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ビデオカンパケってどうするんですか?
- 1 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2002/06/27(木) 14:10
- 皆さんこんにちは。
現在、私は短編映画の撮影を終えて、編集しています。
その編集ももうすぐ終わりそうです。
それで、完成した映画をビデオパッケージとして完成品にしたいんですが、
ビデオカンパケの具体的な手順がわかりません。
本当に細かいこと、例えば
ビデオは電気屋さんで売られている普通のVHSビデオカセットでも大丈夫なのか、
ビデオの最初にはカラーバーを60秒入れないといけないのかなどです。
作品ビデオはオンラインで発売する予定です。
- 2 名前: 高山カツヒコ(TEPPROJECT.COM) 投稿日: 2002/06/27(木) 18:14
- えーっと、もしかすると勘違いがあるかもしれないので確認ですが、自家ダビングで量産したビデオパッケージを、インターネット通販する時のフォーマットですか?
それとも、量産(デュープリケート)を業者に依頼する時に納品するマスターのフォーマットでしょうか? オンライン発売というのは別にブロードバンドでダウンロードするわけじゃないですよね。
通常、カンパケと呼ぶのは業者や放送局に納品する時のフォーマットで、実際に電波に乗ったり製品として販売するパッケージとはまた少々フォーマットが違います。どう違うかと言うと、カンパケには製品になる時にはカットされるカラーバーやクレジットなどの製品管理用の映像が入っています。製品自体の方は自由です。一応常識的には、製品にはいきなりテープの頭から本編をダビングせず、黒味や著作権警告を兼ねた数十秒のマージンを入れてから本編というのが普通です。
業者にデュープを依頼する時のフォーマットは、業者ごとに違うので確認が必要ですが、一応、標準的には
1 黒味(30秒以上)
2 カラーバー&1kHz(1分以上)
3 クレジット([題名・副題名・放送日・音声・制作・録画日・備考]15秒)
4 黒味(30秒)
5 本編(タイムコード1:00:00:00よりスタート)
6 黒味(1分以上)
――が、一般的ですが、納品する業者で多少異なります。注意が必要なのは、カラーバー、それから同時に入る1kHzのピー音で、編集ソフトPremiereやFainalCutProで作ったカラーバーはそのまま入れない事です。また、テレビで録画したり、他の作品に入っていたカラーバーは絶対に入れてはいけません。完成した製品の色や明るさが狂ってしまいます。今のところ民生用で信用できるカラーバーは、ビデオキャメラから発生したカラーバーか、知識のある人が自分で作ったカラーバーくらいで、編集ソフトが作ったカラーバーはアメリカ仕様のセットアップになっているため、その旨キューシートで連絡しないと日本国内で使用すると明るさが狂ってしまいます。
また、1kHzに関しても、DVではレベルの基準が決まっていないので、(-12dbとか-20dbあたりが多い)業者との確認が必要です。細かい事は、添付する書類(キューシート)に必要事項を記載すればOKです。
自家ダビングで売る時は、どんな風にしても自由ですし、テープも何を使っても関係ありません。でも、ある程度の数からは業者にデュープを頼んだ方が安くなります。
- 3 名前: YASHIMA 投稿日: 2002/06/28(金) 17:17
- カノープスのDVストームで発生させたカラーバーは&1kHzは、それ自体の適正はとれていますので使用してほぼ問題ないかと思います。
ただし、作品本編の映像、音声レベルを厳密にあわせておいた上で使用しないとダビング業者やポスプロでは
カラーバーの基準で本編が収録されているものとして再生するので、注意が必要です。詳しく信号の基準やタイムコードの制御
についてわからない場合は、ポスプロなどに依頼して適正をとったうえでマスターテープを作成してもらうのがベストだと思います。
VHSテープのことですが、業者などで売られている安いテープよりも、量販店で販売している有名メーカーのテープほうが質が良いと思います。
- 4 名前: 高山カツヒコ(TEPPROJECT.COM) 投稿日: 2002/06/30(日) 00:48
- なるほど、国産ソフトだから日本仕様のセットアップのカラーバーが出力できるんですね。
ただ、1kHzのレベルは業界標準値の統一は取れてないので、キューシートに明記しないとまずいようです。やむなくPremiereとかのカラーバーを使う時はキューシートに「セットアップ7.5%」と明記してけば、使えなくはないとの事。
いずれにしても、そのカラーバーでモニターを調整した上で色を調整しないと全く何の意味もない、むしろ合ってないカラーバーは入っていない方が良い、いや、絶対に入れてはイケナイものなので、モニターの調整方法だけは最低限覚えておく必要があります。
- 5 名前: YASHIMA 投稿日: 2002/06/30(日) 20:53
- プレミアのカラーバーですが、ウエーブフォームモニタ等で厳密に計測してみましたが、使うのは避けたほうがよいかもしれません。
高山さんのおっしゃっているとうり、適正でないカラーバーは絶対に使ってはいけません。以前このことでアドビに問い合わせたことがありましたが、
はっきりしない回答でした。何のためにある機能なのか、使えないものはまぎらわしいので私ははずしてもらいたいと思います。
モニタの調整ですが、民生機などですとブルーオンリーなどの機能がないので目測での調整になると思います。
最近は、ウエーブフォーム、ベクトルモニタ付のソフトがありますので(ファイナルカット、DVストーム、DVRex)などを使ってみるのが、
簡単でやりやすいかもしれません。
- 6 名前: 高山カツヒコ(TEPPROJECT.COM) 投稿日: 2002/06/30(日) 23:12
- 私も以前からアドビにメールや電話で、日本仕様のカラーバーと、1kHzのレベルを任意に変えられるよう希望を出しているのですが、今のところ変更される様子はないようです(^^;
民生用のモニターをカラーバーで正確に合わせる裏技として、ブルーオンリー機能の変わりに青フィルターで覗いて合わせるというのがあります。私はケンコーの三色分解用のRGBフィルターセットの青を使っています。印刷用か何か完全なブルーフィルターがあれば良いのでしょうけど、何もない目測よりはずっと正確ですので民生用モニターをお使いの方はお試し下さい。
- 7 名前: 高山カツヒコ(TEPPROJECT.COM) 投稿日: 2002/07/11(木) 23:59
- 前に雑誌に書いてた数値を元に、カラーバーの画像を作ってみました。
試しにウチのサイト、
http://www.tepproject.com/
の、左側のフレームの下の方からダウンロードできるようにしてみました。
どなたか波形モニターで確認できる方、これで合ってるか見てもらえませんか?
- 8 名前: 匿名 技術太郎 投稿日: 2002/07/13(土) 12:33
- ビデオを最終的な完成品にする時に、みなさんはどのようにビデオパッケージを
作っているのでしょうか?
業者さんに頼まないとビデオパッケージは作れないのでしょうか?
個人でビデオパッケージを作るためのソフトウェアがあるときいたのですが。
お願いいたします。
- 9 名前: 高山カツヒコ(TEPPROJECT.COM) 投稿日: 2002/07/13(土) 17:23
- 結局はテープにダビングして、タイトルラベル張って、ジャケットを作って、ケースに入れて、と言う普通の手作業です。
昔はワープロ打ちのラベルをコピーしてスプレー糊ではったりしてたけど、今は家庭用プリンターで簡単にラベルが作れるようになったし、イラストや写真を切り張りして作った原稿をカラーコピーして作っていたジャケットも、今やパソコンのグラフィックソフトで作れるようになったので、かなり楽になりました。
とは言え、10本、20本なら片手間でダビング出来ますが、100本、200本となるとちょっと大変になってきます。でも長期にわって少しずつなら不可能ではないです。作品の長さにもよりますが、いっぺんに数百のパッケージを作るとなると手作業では物理的に難しくなってきます。
ある程度の数がまとまった時は、専門業者にデュープに出すと、ダビング、ラベル・ジャケット印刷から、ビニールでシュリンクパック包装まで、全部綺麗にやってくれますし、テープも短い作品なら、安い10分テープとか15分テープなども使えるので、トータルでは安く付く場合も多いです。
ただし、業者によって最低ロットが違うので、あまり少ない数では受けてくれない所もありますし、割高になります。一度に沢山のダビングを依頼すれば割安になりますが、売れるまでは置き場所に困ります(^^;
つまり、生産数が少ない時は手作業で、生産数が多い時は業者に頼む方が良いという事です。
必要な数を見込んで作り方を変えるしかないのですが、商業作品のように発売直後に一気に数が出るものでなくても、長期的に少しずつ配るつもりならば、あらかじめ業者でいっぺんに量産しておくのも良いと思います。「今度ダビングしとく」ではなく、その場で渡せますから。シュリンクパックしておけば長期保存でカビにやられる心配もありませんし。
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