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大男リレー小説
1NEW2:2002/06/18(火) 21:24 ID:EOTFYQ0Y
マターリとはじめましょう。これまでの作品は
ttp://japan.pinkserver.com/niunie/korewabuni1ran.htm
に掲載されていますよ

2NEW2:2002/06/29(土) 17:57 ID:G3DyXztI
RE:地下・遺跡

>どんな素材なんだろうと思った。が、正平はそれ以上に自分の足元で
>巨人ケイの巨大な肩の筋肉の動きを感じていた。

「着いたぞ」
 ケイはある場所に着くと正平を下に降ろした。正平は、
「こ……ここは……。」
 正平の目の前には、壮大な遺跡が広がっていた。それはケイのような
巨人サイズではなく、正平の人間サイズのようだった。
「おい、人間じゃないか。どうしてここに……。」
 ケイより一回り大きく、筋肉も発達した巨人が話しかけた。ケイは、
「ジェイ、久しぶりだな。偶然知り合った。こっちの世界へ迷いこんできたんだ。」
「フーン、ちょっとよく見せてくれ。」
 正平の目の前にジェイと呼ばれた巨人の手が近づいてくる。正平は、
「うわっ」
 ジェイと呼ばれた巨人に掴まれた正平は、凄い力が彼の胸から下に掛かった。
正平は必死で両手を巨人の指にたたきつけた。ジェイは手の中の小さな人間が
苦しんでいるのがわかったのか、次の瞬間、巨人の握る力は弱くなった。
「思ったよりタフだな。使えそうだ、ちょっとテストして良いか?」
 ちょっと待て、テストってなんだ?正平はいきなり不安になった。

3NEW2:2002/06/29(土) 17:57 ID:G3DyXztI
Re:質問・巨人の家


>ケイが着地すると共に轟音が鳴り響いた。
>正平は気絶していた。

「着いたぞ」
 ケイはある場所に着くと気絶したままの正平を下に降ろした。
「しょうがない奴だな。」
 ケイは自分の手の中の正平を、もう一方の手で、軽くつついてみた。
「な……なんだ?」
 正平が気がつくと、そこは、青空が広がっていた。ケイは、
「ここが、俺達が本来住む世界だ。お前に、ある物を手に入れて欲しい。」
 そう言ってケイは正平を手に持ったまま歩き始めた。そして、
一軒の巨人サイズの家の前に着いた。それは石造りの立派な建物だった。
「この家に住んでる、エヌという男が肌身放さず持っている、
指輪を取ってきて欲しい。いやとは言わないだろうが……。」
「ぐ……。」
 正平を握る、巨人ケイの手の力が強くなった。正平は必死で両手を
巨人の指にたたきつけたり、両腕で巨人の指を押し退けようとした。
が、まったくその力は弱まりそうにない。
「あ……う……。」
 正平の顔が真っ赤になった。異常に気づいたケイは、握る力を弱めた。
「死んだら意味がない。頼むぜ。」

4NEW2:2002/07/13(土) 17:27 ID:cgrJ6Nnc
Re:巨人の家・侵入

> 正平の顔が真っ赤になった。異常に気づいたケイは、握る力を弱めた。
>「死んだら意味がない。頼むぜ。」

 正平は仕方なく、ケイに言われたとおりに、エヌと言う巨人の家へ
侵入する事にした。もし、言うことを聞かずに逃げたとしても、巨人の世界で
生きていく自信は無い。正平は元の世界に戻るためには仕方のないことだと、
自分自身に言い聞かせた。

「ここか……。」
 正平は難無くエヌの寝室に侵入する事が出来た。どうやって作ったのか、
ケイから正平が見るための寝室への地図をもらっていたし、家の中には正平の
通れる隙間はいくらでもあった。そのとき、

-ずーん、ずーん、ずーん-

 凄い振動が近づいてきた。正平はとっさに家具の陰に隠れ、様子をうかがった。
ドアを開け、この部屋の主、エヌが入ってきたのだ。

(で……でかい)

 エヌは、ケイよりも一回りも二回りも大きく感じた。筋肉のつき方も
半端じゃない。大巨人エヌは、正平に気づくことなく深い眠りについた。

5長文ごめんなさい:2002/07/15(月) 02:59 ID:zzh1V3Dc
Re:侵入・接近

> エヌは、ケイよりも一回りも二回りも大きく感じた。筋肉のつき方も
> 半端じゃない。大巨人エヌは、正平に気づくことなく深い眠りについた。

(しまった…巨人がベッドに寝るなんて聞いてないぞ…
これじゃ昇れない…どうしたものか。)

しばらく考えていると、突然
巨人エヌの体が激しく動き出し、
巨大なベッドから
ドォォォォォォという轟音と共に
転げ落ちた。

(な…まずい…)
正平は再び家具の陰に戻った。
考え事をしながら無意識のうちに
前へ出ていたのだ。

(これで…近づく事はできるけど…相当寝相が悪いってことだよな…
近づいてから寝返りでもうたれたら…)
逃げようかとも思ったが、下手に迷うと厄介であるし、
唯一知る道の出口ではケイが待っている。どれを選んでも命の危険がある。

(仕方ないか…)
正平はそっとエヌに近づいた。
近づけば近づくほどその巨大さを
実感する。足だけでも
乗用車くらいの大きさがある。
正平は足元から手に向けて歩いた。
エヌの身体には凄い量の筋肉が
しかもまんべんなく付いていて
あちこちがボコボコと
盛りあがっていた。

(こんなヤツに捕まったらあいつらどころじゃなさそうだな…
ひとたまりもな…いや、悪いことを想像するのはもうやめよう
考えるだけ無駄だ。)
正平は、エヌと呼ばれるこの大巨人の
左手にたどりついた。
「あたり」だったようだ。
その30センチほどもの太さがある
巨人の中指には赤く妖しく光る
これまた巨大な石の付いた指輪が
はめられていた。

(これを取れば良いのか…こいつも落ちついているみたいだし
今のうちだな。)
正平は巨人エヌのはめている指輪に
手をかけ、引っ張った。ずるずると
指輪が太い指から抜けていく。
30秒ほどしてやっと抜けきった。

「やりぃ!」
思わず正平は声を出していた。
指輪は、流石にこの大きさだけあって
かなり重い。それであっても、
正平は小走りで出口へ向かった。
寝室の壁にあった隙間と巨人のいた位置との
丁度中間あたりにさしかかったとき、
急に凄い力で押さえつけられ、倒れこんだ。
それと同時に、後方から声が聞こえた。

「何をしている…何のためにそれを持ち出そうとした?
言え…このままひねりつぶされたくなければな!」
これに答える事は困難を極めた。
なにしろ、もともと凄い力をかけられていた上、
さらに強い力で押さえられたからだ。
「あああああっ…あ゛…あああ゛あ゛あ゛…
う…ぁぁあ…くっ…け……ケイって…あ、うっ
いう…ひと……うあぁぁぁ…に…とってこ…ぁぅ
って…」
言い終えると、上からの力は必要最低限のものとなっていた。

6NEW2:2002/08/11(日) 03:11 ID:NvbqGZWY
RE:接近・アルコール

> って…」
> 言い終えると、上からの力は必要最低限のものとなっていた。

「そうか……やつか……。」

 正平は体を押さえつける力から解放された。彼は恐る恐る声のしたほうを
振り向いた。そこには巨大な岩山のような巨人エヌの姿があった。
今度は正平に巨人エヌの巨大な手が伸びてくる。

(このまま握りつぶされてしまうのか?)

 正平は足がすくんで動けなくなった。エヌは、

「おっと。これは返してもらう。」

 巨人エヌは正平が苦労して運んだ指輪をひょいと持ち上げ、元の指にはめた。
正平がほっとするのもつかの間、再び巨人エヌの巨大な手が伸びて来た。

「うわぁぁぁぁっ!」

 巨人エヌの恐ろしく太い指が正平の自由を奪った。正平の体に巨大な指が
大蛇のように次々と巻きつき、空高く持ち上げられた。正平の目の前には、
太もも、腹筋、大胸筋と、巨人エヌの筋肉が次々と飛びこんできた。

「くぅぅぅぅ。」

 正平は体をよじり、巨人エヌの恐ろしく太い指を両腕で必死に押し返そうと
したが、まったく動く気配は無い。巨人エヌは、

「心配するな。殺すつもりは無い。」

 正平は、巨人エヌの巨大な手から解放された。正平はあたりを見まわした。
いつのまにか巨人エヌの姿が見えない。

(逃げようか……)

 正平はそこから歩き始めた。が、それは不可能だった。すぐにこれ以上
進めない事に気がついたからだ。どうやら巨人エヌの部屋のテーブルの上に
移されたらしい。その高さはビルの何階分になるだろう。そのとき、
巨人エヌの声がした。

「何をしている。飛び降り自殺でもする気か?」
「あ……あの……。」

 正平は返答に困った。

「まあいい、とにかく飲め。」

 巨人エヌは、正平から見ればちょっとした建物くらいの巨大なビンと、
給水塔位の巨大なグラスを持ってきた。恐らく酒類だろう。正平は、

「アルコール類はちょっと……。」
「付き合いの悪い奴だな。まあいい。」

 巨人エヌはそう言うと、正平の前でグラスに注いだ酒を飲み始めた。

「まったく、あいつと来たら……。いくら自分が力でかなわないからって、
 こんな奴に盗ませようなんて。」
「そ、そうですよね。」

 正平は相槌を打った。巨人エヌはグラスに酒をついでは飲み干していく。
からだがどんどん赤くなり、筋肉が膨張し、血管が浮き出る。巨大な筋肉の
岩山が変化していく。巨人エヌはビンでもグラスでもなく、今度は正平に
手を伸ばしてきた。正平は、

「今度は何をするんですか!?」

 正平はまたもや巨人エヌの巨大な手に捉えられた。酔っているせいだろうか、
先ほどより強い力で正平はしめ付けられた。なんとか息をするのが精一杯だ。
正平は巨人エヌの巨大な手の中で、

「やめ……て……ころさ……。」
「そんな事しないといっただろ。俺の強さを見て欲しいだけだ。」
「それ……わか……。」
「いいから見ろ!」
「うわっ」

 正平は空中に放りだされたのかと思うと、柔らかいところに落下した。
正平は、思わずそこにしがみついた。そこは、巨人エヌの上腕部だった。

「この筋肉を見ろ。どうだ。あいつが、俺にかなうはずが無いだろう。」

-ぐううっ、ぐううっ-

 巨人エヌの上腕部の巨大な筋肉が不気味な音を立て、硬くなったり
柔らかくなったりする。正平は、振り落とされないように巨人エヌの
上腕部に必死でしがみついた。

7NEW2:2002/08/16(金) 10:44 ID:ZkuIYThU
RE:夢なのか?・ピンチ?

>巨人の腕の筋肉が不気味な音を立てて持ちあがり、正平に襲いかかった。

「うわぁぁぁっ!」

 正平は反射的によけた。

「夢なのに、よける事は無かったなあ。」

 正平は、心臓をどきどきさせながら、あたりを見回した。どうやら自分は
巨人の胴体と腕の間に来てしまったようだ。そう思ったときである、

-ぐううっ-

 再び巨人の腕が動き、正平に迫ってきた。正平は、

「やめろぉ!つぶされる!」

 正平は思いきり叫んだ。寝ているのに巨人はその叫びを聞き入れたように、
その巨大な腕の動きが止まった。

「危なかった……。リアルな夢だなぁ。」

 正平はそう言いながら、巨人の腕と胴体の間を巨人の手のほうに向かって
歩き始めた。

「これが巨人の手なのか、すげぇな……。」

 指の長さだけで自分の身長くらいはありそうだ。巨人は巨大な手のひらを
上にして寝ていた。正平は、その上によじ登った。

8NEW2:2002/08/16(金) 10:45 ID:ZkuIYThU
RE:アルコール・また寝るの?

>正平は、振り落とされないように巨人エヌの上腕部に必死でしがみついた。

「うわーっ!」

 巨人エヌの上腕部にしがみついたまま動けない正平は、恐る恐るその横を見た。
すると、巨人エヌの巨大な胸板が近づいていた。このままでは腕と胴体の間に
はさまれて潰されてしまう。

「やめろぉ!つぶされる!」

 正平は思いきり叫んだ。その叫びを聞き入れたのか、腕の動きが止まった。

「助かった……。」

 巨人エヌは、正平を自分の腕につかまらせたまま、ベッドに腰掛けた。

「わっ」

 そのショックでさえ、正平には振り落とされそうなショックだったが、
なんとか持ちこたえた。酔った巨人エヌは正平のこと等忘れてしまったのか、
そのまま仰向けに寝てしまった。

「うわーっ!」

 正平は、エヌが腰掛けたショックには持ちこたえたものの、エヌがベッドに
倒れこむようにベッドの上に横になったショックには耐えられず、
弾き飛ばされてしまった。

「ふう……いいかげんにしてクレよ……。」

 正平はなんとかベッドの端につかまり、落ちる事は免れた。巨人エヌは
深い眠りに落ちてしまったのだろうか、いびきをかいている。寝相が悪い事は
先刻承知済みだ。寝返りを打たれる前に、指輪を抜き取り、ケイの所へ
持っていかなければならないだろう。

9NEW2:2002/10/25(金) 02:41 ID:cZgdGm8c
RE:遺跡・テスト
>ちょっと待て、テストってなんだ?正平はいきなり不安になった。

「じゃあ、これを持ってくれ。」
 正平のはるか上からジェイの声がしたあと、突然丸太が降りてきた。
巨人にしてみれば、鉛筆ぐらいの棒だろうが、正平にしてみれば両手で抱えて、
やっと持ち上げられるかどうかと言う大きさだ。正平はよろけ、その棒(丸太)を
落としてしまった。
「そうか、こっちか。」
 ジェイはそう言うと、棒の倒れたほうを掘り始めた。
「凄いぞ。ケイ、ちょっと来てみろ。」
「なるほど。大したもんだ。」
「どう言う事です?」
 巨人たちの会話に、正平は上を見上げながら質問する、ジェイは、
「人間には人間自身も気がついていない、遺跡を見つけ出す能力があることに
 俺たちは気がついたんだ。そこで、君にもその能力があるかテストしてみたんだ。
 合格だ。」
 正平は、
「合格って、あの……。」
 そこへ再びあの丸太が正平のところへ降りてきた。

10NEW2:2002/11/02(土) 11:57 ID:gYWGuvy2
Re:更なる出会い・訪問者
>何故か本当なら恐怖する所だろうが、正平は高揚し切っていた。

「そうだ、寝ている間に潰してしまったら大変だ。ここで寝てくれ。」
 ケイは正平の前に箱を出した来た。そこには寝られるように布が敷かれていた。
巨人ケイにとっては片手で持てる小さな箱だが、正平から見れば、ダブルベッド
くらいのサイズである。そのとき、

「ブイ、ケイ、お前たちのところに人間が来てるんだって?」
 ケイの兄の名は、ブイだと言う事が、正平は外からの呼びかけからわかった。
その声に答えたのはケイのほうだった。
「兄さん、エルが来てるよ。」
「久しぶりじゃないか。入ってもらえ。」

「わかった。」
 外からの声の主エルは向こうの扉を開け、入ってきた。その大きさは兄ブイでも
悠々入れそうな大きさに見えるが、その扉すら入りにくそうに体をかがめて
入ってきた。

11NEW2:2002/11/17(日) 20:03 ID:fefwDcZk
Re:ピンチ?・歩いてみる
>巨人は巨大な手のひらを上にして寝ていた。正平は、その上によじ登った。

 正平は柔らかい足元を、バランスを崩さないように注意深く、手から上腕部、
そして肩に向かって巨人の腕の上を歩いていった。正平は立ち止まり、回りを
見まわしてみた。
「凄い……。」
 正平の目の前には、巨人の巨大な胸板が広がっていた。そしてそれに
つながる腹筋の六つの塊、更に巨大な筋肉の塊で構成されている太ももが見える。
そのパノラマに見とれていた正平は、巨人の変化に気づかなかった。巨人は
眠りが浅くなってきたのか、自分の体の上を動く何かに気づき始めていた。
「うわっ!」
 突然、正平の歩いてきた腕の反対がわにある腕が動き出し、それにつながる
手が正平に向かってきた。たちまち正平は巨人の肩に追い詰められ、その上に
巨大な手が覆い被さった。
「う……。」
 巨人の肩の上で、その肩と反対から伸びてきた手に押さえつけられて、
動けなくなった。正平は何も出来ないまま巨大な手はゆっくりと閉じていく。
巨人の指は正平の体に次々と回りこみ、正平の胸から下の自由を奪っていく。
正平はそこから逃れようと、必死で体をよじり、巨人の指を押し返そうとした。
が、巨大な指は、動きそうに無かった。

12NEW2:2002/12/03(火) 19:31 ID:GmxacIpQ
RE:テスト・発掘の……
>「合格って、あの……。」
> そこへ再びあの丸太が正平のところへ降りてきた。

「うわあっ!」
 正平は、丸太に当たりそうになったのをぎりぎりでよけた。その丸太は、
どーんとおおきな音をたて、正平のすぐ横で倒れた。
「困るよ。ちゃんと持ってくれよ。」
 ジェイの声がはるか上から響く。正平は、
「そんな事言われても……。」
 その時である。今度はケイの声が声がはるか上から響いた。
「ちょっと来いよ。」
「本当だ。触らせなくてもいいんだ。」
 それに答えるジェイの声。こうして、正平は否応無く遺跡発掘の手伝いを
やらされたという。

-END-

13NEW2:2002/12/03(火) 19:31 ID:GmxacIpQ
RE:歩いてみる・朝

>巨人の指を押し返そうとした。が、巨大な指は、動きそうに無かった。

(もうだめだ)
 正平の意識が遠のいていく。

「正平。起きろ。」
 正平は、自分と同じ部屋に泊めていたゼンの声で目を覚ました。
「正平、どうした。」
「夢を見たんだ。巨人に会った。」
「俺を泊めたからかな。」

 20XX年、地球環境は悪化の一途をたどっていた。それを見かねた
宇宙人たちの助けを借り、地球人たちはスペースコロニーへの移住を
余儀なくされた。そこには地球だけではなく、さまざまな星からの
住人たちが集まっていた。正平の親友のゼンは、外見は地球人と
ほとんど変わらない。唯一違うのは、身長だった。正平はゼンを
手のひらに乗せ、部屋から出て行った

-END-

14NEW2:2003/01/11(土) 10:28 ID:3VhOi.ZU
Re:また寝るの?・外れない
>先刻承知済みだ。寝返りを打たれる前に、指輪を抜き取り、ケイの所へ
>持っていかなければならないだろう。

「おーい、寝ているのかぁ?」
 正平は巨人エヌの耳元で大声で呼びかけた。折角寝た物を起こすのか?いや、
先ほどのように大声を上げたばっかり起こしてしまい大変な目に遭ったことを
考えると、熟睡したかどうか確認するほうがいいと正平は考えたのだ。
巨人エヌはいびきをかいて寝ている。今度はかなり深い眠りに入っているようだ。
「今度こそ、指輪を……。」
 こうして正平は巨人エヌの指輪をはめている手に近づいた。巨人エヌの
指輪をはめた手は大きく開かれていた。
「よし、いけるぞ。」
 正平は巨人エヌの手のひらに乗り、指輪を外そうとした。だが、指輪は動かない。
「さっきは簡単に外れたのに……。そうだ、お酒を飲んだときに……。」
 巨人エヌの体はお酒を飲んだときに血管が浮き上がり、筋肉が膨張していた。
もちろん指も例外ではなく、太くなっていた。
「酔いがさめるまで待つわけにも行かないし……。」
 そのときである。正平の乗っていたエヌの手がゆっくり閉じ始めた。

15NEW2:2003/04/13(日) 01:22 ID:7/T/f2fg
Re:訪問者・登頂
> 外からの声の主エルは向こうの扉を開け、入ってきた。その大きさは兄ブイでも
>悠々入れそうな大きさに見えるが、その扉すら入りにくそうに体をかがめて
>入ってきた。

「へえ、こいつか。よく見せてくれないか。」
 エルは珍しい客を覗き込んだ。
「こんにちわ。」
 正平はエルを見上げながら話しかけた。エルは、
「おい、俺が怖く無いのか?」
「そんな、大きくて、凄いです。むしろかっこいいくらいです。」
「いいこと言ってくれるねぇ。そうだ、俺の体に登ってみるか?」
 エルはそう言って、正平のほうに手を伸ばした。
「面白そうだな、やってみなよ。」
 ブイはそう言って、正平を指で押し、エルの手のほうへ進ませようとした。
「兄さん……、大丈夫かなぁ。そんな事して……。」
 ケイはそう言うと正平は、
「大丈夫。危なくなったら、大声で叫ぶから。」
 正平はそう言ってエルの手のひらの上に飛び乗った。その先には巨大な筋肉が
盛り上がり、急激に太く変化し、小山のように盛り上がった肩へと続いていた。
正平は「巨人山」への登頂を開始した。
(凄い……)
 ごつごつした巨大な筋肉の固まり、浮き上がる血管、正平は上るときの足場に
困らなかった。しかしいたずら心を起こしたエルは腕に突然力を入れたり、
緩めたりした。突然盛りあがり硬くなったり柔らかくなったりする足場にバランスを
失いながらも、正平は登頂に成功した。正平は、
「やった〜。ついに登りきったぞ。」
「正平みたいなのがもっといれば、人間たちとの交流も進むかもしれない。
 こいつは、体は小さいが、我々の大きな希望となるかもしれない。」
 エルの肩の上で万歳をしている正平を見ながら、ブイは言った。

16NEW2:2003/06/11(水) 20:48 ID:m7skuATE
Re:外れない・飛びます

>「酔いがさめるまで待つわけにも行かないし……。」
> そのときである。正平の乗っていたエヌの手がゆっくり閉じ始めた。

「ま……まずい……。」
 正平は巨人エヌの手のひらから逃げようとした。だが正平は不安定なそこで
バランスを崩し、倒れこんだ。そこへ巨人エヌの恐ろしく太い指が襲いかかる。
「わぁぁぁっ!」
 正平の体はエヌの手のひらの上でその手についてる指に押さえつけられた。
残った四本の指も次々とそこから動けなくなった正平の体に襲いかかる。
エヌ本人は寝ぼけているのか……熟睡しているはずなのだが……とにかく寝相の
悪さは先刻承知済みだ。またもや、いやもう何度目だろう、巨人の巨大な手に
わしづかみにされるのは……。しかし、その力は幸いにも正平に深刻なダメージを
与えるような物ではなかった。
「ううん、ううん」
 正平は全身の力を振り絞り、巨人エヌの手からの脱出を試みた。今回は何とか
その指がわずかに動くようだ。正平は体をよじり汗だくになりなが自分の
胴体以上はありそうな指を押し広げ、なんとか脱出に成功した。
「ふう、助かった。」
 正平の目の前には軽く握られた巨人エヌの巨大なこぶしがあった。そこには
目的の指輪がはまっている。
「大変な目にあった……。今度は手の甲のほうだから、握りつぶされることは
無いか……。」
 正平は丸太のようなエヌの指によじ登り、再び巨人エヌの指輪を取り外しに
かかった。その時である。

-ぽーん-

 突然エヌの手が勢いよく開き、正平は勢いよく弾き飛ばされ、開いていた窓
から外へと飛び出した。その後、正平の姿を見たものは無いという。

-END-

17NEW2:2003/08/04(月) 22:12 ID:cCBESq3o
次から新シリーズです

18NEW2:2003/08/04(月) 22:13 ID:cCBESq3o
最強の男
「名前はクル・トコマル、身長190、髪の毛は……。」
 小さなボートに乗り、とある島に向かっていた男、カマワン・トカはこの島に住む
「最強の男」を探すためにやってきた。
「こんな島に一人で何をやっているんだ、おや……。」
 カマワンは上陸を目前に、一艘のボートを見つけた。
「奴の物か、それとも先客か……?」
 島に上陸したカマワンは、女の声を聞いた。
「やつの彼女か……。デートの邪魔をしたら怒るかな?」
 カマワンは声のするほうに注意深く近づいて見ると、大きな穴があり、その中に
若い女性がいた。
「おい、そんなところで井戸掘りか?」
「何言ってるの、助けなさい!」
「こんなことで困るくらいなら、この島から出たほうが良いぞ。」
「そうはいかないわ。クル・トコマルを見つけるまでは。」

「やはり、わかっているのは名前と身長だけか……。」
「こっちは写真があるわよ。」
「見せろ。」
「私に協力してくれるなら。」
「こっちは助けた恩が有るんだぞ。」
「わかったわ、名前はキーニ・セント、身長174センチ、スリーサイズは97,59,88
 体重は……。」
「藻前の情報かYO!」

「これは……遺跡なのか?」
 カマワンとキーニは島の中を歩いていると岩山を削って作られたらしい、巨大な
建築物らしいものを見つけた。岩山に高さ数十メートルはあろうかという巨大な
四角い穴があけられ、その奥には巨大なドアらしきものが確認できた。
「まるで、巨人の住む家の入り口ね。」
「馬鹿な、そんな巨人がいるわけ無いだろう。やつの身長は190のはずだ。」
「何か彼に関する情報が見つかるかもしれないわ。行って見ましょう、きゃっ!」
「まったく、足元に気をつけろよ。」
「こんなところに誰が穴を掘ったのよ。」
「同じ失敗を繰り返すようじゃやっぱり帰ったほうが良いぞ、写真を置いて。」
「ちょっと、この穴、変よ。もしかして遺跡の一部じゃ。」
「おい、ここに来て言い訳か?」
「だってこの穴、同じような間隔で遺跡まで続いているみたいなのよ。」
「何だよそりゃ。」
「あの木に登って確認してくれない?後で写真見せるから。」
「わかったよ。」

「誰が巨人の足跡を作ったのかしら?やっぱり彼?ほんとにあの巨大なドアから
 巨人が出入りしているみたいね」
「やつに関してはわからないことが多すぎる。」
「あの遺跡に奥まで入れそうな穴があいていたわ。あそこで待っていれば彼が
 来るわよ。あの足跡を作ったのが彼ならば。」
「と、言うかここは本来無人島のはずだ。つまりここには奴と俺たち三人しか
 いないはずだ。」

19NEW2:2003/08/07(木) 21:13 ID:x64rmHaI
>>18
 カマワンとキーニは巨大な遺跡と思われる建物の内部に入っていった。キーニは
内部を見回しながら、
「これなんかすごいわ。巨人の使うテーブルみたいね。」
「おい、観光旅行に来てるつもりか?」
「文句ばかりいうと、見せてあげないわよ。」
「これか。」
 そう言ってキーニがちょっと出した写真をカマワンはすばやく取り上げた。
「こいつか、俺のほうがいい男だな。」
「返しなさいよ。」
 その時である、

どーん、どーん、どーん

 地震のような振動が、二人を襲う。
「地震だ、安全な場所へ。」
 カマワンはキーニの手を引こうとしたが、
「大丈夫よ。崩れることはないわ。」
「何を言っている、あれを見ろ。」
 カマワンが指差す先には先ほど入ってきた巨大な壁が音を立てて横に移動
していた。轟音とともに現われた光の細い縦の帯はどんどん幅が広まっていく。
薄暗かった内部がどんどん明るくなっていく。二人は、光の向こうに動く巨大な
何かを見た。カマワンは先ほどの写真と見比べながら、
「やつだ……でもなぜあんなにでかいんだ……。」
「う……うそ……。」
「身長は190のはずだが、数十メートルの巨人だなんて……。」
「190センチじゃなくて、190フィート、60メートル足らずということになるわ
 ……。」
「そうか、なるほどって、何であんな巨人がいるんだ。俺たちの目の前に!」
「私に聞いてもわからないわよ。」

「誰かいるのか!」
 巨人、そうクル・トコマルに二人は見えているかどうかはわからないが、
争う声ははっきり聞こえたらしく、二人のいるほうに顔を向けてその大きな
声は発せられたのだ。確実に位置は把握しているようだ。

20NEW2:2003/10/01(水) 02:52 ID:f.6utMcQ
>>19
「逃げるのよ!」
 突然キーニは大声で叫び、カマワンの手を引き、走りだした。手を引かれながら
カマワンは、
「おい、ちょっと待て!!」
「そこか!!」
 巨人の声が後から響く。

「ここまで来たらもう安心よ。この間には巨人は入ってこれないわ。」
 キーニはカマワンの手を引いたまま物陰らしきところへ逃げ込んだ。カマワンは、
「ちょっと待て。初めて来たところなのになんでも知っているような行動を取るな。
 ここが奴の家なら、奴が一番よく知っているはずだ。」
「もういいでしょ。助かったんだから。」
「助かったかどうかは……。」
 2人が話しているうちに回りは静かになったようだ。キーニは、
「巨人もいなくなったか、探すのを諦めたみたいだし、とりあえずあなたがここに
 来た理由を話してくれる?」
「本当にそうかまだわからんぞ。確認するまでは話せない。やつもこっちの出方を
 伺ってるのかもしれん。」
「まさか。あれだけの巨人よ。ちょっとでも動けば振動でわかるわ。なんなら私が
 見てきましょうか?」
「待て!」
 カマワンが止めるのも聞かずに、キーニは走りだした。その直後、彼女の行く手を
巨大な手がふさいだ。
「きゃーっ!!」
 キーニは叫び声をあげ、引き返しカマワンの前に戻ってきた。カマワンは、
「それ見ろ。」
 カマワンはそう言った直後、何かショックを感じた。反射的に後ろを振り向くと
そこには先ほど見たのと同じような巨大な手が壁のように立ちふさがっていた。
その巨大な手の指先がカマワンの背中にあたったのだろう。
「そこにいるのはわかってる。捕まえてやる。」
 外から巨人の声が響く。2人を両側から押しつぶさんばかりに巨大な手が迫って
くる。キーニは、
「指の間をすりぬけて逃げましょう。」
「危険過ぎる。手首や腕に潰されたらどうする。」
 そう言っているうちに巨大な手は両側から迫ってくる。2人は反射的に壁と床の
隅のほうに小さくなってうずくまった。すると、巨大な手は2人の前からどんどん
離れていき、視界から消えた。
「助かった。」
 カマワンがそう言ったとき、

ごごごごご……

 再び地震のような振動が、二人を襲う。だが、先ほどとは感じが違う。
「どうなってるんだ。」
 カマワンが言うと、キーニは、
「壁が動いてる!」
 2人のいる場所は両側に高い壁がある。その片方の壁が動き出した。2人のいる
場所が急激に広くなる。
「なんてこった、巨人が壁を動かしてる。」
 動き始めた壁の向こうには先ほど二人に襲いかかっていた巨人の手の指が見えて
いた。

「見つけたぞ。ちびどもめ。そんなところに隠れても無駄だ。」
 2人が逃げ込んだところは巨人の家のそんなに大きな家具では無かったようだ。
二人を守ってくれると思った巨大な壁は、巨人によってかんたんに動かせるもの
だったのだ。2人の回りが急に明るくなった。巨人クル・トコマルが自分の家への
侵入者2人を見下ろしていた。

21NEW2:2003/10/11(土) 01:52 ID:7vw4b07Y
>>20

「さあ、どうしてくれようか……。」
 巨人クル・トコマルがカマワンとキーニを見下ろしながら話しかける。今まで
逃げ回っていた2人は初めて巨人の姿を目の当たりにした。巨人は大きいだけでは
なく、巨大で分厚い筋肉の鎧に覆われていた。更に巨人はその体型を強調するかの
ように、ふんどしのような物を身につけていただけだった。カマワンの体も格闘技で
鍛え上げられてはいたが、筋肉の量だけでも一回りもふた回りも違う。目の前の
巨人が自分と同じ身長であったとしても、勝つのはかなり難しいだろう。
「俺の家に勝手に忍び込んだんだ。理由はどうあれ、それなりの覚悟はしておくん
 だな。」
 巨人は2人の目前でしゃがみこみ、両手を伸ばしてきた。
「うわっ!!」
「きゃあっ!!」
 カマワンとキーニは、ダッシュで逃げようとしたが、巨人の手の動きの比では
なかった。2人の逃げ場はかんたんに巨大な壁のような巨人の両手に阻まれた。そして
2人はその手にすくい上げられるように、空高く持ち上げられた。
「丁度、腹も減ってきたところだ。腹の足しにもならんかも知れんがな。」
 2人の目の前の巨大な顔が話しかける。
「こっちのほうがお肉がついてて、美味しそうよ。私はダイエット中だし。」
 キーニが言う。
「あのなー。」
「俺はひねくれ者でな。」
 巨人は口を大きく開け、左手にカマワンを残し、右手でキーニを摘み上げた。
「きゃっ!なにするのよ!はなしなさい!」
 キーニは必死で両足をばたばたさせ、両腕の力で自分をはさみつけている指を
押し広げようとしたが、どうにもならない。そうしているうちに巨人の大きく
開けられた口が近づいてくる。
「そうだ。面白いことを考えた。」
 巨人クルはキーニを自分の口にいれるのをやめ、左手の上に残したままの
カマワンに話しかけた。
「彼女を助ける事が出来れば、許してやってもいいぞ。」
「断ったら……。」
「俺の体の一部になってもらうのもいいかな。」
「どうするんだ?」
「なに、簡単な事だ。俺の体をつたって、彼女のところへたどり着けばいい。」
 今にも巨人の右手につぶされそうなキーニは、
「早く助けなさ〜い。」
「わかった。でもお前のためじゃないぞ、自分が助かるためだ。」
「なんて自分勝手なの!!」
「それは藻前だ!!」
 漫才のようなやり取りをする2人の間には、巨大な岩山のような巨人クルの体が
あった。

22NEW2:2003/10/31(金) 02:38 ID:3uWHEOQ.
>>21
「そうだ、左手から右手と言うコースより、こっちの方がいいか……。」
 巨人クルは自分の右手につかんでいたキーニを自分の肩の上に乗せた。
「さあ、彼女のところまで来て貰おうか。」
 カマワンは巨人クルの顔を見上げながら、
「おい、俺が出来ないとでも思ったのか?」
「いや、面白い展開を思いついたのでね。」
 クルはそう言うと、自分の左手をカマワンを乗せている右手に近づけた。
「おい、今度は俺を潰す気か?」
 クルの巨大な左手はカマワンの頭上を通りすぎ、少し先の右手首をしっかり
つかんだ。
「さあ、彼女のところまで登って来い。」
-ぐぐうっ、ぐぐうっ-
 巨人の巨大な筋肉に力が入り、不気味な音を立てる。上半身の筋肉が盛り上がり、
血管が浮き出る。
「きゃあっ!」
 その影響はキーニの乗っている肩にまで及んだ。彼女は突然の足もとの変化に
バランスを崩し、倒れた。キーニは、
「何するのよ」
 キーニはとっさに巨人クルの肩にしがみつき、落下を免れた。
「悪かったな。」
 クルはキーニのほうに顔を向けていった。そして今度はカマワンに、
「今から、彼女のほうまで登って来い。」
「わかった。」
 カマワンは巨人クルの左手に移り、そこから左手首、そして腕のほうへと慎重に
登り始めた。

23NEW2:2003/11/25(火) 02:17 ID:UxiweGig

>>22
 目的地への道、足場こそ多かった物の、その道のりは容易ではなかった。
巨人クルが力をいれたり抜いたりするたびに、カマワンの足元は柔らかく
なったり硬くなっりした、その度にバランスを崩しかけた。それだけなら
まだいいが、そのまま落下しよう物なら命はないだろう。

 カマワンは浮き出た血管を足場にして巨人クルの上腕部を登り始めた。
ここからのコースから一気に垂直に近くなる。そしてその先には更に盛り
あがった肩が待ち構えていた。カマワンは落下しないように慎重に登っていく。
上から巨人クルの声がする。

「おい、どうした。つかれたのか。」
「馬鹿を言うな。」
 カマワンが言うと、
「がんばってね〜。」
 巨人クルの肩の上に乗せられたキーニが声をかける。カマワンは、
「こっちの身にもなれ〜。」

 そう言ったとき、カマワンの足場が動いた。巨人クルが腕を少し動かした
からだ。その動きでさえもカマワンはバランスを崩し、落下しかけた。しかし、
今回は壁のような物にあたり落下は免れた。
「ふう、助かった。」
 カマワンは自分の周りを見て、状況を確認しようとした。そのとき、カマワンは
自分は大変ことになっていることに気づいた。そこは巨人クルの上腕部と胸板の
間だった。カマワンはそこにはまり込み、落下を免れたのだった。だがその場所に
とどまっているわけにはいかない。今、カマワンを固定している筋肉の塊の間が
広がれば、カマワンは落下の危険にさらされる。逆に狭まれば両側からカマワンは
押しつぶされかねない。

「さあ、どうする?」
 上から巨人クルの声が響いた。

24NEW2:2003/11/30(日) 02:32 ID:in26ronU

>>23
「く……くそっ!」
 まるで巨大な岩のような筋肉の固まりに体の左半分をはさまれたカマワンは
そこからの脱出を試みた。体をよじったり、両腕、両足に力をこめて見たが巨大な
肉の塊は動く気配が無い。
「あ……あう……。」
 カマワンは巨大な肉の塊にはさみつけられ、息が苦しくなってきた。今度は
自由の利く右腕で必死に目前の肉の塊を殴りつけた。だが、これも効果が無いと
思われた。が、突然カマワンをはさみつける力が消えた。その直後、カマワンは
自由落下をはじめた。
「うわっ!」
 カマワンはその直後、巨人クルの巨大な手に受け止められた。カマワンはその
巨大な手の上で体を起こし、
「俺が諦めたのかと思ったのか……。」
「いや、お前が死んでしまったら来た理由が永久にわからなくなるからな。さあ、
 言え。」
「いやだ。言う必要はない。」
「そうか……。」
 巨人クルはそう言うと、カマワンを乗せている手を閉じ始めた。逃げ場の無い
カマワンはなすすべも無く巨大な手に捕らえられてしまう。カマワンは、
「おい、俺が死んだら理由が聞け無くなるんじゃなかったのか?」
 カマワンは巨人クルに言う。すると巨人クルは、もう一つの手を自分の肩に
乗せているキーニに近づけた。キーニは、
「ちょっと何するのよ、キャーっ!」
 巨人クルの巨大な手は、次にキーニをつかんだ。
「はなしなさい!」
 キーニは必死で自分の前の巨大な指を押し返そうとしている。カマワンは、
「わかった。俺は巨人クルよりキーニの幽霊のほうが怖いんだ。」

25NEW2:2003/11/30(日) 02:32 ID:in26ronU
「なによそれ!」
「その前に俺を放せ。」
「いや、話が先だ。」
「話を聞いたら、俺を握りつぶすだろう。」
「しない。」
「まさか、握りつぶすのは私じゃ……。きゃっ!」
 巨人クルはキーニを捕まえた手に少し力を加えたようだった。
「やめた。お前みたいな非常識な奴には話さない。」
「人の家に勝手に上がりこんでおいて……。理由によっては許さないでもない。」
「じゃ理由によっては殺すんだな。」
「しないといっただろ。」
「わかなら……うぅっ!!」
「きゃあっ!!」
 巨人クルは2人を握る力を強めた。
「お前たち、自分の置かれている状況を考えろ。」
「わ……わかった。だが……少し力を弱めてく……。」
 カマワンは自分の目前の巨大な指を必死で押し返しながら話す。キーニも巨人の
手から逃れようと体をよじり、両腕を目前の巨大な指に押しつける。
「わかった。話せ。」
 カマワンとキーニを握る巨大な手の力は弱められた。
「助かった。」
「ここに来た理由は何だ。」
「警告しに来た。」
「なにをだ?」
「お前は狙われている。ここに来てその理由がよくわかった。」
「ほう。でもそれは無理だという事まではわからなかったのだな。」
「いや違う。狙われているのはお前の命ではなく遺伝子だ。」
「そのくらいはしっているぞ。どの細胞にも有るらしいな。」
「何者かがお前の遺伝子を利用して強力な兵士を作ろうとしている。」
「なるほど。そうか、それでお前たちはここへ来たわけか。」
「違うわ。カマワンとはここで出会ったの。」
 キーニが言う。
「じゃ、今度はお前も理由を話せ。」
 巨人クルは今度はキーニに話しかける。
「えっ、私!?」
「そうだ。」
「えっΣ(゚Д゚;その、さっき聞いたでしょ。」
「それはこの男だ。お前は別の理由で来たはずだ。」
「ソ、そうなんだけどね。いろいろ事情があってね。」
「目的だけ聞く、事情はいい。」
「怒らないでね。」
「内容による。」
「実はカマワンさんがね。」
「俺がどうしたって?うっ!」
 カマワンが口をはさむ。そのとき、巨人クルの彼を握る力が強められた。
「お前には聞いていない。今、女と話している。」
「……。」
「カマワンがどうしたと?」
「その〜、カマワンさんが言った、遺伝子を取りにきました〜、ご免なサーい。」
「なんだと〜、藻前カー!!」
 カマワンがそう言うと、巨人クルは二人を手に持ったまま歩き始めた。カマワンは、
「おい、どこに行くつもりだ。」
 巨人クルは歩きつづけ海岸までやってまた。2人が上陸したところだ。
「(・∀・)カエレ!!」

-ぼっちゃーん-

 巨人クルは、2人を海の中へ放り投げ、森の奥へと消えた。その後、巨人クルの姿を
見たものはいないらしい。

-終-

26NEW2:2004/08/15(日) 02:06 ID:C3RIza2U
まずいのか?

「本当に、こんな所に人が住んでいるのか?」
 相田 俊(19)は金子 弘樹(20)に尋ねた。
「いや、人がいなくなってだいぶたっているような感じだな。でもかなり
 暗くなっているし、下手に動き回るよりここに泊まった方がいいかもな。」
 この二人、近くの山にハイキングに出かけたが、道に迷ってしまったのだ。
二人は廃屋の中に入り、そこで一夜を過ごすことにした。

-バリバリ-

 物凄い音がして弘樹は目覚めた。俊の姿は無く、目の前に壁のような物があった。
よく見るとなにか巨大な物体の一部らしく廃屋の半分は潰れていた。
「なんてことだ。土砂崩れか?俊は大丈夫か?」
 巨大な岩かと思ったそれは触れると柔らかく生暖かかった。次の瞬間その
巨大な物体は動きはじめたため弘樹は慌てて外へ飛び出した。外へ彼は後ろを
振り向くと信じられない物をみた。寝そべっていた巨人が自分たちのいた廃屋を
その太ももの部分で破壊していたのだ。その巨人は俊そっくりだった。

27NEW2:2004/10/17(日) 04:56 ID:b013.MbU
>>26
 俊は目覚めると異変に気づいた。
(あれ?確か山の中の廃屋で寝たはずのに、なんで外にいるんだ)
 俊は寝転んだまま目を開けると夜が明け、明るくなっている空が見えた。
(いくら山の中だといってもまさか狐やたぬきに化かされたんじゃないだろな。
くまとかに出会ってたらそれ以上に危険だしな。そうだ、弘樹は……。)
 俊は上半身を起こした。そのとき自分の異変に気がついた。ふと自分の太もも
を見るとはいてたズボンもパンツもなく、股間の自分の大事な物が目に入った。
俊は思わず声を上げ、
「おい、なんで俺裸で寝ているんだ。服はどうなったんだ。」
 更にその直後、自分の体の変化に気づいた。自分の太もも部分が分厚い
筋肉の鎧に覆われていた。更に自分の体をよく見ようとする。胸板もかなり
分厚くなっていて、その下がよく見えない。手でお腹のあたりを触ってみると、
大きな六つの塊があることが確認できた。もちろん腕を見ても同じように筋肉で
信じられないくらい太くなっていた。


 巨人を見ていた弘樹、
「もしかしてあの巨人、ホントに俊なんだろうな……。」
 弘樹は巨人を見ていると俊そっくりの巨人は起きあがろうとした。巨人は
上半身を起こすとその顔は俊である事がはっきりした。
「や、やっぱり俊だ、なんであいつ巨人になったんだ?」
 弘樹が、俊が巨人になった以上に驚いたのはその体である。巨人、俊が上半身を
起こした時点で、その体が巨大で分厚い筋肉に覆われていた。両腕は太く、
肩は盛りあがり、胸板は厚く、そのあちこちに太いつたのようにはう血管が見える。
その筋肉は普通に体を動かしているだけでもりっ、もりっと言う不気味な音を
立てているのが弘樹にははっきり聞き取れた。俊の余りの変わりように弘樹は
恐ろしくなった。

28NEW2:2004/10/31(日) 02:09 ID:qtnJ0BOM
>>27
 俊は周りを見まわした。すると自分を見上げているこびとを見つけた。
どうも弘樹に似ているようだ。俊はこびとに呼びかけた。


「おおい、お前もしかして弘樹か?」
 自分の目の前の巨人が、突然話しかけてきた。その声はとても大きく、
弘樹の体全体に響いた。
「うわぁぁぁぁぁっ!」
 弘樹は恐怖の余り叫び声を上げ、その場から逃げ出した。


 俊が声をかけると、弘樹に似ているこびとは叫び声を上げて逃げだした。
「おい待てよ。」
 それでも弘樹らしきこびとはその場から離れていく。俊は立ち上がり、
こびとを追う事にした。こびとは必死で走っているが、この早さなら
歩いていても追いつけそうだ。俊はその場で立ちあがった。


(あんな奴俊じゃない、化け物だー)
 そう思いながら弘樹は必死でその場から走って逃げようとした。
だが後ろから物凄い足音が迫ってきたかと思うと、巨大な足が弘樹の行く手を
ふさいだ。

29ミナト:2004/11/06(土) 21:15 ID:DnpS0fYc
「まてよ、弘樹。」
弘樹の前に現れた、巨大な足の上から俊の声を聞いた。
目の前の足は10mはある木を簡単に踏み潰していた。
「うあああーーーっ!!!たすけてくれーー!!!」
まるで怪物扱いされた俊はかちんときて、その小人をつかんで、目の前に持ってきた。
「おい!助けてとはなんだよ!俺は怪物か!いいかげんにしろっ!!!」
筋肉の塊と化した俊に握られた弘樹は苦しくて仕方なかった。
「ぐぁあああ…しゅ・・俊・・・しぬ・・」
俊は慌てて手を離して、弘樹を掌に乗せた。
「わりいわりい・・・大丈夫か?」
慌てた俊を見て弘樹はいつもの俊だということに気づいた。
「はあ・・・はあ・・・まったく・・・でもなんでお前そんなにでかいんだ?」
「さあなあ・・ぜんぜんわかんねぇ・・・でもみろよ。この硬い腕を。すげえだろ?」
そういって俊は腕をくの字に曲げた。

30NEW2:2004/11/10(水) 02:54 ID:4go41syI
>>29
「そうだ。俺の腕、触ってみないか?」
 弘樹は最初は戸惑ってたいが、俊がもう一方の手の指を伸ばしてきた。弘樹は俊の
指に追いたてられるように腕のほうへ歩き始めた。弘樹が歩き始めると、
俊は手を組み、腕を体につけ、力をいれた。

-ぐぐうっ-

 弘樹にとって巨大な筋肉がうなりを上げ、動き、弘樹の体は持ち上げられ、
彼はバランスを崩した。
「うわっ。」
 弘樹は何とか俊の腕にしがみつき、落下を免れた。
「しょうがねぇな。」
 俊はそう言うと弘樹をつまみ、上腕部の所へ移動させた。俊は、
「近くで見ると。もっとすげえだろ。」
 弘樹の目の前には俊の巨大な腕というより筋肉の壁に近かった。弘樹は俊の
巨大な上腕部を抱きかかえるように触り始めた。弘樹は、
「すごいな。これみんな筋肉だよな。」
 俊は再び手を組み、力を加えた。

31:2004/12/04(土) 13:55 ID:1rl7rglw
 力を入れた反動で弘樹は俊の上腕部から落ちてしまった。
「うわぁー」俊は弘樹が落ちていくことに気付かずそのままの態勢でいる。このまま落ちて死ぬのかと思っていた弘樹だったが途中で何かやわらかいもののうえに落ちた。「いってー、ん、どこだここ?」と言いつつ回りを見渡すとそこは俊自身のうえだった。何となく気持ち良さを感じた俊が自分の物を見てみるとその上に弘樹がのっていた。「おい、弘樹いつそんなところに移動したんだ?」というと弘樹は「おまえが力を入れたから落ちたんだよ、このバカ!」バカといわれ頭にきた俊は弘樹を摘み上げた。「そんなこと言っていいのか?このまま潰すことだってできるんだぜ、そうだ弘樹どうせ今俺の上にのってたんだ中に入ってみろよ」俊が言ったことに驚いて弘樹は、「何言ってんだよ俊冗談はよせ!」しかし、「冗談じゃねーし、じゃ行ってらっしゃーい。」と言って俊は弘樹を自分の物の前に近付けた。目の前に迫ってくる巨大な俊の物に怯えながら弘樹は、「俊、本当にやめろ、やめてくれー。」しかし、俊が止めるはずもなく弘樹は俊の物のなかに入れられてしまった。

32NEW2:2004/12/05(日) 01:41 ID:jz8SDmKI
>>31
「俊、頼む、出してクレー。」
 無理やり弘樹は俊の物の中に体の下半分が押し込まれてしまっていた。
俊はさらに弘樹を押し込み、弘樹は胸の辺りくらいまで俊の物の中に隠れてしまった。
「すっげー気持ちいいぞ。そのまま居てくれよ。そうだ。このまま中へ入っていけ。」
 はるか上から、俊の声が響く。
「お願いだ、出してくれ、もう出ることも入ることも……うわっ!」
 俊の物は快感のためどんどん大きくなっていき、その中に押し込まれた
弘樹の体を締め付けた。弘樹は何とかそこから脱出しよう必死で体をよじるが、
どうにもならない。さらに弘樹は両腕で必死に届く範囲を殴りつけたり
して暴れたが、逆にそれがさらに俊の快感を高める。そのとき再び弘樹の上から
俊の声。
「すげぇ、俺このままいってしまいそうだ。」
 弘樹にとってはそれが何を意味するかを理解した。弘樹は、
「やめろ、何とか我慢……。」

-どっぴゅーん-

 弘樹はまるで大砲の弾のようにねばねばの物質とともに俊の物から高速で
打ち出された。

33:2004/12/05(日) 03:26 ID:8ozeVF0I
俊の物から飛ばされた弘樹はこのまま落ちて死んでしまうと思っていたが、落ちた瞬間、俊のネバネバした物質が落下時の衝撃を吸収したおかげで弘樹は助かることができた。
「痛てて、なんとか助かったのか。それにしても俊のやつなんてことしてくれたんだ服がネバネバだぞ。」
自分の服を摘みながら怒っていると、川の流れる音が聞こえてきた。
「とりあえず、これを洗い落としに行くか。」
と言い音のするほうへ移動していった。

弘樹を飛ばしたあと気持ち良さから解放された俊は、
「はぁ〜、気持ち良かった。それにしてもやべぇーな弘樹生きてっかなー?」
とりあえず、弘樹が飛んでいったほうへ俊は山の中を進んでいった。

一方、川に着いた弘樹はとりあえず川の中にはいりネバネバを落としていった。すると、地響きが鳴りはじめだんだんと自分の方へ近づいてきた。すると、
「おーい、弘樹生きてるかー?」
巨大な俊の声がした。見つかるとまた飛ばされると思った弘樹は川の深いほうへと移動し隠れることにした。

弘樹を探していた俊だがなかなか見つからず少し諦めかけていた、
「おーい、弘樹いないのかー?ったくどこにいんだよ。」
すると、少し行ったところに川を見つけた。
「おっ、少し喉渇いたし飲んでいくか。」
と言うと、川の方へと向かっていった。
川に着くと、相当喉が渇いていたのか勢い良く川のなかに顔を突っ込み水を飲んでいった。

同じ頃、隠れていた弘樹は俊がだんだんと自分に近づいてくるのを見ていた。
「何でこっちにくるんだよ、ばれてんのか?」
と、驚きながら俊が近づいてくるのを眺めていた。だんだん俊が近づいてきて、弘樹の隠れている目の前に俊の巨大な口が迫ってきた。
「まさか、飲む気じゃねーよな。やばい。」
逃げようとした瞬間に弘樹は俊の巨大な口のなかに含まれてしまった。

34:2004/12/05(日) 11:24 ID:dHNOIY4.
なんとか俊に飲まれずに唇につかまることができた弘樹だったが俊が水を飲む勢いは半端ではなく物凄い衝撃が弘樹を襲った。

ーゴクッ ゴクッー

とりあえず、喉の渇きを潤した俊は、その場に横になった
「ふぅー、生き返るー。それにしても弘樹のやつ何処行ったんだ?急いで探したところで見つかるわけじゃないし、少し休んでくか。」
そういうと、俊は大の字で仰向けになり眠りについてしまった。

物凄い衝撃に襲われた弘樹だったがなんとか唇から手を離す事無く俊に飲まれなかった。俊の口は開いていたのでそこから脱出することができた。
「ふぅー、なんで俺が今なめにあわなきゃいけないんだ。ったく。」
口の中からでてきた弘樹は、俊の顔の上にたちもう一度、俊の筋肉質な巨大な体を見た。
「それにしても何で巨人なんかになったんだ?筋肉だってこんなに無かったはずだし。そうだ、俊のやつは寝てることだし、調べてみっか。」
そういうと、弘樹ははじめに俊の胸の辺りに移動した。
胸まできてみると、俊が呼吸するにつれて足元が上下していく。手で触れてみるとそれはとてもかたくて、普通の人間だったとしてもこんな筋肉質なやつはいないだろうと思った。
「すっげー。」
弘樹は、そういうと少し唖然としていた。次に弘樹は、俊の腹筋の方へと進んでいった。

35ミナト:2004/12/05(日) 19:38 ID:gioypZxA
「すげー、腹筋。どーやったら、こんなになるのかな。」
弘樹はそのまま腹筋に見とれていたが、背中の後ろに何か動くものの気配を感じた。
「なんだ?」
弘樹が振り返ると、弘樹の後ろには今さっき、弘樹を吹き飛ばしたばかりの俊のものが
ゆっくりと脈を打ちながらとくんとくんと立ち上がっていった。
俊のものはだんだん天を向きながら先っぽの穴から透明なねばねばの液体を出していた。
「おいおい、またかよ!」
弘樹はさっきの経験からすぐにその場を離れた。
走って逃げようとしたが、さっき俊が出したねばねばのせいでうまく走れなかった。
そのまま弘樹は硬い腹筋の上に転んでしまった。
「いて・・・」
次の瞬間、弘樹の後ろに俊の指が振ってきた。
「・・・・・むにゃ・・・んだよ・・」
俊は寝ぼけてぼりぼりと腹を掻き始めた。
「うわっ・・・寝ぼけで潰されてたまるかよっ!!」
弘樹は靴を脱ぎ捨てると、全速力で走り出した。
腹筋を越え胸を越えると急に地面(ってか俊の体)が無くなった。
弘樹は胸から肩に、肩から地面に落っこちてしまった。
「いっててえ・・・・」
弘樹が横をむくと巨大な俊がバケツなん杯分のよだれをたらしながら、幸せそうに寝ていた。
「ったく・・・気楽なやつだなあ・・」

36:2004/12/06(月) 01:44 ID:27mCG39I
「しかしどうすっかなー。調べようにもつぶされたら洒落にならないし。」
弘樹は困っていたが、調べなければ何もわからないので、俊を起こして調べようとした。
俊の顔の前に立ち、弘樹は大声で叫んだ。
「おーい、俊起きろー。」
何度も叫んだが、俊が起きることはなかった。
「まったく、何で起きないんだよ。この起きろ!」
というと、弘樹は俊の顔をおもいっきり殴った。すると、
「痛ってーな、誰だよ!」
と、俊は目を覚まし勢い良く上半身を起こした。
俊が起きたことを確認した弘樹は叫んだ。
「おーい、俊ここだー。」
後ろの方から声が聞こえたので、みてみるとしたの方に弘樹が立っていた。
「おっ、弘樹生きてたのかよかった。心配したんだぞ。」
俊がそういうと、弘樹は少し怒って、
「なにが、生きてたのかだ。誰のせいだと思ってるんだ。」
そういうと、俊はにやにやしながら、
「悪い悪い、あんなに飛ぶと思わなかったからよ。今度は気を付けっから。」
そういうと、俊は弘樹を摘みあげた。またあんなめにあうと思った弘樹は、焦って
「ちょっとまて俊、まずどうして巨人になったか調べないか。ずっとこのままだったら困るだろう?」
すると、俊は困りながら、
「確かに、このままじゃ困るな。でも、調べるったてどうすんだよ。」
弘樹も困りながら少し考えていた。
「んー、とりあえずおまえが寝てる間に上半身を調べたが何もなかったんだよ。まだ下半身調べてないからとりあえず調べてみるか。仰向けになってくれないか?」
弘樹がそういうと、俊は弘樹を腹筋の上へのせ仰向けになった。
「一応全部調べるから変なことするなよな!」
と言い、弘樹は俊の巨大な物に向かっていった。腹筋から俊の物に迎う途中で、弘樹は黒い茂みのなかへ入っていった。黒い茂みの中を進んでいく途中で弘樹は俊の黒い茂みの中でこけてしまった。すぐに立ち上がろうとしたが、弘樹の足や腕に俊の毛が絡み付いて立つことができなかった。

37NEW2:2004/12/10(金) 10:36 ID:9TEd1iUM
>>36
「うわ、くそっ!」
 弘樹がもがけばもがくほど、自分とってワイヤーのような毛が絡み付いて
ますます身動きが取れなくなる。
「た、たすけてくれー。」
 弘樹は俊に助けを求めた。が、寝転んでしまった俊の頭はかなり遠く、
小さな弘樹の声は聞こえないようだ。
「おーい、俊んんん。」
 弘樹は必死で大声を出す。そのとき、
「なんだよー。なんかくすぐったいな。」
「た、助けてくれ。」
 弘樹がそう言ったとき、ものすごい音が彼の後でする。

-ぐぐっ、ぐぐうっ-

 それは俊の巨大な腹筋だった。俊は腹筋の力だけで上半身を起こしていたのだ。
俊自身はその事には気づかないが弘樹が振り向いた目の前で信じられない
盛りあがり方をしながら突然現れた岩山のように弘樹の視界全体に広がっている。
「おい、弘樹、何やっているんだ。」
 俊が言うと弘樹は、
「動けなくなったんだよ。助けてくれ。」
「しょうがないな。」
「あ、そうだ、そっと頼む。うわっ。」
 しかし空高くから降りてきた俊の指は弘樹を絡んだ毛から簡単につまんで
脱出させる事が出来た。が、その直後弘樹は放りだされた。
「俊、そっとやってくれといっただろ、柔らかい場所だからよかったけど、
 怪我したら……。」
「だからちゃんと体の上に落としてやっただろ。」
 弘樹が回りを見まわすと、そこは弘樹の太ももの上だった。
「腹筋もすごかったが、ここの筋肉もすごいな。」
「そうかぁ。」

-ぐぐっ、ぐぐうっ-

 そのとき、弘樹の足元が突然固くなりバランスを崩した弘樹は太ももの谷間に
落ち込んでしまった。俊が何気なく足を動かそうとしたため、太ももの筋肉に
力が入ったのだ。
「わ、わわ、苦しい……。」
 弘樹は俊のとんでもなく巨大な筋肉に覆われた太ももに挟まってしまったのだ。
「おい、弘樹い。大丈夫か?」

-ぐぐっ、ぐぐうっ-

「わ、やめ……。」
 弘樹には俊のちょっとした動きにつられて太ももの筋肉が動けば、潰されかねない
状況になってしまった。弘樹は無駄とは知りつつも自力で脱出しようと途方も無い
筋肉の塊を動かそうとした。

38:2005/02/03(木) 16:17:21 ID:aeMC4g8k
>>37
 しかし、動かそうとしても動かせるわけがなく弘樹はあきらめかけていたが次の
瞬間弘樹を挟んでいたいた筋肉が急に広がった。
「わぁぁぁ――。」
あまりに急だったので弘樹は絶叫していた。
そんなに高さはなかったので弘樹はかすり傷程度ですんだ。
「いって―、まぁ死ななかっただけましだけど。」
そういうと、上のほうから俊の声が、
「おーい、弘樹大丈夫か?」
俊の方を見ながら、
「まぁ、何とか大丈夫だ。」
といいながら弘樹は大きく股を広げた俊を見て驚いた。
自分を飛ばしたことのある俊のものが大きくなり始めていたのである。
いやな予感がしたので逆のほうへと逃げようとした弘樹だが、すでに逃げようと
していたほうには俊の足でふさがっていたのである。
「おい、俊まさか…」
そういうと、上のほうから、
「やっぱりもう一回やらせてくれ。というかやらせろ!いうことを聞かなかったら
どうなるかわかってんだろう。お前なんて簡単につぶせるんだぞ!」
と、俊の態度が急に豹変した。
弘樹は恐ろしくなり俊のいうことを聞くことにした。
「とりあえず、俺の上まで上って来い。」
そういわれて弘樹は俊の太ももを使ってわれた腹筋の上まで移動した。

39NEW2:2005/02/06(日) 06:02:16 ID:KJVuxeCI
>>38
「とにかく気持ちよくさせろ。言う事をきかないとわかっているだろうな。」
 弘樹の目の前には俊の巨大な肉棒がそびえたっていた。弘樹は恐る恐る
近づいていく。
「おい、ぐずぐずするな。」
 背後から俊の声がする。その直後弘樹を衝撃が襲う。俊は弘樹を摘み上げ、
自分の物の先端へと降ろしたのだった。
「今からやれ。早く。」
 仕方なく弘樹はしゃがみこみ、足元に有る例の物に刺激を与えようとしたが、
再び弘樹に更なる衝撃とに加え、圧迫感を感じた。
「がまんできねぇぇ。」
 俊は弘樹ごと、自分の物をしごき始めたのだった。

40:2005/03/06(日) 18:08:46 ID:i42cPYk2
俊が自分の肉棒をしごいているとき、弘樹は俊の手に押さえ付けられ巨大な肉棒に埋もれていた。

「も、もうイクぞー」
そういうと、俊の肉棒は頂点に達し、

−ドッピューンー

という、効果音とともにネバネバの物体をだした。
ソレをだすと俊は肉棒から手をはなし弘樹を摘みあげた。
摘みあげられた弘樹は、さっきまで俊の手に押さえ付けられていたので気絶しそうになっていた。
「やばい、このままじゃ殺される。」
そう思った瞬間前から俊が
「はぁ、はぁ、気持ちいい。でもまだ足りないな、弘樹にも手伝ってもらってないしな。」
そういうと、硬さをなくしていた自分の肉棒の近くに弘樹を持っていき
「じゃ、今度はこん中進んで行け。今度は次のために飛ばさないようにするから。」
そういうと、弘樹は俊の尿道のなかに頭から入れられてしまった。
「もうやめてクレー、つーか次ってなんだー。」
文句を言いつつ俊の言うとうりに弘樹は尿道の中を進んで行った。

41:2005/05/10(火) 00:17:53 ID:hqsxxgv6
俊のもののなかに入れられてしまった弘樹は、仕方なくその中を進んで行った。しかし、その中の匂いはきつく鼻がマヒしはじめていた。しかも、進につれてまわりから締め付けられていた。
弘樹を入れて楽しんでいた俊はその気持ちのいい快感に酔い痴れていた。しかも、それは絶頂を迎えようとしていた。
「うぅ、さすがにもう無理だぞ。」と、まわりから締め付けられ弘樹は苦しくなっていた。その時、その中の匂いがかわった。「またかよ、もうやめてクレー。」
「はぁ、はぁ、そろそろイキそうだな。」と言うと、俊は自分のモノの出るところに手をおおいかぶせた。そして、

−ドピュッ−

と、自分の手のなかにネバネバの物質とその物質まみれの弘樹を出した。
俊もそうだったが、ネバネバ物質まみれになった弘樹も今の自分の状態が楽しくなっていた。

42NEW2:2005/05/14(土) 01:39:02 ID:G1gWLTl6
>>41
 ねばねばの物質の中からはいだしてきた弘樹は言った、
「何だ楽しく、いや気持ちよくなってきた。もう一回やってくれ。」
「よし、わかった。と、言いたい所だが思いっきり出したからナー。」
「周りを肉でしめつけられる感覚が気持ちよくなってきたんだ。頼む、
 なんでも良いから。やってくれ。」
「こまったなー。」
 俊はしばらく考えたが、
「おい弘樹、ここに乗れ。」
 俊は弘樹を自分の手のひらに乗せた。弘樹はそのまま物凄いスピードで
持ち上げられた。そして目の前に俊の巨大で分厚い胸板が迫ってきた。
それはすぐに弘樹が手を伸ばして触れる距離にまで近づいた。弘樹は、
「すごいよ俊。触ってもいいか。」
「ああ。」
「これ全部筋肉なんだろ。すごい。」
「じゃぁその筋肉をもっと味わあせてやろう。」
 俊はもう一方の手で、弘樹を摘み上げ、自分の腕と胸板の間にはさみこんだ。
弘樹は俊の分厚い胸板と太い腕に挟まれ、動けなくなってしまった。
「どうだ弘樹、俺の筋肉は。」
 旬はそのまま少しずつ力を入れ始めた。

43NEW2:2005/06/24(金) 02:40:31 ID:omKrBBYI
>>42
 旬ではなく俊の巨大な筋肉の間で弘樹はすばらしい満足感に浸っていた。
(ああ、なんて気持ちいいんだ。まるで俊の体の中に入っていくようだ)
 はじめはやさしく弘樹の体を包むように俊の巨大な筋肉だが、徐々にそれは
硬さを増し、弘樹の体を押さえつけてくる。
「俊、この位でい……。」
 はじめは気持ちよかった弘樹も段々苦しくなってきていた。
「俊、もういい、苦しく……。」
 弘樹は必死で目の前の筋肉の壁をたたき始めた。が、力は少しずつ増していく
ばかりでおさまる気配はなかった。

44NEW2:2005/10/04(火) 00:15:15 ID:6pXd0duk
>>43
「く……。」
 弘樹は俊の巨大な筋肉に挟まれ、ほとんど動けなくなっていた。
(このままでは潰されて死んでしまう)
 そう思った弘樹は自分の力ではどうにもならないはずなのにそれでもそこから
脱出するために自分の力を振り絞り、巨大な筋肉の塊を押し返そうとしていた。
もちろん、そう思っていても動く様子はなかったのだが……。
(もうだめだ)
 弘樹がそう思ったとき、自分を押さえこむ俊の力が弱くなったのに気づいた。
(そうか、俊の奴、力を弱くしてくれたんだ)
 弘樹は思いっきり目の前の「筋肉の壁」を押した。するとそれはいとも簡単に
動いた。


 一方俊は、
(なんか弘樹の奴、重くなったような……)
 自分の胸板と腕の間にはさんだ弘樹が急に重くなったのを感じた。重くなった弘樹が
自分の腕を押し返そうとしていた。最初は弱かったが、急にその力は強くなり
腕の力だけでは押さえられなくなった。俊は、
「おい弘樹、どうしたんだ!」
 とうとう俊は弘樹の胸板と腕の間から飛びだし、転げ落ちた。自分の指ぐらい
だった彼は、既に子供くらいの大きさになっていた。そして更に彼は大きく
なりつづけていた。


「びっくりした。何が起こったんだ?」
 弘樹は立ちあがり、回りを見まわした。ふと足元を見ると、何か小さな物が
動いていた。


「そんなバカな……。」
 俊は巨大になった弘樹を見上げていた。すると巨大弘樹がしゃがみこんだ。

45NEW2:2005/12/29(木) 00:14:00 ID:ZFsnQew.
>>44
 ただならぬ殺気を感じた俊は、その場から逃げようとした。というか、
必死でその場から逃げようとしたができなかった。しゃがんだ弘樹が
逃げようとした俊をすばやく拾い上げたのだ。弘樹の五本の指が
俊の体を締め付け、彼の胸から下の自由を奪う。
「う……。」
 俊は苦しさの余り言葉もまともに発せられない状況だった。それでも俊は
うすうす無駄とは感じつつも、巨大な弘樹の手に握りつぶされるかも
しれない恐怖から逃れるために必死で全身の力を両腕に集め、弘樹の
指を押し返そうとしていた。もちろん、弘樹にとって小さな俊が
そんな事など出来る訳もなく、ぐんぐんと上へと持ち上げられていった。
俊の目前には弘樹の六つに割れ巨大な岩を六つ組み合わせた石垣のような
腹筋、押しつぶさんばかりに迫る滑らかな一枚岩のような胸板、
最後に弘樹の巨大な顔が俊の視界を埋め尽くした。

「おい俊、なぜ逃げようとするんだ。俺はお前にされた事をやろうと
 しているだけだ。」

46NEW2:2006/04/15(土) 16:07:38 ID:J0RWxWDo
>>45
「おい、何か聞こえないか?」
 弘樹の手の中の俊が言った。
「おい、ごまかすな。」
 俊は言う。
「本当だ。耳をすませてみろ。」
 確かに、二人に近づく足音が聞こえてきた。
-ズシーン、ズシーン-
 その音は、弘樹にとっても、かなり大きなものに感じ始めていた。

47NEW2:2006/09/17(日) 00:34:01 ID:OA4.eVvo
>>46
「まさか、他にも誰か巨人が……。」
 俊が言う。
「馬鹿なこと言うな。」
 そのときである。
「やあ。」
 二人にははっきりと聞こえる大きな声がした。

48NEW2:2006/12/22(金) 05:14:17 ID:4yGeDNmM
>>47
その声は、二人の上から聞こえてくるようだった。弘樹と俊は恐る恐る上を見上げた。

49NEW2:2007/09/05(水) 00:58:42 ID:ukueRrRo
>>48
「ようこそ。君たちはあんまり大きくならなかったんだね。」
 二人は恐る恐る上を見上げると俊はもちろん、弘樹にとっても何倍もの
巨人が見下ろしていた。

50NEW2:2008/04/12(土) 19:46:18 ID:Ego52ywc
>49
「弘樹、逃げろ。」
 俊はそういったが、巨人は簡単に弘樹を捕まえてしまった。
「くううっ。」
 弘樹は巨人の手の中から脱出しようとするが、できるはずがない。

51名無しのこびとさん:2008/07/30(水) 14:17:07 ID:LsSL.o9g
さて、この巨人はどのくらいの大きさだろうか。
俊は現在300m、弘樹は6km、そしてこの男は130kmもあった。
もちろん辺り一面泥の丘と化している。
弘樹は巨人の手から辺りの光景を見て何が何だか分からなくなった。
そこにあるはずの街も、小さすぎて見えないのかこの巨人に踏み尽くされ消えてしまったのか分からない。
そのくらいこの巨人は大きいのだ。

52名無しのこびとさん:2008/07/31(木) 00:10:25 ID:nISGdZfk
「ははは、簡単に捕まえられるなー!さて、と・・・」
巨人は立ち上がった。
あまりの大きさに、立ち上がるだけで辺り一面暴風が吹き荒れ、壊滅的な地震が巻き起こる。
俊はゴオオオッという音しか聞こえず、物凄い速さで視野が地表から遠ざかっていく。
まるでロケットにでも乗ったようである。
このまま大気圏を突き破り、宇宙空間に放り出されたらと思うと生きた気がしない・・・いや、それは先ほどからずっとだ。

――そう思って暫く、上昇がピタッと止まった。

(止まった・・・?)
俊は弘樹を見上げた。
弘樹は俊を見た後巨人を見上げた。

巨人は・・・・・止まった。

53名無しのこびとさん:2008/07/31(木) 00:28:02 ID:nISGdZfk
そう、地球の高度120kmより外は宇宙空間。
巨人は息が出来ず、宇宙空間の圧力で顔が沸騰してしまった。

「おい俊、逃げるぞ!」

弘樹は巨人が白目をむいていることを確認し、俊に言った。
巨人の指を解き、胸板に移る。
巨大な突起――巨人の乳首に掴まると俊に再び言った。

「ここから先は両手を使わないと降りられないな・・・お前はここに掴まってろ」
「ちょっ、ここは!・・・・ぐええぇ」
俊は弘樹のチンコに掴まらさせられた。

「チッ、何でこんな事に・・・・」
弘樹は巨人の身体を降り始めた。
胸元にあった巨人の手は力を失いぶらんとはるか下方に落ちていった。
再び突風が巻き起こる。
弘樹は必死で突風に耐えた。

54NEW2:2008/09/19(金) 06:07:18 ID:OukTN/8k
>>53
……はずだがあっさり飛ばされてしまう。弘樹と俊は、
「わあああー。」
「なんてこった。」
 どんどん地上が近づいてくるはずなのになぜか近づいてこない。
突風の直後自分たちは下降しているはずなのに、突風で上昇?
二人は落下しながらも巨大化し始めたのだ。二人はどんどん空気が
薄くなるのを感じる。そして……


 かって太陽系にあった惑星は8つ、現在は10、地球は消滅し、
その軌道には代わりに3つの惑星。それははるか昔三体の巨人だった
など、そのとき観測に訪れた宇宙人でもわからなかったという。

55名無しのこびとさん:2008/09/19(金) 12:32:46 ID:9lfvoUoM
設定破綻ツッコミのつもりでこっそり続きを書いたら
NEW2らしいオチがつけられてしまった^^;

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