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まったくの初心者です
1 名前: 大塚 投稿日: 2003/02/28(金) 19:22
まず、カメラは8mmと16mmはどうちがうのですか?デジタルとアナログ
と言うのも何がかわってくるのですか?普通映画はどれで撮影されている
のですか??おすすめは何かありますか??教えてください。

2 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2003/02/28(金) 19:47
3CCDとハンディカムはどうちがうんですか??

3 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/02/28(金) 22:11
 ほとんどの商業作品は35mmフィルムで撮影、稀に大作は65mmフィルムで撮影しサウンドトラックを足して70mm映画として仕上げられます。この「mm」というのはフィルムの幅の事で、劇場映画用の35mmフィルムを短く切ってパトローネに巻き、写真にも流用できるようにしたのがバルナックライカを始とする小型写真機、35mmカメラです。
 その35mmフィルムの幅を半分に切ったサイズでアマチュア向けに作られた小型映画の規格が16mmで、それを更に半分に切ったフィルムを使う事でキャメラを小型化し携帯性を高めたのが8mmです。
 フィルムが大きい方が画面の粒状性がよく画質がよくなるのですがコストもかかりますので、予算のある作品でなければ大きなフィルムを使うのは難しくなります。また、作品を上映する映画館がそのフィルムのサイズの映写機を置いていなければ上映ではません。普通の映画館に置かれているのは35mm映写機です。
 今ではフィルムの性能が上がっているために16mmネガフィルムで撮影して、拡大コピーして35mmで完成品にしても充分鑑賞にたえる品質が得られるため、スーパー16mmという35mmへのブローアップ前提の26mmキャメラも存在します。また、最新設計の乳剤を用いた8mmフィルムというのもあり、その8mmフィルムで撮影してビデオにテレシネして、フィルムの色でビデオ作品として仕上げるミュージックビデオクリップも多数存在します。

 近年デジタル映画と呼ばれているのはデジタルビデオで撮影された映画の事で、多くはフィルムにコピーしてから上映、稀にデジタル上映システムで直に上映したりしますが、まだほとんど使われていません。
 〈スターウォーズEp2〉が全面的にデジタル撮影されたのですが、逆に言うと〈スタウォーズ〉以外では殆ど使われておらず、頑なにフィルムの色にこだわる撮影監督も多く、今現在では、撮影時にビデオの機動性で撮れるという事から予算のない日本での使用の方が多いようです。
 アナログ映画という言葉はありません。デジタル映画に対してフィルム作品の事をアナログと指す事はあります。

 おすすめは製作予算によってピンキリですし、どういった上映方法をとるかでもまったく変わってきます。初めてキャメラに触るのであれば、何でもいいから安いビデオキャメラを手にいれて勉強する所から始めるのをおすすめします。F1レーサーになりたくてF1を手にいれる人がいないように、まずはカートクラスのマシンを手に入れて、それを自在に操れるようになるのが先決です。

 ハンディカムと言うのはSONYの家庭用ビデカキャメラの商品名。
 3CCDというのは、撮影素子であるCCDを3枚使っているという意味で、1枚しか使ってない製品よりも色と解像感が良く、業務用や放送用などのプロが使うキャメラの多くは3CCDとなっています。

4 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/02/28(金) 22:24
>ブローアップ前提の26mm

 ブローアップ前提の16mmの間違いです。

 ちなみに、アメリカではテレビ作品でも35mmで撮影されています。
 日本ではテレビ作品の多くは16mmで撮影されています。また、ビデオも多くなっており、フィルム作品は戦隊モノやウルトラマンなどの特撮が使われる作品に残ってます。

5 名前: 大塚 投稿日: 2003/03/03(月) 19:30
高山さん、ありがとうございます!参考になります。ブローアップとテレシネってなんですか?
8mmでも映画のような画像になるんですか??とにかく色々つかってみないとわからない
ですよね、今ハンディカムで撮ったりしてみたりしてるんですが、そのまま見てるとまったく映画
っぽくないんですが、そのテレシネって言うものをすると、変わってくるのですか??

6 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/03/03(月) 20:33
 小さいフィルムの映像を大きいフィルムにコピーするのをプローアップと言います。よく使われるのは、フィルムと現像料の安い16mmで撮影して、編集後に35mmにプローアップして、劇場公開という手順です。

 テレシネと言うのは、フィルムで撮った映像をビデオにコピーする事です。
 商業映画の殆どは35mmフィルムで制作されています。市販の映画のビデオソフトやDVDソフトは、その35mmフィルムからビデオにテレシネされたものです。
 8mmでもれっきとしたフィルムですから、上映すればフィルムの画質ですし、テレシネすればフィルム作品の色のままビデオ化されます。

7 名前: 仏陀電影プロデューサー 投稿日: 2003/03/04(火) 00:13
高山さんは相変わらず丁寧に答えていますが、はっきり言ってネット上でこのような初歩的な質問を掲示板で行なうのは得策ではありません。
まず、キーワードで検索して、大体の情報を仕入れてからの方が、突っ込んだ質問ができるので、その方が効率がいいはずです。

8 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/03/04(火) 03:47
 まぁ、それもそうですね(^^;
 こういった基本的な事だと検索エンジン使ってホームページを調べた方が、早くて詳しいので良いと思います。掲示板だとどうしても返答が遅れるので。

 たとえるなら、「原付とナナハンはどう違って、普通レースは何で走るのですか? 何がおすすめですか?」とか、「カローラとツインカムはどう違いますか?」というのと同じ内容の質問でしたので、ここからスタートすると映画が撮れるまで専門書数冊分を応えないといけないのですし(^^;初歩的な事はいくらでも掲載してるページはありますので、そちらを探してみてください。おそらくその方が早くて便利です。

 それでも分からない事あれば、私が分かる範囲でならお答えできると思います。

9 名前: 仏陀電影プロデューサー 投稿日: 2003/03/04(火) 09:54
ちなみに最近DVX100で話題になったラティチュードの本来の意味がよくわからなくて検索エンジンで調べてある程度納得した覚えがあります。
このスレッドでは関係ない話題ですが、どうもフィルムはフィルムの質によって色合いや解像度は話題にはなっても、ラティチュードはあまり問題とされたことが無いようです。

あ、みんな技術の広場パート2に気づいていないようです!!

10 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/03/04(火) 11:17
 〈突入! あさま山荘事件〉のDVDの映像特典の中でヴァリカムの開発に加わっていた坂本撮影監督のコメントが入っていて「映画に重要なのは解像度よりもラチシュード」という事を言われてました。
 また、今イーストマンコダックには、日本で流行ってるラチシュードが広くて彩度が低めの高感度フィルムが特注で作られていたのですが、人気が高いため特注ではなく通常在庫になっていたりします。
 まったくラチシュードのについて考えてないわけではなく、目に見えるコントラストという形で考慮されています。

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