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DVXの編集
1 名前: 赤目 投稿日: 2003/02/25(火) 23:23
買う前に質問です・・・

結局のところ、DVX100の24p編集というのは
いまのところファイナルカットしか対応していないのでしょうか?
また、プレミア等で編集した場合、具体的にどうなるのでしょうか?

ご存知の方、御教授願います。

2 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/02/26(水) 01:56
 DVFilm社のDVFilmMakerというツールがあり、それを使えばDVX100の24pを2:3:3:2アドバンスドプルダウンで記録された60iのDVから、ネイティブの24pデーターを再圧縮なしで抽出できます。
 そこから先は普通に編集ソフトのプロジェクト設定でフレームレートを24f/sにして編集すれば、ほとんどの編集ツールで24p編集が可能です。

 編集ツール自体がアドバンスドプルダウンに対応している必要はありません。

3 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2003/03/04(火) 22:17
アドバンスドプルダウンで録画してればプレミア等で使えないわけではないんですね?

4 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/03/05(水) 01:55
 えーっとですね……。
 24pと言ってもDVはDVですので記録自体は60iなんです。24p撮影時には劇場映画のビデオソフトと同じように2:3プルダウン60iにで記録され、アドバンスドモードの時には24pを2:3:3:2プルダウンで60iにプルダウンしてあります。
 そして、編集自体は、やはりDVですので、24pモードでも普通にキャプチャーして、普通に編集して、普通にDV作品として完成できます。

 アドバンスドプルダウンというのは、再圧縮なしの画質劣化をいっさい伴わないで24pクリップを抽出し、ネイティブの24p作品として仕上げる時に使います。これは、将来24f/sのフィルムにキネコする予定がある際に必要な事です。
 フィルム化の予定もハイビジョンにアップコンバートする予定もなく、SDTVのビデオ完パケでSDTVのビデオ作品としてしか扱わないのであれば、ネイティヴの24pで作業する必要は全くありません。
 24pで撮りたい時は、普通に24pモードで撮って、今まで通りのDV編集で仕上げて何ら問題はありません。
 そして、将来フィルムまたはハイビジョンの24pモードに変換する予定があるならば、アドバンスドプルダウンで撮影して、DVFilmMakerで60i→ネイティヴ24p変換を行い、24p作品として編集を行います。

 何にしても、殆どの編集ソフトで問題なく使えます。

5 名前: 赤目 投稿日: 2003/03/06(木) 23:11
アドバンスドプルダウンとはそういう意味だったのですね。
勉強になります。

これで安心して購入に踏み切れます。
ありがとうございました!

6 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/03/06(木) 23:53
 普通の映画のビデオソフトは2:3プルダウンなので、フィルムの1コマずつを、2フィールド、3フィールド、2フィールド、3フィールド…………と、交互に記録していきます。
 この方法でフィルムのコマをできるだれ時間に均一になるように60iに記録再生していくわけです。
 普通の視聴や単純なカット編集では何の問題もないのですが、ここからネイティヴの24pを抽出しようとすると、コマによっては2つのフィールドにまたがって記録されてしまってるので、DVの場合は一端圧縮を解いてフィールドを並べ替えてコマに直し、それからもう一度DV圧縮をかける必要があります。再圧縮するわけですから、この時わずかに画質が落ちます。(目で見てもまずわかりませんので気にする必要もありませんが(^^;)
 アドバンスドプルダウンの2:3:3:2というのは、2フィールド、3フィールド、3フィールド、2フィールド…………という順番で並べていきますので、必ず1コマにつき1フレームずつ完全に記録されているフレームがあるので、それを抽出すれば再圧縮なしでネイティヴの24pを抽出できるわけです。

7 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/05/31(土) 13:50
 6月下旬より、DVX100で撮影された映画が公開されるそうです。
 http://digitalian.com/
 〈ライフ・イズ・ジャーニー〉という短編集だそうで、この中の〈No where〉〈ん〉〈ヤ〉の3作品がDVX100による撮影で、ヴァリカムの開発にも携わった〈突入! あさま山荘事件〉の阪本善尚撮影監督がキャメラマンとして撮影をしているそうです。
 公開は2003年6月21日(土)〜7月18日、渋谷シネクイントで限定レイト上映。
 シネクイントは以前、DVX100で撮った素材を初めて35mmフィルムにキネコした映像の試写を行った劇場で、ホントは関係者だけの試写だったのですが、私もこっそり忍び込んで見てきました(^^;
 DVX100がこの価格でありながら、最後にはあの画質でフィルムにもできるポテンシャルまで秘めていると言うのは、自主映画には最適なキャメラだと思ったものです。

 あれから半年近く経ってますので、フィルム変換の技術も更に練り込まれているのではと思います。キャメラマンも大ベテランですので、おそらく今現在の時点で、技術的に最も綺麗なDVキャメラで撮られたフィルム作品だと思います。
 興味のある方は「劇場で」画質を観て確認しておくと良いかと思います。残る一作〈LIFE〉がフィルムによる撮影ですので、同時に画質を見比べてかくのも良いと思います。

8 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2003/06/01(日) 00:13
ちなみに、今やっている「刑事まつり」も
DVXとシネアルタでやってました。
いや−、作品に応じた様々なDVXの画をスクリ−ンで
見ましたが、よいですね。
深い感じの画から、光が綺麗に入り込むのまで
作品に応じてあれだけ使えるなら、素晴らしいです。
やはり、シネアルタに比べればどうしょも無いですが、
一般の人から見れば、撮り方によっちゃフィルムとの
違いは分かりませんね。

ちなみに、映画監督のバ−ジョンがDVX(パナ提供協力)
役者監督バ−ジョンがシネアルタでした。
役者バ−ジョンの中身は最低です。寝ます。

9 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/06/01(日) 04:27
 DVXのキネコ映像、解像力だけで観るとシネアルタの方が上なんですが、色味に関してはシネライクガンマを搭載しているせいか、シネアルタよりも味があるように感じるんですよね。好みにもよると思いますけど。
 どうもシネアルタの色はどことなくキネコ臭さと言うか、ビデオの臭いの嫌な部分が残ってる事があって、私は今一好きになれない感じがあります。〈STARWARS Ep2〉くらい、後から手を加えれば良いのでしょうけど。
 結局、ハリウッドでも〈スターウォーズ〉以外では滅多に使われない所を見ると、HD撮影は余程合成処理が多い作品でないと意味がないのかもしれません。
 撮影中のフィルム代がかからないから日本のように予算が少ない現場なら重宝するのかもしれませんが、ハリウッドだとフィルム代なんか総予算の極々一部なんで、最後にフィルムに焼く時の事のコストを考えると大して意味ないんでしょうね。
 日本では配給会社がフィルムを使わずに配給できてコストが下げられるので、何とかデジタル上映を推進しようとしてますが、高価なデジタル映写機を置いても別にそれで観客が増えるわけではなく、映画館側の経営を無視して薦めてるので当分デジタル映画館は増えないだろうという話です。〈Ep3〉でルーカスフィルムが無理矢理増やさせる計画あるらしいので、それからでしょうか。

 逆に近年はデジタル処理も含めてフィルムの色処理が発達したせいか、実に高度な色彩設計のフィルム作品が増えたように思います。DVDやビデオなんかで見るのは勿体ないくて、直接フィルムを観るために劇場に足を運ぶ機会も増えてしまいました(^^;
 ドリームワークス系の作品なんかは、もう最高の色使いですよね。
 邦画でも〈たそがれ清兵〉のフィルムは尋常ではない高度な色彩設計をしてました。きっとDVDだと、あの味わいは再現しきれてないんだろうなぁ……。

10 名前: 赤目 投稿日: 2003/06/02(月) 21:54
ドリームワークスといえば、昨日マイノリティ・リポートを観ました。
この作品、なんかすごく色使いが不思議なカンジですね。
なんか夢見てるような感覚でした。

11 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/06/03(火) 17:15
 〈マイノリティー・リポート〉、劇場で観ました。
 銀残しで彩度を下げた、幻想的でありながら色の浅い殺伐とした雰囲気の色使いで、夢物語でありながなバラ色ではない未来像が巧みに描かれていました。
 スゴイの一言に尽きます。

12 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2003/06/21(土) 00:26
質問があります。

DVXの24Pで撮影した物を、
プレミア6.0 or DVゲ−トモ−ション2.0で
キャプチャ−したいのですが、キャプチャ−画面になると、
カメラがパンした瞬間に物などの輪郭のエッジが
一瞬ギザギザになってしまうんです。
取り込みのカメラがSONYでも、DVXでもエッジが
ギザギザになってしまうんです。

取り込み後も、プレミア内で確認するとギザギザになっています。

設定なども普通の60iをキャプチャ−する設定と同じですし、
カメラやTV上でのプレビュ−では普通なので、
原因が全く分かりません。

もし、分かる方がいらっしゃいましたら、ご指導お願い致します。

13 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/06/21(土) 03:08
 その状態が正常です。
 劇場映画のビデオソフトをキャプチャーしてプレミアでコマ送りすると定期的に動く輪郭がギザギザに見えるフレームがあるはずです。
 24p素材をビデオの60iに載せる時に行う2:3プルダウンでは、2つのコマがフィールドの裏表に配置されるタイミングがあるので、止め絵や、パソコンのようにインターレースを解除して表示した状態では櫛形ノイズとして輪郭がギザギザに見えます。
 テレビで再生した時には見えません。

14 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2003/06/21(土) 03:12
12です。

すいません。自己解決しました。
キャプチャ−画面やプレミア内でエッジがギザギザでも。
そのまま書き出したらば全く持って、綺麗な24Pでした。

ただ、30Pで撮影した物はキャプチャ−画面やプレミア内でも
エッジのギザギザは出現しませんでした。

何故なんでしょうか?
液晶モニタ−の問題なんでしょうか?
また、24Pでのギザギザはしょうがない物なんでしょうか?

おわかりになる方がいらっしゃいましたらご指導お願いします。

15 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/06/21(土) 03:45
 30pの場合、ビデオは毎秒30フレームだから30pのコマをそのまま綺麗に乗せられるからコマ送りで見ても櫛形ノイズは出ません。
 24pの場合、毎秒30フレームのビデオに毎秒24コマの画像を乗せようとすると、何コマおきか1つのフレームに2つのコマを半分ずつ乗せる必要があるわけで、これがインターレースの二つのフィールドに跨るために櫛形ノイズとして発生します。
 しかしこれは、編集中にコマ送りをした時にそう見えるだけで、テレビで視聴する時には連続したコマとして再生されるので、この櫛形ノイズは消えて、見る事はできません。

 編集中には出て当たり前のものなんです。
 完成品には出ないので、一切、気にする必要はありません。

16 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2003/06/22(日) 00:34
高山様
即レスありがとうございます。

しかも、数分の違いで同じ質問をしてしまう
形になってしまいました。すみません。

説明書などに載っていない事なので焦りました。

それと、レンズについてなんですが、焦点距離の始まりが
VX系に比べて遠いので、VXを使い慣れた身としては若干の違和感を感じます。

カメラ位置を決める際に、VXの感覚でこの距離ならピンは来るだろうと
思っても、DVXだとさらに30cm位下がらなくてはいけないのです。
これは、どうにもならないモンなんでしょうか?

一番広角の画で、被写体にものすごく近づいて、あえて湾曲させる様な画を
撮る事は出来ないのでしょうか?

17 名前: 高山カツヒコ(www.tepproject.com) 投稿日: 2003/06/22(日) 14:52
 テレビ規格の共通の基礎知識ですので、普通はどのツールでもマニュアルにわざわざ記載される事柄ではないようです。

 普通、被写界深度を深くしてピントが合う範囲を取りたい時はアイリスを絞ります。NDフィルターは外し、ちゃんと照明を当てて明るさを確保します。

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