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【場】『メインストリート』
1ようこそ、『黄金町』へ:2011/12/12(月) 07:28:29
住宅街を南北へ抜ける、『黄金町』の大動脈。
アーケードの下には様々な店舗が並ぶ。
道幅は広く、平日は人通りも少なく見えるが、
様々なイベントが催される祝日・週末には、
ちょっとした祭りとなり、人並みが押し寄せる。


―┘          ┌┘   ◎
―┐ S湖     ┌┘   ┌┐   住  宅  街   
  │      ┌┘   .┌ ..│...      ‖
   ┐     │    ┌ ┌┘       ‖←メインストリート
   │    │   ┌  │         ‖
    ┐   │  ┌  ┌..       黄金原駅
     │  └─┘┌―      ┏ ━■■━ ━ ━
  ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛
       │      └―┐黄金港  繁華街  
       └┐   ┌――┘
 ─────┘   └――――――――――――

     太 平 洋

2高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/17(土) 22:39:35
師走も半ばを過ぎた頃でございます。
忙しなく行きかう人々がアーケードに見えまして、知らずと足取りも早くなります。

ただいまわたくしは学校の帰り。
住宅街の我が家へと家路についているのでございます。

最近『いい事』がございました。
早くなるばかりか、足取りは軽やかとなり、今にも弾んでしまいそうでございます。

3近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/17(土) 23:57:03
>>2

 「わー」

前方不注意で前の人のドテッ腹にIN。頭突きをくらわすかたちになる言い切り破ス精CCC

4高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 00:04:16
>>3

         『 ド  ボ  ォ ッ  !!』


    「うぐぅっ!?」

まあ、なんということでしょう。
唐突におなかに衝撃がありました。

軽い当たりではございますが、思わず転びそうになりました。

踏み止まってぶつかった『何者』かを確認しとうございます。


(*ぶつかった相手は近くの学校の高等部一年の制服を着た女子生徒だ。
  制服は改造されることもなく普通だが、頭に真空管の髪飾りと歯車のイアリングをしている。)

5近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 00:13:14
>>4

  !!

   ズザザッー


三、四歩引く。


 「ごめんなさい!」


黒ズボンにYシャツの、男の子の七五三みたいな恰好の娘が頭をさげるよ。

6高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 00:19:21
>>5
あらまあ、なんと可愛らしい格好でしょうか。
男勝りという感じなのでしょうか。ふと物珍しさもあって、つぶさに眺めてしまいます。


「お怪我はございませんか?」

わたくしには大した怪我はございません。
むしろぶつかったお方の方が心配でございます。

7近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 00:26:10
>>6

 「あ」「ハイ」「大じょうぶです」

 「えっ・・・と、お姉さん」

初対面なので当然 名前がわからず、「お姉さん」と呼ぶ。

8高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 00:32:54
>>7
「それはようございました」 「なにか急ぎのご用事でもございましたか?」

わたくしは『お姉さん』という響きに快いものを覚えました。
人から呼ばれるときは『お嬢ちゃん』がせいぜい。


しかし、目の前の方には何の関係もないことでございます。


「きちんと前を見て歩かなくてはだめですよ?」

わたくしの方が年長者でございます。
それではしかるべき態度を以て、きちんと注意をしなくてはなりません。

(*お姉さんと呼ばれた高泉だが、身長はひどく低い。
  150cmを切っており、高校の制服が不似合いなほどだ。

  だが、胸を張って近橋に向けて注意をしている。
  声音に嫌悪や怒りの色はない。和やかで気の抜けるような声色だ。)

9近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 00:37:45
>>8

  シュン

 「ごめんなさい・・・」


>「なにか急ぎのご用事でもございましたか?」


 「あ、えっと、」
 「『ポスト』をさがしていまして」

 「どこかごぞんじでしょうか?」

10高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 00:44:37
>>9
「まあ」  「ポスト、でございますね?」

さて、どこにあったでしょうか。
改めて考えてみると、どこにでもあるような気がしてくるものでございます。
ですが改めて探すと見当たらない。実に不思議な気分がいたします。


「ああ、そうでした」

簡単な解決方法に思い当たりました。


「コンビニエンスストアを探しましょう」

近年のコンビニエンスストアには郵便配達用のポストが備えられているのが常でございます。
件の赤いポストだけを探すより、範囲を広げてみるというのも一つの方法論でございましょう。


「よろしければわたくしもお手伝いさせていただきます」

11近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 00:50:22
>>10

>「コンビニエンスストアを探しましょう」

 「えっ」

 「うーん・・・・・・」

どうしようかな、という顔になる。


>「よろしければわたくしもお手伝いさせていただきます」

 「・・・・・・」
 「( 名前の知らないお姉さんにやってもらったほうが都合がいいかもしれないな )」


   トコトコ

 「あの」
 「すいませんがおねがいしちゃって・・・いいですかね?」

 「1通、お姉さんがポストに投かんしていただきたいのですが」

12高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 00:55:13
>>11
「はい、よろこんで」

袖擦り合うも多生の縁と申します。
この場合は擦り合うどころか衝突したので、多少では済まない縁でございましょう。

縁ついでに頼みを聞くことにいたします。
改めてあたりを見渡せば、コンビニエンスストが目に入りました。


「それでは行ってまいります」  「なにを投函すればよろしいのでしょうか?」

13近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 00:58:43
>>12

 「ありがとうございます!」

   ペコォー

 「じゃあ」


右の腰ポケットから白くて薄いゴム手袋をとりだす。

   キュー  キュ

手に慎重にはめて、今度はその手で反対のポケットへ。

   ムオン

    ムルオアアアア

鈍い金色に光る『猟銃の弾丸』を取り出し、


   ポロリ

同じく取り出した茶封筒に入れる。茶封筒についた のり付けで手早く封をする。

 「はい」

渡す。

14高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 01:07:19
>>13
「       」

お母様、お父様、言葉を失うとはこういうことを言うのでございますね。

わたくしはミステリー小説が好きでございます。
作中ではトリックには銃が用いられることもございます。

それ故、見えた何かがなんであるのか理解できてしまいました。



「少々お待ちください」

             『スゥ――ッ』    『ハァァアアアア』


(*女学生は深呼吸を始めた。顔色も悪い。動揺しているようだ)

15近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 01:14:23
>>14

 「?」

 「どうしましたか・・・?」


しまったな。打ち所が悪かったか?

 「ここから少し歩いて、わたしのお兄さんたち・・・
  いや血はつながってないから『ぎ兄弟』たちなんですけどね」
 「そこの『事む所』で休んでいきますか?」

16高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 01:22:31
>>15
           『スゥゥ――――  ピタァ』

息をしっかりと吸って、落ち着きました。
これから扱う『彼女』は冷静な心境でわたくしに従わせなくてはなりません。
扱いを間違えればわたくしの恥であるどころか、『刺青師』様の恥でございます。


「わたくし、高泉切羽と申します」

   「お嬢さまのお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

 「もうひとつお願いがございます」   「これを、どう思ってらっしゃいますか?」


『封筒』を軽く上げてみせて、『彼女』の眼差しでこの方の『先入観』を把握しとうございます。
『ナスティ・アイドル』のスタンド能力をよもやこんな形で使うことになろうとは思いもよりませんでした。


(*高泉の顔に滲むようにしてもう一つの真白い顔が見える。
  そのオパールのように五彩を秘めた瞳が、近橋を見つめている)

17近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 01:38:35
>>16
あ、名乗っていなかったか。
人様にお願いをするのにこれではいけなかった。

   ペコリ

 「わたしは近橋千・・・」「さ」


   ギャン

 「 (こいつッ! 『スタンド使い』ッ!) 」

 「 (ブッころすかッ ・・・いや、早とちりはよくない。ころすのは後からいつでもできる・・・) 」


平静を装う。

 「千さとです」


    ゴゴゴゴゴゴ

> 「もうひとつお願いがございます」   「これを、どう思ってらっしゃいますか?」

 「(・・・・・・?)」

 「(これ・・・って、ただの鉄ぽうのたまじゃあない)」


このお姉さん、もとい高泉切羽さんの意図はわからないが、ひとまず『本心』を述べる。

 「えっ、と」

 「それはわたしの『会社のぎ兄弟』から「おつかい」をたのまれたものです」


 「『それ』は、せいじ家のおじいさんあてなんですけど」
 「山でかりをするしゅ味らしいんですけど、「たま」が足りない分けてあげるんですって」
 「そのおじいさん、『会社のぎ兄弟』の人たちのダム工事に反対してるいやな人なんですけど」

 「いやな人でも『おねがい』すればわかってくれる、そのためのプレゼントだよって言っていました」

 「えへへ」
 「すごいですよね、せいじ家と知り合いなんて」

 「そんけいしますよね」


繰り返すがこれが『本心』だ。

18高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 01:46:30
>>17
「千聖さまですね」   「あらためてよろしくお願い申し上げます」


             『ペコォ――』


さて、彼女の本心は聞くことが出来ました。
『ナスティ・アイドル』の能力は『先入観』を可視化して干渉することでございます。
ですが、能力を使う必要もなかったようでございますね。


利用されているだけ、とわたくしは考えます。



「それでは行ってまいります。千聖さま、お待ちくださいませ」



            『コッコッコッコッコッ』

ああ、我ながら足取りが急いてしまいます。
彼女に気付かれぬよう心を落ち着けねば。



                 『ガーッ』    《イラッシャイマセー》

                            《アリガトザイアシター》   『ガーッ』



「いってまいりました」

あくまで笑顔を心掛けましょう。

19近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 01:53:11
>>18

 「ありがとうございます」

  ペコォー


 「(てきじゃあない・・・のかな)」

 「(この町を守るせん力になる人だといんだけれど)」
 「(かんゆう・・・いやあせるのは良くないかな)」

この場はお礼するだけに留める。

20高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 01:58:06
>>19
「千聖さま」  「わたくし、ホンの好奇心からお尋ねしますが」

   「先程お話しいただいた事務所とは、どちらにございますのでしょうか?」

笑顔は絶やしません。しかし、『ナスティ・アイドル』の眼差しは決して逸らしません。
事務所に対する『先入観』を見ておくといたしましょう。

21近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 02:09:50
>>20

 「『事む所』は、えっとここからだとそこの道をこうまがって、『オーソン』がみえたらまたまがって・・・」

   ゴゴゴゴ

    グニュウウウz__ム

高泉さんの目には『観える』・・・この私には知り得ない事柄だが―――
私の『先入観』が『形あるもの』として見える。

   ムニ ムニ

その『先入観』は、早朝のスガスガしい湖面のように透き通っていて・・・
あるいは磨ききったガラス、清い青空を移すそれのような感じだった。
これは「敬意」とか「好感」とかの気持ちだ。

あくまで『事務所』は『任侠と仁義が根付く建設会社』という気持ちのあらわれだ。

 「・・・っていう道のりで行けます」

22高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/18(日) 02:21:35
>>21
「ありがとうございました」

         『ペコォ――』

あらためて頭を下げましょう。
質問に答えていただいたのなら、きちんと礼をするのが礼儀でございます。
この『先入観』は決して『無理やりな意図』を覚えぬ『本心』のようでございます。


「それではわたくしはこれにて。いずれまたお会いしましょう」

今日は帰ることにいたします。
帰ってから改めて調べることにいたしましょう。

23近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 02:23:19
>>20

 「さようなら!」

私も帰る。それでおこづかい貰っとこう。

24近橋千聖『ミクセル・ピクセル』:2011/12/18(日) 03:05:12
― ちなみに ―

封筒に指紋をつけないようにしていたのは、『綺麗な状態で渡して』と言われたから。

高泉さんに投函をお願いしたほうが都合がいいと考えたのは、
『プレゼントしてるのがバレると照れくさいから、こっそり渡してね』と言われたから。
店員がいるコンビニ(人目に付くところ)でも、知らないお姉さんが投函するなら問題なし、
という判断でした。


    チャン チャン

25柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/29(木) 22:36:32
「塒も無事に確保できた訳だ。
 ボロいがしっかりした造りの寮だったな」

淡い髪色をした若い男が。
咥え煙草でメインストリートを駅方向に向かって歩いている。

「今度はこの街を拠点に股旅と行こうという訳だ」

草臥れたジャケットに、
これまた草臥れた肩掛けのザックが一つ。

「中々良い街じゃないか」

26白都『Hero Of A Hundred Fights!!』:2011/12/29(木) 23:48:35
>>25
「あー、お兄ちゃん。
 この街は初めてかい?」

中年に差し掛かった背の低い男が、声をかけてきた。
みすぼらしいコートに、冴えない顔。
ここが繁華街なら、『客引き』にしか見えない人相だ。

27高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/29(木) 23:50:10
>>25

    『ザワザワザワ』
                        『ザワザワザワ』


師も走るほど忙しいから『師走』と申します。
皆が忙しく走り回る駅周辺をぼんやりと立って眺めているだけで、何故か恵まれている気持ちになります。
所詮、わたくしは学生の身。忙しくなるにも限度がございます。休みに入れは気楽なものでございます。


    「はふぅ」


おっと、思わず息が漏れてしまいました。

(*ほとんど駅の周辺のベンチに腰かけてる少女が居る。身長がひどく低いがファッションは奇天烈だ。
  真空管の髪飾りに歯車のイアリング。大人しげな少女の顔立ちには似つかわない。)

28柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/29(木) 23:54:42
>>26
「ゲホッゴホッ」

深く煙を吸い込んだ時に急に話し掛けられた事でムセる。
周囲に紫煙を漂わせる事になるな…

「一体全体急に俺に話し掛けるとは何事か。
 とはいえ、答えないのは義理に劣るな」

「如何にも俺は根無し草の旅鴉。
 町から町に国から国に股旅する放蕩息子だ」

そう一気に言うと、煙草に手を添え息を整える。

「今は暫くこの町に根を下ろす事にはしたが……
 して、それがどうかしたのかい?」

29柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/29(木) 23:57:05
>>27
如何にも旅人というような風体の若い男が一人。
壮年の男に話し掛けられてムセているようだ。

ちなみに、どう見ても20を超えてはいないが咥え煙草。

30白都『Hero Of A Hundred Fights!!』:2011/12/30(金) 00:03:44
>>28
「ははぁ。
 トラさんみて〜なもんかねい」

自分に漂ってくる副流煙を掌で払いつつ、話を続ける。
傍に立つと、結構小柄な男だ。
髪に白髪が混じっているが、老けてはいない。
まさに『中年寸前』という頃合い。

「いや、もしお兄ちゃんがハタチ以上で、
 この街でイイトコ探してるンなら、教えてあげたいと思ってねい」

言いながら、懐を探ると、何か紙切れを取り出した。

>>27
若い男に、小汚い中年未満の男が声をかけている。
怪しい勧誘かも?

31高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/30(金) 00:10:14
>>28-30
ボウっとしていると、遠目に殿方二人が何か話している様子が見えたのでございます。
はて、何かの勧誘でしょうか。遠くから見ているのでは判らぬものでございます。


  「よし」

   「まいりましょう」        『ストン』
                          『トットットット』


近づいて話が聞こえる距離まで移動いたします。
何分この時期は人が多いでしょう。

                             「……ほう」


ああ、白い息が漏れます。なんと寒い事か。

32柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/30(金) 00:17:10
>>30
「似たような物だな。
 憧れてはいないが、同じようになりそうで恐ろしい」

「して、ああ、色街かいな?」

そう言うと自分もゴソゴソと懐を漁る。
取り出したのは…………黒い手帳。

『柏葉鉄心  17歳』

学生証だった。

「とまあ、俺はこういう次第にて。
 下手に行ってしまうと俺も皆もお手々が後ろに回ってしまうときている」

>>31
「おや………………?」

視界の片隅に何やら近づいて来る高泉の姿を捉える。

「珍しいな、女性が近付いて来るとは。
 これは俺にもこの世の春という事か?」

盛大に勘違い。
まあ、元々間違いだと気付いている前提での言葉なのだ。
説明していて非常に悲しいが。

  クルリ

と、そちらに顔を向けてみる。
こちらに興味を持っている人ならば逆に近付いて来る。
そうでなければ通り過ぎていくだろうからな。

なに、それほど近付いていればこちらの会話も聞こえるだろう。

33白都『Hero Of A Hundred Fights!!』:2011/12/30(金) 00:23:51
>>32
「・・・・ありゃりゃ〜〜ん」

間抜けた声を出してしまった。

「マジ? マジでこれ、学生証?
 弟さんとかのじゃなくて?
 こんなガッチリした17歳、オレん頃はいなかったぜい?」

ブツブツ言いながら、落ち込み始めた。

「やっぱ、オレにゃあ向いてなかったかねい。
 『脱サラ』ぶっこいて、故郷に戻ったはいいけど、
 『水商売』ってガラじゃね〜もんなあ、オレ。
 長々と歓楽街じゃあノタくってたけどよぉ〜〜」

>>31
中年未満が落ち込んでいる。
勧誘に失敗したようだ。

34高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/30(金) 00:27:48
>>32

          『 ニ ッ コ リ 』


振り向かれたのなら微笑みかけるとしましょう。
穏やかな笑みは、この世で最も軽い鎧でございます。
笑いかけてくる相手に噛みつくのは犬か、畜生並みの知恵の持ち主だけにございます。


(*高泉は柏葉に微笑みかけている。いかにも『勘違い』されそうな表情だ。)


>>33
あらあらあら、こちらの殿方は何か落ち込んでいらっしゃるご様子。


   「あの」   「不躾と承知でお尋ねします」

        「あ」


忘れていました。
                 「わたくし、高泉切羽と申します」

挨拶は基本でございます。こちらの方にも笑いかけるとしましょう。

35柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/30(金) 00:32:47
>>33
「おうとも。
 いかにも学生証だ」

  クルリ

手帳をひっくり返す。校章が刻まれている。
白都でも知っている……この市内に有る学校の一つの物だ。

「無駄な金は使えないともなれば脚を使う。
 なあに江戸時代には皆江戸から伊勢まで歩いたそうだ。
 ちょっと数ヶ月歩きながら街を移るだけさ」

ついでに落ち込んでしまった白都の肩を叩く。

「なあに、自分らしいやり方を探して。
 コツコツやれば……きっと良い事有るって」

17歳にしてはすっかりスレた言葉だが。

>>34
「(な、なんだこの女子……)」

初対面の男に急に笑みを向ける。
これは此方に惚れ………………

「(否!)」

何度か旅路にて喰らいそうになった事が有る。
覚えが有る。

「(こいつは『絵画』売りか『宗教』か!)」

  ザザッ

引きつった笑顔を返しつつ、一歩だけ身構えた。

36白都『Hero Of A Hundred Fights!!』:2011/12/30(金) 00:38:30
>>35
「いやいや、てぇしたもんだ、兄ちゃん。
 今時の『17歳』がみんな兄ちゃんみてーなら、
 オレなんか『15歳』くらいのもんさ」

「まあオレも、年の割には老けて見えるって
 言われるけどねい。
 だから『マスター』とかやれるかって思ったのが・・・・」

「ああいや、待てよ?」

顔を上げ、顎に手を当てる。

「兄ちゃんがそんだけ立派になったてのは、
 少なからず大人とつきあいがあるからだろ?
 その大人の誰かさんに、オレの店を紹介してもらえばいんじゃねーか?」

最初は呟きだったが、後半は明らかに大声だった。

>>34
「お」

声を出し切ったところで、振り返った。

「こりゃあ美人さんだねい。
 でも、往来で知らない相手にいきなり名乗るのはよくねいな。
 美人さんなら、なおさらだ」

37高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/30(金) 00:42:30
>>35

>  ザザッ

>引きつった笑顔を返しつつ、一歩だけ身構えた。


はて? わたくしは何か警戒されるようなことをしたのでしょうか……?
皆目見当がつきません。

父母からの教えの中でも、これは飛びきりに粋なので遵守しようと努めてきたのですが……
笑いかける、そのことが間違っている。そういう例もあるのでございましょうか

       「(おいでなさい)」
           「(『ナスティ・アイドル』)」          『  ――――ズ  ォ  ォ 』


確かめましょう。目の前の殿方の『先入観』を『ジェリー』として『可視化』いたします。
わたくしを見ているのなら、わたくしへの『先入観』が顔にこびりついているのが見えるはず。

いかなる『先入観』か、『真実』を見とうございます。


(*少女の傍らに純白の女性的な人型が現れた。オパールの五彩に燃える瞳が柏葉を捉えている。
  その能力で顔にこびりついた『ジェリー』として、高泉への『先入観』が『可視化』されるだろう。)


>>36
    「?」  「そうなのでございますか?」


美人である、と知らない相手にいきなり名乗る。
この両方に関してでございます。しかし、注意してくださるとはこの方。


 「あなたさまはいい人なのでございますね」
                            『ペコォ――z___』
                                          「お気遣いに感謝いたします」


きちんと礼を示すのは人間関係の第二歩でございます。
これで親しみを持っていただけるとありがたいのですが。

(*白都の目にも少女がスタンドを発現したのは見えるだろう。)

38柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/30(金) 00:51:55
>>36
「いやいやご謙遜をば。
 俺など単なる穀潰し、家族には疎まれている程で」

と、肩に乗せていた腕を離し。
頭を振る。

「生憎と。
 俺はこの町には知り合いなど居る筈もなく。
 精々塒にしている寮の人か学校の先公くらいしか頼れない次第で」

「特にそういう店の事で頼れるかとなると……」

と、逆にこちらは後半声が萎み気味。

>>37
「!!」

「なんと。俺にいきなり何をする気だい」

  ズッギャァァアン

『ナスティ・アイドル』を視認した瞬間。
今度は『柏葉』から『人型のヴィジョン』が出現する。

『先入観』が上書きされるのが見える。
『詐欺』ではないかという疑いに、今度は『敵』という認識が。

『先入観』が関係無い程に警戒されているのが分かるぞ。

「先に抜いたのはお嬢さんだ。
 理由の説明はして貰えるのだろうかな?」

拳に『シリンダー』を備えた『人型スタンド』が構えを取った。

39白都『Hero Of A Hundred Fights!!』:2011/12/30(金) 00:55:35
>>37
「そりゃあねえ。
 普通はそんなコト、道端でしね〜からねい。
 ティッシュ配る女の子が自己紹介するかい?
 客引きのコールガールだって、名前は言わないだろ?
 まして美人さんが、いきなり名前を教えてくれる。
 そいつはつまり、よろしくない予感しかしねーのよ。
 特に、オレみて〜な人間にはねい・・・・
 あー、あんたが『怪しい』って言ってんじゃあ・・・・」

その目が、ほんの少しだけ、切羽の傍へと動く。

「言ってんじゃあ・・・・なかったんだけどねい。
 参ったねえ、こりゃあ・・・・」

「『コッチ』にゃあ、いないと思ってたんだが・・・・」

>>38
「・・・・・・・・・・・・・・うおあっと」

スタンドを発現させた柏葉を見て、思わず声が漏れた。
あの町を出てから、少し気が緩んでいるのかもしれない。

「(『惹かれ合う』・・・・んだったけか。
 にしても・・・・こんなちっこい町でか?)」

40高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/30(金) 01:00:41
>>38

      「!?」


このパターン! この間学習した……そう思っていた、思っていました。
ですがこの高泉切羽。何も学んでいなかったようでございます。


『敵』という認識は、『厄介』でございます。
いかに誤解を解けばいいのか。ああ、どうするべきか。
                                 『スタッ』          『――――シュッ』

致し方ありませんが……『拮抗』を作るとしましょう。


(*『ナスティ・アイドル』が少女の前に立った。及び腰に両腕を突き出している。
  見るからに『慣れていない構え』だ。じりじりと、少女とともに退いていく。)

>>39
       「も」
            「申し訳ございません」

     「わたくし今」
               「戸惑っております」


こちらの方には何も理解出来ない事態でしょう。
『ナスティ・アイドル』を構えさせてはみましたが、いかにも頼りなく思えます。


                    「少々のお待ちを」


ああ、そうか。『先入観』を『剥げ』ばあるいは……

そこに思い当たりましたが、未だ人に試したことがありません。
こちらから手を出す、という行為は攻撃と見られる可能性がございます。


   「離れていたほうがよろしいかと存じます」

              「どうか 身の無事を望まれるなら どうか」

41柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/30(金) 01:06:54
>>39
  スルリ

          カチャッ

       チャキッ

と、『人型スタンド』がその『弾倉』に手首から取り出した『3つの弾丸』を込めるのが見える。
腕その物が銃の『スタンド』だとでも言うのだろうか。

とにかく。
         ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

一瞬、平和な町並みの中で緊張が走る。

「……?見えるのか、アンタにも」

そして、漏れた声を聞き逃さない程には。
『柏葉』の神経も鋭敏なのだ。

>>40
   チャキッ

手の内へと戻っていく『弾倉』が『高泉』にも見える。
そして、『柏葉』が放つ鋭敏な警戒心もだ。

「生憎と、俺は最近まで日の本を離れていた身。
 あまり『危ない』事は我が身に起こしたくなく」

「理由を聞いている」

「その口で。
 答えてはくれないものか。
 下がるより、構えるより前に」

慣れていない、素人の構え。
とはいえ相棒で理解している。『ハード・ターゲット』で理解している。
この『スタンド』という力は破壊を起こしうると。

警戒は解けない。

「言わぬなら、ズドンだぜ?」

42白都『Hero Of A Hundred Fights!!』:2011/12/30(金) 01:17:57
>>40
     ジロ! ジロ ン

切羽を、そして柏葉を瞬時に見やる。
互いの表情、動き、スタンドの様子。

(状況把握には、まあこんなもんかねい。
 しかしまあ・・・・なんでロクな『能力』もないオレが、
 毎回、『ケンカ』に首突っ込むんだか。
 『ゲームセンター』の呪いって奴か?・・・・まあいいけどねい)

>>41
「はっははは」

切羽に言われ、一歩引いた白都は、
唐突に笑い声をあげ、何気なくも柏葉の肩を叩く。

「そんくらいにしといてやりな、兄ちゃん。
 この美人さん、『生まれたて』なんだ。
 歩きたての子供にぶつかられたからって、
 本気でツンケンしてちゃあ、せっかくの大人ぶりが台無しだぜい?」

43高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/30(金) 01:23:04
>>41
話す余地がある。そうわたくしは考えます。
となれば、まずは何をすべきか。

               そう、今さっきと同じように……



      『ペコォ―z__』
                         「大変失礼をいたしました」

                            「高泉切羽と申します」


詫びるためにまず頭を下げます。無用な争いは避けとうございます。
『ナスティ・アイドル』を解除すべきかは迷いどころでございますが、今は発現したままにございます。


    「(『先入観』の『変化』……)」
                           「(それを見てからでも遅くはないはずです)」


呼吸を整えましょう。


      「おほんっ」   「不躾な真似をお詫びいたします」

         「なにぶんこの力に不慣れな身でございまして……」

              「不快になられたのなら、まことに申し訳ございません」


まずは再度丁寧に謝罪いたしましょう。

                          (またも『弾丸』)  (悪縁にございましょうか)


>>42

       『キョトーン』

生まれたて? わたくしは15歳でございますが。
はて、何を指して生まれたてとおっしゃられているのか。


――目に映るのは『純白の乙女』の像にございます。
ああ、確かに彼女ならば『生まれたて』に相違ありません。


と、するならば。

                 「あなた様も……」
                               「『スタンド使い』でございましょうか?」


ふと、警戒の気持ちが緩むのを覚えました。
一人が相手で緊張するなら、二人になったらならばさらに緊張するのが当然でございます。 

しかし、あまりの事態に耐えかねたのでしょうか。
『ナスティ・アイドル』の両腕もだらりと垂れ落ちます。

44柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/30(金) 01:31:09
>>42
笑い声に毒気が抜けたのか、
目を瞑って深く息を吸うと紫煙を吐き出す。

「俺も成ってより未だ三日。
 なれど…………戈を止めると書いて武か」
 
    ガチッ
          スッスッスッ
       カチャン

『弾倉』をより『銃弾』を取り出し再度手首に収める。
同時に『ハード・ターゲット』自身も構えを解いた。

「肩肘張りすぎれば、それが火種になるやもと。
 なるほど一理ある」

       スウッ

と、『ハード・ターゲット』が静かに『柏葉』の肉体へと帰る。

>>43
「ふむ」

「お嬢s……いや、『高泉』。
 名乗られたならば答えるは道理。
 俺は『柏葉』──『柏葉鉄心』と言う者だ」

『高泉』が頭を上げた後。

     スッ

深々と、上半身を45度曲げる。『最敬礼』だ。

「…………道程にて。
 俺は今まで何度か女性には痛い目を見せられ掛けている。
 お茶に誘われて絵を売られそうになり、食事に誘われて宗教勧誘されそうになり。
 日本もやはり怖い土地なのではと思う事数度」

「ああもにこやかなれば、更に警戒してしまうという脊髄反射をしてしまった。
 いやさ申し訳無い、俺の早合点に過ぎたかもしれぬ」

しれない、という仮定。
若干『先入観』は薄くなったようだが……?

45白都『Hero Of A Hundred Fights!!』:2011/12/30(金) 01:40:32
>>43-44
「よーしよし。
 これにて『一件落着』・・・・と」

(どっちもスタンド持ちだが、気持ちいい連中だねい。
 ま〜〜た道端で血を見ちまうかと思ったぜい)

「ん? おまえさんら、両方とも『なりたて』か。
 そりゃあ『偶然』じゃあねいな・・・・
 オレが思うにだ、多分――――っと」

少し考えるも、唐突に携帯が鳴り始めた。

「もしもし?え、いや、今ちょいとビラ配りに・・・・
 あーいや、すぐですかい?
 わかりましたよ。走っていきますんで、へい」

プチ

「あー、ちとオレは急用が出来ちまったんで、
 後は若いお二人さんに任せるとするわ」

ニヤン!と笑うと、チラシを数枚、二人に手渡した。

「そこが、来年にオープンするオレの店だ。
 あんたらみてーなのをメインの常連にしたら、
 『流行る』んじゃね? と今思いついたわけよ。
 つーわけで、『同類さん』を見たら、この店を教えてやってくれい。
 オレの名前は白都。スタンドは・・・・『秘密』だ。それじゃーな」

言い切り、駅の方向へと駆けていく。

二人の手元に残されたチラシには――

『SHOTBAR ヒデヨシ』 OPEN

の地味な文字と、『ネオンストリート』の地図。

46高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/30(金) 01:44:04
>>44

>しれない、という仮定。
>若干『先入観』は薄くなったようだが……?


それで十二分にすぎるほどにございます。
『ナスティ・アイドル』には退いてもらうといたしましょう。
                                       『ズズズズズズ・・・・・』


  「それは難儀でございました」
   「わたくしの能力で、柏葉さまがわたくしをどう思っていらっしゃるか」

         「わたくしはそれを知りたかっただけにございます」


実際には心の内を探るような真似でございます。
恥じ入るべきことを明かしてしまったので、頬が赤らむのを覚えました。

柏葉さまは許してくださるでしょうか。その目を見つめます。


>>45

  「白都さまでございますね」
                     「確かに受け取りました」


『バー』。胸躍る響きにございます。
密会や情報収集、ハードボイルドの響きが。
                             『ジュルリ』

    と、いけません。先走ってしまいました。



   「承知いたしました」
      「今日はご親切にどうも」     『ペコォ――』

見送るといたしましょう。チラシは鞄の中にしまいます。

47柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/30(金) 01:54:02
>>45
「『偶然ではない』と?
 なるほど、それはこの町は面白くなりそうな」

「何年か居着いてみるとして。
 日の本の東と西と中央付近は行けるだろう。
 ……『良い場所』だ」

うんうんと頷きながらチラシを受け取り。
何をか色々考えているようで。

「いやさ、色々迷惑を掛けてしまった。
 一杯引っ掛けに行こうと思うわな」

こいつ、酒や煙草については倫理観ゼロのようだ。
と、そう言いながら見送るのである。

>>46
「『知りたい』と、ただそれだけならば。
 随分と悪い事をしてしまったようだ」

目を合わせる。
徐々に徐々に、霧が晴れるように『先入観』が引いていくのが。
『ナスティ・アイドル』越しでなくとも分かる。

と、急にエラく真面目腐った顔をして『高泉』の手を握った。

「この非礼の償いは、いつか必ずや」

「恐らく俺は『寮』に居るか、この町を彷徨いているか。
 機と気が巡れば再度会う事も有るだろうさ。
 困ったときは何でも手助けしよう」

48高泉切羽『ナスティ・アイドル』:2011/12/30(金) 01:59:58
>>47


        『 ギュッ 』

   「ぅ」
         「ぁ〜ぁ……」


いきなり手を握られてしまいました……
先程とは別の意味合いで恥ずかしゅうございます。


『先入観』が融けたのは嬉しゅうございます、ございますが……


        『パパッ』

                          「そ それでは」
                                      「わたくしはこれにてっ」

手を振りほどき駆け去ります。恥ずかしくて振り返れません。
ああ、今日は恥のかき通しでございます。


年が明けたならこんなことがないことを祈るばかりでございます……

49柏葉鉄心『ハード・ターゲット』:2011/12/30(金) 02:10:51
>>48
「おお……?」

手を振り解かれてしまった。
こちらが何か失礼をしてしまったのだろうか。

それに先程までとはまるで違う様子。

「然らば、また会える事を楽しみに。
 善き年を」

と、走り去ってしまう『高泉』を見送る『柏葉』だった。

「しかし、同じような者が集まる町……?」

南北に数キロ。
『メインストリート』から『ネオンストリート』までの長い直線道路を見渡して。

「一体何が起こr…………アチッ」

フィルター付近まで燃えた煙草を吹き捨て踏み消し。
町の散策へと戻っていくのでした。

50唐川『デッド・メモリーズ』:2011/12/30(金) 23:48:56

  テク

     テク

「賑わってるなあ〜・・・」

買い物を頼まれたので歩いているんだ。
周りは正月一色。たまに周回遅れのクリスマス気分の連中もいるが…
大体はもちとか門松とかおせちとかそういう感じだ。

「えーッと…酒と歯ブラシと猫の餌と…」
「脈絡ないな母さん」
「未成年に酒買いに行かせるなよな」

ブツブツ言っているぞ。

51座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2011/12/31(土) 00:51:41
>>50
「フン……賑わってるな……」

腹が減ったので、食い物を探しに来た。
周りは正月一色。たまに周回遅れのクリスマス気分の連中もいるが……
大体はもちとか門松とかおせちとか……くだらない感じだ。

「……酒……歯ブラシ……猫の餌……」
「猫の餌はどうでもいいな」
「別に……あいつらに『やる』つもりじゃない……」

ブツブツ言っている。背後で。

52唐川『デッド・メモリーズ』:2011/12/31(土) 01:03:24
>>51

「…」

「………」


    くる

ビクッ!


「なんか『エコー』がかかってんのかな、と思ってボーっとしてたら…!」

真後ろでブツブツ言われてたので、背筋にブツブツができそうなくらいびっくりした。

「…」 「猫飼ってるんだ。かわいい?」

「あっ。ああ! あの、この辺の人ですよね?」「ちょっと凝った酒屋さんとかって、どこかにありませんか?」

唐川虎次郎16歳。物怖じしない高校生である。

「親に買い物頼まれたんスけど、コンビニとかスーパーには売ってねー銘柄で」

ちょっとマニアックなのを買いたいのだ。

53座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2011/12/31(土) 01:13:19
>>52
「………………」

               スン

軽く鼻を動かし、眉根に皺を寄せる。

「猫を飼う……クックク……オレが……か?
 誰か知らんが、いきなりだな……
 オレが猫を飼うような人間に見えるのか……おまえには」

その手にはしっかりと『銀の匙500g』(高級キャットフード)が
掴まれているのだが、男の返答は『否』から始まった。

男は二十歳前後。黒髪を無造作に伸ばしている。
ただものではない眼光の鋭さがあるが、
言っていることはちょっと面白かった。

「酒か……フン、いいだろう。
 オレもちょうど欲しかったところだ……ついてこい」

言って、メインストリートの中をずんずんと歩いていく。
長身の男に恐れをなしたか、雑踏は割れ、すいすいと進めた。

キャットフードに『買い上げシール』がないことに、
唐川は気付く……かもしれない。

54唐川『デッド・メモリーズ』:2011/12/31(土) 01:17:46
>>53
「見えますけど」

即答だった。

「(『シール』が貼ってないな)」「(オレもたまに『袋ください』って言うけどやっぱいらなくなって裸で持って帰るときがあるよ)」
「(この人もそうなんだろうな。ちょっとヘンなクセがあるんだ。友達少ないんだ。オレと同じだ)」

そしてわりと失礼なことを考える高校生だった。

「ついてこい」と言ってずんずん歩き出す男。
いい人に道を尋ねたものだな、と思って、後ろをついていく。
こりゃあ歩きやすくていいぞ。虎の威を借るとスゴく歩きやすいッ!こんな歩きやすい大通りは歩いたことがねェーッ!!


テク   テク   テク   テク

55座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2011/12/31(土) 01:22:33
>>54
「おかしな奴だ……
 そんな『目玉』は、刳り貫いて洗って来い……」

振り返らず言うと、男はメインストリートを先導する。

やがて、小さな酒屋の扉を潜った。
看板もろくにない、暗く狭い店内。
専用の冷蔵庫には、これみよがしに日本酒やサインが入っている。
立ち飲み用なのか、小さなカウンターまである。

奥には、いかにも偏屈そうな店主が座っていて、
突然の来客にも挨拶一つしない。

「……こんなもんで……どうだ?」

56唐川『デッド・メモリーズ』:2011/12/31(土) 01:31:42
>>55
「難しいですね」「コンタクトじゃダメ?」

いたってマジメである。
だって猫飼ってない人がキャットフード買わないだろう…自分で食べるにしたって缶詰買うだろう…。

「(ヘンな人ッ)」

そうして連れてこられた『酒屋』。
看板もろくにない、暗く狭い店内。
専用の冷蔵庫には、これみよがしに日本酒やサインが入っている。
立ち飲み用なのか、小さなカウンターまである。

置くには、いかにも偏屈そうな店主が座っていて、
突然の来客にも挨拶一つしない。

「…」

「……グゥゥゥ―――ッド!  ッスよォォ〜!」

狭いのはともかく。
暗いのは、光が入るのを防いでいるからだ。照明にお金をかけるかどーかは店主次第だからな。
冷蔵庫に入った日本酒。日本酒はいいお酒ほど冷やして保存しておくと良い。
カウンターがあるということは酒好きがくるということだ。酒好きは酒飲みだし、ワザワザこんなところに来る連中の舌は大体肥えてる。
つまり、『おいしいものをそろえてる』可能性がとても高いッ!

「…あったッ」

冷蔵庫の中を覗き込めば、目的のお酒・・・『汝如』を見つけて喜ぶ。

「これ、この『汝如』ください」

買うぞ。それにしてもありがたいな。引越し早々親切な人だ。

57座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2011/12/31(土) 01:43:23
>>56
「らっしえーい」

彫像のようだった店主は、むっすりとしたまま
大吟醸『汝如』を精算してくれた。

店の中を見回すが、何故か座木の姿は『ない』……

58唐川『デッド・メモリーズ』:2011/12/31(土) 01:48:59
>>57
「…?」
「あれ? お礼を言おうと思ったのに」

清算して、外に出てみる。

「おかしいな…」


キョロ

   キョロ

59座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2011/12/31(土) 01:53:00
>>58
雑踏の彼方に、唐川は座木の頭一つ抜けた背中を見つけるはず。

こちらの視線に気付いたのか、ふと振り返り、

   ニヤリ

悪い笑顔を浮かべるとともに、手を上げる。
握られているのは、唐川と同じ――『汝如』の酒瓶だ。

60唐川『デッド・メモリーズ』:2011/12/31(土) 01:57:13
>>59
「・・・」「えッ!」

バ!

思わず自分の手の中の酒瓶を確かめる。
いや…
そりゃそーだ。『スリかえる』なんてできっこない。
一瞬の間も無かった筈だし、気づかないワケがないからだ。

ということは―――

「……ど   ッ」

『泥棒』した、ってわけかッ…!
……
………

『なんてロマンチックなの』

とか全然思わないが。
その『早業』。『機敏さ』。なにより『躊躇いのなさ』。あとはもちろん、『オレ自身が損したわけじゃあない』という事実。

「うわあ…」

『驚嘆』が先に立つ。見事に『やった』なぁ、という感想だ。

61座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2011/12/31(土) 02:01:52
>>60
「しかし……あいつ……
 少しだけ『匂った』気がしたが……」

                  「……フン」

「唐川だったか……
 もしそうなら……それも『悪くない』……クックク」


それ以上、振り返ることはなく。
【殺人鬼】座木 劉一郎は、師走の町へと消えていった。

62唐川『デッド・メモリーズ』:2011/12/31(土) 02:06:33
>>61
「…悪い人だなー」

ドク


   ドク

「おっと」

去り行く背中。振り返りもせず消える背中を眺めて、何故か昂ぶる胸を押さえる。
いや、昂ぶっているのは心臓と
『傍らに立つ、人型の心臓じみた異形』。

「なんか…」

「くふっ」

思わず発現していた。
振り返れば見えたろう、『デッド・メモリーズ』を仕舞い。


【殺人鬼】唐川 虎次郎は家路を急ぐ。

63神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 21:30:33
スタ
          スタ
     スタ

         スタ

「…………随分と遠くまで来たもんだな」

『黄金原駅』より北方。閑静な住宅街となっている地域を。
『暗い赤髪』を炎のように逆立て、右腕に『包帯』を隙間なく巻いた長身の少年が行く。

若干足取りは重く、思案気味に。

64アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 21:41:30
>>63

     《 《 《 《 わわぁ〜〜〜〜〜いッ! 》 》 》 》
                                          バビュゥ――z___ンッ


超忙しなく走る影が四つ神山を追い抜いた。ちまい。


               「お待ちあそばせッ! 淑女がはしたないですわよッ!!」

                                     《……(コクコク》
そして聞き覚えのある声が背後から。

シリアスとか、ゆるさないよ?

65神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 21:45:47
>>64
「………………」

追い抜かれて、そちらの方に視線が。
何か知っているような気がする影が4つ。

「…………幾らホームシック気味っつったって、
 幻覚はやり過ぎだな俺よ」

幻覚扱いだ。

「ハハハ、幻聴まで聞こえやがるとはな」

幻聴扱いだ。
まあ、そんなこんなで手をポケットに突っ込んでフラフラ歩いている赤髪の男。
気付くかどうかは好敵手次第。

66アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 21:53:22
>>65
      ドゴォオッ

「あら! いけませんわ偶然にも引っ越し直後というテンションの上昇のあまり持っていたカバンを振り回して通りすがりの痛い格好をした中学生の後頭部ぶつけてしまいましたわ!」


       《……(フルフル》

言い訳くさいよ、と首を振る『五女』である。
あと頭に鞄超直撃したよ。ガシッ ボカッ ジャキ()。

67神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 21:58:41
>>66
      ドゴォオッ

「ブ!」

気付いたら後頭部に激痛が走ったという。
災難続きの年末年始だと…………

「って……」

「痛みが現実で、このムカつくイヤミな言い回しに、声」

正体を確認するまでもない!
捕まえてくれる!

という事でとりあえず確保な。

68アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 22:05:30
>>67
       グァシィンッ


「きゃあッ! いきなり何しますのッ」

腕を掴まれて拘束された。体格のいい『銀髪金瞳』。
しかし、男女の腕力差はいかんともしがたい。


「誰かしら……?」


       バンッ     ドザアッ

           シャンッ
                     グゥゥン


            バ――――――ンッ         ←近くの無関係の誰かがスタイリッシュにバスから降りた音



「ハッ! アナタはムッシュウ・クジクッ!」

今気づいた。超いまさらである。

69神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 22:11:20
>>68
「『何しますの』じャァねーんだよ!」

  ズイッ

額に指を突き付け顔を近づけ。
説教するポーズだ。

「人の後頭部に打撃しといて何たる言い草だ貴様ァッ!
 しかも傷心中の男にする事か…………」

「『アラベル=メスリーヌ=スパジァリ』!」

『そういう君は』という状態じゃないな。
とにかく相変わらずの『正義漢』ぶりだ。

「何で貴様がこの街に居るんだよ、第一!」

70アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 22:16:01
>>69
「チッ」

なんだよコイツノリわりーなさっさといこーぜハイハイかいさーん、という意図は全く含まれてない舌打ちを漏らした。
ともかくカツンと音高く靴を鳴らし大きく足を開き、グッと胸元で腕を組む。いわゆる仁王立ちだ。


「アタクシのセリフですわよ! アタクシはパパの仕事の都合で引っ越しただけですわ!」

そう、既に引っ越していたのだ。いたのだ。たのだ。のだ……(エコー


「アナタに教えなかったのは別にアタクシが別れを告げるのが寂しいからじゃあないですわッ!!」

安いツンデレ発揮。これがアラベルである。

71神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 22:22:32
>>70
「てめェ舌打ちしたな……?
 しただろう、このっ」

  ヅグッ ヅグッ

まるでアホの子を車の鍵で突くヤツのように。
眉間をつついてやる。何度か。
身長の分だけやはり此方が上だ。目線の位置は。

「こっちも家の事情だってんだよ……
 家ごと引っ越した訳だがな、爺さんの『スタンド』で」

お互いの言い切り。
流石である我々。

「ほォ、そんなら会えて嬉しいか?
 ついでに失恋で傷心の俺でも笑ってくといいぜ悪人め!」

若干テンションが壊れている『正義の味方』。
べ、別にPLが飲酒中だとか、そういう訳じゃないんだからね!

72アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 22:28:12
>>71
「してませんわよしてるわけありませんわ」

ツーンと顔を背けて否定だ。
あ、眉間突っつきは頭に乗ってる『五女』が代わりに受けてる。
眼鏡越しに見える目が涙目だ。この鬼畜! ジャキ!


  「……(ウルウル」

「家ごと引越し……? ちょっと言ってる意味解りませんわね。


 それで……失恋? え、本当ですの!? 誰と!?」

超食い付いた。女の子だから恋の話題には関心があるのだ。


     キラキラキラ
                   キラキラキラ


あ、足元にいつの間にか『盗賊姉妹』も揃ってる。
さあ、語れよ……

73神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 22:37:06
>>72
「いーや、確かに聞いた…………っておィ!
 なァんで『ヴァン』を盾にしてるんだ貴様ァッ!」

  スッ   ヅグッ

照準を下げて攻撃だ。
これで『アラベル』の方に命中する。確実に。

「そーいう反則レベルの『スタンド』なんだよ爺さんは……
 来てみりゃ分かるが、積もった埃から瓦から一切が同じだぜ」

そして食いつかれた。
いかん、話題を間違えたようだ。

「ええい、集まッてんじゃない……ッ
 期待するな馬鹿ッ!」

だが、コレは話さないといかん流れか。

「チッ」

「香奈枝だよ、隣のクラスに居た『烏丸香奈枝』。
 それに、『麟』だ。こっちは知ってるだろ……
 二人と付き合ってたんだ」

「遠く離れる。
 だから、俺の事は忘れてくれという具合だ………
 500kmも有るんだぞ、あの街からここまで。
 もうアイツらの『正義の味方』で居られなくなったっつー話だ」

珍しく落ち込み気味の『正義の味方』だ。
自分が原因で一方的、というのに『罪悪感』を抱いてるようだぜ。

74アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 22:43:49
>>73
「盾にしているんじゃありませんわ。
 アナタが先に突いてきたんじゃありませんの痛いッ」

今度はちゃんと命中している。
なので、スッと一歩引いて射程外から逃れるぞ……


「………………よしよし」
                  ス

                       グシグシ


そして思わぬ反応――頭を撫でてきた。


「アナタは偉いですわね。
 アタクシは『悪党』ですけれど、そういうアナタのスタンスには敬意を表しますわ」

75神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 22:50:04
>>74
ビュンッ   スカァッ

とまあ、外れた。
くっ、こっちの間合いを熟知しているだと。

「………………は?」

「え?」

        「あ?」

それで。
なんで、頭の上に手の感触が。
動いている……撫でられている?
まさかの反応。
笑い飛ばされるなり、馬鹿にされるなりだった筈だこういう場面は。

何故?

「どこが偉いッてンだよ」

「くそっ、第一、何で。
 こーいう反応なんだよ…………コロッと惚れかねないぞクソ野郎。
 単なるダメ男だろーが…」

まあ、優しくされるなんて慣れてはないな。

76アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 22:54:47
>>75
「フフフフフ……」

まるで聖母のような微笑みだ。
アラベルらしからぬ慈愛に満ちた表情……


      クシクシクシ
                クシクシクシクシ


撫でる手が増えた。いつのまにか姉妹たちが頭によじ登ったのだ。
本体と一緒に頭を撫でてきている。


           グイグイグイ


あ、どいつか髪を引っ張っている。


                    グリグリグリ


また別の奴がこめかみとこめかみを拳で挟んで『グリグリ』をかましてきている。


            チョキチョキチョキ


何か切る音が聞こえるけど何の問題もないよね。

77神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 22:59:20
>>76
      クシクシクシ
                クシクシクシクシ

「…………むぐ」

少々恥ずかしさが出てきた。

           グイグイグイ

……おい

                    グリグリグリ

…………おいおい

            チョキチョキチョキ

「おいこらァァァア!」

バッサバッサ

と頭の上から振り落とそう。
間違い無く髪切ってやがるよな!
一部攻撃しているし!

「評価上げたのが間違いだったか!?
 なァにやッてんだよ『盗賊姉妹』!」

手鏡で確かめる。
悲惨だったら手直しせにゃならんぞ。

78アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 23:04:46
>>77

         ポンテンコロロロ――z____ッ


《だって失恋したら髪を切るのよ! じょーしきよ!》

                  《って、ヴァンが言ってた》

        《……(コクコク》

転がり落ちるがスタンドなので軽々着陸。
彼女たちなりの善意です(迫真)。


あと、ハゲとかできてない。心持ちちょーっと短くなったぐらいだ。
ささやかなイメチェン程度だろう。


「オマエたちも淑女らしい気遣いが出来るようになりましたのね」


         ニヤニヤニヤ

薄ら笑いして咎めぬ母親。もっとやれ的な眼差し。

79神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 23:11:01
>>78
「……!!」

これまた予想外。
手酷い切られ方になっていると思ったら。

「………まッたく」

  ナデナデ       ナデナデ
        ナデナデ
    ナデナデ         ナデナデ
   ナデナデナデナデナデナデ

『ヴァン』から順に、姉妹全員の頭を撫でて。
最後に本体の『アラベル』を撫でる。

「正直、救われている気分だぜ。
 まあ……慣れねェけど。やッぱり」

「チッ」

再度舌打ち。しかし、今度は少し音が軽い気がする。

「折角引っ越したってのに、『正義』をするのが全然楽にならねーじゃねーか。
 少しは楽させて欲しいもんだぜ……」

80アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 23:17:20
>>79
予想外なことに全員撫でられた。
最後のアラベルとか超挙動不審に後ずさったりする。

                     ズザザザザザザザザッ


「ハッ! まさか新手のスタンド使いの攻撃ッ!」

原作でよくある言い回しの解禁を素直に喜びたい。
素直な態度の『報復絶討』にかなり驚いている様子だ。


「フフン、アタクシの居るところ『悪』がありですわ!
 楽なんてさせる気はございませんから覚悟あそばせ!」


             ズビイッ


指突きつけて宣言だ。
曲がりなりにも『悪党』。ここで決めなきゃ乙女が廃る。

81神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 23:26:18
>>80
「……いや、そりゃー酷いんじゃね?」

まあ、同じような行動した自分が言えた言葉じゃないが。
それでも若干ムッとするぜ。

   ビシッ

「俺は正常その物だっつーの。
 見ての通りの『神山挫』その物だ」

再度距離を詰めると、デコピンして驚いてる様子に水を差す。
……まあ、今度は言い回しに引っ掛かる要素は無いものな。

「重畳重畳。
 なら、言わなくても分かるよな?一応言っておくが。
 この俺が居る限り。
 艱難辛苦乗り越えて、どんな『罪』を裁ききってやるぜ」

ペシッと、突き付けられた指をたたき落として。
自分の方も宣言してやるぜ。

「しかしまあ、何でこんなやり取りまで懐かしく思うんだかな。
 随分と俺も弱気になっちまったもんだ」

「ま、運命の悪戯にしちゃあ随分気の利いた事をしてくれるもんだぜ」

82アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/01/01(日) 23:36:43
>>81
     バシイッ


「何度も攻撃を受けたんですわ……既にアナタの間合いは覚えていますの」

ポンコツがデコピンを叩き落とした!
当てたいのならこの場で身長を伸ばすといいと思います。


「ふーんだ、アタクシを甘く見てはいけませんことよ!
 ね、お前たち。アタクシたちは甘くありませんわよね!」

                                  《《《《ウィ、ママンッ!!》》》》


高らかに応える『盗賊姉妹』たちであった。
ちょこちょこと足元に寄り集まり、本体と共に腕組みして神山を見上げている。


「先の事なんて誰にも判りませんわね……
 まあ、出会えた今日という日に感謝いたしましょう。それでは……」


               「スーパーの特売ですわーッ!」

                                  ダッダッダッダッダッダッ


  《スマン、神山。少々オカン属性が強化されすぎているんだ》


             《じゃあねクジクー! ばいばいー!》


風のように現れ、嵐のように去りゆくポンコツ一家であった。

83神山挫『ジャキ・ヴェラスケス』:2012/01/01(日) 23:44:16
>>82
「!?」

「こ、こいつ………『成長』していやがる。
 体格が、じゃあない。『知識』面で!」

そんな急に伸びるなんて有りませんよ。ファンタジーなメルヘンじゃあないんですから。

「ふん」

と、笑みが戻る。

  セイクリッド・セブン
「『7人の聖徒会』でなくなっても、『正義の味方部』でなくても。
 たった一人でも俺の『正義の味方』としての厄介さは変わらないぜ?」

「これからもよろしく、という言い方は変だな。
 …………ああ。
 『覚悟しろよ』ってのが丁度いいのか」

一人で得心し。

「………すっかり主婦的だな」

と、若干思ったりしたが、少しばかり晴れた顔で見送った。



「そうだな、たった一人でも『正義の味方』という事に変わりは無いな。」

そう頷くと。
今度は自分の縄張りとすべき『街』を確認する前向きな動きを行う事にして。
自信を持って、地面に歩みを刻みながら進んでいった。

84羽黒剣『モンセギュール』:2012/01/02(月) 22:35:14
「わー、これはこれで良い街でありますな」

『観光掲示板』の前。
小学生くらいの『迷彩ファッション』な子供が地図を見て、
色々な地点を指差して確認している。

「川に湖に海に森に山も有るでありますー」

85唐川『デッド・メモリーズ』:2012/01/03(火) 22:36:22
>>84
「(おっ。迷彩)」

何気ない感想を抱きながら後ろを通り過ぎる。
手には肉まん。片手に缶コーヒー。
見事な買い食いだ。
そして缶コーヒーを飲みながら歩いているということはだ。

トンッ

「あ」

通行人にひじがぶつかって、取り落とした缶が!

「やば、危ないッ」

『迷彩の子』に向けてスッとんでいくというイベントが発生するに決まっているだろうッ!
このままではちょっぴり熱めのコーヒーを頭からかぶる事になるぞーッ!

86羽黒剣『モンセギュール』:2012/01/03(火) 22:46:04
>>85
「落とし穴にー魚雷にーパンジステーク!」

>「やば、危ないッ」

「はえ?」

物騒な事を上機嫌で言っていた直後、気の抜けた声。
『唐川』の言葉に後ろを振り返り。

  バッシャァァァアッ

飛びかかってくるは熱々のコーヒー!

「あー」

         ズギャン!

        パチャッ

呆然としている小学生から『人型スタンド』が出現。
その場を一歩踏みしめると、足下から『シェード付きの誘蛾灯』が生えてきて、
『コーヒー』を替わりに受け止めるぞ!

87唐川『デッド・メモリーズ』:2012/01/03(火) 22:55:37
>>86
「あぶ―――――」

「なくなかったね」


カララン


缶を拾う。

「ごめんごめん。ところで、早めになおしたほうがいいと思うよ。まぁ、オレのせいなんだけど」

指差して言う。

88羽黒剣『モンセギュール』:2012/01/03(火) 23:01:04
>>87
「なんと」

「びっくりしたでありますよ」

目を瞬かせる。
目の前のシェードからはピチョンピチョンと滴が垂れているが。

「直す?
 一体何を直すのでありますか・・・・?」

どうやら何を意味しているのか分からなかったらしく。
『唐川』の指差した先を見てみる。

『迷彩柄の人型スタンド』も隣に立ったままだ。
一緒に指差された先を見ている。

89唐川『デッド・メモリーズ』:2012/01/03(火) 23:18:04
>>88
「それだよそれそれ」

『スタンド』と『誘蛾灯』を交互に指差し。

「ぼくだからいいけどさ。
 世の中には、たったそれだけの理由で他人をヒドい目にあわせようとするヤツだって多いんだ」

「借金ふっかけたりな」

恨みが混じるぞ。

「だからちょっと、気をつけたほうがいいという話だよ」

90羽黒剣『モンセギュール』:2012/01/03(火) 23:23:19
>>89
「あ」

「ああ〜〜〜〜。
 そういえばコレは誰にでも見えるんでありました」

コンコンと『誘蛾灯』を蹴る『羽黒』と、
自分を指差し、『俺ェ〜?』と言わんばかりの『モンセギュール』。

   ベリベリバリバリ

「あれ、それならオニーさんも『そう』で。
 襲われたりしたんでありますか?」

まあ、気を取り直したようで『誘蛾灯』を剥がし取る『モンセギュール』。
そして、『唐川』の方に意識を向けた『羽黒』。
片方が声を出さないが、漫才コンビっぽい動きだ。

「そーいえば本官も引っ越し前の街では酷い目にあったでありますなあ。
 いきなり目の前で自分の指を折りだしたり、襲いかかって来たり。
 いやーな記憶であります」

そう言うと、作業を終えた『モンセギュール』を引っ込める。

91唐川『デッド・メモリーズ』:2012/01/03(火) 23:26:14
>>90
「まあね。あんまり面白い話じゃあないさ」

そう、君。といわんばかりに『モンセギュール』に頷く唐川。

「災難は悲しい。悲しいことは忘れるに限るが、全部が全部、忘れられるわけじゃあないからね。逃げられたり」

何が逃げるのかはよくわからないが、深いことを喋ってるつもりの顔でウンウンと頷いている。

92羽黒剣『モンセギュール』:2012/01/03(火) 23:30:49
>>91
「まー、本官のも確かに面白い話ではないでありますな」

ある種『スタンド』で自業自得な二人が集まっている。
本人達が気付く事は無いがな……

「?」

『マジかよォ〜』とばかりのポーズで『羽黒』の体内に戻っていっていた。
『スタンド』使いの荒い本体である。

「何言ってるか、よく分からないでありますが。
 まー、本官は引っ越してきましたし、これからは良い未来になると信じてるであります」

実に前向きな子供だ。

93唐川『デッド・メモリーズ』:2012/01/03(火) 23:45:35
>>92
「すばらしい」

満面の笑みだ。

「人は未来に向かう生き物だ。君は未来を信じてるんだな。すばらしいことだよ」

感激したかのように天を仰いでいる。
実際、感激している。

「そう、『未来』は輝いてしかるべきだ。くだらない『過去』なんてものはまとめてゴミ箱に突っ込んでおけば良い…」

   ズ  ォ!

「おっと!」

シュンッ!

一瞬。『輝かしい未来』を語るには些か不似合いの、『不気味に脈打つ人型の心臓』のヴィジョンが霞んで消えた。
それがこの男の『スタンド』なのだろうが…

94羽黒剣『モンセギュール』:2012/01/03(火) 23:50:29
>>93
「過去は学べても変えられないでありますからな。
 進んでいく道の先に何かが有れば、ただそれのみを見て進んで行くのであります」

満面の笑みを見て、内心ちょっと心配になる。
そして、続いての『ゴミ箱に突っ込んで』で相当心配になる。
いかん、危ない人の予感。

「(エラく不気味な物を見てしまったであります。
  なんか三が日ながら、今年も嫌な予感が立ちこめているような・・・・)」

と、『心臓の如き人型スタンド』の存在を見て内心唸る。

「そ、そんなに『過去』は要らないと考えるのでありますか?」

95唐川『デッド・メモリーズ』:2012/01/03(火) 23:59:57
>>94
「いらないよ」

即答断言。

「ああもちろん、君の言うように『過去から学ぶ』ってことは大事だよな。
 でもさ。思い出すだけでムカつくとか、悲しくなるとか、そういうのは『忘れる』に限るんだ。
 そんなことで立ち止まって、未来に向かえないことほど、人としてかなしいことなんてないんだから」

「だから、忘れちまおうと思ってるんだ。オレはね」

にこりと笑う。
好青年って感じだ。爽やかだ。

96羽黒剣『モンセギュール』:2012/01/04(水) 00:04:14
>>95
見るからに好青年。
しかし言っている事は退廃的……

「(これは、間違い無く『あの』系統!)」

今まで何度も見た痛い目が訴えている。
刺激すると危ないという事を…

「ま、まあソレも人次第でありますな。
 確かに忘れてしまえば精神汚染も少ないでありますし」

「ベトナム帰りもPTSDなんかにならないで済む。
 殺された方の呪い、とでもいいますか。
 無くなるのは無くなるので寂しい気がするでありますが」

97唐川『デッド・メモリーズ』:2012/01/04(水) 00:17:47
>>96
「…うん」

フッ

気が抜けたような一瞬。

「『人次第』というと、確かにそうなんだよな。ははっ」

「ま、オレはそう思うってだけで・・・ごめんねなんか。初対面でこんな話で」

謝った。悪意は感じ取れない。

「そーそー。君も『そう』なんだからさ。これもなんかの『縁』だよ。
 オレ『唐川虎次郎』って言うんだけど、君は?」

フレンドリィ。

98羽黒剣『モンセギュール』:2012/01/04(水) 00:23:45
>>97
「はははは……」

少し乾いた笑いだ。
まあ、それでも精一杯笑顔で。

「まあ、人には踏み込んだ事を言ってしまうタイミングって物が有るのであります。
 今回はソレがたまたま初対面だっただけでありますよ」

悪意の無い謝罪に返事。

「えっと、本官は『剣』。『羽黒剣』と言う者であります。
 前は東北の方に配属されていました。
 まさかいきなり『スタンド使い』に会う事となるとは・・・・」

99唐川『デッド・メモリーズ』:2012/01/04(水) 00:28:10
>>98
「それが『縁』、『惹かれあう』ってヤツだろうよ」

『羽黒剣』の名を記憶する。
これは、覚えておくべき名前だからだ。未来に向かう少年。好ましい。

「うん。よし」

「なんか時間とらせちゃって悪かったなー。
 そうだ。お詫びにこれやるよ」

ゴソッ

ポケットから、まだ封を切っていない板ガムを取り出し、押し付けると

「それじゃ、また会ったら会おう。お互い気をつけような」

朗らかに手を振ると、雑踏に歩き去るのだ。

100羽黒剣『モンセギュール』:2012/01/04(水) 00:35:58
>>99
「むむむ、善いも悪いも集まってくるのが難題でありますなー」

そういう『羽黒』は間違い無く『悪』だ。
内容としては低レベルでも、間違い無く悪行を笑いながらできる。

「まあ、『袖振り合うも他生の縁』といいますし。
 『スタンド使い』などというのは因果が多いのでありますな」

勝手に持論を並べている。
………と、ガムを渡された。

「おー、これもある種の因果でありますか」

ペコリと頭を下げ、貰った事に感謝する。
珍しく優しくされた気がするぞ……『羽黒』が。

「『虎次郎』ニーさんもお気を付けてー」

住宅街の真ん中。
『唐川』を見送って『羽黒』も新しい住所へと向かうのだった。

101百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/01/09(月) 23:14:08
昼間の商店街。
―とある書店前

ブラックとワインレッドが走ったサイケな柄の作業着を着ている、
やたらと汚らしい男が声を張って叫んでいる。

「おーい!ザッシー!どこ行ったアイツ……?
                       座敷童ーッ!!」

102薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/01/09(月) 23:16:01
>>101

    ノッヘ  ノッヘ

出てきた。眠そうだ。


「なんだいヤブからボウに。ひっこし疲れでねむいんだぜ」

103百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/01/09(月) 23:23:33
>>102
「おい!!
  ガキの癖に何が疲れただ……元気が足りねぇなぁ(まぁ、俺手伝ってないけど)」


「ンなことよりこれ見ろよザッシー。
  俺昨日『DIONモール』でスマホ買って来たんだぜ!!」

そう言って背面に星マークの付いている新品のスマートフォンをドヤ顔でかざした。

104薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/01/09(月) 23:30:41
>>103

   ズイ

「…………いいじゃん。お、まじでいーなーそれ」

近づいてきた。結構ハイテクとか好きです。
触らせてもらえるんなら触ろう。


「でもこーいうのってたかくないのー?」

105百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/01/09(月) 23:43:29
>>104
触りたいなら触らせてやるぜ。ちょっとだけな。

「スゲー、最高にスマートになった気分だぜ。
       値段?あぁ……うんまぁ……大丈夫。……臨時収入あったから」

ご心配有難うございます。
君のお年玉を借りたのでお金は間に合いました。



「それでよォ――!スマホで調べてみたんよ。
    『メジャーリーガー』っていンだろ?あいつらの平均年収ってよ。
                                 『3億』以上らしいぜッ!!」

目を輝かせている。鼻息も荒い。


「それを知って俺は決めたんだ。俺」

                            「――『メジャーリーガー』を目指す」

106薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/01/09(月) 23:51:49
>>105
蹴り殺すぞテメエ>お年玉ボッシュート
だが気づいてないから今はよしてやる……

「……………………よし、おまえちょっとそこすわれ」

  チョンチョン

近場のまだ本置いてない平台指すよ。



「いっこきくけど、野球のルールしってる?」

まずはそこからだ……

107百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/01/10(火) 00:00:48
>>106
  ドス

胡座かいて座る。

「ン?ルール?
   投げて打って捕ればいいんだろ。ヨユーヨユー」

立ち上がる。

108薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/01/10(火) 00:07:20
>>107
「…………そもそもだけどさ」

「ヒャックぜったい野球やったことねーだろ!
 そんなのが一流も一流のメジャーリーガーとかむりだよ!」


          ベチコーンッ!


その場にあった返本する雑誌を丸めて頭を叩いた。破ス精DBA


「草野球すらやったことないでしょ……僕もねーけど」

109百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/01/10(火) 00:19:38
>>108

          ベチコーンッ!

「メメジャッ」


「取り敢えず『習うより慣れろ』だろ?千里のなんとかもなんとやらだ」

          ゴ   ゴ  ゴ     ゴ

頭をさすりながらそう言ってどこからか麻袋を出した。
中から取り出したるは新品の『野球ボール』。

「表出ろ。
     『キャッチボール』するぞザッシー」

そう言い放ち、百武はキャッチャーミットを装着。通りへ出る。
薄墨にもグローブとボールが投げて渡される。

        「バッチコーイ!」

やる気満々だ。

110薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/01/10(火) 00:29:13
>>109

ボスッ


「………………なんだやるきあるのか」

今回は本気なのか……?
ダメな子でも褒めて延ばしてやらなきゃだしな。
グローブに手を通すよ。


「よーし、いくよー!」

                 ヒュッ


フツーに投げてみた。軽くアンダースローで放る感じね。

111百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/01/10(火) 00:43:00
>>110

                 ヒュッ

ダンッ


「うおおおおおおおおッ!!!!」

百武の足が地を蹴る。『跳躍』。
まるで獲物へ喰らいつくサバンナの獅子の如くボールへと手を伸ばすッ!!
地面へと並行なり、仰け反りながらも必死に手を伸ばすッ!!
……が!あと数センチの所で届かないッ!

          「届けェッ!!『アヌビス・ゲート』ォッ!!」

自らのスタンドを発現する。
螺旋模様の描かれた漆黒の両腕のヴィジョンを持つその精神の像はボールの落下位置へッ!




パシ

    ズサー

とった。

112薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/01/10(火) 00:49:21
>>111
「おい、スタンドつかうなよ、スタンド」

ルール違反じゃないか。
取立人来るぞ。肝臓取られるぞ。

「………………超カッコつけてるのはけっこうだけど、そろそろシゴトだぜ」


いいかげん本を並べなきゃなんだよ。
本屋なのに本並んでないってどうよ。

113百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/01/10(火) 00:57:15
>>112
「えー、駄目ェ?」

5球続かない方に100万!!


「おい……そろそろってまだ一球目……」

ブーブー言ってる。

114薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/01/10(火) 01:02:08
>>113
「シゴトやってからあそぶ! これがキホンだよ!」

町の小さな書店とか厳しいんだよ!!!
あと、顔面にボール叩き込むぞ。百球は。


「…………やるんなら、ひととおりおわってからつきあうよ。
 ほら、そっちの入荷したヤツを平台ならべて……」


というワケで『薄墨書店』 ⇒  『黄金町』へ移転。今後ともご愛顧よろしくお願いします。

115百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/01/10(火) 01:07:18
>>114
「へいへーい」

三日後にはゴミ箱へ行ってるであろう野球セット一式を投げ捨て渋々店の手伝いをする。


「お!
   ……ピンクダークの新刊」

116トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/01/13(金) 23:50:59
ビジネスホテルで一泊。ルームサービスのカレーが美味しかったのでもう一泊。

「ちょっと町を歩いてみるか…」


というわけで歩いている、金銀マダラ髪の長身。スーツ姿と髪がこれでもかとアンバランス。

117瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2012/01/14(土) 00:48:29
>>116
「お、重い……」

               ガシャーン   ガシャ−ン

学士帽をかぶった青年が、巨大なリュックを背負いフラフラと歩いている。

118トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/01/14(土) 00:57:48
>>116

やあ、ヘンな人がいるぞ!

「………」

助けるでもなく、ただ見つめる。
大変そうだな、とか、寒いのにご苦労さんだな、とか、そういう慈しむような視線だ。

119瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2012/01/14(土) 01:07:18
>>118
           ガシャーン  ガシャーン

足を踏み出すたびにリュックが揺れ、モビルスーツのような音響かせる。
すごく重そうだ……ホラ、助けたくなってこない?

「ぐふっ」
                   ガ シャン

とうとう重さに耐えかねたか、
学士はリュックを下ろしその場ににへたり込んだ。

「うー、一度に機材全部運んでくるのは無理だったか。
 余計に時間かかったよ……アレ」

不安げな表情で辺りを見回している。

「ココ……住所どこ?」

120トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/01/14(土) 01:32:32
>>119

・・・別に?


「んっふっふっふっふ」

だが近寄る。

「たいへんですね、学生さん」
「随分重たそうだ」

助けようというわけではない。
中身はなにかな?という好奇心だ。

121瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2012/01/14(土) 01:47:59
>>120
「親切なお兄さんだ!」

(持ってやる、とは言われてないが)

「中身が『機械』とか『石』ですからね。
 一つ一つは大した重さじゃなかったけど、
 大学の研究室から丸ごと持ち出してきたら重くって重くって」

「……結構揺らしたけど、中身割れてないかな」

                      ゴソ ゴソ

リュックの中からボール紙製の小さな箱を取り出した。
上蓋には『H湖採集 NO.21』と書かれたラベルが貼られている。

「これじゃないな……10番台はどこにしまったかな」

『No.21』と書かれた紙箱を地面に放ると、再びリュックをあさり始める。

122トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/01/14(土) 01:50:09
>>121
「ほう、何かの『研究サンプル』ですか?」

「あ、そんなぞんざいに」

放られた紙箱を拾って言いながら、ちょっと振ってみる。

持つのはそれだけだ。荷物を持ちましょうなんてカケラも思っていないのだ。

123瑞川 碇之介『ゴールデン・リザレクション』:2012/01/14(土) 01:59:10
>>122
「あー平気平気、
 20番台は壊れるようなものは入って……なかったと思う、な」

箱を振ると「カチャカチャ」とガラスのぶつかり合うような音が聞こえた。

「お、コレコレ。『採集NO.4』」

同じようなボール紙の箱を取り出すと、箱を開ける。
箱の中身は「長方形の小さなガラス板」が数枚、
顕微鏡の観察に使う『プレパラート』というやつだ。

「ネットで買った高いサンプルも一緒に入れてたからね。
 ひー・・・ふー・・・みー・・・よし、全部割れてない」

124トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/01/14(土) 02:06:13
>>123
「ふうん」

中は…見ないでおこう。

「なんか中でガラスが割れてるような音がしますけどね」

教えておいてあげよう。
ふと携帯を見る。

「おっと」
「幸先いいな。急だが…」

「それじゃぼくは失礼しますよ。気をつけて」

何かの仕事でも入ったのだろうか。
携帯電話を仕舞うと、颯爽と去っていくのだった。

125瑞川碇之助『ゴールデン・リザレクション』:2012/01/14(土) 02:42:07
>>124
「割れ・・・えっ、
持ってくれないのォーーッ!?」

目を離した一瞬にもういないッ。
よ、呼び止める間もなかったぜ・・・。

「どーすればいいの・・・」
大荷物と一緒に取り残される学士。


『このあとタクシーを捕まえて帰宅した』→『重傷(経済的に)』

126漆戸征吾『ロス・ロボス』:2012/01/26(木) 22:42:51
『芥川龍之介』の書いた文章が読みたくなった。
(別に『宮沢賢治』でも『江戸川乱歩』でも良かったが、『気分』だ)
なので男は、適当な書店へ入り、本を探しているところだ。

「………」

黒い服装の、『ドレッドヘア』の若い男は棚を一つ一つ見て歩いている。

「『鼻をなくしたゾウさん』?」

127薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/01/31(火) 23:05:40
>>126
「あ、それ売れ筋ね。売り筋じゃあなくて」

  パタスパタスパタス


棚の埃を払っているぜ。

128漆戸征吾『ロス・ロボス』:2012/02/12(日) 00:20:11
>>127
「どうして鼻なんか無くすことになったのか気になるが……。
                    今は……小説を探しているんだ」


「『芥川龍之介』がいい。 
   無ければ暇を潰せるのを……」

                   「ああ、それとこの町の地図が欲しい」

店の人間らしき人物を見て話す。

129薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/02/15(水) 00:34:05
>>128
「OK! 僕に任せなよ!」

お客さんに頼られると嬉しいよね。
そして芥川龍之介。杜子春かな、と目当てをつける。


「と、地図ねー。観光の人? どういう地図が欲しいかでも変わるぜ」

130漆戸征吾『ロス・ロボス』:2012/02/15(水) 22:37:53
>>129
「観光じゃあ無いが、来たばかりなんで。
 この町の地理が把握できればいいが。
 できれば幽霊しか知らない様な路地まで載っているようなやつがいい」

『鼻をなくしたゾウさん』の方に目を向けながら言う。

131薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/02/15(水) 23:05:06
>>130
「わるいけどそこまでマニアックなのはないぜー」

それってホントに地図なのかな。
オカルトマップって感じになりそーだ。

      バサアッ

「はいよ、国土地図書院発行『黄金町三千分の一』。
 たいがいの道ならのってるとおもうけどね。あとは自分で確認して」

132漆戸征吾『ロス・ロボス』:2012/02/15(水) 23:20:04
>>131
「うん、まぁ十分だ
         それにする」

店の時計で時間を確認して、会計の為にレジへ向かう。

「ここは……ポイントカードとかあるのか?」

聞いてみる。

133薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/02/15(水) 23:23:51
>>132
「ふふふふ……おきゃくさまのご要望におこたえして用意したぜ」


        シャキィンッ

結論から言うとあったんだ。
一冊買うと一ポイントです。50ポイントで景品。


     ガチャガチャチーン


「まいどありー」

134漆戸征吾『ロス・ロボス』:2012/02/15(水) 23:32:12
>>133
「ふむ……ありがとう」

パシィ

本と地図とカードを受け取る。
ところで景品ってなんなんだろうな。

「そろそろ行かなくては」

時計を見ながら呟く。
本当は行くあてなど無いのだが。

135薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/02/15(水) 23:55:00
>>134
景品:図書カード

「ふむ、おにーさん『も』、この町の新参かい?」

ニヤリと笑いかけるんだ。
ちょっと含みを持たせてるってやつさ。

136漆戸征吾『ロス・ロボス』:2012/02/16(木) 00:08:27
>>135
「新参?
 来たばかりだから当たり前だろう」

「(『も』?)」

ザ

「さて……」

店の外へ出る。
地図を見ながら南の方へ歩いて行った。

137薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』:2012/02/16(木) 00:11:17
>>136
「またいらっしゃいませー」

見送るぜ。

138神山挫『J・V・phase1』:2012/02/23(木) 22:09:16
メインストリートの外れも外れ。
住宅街の深い辺り、ちょっと大きめの公園の中で。

「……今の俺に何が出来るやら」

スォンッ
         スォンッ

『透明な何か』を振り回しながら、色々と思案している長身の中学生。

139ようこそ、名無しの世界へ…:2012/02/23(木) 22:16:40
>>138

ズ ダ ァン . . .!


思案する『神山』の背後で何かが落ちてきたような音がした。

大きさからして、人より思い何かの音だ。

140神山挫『J・V・phase1』:2012/02/23(木) 22:20:42
>>139
「ッ……何事だァ!?」

 ババッ

精神は衰えても、習性は習性。
つい音から離れるように大きく踏み出し、そして後ろへと向き直る。

左腕から生える『虚炎の腕』も、一応警戒態勢。

141ようこそ、名無しの世界へ…:2012/02/23(木) 22:24:44
>>140
「……ふぅ」

男が一人、息を切らした状態でしゃがんでいた。
見た目だけ見ると、バイク乗りのような、
ジャンパーと分厚いジーンズにブーツをはいている。


「……?」

物々しい向き直り方をした神山、その目線に首をかしげる男、そのような構図だ

142神山挫『J・V・phase1』:2012/02/23(木) 22:29:22
>>141
「まるで柔道場で人が受け身取ったみたいな音とか……
 真っ昼間の平和な公園で人が立てて良い音じゃないぜ」

息を切らしていた理由が分からないが、
走ってきて飛び込んで着地したのか?と思い。
しかし、服装を見ると。

「『走り屋』か?」

    スッ
           スッ

視線を左右に振る。
それなら乗ってきたバイクでも有りそうなものだが、という考えだ。

143ようこそ、名無しの世界へ…:2012/02/23(木) 22:34:06
>>142
「似たようなもの。 驚かせてすまない」

男は問いにそう答えて、立ち上がった。


あたりを見回す神山、しかし考えに反してそのようなものは見当たらない。

「もう少しいけると思ったが、失敗したようだ」

男の足元はどうみても男1人の重量では付かないような
着地痕がある。見えない何かがいる、もしくはいたかのように。

144神山挫『J・V・phase1』:2012/02/23(木) 22:42:09
>>143
「で、バイクは何処にやったんだ?」

マトモに受け答えされている。
その事から警戒はしていない、まあ良く有る『アレ』だろうという考えだ。

「その格好でジョギングってのは無理が有るからな。
 それっぽい物は見えない割に、乗ってたみたいな跡だぜ、足下のソレ」

人差し指で、軽く男の足下を指差してみる。

「一体何に乗ってたって?」

145ようこそ、名無しの世界へ…:2012/02/23(木) 22:52:27
>>144
「仕舞ってある。風を切るのは気持ち良いが、結構疲れるから」

息を落ち着けながら、男はタオルを取り出し顔の汗をぬぐい始めた。
息の荒さは全力疾走を暫く続けてきたような具合だ。


「少々限界なので今は見せられないが、
 おそらく、貴方がさっき左腕に生やしていたモノと同じ様なもの」

顔を拭きながら、男は神山の左腕を指差す。

146神山挫『J・V・phase1』:2012/02/23(木) 22:57:14
>>145
「……『スタンド』か」

仕舞ってあって、『虚炎』を見られていた事。
今の自分の力は基本的に『普通の人』には見えなくなった、と把握している。

「まあ、確かに。
 纏って走ったり。乗って飛んだり。
 そういう事出来る能力は、楽しいよな」

目を細めて、何かを思い出すように言う。
脳裏に浮かぶのは高度数千メートルの景色だとか、時速数百キロの光景だとかだ。

「とはいえ、人の迷惑にはならないようにな。
 レーダーに引っ掛かったり、写真に撮られたら一気に都市伝説だぜ?」

若干悪戯めいた笑顔で付け足した。

147鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/02/23(木) 23:03:41
>>146
「そう、それ」

男は左腕を見ながら息を整えようと努力している。


「……そうか、気づかなかった。
 それは、考えておかなければならない……」


一息、深呼吸して、どうにか収まってきたようだ。

「気づかせてくれて感謝する。
 貴方の名前を訊きたい」

タオルを腕に、人差し指を一本立てて男は名を尋ねる。

148神山挫『J・V・phase1』:2012/02/23(木) 23:09:36
>>147
「呼び名を憶えてないって事は。
 結構、成り立てか?」

随分使いこなしてるみたいなのにな、と。
意外そうな目で見ているぞ。
ちなみに、左腕には『透明な炎』が先程までの腕の形を崩してユラユラと揺らめいている。

「あァ……?
 名乗る程の者じゃァ無いんだけどな」

「まあ、いいか。
 神山。神山挫って名前だ。
 『スタンド』は『フェイズ1』と、そう呼んでる」

「そっちは?」

149鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/02/23(木) 23:18:41
>>148
「あるにはある。『ギアーズ』……

 『ブラッド・スウェット&ギアーズ』。私に与えた者はそう呼んでいた」

男は武器でもある右手を差し出して、握手を試みている。


「私は鴫野 天龍。こういった『能力』を持つもので、
 利己的なことに使用しないものに、初めて会えた奇遇に感謝しよう」


何せ財布をすろうとする者や、
ビームのようなものを浴びせて遊んでいる者もいた……、と続け、男はため息混じりに首を振る。

150神山挫『J・V・phase1』:2012/02/23(木) 23:27:38
>>149
「目覚め立てで使いこなしてる割には、落ち着いてるんだな」

「(そういえば、今は武器でも何でも無かったな……はは)」

快く右腕を差しだそうとして。
一瞬動きが止まり、それから何事も無かったかのように握手をした。

「そりゃ、当たり前だ」

「俺は『正義の味方』。
 誰かの為に、俺の回りの世界を平らげる男さ。
 容赦しないのは悪人だけ、ってね」

スッと、握った手を放して。

「その様子からすると、好き勝手してる奴の被害でも喰らったか……
 俺が直接会ってないのがアレだがな、見たら何とかしてやるぜ」

着ている制服は中学。
だというのに、歴戦というか慣れている雰囲気だ。

151鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/02/23(木) 23:36:52
>>150
「実はこれでも驚いている」

握手しながら頷いている。
先ほどから表情は余り動かないが、驚いているそうだ。

「この他人に『見えないモノ』を迷惑にならないように使っているつもりだったが
 そうでもない者達に立て続けに会ったせいで、自分がおかしいのか少し悩んでいたところだ」

握手をときながらもなおも語る。


「……『スタンド使い』、という奴としては、貴方の方が長いようだ。たまに頼らせてもらう」

152神山挫『J・V・phase1』:2012/02/23(木) 23:46:19
>>151
「……ふむ。
 そんなので驚かれても俺は困るぞ」

表情に出ないなら、目とかに出てるかもな、と。
そーいう表現をしていた奴を思い出し。
言葉の内容の殺伐ぶりに苦笑い。

「人に見えてても見えなくても同じだろ?
 『スタンド』がやってる事は自分の手や足でしてるのと同じ。
 延長線上でしかないって事だ。
 だったら、使おうという意志が重要って事だな」

出しっぱなしにしていた『虚炎』を手の中へと戻す。

「もう人生の半分位『スタンド使い』やってるからな。
 若造に見えるかもしれないが、危ない事も色々乗り越えてるぜ」

「ああ、そうそう。
 怪我した時は治してやれるかもな、会えればだが」

153鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/02/23(木) 23:54:41
>>152
「そういうモノばかりでなければ、『ギアーズ』も
 道を攻めるぐらいで済みそうなものなのだが……」

苦笑いする神山に頷きかえす。目に、驚きの痕があった。

ちなみに、男は自らのスタンドで峠や湖畔を走るのが好きだった。


「そうか。はさみは使い様……うん。参考になった。

 ……私は私で、コイツをどう使うか、考えてみよう」

 

そういう男の足元……。かがみ込んだ状態の
バイクの胴、機械の脚を持つ首なし恐竜のヴィジョンが現れた。

ヴィジョンが立ち上がると同時に、またがるような格好になる男。


「私はそろそろ行こうと思う。

 あぁ……気を悪くしたらすまないが、先ほどのような
 懐古するような目よりは、今の前向きな顔つきの方が何倍も良い、と私は思うぞ」

154神山挫『J・V・phase1』:2012/02/24(金) 00:02:53
>>153
「そういう者ばかりだから俺の仕事が無くならないんだぜ」

カラカラと笑うと、そう言う。
まあ、善悪バランスが取れるという事だ。

「厄介事は向こうから飛び込んで来るからな。
 精々、気を付けておくべきだし。
 巻き込まれたら『立ち向かう』しか無いな」

発現される『ギアーズ』に目を見開く。
中々奇妙なデザイン。それは目を引く物だった・・・・

「ん?あ、ああ。
 息が整ったから、また一走りって所か?」

「チッ、余計なお世話だぜ。
 色々ショックが有って、ちょっと今噛み砕いてってる所なんだからよ」

そう、満更でもない様子で返事を返す。

155鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/02/24(金) 00:17:11
>>154
「なるほど……興味深い、貴方の来歴」

全高2mほどになる『ギアーズ』の上に乗った状態でなお、高さの近い目線。
改めて神山の身長の高さにまばたきする男。


「心配は無用だったか。差し出がましいことをした、許して欲しい。
 貴方の心意気は伝わった。祈って……おこう。立ち直れることを」


そういいつつ、向きを変える。


ザッ   ザッ

 グ ォ ォ  オ オ   オ ォ 
                  ォ ォ  ォ  !

片足ずつ地面を掻き、大きく伸びと共に咆哮する『機械恐竜』

そのまま、獣の速さと、軽やかな踏み込みで公園の外へ駆けて行った。

156神山挫『J・V・phase1』:2012/02/24(金) 00:27:35
>>155
「進んできた道は振り返って、嘆いても。
 後悔だけはしないって考えてるからな……選択した自分への冒涜だ」

それでも、今日有った奴に心から思われる。
それはとっても、嬉しいことだった。

「まあ、それでも速度の地平は懐かしいけどな」

轟音を残して去った『鴨野』の姿が小さくなるまで目で追い続け。
自分のかつて誇った速度を思い出すのだった。

「……カードは配られた後、か」

そう言うと、自分もまた街のどこかへとブラリと歩いて行った。

157鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/03(土) 23:30:11
地に垂れそうなほど長い黒髪に、黒目がちの大きな目の少女。
ここらでは見たことない制服を纏っている。

特に目指すところもなく、フラフラと歩いているようだ。



                     ――ギチン  ギチン

『あるタイプの人間』なら、聞くことの出来る『異音』を発しながら。

158エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/03(土) 23:50:37
「そこの少女、『無用』な音は宜しくないね?
『必要』があれば言いたまえ、謝罪して私は去ろう」

中年程の歳の外国人が通りざま注意した。

159鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/03(土) 23:57:03
>>158

 ――タン
          クルーリ

かかった声の主に振り返り、黒曜石のような瞳を向ける。
ピタリと音は止み、少女は口を開くこともなく、そちらを見ている。



「…………あ、は。……

 ゴメンなさい。失礼しました。……」


少女は笑いかけてきた。機嫌が良さそうだ。

160エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/04(日) 00:07:44
>>159
「いや、謝るほどの事ではないよ?『鼻歌』、というので
 あればむしろ私の方が失礼であったろうし。ただ……」

鷹揚な笑みを浮かべつつ外人は続けた。

「『普通』聞こえない音ではないのかね『それ』は。
『必要』を伴わないならそれは『油断』か『慢心』なのだよ?
 それは決して君の人生に『為にならない』」

親切とお節介の境界線だが『元教育者』の心理としてつい
口を挟んだのが実情。

161鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/04(日) 00:16:49
>>160
「………………ご存、じ……なんで、す……か、ね?」

切れ切れに言葉を発しながら、ぐらりと横に首を傾ける。
とはいえまだ機嫌はいいようだ。微笑みは絶えていない。


「……ご、忠告。……感謝、しておきましょう、か。……
 ひさし、ぶりで。気分いい、のが。……だか、ら、はしゃいでました、ね」


                    クスクス

ひそやかな笑い声を漏らす。

162エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/04(日) 00:27:15
>>161
「『判る』と知っているのだろう?私も『感謝』に礼儀を払い
『満点』を与えるべきだろうね。さて、『久しぶり』という事
 は不調であった、という事だろう?予後は大事をとるべきだ 
 と思うがどうだろう?『暇つぶし』が欲しいのであればこれ
 も縁、『お見舞い』に何かしら贈る事もやぶさかではないよ?
 ああ、一応『見ず知らず』と遠慮されない為に名乗っておこう
 か、エイノー・ニョルズ、日本史研究者のフィンランド人だよ」

不安定そうな少女に礼儀を崩さず応える。

163鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/04(日) 00:34:20
>>162
「……お、見舞い。贈る。…………ああ、そ、れなら。……」


   ズギャァンッ!!


――――滲むのは瑠璃色の影。見る間に像を成し、人の形を得る。
女性的な体型だが、共に醜悪な巨大な頭部と複眼を備えている。

そして、虫を思わせる大顎を擦り合せてギリギリと鳴らした。


        トン

                       ――――ズバアッ!!

態勢を低くし、掃うようなローキックを放つ。パス精BBB



                               「ちょっと……だ、け。遊ん……で、もらえ……ます、か?」

164エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/04(日) 00:52:30
「!」

ガシリ!
屈みこんだ『機械的な外見の、両肩にスロットを持つスタンド』が
本体寸前でローキックを掴む、パス精ABC。

「宜しいだろう、『長時間』は体に良くない。『養生の大切さ』に
 ついて特別講義を受付ようではないかね」

精密BとCの差はあれ『見えている』、そして鷲ノ巣に心配からであれ
『注意を払っていた』、同速の『受け』であれば回避は難しいだろう。
抵抗に対しては逆にパワーの差で一枚こちらが上を行く。

165鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/04(日) 00:59:50
>>164
速度は等速。そして、スタンド使いであるとこちらも理解はしていた。
ガードされるのもある程度は予測済み。なら掴む手に対しては。

     ダンッ   ダンッ
                    ギュルル  バッ

低くした態勢から、後ろに手をついて『体を捻じる』。パス精BBB
しっかりと保持される前に独楽のように身を回すことで、拘束から逃れる。

この捻じりの『回転』により、腰部に『輪』を一つ発現しておく。
振り解けたのなら、ついた腕で脚を引き戻し、退避。

166エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/04(日) 01:10:01
>>165
「どうした事だね?『遊んで欲しい』のだろう?私も
『教育の必要性』を痛感している、『歩み寄り』が必要
 ではないのかね?」

逃れた鷲ノ巣を見やりつつ

「もっとも、『帰る』なら構わない、それは君が『療養の
大切さ』を理解した、という事と判断するからね」

『ゴールディー』の『輪』を見やりつつ。

167鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/04(日) 01:17:33
>>166
「……いえ、いえ。…………教育も、距離感が、大事……じゃないで、すか?」

笑みは絶やさない。
頬が赤らみ、気分が高揚しているのを覚える。

とはいえ、真正面からは……『危険』と考えた。


           ルルルルルルルゥウ ンッ


即座に『輪』を最大直径の『1m』まで、大きくする。
それを右手に掴ませてから、もう一つ腰から最大直径の『輪』を発現する。


       ス


掴んだ『輪』を突き出すように構え、牽制。
これでリーチは多少勝るが、……正面から来るか?

168エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/04(日) 01:27:20
「そうだね、私も『学生との不祥事』は不本意だ」

そう言い様子見に徹し『近づかない』。

「『遊具』は調達できたようだね。で、『満足して帰る』
のかね、それともあくまで『それで私との遊戯を望む』の
かね?病み上がりの『学生』の『要望』だ、私にも『全力
で応える用意がある』のだが、さて?」

『臨戦態勢』で『動かない』。

169鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/04(日) 01:33:54
>>168
動かない、動けない。どっちだ?
あのヴィジョンと速度なら近距離パワー型だろうけど。
こちらに余裕を許すなら、それでいい。


              ――――ルゥゥウン

    バシッ

もう一つの『輪@1m』を掴み、両手に持つ。
いつものスタイルになった。これで支度は十分だ。


「…………それ、じゃ。この『一合』……でし、たっけ?
 どう、数え、るか……忘れ、たけど。……『全力』で」

      ダシンッ
                  ――――ヒュ  バッ !


真っ向からの一撃を叩き込む。パス精BBB+『輪』によるリーチの延長
速度が同じなら得物がある分、こちらの一撃は早く届く。

170エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/04(日) 01:50:15
>>169
「では始めようか、一つ、『講師たるもの一芸に自信を持つ』」

『輪』は届き、『砕け散る』。
たとえパワーAであろうともこちらもパワーAであり、なおかつ
『こちらを標的にしている限り』精密動作性の優位を活かせず
阻まれ砕けるしか道はないのだ。
そして鷲ノ巣に駆け寄る。

「そして『感謝』しよう。私も『学習』した」

『ゴールディー』の『輪』が『接触発生』する『事実』を。

171鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/04(日) 02:06:53
>>170
「そう……そ、れ。『待って』た」

『輪』は砕かせない。その為に>>167メール欄――【緩く掴んでいた】。
真正面からの一撃。衝撃を受けて流し、『輪』を起こさせる。

その状態から相手の懐に向けて腕を伸ばす。
そして、こちらに向けて伸びてきた相手の腕へと『引っ掛ける』。
速度は等しく、精度はこちらが勝る。その技量を活かす。ス精BB



       シルルル・・・・           ギ  ギ  ギギ      

そして、『収縮』。小さくなる『輪』は腕を締め上げて、『優れた拷問』となる。
ただし、小さくなる速度は人間並み……抵抗できる余地はあるだろう。

172エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/04(日) 02:20:42
>>171
「二つ、『短慮は損益』」

当たり前だが特記されない限り『スタンド』が矢面に立つに決まっている。
歩み寄るのは『射程距離』の必要上のみ、そう、『吉良吉影がムカデ屋まで
行ってシアー・ハート・アタックを発動させる』理由があるだろうか?
勿論ない。
逃れようが『輪』は『フィストフル・オブ・クォーターズ』の握撃から逃れる
事はないのだ、『わざと外した』という話でない限り。

「待たせたね」

距離50cm。

173鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/04(日) 02:31:17
>>172
失礼。相手とは正面に居る『フィストフル・クォーターズ』のつもりであった。
殴ってきた腕にそのまま『輪』を掛けるつもりだったが、レスに書いたとおりに抵抗の余地はある。


                 バキィンッ!!


「…………砕かれ、た……!」

掴まれた『輪』は砕け散る。念のため残しておいた腕で追撃をするつもりだったが……


            バッ
                       ババッ


反射的に両腕を交差し、後方へ飛び退く。
受けに専念した構えだ……相手はどう出るか。

174エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/04(日) 02:39:14
>>173
「その三、『学生は納得を得た時講義を終了、帰宅する権利がある』
 君は『理解の良い学生』だろうかね?。勿論私は愛をもってそれを
 期待する」
 
歩みは止めず鷲ノ巣に語りかける。

175鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/03/04(日) 02:47:59
>>174
退避は問題なく行えた。どうやらこれ以上は『深入り』だ。

『スタンドパワー』の差が大きすぎる。
正面からやりあえる相手では、ない。

……それを理解した。



「………………ありがとうございました。ちょっと……落ち着いた、か、な?」

余裕のある笑みは消えたが、逆にリラックスした表情だ。
ぺこりと頭を下げ、立ち去ろうとするが、振り返る。



「…………鷲ノ巣 廉です。また、いつか」


                  タッタッタッタッ・・・・・


軽い足取りで去っていった。

176エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/04(日) 02:52:10
>>176
「エイノー・ニョルズという。いつか史学の講義も受講して
 もらいたいものだ。そのためにも『お大事に』」

笑顔で見送り、こちらも帰宅した。

177神山挫『J・V・phase1』:2012/03/06(火) 22:21:50
「ふむ」

「こっちもこっちで、悪くないじゃないか」

巨大な『H湖』に隠れて埋没気味な、『S湖』。
そちらの周辺を散策中の少年。

「しかし、別の本が必要……だな」

暗い赤髪を炎のように逆立てているうえに、
独り言混じりで歩いているから目立つだろうな。

178アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/06(火) 23:11:05
>>177
「ううううう、なんでアタクシがこんな目に……」

湖周辺のベンチに挺見知った顔があった。
頭の上にはスタンドの群れ、全員揃って本体の手元のゲーム機に視線を注いでいる。


   《あ、また失敗した!》   《これだからママンは……》


「うううう……」

179神山挫『J・V・phase1』:2012/03/06(火) 23:15:43
>>178
「……相変わらずだな、アイツらは」

ハハハ、と苦笑いだ。
とりあえず全員ゲーム機に集中しているようだし。
気配を殺して後ろに回って。

「よう、精が出るな」

ベンチの背もたれに寄りかかる形で、
隣に首を出して声を掛けよう。

180アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/06(火) 23:29:12
>>179
コイツらがやっているのはいわゆる『3DダンジョンRPG』のようだ。
キャラの名前が以下のように並んでいる。


┌─NAME───────CLASS───AC───HITS──STATUS──
│ ウ″ァン    L12    E-FIG      -3       69      69
│ ラ ン     L12    N-FIG     -2      87      87
│ シ″ュシ″ュ L12    N-PRI        1      68      68
│ メ ル      L11    E-PRI      -1       50      50
│ アラへ″ル  L11    E-THI      -1      47      47
│ マ ル       L11     E-MAG       7      30      30
└─────────────────────────────────


「今度こそ、今度こそ失敗できませんわ……」


>「よう、精が出るな」

                     「のわッ?!」

     ポチッ


 * おおっと! テレポーター! *



                  ┣┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┫
                  ┣┻┳┌─────────┐┳┻┫
                  ┣┳┻│いしのなかにいる ! │┻┳┫
                  ┣┻┳└─────────┘┳┻┫
                  ┣┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┫


《ああああああああああああッ!》  《  『ざんねん われわれのぼうけんはここでおわってしまった』 か》

181神山挫『J・V・phase1』:2012/03/06(火) 23:37:27
>>180
「……本体がレベル低いってどうなんだよ」

画面を見て、つい感想。
こういうのは本体が15位に先行してるもんだろ……!

「*おおっと*
 アラベルよ、死んでしまうとは何事だ」

「しかし、シャドウゲイトか、ネタが渋いな」

目の前で残酷なシーンが繰り広げられていますが、
切っ掛けになったかもしれない張本人は重大さに気付いていません。
どこぞのセーブしてくれる王様のような暢気なセリフ。

ところで、右腕に包帯が巻いていないのが目に入るかもしれない。

182アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/06(火) 23:47:51
>>181

      ガックゥz_ッ


「フフ……終りましたわ。全て終わりました」

その場でまっしろに燃え尽きるポンコツ乙女。
同じぐらい意気消沈している五女。あとの姉妹はあまり気にしてないようだ。


       《珍しくヴァンが叫んだからな。貴重なモノが聞けたぞ、神山よ》

次女が話しかけてくる――と、包帯を巻いてないことに気付いたらしい。
首を傾げ、それから長女を招きよせている。


  《(見ろ、姉上。遂に厨二病脱出成功だ)》
                                  《(そうね、いいかげんカッコ悪いって気づいたのね)》


多分知っててやってるコイツら。

183神山挫『J・V・phase1』:2012/03/06(火) 23:53:29
>>182
「明日のジョーかよ、オマエはよ」

   ヅグッ

燃え尽きている頬をつつこう。
ついでに、五女の方も……と行動して。

      スカッ

右腕がヴァンを『透過した』。
前は包帯越しであっても触れられた、にも関わらずだ。

「厨二病とは随分な言われようだなランディ、マルディ。
 そうじゃなきゃ制御出来なかったんだから仕方無いだろうが」

   スカッ      スカッ

ツッコミとしてチョップ。
だが透過。

184アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/06(火) 23:57:32
>>183
《……!!(ビクウッ》

突こうとしたら、突かれなかった。
首を傾げる五女である。

そして、スカるチョップ。長女次女も『異常』に気付いたようだ。
すぐさま姉妹全員を招集し、周囲を取り囲んできた。


       ザッ
                        ザザザッ


   《何があったか知らないが……異常だ》    《まさかアンタ……クジクじゃないわね!》

            《ニセモノめ! ショータイをあらわすんだぜ!》  《ママンに手を出しても得はないわよ! ……クチッ》

完全に燃え尽きた真っ白な灰になっている本体を他所に警戒フェイズだ。

185神山挫『J・V・phase1』:2012/03/07(水) 00:04:26
>>184
「まるでガリバー旅行記だな。
 リリパット島上陸ってか」

『DtF』に囲まれる状況に対して苦笑しつつ感想だ。

「偽物も何も、俺は『神山挫』。
 他の別人になった憶えなんて金輪際無いぜ」

長女か次女越しに『アラベル』の頭に手を置いたまま、言葉を続ける。

「ただ単に」

「『黒炎』の『ジャキ・ヴェラスケス』を失っただけだ」

そして、爆弾発言。
袖を千切った服を着ておらず、包帯も巻いていない。
それが状況証拠として揃っていた。

186アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/07(水) 00:12:41
>>185

>「ただ単に」

>「『黒炎』の『ジャキ・ヴェラスケス』を失っただけだ」


         ド ッ ギャ ァ ――――z_____ ン ッ !!



「なんですッてェ――ッ! スタンドのない今ならやれるッ!
 やっておしまいなさいオマエたちッ! ささ、はやくッ!」


                        《ママンママン、食いつきがはやいよ》

《弱ると見たらすぐ石を投げるスタイルはどうなんだ?》

                                         《!!(ブンブン》

五女は大きく首を振り、腕を振り回して止めている。
ともかく本体は復活した。コホンと咳払いを一つ。横へ座れと傍らを叩いて示す。


            トントン

               アン
「……冗談ですわよ? ねえ、どうなさいましたの?
 アタクシでよければ聞きましてよ。何か……ございまして?」

187神山挫『J・V・phase1』:2012/03/07(水) 00:22:59
>>186
「ほう」

乗せた手で、『アラベル』の頭を撫でる。
そして……

「良い根性してるぜ好敵手ッ
 抱きしめたくなる位だなアホがっ」

アイアンクローのように指先に力を込めてやるぜ!
掴んでるのは顔面じゃなくて頭頂辺りだがな!

「とまあ、戯れはここまでか」

『アラベル』の咳払いに気付くと、左隣に座る。
背もたれに寄りかかり、少し仰け反るような姿勢でだ。
あ、空が青い。

「目の前で、死なせてしまってな。
 そいつを助けたくて、助けられると聞いて。
 9割だったか?『ジャキ・ヴェラスケス』のソレだけを使わせた。
 御陰で無事に生き返らせてくれたぜ。
 俺の精神エネルギーの多さも役立つもんだ」

    ボッ

「あ、まだ残りの分はスタンド使えんだけどな」

左手を出すと、『透明な炎』を発現しながらそう言い放った。

188アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/07(水) 00:31:38
>>187

   ギリギリギリギリ


「痛いですわミソが出ますわ!」


   《ジゴージトクってヤツだな!》  《だめーじふぃーどばっくがなくてよかったわね、クチッ》


締めつけられた頭を押さえつつ、改めて話を聞く。
フンフンと頷き、首を傾げ、終わりまで聞くと、感じ入ったかのように足元に視線を落としていた。


「……………………重要なところが端折られている気もいたしますわね。  ト レ ・ エ ク セ ラ ン
 ともかく、アナタが『正義の味方』をやり通した、というのが解りましたわ……実に素晴らしい。
                   リヴァル
 そうでなくては、アタクシの『好敵手』足りえませんもの。当然ですわよね?」

ニヤリと笑う。少なからず動揺はあったが、受け入れたようだ。
ごそごそとポケットを探ると、取り出した何かを放り投げて渡した。


「それはアタクシからの門出ですわ。お受け取りあそばせ」

189神山挫『J・V・phase1』:2012/03/07(水) 00:42:25
>>188
「『鏡の中の俺』が出てきて、同じ『黒炎』でやられたとか。
 『エルガマル』やら『刺青師』に頼ったって経過だがな。
 俺自身にも今はまだ良く分かってないぜ」

グッと姿勢を起こす。
服の背中の辺りに一瞬隙間が出来て、何かが刻まれているのが分かる。

「当然。『正義の味方』であるってのは、やめるつもりは無いな。
 たまには『正義感』より他を優先する事も有るだろうが、
 この胸の衝動は捨てようとしても、捨てられなかったからな」

そう、笑顔を浮かべる。
……その後で少し悪い事を思いついたような笑みに。

「ああ、ちなみにミソが出るって言ってたよな?
 大丈夫だ、治せる。
 出たらちゃんと戻してやれるぜ……っと?」

と、何かを投げ渡された?
キャッチして、何なのか見てみよう。

190アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/07(水) 00:48:12
>>189
「…………ミソが出て直せるって、どういう能力になったんですの、アナタ。
 相変らずよく解らないけれど、モノスゴいスタンドなのは変わらないようですわね」

やれやれと嘆息してみせる『ポンコツ』。
キャッチすると小さな飴の入った小袋のようだ。
赤いラインの入った黒いパッケージに包まれている。


「しかし、そんな危険なスタンド使いが居るだなんて。あの学校ですわよね?
 今度からアタクシも気をつけないといけませんわ。ちなみにそれはただのキャンディですわよ」

             《おいしーんだぜ!》


「アタクシも一個いただくとしましょうか。ほら、オマエたちもおやつですわよ」

まるでハトにエサをやるように、スタンドたちに飴を撒いている。

191神山挫『J・V・phase1』:2012/03/07(水) 01:00:40
>>190
   ボッ  ゴォッ!

『虚炎』が『神山』の背中を焼く。
服だけを焼いた『虚炎』の下に、『黒炎を纏った有翼日輪』の『刺青』が見えた。

「燃やしている物を灰燼にする、元に戻す、あるいは組み替える。
 何言ってるか分からないだろうが、まあそんな感じだ」

  ドギュゥゥン

そして、『虚炎』に包まれた背中が今度は燃やした分の衣服で再度覆われる。
まるでビデオの逆再生のようだ。

「あの火事の有った旧校舎だ。
 まあ、殆ど『黒炎』が関係してたって訳だな。
 ……一体奴がどうなったか、分からないが」

 カサカサ      モニュ…

そうやって見せた後、『虚炎』を解除。
両手が使えるようになった所で、受け取った飴を口に放り込む。

「やっぱり家族っぽいな……おまえら」

餌付けというか胃袋で言う事聞かせている様子を見て口にする。

192アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/07(水) 01:08:47
>>191
「…………お待ちなさい。それはまさか『刺青』ッ!?
 こ、このパクリ野郎! なんてことを! アタクシのアイデンティティがッ!」

  《落ち着けママン。大体刺青なんて珍しくも……あるか》  《あるわよね》

まず真っ先にそこへ食いついたが、瞬く間に再生していく衣服に目を丸くしている。
質が余りに変化した能力に、驚きを隠せないのだ。


「…………『旧校舎』ですわね。憶えておきますけれど……やっぱりアナタも大概ですわ。
 あーいう惨事を起こせる……いや、起こせたんですもの。まあ、アナタが無事なのはいいことですわね」

『銀髪金瞳』も飴を口の中に放り込む。丁度同時のタイミングだった。

――――舌を激痛が襲う。これは炎だ。燃えている。
      まるで化学反応でも起こしたみたいな『熱』が、口内で弾けた。


                       カラコロカラコロ
                                《うめーだろ、デスソースキャンディ!》


       ドドドドドドドドドドド・・・・・・


そう、これは四女大好きな激辛キャンディであった。
尚他の連中が食ってるのはフツーの飴です。君だけがヘタをこきました。

193神山挫『J・V・phase1』:2012/03/07(水) 01:21:21
>>192
「『黒炎』に『有翼日輪』。
 シャマシュにしてもアフラマズダーにしても『正義の神』だからな。
 太陽神の意匠って所だ」

守護神の意匠。
完全に同じタイプの考えで通しているぞコイツは……
いつかの廃工場で脱いで見せられた事を憶えていたという事だ。

「確かに『黒炎』は兵器。
 人の領域を超えかけt─────!!」

あ、熱い!
口の中が焼けただれるような痛覚……っ
思わず口元を左手で押さえて

  ギャンッ

            ゴウッ

口の中から直接!
脊髄前索の視床路を『虚炎』で作り替えた!
それは感覚を司る伝達路ッ!

「あ……あァ……」

「食えない事は、無イな……」

辛味は痛覚刺激。
一時的に全ての痛覚、温度覚、触覚、圧覚を失うが……
外道な辛味に始末される事は回避するっ

194アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/07(水) 01:27:06
>>193
「アタクシの刺青は出せたり消したりできますわよ!」

半端なところで対応してきた!
こういう意地の張り合いはオチがつかないのが基本である。


「? どうかなさいましたの?」

言いかけたのを途中で止めたのに気づき、首を傾げている。
コイツも悪気あってやったワケではないらしい。


「それは飴ですわ。食べられて当たり前ですわよ。
 おかしなこと言いますのね………………」
                    ・ ・ ・
                   《お菓子だけに? クチンッ》

《寒いぞママン……何を言っているんだ》

「アタクシは言ってませんわよ! ところでホントに大丈夫ですの?
 一瞬スゴイ顔してましたわよ? 傷、まだ治っていないじゃなくて?」

195神山挫『J・V・phase1』:2012/03/07(水) 01:33:40
>>194
「───ッ!!」

  ガリッ

おっと、噛んでしまったな。
仕方無い、飴は飲み下しておこう。

そのまま抑えた左手で、口腔内を作り直す。
辛味成分は唾液と混ぜて胃袋に落としてしまおう。
その後に脊髄を元の通りに修正。

「喉元過ぎてまで……なお爆発的な存在感──ッ
 恐ろしい辛さだな」

そして、無事に生還。
これはコレで人体の限界超えた事ばかりだから気にしない。


「『刺青』を消すのなら、ゲホッ
 俺も出来るぞ?」

時折立ち上る辛味にムセながら。
自分その物を作り替える無茶っぷりを主張。
実に不毛だ。

「いや、ゲホッ。
 飴が辛くてな…………
 怪我は、ああ。
 しても作り替えられるから大丈夫なんだが」

凄いダメージだ。

196アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/07(水) 01:39:35
>>195
「…………まさか」

       ガサゴソ  ガサゴソ

「*おおっと!* ……失敗しましたわ。
 あのジュジュ専用キャンディを渡してしまうとは。申し訳ありませんわね」

《ボクはきづいてたぜ! ウメーからいいんだぜ!》

しかし、怪訝な顔をしている『銀髪金瞳』。
あの飴を喰らって平気とはいったいどういう事なのか、と疑問を抱いているらしい。


「………………やっぱりアナタのスタンドは凄まじいようですわね。
 これは飲みかけですけどお茶ですわ。これで舌を冷やすといいですわよ」

言いながら、お茶入りのペットボトルを手渡してくる。
                                           ア・デュー
「ともかくご自愛あそばせ。明日も学校でお会いしましょう。それでは、さようなら」

軽やかな足取りでスタンドと連れ立って立ち去る『ポンコツ』であった。
ちなみにゲーム機は衝撃のあまり思わず落として放置されています。

197神山挫『J・V・phase1』:2012/03/07(水) 01:53:03
>>196
「デスソースっつーと、ブレアのだよな……
 午前シリーズじゃないだけマシ、って所か」

オリジナルデスソースなら10,000。
午前6時なら16,000,000。
破壊力なしとAの違い位になりそうだ。

「分かってたんなら教えろよジュディ……!
 あァ、息が辛い気がするぜ」

ペットボトルを受け取りチビチビと口にする。

「寝坊とか遅刻はすんじゃねーぞ。
 じゃ、また明日な」

風邪は引かないだろ、と考えて元々除外である。
憎まれ口を叩きながら見送ると……周囲に気付く。

「…………あ」

「口付けた物異性に渡すか?普通……まあ、ありがたいが。
 それにゲーム忘れてってるしよォ」

何となく置いてかれたゲーム機を拾って。
暫くやってみる事にした『正義の味方』だった。

翌日、学校で返した時にはそれなりに進んでいるという悲劇が待っているだろう。

198神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/09(金) 00:03:12
「白亜荘から遠く離れてやってまいりました」

一般人の闊歩するメインストリートに似合わぬ、メイド服を纏った女性がいる。
物珍しさから写メールで移されているが、気にも留めていない。

何故か、片手に捕虫網を持っている。

199鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/09(金) 22:04:39
>>198
ただの健全な学ラン高校生である俺も一枚撮る。


     ピロリ〜ン

200神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/09(金) 22:08:03
>>199
「…………発見しました」

 ブアンッ
         バサッ

メイドが君の姿を認めると、捕虫網を振り回して頭に引っ掛けた。
そのままこちらへと引き寄せようとしてくる。

201鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/09(金) 22:12:46
>>200
「おい、メイドさん。俺は虫じゃあないぞ……」

困り顔の高校生をゲットした。

202神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/09(金) 22:16:23
>>201
    『グイ  グイグイ』

メイドは無理やりにでも君を引き寄せようとして来る。
抗議の声にも感慨はないのか、無表情のまま手を止めたりしない。

「鉄一郎さまとお見受けしました」

「わたしは『白亜荘』のメイド、神戸あかりと申します。
 ココさまのリストにあなた様の名前が載っていましたので、捕獲いたしました」

          『グイグイ』

メイドは説明をしてくる。

203鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/09(金) 22:24:58
>>202
「んー、ここ? 個々のリスト???」

イマイチ状況が掴めない。さらに困惑が深まる。
しかし悩むのは嫌いだ。この複雑な仕打ちをとりあえずは受け入れよう。
死にはしないさ。グイグイグイグイ来るけど。


そういえば『スプラッシュ』との感動の対面のときになんやかんやあったなぁ。
と、おぼろげに思い出しながら。

204神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/09(金) 22:30:58
>>203
メイドは君を引き寄せると、捕虫網から解放した。
提げていたトートバッグから一枚のチラシを取り出すと手渡そうとして来る。

  チラシにはこうある。

    『    白亜荘 ただ今入居者募集中
     新規入居者歓迎パーティ 近日開催予定 』

  ほかに付近までの地図や寮の説明が書かれているようだ。



「スタンド使いの方を探して配っています」

205鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/09(金) 22:40:00
>>204
「いざ出てみると網の中が恋しくなると思ったけど、そんなことはなかった」

チラシを受け取りながら、未来永劫使わないであろう知識を仕入れたことを報告しておく。
もう網の中はこりごりだ。


「歓迎パーティー?」

なぜ新入生を歓迎することと、スタンド使いを集めることがつながるのか。
わからないことだらけだが、おそらく来るであろうメイドの話しを待つ。

206神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/09(金) 23:08:08
>>205
「左様でございますか」

メイドは君の得た新しい知識を流した。


  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


「参加なされますか」

何故募集しているのか、特に説明する気はないようだ。


「参加なされるのでしたら、希望のイベント等をご用意いたします」

207鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/09(金) 23:14:21
>>206
「うん、参加する」

あっけなく頷いた。
後先だとか危険なお誘いとか、深くは考えていない。


「バイキング」

食ッ!!

208神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/09(金) 23:16:47
>>207

「…………」

「ありがとうございます」

        『ペコォ――』

メイドは深々と頭を下げた。


「お友達もお誘いあわせの上、ご参加ください。
 ところで、本日は何かご用事がございますか」

209鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/09(金) 23:24:10
>>208
「こちらこそ、招待してくれてありがとうっ」

感謝。圧倒的感謝。


「とくになし!」

威張ることでもないが声高らかに宣言した。
意味もとくになし。

210神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/09(金) 23:29:51
>>209
「…………」

「わたしも暇なのですが」

メイドは君の顔に視線を注いでいる。
相も変わらず表情は変わらない。

211鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/09(金) 23:44:42
>>210
「…………」

どうでもいいことだが、周りからよく表情が変わらない。
一貫して、口がへの字のままだと言われつづけている。
このメイドと無言で見つめあったら、特に何も思わず永遠にそのままな気がした。
お互いの性格的に考えて。


「チラシ配りはもういいのか?
 誘える友達なんていないから、手伝おうかと思ったんだけど」

膠着状態から抜け出すのだ。

212神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/09(金) 23:57:00
>>211
「手伝っていただけるのならありがたく思います」

            『スッ』

チラシの束を手渡そうとしてくる。
割と分厚い。



「電柱に貼ろうと思うのですが、手伝っていただけますか」

213鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/10(土) 00:06:42
>>212
「おぅ、任せろ」

嫌な顔一つせず受け取る。
飛んでかないように、がっしり抱えとこう。


「結構量あるんだな。メイドさんも大変だなぁ」

感想。良い意味も悪い意味もなく。ただの感想。

214神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/10(土) 00:08:23
>>213
「外では手数が使えませんので、苦労です」

隠しもせず、それを認めた。
トートバッグからテープを取り出すと、近場の電柱を指す。

「風が強いので押さえておいてください。私が貼ります」

よろしいですか、と首を傾げてみせる。

215鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/10(土) 00:17:21
>>214
「おう、わかった」

への字も了解した。

雨にも負けず風にも負けず。
鉄は馬鹿正直にチラシをポスターかの如く、ビッチリ抑えるのであった。

216神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/10(土) 00:19:36
>>215

   『ペタシ  ペタッ』

「スタンドの調子はいかがですか」

軽い世間話のようだ。話題を振ってくる。
電柱一本に貼り終えると、間隔を置いて次の電柱へ移動する。


「まだ目覚めてどれほども経っていないようですが」

217鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/10(土) 00:26:35
>>216
「使う場面ないからな〜、一応ガンマンの真似事はしたけど」

への字は付いていく。


「取り柄って言っても、ハサミがカッコいいぐらいだもんなぁ。
 色々動いてくれるようにはなったけど」

チラシ押さえる。

218神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/10(土) 00:28:49
>>217
「?」

使う場面がない、という言葉に不思議そうな表情をしている。
貼り付けて、また次の電柱へと移る。


「そこらへんの気にくわないガキをぶち殺したりしないんですか?
 使っても証拠が残らないから、便利だと思いますが」

219鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/10(土) 00:39:27
>>218
「えっ? いや、それは最初から頭になかったな」

ちょっと困惑する。
急に何を言い出すんだこのチラシメイドは。
ていうかぶち殺したことあるのか?
チラシ押さえながら表情をまっすぐ伺う。


「俺は正しくないことはしたくない。
 何が正しいとかは上手く言えないけど」

220神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/10(土) 00:44:53
>>219
「? ? ?」

「おっしゃってる意味が解りませんが」

本当に怪訝な顔だ。
眼は澄んで、子供のような眼差し。
『なんで空は青いのか?』と問うような幼さのある疑問の表情。


「それが鉄さまの『ルール』ですか?」

221鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/10(土) 00:55:55
>>220
「うーん、『ルール』っていうほど別にそんな大層なもんじゃないぞ。
 破ったからって何があるわけでもないし」

腕を組み悩む。悩みを抱えるのは嫌いなんだけどな。

「楽に生きたいから、俺。複雑なことは考えたくないし。
 だからやっちゃいけないことはやらない。
 俺自身の感覚の問題」

『そこに山があるから』とでも言いたげなさも当然風の態度。

222神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/10(土) 01:05:17
>>221
「………………」

「了解いたしました。理解しておきます」

まだ納得していない様子だが、こだわらないらしい。
次の電柱へと移り、手近な場所にはすべて貼ったようだ。


「今日のところはこれで終わりです。ありがとうございました」


         『ゴソゴソ』


「これをお受け取りください」

缶ジュースを手渡してくる。

223鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/10(土) 01:11:12
>>222
「おぅ」

別に押し付けるわけじゃあないけど、何か悔しい。


「ありがと」

受け取って何のジュースかラベルを見る。

224神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@白亜荘:2012/03/10(土) 01:15:19
>>223
ラベルには『バニラコーラ』とあった。
ちょっと見たことがない。


「それではこれにて。
 開催する際にはチラシで告知いたします」

「おやすみなさいませ」

                 『ペコォ――』


メイドは去って行った。

225鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/03/10(土) 01:26:25
>>224
「あぁ、うん。またな(まだあったのかこの『コーラ』……)」

言葉でさらっと別れを告げるとともに、わざわざ『コーラ』をややこしくしてくれたブツを眺める。


「しかも名前聞くの忘れた、くそ〜」

一応自分の中では、初めて会う人にはキチンと自己紹介しあうのが正しいと思っている。
それがなんやかんやでなし崩しになってしまった。
そしてガキぶち殺す発言。そして『バニラコーラ』。
キャパシティオーバーである。

今度出会いがしらに名前聞こう。ガキはぶち殺さないでおこう。
『バニラコーラ』は一気飲みして帰った。
悩むのは、嫌いだ。

226須磨『ズーマ』:2012/03/11(日) 22:57:32
「えっ、イケメン!?」

         i !
      / |
         ッ


         「……なーんだ、ボクじゃん。
          いや、しかしこの角度からのキメ顔は予想外だったな」


  キラン
             _      「ワオ、超クール!」
        キ フ
           ン  /
             ・


ブティックのショーウィンドウに写った自分の姿に惚れ込み、
ここぞとばかりにキメポーズを取っている小学生。

227アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/11(日) 23:12:50
>>236

「あら、何かしらアレは。…………何をしているのか見当もつきませんわね」

『銀髪金瞳』の女子中学生が近づいてくる。
ショーウィンドウの向こうに何があるか見遣って、首を傾げた。

 パルドネ・モワ  プティット
「失礼だけれど、おちびさん。何をしているのかしら?」

228須磨『ズーマ』:2012/03/11(日) 23:21:04
>>227

    キ          「はぁい、
      ラ               こんにちはッ」
       ン.*☆


踵を返し、ターンからの“スマ”イル&ウィンク。
『微笑みの貴公子』を体現しながら、相手の質問に答える。


「いやぁ、ボクほどのイケメンに欠かせないのが『自分磨き』ッ
 一流のスターなら、オフの時もジム通いやエステを欠かさないじゃん?

                 エッジ
 スゲー偶然にもナイスな『角度』を見つけたからさ、
 おねーさん、ちょっとボクを写メってみてくれる?」


勝手に持ち出した兄貴のスマートフォンを我がもの顔で取出し、
相手の手中に預けてポージングに勤しみ始める。

229アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/11(日) 23:27:06
>>228
「…………」

 (ウザッ。なんというウザさかしら)

しかし、微笑んだままスマホで言われたとおりに写メってやる。
微妙にずらして撮影してやるのだ。

        カシャッ   カシャッ


「自分磨きは結構ですわね〜〜」

内心せせら笑う。ガキが何言ってんだか。

230須磨『ズーマ』:2012/03/11(日) 23:34:43
>>229


      「イェイ!」


        ‖ il i|
       ‖  |

         シ
          ャ


フラッシュを身に受ける姿は完全にナルシスト極まっている。


「そーそー、お姉さんもやっておいた方がいいよー。
 ……あーでも、恰好いい銀髪とキュートなきんきらきんだしなー」


羨ましそうにアラベルの顔をマジマジと眺める。


「ボクのくるくるヘアーとは違った魅力だよー。
 こればっかりは生まれ持った素質だし、しょーがないけどさー、
 うーん、いいなー、いいなぁぁぁ〜〜〜〜〜ッッ」

231アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/11(日) 23:49:08
>>230
「おほほほほ! なんて正直なコでしょうか!
 アタクシが美人と認めるなんて見る眼がありますわ」

   グシグシ
           イイコ  イイコ

誰もそこまで言っちゃいないが拡大解釈するのがコイツの『ポンコツ』たる由縁である。
小生意気なガキから一転正直なお子様へ印象が変動。頭を撫でてやったりする。

と、その伸ばした左腕の袖口から、肌に何か刻まれているのが見えた。
何かの図柄――『鱗のある生き物の尾』だ。

ヴォワラ
「さあ、アタクシを撮ってもよろしくてよ、さあッ!」

嬉々としてスマホを返却。そしてポージングだ。

232須磨『ズーマ』:2012/03/11(日) 23:58:25
>>231
           i l
「おおっと」  / |
          ッ


頭に伸びる手から咄嗟に遠ざかろうとするも、
短い足が災いして逃げられない。
                      グシ グシ


「あーあー、髪型乱れちゃうじゃん!        ヘアー
 ……いや待てよ、銀髪が嫉妬するほどの美しい 髪 !」

チラリと見えた刺青に視線を走らせ、怪訝そうな顔をする。
スマフォを受け取り、相手のポーズを一瞥すると不満げな顔。

「えー、容量勿体ないよー。
 ……まぁいいか、兄貴の写メ消しちゃえ」

   ピピ

        パシャ!


「あー、もうちょい笑顔笑顔!
 恰好良さと可愛さを両立する感じで!」

時折注文を付けながら、アラベルのポーズを普通に写メっていく。

233アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/12(月) 00:04:30
>>232
「おーっほっほ! 余すことなく逃すことなく写すことを許しますわよ!」

というワケで始まった街頭撮影。
周囲の視線とか気にしない。気にしないのだ。


     モゾ・・・   ゴソ・・・・


                      《あーいうのを『悪目立ち』ってゆうのよね》

                         《その通りだ姉上。ママンに根本的に足りてないのは恥じらい……》


聴衆のコメントを須磨は聴いた。
しかし、不思議なことに足元から聞こえる。

234須磨『ズーマ』:2012/03/12(月) 00:13:20
>>233
「オッケー、それじゃあもう一枚行ってみるよー!

 うーん、ボクってば人の『輝き』を引き出すのも大好きなんだよねー
 イケメンは心も綺麗だからねー」

               パシャ

             「――――ん?」
  パシャ


スマフォで写メりながら雑踏の声とは違う何かに耳を澄ませる。
普段なら自分に対する批判以外には耳を貸さないのだが、
足元から聞こえる声に不穏な予想を立てる。

「(ま、まさか盗撮!?
  そういえば、こーいう撮影会にきわどいローアングルから撮るヤツがいるって、
  何かニュースとかで言ってたし、兄貴もブヒブヒ言ってたような!?)」


「させるかッ!」


    ドバ  ――z__ 
                 シュッ!


その場に崩れるようなスライディングで地面に倒れこみ、声の方を見る。

235アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/12(月) 00:21:17
>>234
声の方向は須磨自身の足元。
いきなりのダイビング&スライディングに『銀髪金瞳』は首を傾げている。

「……何をしていますのって……オマエたちッ!?」


    《なんだ、コイツ。きこえてるみたいだぜー》 《ホントね、ジュジュちゃん クッチンッ!》

声の方向を見れば……居たのは、小さな角が生えている『カートゥーン調の子鬼』だ。
『眼帯』や『ヘッドフォン』を付けていたり、1から5までの数字が頬に刻まれている等、差異がある。
三等身の身体と丸まっちい腕を振り回し、須磨に近寄ってきた。


            スッテッケッテッテテ・・・・・


  《スタンド使いとお見受けしたわ!》  《また新手のスタンド使いか》

五体のうち四体までが近寄ってくる。
『眼鏡』を掛けた一体は、本体の頭の上に乗っかって様子見をしているようだ。

236須磨『ズーマ』:2012/03/12(月) 00:33:20
>>235
「な、なんだぁ〜〜〜〜ッ?

 『スタンド』!?  スタンドかぁー、マジで!?
 ウヒャァ、ちっこいのがいっぱいいるな……」

      i |
     ス
        ア       「おねぇさん、何でもないからちょっと離れて!
         ァ       スカートを抑えながらね、スタ……じゃなかった、
               隠しカメラみたいなのが置いてある!」

相手がスタンド使いとは微塵も予想していない。
『ズーマ』を発現し、その機械のような剛腕で一体を掴んでみようとする。

237アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/12(月) 00:48:07
>>236

  シュッ  バッ!!

『ズーマ』と速度は変わらないが、サイズそのものが小さく、軽やかな身のこなし!
掴もうとする腕を回避して、『銀髪金瞳』の足元へ駆け寄った。


         スッテケテッテー!


「…………お待ちあそばせ。オマエたちが勘違いさせたせいですわよ!
 申し訳ございません。この『姉妹』は我がスタンド、その名も――――」

                 スール・ド・ヴォラール
           《 《 《 《 『盗 賊 姉 妹』! 『ダウンタウン・フィクション!』 》 》 》 》

『子鬼』の群れがポージングして、名乗りを上げる。
本体である『銀髪金瞳』は疲れたような顔で首を振り、左腕の袖をまくった。

 オ ラ ラ
「やれやれ……少し気を離すとすぐにこれですわ。勝手に出てきたりして……。
 この『刺青』のお陰で判るのが幸いですわね。

 名乗り遅れましたがアタクシは『アラベル=メスリーヌ=スパジァリ』と申します」

諦め顔を笑顔に変えて、改めて名乗った。


「『盗賊』は名乗っていますが、アタクシが命令しなければ盗みませんからご安心を」

238須磨『ズーマ』:2012/03/12(月) 01:01:23
>>237
「なん……だと……」


息のあったコンビネーションを見せる一群。
地面に四つん這いになったまま、追い打ちを掛けるサプライズ。


> オ ラ ラ
>「やれやれ……少し気を離すとすぐにこれですわ。勝手に出てきたりして……。
> この『刺青』のお陰で判るのが幸いですわね。


「えぇー!?  そっちが本体!?
 ボクってばてっきり、不埒なヤローがスタンドで悪どいことしてると
 思ってたのにー!」


四つん這いになったまま、丸眼を更に丸めた丸顔だけをアラベルに向けている。
立ち上がり、身体の埃を払うとスタンドの全身を発現する。


      i |
     ス
        ア       「ボクは人のピンチと自分の輝きを生かすチャンスにしか、
         ァ       スタンドは出したりしないって決めてるのにぃ……」

「ボクの名前は須磨回造、スタンドの名前は『ズーマ』。
 ……そして、盗賊っていったな!?
 ムッチャ悪党じゃん! ボク、ワンピース好きだけど現実の悪党は許せないぜ!」


ズビシッと指を突き付け、相手の出方をうかがう。

239アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/12(月) 01:10:55
>>238
「フフフ、そうアタクシは『悪党』。この世で一番の『悪党』を目指すんですわッ!」

  《ワンピース! 私も好きよ!》  《私はどちらかといえばサンデー派なんだが》

 《ゲッカンのマガジンがいーんだぜ!》  《花とゆめが好きなのよ クチンッ》

本体のカッコつけをよそに、漫画の話題に速攻で食いつくスタンド。
この調子だとちゃんと統制がとれているかどうかも怪しい。

      プティット
「ふふふ、おちびさん。どうやらアナタとアタクシは共に天を戴けぬようですわね。
 ですが敵こそがアタクシを高めてくれるのですわ。よーくこの顔を覚えておきあそばせ」

         《ママン、堂に入るのはいいがね。『分が悪い』》

         《そうよ! 相手は『近距離パワー型』よ!》

「そうですわね。ですからこのアタクシの選択は……『逃げる』、かしら?」


       トン
                 クルーリ

『ダウンタウン・フィクション』たちがその場を駆けだす。
その内の一体が、『アラベル』に取りつき、アラベルは踵を返して後方を振り返った。



         (タン)    (タン)    (タン)

その場で足踏みを始めるが……『動かない』。『逃げない』。

240須磨『ズーマ』:2012/03/12(月) 01:17:30
>>239
「ゲェー、スタンド使いで悪党なんてッ
 シャレにならないじゃん!
 しかも、世界一の悪党ってことは、ビンラディンやフセインや、
 どっかの通り魔よりもずっとスゲー悪党ってこと!?」

相手の口上を思いっきり間に受けており、
イケメンが志すべき(と須磨が思っている)正義の心が沸いてくる。

   「そいつはちょっと」

     (タン)
   
        (タン)      「見逃せ、ないッ!」

     (タン)

何故か足踏みを始めた相手の腕目掛けて、『ズーマ』の腕を突き出す。パス精CCB

241アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/03/12(月) 01:28:48
>>240

             ズ バア ツ!!

一直線に伸びる『ズーマ』の腕!
動かない『アラベルのは腕は捉えられて――――  シュインッ
                             ・ ・ ・ ・ ・
                            透り抜けて 消えた。



            タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ  ッ!!



  《アッカンベー! やったぜママン!》   《やったわね、お姉ちゃん! クチンッ》


                 《『幻覚だぜ』――というヤツさ》


見れば、消えた『アラベル』より、先の位置へ『アラベル』の姿がある。
距離そのものは数メートル程度。さほど離れているとは言えなかった。
だが、その位置から一気に猛ダッシュをかける。



                                「おーほっほっほっほっほッ!
                                    オールヴォワール    プティット
                                   さようならですわ、おちびさん!」


振り返り様に哄笑。一気に逃げ出してみせた。

242須磨『ズーマ』:2012/03/12(月) 01:40:07
>>241


    ス
    カ     「あ……れ……?」
    ァ


      <いつから足踏みだったと錯覚していた……?>


      ―z'_ l i
       / /
          ク
                  「クッソォォ〜〜〜〜ッッ
           ウ
                   出し抜かれたぁぁぁぁ〜〜〜〜〜ッッ」
            ゥ


正義感とか以前に他人に『してやられた』という屈辱に、
周囲の人々など気にせずに大声を上げて地団太を踏んだ。


「今に見てろぉ、カウベル、スパ、……え、ええと……


 キャラメル=かませ犬=スーパーなんとか! 覚えてろ!」


小学生英語必修化の流れでもあるが、パッと聞いた横文字は覚えられなかった。
この日の雪辱を誓い、家へと帰った。

243マクレーン『ホリー・コール』:2012/03/17(土) 00:01:44
「……うむ」

ベンチに座り、タブレット型PCを眺めている男が一人。
腕の動きはやけにぎこちない。

244エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/17(土) 00:23:40
>>243
「失礼、何かお困りの事でも?」

ぎこちない様子に心配して声をかけた。

245マクレーン『ホリー・コール』:2012/03/17(土) 00:27:24
>>244
「!」

プッ

「いや、仕事のことでね」
「別に困ってるわけじゃないんだ」

苦笑を浮かべて、声をかけた相手を見る若者。
若者だ。
タブレットを持つ手と、タブレットを操作していた手には、白い手袋。この季節は珍しくも無いが。

246エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/17(土) 00:36:25
>>245
「ああ、それならば良かった」

深くは詮索せず安堵する30代の外国人。
だが、ふと気にしたように『手袋』に目をやり

「失礼、単なる好奇心なので流してくれて
 構わないがその『手袋』でタブレットの
 操作は不便ではないだろうか?」

247マクレーン『ホリー・コール』:2012/03/17(土) 00:43:16
>>246

  コン

ベンチを叩く。

「安モンでね」

『義手』だということを示した。
同時にタブレットが落ち、

パ

スリープ状態だった画面が復帰する。裏返っているので、マクレーンは気づかない。

248エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/17(土) 00:56:31
>>248
「非礼な事を尋ねた、申し訳ない」

頭を下げ謝罪した直後、タブレットを拾い

「?ああ、起動したようだよ」

地面に照らされた画面光で起動に気付き
タブレットをマクレーンに返す。
これ以上非礼にならないよう、あえて画面は
見ないでマクレーンに向けて。

249マクレーン『ホリー・コール』:2012/03/17(土) 01:13:20
>>248
「っと」


「……ああ、スマナイな。ありがと…」

受け取ろうとした。
慌てたせいで、うまく取れなかった。また落ちる――


   カンッ


プロテクトカバーをつけているため、壊れたり割れたりすることはないが、
『エイノー』にも画面は見えるだろう。

『S県警察内部』『部外秘』

その文字をいただく画面。

「内容は読まないでくれよ…」

今度は両手を使って、そっと捧げ持つように持ち上げた。さっきまでと同じ姿勢に収まる。

250エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/03/17(土) 01:21:09
>>249
「いや?『私は画面を見ていない』、そうだろう?」

『この事に触れる気も口外する気もない』事を婉曲に示し

「それでは失礼した。ただ、今日の非礼の謝罪という訳でも
 ないが『何か困っている時』私を見かけたら一声かけて
 いただきたい。出来うる限りの事をすると約束しよう」

そう言い残し立ち去った。

251マクレーン『ホリー・コール』:2012/03/17(土) 01:24:33
>>250
「つくづく悪いな」

トン

「でもまー、気持ちだけ受け取っとくぜ。仮にも、『逆の立場』だからな。そいつは」

『警察官』たるの第一だ。『市民の助けに応じこそすれ、市民に助けは求めない』。
いささか潔癖すぎるきらいはあるが…

「ふン」

軽く笑うと、立ち、去った。

252終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/17(土) 22:20:10
「商店街でもソレなりに買い物できるようだな。
 店によってはモールよりも安そうだ」

            ガチャガチャ

       ガラガラ

部屋に置いていた酒が無くなったから補充という事だ。
ビンが入ってる酒屋の袋と、キャリーケースとで音を立てながら歩いている。

253日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/17(土) 22:26:03
>>252
    チャプ


  ゴク   ゴクン

          チャプン


「ふゥゥー」


左手はポケットに。手袋をはめた右手には、『ロハス』なペットボトル水…『では無く』。ウイスキーボトルを提げた女が向かいから歩いてくる。


チラ


目が合った。

254終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/17(土) 22:33:08
>>253
   スゥゥ…

煙草を咥えながら歩いていた壮年の男。
だが、前から歩いてくる相手に感じる物が有る訳だ。

「(明るい間から呑みながら歩く、だと……)」

「随分と羨ましい生き方だな……」

会釈で返すが、
ふと、独り言が漏れてしまう。

255日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/17(土) 22:35:47
>>254

>「随分と羨ましい生き方だな……」

「あ?」


          『    ブ ン ッ   』



スーツ姿の――けして安っぽいものではない、いずれどこかのオーダーメイドだ――その女は、
まったく何事も無いように、
『独り言』に対して、『後頭部へのフルスイング』で返答とした。

256終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/17(土) 22:44:33
>>255
偶然にも、こちらもスーツ姿だが……
どう見ても一世代、5年以上前であろうデザインだ。
擦り切れたりはしていないが、どこたなく草臥れたイメージを与えている。

         ガァンッ!

「ッ…………!」

叩き付けられた男は、キャリーケースにもたれかかるように沈み込んだ。

257日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/17(土) 22:54:27
>>256

「―――『羨ましい』か?」

「ホントーに羨ましいって思うか? 本気で?」「そぉぉ〜は聞こえなかったがなァ〜」


  チャプン


ボトルを肩に担ぐように保持して、女が見下ろす。

「どうなんだ?『羨ましい』と本気で思ったのか…それとも別の意味を込めたのか?
 重要なことだぞ…テメーがオレに対して『何を思った』のかは勝手だとして、それを『言った』のはな」

「どうなんだよ」  「おい」


 クッ


今度は(同じく何のためらいも無く)腹を蹴り上げようとしてくるッ!!

258終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/17(土) 23:04:29
>>257
   ドボォッ

             バヂンッ

「………ぐっ……!」

腹を蹴られて呻き声を上げる。
蹴りを受けた衝撃からか、キャリーケースの留め具が外れ……

         バサッ
   バサッ

中から、幾つかの紙束が転がり出た。

259日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/17(土) 23:14:14
>>258
「フン」

呻く中年の答えはまたあとで聞くとして、
何だ?この紙束…

紙束を持ち歩くという意味不明な行為に興味を覚えた。

   ギャン!


              『  ビ――――ィ  』

『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』。
この中年に『レーザー』を照射し、『個人情報』を読み取る…


★氏名―終南山 銀次(しゅうなんざん ぎんじ)
★性別―男 ★年齢―38 ★血液型―A型
★水瓶座生まれ ★髪の色―灰色 ★瞳の色―黒 
★趣味―折紙 ★身長―182cm
★好きな映画―『Saving Private Ryan』 ★好きな色―萌黄色
★好きな煙草─パーラメント 
★好きな酒─ウイスキー
★好きな肴─オイルサーディン
(以上の情報は読み取れる。ただ【希望の砦】については、公に知られた組織で無い限り記載されない)




    『ミー』  シャカッ☆

260終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/17(土) 23:26:15
>>259
「……『シルヴァラード』」

つい漏れた独り言に対して、最初の一撃は分からないでもない。
そういうイラついてしまう状況というのは、
当人とは関係無い所から与えられる事も有る。

     カッ!

だが、その後に『スタンド攻撃』まで付いて来た。

『『『『『『『『『『『『ザンッ』』』』』』』』』』』』

やり過ぎた、という事だ。
『シルヴァラード』を発現、飛び散った『紙束』を『細断』し『紙吹雪』に。
支配すると同時に『日数』の頭を中心に渦を巻くように高速回転させる。破ス精ECA
『紙吹雪』の結晶形状は『単針状』。
縦の長さは1cm程度だが、太さは1mm以下と非常に微細だ。
著しく呼吸を、あるいは視界を阻害するだろう。

その間に体勢を立て直す。

261終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/17(土) 23:26:59
破ス精ECA → 破ス精EBA

262日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/17(土) 23:41:54
>>259

ふよ
   ふよ

『機械のオタマジャクシ』とでもいうべき『スタンド』を頭上に遊ばせ、出来たカードに目を落とす。
『個人情報をカードにする』。それが能力。

「ヘンな名前だな」「!!」

『『『『『『『『『『『『ザンッ』』』』』』』』』』』』

「ッ!」

「『スタンド使い』!」

手の甲で口元を押さえるようにして呼吸を確保、だが目は細め…視界は大幅に制限される。

「キサマ…」       『  ビー  -   ―――  ィィィ 』

                ぐる   ぐる

翻弄される『メッスーノ』。ひしと頭にしがみつくように。

263終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/17(土) 23:50:03
>>262
「───不安定というのは、『そういう事』で済むが。
 人に『スタンド』を向けるとはどういう事だ?」

更に『紙束』をキャリーケースから一つ取り出し。

『キュィィ───!』

                 『ザンッ』!

一声鳴かせると、更に『細断』。

「名乗りはしなかった筈だが、何故名前への感想が出て来る?
 その『カード』は何なんだ……?」

更に『紙吹雪』の密度を上げさせる。

264日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/18(日) 00:03:06
>>262
「…」

パシン

「これは『紙』。『紙吹雪』か…」

口元を押さえる手から、空いた手に『酒瓶』を持ち替え。

「『ウザい』」


   ザ ッ


『声のするほうへ』。振り回す。

265終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/18(日) 00:10:57
>>264
「それが答えか、良いだろう」

   スッ

音を頼りの盲攻撃。
後頭部に不意とか、蹲った所に腹への蹴りという訳ではない。
見えている物で正面なら回避は容易い筈だ。

「『凍れ』」

『紙吹雪』を凝固、『紙雪』へと変化させる。
『スケキヨ』の仮面の、七孔に穴の無い物のように。
完璧に視界と呼吸を奪い動きを止めさせる。
強度は『カチカチに乾いた紙粘土』、並の力では壊せ無い。
呼吸停止から死亡まではそれなりに時間が有る、動いてる間は大体大丈夫だ。

隙が有れば『カード』を奪い取る。

266日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/18(日) 00:31:19
>>265
振りぬいた直後。つまり、余裕を持って回避された直後。


   ピ キィン!


「!」

『仮面』!

「だがよォォ〜」

グン

「『紙』ッ!!」

キュポ

    バチャッ!!!

指先で栓を開け、自らにふりまく『酒』!!
『水分』を吸った水はどうなる? 重くふにゃふにゃになる。脆くなれば、やぶって剥がす。
そしてこの『仮面』の意図は『視界を殺すこと』だろうが…
頭上の『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』は覆われてはいない。『五感を共有する』このスタンドは。


   『  ビ   』


            シャカッ☆


『カード』を奪おうとするその手、その『動脈』目掛けて、『カード』を『高速射出』!!鋭いカミソリ並みの切れ味だ。(破ス精DBB
そしてこれは日数の頭上、『上』からの攻撃。対応は遅れる。

267終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/18(日) 00:50:19
>>266
「ぐっ……!」

頭上から動脈を狙うのは難しいだろう。
手首の動脈は掌側、下にある。
……とはいえ甲側の太い静脈を切り裂かれ、顔を歪めて手を引っ込める。一歩後退しよう。

そして『圧縮』して固めた紙……水分を吸い込むまでは若干掛かる。
つまり行動の間は無呼吸となるのは間違い無い。
ならば、必然的に次の行動は決まっている。

『息を吸う』。

『喉が開く』。
生物である以上呼吸を我慢しての行動は不可能。

「なら、これはどうだ……」

   ザァァァアッ!
              ドッバァァァッ!

『再細断』と『侵入』!

水を吸って重くなると言っても、『紙吹雪』の一枚一枚は極小。
重くなるのは1gか?それ以下か?

挙動が鈍ると言ってもソレは人間の挙動を。
喉に異物が侵入する事への反射速度を凌駕する。
体積も十二分。

咳き込み程度では破壊できないように鼻と喉の境へと引っ掛けて『詰め』『固める』。
今度は喉に存在する『水分』が逆にマズい。
吸い込めば繊維は『膨張』し、更に貧弱な粘膜に貼り付く。
無理矢理に剥がせば喉の奥を傷つける事となるだろう。

268日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/18(日) 00:53:37
>>267
質問:『仮面』は破壊されたのか?

269終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/18(日) 00:57:54
>>268
こちらは、破壊が進んでいるのを見て、自身で『解体』。
その紙片を再利用して喉を詰めようとしてる。

要は破壊された。

270日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/18(日) 01:09:13
了解。

>>267

      シュカ☆

一歩下がる、それも『俯瞰で見える』。次は『目』だ。『目には目を』。右眼球を狙う『カミソリの閃き』。(破ス精DBB)

そして『再断』につぐ『再断』。最初、『1cm×0.1cm』だった『結晶』は更にそのサイズを減じている。
もちろん、『粘膜』への刺激はあるが…

「   ゴホ!!!  ガ  !!」   「げほっ!」「ゴクン」

『強い咳き込み』。そして『飲み込み』。
『それに抗うだけのサイズも、パワーも無い筈だ』。ノドや鼻の出血でこちらが音を上げるか?
それとも、『五感』を順繰りに抉るのにそちらが耐えるか?



   『   ビー   』



両手で口元を押さえる。

271終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/18(日) 01:24:03
>>270
一歩下がり、発射点が割れた。
元よりビンによる殴打を回避出来る程度の距離は取っている。

ならば、撃ち出された『斬撃』に対して瞼を閉じる程度の時間は有るだろう。
こちらは『1cm』、そちらは『1m』以上……速度の差と距離の差が有る。

      サクッ!

「ぬおォォ……!!」

威力が低い事から瞼は裂かれるだろうが、眼球は無事な筈だ。

「くっ……うう」

キャリーケースから紙束を掴む。
顔の辺りで構え、次の咄嗟への盾としたい。

   『キョアアア──!』

『紙雪』の塊を咳き込み、そして飲み込もうとする。
咳き込む際に紙が吐き出された。

しかし、飲み込む時には吐き出しは出来ない……
残った物全てを『塊』ではなく分散させて『紙吹雪』として一歩でも肺の奧へと貼り付けさせる。

一枚一枚になれば、もう咳き込んだ所で貼り付いたのは剥がれないだろう。
普段触れられる事も無い所への『大量の異物感』、集中など出来るだろうか……?

272日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/18(日) 01:27:20
>>271
質問:敵体内、つまり『視界外』の紙を操ることは出来ないのではないか?

273終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/18(日) 01:31:41
>>272
可能だ。
ttp://yy73.60.kg/test/read.cgi/arate/1268834392/711

274日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/18(日) 01:50:47
了解。

>>271

「うぐ  ッ」

ガ グ!!

膝を折り――いや、

   ドシャ ァ!

『陸で溺れる』…その事態に体が追いつかない。
高速射出もままならぬ『呼吸困難』!!

「…っか」

いずれ、痙攣を起こすのみだろう。

275終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/18(日) 01:58:33
>>274
「……物騒な町だな、全く以て」

  ググ、グッ

このままでは窒息というのは確定だろう。
『死にはしない』が『安静でないと苦しい』という程度にだけ『紙吹雪』を動かし、『日数』の気道を確保する。

そして、そちらの『紙吹雪』の操作を終了。
また近付いてザックリ、というのは嫌だからな。

「言っておくが、こちらは固めるだけで肺をどうこう出来る状況だからな。
 余計な気を起こすなよ……今救急車でも呼んでやる。
 肺の洗浄でもして貰うんだな」

 ザザザザ……

吐き出されたり、喉に入らなかった紙片がそこら中に散っているだろう。
ソレを操作して『カード』を掃き寄せるように手元へと運び、確保する。

276日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/18(日) 02:05:31
>>275

「…ゴホ!(…クソが…クソぉ! 紙吹雪?こんなチンケな能力で…オレをッ!かならず食らわせてやるからな…この報いは必ずッ!)」

「(そしてキサマごときが、オレの、『メッスーノ』の『カード』を触れることも見ることも許可しないッ)」

   バシュッ!!

『解除』。
『カード』の位置は感知できる。敵の手に渡る直前にでも解除する。
相手には、任意かそれとも『時間切れ』かなど分からない…

277終南山 銀次『シルヴァラード』:2012/03/18(日) 02:13:13
>>276
>   バシュッ!!

「!!」

「『スタンド』が作った物だったのか……」

そう言うと、『キャリーケース』からガムテープを取り出し、自分の手に貼り付けて巻く。
この足で何処かの個人院か何かに行かなければ………

そして、携帯電話を取りだして119。
救急車を呼んだ。

「やれやれ、口は災いの元だったな。
 もう数分で救急車は来るだろう、何、死にはしない」

そう言い残すと、キャリーケースに酒屋の袋を詰め込んで。
頭やら手やらの攻撃された部分に手をやりながら、その場を後にした。

278日数要一郎『イル・ミオ・ノーネ・メッスーノ』:2012/03/18(日) 02:15:47
>>277
「終南山……銀次」

よろりと起き上がる。
救急車のサイレンを聞きながら。

「『覚えたからな』…クソったれがッ」

ノドを押さえ、小さくなった背を睨み続けた。

279梁間龍郎『トパーズ』:2012/03/31(土) 23:24:56
「ッくァァ〜〜〜〜ッ、うッめッ〜〜ェスな〜〜ァ」

    ブシィッ
               ゴッゴッゴッゴッゴ
                         イエスイエス !!

メインストリートの広場で昼間っから酒をかっ喰らっているぜ。
実にいい気分で満ち行く人たちを眺めよう。

280薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/03/31(土) 23:49:45
>>279

――幸せそうな奴だ、と思った。

しかし、幸せそうな奴こそ幸せを求めているモノだ。

「隣、良い?」

声の元を向けば、黒いワンピースを着た、白髪赤目の小さな少女である。

手に箱ジュースやお菓子が入ったコンビニ袋を持ち、問い掛ける。

281梁間龍郎『トパーズ』:2012/03/31(土) 23:55:25
>>280
「おーォ、どーこのてーんしちゃァァ〜〜ン?」

広場に植えられている街路樹を囲んだ縁石に座っていたんだ。
隣りをバシバシと叩いて、赤い顔で座るように促そう。


「なァ〜によーォ? わーざわーざおーれにこーえかーけるってーェ?」

逆ナンとか新鮮じゃあないか。
ちなみにこちらの外見はホスト風の黒いスーツに開襟シャツだ。

282薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 00:03:07
>>281

酔っ払いにたじろぐ事は無い。
その『仕事柄』割と慣れているのである。

「天使に見える? うれしーな。」

ベンチだと思ったのよ。
まあとにかく、彼の隣に腰掛ける。

「ん、幸せそうだからさ、つい。」

――引き寄せられたの、虫みたいに。

「何してるの? 人間観察とか?」

まあ、真昼間から路上で酔っ払う男がそんな高尚な事をしているとは思わないが――

――暇つぶしには良さそうだ。

283梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 00:13:05
>>282
「なーに言ってーェンの〜ッ わーかってんでしょーォ?」

ケタケタと笑い、もうひと口発泡酒を啜った。
今日は仕事もないので昼間っからヒマなのだ。


「あーァ? そーッスねーェ〜〜〜ッ かーんがーえごーと?
 おーれは、そーいうのニーガ手なーんだけどねーェ。

 てーんしちゃんは、なーにしーてーェンすか〜ァ?」

質問には質問で変えそう。
これで怒られたらそれはそれでアリ! だ。

284薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 00:20:13
>>283

「あはは、まいったなあ、天使かあ。悪くないなあ。」

兎の方が好きだが、まあ酔っ払いのざれ言にしては、悪い気はしない。頬を少し緩める。

別に、特に、いい気もしないが。

「考え事ねえ。酔っ払うと醒めるタイプなの?」

一般的には酔いと考え事の相性は悪いハズだけれど。

「んー、商売、かな?」

形の無い物を売るのは、形の無くなった相手が調度良い。

言い方は悪いが、丸め込みやすいからだ。

285梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 00:25:33
>>284
「あーァ……そーかもねーェ」

ニッと笑ってみせる。
正確に言えば考え事を誤魔化したいから、だ。
……あまり考えたくないことを考えている。

                  やーたい
「ショーバイねーェ。おーれも 屋 台 とかやーってるけーど。
 なーにうーってんの? よーかったら、かーわせーてもーらおうかーな?」

気晴らしにちょうどイイかもな。
品とか持っているなら見てみたいが……なんも持ってない?

286薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 00:34:18
>>285

「ま、私は飲める歳じゃないから、わかんないけどねぇ。」

――どうも、何か『大事な』考え事のような気がする。

深く入り込むのは、商売人には不要な事だろう。話をテキトーに切る。

「ん、買う?」

「何って、『幸せ』よ。……やらしい事は期待しないでね。」

春を売る気は無い。

……そういえば看板とか資料とか、商売道具を持っていない。説明が面倒臭くなりそうだと、内心思う。

287梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 00:41:50
>>286
「……『幸せ』〜ェ? あーなたのたーめに、いーのりまーすってーカーンジ?」

よくある勧誘だが、売るというのが気にかかるな。
詐欺商売ならむしろそういうのは隠すんだが。
改めて目の前の『天使ちゃん』の顔を見るぜ。騙すって感じでもねーか。


「ヤーラしーのきーぼうなーんだけどねーェ。
 ンでッ ぐーたいてーきに、どーしてくーれるのかーな?」

伺うぜ。どういう応答をしてくるかをな。
外貌ばかりはへらへらと笑いつつ、だ。

288薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 00:57:17
>>287

「そうじゃなくてね。」

「『貴方の買う一番くじを当てます』みたいな感じかな。」

宗教と間違われるのは仕方が無い事だと思っている。怪しいし。

「具体的、ねえ……」

それに、今から言う事は――

「あんた――超能力って、信じる?」

もっともっと、きな臭い話なのだから。

289梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 01:03:01
>>288
「はーァ〜〜? えーらく、ぐーたいてきだーねーェ」

面白い話ではありそうだ。
具体的に、こっちのカネになる話を振ってきたのが意外だ。
もっとこう騙してくるかと思っていたんだが……


「…………超能力ねーェ……」

と、解りやすい落としどころが見えてきた。
もし、『おれと御同輩なら』……納得できる。

      バサッ


おもむろにスーツのジャケットを脱ぐぜ。

290薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 01:12:04
>>289

「あんたも儲かる、私は分け前を貰う。」

「悪い話じゃあ無いでしょ?」

――さて。

ジャケットを脱いだ――この、絶妙のタイミングで。

つまり――多分、八割方。そういう事と受け取っても良いんだよね?

違ったら違ったで……まあいいや。

「特に――あんたみたいな、『分かる』人にはさ。」

ズ ズ……

傍らに、像を発現する。
白い毛皮に包まれた滑らかな肢体と、兎耳のようなパーツを持つ女性型――

『スタンド』ッ!!

291梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 01:21:58
>>290
「あーァあン〜〜?」

おいおい、あっさり見せてもらえちゃったぜ。
考えたらスタンド使いってふれまわらねーほうがシゴト的にゃいーのか?

とりあえず、刺青を見せてやろうかと思ったんだけどな。


                           ズギュウゥンッ

――現れるのは小柄な人型のヴィジョン。
明るい色合いに『張子の虎』を思わせる間抜けな顔が、陽気な雰囲気を醸している。

これもまた、『スタンド』。
梁間は胡坐を組んだ足に載せた腕で頬杖をつき、ニヤリと笑う。

 ハリマタツオ
「梁間龍郎だーぜーェ。よーろしーくーぅ」

292薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 01:31:58
>>291

まあ、スタンド使い相手なら『見せた』方が信憑性があるだろう――

そういう考えだ。非スタンド使いには、どうせ見えないし。

――街中で入れ墨を見せ合うのは、何だか凄く不健全な気がするし。

「やっぱりね。」

「見えなかったら電波な子のフリしようと思ったのよ。」

コンビニ袋から野菜ジュース(人参の絵が描いている)を取り出す。

「私は薬師丸 幸(ヤクシマル サチ)だよ。よろしく。」

友好の印に、握手でも求めよう。

293梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 01:37:46
>>292
「よーろしーくねーェ」

握手には応じる。
このコもスタンド使いみてーだが、敵じゃねえだろうな。
そういう警戒の念は一応持つぜ。


「んーで、ぐーたいてきに、なーにしーてくーれんの〜?」

 トン
               クシュ  ウ ン

触れた空き缶を『張子化』。
両手で合わせて潰して、小さくした。

294薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 01:44:09
>>293

さて。

酔っ払いに分かりやすく『レディ・リン』を説明するなら――

「そうだねえ。」

成る程、小さい割に……空き缶をぺしゃんこにする程度の能力は、あるのか。

――もし戦ったら危ないだろうなあ。

「いきなり『商売』するのは不躾かな。ちょっと実演しようか。」

……コンビニのお釣りの10円貨幣。これがあれば十分に説明出来るかな。

295梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 01:48:37
>>294
「いーいぜーェ。見ーせてくーれるなーらなーァ。
 の、まーえに……スポドリほーしーいぜーェ」

水でもいいな。
アルコール濃度薄めないと冷静に振る舞えなさそうだぜ。
ちょいと立ち上がり、振り返って、


「かってくーるかーら、しーたくしーてくーれる?
 そーれとーも、すーぐに見ーせらーれるかーィ?」

いきなり見せられるもんなら見たほうがいいかもな。

296薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 01:52:47
>>295

酔っ払いでも構わないが――『タネ』が分かる相手なら、素面の方が良いか。

……いや、待てよ?

「ねえ。」

「スポドリ、自販機で買うの? それともコンビニ?」

まあ……スーパーでは無いだろうし。

コンビニならベネ。自販機ならまあ、それもよろしいかなあ。

297梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 01:55:32
>>296
「あーァ? どーちゃでーもイーかーねーェ」

別段こだわるところはないからな。
スーパーより高いが、コンビニの方が安いかもしれねー。

「コーンビーニかーなーァ? 近くに……オーオー、あーったーァ」

少なからず酔いが回った足取りで、店の方へ歩いていくぜ。

298薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 02:12:00
>>297

「着いてく。」

コンビニならディ・モールト好都合。常套手段、幸せの実演販売にピッタリ。

程なく、コンビニに着くだろう。人はそれなりに居る。

299梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 02:16:08
>>298
「アークエーリアースはーァ、ッとーォ」

薬師丸が何してんだとかは判らねー。
冷蔵庫から一本取り出してさっそくレジに向かおうとする。


「サッちゃんはさーァ、のーむかーい?」

二本取ったそれを、キャップの部分を軽く揺らして示した。

300薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/01(日) 02:32:28
>>299

薬師丸が何してたのかと言うと――

「ん、飲む飲む。」

手に持つ小さな籠には、当たり付きお菓子5個。

種類は全て違う。イカとか、ガムとか。はたまた小さな玩具付きとか――

301梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/01(日) 02:36:33
>>300
なんだ、子供じゃないか。
そう思ってちょいと拍子抜けするぜ。

「ン〜じゃ買ってくーら〜ァ」

レジに通してさっさと購入を済ませる。
店内で飲むと白い目で見られそうだからな。
店の前でキャップを開けて、一気に飲み干すか。


      グビグビグビ
                    プ  ッハ!


「しーみるねーェ〜〜ッ」

302薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/03(火) 15:59:01
>>301

さて――

店外に居る梁間には見えないだろう。

『レディ・リン』に右手の袖を「二度」触れさせ、『幸せになる』為の一連の動作を済ます。

――少し経って。

……自動ドアの「うぃーん」という音と共に、薬師丸が店外に出るのが見える。

手には小さなビニール袋が有る。中身は先程籠に有った物だ。

303梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/03(火) 19:18:57
>>302
店の前にほけーっとして立っていた。
出てきた薬師丸に気付くぜ。そいじゃ歩き出そうか。


「ンーで、あーるきなーがら、見ーせらーれんのー?」

ちょっとした期待の眼差しを注ぐぜ。
なんだかんだでわくわくするからな。

304薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/03(火) 20:29:24
>>303

梁間に続くように歩き始める。

「まあ、そう急かさないでよ。」

「ああ、そういえば呼び方を決めて無かった。あんたの事はサっちゃんに対抗してタッちゃんとでも呼ぼう。」

どうでもいい事だが、まあ親しみは今後の商売にも関わると思う。

「……っと。」

そういえば現在、彼女の手にはコンビニ袋は二つ有る。
(最初に持っていたのをPLもうっかり失念していた。)

その内、新しい方から当たり付き――では無く、「トレーディングカード」の5枚入りパックを取り出す。

無論、欲しい訳では無い。こいつは実証にはピッタリだ。

305梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/03(火) 20:39:37
>>304
「ちゃーんづーけーェ? OKOK、わーるかなーいねーェ」

  グビグビ

アクエリアスを呑み干しつつ、親愛感のある呼び方に微笑んだ。
と、忘れてたな。アクエリアスを薬師丸に渡しておくぜ。


「おーォ? ソレなーによーォ? カードかーァ?」

興味津々に覗き込んだ。おれもこういうのは嫌いじゃあないのだ。
ルールはむつかしくて覚えられないが、千聖さんは確かやってたっけ?

306薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/03(火) 21:03:55
>>305

「ん、でしょ?」

文句の一つでも出るかと思ったが――まあ出ないなら出ないで良い。最良。

アクエリアスを受け取る。飲み干す自信は無いので、キャップは開けない。

「そうだね。カードゲーム……まあ、ルールくらいしか知らないけど。」

その気になれば、レアカードを売るちょっとした商売でも出来そうだ。

また、実際には私はこれのプレーヤーでもあるが――まあそれはどうでもいい。

「開けてみよう。」

――丁寧に包装を開けよう。物によっては私が使いたいから。

307梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/03(火) 21:12:20
>>306           こーうん
「へーェ……、ソーレが 幸 運 につーながーんのーかーァ?」

さっきから子供じみたモノばかり揃ってる感じだな。
でも証明っていうのなら、カンタンなところから示すものか。

どっちにしろ、見せてもらわなきゃ始まらねー。


「おーてなーみ、はーいけーん?」

ニヤニヤと笑いながら、開かれたパックの中身を見るぜ。

308薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/03(火) 21:24:13
>>307

「さて、何が出るかな。」

六面サイコロでも振るかのような事を言いつつ、中身を取り出す。

「はずれ」

一枚目。なんて事の無いカード。

「はずれ」

二枚目。同上。

「はずれ、はずれ。」

三枚、四枚目も同上。

「あらら、運が無いね。これじゃあ、商売あがったり。」

そう言って、肩を落とす。

――聡明な者、あるいは詳しい者は気付くだろうが……この手の物は大体「5枚」セット。

つまり、もう一枚――そいつが包装の中に残っているのだが――

「…………」

どうも、気付いてないのか――気付いていてか――

彼女はそれ以上カードに触れず、(二つ目の)コンビニ袋に目を移す。

309梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/03(火) 21:38:21
>>308
「はーァアァ〜〜〜?」

うわ、割とガッカリだぞ。
見かけ倒しなんじゃねーのか。


    「んーゥ?」

              チラリ


……ちくりと見えたぜ。クックク。
ちょーっと手を伸ばしてカードを受け取ってみようか。


「なーにこーれーェ? あーたりじゃーねーェの?」

無論包装もだ。
何気ない態を装うッ!

310薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/03(火) 21:49:01
>>309

「いやあ、こういう事もあるんだね。びっくりしちゃった。」

びっくりする訳も無い。さて、後は――

「……ん?」

……狙い通り。こういうのは「相手が実感する」――

――つまり「イカサマ」では無いという信憑性を上げるのが重要なのだ。

「あ、残ってたの。あんまり買わないもんだからね。」

嘘。それも、見え透いた。

――さて。

包装の中に有るカードを取り出せば、大方の予想通り、『当たり』だ。

包装に描かれた絵柄と同じ絵柄――と言えば、知らない者でもその『価値』が……

「どうよ?」

つまり、『幸せ』が、実に容易にわかるだろう。

311梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/03(火) 22:06:00
>>310

      ト ″
          オ  
                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Z_____ 、
                                ノ  !!



「うっほーォォ〜〜〜ッ マージかーよーォ〜〜〜ッ
 こーりゃホンモノだーぜェ。スゲーな、サッちゃんよ〜ォッ」

スタンドが月までぶっ飛ぶ衝撃って感じはこんなことを言うのかもな。
イイねイイね悪かない。一枚いくらかは知らんけど、な。


が、あることに気付いた。


「……と、よーォ。もーしかーしてーェ」

驚きも醒めた表情で、疑わしげに包装をひらつかせる。


「サーチしーたんじゃねーェの? こーれっきりじゃーァなーァ」

一度きり、ならそれで説明が出来そうだ。
おれもやったことあるしな。

312薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/03(火) 22:17:11
>>311


ト ″
          オ  
                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Z_____ 、
                                ノ  !!


「おお、良いね。幸せだ。」

――目当ての品じゃあ無いね。

まあ、カードショップで売ればいくらかは儲かるか。
交通費を視野に入れなければ、だが。

「サーチなんかしないよぉ。やり方も分からないし、さ。」

事実である。する必要も無いし。

「でも……まあ、見たいって言うなら。」

ちりん――

少し濁った鈴の音を、右袖に付いた「錆びた鈴」から響かせて。

コンビニ袋から取り出すは、なんてことの無い小さなガム。

「これならサーチのしようも無いよ。」

これを選んだワケだが――

実のところ、残りの、少々高額な部類のお菓子が、「当たり」である気がしない。

カード一枚で「使い切った」ような気がするのだ。ガムなら利益は「10円」――それくらいなら、何とか――

313梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/03(火) 22:36:06
>>312
「うーッし、つーぎみーせてもーらおうかーァ?」

薬師丸の内心なんか知らないからな。
こっちは腕を組んで安っぽいガムを見つめるぜ。
一度あることは二度あるっていうが、どーだろうね?


(なーんだかーんだで、たーのしーめーるじゃーねーェの)

314薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/03(火) 23:01:53
>>313

――さて。

「ああ、当たりだ。」

こいつの良い所は、分かりやすい所。

包装を少し力強く開ければ、すぐに「当たり もう一個」の紙が見える。

その分――効果音は「バン!」ぐらいで適任ではある。

「なんか嬉しくはないよね、10円は。」

自分は幸せが過ぎるのだろう。自覚は一応ある――

にしても、10円ガムではやはり満足出来ない自分は居る。

315梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/03(火) 23:23:59
>>314                 しーん
「フゥゥ〜〜〜〜ン〜ゥ……OK、『 信 じーるぜーェ』」

確率ってのがどんなもんか知らねーけど、信じてもいい部類なんじゃないか、と思い始めた。
この程度の『幸運』ならカワイイもんだ。でも、ちょいと楽しむ分には悪かない。

「ンーでーェよーォ、どーすりゃいーんだ〜ァ?
 おーれもカードでーも買ーやいーのかーねーェ」

なんだかんだでウキウキするぜ。
楽しそうに訊いてみようか。

316薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/03(火) 23:48:39
>>315

「まあ、これ以上の『幸せ』も望めるんだけどね。」

怖いもの知らずなら――だが。

実際、鈴『二つ』の現在でも、それなりの不幸を恐怖しなければならないのだし。

「その気なら、宝くじでもいーよ。」

まあ、一等にはならないだろうけど。

ちりん。

錆びた鈴が揺れる。良く見れば二つ有るのだが――さっきまで、こんなものは無かったような。

(薬師丸に襲い掛かる不幸を決めていただきたい。特に無いならこちらで。)

317梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/03(火) 23:53:58
>>316
「ほーぅ、たーからくーじねーェ」

どうせなら、これからの仕事に『幸運』が欲しいとこだぜ。
と、……鈴に気付いた。なんだこりゃ。

気になったので、思わず立ち止まって顔を近づける。
そのまんまぶつかるかたちになんだろーな。


             ボデンッ

で、『偶然』にもおれはスポーツドリンクのボトルを落とす。
慌ててつんのめってそれを踏むのは、薬師丸だ。


                    「お、ォーオ?」

       グラ ァンッ


つまり……スッ転ぶ、そういうことになるだろう。

318薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/04(水) 00:12:31
>>317

――さて。

まあ、何と言うか「来るべき」瞬間という訳である。

錆びた鈴に気付かれた時に、私が何の説明もしようとしなかったのは「実証」が一番早いからである。


ズッ デェェ〜〜〜ンッッ!!


「いったぁ!!」

後ろに思いっ切りすっころぶ。

前に倒れていたら大怪我だったかもしれないが――半端じゃない尻餅だ。

319梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/04(水) 00:21:05
>>318
「おーォ?! 大ジョーブかーよーォ?」

女性が倒れたんなら助け起こすのがマナーだぜ。
てーワケで手を伸ばして身を起こさせるぜ。

「ケーガしーてねーェ? とーォ? おーれもわーるい?」

観たら、おれのボトルを踏んで転んだみてーだな。
しっかし偶然にもほどがあるぜ。


「運がいーいだけーじゃねーェみーたいだーなーァ?」

ちょっとからかう口調だ。
冗談のつもりで、他意はない。

320薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/04(水) 00:36:40
>>319

「いてて……」

「大丈夫大丈夫、慣れてるもん。」

「タッちゃんは悪くないね。」

幸せには慣れているが――その分の不幸もあるのが『レディ・リン』。

この辺りで大体、『察し』が付くかもしれないが――

「副作用だからね、しょうがないよ。」

少なくとも薬師丸は、梁間が『察した』という事を前提に話す。

苦笑しながら手を借りて、ゆっくり立ち上がろうとする。

321梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/04(水) 00:53:41
>>320
「…………なーるほーどねーェ」

『副作用』。
天秤を釣り合いをとるみてーに、『幸運』にゃ『不幸』の反動があるワケか。
アホだけど、ここまで解りやすくされたら察するぜ。


「いーや、おーもしろかーッたぜーェ。
 でも、イーマすーぐにゃ、要らーねーェ。

 『幸運』にたーよりてーェとーきがきーたら、たーすけーて、くーれねーェ?」


これからやらなきゃならねー『殺し屋稼業』。
運だとかそーいうのも必要だろう。

ついでに言うと、単純にスタンド使いの手助けも欲しいところだ。
とりあえずその点は隠し、口約束だけでも求めてみる。

322薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/04(水) 01:16:04
>>321

尻に付いた砂埃を払う。人の目は気にならない。

「まあ、すき放題なんてこの世には無いのよね。たぶん。」

「ん、良いよ。まあ、その時はお金取るけどね。」

梁間の真意に気付ける程までに、彼女は聡明を極めてはいない。

あくまでも『商売相手』が一人増えた、程度の認識だ。

「じゃあ、連絡先、教えてよ。私のも教えるからさあ。」

どこからともなく名刺を取り出す。

――――――――――――――
幸せ売ります

薬師丸 幸 Yakushimaru sati

Tel:***-****-****
mail:Sati-usagi77@***.jp
――――――――――――――

323梁間龍郎『トパーズ』:2012/04/04(水) 01:22:00
>>322
「うーっス。たーのむぜーェ」

ひとり、心強い味方が増えたかもなー。
とりあえずは千聖さんに連絡だ…… とか、考えながら連絡先を渡しとく。
兄貴が名刺ぐらい用意しろってうるせーんだよな。


「寂しーとーきもでーも、れーんらくしーてくーれていーいぜーェ?」

ウィンクを一つ。ちょいと決めてから立ち去るぜ。
あえて振り返らねー。これが男ってもんだからな……

324薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/04(水) 01:59:53
>>323

「んじゃ、そーいう事で。」

さて――商売相手が増えた。

新しい客を探しに、街に消えるとしよう。

無論というか、最後の一言はスルーだ。

325麟『マイ・レリジョン』:2012/04/05(木) 00:01:35
「んおおおぉおぉお……っ」


風が強い昼下がりの公園。

手提げ袋片手に、煽られる髪がえらいことになってる女子が一人。

326麟『マイ・レリジョン』:2012/04/06(金) 17:21:43
>>325
数分後、そこには手提げ袋だけがあったとさ。

327『妖銃事件』:2012/04/06(金) 20:17:00

――――黄金町、メインストリートの銀行



     ズガアンッ!!


「手を上げろォォ――ッ!
   動くんじゃあないッ! 全員その場に伏せろッ!」



唐突に銃声が鳴り響いたのを、君たちは耳にした。

328宗海『エトセトラ』:2012/04/06(金) 20:29:57
>>327
「……これは、『弱った』わね」

素直に両手を挙げて、周囲の状況を確認する。
声を上げた『強盗犯』の姿を探す。

329薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/06(金) 20:34:04
>>327

――運を司る自分にも、不運は有る。

「へぇえっ!?」

あまりの急展開に驚く。搾取した金を口座に振り込もうとしたら、これだ。

まあ、なんにせよ殺されたくは無い。此処は声に従い、その場に伏せようか。

出来るだけ目立たないように、小さく縮こまり――しかし。

白い髪、赤い瞳、黒いワンピース姿の、幼い顔付きの小柄な少女は、この場所では実に目立つ。

330薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/06(金) 20:35:50
追記――場所:銀行『内』

331『妖銃事件』:2012/04/06(金) 21:16:02
>>328(宗海)
『宗海』は、幸運にも事件の渦中からはやや外れていた。
ATMを操作している時、本店内から銃声が轟いたのだ。
後ろで並んでいた客は既に逃げ出してしまった。

少し前に何人かが本店にあわただしく中へ入ったように思えたが……
目の前のATMに集中していたので、見る事が出来なかった。

思えばそれが強盗だったのかもしれない。



>>329(薬師丸)
『薬師丸』は不運なことに店内に居た。
その場に膝をつき、両手を高々と上げた。

カウンターの向こうの銀行員も、来店していた客も同じようにしている。

飛び込んできた強盗たちは、黒のツナギにフルフェイスのヘルメットを被っていた。
強盗の数は『四人』。全員が『中折れ式のショットガン』を構えている。

332『妖銃事件』:2012/04/06(金) 21:16:41
        銀    銀    銀  │    │ 
────────────┤宗  │ 
────────────┤    │ 
          犯            │    │ 
    犯          犯      ‖    │ 
    客            客    ‖    │ 
  薬  客    犯  客客    │    │  ↑
────────────┤    │  駐
                        │    │  車
                        └==┘  場

                歩  道             
┏━┳━┓  ┏━┳━┓  ┏━┳━┓


『=‖』は自動ドア
『┏━┳━┓』はガードレール

歩道と銀行を隔てる壁はガラス。
内部を見通すことが可能。

333マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/06(金) 21:21:17
>>327

「――――」

こいつはクソマヌケだが、

   カチャ リ

ここにいる『マクレーン』…『両腕義手の刑事』…は、その上をいくことだろう。
手帳も拳銃も即座には出せない。兎も角、手を上に。外には漏らさぬ舌打ちとともに、声のしたほうを向く。


マクレーン『ホリー・コール』 ⇒ 『銀行内』

334宗海『エトセトラ』:2012/04/06(金) 21:22:12
>>331
「お行きなさい、『エトセトラ』」

『エトセトラA〜E』を発現し、最短ルートで銀行内に潜入。
『強盗犯』と『人質』の姿を探す。

「(銀行強盗、これほど『リスク』と『リターン』が釣り合わない『大犯罪』もそうないでしょうね。
  人々の『金』を護る為に構築された、万全なセキュリティ。
  『銃器』だけじゃあ破れない、最低限『重機』が必要なはずよ……)」

『エトセトラ』の視界で解るだけの『位置図』が欲しい。

335宗海『エトセトラ』:2012/04/06(金) 21:23:06
>>334の最後一文を取り消し。

336薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/06(金) 21:32:51
>>331

――さて。

現状、自分だけで『勝てる』状況では無いのは確か。

スタンドならば気付かれずに――いや、下手に刺激したくは無い。

第一、相手の中にスタンド使いが居ないとは言い切れない。仮に居たら私は一巻の終わりだ。

ここは更なる状況理解の為に、『混乱』しているフリ(三割方本気)をしつつ、さりげなく辺りを見回したい。

337『妖銃事件』:2012/04/06(金) 21:33:01
>>333(マクレーン)
 
  「おい、そこのウスノロッ!
   とっとと両手を上げてその場に伏せろッ!」

一番近い犯人の一人が『マクレーン』に向けて注意を促した。
その声は意外なことに――『女性』だ(さきほど銃を撃った相手とは違う)。

銃を突きつけてくる――二連の中折れ式の散弾銃。ご丁寧に銃身を切り詰めてあった。
素人じみた手つきで引き金に指を掛けている。ヘタをするとぶっ放されそうだ。


『位置関係図修正』

        銀    銀    銀  │    │ 
────────────┤宗  │ 
────────────┤    │ 
          犯            │    │ 
    犯          犯      ‖    │ 
    客            マ.    ‖    │ 
  薬  客    犯  客客    │    │  ↑
────────────┤    │  駐
                        │    │  車
                        └==┘  場

                歩  道             
┏━┳━┓  ┏━┳━┓  ┏━┳━┓


『=‖』は自動ドア
『┏━┳━┓』はガードレール

歩道と銀行を隔てる壁はガラス。
内部を見通すことが可能。

338『妖銃事件』:2012/04/06(金) 21:33:51
追記:
参加者はそれぞれ能力詳細を提示すること。

339薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/06(金) 21:49:41
薬師丸 幸の『レディ・リン』

【概要】
触れたモノに『幸せを呼ぶ鈴』を取り付けるスタンド。

――然し、幸せを呼んだ鈴は『錆び鈴』となり、次は不幸を呼ぶ。

『レディ・リン』
破壊力:C スピード:B 射程距離:D
持続力:C 精密動作性:A 成長性:B

【詳細】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/91-92

340宗海『エトセトラ』:2012/04/06(金) 22:17:35
全てで二十二匹のネズミ型スタンド。
『視線』を受けることでスタンドヴィジョンは解除される。
牙で齧り取った万物を『貯蔵』し、『解除』と共に『霧散』させる。

『エトセトラ』
破壊力:D スピード:B 射程距離:B(44m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:A


【スタンドヴィジョンについて】
・体長5cmのネズミ型。
・視聴覚は共有している。
・半数以上が破壊されるとダメージを受け始める。
・破壊力:Dは『ネズミ』と同程度。
・牙は無生物であればチーズのように抵抗なく『齧り取る』。
 ただし、スタンドヴィジョンやスタンド物質は対象外。

【『解除』について】
・目視であれば『一瞬』で解除される。
・『目撃解除』からの再発現には『5秒』のインターバルが必要。

【『貯蔵』について】
・『エトセトラ』は齧り取った万物を体内に『貯蔵』する。
・その許容量は一掴み程度。
・『貯蔵』中の物体は時間が止まったように状態変化が起こらない。


【『霧散』について】
・『目撃解除』、『通常解除』されたスタンドヴィジョンは、
 貯蔵していた物体を『粉塵』に変えて、周囲に撒き散らす。
・その際のステータスはパワー:E、スピード:B。(小麦粉に息を吹きかけた程度)

341マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/06(金) 23:05:16
『ホリー・コール』

『人型スタンド』で、凹凸の少ないシンプルなデザインのヴィジョン。
喉仏の部分に、眼球大の『スタンド音波』を発生させるための装置(器官?)を備えている。
能力は『嘘』を『暴く』こと。『音波』が捉え、反響するのはこの世に存在する『嘘』。

『ホリー・コール』にとっての『嘘』とは、『偽装』『偽造』『隠匿』・・・・『他者を騙そうとする意図』による事物。

破壊力:D スピード:B 射程距離:C
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

詳細:(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/93)



『マクレーン』――『万暮院 慈音』は警察官である。       ナリ
個性的な(いわゆる『ガイアが俺に輝けと囁いた』ファッション)服装に、文字通り木偶の『義手』をぶら下げ。

「…落ち着けェ」
「握りが甘くて引き金が落ちやすいぜ。『殺し』無しなら罪もまだ軽い」「人差し指は伸ばして持てよ… それで充分間に合うんだからな」

ゆっくりと手を上げて片膝つきながら。

「散弾は鳥撃ち用か? 鹿撃ち用のヤツならなおさら、不用意にブッ放さねーようにしたほうがいいぜ」
「ズタボロの死体なんてのは、裁判員の心証も悪い」

『鳥撃ち』用の散弾なら、『義手』に食い込ませられる。一発は耐えられるか。両手でニ発。全然足りないが…
こちらが落ち着いて、ゆっくり動いていれば…そして『指示に従っていれば』…
彼らは『言葉を発するだろう』。威圧の意味もあるし、緊張をほぐす意味もある。
その言葉、すべてが『ホリー・コール』の武器だ。


   ズ ゥ


ゆっくりと剥離する影。『スタンド』――

「(…『居る』か?もしかして)」

342『妖銃事件』:2012/04/06(金) 23:12:15
>>334(宗海)


      ズギュンッ  ズギュンッ

『エトセトラ』を『五体』発現した。
最短ルートは見る間でもなく、近くにあった自動ドアからだ。

こっそりとスタンドを向かわせれば、透明なドア越しに店内の様子が見える。


……と、店内のスカした格好をした男がスタンドを発現しているのが見えた。

>>336(薬師丸)
従順な態度を示す『薬師丸』。
強盗は目立った格好をしていることを、気に留めなかったようだ。


      キョロ   キョロ   キョロ


周囲を見渡す……
特に目立ったモノはなく、普通に銀行にある待合用の椅子や各種の書類を書くための台がある。
(店内に居る全員が長椅子から降りて、床へ直接伏せるように指示された。)

背後には大きなガラス窓。まだ警察の来る様子はない。
そのほかに目立ったモノがあるとすれば、窓の近くに置かれた鉢植えぐらいだ。

――あることに気付いた。
店内の客の一人が、スタンドを発現している。


>>341(マクレーン)

  「??」

 「?? う、うるさいッ!
  なんだテメーはッ! 射撃場の教官のつもりかッ!?」

強盗は話しかけられたことに戸惑っているようだ。
どう対処したモノか、不馴れなのか判らないといった風情だ。

       ズ  ゥ

ゆっくりとスタンドを発現する――


>>ALL
三者三様の位置から、店内の様子は解る。
全員が、あることに気付いた。


全員が着用しているフルフェイスのヘルメットと散弾銃。
それらに同じ『装飾』が施されている。

『螺鈿細工』のような華美なモノで、実用品に施すモノではない。

343カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/06(金) 23:13:26
「何か騒がしいですねェ」

銀行の外までチャリで来た。

全体が漆黒に染まった『ナイフ』の『スタンド』。
他者を『生贄』にする能力。
『ナイフ』の刃を『生きた心臓』に突き立てることで、
対象の『スタンド能力』を『奪い取る』事が可能で、
『生贄』から奪った能力は、本体が自由に『操作可能』。


『ナインゴーツ・ブラックアウト』(9Goats black out)
破壊力:B スピード:本体次第 射程距離:E
持続力:A 精密動作性:本体次第 成長性:∞
(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/75)

344マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/06(金) 23:24:38
>>342


――――   ィ ィ  ン ッ


可聴域を超えた『音波』――『ホリー・コール』が放つそれは『ウソを暴く』。
虚偽も
欺瞞も
偽装も
隠匿も
『誰かをだまくらかそうとする全ての言動/行為は』――『ホリー・コール』から逃れることは無い。たとえば『五人目』がどこかに隠れていたら、わかるわけだ。

「――(と、心の中で断言するぜ)」

「おいおい、落ち着けって言ったんだぜ。おたくらの目的はカネだろ」
「『そんな骨董品みてーな』…美術品一歩手前のメットに銃なんざ持ち出してよ。それで人でも殺した日にはおたくら」
「たんなる強盗じゃあなくて『強盗殺人』だぜ」

どっこいしょ、ともう片膝をつきなおす。(両膝立ちの姿勢だ)
全員の『強盗』に視線を走らせる。
次で伏せる動作だが、その前に手を地面につかないといけないわけだな。

「ま…俺なら、そんな見事な装飾品だ。『そっちの銃とメットを売る』がね」「なんだってそっちを使う気になったんだ?って思うよ」
「おっと、銃身で殴る気があるならなおさら気をつけろよ。そういう銃は暴発しやすい。味方に当たったらコトだ」

345薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/06(金) 23:26:53
>>342

キョロ キョロ キョロ

………………ハッ!!

『スタンド』――あの『スカした』男の発現したスタンドに、薬師丸は気付く。

そして。

――『強盗たち』は、気付いてない……?

つまり、多分――きっとだが……奴らはスタンド使いでは無い?

「…………げっほ、げっほ」

わざとらしくは無い咳き込む仕草で、自分に注目を集めつつ――

ズ ズ

滑らかな肢体を白い毛皮で包む、兎耳が付いた女性型の――

『スタンド』ッ!!

……ヘルメット、銃の『細工』には気付くが、反応は示さない。「違和感」はあるのだが――結論に「結び付かない」のだ。

346宗海『エトセトラ』:2012/04/06(金) 23:27:57
>>342


>       ズ  ゥ

>ゆっくりとスタンドを発現する――


「(あれは、スタンド使い?
  仲間割れには見えないわ、『味方』と考えて良さそうね。

  まぁいいわ、その『力』は怯える『弱者』の為に使って頂戴――――)」

スタンド使いは『強者』、ならば『弱者』の為に働くのは当然。



「犯人は四人、ちょうど『円』を書くように中心に集まってるわ。
 死角を作らない『陣形』のつもり、のようね」

     カ                チチチチチチチチチチ
     リ              <chchchchchchchch……>

         カ
         リ     「でも、隙だらけよ」


『エトセトラF〜J』を発現し、『A〜E』と共に足元の『壁』を食い破らせる。
ネズミ一匹が通れるだけの穴、それも床スレスレなら気づかれにくい。
向かう先は『階段』、『外付け』でも『中』でも構わない。
穴を開けたら『エトセトラA〜J』に『階段』を上がらせて、二階へと移動させる。

「(あれ、京都の美術館で見たことが有るわ……。
  『螺鈿』といって日本美術の装飾技法、
  安土桃山時代には物珍しがられて、コーヒーカップに施されたりしたと聞いたけれど、


  でも、『ショットガン』に?
  有り得ないわ、そんな商品を使えば真っ先に入手経路を『捜査』される。
  カラーギャングみたいなトレードマークだとしても、ツナギにヘルメットは妙に『実用的』過ぎる……)」

347『妖銃事件』:2012/04/06(金) 23:46:42
>>343(カシオ)
偶然通りがかった『カシオ』。
店内の様子はガラス窓越しによーく見える。

中には銃を構えた数人の強盗と思しき連中がいた。
そして、もう一つ。あることに気付いた。


駐車場に一台のバンが、エンジンをかけっぱなしにしたまま停まっている。
ドアは開け放したままで、店内に居る連中と同じ格好をした運転手が居た。


>>344(マクレーン)
『強盗(右)』:
「テメエ……殺すぞッ!」

女とは思えない汚い怒声が飛んだ。
『音波』を放つ――――
                       ィイイイインッ


眼前の強盗から『ウソの反応』が、『三つ』。
一つ目はヘルメット――おそらくは顔を隠す『偽装』か?
二つ目は女強盗の胸元――これはなにか判らない。
三つ目はポケットから――これは、複数反応がある。

他の強盗たちにも、同じ反応がある。



「……ゴタゴタぬかし……?!

 それは、テメーッ! スタンドかッ!?」


                  ジャキイッ


――強盗が『ホリー・コール』の存在に気付いた。
コイツらはスタンド使いなのか? 更に警戒を強めて、銃を突きつける。

窓際の強盗も『マクレーン』に向けて銃を向けてきた。
カウンターに近い強盗――これは先程天井に向けて撃った――は、行員に金を用意させている。

『強盗(カウンター)』:
「早くするんだ……急げェ――ッ!」


>>345(薬師丸)
強盗の一人が『マクレーン』がスタンド使いと騒いでいる。
『薬師丸』に近い『強盗』はそちらに気を留めもしなかった。

咳払いをしつつ……『レディ・リン』を発現ッ!


『強盗(左)』:
「……オマエもスタンド使いなのか」

                        ジャキイッ

『薬師丸』に向けて、『散弾銃』を突きつけてくる……


>>346(宗海)


     カ                チチチチチチチチチチ
     リ              <chchchchchchchch……>

         カ
         リ

                    ボ  コォ

              ゴソ   ゴソ
                        ゴソ  ゴソ


床に穴を開けて中へ、『エトセトラ』を潜り込ませる――
この銀行は支店で、『平屋建て』だ。階段はないが、事務所ならカウンターの向こうにある。
また、天井裏に潜り込むことも問題なく可能だ。

348『妖銃事件』:2012/04/06(金) 23:47:51
        銀    銀    銀  │    │ 
────────────┤宗  │  車
────────────┤穴  │  車
          犯            │    │  車
    犯          犯      ‖    │  バ
    客            マ.    ‖    │  車
  薬  客    犯  客客    │    │  ↑
────────────┤    │  駐
                        │    │  車
                        └==┘  場
                                カ
                歩  道             
┏━┳━┓  ┏━┳━┓  ┏━┳━┓


『=‖』は自動ドア
『┏━┳━┓』はガードレール

歩道と銀行を隔てる壁はガラス。
内部を見通すことが可能。

駐車場の状況は『カシオ』のみが把握している。

349カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/06(金) 23:53:44
>>347
「ひゃ〜〜ッ、
 ワタクシ銀行強盗って初めて見ましたよォ〜。
 マスク被ってるんですかァ?銃持ってるんですかァ?コワイですねェッ」

自転車を止め無遠慮に空いてる車に何気なく近づき、
さらにさり気なく車の中に入ろう。

「こんにちは〜」

350『妖銃事件』:2012/04/06(金) 23:56:39
>>349(カシオ・確認)

助手席、後部座席のどちらから中に入る?

351宗海『エトセトラ』:2012/04/06(金) 23:57:19
>>348
階段がなければ、向かう先は『外』。                 チ
『外壁』に伝わる『配管』を『エトセトラA〜J』によじ登らせて、   .チ
『屋根』から天井裏へと侵入させる。                 チ
                                         ッ

それが終われば『エトセトラK』を発現し、
壁を食い破ってカウンターを挟んで『事務所側』へ移動させる。

352カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/07(土) 00:00:56
>>350
後部座席で。

353薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/07(土) 00:09:33
>>347

しまった――強盗は『反応していなかっただけ』か!!

となると、こいつらはこのショットガン以外に『スタンド』がある――?

いや、あるいは、このショットガンそのものが――? しかし、四人全員同じスタンドなんて事あるのか!?

「こ、攻撃する気は無いよ。勿論、戦う気も……」

「ちょっと、その、驚いて、それで、」

無防備な、力の『使い方』を知らない童女を装う。強盗も人の子、『子供殺し』はしたくないハズ――

スタンドは薬師丸を後ろに隠すように、強盗に立ちはだかる立ち位置だ。

仮に撃とうとした時の為に、薬師丸自身は更に縮こまる。

354マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/07(土) 00:24:53
>>347
「落ち着けって…良く見ろ。『両腕』」

『マクレーン』の両腕は今、形だけの義手がぶら下がっている。
『スタンド』は?
『肉体を反映する』――すくなくとも『マクレーン』の認識に従い。

   オ オ オ オ

『無い』ッ!
肘の少し先からッ!『両手の無いヴィジョン』!!

「おたくらを『どうこう』できるワケが無い…と、わかるだろ」「俺が言ってるのは、死にたくないからさ」
「よく考えろ…この町の警察がどんなウスノロでも、銀行員がどんなヘタレでも」
「『そろそろ警報は鳴るぜ』…そのとき引金に指がかかってて、ビックリした拍子でカタリと落ちて、銃口の先に俺がいるなんてのは」
「まっぴら御免なのさ。だから注意しろと言ってるんだ…指だけは外しておいてくれ」

この言葉には二つウソがある。『どうこう』はできる。少なくとも、目の前の彼女は…
『ホリー・コール』の『蹴り足』のほうが速いハズだ。
『警報が鳴る』というのもデタラメだ。この調子だと、何もかも終わってからようやっと制服警官が二人連れでやってくるってとこだろう。

   ィィ――――― ン ッ 

『女強盗』に、『音波』を集中する。精度を最高に。
彼女を『単語』および『部位』レベルで走査。

「(質問:『殺す』という言葉は『本当』?)」

「…『スタンド使い』か?おたくらも」「まったく、やれやれ… 前の職場なら、おたくら、五秒くらいで蜂の巣だったぞ。あんまり見せびらかすもんじゃあない」
「(一般市民から銃口を外す…というのは、ワリと簡単だがさて―――?!)」「(マジかよ。何してんだ? しれっと伏せてりゃあ俺だけに集中したってものをッ)」

少女の『スタンド使い』に心の中で悪態をつきつつ。

「もっともご覧のとおり無害だ。『自衛』の反応だと思ってどうぞ放っておいてくれ…
 『ところで、ポケットの中身も物騒な代物じゃあないだろうな』?」

355『妖銃事件』:2012/04/07(土) 00:37:10
>>352
了解。回答感謝。

>>349(カシオ)

     ガタッ

自転車を止めて、


       カッカッカッカッカッカッカッ

速やかに接近。開きっぱなしの後部座席の中に入った。
運転手は何をするでもなく、ハンドルに手を掛けたまま銀行の方を向いていた。


『運転手』:
「……?! お前、いつの間にッ」


『運転手』は慌てて、ダッシュボードに置いたショットガンに手を伸ばそうとする――
(※尚、この運転手の『散弾銃』と『ヘルメット』にも『螺鈿細工』がある。
  店内に居た強盗とヘルメットのみが同じなのは気づく事が出来た。)

>>351(宗海)

     ゴソゴソゴソゴソ・・・・

ひそやかに、静かに、『エトセトラ』は侵攻する。
天井裏に入り込んだ。照明はないが、通気口の蓋から光が射している。
そこから覗けば天井からの全景も見えそうだ。


           ガリガリガリガリガリ  ボコオッ!


更に一体の『エトセトラ』を事務所へと侵入させた。
中は普通のオフィス。書類棚や事務机なんかが並んでいる。
更に奥へ行けば休憩室やロッカールームがありそうだ。

>>353(薬師丸)
強盗はゆっくりと近づいてきた……

『強盗(左)』:
「いいか、よく聞けお嬢さん。
 普段ならアンタみたいなのを相手するのは好きなんだ――」


「だけど、ここで手間をかけちゃいられないんだよ。
 私は忙しいんだ。いいか、ゆっくりスタンドをしまえ……」

この強盗は若い男のようだ。
一触即発の空気。相手までの距離は2メートル弱。

『レディ・リン』の射程距離内、だ。


>>354(マクレーン)

『強盗(右)』:
「あ。あ。……クソッ クソッ」

悪態が漏れ出す。『腕がないこと』に気付いたらしい。
構えたままだが、多少警戒が緩んだように思える。

だが、窓際にもひとり『強盗』が居り、『マクレーン』に注意を向けたままだ。
簡単に動くことは出来ないかもしれない……



     ィィィィィィィィィ・ ・ ・ ・ ・ ・

殺す、という言葉は『嘘』だ。
銃は突きつけている。だが、殺すつもりはない。いや、むしろ……殺せないのかもしれない。


「いいか、動くな。動くんじゃあない……」

「……はッ! お前、なんでそれをッ!」

そして、後者の言葉に『嘘はない』。
『危険物である』と言っているようなものだ。

356カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/07(土) 00:45:35
>>355
「いやァ、ダメですよ。ドア開けっ放しでしたよ?
 それにエンジンふかしっぱなしでしたし。
 アイドリングストップですよ。所でアイドリングってなんですかねェ」

           スオォォッ

鉄の質感の人型『アイアン・メイデン』を発現。
『ショットガン』を取ろうとする男の両腕を背後からガシッと掴む。
 

「あのですねェ、別に『ツーホー』しようとかそういう訳じゃないんですよ?
 ワタクシ『銀行強盗』サンの車に乗るの初めてでしてェ」

357宗海『エトセトラ』:2012/04/07(土) 00:54:57
>>355
カウンターの上に置いてあるであろう『定期預金』や『年金』のパンフレット、
その影に『エトセトラK』を隠れさせ、『強盗』とスタンド使いを監視出来る位置を取る。
天井に『スプリンクラー』があるかどうか、探してみる。

「……あのヘルメット、『毒ガス』や『粉塵』は無意味ね。
 その代わり、視界は狭い上に『音』には鈍感になるはずよ。
 『エトセトラ』の特性は、より強調されたわね――――」


『エトセトラL〜R』を発現し、事務所内へ送り込む。
物陰を移動させ、探すのは『一円玉』の束。
銀行ならば取り扱ってないはずがない、見つけるのは容易だろう。

358マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/07(土) 00:55:14
>>355

「(…模造銃?)」

怯んだような仕草を見せつつ、『銃口』『機関部』を観察。
まさか、だが…精巧につくられた『模造品』なら、銃口にその特徴がある。
詰め物やガイドといったもの、また国内製品であれば、『素材』。これは光の反射である程度は推理可能だ。
機関部に手を加えた『無可動銃』であれば、一目瞭然。とはいえこの銃から『ウソ』は検出できない以上、可能性としては低い。
やはり『本物』として扱うべきだ。

「…やれやれ」「何故かって?」

「『勘』」

「あとは身のこなし」「おたくら、リクルートスーツに着られた就活学生みたいに『なってない』んだよ…あぶなっかしいったらない」
「だからさっきから再三言ってるんだ。注意してくれ…」
「もっとも、お前さんも『殺す』つもりはないわけだろ? 積極的には」「でなきゃ既に、だからな」

『伏せろ』から、『動くな』に変わった。
これはどう見るべきだろうな… 今この状態から動く、ということを、彼女は、少なくとも彼女は『恐れている』状態だ。
危険度はハネあがるが…

「気の迷いだとか、勢いだとか…そういうのでやらかしてるわけか?
 やっぱりおたくら、準備不足だよ。事情はあるんだろーがね。せめて映画でもいいから細かい銃の操作なり、マネしたらよかったんだ」
「そうすりゃ大体、水平二連(ダブルバレル)で強盗なんて判断はしなかっただろうに」
「よっぽどカネに困ったのか? こんなことしなくても、稼ぐ方法はあったと思うがな」

話を振る。

359薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/07(土) 00:58:29
>>355

「う、うぅ……」

――さて。

これで分かった事だが――この『強盗』は少なくとも単体なら、『取るに足らない』

この距離――『殆どのスタンド』の射程距離で、これ程、無防備。スタンド使いには私以上に『成り立て』か――?

まあ、『レディ・リン』にはパワーはあまり無いが――

こいつのスピードはショットガンを持つ手に一撃を叩き込み、『最大の鈴』を取り付けて動きを制限するのには十分。
あわよくば手に軽くない負傷を負わせる事も可能。

――然し、それをするなら『他の強盗』の動きが気になるか。

普通の銃ならまだしも、放たれた散弾を空中で止めるのはかなり難しいだろうし――

いっそ、散弾銃を奪うか? そうなれば迂闊に手出し出来なく――いやしかし散弾銃がスタンドという可能性も無いことは……

――とにかく

此処は大人しくスタンドを納め、何やら詳しげな『スカした男』と、強盗達の動向を見守ろうじゃないか。

――まあ、一度納めたからどうこうなるモノでも無いが。

360『妖銃事件』:2012/04/07(土) 01:16:03
>>356(カシオ)

『運転手』:
「ナニ、意味わかんねーことをッ!

 ……お、オマエもスタンド使いッ!?」


      ガシ   ガシイッ


両肩を『アイアン・メイデン』が掴んだ。
男は迷わずにショットガンを掴もうとし、手にした。


「知るかッ! 私を舐めてるのかッ!
 クソッ! 今日だけでもう『三人』も……ふざけやがってッ!」


>>357(宗海)

    シタンッ   シタンッ  シタンッ


『エトセトラ』一体をカウンターの陰に隠す。
『スプリンクラー』を探してみるが、どうやらないようだ。
ちゃんと建築基準法に則ってんのか?


ゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロ・・・・・・・

『エトセトラ』たちに『一円玉』の束を探させた。
ここには人が居ないので隠れる間でもない。
事務机に置かれていたそれを容易に見つける。


>>358(マクレーン)
銃は見る限り『本物』。これに『嘘』はない。


『強盗(右)』:
「……………………」

女強盗は黙りこくった。
コイツ……この状況に『呑まれている』。
表情は伺えないし、威嚇することすらも出来ない。

そして。


「…………『一億円』」

「現金だ、現金でだぞ。
 ふざけやがってふざけやがってふざけやがって!!

 稼いでやるよ! 時間さえあるなら! それも許しゃしないんだアイツらは……ッ」


『カネに困った』『稼ぐ方法はあった』――この二つの発言に対して。



「こんな泥臭ェ真似、私の仕事じゃあないッ!
 お前らに何が解るっていうんだよォォ――――ッ!」


『激昂』している。引き金にかかった指が震える。
ほんの少し間違えれば『発火する』。『吹き飛ぶ』。『一切が』。

彼女の怒号はすべて、『真実』だ。
そして、何故か奇妙なことに激昂する彼女を他の強盗は『気に留めてない』。
振り返るだとか、声を掛けるだとか、してもおかしくはないのに。


>>359(薬師丸)
言われるままに、スタンドを収めた。
途端に『強盗』はスイッチが切れたように黙りこくる。

距離は変わらず――――注意でも惹ければ、いつでも行ける。
『マクレーン』の様子は『薬師丸』にも見える。
どうやら挑発されて、強盗の一人が激昂しているようだ。


>店内

『銀行員』:
「つ、詰めました……これだけ、コレだけですッ」


『強盗(カウンター)』:
よし、お前ら全員壁際に引け……」

ボストンバッグに現金が詰められたようだ。
カウンター内の店員たちが壁際へとゆっくりと後ずさっていく。

361宗海『エトセトラ』:2012/04/07(土) 01:26:05
>>360
「……チッ」

『エトセトラ』を介してやっと、ゴチャゴチャした『会話』を理解することが出来た。
このまま『金』を渡して穏便に済もうというのに、
あの珍奇な服装をしたスタンド使いが、事を荒立てて『挑発』しているのだ。

「もし、あの『銃』でパーティーを開こうっていうのなら、
 あのクサレヤンキーもまとめて、ぶっ倒すしかないわね」

『一円玉』の束を『エトセトラL〜R』に齧らせる。
純粋な『アルミニウム』を臓腑に溜め込ませ、カウンター上の影に隠れさせる。

362薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/07(土) 01:26:31

――随分、薄情だねえ。

あれだけ『キレた』仲間に、こいつら全く反応もしない。

まるで人形のように――まさか、こいつら『そのもの』がスタンドとか? いや、それは無いか。

「…………ねえ」

さて、マクレーンと強盗の会話で、気になった言葉があった。

>「それも許しゃしないんだアイツらは……ッ」

――アイツら。

「……強盗さん達、『脅されてる』の?」

あくまでも、無邪気な子供を装うのだ。力で勝つのは少し、乱暴過ぎる。まあ、人質も居るし!

363カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/07(土) 01:26:48
>>360
「え、あ、あるェーッ。
 もしかして『スタンド使い』サンなんですか?
 え、でも、なんでスタンド発現しないんですか!?」

  グリグリッ

男の肩を掴んだその両手に更に力を入れ、
そのままバチーンッと男をフロントガラスめがけ叩きつけよう。

 「『スタンド使い』なのに『ショットガン』なんて使ってるんですか!?
 せっかくスタンド持ってるのに!『才能』の持ち腐れじゃないですかァ!
 ちょっと能力教えてくださいよォォ。ねぇねぇ」

『アイアン・メイデン』は解除しておこう。

364マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/07(土) 01:47:36
>>360
「よっぽどドえらい事情のようだな」

平然と言う。
口調と内心は別だ。
いったい如何なる理由と事情があったとして――

「(『法』を犯す理由にはなりえねー)」

それを貫くのが『法の番人』だ。
そのために俸給を貰っている。

「期限はいつだ?
 今日明日、ってんなら困るがどうにもならないってこともない。
 もっと先なら、どうとでもなる」

「思いつめて『やらかす』ことに未来は無いぜ。おたくらの事情は知らないが、それだけはわかる」
「だから落ち着きな。今、その引金を落としてただでさえか細いおたくらの時間を、さらに貧相にする気か?」

  ィン

彼女の『真実』は聞いたとして。
再び、『探知範囲』を広げる。前方15m。

「…数えもしないのか?」

あごをしゃくってみる。『撃つ』か?『反応』はどうだ?彼女の…『彼ら』の反応は。

365『妖銃事件』:2012/04/07(土) 01:53:34
>>361(宗海)
『アルミニウム』を溜めこみ、『エトセトラ』の群れをカウンター裏へ動かした。

カウンター近くの『強盗』が、置かれたボストンバッグを引っ掴んだ。
銃を行員たちに向けたまま、入り口へとにじり寄っていく。


>>362(薬師丸)
『強盗(左)』:
「…………黙れ」

低く鋭い声が返ってきた。
取り付く島がない。


カウンター近くの強盗は、ボストンバッグを持って入り口側へ移動していく――


>>363(カシオ)


           ゴッ   ガッシャアアアンッ!!

全力で運転手をフロントガラスへ叩きつけるッ!
反応するまでもない。ヘルメットが思い切り叩きつけられて、ガラスが周囲に舞い散った。



『運転手』:
「…………マジでイカれてんのかテメェェェエ――ッ!」

ヘルメットの覆いが割れて、奥の眼が覗いた。
その眼は意外にも『虚ろ』だ。怒声こそ勢いがいいが……死んだ魚の眼だ。

頭部に対するダメージはヘルメットのお陰でないようだ。
身体ごと振り返り、今度こそ『ショットガン』を『カシオ』に突きつける。


>>364(マクレーン)

『強盗(右)』:
「黙れって言ってんだろうがッ! 『撃つぞッ』!」

女強盗は近づき、ショットガンを『マクレーン』の眉間に押し付けた。
だが、判る。『撃つ気はない』――『撃つという嘘』。


「カネは手に入れた……ここでの仕事は終いだ。
 今、ちょっと『予想外』がもう一つばかりあるが……それだってどうにかなる」


「どいつもコイツも地面にお熱いキスするみてーに伏せろッ!
 身体全部投げ出すんだ……インドだかどっかの『五体投地』みてーにッ」

366カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/07(土) 02:06:34
>>365
「ええ、いやぁ。流石に初対面の人に『イカレポンチ』っていうのは
 失礼極まりないと思うんですがァ。
 というかその『ショットガン』、スタンドなんですかァ?」

両手を上げる。

「あー、でも無理しない方がいいと思いますよォッ。
 痛くないけれど多分上手く狙い付けられないですからァ」

男を拘束した際、『アイアン・メイデン』で男の両肩を握り(>>356)ダメージを与えている。
痛みこそ無いだろうがその『無防備』肩にパBで連続した負荷を与えたのだ。
そんな状態で『ショットガン』を持ち狙いを定めるなんて不可能だろう。

      ギィラァンッ

『降参』のポーズを作った手から『ナインゴーツ・ブラックアウト』を発現して握り、
その勢いのまま『ナイフ』の腹で『ショットガン』の銃身を殴り弾き飛ばしたい。パB。

367薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/07(土) 02:07:55
>>365

とにかく相手の武装を解除したい……然し此処まで『掴めない』奴らとは。

『焦り』『仲間意識の低さ』『スタンド使いに対する油断』『激昂』

どいつもこいつも、まるで三流だ。
まあ、仲間意識の低さは冷徹さと考えられるし、一流だったら私、死んでるかも。

何より、こいつら『殺す』と言うだけで殺す気ゼロじゃないのか?
あの『スカした男』はスタンド使いだと分かっていて、しかもあれだけ『挑発』してまだ殺さない? 威嚇射撃すら無い?

ナンパ・ストリートや仲良しクラブで慰め合ってる連中じゃあるまいし……

だが、事を荒げたくは無い。

「……私の『スタンド』だったら『幸せ』にしてあげられるのにな。」

まあ――どうせ興味は持つまいが。魅力的な取引でも持ち掛けるか?

勿論、臆病な子兎の怯えた声で。ポロリと零すように。

368宗海『エトセトラ』:2012/04/07(土) 02:09:51
>>365
強盗の視線は銃口と同じく、行員達へ向けられているのだろう。
引っ掴まれる瞬間、『エトセトラL』を『ボストンバッグ』へ跳ばせる。

「(このまま金を一緒に消えてくれれば、穏便に収まるわ。
  誰一人傷付かない、理想的な展開ね。

  スタンド使い達が示威の為に暴れたわけじゃあない、
  銃で誰かが傷付いたわけじゃあない。
  一般人の強盗なら紙幣から足が付いて『逮捕』されるでしょうし、
  ――――これにて、一件落着ね)」


>「どいつもコイツも地面にお熱いキスするみてーに伏せろッ!
> 身体全部投げ出すんだ……インドだかどっかの『五体投地』みてーにッ」

                     _
                       ┃  ! |
                       | .┌┘
                   ・  ・


反射的に身体を地面へ投げ出す。

369薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/07(土) 02:12:44
>>367に追記――

また、指示には従順に従う。伏せようがどうしようが、スタンド使いには関係無い。

370マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/07(土) 02:19:22
>>365


「『ウソだな』」


ズ


『立ち上がる』。

左手で、左耳の後ろをかくような格好で――つまり、横合いから。頭部の、致命的な部位に『散弾』を食い込ませないよう、最低限の防御。
肩を抜いて心臓に達することは、『散弾』であればそれは無い。精々肩から先がなくなる程度…賭けだし、分は良いが。
なにせ『正面の銃が火を噴くことはない』。
それが、『ホリー・コール』の結論。眉間に押し付けられていようが…『撃つ』のが『ウソ』なら。


「本物を持ってきて『撃つ』――と、『ウソをつく』理由は何だ?」


「みたところ順調のようだ。何が『予想外』なのかも…それも気になるところだ」

「だがそれより、その『ウソ』の理由だな。『その銃と関係があるのか』?だが最初に一発撃ったな。撃てないわけじゃあない」

いいながら(今さらだが)天井を確認。

「『撃たない理由』を聞いてるんだが…それともわりと、案外、人殺しをしたくないっていうやさしい理由?」

371『妖銃事件』:2012/04/07(土) 02:26:06
>>366(カシオ)

『運転手』:
「うるせェ、教える義理なんざ」

           ガグッ

              ガグガグッ


『運転手』の腕が痙攣している。
『ショットガン』をしっかり保持できておらず、支えることすら満足に出来ちゃいない。

      ギィラァンッ

                     バキイ  ンッ!

手品のような目くるめく手並。『ナインゴーツ・ブラックアウト』の一線が、『ショットガン』を弾き飛ばした。
吹っ飛んだそれは助手席に転がり落ちた。暴発しなかったのが救いだ。


「…………壊されてる?
 ど、どこで。どのタイミングで……」

『運転手』の声に動揺が混じっている……『隙だらけ』だ。


>>367(薬師丸)

『強盗(左)』:
「………………『幸せ』にしてもらいたいものだね」

「アンタの身体で」

自棄と自嘲が混じったような、冗談じみた言葉が飛び出した。
五体を投げ出した『薬師丸』を見て、ゆっくりとカウンターに近づきいていく。

その状態でゆっくりと、入口へと近づいていく。


>>368(宗海)

           ピョイッ


『エトセトラ』を『ボストンバッグ』にしがみつかせた。
意識は客や行員に向けられている。
まさか『小型のスタンド』が居るなんて思ってもいやしないらしい。

ゆっくりと入口へ近づき、そこでまた銃を振り回した。


『強盗(カウンター)』:
「いいか、まだ終わっちゃいない。
 これから始末つけなきゃならん…………?!」


「…………壊されてる?
 ど、どこで。どのタイミングで……」

引っ付いた『エトセトラ』がごく近いから聞こえた。
意味不明な事を呟く『強盗』。ひどく身震いし、動揺する様子だ。


「車……使えんのか!?」


>>370(マクレーン)

『強盗(右)』:
「動くンじゃねェーって言ってんだろッ!」

天井を確認する。無数の小さな穴が天上に開いていた。
確実に『スラッグ弾』ということはない。せいぜい鴨撃ち用か?


「…………そうだ、殺したかないんだよ。
 だけど、殺るぞ。もういい、テメーは話聞かねェらしいからな」

「一人ぐらい見せしめにしたッて……」

『嘘』が翻り、『真実』へ――これ以上刺激するならば、『危険』だ。


「…………壊されてる?
 ど、どこで。どのタイミングで……」

意味不明な事を呟く『女強盗』。ひどく身震いし、動揺する様子だ。


「車……使えんのか!?」

372宗海『エトセトラ』:2012/04/07(土) 02:27:43
>>371
現在の強盗達の『位置関係』を教えて欲しい。

373『妖銃事件』:2012/04/07(土) 02:30:18
        銀    銀    銀  穴    │ 
────────────┤宗  │  車
────────────┤穴  │  車
          犯          犯│    │  車
                  犯    ‖    │  バ
    客            マ.    ‖    │  車
  薬  客    犯  客客    │    │  ↑
────────────┤    │  駐
                        │    │  車
                        └==┘  場
                               
                歩  道             
┏━┳━┓  ┏━┳━┓  ┏━┳━┓


『=‖』は自動ドア
『┏━┳━┓』はガードレール

歩道と銀行を隔てる壁はガラス。
内部を見通すことが可能。

駐車場の状況は『カシオ』のみが把握している。
現在、『カシオ』はバンの内部。

374薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/07(土) 02:34:45
>>371

返答はしない。

――まあ、したから何だって話だけど。度々思うが、私が売るのは『幸せ』だけだ。

んん……今なら『レディ・リン』を叩き込めるか? いや……下手な事をすべきでは無いか。

体勢はそのまま――可能な限り辺りを見回し、状況を詳細に把握したい。

375カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/07(土) 02:37:57
>>371
「ええと、まァ、『運転』は無理でしょうねェ〜。
テキトーにお話してサヨナラしようと思ったんですがァ。
スタンド能力も分からないしまあなんかもういいや…」

       ヒュルルルッ

「それじゃあ『センセイ』、
 ご希望通り『儀式』を執り行ないましょうねェッ」 
            
               ザシュッ

無防備な男の生きた『心臓』目掛け漆黒の『ナイフ』を突き立てる!

376宗海『エトセトラ』:2012/04/07(土) 02:48:12
>>371
『エトセトラ』の盗聴、か細く震える声を耳にする。
人身事故で入社試験に間に合わなかったとか、
計画停電で大事にしていた熱帯魚が全滅したとか、そういう類の声色。


「――――構いません、『エトセトラ』」


客、銀行員、皆伏せきっているであろう状態。
そして、様子の豹変した強盗。放置すれば血に染まる。


          ┌
           落     ガリリリ
           と
           せ         リリリリリ――− -
            ┘

>>357から天井裏の『エトセトラ』達が『天井』を噛み削っていた。
ギリギリの状態に保っていた『天井』を落とし、(スB×10)
一枚の『板』のまま強盗犯達の『頭上』へ叩き落す。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃          犯            │    │  車
┃    犯          犯      ‖    │  バ
┃    客            マ.    ‖    │  車
┃  薬  客    犯  客客    │    │  ↑
┃==============||====================
┃              \/
┃          犯          犯│    │  車
┃                  犯    ‖    │  バ
┃    客            マ.    ‖    │  車
┃  薬  客    犯  客客    │    │  ↑
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

犯人の『移動前・後』がこの通りなら、右端の強盗犯以外は射程内だろう。
そして、落ちる天井に紛れて『エトセトラ』達の姿が衆目に晒されれば、
彼女達は『解除』され、粉塵を周囲に撒き散らすだろう。

377マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/07(土) 02:55:03
>>371

「強盗には向かないな、あんた」
「見せしめなら、最初に撃つべきだ」

「?」

何が『壊されている』のか――
だがそれは、今はいい。
銃口の位置と高さ。向き。散弾ということを考えても、彼女の銃弾が流れ弾になって、一般人に当たるということは考えにくい。
後ろの二名ばかりは伏せているだろうからな。
そしてこの『動揺』は、『両腕義手の男』を相手にするならまだしも
『ホリー・コール』に対しては度し難い。

  カク
                バシュッ!!

足の力を抜くことでしゃがむ。動揺から認識、発砲までには、頭部を捉え続けることは出来ないだろう。撃てても精々、頭頂部が禿げるだけだ。
そして、『ホリー・コール』による『足払い』。仰向けに、こかす。(ス精BB

378宗海『エトセトラ』:2012/04/07(土) 02:57:56
追記:
天井板は床に伏せている職員達にも当たるだろうが、
直立した強盗達がダメージを喰らってからなので、その勢いは落ちているだろう。

379『妖銃事件』:2012/04/07(土) 03:06:39
>>374(薬師丸)
伏せた状態のままで、横目で周囲の状況を把握する『薬師丸』。


その時、みしみしと天井が軋む音を聞きつけた。
伏せたまま、天井を見る――


>>377(マクレーン)

  カク
                バシュッ!!

遅滞ない動作で。『女強盗』の足を刈るッ!


『強盗(右)』:
「………………ッ!」
              ドグオォンッ!!


耳元で唸る号砲。引き金に指を掛けたままだったのは失念していた。
肩に何発が散った弾が食い込んだらしい――耐えられない痛みじゃない。

そのまま、偶然にも押し倒すみたいにして強盗が倒れかかったとき――


迫る、『それ』を見た。


>>376(宗海)
迷いなく、『命じた』。
『エトセトラ』たちはそれに従い、一気に天井を噛み破るッ!



        ビシッ   ビキビキィッ


            ゴ   ドォォォォォォォォ――z_ッ


天井が落下しッ! 立っていた強盗たちに直撃するッ!
ドアの付近に近づいていた強盗は範囲から逃れたが、他の二人には直撃した。


         バッゴォオ――――ッ!!



>薬師丸、マクレーン
『天井』が落ちてきた。そのまま巻き込まれる。

380『妖銃事件』:2012/04/07(土) 03:07:18
>>375(カシオ)
       ヒュルルルッ

            
               ザシュッ

迷いなく『ナインゴーツ・ブラックアウト』を振り下ろす。
相手に動じさせる余裕すら与えず、見事に心臓を射止めた。


   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


スタンドは、『得られない』。
少なくとも、コイツは『スタンド使いではない』。


そして、


『運転手』:
「……もういい……」

心臓を刺されたはずの『運転手』が。


      ギ   ギギギ   ギッ


「『コイツ』はもう使えねー」

男はいつの間にかポケットに手を突っ込んでいた。
取り出した手には……『手榴弾』が握られている。

       ピインッ


「まずはお前からだ。みんな『死ね』」

              ド   ド   ド   ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド

381宗海『エトセトラ』:2012/04/07(土) 03:11:17
質問
・ボストンバッグを受け取った強盗はどれ?
・それぞれの強盗はどの方向を向いている?

382マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/07(土) 03:12:49
>>379
「ぐ」

だが『想定内』。
銃弾が食い込む、この痛みは――


「―――だが、これはちとわからなかったか?」
「おかしいな…」


もっと、あっちこっち向いてれば良かったか。
どう考えても『人為的』な『天井落下』。受け止めるだとかそういうのは出来ない。
巻き込まれるにまかせ……


    カラン


「   ッ」


なにもかも止まったあと、体が動くかチェック。義手をチェック。足をチェック。頭、背骨、腹。
そして、傍らにいるだろう『女強盗』。
手は使えないから、『自分が動けるか確認次第』。『女強盗の位置を確認次第』。
『ヘルメットを、スタンドの足で引っ掛けて、脱がす』。

383薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/07(土) 03:15:57
>>379
質問:天井が当たるまでの時間で、何らかの対処は可能?

384『妖銃事件』:2012/04/07(土) 03:18:53
>>381(宗海・回答)

>・ボストンバッグを受け取った強盗はどれ?
入り口そばにいた『強盗』。当初はカウンター付近に居た。
想定していた通り、天井板落下には巻き込まれなかったようだ。


>・それぞれの強盗はどの方向を向いている?
『強盗(ボストンバッグ持ち)』は入り口から店内の方向を見ている。
『強盗(右)』は『マクレーン』に覆い被さった形。
『強盗(左⇒カウンター寄り)』は店内の客の方を向いていた。
『強盗(窓寄り)』はガラス窓に背を向けたまま、店内の方を向いていた。

つまり全員が伏せた客の方向を見ている。


尚、地図にミスがあった。
『銀行員』たちはカウンター対面の壁際に寄っていいた。
そのお陰で落下した天井に巻きこまれなかったようだ。

>>383(薬師丸・回答)
>質問:天井が当たるまでの時間で、何らかの対処は可能?

可能。ギリギリ身を翻すぐらいは……出来るか・も。

385カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/07(土) 03:19:47
>>380
「うおーっ!?
 凄いです!ワタクシ死人とお話していますゥ。
 なァる程、何か目に生気がないと思ったら、
 アナタ様の『端末』だったのですねェ……」

「もしかしてそこの『ショットガン』様に関係あります?」

        「それはそうと」

「殺し損じゃないですかァ。
 酷い事させますねェ…。それにそのパイナップル…、
 ワタクシ『酢豚』に『パイナップル』入ってるのは許せないタチなんですがァ」

           ヒュンッ

    ザシュッ

恐らくこの『端末』毎自爆するつもりなのだろうが、
『手榴弾』はピンを抜かなければ爆発しない筈。
なので『手榴弾』を持った手を『ナイフ』で手早く斬り上げて切断したいです。
このまま『逃げても』いいんですが…何か『シャク』です。

386カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/07(土) 03:20:53
>>380
「うおーっ!?
 凄いです!ワタクシ死人とお話していますゥ。
 なァる程、何か目に生気がないと思ったら、
 アナタ様の『端末』だったのですねェ……」

「もしかしてそこの『ショットガン』様、それとも『ヘルメット』に関係あります?」

        「それはそうと」

「殺し損じゃないですかァ。
 酷い事させますねェ…。それにそのパイナップル…、
 ワタクシ『酢豚』に『パイナップル』入ってるのは許せないタチなんですがァ」

           ヒュンッ

    ザシュッ

恐らくこの『端末』毎自爆するつもりなのだろうが、
『手榴弾』はピンを抜かなければ爆発しない筈。
なので『手榴弾』を持った手を『ナイフ』で手早く斬り上げて切断したいです。
このまま『逃げても』いいんですが…何か『シャク』です。

387薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/07(土) 03:25:22
>>379

――天井。

間違いなく、天井が落ちて来る。これは所謂、走馬灯か――

いやだ、まだ死にたくは無い……

なんでこんな事に……なんで天井が落ちて来る? 私は錆び鈴なんか使っちゃいない筈だが?

――ツケか? 幸運商売の。

半ば諦め気味。『レディ・リン』でラッシュを打ち込んでも砕き切れる筈も無し。

まあ、死にはしないかもしれない――そう思って、必死に身体を地面と密着させる。

……ぺらぺらな身体で良かった。

388宗海『エトセトラ』:2012/04/07(土) 03:37:18
>>379
「二人、仕留めたわ」

珍奇な格好をした男も巻き込まれたらしいが、『どーでもいい』。
久遠宗海はあくまでも『弱者』の味方だ。
お強いスタンド使いの皆様なら、自分の能力で乗り切ってくれるだろう。

「逃げるのでしょう?
 ……つまり、私の元へ近づくということ」

ドアに近づいているということは、ATM付近の宗海に近づいてるということ。
『エトセトラL』以外の『エトセトラ』を発現or集結。
カウンター側の穴を拡大させる。

389『妖銃事件』:2012/04/07(土) 21:06:36
>>386(カシオ)

           ヒュンッ

    ザシュッ


手を切り上げるが――相手の動作がわずかに早い。
さきほどはダメージを受けていることに気付かない故か、不備があったが。


      コン   コロロロ  コロロン


切り落とされた手ごと。ピンの抜かれた手榴弾が転がる。
今度はまるで『痛みを感じてないような手つきだ』った。

そして、手榴弾にも『螺鈿の細工』が施されているのに気づいたとき――



   ブス  ブスブスブス


               ビシッ   ビシビシィッ


『運転手』:
「間に合うかどうかわかんねーからな。
 『厄日』だ。お前みたいなバケモノには……」


『ショットガン』が、『ヘルメット』が、ヒビ割れ、砕け、乾き切った泥の塊のように『崩れる』。


「二度と会いたくない」


>>382(マクレーン)
偶然にも、『女強盗』が覆い被さったお陰で、衝撃は薄い。
態のいい『肉の盾』が、『マクレーン』への衝撃を殺してくれた。
四肢の動作にも、頭や動体にも違和感は覚えない。

建材で出来た天井は落下した時点で、衝撃によって砕けたようだ。
『女強盗』は覆い被さったままで――

        グ ォォン

それが、幽鬼のように立ち上がった。
おもむろにポケットに手を突っ込み、何かを取り出している。


        グッ        グググッ




>>387(薬師丸)


          ド    ガッシャアッ!!

                       バッキイインッ!


突っ立っていた強盗二人の頭に直撃したせいで、僅かなりとも衝撃は弱まった。
更に幸運なのは付近に待合用の長椅子が並んでいたことだ。

伏せていたおかげで、先に衝突した椅子が衝撃をさらに緩和。
……それでも、無抵抗というのは流石に『諦めがよすぎる』。

砕けた天井の破片が背中に叩きつけられ、ひどい打撲を負った。
背中が痛むが……立ち上がれないほどではなさそうだ。


落ちてきた天井の破片でもぶち当たったのか、窓の方から破砕音。
風が吹き込んでくる……どうやら窓もブチ割れたらしい。


              ヒュウォオオオオオオオオ――――z____ッ


>>388(宗海)
屋根に乗っていた『エトセトラ』たちの視界から、銀行内の様子を把握――

みんな天井板に伸されて、『エトセトラ』を視認することは叶わなかったようだ。
とはいえ、集結させる分には何の問題もない。


            バタバタバタバタバタ


行員たちが事務室の方向から外へ出ていく。
職業意識からすると問題がありそうにも思えるが、異常事態だ。
背に腹も変えられないのだろう。全員、客を置いて逃げ出した。


         ピョンッ       ピョピョンッ


『エトセトラ』たちをカウンターを越えさせたとき、『宗海』は見た。


        グ ォォン


        グッ        グググッ



天井板に潰された『強盗』たちが、全員幽鬼の如く立ち上がるのを。
立っていた二人は首が異様な角度に曲がっているが……

それも気にせず、ポケットに手を突っ込んで何かを取り出そうとしている。



                   ガ――――ッ


そして、予想に違わず。範囲から逃れた『ボストンバッグ持ち』が自動ドアから飛び出してきた。
ふと、振り返り……『宗海』の姿に気付く。


『強盗(ボストンバッグ)』:
「…………そうか。もう一人……『四人』。『四人』だと?
 なんだ、……この町は。ふざけてるのか……?」

390『妖銃事件』:2012/04/07(土) 21:11:27
                        穴    │ 
────────────┤宗  │  車
────────────┤穴  │  車
          犯            │    │  車
                  犯    ‖    │  バ
    客            マ.    ‖犯  │  車
  薬  客    犯  客客    │    │  ↑
───穴穴穴穴─────┤    │  駐
                        │    │  車
                        └==┘  場
                               
                歩  道             
┏━┳━┓  ┏━┳━┓  ┏━┳━┓


『=‖』は自動ドア
『┏━┳━┓』はガードレール

歩道と銀行を隔てる壁はガラス。
内部を見通すことが可能。

銀行内には天井板の破片が散乱中。
破片がぶち当たったせいで、ガラスに大穴が開いている。

駐車場の状況は『カシオ』のみが把握している。
現在、『カシオ』はバンの内部。

391薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/07(土) 21:18:05
>>389

          ド    ガッシャアッ!!

                       バッキイインッ!

「っぐぐ……!!」

背中に何か当たったらしく、息が詰まる。
そして少し遅れて、強い鈍痛。

「ったぁ…………ッ」

背中に手を回し、軽くさすりながら立ち上がる。

然し、天井を落とすとは誰の仕業だ?
勿論、一番被害を被ったのは『強盗』のようだから、あいつらでは無いとして――

となると、あの『スカした男』か? 乱暴な奴だ。

「まったく、か弱い子兎の事も考えてほしいもんだ。」

自分はともかく、凡庸な人質達の事も気になるには気になるが……ともかく。

「『レディ・リン』」

ズ ズ

身を守る手段は欲しい。『レディ・リン』を発現し、背中を庇いながら、窓の方へと慎重に近付く。

392宗海『エトセトラ』:2012/04/07(土) 23:13:08
>>389
「(――――!?
  確かに『首』を圧し折ったわ、ドリフの金タライじゃあ済まないのよ!?

                   . .
  アイツ等、ひょっとして既に――――)」

『エトセトラ』が穴を広げている間に、強盗の一人がこっちにやってきた。
『ボストンバッグ』は肩に掛けているだろうから、容赦ない銃撃を放てることだろう。

「あら? おふざけが過ぎたかしら?
 確かに、人質の方々も一緒に『天井板』で潰すだなんて、
 SATでもやらないようなことでしょうけれど……」

宗海は地面に寝そべったまま、指一つ動かしていない。
このまま背後の穴からカウンター奥へと転がり、全『エトセトラ』を強盗へ飛び掛らせ、『解除』。
舞い上がる大量の粉塵、その中には『一円玉』を削った『アルミニウム粉』も存在する。

「ごめんなさい、私ってとォ〜〜〜〜〜〜〜っても『弱い』のです。
 ビーバーよりも、チドリよりも、この世の何よりも弱いのよ。
 自分を犠牲にして、誰かを庇う『強さ』なんて持ち合わせておりませんの」

粉塵は『目くらまし』……だけでは済まない。
アルミニウム粉塵は僅かな刺激で容易に『発火』、爆発する。
『ボストンバッグ』に取り付いた『エトセトラL』の薄牙による『摩擦』で、
札束を『発火』、『火の元』に変える。パス精DBC (>>388メル欄)
最も、『アルミニウム粉塵』は僅かな刺激でさえ『発火』するので、
摩擦が間に合わなくても構わないのだが。

「だから、生きるのには一生懸命よ。
 ちょっとくらい、誰かが骨折ったり血を流しても、構いやしないわ」

393マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/07(土) 23:31:52
>>389
たいして嬉しいシチュエーションでも無いし、さっさとヘルメットを取り去ってしまいたいところだが――

しかし、立ち上がって取り出そうとしているのが、先程確認した『危険物』となれば別だ。
まずもって、それを対処しなければ。つまりほぼ同時に。
『速度』と『精度』において、それは容易い――

「『ホリー・コール』」

   ド シュ!!!

両腕が無くとも。
両足があれば良い。かなり変則的な姿勢になるが――基本は逆立ち。例えて言うなら、『馬の後脚の蹴り』。
彼女が手を突っ込んだポケットが右であれば右足、左であれば左足を『そのポケットにネジこむ』ことで、取り出すことを防ぐ。
もう片足は『ヘルメット』を下から打撃し、顔から脱がすことを目的として伸びる。非力とはいえ、それは可能だろう。

394カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/08(日) 00:03:35
>>389
「全くもうッ、どこにでも居るような善良市民の『スタンド使い』を捕まえて
 クレイジー呼ばわりとは全く失礼なァ   ッテ  

               ああァッ!   どうしたんですかァ!

ええい、悔しいですが!」

バッ

『ナインゴーツ・ブラックアウト』の解除を念じると同時に
『開いたままのドア』目掛け外へと飛び出す。

手榴弾は位置的に『運転席』の真下に落ちている。
『座席』がある程度の『爆風』を緩和してくれるだろう。
そして飛び出すと同時に心の中で一呼吸数え――


           「『ストーン・テンプル・パイロッツ』!」

ズギュンッ

此方も端末の一つである『土偶』の人型『ストーン・テンプル・パイロッツ』を発現ッ!
カシオから剥離するように、そして車のドアの前に飛び出すように発現し、
『爆風』の『壁』にする。

395『妖銃事件』:2012/04/08(日) 21:15:35
>>391(薬師丸)
立ち上がりながら、『レディ・リン』を発現する――


    ズ ズ

窓に開いた大穴は、人が出るにはちょうどよさそうだ。
周囲には伏せた状態のまま、動けない他の客が二人いる。


その時、大穴近くの強盗がポケットから何かをを取り出していた。
全身が痙攣し、まるで壊れた人形のようにぎくしゃくとした動作だ。
首が大きく折れ曲がって、普通なら立つこともままならないはず。

           ゴソッ


――――『手榴弾』だ。
おぼつかない手つきのまま、ピンに指を引っ掛けようとしている。


>>393(マクレーン)

   ド シュ!!!

                 ス  パ ァッ

右のポケットに右足を捻じ込み、無理にでも引き抜くを止めさせる。
だが、相手の力の方が『上回る』。抵抗を受けながらも、引き抜こうとするのを止めない。

更に、もう片足で『ヘルメット』を蹴上げて外そうとするが……
せいぜい顔を上向かせる程度だ。スタンド一体で同時にやるは、無理がある。


>>392(宗海)

『強盗』:
「いいや、何の問題もない。必要なのは金だけだ。
 三人もここ一つで使い潰すハメになるとは思わなかったが――」


        ゴロンッ

『宗海』は最後の言葉を聞かずに、カウンター奥へと飛び込んだ。
視界の端で銀粉が舞い散るのを目撃した、次の瞬間。


         ショボッ

                  ド ッ  グォオオオオンッ!!

散った火花によって『アルミニウム』が燃え盛った。
眩い閃光で目がやられたせいで、どうなったかは見えないが……目論見は当たったようだ。

『宗海』は自身の眼で店内の全貌を見た。
カウンターの向こうに、首が異様な角度に曲がった強盗が居る。
瘧に罹ったように痙攣する腕でポケットから――『手榴弾』が取り出された。


>>394(カシオ)

     ダンッ   ゴロロロッ


外へ飛び出し、『ストーン・テンプル・パイロッツ』を発現ッ!
飛び出して、地面を転がる形になったので、爆風の範囲からは僅かに外れる。
そして、そこにダメ押しをするようにして、スタンドを盾にした――


                  ド ッ  グォオオオオンッ!!


直撃を受けた『STP』は、ズタズタになったが、かろうじて間に合った。
だが、チロチロと車内で火が上がっている。このままだと内部に引火しかねない。

離れたほうが賢明だろう……

396薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/08(日) 21:27:10
>>395
質問:薬師丸と大穴近くの強盗の現時点での距離は?

397カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/08(日) 21:33:05
>>395
「ふぅ**間一髪ですねェッ」

『ストーン・テンプル』が傷付いたという事は恐らく『スタンド』の『爆発』。
こちらの『端末』はボロボロだが関係ない。

「それじゃあお願いしますね」

この車、及び『死体』『ホノオ』には指紋・唾液その他諸々の『カシオ』の記録が残ってる。
『ストーン・テンプル・パイロッツ』に『痕跡の消去』の命令を与えその場を後にする。
『彼』にかかれば鎮火など一瞬だろう

398『妖銃事件』:2012/04/08(日) 21:37:52
>>396(薬師丸・回答)
>質問:薬師丸と大穴近くの強盗の現時点での距離は?

3メートル。
飛びかかれば『スタンドの射程距離』には届く程度。

399宗海『エトセトラ』:2012/04/08(日) 21:46:38
質問

>眩い閃光で目がやられたせいで、どうなったかは見えないが……目論見は当たったようだ。

>『宗海』は自身の眼で店内の全貌を見た。

宗海の視界はどうなっていますか?

400『妖銃事件』:2012/04/08(日) 21:51:21
>>399(宗海・回答)
>>眩い閃光で目がやられたせいで、どうなったかは見えないが……目論見は当たったようだ。

>>『宗海』は自身の眼で店内の全貌を見た。

>宗海の視界はどうなっていますか?


閃光でやられたのは瞬間。ストロボライトを受けたように、燃えた瞬間は見えなかった。
目に後を引くような異常はなく、店内を把握できる程度には回復している。

401マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/08(日) 22:01:29
>>395
速度と精度に問題はなかった。ただ非力なだけだ。
そして『ホリー・コール』の動作は『相手の行動を遅らせる』…

「せめて蹴り飛ばせるくらいには――鍛えられるもんでもないしな」
「ま、いいさ」

  グ ァ

遅れた腕、上を向いた顔。
『ホリー・コール』を解除するとともに、『押し倒す』。膝で腕を押さえて引っ張り出すのを阻止しつつ、馬乗り。
短い腕だが、これの力は『人並み』だ。ヘルメットを外すには充分だろう。

「しかし……」
「(他の三人も同じだよな)(いや! 今はこいつへの対処だ)」

402宗海『エトセトラ』:2012/04/08(日) 22:30:08
>>400
回答感謝。

>>395
「くっ、  ぁあああッ」

一瞬のホワイトアウト、そのまま床を転がって立ち上がる。
宗海の『体力』は限界だ。カウンターに両手を乗せて身体を支える。

「ァァ  ゼェ   フゥ、ゥゥ...


 これで、三人目ッ                   . . . .
 真正面から『粉塵爆発』、アレじゃあマトモに動けないはずよ」

とはいえ、カバンにくっついていた『エトセトラL』の視界で男の状態を確認する。
息を切らしながらも、自身の視界で店内の様子を一瞬で理解する。
地面に転がって敵と格闘しているガイア男、
立ち上がってスタンドを発現している白髪の少女、
そして、

「バ、バカな……ッ!
 あの一撃を喰らって、立ち直れるはずが――――」

>三人もここ一つで使い潰すハメになるとは思わなかったが――」

この台詞、考えてみれば『奇妙』だ。
ここでいう『三人』は、天井で薙ぎ倒した二人、それに加えてスタンド使いが動きを止めた一人。
――――のはず。だが、この男の口ぶりではまるで……


「『使い潰す』、自分自身も『潰された』上で言っている!?
 使い潰されたのは『三人』、あの立ち上がった男は未だに動け――――」

取り出される『手榴弾』。
想定しておくべきだった。しかし、それは無茶というもの。
『散弾銃』ならまだしも、完全に『殺人』に特化した『火器』の存在を、
この平和な日本に生きる者の誰が思い描けよう。

「チィィィ、戦車と自走砲の違いさえ解らない久遠宗海でもッ
 (勿論、憲法九条を遵守して軍隊の結成には反対するという、確固たる信念はあるが)

 『手榴弾』の危険度くらい、解るわ! ――――防げないッ!
 あの『ピン』はヌカせるなぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ッッ!!」

ボロボロの身体では片手でピンを抜くのは困難だろう。
つまり、『片腕』を制すればいい。瓦礫に紛れて『エトセトラA〜J』を手榴弾の男へ向かわせる。

403薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/08(日) 22:37:50
>>395
――ちょうど良い穴、これは此処から出ろという天啓か。

まあ、他の人質の安否も、気にならない訳では無いが……とりあえず、

「……ん?」

ちょっと待て――?

ド ド ド ド ド ド ド ド ド

「ちょっと、あ、あんた、何を……何してんの?」

私の目がフシアナじゃあ無いなら――それは確か――ッ!!

「な、」

「何ィーーッ!!? 手榴弾ッ!!」

「自爆テロでもするっての!?」

逃げるか――!? だが、逃げれば他の人質は――!!

「れ、」

「『レディ・リィィィィン』ッッ!!」

幸福を呼ぶなんてまどろっこしい事をしている時間は無い。

『レディ・リン』を飛び掛からせ、手から手榴弾を奪い取りたい(パス精CBA)

404『妖銃事件』:2012/04/08(日) 23:14:29
>>397(カシオ)


     ド  シュッ


       ・・・ ガ  ガ ガガガガガガガガガ ガガ ガガガガ ガ ガガ
           ガ ガガ  ガ  ガガガガガガ ガガガ ガガガ ガァz__ッ


振り返るまでもなく、完遂したのを認識する。
延焼する媒体も巻き込まれて、炎ごと消し飛んだ。

銀行の様子も見える――窓が大きく割れ、中は混乱しているようだ。

(※『カシオ』のみ撤退が可能。『報酬』に関しては他のPCと変わらず、支払われる。)


>>401(マクレーン)

    ガッ   ガッガッ
                    ドサアッ

さきほどの意趣返しとばかりに、押し倒した。
馬乗りにして、ヘルメットを無理に外す――――   グンッ


『女強盗』:
「…………! テメー、まだ邪魔する気かッ」

口からほとばしる悪罵に似合わず――その顔は『可愛らしい』造作をしている。
まるで『エクソシスト』のようだ。とはいえ、腕を封じられては女子供の腕力では抵抗できない。


   グッ   ググンッ
                       チャラン

無理に抵抗するせいでツナギの胸元から、何かが飛び出した。

ペンダントだ。
これもヘルメットと同じく『螺鈿細工』と――宝石か?
『複眼』のようなモノが嵌め込まれている。


「コイツの始末だけでも……ッ せめて口封じをッ」

           ブヂッ   ブヅンッ

もがきながら、強盗が不意に押し黙る。


>>402(宗海)

      ゴオオオオアアアアアアア――ッ!!

燃え盛る男はその場に伏せ、ただ、燃えるままに任せている。

その時、『宗海』は奇妙なことに気付いた。
『ショットガン』が、『盛大に燃え上っている』。金属の部品すらも――


     ピシン   ピキピキピキッ

                  バ  カッ


それに気づいた瞬間、『散弾銃』と『ヘルメット』がボロボロに崩れ去った。
跡形もなく砂のようになり、燃える炎にまかれている。


――――――――――――――――――――――――――――――――――



       シタタタタタタタタタタタッ!!

『時間はない』ッ!
まるで泥酔でもしたかのような手つきでゆっくりとピンを抜こうとする強盗。
『エトセトラ』を瓦礫に隠しながら、近づけるッ!


ピンの輪に指を引っ掛けるのにすら難儀している。
だが、その指がかかり、今まさに引き抜かんと――


>>403(薬師丸)


        ダギュンッ!!


接近、そして獣のような跳躍からの一撃。
動揺はしていても『レディ・リン』。精緻な動作を問題なくこなすその手並が。


           バシッ

問題なく、手榴弾を掴み取らせた。ピンは抜かれていない。
跳びかかった際の衝撃で仰向くように倒れる強盗――


                              ドザアッ


そして、『薬師丸』は目にする。
まだ『ひとり居る!』 残った最後の強盗もまた、ピンを引き抜こうと指に力を入れている――
強盗までの距離は5メートルほど。すぐに駆け寄れる距離ではない。

405薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/08(日) 23:20:49
>>404
『残った一人の強盗』の周囲に人は居るだろうか? 位置関係を知りたい。

406『妖銃事件』:2012/04/08(日) 23:31:40
>>405(薬師丸・回答)

                  宗    穴    │ 
────────────┤    │  車
────────────┤穴  │  車
          犯            │    │  車
                  犯    ‖    │  バ
    客            マ.    ‖犯  │  車
    薬客  レ犯  客客    .│    │  ↑
───穴穴穴──────┤    │  駐
                        │    │  車
                        └==┘  場
                               
                歩  道             
┏━┳━┓  ┏━┳━┓  ┏━┳━┓


位置関係はこの通り。
周囲には人が居る。『手榴弾』が爆発すれば、巻き込まれるだろう。

407宗海『エトセトラ』:2012/04/08(日) 23:35:37
>>404
「やった、間に、合った……!」

安堵している場合ではない。
『四つ』のヘルメット、『四丁』の銃。
そして、『四つ』の手榴弾を想定するのが当然だった。

「行きなさい、『エトセトラ』ッ!」

ボロボロの男が『エトセトラA〜J』の到達する前に気付けたのなら、
新たに立ち上がった男の傍へ『エトセトラ』を方向転換出来るだろう。

-----------------------------------------------------
                     宗 穴    │ 
────────────┤    │  車
────────────┤穴  │  車
          犯  ェェェ       .│    │  車      ェ:『エトセトラ』
              ェェ  犯    ‖    │  バ
    客            マ   ..‖犯  │  車
  薬  客    犯  客客    │    │  ↑
───穴穴穴穴─────┤    │  駐
                        │    │  車
                        └==┘  場
-----------------------------------------------------

10体の『エトセトラ』を男の身体に集らせて、よじ登らせる。
狙うは手中の『手榴弾』。
牙で噛み千切り、『バラバラ』に分解して『火薬』を飲み込んでしまう。パス精DBC×10
『エトセトラ』の胃袋は『一種類』の物質しか受け付けない故に、
『火薬』以外の信管、外装はボロボロと床に落ちていくだろう。

408カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』:2012/04/08(日) 23:44:03
「フゥ、さてどうしましょうかねェッ。
『才能』を得るチャンスですが…
ワタクシ今日は夜勤でしたし、帰って仮眠を取りましょう」

『痕跡』は抹消した。ので撤退する。

409マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/08(日) 23:49:17
>>404
「そりゃ当然」

警官だからな。

そしてこの『ペンダント』――『銃』や『ヘルメット』と同じ装飾に、『宝石』。

  ガチ
        グン!

銜えて、千切る。
アクセサリーが、『首の筋肉と背筋』の引っ張る力に耐えられるつくりをしているとは思えないからな…

「……これは…」


>「コイツの始末だけでも……ッ せめて口封じをッ」

>           ブヂッ   ブヅンッ


「………」
「おいッ! お前何やったんだッ!!」
「なんで黙る? どうかしてるぞッ!」

まさかこいつ、『舌』を!
『口封じ』だと? こいつッ!!

410薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/08(日) 23:53:21
>>406

ま、ずい――!! 手榴弾を分捕ったは良いが――『どうする』ッ!?

遠くに投げてしまいたいが――無関係な人が多過ぎる!! これでは、必ず誰かは巻き込まれる。

それ以前に、『レディ・リン』のパワーではどうしようも……!

「……くそっ」

『レディ・リン』に遠距離攻撃は無い。

つまり――この距離からでは「あの強盗」には手出し出来ない!

手榴弾でも投げ付ける――いや然し、投げ付けでもしなければ運が悪いと――

……待てよ? 手は有る!

ダッ

『レディ・リン』に少しでも近付き、『レディ・リン』は自分に引き寄せる。
薬師丸は前につんのめる形だ。

狙いは『レディ・リン』に最も近い『生命体』になる事――!!

トン、トン、トン

その間、『レディ・リン』は手に持った手榴弾に素早く『三度』触れ(ス精BA)、小さな鈴を三つ取り付けつつ――

シュ ッ!!

チリン チリン

それを大体6m先程に居ると思われる強盗の手の内に有る手榴弾目掛け、投げ付けたい(パス精CBA)

また、投げる際には鈴が鳴るだろう――そこで幸せを呼ぶ。
無生物に付けた鈴は、最も近い生命体に幸せを齎す。

間違いなく、『レディ・リン』に最も近いのは薬師丸――少なくとも強盗では無いだろう。

ここまで成功すると、薬師丸の頭に錆びた鈴が三つ取り付けられる。

411『妖銃事件』:2012/04/09(月) 00:19:11
>>408(カシオ)
独り撤退する『カシオ』。
その活躍や誰にも知られることなく――『殺人鬼』は日常に消えた。

>>409(マクレーン)

  ガチ
        グン!

『ペンダント』に齧りつき、一気に引っ張って、食い千切るッ!

             ブツンッ

容易く切ることが出来た――『ペンダント』が身体から離れると、強盗の動きも止まる。
口元から血が滲んでいるが、大した量ではない。『間に合った』ようだ。


>>407>>410(宗海、薬師丸)

     ゾ  ゾゾゾォ――z__ッ


『エトセトラ』を向かわせる『宗海』。
しかし、もうピンに指が掛かっている――間に合うか?!


『薬師丸』は『レディ・リン』の『鈴』を鳴らし、手榴弾を投げつけるッ!



         バシイッ


『幸運』を用いるべくもない。見事に命中し、手榴弾は弾き飛ばされた。
それが『幸運』にも迫る『エトセトラ』の群れの中へ落ちる。一気に齧りつき……


         ガキッ  ガキガキッ  ガシュンッ

……無力化された。
最後に立っていた強盗も崩れ落ち、前のめりに倒れる。


>ALL

         ファン  ファン ファン  ファン  ファン ファン


遠くから、サイレンの音が聞こえる。
怠慢で知られる『黄金町の警察』のお出ましだ――

余計なことに巻き込まれたくないのなら、逃げるのも今のうちだ。
この場に咎める人間はいないだろう。

412マクレーン『ホリー・コール』:2012/04/09(月) 00:30:55
>>411
「生きてるな」

安心した。

「まったく……」
「動くなよ」

さて、それにしても『警察官』だと知ったらどういう顔をするやら。
いや、その前に、意識があるかどうかだな。


「―――」


「遅い」


サイレンを聞きながら苦々しく呟く。
これから、もっと『面倒くさい』仕事が待っている…という確信とともに、もう一度だけ嘆息。

「まったく……」
「やれやれだ」

413宗海『エトセトラ』:2012/04/09(月) 00:44:41
>>411
「ふぅ、危機一髪ね」

柄にもなく大声を出してしまった。
『エトセトラ』を集結。喰らわせていた『アルミニウム』を残骸のまま吐き出させ、
通常解除する。(解除してしまえば粉塵となって爆発してしまうからだ)


「――――動かなくなったわね。
 貴方達二人のどちらかが、本体を倒したのかしら?」


ガイアな青年と白髪の少女を見比べる。
恐らく、本体は青年の傍に落ちているペンダントなのだろう。


「フゥー、そのペンダントが『本体』? いいえ、『端末』かしら?
 そんなに小さいのなら、わざわざ『天井』を崩す必要もなかったわね。

 テントウムシを捕まえるのに、ネズミ捕りを仕掛け――――」


     グ
     ラ                  「あ、ら?」
     ァ
            ド
             サ              「久しぶりね、こんなに神経を削るの……
             ッ                          もう、立てな、い―――」


疲労の余り、その場に崩れ落ちる。

414薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/04/09(月) 00:52:39
>>411

――成功。

「運が良いね、私。」

……まあ、頭の上でちりちりと濁った音を鳴らす鈴と、だんだん明確になって来た背中の痛みは気になるが――

         ファン  ファン ファン  ファン  ファン ファン

「やっば……警察が来たか。もっと早く来れば良かったのに。」

面倒事はゴメンだ。『レディ・リン』を解除し、背中を押さえながら転げるようにその場を離れ――

「……っ、」

しまった。

錆び鈴もまだ使っちゃいないのに、前のめりにぶっ倒れる。

立ち上がる気力も起きない。……このまま眠ってしまおう。たまには警察の御厄介になるのも――

ストーン

――瞼が、落ちた。

415『妖銃事件』:2012/04/09(月) 01:04:59
>>412-414(ALL)


     ビシッ  ビシビシビシッ

                     ビギンッ

三人は『ヘルメット』と『散弾銃』――『マクレーン』は『ペンダント』も――ボロボロに崩れ去るのを目撃した。
首がへし折れていたのは若い男と、中年の女性。いまいち統一感のない面子だ。


動くことも出来ず、くずおれる『宗海』。
『薬師丸』も同様。出ようとした瞬間に、倒れ込んだ。


『マクレーン』は意識があったが……さて、どう説明したものか?
頭を悩ますにも時間がない。


            ザムザムザムザムッ

警察が中へと踏み入ってきた――

416『妖銃事件』:2012/04/09(月) 01:05:32
後日のこと。
この事件に巻き込まれた四人は、偶然にも幸運に見舞われた。

それは偶然スクラッチくじに当たっただとか。
落し物を拾ったら一割分を受け取っただとか。


あるいは、上からこの件に関しては黙っておけと言われて金を掴まされた、だとか。


事件に見舞われたアンラッキーに見合うかは、それぞれの認識次第だろう。


マクレーン『ホリー・コール』 ⇒ 『肩に軽傷』『全治一週間』『40万円ゲット!』

宗海『エトセトラ』 ⇒ 『無傷』『40万円ゲット!』

カシオ『ナインゴーツ・ブラックアウト』 ⇒ 『無傷』『事件に関わった痕跡末梢』『40万円ゲット!』

薬師丸 幸『レディ・リン』 ⇒ 『背中に軽度の打撲』『全治一週間』『40万円ゲット!』

417麟『マイ・レリジョン』:2012/04/10(火) 23:09:24
「強盗、ねぇ……」


事件のあったとかいう銀行の前を通り過ぎる。

……ぶっそうね。
と言外に篭めながら。

418ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/12(木) 23:38:26
>>417
「ニャーン」

ねこがいます。

419麟『マイ・レリジョン』:2012/04/12(木) 23:45:41
>>418
「……? こいつ……」

いつかの、駅でタマ飛ばしてくれた猫じゃないですか。

立ち止まってまじまじと観察するぐらいには警戒心があったりして。

「……。」

420ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/12(木) 23:46:39
>>419
「シャー」

いかくします。

421麟『マイ・レリジョン』:2012/04/12(木) 23:47:08
>>420
「ふかーっ!」

まけじと。

422ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/12(木) 23:50:26
>>421
「ピシャーッ」

退きません。
媚びません。
省みません。

423麟『マイ・レリジョン』:2012/04/12(木) 23:51:48
>>422
「ぐぁおーっ!」

ここで引いても失われるのは
帝王じゃない普通の女児のプライドだけど
なんか引きたくないのである。

424ようこそ、名無しの世界へ…:2012/04/12(木) 23:53:10
>>423
「メシャラミシャーッ」

仔猫にもプライドというモノがあります。
何せこの悪徳都市では舐められたら食われます(リアルに)。

425麟『マイ・レリジョン』:2012/04/12(木) 23:57:35
>>424
「めっしゃーー!」

威嚇合戦を続けながら、

そういえば、コイツ喰われかけてたっけなー。
と思い出すんだ。

動物は大変だなぁ

426ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/13(金) 00:10:22
>>425
「もうやめませんか」

  ニャーニャー

おっと神さまのイタズラかしら。
この瞬間だけでこのヴェガの声が通じる通じる。


「不毛すぎますし」


  フミャア

尚、猫語の副音声もつけてお送りします。

427麟『マイ・レリジョン』:2012/04/13(金) 00:13:54
>>426
「……はい?」

神様のいたずらだ。神様すげぇ!


「え、ぁ……はい……」

なんか疲れたようなそぶりしてるので
空耳じゃなさそうだ、威嚇合戦コレにて閉幕。

2,3歩ほど歩み寄って子猫に眼をやるのである。

428ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/13(金) 00:17:16
>>427
「…………」

       グルル

喉を鳴らします。


  キュルル

おなかがくうくうなりました。

429麟『マイ・レリジョン』:2012/04/13(金) 00:18:37
>>428
「…………」

しゃがんで

   スッ


あめだまをあげましょう

430ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/13(金) 00:21:04
>>429
ガリボリバリボリ

おっと食べてから気づきましたがこれはヴェガが食べられそうになるフラグ!?



「フカーッ」

食いたいなら食べさせてあげましょうかこの野郎!
とばかりに再度警戒します。

431麟『マイ・レリジョン』:2012/04/13(金) 00:23:52
>>430
ガリボリバリボリするヴェガを近くで眺めよう。

犬猫がモノ喰ってるときに手を出すと、
取られると思って抵抗するんだよね。噛まれると痛いし。


「……あら?」

あめだまたべてもうげんきですか?

それともくちにあわなかったかな?

あれー?って顔で威嚇する猫さんを眺めるのです

432ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/13(金) 00:26:35
>>431
「………………」

くそう、減ったお腹には耐えられません。
というワケでその場に転がるのです。

さあ、愛でなさい。そしてごはんを寄越せ。


      ゴロニャン

433麟『マイ・レリジョン』:2012/04/13(金) 00:28:31
>>432
「……あっ」


やった、おなかみせた。
きをゆるしてくれたのね!

しゃがんだまま近づいて
さわさわと、やさしく愛でるのである。

その拍子にポケットから飴の袋が覗いているのが見えるかもね。

434ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/13(金) 00:31:39
>>433
ドドドドドドド・・・・・

フフかかったな、あ、そこダメッ!
撫で繰り回されて喉を鳴らすのですオーノー。


       ゴロゴロゴロゴロ

435麟『マイ・レリジョン』:2012/04/13(金) 00:33:18
>>434
「こうしてると可愛いんですけどねぇ……」


威嚇とか、タマ吸引とか
そこらへんの驚きを忘れそうになるぐらい。


   ウリウリウリ

なでなで

436ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/13(金) 00:40:51
>>435
何を言いますかヴェガは可愛い。
可愛いんですよう。

撫でられまくりましょう。今は我慢の時なのです。
よーく飴玉の入った袋を睨むのです。ククク。


 ゴロゴロゴロ・・・・

437麟『マイ・レリジョン』:2012/04/13(金) 00:43:26
>>436
「……ふむ?」

うりうりを続けながら、睨む目線の先を自分でたどる。

……コレですか。

「抜け目無いにゃんにゃんですねぇ」

片手で飴玉をぼとぼととだして、目の前においてみせよう。
モフモフの料金と思えば安いものです。


ウリウリウリ

438ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/13(金) 00:46:36
>>437
おっと一個や二個だけで済むとでも?
飴玉、というからには球体。そして球体は全てッ!


「フシャーッ!」


『レトロスペクティヴ』発現ッ!
全ての飴玉を引き寄せて奪取ダッシュ!
これはヴェガさまの実力ってやつです!

439麟『マイ・レリジョン』:2012/04/13(金) 00:47:58
>>438
また出したよこいつ。


「……やめてよね、服が破けるでしょう」

   ビリィィイ

飴玉全部と、ついでに布切れが君の元へ。

440ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/13(金) 00:59:02
>>439
え、服とか要るんですか?
ヴェガは猫なので気にしません。
裸になればいいんじゃない?


  バリボリバリボリバリボリ


うめー、超うめー。

441麟『マイ・レリジョン』:2012/04/13(金) 01:03:45
>>440
「この町に着てから、すごい勢いで
 服をだめにされてる気がするわ……」

腰の辺りがえらいことになったスカートにため息つきながら
ヴェガの腹肉に手を這わす。

442ヴェガ『レトロスペクティヴ』:2012/04/13(金) 01:05:37
>>441

      ゲッフウ

あとで歯磨きをしなくてはいけません。
最後に撫でさせてやるぐらいの温情は示してから去るとしましょう。


「フニャーン」


あーばよ、とっつあぁーん。

                   シュタタタ

443麟『マイ・レリジョン』:2012/04/13(金) 01:10:08
>>442
まーてー、ルパーン!

とかするわけでもなく、走り去る猫を見送る。

……しかし、飴玉で腹が膨れるとは、不思議な猫め。

「まるかじりだからかしら?」


服破かれた程度じゃ動じなくなってる自分に
これで良いのか的不安を覚えながらも、去る女児であった。

444鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/16(月) 23:08:02
モールがあるとはいえ、専門店の揃うメインストリートの方が結果的に安上がりなのは事実だ。
しかし、そちらの利用を強制されるというのは決して嬉しい事ではない。


「…………重い。……」

買った品が詰まった大きめのエコバッグを提げて、住宅地の方へと歩いていく。
黒髪黒瞳に青白い肌、矮躯。いかにもな虚弱児なので、荷が重そうだ。

445高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/26(木) 23:15:04
>>444
そんな虚弱児()をちらちらと気にしながら
少し離れたところを歩いている。

……大変そうだな、とか思いながらも、手を出すのはどうかなって思ったり。

446鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/26(木) 23:21:04
>>444
十日間、マッタゾ!!


         キロリ  キロン

グルリと反らし気味に首を傾けて、そちらの方向を向いた。
どことなく昆虫めいた仕草。だが、額に滲む汗が結構疲れていることを示している。


「………………ふぅ。……」


                             ヨロヨロ


よろけながら歩いてい行く。

447エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/26(木) 23:21:59
>>445
「失礼」

すぐ側を銀灰色の髪の大柄な外国人がすれ違った。

>>444
「よければ手伝おうか?鷲ノ巣嬢」

いつぞやの外人が声を掛けてきた。
表情に他意は見受けられない。

448薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2012/04/26(木) 23:23:53
>>445-446
「…(自重の十倍の重さを持ち上げるのか…すごいな、アリは)」


「…(弾丸アリか。こわいな。アリ)」


『鷲ノ巣』の正面から。
頁をめくりながら歩いている。
だからといって正面衝突するとか、そういうマヌケなことにはならないぞ。

「ン」

 スス

道を譲ろうと道の端に寄った。

449薄金『アヴェンジド・セヴンフォールド』:2012/04/26(木) 23:24:36
>>448
失礼。
無しで。

450高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/26(木) 23:31:13
>>446
……。話しかけるか、否か。


……迷

「……あ……の、も……」


>>447

「あ  ……」

ってるうちにほかの人の助け舟が出たようだ、どうやら知人のようだけれど。

いいかけた言葉は尻切れて、ばつが悪そうな白髪女(長身)

451鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/26(木) 23:35:07
>>447
「……!?」


          タム  ンッ!

見開かれる眼。
近づかれたことに気付いて、反射的に飛び退こうとし――



         ヨロロ

思いっきりよろけた。


「………………お願いしてもいいですか。……」

素直に差し出す。

>>450
黒髪が銀髪に買い物袋を渡している。
色合いがきれいにそろってますよね。

452エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/26(木) 23:36:57
>>450
「ああ、用件は同じだったかね?しかし手は多いほうがいいと思ってね」

外人男が高遠の方に肩越しにウィンクして返した。

453エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/26(木) 23:42:46
>>451
「勿論だとも……少し待っていたまえよ」

『スタンド』の腕が10円硬貨から『カートリッジ』を抜き出し買い物袋に設置した『スロット』にはめ込む。

「『5分に1回』やり直す必要はあるが、『銅』の方が敗れにくいだろう」

そして買い物袋を丁寧に受け取り慎重に持ち歩く。

「道案内宜しく、鷲ノ巣嬢」

454高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/26(木) 23:50:36
>>452(エイノー)

「え、えぇ。 そうですね……」

声をかけられ、ウインクもされてちょっとピクッとするが
しどろもどろに成りつつも応対はするのである。


>>451(鷲ノ巣)
黒、銀、白って揃ってる……のかな。

「……え  えっと、良ければ……私も持つ?」

長身の割りには態度が小さい白髪だった。

455鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/26(木) 23:54:43
>>453
「…………よろしくお願いします。……」

ぺこりと頭を下げた。
よく知らない人に頼るというのも気恥ずかしいモノを覚える。

とはいえ楽になった。文字通り肩の荷が下りた感じだ。


「……こっちです。住宅街の方ですから。……」


言いながら、道行を案内しようとした時……


>>454
「…………あー……、え?」

荷物は今渡してしまったのだけれど。
この人はなにを言っているんだろうか。首を傾げた。

456エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/26(木) 23:55:49
>>454
「ご婦人二人、折角ならこれでもつまみながらご一緒するというのはいかがかな?」

スーツの裏生地から袋を取り出して高遠に渡す。
空けると中には『タイヤキ』がいくつか。

「こういうものも嫌いではなくてね」

457高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/27(金) 00:06:04
>>455(鷲ノ巣)
罰が悪いとはこのことよの。
そばの電柱に、頭をうなだれながら手で寄りかかるしかない。

「……タイミング外して、しかも差し出がましかったね、ごめんね……」

うねりまくる髪がかかった背中越しに鷲ノ巣になにか言っている。


>>456(エイノー)
「……イタダキマス」

電柱から振り向いて顔とか赤くしながらたい焼きを受け取る。

「えと、お知り合い……?」

首をかしげつつ、エイノーに話しかけてみるのだ。

458鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/27(金) 00:09:55
>>456
「あ、ありがとうござ……い……?」

出したところがおかしかったような気もする。
すんすんと匂いを嗅いでから、一口齧ってみよう。


「…………どこに、収納が?」

首を傾げた。

>>457
「…………いえ、別に。……」

親切な人……らしいが。
よく解らない人でもある。


「…………気苦労が多いんでしょうか。……」

髪が真っ白だし。

459エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/27(金) 00:10:09
>>457
「以前道端で自己紹介をし合った程度ではありますが知己ですよ。
 申し遅れました、私はエイノー・ニョルズといいます。日本史の
 研究に来日しました」

買い物袋に気を使いつつ高遠に頭を下げる。

460エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/27(金) 00:13:42
>>458
「いや堂々としてればいいんだがやはり少々気恥ずかしくてね」

スーツの内ポケットにネクタイピンで引っかかるようにしていたエコバッグをちらりと鷲ノ巣に見せる。

461高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/27(金) 00:19:25
>>458(鷲ノ巣)
「……話しかけるのとか、むだにぐるぐるしちゃってね……」

たい焼きを貰って……鷲ノ巣にも回せばいいのだろうか?

「んで、時期逃したり、応対がずれたりしちゃう」

ため息がでてしまうのである。
引っ込み『思案』というだけあって、やはり気苦労は多い。


>>459(エイノー)
「……あ、これはご丁寧に。
 えっと、高遠といいます」

たい焼きを手にぺこぺこするのである。


頭を下げるたびニット帽からはみ出た髪の毛が揺れている。

462鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/27(金) 00:25:16
>>460
「………………」

       プッ

思わず吹き出した。
なんだか可愛らしいと思えたのだ。


「小学生じゃあないんですから。……
 でも、ありがとうございます。美味しいです」

悪意はないと見た。素直に食べるとしよう。


「今日は買い物、ですか?」


>>461
「…………考え過ぎは、よくないと思いますよ。……」

たった今、自分がそうであったし。
いい人っぽいが都合のいい人っぽくも見えるな、と思う。


「……その髪、地毛ですか?」

463エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/27(金) 00:37:31
>>461
「お名乗り光栄です、高遠さん。まあ出した場所がいささか何ですが衛生面は保障いたしますよ」

あくまで悠然と微笑んでみせた

>>462
「実は図書館で郷土史の資料でも見ようと思っていたのだが途中に屋台があってね、急遽予定変更したのだよ。
 流石の私も貴重な資料に小豆餡をつける危険をおかす勇気はなくてね」

困ったような笑いで肩をすくめた。
そして『スタンド』の腕が別の10円銅貨の『カートリッジ』を先のカートリッジに替えて
『再装填』する。

「『こちら』も敗れないよう気をつけないと、ね」

464高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/27(金) 00:41:55
>>462
「……12歳の時からなのよ」

ちょうど、ここらへんがね……と言いながら
もみ上げの辺りの一房を摘み上げる。


「どんどん白くなっていって今はこのとおり。
 癖も強いのでニットを脱ぐと……」


          ぼわっ。


アフロ一歩手前といったところのうねり具合。

目鼻も隠れるレベル。


>>463

「あ、はい〜……」

帽子を取って、髪の毛がぼわっとしていた。

貰ったたい焼きの残りを返しつつ帽子を被りなおそうとしている。

「それじゃ、お言葉に甘えて……」

465鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/27(金) 00:48:10
>>463
「……買い食い、ですね?」

クスクスと笑いを零してから、


「…………どういう能力なんですか?」

単純な疑問だ。
『カートリッジ』は見慣れない形状なので、使用法が想像つかない。
買い物袋の質感が変わっているように見えるが……


>>464
「……わ、あ」

ひどいくせっ毛だ。ストレートパーマとかしないのかな。
自分の場合も手入れに手間はかかるが、切ると戻すのに時間がかかるのでそのままだ。

傍目から見ると地面に垂れそうで長すぎるかもしれない。


「…………アルビノ、じゃあないですよ、ね?」

肌色や眼の色を見ながら。体質なら珍しい。

466エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/27(金) 01:07:36
>>464
「いや、手間を惜しまなければ優美でしょうしサッパリしてしまうのも今風で
 宜しいでしょう、パリコレのモデルもそうした髪質は多いでしょう?それに
 日本では珍しいのでしょうが綺麗な色ですよ」

エイノー・ニョルズ、好きな色・アイスシルバー 白系統の好きな男だった。

>>465
「そういう事だよ」

と『買い食い』について答え

「ああ『これ』かね?重そうだったので硬貨の『硬度』を袋に『挿入』してみたのだよ、
 いくばく敗れにくいだろうと思ってね。『割れ物』が下の方という事はないだろうから」

別に韜晦する気はなかったが、話すと長いのでいささか端折って『フィストフル・オブ・クォーターズ』の
『機能奪取・装填』について説明する。

「一応『好意』のつもりだったのだが、余計だったろうか?」

少し自信なく鷲ノ巣に伺うように聞いてみた。

467高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/27(金) 01:29:26
>>465
「多分、違うかな……むぐ」

たい焼きを咥えながら髪の毛を帽子に押し込んで、
先ほどまでの状態に戻すのであった。

そうして現れた瞳の色は……茶。色素の薄さからくる赤眼ではない。
肌の色も、(日本人にしては)薄めだが、日焼けしていないだけとも取れるぐらいの色。

「ぷぁ……
 切るとアフロになっちゃうから伸ばしてるけど、
 それでもこの有様でね……」


たい焼きをかみつつ手で持ち直しながら


>>466
「え?  あ……これですか?」

うねる髪をさして、ちょっとどっきりの姿勢。

上司の人にも綺麗って言われたけれど、
男性にそういわれると挙動不審になってしまうのである。

「……あ、ありがとうございます」

468鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/27(金) 21:19:47
>>466
「…………」

「いいえ。……興味深いですね。…………」

あんの突いた唇を指先で拭いながら、改めて袋を眺めた。

いかにも関心があるように見えるだろう。
どことなく、以前、拳を合わせた時にも表情にも似ている。


「(…………『性質』を、『奪う』、か)」

うん、おもしろそうだ。
素直にそう思えた。

「私のは…………知ってます、よね?」

>>467
「……はあ。不思議なこともありますね。……」

こちらも興味深く思える。少々怪奇じみた変化だ。
断頭台の前日のマリー・アントワネットは、恐怖のあまり白髪になったとか。


「なにか、怖い目に遭った経験とかあります?」

唐突な質問に思えるかもしれない。

469エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/27(金) 23:17:35
>>468
「『あれ』は恐ろしかった。『何か』ないと私では遠距離に手が届かない」

あの時の『輪』の感想を忌憚なく語った。

>>467
「申し訳ない、素直にそう思ったものでね」

ちょっと様子が変わった高遠に。

470高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/27(金) 23:32:25
>>468
「怖い目……は……」

口元についたたい焼きの中身を掬い取りながら思案顔。

殺人事件の犯人か何かでも思い至ったのかしら、この子。

「そういうのは特になかったような。
 怖いより、うんざりの方があった……かな」


>>469
「あ……いえ、いいんです。
 汚く見えないよう手入れとかはそれなりにしているので……」

軽く謝意を示しつつ、落ち着こうとする。

褒められなれてないのもあるのだが……。

自然にスタンドの能力を使っているようだけど、
便利そうだなーとか思いながら、買い物袋に目をやる。

471鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/27(金) 23:38:35
>>469
「ええ、自慢ですから」

恐ろしいという言葉に、内心『嬉しくなる』。
こわいと思った相手に認められるとなると……尚更だ。


「ああいった……ことには慣れて、ますか?」

自分はそうでもない……と、思う。
仕事としてやったことは殆どないし。

>>470
「…………うんざり?」

首を傾げた。ストレスはストレスかも。
後学の為に聞いておこう。


「……何か、イヤな目にでも?」

472エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/28(土) 00:04:01
>>472
「まさか。この街に来るまで自分に『ああいう力』がある事すら知らなかったよ」

むしろ荒事は苦手、と思いたいタイプだった。

>>471
「女性のそうした努力は尊敬します。男は取り柄一つ持ってあとは無頓着なタイプが多いので」

少々自戒を込めて言いつつまた買い物袋の『カートリッジ』を交換した。
見えているとは思っていなかった。

473高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/28(土) 00:09:30
>>471
「12ぐらいだと、周りの男子がね……」

元が引っ込み思案なのもあって
強気に出れなかったのだ。

そして、無駄に深刻に考えていたのだ

「墨汁なら戻るかな……なんてやったこともあるけど
 ごわごわになるだけだったなぁ。

 白髪染めとか無駄に高いから使えないし……
 あれ絶対年寄り相手の搾取商売だよね」

空回りしつづけ、好奇の目に慣れるころには
時既に遅く、真っ白だったというわけ。


>>472
そういう話はエイノーの耳にも入るかもしれない。


「ど、どうも」


要は、なったものはなったで仕方ないと受け入れられるまでにひと悶着あって、
せめて不潔にならないようにという手入れはそこから出た意識というわけ。

便利そうだなー

「便利そう……」

漏れた。

474鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/04/28(土) 00:30:18
>>472
「…………なるほど。……」

ちょっと信じかねる言葉ではあるような……気にしないでおこう。
と、そろそろ着くころだ。世話になっている家の方向を見遣る。


>>473
「(…………単純な心労……?)」

と、考えるのが妥当っぽい気がしてきた。
ストレスが積み重なって白髪。岡本綺堂の『白髪鬼』とは遠いなあ。


「あ、ここです。私の家」

どこにでもあるような一軒家の前に着いた。
ぺこりと二人に向けて頭を下げる。


「今日はありがとうございました。…………
 また、お礼はさせてもらいます。それでは。……」

買い物袋を受け取ると、家の中に入っていった。

475エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2012/04/28(土) 00:43:15
>>474
「出来れば『穏便』にお願いしたいね。それでは気をつけて」

『カートリッジ』を抜いた買い物袋を鷲ノ巣に手渡して見送る。

>>473
「『見えました』か。では」

にこやかに笑って高遠の手に『硬さがフニャフニャの10円銅貨』3枚を手渡す。

「今日の記念にどうぞ。『5分』もすればただの10円硬貨に戻りますが。
 それと髪は自然なのが一番、とかのアン・シャーリー女史も『緑の髪に染まる』
 という代償を経て語っておられます。どうか自身を持ってご自愛を。さて、
『誘惑』を断ち切っていただいたので私ももう一度図書館に行ってみる事にします。
 それでは」

軽く手を振って今来た道を戻り始めた。

476高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2012/04/28(土) 00:54:13
>>474
なんか、酷いことを考えられてる気がする。


結局対して役に立っていないのでなんともいえないまま
家に入る鷲ノ巣に苦笑いでひらひらと手を振る。


>>475
フニャフニャに成っている十円玉を受け取る。
枝にかけて写真に撮っておきたくなるくらいフニャフニャだ。

「あ、そっちにいくんですか。
 それではここでお別れですね」

戻り始めたエイノーにも手を振る。


……漂っているだけだったな。反省反省。
赤毛の少女にもそんな過去が……と思いながら家へ向かうのであります。

477相模宗吾『ブームタウン・ラッツ』:2012/05/02(水) 23:58:12
「〜〜〜♪」

鼻歌交じりに気分良さそーにストリートを歩く少年。
財布から札を取り出し、自販機へ飲み込ませる。

   ピッ

そのまま希望するボタンを押すが――

「…………………」

――飲み物が、出てこない。

「嘘だろォォ〜〜〜〜!?
なんで出て来ないんだ〜〜〜〜!?」

478麟『マイ・レリジョン』:2012/05/03(木) 00:19:32
>>477
自販機に入れている様を視界にとらえながら
素通りしようとしていた子供が一人。


「……あら?」

相模の後方から、誰かのいぶかるような声とか聞こえるかも。

479相模宗吾『ブームタウン・ラッツ』:2012/05/03(木) 00:34:09
>>478
「もしかしなくてもぶっ壊れてんのかァ〜〜〜!?
そうとしか思えねー…………」

「だがなんだって俺の時に限って壊れてんだよォォォ〜〜〜ッ
どうせ壊れるんなら俺の前に壊れとけよなあ〜〜〜っ!!」

  ガチャガチャガチャ

自販機を縦やら横に揺すったりして飲みこませた1000円を必死に取り出そうとしている。
少女にはまだ気づいていないようだ。

480麟『マイ・レリジョン』:2012/05/03(木) 00:51:26
>>479
「……」

うわぁ、って感じの目線を送る。

結構怒りっぽいのだろうか。


「……あの、あまりやりすぎると警報、なりますよ?
 最近のは、いたずら防止とかついてるみたいですし」

自販機の金額表示とかを見ながら
トーンの高い子供の声で、相模に話しかけてみる。

481相模宗吾『ブームタウン・ラッツ』:2012/05/03(木) 01:01:30
>>480
「あん?」

動かす手を止めて声のする方を向く。

「なに、お嬢ちゃんこの自販機使いてーの?
残念だけどぶっ壊れてるぜ、こいつ」

話を聞いていなかったのか、振り返りながら自販機を指さす。

「まったくよォ〜〜〜っ
さっきまで宝くじで1億当たったみてーな、いい気分だったのに
一気にドン底だぜ……なあ、この辺に他の自販機ってあるか?」

482麟『マイ・レリジョン』:2012/05/03(木) 01:07:50
>>481
振り返った先にいたのは黒髪を伸ばした子供。
衣装は黒いフリルとレースがあしらわれた、所謂ゴス服だ。

服も黒ければフリルも黒。そんな目立つ格好の子供が呆れ顔で見ていた。


「……ちょっといいです?」

言っても聞いてくれそうにないので横に入ってしまおう。

がちゃがちゃと返却レバーを弄り始める。
出るかな、出ると良いなとか思いながら。


「この辺りの自販機は、これしか見たこと無いですね。
 多分、数減らして補充とか『警備』の手間を省いてるんじゃないですか?」

483相模宗吾『ブームタウン・ラッツ』:2012/05/03(木) 01:18:40
>>482
「マジかよクソォ〜〜〜ッ
このまま飲まれっぱなしってのは癪に障るぜェェ〜〜〜」

場所を譲り、レバーを弄る少女を横目で見る。

「なに、やっぱ嬢ちゃんも買いたかったの?」

    ガチャン
        ガチャッ   ガチャッ

レバーを動かすも、自販機はピクリともしない。

「こーゆーのって、案外ブッ叩いたら直るかな…
一昔前のテレビみてーにさ……」

484麟『マイ・レリジョン』:2012/05/03(木) 01:25:18
>>483
うーん、と首をひねりながらしゃべって居る。

「でませんね。

 ……いつでも買えると思っていた菓子が
 気がついたら売り切れていた時みたいに、

 出ないと分かると急に呑みたくなってきましたね」

    ガチャン
        ガチャッ   ガチャッ


先ほどまで素通りしようとしていたけれど。


ブッ叩いたら治るかも、という発言に

「……ふむ」


と、納得したのかそうでないのかわからない声を上げ、

  ススス  っと自販機から退く。

……もし相模がやる気であれば、殴る時に
邪魔にならなそうな位置に……と思ったのは明白である。

485相模宗吾『ブームタウン・ラッツ』:2012/05/03(木) 01:37:47
>>484
「だよな? だよな!?
ついでに警報が鳴って警備員でも来ればよォォ〜〜〜
ぶっ壊れてるこいつも元に戻してくれるかも知れねーしよォ〜〜〜」

止められないのでヤル気になったのか、右腕の袖を巻くり、腕を振る。
――ふと、男の右腕に、妙な『刺青』が掘られているのが目に入るかも知れない……

「それじゃあいくぜ〜〜〜ッ」

      バチッ
           バチバチィ

男が拳を引くと、
同時に、男の腕に青白く光る『もう一つの腕』が重なるように現れ――

         ――――ガ ァ アンッ !

自販機めがけ、その拳を叩きつけた。

486麟『マイ・レリジョン』:2012/05/03(木) 01:41:55
>>485
「……お?」

腕の刺青、そして目に映る『像』……スタンドか。

また思い切ったなぁ、スタンドで殴るなんて。
なぁんて思いながら殴りつける様を見ている


「さて、どうかしらね?」

警報についての相模の発言を受けて、疑いの目を向けてみたり。
大丈夫かなーとは思いつつ、自販機がきちっと動きはじめたか、見続けるとしよう。

487相模宗吾『ブームタウン・ラッツ』:2012/05/03(木) 01:55:56
>>486
「一発じゃあダメかあ〜〜〜!?
なら、も一発よォォ〜〜〜〜ッ!!」

  ガンッ
      ガンッ
               ド ガァアアン

続けざまに2発、3発と拳を振るう。
止めなければ壊れるまで殴り続けるのではないかと思っていると――

   バチバチバチ…

「お?」

今度は殴られ続けた自販機からなにやら嫌な音が聞こえてきた。

                         ……ガシャンッ

      「おお?」

自販機の口から、一本ジュースが落ちてきたと思いきや……

  ガラガラガラ―――z___ッ

             「おおォォ――――ッ!?」

次から次へと中にある飲み物が洪水のように溢れ出てきた。

「ウハハッ! スゲーぜ、『大当たり』ッ!
もしかしてこれ全部飲みこんでたのかァ〜〜〜!?
こいつはツイてるぜ! 1000円どころか4,5000円分は得しちゃったんじゃあねーかなあ―――っ」

488麟『マイ・レリジョン』:2012/05/03(木) 02:31:06
>>487
「……わあ」

先ほどの揺らしかけといい、今の拳といい、
躊躇しない人だ、と殴り続けている様を見ていたのだが


                         ……ガシャンッ

  ガラガラガラ―――z___ッ

「あらら……」


明らかにおかしい音とがらがら出てくる中身。
警報とか鳴る……あるいはなってるかもしれない、と思い、

後ずさりながら、別れを告げる。

「……えぇ、良かったですね……私は、ちょっとコレで
 用がありますけど? ジュース拾いごゆっくり〜……」


よどみなく並べ立てると、警報とかを恐れたのか、
一目散に相模の元を離れていくのであった……。

489相模宗吾『ブームタウン・ラッツ』:2012/05/03(木) 02:45:37
>>488
「おお、スゲースゲー! まだ出てくるぜ!
こいつは大量ォ〜〜〜……って、あれ?」

「嬢ちゃんは要らねーの?
俺の奢りだからさ〜〜〜〜ッ、一つぐらい持っていきなよ」

逃げるように去っていく麟を横目に、自販機から出てくるジュースを片っぱしから拾う。

「……まあ、いいか。
こんだけ貰えればよォォォ〜〜〜〜〜
やっぱ俺ってツイてるよなあ〜〜〜〜ッ」

       バチ…
            バチチ…

「……ん?」

          『ビィ――――ッ』                『ビィ――――ッ』
                       『ビィ――――ッ』

「……ゲッ」

「も……もしかしなくても……」
 . . .
「ヤバい……? これって……」

「…………………」

            クルッ

「逃げろッ――――!!!」
                     ダダダダダダダダダ……

――麟の懸念していた通り、自販機から警報が鳴り響く。
相模もまた、その場を一目散に逃げ出すのであった。

490無明『ビザール・インク』:2012/05/06(日) 00:02:55
コンビニ店内。
バイト情報誌を眺めている赤毛の男。


    ペラリ ペラ

「…………バイトぐれェするかねェ……」

タダ家賃の下宿先に長らくお世話になりすぎた弊害。
そう、稼ぐということを忘れて久しいのだ。


「…………つッてもよォ……、なンでか知らンがヘンな収入があンだよなァ」

気付くと振り込まれている謎の金があったりした。
既に八十万を超えている。恐い。

491ようこそ、名無しの世界へ…:2012/05/21(月) 22:44:24

ウ ィ ィ ッ ン

コンビニから男がため息交じりで出ていく。

「はぁ…」

492トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/21(月) 22:45:14
>>401

493波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/21(月) 23:39:27
>>491-492
今しもコンビニに入ろうとして、すれ違った。

「私のせいじゃないとは思うけど、
 いきなりため息って、ちょっと傷つくかも」

494トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/21(月) 23:47:14
>>493
「んー?」

「『君のせいじゃない』
 まさにその通りだよ、君のせいじゃない」

男は浮かない顔を向けながら答える。

「じゃあ何故、僕が溜息ついたのかって、
 それを君に話す必要なんかないじゃないか。
 君は一体何を言わせようとするんだ」

一人で話そうとして一人で怒るマッチポンプ。

495波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/21(月) 23:53:16
>>494
「必要はないけど、『興味』はあるの。
 私、悩む人って嫌いじゃないのよね。
 もちろん、アドバイスなんてしないけど……ただ、聞くだけ」

「私は、波除 楼子。
 地面に掘った穴代わりに、使ってみたくない?」

496トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/22(火) 00:00:22
>>495
「興味かなるほど、
 正直だな」

「ただ『心配』だからと言って、
 余計なことばかりしようとする輩よりよっぽど好感が持てる。
 たしかに王様の髪を切った床屋みたいに、
 穴に悩みを話すのも良いかもしれない」

「だが断る」

「僕はそう言うときは林檎の樹と決めているんだ。
 葡萄の樹でも見知らぬ女でもない、
 林檎の樹だ。
 よって君に話すことはない、解ったか。」

497波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/22(火) 00:07:10
>>496
「林檎の木?」

拒絶するトニーに対し、女の瞳は逆にきらきらしてきた。

「どうして林檎なの?
 葡萄は嫌いとか……ああ、故郷が林檎園とか?」

興味津々の様子で尋ねた後、付け加えた。

「ちなみに私だったら、海に打ち明けるわね」

498トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/22(火) 00:14:42
>>497
「知らないのか?
 林檎は知恵に木の実と言うじゃないか
 それにはるか昔荒野の開拓者は、
 自らの歩んだ道に林檎の種を植えたとされる。
 その偉大な彼に敬意を表して僕は悩みを林檎の樹に打ち明けるんだ。」

「あと別に葡萄は嫌いじゃない寧ろ好きだ。
 というか樹になる物は基本全部好きだ
 海か…海は余り好きじゃないな樹が育ちにくいからな…」

499波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/22(火) 01:23:35
>>498
「あら、ご挨拶ね。
 でも、全ての樹は海から上がってきたのよ?
 海は全ての生命の母なんだから」

何故か海の代表として意見する波除。
コンビニ前で謎の議論が白熱してきた。

「それに、相談しようにも、
 この辺に林檎農家なんてないんじゃない?」

500トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/22(火) 22:24:00
>>499
「悪いが僕はお父さんッ子でね
 母よりも父なる山々を支持するよ」

まさか適当に付けた山派設定がすぐ使われるとは思わなんだ。

「んー」

「わざわざ農家に行かなくても、
 樹は何時何処にでもある。」

男はそう言って片足を上げて…

「そう…」

「ここにも…」

地面を足で弾く。

すると地面からポコンと芽が生え…

 ニョ キ
   ニ ョキ ニョ キィ

見る見る内に芽は、成長していくッ!

501波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/22(火) 23:04:44
>>500
「普通逆よね。お互い」

娘は父に、息子は母にと言いたいらしい。

そして、

 ニョ キ
   ニ ョキ ニョ キィ

見る見る伸張する樹の姿を、思わず見上げる。

「あらら……スタンド使いだったのね。
 これ、もしかして、林檎の樹?
 林檎の樹を生やす能力――そういうこと?」

矢継ぎ早に質問する波除もアレだが、
人気の多いコンビニ前に突如生えた『樹』に、
周囲の視線が集まりまくっているぞ。

502トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/22(火) 23:13:47
>>501
「母親のことも愛しているが…
 僕は父さんを尊敬している」

 ザワ
             ザワ

コンビニの中がざわついている…
林檎の樹が生えているからではない、
店内の電気が消えているのだ。

自動ドアも機能していない様だ。

「もちろん林檎の樹だ。
 もっとも…林檎じゃなくても出せるのだがね」

樹からは林檎が成り、
瞬く間にその身を太らせていく…

そう、大きすぎるほどに、
実は際限なく越えていく。

「おっと…
 これ以上はマズいな」

503波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/22(火) 23:23:39
>>502
「あら、あらら。
 お店の電源……この樹が……?」

ざわつく店の内外を見比べ、
しかし迷惑などとは露とも考えないのが『波除楼子』だ。
今は、『林檎の樹』について知ることの方が大事なのだ。

「スタンドは『精神の力』って聞いたわ。
 確かに、あなたの精神には林檎が宿ってるわね。
 こんな大きな林檎の実、見たことないもの」

一応、落ちてくると怖いので真下を避けながら、
感心したように見上げる。

「これ、食べれるの?
 電気の味がしたりしない?」

504トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/22(火) 23:30:34
>>503
「下から離れた方がいい
 万有引力の発見と共に頭が割れても知らないぞ?」

波除を樹の下から離れさせてから別の芽を生やし樹だけ消滅。
生えた芽はそのまま踏み潰して消してしまう。

「フロンティア・スピリットが有ると言ってくれ、
 僕の林檎は故郷の大地のように大きいんだ」

一個拾って波除に渡そう。

「んー」

「電気の味がどんなのかは知らないが、
 普通の林檎だぞ?
 大きさ以外は」

505波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/22(火) 23:46:11
>>504
「ありが……と……とっと」

     ズルッ  バガ!

人の頭以上に大きな林檎を受け取るも、
予想以上の重さに落としてしまう。

「割れちゃったわね。
 でも、食べやすくなったからいいかも」

気にせず、腰を落とすと、割れた端を一口齧った。

        シャリッ

「ん。美味しい。
 電気の味がしないのは残念だけど」

樹が消えたので、見物人は大半立ち去った。
大きな林檎を見ている子供に、波除が手を振る。

「食べる? 一人じゃ食べきれないし」

506トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/22(火) 23:55:14
>>505
「言ってくれれば割るのに…」

自分でも林檎を一つ拾って『W・A』で割る。

「だから電気の味ってどんなのだよ…
 鉄なのか炭酸なのか…」

ブツブツ言いながら林檎をかじる。

「新鮮度とボリュームなら他の追随を許さないよ
 坊や、安心して食べな」

謎のフォロー。

507波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/23(水) 00:10:59
>>506
「パワフルなスタンドねえ。
 私のでも出来なくはない、けど」

林檎を齧りながら、子供に割れた破片を渡す。
それでも普通の林檎サイズだ。
驚きながらも、そこは子供、
親がいないのをいいことに食べてしまった。

「電気の味?
 ん〜〜、舌がピリピリしたり?」

適当なことを話しながら、林檎を食べ終えた。
無論全部ではなく、一個分程度。

「ごちそうさまでした」

508トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/23(水) 00:29:26
>>507
「ありがとうと言っておくよ」

「それ味じゃなくて、
 ただ舌に電気が流れてるだけじゃないか?」

シャクシャク食べて気が付けば一つ完食していた。

「もう良いのかい?
 余ったのなら食べるけど」

残ったのを指差して尋ねる…が、

シャクッ

返事も聞かずに食べていた。

509波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/23(水) 00:33:50
>>508
「細かいことは言いっこなし。
 こんなに大きな林檎なんだから」

ラギュラーの突っ込みによくわからない返事をすると、
立ち上がった。

「ええ、もう満腹。
 林檎は薬だっていうし、また会いたいわね。
 あなた、名前は? 
 それくらい教えてくれてもいいでしょ?」

ちなみに、自分は最初に名乗っている。

510トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/23(水) 00:40:28
>>509
「大きさ関係あるのか?」

「僕か?
 僕の名前は、
 トニー」

「トニー・ラギュラーだ
 トニーでも
 ラギュラーでも好きに呼んでくれ」

一瞬トニーに被って人影が見えるがすぐに消えた。

511波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/23(水) 00:44:01
>>510
「『トニー・ラギュラー』」

復唱し、微笑む。

「『林檎』をつくる……『そっち』のお名前は?」


  ズズ ズズズ……

女の足元から浮上する、小さな一隻の『戦艦』。


「私の『これ』は、『モンド・デュ・シランス』。
 海が好きそうなスタンド……そう思わない?」

512トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/23(水) 00:50:51
>>511
「『ワシントン・アップル』」

トニーの傍らに全身に無数の穴がある人型が現れる。

「林檎を作るだけではないが…
 虫食い林檎の様ではあるな」

「カッコいいね
 シャワー浴びるときに湯船に浮かべておきたくなったよ」

しゃがんで『戦艦』を指でつっつく。

513波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/23(水) 00:56:32
>>512
「素敵。名前も『アップル』なのね」

『戦艦』は精密な出来で、まるで『スケールモデル』のようだ。
指で突付こうとしたトニーだが、その寸前で、

         タタン! タタタタタタタタタ!!

その『機銃』が、火を吹いた。

「ごめんなさいね。
 それ、『玩具』じゃないの」

小さいが、威力は『本物』だ――
『点線』のような弾痕が、コンビニのガラス扉を貫いている。

514トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/23(水) 01:05:35
>>513
「開拓者だからな」

林檎=開拓者という謎の図式。

「おおっと!」

「成りは小さくとも
 コロンブスってわけか」

意味不明のたたえ文句がでた。

きっとコンビニ内では、
停電したり扉に穴開いたりで軽いパニックだろう。

515波除 楼子『モンド・デュ・シランス』:2012/05/23(水) 01:11:01
>>514
「『アメリカ大陸』だって発見できるわよ。

 あら、そうじゃない。
 開拓者にも、航海はつきものよ。
 海を渡らなけりゃ、新大陸はなかったんだから。
 山とか海とか、張り合う意味なかったわね」

なんだか謎の結論を見出すと、満足した。

「それじゃ、私はこれで。
 またどこかで会いましょう、ミスター・ラギュラー」

片手を振ると、コンビニを後にした。

……パニックになったコンビニをトニーに任せて。

516トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/05/23(水) 01:17:29
>>515
「その大陸も火山によって、
 海を割って表れたんだ。
 山舐めんな山」

謎の結論に謎の抗議、
謎が謎を呼ぶ謎展開だ。

「ン…」
「またな波除」

そしてトニーも去っていく…。

パニックになったコンビニの前に大量の巨大林檎を残して…。

そう何時の日も開拓者の存在に原住民は、泣きを見るのである。

517椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/24(木) 00:36:05
夕方。
秋映高等部の制服を着た少女が、大通りを歩いている。
肩を越す長い髪に、同じくやや長めのスカート。
化粧っけはなく、全体的におとなしげな容姿をしている。
おとなしげというより、そのどこか沈んだ、ぼんやりした表情は、幸薄げですらあった。

518薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/24(木) 00:54:01
>>517

そんな『幸薄さ』を嗅ぎ取った。

押し売りする気は無いけど、売れそうな相手には売りたい。

「ねえ、ちょっと」

後ろから声を掛ける。まるで『ナンパ』のような『カルい』口調だ。

519椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/24(木) 01:00:15
>>518
肩がピクンと震える。
おっかなびっくり、といった様子で振り返った。

「あ、はい……私ですか?」

長い睫毛が目に翳を落とす。

520薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/24(木) 01:10:25
>>519

振り返ると、少女が居る。

前髪を揃えた白髪・赤目。黒いワンピースドレスに、左胸には赤いコサージュ。

身体は小さく、中学生か小学生に見える。

「そう、あんた。」

「如何にも『幸薄』そーなオーラがプンプンしてる、あんただ。」

ミョーに強気で、貴女とは反対だ。

余計なお世話だと思うなら、無視するなり何なりするとベネ。関わるとロクでもなさそーだ。

.....ただ、

「『幸せ』になりたくない?」

「私は人に『幸せ』を売っている。キョーミ有る?」

もし貴方が『スキモノ』で、仮に興味が有るなら――

521椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/24(木) 01:17:14
>>520
「…………」

椎野に幸薄げなオーラがあるとすれば、
少女には危げなオーラが漂っていた。
いかにも気弱そうな椎野は、気の強そうな少女に話しかけられて、

「―――ふふ」

小さく、笑った。
笑って逃げるための笑みではなく、悲しげで、だけどどこか投げやりな笑み。

「私に幸せを売るのは、難しいと思うよ?
本当に売ってくれるなら、買うけれど……無理だよ、私の欲しいのは、
買えるようなものじゃないから」

522薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/24(木) 01:28:37
>>521

「むう」

こーいう事を言う奴は、大抵『重たい』話を抱えている。

つまり、『地雷』が有る。つまり、軽い気持ちで深く関わるとロクな事にならない。

「……まあ、幸せって言っても『気軽』な幸せよ。」

「あんたの人生をどうこうすんのは無理だけど、『ハッピー!』な気分にはなる、かも。」

こうなると『売り』も、ちょっとばかり消極的だ。

523椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/24(木) 01:34:12
>>522
「なぁんだ」

その言葉に、拍子抜けしたように息を吐く。
少し俯き、自分のローファーの爪先を見つめる。

「なぁん、だ」

トントン、と靴を鳴らして、もう一度繰り返した。さっきよりも寂しげに。
そして顔を上げる。

「幸せなお時間を提供します、ってことね?」

そう問う表情は、もうおおむね普通の笑顔に近い。

「何をしてくれるの?
おじょうちゃんが二時間くらいデートしてくれるとか?
ああでもそれなら普通は女の私には声をかけないかな?」

524薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/24(木) 01:42:28
>>523

「なんか、ごめんね」

何か期待させたかもしれない。こいつは申し訳ない事だ。

思わず、釣られて足元を見る。だが、地面が気の利いた事を言うハズも無い。

顔を上げるのにも、釣られた。

「そういうこと」

「デート……でもいーけど。」

本来はンな事はしないと断言するが、何と無く『負い目』が有る。

「まあ、幸せの『おまじない』ってトコ」

「初回だから安くするよ。なんなら立証しようか」

とは言え、商売は忘れない。

『おまじない』――何と無ぁく女子が好きそうなワードで気を引く。

525椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/24(木) 01:54:38
>>524
「謝らないで。あなたは、なんにも、悪くないんだから。でしょ?」

穏やかな言葉だが、最後の一言にどこか、
「私の害になることをしたりはしないよね」という確認が感じられる。

「おまじない、おまじない。ふうん……」

口の中でそのワードを転がすように繰り返した。

「印鑑とか壺とか絵とか売ろうとしても、お金ないよ」

柔らかに拒否をしかけて、

「……ん? 今、『立証』って言った? 立証って、何を?」

526薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/24(木) 02:10:00
>>525

「まあ、それもそうだ。」

「私は悪くないよ。」

口先の謝罪だから、失う物は無い。
また、確認に応える。悪意も無い。

「そう、おまじない」

そういえば『おまじない』は『お呪い』と書くそうだが、そういうネガティブな事はどーでもいい。

「んなもん売らない。私が売るのはあくまでも『幸せ』だけ」

急に、一歩下がる。にやりと口元に笑いを浮かべる。自信ありげだ。

「言ったよ、立証。しようか?」

「ん、何って……そりゃあ」

ド ド ド ド ド ド ド ド

          「『幸せ』を」

        バァ――z___ン!!!

527椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/24(木) 02:18:15
>>526
「…………!」

少女の見栄を切った言い方に圧倒されて息を飲み、
その数秒後、

「……っぷ、あはは!」

笑い出した。

「やだなあ、何言ってるの?
幸せの立証って、つまり『たまたまいいことが起きるのを見せてくれる』ってこと?
無理無理、無理だよそんなの。
『おまじない』は、しっかり当たっちゃったら『おまじない』じゃないんだから」

まるっきり、信じようとしていない。

「言っとくけど、仕込みやサクラで騙されなんてしないからね」

528薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 00:07:45
>>527

「いいや。」

「『幸せ』はあるよ。私はそれを『立証』出来るんだ。」

今度は、釣られて笑う事は無い。

不敵そうな笑みで、貴女を見上げる。

「じゃあ、私のは『おまじない』じゃあないねえ。」

「で、どうする? 『立証』……見る?」

『根拠』は無いが、何か『底知れぬ自信』がある言葉だ。

529椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 00:20:43
>>528
「はは……は、あ」

堂々とした少女の振る舞いに、笑みを収める。
多分、ちょっと。
ほんのちょっとだけ。
怖かったから。

「…………」

この子は中学生か小学生、それなら単にごっこ遊びをしているという可能性もなくはない。
なくはないけれど、とてもそうとは見えなかった。
関わらない方がいいような気が、今更ながらしてきた。
でも、あれだけ思い切り、
『少女には自分を幸せになど出来ない』という意味でも、
『おまじないに効力などない』という意味でも否定をした手前、
逃げてしまうのも悔しかった。

「……見せてくれるっていうなら、喜んでお願いしたい、かな」

だから、もう一歩、関わることにしてしまう。

530薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 00:39:23
>>529

「じゃあ見せよう。」

無邪気な子供のようにも見えるだろう。

あるいは狂った宗教家か――

手に持っていた鞄から、妙な物を取り出した。『鈴』が沢山付いた『棒』だ。

「『鈴』が『幸せ』を呼ぶの。」

そう言って、右手に持ったその棒を上に掲げる。

ズ ギュン!!

この時――仮に視線が『棒』に釣られて上に向いていたら『確認』出来ないだろう。

少女の背後に『潜む』ように発現された白い影に――!!

531椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 00:44:25
>>530
「鈴……」

素直に取り出された棒を見ている。

「お坊さんの錫杖だっけ、あれみたいな……」

視線は棒につけられた鈴に向けられている。
少女の背後に音もなく現れた物には、気付かない……。

「……ラッキーアイテムが鈴っていうのは、まあ、ありそうな話」

532薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 00:55:25
>>531

――上手くいった。

こーいうのは最初が肝心なのだ。

辺りの通行人の視線がやや痛いが、まあ気にするまい。

....サササッ

白い影が少女の背中に二回触れ、『金色の鈴』を取り付ける。

そして少女に隠れるように、縮こまる。

「では、ちょっと移動しよう。」

特に意見しないなら、少女は近くのコンビニへと向かう。

白い影は常にス精BAを活かし、そちらからは見えないようにしながら連れ歩く。

533椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 01:03:36
>>532
「…………?」

棒とその先の鈴に何があったわけでもなく、きょとんとした表情を浮かべる。

「え、今の何?」

そんなに信じているわけでもないけれど、
仰々しく上に掲げるならもう少し何かあるかと思っていた。
狐につままれたような心持ちで、コンビニに向かい出す少女の後を一歩遅れて追い――

後を追い?

「ねえ、あなた、背中に何か……」

少女の背中、服の外側に鈴が付けられているなら、
少し後ろから見ればきっとその輝きが目に入るだろう。
服の内側であれば、それは気のせいだったのだろうけれど。

534薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 01:07:27
>>533

「なんでもないのよ」

気を引く為、それだけだ。

「ん」

――鈴を見られたか。まあいいや。

「アクセサリーみたいなもんよ、『鈴』好きだからさ。」

言い訳なんて適当で良い。服に鈴、確かになんか『ダサい』かもだが――まあ、格別の違和感は無い、ハズ。

つかつかと歩いて行き、コンビニに入る。

辺りを見回している――どうも、何か探しているらしい。

535椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 15:53:45
>>534
「そう。猫の首輪みたいだね」

特に突っ込むこともなく、コンビニまでついていった。

「…………」

見回している少女のことを、黙って、じいっとじいっと観察している。
たまに店員などにも目を走らせる。

536薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 16:31:08
>>535

「猫じゃないよ」

『レディ・リン』は現在店先に待機させている。

あくまでも『念のため』だ。『もしかすると目の前の少女はスタンド使いかも』という『念』の。

「在った」

入り口の近くの棚に、一番くじが在った。

先程の棒を出す。それを数回、軽く振って見せる。

この時、左手で背中を『掻いて』いるように見えるだろう。

また、よぉ〜〜〜く観察すると、『棒を振り終わった後にも』鈴の音が二回程聞こえるハズだ。

そしてもう一つ――

「これにしよう」

一番くじを一枚手に取る。

その背中の鈴が『錆び付いている』――それが確認出来るだろう。さっきは『金色』だったハズだが――?

(この時点で、『レディ・リン』を解除している。)

目を走らされた店員だが――特に何かしている様子もない。

537椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 16:49:10
>>536
「…………」

椎野妙子は観察した。
何を見ればいいか分からない状況で、とにかく見えそうな物をおよそ見た。
そして、

「『待った』」

止める。

「あなたが決めた運試しの方法で運を試すって、不正の余地があると思わない?
どうかな、そっちの……ペットボトルのお茶の、QRコードで当てる懸賞じゃできないかな。
ほら、wiiとかi podがもらえるとか言う……」

細く白い指で、お茶の並んでいる棚を指した。

538薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 17:08:42
>>537

「…………」

「…………まあいいや。」

そのお茶を取りに向かう。

「結果は変わらないと思うけど。」

(ま、念には念を、だね。)

――ん? そういえば……

>「ねえ、あなた、背中に何か……」

「んん」

どうも、おかしいな――背中の鈴は、『一般人』には見えないハズだぞ?

あまりに『自然』だったんで気付かなかったが……こいつ『スタンド使い』じゃん!

(あんまりにも『鈴』が日常的になりすぎてて、これが『特異』だって忘れてた!)

(でも、見た目はただの『鈴』だ)

つまり、向こうが気付いてるとは限らないワケだ。

こうなれば予定変更だ。

......ズギュン

『レディ・リン』をまともに発現し、様子を見る。
此処はコンビニ、人もまあまあ居るし、いきなり襲われる事もあるまい……

下手に隠し通すよりは、こうした方が『簡単』だ。

539椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 17:27:52
>>538
「うるさくってごめんなさいね」

申し訳なさと、面白がりと、どこか緊張がまぜこぜになった微笑みで見ていた。
しかし、足を止めたことに、首をかしげる。

「ん、どうかし――、!?」

出現した、白い人型の『何か』――それに目を見開く。
咄嗟に身構え、曖昧に体を守るような手つきをする。

「……あなた……そういうこと……。
何、何のつもり?」

迫力のない目で、精一杯睨むようにして威嚇する。

540薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 18:15:22
>>539
「…………」

    ド ド ド ド ド ド....

「隠し通すのは難しいと思ったのよ。」

「あんたがスタンド使いってのは(ついさっきから)知ってたんだ。」

――あの鈴が見えるのは『スタンド使い』だけだからね。

スタンド『レディ・リン』を呼び寄せる。

「敵意は無いよ。」

「さあ、幸せを立証する『続き』をしようかな。」

そう言いながら、ペットボトルのお茶を一つ手に取る。

顔からは不敵な笑みが消えない。

541椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 18:26:34
>>540
「……今のは、『引っ掛け』、ね」

敵意がないと言われたことで、とりあえずは体の力を抜く。
だが、どこか怖がるように、少女……というか白い『スタンド』から距離を取っている。
『スタンド使い』と接し慣れていない様子がありありと分かる。

「種も仕掛けもあるみたい。
……お茶代は私が出すよ、立証してくれって言ったのは私なんだから」

ここで経費を使わせてしまったことで、
やっぱり買いませんと言い辛くなるのは嫌だという計算もあった。
シックなお財布を取り出し、百円硬貨を二枚、怖々少女に渡す。

542薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 18:41:22
>>541

「そういうコトね」

お茶を手に取り、レジに向かう。

スタンド使いに『慣れていない』様子には特に突っ込まない――つい最近まで、自分もそうだった。

「ああ、ありがとう」

「――察しは付いてるのかな? この『レディ・リン』の能力に。」

受け取った硬貨で、手早く会計を済ます。

袋には入れていない。会計出来次第、店外へと出たい。

543椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 18:50:04
>>542
してやられた、という妙な敗北感がなくはなかったが、
しかし身構えないでいることが危険な可能性も考えれば、あれでよかったのだろうと思う。
多分。椎野妙子はその辺りの機微がよく分からない。

「察し? ううん、全然……ああ、『レディ・リン』っていうんだ、それ。
『鈴』を出すと、『幸運に見えること』が起きる――くらいまでは、予想してるけど……」

会計が済み、二人で店外へ出る。
つかず離れずの距離を保ち、考えながら口にする。

「『幸運に見えること』を起こす経路は……幾つもあるから。
たとえば……短い時間の未来予知ができる、とか。
幾つかの選択肢で正解を引き当てることができる、とか。
……他にも沢山考えられるから、予想はできない。
ただ、それ、当たるんだろうな、とは思ってるよ。
当たるんでしょ?」

544薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 19:06:01
>>543

「そう、『レディ・リン』」

まあ、別に真剣(マジ)に答えてくれるとは思っていない。

携帯電話をポケットから取り出し、QRコードを認識させる。

「あんたのスタンドは? なんて言う、どういうスタンドなのさ」

「答えはそれを聞いてからね。一方的じゃあ不公平だもの」

――そう。一方的に『知られる』のはマズイのだ。

「当たるのだけは断言出来るね……こーいうの(QRコード)の場合はどーなるか分からないけど」

545椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 19:20:24
>>544
「…………」

問いに、沈黙する。
視線を彷徨わせ、唇を噛み、指を絡ませ、屈託の挙句、

「……『レクイエム・フォー・ドリーム』」

囁くように口にした。
聞いてほしいのか聞いてほしくないのか、
誰かに教えたいのか教えたくないのか、自分でもよく分からないままに。

「人や物の……見聞きしたものを再生する力」

そこでまた口を閉ざし、少女の方を窺った。

「これで、いい?」

546薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 19:25:12
>>545

「………」

「なるほど」

成る程、これ以上『知る』のは難しいだろう。

そして――彼女は商売相手。必要以上に騙すのは『失礼』だ。

「『レディ・リン』」

「『鈴』が鳴るとき、『幸せ』を呼び込む能力があるのよ」

「まじりっけ無しに『幸せ』をね」

QRコードを認識させる――程なく、表示されたURLにアクセスする。

さて、結果は――?

547椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 19:35:09
>>546
「よかった」

頷かれたことに、ほっとする。
どこか解放感――それは質問からの解放だけではなさそうな――を感じさせる、
軽い表情を浮かべる。

「幸せ。不思議な言葉だね。何だってできそうで、でも幻みたいでもある」

そして、携帯の画面を横から覗きこむ。
もったいぶるようにスクロールを要求するサイトを下に降りていくと――

「! 当たってる!」

当たるのは分かっていたとは言え、やはり実際にその画面が見えると驚きがあった。

「えっと……ipodのnanoだ! へえ、へええええ」

感嘆の声を上げる。

548薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 19:48:01
(鈴2個分ならもうちょい幸せは『しょぼい』かもですが、場スレですし、まあそこは『ノリ』で)

>>547

「?」

そんなに『良かった』だろうか? ……まあいい。その辺は感性の問題か。

「まあね」

「そして、こわい力だ。人の運命だって捩曲げるんだから」

スクロールしていく。その表情には、軽い笑顔――然しそちらとは少し毛色が違う。

「……やっぱりか」

「欲しい?」

何か、少々つまらなさそうだ。

549椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 19:54:30
>>548
「……そうだね、こわいね」

ぽとん、と一粒水滴をおとしたような声で同意した。

「ん、んん?
そりゃまあ、欲しいか欲しくないかで言ったら、欲しい、けれ、ど」

と言いつつ、物欲しげな表情は浮かべない。

「くれるとしても、『幸運』を買ったらセットで、でしょ?」

言葉を継ぎながら、つまらなそうな表情を不思議がる。
何に不満があるのだろう、簡単に幸運が実現してもう飽きているとか?
それなら分からないでもないけれど、
ここで外れていたら『商売』が上手くいかないのだから、がっかりするのはおかしな話だ。

550薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 20:04:16
>>549

「でしょ」

携帯電話を一度閉じる。

「やっぱり欲しい?」

「いやね、『これ』持ってるんだ、私。」

ふぅ、と溜め息をつく。

『レディ・リン』は解除されたらしく、姿が見えない。

「どうせ『立証』するなら、この『マウンテンバイク』がほしかったなあって」

……幸運に飽きるコトなんて無い。むしろ幸運になる程、更なる幸運が欲しくなる。

だから、リピーターが出来る。

「それに(あんたも)スタンド使いなんだから、立証しなくても『説明』出来るし」

「まあ、あんたの予想通り、幸運を買うんなら、だけど」

551椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 20:21:34
>>550
少女の言葉に、

「……クス」

小さく笑った。

「なんだ、ちょっと難しい顔してるから、哲学じみた幸福論的懐疑とか語られるのかと思った」

もう持ってるから欲しくない。シンプルな理由だった。
可愛げがあるとすら言える。
少なくとも、ipodよりマウンテンバイクを欲しがるレベルなら、可愛げがある。

「うーん、そうだなあ、どうしよっかなあ」

幸運を買うかどうか、考えるように唸り、

「ん」

『レディ・リン』が消えていることに気付いた。

(幸運を実現したら、スタンドを消していい……
いや、幸運を実現するまでは消せない、のかな?)

少女の背中についてた鈴や、例の鈴が沢山ついた棒の鈴も消えているのか、
なんとなく見てみる。

552薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 20:33:56
>>551

「私はそんなに賢くないから」

最低でも、『幸福論』なんてのは考えた事も無い。

「じゃあ、名刺だけでも」

名刺――それくらいなら良いかも、と思わせたい。

……ちなみに。

背中の鈴は『錆びている』――それだけで『消え』てはいない。

棒に着いた鈴は、『消えていない』――

553椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 21:10:36
>>552
「『名刺』? 私、ただの高校生だから名刺なんか持ってないよ。
それともあなたがくれるの? それならもらうけど」

自分の名前を教えるのは危機感を覚えるが、教えられる分には特に危険を感じない。
名前を売っておくのは、多分商売人の基本だろう。
そう思いつつ、ちら、と鈴を見た。錆びている。錆びている。酸化している。

「……ところで、あなた、博愛主義者?
それとも奉仕主義者とか、献身趣味があるとか……とにかく、そういうのなの?」

554薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/25(金) 21:16:32
>>553

「ああ、言葉足らずだったね」

「私の名刺。『幸運』が欲しい時に呼んで欲しいのよね」

『レディ・リン』の与える幸運は長続きしない――だから、『今・幸せが欲しい』時に使わないと意味が無い。

つまり、この『デリバリー』形式が『相応しい』のだ。

「?」

「なんでよ?」

特に『博愛』や『奉仕』を自覚しているつもりは無いが――

555椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/25(金) 21:36:14
>>554
「ああ、あなたのか。それなら喜んでもらっとこうかな。
幸運が欲しい時は……あるだろうし。
っていうか詳しいことを教えてもらってないんだけど、
お値段としてはおいくらなの? あとどういう幸運がどのタイミングで来るか選べるの?」

それなりに乗り気で話を聞こうとしている。
そう、だって今まで見せてもらったことをそのまま受け取れば、
十分にメリットはある買い物なのだから。
そのまま受け取れば、だけれど。

「ふうん、違うんだ。違うんだったらさぁ――」

アイトゥアイ、少女の瞳を覗き込んで問いかける。

「――違うんだったら、何でこういうことしてるの?」

軽く微笑んで、けれど何かを突きつけるように。

「偽物開運グッズの商売でもよく突っ込まれるでしょう?
これを買ったら宝くじが当たりました、美人と結婚しました、難病が治りました。
それなら、『もうそれでいい』じゃない。
知人友人家族にその幸せの財布でも配って、豊かに暮らせばいい。
なのにそうしない、色んな人に売りに出す理由を、
開運グッズの人たちは『皆さんにも幸せをお裾分けしたくて』とか
奉仕精神っぽいことにしているけれど、その実は『効果がない』って嘘があるからだよね」

ずっと考えていたのだろう、滔々と並べたてる。

「さて、それじゃあ、あなたはどうなのかな。
確かに『鈴』には効果がある。『幸運』を呼べる。
でもそれなら、『幸運』を自分で自分に使いまくれば、
わざわざこんな地道な商売なんかしなくても、幾らでも楽に暮らせると思うんだ。
せめて、『幸運』を呼びよせてから人に声をかければ、
百発百中でいいお客さんばっかりが釣れるはず。
なのにそうしない。だからって、皆を幸せにしたいって奉仕の気持ちがあるわけでもない。
それって……何か、嘘があるからかなあって、私は思うんだけど、どう?」

小首をかしげて、疑った。

556薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/26(土) 20:09:49
>>555

「値段は幸せの度合いによるね」

「幸せは『数値』では表せないけど――三段階あって、一万円・五千円・千円ね」

「場合(わたしのつごう)によってはもうちょっと安く、高くなるかも」

あくまでも『スタンド』などという『不安定』なモノを用いた商売。

それも、『正規』の商売ではないのだ。ある程度の『曖昧さ』は許容すべき、かも。

で。

「――んん」

そんな事を聞かれたのは初めてだ。

さて、どう答えるか――『本当のタネ』を言うか? 然しそれでは、いざという時に困るが……

「……仕方がない」

「本当の事を教えてあげると、『レディ・リン』の能力は『少し違う』」

「だから、私はあんまり『乱用』したくはない」

557椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/26(土) 20:16:13
>>556
「三段階……五千円以上は、学生の身には結構気合いがいるな」

とりあえずそこは頷いておくとして、である。

「いいね、本当の話は取っても好きだよ。大体誰かを傷つけるから」

そんなことを、一応は嬉しげに言う。

「――で、乱用できない理由は?」

もちろん、そこを聞かずに買い物はできやしない。

558薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/26(土) 23:54:48
>>557

「これでも良心的よ? たいていの場合、利益の方が大きくなる」

これは嘘では無い。

一万円を支払って利益が一万円以下、というのは中々無い――

ただし、『千円』『五千円』の場合は、少し違ってくるが。

「うん、じゃあ話そう」

「『レディ・リン』の能力は『幸せを前借り』する事――分かる(ドューユーアンダースタンド)?」

559椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/27(日) 00:25:34
>>558
「そうだろうね、欲しい時にさっきくらいの幸運を掴めるなら……
そして直接的な金銭利益に限らなければ、得は随分っていう気はするよ」

頷く。
「テストで狙ったヤマが出る」くらいなら恐らく五千円程度で叶うのだろうが、
そのテストが大学入試だったりすれば、一万円でも安いくらいだ。

「『幸せの前借り』……」

鸚鵡返しして、

「……ああ」

軽く顔をしかめた。

「『先取り約束機』には悪いイメージばかりあるな。
ドラえもんをモチーフにした『凍りのくじら』って小説で――って、まあそれはいいや。
つまり、さっきipodが手に入ったってことは、近々あなたのipodが壊れるの?」

560薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/27(日) 01:22:20
>>559

「ところが、そうはいかない時もある」

「『試験のヤマ』みたいなのは『運』だけじゃないし――試した事も無い」

『不安定』は良いがそーいう『不確定』なのは『商売』としてはマズい。

「そう、前借り――」

「ただ、少し『認識』が違うね。例えばその『報い』が降りかかるのは『iPod』に限らない」

「『幸せ』になった分だけ後で『不幸』になるのよ。だから乱用したくない」

「……どうするよ、名刺。受け取ってくれるかな?」

561椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/27(日) 02:14:28
>>560
「――そうなの?」

眉をひそめて、目を細める。

「……でも、幸運を呼ぶタイミングは、選べるんでしょう?
私なら試験の時に使いたいな……
まあ、売ってる方からすると、そんな大きく期待されたくないってとこかもしれないけど」

責任問題――と言ってくる相手がいるのだろう。

「ああ、もっと広くって、何が起こるか分かんないんだ。
……困るね。困るけど……」

くるり、と指を回した。

「それでも幸運が必要な時はあるだろうし。
それに、名刺をもらっただけじゃあ、不幸も幸運もやってこないんでしょ?」

562薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/27(日) 12:43:53
>>561

「鈴が鳴った時、幸運が来る――」

「まあ、効果はある、かも」

「でも、そーいう『人生』に関わる問題を私に任せるのはちょっと……ね?」

失敗したら洒落にならないし、仮に合格しても、なんかスッキリしそうに無い。

他人の人生をぶち壊せる力なんだ――と再確認する。

「ま、幸せだけかい摘まんで生きられるなんて事は無いらしいよ」

「そうね、名刺だけなら何の問題もないのよ」

563椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/27(日) 19:23:19
>>562
「……そう」

口をつぐむ。
躊躇うように何度か唇を舌で湿し、そして言う。

「……でも、幸運の使い方が購入者任せなら、
大きな場面で『鈴』を使う人はこれから絶対出てくるよ。それも沢山。
確実な幸運って、むしろ大きい場面でこそ必要とされるものだから。
オカルトの効果が信じられてた時代は、権力者は皆占い師を雇ってた。
入試、一世一代の賭けごと、生死をかけた手術――
『幸運』を売るなら、そういう使われ方は覚悟しといたほうがいいと思う。
余計なお世話かもしれないけどね」

言い終わって、肩をすくめる。
胸の内には、口にしなかった説教もあった。
『幸運』の中毒性はきっと恐ろしく高い。
『幸運ジャンキー』のようになる人間が出かねない。
果たしてこの少女は、それに対応できるのだろうか。

(……でも、そこまでは私の知ったことじゃ、ないからね)

それはそれとして、と話を続ける。

「それなら欲しいよ、名刺。是非是非。
それと、もう少し聞きたいんだけど……
払うお金と、ラッキーの大きさ、アンラッキーの大きさって、どれくらいの関係?」

564薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/27(日) 20:59:54
>>563

「んん、神頼みみたいなモンか……」

「まあ……そうなったらそうなったで、新興宗教でも開こうかなあ」

どうも、あまり真面目に考えている訳でもなさそうだ。

「じゃあ、名刺」

――――――――――――――
幸せ売ります

薬師丸 幸 Yakushimaru sati

Tel:***-****-****
mail:Sati-usagi77@***.jp
――――――――――――――

「『幸せ度』については、結構長くなるから簡単に話すけど」

「『ポーカー』で言うなら千円なら『初手にワンペア』で、五千円なら『スリーカード』……一万円なら『フルハウス』」

「ってとこかな」

565椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/27(日) 23:46:27
>>564
「『スタンド』だけなら、宗教には向いてると思うよ……本当にね」

言いつつ、名刺を受け取る。

「サチちゃんって言うんだ、可愛い名前」

小さく微笑む。

「……スリーカードまでは、まあ、なくはない感じだねえ。なるほど。
不幸の揺れ戻しの方は?」

566薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 00:08:51
>>565

「ま、冗談にしとこう」

『出来る』という考えを膨らせると、何時か本当にやってしまいそうだから怖い。

「可愛い、か。嬉しいね」

まるで『名付け親(ゴッドファーザー)』かのように喜びつつ――

「そういえば、名前聞いてなかった」

小さく笑いながら言う。

「……そっちは説明が『もっと』難しいからねえ。まあ、同じぐらい不幸になると思えば問題ないよ」

567椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 00:26:18
>>566
「名前? 私の? えーっと」

少し躊躇うそぶりを見せ、しかし意を決したように応じる。

「『妙子』。それが私の名前」


「同じくらいかぁ……」

苦いものを噛んだ顔になる。

「初手でフルハウスを反転させたレベルのアンラッキーって、
交通事故でそれくらいのことが起きたら死ぬんじゃない?
アンラッキーの方も、起きるタイミングを選べるの?」

568薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 00:45:47
>>567

「妙子――ふうん」

「タエちゃんって呼んでいいかな? 『あだ名』――好きだからさ」

如何にもフレンドリーな感じを漂わせながら、提案する。

他意はなさそうだが――

「少なくとも、『直接』死ぬ不幸は無い……多分だけどね」

「でも、鈴一個でも『間接的』に死ぬのはありえるよ」

「例えばそれこそ『運転中』に『目に汗が入る不幸』なんて、如何にも危ない」

「『不幸の度合い』は『何が起こるか』であって『何時何処で起こるか』は関係無いからね」

「タイミングはまあ、『基本的』には選べるから気にしなくていいよ」

569椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 00:53:19
>>568
「いいよ。あなたのこともさっちゃんって呼ばせてくれるならね」

フレンドリーさを返すように、そうねだる。

「そんな時にそんな不幸が起こるなんて、本当の意味で不幸だね。
何かの悪意を感じるレベルだよ。
……悪意なんて、もう十分なのにね」

不意に、顔に憂いが差す。
数秒それに浸りかけ、しかし慌ててかき消す。

「ま、幸運が欲しい時は、お願いします」

言って、名刺を丁寧に学生鞄の中に入れた。

570薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 01:04:11
>>569

(PCが場スレで儲けるのもなんですし、何か『事情』が無い限りはNOです。)

「さっちゃん、か」

「良いね。私のこと、そう呼ぶのは二人目だよ」

脳裏に別の『スタンド使い』が浮かぶ。

この短期間で、随分『スタンド』が日常生活に馴染んだものだ。

「よっぽどじゃないと、そんな事にはならないよ」

「…………」

浸るなら、邪魔はしない。

憂いが晴れ次第、口を開く。

「まあ、そういう事でよろしく」

571椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 01:14:41
>>570
「意外だな。その名前してたら、友達みんなからさっちゃんって呼ばれなかった?
……ああ、友達と会う時は別の名前なのかな?」

知ったかぶったような口を聞いてみたりもする。

「よろしく、よろしく。
あなたが兎みたいに健在でいつづけることを祈るよ。
お肉の代わりに食べられたり、幸運の象徴とか言われたりしても、
狩られて絶滅しなかった兎みたいにね」

周りくどい言い方は、これは癖だから直らないんだ。

572薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 01:25:38
>>571

「え」

「あ……」

「ああ、そうなの、かな」

何と無く、『もたついた』のは気になるかもしれない――

「あら、私、あんたに『兎好き』ってこと言ったっけな?」

「まあいいや、あんたが『ひねくれてる』のは分かったよ」

すぐに立ち直る――『何でもない』訳では無いだろうが……

573椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 01:31:50
>>572
「……好きなの?
あなたのスタンドを見たからかっこつけてみただけだよ」

ふ、と小作りな鼻から息を吐く。

「ひねくれてるなんて、お姉さんに向かって失礼だな。
じゃあ真っ直ぐ聞かせてもらえば――さっちゃん、名前になにかわだかまりでもあるの?」

露骨に踏み込んだ。

574薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 01:38:12
>>573

「あ、そーいう事」

「好きだよ。この髪も目も、兎をイメージしてるんだから」

ふん。と、やや得意げに鼻を鳴らした。

「案外、私の方がおねーさんかもね」

「まあいいや――」

「――真っ直ぐ来るなあ。いや、単純に友達なんかいなかったからね」

表情は複雑だが、特に『目茶苦茶不愉快』って訳でもなさそうだ。

……あまり話したくもなさそうだが。

575椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 01:45:33
>>574
「あ、自然のじゃなかったのね、その色遣い。
アルビノさんかと思ってた」

何となくその白い髪に触れようと指先を伸ばし――

「っとと」

無遠慮に過ぎるな、と思い至って手を引っ込めた。

「……だとしたら、発育不良すぎ。もっと食べて運動した方いいよ」

その小さな体を見回して、気遣うふりしてからかった。

「ああ、友達がいなかったのか。
そう……まあ、これからできるんじゃない?
その、私以外に『さっちゃん』って呼ぶ人とか有望」

無責任に慰めた。
「私が友達になるよ」――なんてことは、言いやしない。

576薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 01:55:40
>>575
「違う違う、地毛は黒よ」

「触りたいなら触れば? 別にそんぐらいなら、お金取るなんて言わないよ」

けらけら笑う。

「これでも150あるよ」

やや憤慨した様子が、笑顔に混じった。

ただし、この発言はウソ。本当は2cm足りないし、これ以上伸びる気配は無い――

で。

「まあ、そうね」

「『スタンド使い』になってからは、知り合いも増えたから――」

「増えれば、楽しそうだねえ」

特に『アテ』は無いが、そう言った。

『あんたは友達になってくれないの』だなんて、言いやしない。

577椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 02:16:19
>>576
「あ、そう?」

じゃあ遠慮なく、と言って、髪を撫ぜる。というか頭を撫ぜる。
これだけ綺麗にブリーチしていれば髪も痛みそうなものだが、どうなのだろう。

「150……か……うん……大人になってもそれくらいの人はいるもんね。
いるいる。立派立派」

フォローのふりをしてさらにからかう。
ちなみに椎野は157弱なので、同年代の平均よりは少し小さい。

「楽しそう、か。
私はなんだか怖いけどね。
実を言うと、私が『スタンド使い』に会ったのはあなたが初めて――
ああいや、二人目、かな」

一人目は、『目覚めさせて』くれた人だ。
本当にあの人が『スタンド使い』なのかもわからないが。

そして椎野の口ぶりからは、そもそも友達を求めているようには感じられない。

578薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 02:32:57
>>577

「ああ、やっぱ恥ずかしいなあ」

子供扱いされてるような気分はするが、満更でもなさそうだ。

少なくとも、目に見えて痛んではいないようだが――

「でしょ」

「そーいうあんたも、大して大きくは無いくせに。何歳よ?」

からかわれてると気付き、反撃を試みる。

効果があるかどうかは知らない。言われっぱなしが嫌なだけだ。

「私は約5人かな。大分会ったもんだ」

「ま、怖くはないね。悪いスタンド使いもいるらしいけど、私は会った事ない」

こちらは目覚めさせてくれた人は計算に入れていない。

こちらは、友達を求めている――というよりは、友達が『いればいいなあ』くらいの感じだ。

579椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 02:41:04
>>578
「ゴワゴワかと思ったけど、結構ツルツルだね。
この髪質は財産だよ」

ひとしきり撫でまわして満足し、手を引く――前に、
グシャグシャっと髪を乱していたずらをした。

「十六歳。言っとくけどまだ伸びてるよ」

7cmだか9cm上から見下ろして、ふふんと鼻を鳴らした。

「悪い……スタンド使い」

繰り返す。
それはそう、きっといるのだろう。
そして果たして、こんな力を悪意を持って使ったら、どれほどの悪事ができるのだろう。
だから――椎野妙子は、怖がっている。

「一生会いたくないな、そういう人とは」

580薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 02:53:30
>>579

「まあね」

「儲かってるからね、髪にも気を遣えるんだよ」

実際の所、そんな理由で髪質を保てるのかは知らないが――

まあ――所謂、『スゴみ』という奴かもしれない。

「なんだ、いっしょか……」

これは、面白くない。自分の小ささが露見する結果だ。まずい、まずいが――

下手な嘘をついでバレると恥ずい。ここは本当のことを言う。

「見た事ぁないよ。話に聞いただけ」

「ま、用心はしないとね」

悪いスタンド使い――未だ、その姿は拝まない。拝みたくもないが……

581薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 03:05:02
>>580
――追記――

髪を乱された際、ややムッとした表情を見せる――

582椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 03:10:31
>>580
「儲かってるんだ、いいね、羨ましい。
ふふ、怒んないでよ」

服にもこだわりが見えるようだし、恐らく本当なのだろう、と結論付ける。
そしてクシャッとした髪へのむくれに、クスリと笑った。

「えーいっしょー? ……『いっしょ』!?」

散々子供扱いしていたのに、同い年だったことに衝撃を受けた。

「うっそ。もう結婚できるの? うっそ」

うっそ。

「そうか……ああ……なんか、さっちゃんとどう接すればいいか分かんなくなってきた。
このお姉さん口調おかしいよね。でも今更変えるのも変だな。変ですね」

動揺が隠せない。

「え、あ、うん、用心した方がいいね。いいですね。誰がそうだか分かんないですもんね。」

583薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 14:10:37
>>582

「タエちゃんも『スタンド使い』になったんだから、活用しないと」

「あと、別に怒ってないし」

怒ってない、とは言うが、先程の表情はどーみても多少は怒っていた。

まあ、確かに、今は怒ってなさそうだ。

「いっしょよ」

「結婚なんて、考えたコトもないけどね」

これはウソではない。

「別に、何でも良いよ。喋り方なんか」

「ていうか、敬語はやめてよね。なんか違和感ある」

一呼吸置く。

「私がそうかもしれないし、もしかしたらタエちゃんがそうかも――」

「もしかしたらこれから悪く『成る』かもしれないし」

584椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 20:01:33
>>583
「あ、そう……じゃあ、タメ口で……これはこれで私はなんか違和感あるんだけど」

何だかぎこちなさが少し残ってはいるけれど、とりあえずさっきまでのようなしゃべり方には戻った。

「んー、そうだねえ、活用しないとね」

曖昧に微笑む。
本当に活用する気があるのかないのか分かりづらい笑み。

「一緒か……そうかぁ……。
よし、現実を受け入れましょう」

大げさなことを言っている。

「あなたが悪人、或いは私が悪人というのは、
ありえすぎて怖い話だね。
悪い人相手に能力の説明をして、連絡先も教えて、あなたは怖くないの?」

それが疑問だった。
『スタンド』を悪意を持って使ったら、どんな情報をもとに何が起こるか分からない……
だから妙子は、幸に名字すら教えていない。

585薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 20:44:13
>>584

「それでいいのよ」

敬語なんてモノを使われる立場に、自分はいない。だから慣れない。

「なんだっけ、『再生する』能力、だったっけ」

思い出したように、そう言って。

「探偵にでもなれば、良いかもよ」

適当な活用法を提案する。

「大袈裟よ」

薬師丸からすれば、それ程重大な事実でも無かったらしい。

「まあ、明かしたら終わりって能力でも無いしね」

「それに、全部は明かしてない――連絡先だって、家とかの事は明かしてないし」

586椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 21:28:46
>>585
「探偵は世の中の汚い所を沢山見なきゃいけないから嫌だなあ。
それこそ危ない仕事な気がするしさ」

人間関係がもつれる修羅場にはしょっちゅう遭遇する、という話をきいたことがある。
まして特殊能力など持っていたら……どこで虎の尾を踏むか分からない。

「そうかもしれない。
でも他人のスタンド能力と名前を聞くことで、スタンドを奪う相手がいるかもしれない。
……そう考えるとさ、他のスタンド使いなんて、どうやって信じたらいいか分かんないんだ、私は」

587薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 21:56:33
>>586

「能力はぴったりだと思うけどねえ」

「まあ、性格が合わないなら無理か」

世間での『探偵』のイメージは『事件を解決』だが、実際には『浮気調査』とかがメインらしい。

そんな修羅場に自ら入り込むのは、確かに危なそうだし、何よりストレスで胃に穴でも空きそうだ。

「……まあ、んな事言ってちゃ何も出来ないからね」

「警戒し過ぎるのも良くないよ」

588椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 22:15:30
>>587
「探偵も刑事もいやだなあ。
なくし物を探す役に立てるくらいしか、ないかも」

苦笑。
……本当は、一つ、役立てたい目的がある。
けれどもそれは、口に出せるものではない。
――人を、××たいなんて。
だからそんなもの欠片もださず、ただ苦笑して見せる。

「警戒しすぎるのも……か。
どうかな、そうかもね」

へらり、と頷いてはおいた。

589薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 22:29:05
>>588

「いいじゃん、やりなよ。うせ物探し」

妙子の深淵なる『目的』を、薬師丸は想像すらしていない。

だから、殆ど含みのない笑顔で喋る事が出来る。

「ま、バランス良くね」

「多分、し過ぎるのもし過ぎないのもダメだからさ」

590椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 22:35:11
>>589
「そこはほら、プライバシーに配慮しなきゃいけないからさ。
ストーカー能力はなかなか扱いが難しいんですー」

なんておちゃらける。
あまり人に積極的に使って許されるものじゃないというのは、本音ではあったけど。

「参考にするよ……さて」

と、話に一区切りをつける。

「かなりおしゃべりしちゃったね。
私はそろそろ帰ろうかと思うんだけど」

591薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 22:40:29
>>590

「まあ、なんでもいいや」

「とにかく、やっぱり『活用』するのは良い事よ」

へらへら笑う。
こちらとしても、『活用が大事』と言うのは本音だ。

「……そうね」

「大分、話し込んじゃった。私も、そろそろ家に帰るよ」

592椎野妙子『レクイエム・フォー・ドリーム』:2012/05/28(月) 22:59:09
>>591
「そうだねえ、使い道を探さなきゃ」

それは多分、そうした方がいいのだろう。
持て余していたら、きっとよくないことになる。

「ん。じゃあね、さっちゃん。
機会があったら、また会いましょう。商売繁盛を」

軽く片手をあげ、椎野妙子はその場を後にした。

593薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/05/28(月) 23:05:24
>>592

「んじゃ、また」

薬師丸もまた、その場を離れた。

594鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/01(金) 23:32:03
   カリコリ……

            カリコリ……


「何で『GAVA』ってもっとデッカイサイズで販売しないんだ?
 俺だったら一年先まで買うのに」


『GABA中毒』と呼んで差し支えない程『GABA』をもりもり食べている。
チョコくさい学生。

595菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/01(金) 23:35:00
>>594
「それってウマいの?」

  モッシャモッシャ

ハンバーガーをむさぼる男子高校生@ガンマン。

596鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/01(金) 23:40:41
>>595
「ウマイッ!! ていうか『甘いッ!』
 俺はストレス社会でこいつとともに生きるッ」


生き抜いてやるんだ……

597菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/01(金) 23:43:58
>>596
「そうか……ストレス多いんだね……」

髪とか薄くなってないかな。
頭を覗きこんでみよう。

598鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/01(金) 23:48:16
>>597
「ん? なんだよ?」

今のところは心配も兆候もないようだ。

599菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/01(金) 23:50:07
>>598
        ブチブチ

「なるほど。いい毛根をしている」

何の心配もなさそうだ。
ちゃんと確かめたから安心だね。

600鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/01(金) 23:51:42
>>599
「イタタイタイイタイッ! なにすんだお前ェ!?」

突き飛ばす。毛根のために。

601菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/01(金) 23:54:55
>>599

             ド  ガバギャアアッス!


「ヘナップ、まじサーセンしたッ!?」

おおーっとひしやくんはでにふっとんだー。
宙に描かれる放物線。

602鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/01(金) 23:59:06
>>601
「派手に飛ぶなぁお前!? 石崎君ッ!?」

自分でやっといてなんだが、驚愕する。
ということは俺が日向か……(^^)

603菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 00:02:00
>>602
「ちょっとなに言ってるか解んないです」
                            ドグシャアアッ


叩きつけられました。
生まれ立ての仔馬のように立ち上がろう。 プルプルプル


「へへ……いいパンチ持ってるじゃねえかあんちゃん……
 俺と一緒に世界目指してみねえか……?」

なんかどーでもいいものが降りてきた。

604鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 00:04:28
>>603
「おい大丈夫か? 頭打ちすぎてキャラ壊れたのか?
 あと世界は目指さないぞ!」

即答。

605菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 00:11:01
>>604
「何故だ! 何故目指さない!
 世界だ! 世界だぞ! 世界の全てをそこに置いてきたんだぞ!」

なんか混じってる。
あと、キャラ崩壊は持ちネタです。

606鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 00:13:01
>>605
「ど、どういうことだ? 世界に世界の全てを置いてきたのか?」

      
            プスプス…


回路ショート。

607菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 00:17:13
>>606
「考えることはない……素直になれ……素直になるのだ……
 そしてこの仏壇と仏像と戒名を買うのだ……買うのだ……かーうのーだー」

今だッ! 洗脳を完了するッ!

608鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 00:18:19
>>607
「いや、それはいらないけど」

即答。

609菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 00:19:39
>>608
「買えよッ! 買いましょうよ!」

何故だ! 何故通じん!

610鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 00:21:53
>>609
「もうそういうの家にあるし」

あった。

611菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 00:24:28
>>610
「クソッ! 浄土宗がッ! いつだって俺たちは後手後手さ!」

日蓮宗です。


「ところでハンバーガー食べない?」

                ガサゴソガサゴソ

紙袋一杯のハンバーガーを差し出すよ。


「一個100円が今なら20円なんで千円分買ってきたんだ」

612鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 00:27:28
>>611
(宗派なんて気にするのか……)

知ったこっちゃなかった。


「食う! ありがとう!」

光の速さで即答!

613菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 00:35:27
>>612
「値段は安いけど味はマトモだよ!」

素材は解らんがな!
というわけでかぶりつこう。


「ところで君誰?」

名前を尋ねる。

614鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 00:40:16
>>612
「モグモォグムシャガネムシャロー」

目の前にバーガーがあったら何であろうとまず齧り付く。
そうだろう? 例え自分の名前を発声するときだとしても……

615ようこそ、名無しの世界へ…:2012/06/02(土) 00:42:01
>>614
「わかんねえよッ」

          ゴ  ォ バァ――ッ !

ハイキックツッコミ!

616鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 00:45:32
>>615
「バハマッ!? 鉄 一郎だああ」

今度は俺が石崎君か……

617菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 00:47:47
>>616
「君は星になったんだね……」

あそこらへんの南十字星っぽいのを指さす。
昼だけど。

「自分は菱屋っス、菱屋圭一」

名乗られたのなら名乗り返すッ!
これがガンマンの流儀ッ!

618鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 00:53:49
>>617
「死んだのか俺……」

死んだら南十字に行くか。


「オゲェ、よろしくな!」


ハンバーガー吐きつつ返事する。
これは流儀でもなんでもない。ただのダメージ。

619菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 00:56:20
>>618
「もったいないなー」

            グァアボッ

「今度は綺麗に食べるがいい」

尊大な調子で次なるハンバーガーを口へ放り込む。

620鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 00:59:09
>>619
「うぉぉぉおお!? これがたったの二十円だと!?
 なんというデフムシャモグモグ」

食す。

621菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 01:02:44
>>620
「もっとお食べ!」

      ゴブオオッ!!

更に突っ込む! 口の中へッ! 一気に突っ込んで! 食わし抜けるッ!

622鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 01:04:33
>>621
「モグモグゴックンムシャプリムシャキュア」


(何で俺こんなところでハンバーガー食わされ続けてんだろ……)

急に悲しさが襲ってきた。

623菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 01:06:24
>>622
「更に喰えェェ――ッ」

倍プッシュだ!
もっと突っ込んでいきます。
ぶっちゃけ買い過ぎて飽きたんで始末する気満々です。

624トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/06/02(土) 01:08:12
>>ALL


   ガラ   ガラ


「大八車をレンタルしてしまった」

「だってハンバーガーが一個20円だったからね」   『アア、ソーイエバオ前ッテ超アホダッタヨナ』 「うるさいよ」


   ガラ  ガラ


それを満載したリヤカーを引きながら登場さ。

625鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 01:10:35
>>623-624
「モガッ!? おい、見てみろよ。
 お前の千円分がかわいく見えてくるぞ。
 やっぱいるんだな、ああいう極端なやつ……」

呆然とリヤカーを眺める。

626菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 01:13:52
>>624
「ウッゲェ――ッ! あの男ッ! どんだけ買ってんだよッ!」

あまりの唐突な乱入っぷりにPLの腹筋が破壊されたんですが。
リヤカーに一種羨望のまなざしを送るよ。

>>625
「こうはしてられないぜ鉄! あそこに余ったハンバーガーをブチ込むんだ!」

何事もゲーム感覚でやりたい。
というワケでハンバーガーの入った袋を手渡そう。

「行くぞッ!」

627鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 01:15:34
>>626
「ぶち込むのか!! なんかよくわからんけどわかったぁぁああ!!」


ともに突撃。
わかってはない。

628トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/06/02(土) 01:26:36
>>625-627

  モシャ

      モシャ


「うーん。やっぱり肉がぱさぱさしてるな」 「あの二人はやっぱり上手に作るんだなあ。職人なんだな」  『泣イテ喜ブダローゼ。バーガー屋冥利ニ尽キルヨナ』

本職は何か知らないが、『あの二人』に思いを馳せつつ、リヤカーを引きつつ、


   モッシャ
    モッシャ


よくみると、スゴい勢いで食べている。一口一個くらいの勢いだ。
バクバク食べている。ぼくの胃袋は宇宙だ。


    『ン? オイ、ナンカ残飯処理サセラレソーダゼ』

「それは困るな。ぼくは食べるのは好きだが、他人の残りをもらってまで食べたくないよ。仕方ない、適当に追っ払っといてくれ『ラム・オブ・ゴッド』」

      『Yo-Ho-』


   バ!


暗灰色の『スタンド』が臨戦態勢をとったぞ。
どうする?


ニアつっこむ
  にげる
  アイテム
  ささげる

629菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 01:33:11
>>627
「ム……待てッ、鉄ッ。
 君には意味が解らないかもだが……アイツはスタンド使いだッ!」



    ゴ
         ゴ   ゴ           ゴ
   ゴ               ゴ              ゴ

言いながら、自分も『ガンベルト』と『二挺拳銃』を発現するぜ!


>>628
「うっわ、超はえー」

わんこバーガーかよ!
あ、これだと意味変わるな。ぞぬ的な。



ピッ  つっこむ
    にげる
  ニアアイテム
    ささげる

ひしや は 『キスキス・バンバン』をつかった!


「*これでもくらえー」

      ドギュンッ   ドギュンッ


『ラム・オブ・ゴッド』 は O ダメージ!

630鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 01:34:42
>>628
「うぉぉぉおお!!?」

ニアつっこむ
  にげる
  アイテム
  ささげる


みんなも知っておいてほしい。
例えスタンドが急に出てきたとしても。

『鉄』は急には、止まれない――


「うおおおハンバーガーお待たせしましたァァああ!!!」


ハンバーガーごと突っ込む。

631トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/06/02(土) 02:09:16
>>629

   もっしゃ   もっしゃ

「んん」


暢気な本体。


『ン? ホホゥ、【銃】カヨ』

剣呑な『スタンド』。


   グアシ


突っ込んでくる『鉄』を受け止め、(片手で! 恐るべき『パワー』を感じるだろう)
そして『銃撃』への盾にせんと振り回すッ!!

こいつ! 『ガチ』だ!!



  モッシャ

モッシャ



「あー、コーラなくなっちゃった」

                     『緊張感ネェェー』

632菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 02:13:10
>>630
「鉄ゥゥ――ッ!」

※わざと間違えています。あしからず。

その蛮勇に対して、菱屋は無意識に敬礼のポーズをとっていた……
無茶しやがって。


>>631

        ズギュンッ  ズギュンッ

キスマーク二つ入りましたー! 色は『紅』。


「うおおおお、自分の仲間を返せェ――ッ」


     ゴバーッ

少年漫画的に捕まったら助けなきゃいけません。
てなわけで無謀に突っ込むよ。

633鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 02:13:28
>>631
「ぐわああああああ!!」

鉄=盾の図式が完了している。
なすがままである。



「ぐわああああああああああああ!!!!」




うるさい。

634トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/06/02(土) 02:19:28
>>632-633

 『黙レ』

  グポォ

指を『鉄』の口に突っ込んで黙らす。


 ペロ

「ふう。ご馳走様だ」
「しかし腹にたまらないハンバーガーだな。あ、あと二つだけ残っているが、君たち食べるかい?」

   『ナア、空気トカサ。アルジャン』

「食べるかい?」

突っ込んでくる『菱屋』と、『LoG』に宙吊りにされたうえ口に指を突っ込まれてモノもいえない(言い切り)『鉄』にハンバーガーを差し出し
そしてにっこりと笑いかける、金銀マダラ髪の探偵。あやしい。
ゴチャゴチャやっているあいだに、リヤカーは空っぽになっているぞ。

635菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 02:23:50
>>633
「うるせえええええええええええッ」

うるさい。


>>634
「馬鹿な……喰った質量の方が圧倒的に多いぞッ」

驚愕である。なんだこの人。スゲーなこの人。
ちょっと尊敬はしない。食い過ぎだもん。


「あ、いただきます」

断るとこっちが食われそうなので食った。
飽きた味だが喰われるという新感覚は知りたかないのだ。

636鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 02:25:27
>>634
「モガエナンマムモイマアミイ(お前何かすごいあやしい)」

どんな状況でも気になったことは言ってしまう鉄であった……


「モモマエニモモセ〜〜(そのまえにおろせぇぇ)」

鼻からハンバーガー戻しそう。

637鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 02:26:36
>>635
(痛かったんだからしかたねぇだろ……)

半べその鉄であった。

638トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/06/02(土) 02:31:46
>>635
やだな。たべたりなんかしないですよ。


「んっふっふっふ。ぼくの胃袋は宇宙だ。
 さ、これをあげよう。今ならオマケでガムもあげよう(梅味)」



>>636
    『アー 聞コエンナ』

鬼だった。

639鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 02:34:07
>>638
「モガー!!!(このままだと胃の内容物が逆流する恐れがあるので早く下ろしてください)」

モガに二文字に俺の思いをありったけのせてみた。

640菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 02:34:14
>>637
「鉄ェ……」

「もう泣くな。お前にはGAVAがあるじゃあないか」

慰める。ついでに差し出す。

>>638
「ワーイ」

偉い人の施しは受けることにしているんだ!
もっちゃもっちゃ。


「超うめー」

シャレじゃあないよ!

641トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/06/02(土) 02:43:19
>>639

    『テメーガ【下ロシテクダサイ】ト言ッテイルノハワカッテル』
    『ダガ俺様ノ最モ好キナコトハ、ン? アレ? 顔色悪イヨ? 具合悪イノ? 吐キソウナノ?』
    『今吐イタラ、リアル判定デ頭ヲ潰スカラナ』

言いながらパッと手放し、指も引っこ抜く『LoG』。
『スタンド』のくせに、ゲロをひっかけられるのはイヤなようだ。


>>640
素直な子はお兄さん好きだよ。

「でももうあげるものは無いがね」

いやしんぼめ。

642菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 02:45:53
>>640
「コイツも反省してるみたいなんで許したってください。
 自分が言い聞かせますから……お願いします、羊さん」

ペコリ

頭を下げるよ。友達の為だからな。


>>639
「ちょっと待ってろ! すぐ助けてやるから!」

声援を送っておこう。

643鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 02:46:43
>>641
「うげぇ」

  ドグシャア

落下。
色々散々雨霰だ。

>>640
「戦えねぇよ……ストレス社会……
 ていうか食べ物口にしたくねぇ……」

その場で横になって休む。

644トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/06/02(土) 02:55:53
>>642
    『今時珍シイ出来タヤツジャアネーカ… ソノ心意気ニ免ジテ500円ヤロウ』

 スッ

どこからか500円玉を取り出して


   ビシ!!!


指弾!!
菱屋はかっこよく掌で受け取るとかっこいいぞ。



>>643

「すまないね。ウチのスタンドが」
「水いる?」

金銀マダラ頭が横にしゃがんできたぞ。
心配そうにはしてないが、ある程度責任は感じているようだ。

「だがよくわからないが、口に指を突っ込まれただけで吐きそうになるのか? とにかく地べたはよしたほうがいい」

そっと担いで、適当なベンチにでも寝かしてやるよ。

645菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 02:59:11
>>643
「そのまま楽にしているんだ。安静にだぞ!」

背中をさすってやろう。
やさしい。


>>644

        ドスウッ!


「フフ……受け止めたけど今手に穴が空いたかと思った!!」

ていうかめり込んでるわ!
引っこ抜いてフーフーしておく。フーフー。

「やられっぱなしは性に合わないんだ!
 名前を聞かせてくれ! 自分は菱屋圭一っス!」

646鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/06/02(土) 03:03:45
>>644
「ハンバーガー馬鹿に殺されそうになったんだよ……」

なすがままにベンチへ。


>>645
「いや…はくっ……吐くから……!」

馬鹿かお前はやめろよと目で訴えかけながら気絶したそうな。

647トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/06/02(土) 03:12:47
>>645
「んっふふふふ」


 シュバ!!

 『名刺』!!


   『探偵事務所ラム・オブ・ゴッド』
   『私立探偵阿南トミー』


   バ ァァ―――z__ン


「こういうものです」

こういうものだ。



>>646

「災難だったね。一体どこのバカが…」
                         『オマエ…』
「何さ」

気を失う瞬間、『スタンド』の顔を見た。
おもいっきり引きつっていた。おもしろい。

648菱屋『キスキス・バンバン』:2012/06/02(土) 03:19:00
>>646
「鉄ェェ――ッ!!」

今度は間違えねえ!
肩を貸す態勢で引きずるぜ。

「この仇は……自分が取ってやる」

                                「(いつか)」

高らかに宣言した。

>>647
「覚えたぞ! またね!」

             シタタタタタァ――ッ!

鉄を引きずって去るぜ!
名刺ありがとう! あとでケータイ番号入れたメールします!

649座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/20(水) 23:40:51

「チッ……降り出したか」

アーケードの切れ目から空を見上げ、小さく毒づいた。

650薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/20(水) 23:52:36
>>649

「や、運が無いなあ、今日は」

ずぶ濡れになりながら、アーケードに駆け込んだ。

コンビニで傘を盗られてたのは、鈴二つ分の『不運』ね。

当たり付きアイスの『幸運』とは、釣り合ってるかしら。

651座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/21(木) 00:04:35
>>650
「フン……」

横に飛び込んできた薬師丸を無遠慮に観察するのは、
灰色の髪にミリタリーベストを着た長身の男だ。
手には何も持っていない。
顔立ちは悪くないが鋭い眼光が悪人顔に思わせる。
年の頃は二十代後半か、三十代前半というところか。

「……今から飛び出すオレに比べれば、
 おまえの『不運』なんざ可愛いもんだ……
 それももう……終わったんだからな」

ここから南へ向かえば、
駅まではアーケードが続いている。
もう濡れることはない、と言いたいのだろう。

652薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/21(木) 00:14:32
>>651

「えっ」

「あ」

「……ああ、私か」

まさか、話し掛けられるとは。

こちらは白い髪に赤目、黒いワンピース姿の、小柄な少女。

臆さないよう心掛けて悪人面を見上げながら、会話に応じる事にする。

「まあ、そうかも」

「雨も強くなって来たし――『運』の悪い事に」

今来た方角を見る。成る程、これは確かに悪人面が言うことも一理ある。

とは言え、『レディ・リン』は天災をどうこうできるスタンドじゃあないからねえ。

こればかりは、どうしようも。

「傘、売ってないの? この辺に……」

653座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/21(木) 00:53:54
>>625
話したくない時は、誰が相手でも無視するし、
話したい時は誰が相手であろうと話しかける。
それが、座木という男だ。

「……ずいぶんと『運』を口にするな。
 『宝くじ』でも売りつける気か?」


声をかけた時は気にしなかったが、
        ・ ・
その奇妙ななりに目を細めた。

「傘を……『買う』……?
 クックク……そんな奴は、初めて見たな」

顔は笑っているが、冗談のつもりはないらしい。

654薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/21(木) 01:05:43
>>653

厄介な性分だなァと思うが、薬師丸という女にも、それに近い物があるのだ。

ザ キ
悪人面の言葉に、目を細める。

「『宝くじ』ねえ」

「あれはすごく、怖い遊びだねえ。ちょっとやそっと『幸運』でも、当たりゃしないんだからサ」

事実、宝くじの一等は未だ目にした事がないんだから。

『溺れる』のは何と無く嫌だし、あれはあんまり買っていない。

「へえ」

「家が傘屋とか、レインコート派とか」

「ちょっとアウトローに、『盗む』派? 私は盗む派は嫌いだね」

――少なくとも今に限っては!

悪人面だし、雰囲気的にも、やはり、アウトローなのかなあ。

655座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/21(木) 01:15:35
>>654
「……自分の『運』に自信がある口ぶりだな。
 そういう奴に限って、死ぬ時は無残に死ぬ」

見たような口ぶりで言う。

「『盗む』……とは少し違うな……」

傍の店の前に置かれた傘立てから、
明らかに他人のものであろう傘を一本、
無造作に引き抜いた。

「見ろ……鍵もかけず、こうして放置してある。
 つまり傘なんてものには、大した価値はないってことだ。
 価値のないものを持っていっても、それは犯罪じゃあない。
 お互い、使いたい奴が勝手に使う……
 傘ってのはそういうもんだ……違うか?」

土砂降りの雨が止むまでの時間潰しに、
少女に問答を投げているようにも見える。

656薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/21(木) 01:33:37
>>655

「そうかな」

「それは『運任せ』――良いか悪いか分からない『運』に惑わされながら生きるヤツの話」

「『幸』を理解し、『不幸』を覚悟する事が出来るなら――話は違うんじゃない?」

返す言葉も、『知った』ような口ぶり。

そして、座木の行動を見て――

「……(意味は)わかるけどさ」

「何て言えばいいんだろ、うぅん――」

「そりゃあ、あんたの言う通り『傘』なんかに鍵をかけたりする奴は居ないだろーけども……さあ」

「その考え方ってさ、飛躍すると『通り魔に殺されるのは油断しているのが悪い』って事に……っていうのかな……これは関係ないか」

油断=命を大切にしていない=命に価値が無い、と繋がるような気がするから。

思い過ごし――というか、考えすぎだろうけど。命と傘じゃ『基本的な価値』が全然違うし、ね。

「とりあえず、犯罪とかは分からないけどさ――『困る』よ、世間中そういう人ばっかりだと」

「現に私が、傘を盗られて迷惑してるんだからね」

結局、曖昧気味な答えを返す。肯定はしたくないが、全否定も出来なかった。

657座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/21(木) 01:44:26
>>656
「ほう……
 自分には『出来る』……そう言いたそうだな」

ニヤリと笑う座木。
唇の下から、牙のような八重歯が覗いた。

「クックク……事実、そうだ。
 『通り魔に殺されるのは、油断しているのが悪い』。
 『通り魔』の善悪がどうあれ、そいつの命が助かるわけじゃあない。
 生き延びたければ、油断をしない……それは『当然』。
 人間も野生動物も、同じことだ」

「もっとも……クックク……
 確かに世の中が『間抜け』ばかりだからこそ、
 犯罪者は……のうのうと暮らせる……それも事実」

    スッ

引き抜いた傘を、薬師丸に投げ渡す。

「なら……おまえはそれを持っていけ」

658薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/21(木) 13:22:14
>>657

「『出来るかどうか』で言うなら――『出来る』…………」

「……まあ、目に見せられるモンでもないけどね」

肉食動物みたいなヤツだ。流行りの草食系とは訳が違うね。

もっとも、こいつはホントに『肉食』って感じだけども。草食の私は震えるばかり。

「えー」

「でも、盗品でしょお?」

「気が引けるなあ、私。盗まれたからって盗むのは……」

受け取っても良いんだけど、さっきあんな事言った手前だし。

一応、私にも良心はあるし。

659座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/22(金) 00:06:39
>>658
「おまえも……か」

ボソリとつぶやく。
確信はないが、確かめるつもりもなかった。
『運』などという要素は、座木がもっとも嫌うものだ。
特に『運命』など……考えるだけで反吐が出る。

一つだけいえることは、確実にこの町でも、
『スタンド使い』が増えているだろうこと……それだけで『十分』だ。

「……使うかどうかは、おまえが決めればいい。
 それはオレが盗ったものだし……な」

投げた後のことは気にしない。
無造作にもう一本、傘を抜き取った。
店内を伺いさえしていない……
見つかった場合のことは、考えてもいないのか、それとも……

「『秩序』の中に生きたければ、それを守るのもいいだろう。
 だが、『無秩序』は遠慮しない……それを忘れた時どうなるか……」

      バサッ

傘が開き、座木の頭上に翳された。

「クックク……
 まあ……どうでもいいんだがな」

660薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/22(金) 00:23:47
>>659

「……なんか言った?」

上手く聞き取れなかった。

――いや、これは『聞かせる気』が無かったと考えるべきかな。
単なる独り言――というワケか。

「まあいいや」

「ま、せっかくのプレゼントだから、頂いておこうかな」

――この傘を傘立てに戻す所を持ち主に見られるのも、面倒だし。

とりあえず、傘を受け取り、開いてみる。
壊れてたり、しないかな。どうせなら良い傘だといいなあ。

「……で」

「あんた、これからどうするんだっけ」

そういえば、こいつの事は何も聞いていなかったなあ。

661座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/22(金) 00:30:13
>>660
「プレゼントか……フン。まあいい」

壊れても敗れてもいない。
安物ではないが高級品でもない、普通の傘だ。

「何だ……オレに興味があるのか?」

アーケードから出るつもりだったらしい男が、
逆に薬師丸に問い返した。

662薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/22(金) 00:34:25
>>661

傘を畳む。中々の傘だ。

「それとも、餌付け?」

肉食獣に餌付けされる兎とは。

――丸々太らされて、喰われるのはゴメンだなあ。

「え、興味っていうか」

「なんだろ、好奇心? ああ、でも、それって興味か」

「まあ、ちょっと興味ある、かもね」

こいつの放つ独特な『感じ』が、何と無く気になるだけだ。

663座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/22(金) 00:46:16
>>662
「安い餌だな……」

クク、と少し笑う。

「……興味、か。
 フン……まあ、いいだろう。
 雨がマシになるまで……つきあってやる」

どうせ行くあてもない。
人気のない住居に潜り込んで、
風呂でも浴びようかと思っていたくらいだ。

「ただし……その分、
 おまえの話も聞かせてもらうがな……」

664薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/22(金) 00:59:03
>>663

「飼い易いでしょ」

笑い返す。

「ただの『アウトロー』なようで――妙に考えを持っている」

「そこに『好奇心』とやらが刺激されたのよ」

そんな犯罪者そのものみたいな予定は知らないが――
薬師丸は薬師丸で、やる事もない。

「いいよ。対価としては安いもんだ」

「もし立ち話もなんだと思うなら、どっか座る所でも探す?」

辺りを見回す。

665座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/22(金) 01:15:01
>>664
「やりたいようにやる……それだけだ」

「そうでない生き方を選んだ奴が、
 現状に文句垂れているのを見ると、
 無性にイライラするってのはあるがな……フン」

傘を閉じると、元の傘立てに突っ込んだ。

「……ここにするか」

くしくも、そこは薄暗い喫茶店だ。

カランカラン……

返事を待たずに扉を潜り、入っていく。

666薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/22(金) 01:20:41
>>665

「ちょっと分かるよ、それ」

悪人面に倣わず、傘は持って行こうかな。

――いや、やめておこう。

今、店から出て来ようとしてる男が、どうも『この傘』を見てる気がするのよ。


……喫茶店に着く。

中々『シャレた』感じだ。薄暗いのも、悪くはないね。

悪人面に続き、入店する。

667座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/22(金) 01:55:53
>>666
「……コーヒー。ホットでな」

窓際に一番近い席を自然に選び、手短に注文する。

668薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/22(金) 01:59:43
>>667

「ココア、アイスで」

悪人面に倣い、手短に注文しよう。

「で」

「何の話をしようかな」

とりあえず、話題を考えてみようかな。

669座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/22(金) 02:04:37
>>668
「まずは……名前だ」

グラスを傾け、水を一口。
続いて、一気に飲み干す。

「先に言っておくか……
 『座木 劉一郎』……それがオレの名だ。」

670薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/22(金) 02:10:26
>>669

「ザキ、ね」

まるで死の呪文だ。
勿論、そんな滅多な事は、口には出さないけども。

「なんて呼べばいい?」

「座木さんか、劉一郎さんか、劉さんか」

流石にこの相手に言い切りであだ名を付けるのは、やや気が引けるからね。

「ちなみに私の名前は――

   ――『薬師丸 幸(ヤクシマル サチ)』」

「なんて呼んでくれても構わないよ」

671座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/23(土) 00:09:16
>>670
「ならサチ……てっとり早く聞くが……」

目線だけ動かして店内に他の客がいないのを確かめてから、

「スタンド使いだな……おまえ?」

眼前の少女に、静かに問うた。

672薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/23(土) 00:22:59
>>671

中々無遠慮な奴だなぁ、と思った。

呼び方もだが――質問も。

「なにさ、薮から棒に」

「――何処で気付いたのよ? ……勘?」

           ズギュン!!

傍らに、『レディ・リン』を発現する。

兎の耳、白い毛皮、滑らかな肢体の女性型スタンド。

――警戒はしておこう。敵じゃないって保障は全くないからね。

「で」

「つまり、劉さんも『スタンド使い』ってワケね」

相手が無遠慮なら、こちらも無遠慮に応対しよう。罰は当たらないハズだ。

673座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/25(月) 00:16:13
>>672
「『匂い』……と言いたいところだが、
 口ぶりだな……『スタンド使い』は匂わせる奴が多い」

断りもせず、煙草を咥え、火をつけた。

「ああ……
 ある男に『目覚め』させられて、3年ほどになる」

劉さん呼ばわりは、気にしていないらしい。

674薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/25(月) 00:58:53
>>673

「成る程」

――確かに、スタンド使いになってからの私は『運』にこだわるような発言が多くなったかも。

それが『匂わせる』ってコトなのかな?


「三年かあ、結構長い――の? それ」

「ていうか、スタンドって、やっぱり昔から有るモンなのかなあ?」

スタンドについて、私はまだまだ知らない事ばかりだ。聞ける事は聞いてみよう。

675座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/25(月) 01:10:56
>>674
「……どうだろうな。
 『10年』近くにも感じた時もあったが……
 あっという間に過ぎ去った気もするな」

紫煙の向こうで、座木の視線は動かない。

「……あるんだろうな。
 昔、スタンド能力で『不老不死』になった男と組んだことがある。
 そいつは『数百年』……世界を彷徨っていたらしい。
 そんな人生が幸せかどうか……オレは知らんがな……」

676薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/25(月) 01:19:27
>>675

「成る程ねえ」

彼も、様々な修羅場を乗り越えて来たという事だろうか。

紫煙の向こうの視線を見据える。

「数百、年――かあ」

「それは……どうなのかなァ。幸せ、ではないような――」

「不老不死は人類最大の夢だなんて言うけど……私は『幸せ』じゃないと思うよ」

少なくとも――能力にきつく縛られて振り回されるのは……そんな人生はゴメンだ。

677座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/25(月) 01:28:05
>>676
「好き勝手にやれる『不老不死』なら願ったりだが……
 流石に数百年とはな……
 いずれ人生に飽きが来るか……それとも人が違ってしまうか。
 どのみち、そこらのジジイに見えてる景色すら
 オレにはわからん……

 『なってみないとわからない』……そういうことだろう」

「そいつが最後にどうなったか……
 途中で裏切ってやったんで、オレは知らんが……
 クックク……案外、
 この町に来ていたりするかもな……」

趣味の悪い笑みをみせた。

678薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/25(月) 01:37:47
>>677

「まあ、限られてるからこそ楽しいってコトもあるだろうし」

「数百年かあ――私も、来年の事も分からないからなぁ」

そこで、ココアを一口、口に含む。

「この町に――って」

「劉さん、何処の出身よ?」

引っ越して来たのだろうか?

679座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/25(月) 01:43:31
>>678
「『S市M町』――『東北』の町だ。
 そこの出身ってわけじゃあないが、
 そこに、スタンドを与える奴がいるって噂を聞いて……な。
 結局、『3年』近くはその町で暮らしたが……」

煙草をもみ消すと、言葉を切る。
ウェイターが飲み物をを持ってきた。

680薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/25(月) 23:54:32
>>679

「S市かあ」

「名物は――『牛タン』だっけ? 行った事ないけど」

私も、最低でもこの街では無い。その辺りは親近感ってやつね。

運んで来た飲み物を取る。
(さっき飲んでたココアは水筒でも持ってたんだろう)


「3年」

「長い――のかな。さっき不老不死の話とかしたから、いまいち分からないね」

「私はまだ、何ヶ月ってトコだけど」

681座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/26(火) 23:03:58
>>680
「……だな。
 食ったことはないが……
 冬はこっちの方が過ごしやすいな……」

座木はコーヒーに何も入れない。
砂糖もミルクもだ。見かけ通りのブラック派なのだろう。

「……『濃密』だったな。
 スタンドがなければ決して出来ない……
 そんな人生を……堪能した。
 死ぬような戦いも何度もやった……」

「今は……フン。
 『踊り場』で一休み……というところか」

眉根を寄せ、もう一口、コーヒーを啜った。

「数ヶ月? 『ヒヨコ』だな……
 ま……誰でもそうなんだろうがな」

682薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/27(水) 00:05:24
>>681

「ああ、寒いのか、東北……」

少なくとも雪掻きなんて、私はやった事どころか見た事も無い。

甘いココアを啜りながら、まだ見ぬ地を頭に浮かべる。

「ふうん……」

薄く長い永久の時間よりは、楽しそうだと思った。無論、死ぬのはゴメンだが。

「まあね」

「まだ、スタンド使いの知り合いなんて全然いないし……」

683座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/27(水) 00:38:03
>>692
「スタンド使いに限定する必要がないな。
 ……いや、面倒がなくていいか」

知り合いを作るなら、というつもりだったが、
自分の知り合いもスタンド使いばかりなことに気がつく。

「フン……どのみち、
 スタンド使いは孤独なもんと決まってる」

言い訳のように、つぶやいた。


「おまえは……何が欲しくて、スタンドを得た?
 それとも……『生まれつき』なのか?」

そういう人間もいるとは知っている。

684薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/27(水) 01:03:58
>>683

「そうかなぁ」

「スタンド使いでも、孤独とは限らないと思う……思うだけだけど」

「スタンド使いはスタンド使い同士で惹かれ合う、らしいし」

証拠は無いが、少なくとも私はスタンド使いになってから知り合いが増えた。

何より――私には劉さんのそれが、何と無く『言い訳』っぽく聞こえたのだ。


「私は」

「――……まあ、そんなに面白い理由じゃあないよ」

「入れ墨入れてみたら、運よく身についたってカンジかなあ。別にスタンドが欲しかったワケじゃないし」

もっとも、今はスタンドは生活であり、手足でもある。

685座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/27(水) 02:17:19
>>684
薬師丸の返答に座木は沈黙する。

返事がないのは、否定するまでもないことなのか。
それとも――心当たりがあるからか。

「『刺青』だと……?
 クックク……『そいつ』はもしかすると、
 オレがいた町と同じ奴かもな……」

二本目に火を点けながら、笑う。

「……そいつは『刺青』で、スタンドの才能を『彫り出す』らしい。
 そいつ自身に会ったことはない……が、
 その兄弟みたいな奴から聞いた話だ……
 道理で……やたらとスタンド使いに会うわけだ……」

686薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/27(水) 23:14:37
>>685

沈黙は気になる、が――まあ、追求するのは野暮か。

「有名なのかなあ、あの『刺青師』」

確かに、日常で遭遇するスタンド使いの数は思っていたより多い。

『惹かれ合う』という奴か――まあ、考えたって分かりそうにないが。

「じゃあ、劉さんは違う奴に貰ったんだ」

気になるといえば気になる。

687座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/27(水) 23:38:35
>>686
「有名かどうかは知らんが……
 多くのスタンド使いを生んでいた……それは事実だったな。
 他に『そういう連中』がここにいなければ、
 たいてい『刺青持ち』の可能性が高いが……」

スタンド使いが惹かれあうように、
スタンドの供与者と呼ぶべき存在もまた惹かれ合うのかもしれない。
座木自身確信はないが、それがあの町で得た実感だった。
この町でも、同じことが始まっている可能性はある。

「ああ……オレは違う。
 『新手』と名乗る……謎めいた男だ。
 能力も目的もわからんが……
 底知れない『何か』を感じさせる奴だった……オレが一目置くほどにな」

688薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/27(水) 23:46:41
>>687

「さてねえ」

やはり、私は『スタンド』について余り詳しくはない。

明らかにスタンド使いを超越する『スタンド給与者』――沢山いるというなら、末恐ろしい。

「『新手』」

「成る程、いろいろいる訳だ。『刺青のスタンド使い』『新手のスタンド使い』みたいな」

689座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/27(水) 23:58:01
>>688
「そんな感じだ」

コーヒーを飲み干し、カップを指にかけたまま、言葉を続ける。

「その町には他にも何人か……『そういう連中』がいた。
 町はスタンド使いに溢れたが、次第に淘汰もされた。
 ……町から姿を消した奴もいるし、死んだ奴も多い。
 オレは生き残ったが……傍で死んだ奴も何人もいる……
 
 炎の大きな蝋燭が、早く消えるように……な」

クルリ、とカップを回し、薬師丸を見た。
警告するかのように。

690薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/28(木) 00:06:59
>>689

思ったよりも、ずっと壮絶だ。

私には、そんな過去はない。幸せを売り歩く中でも、敵というべき存在はいない。

戦いといえば、先日見た妙な『夢』――それくらいだ。

――しかし……

「私が『それ』だっての?」

「ま、警告してくれてんなら受け取っとくけどさ」

ココアを一口、口に含んだ。

691座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/28(木) 00:15:07
>>690
「……さあ、どうかな」

ククッ、と笑う。悪意はないようだ。

「ただ……スタンド使いとして生きる時、
 そんな道を辿る奴は多い……それだけさ」

「突出した人生、埋没した人生……
 どっちにしようがオマエの自由。
 オレは前者だが、必ずしも後者を否定はしない。
 それに満足し……『自衛』を怠らないなら……な」

692薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/28(木) 00:33:29
>>691

悪意がなさそうなら、まあいいや。
溜め息を吐き出しながら、ココアを飲み干した。

――溜め息が多いと、『幸せ』が逃げるんだよなあ。

逃げてもまた、捕まえれば良いんだけど。


「埋没なんていやよ」

「『レディ・リン』は私のスタンドなんだから、目一杯使って生きる」

693座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/28(木) 00:37:47
>>692
「クックク……いい心がけじゃあないか」

手を挙げ、ウェイターを呼ぶ座木。
何のてらいもなく、ビールを注文し、
薬師丸にも注文を回してよこす。

「で……そういうオマエは、何者なんだ?
 何故、この町に来た?
 何をやって生きている……学生って格好じゃあないが」

無遠慮に薬師丸の服装をねめつけた。

694薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/28(木) 00:57:00
>>693

「未成年なんだけど」

苦笑する。少なくとも、高校生と言い張れる見た目ですらないと自負している。

空になったココアを、テーブルに置く。

「何者か、ねえ」

空を見る。答えるに難しい質問だ。

「まあ……学校には行ってないよ。一人暮らしだし」

「お金を稼ぐ『手段』はあるから、それで生きてる」

「この街には、昔から居るよ。生まれはここじゃないけど――来た理由は『一身上の都合』じゃないかなあ、多分」

695座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/28(木) 01:10:49
>>694
「店は黙認する。オマエは酔える。
 問題はない……何もな」

グビグビと、旨そうにボールを流し込んだ。
雨が降っているせいか、蒸し暑かったのは事実だ。

「『手段』……スタンドか?
 オマエがオレに興味を持ったのは……
 スタンドを……金に換える方法を知りたくて、
 だと思っていたがな……」

思い違いを反省している、という顔ではない。
『本音を言え』、という目つきだ。

696薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/28(木) 01:23:34
>>695

さて、どうしたものか。
こんなもの、嗜んだ事くらいしかないのだが――

「ええい、ままよ」

    ゴクッ

グビグビとまでは行かない。んなアホな事でぶっ倒れるのはゴメンだからね。

「……あんたに興味を持ったのは『何となく』よ。言うなら『好奇心』――」

「何か『用事』があった訳じゃあない。それは私の本心」


「まあ……強いて、強いて言うなら、『客探し』の一巻でもあるけど――」

697座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/28(木) 01:30:12
>>696
「クックク……いい飲みっぷりだ」

ビールを一口飲む薬師丸に、相好を崩す。

「……『客探し』?
 それなら『ネオンストリート』でやれ……
 もっとも、オレは……女を金で買う趣味はないがな……」

『水商売』だと判断したらしい。

698薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/28(木) 02:00:26
>>697

「どうも」

アルコールが身体の中を浸蝕するのが何と無く分かる。
良い気分では無いが、悪い気分でもない。


「ネオンストリートでもやってるよ」

「それに――私から買うのは『身体』じゃない。『幸せ』よ」

胡散臭いと思うだろうか?

699座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/28(木) 02:06:55
>>698
「金で『幸せ』を買う……?
 クックク……それは笑うところか?」

座木が酔った様子はない。
低く笑いながらも、目は落ち着いたままだ。

「――と言いたい所だが……
 『スタンド使い』なら……話は別だ……」

「それがオマエの能力……
 そういうこと……か」


   ド ド ド 
              ド ド ド   ド ド ド ド


座木の纏う空気が『変質』するのを、薬師丸は感じる。

700薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/28(木) 02:22:23
>>699


「さてねえ」

     ド ド ド ド 

「――敵かもしれない」
               ド ド ド
「何より『客』じゃない……」

 ド ド ド            ド ド ド

「つまり――我が『レディ・リン』の力の全貌を教えたりはしない」

傍らに、『レディ・リン』を発現する。警戒、威嚇が目的ね。

701座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/28(木) 02:32:52
>>700
「……そう。それでいい」

キシキシと音を立てそうな緊張は、
座木の一言と同時に氷解した。

「それぐらいの用心は必要だ……
 スタンドを……おおっぴらに使う気ならな」

  ズギュッ

座木の傍らにも、人型のスタンドが現れる。

「オレのスタンドは――『プロペラヘッド』」


           ドシュウ ゥ

背後から伸びたスタンドの手が、
テーブルのジョッキに指を突き入れる!

半ば残されたビールの泡で、何が行われたか見えないが――

  ゴボッ

――『異変』は、すぐにも訪れた。
                        ゴボッ ゴボボボボ !

ビールの泡が、独りでに増えていく。
ジョッキの縁を乗り越え、テーブルを濡らしてなお、止まらない……

702薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/28(木) 21:31:57
>>701

「つまり、『試した』――

          ――――そういう事ね?」

      「……戦意はないのよね?」

安堵はする。でも、気は抜けない――劉さんのスタンド、『プロペラヘッド』

その能力――『何だろう』?


「ビールが――『泡立ってる』?」

「なんか……まるで振りすぎた炭酸ジュースだねえ」

これはまずい。『レディ・リン』ではどうもこうもしようがない。

席を立ち、少し離れる。

703座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/29(金) 23:31:23
>>702
「……戦意?
 クックク……『戦意』どころか……
 いつでもその首を刎ねられる……オレがその気ならな」

ジョッキの中身がほとんど『泡』になったところで、
ようやくその勢いは止まった。

「それがスタンド……
 ……オマエが覗き込んだのは、そういう世界だ。
 
 いいから座れ……店の連中がこっちを気にする」

泡だらけのジョッキを口に当てたが、
飲めたものじゃないとわかり、投げ出した。

704薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/30(土) 00:55:03
>>703

          ゴクッ

生唾を飲み込む。こいつにはやるといったら殺るという『凄み』がありそうだ。

「怖い世界ねえ」

本心からの言葉だ。

――今の私には、此処までの『冷たさ』は無い――

劉さんの言葉に従い、席に戻る。

成る程――確かに、店の人に見られるのは面倒だ。

705座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/30(土) 01:19:17
>>704
薬師丸が座るのを待ってから、話を続ける。

「そうだ……スタンドで『商売』なんざしていれば、
 客には自然とスタンド使いが混じる……
 『スタンド使いは惹かれ合う』って言葉は知ってるか?
 理屈じゃあない……
 スタンド使いなら誰でもわかる……『経験則』だ」

「だからこそ……『用心』は怠るな。
 おかしな連中は、この町でもゴロゴロしてる。
 オレにとっちゃ『玩具』みたいなもんだが……
 オマエはそうじゃない……だろ?」

706薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/30(土) 01:31:00
>>705

「まあ、そうねえ」

スタンド使いは惹かれ合う――初めに聞いたのは、いつだったか? 

或いは聞くまでもなく『実感』しているのか――

『実感』しながらも無傷で生き残っているのは――


「寧ろ、スタンド使い以外は中々、信じてくれない事もあるし……」


「その『おかしな連中』とやらには、まだ会ってないけど。運よくね」


――その後立て続けに遭遇したスタンド使い達が、『分別』が付く者ばかりだったお陰だ。

707座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/30(土) 01:38:09
>>706
「……どうにも……説教臭くなった」

ボリボリと頭を掻き、窓の外に目をやる。

「ま……上手くやることだな。
 そうすれば……オマエもいつか、
 『濃密な人生』だったと……振り返る日が来るかもだからな」


雨は、いつのまにか止んでいた。

708薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/30(土) 01:47:38
>>707

「いいや、多分、興味深い話を聞けたと思うよ。」

スタンド使いの先輩の話だ。決して無意味な――役立たずの『説教』じゃない。

…………さて。

外を見る。

「……あ、止んだのか。」

携帯電話を取り出し、メールやらの確認をする。
メルマガが2通、それだけだ。

「劉さんは、携帯持ってるの?」

一応、メルアドくらいは聞いといても損はしないだろう。

……まあ、拒絶されるのが関の山だろうけどさ。

709座木 劉一郎『プロペラヘッド』:2012/06/30(土) 01:53:36
>>708
無言でポケットから取り出された携帯は、
三つまとめて、ウォレットに繋がれていた。
どう見ても、正規で入手したものではない。

「……『返事』には……期待するなよ」

そう言いながらも、番号とメアドを教えた。

「それじゃあな……薬師丸」


片手をあげ、するりと店を出て行った。
当然のように――料金は払わなかった。

710薬師丸 幸『レディ・リン』:2012/06/30(土) 02:01:46
>>709

「じゃあね、劉さん。」

「………………」

「いや、そこはあんたが払うトコでしょうよ。……まあいいか。」

呆れたように口に出したのは、劉さんが店を出てからだ。

渡されたメアドと番号を登録して、空メールを一通。


「――スタンド使いは惹かれ合う、か」

背もたれに身体を預けると、軋むような音がした。


――もう少し、此処に居よう――


雨は止んだけど、理由もなく、なんだかすこし、帰る気分でも無いのだ。

711無明『ビザール・インク』:2012/06/30(土) 23:39:18
「イマイチ夏になって感じがしねェなァ。とはいえだ……」

コンビニに飛び込み、アイスを買い込んでいる。
ビニール袋に突っ込まれたそれを、無造作に取り出した。

「これが楽しめるッてェのが悪かねェぜ」

712トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/02(月) 23:00:29
>>711
    『デスヨネー』

超うんざりした声がしたが人間の声っぽくはなかった。
振り向けばヤツがいる。


  ガリ
 ガリ

713無明『ビザール・インク』:2012/07/02(月) 23:05:53
>>712
「だよなァ〜〜〜ッ。この時期じゃねェと売らねェ代物もあるしよ」

振り返りつつ、そっちの姿を確認する。
こっちは長身痩躯に炎のような赤毛の持ち主だ。
ついでにアロハに短パン、サンダルとかなりの軽装でもある。

「○ャイアントコーンもイイが、やっぱりソーダバーが捨てがたいよなァ」

機嫌がいいので気楽に話しかけてる。

714トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/02(月) 23:14:21
>>713
金銀マダラの髪、クールビズな感じの長身。
右手に手挟む小豆バーとミルクバーとメロンバーとスイカバー。
左手に手挟むジャイ○ントコーン各味。

「そうですね。やっぱぼくはオーソドックスにハーゲン○ッツが好きだな」

にこやかに答える。でも両手のアイスと、背負った登山用バックパックのふくらみが異様だ。
ひんやりと冷気が伝わってくる。保冷剤の冷気だ。
買い出しである。

                『・・・・・・』

すべてを投げ出したような顔で、バックパックがズレたりしないように支えている『スタンド』。
あなたは今、スタンドパワーの無駄遣いを目撃している。

715無明『ビザール・インク』:2012/07/02(月) 23:19:17
>>714
「………………」

観なかったコトにしたい。
なんだ、この『小学生の考えたアイスを貪る理想的なスタイル』みたいなのはッ。


「OK、落ち着け……」

自分に向けて。


「とりあえずよォ〜、…………ハラ壊さねェか?」

いや、壊さないんだろうなー、とは思うんだが。
だけど一応聞いてみた。

716トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/02(月) 23:32:30
>>715
「壊れないんだな、これが」

ムカつく。

  ガツ
ガツ

むさぼる。

717無明『ビザール・インク』:2012/07/02(月) 23:36:31
>>716
よし、ちょっとイラつくぞコイツ。
ジロジロ上下を眺めつつ、そういや声がさっきと違うな、と気づいた。


「ン? ッつゥコトはよ……喋ったのはソッチかよ?」

スタンドの方を見遣った。苦労してンな、と思いつつ。


「ッかし、よく食うぜ……オレが食う気なくなるじゃねェか」

呆れている……

718トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/02(月) 23:43:53
>>717
「おっと、失礼」

      モ シ ャ ァ ー

食べた。
信じられないことだが、手に持っていたアイスはすべて飲み込むように、男の口中へと消えた。
頭がキーンとしてる風も無い。平然としている。

「ちょっと見苦しかったですかね。お詫びに」

ゴソ

「どうです?」

『アイスを食べている相手にさらにアイスを勧める』・・・それはこの男にとってなんの不思議も無いことなのだ。

      『・・・』
      『オイ【トミー】。【スタンド使イ】ダゼ。俺様ノ声聞コエタミタイ』

しっかりした『スタンド』だ。

719無明『ビザール・インク』:2012/07/02(月) 23:52:10
>>718
「………………いや、あるだろッ!
 この手にッ! 見えてねェのかよッ!」

が、受け取った。
こういうところはNOと言えない、日本人的な気性である。
受け取りつつ、首を傾けてスタンドに笑いかける。


「その通りだ……見えてンぜ。
 喋るタイプッてェのは珍しいが……苦労してそうじゃねェか」

アイスを食うためのスタンド能力とかじゃないだろうな……

720トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/03(火) 00:13:21
>>719
「えっ。でも、一個だけじゃないですか」

男の子なら二つ三ついっぺんにいかないと、という謎の常識を振りかざす。

「そして、あなたも『スタンド使い』だったとは。世の中狭いですね」

    『・・・イヤ、別ニイインダケド』

スタンドの方は諦めている。色々。

「ぼくは

   シュバ!

『探偵事務所ラム・オブ・ゴッド』
『私立探偵阿南トミー』


  失せ者失せ猫尋ね人、素行調査に特殊対策、軍艦制圧から奴隷解放まで適正価格で承ります。どうぞよろしく」

挨拶した。

721無明『ビザール・インク』:2012/07/03(火) 00:22:38
>>720
「いや、一個だけで充分なンだよッ。
 オレは鋼鉄の腹ァ持ち合わせちゃいねェからなァ〜」

苦笑交じりで返した。
なんというボケか。

            パシッ

名刺を受け取る。律儀だな、と思いつつ、口上も聞いた。
指先に挟んだソレをひらひらと揺らしつつ、名乗り返す。

「オレは無明、『無明 狂介』。
 特にそれ以外でも以下でも以上でもねェぜ」

「タダのスタンド使いッてェトコかねェ……」

722トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/03(火) 00:29:56
>>721
「ムミョウ キョウスケ・・・」

「なんかかっこいい名前ですね。ぼくもそういうのにしたらよかった」

褒めた。

「ところで要らないなら、ぼく食べますね」

  バクゥー

食べてしまった。アイス。

      『ドンナ【スタンド】?」

不躾に、というより興味津々に尋ねるスタンドだ。
距離の詰め方などは、この本体にしてこのスタンドありか。

723無明『ビザール・インク』:2012/07/03(火) 00:35:46
>>722
「……『したら』?」

なんだ、偽名仲間か?
実は下の名前だけ偽名だったりする。


「早ッ」

喰われた。もう何を言ったらいいか解らん。
ゲンナリしたところで、スタンドから、スタンドについて尋ねられる。



「――――『ビザール・インク』」

                   ギャンッ



現れるのは鉛色のしなやかな人型の像。
所々に赤いマダラがあり、各所にあるのはホネガイの意匠。

「……自慢じゃねェが、チョイとばかし『無敵』だぜ」

確信を以て、『事実』を述べた。

724トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/03(火) 00:43:19
>>723
「ええ、まあ、ちょっとね」

濁した。
濁していたら、スタンドが「くわっ」という感じで笑っていた。

「怖!」   『テメーガ言ウノ?』

そうして、『ビザール・インク』の間合いに入る『ラム・オブ・ゴッド』。
暗灰色の巨躯に載った、羊の角を具えた頭が、鉛色の人型を見据えて立つ。

   『オット。自己紹介ガマダダッタ。俺様ハ【ラム・オブ・ゴッド】』
   『トコロデ 無敵 ッツーノハ、大層ナ言イ草ダヨナ』

     『 ドウ無敵ナノカ、教エテモラッテモイイ? 』

   コキ☆

首を鳴らす『ラム・オブ・ゴッド』。
本体はというと、何事もないようににこにこしている(そしてまたアイスを食べている)。

725無明『ビザール・インク』:2012/07/03(火) 00:49:45
>>724
「あン? ……別に構やしねェ〜ッ。
 単純に速ェし強ェだけだぜ。ソイツにちょいとオマケもあるがねェ」

自尊心に満ちた調子で滔々と語る。
傍らの本体――トミーを見遣るが、特に止める気もないようだ。

前に立たせた『ビザール・インク』がそれとなく構える。
互いに射程距離内。どう仕掛けるかにもよるが……


「いつでも来なァ。オレの準備は……出来てるぜッ」

726トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/03(火) 00:57:12
>>725
「ぼくは手伝わないよ」

本体である阿南トミーは妙なことを口走り

   『イラネーェ。最初ハ俺ガヤルンダッツーノ』
   『単純ニ? イイジャアネーカ』

  『イクゼッ』


   ヒュ  ボ!!


だらりと下げた左手を、そのまま上に振り上げる類の打ち込み! シロートごしらえだが威力は超一級の『アッパー』だ!!(破スAC

727無明『ビザール・インク』:2012/07/03(火) 01:03:50
>>726

             バ  ウ  ッ

迫るそれを認める。
ニィと笑いながら――


「チィとばかしよォ――――

   ノロいなッ! 打ち落とせッ! 『ビザール・インク』ッ!」


      ドヒュッ

電瞬の速度で閃く右腕。
振り上げる動作から真向から打ち下ろして、拳を打ち合わせるッ! 破ス精AAC


              グ       シ      、
                  ァ       イ   ノ     !!
                                 ツ



  「……重い。だが、対応出来ねェ程じゃねェ〜ッ。
   単純な突きの速さならコッチのが上かよ……」

728トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/03(火) 01:31:49
>>727
     『ヌゥ ゥ』

 ギシ

余裕か。そのスピード差。
歯噛みする『LoG』と、食べるのを止めてじっと拳と拳の激突を見つめる『トミー』。
『ビザール・インク』の腕には、突き抜けるような痺れがあるだけだ。互角。そして、速度において優越する!

「フム。互角のパワーに、スピードは上か」
               『ソレダケデ負ケテルヨーニ言ッテンジャネー』
「もちろん」

だが、と『無明』に向きなおる探偵。

「彼の『ビザール・インク』と『殴り合って』、君が五秒以上立ってる気はしないよ。『ラム・オブ・ゴッド』」

『格闘戦』における速度差には、それほどの意味がある。

     『・・・フン! 黙ッテ見テヤガレッ!』

頑固さは『親』ゆずりとでも言うべきか。

 ヒュ

打ち合わせた拳を開いて、『ビザール・インク』の拳を掴みとめようと試み――
同時にもう片方の拳! 腹を狙う軌道だ!(破ス精ACC

729無明『ビザール・インク』:2012/07/03(火) 19:58:52
>>728
「遅ェ、遅ェ……。
 馬力が同じならよォ――ッ、あとは『速さ』で決まるッ!」

    バシッ   バシイッ

掴まんとする手は打ち払い、腹狙いの拳も打ち落とすッ。パス精AAC
どうやら相手は人並みの速度のようだ。なら対処すること自体は難しくない。

(とはいえだ……やっぱり一発が『重い』ぜ。相手の能力も見えねェしなァ〜〜ッ。
 コッチも『使っちゃいねェ』が、惜しむッつゥのも考えモノかよッ! とりあえずここはッ!)


              「ルロロロォ〜〜〜〜ッ!
                  『ビザール・インク』ッ!」

            シ
                 バ
                   ッ !!

『LoG』の向う脛目掛けて、鋭く蹴りを突き込む。破ス精AAC
蹴りの反動を活かして跳び退り、一時的に互いの射程内から外れる。

730トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/03(火) 22:10:43
>>729
「・・・」

     『グゥゥ!』

   ズ   ザム

向こう脛を蹴たぐられ、ヨロめく『LoG』。
『無明』はもくろみ通り、間合いを外す。

「折れてはないが、痛いだろーな。でも仕方が無い。
 売った喧嘩とはいえ、やられっぱなしも気分は良くない」   『速ェーゼ』 「知ってるさ」



    ―――― パチン



指を鳴らす探偵。
特に何が変わるという訳ではない。ただ、饒舌だった『ラム・オブ・ゴッド』が静かになった。

「『独立解除』。先に言っておきますが、ぼくの『ラム・オブ・ゴッド』の能力は『独立』させること」

「よく気のつくいいヤツなんですが、ちょっと注意力が散漫なのかしてね。『遅くなる』んですよ」
「ところでやっぱりスゴく痛い。思った通りだ。折れちゃいないがね」

    ゴ  ゥ!

「それと、ぼくはわりと『やられた分』はやりかえしたい方だ」  トンッ  「こっちから売った喧嘩で恐縮ですがね」

無言の、しかし先ほどとは『違う』、『ラム・オブ・ゴッド』の前蹴り!!(破ス精ABC

731無明『ビザール・インク』:2012/07/03(火) 22:35:34
>>730
「………………」

コイツ、雰囲気が変わった。


「スタンドが喋ってたのは……『スタンドを独立させてたから』、かよ。
 今ダメージがあるみてェな言い分だが」

                         「うおおッ!」

眼に慣れていた速度から一転。獣の速度の蹴り足が飛んでくるッ!
慌てて十文字に組んだ腕で受け止めるが、衝撃は大きい。


           ド
                   ォ  ――――z___  ン ッ !


吹っ飛ばされるッ!
かろうじて踏みとどまるが、擦れて焦げたサンダルがゴムの焦げる悪臭を放った。


「テメェがコントロールする時は……そーやって速くなるッ!
 面白ェッ! これなら勝負になるぜッ! 今度はこっちから……」

  ダムッ

         ド   ド  ヒュウウッ !!

踏み込んで真っ向から、全力の一撃を叩き込むッ! 破ス精AAC

732トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/03(火) 23:34:47
>>731
「その通り」

『全肯定』。彼の言葉のすべてを、一言で『肯定』する。

「だが『その行動』はどうかな」
「あなたもさっき言ったが、威力が同じなら速度で決まる。速度が『及ばずとも迫る』のならば」

 キ   ィン

「『射程』だ」

先ほどの前蹴り。それにあわせて、蹴りの動作の中で、
『自らの肩を軽くたたいた』。(>>730後三行目 『トンッ』(擬音)による独立旗樹立)

『ラム・オブ・ゴッド』の能力は『独立』させることだが・・・
それには『三種類』ある。
初対面時に見せたような『擬似的な人格』を与える『自律的独立』。
精神の属する関係・・・『従属』『仲間意識』『しがらみ』・・・から解き放つ『精神的独立』。
そして、
『明確な部位を切り離す』、

「 『物理的独立』。 自分自身の『肩先』を『独立』した」

腕一本分のリーチは、『その分』だけ早く、敵に到達する。
肩をつかみ、『独立』させた手の先、その拳を突き出す。(破ス精ABC+腕一本分のリーチ)
踏み込む『ビザール・インク』と同じような『真っ正面からの一撃』だ――!

733無明『ビザール・インク』:2012/07/04(水) 00:09:19
>>732
「なンだとォォ――――ッ! 単純にッ! 切り離すことも出来るのかッ」

まるで『ロケットパンチ』ッ!
到達の速度は確かにあちらの方が早くはなる。



       「……だがよォォ――ッ、まだ『ノロい』ぜッ!
        見せてやるッ! 『ビザール・インク』……その『無敵の虹』をッ!」


           ヒュボッ
                     ボッ       ボボッ


真正面からの弾丸軌道。それに対して、打ち落とすでなく『挟み込む』。
両の拳を突き込みながら、その軌道で『虹色の棒』を発現ッ! パス精:AAC
不動の『虹』で飛んでくる腕を固定し、更に発現した『虹』を足場にする。

    シュバッ  シュババッ

          ダ   ダンッ!


単純な力押しで勝負がつかないなら……


                    「『手数』とッ」
                      「『重力』任せだッ!」


        ドバババババババババババババババババババババババッ !!

駆け上がった状態から跳びかかるようにして、ラッシュ! 破ス精AAC
腕一本の差はデカい――それを教えてやるッ!

734トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/04(水) 00:19:12
>>734
「『無敵の虹』だって?」

  ガ シ ィィ    ン!!

挟み込む!
虹はその『固定』する力で『ラム・オブ・ゴッド』の拳を挟み止め・・・
さらに『足場』!

「・・・拳の軌道か? なるほど、強力に固定されてるらしいな・・・『LoG』でビクともしない」
「もっとも、だったら、こうするまでだ」

    シュ   キ ン


『独立解除』。
『独立』したものは『一瞬で元に戻る』。

『ラッシュ』といえど、駆け上がり、飛びかかるその間に、
『両腕での防御』を固めることは充分に可能だろう。防ぎとめながら、後退して、再び間合いを戻す程度の余裕は、あるはずだ。

735無明『ビザール・インク』:2012/07/04(水) 00:32:08
>>734
「腕が戻りやがったッ!」


  ドババババババババッ!

撃ち込まれる拳打の嵐。
とはいえ空中にある身。防御の態勢を取られて、退かれたなら容易に圏外へ逃れられる。


                             ダ  ダンッ


「入りが浅いぜェ〜〜ッ、押し切れねェなァ……。
 ハンパなところだが……クソッタレ。ここは『退く』ぜ」


「なンせ……」

手に持っていた袋を軽く掲げてみせる。


「アイスが溶けちまわァ。今度会う時……キッチリ決着付けようじゃねェか」

ニィと笑いかけてみせる。
稚気の滲む、悪童めいた笑い顔だ。

736トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/07/04(水) 00:51:47
>>735
「ぼくのように『保冷パック』ももらってくれば良かったのに」

「しかし確かに、キリがない感じがしますね。ま、おっしゃるとおり、決着は次の機会に譲りましょうか」

んっふっふ、と怪しく笑う探偵。
だが若干悔しそうな顔色も滲む。足は痛い。

「それではまた。
 あ、そうだ。もちろんアレですよ。この喧嘩は抜きにして、何か依頼があればそれはそれで受け付けますので」

営業もかかさないぞ。
そして一つお辞儀をすると、スタスタと歩いていった。
喧嘩を売った側とは思えない振る舞いだが、なんか平然と歩いていった。

737無明『ビザール・インク』:2012/07/04(水) 01:00:28
>>736
「おう、またなァ〜〜ッ」


見送る。


「………………ケケッ!

 ッくァァァ〜〜〜〜ッ! 面白ェ! 悔しいじゃねェかッ!
 まだまだよォォ――ッ、遊べるぜ、この町はッ! トミー、トミーだなッ」

悔しさと喜色の混じった声音で、吠える。
『ビザール・インク』は『無敵』だが……それだけじゃつまらない。
楽しむんだったら、強いヤツを相手にしなけりゃ。


「やっぱ、少し見直しが必要だぜ……あァいうタイプは珍しかねェが……。
 単純な殴りあいで潰し合うッてェのもなァ。スピードだけなら……」

新しい出会いを喜びつつ、アイスを提げて帰っていった。

738アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/07/15(日) 23:27:17
   それぞれの指に指輪をはめ
「Elle avait des bagues a chaque doigt,」

   たくさんのブレスレットで手首を飾る
「Des tas de bracelets autour des poignets,」

   女の歌う声に 僕は瞬く間に虜になってしまった
「Et puis elle chantait avec une voix  Qui sitot m'enjola♪」

歩む足取りは軽やかに、歌う声も弾むように、一人『銀髪金瞳』の少女がメインストリートを行く。
しかし、その足元には見るべきものが見ればその存在を理解する、『子鬼の群れ』が姿がある。

彼女のオパール色の宝石のような目は
「Elle avait des yeux, des yeux d'opale」

                          僕の心を惑わし、僕の魂を幻惑する
                         「Qui m'fascinaient, qui m'fascinaient,」
そして卵形の青ざめた顔の妖しい女は
 「Y avait l'ovale d'son visage pale」

僕を破滅へと導いた 僕を破滅へと導いた
                「De femme fatale qui m'fut fatal De femme fatale qui m'fut fatal♪」

『子鬼』の群れも一緒に合唱している。

739錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/07/29(日) 23:44:18
>>738


   ジィ――――


『子鬼』を眺める、筋肉が暑苦しい通り魔。
しゃがんだ姿勢だ。近いぞ。50cmくらいしか離れてないぞ。
密かに忍び寄ったのだ(言い切り)。

740アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/07/29(日) 23:56:59
>>739

《………………なぜかしら。私とっても視線を感じるわ!
 きっと夏の日差しね! そうに違いないわ!》

                                    《姉上。ママンみたいな事を云うんじゃあない》


   「…………ってマジで居ますわ! 近ッ!」

                                 ズザザザ――――z________ッ

歌も忘れて慌てて後退りする一同。
中には怯えて本体の胸元に飛びついているのも居る。


                   《………………!(ブルブルブル》


「曲者! なに奴ですの!」

                        《ママン、いい方が古くさいわよ クチンッ》

741錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/07/30(月) 00:09:40
>>740
「俺は通り魔の錏葉九郎」
「テメーこそ何モンだ」

なんだかよく分からないが、ものスゴい高圧だ。

「たくさんいるのが能力か?」

言いながら、可能であれば一体捕獲しようと試みる。

742アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/07/30(月) 00:16:50
>>741
「むッ、その声は聞いた覚えが……あるような、ないような」

首を傾げている『銀髪金瞳』。
皮が全剥がれている時期に接触したので、誰だか判らないのだ。
本体の考え込んでいる隙に、素早く手を伸ばす。


           バシイッ

あっさり掴まった。
すばしこいが、小動物程度の速さだ。

捕まえられないことはない。


《うえええ! つかまったんだぜ! たすけてほしいんだぜ!》

                       ジタジタ

頬に4というアラビア数字が入った『子鬼のヴィジョン』だ。
パワーも小動物並みである。

743錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/07/30(月) 00:30:05
>>742
子鬼をしげしげと眺める通り魔。

「俺やテメーがどこの誰かってことは重要じゃあない」

「フーム」「数字。面白いヴィジョンじゃねーの」

ポイ

ポイ捨てだ。軽く金髪少女の方に放り投げるという意味で。

「問題なのは、俺が通り魔でテメーはここに通りかかったってことだ」

意味深だ。

744アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/07/30(月) 00:37:58
>>743
「………………なにをおっしゃっているのか判りませんわね。おほほ」

        トンッ     ト        ト
            ト      ト        トンッ♪


リズミカルに足音を弾ませて、『子鬼の群れ』が『銀髪金瞳』の足元へと群れ集う。
その内の一体が、アラベルの肩へとしがみついた。


《ママン! ちょっとキケンだと思うわ!》
                                  プ レ シ ゼ マ ン
                             「ええ、その通りですわ」


      ス   ススス・・・・


僅かずつだが、更に後ずさる。


「アタクシの名前は『アラベル=メスリーヌ=スパジァリ』。
 ムッシュウ……シコロバ? 改めて伺いますわね。ご用は……何かしら?」

745錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/07/30(月) 00:55:53
>>744
「大したことじゃねーさ」
「『スタンド使い』を見かけて、何もしねーのもアレだろ。だがその反応をみるに、なんだな」

立ち上がる。

「今、襲いかかったところで、怖くはなさそーだな」「ふフン」

ということは、あまり意味が無いということだ。そう付け加えて、背を向け、歩き出す。
よくわからないが・・・『通り魔』のくせに相手は選ぶらしい。

「あ、そーそー」
「どうせテメーら、闇討ちとか好きだろ。小さいしな。そーいうのは大歓迎だから、遊びにこいよ」

適当なことを吐くだけ吐いて去っていった。
若干酒のにおいが残った気がする。

746アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』:2012/07/31(火) 20:46:28
>>745
「むッ」

『こわくない』。
そのセリフはいささか……自尊心に瑕をつける言い回しだ。


「………………後ろにはお気をつけあそばせ」
    ヴォラール
  「『 盗 賊 』は神出鬼没ですわよ」

去る影を見送り、歌声も高く立ち去った。

747『獣の王者』:2012/09/01(土) 01:05:47


       ズ
          ズ――z ンッ

        ズ
           ズ――z ン ッ


      「ふははははは! 最初からコイツを使えばよかったのだ!」


メインストリートに、重々しい音が響き渡った。

748トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/01(土) 01:22:40
>>747
「ふむ、単なる浮気調査にしては儲かったな」

   『黄金ホテルノバイキング行クカ』

「いや、久々にステーキとか食べたいね。秋だしね。ん?」

奇妙な音に反応する、『私立探偵』。
199cmの長身をつつむグレースーツに、金銀マダラに染めた髪が映える。

749『獣の王者』:2012/09/01(土) 23:10:13
>>748

昼下がりのメインストリート。
行きかう人々も、足を止めている。

『それ』が見えているワケではないのだろう。
あまりの『パワー』に地面に刻印された、『巨大な足跡』が目を惹いているのだ。


実際のそれを見たのならどんな反応を取るか――


       ズズ――z ンッ    ズズ――z_ンッ

『トミー』が見たのは『巨大なスタンド』。
その高さは『5メートル』を優に超える……人型のヴィジョンだ。

750トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/01(土) 23:26:41
>>749
「・・・(えぇ〜)」

こまりはてた。
声をかけるべきかかけざるべきか、一瞬迷った。

「・・・大きいですね」

結局、かけることにした。

751『獣の王者』:2012/09/02(日) 00:10:52
>>750

周囲の人々は怪現象に恐れをなしたのか、少しずつ潮が引くように後ずさる。
近づくスタンドに対して、『トミー』は一人で向き合う形となった。

相手までの距離は『7メートル』。
『トミー』の声を受けて、スタンドが立ち止まる。


               ズ   ズンッ

『将軍』:
「停まれィッ! 貴様ッ……し、『シリツタンテイ』ではないかッ!
 まさかまた我々の邪魔をしにきおったか! 不埒な奴めッ!」

聞き覚えのある声だ……見れば、スタンドの頭に乗っている。
『将軍』と一緒に、もう一つ何かが乗っているようだが……


「だが、この『ラットマン』……パワーやスピードは絶大でな。
 さしものお主でも、こやつを相手にどれだけ立ち回れるだろうな」

752トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/02(日) 00:44:27
>>751
「・・・」

このクソ暑いのに散歩なんてヒマな人なんだな。
きっとそうに違いない。ヒマ人なんだ。そうに決まってる。

「どっか冷房のきいてる店でも入って話しません?」

話さないだろうなあ。
多分、いやぜったい、なんかまたやる気なんだろうなあ。
っていうかごく自然に『立ち回る』前提で話が進んでるんだものなあ。

「・・・?
 あれ? そちらの方は?」

『将軍』と、それ以外の別の誰かに一応、言及。

753『獣の王者』:2012/09/02(日) 01:00:42
>>752

『将軍』:
「…………キサマ、ナメているな。
 今度という今度は前のようには……」

完全に因縁をつけられている形だ。
どうやら前回してやられたのが相当に堪えたらしい。
滔々といかに叩き潰すかを語っている――――


「む?」

「こ奴か。こやつは『イッチー』。
 このスタンドの『本体』よ」

                      《……》

『将軍』の傍らにいるのは、馬鹿でかいドブネズミだ。
つぶらだが、感情の伺えない眼で『トミー』を見ている。


               グ   ウウウ――ッ


『ラットマン』の腕が、ゆっくりと振り上げられる――

754トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/02(日) 01:22:37
>>753
「そうか・・・」

ドブネズミは喫茶店には入れないだろうなあ。

「(えぇー)(マジかよ。なんでそんなやる気満々なんだ?)」

「しかし話し合おうといって応じるタイプでもないんですよね」

確認しつつ、『ラム・オブ・ゴッド』を傍らに。独立はしない。最初から全力・・・
とりあえずはこの『巨人』に相対せねばならないわけだから。

「(振り下ろされたとして、届くか? 届くな。ふむ・・・)」

 ビシ

構えるッ!

755『獣の王者』:2012/09/03(月) 21:24:49
>>754

『将軍』:
「話し合う〜〜〜〜ッ!? 貴様! 儂をバカにする気かッ!
 キサマら人間と話し合うことなぞナニもないわッ!」


           ズ
                 ド
                 ン
                 ! !

『ラットマン』――指を揃えた手を、コンクリに覆われた地面へ突き込んだ。
深々と突き刺さり、そこから生じた割れ目から、下水管でも傷つけたか水が噴き出す。


          ボゴ
                    ビギイッ  ビシビシッ

地面が大きく罅割れていく……
『ラットマン』は更に力を込めている……この距離から行う、この行動は。


「フハハハハハッ! 薙ぎ払えッ! 『ラットマン』ッ!」

756トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/04(火) 22:55:29
>>755
「わかり易い! でも、間に合うか? 『ラム・オブ・ゴッド』」

       『YOooo-HO!』

わかり易い主張。わかり易い行動。わかり易い攻撃だ。
シンプルであるが故に『早く』、『力強い』。やられる側としてはイヤなものだな。

   ドシィ

     ――――  キン!

こちらも対抗手はシンプルに。(『ラットマン』の貫手あたりで行動開始したいが、さて)

  ガコ!

『物理的独立』。ごく単純に『殴ったものを最大で2tトラック程度の大きさに切り離す』能力。
『7m』という彼我の距離は埋められるだろう。形状はまたシンプルに『棒』。
これは『つっかえ棒』だ。
片方の端を地面に、もう片方は、『ラットマン』の腕に。
そして『LoG』の手を添えて押さえ込み、(数瞬で、そのパワーによって圧壊される予感はあるが)僅かな時間、その腕を『止める』。
もちろん、止めているその隙に『接近』するためだ。知能程度は知らないが相手はネズミ、一瞬『思い通りにならない』ことに対して混乱してくれれば幸いだが。

「んはッ」

(水は『吹き出している』のか?確認しよう)

757『獣の王者』:2012/09/05(水) 23:53:59
>>756

   ドシィ

     ――――  キン!

抜き出した『コンクリ棒』。
それを『剛力』の『ラム・オブ・ゴッド』で支え、腕を押さえつける。


         グ  ググンッ  ギギギギ


            《…………》


力比べ――拮抗はしている。だが、数秒後に。



         ビギッ
             バ  ガンッ!


『コンクリ棒』がへし折れるッ!
しかし、『ラットマン』は棒を振り払わんと腕を抜き取った。

地面を抉って破片を撒き散らす――それは一旦阻止出来た。
『トミー』は近づくが、『ラットマン』と『イッチー』はそれを見下ろしている。


『将軍』:
「くう! 大マヌケめ! さっさと攻撃せんかッ!」

『ラットマン』の周囲は地面が大きくヒビ割れ、そこかしこから汚水が噴き出ている。
やはり下水管を傷つけたらしい。ひどい臭いが周囲に漂っている。

758トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/06(木) 00:38:08
>>757
その数秒が何より欲しかった。
大股に駆け寄る『私立探偵』の、『能力』。彼らは完全に把握していない。
『切り出し』、『鳥を叛逆させる』、見せたのはそのくらいか。
だがここから先は未知の領域で、そして彼らにとっての悪夢の領域だ。

「『そこ』から『見下ろす』、このアングルがとても良い」
「そして、そうだぞ、ネズミ君。急いで攻撃したまえ。今、君が超ピンチなんだからな」

腕か足を狙えるなら、殴る。
それより、『ラットマン』の巨大な腕か足が迫るなら、
殴って迎撃する。

『その箇所に、独立旗を立てるのだ』。

759『獣の王者』:2012/09/07(金) 21:43:23
>>758

確かに相手の能力は未だに把握出来ていない。
しかし、『ラットマン』。その『威容』だけ十二分に能力足りえる。

距離は『3メートル』まで埋まる。
『ラム・オブ・ゴッド』の射程距離まであと少し――――

                 グォ              ゴウウウンッ


   だが、その瞬間。
  『ラットマン』の足が持ち上がり、



            ス ″

                     ト″
                          オ
                            ツ 
                              !!

落ちる鉄槌のごとく、地面に叩きつけられるッ!
その衝撃は大地を揺らし、『トミー』の身体を泳がせる。


『将軍』:
「き、きさまッ! 事前に何か言わ……」


        グ   ン ッ


態勢が泳いだそこを狙い――組んだ両手を更なる鉄槌として振り下ろさんとするッ! パス精ABC

760トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/07(金) 22:04:36
>>759
「おおッ」

「『ネズミ』のわりに頭が回る。ちょっとバカにしてたことを謝るよ」
「だがよく考えてみれば、これは下水だよな。またクリーニング代がかかる。ぼくだってわりと生活苦しいんだぜ」
「ちょっぴり『ムカついた』な」

近づいたのはこちらだが、下水を漏らしてるのは君だからな。
やはりムカつくぞ。だいたい、何だってぼくに因縁つけてくるんだ、彼らは。

「大した図体だが!」

  ギュ グ   ゥゥゥ

『ラム・オブ・ゴッド』が、敵を見据えて拳を固め

「おはよう叛逆者諸君、これが『ラム・オブ・ゴッド』だッ!」

鉄槌に組まれた敵の両手。両手。
『その手刀にそれぞれ、拳を叩き込む』。
『LoG』との体格差は明々白々、此方の拳が保つかは賭けだが。
だが、保たなくとも関係ない。『殴打したものを独立させる』ことが、『能力』。
ならば『ラットマン』の両手に『独立旗』は翩翻と翻り
そして本体を含む彼らは、『逆徒の手にかかる』恐怖を思い知ることだろう。

761『獣の王者』:2012/09/07(金) 22:15:11
>>760

    ドン !   ド ドンッ !!

『ラム・オブ・ゴッド』が拳を打ち上げるッ!
振り下ろされる鉄槌ッ! ぶつかりあう巨拳と剛拳!



          ゴ  ドォ ――――ッ!

振り下ろされた衝撃に耐えかねて、足元へさらにヒビが走る。
手首からミシリという音が響いた。パワーは同等のようだが……

そのサイズの分、僅かに『ラットマン』に分がある。

だが、それに勝る――『ラム・オブ・ゴッド』の『独立』。


    シュキキンッ       《………………》


『将軍』:
「む…… どうした、そのまま潰し」

    ブワアアンッ

            「ぬオオオッ!?」

頭に貼りついた蟲でも振り払うように、『将軍』と『イッチー』が振り落される。
派手にコケる『将軍』。着地する『イッチー』。

『ラットマン』は『独立』し、ボンヤリと立っている。

762トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/07(金) 22:33:09
>>761
「うぐ」

手首の痛みに顔が引きつる。折れてないよな・・・?

「・・・痛た」
「『さて』」

これで大きな脅威はひとまず、征圧できたようだ。
とはいえ『彼』は『彼』自身の意思をもって行動する。『彼』の本体を害するような行為は、いくら『味方』といえど黙ってはいまい。

「喫茶店は無理そうだから、そこのベンチででも」
「缶コーヒーくらいならおごりますよ? ネズミ君はいらないだろーが・・・待てよ。ポケットにクッキーが二枚」

やろう。

「よくわからないが、まだお互い、話し合いで済まないほど大袈裟なけがもしてないですし」

余裕の話し合い提案である。もちろん周囲は警戒。
もっとも、

「(『彼』もいるし、そう厳しい状況でもないな。十分間は、まあ)」

763『獣の王者』:2012/09/07(金) 22:41:05
>>762

手首は折れていないようだ。
捻挫程度といったところだろう……思いきりぶん殴るなら、反動で痛みそうだ。


『将軍』:
「う、うぬっ! ここここ殺せィッ!
 略奪の任もままならぬとしたら、儂の面子がッ!
 いっそ殺せィ! 恥の上塗りをして生きていられるかッ!」

じたばたとコケた『将軍』が手足を振り回している。
『イッチー』はクッキーを見ると鼻をヒクつかせて――――  ドヒュウウッ
                                        ガガ リ
                                        カリコリカリコリカリコリ

貪っている。どことなく幸せそうだ。


「イッチー貴様アアッ! それでも我が軍の『秘密兵器』かァ〜〜〜ッ!?」

764『獣の王者』:2012/09/07(金) 22:43:14


    バ      サアアッ

         バサアッ  バサバサッ


     「あーやや、こやや……
      なってねェなァッ! 『イッチー』共を持ち出してアレかよ……」


        「おい、オマエら……『プーチー』呼んでこい」

      「ッちっしょーッ! あの『シリツタンテイ』……どういう能力だ?」

765トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/07(金) 23:07:16
>>763
「恥なんかいくらでもかいたら良いじゃあないか。ぼくだって売るほどあるさ。買うかい?」

小遣いになるなら売るけど。

  コキ  コキ

「大丈夫そうだな・・・ ・・・食べてるな。よく見るとつぶらな目でカワイイかもな」
「ハムスターもネズミだし、よく考えたらカワイイ生き物なのかも。しかし汚れてるのはいけないなあ」

「しかし、略奪? 穏やかじゃないことを言う」
「あんまり良くないよ。そういうのを生業にするのは、つぶしがきかないし。大体君、あんまり向いてないんじゃないか? 悪行。
 お天道様に顔向けできる商売なんていくらでもあるんだ。斡旋くらいなら格安でやるよ?」

二枚目のクッキーを食べ易いように四つに割ってやりながら。

766『獣の王者』:2012/09/07(金) 23:19:48
>>765

        コリコリ ガリガリ

『イッチー』はクッキーに夢中だ。
所詮ネズミということだろう。


『将軍』:
「向いているいないではない! 我らの王の為に資材が必要なのだ!
 儂が奪ってきた略奪品で民の生活も潤うというモノよ!」


「儂は『クレイドル・ウィル・ロック』の将軍!
 そう生れついたからには何としてもやり遂げなければならん!」

断固として主張する『将軍』。
足元から『トミー』を見上げ――そういえば先程と『逆転』だ――ふんぞり返っている。

767トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/07(金) 23:56:14
>>766
「ふうむ?」

「将軍っていうからには、その上がいるんだよな。それにしても君らって『動物』なのかい?
 ぼくのことも『人間』と言うし。『動物のスタンド使い』?」

『ラットマン』に目をやりつつ。

「どっちにしても、生まれ一つで生き方まで縛るなんてつまらんことさ。
 もっとも、それが大事だという意見を受け入れないわけじゃあないが・・・」

768『獣の王者』:2012/09/08(土) 00:03:04
>>767

『将軍』:
「儂は王に仕える誇り高きスタンドッ! 『イッチー』たちは我等の家臣じゃ!」

ふんぞり返って、そのまま倒れ込みそうになるまで胸を張る『将軍』。
確かに『鳥』に『鼠』……。攻撃してきたのは『動物』ばかりだ。


「……ぐぬぬ。解ったようなことを言いおってからに。
 ええい、一思いにやらぬかー! そうでなくては儂は……」
                                           ドヒュンッ


影が、一瞬過った。
足元から、視界から『将軍』の姿が消える。

769トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/08(土) 00:10:05
>>768
「ん・・・」
「お目付役って感じかな? それとも督戦? 野蛮なもんだな・・・」

影が通り、それを見なかったということは、『上』だ。

「『警戒してくれ』」

『ラットマン』に依頼しつつ、そして『ラム・オブ・ゴッド』を構えて、見上げる。

770『獣の王者』:2012/09/08(土) 00:21:46
>>769

『トミー』の『上』という想定。

――――『正解』だ。
聞き覚えのある羽ばたく音。


     バサッ     バサッ バサバサッ

『メラニー』:
「おひさぁ〜〜〜? ゲンキかな〜?」

『将軍』:
「め、メラニー!」

『ヘッドセットをつけた大鴉』――『メラニー』が姿を現した。
いつの間にか空中に居たらしく、飛びかかって『将軍』を掴んでいる。


『メラニー』:
「わりィーんだけど、アタイらの上司なんだよね……こんなのでも。
 つーワケでコイツ助ける。見逃してくれるかなー?」

『トニー』の求めに対し、『ラットマン』が重々しく頷いた。
それを見た『メラニー』がひときわ強く、羽根で空を打つ。


       バサッ!      バサッ!


「……その『旗』。チョー厄介だな」

771トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/08(土) 00:28:07
>>770
「やあ、久しぶりだね」
「その後調子はどうだい。この前はお仲間にヒドいことをしてすまなかったよ」

とりあえず話はできそうなので、挨拶と謝罪をしとこう。

「おっと。見破られてしまったか」

『旗』は隠せない。小さな旗だが、デザイン的には目立つものだ。
もっとも、隠し立てするつもりも無いがね。

「見逃すも何も別に、『大したことをされたわけじゃあない』。ちょっと話をしたかっただけさ」
「気が向いたら遊びにきてくれ。お互いこうしてしゃべれるんだし」

「・・・帰るなら、解除したほうがいいな」
「クッキーいる? ネズミ君。ちょっと砕けてるがもう一つあったよ」

やろう。

772『獣の王者』:2012/09/08(土) 00:37:33
>>771

『将軍』:
「うぬゥゥ――ッ 余裕ぶりおって」

『メラニー』:
「その通りだぜ『シリツタンテイ』。
 実際なにもデキてねー…………クソッタレが」

『イッチー』が最後のクッキーに齧りつく。
よほど気に入ったようだ。というより、食べることが好きらしい。


『メラニー』:
「『収穫』がハンパすぎるからな……そろそろ『冬』。
 コッチも色々と物入りでさァァ〜〜〜ッ 解るだろ……?」

「『将軍』。つぎ失敗じったら、ゆるさねー……って『宰相』が言ってた。
 アタイも次は本気になるぜッ。負け越すのもヤだからなーッ」

773トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/08(土) 00:45:10
>>772
「(えぇ〜)」

なんだかスゴい喧嘩前提で話が進んでないか?
つまりは、彼らは『動物のスタンド使い』の『集団・・・いや、『国』みたいなものか。彼らの言い草だと。
で、冬に備えて食べ物がいると。
さらに、理由は色々思いつくし実際色々あるんだろうが、何やら人間に対して敵意を持っている感じだ。

「(ここで依頼されたら、平和的に必要なものを調達してくるんだが…)」

とてもそういう発想をするようには見えない。
見えないな。

「依頼してくれたら、食料調達くらいは手伝うが」

でも一応言ってみよう。

「それに大体、ぼくは君らが『何者なのか』も知らない。『スタンド使い』で『動物』なのは知ってるけど」
「君らは『何もの』なんだ?」

774『獣の王者』:2012/09/08(土) 00:53:39
>>773

『メラニー』:
「………………」

「政治は『宰相』の仕事だ。
 伝えておいてやるよ…………『シリツタンテイ』」

『将軍』:
「そんなモノ、却下にする決まって」

   ペッ

『将軍』が放り捨てられた。
『イッチー』の上に落下し、そのまま跨る態勢。


『メラニー』:
「『何者』? むつかしーこと聞くじゃねーか。

 一応は『王国』の『国民』ってことになんのか?
 まー、……そうだな。『クレイドル・ウィル・ロック』」

「それがアタイらだ。『将軍』と『宰相』と『臣民』たち」

            オール・ザ・キングスメン
           「ことごとく『王』のモノ、さ」

775トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/08(土) 01:04:51
>>774
「・・・・・・・・・・・・」「ふむ?」

おっと。

「なるほど。『ラム・オブ・ゴッド』に似たところがあるのかな? ぱっと聞いただけの印象だが・・・
 『クレイドル・ウィル・ロック』」

    パチン

『独立解除』。

「ぜひその『王様』に会ってみたいもんだな」・・・「・・・」「もんですね」
「アポは基本だし、ぜひお伝えください。
 ぼくは『私立探偵阿南トミー』。失せ物失せ猫尋ね人、素行調査に特殊対策、軍艦制圧、奴隷解放、およそなんでも適正価格で承りますよ」

もしかしたら、大口の客にならないとも限らないわけだしな。
可能性は低いだろうけど。

776『獣の王者』:2012/09/08(土) 01:11:25
>>775

『メラニー』:
「『王様』が会いたがるかわかんねーな。
 『宰相』がたぶんゆるさねーだろ。許しがあったら……」


「伝えてやらあ。…………帰るぞ、『イッチー“共”』」


          ゴゾッ
                ゴゾッ

近くにあった商店から、何かが這い出してくる……
こちらへ近づくそれは。



                 《……チュー》


『イッチー』と同じ『ドブネズミ』だ。


「コイツら『食う』からな…………維持のための食糧がたりねー。
 まあ……当面の目的は果たせたぜ。『人払い』は『ラットマン』で出来た」

       ゴゾッ         ゴゾ
                            ゴゾ
            ゴゾ ゴゾ    ゴゾゴゾ          ゴゾッ

       ゴゾ              ゴゾッ           ゴゾッ
               ゴゾ              ゴゾ         ゴゾッ


湧き出す、湧き出す……『鼠の群れ』

777トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/08(土) 01:20:47
>>776
「・・・おお」

これは凄いな。これだけ居ると・・・

「・・・・・・」
「『彼ら』で『イッチー』か?」

ふと聞いてみる。答えなんて期待しちゃいないが・・・
しかしそうか。
『下水』は、彼らの『帰り道』ってわけなのか?

「うん、まあ、よろしくお伝えくださいよ」
「ぜひ」

778『獣の王者』:2012/09/08(土) 01:40:51
>>777

『メラニー』:
「イェエ――z__ッス! 『イッチー“ズ”』だぜ」

『将軍』:
「…………まさか儂まで下水道を通って」

     ビュウンッ     シタタタタタタッ


現れた『鼠の群れ』は後から後から下水道へ跳び込んでいく。
『将軍』も騎乗した『イッチー』の一体と共に消えてしまう。


    バサアッ
            バサアッ


『メラニー』:
「アタイは飛んで帰る。『王様』の許可があったら伝えてやるぜ」

「オマエの家は仲間に把握させる……じゃあな、『シリツタンテイ』。
 寝首をかく心配はねェ――ッ 安心しとけよッ」


                   ヒュゥ ――ゥ ッ

空へと舞いあがる『メラニー』。残されたのは『トミー』ただ一人。
周囲は『イッチー』たちに荒らされた各店舗と、粉砕された地面があるだけだ。

779トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/09/08(土) 01:49:28
>>778
「・・・」

「えぇ〜」     『寝首ハ掻カネーッテサ』『ヤッタジャン』

「よかないよ。『将軍』ならいいが、あんな大きなカラスやらネズミ君にこられたら・・・」

     『アー』『辛イヨナ。賃貸』

ネズミたちは去り、カラスも飛び去り、そしてトミーも帰路につく。

「警察とかくるかな。厄介な取り調べだとかはごめんだ」
「しかし・・・どうにも、ヤヤコしい先行きだなあ」

金にはたぶん、ならなさそうだ。
そんな気分でいっぱいだ。

780『獣の王者』:2012/09/08(土) 02:00:46
>>779

惨状を前に、これからの先行きを思う……
前途は多難。そんな思いが頭を過った。

とはいえ今日は凌いだ。



……明日?
そんな先のことは解らないだろう。

トミー『ラム・オブ・ゴッド』 ⇒ 『両手首に軽度の捻挫』『全治五日間』
                   『仕事の報酬で10万円ゲット!』


『クレイドル・ウィル・ロック』@『将軍』 ⇒ 『権威が地に落ちつつある』 『再起可能?』

           メラニー『シャウト』 ⇒ 『“宰相”へと“シリツタンテイ”の提案を進言』
                          『現在は穏健派寄り』 『“将軍”が嫌い』

       イッチー“ズ”『ラットマン』 ⇒ 『おなかいっぱい』 『トミーが気に入った』

 プーチー『ドーベルマン・ギャング』 ⇒ 『呼び出されたのに放置』 『ひっそりと帰る』


                                    『獣の王者』 ⇒ 『終了』

781トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/13(木) 23:50:02

 シャク
             シャク

歩きながらコンビニカットスイカをほおばる男がいる。

「うん このわざとらしいスイカ味!」

 パッ
       パッ

時折、塩を振っている。

782地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/13(木) 23:59:10
>>781

「あらあ……もうスイカの時期は過ぎたんとちゃう?」

くすくすという笑い声を立てて、話しかけてくる『眼鏡女』。
簡素かつ古風な女中服姿で、手には籠を提げている。

783トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/14(金) 00:05:55
>>782

「いやいや食べれるときに食べとかないと
 こればかりはすぐに出せないし」

男は、西瓜をもしゃもしゃと咀嚼しながら地乃の方を向く。
咀嚼しながら話すので、少し聞き取りづらい。

「オー」

「これが大和撫ー子という奴でーすか?」

地乃の服装を見て急に似非外人風の喋りになった。

784地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/14(金) 00:13:08
>>783(トニー)

「…………すぐに出せへん? なに言うてはるのん?」

意味が掴めなかったのか、小首を傾げている。
そして、『大和撫子』の言に艶やかな微笑みを浮かべた。


「はは、ええなあ。その反応。嬉しゅうなりますぅ」

   (ちゅうても、今はメイドさんやけどな)

785トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/14(金) 00:19:25
>>784

「これが着物という奴ですねー」

違いが分からない男、トニー・ラギュラー

「西瓜は野菜で木にならないですからねー」

またよくわからない返答を繰り返す。

786地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/14(金) 00:26:12
>>785

「アカン、こら全然区別ついてへん」

思わずひとりごちる『眼鏡女』。やれやれと困った顔を見せた。
そして、よく解らない返答にも更に首を傾げている。

「? なに言うてはるのん? 西瓜はそら木にならへんけど……」

それのどこが重要なのか解らない、そんな表情だ。
いぶかしげにジロジロと、トニーを上から下まで眺めている。

787トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/14(金) 00:34:34

「?」

 「どうかしましたか?」

地乃の困った表情にまた首をかしげた。

「HAHAHA!
 こういうことですよ!」

     ッ     タ   −   −   ン

一瞬トニーの体にダブるように人影が現れ、
あたりに小気味良いタップ音が響く。


次の瞬間 目の前には『樹』が生えていた。

 に
  ょ  に
 き  ょ
     き

それも『現在進行形』でッ『成長』しているのだ!

788地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/14(金) 00:45:39
>>787(トニー)

「……あ、あ?」

眼鏡越しの目を丸くし、今起きた現象に驚きの表情を見せる。
生えつつある木。あまりにとっさの出来事に、ついていけていないようだ。


「ああ……なるほど。こら、スタンドかいな」

                   ニィ

そして、零れる笑み。

789トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/14(金) 00:51:12
>>788
「HAHAHA!」

「ヘイ!こっちですよ!」

『樹』の上から声をかける。

「おひとついかがですか?」

その手に大きなリンゴを持って、
地乃に向かって微笑んだ。

「おや…私の『ワシントン・アップル』が理解るんですね?」

790地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/14(金) 22:52:11
>>789

     パ  シ ィ ッ

女の手から重なるようにして現れた『鋼の繊手』。それが投げ込まれた林檎を受け止める。
滲んだ影が剥がれるようにして像を結び、『古木の魔女』が姿を現した。


「御同輩……ちゅうことやろうな。いきなりやさかい、ビックリしたけど」

ポンポンと受け取った林檎を弄んでいるスタンド。本体の口に運ぶ様子はない。
微笑みは絶やさないが、警戒の念も捨てていないようだ。眼の奥が底光りしている。

791トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/14(金) 23:30:30
>>790
「驚かせてしまいましたか?
 それは申し訳ないことをしました」

トニーは手近な林檎をもぎ取って口に運んだ。

「味はともかく新鮮さだけなら保証しますよ
 虫の喰う暇有りませんからね」

林檎をかじりつつHAHAHAと笑う。

「他にリクエストは有ります?
 木の実でしたら何でも出せますよ」

樹の上で外人が林檎片手に笑顔を向ける。シュールな光景である。

792地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/14(金) 23:40:32
>>791

「ふむん。大盤振る舞いやなぁ」

林檎を受け取り、しばし眺めていたが、ためしに齧ってみた。
よく噛んでから飲み込んでいる。そして、トニーを仰ぎ見て、


「ほなら、ヤシの実でもたのもか。おっきいん頼むわあ」

『眼鏡女』は毒気のない温い笑みを浮かべている。

793トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/15(土) 00:06:23
>>792
「OK!」
「ココナッツですね」

トニーがそう言って樹から降りる。

「その前に…」

降りたッたトニーの横には、
全身に無数の虫食いが有る像が立っていた。

「これが私の『ワシントン・アップル』ッ!」

「そして…これが私の能力ッ!」

像が地面に向け一歩足踏みをした。

すると、地面から芽が生えニョキニョキと成長していくではないかッ!
芽は、見る見るうちに大きくなり、それと対照的に林檎の樹は朽果てて行った。

794地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/15(土) 00:15:52
>>793

「なるほど。踏み込んだところに『樹を生やす能力』なんやね」

興味深げに伸び行く樹を眺めている『眼鏡女』。
枯れていく『林檎の樹』に対しても、少々関心を惹かれるようだ。


「なんや、一本ずつしかあきまへんの? たくさん生やせんねやったら果樹園出来そやのに」

冗談の入り混じった、軽い口調だ。コロコロと笑っている。

795トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/15(土) 00:25:17
「維持できるのは一本ずつですね。
 開拓者は常に独りなのです…」

よくわからないことを言ってるが一本だけらしい。

「あ 出来ましたね」

「ソォイ!」

実がなったヤシの樹をぶん殴って実を落とす。パス精BBD

「はいどう…ブ!」

落ちてくる木の実をキャッチ…出来なかった…。

おでこでキャッチしてしまった。すごい痛そう。

796地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/15(土) 00:33:19
>>795

「………………」

『トニー』のポエムじみた言葉を、微笑みで受け流す『眼鏡女』。
落ちてくる『ヤシの実』を受け止めようとしているのを眺めていたが、



     ボゴオッ


「あらあら、大丈夫かいな……
 そないに気ィ張らんでもよろしいのに。こないなモン、飛んで獲りにいけるわ」

落ちてしまったであろうそれを『スパンカーズ』が拾い上げる。
その指は鋭利な『工具』が備わっていた。それを用いて、ヤシの実を抉る。


           ガシッ ガシガシッ   ガリリッ


「ほほ。南国でしか食べれへんと思ってたさかい、得したわぁ」

797トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/15(土) 00:41:12
>>796
「は…はは…
 だ…大丈夫でーす」

「ぼ、僕も食べよう」

落ちているヤシの実に『ワシントン』で殴りかかる。
木の実に殴りかかるとか野生児ですね。

きっと実は甘くてオイチーよ。

「知ってますか?
 西瓜は瓜の仲間だから野菜なんですよ?
 だから私には出すことができない!アンビリーバボー」

頭打ったためか変なテンションだ。

798地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/15(土) 00:55:01
>>797

「ああ、せやさかいさっきあんなこと言うてたんか」

納得したのか、頷いている『眼鏡女』。
切ったところから半分に割り、中の果肉を食べている。


「冷えてんねやったらいうコトないんやけど、そこまでは高望みやなあ。
 ほんに美味しいわ。おおきに……ええと、名前なんていいますのん?」

「あ、ウチは地乃。『地乃 フミ』いいますねん」

『地乃』と名乗った女は改まって深々と頭を下げた。

799トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/15(土) 01:00:32
>>798
「オー 『フミ』
 良い名前だ」

「私の名前は
 『トニー』『トニー・ラギュラー』
 今後とも よろしく」

トニーはにっこりと笑みを見せ
握手を求めた。

「冷やすのは流石に無理ですね
 その分取れたてピチピチですがね」

HAHAHAと笑った。

800地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』:2012/09/15(土) 01:09:01
>>799

「はいはい、トニーさんやね。これからもよろしゅうたのんますぅ」

握手に応じた。『トニー』の手と比して、『地乃』の手は細くてか弱い。
しっかりと手を握りしめて握手を済ませると、手首に眼を落とす。


「あ、アカンわ。そろそろ戻らなあきまへん。
 ウチこれで帰りますさかい、またお会いできたらエエな」


「ほな、さいなら」

去り際にいま一度深々、頭を下げる『地乃』。
小脇にヤシの実を抱え込んだまま、小走りで去って行った。

801トニー・ラギュラー『ワシントン・アップル』:2012/09/15(土) 01:33:56
>>800
「?」

自分の手首に何かついて居るのだろうかと思って自分の手首を見る。
手首では、イカした(イカレタ)林檎型の腕時計が輝くだけだった。

「オー」
「さようなら フミ
 今度会うときはバナナでも御馳走しましょう」

「私も帰るとしますかね」

トニーが蹄を返した瞬間、樹は枯れ、
既に薄暗いのにそこだけついて居なかった街灯が仕事を始め、彼の帰路を照らした。

802鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/21(日) 22:23:15
「むむ。…………」

メインストリート。書店にて。
手に取ったを本をしかつめらしい顔で、睨んでいる少女が一人。

803輪車『マスケラ・デル・デモニオ』:2012/10/25(木) 23:27:33
>>802
             ド ン ッ

後ろから誰かにぶつかれた。

「――っと」

背後に、エスニック調ファッションの赤髪の女が立っていた。
鷲ノ巣の前にある本棚の、上段にある本に手を伸ばそうとしてぶつかったらしい。

「悪いね」

鷲ノ巣が持ってる本に目をやる。

804鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/25(木) 23:34:25
>>802
「う……わ、わッ」

     パッ    パパッ

          パシイッ

思わず取り落としそうになり、なんとかキャッチ。
胸を抑えて安堵の息を漏らす……

本は海外のファンタジー小説のようだ。
昨今流行りのイラストの表紙になっている。



「い、いえ、大丈夫です。…………」

顔にかかった髪を払い、一歩後ずさった。
素早く足元を視線で掃き、何かを確認しているようにも見える。

805輪車『マスケラ・デル・デモニオ』:2012/10/25(木) 23:48:10
>>804
「ならいい」

上段の本を取る為に、一歩踏み出し背伸びする。
ソフトカバーの分厚い本(帯のアオリから『ネットで流行りのサイバーパンク小説』であることが分かる)
を手に取ると、踵を下ろす。

「――しょっと。
 ソフトカバーは偉いねェ。1200円でお腹いっぱいだ。
 ん……何か不都合でもあったか? 落し物したとか」

周囲の床を見回す。

806鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/25(木) 23:59:34
>>805
「いえ……気、にな、る……こと、あったの、で」

足元には何もない――せいぜい『影』ぐらいのモノだ。
照明の角度から、鷲ノ巣の影がそちらへ伸びている。


「ふゥ。…………
 大丈夫です。気に、なさらない、で。

 あ……、それ。どこに……置いてありました、か?」

輪車の持つ本を見て、棚を見上げている。

807輪車『マスケラ・デル・デモニオ』:2012/10/26(金) 00:15:19
>>806
「なんだ、紛らわしい。
 この本なら……作者名が『B』だからだいぶ上のトコだな。あの辺」

本棚の上段を指す。
輪車が手にしている本はこれが最後の一冊のようだ。

「この本……、出版から一週目なら平積みしておくべきなんだ。
 まったく探すのに手間取ったぜ。
 ま 奥まった場所に置かれてたお陰で、手に入れられたわけだけど。
 四店舗周ってようやく見つけられる売れ行きとは。ネットの口コミはすごいね」

808鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/26(金) 00:24:38
>>807
「……あー。……
 ネットでも、在庫ないですよね。……」

少ししょげていたが、近くにあったハードカバーを手に取る。
いわゆる幻想文学の枠に入る本だ。分厚く、抱えるだけで重そうだ。

「高いけど、こっちにしようかな。…………
 最近、フェアで在庫が出てきましたよね」

本好きと見て取ったか、話を振ってきた。

809輪車『マスケラ・デル・デモニオ』:2012/10/26(金) 00:36:30
>>808
「買って後悔はない、と思う。
 日本語版では読んでないけど」

「一気に通して読んで来ていると、その巻は感慨深い。
 買っちゃえばいいんじゃないかな。読書は君を裏切らない」

髪の毛がトサカっぽかったり、顔にタトゥーシール貼ってたり、
腰に『ドレッサー鏡』みたいな飾りを付けてたりと、
格好はかなりロックな人物だがけっこうファンタジー話は通じるらしい。

810鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/26(金) 00:43:59
>>809
「そうですね……うん。買っちゃおう」

頷くと、最初に手に取った本と合わせて抱え込んでいる。
こちらの外見はゴシック調のジャンパースカート。ストラップ付きのデコ靴。

ちょっと見、ハロウィンの仮装に見えないこともないゴス調だ。
首元には『土星のペンダント』が釣り下がっている。


「…………ファンタジー、お好きですか? ホラー……とかは?」

811輪車『マスケラ・デル・デモニオ』:2012/10/26(金) 00:54:42
>>810
「好きだね、ファンタジー。ホラーはこの作者かな。
 心理学系推理・ホラー・バイオレンスが得意な作者。書けば100万ヒット」

真黄色の表紙にカラスが描かれたハードカバーの本を手に取った。

「SFでも賞とって、最近映像化されてる……。
 昔に出した作品は角川ホラー文庫で集めてる」

「なんでも読むけど……。
 しいて言うなら『売れる本』が好きだ。興味深い」


「で、君は?」

812鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/26(金) 01:05:33
>>811
「えっと。…………
 ホラーとファンタジーの境界っぽいのとか、好きです、ね」

「あ、『シャンブロウ』の人とか……C・A・スミスが好きです。
 クトルゥフはちょっとわかんないんですけど。……」

「…………日本の、作家なら。……
 ええと、……最近文庫出た……殺し屋の来るレストランの話の人が」

思い出し思い出し語っている。
海外作家の方が好きなようだ。


「…………怖い、話が……好き、です、ね」

813輪車『マスケラ・デル・デモニオ』:2012/10/26(金) 22:36:02
>>812
「恐怖か。いいね。
 やっぱ、最近の売れ筋はその辺りかァ」

                ウン ウン

軽微なストレスと緊張感は心を豊かにする。
夜の闇の中に、ベットの下に、箱の中に、扉の向こうに。
未知は人の想像の力を刺激する。
「語り手が世界で二番目に古い仕事」とは、どこの作者の談だったろうか。

話を聞きながら、レジの方に歩き始める。

814鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/26(金) 23:02:11
>>813
「…………あはは。……」

最近の――ではない、というところは言えなかった。
例に挙げた二人は何十年前の作家だった。

「あ、私も。……」

輪車に続き、レジへと並ぼうとする。

815輪車『マスケラ・デル・デモニオ』:2012/10/26(金) 23:38:51
>>814
本ではなく流行のことを指した言葉だ、と訂正しただろう。
有名ホラーシリーズのリメイク、深夜アニメのストーリ傾向は回帰しつつある。
昔のように恐怖を求めている、と。

              ピッ   「1200円にナリマース」

「5000円で。特典しおりは2番ね」

赤いニンジャの描かれた栞を選んだ。

                 「お次でお待ちのお客様ドーゾー」

816鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/26(金) 23:45:32
>>815
軽く会釈し、入れ違いにレジへ向かう。
通りがかりに財布を取り出そうと鞄に手をやった。



         ス ゙
            ル
              ゥ

                  「あ。……」


――――小脇に挟んだハードカバーが滑り落ちる。
財布と本で両手がふさがっているので、キャッチしようがない――


             ル  ゥ ウ ッ

                       シュバッ

817輪車『マスケラ・デル・デモニオ』:2012/10/27(土) 00:10:44
>>816
「おっ」

後ろの様子が見えていた、みたいに振り返る
素早く、落下する本に手を伸ばそうとして――

「……」 ピタッ

止まる。なにか、『変な物』が見えた気がした。

818鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/27(土) 00:20:22
>>817


       ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・


           スッ

「…………と、と」

落ちたはずの本は、きちんと鷲ノ巣が抱え込んでいた。
『ヘンなモノ』の速さは捉えきれない動きではない――


           『パシイッ』

    『ヒュウッ』

瑠璃色の甲殻に覆われた、蟲めいた腕が。
滑らかな動きで本をキャッチして、拾い上げていた。

今はそれは消えている……


                    「アリガトゴザイマース」

819輪車『マスケラ・デル・デモニオ』:2012/10/27(土) 00:30:08
>>818
「………っとぉ〜」

「んじゃ」ニッ

軽く手を振ると本を手に書店を後にする。
『見えた』という事をあえて明かすのは避けた。
彼女の顔は覚えておく。


「――お前と、同じやつかぁ。
 他にもたくさんいるのかな?」

<・・・・・・・・・>

820鷲ノ巣『ゴールディー』:2012/10/27(土) 00:38:11
>>819
「は、はい。……」

小さく手を振って見送る。
その顔は小作りで、反面の黒目がちの大きな眼が特徴的だ。
どことなく、『虫』を連想させる風貌である……


「………………♪」

欲しい本が買えたので、小走りで帰った。

821鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/10/30(火) 00:19:18
「さむいな……寒いなぁッ!!」ガチブル

この場合手に入れるべきはお菓子ではないな。ましてやチヨコレイトではない。
学生が着てもおかしくないセーターかマフラーである。

セータ〜、マフラ〜。
探し歩く。

822鉄 一郎『スプラッシュ』:2012/10/30(火) 01:08:48
そのまま防寒具を求め雑踏の中に消えていく。


   〜〜FIN〜〜

823百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/11/17(土) 23:47:35

正午。
今日はパンダの着ぐるみを着て、どこかの動物園の広告の看板を手に持ってる。
アルバイトだ。

『めんどくせー……。腹減ったな…』とか考えてる。

824鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/11/18(日) 00:06:56
>>823
「……」

いつの間にか、男が百武の前に居た。

ツンツン気味な茶髪とジャケットの、
何処にでも居そうな感じの青年だ。

看板をじっと見ている。

825百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/11/18(日) 00:13:58
>>824
「やべぇ、立ってんのクソしんどい」

「よっこいしょ」

目の前の男に構わず近くの縁石にでも腰掛ける。

826鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/11/18(日) 00:16:17
>>825

ガシッ


男が唐突に看板をつかんだ。

興味があるから見てるのに動くんじゃないって感じの手つきだ。

827百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/11/18(日) 00:21:09
>>826

   パッ

看板を手放す。

「えっ?代わりにやってくれんの?そんじゃー任せるけど」

『どうぞどうぞ』とジェスチャーする。

828鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/11/18(日) 00:25:33
>>827
リアクションがまったく帰ってこない。
聞いちゃ居ないようだ。


30秒ぐらい見ていたが、少しうなずくと、
それでもう満足したのか

   ヒョイ

座る百武に向かって、看板の柱を視点に、倒してきた。

829百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/11/18(日) 00:30:43
>>828

  ガシィィ

両腕で受け止める。

「なんだよー」

「動物見に行くぐらいならその金俺にくれよー」

830鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/11/18(日) 00:34:38
>>829
百武の言に、男が目を向けた。
しゃべったことにいまさら驚いているようだが……



「義務がない」

「義理がない」

「ついでに、余裕もない」

返ってきた言葉は無表情で辛辣だった。

831百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/11/18(日) 00:39:52
>>830
「オーノー。
 無垢で可愛いパンダにも世知辛い世の中だぜ」

『やれやれだぜ』とジェスチャー。

「つーか痒くなってきた。これ中、ダニヤベェーんじゃねぇーの?」

832鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/11/18(日) 00:57:09
>>831
可愛くないな……と口だけが語っていた。


痒くなってきたとの言に、スススと3歩ほど引いて


「あまり掻くと痕が残るような傷になって……

 率直に言って、肌が汚くなる」

何か言っている。
そして、じろじろ見る様と、引くリアクションは
『絶対に移すな』と念を押しているかのようだ。

833百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/11/18(日) 01:06:40
>>832
「肌が汚れるゥ?」
             「ケッ」

「女々しーこといいやがって。女かお前は…」

「いや、いつも笹食ってる身で言うのもなんだが、
 最近の人間の男は…『草食系』とか言われてよォー」

「もっとワイルドに生きようぜェ〜」

834鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/11/18(日) 01:11:29
>>833
「笹を食うのはワイルドではなくハングリーではないだろうか」


割とどうでもいいことへの突っ込みが入った。
だんだん、扱いがぞんざいになってきているよ。やったね百武君。

835百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/11/18(日) 01:22:20
>>834
「ハングリーと聞いて腹減ってきた」

「そうだお前今何時か分かる?」

「このバイト正午までなんだけど」

836鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/11/18(日) 01:24:29
>>835
「勤務ご苦労様でした」

その一言が、答えだ。

837百武 亘『アヌビス・ゲート』:2012/11/18(日) 01:29:11
>>836
「ふぃー。やっとか…」

ヌグヌギ

パンダの顔を取った。

「ップハー」

中から不細工な汚れた頭が出てきた。

「途中ガキに追い掛け回されるわ犬には吠えられるわ大変だったぜ……」

「じゃなー」

パンダの頭部を抱えて去っていった。

838鴫野 天龍『ブラッド・スウェット&ギアーズ』:2012/11/18(日) 01:33:42
>>837
「ご苦労なことで」

鉄面皮で汚れた頭を受け流し、
去っていく不細工な頭を見送る。


やがて見えなくなってから、頭を掻く。


「……肌が汚くなるといったが、嘘だったな」

失言失言……とつぶやきながら、男は去っていった。

839須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/20(火) 22:56:57
「(この時期にヘソを出して歩くのは自殺行為なのでやめた方がいい)」

しかしわたしはポリシーの女なので今日もヘソ出して歩いていた。
上半身と下半身は念入りに着込んでいるが、スタンド使いがポリシー失ったらオシマイよね。
それに、哀れに思ったイケメンがご飯とかおごってくれるかもしれない。

840病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/20(火) 23:00:46
>>839

          ジャカジャーン

「おじょうさん、いっきょくいかがですか」

話しかけられた。

841須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/20(火) 23:14:34
>>840
「?」

振り向く

ズキュッ

反射的に『クイーンズ・ネスト』を発現した。
『クイーンズ・ネスト』は細い錐のような『蜘蛛脚』のスタンド、人型のヴィジョンは無い。
発現の際に長さを調節することができるため、ごく短くすればスタンド使いにもバレずにスタンドを発現することが可能だ。
今回は『5mm』を小指の先から発現する。まず気付かれないだろう。

スーッ ハーッ

「……あなたが弾きたいというなら好きにすればいいんじゃないかしら」

気付かれぬよう、深呼吸をしてから応答した。
さりげなく、奏者のみなりを観察する。

842病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/20(火) 23:18:19
>>841
話しかけてきたヤツの身なりは!


ダルダルの長ーいポンチョ!

                 バンッ

 馬鹿みたいに庇の大きい帽子!

                バ ン ッ

  そしてランドセル! ランドセル!

              バ ァ z ン !


つまり小学生だ。抱えているのはギター(子供用)だ。

843須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/20(火) 23:28:49
>>841
「………どうぞ、聴いてあげるわ」

わたしは大人なので子供にやさしい。
あとスタンドは解除した。

「なにができるの? めだかのがっこう? ちいさい秋みつけた、なんていいわね」

844病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/20(火) 23:34:26
>>843
「ライトハンド奏法の練習してるよ!
 いつか無影手とか言われたい!」

      ジョンジョロリーン

しかしギターはアコースティックギターだ。

「それじゃみなさんご一緒に!
 死ね死ね団のテー……」
                  ズギュガシイッ


『ダメデスカラネ!? ソレヨリ普通ノ曲ニシナサイ!』

ロボが出てきた!

845須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/20(火) 23:40:29
>>844
「ボク何歳? 少なくとも親はロクな教育してないってのだけは分かるわ」

こういう子供がそのうち『世の中のボケども』とか平気で口走るようになるんだろな、と思った。

                  ズギュガシイッ

「!? …………」

ロボだ、ロボが出た。間違いなくスタンドだろうが…こちらまでスタンド使いだと明かすこともない。
素知らぬふりで周りを見る、子供とロボのじゃれ合いなら、『見えているなら』立ち止まる人もいるだろう。

846病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/20(火) 23:47:43
>>845
「えーと、八歳ぐらい?」

PLがよく憶えていないのだ……

「(えー……、しょうがないなあ。
  じゃあきょうび流行りのJPOPでも)」

『(流行ッテナイジャアナイデスカ)』

「……んー。どんな曲がいいの?」

話を振ってきたぞ。
キラキラ素直な目だ。

847須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/20(火) 23:56:20
>>846
「ボクのやりたい曲でいいわよ、それを聴くのがわたしはいちばん嬉しいわ」

曲云々というよりも、こんな子供がギターを演奏できるのかということの方に興味がある。
あと流石に8歳はストライクゾーンどころの話じゃない大暴投なのでパソコンの前のあなたは安心していい。

848病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/21(水) 00:00:35
>>847
「えーと……じゃあ、アンパンマンの歌ね」


  ジャンジャガジャガジャガ ♪

「そーだ♪ うれしい んだ いきるよろこび♪」

      ジャカジャカ

――演奏はこの歳ならましな方かもしれんが、ともかく。
歌は下手だった。とりあえず一生懸命である。

849須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/21(水) 00:06:16
>>848
(演奏にスタンドを使っているわけではなさそうね、コントをするくらいの能力なのかしら?
子供の精神は未熟だから、これから才能が開花するのかもね)

微笑んで演奏を見ている。
『ロボット』は何をしている?

「ところで、愛と勇気だけが友達なんてゾッとするわよね」

演奏しながら話せるかな? 他愛の話題を振ってみよう。

850須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/21(水) 00:09:54
>>849
失礼、他愛のない話題を、だ。

851病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/21(水) 00:10:37
>>849
「んー? 僕はわかんねーなー。
 どっちも友達じゃあないしなー。でも嫌いな亀とかさわる勇気はあるぜ」

   ジャカジャカ ♪

手は止めてないので上の空だが、反応はある。
しかし、話すとすぐにコードを間違えているので四苦八苦だ。


「なんで愛と勇気だけが友達なんだろーねー?
 ヒーローだから、しょーがねーのかな」

852須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/21(水) 00:24:34
>>851
「亀触れるの? わたしはダメね、亀とかヘビとかカエルとか、なんか嫌い。
虫ならちょっと大丈夫、蜘蛛だけね」

演奏に感心している。
8歳でこれなら両親はよほど期待しているだろうなと思う。
しかし、こういうのが結局挫折して一般人以下の自称アーティスト(笑)とかになるのよねぇ、とかは言わなかった。

「ヒーローって、そういうものなのよきっと。しょーがないの。
アンパンマンって友達多いよね? カレーとか食パンとか、色々いるじゃない、
それでも歌で宣言しちゃってるのよね、友達なんかいねーって、深い孤独があるのよ…」

これくらいの男の子なら問題なく話せるな、わたしは発見したぞ。

853病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/21(水) 00:28:58
>>852
「えー、蜘蛛はカッコいいけど触るのヤだなー」


    ジャンガ  ジャンガ ♪

             ジャ z  ァ ン !

「おーわりー。やっぱりむつかしーなー。

 アイツら友達じゃあないの? じゃあ、いざってときは切り捨てるんだ……」

しょぼんとした。厭な真実に気付いたようである。


「おじょうさんは友達はどれぐらいいるの?」


こどもはしつもんした!

854須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/21(水) 00:39:51
>>853
「それは違うわ、切り捨てられるのはアンパンマンの方。
カレーや食パンが頭を交換してるとこなんてほとんど見たことないでしょう?
彼は分かっているの、強大な力は、代替可能な命。平和を守り続けなければ不要となる力…。
明日にも終わる命を悟るから、彼の友は愛と勇気だけなのよ…」

今思い出したがわたしは子供の頃アンパンマンが大好きだったのだ、
パンツの柄もアンパンマンだった気がする。

「そっ………………そうね、ぼ、ボクはお菓子は好き? チョコとか、クッキーよ」

上着のポケットを指差して言う。

855病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/21(水) 00:43:44
>>854
「……おお! 超カッコいい!!!!」

須賀は子供の心にヒーローへの尊敬の念を蘇らせた。ヤッタネ!
お菓子、という言葉にすぐ近づいてくる子供。質問は忘れた。

「超好きだよ!」  『好キデス!』

……ロボも食いついてきた。コイツも食うらしい。

856須賀山女『クイーンズ・ネスト』:2012/11/21(水) 01:01:50
>>855
「ポケットの中にお菓子が入ってるかもしれないし、入ってないかもしれない。
中を見るまでは、どちらとも言えないわよね? つまりは、そういうことなのよ…」

クルリと背中を向け、一歩踏み出す。

「そういう、ことなのよ…」

須賀山女は歩き出した、不用意に子供に話しかけてはいけないと学んだ、
するとわたしは一体誰と話をすればいいのか? 前途多難すぎて泣きたくなるが、
泣いてはいけない、女の涙は武器なのだ、武器の不当所持は逮捕なのだ、ブタ箱なのだ。
なのだなのだ言ってるとバカみたいだが、実際バカらしい。
わたしはメインストリートを後にするのだ…。

857病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/21(水) 01:04:56
>>856
「………………」

「な、なんだあの背中……あのプレッシャーはッ!
 僕の見たことないタイプの、パワー……」


『ナニカ不味イコトヲイイマシタカ?』

見送るしかない……
子供に出来ることなどないのだ……

858穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/11/30(金) 23:22:36
メインストリートで煙草をふかしている。

859ようこそ、名無しの世界へ…:2012/11/30(金) 23:37:38
>>858

    ドッゴォォ――z___ッ!

何かが破壊される音が響いた。

860穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/11/30(金) 23:39:26
>>859
「なんだ」

とりあえず破壊音のした方へ向う。

861病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/30(金) 23:44:48
>>860
聞こえたのは店と店の間、路地裏の方からだ。
そちらへ向かう……


「…………んー、調子悪いなー」

子供の声が聞こえた。

862穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/11/30(金) 23:48:45
「あらら」

病葉の背後に咥え煙草の男が立っていた
(白い肌、ファーの付いた細めのダウン、前は全開になっており
トラ柄のワイシャツが見える)。

「お子さんがこんな所で何をしてるのかね」

863病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/11/30(金) 23:51:30
>>862
「んー。練習。最近なまってんだよ」

      クルリ

振り返る――向き合っていた壁に大穴があいている。
このガキが開けたとでも言うのだろうか。

いや……その、背後。

『………………ハア』


青い単眼の、クラシックなロボットのようなヴィジョン……。

864トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/11/30(金) 23:57:13
>>862-863

そして大穴の向こうでひっくり返っている金銀マダラ髪の男――!!

865穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/01(土) 00:00:02
>>863
「ふぅん」

気のない返事を返し、
興味ねえやと言わんばかりに煙を吐き出す。

ズギュン

『老師ホムラッッ』

そんな男の傍にカンフー服を纏った、
機械的かつ筋肉質な人型スタンドが現れ、
(矛盾した表現だがスタンドはそうとしか形容できない容貌だった)
男の手から火の点いた煙草を取り上げた。

『老師ハ我 我ハ老師
トモニ『スタン道』ヲ極メンッて誓っタデハアリマセンカ。
コノヨウナ物ハ体力ニ影響ヲ及ボスユエッッ即刻辞メテ頂キタイッッ』

「お前、誰だっけ」

『~~~~~~ッッッッ!!』

866穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/01(土) 00:01:16
>>864
「あらら」

誰だっけ。

867病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/01(土) 00:04:30
>>>864
「誰だよ! ってトミーかよ!」

超ビックリだよ!!!!!!!!!!!
1レスでいきなりギャグ時空に変えやがって!!!!!!

助け起こしたいけどデカすぎるなこの人……

>>865
「…………………………お、スタンド。よし殴ろう」

近づこう。射程1mって近すぎるんだよね。


『ヤメマショウヨ!!!!』

868トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/12/01(土) 00:13:33
>>866
「んっふっふっふっふっふっふ」
「ぼくは私立探偵」「阿南トミー」「探偵さ」

大事なことなので二回言ったのか、もうろうとしているので二回言ったのかはわからない。
倒れたままではあるが、とりあえず名乗ったようだ。『阿南トミー』。
いかにも怪しげな名前だ。


>>867
「やあ、病葉君。どうだい最近は。こっちは商売あがったりさ」
「いきなり壁が爆発してぼくを押し倒すしさ」「やってられないよ」

やるせない空気をまき散らしながら倒れたまま朗らかに笑う探偵。

869穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/01(土) 00:23:15
>>867(病葉)


『…ッ!!』 邪ッ!

近づいてくる病葉に対しスタンドが構えをとった。
八極拳の構えだ。八極拳の構えなんて本当にあるのか知ったこっちゃないが、
なんだか八極拳の構えみたいな感じの構えだ。
「何やってんだお前さんは。えーっと誰だっけ」
『ホムラ老師ッ!!
フー・シュニッケンズッッ
私の名前ハ『フー・シュニッケンズ』ッッ』

「ああ、そうそれそれ」

臨戦体勢を整えたスタンド、
一方その本体は心底どうでも良さそうにケータイを弄ってる。

>>868(トミー)
「トミーさんね。ドーモ。
通りすがりの人ですどうぞ宜しく」

『トミー殿ッッ!何をシテイル。
ココハ『戦場』ニナル!早ク逃ゲヌカ』

病葉に対して構えをとったスタンドが声を掛けるが、
本体は全くもってどうでも良さげにスマフォと睨めっこだ。

「聴こえねーだろ。フースニッカーズサン」

870病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/01(土) 00:33:27
>>868
「大人って大変だね……」

僕子供だからわかんないや。
少年法に守られているうちに楽しんでおくよ……


>>869
「OK。僕は病める葉の樹で病葉樹。
 スタンドの名前は『ゲリラ・ラジオ』――速攻でいかせてもらうッ」

殴って試す――相手のスペックを理解するのに一番いい。

        ギュ  オ !


右ストレート――とにかく早くて重いが狙いはちょいと甘いぜ。破ス精AAE

871トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/12/01(土) 00:41:45
>>869
「やあ、どうもどうも」

特に気分を害した様子も無い。まだ立ち上がらないが。

「(せっかちな『スタンド』だな。ぼくがスタンド使いでなかったら聞こえてないし、その可能性の方が高いのに)」

>>870
現実から目を逸らしたね?

「んっふふ」

寝転んだまま見物している。

872穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/01(土) 00:52:22
>>870-871
「はぁ、なんだなんだ。
ここは知的障害者の集まりかなんかなのかァ?
天下の往来で理由もなく殴りあうとかねぇ うおッ」

『呼ッ』 ズザァッ!

速度良ッ、威力良ッ、気迫良ッ、精度悪ッ。
猫の様に敏捷な挙動で後ずさり回避。
その動作は本来の人型スタンドの物と違い洗練された達人と呼ばれる人種のそれだ。
そして腕が伸び切り拳の威力が完全に死に、硬直した瞬間に合わせ、

『破ッッッッ』

両手を合わせた肘打ちを『ゲリラ・ラジオ』の手首あるいは閉じた拳めがけ放つ。
パス精BBB+技術

873穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/01(土) 00:55:26
>>872
メルラン訂正

874病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/01(土) 01:00:40
>>871
いいや、見るのはお前の方だね……
僕の雄姿を! つまり、殴り合ってます。

>>872

    バオ !   ガシィンッ


「お、お‐……ノロくせーし、パワーも大したことないけど」


「ちょっと『器用』ね。まー、そーいうのは全部」


拳はガードされた……だが、笑みは絶やさない。
瞳に紫電が弾け、一際に鋭利な笑み。
重々しい拳が唸りを立てて襲いかかるッ!


          ドバババババババババババババッ!


    「塗 り 潰 す ッ !!」

突きの連打! パス精AAE

875トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/12/01(土) 01:10:55
>>872-863
「んっふふふ」

トミーの見るところ・・・
『病葉』のスタンド『ゲリラ・ラジオ』は、その見た目そのままの『超絶不器用』。
だが『パワー』は超スゴい――つまり『LoG』に匹敵――し、『スピード』においても圧倒的だ。
これを正面から『迎撃』することは自殺に等しい。
さて『通りがかりの人』の『スタンド』は・・・
初撃をいなしたのは驚くべき『技』。そういう『能力』と見て不思議ではない。
だが悲しいかな、近距離打撃戦において最も重要な『スピード』において、分が無い。
いずれ捉えられ、そして『押し潰される』。暴風を相手にするようなものだ。暴風が『止る』ことは――

「しかし、それだけで決まるものでもない」

ぽつりと呟く。

「どうなるかな」

見物、見物。
どこから取り出したのか、缶ビールをあけている。

876穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/01(土) 01:29:44
>>871-872
「お熱くなってる所申し訳ないんだが、
俺は帰りたいんだが…」


『貴様ハ中国4000年ヲ』

(特にダメージ判定について言及がなかっので肘打ちは手首に当たったと判定させて貰う)
「ダメージを与えられた」という事は『硬直』を与えたって事だ。
奴さんは化け物じみたパワーとスピードを持つが、消して『無痛』ではない。

ズ…

『肘打ち』の動作に入った瞬間、既に撃った『肘』の逆の『袖口』から
『方天戟』を引っ張り出していた。
(>>870メル欄)
(ttp://www.gaopu.com/222.html)


ズオッ!

「ッ痛ェなおい…」

速度では劣る故なんらかの傷を負うかもしれないが、大きく飛び退くと同時に
袖口から『方天戟』を勢いよく引っ張り出し、

『舐めたッッッッ!!!』

チャッ ビョォォーッ!

柄についた刃ーー『把尖』を向け、
『方天戟』を力一杯ゴム鉄砲の要領で『ゲリラ・ラジオ』目掛け飛ばす。パス精BBB。
『方天戟』は刃以外は木で出来ている為、比較的軽い部類に入る『器械』故殴打によるダメージは木刀を力いっぱい投擲した程度だろうが、
この『把尖』が獲物だ。
『ゲリラ・ラジオ』の精密動作生では受け止めるなんてできないだろうし、
太刀筋を除けて潰すなんてまず不可能。
いくら力強くとも、いくら速くとも相手は獣以上の威力で放たれた『刃物』だ。
なんらかのダメージは追うはず。

877病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/01(土) 01:38:27
>>875
『カ、解説役……ッ!
 漫画ノ中デハ常ニ安全圏ニ居ル作者ノ味方!』

メタ的な驚愕。
あとお酒美味しそうですね。

>>876
受け止めたのは『拳』、だ。
>>874でもちゃんとそう書いてある。

固めた拳と堅い肘なら後者が勝つが、それはパワー差で埋める。
そして、悠長に『方天戟』なんて、『長い得物』なんか出す余裕は……

             ギャギャンッ

                     「与えねェェ――ッ!」

引っ張り出すなら、それに割り込むように、飛び退くならさらに前へ突っ込み。
『ゲリラ・ラジオ』の拳を、『鉄の嵐』を絶やさずに放ち続けるッ!

    「この距離と速度差……」

    「『ちょっとした致命的』……憶えておくんだなッ!」


            ドッバオオオ――z____ッ

『猛る鉄の嵐』の如き猛打の雨! 雨! 雨!(パス精AAE)

878穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/01(土) 01:52:45
>>877
此方は飛び退きつつ事前に発現しておいた長物を引っ張り出す。
(狙いは柄の部分の刃物であり全てだし切る必要はない)

そちらは前にラッシュをし、
行動に割り込む形で更に前に詰めラッシュ。
速度差があるのは分かっていますが、
スペックに任せて受けを放棄したかのような地の文と『力押し』の様に思えてどうにも納得できません。

『小競り合い』とは言え第三者の判定をお願いしたいです。

879病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/01(土) 02:12:03
>>878

まず、引っ張り出すというのなら『柄を掴んで出す』、と考えられる

方天戟は以下のような形状の武器。
ttp://arms.cybrary.jp/db/longhandle/polearms/jpeg/fangtianhuaji.jpg

形状は西洋のハルバードに近く、長柄の武器となる。
そして、質疑を確認したところ。

>>・また槍や鉾など明らかに袖口より体積のある武器でもスムーズに取り出せるのか?
>その認識でよい。
>手で引き出す必要がある(勝手に飛び出さない)ため、
>長柄の『器械』は、取り出すのに若干の時間がかかる。

とある。

サイズは少なくとも、身の丈に近いかそれ以上はあるだろう。
それを引っ張り出して先端付近に近い刃を向ける間に、こっちは詰めて殴りかかるだけだ。

判定が必要というのなら、以上を前提にトミー氏にお願いしたい。

880穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/01(土) 02:17:48
>>879
可能ならばザキPLにお願いしたいです。
それと明日は板に来れないと思いますのでその後の判定次第では再起不能なりなんなりお好きにどうぞ。

881病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/01(土) 22:35:51
>>880
座木PLの判定で結構です。

882判定:2012/12/01(土) 23:04:22
>>876-877
強打のラッシュを前に一歩下がり、
『方天戟』を抜き放つ『フー・シュニッケンズ』。

(スBで下がれるのは、最大でも射程距離『2m』内)
(両肘での攻撃からのメル欄の仕込みは、無理があるため有利判定なし)
(『器械』の刃は、『袖』から出す際、前後どちらからでも引き出せるが、
 当然、刃のある側を掴むことになるので、自身も傷つく可能性が高い)

だが、前後いずれにせよ、
『引きながら武器を引き出す』穂村に対して、
ラッシュを継続したまま、前に出る『ゲリラ・ラジオ』の方が『速い』。

『方天戟』を抜くまでは出来ても、投擲することは間に合わない――
取り出した『器械』を胸元に構えた時点で、『ゲリラ・ラジオ』のラッシュが到達する!


        ガッ ガガガガガガガガガガガガ!!!!

攻撃の余地なしと判断し、華麗な技で『方天戟』を操る『フー・シュニッケンズ』。
その守りの『技』は、凶悪なラッシュの大半をかわし、反らし、弾き落とすが、


               バッキィィ――z_____________ン!!


『方天戟』の強度が、先に『ゲリラ・ラジオ』に屈服した。
へし折れた『方天戟』をすり抜けた拳が、『フー・シュニッケンズ』の胸元に命中する。


               オ オ
   ドッゴォォオ


『ワイヤーアクション』の如く、空を舞う穂村。

883病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/02(日) 00:01:29
>>882
手応えありって感じだ。
血糊を振り払うみてーに拳を振るぜ。
       
   ビュ イ ッ !


「おっし、面白かったぜ」

『………………モウ、何モ言イタクナイデスネ』

あーやって武器、『方天戟』を出すのが能力かな?
しかし、武器があれじゃあなきゃまだマシなのに。


「実力の程度は知れたからさー、帰ってもいいけどどうする?
 まだやるならやるで、今度は全力でいくぜー」

憎たらしい笑み……自信満々だ。

884穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/02(日) 01:50:28
>>883
「おっ」 「ッ痛ェ 」 ゴロンッ

多分次も意味もなく悪意まみれな言葉と共にラッシュが飛んでくるのだろう。
ちょっとそれは御免なので見様見真似で受け身を取り、胸を抑えながら立ち上がる。

『救命阿ッ!!
老師ッ!ドウヤラ次ハ本気デクルラシイデスッ!
コノ『フー・シュニッケンズ』不覚を取りマシタガ次コソハ我ガ『スタン道』ヲ…』

臨戦体勢をとりなおすスタンドは放っておいて、
吹っ飛んだ際に落としたケータイを拾って傷が付いてないか確かめる。

「おッ、痛ぇな…あ、メールきてら」

『老師ッッッッ』

「帰るわ」

『ナッ!?ココで逃走シタラ、『小物』ヤラ『臆病者』ト罵ラレルノガ目ニ見エテルノニッ!?ナンデ!?』

「いや、なんでって言われても。
そろそろ『どうぶつの森』の店閉まる時間だけど今日3DS持ってきてねえし」

885トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/12/02(日) 11:16:21
>>ALL
「・・・」「ウイ」

コイツ!!!
周囲に空き缶を並べ、ポケット瓶をあおって・・・

「ふー」

酔っているッ!! 最悪のパターンだッ!! ごめんなさい!

886病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/03(月) 22:00:45
>>884
「…………なんだ、不感症かあ。ツマンねー。
 いい道具は使い手に恵まれないもんだね」

ノってこないので飽きたらしい。
とっととトミーの方へと近づく。


>>884
「そっちは……って酔ってんのかよー!
 ツマンねー! 僕ツマンねー! 能力もまだ出してねーのに!」

        ジタバタ

その場で手足を振り回す。満足してねえ! のだ……

887穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2012/12/03(月) 22:39:37
>>886>>887
「アッハイ」『アノ老師…』

「帰るって」『ハイ…ワカリマシタ…』

ザッ ザッ

「だいたい中国四千年ッて何よ。『スタン道』って何よ?
お前恥ずかしくないのか」
『老師!マサカ中国武術ヲ愚弄スr』

スゥン

スタンドを消してダラダラと帰ろう

888トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/12/04(火) 00:29:14
>>886>>887
「やあ、なんだか静かになったと思ったら」

去り行く背中を眺める。
そして、目の前でじたばたする少年を眺める。

ぐびり

889病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/04(火) 23:45:46
>>887
また今度やろうぜ!
と思いながら、トミーを助け起こすのだ。

>>888
「酔っぱらってるしなー。
 なに、おしごとしてたの?」

僕のおとーさんもそんな感じだったよ。
いつのまにかいなくなったけど。

890トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/12/04(火) 23:48:31
>>889
酔っぱらったのは観戦をはじめてからさ。
それまではしらふさ。

「そう、仕事中だったからね。ぼくは『阿南トミー』。探偵さ」

何度言うのかわからないがとにかく名乗った。
酔っているのかもしれない。

「なぜ壁をぶちぬいたりしたんだい? 危ないじゃあないか・・・」

壁の向こうにいるぼくが特にな。

891病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/04(火) 23:51:56
>>890
「知らないの? たまに練習しないといけないんだぜ!」

胸を張った!


「仮面ライダーも特訓するしね!
 でも、ライダーキックは真似しちゃいけないんだぜ!」

『付キ合ワサレル方ノ身ニモ……』

ロボは愚痴っているのだ。

892トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/12/05(水) 00:00:39
>>891
巻き込まれ型主人公のぼくとしては怒るに怒れないところがあるな。
突っ込んでもいいよ。

「練習か・・・しかしまあ、人気のない山奥なんかが『特訓』のお約束だろう」

「町中はあぶないよ」

周りの人が。例えばぼく。
そして愚痴るロボを見ては、苦労してるんだなあと同情の視線を向けておく。

893病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/05(水) 00:23:36
>>892
ハッ

人気のない山奥と聞いて、ハッとした。

「いけないや……
 よく解らない採石場とかに行かないとダメだった」

『アルンデスカネ、コノ町ニ』

二人して思案顔である。
ロボに表情はない。


「でも探偵の言うとおりだな!
 よし、今度はもっと人気のないところでやるぜ!」

894トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2012/12/05(水) 00:28:06
>>893
大人の言うことは聞くものさ。

「あるんじゃあないか?」

適当さ。

「さて、そろそろ仕事にもどらないと・・・」

                    『期日ガ今日ナンダヨネ』

「そうなんだよね」

むっくりと起き上がると、にこりと笑って去ろう。

895病葉 樹『ゲリラ・ラジオ』:2012/12/05(水) 00:29:16
>>894
「うん! じゃあ僕も帰る!」

    スッテケテッテテー

「じゃーね!!!」

手をブンブン振って去るのだ! ばいばい!

896ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/16(日) 01:02:26
クルクルクルゥ〜〜〜〜

器用に回転しながら男が歩いている。

「オオ・・・これがこの星の風景!
 四方から情報が押し寄せる!
 あれも!これも!それも!視覚装置に記録しよう!」

897巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/16(日) 01:08:24
>>896
スーツ姿に銜え煙草の女が見つめている。
奇怪な振る舞いにも無表情だ。

    フ ゥ  z ッ

「酔ってる?」

898ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/16(日) 01:22:20
>>897
クルクル
      クルゥ〜〜〜
               ピタッ

目の前で回転を止める。


「現地生物♀型と接触」 (チキチキッ

「口部に熱源(銜え煙草)を感知 。
 熱源が武装、食糧、現地風習のいずれに該当するか現時点では不明」 (チキチキッ
ブツブツ言っている。

「まずは友好的接触を試みる」

「コん二ちわ」
挨拶をしてきた。

899巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/16(日) 01:34:05
>>898
「こんにちは」

丁寧に挨拶。
煙草は灰皿へ押し込む。

「大丈夫?」

顔色を観る。
酔っているなら赤いだろう。

900ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/16(日) 01:59:09
>>899
>丁寧に挨拶。
「オオ、オウム返しに言葉が返ってきた。
 やはり、この地域の挨拶は『コん二ちわ』で問題がないものと思われる。
 調査データ、レポート」(チキチキ)

>煙草は灰皿へ押し込む。
興味深そうに見ている

「熱源を保管ケースに押し込む …… あれは『食糧を後で取っておく行為』によく似ている。
 つまり、あの熱源(銜え煙草)は『食糧』と予想される。
 調査データ、レポート」(チキチキ)

>「大丈夫?」
「こちらこそ、お食事中、失礼しました」

>酔っているなら赤いだろう。
作り物のように白い顔だ。
むしろ青白いような……

901巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/16(日) 02:10:26
>>900
お食事中?
顔をしかめ、首を傾げた。

「何も食べてないけど」

「――病気か? 体調が悪いの?」

通常の顔色ではない。
これは病院沙汰なのか?


「そこに掛けない?」

オープンテラスのカフェの席を指す。
寒空の下。他に掛ける者はない。

902ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/16(日) 02:25:01
>>901
>「何も食べてないけど」

「ご謙遜を」

>「――病気か? 体調が悪いの?」

「平衡ジャイロシステムに異常」(チキチキ)
  「頭部血液循環システム異常、鈍痛アラート」(チキチキ)
    「口部燃料補給管に異常、鈍痛アラート」(チキチキ)


       「うっぷ」


>「そこに掛けない?」
「『ここにかけるんですか?』」

       「うっぷ」

903巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/17(月) 21:47:05
>>902
「?」

おかしなヤツ。
手を引いて座らせようとする。

「すまない。水を」

「アタシはエスプレッソ」

近場の店員に頼んだ。
本当に体調が悪い?
額に手を当ててみる。

904ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/17(月) 22:57:19
>>903
>手を引いて座らせようとする。
「うっぷ」
手を引くと、少しふらついた後、倒れこむように椅子に座った。

  「うおっ……おっおっ。平衡ジャイロの調子がッ」
   ストン

「現地生物♀型に引きずり込まれました。ああ、私はこれから何をされてしまうのだろう」 (チキチキ)
ブツブツ

>近場の店員に頼んだ。
店員「ただいま持って参ります」

  カランカラーン

すぐに水とエスプレッソが出てきた。

>本当に体調が悪い?額に手を当ててみる。
額に手を触れてみたが、平熱だ。特に熱はない。

「ああっ、さっそく繊細な頭部センサーを狙ってきました!? わー、やめろー、うわー」

大げさな動きで巴の手から逃れる。

905巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/17(月) 23:17:12
>>904
これは酔っている。
そう判断し、水を差しだす。

「飲め」

落ち着かせたほうがいい。
飲まなきゃそれまで。

「落ち着け。安静にしろ」

よほどの悪酔いらしい。
座っていれば多少はマシになるかも。

906ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/17(月) 23:38:58
>>905
>そう判断し、水を差しだす。
>「飲め」
>「落ち着け。安静にしろ」
「現地生物♀型に命令される。
 どうやら現地風習にて、飲まなければいけないらしい」(チキチキ)

クンクン……匂いを嗅ぎ始めた。
「悪臭なし」(チキチキ)

  レロレロレロ……舌で水を舐めはじめた。
  「少量を口部舌センサにて調査」(チキチキ)

     「成分はH2Oに酷似。刺激性なし」(チキチキ)

「飲用に問題ないものと思われる」

  レロレロピチャピチャ……舌で水を舐めて飲み始めた。

907巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/17(月) 23:43:34
>>906
眉をしかめた。

       ガコッ

軽く頭をひっぱたく。


「舐めるな。飲め」

「猫じゃあないんだから」

水の飲み方を知らないのか?
さっきからどことなく『奇妙』だ。

908ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/17(月) 23:53:09
>>907
>軽く頭をひっぱたく。
「ぐあっ」

  「攻撃される。なにか風習の違いがあったようだ」(チキチキ)

>「猫じゃあないんだから」
「……『猫』とはなんですか?」
  ?という顔をする。

   「『猫』じゃあない、つまりは私ノットイコール『猫』。では『猫』とはなんだろう……」

909巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/17(月) 23:57:37
>>908
「?」

言葉が通じてない感じだ。
日本語は流暢だけど。

「どこの出身?」

外国人なら、相応の対応がある。

910ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/18(火) 00:09:11
>>909
>「どこの出身?」

「あいにくよく覚えてないのですが……」

「『宇宙』の方から参りました。」
上(↑)を指差す。

「名を ヌ・ロイドパ・スバルトと申します。」

911巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/18(火) 00:11:09
>>910
「??」

空を見上げる。
あるのは空と白昼の月ぐらいだ。

「アレか?」

月を指しながら。


「巴 美弥。巴でいい」

        ス

名も明かした。
親愛の証に握手を求める。

912ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/18(火) 00:22:44
>>911
>「アレか?」
>月を指しながら。
「いえ、もっと白い星だったような気がします」

「こういう感じです」
チラリと背中の刺青(白い星)を見せる。

>「巴 美弥。巴でいい」
「 トォ・モ・ェ〜 ですか」
妙な発音をしてきた。


>親愛の証に握手を求める。
「?」
  「『差し出した手』は何を意味するのだろうか?これもまた現地風習だろうか?」(チキチキ)
    「とりあえず、真似をしてみよう。文化の基本は真似であるのだから」(チキチキ)

ぎくしゃくと手を差し出してきた。

913巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/18(火) 00:30:20
>>912
「ふむ」

『白い星』。
本当に星から来た?

まさか、と首を振る。
発音は外国人と思えば気にならない。


  グッ  グッ

差し出された手を握る。


「よろしく」

初めて笑みらしきものを浮かべる。
強面だが、笑顔は年頃に相応だ。

914ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/18(火) 00:41:56
>>913
>差し出された手を握る。
「あっあっあっ……」
  「どうやら手部を握る行為が友好の意を示すようだ」(チキチキ)
    「やはり相手の行為を真似するのは文化的に有効のようだ」(チキチキ)

>「よろしく」
「ヨ・ロ・シ・ク、トォ・モ・ェ〜」
オウム返ししてきた。

>初めて笑みらしきものを浮かべる。強面だが、笑顔は年頃に相応だ。

  ニ〜 …… 真似をしておなじくぎくしゃくした『笑み』(?)のような表情を作り出す。

915巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』:2012/12/18(火) 00:48:05
>>914
悪いヤツではなさそうだ。
――だが、『奇妙なヤツ』でもある。

それも含めて面白そうだ。

「む。こんな時間」

時計に目を落とし、エスプレッソを飲み干した。


「アタシは行く。勘定は置いてくから休め」

「じゃあな」

明細のところに小銭を添えた。
ロイドの肩を叩き、手を振って去る。

916ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』:2012/12/18(火) 00:58:47
>>915
>「アタシは行く。勘定は置いてくから休め」
「勘定……なるほど、この星ではああやって物々交換をするのか」(チキチキ)
1人取り残されて水を飲む。

「……十分量のH2Oを摂取。他の場所へ移動を開始する」(チキチキ)
そして、店を後にする。

917無明『ビザール・インク』:2012/12/19(水) 21:11:46
「雪こそ降らねェが……寒ィッたらねェぜ」

買い物帰りの赤毛の男が歩いてる……
長身を猫背に丸めて縮こまらせ、銜え煙草だ。

918錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/19(水) 22:52:31
>>917
「ハーァハッハッハッハッハッハッハッハハハハハハハ」

現在気温、摂氏一度。
電光掲示板の表示にテンションあがるな。

  ブン
     ブン

両手を地について、力任せにブレイクダンスみたいに足を振り回している。
この気温にボロいジーンズと真っ赤な半袖シャツ一枚だ。極めつけに裸足だ。隆々たる筋肉から湯気があがるほどには運動しているようだ。

919無明『ビザール・インク』:2012/12/19(水) 23:00:24
>>918
「ンだよアレ」

なんなんだアレ。
アクティヴな帰るところを持たないフリーマン?
大道芸人なら小銭を投げるところだぜ。


「…………」

ツッコみたいのだが、寒いので動きが鈍りツッコめないのだ!

920錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/19(水) 23:33:26
>>919
「ハーッハッハッハハハハハハハ!!」

寒いから突っ込めない?何を甘えたことを言っているんだ無明・・・
突っ込まない限り終わらないよ?

921無明『ビザール・インク』:2012/12/19(水) 23:36:15
>>920
「………………」

ああ、滅ばねーかな。セカイとか。
具体的にはこの半径1メートル内。
無論、オレ自身は除く形でだ…………。


「なァにやってンだよォ――ッ! 踊ってンのかテメェッ!」

寒いとツッコミもイマイチだ!
だけどオレがやらねばダレがやる!?

922錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/20(木) 00:00:13
>>921
「踊ってるが、見たまんまじゃツッコミにもならねーなァァ〜ッ」

ブン

ブン

ムカつく顔で言い返す俺シグマ。
運動は止めないッ。

923無明『ビザール・インク』:2012/12/20(木) 00:12:43
>>922
「くッ!」

ツッコミが足りない!
しかし手を出すのも恐ろしそうだ。
ていうかどっかで見た顔じゃないかコイツ。


「ン? まァいい……アレか、大道芸人か。
 つゥか、よくそんな恰好で平気だな」

その場に屈んで顔を寄せるぜ。


「ッかし、よくやるモンだぜ。とてもじゃねェが付き合えねェ」

924錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/20(木) 00:34:34
>>923
「趣味だ」

趣味だ。トレーニングの一環だ。
腕にビシビシくるこの感じがたまらない。
ところで『わざと』じゃなかったなら済まないが、『顔を寄せる』ということは

 ブン

『足が届いてHITしちまうかも知れない』な。

925無明『ビザール・インク』:2012/12/20(木) 19:41:01
>>924
「へェン、変わった趣味もあったモンだよなァ〜〜ッ」

素直に感心しとくとするぜ。
が、顔にブチ当たるってのはノーグッドだ。
軽く手を翳すようにしてから……

       ド ン!

 グアシンッ

受け止める……『鉛色の手』が。


「…………アブねェぜ。気ィつけてくれや」

926錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/20(木) 23:54:17
>>925
「おッ」

   ズ  ゥ

感覚があるなら、『鉛色の手』で掴んだ足が急に『熱』を持ったことを理解するだろう。

927無明『ビザール・インク』:2012/12/20(木) 23:59:29
>>926
「あァ? ンだよ、汗でも急に湧いたかァァ〜〜ッ」

熱=汗という連想が働いた。
ズズ、と『鉛色の手』は赤毛と重なって消える。

「謝らねェのか? カオをハスッたンだぜ……
 一言ぐれェあってもおかしかねェと思うンだがなァ」

あえて足は退けない。
どかすのを待つ。

928錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/21(金) 00:32:55
>>927
「オオ、スマンスマン」

「スマンつイデニ、モウ一発付き合エヨ」

  ト

足を引く。同時に手首のスナップだけでハネあがり、
さっきとは逆の足を真っ直ぐに突き出す『直蹴り』!!(破スBB

929無明『ビザール・インク』:2012/12/21(金) 00:40:08
>>928
「う」
     「お
          ォ
            ッ
              !!」

しゃがみこむような態勢から、直蹴りを打ち込まれたッ!
後ろへ倒れ込むようにして咄嗟に躱し――

       ズシャッ

  パクウッ

躱しきれず、顎の先を削られる。
後方へ一回転し、跳ね上がりたい。

             ブショオオッ


「掠めただけだッつゥのによォォ〜〜〜ッ、この『威力』……ッ!
 テメェ……『波紋使い』かッ!? その素の身体能力はッ!」

『無明狂介』の知り得る『異常な体術の持ち主』と言えばソレだ。
だが、コイツ……あの『特徴的な呼吸』はしていたか……?

930錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/21(金) 00:47:28
>>929
「は・・・もん?」

「違ウヨ」「俺、『狼男』ジャネーし」

スックと立ちながら笑う『通り魔』。
注意してみるが、『呼吸音』は『しない』。
・・・『しない』。

931無明『ビザール・インク』:2012/12/22(土) 07:40:30
>>930
追撃はない……立ち上がる。
距離は2メートルも開かんだろう。『射程距離内』。


      グイイ

「へッ、どうだかなァ」

顎から垂れる血を拭い、『ビザール・インク』を発現する。

         ズギュンッ


重々しい鉛色の人型のヴィジョン。
各所に赤い点とホネガイの模様が刻まれている。
ス、と拳を構えて目の前の『通り魔』に近づく。


「一発は一発だ……
 だがよォォ〜〜〜ッ、オレの一発はッ!」

   「チィとばかしッ! 高くつくぜッ!」


             ドン !  ドン !

『ビザール・インク』が両拳を放つ! パス精AAC

932錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/23(日) 22:24:06
>>931

「ム!」

「『早』ッ」

攻撃モーションに目を見張り、防御。
この『スピード差』は初めてではない。回避は絶望的に不可能だ、ということは知っている。

  バ     ッ!!

組んだ両腕。拳はそこに当たるように・・・そして、可能な限り早く『跳び退る』。
『当たる』ことを前提とする以上、その『威力』に対しての防御も、出来ることはしておかなければならないからだ。

 ド

そして『着弾』。『顎をカスめた』お返しにしては、ほんのちょっぴり『やりすぎ』だよな、と思ってから・・・


     ッ バ ゴ    ン!!


防御ごと突き抜けるような衝撃に押されてブッ飛ぶ!! 四肢を使った受け身、それができなければ転がって受け身、それも無理なら倒れるしかない。さて・・・!

933無明『ビザール・インク』:2012/12/23(日) 23:56:13
>>932

 ド



     ッ バ ゴ    ン!!


「……ッしゃァッ! ワルくねェ当たりだぜッ」

だが、入りは浅い……
わざと飛び退って抵抗せずに吹っ飛んだ。

転がって受け身も取るんなら、ダメージは薄いだろう。


「それでおしまいにするンなら、オレはいいぜ……」

痛い目を見せた――その確信がある。
ニィと笑い、吹き飛んでいった『錏葉』を見下ろす。

934錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/24(月) 00:10:35
>>933
「グ」

  ドム

背中から落ちる。手足は動く。食らった腕は痺れたような気配だが、折れてはいないようだ。

「ゥウ」

地面に落ちる勢いのまま、手を顔の横、顎をひいて、『後転』するように・・・

     ダ ン!   ズ ジャァ ァ  ―――ッ

受け身をとり、そして止る。止った姿勢はそのまま、一目でわかる『クラウチングスタート』だ。

「ウ  ふ ハ ハ ハハ」
「痛ェ〜」

「『痛ェ』ェェ〜  ハ ハハハハハハハ! ハハハハ!! 痛ェナ手前ェェーッ!! 『早イ』し『強イ』シヨォォォ〜」

「『何よリ『スタンド使イ』ッテノガ良い! スゴく良イッ!!」

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」

いきなりのハイテンション。肩をふるわせ爆笑とともに、伏せた獣が敵をそうするように、睨め上げる。

935無明『ビザール・インク』:2012/12/24(月) 00:22:41
>>934
「…………テメェ」

「『波紋使い』じゃねェ……
 なら、『どんなタイプのスタンド使いだ?』」

怖気を覚えた……コイツ、動じてるとか怖がってねェとかそいうことじゃない。
異質だ。『ビザール・インク』の圧倒的なスタンドパワーを身を以て知ってそれでも。


……向かってくる。コイツ……なんだ?


「『ビザール・インク』」

        ザンッ


構える……左の拳を緩く突き出し、右腕を引いた。
向かってくるなら来ればいい。その時は撃ち落す。

936錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/24(月) 00:33:30
>>935
「『ビザール・インク』」

見据える。『敵』を見据える。
その名を歌うように繰り返しながら。

「『俺』ハ」
「『ザ・シグマ』」「不公平ニナラナイヨー二、最初二言ットクゼ」「俺ガ『シグマ』ダ」
「能力ハ『スタンドヲ消し飛バス』コト」

開示する。
『獣に等しい身体能力』。それは『スタンド』のヴィジョンがもつもの。『能力』もここで言うのは・・・
『知られたところで問題は無い』――いや、これはある種の『流儀』だ。そろそろ『通り魔』にも、そういうものが必要だ。

「『人生ノ目標』――」

     グン

           「『恐怖』ノ『克服』!!」 「行クゼ『ビザール・インク』! ハ! ハハハ!ハハハハハハハハハ!!!!」

地を蹴る。吹っ飛ばされた距離を一気に詰め、迫撃するッ!!(スB

937無明『ビザール・インク』:2012/12/24(月) 00:46:32
>>936
「は、『速い』ッ」

「まるで『野生動物』みてェにッ!」

ぶっ飛んで駆け寄ってくる『ザ・シグマ』。
驚愕に眼は見開くが、唇は笑みをかたどっている。

『面白い』。
『スタンドを消すスタンド』――『無敵の矛』が相手か?


「イイぜ……悪くねェ相手だよなァ――ッ!
 オレの『能力』。『ビザール・インク』ッ! 『虹の壁』をッ!」


      ドシュドシュドシュドシュドシュッ!

鉛色のその身から溢れたとは思えぬほど鮮やかな彩り。
瞬く間に遮る壁が――『虹の壁』が『錏葉』の眼前に現れるッ!


「何者にも砕けず動かせねェ……『虹を描くスタンド』ッ!」

「……イイぜッ!
 テメェが『無敵の矛』ならよォォ――ッ!
 こっちは『最強の盾』だッ! どっちが強いかッ!」

        「『矛盾』なく決めてやるッ!」

938錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/24(月) 01:11:28
>>937

   ギャオ

「『虹』!!」

空に架かる『虹』だ。
ある男を思い出す。虹じゃあないが、ヤツも『空から』だ。

「ハハハハハハハ!!!!!」

  グ  ァ!!

両掌はさきほど、着地のときに!

 ウォ

『地面で削って』、皮を剥がした(>>934メール欄)。
既に決死圏。『赤銅色の陽炎』が立ちのぼる掌ッ!!!

「オオオオオッ!! 『何者ニモ砕ケナイ』! ダガ今ノハ見タゾ・・・『出現スル』ナラバッ!!!」
「ソノ『虹』モマタ、『スタンド』二違イナイッ!! 『砕ケナカッタ』ノハ『過去』二シテヤルゼ」

『ザ・シグマ』の陽炎は、『実体なき力』をことごとく『陽炎のように消え去る』。
『虹』が『実体化』していれば、『最強の盾』はそうあり続けるだろう。だが『実体化』していないのならば――

「L  L  L A AA A A A A A A A A A A A A A A Yッ!!!!!!」

   ガ   ォ

絶滅の火を湛える掌が、『虹』を『薙ぎ払う』ッ!!!!

939無明『ビザール・インク』:2012/12/24(月) 01:23:22
>>938


    ガ  オ ォ ―――z___ ンッ !!

まるで雲を撫でるかのように、振るった端、触れた端から消える。
薙ぎ払われたその向うに『無明』の姿が――


  「チクショオ……自信ってヤツがブッ壊れそうだぜ」
    「頑丈なのが自慢だったンだがよォ――ッ」


              ヒュ ――z__  ゥ


『ない』。

声は『錏葉』の頭上から響く。
>>937メール欄【足場 駆け上がり】――『虹の壁』を目隠しにすると同時に、その上に昇っていた。
そこから入れ替わるようにして、空中から飛びかかり……


  「『無敵の矛』を自慢すンなら真正面から消しに来るよなァァ〜〜〜ッ」

    「マジで消えるとは思わなかったがよォ……
      だが、これも一発は一発だ。ルロロロォ〜〜〜〜ッ!」



        ドギャンッ!

『ビザール・インク』が『錏葉』の上から仕掛けるッ!
踏みつけるような蹴りだッ! パス精AAC

940錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/24(月) 01:47:43
>>939
「『自由落下』」

『頭上』は死角。
それは間違いないが、しかし『空中』に居る以上、相手もまた『回避』しようがない。

「今度ハ『防御』ジャナイ」

「防グコトハスルガ」「『蹴り込ム』先ハサッキトハ違ウゼ」

『踏みつけ』に対して、
「両手を掲げる』ようにして『受け止め』ようとする!!(スB
間に合えば『決死圏』に自ら足を突っ込む意味だし、間に合わなくとも、足の両脇に食い込む程度には傷つけられるだろう・・・

941無明『ビザール・インク』:2012/12/24(月) 01:56:01
>>940

ヒュ バッ!


「おお……コイツッ! 止めるンじゃねェッ!
 『防御をそのまま攻撃』にしてやがるッ!」

ここで躊躇するのは不味い。そう判断する。
相手は全て消し飛ばすスタンドなら――このまま蹴り抜くッ!


         「ナメるなよッ!
          『ビザール・インク』の『神速』をッ!」
       カ″
          ウ  、
              ノ
                ツ !!

こっちの方が手……いや、足は早く出した。
そして、速度ならこちらの方が勝る。なら、届くのはこちらの蹴りが先。
蹴り込んだ反動を利用し、そのまま飛び退く――だが。


         シュウウウウウ――ッ


    「この『感触』……ッ! 『熱い』……じゃねェッ!
     コレはまるでッ! 溶鉱炉に突っ込んだみてェに……」


               「『熔けて消えてる』ようなッ!」

挟み込まれた足の両脇が『消えた』。
丸ごとではないが、皮膚が分厚く切り取られるように――  ガオンッ!

942錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/24(月) 02:09:13
>>941
 ス

『消えた』ことのひるみは、威力を殺す。皮膚一枚とはいえ、『火傷』には変わりない。
一蹴り、一歩、横にかわす。(スB)

「『ソシテ』」

「次に『着地』スル」

943無明『ビザール・インク』:2012/12/24(月) 02:24:38
>>942


       「『ビザール・インク』」


        ギュオオ    シュババババ
                   バババババッ !!

浅いが飛び退くことは出来た。背後の虚空に向かって拳を突き出す。
『虹の足場』を作り、わずかに高い位置取りをする。



               ガ ン!

「……ヤベェな。触ることも出来ねェなら、殴りあいが成立しねェ。
 となるとよォ……一発に賭けるしかねェってワケだよなァ……」

一撃必殺ならむしろ得意な分野だが、この場合は『精密さ』が必要か?
確実に急所がブチ抜けるんならそのまま勝てる……だが、それを許してくれるか?


      「チッ……考えてたってしょうがねェ」

944錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/25(火) 22:19:56
>>943
(背後の虚空に『虹』を作ったというのは、『ブラさがっている』状態? それとも『足場』とあるとおり『乗っている』?)

  スゥ

「ソノ『スピード』ハ知ッテル。正確二ハ、『ソレ二近イスピード』ダガナ」
「マトモニやリ合ッテ、敵ウスピードジャナイ」「『マトモジャナケリャ』、一、二発ハコッチガ先ンジル」
「ソーイウスピードダッテコトハ」
「知ッテルゼ」「ゲホ」

  グ
    ギ

軋むように握り拳をつくり、構える。
とっさの回避は間に合ったとはいえ、『一発』は一発。背をしたたかに踏まれた打撃は『ザ・シグマ』から『本体』へと。
背筋を存分に傷められた。

「何ナラコレデ『殴リ合ウ』カ? 『陽炎』ナシデ」「イヤァ、アンタソーイウタイプジャア無イヨナ!」

だがそれでもなお挑発まじりに。

「行クゼ」「逃げンナヨ」

   ズド!

蹴り足一つで再び距離を詰める。
『次の一足で跳び、打撃圏に入る』。そういうタイミングだ――!

945無明『ビザール・インク』:2012/12/25(火) 22:45:15
>>944
(失礼。ぶら下がっているのではなく、載っている。)


「…………ソレはやらねェェ〜〜〜〜ッ」

「全力じゃねェとよォォ……『無敵の矛』を、『克服』したとは言えねェ」

           ギリリ

大臼歯がヒビ割れそうになるほど噛み締め、相手の出方を観る。

相手の指摘は正しい。確かに相手とこちらのスピード差はある。
だが、そもそも的が動き回るというのは通常の戦闘では有り得ない。
手数で雑に埋めようとすれば……あの『消し飛ばすパワー』のいい的だ。


          タ  ン


   「ヘンッ! グダグダ考えやしねェッ!
    いつも通りッ! 一発をブチ込むことを考えろッ!」

構え直し、次の一足で飛びかかるタイミングを図る。
まるで獣の挙動だが対応できない速度ではないッ!

946錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/26(水) 01:12:12
>>945

「ハハハハハハ! 俺ミテーナコト言ッテンジャアネェェ〜」

   ダム!!

「ゼッ!!」

跳躍のための一歩!
踏み込むッ!!

  ヌ

そして腕を突き出す。
『親指に力が籠っている』――

「『人差シ指』ノ『ツメ』ヲ」(>>944メール欄)
「『指弾』デハジキ出セルヨウニ握り込ンデオイタ」「『剥ガシナガラ、吹っ飛バスヨウニナ』」

『ザ・シグマ』のパワーは、素手で容易に人体を破壊しうる。
もちろんそれは、己の体すら例外ではない。むしろそれが『第一』だ。

      グ   バリ!!

「『飛び道具』無シ トカ、安心シテタナラ」「後悔シロ」

      ドシュ  ン!

剥がしたツメを弾きとばす! 狙いは大雑把に『敵本体の胴』!!

947<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

948無明『ビザール・インク』:2012/12/28(金) 20:40:30
>>946

      ドシュ  ン!

「何ィ!? ……『爪』だとッ」

味な真似をしやがるッ! だが、タダの爪なら恐れるモンじゃねェ。
『ビザール・インク』がすかさず前方へ。直接弾くのは避ける。
あの『スタンドを消すスタンド能力』が込められている恐れがあるからだ。


              
                 ト″
             ル ル   ル
           ル    ル   ル
                ル
          ル     ル    ル                 
                ル
            ル  !!   ル
              ル     ル
                ル

円を描いて振るわれる腕。瞬く間に『虹の丸盾』が出現するだろう。
それで受け止めて確認。弾けるのなら弾くだろうし、突き抜けるのならそれを観てから回避だ。

949錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/29(土) 00:28:00
>>948
描かれる虹の『盾』!

   カ ツ !!

所詮はツメ、いやたとえ『銃弾』だったとしても結果は同じか!
文字通りビクともせずに、はじきかえすッ!!

「  オオ  ッ !!  」

爪弾いたのはあくまで『けん制』。雄叫びとともに『跳躍』し、上、『無明』に一直線に突っ込んでいくッ!(スB
砲弾のように。頭から。つまり、『盾』を消すなりなんなりしたときに目撃するのは、
被弾面積を最小に、そして右掌を顔の前に掲げて突進する『ザ・シグマ』の姿だッ! とっさの迎撃なら自滅行為。そうでなくとも、対応できない姿勢ではない。
そしてもし『盾』を消さぬままとしても、それをカキ消すことが可能だ・・・

950無明『ビザール・インク』:2012/12/29(土) 00:36:43
>>949

        ガ  オォ  オ ―――z___ ンッ !


『虹の丸盾』は見る間もなく掻き消える――――
飛びこんでくる『ザ・シグマ』。それは『予測している』。

「だからよォォ――ッ! 賭けるぜッ!」

            ドギュッ

『虹の足場』を解除するッ! 高度は咄嗟の事なので大したことはない。
だから、更にそこから倒れ込むみたいにして仰け反る(>>945メール欄)。

そうすることにより、当たる範囲を狭くし……『飛び越えさせる』。
飛んでくる軌道は空中でコントロールは利かないだろう。
そして、飛び越すのなら晒されるはずだ。真下に、無防備な腹が。


            ド  バドンッ!

カチ上げるようにして、『ビザール・インク』が拳を上へと振り抜くッ! パス精AAC

951錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/29(土) 01:09:35
>>950
「『良し』」

消える『盾』!
そして軌道は変わらない。『真下』に潜り込まれることを許すことになる。
まさに『無明』の狙い通りの位置。まさに――

「下ヲ取ッタナ」
「『虹』ハ足場二ハナル。ダカラ『落下』二対処デキル。デモ『上ニハ上レナイ』」

だから、『無敵の陽炎』で『正面』をカバーすれば。『空中に虹の足場で立っている』相手は、横に回り込んだり、まして更に『シグマ』の上を行くことも、できないわけだから。

「行動ハ限定サレル。俺ハ『二方向』ダケ防御スレバ良イ」

すなわち、右手で顔面、正面を。そして『左手で下方を』。掌は外側に、そのように構え、備え、用意しているッ!(>>946メール欄)
突撃に対する『カウンター』を、『ザ・シグマ』の胴体に対して実行するのであれば・・・しかしそこには、掌大の決死圏が待っているというわけだッ!

952無明『ビザール・インク』:2012/12/29(土) 01:16:20
>>951

ドッシュウウッ


「…………コイツ、既に腹を狙うとッ
  読ンでいやがったのかァァ――z___ッ」

賭けには負け、ごっそりと持っていかれる。
拳が、上腕が、肘が――引き戻す。間に合わず。


       ドブシャアアアアアッ!


「スピードが……まさか、仇になるとは……よォ」

打ち込んだ腕がそのまま『消えて』、肘から先が『消失』。
ボダボダと出血が溢れて……停まらない。


       「…………やられた、ぜッ」

          「持っていけよ……くれてやるッ!」

止血をする……残った腕で構える。届くかどうかも怪しいが。
『ザ・シグマ』に向けて振り返り、最後に吠えた。

953錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/29(土) 01:30:38
>>952
  ダム!

着地。
そしてこちらもゆっくりと振り返る。

「『スマナイナ』トカ、そーイウノハ思ワネーゼ。テメーハ『スタンド使イ』デ、ソシテ俺ハ『通り魔』ダカラナ」「ハハハ!」

『無明』の傷跡はヒドい。
だが『失血』の心配はおそらく無いだろう。『焼けつぶれた』断面。まるで焼けた鉄板に押当てたかのようなヤケド。
それが、『ザ・シグマ』の傷跡だ。問題は『感染症』だとか、そっちだろうな・・・

「良い〜イ『ガッツ』! デモ『片腕』カ? 辛クネ? 俺モ経験アルカラワカル」「ドースル?」

『片腕』だとしても、『ビザール・インク』の拳は脅威だ。
それを示す態度と構え。そして裏腹に、奇妙に『親近感』すら感じさせる声色・・・

954無明『ビザール・インク』:2012/12/29(土) 01:35:49
>>953
ふううう、と息を肺から絞り出す。
これじゃ煙草を吸うのにも難儀だな……それに気づいた。


「……クソ。……クソがッ」

吠え立てて、から笑う。


            「……オレの『負け』だッ」


片手で凌ぐには危険すぎる相手だ。
負けを認める。『最強の盾』は『無敵の矛』に砕かれたことを、認める。


「コレでブッ倒れられるンならサマにもなるンだがよォ――ッ
 そうもいかねェのがつらいぜ。チクショオが…………」

955錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/29(土) 01:47:00
>>954
「倒れテモイイゼ」

「『病院』ノ前デモドコデモ運ンドイテヤルヨ」

「あ」

こいつ運び込んで腕一本支払わせるとか、俺って優秀な営業じゃね?

「腕のいい闇医者モ心当タリアルケド ドウ?」

希望をきこう。

956無明『ビザール・インク』:2012/12/29(土) 01:51:25
>>955
「…………任せらァ」

        ガ
            グンッ

――意識を手放す。
そろそろ、痛みに耐えかねていたところだ。



                     無明『ビザール・インク』 ⇒ 『右上腕を喪失』『敗北』

957錏葉九郎『ザ・シグマ』:2012/12/29(土) 01:59:05
>>956
「仕方ネーナ」

分捕りも趣味じゃあねーし。
運んどいてやるか・・・

というわけで、無明を担いで立ち去るのだった。後に残るのは空っ風ばかり。

958春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/29(土) 22:41:13

商店街のとある本屋。
『星空模様』のガクランを着た高校生が本棚を眺めている。

「なんかね〜かな〜……?宇宙っぽい本」

959ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/29(土) 22:51:53
>>958

       スッ

脇から手が伸び、一冊の本が抜き出された。

「はいドーゾ。これなんかおススメなんだぜ?」

960春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/29(土) 22:53:03
>>959

「ん?」

なんの本だ?
表紙を確認する。

961ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/29(土) 22:55:37
>>960

表紙には『ホーキング氏、宇宙を語る』とある。
差し出してきたのはショートカットの女。
星の形の眼帯で、右目を覆っている。


「えーと、ハルカミくんでいいんだよね。
 下の名前は登録されてないから解んなかった」

         ニコニコ

「ほら、『シューティング・ギャラリー』のハルカミで」

962春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/29(土) 23:03:05
>>961

「へぇ〜。読んだことないが分かりやすくて好感の持てるタイトルだな」

女の方を向く。
眼帯をつけていることに対し一瞬驚く。

「?」

「登録?まさかあのときの怪しい出会い系サイ……!」

「ああ!!あれか!もしかしてスタンドのゲームのやつ?」

963ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/29(土) 23:05:38
>>962
「なに? そんなのに登録してんの?
 幻滅しちゃうぜー? まー、いいけどね」

         ス

女が握手を求めて手を差し伸べてきた。


「鳩星 乱花。キュウセイちゃん呼んでね。
 あのゲームはどう? たのしかった?」

964春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/29(土) 23:13:11
>>963
「チゲーよ。宇宙関係のサイト巡りしてたらオカルト系のサイト行って気づいたら…。
                       大体俺はナズさん以外の女のは断じて…」


「まぁ今はいいとして…」

   ス

握手を受ける。

「悪いけど…。
 俺はあのゲームを楽しむためにやったわけじゃあ無いんだ。
  ナズさんの気分を害する輩がいたもんだからそいつを懲らしめるために参加したんだ」

965ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/29(土) 23:16:37
>>964
「なあんだ。ああいうのは好きくないタイプ?」

肩を竦める『鳩星』。
握手した手を解き、眼帯を外す。

     シュル スス・・・

「ナズ? ああ、あの子。あのおっぱい大きい、大きいおっぱいの。
 勝負したのはお嬢さまだっけ? どのお嬢さま? 四人居るんだけど」

966春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/29(土) 23:20:57
>>965

「お嬢さま?
  お嬢さまか知らないけど対戦相手は『シュマ』ってやつ」

『ホーキング氏、宇宙を語る』に目を落としパラパラとめくる。

967ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/29(土) 23:34:53
>>966
「…………ああ″〜〜〜〜ッ
 いや災難だったね大変だホントゴメンマジゴメン」

途端に申し訳なさそうな顔になっている。


「ちょっと育ちが悪くて、根は勿論悪い子なんだけど性格も悪くて。
 あ、コレ他言無用でお願いね。上司の娘なんだけど、上司に殺されちゃうから」

くすくすと冗談めかして笑っている……
その、露わになった『右目』。ガラスのような透き通った『義眼』。


「で、さ。ゲームじゃあない、闘いって興味ない?」

               キュルルル

『義眼』が微かな音を立てている……

968春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/29(土) 23:49:44
>>967

「つまりあなたは『シュマ』の親の部下」

そんな人が何のために自分に声をかけたのだ。


「『無い』ね。闘い自体に興味は無い。
    俺が興味あるのは『ナズ』さんとこの未知の宇宙だけだ」

969ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/29(土) 23:53:24
>>968
「ちぇ、振られたーぁ」

大げさに肩を竦める『鳩星』。
しかし、『義眼』はしっかりと『春上』を捉えていた。


「じゃー、こーいうのはどーよ。
 あのナズちゃんとの仲を取り持ってあげるから……」

「誰か戦えるスタンド使い探してきてくれない?
 自分を自薦っていうのもアリだぜ?」

970春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/30(日) 00:04:29
>>969

「まて……。悪い話じゃあないとは思うけど」

考えている。

    ・  
「一体誰と戦うんだ?君?」

971ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/30(日) 00:08:19
>>970
「うーん、違うね。
 やろうと思えばやれるけど……一発試す?」

『鳩星』は挑発的な眼差しを注ぎ、親指で唇をそっとなぞる。


「色々なヤツだよ。女もいるし、男も。
 とりあえず、おカネにはなる感じだね」

972春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/30(日) 00:19:41
>>971

「物騒だなぁ……。
  『問題』は……お前らが怪しすぎるってことだ。
                 一体『何者』なんだよ」


「分けの分からない連中の手を借りたって納得出来ない」

973ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/30(日) 00:29:11
>>972
「あ、そこ聞く? 聞いちゃう?」

「うーん……少なくともボクは今は『アリーナ』の『管理人』だね。
 『ルノ』は観なかったかな。あの、肌の色が濃いヤツ。
     チーム
 ボクらの部隊のリーダーなんだけどね。彼が君を面白いと思ったって」

話がずれたことに気付いたのか、口元を手で覆って押さえた。
                               Interlopers
「名乗るなら、そう……ある組織のチームの一つ、【侵略部隊】だ。
 最近はもっぱら『アリーナ』を回すのに忙しくてね。シゴトはしてないケド」

974春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/30(日) 00:43:08
>>973
「あぁ、あぁ、そういや『使い』が行くって
            アイツが俺を面白いって……?」


「まぁ、なんとなく分かった」
           
「とりあえず、戦ってやるよ」



「その代わり俺に対する全面バックアップが条件だからな」
 
                        ニヤァ

不敵な笑い。

975ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/30(日) 00:47:54
>>974
「OK。決まりだ」

「勝ち抜いたら……いいことあるかもねー?
 バックアップは勿論するさ。とりあえず、これを上げよう」

ピラリ、と名刺ほどのカードと招待券が一枚。


「この招待券はブランクだけどいつでも使える。
 君がナズちゃんを招待するのさ……君の試合でね。

 登録はもう済ませてるからさ。登録料はサービスしたげよう。
 こんどこの名刺に書いてある所に来てね」

【個】Fist Fucker’s EDEN 〜殴道楽土〜【ミ】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1332343583/
倉庫街のアリーナまでの地図が手書きで記されている……

976春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/30(日) 00:56:56
>>975

「あぁ、どうも」

名刺と招待券をポケットへ入れた。

977ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/30(日) 00:58:46
>>976
「じゃ、今日はこれでー。愛してるよー、また会おうねー」

手を振りながら去っていく『鳩星』。
『使者』は目的を果たしたようだ……


(※来訪は好きな時に来てもらって構わない。その際、対戦相手を選択してもらう)

978春上朋之『シューティング・ギャラリー』:2012/12/30(日) 01:01:08
>>977
「うっせぇ!ナズさん以外の愛はいらねぇ!」

奨められた本を購入して帰ろう。

979ようこそ、名無しの世界へ…:2012/12/30(日) 20:40:09
新スレ

【場】メインストリート その2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1356867542/

980カグチ『アヴァドン act1』:2013/05/14(火) 02:14:44

         ヒュォォォ―――  ―― ―


とある雑居ビルの非常階段。
入口に設けられた柵を容易く乗り越え、
手にしたランタンに炎を灯し、上階へと登っていった。
六階建てのビルの五階、手にしたランタンをその場に置く。


    ジジジッ
                   ジジジジッ

ランタンのガラスを喰らうように『炎蝗』が現れる。
ガラスもまた『燃える』。すぐに雑居ビルを齧るように念じれば、
『炎蝗』は命令に従うようにビルの外壁を齧り始めた。

981カグチ『アヴァドン act1』:2013/05/14(火) 03:21:41
ランタンの蓋を開けて突っ込んだ掌、
火傷のヒリつく疼痛が掌を駆け、顰めた顔に高揚の熱が昇る。
『炎蝗』の食事を眺めていく。もう少し、炎がより大きくなるまでは待つ。
まだ『炎蝗』を増やす必要がある。

982フェリシア・B・レッチュベルク『セイヴ・フェリス』:2013/05/14(火) 03:36:41
>>981
「何をしてらっしゃるのかしら?」

非常階段真横の『空中』から声が飛んできた。


「ヒツケはシザイ、ですわよ?」

983カグチ『アヴァドン act1』:2013/05/14(火) 03:54:57
>>982
スペースの狭い『非常階段』の踊り場。
発見されれば逃げることは叶わない。


           <クルッ>


故に振り向き、声の主へと貌を見せる。
ダークブラウンの雨合羽を羽織った痩身、
被ったフードの奥から見える『火傷』の痕跡が残る面持ち。
炎を背にするように佇む姿は、そのまま飛び降りてしまいそうに『虚ろ』だ。

「解らないな……。
 もしも『罪』が有るとすれば、この薄汚いビルそのものだ。
 見てくれ。外壁はボロボロ、配管は剥き出し、
 人間で言えば栄養失調の死体だ。――――この『町』に相応しくない」

984フェリシア・B・レッチュベルク『セイヴ・フェリス』:2013/05/14(火) 23:26:32
>>984
「それを決めるのも
 ビルの持ち主も貴方ではないのではありませんこと?」

声の主であるところの女は
空中に立っているような素振りでカグチを見つめている。

白いシスター服のような衣装と、金髪が特徴だ。



……妙な気配を感じたと思ったら、まさか放火とは。

「おとなしくやめて去るならよし。
 ……さもなくば……」

985カグチ『アヴァドン act1』:2013/05/15(水) 00:08:07
>>984
「例えば、バスケットボールの『アリウープ』。
 ゴールテンディングなんて反則にもなりそうなものだが、
 アレは認められている。……何故なら、『美しい』からだ」

    ズリ
              リリリ

夜風に当てられるまま、脳は不思議と冷えきっている。
目の前の女性、何かをやりそうな気配だ。
火傷を負った掌をむず痒そうにズボンの裾で擦る。

「君の言う道徳やルールっていうのはね、『美』よりも遥かに劣る。
 根っこや葉っぱに等しいんだ。其処に『必要』はあっても『高揚』はない。

 ――――僕には『枯花』を刈る理由があるッ」

『アヴァドン』は全てを焼き尽くす。
話している間、発現した『アヴァドン』にドア鍵を齧らせていた。
>>983 メール欄:蝗ドア鍵)


             バガァッ!

熱されたドアノブを握り締め、隙間を開けるようにドアを開く。
そのまま滑り込み、ビル内へと侵入する。


>GM
以下の持ち物、何処まで許可されるかお願いします。
・纏っているレインコート
・火付きカンテラ(『アヴァドン』発現済み)
・灯油瓶350ml×4 マッチ箱×2 それらを入れたトートバッグ

986『黄金町の燃える日』:2013/05/15(水) 00:19:48
>>985(カグチ)
>以下の持ち物、何処まで許可されるかお願いします。
>・纏っているレインコート
>・火付きカンテラ(『アヴァドン』発現済み)
>・灯油瓶350ml×4 マッチ箱×2 それらを入れたトートバッグ

所持品を全て許可する。

>>984-985
レインコートの男は、フェリシアに言うなり、ビルの扉を開ける。
ドアノブがいつのまにか、『燃え溶かされて』いる・・・・!

開いた扉のその内側に、
真紅の『蝗』が張り付いているのを、フェリシアは見た。
間違いない・・・・これは『スタンド』だ!

驚くフェリシアを尻目に、
『放火魔』はするりと扉を潜り、火のついたビルに入っていく――

 ゴ ゴ ゴ

             ゴ    ゴ ゴ  ゴ ゴ   ゴ



⇒【場】『メインストリート』 その2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1368543960/

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