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とあるSSの禁書目録 PART4
1■■■■:2008/11/10(月) 21:42:18 ID:MnUiiiCY
ここは「とある魔術の禁書目録」のSSを書いたり読んだり原作の予想外の展開にテンパってみたりするスレッドです。
次スレは余裕を持って>>980くらいの人にお願いします。
注1)ネタバレは本スレ同様公式発売日の0時から。
注2)基本マターリ進行で。特に作品及び職人への不当な文句と思われる発言は厳禁。
注3)職人さんは随時募集中。ジャンルは無制限。IF物、クロスオーバー、嘘予告、TSからBLまでもうどんとこい!(やっぱ流れも考えて)
注4)地球がリングだ!


注5)書き込む前に少しスレの流れを確認してみるのも必要ですよ? 用法用量は正しくお使いください


とある魔術の禁書目録 Index SS自作スレまとめ
ttp://www12.atwiki.jp/index-index/pages/284.html

2■■■■:2008/11/10(月) 22:05:41 ID:OvO9mKP.
再認識が読みたい乙

3■■■■:2008/11/10(月) 22:18:50 ID:C2gnuGVc
>>1
再認識の人はもう来ないのかな

4■■■■:2008/11/10(月) 22:26:33 ID:wDjUm9Zw
>>1乙なんだよ!

……SSを完成させる前にいなくなった人達に言おう。
凄い面白かった、だから続きのせてください。

5■■■■:2008/11/11(火) 14:29:00 ID:MlK1lBsc
今から見に行くとする

6百舌鳥:2008/11/11(火) 21:59:14 ID:zJwwWD5s
totoさーーん頑張ってくだサーイ!
あ!はじめましてモズといいます。よろしくね〜

7■■■■:2008/11/12(水) 00:06:35 ID:d47Bmy7w
ここは匿名掲示板なんだからよっぽどの
ことがない限り名前で呼び合うなよ

8■■■■:2008/11/14(金) 14:23:34 ID:0lYmJK.M
>>1いち乙。
確かに名前つけてるとな……
名前は付けんほうがいいよ。

9とある少年の失くした日常。:2008/11/16(日) 16:57:07 ID:OJahjpb2
しばらくして、食堂につく。
壁に、『今勉強すれば合格して幸せに\今勉強しなければ不合格で不幸になる』の文字。
ここにいる人達の会話は他人を蹴落として蔑み笑うようなものだけ。
科学宗教。その一言で済ませられる光景が目の前にあって。
ぐっと押し黙る。
……そして、当麻が大声を出して、そして。

八〇人程度いた生徒達が全員こちらを振り返った。

最初、当麻は大声を出したからだと思った。
だからインデックスの発した言葉がよく分からなかった。

「まずいんだよ……」
「第一チェックポイント通過ってところか」

「え、はえ?」
当麻を見てステイルは呆れたように、
「裏にいる僕たちを表にいる人間が見れる訳ないだろう」
と言った。

「そら、君の出番だ最強の盾!」
「……え?」

そして生徒が訳のわからない言葉を喋りはじめ。
まず一つの青白い球体が三人の横を通り過ぎた。
それだけだったら火傷で済む程度のものだろう。

けれど、目の前いっぱいに青白い球体が……――!

10とある少年の失くした日常。:2008/11/23(日) 13:47:57 ID:MoAG.jmY
「う、わ……いちいち相手にしてられっかこんなもん!」
インデックスを引っ張って、魔術師の脇を走り抜けた。
当麻が盾になるとばかり思っていたステイルが慌てておって来る。

「な……おい逃げるな!何のための盾だ、その手ならドラゴンブレスだって防げるのに、
 盾も使わず無防備な背を向けるなんて気がふれてるのか君はーっ!」
「何だそれ!人を盾にしといて……!あんなもん、右手だけで対処できるわけないだろ!」
たった一つの手であれだけの量の球体は相手にはできないのだ。

「ちっ……グレゴリオの聖歌隊を作り出すとは……少し相手を見くびっていたかもしれない」
「ぐれごりお?」
聞いた事もない。頭に残っている知識を思い出してもそのような言語は存在しない。

「元はローマの最終兵器で、三三三三人の修道士を聖堂に集め、その祈りを集める大魔術なんだよ」
疑問に答えたのはインデックス。それを引き継ぎ、ステイルがいう。
「確か生徒の数は二〇〇〇人ほど、か。この国の言葉でいえば、『塵も積もれば山となる』だな全く」

それを聞いて、当麻は愕然とした。

「に、二〇〇〇人相手に逃げ回っても捕まるだろ!」
「そうとも限らないんだよ……。『核』を壊せばグレゴリオの聖歌隊は止まる。それを探せばいいんだよ!」

11とある少年の失くした日常。:2008/11/23(日) 13:48:38 ID:MoAG.jmY

走ってるうちに階段前につく。
「階段――行くよ」

階段をのぼろうとした瞬間。階下に向かい当麻は転んだ。
いつもの『不幸』ではない。ステイルが足を引っ掛けて転ばせたのだ。
勢いよく階段を転がり、半ば朦朧とした頭を無理やり持ち上げて上を見る。
ステイルが、わずかに笑みを浮かべているのが見えた

インデックスが何かを叫びこちらへ来ようとするが、
ステイルが何かを囁き、迷った眼でこっちを見ると、ステイルに引っ張っていかれた。


「ちっくしょ……っ!後で覚えてろイカレ神父……!」
何でなのかは当麻にも分かる。当麻の右手だ。
ステイルは魔術を使わない限り、相手に感知されることはない。
だが、当麻の手は発信機のようにここに存在する魔術をふき取っていく。

だからと言って、納得は出来ない。まあ、禁書目録を危ない目にあわすのは嫌だが……。
せめて前もっていっておけよ、と思う。
それとも「前の」上条当麻は前もって言われたら相手を殴るような人間だったのだろうか?
とりあえず、後で一発殴ろうと心に決めた。

12とある少年の失くした日常。:2008/11/23(日) 13:48:59 ID:MoAG.jmY

さてんなことを考えてる暇は実はなくて。
目の前に光の球体が迫っていた。さも当然と言わんばかりに当麻に狙いを定め。

「げっ……!」
後ろに、眼鏡をかけたお下げの少女。
「罪を罰するは炎。炎を司るは煉獄。煉獄は罪人を焼くために作られし、神が認める唯一の暴力――」
その言葉の意味も知らないであろう少女は、無理やり喋らされていた。
ここの要塞を作った魔術師によって。
彼女が言葉を紡ぐたびに、額にある青白い球体が大きくなってゆく。

逃げなけらばならないが、同時に何とかできないのかと思う。
(……あれ……?何か……)
上条当麻の記憶に何かが引っ掛かった。
記憶を失う前の知識。上条当麻の残骸。それに何かが。
当麻がそれを思い出す前に。

眼鏡の少女はばじっと音をたて、頬の皮が吹っ飛んだ。

「なっ……まさかっ!?」
少女の体の皮が、言葉を紡ぐたびに小さく破裂していく。
しかし無表情な瞳でまだ唱え続けていた。
「やめろ……っ!」
「肯、て――は認識。に――ん、し――――」
そう、これだ。

超能力者に魔術は使えない。

昔、インデックスが言った事。当麻はそれを知らないが、今の状況だけはどうにかしなければ。
少女がどんどん傷つき、血だらけになってそれでも喋り続け、その所為でまた怪我をする。

「……は、己の、中に――中、とは―――世界。自己の内面と世界の外面、を、繋げ」
少女はそこまで言うと、鈍い音を立てて黙り込んだ。
眉間にあった青白い球体は消え、代わりに血がだらだらとこぼれてゆく。
彼女がぐらりと、階段の段差に向かって落ちてゆく。

「ちくしょ……!」
少女に向かって手を伸ばす。届け、と強く願って。
悪夢のような一瞬、見捨ててしまえと思った自分自身を振り払うように。
球体が迫って来る。少女と、当麻に向かって。
せめて少女の盾になろうと右手をつきだす。しかし。

なにも、起こらない。

13■■■■:2008/11/24(月) 17:16:44 ID:HTsl4y46
おつおつですー。
しかし一気に過疎ったなぁ

14■■■■:2008/11/24(月) 17:21:05 ID:RmIh9Zp6
過疎ってレベルじゃないくらい過疎ってるな。

俺的には『風紀委員』の続きが読みたいんだがな……

15:2008/11/24(月) 17:47:02 ID:zDOcfQO6
はじめまして、蟲といいます。
毎回楽しみにしています。
もしよろしければこれからよろしおねがいします。、

163z:2008/11/24(月) 19:34:42 ID:Vx3E0plY
はじめまして  3zです
更新されるのを待っています
私的には並行世界が楽しみです

17■■■■:2008/11/24(月) 23:48:19 ID:DsAwJfU6
sage無い上にコテ付き……
こんな過疎ってるところ荒らして楽しいか?

18■■■■:2008/11/25(火) 00:40:23 ID:S5Z6L4cA
>>15>>16に言っとく。
sageろ。そしてコテ(わかると思うが名前のことだ)は付けない方がいいぞ。

19■■■■:2008/11/25(火) 07:11:37 ID:nISQyLpg
>>17>>18さんすいません
以後気を付けます

20■■■■:2008/11/26(水) 21:59:18 ID:RQVnYJlQ
初心者でーす!一方通行もので超短いのやろうか悩んでます。
需要あります?

21■■■■:2008/11/26(水) 23:51:36 ID:4VuP7uok
ありますよ。需要。

22■■■■:2008/11/27(木) 00:19:54 ID:anL2azac
期待してるぜぃ。

俺も書きたいけど時間がないんだよな……

23■■■■:2008/11/27(木) 00:46:12 ID:wC33TOtk
もしもしぃ〜
嘘17巻予告とかってやっちゃってもいいですか?

24■■■■:2008/11/27(木) 07:39:31 ID:K5TphKTI
なんでもありなssスレだろう?
嘘予告とか、何でも書いてしまえー。
……なんか、自分のが詰まんなくなってきてるような気がする……。
いや、原作と同じ展開になっちゃうしさ……。
えーと「とある少年の失くした日常」読みたいやついる?

25■■■■:2008/11/27(木) 09:07:37 ID:Ghy36d3c
自分は面白いと思います。
では、一方通行もので『アノ時の回想』
15巻の1週間後的なノリでヨロシクネ〜

26アノ時の回想:2008/11/27(木) 09:54:36 ID:Ghy36d3c
ソレは、見たことある場所
ソレは、見覚えのある人物
ソレは、アノ時の繰り返し

だがうまく思い出せない
でもひどく不愉快だ

緑色のジャージ姿の女は白い翼で貫かれている。
誰だか思い出せない。
なぜか胸が苦しい。


  ヤメロ 見るんじゃネエ!


血まみれの白い翼の生えた男が何かを喋っているが聞き取れない。
見覚えがあるが、名前が出ない。
イラつく。
男は喋る
「動きを止めたきゃ殺せば良い。気に食わないものがあるなら壊せば良い。
悪ってのはそういう事なんだよ!救いなんか求めてんじゃねえ!!
へらへら笑って流されようとしてんじゃねよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

男は何か喋っている。聞こえないのに言っていることが理解できた。
否、覚えていた。


  チクショウ またかよ またオレはアノ時の夢を見てんのかよ
  何なんだよいったい オレは どうしちまったんだよ!

27アノ時の回想:2008/11/27(木) 14:01:28 ID:b6jTulAk
続く
目を覚ませと強く祈っても
目を覚ませと強く思っても
目を覚ませと強く念じても
続く

何も出来ないままアノ時の夢は続いた。
考えることが出来るのに、他の感情を抱くことが出来るのに終わらせることは出来なかった

そして咆哮が響いた。

音は無い。
ただ感じるのは体の底から震え上がるほどの振動
ただ考えるのはアノ時と同じ殺意
心が砕け、どす黒いドロドロした永久の闇の感情。

「スゲェな・・・・。スゲェ悪だ。やりゃあできんじゃねえか、悪党。確かにこれなら『未元物質』
は『第二候補』だよ。ただし、そいつが勝敗まで決定するとは限らねえんだな!」

いまだにその声は聞こえない、ただ一方通行は知っている。
この台詞を、この場面を覚えている。そしてこの後の展開も知っている。
これはただの夢、ただの過去、過去は変わらない、夢は続く。
気がついたら終わっていた。


  何故だ!俺は何故こんな無意味なものを見るんだよ
  ワケワカンネンダヨ! ナンナンダヨ!  !!?


      気がつくと小さな少女が見上げていた
 

目が合った。誰だかすぐに理解できた、そして聞こえた。
「見つけたよ、ってミサカはミサカはゆっくりと話しかけてみる」
ブォ!!黒い翼が幼い体を潰そうとした。

  
   ヤメロオォォォォォォォォオオオオ!

28アノ時の回想:2008/11/27(木) 14:45:53 ID:b6jTulAk
黒い翼は打ち止めの手前で停止する。


   ハァ ハァ はぁ 何でだよ・・・


奇妙な出来事だ、と思った。
夢だと分かっているのに、これは過去の疑似体験のようなものだと。
タイムトラベルではないのだ、結末は変わらない。
そんなことわかりきっていたのに一方通行は叫んだ。
これは夢だ、夢に反映されるわけでもないのに、過去のことなのに。
打ち止めを失うかと本気で思っていた。


アノ時の感情は今でもはっきりと覚えている。
感情のまま行動し、すべてを捨てようとした。出来なかった。
今まで大切なものなど無かった。守ろうと思った存在もなかった。
世界のすべてを敵に回しても負ける気がしなっかた。失うものが無いからよかった。
失いたくないものなどないから。失いようがなっかた。
だからアノ時すべてを捨てようと決意した。
今あるものを捨て過去の一方通行に戻ろうと。
手に入れたものを手放そうとした。
だかろ打ち止めを殺そうとした。
強く念じた。
捨てろステロステロ捨てろ捨てろ殺せ捨てろ捨てろ捨てろ捨てろステロ捨てろステロ捨てろステロ
ステロステロ捨てろステロ捨てろ捨てろ殺せ捨てろ捨てろステロ捨てろステロ捨てろ捨てろステロ
捨てろ捨てろステロステロ捨てろ捨てろ捨てろ捨てろ殺レ捨てろ捨てろステロ捨てろステロ捨てろ
ステロステロ捨てろステロ捨てろ捨てろヤレ捨てろ捨てろステロ捨てろステロ捨てろ捨てろステロ
                   捨ててしまえ!
こんな感情を抱くなら、こんなくだらない苦しみが湧くなら
こんな未知の痛みを捨てられるなら、開放されるなら簡単だろ
殺れよ!殺っちまえ!今すぐ!肉片を残さず消せ!さぁ!やるぞ!捨てるぞ!





そして気づいた
どうすれば
どうやれば
いつの間にか出来てしまった、今まで一度も持ったことの無いこれの
生まれて初めて抱いた「守る」という感情を、すべてを犠牲にしても守ると
この初めて抱いたこの感情の

 
捨て方が分からなっかた。

29■■■■:2008/11/27(木) 16:16:22 ID:anL2azac
えーと、終わりか?
書いた後は一言残した方が分かりやすくていいぞ。

話は一方通行らしくてよかったと思う。
けど、一番最後の「なっかた」でコケた。盛大にコケた。
物語の最後に誤字はキツイな。

以上、俺の正直な感想。
次作も楽しみにしてるぜぃ。

30作者です:2008/11/27(木) 20:23:09 ID:Ghy36d3c
えーーとまず誤字すいません。
余裕ぶっこいてたら時間が過ぎててあわてちゃいました。

えーーと一応シメもあるのですがやってもいいですか?

31■■■■:2008/11/27(木) 20:34:31 ID:K5TphKTI
早く載せて?すきだよこーいうの

32アノ時の回想:2008/11/27(木) 22:11:33 ID:Ghy36d3c
目を開けると一方通行はソファーに座っていた。
ここは『グループ』の隠れ家の一室。一方通行以外誰もいないようだ。
近くのテーブルには飲みかけの缶コーヒー、手に取り口元に運ぶ。

(夢にしてはハッキリと思い出せるし回想にしてはリアルすぎだなおい、オレは寝ていたのか?考えていたのか?まぁいいか。)

「・・・・・結局・・・・・・そうゆう事かよ。」

学園都市1位もしょせん人間、初めて湧いた感情に戸惑い
どう扱えばいいかの分からず、どう接しればいいのか分からず
どう向き合えばいいのか分からず、どう表現すればいいのか分からなかった
それだけだった

「結局どうゆうことなんですか?」
声の方に目を向けると海原光貴が立っていた。
「おい!テメェはいつから盗み聞きが趣味になったんだ?」
「すいません。ですがたとえその様な趣味があったとしても命のが惜しいですからね
あなたの独り言は避けることに越したことはないですよ。これからは気おつけます。」
謝罪なのか言い訳なのか分からないことを笑いながら語る海原。
一方通行はどうでも良いと結論づけ、立ち上がる。
「どちらに行くのですか?」
「缶コーヒー買いに行くんだよ。」
海原が固まる。
「・・・・・・・・・・・・冷蔵庫の中にある3ダースほどのコーヒーはどうするのですか?」
「要らないから飲んでいいぞ。」
「・・・・・・・・・・・・ありがとうございます。」
一方通行は隠れ家を出てコンビニに向かった。


一方通行はもう揺るがない
一方通行は強くなった
一方通行は闇になった

打ち止めに闇が忍び寄るならその闇を喰らってやる
あらゆる闇より強大な闇となって全てを飲み込んでやる


        一方通行は




   永久の闇に、ただ一つの誓いを持ち込み進む。

33作者です:2008/11/27(木) 22:19:11 ID:Ghy36d3c
初挑戦でした!
感想、批判、アドバイスなど等お願いします。

あとご希望があれば叶えちゃうかも。
まってまーす!
(笑)

34■■■■:2008/11/27(木) 22:42:10 ID:lKJB4vCg
登場人物の独白という分類になるのでしょうか、丁寧で良かったと思いますよ。
ただ、上で指摘されている誤字以外に、二つ気をつけていただきたいことがあります。

一つ目。mail欄に「sage]と入れた方がいいと思います。
人によってはこれを入れていないというだけで読む気がしないという方もいますので。

二つ目。一方通行の台詞の場合、小さな母音(ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ)と「ん」は
カタカナ表記になります。「〜じゃねェな」とか「〜なンだ」という風に。

一方通行に限らず禁書の登場人物は、台詞の言葉遣いや表記に特徴があるので、
そういうのを意識して書くようにすると、禁書らしくなると思います。

一読み手、一書き手として、貴殿の一層の上達を期待させていただきます。

35■■■■:2008/11/27(木) 22:54:03 ID:anL2azac
うん、シメがあるとないとで印象がぜんぜん違う。
あった方が回想が終わった感じがちゃんとでてる。
ない方の、回想に沈んだままの終わり方も嫌いじゃないけどね。

で、文章の作法でいくつか指摘させてもらうと、
まず、文頭と「!」「?」の後は1字分あけると読みやすくなる。
次に「・・・」は「…」を偶数個使うこと。
見栄えも読みやすさも結構変わるぜぃ。
あと、一方さんの口調がおかしい。せめてカタカナにするところ(ンとか小さいァ行)はよろしく。

36■■■■:2008/11/27(木) 23:07:05 ID:anL2azac
連レスごめん。

↑で、ちと偉そうなこと書いたけど許しておくれ。

んで、CLANNADとのクロスの小ネタっぽいのを考えたんだけど、読みたい人いるかな?
クオリティは高くないだろうけど。
読みたい人がいたら書くんで。

37■■■■:2008/11/27(木) 23:29:07 ID:1ERh2cmA
ここは「ジャンルは無制限。IF物、クロスオーバー、
嘘予告、TSからBLまでもうどんとこい!」ってな場所だぜ?
スレのルール守らなかったり原作の設定を無視したり
する奴以外ならいつでも大歓迎さ!!


何が言いたいかっていうと、ワッフルワッフル

38■■■■:2008/11/27(木) 23:31:18 ID:anL2azac
うん、でも需要がないとアレだと思ったから。
じゃ、書き始めるわ。

39とある科学の超弦楽器:2008/11/28(金) 00:17:44 ID:8BgoQajQ
 その日、御坂美琴は黒いケースを手に街を闊歩していた。
 といっても帰宅途中に寄り道をしているだけで、特別な事情があるわけではない。いつも通りの行動をとっているだけだ。
(こうしてるとよくあの馬鹿に会うのよね)
 あの馬鹿とは当然、上条当麻のことだ。
(今日もいたりして、って)
 そんなことを考え、馬鹿馬鹿しいと頭を掻いたところで気付く。
 本当にいた。
 ふらふらと鞄片手にぶらつく、ツンツン頭の少年が。
「おう御坂、何してんだ?」
「え、アンタこそ何してんのよ?」
「別に俺は……」
 と上条が適当に答えようとしたとき、美琴はその姿を見た。
 上条の背後にいる少女を。
「また、アンタって奴はぁーー!」
 怒りに任せて雷撃を放つ美琴。何に怒っているのか本人にもわかっていないが、とにかく苛ついたのだ。
「ちょっ、いきなりっ!?」
 上条が右手を突き出す。いつも通りに雷を受け止めようとして、
「道端で雷は駄目なの」
 右手に当たる前に掻き消えた。
 困惑する上条と美琴。そこに少女が割って入る。
 髪を子供っぽい髪止めで2つに結った少女が、ハサミを手にそこにいた。まさかそのハサミで電流を切断したのではあるまいに。

40とある科学の超弦楽器:2008/11/28(金) 00:33:19 ID:8BgoQajQ
「誰よこの娘?」
「俺に訊くなよ」
 おや? と美琴は首を傾げる。またいつものように、上条がフラグを立てたのだと思っていた。
 だが違うようだ。誰だろう?
「その制服、光坂高校よね? 誰?」
 少女は「えっと」と目をうろつかせてから、
「ことみ。ひらがな3つでことみ。呼ぶときはことみちゃん」
 そう自己紹介した。
 そういえば、と思い出す美琴。光坂高校には、能力逆算解除に秀でる女生徒がいると聞いたことがあった。
 まさかこの少女が。
「ヴァイオリン?」
 何の脈絡もなくことみは言った。彼女の指が指す先には美琴の持つ黒ケース。
 確かに中身はヴァイオリンだ。音楽の授業で使ったのだ。
「そうだけど、弾けるの?」
 少しケースを持ち上げ、美琴は訊ねる。
 ことみはこくりと頷いた。
「弾けるのか? じゃあ聴かせてみてくれよ」
 面白そうに上条。彼はその言葉が死亡フラグだと言うことをしらない。
「いいの?」
「まあ構わないけど……」
 と、ヴァイオリンを手渡そうとしたところ、
「待ったぁーーっ!」
 1人の男子生徒が飛び込んできた。ことみとヴァイオリンの間に割り込む。
「朋也くん?」

41とある科学の超弦楽器:2008/11/28(金) 00:33:59 ID:8BgoQajQ
 名を朋也というらしい少年はゼェゼェと息を切らし、だがそれでもことみをヴァイオリンから引き離す。
 だがことみは不満なようで、
「これからヴァイオリンを弾くの。朋也くんにも聴いてほしいの」
 とか言っている。
 先ほどから置いてきぼりな上条と美琴も、ことみが「迷」奏者だろうと気付いた。
 上条の頬に冷や汗が。
「ヴァイオリンは学校だけでだ。な?」
「むぅ……」
 小さい子のようにむくれることみ。
 それをうまく流しながらも朋也は上条たちに、
「衝撃波レベルの怪音波に倒れたくなければ早く逃げるんだ」
 などとささやいてくる。
 いよいよ冷や汗ダラダラな上条。美琴の表情も引きつり気味である。
「朋也くん、いじめっこぉ……」
「違うぞ、それは」
 上条たちはそんな会話に背を向けることにした。
 まだ2人とも死にたくなかった。


3日後、不幸にも偶然ことみに出会った上条がヴァイオリンを聴かされたのは、別の話である。

42作者です:2008/11/28(金) 00:39:31 ID:8BgoQajQ
光坂高校が田舎だという設定を完全に無視したクロスでした。
実はPSPからなので疲れました……
初SSなので見苦しいところもあると思いますが。

感想とか改善点の指摘とかもらえると嬉しいです。
それでは。

43とある科学の超弦楽器:2008/11/28(金) 00:39:54 ID:8BgoQajQ
 名を朋也というらしい少年はゼェゼェと息を切らし、だがそれでもことみをヴァイオリンから引き離す。
 だがことみは不満なようで、
「これからヴァイオリンを弾くの。朋也くんにも聴いてほしいの」
 とか言っている。
 先ほどから置いてきぼりな上条と美琴も、ことみが「迷」奏者だろうと気付いた。
 上条の頬に冷や汗が。
「ヴァイオリンは学校だけでだ。な?」
「むぅ……」
 小さい子のようにむくれることみ。
 それをうまく流しながらも朋也は上条たちに、
「衝撃波レベルの怪音波に倒れたくなければ早く逃げるんだ」
 などとささやいてくる。
 いよいよ冷や汗ダラダラな上条。美琴の表情も引きつり気味である。
「朋也くん、いじめっこぉ……」
「違うぞ、それは」
 上条たちはそんな会話に背を向けることにした。
 まだ2人とも死にたくなかった。


3日後、不幸にも偶然ことみに出会った上条がヴァイオリンを聴かされたのは、別の話である。

44作者です:2008/11/28(金) 00:41:08 ID:8BgoQajQ
>>43
すみません、間違えました……orz

45平行世界(リアルワールド):2008/11/28(金) 14:10:13 ID:SJRFsZPk
(二日目)午前10時01分

「何よこれ…」

御坂美琴は呟いた。
ここは『学舎の園』の地下7キロ下にある核シェルター。
小型飛行機を運搬するような地下エレベーターが下った先には、約10000人を収容できる大型施設があり、食堂や個室や大浴場、トイレや多目的室など様々な生活空間が設置されている。避難してきた生徒たちは巨大なホールに集められていた。続々と『学舎の園』の生徒や関係者が避難してくる。その団体の中で、常盤台の制服を着た200人程度の常盤台中学の生徒たちが避難者の最前列にいた。
ホールには4000人を超える人々が集まっているというのに、小さな物音すら周囲に響くほどの静けさが漂っていた。

皆、ホールにある大スクリーンに映し出されている映像に固唾を飲んでいた。

「第十八学区」と表示されている倒れた看板が映っていなければ、そこが「第十八学区」だとは誰も気付かなかっただろう。
崩壊した多くの高層ビル。爆弾で吹き飛ばされたかのような巨大な大穴。炎上する車や施設。
地獄のような光景の中心に、一人の少年が立っていた。
背丈は170センチ後半。ツンツンとした黒髪で長点上機学園の制服を身に纏った生徒。
御坂美琴にとっては見慣れた後ろ姿だった。
時には絶体絶命の危機を救ってくれた勇敢な少年の背中。
時には後輩を救うために何の迷いも無く協力してくれた少年の背中。
時には涙で濡れた顔を隠すために覆ってくれた優しい少年の背中。
時には彼を求め、温もりを感じさせてくれた愛しい少年の背中。

その背中が今、この大騒乱の『黒幕』として映し出されていた。







スクリーンの中で大きな竜巻が吹き荒れると、雑音と共に画像が歪み、映像が途切れた。
その直後から周囲が騒然となる。
その場に蹲って泣き叫ぶ人々もいれば、『警備員(アンチスキル)』や『風紀委員(ジャッジメント)』に「何が起こってるんだ!」と食って掛かる人々もいた。
大スクリーンの最前列にいる常盤台中学の生徒はクラスごとに集合しろと言われていたが、気の合う友達や派閥といった各々のグループに分かれて話し込んでいた。引率の先生も小型通信機やパソコンからの連絡や情報のやり取りに忙しく、あまり注意していない。

呆然と立ち尽くしていた御坂美琴の背中から声がかかった。
「大丈夫ですかお姉様?お顔が優れませんわよ!」
「え…ええ、だ、大丈夫よ。…それより黒子も大丈夫?『風紀委員(ジャッジメント)』の仕事はもういいの?」
「…はい。今回は事が事ですので、中学生以下の『風紀委員(ジャッジメント)』は在籍の学校の避難警備だけで終わりですの……お姉様、あの方は」

「…そうよ。間違いない」

「……ッ!!」
白井黒子は言葉を詰まらせた。
『報告通り』だったからだ。
御坂に送られてきた一通のメール。その通りに事は起こった。
「パスワードが何重にもかかってて、開くのに随分時間かかっちゃって、……これも当麻の予想通りかしら」
「…私にも当麻さんからメールが来ましたの。内容は…」
「『美琴を頼む』、でしょ?」
「…そう、ですわ」
「あーあー、もう、いやになっちゃうなー。当麻、いっつも大事なことは誰にも言わないで、一人で背負い込んで、解決して…」
「…それが当麻さんと長所でもあるんですけど」
「恋人の私にも黙ってるなんて、サイテーよね」
「でも、今回の事は無理も無いですわ。第十八学区を中心に第五、六、七、十、十一、二十二、二十三学区に『第一級警報(コードレッド)』と共に完全閉鎖。ウイルステロでもここまで大規模な指令はありませんわよ。それに…」
「それに?」
「上層部が事前に準備していたようにも思えますの。第十八学区の避難が一時間以内に終了するなんて対応があまりにも迅速すぎて不気味なくらいですわ」
「…つまり」


「ええ、当麻さんは事前に話を通していたようですの。この騒動が起こることを知っていたんですわ」

46平行世界(リアルワールド):2008/11/28(金) 14:11:19 ID:SJRFsZPk
(二日目)午前10時22分

「なぜ本気を出さぬ?」
『魔神』は30メートル先に立つ白髪の少年に問いかけていた。
「…テメェこそなぜ本気を出さねェ。俺なんて秒殺だろうがよォ」
『一方通行(アクセラレータ)』は額に浮かぶ汗を拭った。
「余の遊戯だ。確かに貴様ごとき、一瞬で捻り殺すことはできるが、それでは余は満足できぬ。それに――――――――――」
ドン!!という爆音とまばゆい光にその声は遮られた。

粉塵爆発。
周辺に舞っている塵や埃を利用し、白髪の少年は一気に起爆させた。
己が身は「反射」を使い、無傷。
ベクトル操作で辺りの煙を吹き飛ばし、30メートル先に立つ少年の姿を見た。
「…チッ!」
『魔神』もまた、無傷だった。

「…ふむ。会話の途中とは頂けないな。『魔王』よ」
「その俺のアダ名は何とかナンねぇのか?そんな呼び方すンのはテメェだけだ」
「王は神になれない。人であるがゆえに、な」
「アァ?」
「これでも余は貴様を讃えているのだぞ?人の身で『神』の領域に踏み入った者への称号でな」
「テメェも人間だろうが。『ドラゴン』だか『魔神』だか知らねェが、見た目は『上条当麻』っつうフツーのコ―コーセーだろ。そんなテメェが人を見下してンじゃねぇよ」
「余より下等な生物を見下して何が悪い?」
「…テメェ!!」
「その憤りを払拭してみせよ、『魔王』。貴様に余を屈伏させるだけの力があったらの話だがな」
『魔神』が右手をかざした。

突如、轟音と共に爆風が吹き荒れる。

白髪の少年は一瞬で右方に逸れると、体中に触れた大気を操り、圧縮させる。
衝撃波。
秒速200メートルを超える風圧を『魔神』に向け、「反射」を使い、後方へと大きく距離を取った。
遮る壁や建物は周囲に存在しない。大気をコントロールし、『一方通行(アクセラレータ)』は上空50メートルに浮かぶ。
衝撃波が直撃した地面はアスファルトごと抉り取られ、砂埃が尾を引くように100メートル先まで舞っていた。

それでも『魔神』は無傷だった。
塵一つ、制服に付いていない。

『魔神』は平然と言葉を投げかける。
「分かったであろう?」
「ああ、テメェの能力は物体を消滅させる力だ。手をかざした瞬間に爆風が吹き荒れるのも説明がつく。テメェは手をかざした前方数百メートル直線上の物体を『大気ごと』消して、そン時の真空状態の空間に周囲の大気が入り込むから爆風が生じるんだろ」


「その通りだ。しかし、これは私、いや俺の能力と言った方がいいのか。『上条当麻』としての能力に過ぎん」


「…何だと?」
「貴様には全力を出せと言っておきながら余は鱗辺すら出していない。その無礼を詫びよう。本来の『余』の力を見せてやろうではないか」
白髪の少年は絶句した。
(あれが実力じゃないだと!?フザけんな!じゃあ一体…)
『魔神』は右手を白髪の少年に向けて突き出した。

「『現実守護(リアルディフェンダー)』、『幻想守護(イマジンディフェンダー)』を開放する」

パン!と『魔神』の右腕から服が弾け飛んだ。
右腕の端々から漆黒の『何か』が噴出し、右腕全体を覆い尽くし、腕よりも一回りも二回り大きく、黒い『何か』が渦巻いていた。禍々しい黒い『何か』はあるモノを形成する。
『竜王の顎(ドラゴンストライク)』
二メートルを超す巨大な漆黒の竜の頭部。竜の目が白髪の少年の目が合うなり、人間が飲み込めそうなほど大きな口を開け、竜の顎が地面に着いた。
「構えよ。『魔王』」
その言葉に『一方通行(アクセラレータ)』は戦慄した。喉が一瞬にして冷え上がる。


「――――――――――――――――――――――『竜王の殺息(ドラゴンブレス)』」


突如、辺りが眩い光に覆われた。大気圏すら突破する巨大な光線が、放たれた。

47toto:2008/11/28(金) 14:26:51 ID:SJRFsZPk
「平行世界」→「並行世界」
「当麻さんと長所」→「当麻さんの長所」
「鱗辺」→「鱗片」
誤字脱字が多くてすみません。
以後、細心の注意を払って投稿しますのでよろしくお願いします。

48■■■■:2008/11/28(金) 21:53:32 ID:GtWSoXRQ
GJ。
前スレから待っていたかいがありました。
最初は恋人となった美琴にばかり注目がいっていたが、ストーリーも練りこまれていて面白いです。
これからも応援しています。

49■■■■:2008/11/29(土) 01:01:34 ID:GFYCwRg2
GJです
次回がとても楽しみです
応援してます

50:2008/11/29(土) 18:27:23 ID:iHsUK5BE
毎回totoさん が書くストーリー「並行世界」たのしみにしています。
続きが気になるので、あせらずゆっくりとすばらしい作品にしてください。
応援しています。
また、「常盤台嬢の恋愛競争」もぜひ読みたいです。

51■■■■:2008/11/29(土) 19:09:25 ID:QHBzCpww
>>50
コテ付けると陰口叩かれるのですよ?
いや、あれ表口……?そんなのだれもが嫌ですからね。
それと、sage、は覚えたほうがいいよ?しっててやってるなら「私は」止めないですが。
メール欄にsageって打ち込むだけですから。
まああくまで匿名掲示板ですから、コテが必要なのはss書いてる人だけだと私は思ってます。

52■■■■:2008/11/30(日) 00:07:57 ID:DIXDkG9s
>>50
前もコテとsageについては注意したはずなんだけどね?
荒らしたくて書き込んでるようには見えないし、皆に叩かれるのは嫌だろう?
51の言うとおり、人気のあるSS作者以外はコテはいらないと思うんだぜぃ。

53■■■■:2008/11/30(日) 02:14:27 ID:gWhMAguM
人気のある作者はコテよりトリの方がいいんじゃない?
過疎ってるここじゃないだろうが騙りの可能性もあるし
作者にコメントをしたいときはレス番指定か「〜の作者」って書けばいい

54toto:2008/11/30(日) 12:52:53 ID:w4p6Il/M
48,49,蟲さんに3zさん。それに皆さん、応援、本当にありがとうございます。
前回、投稿した時の感覚から「常盤台嬢の恋愛競争」は不評だと思っていましたが、蟲さんの要望で再び投稿したいと思います。
あと、もう一つ。「とある少女の騒動日記」というSSも載せようと思います。
皆さんの意見を是非参考にして書いていきたいので、どんな感想でもいいので書き込み、お願いします!!

55常盤台嬢の恋愛競争:2008/11/30(日) 12:54:04 ID:w4p6Il/M
御坂美琴は上条当麻が好きだ。
第二十二学区の一件を境に、御坂美琴は上条当麻に対する恋心をはっきりと自覚した。

気がつけば、いつも彼の事ばかり気にかけていた。街中で彼の後ろ姿を探して、見つけては声をかけて、勝負を挑んで、逃げられて。

出会った時に抱いたのは、ちょっとした好奇心だった。
初めは嫌な奴だと思った。
『無能力者(レベル0)』と言いながら、学園都市に7人しかいない『超能力者(レベル5)』の攻撃をいとも簡単に打ち消してしまうほどの能力を持っている。なのに、私より弱い不良たちに絡まれてはいつも逃げ回っていたりしていた。
その上、彼が私に言う言葉は、真の強者が言うセリフばかりだった。
でも言うだけのことはあった。私の全力を、右手ひとつで全てを打ち消してしまうのだから。
だから余計にムカついた。
今までの私の努力が、全部否定されてる感じで。
アイツの存在はとってもイヤだった。

それが変わったのは、『妹達(シスターズ)』の件からだろう。
あの時、私は追い詰められていた。偶然、実験のことを知った私は学校の合間を縫って調査を始めた。
たどり着いた先は『一方通行(アクセラレータ)』を筆頭とする学園都市に潜む暗部。
非人道的な実験を学園都市が黙認している時点で、正攻法の解決は望めなかった。研究所をいくら潰しても、実験は引き継がれ、生み出された『妹達(シスターズ)』は次々と殺されていく。自分の無力さを感じながら、一人で悩みながら、考えて、考え続けて、そして私は自らの命を持って、この実験を終わらせることを決意した。
そんな夜に彼はやってきた。全てを知りながらも。
彼は、勝手にやってきて、そして勝手に解決してしまった。絶望しか見いだせなかった窮地から、命懸けで、私たちを救ってくれた。

それから彼は私の中で特別な存在へとなっていったのだろう。
色々な事件に巻き込まれて、二人で色んなバカをやって、いつもこっちの都合も全く考えないで、一方的にやってきては巻き込んでいくのに、なんか憎めなくて。最後にはうまく丸められちゃって。こっちから思い切って行動しても、怒ったり、後悔ばっかりするのに。
私、やっぱり、アイツが好きだ。
もっと一緒にいたい。アイツのこと、もっと知りたい。少しでもいいから、アイツの力になりたい。
そう思うだけで、胸が熱くなる。心が満たされていく。
これが、恋、なんだ。
自覚してしまうと、何だが今までの自分が可笑しくなってしまう。変なプライドなんて、とっとと捨てておけばよかったのに。もっと、自分に素直になっておけばよかったのに。

全く、とんでもないヤツが、ライバルになっちゃったなぁ。

56常盤台嬢の恋愛競争:2008/11/30(日) 12:54:51 ID:w4p6Il/M
常盤台中学女子寮。
『学舎の園』の外にある石造りの3階建ての寄宿舎。一見、西洋じみた古風な寄宿舎に見えるが、そこは学園都市の五指に入る難関校。学園都市最高クラスの厳重なセキュリティが施されている。
今日は祝日であり、現在は午前九時を回ったところだった。
大半の寮生は食事を済ませ、各々の部屋に戻る者。外に出かける者。寮生の休暇の過ごし方は十人十色である。二〇八号室に彼女たちはいた。
御坂美琴と白井黒子である。
「おねーさまーん」
「ちょっと黒子!スリスリすんな!」
「いやですわー、今週はお姉様エナジーを得る機会がありませんでしたのでー、今日のデートで一週間分を補給させていただきますわよ♪」
「デートとか言うな!ただ一緒に服を買いに行くだけじゃない!」
「あーん、お姉様が冷たいですわー」
と言いながら黒子は指をワシャワシャ!と意味ありげに動かした。その仕草に御坂は寒気を覚える。
「…ッ!!」
白井黒子の「下着を『空間移動(テレポート)』させますわよ」というジェスチャーなのだ。
御坂美琴がいくら学園都市に七人しかいない『超能力者(レベル5)』の一人といっても白井黒子の能力を防げるわけではない。
「わ、わかったわよ。行くわよ。私も買いたいものがあったし」
「やったー、ですのっ!」
と、白井黒子はまた御坂に抱きついた。今度は真正面から。
二人してベッドに倒れこんだ。
「ちょ、きゃっ!」
「お姉様ぁーん。そろそろ新しい下着が欲しくなりませんことー?」
「十分あるから!ってお尻を触るなっ!」
「お姉様の下着はあまりにも子供っぽいですわよ。
…ここだけの話、私のクラスでお姉様の下着のことを話している寮生がいましたの。『御坂お姉様は可愛い下着を愛用しているらしいわ』などいう噂を…」
「えっ、ウソ!?」
「…悲しいことに、マジですのよ。お姉様」
御坂美琴は本気で驚いているようだった。いや、ショックを受けているといったほうが正しいだろう。

「まあ、わたくしが着用しているものくらいであれば恥ずかしがることはないと思うのですが…あの殿方すらイチコロかもしれませんわよ?例えばぁ、お姉様のネグリジェとか♪」
(ふっふっふっ、お姉様と下着のペアルック『死語?』…うふえへあハァーッ!なんて素晴らしい姉妹愛の象徴!ああっ、夢にまで見たおね…)
「って何でベタに反応しますのお姉様ああああっ!!ふっ、あの類人猿がァァあああああ!!」
顔を赤くした御坂美琴はたった今気づいたように『何でもないわよ!』と返事をしたが、白井にとってはそんな美琴の態度がますます気に入らなかった。

ここ最近、愛しのお姉様は物思いにふけって意識が上の空ということが多い。

その上、あの殿方のことになると過剰に反応する。いくら恋愛に疎い人たちでも御坂美琴の態度は一目瞭然だった。嫌な予感が頭を駆け巡りつつ、その分だけ殿方に、すなわち上条当麻に対する殺意が蓄積されていくのだ。白井の脳内では上条は無数の金属矢に刺され、すでに亡き者になっていた。
「きーっ!くやしいですわー!わたくしのお姉様が!お姉様が頬を染めてしまわれるだなんて!…かくなる上はわたくしめがお姉様の愛をかっさらって差し上げますわ!あの殿方を忘れてしまうくらいわたくしの愛をおおおおおおおおおおォ!」
「っ!黒子っ!その右手に持ってるカプセルは何なの!?私に何飲ませる気!?」
御坂美琴は本気で戦慄した。
白井の目が真剣だ。怖い。
相手が『あのバカ』ではなく、白井黒子ということを忘れて反射的に雷撃を放とうとしたその時―――――――――

コンコン、とドアをノックする音が聞こえた。

「っ!…ってあれ?」
「むっ…いいところにっ!」
ピタリと二人の動きが止まった。
再び、ドアをノックする音が聞こえる。
「…わたくしが出ますわ。お姉様」
「…そうして」
またがっていた白井黒子が離れていく。心の中で御坂美琴はホッとため息をついた。
(一体何だったの?あのカプセル。……………まさか)
白井は玄関の右側に付いているパネルに番号を入力し、電子ロックを外した。ドアを開ける。
そこには紫色のショートヘアーの常盤台生徒がいた。たしかお姉様のクラスメイトだったような気がする。
「あら、どちら様ですか?」
「二年の桐生です。御坂お姉様はいらっしゃいますか?」
「はあ、お姉様に何の用ですの?」


「至宝院お姉様がお呼びです」

57常盤台嬢の恋愛競争:2008/11/30(日) 12:55:17 ID:w4p6Il/M
御坂美琴は重い足取りで、ある一室に向かっていた。目的地は知っているのだが、この桐生と名乗る同級生が案内役を仰せつかっているらしい。赤い絨毯を踏みしめ、階段を上っていた。
「ねえ、桐生さん。至宝院さんから内容は聞いていないの?」
「ええ、直接お話ししたいことがある、ということしか伺っていません」
「…私たち同級生なんだからさ、敬語はやめてもらえる?私、そういうの嫌いなんだけど」
「私は至宝院派閥の一員なので、言葉づかいは仕方ありません」
派閥、という言葉を聞いて御坂美琴はため息をついた。
常盤台中学に見られる特有の『遊戯』なのだが、そのおかげで一見仲良く見える生徒同士にも見えない壁がある。同じ派閥内の者同士しか仲よくしてはならない、または特定の装飾品を身につけなければならない、などという派閥ならではの掟があり、言葉づかいもその代表例にすぎない。
三階に上がり、最も東側にある部屋に歩いていった。
行きかう常磐大の生徒と「ごきげんよう」と会釈する。
彼女たちも『派閥』の一員である。
金文字で『三一〇号室』と彫ってある木造のドアの前で足を止めた。
桐生がドアをノックする。
「御坂お姉様を連れてまいりました」
電子ロックが作動する音が鳴り、ドアが開かれた。
そこに立っていたのメイド服姿の少女。フワフワとした栗色の髪に大きな栗色の瞳。頭を大きく下げる。

「あ、御坂お姉様。初めまして。わたくし、一年の剣多風水と申します。どうぞ、こちらに」
その物腰はまるで本物のメイドのようだった。なぜ、常盤台中学の生徒がメイド服などを着用しているのか。だが御坂の注目はそこではなかった。
一年!?と御坂美琴はギョッとした。彼女のある部分を凝視して。
それは胸。メイド服を着用し多少は着やせしているようだが、彼女の豊満な膨らみは隠しきれていない。
発展途上の彼女にとって、下級生との大きなギャップは、彼女のコンプレックスを刺激するには十分な威力があった。
(D、いやそれ以上ね…)
そんな御坂美琴の心中を余所に、二人のやりとりは終えた。
「では、わたくしはこれで」
桐生は深くお辞儀をするとその場を立ち去って行った。

御坂美琴は部屋に足を踏み入れた。
部屋の構造はどの部屋もあまり変わらない。

しかし、この一室だけは違った。

他の部屋よりもはるかに大きい空間。西洋式の椅子やテーブル、絵画。
一面に漂うのは薔薇の香り。
その一室の中央に佇んでいる少女がいた。

絹のように美しい漆黒の長髪に、深遠な黒い瞳。

洋式の椅子に優雅に腰掛け、御坂に微笑みかける。窓から差し込む日差しに照らされた姿はまるで一枚の絵のよう。



「ごきげんよう。御坂さん」
「ごきげんよう。至宝院お姉様」

58常盤台嬢の恋愛競争:2008/11/30(日) 13:00:20 ID:w4p6Il/M
至宝院 久蘭(しほういん くらん) 
常盤台中学3年生。学園都市第五位の『超能力者(レベル5)』。
常盤台中学の派閥の中で最も勢力のある久蘭派閥の当主である。
年齢は御坂美琴と同じだが、飛び級して学年が一つ上である。また史上最強の『心理掌握(メンタルアウト)』の能力を有し、父は統括理事会の重鎮、常盤台中学学長を母に持つ彼女はまさしく学園都市最高位のサラブレット。

通称『黒の女帝(ザ クイーン)』

絹のように可憐な黒い長髪に深い漆黒の瞳、整った顔立ちに気品溢れる物腰。その風貌は常盤台の制服がすさんで見えるほどの美少女。いつも常盤台中学指定外の黒いマントを羽織っていることから名付けられた。
名実ともに常盤台中学に君臨する女王サマ。

「要件は何かしら。これから用事があるので手短に済ませてもらいのですけれども」
「あらあら、そんなに急かさなくても良いではありませんか。席にお座りなって。今、紅茶を入れますから。オレンジペコはいかが?」
「…ええ、ありがたく頂戴するわ」
そう言うとメイド服の少女がテーブルに高級感溢れるカップを置いて、紅茶を注ぎはじめた。漂うのは仄かな蜜柑の香り。紅茶は香りを楽しむ飲み物だ。
ひとくち、口につけた。
香りといい、風味といい、そこらで販売されている紅茶ではない。
「お気に召したかしら?」
にっこりと、一枚の絵になるような優雅さで微笑んた。
確かに美味しい。御坂美琴もお嬢様だ。にっこりと微笑み返す。上条が見ればゾッとする作り笑顔で。
「で、お話というのは何かしら」
御坂美琴は内面を取り繕わずに、率直に述べた。
「うふふ、せっかちね。美琴さんは。まあいいでしょう。実は、貴女に頼みごとをお願いしたいのです」
「…恐ろしく意外ね。貴女が私に頼みごとなんて、どういう風の吹きまわしかしら」
「いえ、これは取引ですよ。御坂さん」
「…貴女に借りを作った覚えは無いけれど」


「…わたくしに借りが必要で?」


「…ッ!」
御坂美琴は言葉を詰まらせた。
至宝院久蘭は読心術のエキスパートである。
彼女は心理言語学、認知学、記憶学、脳医学、行動学、読唇術、交渉術など基礎から応用まで幅広い『心理学』に精通している。
『人の心』について、この学園都市に彼女の右に出る者はいない。
借りが有る無しではない。人の記憶の解読が出来る時点で、すでに『弱み』を握られているのも同然なのだ。だからこそ彼女には逆らえない。その上、人の心理を知り尽くした彼女には『能力』を使わずとも、話術だけでも人を掌握できるほどの優れた技能を持っている。何気無い仕草でも、交渉において、その行動の一つ一つに意味があるのだ。
ここで断りを入れれば一体どうなるのか予想もつかない。その上、御坂美琴と同じ地位に君臨する彼女に脅迫に近い『頼み事』をしているのだ。ただ事ではない。
「…前にも言ったけど、貴方の派閥に参加するのはお断りよ」
不快感を露わにしながら、御坂美琴は言葉を紡いだ。
彼女はただの中学生ではない。精神年齢は高齢の学園理事会に匹敵する知性と冷静さを兼ね備えている。

非公式で『警備員(アンチスキル)』や『風紀委員(ジャッジメント)』、はたまた国際議会においても協力を仰がれている彼女にとって、年頃の少女の精神状態などいとも簡単に看破されてしまう。彼女の前で、下手なお世辞など何の意味もなさないのだ。だからこそ御坂美琴は本心を包み隠さず喋るのだ。

「分かっていますよ。御坂さん。そのような頼みごとではありませんし、危険なものでもありません。貴女が派閥抗争を嫌悪しているのは知っていますもの」
そう言って、久蘭は紅茶に口をつけた。年に不相応な洗練された上品な振る舞い。御坂美琴も女の子だ。その可憐な仕草に目を引かれた。少しでも常盤台の授業で『儀礼』を学んでいるからこそ、彼女の優秀さが理解できる。

「風水。あれを」
そういうと、メイド姿の下級生はリボンで結ばれた一枚の丸められた用紙を御坂の前に置いた。手触りだけで、この用紙がいかに高級なものかが伺えた。
「わたくし、ある恩方を探していますの」
恩方?と御坂は首をかしげた。
「その恩方です」
差し出されたもののリボンをほどき、一枚のモンタージュを一目見て、

御坂美琴は絶句した。

59常盤台嬢の恋愛競争:2008/11/30(日) 13:00:47 ID:w4p6Il/M
そこには似顔絵があった。超見覚えのある少年の顔が。
ツンツンした黒髪に鋭い目つき。多少美形になっているのは気のせいだろうか。
「わたくし、自分自身の記憶を辿ることはできないので、同じ系統の能力を持つ二年の柊さんから読み取ってもらいましたの。彼女はわたくしの次に優秀な方なので記憶の誤差はあまり生じていないと思うのですけれど…」
「あ、貴女のような方がなぜ、このような不釣り合いの男性を気にかけるのかしら?」
両手でその用紙を握り、ワナワナと震えていた。御坂は言葉が上擦わらないように取り繕うので精一杯だった。
「大覇星祭の「玉投げ」の際に、危うく大怪我をするところを助けていただきました。そのお礼がしたいのです」
「…助けてもらった?」
「はい。わたくし、『超能力者(レベル5)』といっても戦闘に関しては全くの無能力者。激戦の中、皆と逸れてしまったわたしは一人取り残されてしまいました。土の槍は迫ってくる上にカゴが私に倒れこんできたその時、その方は敵であるにも関わらず身を呈してわたくしを助けてくださったのです」
そもそも『敵』ですらない。
「あの時に参加した学校の生徒を全て洗い出したというのに発見できませんでした」
それはそうだろう、と御坂は心中で呟いた。勝手に上条があの会場に紛れ込んできたのだ。
その時の参加校のリストを照らし合わせてもあのバカが見つかるわけがない、と。
「その方の勇敢な後ろ姿と、強い意志の宿ったその瞳。今だ脳裏に焼き付いて離れません」
「そして思いましたわ。あの方はわたくしの白馬の王子様なのだと」
「……」
御坂美琴は口を紡ぐしかなかった。

「…それで、何を私に頼みたいのかしら?」
「!!その方、上条当麻様というのですね!」
「ッ!お姉様!貴女、私の記憶を!」
「んふふ、そうですか。美琴さんの知り合いでしたの。うふふ、なんて素敵な方」
「…勝手にサイコメトリーするなんて!お姉様、貴女はご存じのはずでしょう!?これは違法行為ですよ!」
「申し訳ありません、美琴さん。でも許してくださいませ。わたくしはあの方に是が非でもお会いしたいのです。わたくしを救ってくれた王子様に。わたくしの恋が成就した暁には、この無礼、全身全霊をもって返上させていただきます」
御坂美琴はまたもや驚愕した。
「…こ、ここ、恋!?」
「っ!?ああっ、恥ずかしい!わたくしったら、もう!」
ハッと口に手をあて、瞳を潤ませながら頬を染める彼女。その表情は同性の御坂ですら可愛いと思ってしまった。
「そう。……恋、ですの」

その言葉に、ガシャーン!と、メイド服の少女はお菓子を乗せていた皿を取り落とした。
絶句する御坂美琴。呆然とする剣多風水。羞恥心で顔を真っ赤にした至宝院久蘭。


今ここに、一人の少年を巡る常盤台嬢の恋愛競争が、幕を開ける。

60常盤台嬢の恋愛競争:2008/11/30(日) 13:01:29 ID:w4p6Il/M
第七学区の学生向けの飲食店が立ち並ぶ大通り。
今日は天気も良好である。時刻は正午を回ったところであり、昼食を取る大勢の客で賑わっていた。休日なので多くの学生は私服で出歩いている。その大通りの真ん中を学生服で上条当麻はトボトボと歩いていた。休日というのに補習を受け、近くで昼食を済ませようと思いきや、寮に財布を置き忘れてしまった。寝坊をして朝食もまともに取っておらず、上条は腹ペコだった。周囲の飲食店からはいい匂いが漂っていて、余計に食欲を刺激する。
「ああー、ふこ…」

ズドオオン!

快晴の青空から10億ボルトの雷が落ちた。
周囲から悲鳴や絶叫が聞こえた。反射的に右手をかざした上条当麻は、雷を防げたものの腰を抜かしてその場にへたりこんでいた。
粉塵が舞う中、突然周囲の人ごみがザザーッ!と二つに割れた。その先には二人の少女の人影があった。
こんなことをするのは一人しかいない。
学園都市の第三位、『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ御坂美琴である。
常盤台中学の制服を着ている彼女は頭上をバチバチさせながら、上条の10メートル先に立っていた。隣には両手に大きな手提げ袋を携えて、顔を蒼白にしたツインテールの少女がいる。
「ちょ、お、おま、御坂!イキナリ何すんだコラー!」
「お、お、お姉さま…いつもこのような事をあの殿方に?」
「……アンタってやつは」
「…あのー、ミサカさん?ナンデソンナ二オ怒リニ…」
「アンタってやつはァァァああああああああああああああああッ!!」
「えええ!?なんでそんなにキレてんのー!?」

御坂美琴は恋心を自覚した。
そんな彼女にとって、思いもよらぬ強敵(ライバル)が登場したのだ。
自分とは馬の合わない相手。
絶対に敵に回したくない相手。
よりにもよって、御坂と同列の常盤台中学の『超能力者(レベル5)』、至宝院 久蘭。
常盤台中学を支配するクイーン。
そんな彼女のフクザツな乙女心を、人一倍鈍感な上条が理解できるはずも無く、
再び、上条当麻の頭上に雷が落とされた。
その直後、セキュリティーシステムに攻撃性電磁波を感知され、一騒ぎになったのは言うまでも無い。

61常盤台嬢の恋愛競争:2008/11/30(日) 13:03:13 ID:w4p6Il/M



「…というワケなのよ。分かった?」
「で、何が、というワケなんだ?」
所変わって、とある学生寮の一室。
現在は上条当麻の家に二人の常盤台中学の女子生徒が上がりこんでいた。
テーブルを挟んで、三人とも座り込んでいる。
上条作の粗茶が並べられていた。評価は「まあまあ」の事。
常盤台中学生二人と一般の高校生一人。男子にとっては最上級のステキイベントだが、相手が美琴となると、上条にとってそんな気は微塵も起きなかった。

出会った瞬間に、何の前触れも無く電撃を喰らい、「話があるから」と超不機嫌モードの美琴さんと白井黒子に何故か家まで押し掛けられて、終いには「常磐大中学の寮に来い」とのこと。
「なぜわたくしめが常盤台中学の女子寮に行かねばならんのでしょうか?」
「…頼まれたからよ」
「…つまりあれか?気が済むまで雷撃をかましたいのかお前は」
(ブチッ)
「わかったわかった行きますからビリビリはやめてぇえええええええ!!」
「うわっ、ちょ、お姉様!?沸点低すぎですわよー!?」
御坂が周囲を帯電させたせいで、隣に座っている白井の髪の毛が逆立っている。真剣にビビっている様子だった。
「……だから、ついてきなさい」
「今日じゃないと、ダメか?」
「何よ。アンタ予定あんの?」
「…いや、特に無いんだけど、さ」
「じゃあ、別にいいじゃない。…ってアンタ、何で冷や汗かいてんの?」
「男子寮に女の子がいる時点ですでにヤバいんだよ!こんなことがクラスメイトに知られたら何言われるか分かったもんじゃねーからな」
なっ、と言いながら今さら状況を再認識する御坂美琴。みるみる顔が紅潮していく。
そんな美琴の姿を見て、白井黒子はため息をついた。
「まあ、確かに今のシチュエーションは、発情期の殿方には刺激が強すぎますわね」
「誰が発情期だ。誰が」
上条は彼女たちにウンザリ気味につっこんだ。
だが、上条当麻が冷や汗を流している理由はもう一つあった。

インデックスがもうじき帰ってくる。
もしも、インデックスと同居していることがバレでもしたら、何を言われるか分かったものでは無い。相手が相手である。魔術の存在を知らない彼女らにとって、インデックスの事情は話しにくいのだ。魔術側との抗争に関わったことのある御坂ですら、その存在を感知していない。だから上条は一刻も早く、この二人を追い出したかった。やたらと突っかかってくる美琴は特に危険だ。
上条は立ち上がると、
「行くなら今から行こうぜ。門限過ぎたら意味ないだろ?」
「……そうね」
そう言って御坂美琴は鞄を持って立ち上がった。白井もそれに続く。
「…御坂。お前何でそんなに不機嫌なんだよ。悪いものでも食ったか?」
「…別に、アンタには関係ないじゃない」

「心配しちゃ悪いのかよ?」

その言葉に、御坂は胸に迫るものを感じた。
唐突に『シスターズ』の時の事が思い出された。
電撃を浴びながらも、私と戦わないという自分の意思を貫き通した少年。
ボロボロになりながらも、絶対絶命の窮地から救い出してくれた少年。
全てを知りながらも、私を心配し、助けにきてくれた少年。

「あ…」

「ん?どうした」
怪訝な顔を作る上条。熱でもあるのかコイツ?と上条は美琴の顔を覗き込んだ。
一瞬上の空だった御坂美琴はふっと我に返った。
意中の相手の顔が急接近する。カァー、茹でタコのように顔を赤くする御坂美琴。
「なっ、何でもないわよ!」
慌てて顔を逸らす彼女を見て、「変なヤツ」と上条は思った。
その時、チッ、と軽い舌打ちが聞こえた。
「白井も、どうかしたのか?」
その一部始終を見ていた白井黒子は苦いものを噛み潰したような渋い顔を作っていた。
「…何でも、ありませんわ」
白井黒子は認めたくなかったのだ。冗談ではすまされない、お姉様の反応から分かるこの事実を。
ある意味、御坂美琴と同じくらい、複雑な心境に陥っていた。
「じゃあ、先に出てくれ。コップ洗って、少し部屋の片づけして行くからさ」
「…殿方、私たちの使ったコップを、舐めまわしたりはしませんわよね?」
「するかボケ!」
上条は即座に突っ込んだ。

62常盤台嬢の恋愛競争:2008/11/30(日) 13:04:04 ID:w4p6Il/M
コップを台所に持っていき、他の食器も洗いはじめる。
「へぇ、慣れてるのね」
「何覗き込んでんだよ」
「男の一人暮らしって、足場も無いくらい散らかってるイメージがあったからさ。アンタ、性格に似合わず、部屋はキレイにしてるのね」
「一言余計なんだよ。お前は」
「それとさ。干してある洗濯物も入れといたら?何なら私が入れてこようか?洗濯かごはベランダに置きっぱなしみたいだし」
「嫁かお前は」
「よっ、嫁!?」
「いいよ。そんなことしてくれなくても。お前たちは客なんだから、大人しく外に出て…」

ベランダを見て、上条当麻は凍り付いた。

男物のTシャツに紛れて、一枚、女物を下着が干されてあった。
言うまでも無く、インデックスのものだ。
その上、洗濯かごにはインデックスの下着がまだ何着か残っていて干し忘れていた。
少年は愕然とする。
いきなり押し黙った上条を見て、御坂美琴は首をかしげた。
「?どうしたの?急に黙り込んで」
「い、いやっ、なんーでも無いんだ。と、とにかく、外に出てくれ!白井、お前、『空間移動(テレポート)』出来るんだろ!?」
「…はぁ、ですが建物の構造を十分に把握していないので、不用意に跳ぶと危ないのですけど」
「ちょっと?何でそんなに慌ててんのよ」
不審に思う女子中学生二人。
ズバビュン!!と目にも止まらぬ速さでベランダに行き、洗濯かごに洗濯物を入れる上条。
「なっはっはっー。そうだなそうですね洗濯物は入れとかないといけないよなー」
挙動不審すぎる上条の行動。
二人の少女は顔を見合わせた。不審感が増した視線が少年に突き刺さる。
冷や汗をかきつつも、何とか隠すことができたと内心ホッとする上条。ただし、もう一度確認しておこう。

上条当麻は不幸な人間である。

その時、勢いよくドアが開かれた。
三人の視線が玄関へと集中する。
そこにいたのは、瞳を輝かせた銀髪碧眼シスター。

「ただいまー、とうま!ねえ聞いて聞いて!私福引で1000グラムの黒豚の豚肉を当てたんだよー!今日の夕食は盛大に…」

四人は固まった。
ドサリ、と上条の手から洗濯カゴが落ちる。
その中から零れ落ちるのは数着の少女の下着。
御坂と白井はスローモーションで上条を見て、落ちた下着に目を向け、インデックスの方に目をやる。そして再び上条を見た。
三つの視線から刺される上条。全身から、止めど無くダラダラと冷や汗が流れてきた。

最悪だ。

重い沈黙から数秒後、最初に口を開いたのは御坂美琴だった。
「…これはどうゆう事か、説明してくれる?」
ニッコリと笑顔で、眉間に青筋を数本浮かばせながら、バチバチと体中から帯電していた。
「あ、あはははは」
乾いた声で笑うしかない俺。
「…コレハデスネ?それは山よりも谷よりもとてもとても深ーい事「ウチに何の用かな?短髪」」
「ってコラァ!!インデックス!?」
上条は一瞬の内にインデックスの口を塞ぐ。
(んー!んー!何するのかな!?とうま!)
じたばたするインデックスを抑える上条の頭は、すでに真っ白だった。
たまたまウチに遊びにきたインデックスと偶然居合わせたイベント!で誤魔化す目論見は早くも崩れ去る。
言い訳はできない。女物の下着、当然のように家に上がりこんでくるインデックス。証拠は十分すぎるほど揃っていた。
その上、インデックスの背中に回り込んで口を塞ぐ様子も、周りから見れば抱きついているようにも見えるワケで。
目の前に呆然と立ち尽くしている御坂美琴は、下着を見て、こちらを見て、白井と見合わせ、そしてプルプルと指を震わせながら上条を指差した。

63常盤台嬢の恋愛競争:2008/11/30(日) 13:04:26 ID:w4p6Il/M

「…ま、まさかアンタたち、い、一緒に住んでるの?」

上条当麻の全身から力が抜けた。
上条から解放された銀髪碧眼シスターは強気で御坂を睨む。
「そうだよ!勝手に上がりこんでほしくないかも!」
(お、終わってしまいましたかー…)
ガクリ、と崩れ落ちる上条。周囲からバチバチと、何かを取り出す音が聞こえた。
少年が恐る恐る顔を上げると、
不気味な笑顔を浮かべつつ、何やら両手に物騒な金属矢を握る白井黒子がいた。
「あらやだ殿方ったら。ここはその幼女との愛の巣だったのですね。でもわたくしは『風紀委員(ジャッジメント)』。未成年の不純異性交遊は見逃せませんの♪」
ブチッと、何かが切れる音がした。
その音の先には、周囲をバチバチと帯電させた常盤台中学のエース様。
ペースメーカーを使っている老人が見れば、ショック死しそうなくらい怖い形相をしていた。
「……こ、ここここの、ロリペドがああああッ!!少女監禁趣味はお前だったのかこのボンクラあああ!!」
「んなああああああっ!?それ違っ!?ていうかこの近距離でそれはぎゃあああああああ!!」

とある学生寮の一室で、一人の少年の絶叫が木霊した。

64とある少女の騒動日記:2008/11/30(日) 13:06:10 ID:w4p6Il/M
「ふあーっ、あーあ」
お昼休みも半ばに差し掛かった頃、昼飯用の焼きそばパンを食べ終えた上条当麻は大きな欠伸をした。
教室ではクラスメイトがグループで集まって談笑していたり、外を見れば運動部が部活に励んでいたりもする。教室にいる上条当麻は前者であり、前と右隣の席には青髪ピアスと土御門元春が上条に椅子を向けていた。三人のお決まりのトークタイムである。
「どうしたんやカミやん。午前中寝といてまだ寝足りんの?」
「…にゃー。昨日は深夜までうるさかったからなあ、カミやん」
金髪グラサンの土御門が意味ありげな含み笑いをしていた。
「だぁー、うっせ。昨日、布団に水をこぼしちまって、あんまり寝てないんだよ」
夜は床で寝ているとインデックスがベッドから転がり落ち、不意打ちのボディプレス。その上、体の色んなトコロが密着していまい、朝起きたら噛みつきのオンパレード。銀髪碧眼少女に朝ご飯を十二分に与えていなければ、自分まで朝食にされそうな勢いだった。
「そりゃあ災難だったなあ、カミやん。まあ、日頃の行いの罰として、それくらいは受け取ってもらわんとなあ」
「日頃の行いの罰って何だよ?青髪」
「なははー☆」
青髪ピアスは、両手を挙げて腰をクネクネと軟体動物のように揺らしたかと思いきや、
グバァ!と金髪グラサンと共に身を乗り出してきた。
頬づえをついていた上条はその迫力に押され、思わず後ずさった。
「な、何だよ?」
不気味な笑顔を浮かべたまま接近してくる青髪男と金髪男。ツンツンとした黒髪男は言い知れぬ恐怖を感じる。
「カミやーん、先週の日曜日、ショッピングモールで手つないでた常盤台の女の子は誰なんや〜?夏休み最終日の子とまた違ってやんかー?」
「そうだぜー、カミやん。カミやんの軽率な行動は彼女いない歴=年齢の同胞(オレ)たちを裏切ることになるんだぜい?」
「なっ!あれはっ…」
「ツインテールの可愛いらしい子やったなあ。あーあ、カミやんはあと何本フラグを立てたら気が済むんや」
眉間にシワが寄った笑顔の青髪ピアスはポキポキと腕を鳴らしている。
「あ、あれは『風紀委員(ジャッジメント)』の人で、別に強制フラグイベントみたいなドッキリドキドキなモノでは全然無いですヨ!?」
「それもフラグの一つですたい。カミやんはそうやって幾つものフラグを立てては女の子を傷つけているんだぜい?」
「おい、土御門。お前何言って…」

「それは。私も賛同」

不意に後ろから声が聞こえた。
「おわぁっ!!姫神!?いつの間に!?」
「ついさっき。何やら。面白そうだったから。何となく来た」
「…ここにも上条フラグが」
呪いの言葉を吐くように呟いた青髪ピアスを見た土御門は、ポケットから『何か』を取り出し、青髪ピアスに手渡した。
スコーピオンの柄が入った装飾品。銀色に輝く爪のような形をしており、鎧の一部のような印象を受ける。
「…あのー、土御門サン?その禍々しいブッタイは一体何ですう?」
「それ。通販で。見たことある」
「気が利くやないか土っちー。何や、知らんのかカミやん?これは『でこピン』用の装備品や。酒瓶も一発で粉々になるスグレモノなんやで♪」
右手の人差し指に装着すると、青髪はカシャカシャと音を立てて、でこピンをする素振りを見せていた。上条に笑顔を向けたままで。
「って、おいいいィ!!何なんだこの空気は!?カミジョーさんが何となく『でこピン』を喰らってしまうという強制イベント突入ですか!?」
金髪グラサンは逃げ出そうとする上条の肩をつかんだ。振り返ればキラリと輝くサングラスに金のネックレス。親指を突き立てた左手。
笑顔が語っていた。
逃げられないぜい☆、と。
「そ、そんな!いくらフラグが立とうがそれから何も進展しない駄フラグオンリーばかりの不幸少年カミジョーさんですよ?ただ女の子と手を繋いでたからってテテテッイデェ!?」
上条にものの見事に土御門のヘッドロックが決まった。
「『ただ』女の子と手を繋いでたって言ってる時点で十分ムカつくんダヨ。その言葉もっぺん言ってみ?ん?」
「あががががががっ!ひ、姫神、ヘルプミー!」

だが、神様は残酷だ。

ぽん、と肩を叩かれる。
「君は。一度。制裁を受けるべき」
唯一の救世主から、死刑宣告が下った。

65とある少女の騒動日記:2008/11/30(日) 13:06:37 ID:w4p6Il/M

突然、教室が静かになった。
周囲の異変に気づいた姫神と青髪ピアスは廊下に視線を向けた。
「え?」
二人は目を丸くした。
それを見た土御門も視線を向けた。
腕の力が緩んだ隙に、土御門のヘッドロックから抜けられた上条は折り曲がった学ランを戻しながら、息を正していた。
「っ、ぷはーっ。土御門、本気でやるなよ!って、ん?」
クラスメイトの視線が集まる方向へ上条は目を向けた。
上条はギョッとした。
高校の教室には相応しくない人物がいた。

そこには4,5歳程度の少女が立っていた。

「うー、ここドコー?」
不安な顔で呟く少女。背丈は1メートルもない。
黒い瞳に黒髪のショートヘアー。白いワンピースを着ていた。
少女はキョロキョロと辺りを見回す。誰かを探しているようだった。
クラスメイトの人たちが対応に困る中、一人の少女が近寄った。
姫神秋沙である。
「君は。どこから来たの?ママは?」
膝を折り、優しく話しかけた。
突然、話しかけられたことで少女は動揺した。
「…ふ、ふえっ」
「大丈夫。落ち着いて。何も。しないから」
姫神はそっと少女の頭を撫でた。
「…ほんと?」
「うん。本当」
その光景を見ていたクラスの三バカ(デルタフォース)は、姫神の評価をググッと上げている。
「優しいなぁ、秋沙ちゃん。なかなかレベル高いでぇ、彼女」
「…すっげえイイにゃー。あの少女」
「…土御門、犯罪の匂いがするぞ。お前」
「でも誰なんや。あの子。…まさか、カミやんフラグじゃないやろうな」
上条はその少女の顔を見た。
「ンなワケ無えだろ。俺も知らないよ」
見覚えは無い。先生の子どもか何かだろうと考え、『でこピン』強制イベントをどう切り抜けるか思案していたところ、

ふと少女と目が合った。

今度は少女が目を丸くしていた。
何故だろう。上条は嫌な予感がした。
「あっ。ちょっと」
姫神を通り越し、少女は走り出した。
「あれ?あの子、こっちに来とるぞ。土っちー、知り合いか?」
「いんや、知ら…」


「パパー!」


少女はそう言って笑顔で上条当麻に抱きついた。


「……………………………………………………………………………………………え?」


絶句する上条。凍りつく姫神と青髪ピアスと土御門。時が止まる教室。
「…うみゅう?どうしたの、パパ?」
無垢な少女は上条を見上げながら呟いた。

66■■■■:2008/11/30(日) 19:54:44 ID:eSw54cbw
>>toto氏
一先ず投下は終了でしょうか?
ssを書き込み終わったあとは、その宣言をしておいた方がいいと思います。
そうでないと終わったのか、トラブルで中断したのか判断がつきにくく、
感想を書きたくてもちょっと躊躇ってしまうので。

恋愛競争について
波紋がお約束の展開を経てさらに波紋を呼ぶ、どのような終着を見せるのか楽しみです。
ただ、三人称の文章に「私」(>>61)や「俺」(>>62)を入れるのは
余り良くないとされているらしいので避けた方がいいと思います。

騒動日記について
おそらく最大級の爆弾でしょうね。
周りの人たちからみれば、「こいつ……そこまで……」という感じで疑いを抱かず、
本人も否定はしたいけど、記憶喪失なので否定することに自信を持てない。
こちらも展開が楽しみです。
因みに私はタイムスリップネタかなと予想してみたり。

67■■■■:2008/11/30(日) 21:32:47 ID:urJXlyoE
>>66
いらない長レスするお前もどうかと思う

68■■■■:2008/11/30(日) 22:19:27 ID:U79u/hVQ
後半別の作品だったことに
しばらく気づかなかったよw

続き期待!

69■■■■:2008/12/01(月) 16:55:34 ID:gpPJV.LM
俺もSS変わっていることに気がつかなかった。
ともかく乙。おもしろかったw

70■■■■:2008/12/01(月) 17:06:00 ID:T6pwyCyo
「アノ時の回想」の作者です。
的確なアドバイスありがとうございます。[sage]とはこれでいいのですか?
アドバイスもあったので嬉しかったです、一方通行モノで次といきたいところですがまた今度挑戦したいです。
とりあえず2作目は天草式でチャレンジしたいと思います。応援よろしくお願いしま〜す!

71とある天草式の新説:2008/12/03(水) 12:49:30 ID:7Xz3PVvU
 ここはとある一室、まるで学校の教室のような部屋にかるく20人もの男衆が前後二列に並んでいた。
青年、中年、初老、大男や既婚者、小柄な少年まで様々な男性が集まっておりみな何やら不満をあらわにしている。
「おっせーなー。」
「集合時間はとっくにすぎてんじゃん。」
「おなか減ったな。」
「呼び出した本人が遅刻ってどうよ?」
おのおの言いたい放題言っていたその時  
    バンッ!
突然前の扉が音をたてて空き、クワガタみたいに光沢のある黒髪の大男がフリップボードといくつかのマジック、
布の被せてあるホワイトボードを運んで部屋に入ってきた。
そしてどうゆう原理なのか扉はバタンと勢いよくひとりでにしまった。
天草式十字凄教教皇代理 建宮斎字 
今日のこの集まりは建宮が一人一人に声をかけ集めたのだ。
確か、昨日までは頭にあんな包帯など巻いていなかったはずだが、この24時間で何があったのか聞こうかと青年が口をあけようとしたら、
「今日お前さん達に集まってもらったのはほかでもない、ある誤解を解くためなんよ。」
ホワイトボードをずらし終わり皆の視線を集めながら建宮は言った。
その真剣な目と妙に威圧感のある声に皆黙り込み姿勢を正した。
「お前さん達の気持ちも分からんでもないのよ。だが知らないということは何とも悲しいもんよ。
だから今日俺がお前さん達に真実を語ってやるのが俺の役目なんよ。」
建宮は諭すように優しく言った。
「な、なんすかその真実って?」
小柄な少年、香焼は尋ねた。
建宮は持ち込んだフリップボードに黒のマジックをキュキュキューッと走らせ、
目をピカーと光らせながら正解の書かれたフリップボードをドン!! と提示すると、

「そう、それはあの時語れなかった『対馬脚線美説』ッッッ!!」

72作者です:2008/12/03(水) 12:51:13 ID:7Xz3PVvU
続いちゃいます。(笑)

73■■■■:2008/12/03(水) 21:09:02 ID:DOQ/gUwc
>>58
一つだけ言いたいが…
オレンジペコはオレンジの香りはしないぞ

74■■■■:2008/12/03(水) 23:19:57 ID:V62yaZeU
ところで神裂の『挟む、何をです?』の台詞からすると、彼女は生まれる前から女教皇だったために、不浄であるとして性的な知識を教えられずに育ったんだろうか。
まさか、キャベツとかコウノトリとか言わないよな? 街中でお腹の大きな女の人とか見てるはずだし……いやしかし?

75■■■■:2008/12/03(水) 23:25:36 ID:M4cImfrc
性行為自体の知識はあっても子供を作るのとは無関係な「挟む」の知識はないんじゃないか?

てか、何でこんなところでこんな話題?

76■■■■:2008/12/03(水) 23:38:26 ID:V62yaZeU
そして、唐突に始まる上条さん性教育講座。
ただし電撃文庫なので、彼は四苦八苦しながら全年齢向けの説明を内心『羞恥プレイなんて不幸だ』と叫びながらするに違いない。

77■■■■:2008/12/04(木) 01:30:11 ID:oxMEGF5.
当麻の従妹の乙姫ちゃんって何歳くらいで、本当はどんなビジュアルなんでしょうか?
彼女も当麻大好きっ娘みたいですけど。

78■■■■:2008/12/04(木) 01:41:05 ID:b/97IVKA
>>77
うむ、妹属性を装備しようとしていたことから年下だとは思うが
そして当麻が何歳のときにフラグを立てたかも重要だ
ま、「大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる」ぐらいの歳が当たりかな?

79■■■■:2008/12/04(木) 17:45:00 ID:vIr56hQ6
従妹だから結婚もできるところが重要だな。
どんな感じなんだろうな?

……だけどこれ、SSスレだよ、な?

80■■■■:2008/12/04(木) 20:57:46 ID:I9Cz/xu2
ssスレで雑談するのは嫌いだって人は結構いるようだし、
雑談だけになるのはスレの存在意義上、勿論避けた方がいいけど、
雑談からネタを拾って話を作る人もいる。

まあ、ほどほどにって事で。

81■■■■:2008/12/05(金) 00:04:15 ID:fT63827M
書き手が来るまでの繋ぎにということで
>>77
拗ねたことの表現として頬を膨らますぐらいには幼くて
連絡係を任されるぐらいには大人みたいだから
小学5、6年生ぐらいじゃないだろうか

82■■■■:2008/12/05(金) 15:45:43 ID:0.NkiS0Y
これから出てくるかも
怪しい・・・というか、一度も姿が
出てないし・・・。
アニメ第2期に、乞うご期待!!!!!

83■■■■:2008/12/06(土) 23:11:22 ID:oZSGsojU
全然まとめサイト更新されないのな……

84■■■■:2008/12/09(火) 01:50:44 ID:./U8nJDI
>83です。sageのやり方わからなかったのですが、
これでいいのでしょうか?

85■■■■:2008/12/09(火) 01:55:24 ID:./U8nJDI
>84です。
83ではなく82でした。
さらに4巻の内容は、たぶん第1期中に
でそうだということです。
ミスが多くてすいません!!

86■■■■:2008/12/09(火) 23:49:24 ID:UDSB2Bqg
4巻一期はけっこう前から確定してるが

87とある少女の騒動日記:2008/12/10(水) 00:29:15 ID:ks.H5OuE
「どうしたのー、パパァ?元気無いよ?」
真っ黒で、純粋そのものの瞳で上条を覗き込む少女。真っ黒な髪で、真っ白く燃え尽きたようにうなだれる上条。
ここは職員室の近くにある会議室。パソコン一台に、本棚にはクラブ活動に関する日誌。長方形の白いテーブルに、教室にあるイスとは2ランク高いオフィス用の椅子に三人が腰かけていた。
午後の授業は上条のクラスだったのだが、月詠小萌は「自習」と黒板に大きく書いて、現在は会議室で上条の対面に真剣な面持ちで座っていた。
「で、この子は上条ちゃんの一体何です?」
「俺にもサッパリで…」
視線も合わせず、下を俯く上条当麻。呼吸をするたびに体中に激痛が走った。クラスメイトの人たちはマジで殺る気だったらしい。
そして、上条の左腕を力強く抱きしめる少女は頬を膨らませた。またもや激痛が走る。
「もうっ!何言ってるのー?パパはパパだよぉ!」
「………パ、パ?」
「そうだよ!私のパパなのっ!ねー?パパ!」
上条は小萌先生を見た。体が小刻みに震えて何だか目が潤んでいるようにも見える。
「か、上条ちゃん?」
「いっ、いや、本当に知りませんよ…」
「えー!?パパ、大丈夫!?私のこと覚えてないの?昨日もママと一緒にお風呂に入って洗いっこしたじゃん!」
空気が死んだ。上条は再び小萌先生を見た。
「か、か、上条ちゃん?」
わたくしめにも全く身に覚えがないものでして、と言おうとして、上条当麻は口を噤んだ。

上条当麻は記憶喪失だ。

彼は七月二八日以前の記憶がない。
自分は無実だと信じたいだが、記憶がないために『上条当麻』は身の潔白を証明できないのだ。その上、今までの事件を振り返ると過ちが起きてもおかしくない事態に幾度となく遭遇したことがある。記憶が無くなる以前にも、同じような状況が起きていたなら、何らかの拍子で若気の至りを冒してしまったのかもしれない。そう考えると上条はますます塞ぎこんでしまった。
少女の顔を見る。
キラキラと輝く大きな黒い瞳に肩にかかるほどの黒い髪。白いワンピース一枚に赤い皮靴。日にあまり浴びていないような透き通った肌。成長すれば結構な美人になりそうだ。
ん?
その顔をじっと見ていると、上条は誰かに似ているような気がした。顔の輪郭と目つきが知り合いの誰かに似ている。
そんなことを考えていると、
「ほ、ほほ、本当に、上条ちゃんの…娘なのですか?あ、相手の方は一体誰なんですかー!?し、しかもママと一緒にお風呂に入ったなんて、き、昨日も、なんて、じゃあ、いっつも上条ちゃんは、ふぅ〜」
顔を真っ赤にした小萌先生はその場で気絶してしまった。刺激が強すぎる妄想は彼女の精神をパンクさせてしまった。
上条はもう一度、少女を見た。
「…あのさ」
「ん?なぁに?パパ」
「もう一度確認するけど、俺の、娘、なんだよな?」
「うんっ!私はとうまパパの娘だよっ!」
とびきりの笑顔で返事をする娘。幼い子の笑顔は、なんて可愛らしいのだろう。
「…そうか、そっか」
「もーう、パパったらー、何か今日はおかしいよ?風邪でもひいたのー?」
上条当麻は『以前の自分』に一言、言ってやりたかった。

アンタ、スゲェよ、と。

88とある少女の騒動日記:2008/12/10(水) 00:31:27 ID:ks.H5OuE
「皆さーん、ここに幼稚園生くらいの女の…ってエエッー!!上条ちゃーん!一体どうしたのですかー!?」
「小萌センセー!!止めんどいてください!男には死んででもヤらなあかん時があるんです!かっ、カミやんは俺たちを裏切ったんや!男たちの友情を弄んどったんや!仲間のフリをして、一人で笑ってたんやー!」
昼休みが終わる五分前。教室の男子全員は一人のクラスメイトを囲んでいた。
名を上条当麻という。
右手に『幻想殺し(イマジンブレイカー)』を宿す不幸な少年。
学園都市第三位の電撃から神の御加護まで打ち消せる力を持つ彼はこれまでに数々の人知れぬ功績を生み出してきた。
一〇万三〇〇〇冊の魔道書を保有する少女の運命を、
無意識に吸血鬼の命を奪ってしまう少女の運命を、
実験で産み落とされ、殺されていくだけの少女たちの運命を、
右手一つで、絶体絶命の運命から救い出してきたのである。

だが、そんな彼の右手も現実では何の意味もなさない。

上条に抱きついた少女は、姫神と数人の女子生徒と一緒に教室の外に行ってしまい、残された男子生徒は一言も言葉を介さず、自分がなすべきことを理解した。そして行動に出た。
男たちの扉が今、開かれたのだった。
クラスメイトに囲まれた上条当麻はボロ雑巾のようにフルボッコにされ、漢泣きする青髪ピアスの鉄拳を喰らい、彼の意識は向こうの彼方へと飛んでいった。
そんな光景を、担任、月詠小萌は見たのである。



「どうしたのー、パパァ?元気無いよ?」
真っ黒で、純粋そのものの瞳で上条を覗き込む少女。真っ黒な髪で、真っ白く燃え尽きたようにうなだれる上条。
ここは職員室の近くにある会議室。パソコン一台に、本棚にはクラブ活動に関する日誌。長方形の白いテーブルに、教室にあるイスとは2ランク高いオフィス用の椅子に三人が腰かけていた。
午後の授業は上条のクラスだったのだが、月詠小萌は「自習」と黒板に大きく書いて、現在は会議室で上条の対面に真剣な面持ちで座っていた。
「で、この子は上条ちゃんの一体何です?」
「俺にもサッパリで…」
視線も合わせず、下を俯く上条当麻。呼吸をするたびに体中に激痛が走った。クラスメイトの人たちはマジで殺る気だったらしい。
そして、上条の左腕を力強く抱きしめる少女は頬を膨らませた。またもや激痛が走る。
「もうっ!何言ってるのー?パパはパパだよぉ!」
「………パ、パ?」
「そうだよ!私のパパなのっ!ねー?パパ!」
上条は小萌先生を見た。体が小刻みに震えて何だか目が潤んでいるようにも見える。
「か、上条ちゃん?」
「いっ、いや、本当に知りませんよ…」
「えー!?パパ、大丈夫!?私のこと覚えてないの?昨日もママと一緒にお風呂に入って洗いっこしたじゃん!」
空気が死んだ。上条は再び小萌先生を見た。
「か、か、上条ちゃん?」
わたくしめにも全く身に覚えがないものでして、と言おうとして、上条当麻は口を噤んだ。

上条当麻は記憶喪失だ。

彼は七月二八日以前の記憶がない。
自分は無実だと信じたいだが、記憶がないために『上条当麻』は身の潔白を証明できないのだ。その上、今までの事件を振り返ると過ちが起きてもおかしくない事態に幾度となく遭遇したことがある。記憶が無くなる以前にも、同じような状況が起きていたなら、何らかの拍子で若気の至りを冒してしまったのかもしれない。そう考えると上条はますます塞ぎこんでしまった。
少女の顔を見る。
キラキラと輝く大きな黒い瞳に肩にかかるほどの黒い髪。白いワンピース一枚に赤い皮靴。日にあまり浴びていないような透き通った肌。成長すれば結構な美人になりそうだ。
ん?
その顔をじっと見ていると、上条は誰かに似ているような気がした。顔の輪郭と目つきが知り合いの誰かに似ている。
そんなことを考えていると、
「ほ、ほほ、本当に、上条ちゃんの…娘なのですか?あ、相手の方は一体誰なんですかー!?し、しかもママと一緒にお風呂に入ったなんて、き、昨日も、なんて、じゃあ、いっつも上条ちゃんは、ふぅ〜」
顔を真っ赤にした小萌先生はその場で気絶してしまった。刺激が強すぎる妄想は彼女の精神をパンクさせてしまった。
上条はもう一度、少女を見た。
「…あのさ」
「ん?なぁに?パパ」
「もう一度確認するけど、俺の、娘、なんだよな?」
「うんっ!私はとうまパパの娘だよっ!」
とびきりの笑顔で返事をする娘。幼い子の笑顔は、なんて可愛らしいのだろう。
「…そうか、そっか」
「もーう、パパったらー、何か今日はおかしいよ?風邪でもひいたのー?」
上条当麻は『以前の自分』に一言、言ってやりたかった。

アンタ、スゲェよ、と。

89toto:2008/12/10(水) 00:34:21 ID:ks.H5OuE
細部まで評価してくれた貴重なご意見、本当にありがとうございます!
これからも投稿していきたので何とぞ、よろしくお願いします!

90toto:2008/12/10(水) 00:36:06 ID:ks.H5OuE
↑は、66さんへのメッセージです。

91とある魔術の性別反転:2008/12/10(水) 02:14:29 ID:CjNLMpNE
「――このー! くそーっ! うわー! あーもう不幸すぎですよー!」
 我ながら女を捨てたような汚い言葉を連発しているなー、と思いつつも、上条灯花は凄まじい逃げ足を止めようとはしない。
 深夜の裏路地を走り抜けながら、チラリと背後を振り返ってみる。
 八人。
 もうかれこれ二キロ近く走り回っているのに、まだ八人。無論、某美少女戦士をやっているわけでなければ、警察や親友に追いかけられている神風怪盗でもない上条灯花にこの人数相手にケンカをしたって勝ち目はない。元より、高校生同士のケンカは一対三になったら話にならない以前に、こっちは女で相手は男。実力云々以前にまず無理だ。
 薄汚れたポリバケツを蹴り飛ばし、黒猫を追いかけるように上条は必死で走る。
 七月十九日。
 そう、七月十九日が悪いのだ。明日から夏休みだひゃっほー! などとドラックをやっているんじゃないかってほどハイになったからこそ、書店では表紙に引かれて普段絶対買わない占いの雑誌を手に取り、こないだ体重計に絶望したばかりなのに甘い物を食べるぞーッ! とファミレスヘ入り、明らかに酔っ払った社会不適合者に絡まれる中学生の男の子を見て、思わず助けてあげよっかなー、とか普段ならありえない上記を逸した思考回路が働いてしまったのだ。
 まさかトイレからゴキブリのように仲間が出てくるとは思わなかった。
 集団でトイレへ行くのは私たち女の子の特権だと思っていました。はい。
「……結局頼んだ牛乳と馬肉のミスマッチパフェが来る前に飛び出しちゃったわ、まだ口にしてもないのに食い逃げ扱いされちゃったわで……あーもう何なんですかこの不幸は!」
 うきゃー! と頭を掻き毟りながら上条は裏路地から表通りへと一気に飛び出す。
 月明かりが綺麗な学園都市は、東京都の三分の一なんて大きさを持ってるっていうのに、首をどこに曲げたって目に映るのはカップルカップルカップル。七月十九日だ。七月十九日が全ての元凶なんだと彼氏いない歴イコール年齢の上条は心の中で絶叫する。
 上条は半分狙いながらもカップルを引き裂くようにして夜の街を走り抜ける。
 走りつつ、チラリと自身の右手を見た。そこに宿る力も、こんな状況下ではまるで役に立ちはしない。不良をビリビリーと撃退できないし、テストで満点を取れるわけでもなければ男の子にモテたりもしない。
「うぅ……不幸だーッ!」

92■■■■:2008/12/10(水) 02:15:37 ID:CjNLMpNE
 不良の集団を完全に振り切ったりなんてすると、上条を見失った相手がケータイを使ってゴキブリのごとく増えたり、暴走族よろしくバイクでやってくるかもしれない。あくまで『スタミナ切れ』でダウンしていただくためには、適度に上条灯花という『エサ』をとらつかせて相手を走らせ疲れさせるしかないのだ。
 上条の目的はあくまで『人助け』なのだ。
 無駄に夕暮れの川原で殴りあわずとも、相手を振り切り諦めさせてしまえば勝ちなのだ。
 元々、上条には陸上部もビックリなスタミナがある。対して相手はアルコールとニコチンで身体を破壊し、靴も走るのに向いていないブーツ。しかも自身の身体の限界を考えない全力疾走を続ければ、所詮、長距離走なんて無理なのだ。
 表通りと裏通りを交互に縫い走り、婦女暴行を恐れ必死で逃げる少女Aを演じながらも、一人、また一人と足の限界に転んでいく無様な不良たちの姿を内心嘲笑う。我ながらパーペキ、誰一人として怪我をしない完璧な解決方法だと思いつつも、
「あーもう! なんだって私がこんなドッキドキの青春を謳歌しなきゃならないのよー!」
 無様だ。三百六十度見渡す限り愛がいっぱいラブいっぱいなカッブルたちと比べると、上条灯花は一人、人生レベルで負けている。日付が変われば夏休みだというのに、愛もトキメキもないなんて終わりすぎている。
 と、背後から不良の一人の罵声が飛んできた。
「ごらぁ! ちくしょうこのアマ止まりやがれ犯すぞ!」
 あまりの猛烈なラブコールに、ついに上条もぷっつりキレた。
「うっさい! 顔面に拳を叩き込まないだけ感謝しなさいサル以下野郎!」
 スタミナが持ってかれるの覚悟でついつい上条は叫び返す。
(……、本当、怪我一つしないだけありがたく思いなさいっての)
 さらに二キロほど、無駄な汗と涙で走り続けるとようやく都市部から離脱し、大きな川にでた。大きな川には大きな鉄橋がかかっており、長さにしておよそ百五十メートル。車の通りはゼロ。ライトアップされていない無骨な鉄橋は、夜の海のような不気味な暗闇に塗り潰されていた。
 と、上条は足を止めた。ようやく追ってくるゴキブリどもが一人もいなくなっていたからだ。
「は、はぁ……やっと撒いた」

93とある魔術の性別反転:2008/12/10(水) 02:17:02 ID:CjNLMpNE
 上条はその場に崩れ落ちる衝動を抑えながら、夜空を見上げて息を吸った。
 無駄な体力を使い汗がダラダラで張り付く服が気持ち悪い。
 本当、無駄な体力を使った。その辺は命がけのダイエットということで割り切って、取りあえずは誰も殴らないで済んだことに自分を褒めてあげたい気分だ。

「ったく、何やってんだよアンタ。不良守って善人気取りか、熱血教師ですかぁ?」

 刹那、ギクリと上条の汗が冷や汗に切り替わった。
 鉄橋に灯りの一つもなかったため、気づかなかった。上条が走ってきた方角から五メートルほど先に、男の子が一人立っている。灰色のズボンに半そでの白いワイシャツとい格好の、何の変哲もない中学生ぐらいの男の子だ。
 というか、ファミレスで絡まれていた男の子が、彼だ。
「……つー事はアレ? 後ろの連中が追ってこなくなったのっても」
「うん。めんどいから俺がヤッといた」
 バチン、という青白い火花の音が響いた。
 別に男の子がスタンガンを握っている訳ではない。男にしては長い肩まである茶色の髪が揺れるたび、まるでそれが電極みたいにバチバチと火花を散らしていたのだ。
 風に乗ったコンビニ袋が彼の顔の側に飛んだ瞬間、迎撃装置のように青白い火花がコンビニ袋を吹っ飛ばした。
 うわぁ、と上条はため息を吐かずにいられなかった。
 今日は七月十九日だ。ファミレスに入り、明らかに酔っ払った社会不適合者に絡まれる中学生の男の子を見て、思わず助けてあげよっかなー、とか思ってしまったのだ。
 けれど、上条は『男の子を助けよう』とか言った覚えはない。
 上条は不用意に彼に近づく可哀想な少年達を助けようと思っただけだ。
 上条は二度目のため息をつく。いっつもこんな感じの男の子だった。かれこれ一ヶ月近く顔を合わせてるくせに、お互いに名前を覚えるつもりがない。つまりは、彼氏ゲットのチャンスという訳ではないのだ。
 相手は女だというのに、今日こそは生ゴミになるまでボコりまくると鼻息を荒げてやってくるのが少年の方で、それを適当にあしらうのが上条である、たった一度の例外もなく、全戦全勝だった。
 適当に負けてあげれば少年の気も晴れるんだろう。そう思っていた日もありました。前に一度、やーらーれーたー、と言ったら鬼のような形相で一晩中追い回された。
「……つか、私が何したっていうのよう」
「俺は、自分より強い『人間』が存在するのが許せない。それだけあれば理由は十分」
 中二病だった。
 今日び格闘ゲームのキャラたちにだって複雑な理由があると思う。
「けどアンタもバカにしてるよな。俺はレベル5なんだぜ? 何の力もないレベル0相手に気張ると思ってんの? 弱者の調理法くらい覚えてるさ」
 この街の中に限っては、裏路地の不良は理不尽に暴力振るうから超強い、なんて図式は当てはまらない。所詮は彼らもカリキュラムから落ちこぼれた力ももたないレベル0の『不』良なのだ。
 この街で真に強いのは、彼のような特待生クラスの超能力者である。

94とある魔術の性別反転:2008/12/10(水) 02:17:27 ID:CjNLMpNE
「あの、それさ? お前が三二万八五七一分の一の才能の持ち主なのは良くわかってるけどさ、長生きしたかったら人を見下すような言い方止めたほうがいいわよ、ホント」
「うっさい。血管に直接クスリ打って耳の穴から脳直で電極ぶっ刺して、そんな変人しみた事してスプーンの一つも曲げられないんじゃ、ソイツは才能不足って呼ぶしかないじゃん」
「……、」
 確かに、学園都市はそういう場所だ。
「スプーン曲げるならペンチ使えば良いし風が欲しいならエアコンでも扇風機でも使えばいい。テレパシーなんてなくてもケータイがあるじゃない。んなに珍しいモン、超能力なんて」
 と、これは学園都市の身体検査で機械たちに『無能力』烙印を押された上条の負け惜しみ。
「大体、どいつもこいつもおかしいのよ。超能力なんて副産物に悦に入りやがって。私たちの目的ってのわ、その先にあるもんじゃなかったっけ?」
対して、学園都市でも七人しかいないレベル5の少年は唇の端を歪めて、
「はぁ? ……ああアレね。何だったっけ、確か『人間に神様の計算はできない。ならばまずは人間を超えた体を手にしなければ神様の答えに辿り着けない』だっけ?」
 少年は鼻で笑った。
「――は、笑わせるな。一体何が『神様の頭脳』なんだか。なあ知ってる? 解析された俺のDNAマップを元に軍用の弟達(ブラザーズ)が開発されてるって話。どうやら、目的より美味しい副産物だったみたいじゃないか?」
 と、そこまでしゃべって、唐突に少年の口がピタリと止まる。
 音もなく、空気の質が変わっていく感覚。
「……ていうか。まったく、強者の台詞だな」
「は?」
「強者、強者、強者。生まれ持った才能だけで力を手に入れ、そこに辿り着くための辛さをまるで知らない――マンガの主人公みたいに不敵で残酷な台詞だ。アンタの言葉」
 ざザザざザざざ、と鉄橋の下の川面が、不気味なほどに音を立てた。
 学園都市でも七人しかいない超能力者、そこに辿り着くまでにどれだけ『人間』を捨ててきたのか……それを匂わせる暗い炎が言葉の端に灯っている。
 それを、上条は否定した。
 たったの一言で、たったの一度も振り返らなかった事で。
 たったの一度も、負けなかった事で。
「ちょっとちょっとちょっと! 年に一度の身体検査で見てみなさいよ? 私のレベルはゼロでそっちはレベル5よ? その辺に歩いてるヤツに聞いてみなさいよ、どっちが上かなんて一目瞭然じゃない!」
 学園都市の能力開発は、薬学、脳医学、大脳生理学を駆使した、あくまで科学的なものだ。一定のカリキュラムをこなせば才能がなくてもスプーンぐらいは曲げられるようになる。

95とある魔術の性別反転:2008/12/10(水) 02:17:49 ID:CjNLMpNE
 それでも上条灯花は何もできない。
 学園都市の計測機器が出した評価は、まさしく無能力だった。
「ゼロ、なぁ」
 少年の口の中で転がすように、その部分だけ繰り返した。
 一度スカートのポケットに突っ込んだ手が、メダルゲームのコインをつかんで再び出てきた。
「なあ、レールガンって言葉、知ってるか?」
「え?」
「理屈はリニアモーターカーと一緒でな、超強力な電磁石を使って金属の砲弾を打ち出す艦載平気らしいんだが」
 ピン、と少年は親指でメダルゲームのコインを真上へ弾き飛ばす。
 ヒュンヒュンと回転するコインは再び少年の親指に載って、
「――こういうものを言うらしいんだよ」
 言葉と同時。
 音はなく、いきなりオレンジ色に光る槍が上条の頭のすぐ横を突き抜けた。槍、といよりもレーザー光線に近い。出所が少年の親指だと分かったのは、単に光の残像の尾がそこから伸びていたからだ。
 まるで雷のように、一瞬遅れて轟音が鳴り響いた。耳元で巻き起こる空気を破る衝撃派に、上条のバランス感覚が僅かに崩れる。ぐらりとよろめいた上条は、チラリと背後を見た。
 オレンジの光が鉄橋の路面を激突した瞬間、まるで海の上に飛行機が不時着するみたいにアルファルトが吹っ飛んだ。向こう三十メートルに渡って一直線に破壊の限りを尽くしたオレンジの残光は、動きを止めても残像として空気に灼きついてる。
「こんなコインでも、音速三倍で飛ばせばそこそこ威力が出るんだよな。もっとも、空気摩擦のせいで五十メートルも飛んだら溶けちゃうんだけど」
 鉄とコンクリートの鉄橋が、まるで頼りないつり橋のように大きく揺らいだ。ガギ! ビシ! とあちこちで金属ボルトがはじけ飛ぶ音が鳴り響く。
「…………ッ!」
 上条は、全身の血管にドライアイスでもぶち込まれたような悪寒を覚えた。
 ゾグン、と。得たいの知れない感覚に全身の水分が汗となって蒸発するかと思った。
「――あ、ンタ。まさか連中を追い払うのにソイツを使ったんじゃないでしょうね……!」
「ばっかだろ。使う相手ぐらい選ぶっての。俺だって無闇に殺人犯になりたくないし」
 言いながら、少年の茶色い髪が電極のようにパチンと火花を散らす。
「あんなレベル0――追い払うにゃコイツで十分っしょ、っと!」
 少年の前髪から角のように青白い火花が散った瞬間、
 槍のごとく一直線に雷が襲い掛かってきた。

96とある魔術の性別反転:2008/12/10(水) 02:18:05 ID:CjNLMpNE
 避ける、なんてことできるはずがない。何せ相手はレベル5の髪から迸る青白い電撃の槍。言うなれば黒雲から光の速さで落ちる雷を目で見て避けろと言うのと同じだ。
 ズドン! という爆発音は一瞬遅れて激突した。
 とっさに顔面を庇うように差し出した右手に激突した電撃の槍は、上条の体内で暴れるのみならず、四方八方へと飛び散って鉄橋を形作る鉄骨へと火花を撒き散らした。
 ……、ように見えた。
「で、何でアンタは傷一つないんだ?」
 言葉こそ気軽なものだが、少年の犬馬をむき出しにして上条を睨んでいる。
 周囲に飛び散った後発電流は橋の鉄骨を焼く威力だった。にも関わらず、直撃を受けた上条は右手が吹き飛んだりしていない。……どころか、火傷一つ負ってない。
 上条の右手が、数億ボルトにも達する少女の電撃を吹き飛ばしたのだ。
「まったく何なんだ。そのチカラ、学園都市のバンクにも載ってないんだけど。俺が三二万八五七一分の一の天才なら、アンタは学園でも一人きり、二三〇万分の一天災じゃねーか」
 忌々しげに呟く少年に、上条は一言も答えない。
「そんな例外を相手にケンカ売るんじゃ、こっちもレベルを吊り上げるしかないよな?」
「……、それでもいっつも負けてるくせに」
 返事は額から飛び出す電撃の槍。音速を軽く超えた速度で襲い掛かってきた。
 だが、それはやはり上条の右手にぶち当たった瞬間、四方八方へど散らされてしまう。
 さながら、水風船でも殴り飛ばすように。
 イマジンブレイカー。
 それが異能の力であるならば、例えそれが神様の奇跡であっても問答無用に打ち消す異能力。
 それが異能の力である限り、少年の超能力『レールガン』にしたって例外はない。
 ただし、上条のイマジンブレイカーは異能の力にしか作用しない。簡単に言えば、超能力の火の玉を防げても、火の玉が砕いたコンクリの破片は防げない。効果も『右手の手首から先』だけだ。他の場所に火の玉が当たれば問答無用で火だるまである、
 なので、
(死ぬ! ホントに死ぬ! ホントに死ぬかと思った! きゃーっ!)
 上条灯花は余裕綽々の顔を引きつらせていた。例え光の速度の雷撃の槍を完全に打ち消す右手を持っていても、右手にぶつかったのは完全ただの偶然なのだ。
 内心で心臓をバクバク言わせながら、上条は必死にオトナな笑みを取り繕ってみる。
「なんていうか、不幸っていうか……ついてないわ」
 上条は今日一日、七月十九日の終わりをこう締めくくった。
 たった一言で、本当に世界の全てに嘆くように。
「アンタ、本当についてないわ」

97■■■■:2008/12/10(水) 02:24:30 ID:CjNLMpNE
初参加でいきなり投下すみません
ネタが思いついたんですぐに実行に移した始末で、はい、ごめんなさい

とりあえずこの話は、もしキャラの性別が反転したらってことで書いてます
まずはどんな感じになるかってのをプロローグの部分で試して見ました
次はなにかしらの名シーンの性別反転させて書いてみようかなと思ってます
後女版当麻の名前は適当です

では、スレ汚しすみませんでした

98■■■■:2008/12/10(水) 17:49:54 ID:WJphvjnU
>>97
投下する場所が間違っている
性別反転ネタはこっち↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1189680884/l50

99■■■■:2008/12/10(水) 23:41:53 ID:NC1sMtFQ
>>98
ここはジャンルを問わないんじゃないの?
テンプレにジャンルは無制限。IF物、クロスオーバー、嘘予告、TSからBLまでもうどんとこい!
ってあるし

100■■■■:2008/12/10(水) 23:53:12 ID:UCGOcd5M
や、正直BLは勘弁して欲しいなぁ。

101■■■■:2008/12/10(水) 23:58:54 ID:jkcz9eTM
というか、正直に言わせてもらうと
性別が反転してる「だけ」で全部原作と同じじゃん。

102■■■■:2008/12/11(木) 01:07:40 ID:SioPfcf2
原作そのままのストーリーにネタを盛り込んだものより、
やっぱりオリジナルストーリーが読みたいのですよ。

103劇場版:2008/12/11(木) 13:49:32 ID:C67/VlEk
「不幸にも程があるぞ…こいつは…」

ある日、突然やってきた不幸<隕石>は

「なに…この魔術?私知らないよ!こんなのあるはずがない!」

学園都市を

「私の全力レールガンが…避けられた…?」

日本を

「こんなの聞いてないにゃー…」

世界を

飲み込んだ。

104劇場版:2008/12/11(木) 14:11:16 ID:C67/VlEk
「この魔術が発動すれば、学園都市は愚か、地球を丸ごと破壊できます?
さてどうしますか、ネセサリウスの魔術師?」
「ふっ、決まっているだろう?
ならば、その術式を木端微塵にするまでの話だ!!!
魔女狩りの王!!」

謎の魔術『悪魔の微笑み』

「救われぬ者に救いの手を(Salvere000)!!」
「くっ…」
「その子を渡してください、そうしたら命までは取りません」
「一方通行!もういいから、もういいからってミサカは…!ミサカは…!」
「ウダウダうっせぇんだよチビガキ…お前を守ろうが、守らまいが…俺の勝手だ
テメェは黙って、待っていやがれ」

超能力VS魔術

105劇場版:2008/12/11(木) 14:38:01 ID:C67/VlEk
「魔術も、超能力もなしでどう我々に立ち向かおうというんだね?
この100の軍隊を前に」
「それでも…それでも俺は舞夏の気持は裏切れないんだぜい…」
<兄貴〜、絶対に帰ってこいよ〜>
「あぁぁぁあああぁぁぁあぁあぁぁ!!!!!」

絶体絶命の仲間

「あなたに出会うことが出来て、ミサカたちは幸せでした」

「さっさ行きなさい!行けっていってんのよ、このスットコドッコイ!」

「インデックスはね、とうまのこと大好きだよ」



「人だろうが、魔人だろうが、宇宙人だろうがそんなの関係ねぇ…
ここまで来て、まだ止めるつもりがねぇんなら…まずは
その幻想をぶち殺す!!!!!」

劇場版 とある魔術の禁書目録 -姫神の逆襲-


「もう…空気とは呼ばせない」

106■■■■:2008/12/11(木) 21:33:24 ID:IsNgkDb.
って、姫神秋沙かよ!?

107■■■■:2008/12/11(木) 23:13:19 ID:Q1AIFcJ.
最後の1行で盛大に吹いたw

108toto:2008/12/12(金) 00:26:42 ID:Sq6PtHt6
今から『並行世界(リアルワールド)』の続きを投稿したいと思います。
ここで登場する至宝院久蘭ですが、『常盤台嬢の恋愛競争』に出てくる少女と同一人物です。
彼女は常盤台中学を卒業して、長点上機学園の高校一年生として在学しているいう設定になっています。
『並行世界(リアルワールド)』と『常盤台嬢の恋愛競争』のSSは微妙にリンクしているので、
読む際に少しでも意識していただけたら幸いです。

109『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/12(金) 00:28:17 ID:Sq6PtHt6
「知りたいですか?」
唐突な第三者の声に、御坂美琴と白井黒子は口を噤んだ。
声の聞こえた方向に目をやると、一人の少女が立っていた。
絹のように麗しい漆黒の長髪に、深遠な黒い眼差し。それとは対照的に透き通るような白い肌。黒一色のコートを羽織る長点上機学園の女子生徒。
名を至宝院久蘭。長点上機学園高等部一年生。御坂美琴と同位にたつ『超能力者(レベル5)』の第三位。
「お姉様!?」「久蘭お姉様!?」「ああ、何とお美しい!」「あれが久蘭お姉様…」「長点上機学園の制服もお似合いで…」などと周囲の常盤台中学の女子生徒から黄色い声が上がった。
「皆、お下がりなさい」
その言葉一つで、騒ぎ立てる常盤台中学の生徒を制した。
熱い眼差しを送りつつも、無言で久蘭にお辞儀をして身を引く女子生徒たち。

「今、外では大規模な戦闘が展開されています」
「魔術側との戦い?…もしかして、また『戦争』を起こす気なの!?魔術師達は!」
「いいえ」
「これはたった二人の能力者の戦いです」
「『絶対能力者(レベル6)』同士の争い。それはもはや喧嘩と呼べるものでありません」

「これは――――――――――――――――――――――――――――――『戦争』です」

110『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/12(金) 00:32:36 ID:Sq6PtHt6
御坂美琴は至宝院久蘭に目を向けた。
全てを飲み込むような漆黒の瞳。彼女の眼を見ていると、心の全てを見透かされるような感覚に捕らわれてしまう。
実際に、その通りなのである。
「これから当麻様のところへ赴くのでしょう?」
久蘭は微笑みを讃え、軽く首を傾けた。じっと御坂美琴を見続けていた。
「…ええ」
御坂美琴は、強い意志が宿った表情で頷いた。
「お、お姉様?正気ですか!?外は今、『第一級警報(コードレッド)』が敷かれていますのよ!?それを無視すれば反省文どころでは済みませんわ!」
ツインテールの少女が揺れた。愛しのお姉様の行動が理解できなかったのだ。確かに彼女の心中は痛いほど分かる。しかし、いくら彼女が『超能力者(レベル5)』の第一位と言えど、相手はお姉様の恋人であり、また学園都市最強の『絶対能力者(レベル6)』である少年。その上、今回の出来事は私情を挟めるレベルでは無い。
そもそも『絶対能力者(レベル6)』と『超能力者(レベル5)』が別々に順位を付けられている時点で、両者には絶対的な隔たりがあるのだ。
久蘭が言う『戦争』という言葉も決して的外れな表現では無い。半年前に起こった魔術側との『戦争』を食い止めたのは他ならぬ『絶対能力者(レベル6)』の上条当麻なのである。『一方通行(アクセラレータ)』を含めた『絶対能力者(レベル6)』の二人無くしては、先の『戦争』は停戦どころか『学園都市』側の敗北を喫していたのかもしれないのだ。たった二人で、学園都市に匹敵する大勢力と渡り合える力を持つ能力者(カイブツ)。その二人の争いの中に飛び込んでいくことなど自殺行為に等しい。今年になって発表された『絶対能力者(レベル6)』の存在に、今一つ実感が湧かない大多数の人間よりも、上条当麻の実力を目の当たりにしている彼女だからこそ、そのことは誰よりも理解しているはずなのである。それを踏まえた上で、彼女は愛する者の所へ赴こうとしている。
彼女の心情を一番に理解していたのは、彼女を慕う白井黒子ではなく、同じ男性を愛する至宝院久蘭だった。
至宝院久蘭は御坂美琴に彼女が着ていたコートを羽織らせた。
「これを…」
「!!これって」
久蘭が常磐台中学に在籍していた時からいつも着用していたコート。地面に付きそうなくらい長いコートであり、見方によってはマントにも見える。彼女にとってこれがどのような物かを、どれだけ大切な物なのかを、御坂美琴は知っていた。
「美琴さんにはあまり必要ないかもしれませんけど、少しはお役にたてるかと思います」
「受け取れるワケ無いじゃない!これは…」


「平気ですよ。もう一着ありますから」


「…はい?」
いつの間にか久蘭の隣には、黒いコートを携えた栗色のウエーブのかかった髪の常盤台の二年生、剣多風水が立っていた。彼女もまた、久蘭と同じ黒いコートを制服の上に着用している。
「お姉様、これを」
久蘭は絹のように美しい長髪を掻きあげ、前に下ろすと、風水は久蘭の後ろに回ってコートを羽織らせた。たとえ学校が離れようとも、久蘭派閥を二代目の当主となった風水は、いつまでも久蘭の従順な僕であり続けるらしい。
「ありがとう。風水」
久蘭は風水の手をとり、手の甲に軽くキスをした。ボン!と茹でタコのように顔を真っ赤にする剣多風水。その光景を薄い目で見つめる御坂美琴と目を輝かせて凝視する白井黒子。
「実は、これがわたくしのです。美琴さんが着ているのはわたくしが特注して作らせたもの。サイズはどうですか?合っているでしょう?」
そう言われてみれば、と御坂は思った。久蘭は御坂美琴より5センチほど身長が低い。久蘭に合わせて作られたのなら、若干小さく感じるはずだ。だが、自分が着てみて何の違和感も無かった。
いつ自分のサイズを知り得たのか、などとは聞くだけ無駄なのである。久蘭の持つ情報力に呆れる御坂美琴だった。
「心配してくれてありがとう、美琴さん。私はもう大丈夫だから…受け取ってくれるかしら?」
「…本当に、いいの?」
「ええ。それは貴女のために用意したんですから。そのコートも、美琴さんのことを気に入ってくれるわ」
至宝院久蘭の『お姉様』としてでは無く、『友人』としての笑顔。それに御坂も友人としての笑顔で答えた。

111『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/12(金) 00:33:27 ID:Sq6PtHt6
「ありがとう、久蘭。大切にするわ」
「そうでないと困ります。一着一〇〇〇万程しましたから♪」
ぶっ!と予想以上の値段に御坂美琴は吹いた。
「ちょ、これ!そんなにするの!?」
「ええ、デザインだけではなく、本来の役割もきちんと担っていますのでご安心くださいな。『命』はお金では買えませんから」
「…サラリとへヴィなことを言うわね」
美琴は若干頬を引きつらせつつも、笑顔を崩さない。ツインテールの少女は「これが一〇〇〇万もしますの?」と、目を丸くして、三人が羽織っているマントのように長い漆黒のコートを交互に眺めていた。
「美琴さんと当麻様はわたくしの命の恩人。あの時の借りはこれで返上ですわね」
御坂は袖を通すと、その場で一回転した。くるりとコートが靡く様は、常盤台中学で培われた御坂美琴の高貴さに、より一層、箔がついているように思われる。
「これ、似合うかしら?」
等身大の鏡が無く、自身の様子が分からない御坂は少しばかり恥ずかしがっていた。一般的に見ればよく似合っているのだが、自分自身で確認できなければ、やはり落ち着かないものである。周囲の常盤台生からも熱が籠った視線を浴びる。
「ええ、とっても。よくお似合いですわ」
「そ、そう?」
「…御坂女王様、とお呼びしてもよろしいですか?お姉様。というかわたくしの携帯の待ち受けにしてもよろしいですかよろしいですね!?」
「…私の寝顔の待ち受けよりはマシだからね。あとで写メ見せてよ」
カシャカシャカシャ!とあらゆる角度から撮り続けるツインテールの少女。また数人の常盤台生も御坂の姿を携帯で撮影していた。御坂美琴は白井を無視して一番近くにいた女子生徒に話しかける。
「ねえ、ちょっと見せてくれる?」
「え?あ、はい!どうぞ!」
手渡された携帯を御坂は覗き込んだ。先ほど撮られた画像を見て、少し首をかしげる。
「…うーん。なんか私のキャラと合ってないような気がするんだけど」
「でも、すごくお似合いですよ!久蘭お姉様に風水お姉様、それに御坂お姉様が並ぶとまさに壮観ですわ!」
「そう?ありがと♪」
御坂はそう言って、携帯電話を返した。携帯を受け取った少女が緊張しているのは丸分かりである。そんな態度を見て、御坂は苦笑いをした。
「お、お姉様!すでに三〇枚は撮りましたのよ!ああ〜!もうこれは黒子のお姉様ベストショット10に堂々のランキング入りですわ!」
「……そう。よかったわね」
二人のやり取りを見ていた久蘭は、一言、口にした。


「さてと、では美琴さんには一体何をしてもらいましょうか?」


「はい?」
久蘭の発言に首を傾げる御坂美琴。そんな美琴の表情に、久蘭はよりいっそう笑みを浮かべた。
「美琴さんにあるわたくしの『貸し』についてですわ」
「……お姉様?私、いつ貴女に貸しをつくりましたっけ?」
「あら?先ほどの情報料は別枠でしてよ?」
「何の屁理屈ですか?久蘭お姉様。わたし、そんなことで借りを作ったなんて認めませんわよ」
御坂の額に嫌な汗が流れ落ちる。含み笑いを浮かべる意地悪い笑顔。こういう表情をしている久蘭は手に負えないのだ。
「そんなことをおっしゃってもよろしいのかしらー?美琴さん?」
「な、なんのことかしら?」
久蘭は美琴の傍に駆け寄り、耳打ちした。


「大覇星祭の三日目の昼休みと五日目の夜…」


「っ!!!」
御坂美琴は絶句した。
「…の時のことは黙っておいて差し上げますわ」
「な、な、な…」
「……当麻様って、コスチュームよりもシチュエーションにこだわるのかしら?」
「ぜーったい、黙っときなさいよアンタ!!も、ももももしその事を誰かに告げ口したら…」
「分かってますわよ。『可愛い可愛い美琴』さ・ん?」
唇を大きく裂いて悪質な笑顔を作る久蘭。もはや御坂になす術は無かった。一番の弱みを握られてしまった。一番握られたくないヤツに。
「…この借りはいずれ返すわ。久・蘭・お・姉・様?」
「では、当麻様とのデート一回で手を打ちましょう♪」
ビキリ!と眉間にしわを寄せる御坂美琴。
「おーねえーさまー?…まだあきらめてないんですかー?私と当麻は…」

「うふ♪わたくし、他の女性と肉体関係を持ったところで諦めるような恋をした覚えはないですので♪」

正々堂々と、満面の笑顔で久蘭は試合続行宣言をした。

112『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/12(金) 00:33:50 ID:Sq6PtHt6
「なっっ―――ッ!!?」
強烈な爆弾宣言に絶句する御坂美琴。「に、肉体関係?み、御坂お姉様が?」などと顔を真っ赤にして剣多風水は呟いていた。箱入り娘の彼女にとっては刺激が強すぎる内容だったらしい。

言葉を詰まらせる御坂を見据え、久蘭は真剣な表情で、その場の空気を破った。
「でも、今、当麻様に何かしてあげられるのは他ならぬ貴女だけです」
鋭い視線が御坂美琴を射抜く。ハッと我に返った御坂はその視線を真っ向から受け止めた。
「ですから、お願いします」
久蘭は大きく頭を下げた。
周囲の常盤台生はギョッとした。
常盤台中学を卒業してもなおその名前と影響力がある久蘭お姉様が、学年が一つ下の御坂美琴に頭を下げているのだ。その異様さに皆は動揺を隠しきれなかった。
「…頭をお上げください。久蘭、お姉様」
久蘭の深淵な黒い瞳が、美琴の顔じっとを見つめる。
御坂は久蘭に何と言葉をかけていいか思いつかなった。
そんな思いは久蘭の声に遮られる。
「風水」
「はい。お姉様」
「協力してくれるわよね?」
「もちろんです」
背後で風水は了解の会釈をする。
「今から、常盤台中学の生徒と教職員に『御坂さんはずっとここに居た』という暗示をかけます。風水の派閥の方々は協力してくれるので操作はしませんが、いいかしら?」
「…ええ、お願いするわ」
「これで当麻様は一日中ずっと貸していただきますので♪」
「ぐっ!」と、歯ぎしりする御坂美琴。
「それで、黒子さんはどうします?」
美琴、久蘭、風水の三人の視線が白井に集まった。
やれやれ、と白井はため息をつくと当たり前のように返事をした。
「何を言っていますの?わたくしも行くに決まってるじゃありませんか。久蘭お姉様」
「黒子…アンタ、分かってんの?」
行動を共にすれば、間違いなく白井黒子は『風紀委員(ジャッジメント)』を辞めなければならなくなる。だが、白井黒子に迷いは無い。
「わたくしはどんな事があろうともお姉様についていきます。お姉様の傍が、わたくしの居場所ですから」
ストレートすぎる黒子の言葉に、御坂は今更ながら黒子の存在の大きさを実感した。久蘭と風水も目を見合わせて微笑んでいる。
「…ありがとう。黒子」
「では、お姉様とのデート一回で手を打ちましょう♪」
予想通りの反応に、御坂美琴は大きなため息をついた。けれど今回は仕方がない。自分のワガママに付き合ってくれるのだ。いざという時に頼りになる後輩に、美琴は笑顔で返事をした。
「…分かったわ。約束するわよ」
思いもよらぬOKの返事にワナワナと体を振るわせ、キラキラと瞳を輝かせる白井黒子。
「ほ、ほほほほ本当ですのお姉様!?うふえへあはー!!夜は絶ーっ対、お姉様を寝かせたりはしませんわよ!覚悟してくださいませ!」
「な、何をする気なの!?黒子!あんまりベタベタすると電撃を喰らわせるわよ!」
「あらー?当麻さんにはあんなことやこんなことをされても文句一つも言わないのに、私にはお姉様とのスキンシップも制限されますのーん?」

「…別にいいじゃない。付き合ってるんだから」
御坂美琴は頬を真っ赤に染めながら、黒子と目を逸らした。

「って、お姉様ああああああああああ!?カマかけてみただけなのに、も、もうそこまで進んでますの!?
フッ、あンの若造が!!きいいいいいいいいっ!もう『絶対能力者(レベル6)』なんて関係ありませんわ!第一七七支部の『風紀委員(ジャッジメント)』ことこの白井黒子が不純異性交遊の罪で抹殺(ころ)します!!
さあ、行きますわよ、お姉様!!首を洗って待っていやがれですの!あの類人猿がああああああああ!!」
「ちょ、ちょっと!黒子ってば、待ちなさいよー!!」
鬼のような形相で『空間移動(テレポート)』をしながら、いち早く非常エレベータに向かう白井。御坂は慌てて彼女の後を追った。

113『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/12(金) 00:42:13 ID:Sq6PtHt6
(二日目)10時39分。
第二三学区。
航空、宇宙産業を専門とする学区であり、他にも軍事関係の施設、企業が立ち並び、学園都市の生徒に内部構造はあまり知られていない。
普段は企業関係者が多く行きかう航空ターミナルへの巨大ブリッジ。しかし今は、誰一人ともおらず、一部の風力発電のプロペラの音だけが鈍く響く不気味な静寂さが漂っていた。
その中心に白髪の少年はいた。
強く胸を抑えていた。体からは恐怖感から来る汗と、口元からは鮮血が滴り落ちている。
「はあ、はあ、ぐっ、がはッ!」
(無理しないで!ってミサカはミサカは命にかかわる危険性を訴えてみる!)
「バカ野郎。無理やり痛覚の電気信号を抑えてると、一気に受信してショック死しちまんだよ。少しは流しとけ。温度まで感じなくなっちまうと後が怖ェからな」
(でもでも、さっきの『白い羽』のせいで体がボロボロなんだよ!左腕の二の腕は14センチの裂傷。肋骨は5本骨折してるし、動脈だって傷ついてる!ってミサカはミサカは貴方の体の状況を報告してみる!)
「…ンな事は分かってんだ。体内の『ベクトル操作』は任せたぜ。激痛が走ると演算に支障をきたしちまう」
膝に手をつき、体を起こした。先ほどまでの痛みが引いていく。『打ち止め(ラストオーダー)』が痛覚の電気信号を『ベクトル操作』で抑えたのだ。白髪の少年は口に溜まった血を吐き捨てると、体の動作確認をした。
(…痛覚を止めたってことは『感覚』が無くなってるってことだ。体を動かしてる『感覚』はあンだが、服を触ってる『触感』が無え)
「ラストオーダー。あとどのくらいだ?」
(すでに全治二か月程度の負傷。これ以上怪我をすると緊急手術をしても危ないかも。特に胸部のダメージは注意して。さっきの怪我で、腎臓と肺を傷つけてるからってミサカはミサカは貴方が私の言うことを聞かないのを了解しつつも、冷静に貴方に警告してしてみたり)
「へッ、うッせ」
『一方通行(アクセラレータ)』は口元を歪ませた。その唇からまたもや血が流れているのに気付かないまま。

少年の背後から足音がした。

ゆっくりと、白髪の少年は振り返った。全身の『方向(ベクトル)』を「反射」に切り替える。『一方通行(アクセラレータ)』の赤い瞳は一人の少年をとらえた。
『上条当麻』という、人の皮を被った『怪物(ドラゴン)』を。
多くの人で混雑する幅一五メートルの階段も今は無人。その中心を、下りてくる。悠然とした態度で歩調は乱れない。
服装は白いYシャツに胸元からは赤いTシャツと銀色のネックレスが見え隠れしている。下は長点上機学園の制服のズボンに学校指定の皮靴。『竜王の顎(ドラゴンストライク)』の出現と同時に右腕の服が吹き飛んでいた。どこかでシャツを調達したのだろう。見るからに新品特有の純白さが残っている。
二人の距離は約五〇メートル。その間に行き交うのは殺気に満ちた視線。
相手の機微を詳細に分析し、あらゆる思考を巡らせ、反撃の機会を窺う赤い瞳と、強烈な存在感と共に確固たる意志を感じさせる黒の瞳。両者とも不敵な笑みを浮かべていた。
「『ドラゴン』。一つだけ教えろ。なぜオマエは俺の意識だけをこの時代に跳ばしてきた?」
ピタリ、と『魔神』の足が止まった。黒い瞳が白髪の少年の視線を正面からとらえた。
「なに、貴様に興味があっただけだ。この『上条当麻』とは対照的で、よく似ている貴様にな」
「あ?俺がその能天気なテメェと似てるだと?反吐が出るぜ。つかオマエはそんな下らねェ理由で、こんなフザけたお遊びをしたってワケか」
一瞬、『一方通行(アクセラレータ)』の頭は怒りで沸騰しかけたが、無理矢理に感情を抑え込んだ。

敗北条件は『魔神』の機嫌を損ねること。

『一方通行(アクセラレータ)』はそれを理解していた。『魔神』は、『上条当麻』の能力である『触れた物体を消滅させる能力』に、学園都市外にある山を貫通する威力と射程距離を持った巨大レーザーを発射する『ドラゴン』としての能力もあり、底が知れない。能力の全貌を知ってしまえば、戦いを破棄するという選択権が最良である理解してしまう可能性も否めないのだが、核ミサイルすら傷一つつけられない学園最強の超能力を持ってしても、真っ向な勝負では『ドラゴン』には絶対に勝てない。幾度と無く、裏社会での殺し合いに身に置いていた彼の本能がそう告げていた。

114『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/12(金) 00:43:06 ID:Sq6PtHt6
ひとつだけ、策はあるのだが、まだそれを実行するべきでは無い。

さらに、と『一方通行(アクセラレータ)』は付け加える。交渉の余地がある事自体、希望が持てる。『ドラゴン』は人を下等な生物だと見下していることから、自分自身に対して、強烈な自尊心(プライド)がある。敵を嬲るという『三流の殺し方』からもその傲慢さが垣間見える。そのおかげで、『一方通行(アクセラレータ)』は2時間以上の戦いを持ってしても殺されていないのだ。国家間の争いでも同様である。人的、物質的被害を被る戦争よりも、長期にわたる会議による解決の方が互いの損失は最小限で済む。大きな問題であるほど、交渉による解決はその有益性は増すのだ。

けれど、これももはや時間の問題であった。

「いや、これは余の意図していたものではない。まさに『運命』ともいえよう」
「神のお導きってヤツか?生憎、俺はそんなもんはハナから信じねえ性格(たち)だ」
「『俺』も貴様も、強大すぎる力が故に、その力を開花させることを『世界』から拒まれた。『俺』は常に『不幸』で人生として。貴様は『超能力』という『殻』で本来の力を隠蔽しつづける人生としてな」
『魔神』の含みのある言動に、白髪の少年は眉をひそめた。
「…俺の本来の力だと?」
「本来の力、というより『人為的な偶然の産物』といったほうがいいだろう」
「テメェは俺の何を知っている?」

「余は『人』として生きていけない人間を知っているだけだ」

「強大な力を持つ者は、それだけで人の輪から外れてしまうものだ。異質による違和感と恐怖感によって、同種でありながら交わることを拒絶される」
「それでは『人』としては生きていけない。貴様なら理解できるはずだ。その『超能力』とやらで数奇な人生を辿ってきた貴様ならな」
『一方通行(アクセラレータ)』は答えられなかった。彼が『超能力者』でなければ学園都市の暗部とは全く無縁の世界で生きていただろう。普通の学校で、普通の友達と触れ合い、群衆に紛れて、日々の雑事に葛藤する人生を歩んでいた。人を殺すことも無く、自分の名前を忘れることも無く、人を拒絶することも無く、友達を作り、恋人を作り、日常に退屈を覚えるような光のあたる世界にいた。

「随分とペラペラと喋るじゃねエか。何だテメェは、そんなに一人ぼっちが寂しいか。あ?」

「ああ、寂しい」
「ふん、じゃあ、テメェを倒してまた一位に君臨してやるぜ。第二位ってのは中途半端で気持ち悪いんでなァ」
「なら頼む。余を倒してくれ。でないと、退屈で世界を滅ぼしてしまいそうだ」
「ハッ。笑えねェ冗談だなオイ」
「だが、これは『俺』の望むところでは無い。出来ることなら構わないがな」
その言葉に、白髪の少年は口元を邪悪に引きつらせた。

「アァ、じゃあお望み通り、殺してやるよ」

「!」
『魔神』は目を見開き、ハッと右手で自分の口を塞いだ。

115『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/12(金) 00:43:28 ID:Sq6PtHt6
「…貴様!」
「もう遅えンだよ!」
『一方通行(アクセラレータ)』は両手を『魔神』へ突き出し、白く細い両手の拳を強く握りしめた。
その瞬間、周囲の風が逆流する。『魔神』は膝をついた。首を右手で抑え、左腕で口元を拭った。
「ハッハ!俺が何でテメェにケツを振りながら逃げ回ったと思ってンだ!?より多くの大気に触れるためだ。それに俺の背後にあるプロペラだけが回ってンのもおかしいとは思わなかったか?追い風ができるように細工してたンだよ。テメェに届く空気を操作できるようになァ!」
その問いに、『魔神』は答えられなかった。咳と共に、唾液や胃液が吐き出される。
「テメェは幾ら強かろうが所詮はホモサピエンスっつう動物だ。呼吸できなければ死んじまう。ならテメェを取り巻く大気を掌握して、低酸素濃度の空間を作っちまえばいい」
白髪の少年は、さらに口元を引きつらせ、『魔神』に向かって中指を突き立てた。
「あとよォ」
と、『一方通行(アクセラレータ)』は言葉を紡いだ。

「テメェの肺にある空気も、俺の支配下にある」

もう一方の手の親指を突き立て、その指を地面に向けた。
「…げぼっ!っつ、ガハッ!」
嘔吐を繰り返し、『魔神』は、強く胸を抑え、両膝をついた。
先ほどまでの余裕がまるで嘘のように地面に這い蹲っている。両腕は小刻みに震え、頭は項垂れたまま動かない。人間が七パーセント以下の低酸素濃度の空気を吸い込むと、脳内に急激な酸欠状態を招き、意識が朦朧となってしまう。そして、日差しが照りつける太陽の下、『魔神』は大きな闇に覆われた。
頭上には、三〇トンを超す大型旅客機が落下していた。
ここは多くの交通機関から国際ターミナルへと繋がる合流地点であり、他の通路と比べても数倍の面積を持つブリッジである。
あまりにも場違いな無人旅客機。エンジンが稼働していない飛行機は、数分前から『一方通行(アクセラレータ)』の『ベクトル操作』によって動かされていた。
迫りくる鋼鉄の鳥。圧倒的質量のある物体に押し潰されれば、タンパク質の塊である人の肉体など原型すら留められない。
『魔神』は旅客機を『消滅』させる。
白髪の少年はそれを読んで、他の旅客機から一〇〇〇キロの重油タンクを2つ、予め抜き取っておいた。それをブリッジの両側にある街路樹をカモフラージュにして配置していた。
『一方通行(アクセラレータ)』の真の狙いは、旅客機による物理的な死では無く、爆破と素粒子の『ベクトル操作』での酸素欠如による窒息死。『魔神』は瞬時に移動できる術を持っていない。幾ら強大な能力を持っているとしても、生身の肉体を持った人間なのである。酸素無くして生物は生きられない。そこに勝機を見出したのだ。
落下速度から旅客機が『魔神』と衝突するのはもう1秒足らず。
そんな絶望的な下、『魔神』はゆっくりと立ち上がった。
『魔神』は襲いかかる巨大な闇を見上げ、言の葉を告げる。


「風よ。余に従え」


突如として、人為的な大気の動きが止まり、ピタリと鋼鉄の鳥が空中で静止した。
「ッ!!」
想定外の事態に戸惑う暇は無い。瞬時に両サイドに配置された重油タンクを動かそうとして、
それらが全く動かなかった。
それどころではない。全身が動かせない。
『一方通行(アクセラレータ)』の思考は凍り付いた。
このブリッジを落とし、距離を取って再機を謀ることも出来無い。
『魔神』は俯いたまま、その場に立ち尽くしている。
「少々貴様を侮っていた。…ふむ、左の肺がやられたようだな」
『ベクトル』を使って距離を取ろうにも、指一つ動かせない。白髪の少年の背筋に言い知れぬ怖気が走る。まるで死神に心臓を握られているかのような錯覚にとらわれていた。息することさえ許されないように。
『魔神』は顔を上げ、白髪の少年と視線が交差する。
そこにあったのは満面の笑み。上条当麻を知っている者であれば、見たことも無いほどの邪悪に口を歪ませた笑顔。その笑みが崩れぬまま口元の血を袖で拭い、言葉を紡いだ。

「余の命令だ。本気を出せ。『魔王』」

トン、とコンクリートの床に足を踏んだ。
『魔神』がしたのはただそれだけだ。
なのに、
グチャリ、と『一方通行(アクセラレータ)』は地面に崩れ落ちた。
同時に体中から鮮血の飛沫が舞う。
無人のブリッジの上で、学園都市第二位の『魔王』が慟哭した。

「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

116■■■■:2008/12/12(金) 02:11:11 ID:hh63OUC6
ううむ、面白い。
完全なありえねーオリジナルだけど面白いからどうでもいい。
続き期待。

あとインデックスを少しは活躍させてほしいぜ…

117『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/12(金) 11:26:37 ID:Sq6PtHt6
何が起きた?『一方通行(アクセレレータ)』に激痛が走った。一瞬にして全身の筋肉が萎縮し、力を失った体は、糸の切れた操り人形のように床に叩き付けられた。
血液が沸騰したように体が焼き尽くされた錯覚が脳を襲う。
ヒトとしての理性も感情も一瞬にして吹き飛び、残るのは人間の本能が剥き出しになった動物としての姿。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。

「ぐッ!ば、はァ!…ひ、ひゅ、ヒュー、ぐェあ、オエェッええ!」
地面に消化物が混ざった胃液を吐き出した。肺に残る酸素は全て吐き出され、呼吸すらままならない。
地面でもがく白髪の少年を、笑顔で見据えながら『魔神』は告げる。
「余を起点に『上条当麻』の力を直径1キロ展開しただけだ」
理屈は簡単だ。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』によって、体内を操作していたベクトルが打ち消されたのだ。傷口から血が溢れ出し、制服で隠れていないYシャツは真っ赤に染まる。制御していた電気信号は正常に戻り、痛覚の電気信号が一気に直接脳へと流れ込んだ。
そんな『魔神』の告白も、白髪の少年の耳には入らなかった。
「さて、と」
モゾモゾと床を蠢く『一方通行(アクセラレータ)』を横目に、『魔神』は右手を振り上げる。


頭上に静止してい三〇トン強の旅客機は、周囲の大気ごと『消滅』した。


ゴオォ!!と、一瞬遅れて轟音と共に爆風が巻き起こる。
『魔神』を中心とした竜巻のように舞い上がる螺旋の爆風。
白髪の少年の華奢な体は、風に揺られるビニール袋のようにゴロゴロと転がり続け、ブリッジの端にある街路樹の花壇に激突した。ペンキで無造作に塗られたように、床に鮮血のアーチを描く。
コツ、コツ、と、足音をコンクリートの床を響かせるように、ゆっくりとした歩調で『魔神』は白髪の少年の元に近づいていた。
距離は僅か、五メートル。
無様に床を這いずる『一方通行(アクセラレータ)』を見下ろしながら、『魔神』は言葉を紡ぐ。


「どうだ?無能力者というのは。非力なものだろう?」


非力。
その言葉に、『一方通行(アクセラレータ)』の心は深い『闇』に染め上げられた。
意識が朦朧としながらも、血で塗れた鋭い眼光で黒髪の少年の姿を捉える。
この命に代えてでも、『ドラゴン』を粉砕することをここに誓う。

右脳と左脳が割れ、その隙間から、何か鋭く尖ったものが頭蓋骨の内側へ突き出してくる錯覚。脳に割り込んでくる何かは、あっという間に白髪の少年の全てを呑み込んでいく。果物を潰すような音と共に、両目から涙のようなものが溢れた。それは涙ではなかった。赤黒くて薄汚くて不快感をもよおす、鉄臭い液体。頬を流れる液体は、白髪の少年にとって不快なものでしかない。
カチリ、と。
頭の中で、何かが切り替わった。
少年の自我が深い闇に塗り潰され、擦り切れる音が気こえた。ドロドロに染まる真っ黒な感情。

「ォ」
叫びとも呪文とも聞こえる白髪の少年の咆哮。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオオオオオオオォ!!」
白髪の少年の背中から噴射する黒の翼。その規模は爆発的に展開し、一瞬にして数十メートル上空へと伸びていく。
『魔神』はそれを見て、邪悪な笑みをより一層、顔に刻んでいく。
「余に示せ。貴様の――――――――――――『竜王の翼(ドラゴンウイング)』をな」
晴天の空を塗り潰す黒の翼。
赤く染まった眼球が捉えるのは、不適に笑う得体の知れない少年。
ドス黒い一対の翼は、ブリッジにある街路樹やコンクリートでできた床、巨大エスカレータ、ガラスの破片、一〇〇〇キロの重油タンクなどの周囲の物体全てを巻き込んで、

『魔神』を呑み込んだ。

118『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/12(金) 11:29:21 ID:Sq6PtHt6
何が起きた?『一方通行(アクセレレータ)』に激痛が走った。一瞬にして全身の筋肉が萎縮し、力を失った体は、糸の切れた操り人形のように床に叩き付けられた。
血液が沸騰したように体が焼き尽くされた錯覚が脳を襲う。
ヒトとしての理性も感情も一瞬にして吹き飛び、残るのは人間の本能が剥き出しになった動物としての姿。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。

「ぐッ!ば、はァ!…ひ、ひゅ、ヒュー、ぐェあ、オエェッええ!」
地面に消化物が混ざった胃液を吐き出した。肺に残る酸素は全て吐き出され、呼吸すらままならない。
地面でもがく白髪の少年を、笑顔で見据えながら『魔神』は告げる。
「余を起点に『上条当麻』の力を直径1キロ展開しただけだ」
理屈は簡単だ。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』によって、体内を操作していたベクトルが打ち消されたのだ。傷口から血が溢れ出し、制服で隠れていないYシャツは真っ赤に染まる。制御していた電気信号は正常に戻り、痛覚の電気信号が一気に直接脳へと流れ込んだ。
そんな『魔神』の告白も、白髪の少年の耳には入らなかった。
「さて、と」
モゾモゾと床を蠢く『一方通行(アクセラレータ)』を横目に、『魔神』は右手を振り上げる。


頭上に静止してい三〇トン強の旅客機は、周囲の大気ごと『消滅』した。


ゴオォ!!と、一瞬遅れて轟音と共に爆風が巻き起こる。
『魔神』を中心とした竜巻のように舞い上がる螺旋の爆風。
白髪の少年の華奢な体は、風に揺られるビニール袋のようにゴロゴロと転がり続け、ブリッジの端にある街路樹の花壇に激突した。ペンキで無造作に塗られたように、床に鮮血のアーチを描く。
コツ、コツ、と、足音をコンクリートの床を響かせるように、ゆっくりとした歩調で『魔神』は白髪の少年の元に近づいていた。
距離は僅か、五メートル。
無様に床を這いずる『一方通行(アクセラレータ)』を見下ろしながら、『魔神』は言葉を紡ぐ。


「どうだ?無能力者というのは。非力なものだろう?」


非力。
その言葉に、『一方通行(アクセラレータ)』の心は深い『闇』に染め上げられた。
意識が朦朧としながらも、血で塗れた鋭い眼光で黒髪の少年の姿を捉える。
この命に代えてでも、『ドラゴン』を粉砕することをここに誓う。

右脳と左脳が割れ、その隙間から、何か鋭く尖ったものが頭蓋骨の内側へ突き出してくる錯覚。脳に割り込んでくる何かは、あっという間に白髪の少年の全てを呑み込んでいく。果物を潰すような音と共に、両目から涙のようなものが溢れた。それは涙ではなかった。赤黒くて薄汚くて不快感をもよおす、鉄臭い液体。頬を流れる液体は、白髪の少年にとって不快なものでしかない。
カチリ、と。
頭の中で、何かが切り替わった。
少年の自我が深い闇に塗り潰され、擦り切れる音が気こえた。ドロドロに染まる真っ黒な感情。

「ォ」
叫びとも呪文とも聞こえる白髪の少年の咆哮。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオオオオオオオォ!!」
白髪の少年の背中から噴射する黒の翼。その規模は爆発的に展開し、一瞬にして数十メートル上空へと伸びていく。
『魔神』はそれを見て、邪悪な笑みをより一層、顔に刻んでいく。


「余に示せ。貴様の――――――――――――『竜王の翼(ドラゴンウイング)』をな」


晴天の空を塗り潰す黒の翼。
赤く染まった眼球が捉えるのは、不適に笑う得体の知れない少年。
ドス黒い一対の翼は、ブリッジにある街路樹やコンクリートでできた床、巨大エスカレータ、ガラスの破片、一〇〇〇キロの重油タンクなどの周囲の物体全てを巻き込んで、

『魔神』を呑み込んだ。

119toto:2008/12/12(金) 11:32:48 ID:Sq6PtHt6
二重投稿すいません!
『竜王の翼(ドラゴンウイング)』を強調したかったので、修正しました。
SSを読んでいただている皆さん。
重ね重ね申し訳ありません!

120■■■■:2008/12/12(金) 12:45:17 ID:Ivsb6qLQ
wktk

121■■■■:2008/12/12(金) 22:25:03 ID:OeHV981I
totoさん、すごいです!
特に、『並行世界(リアルワールド)』は、傑作ともいえる作品じゃないかと思います。
続きが楽しみです!

122sage:2008/12/13(土) 10:36:31 ID:X/5MKO5k
totoさんの作品はクオリティ高くてすごく面白いです!
「とある少女の〜」は母親が誰か気になるw
個人的にはビリビリだと悶えるw
続きの投下お待ちしております!

123■■■■:2008/12/13(土) 10:40:34 ID:X/5MKO5k
↑すまん、ミスった。恥ずかしい…

124■■■■:2008/12/13(土) 14:14:13 ID:.LmVGAug
美琴が母親と見せかけておいて、御坂妹が現れて、
「あれ? ママが二人いる?」
な展開になったら面白そうだ。
もしそうなると、他の妹達という可能性もありえるな。

125『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/14(日) 01:19:39 ID:FyD6uJrE
凄まじい轟音と共に、高層ビルと同じ高さの砂埃が舞い上がった。
ブリッジを支えていた石柱は、アメ細工のようにグニャリと折れ曲がり、ブリッジごと黒い翼に呑み込まれていった。白髪の少年の眼前にある、ブリッジの終着点である国際ターミナルの全面ガラス張りの巨大な出入口を突き抜け、あらゆる物を貫通し、ターミナルの反対側で停泊している数機の旅客機を吹き飛ばした。
行倒しになった飛行機は、遅れて一際大きい爆発音と共に炎上した。ブリッジから数百メートル先までの国際ターミナルを跨ぐ一直線上は、ドロドロとした黒い物体一色に染め上げられる。
『一方通行(アクセラレータ)』の背中から噴射されたものは翼というより、何か意志を持った黒い液体のようにも見える。
白髪の少年の背中から噴射している『竜王の翼(ドラゴンウイング)』は、空中で巨大な半円を描くように湾曲し、『一方通行(アクセラレータ)』の正面に伸びていた。
『一方通行(アクセラレータ)』は両腕を前に突き出す。ゆっくりとその腕を真横に広げ、十字架のような格好をとった。
『竜王の翼(ドラゴンウイング)』もそれに倣う。
一対の黒い塊は二手に分裂し、真横に動いた。
バキバキと鉄注や鉄筋はへし折れ、ガラスをふんだんに使用した芸術的な建築物である国際ターミナルは、大量のガラスの破片をまき散らしながら、中心から横一直線に引き裂かれた。
ヒュン、と。
一瞬で、黒色の翼は『一方通行(アクセラレータ)』を中心に、円を描くように仰ぐ。


高層ビルやプロペラの高さ二〇メートルの場所が、真横に切断された。


ズズズウン!!と、大きな音を立てながら、『一方通行(アおクセラレータ)』の真正面にある国際ターミナルと同じように、周囲の建物が崩れ去り、莫大な量の粉塵が吹き荒れた。
瞬く間にして、直径一〇〇〇メートル弱の一帯は、瓦礫の山と化した。
粉塵が荒れ狂う中、黒色の翼はゆっくりと立ち上がり、長さは約五〇〇メートルまで伸びていた。白髪の少年は、空を見上げた。

パン!と、翼の先端から、まるで蠅の群れが霧散するように、黒い物体が四方へと飛び散った。
その破片一つ一つが、鋭い羽根へと変貌する。無数の羽根は、目に止まらぬ速度で粉塵の中を突き抜けていった。
五〇〇メートルまで伸びていた翼は、わずか一〇メートル足らずの長さに収縮した。
白髪の少年は辺りを見回す。自分が立っているのは高さ二〇メートル程のブリッジ。しかし、今は見る影も無く、彼の前後の橋は既に崩れ落ちており、左右にあったガラス張りの塀すら吹き飛んでいた。たった一本の石柱に支えられた一〇坪程度の床に立っているようなものだった。
「――――――――ら――スト――――――オ――――――――――ダ―――――――」
『一方通行(アクセラレータ)』は、必死に言葉を紡いだ。彼の頭に、耳鳴りがしそうなほど大きな声が「聞こえた」。
(今、貴方の魂は『神の世界(ヴァルハラ)』に密接に『干渉(コンタクト)』している。『神の物質(ゴッドマター)』が貴方の感情にリンクして、大量に溢れ出しているから感情をコントロールして!ってミサカはミサカは貴方を支えていることをアピールしてみる!)
「――――――ど――――う――――――やれ――――ヴァ―――――――wrd――」
(自我を忘れないで!気を抜くと、貴方の魂が『神の世界(ヴァルハラ)』に完全にとりこまれて『死んで』しまうから!
―――ッ!!呑み込まれちゃダメ!魂が『神の物質(ゴッドマター)』に溶け込んで霧散しちゃう!
!!!そ、そうだ!あ、あな、貴方の、本当、の、なっ、名前、名前を!思い出して!!
私は知ってるけど、『今の貴方』は知らないはず!!だ、だか、キャッ!)


「ナ―――――3――――――魔―――――――――え――――――em ――――――?」

126『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/14(日) 01:29:55 ID:FyD6uJrE
『時間割り(カリキュラム)』によって『力』に目覚めて以後、彼の世界は一遍した。生徒数二〇〇〇人に届く学校にいながら、彼一人だけの特別クラスが用意された。体育祭にも文化祭にも参加しない。狭い教室に、机がポツンと一つ置いているだけ。
別にそれに不満を持った覚えは無い。
『絶対能力(レベル6)』に進化するための特別クラスで、多くの研究者に囲まれながら、そこで淡々と『時間割り(カリキュラム)』をこなしていった。
『絶対能力(レベル6)』にたどり着ける者として、『一方通行(アクセラレータ)』と呼ばれるようになった。
検体名『一方通行(アクセラレータ)』。
それは、すなわち学園都市最強の称号。『超能力』を身につけるべく、この学園都市に入り、『時間割り(カリキュラム)』を受ける人々全ての憧れの的。
最初、この名前は自ら好んで使っていた。自分は最強だ。自分は特別な存在だ。選ばれた存在なんだ。と、悪を倒す正義のヒーローの素質を持っているものと信じて疑わなかった。両親に名付けられた名前よりも、『一方通行(アクセラレータ)』という名に酔いしれていた。
『一方通行(アクセラレータ)』の真の意味に気づかないまま。

月日が流れ、検体としてのコードネームが自分自身の固有名にすり替わった頃、二万人の『妹達(シスターズ)』殺害による『絶対能力進化(レベル6シフト)』計画が始まった。
外を出歩けば、狂気に満ちた馬鹿な連中に目をつけられ、返り討ちにし、何回、何千回と同じ顔をした少女を殺し続ける日々。彼の表情にあまり変化が見られなくても、彼の心は徐々に深い『闇』に侵されていった。

そして、上条当麻との出会い。
そこで味わった敗北という土の味。
能力を制限され、『打ち止め(ラストオーダー)』無くしては生きられない体となり、様々な人々を通して、『人』としての意味を学んでいる。

『一方通行(アクセラレータ)』では無い、『人』としての自分。
一度たりとも、考えたことは無かった。

真っ白な世界に、『俺』はいる。
(俺は、一体―――――――――――――――――――――――――――――――誰だ?)
(俺の―――名前は――――――――――――――――――何だ―――――――――?)
『俺』の声と、

(俺の――――――――――――――――――――――――――――――――――――)
『僕の――――――――――――――――――――――――――――――――――――』
『僕』の声が、

(名前は―――――――――――――――――――――――――――――――――――)
『名前は―――――――――――――――――――――――――――――――――――』
重なり、

「―――――――――――――――――――――――――――――――――――――ら」
『誰』かの、

「―――――――――――――――――――――――――――――――――――――ラ」
声が、
「――――――――――――――――――――――――――――――――――――んラ」
聞こえる。


闇を焼き尽くさんとする灼熱の戦火の中、一人の少年の叫び声が聞こえた。
『俺』を、呼んでいる。


「おいっ!!大丈夫か!?目を覚ませ!!―――――――――――――――――――――ッ!!!」

127■■■■:2008/12/14(日) 03:27:33 ID:NUkMqriQ
おお、何やらすごい展開に。
なんかもう美琴待たないでこのまま決着でもいいような気がしてきた。

128■■■■:2008/12/14(日) 03:32:08 ID:xHdmZbF.
鈴科百合子ルート直行ですか?

129■■■■:2008/12/14(日) 03:51:29 ID:uTlUPQVM
お、お、俺の、なな名前、は――――――――!!!!!


     鈴科百合子ちゃん


とーま「・・・・・・・・・・・・・・」

  ・・・ってな感じですかね?

130『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/15(月) 01:34:39 ID:IwrXVpaU
「―――――――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!」

聞き慣れぬ少年の叫び声と共に、真っ白な世界に覆われた視界が、明確になっていく。
頭に流れ込んでくる黒い何かは、自我が闇に呑み込まれる錯覚を覚えながら、その勢いを増した。
だが反対に、心は高揚し、そして、異常なまでの冷静さがあった。
まるで体全体に熱気と冷気を同時に当てられ、その間で交じり合うような感覚。
胸に溢れんばかりの何かを吐き出すように、白髪の少年は絶叫した。
「ォォォおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああアアア!!!」


『一方通行(アクセラレータ)』は、真名(まな)を、取り戻す。


「俺は――――――――――――――――――――――――――――――――――――」
(アプリケーション〇〇九一。検体番号(シリアルナンバー)二〇〇〇一号。個体名、ラストオーダーより起動の申請。
検体名、アクセラレータ以外の申請は、パスワード――クラス『A』の入力が必要。
入力確認、開始―――――――――――――――――――――――『ブルーE.M.』と判定。

『受理』
〇〇九一。アプリケーションコードネーム、『ドラゴンウイング』を確認。『マザー』による検体名、アクセラレータの存在を確認。

『三次元空間』演算による座標指定。――――――――――――――――――――完了。
アプリケーションコードネーム、『ドラゴンウイング』。
起動―――――――――――――――――――――――――――――――――――開始)
『打ち止め(ラストオーダー)』の無機質な声が、白髪の少年の脳内に響き渡る。
だが、白髪の少年には届かなかった。心の内に鳴り響く轟音に、全てが掻き消されていく。
(AIM拡散力場――――――――――――――――class;3.64。Level『A』と断定。
ヴァルハラとのアクセスによる『共振』を感知。
IFM振動数を空間周波数から逆算―――――――――――――――――――――成功。
130,55[Dz/s] 。SLF;4897.001[BQ/s]。 
エマージェンシーモードのブルーアクセスのため、カウント00.00。)

夜空を焼き尽くさんとする灼熱の戦火の中、一人の少年の叫び声が聞こえた。
『俺』を、呼んでいる。
「おいっ!!大丈夫か!?目を覚ませ!!―――――――――――――――――――――ッ!!!」

聞き覚えの無いはずなのに、ひどく懐かしい声。
「こんなとこで死ぬなよ!!……それに、『打ち止め(ラストオーダー)』はどうした!?」

俺の『世界』は、この少年との出会いから、変わりはじめた。
「くそっ!アイツらああああ!!フザケんじゃねえぞ!!おいっ!起きろ!!俺たち、約束しただろ!?必ず生き残るって!」

その出会いは、さらなる『絶望』の始まりであり、たった一つだけの『希望』。
「聖人だろうが魔神だろうが関係ねえ。世界の意思?バッカじゃねえの」

『俺』は願った。
「いかなる理由があろうと―――、ラを傷つけるやつは許さねえ!!神だろうと悪魔だろうと、全員相手にしてやる!」

そして、辿り着いたのだ。

白髪の少年は、髪を掻き上げた。
手にこびり付いたのは、一筋の涙。
とある少年の後ろ姿が脳裏に焼き付いていた。
『今の彼』は知らない、真の強者の姿。
その少年が、彼の『名前』を呼び続けていた。


「グチャグチャうっせえンだよ―――――――――――――――――――――――当麻」

131『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/15(月) 01:36:55 ID:IwrXVpaU

白髪の少年の頭に、感情の無い『打ち止め(ラストオーダー)』の声が響き渡る。
(『竜王の翼(ドラゴンウイング)』に関するステータスを確認。
ヴァルハラとのシンクロ率―――――――――――――――――――――――2.00%
ゴッドマターの出力量――――――――――――――――――――――――グリーン
アプリケーション〇〇九一。正常動作―――――――――――――――――――確認)


(『接続(アクセス)』―――――――――――――――――『完了(コンプリート)』)

132『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/15(月) 01:37:29 ID:IwrXVpaU
不思議な気分だった。
脳に直接、冷水を流しこんだような冷静さと、激しく燃え盛る激情に体が震えながらも、全身を突き抜ける爽快感がある。
無地の紙に、あらゆる色が描かれるような情報の把握。
全てが見通せるような視界。
『何か』が違っていた。
(血が流れてるのに痛みが無ェ。なのに、風や温度の感覚がある。一体どうなッてンだ?)
「ラストオーダー」
彼の周囲には誰もいない。共に在る『彼女』に話しかける。
「あれはお前の記憶か?」
(うん。って私の記憶を見たの?ってミサカはミサカはとっても恥ずかしがってみたり!)
「…ありゃア、『戦争』の最中か?辺り一面が火の海だったぜ。あの『無能力者(レベル0)』に叩き起こされるヤツだったんだが…あンなこっ恥ずかしいセリフを言うとは、かなりのオメデタさンだなオイ」
心の隅で、自分が決める『善人』の像と被ったことは口が裂けても言えない。
(あちゃー。って、ちょっと待って!?ミサカはミサカはそんな記憶は無いよ!ってそれは違うって断言してみる!)
「…なンだと?」
(私の魂も貴方の魂を通して『神の世界(ヴァルハラ)』にアクセスしてるから、記憶を垣間見ちゃったと、ミサカはミサカは思ったんだけど…)
「なら、『この時代の俺』の記憶の残滓だったンだろうな……おかげで、助かったぜ」
(よく頑張りました!とミサカはミサカは『今の貴方』に盛大な拍手を送ってみたり!)
「手が無ェだろ。お前」
(そういう悪質なツッコミはNGだよ!ってミサカはミサカは貴方のマナーの無さにプンプン怒って警告してみたり!)
「勝手に言ッてろ」
『打ち止め(ラストオーダー)』の声を無視して、何気なく右手を前にかざす。

ブバッ!!と、突然の爆風と共に、前方100メートルにある大量の瓦礫が勢いよく吹き飛んだ。
「……ハァ?」
白髪の少年は首をかしげた。
操作しようとしたでは無く、前方に佇む瓦礫の山が鬱陶しいと『思った』だけだ。
(貴方の力は『ベクトル操作』だけど、この状態時には、触れることが無くても半径三一〇・一七メートルの範囲内なら『ベクトル操作』が可能だよ。でも、この『力』は既存の物理法則が成り立たないから、ミサカネットワークによる演算処理が行えないし、ベクトルの方向性は通常の数万倍だから、緻密な操作が一切行えないの、ってミサカはミサカは説明してみる!)
「…オイ。俺はまだ何もしちゃいねェぞ。ただ手を動かしただけだ」
(『操作』するというより、『思い込んだ』ことがそのまま現実に『反映』するの。けど、今の開発段階では物体を操作することだけ。食べ物が欲しいって望んでも生み出すことはできな…)

もの凄い勢いで、白髪の少年の手元に何かが飛んできた。
それを掴んで、視認する。
「……缶コーヒーが飛ンできたンだが、しかも俺が飲みてェと『思った』銘柄だ」
(――――――――――――――)
『打ち止め(ラストオーダー)』が沈黙する。
白髪の少年は、『打ち止め(ラストオーダー)』の説明と身に起こった現象で、自身の能力を把握した。
『ある範囲内の物体を支配する力』


つまり、演算などを用いて、現実の操作が自分の理想に沿うように動かす力では無く、現実を理想に沿うように動かせる力。


白髪の少年は小さく笑った。
「物事を自分の思い通りに動かせる、か。まるで神様みてェな力じゃねえか」
自分の願望が、領域(テリトリー)内における物理法則(ルール)なのだ。
まさに『神の如き者(ミカエル)』。
神の領域に踏み入った学園都市第二位『絶対能力者(レベル6)』の名に相応しい力。
少年に向かい風が吹いた。白い長髪が大きく風に靡く。
少年は絶叫した。


「フッ、フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!」


かつて自分が願っていた力。二万人の少女を殺し尽くして初めて到達する領域。
その力が、手中にある。
心の奥底から震える驚喜を、体から解き放った。
溢れんばかりの高揚感を噛み締めながら、声を殺して、彼は告げる。
「ラストオーダー」
(…分かってる)
『打ち止め(ラストオーダー)』に声をかけた白髪の少年は、鋭く目を細めた。


「ドラゴンはまだ…死んでねェ」


ターミナルの残骸の向こうに見えるのは、黒い煙が幾つも立ち上がる飛行場。
その先に漂う強烈な存在感を、白髪の少年は感じ取った。
『行くぜ』と思った瞬間、
バオォ!!と、足元の床を、ブリッジを支えていた一本の柱ごと吹き飛ばし、弾丸並みの速度で、前方へと突進した。
風に靡く『竜王の翼(ドラゴンウイング)』は、一本の直線を描いた。

133■■■■:2008/12/15(月) 02:24:38 ID:QVRuQax2
アルス=マグナに似たような力ですか。
なんとも制御しにくそうな絶大な力ですな。
でもドラゴンはそれ以上なのか?
原作でもここまでのインフレは起きまいw

134■■■■:2008/12/15(月) 02:51:53 ID:HVRYpEGs
>>133
ラストあたりなら全然ありそうなラインで怖いんですけど

135『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/16(火) 02:34:56 ID:kdQoZ0Zc
白髪の少年は、一〇〇〇メートル以上ある距離を一秒強で詰める。
そこには旅客機や運搬車が巨大な黒煙を上げて炎上し、ターミナルの残骸などが散乱している光景が広がっていた。
所々で警報が鳴り響き、消火作業をしている大型スプリンクラーが作動しているが、そんな作業でこの火災が止められないことは目に見えていた。


白髪の少年は周囲を見回す。
これだけの騒ぎになっていながら、誰一人としていない。
(避難が完了したにしては早すぎる。ってことは予め、これは予想されてたってことか。それに今回の大規模な避難が秘密裏に行えたってことは統括理事会クラスの大物が承認してたことになる。アレイスターの関与は間違いねェ……チッ!学園都市ってのは、どこまでも食えねェ連中がいるもンだぜ)
はき捨てるように、少年は舌打ちをした。
ブツッ…と、突然、周囲のスピーカーから回線が焼き切れたような音が聞こえると、甲高い警報の音が止み、少年の周辺に覆っていた黒煙は一瞬で消え去った。
(うるセェと『思った』らスピーカーが故障して、前が見えねェって『思った』ら煙が消し飛ンだ上に、スプリンクラーまでオジャンかよ。…ったく、強すぎる力ってのも考えもンだな)
しかし、遠い場所では警報の音は鳴り響き、砂塵と黒煙が混じり合った巨大な煙は依然として空に昇っている。黒煙が消し飛んでいる地点を身長と視界から捉えられる遠近感覚、傾斜角を見積もり、自分の領域(テリトリー)の境界線を割り出した。
(煙の変化から見て、効果範囲はざっと半径二〇〇メートルってトコか。この力はまだまだ発展途上の上に不安定だな。今回はちッとばかり範囲が狭いらしい。――――が)
白髪の少年は宙に浮いたまま、ある方向に目をやる。
まるで船を引きずったように、アスファルトや地面が抉り捉れ、ターミナルから遠く離れた第二滑走路まで伸びていた。その終着点に、無数の鋭い羽根で出来た奇妙な漆黒のオブジェがある。
その目標物との距離は四〇〇メートル弱。
『竜王の翼(ドラゴンウイング)』から放たれた一部が変質した羽根。
スライムのように粘着性の高い液体の時もあれば、鉄板をバターのように切り裂く硬度を持つ時もある。鋭い羽根は後者の性質を持っていた。『何か』に無数の羽根が突き刺さり、巨大な黒いサボテンのような印象を与える。
もし、その『何か』が人間であった場合、肉や骨は跡形も無く切り刻まれ、おびただしい血の跡と僅かな肉片しか残っていないだろう。


しかし、その『何か』が『魔神』であった場合―――――――――――――――――――


パリン!というガラスが割れたような音と共に、無数の黒い羽根は粉々に砕け散る。その粒はカットされたダイヤモンドのように煌びやかな光沢を放ちながら崩れ落ちていった。
そして、『魔神』の姿を捉える前に、


『魔王』は動く。
「潰せ」
少年の周囲にある旅客機二機と、一五台の運搬車が浮かび上がった。


さらに、半径二〇〇メートル以内にある残骸全てが、地球の自転と同じ、時速一六六六キロの速度で『魔神』に襲いかかった。


グシャアア!!
突如、投下された爆弾が地面に突き刺さり、爆発したような黒煙が舞い上がる。
二〇トンを超す旅客機のような鋼鉄の塊でさえ、破片をまき散らしながら、バスケットボールのように地面をバウンドし、二列の滑走路を越えて飛行機整備用の格納庫に直撃した。
白髪の少年の周囲には、何も無かった。
下には、地下通路がむき出しになった地面のみ。塵一つ、彼の周りには存在しない。機械が溢れる飛行場で、その一部だけ、金属類の物体が皆無だった。
一〇メートルを超す黒の翼を羽ばたかせながら、少年は接近する。
ものの数秒で、立ち上る黒煙は、『魔王』の領域(テリトリー)に入った。

「邪魔だ」
轟!!と、土砂の入り混じった黒煙が吹き飛ばされ、その周囲に散乱していた何かの部品やガラス、タイヤや鉄筋などが紙クズのように『魔王』の前方に飛んでいった。
音速を超えた破片の雨は、飛行場から十数キロ離れた学園都市を覆う城壁に激突した。
残ったのは、直径四〇メートルを超すクレーターのように、ポッカリと穴が開いた土の地面。


その中心に『魔神』はいた。


無傷。
服に塵一つさえ付いていない。
その光景を見降ろしながら、白髪の少年は息を呑む。

136『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/16(火) 02:36:05 ID:kdQoZ0Zc
「超能力で『力』を手に入れて以来、俺は周りに随分とバケモノ扱いされてきたが…」
赤い眼光が、『魔神』に殺意を込めた視線を送る。

キイイイイイィ!!と、直後、耳を劈くような一際高い音が鳴り始めた。
周囲には、再び砂埃が舞い上がり、『魔神』の正面には、まるで水で出来た壁があるかのような波紋を帯び、眩い光が生じる。
『魔王』の『願望』が実現する世界で、『殺せ』という『法則(ルール)』が適応されない。


「俺がバケモノなら、テメェは一体何なンだよおおおおおおおおおおおおオオオ!!!」


白髪の少年は、心に溢れ出す『殺意』と、『竜王の翼(ドラゴンウイング)』を『魔神』に向けた。
空間に揺らぐ波紋はさらなる拡大を見せ、響き渡る音と目が眩むような光は激しさを増した。そして、その波紋の中心に、二対の『竜王の翼(ドラゴンウイング)』は激突した。
しかし、ドロドロとした黒い何かは、まるで透明なガラスに泥水が当たるかように弾かれていく。
『竜王の翼(ドラゴンウイング)』に呑み込まれた物体は、数百万Gという力で圧縮されてしまう。翼が黒く見えるのは、当たった光が全て翼の内部に取り込まれてしまうからである。ブラックホールのような吸引性を持っている翼を弾くこと自体、異常なのだ。

鋭く尖った赤い視線は、眩い光の中、『魔神』の深淵な黒い瞳と交差した。
辺りには鼓膜が破けそうなほどの高音が響き渡っているにも関わらず、『魔王』は、『魔神』の言葉がはっきりと聞き取れた。


「弱い。弱すぎる。興ざめだ」


失望の色を露わにした声を、『魔神』は紡ぐ。
その言葉に、白髪の少年の喉が、砂漠のように干上がった。
「……………………………………………………………………………………………ッ!!」
この恐怖を、彼は知っている。
かつて、自分を最強から引きずり下ろした少年の姿を、
『垣間見た』。


瞬間。
白髪の少年の顔面に、『見えない』右手の拳が突き刺さった。

137『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/16(火) 02:37:14 ID:kdQoZ0Zc
「ブッ!……ガハァア!?」
『魔王』の脳天に、頭を貫くような激痛が走った。
急に鼻の周辺が熱くなり、目下からは涙が溢れる。
両手で顔を押さえたまま、円状の砂埃を発てて、地面に着地した。
ポタ、ポタ、と。両手から流れ落ちる血で、アスファルトに赤い斑点を作る。
(一体、何が…)
理解できなかった。
少年は殴られた。
鼻の骨をへし折られた。
それは分かる。
では、一体誰に殴られたのか?『魔神』は指一つとて動かしてはいない。
その時、悲鳴に近い少女の叫び声が「聞こえた」。
(『恐怖』や『絶望』を考えてはダメ!範囲内の人間に『死ね』と『願った』ら、実現可能な殺害方法によって死ぬけど、これは貴方も例外じゃないの!もしも貴方が『死にたい』って『思った』ら、同じように死んでしまう!ってミサカはミサカは貴方に警告してみる!!
さっき貴方は、『ドラゴン』の視線から、一年前に『上条当麻』に殴り倒された時のことを思い出した!その『恐怖』があまりにも強烈で具体的だったから、大気の圧力で、その時の同等の威力を持つ衝撃波が作り出されて、それが『現実』になっちゃったの!)
「―――――――――――――――――――――――ッ」
軽い脳震盪が起こり、白髪の少年の頭は大きく揺らいでいた。
目元の涙を、赤く染まった袖で拭った。鼻血と服に付いた乾いた血も相まって、生臭い鉄の匂いが酷く鼻につく。
しかし、体がフラつく状態であっても。獣のような眼光は『魔神』を捉えて離さなかった。

『魔神』の異変に気づく。
黒髪の少年の周囲だけが、蜃気楼のように揺れていた。
フワリと、クレーターのように陥没した地面から体を浮かせた。
目線が白髪の少年と同じ高さになると、その浮上が止まる。

『魔神』と『魔王』の視線は再び交差した。
黒髪の少年は、白髪の少年を見つめ、言葉を紡いだ。


「所詮は人が作り出した、『余』の紛い物か」


「…なンだと!?」
白髪の少年は言葉を張り上げた。言葉の意味を理解できなかった。
(―――――――――――――――、っ!!)
『打ち止め(ラストオーダー)』は絶句した。
(え、ウソ!?『ドラゴン』の『神の物質(ヴァルハラ)』とのシンクロ率が三〇%を超えてる!?
『マザー』によるアプリケーションで『感情』と『魂』の範囲固定化を組み込んで、私たちの魂を合わせても二・〇%が限度なのに!
やばい!やばいよ!!早くここから逃げて!!)
少年の脳裏に、昨日、少女が言った言葉が頭をよぎった。

『能力なんて貴方が一〇〇人いようが勝てっこないしー。天然の『神上』だもんねーって、ミサカはミサカは反則すぎる彼の設定に世界の不条理を訴えてみたりー』

その現実が、目の前に立ちはだかっていた。
少年は奥歯をギュッと噛みしめた。
(『恐怖』や『絶望』を感じるな!俺は。俺はッ!!)
「俺は、『絶対能力者(レベル6)』!『神の力』を持つ絶対者なンだよォ!!」
これは『魔神』に言った言葉では無い。自分自身に言い聞かせた『魔王』の『願望(ルール)』。
だが、彼は知っている。
『圧倒的』な力は、『絶対的』な力には敵わないことを。
だからこそ、『魔神』に紡がれた言葉は、心に強く響いた。


「だから貴様は、『神の如き者(ミカエル)』なのだろう?」

138『並行世界(リアルワールド)』:2008/12/16(火) 02:37:39 ID:kdQoZ0Zc

『魔神』の表情からは笑顔が消えた。
『魔神』は、まるで『魔王』が視界に入っていないかのように、独白する。
「『竜』とは古来から『破滅』を象徴する生き物だ」

両腕を大きく広げた。彼の周囲の大気の歪みは、さらに増す。
「『無』から『有』を作り出すのが『神』というのなら」

蜃気楼のような空間の歪みは『魔神』の左右に大きく広がっていく。
「余は『有』を『無』に帰す『神(バケモノ)』だ」

白髪の少年の背後から噴射している黒い翼は、その歪みに打ち震えた。
『魔神』は、告げる。




「神を殺す『神』――――――――――――――これこそが『ドラゴン』たる存在の本義」




『魔神』の左右に広がる、蜃気楼のような空間の歪み。
『魔王』の役目は終わった。


「退場しろ。『魔王』。これが余の―――――――――――――――――――――――――」


四〇〇〇メートルを超す滑走路を覆い尽くすほどの巨大な大気の揺らぎは、『あるもの』を形作る。


「――――――――――――――――――――真の『竜王の翼(ドラゴンウイング)』だ」


透明な二対の『翼』が、全てを、薙ぎ払う。
激しい光が、周辺一帯を包みこんだ。


この瞬間、第二三学区が『消滅』した。

139■■■■:2008/12/16(火) 20:53:29 ID:DKHv4moY
どうなるのコレ!?
圧倒的すぎじゃん!
最後の希望はやっぱり美琴?

140■■■■:2008/12/16(火) 21:11:13 ID:3Kp7nR8Y
ほんと楽しみですよね
次回に期待です

141■■■■:2008/12/17(水) 00:35:18 ID:NYhmo5yU
やりすぎだろこれw
一方さんの噛ませっぷりも凄い。
せめて傷の一つは負わせてやれよう。

142■■■■:2008/12/17(水) 11:56:43 ID:qLeUXmrw
やばいよコレ!?
はやく帰ってきて!上条ちゃーん

143■■■■:2008/12/17(水) 23:09:20 ID:CSPUVLCA
何この自演
超きもいんですけど

144■■■■:2008/12/18(木) 00:42:14 ID:/H55fsx2
>>143
そこは
超はまづらなんですけど
と言うべきだな。

1451:2008/12/18(木) 07:29:53 ID:ODUCvAG2
>>144
ならお前は「結局」をつけて返事するべきだったな。

146■■■■:2008/12/18(木) 07:30:46 ID:ODUCvAG2

すまん、俺は>>1じゃない

147■■■■:2008/12/18(木) 15:44:35 ID:En//Bi6I
上条の「そんなの関係ねー」な、ノリはまだですか?

148■■■■:2008/12/18(木) 20:09:53 ID:ODUCvAG2
「関係ねぇ」といったら原子崩しの麦野だろう。

149■■■■:2008/12/18(木) 23:34:03 ID:jlj8Xf9U
 〇∧〃 関係ねえよ!!
 / >   カァンケイねェェんだよォォォ!!
 < \



   〇/ テメェみてぇな自演なんざ、指一本動かさなくても
  //   100回ブチ殺せんだよォぉぉぉぉッ!!
  /|

150■■■■:2008/12/19(金) 01:01:52 ID:7JeuIfI6
>>149
久々に見たな、それ。
そんなんだからレベル5(笑)とか言われるんだよ麦のん…

151■■■■:2008/12/21(日) 03:01:34 ID:0mzsCKK2
どこからか電波を受信したのでSSにまとめてみました

『とある幸福な上条勢力』

152とある幸福な上条勢力:2008/12/21(日) 03:02:50 ID:0mzsCKK2
魔術と科学の本格的な戦い、それはすでに止められない所までに来ている、と判断するしかない状態だった。
しかし、まだ諦めていない勢力は確かに存在した。どちらの勢力にも属さず、されど魔術科学両方のトップレベルが集まった、第三の勢力 上条勢力

先陣を切るのは科学側からのLV5が3人

「学園都市のLV5に喧嘩を売ろうなンてなァ」
「いい根性しているぞ貴様等―!すごいパーンチ!」
「アンタ等手加減してるんでしょうね!?」

続いて魔術側の聖人

「―――貴様の前にはいくつかの選択肢があったはずである。何故そのような格好で戦いをするのである?」
「・・・・・・聞かないでください。(・・・土御門・・・絶対殺す・・・)」

天草式十字凄教―――五二人
元アニューゼ部隊―――二五二人
そして、一万弱にも及ぶミサカ完全武装シスターズ

「相変わらずスゲー人数だよな、五和や女教皇も大変だよな、色々と、うん」
「が、頑張ります」
「あー天草式の皆さんアイス食べてますよー。いいなー」
「シスターアンジェレネ、毎回言っている様にシスターには嗜好品などは無縁で・・・」
「ミサカもアイスを食べたいということをミサカは天草式に伝えます」
「ミサカも食べたいーってミサカはミサカは駄々をこねてみるかもっ!」

153とある幸福な上条勢力:2008/12/21(日) 03:06:26 ID:0mzsCKK2
必要悪の教会(ネセサリウス)

「まったく、本気でこの戦争を止めようとするなんてね・・・バカもここに極まれりっと言ったところかな」
「ステイルーお腹減ったー」
「ステイルー私もお腹が空きけるのよー」
「ステイルー俺も腹減ったにゃー」
「あらあら、今スパゲティーを茹でる所なので少しお待ちくださいね。あら?火力がたりませんね。ステイルさん、火を頂きたいのですが・・・」
「・・・ハァ、僕のルーンは調理用では無いのだけれど・・・・」

アステカの魔術師とLV4

「彼は約束を果たしてくれるようですし・・・僕も手伝うとしますか」
「ところでなんで貴女がここにいるのかしら?白井黒子さん」
「お姉さまがいるところにはいつも白井黒子がいるのですわ。そんなことよりもお姉さまがあの類人猿の為にこんなとこまで来るなんて・・・・あの猿が憎いですわー!」



そして――この勢力のメンバーを腕一本で救ってきた、さらには今から世界を変えようとしている、科学でも魔術で異能の力なら打ち消す右腕、幻影殺し(イマジンブレイカー)を持つ少年


「ハッ、こんなに俺の手助けをしてくれる奴がいるなんてな。なんていうか、今だけは上条さんはとてつもなく幸福だー!」

科学と魔術が敵対し、再び交差するとき上条当麻の物語は完結する―――


とある魔術の禁書目録10万3000巻2012年4月発売

154■■■■:2008/12/21(日) 03:34:41 ID:hkm0lK8A
アックアさんは仲間になってくれたらそれこそ百人力だけど
難しそうだにゃー。
って言うか16巻のアレで生き残ってるのか怪しいにゃー。

155妄想17巻:2008/12/21(日) 14:00:29 ID:kvR4pK2Q
・1巻のインデックスが斬られたあと、「超能力者には魔術は使えない」という驚愕の事実を
 知らされた時の上条の「またこの右手が悪いのかよ」発言から窺える上条の過去
・2巻の竜王の顎(ドラゴンストライク)

・・・以上をうまくカバーした、「妄想17巻」を希望!!!

156■■■■:2008/12/21(日) 16:27:40 ID:0mzsCKK2
>>155

お前のその妄想力と指とキーボードは何の為にあるんだい?

157■■■■:2008/12/21(日) 19:52:27 ID:hkm0lK8A
>>155
カミジョーさんの過去は小萌先生と青髪ピアスが
関わってるそうで。
小萌先生がフラグを立てられた件との噂もあるぜよ。

158■■■■:2008/12/22(月) 14:59:05 ID:LxML8n7o
おぉ!!!

159■■■■:2008/12/23(火) 00:57:43 ID:MqWxOWdk
「並行世界 (リアルワールド)」の続きはまだでしょうか?
とても続きが気になります。

160■■■■:2008/12/23(火) 01:55:56 ID:rIWXNXl.
>>159
焦らされるのもたまらないだろ

161■■■■:2008/12/23(火) 10:10:40 ID:st2/OWkw
どうか〜ん(同感)

162■■■■:2008/12/24(水) 11:00:27 ID:dbapA1d6
>156
多分、このスレのように全年齢版には対応していないのでは?

163とある少年の失くした日常。:2008/12/25(木) 07:57:24 ID:AukuVUhQ
「え?」

おそるおそる、当麻は眼を開ける。
青白い球体は力を失い、するりと床に落ちてかき消えた。訳が分からず、辺りを見渡す。
そして、当麻の眼にはいったのは、巫女服を着た少女だった。



「ふぅ……結局何だったのかな」
「これは……ちょっとひどすぎるかも」
 ステイルとインデックスはあたりを見渡して顔をしかめる。
 周りには血だらけの少年少女が転がっていた。

「……え?」
 瞬間、彼らの前に緑色の髪の男が現れた。
 それは空中から出現したようにも見えた。
「久しいな、禁書目録。……いや君は覚えてないか。ああ、そこの神父」
 彼は、笑みを浮かべて、絶対の声を発する。
 それは、何も知らない二人に対して。
「忘れろ」

 その言葉を告げた。

164とある少年の失くした日常。の人:2008/12/25(木) 07:59:05 ID:AukuVUhQ
ダミーカット! いや個人的にステイル大活躍のあそこは好きです。
時間かかり過ぎるなーと思ったのでかっとしました。
ちょっとしたらまた載せます……。これだけ時間開けて一個だけですいません。

165SS:2008/12/25(木) 13:33:27 ID:4EQSOcK.
090−3721−8245
yoooko.m@ezweb.ne.jp

166■■■■:2008/12/25(木) 22:49:41 ID:50hfhBG6
何すか?これ?

      ?

167■■■■:2008/12/31(水) 20:44:25 ID:tXiQkDOU
さすがに年内には連載作品の更新はないかな…

並行世界、楽しみにしてまつ。

168■■■■:2008/12/31(水) 22:59:12 ID:AvXQ6Xp.
美琴「今年ももう終わりね・・・(来年はもうちょっと、その・・・あいつといい雰囲気に・・・なれるといいな)」

という美琴のために、SSをなんとか書き上げたいな。

169■■■■:2008/12/31(水) 23:02:28 ID:ST0XI3fI
>>168
期待してまつ。
今年もあと1時間か……

170■■■■:2009/01/01(木) 00:48:01 ID:MwbxM5N2
あけおめー
今年も良作うp待ってるよー

171■■■■:2009/01/01(木) 01:41:30 ID:a4RVrCak
ことしはニコ動でとしこしだった

172■■■■:2009/01/05(月) 00:19:40 ID:K.cs.iRk
「いちゃいちゃレールガン!2」と「超電磁砲のあいしかた」のおかげで、ナイスな妄想が脳内を渦巻いている。
あとはこれを文章化できればいいのだが、時間がかかりそう・・・。

173■■■■:2009/01/06(火) 00:27:28 ID:.OmTRp1c
というかその二冊ってナチュラルに平行世界(リアルワールド)に繋がりそうなんだよな。

174■■■■:2009/01/07(水) 00:32:01 ID:0PHAM4aM
少し遅いがちょっと正月小ネタを・・・

???「よっ! あけましておめでとう!」
上条「・・・はいっ?」
???「な、なによ、その変な反応は? あ、あいさつもなしにそれはどうなのよ?」
上条「え〜っと、もしかして、御坂、か?」
美琴「? 見ての通り、御坂美琴さんよ。それより・・・」
上条「あっ、あ、その・・・あけましておめでとう・・・」
美琴「よろしい。で、どうしたの?」
上条「いや、その・・・なんというか・・・」
美琴「なによ? はっきりしなさい」
上条「・・・どこの美少女かと思った・・・」
美琴「・・・はい?」
上条「いや、なんかものすげー晴れ着姿の美少女がいるなー、と思ったらお前だった」
美琴「なっ!?(なに言っちゃってくれてんのよー! こいつ!?)」
お互い赤くなる二人だった。

175■■■■:2009/01/07(水) 01:30:14 ID:v81PI556
美琴好きの俺には最高でした
乙です

176■■■■:2009/01/07(水) 08:59:38 ID:79zPoQOU
いいよいいよー
美琴も上条さんも可愛いなw

177■■■■:2009/01/07(水) 10:40:02 ID:XZ3lWxdI
平行世界の前が読みたいのにスレ3が開けんので誰かコピペしてー

178■■■■:2009/01/07(水) 10:50:53 ID:P41vO.zs
まとめの編集誰か頼むぜ

179■■■■:2009/01/07(水) 22:42:44 ID:tkP/FJoI
並行世界、私も好きです。
1年の間に上条さんと御坂の関係が、
ボーイ・ミーツ・ガールどころか2次元ドリームになっているところとか。

あと、3月に17巻がでますよ。

180■■■■:2009/01/07(水) 22:58:27 ID:0PHAM4aM
正月小ネタの続きが思い浮かんだので・・・

とりあえず一緒にブラつくことにした上条さんと美琴さん。
美琴「っと…」
上条「どうした?」
美琴「いや、ちょっと慣れない格好だから、歩きにくくてね…っと…」
上条「おいおい、大丈夫か?」
美琴「だいじょぶだいじょぶ。このくらい…って、わっ、と、とと…」
フラつき、上条さんに寄りかかるようになる。
美琴「あ、ありがと…」
上条「い、いや…」
しばらく沈黙。
そして…
上条「あ、危ないから手貸してやるよ…」
美琴「…へっ!?」
上条「ほら…」
有無を云わさず、上条さんは美琴の手をとり、しっかりと繋ぐ。
美琴「あっ」
上条「これで、大丈夫だよな?」
そういう上条の顔は真っ赤だった。
美琴「…」
上条「…」
美琴「…まだ、ちょっと不安、かな…?」
上条「…はい?」
美琴「だから……これがいい〜♪」
美琴は繋いでいた手を離すと、その腕にしがみついた。
上条「!?」
美琴「私は、これがいいな……」
顔を真っ赤にしながら、嬉しそうに言った。
上条「…好きにしてください」
美琴「うん! 好きにする!」



やべぇ、完全にバカップルだ。

181■■■■:2009/01/07(水) 23:13:40 ID:P41vO.zs
いいよいいよー

182■■■■:2009/01/07(水) 23:30:48 ID:CEdlrrHc
何となく思い浮かんだことを書き殴ってみたんですが、
投下しちゃっても大丈夫でしょうか?

普段文章を書く機会も少なく、SSを書くのは初めてなので
纏まらない感じだけはバッチリですが…。

183■■■■:2009/01/08(木) 00:01:50 ID:.JfMy6TQ
>>177
禁書板からだと普通に開けましたよ。

>>182
投下していいと思うよ。

184182:2009/01/08(木) 00:36:33 ID:mT1w2SIs
ではちょっと板を拝借します。
駄文は見るに耐えないという方は飛ばしてください。

185とある組織の平和な一時?:2009/01/08(木) 00:42:19 ID:mT1w2SIs
「あんたたち、ちょっと実験台になりなさい!」


一方通行、土御門、海原の三人は、テーブルの上の小さなチョコレートケーキと睨み合っている。
数分前、上品とはいえない笑みを浮かべた結標がアジトにやって来た。
三人が睨み合っているのは、バレンタイン用の試作品らしい。
とりあえず食べて、何かしら感想を言えということだった。

「見た感じでは普通だにゃー。それにしても、バレンタインはまだ一ヶ月以上先だぜぃ?」
「これは…テメェが作ったのかァ?大丈夫なンだろうなァ?」
一方通行と土御門は、チョコレートケーキと睨み合ったままブツブツと呟いている。
海原は無言のまま、チョコレートケーキを様々な角度から観察をしている。
「失礼ね、お菓子くらいなら多少作れるわよ。それに一ヶ月なんてすぐじゃない。
 いまいちだったら改良しなきゃならないんだから、早すぎるなんてこともないのよ」

「そ、それじゃあ。意を決して…い、頂くとしますかにゃー」
覚悟を決め、三人はケーキを口にした。


  「「「…ッ!!」」」


「ハッ、一体どんな薬入れやがったんだァ?危うくテメェに惚れるところだったぜェ」
「まさか結標さんに惹かれそうになるとは。僕の御坂さんへの想いは…いや、そんなことは…」
「一瞬とはいえ、ロリ好き土御門さんがこんな年増にトキメいちまうなんてにゃー。何の魔術だこれは」
各々ブツブツ言いながらも、しっかりケーキを食べ続けている。

そわそわしながらケーキを貪る三人を見ていた結標だが、驚いた表情で海原を見る。
「う、海原?御坂って、まさか超電子砲の?アンタもロリコンだったのね。
 それと土御門、誰が年増ですって?アンタと一歳しか違わないわよ!!
 って、それよりどうなのよ?ごちゃごちゃ言ってないでさっさと感想言いなさいよ!」
そわそわしたり、驚いたり、怒ったり、ラジバンダリ…ではなく、実に忙しそうに表情がかわる。
以前の彼女ならば、これ程くるくると表情をかえることはなかっただろう。
これもあの小さな先生のお陰だろうか。

「聞き捨てなら無い単語が聞こえた気がしますが、美味しいケーキを頂いたので聞かなかったことにしておきましょう」
ケーキを食べ終えた海原は、満足そうな顔で紅茶を飲みながら答えた。目があまり笑っていないが。
何かを思いついたような海原は、申し訳なさそうに
「数に余裕があれば…一つ頂いて帰ってもよろしいですか?」
「ん?構わないわよ。そんなに気に入ってくれるとは思わなかったわ」
「後でショチトルの見舞いに行くつもりなので、彼女にも一つ食べさせてあげたいなと思いまして」
あの褐色の肌の少女と海原がどういった関係かは知らないし、興味もなかった。
しかし、海原がこのケーキを誰かに食べさせてあげたいと思うほど、気に入ってくれたのは純粋に嬉しかった。

「それで、そっちの二人はどうなのよ!?」
一方通行と土御門の方に視線を向けると、いつの間に取り出したのか、二人は既に二個目を食べ始めている。
「ン…認めるのは癪だがウメェな。甘くねェから俺でも食える」
「あぁ、確かに美味いぜぃ。舞華ほどじゃないけどにゃー」
なんとなく気に食わない言い草だが、気に入ってもらえたようなので文句は言わない。
こんな口ぶりでも彼らにしてみれば褒めている方なのだ。
小さいとはいえ、最終的に一方通行は三個目も食べ、チョコレートケーキは完売した。

186とある組織の平和な一時?:2009/01/08(木) 00:44:15 ID:mT1w2SIs
一方通行はケーキに満足したのか、普段より僅かに上機嫌な表情でソファで寝ている。
「結標がこんな美味いケーキ作れるってのは意外だったにゃー。それに…」
「バレンタインにこれ程の物を渡したい相手とは…。結標さん、彼氏でも出来たんですか?」
結標の顔がみるみるうちに紅潮していく。

しばらくすると、大切な記憶を思い出すように
「以前、『残骸』を持って逃げようとした私が、アレを破壊しにきたそこのグウタラに負けたのは知っているでしょう?
 目標も目的もなくなっちゃった私は、しばらくビルの屋上で倒れてたんだけど、助けてくれた人がいたのよ。
 その人は、見ず知らずの私を病院へ連れて行ってくれて、見舞いにも来てくれたのよね。
 私とはあまりにも違いすぎて、この人はどんな世界を見てるのかなぁって気になって、
 少しの間でもあの人と同じ世界を見てみたいってのが私の新しい目標になったのよ。
 なぜかいつもボロボロで疲れてて、『不幸だー』って口癖になるほど運が悪いらしいから、
 このケーキで少しでも幸福だって思ってもらえたら…ってね」

(結標がモジモジしてる!?キャラが違いすぎて反応に困るぜぃ)
「結標…女の子してるにゃー。ただ、その相手なんだが…。
 自販機を使えばお釣りが出てこなかったり、違うジュースが出てきたりなんてことはないよな?」
「僕も、結標さんが実はこんなに女の子らしい方だったとは思いませんでしたね。
 ちなみにですが、まさかその方は黒髪のツンツン頭だったりしませんよね?」
どうやらこの二人は、『不幸』という単語だけで思い当たる人物がいるようだ。
海原と土御門は、少し引き攣った笑顔でボソボソ話している。

数秒後、わざとらしく何かを思い出したかのような表情を浮かべた海原は、
「さて…僕はそろそろショチトルの見舞いに行かなくては」
と、チョコレートケーキの入った箱に大事そうに抱え、アジトから出て行ってしまった。

(逃げたな。面倒なことになる前に俺も逃げ…)
土御門が立ち上がろうとすると、結標に肩を掴まれた。
「で、なんでアンタたちそんなことまで知ってんのよ。知り合いなわけ!?
 名前は?どこの学校?携帯の番号は?どこら辺に住んでるのよ?」
まさかこんな身近に関係者がいるとは思わなかった。
暇を見つけては街を歩き、あのツンツン頭を探した自分は何だったのか。
やっと見つけた情報をみすみす逃すわけにはいかないのだ。

(あー。差し支えない程度に教えて、隙を見て逃げるかにゃー)
「名前は上条当麻。学校は俺と同じっつーか同じクラス。携帯の番号は自分で聞け。
 ちなみにカミやんはこの土御門さんのお隣さんなんだ…に゙ゃっ!?」
「さぁ土御門!今からアンタん家行くわよ!
 ついでに私を友達ってことにしていいから紹介しなさい!それじゃ、出発♪」
トラウマを克服した『座標移動』の行動力は凄まじかった。
一瞬で土御門の襟首を掴み、結標と土御門は隠れ家から言葉通り消えた。
この日、とある地下街であちこちで、猫撫で声の男の不気味な悲鳴に震える人々がいたらしい。

「にゃー!こうなったら俺も言っちまうぜぃ!不幸だーーーー」


数日後、異常にライバルが多いことに気づいた結標が隠れ家の隅で、涙目で蹲っていたのはまた別のお話。

 終わり。

187182:2009/01/08(木) 01:00:39 ID:mT1w2SIs
拙い文章で申し訳ない orz
内容的にもムリヤリな部分もありますが…。

既存の書き手さんは忙しい方が多いようですが、
このスレの住人自体はそれなりに人数いそうですよね。
私のようなSS初心者の駄文でも、少しでも活気付いたらいいなと思い、
勢いで書いてしまいました。

それでは、新たな書き手さんが増えることを祈りつつ、再見 ノシ

188■■■■:2009/01/08(木) 07:46:19 ID:LS5I/Mhk
乙です
グループの新たな側面を見られた気がしてよかったです。

189■■■■:2009/01/08(木) 19:56:13 ID:V/i/WXrk
すごくよいです^q^
次回作も待ってます

190■■■■:2009/01/08(木) 21:50:35 ID:CqOricH.
コメント遅くなりましたがいいできだと思います。
同じく次回作に期待。

191■■■■:2009/01/09(金) 20:21:59 ID:8WxP2Il.
とても初めてとは思えない内容です、GJ!
というか明らかに怪しい薬が入っているっぽいのに誰も突っ込まないとは。

192■■■■:2009/01/09(金) 20:22:51 ID:8WxP2Il.
すみません、下げ忘れてました。

193■■■■:2009/01/11(日) 12:16:18 ID:QqJLMPkU
最近何度か弄っているSSまとめ見習いが通りますよ、と
PART3だけでも大量にあるのでめんど(ry
正直一人じゃ手が回らないんだぜ
んで、聞きたいことがいくつかあるのでこの場を借りて

1)どう見ても地雷です、ほんとうに(ry の処遇
序章とか1話とか吹聴しといてどう見ても作者失踪、な作品でも、
やはり収録するべきでしょうか?

2)妙な改行
 例)
『 しかし、ほとんど最初から姫神はこの話を聞いていたのなら、小萌先生はなぜなにも言わなかったのだろうか。やはり姫神は見つか
らないように隠れていたのか。どちらかと言えば後者の方がありそうなのだが。そうならそうで、盗み聞きはいけないことだと注意し
なければいけない。 』3スレ314より一部抜粋
この手合いのぶつ切りが気になってしょうがないです
収録版(タイトル付き)で繋ぎ合わせたい欲が湧いてきて…
現在のところは、「変更しない」方針で作業しています

3)タイトル
01-641氏の五和さんシリーズに連作としてのタイトルがなかったので
仮題で編集いたしました
01-641氏、居られましたらレスお願いします
適宜、改題など、行ないますので

では、作業に戻ります
長々と失礼しました

194■■■■:2009/01/11(日) 12:26:41 ID:tzuVzIYM
>>193
1)
それ専門の区別ブロックを作るべきかと(未完成品or作者失踪シリーズ
日付つけて長い間続き無しで邪魔になったら削除でも良いかにゃー?

2)
やっぱそのままでいいと思う、作者の謎の意図があるかもだし(

3)
GJ

がんばってください^^

195とある少年の失くした日常。:2009/01/11(日) 13:01:38 ID:jiBIjj8s

「えーと、お前が姫神、でいいんだよな?」
「そうだけど。何しに来たの」
 上条当麻と吸血殺し――姫神秋沙は怪我人の処置を終え、スタンガンを取り出して話していた。
 何故スタンガンなのかは当麻には分からない。魔法のステッキには到底見えない。

「何しにって……いや、お前、帰りたくないの?」
 きょとんとして聞くと、姫神が少し不思議そうな顔をした。
「別に。私は自分の意思で。ここにいるから」
「……え?」
 囚われてる――と思ったお姫様は自らそこに留まっていた。
 なんて言われたらちょっと頭に空白ができてもしょうがないと思う。

「私はこの力を消すために。此処にいる」
「力……って吸血殺し?」

「そう。君は。吸血鬼を知っている?」
 知らない、と素直に首を振ると、吸血殺しの力を持つ少女は三沢塾の窓から遠くを見つめて呟いた。
「私達と変わらない。泣いて。笑って。怒って。喜んで。誰かの為に笑い。誰かのために行動できるような人達」
 当麻には、彼女にかけられる言葉が浮かばなかった。だって。

 彼女の瞳にははっきりと傷ついた光が宿っていて。
 それは過去を持たない当麻には分からないものだとしか思えなかったから。だから、何にも言えなかった。

「あの錬金術師は。私の力を消すことができる。衣服をつくることができると。そういったから」
「……でも、じゃあこれは?こいつらが傷ついたのは」
「…………直せる。でも。これは」
 
「厳然。侵入者、ここにいたのか」
 振り向けば、人がいた。
 上条当麻は記憶喪失だ。だが。

 直感で、ヤバイ、と感じた。

196■■■■:2009/01/11(日) 17:59:18 ID:vU2ZecPg
平行世界はいつ更新されるのでしょう・・・?

197■■■■:2009/01/11(日) 18:01:34 ID:vU2ZecPg
>>183

EXPLORERから開くと凍るんです。
どうすればいいでしょう・・・?

198■■■■:2009/01/11(日) 18:33:29 ID:bkC5coyw
俺なんて急かしてはいかんと自分に言い聞かせていると言うのに>>196ときたら・・・
続き待ってます

>>197
Janeとかの2chブラウザ導入してみては?

199■■■■:2009/01/11(日) 18:48:22 ID:olSE7xJc
>>197
Explorerって、Internet Explorerってことでいいのかな?
それだと自分は特に凍ったりはしないのだが…。
すまん、あまり詳しくないんでアドバイスできん。
コピペしたほうがいいか?
というか、勝手にコピペしていいのだろうか?

200■■■■:2009/01/11(日) 20:44:41 ID:OTTYclDU
>>193
1)PART2途中までまとめ編集させてもらってた時は単発SSも投下ログ2スレ目の中に入れてました。特に削る必要も無いかと
  逆に、ある程度連作が溜まった作品を長編か短編かで纏めては?
2)そのままでいいのでは?

あと、1-641氏は途中から1=641になってました

>>199
別にコピペする必要も無いのでは? 無断コピペとレス重複は避けたいところ
ゆとりをもって編集作業が追い付くのを待つことを覚えるのも必要です、と先人っぽく言ってみる
そも、上の方で何度かsageをメール欄に入れるよう指摘されているにもかかわらず未だに単文レス、連続age全角な時点でそこまで聞く必要もないかと

201ラップマン:2009/01/12(月) 08:53:56 ID:1dV2zilg
アケオメ〜!
てか何か晒・・・!?

ttp://urazyan.web.fc2.com/

202193:2009/01/12(月) 15:16:35 ID:TSnevw.o
>>194さん、>>200さん
返答ありがとう
ひとまずは、基本全部収録で進めることにします
>>200さん
それはwikiの方で、1-641に1=641が混ざっていたということですか?


ついでの報告
・3スレ目にどんなSSがあったのかはwikiのSSまとめ3スレに全部記録
・3スレの中身はぼちぼちコピペでがんばる予定
 だが、「とある風紀〜」の長さに絶望した!
・どれを表の「長編」や「短編」に置くかは未定
 推薦あればドゾ
・作業量の多さに手伝いを頼みたかったりするんだぜ

203朕小:2009/01/12(月) 15:44:25 ID:E0Ij.CH.
やりたいZE☆!

204『並行世界(リアルワールド)』:2009/01/12(月) 18:18:12 ID:bGZO6Gv.
(二日目)10時55分
核シェルターR−177にある三つの非常エレベータの一つ、第二エレベータがあるフロア。トラックなども運搬可能のように設計されており、100人程度の人数を乗せられる大型エレベータである。
そのエレベータの重厚な扉が開かれ、老若男女問わず、多くの人々が溢れ出してきた。つまりは、主要な学校の生徒は全て避難が完了し、民間人の避難を優先しているということだ。重装備をしている『警備員(アンチスキル)』の要員も、一般人に交じってちらほらと避難している。このフロアから巨大ホールへと繋がる通路に、先ほどこのシェルターに来た人々はぞろぞろと移動する。しかし、巨大ホールには戻らず、エレベータの前で屯っている数百人の人々がいた。十数人の『警備員(アンチスキル)』がエレベータの重厚な扉の前に立っている。
数百人の人々は多くの罵声を彼らに浴びせていた。一発で人間を沈黙させるゴム弾を装備した自動小銃を装備していても、誰一人として怯む気配は無い。
「おいっ、勝手に避難させて何でワケ分かんねえトコロに連れてきてんだよ!」「我が子は、我が子は無事なんですか!?」「君ぃ、私を誰だと思っとるんだ!そこを開けて私を帰さんか!」などという様々な身勝手な発言が繰り返されていた。
無理もない、と思う。
突然の『第一級警報(コードレッド)』の発令。迅速すぎる『警備員(アンチスキル)』の連携。原因を全く説明されないまま、多くの人々は強制的に核シェルターへの避難へと移されたのだ。そして先ほどの地上の凄惨な光景。我が身に降りかかっている危機も分からない。パニックは徐々に広がりつつあった。

パァン!
唐突に、一発の銃声が鳴り響いた。その音によって、周囲には静寂が生まれる。
エレベータの扉を囲む『警備員(アンチスキル)』の中心に立つ小柄な男が、天井に向けて拳銃を発砲した。左手に携帯電話ほどの大きさの通信機に口をあてた。このフロアに設置されているスピーカーから、低い男の声が流れた。
『静かにしろ。これ以上の行為は緊急処置として、手段を選ばない』
『警備員(アンチスキル)』らしからぬ、取り繕う素振りすら無い命令口調が響き渡った。
その言葉を理解するや否や、人々は敵意ある視線を『警備員(アンチスキル)』に送った。
一人、威勢のいい不良少年が、「てめえぇ!!」と叫びながら、その声の主に掴みかかろうとした。その瞬間、
パァン、と。

少年の右足が撃ち抜かれた。

再度の発砲と、崩れ堕ちる少年の姿に、周囲の人々は声を上げた。
「きゃあああああああああああああああああ!!」
地面に這いつくばる少年。風体に似合わない醜態を曝しながら、右足を押さえて悲鳴を上げていた。押さえている右足から赤い血が溢れ出した。
「お、おいっ!!何してんだ!なぜ撃った!?」
数人の男女が負傷した少年のもとに駆けつけ、発砲した『警備員(アンチスキル)』を睨みつけた。しかし、少年を撃った人間を見るや否や、背筋に悪寒が走った。
まるで動物の死骸を見るような視線。
その少年に見向きもせずに、一人の『警備員(アンチスキル)』は硝煙を吹く拳銃を前方に向けた。その後に続くように、他のメンバーは腰を下げ、一斉に自動小銃を人々に構える。突如として沈黙していた『警備員(アンチスキル)』が牙をむいた。
凍り付いた人々に、機械音の低い声が静寂を支配した。

『緊急措置としての発砲許可が下されている。すなわち、それほどの未曽有の事態だということだ。直ちにホールに戻れ。二度の警告は無い。』

発砲許可。
その言葉に、人々は息を飲んだ。銃を構える『警備員(アンチスキル)』の顔にも動揺の表情が浮かんでいない。兵士のように、ただ、人々を冷たい瞳で見つめていた。人差し指にかかるトリガーがいつ引かれてもおかしくない。
その光景に、武器を持たない人々は成す術も無かった。耳を塞ぎたくなるほどの大声や罵声が一瞬にして消えた。足を撃たれた少年でさえ、声を殺して必死に痛みに耐えていた。その嗚咽だけが、この巨大なフロアに響き渡っていた。


しかし、その静寂は一瞬の内にして、打ち砕かれることになる。

205『並行世界(リアルワールド)』:2009/01/12(月) 18:19:57 ID:bGZO6Gv.
ズドン!
青白い電撃の槍が、中心にいた一人の『警備員(アンチスキル)』に直撃した。周囲にいた『警備員(アンチスキル)』よりも一回り小さい男であるが、まるで風に吹かれた紙キレのように吹き飛ばされる。鈍い音を立てて、エレベータの重厚な壁に激突し、崩れ落ちた。
機械音に変換された衝撃音が、スピーカーから流れ、途中で切れた。
吹き飛ばされた男は『警備員(アンチスキル)』のこの場の指揮官であり、先ほど少年を撃った人物である。頭を垂れ、装備の貴金属からは、小さな煙が上がっていた。
「なっ……!!」
突然の事態に、周りの民衆どころか『警備員(アンチスキル)』まで動揺した。遅れて空気を切る衝撃波が生じた。その危険を本能で察知した人々は、悲鳴を上げながら、その場を離れた。
一瞬の内にパニックに陥った。
子供は泣きだし、甲高い悲鳴を上げる女もいた。大の男たちも何が何だか分からずに、大声を上げた。『警備員(アンチスキル)』も、指揮官の負傷で、指揮系統が乱れ、銃を人々に向けながらも、それ以上の行動を起こすことが出来なかった。

そんな中、数百人という人間で犇めき合っていた空間に、一筋の通路が形成される。

その道を、悠然と歩く一人の少女がいた。
背丈ほどの長い漆黒のマントを纏う一人の少女が。



少女の頭に、青白い火花が散った。
その光景を見た『警備員(アンチスキル)』が、即座に反応する。
自動小銃を構え、グリップを強く握りながら腰を落とした。『警備員(アンチスキル)』たちの間に緊張が走る。

『止まれ!!』

大声に反応したのはその少女でなく、周囲の人々だった。ビクリ、と肩を震わせ、その場に立ちすくむ。大声を上げていた人々もすぐに声を殺した。
しかし、その少女は歩みを止めなかった。
歩調を緩めることなく、悠然と、ただ前に進み、淡々と距離を縮めていく。
『警備員(アンチスキル)』は歯を食いしばり、大声を張り上げた。
『そこの女子生徒!お前だ!止まれ!!それ以上近づくと撃つぞ!!』
初めて気づいたのか。いや、そうではなく、自分の意思で、その少女は足を止めた。
その声の先に立つ一人の少女に『警備員(アンチスキル)』だけでは無く、周りにいた人々も一斉に目を向けた。視線の先に立つのは、一人の美少女。

腰まである茶色いロングヘアーを靡かせ、身長は一七〇センチ弱の背丈。ベージュ色のブレザーに紺色のプリーツスカートを穿いている。マントのような黒のコートを羽織っている。茶色の瞳に強い意志を宿した、可憐な美少女がそこにいた。

一瞬、人々は息を止めてその姿に見とれてしまった。それほどまでに彼女は。御坂美琴は美しかったのだ。
そんな空気を壊すように、一人の『警備員(アンチスキル)』が声を上げる。
『その制服、常盤台だな?『電撃使い(エレクトロマスター)』の高位能力者か。さっき攻撃を仕掛けたのは、お前か?』
底冷えのする言葉と共に、強い視線を少女に向けた。
だが、表情を変えずに美琴は返事をした。


「ええ、そうよ。私がやったわ」

206『並行世界(リアルワールド)』:2009/01/12(月) 18:21:23 ID:bGZO6Gv.
あまりにも素直な返事に、人々は呆気にとられた。誰も言葉を投げかけられなかった。『警備員(アンチスキル)』も一瞬呆けていたが即座に敵を認識し、言葉を紡ぐ。
『…なぜ能力が使える?AIMジャマーが作動しているこのエリアで』
避難などといった突発的な事態に人々は強いストレスに晒される。その時、力のある能力者がパニックに陥り、暴走を起こさぬよう、シェルター内の制御機器装置のあるエリアや避難エレベータ付近の周囲はAIMジャマーが施されている。それは複雑な演算を用いる高位能力者であればあるほど、その影響は大きい。しかし、その状況下で、御坂美琴は大規模な能力の使用を行ったのだ。当然の疑問である。
その言葉を聞いた御坂美琴は右手を腰に当てると、溜息をついた。
「…貴方、周りを見てみなさいよ」
この大きなフロアの端に設置されているAIMジャマーを行う電波装置を見た。メーターが表示されるディスプレイの電源が落ちており、作動している気配は無い。
そして、今の目の前にいる少女は『電撃使い(エレクトロマスター)』の高位能力者。
すなわち、
『お前、自分が何をしているのか、分かっているのか?これはもうイタズラ程度ではすまされないんだぞ』
明らかに怒気を含んだ言葉。しかし、美琴はそんなことにも臆せず、平然と言葉を返した。
「ええ、私が何をしたのか。それが一体どのような事なのか。自分の立場も分かった上で言っているわ」
御坂美琴は少し首を傾げると、誰もが惹かれるような笑顔で言った。


「そこをどいていただけますか?」


今度こそ、人々は絶句した。『警備員(アンチスキル)』にも、彼女を説得するのは無理だと理解した。周囲の人々は巻き込まれるのを恐れ、大ホールに繋がる道を美琴が阻むように立っているので逃れることも出来ない。人々は文句を言うのも忘れ、左右の壁際に散らばった。『警備員(アンチスキル)』が銃口を向ける直線上にいるのは御坂美琴ただ一人。
自分が置かれている状況を把握すると、美琴は思わず笑ってしまった。
『何か可笑しい!気でも狂ったか!?』
男の叫び声ですら、美琴の嘲笑は消えない。
本当に笑ってしまう。銃という武器で、優位性に浸る大人たちがあまりにも滑稽だったのだ。『異能力者(レベル2)』で粋がる不良たちはまだ分かる。彼らは子供なのだ。手に入れた力で身勝手な行動をしたい気持ちは少しは理解できる。しかし、今目の前にいる武装をした人々は立派な大人なのだ。そんな分別のある大人が、銃という武器を持っているせいで、『暴力としての優位性が一体どちらにあるのか』ということを見誤っているという現実に笑いがこらえきれなかった。
御坂美琴はその現実を、大人たちに突き付けた。

207『並行世界(リアルワールド)』:2009/01/12(月) 18:22:14 ID:bGZO6Gv.


「ハッ。『警備員(アンチスキル)』ごときが。『超能力者(レベル5)』第一位のこの私を止められるとでも?」


その言葉に、周囲は驚愕の声を上げた。
『だ、第一位!?まさかお前、『超電磁砲(レールガン)』か!?』
ザワッ!!と、その言葉に周囲が騒ぎだした。
それもそのはず。能力開発が行われる学園都市で『超能力者(レベル5)』は、全ての人々が憧れる存在。今年に入って『絶対能力者(レベル6)』の存在が報道されたが、上条当麻と『一方通行(アクセラレータ)』の事が機密事項であるため、一般の人々には今一理解にかけていた。大多数の人々にとっては『超能力者(レベル5)』こそ学園都市最強の称号だった。その第一位となれば、なおさらである。
「あ、あの人が第一位?」「うっそ、マジ?」「あの娘が?マジかよ!めっちゃカワいくね!?」「写メ、写メ!」「『超能力者(レベル5)』って初めて見た…」
そんな声が周囲に飛び交っていた。好奇な視線に晒される中、御坂美琴は顔色一つ変えなかった。

戦慄する『警備員(アンチスキル)』たち。だが、エレベータの警備を任されている以上、身を引くわけにはいかない。結果は目に見えていた。しかし、自分たちではどうすることも出来ない。
ならば、交渉しかない。言葉だけで彼女を説得するしかない。それ以上の手段は残されていなかった。けれど、頭でそれを理解していても、感情を抑えることは容易では無い。
『お前、今何をしようとしているのか分かっているのか!?』
思わず、叫んでしまった。それが相手に不快感を与えることが分かっていても、力では敵わない相手だと分かっていても。

御坂美琴はそれを察していた。
『警備員(アンチスキル)』たちも、今起きている事態がどんなものかを把握していない。説明しても納得できないだろう。上層部の命令に従っているだけだ。『警備員(アンチスキル)』の人々も不安で胸が押しつぶされそうになっているはずだ。
けれど御坂美琴は違う。彼女はその情報を知っている当事者なのだ。そしてそれを知っている以上、私は関わらねばならない。愛しい彼がまた巻き込まれているのだ。そこでただ指を咥えているだけの女など、彼には相応しくない。そんな想いが、彼女を突き動かしていた。
そんな我儘で自己中心的な意見を推し進めるには、この方法を取らざるを得なかったのだ。
白井黒子の『空間移動(テレポート)』を使ってエレベータ内に侵入し、美琴の能力で勝手に動かすつもりだったのだが、エレベータ内にもAIMジャマーが設置されているので、容易に入ることは不可能だった。だからこそ、正面からの実力行使しか無かったのである。内心で、『警備員(アンチスキル)』に詫びを入れつつも、行動に出たのだ。刻々と事態が変化している中、安全な場所で手をこまねいている暇などない。一秒でも早く、地上に戻らねば。人々を運び終えるまで、地上に上がる機会を待っていたのだ。
だが、そんなことは表情には決して出さず、美琴は不敵な笑みを浮かべた。
「もう一度言います」
身構える『警備員(アンチスキル)』。けれど、自分の道を邪魔するやつは容赦しない。彼への想いだけが、彼女の強靭な理性や良心を押し潰し、行動に走らせた。心の隅に宿る、道義に反する行為の背徳感に身が震えつつも、彼女は言葉を紡いだ。


「そこをどいていただけますか?」


引き金を引いた。
その瞬間、無数の銃声が鳴り響いた。

208■■■■:2009/01/12(月) 18:37:06 ID:WNISqq3k
乙です。続きが気になります

209toto:2009/01/12(月) 18:37:49 ID:bGZO6Gv.
更新遅れてすみません。久しぶりにパソコンを開いて掲示板を見たら、まさかの大盛況!一瞬目を疑ってしまいました。
『並行世界(リアルワールド)』を心待ちにしていた皆さんに謝罪と大きな感謝をここで述べたいと思います。
自分の都合で近頃、時間が取れないので更新は遅くなるかもしれませんが、完結するまで書き続けるつもりです。

物語の話ですが、『ドラゴン」が強すぎて、勝てないんじゃないかと思われているかもしれませんが、そんなことはありません。正義は勝ちます!
あと、インデックスも十分に活躍します。というか、御坂美琴より重要な部分を占めています。
皆さんはこうゆうことは嫌いかもしれませんが、ヒントを出したいと思います。

『ドラゴン』を倒せる人物は一人います。

その人物を当ててくれることを楽しみにしながら執筆していきますので、どうぞよろしくお願いします!

210■■■■:2009/01/12(月) 20:02:41 ID:7QemN5Fo
totoさん、まってました!
いつ、『並行世界(リアルワールド)』が更新されるか楽しみにしていたたのでうれしいです。
続きを期待しています。
常盤台嬢の恋愛競争と、とある少女の騒動日記も期待しています。
頑張ってください!

211■■■■:2009/01/12(月) 21:24:04 ID:yfPekYUo
これを待っていたー!!!
『並行世界(リアルワールド)』最高!
続きを期待しています。

さて、『ドラゴン』を倒せる人物が一人いるとのことですが、それは単独でってことなのかな?
一方通行の能力でも無傷な『ドラゴン』に、単独での撃破は普通に考えると不可能のように思えるから、アックアの時みたいに有効な攻撃があるということなのかな?
それとも本当に単独で『ドラゴン』と張り合えるような猛者が!?
考えれば考えるほど、続きが気になるぜ。

212■■■■:2009/01/12(月) 22:20:34 ID:6RXgpsTE
絶対的な力を持つドラゴンを倒せる存在があるとしたら、
絶対を覆せる存在ということでしょ。

例えば、主人公とか。

213200:2009/01/12(月) 22:22:33 ID:zAfZ.b0w
>totoさん
更新疲れ様です。続き頑張ってください

>>202
紛らわしい書き方で申し訳ないです
1-641氏が前スレの途中から01=641と?を変更していたのでそれだけです

あ、あと3-612、3-628の作者はそれぞれ名前欄と目欄に出てますよ

214■■■■:2009/01/17(土) 21:54:02 ID:CdHdUTKQ
SSって題名必ず要るのかな?
中身思いついたけど題名が…

215■■■■:2009/01/17(土) 23:40:10 ID:sxWadFXo
無くてもいいと思うよ
とりあえず投下してみて後で思いついたらその時申告すればいいし
もしかしたら読んだのを見て誰かがいい感じの付けてくれるかもしれないし

216■■■■:2009/01/18(日) 02:29:44 ID:YKQ43XaI
んじゃ、もうちょい文推敲してから載せま〜す

217■■■■:2009/01/18(日) 03:26:32 ID:YKQ43XaI
学園都市『超能力者(レベル5)』第三位、御坂美琴は何やら考え込みながら第七学区を歩いていた。
その理由はほんの30分前のコンビニでの会話が原因である……

美琴は毎週月曜日恒例の漫画の立ち読みの為にコンビニに居た。
「げっ…また休載?いい加減普通に連載始めなさいよねーこんなんじゃファンも離れるわよ」
等とブツブツつぶやきながら週刊誌に没頭する漫画大好き美琴センセーに声をかける人物が二人。
「あれ?御坂さんじゃないですか」
「おっ、お久しぶりです!」
『風紀委員(ジャッジメント)』初春飾利とその親友、佐天涙子である。
「久しぶりー、学校の帰り?」
「はいー今日は風紀委員の仕事もないので」
「お菓子でも買って宿題しようって話になったんです」
そう言う二人が持っていた袋の中にはポテチやらペプシやらといった比較的普通のお菓子やジュースが入れられていた。
「(まっ、敢えて外の自販機で冒険する人なんかなかなかいないわよねー)」
いつも回し蹴りを喰らわす自販機の事を思い浮かべる。
「御坂さんはどうしてコンビニに?あっ、もしかして立ち読みですか?」
「う〜ん……やっぱり常盤台の人がコンビニで立ち読みって違和感あるな〜」
そう言いながら二人も美琴の隣に立ち、雑誌をパラパラとめくり始める。

「初春、初春、こんなの着てみない?」
「どれですか?ってこんなの着れるわけないじゃないですか!冬着なのに露出度高過ぎでしょう!」
騒ぐ二人が見ている服を横目で見てみる。
「(うわっ……あんなの絶対寒いでしょ……着る奴なんかいるの?)」
そう思う美琴の胸に『どぉ〜?似合う〜?』と笑いかけてくる母の姿が一瞬浮かんだのは気のせいである。いや、あって欲しい。

「御坂さんはどうです?着てみたいと思いませんか!?」
「へ?あ、あたし?私はそういうのはちょっと……もっと明るい色の方が好きかな〜みたいな?」
「え〜似合うと思うのになぁ……でも確かに御坂さんには明るい色が似合いますよね。この色だと物静かな感じがありますし」
雑誌の件の服と睨めっこする佐天の言葉を聞いて『似合いますか、とミサカは頬を少し赤らめながら訊ねてみます』と言ってくる御坂妹の姿が浮かんだのも気のせいであると信じたい。

美琴はこのまま直接初春の寮に向かう二人と別れ、もう少し街をぶらつくことにした。
ここで冒頭のシーンに戻ることになる。
「(あの服凄かったわね……私と母とあの子と三人であれを着てアイツの前に立ったらアイツは誰を選ぶかしら……って、何考えてんのよ!?)」
顔を急に真っ赤にしたり髪の毛をガシガシと掻いたり、結構不審な超電磁砲である。
そんな彼女の視界が見慣れた黒いツンツン頭を捉える。
「(変な事考えたからって恥ずかしがる事ないのよ……平常心で……)」
気合いを入れる為に両頬をバチンと叩き駆け出す。
「いたいたいたクソいやがったわねアンタ!!」
どこかで言った事のある台詞と共に……

218■■■■:2009/01/18(日) 03:28:15 ID:YKQ43XaI
とりあえず半分を……
ここの書き方がマズいとかあれば教えてください

219■■■■:2009/01/18(日) 04:58:41 ID:YKQ43XaI
今日の上条当麻はすこぶる機嫌がよかった。なぜならいつも買い物しているスーパーで『学生財政救済セール』と謳った値引き祭りが開催されており、大量の戦利品が獲得出来たのである。
「いや〜これで暫く我が家の暴飲暴食シスターさんに対抗出来るだけの戦力が整いましたな、俺の頭も当分の間噛み付かれる心配はなさそうですよ〜」
もう鼻歌を歌ってしまいそうな彼に聞き覚えのある台詞が飛んできた。
「いたいたいたクソいやがったわねアンタ!!」

ギギギと首をひねって後ろを向くと、これまた見覚えのある常盤台のお嬢様が視界に飛び込んできた。
「あ、今日は不幸が後から来るパターンか」
「顔を見るなり不幸ってなんなのよアンタはー!!」
ビリビリィ!と最早時節の挨拶が如く定番となった雷撃が上条当麻に降り注ぐ。
「ぬぉぉ!お前こそいきなりビリビリはどうかと思うぞ!もしこのスーパーの袋に当たってお得パックの卵が全部固ゆで卵になったらどうしてくれんだコンチキショー!!』
「どうせ当たらないんだからいいでしょ!むかつくのよアンタの耐久力にはー!」

[雷撃→幻想殺し]の流れを10分程やった後、美琴が話を切り出す。
「ねぇ、アンタうちの母と妹……どっちが好み?」
「はぁ?なんだそのたった今思いついた感100%の質問は……」
「い・い・か・ら!答えなさいよ!」
ビリビリィ!と無限ループに再突入しかけた事に慌てた上条は
「わかったわかった!ただカミジョーさんにも考える時間が欲しいのでありますよ!」
「ならさっさと考えなさい。制限時間は60秒ね」
60秒というあまりの理不尽さに文句を言いたかったがここでタイムロスをするのももったいないと思い、カミジョーブレインをフル稼働させる。
「(美鈴さんか御坂妹だろ……美鈴さんは2回しか会った事ないけどいい人だよな、何よりあの胸が……いやいや!そんなやましい事は抜きで!御坂妹は何回も会ってるし何か放っておけない感じがするんだよな、最近表情も豊かになってきたし……でもこんなこと言うと『そんなに妹が好きかぁぁ!!』って御坂が怒りそうだし……え〜と、え〜と!)」
この問答の唯一にして最大の失敗点は何か……それは回答者が旗男上条当麻だった事に他ならない。


「お前……かな」


「え……ええぇぇえええ!!!?」
学園都市最新の瞬間湯沸かし器真っ青の速さで顔を真っ赤にする美琴。
「(い、今コイツあたしを選んだ!?そもそも選択肢に出してないじゃない!いや、決して嫌な訳じゃないけども!だけど私あの子みたいに静かでも大人しくもないし……母みたいにむ、胸も大きい訳じゃないし……でも私を選んでくれた……どうしよう、嬉しいかも)」
怪人二十面相もびっくりする程コロコロ表情を変え続ける。そしてニヘラァ〜と幸せそうに笑ったまま固まってしまった。

「(あれ……?御坂のやつ、どうしたんだ?)」
変なスイッチが入った美琴を心配して目の前で手を振ってみる。今の彼女にとっては禁忌とも呼べる台詞を添えて……
「御坂〜大丈夫か?冗談のつもりだったんだが……お〜い?」
その後も暫くの間御坂美琴の精神は還ってこなかった。

「はっ……ここは?」
「さっき立ってた場所から1mmも動いてねぇよ。まったく……呼びかけても返事しないんだもんな〜何回も冗談って言ってるのに」
「だ、だってアンタにそんなこと言われるなんて思ってなかったからつい気が動転して……だから、その……」
トリップした理由をゴニョゴニョと答える美琴の耳に聞き捨てならない言葉が聞こえた。
「いま……アンタ何て?」
「あ?だから冗談って言ってるのにお前が全然返事しないって……あの〜つかぬ事をお伺いしてよろしいでせうか?」
「なに?手短にね」
「なんで御坂さんはバッチンバッチンいわせてるんでせう?」
上条がそう問いたくなるのも無理はない。さっきまで幸せの絶頂にいる様な表情をしていたのに今は阿修羅如き表情で全身から殺気が溢れ出ているのだから。
「ア〜ン〜タ〜は〜!どこまでも人の心を弄んでぇぇ!!」
「ちゃんと質問に答えたじゃん!やっぱり選択肢になかったお前を選んだのがマズかったのか!?御坂妹って答えればよかったのかぁ!」
「なっ……やっぱりアンタは『妹』って言葉がそんなに好きなのかぁ!」
「結局こうなる運命だったのか!?ちくしょーやっぱり今日も不幸だぁぁ!!」
叫びながら命を懸けた(主に上条当麻の)鬼ごっこは日が沈んでまた昇るまで続けられたいう……

ちなみに夕食・朝食が抜きになった上に鬼ごっこの最中に特売品を全て駄目にしてしまい次の支給日まで第2次素麺生活の突入することをインデックスに告げた上条当麻の頭に悲劇が訪れたのは別のお話……

220■■■■:2009/01/18(日) 05:02:32 ID:YKQ43XaI
一応終了です。
批判や感想、タイトル案を頂けたら嬉しいです。

totoさんの作品を始め、長編はどれも楽しく読ませていただいてます♪
これからも頑張ってください。

では……失礼

221■■■■:2009/01/18(日) 11:06:00 ID:3xyYlatQ
乙です。
『COOL DRIVE4』という同人誌に似たような4コマが載ってたな。

222■■■■:2009/01/18(日) 12:00:33 ID:YKQ43XaI
マジですか…どうしよう……

223■■■■:2009/01/18(日) 12:17:51 ID:3xyYlatQ
そんなに気にすることないと思うが…
まあ、内容いうなら、美琴が当麻に「母と妹、付き合うならどっち?」と聞かれて、当麻が少しからかってやろうとして、「お前、かな?」って答えたら、美琴が真っ赤になってたってだけ。
そこの部分が少し似てるってだけだから。

224■■■■:2009/01/18(日) 12:20:18 ID:YKQ43XaI
なるほど…
次こそは…!という気持ちでまたSS考えます

225■■■■:2009/01/18(日) 20:08:12 ID:osKKSi6s
「no reply」の「裏表紙漫画」だな

226193:2009/01/21(水) 01:41:29 ID:rtFzQSh.
少し間が空きましたが、まとめ(見習い)です

>>213
>紛らわしい書き方で申し訳ないです
>1-641氏が前スレの途中から01=641と?を変更していたのでそれだけです
いえいえ、お気づかいなく
HNの変更に関する対応とかどうしましょうか、と
ぼーっと考えたり考えてなかったり

>あ、あと3-612、3-628の作者はそれぞれ名前欄と目欄に出てますよ
うちの火狐では見られませんです・・・
中身からして「恋愛節句の人」とイコールだとは思いますが

>>204-207>>209(toto氏)
毎度、お疲れ様です
並行世界の続きも気になるけど、
ド修羅場突入したままの他二つも気になる人がここに・・・と手を挙げてみる
あと、並行世界における垣根提督の(ry

>>217-219>>220
GJ
ネタかぶりは故意の盗用なら問題ですけど、偶然の一致みたいですし、
気にしすぎてまったく書けなくなるのも困るのですよ

今回の作業報告
・3スレの一部短編を掲載
 具体的にはWeedシリーズと魔砲少女12話
・表ページの連載中と完結を最新話を読んだイメージのみで分離
 完結したのかどうかあやふやなものは全て連載扱いした結果、
 気づけば「灰姫遊戯」と「告白儀式」以外はすべて未完っぽいという状況

長文失礼
では、またスレからSSコピペ始めるか

227■■■■:2009/01/21(水) 15:51:06 ID:./Ot.5MY
>>226
乙です。これからもがんばってください

228■■■■:2009/01/22(木) 01:53:07 ID:KPJxEIEA
なあ、『灰姫』シナリオは考えてんだが文才がないもんで…。
誰かシナリオは俺の考えたもので(いくら変更してもらってもかまわない)
内容書く人いない?

229■■■■:2009/01/23(金) 21:26:50 ID:lDGfwFts
>>228
とりあえずここにそれを書くんだ
訂正してきちんとした作品にしてくれる人がいるかもしれんし
普通に読めるかも知れないぞ。
そんなお前の作品が読みたい俺もいるしな!

230■■■■:2009/01/24(土) 11:21:25 ID:odaIgqBE


「寒いな…」
「まあ、これだけ雪が降り積もればねぇ」
昨晩降った大雪で、学園都市は一面銀世界と化していた。
そんな銀世界を上条当麻と御坂美琴は歩いていた。
「あんたそんなに寒いなら、もっと着込んだら? そもそもなんでそんな軽装なの?」
「あー、まあ貧乏学生なもんで…」
とはいえ、さすがにここまで冷え込むとそうも言っていられない。
何か新しい防寒具を買おうかと思案する。
そんなとき、街の大画面モニターにドラマ風なCMで女性が男性に手編みのセーターをプレゼントしているシーンが流れていた。
それを観た上条は、
「あー、セーター暖かそうだな。セーターでも買うか」
と口にした。しかし、
「…ちょっと待ちなさい。セーターはやめときなさい。セーターは」
美琴が待ったをかけてきた。
「そ、そんなTVで観て安易に決めてどうすんのよ。こういうのは、もっとその…じっくり考えなさい!」
「あ、ああ…」
何やら異様なプレッシャーに押された上条は、美琴の意見に素直に頷いた。
そんなとき、一つの大きなマフラーを身を寄せあって二人で巻いているカップルとすれ違った。

231■■■■:2009/01/24(土) 11:54:17 ID:odaIgqBE
「ああいうのTVとか以外で実際にやってるの、初めて見たぞ」
上条が珍しいもの見た、と思っている横で、
「(マフラーの方がいいかな? 考えてみたら、私こいつの服のサイズとかわからないし…)」
と何やらブツブツと言っている。
「おーい! 御坂、どうかしたのか?」
「…はっ!?」
意識がどっかに飛んでいた美琴が戻ってきた。
「どうかしたのか?」
「マフラーもやめときなさい! そんな…」
「へっ? 俺マフラー買うとか言ってないんだが…」
「とにかく! あんたやっぱ何も買わなくていい! そのままでいい! っていうか、そのままでいろー!!!」
「えーっ!? なんでここで御坂さんはキレてらっしゃるのですかね!? っていうか、何も買うなって何故に!?」
「うるさーい! 文句があるなら、私が暖かくしてやろうか、コラー!」
セリフ的には意味深に聞こえるが、実際はバチバチいわせて言っているので、黒こげにしてやろうかという意味である。
「ぎゃー! やめてー! ちくしょー、やっぱり不幸だぁー!」
いつもの上条の絶叫が響いた。

その後、美琴が大量の毛糸を買って悪戦苦闘するのだった。
冬が終わるまでにできるといいね…。

232■■■■:2009/01/24(土) 12:03:25 ID:odaIgqBE
えーっと、とりあえず230-231の作者です。
PSPで書いたので、ちょっと時間がかかった。
本当はもう少し長かったり、他のキャラを出そうと思ったのですが、現状では無理でした。
後日、ちゃんとした完全版がかけたらいいなと思いますが、寒いせいかPCの調子が悪いのでいつになるかわかりません…。

233■■■■:2009/01/25(日) 01:06:17 ID:zxMI4eOk
>>232
おつかレールガンです

皆さんの暖かい言葉を胸にまた考えたいと思います

234■■■■:2009/01/26(月) 02:39:06 ID:5br2Dc4o
ちょっと小ネタシリーズ

『原作のラスト?』

たぶんこうなるのではないかと思った。

小萌「上条ちゃん、出席日数が足りないから、留年ですよ〜♪」
上条「不幸だー!」


『御坂妹の将来?』

御坂妹「ミサカは病院を退院した後行くアテがないのであなたの部屋に置いてください、とミサカはあなたに真剣にお願いします」
上条「ええーっ!? ちょっと待て!? それはいろいらまずいだろ!?」
御坂妹「あのシスターはよくて、私はダメなのですか、とミサカは涙をこらえて問いかけます」
上条「えーっと…」
その後上条の部屋に新たな居候が増えたとか…。

御坂妹は退院後、上条さんの部屋に転がりこんできそう。

235■■■■:2009/01/26(月) 17:49:46 ID:OngRRJ.M
>>御坂妹は退院後、上条さんの部屋に転がりこんできそう


俺は正式に学園都市の生徒になると思う

236■■■■:2009/01/26(月) 21:59:56 ID:qhIL9Sg2
そして、同じクラスに!!

237■■■■:2009/01/27(火) 00:09:46 ID:Irrf.y1w
そして部屋に転がりこんで来るんですね
わかります

238■■■■:2009/01/27(火) 01:06:35 ID:66Wda52A
上条さんに助けられた恩を返すため&上条さんの側にいるため、上条さん専属メイドを目指してメイド学校に通うのではないのか?
そして上条さんの部屋にメイド見習いとして住み込む。

239■■■■:2009/01/27(火) 17:14:44 ID:l4UGYGaY
>>236
姉さんの学年追い越しちゃったw

240■■■■:2009/01/27(火) 17:40:53 ID:MHYtyec.
>>239
ワロタ

241とある少女の騒動日記:2009/01/27(火) 23:01:20 ID:J1/Yw3l2
午後の授業を抜け出した上条は、第七学区にある大きな公園に来ていた。
上条はベンチにぐったりと腰かけ、青空を見上げていた。
隣には美味しそうにアイスを食べる白帽子の少女。初め、垂れたアイスクリームが白いワンピースを汚さないか冷や冷やしていたが、食べ方を見る限り大丈夫そうである。上条の思考は止まっていた。先ほど買った抹茶アイスが七〇〇円だったことがショックなのではない。
「ねえ、パパも食べる?」
自分をパパと呼ぶ、『上条ミカ』と名乗る少女が原因だった。




クリクリとした大きな黒い瞳に黒髪のショートヘアーの可愛らしい少女。つばの長い白い帽子に純白のワンピース、着色されたリンゴのように赤い皮靴を履いている。
もちろん今の上条の記憶には無い。乙姫のように「お兄ちゃん」と呼ぶ親戚はいたが、流石に「パパ」と呼ぶ知り合いはいなかった。
というか普通はいないと思う。かつての上条当麻は一体何をしていたコーコーセーなのか、恐怖すら感じていた。
「な、なあ、ミカちゃん」
アイスを舐めながら、少女はこちらを振り向いた。
「もへ?なあに?パパ」
「…ママは、何処にいるんだ?」
そういうとにんまりと笑った少女は、ミカと名乗る少女は言った。
「あともうちょっとで来ると思うよ?」
太陽のように輝く笑顔。日差しが照らす少女の笑顔はとても可愛かった。上条は思わず見惚れてしまう。口の周りに付いた抹茶色のクリームをハンカチで拭きとった。インデックスの対応とはうって変わり、優しくその頬を触る。ハンカチごしに伝わる柔らかさは心地良かった。
「えへへ、ありがとう。パパ」
上条は無意識に頭を撫でていた。そんな自身の行動も驚きつつも、上条はそれを受け入れていた。これが子を持つ父親の愛情というやつな――――――――――――――


「上条さん?」


唐突にそんな言葉を投げかけられた。
慌てて正面を見ると、そこには二重まぶたが印象的なショートヘアーの女の子がいた。
「い、五和?何故ここに?」
縞模様のタートルネックネットにベージュ色のジャケット、紺色のデニム素材のジーンズ。豹柄のベレー帽を被った五和がそこにいた。頬を若干染めつつ、慌てた素振りで上条を見ていた。
「お久しぶりです。あ、あの今日はですね、あ、ええっとぉ…」
「あ、五和お姉ちゃん!」
と、少女はアイスをベンチに置くと、五和の足にしがみ付いた。いきなりの行動に二人は驚く。
「おいっ、ミカちゃん。五和を知ってるのか?」
「うん!ママの友達だもん!」
「えっ、あ、えと、ママ?」
「……何だ、天草式の仲間の子だったのか。その子」
「え、ええっ!?そうなんですか?私、知りませんよ?」
「は?でも、ミカちゃんは五和を知ってるみたいだぞ?」
「…この子、『ミカちゃん』っていうんですか?」
訝しげに五和は少女を見て、腰をかがめた。頭を撫でながら、笑顔で五和は少女に問いかける。
「ねえ、ミカちゃん。パパとママのお名前は分かる?」
至極当然な質問。しかし、少女は奇妙な顔つきで大きく首をかしげていた。白い帽子が風に揺れる。
「何言ってるの?ママはママしかいないじゃん」
「ごめん。ミカちゃん。お姉ちゃんド忘れしちゃった」
少女の目の前で手を合わせて片目を瞑る五和。こういうやり方もあるのか、と上条は五和の臨機応変さに感心していた。上条も幾度となく母親の名前を聞いたのだが、上手くはぐらかされていた。幼稚園程度の少女に話しをはぐらかされる上条の話術も問題はあるが、もしも本当に彼女が上条の娘だったならば、母親の名前すら知らないというは不自然なので、それ以上追及できなかったということも事実である。
「ママの名前は―――――――――」
その時、少女の声を遮るように五和の背後から、聞き覚えのある女の声が聞こえた。思わずその声に五和と上条は振り返る。そこには――――――――――
「―――――――――捜しましたよ。上条当麻」
「あ、神ざ…」


「あ、ママ!」


この瞬間、世界が止まった。

242■■■■:2009/01/27(火) 23:22:37 ID:Irrf.y1w
wktk

243■■■■:2009/01/27(火) 23:27:58 ID:SQKRoNa6
 /: :| ヽ
/ : :/  ヽ ___   _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
      ( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ  /
  マ  r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
      //: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
  ジ  {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
     〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
  で / r:oヽ`    /.:oヽヽ: :|: | :|
     { {o:::::::}     {:::::0 }/: :|N
  っ  | ヾ:::ソ     ヾ:::ソ /|: : |
 !? ヽ::::ー-.. /ヽ ..ー-::: ヽ::| r--ッ
-tヽ/´|`::::::::::;/   `、 ::::::::::: /: i }  >‎
::∧: : :|: |J   \   /   /::i: | /_ゝ
. \ヾ: |::|` - ,, ___`-´_ ,, - ´|: : :|:::|
   ヽ: |::|\     ̄/ /|  |: : :|: |

244■■■■:2009/01/28(水) 00:31:27 ID:G.kD5NRU
えええええええええ
これは予想外ww

245■■■■:2009/01/28(水) 00:36:42 ID:Mpryf.MY
投下ログの3スレ目、並行世界(リアルワールド)が未編集になってて見ることが出来ないんですが・・・

246■■■■:2009/01/28(水) 05:46:56 ID:jNVGZOX2
超展開ktkr

247■■■■:2009/01/28(水) 10:21:14 ID:zIvCafEU
えええええぇぇぇ
続きが気になる…すっごい気になる…

248■■■■:2009/01/28(水) 12:42:00 ID:fvrSVk2A
久しぶりに更新キタ!
続き期待!

249■■■■:2009/01/28(水) 19:21:12 ID:CAUvc.wk
正直いまどのシリーズよりも期待してる

250■■■■:2009/01/29(木) 01:20:12 ID:pNwxvixU
まさか神裂とは…上条嫁候補じゃ4番目くらいだと思ってたが・・・

251■■■■:2009/01/29(木) 13:37:16 ID:UHvlOwag
おお、神崎か・・・TVでもねーちん今がんばってるよね

252とあるスーパーの姫神秋沙1/2:2009/01/29(木) 22:25:56 ID:4hbHmgG.
「お、姫神じゃねーか。珍しいな」
「……!」
 声をかけると、姫神は首だけで勢い良くこちらを振り向いた。歩いてくる上条を見つけて身体ごと向き合う。
「姫神もここ利用してたんだな。その割には今まで会わなかったけど」
 ここ、とは二人がいる業務用スーパーだ。最寄のスーパーからさらに歩くが、なんたって量が多く安い。ジャガイモが大袋で売られていたり、冷凍肉がキロ単位で売られていたり。一升瓶のようなマヨネーズはいつみても度肝を抜かれる。
「……上条君。どうしてここに」
「どうしてって、買い物以外ないだろ。この上条さんちの家計ははらぺこシスターまで居やがるからエンゲル係数増大中なんです」
 上条はいつもどおりの学生服だ。ボタンは全て外しており、中からオレンジのTシャツが覗いている。
 一方、姫神はいつもどおりの巫女服……ではなく、トップスにTシャツと薄手の白ジャケットを合わせ、ボトムスは細身のデニム。長い髪は髪留めでひとまとめにされていた。どことなく所帯くさいが、
(……いっつも長いスカート履いてっけど、脚キレーだなこいつ……)
「……どこを。見ているの?」
「いっ、いや別に! ……そういう非女神さんはなんでここに? 実はインデックス並みに食うとか?」
「……違う。家に近いのと、あと純粋にお得」
「お得って、お前こんなに食えるの? ……それとも自宅で食い倒れる気か?」
 姫神の隣にあるカートは、やたらデカイ玉葱の袋やほうれん草の山が出来ている。明らかに一人で食べる量では無かった。
「……玉葱は。お味噌汁にもカレーにも使える万能野菜。ほうれん草は。一度茹でてから冷凍すると便利」
「ふぅん……やっぱりお前家事出来るんだな」
「……その反応は。そこはかとなく馬鹿にされてる気がする」
「してねーって。弁当も美味かったし」
「……………………」
 姫神さんが背中をかばったのは何故だろう。
「……そういう上条君は。なんで学生服」
 訝しげに上条の格好を眺める。
「いつも学ランじゃないと。駄目な人?」
「昭和の応援団か。いや、学校帰りにちょっとドタバタに巻き込まれてな」
「……やっぱり。貴方はそういう人」
「どういう人だオイ。……いやゴメン、聞きたくない」
 頬に擦り傷があったり、学ランの裾に銃弾が抜けたような跡があるのはそういうことなのだろう。
 上条が姫神の隣に並んで、なんとなく二人で店内を物色する。
「ていうか、お前金はあるんじゃねーの? そんな主婦の節約術みたいなことしなくてもいいんじゃ?」
 姫神は少し考え、
「お洒落。したいから」
「……はい?」
「いつも。巫女服ばかり。だったから」
「……趣味で着てたわけじゃなかったんだな、巫女服。ならバイトとかはして……いや、いい」
「やっぱり。そこはかとなく馬鹿にされてる。バイトは。お正月だけなら」
「正月?」
「巫女さん」
「……そーですか。いや、別にどーでもいいけど。俺もしてねーし」
 というか、そこに居るだけで店が敷地ごと抉られる程の攻撃をされたり大量のシスターが流れ込んできたり女の子が落ちてくるような人間を採用する職場もないだろう。
 上条はワゴンに乗っていた二キロくらいありそうなジャガイモの袋手に取り、姫神のカートに乗せた。

253とあるスーパーの姫神秋沙2/2:2009/01/29(木) 22:27:17 ID:4hbHmgG.
「……なんで。私のカートに」
「いや、とってくるのめんどくせーし、俺が持つからいいだろ?」
 姫神の持つカートの取ってを奪い取り、その時少し、手が触れた。
「……。そう」
「……姫神? お前、顔赤くなってないか?」
「……そんなこと。ない」
 そう言う姫神は上条から顔を背け、ぼぅっとした目で化物みたいな豆腐を見ている。
「……お前、家はこの近くなんだよな?」
「……そう。だけど」
「風邪引いたときとか呼べよ。折角近場に引っ越したんだし。看病くらいしてやるから」
 姫神が、足を止めた。
「……迷惑に。なるから」
「そんなこと気にしてんじゃねーよ」
「……でも」
「でもじゃねぇ、困った時はお互い様だろ。俺が風邪ひいた時は助けてもらうかもしれねーし」
「……。分かった」
「あのシスターさんに看病任せたら酷いことになりそうだし……って姫神!? 早足でどこにいかれるのですか!? 上条さんはもう少し野菜コーナーを見て行きたいのですがー!?」



「そういや姫神、弁当のてんぷら、あれのレシピ教えてくれねえ?」
「……。そう」
「お、姫神、コンソメが特売だってよ」
「……。そう」
「……ジェームズ・ワン監督のサイコホラーと言えば?」
「……。そう」
「…………」
 鮮魚コーナーを越え、冷凍食品の棚が並ぶあたり。姫神はぼんやりとカートを押していた。
「……俺、何かしたか?」
「……え。なんて。聞こえてなかった」
「俺、何かお前に嫌われるようなことしたかって聞いてるんだけど」
「し。してない。大丈夫。気にしないで」
「……いや、明らかに何かおかしーだろ、お前」
「……大丈夫。だから」
「ふぅん……そうそう、今日の弁当のてんぷらだけどさ、あれレシピ教えてくれない?」
「……。てんぷら?」
「ほら、アレって弁当なのにサクサクしてただろ。レシピ気になって」
「……あれは。小麦粉と卵に。炭酸水を混ぜてる」
「炭酸水って……コーラか何かでも入れるのか」
「違う。お酒を割るための。味の無い炭酸水が売ってる」
「ふぅん……今度試してみるか」
 上条は冷凍コーナーの中から凍った肉まんの徳用袋を手に取り、
「……。なら」
「? なんだ姫神?」
「てんぷら。教えてあげるから。……部屋。来る?」


続かない。

254■■■■:2009/01/29(木) 22:41:37 ID:4hbHmgG.
なんかふと思いついて勢いで書いた
反省しかしていない。
……ああもうなんだよこの台詞だらけに三点リーダだらけ……!

255■■■■:2009/01/29(木) 23:31:40 ID:fuGeMje2
すげぇぇぇ!非女神さんがヒロインしてる!!!
GJでした!

256■■■■:2009/01/29(木) 23:52:52 ID:1DmrgUSo
姫神はやれば出来る子なんです!

257■■■■:2009/01/29(木) 23:57:16 ID:fg3VrBwI
問題はその出番を与えられていないことだ…

258■■■■:2009/01/30(金) 06:37:17 ID:ARCFDXFc
続け!!!!

259■■■■:2009/01/30(金) 14:25:18 ID:G.Nzu44A
もう■■なんて呼ばせない

260■■■■:2009/01/30(金) 21:39:56 ID:kDP4FcXQ
本スレで自作SSを書いたと発言したものだが。エロ分全くなしの自作を
投稿するのはここでいいのか?
あとぶっちゃけると序盤で上条さんが逝ってしまうのだがどう思う?
ダメと言うなら両親上条×美琴という設定とともに変えたいから
意見を聞きたいのだが…

261■■■■:2009/01/30(金) 22:43:11 ID:jDVi4d1c
姫神も実は美人設定だしね

>>260 
あってる。この板の住人になら受け入れてもらえると思うが・・・

262■■■■:2009/01/30(金) 23:17:22 ID:kDP4FcXQ
≫260です
とりあえず冒頭を投下してみます。
皆さんの感想とかで設定変えたりするのでよろしくお願いします。
ちなみに上条さんの嫁は私が御坂美琴至上主義だったりするので
御坂さん嫁設定で行きたいと思います。
まぁでももし皆さんの反応が悪かったらこの投下を読み切りにして
やりなおしますよ。
と、ここまで逃げ道全開後ろ向きではじめますが。
1つのレスに書き込む文字の量って何文字くらいなんですかね?

263■■■■:2009/01/31(土) 01:17:00 ID:D4y7Ickc
>>260
こんなディープなとこ未成年いないと思うんだ(居ても染まってるだろう
エロでも何でも問題無いと思われる。どんどん投下して欲しい

264252:2009/01/31(土) 09:00:09 ID:lPk0XSL2
えーと、ちょっと上で姫神のSS書いた人なんですが、
感想が嬉しくて姫神清教の俺はホイホイ続き書いちゃったんですけど、
「これはもうSSじゃねーよ短編だよ」ってくらい分量があるんです。
姫神と上条がてんぷら揚げてるだけなのに。
そういうのって、ここに投下してOK?
最低でも6レスくらい使っちゃいそうなんですが……。

265200:2009/01/31(土) 09:48:26 ID:xWj/oWtM
>>264
前スレでは連続投下で24レス(SSは20レス)したのもあったから、(もっと大量投下もあった)

事 前 告 知

しておけばいいと思う
およそでいいので使用レス数を予告してから投下を始めれば途中で割り込みをされることも無いでしょうさ

という訳で投下カモン             ∧
                         (゚、。`∧
                         ノ  (゚、。`フ
                         (uu ,,(uu ,,)o

266260:2009/01/31(土) 14:09:01 ID:bkyCxIrg

冒頭投下します、使うレスは1か2くらいだと思います

267とある灯火の世界:2009/01/31(土) 14:21:45 ID:bkyCxIrg
私の名前は上条 灯花 
薄い茶髪の癖っ毛な髪(色は母親で癖があるのは父親似だ)と黒い瞳をしている。
学校は、お父さんも通っていた普通の高校に通っている。

レベル0の上条当麻とレベル5の上条美琴(旧姓御坂)を親に持っている、この二人が結婚するとき周りは相当騒がしかった(らしい)
そりゃまぁ、お嬢様学校の常盤台中学を卒業したレベル5とどこにでもいる冴えないレベル0が結婚したのだから大騒ぎだろう。
小さい頃お母さんに何度か当時の話を聞いたことがあったのだが
「大変だったのよ、父親が親ばかでねー。あと一人後輩がうるさかったなー」
としか答えてくれなかった。
でもその表情にはどこかもっと苦い声音が混じっていた。
そしてある日その質問をしたら話が終ったあとにボソッっと
「それはもう凄い戦いだったわ」
と言ったのを聞いたことがある

ちなみにお父さんの仕事は、知らない。1か月くらい家にいることもあれば、1か月以上帰らないこともある。
ただ時々怪我をしている事がある。小さい時は、よくその怪我を心配したものだ。
そんな父の大きな特徴は、一言で表せば不幸!
家の中を歩いたら箪笥の角で足の小指を強打したり、買い物に行ったら自分の目の前で売り切れるなんて日常茶飯事。

私は、不幸にも父親に似てしまったらしく。レベル0だった。それも学園都市の優秀な時間割り(カリキュラム)をもってしても鉛筆一本さえ動かせないほどに、そしてここも父親に似たのかとにかく不幸だった。例えば道を歩けばガムを踏み、財布を落としたり。

そんな私には妹がいる、
上条 美紀
こちらは母親に似たらしく、電力を操るエレクトロマスターのレベル5だった。
こちらは母と同じ常盤台中学に通っている。

そんな姉妹でも不公平な境遇にも不幸を感じつつも私は今日も普通の日常が始まった…

268とある科学と竜の出会い:2009/01/31(土) 16:12:23 ID:CdYY9KOg
「ドラゴン?」
結標が言う。疑問に思うのも当然だろう自分たちが戦っていた連中以外の組織があったのだから。
「このぐらいで驚いてンじゃねえよ」
海原が続く
「まあ、確かにまだ組織があっても不思議じゃないですからね。それで土御門どんな情報があるんですか?」
「ああ、どうやらこいつらはアレイスター直属の実行部隊で、メンバーは俺たちと同じ四人らしい。内レベル5の第六位瞬間氷結が所属してるみたいだ。」
「そンでそいつらはどこにいるんだ?」
土御門が黙る。

269■■■■:2009/01/31(土) 16:19:39 ID:m4Lzo64M
勝手にレベル5増やしたら不味いだろ
6位がまだ未登場とは言え。

270■■■■:2009/01/31(土) 16:28:19 ID:HL818SEU
俺はあくまでここの作品と見ればいいと思う・・
作者が書こうと思うなら続ければいいかと

271■■■■:2009/01/31(土) 16:29:25 ID:CdYY9KOg
>>269
すまん出直してくる。レベル5の青ぴが見たかったんだorz

272■■■■:2009/01/31(土) 16:58:33 ID:CdYY9KOg
連レスすまんレベルを下げてかいてもいいか?
何かアドバイスあったらいってくれ

273■■■■:2009/01/31(土) 17:14:32 ID:Z9T9Te9Y
どうも、とある灯火の世界
を書いたものです。誤字ありますが、皆さんの感想をお聞きしたいです。
コレが初めての自作なのでアドバイス等よろしくお願いします

274■■■■:2009/01/31(土) 20:27:10 ID:bHL/E7ZA
冒頭だけで感想って言われても
しいて言えば文章のつながりが薄い気がする
説明は一気に出すとうっとおしい上にその段落で何を出したいのかわかりにくくなってばらばらな印象を受ける
情報は会話とかに少しずつ混ぜて説明臭くなくすと物語っぽくはなる

275とある科学と竜の出会い:2009/01/31(土) 20:28:54 ID:CdYY9KOg
「ああ、どうやらこいつらはアレイスター直属の実行部隊でメンバーはおれたちと同じ四人。!!・・・幻想殺し複製計画だと!?」
「なァンだその幻想殺しってのわ?」
「そうかお前と結標は知らなかったな。幻想殺しはあらゆる異能の力を消すことができる能力だ。そう、お前と戦って勝利した男のことだ」
一方通行から明らかな殺意が放たれている。
「ははははははははァ最高じゃねえかあいつと同じ能力の奴と戦えるなんてよォ」

276■■■■:2009/01/31(土) 20:30:29 ID:CdYY9KOg
こんなかんじでどうだ?
やや結標がスルーされてる気がするが・・・

277■■■■:2009/01/31(土) 20:47:57 ID:hDgzVY2s
>>273
文章のことに関しては>>274に同意。
設定に関しては「レベル5だった」っていうのが少し引っかかる。
最初に開発を受けた時点でレベル5ならその時点で美琴を軽く越えてるし(美琴はもともとレベル1)、
美琴と同じように努力したなら「レベル5だった」っていう表現は適当ではない。

>>276
感想を求めるなら、もう少し書きためてから書き込んだ方がいいと思う。
それでも強いてあげるなら地の文が足りない気がする。
>>275の最初の行は土御門が何かデータを見ながら喋っている、っていうのは伝わるけど、
具体的に何を見ているのかの説明は必要。

278■■■■:2009/01/31(土) 21:27:34 ID:CdYY9KOg
>>277
ありがとうございます!
初めて書いてるので下手かもしれませんがよろしくお願いします。

279とある科学とドラゴンの出会い:2009/01/31(土) 21:58:46 ID:CdYY9KOg
やたらとテンションが上がっている一方通行を無視して、土御門は続ける。
「あと使われていた施設がシスターズの作られた場所らしい。この『滑空回線』にある情報はこれだけだ、とりあえず調査に行って見ようぜ」

研究所前
「開いてるみたいだな」
土御門が戸をあける。
「全く物好きなもんだァなこんな所で、また実験なんて」
中には行っていくと大きなホールのような所に出た。
「妹達を作るための機械があった所みたいだな。なんだ!?」
突然上からライトが照らされた。
「わざわざご苦労なこったなグループの皆さん」
「誰だ!」
土御門が叫ぶ。
「お前は!上条当麻か?」
影から出てきた人物は、そう『上条当麻』とうり二つの人物だった。

280■■■■:2009/01/31(土) 22:02:02 ID:CdYY9KOg
すみません途中送信してしまいました。orz
次は明日あたりに下記にきたいと思います。

281■■■■:2009/01/31(土) 22:16:55 ID:vo/j5Bdo
アドバイスありがとうございます!
最初から文章練り直して、もっと書きためてから来ます。

282とある能力者の暗躍:2009/01/31(土) 22:32:00 ID:Stz/hb2E
上条当麻と土御門元春は友人の少年を見つけて声をかける。
「お、青髪ピアスじゃねーか。何かの帰り?」
「うん、霧ヶ丘付属の研究所で研究用のサンプルとられてきたところや」
「にゃ〜無能力(レベル0)と言っても学園都市に3人しかいない肉体変化(メタモルフォーゼ)。
稀少(レア)だからにゃ〜」
その後彼らは何て事のないいつもの会話(バカトーク)をして別れた。
青髪ピアスは道を曲がって一瞬通行人の死角に入るとすぐに出てきた。
全く別の少女の姿となって。

月詠小萌はかつての教え子の少女を見つけて声をかける。
「あれ〜誘波ちゃんですかー?久しぶりなのですよー」
「あ、小萌先生じゃないですか!お久しぶりです!!」
「パン屋での生活は慣れましたかー?」
「えぇ、まだ大変ですけど大分」
その後彼女らは近況報告をして別れた。
誘波は死角へと消してまた現れた。
彼らの知らない姿をして。

その者の能力は肉体変化(メタモルフォーゼ)。だが無能力(レベル0)などではない。
大能力(レベル4)。この学園都市で7人を除きトップの能力。
その者はこの能力を使って多くの人間になりすまし、表と裏を行き来している。

上条当麻らは知らない。
彼らの知る彼は偽りの彼だという事も、本当の彼を知らないという事すらも。

その能力者は笑う。
背に孤独を背負いながら。

283■■■■:2009/01/31(土) 22:34:13 ID:/lIwRe8Y
…なんつーか、ドラゴンの人は
やめた方がいいと思うよ。
誤字だらけだし日本語としておかしい所も多いし。

正直、人に見せられるレベルじゃないと思う。
まあ、投稿するのは自由だけど。

284■■■■:2009/01/31(土) 22:35:30 ID:O0wEHWO6
雰囲気がいい感じだ〜
フェードアウトというか区切り方が余韻を残す感じなのは大切ですね

285■■■■:2009/01/31(土) 22:39:29 ID:Stz/hb2E
どうも、上の「とある能力者の暗躍」を書いた者です
シリアスな青髪ピアスのssを掲載したいと思い序章を書いて載せたのですが
連載しちゃってよろしいでしょうか?

286■■■■:2009/01/31(土) 22:47:18 ID:O0wEHWO6
>>285
じゃんじゃんお願いします
プロローグ的にいい感じなので

287■■■■:2009/01/31(土) 23:17:44 ID:Stz/hb2E
でわお言葉に甘えて明日から連載したいと思います
結構長くなると思いますが、どうか最後まで読んでください

288とある科学とドラゴンの出会い:2009/01/31(土) 23:58:47 ID:CdYY9KOg
「正解のようで正解じゃないな、俺は献体番号2596番、まあ番号で呼ばれるのもイヤだから上条錬魔とでも呼んでくれ」
「なんだ、クローンか土御門さっさとあいつを捕まえて帰ろうぜ」
電極のスイッチを入れながら一方通行はだるそうに言った。
「言ってくれるじゃないかロリコン」
錬魔も負けずに言い返した。
「てっめえ絶対ブッ殺す」
一方通行は、近くに落ちていた瓦礫を高速で投擲した。
しかし、瓦礫は見えない壁に防がれたように消滅した。
「まあ、今日は挨拶代わりだまた会おう。生きていればの話だがな」
次の瞬間二十機程度のパワードスーツが壁を突き破って、入ってきた。
「そいつらは、ESPジャマーが搭載された特注品だ、がんばるんだな」
錬魔は笑いながら去っていった。

289■■■■:2009/02/01(日) 00:36:17 ID:xRn8W/Mk
最初から青ピの部分を省いて目を通し直してみたけど、誤字脱字以前に原作をもう少し読み込んだほうがいいと思った。
あくまで俺がそう「思った」ってだけであって、決して客観的な評価ではないけど、
・登場人物の台詞、やり取りに違和感
・用心深い土御門が「とりあえず」調査をするとは思えない
・施設に入ったあとの行動が無用心
・ESPジャマーは存在しない。AIMジャマーなら存在する。
……他にもあるけど、一応この辺りをあげておく。

で、最後に一つだけ。
「メアリー・スー」という言葉を調べておくことを念のためおすすめする。

290■■■■:2009/02/01(日) 00:38:26 ID:Ow1hE8kQ
一方さんの口調おかしいし、ESPじゃなくてAIMだろ

291HAO:2009/02/01(日) 01:38:58 ID:wE7X4VJs
ちょくちょく書き込んでいるので、はじめましてというのも変なのですが、はじめましてと言っておきます。
とりあえず、HAOと名乗っておきます。
これから『とあるお嬢の看病奮闘記』という作品のプロローグを投下させてもらいます。
ヘタな作品ですが、気が向いたら見てやってください。

292とあるお嬢の看病奮闘記:2009/02/01(日) 01:40:21 ID:wE7X4VJs
「う〜……頭痛いぜ……グラグラする……」
上条当麻は絶不調の身体を引きずりながら下校の徒にいた。
上条当麻は風邪をひいていた。
それもかなり酷い状態だ。
昨日の晩辺りから少々体調不良を訴えていたが、「まあ、一晩すれば良くなるだろう」という甘い考えは簡単に裏切られ、朝起きたら病状はさらに悪化していた。
朝から病院に行こうかとも思ったが、最近出席日数がヤバそうに思えたので、無理を押して学校へ行き、学校が終わってから病院へ行くことにしたのだが、やはりというか、こんな時にもいつもの不幸体質が働いてか、なんやかんやで病院の診察時間を過ぎてしまい、診てもらう事が出来ず帰宅の徒につくこととなった。
かなりの高熱が出ているようで、意識が朦朧として足取りが重い。
「(晩飯はどうするかな? さすがに買い物して帰る気力体力はありませんよ。冷蔵庫の中に何かあったかな? あー、でも薬は買っておきたいな。家にあった薬は全然効きませんでしたから、もっとマシなのを……」
朦朧とする意識をなんとか踏み留めながら、これからの事を思考していると、
「―――って何回も呼んでるのにスルーすんなぁぁぁぁ!!」
壮絶な怒声と共に10億ボルトの電流が、上条に向かって問答無用に放たれた。
「―――っ!?」
咄嗟の出来事、しかも絶不調な状態で背後から襲撃されたのにもかかわらず、上条は右腕を突き出して電撃を無効化する。
もはや日常となってしまった、ビリビリ中学生こと御坂美琴とのやりとりは、身体が完全に覚えていた。
しかし、
「(あ……ヤバ…………)」
残り少なかった体力は、今の咄嗟の行動で使い切ってしまったようで、上条の身体から力が抜ける。
「全く、何時も何時も無視してくれちゃって……」
美琴が何か言いながら近付いて来るが、何を言っているのか上条にはよく聞き取れない。
「ちょ…と……て…の……」
「(……不幸だ……)」
そこで上条当麻の意識は途切れ、ゆっくりとその場に倒れ込んだ。

「へっ?」
突然の事に、美琴は一瞬何が起こったのかわからなかった。
電撃をいつものように無効化された、にもかかわらず、上条当麻は倒れた。
「…大丈夫!? ねぇ、ちょっと!!」
普段から、「ちょっと直撃食らってぶっ倒れろ!」みたいなことを言ってはいるが、実際本当に倒れられるとさすがに驚く。
倒れた上条を助け起こし、仰向けにして頬を軽く叩いてみるが反応は薄い。
「って、凄い熱じゃない!?」
頬に触れた際、上条の状態にようやく気付いた美琴だが、突然のことに大混乱。
「えっと、えっと、えっと……」
思考が上手く働かない。
何をどうすればいいのかわからず、ただただあたふたするのだった。

293HAO:2009/02/01(日) 01:43:12 ID:wE7X4VJs
とりあえず、プロローグです。
この後、美琴が上条さんの看病をするわけなのですが、この話は二パターンの展開を書こうと思っています。
1つは、美琴一人で上条さんを看病する、『いちゃいちゃ(?)看病編』。
もう1つは、御坂妹が登場して美琴と御坂妹が看病バトル(?)を繰り広げる、『ドタバタ看病編』です。
一応両方書こうとは思ってますけど、書き切れるかな?
とりあえず、どっちを先に書こうか考え中。

294■■■■:2009/02/01(日) 03:04:39 ID:ygBPbVJU
とある科学とドラゴンの出会いの人に一言

書き方については上手い下手の個人差があるから仕方ないと思うけど
クローンである以上『幻想殺し』を超えるのはマズイかと・・・瓦礫消滅とか
クローンの性格については「上条当麻」との差異があってもいいと思う。

あとは・・・
2500人以上いるクローンに一人一人名前つける気かーーー!!(笑)
ぐらい

295■■■■:2009/02/01(日) 03:55:37 ID:e.tes8xE
>>293
いちゃいちゃが見たいな

296■■■■:2009/02/01(日) 06:16:06 ID:ttVjipbg
>>293
いちゃいちゃを先にでお願いします

ドラゴンの人
内容はともかく、地の分をもっと有効に使って会話のぶつぎり感をなくせば読みやすくなると思うよ

297■■■■:2009/02/01(日) 09:38:12 ID:3SBbQ8oc
>>290>>294>>296
アドバイスありがとうございます。
注意点をなおしてより良いものとしていきたいと思います。

298■■■■:2009/02/01(日) 10:10:57 ID:3SBbQ8oc
>>289
もおとしてましたすみせん
いろいろだめなところがあるようなのでまた書き直してからきます。
すみませんでした

299とある能力者の暗躍:2009/02/01(日) 13:45:57 ID:NlK039AU
窓のないビル。
核兵器ですら壊すことは不可能なその要塞の中で一人の人間が逆さに浮かんでいた。

アレイスター=クロウリー
世界最低の魔術師であり世界最高の科学者。
かつて魔術の頂点に立ち、今は科学を統べる者。
そんな男の前で一人の人間が立っていた。

本名不明、性別不明、年齢不明の肉体変化(メタモルフォーゼ)の大能力者。
裏の世界に生き、彼の存在を知る者はこう呼ぶ。
『ジョーカー』
ありとあらゆる数(ひと)に化け、切り札を意味する名。
主な任務は学園都市の内外を問わず危険人物の監視。

その者の前でアレイスターは口を開く。
「・・・任務はどうだ?」
ジョーカーは答える。
「幻想殺し(イマジンブレイカー)と多角スパイの監視の事か?問題は無い」
アレイスターは押し黙る。
彼はこの能力者が御せない。
ジョーカーが悪人や善人だからではない。彼はこの二つの違いは切るカードが異なる程度にしか考えない。
どちらでもないからだ。奴に大切の物がないからだ。
だが無いのならば作ればいい。
土御門に日常を与えたように、一方通行(アクセラレータ)に打ち止め(ラストオーダー)を与えたように。
彼は奴に友人という宝を与えようとした。しかし彼らのように成功しない。依然どちらでもないままだ。
(・・・まぁ構わない)
アレイスターにとってこの程度の事は余興に過ぎない。
(例えここでジョーカーが裏切ったとしても問題は無い。動き出した歯車(プラン)は止まらない)
前置きはこの程度にして本題に入る。

「ジョーカー、やって貰いたい任務がある」

300とある能力者の暗躍:2009/02/01(日) 13:50:18 ID:NlK039AU
窓のないビル。
核兵器ですら壊すことは不可能なその要塞の中で一人の人間が逆さに浮かんでいた。

アレイスター=クロウリー
世界最低の魔術師であり世界最高の科学者。
かつて魔術の頂点に立ち、今は科学を統べる者。
そんな男の前で一人の人間が立っていた。

本名不明、性別不明、年齢不明の肉体変化(メタモルフォーゼ)の大能力者。
裏の世界に生き、彼の存在を知る者はこう呼ぶ。
『ジョーカー』
ありとあらゆる数(ひと)に化け、切り札を意味する名。
主な任務は学園都市の内外を問わず危険人物の監視。

その者の前でアレイスターは口を開く。
「・・・任務はどうだ?」
ジョーカーは答える。
「幻想殺し(イマジンブレイカー)と多角スパイの監視の事か?問題は無い」
アレイスターは押し黙る。
彼はこの能力者が御せない。
ジョーカーが悪人や善人だからではない。彼はこの二つの違いは切るカードが異なる程度にしか考えない。
どちらでもないからだ。奴に大切の物がないからだ。
だが無いのならば作ればいい。
土御門に日常を与えたように、一方通行(アクセラレータ)に打ち止め(ラストオーダー)を与えたように。
彼は奴に友人という宝を与えようとした。しかし彼らのように成功しない。依然どちらでもないままだ。
(・・・まぁ構わない)
アレイスターにとってこの程度の事は余興に過ぎない。
(例えここでジョーカーが裏切ったとしても問題は無い。動き出した歯車(プラン)は止まらない)
前置きはこの程度にして本題に入る。

「ジョーカー、やって貰いたい任務がある」

301■■■■:2009/02/01(日) 13:54:26 ID:NlK039AU
すみません、一度目が上手く送信できなかったようなので二度目を送ったら・・・
駄文を二度も申し訳ありません

302とある能力者の暗躍:2009/02/01(日) 15:51:05 ID:NlK039AU
「ジョーカー、やって貰いたい任務がある」

アレイスターは続ける。
「二週間前、一人の魔術師がこの学園都市に侵入した」
ジョーカーは黙ったまま次の言葉を待つ。
「その魔術師の討伐及び回収をして貰いたい」
そこでジョーカーはやっと口を開いた。
「魔術師の討伐?そういう任務なら『ヤツ』や『グループ』の魔術師を使えばいいだろう。
科学側の能力者の俺が手を出したらマズいんじゃないのか?」
ジョーカーはまくし立てるが焦ってるようには見えない。むしろ冷静に分析しているようだ。
「もうすでに魔術側との争いはおきている。今更問題を起こしたところで衝突することには変わらない」
アレイスターは一言区切って続ける。
「『ヤツ』も『グループ』の連中も別件で手が空いていない。それに『グループ』を使わないのには訳がある」
ジョーカーは口を出さずに聞いている。
「三日前、イギリス清教の魔術師が数人派遣され、この任に就いた。そして・・・」
一瞬だけ口をつぐんでアレイスターは話す。
「・・・全滅した」
ジョーカーの表情が少し動いた。さすがに少し驚いたらしい。
「わかったな?『ヤツ』ならともかく能力(ハンデ)を負った土御門が勝てる相手ではない」

303■■■■:2009/02/01(日) 21:43:27 ID:wPVkPq9s
何も書いてない俺が言うのはなんだけど書き手さんには
・投下宣言
・投下終了宣言
・ある程度書きためてから投下する
の三つぐらいはマナーなもんで守って欲しい
特に終了宣言がないと次の人が書き込んでいいのか分からなくなるし


あと過去ログ見てたらよさげな物があったので貼っとく

>禁書風味考察より抜粋。書き手諸氏は参考程度にどうぞ。

>・原作は基本、当麻視点三人称文体。
>・地の文では基本的に日本人は名字、それ以外は名前。
> 名字の重なる連中は名前。メインが名字でそれ以外名前ってパターンも有。
> ex)土御門/舞夏、美琴/御坂妹/美鈴
> 基本が当麻視点だからそうなってるっぽいので、オリキャラ主人公などの場合はこの限りではない。
>・地の文でも時折くだけた表現が用いられる。
> ex)〜のような→〜っぽい
>・擬音語は単体で使わない。文の一部に。
> ex)バギン!!という破砕音で、上条は右手が何かを破壊(ころ)したことに気が付いた。
>・霊装、能力名等の強調部は二重鉤括弧『』がつく。電話とかで会話が『』の場合は鉤括弧「」。
>・オリキャラ有の場合は程よく妙な名前及び口調が要ると思われます。口調は文に表さず地の文で補足するのも有り。
> ex)コピー用紙をそのまま吐き出すかのような口調
>・カタカナ名前の繋ぎは等号=。

>・禁書っぽいルビ。固有名詞以外の部分にも有るとなお禁書風味。ここらへんはセンス任せかな?
>・ルビ部分は平仮名、片仮名、英字のみにするとルビっぽい。
>・尚、能力や霊装の名称は「漢字四字+ルビ」。幻想殺しは正体不明なので除外、吸血殺しも同類?

>・地の文でのキャラの呼称。名前以外で特定人物を示す表現が多用されているのも禁書味。
> ex)銀髪シスター、ツインテール、ビリビリ
>・また、各人物間の呼称や、特定人物の口調・呼称は結構注意点かも。特に一方通行やインデックスはWikiを参考にするヨロシ。
>・人物の外見に関する描写は詳しい部類に入ると思う。尤も、魔術側に関しては服装に意味があるからだろうけど。
>・所々に近未来アイテム有。魔術関連は元になる伝承があると禁書感up。
>・各章サブタイトルは英題付き。英単語間の半角スペースは半角アンダーバー_で。巻ごとの統一性はあったりなかったり。
> ex)統一有:一巻及び三〜七巻 ex)第一章 黒の騎士団 Lelouch_of_the_Rebellion

>・俺は最初からクライマックスだぜ!  訳)一文目が大事です。

>以下は推奨事項。
>・傍点は範囲を引用符“”で閉じて代用すると良いかも?
>・ルビは振りにくいので括弧()で。
>・沈黙や間は三点リーダ…で。中黒・の連続だと字数嵩むし隙間開くし見目麗しくないですよ。
>・ダッシュ―は2つ以上重ねるべし。

>重ねますが、これらは「文章をこんな感じにすると手っ取り早く禁書っぽいヨ」という趣旨なので、そこんところ注意して下さいな。

304■■■■:2009/02/01(日) 22:49:53 ID:p4Xh7uMU
なんか流れが速いねー。
>>252>>253の続き行きます。終了したら宣言しますんでー

305とある上条と姫神秋沙:2009/02/01(日) 22:51:51 ID:p4Xh7uMU
 業務用スーパーという特殊性か、一般的な学生の姿は少ない。むしろ喫茶店やファミレスの制服が目に付く。メイド服からエプロンだけ外したような格好の女の子が二人の脇を通り過ぎた。
「部屋って……」
「部屋なら。作り置きのめんつゆもある。天丼にしてもいい」
「いや、でも一人暮らしの女の子の部屋に上がりこむっていうのも……」
「大丈夫。信用してる」
「さ、流石に不味いような……」
「それに。看病してくれるなら。家の場所くらい知っておかないと」
 思いつく言い訳を全て並べ終え、う、と上条は言葉に詰まる。というか、
(なんだこの妙な雰囲気……!?)
 抵抗がある、というより抵抗しないと流されてしまいそうな空気がある。
「そっ、そうだ、インデックスにエサやらないといけないから! とりあえずまた今度な!」
「……。そう」
 いつもの無表情で姫神は返した。しかしなんでだろう、僅かに下を向いて、肩を落としている気がする。
「悪い姫神、またいつか機会作るから……っと、電話だ」
 ポケットの中の携帯が振動していた。開けば『土御門元春』という名が表示されている。
「もしもし、土御門? どうした?」
「やーかみやん! 今日鍋しないかにゃー?」
「……鍋?」
「そ! いやー、舞夏の奴が廃棄食材を貰ってきたんだが、賞味期限がギリギリでにゃー? 量もあるからインデックス連れて来てもいいぜよ?」
 それは家計的に物凄く助かる。それに舞夏はいわば料理のプロである訳だし味の保障付きだ。
「ああ、分かった。……なぁ土御門、さらに一人追加しても大丈夫か?」
「うん? 問題なしだけど誰かにゃー?」
「ちょっと待ってくれ」
 携帯のマイク部分を手で塞ぎ、少し先を歩いていた姫神に声をかける。
「なぁ姫神、土御門が鍋やるらしいんだけどお前も来る?」
「……。お鍋」
「ああ、無料だってよ」
「お邪魔じゃ。ないのなら」
「了解、土御門? 姫神も来るってさ」
「……にゃー? かみやん、今どこにいるぜよ?」
 電話口から訝しげな土御門の声。確かに姫神と学校外で会うようなことは珍しかった、だからそのせいだろう。
「スーパー。買出しの途中で姫神に会ったんだよ」
「スーパーならシメのうどんを頼むぜい。さすがにうどんまでは常備してないのにゃー」
「了解、他に何か買うものあるか?」
「それなら」
「…………!?」
 いつのまにかすぐ傍まで来ていた姫神が会話に割り込んでいた。電話に口を近づけて喋りだす。
(ちっ、近っ、近いって……!!)
 丁度上条が姫神の頬に口付けするような形になってしまっていた。化粧気が無いにも関わらずその肌は滑らかで、病的なほど白く、そこに紅い唇が映える。シャンプーとは違う、けれどどこか懐かしいような匂いがした。
「それなら。てんぷらを持っていくから」
「にゃー? 姫神か? そんなに気を使わなくてもいいぞ?」
「……逆に。何も持っていかないのも。気分が悪い」
「そうかにゃー、それなら頼むぜい」
「……。わかった」
「という訳でかみやん、うどん十玉くらい頼んだぜーい? ……かみやん? もしもーし」
「あ、ああ、分かった」
 一歩退いてから答える。けれど明らかに動揺していた。姫神も自分がしていたことに気付いたのだろう、頬を紅く染めていた。
「他に必要なものはないか?」
「んー特に無いかにゃー。ってかかみやん、もしかして姫神んちによってくのかにゃー?」
 姫神の方を見る。会話が聞こえていたのだろう、表情を変えないまま赤くなり何度も頷いていた。
「そういうことになりそうだ」
「……時に、かみやん」
 唐突に、土御門が声を低くする。その声はかつて御使堕しや、使途十字の事件に聞いた声で、
「……何か、あったのか」
「ちゃんとゴムは
「切るぞ」
 通話を切って携帯をポケットに仕舞った。

306■■■■:2009/02/01(日) 22:54:39 ID:p4Xh7uMU
「……。どうぞ」
「……ん、お邪魔します……」
 姫神が開けたドアをくぐった。入ってすぐの空間には台所や洗面台、そしてトイレや風呂のドアがある。新居独特の畳の匂いと生活臭が混じっていた。
「へー……綺麗にしてるんだな」
「……つい先日。引っ越したばかりだから」
 姫神の部屋は上条の寮から少し離れた場所にあった。どうも、季節はずれの引越しだったため学校の寮には空きが無かったらしい。外観はすこし古臭かったが、内装はずいぶん綺麗にされていた。
 台所にはいくつもフックが取り付けられ、そこにおたまやフライ返し、フライパンなどがぶら下がっている。コンロ周りも綺麗に掃除してあり、姫神の性格がうかがえる。
「……とりあえず。中で座ってて」
「ああ、悪い」
 靴を脱いで部屋に上がり、少し歩くと洗濯カゴが見えて、
「…………!」
「……そんな所で止まられると。私が通れない」
「あ、わ、悪い、俺何も見てないから!」
「…………?」
 フリルのついた赤いひもパンと、それに合わせたデザインのブラが思いっきり見えていた。正直インデックスのパンツならいい加減見慣れていたけれど、こんな可愛らしいデザインではないし、何よりブラのボリュームが段違いだ。
(ていうか無防備過ぎますよ姫神サン!! ……けど、姫神って案外着やせするタイプなんだなーってなに考えてるんだ俺……!)
 バクバク言ってる心臓を押さえ、なんとか体裁を保つ。すると後ろからバサバサバサーッという音が聞こえ、
「……見た?」
「な、何が?」
 振り向くと、姫神が慌てて下着を隠しているところだった。
「……。何でも。ない」
 二人揃ってどぎまぎしつつのれんを潜ると、次の部屋は和室になっていた。一つだけあるカラーボックスには教科書が仕舞われており、その上に学校鞄が置いてある。隣には箪笥があり、洋服はそこに仕舞っているのだろう。部屋の片隅にある和服掛けと巫女服が妙に和室と合っていた。
「あんまり物ないんだな……」
 小萌先生の部屋が綺麗になったらこんな感じかな、と上条は思う。
「お金。あまりないから。……服を着替えたら。下ごしらえ始める」
「着替え……って、えええ!?」
 上条が振り向くと――ジャケットを脱ぎ、エプロンの腰紐を結んでいる姫神がいた。
「……何か。期待するようなことでも」
「……いえ、何でもありませんですはい」
「じゃあ。始めるから。ついてきて」
「……はい」
 言われるがまま、姫神の後についていく。台所で手を洗うと、姫神はやかんでお湯を沸かし始める。開いたシンクで上条も手を洗った。
 お湯が沸くまでの間に、姫神は冷凍庫から海老と貝の剥き身を解凍する。海老の解凍が終ると殻を剥き、キッチンペーパーで水気を取った。
「……てんぷらを揚げる時には。まず水気をしっかり取ること。じゃないと。油が跳ねる」
「ふぅん……っと、お湯沸いてるぞ」
 姫神がまな板と包丁を取り出してシンクに置き、そのまま熱湯を注いで消毒をする。
 次にキャベツや玉葱、茄子やサツマイモなどを調理台に並べた。
「今日は。キャベツと玉葱。茄子と。サツマイモのてんぷら。それから海老天」
「……キャベツ? それに、玉葱もか」
「キャベツも。玉葱も。揚げると甘くて美味しい」
 貝の解凍が終わり、それの水気も取る。それから大き目の鍋にサラダ油とゴマ油を入れ火にかけた。
「……油は180℃。サラダ油とゴマ油を混ぜると。カラッと揚がる」
「……こんなに油使うのか? もったいなくない?」
「……油は。少ないと美味しくならない。私は。あれを使ってる」
 そう言って台所の隅を指差した。小さくしたドラム缶のようなものが置いてある。
「これなんだ?」
「……ろ過機。使用済みの油を。綺麗にする」
「……なんだか、すげぇ主婦してるのな、お前。お母さんみたいだ」
「……。お母さん」

307とある上条と姫神秋沙:2009/02/01(日) 22:55:47 ID:p4Xh7uMU
 記憶喪失の上条に、母親との思い出はない。ただ知識として知っている一般的な母親像や、数度会ったことのある『記憶に無い』母親の持つ空気、そういったものを、今の姫神は持っている気がしていた。
「考え方もそうだけどさ。そのエプロン姿とか、髪のまとめ方とか」
「……これだけ長いと。扱いも大変だから」
「ふぅん……その割りに、学校ではいつもストレートだけどな」
 体育の授業はもちろん、大覇星祭の中ですら姫神はいつもどおりの髪型で通していた。長い髪は手入れも勿論、日常生活ですら邪魔になる。それを通しているのは、
「……。綺麗って。言ってくれるかなって」
「ん、ごめん聞き取れなかった。なんだって?」
「……。なんでもない」
 姫神は赤い顔のまま、トレイに海老と貝を並べていく。
「ま、俺は今の髪型も好きだけど」
 やることもなく、手持ち無沙汰のまま、そう上条は呟いた。
「……聞こえて。た?」
「……何が?」
 話している間にもう油は熱くなっている。火を調整してタネの仕込みに取り掛かった。
「……衣は。薄力粉と。卵と炭酸水。薄力粉は。何度も振るうとさっくりしあがる」
 冷蔵庫から良く冷えた炭酸水と卵を取り出す。片手で卵を割り、炭酸水と一緒にボウルへ入れる。それを上条に手渡し、
「これ。溶いて」
「了解」
 上条が卵を溶いている間に、姫神が薄力粉を振るう。
「姫神、これでいいか?」
「……。大丈夫。貸して」
 ボウルの中に振るった薄力粉を半量入れて手早く混ぜる。残りも入れて、同じようにさっくりかき混ぜた。
「衣が粘り気を持つと。美味しく揚がらない。だから混ぜすぎないのがコツ」
 衣を作り終わって、次にキャベツ。一枚一枚洗った後、太い芯だけ取り除いてから一口大に切る。
「私は。キャベツを揚げているから。他の野菜の下拵えを。お願い」
「分かった、……野菜から揚げるんだな」
「……海老とか貝は。先に揚げると油を悪くする」
 姫神は菜箸の先に衣を付け、油に垂らした。
「油の温度は。衣を落としたとき。表面で散るくらいがベスト。ただし。火の通りにくいものは。もう少し低い温度で揚げる」
 落とした衣が油の表面で飛沫のようになった。
 姫神が野菜を揚げ、その隣で上条がそれを見つつ野菜を切っていく。空いた時間に油を切るためのキッチンペーパーの準備や、海老と貝の下拵えを進めていった。
 窓の外はいつの間にか日が暮れていて、気付けば一時間ほど経過していた。
(女の子の部屋で、二人並んでてんぷらの準備って……)
 随分盛り上がりが無い、と上条は思う。
(……いや、別に何を期待しているって訳でもないんですが)
「……野菜が終ったら。次は海老。魚介類は油が跳ねやすいから。薄力粉を塗してから。衣を付ける」
 この時点で、既に上条がやることは残っていない。姫神の手際を見ているだけだ。随分慣れた様子で海老の並んだトレイに薄力粉を塗し、衣を付けていく。
「……あとは。長年の勘」
「本当に主婦みてーだな、お前」
 海老の尻尾をつまんで油に入れる、と、
「……あっ、つっ……!」
 盛大に油が跳ね、姫神の手についた。
「ちょっ、大丈夫か姫神!」
「……ん。大丈夫。……」
 姫神の手を取って見ると、人差し指の腹が赤くなっていた。火ぶくれにはなっていないようで少し安心する。
「…………あの。上条君」
「……? なんだ姫神、他のところも火傷したのか?」
「……。手……」
 姫神と上条の視線が絡んだ。手を取ったまま、何故か動けなくなる。
(……ってなんですかコレ、何この甘い雰囲気――!!)
 何か。するの。とでも言わんばかりに姫神は上条を見つめている。対する上条は硬直して、もはや何がなんだか分からない。
「……」
 姫神は一つため息をついて、
「……。手。火傷してるから。冷やしてくれると。助かる」
「そっ、そうだよな、冷やさないとな!」
 上条が蛇口を捻り、姫神の手を握ったまま水に晒した。
「……。…………」
(って、だからなんなんですかこの空気ー!?)
「…………。…………」
(くっあっー!!)

308とある上条と姫神秋沙:2009/02/01(日) 22:56:21 ID:p4Xh7uMU
 もう日はとっくに暮れている。街灯のおかげで足元は明るいが、行き交う人はまばらだった。その中を、買い物袋を提げた上条と、竹かごを抱えた姫神が歩いてた。
「……随分遅れたから。急がないと」
「だな、もう始めてるだろうし」
 時間を考えると既に鍋は食べられつくしているかもしれなかった。食材は大量にあると聞いていたが、インデックスのことを考えるとありえない話ではない。下手するとシメのうどんだけで夕食を過ごす羽目になる。
「……ま、それはそれでいいかもしれねーけどな」
「……何の。こと?」
「いんや、何でもない」
「……。そう。ならいい」
「って、なんで俯いちまうんだ姫神?」
「なんでも。ない」
 街灯の間隔は広く、その間は暗かった。だからきっと、頬の朱色に気付くことも無いのだろう。
「ほら、着いたぞ」
「……上条君の。部屋」
「あれ、来たことなかったか?」
「……上条君が。居ないときなら」
「……それはそれで、問題がある気がするけどな……」
 階段を登って上条の部屋へ。もう鍋パーティーは始まっているところだろう、土御門の部屋には電気が点いていた。気になることといえば上条宅にも電気がついていることだが、
「インデックスの奴、電気消し忘れてったな……」
「……私のことを主婦って言ってたけど。上条君も十分に主婦だと思う」
「うるせぇ」
 ポケットから取り出した鍵を差込み、捻る。ガチャリと音がして鍵が開き、ドアノブに手をかける。
「ただいまー……って、なんだこの匂い……? 鍋、か……?」
 なにやらいい匂いがする。となりのお宅からだろうか、モツ鍋のような……。
「土御門ー? もしかしてうちで鍋やってるのかー?」
 靴を脱ぎ部屋に入る。
「……私は。入っていい?」
「と、悪い悪い、勝手に上がってくれ」
 振り向かずに答え、部屋の奥に入る。すると、そこには――
「何してんだお前ら!?」
 ――思い思いの姿で寝ている三人の姿があった。
 インデックスは鍋のすぐ傍、床で茶碗と箸を握り締めながら涎をたらしている。土御門は壁にもたれかかり、その膝を枕に舞夏が寝言を呟いている。

309とある上条と姫神秋沙:2009/02/01(日) 22:56:49 ID:p4Xh7uMU
「……地獄絵図……」
「……これは。何があったの?」
「原因はコレ、かな……」
 そう呟いて、上条は床に転がっている空き缶の一つを拾い上げた。
「……それは。ビール?」
「酎ハイもあるぞ。……酒瓶まで転がってるな、これ」
 空き缶だけでも30個近くある。その全てが空になっているあたり、どんなことがあったのかは読み解けた。
「……要するに。土御門が酒を持ち込んでそれを二人とも飲んじまったんだろ。……さて、これどうするかなー……」
 土御門義兄妹はあれで幸せそうだが、インデックスは流石にこのままでは駄目だろう。
「……よっと。姫神、ベッドの布団めくってくれるか?」
「……。お姫様。抱っこ……」
 呟きながら、姫神が布団をめくり上げた。そこに抱え上げたインデックスを横たえ布団を被せる。
「……よし、こんなもんか」
「……上条君。ベッド。一つだけ」
 一つ息をつき、
「同衾?」
「んなわけねぇーだろ!? 上条さんはお風呂場で鍵かけて寝ています! ……それで姫神、どうする? うどんだけでも食べていくか……って、姫神?」
 振り向くと、ベッドに近い壁へと姫神がもたれている。節目がちで、吐息にかすれた音が混じり――顔が、赤い。
 よくよく思い出してみれば、そういった兆候はあった。顔を赤くする、呆けてこちらの話を聞かない、それは良く考えていれば気付けたことかもしれなかった。
「……姫神? 大丈夫か、顔色悪いぞ……?」
「……大丈夫。ちょっと。疲れた。だけ。うどん。は……」
「うどんよりお前のことだっての!」
 切りそろえられた前髪を避け、額に手を当てる。
「……。あ……」
「三十八度越えてるかな……ベッドは塞がってるし、第一男の部屋で寝かせとくわけにも……」
「……大丈夫。一人で。帰れる」
 抱えていた竹カゴを卓袱台の上に乗せて姫神が背を向けた。数歩歩いたところで何もないところに躓き、よろける。
「姫神!? 大丈夫か!?」
「う。あ……!」
 慌てて上条が支えると、姫神の体は柔らかく――そして、熱かった。
(うわっ、右手っ! 右手になんか柔らかい感触が――ってそんな場合じゃねぇ!)
 丁度抱きとめるような形になってしまい、姫神は慌てて抜け出そうとする。
「上条君。……大丈夫だから。離して……!」
「馬鹿、こんなふらふらで大丈夫な訳ないだろ! いいから捕まってろ!」
 姫神の声はいつもの平坦な調子を装っていたが、上擦り、そして精彩を欠いている。
 上条は姫神の背に腕を回し、ウエストを手で支える。そして姫神の左手を担いだ。
「とりあえず、部屋まで送ってくから。具合悪くなったら休むから言え。って、聞こえてるか姫神?」
 姫神の目蓋がゆるゆると落ちて行き、閉じられる。息は熱く、身体は力を無くして、
「姫神? ……姫神!?」
 その声を最後に、姫神の意識は堕ちていった。

310とある上条と姫神秋沙:2009/02/01(日) 22:57:13 ID:p4Xh7uMU
「……あれ。ここ。は?」
 揺られる背中の上で、姫神が僅かに意識を戻す。
「お、起きたか、姫神?」
「……どこ。ここ……」
「あと少しでお前の部屋だからもう少し休んでろよ」
「……上条。……君っ!! わたっ、私。一人であるけるからっ……」
「あああ暴れるなっつーの! いいから大人しくしろって!」
 上条に担がれている、ということに気付いたのだろう。必死に身を離そうとする。その動きで肩に掛けられていた学生服が地面へと落ちた。
「……。上着?」
「ああ、……お前担いでるとこの季節でも暑いんだよ。だからお前に掛けさせてもらった。拾うからちょっと引っ付いてもらえるか?」
「……。引っ付いて……」
「ほら、危ないだろ?」
「……。……」
 上条の首を抱くように、姫神が腕を回す。首筋に熱い吐息が、肩甲骨の辺りに胸が当たる。動揺を押さえ上条がしゃがみ込み、姫神が上着を拾い上げた。
「歩くからな、ちゃんと捕まってろよ」
「……うん。……重く。ない?」
「……インデックスなんかよりは軽くないけどな、それでもまだ軽い。もっと食べろよ、お前」

311とある上条と姫神秋沙:2009/02/01(日) 22:57:43 ID:p4Xh7uMU
 鍵を姫神に開けてもらい、部屋の中へと入る。姫神を壁際に座らせた。
「布団、ここでいいんだよな」
「……自分で。敷けるから」
「いいから座っとけって」
 押入れを開け布団を取り出していく。ちゃぶ台を壁に立て掛け、敷布団、毛布、掛け布団の順で並べた。
「ほら、姫神、布団敷いたから」
 上条は肩と膝の裏に手をかけ、姫神を抱き上げる。
「じ。自分で。歩けるから……!」
「そんなこと言われたって、もう布団に下ろす方が早いぞ」
 敷布団の上に姫神を寝かせ、毛布と掛け布団を首元まで被せる。
「小萌先生がもうすぐ来てくれるって言うから、着替えとかはやってもらえ。……あのせんせーにどこまで出来るかは分からないけど。あと、おかゆ作っておくから食べられるようになったら少しでも食え」
「待って……」
 立ち上がろうとする上条の手を、姫神が掴んだ。
「ちょっ、うわっ……!?」
 上条がバランスを崩し、布団の上に手をつく。それはまるで、姫神に覆いかぶさるようで、
「……もう少し。ここに。いて」
 熱に浮かされた姫神の目は、風邪で弱ったときに誰かを頼るという、ただそれだけだったのだろうか。しかし姫神の目は上条を見詰め、上条の目もまた、姫神を放さない。
「姫、神……」
 さっきまで姫神に当たっていた蛍光灯の光を、上条の体が遮り――
「姫神ちゃーん!! だっ、大丈夫なのですか!?」
 ドアを開ける音と共に小さい先生の声が聞こえ、ぱたぱたという足音が無言になった二人の間に響く。
「……かっ、上条ちゃん……!? びょっ、病人に何をしてるのですかー!?」
「いっいいいいいえ何も!? じゃあひっ、姫神っ!! 俺もう行くから! また学校でな!!」
 言い捨てて上条が逃げていく。部屋には姫神と小萌先生だけが残った。
「……。小萌先生の。馬鹿」
「……ひ、姫神ちゃん……? 一体何が……」
「なんでも。ない」
 未だに状況が飲み込めていない小萌先生から姫神は視線を外し、天井を見詰める。
「……ちょっと。夢をみた。だけ……。だから」

312■■■■:2009/02/01(日) 23:03:03 ID:p4Xh7uMU
糸冬了ー。
長々と失礼しましたー。SSスレ住人様には感謝の言葉を。
てんぷら揚げてるだけで原稿用紙換算35枚とか。馬鹿かと。アホかと。
それでは、お付き合いいただきありがとうございました。

313■■■■:2009/02/01(日) 23:13:45 ID:pUq5u.rU
超大作GJでした!
これで後2年は戦える

314■■■■:2009/02/02(月) 07:46:12 ID:NfqQMVgc
GJ!!姫神かわいいよ姫神。もう■■なんて呼べないwww

とあるお嬢の看病奮闘記の人も、とある能力者の暗躍の人もGJ!つづきwktk!

315toto:2009/02/02(月) 10:27:09 ID:UgNBFLWs
管理人さん。まとめありがとうごさいます!
それについてなんですが、
「並行世界」の世界設定、誤字脱字を加筆修正したものをもう一度投稿したいと考えていますがそれはいいでしょうか?
場面ごとに時間を表示してあるので、
今表示されている「一章」を「序章」として

一日目
序章
10;39
13;08
20;41
23:59
二日目
序章
8;29
9;21



 
みたいに表示できないでしょうか。
我儘なお願いしているのは重々承知していますが、どうかお願いします。

316toto:2009/02/02(月) 10:34:36 ID:UgNBFLWs
「並行世界」の一日目の加筆修正が終わっていますので、それを投稿して
まとめというのはいかかでしょうか?
今日は休日をとっているので、夜ぐらいに「並行世界」と「とある少女の騒動日記」
を更新しようと思います。

お手数かけますが、管理人さん。スレでの返答お願いします。
また、皆さんの意見も聞きたいのですが・・・

317■■■■:2009/02/02(月) 10:49:23 ID:tuobRRww
>>ID:UgNBFLWs
まとめwikiに直接改稿すればいいんじゃないの?

318toto:2009/02/02(月) 14:31:15 ID:UgNBFLWs
すいませーん!!
編集する場所しくじったんですけど、どうすればいいんですか!?
(二日目)の一章のところ、消せますか!?
消し方わからないんですが!だっ誰か教えてください!
マズイ、まじで、不幸だー!!

319■■■■:2009/02/02(月) 20:30:24 ID:CghzZhtg
管理じゃないし、既に処理済みたいだけど、一応。

ページの内容全部消してから[ページ保存]すればページ削除になるはず、
更新履歴には残るけど。

>>315 は「とある風紀」ページみたいにすればいいんじゃないの?
タイトルのリスト(序章とか時間とか)全部出してもらえれば手伝えるけど。

320■■■■:2009/02/02(月) 23:29:26 ID:ypJJeTG6
昨日のうちに『とある能力者の暗躍』を予定のところまで投下できなかったので、今からします
一つだけ投下して残りは明日にしようと思います

321とある能力者の暗躍:2009/02/02(月) 23:30:44 ID:ypJJeTG6
ジョーカーは第一八学区の表通りを歩いていた。
手にはクリップで留められた書類がある。イギリス清教『必要悪の教会(ネセサリウス)』からの報告書だ。
報告書には侵入した魔術師に関する物もあった。

ニコライ=トルストイ。ロシア成教『殲滅白書(Annihilatus)』所属の魔術師で組織の幹部格でもある。

名前だけはジョーカーも聞いたことがあった。彼は仕事上、魔術結社に潜入することも多く、魔術(オカルト)側にも詳しい。
狡猾で策略高い男として有名だ。また魔術師としての実力も高いと聞く。

本来、ロシア成教の魔術師は戦闘に強くない。それは弱いという意味ではなく役割が違うのだ。
だが幹部格ともなれば話は別だ。今回のイギリス清教の惨敗がそれを如実に物語っている。

報告書によると魔術師(ニコライ)は白刈崎(しらかりざき)高等学校の教師と生徒を魔術で洗脳し、そこを本拠地としているらしい。
ただし、まだ行動をおこしていないため周りの人間が気付いていないのだ。
恐らくイギリス清教が教えてくれなければ被害はもっと拡がっていただろう。

白刈崎高等学校は常盤台中学や長点上機学園と並び五本指に評される学校だ。
生徒数は約300人。皆、強能力(レベル3)や大能力(レベル4)の高位能力者だ。
その全てが敵だとしたら並の魔術師じゃ手が負えないだろう。

ジョーカーは一つの裏路地の前で止まった。この先に白刈崎高等学校(てきのアジト)がある。
彼は顔に手を当てる。
彼は敵と戦う時、本来の姿に戻る。
これは相手に対する礼儀などではなく、単純に能力の演算の邪魔になるからだ。
だが彼の素顔を知る者はいない。標的は皆彼がジョーカーだと気付く前に敗れ去る。
彼は顔から手を離した。
そこにあったのは―――――

322■■■■:2009/02/02(月) 23:36:48 ID:pACf52.k
今から書いていきたいと思います。
この話は15巻のラストから始まり『ドラゴン』のメンバーとして復活した木原くン、と『メンバー』との戦いを描くものです。
お目汚しとなるかもしれませんがよろしくお願いします。

             とある科学と逆襲の木原くン  

「最後に出てきたのはーーーーー『ドラゴン』」
ピンセットの最後にできた情報それは、彼らが学園都市の最深部から抜け出すことを可能にする情報だった。
「続けるぞ」
何時もひょうひょうとした態度の土御門の声に真剣味が増す。流石の彼でも、このような重大な情報を前にして緊張を隠しきれないようだ。
「この『ドラゴン』はアレイスターの野郎の直轄部隊らしい。そしてメンバーは俺たちと同じ四人、!!……」
「どうした?」
いきなり考え込む土御門に対して一方通行が聞く。
「あ、いやすまん(今はまだこの情報を伝える必要はないだろう。)」
「早く続きを行ってください」
催促する海原、彼も速く情報を知りたいのだろう。
「わかった。こいつらの拠点は妹達の研究所の跡地が、主な拠点らしいな」
一方通行の顔に驚きが走る。

323■■■■:2009/02/02(月) 23:43:37 ID:pACf52.k
またやってもたorz
誤送信です。本当ならもう少し書いてから送る予定だったのに…
へたくそですが、なにとぞよろしくお願いします。
続きは明日頃には書き上がると思います。

324まとめ見習い:2009/02/03(火) 00:48:39 ID:643IArCE
今スレ193ことまとめ見習いです
>>315-316 >>318 totoさん
表ページの書き方あらすじや黒の女王情報、あれでよかったでしょうか?

>形式・wiki編集について
その形式での表示は>>319さんが言う通り、十分可能です
ページ削除・ページ名変更には@wikiのシステム上、管理者権限が必要となります
自分が「見習い」たるゆえんも管理者権限は持っていないためなのです
これを機に申請しようかな…
ページ名の形式ですが、現在の「1-1」式と「序章&時間」
「the_1st_day_(時間)」とかどうしようかいろいろ考えていたりします

で、スレ住人に質問
長編作品などの改題版(「灰姫遊戯」ほかまとめの表に出てる作品)で、
「もどる」「つづく」のような次章・前章へのリンクって必要ですか?
需要があるならつけようかと思っていたりするのですが

325■■■■:2009/02/03(火) 01:03:53 ID:aJpZy..k
>>323
上でも言われてるが、やめとけ。

326まとめ見習い:2009/02/03(火) 06:05:06 ID:643IArCE
講義まるまる休みっていいね

>>totoさん
考えた末、
1-1形式で1-5までページ(および、改訂前の原文)だけ作っといたので、
改訂を行う場合は使ってやってください
作品内の設定時刻がわからなかったので、表向きは第2、第3・・・で継続
なお、分割数だけでもわかればどうとでも利きますんで

作業報告
・並行世界
 表ページ、解説文・本文へのリンク一部更新
 本文1-5(上条、黒子に追われ始める)まで構築
 2日目 2009/2/1までの投稿ログ格納
・スーパーの姫神、上条と姫神秋沙、投稿ログを格納

明るくなってきちゃったけど、ちょいと寝ます

327319:2009/02/03(火) 10:00:01 ID:mmERv.Ag
>>326 & toto さん
一日目が中途半端で気味が悪かったので
・第5章 ← SS3-912 ttp://www12.atwiki.jp/index-index/pages/1422.html
・第6章 ← SS3-919 ttp://www12.atwiki.jp/index-index/pages/1423.html
とページコピーしちゃいました。
問題あったら修正お願いします。

328■■■■:2009/02/03(火) 14:31:32 ID:/Gy001Ls
>>323
ちょっと待て。「もう少し書いてから送る予定だったのに」って
まさかとは思うけど、直接書き込んでいるのか?
だとしたらそのやり方ははっきり言ってまずい。
一度メモ帳とかに書いてからコピペするのが一般的な方法で、
そうしないと推敲してないだろうだとか、いい加減に書いているだろうっていう風に思われる。

ぶっちゃけて言うと、誤字があったり、文法がおかしかったりする貴方の文章で、
そういうやり方だと、相乗効果でかなり印象が悪くなる。
おそらく、こういうあらすじのこういう話が書きたいというイメージはあるのだろうけど、
イメージだけが先走っていて、話を進める上で大事な部分が疎かになっているんだと思う。

329■■■■:2009/02/03(火) 19:39:34 ID:ePPdNAIY
>>325>>328
申し訳ないロム専にもどります。
スレ汚しすみませんでした。

330■■■■:2009/02/03(火) 20:28:00 ID:zQ5hlNRw
流れをぶった切っちゃってすみませんが、『とある能力者の暗躍』を投下します。

331とある能力者の暗躍:2009/02/03(火) 20:29:41 ID:zQ5hlNRw
そこにあったのは上条当麻の友人[青髪ピアス]の姿だった。

ジョーカーは上条当麻らと素顔で接する。
それは仲間として認めているとかではなく、その右手にある。
幻想殺し(イマジンブレイカー)。ありとあらゆる異能の力を無効にするその右手の前で超能力を使うのは危険だ。
勿論、口調を変える、性格を変える、目を細めるなどの偽装はしている。(口調の方はあまり上手くいってないが)
よく見ると今の彼の見開かれた瞼には冷たくも凶暴な熱さを持つ眼が覗き、口も邪悪に引き裂けている。
もしかするとアレイスターは素顔で接する友人を与えることで自分を制御しようとしていたのかもしれない。

(だが、“それがどうした?”)
彼は何も感じない。善でも悪でもないから。
(その程度で俺を御そうなんてなまぬるいにも程がある)
そんな事を考えながら路地裏に足を踏み入れる。

路地裏を進んだ先には3人の不良がいた。
3人とも一様に白刈崎高校の制服を着ている。
「オラこっから先は立入り禁止だ、さっさと家帰って寝てろ」
黒ニットを被った不良が怒鳴ってこっちを睨んだ。ボタンを外した制服の下にはドクロのシャツを着ている。
残りの2人も大真面目な顔でこっちを見つめている。
ジョーカーは無視して足を進める。
黒ニットがこめかみに血管を浮かばせながら立ちはだかる。
「聞こえなかったのか?テメェに言ってんだよ!黒焦げにしてやろうか?!」
そう怒鳴ると掌から火の玉を出した。
どうやら発火能力者(パイロキネシスト)らしい。強能力(レベル3)といったところか。
ジョーカーは足を止めた。
次の瞬間、黒ニットの懐に入り蹴り飛ばした。2人の間は5mはあいていた、というのにだ。
狭い路地裏でかわせるはずもなく、案の定黒ニットは直撃して10m先に"グシャッ"と音をたてて落ちる。
残りの2人も能力をつかおうとしたが、それより先に両手で頭を掴み、壁に叩きつける。
3秒にも満たない時間で3人を黙らせた。

発条包帯(ハードテーピング)。
装着者の身体能力を10倍にまで高める学園都市の兵器。
通常ならばとてつもない負担がかかる代物だ。
だが彼は自らの能力で自身の体を最も適したものに作り変え、負担を最小限に抑えていた。

ジョーカーは気絶した2人を地面に放り棄てた。
口を凶悪に歪めて笑う。
「さぁ、楽しい喧嘩(パーティー)の始まりだ」

332■■■■:2009/02/03(火) 21:00:28 ID:Fsh9X0sM
>>329

いや、胸をはれ。
あんたのおかげで社会情勢がより良くなるから。
相手の労力を減らしたいって思って、為になりたいと思って、達成したのに駆除されるんじゃもはやコメディーだ。
それも布団が吹っ飛んだより劣る質。

人にお願いするのは基本的に駄目。そんな窮屈な雰囲気って嫌だろ。

333■■■■:2009/02/03(火) 23:23:31 ID:.HjOGtn.
大丈夫だよ、>>329。私はそんな>>329を応援している

334■■■■:2009/02/04(水) 00:15:27 ID:3IaikjrY
あ、悪い。
俺は>>329応援できないわ。
文章読む限り、頑張れば頑張るほど
周りからの印象が悪くなるタイプだと思う。

335■■■■:2009/02/04(水) 00:54:28 ID:41KTkHcQ
『とある能力者の暗躍』いきま〜す(^−^)

336とある能力者の暗躍:2009/02/04(水) 00:55:00 ID:41KTkHcQ
本城渚(なぎさ)は校舎裏を走っていた。
彼女の後ろには3人の大能力者がついて来ている。
この白刈崎高校に侵入した者がいるらしく、そいつを始末しに行くところだ。

(まったく、この白刈崎高校に力づくで入り込もうとするとは馬鹿な輩もいたもんね)
恐らく自分が到着する頃には先に向かった別部隊が始末し終えているだろう。
(なぜ、私がじきじきに出張る必要があるのかしら?)
彼女はこの学園でトップの実力を持つ能力者だ。
能力は『断空旋風(エアロスラッシュ)』。
真空刃を作り、飛ばす大能力で威力、速度、射程距離全てにおいて他の風力使い(エアロシューター)をはるかに上回る。
後ろに続く3人も自分に及ばずとも相当な実力に持ち主だ。
(侵入者が誰かは知らないが、すぐに終わる)
本城渚はそう考えていた。

そんな彼女の前に少年が逆さまになって落ちてきた。
(な!?……)
彼女が何かを思うより先に、少年はすれ違いざまに腕を広げて振り回した。
さながら嵐のような攻撃が巻き起こる。
彼女の意識はここで途切れる。

ジョーカーは地面に音を立てずに着地した。
今の彼の姿は普通ではない。
彼は肉体変化(メタモルフォーゼ)の能力を使い体の組織を増やすことができる。
その能力で腕を六本に増やしていた。
さらに、その六本の腕全てにスタンガンを内臓した警棒が握られている。
他にも後ろの首の付け根に眼を二つ作り、視界を360°全てに広げていた。

先ほどの4人は自身の一撃を頭に喰らい、皆気絶している。
4人の内一人には見覚えがあった。確か本城渚とかいうこの学校で一位の女性だった。
ジョーカーは地面に横渡る彼女を見下ろしてつぶやく。
「あんたは能力者としては優秀かもしれないが―――」
冷たい眼で見下しながら哀れむように言う。
「―――しょせん、子供(ガキ)は子供(ガキ)だ」
実際300人で同時に襲ってきていたら勝てなかっただろう。恐らく100人でも逃げるのが精一杯だったに違いない。
だが、彼らは2,3人、多くても5人くらいでしかこなっかた。
それに全く奇襲にも注意していない。
作戦も何もない、ただ力を持っただけの学生の烏合の衆。
そんな物を蹴散らすのは容易い。
「テメェら雑魚に用事は無いんだよ」
そうつぶやいた瞬間

"カツッ、カツッ"
その言葉を待っていたかのようなタイミングで足音が聞こえた。
振り返ると校舎の影から何者かが出てきた。
そこには修道服をきた神父がいた。

337■■■■:2009/02/04(水) 01:01:06 ID:41KTkHcQ
ふぅ四日かけてやっとここまできた
構想はできているのに文章化するのが難しい…
まだまだヒヨっこなので何かアドバイスあったらください

338■■■■:2009/02/04(水) 04:15:45 ID:FP7Iapto
初投稿です。
需要の無さそうな垣根の話ですがとにかく書いてみました

339歪む世界と歪んだ鏡:2009/02/04(水) 04:21:06 ID:FP7Iapto
垣根帝督は学園都市第二位の超能力者(レベル5)だ。
この世に存在しない物質を行使する能力―――『未元物質』
その力は数字の順番では一つしか違わない『超電磁砲』を圧倒的に上回るだろう。
大多数の人間を造作もなく躯に変えてしまえる強大で恐ろしい、悪魔の如き力。

だが、それでも垣根帝督は「二位でしか」なかった。
頂点ではないのだ。

数多の人間に恐れられ、散々化け物と罵られても、
雨のように降り注ぐ悲劇に晒され続けても「まだ」二位なのだ。

『メンバー』を取り纏めていた博士とやらを叩き潰し、地獄の縮図と化した場でふと自身の立場を振り返った垣根は改めてその事実を認識する。

「……クソったれがっ!」

ガンッ、と既にボロボロになった建物の壁を蹴りつけた。
事後処理にやってきた黒服の男達はそんな垣根を避けるようにして作業を進める。
当然だ。いくら垣根が普段無用の殺戮をしないとはいえ、彼の気分次第でそんなものいくらでも変わる。
そして今垣根の機嫌は一目でわかるほど悪い。八つ当たりで殺されては堪らないとばかりに黒服の男達は垣根と距離をとり、ただ黙々と体を動かす。
社会の底辺を這いずるクズでも命は惜しいということだ。
そんな様子の男達に一層気分を害した垣根は大きく舌打ちしてその場を離れる。
あからさまにホッとする男達に苛立ちを覚えないわけではなかったが、同時にそんな小物などどうでもよくもあった。


垣根の思考を支配するのはたった一つ。


―――所詮自分は第二位の、第二候補(スペアプラン)


反吐が出るほど胸糞悪い『現実』だ。
アレイスターにとっていくらでも代替えが利く捨石同然の存在。
足掻こうがもがこうが垣根の位置はそこ止まりだった。

冗談じゃねえ、と心中で吐き捨てる。
それと同時に浮かぶのは第一候補(メインプラン)である白い少年。


己の立場にどれ程の価値があるかも分かっていないクソガキ。
唯一『未元物質』を越えた先に置かれる存在。
学園都市第一位にして最強と謳われる超能力者(レベル5)


「……―――『一方通行』(アクセラレータ)」


ドロリと、垣根はまるで呪詛を唱えるようにその名を呟いた。

340歪む世界と歪んだ鏡:2009/02/04(水) 04:25:12 ID:FP7Iapto
呪うかのように垣根帝督が呟いてから僅か数時間、血みどろになり這いずったのは一方通行ではなく垣根の方だった。

(何……を、何所が、間違っ……た―――?)

覚醒し、暴走した一方通行の『黒翼』によって肉を割かれ、骨を砕かれながら垣根は思う。
残り数分も持たずに死ぬであろう体で、走馬灯を見ることもなくただ思考する。

何故、奴なのか と。

声すら出せなくなった体で呻くように思考する。


神が住む天界の片鱗たる力を振るい、世界中の軍隊以上になったはずの自分が、
滑稽なほどあっさりと肉塊へと変わっていくのは何故だ。

一方通行の力の本質に、役割に気付いて尚、どこかで納得していない自分が居る。
それは子供の駄々と同じようなものであることも理解はしていた。
それでもこの最期の時に垣根帝督は思わざるをえない。

―――何故だ、と。




「ぐ、ガァッ―――!!!」

『黒翼』は容赦無く垣根の身体を削る。
圧倒的な力、一方的な虐殺。
理性を無くし咆哮を上げる一方通行に垣根は声にならない声で叫ぶ。


(俺とテメェの何が違う!! なんでテメェだけが力も第一候補(メインプラン)の立場も拠り所も何もかも手に入れる!!?)

―――垣根が欲した全てを一方通行は手に入れていた

(被った血の量か!?)

―――それはお互い大差無いはずだ

(見てきた地獄の数か!!?)

―――裏の世界で泥にまみれた年月は絶対に負けていない

(くだらねえポリシーか!!?)

―――そんなものが何の役に立つというのだ


(俺の何がテメェに劣るっていうんだっ―――!!!!)


流した血も降りかかった悲劇の重さも汚れた期間も、決して一方通行が勝っているはずがないのに、



世界は垣根帝督を選ばない。

341歪む世界と歪んだ鏡:2009/02/04(水) 04:26:28 ID:FP7Iapto
己に理不尽な世界を恨み、『第一候補』(メインプラン)になれなかった『第二候補』(スペアプラン)は絶叫する。
声という名の音に成っていなくとも彼は世界を、一方通行を罵り叫んだ。
千切られた腕の痛みも粉砕されていく骨の音も感じることはない。

あるのは唯ひたすらに全てを呪う心だ。
力を手に入れた者への嫉妬、嫌悪、恐れ、憎しみ。

支離滅裂で歪んだ感情のみが垣根を支配していた。


本当に目指していたモノも抱えていた何かも忘れ、呪詛をまき散らしながら垣根帝督は死んでいく。
もしも垣根が勝者で正気で、相対していた者の方が今の垣根のように死んで逝こうとしていたなら、彼は散々馬鹿にし蔑んで笑ったことだろう。
吠えるだけで力の足り無え奴の逆恨みかよ、と。
そんな己が最も蔑み嘲笑う死を演じるのが自分自身とはなんという皮肉だろうか。
垣根も頭の隅ではそんな自分を嘲笑う冷静な自分がいるのは分かっている。
どれほど今の自分が惨めなのかも、垣根の在り方に反しているのかも。

全て分かっていても駄目だった。


自分を選ばなかった世界が憎い
アレイスターが憎い
そして何より、『一方通行』が憎い

その涸れること無い憎悪は、潰され砕かれた身体をも動かした。
叩きつけられる『黒翼』に縋ってでも垣根は身体を起こす。
そして、
汚く血に塗れ、あちこちひしゃげた身体で、彼の感情と同じく歪みきった眼を開き垣根帝督は起き上った。


いや、起き上ったとは垣根が感じただけに過ぎない。
実際は、使い物にならない腕を支えにして僅かに上半身を起こした程度だ。
だがそれで十分だった。
垣根の視界にはっきりと一方通行が映っている。
暴走し咆哮する『黒翼』の持ち主の全身が見える。

垣根は、哂った。
見た者は十人中十人嫌悪しか抱かないであろう邪悪な笑みだった。


「確かにその力は第一候補(メインプラン)だよ!
だがだからこそ哀れだなあっ、一方通行ァァア!!!」

「テメェはっ! テメェの役割を理解せず! 唯アレイスターのクソ野郎に利用され続ける!!」

「最後はよお、全部なくして、スクラップだ! ゴミ以下のゴミになるまで使われて惨めに死ぬんだよ!!!」


吐き捨てられる言葉。
壊れた身体でどこまで喋りきれているのか最早垣根には分からない。
そもそもあの状態の一方通行に言葉が理解できるかすら危うい。
それでも視線だけは一方通行から外すことはなかったし、罵詈雑言を止めることもなかった。

やがて、喉がおかしな音を立て、大量の血反吐を吐き垣根は再び崩れ落ちる。
『黒翼』に縋りつくことも出来ず、完全に崩れ落ちたのだ。
広がる血の海。


鬱陶しく縋りついていた存在が倒れたからかそれとも単に潰す為か、これまでで最も強い力を込め、『黒翼』が振り下ろされる。
殆ど見えなくなった眼に映る漆黒に垣根はやはり哂った。



「テメェは、死ぬ。
俺みたいに、俺のように……死んでいくんだ」



予言のように、呪詛のように紡がれた、終ぞ音になることはなかったそれが、

垣根帝督の最期の言葉だった……――――――

342歪む世界と歪んだ鏡:2009/02/04(水) 04:27:12 ID:FP7Iapto
垣根帝督が死んで、騒動が終わり、何時ともしれない、何所ともしれない時間と場所で『グループ』の四人は顔を合わせる。
土御門が回収した『ピンセット』を使ってデータを収集するのだ。
いつの間に回収したんだか、と思いつつ一方通行は血がこびり付いたそれを見る。

付着している血は垣根のモノだろうことは簡単に推測できた。

『垣根帝督』 学園都市第二位の超能力者(レベル5)で、『第二候補』(スペアプラン) だった男。

過去形になってしまった男に一方通行は思考を巡らせる。
いや、正確には過去形になってしまった男の「最期の言葉」に……。



一歩通行には届いていたのだ。
音にも声にもならなかったあの呪詛が。



あの男はある意味もう一人の一方通行だ。
何か一つでも狂っていれば一方通行もあの男のようになっていたのかもしれない。
もしくはなるのかもしれない。

あの「最期の言葉」通りに……―――




「チッ―――」

考えて、一方通行は舌打ちする。

なるものか。
自分にはやるべきことがある。
垣根の言葉通りになるつもりなど到底ない。
そして、敗者の言葉にかまけている暇はなど  一切ない。



「残念だったなァ、俺は、ならねェよ……―――」




誰にも聞こえない程小さな呟きは、そのまま溶けて消えていった。

343■■■■:2009/02/04(水) 04:32:41 ID:FP7Iapto
終わりです。
エピローグ的に一方さんを使ったら余計に垣根が哀れになった気がします。
結構好きな悪党なので頑張ってみたのですが、垣根こんなんじゃないかもしれない…。
批判、アドバイス、感想ありましたら是非

344■■■■:2009/02/04(水) 04:47:40 ID:0IM/hj/6
・クロスオーバー
・東方成分あり
・キャラ崩壊
・戦闘シーン系カット
投稿します

345■■■■:2009/02/04(水) 04:50:21 ID:0IM/hj/6
とある河童の居る世界

☆プロローグ

春の幻想郷
花が咲き乱れて鮮やかな色の山奥に、周囲から浮いている雰囲気の建物がある。

幻想郷では珍しく鉄筋やコンクリートで作られた建物。
ただし原料が足りなかったのか、柱の一部は木造だったりして妙にアンバランスである。

これは河童達が作った水力発電所。
技術を求める河童達の執念の結晶である。

「しかしこれは一体、何が起こったのかな?」

技術部兼建設部総責任者である河童の河城にとりは
外の世界からの必要な部品を調達してきて帰ってみると、
河童たちは発電所から追い出されて、得体のしれないドラム缶や鉄の鳥が闊歩闊空しているので
唖然としてしまった。

幻想郷は外部と博麗大結界で隔たれている。簡単に外には出られない。
そこでこの数か月幻想郷や人里を飛び回り、
妖怪から人間まで、あらゆる人脈を駆使して部品を取り寄せたのであった。

「人間は何してるんだい。職務怠慢だな。」

にとりは愚痴るが、この程度のことではあの怠惰な腋巫女は動かないのかもしれない。

「しょうがない。河童の技術力による強制奪還といくか。」
にとりはお手製の光学迷彩スーツを着込み、自作の兵器をバッグに詰め込んで
発電所へと乗り込んでいった。

************************************

発電所のメインとなる巨大なタービンを回す大部屋
電気を生み出すための大きなプロペラが停止している


そこに「彼女」はいた。

************************************

●川城にとり
幻想郷に住む技術屋の河童。
新兵器の「ペットボトルミサイル」を抱えていざ出発。

能力:「水を操る程度の能力」

●「彼女」
とりあえずラスボス

能力:?????
スペルカード:?????

346326:2009/02/04(水) 09:18:54 ID:yh/DWD1.
>>327(>>319さん)
お疲れ様です
>1-6、1-7作成の件
自分の側としては問題ないですよ
totoさんの考えている分割数より多かったら面倒だと思って、
記載案に合わせて5つ作っただけですから
……あー、でもなんとなく7つ以上になりそうな気もしないでもないです

>>暗躍の人
自分はアドバイスできる立場じゃないけれど、
禁書っぽさを出すなら>>303が参考になるはず
あと、part3の597(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1186747215/597)も

>>338-343(歪む世界の人)
GJ!

作業報告
・まとめページ
 「連載中」を「連載中」と「更新停止中」に分割
・風紀の活動日誌
 第5話、第6話第一章構築
 文章量ではじかれるため、だいたい10レスほどで分割。結果3つずつに
 それに合わせて3スレログ、表ページも改装
・ほか3スレから投稿ログを格納
・4スレ投稿記録更新、衝動的に「歪む世界」をログ格納

ぶっちゃけ、初春から上のSS関連全部

347■■■■:2009/02/04(水) 12:04:13 ID:41KTkHcQ
>346さん、ありがとうがざいます参考にしてみます

というわけで「とある能力者の暗躍」です

348とある能力者の暗躍:2009/02/04(水) 12:04:30 ID:41KTkHcQ
出てきたのは修道服を着た神父だった。
金髪の白人なのだがパサパサに乾いた髪と皮膚から生気が感じられず、眼がこちらを伺うように見ている。
外国人で修道服を着ているのを除けばただの会社員と言われてもうなずけそうな風貌だった。

「あんたが侵入者(ニコライ)?」
ジョーカーは友人にかけるような軽さで尋ねる。
「…えぇ、私がニコライ=トルストイです」
ニコライも見た目とは裏腹に軽薄そうな口調で答える。
「…そうか」
それだけ言うとジョーカーは右の3本の警棒を3丁の拳銃に持ち替え、ニコライに向けて放った。
有無を言わせない射撃。まるで話し合う気なんて初めから無いとでも言うような。
これに対しニコライは右手を前に出しただけだった。
すると手首からぶら下げた十字架(ロザリオ)が光り、前方に半透明の盾(バリアー)が現れた。
ジョーカーは打つのをやめない。力づくで破壊する気だ。
ニコライも負けじと叫ぶ。
「“十字架はその加護にて子羊の身を守る”!」
すると盾(バリアー)がより強固な物に変わる。恐らく銃撃では破壊できないだろう。
ジョーカーは銃による破壊をあきらめ、突っ込んだ。発条包帯(ハードテーピング)で強化した脚力で乗り越えるつもりだ。
(恐らくニコライは盾を出したまま後ろに下がろうとするだろう。だが機動力はこちらが上。すぐに追いつく)
だがニコライも盾を消して突っ込んできた。かなり速い、発条包帯で強化したジョーカーと同じくらいの速度だ。
(な!?)
後ろに下がると思っていたジョーカーは完全に不意を突かれた。とっさに左の警棒でガードしたが突撃をモロに喰らい、吹き飛ぶ。
「フフフ、私は神の子の模造品(レプリカ)…つまりは聖人なのです」
ニコライは嘲るように話す。
「簡単に倒れるようなもろい肉体(からだ)をしていないのですよ」
ジョーカーは倒れた体を起こしながら考える。今は不意を突かれたが単純な接近戦はこちらの方が有利だ。
6本腕というのは便利だ、敵の攻撃を防ぎながら反撃ができる。
(落ち着いて戦えば勝てない相手ではない)
ジョーカーは6本腕独特の構えをとる。
「洗脳、防御、肉体強化……ハ、魔術ってのはいいな、超能力じゃあ多重能力(デュアルスキル)は実現不可というのに」
ジョーカーはしゃべりながらも隙を窺っている。
「フッ、それこそが魔術と超能力最大の違いですからね」
ニコライも決して隙を見せようとしない。
「でも、私は2種類の魔術しか使ってませんよ?」
ニコライは楽しそうに話す。まるで出来の悪い生徒に説明するように。
「1つはさっきの盾『十字結界』。そしてもう1つは―――」
口を邪悪に歪めて笑いながら話す。
「―――『奇跡再現』。この学園都市を滅ぼす術式です」

349■■■■:2009/02/04(水) 19:55:16 ID:2zCFukZE
本スレで話題になった私立禁書学園のSS誰か書いてくれませんか?

350■■■■:2009/02/04(水) 20:26:51 ID:bNuSV5fk
とある河童の居る世界 其之一

にとりが発電所の敷地を飛んで(幻想郷の連中は大抵飛べる。原理を問うてはならない)いると、
次々と鉄の鳥やドラム缶が攻撃を仕掛けてくる。
それらを水の弾で破壊して進んでいくと目の前に中ボス的なものが現れた。
レーザー攻撃を仕掛けて来たそいつを速効で倒し、更に進む。
とうとう施設に入ろうとしたその時、目の前に壁が立ちふさがる

????「敵発見!!」
にとり  「的発見!!」
薄絹休味「せめて敵として見なさいよ」
にとり  「あんたがラスボス?」
薄絹休味「ラスボスがこんな所にいるわけないでしょ」
にとり  「それもそうか。」
薄絹休味「ここから先は立ち入り禁止
      私の『気力絶縁』は、粒子一粒たりとも通さない!」

〜 少女弾幕中 〜

薄絹休味「私の気力絶縁が効かないなんて〜
       反則よ!」
にとり  「勝因は…圧倒的な技術差。」

●薄絹休味
貧弱な的

能力:気(電気)を遮る程度の能力

スペルカード:
念動「サイドアーム」
恋慕「砂槍ラブレター」
遮断「インシュレーション」

351■■■■:2009/02/04(水) 21:33:39 ID:3IaikjrY
暗躍の人に言いたい。
改行と句読点をもう少しうまく使おう。

あと、無理に原作っぽい文章を再現しない方がいいよ。
イタい文章寸前になってる。

352HAO:2009/02/04(水) 22:14:06 ID:wB.IskZU
どうも、HAOです。
『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』がある程度書き溜まったので投下します。

353『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/04(水) 22:15:19 ID:wB.IskZU
そんな大混乱真っ最中の美琴の状況を、一部始終を見ていた人影が一つ。
その人物は、然も面白いものを見つけたという不敵な笑みを浮かべながら、二人に近付いく。
「みさかみさかー、なにしてるー?」
メイド服姿の少女、土御門舞夏は二人に接触を試みた。

しかし、意外にも反応は返ってこなかった。
現在美琴さんは絶賛上条さんを心配中で、舞夏の声など全くと言っていいほど届いていなかった。(上条さんは気絶中)
何度も声をかけ、結構な位置にまで近付いたのだが、美琴は未だに気付く気配なし。
ただいま絶賛大混乱中だ。

「落ち着こう、まずは落ち着こう……。深呼吸、そう、まずは深呼吸よ」
自分自身に言い聞かせ、気分を落ち着けようと深呼吸を始めるが、何か呼吸がおかしい。
「いや、それ違うだろー」
深呼吸ではなく、何故かラマーズ法をやっている美琴に、口に出して突っ込んでしまったが、それでも美琴さんは舞夏の存在に全く気付いていません。
「(ここまで気付かないのも、ある意味すごいなー)」
などと舞夏が感心していると、呼吸法の間違いに気付いたようで、普通に深呼吸し始めた。
「スー……ハァー……スー……ハァー……よし!」
数回深呼吸を繰り返し、なんとか正気を取り戻す御坂美琴。
しかし、正気を取り戻した事で、ようやく間近にいた土御門舞夏の存在に気付く。
「……」
「よー、みさかー」
ようやく自分の存在に気付いた美琴に対し、舞夏は満面の笑みであいさつする。
「つ、土御門!?」
美琴は驚きの声を上げると、変なポーズで固まった。

354『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/04(水) 22:16:53 ID:wB.IskZU
「しかし、さっきのみさかは傑作だったなー。ぷぷぷぷ……」
「忘れろー! 今すぐに忘れろー! 記憶から永遠に消去しろー!」
「そりゃ無理だなー。あんな強烈なの忘れろなんて」
「う〜……」
心底楽しそうな笑みを浮かべながら、清掃ロボに乗って美琴を先導する舞夏。
美琴の強烈な威嚇も軽く流し全く動じないところ、なかなか度胸が据わっている。
電撃喰らわせて記憶を消去させたいところだが、上条に肩を貸して歩いているためか、電撃は発生しない。(右手に触れてるんで)
「ていうか、あんたも手伝いなさいよ。結構きついんだけど……」
「自業自得じゃないかー? 全く、病人に向かって電撃ぶっ放すだなんて、普通信じられないぞー」
「うっ……! そ、それはまあ、そうなんだけど……あれはまあ……何というか……挨拶みたいなもので……」
「物騒な挨拶だなー」
「ううっ……」
痛いところをつかれ口篭もる。
舞夏の言う事ももっともだ。
というか、普段から電撃ぶっ放す事が挨拶になってることがおかしい。
「まあ、そんな心配しなくても、もう着いたから。ほら、この寮だぞー」
清掃ロボの回転でこちらを向いた舞夏が、じゃじゃーんと効果音のつきそうな勢いで紹介する。
まあ、とくになんの変哲もない、学園都市のどこにでも建っていそうな普通の寮だ。
「(こいつ、この寮に住んでるのね……)」
ようやく知ることの出来た上条の家に、ちょっぴり嬉しそうな美琴。
しかしその反面、舞夏が上条の家を知っていた事にモヤモヤしたものを感じている。
「(土御門の兄貴が、こいつの家のお隣りさんとか言ってたけど、本当かしら? いや、たとえそれが本当だとしても、本当にそれだけ?)」
ここに案内される前、舞夏が上条のことを知っている事に美琴は過剰に反応してしまった。
またこの男は、舞夏のピンチでも救ってお近付きになったのではないのかと。
その反応が、舞夏の悪戯心にさらなる拍車をかけてしまう。
舞夏と上条の関係について、間違いではないけれど勘違いされそうな説明をしてくれたので、美琴としてはずーっとモヤモヤしっぱなしだった。
中でも、『偶に晩御飯のおかずをおっそわけしたりしてるなー』は、聞き捨てならないセリフだった。
「(偶にってどのくらいかしら?)」と知恵熱出そうなほど考え込み、いろんな妄想を膨らませる事となっていた。
「どうかしたかー?」
舞夏がいやらしい笑みを浮かべながら、美琴の表情を窺っていた。
「な、なんでもないわよ!」
「そうかー。それならさっさと行こうー」
舞夏先導のもと、寮の中へと入っていった。

355『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/04(水) 22:18:07 ID:wB.IskZU
「ここがこいつの部屋……」
初めて入る上条当麻の部屋。
男の一人暮らし(実際は違うのだが)の部屋にしては、意外にも普通に片付いている。
美琴が想像していた、男の一人暮らしの部屋とは全くかけ離れていた。
いろいろと目がいってしまうが、とりあえず何より先に上条当麻をベットに寝かせるのが先だ。
舞夏にも手伝って欲しいところだが、生憎今はいない。
隣りの兄貴の部屋に荷物を置きに行っている。
少し待っていればすぐ来るだろうが、今は時間がおしい。
早く上条を寝かせてあげたかった。
「よいしょっと……」
未だ目を覚ます気配のない上条を支え直すとベッドへと運ぶ。
「(ようやく終わりか……)」
ちょっとした苦行(美琴さん的にはドキドキイベント?)が終わるんだなー、と気を抜いたその時、

スルッ……!

何か踏んだわけでもないのに、足がスベった。
「えっ!? ちょ、ちょっと待って!?」
静止の声を叫ぶが、そんな願いが届くはずもなく、美琴は盛大にバランスを崩す。
「と、と、ととととと……」
なんとか体勢を整えようとするも、もはや無駄な抵抗でしかなく、盛大にひっくり返るのだった。
「きゃっ!」

ボスッ……!

しかしながら運が良かったのか、倒れ込んだのはベッドの上だ。
……が、この状況は運が良かったと言っていいのだろうか?
仰向けにベッドに倒れた美琴の上に、上条当麻が覆い被さるように倒れ込んだのだ。
「わっ、わっ、な、な、ななななな……!」
思わぬハプニングにカチコチに固まる。
顔はもうこれでもかというくらい真っ赤になる。
肩を貸していた時もそれなり密着していたのだが、この状況はもう先程までの比ではない。
はっきり言って、現在の御坂美琴は上条当麻に抱きつかれて押し倒されているようなものなのだから。
上条の顔がすぐ真横にあり、彼の息遣いがリアルに直接聞こえてくる。
「ハァ…ハァ…ハァ……」
風邪のせいで息遣いが荒いのだが、この状態だと美琴を押し倒して興奮して息が荒いように思えてしまう。
「え、えっと……」
一応、上に乗っかってる上条を退かすことくらいはなんとかできるかもしれないのだが、美琴は何も出来なかった。
いや、何もしようとしなかった。
「もう少し…このままでも……いいよ、ね?」
そう思ってしまったから。

356『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/04(水) 22:19:03 ID:wB.IskZU
しかし、美琴は忘れていた。
ここへ案内してくれた少女の存在を。
「待たせたなー、みさかー。どうだー、上条当麻の容態……」
陽気な声を上げながら部屋に駆けつけた舞夏は、目の前の光景に言葉を失う。
ベッドの上にもつれ合う若い男女二人。
御坂美琴が上条当麻にベッドに押し倒されているように見える。
「……」
「……」
「え〜っと……土御門?」
沈黙に耐え切れなかった美琴が先に口を開くが、
「あーそーだそーだ舞夏さんまだしごとがのこってたんだーいそいでやらないとー」
いかにもわざとらしいセリフを完全棒読みすると、何事もなかったかのように、舞夏は部屋を出て行こうとする。
「ちょ、ま、待ちなさい、土御門! こ、これは違うの! 誤解なのよ!」
慌てて美琴は起き上がるが、新たなハプニングが発生する。

むにぃ……

上半身を起こした際に上条当麻の頭が、つーと滑るように流れ、上手い具合に胸元で止まった。
「ちょ……!?」
「おおおー!」
驚愕と歓喜、二つの声が同時に上がる。
そして未だ絶賛気絶中の上条当麻は、そんな声にも反応する事もなく、母性の塊(塊といえるほどのものではないが……)が心地いいのか甘えるように頬擦りしていた。
「ちょ、ちょっと……」
「ん……」
声に反応した、わけではなく、ただ唸っただけ。
上条さんは現在美琴さんの母性の塊を堪能中。
「じゃあなーみさかー、がんばってな〜♪」
と、上条に気を取られている内に、舞夏はとても楽しそうな笑顔を向けて部屋から出て行った。
「ちょ、ちょっと、待っ……土御門!?」
追おうとするも、動いた際に美琴の胸から解放された上条がベッドから落ちそうになったので、それを助けたりしている内に追えなくなった。
かくして、二人だけが部屋に取り残された。
「えっと……どうしよう?」
美琴の問いに答えるものはいない。
唯一の存在、上条当麻は未だ目を覚ます気配はなかった。

357『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/04(水) 22:19:59 ID:wB.IskZU
さて、上条当麻の部屋から出て行った土御門舞夏だが、彼女は本当に立ち去ったわけではなかった。
現在彼女は、一旦寮から出ると近くに身を潜めていた。
身を隠しながら眺める彼女の視線の先には、たった今出て来たばかりの学生寮がある。
しばらくそこの出入口と上条当麻の部屋のベランダを観察していると、上条当麻の部屋のベランダに御坂美琴が出て来た。
美琴はベランダから下界を見下ろし辺りを探っている。
捜しているのはたぶん自分、土御門舞夏だ。
しかし、舞夏は見つからない。
舞夏からは美琴は見えているが、美琴から舞夏は見えていない。
しばらく辺りを見渡していたが、やがて諦めたのか部屋の中へと戻っていった。
「(ふぅー……)」
一息安堵のため息をつくが、すぐに何かを思い出し、携帯電話を取り出す。
携帯の登録メモリを呼び出し、そこにある番号の一つに電話をかける。
『は、はい! もしもし、こちらインデックスです……』
未だ電話馴れしていない純白シスターの応答が返ってきた。
「おー、もしもし、シスターか?」
『あー、まいか? どうかしたの? でんわなんてめずらしいね?』
「うーん、それなんだがなー……とその前に、シスター、つかぬ事を聞くが、今どこだ?」
『ふぇ、今? 今はこもえとあいさと一緒に、スーパーの試食品を食べ歩いてるけど……モグモグ』
電話の向こうから、『シスターちゃん、食べながら話しちゃはしたないですよー』と言う声が聞こえてくる。
『今日はね、おおとくわりびきの日なんだって。だから今日はこもえの家でみんなで鍋にしよう話になってるんだけど、まいかも来る?』
「うーん、お誘いは嬉しいんだがなー、生憎と舞夏さんは忙しいんだなー」
『そっかー、それは残念だね……』
と普通にインデックスと会話しながら、舞夏は状況を分析する。
(こもえって人のところで夕食をお呼ばれとなると、寮に帰ってくるのはそれなりに遅くなるか? それはそれで好都合なんだが……)
『それでね、今日はこもえのところにお泊りするんだ』
「なにぃ!?」
『わっ、わっ! どうしたの、まいか?』
あまりにも願ってもない展開に大きな声を上げてしまった。
舞夏としては、今この純白シスターに帰ってきてほしくなかったので、状況としてはなんとも好都合な展開だった。
「あ、いや、なんでもないぞー、はははは……。そ−か、シスター今日はお泊りかー。上条当麻には連絡したのかー?」
『ううーん、とうまに今日はこもえのところに泊まるって伝えたいんだけど、連絡がつかないんだよ』
「そーか、それなら私から上条当麻に伝えておいてやるぞー。ちょうど今寮だし、さっき部屋に帰ってきたみたいだしなー」
『ほんとー? ありがとう、まいか。助かるよ』
「はっはっはー、礼には及ばんよー。それじゃあな、シスター」
『うん、ってまいか、何かようがあったんじゃないの?』
「ん、ああ、それはもういいんだ。もう解決したからなー」
『?』
そういって電話を切ると、舞夏は小さくガッツポーズする。
あまりにも、あまりにも好都合な展開に、もう嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
「とはいえ、あとはみさか次第なんだけどなー……さて」
気持ちを切り替えて、舞夏は再び寮の中へと戻っていく。
目指すは上条当麻の部屋、の隣りの兄貴の部屋。
上条当麻と御坂美琴の状況を探るには、なんともベストな場所だ。
今夜は楽しい一夜になるかなー、と期待に胸を膨らませていた。

358HAO:2009/02/04(水) 22:21:14 ID:wB.IskZU
今回の分はいちゃいちゃというよりも、ドキドキって感じかな?
次回投下する分は、ドキドキ&いちゃいちゃ全開でお送りする予定です。
まあ、思ったことをうまく文章化できればですが……。
しかし、舞夏が出すぎなような気がする。
美琴に上条さんの家の住所教えるキャラが必要だったから出したのだが、えらく暗躍してるな。

359■■■■:2009/02/04(水) 22:54:56 ID:2zCFukZE
>>358
HAOさんGJ!
とてもおもしろかったっす!
舞花は出した方がおもしろいんじゃないかな?

360■■■■:2009/02/05(木) 00:14:17 ID:H77Ycc1E
>>358
GJ!


だけどトリは外せ

361toto:2009/02/05(木) 00:38:29 ID:vFaX9zPM
totoです。
今から『並行世界(リアルワールド)』の続きを投稿します。
これはこの世界の核心をつくお話です。
読んで理解された方は
「妄想も大概にしとけよ…」
読んで途中で読みたくなくなった方は
「こいつ、病院いったほうがいいんじゃね?」
と思っていただいて結構です。
というか書き上げた私が「そろそろ、とある魔術を逸脱しちまってね?」
と思ったほどなので
どんな感想でもいいです。
書き込みお願いします!

後、「並行世界(リアルワールド)」
を立ててくれた皆さん、本当にありがとうございます!
感謝してもしきれません!!
それではどうぞ!

362toto:2009/02/05(木) 00:40:52 ID:vFaX9zPM
(二日目)11時22分
第三学区にある、とある大企業の高層ビルの一室。第三学区の全景を見渡せるガラス張りの大きな部屋。モダンな家具やデスクが備えられている。
避難が完了し、外部にもビルの内部にも人はいない、はずだ。
だが、その一室に人はいた。
大きなデスクに、幾つものパソコンや電子機器を置いてあり、大きなソファには、制服を着た一人の黒髪の少女が寝そべっていた。
名前を雲川芹亜という。


彼女は携帯電話を片手に、ソファに悠然と体を傾けていた。
電話越しに男の怒号が聞こえた。その声が部屋中に響き渡っていた。
相手の男は貝積継敏。学園都市統括理事会のメンバーである。
『一体どうなっている!?なぜここまでの大規模な『戦争』を私は知らされなかったのだ!?』
片手で髪をかき上げならが雲川芹亜は言う。
「貴方だけじゃ無い。他の10人の統括理事会のメンバーも知らなかった。まさに寝耳に水ってやつだけど」
『…統括理事長の独断なのか?』
「いいや。彼もスケープゴートだ」

「今回の件は学園長と親船最中で極秘裏に進められた『避難』にしか過ぎない」

電話の先では大声を上げる。学園都市統括理事会の一員でもある大物が。
『何だと!?』
「はっはっは。最中の権力は随分と強くなったものだな。彼女の預かり知らぬ所で権力が増してしまったことなど知りもせずに、な」
雲川に本当のことを言われて、相手は押し黙るしか無かった。
「結局、正攻法でやってきた者が勝つのかね。小細工を好まない親船最中がアレイスターの次に強力な権力を持ってしまったのは統括理事会の不測の事態らしいけど。一般的に見てしまえば当然の帰結とも言えるけど」
大人相手に人生を諭すような哲学を聞かせ、雲川は皮肉交じりに相手を笑った。
『…何故、私に知らせなかった?』
声に秘められた怒気が電話ごしに伝わってくる。
遊び過ぎたかな。と心で雲川は思いつつも、平坦な声で返事をした。
「少し冷静になれ。いつものお前なら安易に想像がつくはずだけど」

『…また『幻想殺し(イマジンブレイカー)』か!』

「そういうこと。今は『魔神』で通ってるけど」
雲川は話を続ける。


「『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は『原石』というより『パンドラの箱』だったな」


『…ああ、確かにな。先の『戦争』にしてもそうだったな。『一方通行(アクセラレータ)』は『絶対能力者(レベル6)』というには不十分だが…』
「逆に上条当麻は『絶対能力者(レベル6)』という範囲を逸脱している。それほど彼は強い。この二人の戦いを『戦争』といわずして何と呼ぶ?」
『この被害状況から見てもそうだな…』

雲川は送られてきた被害状況をモニターとグラフで確認していた。
第二三学区の壊滅的な被害。第一八学区の被害も再建の目途すら立たないほどの状況。
それに続いて第一〇、一一、二二学区の被害も余波で深刻だ。
「そっちはどうなっている?」
『困惑しているよ。『神の世界(ヴァルハラ)』の『干渉者(コンタクター)』同士の戦いを止められるものなど、この世に存在しないからな』

その言葉に、雲川芹亜は笑い出してしまった。
「ああっはははははははっ!!『神の世界(ヴァルハラ)』の『干渉者(コンタクター)』だと?そんな不可解な理屈でお前らは納得しているのか?統括理事会も落ちぶれたものだな」
『…何を言っている?』
「まさか本当に、あの二人が『神の世界(ヴァルハラ)』の『干渉者(コンタクター)』だから重宝されているとでも思っているのか?」
雲川は口を大きく開いて言った。
「逆だ」
『逆、だと?』

「能力者全員は『神の世界(ヴァルハラ)』の『干渉者(コンタクター)』だ」

次の瞬間、相手側が叫んだ。
『ふざけるな!貴様こそ何を根拠に言っている!?』
彼の反応を予測出来ていた雲川は淡々とした口調で言葉を紡いだ。

「『幻想殺し(イマジンブレイカー)』だ」

363toto:2009/02/05(木) 00:41:31 ID:vFaX9zPM
『ッ!?』
「彼の能力は特に奇妙だとは思わなかったか?例えばだ。魔術であれ機械であれ、生み出された炎は何の違いもない。火は酸素の助燃性の下に可燃物を燃焼する。生み出された電気や水もプロセスの違いはあれ、性質は同様だ。
超能力や魔術で発生した火は打ち消せるが、燃えうつった火や、ライターの火では打ち消せないどころか、火傷をしてしまう。では一体『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は何を打ち消しているのか」

「それは簡単。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は『神の物質(ゴッドマター)』を打ち消しているんだよ」

『何だと!?』
「やはり知らなかったか。それでは『幻想殺し(イマジンブレイカー)』の真の能力も。魔術と超能力が何たるか。それすらも知らないようだな」
『『幻想殺し(イマジンブレイカー)』の真の能力だと!?異能の力を打ち消すだけでは無いのか!?』
雲川芹亜は首を横に振った。
「いいや。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は『神の物質(ゴッドマター)』を打ち消す能力しか無い」
彼女は笑いを含ませながら言った。
口に飴を一つ入れた。カリ、コリと小さな音がする。


「…まあいい。一から説明してやろう。まず魔術と超能力についてだ。超能力は魔術回路を固定した固有魔術と(カリ)言われているが、これは本当だ。しかしな。アレイスターと同様の魔術回路が開(カリ)発されているわけじゃない。
カリキュラムは『神の世界(ヴァルハラ)』と『接続(アクセス)』す(コリ)るための魔術回路を脳に刻み込むた(パキ)めのものだ」
『…早く飲み込め。それで、『神の世界(ヴァルハラ)』との『接続(アクセス)』だと?そんなことをしてしまえば、開発を受けた人間は皆、魂が『神の世界(ヴァルハラ)』に取り込まれてしまい、死んでしまうのではないのか?』
「(ゴックン)その通りだ。『一方通行(アクセラレータ)』ですら巨大コンピュター『マザー』のプログラムを使用しなければ、すぐに取り込まれてしまう。シンクロ率も2,0パーセントが限界。
だから、『神の世界(ヴァルハラ)』に近づくだけでもいいのさ。近づけばそれだけで能力が発現し、また『神の世界(ヴァルハラ)』に近かければ近いほど、能力の質と威力はあがる」
『…ますます理解に苦しむな。では能力の差異はどうやって決まるというのだ?』
「魂の形だ。人の形成する人格に反映する。この時点ですでに能力がどのようなものかは決まっているんだ。いくら『無能力者(レベル0)』でも多少の能力は発現するだろう?
『幻想殺し(イマジンブレイカー)』を除く『原石』はすでに魔術回路が固定されているから、開発を受けても変化することは無い。
また、能力の発現だが、これは魂が『神の世界(ヴァルハラ)』との共振によって『神の世界(ヴァルハラ)』から漏れ出した『神の物質(ゴッドマター)』を、魂によって変換させる。それが炎であったり電気であったりするわけで、そうして初めて現実世界に発生する」
『?『神の物質(ゴッドマター)』は現実には存在できないのか?』
「ああ、特例を除いてね。
『神の物質(ゴッドマター)』の性質は名の通りだ。
『人の思考によって性質が変化する』物質だ。人はこれを『賢者の石』とも呼ぶな。しかし、これは色に例えるなら無だ。何か着色しなければそれは無いのものと同じだからな」
「特例というのは何だ?」


「その特例こそが『絶対能力(レベル6)』の正体さ。『絶対能力(レベル6)』とは『神の物質(ゴッドマター)』を無色のまま、現実に引き出せる能力を指すんだ」


『……ふむ』
「『神の物質(ゴッドマター)』で自身の周囲を満たし、物事を自分の思い通りに動かし、作り変えることができる。これが『絶対能力(レベル6)』だ」
『だから『一方通行(アクセラレータ)』は不完全な『絶対能力(レベル6)』と言われているわけか…』
「『超能力者(レベル5)』としては優秀だよ。『神の物質(ゴッドマター)』をベクトルという応用性の高い『物理法則』に変換する彼の魂の形は逸材だがらな。それにこの能力は一八〇万人の能力者の中で、最も『神の世界(ヴァルハラ)』に近く、無色に近い『神の物質(ゴッドマター)』を引き出せていたからな」

364toto:2009/02/05(木) 00:43:24 ID:vFaX9zPM
「これは余談だが、虚数学区・五行機関は人工的な『天界』だ。あれは『ドラゴン』の『檻』だ。ヒューズ・カザキリを媒体とした『天使』がそれを証明しているだろう。天使は『神の御使い』でしかない。ではその『神』たる存在は一体何が代理するのか。自ずと答えは見えてくるだろうよ」
『…だから『絶対能力者(レベル6)』ではなく『絶対能力(レベル6)』だったのか。『ドラゴン』という神の力があれば、そこに人格や肉体はいらない。むしろ不純物でさえある』
「まあ、その計画が頓挫した今となって、笑い話で済むんだろうがな。完成していたらこの世は名実ともに『アレイスター』のものだった」
声は殺しているが、内心では驚愕に満ちているだろう。子供の意見にいちいち驚いていると大人としての面子が無い、というプライドが動いていることを雲川は感じとっていた。
その事を察しつつも、雲川は口を動かした。
「次に、魔術についてだが、これは開発で魔術回路が固定されていない人間が使用できる。
術式で魔術回路を固定し、魔力を流して発動させる。
では、魔力とは何か。これは魂から流れ出るノコリカスのようなものだ。
魔力は魂そのものといっても過言ではない。
そして魂とは現実と『神の世界(ヴァルハラ)』を繋ぐものとも言えるし、ここでは『神の物質(ゴッドマター)』を現実に引き出すための変換機と言った方がいいだろう。
さっきも言ったとおり、
超能力は『神の世界(ヴァルハラ)』から得た『神の物質(ゴッドマター)』というガソリンを使って『魂』という変換機と使って現象を発生させる。
それに対して魔術は『魔力』というガソリンを使って、『術式』という変換機を持って現象を引き起こすのさ」
『?ちょっと待て。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は魔力も打ち消せるのか?』

「いや、『魔力』は打ち消せない。何故なら『魔力』は現実(リアル)だからだ」

『なんだと!?』
貝積継敏の予想通りの反応に、雲川は口元がニヤけてしまった。
「これは理論的な話だよ。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』が『魔力』を打ち消せるなら、魂も消してしまえることになる。しかし、できない。まあ、魔力の泉とも言われる自然界の『地脈』などといったものには反応しないからな」
『では、魔術は何を打ち消されているのだ?』

「術式だ」

雲川は言葉を続けた。
「術式という変換機が『神の物質(ゴッドマター)』を呼び込み、変換機としての役割を果たすのさ。
だから神器や聖具といった、大がかりな術式、つまりは大量の『神の物質(ゴッドマター)』を内包した物に、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は反応する。だからだ。ただの絵を描いて、それが魔術的な力を持つものなら、それは発動せずとも『幻想殺し(イマジンブレイカー)』が触れただけでただの絵になってしまうのさ」
電話の相手の反応が鈍い。
確かにこれだけの情報を一気に理解できるほうが普通では無い。
しかし、これくらいのことが一度で呑み込むだけの理解力を持っていないと、『ブレイン』という役割はこなせないのだ。
一時の時間を待って、貝積継敏の合図を待った。
そして雲川は話を紡ぐ。
「では話そう。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』の真の能力をな。それは―――」


「『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は『死の運命』を打ち消せるんだよ」


『なっっ!!?』
貝積継敏は驚愕に声を震わせてしまった。
「そして、もっと興味深いことが出てくる。それは『運命』そのものが『神の物質(ゴッドマター)』で出来ていることになるのさ」
相手は声すら出せない。雲川は彼の驚く顔が頭に浮かんだ。
「くっくっく。面白いだろう?これを知ったとき、私は笑いが堪えきれなかったよ。なんせ『人の運命は神のみぞ知る』なんていう諺が、はるか一〇〇〇年の時を越えて、『科学的』に証明されたんだ。
人類の新たな発見に私は立ち会えたんだよ。科学者が新たなる境地を見出したい欲望が理解できたね。確かに、あれは忘れられん。一種の麻薬だ」
『……』
「もうこれは確証を得ている。彼が関わった戦いで、死者は一人も出ていない。
先の『戦争』でそれは分かっているだろう?あれだけの大規模な戦いが繰り広げられたこの地で、死者は両方共にゼロだ。
≪なんという茶番。まるで観客に見せる大掛かりな『ショー』ではないか≫と、お前も言っていたではないか」
『そ、そんな事が信じられるか!!死の運命を打ち消すだと!冗談でもいいかげんにしろ!!』

365toto:2009/02/05(木) 00:43:58 ID:vFaX9zPM
「だがな。その奇跡は『偶然』じゃないんだよ。『幻想殺し(イマジンブレイカー)』が引き起こした『必然』だったんだよ
…ならば、イギリスに送り込んだ『妹達』はどうなった?四〇〇〇体もの無残な死体が転がっただけだろう?それだけじゃない。『強能力者(レベル3)』、『大能力者(レベル4)』は一〇〇名以上、そして『超能力者(レベル5)』を二人も失ってしまった」
『ぐっ…』
「もし、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』をイギリスに送り込んでいたら、彼らが生き残るかわりに、私たちは死んでいたさ。いや、それどころか学園都市そのものが存在しているかどうかさえあやしい」
『だが、『戦争』は『終結』したのではなく、『中止』になったのだぞ!?』
「ああ、そうだ。我々は暴走した『ドラゴン』という『神上』を抑え込むために、戦争を『中止』して魔術側と手を組んだ。そのお蔭で莫大な学園都市の敷地と、いくつかの島が消滅しただけで事が済んだ」
「だがその『偶然』のおかげで、で私たちが手を組み、誰一人血を流すこと無く、和解しえたという『奇跡』が起きたのだろう?」
『…っ!』
「だがら、お前らも甘い。彼が重要な事件の当事者にさせられていた本当の意味を見抜けなかった。
それは両者の間に犠牲者を出さないためだ。
死者さえださなければ、双方は和解できる可能性もより高いからな。そして被害を受けるのは彼だけ。」
『…被害を受ける、だと?』

「あいつの『不幸』さ。それは他人の『死の運命』を打ち消す代償なのさ」

『そ、それでは彼は…』
「そうだ。あいつは、いつも他人の『不幸』を肩代わりしているのさ。まあ、魂が内包する『死』は、流石に『幻想殺し(イマジンブレイカー)』でも打ち消せないみたいだがな。

…誰からも感謝されることなく、それどころか他人に近寄ることさえ嫌がられていても、彼は『赤の他人の命』を救っているんだ。
それを私が彼に話した時、彼は泣きながらこう言ったさ。

『よかった』

…とな」
絶句している貝積を無視して、雲川は話を続けた。
「やつは他人のために命をかけるお人よしだがな。人を動かすのは心だ。人を動かすのは金でも権力でもない。心だよ。心を揺り動かされた者に、人はついていくものさ。命すら惜しまずにね。
だからこの件はお前は関与するな。何か小細工をしかけようとした時、私は動く」

『…お前も、上条勢力の一員だったとはな』

「不服か?」
『いや、羨ましいんだよ』
「?」

『嫉妬しているのさ。私は。誰からも好かれる、『上条当麻』という男に』

「…そうか」
予想外の言葉に雲川は少し驚いていた。
しかし、そんなことは声に微塵も出さない。
「では切るぞ。これはサービスだ。私の長い独り言だと思ってもらっても構わない」
『…これは驚いたな。君がそんなことを言うとは』
「では、ごきげんよう」
そう言って、雲川は携帯を閉じた。
一度、体を伸ばして体をほぐしてした。



そして、机に置いてあるもう一つの携帯を取り、電話をかけた。
雲川は寝そべった態勢を崩さず、電話の相手を待った。
3コール後、相手が電話に出る。
『グループだ』
「なあ、土御門」
『何だ』
「パンドーラーは好奇心を抑えきれず、神々から授かった箱を開けてしまった。そして、世界に災いをもたらした」
『…いきなり何を言っている?『パンドラの箱』がどうかしたのか?』
「まあ、黙って答えろ。その箱の底に何が残ったか、知っているか?」
電話越しに、当たり前だと言わんばかりの返答が返ってきた。



『『希望』―――――――――だろ?』

366toto:2009/02/05(木) 00:55:10 ID:vFaX9zPM
362から365まで
『並行世界(リアルワールド)』の続編です。
…名前のところ、totoになってしまってすみません。
あ、後、まとめの『並行世界(リアルワールド)』は
今から調整しますので、皆さんに我儘なお願いをしてしまうかもしれません。
申し訳ないですが、
どうかよろしくお願いします。

367■■■■:2009/02/05(木) 01:17:58 ID:uaZfhO4c
確かに、もうなんか色々とやりすぎwww

魂の定義とか魔術回路とか、大分fateが入ってる気がしますが、
とりあえず雲川さん解説ありがとうございます。
次回以降が楽しみだ。

368■■■■:2009/02/05(木) 01:21:13 ID:3pGPlPFo
totoさん、GJ!
続きを期待してます。

さて、今回の話は禁書世界の謎を独自の解釈で語ってましたけど、なかなかおもしろかったと思います。
自分も結構デタラメな禁書世界の謎、(『幻想殺し』の正体とか)を考えていたので、こういった形で他の人の考えを知れてよかったです。

しかし、『妹達』四〇〇〇人も死んじゃったのか…。

369■■■■:2009/02/05(木) 06:10:52 ID:Id06rmC2
とある河童の居る世界 其之二

施設内。長く広い廊下を進む。
不自然なほど広い施設内。空間操作か催眠術か

にとり  「発電所がこんなに広いはずがない。
      どこかに空間をいじってるやつがいると見たよ。」
????「ばれてしまいましたわ」
????「どうしましょう?」
にとり  「訪問者をエスコートするべきだね。
      ラスボスのところへ」
????「訪問者は私たち。」
にとり  「侵略者だろ?」
    ヒュンッ
にとり  「消えちった……追跡だー」


にとり  「ここにいるな!」
    ヒュンッ
????「いませんわ。」
にとり  「ほらいた。」
????「こっちから来たんですの!
       お姉さまのところには通しませんわ
       私はお姉さまの露払いをしております、白井黒子と申します。」
にとり  「なるほど。ラスボスはメイド長か?」
白井黒子「なんですの?
      お姉さまはメイドでは……
      …………………………………………………」
にとり  「?」
白井黒子「あなた、天才ですわね」
にとり  「お前もね」

〜 少女弾幕中 〜

にとり  「私の天才度の方が上らしい」
白井黒子「申し訳ありません、お姉さま〜」
にとり  「ラスボスの正体が分ったよ。
      すきま妖怪だろ?」
白井黒子「勝手にお姉さまを人外にしないで!
       お姉さまは人でありながら、並みじゃない妖怪以上に強いですわよ。」
にとり  「やれやれ。人間とは古来からの盟友のつもりなんだけど。
      どうしてここを狙う?」
白井黒子「電気が普及すると、炭が売れなくなるからですわ。たぶん」
にとり  「蛍光灯を売ればいいのに」

●白井黒子
「お姉さま」の露払い。
お姉さま大好き。

能力:「点から点へと渡る程度の能力」

スペルカード:
転移「虚空経由の金属矢」
転移「キルポイントスナイパー」
次元「十一次元万華鏡」
崇拝「ブラック白百合カーニバル」

370■■■■:2009/02/05(木) 11:45:46 ID:TIDrAOaQ
ネーちんと上条の娘編の続編が一番気になる・・・

371■■■■:2009/02/05(木) 11:45:58 ID:TIDrAOaQ
ネーちんと上条の娘編の続編が一番気になる・・・

372346:2009/02/05(木) 13:00:59 ID:WEZ3kf5s
さらにやっちゃう人推参
ついでに見ていて思ったことも書いてみる
あくまでも個人的に思ったことなので、
「こう思うやつもいるんですよ」程度の認識で十分です

>>暗躍の人
なんだか、イタさが…
しかも、自分の一言が大きく崩すことになったっぽいぞ…
魔術側で「聖人」はわかりやすい強さの単位かも知れませんが、
いきなり使ったことでやっちゃった感が出たのも事実

>>HAOさん(看病奮闘記の人)
ニヤニヤ役(=読者に近い役)の舞夏がいい味出してる
真っ赤な美琴もまたww
一方、絶賛気絶中の当麻は大丈夫なのか?

>>totoさん
説明役の芹亜さん乙な一方、
ほぼセリフだけでがっつり進行していったのがちょっと気になった
説明セリフの一部を地の文に移してもよかったんじゃなかろうか、とも
…きにしすぎか?

>>河童の人
小説でもない、台本でもないイメージ
「ゲームの戦闘前デモをそのまま抜き出しました」チック
ビジュアルなし、文字のみでそれはちょっと無謀じゃないか
何がどう動いたのかさっぱりなので、地の文をキチンと書いたほうがいい気がする

作業報告
・並行世界 表ページを改装。
 第二章、第三章とあったのを作品内に示された時間に改変
 さらに解説文の下にコメントアウトで1日目の状況をメモ程度に記載
 (2日目でわかる事実はものすごいネタばれなので記載する気なし)
長文失礼
投稿ログ格納はまたあとで

373■■■■:2009/02/05(木) 16:55:43 ID:B190RTf.
私立禁書学園
校長兼理事長 アレイスター
教頭 テッラ
数学 木原くン&一方通行
古文 神裂
現代文 ローラ
英語 ステイル
物理 博士
生物 芳川
化学 小萌先生
地学 海原
世界史 アウレオルス
日本史 対馬
地理 建宮&土御門
哲学 リドヴィア
政治経済 旅掛&親船
現代社会 刀夜
情報 初春
家庭科 五和&舞夏
美術 シェリー
音楽 インデックス
書道 姫神
体育(男) アックア
体育(女) 黄泉川
保険(男) カエル
保険(女) オリアナ
生活指導 上条さん&削板
購買部 フィアンマ&ヴェント
本スレより

職人さん書いてくれませんか?
俺は書けないから…

374■■■■:2009/02/05(木) 18:01:16 ID:IGWILx76
どうも、「とある能力者の暗躍」の者です。
あぁ、来るとは思ってたけど聖人関連でいろいろ来てる…
言い訳になりますけどニコライが聖人なのはそれなりの理由があるんです。

あと遅くなりましたけど>>351さん忠告ありがとうございます。
反省して少し文を熟考・推敲したいので少しの間休載します。(まぁ多分週末くらいに戻ってきます)

375■■■■:2009/02/05(木) 18:08:49 ID:WJPOj0Nc
>>373
……生徒は?

376■■■■:2009/02/05(木) 18:40:42 ID:B190RTf.
上条さん担当からはずしてでいいかな。
上条さん 青ぴ 美琴は生徒にできると思う。

377■■■■:2009/02/05(木) 21:01:50 ID:OZdCCm8Q
>>375
シスターズの出番ですよ

378■■■■:2009/02/05(木) 23:46:51 ID:uaZfhO4c
>>374
文章がイタいだけじゃなくて、本人がイタいよ。
何様のつもりだ、その作家気取りのレス。

379■■■■:2009/02/06(金) 20:05:24 ID:PEI3cjtQ
とある河童の居る世界 其之三

          でかい鳥がいた

にとり   「げげ、でっかい鳥、いや、鳥型兵器か?」
HsAFH-03「WARNING!!WARNING!!WARNING!!」
にとり   「鳥ならもっと広い所を飛びなよ。」
HsAFH-03「WARNING!!WARNING!!WARNING!!」
にとり   「変わった鳴き声ね。夜雀の唄?」
HsAFH-03「I will make the intruder excluded !!」
にとり   「それとも電子音楽?」

〜少女弾幕中〜

* * * * * * * * * * * * * * * * *

戦闘ヘリを倒して進んだ先、鉄製の扉の前でにとりは足を止める
この扉の先こそが発電所のメイン
おそらくこの騒動の元凶。河童の発電所乗っ取り事件の親玉がいるだろう。

「ん〜〜〜〜ん〜〜〜〜ん〜〜〜〜っと」
軽く体を捻って調子を確かめてから普通に扉を開ける。
第三者から見れば敵が待ち構えている場所に突撃するにはあまりにも無防備に見えることだろう。
だがこれは幻想郷(ここ)ではそんなに奇異なことではない。
なぜなら「気に食わない奴は弾幕で押し潰す」というのが常識であり規則でありマナーであるため
決闘中以外では「物陰から狙撃しよう」だの「音もなく忍び寄り背後から襲いかかろう」だの
「一服持ろう」だの、そういう事はしないのである。滅多に。

発電設備のある部屋には外部から持ち込まれたのであろう見慣れない家具がいくつか置かれており
鉄製の床にはどこから調達したのか大きな絨毯が敷かれていた。
なぜか粗大ゴミのような機械の残骸のようなものも大量に散らばっていたが、真っ先に目を引いたのは







ソファーの上で下着姿で絡みついたまま硬直している二人の少女だった。








頬を赤く染めた短髪の少女は上下とも着用しているようだが、
ツインテールの少女はブラジャーを外しているらしく、剥き出しの白い背中に湿布が貼ってあるのが見える。
鉄に囲まれた無機質な空間から切り離されたように華やかに飾られた部分で
二人の少女が半裸を曝している光景はなんというか……まさに幻想的であった。

380■■■■:2009/02/06(金) 20:06:27 ID:PEI3cjtQ
                       すまん・・・
                   ────v────
                          ____
                     _,,....-'´─-<::::::::`゙':.、
                    ,:'´:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::\
                  /!::::_;;:: -──-- 、:;_::ヽ;:::::::::;>- 、
                 / ,rァ'´          `ヽ!:::ァ'    ,ハ
                 | '7   / ナト /!   ハ  i `O      |   
                 ヽ|  ! /-‐  |_,/‐-ト/!  |     イ 
                  |__|,.イ(ヒ_]    ヒ_ン ) ト、_ハ、     \
                   /`|/""  ,___,   "" | |  \ ヽ   ヽ
                    !/i、   ヽ _ン    ,ハ/  ノ´`ヽ!   ノ  
                   〈 ,ハ,>、       ''/ 八 (   | /
                   ∨´\/!`>‐rァ / _//`ヽ)  レ'´
                    ノノ´  |/!/レ'´レ'´ヽ‐-、´   (|

                  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
                 <ごゆっくりしていってね!!>
                  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨





「違うわよ!!変な気使うな!!」
そろそろと出て行こうとするにとりに赤面した茶髪で短髪の少女が怒鳴る。
「うふふ。もう私とお姉さまの邪魔をするものはありませんわ。
 愛の営みを続けましょう。」
「湿布貼られながら襲いかかるなんてアクティブすぎなのよアンタは!!
 あと事実を捏造してんじゃねぇ!!」
「うふふ。既成事実は周りから作り上げていくものですわ!!ということでお姉さまイン!!」
声で気付いたが下着姿の片方は先ほど倒したツインテールの少女だった。
「えっと…広めたいならブン屋を紹介するけど」
「ええぜひお願いしまアバッ!」
何か言おうとしたツインテールに短髪少女の雷速のチョップ(比喩的な意味で)が炸裂した。

381■■■■:2009/02/06(金) 20:08:12 ID:PEI3cjtQ
短髪少女は「御坂美琴」と名乗った


「で、アンタが侵入者?」
御坂美琴が床に脱ぎ捨ててあった服を着ながら尋ねる。
ちなみにツインテール少女は「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」という感じでソファーに突っ伏している
「侵入者はお前たち!
 川の流れよりも速く、ここから出て行ってもらうよ。」
にとりは置いてある冷蔵庫を勝手に物色するとミネラルウォーターの容器を取り出して半分ほど飲む。
中には「きなこ練乳」「飲むお好み焼きイカマヨネーズ」「轟羅120%」などの変わった飲料もあり
それはそれで興味があったが、今はやめておく。
弾幕ごっこの前に胃もたれになっては笑えない。

「・・・あれ。この冷蔵庫、コンセントが無いぞ」
「電気のかわりに磁界を使って温度を熱力学的に逆転して冷却してるらしいわよ。
 まだ試作品レベルだからそんなサイズしかないし、一日に電池二個ぐらい消費するけどね。
 冷却機関を大幅に削れるらしくて、持ち運びに便利とかいうのがウリだけど、
 こんなの持ち歩くぐらいならクーラーボックス持ってったほうがマシよね。」
「・・・へぇ(ヤバい。全然わからん)」
電気の必要性が薄い冷蔵庫を目の当たりにして、技術の新たな可能性を見出し喜ぶ気持ちもあるのだが、
発電所を建設したばかりのにとりの心中は少々複雑である。

「・・・で、どうしてこんな事件を起こしたのか。聞かせてもらおうか。」
無論、理由がなんであれ退かないというのなら力づくで奪還する。
いや、たとえおとなしく退くとしても、落とし前はつけさせてもらう。つまりぎったんぎったんにする。


「『どうしてこんな事件を起こしたのか』・・・・・・?決まってるじゃない。そんなこと。」

妖怪の棲む山に乗り込み、河童の建物を制圧した少女は優雅に、自然に笑う

まるでどこかの令嬢のように
それでいて年頃のごく普通の少女のように

382■■■■:2009/02/06(金) 20:08:48 ID:PEI3cjtQ











「だって、これ以上アンタ達が技術を手に入れたら・・・・・・・・・・・炭が売れないでしょう?」

383■■■■:2009/02/06(金) 20:10:34 ID:PEI3cjtQ
●御坂美琴
とある街で三番目に強い人間。茶色の短い髪をしている少女。
白井黒子の「お姉さま」。ただし血縁関係はなく、白井が一方的にそう呼んでいるだけである。

能力:?????


―多分続く→

384■■■■:2009/02/06(金) 20:26:10 ID:X50l5O9A
>>378作者たたきはやめれ
たのしみにまっとるぞ〜作者のみなさん!

385■■■■:2009/02/06(金) 22:26:37 ID:KwQPaaoI
>>378
はまづらさん超きもいんですけど

386372:2009/02/06(金) 23:06:00 ID:aXXTmiNU
>>378
SS書きだって作家と言えなくもないよ?

>>暗躍の人
メアリー・スーという言葉について一度調べてみた方が良いかも

作業報告
・表ページをさらに改装
 長編に含まれていた「連載中」カテゴリを分離
 魔砲少女12話、スーパーの姫神、歪む世界を「短編」に、
 騒動日記、看病奮闘記を「連載中」に独断でカテゴライズ
・Weed、リリカルカナミンA's12話のページを新規に立ち上げ
・一部過去ログが捏造SSだったり抹消されていたのを復帰
 半ば編集合戦になって大変でした

で、短編まとめの書式について聞いてみたいんだが
「とある昼食のラブコメ」のような直接本文と
「とある少女の恋愛節句」のようなスタイルだったらどっちがいい?
「恋愛革命」や「スーパーの姫神」みたいな連作をどうするか悩んでいるんだ

387■■■■:2009/02/07(土) 20:30:14 ID:T6oVE0OA
>>386
メアリー・スー以前に禁書キャラ全然出てきてないけどねw

禁書世界そのものに対するメアリー・スーなのかもしれないけど。

388■■■■:2009/02/08(日) 02:00:21 ID:T.tzS4ZM
>>372
見易さっていう点で見れば、「とある少女の恋愛節句」のスタイルがいいと思う。
作者、粗筋、解説があるのはとっつきやすいし、お気に入りキャラのSSを探して
いる人にも便利だと。
あとスーパーの姫神、については前編後編みたいな扱いでいいと思う。書いた人的に。
……ご迷惑をおかけします。
タイトルは「とある上条と姫神秋沙」で統一して、「スーパーの」のタイトルは
消しても問題なし。
……あ、ウィキに統一のスタイルがあるのならそちらで。

389■■■■:2009/02/08(日) 02:31:26 ID:HkgZNDFk
どうも、悪びれることなく帰ってきた「とある能力者の暗躍」です
不評だった前回のリメイクとその続きです
イタいのは相変わらずですが多少読みやすくしたつもりです

390とある能力者の暗躍:2009/02/08(日) 02:32:29 ID:HkgZNDFk
出てきたのは修道服を着た神父だった。
金髪の白人なのだがパサパサに乾いた髪と皮膚から生気が感じられず、眼がこちらを伺うように覗いている。
外国人で修道服を着ているのを除けばただの会社員と言われてもうなずけそうな風貌だった。

「あんたが侵入者(ニコライ)?」
ジョーカーは友人にかけるような軽さで尋ねる。
「…えぇ、私がニコライ=トルストイです」
ニコライも見た目とは裏腹に軽薄そうな口調で答える。

「…そうか」
それだけ言うとジョーカーは右の3本の警棒を3丁の拳銃に持ち替え、ニコライに向けて放った。
有無を言わせない射撃。まるで話し合う気なんて初めから無いとでも言うような。
これに対しニコライは右手を前に出しただけだった。
すると手首からぶら下げた十字架(ロザリオ)が光り、前方に半透明の盾(バリアー)が現れる。
ジョーカーも打つのをやめない。力づくで破壊する気だ。
ニコライも負けじと叫ぶ。

「“十字架はその加護にて子羊の身を守る”!」

すると盾がより強固な物に変わる。恐らく銃撃では破壊できないだろう。
ジョーカーは銃による破壊をあきらめ、突っ込んだ。発条包帯(ハードテーピング)で強化した脚力で乗り越えるつもりだ。
(恐らくニコライは盾を出したまま後ろに下がろうとするだろう。だが機動力はこちらが上。すぐに追いつく)
だがニコライも盾を消して突っ込んできた。かなり速い、発条包帯で強化したジョーカーと同じくらいの速度だ。

(な!?)
後ろに下がると思っていたジョーカーは完全に不意を突かれた。とっさに左の警棒でガードしたが突撃をモロに喰らい、吹き飛ぶ。
「フフフ、私は神の子の模造品(レプリカ)…つまりは聖人なのです」
ニコライは嘲るように話す。
「簡単に倒れるようなもろい肉体(からだ)をしてはいません」

ジョーカーは倒れた体を起こしながら考える。
今は不意を突かれたが単純な接近戦はこちらの方が有利だ。
6本腕を使えば敵の攻撃を防ぎながら反撃ができる。
(落ち着いて戦えば勝てない相手ではない)
ジョーカーは6本腕独特の構えをとる。

「洗脳、防御、肉体強化……ハ、魔術ってのはいいな、超能力じゃあ多重能力(デュアルスキル)は実現不可というのに」
ジョーカーはしゃべりながらも隙を窺っている。
「フッ、それこそが魔術と超能力最大の違いですからね」
ニコライも決して隙を見せようとしない。
「でも、私は2種類の魔術しか使ってませんよ?」
ニコライは楽しそうに話す。まるで出来の悪い生徒に説明するように。
「1つはさっきの盾『十字結界』。そしてもう1つは―――」


「―――『奇跡再現』。聖人のみが使うことを許される力です」

391とある能力者の暗躍:2009/02/08(日) 02:33:28 ID:HkgZNDFk
「奇跡ねぇ……大層な名前だが要はただの洗脳だろうが」
ジョーカーは銃を撃ちながら突っ込む。
「洗脳(それ)は力の一部でしかありません。まぁ一番使える力ではありますけど」
ニコライは『十字結界』を出したまま後ろに下がる。
二人の距離は縮まらない。ただ戦場を移動し続けるだけだ。

「『奇跡再現』。それは偶像崇拝の理論を利用して聖人が神の子がおこした奇跡を再現する術式です」
二人は恐るべき速度で校内(せんじょう)を駆け巡る。校舎裏、屋上、校庭、体育館の屋根、宿舎、研究用の施設へと。
「神の子イエス=キリストは数多くの奇跡を残しました。その中で最大の奇跡とは何だと思います?」
ジョーカーは答えない。わからないというよりは興味がないようだ。

「これは私の持論になりますけどねぇ………………」
ニコライはお構いなしに一人で続ける。
「……この十字教の存在そのものだと思うのですよ」
そう言うとニコライは校舎と校舎の間で立ち止まった。
ジョーカーも間合いを取る形で止まる。

「神の子の死後から現在まで、すでに何千年という時間が経過しています。
 普通の宗教ならばその途方もない時の中で衰え、消滅しているでしょう。
 しかし十字教は衰えるどころか世界中に20億人をこえる信者を抱えるほど広まり、より熱狂的に支持されています。
 それこそ人殺しすらも辞さないほど狂信的に」
ニコライは両手を広げる。まるで神を祝福するように。
「これを奇跡と呼ばずにして何が奇跡でしょう?」

「フン、それがどうし……!?」
ジョーカーは途中まで言って気付いた。
奴は今まで何の説明をしていたのか。
奴はさっき何と言ったのか。
「フフ、さっき言いましたよねぇ?私は神の子の模造品(レプリカ)なのです」
ニコライは手を掲げた。
それを合図に両側にある校舎の窓が開け放たれる。

「その絶対的なまでの信仰を僅か一万分の一程ですが得ることができるのですよ」
僅か一万分の一。しかし20億人の一万分の一は2万人。
見ると開けられた窓の向こうにいるのは学園都市の住人たち。
白刈崎高校の制服を着た者はもちろん、他校の生徒や警備員(アンチスキル)用の銃を構えた教師までいる。
少なく見積もって50人以上。

「『奇跡再現』の効用範囲はこの学園都市ほぼ全域にまで広げてあります。
 その範囲内で私の教えを聞いた者は皆、私の忠実な信徒(てあし)となるのです」
どうやらニコライ自身が準備が整うまでの足止めだったらしい。
そのニコライも盾を出して巻き添えを喰らわぬよう下がっている。
50人の信徒が一斉に構える。
50対1の虐殺が始まった。


真空刃、炎弾、念動力、電撃、氷塊、実弾、空間移動(テレポート)による座標攻撃。
多種多様の攻撃が狭い校舎の間で巻き起こる。
標的(ターゲット)は逃走したようだがそいつを追いかけるどころではない。
今は発条包帯の脚力を使って避けているがそれも時間の問題だ。
かわしきれなかった真空刃が脇腹をかすった。

(クソ、ふざけやがって)
脇腹の傷を肉体変化の力を使って塞ぐ。あくまで応急処置だが少しはマシだろう。
(その忠実な手足とやらが俺の邪魔をするって言うなら―――)
手の警棒を強く握る。
(――― 一本残らず叩き潰してやる)
ジョーカーはそばにいた学生に向かって警棒を振るった。

392とある能力者の暗躍 行間:2009/02/08(日) 02:34:10 ID:HkgZNDFk
彼はロシア成教所属の魔術師の夫婦の下で生まれた。
生まれながらに聖人という才能を有していた彼は物心がつく前から魔術の世界に足を踏み入れていた。
幼い頃から両親に魔術の英才教育を受けさせられた彼はすぐに才能を昇華させた。

一通り魔術について叩き込まれるとロシア成教傘下の魔術組織に入れられた。
上から来る指令はどれも危険で困難な物だった。
彼はそれを文句一つ言わずこなした。
こなした後には次の指令が待っている。
それを繰り返す。
ただ、ただ繰り返すだけ。

いつからだろうか? 自分が明確な望み、いや憧れを持つようになったのは。
それは日々の繰り返しの中には無く、組織を束ねるまでに登り詰めた今でも手に入らない。

誰もが当然のように持っているのに自分にはない物。
遠い昔に、知らない間に失ってしまった物。


彼は学園都市(てきち)の景色を眺めながら思う。

もしも―――――――――
もしも、この戦争で勝利を収めることができたならば――――――

自分の望んだ物は手に入るのだろうか?

393とある能力者の暗躍:2009/02/08(日) 02:34:49 ID:HkgZNDFk
ジョーカーは屋上のドアを開けた。

彼は約50人の信徒全てを倒していた。
といっても正面から突っ込んで勝てる訳がない。
開戦早々に敵の一人に成りすまし、同士討ちを誘ったのだ。
敵が紛れ込んだことに気付いた信徒たちは疑心暗鬼になり、すぐに目論見通り殺し合いを始めてくれた。
彼が直々に手を下したのは半数にも満たない。

30分ほどかけて敵を殲滅し終えた彼は校舎の屋上に来た。
彼の視線の先には標的(ターゲット)がいる。

学園都市の景色を見ていたニコライは屋上に来たジョーカーの方を向いた。
「58人の信徒もやられましたか…………どうやら私自身があなたを倒さなければならないようですね」
彼はため息をついた。哀れんでいるのではなく本気で悲しんでいるようだった。
「私は元々この魔術と科学の戦争に興味はないのですよ。いや、宗教その物に興味が無いと言っていいでしょう」
ニコライは敵を前にして語り始めた。
ジョーカーも何を思ったのか黙って聞いている。

「教会(われわれ)は魔術(われわれ)、学園都市(あなたがた)は科学(あなたがた)でやっていけばいい。
 私はそう考えていましたし、今もそう思っていきます」
「一応聞いてやろうか。ではなぜこの戦争に参加した?」
ニコライはその質問に満足したように笑った。

「私には"望み"があるのです」
「望み?」
「えぇ、何も特別な望みではありません、普通の人が普通に望み、普通に持っている物――――――」
ニコライは遠くにある物を見るように目を細める。

「―――――――――『平穏』ですよ。私は普通でもいいから平和な生活がしたいのです。」
ククク、と魔術師は自嘲するように笑う。
「おかしな話ですよねぇ、普通ではない力を持っている私が普通の人が持っている物に憧れているのです」
ジョーカーは笑わずに聞いている。
「ですがそれは時が経てば経つほどほど私から遠ざかって行きました。もう私は"普通の人"には戻れないのです」
ニコライは嘆く、力を持って生まれてきたことを。
「どれだけの力を手にしても組織の危機は無くならない、それを無くさなければ私に平和はない」

「私の平穏には私が属するロシア成教の安定が不可欠なのです」
それが彼の原動力。それが彼の望みを果たす唯一の方法。

「ローマ正教と学園都市の勝敗などに興味はありません。
 だがもし学園都市が勝てば我々を滅ぼそうとするかもしれない。
 逆にこの戦争でローマ正教と手を組み勝利すればロシア成教の地位は確固たる物になる」
自分の望みのためなら誰が犠牲になっても構わないと彼は言う。
彼は覚悟を決めた眼でこちらを睨み、叫ぶ。

「ロシア成教、ひいては私の望みのために消えて下さい学園都市!」
最後の戦いの火蓋が切って落とされた。

394■■■■:2009/02/08(日) 02:37:00 ID:HkgZNDFk
どうでしょう?
自分なりきるとすぐ調子乗る悪い癖があるもんで…
感想や助言をいただけると幸いです

395■■■■:2009/02/08(日) 11:31:17 ID:1UmdlLVE
とりあえずGJ
普通におもしろいでいいとおもうけどみんなはどうなんかな?

396■■■■:2009/02/08(日) 16:03:51 ID:EtjY.IYI
…正直に言えば、面白くない。

禁書キャラが全然登場してない100%オナニーじゃん。
これでどう感想を言えと?

あと文章が下手すぎ。
イタいって言われてるのは内容だけじゃないよ?気付け。
学芸会とかで下手なクセに声を張り上げる子供みたいな印象。

もう少し勉強して、出直して来た方がいいよ。

397■■■■:2009/02/08(日) 17:00:30 ID:JgCYhQzQ
・・・まあまあそう言うな。
読みたくないなら飛ばせばいいじゃん。
俺は飛ばしてるよ?

398■■■■:2009/02/08(日) 17:18:03 ID:fe18PGms
とある河童の居る世界〜警告〜

*警告*
・御坂美琴の設定が無茶苦茶に変ってます。もはや別キャラ
・その他の世界観設定もこじつけが多いです
・なんとか東方と禁書キャラを闘わせてみたかったんですすいません!!!興味無い方は読み飛ばしてください!!!

399■■■■:2009/02/08(日) 17:20:28 ID:fe18PGms
とある河童の居る世界 其之四

「炭が売れないと困るのよ。だから今のうちに潰しておこうと思って。」
「・・・冬にはまだ早いよ。」
「善は急げ、って言うでしょ?」

御坂美琴はまだ幼児の頃、ここ(幻想郷)の結界の中の人里で暮らしていた
その頃から「ある才能」の片鱗を見せていた彼女は、外の世界のある都市に送られ、
見事にその才能を開花させて戻ってきた ──────── らしい。

「信憑性無いなぁ、その話」
「そうね。私もどうやって外に連れ出されたのかは知らないし。
 ここって入るのは簡単だけど出るのは難しいんでしょ?私がいた街と同じね。
 でも知ってたのよ。この地域に『こういう所』があるって事を。
 だから黒子の空間移動の力を借りてここに入れた。」
「ふぅん・・・紫に殺されるぞ?」
美琴は「ゆかり・・・?誰?」と首を傾げている。幻想郷の結界の重要性を理解していないらしい。
もしかしたら、妖怪が人間を襲うことも忘れているかもしれない。

にとりは大結界の仕組みに精通していないのでなんとも言えないが、
空間を飛び越える程度でそんな気軽にホイホイと入れるものなのか。
そう尋ねると、「足りない分はアレよ。熱い気合いと地道な努力。あとは…ご都合主義。」とはぐらかされた。
まぁ実際に外部世界の機械が大量に持ち込まれているのでなんらかの方法で侵入したのだろう。

「そして里の人間に話を聞いて、とりあえず私は『里の炭屋の娘だった』ということにしたわ。」
「『した』?」
「記憶が殆どないもの。昔小さな子供と夫婦が住んでいた炭屋があって、
 十年ほど前に家族揃って失踪してたらしいから。そこを私の実家ということに。」
「適当だなぁ。」
「適当ね。誰も困ってないし、いいんじゃない?」
「河童が困ってる!」


「じゃ、そろそろ始めましょう。」
そう言って美琴が掌を頭に近づける。
すると前髪から発生した火花がバチバチと掌に集中していき、荒々しく発光するエネルギー体となる。
それはまるで、やり場の無い怒りを無差別にぶつけようとしている、人の魂のように見えた

「何かの因果かしら。私の能力(チカラ)は『発電能力』。
 フランクリンの世界を否定する、無限の電力を生み出す能力よ。」
「お前、普通の人間じゃないね?」
「失礼ねーアンタ。バリバリ普通よ?
 普通の超能力者よ!」

――順調に行けば次回バトル編に続く―→

…一話一レスって短すぎでしょうか。もっと長くすべき…?

400■■■■:2009/02/08(日) 22:31:44 ID:EtjY.IYI
>>397
何気にひどいこと言ってるw

確かに少し言い過ぎた。
でも、もう少し勉強してから書いた方がいい、
ってのは変えない。

401■■■■:2009/02/09(月) 11:56:57 ID:iT5lTP12
>>394
んーと。
俺は正直悪くは無いと思うんだけど、細かいミスが多すぎるんだろうと思う。
まず、文章がブツ切れ。
書き始めた頃によくあるミス……ていうか俺もやった。
それと奇跡の再現……についてなんだけど、キリストは教団を作った訳じゃないよ。
現在の教団はキリストの弟子……ペトロだったかが作ったもののはず。ついでに
言うなら最初は迫害されてたし、キリストが下地を作ったものであっても、実質は
他の弟子達が作ったもの……だよな? 詳しく勉強してないから微妙だけど。
あと、聖人であるニコライが過酷な任務をしてきた……っていうのは分からなくもない。
ただ、聖人にとって過酷な任務なんてそう多くないだろうし、貴重な人材である
聖人を酷使することもありえないと思う。神裂だったかが言ってたんじゃないかな、
聖人は簡単に動かすことが出来ないって。
んで十字結界も、十字架はその加護で〜とか、なんか禁書の割りにシンプルすぎるかと。
禁書の術式なら、もっと具体的に「十字架をこういうふうにこの人を守った」みたいな
エピソードを入れると思う。それは奇跡の再現にも通じることかな。
要は設定が甘いというか。
そして描写もシンプル過ぎる。
『ジョーカーは6本腕独特の構えをとる。』
どんな構えか読者には伝わらないし、警棒三本拳銃三つ、っていうのもありきたり
っていうか、普通過ぎる。禁書ならおもしろ架空科学兵器みたいなものをもって
くるだろうね。それも、肉体変化と相性抜群なものを。
肉体変化って言っても、腕が増えて傷が治るだけだし。もっと能力の使い方には
工夫するべきだと思う。
設定的にはもっと下地を作って、さらに工夫する。
文章はもう少し長くてもいいから、描写を明確に、もっと掘り下げて。
あとは整合性を気にして、矛盾が無いか考え、直せばいいと思う。
……とか長々と書いちゃったものの、これも素人の考えだから本気に
しすぎないようにー。
とりあえず沢山書いて、練習したらいいんじゃないかなー。
ついでに言うなら、作品以外の書き込みが少し痛い。その辺は直したほうが
いいと思う。

402■■■■:2009/02/09(月) 23:46:51 ID:NrfOCsec
イタいってのは共通してるのね…

403■■■■:2009/02/09(月) 23:47:50 ID:EGtux6E6
キリストについて簡単にだけどググってきた

キリスト自身が広めてたのはユダヤ教を独自にアレンジしたユダヤ教ナザレ派って感じのやつらしい
で、キリストが死んだあとキリストの教え通りを広める集団と
前者に加えキリスト自身も崇める教義を加えた集団に分かれたらしい
後者が今でいうキリスト教でリーダーはパウロって人だったらしい

上で出てたペテロって人はキリストが生きてた頃の弟子たちのリーダーで
キリストが死んだあとは各地を巡回して教えを広めてたらしい
9、10巻に出てくる十字架の人でもあることからすごい人だってことは理解できるはず


あと上の話とは全く関係ないんだけど肉体変化(メタモルフォーゼ)で腕6本なんて出来るの?
遺伝子レベルでの変化は無理って5巻にあるから別の人間になりすます程度しか出来ないものだと思ってたんだが
きちんと読んでないもんで的外れなこと言ってたらスマン

404■■■■:2009/02/11(水) 03:17:06 ID:MLkLgVxc
現実の外科でも切り取った足を腹にくっつけて生かしとくとかあるんだぜい?

405とある能力者の暗躍:2009/02/11(水) 14:09:14 ID:O8WRvFuI
ジョーカーは銃をニコライに向けた。
向けられたニコライはすぐに十字結界を出す。撃たれた後から盾を出しても遅いからだ。
だが銃撃は来ない。その代わりにジョーカー自身が突っ込んできた。

(……フェイント?!)
気付いた時にはもうすでにジョーカーは盾の前にいる。
鉄柱すらもたたき折る蹴りを詠唱を施していない十字結界で防げるはずもなく、紙切れのように引き裂かれる。
盾と十字架はリンクしているのか十字架の方も粉々に砕けた。
(……く!)
左手首にぶら下げた十字架からも盾を出そうとするが、それより先にジョーカーの銃が火を噴く。
致命傷にはいたらなかったものも数発がニコライに命中し、吹き飛ぶ。
流れ弾が当たったのか左手の十字架が砕ける。

(く、……十字結界は……もう使えませんか……)
ニコライ倒れながら考える。
(奇跡再現は強力な術式ですが……攻撃用ではありませんしねぇ……)
傷は致命傷ではないとはいえ決して浅くない。
(はぁ………)
それほど追い詰められても彼に観念したような様子は見えない。
(…………"奥の手"を使うしかありませんねぇ)

「“目には目を――――――」
ジョーカーはニコライを睨んだ。倒れたまま彼が詠唱を始めたのだ。
「―――歯には歯を――――」
ジョーカーは銃を向けるが放てない。残りの弾数は一発。この位置から撃っても奴は倒せない。
その間も魔術師は呪を紡ぐのをやめない。
「―――古(いにしえ)の法にて罪人を裁き給え”」
次の瞬間―――――――――――――

――――――ジョーカーに激痛が襲った。

(な…………?)
彼は何の攻撃も喰らっていない。
喰らってもいないのに体に激痛が走る。
見ると体の数箇所に銃創のような傷がある。
(これは…………俺が奴に与えたのと同じ傷?)

「ふふふ、『目には目を、歯には歯を』。」
ニコライは首だけ起こして話す。体中傷だらけなのに満面の笑みだ。
「仮にも学問の街の住人ならわかりますよねぇ?」
ジョーカーは膝をつきながらも答える。
「……ハンムラビ法典……。はるか昔に存在した古の法……」
「えぇ、その通りです。そしてこれがその法を利用して放つ魔術『タリオの裁き』です」
自分と同じ傷を敵にも押し付ける魔術。それが彼の奥の手(きりふだ)。

「クソ、……だがお前も同じだけの傷を抱えているのだろう?」
「ふふふ、それはどうでしょう?」
そういうとかれは右手を上にかざした。右手首より先が青白く輝いている。
彼はその右手を傷に当てた。すると傷が瞬く間に塞がっていく。

「神の子は右手を当てるだけで傷を癒したそうです。『奇跡再現』を使えばこんなことも可能なのですよ?」
全く同じ傷を持ちながらも相手はそれを癒すことができる。
例え攻撃が成功しても傷つくのは自分の方。
その先に勝利の二文字はない。
これが彼の必殺の切り札。

「さて、奥の手まで出したのですから一応名乗りましょうか」
魔術師は立ち上がりながらつぶやく。傷はほとんど塞がっている。

「『我が望みのためならその全てを(Mollis 438)』」

放たれたのは魔法名。
魂に刻んだその名を語る意味は――――――

「―――――我が名にかけて必ず殺す」

406とある能力者の暗躍:2009/02/11(水) 14:09:50 ID:O8WRvFuI
(クソ………)
ジョーカーは立ち上がり、警棒を構える。だがフラフラだ。

ニコライはそんなジョーカーの懐に入り込むと強烈な突きを繰り出した。
ジョーカーは倒れそうになるのを抑えて渾身の力でニコライの腹を蹴り上げる。
蹴られたニコライは3メートルほど上空に飛ばされ落ちてきた。
倒れた魔術師にとどめを刺そうと足を振り上げるが、蹴りを喰らわすよりも先にニコライがその足を掴む。

「無駄なんですよ」
そう言われた瞬間腹に衝撃が走った。
傷が開いて血が噴き出る。
足を離され倒れそうになったところにニコライが起き上がる勢いを利用して膝蹴りを喰らわす。
思わず吹っ飛ばされるがそのまま二コライから離れる。

二コライから10メートルほど離れた地点で立ち上がる。
もう立っていることでさえ限界だ。
あと一撃でも喰らえばさすがに倒れるだろう。
次の一撃で決めなければ自分に勝利はない。
だが一つだけ気付いたことがある。

(…奴は攻撃を喰らってからダメージを返すまでに約十秒、たった十秒だが時間が空く)
ならばできる事は一つ。
(その十秒の間で奴の意識を刈り取ってしまえばいい)
ジョーカーは覚悟を決める。
(十秒でケリをつける)

彼はこの学園都市に三つしかない肉体変化(メタモルフォーゼ)の能力を使って両腕を作り変える。
より強く、より禍々しく。
腕には人外の力を。手には獣の爪を。
魔獣の腕を作り出す。

二コライは敵の様子を見て悟った。
「最後の勝負を仕掛けるつもりですか……」
魔術師は構える。
「次の攻撃が決まればあなたの勝ち、避ければ私の勝ち。いいでしょう、…………」
口を歪めて笑う。
「……決着の時です!!」


ジョーカーは獣のように身構えると全力で地面を蹴った。
右足の腱が負荷に耐えられず切れる音がしたがどうでもいい。
ジョーカーは全てを捨てて最後の一撃を繰り出す。

二コライは身を翻してジョーカーの魔手から逃れようとする。
爪が修道服に刺さる。そのまま脇腹を引き裂く。
傷は深い。だが"致命傷ではない"。

(……勝った!!)
爪を避けた瞬間彼はそう確信した。
"自分からの死角、敵の背にある3本目の腕に気付くまでは"。

(な…………!?)
気付いたところですでに腕は自分の眼前にまで迫ってきている。
魔術師は顔面に凄まじい威力を持った一撃を喰らい吹き飛んだ。


(クソ………まさか最後の最後でダミーを入れるとは……)
二コライにはまだかろうじて意識があった。
だが"かろうじて"だ。術式を組む余裕はない。
それでも二コライはあきらめない。
(脳の麻痺は…衝撃による一時的な物…すぐに治るはず)
彼は残った僅かな意識で考える。
(私は…まだ負けられない…この戦いの先に私の望みが…きっとある)
おぞましき執念で魔術師は蠢く。

彼はふと自らに向けられた刺客を眼を動かして探した。
奴の消耗も半端ではない。もしかしたら自分が手を下さずともすでに虫の息かもしれない。そんな希望を持っていた。
そこには――――――――

自分に狙いを定め、銃を構えたジョーカーがいた。
「な……そ…………待」
彼の願いが叶うことはない。

無人のように静まりかえった学校に銃声が響き渡る。

407とある能力者の暗躍:2009/02/11(水) 14:10:16 ID:O8WRvFuI
ジョーカーは携帯を取り出し下部組織に連絡を入れる。
一回だけコールが鳴り、すぐに誰かが出た。

「俺だ……ああ、任務は完了した。」
下部組織の人間がお決まりの任務の確認を取ってくる。
ジョーカーは面倒くさいが決まりなので答える。
「―――ああ、回収だ。」

彼が最後に放ったのは暴徒鎮圧用のゴム弾。
これは何も魔術師に同情したのではない。
ただそういう任務だったのである。

気絶した二コライを担ぐ。
右足の腱を含めた体中の傷は能力を使ってある程度修復させてある。

彼はこの魔術師がこの後どういう目にあうか知らない。
魔術組織に返すのか、科学の技術で魔術を解明するために研究所に送られるのか……
いずれにしてもその先に奴の言う"平穏"とやらはないだろう。
同情はするがそれだけだ。助けてやろうとは微塵にも思わない。

顔に手を当て作り変える。
どこにでもいそうなごく普通の青年の顔にした。

校門にまで降りてくると誰かが立っていた。
長い手に金髪、黒いサングラス。
多角スパイ、土御門元春
魔術組織との橋渡しにでも使われるのか、回収に来たようだ。

「能力者が魔術師を始末するようになるとは………末期だな」
「私にそう言われましてもね」
土御門はさも機嫌悪そうに舌打ちした。
「テメェがジョーカーか、胸糞悪いクズ野郎だ」
ジョーカーは口を歪めた。

彼は知らない。
目の前の人間がいつも違う姿をして傍らにいることを。
常に日常で彼に監視されていることを。

土御門は二コライを黒いゴミ収集車に乗せると自身も車に乗って去っていった。
その後ろ姿を眺めながら思う。

裏の仕事は終わった。
明日、自分はまた彼らのいる表の日常へと戻るのだろう。
もしかしたら、あれがあの魔術師の言う"平穏"という物なのだろうか?
だとしたら―――――――

――――――少しは奴の望みもわからなくもない。

408■■■■:2009/02/11(水) 14:12:05 ID:O8WRvFuI
「とある能力者の暗躍」投下終了です
感想、助言ありがとうございました
とりあえず出直してきます

409■■■■:2009/02/11(水) 15:09:41 ID:hXGDORrQ
文章の上手い下手は戦闘とエロを見ればわかるっていうけど確かにそのとおりだな。

410■■■■:2009/02/11(水) 15:32:18 ID:eRiyxam.
もう2度と投下しないで欲しいね。

411■■■■:2009/02/11(水) 15:36:33 ID:R5ggI3iw
聖人があっさりやられたらアカンと思うわ

>>373のネタだれか書いてくれへんかな〜

412■■■■:2009/02/11(水) 19:42:26 ID:qhLou61s
あれだけ叩かれても途中で投げなかった姿勢 だ け は立派だったぞ
次があればちゃんと禁書ネタで頼む

413■■■■:2009/02/11(水) 21:20:53 ID:wt48zX5c
たしかに書き遂げたことだけはよかったと思う<暗躍

ところで『並行世界(リアルワールド)』のことで
妹達が4000も死んでるとこにも驚きだが
二人のレベル5を失った→今出ている三人(一方含めて)と過去に死んだ二人を除外┗
死んだのはNO.6とNO.7→削板さん死んじまった!?

414■■■■:2009/02/11(水) 21:29:18 ID:rOmXTyqM
ネーちんの娘さま編の続きをずっとお待ちしております

415■■■■:2009/02/11(水) 22:05:05 ID:1VAnt4E6
>>413
何で過去の二人除外なんだ?

勘違いだったらすまんが

416■■■■:2009/02/11(水) 22:57:47 ID:011Py1lI
青ピって当麻に殴られたことがあるはずから、能力で擬態するのは無理なのでは?



まぁ、なんとなく思っただけだが。

417■■■■:2009/02/11(水) 23:00:31 ID:K/WbL3rQ
>>416
>>331に書いてある。

418■■■■:2009/02/12(木) 01:25:56 ID:0Wrf7epI
ここまでボロクソに言われる駄作は初めて見たな…

SSってのは人に褒められるために書くものなんだから
最後までやり遂げただけじゃ何の意味もないと思うが。

419HAO:2009/02/12(木) 01:36:31 ID:K2g5Uu1I
どうも、HAOです。
『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)編』、もう少しで切りがいいので、そこまで書き上がったら投下しようと思ってます。(遅くとも、今週末までには…)
とはいえ、こんな自分の下手な作品を待っていてくれてる人はいるのでしょうか…?

420■■■■:2009/02/12(木) 03:47:33 ID:3Apnfocg
>>419
前の投稿後から全裸で待ち続けてるぜ!!

421386:2009/02/12(木) 04:32:57 ID:2Z16tSms
進みが早いなー
でも雑談ばっかで職人来づらいのかも
…蒸し返して悪いが>>404
「前々からあるものをくっつける」その治療法と、
骨格やら筋肉やら「新たに作り出す」のとではえらい違いではなかろうか

>>暗躍の人
ひとまず完結お疲れ
禁書キャラがほぼ0で、禁書SSと呼びづらかったのも低評価の要因かも
あとは>>401にあるとおりだな
文に関してはただ書くだけじゃなく、他の人の作品読んでみるのも勉強になる

>>419 HAOさん
ここにも待ってるやつが一人いるぞー、と (・ω・)ノ
全裸の彼ほどじゃないかもだがww

>>toto氏
まとめ2/6の2-3,4,5はご本人か?
スレでの告知なし&バックアップ見たらIP違ってたからどーなのかな、と
読んでたら顔だけでも出してくれい

数日前だがやっといたこと
・とある上条と姫神ページ作成
 現状ウィキの表ページにテンプレなどはなく。
 だもんで、出された唯一の意見に沿う形に
・魔砲少女12話と告白儀式、Weed表ページちょっと仕様変更
 魔砲少女は解説文、後ろ二つはあらすじ追加。

以前の作品群も改装してくべきかもしれぬ…

422■■■■:2009/02/12(木) 11:58:38 ID:fjrAzRUg
 ◆───────────────────────────────◆
 ◆とある上条と姫神秋沙(2)                   ◆
 ◆【著/■■■■ イラスト/■■■■ 定価:59999円】       ◆
 ◆───────────────────────────────◆
 ――学園都市へと立ち寄った、炎髪sy(ryのロリコン神父。
 ――日本酒に合うお手軽鍋、湯豆腐の準備を始める小萌先生。
 ――上手くできた煮物をおすそ分けしに行く姫神秋沙。
 ――上条宅へと襲い来る、H3N2型インフルエンザウイルス。
 四人が交差するとき、新たなSSが生まれる――――!?


 ……いやまぁ、普通に生まれませんけれど。

423■■■■:2009/02/12(木) 11:59:34 ID:fjrAzRUg
うわ、すげぇずれた……!

424■■■■:2009/02/12(木) 22:09:27 ID:lYDD3Hgo
>>419
作品のほうは待ってるがその前にとりあえずコテ外せよ

425■■■■:2009/02/12(木) 22:45:32 ID:rGrrm2jo
>>424
いや、別に良くねえ?
分かりやすいし

426■■■■:2009/02/12(木) 23:37:25 ID:UmgrXMso
>>424
俺も分かりやすいからおkだと思う
つか何が気に食わないんだ?

427■■■■:2009/02/13(金) 00:20:23 ID:kl/9oknw
>>424
だからはまづらさん超きもいですって

428■■■■:2009/02/13(金) 01:39:08 ID:QG8iwD92
エロパロはどこに投下すればいいすか?

429■■■■:2009/02/13(金) 05:02:19 ID:ygMJKB9.
>>428
ここがいいんじゃないかな?

とある魔術の禁書目録 13フラグ目
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1233681145/

430■■■■:2009/02/13(金) 18:41:12 ID:/8j/7VjE
>>428
見てきたけど滅茶苦茶濃いSSだったなwww

431■■■■:2009/02/13(金) 20:44:27 ID:90cXHuOU
>>428
………濃いと言うかなんと言うかがんばったな

432■■■■:2009/02/13(金) 21:05:35 ID:S0HG0EfE
事前にエロパロの方で産卵電波を受信したと言ってたから>>428とは別人だろ

433■■■■:2009/02/13(金) 21:50:59 ID:OlOIYOzI
「とある少女の騒動日記」の続きが気になるです。
できれば禁書バージョンや御坂バージョンも書いてほしいです。

434HAO:2009/02/14(土) 01:54:05 ID:5cLC5I7M
どうも、HAOです。
『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』の続きを投下します。

435『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/14(土) 01:54:58 ID:5cLC5I7M
「そろそろかな……?」
美琴は上条の額に乗せられた濡れタオルを取ると、側に持って来ておいた冷水の入った洗面器に漬けて絞り、再び上条の額に乗せた。
舞夏が去った後、上条をちゃんとベッドに寝かせたほうがいいだろうということで、今度は細心の注意を払いつつかなりドギマギしながらも、何とかきちんと寝かしつけた。
時折苦しそうな呻き声を上げたりしているが、現在も上条は眠っている。
上条がこんなことになった責任は自分にあるわけなので、せめて目を覚ますまでは付いていようと思った。
「(……べ、別に深い意味なんてないんだからー!)」
心の中で、何かいい訳じみた事を叫びつつ、とりあえず何かしてやれる事をやっておこうということで、額に濡れタオルを乗せてやっていた。
現状、それくらいしか美琴に出来る事はなかった。
熱を測ろうにも体温計の在り処がわからない(救急箱には入ってなかった)、氷枕をしてやろうと思ったが同じく在り処がわからない、薬を飲ませようにも上条は眠っているので不可、と思いついた行動は全て実行不能だった。
何かとっても無力だなー、と多少凹みながらも、美琴は甲斐甲斐しく自分の出来る事をやることにした。
「ふぅー……冷たっ……」
冷たくなった両手を口元に持っていき、「ハー」と温かい息を吹きかけ、ごしごしと両手を擦り合わせることを何度も繰り返し、手を温めた。
ストーブが使えればそれに手を当てて温めるのだが、生憎と故障しているようだ。
「少しは熱下がったかしら?」
額には濡れタオルが置かれているので、変わりに上条の頬に触れて熱を確かめる。
「まだ高そうね……」
おおよそではあるが、高いと感じる熱さだ。
「……熱いっていうか、温かいわね、こいつの頬」
冷たくなっていた美琴の手には、熱を帯びた上条の頬が心地よく感じた。
手の平、手の甲と代わる代わる上条の頬に当てて見る。
すると、美琴の冷たくなった手が気持ちよかったのか、手を当てているほうに顔を傾け軽く頬擦りする。
「……っ!?」
その反応にちょっとびっくり。
頭が動いた事で、額に乗せていた濡れタオルがズレた。
「……っと」
美琴が空いたほうの手で、濡れタオルを直す。
「気持ちいい…のかしら……?」
上条の意外な反応に驚きつつ、ためしに逆の頬に手を添えてみる。
今度はそちらのほうに顔を傾け、やっぱり軽く頬擦りした。
また頭が動いた事で、額に乗せていた濡れタオルが今度はズレ落ちた。
「気持ちいいみたいね……」
落ちたタオルを拾うと、再び額の上へ乗せる。
そして、上条の頬に添えていた手はそのまま離さなかった。
「(変な意味はないの! こいつも気持ちいいみたいだし、私の手も温かいから……そう、それだけよ!)」
「んー……」
「……」
「んー……」
「……おーい、気持ちいいかー、この野郎ー?」
返事なんて期待していない、照れ隠しに問いかけただけだ。
そのため、声は小さい。
返事は返ってこない、上条の寝息が聞こえるだけだ。
「おーい、気持ちいいのか、って聞いてんだよ、コラー」
再び問いかけるが、やっぱりこれも照れ隠しで、声は小さい。
そして、やっぱり返事も返ってこない。
そんな照れ隠しを口にしながら、美琴は上条の頬から手を離さなかった。

436『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/14(土) 01:56:29 ID:5cLC5I7M
♪〜 ♪〜

洗面器の水を替えている最中、美琴の携帯の着信音が鳴り出した。
少しビクッとしながら携帯を取り出す。
「(黒子の奴じゃないでしょうね……?)」
もしそうだとすると、少々、いやかなり面倒な事になりそうなので、絶対スルーしようと心に決め、電話の主を確認する。
しかし、電話の主は白井黒子ではなく、意外な人物からだった。
『土御門舞夏』
ディスプレイにはその名が表示されていた。
その名を見るなり、美琴は急いで電話に出る。
『おーい、み……』
「土御門ー! あんたねー!!!」
舞夏が何か言う前に、美琴が大音量で怒鳴りつけた。
相当ご立腹だったようで、美琴の周りはバチバチと帯電している。
しかしながら、周りに何も被害が出なかったのは奇跡と言っていいだろう。



『……で、そろそろ落ち着いたかー? 話進めたいんだけどなー。一応、仕事の合間に電話してるわけだし……』
「……なんか軽くスルーされてるような気がするんだけど……まあいいわ。で、なに? 何か用があるんじゃないの?」
少し落ち着いた美琴が舞夏に尋ねる。
『んー、用というかなー、みさかがちゃんと看病できてるかどうか気になって電話したんだけどなー。どうだー、そっちの状況は?』
「あー、なんとかやってるわよ、一応。……っても、こいつが起きないから、やれることなんてあんまないのよね。とりあえず、頭に濡れタオル乗せてやってるくらいね……」
『なるほどー……』
「そうだ、あんたちょっと知恵貸しなさいよ。メイドさんなんだからこういうの詳しいでしょう?」
『いやー、私はメイドさんであってナースではないのだがなー……』
「似たようなモンでしょ? 世話することには変わりないんだから」
『……まあ、いいけどなー。そのために電話したようなものだしなー。そういえば、着替えはしたのかー?』
「……えっ?」
『着替え』という言葉にきょとんとする美琴。
『……その反応はしてないみたいだなー』
「え、えーっと、着替えって…こいつの……?」
何故だろうか、とても嫌な予感がする。
『当然。みさかが着替えても仕方ないだろうー? 汗とかいっぱいかいて気持ち悪いだろうからなー? やっぱり新しいのに替えてやるとスッキリするだろうしなー』
嫌な予感的中。
言っている事は間違ってない。
確かに正論である。
しかし、
「(こいつを着替えさせるの? 私が……?)」
つまりそれは、上条の服を脱がせるという事であって……。
自分が着替えさせる、ということに恥ずかしくなり、顔が熱くなるのを感じた。
『でも、ただ着替えさせるだけじゃダメだぞー。ちゃんと身体を拭いてあげないとなー』
「……なっ!?(なんですってー!!!)」
口から絶叫しそうになったが、何とか踏み止まり心の中で絶叫した。
想像しただけで顔が真っ赤になる。
美琴の脳内ではなんかもう大変な情景が広がっていた。
「(ちょ、ちょ、ちょっと待てー。落ち着け、私……)」
何とか気持ちを落ち着けようと努力する。
「(平常心…平常心…平常心…へいじょうしん……)」
『んー? どうかしたかー?』
そんな美琴の心情を知ってか知らずか舞夏が尋ねる。
「……なんでもないわ」
必死に平静を装い、動揺しているのをバレないよう誤魔化す。
舞夏は特に気にした様子もなく、そのまま話を続けていた。
どうにか誤魔化せたようだ。
とはいえ、美琴の心情が大変な事になっているのは変わりない。
その後も舞夏がいろいろ何か言っていたが、ほとんど頭に入らなかった。
『おー、そろそろ仕事に戻らないとなー』
「そ、そうなの……」
『ああ。っても、もう少しで終わりかなー? まあ、早く終わって時間があるようだったら、そっちに顔を出すなー』
「ああ、うん、ありがとう……。その時はまあ、連絡して…」
『おおー、それじゃあなー、みさか。そっちも頑張れよー』
そういって電話は切られた。
電話が切れたのを確認すると、美琴は深い溜め息を一つ。
そして恨めしそうな視線を、ベッドで眠る上条に向ける。
起きる気配は……やはりない。
「着替え……か……」
口にしただけで、自分の顔が熱くなっていくのがよくわかった。

437『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/14(土) 01:57:09 ID:5cLC5I7M
さて、現在御坂美琴はベッドの横で正座している。
その横、テーブルの上には、少し熱めのお湯の入った洗面器と中にタオルが数枚。
床には上条の着替えが綺麗に畳まれて置かれている。
部屋の室温も少々高めに設定。
準備は万端だった。
「スー……ハァー……スー……ハァー……」
まずは深呼吸。
気持ちを落ち着かせるため、何度も繰り返す。
やがて、早かった鼓動がだんだん落ち着きを取り戻す。
そして、待つこと数秒。
心は決まった。
後は、自分のタイミングで行くのみ。
「……よし!」
美琴が意を決し、被せていた布団に手を伸ばす。
伸ばした手は、プルプルと小刻みに震えてはいたが……。

着替えは難攻した。
ずっと緊張しっぱなしの美琴は、上条が少し呻き声を上げたり何かしら反応があったりすると、『ビクッ!』と反応してしまう。
場合によっては、『ひぃぃぃっ!?』と小さな悲鳴を上げる事さえあった。
また、横になっている人の服を脱がすとなると、それなりに面倒かつ複雑であり、身体が密着したりもするわけで……。
「よいしょ……っと……」
「んー……」

むにぃ……

「―――っ!?」
キスしてしまいそうな至近距離まで顔を近付けることもあれば、頬と頬が触れ合うこともある。
「(お、落ち着け……ただ頬が触れ合っただけよ……。そう、それだけよ……!)」
心臓がドキドキしっ放しで、美琴の心臓はオーバーヒート寸前。
一枚脱がすだけで、どれほど苦労した事か。
こんな調子で、二枚目三枚目もやはり難攻するのである。
服の残数が減るにしたがって、反応は過剰になっていき、作業のスピードは遅くなっていくのであった。
「(……こいつ着過ぎじゃないの?)」
愚痴ってしまうが、たかだか三枚、着過ぎと言うほどではない。
風邪をひいたため、普段よりも一枚余分に着ただけである。
とはいえ、愚痴ってしまうも仕方ないかもしれない。
こんなこと恥ずかしいこと、愚痴でも言って少しでも気を紛らわせないとやってられない。
そんな感じでスローペースながらも、ようやく三枚目、最後の一枚も終了。
「……やっと終わった」
上条に背を向け大きく溜め息をつく。
といっても休んではいられない。
上条は現在上半身裸なわけで、すぐにでも身体を拭いてあげて、服を着せてやらなければならない。
早速、テーブルの上に用意しておいた洗面器に手を伸ばす。
しかし、
「……ぬるい……」
服を脱がせるのに時間をかけ過ぎたようで、洗面器の中身はお湯ではなくなっていた。

438『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/14(土) 01:58:07 ID:5cLC5I7M
身体を拭く作業も、やはり難攻した。
まず、美琴が上条の裸を直視することが出来なかった。
最初なんて、他所を向いたままとか、片手で目隠ししながら身体を拭こうとしたほどだ。
また、上条の素肌に触れることに躊躇や恥ずかしさがあったため、なかなか身体を拭けずにいた。
腕まではどうにか拭けるのだが、その先がどうしても踏み出せない。
そのため、腕をもうこれでもかというほどずっと拭いていた。
そんな逃げ腰状態が続いた。
「(……このままじゃダメだわ)」
ちらりと向けた視線の先には、上半身裸の上条さん。
あまり時間をかけるわけにはいかないと、なんとか勇気を出して上条の胸板に手を伸ばす。

ぴとっ……

「……」
胸板に手を置くことに成功、とりあえず今のところ上条に反応はない。
呻き声でも上げられていたら、またビクッとして手を離してしまっただろう。
「……よし!」
顔が熱くなるのを感じたが、そんなものは無視。
ゆっくりと手を動かす。
ゆっくりと、丁寧に、撫でるように拭く。
力を入れず、刺激しないよう、丁寧に丁寧に。
まるで腫れ物を扱うように。
「んん……」
脇腹辺りを拭いた時、こそばゆかったのか、上条が変な呻き声を上げる。
少しビクッとしてしまったが、なんとか耐える。
「(大丈夫……まだ大丈夫……)」
そう自分に言い聞かせて、とにかく続ける。
ただ黙々と手を動かす。
その甲斐あって、胸元とお腹の辺りをどうにか終えた。
「ふー……」
大きく一息。
しかし休んでいられない。
この状態を保ったまま、一気に全部やってしまおうと考える。
この状態が解けると、絶対に惚けてしまうから。
それから復活するまで、どの位かかるかわかったもんじゃない。
洗面器でタオルを洗って絞ると、そのまま続きを始めた。
黙々と手を動かした。
背中、脇と順々拭き終えると、そのまま着替えに移行する。

寝ている人間に服を着せるのは、やはり手間だった。
多少手間取りながらも、せっせと下着のシャツを着せる。
一枚でも何か着せてしまえば、もうこっちのものだ。
裸でなくなったら、その分気持ちが楽になる。
パジャマが見当たらなかったので、適当に選んだトレーナーを着せる事にした。
しかし、トレーナーの襟口の部分が少し狭かったようで、頭がなかなか出てこなかった。
美琴は襟口に頭の詰まったトレーナーを少し力をこめて引っ張った。
思った以上に力を入れてしまったのか、スポンと勢いよく襟口から頭が飛び出した。
その飛び出した上条の顔が、ちょうど美琴の目の前に現れ、

ガチィィィィン!

とぶつかった。
「ぐっ……!」
「かはぁ……!」
美琴は激突した口の辺りを押さえ、支えを失った上条は、そのままドスンと倒れた。
「っ……歯打った……」
口をぶつけた美琴は、ちょぴり血の味がした。
「(ん? 口?)」
美琴のぶつけた場所、当たった場所は口。
口…唇……。
どこにぶつかったか?
上条当麻の頭。
頭…額……。
「……」
上条当麻の額に、御坂美琴は唇をぶつけました。
それは、つまり……、
「(キス……しちゃった?)」
ということになるのか?
わなわなと震える美琴は、ゆっくりと上条のほうに視線を向ける。
すると、
「―――っ、な、なん…だ……? ぐぉっ!? か、関節が……!」
御坂美琴のキス(額に)で、上条当麻は目を覚ましました。(いや、実際違うだろ……)
上条は上体を起こそうとしたが、身体に力が入らなかった。
仕方なく、横になった状態のままで視線を回らせる。。
「あ? こ…こは……? あれ? みさ…か……?」
美琴の存在に気付く上条。
「……っ!?」
目を覚ました上条にビクッと反応して後ずさる。
そして、
「キ(バシャン!)」
後ずさった際に、テーブルからひっくり返した洗面器の中身を被ってしまうのだった。
これにより、美琴の絶叫はキャンセルされたのであった。

439HAO:2009/02/14(土) 01:58:59 ID:5cLC5I7M
予告で言った、ドキドキ&いちゃいちゃ全開じゃねぇー!
と突っ込まれそうな今回。
なんかもう、美琴一人でドキドキしてた、って感じになってしまった。
いちゃいちゃさせたいんですけど、上条さんが目覚まさないことには出来ないんですよ……。
とはいえ、ついに上条さん目覚めました。
次! 次こそは、いちゃいちゃさせたいな……。
しかし、相変わらず思ったことをうまく文章化できてないな……。

440■■■■:2009/02/14(土) 16:15:01 ID:RHVW0VP6
ふざけんな!
死ぬほどGJ!

441■■■■:2009/02/14(土) 16:30:04 ID:RHVW0VP6
>>228です。
>>229ありがとう。今頑張ってます。

442■■■■:2009/02/14(土) 17:59:54 ID:psF20ffI
>>439
まったくあんたって人は!俺を萌え殺す気か!!GJ!!!

443■■■■:2009/02/14(土) 20:10:27 ID:A79lTvCQ
>>539
くそ!最高だ!

444■■■■:2009/02/14(土) 22:31:38 ID:VRFhUP4Y
ちくしょうこのやろう!
ニヤニヤが止まらねえじゃねえかどうしてくれる。

445■■■■:2009/02/14(土) 23:18:52 ID:TvW4LX1M
>>439
べ、別にあんたの作品が好きだから読んでるわけじゃないんだからね!








楽しみに待ってます!

44601=641:2009/02/15(日) 00:01:52 ID:7cC5AZnE
間に合った、かな? 次事ネタ(誤字に非ず)。
上条><吹寄≠姫神?
一部キャラの性格が捏造されていたりするのでそういうのが嫌いな人は素敵に華麗にスルーを。

447次事ネタ:2009/02/15(日) 00:03:18 ID:7cC5AZnE
 二月十四日。
 他と変わらず一年の中で三百六十五分の一でしかないその日は、しかし、ここ学園都市
の中においても他とは異なる意味合いを持つ物となっていた。
 超能力を開発する科学の徒の都市とはいえど、住人の大半が年頃の少年少女たちであれ
ば外と同じく興味をそそられるものがある。
 少女たちは製菓産業(特にカカオを主原料とした品目含む)の策謀に踊らされていると
自覚している者もいない者も一様に東奔西走し、目当ての物を首尾よく用意して意中の異
性に届けるべく奮闘する。 少年たちもそんな少女たちの姿を気にしてない素振りをしな
がら横目でチラ見したりと学園都市中が何やら褐色色と匂いに包まれる日。
 とはいえ、最近は渡す物も製菓だけでなく、また、渡す相手も異性にとどまらなかった
り渡す意味合いも違ってきたり。
 上條当麻が通う学校でもいつもとは違う空気が教室を占めていた。
 そわそわと落ちつかなげな生徒や口元がだらしなくにやけている生徒、周りを見回して
徐々に落ち込んでいく生徒など傍から見ていると実に面白い光景である。
 上条当麻はそんな周りで一喜一憂している教室の光景を自分の席につきながら眺めてい
た。その表情は俗事にとらわれない賢者の如し。世間一般の雑事に興味など無いわ! と
言わんばかりのもの。どうやらどうせ自分には貰えないと早々に見切りをつけた様子だ。
 と、そんな上条のもとに吹寄整理がやって来るとポケットから小さな塊を取り出し、
「どうせ貴様は誰からも貰えないだろうからしょうが無くくれてやるわ感謝しなさい上条
当麻」
 と一気に捲くし立てると投げつけた。
 慌てて上条がキャッチした手を広げてみるとそこには十円硬貨一枚で買える製菓が一つ。
「ってチ○ルチョコじゃねえか! しかも十円の方かよ!!」
「何? 何か不満でもあるわけ? 今日という日に誰からも渡されることの無いだろう貴
様にわざわざ用意してやった心に対し何の感謝も示すどころか文句でもあると? はん!
これだからゆとりは!」
「いやそうは言っても流石にこれはねえだろ!」
 勢い良く席を立ち手に持つチ○ルチョコを突き付けながら叫ぶ上条に対して吹寄はやれ
やれとばかりに肩を竦め首を振りながら言う。
「貴様、その手に持つ製菓がどれほどの価値があるか知っているの?」
「? 十円だろ?」
 即答する上条だが吹寄にあっさり切って捨てられる。
「つくづく使えないわね。いい? それはただの十円製菓では無いのよ? そもそもそれ
が普通のコンビニで買えるとでも思っているのかしら?」
「え? 買えねえの?」
「買えないわよ! コンビニに置いてあるのはバーコードが記載された二十円用からよ!!
近場のコンビニで用意できないからわざわざ巡回バスに乗って駄菓子屋まで出かけた苦労
によって時価は相当上がっているのよ!!」
「いや普通にコンビニのやつを買えばいいじゃん!」
「はあ!? そんなもの渡して義理じゃないと勘違いでもされたらどう責任を取ってくれ
るつもりよ!!」
「いくら上条さんでもそこまで勘違いは激しくありませんよ!?」
 何故だか激しく叱責される羽目になった上条が席に着くが、後ろから更なる追撃が襲う。
「ちなみに、世の中には三倍ルールというものがあるそうね? 楽しみだわ上条当麻」
「知るか!」

448次事ネタ:2009/02/15(日) 00:03:36 ID:7cC5AZnE
 即座に吠えるもやってられんと机に突っ伏す上条だが腹の虫が鳴ったために無いよりは
ましと早速包みを開いて口に放り込む。
「口の中で溶けて腹にまで行かないってのは余計に空腹になるじゃねえか……」
 諸事情により今朝は朝食を抜いているのである。
 と、
「上条君。お腹が空いているのなら。これをあげる」
 掛けられる声が。
 伏せていた顔を上げて見回すと、吹寄の陰に隠れるようにして姫神秋沙が立っていた。
 差し出した手に乗せられた物を見てみれば、そこには一匹の煮干が。
「……いや、これは一体?」
 当惑する上条が尋ねると
「今日は。二月十四日」
「いや、それは知ってるけど、だったらもっと他に甘い物とかじゃ……?」
「今日は。煮干しの日。だから。それをあげる」
「……そうなの?」
「そう。それと。煮干しで出汁をとった。お味噌汁もある。よかったら。飲む?」
「……まあ、腹に入るのならこの際貰うわ」
 そういうことで姫神が用意した魔法瓶から注がれた味噌汁に口をつける上条。
(しっかし朝の教室で味噌汁とは……!?)
 一口飲んでその顔が変わる。
「美味いなこれ。出汁は煮干しなんだろ?」
「煮干しは。頭と。お腹を。きちんと取るだけでも。味が変わる」
「へー。そうなんだ」
「もっと。飲む?」
 訊かれてお代わりを頼む上条。
 再び注がれた味噌汁を啜りながら
「うん、美味い。こんな味噌汁なら毎日でも飲んでみたいな」
 思いが口からポロリと出る。
 その一言に、傍にいた吹寄はおろか、教室中が静まりかえる。
 恐ろしい静けさの中、
「…………うん。ぃぃ。ょ」
 姫神が消え入りそうな声で答える。

 次の瞬間に上条に訪れたのは教室中の男子からの多重猛攻撃だったそうな。

44901=641:2009/02/15(日) 00:09:22 ID:7cC5AZnE
オチが弱いかな?
リハビリがてら書いてみたけど間に合わなかったorz
毎度ながら捻くれたもん書いてるなぁ

そして
>>439
いいですね。ニヤニヤしながら読んでます。続き頑張ってください。

>>386
編集有難うございます。
なにやら拙作の五和シリーズに命名してくださったようで。仮とは言わずにいっそ正式名にしちゃってくださいまし。
こちらも出来る様ならボチボチ編集に加わります。

ではお目汚し失礼でした。

450■■■■:2009/02/15(日) 11:53:08 ID:jECj5hoM
ガンガンのネタぱくってね?

451僕はね、名無しさんなんだ:2009/02/15(日) 13:36:42 ID:pbrbLrx.
俺もガンガン読んでるけどパクリとは思わんかった
どの作品?

452■■■■:2009/02/15(日) 14:47:26 ID:pbrbLrx.
コテ外し忘れスマソ

45301=641:2009/02/15(日) 16:41:08 ID:7cC5AZnE
パクリ疑惑発生!! …………って、え? ガンガ……ン?
あれ? 今月のガンガンは3巻分のエピローグで話し終わってるんじゃなかったっけ?
もしかして番外編収録されてた?

まあ、吹寄ネタなら怪しげな通販モノで書くべきだったかもしれませんがね?
というわけで>>450、疑惑の元ネタを教えてはくれまいか?

454とある少年の失くした日常の人:2009/02/15(日) 20:26:31 ID:6QdUavOs
暇つぶしに書いたWeedの方が人気だったえーと、とある失くした日常のものです。
一応書くと言って投稿したからには、さすがに途中でぶつ切りって言うのはプライドが許しませんので投稿します。
まだ下手なのでそこら辺はお目こぼし頂けると嬉しいです。

上の流れに若干不安を覚えてるんですが、まぁそこはそこ、これはこれで。
では、久しぶりに。

455とある少年の失くした日常の人:2009/02/15(日) 20:28:41 ID:6QdUavOs

「……え」

 当麻が気がついたのは、見た事もない塾の前だった。

「三沢塾、?」
 
 ていうか、ここ数時間の記憶がない。全くもってない。
 やばいな、定期的に記憶飛ぶ病気にでもなっちまったのか? と考えて頭を抱えた。

 その瞬間、その消えた記憶は頭になだれ込む。

「……い」

 インデックス、と少年は叫ぶ。
 叫んで、なぜこんなに鼓動が速くなるのかも分からずに、ただ。

 さっきまでいた、血まみれの非日常に向かって走り出した。

456とある少年の失くした日常の人:2009/02/15(日) 20:29:14 ID:6QdUavOs


 騎士は、こちらへ向かって来る少年を見て、少しばかり顔をしかめた。
 
 さきほど戦場より帰還した一般人。何故ここへ。
 逃げろと言ってるのに、聞きもしない。

 そんな不快な少年を半ば無視して、敵地への攻撃を開始した。
 
 音楽とともに、崩れ落ちてゆく塔。

 少年が顔色を変えて叫ぶ。そして、塔に向かって駆けだした。

 馬鹿なことを、爆撃に巻き込まれて死ぬ可能性すらあるのに。

457とある少年の失くした日常の人:2009/02/15(日) 20:29:55 ID:6QdUavOs

「……っ! 姫神、ステイル……インデックスっ」

 煙をかき分け、当麻は走った。
 そして、見た。


 まるで、生き物のようにビルが巻き戻って立ち上がる瞬間を。

 さすがにその光景に絶句して呆然と突っ立っていると、後ろの方で、呻き声が聞こえてきた。
 自分は魔術のことがよく分からないが、あれは確かにすごい一撃なのだろう。

 その「すごい一撃」を無かったことにしてしまうなんて、そんな敵に勝てるのか。

 しかし、当麻は進むしかない。退路があったとしても、そんなもの、必要ない。
 あの少女は、当麻と一緒にいると言ったのだ。記憶の無い、少女のことすら忘れてしまった上条当麻と、それでも一緒にいると言ってくれた白き少女。

 それに、もう人を殺したくない、と言っていた姫神秋沙。

 誰かを助けるために、力を間違って振るってしまった錬金術師。

 助けなければならない。

458とある少年の失くした日常の人:2009/02/15(日) 20:33:31 ID:6QdUavOs
さすがに空白が多かったか。終わりです。
短くてすいません、色々端折ってますね。

そろそろ三巻いきたいなぁ。
あ、その前に幕間がはいるんだった。小萌先生か、禁書目録か、それとも土御門?
土御門は結構好評だったし。むー。
次の次の次くらいには終わると思うので(どんだけ先だよ……)
まぁ気長に待ってて……くれたらかなり嬉しいです。

459■■■■:2009/02/15(日) 20:36:38 ID:6QdUavOs
あ。名前ミスった。馬鹿だろ、自分……。

460■■■■:2009/02/15(日) 22:41:02 ID:ClgJ9XM6
失くした日常はつまらないとは言わないけど、
短すぎる上に間隔あきすぎだと思う。

…正直に言います。存在忘れてました。
今のままじゃその程度の認識なんでしょう。

461■■■■:2009/02/15(日) 23:45:50 ID:aGnQwReM
あ、復活したんですね。
もうすこし書いてから上げた方がいいじゃないかな。
□□がヒロインしてる作品だから楽しみにしてたけど間あきすぎで忘れかけてました。
がんばってください

462■■■■:2009/02/16(月) 08:05:14 ID:N1U9nGAs
>>460さん
空白のとり方はちょっと苦手ですがあき過ぎですね、確かに。
私も忘れてるだろうな、とは感じてました。
一応文章力、発想力共に精進していきたいな、と。定期的にあげとかなければならないですね。
注意、ありがとうございます。

>>461さん
ありがとうございます。
しばらく忙しいのでのせられないかもですが。
たしかにずっとのせてなかったうえに短すぎますね。
では……。

463■■■■:2009/02/16(月) 21:32:10 ID:KQPNnUtc
>>450だ。
すまん、説明が足りんかったな。
「漫画家さんとアシスタントさんと」で
ツンデレキャラに10円チロルチョコは似合う……
というのがあったんだ。

まあ文章がうまいから別にいいけど。

464■■■■:2009/02/17(火) 18:14:36 ID:BVB3cP.o
>>415
いやだって麦のんと提督は15巻で死んでなかったっけ?

465■■■■:2009/02/17(火) 21:59:59 ID:Hzv9L4vY
>>464
その15巻の二人の事指してんのかと思ってたんだが・・・・

466■■■■:2009/02/18(水) 02:47:52 ID:a5qkYw7s
>>463
おまwwww
たしかヤングガンガンだな、それ
3文字足りないだけだが、えらい違いだよ
禁書連載があるからみんな月刊少年ガンガンで探してたと思うぞ

467■■■■:2009/02/18(水) 20:28:46 ID:N4ZSDmBA
>>464
死亡とは明確に書かれてないから
作者の気分次第でまた出てくるかもよ?

垣根の生死調べてたら行き着いたんだけど
ttp://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%81%A8%E3%81%82%E3%82%8B%E9%AD%94%E8%A1%93%E3%81%AE%E7%A6%81%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B2
ここ編集したヤツ神だろw

468■■■■:2009/02/18(水) 23:19:43 ID:z2072V8I
>>466
月刊少年ガンガンの方だぞ

469■■■■:2009/02/19(木) 00:44:19 ID:DB1Wl3Es
>>467
そういえば明確に死んでるのって駒場とかテッラとかそれぐらいだっけ?
とりあえず削板さんが死んでるのが確定じゃなくて一安心。

>>wiki
確かに神だww
ヒューズカザキリがよだれたらしまくってたり
小萌先生の年が愛国者になってたり
もしやギャルゲ作らないかのスレでやってるのはもしかしてこr(ry、さすがにこれはないか

470HAO:2009/02/19(木) 01:17:45 ID:BUtnE69w
どうも……HAOです……。
『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』の続きを投下します……。
今回は……ちょっとダメかも……。(いろんな意味で……)
かなり、イカレた展開になってます……。

471『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/19(木) 01:20:15 ID:BUtnE69w
「えーっと……大丈夫…か……?」
頭にひっくり返った洗面器を被っている美琴を見て、上条が掠れた声で尋ねる。
「……だ、大丈夫よ…」
びしょ濡れの美琴は、頭に乗っかった洗面器を取り上条の問いに静かに答える。
全身ずぶ濡れで、どう見ても大丈夫そうには見えないのだが……。
まあ、それはともかく、先程の衝撃のキス(?)で気が動転していたが、なんとか落ち着きを取り戻したようだ。
「……そういうあんたの方こそ大丈夫なの?」
テーブルの上に置いてあった乾いたタオルを手にし、頭をわしゃわしゃと拭きながら尋ねる。
とはいえ、そんなことは聞くまでもなかった。
上条の掠れた声が彼が全くといっていいほどに絶不調なのだということを物語っていた。
なのに……、
「あ? ああ……(ゴホン! ゴホン!)ん……だい…じょ…(ゴホン! ゴホン!)…ぶ…だ…(ゴホン! ゴホン!)」
なんて上条は答えた。
こちらもはっきり言って、どう見ても大丈夫そうには見えない。
というか、あれだけ咳交じりに言われても説得力がない。
この状況で大丈夫と言える上条はある意味大物か大馬鹿野郎か……。
「あんたは……どう見ても大丈夫じゃないでしょう!!!!」
この状況でごまかそうとする上条に腹が立ったので、おもいっきり怒鳴りつけてしまった。
そりゃあもう大音量で。
電撃の変わりに、大音量の怒声でビリビリとさせた。
「ううっ〜……み、みさか……あ、あ…たま…に……ひび…く……」
その怒声が相当強烈だったようで、上条の頭におもいっきり響いたようだ。
かなり堪えたらしく、結構辛そう。
「あ、ご、ごめん……」
苦しむ上条の姿に、ちょっぴりしおらしくなる。
「で、でも、あんたも悪いのよ。そんな状態のくせに強がるから……」
「ううっ〜…すみません……(ゴホン! ゴホン!)」
素直に謝る上条。
「全く……で、どうなの? 寒かったりしない? 何かして欲しい事とかある?」
「んー……寒くはないけど……あー……水が…欲しいか…な? 喉…が乾いた……(ゴホン! ゴホン!)」
「ああ、水ね。はいはい……」
言われて美琴は足を台所に向ける。

472『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/19(木) 01:20:48 ID:BUtnE69w
「って……ちょ…っと…待てよ……」
「? 何よ?」
「……水……なん…て……いいか…ら、先に…風呂に…入っ…て来…い……。そ…のまま…だと、お前が風邪…引くぞ……(ゴホン! ゴホン!)」
咳交じりに上条が美琴に告げる。
自分のことより、目の前の美琴の心配をした。
まあ、全身ずぶ濡れ状態なのだから気になってしょうがない。
「わかってるって。あんたに水持って来てやって、そこの洗面器ひっくり返したの片付けてから、さっさと入って来るから心配しなさんな」
「いや……そうは…言って……も…(ゴホン! ゴホン!)」
「はいはい、病人は大人しくする。あんたはただじっと安静にしてればいいの。大体、そのくらいやったって、そんなに時間かかんないから平気よ。それに、あんたと口論してる時間が無駄よ。そんな事してる間に、全部終わるっつーの」
そう言いながら、美琴は水と雑巾を持って台所から戻ってきた。
「はい、水。起きれる?」
雑巾を水浸しの床に置き、水の入ったコップを上条に差し出す。
「あー、ちょっと…待ってくれ……んん」
上体を起こそうとするが、やっぱり一人では起きられないようだ。
なんとか一人で起きようとしているが、うまくいかない。
「ふん! ……ん、ん、んん……」
「はあー、無理すんじゃないの。ほら……」
こんな時にも手を借りようとしない上条に若干呆れながらも、美琴は上条の背に手を回しを支え起こした。
「あー、わりぃー……」
美琴に御礼を言うと、ぐびぐびとコップの水を飲む。
相当喉が渇いていたのか、凄い勢いで飲む。
「ほら、慌てないの。全く、悪いと思うなら最初から頼れってのよ、この……」
額に軽くでこピンを喰らわせようとしたが、ふと先程自分の唇が上条の額に激突したことを思い出す。
「(////////////)」
「ふぅ……うまい……ん? どうした……?」
でこピンの姿勢で固まった美琴を不思議そうに見つめる。
「な、なんでもない! ……おかわりいる?」
でこピンしようと構えたままだった手を引っ込めると、誤魔化そうと、おかわりがいるか聞き返す。
「いや、とりあえず…これでいいよ……。お前は…さっさと風呂に……入って来い…」
上条は特に気にした様子はない。
まあ、絶不調の上条にはそんな余裕がないのだろう。
「そ、そうさせてもらうわ……あ、着替え適当に借りるけど、いいわよね……?」
「ああ、なんでも持ってけ……」
上条を寝かせると、美琴はタンスの中から適当に服を選び、そそくさと風呂場へ足を向ける。
と、部屋を出る途中で何か思い出したかのように足を止め、
「……覗かないでよ」
と上条に告げた。
「……さっさと行け」

473『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/19(木) 01:21:30 ID:BUtnE69w
「はあー……」
風呂場で入浴の準備をしながら、美琴は大きな溜め息を一つ。
先程のキス(?)の事を思い出し、また顔が赤くなっていた。
「(……あれは、キスじゃないの! たまたま…偶然…運悪く……唇が額に…額に…ひたいに……ああーもぅー!)」
ブンブンと頭を振り、脳内に浮かんだ妄想を振り払おうとする。
しかし、そんなことでそう簡単に振り払えるはずもなく、悶々とするのであった。
「……とにかく、今はお風呂に入ろう。このままじゃ、私も風邪引いちゃうし……」
まだ顔が赤いのだが、そんな事は無視してお風呂に入ることにする。
浴室から脱衣所に戻った美琴は、濡れた制服を脱ぐ前にポケットに手を突っ込み、中身を取り出す。
携帯電話は特に故障などはないようだが、財布がちょっと大変。
紙幣が全部濡れてしまっていて、後で乾かさなければならないようだ。
「ああーあー、こりゃ大変ね……」
荷物を適当なところに置き、濡れた制服に手をかける。
水分を吸って重くなり張り付いた制服の上をなんとか脱ぐと、その辺にあったハンガーにかけ、続いてスカートに手をかける。
スカートも同じように水分を吸って重くなっていたが、上着ほどの苦労もなく難なく脱ぎ、同じようにハンガーにかけた。
「後で向こうの部屋にかけとかないとね……」
暖房はリビングにしかないので、乾かすなら必然的にあちらに持っていかなければならない。
しかし、下着姿のままあちらに行くわけにはいかないので、持っていくのは風呂から出てからになる。
「さて……」
続いて、美琴は下着に移る。
やはり下着もびしょびしょに濡れているようで、水分を吸って肌に張り付いている。
脱ぎにくそうだなぁ、と下着に手をかけたその時、
「ん? 下着……?」
そこで美琴の動きがピタリと止まる。
「……そういえば、下着どうしよう……?」
今更ながらその事実に気付いた。
替えの下着なんて、今この場にあるはずがない。
唯一あるのが、美琴が今身に付けている、水でびしょ濡れの下着である。
「えっ!? ちょっと待って!? 本当にどうしよう!?」
ただいま美琴大混乱。
替えの下着がないことに焦る。
「……落ち着こう。まずは、落ち着こう……」
取り乱してはいけない、とにかく落ち着こうと気を静める。
なんとか気を落ち着かせると、思考を働かせる。
「……これを乾かして穿く? ……ストーブは使えなかったし、乾燥機は……こいつの家の洗濯機には……ついてないみたいねぇ……。とすると…部屋干しで乾かすしかないんだけど……」
実質的にすぐに乾かす事は不可能であった。
そうなると別の手段を考えなければならない。
頭をかかえていると、ふと置いてあった携帯電話に目が行く。
そして閃く一つの打開策。
「……あいつに頼るしかなさそうねぇ……」
あまり気が進まなかったが、今は緊急事態である。
携帯電話を手にすると登録メモリを呼び出し、そこにある番号の一つに電話をかける。
「……出てよ、お願いだから…」
美琴は祈るような気持ちで電話が繋がる事を願った。

474『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/19(木) 01:22:17 ID:BUtnE69w
「〜♪ 〜♪」
土御門舞夏は台所で食事の支度をしていた。
鼻歌交じりに調理をしているところ、かなりご機嫌である。
もうなんて言うか、もの凄く嬉しそうというか楽しそうというか、とにかくにやにやが止まらないって感じだ。
今の今まで壁に張り付くようにして、どこかの怪しい通販でありそうな聴診器のような道具を使って、終始ずっと隣りの部屋の状況に聞き耳を立てていた。
美琴のあんな発言や、こんな発言、あんな反応やこんな反応を全部聞いていたわけである。
ちなみに、美琴が動揺してたのもバレバレである。
わかってて、あえてスルーしてやっていた。
誤魔化せたと安心していた美琴の反応が楽しくて仕方なかった。
声や音しか隣りの状況がわからないとはいえ、それでも十二分に満足し得る出来事が、一つ壁を越えた向こう側では展開されていた。
余談だが、舞夏が耳にした美琴の萌え発言は、彼女の脳内でエロ漫画妄想へと変換されているとかいないとか……。
願わくば、隣りの状況をリアルに見てみたいと思ったりもするが、これ以上は望むまい。
とりあえず、美琴がお風呂に行っちゃったという事で、こちらも小休止。
この時間を使って食事を作っているのだ。
これからもまだまだ聞く気満々なので、片手で簡単に食べられる物を作っていた。
と、

ブゥーン! ブゥーン!

メイド服のポケットに入った携帯電話が振動する。(メイドさんの携帯はマナーモードが基本だ。)
調理の手を止めると、舞夏は携帯を取り出す。
「んー? 誰だー? この忙しい時に……?」
美琴が風呂から出てくる前にいろいろと終わらせておきたい舞夏としては、このタイミングの電話はちょっと迷惑。
どうでもよさそうな奴からの電話だったらスルーしようと心に決め、ディスプレイに表示された電話の主の名を確認すると、そこには意外な名前が。
『御坂美琴』
「んー? みさか?」
隣りで現在入浴中のはずの御坂美琴からの電話だった。
「……はて? これはどうしたことかなー?」
ずっと隣りの状況を窺っているとはいえ、声や音だけでは完全に隣りの状況を把握しきれているわけではない。
どうやら、聞いていただけではわからないハプニングが起こったようである。
それも、美琴自身がわざわざ電話してくるほどの大事が。
「……さてさて、どんな用件かな〜♪」
舞夏は期待に胸を膨らませながら電話に出た。


「も……」
『もしもし、土御門!? あんたに頼みたい事があるんだけど……!』
電話に出るなり、舞夏の応答より先に美琴が話し出した。
大声ではなく、こそこそとした小さな急ぎ声で喋ってくる。
何か切羽詰ったような様子だ。
「? 突然どうしたー、みさか? 何かあったかー?」
『あんたさあ、下着買ってきてくれない?』
「へっ? 下着?」
『そう、下着。実はさあ……』
この後に続くセリフに、舞夏は固まる事になる。

『下着がビチョビチョになっちゃって、気持ち悪くて穿けないのよ。だから替えの下着買ってきてくれない?』

「……」
今何かとんでもない事を口にしませんでしたか?
この常盤台中学のお嬢様は?
余程切羽詰っているのか、自分が何を言ったのかわかっていないらしい。
「えーっと……悪いみさか、もう一回言ってくれないかー? よく聞こえなかった……」
ためしにもう一度言わせてみるため、聞こえなかったフリをした。
とんでも発言をもう一度言うのだろうか?
『だから……』
こそこそと小さな急ぎ声で喋ったので聞きづらかったと思ったのか、美琴は特に気にした様子もなく、もう一度言ってくれる。

『下着がビチョビチョに濡れちゃったから穿けないの。だから替わりの下着買ってきて、って言ってんの』

このお嬢様はもう一度とんでも発言を言ってくれました。
事情を知らない奴が聞いたら、なんか勘違いされそうな発言だ。
「あー、うん…そうか…なるほど……」
『? どうかした?』
自分のとんでも発言にまだ気付いていません、このお嬢様は……。
だから、
「みさか……」
『? なによ?』
「……ヤったのか?」
盛大にからかってやる事にした。
「(今日のみさかはサイコーだ!!!)」
おもいっきりガッツポーズして親指を立てた。

475『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/19(木) 01:22:51 ID:BUtnE69w
「はいーっ!? な、何言っちゃってるのよ、あんたはー!?」
舞夏からのとんでもない返しに、美琴はおもいっきり噴出し声を上げた。
こっちは非常事態だというのに、『一体こいつは何をぬかしてるんだこの野郎ー!』、と心底思った。
「あ、あのねー…土御門…あんたの趣味の悪い冗談に付き合ってる暇はないの……」
ドスの聞いた声で電話の向こうにプレッシャーを与えるのだが、当の舞夏には効果がないようだ。
なんか愉快に笑ってる。
『えー、趣味の悪い冗談を言ったのはそっちが先じゃないかなー?』
「私がいつそんなこと言ったってのよ!?」
『さっき言ったじゃん〜♪ ほら、よーく思い出して〜♪』
「ええー?」
美琴にはそんなこと言った覚えはない。
何を言ってるんだこいつは、と思いながらも、さっき喋った内容を思い返す。
「(えーっと、たしか……あれ?)」
喋った内容を思い返してみると……


『下着がビチョビチョになっちゃって、気持ち悪くて穿けないのよ。だから替えの下着買ってきてくれない?』

『下着がビチョビチョに濡れちゃったから穿けないの。だから替わりの下着買ってきて』

『下着がビチョビチョになっちゃって、気持ち悪くて穿けないのよ』

『下着がビチョビチョに濡れちゃったから穿けないの』

『下着がビチョビチョになっちゃって……』

『下着がビチョビチョに濡れちゃった……』


「……はい?」
なんか捉えようによっては、ムチャクチャエロい発言してませんか!?
しかも、こんなこと二回も言ったー!
携帯を持つ手がプルプルと震える。
「(な、な、な、な、何言っちゃってんのよー、私はぁぁぁぁぁぁぁー!!!)」
声にならない悲鳴を上げる。
美琴の顔が爆発したように真っ赤になり、脱衣所に膝をついた。
あまりの恥ずかしさに、わなわなと身体が震えている。
『……おーい、みさかー、聞こえてるかー?』
「……っ!?」
電話の向こうから聞こえてくる舞夏の声に、美琴は我を取り戻す。
「つ、土御門? あ、あのね……さ、さっきのは……」
何か言おうとするが、上手く頭と舌が回らない。
「いや……あのね……違うの……」
『ああ、うん、わかってるわかってる〜♪』
「わかってるって……ホントにわかってる…?」
『うんうん、ちゃんとわかってるから安心しろー。あ、そろそろ舞夏さん仕事に戻らないといけないから切るなー』
「いやいやいやいや、ちょっと待ってよ!? 私ね、下着を持ってきて欲しいんだけど……」
電話を切ろうとする舞夏に何とか縋るが、
『無理ー! 舞夏さん忙しいから〜♪』
バッサリ切り捨てられた。
「ちょ……!?」
『じゃあなー、みさかー、が・ん・ば・れ・よ〜♪』

プツゥーン

「ちょ……もしもし、もしもし!」
無常にも電話は切られた……。
慌てて美琴は携帯のリダイヤルボタンを押すが、
『この電話は、現在電波の……』
留守番電話サービスに繋がった。
「あ、あいつは……!」
わなわなと怒りに震える。
そして気付いた。
あいつは絶対私をからかっていると!
あいつに頼ろうとした私がバカだったー、と激しく後悔した。
「コロス! 今度会ったら絶対コロス!!!」
そう決意を胸に刻むが、今はそれより優先すべき事がある。
「下着……ホントにどうしよう?」
結局ふりだしに戻るのであった。
仕方なく、新たな打開策を考えようとするが、
「くちゅん! はぁー……とりあえず、お風呂に入ろう……」
問題を先送りにするしかないようだ……。

476HAO:2009/02/19(木) 01:23:51 ID:BUtnE69w
上条さんが目を覚ましたので、いちゃいちゃ看病話本格的に始動、と思っていたのだが、書いてた自分が思う、何じゃこれは!?
なんか、凄くエロい展開になってるような……。
なんつーもんを書いてんだ、オレはー!!!
しかも、これからどうしよう?

『美琴の下着』について。

考えてる案は二つ。
1.ノーパン、ノーブラで上条さんの服を着る
2.濡れ濡れ下着を我慢して着けて上条さんの服を着る

なんかどっちもエロい展開だな……。
とりあえず、ノーパン、ノーブラでいこうかと思ってるんですけど……ダメかな?

ご意見、ご感想待ってます……。(今回ちょっと怖いかも……)

477■■■■:2009/02/19(木) 01:54:36 ID:h6gmDjlg
面白いwwwwwwww
最高だ、もっとやってくれ!

47834:2009/02/19(木) 02:57:19 ID:1SMQq0ps
>>441です。書けるところまで書きましたが前言った通り、
文才がほぼ皆無に近いので、ひどい状態です。おまけに短いのでどうしようもない点もあると思いますが、
とりあえず、

とある天使の灰姫遊戯(シンデレラストーリー)・第二幕/とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー)
始まり、始まり。

・・・序章だけですよ?

479とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/02/19(木) 02:59:26 ID:1SMQq0ps
 虚章 闇の魔王は裏舞台で笑う Skill_And_Magic

 学園都市には窓のないビルが複数ある。そのほとんどが農業実験用のビルだが、一つだけ他とは強度もその中身も異なるものが混じっている。
学園都市統括理事長の城だ。その中では数十万ものコードが床を這い、壁際にずらりと並べられた機械や計算機の類に繋がっている。
そして、その中心には。真っ赤な液体で満たされている筒型の水槽があった。
その中には一人の『人間』がさかさまに浮かんでいた。男にも女にも見え、大人にも子供にも見え、聖人にも囚人にも見える容姿をもつ、その『人間』の名はアレイスター=クロウリー。
この城の主にして、学園都市統括理事長でもある。

 (くくくくく……くく…くくくく……)

 彼は笑っていた。その理由はただ一つ。――“虚数学区・五行機関(プライマリー=ノーリッジ)”について、進展があったからである。
そして、さらに今日。再び進展を望めるからだ。

 (遂に、遂に、ヒューズ=カザキリの本来の性能を発揮することができる一歩手前まできた。後は、成長が不安定だった幻想殺し(イマジンブレイカー)さえ完成すれば……)

 今から、約一ヶ月前に元々の計画であった、「幻想殺し・一方通行(アクセラレータ)・最終信号(ラストオーダー)、三位一体計画」から
プランを2582~3116短縮する形で事を進めることのできる、「幻想殺し・天使憑き(エンジェルハウリング)・音声増幅(ハンディスピーカー)三位一体計画」に
方向をがらりと変更したアレイスターだったが、どちらの計画でも幻想殺しが最大必須条件であり、ぶっちゃけアレイスターの目下一番心配なことは幻想殺しの成長が不安定なことにあった。

480とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/02/19(木) 03:00:16 ID:1SMQq0ps


 (…と、そろそろか……)

 そう彼が思った瞬間、どういう理屈か彼の目の前に大きな四角いディスプレイが現れる。
そこには灰色の髪を後ろに流し儀礼用の法衣を着た精悍な顔立ちの男がいた。ロシア成教、アレクセイ=クロイツェフ高司祭。
とある学園都市の中学校に在学する少女の義父である。

 『で、どうなのだ?万年逆立ち男』

 彼らは挨拶をしなかった。それは、敵だから……と、いう訳ではなく単に互いにその必要性を感じないからであった。

 「うむ、全く問題ないだろう。あれから一ヶ月、特に何も起ってはいない」

 『問題ない?だが、それは……』

 疑うような声を発するアレクセイ。
彼は心配だった。いくら、禁書目録の例(ぜんれい)があったとしても、そこは義娘(むすめ)・サーシャ=クロイツェフを溺愛し、
ワシリーサには「親馬鹿アレクセイ」と二つ名をつけられ、今やロシア成教の内部や観光客に留まらずイギリス清教やローマ正教の内部でも流行ってしまって、
顔で笑っていて心で頭を抱えている義父、アレクセイ。その不安が尽きることはない。

 「映像を渡しているだろう?それを見れば危険なことなど一度たりともなかったことが分かるはずだが……」

 だが、そこではない。アレクセイが本当に不安に思っているのは……

481とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/02/19(木) 03:01:04 ID:1SMQq0ps

 『ああ、確かに見せてもらったよ、怪奇・ひきこもり男。だが、私はその映像を見て、一つ貴様に質問したいことが増えたのだが…………』

 と、アレクセイの姿がディスプレイの下側に消え、何やらごそごそごそごそと漁り始めた。そして、しばらくした後、アレクセイは、一つの写真を手に、ディスプレイの中心に戻ってくる。

 『……この少年はいったい何者だ?』

 静かなその声には普通の人が聞いたらものすごいスピードをだして逃げ帰り出すぐらいの怒気と凄味とむき出しの敵意が含まれていた。
だが、『人間』アレイスターは、“普通の人”ではなかった。なので、今までと全く変わらない人を馬鹿にしたような――しかし、堂々とした声で返答した。

 「詳しくは語らぬよ、アレクセイ。そもそも君と私はそういう間柄ではないし、どうせ私が“嘘をつこうが”もしくは“本当のことを言おうが”君は信じない、否、信じることができないことだろう…………まあ、強いていうなればその少年は、学園都市の無能力者(レベル0)の内の一人だが」

 『ふーむ……まあ、いいだろう、盗撮趣味野郎。だがしかし、覚悟しておくが良い。私は近いうちに学園都市へ義娘の様子をみるため行こうと思っている。そして、もしその時義娘の身に何か起きていれば、私は貴様をただでは済ま』

 「君に、一体何が出来るというんだ?」

 筒型の水槽とディスプレイの間に険悪なムードが漂う。……しばらくして、沈黙を破ったのはアレイスターだった。

 「ではな。私は忙しい。可哀そうな義父(おとこ)の相手などしている暇はない」

 と言い、ディスプレイを消してしまった。と、同時に三つのディスプレイが現れる。アレイスターは

 (これでいい。これでアレクセイは学園都市に来ることになるだろう)

 と、考えながらディスプレイを見る。
 一つ目には、とある少女が映っていて、
 二つ目には、物凄い量の計算式が踊っていて、そして、
 三つ目には、四角いガラスケースと、その中にあるねじくれた銀の杖が映っていた

48234:2009/02/19(木) 03:05:23 ID:1SMQq0ps
どうでしょう?
苦めでいいので評価が欲しいです。
ただその際に、いい点(があれば)は、評価して欲しいと思います。
いい所が少ないので、いい所は残していきたいので。

我儘言ってすいません。

483■■■■:2009/02/19(木) 14:34:12 ID:3Ik0Vu/w
>>476
1.がいーよー。
にしても短パン穿いてなかったんかい。

>>482
校正の余地はある(「さかさま」「ぶっちゃけ」改行、句読点)
けどさほど引っ掛かり無く読めるので、このまま書き進めて欲しいな。

484■■■■:2009/02/19(木) 19:02:27 ID:YFAHhMP2
>>476
全r…いや、個人的には下着が透ける2も捨てがたい。

>>482
イイヨーイイヨー。
続きが気になるから掴みはOKだよ。
ただ、原作を無視したトンデモ設定は出さないようにして欲しいな。
あと、本編はもう少し書き溜めてから投下してくれると嬉しい。

485■■■■:2009/02/19(木) 22:26:37 ID:cIlzOK6s
229だけど
シンデレラストーリーの人だったのね
まとめで読んで面白かった
超待ってるよ。

486■■■■:2009/02/20(金) 01:34:09 ID:.LWXlbm.
ここって憑依モノはアリ?
上条に憑依させるつもりはないけど。

487421:2009/02/20(金) 02:14:41 ID:Rv.AKi0U
まとめてる人がこっそり通りますよ
ついでにどいつもこいつも収録してきたよ、と
>>449(01=641氏)
いえいえ、なんだか気に入っていただけたようでよかったです

>>447-448「次事ネタ」パクり疑惑
偶然の許容量じゃないかい?
ネカフェで確認してきたけど、
4コマの中のネタじゃどうともいえんと思う自分がいる
…あ、もう収束済みか。スマン、忘れてくれ

>>478-482 「真実告知」について
>>229(>>485)でも挙げられてるが、御大1-169氏の復活となれば素直にうれしい
原作と灰姫ワールドとのズレはやっぱり気になってしまいがち
でも「風紀の活動日誌」「並行世界」だって設定にズレあるけど、面白いじゃないか
デスノコンビの少年マンガに出てくる編集長じゃないが、あえて言う
「面白いは正義だ!」と

…通信中のアレイスターはカメラを逆さまにすることはしなかったのかな…

>>486
投稿しても別に問題はないと思うよ
ま、面白くないと判断されちゃうとキツイこと言われるだろうけど

最近の作業報告
・485以前の投稿ログを格納
・表ページ改装
 …といっても、「恋愛節句」についてた(仮)を
 作者様からのお墨付きもらったことで外しただけ(笑)
・風紀の活動日誌、3話、4話をログへのリンクから専用ページに
・看病奮闘記、 表ページ作成
 ただし、リンク先はまだ投稿ログ

488■■■■:2009/02/20(金) 03:16:50 ID:05RY64NU
おお、禁書SSでも最も面白いと思った灰色遊戯の続編とは。
ぜひ続きを見せてほしい。

489421:2009/02/20(金) 10:12:25 ID:Rv.AKi0U
追加報告
・恋愛革命収録
 …本編ひとまとめにしたらページの長さがえらいことに(・ω・;)
・看病奮闘記表ページ改装
 あらすじ&解説つけてみた

恋愛革命、分割が難しそうだったからひとまとめにしたんだけど、
バラしてやり直したほうがいいかなぁ……

490■■■■:2009/02/20(金) 20:35:15 ID:IKtn7lD.
垣根 帝督が活躍する ssを書く 予定はないのでしょうか?

491■■■■:2009/02/20(金) 21:27:25 ID:sLnKxiBI
>490
見てみたい気もするけど、それって頼むものではないだろ。

492とある少年の失くした日常。の人:2009/02/20(金) 23:11:20 ID:zwLcIJ4E
続きを投下します。
インパクトも何もかもが薄いですが。
まぁ細々と……。

493とある少年の失くした日常。:2009/02/20(金) 23:12:24 ID:zwLcIJ4E

「あ、……いつ」
 言葉が出なくなった上条当麻。
 三沢塾にもう一回入り込んだ。インデックス達を探さなきゃいけない。

 そうして硬い床を踏みしめて歩いている途中、さっき、姫神を庇った少女を見つけたのだ。
 普通に過ごしているようだった。そう、あくまでも普通に。当麻達のいる「今」――人殺しのあった非日常のことなど知らぬように。
 ……自分が、無理矢理魔術を使わされ、大怪我を負った事など、「無かった」かのように。

 その教室の人間に眼をはしらせる。
 何人か、あの魔術を使わされ倒れているのをしっかりと見た。血だらけで、なのに顔だけは真っ青で。
 けれど、今は『普通』に動き、話し、笑う。

 顔が引きつってすっと血の気が引いて行くような気がする。
 恐ろしくないとは言えない。それでも、向かわなければならない理由が当麻にはあったから。
 当麻は、その廊下を無言で走り抜けた。
 インデックス達を探して、駆けて行く。

494■■■■:2009/02/20(金) 23:12:58 ID:CotQl6v.
>>490
カッコイイ肉片になる物語なら原作で

495とある少年の失くした日常。:2009/02/20(金) 23:13:13 ID:zwLcIJ4E

 まぁ、三人を探していたのだ。そのうちの一人に巡り合えたことにはほっとした。
 しかし、こいつには突き落された恨みがある。
 なのに記憶を失っているというおまけつき。記憶がないのに殴られたら理不尽な気がするものであろう。

「……この術式……どこかで」
「ところでステイルさっきまで何処にいたんだ。っ、インデックスは!?」
 気がついた。彼女の姿が見えないことに。
「あの子、が……どうした」
 その名前が出た瞬間、ステイルが驚きから焦りの表情になるのがみえ、分かっていないことに当麻が若干苛立った。
「ステイル、説明してやるからちょっと分かりやすくするために眼を瞑って舌出せ」
「……? 何故だい」
「いいから」
 かなり不審そうなものを見る目で見つつも、渋々当麻の言うとおりにした彼に向かって当麻はにっこり微笑んでやると
「祝☆ よくも人様を囮に使って二人で逃げやがったな記念ッ!」
「は?」
 当麻は恨みをこめてアッパーカットをくりだした。
 ステイルは記憶を取りもどすのと同時に、吹っ飛んだ。

496■■■■:2009/02/20(金) 23:14:54 ID:zwLcIJ4E

「よし、これでいい。で、インデックスはどこに行ったんだよっ」
「……ああ、アウレオルスの目的も分かった」
 苦い顔つきになっているのは別に顎の痛みだけではないだろうと思う。
「目的? それにインデックスが関わるのか」
「ああ。いや、あの子自体が目的なんだよ」
 ステイルはそういうと駆けだす。当麻も慌てて後を追った。
「インデックスが……? 何でだよ」
「あの子が一年ごとに記憶を消していたのは覚えているだろう。アウレオルスは、三年前の彼女のパートナーだ」
 塾内に響く、日常を生きる者には聞こえない足音。
 その二つの足音が一つになった。
 不審に思ってステイルが振り返ると、当麻が呆然と立ち尽くしていた。
「どうした……あぁ、気にしているのだったね。でも今はそんな場合じゃない」
 ステイルは煙草の煙と共に溜息をつくと、前を向いて呟いた。
「僕達は、彼女に思い出してもらいたいとは願う。しかし、記憶が消すのが非道なら、記憶を改ざんするのもまた非道だろう。それに、あいつにあの子は救えない」
「え?」
 ステイルは、皮肉っぽい笑みを浮かべた。
 実際に助けた『上条当麻』はいない。それでもこいつは上条当麻なのだろう。
「台無しにしたのは君自身だよ。だってあの子は君が救ったんだ。たとえ覚えてなくとも」
「そうか……後それと質問だ」
 そして、何故アウレオルスがあそこまで強い魔術を扱えるのか、という話を持ち出すが、ステイルも分からないようだ。
 アルス=マグナではないだろう、という事でひとまず落ち着くが、どうも何かが引っ掛かる。

497とある少年の失くした日常。の人:2009/02/20(金) 23:19:35 ID:zwLcIJ4E
以上です。

フラリと少し投下していきます、なるべく量を多く、期間を短めにしますが。
あと、ちょっと聞きたいんですが、もうすぐ幕間ですが、

幕間で活躍するキャラクター
1土御門
2小萌先生
3禁書目録

誰がいいかなぁ、と。一人です。あくまで一人。
ちょろっとなら出せますが、活躍できるのはひとりなんです。

498■■■■:2009/02/21(土) 00:04:07 ID:qzTPMKTI
土御門に一票

49934:2009/02/21(土) 13:36:42 ID:tCuJg6OA
皆さん、色々ありがとうございます。
序章も完成形ではないので出来るだけ、書きためて
投下させていただこうと思います。

これからよろしくお願いします。

ひとつだけ言うと、上条さんはアレクセイと
邂逅します。

500■■■■:2009/02/21(土) 20:00:13 ID:I6wooGcQ
>>499
原作では最終巻にでもならないとやりそうにないことをやるか!

まあ、貴方の力量なら問題ないとは思いますが。

501■■■■:2009/02/21(土) 21:39:18 ID:ccmQ9fgc
>>500
アレクセイとアレイスターとがごっちゃになってないかい?

502とある上条の新学期:2009/02/22(日) 10:56:29 ID:S3ofc.Sg
入学式、上条当麻は、めちゃくちゃな高校生活の1年目を終えて数日が経った。

 一晩中、不良に追いかけられた上条は、眠そうな顔をして列に並んでいた。新入
生の名前を読み上げていく。聞きなれた名前を聞いて前を見ると・・・

「え・・・」

そこには上条の学校の制服を着た御坂美琴が立っていた。

いやいやいや、なんであいつがここにいるんだよあいつ14歳じゃなかったのかよ
いやちがうあれは、そっくりさんだ同じ顔の人は世界に3人いるっていうもの、御坂
にいたっては10000人ぐらいいるし・・・

そうしてる間に入学式が終わった。

503とある上条の新学期:2009/02/22(日) 10:57:47 ID:S3ofc.Sg
その日の放課後

「あんた、いつもそんな顔してるわね」

美琴が声をかけてきた。

「やっぱり、おまえかよ、つーかおまえ14じゃなかったのかよ」

「誰も中二とはいってないでしょうが」

なるほど、そういえばそうだったな

「じゃあ、なんでこんな高校にきてんだよ」

「べ、べつにいいじゃない」

「ふーん」

「ふーんじゃないわよ。もう少し喜ぶなり、しなさいよ」

と叫び電撃の槍をとばす。

普通にかんがえれば、うれしい言葉だが上条は気付かないだからこう言う

504とある上条の新学期の人:2009/02/22(日) 10:59:49 ID:S3ofc.Sg
「不幸だ」←すみません付けわすれました
たぶん続きます
へたくそが調子こいてすみません
 アドバイス アイデア等よろしくお願いします

505■■■■:2009/02/22(日) 18:43:30 ID:UG40RyXk
>>504
とりあえずまずはsageましょうか? スレが上がってると業者に見せかけた荒らしが入ってくるし

アドバイスと云う程では無いけど、
・改行が多くない? 段落を詰めた方が見やすいと思う
・出来ればもう少し書き溜めてから投下してもらえるといいかも

あと、
・美琴は中学二年生、黒子は中学一年生、上条と美琴が高校で重なるのは一年間のみ、というのが
 原作者かまちーのセルフパロ「とある三月の二○一巻」であるので一応お知らせしますよ?
 それを見越してのネタのようですので続きを待ってます

506■■■■:2009/02/24(火) 12:40:36 ID:WE3AKZtw
最近は面白そうなSSが投下され出して嬉しい限り。
どれも楽しみにしています。

『並行世界』の続きが気になる…。

507bagww:2009/02/24(火) 16:09:54 ID:OOX6uHH2

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508■■■■:2009/02/24(火) 21:33:34 ID:h3SKF3A6
やめろ。

509toto:2009/02/25(水) 14:23:34 ID:zJQebonY


510toto:2009/02/25(水) 14:27:14 ID:zJQebonY
すいません。↑ミスしました。
『並行世界(リアルワールド)』
投稿します。
近日中に『とある少女の騒動日記』も投稿します。
最近、PCの調子が悪かったので、思い切って買い換えました。
それではいきます!

511『並行世界(リアルワールド)』:2009/02/25(水) 14:28:43 ID:zJQebonY
(二日目)12時00分
第一二学区。
学園都市で最も神学系の学校が集まっている学区。その修学内容は、実際にあるオカルト的なものではなく、科学的な面からアプローチしたもの。一つの通りに各種宗教施設が並び、非常に他国籍な雰囲気の街並みが並ぶ学区である。
正午を回ったというのに通りに人は誰もいなかった。
音もなく、声もなく、ただ風の音だけが空しく響いている。
車が通らない道路の中心を、一人の少年が歩いていた。
逆立った髪を風に靡かせ、右手をズボンのポケットに入れている。
制服の黒ズボン。黒の皮靴。白のワイシャツの胸元から見える赤のシャツとピンクゴールドアクアマリンのネックレス。
彼の背中に見えるのは、荒野と化した第二三学区の惨状だった。
彼はふと、足を止めた。
そこは交差点のど真ん中だった。近くには歩道橋があり、周囲には高層ビルが立ち並んでいる。歩道に植林された木々がは風で揺れていた。
『魔神』は薄く口を開いた。
「出てこい。余には隠し通せぬぞ。いくら小賢しい『魔術(ゆうぎ)』をしたところで何も変わらぬ」

ヒュン!
風の刃が『魔神』を目掛けて襲いかかった。弾丸に匹敵する、音速を超えた速度。
人であろうが鉄であろうが触れたもの全てを切り裂いてしまう刃であり、人間の反射速度を超えた不可避の斬撃。
しかし。
『魔神』に直撃する前に、それは『消滅』した。
コンクリートの道に一つの線を描き、その線の先が『魔神』の足元で止まった。
一瞬遅れて風が吹き、『魔神』の黒髪を靡かせる。『魔神』は指一本たりとも動かしていなかった。動かしたのは視線だけだった。 
漆黒の眼に人影をとらえた。風の刃の先から、二人の人間が歩いてくる。
 一人は長い黒髪を揺らし、左右非対称の衣装を身に纏った、刀を梓える長身の女性。
 もう一人は、白と黒のコントラストの服を着た、『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を持つ、二重瞼でショートカットの女性。
二人は歩調を緩めることなく『魔神』に近付いてきた。その二人に倣うように、周囲から統一性の無い服装をした老若男女が現れ始めた。手にはその格好に相応しくない武器を所持していた。剣や斧、槍といった武装で、その派生も古今東西多種多様である。
 彼らに共通することは一つ。眼前にいる『魔神』に矛先が向けられているということである。
「此処から先は行かせませんよ。上条当麻。いや、ドラゴン」
言葉と同時に鞘から澄み切った刃が引き抜かれる。ブーツが地面を強く踏み締める音がした。同じくして、隣に連れ添っていた女もその場で足を止めた。貴金属が揺れ、小さく音が響く。
「…聖人か」
「神裂火織。若輩ながら天草式の長を務めています」
『魔神』と視線が交差した。神裂の表情に怒りは無いが、強い敵意が込められていることは感じられた。刀身が日差しを反射し、煌びやかに輝く。
「それとお前は…たいそう上条に惚れ込んでいる女だな」
「貴方に覚えてもらえるなんて光栄ですね。改めてはじめまして。建宮亡き後、天草式の副官は私です」
笑顔で『魔神』に返事をした少女だったが、その表情の下に隠れている殺気は隠せていない。
「お主は余の力が分らぬ愚か者ではなかろう。なぜそのような愚行を冒す?」
「人には、死ぬとわかっていても譲れぬ道があります」
「『今』が、その刻(とき)であると抜かすか。聖人」
返事は無い。
これ以上の会話は不要だと感じたのだろう。神裂の目が鋭くなり、腰を低くして構えたと同時に周囲の空気が張り詰めた。『魔神』が周囲を見渡すが、五〇人程度の人間が一斉に牙をむいた。いつ、彼らが動き出してもおかしくは無い。
『魔神』の顔が不敵に歪む。
「余は少々気分が良い。好きなだけかかってくるがよい。まあ、飽きれば殺すがな」

「そんな挑発には乗りませんよ。ドラゴンさん。さっさと当麻さんを返してもらいますから」
冷めた瞳で『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を左手に持ち替える五和。
『魔神』はその行動の意図するところに思考を巡らせようとしたが、あえて無視した。それくらいの無対策でなければ彼にカタルシスは味わえない。
天草式が『魔神』を取り囲むように陣形を立てた。

『魔神』は、右手をかざした。

512『並行世界(リアルワールド)』:2009/02/25(水) 14:30:46 ID:zJQebonY
同時刻。
第七学区のとある場所に御坂美琴と白井黒子は訪れていた。
建設途中の大型ショッピングモールの私有地である。一般人には分厚い壁で覆われていて中を見ることはできないが、二人は『空間移動(テレポート)』で何なく侵入した。クレーンや大型車。木材や鉄筋が彼方此方に並べてあり、足元も土や泥で汚れている。鉄筋骨格の隙間から差し込んでくる日光が弱く、日中だというのに周囲は夕方のような明るさであった。
御坂美琴は首をかしげながら携帯電話を見つめていた。白井黒子も自分の携帯電話を見つめながら御坂美琴に話しかけていた。
「あれー?おっかしいなー。指定された合流ポイントはここで間違いないんだけど…」
「…確かに、ここですわね。わたくしたちのいる場所と一致してますし、座標も狂いは無いですわ」
「何の応答も無いってどういうことよ」
「やはり間違っているのではありませんか?お姉様。あの当麻さんの計画なんですし、お得意の『不幸』で今回も…」
「それは無いわ。だってこの計画の準備は『ジョーカー』のブレインが担当してるんだもの。万が一よりも間違いは無いわ」
「そうだったのですか。ならばここで間違いはありませんわよね」
その話を聞いた白井黒子は携帯を閉じて、近くにあった鉄筋に腰を下ろした。ツインテールを結わえているリボンを整え始めた。白井黒子の冷静ぶりが癇に障ったのか、時間が惜しいと痺れを切らし、御坂美琴は大声を上げた。彼女のマントが大きく靡く。


「隠れてるんなら出てこーい!!こっちは時間が無いんだからー!!」


近くで、ドサッ、と何かが倒れる音がした。その方向に目を向けると、白井黒子が鉄筋に寄りかかって倒れていた。
その近くには右手にハンカチを持ったミサカがいた。常盤台の制服は着ておらず、ジーンズにブラックとイエローのバスケットシューズ。男が舌を出している絵の入ったプリントシャツ。半袖の紺のジャケットに三日月型のシルバーネックレス。一年前の御坂美琴のショートカットの髪型をしており、可愛いガラのドクロマークのヘアピンで前髪を留めている。笑顔満点の顔で、御坂美琴と同じ声で喋った。
「んーひっひっひっー♪成功成功♪意外に簡単だったわね!実はミサカ、スパイの才能があってりしてー♪」
その姿を見た御坂美琴は、ブチッと何かがキレた。
「ゼロォォォオオオ!アンタ何してんのよおおおおおおおお!!」
彼女に青白い電撃の槍が飛んだ。
 

しかし、彼女は超人的な身体能力で3メートルほど飛びあがって、御坂美琴の電撃を回避した。


「うわっ!?姉貴、ビリビリやめてよおお!ミサカ、『無能力者(レベル0)』なんだから!」
「フンッ!本当に面倒ね!アンタの『体内電気(インサイドエレクトロ)』は!でも覚悟しなさい!!いくら当麻に対して無敗でも私には勝てないでしょ!!」
御坂美琴は右手に最大電圧である17億ボルトの電気を込めると、標的を彼女に向けた。
それを見たミサカは笑顔をから一転、涙目になって弁明を始めた。
「ちょ、ちょっと待ってよ姉貴!イタズラじゃないんだって!これ…」
「問答無用!」
ズドン!!
一瞬、周囲が光に包まれた。
鉄筋に当たった電撃が四方八方に流れていき、青白い光があちこちに飛び交っていく。一帯に埃が舞い上がった。御坂美琴はマントで白井黒子と一緒に煙を回避すると、眠っている白井黒子を壁に寄りかからせて、バランスを崩して地面に尻もちをついているミサカに迫った。黒のマントが揺れる。髪を逆立てたミサカは体中を震わせながら、御坂美琴を見上げていた。頭をバチバチと帯電させながら極上の笑顔で御坂美琴は言った。
「…遺言は?」
「殺す気!?殺す気ですか姉貴!?ミサカがちゃっかり当麻さんのベッドに潜り込んでた鬱憤をここで晴らす気ですか!?それならミサカ10032号のほうがミサカより圧倒的に…」
「そう、それが遺言ね♪」
絶句するミサカ。
しかし、彼女たちの会話は唐突に後ろからかけられた声により中断させられた。
 常盤台の制服を着た、今の御坂美琴と瓜二つのミサカによって。

513『並行世界(リアルワールド)』:2009/02/25(水) 14:31:20 ID:zJQebonY
「白井黒子への対処は私の指示です、とミサカ10032号はミサカ『00000号(フルチューニング)』に対する処罰は私にあると事後報告してみます」
「遅っ!それに腹黒っ!」
ミサカ『00000号(フルチューニング)』がもう一人のミサカに即座に突っ込んだ後、ギロリと御坂はミサカ10032号を睨みつけた。頭のバチバチはまだ収まっていない。口元を引きつらせながら、ミサカ10032号に言葉を返す。
「どおういうことか、キッチリ説明してもらいましょうかぁ?」
その表情を見たミサカは大きなため息をつきながら『お姉様(オリジナル)』に返事をした。一年の月日を得て、間近で見ても区別がつかないほどまでに彼女の表情は豊かなになっている。彼女はゴーグルを外す。
「今から目の当たりにする光景に彼女は発狂する恐れがあるため、不測の事態に備えて眠ってもらっただけです、とミサカは嘘偽りなくお姉様に素直に白状します」
カッとなった御坂美琴はミサカ10032号に掴みかかろうとしたが、周囲から聞こえる足音にその衝動を抑えた。

それも一つや二つではない。何十、何百の足音が鳴り響く。今まで気づかなかったことに恐怖を覚えるほどに。
周囲の柱や、四方八方から同じ顔をした少女が現われた。常盤台の制服を着た少女たち。顔立ちは同じだが、よくよく見ると一人一人異なる特徴がある。ショートヘアーであったり、ロングヘアーだったり、ポニーテールであったり、ツインテールであったり、前髪を留めているヘアピンのデザインが異なっていたり。
しかし、それ以外はゴーグルとアサルトライフルを装備した女子生徒に変わりは無い。
後ろから声が聞こえた。
「先ほどの電撃はいただけませんね、とミサカ11563号は逆立った髪をなでながらお姉様に小言をいいます」
「白井黒子も連れてきたのですか、とミサカ16732号は少し冷ややかな態度を隠して迎えます」
「その意見には賛同しますが全く隠せていません、とミサカ19999号は更に冷ややかな態度で突っ込みます」
「銃の手入れは大丈夫ですか、とミサカ11194号は予備マガジンを確認しながら皆に確認を取りたいと思います」
「レーザーサイトの標準誤差が無視できないレベルとミサカ18970号は現在調整中だと報告します」
「いつでも出撃可能だ、とミサカ14771号は自信満々で初弾を装填後、マガジンを取り付けます」
「むっ。このチーズケーキは中々美味だとミサカ12376号は隠れフェイバリットを発見したと主張します」
「いえ、こちらのチョコケーキも侮れないとミサカ12377号は対抗心丸出しで主張します」
「こんな時にケーキを食べているのですか、とミサカ15000号は即席ラーメンを食べながら小言を吐きます」
「飲食をやめなさい、とミサカ17775号は肥満を懸念しつつも呆れながら忠告します」
「今、避けられない睡魔が襲ってきました、とミサカ10628号は欠伸をしつつ声を震わせながら呟きます」
「そういう時はこのチューイングガムがお勧めです、とミサカ13585号はさりげなく言ってみます」
「予想より30分ほど遅いのでは、とミサカ15087号は予想が外れたことに少し残念がってみます」
「長時間座りすぎてお尻が痛くなった、とミサカ19090号は若干の不満を隠さずにグチります」
そして、御坂美琴の視界が自分と同じ顔をした少女たちに埋め尽くされた頃、
一人のミサカが『お姉様(オリジナル)』に一歩前に出て、膝をついた。
右手を左肩に添えて、頭を垂れる。
その瞬間、彼女たちに物音ひとつ聞こえない静寂が訪れた。
それはまるで、王に仕える騎士たちの円卓。


「お待ちしておりました。お姉様。とミサカ10032号は『妹達(シスターズ)』5947名を代表してここに宣言します」

514toto:2009/02/25(水) 14:43:45 ID:zJQebonY
また、1,2日以内に投稿する予定です。

管理人さん。
前に、『並行世界(リアルワールド)』を書き加えたのは私です。
何も申告せず勝手に修正してすみません。
それでは。

515■■■■:2009/02/25(水) 16:00:43 ID:btYdCMBM
GJ!
待ってましたの『並行世界(リアルワールド)』の続き。
ねーちん達瞬殺されないかと(あっさりやられないかと)かなり心配。
しかし、『フルチューニング』を出すとは、随分とおもいきったことを……。
totoさん、チャレンジャーですね。

516■■■■:2009/02/25(水) 19:16:48 ID:T3au1U2k
建宮・・・・・・・逝っちまったのか・・・・・・

517■■■■:2009/02/26(木) 00:26:02 ID:8DzyQx/I
うう、建宮…惜しい。
サッカー日本代表にもなれたものを。

あとフルチューニングww
肉体的にもチューニングされてると思ってたが
逆だったとは意外だ。

518■■■■:2009/02/26(木) 03:28:16 ID:HFDe6UeM
このやりたい放題感はもう楽しくなってきたんだけど
体内限定でもあれだけの運動能力を得られるなら
レベル0じゃなくて1,2辺りなんじゃ

そして結末は美琴のキスで目覚める、白雪姫作戦と予想

519■■■■:2009/02/26(木) 04:10:38 ID:bdKn0lCY
5947名・・・
そんなに減っちゃったのか、と胸が痛む
打ち止めも建宮もいないなんて・・・

520489:2009/02/26(木) 08:57:41 ID:Ud5c.wjs
復調して、俺、推参
風邪ひいちゃいまして、週頭ダウンしてましたorz
>>toto氏
祝、復活!
円卓ミサカがかっけーと素直に
10032号に続いて全ミサカが一斉に同じポーズをとった場面が頭に浮かんだわけですよ
>>wikiでの件
いえ、あまり気にしないでくださいね
以前勝手にログ書き換えていく荒らしが湧いてたこともあって、
誰がやったかについて少々過敏になっていたんです

作業報告
・投稿ログ格納
・歪む世界 ページ構築。
 あらすじ付きで作ったはいいんですが、久々だったもんでちょっとタイトルミス

本編ページ1枚しかないのにあらすじ・解説つきとかどーなんでしょうね
同じ1ページ短編でも「とある昼食のラブコメ」形式とどっちがいいんだろ?
住人たちの意見を聞きたいのです
(作家の邪魔にならない程度に)いろいろ言うてくれい

521■■■■:2009/02/26(木) 17:34:15 ID:u4XtfFHo
>>520
> 本編ページ1枚しかないのにあらすじ・解説つきとかどーなんでしょうね
ちょっとした紹介はあるほうがいい
んだけど、「歪む世界」だと解説がちょっとネタバレ気味なんで
あらすじのみか、"ちょっとダーク" とかにとどめておいたほうがいいかも

522■■■■:2009/02/26(木) 20:37:56 ID:TqbewFK2
エロバロの方で上条さんの娘ネタが凄い事になっている。
こっちでも娘ネタ(子供ネタ)っておっけー?

523■■■■:2009/02/26(木) 22:09:50 ID:iu/NeUsw
エロパロいってきた。なんだ、あの神々たちは・・・

524■■■■:2009/02/27(金) 01:30:35 ID:66bxJaKI
自分で新しいのを書くのは問題ないと思う
あっちのをベースにやるんだったら向こうじゃないとアウトだけど

525■■■■:2009/02/28(土) 00:38:21 ID:joeB44tg
御坂妹で初ssです。一応ほのぼの目指しました。
つたない文章ですので広い心で読んでください。

526とある妹の逢引記録:2009/02/28(土) 00:43:18 ID:joeB44tg
その日の上条当麻は気分が軽かった。
 なぜなら、朝からインデックスが三毛猫とともに小萌先生の所に泊りがけで出かけて
いるからである。つまり、昼飯はもちろん、晩飯も準備しなくて良いのだ。
たかが御飯でと思うかもしれないが上条にとっては非常に死活問題なのである(経済面
で)。
 あの暴飲暴食食料ブラックホールシスターさんにかかればどんな安い食事でも超ヘビ
ー級の食事にされてしまうのだ。事実、昨夜安く済ませるために野菜炒めを作ったとき
もインデックスからおかわりを連発され、最終的にはキャベツ二玉ほどが彼女の中へと
消えてしまっていた。
(てか、ご飯もおかわりしまくってたし……。ほんと、あの体のどこにはいってんだ?)
「まあ、いいや。せっかくだからのんびりと―――ん?」
 しようかな、と言う前にチャイムが鳴った。
「はいはい、どちらさまですかっと」
 土御門あたりかな、と思いながらドアを開けると、
 そこには御坂妹がいた。
「って、御坂妹?」
「はい、そうです。とミサカは当たり前のことを聞くあなたの頭を心配しながら答えま
 す」
「せんでいい。…で、どうしたんだ?」
「はい。今日の予定は空いてますか?とミサカは問いかけます」
「えっ?あ、ああ。空いてるけど?」
「それは良かったです。実はこれから服を買いに行くのですが」
 上条は、そういえば御坂妹が制服以外を着てるのって見たこと無いなあと考えていた
。まあ、実際には『御使堕し』(エンジェルフォール)のときに見ているがそれはミサ
カ妹ではなかったのだからノーカンだろう。
「なにぶん、こういうのは初めてですので見てくれる人がほしいです。そう言う訳なの
 で付き合ってもらえますか?とミサカは荷物持ちがほしいという本音を隠して頼みます」
「あー、はいはい。」
 確かに、服を見るという点では同姓である女性の方がいい。しかし、荷物持ちがほし
いとなると男である上条を頼るのは道理である。
「まあ、いいぞ。どうせ家でやることもないしな」
「ありがとうございます。ちなみに、見てくれる人がほしいというのはウソではありま
せんから。とミサカはフォローをいれて御礼を言います」
「俺でいいんならな。てか、それはフォローなのか?」

527とある妹の逢引記録:2009/02/28(土) 00:44:30 ID:joeB44tg
 準備をした二人が来た場所は上条が御坂妹にペンダントを買った店のある区域。ここ
ならいろいろなジャンルの服が買えるからだ。ちなみに、件のペンダントは今も御坂妹
の首にかかっている。
「そういやお前、どんな服が買いたいんだ?」
 上条は歩きながら聞いてみた。
「あなたの目から見てどんな服が似合いますか?とミサカは問いを問いで返します」
「へっ?ええと……」
「ミサカとしてはあなたの意見を参考にしたいと考えています。とミサカは自分の計画
 を打ち明けます」
 ですが、と付け加え
「さすがにナース服や婦人警官の制服など推奨されたら困りますが。とミサカはあなたの
 趣味の餌食にされるのではと内心びくびくしながら答えます」
「しないから!てか、あなたは上条さんをどういうふうに見ていらっしゃるんですか!?」
 内心ちょっといいかもと思ってしまったのは秘密だ。
「けど、そうなると俺次第ってことだよな」
 少し見るだけならともかく、コーディネートをするとなるといささか自信が無い。こ
うなると同じ女性である美琴でも呼ぶべきかと上条は考える。
「はい。ミサカをどんなあなた色にも染められるということです。とミサカは頬を赤く
 染めて答えます」
 そう言うが、実際には無表情のままで変わりない。
「それはもういいって……。てか、そうなるとやっぱ美琴とかも呼んだほうが―――痛
 っ!?痛いって!!」
 言いかけると御坂妹が無表情のまま上条に蹴りをいれてきた。それも連続で。
「痛っ!待った!待てって!!周りの人見てるから!!そういう趣味の人だと思われちゃい
 ますからっ!!」
 道の真ん中で中学生に蹴りを入れられる高校生という光景は目立つものなので周りか
ら注目を浴びるのは当たり前のことであり、上条はだんだんと周りの見る目が白くなっ
ていくのをその身に感じていた。
 しばらくすると気が済んだのかまた歩き始め、上条はおびえながらも付いていくが、
「全く、デートの最中に他の女の名前を出すのは失礼です。とミサカはあなたのデリカ
シーの無さに怒りつつ注意しました」
 その言葉に停止した。
(……………………………………はい?)
「デッ、デートォ!?」
「何を驚いているのですか?とミサカはあなたの行動を疑問に思います」
「いやっ、そのっ!……これって…デート、なのか……?」
「親しい男女が二人っきりで買い物などに行くことをデートと教わりました。とミサカ
 は答えます」
 そして悲しそうだとわかる表情を浮かべ、
「それとも、あなたとミサカは親しい関係ではないのですか?とミサカは不安になって
 問いかけます」
「っいやいや!そんなことないって!」
「冗談です。とミサカはあなたをお茶目にからかいました」
 相変わらずの無表情で言い放ち、三度歩き出した。
「よ、読めねえ……」
 今度こそついっていった上条だが御坂妹の言葉が気にかかっていた。
『あなたとミサカは親しい関係ではないのですか?』
 御坂妹にすれば深い意味は無かったのだろう。
 しかし、と上条は考える。自分と彼女の関係を。
(…………………………………………………………やっぱそうだよな)
 そして口を開いた。
「――まあ、親しいかどうかはわかんねえけどよ」 
 御坂妹は上条の言葉に耳を向け、

「少なくとも俺にとっては大切な人だぞ。お前は」

 見事に停止した。
「…………」
「ん?どうしたんだ?」
 急に立ち止まった御坂妹に声を掛けると、
「――っ!!な、なんでもありません」
 と早歩きで上条を追い抜いた。
 どうしたんだろうと思いながらも上条は置いてかれないようにと急いで付いていった。
 御坂妹の変化に上条は気づかなかった。
(ふ、不意打ちとはずるいと思います。とミサカは必死で文句をおさえますっ)
 その顔は無表情とはかけ離れて、真っ赤になり何かを堪えるようだった。

528■■■■:2009/02/28(土) 00:49:11 ID:joeB44tg
とりあえず、以上です。
他の人に比べるとかなり見劣りしますが、これが限界ですので勘弁してください。

529僕はね、名無しさんなんだ:2009/02/28(土) 03:16:23 ID:5RZ2d0x6
GJ!
ミサカがかわいすぎるwww

530■■■■:2009/02/28(土) 04:59:43 ID:gvmmd66c
>>528GJ!
御坂妹かわいいな!
見劣りなんかしてないよ、十分うまいと思う。続きも期待してる!

531■■■■:2009/02/28(土) 09:48:52 ID:0Yyuy2oU
GJ!
というか上手すぎ!

532■■■■:2009/02/28(土) 11:56:21 ID:oEMuJ8vc
あなたは神か!?
初SSとは思えないできでした
ニヤニヤが止まりません
GJ!

533HAO:2009/02/28(土) 12:48:49 ID:KDZxtLEY
どうも、HAOです。
『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』の続きを投下します。

534『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/28(土) 12:49:55 ID:KDZxtLEY
「あっ、洗面器こっちに持ってくるの忘れてた……」
全裸になって浴室に入った時、美琴はそのことを思い出した。
濡れタオル用と身体拭く用に持っていった二つの洗面器は、リビングに置いてきたままだった。
というわけで、浴室には一つも洗面器がない。
とはいえ、今となっては取りに戻ることもできるわけない。
湯船に入ったお湯が使えないので、シャワーを使う事にする。
固定具かけてあるシャワーヘッドを取り、蛇口をひねった。
噴出したお湯の温度を適当に調整して、ちょうどいいくらいの温かさになると、一通り身体に浴びせる。
「はぁー……温かい……」
さすがに水浸し状態で長くいたので少し寒くなっていた。
シャワーのお湯が心地よい。。
近くにあった椅子にシャワーをかけると、シャワーヘッドを固定具に置き、椅子に腰を下ろす。
まずは髪から先に洗う事にした。
その辺にあったシャンプーを取ると、適量手の平に出して少し泡立ててから髪につける。
「(これってテレビのCMとかで見たことあるやつね。あいつこんなの使ってるんだ……)」
スーパーとかで安売りされてたから買って使ってるだけなので、上条自身には特にこだわりとかがあるわけではない。
とはいえ、美琴には自分が同じシャンプーを使って、同じ香りを纏っているのがちょっと嬉しかったり……。
「(あいつと同じ香り〜♪ ……って、何考えてんのよー、私はー!)」
心の中で自分の思考に突っ込みを入れる。
なんだか調子が狂いっぱなしだ。
今はとにかく髪を洗う事にする。
変な思考を振り払うように、シャカシャカと念入りに髪を洗い、その後シャワーで泡を洗い流した。

同じようにリンスをした後、次に体を洗う。
上条はボディーソープなんて上等な物は使ってないようで、シャンプーの側に置いてある石鹸を手にする。
タオルに石鹸を塗り付け泡を立てると、丁寧に肌を洗っていく。
順々に身体を洗っていくが、胸の辺りに手がかかった時、
「(私の胸ってどうなんだろう……?)」
ふとそんな事を考えてしまった。
上条が自分の胸に顔を埋めていた時のことを思い出す。
頬擦りなんかして気持ちよさそうに……。
「だぁー! また何考えてるのよー! 私は―!」
またおかしな思考が働き始めたので、頭を左右にブンブン振って思考を中断させる。
余計な事を考えないよう黙々と身体を洗うのだが……。
「……小さくは…ないわよね? 年相応ではある…と思うのよ……」
やっぱり胸の事が気になるようで、結局胸の事を考えてしまう。
気になって気になって、最終的には泡まみれの胸元に自然に目が行ってしまう。
ぺたぺたとタオルを持ってないほうの手で胸をさわる。

むにぃ……

貧乳ではない……と思う。
しかし、美琴としてはもう少し胸が欲しかったり……。
「やっぱ…大きいほうがいいのかな……? 母がアレだから将来的には……」
身体を洗っていた手を止めると、タオルを膝に置き両手を胸元にやる。
そして、両手で胸を揉んでみて胸を大きくしようとしたり、胸の周りの肉を集めて寄せたり上げたりして大きく見せようとしてみたりと四苦八苦するのだが、
「……はぁー」
やっててなんだかむなしくなった。
「何やってんだか……」
再びタオルを手に取ると、再び身体を洗い始めるのだった。

535『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/28(土) 12:50:23 ID:KDZxtLEY
一通り身体を洗うと、シャワーを手に取り流していく。
「……こんなもんかな?」
身体全体一通り流し終えると、湯船に手を入れて温度を確かめる。
少し熱いくらいかな、という感じだ。
熱い風呂が苦手な美琴だが、今は少し熱い湯に入りたい気分なので、そのまま湯船につかる。
「ふぅー……気持ちいい……」
大きく一息つくと、ゆったりとくつろぐ。
「(……何か今日はいろいろあったなぁ…)」
くつろぎながら、風呂の中で考え事をする。
どうも今日は変な方向に思考が行ってしまいがちだが、それでもやっぱり考えてしまう。
今日の出来事、今日上条と会ってからの事を思い返す。
「(いつもみたいにあいつを見かけたから、いつもみたいに声をかけて、いつもみたいにスルーされたから、いつもみたいに電撃ぶっ放したら……)」
今日はいつもと違う展開、本当に上条当麻がぶっ倒れた。
普段からぶっ倒されろと物騒なことを言ってはいたが、まさかこんな事になろうとは。
嬉しいような悲しいようなハプニングの連続な現在に至るわけである。
「はぁー……すっごく疲れた……」
大きな溜め息をつきながらぼやく。
お嬢様の美琴には他人の看病なんてあまり経験のない事、慣れない事の連続だ。
ましてやその看病の相手が、あの上条当麻。
肉体的にも精神的にも疲れるというものだ。
しかし何故だろうか、そんな言うほど苦行には感じない。
むしろ、上条の世話を焼けることが嬉しかったり、楽しかったり……。
「……」
自分でも頬が緩み顔が赤くなるのがわかったので、誤魔化すように湯船で顔をバシャバシャと洗った。
「……や、やっぱり慣れない熱いお風呂なんかに入るもんじゃないわねぇ。の、のぼせちゃった…かな……」
声に出して誤魔化すように湯船から出ると、温めのシャワーを少し身体に流してから浴室を出た。

536『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/28(土) 12:51:33 ID:KDZxtLEY
「あ、下着どうするか考えてなかった……」
脱衣所で身体を拭き、服を着ようとしたところで、肝心な事を忘れていた事に気付いた。
風呂に入りながら考えればいいと思っていたが、思考が完全に脱線していた。
もう身体も拭いてしまったので、今更また浴室に戻るわけにもいかない。
しかも思った以上に長湯していたようで、結構な時間が経っていた。(入浴前のゴタゴタが時間を喰ってたり……)
替わりの下着を持ってきてもらうことは、ある意味不可能。
唯一頼めそうだった土御門舞夏が完全にダメ。(今度会った時は、ただじゃすまさない!)
あともう一人、頼めばほぼ確実に来てくれるであろう人物に心当たりがあるが、その人物は完全に除外。
きっとロクなことにならないと本能が告げている。(いろんな意味で……)


「はーっくしゅん!!!」 
「あれ、白井さん風邪ですか?」
「いえ、風邪ではありませんわ、初春。何かこう鼻がムズムズと……。誰か私の噂でもしてらっしゃるのかしら? はっ、もしやお姉さまが私のことを……!」
「はいはい、無駄口叩かずお仕事しましょうね。これ全部今日中に終わらせないといけないんですから」


というわけで別の手段を考えなければならないのだが……。
「……これ、穿くしかないの…かな?」
乾かす方法がないので、その考えに行き着く。
濡れ濡れ(水で)だった下着を手に取り、ためしに穿こうとしてみるが……。
「……無理ね……」
全くもって無理だった。
想像以上に濡れ濡れ下着の感触が気持ち悪かった。
となると、残された手段は……。
「何も付けずに服着る……?」
そういう結論に辿り着く。
しかし、
「…ダメでしょう、それは…」
と思う。
さすがにそれはもうなんて言っていいかわからないくらいまずい。
下着着けずに服を着るなんて……。
ましてやそれが、上条当麻の服。
いろいろとヤバくない?
「……かといって、唯一の下着がこれだし……」
手にしていた濡れ濡れ下着に視線を向ける。
「……考えてみれば、この濡れた下着を穿いた場合、着替えた服も濡れちゃわない……?」
ある程度の水分は絞ったとはいえ、それは十分にありえる。
折角着替えたのに、また濡らしてしまっては……。
というわけで……、
「このまま服を着るしかなさそうね……」

537『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/28(土) 12:52:05 ID:KDZxtLEY
そんなこんなで、服を着るわけなのだが……。
「……あいつの匂いがする……じゃない! ブカブカねぇ……」
最初の感想はそんなものだった。
上条と美琴は性別も違えば学年も違う。
まして体格も違うわけなのだから当然である。
袖から手も出なければ、丈も美琴の膝近くまである。
「……大丈夫、かな?」
洗面台の鏡を映る自分の姿を、美琴は不安そうに眺める。
「……どうしてもズレるわねぇ……」
適当に選んで持ってきた上条のトレーナーは、少しでも動くとズズズッとズレて、襟口から美琴の肩と鎖骨の辺りを露出させる。
鏡を見ながら何度も直すが、結局動いたらズレて肌を露出させる。
「これ大丈夫か?」と心配する一方で、「なんかこれちょっと色っぽくない?」とか「どうせだったらYシャツ持ってくれば良かったんじゃねぇ?」という考えが過ぎってしまう。
数秒後、また何考えてんだー、とおかしな思考を必死に振り払うと、続いてズボンを手に取る。
「これを穿くのか……」
これも当然美琴のではなく、上条のズボンをである。
ノーパンで穿く事に多少の、いやかなりの躊躇いがある。
いろんな意味でヤバイような気が……。
とはいえ、何も穿かないよりはいいはずだ。
もうここまで来たら、意を決してズボンを穿く。
例によってズボンもブカブカ。
ズボンの裾も相当余る。
そしてやっぱり、ズリズリとズボンがズレ落ちる。
今度はもっと酷くて、動かなくてもズレる。
ほっといたら二〇秒もしないでズボンが重力に引かれて脱げる。
「こ、これは……」
『もしかして何も穿けない?』と最大級のピンチと思いきや、ズボンには紐が通っており、これで調整が出来るようになっていた。
「ほっ…」
何とか一安心。
ノーパンでズボンも穿けないという危険な状況は回避できたようだ。
「これで…よし!」
ひたすら紐を引っ張ってズボンを締めると、長く伸びた紐を結ぶ。
紐は絶対に解けないよう固く結んだ。
上条の前で解けようものなら大変な事になる。
もしもそんな事になろうものなら……。
なろうものなら……!
「(///////////)」
ちょっと、物凄い状況を想像しそうになった。
風呂から出たばかりだが、洗面台でバシャバシャ顔を洗ってしまう。
「ふぅー……」
気持ちを落ち着けると、余計な事を考えるのをやめて、余ったズボンの裾の処理をする。
余った裾を踏んで脱げる可能性もあるわけで、そんなことにならないよう丁寧に折って上げる。
「……よし!」
上げた部分が崩れないか足を動かして確認する。
崩れる気配はない、問題なさそうだ。
「大丈夫そうね……」
着替え終了、と改めて鏡の前に直る。
おかしくはない。
ノーパンノーブラなため肌に多少変な感触があるが、とりあえず問題ない、と強引ではあるが納得させる。
ここまでやったらもう今更だ、開き直るしかない。
「さて……あいつどうしてるかしら?」
脱いだ衣服、荷物を手にすると、美琴は風呂場をあとにした。

538『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/28(土) 12:52:36 ID:KDZxtLEY
風呂場を出た美琴は、身を隠すようにして部屋の様子を窺いながら部屋に戻る。
風呂上りであることと、格好にそれなりの恥ずかしさがあるため、部屋に普通に入れなかった。
上条の様子を窺うと、美琴の入浴中に再び眠っていたようで寝息を立てていた。
ほっと一息つくと、都合がいいと上条が寝ている間に衣服を干すことにした。
制服や短パンについては、部屋のその辺にかけておいて問題ないのだが、問題は下着である。
こんな物上条の視界に入るところに干す事なんて出来るわけがないし、今自分がノーパンノーブラ状態でいることを知られたくなかったので、下着を隠しながら干さなければならなかった。
出来ればさっさと乾いて欲しかったりもするわけで。
上条の視界に入らないところに干して尚且つ早く乾かす、と条件は非常に厳しい。
何かいい方法はないかな、と部屋を見渡しながら考えていると、
「……んん……あぁ……」
呻き声を上げながら目を開けた上条とバッタリ目が合った。
美琴の姿を確認した上条は、
「ああ……わりぃ…少し寝てた……」
なんて言った。
「!?」
寝ていた上条が急に目を覚ましたことに驚いた美琴は、悲鳴こそ上げなかったが、ビクッとしてしまった。
その際、ポロっと手に持っていた下着を落としてしまう。
「……ん? なんか…落としたぞ……」
「!? ちょ、ちょっと待って!」
視線を床の方に向けようとしたので、美琴は慌てて止めようとして上条の視界を塞ごうと手を伸ばし、

ガシッ!

上条の顔面におもいっきりアイアンクローを決めてしまった。
手加減無用のプラス何故か微電撃入りで。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁっ!?」
「うわぁー、ご、ごめんー!」
上条の絶叫を聞いた美琴は慌てて手を外すと、わたわたとしてしまう。
上条のダメージは相当デカい。
頭痛に加えてアイアンクロー(微電撃入り)により、上条さんは死にそうです。
「ミ、ミサカサン……何故…このような……」
奇跡的に気を失わなかった上条が、美琴に弁明を求めようとしていると、

ポスッ……

何かが上条の顔の上に落ちてきた。
「!?」
「ん…? な、なんだ…?」
湿り気を帯びた何かが、上条の視界と鼻と口を塞ぐ。
鼻と口を上手い具合に塞がれ、酸素の補給ができない。
ダメージの大きい上条には手を動かす事も一苦労で、視界を塞ぐそれを手に取るまでに時間を要する。
「あー、み……」
美琴に取ってもらおうと声をかけようとしたが、上条が何も言わずとも美琴がそれを物凄い速さで取り上げ視界が開けた。
そして開けた視線の先には、上条の視界を塞いでいた物体、『ブラジャー』を手に握り締めている美琴の姿があった。

539『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/02/28(土) 12:53:13 ID:KDZxtLEY
「……はい?」

一瞬、上条は何がなんだかわからなかった。
「(…えーっと、つまり今上条さんの顔に被さっていたのは……もしかしなくても美琴さんのブラジャーってわけですか?)」
「殺される、絶対殺される」、と上条は死を覚悟しそうになったが、美琴の様子がおかしい。
「……」
顔を真っ赤にして涙目でプルプル震え、周りがバチバチと帯電している。
そんなのいつもの事なのだが、上条の中の何かが告げる。
非常にヤバイ、危険だと……!


美琴はもう爆発寸前だった。
怒りではなく、恥ずかしさのである。
これまでのドキドキイベントやらなんやらかんやらで、美琴の精神も限界ギリギリだった。
そして今の下着。
もうダメ、限界です……。
もう何がなんだかわかりません……。


「う……」
美琴が呻いている、今にも泣くなり絶叫するなりしそうだ。
それに合わせて、美琴の周りのバチバチが徐々に増している。
少しずつ少しずつどんどん激しくなり、最後の最後泣くなり絶叫するなりしたと同時に大爆発しそうだ。
その威力を想像するのも恐ろしい。
爆発したら最後、部屋の電気製品がおしゃかになるのはもちろん、何もかも全てフッ飛ばして部屋が跡形もなくなくなるのではないだろうか?
非常に危険だ。
なんとか美琴を落ち着かせたいところだが、これはもう止められない。
ならばやることは一つ。
この『幻想殺し』で暴発を止めればいい―――!
上条は動かない身体に何とか力を込める。
この危機的状況下に陥った事で、火事場の馬鹿力というものが働いたのか、上条の身体は動いてくれた。
右手を、右手をなんとか美琴の身体のどこでもいいから触れられれば暴発は止められると信じ、とにかく右手を伸ばした。

「うわぁぁぁぁぁんー!!!」

これでもかというほどの盛大な絶叫が響き渡り、上条の意識はそこで途切れた。

540HAO:2009/02/28(土) 12:54:02 ID:KDZxtLEY
書いた後に思ったんですけど、美琴の入浴シーンは必要だったのか?
というか、前回投下した風呂場の辺りから全部書く必要があったのかとかなり心配。
『看病関係ねぇー!!!』と思ったし、『美琴が壊れてきてないか?』と心配になってきた。
で、とうとう爆発しちゃいましたし……。
あれ〜? 当初予定していた話と別物になってきてる? 大丈夫か、コレ?
まあ、書いてしまったものは仕方ないんですけど、収拾つけられるか心配です。
とりあえず最後まで書きます。


>>483
後で自分も気付きました。そういえば、短パン脱いでないと。
というわけで、短パン脱ぐ前にブラ外そうとしたって事にしてください。
『下着に手をかけた』なので、パンツとはいってないし……。
……ダメですかね?

541■■■■:2009/02/28(土) 16:33:47 ID:DUak3o5E
>>540 GJです!
読みやすい文章ありがとうございます


間に感想とかが入ってないんで迷ったんですが、今から大体30後位に投下します
迷惑に思う方がいるようでしたら中止しますが

542序章 染まり始めた大都市:2009/02/28(土) 17:01:47 ID:DUak3o5E
 某学区内の地下にある薄暗い隠れ家。一般人から見れば近寄りがたい雰囲気が漂うそこには、無数の機械達から生み出される光だけが満たされていた。
 壁一面にディスプレイのようなものが張り付けられていて、大量の情報を映し出していた。ニュースや経済情報、天気予報など種類は豊富だが、圧倒的に多かったのは地図だった。
 情報たちのおよそ五分の四は地図で埋め尽くされている。学園都市を上空から撮影したそれらには、何か赤い×印が刻印されていた。地図一枚につき必ず一か所、その印がある。多いものでは十か所以上刻まれているのもあった。
 そんな情報に囲まれた部屋には、二人の人間がいた。ノートパソコンに向かい素早い手つきでキーボードを叩いている。両者ともヘリコプターのパイロットが装備するような、通信機能が付加された大きなヘッドホンを付けている。
 一人は、全身を黒い服で包んだ白髪の少年。もう一人は、露出の多い格好をした少女。
 少年の名前は一方通行。少女の名前は結標淡希。
 ともに学園都市の闇組織『グループ』に属している、裏社会の人間である。
「報告だ。その施設の制圧率は九割を突破。こちらの被害はゼロ。問題ねェな?」
 マイクに向けて話しかける。相手は同じ『グループ』の構成員、土御門元春である。
『特にイレギュラー要素はないな。「売られる」予定だった子どもたちは外の奴らに任せているが、そもそも敵の数が少ない。あとは奥で踏ん反り返ってるバカなボスをどうにかするだけだ』
「ヘマすンじゃねェぞ」
 短いやり取りを終えて通信を切った。こちらは予定通りに進んでいる。一方通行は隣にアイコンタクトを送り、結標に目だけで状況を尋ねた。
 結標は軽く肩をすくめながら、
「こっちも同じようなものね。武器や重要な機材の大部分は押さえてある。その上、「取引」に失敗した連中が仲間割れを始めているらしいわ。お金じゃ命は買えないのにね。楽すぎてしょうがないって海原も言ってたわよ」
「そォかい」
 一方通行は退屈そうな表情でパソコンの画面を見た。今現在襲撃中のポイントが赤く点滅している……と思ったら、ピーッという音とともにその場所が×印で消された。少し間置いて結標のほうからも同じ音が聞こえてきた。
 制圧完了の合図だ。
「ったく、歯ごたえのねェ連中だなァ。退屈しのぎにもなりやしねェ」
「ホントね。まあ、次の相手はそれなりに手強そうだし、温存できた思えば良いじゃない」
 ヘッドホンを取りつつ言う結標。その表情はうっすらと微笑んでいる。まるで悪戯を決行する悪ガキのような笑みだ。
 一方通行は特に何も言わず、パソコンの横に置いてあった缶コーヒーに手を伸ばし一口煽った。彼にしては珍しく二週間以上飲み続けている銘柄だ。この隠れ家内にも、常に二ダースはストックしている。
 ヘッドホンは外していない。間もなく連絡が来ると分かっている。。
 一方通行と結標は特に何をするでもなく、それでいて席を立とうとはしなかった。静寂が部屋を支配する。それも長くは続かず、一方通行のヘッドホンからコール音が聞こえてきた。
「来た」
 短く言って通話をオンにする。結標も再びヘッドホンを取り付けた。
『いやはや、皆さんお疲れさまでした。これで「作戦」は無事終了です。まさかここまで早く出来るとは思いませんでしたよ』

543序章 染まり始めた大都市:2009/02/28(土) 17:03:39 ID:DUak3o5E
 心の底から喜んでいるような、それでいてどことなく人をバカにしたような声が聞こえてきた。結標が顔をしかめる。一方通行はそれを横目で見ながら、電話の向こうで踏ん反り返っているであろう忌々しい上司に意識を向ける。
「テメェに褒められても不快にしか感じねェよ。ちったァ褒め方をお勉強すンだな。ンな手腕じゃロクな部下も育たねェぞ」
『いえいえ、あなたたちほど優秀な部下などいませんよ。なにせ、たった二ヶ月でこの学園都市を纏め切ってしまったんですからね』
 『部下』という言葉を聞いて今度は一方通行が顔をしかめる。それだけでなく、手に持った缶を握る手に力が入った。高まった不快感が身体の中で暴れている。
 それらをどうにか抑え込み、この二ヵ月のうちに行ってきたことを邂逅する。



 およそ二ヶ月ほど前から行われているこの『作戦』。内容は至ってシンプルで、『学園都市に存在する全ての闇組織の壊滅、もしくはグループの傘下に治めること』である。もちろん手段は問われず、相手組織の種類と規模も関係なしに行われた。
 その内、『グループ』と対決する姿勢を取った6割の闇組織は完璧に存在を抹消され、残り4割の組織が『グループ』の下部組織へと成った。しかし、その内の半分ほどは未だこの情勢に納得がいかないらしく、反逆の機会を窺っていた。
 『グループ』の面々はそれらを抑制しながら『作戦』を進め、今日の襲撃でそれらを完遂する予定である。それも見事に達成された。正確には、まだ一つ残っているが。


『「スクール」や「メンバー」、「ブロック」などの残党組織も完璧に壊滅。「アイテム」は自らこちらに加わってきてくれましたし、いやはや、もうまともな組織はここしか残ってませんね。本当に大したものです』
鬱陶しくまとわりつくような声で話し続ける『上司』に、一方通行は不快感を堪え切れなくなってきた。自分だけ高みから見物しておいて、死の危険が伴う作業には絶対に手を貸さないクソ野郎など、何も愉快に思うことはない。むしろ殺意が湧く。
「あァそォかい」
 極めて適当に対応すると、結標に軽く視線を送った。頷きを返される。それを見た一方通行の口元が獰猛な笑みを形作った。
 彼は通信機に向けて、言う。
「だがよォ、まァだお仕事完了ってわけじゃなさそォだぜ。あと一つ、ぶっ潰さなきゃならねェ組織が残ってンだ。とびきりのクソどもがいるデケェ組織がな」
『おや、まだそんな力を持つ組織があったのですか? 対抗勢力は軒並み叩いたはずですが―――』
「自覚がねェのかクソ野郎。テメェのことを言ってンだよ」
 堂々と、言った。
 自分を縛りつけてきた憎むべき敵に、堂々と宣戦布告をした。
「…………」
 よほど動揺しているのか返事はない。それでも相手が聞いていることを確信して、一方通行は言葉を続ける。
「ただテメェの言いなりになって作戦を続けてたとでも思ってンのか。オマエ『達』の居場所はとっくに割れてンだよ。武装も設備も、具体的な人数もな」

544序章 染まり始めた大都市:2009/02/28(土) 17:04:55 ID:DUak3o5E
 結標がキーボードを操作する。『グループ』が集めた、『上司達』の隠れ家を記した地図と、具体的な内部構造や保管されている銃器の量、仕掛けられている対能力者用のトラップなどのデータを相手に送信した。
「届いたか? 俺たちが秘密裏に集めてた、オマエらのありとあらゆる情報だ。もォ一つ言っとくが、チョーカーに後付けされてた遠隔制限装置も除去済みだ。ショボイ機械で俺を止めることなンざもォできねェよ」
「さらに言えば、今そこに土御門達が向かってるわよ。この二カ月の間に集まった、ざっと五十人ぐらいの能力者を引き連れてね。私たちもすぐに行くから、逃げる準備をするなら急いだほうが良いわよ。もっとも、皆もうすぐ到着するでしょうけどね」
 結標も挑発的に説明した。事前に打ち合わせてた通り、着々と自分たちの計画を相手に伝える。
 わざわざ敵に襲撃することをばらすのは恐怖心を煽るという意味もあるが、理由としてはもう一つ、絶対の自信があるからだった。たとえ襲撃することが相手にばれていたとしても、必ず成功させるという強い自信。それすらも駆け引きに使う強い精神。
 必ず倒す、という想いが、強く滲み出していた。
「…………、」
 相変わらず返事はなかった。が、一方通行も結標も特に気にしない。届いたデータを見て絶句しているのか、はたまた大慌てで逃げる準備をしているのかも分からなかったが、そんなことはもう問題ではない。
 手筈は整った。あとは、襲撃するだけ。
 二人は立ち上がり、結標は座標移動の準備をする。この二ヶ月で彼女自身も移動出来るようになった。トラウマを完璧に克服したのだ。
「首ィ洗って待ってろよ、クソ野郎」
 最後にそれだけ言って、一方通行は通信を――――

『おう、確かにこれは此処の見取り図だな』

 切れなかった。
「……っ!?」
 まったく聞いたことのない、どことなくやる気なさ気な少年の声が、電話から聞こえてきた。まるで別の回線につながったように。何の前触れもなく、変わっていた
『しっかしまぁ、よくここまで詳しく調べたもんだな。逃げ道とかブレーカーの位置とかも書いてある上、武装も大分正確に特定してるみたいだし』
 心底感心しているような声だった。上から見下ろすわけでもなく、対等の立場に立っている者の声だ。『学園都市最強の超能力者と』、というト書きが入るのだが。
「……テメェ、一体どこから湧いてきやがった。今俺と話し込ンでたのは人使いの荒いクソ野郎だったはずだぜェ?」
 内心の動揺を隠しつつ、今この状況を分析しつつ、一方通行は電話相手の素性を探る。結標は絶句したまま立ち尽くしている。事態に付いていけないのだろう。
『ん、ああ、黒ずくめの変人のことだな』
 少年はつまらなそうな声で、
『今さっき、俺が殺したんだよ』

545序章 染まり始めた大都市:2009/02/28(土) 17:06:37 ID:DUak3o5E
「……なンだと?」
『だから、俺が殺したんだ。死人に口なしって言うだろ? さっきから一言も喋ってないし、俺が通信機奪っても騒いですらいないんだし、そんくらいの想像は働いていも良いと思うんだがなぁ』
 別に何でもないことのように少年は言うが、それをするのにどれだけの力が必要か分かっている一方通行は、この少年の力をぼんやりと捉えた。
 『上司達』の隠れ家にあったのは、最新型の駆動鎧が二十機、学園都市製の超広範囲爆弾が五百発分、同じく学園都市製のスナイパーライフルが五十丁。警備の人間たちは二百人を超え、他にも大量のトラップと強いジャミングが仕掛けられていて、並の人間なら近付くことすらできない。
 もちろん、一方通行なら突破は難しくない。ただ突破するだけなら、だが。
「……冗談だったら、ずいぶんと趣味が悪いわね。そこを制圧するのにどれほどの力がいるか、あなたは分かってるの?」
『別に大したことねぇだろこれ。なんかやたらとゴツイ鎧みたいなの居たけど、弱い弱い、雑魚キャラだな』
「……バカにしてるの?」
 凄みのある声を出す結標を、一方通行は手で制する。
 結標には口出しをさせず相手の様子を見ることで、そこから正体を掴もうとする。
「丁度イイタイミングだなァおい。俺らの狙いもそこの馬鹿どもだったンだよ。おかげで手間が省けちまったぜ」
『礼を言われる筋合いなんかないだろ。単なる偶然……いや、嘘は禁物だな。実は、』
 わざと一呼吸を入れた。一瞬の間が空き、そして、
『あんたらに合わせたんだよ。学園都市中の闇組織が一つにまとまって、巨大な組織を形成するのを、だ』
 やる気のなかった先ほどまでの声とは違い、明確な『殺意』が込められた声だった。お前達の行動はお見通しだ、という優越感も混じる。
 場合によっては人殺しも平気で行う『グループ』は、当然ながら学園都市内での機密度もトップクラスだ。上層部のわずかな面々と、闇の奥深くまで身を浸している人間しかその存在を知らない。それを知っているということは、それでいて『グループ』の二人が存在を知らないということは、『それなりに』強大である可能性が高い。
 それこそ、学園都市を統括する理事長ほどには。
 結標が自分の身体を抱きしめるように腕を組む。直接声を向けられていなくとも、少しだけ恐怖を感じ取ったようだ。
「ハッ。俺らの行動を読ンでたってェのか?」一方通行はクツクツ笑うと、「イイねェオマエ。其処をあっさり制圧しちまうほどの腕がある上、この街の最暗部に居る俺達とまともに会話ができるほど肝も据わってやがる。一遍、オマエと殺し合いでもしてみてェなァ」
 どこまでも軽い口調だったが、それゆえに冗談には聞こえなかった。事と場合によっては容赦なく殺すと言外に込めている。
 しかし、相手の少年は怯むどころか挑発し返してきた。
『…………、まあ、「本当なら」そんなつもりはなかったんだがな。アンタを殺すのは骨が折れるし、それ以外の理由もあって「グループ」との直接戦闘は出来ればご遠慮したかったが……そうもいかねえようだな』
「……なンだと?」
 学園都市最強の超能力者との『殺し合い』。その意味を理解した上で、自分を殺すと言ってきている。

546序章 染まり始めた大都市:2009/02/28(土) 17:09:28 ID:DUak3o5E
 コイツが一方通行に対する事前情報を持っているのならば、まずそんなことは言えないはずだ。なにせ彼に最も近かった第二位の超能力者でさえも、圧倒的な力で捩じ伏せられて最後にはあっけなく死んだのだ。
 分かっていて言っているのならば、そして『グループ』上司を一人で殺すほどの手腕を持っているのならば、何か『未知のチカラ』を持っている可能性もある。
『分かってるだろうが、俺が今殺したコイツらは、大体二百人位のアンタ達の上司達だ。「グループ」を統括している、すなわちこの街の闇の根源だな。これを……いや、』そこで一旦言葉を切ると、『あんま無駄に情報漏らすもんじゃないだろ? 最初から全ての条件が表示されてたら張り合いもクソもあったもんじゃないし、こっちが不利になるだけだ。それにアンタらのお仲間も来るらしいし、この場所もそう長くはもたないだろうしな』
「待ちなさい! 貴方、一体何が目的なの!?」
 相手を引き留めようと大声を出す結標だが、一方通行は無駄だと思った。敵もそれなりに用心深いようだし、これ以上引き伸ばしても良い情報を聞き出せないだろう。
『目的、かぁ……。うーん……』
 そう思った矢先、相手は、
『取り敢えず今のところの目的は、「アクセラレータの命」に変更だな。なんでわざわざ教えるかって言うと、このくらいの情報は提示しておかないと不公平だし、これはまあサービスだ』
 冗談のようなことを口走った。
「は……? な、何言って―――」
『ああやべ、アンタらの同僚が来たみたいだ。ほんじゃま、俺はこの辺で失礼すっけど、また近いうちに遭うだろうな。じゃ』
 軽い口調で告げられて、通信が切られた。ツー、ツー、という無機質な音だけが耳に響く。
「…………、何が、どうなってるの?」
 結標は信じられないという風に目を見開いていた。無理もない。自分たちで仕留めようと思っていた獲物が横から掻っ攫われ、さらに今度は同僚がターゲットにされているのだ。
「………………」
 一方通行は何も言わず、土御門に通信を繋ぐ。
「おィ土御門、そっちの状況はどォなってる」
『? お前達、まだ合流してないのか? とっくに所定の時間は―――』
「必要なくなった。敵の残党、もしくは怪しい人物が見当たらないなら、其処は事後処理の下っ端どもに任せる。確認が終了次第オマエと海原はこっちに戻ってこい」
『いや、おい、待て。「上」の連中はどうするんだ?』
「死ンだ。もっと正確に言えば皆殺しにされた」
『なっ―――!?』
 伝えることだけを伝えて、さっさと通話を切った。
 すっかり温くなった缶コーヒーを飲み干す。視界の端では、結標が落ち着かない様子でぶつぶつと独り言を呟いていた。さっきの電話の相手のことについて考えているのだろう。

547序章 染まり始めた大都市:2009/02/28(土) 17:16:33 ID:DUak3o5E
 一方通行は少し考えて、
「おィ結標」
「……何よ?」
「さっきの電話の中、もっと言えば電話の向こうの状況で最も不自然だったことを答えてみろ」
 唐突に出された問題に結標は眉をひそめる。そのまま目を閉じて先ほどの会話を反芻する。
「……やっぱり、『上』の連中があっさりと殺されたことかしら。あそこの設備は並じゃないし、人数も多い。それを全て殺すなんて……」
「大間違いだ」
 キッパリと断言した。
「……? どこが間違ってるのよ?」
 結標がもう一度眉をひそめた。若干の苛立ちが混じっているようにも見えた。
 一方通行はその顔を見て呆れ気味に、
「あそこを制圧するのは、確かに並の能力者には面倒だ。だが、俺やオマエみてェな強い能力を持った奴なら、安全確実とは言えねェが出来ねェこたァはない。外からプラズマの連打を浴びせたり、そこら中の土をムーブポイントさせて中を埋めちまうとかなァ。だが、」
 一方通行は首元のチョーカーに手を伸ばし、スイッチを切り替える。そして、手の中にある缶を思い切り握り潰した。
 グシャァッ!! という音が二人の耳に入る。
「ナニをどォしよォが、たとえどれだけ注意しよォが、必ず音が発生するはずだ。強大な能力であればあるほど周囲に及ぼす影響も大きい。だが、実際は警報の一つも、悲鳴の一つも聞こえてこなかった。厳重な警備であるにもかかわらず、二百人以上の人間が居たにもかかわらず、だ」
 一方通行は電極のスイッチを通常モードに戻し、ニヤリと笑った。
「余計な音がない。これが、あの電話の最も不自然な部分だ」
それの意味を汲み取った結標は、彼の望む答えを導き出す。
「……つまり、相手は警備システムを熟知していて、集団に紛れて動くことに慣れている、あらゆる暗殺術に特化した人間、もしくは……」
「それら全てを兼ね備えた、超ハイレベルな応用力を持った能力者、っつーことになるな」
 潰れた缶を投げ捨て、一方通行は獰猛に笑った。
「イイねェ。次の相手はそれなりに手強そォで楽しめそォじゃねェか。俺の命を狙おうってンなら遠慮なくブン殴れるし、コイツは愉快なことになりそォだなァ?」
 狙われているのは自分の命なのに、一方通行は楽しそうに笑った。その笑みを見た結標淡希は、ついていけないわね、と呆れ気味に肩をすくめた。



 彼を取り囲む日常に、一つの変化が起きた。
 彼を縛っていた上司が死に、代わりに彼を狙う能力者が現れた。
 それでも、何が起ころうと、彼のするべきことは一つ。
 その目的を達成するために、彼は突き進む。



『終わりを目指した物語』

548■■■■:2009/02/28(土) 17:20:23 ID:DUak3o5E
まずは導入部分からです。一方通行を主人公、さらにオリキャラを主軸に話が進みます
……が、ネット環境が少々独特なので、次の投下は気長にお待ちください。2・3週間ほど
では、失礼します

549■■■■:2009/02/28(土) 20:29:11 ID:BXWTlX6E
個人的にグループ担当の『上』があっさりやられたのは
残念。相当のやり手の感じがしたんだけどなあ。

totoさんへ。
「魔神」ってことは、オッレルスがなりそこねたあれですか?
ということは、魔人になった彼か
パワーアップしたナンバーセブンとかなら・・・・。
(でも、0930事件当時の超能力者で生き残っているのは
一方通行と超電磁砲と心理掌握のみのようですね)

550■■■■:2009/03/01(日) 06:41:47 ID:hpQgkhvM
>>540
HAOさんGJ!!
やべーーー!読んでる間ニヤニヤしっぱなしだった。おれきめえwww
お風呂シーンが必要だったかって?必要に決まってんだろ!!いいぞもっとやれ!!!!
続きもwktkしながら全裸で待ってる!

551■■■■:2009/03/02(月) 05:25:47 ID:GxhcuFwo
ここに投下するの初めてなんだけど短編がっつりいっちゃってよかですか?
えっと前振りとして

・メイドさんです
・はじめから終りまで通行止めがひたすらいちゃいちゃしてるだけです。バカップルです。
・時間軸はきっと気にしたら負けです。
・苦手な方はスルーなりNGなりお願いします。

んじゃ投下開始っと

552とある少女とメイド服:2009/03/02(月) 05:27:16 ID:GxhcuFwo
「おかえりなさい、ご主人様!ってミサカはミサカはまずマニュアル通りの挨拶をしてみちゃう!」
「………………」

黒いワンピースに白いフリルのエプロン、頭に白いヘッドドレス、
ひらりと舞うスカートは少しばかりサイズが大きいのか小さな少女が摘まんで持ち上げてもなお歩いている細い足にまとわりついている。
今にもロングスカートの裾を踏みつけて転んでしまいそうな少女は、それでもとてとて危なっかし足取りで白い姿を見るなり一直線に駆け寄ってきた。
何というか主を待っていた犬のような健気さである。彼女にもしも尻尾があればぱたぱたと振っているのが見えたに違いない。
一方通行はそこまで目で見て確認して、そして、その場で固まった。

「…とりあえず訊いてやるが、なンのつもりだ…?」
「えへへ、メイドさんだよー。知らないの?ってミサカはミサカはくるっとターンしてみたり!」

いやそれは知っているが。学園都市に生活して居ればそこらで見かけるからもちろん知っているが。
今この瞬間、ここにいる一方通行に理解できないのはそこではない。
何故眼前で楽しそうにスカートの裾を揺らしてターンしているこの幼い少女がメイド服を着ているのか、という点だった。
…しかも何でそんな「褒めて、褒めて?」みたいな喜色満面の顔で上目遣いにこちらを見ているのかこの小娘は。
以前にも何度かこういう場面に遭遇したことはあった――大抵は彼女が新しい服を買ってもらって喜んでいる時で、
「似合う?似合う?ってミサカはミサカは尋ねてみたり!」
と鬱陶しくまとわりついてきた――が、いつも通りの対処(つまり適当に聞き流して無視)をしようにも今回ばかりは完全に出鼻を挫かれてしまい、
一方通行は一度目を閉じてそれからもう一度眼前の少女に目をやった。

メイド服だった。それはもう、完膚なきまでにメイド服だった。
これがメイド服じゃなかったら世界にメイドさんなんて存在しないだろうってくらいメイド服だった。
10歳相応程度の少女が身に纏っているというのがどこか酷くアンバランスではあったが、小さいながらも姿形は立派なメイドさんであった。
ただし中身は忠犬よろしく一方通行にじゃれついてくる少女そのままだ。
棒立ち状態の彼の周囲をくるくる飛び跳ねている。鬱陶しくなったので頭を掴んで固定すると、構って貰えるとでも思ったか、少女の顔が輝いた。

「結構着るの大変だったんだよってミサカはミサカは舞台裏の涙ぐましい努力を強調してみたり。
 ほらほら、ミサカに何か言う事があるんじゃないかなってミサカはミサカはあなたに感想を要求」
「知るか」
「うわぁいいつものことながら無関心だよひゃっほう!とミサカはミサカはやけっぱちになってみたり」
「っつかどこで手に入れやがった、ンなマニアックな服…」

スタンダードな形とはいえメイド服である。
10歳相当の大きさしかない打ち止めに着られるサイズのものがそうそうあるとは思えないのだが
(実際、小柄な彼女には少し大きいサイズらしく、彼女は袖を折り返して着込んでいた)。
すると彼の疑問に、「えっとね」と何かを思い出すように頬に手をあてた少女があっさり解答を出してくれた。

「この間、金髪にサングラスって恰好でお掃除ロボの上に乗ったメイドさんをじっと見守ってた人から、
 紆余曲折の末にお礼としてもらったんだよってミサカはミサカは数日前の出来事を反芻してみる。
 あからさまに怪しい人だったけど、お話してみたらいい人だったよってミサカはミサカはちょっとした冒険を誇張してあなたにお伝え」
「よしクソガキよく聞けお勉強の時間だ。見ず知らずの人間から迂闊にモノを受け取ンじゃねェよ、あまつさえ着るな使うな!
 警戒心っつーモンはねェのかてめェ!それ以前にあからさまに怪しいと思うなら声かけンじゃねェ!」
頼むからそれくらいの警戒心くらい人格データにデフォルトで入れておいて欲しい、
無いなら自力で培ってくれ、と彼はどっと心労が増えるのを感じたが、残念ながら――それとも幸運にも、と言うべきか――
精神も肉体も未完成なままだったという過去を持っている目の前の元・実験体の少女は彼の懸念と心労を知らぬ風ににこにこ微笑むばかりだ。
この上なく無邪気に。腹立たしいほどに無垢に。
「でも、悪い人じゃなさそうだったよってミサカはミサカは記憶をたどって首を傾げてみたり」
「アレは悪人だ。いいなよォく覚えとけ。
 他のクローンどもはともかく(外見年齢的な意味で)お前にとっちゃァ間違いなく害悪だ、今後二度と近づくンじゃねェ」
「……。もしやお知り合い?ってミサカはミサカはちょっとした好奇心で尋ねてみたり」
「『大変遺憾ながら』って奴だがなァ、クソ」

553とある少女とメイド服:2009/03/02(月) 05:30:23 ID:GxhcuFwo
胸中で金髪サングラスで義妹命の人物の顔を思い浮かべ「とりあえずあのヤロウ一度必ずぶち殺す。」と決意を固め、
一方通行はソファに転がった。相変わらず打ち止めがその後をちょこちょことついてくる――のだが、
危なっかしかった足取りは案の定、スカートの裾を踏みつける。

きゃあ、ともぎゃあ、ともつかぬ色気の無い悲鳴をあげて打ち止めは転倒した。そのままべちゃり、という酷い音と共に顔面を床にたたきつける。
お前、頭に何をインストールしてるんだ、と問い詰めたくなるほど無様な転倒っぷりであった。
溜息を交えながら一方通行は長いスカートの裾を持ち上げて再び立ち上がろうとしている打ち止めを冷たく一瞥。
「ほれ見ろ、ンな恰好してるからだ」
「うぅ、助け起こしてくれたってバチは当たらないと思う、ってミサカはミサカは冷たいあなたに恨めしげな視線を送ってみたりっ!」
「助けて欲しけりゃァ言葉遣いにせいぜい気をつけろよ、メイドなんだろォが」
「………」

どこをぶつけたのやら涙目になりながら、打ち止めがこくり、と首を傾ぐ。肩まで伸びた茶色の髪が小さな顔の輪郭に沿ってさらりと流れる。
困ったような顔をしたまま、床に座り込んだ格好の彼女は戸惑いがちに口を開いた。
涙目の視線は上目遣いに、一方通行の顔色を窺うようにおどおどと泳いでいる。

「えっと、えっと――『ご主人様、助けてください』ってミサカはミサカはメイドさんっぽく言ってみ…」

そこまでたどたどしく言い掛けたところで一方通行はがっ、と凄い勢いで手を挙げて彼女の言葉を遮った。
何だかものすごく、まずい、という気がした。何がと問われたら困る。困るが、まずいのだ。
涙目に上目遣いで常の騒々しさを忘れたかのように頬を染めておどおどとあんなことを言われるのは、何だか本当にまずい。

「やっぱ無しだ」
「えええ!?何それどういう意味で無し!?とミサカはミサカは身勝手なあなたに憤りを隠せなかったり
 …ちょっとそっぽ向かないでこっち見てよぅ、もう、ってミサカはミサカはあなた、じゃなくて、ご主人様を揺さぶってみるー!」
――打ち止めは次の瞬間にはいつもの騒々しい少女に戻っていた。
そのことが残念なのか安堵したのか、自分でも何れとも判断つかぬまま、一方通行はやや投げやりに告げる。
「うるせェとにかくさっさとそのアホみてェな恰好をやめろっつってンだ」

554とある少女とメイド服(了):2009/03/02(月) 05:32:15 ID:GxhcuFwo
「…」

その一言に打ち止めがぴたりと止まる。
一方通行の襟首を掴んで揺すっていたそのままの恰好で、彼の膝の上にちょこんと座った姿勢のまま、彼女はふにゃりと困ったように表情を歪めた。
心なしか頭の触覚みたいなアホ毛までもが萎れてしまったように見える。

「な、なンだァ…?」
「――あのね、ヨミカワに手伝ってもらったの、ってミサカはミサカは告白してみる」
「何を」
「この服着るのをってミサカはミサカはあなた…じゃなくてご主人様の問いに答えてみたり」
律儀にも「ご主人様」というメイド風の口調だけは守ったまま、彼女は困惑した表情のまま、こくん、と俯いた。
「一人じゃこの服着替えられないみたいなの、ってミサカはミサカは困った事態を告白してみる」
「…………俺にどうしろってンだおィ」
「服を脱ぐのを手伝って?ってミサカはミサカは精一杯のおねだりポーズでご主人様にお願いしてみたり」

一方通行は勢いよく即答した。不必要なくらいに断固とした態度で即答した。

「よし分かったヨミカワが帰るまでお前その恰好のままで居ろ」
「ご主人様自分で脱げって言い出した癖に身勝手!?ってミサカはミサカは再びあなた、じゃなくて、ご主人様の身勝手さに憤慨してみたり!
 ヨミカワは今日は遅いから、ミサカはこのままじゃお風呂にも入れないんだよってミサカはミサカは事態の緊急性を訴えてみる!!」
「…てめェそれが主人に対する物言いかよクソガキ…」
「だってミサカはメイドさんじゃないもの、ってミサカはミサカは口を尖らせてみたり。
 『無し』って言ったのそっちじゃない、ってミサカはミサカはあなたの――ご主人様の――えっとどっちでもいいけど、
 理不尽な言動をびしっと追及してみたり!」

それは確かにそうなのだが。
――ああ、何でこんなガキとガキみたいなやり取りをしているんだろうか自分は、と一方通行は溜息をつく。
膝の上でぎゃんぎゃん甲高い声で喚かれるのもいい加減煩いし、一体どうやって黙らせようか――。

「少し黙れ、クソガキ」

結局一番簡単な実力行使に出ることにする。手のひらで小さな打ち止めの口元を覆うと、しばらくもごもご言いながら暴れていた打ち止めは段々と大人しくなった。
涙目で恨めしそうに彼を睨みあげてくる、その視線を受け止めながら、一方通行は僅かに口元を歪め、やっと手を放してやった。

「――うぅ、ひどいってミサカはミサカはご主人様の仕打ちに涙してみたり」

また口を覆われてはかなわないと思ったのか、今度は大人しめの声量で大人しめに、しかしやっぱり恨めしげな視線が一方通行をじっと見上げる。

「黙ってろ、っつっただろォが」
「うー。じゃあ放して」
「……」
「はーなーしーてーくーだーさーいー、ご主人様ー!ってミサカは、ミサカは…」


ああやっぱり煩い。
膝の上でこれでもかと喚く小さな小さなメイド姿の少女をしっかり抱え込んだまま、
一方通行は今度はどうやって黙らせようか、とそんなことをつらつらと考え始めた。

手を放すという一番短絡的な解決方法を、忘れたふりを決め込んで。

555おしまい。:2009/03/02(月) 05:35:33 ID:GxhcuFwo
以上でおしまい。お目汚し失礼しました。

では某スレの娘ネタの続きを書く作業に戻ります。あはははは。
マジ何してんだ私、こんなバカップル書いてる場合じゃないのに…。

556■■■■:2009/03/02(月) 08:02:43 ID:Jb3h0ULg
グッジョブ……と言いたいところだが、これとまったく同じネタを某絵師のサイトで見たぞ
もしそこからインスピレーションを授かったのだとしても、あからさまなネタの盗作はNG

557■■■■:2009/03/02(月) 15:28:13 ID:GxhcuFwo
ああー・・・確かに落ち着いてみたらネタパクリくさいな我ながら
申し訳ない、削除の方向で。
ここって記事削除はお願いすればできる?

558■■■■:2009/03/03(火) 12:42:03 ID:/N4n6PHQ
いいんじゃねーの?別に
二次創作にゃよくあることだろ

559■■■■:2009/03/03(火) 15:23:15 ID:qYqNZxXg
灰姫遊戯の続きが楽しみだね。

560■■■■:2009/03/03(火) 16:56:06 ID:XNyoy5/E
アニメは今月で一応終了なのかな?
その影響でここに来る人が減って職人さんがいなくならないか心配。
とりあえず連載中の作品は終わらせて欲しかったり。

561■■■■:2009/03/03(火) 20:04:29 ID:o3qeT8zg
半端で終わると悲しいよな。

562■■■■:2009/03/03(火) 20:27:33 ID:Jgf.K1pg
ここで唐突に3月3日の耳の日に上条に耳掃除をしてもらって悶えるインデックスと
常盤台女子寮で人間雛壇のお内裏様にされる美琴の2本のチャンネルを受信した

誰だよ送信したのは?

563■■■■:2009/03/03(火) 21:20:20 ID:LB0CS4qY
耳掃除でもだえるインデックスと聞いてオレのアンテナもバキバキになった

564■■■■:2009/03/03(火) 21:59:33 ID:XNyoy5/E
甘酒で酔っぱらって上条さんに甘えまくる美琴。

「あははは〜、なんかたのし〜い♪」
「…何故に甘酒で酔っぱらいますか?」
「え〜、なんかいった〜?」
「…何でもないです」
「ねぇねぇ、ねぇねぇ!」
「あー、はいはい、なんですか?」

ちゅっ〜♪

「!? な、な、な、何をなさいますか、御坂さん!?」
「キス!」
「いや、キスって……そんな平然と言われましても……」
「もっとするの〜♪」
「うぉっ!? ちょ、ちょっとま……」
「だ〜いちゅき〜♪」

その後、美琴が酔い潰れて眠るまでキスされまくるのだった……。

「……不幸だ」

565■■■■:2009/03/03(火) 22:09:54 ID:S65XMBT.
上条さんは入院中に看護士のお姉様方にもフラグを立てている
という電波を流した人、正直に手を挙げなさい

566とある妹の人:2009/03/03(火) 23:09:48 ID:NnORWlr.
前回よりだいぶ経ちますが投稿します。正直、かなりやっちまった感が
ありますので前回よりさらに広い心で読んでくれるとありがたいです。
 あと、改行も適当になってます。

567とある妹の人:2009/03/03(火) 23:12:02 ID:NnORWlr.
(これは、なんと言いますか……。とミサカは気持ちの表現に困っています)
 御坂妹はまるで自分が自分で無くなるような感情に戸惑っていた。
(ですが――)
 嬉しかったのだ。凄く。この少年に大切だと言われ、たとえ深い意味は無かったとしても。
「なあ、御坂妹。」
 考えていた本人に話しかけられ少し慌ててしまう。
「は、はい。なんでしょう?とミサカは問い返します」
 どうしたんだろうと思いながらも上条は自分の不安要素を伝えることにした。
「話戻すけどよ。俺ってファッションとか、わからねえぞ」
「それについては大丈夫です。とミサカは保障します」
 つまり、とよく分かっていなさそうな上条に説明する。
「あなたはどのような服がミサカに似合いそうかというイメージを伝えるだけでかま
 いません。あとはミサカが選ぶのでそれに対しての感想を言ってください。とミサ
 カは懇切丁寧に説明しました」
 要するに、上条は御坂妹に合いそうな服のイメージと御坂妹が選んだ服の感想を言
えばいいのだ。
(まあ、それぐらいなら出来るかもな)
 こうして二人のデートが始まった。


「上条さんは泣き言を言ってもよろしいでしょうか……」
「いきなり何を言っているのでしょうか。とミサカはあなたの思考回路を半ば真面目
 に心配します」
 上条が服の値段を見てショックを受けたり。


「いや、そこはもっと明るい色でもいいんじゃないか」
「ですがミサカとしては落ち着きを表現したいのですが。とミサカは抗議してみます」
「……お前、それ以上落ち着くと隠居したお年寄りになるぞ……」
「…………」
「痛っ!痛いって!すみませんすみません!!私、上条当麻が悪かったですううう!!」
 不用意なことを言って御坂妹から制裁をもらったり。


「これ食ったら次はどこ行くんだ?――って、ほら。口についてんぞ」
「あ……」
 食事中に御坂妹の口ついたケチャップを上条がティッシュで拭ったり。


「ああああああんんんんんんたああああああはあああああああやっぱり妹がいいのかああああああああああああッッッッ!!!!!!!!!!」
 ……………………。


 楽しい時間と言うのは本当に早く終わる。時刻はもう夕刻であり、すでにあたりが
赤く染まってきた。
 二人は今、並んで歩いている。
「結局何も買わなかったけどいいのか?」
「はい。あなたと一緒にいれて楽しかったですので、それで十分です。とミサカは少
々照れながら伝えます」
 上条には夕日に当たりまるで御坂妹が顔を赤く染めているように感じた。
「そ、そうか。それはよかったな」
「あ……」
「どうした?」
「なんでもありません。とミサカは先を促します」
 御坂妹が先ほど見ていた方向に視線をやると。
「……クレーンゲーム?」
 その先には店の前にクレーンゲームが鎮座していた。
 中の景品を見てみると、サッカーボールぐらいの大きさで色様々なひよこのような
ぬいぐるみである。
(そういえばこいつ、かわいいものが好きだったっけ)
 御坂妹が前にひよこの御菓子に見とれていたことを思い出した。
(………………よし)
「そんじゃ、帰る前にちょっとよるか」
「どこにですか?とミサカは聞いてみます」
「あそこに」
 上条が指したものは例のクレーンゲーム。
「……なにもミサカはあれがほしいなどとは思っていませんが。とミサカは伝えます」
「別に上条さんは何も言っていませんが?」
 自滅した御坂妹を見てニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべる。 
「…………とにかく結構です。とミサカは拒否します」
「たく、それが目を輝かして凝視していたお嬢様の言葉ですか?」
「か、輝かせてなどいませんし凝視もしていません。とミサカは二重に否定します」
 じゃあなんであせってんですか?と思う上条。
「まあ、いいじゃねえか」
「ですが……」
「それに荷物持ちで来たのに結局何もしないわけにはいかないだろ?」
 そう言うとそのままクレーンゲームへと歩いていった。
 御坂妹はそれにしぶしぶといった感じで付いていく。
「どれがほしいんだ?」
「……ですが……あの………………では、あのピンクのひよこをお願いします。と
ミサカは遠慮がちに希望をだしてみます」
 御坂妹が示したのは少しばかり奥の方にあるひよこだ。
 まだどうしようかと迷いながらも御坂妹はしっかりと選んでいる。
 そんな様子が上条には面白かった。
(やっぱほしかったんだな)
 じゃあ取ってやらないとな、と思い。気合をいれて上条は目の前の機械に挑む。

568とある妹の逢引記録:2009/03/03(火) 23:14:39 ID:NnORWlr.
「別に、無理して取らなくても構いません。こういうものは難しいものだと聞きます
 ので。とミサカは「ほら」――え?」
 上条の言葉とともに彼女の方へ放り投げられたものを御坂妹は慌てて両手で抱きかか
えるように受け取る。渡されたそれは紛れもなく先ほど自分が選んだピンクのひよこの
ぬいぐるみであった。
「こいつでよかったよな」
「は、はい。ですが早かったですね、もしかして得意なのですか?とミサカは驚きを隠
 せずに聞いてみます」
 本人の言うとおり、御坂妹の顔には少しだが驚きの表情が読み取れる。
 彼女が言った言葉に上条は苦笑して、
「いや、いつもなら1、20回やっても取れねえよ。今回は運が良かったんだろ」
(神の御加護ってのはこの右手に消されてるはずなんだけどな)
 己の右手を見て言う上条を御坂妹は静観する。
(…………)
 それほどやっても取れないのに、それでもこの少年は自分のために取ろうとしてくれた
のだ。そう思うと自然に頬が綻んでいた。
「ありがとうございます。とミサカはお礼を伝えます」
「喜んでくれたんなら、それでいいさ」
 御坂妹はぬいぐるみをギュッと大事そうに、嬉しそうに抱きしめた。上条としては御坂妹の
その姿が見れただけで十分なのだ。
 
  
 ぬいぐるみは彼女自身の希望により御坂妹が持つことになった。本人曰く「今は少しでも
長くこの気持ちに浸っていたいのです。とミサカは心中を吐露してみます」とのことだからだ。
 上条としては少しばかりくすぐったく感じたが、そこまで喜んでくれるのは素直に嬉しい。
 それからは二人とも一言も言葉を交わしていないが、それは心地のいい沈黙であった。
 そして別れる場所に着く。
「じゃあ、俺はこっちだから」
「はい。今日はほんとに楽しかったです。とミサカは感想を述べます」
「ああ、俺も楽しかった。また行こうな」
「あ…………はい。また行きましょう。とミサカは約束します」
「おう、じゃあな」
 そしてそのまま上条は自分の帰る道へと足を進める。
 その後姿に御坂妹は何かを決意したように口を開いた。
「当麻さん!」
 上条が驚いて振り向く。
「ミサカは楽しみにしていますから」
 そう言った彼女は上条が見惚れるほどに、自然な笑顔を浮かべていた。
 そのまま御坂妹は踵を返して走り去っていく。上条はそれをただ呆然と立って見てることしかできなかった。


 御坂妹はしばらく走った後、もういいでしょうと立ち止まり、走って荒くなった息を整える。
 そしておなかに抱えているぬいぐるみを片手で抱きしめ、もう片方の手で胸に輝くペンダントを握り。
(当麻さん……)
 その言葉を胸で転がす。
(まるで夫婦のようですね)
(――って、なにを考えているのでしょうミサカはっ。とミサカは自分の思考回路に疑問を持ちますっ)
 自分の考えを振り払うように軽く頭を振る。
(ですが……)
 あの時、学園都市最強のレベル5に対峙した時、彼が言ってくれた言葉を思い出す。

『俺はお前を助けるためにここに立ってんだよ!』

『お前は世界でたった一人しかいねえだろうが!!』

 妹達(シスターズ)というパーツでしかなかった自分を御坂妹という個として初めて認めてくれた人。
 しかし、今はそれだけではない。
 大事な人で、大切な人で、そして……大好きな人。
 自分には恋というのはわからない。だが、これが恋でなかったらこれから先、絶対に恋はしないだろうと
思えるほどに、重く、苦しく、切なく、愛おしい。自分の中がゴチャゴチャになり、自分が自分でなくなる
ような感情。
 借り物の心で恋なんて出来るかわからない。ただ、今感じているこの感情だけは紛れもなく自分のものだと言える。
 そして、その勇気を、力を、あの少年は与えてくれた。

『勝手に死ぬんじゃねえぞ。お前にはまだ文句が山ほど残ってんだ――』

(……できればそれは、あなたの隣でずっと聞いていたいです。とミサカは人から
 おかしいと言われそうな事を思います。)
 一般的に考えて、文句をずっと聞いていたいなどとは普通の人間では思わないことだろう。しかし、
(もしこれがおかしいというのなら、ミサカはおかしくてもいいです)
 あの少年の隣にいるのならどんな形でも――。
 そう思う彼女の顔は、間違いなく恋する少女の顔だった。


 『とある妹の逢引記録』

  完

569とある妹の逢引記録:2009/03/03(火) 23:18:14 ID:NnORWlr.
これで以上です。すみません。完全なやる気のペース配分ミスで、
間が書けませんでした。もう、ほんと勘弁してください。

57034:2009/03/04(水) 15:35:49 ID:./F4vulE
皆さん、こんにちは。34です。
まず謝らないといけないのですが、虚章は(とてつもなく)大きな
ミスを見つけてしっまたので書き換えました。
分かりづらくてすいません。

多分これからも34はスローペースで投下します。
やさしい心と、サーシャへの愛とで、是非待っててください。

それでは、『とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー)』。気を取り直して、投下します。

571とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/04(水) 15:37:00 ID:./F4vulE

 虚章 闇の魔王は裏舞台で笑う Skill_And_Magic



 学園都市には窓のないビルが複数ある。そのほとんどが農業実験用のビルだが、一つだけ他とは強度もその中身も異なるものが混じっている。
学園都市統括理事長の城だ。その中には数十万ものコードが床を這い、壁際にずらりと並べられた機械や計算機の類に繋がっている。広く、広く、広い部屋の明かりはその機械や計算機の類のモノしか無いので夜空に散りばめられた無数の星に見える。
そして、その中心には。真っ赤な液体で満たされている筒型の水槽があった。
その中には一人の『人間』がさかさまに浮かんでいた。『人間』としか表現することができなく、おそらくは無理に表現しても「なんかしっくりこない」状態に陥ってしまうだろうその『人間』男にも女にも見え、大人にも子供にも見え、聖人にも囚人にも見える容姿をもっていた。
 その『人間』の名はアレイスター=クロウリー。
この城の主にして、学園都市統括理事長でもある。

(くくくくく……くく…くくくく……)

 彼は笑っていた。その理由(わけ)はただ一つ。――“虚数学区・五行機関(プライマリー=ノーリッジ)”の急成長。

(遂に、遂に、ヒューズ=カザキリの本来の性能を発揮することができる一歩手前まできた。後は、成長が不安定だった幻想殺し(イマジンブレイカー)さえ完成すれば……)

 今から、約一ヶ月前にアレイスターは学園都市に一人の魔術師を招いていた。
 ロシア成教・殲滅白書(Annihilatus)所属、サーシャ=クロイツェフ。
 だがそれ自体が虚数学区・五行機関の急成長を促したわけではない。
 勿論、彼女の能力はかなりのものである。殲滅白書のそれぞれのメンバーの能力は大したこと無いのだが、彼女はイギリス製の対人拷問用七つ道具を装備することで必要悪の教会(ネセサリウス)と、ほぼ同様の戦闘力を手に入れているのだ。
 だけど、そもそもアレイスターが求めているものは魔術ではないので“それは”関係ない。
 では、何が虚数学区・五行機関の成長を促したというのか。
 アレイスターの「当初の計画」では幻想殺しを使ってAIM拡散力場の集合体に自我を持たせてヒューズ=カザキリを完成させる予定だった。
 しかし、アレイスターは何かイレギュラーが起こる度に計画を切り替えていき、“プラン”短縮を度々していったのだ。

(くくく……「一方通行(アクセラレータ)、最終信号(ラストオーダー)、ヒューズ=カザキリで三位一体とする方法」では、まだまだ“甘い”と思っていたが……)

 それでは「詰め」が甘くなる、と懸念されていたその方法。

 最終信号を使い、世界中にいる量産型能力者・妹達(シスターズ)を利用することで“世界中を舞台とし”、その中心にヒューズ=カザキリを据える。
 さらに、一方通行によって学園都市、そして世界中にあるAIM拡散力場を、“ベクトル操作能力”でヒューズ=カザキリに集めてヒューズ=カザキリを強化する。
 そして、ヒューズ=カザキリを天使とした、人工的な“界”を創る
 結果、世界中のあらゆるオカルトは消滅し、魔術師も死に絶え、魔術施設は倒壊することになる。

 そこまでやってまだ“甘い”のだ。

572とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/04(水) 15:37:40 ID:./F4vulE

(……「音声増幅(ハンディスピーカー)、天使憑き(エンジェルハウリング)、ヒューズ=カザキリで三位一体とする方法」ならば威力を拡大する事が出来、さらに“プラン”を大幅に短縮する事が出来る……こんな良い方法を逃す手は無いだろう……それに、この方法で“プラン”を組み直せば、すぐに第二段階を終わらせ第三段階(さいしゅうだんかい)へとシフトする事が出来る……くくくくく……)

 だが。一つ「問題点」があるといえば、ある。

(……やはり幻想殺しの成長か。それさえ終わればすぐに第三段階へシフトできるだろうが……)

 方向をがらりと変更したアレイスターだったが、どちらの計画でも幻想殺しが最大必須条件であり、ぶっちゃけアレイスターの目下一番の心配なことは幻想殺しの成長が不安定なことにあった。


(…と、そろそろか……)

 そう彼が思った瞬間、どういう理屈か彼の目の前に大きな四角いディスプレイが現れる。通信用のディスプレイである。
 通信先はロシア。
そのディスプレイの中には灰色の髪を後ろに流し儀礼用の法衣を着た精悍な顔立ちの男がいた。
 ロシア成教、アレクセイ=クロイツェフ高司祭。
とある学園都市の中学校に在学する少女の義父である。

『で、どうなのだ?万年逆立ち男』

 彼らは挨拶をしなかった。それは、敵だから……と、いう訳ではなく単に互いにその必要性を感じないからであった。

「うむ、全く問題ないだろう。あれから一ヶ月、特に何も起ってはいない」

『問題ない?だが、それは……』

 疑うような声を発するアレクセイ。
彼は心配だった。いくら、禁書目録の例(ぜんれい)があったとしても、そこは義娘(むすめ)・サーシャ=クロイツェフを溺愛し、ワシリーサには「親馬鹿アレクセイ」と二つ名をつけられ、今やロシア成教の内部や観光客に留まらずイギリス清教やローマ正教の内部でも流行ってしまって、顔で笑っていて心で頭を抱えている義父、アレクセイ。その不安が尽きることはない。

「映像を渡しているだろう?それを見れば危険なことなど一度たりともなかったことが分かるはずだが……」

 だが、そこではない。アレクセイが本当に不安に思っているのは……

『ああ、確かに見せてもらったよ、怪奇・ひきこもり男。だが、私はその映像を見て、一つ貴様に質問したいことが増えたのだが…………』

573とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/04(水) 15:38:01 ID:./F4vulE

 と、アレクセイの姿がディスプレイの下側に消え、何やらごそごそごそごそと漁り始めた。
 そして、しばらくした後、アレクセイは、一つの写真を手に、ディスプレイの中心に戻ってくる。

『……この少年はいったい何者だ?』

 静かなその声には普通の人が聞いたらものすごいスピードをだして逃げ帰り出すぐらいの怒気と凄味とむき出しの敵意が含まれていた。
だが、『人間』アレイスターは、“普通の人”ではない。なので、今までと全く変わらない人を馬鹿にしたような――しかし、堂々とした声で返答した。

「詳しくは語らぬよ、アレクセイ。そもそも君と私はそういう間柄ではないし、どうせ私が“嘘をつこうが”もしくは“本当のことを言おうが”君は信じない、否、信じることができないことだろう…………まあ、強いていうなればその少年は、学園都市の無能力者(レベル0)の内の一人だが」

 言外に語られるのは「自分で調べろ」ということだろうか。
 アレクセイは少し黙る。そして、その重い口を開く。

『ふーむ……まあ、いいだろう、盗撮趣味野郎。だがしかし、覚悟しておくが良い。私は近いうちに学園都市へ義娘の様子をみるため行こうと思っている。そして、もしその時義娘の身に何か起きていれば、私は貴様をただでは済ま』

「君に、一体何が出来るというんだ?」

 『魔王』は遮る。アレクセイの言葉を。アレクセイの言葉はまるで届いていなかった。
 筒型の水槽とディスプレイの間に険悪なムードが漂う。……しばらくして、沈黙を破ったのはアレイスターだった。

「ではな。私は忙しい。可哀そうな義父(おとこ)の相手などしている暇はない」

 と言い、アレクセイの返事も待たずに、ディスプレイを消してしまった。
 と、同時に三つのディスプレイが現れる。アレイスターは、

(これでいい。これでアレクセイは学園都市に来ることになるだろう……計画は順調だ……)

 と、考えながらディスプレイを見る。

 一つ目には、とある少女が映っていて、

二つ目には、物凄い量の計算式が踊っていて、そして、

三つ目には、四角いガラスケースと、その中にあるねじくれた銀の杖が映っていた。

574とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/04(水) 15:38:32 ID:./F4vulE

序章A とある魔術は闇に彷徨う Noon_Independence



学園都市統括理事長が見ているディスプレイ。それはとある高校の屋上を写し出していた。

「一つ。火の粉の雪の中」

 そこに少女はいた。

「二つ。二人の血の泉」

その少女は、魔術師でもないはずなのに、

「三つ。禊も血の中で」

彼女は呪文を唱える。

「四つ。黄泉路の花畑」

少女の周りには数人の能力者がいた。

「五つ。いつしか山の下」

 彼らはアレイスター直属の部下。彼らに与えられた仕事の内容は「能力を使って少女のお手伝いを“して差し上げること”」である。

「六つ。骸の丘の上」

少女を中心に円を作っている彼らの能力は、『行動操作(アクトハウンド)』

「七つ。涙も血を吐いて」

操られているその少女が唱える術式は、一ヶ月前“とある少女”が唱えたものと同じ。

「八つ。社が火を舐める」

そのときは不発に終わった術式の名は、『零時の鐘(ロンドベル)』

「九つ。今宵彼が来て」

少女の身体が大きく揺れるが、周りの能力者達は少女が倒れることを許さない。

「十で。とうとう幕が開く」

『行動操作』は意識には干渉しない。

「十一。遠いいつかの空で」

自分が何をやっているか“解っているからこそ”苦しいその少女は涙を浮かべる。だが、声を上げることすらも許されない。

「十二。自由に飛べたなら」

後は、最後の仕上げをすれば終わりだった。だが、今はまだ“そのとき”ではない。なので少女は能力者達に操られて何処かへと消えてゆく。


――現在時刻・12月23日午前0時00分――

575とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/04(水) 15:38:54 ID:./F4vulE


序章B とある義父は旅支度をする Russian_Orthodox_Church



ロシア連邦は世界一の国土を誇る。そのため、ロシアの端と端では十時間もの時差があるのだ。 だが、ここはそこまで激しく時間がずれているわけではない。
ここ――ロシア成教・本部。
 その最深部で、一人の男が跪いて目の前に垂れ下がっている薄い布の“向こう側にいる人間”に話し掛ける。

「……というわけで、私は身支度が終わり次第日本に発ちます」

 ロシア成教、アレクセイ=クロイツェフ高司祭。

「いや……だからな……」

 そしてアレクセイの前にいるのはロシア成教のトップ。

「いえ、問題ありません」

 アレクセイは毅然とした態度で、

「だから……そうではなく……問題なのは……」

 トップであるはずのその人間は少し、否、かなりオドオドしている。

「では、私はこれで。準備が必要なので」

そこでその人間は気づく。「コイツ、人の話を聞くつもり無いな」と。
 さらにもう一つ、「なんか、地位が逆転されてね?」と。

(――たまには厳しくしなくては――)

「アレクセイ!!人の話を、聞かんか!!」

「え…………あ、はい。何でしょうか?」

(コ、コイツ。今、「なんだ、このくそ爺が」という顔しやがったぞ……っ!!)

――実際は、アレクセイは義娘(むすめ)のことを考えていて、にやけた顔をしているときに声がかかって、慌てて隠そうとして失敗して変な顔になっただけなのだが。

「う……うむ、いや。だからな、『学園都市への調査』というのは分かるが何もアレクセイ。おまえがいく必要は、無――」

「今、学園都市で諜報活動しているのは私の義娘なのです。何かあればそれは私の責任です。自分の目で問題が有るか確かめる必要があるのです」

576とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/04(水) 15:39:19 ID:./F4vulE

(コ、コ、コイツ。私の言葉を遮りやがった……――ッ!!)

――実際は、早く学園都市に行って義娘の姿を見たいからなのだが。

「うむ……分かった……いくが良い…………」

「??何をしょんぼりしているのですか?」

何でもない、という声を聞きながらそこを出て、アレクセイ自身の私室に行く。


高司祭ともなれば、私室の豪華さも折り紙付きである。アレクセイは広い部屋の中心で旅の準備に精を出していた。

「……義娘を撮る為のカメラ、義娘に気づかれず義娘の自然な表情を撮る為には、ボールペン型カメラにパンフレット型カメラに眼鏡型カメラにカメラ型カメラに……」

精を出す方向が間違ってる気がしないこともない。というか、彼は何の調査に行く気なんだ。義娘の調査か?
そのとき、部屋の入り口から声がかかる。

「頑張っているようね、“親馬鹿アレクセイ”」

しかし、義娘に夢中のアレクセイには聞こえちゃいない。

「カメラ型カメラ型カメラ型カメラ型カメラ型カメラ型カメラ型……」

なので声を上げた女はアレクセイの背後に立ち、大声を出す。

「アレクセイ!!聞こえているの!?」

「ん…あぁ、ワシリーサか。今集中しているのだ。話し掛けるな。あと、私の部屋から出ていけ。ついでに、ロシア成教からも出ていけ」

ようやく気づいたようだが、その口から出てくるのは聞くに耐えぬ悪口。
女――ワシリーサ――は、慣れているのか気にした様子もなく、

「アレクセイ、その鞄の中身は無いわよ。それだとサーシャちゃんにも引かれ……いや、嫌われちゃうわよ。」

 と、言った。

「いや、そんなことは無いだろう。むしろ、義娘も私の愛情を感じるだろう」

大丈夫なのか、この義父(ちちおや)……と、思いつつもワシリーサは言われた通り部屋から出ていく。
そして、部屋の中には幸せな義父のみが残された。


――現在時刻・12月23日午前0時00分――

577とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/04(水) 15:39:42 ID:./F4vulE



序章C 悪魔は闇に潜む The_Devil_and_The_Angel



そこに『悪魔』はいた。とある学生寮の屋上。
 ある一人の少女が眠っている部屋の丁度真上。
 『悪魔』は“想う”。

――絶対に見つかってはいけない。

――急がなくては「手遅れ」になる。

黒く、黒く、黒い闇の中、漆黒の外套を羽織った『悪魔』がそこにいた――――――


――現在時刻・12月23日午前0時00分――

57834:2009/03/04(水) 15:41:32 ID:./F4vulE
今日はここまでです。
『ねじくれた銀の杖』は
10巻の最後に出てきていますよ?





今年中に完結するといいなあ………

579■■■■:2009/03/04(水) 19:34:13 ID:lIGbceSM
過疎ってるな…GJの一つもないとは

>>569
妹かわいいよ妹
ケチャップ拭われる妹かわいいよ
でも当麻は一生分の運を使い果たしたなw

>>578
まだ冒頭なので感想が書きづらいですが期待はしてます
次回こそサーシャの出番を…

580■■■■:2009/03/04(水) 20:45:13 ID:dabbB4M.
シンデレラの続き楽しみにしています。
ところで、この世界では、ヴェント襲撃に始まるローマとの戦争はおこっているのでしょうか。

581HAO:2009/03/05(木) 02:15:09 ID:xxojAyiM
どうも、HAOです。
今回は『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』の続き、ではなく、新作です。
『いちゃいちゃ(?)看病編』をちゃんと終わらせたら書こうと思っていたのですが、暇潰しにPSPで書いた>>564があまりにも素敵妄想を爆発させて、我慢できなくなりました。(>>564書いたの自分です)
『いちゃいちゃ(?)看病編』を待ってる人、すみません。
こっちもちゃんと書いてますんで……。

というわけで、新作『とあるお嬢の酔いどれ騒動』を投下します。

582『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/03/05(木) 02:16:38 ID:xxojAyiM
「……不幸だ」
上条当麻はいつもの口癖を呟いた。
また例によって、彼の不幸体質が招いた不幸にげんなりしていた。
しかし、今の彼の状況を見てこれが不幸と賛同してくれる者はどのくらいいるだろうか?
きっと、男性一〇〇人に問えば一〇〇人とも賛同しないであろう。
というか、この状況を不幸という上条は間違えなくフルボッコ確実であろう。


「ねぇねぇ、とうま〜♪」
上条の右腕に腕を絡めて柔らかな胸を押し付けつつ、甘いスイートボイスで上条の名を呼ぶ少女、その名は……、
「あー、はい……なんですか、御坂さん?」
名門常盤台中学のお嬢様、学園都市第三位・『超電磁砲』の異名を持つ少女、御坂美琴その人であった。
「むぅー! み・こ・と! みことってよんでよ〜、とうま〜♪」
名前で呼んでくれない上条に対して、可愛らしく頬を膨らませてむくれる美琴さん。
しかし、上条さん的にははっきり言って不気味です。
可愛い、ムチャクチャ可愛いんですけど、なんていうか普段の御坂美琴をよく知る上条さん的には、いつもの美琴とキャラが違いすぎて正直引きます。
とはいえ、彼女の機嫌を損ねるわけにはいかないので、上条さんは彼女に従います。
「あー、はいはい、わかりました……み、美琴…」
「はい、よくできまちた〜♪ じゃあ、ごほうびの……」
といって、上条の腕を引っ張って彼の顔を美琴に引き寄せようとする。
「キ、キスはもういいです!」
キスを阻止しようと上条も何とか踏ん張る。
「むぅー……そんにゃに、わたしとキスしゅるのいやにゃの……?」
上条の断固たる態度に美琴は悲しそうな顔をして、上目遣いに上条に熱視線を向ける。
「あ、いや…その……なんていうか……」
そんな顔をされると、上条さんは大変困ってしまいます。
その一瞬のスキをついて……、
「ちゅきあり〜♪」

チュッ〜♪

「!?」
また、唇を奪われてしまいました……。
「(……ま、またやられた……)」
これで一体何度同じ手で同じ目にあったことだろうかと、上条は全く学習していなかった。
「えへへ〜♪」
げんなりしている上条さんの気持ちを知ってか知らずか、美琴さんは心底嬉しそうです。
「と〜う〜ま〜♪」
「……なんですか?」
「だいちゅき〜♪」

チュッ〜♪

今度は頬にキス。
上条さんは半ば投げやり気味に、
「……ああ、ありがとう……」
とだけ答えた。
上条の返事に満足したのか、美琴は上条の右腕をギュッと自分の胸に押し付けるように身を寄せる。
なんかもうどう表現したらいいのかわからないくらい幸せそうな顔をしていた。
そんな美琴と対照的に、上条はとにかくこの状況から早く解放される事を願っていた。
「(早く……早く正気に戻ってくれー! なんで、なんでこんなことになっちまったんだー!?)」

583『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/03/05(木) 02:17:18 ID:xxojAyiM


今を去る事三〇分前……。

「てぇりゃぁー!」

ガスゥン!!!

ふざけた叫び声とともに、御坂美琴は自動販売機に蹴りを入れていた。
普段からよく自動販売機に蹴りを入れてはジュースを拝借している。
いや、もうある意味日課と化していると言ってもいいだろう。
はっきり言って、お嬢様らしからぬ行為である以前に、ヘタをすれば犯罪である。(いや、もう既に犯罪か?)
そんなことも気にする事無く、美琴は自販機から出て来た戦利品を取り出すと、ブツを確認する。
珍しい事に、今日は三本もジュースが出てきていた。
さすがに三本も飲めないがラッキーである。
しかし、三本もジュースが出てきたといっても素直に喜べない。
学園都市の自動販売機には実験的な試作品が大量に含まれており、その試作品にもピンからキリまであるため、いいモノに当たればラッキーだが、悪いモノは本当に最悪なのである。
で、美琴が手に入れた戦利品は……、

『未成年のためのノンアルコールビール』

というブツだった。
しかも三本とも同じ、『未成年のためのノンアルコールビール』で、それぞれ『スッキリレモン味』『ピリッとスパイシー南国風味』『キリリと辛口大人の味』という怪しさ満点の代物だった。
「……何これ?」
はっきり言って、「全部はずれじゃねぇ?」と思ったのは言うまでもない……。
とはいえ、折角手に入れた戦利品、全く手をつけずに再び自動販売機に蹴りを入れて他の商品を手に入れるのも気が引ける。
喉も渇いていたし、これで我慢する事にした。
さて、そうなるとどれを飲むか選ばなければならないが……。
「まあ、これが一番まともそうよね……」
選んだのは、『スッキリレモン味』。
三本の中で一番安全そうだ。
とりあえず、『スッキリレモン味』と味も判明しているので、それほど危険性を感じない。
残りの二つは味の想像が全く付かない恐怖感があった。
とはいえ、作っているところは一緒のところ。
多少の不安を抱えながらも、美琴は栓を開けるとおずおずと缶に口をつける。

「んん!?」
ひと口、口に含んだ感想は……。
「……意外にいけるわねぇ……」
予想に反して好感触だった。
とくに変な感じはなく、スッキリさわやかなレモン味だ。
これなら問題ないと、喉も渇いていたのでグビグビと飲んだ。
飲んでしまった……。


これが、全ての始まりだった……。

584HAO:2009/03/05(木) 02:18:06 ID:xxojAyiM
酔っ払った美琴さんが、ひたすら上条さんにいちゃつく話です。
いろんな人に遭遇して、そいつらの前でひたすら美琴が上条さんに甘えまくる話になります。
ああー、なんかスッゲーお馬鹿な話になりそう……。

また気が向いたら続き書きます。
とりあえず、『いちゃいちゃ(?)看病編』の方を優先的に書こうと思っていますので。

なんかちょっと過疎ってるような感じで、寂しかったり……。

585■■■■:2009/03/05(木) 02:26:22 ID:9sC/eC.A


美琴さんが酔いがさめた後が楽しみだったりします

いちゃいちゃ(?)看病編楽しみに待ってます!

586■■■■:2009/03/05(木) 15:38:10 ID:AwjGzT26
酔いどれ騒動もいちゃいちゃ(?)看病編も、楽しみにしてます!
がんばってください

587■■■■:2009/03/05(木) 21:24:16 ID:WeDQjNMk
いいぞ、もっとやれ。

588■■■■:2009/03/05(木) 21:39:45 ID:6rDj6HcY
>>584乙。続きが楽しみだ
最近はチョコチョコ投下があっていいな〜

ところで、とある別作品の同人を読んでいたら電波受信したんだが余所様でやってるネタをやったらパクリになるよな?
具体的には「田舎○房」「L.S.S」でピンときたら当たりなんだが……
SSと云うほどでも無い単なるネタでしかないんだがどうしようか?

589■■■■:2009/03/05(木) 22:22:52 ID:osVLGaw.
GJ灰姫の続編。初めて読んだときは近年稀に見る衝撃をば

……文学少女がやべええええええ

590520:2009/03/06(金) 00:45:32 ID:j6nMxQiw
報告はしてなかったけど、ログ録りだけはやってました
まとめもちょこちょこ変更しないとね、うん

事後報告
・歪む世界
 指摘(>>521)を受けて解説部分をコメントアウトに
・並行世界
 2日目の枠が増えました。本文は原作者のtoto氏に任せる方針。
・3スレ格納庫
 以前の改竄野郎がいたようなので、復帰。
 ないものを勝手にねつ造すんじゃねえよ、と。
・現スレ>>582-583までをログ格納
 さらに567ログの中身がいじられていたので復帰

悪魔の真実告知ページ作ってくれた人ありがとう!

591520:2009/03/06(金) 05:37:16 ID:j6nMxQiw
…連レスになっちゃってなんだか恐縮です
追加報告
・風紀
 第5話を専用ページ化。
 第6話2章ログを格納。7分割に力尽き、3章のログはまだ
・進路相談、騒動日記
 表ページだけ構築。リンクはログのまま

592■■■■:2009/03/06(金) 12:37:01 ID:ib5jWvAM
>>584
GJ!!
まってたぜ こういう話を

593■■■■:2009/03/07(土) 08:44:03 ID:.ASl5EFk
まとめご苦労様です。

594HAO:2009/03/09(月) 16:27:41 ID:n26RXhus
どうも、HAOです。
なんか過疎ってますねぇ、本格的に……。
とりあえず、今回は『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』の続きを投下します。
少しでもこの過疎った状況を、打破できるきっかけにでもなれれば幸いです。

595HAO:2009/03/09(月) 16:32:24 ID:n26RXhus
「……んん……あぁ……」
上条がゆっくりと目を開けると、そこはベッドの上だった。
頭がボーっとして、それでいて頭痛がガンガンするというわけのわからん状態で、思考がはっきりしない。
「(……えーっと、なんだったけ?)」
何か大変な事があったようなと思い出そうとするが、うまく思考が働かず考える事が出来ない。
っていうか、頭を働かそうとしたらガンガンしてきた。
「あ…気が付いた……?」
すぐ隣りから声が聞こえた。
ベッドのすぐ横に美琴が心配そうな顔をして座っていた。
「(……あ? 御坂? ……あれ?)」
そこで思い出した。
美琴の下着、ではなくビリビリが暴発しそうになっていたという事を。
部屋がぶっ飛ぶかもという危機的状況に立たされ、暴発を止めようと絶賛絶不調の身体に鞭入れて、右手を『幻想殺し』を伸ばしベッドを飛び出した、ところまでは覚えているが、そこで記憶は途切れる。
この現状から察するに、なんとか右手が美琴の身体に触れて暴発をキャンセルしてくれたようだ。
命拾いしたと頭はヌボーっとしているが心底安心した。
「えっと……ごめん……!」
「……へっ?」
「さっきはごめん。さっきのあれは……私が…悪かったわ」
「あ、ああ……え、えっと……」
さっきの暴発未遂のことだろうか、美琴が上条に謝罪してくる。
未だ意識がボーっとしている上条が何と答えたらよいものかと悩んでいると、
「それで…さぁ…その……」
美琴が何か言いにくそうに口をモゴモゴしている。
なんだろう、と上条が頭に『?』を浮かべるが、美琴もなかなか口を開かない。
「なんだろう?」と思い、身体がいうことを聞かないので視線だけ何とか動かすと、
「(……はい?)」
上条の右手がしっかりと美琴の手を握っていた。
「はい(ゴホン! グホッ!)!?」
驚きのあまり声を上げてしまったが、タイミングの悪い事に咳をしてしまい咽てしまう。
ついでに、咳でちょっと動いただけで身体の節々などがかなり痛い。
「だ、大丈夫?」
「な…なんとか……わりぃけど、水…貰える……?」
「え、あ、う、うん……」
言われて美琴は水を差し出そうとするが、コップの中は空、水の入った容器も持ってきていない。
というわけで、台所に取りに向かわなければならないのだが、
「……」
「? どうした?」
「……手……」
「へっ?」
「手離してくれないと、取りに行けない……」
手が繋がれたままだった。

596『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/03/09(月) 16:33:28 ID:n26RXhus
「あ、ああ、わりぃ……」
言われて握った手を離そうとするのだが、
「……」
「……」
「……あれ?」
手が離せません。
というか、上条さんの身体がいう事を聞いてくれません。
「あれ!?」
いくら風邪で絶不調とはいえ、ここまで身体がいう事を聞かなくなるような事になるだろうか?
身体が重いとか関節が痛いとかで動きがぎこちなくなることはあるが、全く動かないというのはどういうことだろう?
「……どうしたの?」
いつまでも手を離さない上条に、何故か頬を赤らめている美琴が尋ねる。
「あの……御坂さん、すみませんが少し手伝っていただけますか? 身体が動かないみたいで……」
「……え?」
上条の言葉の意味がよくわかってない美琴にとりあえず身体が動かない事について説明する。
説明が終えると、何故か美琴は気まずそうな顔をし、
「……もしかしたら私のせい……?」
なんて事を口にした。
「えっ?」
「たぶん、さっき私が…その……取り乱した時の電撃が、あんたの身体に当たってこういう事になってるんじゃないかなと……」
最後の方はゴニョゴニョと口を濁すような感じになったが、美琴の考えはそんな感じだ。
たしかにあれだけバチバチしてたのだから、『幻想殺し』で打ち消せないところで少なからず電撃を喰らっていたかも。
それで身体が麻痺してしまっているというのもありえる。
「ご、ごめん! 本当にごめん!」
再度美琴は謝罪する。
右手は上条と繋がっているので、左手のみを立てて謝罪する。
「いや、もういいさ。そんな何度も謝らなくたって……」
「でも…さあ…」
「……それより、俺ってどのくらい気失ってたんだ?」
「えっ、えっと…一〇分くらい…だと思う……」
「そうか……」
たぶん今のこの身体の状態は、風邪による弱体化プラス、火事場の馬鹿力の反動プラス、美琴の電撃が原因なのではないだろうかと上条は考える。
もしそうだと、身体が動くようになるまで結構かかるのではないだろうか?と推測する。
電気ショックなら身体が動かなくなるのではなく、動くようになって欲しかったと、そんなどうでもよさげな事を考えてしまった。
「(……不幸だ)」
と思いながらも、その言葉は口にせず心の中に留めておいた。
これ以上この少女を、泣きそうな顔をしているこの女の子を悲しませるべきではないと思ったから。

597『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/03/09(月) 16:34:08 ID:n26RXhus
なにはともあれ看病再開、と行きたいところだが、その前にやっておかなければならない事がある。
二人の繋がれた手を外さなければならなかった。
しかし、この繋いだ手を外すのに意外と時間を喰うこととなる。

「……なんでこんなにガッチリ握ってるのよ!?」
「……なんでだろうな」
深い意味はないはずだ。
美琴の暴発止めるのに必死で、『とにかくどこでもいいから触れろ!』な感じで、美琴の手を取って離すまいとした結果だろうか、おもいっきり握ってます。
もう、「これでもかー!」っていうくらいにガッチリと。
握った手は上条には外せないようなので、動けぬ上条に変わって美琴が上条の指を一本一本丁寧に外していって離すしかなかった。
「……面倒ね」
などとぼやいてはいるが、なんだかんだ言って美琴はちゃんとやってくれている。
上条は気付いていないが、愚痴を言っているのは照れ隠しだ。
美琴としては、もうちょっとこうしてたいな、という気持ちがあったりするのだが、実際問題そうもいかない。
ちなみに、上条が気を失ってた時からこうだったわけだが、その時は外そうという気は全く無かった。
上条が目を覚まして自分から離そうとするまでこのままでいいや、と半ば嬉しそうにそんなことを勝手に決めていたりしてたわけで……。
現在予想に反してこんな事になってしまって、ちょっぴり過去の自分に後悔したり。
そんなわけで、顔を赤く染めながらプルプルと震えつつ手を動かしている。
手を握っている事、じーっと見られている事がかなり恥ずかしい。
「(そんな集中してする事ってわけでもないんだけどな……)」
美琴の顔が赤い事やプルプル震えて作業に手間取っている理由について、とんだ見当違いな事を思っている上条さん。
この超鈍感さはどうよ?
病人だから仕方ないのか?
まあ、絶不調でなくとも上条さんは気付かなそうだが……。
「……ちょっと、その…ジロジロ……見ないでよ…」
じーっと見られている事に耐えられなくなったのか、美琴が恥ずかしそうな視線を向けて呟いた。
「あ、ああ…わりぃ……」
言われた上条は素直に視線を逸らす。
少し逸らせばよかったのだが、上条はおもいっきり反対方向にまで視線を逸らした。
美琴としても、別にそこまでしなくてもいいのに、と思ったがあえて口にはしなかった。
で、当の上条さんはというと、今の美琴の表情がなんかドストライクに可愛らしかったみたいで、恥ずかしさのあまり視線をおもいっきり逸らしたのだった。
おもいきりが良過ぎたためか、首筋辺りが激しく痛かったが、余計な心配させまいと我慢した。
それからどの位経った頃だろうか、なんとか分離完了、ようやく二人の手は解放される。
「……なんか思ったより時間かかったな」
「し、仕方ないでしょう。結構ガッチリギッチリ握ってたんだから。大体、手を握ったのはあんたでしょうが!」
「……そうだな」
……ちなみに、美琴が少し名残惜しそうな気持ちを胸に抱いていたのは秘密だ。

598『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/03/09(月) 16:34:47 ID:n26RXhus
なにはともあれ今度こそ看病再開である。
上条が水を所望していたので、美琴はまず水を取りに台所へ向かう。
「はい、水……って、あんたそのままじゃ飲めないんだったわねぇ…」
お盆の上にコップと水の入った容器を乗せて戻ってきた美琴は、思い出したかのように言った。
「あー、そういえばそうだった……」
自力で起き上がる事も出来なければ、手もろくに動かせない上条さん。
単なる風邪のはずなのだが、何故か重病人状態である。
少し水を飲むだけでも一苦労だ。
「……ストローある?」
「あー……たぶん台所の引き出しに何本かあったと思う……」
「…後で探してくる。先に飲みたいでしょ?」
「ああ、わりぃなぁ……」
美琴は気にしないでと笑顔で答えると、横になっている上条をゆっくりと支え起こす。
「……きつくない?」
「ああ、大丈夫だ……」
返事を聞くと、今度は上条の前に水の入ったコップを持って来て、コップの淵に上条の口をつける。
「…はい、……いいかな?」
「……ああ」
ゆっくりとコップを傾け、上条の口にこぼさないようゆっくりと水を流す。
「ゴク…ゴク……もう少し……」
「わかった」
言われて美琴は少しコップを傾ける。
「ゴク…ゴク…ゴク! プハァー……いいぞ、サンキュー」
上条はコップに注がれた水は全部飲み干した。
コップが空になったのを確認すると、コップを上条の口から離しテーブルのお盆の上に置く。
そして上条を手伝ってゆっくりと慎重に寝かせる。
「ふぅー……ああ、ありがと……」
「どういたしまして。じゃあ、ちょっと私向こうで探してくるから、何かあったら呼んで」
そう言って美琴は再び台所の方へ向かおうとしたが、ふと何か思い出したかのように足を止める。
「そういえばさあ、あんたの家、体温計ないの?」
「体温計?」
「そ。あんたが寝てる間に熱を測ろうって思ってたんだけど、救急箱の中には入ってなかったからさ……」
「んー、もしかしたら、机の上のペン立ての中に紛れてるかも……」
上条の言葉に従って、机の上のペン立てを調べてみると、細長いプラスチックのケースに入った体温計が混じっていた。
「おー、あったあった、これこれ。こんなところに混じってたか。んじゃ、これで熱を……」
上条に体温計を渡そうとしたが、彼は現在全く動けません。
つまり、美琴が上条の脇に挟んでやらなければならない。
「はぁー、熱測るからじっとしてなさいよ」
美琴は近付いて屈み込むと、動けない上条の服の襟口を引っ張って広げて中を覗き込み確認すると、体温計を脇の辺りに持っていく。
上条さん的には、美琴さんの今の体勢にとってもドキドキです。
顔が少し近いというのもあるが、それ以上に上条のブカブカのトレーナーを着た美琴は、動くと肩と鎖骨の辺りを露出させるのだが、今の体勢だとそれプラス服の中が見えてます。
チラチラと胸の辺りが見えてもう大変です。
目のやり場にとても困ります。
「(う〜……早く終わってください……)」
そんな上条の願いが通じたのか、
「これで……よし!」
美琴がようやく退いてくれた。
ほっと胸を撫で下ろす上条さんだが、ちょっぴり残念な気も……。
「じゃあ私台所の方で探してるから、熱測り終わったら教えて」
美琴は立ち上がると、台所の方へと向かって行った。

599『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/03/09(月) 16:35:26 ID:n26RXhus
ベッドで横なっている上条からは美琴の様子は見えないが、「あれー?」とか「ここでもない」とか言っている美琴の声と、ガチャガチャといろいろ漁っている音を聞いていた。
美琴の働きぶりに上条は感心する。
どこかのわがままぐーたれ純白シスターとは大違いだなと思った。
昨日も体調不良で少し横になっていたにもかかわらず、叩き起こされては食事を作らされ、その上ほとんど一人で作った食事を食べ尽くすという暴挙。(しかも作ってる最中も、まだかまだかとうるさかったり……)
あまつさえ、後片付けを手伝わず冷たい水仕事を押し付け、体調不良の上条を差し置いてベッドでぬくぬくと寝る始末。
ここまで言うと相当酷い奴に思えるが、一応心配はしてくれていた。
が、できれば家事を手伝うなり、ベッドを譲るくらいして欲しいと心底思った。
まあ、多少上条が強がったせいもあるかもしれないが、それでもねぇ……。
しかし、手伝ってもらっていたら、逆に仕事の量が増えていたかもしれない可能性もあるので、ある意味これでよかったのだろうか?
ちなみに、居候の不在については、美琴が風呂に入っている間に土御門から電話があった。
なんでも小萌先生のところに泊まるそうだと、舞夏から伝言するよう頼まれたそうだ。
今の上条の頭で居候の存在を誤魔化す方法を考えろといわれても不可能なので、悩みの種が無くなったのは救いだ。


「あったあった、あったわよ、ストロー」
回想に浸っていると、そんな声を上げながら美琴が台所から戻ってきた。
どうやら目的のブツは発見できたようで、手にはストローが握られている。
コップにストローを放り込むと、ベッドの側に腰を下ろす。
「で、熱は?」
言われて、そういえば熱を測っていたという事を思い出す。
ヌボーっと回想に浸っていたので、体温計の電子音が鳴ったかどうか気が付かなかった。
「あー……どうだろう? ボーってしてたから気付かなかった……」
「そう、ちょっといい?」
美琴は屈み込むと、再びまた襟口を引っ張って中を覗き込む。
またあの危ない体勢だ。
やばいです、またチラチラ見えてます……。
上条さんは見ないよう見ないよう、懸命に視線を逸らします。
「……あれ? 体温計が見当たんないんだけど? どこいっちゃったのかしら?」
体温計が見当たらないようで、美琴が更に身を乗り出して覗き込む。
「そうなのか?」と、ちらりと視線を美琴の方に向けると……、
「!?」
……見てはならないものが見えてしまいました。
美琴の胸の先端がチラリと……。
そのあまりの衝撃に『ビクッ!』と身体が反応してしまい、身体に激しい痛みが走る。
「ぐぶっ!? ―――っ! がぁっ……!」
「ど、どうしたの? 私なんか変なとこ触った?」
突然上条の身体が『ビクッ!』とした事に驚くと同時に、もしかしたら自分が何かしたのではないかと心配する。
「い、いや……な、なんでもないです、なんでも。……っていうか、すいません……」
何があったかなんて言える筈もなく、上条はただ謝るしかないのだが、美琴には何の事かわからない。
いや、こればかりはわからないほうがいい事だろう。
事実を知った美琴はどんな反応をするだろうか?
想像する事も恐ろしい。
美琴は余計な心配をかけたことに謝っていると思い、特に追求はしてこなかった。
再び体温計探しを再開する。
上条は体温計が見つかるまで、固く瞳を閉じて視線もずっと壁の方に向けていた。
その後、見つかった体温計は当然きちんと熱を測れていたはずもなく、測り直す事になるのだが……、
「あれ? なんか表示がおかしくない?」
故障してしまったようで、結局熱は測れなかった。

600HAO:2009/03/09(月) 16:37:05 ID:n26RXhus
とりあえず今回はこんなもので……。
次回は上条さんに食事させる話になる予定。
当然、「あーん」とかやらせようと思ってます。
大体、1週間から10日に1回くらいのペースで投下しようと思ってますので……。

『とあるお嬢の酔いどれ騒動』もぼちぼちネタを出しては書いてますんで、今月中に少しでも投下できたらいいなと思います。
では……。

601■■■■:2009/03/09(月) 19:34:33 ID:rTc888kU
GJ!!

60234:2009/03/09(月) 21:31:57 ID:zqvbxyn.
行きます

603とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/09(月) 21:32:45 ID:zqvbxyn.

第一章 若人達は青春を駆ける He_and_Her_father



 ――タッタッタッタッ――

 正午過ぎの学園都市。その中を颯爽と駆ける少女がいた。

 ――タッタッタッタッ――

 金の、糸よりも細く可憐さを醸し出す軽くウェーブのかかった髪に、サファイアの、大きな透き通るような瞳を持つ少女。

 ――タッタッタッタッ――

 軽い足音からも分かる、その細身の体を持つ少女の名は、サーシャ=クロイツェフ。ロシア人シスター改め、ロシア人中学生。上条さん家の赤シスター。
サーシャは、自身が通っている夕凪中学校の終業式が終わった途端、走り出した。その行き先は、上条当麻(かみじょうとうま)の通っている高校。
今日は12月23日。サーシャは知り合いの言祝栞(ことほぎしおり)から、
「12月24日(クリスマスイヴ)はねー、友達同士が外に遊びに行ったりする日なのですよー。……ていうか、かみやんくんを誘うんだったら23、24日と二日連続で誘うのがいいんじゃないかな?23日は学園都市中の学校が終業式をするから、午後はずっと遊べるし、都合がいいんじゃない?私と一緒に誘ってみよ?」
と言われていていたので、五日前の18日・作戦決行。インデックスも含めた三人でお誘い(という名の、釘打ち機(ハスタラ・ビスタ)を用いた釘拷問)をかけ、四人で23、24日と二日連続で遊ぶことになったのだ。

 ――タッタッタッタッ――

街の中を駆けるサーシャに何人もの人が振り返る。学園都市で、外国人は、結構珍しいようだ。
 実際「留学生」というのも珍しいようで、夕凪中学校でも留学生はサーシャを含めて二人しかいなかった。

 ――タッタッタッタッ――

 今日、遊びに行くのは第六学区にある遊園地。そしてサーシャは遊びに行くのを、とても楽しみにしていた。
 もっともそれは“今まで遊園地に(存在は知っていたものの)行った経験が無かったから”、というよりも“上条と一日中一緒に遊べるから”、という意味合いの方が強かったのだが。
 当然だ、サーシャも一人の女の子なのだから。
まあそれはさておき、サーシャが夕凪中学校に留学生として転入して早一ヶ月。中学校生活に慣れつつはあるが、今まで経験の無かった“学校”。疲れは少しずつ、だけど確実に身体に溜まる。
 ここらで一旦、一息ついてこの二日間だけはハメ外して、思いっ切り遊んで、日々の疲れを癒やすことはとても大切だし、とても必要なことだろう。

 ――タッタッタッタッ――

 さて、学園都市には無数の学業機関があるので学生総数は180万人にも上る。
 すると、当然のことながら一学期終了時、二学期終了時、三学期終了時に学園都市の学生を同時に解放してしまうと、学園都市中が大混雑してしまう。
 なので、中学校は小学校よりも30分、高等学校は中学校よりも30分、終業式の終了時間を遅らせているのだ(それでもやはり少し込むのだが)。

という訳で。上条の通っている高校も夕凪中学校より30分遅れて終わる。
 そのため、サーシャはそれほど急いで上条の通っている高校に向かわなくとも良かったし、急ぐ必要もほとんど無かった。しかし。

604とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/09(月) 21:33:18 ID:zqvbxyn.

(――早く。トーマに会いたい)

サーシャがその薄い胸に秘めるのは、とある感情。
インデックスにも話していない、大切な気持ち。
一端覧祭(いちはならんさい)の初日に確認した、一人の少年への想い。

――だけど。この感情は知られてはいけない、とサーシャは思う。

それは“トーマ”にはもちろん、“それ以外の人達”にも。サーシャは、“この感情”を「知られてしまえば」今までの関係がガラガラと音を立てて崩れてしまうのでは、そんな不安を抱いていたのだった。
サーシャにとって、色々な人達との繋がり“も”絶対に捨てることの出来ない大切な宝物だったからだ。

 ――タッタッタッタッ――

上条の通っている、普通で、平凡で、特徴がない、そしてそのことが特徴となっている高校が遠くに見えてきた。サーシャはだんだんスピードを落とし、近づいていく。

 ――タッタッタッタッ――

――だから。“今”はまだ無理だけど、この想いを「トーマ」に伝えることは出来ないけれど、“いつか”伝えることが出来れば……

サーシャはロシア成教からの指令書を受け取った後に、独り悩んだ末にこう結論を出した。
まだ、この物語をおわらせることはしたくなかったし、何より「めでたしめでたし」以外の終わり方なんて認められなかったから。

 ――タッタッタ……………

上条の通っている高校についた。サーシャは辺りを見渡すが、誰もいない。
 まぁ、当然と言えば当然だろう。上条の通う高校の終業式が終わるまで、まだ15分ほど有るのだから。
 実際、上条と言祝が出てくるとのは25分後ぐらいだろう。終業式の後もHR(ホームルーム)なんかがあるから、と思いつつ、そういえば私は終業式終わった途端に学校を飛び出したんだっけ…………と少し焦り始める少女が一人(汗)。


サーシャは仕方ないし、どうしようもないので、校門に寄りかかって上条と言祝が出てくるのを待つことにする。



                   ◇   ◇



ここで一旦、一端覧祭後の一ヶ月のサーシャの学生生活について話そうか。

サーシャの通う中学校、夕凪は、「五本指」とまではいかないが、「十本指」にはほぼ確実に入る女子中学校だった。
だがそれは、夕凪が別に能力開発に優れているからというわけではない。夕凪はいわゆる「ふつうの勉強」に特化しているのだった。そしてそれは、“異常”の域に達している。
 そのせいか、能力の方も大能力者(レベル4)が二人しかいなく、無能力者(レベル0)・低能力者(レベル1)がほとんどだというのに、学園都市の超大型運動会・大覇星祭では、戦争を思わす知略・戦略の数々で、学校別順位・9位という快挙を成し遂げたのだ。

だが、それでもやはり、能力開発にあまり力を入れていない学校だからだろうか。サーシャの天使憑き(レベル4)は周囲の羨望を集めるのには十分な能力で。
そんな彼女には羨んでくる人間はいても、対等の姿勢で関わってくれる人間はいなかった。

否、一人いた。

ファーラ=テスティーニ。
サーシャと同じく留学生で大能力者らしいが、詳しい能力は不明。ついでに言えば国籍も不明。
インデックスと同じ、銀色の髪と、緑色の瞳を持つ少女。
だが、インデックスとは違い、その銀髪は大体肩辺りまでしかのばしていなく、性格もかなり違った。
はっきり言うと、「適当」なのである。
そこら辺かなーりうるさい夕凪の中でただ一人教師に対する態度と生徒に対する態度を同じにし、常にタメ口口調&語尾を延ばす少女。

ちなみに、サーシャと初めて出逢ったときの第一声は、
「あなたが新入りなのー?同じ留学生である私からアドバイスー、「都合が悪くなってしまったときは言葉がわからない振りをするべし!」だよー」
だったのだが、絶句し、固まってしまうサーシャを前にファーラはそこで思い出したように、
「あぁ、私ねー、ファーラ=テスティーニ」
よろしくね、という少女を前にサーシャは辛うじて、よろしく……、と声を絞り出したのだ。

605とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー):2009/03/09(月) 21:33:44 ID:zqvbxyn.
その後。サーシャはさっきのはかなり衝撃的だったと思いつつ、自分にあてがわれた寮の部屋へと直行した。そこに住むつもりは全くないけど。
そこでまたファーラに遭遇してしまった。やあ、と笑いかけてくるファーラにサーシャが完璧な笑顔を返せたのは奇跡……というよりも伝説級だろう。
しかも、(何者か(アレクセイ)の陰謀によって無駄に日当たりが良すぎる)自分の部屋に入ろうとしたとき、後ろから

「よろしくー、ルームメートさん」

 と言われた時は、上司にコスプレをさせられそうになったときすらも耐えて見せた涙が何故だかこぼれ落ちてしまった。

…………とまあ、壮絶な出逢いを果たした二人である。
 初めこそ(控えめに)嫌がっていたサーシャだったが、ファーラの性格は、要は「すべてに対して適当な性格」、裏を返せば「分け隔てなくみんなと接する性格」なのである。
 今ではその性格に惹かれて、というのもあり、ファーラともうまくやっている。それなりに。
だがやはり、普段から上条の家に押しかけ訪問状態で、ルームメートなのに今まで同じ部屋で寝たことはないのだが。

前述の通り、夕凪は「勉強重視の学校」である。なので、テストなどの回数もハンパない。
たが、サーシャはそもそも「テスト」とは何か、が解らない魔法少女である。

そして、ここでもその活躍したのはファーラである。
ファーラは校内の噂によると、授業中はいびきをかいて爆睡しているくせにテストで毎回校内トップをとっているらしい。
そんなスーパー少女・ファーラは勉強の仕方からテストの受け方など自身の持つテストテクをサーシャに伝授。
その結果。サーシャは昨日あった期末テストにも難なく対応する事が出来たのである。


ちなみに。
最近のファーラの悩みは、サーシャとファーラの部屋に毎日五〜七通届く、アレクセイ=クロイツェフからの「調子はどうだ?」手紙の処理についてである。


サーシャは今も上条の家に毎日行って泊まっている。
なので、夕凪では最近入ってきて大能力者のサーシャが絶えず噂になっていたが、サーシャが毎日外泊しているという事実に噂はさらに広がってしまっているようだ。



                   ◇   ◇



上条と言祝が学校から出て来るのを待つことにしたサーシャ。


……待つことにしたのだが。

なかなか二人が出て来ない。

あれから一時間経って、高校から数百人の高校生がサーシャの前を通っていったのに。

なかなか二人が出て来ない。

そして、「ちょっと」のレベルから「かなり」のレベルになってきて、だんだんとサーシャは不安になってきた。

(そうだ!トーマから貰った「けーたいでんわー」を使えば!………………あれ……?通じない?…………えっと……でもっ、シオリなら!………………こっちもダメだ……)


――実際は、サーシャが押したボタンは電話を切るボタンだったのだが。インデックスも携帯電話が使えないところをみると、確実に非は上条に有ると思われる。


電話が通じないこと(実際は、使えていないだけだったが)を確認したサーシャは目の前の高校――約一ヶ月前、一端覧祭のときに入って、それからは再び訪れる事がなかった――へと向かう。
上条と言祝を探すために。





サーシャは気づかない。その高校の屋上から『悪魔』がサーシャを見下ろしていることに。
『悪魔』は呟く。

「早く、急がなくちゃ」

その呟きは、まるでなにかを伝えるように、訴えかけるように、そして、

――助けを求めるように“聞こえた”。





サーシャは、気づかない。
そして、サーシャは高校の中へと消えていった。

60634:2009/03/09(月) 21:35:30 ID:zqvbxyn.
今日はここまでです。

ttp://myhome.cururu.jp/index_34/blog

どうでしょう?

607■■■■:2009/03/09(月) 22:44:22 ID:YA1k2G7M
乙です

608■■■■:2009/03/10(火) 00:02:28 ID:XwVyKCW.
「悪魔」とは現在アニメで活躍中の、
声がかわいいおっぱいめがねさんですか?

ともあれ、サーシャの話が読めて嬉しい。もっともっと!

609■■■■:2009/03/10(火) 15:44:22 ID:A73SQf/Q
乙でした
サーシャ原作でも活躍してるところが見てみたいですね

610■■■■:2009/03/10(火) 17:00:12 ID:nqHg6xXE
もしかしなくとも灰姫の人ですか!? 乙です!

611■■■■:2009/03/10(火) 20:28:26 ID:HeN6oyGw
真実告知乙



以下チラ裏
気を悪くするかもしれないので予め断わっておくと新章が始まった時は嬉しさと期待半分、実は騙りなんかじゃねえのかな? とも思ってましたが
(某所で鳥解析されて騙りに荒らされたスレを最近見た+前に使われてた1-169のコテも変わってたので)
blogを作るくらいなので本人さんだと安心しましたよ。これからも頑張ってください

612■■■■:2009/03/10(火) 21:14:46 ID:9jLJJjiw
はまづらさん、言うまでも無いですが禁書17巻本日超解禁ですよ

61334:2009/03/10(火) 21:45:01 ID:UehTklec
>>611

僕は1-169さんではないです。
紛らわしくて悪いのですが、
灰姫の続きを書いていいか、ということを聞いてみたら、
OKそうだったので今書いています。
少なくともペースは遅くても、
途中で投げ出すことはしません。

絶対に。

614591:2009/03/11(水) 09:48:00 ID:ZDhB8qog
みんな読んでる途中では?と、自分は解禁になった現状でもなお過疎状態に近いことについて私見を述べます
…やってみるとかなりきついね、ミサカ口調

>>613 34氏
復活の可能性も考えていたが、コメント的にやっぱ違うかな、とも思っていた。
できれば、>>485とかでも「1-169氏復活?」とささやかれていたんだし、
否定入れるならばそのタイミングであってほしかったかな…
1-169氏(見てるかどうかは知らない)からすれば激昂ものな可能性も否定できないわけで…
…こればかりは1-169氏次第だしな。
もっとも、個人的には「面白ければよし」なので、完結まで突っ走ってくれ

作業報告
・投稿ログ格納

真実告知、作者は違うって書き添えておこうか?

615■■■■:2009/03/11(水) 14:20:01 ID:hf1UiYsQ
>>613のここに来ての灰姫遊戯と真実告知は別人宣言を受けて、今まで灰姫の人と思って絶賛してた住人が
掌を返しように叩きまくらないといいけどな?
あと、前から思ってたんだが>>34はコテを>>228にしておいた方がよかったんじゃねえかな?

>>614
編集乙
真実告知の項目、こっちで灰姫との関連とリンクを削除、作者別人の注意書きをしておいた

616■■■■:2009/03/11(水) 15:41:09 ID:opQ5fcKY
キャラも今のところ違和感ないし二次創作の二次(三次創作だっけ?)っていうのも普通にある
灰姫の作者さんが文句ないなら面白いし完結まで頑張ってほしい

617■■■■:2009/03/12(木) 22:08:22 ID:U8FjfoJ2
みんな新刊読んでいるから人がいないと思いたい。
ところで、ここはSSのネタを出してもいいのでしょうか?
誰かこんなの書いてください、みたいな。

618■■■■:2009/03/12(木) 23:54:40 ID:.bl3nsoE
言いか悪いかは別として言ったところで「それを文章にする作業に戻るんだ」みたいな流れになるだけだと思う

619■■■■:2009/03/13(金) 08:47:41 ID:wqDN632E
>>613

灰姫の続きを書いていいか、ということを(スレで)聞いてみたら、
(34氏を1-169氏と勘違いしたスレ住人が)OKそうだったので今書いています。

ってことか。確かに紛らわしい。
ぶっちゃけ三次創作になるんだろうけど、元ネタの1-169氏の許可も無しに
勝手に書いた物は読む気にもならんな。

面白ければ何してもいい、っていうのはやっぱ何か間違ってると思う。

620■■■■:2009/03/13(金) 13:28:29 ID:IHun7DN.
>>619
それなら二次創作そのものを否定すべきだな。
それとも一次著作権は無視していいけど二次著作権はダメっていうのか?

俺は真実告知を書くこと自体は構わないと思う。
けど、最初に三次創作であることを明記してもらいたかった。

621■■■■:2009/03/13(金) 14:40:08 ID:5kquj7ZI
あれだろ、34と名乗ってるのが>>228で尋ねたのに対して返事が>>229の一人だけなんだよ
返答したのが灰姫の1-169氏だったら問題は無かったんだけどな
それを受けて>>441で書く宣言してるんだけどその時点で住人からの反応は殆ど無し
纏めの方で灰姫と同一人物か? みたいな書き方してあったから間違いが続出、けど>>611が書き込むまで明言しなかった
これじゃあ反発があっても仕方ないんじゃね?


というか、住人はもっと早くに気が付かなかったのかね?
コメントから違うかなーとも思ってたみたいな意見もあるけど、面と向かって問い質した(とも言えんか)のが>>611まで無かったのはどういうことよ?
ああ、別人だと勘付いてる住人はそもそも反応してなかったのか

622■■■■:2009/03/13(金) 19:56:55 ID:wqDN632E
>>620
だから書いている。
「面白ければ何してもいい」ってのは、間違ってると思うって。

>それなら二次創作そのものを否定すべきだな。
>それとも一次著作権は無視していいけど二次著作権はダメっていうのか?
二次創作でも、ファンアートとかファンフィクションでも度を超した
行為は叩かれる。そもそも一次著作権を無視していいはずがない
けれど、一々著作権者にお伺いを立てるのは現実的ではないし
著作権者側だって煩雑な作業に追われてしまって本来の創作
活動に支障を来たしてしまうから、黙認されているだけの話。
このようなことは言うまでもない共通認識だという前提で話すけど、
それに比べて三次創作っていうのは二次創作と比べてもっと微妙な
位置付けになっていて、二次創作に著作権は発生するのかどうか
そんな話から始めなければならない。

そんな難しい話じゃなくて、元のお話を作った作者に対しての敬意とか
そういった配慮に欠けていると思っている。これまでのレスとか対応を
見てそう判断したのだけれど。だから>>619

623■■■■:2009/03/13(金) 20:46:14 ID:Vf9hBlk.
何か難しい議論をしているな…

624■■■■:2009/03/13(金) 21:38:59 ID:3VXSFNv6
なにやら職人さんが作品投下しづらい状況だな。

話も面白そうで続きも気になるのだが、この状況だと34の人はここへの投下はやめておいて、ブログの方で書き続けた方がよいのでは?
でもそれだと根本的な解決になってないか。

625■■■■:2009/03/13(金) 22:04:42 ID:R3.UWTKU
>>229だけど
読みたいから続き書いて欲しい
元の人とは別人ですとかつけておけばおkじゃね?

626■■■■:2009/03/13(金) 22:51:19 ID:CNn7bQ.Y
三次創作はあまり好きじゃないけど、叩くのは今更という気が。
>>441>>478の時点ならともかく、初投下から一月近く経ってからぐだぐだ言うのは
書き手に対する不当な文句だと思う。
文句を言える立場なのは1-169氏だけだろ。

まぁ読む読まないは個々人の自由だから、気にくわなければNGでいいんじゃない?


>>34
既に言われているがコテ変えときな。紛らわしい。
あと、NG用にトリつけるのもお勧め。
多分叩くやつも出てくるだろうけど、続ける気があるなら頑張れ。

627■■■■:2009/03/14(土) 00:18:13 ID:P1Kat2JI
つっても、自分は別人だって明言したのが>>613の時点だからなあ。
『騙された』って思う人がいてもおかしくはないだろう。

まあ好きに書けばいいんじゃない?
ただ三次ってのは元の二次作品と比較されるのは避けられないから
厳しい目で批評されるのは覚悟しておいたほうがいいと思う。
特に今回は元が禁書SSの中でもかなり評価の高い作品だから尚更ね。

628■■■■:2009/03/14(土) 01:06:50 ID:VRuXzOrM
妙な違和感はブランクか何かだと思ってたがまさか別人だとは


上にも書いてあったが叩かれまくると思うんで続けるならそれなりに覚悟を持ってやれよ
あと灰姫が人気な理由は
・文体がかまちーっぽい
・設定や流れが禁書っぽい
・本編でもありそうな展開
などが大きいと思われるので本当に書きたいんなら原作を相当読み込まないときついぜ

62934:2009/03/14(土) 01:57:20 ID:uhBJryhw
結構おおごとになってしまって本当にすいません。
僕自身は真実告知をこのまま書き続けたいと思っています。

ただ、ここに書かない方がいいというのなら、
(ここまで騒ぎになってから言うことではないのは解っていますが)
ブログの方に書いていこうと思っています。

三次創作として投下していってもよろしいでしょうか?

630■■■■:2009/03/14(土) 08:01:52 ID:hb9x4MsE
いいと思うよー。
オリジナルであっても3次創作であっても
面白ければ構わない。

631■■■■:2009/03/14(土) 10:12:41 ID:XsZN50do
俺もかまわないと思う。
が、続けることにしたなら、どれだけ叩かれてもちゃんと完結させてくれ。
もし罵倒されて挫けるようであれば、ここで潔く撤退したほうがいい。

あと、次回投下の前にコテ変えて改めて別人宣言な。

632■■■■:2009/03/15(日) 01:12:54 ID:qjaxtcAQ
34氏

俺としては、別に書くこと自体には問題ないと思う。
ただ、考えなくてはいけないのは、今まで通りに投下していって、そのたびに「読む気にならん」などと言われてしまう可能性が否めないことだ。
それはお前もお前の作品を楽しんでいる人も気分を悪くしてしまうことになる。
お前のコメントから、「書きたい」という気持ちがあることはわかるが、周りに否定されるぐらいなら、むしろブログ内だけの投下にした方がいいと思う。

あと、ほかの奴のコメントで「著作権が〜〜」というのがあったが、著作権というのはそもそも法律なんかの決まりではなく「気持ち」なんだと思う。
この場合は1-169氏への尊敬なんかだな。
灰姫の全権利は1-169氏にあるから34氏がブログ内に投下するべきなのは、1-169氏が認めるまでだと思う。
1-169氏はPART3でまた投下するかも的発言していたので、おそらくまたいつか来ると思う。
そのときに聞くことにするべきだろうな。

最後に、お前は「文才無いから〜〜」と言っていたが、そんなことないと思う。
堂々と思うとおりに(ブログ内で)書いて欲しい。
まだ少ししかみてないが、面白かった。
楽しみにしている。


……と、無理矢理まとめたがどうだろう?
長文すまん。

633■■■■:2009/03/15(日) 01:33:35 ID:gXK4.Nzw
まあ1-169氏が灰姫の続きや灰姫の設定を使ったSSを書きに戻ってくる可能性もあるし
きちんと許可がもらえるまではブログとかで書いた方がいいかもな
スレも荒れずにすむし

634■■■■:2009/03/15(日) 01:44:28 ID:tUJZ5LUg
そもそも一次創作ならともかく二次創作に著作権は無いと思うんだけど

635■■■■:2009/03/15(日) 02:14:00 ID:qjaxtcAQ
だから〜それはサー
気持ちの問題だ、て言いたいんじゃないの?

636■■■■:2009/03/15(日) 04:22:16 ID:OUk00Bxo
パラレルワールドとして考えれば問題なくね?

637■■■■:2009/03/15(日) 10:45:08 ID:2DL48vMg
>>632
「著作権〜」を引き合いに出したのは俺。
だけど全部法で片づけるつもりはないし、「気持ち」の面で考えるのも大事なことだと思ってる。
俺が言いたかったのは、三次創作でもいいんじゃね? ってことだったんだ。
わかりづらくてすまなかった。

>>634
無いとする有力な説もあるが、有るとするのが通説だったはず。
法って解釈がいくつもあるんだよな。

>>636
今問題になっているのは632が言ってるように「気持ち」だ。
二次著作者に無断の三次創作を快く思わない人もいるってこった。
パラレルとかそういうことは関係ない。

638■■■■:2009/03/15(日) 12:06:18 ID:9iw1t0F2
続きを読みたいとは思うが、スレが荒れるのは勘弁して欲しい。

639■■■■:2009/03/15(日) 16:01:29 ID:e7AnSzqI
賛否両論って感じですね。
無難にやめるか批難覚悟で書くかは結局本人の
決意次第ってことですか。

640■■■■:2009/03/15(日) 17:07:11 ID:KhDyEpdM
要は筋の通し方ってこと
・灰姫遊戯を土台として書き始めたのに1-169氏への挨拶や謝辞がない
・三次作品であることの断りがない
・感想で灰姫の人の復活だと喜んでる住人に対して訂正を一切せずに書き続けてること
これで叩くなという方が無理だろうよ
他のSSスレでは他作家の作品やキャラ、後日談を書くなら作者にお伺いを立てて投下する際にも毎回一言入れてる作品ばかりなので余計にな

叩いてる住人に対してだけど、>>621が言うように投下が三回もあったのに今頃遅いんじゃね?
薄々勘付いてるならもっと早く反応してやればいいのにとは思わんでもない




34へ
こっちで続けるにしろブログに書くにしろ1-169氏に対しての態度から住人の対応も変わってくるだろうからよく考えてから判断すればいいだろうさ

641■■■■:2009/03/15(日) 18:35:09 ID:y0a78Z9I
本人以外がグダグダいってもしょうがないだろ
1-169氏が何か言ってくるなら問題だが
基本的にはファンの創作だから好きにやればいいんでないの?

642■■■■:2009/03/15(日) 19:00:05 ID:b34o98bc
いやっふぅ

643■■■■:2009/03/15(日) 22:45:45 ID:GSS46vUU
…なんだか中立を装いつつ遠まわしに止めろっていう書き込みが多い気がする
本気で止めたほうがいいと思っている人は、回りくどいことせずに率直に言ったほうがいいと思うよ

644■■■■:2009/03/16(月) 00:23:53 ID:OO7A/Msc
全力全開で頑張れ。
ぐうの音が出ないぐらいに面白い物を期待する

645614:2009/03/16(月) 00:52:37 ID:yHzw42xI
なんか起爆剤の一端になってしまった気がする…
言いたいことは既に言われたことだし

ひとまず、
連載するならするで投稿ログ格納はしっかりやりますよ、と
しない場合の処遇はそのまま放置で(それ以外にできることもないし)

34氏
ブログも見てきたが、ブログのほうもド頭の記事で
「この作品は灰姫遊戯を下地とした三次創作となります」
といった旨のコメントがあったほうがいいと思う
あのままではスレ住人以外からは「1-169氏=34氏」と思われかねない


議論も必要だけど、個人的にはそろそろSSがほしい

646■■■■:2009/03/16(月) 02:03:45 ID:2tGKpkcA
数話読んだだけでも灰姫の雰囲気が壊れかけてる気がするんで出来ればやめて欲しい
どうしても書きたいんならブログの方でやってくれ
スレで書き続ければ叩く奴や今やってる議論を蒸し返す奴も出てきて何度も荒れることになるだろうし

647■■■■:2009/03/17(火) 00:40:54 ID:9Gqz4pBc
結論は34氏に出してもらおうぜ。

そろそろ次のSSも読みたいしな。

648■■■■:2009/03/17(火) 01:19:14 ID:uyIeBHe2
たしかにこの問題が一応の決着を見せないことにはSSが投下されそうにないように思う。
この状況では投下しづらいだろう?

649■■■■:2009/03/17(火) 03:28:04 ID:RhugsPeA
34氏がその原作の作者である1-169氏の確認を取ろうもせずに、
なぜかその他のスレ住民に投下の許可を取り出すからおかしくなって
るんだと思うが。

まず、1-169氏の確認を取ってみて、許可が出ればそのまま投下、
不許可ならやめる、返答なしならそのとき改めて他のスレ住民や管理人に
判断を仰いでその判断の下で投下するなり、投下許可が出なければ自分の
ブログで書くかどうか34氏決めれば?

650■■■■:2009/03/17(火) 06:45:46 ID:p3fMXbk2
ifってことでやめなくてもいいんじゃないかな?
ここは自由にSSを書き込むスレだし

651Dogs:2009/03/17(火) 18:22:29 ID:Ibac1g5c
禁書目録SS 幻想殺しと狼少女、投下します。
下手な文章なので飛ばしていただいても結構です。

652幻想殺しと狼少女:2009/03/17(火) 18:23:22 ID:Ibac1g5c
8月12日月曜日

不幸な少年上条当麻は学園都市の中を純白シスターと並んで歩いていた。
純白シスターの名前はインデックス、1万3千冊もの魔導書を完全記憶能力によって覚えている魔導書図書館だ。
そんな2人がなぜ学園都市を歩いていたのかというと、

上条当麻は夏休みの間だけで記憶がぶっとんだり右腕がばっさり落とされたりしている。
その入院している期間の分夏休みの補習に出られなくなり、補習の補習を受ける事になっている。

上条当麻は補習の補習、というものを終えて帰ってくるなり、居候のシスターさんことインデックスが飛びよってこう言う。

「とうまー、スフィンクスのごはんがないから買いに行くんだよー」

「ただでさえ上条さんは疲れているんですよ? そんなの一人でいってこいよ。」

「いつも一人で出歩くなって言ってるのはとうまなんだよー」インデックスは不満そうに言う。

上条当麻は記憶がない。そしてそのことを秘密にしている。
だから以前の自分がどんな性格だったかがわからないため、インデックスにどのような対応をしていたかがわからない。
上条当麻は仕方なく上条とインデックスは夕方の学園都市の中、キャットフードを買いに行っていた。

******************************************************
第一章、野良犬 Side 上条当麻

ペットショップでは大変だった。
インデックスは一番高い北海道最高級の七面鳥を使ったものをレジに持っていくし、
俺は俺でたまたまケージから出たでっかい犬に噛み付かれた。

「はぁ・・・ 不幸だ・・・・・」

「どうしたのとうま。いつもより顔色がわるいんだよ?」

もう俺はインデックスを怒る気力すらなくしていた。
そりゃあこんだけ嫌なことが立てつづけに起こるんだもの、嫌にもなるよね。
そして後5分ほどで学生寮につくころ。

「とうまー。さっきから後ろに犬がついてきているんだよ。」

確かに俺の後方2mの位置に小型の黒い犬がいた。
ポメラニアンの黒色バージョンみたいな感じだ。

「へー、またお前飼うとか言い出すんじゃないだろーな」

「失礼だよとうま。わたしも流石にそこまで迷惑をかける気はないかも。」

しかしインデックスの目は犬を飼いたいという目だ。すごくやせ我慢している。
ここで我慢させればいつかしわ寄せが来る。ここは少し妥協しておこう。

「それでもついてくるしなぁ・・・・ どうする?一日くらいなら飼ってもいいぞ。」

「とうま!ありがとう!」

インデックスはやはり飼いたかったのだろう、スフィンクスを俺に預け、すぐさま黒犬のところまで駆け寄り、抱こうとする。
しかし、黒犬はサッとインデックスを避け、俺の元まで駆け寄ってくる。どうやら俺に懐いているらしい。
インデックスは不満そうな顔しつつ俺からスフィンクスを受け取る。

俺が変わりに黒犬を抱き寄せようとするが同じようにかわされる。
どうやら俺に懐いているわけでもないらしい。
そんなこんなで俺たち2人と2匹は管理人にばれないように寮の部屋まで戻った。

夕飯も食べ終わってテレビを見ているとインデックスが俺のベットで寝だした。
俺はいつもユニットバスの中で寝ている。理由はまあ・・・・年頃の男の子の事情です。
ユニットバスの中に入るとそこには先客がいた。夕方ついてきた黒犬がころんと丸くなって寝ている。
気にしなくていいだろうと思い黒犬の横で俺は眠った。

***********************************************
朝起きようとすると上に何かがのっかっていた。
あれ?俺抱き枕なんかして寝たっけ?ああ、昨日の黒犬かー と上条当麻はそのなにかを抱き寄せる
しかし黒犬のはずなのに妙につるつるしている。不審に思った上条当麻は目を覚ました。

すると

そこには裸で寝ている黒いショートヘアーの女の子がいた。

653Dogs:2009/03/17(火) 18:26:53 ID:Ibac1g5c
一応2巻の後すぐなのでまだ右手つながんねーだろという突っ込みはなしでお願いします^^;
あと曜日は3月15日が第3金曜日という日程が原作にありましたのでそれに当てはまる2013年にしております。

654■■■■:2009/03/17(火) 19:41:04 ID:KlriwSCo
下手とか以前にちゃんと書き溜めてから投下しような
さすがに1レス分で終わりはないわ

続きは期待している
頑張ってくれ

655■■■■:2009/03/17(火) 19:44:22 ID:T9REumNo
……sageとかなんとか言いたいことはあるが、まず第一に


>1万3千冊 


これを突っ込みたい

656■■■■:2009/03/17(火) 20:10:38 ID:xw0tpJo6
>>653

頑張って

657■■■■:2009/03/17(火) 20:27:43 ID:mVJC9JIs
インデックスの存在価値が十分の一に!

658■■■■:2009/03/17(火) 21:38:36 ID:RwEn4r/6
毎度ながら当麻ってインデックスに甘いよな。

659■■■■:2009/03/18(水) 01:37:39 ID:yNEFxwQo
記憶喪失を隠してる負い目からっぽい描写は本編でもされてるだろ
インデックスが大好きなのはあくまで記憶を失う前の上条で自分はその代役って認識はあんま変わってないっぽいし

660■■■■:2009/03/18(水) 08:51:41 ID:8jTLdcaw
インデックスの上条への好意は、触れ合った時間の短さから人格へのものと言うよりも、その行動する意思へのものに思える。
案外記憶喪失がばれたとしたら、驚いたり自分自身に負い目を感じる事はあっても、上条に対する否定はしないんじゃないだろうか。「当麻は何も変わってないよ」とか言いながら。

661■■■■:2009/03/18(水) 11:51:23 ID:9QPCJoF.
原作の話になるけど、
飛行機内で暴れて叫んで迷惑かけまくってたインデックスはウザかった。
もう存在価値が10分の1どころかマイナスになった感じ。
自分が保護者だったら2度と飛行機に乗せない。

662■■■■:2009/03/18(水) 12:01:56 ID:8jTLdcaw
人格の熟成が記憶による醸成と仮定した場合、一年周期で記憶を消されてきたインデックスの『精神年齢』は一体何歳なのか。
禁書目録としての責務による部分を省いた場合、極めて低いのではないだろうか。

前から兆候があったとはいえ、最近キシャー化に拍車がかかってない?

663■■■■:2009/03/18(水) 23:06:21 ID:mr8XdX/w
インデックスの精神年齢は10歳前後ぐらいだろ
魔導書暗記した後は一年で記憶リセットを繰り返してたんだし

66434:2009/03/19(木) 01:10:27 ID:hSq1LRZE
いろいろ考え、ブログ内で投稿していくことに決めました。
お騒がせしてすいませんでした。

是非、興味がある人は見に来てください。

665■■■■:2009/03/19(木) 01:26:47 ID:5XGkHBwM
がんばってください!

666HAO:2009/03/19(木) 14:55:45 ID:7.yxGexs
どうも、HAOです。
『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』の続き投下します。

667『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/03/19(木) 14:57:08 ID:7.yxGexs
体温計が使えないという事で、美琴が上条の額に手を当てて熱を測る。
「……うーん、やっぱり熱いわね……」
先程までと比べてどうなのかまではわからないが、悪化はしていないと思いたい。
「……うーん、御坂の手が冷たくて気持ちいいな……」
額に手を置かれている当の上条さんは、暢気にお気楽に危険発言を放つ。
実際に熱を帯びている上条には額に置かれている美琴の手の冷たさが本当に気持ちよかった。
しかし、超鈍感上条さんは自分の発言の危険性に全く気付いていない。
「な、な、な、何言っちゃってるのよ、あんたは全く……!」

バチバチバチ!

「んがっ!?」
上条の言葉にドキッとした美琴が、驚いて微量ながらも電撃を発生させてしまう。
で、額に手を置かれてた上条さんにも少なからず電流が流れてしまった。
「……ミ、ミサカサン、コノジョウキョウデデンゲキハカンベンシテクダサイ……」
「うわぁぁぁぁっ! ご、ごめん……!」
死にそうな上条さんと、大慌ての美琴さん。
さっきもこんな事あったな……。
しかし、奇跡的にも意識を失わない上条さん、何気にタフです。
「……御坂、お前もどっか調子悪いのか? なんかやけに能力が暴走してるような気がするんですけど……もしかして、俺の風邪うつったか?」
何かと様子のおかしい美琴を心配する上条。
もしかしたら、自分の風邪がうつったのではないかと思ってしまう。
「な、な、な、なんでもないわよ! 私は全然健康よ!」

バチバチ! バチバチ!

「うぉっ!?」
再び電撃発生。
今度は上条さんの額に手は置いていないが、ベッドの真横至近距離でバチバチいっているので充分怖いです。
その時咄嗟に、

パシッ!

上条の右手が無意識に動き美琴の手に触れる。
「へっ?」
「……んがっ!?」
『幻想殺し』の効果で美琴の身体から発生していた電撃が全て消え失せる。
ちなみに今の上条の変な声は身体が動いた事で痛みが走ったからである。
「……動けるようになった……?」
「……いや、俺の意思では全然動きませんよ……。たぶん今のは、本能的に危険を察知して身体が勝手に動いたっぽい……」
微量ながらも電気ショックを喰らったのだから、身体が動くようになったのかと期待したが、残念ながらそうではないようだ。
上条の身体は彼が動こうとしても動いてくれない。
咄嗟に動いた上条の右腕はダラーンとベッドからはみ出してしまったので、美琴は布団の中に直そうとその腕を取る。
「あ、わりぃ……」
「いいわよ、今のは私が悪いし……」
「……でもさ、俺はお前がいてくれてすんげー助かってるぜ……ほんと、ありがとな……」
「……なっ!?」
上条の言葉に顔を赤くする美琴。
今のはちょっと(いや、かなり?)嬉しかったり。
で、当の上条は美琴の喜び具合に全く気付いていない。
まあ上条さんは現在絶不調なので、気付かないのも仕方ないのかもしれないが。(それでいいのか?)
ちなみに、今のも何気に危険発言だが、今回は上条の右手に触れていたので電撃は運良く発生しなかった。
しかし、
「ななななな、何言っちゃってくれてるかな、あんたは……!」
動揺しまくった美琴が、持っていた上条の手をブンブン振り回す羽目になり、腕を振り回された上条は結局激痛にのた打ち回るハメになるのだった。
「んぎゃー!!!」

668『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/03/19(木) 14:58:13 ID:7.yxGexs
「(……あー、なんかさっきより熱っぽく感じたり…身体がひたすらダルく感じたり…痛く感じたりするのは……気のせいじゃないですよね……?)」
度重なる不幸により、追加ダメージを蓄積させてなんかもう死にそうな感じで身体をぐてーっとさせてる上条さん。
嫌味の一つくらい口にしたいところだが、美琴の事を思って口には出さない。
美琴も凹み具合も相当のようで、ベッドの横に座ってはいるものの上条に背を向けて俯いてしまっている。
その背中からはどんよりとした空気を醸し出しているように見える。
なんと声を掛けたら良いものかと考えていると、

ぐぅきゅるるるるぅ……!

上条の腹の虫が盛大に鳴り響いた。
その盛大な音を聞き、隣りで俯いていた美琴が顔を上げて振り向く。
「……ああ、わりぃ……なんか、腹が減ってるみたいだ……上条さん的には食欲はないのですが、身体は空腹を訴えているようです……」
美琴に視線を向けると、申し訳なさそうに言う。
「……」
「……ん? ……どうか…したか?」
「え……あ…いや……その……」
なんだかちょっと様子のおかしい美琴。
まださっきの事を引きずっているのだろうか?

ぐぅきゅるるるるぅ……!

再び上条の腹の虫が盛大に鳴いて空腹を訴える。
何はともあれ、この腹の虫を大人しくさせる事が先決だろうと、上条さん家の台所事情を思い返す。
「(……食いモンってなんかあったけ? ……大概食べられそうな物はみんなインデックスが食っちまってるだろうからな……)」
料理のできない居候の事を思い出す。
過去幾度となく買い溜めしていた調理不要な食料(食パンやらお菓子など)は、上条が学校に行っている間に大抵喰らい尽くしていた。
注意したところでそれが改められる事はなく、逆に逆ギレされて噛み付かれた記憶が……。
「(……嫌な事思い出した……)」
痛い記憶を思い出しちょっとうんざりしていると、クイクイと袖を引かれる感触が。
「……ん?」
見ると美琴が上条の服の袖を軽く摘んでチョイチョイ引いていた。
「ね、ねぇ……さっきから何度も呼んでるんだけど……」
またいつものように美琴の声をスルーしていたようだ。
いつもだったら、「無視すんな、コラー!」とおもいっきり電撃お見舞いされそうだが、気落ちしていたせいか妙に遠慮がちな様子の美琴。
なんか上条さんが知ってる御坂美琴ではないような感じで、いつもとのギャップに少々戸惑う。
「あ、ああ、わりぃ……ちょっと考え事……」

ぐぅきゅるるるるぅ……!

再度腹の虫が鳴き、上条の言葉は中断させられた。
「……は、はは、よく鳴るな……」
乾いた笑い声を上げるが、正直『鳴りすぎじゃねぇ?』と思ってしまう。
早いところ黙らせるには、何か腹に入れるべきなのだろうが……。
「……なぁ、みさ……」
『何か食べる物買って来てくれないか?』と言葉が続くはずだったのだが、
「……私、何か作ろうか……?」
先に美琴が発した言葉によりそれの発言は引っ込められる事になった。
「……へ?」
一瞬美琴が何を言ったのかわからなかった。

669『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/03/19(木) 14:58:54 ID:7.yxGexs
予想外の申し出に言葉を失っている上条さん。
あまりにも意外すぎる発言だった。

『何か作ろうか……?』

とのまさかの料理宣言。
以前成り行きで料理ができるか聞いた時、「できない」とは言ってはいなかったが、あの時の反応からするとできなさそうだと勝手に思っていた。
美琴も常盤台中学に通うほどの『お嬢様』であるし。
だから、その発言を聞いた上条が最初に口にした言葉は、

「……お前、料理できるのか?」

というなんとも失礼な発言だった。
普段の美琴だったら間違えなく電撃飛んでくるなり、鉄拳制裁が飛んでくるなりしそうなところだが、
「で、出来るわよ……! りょ、料理くらい……簡単よ!」
電撃も鉄拳も飛んでくる事は無く、妙に力の入った返事が返ってきた。
なんていうか凄い意気込みというか、正直怖いです。
この妙な力の入り具合はなんなのでしょう。
「……ま、まあ、できるっていうのなら頼むけど……」
美琴の異様なプレッシャーに押されて了承する上条さん。
「よ、よし……!」
上条の了承を得た事で小さくガッツポーズをとる美琴さん。
「(……大丈夫か?)」
心底心配だったが、今更ダメとは言えない。
「……そ、それじゃあ台所借りるわよ」
「あ、ああ……って、ちょっと待ってくれ……!」
台所へ向かおうとした美琴を静止する上条。
一つだけ確認しておきたい事があった。
「な、なによ……?」
「……何作るんだ?」
「……へ?」
「御坂さんは何をお作りになるのでしょうかと聞いているのですが……」
「え、えっと……」
なんだか美琴の視線が泳いでます。
まさか何も考えてなかったというのでは?と心配になります。
不安が倍増する。
「そ、それは……れ、冷蔵庫の中を見てみない事には決められないわね……」
「……まあ、そうだな……」
最もらしい事を言ってはいるが、この様子から察するに何も考えてなかったように思われる。
やはりやめさせた方がいいのではと思ったが、妙にやる気になってる美琴を止めるのも気が引ける、というか止められる自信がない。
「(はぁー……しょうがないな……)」
仕方ないので少し助け舟を出す事にした。
「……お粥と味噌汁」
「……えっ?」
「お粥と味噌汁作ってくれって言ってるの。上条さん病人ですからお粥くらいしか食べられないし、後それに味噌汁でもあれば充分だから、それで頼む」
「……お粥と味噌汁、ね。……わかった」
「……頼むぞ」
「りょ、了解……」
未だ一抹の不安が残るが、美琴を台所へ送り出した。
しかし実際上条の不安は当たっていた。
というのも、
「(お粥と味噌汁って……どうやって作るんだっけ?)」
なんて事を美琴は考えていた。
つまり、彼女は全く料理なんてした事がないのであった。

670HAO:2009/03/19(木) 15:00:15 ID:7.yxGexs
予定より遅れたし、予告したところまで書けてないし、短いよ!
なんか予告すると予定通りにならないような気がするので、予告はやめようと思った。
とりあえず、今月中にあと1、2回投下できたらいいな、と予告ではなく希望を言ってみる。


34氏
灰姫の連載、ブログの方で頑張ってください。
ちょくちょく覗かせてもらいます。

671■■■■:2009/03/19(木) 15:02:31 ID:rWeF6Lu6
1番に乙と言おう

672■■■■:2009/03/19(木) 17:59:40 ID:K28/blkw
2番に乙と言おう

673■■■■:2009/03/19(木) 18:48:22 ID:AuiNhgf6
>>670
GJ!
結局料理できないのかよw

674■■■■:2009/03/19(木) 19:08:05 ID:vjXX7nBs
上条さんは将来専業主婦化決定。

675■■■■:2009/03/19(木) 21:27:30 ID:ofkyetU2
主婦じゃなくて主夫だろ

676■■■■:2009/03/19(木) 23:10:36 ID:6NB4VeWk
レールガンアニメ化だってよ

677■■■■:2009/03/20(金) 00:50:48 ID:Eh.kBsBM
アニメ化したら絵はやっぱりあれなのか?

678■■■■:2009/03/20(金) 02:30:23 ID:4/vT56rg
ここSSスレなんだが

679■■■■:2009/03/20(金) 04:12:12 ID:YwOuvM4.
>>670
GJ&乙!!!

680とある忘却の再認識:2009/03/21(土) 00:37:18 ID:T4Qgfolg
 ――うだるような暑さに責め立てられ、上条は否応無しに覚醒させられた。暑さと苦悶、二つの理由で汗みずくになった体に不快感を覚え、シャワーを浴びるために起き上がる。ベッドから降り、足元のインデックスを踏みつけないように気をつけながら風呂場へと向かった。
 そういえば、退院当初はよく寝ているうちにベッドに潜り込んできたな、と意味もなく過去を振り返る。風呂場に緊急避難したのも考えようによってはいい思い出だ。記憶は既に無かったとはいえ、今のように悪夢に苛まれることも、あのときは無かった。
 手早くTシャツとハーフパンツとトランクスを脱ぎ捨て、脱衣籠に入れる。それとは別に用意しておいた洗濯済みの服をその隣に置いて、扉を開けた。
 ひんやりとした感触が素足に伝わる。冬が近づくにつれて辛くなるのかもしれないな、などと心中で呟きながら、なかなか湯に切り替わらないシャワーの蛇口を捻った。
 体が一気に冷たくなり、思い起こされるのは悪夢の続き。
 上条当麻という人間には、不幸を呼び寄せることしか出来ないと自覚した、あの日のことだ。



 ――どれほどの時間が経ったのだろう。上条が真っ当な思考を取り戻したときには既に空気は冷え、肌を夜気が責め苛んでいた。
 切欠は轟音と衝撃。ビルの一つや二つ、軽く吹き飛ばせるのではないか、と錯覚するほどのそれは、始まりと同じように酷く唐突に止まった。
 そして、次の瞬間には、見るもおぞましい光景が再生された。冷え切って疾うに凝固した黄金が、文字通り『巻き戻った』のだ。見る間に熱を取り戻し、再び液体と化した黄金。そしてその金色の粘液が、姫神秋沙を象る。
 内臓器官という内臓器官が、骨という骨が、脂肪という脂肪が、筋肉という筋肉が、皮膚という皮膚が――構成されて。
 舌も、歯も、歯茎も、唇も、眼球も、耳も、瞼も、頭髪も、額も、顎も、頬も――姫神秋沙という姫神秋沙は、全て元通りになった。
 上条は、その奇怪な光景に――顔を背けて嘔吐した。

 姫神秋沙がまず感じたのは、体感温度の急激な低下による違和感、そして鼻をつく異臭だった。先ほどまで上条が立っていたはずの所から数歩離れて彼は蹲っている。一瞬の逡巡ののち、手を伸ばした。
 脳裏に蘇るのは地獄のような日々。何の悪意も無かった彼の手を振り払わせた、その元凶。耐え難い蹂躙の記憶、それこそを振り払い、彼の背中をさする。彼の背中に入っていた力が抜け、若干楽になったように見えた。それを見て、姫神は安堵する。
「君は。本当に。どうして」
 本当は、何となく分かっていた。
 魔法使いになりたい、という姫神自身の思いと、根本的には等しい。
 救いたい。守りたい。力になりたい。
 彼は決して魔法使いではないけれど。
 それでも、初対面同然の私を、救いにきてくれたのだ。
 
 背中に手を当てられた。その手は少しだけ震えていて、それだけで上条は安堵した。光弾を放つ無表情な偽者とは違う、本物の姫神秋沙だ、と本能的に理解できたから。
 何故姫神が元に戻ったのか、その理屈は分からない。
 しかし上条は、それでいいと思ったのだ。
 魔術も超能力も幻想殺しも吸血殺しも何もかも、理屈を心底から理解しているわけではない。
 在るから在る。それだけのことだった。
「君は。本当に。どうして」
 それに答えることはしなかった。
 『上条当麻』を知らない姫神を助けることで、自らの寄る辺を得ようとした、などという本音は口が裂けても言えなかった。
 上条は、背中をさすられながら思う。
 救われぬ者に救いの手を(Salvere)。本当に、魔法使いのようだ、と。

681Haeresis044:2009/03/21(土) 00:46:29 ID:T4Qgfolg
 ついに1レスで収まってしまいました。お久しぶりです。再認識作者ことHaeresis044です。
 受験も終わりひゃっほうと再び書き始めたものの、書けないこと書けないこと。
 流石に愛想をつかされているのだろうな、と思いつつも懲りずに投稿でございます。
 今話のコンセプトは姫神のヒロイン性の強化です。
 上条は何でも出来る魔法使いではないけれど、それでも諦めずに特攻する。
 そんな行動に対して、姫神はこんなことを思っていたのではないでしょうか。
 最後の一文について。実際に、こういうことを独白で言っていたりします。神裂ですね、わかります。
 男性恐怖症成分やらなにやらを付加したりしてもっと姫神に萌えよう、という試みを行っているのですが、実際どうなのでしょうね。姫神は。
 ……と、なにやら最後みたいなあとがきの書き方ですが、当然続きます。前回のでバッドエンドで終了と思われた読者の方もいらっしゃったでしょうが。
 目標では、三月中に終わらせるつもりです。
 それでは後しばらく、お付き合いください。
 P.S.このSSの総量は普通の長編SS一話にすら劣っていたりします。すみません。

682■■■■:2009/03/21(土) 04:00:54 ID:yxdwLxaY
もう最後まで書き終えてから投稿した方がいいと思う。
本当に3月中に終わるのなら。

683HAO:2009/03/21(土) 11:15:14 ID:7liJGTuk
どうも、HAOです。
やったぜ『超電磁砲』アニメ化決定ということで、『美琴祭りだー!』と無駄にテンション上がり気味で書きました。
今回は『とあるお嬢の酔いどれ騒動』です。

*美琴が酔っ払ってキャラが壊れ気味なので、こんなの嫌だー!という人はスルーしてください。

684『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/03/21(土) 11:16:14 ID:7liJGTuk
「ん? あれ御坂じゃないか?」
上条当麻は帰宅途中の公園で御坂美琴を発見した。
普段の上条なら、彼女と出会うと大体ビリビリやられるので触らぬ神に祟りなしとスルーしたいところなのだが、どうも美琴の様子がおかしい。
気分でも悪いのかベンチに座り込んでいる。
基本的に優しい上条さんは、もし本当に気分でも悪いのであればほおっておくわけにはいかないので、声をかけるために近付く事にした。
美琴の足元に何本かの空き缶が散らばっていたのだが、上条は特にその辺は気にも止めなかった。
「どうした、御坂? 気分でも悪いのか?」
「……ふみゃ?」
上条の声に反応はしたが、やはり何やら様子がおかしい。
美琴らしからぬ奇妙な口調の反応だったような……。
そんな事を思っている間に、美琴が顔を上げ二人の目が合う。
「……」
「おい、大丈……」
「ああー、とうまだ、とうまだ、とうまだ〜♪ とう〜みゃ〜♪」
「……はい?」

ポスッ……

美琴の予想外の反応に驚いて固まっていた上条の身体に軽く柔らかな衝撃が走る。
美琴が上条の胸に飛び込んできた。
「(えっ? なに? なんですか、これは?)」
ただいま上条さん混乱中。
はっきり言って何が何だかわかりません。
なんでしょうかこれは?
なんでしょうか、この状況は?
そんな上条の心情などお構いなく、胸の中でスリスリゴロゴロしている美琴さん。
「とうみゃ〜♪ とうみゃ〜♪ とうみゃ〜♪」
なんだかとっても嬉しそうで、舌足らずなしゃべりで上条さんの名前を連呼しています。
明らかに上条の知る御坂美琴とはかけ離れています。
いや、そもそもこの人物は本当にあの名門常盤台中学のお嬢様、学園都市第三位の超能力者、『超電磁砲』の異名を持つビリビリ中学生こと御坂美琴なのだろうか?
以前あった『御使堕し』みたいに中身と外見がが入れ替わっている可能性も……。
「(『御使堕し』!? まさかまた……!?)」
「にゅっ? どうちたの、とうみゃ?」
美琴の姿をした謎の人物が上条の顔を心配そうに見つめている。
まさかまたあの時のような事態になっているのではと、目の前の御坂美琴の姿をした人物の肩にガシっと手を置くと、意を決して尋ねてみる。
「……つかぬことを聞くが、お前の……」
「名前は?」と続くはずだったのだが、

チュッ……

何か唇に柔らかな感触が押し当てられ、口を塞がれてしまいました。

685『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/03/21(土) 11:16:59 ID:7liJGTuk
「(……えっ?)」
一瞬何が起こったのかわからなかった。
「(……何? 何ですか、これは?)」
今の状況がはっきり言って理解できなかった。
上条当麻は混乱している。
「(落ち着け……落ち着け……落ち着いて今のこの状況を整理しよう)」
ただいま絶賛大混乱中の上条さんは状況整理を開始する。
目の前には女の子の姿。
一応知り合いの人物、御坂美琴という少女。
しかし、今のこの美琴は様子がおかしく、外見は御坂美琴だが中身が入れ替わっているのではないかと勝手に推測中。
で、今その御坂美琴もどきは何をしているか?
上条さんの顔に自らの顔を接近させて、上条さんの唇に彼女の唇を押し当てています。
つまり、『キス』してます。
以上、状況整理終了……。
あまりにも簡潔すぎるが、現状は充分確認された。
状況整理終了と同時に、ちょうどタイミングよく重なっていた唇が離れる。

「はぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!??????」

上条はただ絶叫するしかなかった。
そしてそんな上条とは対称的にとってもにこやかな笑顔を浮かべる美琴さん(?)。
「えへへっ、とおみゃと〜きしゅしちゃった〜♪」
顔を赤くしてモジモジと悶えてます。
とても嬉しそうで、そして幸せそうです。
なんかもうキャーキャー言って喜んで飛び跳ねています。
「な、な、な、な、な、ななな……」
『なにしてんだー!?』『なんですかこれはー!?』と、とにかく上条の何かしらの絶叫が続くはずだったのだが、

「もっとするの〜♪」

もう一度というかもっとキスする気満々の美琴さん(?)が、上条さんに叫ばせる暇も与えず宣言すると、再び唇を奪いに飛び込んで来るのだった。
「んー……!」
「えっ……ちょ、ちょっと待てちょっと待て……!」
何とか止めさせようとするのだが、美琴(?)は聞いてくれず上条さんに迫って来ます。
上条さん的には決死の防衛戦なのですが、傍から見るとカップルがじゃれ合ってるようにしか見えません。
なかなかキスさせてくれない上条さんにだんだんご立腹気味になっていく美琴(?)だったが、じゃれ合いがおもしろくなったのか楽しそうに迫っている。
「ちょ、もういいかげんに……」
「しゅきあり〜♪」
「んあ!?」

ドスゥゥゥン!!!

一瞬の隙を突かれて、美琴(?)のダイブを許してしまい、上条は地面に押し倒されるのであった。
「っ……」
「とうみゃ〜♪」
上条さんの上に乗っかって、嬉しそうに胸にスリスリ顔を埋める。
そして、

チュッ……

再び唇が重なるのだった。

686『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/03/21(土) 11:17:33 ID:7liJGTuk
「ん……」
「んぐ……」
「んん……」
「んん……! ちょ、ちょっと待て!」
上条は強引に唇を離し、上に乗っかかる美琴(?)の身体を引き剥がした。
「な、な、な、何してんだよ、おま……」
倒された身体を起こすと、少し怒鳴るような感じの声を上げ、目の前の少女にこの一連の行動を問い質そうとしたのだが、
「うぅぅぅぅ……」
なんだかとっても悲しそうな顔、というか涙目で上条さんの顔を見ています。
なんでしょうか、こんな視線を向けられると罪悪感が募って心が痛いです。
女の子の涙は反則です。
「……え−っと、あの……御坂さん?」
この御坂もどきの正体は未だ不明だが、正体がわからない以上ミサかと呼ぶ以外にない。
とはいえ、なんと言葉をかければいいのかと迷っていると、
「……みこと」
「へ?」
「みしゃかじゃなくて、みことってなまえでよんでよ、とうみゃ……」
御坂もどきさんは名前でと呼んで欲しいと訴えてきます。
そんな目で見つめられると、頷くしかないのですけど……。
「あ、ああ……わかった……み、みこ…と……」
「!」
名前で一応呼んであげると、美琴の顔が急に変わったかと思った次の瞬間、物凄い勢いで上条の胸に飛び込んで来て再び押し倒されるのだった。
「う、うわぁぁっ!? ちょ……!」
「とうみゃ〜♪ とうみゃ〜♪ とうみゃ〜♪ もっと、もっと、もっとよんで〜♪」
なんだかものすごーく喜ばれてます。
「(ってあれ? ってことは、こいつは御坂本人という事ですか?)」
今の言葉からすると、このおかしな御坂美琴は本当に御坂美琴本人のようだ。
これは一体どういうことだろう?
再び混乱してきて頭を抱える上条を無視して、美琴は嬉しそうに上条の胸の中でゴロゴロしています。
ふと地面にに手をついた際に何かが手に当たる。
「ん? なんだこれ?」
触れたものは缶、ジュースの空き缶だ。
しかし、注目すべきはそこではない。
缶のラベルをよく見ると……。

『未成年のためのノンアルコールアルコール風飲料』

というわけのわからんフレーズが銘打っていた。
「(ノンアルコールでアルコール? わけわからん……)」
また学園都市の怪しい実験試作品か、と今はこんな事どうでもいい、と思ったのだが、
「(ん? まて、アルコールだって?)」
もしやと思い、他に転がっている空き缶を手に取ってみる。
思った通り他の空き缶にも上条が予想していた事が書かれていた。
頭の中でバラバラだったパズルのピースが組み合わさっていく。
「(ま、まさか……)」
あまり考えたくはないが、間違えないだろう。
「(こいつ、酔っ払ってるのか!?)」

687HAO:2009/03/21(土) 11:18:24 ID:7liJGTuk
とりあえず、プロローグ部分完了かな?
次回からいろんな人たちと遭遇させる予定。
そしていちゃいちゃ見せつける。
とりあえず、今のところ考えている遭遇予定者は

土御門、青髪ピアスコンビ
初春、佐天コンビ
舞夏
インデックス
五和(プラス天草式面々)
神裂
黒子
小萌先生

思い浮かんでるのはこんなところです。
ここに上げたメンツだけでもちゃんと書き上げられるといいな、と希望を口にしてみたり。

688■■■■:2009/03/21(土) 14:46:50 ID:T1d29m8g
何その学園都市壊滅or上条当麻殲滅フラグ

689■■■■:2009/03/21(土) 19:08:36 ID:2LJ6JKWU
>>687
乙!
そいつらに見られたら間違いなく上条さん死んじゃうな

690■■■■:2009/03/21(土) 22:55:24 ID:iG1d1pKY
HAO氏

ふざけんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バーカバーカ!!!!!!!!!!!!!!
最高だぜえ!!!!!!!!!!!!!!!!
グッッッッドジョォォォォォォォォオオオオオオオブ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

691■■■■:2009/03/21(土) 23:05:08 ID:c6S7iCt6
GJ!!!!!!!!!!!
そのメンバー表の中に姫神も入れて欲しかったり!!!

692■■■■:2009/03/22(日) 00:31:44 ID:lT5J0t1M
黒子も面白そうだが彼女はオチ担当なので
ここはやはりインデックスを推すぜ!
そしてめくるめく争奪戦を!

693■■■■:2009/03/22(日) 02:10:37 ID:FJz4MraQ
いいぞもっとやれ
いや やってください

694■■■■:2009/03/22(日) 16:32:41 ID:1op/Cpog
最高です。最高です!!!

695■■■■:2009/03/22(日) 21:38:34 ID:KrQKUuCk
並行世界続き希望!!!!!!!!!

696■■■■:2009/03/22(日) 23:43:35 ID:VMo3wFfc
かなり久しぶりに見にきたから自分が流れに乗れてないだけだろうけどどうしても一言

コテハン気持ち悪い

697■■■■:2009/03/23(月) 00:25:09 ID:E23r7vXo
何度注意してもやめない奴らなんでスルー推奨

698■■■■:2009/03/23(月) 02:41:36 ID:9tqUEGkE
俺もそう思ってたんだけど、この前の灰姫三次の時に流し読んで作者誤認したせいで、最近コテハンも悪くないとかわけわからんこと思うようになってしまった。
続き物系で期間が空いたりとかの場合は特に。

699■■■■:2009/03/23(月) 14:27:53 ID:4tiAscjc
コテハンってなに?
固定ハンドルネームの略みたいな感じ?
っていうかどういうのがコテハンか教えて。

700■■■■:2009/03/23(月) 14:42:24 ID:ZgMc1HHQ
久しぶりに使うけど
半年ROMれよ

701■■■■:2009/03/23(月) 15:49:17 ID:4tiAscjc
>>700
どういう意味?

702■■■■:2009/03/23(月) 17:54:22 ID:HwklA2ew
>>701
おまえはもう書き込むな

703■■■■:2009/03/23(月) 20:08:38 ID:4tiAscjc
>>702
なに言ってんだよ。おまえは俺だろ?

704■■■■:2009/03/23(月) 20:19:40 ID:4tiAscjc
この俺が二次作品という名の幻想(妄想)をぶち壊す!

みんな!現実世界へ帰ってくるんだ!

705■■■■:2009/03/23(月) 21:33:17 ID:5/WOerrg
あんまりうるせぇと
一方さんにお前が幼女誘拐殺人犯だってチクるぞ

706■■■■:2009/03/23(月) 22:07:44 ID:xzHnWrMQ
そして血液逆流で死亡ですね、分かります。
それよかお願い、sageて・・・・・。

707■■■■:2009/03/23(月) 23:14:14 ID:E23r7vXo
>>701
ググれカス

708■■■■:2009/03/23(月) 23:23:34 ID:D652Cm66
はまづらさん沸きすぎです
超自重してください

709■■■■:2009/03/23(月) 23:27:44 ID:bk2vq9mM
垣根帝督X 麦野沈利 SSが読みたい!

題目は とある科学の未元物質、とある科学の原子崩し

710■■■■:2009/03/24(火) 03:27:28 ID:ZgaYqMJY
その「読みたい」って気持ちを少しでも「書きたい」って気持ち変えてみたら?











と、新たな作家の養殖を試みてみる

711■■■■:2009/03/24(火) 07:43:15 ID:rlWDLjt.
一方さんの血流操作を利用してヤってる時にナニを巨大化させて反応を楽しむという夢を見た
疲れてんのかな

712■■■■:2009/03/24(火) 15:47:03 ID:K1WcYtLw
WBCの影響か、禁書キャラで野球やるという妙な電波を受信した。
投手・美琴で捕手・上条さん。
美琴が野球ボールで超電磁砲を射って、上条さんがそれを右手で受けるという、無敵のバッテリー。

713■■■■:2009/03/24(火) 16:26:46 ID:GFghTtHA
>>712

だが、それは一方通行の反射によって、
打たれてしまう!!!!!!!!!!

714■■■■:2009/03/24(火) 17:33:26 ID:BqQ/Cbo2
>>712
黒子一人で鉄壁の守備じゃねえか

715■■■■:2009/03/24(火) 19:27:40 ID:5G.lYPQM
>>713
デッドボール!

716■■■■:2009/03/25(水) 00:37:16 ID:dNS9VZqw
テッラが空気を上位、ボールを下位にするだけで攻撃は完璧だな

717■■■■:2009/03/25(水) 01:06:09 ID:cuNQQKZ.
>>715
自分から当たりにいっても「わざと」と判断されたらデッドボールにならんぞ
ていうか審判ちゃんとストライクゾーンの判定できるのか?光とか余波がすごいと思うんだが

718■■■■:2009/03/25(水) 10:48:57 ID:FKDEfLoU
そもそもメダルの数倍の大きさと重さがあるボールをレールガン方式でぶっぱなしたら
衝撃波や風圧はとてつもないほど強力になるから上条さんが打ち消す前にバッターに多大な被害が出るから大惨事になりそうw

719■■■■:2009/03/25(水) 12:34:34 ID:0EW4uEyg
ていうかボールが鉄球じゃなきゃレールガンは打てないと思うぞ?

720■■■■:2009/03/25(水) 14:52:53 ID:gFSVyYhw
伝導率の高いボールを作れば、全然問題ない

721■■■■:2009/03/25(水) 15:39:28 ID:CmzzGJ6s
帯電したボール、言い換えれば、静電気を帯びたボールを用意すればいい。
普通のボールでも十分可能だと思う。

722■■■■:2009/03/25(水) 15:55:00 ID:hcZ7wpDc
美琴ほどの能力があれば、通常のボールに含まれる金属分子だけでも十分に加速して飛ばせそうだ。
ただ、空気摩擦または電磁加熱で『燃える魔球』が実現しそうでもある。

723■■■■:2009/03/25(水) 16:21:40 ID:U3wpje1E
テッラならバットを下位にボールを上位にで良いと思われ。

724■■■■:2009/03/25(水) 16:35:47 ID:xYQTM/AY
『ひとかたさんとあそぼう。〜バッティングセンター編〜』を読むと、一方さんに魔球・超電磁砲は打てそうにないと思えた。
素で打てそうなのって、アックアぐらいか?
奴なら超電磁砲のスピードも見切りそうだし、衝撃にも耐えられそう。

725■■■■:2009/03/25(水) 17:51:08 ID:EShfYo0w
>>724
現実で打てそうなのはイチローぐらいか。

726■■■■:2009/03/25(水) 19:28:28 ID:0EW4uEyg
>>725
松井と落合も絶世期ならいけるはず

727■■■■:2009/03/25(水) 22:55:39 ID:UzGH26SQ
お前ら、選手を怪物にするなwww

728■■■■:2009/03/25(水) 23:00:32 ID:uYVdWWp6
ここ何スレwwwwwwwwwwwwwwwww

729■■■■:2009/03/26(木) 00:20:26 ID:aDahO.Xk
>>727
そうだな。俺がふざけすぎてた。
























長島と王を入れ忘れるなんて!!

730■■■■:2009/03/26(木) 00:49:42 ID:AvdFNXBg
話が脱線し過ぎた。
誰かSSをー!
職人さんはいないのかー!?
SSプリーズ!

731『溢れ出す感情』:2009/03/26(木) 14:35:55 ID:L9mwEZug

御坂美琴は走りながら、目の前が真っ暗になった。
そんな表現は小説や漫画、架空の物語の中にだけ使われると思っていた。つい先程までは。
美琴は静かに溜息を吐いた。
(あぁ、何故こんなことになったのだろう。)
そんな後悔を抱えながら、美琴は青く雄大な空を見上げた。


それは些細なことだった。
御坂美琴は上条当麻の通うとある高校の校門前に来ていた。
昨夜、当麻とのメールで休日であるにも関わらず補習があるとの言葉に、最初はデートに誘おうと画策していた美琴の計画はあっさりと破綻。
当麻の申し訳なさそうな声に文句など言えるはずもなく、不承不承といった感じで納得し、ケータイを閉じた。
が、唐突に浮かんだ考え。
それは、
『補習が終ってからデートする』
思わず浮かんだ妙案に、美琴は笑みを浮かべ実行することに決めた。
当麻にそのことを伝えなかったのは唯偏に当麻の驚いた表情が見たかっただけ。
付け加えるならば、喩えごく僅かな時間でさえ一緒にいたいという恋人なら同然ともいえる欲求だった。


そして、美琴は計画通りに当麻の通う高校の校門前で待った。
時々ポツリポツリと通り過ぎる生徒の奇異の瞳に晒されながら、それでも美琴は当麻を待ち続けた。
―――…そして。
「あれ? 美琴……?」
当麻はやって来た。
酷く小柄な、それこそ小学生のように幼くみえる少女と一緒に。
チクリ、と痛みがはしる。
恐らくその小学生のような少女が、偶に当麻が話す『小萌先生』だと理解したのに、
それでも、美琴は湧き上がる苛立ちを抑えられなかった。
不思議そうに見詰める当麻を睨むように一瞥し、美琴はその場から走り出し、否、逃げ出してしまった。


「おい!ま、待て、待てって。―――美琴っ」
一向に止まる気配がなく走り続ける美琴の腕を掴み、当麻は無理矢理に美琴を制止させた。
「――ッ、は、放してっ」
当麻には振り向かずに前を向いたまま、美琴は手を乱暴に振り、なんとか当麻の掴まれた手から逃げようとした。
「校門に美琴が居ると思ったらイキナリ走り出すし、なぁ、一体どーしたんだよ?」
「ぅ、うるさいっ」
「体調でも悪いのか。
それとも、また俺がなんかしちまったのか?」
酷く困惑した声色に美琴は当麻へと振り返った。
―――最悪だ……。
美琴の瞳に映ったのは、肩を落とし酷く落ち込んだ様子の当麻の姿だった。
当麻にはいつも笑っていて欲しいのに。
悲しませたくないのに。
それなのに、今現在、当麻は悲しそうに、落ち込んだ様子で、申し訳なさそうに俯いていた。
……美琴の突発的な行動によって。
「……ごめん。俺、自分が気付かない内にまた美琴になんか―――」
「違うっ!」
気が付けば、美琴自身でも驚くような大声で叫んでいた。
「ち、違うもん……。
わ、私が悪いの……」
せき止めていた感情が、溢れ出て行く。
喩えるならば、黒く暗い負の激情。
……その名は、嫉妬。
「アンタが、私以外の女と一緒にいるのが、嫌……」
溢れる。
溢れ溢れて無限に湧き出す。
「会話するのが、嫌」
もう、止まらない。
「私以外の子と視線を合わせるのもイヤ」
解って欲しい。
喩え、百分の1でも伝わって欲しい。
「私だけを観ててよ」
この気持ちを。
「私だけを想っていてよ」
如何に貴方を想っているか。
「私は―――」
どうか解って欲しい。
「当麻のことが好き! 大好きなのっ!」
この真摯なる恋情を。
叫んだ後、美琴の頬を一筋の雫が流れ落ちた。
その美しい雫が悠然と物語る。
美琴の想いを。感情を。
暫しの沈黙。
繋がれた掌が互いの体温を伝え、やがて当麻は戸惑いながら口を開いた。


「―――ごめん」
それは、何に対しての謝罪の言葉だったのだろうか。
もし、もし美琴と当麻の関係を解消する決別の謝罪だったら?
そう考えただけで美琴の両脚は恐怖によって震えだしていた。
「ゴメン。美琴には悪いけど、
今俺、すっげー嬉しい」
表情全体が嬉々として染まり、にっこりと当麻はやや乱暴に美琴を抱き締めた。
「なっ!」
「だってそうだろ?
そんだけ美琴は俺のこと想っててくれたんだから。 だから俺すっげー嬉しい」
「……ッ…」
「それに、俺が好きなのは美琴。お前ひとりだけだ」
腕の中にいる美琴の耳元に口を寄せ、甘く甘く囁く。
「……大好きだ」
その呪文のような魔法の言葉に一瞬身体を硬直させ、やがてその細くしなやかな両腕を当麻の背中へと回し、抱き締める。力強く。
「―――バカ」
腕の中にいる美琴の顔は見事に真っ赤だったのは言うまでもないが。



732■■■■:2009/03/26(木) 15:12:35 ID:SR.CtP9Q
GJ!
美琴さんがデレるとすごくいいね!

733■■■■:2009/03/26(木) 22:22:41 ID:JDCG21Dg
GJ!
影で小萌センセがニヨニヨしてそうだw

734とある少年の失くした日常。の人:2009/03/27(金) 17:07:13 ID:IoShPtVU
えーと、久しぶりに、細々、と書きます。
そろそろ一章終わらせなきゃ。
そして幕間書きたい。幕間の方が書きやすい。
では、ちょっとです、ごめんなさい。

735とある少年の失くした日常。の人:2009/03/27(金) 17:08:41 ID:IoShPtVU

「その子を帰してもらおうか」
「……何故止めようとする? 貴様がルーンを刻む目的、それこそが禁書目録を守り助け救うためだけだろうに」
 哀れなアウレオルスにステイルは目を向けた。
 アウレオルスの目的はもう達せられている。きっと最も望まない方法で最も望まない風にしてインデックスは救われてしまっている。

「…………なぁ、アウレオルスだっけか。お前は」

「しばらく君は黙ってろ。こいつは」
 止めようとしたステイルを無視して当麻は告げた。
 少女の為に全てを捨てた、錬金術師に。

「もう、それは無理なんだ。インデックスは、もう救われてんだよ」

 残酷すぎる真実。
「……なんだ、と? それは一体」
 アウレオルスの動きが止まる。当麻はそれを、悲しみと罪悪感を感じながら見つめた。
 ステイルは舌打ちすると、当麻の言葉の補足説明をした。
「……ああ、そうだ。残念ながら三年も離れてた君には分からないだろうがこいつは今代のパートナーで、あの子を救ったんだよ。だからあの子はもう永遠にこっちを振り向かない」
「馬鹿な……、ありえん! いかなる方法にて禁書目録を救う方法がある!? 人の身で、それも魔術師でもなければ錬金術師でもない人間にいったい何ができると言うのだ!」
 当麻はただ首を振った。ステイルは口を開いて、ふとインデックスに目をやる。
「……その子は、今君の望んだとおり、パートナーといてとても幸せそうだよ」
 アウレオルスが愕然として、それから狂ったように笑い始めた。
 当麻は何も言えなかった。ただ俯いて、そちらの方向がどうしても見れなかった。
 だって、当麻は何も覚えていないのに、どうしてインデックスの側に在りつづけることができるのだ。
 アウレオルスは三年間ずっとインデックスの為に――――。

736とある少年の失くした日常。:2009/03/27(金) 17:11:47 ID:IoShPtVU

「とうま?」

「……イン、デックス」

 
 どうしていいか分からなかった。不安そうにこちらを見つめてくるインデックスに、笑いかける事も、何か安心させられる言葉をかけてやる事も全くできなかった。
 ただ首を振って、見つめ返して。それくらいしかできなかった。
 アウレオルスが凍りつく。感情を失った目が、インデックスへと向けられる。

 そしてやがて、それは強い炎をともして、アウレオルスは腕をインデックスに向けて振り上げた。
 ステイルの口から煙草が落ちる。ジジジ、と小さく音がした。
 当麻は必死でインデックスの元へと駆け寄ろうとした。インデックスはこちらを真っ直ぐに見つめて、不安そうに首を傾げて、でも他の方向を見もしない。
 それがアウレオルスの心を炙る。振り上げられた手に力がこもり、当麻を見て笑った。
 けれどその手は、振り下ろされることはなく。
 少女の為に全てを捨てた男は、少女にもうかえりみられることがなくても傷つけることなどできなかった。
 動けなかった。当麻に何ができる。アウレオルスはずっと、インデックスのことだけを思ってきたのに、上条当麻に何ができる。
 当麻は。インデックスを救ってはいないのに。

「倒れ伏せ、侵入者共!」
 怒りが、当麻とステイルの二人に向けられた。冷たい床の感触が伝わり、叩きつけられた体に痛みが走る。
 右手をゆっくりと体に引き寄せる。その遅さにイライラしつつも、それでも他に方法はない。
 けれど、これを解いて何をしようというのだろう、と頭の片隅で考えていた。

 インデックスが立ち上がり、こちらに来ようとするのを見て叫んだ。
「動くなよ、インデックス!」

 それと同時に、目の前に立ちふさがる影があった。
「待って」
 姫神が、アウレオルスに向かい合う。
 当麻がその背に声をかけようとして、そして何も言えなかった。
 その背中から、姫神が本気で心配してるのが分かったから、もう姫神秋沙にも吸血殺しにもアウレオルスは興味がないという残酷な真実、言えなかった。


 そして、それこそが、間違いだったのだ。


 アウレオルスがその言葉を告げるのとどっちが早かったか遅かったのか。

「死ね」

 体の戒めが外れた当麻は、姫神に駆け寄った。
 倒れる寸前にその体を抱きとめ、息があるのを確認する。もう、壊れた錬金術師などどうでもよかった。
「……ふざけんなよ」
 錬金術師が何かを喋ってるが、聞こえない。

 どうして、姫神を巻き込んだのだ。当麻は罰されるべきだったのかもしれないし、謝らなければならなかったかもしれない。
 でも、何故、姫神にその思いをぶつける。
 許せなかった。それだけは。だって、姫神は何もしていない。人を助けるために、ただあの錬金術師に協力しただけだ。

「……ふざけんな、こんなお前の幻想は俺がぶち殺す!」
 ふと、消えてしまった上条当麻もこんな風だったのかもしれないな、と思った。
 誰かの為とかかっこいいこと言えないけど。それでもゆずれないモノの為に、上条当麻は戦ったのかも知れなかった。

737とある少年の失くした日常。の人:2009/03/27(金) 17:15:55 ID:IoShPtVU
おしまいです。
……失礼しました。

738■■■■:2009/03/27(金) 21:28:08 ID:VocoQ4uI
GJ!

739■■■■:2009/03/28(土) 01:07:06 ID:e.s0qBLI
GJっす!!

740■■■■:2009/03/28(土) 02:44:15 ID:SMMR3wpo
DJデス

741■■■■:2009/03/28(土) 19:04:47 ID:e.s0qBLI
↑それは違う

742■■■■:2009/03/29(日) 01:24:03 ID:YAcNwmxY
並行世界の続きはまだでしょうか?
そろそろ続きを。
続きが気になって気になって。

743■■■■:2009/03/29(日) 10:44:35 ID:nAcfdO/I
>>742
気長に待とうぜ。

744■■■■:2009/03/29(日) 12:17:56 ID:pypZOtIs
只今の時刻は深夜2時過ぎ。学園都市の殆どの学生が寝静まった街のとあるマンションの一室で、学園都市最強の超能\力者は悪戦苦闘していた。
「テメェ、今何時だと思っていやがる?っつか今日もかァ!」
「深夜2時25分17秒、今18秒になったところだよってミサカはミサカは貴方の質問に答えてみる」
「あァ確かに時間はぴったりだ。でもなァ、人が寝てンのに耳元で騒ぐヤツが居るか!?普通!」
「だって夕方にお昼寝しちゃって眠くないんだもん、ってミサカはミサカは眠気が全く無いことをアピールしてみたり!」
一人の純粋な少女に安眠妨害をされた一方通行は、未だに眠りに就こうとしない打ち止めをなんとか寝かしつけようとしているのだが、一向に眠る気配が無い。
「ところで黄泉川はどうした?」
「仕事があるからって出ていったよ、ってミサカはミサカは伝言を忘れていたりー」
「…ったく、さっさと寝ろ」
「眠くない!ってミサカはミサカは断言してみる!」
「なンなら一発お見舞いして何が起きたか理解出来ねェ内に寝かしつけてやろうかァ?」
彼は打ち止めに近付き、頭に握り拳を振り下ろす。
「痛い痛い、何回もコツコツ頭を叩くのはナシ、ってミサカはミサカは懇願してみたりーっ!」
「テメェが寝ねェからだろうが!」
「眠くないもん!ってミサカはミサカは駄々をこねてみる!」
振り下ろされる握り拳を受け止め、反論する打ち止めに半ば呆れつつも、一方通行は今日も長引きそうだと予\想して、寝かしつける努力を止めなかった。
「こっちは毎晩毎晩睡眠を妨害をされてンだ、これだけ言えば後はわかるな?」
「わかんない!ってミサカはミサカは依然として止むことの無い拳骨を受け止めつつ反撃の機会を窺いながら答えてみる!」
今日も長い夜になりそうだ、彼は気合いを入れて打ち止めを眠らせる為、戦闘に取りかかった。

745■■■■:2009/03/29(日) 17:42:24 ID:0k1u1TaY
接点無しの麦野×上条をそのうち書きたいのですが、どうでしょう?

746■■■■:2009/03/29(日) 17:59:22 ID:1wsQTEdI
>>745
麦のん攻めか

747■■■■:2009/03/29(日) 21:20:56 ID:nAcfdO/I
>>745
期待。

748■■■■:2009/03/29(日) 23:03:09 ID:a4lFJnqE
>>745
誰か知らんが書くなら最後まで力尽きないようになw

749■■■■:2009/03/29(日) 23:37:52 ID:ju3U1A0c
エロパロの奴はよかった
最後の方力尽きてたけど

750■■■■:2009/03/30(月) 00:51:54 ID:nl1aU3cU
麦のん大好きな身として大期待だ。

751sage:2009/04/01(水) 18:00:49 ID:Z88us0VI
禁書ってすごいクロス書きやすそうとか思わない?とか流れを無視して発言してみる。                   反応次第では、俺史上初クロスss書いてみるかも

752■■■■:2009/04/01(水) 18:18:57 ID:HK0uBhPQ
クロスオーバーなんていらねぇ

753■■■■:2009/04/01(水) 18:29:10 ID:eb.d8K42
いやいやクロスオーバ−もこのスレは問題なかったはず。
取り敢ず書いてみるといいと思うぞ。
少し期待。

754■■■■:2009/04/01(水) 18:45:00 ID:XcDbWdyU
禁書と奈須きのこ作品をクロスするスレとか
幻想殺しで消えそうなキャラとかのスレがそれに近いかもしれない。

そもそも幻想殺しの設定上、ファンタジー設定と絡みにくいんだよなあ。
そういうのでなければ、たとえば
「あずまんが大王」のヒロイン6人に次々フラグをたてるとか。
そういえば子萌先生、ちよちゃんとキャラが被るな。
反対にゆかり先生は、警備員を自らやっている
禁書世界の教師キャラと異常に対照的だな。

755■■■■:2009/04/01(水) 18:49:40 ID:lGw/T8xY
何とクロスさせるのかな?
しかし、禁書のクロス系は結構難しいと思う。
上条さんの『幻想殺し』の能力を考えると、特殊能力、異能力系を扱う作品は注意が必要だからな。

756■■■■:2009/04/01(水) 19:41:51 ID:dY5pwJdQ
とりあえずゼロ魔みたいな異世界ファンタジーとのクロスは無理だな
上条さんは異世界行けないだろうし

757■■■■:2009/04/01(水) 20:48:39 ID:CXsDrNSk
>>756
すでにあるし、50話越えとるw

758■■■■:2009/04/01(水) 21:01:19 ID:dY5pwJdQ
>>757
mjd

759■■■■:2009/04/01(水) 21:26:23 ID:82tx2xsU
>>756
あの作品のキャラがルイズに召喚されました
上条さん版と一方さん版があるぞ

760■■■■:2009/04/01(水) 21:36:49 ID:x7UllrK6
フルメタと禁書のクロスを考えてるんだが…どうだろうか

相良が学園都市に侵入(ダーナのハッキングでセキュリティー突破)
上条さんの高校に期間限定滞在
上条さんがテロリストに襲撃される(勿論、水銀合金の)
相良が応戦
学園都市内でのラムダ・ドライバ使用はテッサたんから制限
しかし相手は使ってくる
そ こ で
上条さんが右手でASに触れる
無効化されるLD
相良のGRAW-4が敵に刺さる!
最後は夕日をバックにレーバテインと握手する上条さん!

うん、ごめん

761■■■■:2009/04/01(水) 22:03:03 ID:xga0F.Wc
>>756
上条さんが異世界に行く方法としてみたことがあるのは、
幻想殺しの竜の意思により、異世界召喚を打ち消さなかった。
上条さんの周りの空間を入れ替えて幻想殺しに反応せず異世界を飛んだ。

あと、自分が思いつくのは。
世界全てが異世界と入れ替わり、幻想殺しを持つ上条だけが残った。つまり、異世界のほうが来た。
トラックに撥ねられて生まれ変わった。
あたりでしょうか。

762■■■■:2009/04/01(水) 22:07:16 ID:aG0XXKfs
幻想殺しが幻想入りって、どうだろう?

763■■■■:2009/04/01(水) 23:00:43 ID:Cq7diY5A
異世界系は、門を通る前に右手が門を壊すんじゃね?
とか思ったりするんですが、どう思う?

764■■■■:2009/04/01(水) 23:35:56 ID:KeHGU.Mg
リリカルとクロスさせたら、どうでしょうか?
やはり:、幻想殺しが強すぎでしょうか?設定上無理があると思いますか?

765■■■■:2009/04/01(水) 23:36:09 ID:RnTHNWR.
1. 垣根 帝督が活躍する OR 垣根帝督×麦野沈利 SS

2. 彼の二つ名は【鋼】バージョン 原作知識有 垣根帝督 憑依 題目は 【とある科学の未元物質】


SSはどうでしょう?

766■■■■:2009/04/01(水) 23:46:17 ID:jlsjfjA.
>>765
カエレ!!(・∀・)

767■■■■:2009/04/01(水) 23:47:58 ID:xga0F.Wc
>>764
幻想殺しは、SLBだろうが、アルカンシェルだろうが問答無用で打ち消せるけど、
誘導弾の物量には弱いだろうな。
三沢塾の偽・聖歌隊のときのように。

ただ、無印とA'sは禁書がその気になればぜんぜん違う方向に行く可能性があると思う。
禁書の知識なら、死者蘇生が可能だし、あらゆる病や呪いを癒す薬が作れるし……

それに、「世界は魔力素を含む素粒子で構成されている」と計算式を組みなおした一方通行に、
りりなのサイドは対応できないでしょうし……

768■■■■:2009/04/01(水) 23:56:32 ID:KeHGU.Mg
そうなると、禁書目録はロストロギアになってしまうのでしょうか?
そうなると、VS的みたいな感じになってしまうのでしょうか?

769禁書目録・嘘最終巻後日談ーその1ー:2009/04/02(木) 00:16:09 ID:.vth8vdg
最終決戦を制した上条勢力。
魔術、科学の「世界の崩壊」を望まぬ者達の活躍と、覚醒した三人の超能\力者と一人の幻想殺し、三人の聖人と二対の天使によってアレイスター率いる敵を撃破した。
そして、禁書目録は上条当麻に別れを告げる。
「とうま、私はこれから壊れ果てた世界を直す為に、いろいろな所を旅しなきゃならないの」
なら俺も付いて行く、上条がそう言うが、禁書目録は止める。
「とうまは短髪…みことを護るって約束があるでしょ!だから、これでお別れ。…とうまと逢えて楽しかったよ!もう会えないかもしれないけど、とうまはみことと幸せになってくれなきゃ嫌かも!…かおり達が呼んでるからそろそろ行くね!」
「禁書目録……。あぁ、わかった。それじゃあ、運が良かったら一万二千年後にまた会おうぜ!」
飛びきりの笑顔で禁書目録は去っていった。
「インデックス…笑ってたけど辛そうだったわね…」
「美琴…。そう、だな。…それじゃ俺達も行きますか!」
「どこに!?」
「決まってんだろ。美琴の両親に挨拶だよ」
絶対能\力者の一人、御坂美琴の叫び声が木霊した。

「皆さん、それでは宜しいですね?」
「はい、火織」
「もちろんだよ」
「良いのよなー」
その他大勢のアニェーゼ部隊や、天草式のメンバー、女子寮のメンバーが神裂の問いに答える。
「それじゃあかおり、行こ!」
禁書目録はその先頭に立ち、世界を直す長い旅に出た。

「舞夏ー、今帰ったにゃー」
「やっと帰ってきたなー。正直…帰って来ないかと…思ってたん…だぞ…」
「ごめんな…舞夏」
とある学生寮では感動の再開を果たし、
「さてと、絶対能\力者と言えど、修行を怠ってはならねーな!」
またある場所では一人の熱血漢が修行を始め、
「またパシリかよ…」
とあるマンションでは平和に暮らす少女と、それを守る無能\力者が居て、それぞれが勝ち取った平和を楽しもうとしていた。

770禁書目録・嘘最終巻後日談ーその2ー:2009/04/02(木) 00:29:04 ID:.vth8vdg

そして─。
「本当にこの道で合ってンだろうなァ?」
「ミサカが嘘付くわけ無い、ってミサカはミサカは断言してみる!」
絶対能\力者の中でも最強の一方通行と、彼を支え続けた打ち止めが、ある目的地を目指していた。
「確かこっちだったよな」
「ね、ねぇ…本当に行くわけ?」
「ん?あぁ。俺は一秒でも早く美琴と一緒になりたいからな」
「…バ カ」
後に世界を救った英雄として語り継がれる上条当麻と、生涯、彼を支え続ける妻となる御坂美琴もある目的地を目指していた。
「そこだな」
「そこか」
ここで二組の足は止まった。
「あなた方もここに用事ですか…って一方通行!?」
「奇遇ですね…って当麻!」
「あら、打ち止めも一緒ね」
「わーいお姉様!ってミサカはミサカは久しぶりの再開にはしゃいでみる!」
上条当麻と一方通行は驚き、御坂美琴と打ち止めはさも当然のように抱き締めあう。
「えーっと、一方通行もご挨拶的な?」
「そういう当麻もかァ?」
こういう時だけ仲良しな二人。最終決戦で互いに背中を預け合った仲である。
「そ、それじゃあ行くぞ…」
「あ、あァ…」
ピンポーン、とチャイムを鳴らす上条。
程なくして一人の女性が出てきた。
「どちら様ですかーって白い子…確か一方通行

771嘘最終巻後日談ーその2ー2:2009/04/02(木) 00:31:38 ID:.vth8vdg
途中から消えたっぽいから続きから

君に当麻君、それに打ち止めちゃんに美琴ちゃんじゃないの!どうしたの?」
御坂美鈴。上条と一方通行を結び付ける一因の女性だ。
「今日は大切な話があって来ました」
「同じく。重要な用件なンだよ」
「そ、そんなに改まって…美鈴さん困っちゃうな…。と、とりあえず上がって」
いつもとは違う雰囲気の二人に気圧される美鈴。ひとまず家の中に入るように指示する。
「一方通行、第一段階はクリアだな」
「次が難関なンだよな」
家の中に二人は入っていく。
どうやら二人は共同戦線を張るつもりらしい。
「お姉様ー、この二人はいろいろ正反対なのに中身は一緒だったりするよねー、ってミサカはミサカは面白がってみたり」
「そうね。ま、そこが二人の良いとこなのよね」
打ち止めと美琴は、二人の後を追う。

772禁書目録・嘘最終巻後日談ーその3ー:2009/04/02(木) 00:49:13 ID:.vth8vdg
御坂家にお邪魔する上条と一方通行。美琴と打ち止めは実家に帰ってきた。
「さて、何の用だ?上条当麻君に一方通行君。まぁ、そこに座りなさい」
美鈴に案内され、居間にやってきた上条と一方通行は、そこに待ち構\えていた一人の父親ー御坂旅掛のオーラに体が硬直する。旅掛に言われた通り、テーブルを挟んで旅掛の向かい側に正座する二人。
「きょ、今日はお義父さんに話があって来ました」
「同じく。大切な用件があって来ました」
上条の隣には、美琴が。
一方通行の隣には打ち止めが座っている。
「ふむ…君達の意志は本気のようだ。声色を聞けばわかる。だが、君達にお義父さん、等と言われる筋合いはない」
その一言に背中に冷や汗が流れる二人。
「しかし、君達の話を聞かせて貰おう」
旅掛は、いつの間にか美鈴が煎れていたコーヒーを一口飲み、言い放った。
「最初に一方通行君から聞かせて貰おうか」
指名された一方通行は一瞬、少しだけ震えたが、自分の意志を旅掛に伝える。
「お、俺は今日、打ち止めを貰いに来ました!」
「却下だ。どうやら君は敬語と言うものを知らないのかな?そんな奴に打ち止めは任せられない」
次は当麻君、と言われ上条は深呼吸する。隣の一方通行が俯き、涙を溜めたのが見えた。

773その4:2009/04/02(木) 01:05:02 ID:.vth8vdg
意識を集中させて宣言する。
「答えは却下だ。挨拶に来たというのに、なんだ?そのボロボロの服は。挨拶に来るならもっとマシな格好で来るべきだな」
正論を突きつけられ、反論出来ない二人。
「…悪い、一方通行……仇取れなかった…」
「…別に構\わねーよ……」
「用件が済んだなら帰りたまえ」
意気消沈する二人を見て旅掛は帰ることを勧める。
無言で立ち上がり、玄関に向かおうとする二人。
(このまま帰ったらいつまで経っても了承はしないぞ?良いのか?若造共…)
旅掛は二人の背中を見つめ、問い掛ける。
「なぁ、一方通行」
「なんだ当麻」
「俺は諦めが悪いようだ」
「奇遇だなァ。俺もそう考えてたとこだ」
上条と一方通行は旅掛に背中を向けたまま、会話を交わす。
そして─。
「俺は美琴を貰う!」
「俺に打ち止めを寄越せっ!」
振り向き、吠える。
「なっ…当麻…」
「一方通行…」
覇気を取り戻した二人に美琴と打ち止めが驚く。
が、それに驚いたのは二人だけではない。美鈴と旅掛も同じだ。
「何度言っても無駄だ。却下だ」
その答えは予\想通りとも思われる表\情の上条と一方通行。
「そうだと思ったぜ」
「演算無しでもわかるってことだなァ」
満身創痍。まさしくこの言葉が合う二人だった。

774■■■■:2009/04/02(木) 01:17:55 ID:c1tDwrMk
>>763
そこから話が膨らむんだろう

775その5:2009/04/02(木) 01:19:05 ID:.vth8vdg
深呼吸をして意識を高める上条と一方通行。
「俺は何度も打ち止めに救われたァ。そして今日もコイツに救われた…。最初は鬱陶しいと思ったこともあったがよォ、いつの間にか俺は打ち止めが居ねェと寂しくなっちまうんだよ。だから俺から打ち止めを取り上げるんじゃねェ!…それでも却下するってェなら俺は打ち止めをかっさらって行ってやンぞ!」
拳を握り締め、自分の想いを旅掛にぶつける一方通行。
「良くやった一方通行…次は俺の番だッ!俺は美琴を愛してる…。最初から愛していたわけじゃない。だけど!学園都市で過ごして行く中で美琴は俺の掛け替えのない存在になった!これからも美琴と一緒に居たい!それでも却下するなら…その幻想は俺がぶち殺す!」
一方通行に続き、上条が想いをぶつける。
二人は互いに拳と拳をぶつけ合い、行動を賞賛した。美琴と打ち止めは初めてみる想い人の一面に圧倒されていた。
「全く…若いって良いよな」
黙って聞いていた旅掛が動く。
「お前達は本当に娘達を幸せに出来るんだな?」
勿論、と二人は頷く。
「もし幸せに出来なかったら覚悟しておけよ?俺は容赦しないからな。美琴、打ち止め。幸せになるんだぞ」
その言葉を聞いた4人(+話を聞いていた美鈴)は最高の笑顔になった。

776嘘最終巻後日談ーそのfinalー:2009/04/02(木) 01:32:54 ID:.vth8vdg
激闘を終え、御坂家を後にした4人は学園都市まで戻ってきた。
「なぁ一方通行」
「あァン?」
「良かったな、了承貰えて」
「てめェもな、当麻」
二人はどちらともなく右手を差し出し、握手していた。
「ホント、無茶苦茶よね…あの二人」
「でもそんな当麻お義兄さんに惚れたんでしょーってミサカはミサカは悪戯に質問してみるー!」
「なっ…アンタねぇ!…そう言う打ち止めもそこに惚れたのよね」
「ギクッてミサカはミサカは姉妹の遺伝子は怖いって思ってみたりー!」
御坂美琴の体細胞クローンの打ち止め。しかし美琴の妹達である打ち止めだが、一生を共に歩む男性は違った。が、本質は似たようなものだったりするのだが。
「そういえばアンタ、さらっと当麻義兄さんとか言わなかった?」
「だってお姉様の旦那様は義兄になるわけだよ、ってミサカはミサカは当たり前のことを言ってみる」
この一言が、夕日をバックに未だ握手し続ける旦那達に波乱を呼ぶことになるのだが、それはまた別のお話し。


書き下ろしですので誤字脱字があったらごめんなさい。原作スレ見てたら思い浮かんだ、ノリで書いたSS。駄文で申\し訳ございません。

777■■■■:2009/04/02(木) 01:44:04 ID:fIHZCNjI
ホントに誤字脱だらけの上、駄文ですね。
まだSSを書けるレベルじゃないと思う。

778■■■■:2009/04/02(木) 01:46:20 ID:c1tDwrMk
途中で割り込んでしまって申し訳ないです!
本当にすいません!
カミやんと一方さんのこれまた変わった共闘楽しかったです。
しかし御坂は俺の嫁!

はいサーセンです。

779■■■■:2009/04/02(木) 01:48:44 ID:R/Inh.po
俺の一方通行のイメージが崩れていく、、、

780■■■■:2009/04/02(木) 03:21:43 ID:qPXuXUR6
1レスのネタならともかくSSとして書くなら推敲ぐらいしてこい

781■■■■:2009/04/02(木) 07:36:12 ID:KCCSRTqg
>>763
右手が最後に通過するならくぐり終わる瞬間に壊れるから大丈夫じゃね?

782■■■■:2009/04/02(木) 10:40:23 ID:AIXavry.
それだと、右手首だけ残るってことになるんじゃ……

783■■■■:2009/04/02(木) 11:10:00 ID:lyUtmui2
\がところどころ入ってるのは文字化けか?

784■■■■:2009/04/02(木) 12:38:24 ID:KCCSRTqg
>>782
どうしても無理ってことにしたいのかw?

785■■■■:2009/04/02(木) 12:41:03 ID:olFJanpE
クロスなら「上条さんが異世界に行く」である必要はなくて、
上条さんのところに「異世界から別作品のキャラが来る」でもいいのでは?

786■■■■:2009/04/02(木) 12:49:07 ID:KCCSRTqg
たしか2chに、あの作品のキャラが上条さんのベランダに〜ってスレがあったはず

787■■■■:2009/04/02(木) 15:42:06 ID:7hEW9XBc
>769
最後にでてきた絶対能力者って、第6位ですか?
少なくともあの根性さんじゃありませんよね。
あと2対の天使ってどういうこと?
本物?それとも空気ヒロインとアホ毛少女?

788■■■■:2009/04/02(木) 18:35:17 ID:fwAWsCMQ
今一番続きが気になる作品、
『並行世界(リアルワールド)』
はまだでしょうか?

ところで、wikiにつながらないのだが?

789■■■■:2009/04/02(木) 21:10:31 ID:2PVBOEeY
>>787
恐らく、風斬とサーシャでは?

790■■■■:2009/04/02(木) 21:11:41 ID:2PVBOEeY
>>787
恐らく、風斬とサーシャでは?

791sage:2009/04/02(木) 21:27:43 ID:nybsfDNo
最初にクロス発言した愚か者です。ファンタジー云々と言うよりは、学園都市ってのを利用して、学園ものとクロスできるかなぁと。超能力に関しては、“ここ第0学区には学園都市ができる前からあった学校がありその名残か、今でも無能力者の学校なんてものがある”みたいな。でもそうすると禁書らしさがすこし薄れてしまうのが問題で、、、                 てかそれを考えなくても超能力、魔法、錬金術、宗教、ロボ、と幅広いジャンルをそろえたのってすごいクロスさせやすいんですよね。(まだ書き始めていません。)

792■■■■:2009/04/02(木) 21:34:47 ID:CNmOXQoE
書かなくていいからsageと改行ぐらいできるようになってくれ

793■■■■:2009/04/02(木) 23:20:05 ID:fIHZCNjI
頼むから自分雄の書いたイタい文の
イタい解説をしないでくれ、見るほうが恥ずかしい。

794■■■■:2009/04/03(金) 08:20:33 ID:gaUauG/s
ロボットや電脳生命体とかのような、サイバーバンクとなら
リンクできそう。(おそらくそういうのは『異能の力』に入らないだろうからね)
例として挙げるなら、鉄腕アトムとか、コレクターユイとか。
20世紀少年みたいに巨大ロボットとかもでてこないかな。
(アレイスターだったら西暦を終わらせられそうだ)

795■■■■:2009/04/03(金) 11:52:23 ID:J20N8EBM
螺旋力は異能の力に分類されるだろうか?

796■■■■:2009/04/03(金) 14:56:17 ID:18GjUz5E
とある魔術の禁書目録とコード:ブレイカーのクロスオーバーSSどうでしょうか?

797■■■■:2009/04/04(土) 00:28:01 ID:jE/.FiWg
テニヌは異能に(ry

798■■■■:2009/04/04(土) 08:34:06 ID:v5l3Qc5k
>>796
そんな聞いたこともない作品と
クロスオーバーとか言われてもなあ。

799■■■■:2009/04/04(土) 09:37:40 ID:bdndePkk
>>796
うだうだ言ってないで書きたいのを書け

800■■■■:2009/04/04(土) 10:15:27 ID:6iqwSWyc
>797
確かにテニスの王子様は、日本全国学園都市化が進んだ後の世界としか思えないところだらけですね……

801■■■■:2009/04/05(日) 15:08:07 ID:gH/EierY
あずまんが大王+とある魔術の禁書目録だったら

1、こども高校生
子萌「はーい、皆さんの新しいお友達。美浜ちよちゃんですよ。
 ちよちゃんはとっても優秀で、10歳で高校生になったのです。
 皆さん仲良くしましょう。」
ちよ「み・・・美浜ちよです。よろしくお願いします。」
青髪「おーーー!!まさかのダブルロリがーーー!
 ちっくしょうこの学園はロリ対策でもしとるんか。。」
土御門「にゃー。とても高校とは思えんパラダイスですたい。」
上条(危険だ転校生。すぐ別のところへ行け)

2、タイプ
谷崎「はい。私がこの学校へ新しく赴任してきた
 谷崎です。よろしくお願いします。」
子萌「谷崎先生はどんな子が好みなんですかー?」
谷崎「適度にズボラな子かしらね。」
子萌「あー。それ分ります。
 そういう出来の悪い子は教えがいがありますからねー。」
谷崎「違う違う。ある程度宿題忘れてくれたら
 見る必要なくて楽でしょ。」
子萌「あのー。ホントに教師なんですか?」

3、世話好き
子萌「谷崎先生、朝なのですよー。」
谷崎「もうちょっと寝かせてー。」

子萌「谷崎先生、勝手に外にでないでください。」
谷崎「バーゲンにでくるらいいいでしょう。」

子萌「谷崎先生、生徒と嫌いな人の話なんかで盛り上がらないでください!」

子萌「はー。生徒だけでなくて同僚にも手のかかる人がいるのですー。」
黄泉川「どっちが教師じゃん。」

評判よかったら他のキャラも出してみます。

802■■■■:2009/04/05(日) 17:50:53 ID:4ixOxYko
他のキャラが来る?
……吹寄とよみが「三馬鹿が二倍になった」とため息を吐くんだろうか。

803■■■■:2009/04/05(日) 19:16:44 ID:jkFE3nf2
おや、それもありますね。ボンクラーズのこと忘れてました。
とりあえず温めていたネタです。

4、まし
榊「(ジー)・・・」
ミサカ「あなたも猫が好きなのですか?と、ミサカはいつも行っている
 猫のたまり場によってみて見かけた不審人物に声をかけてみます。」
榊「(ソー)」
 ガブ!
榊「!」
ミサカ「噛んでもらえるだけましです。と、寄ってもくれないミサカは気休め
 を言ってみます。」

5、あいさつ
とも「私、滝野智!元気とやる気だけは誰にも負けない暴走高校生!」

吹寄「滝野さん、こんにちは。私は吹寄制理。こっちは姫神秋沙」
とも「うっ。おでことエトセトラ!これはすごい攻撃力!」
吹寄「だれがおでこだ!だれが!」
姫神「・・・はう。」

6、神社
吹寄「姫神さんは実家が神社なのよ(そんな設定なかったらごめんなさい)。」
とも「巫女さん!は!まさか!使う能力も妖怪を退治したり
 変なやつを召喚したり・・・」
よみ「いや、それはないだろ。」
姫神「・・・・(私だってしたいよ)。」

7、雷
とも「いやー学園都市って超能力使えるっていうから
 私のライバルになりそうなやつがいっぱいいるんじゃないかと
 思ってさ。」
よみ「どんなやつだよ。」
とも「怒ると電撃バリバリーって感じの。」
上条「いるぞ。」
とも&よみ「マジ!!?」

804■■■■:2009/04/05(日) 21:11:49 ID:Cz1EZJmM
他にも考えた人は遠慮なく投稿してください。
私よりいいのができるかもしれないし、
大阪ととものネタは私には難しいでいのであまり作れそうにないです。

ただし、投稿者が私以外だとわかるようにコテハンしてくれると
助かります。

805■■■■:2009/04/05(日) 21:58:45 ID:rLkw7R2w
小萌先生の名前すら書けない奴が
何を偉そうに言ってるんだ。

つか、禁書の内容をロクに理解してないの
バレバレじゃねーか。
面白いとか思ってんのか?消えろ。

806■■■■:2009/04/05(日) 23:05:10 ID:fS1syPUc
アニメ化した時点で予想できたことだ
あきらめてスルーしとけ…

807■■■■:2009/04/06(月) 00:47:38 ID:nqfZ1/Ig
連載モノの投下が最近少ないが、職人さんいなくなってないよね?

808■■■■:2009/04/06(月) 02:16:15 ID:hDLoD7G2
原作が急展開だから
ちょっと様子を見ているだけだと思う。

809■■■■:2009/04/06(月) 06:45:26 ID:10QjF3f6
>807
そうですね。もし原作理解していたら、こんな感じになってたでしょうか。

6、吸血殺し
よみ「うわー、姫神さんって巫女装束似合うよねー。」
とも「巫女さん!は!まさか!使う能力も妖怪を退治したり
 変なやつを呼び寄せたり・・・」
よみ「いや、それはないだろ。」
姫神「・・・・・。」

810■■■■:2009/04/06(月) 23:22:56 ID:r.t0K5mI
最近の速さが異常だっただけだろ

811■■■■:2009/04/07(火) 18:58:26 ID:TwIanYk6
>>807そうだと信じたいね

812■■■■:2009/04/08(水) 16:31:20 ID:nPZRfAbc
ここは辛抱強く待つしかないかな。
ちなみに今一番待っているのは『並行世界』。

813■■■■:2009/04/08(水) 19:11:43 ID:doqLMzkM
私は「とある少女の騒動日記」

814卯月:2009/04/08(水) 20:13:39 ID:OWEa7USU
あずまんが+禁書ネタを思いついたんで投稿。

大阪
青髪「春日さん、大阪から来たんやってー。」
春日「いいや、東京の前や。おかげで東京じゃ大阪呼ばれてな。」
青髪「どっちでもいいんやけれど聞きたいことあるんねん。」
春日「なーにー?」
青髪「大阪人ってたこ焼きお昼に食う?」
春日「えっと・・・・・。」

裏切り
春日「たこやき以外にもいろいろ食うでー。お好み焼きとか、きつねうどんとか。」
青髪「へえー。」

昼休み
上条「弁当忘れたから購買でパンでも買うか。」
青髪「カミやん、わい、お好み焼きパン。」
春日「うちはサンドイッチー。」
青髪「裏切り者ー!」
春日「えー!!」

考えてみれば青髪ピアスを女の子と絡めたSSは、これが初めてじゃないか?

815■■■■:2009/04/08(水) 21:26:35 ID:Amtmnmck
青髪ピアスのSSすらみねぇよ

816■■■■:2009/04/08(水) 22:47:20 ID:sHmrTECA
青髪のピアスって呼ぶとなんかワンピースっぽい。

817■■■■:2009/04/08(水) 22:47:57 ID:NsRaRbfM
灰姫に青髪と姫神が会話するシーンがある

818■■■■:2009/04/09(木) 21:17:50 ID:HF035drg
『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』
続き読みたいけど更新終了なのかな?
作者さん継続お願いします。

819■■■■:2009/04/10(金) 03:26:58 ID:8oySddWY
気長に待とうぜ。
俺も期待してる

820HAO:2009/04/10(金) 16:50:09 ID:8KOY/Ftw
どうも、HAOです。
お待たせしました、『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』の続き投下します。

821『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/04/10(金) 16:51:28 ID:8KOY/Ftw
「(……なんでこんな事になってるのかな?)」
自ら言い出した事とはいえ、今更ながら少々後悔気味の美琴さん。
先程の失敗を何とか返上しようと思い、行動に出た結果が現在のこの状況。
料理なんてやった事もないのに。
とはいえ、言ってしまったからには何とかしなければならないのだが、美琴は完全に料理に関してはド素人である。
となると、誰かに救援を求めたいところだが、
「……」
最初に思い浮かんだ人物の顔を思い出すや否や、過去の遺恨(それほど古い話ではないが)を思い出し、腸が煮え繰り返る気分になった。
「(……あいつは……ダメね、絶対に! 何言われるかわかったもんじゃないし……)」
この手の事ならまず間違えなく最も頼りになるであろう人物、メイド見習いの少女・土御門舞夏。
しかし、救援を求めようという気には全くならなかった。
彼女の腕は認める、認めるが頼みたくなかった。
先程の件もあるし、絶対にからかわれるに決まっているから。
そうなると、他に頼りになりそうな人物はと携帯のメモリーを漁って探すのだが、他に適任といえるような人物がいない。
そもそも常盤台中学の人間は美琴と同じように料理なんてした事のないような人ばかりだろう。
まあ、多少の例外はあるかもしれないが。
何かないかなと携帯を弄っていると、不意に最も単純かつ簡単な打開策を閃く。
「(……ん? 待てよ……考えてみれば、誰かに聞く必要なんてないのよね。ネットで料理のレシピを検索すればいいじゃないのよ!)」
学園都市という科学の最先端の地にいながら、ネットの事を忘れるほどテンパってたようだ。
早速携帯の操作すると、ネットへ接続し料理レシピの検索を始める。
表示された数ある項目の中から、お粥と味噌汁のレシピを探し出す。
「……結構あるわねぇ。えっと……あったあった」
お目当てのレシピを見つけると、順に目を通す。
最初はお粥のレシピ、まあレシピというほどのものではないが、全く知らないド素人の美琴には結構重要である。
いくつかの記事に目を通してレシピを確認する中、個人的にちょっと目を引かれる項目が。
「……ふーん、炊飯器で簡単に作れるのね……」
炊飯器でお粥が作れるとは知らなかったのでちょっと感心。
美琴的には土鍋でグツグツ煮て作っているイメージがあったので。
火も使わない事から危険もなく、失敗の可能性も低そうなので、お粥は炊飯器で作る事にした。
お粥の作り方を頭の中に叩き込むと、次は味噌汁のレシピだ。
お粥より遥かにレシピの数が多いが、初心者の美琴は基本的な作り方の書かれているものを探し出し目を通す。
「……なるほどなるほど……大体わかったわ……」
記事を読んで基本的な作り方を頭に叩き込む。
なんとなくだが作り方は理解した。
後はそれを実践してうまくできるかどうかだ。

822『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/04/10(金) 16:52:02 ID:8KOY/Ftw
材料の準備も終え、早速初めての料理開始である。
まず鍋に水を入れて火にかけると、その間にお米を研ぐ。
記憶にある米の研ぎ方を真似て、研いでは水を捨て、研いでは水を捨てを繰り返す。
研ぎ汁の濁りがなくなったのを確認すると、米研ぎをやめて指定分量の水と塩を少々入れて炊飯器にかける。
最後にスイッチを押すと、後は炊飯器が勝手にやってくれるので出来上がりを待つだけだ。
続いて味噌汁の方に移る。
タイミングよくいい具合に鍋が沸騰しているので、粉末のダシの素を入れる。
本当だったら煮干などでダシを採るところだが、上条の家にはないようなので粉末のダシの素で代用する。
「えっと……こんなもの…かな?」
少々自信なさげだが、粉末ダシの素が綺麗に溶けたのを確認すると、続いて味噌を投入する。
漉し器を用意すると、中に味噌を少しずつ入れていきダシ汁に溶いていくと、だんだんと味噌汁らしくなっていく。
「おっ、なんかそれっぽくなってきたわね」
初めての料理が上手く出来ている事に喜びを隠せない美琴。
最初の頃の不安なんて何処へ行ってしまったのか。
目分量で投入した味噌を大体溶き終えると、味見するため少し小皿に取る。
「さてと……味はどんな感じかな?」
初料理の初試食、少し緊張気味に小皿に口をつける。
「……味薄……」
初料理の初試食の味の感想はそんな感じだった。
うまくいってると思っていたので、味が全然薄かったのはちょっぴり残念だった。
「えっと、もう少し味噌を足せばいいのかな?」
味の調整のため少し味噌を足し、再び溶いていく。
「♪〜 ♪〜」
鼻唄混じりに手を動かすその姿は、楽しくて仕方がないという感じだ。
足した味噌を溶き終えると、再び小皿に取り再度味見。
今度はさっきより全然マシになっていた。
しかし、美琴的にはいいと思うのだが、上条的にはどうなのだろうと考えてしまう。
男性は味が濃い物を好むと言うし……。
料理初心者のくせに、細かい事まで考えてしまう。
いや、細かいのは上条に食べさせるからか。
「……こんなもの…かな? ……まあ、あいつ病人だし薄味の方がいいわよね……」
何はともあれ汁はできたので、後は具である。
まあシンプルにネギと油揚げとワカメを入れることにした。
冷蔵庫の中に大した物が入ってなかったというのもあるが、下手な物を入れて失敗するのも嫌なので。
冷蔵庫に入っていたネギや油揚げを、少々危なっかしい包丁捌きで刻み、味噌汁の中に投入する。
残りのワカメも、さっき色々漁った時に乾燥ワカメを発見していたので、それを取り出して放り込んだ。
後は一煮立ちさせて、ついに完成である。
「……よし!」
鍋の中にはちゃんと味噌汁が完成していた。
最後にもう一度味見するのだが、
「うん、美味しい……」
納得のいくものが出来ていた。
後は、お粥の出来上がりを待つだけだが、まだしばらく時間がかかりそうだ。
「……そういえば、あいつ大丈夫かな?」
しばらく料理にかかりきりで上条を一人にしていたので、少し心配になった。
簡単な後片付けを済ませると、様子を見に部屋の方へ戻る事にした。
しかしこの時、美琴は自分が重大なミスを犯している事を知る由もなかった……。

823『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/04/10(金) 16:52:46 ID:8KOY/Ftw
「あ、寝てた?」
「……いや、随分寝たからあんまり眠くないというか寝れねぇ。……もうできたのか?」
「味噌汁はできたわよ。お粥はもうちょっと待って」

ぐぅきゅるるるるぅ……!

再び上条の腹の虫が鳴く。
「……よく鳴るわねぇ……」
「……すんません」
あまりの頻度にさすがの美琴も半ば呆れてきた。
あんまり鳴るので、上条の食事情が心配になってきた。
「今日ちゃんと食べなかったの?」
「食べてなくはないんだが……あんま食べれなかったんだよな……」
本日の食事情は散々だったなぁ、と嫌な今日の出来事を思い出してしまった。
朝はインデックスが……、昼は青髪ピアスと土御門が……。
あまり思い出したくない過去だ。
「えっと……じゃあ果物でも食べる? なんかリンゴとミカンがいっぱいあったみたいだったけど?」
台所にリンゴとミカンのそれぞれ入ったダンボールが置かれていた事を思い出す。
「ああ、あれな……昨日家の両親から大量に送られて来てたんだ……そういえば、俺まだ食ってなかったな……」
昨日は調子が悪くてさっさと寝たので食べなかった事を思い出した。
「そうなの? じゃあ、それ食べる?」
「……そうするか」
「んじゃ、何個か取ってくるわね」
そう言って美琴は台所へ向かい、しばらくするといくつかのリンゴとミカンを持って戻って来た。
「おまたせ」
持ってきたリンゴとミカンをテーブルの上に置きベッドの横に腰を下ろすと、リンゴを一つ手に取り反対の手に包丁を持って皮を剥こうとするのだが……。
「……え−っと、御坂さん?」
「……なに?」
「その持ち方じゃ危ないぞ……」
なんだか非常に危ない手つきで包丁を握ってるようですけど。
包丁はそういう風に持ってはいけません、という持ち方をして、ついでに手がプルプルと震えてます。
料理を無事に作ったようだったので特に気にも留めていなかったのだが、今のこの様子を見てリンゴの皮剥きさせる事にひたすら不安を覚える事となった。
ただでさえ体調が優れないというのに、妙な心労を負わされる事になろうとは。
「うっ……わ、わかってるわよ……! ちょ、ちょっと黙ってて……!」
「ぬぉ!? 包丁をこっちに向けるな! あ、危ないだろうがー!」
「は、話しかけないでよ……! これからリンゴの皮剥くんだから……!」
妙にテンパった美琴が叫んだその時、

スポッ!

「「……あっ!?」」

手にしていた包丁がスッポ抜け、

ザクッ!

上条の顔面ギリギリ真横に突き刺さった。
二人の顔から一瞬にして血の気が引く。
「あ、あ、あ、危ないだろうがー! 殺す気(ゴホンゴホン)……んがっ!?」
危うく包丁の錆になりかけたことに絶叫するが、咽と咳と大声ととにかくいろんな条件が重なって、痛みでのた打ち回るはめになるのだった。
「ふ、不幸…だ……(げほっ! ぐはっ!)」

824『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/04/10(金) 16:53:24 ID:8KOY/Ftw
シャリ……シャリ……

あんな事があったにもかかわらず、美琴はリンゴの皮剥きをやっていた。
美琴曰く、
「べ、別にあれは皮剥きに失敗したわけじゃないんだからいいでしょ!」
との事だった。
まあたしかに皮剥き自体を失敗したわけではないのだが、実際今美琴のやっている事は、皮を剥いているというよりも、皮を削っているという表現の方が正しいような。

スル……

「あ……」
やはり手つきが相当危なっかしいです。
今のところ指を切ったりはしていないが、この様子だといつ切ってもおかしくありません。
下手なりにも一生懸命やってくれているので、いろいろとアドバイス(口出し)したいところだが、下手に声をかけるとまた先程のような事が起こりかねないので口を挟めません。
そんなわけで、上条さんは黙って美琴がリンゴの皮を剥いている様を見ているしかありません。
見ないという手もあるのだが、声や音は聞こえるのでそれだけの方がかえって逆に恐ろしかったりした。

「む、剥けたわよ……!」
どのくらいかかった事だろうか、ようやくリンゴの皮を剥き終えたのだが、リンゴが妙に小ぢんまりとしていた。
皮と一緒に身の方も大分切ってしまったようで、当初ソフトボールくらいの大きさのあったリンゴから残ったのは、ほんのわずかな微々たる量だった。
まあ、結局指とか切らずに済んだんだから良しとすべきか?
まあ、余計な事は口に出さないでおこう。
というか言う気力もない。
上条当麻は高熱にうなされていた病人であって、そんな病人の目の前で、ドキドキハラハラの危険行為(包丁捌き)を見せようものなら、ただでさえ優れない気分が最悪なモノとなるわけで……。
「な、なによ……?」
「……いや、なんでもないけど……とりあえず、ありがとよ。……んじゃ、わりぃけどそれ口の中に放り込んでくれるか?」
と言うと、上条は口をあーんと開ける。
「……はい?」
言われて美琴はキョトンする。
美琴の妙な反応に上条は、「ん? 俺なんか変な事言ったか?」という顔をしている。
「いや、だからそのリンゴ口の中に放り込んでくれよ。俺動けないんだからさ……」
「あ……」
今になって思い出したが上条は動けない。
という事は、つまり、
「(えっ!? 私が食べさせなきゃいけないの!?)」
今更その事実に気付いた。

825『とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編』:2009/04/10(金) 16:54:10 ID:8KOY/Ftw
『はい、あーん♪』
『あーん……あむっ』
『美味しい?』
『ああ、美味しいよ』
『じゃあ、もう一回……はい、あーん♪』
『あーん……』


「……」
「…どうした、御坂?」
「……はっ!?」
上条に呼ばれて我に返る。
少々妄想の世界に飛んでいたようだ、えらく恥ずかしい妄想の世界に。
上条が不思議そうな顔をして美琴の顔を覗き込んでいた。
今顔を見られると正直困る。
つい今しがたまで見ていた妄想を思い出してしまうから。
「(//////)」
これからするのか?
今妄想していた事を、この上条当麻と本当に?
想像しただけで顔が赤くなるのがわかる。
「なんだ? やっぱ、どっか調子悪いのか…?」
「……な、なんでもないわよ……そ、それより…ほら…これ……リンゴ! リンゴ食べるんでしょ! ほ、ほら、く、口開けなさいよ!」
と言ってテンパり気味の美琴は、妙に力の入った様子でリンゴを持ち構え、少々強引にというか無理やり上条の口にリンゴを押し込もうとする。
「ちょ、ちょっとま…んぐっ……もがっ……!」
押し付けられた上条はたまったモンじゃないが、動けない上条には逃げる事もロクな抵抗する事も出来ない。
一応病人なんですけど……。
結局、テンパってしまっている美琴には上条の訴えは届かず、そのまま口の中にねじ込まれるはめになるのであった。(まあ、美琴がリンゴの皮剥きに失敗しているので量そのものは微々たる物なのだが)
そんなわけで、美琴の思い描いていた恥ずかしい妄想とは似て非なる形でリンゴを食べさせる事になってしまった。
美琴が落ち着いたのは、剥いたリンゴを全て上条の口の中にねじ込んだ後だった。
「はぁー……」
無理やりねじ込まれた上条さんは、ようやく解放されて安堵の息を付く。
「(うぅぅ……し、失敗した……)」
いろんな意味で凹み気味の美琴さん。

ぐぅきゅるるるるぅ……!

そんな二人の間に再び鳴り響く上条の腹の虫の声。
「……」
「……」
「…えっと……」
「……御坂、ミカンくれ……」
美琴が何か言う前に、上条はミカンを要求した。
「え? あ、ああ、うん……」
上条に頼まれて素直に頷きミカンを手に取る。
なんとなく、美琴がまたリンゴに手を出しそうな気がしたので先んじてそれを制した。
また目の前で危なっかしい包丁捌きを見せられるのは勘弁して欲しかった。

826HAO:2009/04/10(金) 16:54:58 ID:8KOY/Ftw
随分待たせてすいません。
『超電磁砲』TVアニメ化決定で、テンション上がって色々書く気満々だったのですが、個人的に少々色々ありまして……。
まあ、自分の近況なんてどうでもいいですね。
しばらく投下ペースが遅くなりますが、気長に待ってやってください。
自分の作品を待っていてくれる人がいるというのは嬉しい事ですね。
今月中にあと1回は投下できたらいいな、と希望を口にしてみる。
『酔いどれ騒動』も近日投下できるといいな……。

827■■■■:2009/04/10(金) 17:20:07 ID:Zo8hWMO6

酔いどれも楽しみに待ってるよ

828■■■■:2009/04/10(金) 17:44:17 ID:AopwMiO6
>>826
GJ!
個人的には御坂にドジッ子属性強すぎというか、
上条さん不幸に見えてきたというか…そこがいい。

酔いどれも気長に待つのでよろしゅうぅぅぅ

829■■■■:2009/04/10(金) 18:34:22 ID:Y7C0zYQ2
>>826
超GJ!
ずっと待ってた甲斐があったってもんだ

830■■■■:2009/04/10(金) 20:10:32 ID:NkGhjn4Y
通りすがりのWiki編集人です。WikiのSSを読ませていただき、微力ながら更新のお手伝いをと。

・「風紀の活動日誌」の第三章ログ格納
・当スレ>>769以降、>>820関連までのログ格納
・「とある風紀の活動日誌」、「とあるお嬢の看病奮闘記」、「とある悪魔の真実告知(ビリーブストーリー)」の
 目次更新および情報の追記など

以上の作業を行いましたので、ご報告まで。

831■■■■:2009/04/10(金) 20:21:42 ID:Zo8hWMO6
>>830
GJかつ乙!

832■■■■:2009/04/10(金) 20:38:20 ID:dP7.J6CU
HAOさん、編集人もグッジョ!おつかれ〜

833■■■■:2009/04/10(金) 21:13:11 ID:CCN8IKr6
「俺no三段式テポドン2号でこのss板という名の幻想(妄想)をぶち殺す!!!!」

とあるチェリーのリアルキャンセラー(現実返し)童貞卒業頃連載開始!!!!!!!
(何十年かかるかわかりません。予めご了承ください。)

期待の新人!!!!チェリーボーイ(童貞)!!!!!!

日常の性処理で鍛え上げた右腕とテポドン2号が今、唸りを上げる!!!!!!!!!!

I mean it!!!!!!!!!!!意味わかるかな?(笑)

834■■■■:2009/04/10(金) 22:39:51 ID:rVxnSZOE
無駄な改行鬱陶しい
チラ裏にでも書いとけ

835■■■■:2009/04/10(金) 23:12:28 ID:KhIV72Gk
HAOさんありがとう!
本当に待っていましたよ!
これからも楽しみにしています。

836■■■■:2009/04/11(土) 23:00:25 ID:uJ3SyJXg
とあるサイトでヤンデレ黒子SS見つけたw
バッドエンドありでなかなかだった

837■■■■:2009/04/12(日) 00:20:35 ID:VR.I3HRg
>>836
さぁ、教えたまえ

838■■■■:2009/04/12(日) 01:02:06 ID:vHQ2CO3c
>>836
Googleで「○○○のお陰」でググると幸せかもよ

○○○のヒント、ガッ

839■■■■:2009/04/12(日) 13:38:06 ID:Ih7ch8vI
>>838
読んできた
美琴にヤンデレかと思いきや当麻にヤンデレだったな

840■■■■:2009/04/12(日) 19:01:26 ID:ARhyV1No
>>838/839
見つからないので、サイトの名前教えてください!

841■■■■:2009/04/12(日) 19:13:36 ID:vHQ2CO3c
>>839
あれは予\想外だった

>>840
○○○したらガッすんだよ

842■■■■:2009/04/12(日) 21:05:41 ID:94xzIHto
>>833
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>834
つまらない人間だなwwwwwwwwwww

843■■■■:2009/04/12(日) 21:09:33 ID:94xzIHto
>>840
「ぬるぽのお陰」
○○○したらガッをググったらすぐに出てきた。

844■■■■:2009/04/13(月) 00:01:07 ID:bPgvnrp2
2chやその外部のスレで個人サイトの名前出すなカス
永遠にROMってろ

845■■■■:2009/04/13(月) 00:18:06 ID:Ds6DP.Ag
大体、分からんかったら
普通ググるだろ

846■■■■:2009/04/13(月) 00:37:54 ID:Q1d/ebpo
話題に出した者だが…正直スマンかった

847■■■■:2009/04/13(月) 01:54:15 ID:np3rI5QM
並行世界の作者さんいなくなってないよね?
前回のあとがきから続きはすぐだと思ってたのに…。

848■■■■:2009/04/13(月) 10:52:36 ID:fhY3mEpI
>>843
わざわざマナーとして隠しているのに
わざわざ晒すなんて短慮すぎやしないか?

なんで伏せたのか考えることも無いお子様はこんなとこに来ちゃいけません

849■■■■:2009/04/13(月) 12:58:51 ID:198oqfhs
はまづらさんまた沸きまくってますね

850あれ:2009/04/13(月) 18:11:31 ID:VMleX5Qs
ごめん、ちょっと質問なんだけど

ttp://dancingflower.net/aab/

↑ここみたいにモザイクのない生放送って
他にどこにある?

851■■■■:2009/04/13(月) 21:58:37 ID:itALL.4Q
>>844
ROMるってどういう意味?wwwwwwwwwwwwww

852■■■■:2009/04/13(月) 22:00:25 ID:itALL.4Q
>>849
浜面はいいヤツだぜwwwwwwwwwww

853■■■■:2009/04/13(月) 22:04:59 ID:itALL.4Q
>>848
ごめん俺もう31なのにそんなこともわからんかった..........
ホンマ童貞でゴメンwwwww

854■■■■:2009/04/13(月) 22:09:59 ID:itALL.4Q
みんなに質問するけどこのスレ童貞の人結構いる?
童貞卒業してたらこんなとこ書き込みしないよなwwwwwwwww
31歳で童貞ってやばいかな?みんなどのぐらいで卒業できそう?
っていうか俺達、二次元から卒業できると思う?まずここから卒業してからじゃないとかなりきついよなwwwwwwwww

855■■■■:2009/04/13(月) 22:18:44 ID:itALL.4Q
以前、同僚がうちに遊びに来て禁書がずらっと並んでいるの見てドン引きしていた・・・・・
所詮、俺達は世間一般から見ればただの引きこもりオタだよなorz
でも禁書面白いから読むのやめれねぇわ
やっぱりこういうライトノベルって世間から見たらドン引きされる対象なんかな?
そういう人たちに俺はこう言いたい
「内容を知ったらてめーらも賞賛するはずだ!!!!」













まあ読んだところで
「何これ!?気持ち悪!!!」っていわれるのが落ちだけどなwwwwwwwwwwwwwww

856■■■■:2009/04/13(月) 22:25:54 ID:itALL.4Q
じゃあ俺はそろそろ童貞を卒業するためにこのオタ板を卒業する
今まで支えてくれたスレのみんな・・・・本当にありがとう!!
おれ・・・・・・頑張るよ!!!卒業できていないみんなの分も!!!!
迷惑かけてほんとごめんな
おれ・・・・強くたくましくなるから!!!!!!











                           FIN




P.S お前らそろそろ真剣に友達作るとか就職とか考えた方がいいぞ
   童貞卒業とか難しいことは要求しないからさwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

857■■■■:2009/04/13(月) 22:39:55 ID:itALL.4Q
騙された・・・・・・・
相手よく見たらチ○コ生えてたwwwwwwwwwwww
マジでやられた・・・・・・・新○2丁目なんて行くんじゃなかった・・・・・・・
っということでまた戻ってきました
これからもよろしくなwwwwwwww
なんか悩みごとがあったらおれに話してくれよな
彼女がずっとできないと仲間ができないとか同僚からいじめられるとか就職きまらないとか
なんでも相談に乗るぜ
俺は仲間も彼女もいないからスレのみんなが友達だ
みんなもだいたい俺みたいな感じだろwwwwwwwww
みんなで気持ちを一つにしてがんばろう!!!!!!!!

ところで禁書のことについて1つ思うねんけど明らかにメインの男性一同はロリ好きだよなwwwwww
お前らも禁書にはまったってことはロリ好きかwwwwwwwwwwwwwww
もしそうだったら・・・・・・・・・マジお前ら救われねーなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

858■■■■:2009/04/13(月) 23:54:17 ID:tcOSdcQk
・・・・・えーっと、
釣り、だよね? よし!スルーするぜ

859■■■■:2009/04/14(火) 00:26:24 ID:wTR3oRHE
sage入れような

860■■■■:2009/04/14(火) 00:27:01 ID:Jez6z/d.
以後、いつものSSスレ

861■■■■:2009/04/14(火) 00:57:17 ID:sxJeNy2s
アニメ化するとこんなんが沸くのか
超電磁砲が確定してて本編二期もおそらくやるだろうから最低でも後二回もこんなのがあるのか

862■■■■:2009/04/14(火) 09:57:34 ID:d0TtZhvA
「不幸だ…」
朝から雲一つない青空だったので久しぶりに布団を干して気分良く家を出た上条であったが
「まさかこんな大雨になるなんて」
買い物の帰り、絶賛雨宿り中である
「傘を買うか濡れて帰るか…」
晩飯の材料やどこぞの暴食シスターの非常食なんかを大量に買い込んだばっかりなので無駄な出費はしたくないけど
と考えていると
「こんなところで何をしているのですか とミサカは偶然の出会いに喜びつつあなたに尋ねます」
レベル5の電撃使いと同じ顔で頭にゴーグルをつけた少女が傘を差してたっていた
「御坂妹?」
「はい。それでどうしたのですかとミサカは再び尋ねます」
「いやそれが傘持ってくるの忘れちゃって」
と事情を話すと
「それなら一緒に帰りませんかとミサカはお姉様や他のシスターズに差を付けるチャンスだと不敵な笑みを浮かべつつ提案します」
「本当か!助かったぜ」
かくして御坂妹と上条は一緒に帰ることになった
「不幸中の幸い…って
少しくっつき過ぎじゃないか?」
御坂妹は上条を傘に入れるなり腕を絡めてきたのだ
「なるべく小さくなった方が雨に濡れません、とミサカは自らの正当性を強く主張します」
確かに一つの傘に入るのだから濡れないようにするならば体が近くなるのはしょうがない
「いや、それはそうだけど‥」
「そんなにミサカと腕を組むのはいやですか?とミサカは目に涙を浮かべながら上目遣いで尋ねます」
(うっ!それは反則だろう…)
見事にツボを突かれてしまった上条さんである
「べ、別に嫌じゃないけどさ
その、む、胸が…」
「当ててるんですとミサカはさらに押しつけながら強気な発言をしてみます」
(なっ‥!なんですとー!)
結局そのまま顔を真っ赤にしながら家まで帰ったのであるが
2人の様子を大勢の知り合いに見られていて翌日大騒ぎになったのは言うまでもない

863■■■■:2009/04/14(火) 10:08:43 ID:d0TtZhvA
>>862
SSは初めて書いたので文章はへたくそですけど
生暖かい目で見ていただけたらなと思います
読んでくれた方はありがとうございました

864■■■■:2009/04/14(火) 16:23:25 ID:wTR3oRHE
ま た 誘 い 受 け か

865ゆすら:2009/04/14(火) 20:06:05 ID:IVlOw5tg
絶対領域観測!
ttp://gogochat.biz

ニーハイVSガーター
ttp://from-lady.com

866■■■■:2009/04/14(火) 21:10:17 ID:6tq56Mv.
>>864
だがそれがいい。

867■■■■:2009/04/15(水) 00:15:35 ID:jgZA14xI
よくねーよ

868■■■■:2009/04/15(水) 01:06:34 ID:foMMoapE
SSスレなので、素直にSSを楽しもう

869■■■■:2009/04/15(水) 23:00:09 ID:jQlG5MNQ
普通におもしろかったよ
続きがみたいくらいに・・・

870■■■■:2009/04/15(水) 23:16:30 ID:eU6RsupU
今は無き風牙亭にあった禁書の短編ここに勝手に投稿したら怒られますかね?

871■■■■:2009/04/16(木) 00:01:28 ID:bxiYaaFA
>870
大丈夫・・なのでは?
書いた本人の了承さえあれば

872■■■■:2009/04/16(木) 00:46:58 ID:x0UDvWII
勝手にはアウトだろ

873■■■■:2009/04/16(木) 22:09:41 ID:kpmQK7hU
許可取ればおk

874■■■■:2009/04/17(金) 00:51:18 ID:2Ds9V0PU
風牙亭がもう無いのでどこに連絡とっていいのやら・・・・。
ちなみにタイトルは
とある不幸とお嬢のファーストキス
です。

上条当麻と御坂美琴があるドラマの主役をやるお話。

875■■■■:2009/04/17(金) 09:16:08 ID:5PPBM6Tc
他人の管理する不特定多数が利用する場所でなんでそんなトラブル招きかねない事したがるの?
馬鹿なの?

どうしても転載したいのなら、作者さんの許可取ってから
自分でサイト開いてそこに載っけなさい。

876■■■■:2009/04/17(金) 11:38:45 ID:HoSJzxYE
というか転載厨死ね。

877■■■■:2009/04/17(金) 20:17:25 ID:2Ds9V0PU
荒れるねぇ・・・・・・

878■■■■:2009/04/17(金) 23:54:35 ID:jGSkOwzQ
SS読みたいな

879■■■■:2009/04/18(土) 00:16:09 ID:ojmwugKU
>>877
原因作った奴が何言ってんだよwwwwww

880■■■■:2009/04/19(日) 23:47:51 ID:8/eF6qs.
職人さん…リアルで忙しいんかな

881HAO:2009/04/20(月) 18:13:06 ID:uaJfLmHI
どうも、HAOです。
『とあるお嬢の酔いどれ騒動』投下します。

*注意
このお話は、美琴が酔っ払ってキャラが壊れ気味、というか上条さんにラブラブだだ甘えなので、『こんなの美琴じゃねぇ―!』という人はスルーしてください。

882『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/04/20(月) 18:14:53 ID:uaJfLmHI
そんなわけで、酔っ払いの美琴さんはえらく上条さんの事が気に入ってるようで、離れてくれません。
ベンチに座ってからもピッタリ横にくっ付き、ガッチリと腕を取られてて離す事もできない状態です。
まあ、当然美琴の胸が上条の腕に押し付けられてる状態になっているわけで、上条さん的には天国と地獄です。
しかし、離れないだけならまだしも、この酔っ払いは何かにつけてキスしようとしてきます。
なんとかそれを阻止しようとするのだが、どんなに頑張っても最終的にはキスされてしまう。
また、キス以外にもいろいろやってきます……。

「はむ〜♪」
「ぬぉっ!? み、耳ー! 耳朶噛むなー!」
上条さんの耳朶を軽く甘噛みする美琴さん。
「えーっ、じゃあ〜♪」

ペロ〜♪

「ひぐっ!? な、舐めるのもダメです……」
「にゃははは〜♪ とうみゃのはんにょうおもしりょ〜い♪ もっとしゅる〜♪」
「ちょ、ちょ、待て、待て待て! やめてー! あ、そ、そこ、く、首筋……首筋やめてー……!」

やってる事がだだ甘バカップルです。
こんな果てしなく恥ずかしい事を、白昼堂々青空の下おもいっきりやってます。
「(何か方法はないのか!? この酔っぱらいをどうにかする方法は!?)」
この状況を打破するには、やはり美琴の酔いを醒まさなければならないのだが、打開策が思い浮かばない。
「(右手でどうにかなってくれたりしねぇかな……)」
困った時の『幻想殺し』。
『幻想殺し』で酔いを消せないかなと、試しに美琴の頭に右手を当ててみたりしたのだが、

ポスッ……

「うにゅ?」
「……」
まるで効果はないようだ。(まあ当然か)
それどころか、
「とうみゃ〜♪ 頭なでなでしてくれるにょ〜♪」
と勘違いをされて、期待の眼差しを向けられる事になった。
「なでなでして、にゃでにゃでしてよ〜♪」
「いや、あの、その……これはだな……」
『違うんだよ』と言いたいのだが、そんな小動物チックな目で見つめられるとダメです。
そんな目で見ないでください、やらざるを得なくなるじゃありませんか。
結局上条さんは折れるのだった。

わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ……

「ふにゃー……」
どう表現したものか、とりあえず喜んではもらえているようです。
心地いいのか、脱力して上条さんの膝の上に頭を乗せると、膝の上の子猫状態でごろごろにゃーにゃーしてます。
「もっと〜♪ もっと、にゃでにゃでして〜♪ ふにゃー……」
「あー、はいはい……」
頭をなでなでしながら、いつまでこんなことが続くのだろうと考えていた。
しかし、これはもしかしたらチャンスなのではとも思った。
頭を撫でられている美琴は幸せそうに上条の膝の上で脱力して眠りそうなので、このまま眠ってくれればこの状況を打破できるのではないかと。
だが、上条の不幸がそんな簡単に終わってくれるはずがなかった……。

883『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/04/20(月) 18:17:05 ID:uaJfLmHI
「ん? あれ、カミやんやないか?」
「おーい、カミやん、何してるぜい?」
今、最も会いたくなかった人物上位に位置する野郎の声が聞こえてきた。
なでなでしていた手がピタリと止まると、ギギギギギっとロボットのように声のした方に顔を向ける。
上条の背後から少し離れたところに二人の男の姿、とある高校の1年7組のクラスの三バカ(デルタフォース)の二人、土御門元春と青髪ピアス(本名不明)だ。
まずい、まずいです、ピンチ、ピンチです!
よりにもよってこんな状況であの二人と出くわすとは。
彼らのいる位置からは美琴の姿が見えていないようだが、こちらに近付いて来たらバレます。
「(やばい! こんなところあいつらに見られたら……!)」
考えただけでも恐ろしいです。
なんとかこの場をやり過ごさなければ……!
「(……しかし、どうする!?)」
あの二人がこのままこちらに来る事なくどこかへ行ってくれる事がベストだが、そんな都合のいい展開は期待できないだろう。
少しずつこちらに歩を進めてくる。
「……とうみゃ?」
上条の手が止まったので、美琴が上条の膝の上に頭を乗せたまま顔を見上げつつ声をかけるが、いつものようにスルーされる。
上条は余所見したまま固まっていた。
まあ、現在上条さんは二人に気付かれないようにする事で頭がいっぱいだったのだから、美琴の声に答えるだけの余裕がないのも仕方がないのだが、この状況下では何にも優先して美琴に気を配るべきだっただろう。
今の美琴はいつもの彼女以上に危険なのだから。
「……とうみゃ」
膝枕された状態から手を伸ばし、美琴の手が上条の頬に触れる。
「……へっ?」
頬を触れられた事でようやく美琴が呼んでいた事に気付いた上条だったが、次の瞬間一気に美琴に引き寄せられ、

チュッ〜♪

膝枕していた美琴にキスされるのだった。
「ん……」
「んん……!?」
「んん……ちゅば……ん……れろ……」
「ん……んん……!? ぷはぁっ……!?」
また強引に上条は唇を離すが、今度のキスはえらく強烈だったらしく、顔が前にも増して赤い。
離した唇と唇の間を涎の糸がつーっと伸びていた。
「んふふふふ、とうみゃのあじがしゅる〜♪」
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……な、なんつーキスをしやがりますか!?」
「うにゅ? でぃーぷきすってやつ? ちたとちたをきゃらましぇる……」
「説明せんでいいー!」
律儀に説明しようとする美琴をおもいっきり静止する。
「だって、とうみゃがむししゅるんだもん〜♪ いちゃじゅらくらいしたくにゃるもん〜♪」
「え、あ、う、うん……そ、その…それは悪かった。ちょっと考え事……」
と言いかけて、今の状況を思い出す。
その瞬間、背後から発せられる凄まじいまでの殺気に身を震わせ、背筋が凍りつきそうなほどゾクっとする凄まじいまでの悪寒を感じた。

884『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/04/20(月) 18:17:40 ID:uaJfLmHI
「「カミやん……」」
悪寒の原因の主はこの二人、土御門と青髪ピアス。
当然、上条さんと美琴のキスの現場はこの二人に見られてたわけで……。
「……カミやん、遺言もしくは辞世の句はありますか? 一応聞いてやるでぇ……」
「カミやん……短い付き合いやったけど、いろいろ楽しかったぜい……」
怖くて後ろを振り向けませんが、どうやら二人は殺る気満々のようです。
殺意の濃度がいつものふざけ合いと比べて、明らかに段違いです。
これはもう少しでも行動を間違えるとデッドエンド直行、慎重に言葉を選ばなくては上条さんの生命はありません。
「いや、まあ、その……ちょっと落ち着こうよ……」
「カミやん、それが最後の言葉でええのんか?」
「それじゃあカミやん……さらばだぜい!」
弁明の余地は残されていなかったようだ。
「えー!? ちょ、ちょっと待てー! 弁明の余地なし!? なしですか!? もう上条さんにはデッドエンド直行の道しか残されていないのですかー!? ちょ、マジですか!?」
「いくぜい! 青ピー!」
「了解やー!」
「「死にさらせ―!!!」」
もはや問答無用、上条さん生命の危機!
かと思われたが、

「うるちゃい」

ビリビリガッシャーン!

美琴さんが一言、そう言い放った瞬間全てが終わった。
上条に向かって制裁を課そうとした二人は、美琴の発した電撃の餌食となった。
「にゃ、にゃぁ……ガクッ」
「こ、こういうのはカミやんのポジション……ガクッ」
まさに瞬殺、二人は一瞬にして黒焦げにされました。
流石はレベル5の超能力者、酔っ払ってもその実力に陰りはない。
上条は最強の矛であり盾ともなる存在を手に入れた(?)。
「……えっと……」
「とうみゃ、とうみゃ〜♪ うるちゃいのやっちゅけたよ〜♪ ほめてほめて〜♪」
この状況に戸惑っている上条さんとは裏腹に、美琴さんはまた頭をなでなでして欲しいのか、上条に抱きつき頭を突き出して来る。
美琴に助けられたので何もしてやらないわけにもいかず、まあキスしてと言われるよりは遥かにマシと考え、上条は求められるままに頭を撫でてやった。

わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ……

「ふにゃー……」
相変わらず訳のわからん反応だが、とりあえず喜んでいるのはたしかだ。
「とうみゃ〜♪」
「……ん?」
「だいちゅき〜♪」

チュッ〜♪

頭なでなでしてやっても、結局またキスされるのだった。

885『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/04/20(月) 18:18:10 ID:uaJfLmHI
「なんやこのいちゃいちゃ空間はー! こんな光景を目の前で見せ付けられて黙っとけるかー!!!」
「男の……男の…男の嫉妬の執念ー、甘く見るんじゃないぜいー!!!」
今し方瞬殺された二人が、ガバっと再び立ち上がった。
電撃のダメージなどまるで無いかの如くスピーディに。
まあ、立ったと同時に激しくよろけている。
やっぱりダメージはあるようだ。
しかし、あの状態から立ち上がるとは、モテない男の執念恐るべし。
とはいえ、本当に大丈夫か?
「ふっふっふ……お、オレたちを…甘く見ちゃいかんぜい……」
「まだや……まだ終われへんのやー!」
なんかそれなりにかっこよさげな事を口にしてはいるが、彼らが立ち上がる理由は単なる嫉妬なので……。

「もー、うるさいー!」

ドガガガガッシャーン!!!

まだ二人のそれなりにかっこよさげなセリフの途中だったのだが、再び美琴の電撃炸裂。
「ちょ…ちょっと……まだ……喋ってる……途中…なんやけど……(がくっ)」
「こ…この仕打ちは……酷過ぎるにゃ……(がくっ)」
また二人は黒焦げとなってその場に倒れる。
「あー……」
「とうみゃ、とうみゃ〜♪ またうるちゃいのやっちゅけたよ〜♪ またにゃでにゃでして〜♪ にゃでにゃでして〜♪」
上条に抱きつき無邪気になでなでを要求してくる美琴。
土御門と青髪ピアスは再び上条に制裁を加えようと立ち上がったわけなので、迎撃してくれた事は感謝すべきなのだろうが、頭を撫でてやるべきなのか正直悩む。
悩むのだが、今は美琴の機嫌を損ねるのはあまりに危険なわけで、結局頭を撫でてやるのだった。

わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ……

「ふにゃー……」
相変わらずの訳のわからん反応をした後、
「とうみゃ〜♪ だいちゅき〜♪」

チュッ〜♪

またキスされるのだった。
まあ、またこうなるのだろうなとは予想していた。
だから頭をなでなでするべきか悩んでいた。
そしてもう一つ、
「ええかげんにせいー……!!! まだ見せ付けるかー!!!」
「嫌がらせか!? 嫌がらせやな!!!このバカップルがー!!!」
こうなるのではないかとも、なんとなく予想していた。
例によって土御門と青髪ピアスが復活、再び立ち上がった。
「(……なんだろうな……なんでこう…嫌な予想に限って…こんなに当たるんだろうな……不幸だ……)」

886『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/04/20(月) 18:18:45 ID:uaJfLmHI
上条さんが不幸を呪っている間に、ゾンビの如く復活した二人は再び上条に襲い掛かろうとするのだが、
「もー、しちゅこいー!」

ドガガガガッシャーン!!!

美琴の電撃が三度炸裂し、結局瞬殺され二人は地面に倒れ付す。
何かこのまま、

美琴が上条になでなで要求→上条さんなでなでしてやる→美琴喜ぶ→お礼にキスする→土御門&青髪ピアス復活!→いちゃいちゃすんなー!と再び襲撃→美琴が二人を瞬殺!→美琴が上条になでなで要求(最初に戻る)

を永遠に繰り返し、どちらかが力尽きるまで無限ループしそうである。
と思われたが、終幕は意外に近いかもしれない。
あまりの二人のしつこさに美琴は相当ご立腹のようで、美琴の周りはバチバチと激しく帯電している。
「み、みこと……?」
そんな美琴の姿を見た上条さんは心底心配です。
案の定、倒れている二人に追い討ちをかけようと、電撃をぶっ放そうと構える。
「うーん……どのくりゃいにょいりょくをぶちゅけれびゃにどとたちあぎゃってこにゃいかな?」
美琴はもう二人の息の根を止める気満々、今までに無いくらいの電撃を放とうとしています。
「いやいやいや、だめだめ! だめだぞ、美琴! 何もそこまでしなくても……!」
それを見た上条さんは慌てて静止します。
右手でバチバチしている美琴に触れると、纏っていた電撃がキャンセルされ、電撃の追い討ちを未然に阻止。
さすがに追い討ちというか、これ以上の攻撃はマズイのではないかと。
下手したら本当に止めになりかねない。
「だって、とうみゃ〜……」
止められて少し不服そうな美琴。
「こいちゅらわたちたちのじゃまびゃかりしゅるし……わたちはとうみゃともっちょいっぴゃいきちゅときゃいりょいりょちたいのに……」
上条ともっといちゃつきたい美琴としては、どうもラブラブ(?)空間に割り込んでくる二人が許せないらしい。
「……あー、うーん……えっと…だな……」
返答に困るが、とりあえず危険発言はやめて欲しかった。
何故なら、
「くぉらぁー、カミやんー!!!」
「と、常盤台中学のお嬢様相手に、いろいろって何する気やー!!!」
それはこいつらに復活の呪文という効果をもたらすから。
しつこく四度目の復活を果たす土御門&青髪ピアス。
上条さんは、「ああ、またかよ……」という表情で頭を抱え、そして美琴は四度目の復活にとうとう堪忍袋の緒がキレたようで、

「いいきゃげんにちろー!!!!!」

大絶叫と共に、これでもかというほどの強力な電撃を二人に叩き込もうと、その手を振りかざそうとしたが、

パシッ!

振り下ろされる前に、上条が右手で握って阻止した。
「とうみゃ?」
「とりあえず……ここは逃げる!!!」
と言って上条は美琴の手を引くと、その場を一目散に逃げ出した。
電撃が来ると思い一瞬身構えていた土御門と青髪ピアスだったが、突然の二人の逃走に一瞬ポカンとしてしまう。
しかしすぐに我に返り二人の後を追おうとしたが、さすがに美琴から受けたダメージが大きかったのか追う事が出来なかった。
「カ…カミ…やん……!」
「こ、このままじゃ……このままじゃ…終わらんぜい……!」
ある意味二人は上条に救われたと言ってもいい状況、感謝してもいいくらいなのだが、それ以上に嫉妬の想いの方が強いようだ。

887『とあるお嬢の酔いどれ騒動』:2009/04/20(月) 18:19:24 ID:uaJfLmHI
というわけで土御門と青髪ピアスから逃亡した上条さん&美琴さん。
逃走を決めた理由として、あのままあの場にいたら本当に無限ループになりかねないと思ったのと、土御門と青髪ピアスの生命の危険を感じた事も理由の一つなのだが、それとは別の理由がもう一つ。
美琴&土御門と青髪ピアスは気付いていなかったが、あの現場を見ている人影があったのだ。
あれだけ派手に騒いでいたので、騒ぎを聞きつけた人が顔を覗かせたのだろう。
ただ野次馬ならまだいい(よくはないが)が、あれがもし警備員(アンチスキル)やら風紀委員(ジャッジメント)だったり、そうでないにしても警備員や風紀委員に通報しようものなら面倒な事になる。
上条さんとしてもあまり人目に付きたくない状況なので逃走を決めたわけである。
「とうみゃ〜♪」
この状況はあまり人目に晒したくない、特に知り合いには……。
「(さっきあそこにいたのって、知り合いとかじゃないよな……?)」
少々気になったが、今となっては確認のしようがない。
あの場にいたのが知り合いでない事を願うばかりだ。

で、その現場を見ていた目撃者と言うのは……。
「ねぇ、初春……今の…御坂さん…だったよね……?」
「えーっと……ちょっと遠目だったから、よくわからなかったですけど……」
初春飾利と佐天涙子。
上条の知り合いではないが、おもいっきり美琴の知り合いだったりした。
しかも、初春は風紀委員だったりする。
「やっぱり御坂さんだって! 常盤台中学の制服着てたし、あれだけ電撃ビリビリやってたんだから! 絶対間違いないよ!」
「…そ…そうなの…かな……?」
佐天はかなり興奮気味で、初春はその勢いに圧倒される。
佐天が興奮するのも仕方のない事だろう。
何故なら、
「あの一緒にいた人は御坂さんの彼氏? 彼氏かな? 初春どう思う?」
恋話に興味深々だからだ。
しかも、ただ恋話ではない。
知り合い、しかもただの知り合いなんてものではなく、お嬢様で名門常盤台中学に通うほどのエリート、そしてこの学園都市で七人しかいないLv5の一人にして第三位の実力者、『超電磁砲』の異名を持つあの御坂美琴である。
御坂美琴の恋話なんて、これはもう興味ありまくりだ。
「彼氏……なんですかね……?」
「絶対間違いないって! だってさあ、ほら…その……キ、キスとかしてたじゃない……」
「あ、あー……う、うん…そ、そうですね……」
思い出して二人揃って顔を赤くする。
自分の事ではないとはいえ、やっぱりこういう話題は恥ずかしいものだ。
「……ねぇ、後つけてみない? まだそんなに遠くに行ってないと思うし」
「ええっー!?」
「初春も気になるでしょ?」
「そ、そりゃ気になりますけど……」
「じゃあ決まり! 善は急げだ! レッツゴー!」
「ああー、ちょっと佐天さん……!」
佐天は初春の手を強引に引くと、二人が走っていった方へと足を向けた。

888HAO:2009/04/20(月) 18:20:11 ID:uaJfLmHI
というわけで、最初の遭遇者第一号は土御門&青髪ピアスコンビということになりました。
まあ最初に遭遇させるとしたら、やっぱりこいつらかなと思ったわけで……。
土御門と青髪ピアスが再登場しそうな感じで退場してますが、再登場するかどうかは不明です。
どこまでやるか書いている本人がわからない状態なので……。
さて、次は誰と遭遇させようかな……。
初春と佐天が登場してますけど、次がこいつらとは限らない……。

889■■■■:2009/04/20(月) 18:40:02 ID:/VVr/O22
最高だよ…あんた本当に最高だよ…

890■■■■:2009/04/20(月) 18:54:48 ID:m.dqkq8Y
>>888
超GJ!
あんた最高だぜ!!

891■■■■:2009/04/20(月) 18:58:45 ID:3cPpuBcE
ふにゃあああああああああああああああああああああああ
ぐっじょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぶうううう

892■■■■:2009/04/20(月) 20:45:47 ID:BSN4alEA
ぐっはぁぁぁぁ!!!!
激しく悶えさせてもらいました!!!!
ヤバイ、この美琴はやば過ぎる!!!!!

そして御坂母と遭遇とか期待してみたり。

893■■■■:2009/04/20(月) 23:43:11 ID:VcMVplVI
待ってましたー! GGGGGGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!

個人的には御坂妹との争奪戦希望なんだけど、
この調子だと黒子・神裂以外は瞬殺する勢いですが、大丈夫かなぁ?

まぁ、上条さんが苦労すればいいだけなので、いけいけどんどん。

894■■■■:2009/04/21(火) 00:02:23 ID:17AXdCV.
最高です!!!
このために生きてます・・・自分・・

895■■■■:2009/04/21(火) 07:24:54 ID:nuwBezv2
GJ!
にやにやと笑いが止まらない。

896■■■■:2009/04/21(火) 22:25:02 ID:ZISW1weg
GJ!!!! すばらしいな!

897830:2009/04/22(水) 00:41:25 ID:L8PvdaSg
Wiki編集してる人です。
SS自作スレまとめ@Wikiのトップを更新しました。見難かったらご指摘を。
本当は過疎の間にごそごそやるつもりだったのですが・・・>>888さん GJです。

ここで更新時に迷ったので、ご意見を頂きたく。
現在、「長編まとめ」と「短編まとめ」にわかれているWikiですが、
「長編」の基準はどれくらいがいいでしょうか。

現在、10レス分以上くらいを消費する作品を「長編」と仮設定して更新したので、、
これまで見たことのない作品名が一覧に出ているかと思います。
本当はWikiの1ページにすべて収まる分量であれば、短編扱いでもよいのかも、という迷いが……

上記基準の他に、1レス消費の作品を「小ネタ」、2〜9レス消費の作品を「短編」とした場合、
過去ログには長編が21本(連載中含む)、短編が71本、小ネタが76本ほどあるようです。

特にご意見がなければ、こちらの試行錯誤で編集していこうかと思います。
よろしくお願いします。

898■■■■:2009/04/22(水) 22:23:16 ID:gHgzeQY2
>>897
編集乙です。
小ネタ系も編集するとは、GJ!
長編と短編の基準ですが、とりあえずそれでいいのではないかと思います。

899645:2009/04/22(水) 22:55:29 ID:xfR/FJtk
過疎って離れていた間に大きく進んだような…進んでない?
雑談率高かったし、そうでもないのか。

>>897 編集人さん
いちおう。
私が編集していた時の基準は「本編完結までの投稿回数」でした。
だから長期に渡る「灰姫遊戯」や「並行世界」は長編、
20レス使っていても「カナミン12話」は短編に置いていたわけです。
3回(前・中・後編)くらいならまだ短編に持ってけるんではないでしょうか
 小ネタ:1〜3レス
 短編:5,6レス〜投稿3回(序破急)
 長編:投稿4回以上
原作を含め、小説って「章1つ=短編1つ」くらいかな、と思っているんだ。

質問。
短編の「撤収」と「残」の基準はいかなる点にあるのでしょう?

900830:2009/04/22(水) 23:43:20 ID:IufSn2uw
>>898
ご意見ありがとうございます。

>>899
「本編完結までの投稿回数」ですか。なるほど。
確かにそれを使うと、線引きとしてはやりやすいかもですね。

> 短編の「撤収」と「残」の基準
メモ書きばれてるっ
「撤収」か「残」かは、使用レス数が5以下であるかで判断してました。
逆に5レス以上10レス未満の作品を、追加でリストに載せようと思っていたのです。
撤収する作品は、短編・小ネタ集のページへ送り込むつもりでした。

ただ、投稿回数を基準として採用した場合にはまた変わってくるので、そのメモ書きも再修正する必要がありそうです。

901■■■■:2009/04/23(木) 08:20:57 ID:cbwyM6TM
これってSS書くときいきなり書き始めてもいいんですかね?

902■■■■:2009/04/23(木) 08:54:45 ID:3b3qGzW2
なるべく最初に投下宣言をした方がいいと思われる。
また、投下が終了したのなら終了宣言もあった方がいい。
あと、読み手を選ぶような作品(キャラが激しく変わっていたり、読み手に不快感を与えるような展開など)は、>>881とかみたいな感じで注意書きを入れた方がいい。

903830:2009/04/23(木) 17:57:32 ID:66p86.NQ
wikiのトップページを更新をしました。
これで見やすく&便利になっていれば幸いです……。

wikiに「wiki編集者詰め所」なるものをつくりましたので、よろしければご利用ください。
では、そろそろwikiについて書きすぎの予感がするので潜ります。

職人さんたちの投稿をwktkしながら待っています。

904■■■■:2009/04/23(木) 19:41:40 ID:cbwyM6TM
902 わかりました。コメントありがとうございます。

905■■■■:2009/04/24(金) 04:40:51 ID:uGC1rCEY
どうも、初参加させてもらいます。
テーマは『完全能力者(レベル7)』で書いていこうと思います。
とりあえず序章だけ載せるさせてもらいますね。
まぁ序章だと本編キャラは一切でませんが・・・
とりあえず最初の説明みたいな感じと思っていただければいいと思います。

注意するところは特にありません。キャラも本編と同じようにやります。

906『完全能力者(レベル7)』:2009/04/24(金) 04:45:57 ID:uGC1rCEY
科学の街であるこの学園都市ではありとあらゆる研究が行われている。
時にはその危険性から闇の中にてひっそりと進行する研究も少なくない。
最近では『一方通行(アクセラレータ)』と呼ばれる『超能力者(レベル5)』の『絶対能力者(レベル6)』への進化。
この研究はまだ見ぬ『絶対能力者(レベル6)』を人間の手で作り上げるというものであった。
当然そういった『不可能に近い研究』には多大なる犠牲が必要となった。その犠牲となったのか『妹達(シスターズ)』である。
『妹達(シスターズ)』とは学園都市に7人しかいない現時点では最強の能力者『超能力者(レベル5)』の中の一人である
『超電磁砲(レールガン)』御坂美琴の体細胞から作り出されたクローンである。
『絶対能力者(レベル6)』への進化にはこの『妹達(シスターズ)』とよばれるクローン体を2万人殺害する必要があるという
研究結果が出たために研究者達はすぐにこれを実践した。
しかし結論からいうと、この研究は失敗した。ある『邪魔者(イレギュラー)』が介入してきたために・・・。
その『邪魔者(イレギュラー)』は無謀にも学園都市に7人しかいない『超能力者(レベル5)』の中でも最強と言われていた
『一方通行(アクセラレータ)』に戦いを挑んだのだ。『邪魔者(イレギュラー)』とされる少年は学園都市の能力検定では
『無能力者(レベル0)』という能力者の中でも最弱の部類に入るものだった。ようするに一般人となんら変わりないということである。
だれしも『一方通行(アクセラレータ)』の敗北など考えもしなかった。当然のことだ。
核ミサイルの直撃を受けてもその能力によって傷一つ付かないというのに『無能力者(レベル0)』である少年が勝てるはずがない。
だが蓋を開けてみるとまったく逆の結果になっていた。『一方通行(アクセラレータ)』が敗北した。
この研究は絶対条件としてまず『一方通行(アクセラレータ)』がこの学園都市で最強でならなければならない。
しかしその条件はこの一件によって無残にも崩れ去った。最強の能力者が最弱の能力者・・・いや能力者ですらない者に負けたのである。
当然この研究は中止となった。前提条件が崩れた時点で研究など無意味だからだ。
この少年がどうやって『一方通行(アクセラレータ)』と倒したのかは不明だが、もうそんなことはどうでもいい事だ。
結果的に負けたことには変わらない。これが『絶対能力者(レベル6)』に関する研究の詳細である。

以上


「・・・まさかこの研究が失敗するとはな。」
すべての文書と見終えてそう呟く。
「まぁ私としては失敗してくれて助かっているがね。くっく。」
男は特徴的な笑い方でそう吐き捨てると急に背後の扉が開いた。

キィィ〜バタン

「・・・・・」
「・・・・・」
入ってきた者とその場にいた者はなぜか揃って黙り込んでしまう。しかしいよいよ沈黙に耐えられなくなったのか一人が口を開いた。
「おい、なぜ黙ってる。ふざけてるのか?」
「へ?あ、いや〜ただなんとなくね〜。たまには静かにしてみようかな〜ってさ。」
「いい心構えだなフォーゼ。普段からお前は五月蝿くてしょうがない。」
「まぁね〜あたしだって成長するんだよ〜。」
『フォーゼ』と呼ばれる者はそう答えた。喋り方からすると幼い少女のようだが外見はその喋り方からはまったく想像できない姿だった。
驚くことに老人の姿をしていたのである。年齢は80〜90くらいで白髪交じり。しわがれた声で話していた。
男は振り返ってこう言う。
「・・・お前はまた別の姿になって。私ならともかく他の者が見たら確実につまみ出されるぞ。」
男は半分呆れながらそう言い放つ。だが当の本人は
「まぁまぁいいじゃん!人生たまには息抜きも必要だって!」
「いや・・・まったく納得いかないんだが。とりあえず老人の声で女の子みたいな喋り方はやめてくれないか?」
確かに気分がいいものではない。
「おーけーおーけー。ほい!」
そういうとフォーゼの体は一瞬ブレたかと思うとすでに少女の姿になっていた。
「これでおkでしょ?」
どうだと言わんばかりに胸を張る。
「別に威張ることではないのだがな・・・。それにしても相変わらず便利な能力だ。」
「でしょ〜?欲しいって言ってもあげないからね!」
そう言いフォーゼは胸の前で腕をクロスさせてガードする。
「いや、そんなこと一言も言ってないが・・・。」
こいつと話すと疲れると言わんばかりに溜め息を付く。
「冗談に決まってんでしょ〜?それよりなんか用事があったから呼びつけたんじゃないの?」
「ああ、そのとおりだ。例の研究を進め始めるぞ。」
「!?」
フォーゼは驚いた。いやそれよりも喜びの方が強かったのかもしれない。

907『完全能力者(レベル7)』:2009/04/24(金) 04:46:54 ID:uGC1rCEY
「ついにやるのね。楽しみ〜♪」
ランラン♪とまるで子供が新しいおもちゃを買ってもらったときのように飛び跳ねて喜ぶ。
「それにはお前の能力が大いに役に立つ。手伝ってくれるな?」
「もっっちろん!!」
「くっく。そう言ってもらえて嬉しいよ。」
「で?まずなにすればいいの?」
フォーゼは待ち切れないとばかりに早口で聞いてくる。
「まぁそう焦るな。確実にかつ迅速にことを進めていこうじゃないか。」
男はそう言いながらなにやらパソコンを操作し始めた。そして大スクリーンに先ほどの『絶対能力者(レベル6)』に関する
説明が映し出された。
「この研究は知っているな?」
パソコンを操作しながらそう尋ねる。
「さすがのあたしだってこれくらい知ってるわよ。なんか学園都市最強の能力者がただの一般人に負けたらしいじゃない。」
知ってて当然でしょ?という感じでフォーゼは答える。
「まぁ簡単に言ってしまうとそういうことだな。だがこれには謎がある。」
謎?とフォーゼが聞き返すと男はさらにこう続けた。
「この詳細を見たら一番に気づくことだ。一体『一方通行(アクセラレータ)』にただの一般人がどうやって勝ったのだ?」
ああ!と今気づいたかのようにフォーゼが叫ぶ。
「お前・・・。本当に気づいてなかったのか。」
「テヘ♪」
とかわいらしくフォーゼは自分の頭を小突いたが男はそれを無視し続けた。
「つまりこの『邪魔者(イレギュラー)』と書かれている少年は『一方通行(アクセラレータ)』をも退ける何かを
持っていたということだ。」
「なるほどね〜。で、それとあたしたちの研究になんの関係が?」
さっぱり意味がわからないといった感じで尋ねる。
「くっく。『一方通行(アクセラレータ)』の能力は最強のものだ。それは私も認める。」
男がそう言うとフォーゼの顔が少し陰る。だが男は気づいてないようだった。
「このあらゆるベクトルを変えて相手の攻撃を無効化する相手に対抗するにはどうすればいい?簡単なことだ。」
そして男は少し息を吸い今までとは大きめの声でこう言う。
「その能力を相殺するか無効化すればいい。そうすれば『一方通行(アクセラレータ)』にも攻撃は通る。」
「!? じゃ、じゃあもしかして・・・。」
「おそらくその『邪魔者(イレギュラー)』という少年は『相手の力を無効化、もしくは相殺する能力』を持っていることになる。」
「それって今あたしたちが一番欲しい力じゃない!」
「ああ、正直確証はないが調べてみる価値は十分にある。」
「なるほどね〜。ようするにあたしはその少年について調べてくればいいのね。」
「そのとおりだ。お前の能力を使えば情報収集など簡単なものだろう?」
「まっかせない!!」
どん!と思い切り自分の胸を叩く。だが少し強すぎたためかフォーゼは咳き込んでしまった。
「げほ、げほ・・・。あたしにま、まかせなさい〜・・・。」
「・・・はぁ、少し心配だがしょうがない。」
とまたもや呆れ気味に言う。
「まぁまぁ気にせずに!それで、なんか今わかってる情報とかはあるわけ?」
フォーゼは少し顔を赤くして誤魔化しながら問いかける。
「ああ、そうだったな。とりあえずこの研究資料によると御坂美琴という人物が関わってるらしい。」
そう言いながら画面の『妹達(シスターズ)』に関する部分と指差す。
「ああ、あの『超電磁砲』ね。この学園都市ではちょっとした有名人よね〜。」
少し気に食わないといった感じでそう答える。
「そうだ。とりあえずその御坂美琴という人物に聞くのが一番早いだろう。確か常盤台中学の生徒だったな。」
美琴は学園都市に7人しかいない『超能力者(レベル5)』という存在であって知らない者はなかなかいない。
当然常盤台のエースだということも知っててなんら不思議はない。
「おーけーおーけー。じゃあちゃっちゃと行ってきま〜す。」
まるで遠足に行くみたいな軽いノリで答える。
「おいおい。あまり油断するじゃないぞ?相手は第3位の『超能力者(レベル5)』なんだからな。」
「ふふーん。あたしの能力の前じゃどんなやつも無力よ。あんただって分かってんでしょ?」
自信満々にフォーゼは答える。
「くっく、確かにそうだな。私もお前だけは敵に回したくはないよ。」
それはお世辞でもなく素直な意見だった。フォーゼの能力はそれほど恐ろしいものなのだ。
「んじゃあ。行って来ま〜す。」
「ああ、頼んだぞ。」
手をこれでもかというほど振りながらフォーゼは部屋をあとにした。

908■■■■:2009/04/24(金) 04:49:36 ID:uGC1rCEY
最初はこんな感じでこれから本編キャラ出していきます。
見ての通りすべて妄想なんで多少矛盾が出てもスルーでお願いします・・・。
ではありがとうございました。

909■■■■:2009/04/24(金) 18:04:51 ID:CQX8XMsg
『完全能力(レベル7)』と『絶対能力(レベル6)』は別物という認識でおk?

910■■■■:2009/04/24(金) 21:35:55 ID:uGC1rCEY
>>909 完全能力者出させてもらった者です。
    別物というよりかは絶対能力者の別の呼び名と考えてもらっていいと思います。
    いろんな説明などは多少考えてあるのでこれから書いていこうと思いますので
    よろしくお願いします。

911■■■■:2009/04/25(土) 01:02:32 ID:T3v6dia2
なんつーか、
文才がないってのもある意味一つの才能だよね。
何、この凄まじいまでのつまらなさ。

見てるだけで不愉快になるから、
もう書き込まないでくれるとありがたい。

912■■■■:2009/04/25(土) 01:19:25 ID:PzAmNJTk
>>911

そんなこと言うなって!!ひどすぎるぞ!!!!
俺だったらレベル『7』の時点で飛ばしているしな!

作者さん、頑張ってください!
あまりにもひどい書き込みがあったので、読み返してみましたが、
俺が思っていたように

とにかくウザくて、気持ち悪くて、読むに堪えないって言うか吐きそうだよね、コイツ、いや、とにかく俺は
もうぜっっっっっっっっったいによま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

級の酷さはなく、せいぜい

    ウザくて、気持ち悪くて、読むに堪えない          よね、コイツ、いや、とにかく俺は
もう             よま                 ん!

ぐらいだったから。安心して!!!

913■■■■:2009/04/25(土) 01:43:57 ID:xpQ2fgxk
まだプロローグっぽいので何とも言えませんが、期待してます。

914■■■■:2009/04/25(土) 04:10:11 ID:PzAmNJTk
まだプロローグっぽいので何とも言えませんが、期待してます。

915sage:2009/04/25(土) 12:28:56 ID:c5FsubgQ
なんか最近毒舌の人が異様に多い様な気が・・・。

916■■■■:2009/04/25(土) 13:10:37 ID:mdQradg2
>>915
何その名前欄w

毒舌吐くだけで、どこが悪いかアドバイスしない人達だから

確かに俺もレベル7には引いたけどな!

「〜〜。」ってやられると、萎える

917■■■■:2009/04/25(土) 14:07:34 ID:gqeVH2kw
とりあえずさ
「」の中に。はいらんよ。

918■■■■:2009/04/25(土) 14:13:27 ID:7zVrIEvU
>>910
レベル7という文字をタイトルとして持ってくる辺り、今後の展開をどうするのか興味が尽きない。
頑張って続きを書いてください。

919Kk:2009/04/25(土) 18:23:41 ID:kJDUUg4g
>>908 
 楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
 自分も文才がないのでアドバイスなどはできませんが、
 もしよろしければ続きを書いていただけるとうれしいです。

920■■■■:2009/04/25(土) 20:03:04 ID:6hDUZMrM
コテつけんなカス

921NI:2009/04/25(土) 21:33:34 ID:NYDQJRT6
フォーゼって名前メタモルフォーゼから取ったなんて言わないよね
まぁ楽しみに待ってます

922NI:2009/04/25(土) 21:35:48 ID:NYDQJRT6
フォーゼって名前メタモルフォーゼから取ったなんて言わないよね
まぁ楽しみに待ってます

923NI:2009/04/25(土) 21:36:21 ID:NYDQJRT6
フォーゼって名前メタモルフォーゼから取ったなんて言わないよね
まぁ楽しみに待ってます

924■■■■:2009/04/25(土) 22:49:30 ID:UaWdUgJM
またはまづらさん湧いてますね。

925■■■■:2009/04/25(土) 23:44:57 ID:WVFXF.no
GW中に連載モノの投下が欲しいところ
職人さん待ってます

926■■■■:2009/04/26(日) 00:24:22 ID:ai7mKU/E
つまらん文章にはホント容赦ないな…

まあ以前、心底つまらんのに
自己満足を終えるまで投下やめなかった
空気読めないバカがいたからなあ。

927■■■■:2009/04/26(日) 11:19:19 ID:XMA53ngY
>>917
自分も書くときは「〜。」とは書かない主義だが、
それは書く人の好みのレベルの話であって
やってはいけないということでもなかったと思う。

928■■■■:2009/04/26(日) 12:01:07 ID:Ujp2G.mM
みんな、仲良くしよー―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

929■■■■:2009/04/26(日) 18:57:17 ID:RLC1U/oY
投下する前にtxtか何かで保存して
2,3日経って読み返してから投下すればいい。
冷静になって読み返すと結構自分でも修正ができたりする。
ついでにぶつ切れでの投下もなくなって一石二鳥だ。

930コテハン:2009/04/26(日) 20:52:37 ID:GcIL.3JU
ここのスレって自分は満足にss書けない癖に他人が投稿したのを見て散々けなしてどこが悪いのか具体的に言えないんだなwwwww
せめて傍観者なりに自分の置かれている身をわきまえて発言したらどうだ?

931コテハン:2009/04/26(日) 20:53:56 ID:GcIL.3JU
929はいいアドバイスだと思う

932コテハン:2009/04/26(日) 20:57:52 ID:GcIL.3JU


933コテハン:2009/04/26(日) 20:58:04 ID:GcIL.3JU


934コテハン:2009/04/26(日) 20:59:01 ID:GcIL.3JU


935コテハン:2009/04/26(日) 20:59:14 ID:GcIL.3JU


936コテハン:2009/04/26(日) 20:59:25 ID:GcIL.3JU


937コテハン:2009/04/26(日) 20:59:40 ID:GcIL.3JU


938コテハン:2009/04/26(日) 20:59:53 ID:GcIL.3JU


939コテハン:2009/04/26(日) 21:00:06 ID:GcIL.3JU


940コテハン:2009/04/26(日) 21:00:19 ID:GcIL.3JU


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970コテハン:2009/04/26(日) 21:07:00 ID:GcIL.3JU


971コテハン:2009/04/26(日) 21:07:15 ID:GcIL.3JU
はまつらです

972コテハン:2009/04/26(日) 21:07:28 ID:GcIL.3JU


973コテハン:2009/04/26(日) 21:07:38 ID:GcIL.3JU


974コテハン:2009/04/26(日) 21:07:49 ID:GcIL.3JU


975コテハン:2009/04/26(日) 21:08:09 ID:GcIL.3JU


976コテハン:2009/04/26(日) 21:08:28 ID:GcIL.3JU


977コテハン:2009/04/26(日) 21:08:39 ID:GcIL.3JU


978コテハン:2009/04/26(日) 21:08:50 ID:GcIL.3JU


979コテハン:2009/04/26(日) 21:09:07 ID:GcIL.3JU


980コテハン:2009/04/26(日) 21:09:44 ID:GcIL.3JU


981コテハン:2009/04/26(日) 21:09:55 ID:GcIL.3JU


982コテハン:2009/04/26(日) 21:10:07 ID:GcIL.3JU


983コテハン:2009/04/26(日) 21:10:17 ID:GcIL.3JU


984コテハン:2009/04/26(日) 21:10:30 ID:GcIL.3JU


985■■■■:2009/04/26(日) 21:10:40 ID:lWOH65/2
残りレス30っすか。

986コテハン:2009/04/26(日) 21:10:43 ID:GcIL.3JU


987コテハン:2009/04/26(日) 21:10:57 ID:GcIL.3JU


988コテハン:2009/04/26(日) 21:11:48 ID:GcIL.3JU
>>985
こんな荒れたスレはさっさとかえるべきです

989コテハン:2009/04/26(日) 21:12:03 ID:GcIL.3JU


990コテハン:2009/04/26(日) 21:12:15 ID:GcIL.3JU


991コテハン:2009/04/26(日) 21:12:28 ID:GcIL.3JU


992コテハン:2009/04/26(日) 21:12:38 ID:GcIL.3JU


993コテハン:2009/04/26(日) 21:12:51 ID:GcIL.3JU


994コテハン:2009/04/26(日) 21:13:04 ID:GcIL.3JU
yy

995コテハン:2009/04/26(日) 21:13:20 ID:GcIL.3JU
zz

996コテハン:2009/04/26(日) 21:13:31 ID:GcIL.3JU


997コテハン:2009/04/26(日) 21:13:41 ID:GcIL.3JU


998コテハン:2009/04/26(日) 21:13:53 ID:GcIL.3JU


999コテハン:2009/04/26(日) 21:14:06 ID:GcIL.3JU


1000コテハン:2009/04/26(日) 21:14:32 ID:GcIL.3JU
次のスレでは仲良くしましょう

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