■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■
無許可の「効果音」CDについて
- 1 名前: モモ 投稿日: 2003/04/03(木) 05:57
- 私の創作友達のある自主映画監督が、
著作権フリーのものではない、
つまり、市販の無許可の「効果音」CDから
5個(5編)ぐらい使ってしまったそうであります。
勿論、これって違法であることは判っていたのでしょうけれど、
あまり特徴のないとても短い瞬間効果音だったので
使用してしまったそうであります(彼、いわく)。
そこで、質問なのですが・・・、
皆様はこのようなケースはおありでしょうか?
また、このようなケースをしてしまった時、
バレて訴えらた実例はあるんでしょうか?
但し、ここでいう≪実例≫とは、あくまでも≪瞬間効果音≫です。
いかにも出何処(発売元)がハッキリ判りそうな
某誰かが書いた、3・4分程度の某曲ではありません。
1・2秒程度の≪瞬間効果音≫であります。
『シャキン!』とか、『ズドーン!』とか、
『カンカンカン!』とか、まあ・・・このような類いです。
PFF入選の作品を観ていて、この効果音は・・・?、
確か…著作権フリーではない≪あのCD≫からのような気が・・・、
と、いう場合が以前からよくみうけられます。
無許可で、こりゃあドサクサまぎれだな・・・というような。
しかし、曲じゃない分、自らでも作れそうな音にも聞こえます。
このような素朴な疑問を抱いている方は、
世の中には、多々いらっしゃるんじゃないでしょうか?
ただ、このようなマヌケな質問は結構しづらいだけでしょう。
このような行為をするにしても、しないにしても、
なぜなら、誰が考えても立派な違法犯罪だと判るからです。
まあ…それ以前に個人のモラルの問題なのでしょうけれど。
そこで、皆様のぶっちゃけ話をお聞きしたいのです。
どうぞ、何卒と宜しくお願い致します。
- 2 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/04/03(木) 06:56
- 楽曲の場合は、無許可で使ってるとお忍びで上映会に調査に来たJASRACの人に怒られる事があるそうです。
効果音の場合、私は実例は聞いた事ありません。ちょっと聞いただけでは特定しにくいというのもあるし、訴訟の手間と徴収できる金額が見合わないというような背景もあると思います。
ただ、聞く人が聞けば、まず確実に出所は分かります。同じ音ですから。物理的な証拠としても波形を照らし合わせれば確実ですし、例えエフェクトをかけても、どういうエフェクトをかけたかが分かれば結局は同じ事です。
昔は著作権に関してルーズな時代もあって、新しいメディアや市場に法整備が追いついてなかった時期もありましたが、コピー品質が上がってきた時代、家庭用ビデオの登場から、メディアのデジタル化とパソコンによるデジタルコピーが発達した現代に至る約20年――特にここ10年くらい前あたりからやっと、著作権に関する意識が一般にもゆっくりですが広まり始め、現在に至ります。
別に昔は意識が低かったからやっても良かったというわけでありません。それ以上に、今は昔のような何も無い時代ではなく、これだけ著作権フリーの素材が反乱していて、音響機材も昔の業務用以上の機材をアマチュアが手にできる時代であるだけに、無理に盗用しなくとも他に選択肢がいくらでもあるはずなんです。その上であえて無許可使用というのは、特に違法コピーに関する犯罪が問題視されてる今だけに、非常に悪質な感じがします。
ぶっちゃけた話、自分が著作物を作ろうというのに、他人の著作権を無視するというのは、作品が完成しても決して気持ちが良いものじゃないです。
私個人としては、できる事なら全て自分達で作って、たとえ権利がクリアーされていても他人が作った素材集なんか使わずに済ませたいくらいです。それでもどうしても個人では撮れない素材というのもあるので、大なり小なりフリー素材を使わざるを得ないのですが。
- 3 名前: モモ 投稿日: 2003/04/03(木) 11:00
- > 楽曲の場合は、無許可で使ってるとお忍びで上映会に調査に来た
JASRACの人に怒られる事があるそうです。
効果音の場合、私は実例は聞いた事ありません。
ちょっと聞いただけでは特定しにくいというのもあるし、
訴訟の手間と徴収できる金額が見合わないというような背景もあると思います。
なるほど・・・そんなもんなんですね。
ちなみに、≪徴収できる金額≫とは、どれくらいなんでしょう?
- 4 名前: TK 投稿日: 2003/04/03(木) 16:06
- 突然失礼します。都内で選曲・音響効果の仕事をしているものです。常に著作権と隣り合わせの仕事をしています。
楽曲に関しては市販物はかなりシビアです。とてつもない金額が発生する場合があるので要注意です。ただ、前記された方の言うように効果音に関しては
これといった実例はあまり聞いたことはありません。でもその効果音CDの製作に携わった者にはすぐわかります。
私も仕事でそういった市販効果音CDの製作にからんだことがあり、自主制作映画の上映会やマイナーなCMでその効果音が使われているのを何度か確認したことがあります。
大抵の場合はだまって見過ごします。証拠の裏が取りづらいのと前期されたように起訴しても採算が合わないのが主な理由です。
ただ、大手レコード出版社が出してるものはちょっと要注意です。製作に意外な有名人が携わってたりする場合があり、その人が騒ぎ立てる場合があります。
宣伝するわけではないのですが私自身も自主映画をやってるのでよく知人の映画を音楽面や効果音面で手伝ったことや仕事として作業したこともあります。
何かあればご相談ください。
- 5 名前: モモ 投稿日: 2003/04/03(木) 19:10
- 〜〜訴訟の行方について〜〜
≪楽曲≫に関しては、
メロディーラインが判りやすいが故に、
尺的に長モノになるが故に、
とてつもない金額が発生する場合があるのでしょうか?
翻り、≪効果音≫に関しては、
サウンドラインが判別しにくいが故に、
使用しても尺的に短いが故に、
起訴しても採算が合わない程度の賠償金なのでしょうか?
まさか、被害者の努力の量に比例するって訳でもないでしょうし。
それとも、使っているTIMEによるのでありましょうか?
また、およそ一体具体的にどれくらいの金額なんでしょうか?
今・・・何だか、このような法的な質問をしていると、
みのもんたの某番組に投稿しているような気がしてきました(笑)。
さすれば、【ジャッジ】を!
- 6 名前: どんぱちの小原です 投稿日: 2003/04/03(木) 20:37
- 責めてるんじゃないよ!
ただの好奇心での質問でも、金額を公の誰にでも見えるネットで公開してしまうと、中には「それぐらいなら良いや!」と犯罪を誘発する恐れがあります。
同時に、それはこの掲示板を管理している人にも「犯罪を誘発するような書き込みを許していた、放置していた」と責めを負う場合もあります。
自主監督同士が集まって、酒飲み話で数々のオノレの犯罪歴を披露すること(笑え!)はありますので、なるべく上映会などに顔を出して、人相の悪そうな監督に勇気を出して話て見るというのが良いのではないでしょうか?
で、なきゃメールだね。
- 7 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/04/03(木) 23:03
- 賠償金額の大小じゃなく、ダメなものはダメですよ。
それは素朴な疑問でも何でもないです。抜け道探してるようなもんですから。
前述した通り、映画を撮ると言うのは著作物を作るという事。著作物を作る人間として、他人の著作権を蔑ろにするのは決して褒められた事ではありません。
ちなみに楽曲はJASRACが管理してる場合は規定の料金がありますが、効果音やJASRACが管理してない楽曲になると、下手すると賠償額は言い値になりかねません。オリジナルが外国の物の場合はとんでもない額になる事もあり得ます。訴訟になって裁判負けると、裁判にかかった費用も取られますので膨大な金額になります。
唯一許されてるのは個人的なコピー。個人的に家族や友達と視聴する作品であれば、何の音や曲をどんな風に使っても構いません。その延長として、制作の過程に作中に一端ガイドとして既製音源を参考用に入れておいて、それを参考に著作権をクリアーした音を作ったり探したりする手がかりにするという手順もあります。
ウチのチームで作られた学生時代の古い作品も、昔はわけも分からず入れてしまってた既製曲や効果音も、近年のソフト化を機会に著作権フリーの曲や、本職の音響効果さんに昔使った音とそっくりの音を作ってもらったりして、順次入れ替えを行ってます。
もう昔のような、おおらかな時代じゃないんですよ。今後インターネットの通信速度も上がり、映像作品の違法コピーすら簡単に流れるようになり、自主映画ですらその被害に対処を迫られる日がこないと限りません。
そうした時に、我々制作者側自身が著作権に対する意識が低かったら、その問題に対して何も言えなくなりますよ。
- 8 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2003/05/20(火) 17:14
- >本職の音響効果さんに昔使った音とそっくりの音を作ってもらったりして、
それって、著作権に違反しません?
- 9 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/05/20(火) 22:29
- しません。
制作された音素材そのものは著作物なんで勝手には使えませんが、それに似た音を作る分には関係ありません。
例えば、「ヘリの音」に似たヘリの音を作れば誰が作っても似たようなヘリの音になるわけで、そもそも「ヘリの音」自体が現実にあるもので独自の創作物ではないので「ヘリの音」そのものに著作権や商標を取る事自体ができません。
別に自分で「ヘリの音の素材」を作る分には、誰かが「俺の作ったヘリの音と似てるぞ」と怒ったりする事はないです。
- 10 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2003/05/21(水) 08:05
- その理屈で言えば、「ヘリの写真」に似せて、ヘリの絵を書いても著作権を侵害しないことになりますけど (・_・?)
ニュアンスの問題ですが、結果的に似てしまうのと意図的に似せて作るのでは、クリエイターとしての姿勢に差があると思うのですが。
- 11 名前: PIPOD 投稿日: 2003/05/21(水) 08:36
- 著作権って難しいな〜。
とにかく良い作品が溢れる時代が来ることを望みます。
著作著作ばっか言ってるとアホみたいでやってられなくなるけど。
まー各自が表現したいことを表現すれば問題なし!
- 12 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/05/21(水) 11:06
- まぁ、それを言うと例え版権フリーであってもアリモノを流用した段階で姿勢が低いって事になりますけどね。もちろんオリジナリティーが高いものの方が大変だし価値が高いのも事実です。
本職の音屋さんに頼んでるので、既にライブラリーに山ほど音素材を持っていて(中には全く同じ音素材まである)違うものに差し替えた方がずっと楽なのに、その上であえて高度な技術や手間をかけて似た音を作るのは、そこにやりたい事のイメージがあるからです。
ちなみに、著作権とか特許権と言うのは、あくまでも作者の知的所有権を守るためのものであって、その他の人の創作活動や工業生産を制限するのが目的ではありません。これ、似てるけど違います。
マルセルデュシャンを例に挙げるのも野暮ですが、引用や模倣も創作の上で重要な要素の一つです。意図して似せるのが全て姿勢としてだめだったら、パロディーというジャンル自体がだめになってしまいます(^^;
写真を真似て絵を描くのはスーパーリアル系イラストレーターにとってはある種仕方のない事であったりしますが、そのイラスト作品で見るべき部分も、元の写真の構図ではなく、選択センスとアレンジに加えて、人並み外れた描写力と演出を鑑賞するものです。「この絵の元ネタはあの写真」とか言うのは野暮。
パロディー、オマージュ、リスペクト、パクリ。やってる事は似てるけど、目指してる部分が全く違うんですよね。同じテーマやモチーフを描きながらも、作家によって全く別のモノが出来上がります。それは何故か?
描きたいのは何なのか、やりたいのは何なのか――全てはそこに集約されると思います。
- 13 名前: ↑ 投稿日: 2003/05/21(水) 19:34
- いいこといった。
- 14 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2003/05/22(木) 07:11
- 要はJASRACへの申請の敷居を低くしてほしい。
申請のやり方が面倒だし、複雑化しすぎ。
役所的なんだよね・・・
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■