ると、確かに『数字』が『45』に変わっていた。
『扉』を開けた時点ではまだ『数字』は『44』から変わっていなかったが、
二人が部屋の中に入った途端、『45』に変化した。


この部屋の『文字列』は以下の通りだ。

・天井             ・北側
『825wR,537g,764o』      『487yR',294b,274r』

・東側(先程通った扉)      ・西側
『473o,861y,432』       『348b,276oU',715g』

・南側             ・床
『519,649g,842r』       『456y,617,531b』


84 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 07:02:13
>>83

「『45』?」

「・・・・・・『45』ぉ?」

上がってるじゃん。『U'』でも上がっちゃうの?
いや、そもそも数字の意味が分からないから、上がるも下がるもどっちでもいいっちゃいいんだけど……

「この数字……一度上がっちゃうと下げられないのかな」

「……『'』が付いてないのはまだ通ってないよね?」
「『R'』と『U'』だったよね、私達が通ったのって」

お誂え向きに、この部屋の天井の扉は『R』だ。
次に進むとしたら、アレがいいかもしれないね。

でも、まあ、とりあえずは。

「さ、戻ってみよう。何か見当たるわけでもないし」

来た道を戻る。これを試してみる。


85 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 09:57:26
>>84

「三部屋続けて『大文字』の種類が同じ……。
 これって、何かしらのパターンに入り込めてるってことかな……」

「戻れば何か分かるかも知れないよね。
 『数字』は部屋を戻れば一緒に戻るのか、『大文字』じゃないと変わらないのか。
 連続して『大文字』がある状況から抜けてしまうのか……はっきりさせよう!」

二人は先程通った『扉』へ戻る。

『シュイイイイ……』

戻った先は、相変わらずの『白い部屋』だ。『数字』も『45』から変わっていない。
『扉』の『文字列』はこうだった。

・天井             ・北側
『756oM',195w,481』      『356rM,164b,513』

・東側             ・西側(先程通った扉)
『472g,861o,526b』       『713r,492b,179g』

・南側             ・床
『136,753o,284』       『541w,765,368』


86 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 10:07:14
>>85

「……! 文字列が変わってるね」

「でも、『天井』と『北』に大文字があるのは『同じ』」

「『M』」
「これってはじめてだったっけ」

MとM'……さっきはRとR'だった。
数字が変わったから文字列も変わったのかな……

それとも文字列は出入りするたびに変わっちゃうのかな……?

「……どうしよ」

『M』に入ってみるべきかな……
今のところ大文字は数字が変わる以外は安全だし……

「数字は大文字以外では、たぶん変わらない」
「それだけは分かったね」

それで……何に繋がるっての?


87 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 10:16:07
>>86

「『大文字』で『数字』は変わる。『天井』と『北』に『大文字』がある……。
 これ、『法則』っぽいね……そういえば、『E』は西側にあったし、『U'』も……」

分かったことは少ないが、しかし『霜月』は少しずつ繋がりを見つけているようだ。


「……そういえば、『小文字一つ』の部屋が二つあるよ……。
 どうしよう、一回覗いてみない……?」


88 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 10:25:22
>>87

「天井と北は『R』と『M』」

「西には『E』と『U』」

「東、南は……『アルファベットひとつ』が多いような」
「床、は……ううん」

「……扉の位置によって、なにか法則があるのかも?」

だから何って訳でもない無い気もするけどね……
数字が増えればいいのか、少ないままの方がいいのか。それも、分からないんだし。

「……二つもあるのね」
「じゃあ……そうね。覗いただけで危険ってわけでもなさそうだし」

「いざという時は、鈴がある」

そろそろ金鈴が解除されちゃってる気がする。
どちらにせよ一旦鈴を解除。

もう一回鈴を付け直しておく(位置や数は同じ)


89 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 10:26:20
>>87

「あと、覗くなら南がいいと思う」

「床だと、いざという時に逃げづらい気がしないでもないし」


90 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 10:33:43
>>88-89

「『扉』の位置は、きっと何かに関係してると思う。
 だって、『扉』以外に何もないんだもん。だったら、ヒントは必然的に『扉』に隠されてるはず……」

『鈴』を一旦解除し、先程と同じ位置に取り付けた。
いざという時の備えは重要だろう。特に、今の状況では。


「確かに、『南』の方が逃げやすいもんね。
 でも、私は『床』が気になるんだよね……。
 ほら、思い出してみて。『第2の部屋』の『扉』……。
 最初の部屋へ戻る『扉』のアルファベット……『w』がひとつだけだったんだよ。
 だから、もしかしたら最初の部屋に戻ることができるんじゃないか――って、そう思うんだ」

「これも仮説だし、間違ってるかもしれないけど……。
 だから、最初は『南の扉』を開けて、次に『床の扉』でどうかな……?」


91 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 11:51:04
>>90

「……!」
「なるほど、透子ちゃん鋭いね。メモ取ってるだけの事はある」

アルファベットの種類、位置が繋がる部屋に関係してるなら。

『w』一つの扉は、全部、最初の部屋に繋がるのかもしれない。
もし、それが正しいなら……大きな収穫だよね。

……とはいえ、絶対にそうだとは限らない。
それにまずは、南の部屋だ。
ここで何があるか、分からないんだからね。

「……おもちゃ屋の扉は『y』ひとつだったけど」
「これは『o』ひとつ」

「何が出るかな……ねえ」

それじゃあ早速……南の扉に近付いて、触れて、開けてみよう。
透子ちゃんの確認を得てからね。


92 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 12:38:58
>>91

「た、たまたまだよ、たまたま! えへへ……」

満更でもない様子の『霜月』を連れ、『南の扉』の前に立つ。
『扉』に手を触れ、開いた先には――――

    ┣”             ┣”
          ┣”

――やはり、『白い部屋』ではない。
乾き罅割れた大地に、『サボテン』が転々と茂るすさんだ荒野。
地面から立ち上った土ぼこりと共に、『タンブルウィード』がからからと転がる。
そして、その情景すべてが、やはり『真っ白』だった。
『サボテン』も、『枯れ草』も、『土ぼこり』に至るまで、すべてが『白』だ。


「や、やっぱり『変な部屋』……ど、どうする?
 ここに入ってみるか、それとも『w』の部屋に行ってみるか……?」


93 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 13:21:14
>>92

「やっぱり……小文字一つの部屋は変な部屋だね」
「それはもう決まった」

これって西部劇……って感じかな。
あの転がる草の実物ってはじめて見たかもね。
……白いから、実感わかないけど。

「私は……『w』ひとつの部屋を覗いてみるべきだと思うな」

……出来ればこんな不気味な部屋は後回しにしたいよね。

アルファベットのパターン=部屋の内容なのか……そっちを確かめるのも、重要だ。
了解が得られたら、この扉から離れて床の扉に近付くよ。


94 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 13:33:06
>>93

「……そうだね、まずは『wの扉』を確認しようよ」

『oの扉』を離れ、『床の扉』へ向かう。

「『床の扉』も、普通に触れればOKなのかな……?」

『スゥ……』

『霜月』が『床の扉』に触れると、『扉』が僅かに下に窪んだ。
それを確認した『霜月』が、『扉』の上に恐る恐る乗る。
どうやら『天井の扉』に向かう時のように、この『黒い扉』に乗れば良いらしい。

「……大丈夫そうだよ。さぁ、行ってみよう?」


95 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 17:27:25
>>94

「よし、行ってみよう」

床の黒い扉に乗るよ。
さて、推測が正しいなら、この先は最初の扉のはず。

とはいえ……もし違ったら?
その時はまずいことになる。十分警戒はしておこう。


96 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 17:39:33
>>95

『  ス ゥ ゥ ゥ ゥ  』

二人を乗せた『黒い扉』が静かに下りてゆく。
数秒の後に、『黒い扉』は下の部屋の『床の扉』の位置まで下り、そこへぴったりとはまり込んだ。
周囲の様子は、特に変わったところのない『白い部屋』だ。

「アルファベットひとつだけど、特に変な部屋じゃないよ!
 これはやっぱり、『w』ひとつは最初の部屋説が正しかったのかな……?」


97 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 17:44:33
>>96

これは……うん、普通の部屋だ。
透子ちゃんの推測は、当たってたっぽいね。

「いい感じ」

となると。
『w』ひとつは最初の部屋。
『y』ひとつはおもちゃ屋。
『o』ひとつは西部劇。

「『r』や『b』ひとつの部屋はどんなのなんだろ……?」

「ね、ここからどうする?」
「この部屋には、変わったところはなさそうだし……ねえ?」

辺りを見渡すけど、きっと何もないよねえ。
一応、扉の文字だけは確認しとこうかな……最初の部屋と同じかな?


98 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 18:03:45
>>97

「そうだね……とりあえず、周りの『扉』を調べて――」

『――ポタッ』

『霜月』と今後の方針を相談していると、ふと頭に『何か』が当たる感触を覚えた。
これは……雨の降り始めによく感じる、『水滴』が頭に当たった感覚だろうか……。

「――ん? あれ、何か……」

と、『霜月』も『薬師丸』の頭に何かが当たったのに気付いたらしく、
『薬師丸』の頭上を見上げ――――――――


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│□□□□□□□□薬霜□□□□□□│
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└───────━━───────┘


99 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 18:07:34
>>97

雨? 室内なのに?
……雨漏り? そんなことしそうな感じはない。

『嫌な予感』だ……それも、猛烈にいやな……

「――――透子ちゃんっ!!!!」

考えるより先に……『動く』ッ!

その場から、なりふり構わず飛び退いて離れる。
方向は前方。余計なことはしない。
ただ、飛び退く。

その時、『レディ・リン』で透子ちゃんを無理矢理引っ張ってでも退避させる。
もしも、のことがあったら、わたしゃ目覚めが悪いんだ。


100 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 18:28:45
>>99

『 ダ ッ ! 』

「――え、ええっ!?」

『嫌な予感』に突き動かされ、あれこれ思考を巡らせるより先に飛び退く!
戸惑う『霜月』を引っ張りながら、前方へと跳んだその刹那――

『   ビ    チ  ャ    ア   ア ア  ア  ッ !  』

先程まで『薬師丸』が立っていた位置に、『黒い塊』が降ってきた!
『黒い塊』はスライムのように破片を周囲に飛び散らせたが、
やがてそれを寄り集め、一つの大きな『円』へと変わってゆく……。

「な、なにあれ……!? さっきは『鮫』みたいに口を開いて降ってきて……!」

『ウジュル』
       『ジュル……』

すると、水面から顔を出すように、地面の『円』から『鮫』の頭部が現れた。
表皮、口内、牙に至るまで、全てが濃淡のない『黒』。
コントラストを持たない黒一色の容貌は、どこか『影絵』を思わせる。

『霜月』は『薬師丸』に引っ張られ、バランスを崩して倒れこんでしまっている。

『キシィィィィ……!』
『  ズ ズ ズ ……  』

『黒い鮫』はみっしりと『牙』が並んだ口を開閉させ、こちらへと迫ってくる……!

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”



┌───────━━───────┐
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┃□□□□□□□■■□□□□□□□┃
│□□□□□□□□鮫□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□薬霜□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
└───────━━───────┘


101 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 19:02:30
>>100

「白い部屋に……『黒い鮫』」

「くそ、やな感じだ……」

異物感というかなんと言うか。

何にせよ……こりゃ、私たちにとっての『敵』だね。
もうちょっと遅れたら、死んでるところだったかも……!

「透子ちゃん……立てる?」

倒れ込ませちゃったのは失敗だったかな……!
とはいえ、まさか見捨てるわけにゃいかない。何とか、立ち上がる時間を稼いでやらないと。

「『レディ・リン』ッ!」

ここは『攻め』て『守る』!
私は軽く頭を振って鈴を鳴らし、三つ分の幸運を呼び込んでッ!

「食らえェェェーーーーーッ!!」

『レディ・リン』で鮫に上から『叩き潰す』ような拳を見舞う!
パス精CBA

これで隙を作れば……少なくとも透子ちゃんが立ち上がるくらいは出来るはずだ。


102 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 19:30:44
>>101

『『『シャリィィィン!』』』

『幸運』の力を借り、『鮫』を殴りつける!

『  バ ッ ゴ オ オ オ ン!  』

『薬師丸』へ向かってくる『鮫』の鼻っ面に、『レディ・リン』の拳が突き刺さる!
真上からの打撃で地面に叩き付け、再び水面に沈み込むように
『黒い円』の中へと『鮫』を送り返せた!

『………………………………』

『鮫』の沈んだ『黒い円』は静かに表面を揺らすだけで、
再び『鮫』が顔を出す様子はない。
とりあえず、『霜月』が立ち上がるだけの時間は稼げたようだ。

「ご、ごめんね……! もう大丈夫……」

『霜月』は『薬師丸』が時間を稼いでいる間に、どうにか立ち上がった。


103 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 19:39:59
>>102

「気にしないでいいよ、だから透子ちゃんっ! スタンドを!」
「この水溜り……危険だっ!」

『レディ・リン』だけでどうにかなるとも思えないね。

透子ちゃんのスタンドの能力はまだ知らない。
けど、あのパワー、スピード。
それだけでも十分だ。

「この鮫……いや、水溜りか」

「どんな敵なのか……わからない」
「今、私は幸せを呼んだ。なのに何か起こった様子もない」

「『素直に殴れた』だけで、幸せだったってこと……?」

だとしたら、まともに相手なんて出来ないよ。

「他の部屋に逃げたら、追ってこないかもしれない! あっちに逃げちゃおう!」

とにかく、透子ちゃんを連れて黒い円から離れるよ。

アレはたぶん近づかないと攻撃できない。じゃないなら遠くからこっそり攻撃すればいいんだから。
わざわざ襲い掛かって来たなら、きっと近距離タイプだ!

この部屋にちゃんと扉はあるね?
MAP下の方の扉に向かうよ。とにかく、急いで。
透子ちゃんがなにか反論してくるなら、それは聞くけどね……!


104 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 19:54:31
>>103

「う、うん! この部屋じゃあ、私の『スタンド』であの『鮫』を足止めはできなさそう!
 逃げないと、とにかくこの部屋から出ないと……っ!」

この部屋には、他の部屋と同様に『扉』が設置されている。
そこまで辿り着くことができれば、ひとまずは難を逃れられるかも知れない……。


『霜月』を引き連れて、『南の扉』へと向かう。
と、『水溜り』――『黒い円』が激しく波打ち始めた。

『ビチビチビチビチビチビチビチビチ……』


    ┣”
                 ┣”
       ┣”             ┣”



┌───────━━───────┐
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│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
┃□□□□□□□■■□□□□□□□┃
┃□□□□□□□■■□□□□□□□┃
│□□□□□□□□●□□□□□□□│
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│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□薬霜□□□□□□│
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│□□□□□□□□□□□□□□□□│
└───────━━───────┘


105 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 20:04:05
>>104

うっ、もう動き始めてる……!

『レディ・リン』で……本気で打ち込んだんだけどな……
全くこたえて無い、ってワケじゃないだろうけど!

「透子ちゃん、まずい、あいつが動き出してる!」
「あんたの幸運、使うよ!」

走ってるわけだから、当然透子ちゃんの腰の鈴は鳴っている。
だから幸運を呼べる……三つ分! 出し惜しみなんかしないよッ! こんなところで!

「ま、間に合え……っ!」

扉に向かって全力疾走だ! 届きそうなら、手を伸ばして飛び込むっ!
ここに透子ちゃんの幸運がうまく噛み合ってくれれば……!


106 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 20:25:07
>>105

『シャリィィィ――ンッ!』

『霜月』の『鈴』を鳴らし、『幸運の加護』を与える。
と、同時に、表面を激しく波打たせた『水溜り』から――

 『 バ ッ シ ャ ア ア ア ア ア ッ ! 』

             『ドドドドドドドドド――――z__ッ!』

――湧き上がるように、無数の『黒いトビウオ』が跳ね上がる!
まるで『弾丸』のような凄いスピードで、全力疾走する二人に迫る……!

「――っと、わあっ!」

不意に、『霜月』の足がもつれる。
『偶然』つまづいたことで、体勢を崩してしまったようだ。
だがそれが幸いし、前方へ倒れこんだことにより『霜月』の手が『扉』に触れ、
『南の扉』が僅かに早く開く――――!

「や、やった! 開いた! これで逃げられる……っ!」

部屋と部屋の境目に倒れこんだ『霜月』が歓喜の叫びを挙げる。
このまま全力疾走できれば、『トビウオ』を振り切って『次の部屋』へ逃げ込める――!

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”



┌───────━━───────┐
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
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│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
┃□□□□□□□■■□□□□□□□┃
┃□□□□□□□■■□□□□□□□┃
│□□□□□□□□●□□□□□□□│
│□□□□□□□□飛□□□□□□□│
│□□□□□□□飛飛□□□□□□□│
│□□□□□□□飛飛□□□□□□□│
│□□□□□□□飛飛□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□薬□□□□□□□□│
└───────□霜───────┘


107 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/26(水) 21:15:21
>>106

「透子ちゃんっ! 安心しちゃあだめだよ…………!」

その隙を突かれたら、おしまいだ!
部屋と部屋の境目にいる透子ちゃんを『レディ・リン』で掴んで、押し込む!

無理矢理でもいい、とにかく押し込むんだ!
透子ちゃんを向こう側に押し込む!

「くっ、トビウオ……!?」

そのまま、私も、扉の向こう側に飛び込む!
これはもう賭けだ……失敗したらどっちか、下手したら、両方……

「うわああっ!」

そうならない為にも、全力で……!
後ろは確認しない。透子ちゃんを逃がして、私も逃げ込むっ!


108 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 21:50:14
>>107

「だ、ダメ! 私のことはいいから先に――っ!」

倒れ付す『霜月』を部屋に押し込む!
倒れた人間を奥へ押し込むのは、引っ張るのと違ってやや大変ではあったが、
『レディ・リン』の精密動作性を駆使してどうにか『扉』の奥まで押し込めた……!
後は自分が『扉』の奥へと逃げ込むだけだ。すぐさま地面を蹴り、前方へと――

             『ドドドドドドドドド――――z__ッ!』

       『  パシュッ!  』

駆け込もうとした所で、『薬師丸』の胸に風穴が空いた。
目の前の地面には、飛び散った血液の雫と、全身を赤く濡らした『トビウオ』が突き刺さっている。
『攻撃を食らった』と理解すると同時に、後方から迫る『魚群』が『薬師丸』の背中へと殺到し――

  『 ド バ バ バ バ バ バ バ ッ ! 』
 『 ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ッ ! 』

無数の『トビウオ』が『薬師丸』の体を貫いた。
貫通し地面に突き刺さった『トビウオ』の上に、糸が切れたように仰臥する……。

「――――――――――――――――!
 ――――――――――――――――――――っ!」

目の前で尻餅をついている『霜月』が、青い顔を涙でぐしょぐしょにして叫んでいるが、
全身をずたずたに引き裂かれて倒れ付す『薬師丸』には、もう何を言っているのかも聞き取れない。
『霜月』を押し込まずに部屋へ入っていれば――こうなっていたのは『霜月』だっただろう。
それも今では、詮無い後悔だ。尤も、それを『後悔』と取るかは、『薬師丸』次第だが。

薄れ行く意識の中、部屋の奥で変わらず鎮座する『黒い箱』が視界を掠める。
最後の最後で、二人は『ゲームスタート地点』に戻れたようだが、それももう、どうでも良かった。


109 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 21:51:36

薬師丸 幸『レディ・リン』
⇒『死亡』『リタイヤ』


 _________|\
|To Be Continued...    >
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/


110 : 『白い部屋』 :2014/02/26(水) 22:02:24
『総評』

本体名:薬師丸 幸
スタンド:『レディ・リン』

最初の参加者としては、非常に良い働きをしてくれた。
『白い部屋』の基本的なルールを調査し、
いくつかの法則に繋がるヒントを得ることができたのは、悪くない結果だろう。
惜しむらくは、最終局面でのミス。
文中に明確に『全力疾走すれば助かる』と明記されていたにも関わらず、
『霜月』を助けようとしたのは明らかなミスだった。
(見捨てるという選択肢はキャラ的に考えられなかったのかも知れないが)
ともあれこれはパラレルミッション。この死は無駄になることなく、きっと攻略の道しるべとなるだろう。


111 : 『白い部屋』 :2014/02/28(金) 22:39:10
>>薬師丸

冷たい床の上で、『薬師丸』は目を覚ました。
辺りは一面の『白』。天井と壁との境目さえ分からない純白の中に、
『薬師丸』はひとり、体を横たえていた。

――なぜ自分がこの『白い部屋』に居るのか。
つい今しがた、全身を『黒いトビウオ』に貫かれて絶命したはずなのに……。

部屋の中心には、『漆黒の箱』。
そこに映し出される数字は……『42』。

そして『薬師丸』は、『一週目』の『記憶』を思い出す――

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”


>>後藤

>>薬師丸

冷たい床の上で、『後藤』は目を覚ました。
辺りは一面の『白』。天井と壁との境目さえ分からない純白の中に、
『後藤』はひとり、体を横たえていた。

――なぜ自分がこの『白い部屋』に居るのか。
思い出そうとしてみるが、記憶は靄が掛かったように判然としない。


と、視界の片隅に、『白』以外の何かが掠めた。
部屋の中心に鎮座する、『漆黒』の『箱』。
そこに映し出される、『42』という数字。

これが何を意味するのか、今はまだ分からない。
しかし、ざわざわと湧き上がる胸騒ぎが、『後藤』に警鐘を鳴らしていた。


(参加者は能力詳細、服装、外見、所持品を提示してください)


112 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/28(金) 22:55:17
>>111

「ぅ……うん…………?」

「ここ、は」
「……あれ、死んだ…………はずなのに……?」

生きてる? なんで……?
ここで死んでも……『死なない』とでもいうの?

何度でも最初から……って? あれはゲームだから?
……冗談じゃないよ。

「ん……!」

「透子ちゃん、透子ちゃんは」
「……いない?」

とりあえず記憶を整理しつつ、辺りを見回す。

ここはたぶん、最初の部屋。
最初、透子ちゃんに出会った部屋……私と、箱と。

「『42』」
「……戻ってるね」

……他に、何か見当たる?


113 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/02/28(金) 23:19:37
>>111

(‥‥‥あれ‥‥‥)

後藤 成明は目覚めた。その白い 無地の部屋で。

目覚める前の記憶は不明瞭だ。記憶力には常人よりは正確な把握に
ある程度数学的に確信を示してる彼にとってソレは余りに矛盾してる。

 「‥‥‥」

 無言で、部屋を見渡し、それが終えた後に所持品を確認する。
持ってる所有物で、目覚める前に何をしてたかある程度把握出来る筈だ。

 (‥‥‥1+1+2+3=7
   1+1+2+3+5+8+13+21=54‥‥‥)

 頭の中でフィボナッチ数列を思い浮かべつつ、後藤はまず現状確認を行う。


 ―    ―    ―    ―    ―   ―
(※ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/316
  ↑
 能力詳細
 所持品:肩提げ式のショルダーバッグ
 カロリーメイト×2 清涼飲料水の入ったペットボトル500ml×2
 テグス・文房具セット・マーカーペン・スマートフォン・ジャンプSQ
 タクティカル・ペン(※これについては判定任せます)
 外見:顔に特徴が無いのが特徴と言った中背中肉178cmの男、25歳。
 服装は白いワイシャツに青いジーンズ・スニーカー。Gショックの時計
 を右腕に装着している。
 を装着してる。


114 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/02/28(金) 23:25:58
――追記。

持ち物、外見、能力は>>3のそれと全く同じ。


115 : 『白い部屋』 :2014/02/28(金) 23:53:28
>>112(薬師丸)

周囲を見回すと、『箱』を隔てた向こう側に『青年』が横たわっていた。
どうやら意識を取り戻したようで、よろよろと体を起こし、周囲を見回している。

ちょうど、『霜月』が横たわっていたのと同じ位置だ。


>>113(後藤)

体を起こし、周囲を見渡す。
辺りは一面の『白』。部屋の中央に『箱』があり、前後左右の壁に一つずつ『黒い扉』が
据え付けられている以外には、調度品も照明も、何も見つからない。
と、『箱』の向こう側に、小柄な『少女』が座り込んでいるのが見えた。
どこか慌てた様子で周囲を見回している「ようだが……。

所持品を確認すると、雑多な品々がショルダーバッグに収まっていた。
(所持品は全て所持できている)



┌───────━━───────┐
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□後□□□□□□□│     薬:薬師寺
│□□□□□□□□□□□□□□□□│     後:後藤
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
┃□□□□□□□■□□□□□□□□┃     ■:箱
┃□□□□□□□□□□□□□□□□┃   ┃━:黒い扉
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□薬□□□□□□□□□│     □:1マス1×1m 
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
└───────━━───────┘


116 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/01(土) 00:13:50
>>115

「ん……」

透子ちゃんじゃ……ないのね。

どこ行っちゃったのかな……まだ生き残ってるかなぁ。
無事でいてほしいな……

「ねえ。あんた、生きてる?」
「生きてるなら、話……聞いて欲しいんだけど」

とりあえず、敵では無い……と思いたいね。
そして敵ではないなら、協力してくれたら嬉しいんだけど……

「どうかな」

彼にこっちから近寄る事はしない。
『レディ・リン』は傍に発現しておくよ。いざという時の為に。


117 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/01(土) 00:27:24
>>116

 「ん‥‥‥やぁ、こんばんわ。いや、お早う御座いますかな?
 すまないね、ちょっと目覚めたばかりで体内時計が狂ってて‥‥‥」

後藤 成明は思い出した。自分が秋映学園の院生である事。
目覚める前の記憶は不明瞭ながらも、自分が何処の誰であるかは思い出した。
そして、声を掛けてきた相手に彼は極力『普通の人間』として、応対する。

 そして、出だしから後藤は気づく。その年端も未だ二次成長が訪れてるか
どうかと言った年少の少女が『スタンド使い』である事をだ。

 「‥‥‥君は、そうか、スタンド使いなのか」

 「奇遇ながら、僕も特異ながらスタンドを所有してるよ。
全く以て、殺傷能力は無いながらも多少は防衛出来る程度の力を。
それに正直、そうだね。協力は無論僕こそ所望するよ」

 「今この状態。どうやら僕達『何かのスタンドの影響下』に
置かれてる可能性が‥‥‥非常に高い見たいらしいしね」

                ――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

後藤は微笑んで、薬師丸との中間にある『箱』付近まで距離を縮めようとする。

(※尚、腕に嵌めたGショックで時刻の確認。またスマートフォンで外界と連絡が
可能かを(無駄と知りつつも)試したい)


118 : 『白い部屋』 :2014/03/01(土) 00:43:16
>>116

『レディ・リン』を発現し、『青年』に話しかける。と、

 「‥‥‥君は、そうか、スタンド使いなのか」

 「奇遇ながら、僕も特異ながらスタンドを所有してるよ。
全く以て、殺傷能力は無いながらも多少は防衛出来る程度の力を。
それに正直、そうだね。協力は無論僕こそ所望するよ」

 「今この状態。どうやら僕達『何かのスタンドの影響下』に
置かれてる可能性が‥‥‥非常に高い見たいらしいしね」


『青年』も『スタンド』使いだったらしい。
微笑みを浮かべ、『薬師丸』へと歩み寄ってくる。


>>117(後藤)

「ねえ。あんた、生きてる?」
「生きてるなら、話……聞いて欲しいんだけど」
「どうかな」

傍らに『スタンド』を発現した『少女』に話しかけ、歩み寄る。
『少女』は対話を求めているようだが……。


時計は00:41を示している。が、体内時計が狂っているようで、どうにも実感が伴わない。
スマートフォンの電波は通っているようだが、片っ端から知り合いに連絡を取っても、
全く返事が返ってくる様子は見られなかった。


119 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/02(日) 02:26:39
>>118

「やっぱ、あんたも……か」

「これがどんなスタンドなのか、そもそもスタンドなのか、どこの誰の仕業なのか」
「それは、わかんない……けど」

「私がここに来るのは、二度目」
「それは確かだよ」

『レディ・リン』は、そのまま発現しておく。
能力とかは、使わない。

「前回の事、教えたげるよ。情報は共有したいからね」

話を聞いてくれるようなら、順を追って一回目で得た知識を教える。す


120 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/02(日) 06:03:46
>>119

 その少女(薬師丸 幸)は、どうやら自分に対し行き成り懐疑的 警戒を
捉える態度が無く、且つ協力的な態度を示唆してる。

『此処に来るのは二度目』

 その言葉が事実ならば、彼女の存在は現在時点で有力な鍵だ。
後藤の選択肢の中で必要あれば殺害も考慮に入れると言う確率は内面で減ってく。

 「二度目。へぇ‥‥‥興味深いね」

 軽く顎を指で撫でつつ、興味深いとばかりに微かに片方の眉を上げて
薬師丸の話に聞く体勢へ移る。

 椅子でも有れば座る事を奨めたいものだが無いものは仕方があるまい。
『箱』も今の時点では未知数な物体である為接触実験をするのは後回しだ。
『箱』には近づくも触れる事なく薬師丸の話をそのまま聞く。

 「是非、聞かせてくれ。この状況を打開する案が思いつく可能性も有る」

 「あと、話の腰を折る前に少しだけ自己紹介させて貰うよ」

 「僕の名前は後藤 成明。私立秋映の院生、専攻は統計学や科学哲学‥‥‥
主に『数学』に関して勉強してる学生だよ。そして僕の行使するスタンド名は
『ザ・パラダイム・シフト』。能力は折々暇あれば実践しつつ説明するね」

 人間と会話する際、好まれる表情は笑顔だ。
 笑顔の本質とは、古来攻撃的なものである。

 二つの反正な意味合いを抱える表情、今は前者である事を双方信じたい。

 後藤 成明は薬師丸 幸と情報を共有する。


121 : 『白い部屋』 :2014/03/02(日) 08:14:11
>>119(薬師丸)

 「僕の名前は後藤 成明。私立秋映の院生、専攻は統計学や科学哲学‥‥‥
主に『数学』に関して勉強してる学生だよ。そして僕の行使するスタンド名は
『ザ・パラダイム・シフト』。能力は折々暇あれば実践しつつ説明するね」

笑顔で自己紹介する『後藤』に、『前回の記憶』を語り聞かせる……。


>>120(後藤)

「前回の事、教えたげるよ。情報は共有したいからね」

『薬師丸』から、『前回の記憶』を語り聞かされる。
(『前回の顛末』に関する情報を聞かされた。
 以後、『前回』の情報を『知っているもの』として行動できる)


122 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/02(日) 09:53:49
>>121

 ‥‥‥。

 クク    クック‥‥‥

 『薬師丸』から聞いた『前回の記憶』 その情報を聞き終える半ば。
終局部分まで真面目に聞き込んでいた後藤は変化を起こした。

それは『低い笑い』だ。喉をクックッと鳴らし、薬師丸へ笑いかけた時よりも
目を細め笑みを深くして笑った。『さも楽しそう』に、だ。

「‥‥‥失敬、君の事を笑った訳じゃないんだ。ただ
余りに僕のセンスに嵌った状況だと、つい嬉しくなってね」

 暫し、喉を鳴らし笑い終わると弁解するように柔らかな笑みに顔つきを
戻し、後藤は短い謝罪を薬師丸 幸に告げる。そして軽く屈伸して少し
長く立ち尽くした体を解すような動作をした後に、こう告げた。

「成程、随分怖い思いや大変な体験をしたんだねぇ。けど、君からすれば
憤慨するかも知れないけど、僕はこの空間を造り上げた人に、とても
興味を覚えてきたな。是非、出会って色々論議をして見たいよ。さて‥‥‥」

 後藤は、ショルダーバッグの肩の提げ位置を少し調節して。

 『薬師丸』からすれば、ド肝を抜きかねない事を平然と笑顔で告げた。

 
      「脱出方法も解った所だし、一緒に行こうか」


123 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/02(日) 10:38:57
>>121-122

「なるほど、後藤さんね」
「私は薬師丸 幸。スタンドは『レディ・リン』」

数学を勉強してるんだって。頭の良さそうな人だ。
もしかしたら、脱出への糸口を見つけてくれるかも……数字に関しては結局謎のままだし。

「……ちょっと、笑いごとじゃないってのに」
「死んでも『やり直せるかもしれない』ってだけよ? 絶対とは限らないんだ」
「実際……透子ちゃんは、どうなったのか…………」

「だから…………えっ?」

ちょっと待って、今なんて?

              「脱出方法が……分かった……?」

「え? どうして? 数学勉強してるからっての?」

「まさか今教えた事だけで……分かっちゃったっての…………?」
「天才じゃん」


「……い、いや、何でもいいさ。脱出出来るなら」
「私もこの空間を作ったやつを……お目にかかりたいしね〜〜ェ」


124 : 『白い部屋』 :2014/03/02(日) 18:29:59
>>122-123

会話する……。
(以後、会話のみのレスはGMのレスを待たずに進めてよい。
なお、その際はメル欄に『会話』と入れておいて頂けると助かる)


125 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/02(日) 22:45:02
>>124(了解)

 「薬師丸 幸さん、か。少し馴れ馴れしい呼び方になるけど
幸ちゃんって呼ばせて貰うよ。では、ちょっとだけ長い説明になるけど
この空間の攻略方法について講義させて頂くよ、幸ちゃん」

 そう、教師が生徒に指導するように微笑んで後藤は告げる。 

「その前に、っと‥‥‥『16m』か」

 後藤は説明し始める前に、白い部屋の一辺の長さを備えてる道具で測った。
(※方法は文房具セットに定規が入ってた、或いは
手持ちの別の道具で測定したか、時間によるデメリットが有るなら
GMに判定は任せる)

 測り終え、後藤はバックを一端下ろし、持ってる文房具セットから
ルーズリーフとシャーペンを持ち、白い床へ置くと書き始めた。

―   ―   ―   ―   ―   ―   ―   ―  ―

さて、まず幸ちゃんが疑問に思っていた>>34『257w,197o,531』等の
扉に付けられていた数字について説明を始めるよ。
これは直交座標系『デカルト座標』を表したものなんだ。
『デカルト座標』は簡単に言えば今僕達が居る空間の位置を示す値。
『257w,197o,531』なら『2+5+7w,1+9+7o,5+3+1』=『14w,17o,9』となる。
つまり『14w,17o,9』がその時潜り抜けた扉の空間の三次元の座標となるんだ。

次に、罠の有った部屋についての説明。
幸ちゃんが罠だと思った『564,712,937y』と死亡した部屋『541w,765,368』
これ等はさっきの『デカルト座標』はお休みして
(a+b+c,d+e+f,g+h+i)と置いて(2a+c,2d+f,2g+i)と考えて欲しい。
すると『14,16,25y』と『11w,19,14』と表示される。
この時、幸ちゃんは二つの座標に何か法則性が見えないかな? ‥‥‥見えない?
これ等の数字はどちらも素数または『1とその数自身以外に因数がないような数』なんだ。
つまり罠が有る部屋とは割り切れない数字が記されてる場所と言う確率が高い。
この法則に気をつければ、罠に掛かって死ぬ危険性はグッと下がると思うよ。

そして‥‥‥最後に。
僕がさっき『16m』。この空間の壁の距離を測定した訳わね
この白い立方体の空間は先ず間違いなく『16×16×16』=4096
ずばり『4096個で築かれているルービックキューブ見たいな部屋』
で形成されているって事なんだ。そして幸ちゃん、君‥‥‥行く先の
部屋の文字列は出入りする度に変わるんじゃないかって言ってたね?(>>86参照)
、、、、、、
正しい解釈だよ
正確な表現をすると行く先の空間の『時空列と座標が移動してる』。
この立方体の空間はね、今この喋ってる状態の時もランダムに見える規則正しい
動きで移動してるんだ。人間には知覚出来ない速度でね、まぁスタンド能力だと
考えれば普通の人の常識なんて及ばないし、この空間の製作者は正しく天才だね。
僕の『ザ・パラダイム・シフト』で一体どのような知覚を常に受動してるのか
知りたい所‥‥‥って話が逸れたな。

―  ―  ―  ―  ―   ―  ―  ―  ―  ―   ―
「一旦、小休止しようか」

その数学の講釈を止め、薬師丸 幸の理解がどの程度か知ろうとするかのように
後藤はルーズリーフから顔を上げて、薬師丸の顔を見る。

「まぁ、つまり(a+b+c,d+e+f,g+h+i)で現在地点を扉に記された数字から判断し
罠の有る数字は(2a+b,2d+f,2g+i)で素因数を割り出して判断する。って事だね
けど、これだけじゃあ数字の横の大文字及び小文字のアルファベットの示唆する
事が未だ不明だね。それも、この構造物の人間の及ばぬ力の支点を表してるんだ」

 ところでね、幸ちゃん‥‥‥そう、後藤は話を変えるようにして未だ説明をする
つもりながらも君に尋ねる。

 「君‥‥‥『自分と同じドッペルゲンガー見たいなのが出て来た』としても
大丈夫かい? まぁ、出てこない可能性を願うばかりだけどね」

 と、今の時点では質問の意図が不明な事を薬師丸 幸へ尋ねるだろう。


126 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/02(日) 23:15:55
>>124-125

「幸ちゃんでいいよ。馴れ馴れしいとかは気にしないから」

「で」

「…………?」


「…………」
「ちょっと意味わかんないかな」

いや、合ってる合ってないとかじゃなくて、言ってる内容がね……?

ええと、数字を……足し算?
すると何か……よくわかんないけど座標? になるんだってよ。

それで、ええと……ええと?
中卒にも分かるように……言ってくれてるのかもしれない。でも分からないね。

……ま、ともかく、この人は賢くって……分かってるって事ね。

よし、分かった。
うん、そういうことね。

「……ドッペルゲンガー?」

え? 何でドッペルゲンガーよ?
……??????

理解しようとしてるところにいきなり謎をぶっこんで来ないでよぉ……

「……は? なんで?」
「ちょっと待ってね」

……よし、整理しよう。
この人は賢くて、答えが分かってるんだ。
で、ドッペルゲンガー。

「……ドッペルゲンガー? え?」
「あぁー……会ったら死ぬ……やつだったよねぇ?」

「……え? 計算的に……出るの?」
「いや、そりゃ、出たらやだよそんなの……ふつうにやだ」

なんでドッペルゲンガーなの?
ちょっと意味わかんないかな。

「えぇーーーと…………続けて?」


127 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/02(日) 23:47:36
>>126

「じゃあ、お言葉に甘えて説明の続きを始めるよ」

 99%の確率で、薬師丸 幸が後藤の説明に対し理解を示してないのは
口調と声色や間の開け方から推察してるものの、ソレに対しは深く追求しない。
それは薬師丸を配慮して、と言うより追求して揚げ足を取る事が今の状況で
何の利益にも発展しないからと言う、彼の中に有る数式に従っての事だ。

―  ―  ―  ―  ―  ―  ―  ―  ―  ―  ―  ―
さて‥‥‥此処から先は僕の想像や私見も兼ねて判断するんだけどね。
普通、三次元の座標『デカルト座標』を表すのに横に『英単語』を付属する事は
通常『有り得ない事』なんだ。だからこそ、僕は考えた。どんな数式及び表示にも
無駄な概念は存在しない。

  数字は絶対的な真実であり

                         僕らを裏切りはしない。

‥‥‥話を続けようか、このアルファベット大文字から小文字にかけて。
これの意味合いを僕は考えた。立方体の座標をA〜Zで表すには16では
不釣り合いだ、かと言って時間の法則に当て嵌めてるのか? と考えて
見たけど26文字を24時間に組み合わせるには大文字の記載をしても無理
が生じるんでね‥‥‥だから、こう言う結論に僕は達した。
この英単語は『別時空で並行してる空間の座標を表してる』のではないか? って事。
三次元の空間でなく、四次元の空間‥‥‥謂わば『27の並列した時空の空間』
を表示してると考えると辻褄が合ってくると思うんだよ。
途方もないと思うかい? でも、僕には今その解答が一番正しく思えるんだ‥‥‥
恐らくながら『541w,765,368』ならwの時空の空間にもう一度行けば、幸ちゃん
『君の死体が存在する部屋』が有る可能性だって無きに非ずなんだ。
この立方体の空間は、恐らく四次元、いやソレより遥かな次元と密接した立方体の
迷宮なんだよ。だから今この時点で僕が説明してる間にも、その透子ちゃんって娘と
一緒に探索している君、透子ちゃんと言う少女が死んで君だけが探索を継続してる時空
僕と幸ちゃんが探索してる時空、或いは疑心暗鬼で殺し合いをした時空も
隣接されてる可能性も、高い。そして、これが僕の懸念なんだが‥‥‥
『粒子・反粒子の衝突』が将来的に起きる確率が恐いね。
『粒子・反粒子の衝突』とは、同一の存在が同じ空間に居る場合
つまり電子には、陽電子という反電子が存在していて
電荷が反対という以外性質は全く一緒なんだ。
そして電子と陽電子がぶつかると、質量のない電磁波に変わる。
つまり触れた瞬間に消滅してしまう。
例えて言えば、僕が別の立方体の扉を開けた先に僕が居れば
その僕と僕が触れた瞬間に違う時空の僕は消滅してしまうんだよ。
もっとも、本来これは机上の理論だし、本来は有り得ない出来事だね
三次元の空間じゃ‥‥‥だけど、この空間は明らかに次元が歪曲
してる可能性が高い。つまり『同じ姿形の違う時空の自分』に会う事だって
決して不可能じゃ無いんだ‥‥‥出会う存在がどう言う思惑か置いといてね。

 ―  ―  ―   ―  ―  ―   ―  ―   ―   ―  ―

「だから、幸ちゃん。絶対にもしこの立方体でドッペルゲンガーに会っても
 触れるような真似はしちゃいけないよ」

そう、後藤は薬師丸に最後に柔らかに笑いかける。その突拍子の無い話を
信じるか信じないかは、薬師丸 幸 君次第だ‥‥‥


128 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/03(月) 00:26:58
>>127

「う、うん。わかった」

……………??????????????????

……よ、よぉし。

私、が、が、頑張る。ちょっと理解してみようよ。

「ドッペルゲンガーに触るなってはなしね?」
「わかった。触らないよ」

たぶんそこが要点だと思うのよ。
他のところもなんか大事な話なんだろうけど、ちょっと、整理が追いついてないかな。

平行世界? って言われてもねぇ……
そりゃ、ない話じゃないのかも、しれないけどもさあ……?

「あのね、それでええと」
「脱出手段……ってのはなに?」

「今のところ、あんまりこう、見えてこないんだけども……?」


129 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/03(月) 00:45:31
>>128

「あぁ、至って簡単な方法なんだよ」

 そう、後藤は笑顔で告げ。




 「『何せず此処にじっと居る』
                これが正解なんだ」

そう自信を持って言い切った。

 「空間座標は、ランダムに‥‥‥この場合英単語と幸ちゃんの話を統合すると
恐らく一分毎に27の時空が順番に其の座標を移動していく。
 この時、空間の時空座標は27×27×27として19683通りの空間が形成されている
事が予想される。だけど、時空を圧縮すると言う事は論理的に考えて不可能に近い
無限数に近いエネルギーを半永続的に維持していく事なんて不可能なんだ。
絶対に、この空間には『タイムリミット』が存在する筈さ。
この空間は、セーフティエリアだ‥‥‥この空間に何時間になるかは不明だけど
じっとしていれば空間に綻びが生じる筈。そうすれば自ずと亀裂から脱出出来ると思うよ」

ただし、その時間の仮定で並行空間の僕らが来て消滅される危険性も有るかも‥‥‥だけど。
と、後藤は笑顔で告げた‥‥‥本気なのだろうか。

 そして、ここで後藤は自分の見解を説明し終えた。彼『後藤 成明』は此処での
長時間に上るかも知れない現状維持の方針を提示する。

 君『薬師丸 幸』は、その方針に従うも良いし反論して後藤を促し他の脱出経路を
探し出す事も提案しても構わない。後者の方が後藤の机上の理論よりも確かな
脱出の糸口が見つかる可能性が高いだろう‥‥‥。


130 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/03(月) 01:02:51
>>129

「………………」
「うん、わかった。じゃ、どの部屋に進む?」

「あ、その前に、ゲームスタートしなきゃだったか。忘れてた」
「ね? どうする? ………………」

……もうだめだ!こいつの言うことを真に受けてると、バカが悪化しちゃうよ。
止まってろだなんて……そんな解法あるわけ……ないと思うんだけどなぁ……でもなぁ……

「………………」

「ねえ、後藤さん。あんた、本気で思ってる…………のね。ごめん、冗談で言わないよね」

「そっか……」


            「どう、しよ?」


「なにもしないのが……正解なのかなぁ……?」
「何かして……死ぬより……」

死ぬのは、嫌だ。
次、また同じように復活出来るのかなんて分からない。

それに、仮にそれが仮想でも。パラレルワールドでも……また、死ぬのは嫌だよ。
これって普通だと思う……な。

「……何も、しないで、待とうか」
「私も……なんか、それがイイような気もするのよ」

だって、こんな謎……自分じゃあ解ける気がしない。
賢い後藤さんが見つけ出した答えがそれなら……従ってみても、いいんじゃないかな……


131 : 『白い部屋』 :2014/03/03(月) 01:08:53
>>129-130

『後藤』の説に首を傾げる『薬師丸』。
自説を信じて待機を提案する『後藤』と、
それに心を揺り動かされる『薬師丸』。

ただ当てもなく時を過ごす『二人』の間で、『42』と表示された『黒い箱』が静かに揺れる……。


132 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/03(月) 07:55:33
>>131

洞察力が低くても、今の『薬師丸 幸』が目に見えて自分の仮説に対し
不安感、そして信用を著しく失っているのが明らかに見て取れた。
 それに対し後藤 成明は別に反論する事も取り直すような発言も無い。
彼は、この空間内に掛けては自信喪失となる状態はスタンドによる干渉
以外では、恐らくながら決して後藤に其の事象は発生し得ない。
それは、後藤 成明と言う存在は其の知性が発生した頃から、数学と言う
概念と共に生活してきた故の絶対的証明から成り立っている。

 そして、後藤は自分が先程まで証明した説に決して一寸の綻びも無いと
断定は出来ない『悪魔の証明』は必須である事も否定はしない。
 
 待機すると言う選択肢は今この状況では遥かに生き残る確率として高いと
考えてるが、その証明が誤った場合薬師丸 幸とは自己紹介はしたものの
血も繋がってない初対面の赤の他人だ‥‥‥不和で関係に亀裂が起きる
リスクも有る。それらも踏まえて、後藤は自分自身の座標を割り出してるのだ。

「あぁ‥‥‥この黒い箱ね。恐らく、これが僕達の居る立方体の空間が
始動する為の装置なんだろうね」
 
 チラッ、とショーウィンドウに飾られた品物でも一瞥するかのような気さく
さで後藤は『箱』に視線を投げかけ直ぐに薬師丸に視線を戻す。

「少し言い忘れてたけどね、別に幸ちゃんにずっと此処で待機しろなんて
酷な要求は望んでないよ。君は其の霜月 透子ちゃん‥‥‥だっけ?
彼女が未だ生きてるなら助けたいだろうしね。だから今の行動選択肢を
大まかに分けて提案して見るよ」

1:『箱』を起動して現在の座標地点で待機する。この時座標移動の確認の
為に扉を時間経過と共に一定に開いて数列と文字列の変化を確認して見る。
死ぬ確率は低いながらも後藤の私見では長時間において空間には視認不可な
変化しか発生し得ない為、心理的な重荷には耐える必要有り。

2:『箱』を起動して現在の座標地点から移動、霜月 透子の捜索及び
未だ隠蔽されてる可能性の有る脱出経路について調査する。
後藤も解法で危険な部屋は回避するよう示唆するも、証明が誤ってる場合
死亡する確率は高い。ハイリスクリターンが覚悟される

3:現状維持。『箱』を起動せず待機する。死亡率は殆ど発生し得ないながら
今の状況も変化しない。

「‥‥‥大まかに分けて、この三つだね。『箱』を起動して余り動かず部屋が
一体どう言う規則性で動いてるか逐一覗いて確認するか。
それとも大胆に動いて霜月 透子さんを捜索し脱出経路を探索するが。
または、このまま何もせず動かないか‥‥‥。
言っておくけど、この三つでどれが一番最良で悪いなんて私的な意見を
僕は示さない。どの方法にも長い目で見ればメリットは生じるからね。
一応動いて脱出経路へ向かう事は不可能では無い。かなりリスクが有るだけで
そして、これは本当に僕個人の勝手な意見だけど‥‥‥」

 そう、言葉を一度切り。薬師丸へ後藤はじっと視線を注ぐ。
その表情は、今まで柔らかに向けてた安心させるような微笑みとは違い
奇妙な、言葉で言い表すには難しい表情で薬師丸を見た。

「‥‥‥君はこの空間から生きて脱出するべきだね。うん、それが一番
きっと正しく美しい数式に繋がると思うよ、うん」

 と呟き、また元の人畜無害そうな笑みを浮かべた。

「さて、どうする幸ちゃん? 僕に気兼ねせず自分のしたい事を選択してよ」

後藤は薬師丸 幸に選択肢を投げかける。
簡単に言って動くか動かず調べる、またはずっと動かない。この三つだ。

(‥‥‥あと、危険も高いが『こっちの方法』も後で試さないとね)

 心中、後藤は薬師丸に気づかれぬようソっと空間に視線を向け
手を微かに動かし、その立方体の空間に何かを投げて刺す動きを素振りした。


133 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/04(火) 00:22:29
>>131-132

「私は」

「……私は、行き当たりばったりに探索して回って…………死んだ」

「……後藤さんは」
「……意味はわかんないけど……脱出の方法に……目星をつけているんでしょ?」
「『待つ』ことで、この空間が解除されるのを待つ……理にかなってると思うよ……?」

「だったら私……もう、従うしかないじゃん…………」

――『薬師丸 幸』は『常人』である。
自分が解けなかった問題に答えを提示されれば――真偽を問わず、流されてしまう程度に。

「……この箱って、そういえばなんなんだろうね」

「……」
「……ちょっと触るよ? 触っただけならなにもはじまらないし……」

箱にちょっと触ってみる。
……そういえばこれ、持てたりするのかな……動かせたりさあ……


134 : 『白い部屋』 :2014/03/04(火) 00:33:01
>>132-133

『薬師丸』が『黒い箱』に触れる。
と、『42』の表示が消え、別の文字が映し出された。


『扉に手を当ててゲームスタート

 あいうえお

 霜月 透子
 薬師丸 幸











 薬師丸さんが死んだ。私が転んで、私を助けようとして、殺された。
 ごめんなさい。許して。                             』

それは、かつて『薬師丸』と『霜月』がこの『箱』に書いた文だった。
……『箱』の表面をタッチしてスクロールすると、まだ何か書いてあるようだ。

(『箱』は重く、持ち上げられそうにない)


135 : 『白い部屋』 :2014/03/04(火) 00:34:02
>>132-133

『薬師丸』が『黒い箱』に触れる。
と、『42』の表示が消え、別の文字が映し出された。


『扉に手を当ててゲームスタート

 あいうえお

 とじこめられちゃった記念
 霜月 透子
 薬師丸 幸











 薬師丸さんが死んだ。私が転んで、私を助けようとして、殺された。
 ごめんなさい。許して。                             』

それは、かつて『薬師丸』と『霜月』がこの『箱』に書いた文だった。
……『箱』の表面をタッチしてスクロールすると、まだ何か書いてあるようだ。

(『箱』は重く、持ち上げられそうにない)


136 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/04(火) 00:45:55
>>135


         「あっ……!」


これ、透子ちゃんの…………!?
なんで? なんでここに……

「あ、あぁぁぁぁ………………」

そうか。

か、書き置きなんだ……そうだ、最期、覚えてる……
透子ちゃんもこの部屋に、転送されてたんだ…………なのに、ここにはいない……

「透子ちゃん」

これは……透子ちゃんが、この部屋に遺した、書き置きなんだ……

「透子ちゃん、透子ちゃん……透子ちゃん…………」

いいんだよ、私が勝手に助けて勝手に死んだんだから。

いいんだよ透子ちゃん……あんたが悪いわけじゃあ、ないんだ。
私はあんたを責めない……絶対に。

「……っ! まだ……続きが…………あるのね……?」
「……」

少しずつ……箱を、スクロールさせていく。
後藤さんに何を言われても、手を止める気は無い。

これを全部読み切るのは……透子ちゃん。そりゃ、私の義務だよね……?


137 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/04(火) 08:49:43
>>134->>135

(やっぱり)

 後藤は、その懺悔に取れる文章が黒い箱に書かれた霜月 透子の
映し出された文を見て受け取った電子信号反応と言えば、著しい
納得と自身の導き出した解法の正解である事の再認識だった。


時空座標を立方体に圧縮している事により、この立方体には三次元及び
四次元の数式が混ぜ合わされて確率されている。よって黒い箱に載せられた
文は未来及び過去の文章が載せられていて不思議でない。

そして、この『箱』はこの立方体の空間の座標を更新させる為の
ブラックボックスなのだろう。薬師丸 幸は一度死ぬ体験をしたと言った。
その薬師丸 幸と言うメモリーをブラックボックスは読み取りインストール
して再度このセーフティエリア空間に呼び出した。

(‥‥‥ん、待てよ)

 微かに脳内に走る数列。後藤は別段薬師丸の行動を妨害する事なく
遠巻きに傍観しながら思考を改める。

(この空間は、スタート地点であり間違いなく出口と密接してる。
メンガーのスポンジ曰くフラクタル図形共に二次元面積を
lim(3/4)n=∞の図式を三次元空間で表現する事は出来ない‥‥‥。
n→∞

そして、この立方体の空間で『黒い箱』の役目‥‥‥これは、若しや。
『ゲートキー』としての役割を務めてるのか? 
となると‥‥‥導かれる数式は‥‥‥空間の一辺は16m、a〜zの大小文字)

―   ―   ―   ―   ―   ―  ―   ―   ―
薬師丸 幸の行動を眺めながら、後藤はスタート地点の黒い箱が出口へ
通じる役割を備えており、そして何かしらのキーを打ち込む事で脱出経路
を創りだす事が可能なのではないかと推察する。
思考しつつ薬師丸の行動を見守る。決して邪魔する事は無いが、何か
事態が急変する事あればしっかり動けるようにはしておく


138 : 『白い部屋』 :2014/03/04(火) 18:49:38
>>136

『黒い箱』に表示された文字を追う『薬師丸』と、
思考をの葉を広げる『後藤』。
お互いに全く違う意識ではあったが、ともあれ『黒い箱』の文を読み進める……。


『もうこの部屋から一歩も出たくない。
 出たら、あの『黒い怪物』に襲われる……!
 私の『フィン・アリルド』じゃあ、あれには対抗できない……。

 ダメモトで携帯をかけてみたけど、やっぱりダメだった。
 アンテナは立ってるのに、全然繋がらない……。

 もうここに閉じ込められて二日過ぎた。
 携帯で日付と時間は分かるけど、全然実感がない。
 どこを見ても真っ白で、頭おかしくなりそう。

 お腹空きすぎてお腹痛いよ。

 『薬師丸』さんが死んでからもう三日間、誰とも話してない。
 
 お腹痛い。
 お腹減りすぎて死にそう。

 おなかへりすぎて動けないって初めてしった。

 死にたくない。

 死にたくない。

 しにたくない。

 しにたくない。

 ごめんなさ

 助けて

                                        』


……『黒い箱』の文はここで終わっている。


139 : 『白い部屋』 :2014/03/04(火) 18:52:21
>>137

『黒い箱』の文を読む『薬師丸』を、後ろから眺める。
どうやら、『薬師丸』の探す人物――『透子』の書き残したものらしい。


140 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/04(火) 21:42:37
>>138->>139(※少々、薬師丸と会話及び相談をしたい)

「うー‥‥‥ん、三日‥‥‥かぁ」

 単調且つ、それでいて装飾的な部分が全く無い文は見る者によっては
共感及び同情に類似した悲哀を覚えるのだろう。そして長時間の待機で
後藤が最初に脱出出来ると踏んでいた時間経過による解放が急激に怪しいもの
になった事実、普通なら衝撃を受け、当惑して焦燥しても不思議では無い
       、、、、、、
 そう‥‥‥『普通の人間』なら。

「この文だけ見ると、霜月 透子ちゃんは君(薬師丸 幸)が死亡した
事により心的外傷を覚え、この空間で引きこもり餓死、または恐怖と
空腹から最終的に精神の根幹部分が挫けてトラップの有る部屋か
はたまた別の部屋へ逃れた。と解釈するのが自然だね」

と、後藤は其の文を見ても淡々と顔色を変える事なく感想を紡ぐ。

『クオリアを持たない』後藤 成明は、人間と同じ振る舞いが可能であり
映画等を見て観衆が悲しいと思える部分では悲しいと言う表情を作るし
喧嘩をしてると認識出来る部分では怒る事も普通に出来る。
だが、出来ると言うだけで、その振る舞いが全て自然であると言うのは違う。
彼にとって、今必要事項は眼前に広がる事象を数式化して解明する事。
そして脱出の方程式を作り上げる事を優先事項にしている。それ以外の感情の
プロセスは不必要と、彼の頭の中ではそう描かれている。

「三日間の時間経過でも空間から解放されなかった‥‥‥。
‥‥‥あぁ成程、つまり『立方体の核となる存在』を解明して辿り着かない
限り空間からの完全な解放は希薄的数字と言う訳か。
そうだ、僕は根本的な部分を見逃していた。空間を形成してるのがスタンド
であるなら半永続的に時空間の固定をする事は不可能で無いんだ‥‥‥。
今の僕達の居る空間が現実と言う保証も全く無い、精神と言う電子空間的に
形成されてるなら‥‥‥成程、見えてきたぞ。
有難う、霜月さん。君の文章は有力な手掛かりになったよ」

 そう、既に死亡したと見受けられる文にお礼を告げ、薬師丸に振り直る。

「それじゃあ、幸ちゃん。ちょっと準備してから出発しようか?
なぁに、安心してよ。座標の割り出しと、罠の有る部屋の回避方法は
演算出来る。少々時間は掛かるけど、この立方体の核となる脱出経路
に通ずる数式は割り出せると思うから安心してよ」

 と、にこやかに薬師丸へ告げるだろう。

後藤には理解出来ているのだろうか? 

吊り橋効果も相乗されるが密室であり同性同年齢の一緒に脱出しようと
約束した友好関係が深かった人物の切実な独白と半ば
いや明白な遺書めいた文章を見た。

 薬師丸の今の心情がとても不安定になると言う事実を


141 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/04(火) 22:13:39
>>138-140

「ひ」

「い、嫌だ…………嘘よ……」
「透子ちゃん」

「透子ちゃん、透子ちゃん、透子ちゃ……ぁああ…………ぁ」


            ドサッ

(尻もちを搗く)

「うっ……………あ、あ、あ……許して、許して…………嫌だ、嫌だ……こんなの、やだよ……」

「…………っ」



「う………………うぁああああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!」

「透子ちゃん、透子ちゃん、透子ちゃん、透子ちゃん……あ、あ、あぁああああああ…………」
「わぁあぁぁああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーッ!!!!! やだ、やだ、やだぁぁあッ!」

「あ、ぁああ………」

『透子ちゃんは動けなくなった』

『なのに』

『ここに透子ちゃんはいない』

『透子ちゃんは』

『飢えて』『死んだ』


「ああああああああああああッ」

「わ、私の……私のせいだ……」

「私が……私が透子ちゃんだけ残して死んじゃったから…………!」
「こんな事なら」


「こんな事なら…………あの時、一緒に死んだ方が……透子ちゃんも私も幸せだった!!」


「ごめんね」「ごめんね、透子ちゃん、ごめんね…………ごめんねぇッ…………」


「どうせ意味もないのに……私が善人ヅラして『生き永らえさせた』から…………透子ちゃんは……もっと苦しんだ…………!!」

「どうせ脱出なんか出来ないんだ」
「待ってたって何も起こらなかったんだ…………探したって何も見つからなかったんだ!!!」
「また……あの化け物に襲われるんだ………………っ!!」


「…………………………………………………………それなら」


(立ち上がり、『レディ・リン』を傍らに発現する。)
(薬師丸に後藤の言葉が届いているのか、いないのかは、分からない)


142 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/04(火) 22:15:23

「いっそ」


「ここに来た人みんな、私が殺してあげるべきなんだ」
「それが……ここでは…….幸せなんだよ……でしょ? 透子ちゃん?」


私は復活した。
透子ちゃんは復活しない。
きっとあんたも復活しないよ、後藤さん…………………

なら。

「私のすべきことって……ここに来ちゃった人が…………余計に苦しむ前に…………楽にしてやる事なんだよ……」

「透子ちゃんもそれを望んでるような気がするの」
「きっと『楽に死にたい』って思ってたわ……! 動けなくなって……死にたいと思っても、自殺も出来なくて…………!!」


「…………ねえ」


「ねえ?


            後藤さん」


『レディ・リン』で後藤さんの顔面に拳を撃ち込み、最大鈴を設置。
パス精CBA

容赦はいらない。
後藤さんを、ここに来た人を殺すのは透子ちゃんへの『弔い』だ。

躊躇もいらない。
こいつは……後藤さんは……人の心を知らない、単なる……

「『人形』と同じよね」

「あんたは私を怒らせた」
「シアワセにはしない……透子ちゃん以上に苦しめてやる」


143 : 『白い部屋』 :2014/03/04(火) 23:02:57
>>140-142

   ――心的外傷を覚え、この空間で引きこもり餓死、または――

                   ――難う、霜月さん。君の文章は有力な――

 ――心してよ。座標の割り出しと、罠の有る部屋の回――

無意味な音の羅列が、『薬師丸』の耳朶を打つ。
いや、本当は意味を読み取ることはできていたのかも知れない。
ただ、その言葉があまりにも他人事で、身勝手で、そして無遠慮で、
『薬師丸』の思考回路が、独りでに『理解』を放棄してしまったかのようで。

『理解』――できなかった。
『後藤』は自らの行いによって、誰かを絶望に満ちた死に追いやった『薬師丸』の慟哭を。
『薬師丸』は、人の心を推し量ることを忘れた、『後藤』の張り付いた微笑を。


   ブ    ゥ  ン  !

             ゴ
                シャ  ア ア ア アアッ!


『レディ・リン』の拳が『後藤』の顔面に炸裂する。
視界が赤く反転する。続いて湧き上がる痛み、痺れ、鉄の味。
仰向けに倒れこみ、顔面に大きな『鈴』が縫い付けられていると気付くと同時に、
『後藤』は『薬師丸』に殴られたこと――その事実を『理解』する……。


「あんたは私を怒らせた」
「シアワセにはしない……透子ちゃん以上に苦しめてやる」

『鈴』に遮られ、半ばまで塞がれた視界の先に、肩を震わせて佇む『薬師丸』とその『スタンド』を見る。
『薬師丸』の表情を彩る筋肉の動きが何を意味するか、『理解』する必要がありそうだ。

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”


144 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/04(火) 23:46:03
>>143

x=r・cosβcosα y=r・cosβsinα z=r・sinβ 

   ッ!?

顔面の大きな『鈴』口内に感じる鉄の味覚。ほほの痺れ

そして、冷たい白い均等なる美しい数式で満たされた床から見上げる

肩を打ち震える『薬師丸』の姿 そして  その『表情』‥‥‥

 間髪入れず、後藤は瞬時に理解すると叫んだ。

「ま、待て!! 待ってくれ!! 『霜月 透子は生きてる』よ!」

 片手を翳し、これ以上の追撃を中止するようサインを示しつつ。
その重要な事だけ告げる。

「‥‥‥悪かった‥‥‥ッ。さっきの発言は無神経だった‥‥‥ッ。
脱出する事に関して頭が一杯で君が今どんな心境か全く解ってなかった。
御免!! この通りだ‥‥‥っ!!」

                    ―力゛ バッッ!!!

 次に起こした後藤の行動は‥‥‥『土下座』である。

その肩を打ち震える少女に、後藤は誠意を持って謝罪する。


145 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/05(水) 00:45:08
>>143-144

「『レディ・リン』」

「これからあんたを…………地獄に落としてやる」から


            「『生き地獄』」


「あんただけは『幸せ』にさせないよ……この空間で、私が死ぬまで、嬲り続ける」
「死んだら生き返って嬲り続ける」

「人形(あんた)には…………それが……お似合いなのよ」
「…………ねえ? そうでしょッ」

『レディ・リン』で倒れた後藤さんに蹴りを打ち込――――


>「ま、待て!! 待ってくれ!! 『霜月 透子は生きてる』よ!」             

>「‥‥‥悪かった‥‥‥ッ。さっきの発言は無神経だった‥‥‥ッ。
脱出する事に関して頭が一杯で君が今どんな心境か全く解ってなかった。
御免!! この通りだ‥‥‥っ!!」



                  『ピタ』


精密:A……寸前で、止める。

「…………」


「ねえ」

「あんたの……知能が……命乞いすんのが正解だって打ち出したの?」

「…………」
「は」「あはは」

「透子ちゃんが生きてるって? 」
「どこで? なんで? どうして?」

「ねえ?」

「説明してみればいいじゃん……あんたのアタマで……」

「私が納得出来ると思うなら」

――『薬師丸 幸』は。
感情に身を任せて、狂えるなら、そうして、楽になりたいと思う。

「でないと」

「……私は、止められないよ」

――本心から、『透子ちゃん』がそんな事を望んでいるとは、思ってはいない。

「やってみなよ…………これが、あんたの最後のチャンス」

――ただ、これ以上、苦しみたくない。
それだけだ。
狂えば、もう、向き合わなくて良いなら、それが良い。

けど。

「許してほしいなら」

許して欲しいのは自分だ。透子ちゃんが、生きていて。会えて。許してくれるなら。
謝れるなら。生かした私を、憎んでいないなら。

「…………私を、止めなよ」

それが、たぶん、一番良い。


146 : 『白い部屋』 :2014/03/05(水) 00:54:04
>>144-145

『後藤』の必死の謝罪が通じたのか、はたまたそうでないのか。
ともあれ、『薬師丸』は第二撃を寸でのところで止めた。

一縷の望みに託したのか、
或いは、そうあって欲しいという願望からか。
『薬師丸』は、『後藤』の言葉に耳を傾ける……。


147 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/05(水) 01:08:21
>>146

 「言っておくけど、別に命乞いとかじゃなく真実だから告げてるよ‥‥‥」

 痛てて‥‥‥と立ち上がりながら、後藤は説明しようとする。

 命が掛かってるのも有るが、ある意味平常運転で講釈を垂れる。
最も、先程の薬師丸の『レディ・リン』込みの殴打が効いたのか
ある程度解り易い説明で薬師丸に説得、もとい説明をする。

 「つい先程、説明したと思うけど。この空間は時空も捻れた‥‥‥
いや、簡単に言えば其の霜月 透子さんが生きてる空間と死んでる
空間が両立してる世界なんだよ。だから、僕等が移動すれば生きてる
霜月 透子さんに会える確率が高い。もっとも、その変わりに過去や
未来、別の空間の僕達に出会って危険になる可能性も有る。
それと、未だ霜月 透子さんがし(死んだと言いかけて、止める)
‥‥‥とにかく、僕等が動けば霜月 透子さんを救える可能性は有るんだ」

(最も‥‥‥僕等がこのメモを残した霜月 透子と出会える可能性が
有るかは、それこそ未知数だけど)

そう心中つけ加え、顔面の鈴に視線を動かし最後に付け加えた。

「‥‥‥あと、これ外して貰える?」


148 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/05(水) 02:26:24
>>147-148

「…………」

『レディ・リン』を解除する。
鈴も、解除される。

「ごめん」
「私ちょっと、おかしくなってた」



「私……頭、良くないからさ」
「よく、わかんないよ…………どうしたらいいの」

「『まだ死ぬ前の透子ちゃん』に会って……それで、私……どうしたらいいの?」
「どうしたら……」

「ねえ」「……」

「『助けたから』」

「助けたから……透子ちゃんは苦しんだんだよ………………?」

わかっている。

本当は……『透子ちゃんを連れて一緒に脱出すればいい』んだって、わかっている。

でも、『脱出なんて出来ない』と。
私は今、そう考えている…………


「私」
「もう、わからないや」

「楽に、なりたいな…………透子ちゃんの事も、何もかも、全部忘れて、ネオンストリートに帰れたらいいのにな……」
「いつも、うるさくて、汚くて、明るくて……そんな所に……」

「後藤さんはそういうこと、思ったりしないの……?」


149 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/05(水) 22:18:02
>>148

 後藤は薬師丸 幸の言葉に耳を傾ける。だが彼女の問いに対して
根拠が証明されない虚構の安心させる言葉や激励も全て逆効果だと
推察し、彼女の独白が語り終わるまでじっと真顔で待つ。
今の悲愴及び吊り橋効果理論も兼ねて大切だった人の喪失で精神を
衰弱してる彼女に、先程の激昂を生じさせた自分が告げる言葉は
虚しい論証であると後藤は認知してる。

だが、真顔で聞いていた後藤は薬師丸の最後の言葉に顔色を初めて変えた。

―   ―   ―    ―    ―   ―   ―   ―

『楽に、なりたいな…………透子ちゃんの事も、何もかも、全部忘れて、
ネオンストリートに【帰れた】らいいのにな……』
『いつも、うるさくて、汚くて、明るくて……そんな所に……』

『後藤さんはそういうこと、思ったりしないの……?』

― ― ― ― ― ― ―  ―  ―  ― ― ― ―  ―  ―
薬師丸が問いかけた言葉は今の困窮した状況に対する逃避の言葉である。
苦痛と絶望しかない空間から平和な現実の世界に帰郷したい。人間なら
当たり前の感情だ。後藤も、その感情に対し否定も肯定も持ち合わせてない。
通常なら、後藤は先程の時と同じ状態なら相槌を打って適当に合わせる態度を
示していた筈だ。先程の時と同じ状態なら。
 だが、殴られた衝撃が彼の脳に何かしらの変化を起こしたのか、始めて
彼は今まで何処か胡散臭い感じの態度が停止した。

 「‥‥‥帰る‥‥‥とこ‥‥‥ろ」

表情を打ち消し、瞳孔を開き、薬師丸の言葉を反復する。


             ‥‥‥a2+b2‥‥‥

{ 1 ( a ) 2 1 ( b ) 2  
─ π ─ + ─ π ─ ‥‥‥
2 2 2 2 2 2 2

   「‥‥‥48‥‥‥帰る‥‥‥所‥‥‥待ってる‥‥‥ずっと」

 薬師丸の言葉に、何か思う所が有るのか、少し顔を伏せ顎に指を当てて
考え込む動作をする。
 だが、それは一瞬の事で、伏せた顔を上げると元の微笑みを提示していた。

「‥‥‥うん、一先ず脱出経路を割り出して見よう。僕等の頭と
足を使ってね。大丈夫、この手の事に関しては僕の分野さ
罠の有る部屋も数式を落ち着いて解けば引っかかる事は無いし
時間が少し掛かっても霜月さんは見つけられる筈だよ。
少し前準備と、互いの能力で出来る事を話し合ってから出発しようね。
それと、結構目元とか凄い状態になってるから、良ければ僕のバッグの水を
ハンカチにでも浸して拭いてね。ハンカチ無かったら‥‥‥僕持ってたかなぁ」

 と、薬師丸に脱出は出来ると太鼓判を押して先程霜月の遺書めいた文章で
 泣いたと思われる薬師丸に水を差し出そうとする。
 安心させるように微笑みは浮かべてるが、大きく腫れる頬がその優しい顔つきも
 半ば台無しにしてる事だろう。 
少し其の前に後藤は挙動が可笑しかったか‥‥‥それは気にしなくて大丈夫だろう。


150 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/05(水) 23:42:59
>>149

「ふ……あんたに言っても、しょうがないか…………」
「あんたみたいなやつに」

「ねえ?」
「…………ねえ?」

「………………ねえってば?」

> 「‥‥‥帰る‥‥‥とこ‥‥‥ろ」


「……は?」
「かえる…………帰る、所……?」

帰る、所。日常。家族。

……団欒。

「…………ああ、そっ……か」

>   「‥‥‥48‥‥‥帰る‥‥‥所‥‥‥待ってる‥‥‥ずっと」

「……誰か、待たせてんの?」
「だから……帰らなきゃ、いけないの…………?」

私には、無い。

「…………いいなあ」

私には。

待っててくれてる人も、いない。

……私がいなくなっても、誰も気づかない。誰もがすぐに忘れる。
いなくなった事にも、きっと、気づかれない……誰が悪いでも無い。

でも……後藤さんは違う。
透子ちゃんも、きっと、違う。

家族がいて、待ち人がいる。

私には、無い…………ネオンストリートの光だけが、私の……

「…………」

「……人間のまねっこの、上手いこと上手いこと」
「気遣いなんて……さぁ……」

水を受け取り、両目に少しずつ浴びせて、手でぬぐう。

……目に染みる。構わない。

「……はぁっ」
「脱出……しないとね。すねてちゃダメだ……透子ちゃんを、探さなきゃ……」
「帰して、あげなきゃ……ね」

「……『レディ・リン』」
「私のスタンドは、『幸』を先取りする能力」

スタンドの能力を説明する。
詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/174-176

「…………幸、か」
「……」

「ねえ後藤さん…………あんたのスタンドは、どんな能力なの」

そういえば、透子ちゃんのスタンドも、聞けず仕舞いだったな……いつか、聞けるかな……


151 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/05(水) 23:43:46
>>150


152 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/06(木) 00:24:58
>>150

>『……誰か、待たせてんの?』
>『だから……帰らなきゃ、いけないの…………?』

 「‥‥‥どう、だったかな。御免、ちょっと解らないんだ。
‥‥‥うん、今は脱出に専念しよう」

 曖昧な笑みで、薬師丸の質問に対し余り芳しくない返答をして
今の現状に意識を変えさせる。
 何やら後藤の中でも変化が起きてるようだ‥‥‥。

>『…………幸、か』
>『ねえ後藤さん…………あんたのスタンドは、どんな能力なの』
 
 「あぁ、随分遅くなったけど、これがそうだよ」

 ―ズズゥ‥‥‥

 『ダーツ』を、手を差し出し、その手の平から発現して一通り説明する。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/378

参照

「‥‥‥幸福と不幸‥‥‥運命式に干渉か、へぇ‥‥‥」

薬師丸 幸の能力に表情はそれほど変化せずも関心と感心を交えた
呟きと相槌をして、聞き終わると、こう告げた。

 「提案が有るんだけど、このスタート地点から移動する前に
行って大丈夫かい? 無理な部分は止めるよ」

と、告げて後藤 成明は幾つかの作戦を提示した。

1:『レディ・リン』の能力で、立方体六つの通路を決める際に鉛筆
またはスマホのアプリに付属したサイコロ(※スマホが壊れる不幸を考え
スマホを使用するのは最終手段に取りたい)で安全な通路を決める

2:『ダーツ』を薬師丸 幸に三つ程刺す、そして『すり替え』で視覚の色覚
等を変え、離れ離れになった際でも簡易的な信号を後藤から送れるように
前もって決めておく。

3:『白い部屋』に『ザ・パラダイム・シフト』を刺す。この場合、部屋自体が
スタンドの能力で別のスタンドが干渉した際の防衛手段を持ってる場合
こちらに危険が降りかかる事も覚悟しなければならない。

 「‥‥‥まぁ、ザッとこんなもんかな? それと、僕も少し準備するよ。
あと、一応食料(カロリーメイト)は有るけど、これは食べないようにしよう。
‥‥‥お腹、彼女(霜月 透子)が空いてるかも知れないからね」

 と、告げて後藤はバッグのテグス(釣り糸)を文房具セットに備わって
たである刃物で五・六m程切る作業を始めようとする。
(※テグスは30m程のが一巻きになってる物、として貰いたい。
判定はGMに任せる)


153 : 『白い部屋』 :2014/03/06(木) 01:02:13
>>152

テグスは『後藤』の想定通りの長さがあった。
それを文房具セットの刃物で切る……。


154 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/06(木) 22:13:48
>>152

「…………そっか」
「まあ、いいや」

後藤さんにも、話したくない事はあるんだろう。あるいは、話せないのかもしれない。
深く踏み込む気は無い。今はそんな場合でもない……

「私は……頭は、あんまり良くないけどさ」
「一つわかるのは」

「出来る事は…………全部、やるべきだってコトよね」

後藤さんのスタンド能力はだいたいわかった。
後藤さんがしようとしてることも、わかった。

今断る理由は見当たらないから、協力しよう。
まずは『1』から優先的にやって行く感じなのかな?

>カロリーメイト

「…………っ」「そうね」

「絶対食べちゃだめだ。それは、透子ちゃんの物」

「さ、はやく……スタンドのダーツを刺すんだったわよね?」

「……はやくして」

その間に、『レディ・リン』で私自身に鈴を一つ取り付ける。

サイコロの『最善の目』を出す、つまり『1/6』
なら、鈴いっこで十分。


155 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/06(木) 22:29:15
>>154

「了解」

  ―ズギュゥ ン

>『早くして』
薬師丸 幸が促すまま、言われた通り後藤は『三本』ダーツを薬師丸の
最も刺されても痛みは少ないだろう、肩の部分等に刺した。

「それじゃあ」

『扉』に触れ、立方体の空間を今、初めて起動させ


「行こうか」

後藤は文房具セットのルーズリーフを折り、サイコロ状に仕上げると
『東:1』『西:2』『南:3』『北:4』『上:5』『下6』
と振り分けた数字でより分けたサイコロを振った(※判定は任せる)
 
「あと、これも一応持っていて」

そう言って、後藤は>>125で説明したものを文章化した
ルーズリーフを薬師丸 幸へ渡した。

「万が一、はぐれてしまった場合。それは幸ちゃんが持つべきだからね」

そう、にっこり常に浮かべる微笑みを後藤は浮かべた


156 : 『白い部屋』 :2014/03/06(木) 23:35:50
>>154(薬師丸)

互いの意見をすり合わせ、協力して攻略に当たる決意を固める。
『後藤』の『ダーツ』を肩に『三本』ほど刺してもらい、
自身に『鈴』を一つ設置する。


「あと、これも一応持っていて」

『後藤』が『ルーズリーフ』を差し出してきた。
『後藤』の考察内容が記載された紙だ。


>>155(後藤)

『薬師丸』の肩に『ダーツ』を『三本』刺し、
『ルーズリーフ』を渡した。

その後、お手製の『サイコロ』を転がす……。


>>154-155

 シャリィィィン!

         コロ……

『サイコロ』が転がるのに合わせて『鈴』を鳴らし、『幸運』を呼び込む。
出た面は――『3』。『南の扉』だ。
(この部屋には『天井』と『床』に『扉』は存在しない)


157 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/06(木) 23:56:23
>>156

「一応、僕の推論を告げておくけど」

この空間を後藤は時空と軌道が並列して移動する立方体だと考えてる。
故に即座に『南の扉』に足を進めて扉を開きつつ薬師丸 幸に言った。

「その能力、レディ・リンの『幸福』‥‥‥どの程度までの幸福か
君が良く知ってると思うから、気を悪くしないで聞いて欲しいけど。
『脱出に繋がる通路』を幸福が招くか、若しくは『罠のない通路』を
幸福が招いてくれるのか‥‥‥幸ちゃんは解るかい?」

と、薬師丸へ後藤は尋ねた。

ショルダーバッグの肩に提げる位置を修正して、扉の奥に視線を固定しつつ
推論の意見は続く。(※この時、南側に記載された数字を確認、スマホに
記録しておく)

「この空間が‥‥‥そう簡単に僕達を単純な能力だけで出してるくれる程には
甘くはないって‥‥‥数式が囁いてるようなんだね」

 そう言いつつ、危険が向こう側に無さそうであれば一度ダーツを投擲。
そして南側の部屋の向こう側が無反応なら先頭で入っていく


158 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/07(金) 00:24:02
>>155-157

>ルーズリーフ

「ありがと。大切にするから」

難しい話だし、まとめてくれてるのは助かるね。
もしかしたら、形見の品になるかもしれないし……

本当に、大切に持っておく。いざという時、残すために。
透子ちゃんの痕跡は……あの、文字だけだ……

……いや、まだだ。まだ、助けられるかもしれないんだ。

>サイコロ

「『3』」

「南の扉だね……さ、行くよ」

南の扉に向かうよ。

>幸運について

「……さあね」

「私たちにとっての幸運は、そのどっちもだけど……」
「一つ言うなら」

「私の能力は……完璧じゃない」
「でも、『幸運』には導いてくれるよ……きっとね」

脱出出来るなら、幸運。
罠にかからないのも、幸運。
透子ちゃんに会えるのも幸運。

……何にせよ、私たちにとって、悪い話じゃあないんだ。
なら、いいよね。


159 : 『白い部屋』 :2014/03/07(金) 20:06:01
>>157(後藤)

「私たちにとっての幸運は、そのどっちもだけど……」
「一つ言うなら」

「私の能力は……完璧じゃない」
「でも、『幸運』には導いてくれるよ……きっとね」

『薬師丸』の『幸運』は不確定要素を孕んでいる。
ともすれば『後藤』の『計算』を狂わせかねない胡乱なシロモノだが、
しかし、その導きに従って進めば、少なくとも『今より良い未来』には向かえる――
それだけは、『確実』であるようだった。

 ス イ イ ィ ィ ィ

まるで霧が晴れるように、手を触れた『南の扉』が消え去り、次の部屋への道が開ける。
(この『扉』には『文字列』は書かれていなかった)

扉の向こうは、『薬師丸』の話にあった通り、何もない真っ白な部屋だった。
特に異常も無さそうなその部屋に『ダーツ』を投げ込む……。

  シュッ……

特に何事もなく、『ダーツ』は地面に落ちた。
床に刺さったようだが、差し当たって変化を見出すことはできない。
そのまま二人は、次の部屋へと足を踏み入れる……。


>>158(薬師丸)

「この空間が‥‥‥そう簡単に僕達を単純な能力だけで出してるくれる程には
甘くはないって‥‥‥数式が囁いてるようなんだね」

そう言い、『後藤』は次の部屋へ『ダーツ』を投げる。
しかし、特に反応を得られなかったようで、『薬師丸』に先行して次の部屋へと足を踏み入れる……。


>>157-158

二人が次の部屋に入ると、背後の『黒い扉』が再び現れ、道は塞がれた。
『扉』には『42』の数字と、『文字列』が表示されている。
この部屋の『文字列』は次の通りだ。

・天井             ・北側(通ってきた扉)
『415y,731o,683』      『572b,314,826』

・東側             ・西側
『762w,235,274g』      『287g,761,913o』

・南側             ・床
『172b,536,496』       『549r,472g,687』


┌───────━━───────┐
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□薬後□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
┃□□□□□□□■■□□□□□□□┃
┃□□□□□□□■■□□□□□□□┃
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
│□□□□□□□□□□□□□□□□│
└───────━━───────┘


160 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/09(日) 21:37:17
>>159

後藤は、今の行動によって明らかになった事を脳内で記録する。
『ザ・パラダイム・シフト』で空間の反応を試し、そして床に刺したが
『反応が無い』そして、知覚情報も伝達されない。
つまり、この立方体の空間は自立型及びソレに該当する空間である事。
予期してた事でも有るが後藤の心中には一抹の安堵に近い感情も有った。
もし、立方体自体が意思と感覚を備える人間を超越したAIのような存在で
あると判明すれば脱出する為の演算が遥かに困難になると認識してるからだ。

「さて‥‥‥」

空間の中心に向かいながら周囲に目を走らせ、文字列を確認する。
そして後藤はデカルト座標の通りに、文字列を修正した。

・天井             ・北側(通ってきた扉)
『415y,731o,683』      『572b,314,826』
=『10y,11o,17』      =『14b,8,16』

・東側             ・西側
『762w,235,274g』      『287g,761,913o』
=『14w,10,13g』     =『17g,14,13o』

・南側             ・床
『172b,536,496』       『549r,472g,687』
=『10b,14,19』      =『18r,13g,21』

「‥‥‥床下『18r,13g,21』の座標‥‥‥天井『10y,11o,17』
やはり座標が乱れてる。‥‥‥英単語はやはり時空か?
いや未だ‥‥‥ふむ」

 ブツブツと、数列をスマホと新しいルーズリーフを鞄から出して
後藤は記録する、その記録がてら後藤は新たな提案を薬師丸 幸
へ振り向き、問いかけた。

「幸ちゃん、一つ試したいんだが‥‥‥。さっきと同じ要領で
『不幸の鈴を鳴らしてからサイコロを振って』も構わないかな?
それで、サイコロが紛失する以外で目が出てくれるなら、この
数式の罠の規則性がより解りやすくなると思うんだ」

と、提案する。

不幸の鈴を鳴らし、出た目は確率的に罠の座標の指針が高い。
ならば、その数列を列挙していく事によって。罠の法則性が明確に
見いだせると後藤は判断したのだ。少し前に素因数が罠の部屋の
数列だと述べていたが、後藤も薬師丸 幸と同行するに辺り、それ
が未だ確実性に欠ける以上、適当な保証で前進するよりも薬師丸 幸の
能力を有効に活用し考察を纏め上げガイドとしての役割を務めようと
してるようだ。


161 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/09(日) 22:22:40
>>159-160

「経験の話になるけど……『b』一つの部屋にはまだはいってない」

「……つまり南の部屋のことよ」
「アルファベット一つの部屋は他とは『異質』」

……唯一入ったのは、最後の、あの部屋だ…………『w』一つ。

『黒い水溜り』の化け物。

あいつのようなのが他の部屋にもいるのなら……入りたくは、ない。

「……わかった、試してみようか」

何事も試してみるべきだ。
難しい事を考える『頭脳』を後藤さんに任せるなら、私は『実際にやる役』を担う必要がある。

錆鈴を鳴らし、一つ分の不幸を呼びつつ、サイコロを振る。

無意味だったとしても、とにかく出来る事はする。
それがここでやるべきことだ。


162 : 『白い部屋』 :2014/03/09(日) 22:26:27
>>160-161

     ォ ォ オゥン……

『錆び鈴』を鳴らし、サイコロを振る。
……出た目は『3』。つまり『南の扉』だ。
『薬師丸』の経験則通り、『アルファベットひとつの部屋』は『不幸』らしい。


163 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/09(日) 22:42:34
>>162

後藤は、少し難しい顔つきをして『南の扉』(10b,14,19)を見て、そして
極力、薬師丸には聞こえない声でこう呟いた。



              「‥‥‥素因数の数では、無い‥‥‥のか」

だが、直ぐ難しい顔つきを解くと柔らかな笑みで薬師丸に、こう告げた。

「‥‥‥うん、有難う。次は、幸福の鈴を鳴らして貰って良いかな?」

薬師丸に、後藤はそう頼み込んだ‥‥‥。


164 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/09(日) 23:35:52
>>162-163

(後藤の呟きは聞こえていない。これは幸か、それとも不幸か)

「……一つの部屋に入るのは、よくないのね、やっぱり」

「でも」

避けて通っていたら、ずっと脱出出来ない気も、する。

……なぜかって?
これはゲームだからよ……少なくともこれを作ったやつにとってはね。

苦難の先に何も無いなんて、ゲームとしておかしい。常識ではね。
……まあ、でも、こんな悪趣味な事をするやつだ。常識なんて、通じないかもしれないけど……

「うん、やってみよう」

『レディ・リン』で私の手に幸運の金鈴を設置する。

そして幸運を呼びつつ、サイコロを振ってみる。


165 : 『白い部屋』 :2014/03/09(日) 23:41:03
>>163-164

 チリィン!

    コロコロ……

今度は『幸運』の『鈴』を鳴らし、『サイコロ』を転がす……。
出た目は――――『3』。

『薬師丸』の懸念は、幸か不幸か、的中した。
『幸福』への道は、幾百の苦難にて舗装されている。
考えてみれば、『当たり前』のことなのだ。


166 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/09(日) 23:50:25
>>165
        
   『3』

   
         ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

「‥‥‥ふむ、そうだな」

 顎を軽く撫で、後藤は顔色を変える事は殆ど無い。この事態もある種
『想定内』で有ったからだ。

幸福と不幸の数値は一定‥‥‥ラプラスの魔、不確定性原理を進めるに
あたり、エヴェレット解釈は確率とは無縁なのだ。
 それが  『パラダイム』 

「‥‥‥さて、進もうか。でも其の前に準備だけしておこう」

「僕は、正直に言って能力は特異な以外パワーは無力だ。サポートは
なるべくするけど、近接的な防衛は幸ちゃんに任せる」

 自分より一回り小さい女子に、頼ると言う羞恥も口惜しさも後藤には無い。
ただ与えられた役割、その数値を冷静に見定めて評価するだけだ。

「出来る限りの事はするつもりだ。幸ちゃん、やり残した事は無いかい?」

薬師丸 幸に尋ねる


167 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/10(月) 22:58:18
>>165-166

「……行こう」

迷う必要は、ない。
私は蘇れるはずだ……仮に死んでもそれを次回に繋げる。

何回だって繰り返す。そうして最後に全部取り返せばいい。
透子ちゃんも、後藤さんも、ここを作った奴も。

ああ、勿論だけど……『死んでやる気』は無い。
ただ、『恐れない』ように振る舞うのは、今きっと大事な事だ。

「『レディ・リン』の鈴を使う」

「金鈴を付けとくの。そうすれば『幸運』を呼び込んで対処出来るかもしれない」
「後藤さんにも、付けてもいいけど……どうする?」

どちらが欠けてもほとんどゲームオーバーだ。
このパーティーに回復要員なんていないんだから……だから、どっちが死ぬのも、まずい。

「私はつけとくよ」

金鈴を三つ、『レディ・リン』の左の手の甲に付けておく。
あと、私のお腹にも三つ。

あと、今ついてるはずの錆鈴を鳴らして不幸を呼ぶ。
間違って致命的なことにならないよう、座った状態、かつ扉から離れた状態で行う。


168 : 『白い部屋』 :2014/03/11(火) 00:13:29
>>166-167

『錆び鈴』を鳴らし、『不幸』を呼び込む。

   チクッ!

『睫毛』が右目に入ったようだ。
ごろごろとした異物感と共に、涙が浮かぶ……。

その後、『薬師寺』自身に三つ、『レディ・リン』に三つずつ『鈴』を取り付ける……。


169 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/11(火) 12:25:47
>>168
「OK、それじゃあ僕も前準備をするよ。少しだけ時間取るけど我慢してね」

そう告げ、後藤は作業を始めた。
まず所有してる文房具セットのボールペン等のグリップ。これに
六m程切ったテグスの端を二重巻きにして固定し、もう片方の端に
『ザ・パラダイム・シフト』の『ダーツ』のシャトルへ結ぶ。

これで簡易的な釣り道具に似た半径六m範囲内なら
知覚生命体以外の比較的軽い物を引き寄せられる道具となった。

作成する‥‥‥試しに手近なルーズリーフでも紙飛行機の
形にして投げ飛ばし、その紙飛行機を作成した簡易釣り具で引き寄せてみる。
自分の手で一々投げる必要性あるものの精度は中々高く(精B)動いてくれるだろう。

「はっきり言って、武器としては役立たないだろうけど‥‥‥まぁ
一応僕なりに考えて作った物だから、何時かお披露目するよ」

ズボンのポケットに一本差し込み。次の作業
五m程のテグスを使い自分の胸板にジャンプSQを縛る。
 
不格好ながら、心臓付近を狙う攻撃を受けた際は多少心強い防具の完成だ。
少し後藤自身の運動機能も落ちるかも知れないが‥‥‥。

「あと、目印を付けておくよ。この床の適当な場所に
『脱出経路は『172b,536,496』を通る事、但し罠もあるから注意すべし』ってね」

と、後藤はマーカーペンで白い立方体空間に述べた内容を記入しようとし始めた。

これで準備は終了。
 
 済めば、羊のような無害そうな笑みを携え薬師丸を促して共に
南側のドアを開こうとするだろう。

>「金鈴を付けとくの。そうすれば『幸運』を呼び込んで対処出来るかもしれない」
>「後藤さんにも、付けてもいいけど……どうする?」

 「あ、『金鈴』は良いよ。それは幸ちゃんが温存しててくれ」

後藤は、薬師丸 幸の其の提案については丁重に断りを入れた。
 それは何も彼女を気遣っての発言では 無い。

(‥‥‥『不幸』『幸福』の示す座標点。即死の罠が置かれてる
可能性は10%以下。例え即死が発動するとしても其の発動は
回避出来うる設置物に該当する筈。その法則や規則性は必ず解ける。
なら『金鈴』は温存すべきだ。自分自身の保身の為に、貴重な札を
浪費する訳にはいかない‥‥‥マルクスの謳う
労働価値説と剰余価値説に倣って進む事にしよう、僕が務めるべきは
全ての情報を統合し、この立方体【数式】を解き明かす事だ)

微笑みの裏側で、そんな思考を擡(もた)げながら後藤は行動する。

「あと、南側の部屋に足を踏み入れる前に。出来ればサイコロと金鈴の
組み合わせで次の進む道を示して欲しい。そうすれば突発的で行き成り
踏み入れた瞬間に自動で侵入者を殺そうとするような罠であっても
それを回避しながら次に進む道を考える手間が省けるから」

 そう提案を全て告げて後藤は口を閉ざす。クドいと言われても後藤は構わない。
生きる上のプロセスで、薬師丸 幸と連携を可能な限り密度を深め進行するには
出来る事は何でも列挙するべきだと彼が認知してるのだ。


170 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/11(火) 16:22:14
>>168-169

「……いてて」

『レディ・リン』の精密な動きで眉毛を取り除く。
そっと、よ……下手な事して目が潰れたりしたら洒落ならないから。

……さて。

「準備出来た? ……なにそれ、紙飛行機? それにマンガを胸にって」
「……いや、無いよりましか」

正直マンガ本程度で、あいつみたいな敵の攻撃を防げるとも思えない。

だけど……そう。
『無いよりはマシ』だ、きっと。

「次に進む道ねぇ……出来ないでもないかも、だけど……」

「……次の部屋に、サイコロに当てはまる六つの扉があるっていう保証ってないじゃん」
「ゲームとかだと、ボスキャラを倒すまで扉が現れないとかさ……」

「なんというか……やっても無駄な気がするな……」
「時間的にも遠い事だし。関係ない幸運が来ちゃうかもよ」

……あんまり無駄に不幸を溜め込みたくない、というのもあるよね。
消化するのだってタダじゃないし。

「……まあ、一応、やってみる?」
「その前に『どんな部屋なのか』は確認しとくべきじゃないかな」

後藤さんが開く扉の先がどんな部屋か、それを確認しておく。


171 : 『白い部屋』 :2014/03/13(木) 00:02:17
>>169(後藤)

『テグス』を加工し、簡易釣具を作成した。
紙飛行機を引き寄せる程度の用なら、問題なく果たせそうだ。

胸に漫画雑誌をくくりつけるが、意外と窮屈だ。
見た目も最悪だが、しかしナイフで刺されたぐらいの傷なら防いでくれるだろう。

床にマーカーで文字を書き込む……。
問題なく文字は書き込めた。


>>170(薬師丸)

睫毛を取り除く。
チクリとは来たが、所詮は『錆び鈴』一つぶん。
睫毛が原因で目を潰すハメにはならなかった。

『後藤』の提案を一蹴し、次の扉に手をかける……。


>>169-170

  ス  ィ ィ ィ ィ 

『南の扉』を開き、その向こう側を確認する。と――

    ┣”
            ┣”
               ┣”

――『舞台』だ。
無数の椅子が規則正しく並ぶ『体育館』。
その壇上には書き割りの塀と草。上空から注ぐ照明の円錐が、静かに演台を照らしている。
何かの『演劇』の最中かと思われたが、しかしそこに演者は居ない。
椅子が、塀が、草が、照明の光と影が、全て『真っ白』で、
そこにあるはずの『色』がどこにもない――明らかに『異質』な部屋だ。


172 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/13(木) 11:04:37
>>171

     ――ド ッ ク ン

 『体育館』 そして『演劇』の最中の『舞台』
無地の色彩で埋め尽くされた空間、ソレを見た瞬間に。

 「‥‥‥どうして‥‥‥」

 後藤は、明らかに顔色を豹変させた。

 当惑・昏迷・遅疑・葛藤、それ等を混ぜ合わせた表情で後藤は其の
『舞台』を凝視して、そして掠れた声で呟いた。


「‥‥‥どうして、『彼女』の場所が存在するんだ? 
何故、この空間には『彼女』の存在を示唆する座標が置いてるんだ?
もしや、『彼女』は此処に、この空間の世界に居るとでも言うのか? 
いや、そんな筈は無い。決して、そんな筈は‥‥‥いや、でも‥‥‥」

 僅かに顔色を青白くし額からは脂汗が分泌される。
それを手で拭いながら、後藤は暫し無言で顔を俯き、そして‥‥‥。

「今のところ、目立った罠は置かれてないけど注意してくれ
幸ちゃん。接触型、または時間差で罠が発動するかも知れないからね。
僕は、うん‥‥‥大丈夫だ。いま過ぎった数式は、この空間の解法の
プロセスに辺りバグでしか無い。削除するんだ‥‥‥削除を」

呟きつつ、後藤は目を走らせ『舞台』の他に『扉』が設置されてないかを
確認する。警戒しながら、非力な武装ながらもタクティカル・ペンも
取り出して片手に逆手で構えようとする。


173 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/13(木) 21:42:45
>>171-172

「…………やっぱ、変な部屋ね」

いまさら驚きは無い。

体育館……『学校』か。何が出て来るのか。
どうやったら攻略出来るのか。

これは『ゲーム』で、私達は『プレイヤー』なんだから……攻略法はあるはずだ。

「……後藤さん?」

「後藤さん、どうしたの? 彼女って……? ここを知ってんの?」

「ねえ」
「………………?」

まあ、いい……のよね?
後藤さんがここを見て何を思ってるかなんて、分からないけど……

『彼女』

きっと、大切なものに違いない。

「何もなさそうなら……入ってみようか…………?」

「『何が起きる部屋なのか』」
「……少なくとも、それは知っときたいからね」

『レディ・リン』を伴い、後藤さんの準備が良さそうなら、部屋に一歩踏み入る。


174 : 『白い部屋』 :2014/03/13(木) 22:13:30
>>172-173

二人は次の部屋に足を踏み入れる。と――

  ウ    ン   !


唐突に、世界が切り替わる感覚。
扉を潜った瞬間、『真っ白』だった世界に『色』が帰ってきた。
静寂と闇の中で舞台だけが照明に照らされており、
書割の草は青く、塀は灰色で、そしてスポットライトの当たる床だけが、
他よりも一層暖かな光の円を描いている。


  シイイイイイィィィン……

物音は、ない。人の姿も見当たらない。
振り返ると、先程通った背後の『黒い扉』は、そこには既に存在せず、
通常の学校の体育館で使われるような、大きな『引き戸』があった。


175 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/13(木) 22:48:15
>>174

「‥‥‥思うに、だよ。あの『スポットライトに当たっている部分』
あそこは幸ちゃん、注意すべきだね」

先程、何かに対し衝撃を受け青白くなりかけていた顔色の悪さはもう見えない。
後藤は淡々と薬師丸 幸に対し警告を述べながら>>169で作った
紙飛行機。これをスポットで照らされた『舞台』方面に投げようと試みる。
舞台と、今の入口までの距離は不明だ(確認しておきたい)もし、そこまで
飛行力が足りないならダーツ一本作成し、舞台まで届くように工夫するのも
良いだろう。

 「あと、この引き戸‥‥‥ちょっと確かめるかい?」

 そう言って、後藤は『引き戸』を開く事を提案する。後藤は推定する
この『引き戸』が推測に合致してるなら先程の白い空間の入口と形状が
大分変化したものの戻れる筈だ、と。

だが、油断は出来ない。薬師丸に提案だけ述べて先ずは舞台に向かった
紙飛行機がどう言う結果に陥るかを観察する。今の時点で特に大きく動かない。


176 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/13(木) 22:56:33
>>174-175

「!」

「色、だ……後藤さん、色があるよ、あそこ!」
「なんか久しぶりだなぁ……」

私達以外の色を見るのは。

「引き戸」

「開くのかな」

開けてみよう。
もしも開かないなら……もう、逃げられない。

「わかってるよ後藤さん。あからさまに怪しい」
「だから、近寄るにはまだ早い」

とりあえず、後藤さんの紙飛行機の行方を目で追う。


177 : 『白い部屋』 :2014/03/13(木) 23:16:05
>>175-176

『舞台』までの距離は約『30メートル』。
二人が立っている地点がこの『体育館』の端、
そして『舞台』は向かい側の端にある。
この『体育館』は30メートル×15メートル程度の規模……一般的なソレと同程度らしい。

簡易見取り図
┏━━━━━━━━━━┓
┃□□□□イスイスイス□┗┓
┃□□□□イスイスイス□舞┃
‖薬□□□イスイスイス□台┃
┃後□□□イスイスイス□上┃
┃□□□□イスイスイス□┏┛
┗━━━━━━━━━━┛


『後藤』は『紙飛行機』を投げてみるが、流石にここから『舞台』までは届かない。
『ダーツ』の射程もそこまでは及ばず、空しく客席に墜落した。


  ガラガラガラ

『薬師丸』が『引き戸』を開く。案外あっさりと開くことができたが……。

        シ   イ イ イ イ イ ィ ィィン・・・・

『引き戸』を開いた先にあったのは、『白い部屋』ではなかった。
色のある、普通の『廊下』だ。
つまり、この『扉』から先程の部屋へ戻ることは『できない』……。

と、床に何か小さなものが落ちているのを見つけた。
水色の、『雪の結晶』の意匠が施された、『ヘアピン』だ。

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”


178 : 『白い部屋』 :2014/03/13(木) 23:28:27
>>177
×と、床に何か小さなものが落ちているのを見つけた。

○と、廊下の先に何か小さなものが落ちているのを見つけた。


179 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/15(土) 23:13:36
>>177(視認出来る部分で廊下の内装及び距離と
ヘアピンの落ちてるまでの自分たちの距離を御願いしたい)

 ―困ったな

この空間に閉じ込められた事、では無い。
紙飛行機が途中で墜落した事でも、色彩が変化し立方体の事象が
知覚する範囲内でベクトル変化が移り変わる事でも、無い。

  『雪の結晶』の意匠が施された、『ヘアピン』

廊下の先に落ちてる小さな物体‥‥‥話だけの情報だったが
恐らく96%の確率で薬師丸 幸が話した『霜月 透子』の
所持品だった物である事が伺える。そして次に薬師丸 幸が
生じる行動は八割がた『ヘアピンを取りに行こう』と自分が
注意を喚起しても止まる事なく向かうだろう。

(罠‥‥‥と言うより、好転するような事態に発生する演算が余り見えないが)

だが、先ず間違いなく薬師丸 幸と言う存在はヘアピンを取りに行く。
だがラプラスの魔に干渉し得る、幸運と不幸の操作が可能な薬師丸 幸が
廊下に。霜月 透子と接触を及ぼした彼女が廊下に進めば‥‥‥。

 「幸ちゃん」

薬師丸 幸がヘアピンを視認して反応するかしないかの時に、その腕を掴んで。

 「僕が取りに行く、『金鈴』、一つだけ貸して貰えるかな?」

 そう、温和な笑みで牽制しつつ後藤 成明は薬師丸 幸がヘアピンを
取る前に行動べ打って出る。


180 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/16(日) 00:26:42
>>179

「あ」

――いけないな。

『レディ・リン』で私の顔を叩く。
強めに。目が醒めるくらい。

「…………はぁっ…………はぁーーーーーっ……」
「『落ち着け』」

「落ち着かなきゃ…………ね」

あれは『ヘアピン』だ。

『透子ちゃんのヘアピン』と同じ見た目のヘアピンだ。
……それだけだ。そうしなくちゃ。

「後藤さん」

「……私も着いて行く。どっちが死ぬのもだめだよ」

金鈴を『三つ』、後藤さんの背中に取り付ける。

一つじゃ正直、無駄だ。
どうしても一つじゃないといけないなら、そうするけど。

そしてこれは、後藤さんだけに任せていいような事では、ない。


181 : 『白い部屋』 :2014/03/16(日) 21:31:21
>>179-180

   「僕が取りに行く、『金鈴』、一つだけ貸して貰えるかな?」

自ら『ヘアピン』を取りに行くと提案する『後藤』に対し――

                                 「……私も着いて行く。どっちが死ぬのもだめだよ」

同行を申し出る『薬師丸』。
『後藤』の背中に『金鈴』を三つ取り付けた。


廊下を観察する。天井は3m、横幅は4m程度だ。
天井には蛍光灯が埋め込まれており、左右の壁には緑の掲示板。
そして、体育館を出てすぐ右手側には『コミュニティルーム』と書かれたドアがある。
廊下の長さは、30m程度だろう。突き当りにはテラスが見え、
その手前で左右に道が分かれている。
ごくごく普通の、学校の廊下のように思えた。

『ヘアピン』は扉を出て5mほど進んだ地点に落ちている。


182 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/16(日) 22:17:24
>>181

「あぁ‥‥‥これ位の距離なら、うん大丈夫だよ幸ちゃん
君は、ここで待ってくれ。すぐ、取るから。あ、引き戸に
挟まれないように前には一歩出ていてね」

  約30cm。

 後藤は薬師丸 幸に引き戸付近で直ぐ静止するよう呼びかけて
ついさっきに作成した五mのテグス、そしてダーツが先端に
括りつけられた簡易釣具を取り出し

 ―シュッ‥‥‥

 ヘアピン向け、手動で投げる。パラダイム・ザ・シフトのダーツは
手で投げれば己の操作が多少自由に利く(精B)ヘアピンの挟み込む
部分にダーツを潜り込ませるようにして引き寄せる事は可能な筈だ。
スピードも、投げた速度と等比な為、ある程度ゆっくりと緩急の付く
ように制御して投げる(スD〜C並み)

 『ヘアピン』自体は、これで十分に引き寄せ入手出来る筈。

 問題なのは、『引き寄せた後』だろう。

 後藤は後方に居る薬師丸 幸の視覚の伝達にも気を払い十分に
警戒だけはしておく。


183 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/16(日) 22:24:07
>>181-182

「……」

私が拾いたい。その思いが、無いわけではない、けど……

「うん、任せる」

ここは、それを押し殺すべきだ。
いや、押し殺すとかじゃない、変に思い込まないべきなんだ……

あれは、透子ちゃんじゃ、ない。
ただのヘアピンだ……

「一応、罠かもしれないから……警戒はしないとね」

後藤さんの言うように、引き戸に挟まれるのはごめんだ。

なので、一歩前に出る。
そして『レディ・リン』の視界で周囲を警戒しておく。


184 : 『白い部屋』 :2014/03/16(日) 23:14:20
>>182

『後藤』は一歩進んで『体育館』から『廊下』へ出ている、という認識で正しいだろうか?


185 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/16(日) 23:21:20
>>184

 失敬。その認識で正しいです。
『体育館』から『廊下』へ三十センチ程進み出る。
そして簡易釣具でヘアピンの入手を試みる こう言う次第です。
描写不足申し訳ない


186 : 『白い部屋』 :2014/03/16(日) 23:40:04
>>182-183

二人は『廊下』へと一歩踏み出す。
『薬師丸』は『レディ・リン』で周囲に警戒し、『後藤』は『ダーツ』を手に取って――――


                                「『あはは』」

――不意に、後方から響く『笑い声』。
発生源は、後方ほど近く。否、『耳元で』とすら言える『至近距離』。
『後方約30cm』から、透き通るような『笑い声』が、届く――


     「来て、くれたんだね……ありがとう」


        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´              (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                  `ー-、__,|    `"


187 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/17(月) 20:13:57
>>186

 「‥‥‥」


        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´              (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                  `ー-、__,|    `"


 背後からの『笑い声』 そして有難うと言う返答。

 『至近距離』 『後方約30cm』  

 ‥‥‥これは、随分興味深い事象だ。『自身の前進した距離』に等比で
笑い声も出現した。これを分析するとすれば‥‥‥
 
 いや、今は置いておく。そして既に精神の根幹が既に破綻してるか
または正常かの笑い声。これを解析するよりも必要な事は二つ。

『ヘアピン』の入手、そして『薬師丸 幸の次のプロセスの対処』

取るべき対応は、一つ。

『後藤 成明』は‥‥‥

 「‥‥‥」

 、、、、、、、、
変化を起こさない   後藤は背後に出現した笑い声を意に介さず ヘアピンの入手の為
ダーツを投げる。先程薬師丸 幸と取り決めた行動をそのまま機械的に実行する。

(薬師丸 幸は、次に必ず『背後を振り向く』この演算は間違いなく起こり得る。
自身が静止及び阻害の行動に移っても間に合わないか、妨害を強引に突破し薬師丸 幸は
霜月 透子であろう声の方向に振り向く。これは100%である)

(なら‥‥‥ならば僕の取るべき行動は一つのみ。このまま『ヘアピンの入手に務める』
この廊下に、自分たち二人が入った瞬間に起きた現象。鍵は廊下に入った空間接触と
ヘアピンだ‥‥‥ならば、僕は今後の予測演算、その為にもヘアピンだけは入手する)

(そして‥‥‥『薬師丸 幸』への補助、だ。自分は薬師丸 幸を霜月 透子と邂逅させ
脱出させる事を誓った。いま、振り返った瞬間に起き得る予想の中で『最悪のケース』の
数式は既に把握している。そして、そのケースで薬師丸 幸に起き得る精神ダメージを
自分は『殆ど無効化出来る対処』を所有してる)

(取るべき行動は一つ。このまま僕は『ヘアピンをダーツの釣具で入手する』
そして薬師丸が振り返って視認した空間で受託した知覚と起き得る感情の変化を
解析し、そして『すり替え』を試みる‥‥‥これがベストだ)

後藤 成明は思考と演算を誰にも知られぬ灰色の無数の部屋が引き詰めた中で
飛び交いさせながら、沈黙と共に行動を継続する。

背後の霜月 透子と思われる声を無視してダーツをヘアピン向けて投げる。
そして背後の出現した声に振り返る薬師丸 幸を事前に刺したダーツで
援護をする。これが後藤 成明の行動だ。


188 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/17(月) 23:25:10
>>186

「え」

声。

どこかで聞いたことがあるかもしれない。ないかもしれない。

でも……妙な確信があった。

「……う、う…………」

振り向いちゃだめだ。

振り向いたら、見てしまう。

声の正体は…………きっと…………


「うう……っ!!!」


――振り向く。

そこにいるのが何であれ、私はそれを見て、対処しなくてはならない。

……見たくない物であれ、だ。

『レディ・リン』には構えさせておく。
いざという時、最速の一撃を打ち込む為だ。


189 : 『白い部屋』 :2014/03/18(火) 00:08:15
>>187-188

        ┣”
    ┣”
                ┣”

葛藤の末、『薬師丸』は振り向くことを選択する。
その先にあるものを恐れながら、しかし、心のどこかで期待にも似た何かを燻らせながら。
戸惑いがちに、恐る恐る、ゆっくりと体を後ろへ回し――

 ┣”
        ┣”
            ┣”

――『振り向いた』。
……『薬師丸』から『30cm』離れた地点。
そこに立っていたのは、『薬師丸』と同年代の『少女』だ。
スクールコートに、ムートンブーツ。ポンポンの付いたミトン手袋。
少し茶色がかった頭髪は背中まで掛かるほどに長く、
毛先が10cm程度、くるりとカールしている。
悪戯な笑みを浮かべ、両手を目一杯に広げる『少女』は――

              ,,              ,,.    ,.    ./::i
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           .i:::::::i          /::::::i
           .i::::/          i::::::/
           i/           i/

『薬師丸』と目が合うや否や、両手で掴んでいた『引き戸』を勢い良く閉じた!
扉と扉とがぶつかり合う爆音のあまりの大きさに、思わず『薬師丸』は目を瞑ってしまう!
『引き戸』が閉じられたことで、『薬師丸』たちと『少女』とは、『扉』を隔てて分断されてしまう……。



その様子を『視覚共有』で把握しながら、『後藤』は『ダーツ』を『ヘアピン』に向かって投げる!

 ヒュ・・・・     カッ!

……問題なく『ヘアピン』を『テグス』に引っ掛けることができたようだ。
『ダーツ』の軌道がくるりと『後藤』の方へと向き直る……。


190 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/18(火) 00:33:45
>>189

「よし、釣れた釣れた」

 ダーツで『ヘアピン』は問題なく釣れた。小さく呟きそのまま自分の
手元へ後藤は手繰り寄せようとする。

そして、『薬師丸 幸』が視認した人物。アレが‥‥‥霜月 透子か?

そして、やはりと言うか何と言うか‥‥‥『罠』であったと特に何の
澱みも波紋も胸中に後藤の中に及ぶ事は無い。簡易に予想出来た事だからだ。

恐らく、高確率で‥‥‥既に『舞台』は引き戸の向こうに存在しない。

開けた瞬間に即死の罠に掛かっても後藤としては何の恐慌も起きないだろう。
それ位、この罠の仕組みには『理解』が出来てる。

だが‥‥‥今は余計な思考に混乱を及ぼしかねない情報を脱出する
パートナー(薬師丸)に与える事はナンセンスだ。だからこそ今は
平常通り、そう『平常通り』に後藤は向かう。

 「ッ幸ちゃんっ。今の音は!?」

そう、僅かに驚いた顔つきで振り返り。

「‥‥‥扉が‥‥‥」

と、声を一時発さなくする。これが普通の人間の反応だろうと
後藤が思考しての行動だ。


191 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/18(火) 00:40:58
>>189


「っ」「あ」

「とう―――――」

              ,,              ,,.    ,.    ./::i
          / |   /| /|     _,,.r':/  /::|   /::::::/
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        i::::::::::i  i::::i i:::::::i/:::;.r''" /:::::::/  /::::::::/
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           i:::::::::i. i:::/::::i:::/  /:::::::/    /::::::/
          i:::::::::i i/:::::::i/:| /::::::::/     /::::::/
         i:::::::::"::::::::::/ |:::::::/      /::::::/
            i:::::::::::::::/  i::/      ./::::::/
         i:::::::::/     i/        /:::/
           .i::::::::i            //
            i:::::::i            ^
          i:::::::i               /i
           .i:::::::i          /::::::i
           .i::::/          i::::::/
           i/           i/


「んッ!!!!?」

「っぐ……」「い、今のって」

――誰?

透子ちゃん、って、あんな感じだったっけ……?

透子ちゃんなら、分かる。
一瞬目があった、あの顔は……透子ちゃん?

思いだす。あれは、透子ちゃんの顔だったか?
それとも……別の誰か、か?

「扉」「締め出された……!」

とにかく、味方……じゃあない。

それだけは多分、正解だ。
辺りを警戒する。私たちを締め出した理由はいったい、何?


192 : 『白い部屋』 :2014/03/18(火) 01:08:26
>>190(後藤)

『ヘアピン』は問題なく釣れた。
1秒の後には、『ターツ』と共に『後藤』の手の内へと収まる公算だ。

様々な推測を巡らせつつ、『薬師丸』の方を振り返る。
努めて人間らしい行動を取るように意識しながら、呟いた。


>>191(薬師丸)

先程見た『少女』の顔を、思い出す。
服装は、完全に『霜月』のものだったように思えたが、
『顔』は……全く一致していたと自身を持って断言することは、できそうにない。
ほんの一瞬しか見えなかったが、何か、違和感があるように思える。
パズルのピースが一つだけズレているような、些細な、しかし無視できない違和感だ。

『レディ・リン』を傍らに、周囲を警戒する。

「‥‥‥扉が‥‥‥」

背後から、『後藤』がそう呟くのが聞こえた。


>>190-191

『薬師丸』が周囲に警戒するのを見ながら、ふと『後藤』は違和感を覚える。
――『おかしい』。『ヘアピン』を乗せた『ダーツ』は、もう帰ってきていてもいい時間だ。

         ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


193 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/18(火) 12:13:15
>>192

 
>『薬師丸』が周囲に警戒するのを見ながら、ふと『後藤』は違和感を覚える。
>――『おかしい』。『ヘアピン』を乗せた『ダーツ』は、もう帰ってきていてもいい時間だ。

後藤は、直感する。

『ダーツ』の帰還が想定の範囲内に来ない、自分の知覚に向かえる事のない
喪失の事実は、後藤の脳内に一つの数式を思い浮かべた。

後藤にとって幾多の記憶の中に共通に浮かぶ数式。
それは通りで車に轢かれた小動物の死骸から見出され
子供達が悪戯に踏みつけた直後の蟲、映像の中で死を向かえる人物達
数々の『理不尽の死』に見出されるモノ‥‥‥

 

 次の一手      

   選択を誤れば

       死亡『再起不能』する


 「幸ちゃん」

 後藤は呼びかけると共に、自分の直感に従い。

 「鳴らすよ」

 ―パッ   グ  ルゥ ン
    『シャリィィィン!!!』
 『薬師丸 幸の立つ横に‥‥‥身を低め前転すると共に回避移動する』

 それに並行して『金鈴』『三つ』を鳴らす‥‥‥。

>>181で背中に薬師丸 幸によって金鈴は三つ取り付けられている。
瞬時に罠が背後から発動しても、自分の上半身に面した攻撃及び飛来物の
攻撃が発動しても前転回避移動した際に『金鈴』が同時に鳴り響き
『幸運』が後藤に起きる罠のダメージ軽減及び運良く外れる事象が起きる筈。

 そこまでする必要性の疑念も第三者から見れば有るかも知れない。
だが、後藤は本能的に感じたのだ。『金鈴』三つでも緩和出来るか不明な
とても大きな『危機』をだ。

 そして、それはきっと回避行動をとっても過ぎ去らない


194 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/18(火) 12:26:41
>>192
それと質問ですが、引き戸を閉められ警戒した時。レディ・リンと
薬師丸は共に背を合わせて警戒してるのでしょうか?
 もし、それでしたらレディ・リンの視覚が薬師丸と共有されてるなら
後藤の方面にレディ・リンか薬師丸の視覚が反映し、後藤の背後で
起きてる現象を知覚出来ると思いましたので。


195 : 『白い部屋』 :2014/03/18(火) 18:59:47
>>194

常に背中合わせで後ろに注目していたわけではなく、辺りを見回すように警戒していた。
その為、『後藤』の背後の情報については『断片的』。


196 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/18(火) 19:36:14
>>192

「透子ちゃん」

「……じゃ、無い? でも…………ううん……?」
「『誰』?」「……?」

何か……何か、違う。

でも、すごく……『似てる』
似てる、だからこそ、もう一つ足りないのが際立つんだ。

……ああ、いっそあれが本物の透子ちゃんだと決め付けられたら。

締め出したのはきっと、取り残した事を怒ってるからだろう。
締め出されたのは、私が悪いからだろうって、諦めがつくのに。

……これじゃ、そうもいかない。

「後藤さん――」

> 「鳴らすよ」

「っ!!」

鈴の音を聞いて、ありったけの幸運を呼び込む。

理由はわからない、けど。
『後藤さんが何かに対処しようとしている』なら――

「そりゃ、まずい」

私にとっても、危険だ。

『レディ・リン』と共に周囲を見渡す。特に、背後、頭上。
目の届かないところからの奇襲を警戒する。

そして何か、僅かでも何かあったらすぐに、この場を飛び退く。


197 : 『白い部屋』 :2014/03/18(火) 21:09:50
>>193-196

『後藤』は、危機を直感すると共に、自身に取り付けられた『金鈴』を震わせる。

   『『『  リ  イ イ イ イ ィィィ !  』』』

同時に、『薬師丸』は『後藤』に、上限一杯の『幸運』を呼び込んだ!

『幸運』の加護を担ぎ、『薬師丸』の隣へと転がり込む『後藤』。
そして、背後に注意を払う『薬師丸』と『レディ・リン』。

      ∠二>  ,.イ     
     ∠二> /_/ ,イ二.7 
          //  _/ム_  
         //    '──‐'  ○ O o 。
          |/

そうして、『後藤』と『薬師丸』は、見る。
一瞬前まで『後藤』が立っていたその位置で、『少女』の振るう『黒刃』が空を切るのを――


「あれ、避けられちゃうかぁ……。
 残念、仕留めたと思ったんだけどねぇ。まぁ、いいか」

先程、『後藤』が立っていた地点のすぐ奥に、『霜月 透子』に似た『少女』が立っていた。
じっと見てみると、少し、顔立ちが違う。メイクで上手く誤魔化されてはいるが、
しかし細かい差異がそこかしこに見える。声も、似せてはいるが、しかし本人のソレではない。
『少女』は『霜月』に化けた『別人』、のようだ。

前髪を止めた『ヘアピン』からは、テグスで吊られた『ダーツ』がぶら下がっており、ふらふらと揺れている。
手には柄も刃も黒い『ナイフ』。それで『後藤』を背中から刺そうとしていたらしい。
前転するのが一瞬でも遅ければ、その背中に刃が突き立てられていただろう。

                   ・・・・サクッ!

「あいた!」

と、テグスの先で揺れていた『ダーツ』が、『幸運』にも『少女』の首筋に刺さったようだ。
『ダーツ』は溶けるように『少女』の首へと染み込んでゆき、次いで新たな『感覚』が『後藤』の脳裏に送られる。
自身と、『薬師丸』を正面に捉えた『視界』――『少女』の『感覚』だ。

         ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


━━━━━━==━┳    薬:薬師丸
□□□□□□□□□┃    後:後藤
□□□□□□□□薬‖    女:少女
□□□□□女□□後‖    ‖:体育館へのドア
□□□□□□□□□┃    =:コミュニティルームへのドア
━━━━━━━━━┻

□:1マス1m×1m


198 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/18(火) 21:48:02
>>197
GMに質問です。
自分達の視界及び相手の知覚で『黒刃』は全長何センチ程度でしょうか?
また、それは相手の『スタンド』及びスタンド物質か解りますか?
 尚、相手の心拍及び自分達を見ての意識は『楽しい』及び『憎い』
等の感覚、また緊張してるかどうかなど知覚で解るでしょうか?


199 : 『白い部屋』 :2014/03/18(火) 22:14:53
>>198

>自分達の視界及び相手の知覚で『黒刃』は全長何センチ程度でしょうか?
>また、それは相手の『スタンド』及びスタンド物質か解りますか?
刃渡りは『10cm』程度。全長は『20cm』程度。
『スタンド』かどうかは、不明。『実体化』はしているらしい。

>尚、相手の心拍及び自分達を見ての意識は『楽しい』及び『憎い』
>等の感覚、また緊張してるかどうかなど知覚で解るでしょうか?
心拍は平常値。緊張は見られない。
感情は『楽しい』『ウキウキする』等といった、『上向きなもの』であるらしい。


200 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/18(火) 22:56:07
>>197

 「‥‥‥」

後藤はゆっくり立ち上がり、作成した簡易釣具は手放し
右手は素手でポケット付近に手を入れ
左手に逆手でタクティカル・ペンを持って
前転した体勢を完全に立て直し立ち上がりその少女らしき人物を見る。

引き戸には背を殆ど密着してる状態だ。薬師丸を何時でも庇える位置
コミュニティルームと体育館にも扉に手を掛けられる。

だが、後藤は突如の襲撃に直ぐさま逃避は選ばなかった。


 そして‥‥‥

「‥‥‥えっと‥‥‥後藤です、初めまして」

 ‥‥‥するのは『自己紹介』だ。何分行き成り攻撃された手前
後藤 成明と言う存在も未知数の敵故に直ぐ迎撃するのを躊躇したようだ。

「君、霜月 透子さんかい? 君を、助けに来たんだよ僕等は」

そう、駄目元を承知で後藤は声を掛けるだろう。相手の反応は
ともかく彼はその謎の少女に対し会話を試みる。


201 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/18(火) 23:12:30
>>197

「あんた」

透子ちゃんは、仲間だ。
一緒にいた時間は、長くない。
けど、一緒にここを抜け出すと決めた仲間だ。

そして、私は……仲間をバカにされるのって、大嫌いだ。

透子ちゃんの服を着て、顔を似せて声を似せて――

『不愉快』だ。すごく。

「私……あんたが思ってるより、ずっとキレてるから」

「どっちかが死ぬまで」
「止まらないね、こりゃあ……そうでしょ?」

「あんたもそういうの、望んでるんでしょう……?」

こいつが誰かなんて関係ない。
少なくとも透子ちゃんじゃない。

透子ちゃんの真似をしてるのは、きっと私を挑発するためだ。

それに乗ってやるのは間抜けかもしれない、が。
……どうせなら、怒りに燃えてた方が、私はやりやすい。

「『レディ・リン』」

あのナイフ。

『黒』い……危険な気がする。
一撃でも斬られるのは避けたいな。

ナイフを振ってたスピード。
特別速くは無かったはずだ。『レディ・リン』なら止められるかも?

ひとまず、後藤さんとあまり離れるのはお互い危険だ。

少し(1マス)前に出る。
ナイフを振って来たなら、『レディ・リン』で手首辺りを抑えて止めたいところ。
素直に前から来たなら、恐らく止められるはず。

で……後藤さん、話なんか通じると思えないけど?
こいつは奇襲してきた。きっと、このゲームを楽しんでるよ。

相手の能力でも推理したほうが有意義に思えるね。
さっきも、今回も、私たちの後ろにいきなり現れたけど……それが全てと断定するには、はやい。

ただ、少なくとも、背後に回り込まれる可能性は危惧しておく。


202 : 『白い部屋』 :2014/03/18(火) 23:45:12
>>200(後藤)

簡易釣具を手離し、立ち上がる。
右手はポケットに近づけ、左手でタクティカルペンを持った。

「……あはは、『自己紹介』?
 自分を刺そうとした相手にのんびりと自己紹介だなんて、なかなか変わってるねぇ、キミ」

『後藤』が思わぬ行動を取ったからか、『少女』はけたけたと笑い出した。
『おかしい』『滑稽だ』。嘲笑の意図が、『ダーツ』を通して『後藤』に流れ来る。

「いいねぇ、そういうの好きだよ。
 なかなかのエンターティナーだよ、やっぱりさ!」


>>201(薬師丸)

「あは、そっちの彼女は分かってるじゃん?
 それとも、頭に血が上りやすいタチなのかなぁ〜〜〜?
 ねぇ、『薬師丸』さん? キヒャヒャヒャヒャ!!」

『薬師丸』の名を呼ぶ時だけ、『霜月』の声色を模倣している。
明らかに、『挑発』だ。


>>200-201

「しかしさ、いやね、いきなりの仲間割れにはアタシ、大いに笑わせていただきました!
 なんだこれは、最高のエンターテイメントじゃないかって、腹抱えて笑い転げたねぇ!
 いやーこうあるべきですね、舞台に立つ人間としてはさ。
 他人を楽しませることができなくて、何が役者だって話で――ああっと、
 お二人方的には、別にそういう意図とかナシでやってたんだっけ、ウケル〜〜〜!」

軽薄な口調で二人を嘲る『少女』。
見た目は『霜月』と瓜二つなのに、その所作はどうあっても別人であることを意識させる。

『薬師丸』が1mほど前進すると、『少女』もそれに合わせて1m後退した。


「どっちか死ぬまで止まらないなんて、どうして、どうしてそんなこと言うの……?」
「なんて、言うワケないよね? キャハ♪
 そーゆーこと。キミたちはここでアタシに殺されて、そこでお終いまた来週〜ってヤツ!
 ちょっとは頑張ってくれると、アタシ的にも嬉しいかな?
 なんたって、そうしてくれた方がスコアたかいもんね、ケヒヒヒヒヒヒ!」

耳障りな笑い声を上げ、『少女』は身に着けたコートの襟口に手を添える。
そのまま一回転してコートを脱ぎ払い、二人の方向へと投げてきた。
翻ったコートに視界を遮られ、『少女』の姿を目視できなくなる――!

(『後藤』は『感覚共有』で、コートを投げつけた次の瞬間に『少女』の視界が『暗転』したことを知る――)


    /::ヽ.   「::::l /}  /:::/ /´::::/     /´::::> ,.-.、_        __,,..、
    〈:::::::ハ  |:::::j '´   |:::::/ /:::::::/./!   /:::::/ /:::::/      /::::::::j__
    ';:::::::l l/ _    l::::i /:::::::://:::/  /:::::/ /::::://::7   ,:'::::::::/::::::〉    __
     V:::::l /::::}.   l:::::!ヽ一' l/   /::::::< └-' 〈_:/  /::::://:::::::/,.ヘ.  /:::::/
     V:::レ::::::::r'  .l:::::l       /:::;へ::::\      /:::::<  ー-'<:://::::::://:ヽ
       .';:::::::::/   ;:::::└‐:::ァ    ∨  丶;::::>.    ,'::::;ヘ::丶、  ´ /::::::::/':::::::/
       .';::::〈     !::::;_:::::::/          `     レ'   `¨   /:::::::< ヽ;;/::::>
       ヽ::::〉    |::/  ̄                        /::::;::::::::\ ヽ'
          .V     U                             〈:::/ \/


203 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/18(火) 23:51:40
>>202

失礼ながら質問させて頂きますが、この少女が
「しかしさ‥‥‥」から続く自演に陶酔した口調の間に
多少こちらに時間及び後藤は知覚伝達で相手が
『仕掛ける気』で有る意識を把握してるので反撃の機会
及び時間は有るかと自分は考えます。その間にこちらも
反撃及び相手がコートを投げる瞬間までに行動出来ると考えてるのですが
その猶予は存在するでしょうか?


204 : 『白い部屋』 :2014/03/18(火) 23:55:53
>>203
>〜その猶予は存在するでしょうか?
多少ならば『ある』。
しかし長くはない。


205 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/19(水) 00:14:20
>>202回答感謝

>「どっちか死ぬまで止まらないなんて、どうして、どうしてそんなこと言うの……?」
>「なんて、言うワケないよね? キャハ♪
>そーゆーこと。キミたちはここでアタシに殺されて、そこでお終いまた来週〜ってヤツ!
>ちょっとは頑張ってくれると、アタシ的にも嬉しいかな?
>なんたって、そうしてくれた方がスコアたかいもんね、ケヒヒヒヒヒヒ!」
>耳障りな笑い声を上げ、『少女』は身に着けたコートの襟口に手を添える

‥‥‥この部分だ。

   ――シュ ッッ‥‥‥!!

  「御免 話長い、君」

 ‥‥‥手首のスナップを利かせ、後藤は右ポケットに伸ばしてた手から
予め忍ばせていたダーツ二本>>155で作成してたのをポケットに入れていた。

そのダーツを、少女がコートを投げる、その前!!

 そこで投擲する!(ス精CB)

少女の知覚情報を理解出来る後藤 成明なら、相手がこちらに先制攻撃を
仕掛ける前喋ってる時点で『高揚感』及び『攻撃する前の力み』等は
ある程度理解出来る筈だ。その感覚を理解すれば‥‥‥

初手を潰す事も可能な筈だ!

   (残念だけど、君が喋る内容が余りに薄すぎて興味が無くなったよ)

 狙いは、首。

 ダーツ二本は少女の首元へ、並列して縦に飛んでいくだろう‥‥‥!


206 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/19(水) 00:57:11
>>202

「それ以上」

「それ以上……透子ちゃんの」

「服を」「顔を」「声を」

コートを投げた――『視界封じ』ってわけだ。

ていうことは、敵は『何か』する。
おそらく、あの突然現れる能力を使うのだろう。

そう、敵だ。
こいつは……『人間じゃない』

これはゲームだ。
こいつは、敵キャラだ。

セリフは、見た目は、全部、私を惑わせる為に作られただけだ。

なら、殺す事に躊躇はいらない。
言葉に耳を貸し、むだに激昂する必要なんて、無い……!!

「…………」

そしてこいつの『能力』

やっぱ断定は出来ない、けど――

『姿を隠した』『テレポーター』がなにをするかなんて、一つ。

『転移しての奇襲』だ。
そして、その『転移先』に選ばれるのはきっと――

「馬鹿にするなあぁぁぁーーーーーーッッ!!!」

『背後』

さっきの扉も。
後藤さんへの奇襲も!

こいつは背後に現れた……『背後しか無理』なのかは分からない、分からないけど。

でも、『奇襲する』なら! 背後に来ても、何らおかしくない。
むしろ一番あり得る可能性だ。

少なくとも『敵の来る方向を予知する』なんて出来ないんだから……

それならば、『上』『右』『左』『前』『後』で一番奇襲しやすいのは『後ろ』だ。

だから私は、『レディ・リン』を背後に向ける。
コートが投げられた瞬間、迅速に背後を確認して、敵がいたら/出て来たら右拳でぶん殴る。

命中したら、最大鈴を取り付ける。

他のところに現れたなら? その時は後藤さんに任せる。


207 : 『白い部屋』 :2014/03/19(水) 01:32:46
>>205(後藤)

   ――シュ ッッ‥‥‥!!

『少女』目掛けて『ダーツ』を投げる、『後藤』。しかし、

     グルッ
       バサァァァ・・・・!

体を一回転させて翻した『少女』のコートに振り落とされてしまう。
弾丸のような威力があればコートを貫くこともできたかも知れないが、
厚手のダッフルコートの生地にあえなく絡め取られ、地面に落下する。

               ファサァァ・・・・

ややあって、コートが地面に落ちる。と、その先に居たはずの『少女』の姿は、消えていた。


>>206(薬師丸)

     バッ!

背後からの攻撃を予期して『レディ・リン』で振り返るが……そこに『少女』の姿はない。
そのまま自身はコ前方を見つめるが……

               ファサァァ・・・・

ややあって、コートが地面に落ちる。と、その先に居たはずの『少女』の姿は、消えていた。


>>205-206

        ――――ガラッ!

不意に、音が響く。
『体育館』へと繋がる両開きの『引き戸』の、レールが転がる音だ。
その瞬間、二人は理解する。
『転移』したのは『薬師丸』の背後ではなく、『後藤』の背後であったことを――

   ドッ!
                      ――ザクゥッ!

『後藤』は、無警戒だった後ろから、何かがぶつかったような衝撃を覚える。
次いで、腰が熱を帯びてくる。燃え上がるような熱い疼きと共に、駆け巡る、『激痛』――

「ほい、まずは一人っと――」

振り返ると、身を屈めて肩を押し付けながら、『ナイフ』を『後藤』に突き立てる『少女』の姿。
その姿は、今までのものとはまるで異なっている。
金色の髪と青い瞳、漆黒のネグリジェの奥に見える太腿には、
ペンライトとナイフが一つずつ収まったレッグホルスターが覗く。

『感覚共有』で伝わってくる『少女』の感情は、『とりあえず一機撃破』といった、無味乾燥なものだけだ。
先程の『暗転』も、明るいところから暗いところへと急に移動したため、
『暗闇に目が慣れていなかった』のだと、今では理解できる……。

        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´              (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                  `ー-、__,|    `"

『薬師丸』からは、『後藤』の陰に隠れて『少女』の姿を確認することはできない。
だが、『後藤』の口の端を血液が伝うのを見て、『何かあった』と推測することはできるだろう……。


208 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/19(水) 09:53:00
>>207

 (‥‥‥腰部水平面裂傷、傷太さ想定約10cm
脾臓及び横行結腸、下太静脈・筋皮神経及び腰神神経に損傷)

 ―つー‥‥‥ぅ‥‥‥。

(@INT(X)‥‥‥@LNGAMMA(X)‥‥‥そうか『解った』ぞ‥‥‥)

 思いの外、後藤は今この瞬間黒い刃を突き立てられながらも其の顔つきに
激痛による顔の歪みや恐怖を伴わず、無表情に近い無機質な顔つきを顕にしてた。

 口の端から血を流し、首を微かに横へ曲げ加害者たる金色の髪と青い瞳の
少女を視認しようと試みる。

 だが‥‥‥それも虚しく後藤の体は力を失くし冷たい廊下の床へと体は
崩れ落ちようとしていた。


209 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/19(水) 17:09:55
>>307
現在の薬師丸、後藤、少女、少女のコートなどの位置関係を、出来ればAAとして教えていただきたい。


210 : 『白い部屋』 :2014/03/19(水) 22:14:17
>>209

>現在の薬師丸、後藤、少女、少女のコートなどの位置関係を、出来ればAAとして教えていただきたい。

━━━━━━━━━━━━━====━┫□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□┃□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□┃□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□衣□薬□□後女□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□┃□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫□

薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤
女:少女
衣:床に落ちたコート
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


211 : <ガオンッ> :<ガオンッ>
<ガオンッ>


212 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/21(金) 23:18:39
>>211
名前欄ミス。申し訳ない。

>>210
回答に感謝。

>>207

「っ…………!!!?」

「……」「ナルホドね」

後藤さんがやられた――背後から突き刺されて。

でも、これで分かった。
あいつの能力はたぶん『後ろ』に飛ぶ能力なんだ。

どうやって、とか――そういうのは分からないけど。
もう三回目だ。背後に来るのが。

「ふぅーーーーー…………」
「悲しんでる暇はないか」

「後藤さん」「……まだ生きてるよね? 悪あがきおねがいね」

自分でも驚くくらい、平坦だ。

……後藤さんには、それ程情が無かったのかもしれない。
悲しいけど、そんなもんなのかも。

あるいは――目の前のあいつをぶち殺してやりたい気持ちが、大き過ぎるのかも?

さて瞬間移動の能力だとして――条件が重要だね。

一回目。扉を締めた時。
二回目。後藤さんを奇襲した時。
三回目。今。

どれも必ず『背後』に来た。
一回目と二回目で謎なのは『ヘアピン』だ。
一回目つけてなかった、廊下に落ちてたヘアピンを、二回目現れた時になぜか着けていたよね。

そして今度。なぜか髪型が変わっている……脱いだのはコートだけのはずなのに。
カツラを素早く取った? そんなことする意味は?

……そこにヒントがある気がする。
視界内にカツラはない?

「このコート」

『レディ・リン』と共に、素早く移動する。
後藤さんからナイフを引き抜くまで隙がある筈だ。
何か投げつけて攻撃してもいいけど……後藤さんを盾にされたくはない。後藤さんはまだ何かするはずだ。きっと。

位置的には、コートを『レディ・リン』が踏み付ける感じ。
私はその傍。(MAPで言うなら、上のマス。)

「似合うのはあんたじゃない」
「私が貰う」

まず、推理だけど――
あいつにとってヘアピンは『たとえダーツを無視してでも、戦闘中であっても、どうしても着けたい』ほど大切らしい。

なら、このコートはどう?
コートとヘアピンの共通点は『床に落ちた』事、『透子ちゃんの物』な事、『あいつが身につけてた』事。

もしかすると――あいつは、あいつにとっては、このコートも『とっても大切』なんじゃあない?
……違ってもいいけどね。

あるいは、このコートの中に、素早く取ったカツラを隠してるとかありえるかもね。
……そんなことする意味は、わかんないけど。髪型変わってんのは事実だし……


213 : 『白い部屋』 :2014/03/21(金) 23:48:40
>>208(後藤)

『ナイフ』で刺された激痛に膝が笑う。
一瞬でも気を抜けば、倒れ臥してしまう――そんな予感があった。
後ろを振り返ると、『少女』は不敵な笑みで『後藤』を睥睨していた。
マッシュボブの金髪に、透き通ったブルーの瞳。
黒のネグリジェの下には同じく黒の下着が透けて見え、
引き締まったボディラインを蠱惑的に彩っていた。

   ブシッ!

『黒下着の少女』が、『後藤』の腰から『ナイフ』を抜く。
筋肉の厚い背中側からの刺突だったためか、思いのほか出血量は少ない。
内臓や神経へのダメージも少ないようだが、それでもあまりの痛みに奥歯が震える。

「二対一って面倒だし、早めに一人殺っちゃっときますかー」

               グッ……

『黒下着の少女』が、『後藤』の頭髪を掴む……!
腰の傷のせいで抵抗しがたく感じるが、その握力は人並み程度のように思える……。


>>212(薬師丸)

「…・・・あ? 何、なになに? なに、その『コート』欲しいの?
 んじゃあ、持ってっちゃってもいいよ別に。
 代わりはいくらでもあるからね……あ、これ言ったらプレミア感無くなっちゃう? キャハハハハ!」

素早く移動し、『レディ・リン』で『コート』を踏みつける。
それを見た『黒下着の少女』の表情には、特に動揺の色はない。


>>208-212

「そいじゃあ、サヨーナラ。シーユネクストタイム、キャハハ!」

    ――グッ!

『後藤』の首に、『ナイフ』が添えられる。
『感覚共有』で『後藤』は把握する――次の瞬間には殺される……!
それも、成長の妨げとなる枝を剪定するような、事務的な無感動さでだ!



━━━━━━━━━━━━━====━┫□
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□□□□□□□□□□□□□□□□□□┃□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□薬□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□衣□□□□後女□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□┃□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫□

薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤
女:少女
衣:床に落ちたコート
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


214 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/03/22(土) 00:07:31
>>213
>「二対一って面倒だし、早めに一人殺っちゃっときますかー」

               グッ……

>『黒下着の少女』が、『後藤』の頭髪を掴む……!
>腰の傷のせいで抵抗しがたく感じるが、その握力は人並み程度のように思える……。
>『後藤』の首に、『ナイフ』が添えられる。
>『感覚共有』で『後藤』は把握する――次の瞬間には殺される……!
>それも、成長の妨げとなる枝を剪定するような、事務的な無感動さでだ!

攻撃も防御も不可避な状況  絶対絶命。それが現状の後藤 成明の姿である

少し前方に居る薬師丸 幸の能力でも、この状況を打開する事など出来る筈が無い。

万事休す  困窮   生存確率0,001 いや‥‥‥『0』

 明らかに、次の後藤 成明の未来は『死』である。だが‥‥‥意外にも


   ‥‥ふっ

                 ゴゴゴゴゴゴゴゴ‥‥‥!!!!

 後藤は‥‥‥『微笑』を浮かべてる!!   何故!? と思える程に
確信的な 安らかに思える『笑み』を浮かべてる。達観による
諦めの『笑み』では無い。  これは‥‥‥『余裕』だ!!!


 「えぇっと、名前は解らないからエンターテイナー‥‥‥略して
テイナー君と呼ばせて頂くよ、テイナー君

 『有難う』    『君の御蔭で気つけた』よ
     、、、、
     取り引き だ


 言っておくが、これは虚勢や虚仮威しじゃない、僕は『本気』だ。

 取り引きを、君に要求する‥‥‥まず、『見逃して貰おうか』

 もし、これを受け入れなければ。


 次の『ステージ』で‥‥‥僕は『薬師丸 幸を殺し自分も死ぬ
これを延々と繰り返す、未来永劫、何度でも要求をそちらが呑む』まで、だ。

解るかな? 僕の言ってる、この意味が。例え他の人間が居ても同じ行動をする
           、、、、
 もう一度言う、これは取り引きだ。もし、刺せば必ず実行する。


言っておくが、僕の『削除』は止めておくべきだろう。それは、僕の『勝利』
だと決めさせて貰うのでね。‥‥‥さて、解ったら其の手を離して頂きたいね。



 ‥‥‥あぁ、あと。その姿は風邪を引きやすいから早々に着替えるべきだね。
君の父親の趣味だったのかも知れないけど」


 と、エンターテイナーの『少女』に告げるだろう。

 言っておくが‥‥‥      『後藤は本気』だ。


215 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/22(土) 00:27:09
>>213

「ああ、欲しいね」

「あったかいコートが欲しかったんだよね、来年の冬用の」
「このコート可愛いじゃん?」

『レディ・リン』により踏んでいるコートを、あの女の顔に向け蹴り上げつつ踏み切り、共に接近。
パス精CBA

「でもやっぱ、いらない。

   あんたのお下がりって、ちょっとやだし……ね」

普通の人間ならこんなことは難しいかもしれない。
そこは私のスタンド『レディ・リン』の精密な動きを信じる。

狙いは怯ませる事。
この状況になれば、後藤さんを盾にされても、それはそれで構わない。

あと、コートを蹴り上げた際に何か異変があれば、それを見極め、対処に臨みたい。

「…………」

あいつに隙が出来るとしたら、それは今のことだ。
後藤さんの持ちかける取引にあいつが応じるにせよ、しないにせよ。
……きっとしないという確信めいたものは、あるけど。

ナイフが後藤さんの命を完全に奪いきるまでに接近し、顔面に左の拳の一撃を見舞いたい。
『レディ・リン』→パス精CBA。

その際は最大鈴を設置する。

ここからあの女まで、距離はだいたい――『2m』だ。
『レディ・リン』のスピードなら、拳の射程圏への侵入に一瞬もかからないだろう。


216 : 『白い部屋』 :2014/03/22(土) 00:59:47
>>214(後藤)

「……うーん、何て言えば良いんだろうね」

『後藤』の提案に、『黒下着』は眉を顰める。
しかし、動揺してるだとか、うろたえているだとか、そういった類のソレではない。
『後藤』は『感覚共有』で『把握』する――――これは、『呆れ』だ。

「それって、何の意味があるの? いや真面目にさ。
 正直、それでアタシと取り引きしようって思ったこと自体、けっこう疑問なんですけど?
 分かんないねー、頭いい人の考えることはさ。延々と自殺を繰り返して、それで?
 ごめん、理解できないです。面倒くさいんでさっさと終わらせちゃうね」

        ――――ッチ  チ

首筋に鋭い痛み。
『ナイフ』の先端が、『後藤』の首の皮膚を突き破ったのだと理解すると同時に――

  ――――――――『シュカッ』――――――――

『後藤』の喉笛が、真一文字に切り裂かれた。
吹き上がる生暖かい血液を眺めながら、『取り引き』の失敗を、悟った。


後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
⇒『死亡』『リタイヤ』


>>215(薬師丸)

     バ ッ !

『レディ・リン』で『コート』を蹴り上げる!

    ブシャアアアアアッ!

と同時に、『後藤』の首から噴水のように血液が吹き上がった。
血飛沫に覆い被さるように、『コート』が『後藤』と、
その後ろから顔だけを覗かせる『黒下着』の顔面に引っかかる!

「わ、わわっ!?」

戸惑う声を上げる『黒下着』の、『コート』で隠れた顔面、
そこに『レディ・リン』の拳を叩き込むべく、突っ込ませる――!



━━━━━━━━━━━━━====━┫□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□┃□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□┃□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□□□薬□□□‖□
□□□□□□□□□□□□□□□レ□後女□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□┃□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫□

薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
女:少女
衣:床に落ちたコート
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


217 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/22(土) 05:09:06
>>423

「後藤さん」

「……ありがと」

時間、稼いでくれて……ね。
『レディ・リン』と共に踏み込み接近しながら女の顔に突きを見舞う。
パス精CBA

命中したら、付けられる限り最大の鈴を取付ける。

「一対一。エンターテイメントとして相応しいじゃん」

「……ねえ?」
「楽しませなよ……誰かさんを」

もし、明らかに手応えが無いとかなら、すぐ、『レディ・リン』と共に振り向く。
コート越しじゃ、向こうの転移がわかりにくいな。ちょっと失敗。

こいつの能力は細部はともかく背後にワープする事。
それだけはきっと確かだ……

「…………」

それだけ分かれば、いい。
ぶち殺してやる。


218 : 『白い部屋』 :2014/03/22(土) 22:49:17
>>217

   ダ  ッ !

『レディ・リン』と共に踏み込み、距離を詰めながら拳を繰り出す!

                 ボ グ ッ !

コートに包まれた敵の顔面を、『レディ・リン』が捉える!
顔面を打ち据えられた『敵』は、そのまま2mほど吹っ飛び、体育館の床に仰向けに横たわった。
すぐに血溜まりが広がり始め、取り付けられた『最大鈴』が、がらりと音を立てる……。

    ┣¨
  ┣¨
        ┣¨

しかし、横たわった体は、『後藤』の体一つきりだ。
コートが顔から胸に掛けて引っかかっており、その向こうは伺えないが、
『最大鈴』が設置されたのも、恐らく『後藤』の顔面だろう。
どうやら、『レディ・リン』の殴打がヒットするよりも早く、『黒下着』は姿を消していたらしい……。

                  ┣¨
                        ┣¨
              ┣¨

『レディ・リン』と共に背後へ振り返るが、しかし、そこにも『黒下着』の姿はない。
物音も、嘲るような声も聞こえない。静寂が辺りを包む……。

         ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□薬□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□レ.□□□□□後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女
衣:床に落ちたコート
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


219 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/23(日) 21:28:00
>>218

「…………」「……はっ!?」

「また『消えた』……」
「やってくれるね」

そして……背後には、いない?
くそ、アテが外れちゃったな……背後に飛ぶ能力じゃないらしい。

……そして今、私の状況って、すごく危険な気がする。

「…………」

『レディ・リン』と共に、その場から大きく飛び退く。
周囲を確認とかしてたら、その隙に潰されかねない。

この場所に留まるのは何か不味い気がするからだ……方向はMAPで言うなら左。
とりあえずこの方向には見当たらなかったわけだし。

その際、私のお腹に付いた金鈴三つが鳴るはずなので幸運を呼ぶ。
幸運は三つ分。


220 : 『白い部屋』 :2014/03/23(日) 22:19:15
>>219

  バッ!

体育館から離れるように飛び退き、『金鈴』を鳴らして『幸運』を呼び込む!

「――いーっくしっ!」

                                クシュン!

と、『引き戸』の奥から『クシャミ』が聞こえてきた。
恐らく、これが『幸運』だったのだろう。『鈴』が錆びつくのが分かる……。


「あ、あはは、『後藤』くんの言う通り、もうちょい厚着しといた方が良かったかなー……」

と、『引き戸』の奥から『黒下着』が顔を覗かせた。
野球帽を被り、恥ずかしそうに鼻の頭を擦っている。



□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□薬□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□レ.□□□□□□□□後□□□□
□□□□□□□□□‖黒□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女
衣:床に落ちたコート
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


221 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/23(日) 22:50:56
>>220

「だろうね。あんた、さっきのカッコは寒々しいよ」
「外は冬なんだしさ、まだ」

……あんなところにいたのね。
そして、野球帽。いつの間に? あんなのあそこに置いてたっけ?

……被る必要性は、わからないね。
つまりそこが能力の鍵だ、それはきっとそうだ……

……『背後』『背後』『背後』『ドアの向こう』
共通点は『死角』ってとこか。

「…………」

そして、私に錆び鈴三か。
……ちょっと短期決戦する必要が出て来るよね、こりゃあ。

目に睫毛が入るだけでも、くしゃみするだけでも命取りだもん。

「……」

とりあえずだけど、ワープ先は死角だと仮定しよう。
服が変わる現象は……正直、よくわかんないし。

……どうするかな。
とりあえず近付く? 『レディ・リン』の拳が当たる距離まで。

無制限でワープできるとは、流石に思えないし……?

「ちょっと遠いな」

物でも投げようかと思ったけどロクな物持ってないな。
ペットボトルなんてぶつけてもダメージ無いだろうし? ……待てよ。

『レディ・リン』でハンドバッグからポケットティッシュを取り出す。
取り出す時、凄い小さな金鈴を一つ取り付ける。

「これで」「鼻、かみなよ」

そしてそれを投擲する。
ここまでの行動は全てパス精CBAで迅速かつ精密に行う。

多分顔引っ込めて避けるか、油断して避けないだろう。
でも、そんなの、関係ない。

「返さなくていいからね」

「あとであんた、しこたま鼻血出す事になるだろうしさ……」

投げたポケットティッシュが扉か何かにぶつかる時、必ず取り付けた金鈴が鳴るだろう。

その時、一つ分の幸運を呼ぶ。

無生物に付けた金鈴の音で幸運を呼ぶと、その時5m圏内で、一番近くにいる生物に幸運と、『錆鈴』が与えられる。

扉の一番近くにいる生物……間違いなく、あいつだ。
あいつに錆鈴を取り付ける。一つ分の幸運も与えちゃうけど、それはしょうがないね。


222 : 『白い部屋』 :2014/03/23(日) 23:39:16
>>221

 ヒュッ!

『レディ・リン』で『金鈴』付き『ポケットティッシュ』を投げつける。
当たってもダメージは望めないが、しかし目的はそれではない。
『扉』に当て、『錆び鈴』を『黒下着』に設置する――『レディ・リン』の精密動作性を以ってすればたやすい。

「結構でーす! 生憎、上着には困ってませんし……っ!」

     ヒ ュ  オン!
                  ヒュ ヒュ ヒュ・・・・

それと同時に、『黒下着』は『引き戸』の隙間から腕を伸ばし、『バット』を投げてきた!
横薙ぎ放られたソレは、しかし人間が投げた勢いの範疇を出ない。
ぐるぐると回転しながら、『薬師丸』の元へと迫る……!

          シャリーン!

『ポケットティッシュ』が『引き戸』に当たり、極小の『金鈴』が鳴る。
それと同時に、『黒下着』は白い長袖の服を纏った腕と頭とを『引き戸』の影に引っ込めた。



□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□薬□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□レ.□□□□□□□□後□□□□
□□□□□□□□□‖黒□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女
衣:床に落ちたコート
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


223 : 『白い部屋』 :2014/03/24(月) 00:21:04
>>222

『薬師丸』は、『ポケットティッシュ』の『鈴』により、『黒下着』に『幸運』が舞い込んだこと、
そして、『錆び鈴』が設置されたことを『理解』した。


224 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/24(月) 00:22:32
>>222

今、鈴の音を聞いた――ここで、幸運を呼ぶ。
そうすると、あいつに幸運が舞い込み、錆び鈴がつくはずだ。
ついたら、私はそれを知覚出来る。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1387279131/467)

そして、もしつかなかったら……それは、あいつが『瞬間移動』した証拠になる。
それならそれでいい。分からないよりはずっといい。

……まあ、単純にその場を離れただけって事もありえるけどね。

「げっ、バットなんてどっから持って来たのやら……!」

……そして、こいつの能力。
『衣装替え』と『突然現れる』ことにどういう繋がりがあるのか。それがわからない……!

とにかくここは、回避だ。
どっから出てきたかわかんないバットなんて正直食らいたくない。

MAP左斜め下方向のマスへ移動して回避するよ。

もし、どうしても避けられない感じなら仕方ないから、『レディ・リン』の手で弾き落とす。


225 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/24(月) 00:24:02
>>223
見逃していました。>>224のレスを訂正してもよろしいでしょうか?


226 : 『白い部屋』 :2014/03/24(月) 00:24:58
>>225

構いません。


227 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/24(月) 00:41:33
>>222

鈴が付いたようね……どんな幸運が舞い込んだのかは分からないけど。
だが、ほんのちょっと、あいつに有利に傾く、かもね。まあしょうがないけど……

でも、付けた鈴の意味は、決して幸運や不運だけじゃあない。
今後あいつの動く場所は……錆鈴の音が教えてくれるってわけ。

もっとも、音が鳴らないように動いてくるかもしれないけど……
それはそれで、相手に面倒な対策を強いていることに、意味がある。

「げっ、バットなんてどっから持って来たのやら……!」

……ただ、こいつの能力。
『衣装替え』と『突然現れる』ことにどういう繋がりがあるのか。それがわからない……!

とにかくここは、回避だ。
どっから出てきたかわかんないバットなんて正直食らいたくない。

MAP右斜め上方向のマスへ移動して回避するよ。

もし、どうしても避けられない感じなら仕方ないから、『レディ・リン』の手で弾き落とす。


228 : 『白い部屋』 :2014/03/24(月) 01:07:13
>>227

    ブウウウン!

                カラン カラン・・・・

左前方へと身を滑らせ、飛来する『バット』を回避する!
目標を失った『バット』は床に落ち、乾いた音を立てながら転がっていく……。

「!?」

と、位置取りを変えたことにより、『引き戸』の向こうにいる『黒下着』の姿を確認できた。
野球帽に、白いユニフォーム。バッティンググローブ。どう見ても『野球選手』の格好だ。
唯一つ違和感を覚えるのは、その胸に『手のひらサイズの錆び鈴』がぶら下がっていることだけ……。
いそいそと片方の『スパイク』を脱いでいた『黒下着』と、目が合う――

「あっちゃあ、見ないでよね……っ!」

                バッ!

『スパイク』を脱ぐが早いか、そのままソレを投擲してきた!
投げると同時に、南側へと跳んで『薬師丸』の視界から姿を隠す……。
やはり投擲の勢いは『人並み』だ。この距離なら充分に避けられる……!

      ジョォォン・・・・

「面倒くさいなぁ、もう!」

『黒下着』の動作に伴い、ユニフォームの胸に付いた『錆び鈴』が鈍い音を立てる。
どうやら『薬師丸』の思惑通り、『アラーム』を取り付けることができたようだ。



□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□薬□□□□‖□□□□□□□□
□□□□レ.□□靴□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖黒□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女
靴:投擲されたスパイク
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


229 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/24(月) 01:38:55
>>228

まず、私についた錆び鈴の残り回数を確かめよう。
……三つあるけど、今それぞれ何回鳴ってるんだろうか?

「なあに、見られて減るようなモンでもないじゃん」

これが『全部同時に0になる』のは最悪だ。その時点で負け。
せめて一つずつ、違うタイミングで来てもらわないとね。

「ぽんぽんぽんぽん脱いでは投げて脱いでは投げて」
「妙な戦い方よねェ〜え」

「あんたのストリップショーも『エンターテイメント』の一環ってわけ?」
「どうでもいいけどさ!」

……ん? あいつ……あのナイフはどうしたのよ、そういえば。
ナイフって、服変えたからって消えるもの?
透子ちゃんの服の時と、見たくもない下着姿の時。どっちも持ってたけど……今は持ってない?

どっかに隠してる? それとも何か仕掛けてる?
……いい予感はしないよねえ。

んでもってこのスパイク投げ。何が目的だろう。
こんなの、さっきと同じ。
投げても当たらないじゃん。当たっても別にたいして痛くないじゃん。

防がせるのが目的とか?
それとも避けさせるのが?

……それとも、投げること自体が目的とか? ああ、分かんないなもう。

「『レディ・リン』っ!」

『レディ・リン』が傍にいる私のハンドバッグを取る。
私は『レディ・リン』にハンドバッグを素直に渡す。

そして、『レディ・リン』はそれを振るって、こっちに飛んで来たスパイクを打ち返す。
パス精CBA

さっきのバットは軽く避けた。
で、軽く避けられたのを見て、まだ投げて来る。

『次こそ当たるさ! 当たるまで投げまくるぞ!』とでも……おもったんだろうかな?
いいや、バカじゃないならそんな考えは、ふつうしないと思うね。ヤケクソになってるとも思えないし。

つまり、『次のは避けられてもいいや』と思って投げたはずだ。
……もしくは『次のは絶対避けられない』かもね。

ならさ、こうして打ち返すのはどうよ? 手で防ぐのは、なんかやな予感するし。
もう一回避けてもいいんだけど、なんか、嫌な予感するもんねそれも。


230 : 『白い部屋』 :2014/03/24(月) 02:11:10
>>229

『錆び鈴』の鳴った回数は、『21』、『24』、『29』だった。

    バ   コ ッ!

                   ガッ……

ハンドバッグを持ち替え、『レディ・リン』で『スパイク』を打ち落とす!
高い精密動作性で『スパイク』を打ち返し、『引き戸』の狭間に放り込んだ!
『スパイク』は不規則に軌道を変えながら転がった後に、『後藤』の遺体に引っかかって静止する……。

                               シ   イ イ イィィ――――z__ン・・・・

そして、再び静寂が訪れる……。
『錆び鈴』の音も、『薬師丸』の問いかけに対する軽口も、聞こえない。



□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□薬□□□□‖□□□□□□□□
□□□□レ.□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖黒□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


231 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/24(月) 02:21:04
>>230
質問。

・先ほど投擲されたバットの現在位置を知りたい。


232 : 『白い部屋』 :2014/03/24(月) 02:26:04
>>231

『薬師丸』の後方、約『10m』地点に落ちている。


233 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/24(月) 02:39:55
>>230

成る程、けっこう鳴らしちゃってるってわけね……よくないな。

「ち」

しかし、やりづらいなぁ、こいつ。
急に黙っちゃってさぁ。

とりあえず、相手の能力を整理しようかな……今静かだし。

まず『消えたり現れたり』する。
消えるルールはよくわかんない。ある程度自由なのかな。
現れるルールは今のところ、死角に出て来るって感じ……?

そして『服装を変える』こと。
……これがよくわかんない。消えたり出たりするたびに、服装が変わってるみたいだ。

最初。ドアを閉めた時。ヘアピンが無かった。
次。後藤さんに奇襲した時。ヘアピンを着けてた。ダーツが刺さるのも気にせずに。
次。コートを脱いで、消えた。後藤さんの背後に出て来たら髪型が変わってて、下着姿になってた。
次。コートを投げ返して殴ろうとしたらまた消えて、次出て来たら野球のユニフォームになってた。バットまで持ってた。

……よくわかんないなぁ、これ。
ん、まてよ? こいつ……もしかして消える時も必ず『死角』にいる?

ドアを閉めた向こう。
コートの向こう。
後藤さんの身体とコートに隠れて。

……これ、偶然?
でもそれ、服が変わるのとは、関係ない? うぅん?

あと、『ナイフ』
これは行方不明。どこに隠してるか分かんないけど、多分、あいつのメインウェポン。
てことは、多分、どっかで使ってくるはずよねぇ。

「…………」

ま、とりあえず、動くべきよね、それは確かだ……
さっき静かになった時。動かなかった後藤さんは『死んだ』からね。

立ち止まるってのは、良くない。

……そして、あいつがあの位置を保ってるのも、気に入らないね。

「ここは」

……接近、するか。
錆鈴が鳴り終わるまでに、出来れば決めちゃいたいし。

MAPで言うなら、現在地から右に四マス、下に一マスの地点、扉の傍まで移動したいね。


234 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/24(月) 02:40:31
>>232
回答感謝。


235 : 『白い部屋』 :2014/03/24(月) 11:51:10
>>233

    カツ     カツ
       カツ     カツ・・・・

『黒下着』の能力について考察しながら、『引き戸』に接近する……。
靴音を微かに響かせ、『体育館』側へ向かっていると……。

  ガラガラガラ・・・・
                     ヂリン・・・・

『引き戸』が、閉じた。
閉じた『引き戸』の向こうで、僅かに『錆び鈴』が鳴ったのが分かる。
『黒下着』はまだ同じ位置に留まっているようだ。



□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□薬‖□□□□□□□□
□□□□□□□□レ.‖□□□後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


236 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/26(水) 02:24:06
>>235
確認です。

『レディ・リン』の能力詳細
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/174
より

・板のルールとして、衣服は肉体として扱われる。
その上で、このスタンドが生物が着ている衣服に鈴を設置する際には、設置対象となる衣服を『体の一部としての衣服(生物扱い)』か『無生物としての衣服』かを選択出来る。

とあります。
その上で、>>222-223で『黒下着の少女』の野球のユニフォームに鈴が設置された際に、その選択は発生しましたか?

それとも、選択自体が何らかの理由で発生しませんでしたか?

この点(選択可)についてはPLも失念しており、確認が遅れてしまいましたが、回答お願いします。


237 : 『白い部屋』 :2014/03/26(水) 13:36:26
>>236

選択は可能。
今回は『体の一部として設置』と判定しているが、
選択したいならば、『無生物扱いで設置』としても構わない。


238 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/26(水) 22:38:24
>>235

「!」

「……っち、どうしても見られるのは嫌らしい」
「…………上手くないね」

防戦一方、ってカンジだ。
このまま行けばジリ貧……間違いなく、負ける。

負ける……つまり死ぬって事だ。
すでに一回死んだ以上、復活の目がある以上、それ自体は、そんなに怖くも無い……

この白い部屋では多分、人の命なんてそれこそ『ゲームの残機』よりも軽い。それは何と無く分かる。
だけど。

こいつに負けて死ぬのは、嫌だ。

「…………」

考えられる敵の手は三つ。

一つ目。単純にワープで死角から攻撃してくる。
二つ目。ワープしたと深読みさせて攻撃してくる。
三つ目。全く想像もつかない、新しい手を使ってくる。

……三つ目は除外しよう。それだと本当にどうしようもない。
つまり私は、一つ目と二つ目に対応する必要がある。

「やんなるね」

そこで、私と『レディ・リン』で背中合わせになる。
これで死角を潰す。スピードならこちらが上、死角からの奇襲を防ぐのが大切だ。

そして、『レディ・リン』が体育館の戸を開ける。
仮に戸の向こうで待ち構えていて奇襲して来たとしても、『レディ・リン』の速さと精密さなら……多分対応出来る。
それに、まだ金鈴はある……できれば、使いたくないけど。

□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□薬レ.‖□□□後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□

こういう感じ。薬師丸はMAP左方向、『レディ・リン』は右方向を向いている。


239 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/26(水) 22:40:33
>>237
回答に感謝。
今回はそちら(身体の一部として)の判定でお願いします。


240 : 『白い部屋』 :2014/03/26(水) 23:01:43
>>238

『レディ・リン』と背中合わせになり、死角を潰す。
これで真横以外はほぼカバーできた。そのまま『レディ・リン』で『引き戸』を開ける……。

                     ガラッ・・・・

……扉の向こうには、『黒下着』は居なかった。
床に横たわる『後藤』の死体と……扉を開けてすぐ正面に『黒いネグリジェ』が落ちているのが見えた。
『薬師丸』の視界内には、特に動きはない。『錆び鈴』の音は、聞こえない……。


         ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□薬レ.□□□□後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


241 : 『白い部屋』 :2014/03/26(水) 23:51:35
>>240

□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□薬レ.□ネ□□後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女               ネ:黒いネグリジェ
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


242 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/28(金) 04:05:16
>>240-241

「…………」

どこに行ったのよ、あいつ。
逃げた? そんなのはあり得ない。

これはゲームだ。あいつはエンターテイメントを求めてる。
なら、逃げたりはしない……だって楽しくないからね。

「上」

頭上を確認する。背後は既に確認出来ている。
体育館の天井はこの位置から見えるかな? 見えるなら見る。

……ん? このネグリジェ……あいつのじゃん。
なんでこんなとこに? 脱ぎ散らしにも限度ってあるでしょ。

「……」

もう一回周囲を確認して、あいつがどこにも見えないなら。
『レディ・リン』と共に体育館方向に1マス進む。


243 : 『白い部屋』 :2014/03/28(金) 23:44:59
>>242

上を確認するが、特に変わった点は見当たらなかった。
体育館の天井は高く、15m程度はありそうだ。
照明がすべて落とされているため詳しくは見通せないが、恐らく一般的な体育館と同様の構造だろう。
ドアを隔てて覗いているため、ここからでは角度的には『観客席』の真上より向こう側しか見えない。

『ネグリジェ』は乱雑に脱ぎ捨てられたように、無造作に落ちていた。
周囲を確認し、『黒下着』の姿がどこにも見えないのを確認すると、
『レディ・リン』と共に体育館側へ一歩進む……。

果たして『レディ・リン』は、体育館と廊下とを繋ぐ『引き戸』のレール上に立ち止まった。
ここから頭を出して覗き込めば、『引き戸』の裏側の様子も確認できるだろう。

      ┣¨

                   ┣¨
                           ┣¨



□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□薬レ.□ネ□□後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女               ネ:黒いネグリジェ
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


244 : 『白い部屋』 :2014/03/29(土) 01:04:42
>>243


□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□薬レ.ネ□□後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女               ネ:黒いネグリジェ
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


245 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/30(日) 06:04:24
>>243-244

「…………」

……正直、猛烈に嫌な予感がする。

扉の裏に隠れてるとか、十分ありえるし、対処しづらい。
だってここから見えないし。

…….ああ、もう、めんどくさいな。

とりあえず、まず『レディ・リン』に、前方にあるネグリジェを蹴り上げさせる。
べつに上に蹴り上げなくてもいいから、遠くに飛ばす感じ。
パス精CBA

そして、ネグリジェが地面に落ちてくるまでの間に。

「……………」

               ダッ!


『レディ・リン』と共に、一気に体育館に突っ込む。

それこそほんとに、『突っ込む』勢いで……ね。
ドアを隔てて私と『レディ・リン』が分断されると厄介だから、どっちが先行するとかはナシだ。

ドアで挟まれる、とかは多分心配しなくていいはずだ。
あいつのパワーは人間並み……こっちは私と『レディ・リン』で人間二人分だから、負けない。

つまり気を付けるべきは『奇襲』
ドアの裏から飛び出して来て刺されるとか……そーいうのを、警戒しなくちゃ。
ま、どうあれ、錆び鈴が着いた状態だから……そう満足に奇襲出来るとも思えないけど……どうなるかな?


246 : 『白い部屋』 :2014/03/31(月) 00:01:37
>>245

    バ   サ ッ・・・・

『レディ・リン』の足で、前方――『室内』にある『ネグリジェ』を蹴り上げる!
爪先が弧を描いて『ネグリジェ』を引っ張り上げると共に、体育館の中へ突っ込む――――


    ズ
              ブ   ッッッ     ┃
                           ・

――不意に。
『錆び鈴』があるから、『奇襲』はできない……『薬師丸』のその予想をあざ笑うかのように、
不意に、左側の『引き戸』の影から『白刃』が伸び、
『ネグリジェ』を蹴るために振り上げられた『レディ・リン』の右太腿を貫いた!
『日本刀』らしき『白刃』は、『スタンド』である『レディ・リン』の足を貫き、切っ先を血で染めている……。
『薬師丸』自身の右足からも、激痛と共に血液が吹き上がる……!


「ケヒヒヒヒ! キヒッ、今のは通知表で言うと『2』ってとこカナー?
 お間抜けにもこっちに頭を出して覗いてきたら、一撃で顔面をブチ抜いてあげようと思ったんだけどさ!」

抑え切れぬ愉悦に満ちた嬌声。
その聞こえてくる方向は、確かに左側の『引き戸』の奥だ。
しかし、『錆び鈴』の音は、絶えて聴こえずにいる……。

「キャハハハ! いよいよ『大詰め』なんじゃないの、キャハハ!」


   _   r'^>/^ゝ      r-、 ,、    _   r'^>/^ゝ     r-、 ,、
  |  `l / // /       / / く ヽ   |  `l / // /     / / く ヽ
  '!  Lニ_`''  「`L_ 'ー-'  `ー''   '!  Lニ_`''  「`L_ 'ー-'  `ー''
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□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□薬.レ□□ネ後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女               ネ:黒いネグリジェ
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


247 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/31(月) 11:34:50
>>246
質問。

『レディ・リン』の太腿が貫かれたのは、脚がどの程度振り上がった段階だろうか?


248 : 『白い部屋』 :2014/03/31(月) 13:28:12
>>247

完全に振り上げてネグリジェを蹴り飛ばし、そこから下げようとした瞬間。
高さで言うなら『腰の高さ』。


249 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/03/31(月) 19:20:43
>>248
回答感謝。もう一つ。

・白刃の突き刺さる角度は地面に対して垂直? 水平? それとも斜め?


250 : 『白い部屋』 :2014/03/31(月) 20:50:58
>>249

やや切っ先が地面に向いてはいるが、概ね『水平』。


251 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/04(金) 23:14:29
>>250

「うっ……!!?」

脚を……ッ! いったいどうやったってのよ!?
クソ、考えてる暇なんて無いか!

「ぐぅぅッッ!!」

突き刺して来た事で、少なくとも敵の方向は分かった……!

そっちに向かってハンドバッグを投げつける! パス精CBA
正確に狙ったりしない、単なる牽制の意味を込めて、だ。

少なくとも全く対処しないなんてできないはずだし、多少なりとも反応の隙は作れるはずだけど……!


252 : 『白い部屋』 :2014/04/04(金) 23:40:34
>>251

ハンドバッグを投げつける際、『左側の引き戸の奥』を覗くつもりだっただろうか?
正確に狙わないという描写から、そちらを見ずに投げると解釈できるが。


253 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/04(金) 23:55:24
>>252
引き戸の奥は覗かず、『そちらを見ずに投げる』解釈で正しいです。

誤解を招くような描写をしてしまい申し訳ない。


254 : 『白い部屋』 :2014/04/05(土) 00:30:00
>>251

   バッ!

『ハンドバッグ』を投げつける!
敵の方を見ていないとはいえ、大体の居場所の目算はついており、
なおかつこの至近距離。身を乗り出して投げつければ、『引き戸』の奥も充分に狙える……!



 「わっと! 足刺されても攻撃してくるなんて根性あるぅ〜!」


   ズ   ッ  ・ ・ ・ ・

どすんと『ハンドバッグ』が何かに衝突する音と共に、『白刃』が『レディ・リン』の足から引き抜かれる。
どうやら『ハンドバッグ』がぶつかり、仰け反ったようだ。

                      ドクッ……

刃が抜けたことにより、『レディ・リン』の足の出血が激しくなり始める……。
痺れるような鮮烈な痛みだ……このまま走ったりなんて、到底できそうもない。



  「キヒヒ、痛い? 痛い!?
   そう言ってられるのも今のうちなんだから、しっかり噛み締めといたほうが良いよ、キャハハハ!」

『黒下着』は変わらず『左側の引き戸の奥』に居るようだが、しかし『錆び鈴』の音は聞こえない。
『白刃』を突き出した時も、『ハンドバッグ』がぶつかった時もだ。



□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━====━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□薬.レ□□ネ後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女               ネ:黒いネグリジェ
‖:体育館へのドア
=:コミュニティルームへのドア


255 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/07(月) 02:00:40
>>254

「んぐ、う、うゥゥッ…………」

「あんた、何を……!」

『錆鈴』は外れない、なのに。

『なぜか鳴らない』

……あいつの能力がつかめない。
服を変える。消えたり現れたりする。錆鈴を鳴らさない。
何かで抑えてる? それとも……ああもう、何にしても、錆鈴の音はもう頼りにならない!

「ぁああもう、うるさい、やつだなぁっ……!」

後ろに退く?
無理だ、この脚じゃあ。満足に退く事も出来ない。

進むしかない……! ここで一度退いたらもう、二度と進めない!
それじゃあ死ぬ時間が延びるだけに過ぎない……!

「『レディ・リン』……っ」

『レディ・リン』とともに、引き戸の敷居を跨ぐ。
攻撃が来る方向はあっち(左の引き戸の奥)からだと分かってる。

方向さえ分かってるなら、警戒していれば、『レディ・リン』のスピードなら何とか防げるはずだ。
とにかく左を警戒しながら、一歩(1マス)前進したい。


256 : 『白い部屋』 :2014/04/07(月) 15:41:12
>>255

左方向からの攻撃に警戒しつつ、扉を越える……。
――果たして、『黒下着』はそこに居た。
地味な色の和服に羽織。草鞋。襟巻き。
腰には刀を二本帯びており、そのうち一本は鞘から抜かれ、右手に握られている。
胸にある『錆び鈴』は……『羽織』越しの左手で握られていた。

『黒下着』の足元には、『薬師丸』のハンドバッグが転がっていた。



  「出てきたね、そろそろ決着を付けるかい?
   なんて、アタシが言うようなことじゃないよね、キャハハハ!
   分かってる分かってる、アタシの『スタンド』ってば『暗殺向き』だからね!」


               バ  ッ  !

                               ガラン・・・・!


『黒下着』は『羽織』を翻し、『薬師丸』と『レディ・リン』に投げつけてきた!
勢いはさほどではないが、空気抵抗で『羽織』が大きく広がる。『目くらまし』だ……!

『羽織』が翻るのと同時に、『錆び鈴』が鳴ったのが聴こえた。
視界が覆われる前に見た『黒下着』の胸には、確かに『錆び鈴』が設置されている。
どうやら『羽織』で覆うことで、音が鳴るのを防いでいたらしい……。



   _   r'^>/^ゝ      r-、 ,、    _   r'^>/^ゝ     r-、 ,、
  |  `l / // /       / / く ヽ   |  `l / // /     / / く ヽ
  '!  Lニ_`''  「`L_ 'ー-'  `ー''   '!  Lニ_`''  「`L_ 'ー-'  `ー''
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□□□□□□□□□┃黒□□□□□□□
□□□□□□□□□‖ハ□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□薬.レ□ネ後□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□‖□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□
━━━━━━━━━┫□□□□□□□□
□□□□□□□□□┃□□□□□□□□


薬:薬師丸                   □:1マス50cm×50cm
後:後藤                     レ:『レディ・リン』
黒:黒下着の少女               ネ:黒いネグリジェ
‖:体育館へのドア              ハ:ハンドバッグ
=:コミュニティルームへのドア


257 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/11(金) 18:14:03
>>256

「…………!」「そんな『服』まであるとはね」

「やりたい放題じゃん……!」

なんて単純な話。
そりゃそうだ、服を自在に変えられるんなら、服で上から押さえつければいい。

……あぁ、してやられたってやつ?

「やんなっちゃう」

「けど」

まだだ……まだ、諦めるタイミングじゃあない。
それはもう、きっととっくに、過ぎちゃってる。

「…………!」

羽織を投げた。目くらましだ。

つまり、こいつは『消える』か『そのまま』かの二択を、私に迫って来ている。
とんでもなく不利な二択だ。仮に正解でも、迎え撃てるか分からない。

「…………」

羽織を払いのける暇なんてない。
羽織ごと殴るか、羽織を無視して後ろを殴るか。

「『レディ・リン』!」

羽織が投げられたのを見て

いや、違う

錆鈴の音を聞いてすぐ――能力を使う。不幸を呼ぶ。

そして、『レディ・リン』をあいつが居た方向に突撃させる。
パス精CBA

他の方向に来られたら……『レディ・リン』の、この位置からじゃきっと、対応出来ない。
なら対応出来る方向を狙えばいい。


258 : 『白い部屋』 :2014/04/12(土) 23:28:54
>>257

『黒下着』に『不運』を呼び、『レディ・リン』を前方に突撃させる――!


                                   バサァ――――z__ッ!

        ブ ン ッ !


『羽織』をごとぶち当たるように突撃するが……手ごたえはない。
『転移』された……そう『薬師丸』が悟ったのと同時に――

      ヒュ ッ ・・・・

                   ,、.
        /´〉,、   ,l |
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/   ,! L.-ヾ=,'
   二コ ,|     _,.-'´  _, - '_´    ,、
  /__」     _,.- '´| L-'´ _)  .〈 .|  ,.-、
  '´         ,.-'´  ,.-'"    _,,」 .`'´   〉
             {,.- '´| |      l、_,.. 、 「Zノ
                 |,i         ゙l_,〉


鈍い衝撃が、『薬師丸』の後頭部を襲った。
視界に星が散り、体が前へと傾ぐ――

                              ――ビシャッ!


  「うひぃ、片手持ちなんてするもんじゃないなぁ。
   ちゃんと両手で殴っとけば、脳みそぶちまけれたかなぁ?
   でも、バットで後ろから殴られたんだし、まぁ、死ぬよねー! キャハハ!」


すぐ後ろから聞こえる声。手を伸ばせばすぐにでも届きそうな至近距離。
しかし揺らぐ目線の先には、夥しい量の血液が飛び散ったのが見える。
『致命傷』だ――理解すると同時に、魂を引っ張られるように、急速に意識が遠のく……。


259 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/15(火) 23:13:35
>>258
質問。

・倒れる際、薬師丸や『レディ・リン』に着いている鈴は鳴った?
 鳴った場合、鳴った鈴の数と種類が知りたい。

・『レディ・リン』はまだ発現し続けられている?


260 : 『白い部屋』 :2014/04/15(火) 23:23:20
>>259

>・倒れる際、薬師丸や『レディ・リン』に着いている鈴は鳴った?
> 鳴った場合、鳴った鈴の数と種類が知りたい。
『薬師丸』の『錆鈴』が三つ、『レディ・リン』の『金鈴』が三つ、それぞれ鳴った。

>・『レディ・リン』はまだ発現し続けられている?
まだ発現し続けられている。


261 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/18(金) 10:55:22
>>260
回答感謝。

>>258

「う」   「ぐ、あ」

痛いのかどうかすら分からない。
これは幸運? それとも不運?
白い部屋の無音が、あいつの嘲笑に塗り潰される。

分かるのは……私は、もうすぐ死ぬこと。そして。

               ちりりん


          『鈴の音』


確かに……『聴いた』よ。
金鈴三つ分の幸運を呼ぶ。何が起こるかなんて、わからないけど。

私の最期の力を振り絞り……あいつに攻撃する。
背後にいるであろうあいつに、『レディ・リン』の裏拳を放つ。

きっと、威力なんてほとんど無い。
スピードも、精密さも無い。素人以下の拳だろう。けど。

幸運に身を任せてれば……何か、なってくれるさ。そうあれかし。


262 : 『白い部屋』 :2014/04/18(金) 13:02:55
>>261

               ちりりん

僅かに響いた『鈴の音』。
それを頼りに、最後の『幸運』を、呼び寄せる――

       ブ  ゥ       ン    !

  「――っ!」

腕だけを動かし、背後を振り返らず、『そこにいるはず』の『黒下着』へと、『裏拳』を放つ!
息も絶え絶えで、まともに当たってもダメージは期待できない。
そもそも、当たるのかどうかさえも不確かな『最期の足掻き』だが、しかし――


                   バシッ……


手応え、『アリ』。『幸運』にも『転移』に阻まれることなく、
『レディ・リン』の裏拳は、確かに『黒下着』に命中した。


   「ちっ! もうこっち振り向くだけの余力もないくせに、
    よくやるよねぇ、キャハハ、でも無駄だってぇ!
    そんなへにょへにょなパンチで何ができるんだか!
    でも、アタシに二回も攻撃を当てたってことだけは褒めてあげてもいいかな――っ!」


しかし、案の定だが、大したダメージを与えられた様子はない。
ただ、攻撃を命中させることができた……それだけだった。


          「ま、あんたじゃあアタシの『ジゼル』を攻略するなんて無理だったってこと。
           そんじゃあ、次はせいぜい頑張ってよね! バーイバイ、キャハハハハ!」

       メ
           ゴ ォ
                 ッ !


薬師丸 幸『レディ・リン』
⇒『死亡』『リタイヤ』


263 : 『白い部屋』 :2014/04/18(金) 13:06:03
『寸評』

本体名:後藤 成明
スタンド:『ザ・パラダイム・シフト』

まず最初に言及しておきたい点は、『推理は提示された情報を元に行うべき』ということ。
序盤の推理は全体的に突拍子がなく、ともすればパートナーを煙に巻いているようにも見えた。
後半の戦闘においては、面積の大きい布を翻す敵に対し、
何の工夫もなく『ダーツ』を投げるというのは、あまり効果的ではなかった。
その後の交渉についても、残念ながら延命には繋がらなかった。
メタ的な解決を図るより、盤上の状況改善を目指したほうが得策だったと言える。

ロールを重視するか攻略を重視するかはスタンスによって異なるだろうが、
当GMとしては、後藤PCのロールは評価したいと感じた。これからも励んでいただきたい。


264 : 『白い部屋』 :2014/04/18(金) 13:06:35
『寸評』

本体名:薬師丸 幸
スタンド:『レディ・リン』

完全に術中に嵌ってしまっていた。
今回の『薬師丸』の動きを評するならば、この一言に尽きる。
しかし、いくつかの有効打を与えられたことも事実。
通用した攻撃が『どうして通用したか』を考えることで、道は開けるだろう。


265 : 『白い部屋』 :2014/04/20(日) 00:33:26
>>薬師丸

冷たい床の上で、『薬師丸』は目を覚ました。
辺りは一面の『白』。天井と壁との境目さえ分からない純白の中に、
『薬師丸』はひとり、体を横たえていた。

――なぜ自分がこの『白い部屋』に居るのか。
つい今しがた、頭をカチ割られて絶命したはずなのに……。

部屋の中心には、『漆黒の箱』。
そこに映し出される数字は……『42』。

そして『薬師丸』は、これまでの『記憶』を思い出す――

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”



>>後藤

冷たい床の上で、『後藤』は目を覚ました。
辺りは一面の『白』。天井と壁との境目さえ分からない純白の中に、
『後藤』はひとり、体を横たえていた。

――なぜ自分がこの『白い部屋』に居るのか。
つい今しがた、首をかき切られて絶命したはずなのに……。

部屋の中心には、『漆黒の箱』。
そこに映し出される数字は……『42』。

そして『後藤』は、これまでの『記憶』を思い出す――

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”


266 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/20(日) 19:06:35
>>265

「う…………」「っぐ」

「『白い部屋』」

また、復活する事が出来た。
……私の残機は、あといくつあるんだろう。

いやきっと、私が諦めるまで、続くんだろうなあ。

立ち上がって辺りを見渡す。
誰か人はいる? 透子ちゃんはまさかいないよね……後藤さんは?

……誰もいないなら、それはもうしょうがないね。

-------------------------------------------------

触れたモノに『幸せを呼ぶ鈴』を取り付ける、縁起の良いスタンド。

――然し、幸せを呼んだ鈴は『錆び鈴』となり、次は不幸を呼ぶ。

『レディ・リン』
破壊力:C スピード:B 射程距離:D
持続力:C 精密動作性:A 成長性:B

『スタンド像』
白い毛皮を纏う、滑らかな肢体を持つ女性型スタンド。頭部には兎耳のようなパーツがある。

『能力詳細』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/netgame/9003/1311712763/174-176

『本体の服装』
襟、袖、裾に白いフリルのついた黒いワンピース。靴は赤いブーツ。

『本体の外見』
白髪赤目。小柄で、幼い顔立ち。

『所持品』
ハンドバッグ。
以下、中身。

トランプ(一組)
硬貨と紙幣のみが入った財布
ティッシュ
ハンカチ
ペットボトルのお茶


267 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/04/20(日) 21:34:28
>>265


                 ―ムクッ

「……幸ちゃん?」

立ち上がり後藤は呟き辺りを見渡す、そして周囲の確認が終えた後に
腕時計で時刻を確認するだろう。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

刺した対象の『知覚情報』を本体に伝達させる『ダーツ』のスタンド

破壊されれば己の指も等しく破壊される 十のダーツ

『ザ・パラダイム・シフト』
破壊力:C スピード:C 射程距離:C
持続力:B 精密動作性:B 成長性:B

『スタンド像』
市販で売られてるように何の変哲もないダーツ。ただし『非実体化』

『能力詳細』
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/316)
  
『本体の服装』
黒いミリタリーシャツ・青いデニムジーンズ・白い黒線の入ったスニーカー
Gショックの腕時計を右の手首に装着

 『本体の外見』
黒髪、特徴的な部分が全くないといった基本人に印象覚えない容姿

 『所持品』
 黒いスポーツバック×2
 
 『中身』
 筆記用具セット・大学ノート・スマホ・ポケットティッシュ
 コーヒーの入った魔法瓶×2・ミネラルウォーター二本
 タオル・ライター×2・カロリーメイト・チョコバー等の菓子詰め合わせ
 缶切り・色々と味のある缶詰系6個・ポリ袋詰め合わせ
(※これより下はGМが許可して頂ければ携行します)
 タクティカル・ペン ダガーナイフ
瞬間接着剤・電動釣竿・発砲スチレン・ガソリンの入った一斗缶
排水管洗浄剤・漂白剤・空き瓶計10本・釣り糸(100m)の束


268 : 『白い部屋』 :2014/04/20(日) 21:50:33
>>266(薬師丸)

立ち上がって周囲を見回す。
と、『黒い箱』を隔てて対角線上に、『後藤』の姿を見つけた。
『霜月』の姿はない……前回と同じロケーションのようだ。


>>267(後藤)

立ち上がって周囲を見回す。
と、『黒い箱』を隔てて対角線上に、『薬師丸』の姿を見つけた。
そして、足元には『スポーツバッグ』が『一つ』だけ転がっている。
時刻を確認する……現在時刻は『21:50』だ。


269 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/21(月) 22:56:43
>>268

「……後藤さん」

「今起きたとこ? それとも待たせちゃった?」
「あんたも残機持ちなのね」

一つ、思ったことがある。
ひょっとして私は……ここは、現実じゃあないんじゃないかな。

この私は私じゃなくて、私を模したクローンで。だから何度死んでも出て来れて。
本当の私は、どこかで平和に暮らしてるんじゃあないの?

……なんて、そんな妄想するくらいには、軽い命になってきた。

「で、どうする? 今回は……あいつの所、もっかい行く?」

戦い慣れた、とは言えないけど、まあ手口は大方見た相手だ。
戦うなら、あいつがいいでしょ。

「それとも、別の部屋、見て回ってみるとか?」


270 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/04/21(月) 23:21:05
>>268->>269

 「……いや、今こちらも来た……いや目覚めた所だよ」

 淡々と、空間に目を走らせつつ返答する。動揺や落胆と言った表情は無い。
だが何処となく彼の本質的 『無機質』な部分が見え隠れしてる。

 「その前に、少しスポーツバッグの中身の確認、それと『黒い箱』の
内容が変化及び更新してるか見せて欲しい」

 「別の部屋を見て回るのは……レディ・リンの能力も有るし、うんそうだね。
調査を要点に置いてみようか」

 「あ、それと。僕が死んでから幸ちゃんはどうやって死んだんだい?」


 そう、軽く顎を撫で返答する。情報の提示と方針の意見 そして
スポーツバッグの中身の確認だ


271 : 『白い部屋』 :2014/04/22(火) 08:03:09
>>269(薬師丸)

会話する。


>>270(後藤)

『スポーツバッグ』の内容物を確認する。

筆記用具セット・大学ノート・スマホ・ポケットティッシュ
コーヒーの入った魔法瓶・ミネラルウォーター
タオル・ライター・カロリーメイト、チョコバー(それぞれ一本)
タクティカルペン・瞬間接着剤

以上のものが、『スポーツバッグ』内に納まっていた。


『黒い箱』を調べるが、前回と変わっている部分は無さそうだ。


272 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/22(火) 10:31:35
>>270-271

「そ。待たせてたら悪いなぁ、って思ってね」
「それならよかったよ」

気、遣ってるって事は無いよね。
まあ、あったとしたら、素直に遣われとくけど。

「うん、いいともさ。何持って来たっての?」
「箱は、見た感じ変わってなさそうだけども……どうだろ」
「まあ今回は、調査回ってことで一つ行こうじゃん」

この箱は多分、調べる対象じゃあないんだろうね。
……そう思わせて実は、って可能性もあるけどさ。

「バットかなんかでガツンと」

「あいつの能力、やっぱ、かなり厄介だ。倒すには後藤さんの力もいるだろうね」

後藤さんじゃなきゃダメ、っていうよりは、戦うなら二対一がいいよね、って話。


273 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/04/22(火) 13:06:31
>>271->>272

 「ちょっとリール(釣り糸)が無くなったのは、痛いな」

 スポーツバッグの中身を閲覧し、後藤は呟く。 あれは何かと
利用価値が有った だが 無いものに対し後悔や不満を覚える要素を後藤は
持ち合わせていない。その状況に対し最も有効と思える行動をする。

 ただ、それだけ それ以上も以下も後藤 成明は持ち合わせていない。

 「バット? 確か黒いナイフ状のものしか携帯してないように思ったけど
……あぁ、そう言う能力か。死角への移動以外に武器の出現か……あの
エンターテイナー嬢は単体での攻撃に関しては実際僕でも武器が携帯してなければ
勝てそうな程には低いだろうし、能力の特性が明らかになれば勝率は上がるんだろうけどね」

 スポーツバッグからタクティカル・ペンを取り出し手の平に握る。

 少しばかり振って感触を確かめる、調子は 問題ないだろう。

 強く振れば、車のガラス 人間の頭部さえ砕く威力を持ち合わせる。そう言う代物だ。

 「……」

 薬師丸 幸に視線を移す。表情に特に喜怒哀楽もない、無に近い顔色で


274 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/22(火) 14:19:45
>>273

「武器を出す能力ってよりは、『衣装替え』の能力ね」
「スタンド名は……『ジゼル』」

「私が見たのは透子ちゃんの服、あのネグリジェ、野球のユニフォームに、あとは侍みたいな」
「多分衣装に合った小道具を出せるんだろうね。バットなり、日本刀なり……銃とかも出せるのかなあ」

ただ、一つ。

私の中に引っかかってるのは……

「……あの『黒いナイフ』」
「あれがよくわかんない。後藤さんは知らないだろうけど……」

あのナイフ。途中から『無くなっていた』はずだ。

透子ちゃんの服の時、ネグリジェの時は持っていた。
ユニフォームの時、侍の時は、持ってなかった。
その辺に落ちてたりもしない。じゃあ、あれは、スタンド……『ジゼル』の産物なのかなぁ。

「衣装に合った小道具を出せるとして……透子ちゃんの服に、あのナイフが合ってるとは……ちょっと思えないんだけどなあ」
「まあ、武器がなきゃそんなに怖くないってのは同意するね」

だけど、武器はある。
スタンドにも干渉出来る武器をいくらでも出せる。ほんと、やな能力。

「……あいつ、防御力は高くないと思う。避ける前提だし」
「うまく攻撃を当てられれば……」

当たった攻撃、どんな攻撃だっけ。

ハンドバッグ投げ。
最後の裏拳。

共通点は……こっちが相手を見てなかったこと? それだけかな……?

「……とりあえず、いろいろ考えながら探索しない?」

どんどん時間は経って行く。どんどんお腹は空いていく。
考えたり喋ったりするのは、歩いて調べながらでも出来る……と思う。


275 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/04/22(火) 19:06:33
>>274

 「一つ、死ぬ前に解った情報が有る。その『ジゼル』の使い手の少女。
僕を刺した瞬間に『仕留めた』って感覚を抱いたんだ。『仕留めた』ってね」

 ペンを手の平で転がしつつ、後藤は返答して自分の見解を述べる。

 「『ジゼル』は……相手を殺傷した瞬間に例え女子供の肉体でも簡単に
相手のアドバンテージを上回る『何か』が有るんだろうね。単に、僕が
弱すぎて刺した瞬間に、これで終いだと思ったのかも知れないが、他にも
僕等が知らない能力を持ってるかも知れない」

 『ザ・パラダイム・シフト』を出現させて、異常がないかを確かめつつ呟く。

 「あ、幸ちゃん。僕が近くに居る時に『レディ・リン』を発現してる時は
この『ダーツ』を『レディ・リン』に持たせておいてよ。君のスタンドは
スピードが速い、投擲すれば敵のスタンド使いより早くダーツを当てれる比率が高まる。
 もっとも、そう言う使い方だと軌道は真っ直ぐだけで僕の意思じゃ操れないけど」

 薬師丸の『レディ・リン』に対して『ザ・パラダイム・シフト』を譲渡させる
提案を告げる。『前回』も可能ならしておくべきだったか、探索に傾けてた所為で
出来なかった事だ。今回は可能な事は全て彼のプロセスでは勤め上げる事を望んでるだろう


276 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/24(木) 03:16:06
>>275

「うーん、どうだろ、それ」
「普通に『刺した! これで仕留めたね』って感じじゃないかな?」

「少なくとも、攻撃能力は無いと思ったけどね。脚も刺されたけど、普通に刺さるだけだったし」

まあ、確かに未知数な部分はまだまだあるかもだけどね。
でも、そういう『能力のきも』みたいなのはアレが全てな気がする。

……ナイフは謎だけどね。

「うん、ダーツは貰っとくかな」

とりあえず飛び道具は欲しいね。
何かには絶対使えるだろうし。

……さてと。

「で、どうしよ後藤さん。そろそろスタートする?」
「他に準備したい事とかあるかな」

なさそうなら、黒い箱に触れてみようかな……ちょっと、その、トラウマだけど……


277 : <ガオンッ> :<ガオンッ>
<ガオンッ>


278 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/04/24(木) 13:58:30
>>277
     ―クルクルクル ピタ……ァ

  ―ズ ズ ゥ ン

 ペン回しを中断し、薬師丸 幸へと『五本』のダーツを手渡す。

「……うん、それじゃあ『ダーツ』を三本渡しておく。残る二本は
幸ちゃん、この前と同じで刺してね。
 繰り返すけど、これで幸ちゃんや『レディ・リン』が投げても普通の
ダーツと変わらず真っ直ぐにしか飛ばないから」

 ……告げながら 後藤には薬師丸 幸の前回の情報を統合してみる。

 『ジゼル』 死角に移ると別の服装に変わっていた。

 (まるでショーガールだな)

 何処ぞのクラブハウスならば、カーテンで観衆の目から遮り常人の
スピードより早着替えする事で楽しませる娯楽は有る。
 薬師丸 幸から提供された情報。 そして『ジゼル』の使い手は
自分達に目晦ましした後に知覚では『暗転』していた。

 (考えられるのは 『ジゼル』は『対象の視認から遮蔽される事で
ショーと同じく衣替えする事の出来るパフォーマンス』の能力。
相手の背後及び死角から出現するのは……前回の発言からすると
その『パフォーマンス』に含まれる、と言う事かな)

 答えを割り出して見るか、解った所で対処法としては背後から奇襲
されない予防策としては壁を背にして常に戦うか、または死角が常に
パターンとなる場所で戦闘するか位だ。

 (……\begin{eqnarray*}
&& x = a^2 \pi \\
&& y = a^{2 \pi}
\end{eqnarray*})

 「……ん、どうぞ」

 薬師丸が黒い箱に触れようとしてるのを見ると場所を明け渡す。
薬師丸 幸の背後で其の黒い箱に触れようとするのを傍観する。

 「……」

 タクティカル・ペンはその手元に握られている。


279 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/24(木) 16:44:01
>>278

「ん、わかった」

五本のうち、二本は、自身の身体に突き刺しておく。
三本は『レディ・リン』に持たせておこう。

「じゃ、はじめようか」

黒い箱に触れる。これでとりあえず、何かしらの文字が出てくるはずだ。


280 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/04/25(金) 23:38:02
>>279

 「うん」

 薬師丸 幸の背後で見守る。

 何も起きないとは思うが、空間で何が起きれば対処しよう


281 : 『白い部屋』 :2014/04/26(土) 10:40:45
>>269-280

『ダーツ』を受け渡し、『黒い箱』に触れる……。

と、前回と表示される文字に変わりはないようだ。
何か書き足されている様子はない。


282 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/28(月) 00:08:56
>>281

「……」

「ま、そんなもんか」

何もないなら、まあそれはそれでいいかな。
とりあえず、進もう。

「行こう、後藤さん」

扉に手を当てて、ゲームスタート。
……どの扉がいいかな。

現在位置から一番近い扉、でいいかな、別に……


283 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/04/28(月) 01:07:38
>>282

>「行こう、後藤さん」

「あぁ、うん」

   ―グ クッ……

 「そう……だ」


    ――ヴンッ!

 「ね!!」


 後藤は    振り下ろした   タクティカル・ペンを。

 人間の頭部を思いっきり振り下ろせば 砕きかねないと知っているものを。

 薬師丸 幸が背を向けた瞬間。









   『黒い箱』向けてである。


(最初の時点……『霜月 透子』の遺言らしき部分から疑問が有った。
何故、リタイアも不明な少女のメモ、それが書かれてたのか?
 薬師丸 幸と同行してたと言う少女、黒い箱に最後に辿り着いたと
言っても、メモだけが残りそれ以外の痕跡が『不自然』な程に
無いのも可笑しい……この『黒い箱』自体が『白い部屋』の核となる
可能性は、有る。だが、薬師丸 幸は自分の行動に制止するかも知れない。
危険な行動を、普通の感性を所有してる彼女は認知し得ないからだ。
 
 だから、最初の時点、不和になる確率が高くとも……『賭け』に出る)

 タクティカル・ペンを『黒い箱』向け振り下ろす。

 破壊不可能な場合は『ダーツ』も使用し干渉を試みる、『白い部屋』に
対する一つの強引なアプローチだ!


284 : 『白い部屋』 :2014/04/28(月) 23:06:42
>>282(薬師丸)

一番近い『扉』――『南の扉』に向かって歩く。

          ガッ……

と、背後から何か硬いものがぶつかる音が響いた。
『後藤』が『黒い箱』に何かしているらしい。


>>283(後藤)

 ブォッ!

『後藤』は『黒い箱』に向けて『タクティカルペン』を振り下ろす!

          ガッ……

硬い手応え。まるで割り箸で鉄板を突いたように、傷一つついていない。
とてもではないが、歯が立ちそうにない。
『ダーツ』を突き刺そうと試みるが、こちらも全く刺さる様子は無かった。


285 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/30(水) 00:20:55
>>284

「…………あん?」

「何してんの、後藤さん」
「箱に何かしてんの?」

別に止める理由もない。
いざという時に足並みが揃うなら。

(……あの箱は多分、重要だけど重要じゃない)

「私は南の扉に触るけど」
「なにか考えてる事とかある? 西の方がいいとかさ」

後藤の頭脳は――仮に全てが正しくはなくとも、明晰だ。
知恵を借りて損はしないと考える。


286 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/04/30(水) 00:28:38
>>284

「……ふぅ」

タクティカル・ペンが何の損傷も『黒い箱』に影響与えない事に小さく吐息を吐いて
手を下げる。

>>285
「ん? そうだね……始発点から多分一番スタートするべき方角が
あるとするから。やっぱり一番確実なのは『レディ・リン』で
最初の方位を決めて出発するべきだと思うけど……。
多分時間によっても前回とは違う出発点を幸運は示唆すると思うよ
前回は……うん、『南の扉』を『幸運』は表示したね。
二度目も同じ方角なら、次があればその方位で確定してると考えて
良いかも知れないけどね。どうする? 直ぐに手頃なノートで
サイコロを作るけど」

 後藤は良ければルーズリーフの一枚を剥ぎ、六面のサイコロを作り
前回同様の幸福での道程決定を行うだろう。

 無論、薬師丸 幸がその旨を断れば大人しく応じる。


287 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/04/30(水) 18:22:39
>>286(後藤)

「サイコロかあ」

「うん、試すのは悪くないけど」
「ちょっと、あのやり方は……思うところがあってね」

(仮に、あの方法で……『幸運』が思ったように働かなくて、サイコロの出目がデタラメになったら)

(それがデタラメで、正しくないって判断できる材料がない)
(信じていいのか分からない案内ほど怖いものもないよ)

「まあ、試すのはいいと思う」
「盲信しなきゃ、被害にはならないんだし……」

というわけで、後藤にはサイコロを作って貰う。
まあ、いざという時には使えるかもしれないし、試すだけなら損にはならない。


288 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/04/30(水) 20:32:50
>>287

「うん、どうぞ。こんな空間だもの、何事も試してみて検証していくべきだね」

 言われた通りにルーズリーフでサイコロを作る、二分も掛からないだろう。

サイコロを渡した後は、『レディ・リン』の効果がどう及ぶのか見定める。


289 : 『白い部屋』 :2014/04/30(水) 22:10:49
>>285-288

程なくして、『後藤』は『サイコロ』を作り終える。
『薬師丸』は『幸運』を呼び、それを振る……と、

   コロコロ・・・・

出た目は――『3』。
前回と同じく『東:1』『西:2』『南:3』『北:4』『上:5』『下:6』と対照すると、
今回も、示された道は『南の扉』……ということになる。


290 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/04(日) 01:04:42
>>289

「うーん」

「まあ、南に進む予定だったし」
「とりあえず従ってやるかな」

とりあえず、南の扉に触れてみる。


291 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/04(日) 11:16:24
>>289->>290

 『3』 ……『南の扉』

 「前回とやはり同じ扉、か。ただ、今回潜り抜ける時と違う点を挙げるとすると
『時刻』も全く違うから、以前とコースが全く同じって訳にもいかないだろうね。
 もし同じなら、僕が『マーカーペンで数式を書き込んだ目印』が存在するだろう。
その確率は必ずも高し、では無いけどね」
 
 スポーツバッグの提げている肩の部分の位置を微修正などしつつ後藤は呟く。

 筆記用具セットから(※無かったらこの行動は省く)
マーカーペンもポケットに入れておく、ヘンゼルとグレーテルの如く
無駄かも知れないが全く違う立方体の空間だったとしても目印を今後も
付けておくのは全く無意味ではないだろう。


292 : 『白い部屋』 :2014/05/04(日) 21:21:05
>>290-291

 スウ  ウウン・・・・

『南の扉』に触れると、いつものように『扉』が開いた。
その向こうに広がる空間も、いつも通りの『白い部屋』だ。



              スッ……


『後藤』は筆記用具セットから黒の『マーカーペン』を取り出し、ポケットに入れた。


293 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/05(月) 03:00:10
>>292

さっき付いた錆鈴を鳴らして不幸を呼んでおく。
よけいな怪我を避けるため、こけることには警戒。

「入るよ」

部屋に入って、まず見渡す。
白の中に異物はあるだろうか。

あれば反応・対処したいところだが多分何も無いだろう。


294 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/09(金) 14:27:25
>>292

 薬師丸 幸の後ろに続き入る。

 『ダーツ』を一本発現し、軽く投げる。紙飛行機でも投げるように
ゆっくりしたスピード(スD) 後藤の周囲を飛行させておく。

 「了解」

 薬師丸 幸に返答しつつ部屋に目を走らせる。
床に『前回』書いた目印が無いか注意深く観察して見る。


295 : 『白い部屋』 :2014/05/09(金) 20:53:20
>>293(薬師丸)

『錆鈴』を鳴らして不幸を呼び、部屋に入る……と、


              パカッ・・・・
                     バラララ――――z__ッ!

突然ハンドバッグの口が開き、中の物が一斉に床へと落下する!


>>294(後藤)

『ダーツ』を軽く投げ、部屋に入る。
(自分の周囲を滞空させることが可能かどうか、詳細を見た限りでは判定できない。
 可能と考えるに足る根拠(質疑内容など)を提示していただきたい)


部屋の様子を観察する。
見たところだと、以前と何も変わったところは無い。
目印の類も、見つけられなかった。


              パカッ・・・・
                     バラララ――――z__ッ!


と、『薬師丸』がハンドバッグの中身を床にブチ撒けているのが目に入った。


296 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/09(金) 21:21:08
>>295
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1363888004/730)
のスレで『投げたスピード』と同等の速さでダーツは飛行すると
回答されてるので本体も滞空させ任意で自分の周りを操作出来ると判定しました。
 見返して能力詳細に不備が見られたので、許可されるなら更新したものを
次のレスで掲示させたい。


297 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/09(金) 21:38:43
>>295

「げっ」

(運が悪い中でもことさら運が悪いね、こりゃ)

落下に気付いた段階で『レディ・リン』が動く。
もちろん、落下前にキャッチするのが狙いである。
ちなみに優先順位は財布、トランプ、お茶、その他だ。

だがまあ、いくら『レディ・リン』のスピードと精密さでも取りこぼしもあるだろう。

「ごめんごめん後藤さん、ちょっと待ってね」「すぐ拾うからさ」

手伝いは期待しない。
『レディ・リン』と自分の手でしっかり拾ってすべて回収する。

その際、目に見えて破損や異常が無いかは、確認しておく。


298 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/09(金) 22:11:08
>>295
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/425)
更新した能力詳細↑


 「ん。ごゆっくり」

 薬師丸 幸がハンドバッグの中身を拾う最中、部屋の数字を確認する。
それと、後ずさりスタート地点の扉まで静かに移動する。
(※以前と何も変わらないと言う説明が部屋の数字の表記も全く同じと言う
事なら次のレスでそう表記して貰うだけで構わない)

 「……さて、前回は『南の扉』だった。一度だけ南の扉を開いて
中がアノ体育館が確認だけして見る? それとも後回しにして
他の部屋を確認するかい? 僕は幸ちゃんの方針に基本従うよ。
 あと、事前に言っておくけど僕は先に入るのは遠慮しておくからね」

 拾っている薬師丸 幸に声をかけつつ何か起きる可能性も視野に入れて
背後にも気を配りつつ佇む。スポーツバッグも片手で持っておく


299 : 『白い部屋』 :2014/05/09(金) 22:54:05
>>297(薬師丸)

『レディ・リン』で落下した持ち物を拾う。

                        シュバババババ・・・・

いくつか取り落としたりもしたが、しばらくして全て回収し終えた。
破損などは特に無さそうだ。そこまで『不運』でもなかったらしい。


>>298(後藤)

『ダーツ』を旋回させながら、『文字列』を確認する。
この部屋の文字列はこの通りだった。


・天井             ・北側(通ってきた扉)
『945o,142w,122』      『925b,879,578』

・東側             ・西側
『317w,873,243r』      『423b,851,786w』

・南側             ・床
『846b,257,241』       『743r,926g,517』


300 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/10(土) 21:19:25
>>299

 (さて、式を整えてみるか)

 後藤にとって、この空間の数列は『デカルト座標』の表示である事は
ほぼ疑いようのない事実だと受け取っており、それに則る式を行うのは
極めて彼にとって普通の内容である。

・天井             ・北側(通ってきた扉)
『945o,142w,122』      『925b,879,578』
=『18o,7,5』          『16b,24,20』

・東側             ・西側
『317w,873,243r』      『423b,851,786w』
=『11w,18,9r』        『9b,14,21』

・南側             ・床
『846b,257,241』       『743r,926g,517』
=『18b,14,7』         『14r,17g,13』

(これが、デカルト座標で表す三次元のこの立方体の位置だ。
そして……『前回の解法』で表される『正しい数列』

1:(体育館に通じてた道)『10b,14,19』

(……素因数分解で表示され ない。そもそも前提から……余り幸ちゃんを
不安がらせ連携に支障を生じさせるのはプロセスの前途に問題あるとして
公開してなかったが、そもそも『可笑しい』のだ、この『英単語』は)

後藤は知ってる。デカルト座標を表す上で数列に対し、この『英単語』の『奇妙』さを。

(表記するとすれば、まず(a+b+c……)の式で表すとすれば
『前回』ならば体育館に通じてた『172b,536,496』
これの正しい式は『(1+7+2)+b,14,19』→『10+b,14,19』が正しい式となる。
10bでは掛け算だからね。……となれば『英単語』はどの『数字』で割り当てられてる?
恐らくどの大小の英単語も共通した法則が秘められている。
空間の『16m』、それが関係してる可能性は、有る。だがこれだけじゃ欠けている
気がする。考えろ……この空間の『秘密』を)

 ……    ……

「……『西』 若しくは『南』……そのどちらか、かな……確信は無いけど」

 数列を暫し凝視し、顎に手を当て黙考した後に後藤は呟く。

 「まぁ、幸ちゃんに最終的に判断は任せるよ。探索を主点に置くなら
数列は後回しにしても良いしね……ただ、天井と床方向の移動は
気が進まないな。何しろ、突発的に罠が起きても瞬時に退避する
事が出来ないデメリットが存在してるからね」

 と、上昇と下降する事に対してのデメリットを忠言しつつ後藤は
薬師丸と約二メートル程、付かず離れずの距離を保ってダーツを
旋回させながら佇む。周囲への警戒もしてるが、時間の経過で何かしら
この空間で襲撃が起きる確率が低い事を理解してる為、ある程度は
余裕を保った表情で佇んでいる。


301 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/11(日) 00:22:06
>>298-300

南の扉にゆっくり触れる。
前は体育館だった、今回はどうか。
一応確認しておく必要がある。

もし、また体育館なら、数字は変われど英単語さえ一緒なら部屋は変わらないという事。
今後いつでも体育館には来れるという事になる。

「あ、そうだ」

「もし、これで体育館だったとしても……いきなり入る気はないよ」

後藤に言っておく。

入るとしても、もうちょっと考えてから、という事だ。

今挑んでも何も変わらない。
無策もいいところだ。それでは『ジゼル』は破れないと考える。


302 : 『白い部屋』 :2014/05/11(日) 14:06:58
>>300-301

ゆっくりと『南の扉』に触れる。と――


   ス      イ    イ イ ィ ィ ィ ・・・・


『扉』の開いた先は、やはり白い『体育館』だった。


303 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/11(日) 21:57:05
>>302

  ス      イ    イ イ ィ ィ ィ ・・・・

『南の扉』に触れた途端、現れる『体育館』

 後藤は、それを見て 抑揚のない声色で呟く。

 「……『18b,14,7』で、今回『も』同じように此処へ辿り着いた』

 「『10b,14,19』が『前回』の、今僕らが見てるのと同じ『体育館』。
となると『○b,○,○』の文字列に成る部屋に関しては、この『体育館』
へ通じる確率が高くなった……と言える。そして」

 小さく、吐息を出して後藤は微かに額を、前髪で覆い隠してるが
自分の刺青 『オイラーの等式』を指でそっと撫でて告げた。

 「……この数列の部屋は、多分『関門』なんだろうね。決して
断定する訳じゃないが、この目前に佇む『部屋』を攻略しない限り
僕らは脱出出来ないだろう。そして……『ジゼルの少女』に対しては
今の僕らでは……訂正、『今の僕』では少々役不足だ。
 幸ちゃん、君の言う通り別の部屋も見てみよう」

 そう告げ、薬師丸 幸を促し別の数列の部屋へ向かう事を提案する。

 今この時

 後藤 成明は『18b,14,7』への進路を変更した。
 
 これが分岐点になるのは間違いない。


304 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/11(日) 23:24:27
>>302-303(GM、後藤)

『体育館』

               ザリ…

僅かに、進みそうになる足を、理性で止めておく。
恨みを晴らすなんて、馬鹿らしいと思った。

(あいつが透子ちゃんを殺したわけでもない……)

「あの下着女の部屋には、いつでも来れるってわけだ」

「……」

ふと、思う……
なんだかんだ言っても、あの女が現状、一番倒しやすいのではないだろうか、と。

お世辞にも火力のあるとはいえない薬師丸と後藤が相手取るには、仮にも人間らしいあの女が一番楽なのでは……と。

(少なくとも、あの黒い塊よりは)

……とはいえ、今回は探索を進めたいのである。

「……西、行ってみよう」
「目下の謎は『あの数字』……あれがなんなのか」

「後藤さん数字強いでしょ。なんか心当たりとかある?」

あの数字。つまり『42』だ。
数字の上げ下げが何に関係しているのか……あれは重要に思える。

とりあえず『R』と『U』の扉を探してみたく思った。
西の扉へと向かう。


305 : 『白い部屋』 :2014/05/13(火) 23:40:57
>>303-304

二人は『西の扉』へ向かう。

   ス   イ  イ イ イ ・・・・


『西の扉』の向こうは、『真っ白』な部屋だった。
扉越しに見るだけでは、現在二人のいる部屋との違いは見られない。


306 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/13(火) 23:53:35
>>305

 「それじゃあ、確認お願いするね 幸ちゃん」

 入口付近、未だ現在の空間から出てない状態。謂わば『西の扉』の自動ドアである
部分を開放させた状態で立ちながら、薬師丸 幸に、そう平坦に告げた。

 後藤 成明には単体で誰かと戦闘する。そんな実力は殆ど無い 精々単体の女子児童
何かしらの方法で無力化させた生物なら 確実に止めを刺す程度に器量は有る。

 (僕自体の戦闘力は、はっきり言ってお粗末なのは『前回』から見ても
幸ちゃんには推察できるだろるし、僕を先行して何が起きるか観察するのは愚行だ)

 薬師丸 幸の能力なら、踏み入れた瞬間に起きる即死トラップ以外なら、空間を
この位置なら全貌をある程度見定められる此処に立って薬師丸の死角で何か起きた
時に声を掛ける等して対処出来る方がよっぽど良い。
  
 「あ、それと。僕のダーツの射程距離よりなるべく過ぎずに移動してくれると有難い」

 最後にそう付け加える。『ザ・パラダイム・シフト』が干渉出来る生物が
発生するようなトラップなら、後藤でも何かしら補助する事が出来る。


307 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/15(木) 01:01:15
>>305-306

「言われなくても、私が見る」

『レディ・リン』を先行させ、西の部屋に入れる。幸運は使わない。

というのも、薬師丸は一種の確信を持っている……この部屋には、何も無いはずだ。

『レディ・リン』の視点で、部屋内を見回す。
仮に何かあれば即座に対処出来るよう警戒を強めてはおく。


308 : 『白い部屋』 :2014/05/16(金) 10:56:20
>>306-307

『レディ・リン』を西の部屋に侵入させる。


               ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


数秒の間、その場で見回したが何も起こらない。
目に付くものも、特にないようだ。
この位置からでは、『扉の文字列』を確認することはできない。


309 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』」 :2014/05/16(金) 11:54:18
>>308

 「お先に」

 レディー・ファースト。薬師丸に先に白い部屋の空間に入るように
後藤 成明は真顔でそう片手でハンドシグナルを示し告げる。

 レディー・ファーストの本来の意味は危険が先に待ち受けてるか確認
する為に中世での習わしによって生まれたと言う意味で
正しい用途なのかも知れないが、年下の少女にそうまでして危険が起き得る
可能性のある場所へ先行させようとするのはどうかとも考えられる。

 恐らくながら、後藤も薬師丸 幸同様、この部屋に危険がないとは
理解してる故に、軽い調子で先に進むよう告げてるのだろうが……。


310 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/16(金) 14:55:33
>>308-309(GM、後藤)

「わかってるってば」

薬師丸としても、後藤を先行させる利点は感じない。
本体も部屋に入っていく。

これが平時なら、冗談交じりに文句の一つも言うかもしれない。
だが今、薬師丸が先行するべきという事実は明らかもいいところだ。

「たぶん、何の変哲もない部屋」
「ま、アルファベットふたつの部屋だからね……」

何もないなら、とりあえず扉を見て回るとする。


311 : 『白い部屋』 :2014/05/19(月) 00:21:44
>>309-310

まず『薬師丸』が扉を潜り、後藤はそれに追随する。
扉を抜けても、特に変わりは無い。今のところ、トラップ等が発動した様子は見られない。


この部屋の『文字列』は以下の通りだ。

・天井             ・北側
『481r,456b,319y』      『539,631,572r』

・東側(通ってきた扉)   ・西側
『451w,587,234』       『751w,684E',162o』

・南側             ・床
『148b,639E,513r』      『278b,463y,971o』


312 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/19(月) 00:35:52
>>311

天井『13+r,15b,13+y』 北『17,10,14+r』

東『10+w,20,9』    西『13+w,18+E',9+o』

南『13+b,18+E,9+r』  床『17+b,13+y,17+o』

 
 「……北、かな」

 デカルト座標の法則に基づいて、後藤は呟く。

 今回の探査で、後藤は命を落とす事に対し別段これといって
危機を抱いてない。無論、後藤とて死にたくないと言う感情は
存在してる。決して、感情が無いサイコパスでは彼自身も無いのだから。

 ただ数式を理解し その数式に成り立った行動を示すだけだ。

 「僕は、次に安全な部屋は北だと思う。もっとも個人的な意見だ
幸ちゃんに任せるよ。……大文字の部屋も正直覗き込みたい興味はあるけどね」

 そう薬師丸に告げつつバッグの提げる肩位置を微修正する。


313 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/19(月) 05:53:11
>>311-312

「ああ、『E』ってのもあった」

「すっかり忘れてた……ええと、良くわかんないやつだね」
「大文字の中ではちょっと異質っぽいやつでもある」

数字が上がる『R』と『U』
良く分からない『E』『M』

R、U、Mは小文字の後につく。
そして、Eは小文字の代わり数字の後ににつく。

『'』の意味も不明瞭だが、これは後でよさそうだ――というのが薬師丸の大文字への認識。

「北ぁ? アルファベットの小文字が一つだよ?」
「ヘンな部屋の法則だけど……」

覗くだけなら危険ではない。今まで通りなら……だが。

w一つが西部劇。
y一つがおもちゃ屋。
b一つが体育館。

「r一つ、もまあ……見とく分にはいいか。いいよ、見よう」
「危なそうならやめとこうね」

薬師丸としては大文字Eに興味があるのだ。
この部屋からは普通のEと『E'』の両方に行ける。違いが分かるかもしれない――と。

「じゃ、はやいとこ」

北の扉に近付き、扉に触れる。
何かあっても良いよう、『レディ・リン』は伴う。


314 : 『白い部屋』 :2014/05/19(月) 15:29:58
>>312-313

『薬師丸』は『レディ・リン』を傍らに従え、『北の扉』に触れる……。


               シュイ  イ  イ    イ      イ


――眼前に広がるのは、一面に広がる『花畑』。
隈なく咲き誇る『花』の花弁も、茎も葉もみな『純白』。
その中でまばらに佇む『広葉樹』もまた、幹も葉も全てが『真白』であった。
雲ひとつ無い快晴の空にも、青色は無い。

そして、広大な『花畑』の向こうに、ぽつりと小さな『教会』が見えた。
外壁も、ステンドグラスも、十字架も、全てが『白』い『教会』だ。


         ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


315 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/19(月) 17:35:22
>>314

 「ふぅん?」

 後藤は>>312の時点で未だ薬師丸の居る部屋の入り口付近で立ってたが
『北の扉』に触れるまでの経緯で『スタンド』と『人間』が入っても
危険でないと理解した時点で、入口から薬師丸の居る場所まで移動する。

 「『教会』と……『花畑』……ね。
仮に想像だけど、このスタンドの本体の記憶とかに、この空間に有る
オブジェって関係してたりとかするのかもね? あくまで僕の妄想の
範疇なんだけどさ。ゲームとかだと、こう言う空間にあるアイテムとかが
キーアイテムとかになるよね。……まぁ、これはゲームじゃないって
事は理解してるけどさ、幸ちゃん。……さて」

 入ってみるかい? と生真面目な顔つきで薬師丸に問いかける。


316 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/19(月) 23:13:44
>>314

「――――『綺麗』」

「……ね」
「こんな時になんだけどさ」

(でも……不気味だ。今までの部屋の中でも、特に)

無根拠な、イメージの話だ。
薬師丸はしばらくの間、部屋の中を眺めていたが――

「いや、入るのはよそう。それよりも『E』だ」
「『E』の正体……それが知りたいの」

北側の扉からは離れつつ、西側の扉に視線を移す。


317 : 『白い部屋』 :2014/05/19(月) 23:54:37
>>315-316

   シュゥ ゥ  ゥ   ン


数歩後退すると、『北の扉』は静かに閉じた。
『薬師丸』と『後藤』は共に『西の扉』を見やるが、特に変化は見られない。


318 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/20(火) 00:06:08
>>317

 「今の『北の扉』も、入ると同時に能力が発動して色彩が浮かび上がり
そして何かしらのギミックが発動するんだろうねぇ」

 半ば確信を込めた呟き、薬師丸 幸への回答を行う。

 「『E』の部屋ね、了解だよ幸ちゃん」

 そう言って後藤は『西側の部屋』に通ずる扉の横付近に立つ。

「どうぞ」

 片手で促し、薬師丸に扉を開くように示す。

 何度目であろうと、自分が先行して扉を開く意思は後藤には無いようだ。


319 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/21(水) 11:13:33
>>317-318(GM、後藤)

「多分……ね。で、どんなだか知らないけど、敵がいる」
「予想はつかないけど、やなやつだと思うよ」

西の扉へと歩いて近付く。
そして後藤を一瞥して、なんとなく苦笑する。

「……レディ・ファーストとは紳士的ねぇ〜え」

「なんてね」
「今の冗談ね。役割分担はわきまえてるつもり」

扉に触れる。扉に触れるだけなら基本的に警戒はいらない。
ただ、初めて入るタイプの扉となると話は別だ。

『レディ・リン』には、油断なく構えさせておく。


320 : 『白い部屋』 :2014/05/26(月) 09:56:38
>>318-319

       スィィィ・・・・

『西の扉』を開くと……その先は相変らずの『白い部屋』だった。
少なくとも、見た限りではおかしな点は見当たらない。


321 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/05/26(月) 16:26:59
>>320

 「もしかしたら、何だけど」

 後藤は、見た限りでは不審な点は無い。だが必ずしも何か罠が無いとも
限らない『西の扉』の『白い部屋』を見つつ呟く。

 「『レディ・リン』に先行して、部屋に入って貰う……と言う方法で
危険かどうか確認するのも、正直結構危険かも知れない」

 そう、言いつつ其の『白い部屋』にバックから筆記用具の消しゴムを
取り出し、投げてみる事にする。

 「物理的な罠だけ、ならば『レディ・リン』でも透過する等して無難に
回避は出来る。だけど、この『白い部屋』と言うかこの空間自体が
『スタンド物質』で形成されてるだろうから、『レディ・リン』にも
白い部屋の罠は干渉する確率は高いだろう」

 消しゴムの行方を見守りつつ、薬師丸 幸へ語る。

 「然しながら……幸ちゃんは透子ちゃんを探すのを目的として
この空間の六方の部屋を無闇に探索しても僕等に有益な道具や情報は
入らない気がするんだよな……」

 そう呟いて、消しゴムが無事白い部屋に入って何事も無ければ
薬師丸 幸が先行して無事なら次に入る……そのプロセスを次項に置いて
後藤は会話も行動も終了する。


322 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/05/29(木) 12:43:19
>>320-321(GM、後藤)

「…………」

扉の外から部屋内を見渡す。特に何も無さそうだ、と判断した。

扉の『数字』も変わっていないのだろうか。
あるいはもっと感覚的に、空気が変わった、であるとか――

「うーん?」
「どうしようかな」

とりあえず、『後藤』の消しゴムの行方を目で追う。
何となく何も起こらない気もする。

> 「『レディ・リン』に先行して、部屋に入って貰う……と言う方法で
>危険かどうか確認するのも、正直結構危険かも知れない」

「じゃああんたか私は、『レディ・リン』より速く・精密に罠を回避出来る?」
「消しゴムには目は無い。『レディ・リン』なら物理攻撃は空かせるし、速くて精密、視界もある。斥候には最適よ」

「……でもまあ、罠を確認するのは、消しゴムでも悪くないと思うけどね。でも生き物にだけ反応する罠もあるかも」

だとすれば、スタンドである『レディ・リン』によるチェックもまた不安かもしれない。

> 「然しながら……幸ちゃんは透子ちゃんを探すのを目的として
>この空間の六方の部屋を無闇に探索しても僕等に有益な道具や情報は
入らない気がするんだよな……」

「……じゃあ、どうすればいいと思ってるのさ」
「数字の謎を解く、以外で、なんか方針とかある?」

とくに何も無いなら、部屋に足を踏み入れてみる。
まあいきなり爆死したりはしないだろう。楽観的だが、なんとなくそんな気がする。


323 : 『白い部屋』 :2014/06/01(日) 21:07:51
>>321(後藤)

『消しゴム』を『西の部屋』に投げ入れるが、特に何も起こらなかった。


>>322

               スッ……

『消しゴム』が無事なのを確認し、『西の部屋』へ入る……。

      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

何も起こらない。が、『薬師丸』は気付く。
『扉』に大きく表示されている『数字』が、『41』に変わっている――――


         ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


324 : 後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』 :2014/06/01(日) 21:57:45
>>323->>322

 「『扉』の数字が変わったね」

 『ザ・パラダイム・シフト』により『薬師丸』の気づく部分は後藤にも
知覚伝達される。消しゴムも薬師丸が無事な事も安心する点だが。

 (やはり、扉の『文字列』と扉の『数字』これを基点に推理しなければいけない)

 後藤としても、幾つかの公式を建てては居る。

 各、白い部屋の一辺が16mな事も含め、16+16+16。これに当て嵌めて
例えば扉が『48』に位置された場所なら出口に近いのでは? 

 『41』への変化、それは時間的な変数によって生じされており。一定の
法則に基づいて進まない限り出口に通じないのでは? 等……。

 (だが、材料が不足してる……慎重に、焦ってはいけない)

 >「数字の謎を解く、以外で、なんか方針とかある?」

 「まぁ……自信は無いが」

 頭を少し掻き、後藤は薬師丸の問いに答えを返す。その声色には自信は無い。

 「『○,○,○+b』の部屋……此処が一番白い部屋で異質だからね。
しっくり来る表現で言うと『中間点』……そう言う気がするんだよ。
『ジゼル』の女の子や、さっきの教会も含め。この白い部屋の出口に
進む為には一定の意思ある敵を攻略しないと進めない……そんな気がするから」

 とは言うものの、今のままじゃ返り討ちにされる確率が高いからねぇ。と付け加えた。


325 : 薬師丸 幸『レディ・リン』 :2014/06/03(火) 01:13:51
>>323-324

「おっ」

この退屈な空間で、変化する事は嬉しい事。
それが『期待通り』なら尚更だ。

「ごらん、数字が下がったよ」
「へえ、点々のついたEは数字が下がる、っぽいね。なるほどね」

(なら、ふつーのEはどうなるのかな?)
(同じように下がる? 下がり幅が大きいとか? うーん?)

「まあ試せるんだから、考えるより試すかな」

とりあえずこの部屋の探索は後にするベき、と判断。
部屋を出る。そして南(Eのある扉)へと向かう。

「後藤さんの考えもまあ、わからないでもないね」
「でもま、先に数字の謎を解こうじゃん? 解けるとこまで、ネ」

(……ほんとはナニ言ってんだかわかんないけどね)

あからさまに意味が分かっていなさそうな顔だ。


326 : 『管理人』 :2014/08/20(水) 22:41:24

このミッションは『打ち切り』になりました。


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