ワイ内野手の判断は早かった。素早くスマホを拾うと、「あの、すみません」とエスカレーターに乗る寸前の
JKを呼び止める。警戒心剥き出しのJKが口を開く前に、右手に掴んだスマホを見せた。「落としましたよ」。
「ありがとうございます」と感謝するJKに対しワイ内野手が会釈し颯爽とその場から立ち去ると、ワイ脳内球場は
割れんばかりの歓声に包まれた。
しかし直後、そのワイ内野手称賛ムードに待ったがかかった。ワイ制服欲情軍のジェイ・ケーレイパー監督が
同プレーが勃起妨害に当たるとして脳内審判団に抗議を行ったのだ。
球場が異様な雰囲気に包まれる中行われたリプレイ検証の結果、「スマホをすぐ返さなければJKの個人情報を
入手した上で後日引き渡しを名目に会うことも可能であった」として、審判団は同プレーを勃起妨害と認定。
一転してワイ内野手のレイパー失格が宣告されると、スタンドのワイ良心軍ファンからはため息がこぼれた。
試合後のインタビュー中、同プレーの勃起妨害判定について脳内記者に尋ねられたワイ内野手は、「（善行は）
積み重ねですね」と前置きした上で、「道は険しいが、（善行を積み重ねていけば）いずれは10代女子との
性交に繋がる」という返報性の原理に立脚した持論を語った。
一方、試合を観戦していた中学 生好（ちゅうがく いくよし）性欲統括マネージャーは、ジェイ監督の
抗議について「（JKは）そもそもストライクゾーンから外れている」と一刀両断。「ワイ内野手がいち早く
スマホを拾えたのは、透けブラ狙いで歩調を緩めてまでJKの後ろにいたから。透けブラはインナーに阻まれたが、
そうでなければ勃起は確実だった」とワイ内野手を擁護した。
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