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フィールドオプション
1 名前: ゆう 投稿日: 2003/05/17(土) 16:28
プレミアのフィールドオプションに「常にインターレースを解除」と「ちらつき削除」というものがありますが、これは基本的にどう違うのでしょうか?「ちらつき削除」をチェックした場合、プレビューインジケーターにレンダリングが必要なオレンジ色の表示が出ますが、「常にインターレースを解除」をチェックした場合はこれが出ないのでその効果をテレビモニターで観ることができないのですが。もちろん、同時に別のエフェクトを加えてやればプレビューインジケーターにも表示が出てレンダンリング完了後にインターレースが解除されたという確認もできるようになりますが。また、この二つの効果は普通にテレビモニターで観たとき、すぐ肉眼でわかるようななにか違いはあるのでしょうか?

2 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/05/18(日) 01:15
 違いはあります。
 「インターレースを解除」は、インター・レースのビデオ素材をプログレッシブ化します。60iだと30pになります。ただし、プレミアのインターレース解除の手順は、片方のフィールドを捨てて、残ったもう片方のフィールドを上下に引き延ばして1フレームとします。そのため垂直方向の解像感は半分になりますし、片方のフィールドにしか写ってなかったような微細なディティールが、動くと明滅してちらつきます。
 「ちらつき削除」は、フィールドをどちらも捨てず、互いにぼかして重ねたようにしてプログレッシブ化します。同じく解像感は半分になりますが、シャープな字幕の縁とかの1ピクセルのエッジやディティールが画面上でチラチラしなくなります。ただし、2フィールドを合成してしまってるので、シャッタースピードが1/30相当になるためブラーが激しくなり、動く被写体や、キャメラをパンした時などが、過度に不鮮明になりやすいです。
 あちらを立てればこちらが立たずといったところでしょうか。
 理想はプログレッシブ素材が欲しい時は、プログレッシブキャメラで撮影する事なんですが、それが叶わない場合の、間に合わせ処理です。

 同じ機能のプラグインですと、RE:VisionEffects社のフィールドキットというプラグインが、プレミアやアフターエフェクト単体よりもずっと綺麗なインターレース解除を行ってくれます。それでもプログレッシブキャメラで撮った画質にはさすがに敵いません。

3 名前: ゆう 投稿日: 2003/05/18(日) 09:47
なるほど、そうだったんですか。わたしはVX-2000で撮影してプレミア6.5で編集というのを最近始めたばかりなのですが、撮影時にシャッタースピード30分の1で撮るつもりが、誤っていくつかのカットを60分の1で撮ってしまい、編集時にそのままつないでしまってはさすがに違和感があるので、それを軽減する手段として「インターレースを解除」か「ちらつき削除」を使おうとして、どっちがどうなのかちょっと疑問に思ったもので、このような質問をさせていただきました。

4 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/05/18(日) 13:35
 普通のNTSCのビデオはシャッタースピードは1/60がノーマルです。NTSCという規格はインター・レース(飛び越し走査)方式で1秒間に30フレーム(正確には29.97)フレームの撮影します。インター・レースですので1フレームを2フィールドで構成しますので、1秒間に60フィールドの撮影をします。従って、通常はシャッタースピードは1/60がノーマルになります。この1秒間に60枚もの動きがあり事が、ビデオの臨場感のある生々しい描写力を生みます。
 1/30で撮ると、フィールドの方は1枚あたり1/60秒しか表示されないわけですから、1/30=2/60と、2フィールド分、同じ画像が表示され、動きは毎秒30枚になります。擬似的なプログレッシブ状態ですが、片方のフィールドを引き延ばしているので画質的には丁度プレミアの「インターレース解除」と似た程度に落ちますが、動きのブラーに関してはシャッタースピードが1/30ですので「ちらつき削除」と似た感じになります。
 シャッタースピード1/30は少々長めでブレが目立つ画になります。大きなテレビで見ると少し早くキャメラがパンすると何が写ってるか分からないくらいブレが尾を引き画が甘くなり、キャメラが止まったとたんに画がシャープに戻るので、非常に違和感がでます。

 ちなみにフィルムで撮影されている劇場映画は毎秒24フレームのプログレッシブで、シャッタースピードは1/48かそれ以上早くするが標準です。(テレシネ前提のCMは毎秒30フレームで撮る事も多い)インター・レースのビデオより動きの分解能が低く、それ故に余計な生々しさが押さえられ、それでいてシャッタースピードは1/48と適度に動きを捕らえる時間の切り取り量で、虚構を表現するのに適したメディアです。
 ビデオでフィルムの動きを再現するにはプログレッシブ対応のキャメラで毎秒24フレーム・シャッタースピード1/48以上か、それに近い毎秒30フレーム・シャッタースピード1/60以上にします。
 VX2000にもプログレッシブ機能はあるのですが毎秒15フレームと少なすぎて、通常の撮影には向きません。通常は毎秒15連射のモータードライブ的な用途で使用されます。

5 名前: ゆう 投稿日: 2003/05/19(月) 21:02
ご説明ありがとうございます。大変、参考になりました。たしかにVX-2000のプログレッシブ機能で撮影した映像は、あまりにもカクカクしすぎてる感じでわたしも使う気にはなれません。今後もVX-2000を使うあいだは、シャッタースピード30分の1で撮影しようと思います。以前、わたしの友人が60分の1で撮影して、プレミアの「インターレース解除」で処理した映像を見せてくれたのですが、やはり全カットをレンダリングしなくてはいけないという手間を考えると、別に最初から30分の1で撮っちゃえばいいかなって思ってたもので。たしかに細かいことを気にしだしたら、いろいろと違和感を感じることもあるのでしょうけど、でもまぁ、わたし個人としては30分の1で撮影した映像もべつにキライじゃないし。

6 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/05/20(火) 00:19
 納得されて使われてる分には問題ないと思います。
 ただ、前述の通り1/30で撮ると画質が低下するのとブラーが大きくなる事から、編集時のモニターでは分からなくても、大きめのテレビや大きなスクリーン、特に前列の席では影響が大きく出ますので、いざ上映会で予想外の見え方をする事もあるので注意して下さい。
 同じく前述の、比較的きれいにインターレースを解除するプラグインFieldsKitは、この種のプラグインとしては価格が安いのと、無料のデモ版が配布されているので、参考までに試してみると良いかもしれません。
 http://www.revisionfx.com/

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