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【百合色の】東方の百合カップリング談義53【幻想郷】
ここは東方キャラの百合カップリングについて話し合うスレです
百合が苦手な人や『カップリングとかマジ勘弁』な人は此処から避難する事をオススメします
=======<話し合う時の注意点>=======
・カップリングは百合であること、それ以外は厳禁
・幻想郷はどんなカップリングも受け入れます(たとえメジャー・マイナーであろうと)
・此処は未成年も見ている全年齢向のスレです。ネチョは× 微ネチョまでよ!
> 尚、ぱっちゅさん度の指針としては、
> ●ディープキス→もっとやれ!
> ●胸タッチ、尻タッチ→もっとやれ!
> ○そこからネチョ→そこまでよ!
> ●互いの局部に触れてネチョネチョ→そこまでよ!
> ●衣類のにおいかいだり、嘗めたり→ちょっとだけよ!
> ○余った手を自分のry→ギリギリそこまでよ!
> ●わぁい→そこまでよ!
> ●相手の持ち物を局部に当てる→そこまでよ!
> ●グロ、切断、食べちゃう、殺し→もう私には、かまわなウベロベロベロベロ…
> という感じでお願いいたします。
・話し合いで弾幕を撃ち合うような喧嘩をしない、粘着や過度な言い争いも不可です。ダメ、ゼッタイ
・特定のカップリング・シチュエーション・キャラへのアンチ行為
(叩きレス・排除など)はスレ違いです ←―重要!
・上記のアンチレス、それに準ずるレスには反応せずスルーでよろしくお願いします
・以上の事を守れない人は(9)以下とみなされます。嫌ならそういう態度は避けましょう
好きなカプが話題に出ない時は自分から提供しましょう。
百合の楽しみ方は、
泣かない
噛み付かない
よく分かりあって
至高を目指せ!
の『なかよし』で語りましょう。
次スレは>>980 が立ててください
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▼前スレ
【百合色の】東方の百合カップリング談義52【幻想郷】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1431594311/
▼関連スレ
お題でマイナーカプを語るスレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/41116/1223914653/
幻想郷の少女達の日常を観察するスレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/41116/1336836564/
【無理】ありえない東方カプを語るスレ【矢理】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1190042355/
▼過去スレ40〜
51:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1423548076/
50:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1411168790/
49:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1394865267/
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40:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1329059448/
▼過去スレPart20〜39
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38:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1313752837/
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22:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1247641824/
21:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1242735440/
20:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1239852521/
▼過去スレPart1〜19
19:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1238259909/
18:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1236260574/
17:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1234194661/
16:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1232545231/
15:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1230673294/
14:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1227712771/
13:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1224779352/
12:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1222335534/
11:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1220879361/
10:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1218121338/
09:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1215438774/
08:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1212901481/
07:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/42679/1211015984/(東方project板停止に伴いログ喪失)
06:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/42679/1208978469/(東方project板停止に伴いログ喪失)
05-2:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1205946014/
05-1:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1205743774/
04:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1202803284/
03:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1198756607/
02:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1196521754/
01:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1192295104/
スレ立て乙ですよー
1000まで長かったねえ・・・
やっぱり以前と比べると人は減っちゃってるんだねぇ……
それでも最近は活気付いて来て嬉しい
前スレ埋まりそうなタイミングだったから質問できなかったんだけど、なんでさとレミって結構描かれるんだろう?
原作じゃ接点ないけど、姉ってだけで話ってわりと作れるものなのかな?
レミ依とかの方が話作れそうだけどなーって最近ずっと考えてる
こいフラもなんで流行ったのか分からないんだよね
誰か推測でもいいから何でか話してくれないかな
>>8
こいフラは他の人に任せるとして、さとレミも「妹同士で組んでるなら姉同士でも組ませてみようぜ!」って感じじゃないかな?
こいフラが受けるのは外見の幼い妹かつEXTRAボスで、狂気分もあるという共通点からかな
よく言われる事だし、こいしは狂ってる訳ではないと不快に思うファンも居るけどね
外見の幼い妹かつEXTRAボスなら「人間の命なんか、なんとも思っていないのよ、私」
と喋ってた夢月も当て嵌まらなくないけど、旧作キャラで台詞も少ないと二次創作のハードルが高い
それに姉である幻月の「私達、二人で一人前なんだからね」とか夢幻世界で二人きりとまあ、
双子姉妹の背徳百合の方がネタ的に美味しいという事も考えられそう
「訳ありの妹を持つ姉」同志から色々妄想が捗る…のかな?>レミさと
なんとなく「過保護」と「放任」、「大物」と「大人」みたいなイメージが湧く
前提としてこいフラが成り立っているなら、レミリアとさとりが出逢う事も容易に想像出来るから、というのも有りそう
では何故、公式で接点の有るレミ依の方が少ないのかと言われると、概ね依姫に起因する理由ではないかと
レミ依じゃなくて依レミならほんのちょびっとだけ妄想した事がある
咲夜の膝枕で眠るレミリアの寝顔を見て、そのメイドから奪い取ってペットにしてしまいと思いながらも、
匿うのはお姉様が許してくれないだろうし、目が覚めてしまえばすぐに帰りたいと駄々を捏ねるだけでしょう、と諦めちゃう
でも第二次月面戦争の終わって大分経った後もしばしばあの時の寝姿が頭に浮かんで、
そのたびに青い星の地上へ降りて無理矢理に連れ去ってしまいたいという衝動に駆られちゃって、
そんな未練がましい自分に叱り付けるとともに何故か心に穴が開いた様な気分を抱くみたいな
>>9 ->>12
なるほど…やっぱりやばい妹がいるっていうのは絡ませる要因になるのね
こいフラからのさとレミがあるんだから、もこフラからのレミかぐだってあってもいいと思うのよ
>>13
いい依レミですな
真面目ちゃんが悩むのは見ててとてもニヤニヤしてしまう
', ;l: ll kr'´ ィイィ彳彳彳彳
ヾ州ィイイィ彳彳彡彡彡
_ __ ,′ ``ヾミミミ
,. '´;:.:.:.:.::::::::.:.:.``ヽ ,′ -‐ミミヽ/ミミミミミ
,. '´..:.:.:,. -─‐‐- 、;;;:;:.:ヽ〈 ,′ミミミミヽ
/ .:.:.:.:.:.く ``ヾ「ヽヽヾミニ二二ミヽ `ヾミミミ
./ .:.:.:.:::::::::::::〉 ∠二二ニ彡' V/ T TTにニニニニニニニニニ====
/ .:.:.:.:::::::::::::::/ -='ぐ / l ||¨´ ̄`` . :;
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,′.:.:.:.:::::::::::::〈 ヽ____ノ', .;: .;:
i .:.:.::::::::::::::::::::::', ,;;;'ハミミミヽヽ .,.:; .; :.;:.
',.:.:.:.:/´ ̄`ヽ;;;', .;;;' ``ヾミヽ j! ,. ′.;: .;:. :
',.:.:.:ヽ い( ミj! )ミミj 、 、 ', ., 、:, 、 .; :.
',;;;:;:;:入 _ ..:;.;:.:;..:`Y ミj! 、 、 ', ., 、:, 、
';;;:;:.: `フ´ _ノ . ;: .;: .; :. ;:. ;:.`Y´ 、 、 ', ., 、:, ,. '´
Lノ´ ̄ , ィ´ .:; .:; . ;:. ;:. ;: .;: .; :. ;:. ;} 、 、 ', ., 、:,,.: '´
ノノ ____\ ;.: .;: . :;. :;. :;. :; .;: .;: .;人 _; :; :; ィ´`ヾ
,. '´  ̄ ̄``¨¨ー',:;;,,:,;:,;,. '´ /;;;;;;;;;;;;;;;/ ',
最近、シガーキスなる言葉を覚えたんですが
東方百合だと誰と誰が似合うか、と思案中
いえ、別に、無理に煙草吸わせなくても良いんですけど
吸うとしても煙管じゃないか、ってイメージのキャラも多そうですし
煙管と言えば、行燈の灯りがぼんやりと照らし出す縁側、
着物姿で煙管を吸う勇儀と、それに寄り添うパルスィとか、そういうのでしょうか
もうシガーキス全然関係ないですね
シガーキスとか勇パルの話は人様にお任せして
何の脈絡も無く、冬の定番ネタでSSを一つ
◆人妖中立奇譚・四
「こんにちはー!」
「ん……」
聞き慣れた声に目を覚ますと、里香は工場(こうば)の脇に置かれた長椅子の上に寝転んでいた。
壁に掛かった時計は十一時と十二時の間を指している。
何のことは無い。徹夜で作業をして、ちょっと仮眠を取ったつもりが、昼までぐっすり眠っていたのだ。
彼女はやおら起き上がり、ぶるっと一回、小さく体を震わせた。
「里香さーん!?」
そこへ、大声で彼女の名を呼びながら、一人の少女がやって来た。
山彦、幽谷響子である。
響子は彼女の顔を一目見るや、「あ!」と批判的な声を上げた。
「……こんにちは」
「また作業場で寝てる!」
「いや、ちょっと仮眠を……」
「で、またこれ!」
言い訳など聞く耳を持たない。
そんな響子が次に目を向けたのは、口の空いた缶と、その中に転がる乾麺麭であった。
「ちゃんとご飯食べてって言ってるのに! これは非常食でしょ!?」
「まあ、その……」
里香は早々に弁解を諦め、わざとらしく目を逸らしつつ、長椅子から立ち上がった。
と、腰を伸ばした瞬間、彼女の視界がぐるりと回る。
「わ!? 里香さん!?」
気が付くと、彼女は響子の体に凭れ掛かっていた。
「……ありゃ?」
「うわ、熱ッ!?」
ぼんやりしている彼女の耳許で、響子が再び驚きの声を上げる。
「里香さん! 私より体温高いよ!? すごい熱だよ!?」
「あー、それでか……。道理で何か変だと……」
能天気な里香を、響子は引き摺るようにして寝室まで連れて行った。
ベッドに寝かされた里香は「まだシグマのメンテが終わってないのに」などとぼやいたが、「駄目! 寝てるの!」と一蹴された。
「食欲ある? お米あるなら、お粥作ろっか?」
「んー……。今はあんまり……」
「そっか」
では、何をしようか。
響子が悩んでいると、突として、里香の顔に小鬼の様な笑みが浮かんだ。
「折角だから、温めてほしいなのです」
「え? あ、寒い? ストーブつける?」
ベッドを離れようとする彼女の手首を、里香の手が掴む。
「そうじゃなくて」
「うん?」
「あんたに温めてほしいのよ」
響子は言葉を失った。山彦に有るまじき無言の驚愕である。
固まる彼女の四肢と胴に代わって、尻尾がふわふわ悶えていた。
「人の風邪なら移らないでしょ?」
「う、うん……」
――具合の悪いときぐらい、甘えてみても良いよね。
「ふふっ」と、無邪気に笑う里香。
自分が熱に浮かされていることに、彼女はまだ、気付いていない。
注連縄から雫が垂れた。
昨晩に強い雨に見舞われたせいだった。現在は止んでおり、太陽が顔を見せている。
賽銭箱には人影があった。残念ながら参拝客ではない。妖怪の間で知らぬ者はいない巫女さんだった。
物臭な彼女も中の確認だけは毎日怠らずに行っていた。大抵の場合は溜め息を吐く結果となっていたが。
しかし、今日は普段と異なった。霊夢の手には、陽光に当たって眩しく輝く硬貨が握られていた。
だが、表情は浮かない。かつては素直に喜んでいたが、ある事に気付いて以来は不気味さを覚えていた。
何故か決まって、常人であれば足を運びたがらない天候が大荒れした日ばかりに入られていたのだ。
以前に物陰から見張った事はあったが、賽銭を投げ入れる音しか聞こえず、参道には誰も居なかった。
霧のような状態になれる萃香を疑ったが、本人に否定されている。勘も違うと告げていた。
それでも、霊夢は犯人探しを断念するつもりは無かった。
「誰かと思ったら……」
少女は思わず振り向き、その方向を見上げた。
鳥居よりも遥か上に、望遠鏡を持った霊夢が浮かんでいた。
どうやら高空から神社の周辺を見張っていたらしい。
「敷地の外で何してんのよ」
「旧友の誼でお賽銭を入れてただけじゃない。何が不満なの?」
心外な顔つきで、悪びれる様子は無い。
「そんな回りくどい遣り方して何が楽しいのよ。変な嫌がらせかと思ったわよ」
アリスは人形伏兵の要領で、人形を周囲の景色に溶け込ませていた。
そして、その人形を操る事で境内を跨がずに賽銭を投げ入れていたのである。
「それは悪かったわね。特に挨拶する必要は無いかなと思って。霊夢だって応対するのは面倒でしょう」
「お賽銭を入れてくれる相手を無下に扱うつもりはないわ。ところで、前にもそんな事してたでしょ」
「何の事?」
態度は崩さず、先程と変わらない。
が、霊夢は間違いないと確信していた。
「往生際が良くないわね」
「勝手に話しを進めないで、決め付けないでくれる」
霊夢はアリスの言葉を無視して賽銭箱から硬貨を拾い、懐から取り出した別の硬貨を並べて見せつけた。
「いったい何なのよ」
「違いが判らないのかしら」
「さあ?」
「アリスが入れた硬貨って綺麗過ぎるのよ。過去に入ってたのもそうだったんだから」
穢い物だと失礼だろうと、専用の道具を使ってクリーニングしていた事が仇となっていた。
素知らぬ振りをしていたアリスだったが、今度は動揺を隠し切れなかった。
「言いなさいよ。何で普通に入れなかったのか、ちゃんと言い訳しないでさ」
ようやく堪忍したのか、俯いたまま喋る。
「誰かが訪れてそうな日には、あまり来たくなかったのよ」
「宴会には参加してる癖に」
「それは多人数だから気にならないの」
霊夢にはその意味がまるで理解できなかった。
無理もない。アリスが強気を張る事でひた隠しにしていた臆病な性格が原因だった。その臆病さは恋愛面に悪影響を及ぼしていた。
想いを募らせながらも胸に秘めたままでいたアリスは、霊夢が誰かと二人きりで居る場面を目撃してしまう事に恐怖していたのだ。
ところが同時に、些細な事でもいいから何らかの形で関わりを得たいという気持ちも抱いていた。
アリスの不可解な奇行はそれらの妥協として導かれた産物で、霊夢の与り知れないところにあった。
「何なのかはっきりしないけど、お賽銭を入れるならコソコソしないで欲しいのよね。あんたなら、お茶くらいは出してもいいし」
「……結構よ」
神社で霊夢以外の人物と鉢合わせを避けたいアリスにとって出来ない相談だった。二人きりで会う約束を取り付ける勇気も無かった。
事情を伺う機会に恵まれなかった霊夢は、こう述べるしかなかった。
「じゃあ、取り敢えずはこんな事はもう止めてくれない。こんな形で貰っても嬉しくないんだから」
「そうね。迷惑を掛けたようだし、改めて謝るわ。本当にごめんなさい」
感情のこもらない声は、霊夢の耳に酷く響いた。
立ち去るアリスを何か言おうとしたが、言葉は出てなかった。
この日を境にして、賽銭箱に一際煌めく硬貨は入らなくなり、宴会で人形芸が披露されることも無くなった。
やがて紅魔館の大図書館や人間の里の縁日の日でも目にしなくなり、遂には魔法の森からも姿を消した。
しばらく経って霊夢が魔理沙や他の妖怪に尋ねた時、アリスの行方を知る者はいなくなっていた。
>>16
香霖堂でそんな話あったね
妖怪や半妖は人間の罹る風邪が移る心配無いって
鉛管と言えばマミゾウさん
小鈴ちゃんが彼女への憧れから鈴奈庵の外でなら自分も吸ってみたいとせがんでみたものの、
「お前さんにはまだ早い」と何処からか出してきた水飴の棒を渡されて膨れるところがなんとなく浮かぶ
外の世界で煙草の害を知ったマミゾウさんは人間なんだからそんな事で寿命を縮められたら困ると内心思ってるけど、
小鈴ちゃんは独りの時に喫煙道具の図画が載ってる本を眺めながら一緒に吸う事を夢見てるという心子知らず的な
煙管でした済みません
ロリおかんなチルノちゃん
チルノちゃんは母なる自然から生まれた存在だから母性もあると思うの
文「ただいま帰りました...」
チルノ「お帰り...ってなんかやつれてない?」
文「ええまあ仕事で色々ありまして...」
チルノ「またお仕事で失敗しちゃったんでしょ?しょーがないわねー」
文「もう仕事やめたい...」
チルノ「はいはい、お風呂沸いたからゆっくり入っててよ?今からあんたの好きな物作るから」
現代文の問題かな?
もうすぐクリスマスですよー
思う存分イチャイチャ出来る日ですよー
>>21
面白い解釈だw
早苗さんを霊夢さんを招待してクリスマスパーティ
二柱は空気を読んで、別室で晩酌
大晦日では逆に霊夢さんが早苗さんを呼んでHappyNewYear
会長さんは世間のクリスマスムードに辟易して夢の中へ
妹紅に逢いに行ったらここだと寒いだろうと連れられた先はミスティアの屋台
持ち合わせがないから断ろうとしたけど奢りだと言われて渋々
でも一杯だけのつもりで飲んだお酒で早くも酔いが回って笑い上戸
気付いたら自宅のベッドで、二日酔いに悩まされる事に
>>24
こたつでみかんを食べながら、ポチ袋をヒラヒラさせて「そろそろこれも要らないのかねぇ」なんてだらーっとしてる二柱を幻視した
サラ「!?」
ルイズ「どうしたのかしら? 随分と驚いてるようだけど」
サラ「ルイズさんが足を運んでくれたのは久しぶりだったから…」
ルイズ「神綺様から贈り物を届けるようお願いされたのよ」
サラ「という事は、アリスの家に行くのね。それなら通さない訳にはいかないわ」
ルイズ「その前に、あなたの分もあるわ。これがそうね」
サラ「だから、わざわざ洞窟に寄ったのね」
ルイズ「いや、頼まれ事が無くても訪れるつもりだったわ」
サラ「そうなの?」
ルイズ「その証拠がこれだわ。私からサラちゃんへのプレゼント♥ 小窓付きケースに入ってるから室内に飾ってもいいわ」
サラ「ちょっとまって!! こんな高そうなアンティークブローチ、なんだか悪いじゃない」
ルイズ「身に着けたところ見たいな〜、なんて思って買っただけなんで、遠慮なく貰って欲しいわ」
サラ「う〜ん💦」
ルイズ「まぁ、どうしてもというなら帰りに持って帰るわ。じゃ、アリスの処に行ってくるから」
サラ「あっ、ルイズさん…。うっ、困ったぞ。どうしましょうか」
ルイズ「あら、考え直して着けてくれたのね。予想通り、よく似合ってるわ」
サラ「ありがとう。でも、やっぱり受け取れないわ」
ルイズ「はい?」
サラ「私って普段は魔界にいないからなかなか逢えないでしょう。
ルイズさんに見せたくてもその機会が無いから宝の持ち腐れになってしまうわ」
ルイズ「そ、そう。ここはいっその事、思い切って指輪にしておけば良かった」
サラ「!?」
ルイズ「サラちゃんが私のお嫁さんになってくれたら、一緒に居られる時間が増えるじゃない☆」
サラ「私がルイズさんと…」
ルイズ「駄目ですか?」
魔界の扉があるといわれる洞窟はwindows版だと消されてるかも知れないけど残ってるという事で
比良坂先生による東方三月精第四部連載決定と聞いて三妖精の百合を想像しようとしたけど、
レイマリが頭に白髪の混じる年齢になってもハートフルコメディしてそう気がして何も出てこなかった
アリスとレイマリの絡みが見たい…
ぬえ「…小傘、何やってんのさ」
小傘「げっ!ぬ、ぬえちゃん…こんばんは。」
ぬえ「それ私の靴下でしょ?私に断りもなくどうするつもりよ」
小傘「クリスマスだから…サンタさんがプレゼントを入れてくれるようにって」
ぬえ「…お前、サンタなんて信じているの?」
小傘「信じていればサンタさんは来るんだよって、白蓮さんも言ってたよ」
ぬえ「仏教徒がサンタって…まぁいいけど。で、お子様小傘はまた私の布団で寝るのか」
小傘「…だ、だめ?」
ぬえ「いいけど…ッ!」
小傘「えへへ、ぬえちゃんはそう言ってくれるから、ここはもう私の寝床なんだよ〜」
ぬえ「お前、一応聞くけど私が何者なのか分かってて言ってるのよね?」
小傘「ぬえちゃん、知らない人と友達になんてならないでしょ?」
ぬえ「ぐっ…お前のそういうところホントにムカつく」
小傘「ぬえちゃんの分もあるよ」
ぬえ「そりゃ靴下だから2足あって当然でしょ。しかも私のだし」
小傘「私は靴下持ってないから…ごめんね」
ぬえ「…今度買ってあげるわよ。黒だと被るから白い奴。」
小傘「え、いいの?」
ぬえ「お前、サンタに靴下をお願いするつもりだったわけ?靴下の中に靴下って……」
小傘「あ、ぬえちゃん笑ってる。違うもん。私は下駄を履いてる妖怪だから靴下履けないの」
ぬえ「足の指がついた靴下買ってあげるわよ」
小傘「そんなのあるの?」
ぬえ「あったよ。もう売り切れてるか知らないけど」
小傘「じゃあ急がなきゃ。明日起きたら一緒に行こ。ぬえちゃんもそこにいないでこっち来てよ」
ぬえ「もっとそっちいけ」
小傘「じゃあ一瞬だけ」
ぬえ「あのなぁ…全く…」
小傘「ふーっ。あったかいね」
ぬえ「…お前ってさ、プレゼント何をお願いするつもりだったの?」
小傘「そんなの決まってるじゃん、人間を100%驚かせる最強アイテムだよ」
ぬえ「そんなのあるわけないじゃん。もしもあったとしたらお前を殺してでも奪いとる」
小傘「じゃあもしもあったら二人で使おうよ。ね!」
ぬえ「私が9割、お前が1割」
小傘「ぬえちゃんの意地悪。そんならいらないもん。ふんっ」
ぬえ「わかった。2割にしてやる」
小傘「…」
ぬえ「しょうがないな…3割、3割でどう?これ以上負けられないからな」
小傘「……」
ぬえ「よ、4割だ!私6割お前4割…も、もうだめだからな…」
小傘「……」
ぬえ「おい小傘…いい加減…」
小傘「……」
ぬえ「寝てるし…」
小傘「起きてるよ」
ぬえ「わっ!」
小傘「やった」
ぬえ「腕を上げたな…バカ小傘…」
小傘「そうかな?師匠の教え方がうまいからだね」
ぬえ「師匠って誰だよ」
小傘「ぬえちゃんに決まってるじゃん」
ぬえ「私は弟子を取った覚えはないっ」
小傘「ふふ、私が勝手になったんだもん」
ぬえ「小傘はいつも勝手な奴だ。勝手に私の布団を取るし、勝手に私の友達になるし」
小傘「いいでしょ?」
ぬえ「いいけど…ッ」
小傘「ふふふ」
ぬえ「私にだって、何かプレゼントがあってもいいんじゃないか?」
小傘「そ、そういえばそうだね…」
ぬえ「……やっぱりいいよ。そういう事を考えるのも面倒だ」
小傘「ぬえちゃんにプレゼント…」
ぬえ「しいていうなら食べ物でいいや。お菓子とか」
小傘「ぬえちゃんって、サンタさんから今までそういうのもらったことある?」
ぬえ「ない。いらないし。信じてないし」
小傘「じゃあ、ずっと残るのがいいね。…実は私も今までもらったことないんだ」
ぬえ「…」
小傘「多分、靴下がなかったからだね。ぬえちゃんの靴下を使えばもらえるかなって思ったんだ」
ぬえ「入ってるといいね」
小傘「ぬえちゃん、あのね」
ぬえ「何」
小傘「私じゃだめ?」
ぬえ「…え?」
小傘「私、一応傘だから…プレゼントが傘じゃダメかなって」
ぬえ「お…おま…お前ちょっと、そ、それ、は、はぁ!?ど、どういう…ナ、何考えて言ってるの!?」
小傘「そ、そんな反応しなくたっていいじゃん…」
ぬえ「い……」
小傘「いらないならいいよ…私ってダサい傘だし。「いいけど」って言ってもらえるかなって思っただけだから…」
ぬえ「…こ、小傘…お前の…プレゼントだがな…」
小傘「う、うん…?」
ぬえ「そ、そうだ…こ、交換だ…!」
小傘「え?」
ぬえ「小傘みたいな…その、ダメな奴!…タダで貰うとか…ダメだろ!?」
小傘「もらっていいよ…?」
ぬえ「ダメだ!受け取れないから…!そんなダメな…!だから…こ、交換ならいいよ…」
小傘「ぬえちゃんも何か、くれるの?っていうか、ぬえちゃん大丈夫…?」
ぬえ「わ…わた…わた…わた…わた…」
小傘「だ、大丈夫?息が何か変だよ…?」
ぬえ「小傘!!!」がばっ
小傘「きゃっ…!」どさっ
ぬえ「…はぁ…はぁ」
小傘「ぬえちゃん…」
ぬえ「……ね、寝よっか…」
小傘「え?」
ぬえ「今日の事は全部忘れろ」
小傘「ぬ、ぬえちゃん?」
ぬえ「全部だ、今日の事は全部。私も忘れるから。明日、靴下買いに行くんでしょ、だから忘れて」
小傘「ぬえちゃん…ちょっと怖かったけど、どうしたの…?やっぱり…私じゃ…」
ぬえ「お前みたいなのは、私には勿体なさすぎるし、私は妖怪だから…」
小傘「関係ないよ、私、ぬえちゃんの事が好きだもん」
ぬえ「…私も」
小傘「…」
ぬえ「私も好きだから、お前の事。」
小傘「え…あ…」
ぬえ「おやすみ」
小傘「お、おやすみなさい…」
少し遅れた聖夜のこがぬえです。
末永く爆発しろ!
ニヤけた顔が戻らない
どうしてくれる
コタツにミカン。
幻想郷では現在なおも冬の風物詩で、博麗神社もその例外ではなかった。
今日も霊夢はコタツに潜り込み、頬を机にペタリと付けていた。
そんな光景を呆れた様子で見つめる者が居た。
アリス「そのだらしなさはなんなのよ。みっともないわね」
霊夢「あー? その声は……アリスよねぇ」
アリス「顔を上げようともしないのね。それはそうと、何時になったら気付くのかしら?」
霊夢「何をよぉ」
アリス「頭の上でも確認すれば」
霊夢「頭の上?」
そう言われて、しぶしぶ手を頭にやる。
サラッとした髪の感触を感じたが、それは明らかに自分の髪質ではなかった。
ようやくにして頭重感を覚え、その原因となっている物の正体をむんずっと掴んだ。
上海人形「ナニスルノヨー」
霊夢「何で乗せてんのよ!」
アリス「ちょっと、乱暴に扱わないでくれる」
霊夢「離すから、あんたも私の質問に答えなさいよ」
アリス「こうしたら嫌でも動きたくなるかなって。まさか言われるまで気付かないなんて思わなかったけど」
霊夢「アリスの考えてる事ってたまに判らなくなるのよね」
アリス「あのねぇ、ダラけてるところを他人に見られて恥ずかしくならないの?」
霊夢「全然。参道を雪かきしたり、お祭りを開いても里の人は参拝してくれなかったし、何にもやる気が起きないわ」
アリス「普段から怠けがちなのに、全くもう。霊夢がちゃんと起きてるならこれあげるつもりでいたけど止めとくわ」
すぐ傍に置かれていたバスケットには、久しく口にしていなかったケーキの姿があった。
クリスマスを祝う習慣が無く、里のカフェーもご無沙汰にしていた霊夢にとって酷く魅力的な物に感じられた。
垂れかけてた涎を鼻紙で拭い、慌てて姿勢を正した。
アリスは苦笑しつつも人形に命じ、自らもティータイムの準備に取り掛かった。
神社内の配置は把握しており、まるで自分の家であるかのようにテキパキとこなす。
倒壊して立て直されてるとはいえ、かつて魔界に帰るまで働かされていた頃と大きな変化は無かった。
切り分けられたケーキを頬張っている間の霊夢はご満悦といった表情で、アリスの顔を綻ばせた。
霊夢「ああ、美味しかった。それにしても、随分と余ったわね。こんなに大きいの持ってくる必要あったの?」
アリス「誰かが訪れる可能性もあるじゃない。そうなった時に私達だけで楽しむのも何か悪いでしょう」
霊夢「結局来なかったけど、どうするのよ」
アリス「霊夢の分にしていいわよ」
霊夢「じゃあ、早速お代わりしようかな」
アリス「その辺にしておいたら? ブランデー・ケーキだからしっかり密封しておけば、来年まで保つ筈だし」
霊夢「そういう事じゃなくて美味しいからもっと食べたいだけ」
アリス「あんまり動いてないのに太るわよ。私は嫌よ、あなたの贅肉を触るなんて」
霊夢「薄めに切るから大丈夫よ、多分。……ところで、28日と30日から31日って空いてる?」
アリス「空いてるけど、どうして?」
霊夢「28日は餅つき、後の方はおせち作りを手伝って欲しいのよ」
アリス「餅つきはともかく、おせち作りなら魔理沙の方が適役だと思うわ」
霊夢「味付けや彩りを巡って意見が合わない事も多いの。アリスなら私の言う通りにしてくれるでしょ」
アリス「まあ、和食には詳しくないからねぇ。いいわ、手伝ってあげる。買い出しは付き合わなくてもいいの?」
霊夢「あんたの分も含めて大体は済んでるわ。早めに揃えないと年末は高いから」
幻想郷における正月の膳は閉鎖的な立地だけあって、外の世界の基準に照らし合わせると豪華とは言えなかった。
比較的質素で品目が少なく、来客者も無きに等しい博麗神社では大人数分を用意しなくてよい事から手間も抑えられた。
それにも関わらず霊夢がわざわざ不慣れなアリスに協力を願ったのは、ふたりきりになるため以外の理由は無いと断言できる。
アリスも薄々勘付いてはいたが、一緒に料理をするのはまたとない機会であり黙ったままでいた。
アリスには霊夢の贅肉を触る機会があるのですねぇ……
※交際を始める前
「ちゆりって、サンタクロースみたいよね」
また小兎姫が変なことを言い出した。
「……どの辺が?」
「服の色とか」
「うん。色の比率、逆だな」
こんな白いサンタが居るか。
「子供に優しいし」
「普通だろ」
「空を飛べるし」
「ソリには乗ってないぜ」
「それに、プレゼントをくれたわ」
小兎姫の手の中で、小型の銃がくるくると回る。
持ち主の妖力や霊力を特殊な光線に変えて撃ち出し、命中した相手を痺れさせる、一種のスタンガンだ。
私がいつも使っている武器なのだが、先日、彼女に同じ物を作ってほしいと頼まれて、ついさっき完成したのを渡してやったのだ。
私をサンタに喩えたのは、それを喜んでのことなのだろう。さっぱり意味は解らないが。
「あんたの場合、普通に呪術使った方が良いと思うんだけどな」
「そうかもね」
武器や術の類というのは、昔から使い慣れたものが一番だ。
不慣れなことをしようとすると、大抵、加減が巧くいかずに失敗する。
彼女もそのことはよく解っているはずだが、それでもこれを欲しがったのには、何か理由が有るのだろう。
「でも、口が使えない時には良さそうじゃない?」
「どんな状況だよ」
「捕まって猿轡を噛まされてるとか?」
「それ絶対に武器も取り上げられてるよな」
「なら、毒ガスを撒かれた時」
「戦ってないで逃げろよ」
「じゃあ……」
小兎姫は深く考え込んで、うんともすんとも言わなくなってしまった。
私は呆れて、溜め息を吐いた。
「考え無しに欲しがったのかよ」
「失礼ね。そんなこと無いわ」
「じゃあ、何だよ」
改めて聞くと、彼女は一瞬固まって、それから、ふいとそっぽを向いた。
「……お揃いの銃を持ってる相棒とか、ちょっと良いなって思って」
「ッ……」
二の句が告げなかった。
彼女の横顔に見惚れたから、ではない。いや、見惚れたことは事実だが、違う。
期待と言う名の勘違いを理性で抑え込むのに精一杯だったのだ。
「もう。そんなに呆れなくたって良いじゃない」
彼女が少し膨れて言った。
その不機嫌とは裏腹に、私は真意を覚られなかったことに安堵していた。
「……いや、まあ、良いけどさ。とりあえず、あまり無闇に撃つなよ?」
「分かってるわよ」
彼女はまだ膨れたままだ。
「……なあ」
「何?」
「…………いや……」
嬉しいよ。
その一言を伝えるのが怖くて、私はまた、口を閉ざした。
>>35
何かの機会で小兎から貰った黄色いリボンを、
気恥ずかしさから頭ではなく愛用の小型銃に結ぶ赤ちゆり
それから暫くして本人に見つかって不味ったと思ってたら、
再び会った時に自分の贈った銃に同じリボンを結んでいた
読み終えた時にこんな続きを受信した
博麗神社
守矢神社
命蓮寺
神霊廟
誰が誰と一緒にどこに初詣行くのかな
自分で言っといてなんだけど神霊廟は初詣する場所なのかね
神霊廟については神子が自分から人里辺りに出張って来そう
と思ったけど、ひじみこ の場合は命蓮寺? いや、それでも表向きは商売敵として振る舞う感じか
>>36
それはつまり
小兎姫がちゆりの髪を弄って、勝手にリボン付けて一つ括りにした後、凄い嬉しそうに「お揃いね」とか言って
また彼女の恋心を煽った挙げ句、そのリボンをプレゼントしたとか、そういう事が有ったのですか
命蓮寺はこいここかな?
在家信者のこいしちゃんが顔見せも兼ねてこころちゃんと行く約束して、着いて挨拶した後は一緒に甘酒を飲んだりお年玉を貰っちゃう
そして今度はこころちゃんが仙界へ行こうと言い出して、こいしちゃんが付き合ったら特別にお年玉が貰えて大喜び的な
正月三が日は女性が台所に立たないとする旧習の残る時代で生まれ育った明羅さん
親元から独立して以来は年取りまでの間に保存の利く料理を用意して凌いでいたものの、
寒い冬の季節だけあって夜は凍えてしまいどうしても温かい物が恋しくなってしまう
でも自分は女だし屋台には入りにくいと諦めて採った手段が何と男装して台所に立つ事
突っ込み所多いけど、本人にとっては悩んだ末で雷鼓さんと付き合い出しても改める気は無い
そして初めて一緒に正月を迎えた日に、その姿を目の当たりにした雷鼓さんはビックリ
普段にも増して男性っぽい出で立ちで声まで低くしてるところに可笑しさを覚えながらも、
胸が早鐘を打ち始めた事に気付いて言葉が出なくなってしまい、ただ顔を赤らめるだけ
静かになった雷鼓さんに明羅さんは体調を崩したのかと誤解して心配して声を掛けるけど、
黙ったままだったから額に手を当て体温を診た後で「良かったな。熱は無いようだ」と微笑む
それで鼓動の勢いが更に増して抑制が利かなくなった雷鼓さんは、明羅さんに抱き付いちゃう
明羅さんはどうしたんだろうかと思いながら落ち着かせようと雷鼓さんの頭を優しく撫で撫で
小一時間経ってようやく話せる状態になって訳を聞かされた明羅さんは内心ムっとしつつも、
素敵とベタ褒めする雷鼓さんに男装の理由を明かせず終いでそっと溜め息を吐くだけに留める
らいめいを自分なりに考えてみたけど良いシチュにたどり着けない・・・
>>40
大丈夫、いける
雷鼓さんは格好いいお姉さんポジションかと思ってたけど、こういう可愛らしい雷鼓さんも良い……
明日は最後のお客様が出た後の屋台で年越しそばを食べる響ミスが見られるのかな
>>40
おお、らいめいだ。らいめいで雷鼓受けだ
良いですね、良いですね
またロダお借りました
もはや遅刻ってレベルじゃないですが、一応クリスマスネタで
◆えりんげSS 『それら何れも笑いごと』
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0239&file=lily_0239.txt
あんまり えりんげ してません。すみません
過疎地の潤いは天の恵み
年越し蕎麦と言えば三月精のレミパチェ
同人誌の方だとレイマリを描いてたけど
三月精見るに魔理沙は年越しは霊夢の儀式見ながら過ごすんだったな
>>46
あれいいよね
カリスマ&ヘタレお嬢様と、仲いい感じのパチェと、
八方手を尽くす咲夜さんのおかんぶりがとても
>>44
終始穏やかだけど端々に信頼感や包容力が滲み出てる師匠イイネ、これは鈴仙も心の底から慕っちゃう
そして奔放な言動の裏には気遣いが隠れてるやさしい姫様
あと狂気操作のおかげで鈴仙には普通に懐くフランちゃんというシチュが密かに好きなので大満足
ミスティア「……やっぱり忙しいのかなー。もう店仕舞いしちゃおうか……。……っと」
響子「はぁはぁはぁ。ごめんみすちー、待った?」
ミスティア「あとちょっとで店仕舞いするところだったよー。やっぱり年末は忙しいんだね」
響子「でも除夜の鐘もつき終わったし、信者さんにお出しする料理も既に作ってるから少しだけ時間が出来たよ!」
響子「はー、お腹すいちゃったー。というわけでみすちー、年越し蕎麦ちょうだい!」
ミスティア「はーい、ちょっと待っててねー。というか、年越し蕎麦食べてなかったの?」
響子「ううん、あっちでも食べたよ!でも元旦に向けて色々準備してたらお腹すいちゃって……」
ミスティア「響子って結構食べるよねー。それで太らないんだから羨ましいなぁ」
響子「声を張り上げるのって結構体力使うんだよ?種族は山彦だけれど、これでも頑張ってるんだからね?」
響子「そうだみすちー、あけまして」
響子『おめでとーーございまあぁーーーーす!!!!!』
ミスティア「やー、相変わらずの大きな声。うん、あけましておめでとう、響子!年が明けても元気なのは変わりそうにないね」
響子「もっちろん!元気よくいかないと!挨拶は心のオアシスだからね!」
ミスティア「今年もその抱負は守られそうね」
響子「一年の計は元旦にあり!元旦で抱負を守れないとそれ以降ずっと守れないからね、気をつけないと」
ミスティア「響子のそういうところは見習わないといけないなぁ……」
響子「それにね、みすちー。今年はいい年になりそうなんだよ!」
ミスティア「へー、そうなの?どんな根拠?」
響子「えっとね!まずはみすちーに新年の挨拶が出来た!」
ミスティア「うん」
響子「そして、今年初めて食べるごはんはみすちーのごはん!!」
ミスティア「初物ってやつかな。ちょっと違う?まぁなんにせよ悪い気はしないな〜」
響子「なにより一番最初に出会えた人は、私の大好きなみすちー!!!」
ミスティア「え、ちょ、そんなこと大声で言われると、は、恥ずかしいんだけど……」
響子「だって好きなんだからしょーがないじゃない!それとも、みすちーは私のこと、嫌い?」
ミスティア「うぇっ!?そ、そんな訳ないじゃん!!もー、冗談でもそういうこと言うのやめてよね!」
響子「あはは、ごめんごめん。新年早々みすちーに恥ずかしいこと言わせちゃった」
ミスティア「……もー、あんたって子は。ほら、お蕎麦出来たよ」
響子「わーい!美味しそう!いっただっきまーーす!!」
ミスティア「年越し蕎麦には一年の災厄を断ち切るという意味があるんだって。蕎麦の理由が他の麺と比べて切れやすいかららしいけど、結構安直だよね」
響子「あれ、年越し蕎麦って麺が伸びたら伸びた分寿命が伸びますよーにってのを願ったものじゃないの?赤い館の紫の服を着てた人がそんなこと言ってた気がする」
ミスティア「んー?そうだったっけ?まぁ、どっちの解釈にしろ、本来は年を越す前に食べるものよ」
響子「そこはほら、麺が伸びた分みすちーとの仲がこれからも長く続きますようにっていうような解釈にしてさ。今年食べても大丈夫!ってことにして……」
ミスティア「解釈に無理があると思うけどなあ、それ。
……まぁ、響子が私のこと大事に思ってくれているのは伝わったよ。ありがとう」
響子「あ!ねえねえ、お蕎麦をうんと伸ばして、それを噛み切らずに飲み込んだらすっごく縁起が良いのかな!?」
ミスティア「へ?」
響子「麺を伸ばしてこれからもみすちーと一緒にいられますようにって願って、麺を丸呑みして関係を断ち切らせないということを願って!
私、みすちーとこれからも一緒にいたいもん!縁を切らせたくないもん!」
ミスティア「え?あー、そういうこと?いや嬉しいんだけど、さすがにそれはやめておいたほうが……」
響子「よーし、女、幽谷響子!いっきまあーーす!!」
ミスティア「えっ!?あ、ちょ、きょ、響子!!?」
一輪「あれ、響子は?」
村紗「なんか喉を火傷したとかで診療所に連れて行かれたよ」
2016年になりましたよー
元旦の守矢神社。
早苗は二つの大鍋を代わる代わるかき回していた。
周りは静かだったが、突然現れた一人の新聞記者によって破られた。
「あけましておめでとうございます。今年は何か良いネタを提供してくれますかね?」
「こちらこそ、新年おめでとうございます。ネタについてはともかく、こちらをどうぞ」
早苗は甘酒で満たされた湯呑みを渡した。
寒空を飛んできた文は有難く頂戴する。
「おや、以前に飲んだのと何だか違いますね。かなり濃い味わいです」
「糯米で作ったんですよ。麓から来てくれる人には甘い方が良いかと思いまして」
年末の餅搗きの際に一部を取っておいて、ほぼ等量の麹と混ぜて仕込んだ物だった。
地域によってはハレの日にしか飲まないご馳走で、おもてなしの意味も込められている。
「ところで、私が頂いても良かったんですかねぇ? 初詣客じゃないんですけども」
「文さんなら構いませんよ。この有様ですし」
午後を迎えた境内に、文と早苗以外の者は誰一人として居なかった。
神奈子と諏訪子は朝から挨拶回りに出掛けている。
「相変わらず寂しいもんですね。私にとっては、ある意味で好都合ですが」
「私は複雑ですけどね。まあ、これでも去年に比べたらマシにはなってます」
山の上にある事から眺望が素晴らしく、初日の出を見るために訪れる者は増えていた。
しかしそれでも、大鍋の中身はどちらも十分の一程度しか減っていない。
三が日に限って無料で配られる甘酒は約百人分が用意されていた。
日に二人も訪れたら祝宴となる本社には過ぎた量だった。
「ところで、お代わりはどうでしょうか?」
「では、遠慮なく貰いましょうか」
もうひとつの大鍋の方から注がれた。
口を付けた文は破顔した。一杯目より好みに合っていたらしい。
「なるほど、これは糟湯酒ですか」
吟醸酒の酒粕を使った甘酒で、とても香りが良い。
大酒飲みで知られる烏天狗の鼻を満足させた。
「とりわけ寒そうにしてる方には、こちらを勧めてました」
酒粕には数パーセントのアルコールが含まれていて、凍えた身体をポカポカにしてくれる。
文の全身もたちどころに温まった。
「それにしても、まだそんなにあって大丈夫なのかしら?」
大鍋を指していた。
温め直して明日明後日も饗したところで、数十人前が余るのは目に見えていた。
「私が頑張って飲むしかありません。神奈子様も諏訪子様も酔えないお酒はあまり喜ばないので」
実は文も似たようなところはあった。
甘酒は苦手ではないが、自ら手に取るケースは殆ど無い。
守矢神社に赴いたのも、早苗に逢うためだけではなく、振る舞われるお神酒も目当てにしていた。
だが、好意を抱いた相手が苦笑している状況で催促するのは躊躇われた。
文はすっぱり諦めて、次の言葉を掛けた。
「手伝いますよ。二人で毎日呑んで、飲み尽くしましょう」
「あら、良いんですか? 文さんも普通のお酒の方が好きですよね」
「困ってる貴女を放ってはおけません」
早苗は驚いた表情を見せる。
らしくないと感じたからだ。
「恩の売るつもりである事は否定しませんが、何よりも機会を得て一緒に居たいから買って出たんです」
文が早苗の頬に手を添えて囁いた。
「判りました。宜しくお願いします」
そして早苗は顔を近付けた。
丁度、二柱が帰宅した事に気付きもせずに。
>>50
新年早々に良いものを見させて頂きました
姫糊始めの日なんだからとちゆりの服を脱がせようとする小兎姫と
秘め始めと聞き間違えてそういう関係はまだ早いと抵抗するちゆり
すったもんだの挙句に誤解に気付いて事なきを得る元日明けの朝
幻想郷は処女の国。
2016年も。処女たちが交わる妖艶な恋愛が訪れる・・・
友情以上百合未満な気がする一輪×布都は今年どうなるかなあ
「誰も来ませんねぇ」
昼もとうに過ぎたといえど、元旦だと言うのに、ここ守矢神社の境内にはもう既に人は元より妖怪一匹すら見当たらない。
失望した、ではなく初めから諦めていたようにあっけらかんと、そう一人ごちたのはこの神社の風祝である東風谷早苗であった。
「来ないねぇ」
手持無沙汰に甘酒の入った鍋をかき混ぜる早苗に、多々良小傘がどうでもよさげに答えを返した。
早苗の隣で、やはりこちらも暇そうに手に持った傘を意味なく回している。
「このやり取り、もう36回目だよ」
「嫌ならどこかに行ってもいいんですよ」
「嫌だなんて言ってないじゃん」
棘のある早苗の物言いにも、特に動じた様子を見せない小傘の方をちらりと見て、早苗は一つ息を吐いた。
「嫌でなくとも、ここじゃどれだけ待ってたって小傘さんが驚かせるような人間は来ませんよ。
去年の話じゃ人里の人間は殆ど命蓮寺にいたって言うけど、行かなくていいの?」
「分かってないなぁ、早苗は」
ちっちっちっ、と小傘はわざとらしく指を振って見せる。
妙なポーズまでとって本人は悦に入っているが、そこに向けられる早苗の視線は冷やかだ。
「誰でも彼でも驚かそうとしたってそんなに満足できないもん。
やっぱり、心に決めた人を驚かせないと本当にお腹一杯にはなれないって、最近気づいたんだー」
「驚かせたってって言えない所や、最近気づいたって辺りがいかにも小傘さんですねぇ」
「いいじゃん別に。あいでんててーだよあいでんててー」
「まぁいいですけど。そのこだわりのせいで、ずっとお腹すかせてるんでしょうに」
「うっ」と小傘が言葉に詰まると同時に、そのお腹がぐーっと情けない音を鳴らした。
いっそう冷やかになる早苗の視線から目を逸らした小傘の頬に、一筋の冷や汗が伝る。
「……いいんだもん。唐傘は食わねど高楊枝なんだもん」
「意味わかってます?」
「ううん。早苗は分かる?」
「知らないわよ、もう」
呆れたような口ぶりで溜息を吐きながら、早苗は傍の湯呑を一つとると、目の前の鍋から掬った甘酒を注ぐ。
そして暖かそうな湯気を上げるそれを、小傘に向けて差し出した。
小傘は両の手で包むように受け取ると、すこし不思議そうな目を早苗に向けた。
「いいの?」
「どうせ毎年余るもの。夕食までまだ時間がありますから、それで凌いでて下さい」
「わーい」
無邪気に喜んで甘酒に口づける小傘の様子に、少しだけ早苗の頬が緩む。
「美味しいですか?」
「うん。すごく甘くて美味しいよ。それにあったまるし」
「そうですか」
嬉しそうな笑みを浮かべる小傘に釣られてか、早苗も優しげな笑みを浮かべる。
しばし小傘を眺めていた早苗だったが、やがて元の表情に戻ると、来るわけもない参拝客を一応待つべく、また正面を向く。
その様子に、小傘の瞳が少しだけつまらなさそうに揺らいだ。
それと同時に、冬の山特有の冷たい空っ風が境内を吹き抜ける。まるで小傘の想いに応えるように。
「……っ、寒いなぁっ、もうっ」
風に体温を奪われたのか、早苗が寒そうに両腕を抱いて僅かに震える。
そんな早苗の様子に、小傘はふと、自分の手の中の温もりを見た。
「早苗も、飲む? あったまるよ」
「そう、ですね。少し貰いましょうか」
余程寒いのか、少し震えた声の早苗に、小傘は湯呑を差し出した。
受け取った早苗は暖を取りたかったのか、しばらく両手で包むように持った後、やがてゆっくりと口付けた。
「あ、間接だね」
早苗が口付けたのを見てから、小傘はわざとらしくそんなことをのたまった。
が、早苗はというと特に動じた風もなく、こくりと一度喉を鳴らしてから、じとりとした目で小傘を見た。
「あれ? 驚いてくれないの?」
「今更そんな事で誰が驚くの」
「初めて言ったときは噴き出すくらい驚いてくれたのに。あの頃の清純な早苗はどこに行っちゃったのさ」
「し、知らないわよ、そんなこと」
がっかりしたような様子の小傘から、少し顔を赤らめた早苗が視線を逸らす。
間接キスは今更恥ずかしくなくとも、昔の失敗談を持ち出されるのは恥ずかしいらしい。
「ねー、早苗」
目を逸らしてしまった早苗の袖を引っ張って、小傘が呼ぶ。
少しうっとおしそうながらも振り返った早苗の顔は、まだ少し赤い。
「私ももっかい甘酒飲みたい」
そう言って手を伸ばしてくる小傘に、早苗は受け取ったばかりの湯飲みを返そうとする。
が、途中でその動きを止めてしまった。
「早苗?」
不思議そうに首を傾げる小傘を他所に、動きを止めた早苗はしばし手に持った湯呑を見つめる。
そして何やら思いついたのかとても綺麗な、けれど嫌な予感しか起こさない笑みを浮かべると──
──手に持った湯呑を口元に運び、その中身を一気に飲み干した。
「あっ!? 何するのさ、さな─……っ!?」
当然のように、抗議を上げて詰め寄ってくる小傘。
けれど早苗は、片手で湯呑を置きながら、もう片腕で詰め寄ってきた小傘をむしろ自分の方に抱きよせる。
そして、甘酒を口に含んだそのまま、間抜けにも大きく開かれた小傘の口に──。
「……っ、……ん、ぅ」
身を屈めた早苗が小傘の傘へと隠れ、二つになった影が一つになった。
ややあってから、こくこくと喉の鳴る音がする。但し、早苗のものではなく小傘のものが。
「……小傘、美味しい?」
傘に隠れた一つの影が、また二つになり、その片割れから早苗が姿を現す。
先程より紅潮したその表情は、まるで少年の様にしてやったりと言わんばかり。
けれど、それとは裏腹に先ほどまでには無かった女の艶が見え隠れもし始めていた。
「……さっきより、ずっと甘いよ。だけど、こんなの……火傷、しちゃうよ」
舌も、心も。そう小さく続けた小傘のつぶやきが、早苗に届いたのかは定かではない。
けれど早苗は、とても楽しそうに口を開いた。彼女がごく限られた親しい者達にだけ見せる、表情と、言葉で。
「だって、間接じゃもう驚けないんだもの。小傘もそうでしょ?」
「そりゃ、そうだけど、さぁ」
何か言いたげに、だけど何も言葉が見つからないのかもごもごと口を動かすばかり小傘は、罰が悪そうにその赤い顔を早苗から逸らした。
しかし、その態度とは裏腹に身体だけはぴったりと早苗にくっつけている。
そんな小傘を、おかしそうに、愛しそうに見つめてから、早苗は来るはずのない参拝客を待つべく元の表情で前を向いた。
しばらく経ち、されどもちっともくる気配を見せない参拝客に、暇を持て余した早苗が一人ごちた。
「誰も来ませんねぇ」
「来ないねぇ」
「このやり取り、もう37回目だよ」
「嫌ならどこかに行ってもいいんですよ」
「嫌だなんて言ってないじゃん」
嫌だとは、いってないけど。そう小さく呟きながら、小傘はじっと早苗のことを見つめる。
その視線に気づいたのか、早苗は小傘の方を向くと小首を傾げた。
「どうかしましたか? 小傘さん」
「……今度は私からしたいっ!」
「えっ、ちょっ、小傘!?」
現人神と言えど、所詮は人の子。体格差があったとしても、腕力で妖怪に太刀打ちできるはずもなく。
飛び掛かってきた小傘に、早苗はなすすべなく押し倒された。
そして──傘の影で、二つの影はまた一つに。
>>55-56 Excellent!!
黄昏フロンティアの2011年正月TOP絵で、
ひじみこが博麗神社に着物姿で来てたけど、
守矢神社の方には行かないのかな
守矢神社はやっぱり妖怪の山勢がメインになるんじゃないかな
それこそ守矢神社に想い人がいるとかでもない限り
妖怪の山は昔からの習慣で大晦日の夜から年越し呑んで潰れてて、すわかなもそれにお呼ばれしてるイメージがある。
元旦に神社を留守にする訳にはいかないって建前で難を逃れた早苗さんは、
根が真面目だからどこかに行くことも出来ずに一人ぽつんと寂しそうにしてるという。
甘くしたつもりのレイアリ。糖分が足りませぬ
-今日ぐらい素直になってもいいじゃない。ねぇ?-
「あら、お早う」
「…おはよう」
夢を見ていた気がする。なんだか、変な夢。
それから覚めてみれば、炬燵で横になっている私を楽しそうに眺める妖怪。
本当に現実なのか、少しの間わからなかった。
「酷い格好。今年の冬は暖かいとは聞くけど」
「どんな寝方しようが人の勝手でしょう」
「赤の他人ならね。でも、霊夢がそれじゃ困るわ」
「なんで」
「恋人だもの。当然でしょ?」
「…恋人、ねぇ」
いつからか、惹かれていた。
魅了の術でも掛けられてるのかってぐらい、自分で自分が分からなくなっていた。
綺麗な金髪、透き通るような碧眼。人形の様に完成された容姿。
その全てが私を狂わせた。
声を聞けば心臓が暴れまわり、宴会では気付かぬ間にその姿を目で追ってしまっていた。
運悪く目が合った時には、呼吸すら忘れてしまったこともある。
腐れ縁とも言える私の友人は、それを『恋』だと高らかに言った。
「違うの?」
「一ヶ月以上も音沙汰なく放っておいて、よく言えたものね」
「…研究の機に恵まれたのよ。逃せば先の段階に進めなかった」
「私よりそっち優先なんだ」
「そうよ」
そして私は、想いを告げた。
たった一言の言葉を口にするのに、どれほどの月日を悶々と悩んで過ごしたのか覚えていない。
そんな私の、覚悟を決めた言葉に、こいつは『そう、』とだけ答えた。
…なによそれ。
余りに空虚な返事に、怒鳴りつけようと顔を上げた時。こいつは…アリスは。
私に初めて見せる、眩しいばかりの笑顔で私に告げた。
『私もあなたが好きよ、霊夢』と。
「私より人形が大切なのね」
「えぇ。この子たちなくして、私は在り得ないもの」
「自分の身よりもそっちが大事、って言い草じゃない」
「否定はしないわ」
「狂ってる」
「自覚してるわ。でもね、霊夢」
「…なに」
「私はね。あなたが好きなの」
…まただ。
そうやって、言葉巧みに私を狂わせる。
「嘘にしか聞こえない」
「嘘じゃないわ。どうして私がわざわざ人の身を捨てて、故郷を捨ててここに来たか分かる?」
「自律人形を作る為でしょ」
「あなたに会う為よ。またあの時みたいに、2人一緒に過ごしたいと願ったから…
思えば、もう恋していたのかもしれないわね」
「……うそ、でしょ」
「えっなんで分かったの」
「そこに直れ!退治してやる!」
「どうどう」
会いたいって気持ちがあったのは本当よ、と私を宥める人形遣い。
…なんだか、遊ばれているだけの気がしてきた。情けなくて泣きそう。
「………はぁ。もう、何も信じられなくなりそう」
「霊夢の事が好きっていうのは本当だってば」
「信用できない」
「でしょうね。だから今日ここに来たのよ」
「え?…きゃあっ!?」
押し倒された…らしい。あまりに急な出来事すぎて思考が遅れてしまう。
「いきなりなにし、………っ!!」
「…ん…」
「んむ…!んぅーっ!」
「……、」
「ふ、ぅっ…!んむ、…っふ………」
「………」
「…ん……、ん、ちゅ…んちゅ……ぅ…」
「…、…」
「んふ、ん…ぷはぁっ…あ、あり……んぁ、ん…ちゅ、ちゅぷ………」
「退治してやる」
「あらこわい」
「絶対、してやるんだから」
「後半はそっちもノリノリだったのに」
「うっ、うるさい!」
「ふふ、かわいい。…けど、寂しい思いさせたのは謝るわ」
「……今日。帰るなんて言ったら本当に許さないから」
「えぇ、一緒にいるわ。今までの穴を埋めるぐらい、ずっとね」
新年早々百合が豊富で嬉しい限り
ちゆことまで有るとは、今年は良い年になりそうですの
あまっあまじゃねえかよありがとう!!
穴を埋める……
じゃあ俺はこーりんが百合ヤクザにリンチされるSS書いて寝るから
藍ユリってことで藍様とちゆりのssお願いします(他力本願)
さくみょんとらんみょんがあるならさくらんだってあったっていいじゃない
できる従者コンビなのに恋愛になるとなかなか進展しない奥手同士とかだとなおいい
レイサナが相手の神社でおみくじを引いて縁結びを込めて木の枝に結んだら、
諏訪神奈や博麗神社の祭神はどんな顔をするのかなぁとふと思ったり
森近霖之助が不良たちにリンチされるSS書いたら駄目?
百合百合言ってるわりにはSSばっかりで絵がないやん!
百合同人は表紙詐欺ばっかりだしこんな世の中生きてて
楽しくない。せや!拳銃自殺したろ!死ねばええんや!
>>70
(なら自分で百合絵描けば)ええんやで
触れてやるな……
>>71
百合絵ってどうやって描くん・・・?
やっぱりノンケ絵から始めなあかんか?
百合絵はノンケ絵でしょ(哲学)
なんでみんな関西弁になってんねん…
>>71
絵スレじゃないからあんまり突っ込んだこと言わないけど、本屋で「ふたりの描き方 おんなの子編」ってやつ買ってみるといいかも
タイトルの通り女の子二人が絡んだ絵の描き方が載ってるから参考にはなるかも
描いたら見せてな
安価ミスってるし
>>71 じゃなくて>>73 です、連レスすみません
アリス「ユキ、そろそろ休まない? まだ止めたくないのなら構わないけど」
ユキ「あら、もうこんなに経ってたのね。一旦、中断するわ」
アリス「人形にお茶の準備をさせるから少しだけ待っててくれる?」
ユキ「急がなくていいわよ。付き合ってくれてるだけでも感謝してるんだから」
アリス「私にとっても闘い方の研究になるからお互い様ね。ただ、ここまで続くとは思わなかったわ」
ユキ「二度とあんな悔しい目に遭いたくないから怠けちゃう訳にはいかないの」
アリス「悔しい目って何?」
ユキ「ほら、ここに居た連中が攻め込んでた時があったじゃない」
アリス「あー、あいつらね。神綺様も負けちゃったし、仕様が無いじゃない」
ユキ「究極の魔法を記した本まで持ち出したアリスがそう言うなんて思わなかったわね」
アリス「あの頃は幼かったのよ。二回もコテンパンにされたから頭を冷やしてるわ」
ユキ「まぁ、私が諦め悪いだけかも…。本気で挑んで負けた事はどうでもよくなったけどね」
アリス「じゃあ、どうして頑張ってるの?」
ユキ「マイを守り切れなかったのが心残りなのよ」
アリス「好きな人のためかぁ。とても真似出来そうにないわ」
ユキ「あれ? 誰かいないの」
アリス「いないとかじゃないんだけどねぇ」
ユキ「悩みがあるなら相談相手になってあげる」
アリス「いや、いいのよ。人形の事でそれどころじゃないからだし」
アリス「……嘘じゃないけど、もし片付いても本気にはなれないわ」
魔理沙「何が本気になれないんだ?」
アリス「ちょっと、何で魔理沙がここに居るのよ」
魔理沙「閉め忘れた窓を見つけたからだが。ちゃんと鍵は掛けといたぞ」
アリス「それはどうも、って無断で立ち入った理由は何故かしら?」
魔理沙「眠くなったからベッドを借りようと思ってな。家捜しが目的なんかじゃない」
アリス「お茶を入れてあげるからそれで我慢して。飲んだら目も覚めるでしょう」
魔理沙「む、まあいいか。それはそうと質問には答えてくれないのか?」
アリス「独り言に口を出さないでよ」
魔理沙「嫌ならいいんだが、癇に障るんだよな。お前といい霊夢といい、
こっちが一所懸命になっても、どうしていつも本気を出そうとしないのかさっぱりなんで」
アリス「スペルカードの事なら心に余裕を持って勝負したいだけ。霊夢はどういうつもりなのか知らないけどね」
魔理沙「所詮は遊びって事か。お前とは全力でやってみたいんだよな、ルール無しで」
アリス「仮に頭を下げられても嫌よ。人形が可哀相だもの」
魔理沙「昔みたいに魔導書を使えばいいだろうに。いわく付きの人形より強力な魔法も使える筈だしなぁ」
アリス「何でそんな事しないといけないのよ」
魔理沙「楽しい楽しい気晴らしだよ。何度誘っても宴会以外には絶対乗ってくれなかったもんな」
アリス「そりゃ、人間のあんたとはお断りよ」
魔理沙「フン、そうかい。虫の居場所が悪いからもう帰るぜ」
アリス「…………やれやれだわ。悪いけど、私を置いていっちゃうような人とは本気になれないのよ」
猫舌の咲夜にフーフーした七草粥を食べさせたがるお嬢様
時間が経って器の中身から粗熱が取れた後も続けてそう
文が洗濯物を干しているところをチルノが見て、物干し竿のことを「あややの棒」と呼び始める夢を見た
ここから話を広げるとしたらどういう話になるだろう?
乾きたての洗濯物を二人で着てお互い抱きあってベッドの上でごろごろしてお日様の匂いを嗅ぎ合っていたら
なんだかやぁん・・・って感じの雰囲気になってきてそのままお互いに顔赤らめながら無言でちゅー
チルノが上ね
にとり棒?
つまり、このスレでは霖之助をはじめとする男性キャラは除外、と?
昔読んだBL小説で、気の置けない女友達ってのがいいポジにいたのを見たことがある
そんなカンジならいいんじゃない?
自作PCのスレでMacの話をされても困るでしょ?
魔理沙「済まないが帰ってくれ。仕事始めにはまだ早い」
咲夜「あら、年中無休じゃないの? そうじゃなくても、今日は15日よ」
魔理沙「あー、誰かと思ったら咲夜か。パーティーの誘いなら歓迎するぜ」
咲夜「違うわよ。ところで、何でも屋なのよね?」
魔理沙「ああ、そうだが。お前が依頼なんて珍しいな」
咲夜「押し掛けるようで悪いけど、ここに泊めてくれない?」
魔理沙「寝られる場所なんか何処にもない。掃除だって面倒だし、そうしたところでいつ終わるのやら」
咲夜「ベッドをシェア出来ませんか?」
魔理沙「おいおい、あのなぁ。まあ良いとして、そもそも何で来たんだよ?」
咲夜「今日は女正月ですので」
魔理沙「意味が判らん。何の関係があるんだか……」
咲夜「お嬢様から休暇を命じられたんですよ。骨正月まで楽にしても構わないと」
魔理沙「自分の部屋に篭ればいいんじゃないか?」
咲夜「何もせずに独りで居るのは退屈なの。でも里帰りする訳にいかなくてねぇ」
魔理沙「どうして、うちなんだ? 霊夢やアリスの所の方がずっとマシだろ」
咲夜「貴方と過ごすのが一番面白そうだから」
魔理沙「楽しめそうな物は特に無いんだがな。レアな食材だってうちにはない」
咲夜「ひとつだけありますわ」
魔理沙「何だそりゃ?」
咲夜「魔理沙」
魔理沙「私で遊ぶつもりかい。そういえば、おやつを集ったら着せ替え人形にされた事もあったっけ」
咲夜「もっと年相応な事がしたいわね。子供っぽい悪戯はもうしません」
魔理沙「ん? スペルカードや酒の付き合いならもうしてるよな」
咲夜「それは私達以外でも当てはまるじゃない。だからもっと違う事をしましょう」
魔理沙「無理難題なら乗らないぞ」
咲夜「恋の魔法なら頑張れるでしょう。一緒に大人の階段を上りたいのです」
最近このスレ見始めて過去ネタも見とこうかなとおもったけど
常春の百合畑まとめWIKIって無くなったのかな?
鯖の更新中みたいね
ツイッターに書いてあるよ
>>87
失礼しましたそれを全然見てませんでした
後でゆっくり読めるのを楽しみに待ってます
>>82
このスレでは男キャラは荒らしか俺嫁男至上主義者しか
話さないので、男という存在は言葉さえ入れてはいけない。
男を出すと、>>1 代理の百合騎士たちにボッコボコにされるのがオチ
今日は衣玖さんの日ですよー
そして9日はチルノの日でもありますよー
自分ではこの二人の絡みが思いつかない…
だから誰か衣玖チルください(丸投げ)
衣玖さんはチルノに笑みを絶やさず接してくれる反面、
好きだと言われても子供妖精の恋愛は移ろいからと取り合わなくて、
距離感が一向に縮まらない気がする
でもいつかは衣玖さんも飽きるまで付き合ってあげましょうという感じになって、
チルノも氷が付くと嫌がってた雲の中へ足を運んで遊びに来てくれるかも知れない
今日は一輪と椛の日なのかー
ソリはどうなんだろう
>>91
わぁい本当に書いてくれるとは!
ありがたやありがたや
>>92
110ということで警察繋がりで小兎姫も……
今日は成人の日だから成人にちなんだ百合オナシャス!
永琳「ウドンゲ…貴女、そういう趣味があったのね」
鈴仙「し、師匠!! 違うんですよ、疚しい事じゃないんです」
幽々子「あらあら、人間側は絡ませる前だったのね」
妖夢「だから情を通じようとしたんじゃないですってば」
ヨレヨレとなってしまった鈴仙の耳には、半霊の端が巻き付いていた。
襖が開かれる前は彼女の頭を撫でたり頬に擦り寄っていたが、今は項垂れたまま微動だにしない。
先程まで打ち震えていた鈴仙と表情に熱を帯びていた妖夢は顔面蒼白で、誤解を晴らそうと躍起になっていた。
鈴仙はくすぐったさから、妖夢は半身を通して得られる感覚に面白さを覚えてそうなっていたためであり、
目撃者となった主人らが想像する行為に及ぼうとしていた訳ではなかったのである。
半刻前の遣り取りが思わぬ結果を招いていた。
妖夢「もう背は伸びないのかなぁ。十年経っても変わらないのよねぇ」
鈴仙「私はそのまんまの方が良いと思うけどねー」
妖夢「何でよー」
鈴仙「こうして抱えるのに好都合だからよ」
妖夢「もう。人形じゃないのに……」
鈴仙「ところで、どうして身長が欲しいのかしら?」
妖夢「爪先立ちしても手が届かないから」
鈴仙「届かないってどこに?」
妖夢「そのふわふわしてそうな耳。頭を下げてお願いしても撫でさせてくれないじゃない」
鈴仙「ここはデリケートなところだし、ちょっとねぇ。あーでも、人肌じゃなければ構わないわ」
妖夢「もしかしてこの刀でとか?」
鈴仙「余計に駄目だって。貴女にもあるふわふわしてるところ……って髪もそうだけど、そっちじゃないからね」
妖夢「うーん、どこなんだろう」
鈴仙「幽霊の部分よ」
その後は日を跨がずして事なきを得たものの、その過程で関係について深く追及されてしまい、
二人の従者がゲンナリした頃には、何故か両者の主人とも満足げな顔を浮かべていたという。
興味本位から始まったスキンシップがそのままエスカレートしていくのはよくある事・・・
主人らがその想像に至ったのは至極当然といえよう
いいぞもっとやれ
粉雪の降りしきる幻想郷を舞うレティに温かい格好してしがみ付くリリー
文の取材で春の事を悪く言ってたけど、白い息を漏らしながらも笑みを絶やさず何時までも離れようとしない姿に心苦しさを感じるレティ
雪が止んだ夜になって木陰を覗いたら、レティとリリーが肩を寄せ合って穏やかな表情で寝てたとか
【Warning !!】生理的嫌悪感を催しかねない小ネタです。一輪が二重の意味で病んでます
丑三つ時の命蓮寺。
普段であれば、誰もが寝静まっている時間だった。
村紗が目を開くと、隣で眠っていた筈の入道使いが姿を消していた。
瞼を閉じた雲山だけが残されている。
きっと用を足しに行ったのだろうと思っていたが、一向に戻ってくる気配は無い。
厠の扉を叩いても反応は無く、下駄箱まで足を運んだが、履物はそのままだった。
首を傾げつつ、庭へ出ると違和感を覚えた。
庭石の位置が昼間に見た時と僅かに違っていたのだ。
音を立てないように傍へ寄ると、裸足の跡が夜目にも映った。
不自然に途切れていたため、庭石をどかすと地下に続く穴が現れた。
逡巡した後に意を決して、中へ飛び込んだ。
常人には耐えがたい酷く鼻に絡む臭気が漂い始め、進むにつれて強くなっていく。
しかし決して嫌な気分にはならなかった。
しばしば自身に纏わりつかせていた物と遜色が無かったからである。
奥に着くと、その場所はひんやりとしていた。
少し見渡しただけで数え切れない程の甕があり、防腐用の封が施されている。
そして、目撃する事になった。
下半身を赤く染め、臭気の発生源を木桶から甕へと移し替えている一輪を。
「一輪、そんな所で何をしてるの?それにその怪我はいったい……」
「なんだ、誰だと思ったら村紗じゃん。別に怪我なんてしてないよん」
「何もしてないのに、どうしてこうなるのか。もしかして……自分で?」
「まさか。どういう訳か、だいぶ前に血を孕む体質になっちゃってねぇ。痛みは全く無いわ」
「いつ頃からなのでしょうか?地底に居た頃じゃありませんよね」
「一昨昨年の事だから地上に出てから6年後だね」
「大丈夫なのかしら?聖に伝えたくないのなら内緒にしておきますが」
「ぜーんぜん平気だってばさ。勿論、最初は驚いたわよ。
月の日じゃないのに血潮が溢れ出して、慌てて脱いだ服を当てても止まらなかったから。
でも不思議と恐怖は感じなかったし、治まった時にようやく理解できたのよね」
「理解できたとは?」
「血の池地獄通い。血塗れになったのに、これまでに無いくらい心が穏やかになれたの」
「……知ってたの?」
「新しく入った子が、ってもう数年過ぎてるけど教えてくれたんだわ。聖様もご存知みたいです」
「あらあら見逃してくれてたのね。それはそうと、甕に集めてるのはどういう事?」
「始めの数回は密かに処理してたんだけど、連日の事だし何だかもったい気がして……。
どうせならもっと貴方の気持ちを解かりたいと思って、せめて肩まで浸かる量で試そうかなって」
「それ以上に溜め込んだわね。山の巫女から聞いた血の伯爵夫人に劣らないかも知れない」
「二日で一瓶なんだから仕方ないでしょ。まるで話しに聞く母乳のようで、私も困ってたわ」
「そう……それで試した結果はどうでしたか?」
「まだなの」
「ええ!?」
「計画変更したんだー。ねえ、良かったら一緒に入らない?流石に池は作れないけど」
「……何日?」
「村紗が好きに決めていいよ。ふふ私の血にも溺れてくれたら良いなぁ」
>>98
おお…病み一輪とは珍しい…でも好みです
人間のころから雲山を連れて妖怪を恐れず人に嫌われながらも生きてきて
自身も妖怪になった一輪はある意味業の深い子なのかもしれないですね
敵情視察と称して守矢神社へ訪れたのに、筒粥神事の間中ずっと早苗さんばかり目で追ってる霊夢さん
ぼーっと早苗さんを見てたら早苗さんに気付かれて顔が赤くなって風邪と勘違いされてちょうどいいからとお粥をあーんして食べさせてもらう霊夢さん
拡張をやめない守矢の神たち。
幻想郷の護り人としていつかくる闘いを予感しながら、早苗への友情を越えた感情を捨てられない霊夢。
博麗の内情を探るため近づいた早苗も霊夢への秘めた想いをおさえられなくなっていた。
二人を救いたいと人知れず奮闘する魔理沙。
心の中で声援をおくりつつ、二人への口にできない想いに苦しむ文。
全てを受け入れる覚悟でただ見守る紫と神奈子。
そんな幻想郷
そんな幻想郷を見て笑うヘカーティア
でもその後ろでクラピちゃんと純狐さんが「ヘカーティアは私/あたいのものだ」と睨みあってるのには気付かないヘカーティア
「やっぱり、あんたか。外、寒くなかった?」
「ああ、ここのところ気温が下がってきたなぁ。暖冬のままだったら有難かったんだが」
「そうねぇ……って人の湯呑み取らないでよ。今注ぐから飲まないで!」
「思ったよりも冷えて凍えたんだ。それまで待てん」
「あー、私の……」
「んー、もしかして酒が入ってるのか?」
「焼酎のお茶割りよ。だから飲まれたくなかったのに、ああもう」
「昼前から酒なんて、とんだ呑んべぇだな。もし、そんなんで先立たれたら泣こうにも泣けないったらしない」
「魔理沙には言われたくないわ。あんな森に住んでて、家の中だって埃だらけって聞いたし」
「ふん。後者は誰かさんのせいでもあるんだぜ」
「どういう事よ」
「最初は少なくとも客間くらい掃除してたさ。でも、なかなか来てくれなくてやる意味が無いからな」
「誰かさんがここに入り浸るからでしょ」
「いいや、違うね。来てくれないならこっちから足を運ぶしかないだろ」
「何かにつけて通うようになったのはあんたが先じゃない」
「散歩中にたまたま通りがかっただけだよ」
「屁理屈はいい加減にしなさい。はい、あんたの分のお茶。私のは返して」
「悪いな、全部飲んじまった。いやー、お陰様ですっかり温まった」
「お酒代、請求するわよ」
「供え物なのに金取るのか、お前は。生憎だが、手持ちは無い。全部うちに置いてきた」
「それなら別の形で早く払ってよ。ツケは絶対に認めないんだから」
「香霖にはさんざんツケさせてるのにな」
「魔理沙も人の事言えない癖に。で、何をしてくれるの?」
「間接キスを頂いたからな。好きな所に返すのはどうだ?」
「何箇所でもいいの?」
「そりゃ勿論」
「背中と腰、あと足の甲が良いわね。あ、脱ぐのは面倒だからお願いね」
「……手が滑っても知らないぞ」
>>100
ティンときたのでネタを拝借。百合分めっさ薄いのは勘弁な!
妖怪の賢者は頬を緩めていた。
山の神社で行われると言う神事に、博麗の巫女が興味を持ったというのだ。
スキマの噂では、敵情視察に向かうと言うとまで言っているらしい。彼女にはこれが良い傾向に思えた。
なんせ当代の巫女、霊夢は素質こそ歴代でも指折りだと言うのに、如何せん神事などには興味なさげだったのだ。
神事は元より、神職としての職務も形式的には行ってはいるが、決して褒められたものではないと常々思っていた折のこの噂。
態々冬眠から目を覚ましてまで、ついつい様子を見に来てしまった。
が、紫はその判断をすぐに後悔することになる。
随分と歴史のあるその神事は、しかし幻想郷から見れば真新しく、物珍しさもあってか参拝の妖怪がちらほら見えた。
けれど決してその数は多くなく、スキマからでも霊夢はすぐに見つかった。
こっそり様子を伺うと、いつものぽけっとした雰囲気とは裏腹に、眼差しだけは真剣そのもの。
神事を行う巫女、もとい風祝の早苗の一挙手一投足さえ見逃すまいという気概が感じられる。
あまりに珍しい霊夢の様子に、関心関心と頬を緩ませようとした紫は、しかし気づいてしまう。
霊夢の頬に、微かながらも朱が差していること。そして、神が顕れようとも視線は頑なに早苗から離れないことに。
言い知れぬ不安を覚え、紫は思わずスキマから手を伸ばして霊夢の裾を掴む。
「っ! ……なんだ、アンタか。なんか用?」
一瞬だけピクリと硬直した霊夢は、すぐに紫の存在を認め硬直を解くと、鬱陶しそうに声を上げた。
けれども、その視線は一向に紫には向けられない。意固地にも早苗に向けられたままであった。
「霊夢、あなたここには何しに来たのかしら?」
「なにって、神事を見に来たに決まってるじゃない。敵情視察よ、敵情視察」
言い知れぬ不安を胸に問いかける紫に、ごく自然と答えを返す霊夢だが、以前視線は早苗から離そうとしない。
嘘おっしゃい。喉元まで出かかったその言葉を、紫はかろうじて飲み込んだ。
「守矢の連中はしょっちゅう妙なことやらかすからね。妖しいことやってんじゃないかと見に来ただけよ」
明朗と続ける霊夢の言葉には、嘘はないように思える。いや、きっと本当に嘘はないつもりなのだろう、当人的には。
しかし頑なな視線が、薄く朱に染まる頬が、傍目からは彼女をとんでもない嘘つきに見せてしまっていた。
「……一応、聞いておくわ。あなた、あの子、早苗のことを、どう思っているのかしら」
「別に、どうとも思ってないわよ。まぁ、しいて言うなら商売敵、というかあんたら妖怪と同じ敵ね」
迷いない答えに、ついに紫は眩暈を覚えた。お前は何を言っているんだと言いたくなった。
だったら、何故視線を決して離そうとしないのだ、その朱を差した頬はどう説明するのだと、正座させて問いただしたくなった。
そこまで熱烈な思いを身に秘めているくせに──間違いなく、霊夢は自分の想いに気付いていないと、紫は確信する。
あぁ、呪うべきは迂闊にも浮かれてこの場に出てきてしまった己自身だろうか。
それとも初めての浮いた話が禁断の恋である霊夢の性癖にであろうか。
もしくは、天邪鬼でさえ呆れ返りそうなほどの霊夢の鈍感さか……。
妖怪の賢者は頭を抱えていた。
そんな紫の頭痛を他所に、神事は粛々と進められ、ついに神占の結果が神奈子の口より賜れる。
曰く──前途は連山の如し。されど、頂に見る空は明るい。
これは良い
「お早う御座います。ふふふ、今日も元気そうです。これから朝ごはんにしますからね、サk‥‥‥」
「美鈴。あなた、何してるの?」
「あ、咲夜さん。私はただ花に水をあげようと」
「そういう事じゃなくて今なんて言おうとしたのかしら」
「サクヤさんですけど、それがどうしました?」
「何でブルーローズに私の名前を付けてるのよ」
「花弁が瞳の色と似てるかなって。棘もあるし、正にぴったりじゃありません?」
「本人を目の前にしてよく言えるわね」
「だって下手に誤魔化そうとしても易々と見抜いちゃいますし」
「もういいわ。そうそう、お嬢様が呼んでるわよ。私が代わりにやっておくから早く行ってあげて」
「それは助かります。じゃあサクヤさん、また後で逢いましょうか」
「‥‥‥私の方じゃない、か」
「早かったわね。残り僅かとはいえ、まだ途中なんだけど」
「ああ、サクヤさん以外もやってくれたんですか。どうも済みません」
「何を言ってるのよ」
「え?」
「彼女に水をあげるのは、あなたの役目でしょ。こっちが終わればそれだけだから、美鈴にバトンタッチするわ」
「あのう‥‥‥」
「何よ」
「もしかして拗ねちゃってますか?」
「そんな事を聞いてどうするの?」
「それはその‥‥‥気を悪くされたみたいですが、咲夜さんを素っ気なくしてるつもりじゃないんですよ」
「信じられると思う。私にはあんな素敵な笑みを見せてくれないのに」
「‥‥‥恥ずかしくなってしまうんですよ。何気ないやりとりなら平気なのに、どうしても上手くいかなくて‥‥‥」
「ふーん。嘘では無さそうね」
「言い訳と受け取られなくて良かったです」
「あら、誤魔化そうとしても無駄だって話してたじゃない」
「そういえば、そうでした」
「まあ、取り敢えずは機嫌が直ったわ。あとは待つしかないようね」
「ごめんなさい。少しばかり時間をお借りします」
>>105
見事な昇華に神恩感謝
やっぱり早苗さんが出てないのは納得できぬぇって思ったので、
>>101 も拝借しての>>105 続き。相変わらず百合の芽すら出てないけど勘弁な!
神事が終わり、早苗達が社へと引き返すと、まばらだった参拝客達も退散していった。
何やらぶつくさと言っていた紫もいつの間にやら姿を消しており、境内には最早自分以外誰一人としていない。
にも拘らず、霊夢は何故か守矢神社から立ち去ろうとする気にはなれなかった。
(……何やってるの、私)
ここには、いつも迷惑を引き起こしてくれる守矢の連中が、また何かやらかすんじゃないかと見張りに来たはずだ。
結果から言ってしまえば今日の内容はいたって普通の神事であり、特段の問題はなかったように思えた。
だからもう霊夢に用はなく立ち去ってしまえばいいはずだ。けれども、全く足を動かそうと言う気になれない。
どういうわけか、早苗の去っていった社が気になって仕方がないのだ。
(いつもの勘──とは、何か違うような気がする)
これが博麗特有の直感だと思えるのならば、話は簡単だった。
乗り込んで、連中の良からぬ企みを夢想封印で吹き飛ばしてしまえばおしまい、それだけ。
しかしこれはそういう勘では無い様な、そんな気がする。だったらなんだと問われれば、返せる答えは思いつかないのだが。
(らしくないわね)
社に乗り込む理由はない、気がする。だけども気になる。そのせいで帰る気にもなれない。でも乗り込む理由はやはりない。
堂々巡りでちっとも埒が明かない。自分でもらしくないと考えながら、それでも霊夢は動けずにいた。
「……あれ? 霊夢さん?」
暫く霊夢が固まり続けていると、社の入口から姿を覗かせる影があった。早苗だ。
早苗が霊夢が立ち尽くしていることに気が付くと、ぱたぱたと足音を立てながら霊夢の傍まで駆けてくる。
「──あ、早苗」
「どうしたんですか、ぼーっと突っ立って。見に来てくれてたのは気付いてましたけど、もう皆さん帰られましたよ」
早苗が姿を見せると同時に、社が気になっていた筈の霊夢の意識は、本人すら意識できない程に自然と早苗の方へと向く。
勿論早苗にはそんなこと知る由もないが、境内に一人立っていたと言うだけでも、彼女が霊夢を不審に思うには十分だった。
早苗は霊夢に顔を近づけると、訝しむように覗き込む。早苗に意識が行っている霊夢は、当然至近距離で早苗と見つめ合うことに。
「……む? 霊夢さん、なんだか顔が赤いような……」
「へ?」
そう早苗に指摘されて、霊夢は初めて自分の頬に熱くなっている感覚を覚えた。
なにこれ。そう霊夢が思うのとほぼ同時に、早苗は躊躇なく自分の掌を霊夢のおでこに当てる。
冬空の下に晒された早苗の手は、当然ひんやりと冷たい。それなのに、何故だか霊夢は触れられたところが熱くなっていくのを感じた。
「熱い……。霊夢さん、熱があるじゃないですか! なんでこんなとこ来てるんですか!」
「え? いや別に熱なんて出て」
「いいから! 来てください!」
いきなりの剣幕に呆気にとられた霊夢の手を、早苗はひっ掴んで社務所の中へと強引に引っ張っていく。
そして呆気にとられたままの霊夢を、そのまま客間まで連れ込んだ。
客間につくと早苗は霊夢の手を離し、傍の箪笥から布団を一式取り出すと手際よく広げ敷いていく。
霊夢はその様子をぽかんとしたまま見つめていた。
「あの、早苗? 一体何を」
「全く、何を考えてるんですか。病人は大人しく寝ていてください!」
布団を敷き終えた早苗は再び霊夢の手を掴むと、半ば強引に霊夢を敷きたての布団に寝かせる。
逆らえず寝かされたものの、今一状況の呑み込めていない霊夢は目をパチパチと瞬かせていた。
しかし早苗はそんな霊夢をほっておくかのように、急に駆けだすと廊下の奥へと姿を消した。
「な、何なのよ一体……」
急な展開に終始呆気にとられたままの霊夢であったが、早苗のする事には不思議と逆らう気が起きなかった。
けれど早苗が立ち去ってしまうとどうしたことか、一転面白くないような気がしてきた。
(このまま不貞腐れて寝てやろうかしら)
そんなことを考え、霊夢は不機嫌そうな表情で瞳を閉じる。
しかし自分の方へと向かってくる忙しない足音が聞こえて来るや否や、思わず目を開けてしまう。
「む。なんで起きてるんですか霊夢さん。寝てて下さいと言ったのに」
「眠くないもの」
「我が儘ですねぇ。まぁ、色々と丁度良かったです」
走ってやって来た早苗は、霊夢の傍に腰を下ろすと手に持ったお盆を脇へと置いた。
盆に乗ったものの中から何やら薄いシートを取り出すと、透明な部分を引き剥がしてその面を霊夢のおでこに乗せた。
妙な感触でピタリと張り付いたそれは、なんだかひんやりと冷たい。
「なにこれ」
「冷えピタです。外の世界の氷嚢と思っておいてください」
「またあんたんとこは妙な物を……」
外の世界の物を当たり前に使う早苗に、霊夢は批難に近い呆れ目を向けたが、早苗は全く気にしていない。
盆から別の器と匙を取り出すと、何やら匙で器の中の物を緩くかき混ぜだした。
「丁度よくお粥があってよかったですよ」
「丁度よく……って、まさかそれさっきの神事の? 大丈夫なの」
「そうですよー? 元々、私達と氏子さん達で食べるものですから、大丈夫です」
「あっそ……」
「それに、神様の御加護のあるお粥を食べたら、きっと病気も早く治りますよ」
そう言いながら、早苗はかき混ぜていた匙を掬い上げると、二、三度息を吹きかけてから霊夢の口元に差しだした。
一瞬どういうことか分からなくて、霊夢は思わず差し出された匙を見つめる。
「……何のつもり?」
「? 何って、だからお粥ですよ?」
何を言っているのだ、と言いたげに早苗は首を傾げる。どうやら親切心から来る行動らしく、誰がどう見ても他意はなさそうだ。
そんな早苗に霊夢は少し渋い顔になったが、けれども何も言わすに軽く息を吐くと、素直に口を開いた。
小さめに開かれた霊夢の口が匙を咥えると、早苗は食べやすいように少し匙を傾け、それからゆっくりと引き戻していく。
しばらくもごもごと咀嚼していた霊夢が、喉を微かに動かして飲み込んだのを見届けてから、早苗は口を開く。
「美味しいですか?」
「えぇ。なんだか自分で作ったのより美味しいわね」
「よかった。これ、神奈子様の特製なんですよー」
そう嬉しそうな笑顔を浮かべる早苗だが、反対に霊夢の表情が微かに曇る。
「早苗が作ったんじゃないのね」
「え?」
「……何でもないわ」
よく聞き取れなかったのか、早苗がきょとんとした表情で聞き返したが、霊夢は目を逸らしてそう吐き捨てた。
どうしてそんなことを口走ったのか、霊夢は自分でも分からなかった。
何となく面白くないとは思いながらも、笑顔で早苗が差し出してくる匙には逆らえず、二口目を口に咥える。
何故だか、一口目よりも美味しく無い様な気がした。
その後、霊夢はこの時本当にある種の病を患っていたのだと気付くことになり
早苗は意識し始めてからこの時に行ったことを思い出して悶絶することになるのだが、
それはまだもう少し先の話である。
ツイッターやってると時々思うんだ、2chやしたらばにもいいねボタンができないかなって
仕方ないから>109には、心のいいねボタンだけを押しておくよ
素晴らしい
レイサナキマシタワー
評価を気にして投稿から遠のいてしまったなんてよく聞く話だから、諸刃の剣でもあるのがなんとも
>>109-110
乙な続きでした
>>109
良いなぁ…
神事の最中、霊夢を見つけた早苗さんの内的心理が気になるなW
寒さに凍えるちゆりが着物姿で暖かそうな小兎姫の誘いに乗って二人羽織状態になってるところとか、
冷えやすい格好で難儀してたら明羅が何も言わず自分の羽織を膝掛代わりにしてくれて驚く雷鼓とか、
今日の幻想郷で見れそうなシチュエーションかなあ
>>109
続きも良かったです
>>111
正に>>113 でドロップアウトしたことのある身としてはそのシステムはちょびっと複雑。
レイサナ好評は素直に嬉しいし、乙にはありがとうと言いたいんだけどね。
以下、それとは全く無関係に>>51-52 の翌日なこがさな。
「へくちっ!」
新春早々、守矢の神社に盛大に響くくしゃみの音。
その音の主に、祭神・八坂神奈子は呆れ半分心配半分でティッシュ箱を差し出した。
「あぁもう、大丈夫かい。ほら、ちり紙だよ」
「ずびばぜん……」
「まったく、ひどい鼻声だ。重症だな、こりゃ」
「にしても、早苗が風邪だなんて珍しいねぇ」
可愛い祝の珍しい失態に、神奈子は頭を掻いて困ったような表情を浮かべる。
その後ろから覗きこむように、もう一柱の祭神・洩矢諏訪子が顔を覗かせるが、こちらは珍しい物を見るような様子だ。
「あぁ、それも正月早々だなんて幸先の悪い」
「んー、それはどうかなぁ」
「ん? どういうことだ、諏訪子」
「神奈子にゃわからんよ」
からかうような諏訪子の態度に、神奈子はムッとした憮然な表情を浮かべる。
けれども諏訪子は神奈子のことなどどこ吹く風で、ぱたぱたと足早に近づいて来る音の方を向いた。
「早苗ー、大丈夫ー? おかゆ持ってきたよー……って、神奈子様どうしたの?」
音と共に現れた小傘は、剣呑なオーラを纏って憮然とした表情を向ける神奈子に思わず足を止める。
「あぁ、あのバカはほっといていーよ。別に今はまだあんたのこと怒ってるわけじゃないから」
「……今はまだ、なんですね……」
「そりゃねぇ。ま、今は早苗のとこに行ってやりな」
「は、はい」
何かと不穏な物言いをする諏訪子にも小傘は怯えながら、小傘はすごすごと早苗の元におかゆを持って行く。
神奈子はその剣呑な目をちらりと小傘に向けたが、すぐに諏訪子の方を向き直ると、普段より少し語気の強い言葉で諏訪子に詰め寄った。
「諏訪子、お前はさっきから何が言いたいんだ?」
「さーねぇ。んな事より神奈子、小傘がいるんだし早苗のことは預けてさっさと行くよ。
これ以上待たせたりしたら、あの糞天狗がまた増長するだけでしょーよ」
「こらまて、まだ話は終わってないぞ」
凄む神奈子を無視して、諏訪子はすたすたと出て行ってしまう。
まったく、と言いながら神奈子はまた頭を一つかいて、小傘の方を軽く振り返る。
その表情にさっきまでの剣呑な雰囲気はなかった。
「小傘、悪いが早苗のことは頼んだよ」
「あ、えと、はい。任せといて……じゃなかった、任せてください」
「別に、無理にかしこまらなくてもいいぞ。じゃ、私等は行ってくる」
それだけ言うと、神奈子は若干ぎこちない小傘を置いて、諏訪子の後を追いかけて行った。
小傘は暫く、二柱の出て行った方向をぽかんと眺めていたが、正気を取り戻すと少し慌てて早苗の方を振り向いた。
「あ……。と、ごめん早苗、大丈夫?」
「大丈夫、にびえ、へくちっ!」
「うん。ごめん、全然大丈夫じゃないね」
ぱたぱたと早苗の傍まで近寄った小傘は、脇におかゆを置いてティッシュを一枚抜き取ると、早苗の鼻と口元に当てた。
「はい、ちーんってして、ちーん」
「ほのぐらい自分で出来るばよ……」
「ほら、ちーんって」
「……」
熱に浮かされて抗議するのも面倒なのか、ジトりとした目を向けながらも、結局早苗は早々に折れた。
その様子を満足げに見ながら、小傘は何度かティッシュを交換して早苗に鼻をかませた。
「はい、よく出来ましたー」
「子ども扱い……」
「病人は子どもみたいなものだっていうし」
「誰がぞんなこと言うのよ、だれが」
「人里の井戸端会議でよく聞くよ?」
なんであんたがそんなのに参加してるんだ、というツッコミを、早苗は呑み込むことにした。
ただでさえ痛い頭が、ますます痛くなる答えしか返ってこないような気がした為である。
「子守りと言えばこの私! 手のかかる早苗はこの小傘さんが見てあげるから、感謝してよねー」
「手配書だざれでたぐせに」
「も、もう撤回されてるもん!」
ふんぞり返った所に手痛い所を突かれてむすっと膨れる小傘を見て、くすくすと早苗が笑う。
むー、と少し膨れたままの小傘だったが、まぁ早苗が楽しそうならいいかと思い直し、一息つくと傍らの粥を手に持った。
「はい、早苗。あーん」
「だがら自分で」
「あーん」
有無を言わさぬ笑顔の小傘に、またこのパターンかと思いながらも、結局折れた早苗が差し出された匙を咥えた。
なんだかんだ言いながらも、早苗は小傘の笑顔に弱いようだ。
「美味しい?」
早苗がお粥を咀嚼し、飲み込むのを見届けてから小傘が相変わらずの無駄に楽しそうな声を掛けた。
早苗の不思議そうな目が、小傘に対して向けられる。
「この味……これ、小傘が?」
「そだよー。ね、ね、美味しい?」
「ちょっと辛いわね。塩が効きずぎ」
「う。評価が辛い」
「まぁ病人に塩分は大事だじ、いいんじゃないの。十分美味しいわよ」
色々言いつつも、フォローを入れながら早苗は微笑む。
けれど、当の小傘は不満げに粥を見つめて、それから何かを思いついたように笑顔になった。
早苗の瞳が、一気に訝しげなものに変わる。
「小傘……?」
「なんでもないよー。それよりほら、もう一口。あーん」
誰がどう見ても何かを企んでいるようにしか見えないにやついた笑顔の小傘を、早苗はしばしジトっとした目で見ていたが、
やがて警戒するのも面倒になったのか、口を開いて大人しく匙を咥えようとした。
だが、口を閉じたと同時に気付く。口の中には何も入っていないことに。
ならば匙はどこに消えたのかと言えば──まぁ案の定というべきか、小傘が自分で咥えていた。
「あー……」
やっぱりそう来たか、と言いたげに早苗は声を上げた。
昨日したことそのままではないかと半ば呆れてはいるものの、その頬の色は熱のそれではなく期待と羞恥の朱色に染まっている。
とりあえず瞼は閉じよう、そうしよう。と早苗が思ったところで、しかし小傘は予想外の行動に出た。
「ありゃ、ホントにちょっと塩辛かったね」
なんとまぁ、口に含んだお粥を呑み込んでそんなことをのたまったのである。
「へっへーん、驚いたでしょ。ごちそうさまー」
確かに、まさかの行動に早苗は驚いた、驚いたのだが、それ以上に。
驚かせて満面の笑顔になっていた小傘も、段々と肩が震えはじめた早苗になんだか不穏な物を感じて、表情を曇らせはじめる。
「って、あれ、早苗?」
「えぇ、驚かざれました。よかったでずね、小傘さん」
「え? え? 二人きりなのになんで敬語なの?」
「……知りませんよっ!」
困惑する小傘に対して、思いっきり声を荒げた早苗は背中を向けると、そのまま頭まで布団を被ってしまった。
完全に機嫌を損ねてしまった早苗に、小傘はおろおろするばかり。
驚かせるためとはいえ、乙女心を踏みにじった代償は存外重かったようだ。
早苗が布団から顔を出すと、外はもう暗くなっていた。
熱があるのに興奮したせいか、布団にもぐりこんだまま眠ってしまったようだ。
「あ、早苗起きたの?」
そんな早苗に後ろからかけられる声が一つ。よく聞き慣れた声に、けれど早苗は振り向かなかった。
「なんでまだいるんですか」
「……むー。機嫌直してよぅ」
棘のある早苗の声に、小傘が不満そうな申し訳なさそうな声を返す。
「今までずっとそこにいたんですか」
「そだよ」
「風邪ひきますよ」
「そうかもね」
「だったら」
なんで、帰らないのですか。そう言葉を紡ごうとした早苗の口は、小傘の手によって塞がれた。
「妖怪は外の寒さじゃなくて、心の寒さで風邪ひいちゃうんだよ。
早苗に冷たくされたまま帰ったりしたら、私もう起き上がれなくなっちゃう」
早苗の口元に当てられた小傘の手は、とても冷たかった。言葉だけでなく、本当にずっと待っていたのだろう。
熱くなってささくれ立っていた心が、小傘の手で冷まされていくような。早苗はそんな気がした。
「だから……機嫌直して、いつもみたいに呼び捨てで呼んで、それから──さっき出来なかった、キスをさせて?」
小傘の切実な言葉に、早苗は少しだけ逡巡したものの、やがてくるりと寝返りをうって小傘に向き合った。
そして、「小傘」と一言だけ呟いてから、早苗はその瞼を閉じていく。
わっふるわっふる
逃亡中に閻魔様に出くわした天邪鬼
がっつり説教をもらうかと思ったら
むしろ天邪鬼としてはこのたびの異変は立派だと褒められる
人を騙し惑わし嫌われてこそ天邪鬼の役目であると
少々気味が悪いがまんざらでもなくえへんと背を反らす正邪
しかし、それが元で一人ぼっちになってしまい
それでも意地を通す天邪鬼に情が出てしまった映姫様
「そう、あなたは少し天邪鬼であることに意固地すぎる。
…時には人に縋り、甘え、安らぎを得ても良いのですよ…?」
と普段の凛々しい声から一変した切なげな声で
閻魔としてあるまじき諭しを与えてしまう。
頬を赤く染めた憂い顔から耳へ届く響きに、
逃亡生活で疲れた心と体を暖かく包まれる感覚を覚え一瞬戸惑う正邪だが
「そんな心配はお門違いだね、私は好きでやってるんだ!」と一蹴
小憎らしくも陰りのない顔で返され
相手にどうして欲しいのか、自分がどうしたいのか判らなくなるが
そんな天邪鬼の業を見守るのが自分の業であると決意する映姫様
初めて書き込んだけど簡潔にまとめるって難しい
そんなせいザナ
>>116
>>120
イイ
>>120
すごくいい
正ザナ初めて見たけどいいなあ
>>116-118
>>120
今日は豊作で良い日です
上「オソロイダヨー」
霊「……似合わないわね」
ア「そう? 結構かわいいと思うんだけど」
霊「ブロンドの巫女だなんてミスマッチにも程があるわよ」
アリス「手厳しいわねぇ。じゃあ試作に留めようかなぁ」
霊「試作って人形全員に着せるつもりだったわけ?」
ア「いや、人形じゃなくて私。デザインを見て欲しくて、使い魔に着せてみたの」
霊「……赤から青に変えてみたら?」
ア「あら、ブロンドには合わなかったんじゃなかったのかしら」
霊「あんたが着るなら話は別よ」
ア「何よそれ。まあ、アドバイスは有難く頂戴させて頂くわ」
青霊夢さんの巫女装束をマガトロさんに着せたら似合うかな?
注射痕をカバーメイクで誤魔化しつつ、酒簍の血料紙に豚ではなく自身の物を使う咲夜さんなんてどうだろうと思った
自分の血液と能力で熟成させた西鳳酒(唐代から名高い白酒)のヴィンテージ物を美鈴に贈る事で愛情を示す感じで
雨が降り出した。
幻想郷の何処か、とある妖怪の住処――遙か昔に本来の主を失った廃寺の屋根にも、雨粒がポツポツと落ちる。
その雨音に紛れて、誰かが寺の軒先の土を踏んだ。
「あら」
合羽を歪に膨らませた来訪者は、縁の下で蹲る『先客』を目にするや、何やら嬉しそうな声を上げた。
それを聞き付けてか、はたまた別の直感か、中から家主がひょいと顔を出す。
中性的である程に整った美貌の持ち主、妖怪剣士の明羅である。
明羅は客人の不格好な姿を見ると、少しく驚いた様子で目を瞬(しばたた)かせた。
「また随分と大きい合羽だな」
「濡らしたくないのよ」
「なら出掛けなければ良いじゃないか。朝から雨模様だっただろう」
「そうね。でも、逢いたかったんだから仕方無いわ」
客人があっさりと言い放ち、明羅の頬を赤く染める。
男女の狭間に居た彼女の姿は、瞬く間に歴然たる乙女へと変貌していた。
それを横目に見ながら、客人は合羽を脱ぎ、その正体を現した。
「掛ける所、有る?」
「貸せ」
「ん。ありがと」
彼女は合羽を明羅に預け、先程まで無骨な輪郭を象っていた物――自分自身とも言える太鼓を畳の間へ置いた。
「ここ、閉めても良い?」
「ああ」
返事を聞くが早いか、客人こと堀川雷鼓の手が障子を滑らせ、太鼓を雨空から隠す。
明羅は縁側を少し歩いて、軒に衣紋掛の吊るしてある所まで行くと、そこに丁寧な手付きで合羽の袖を通した。
戻って来ると、雷鼓は縁側に腰掛けもせず、その手前でしゃがみ込んでいた。
どうかしたのか。
尋ねるより早く、雷鼓が振り向いた。
「見て。ほら」
明羅はぎょっとした。
にんまりと笑う雷鼓の腕の中に、ずんぐりとした三毛猫が居たのである。
「この子、雄よ」
妙に楽しげな彼女の声に、「にゃあ」と太々しい鳴き声が重なる。
どうやら、随分と人――もとい、妖怪に慣れた猫の様である。
「……家には上げないでくれ」
雷鼓の上機嫌とは裏腹に、明羅は素っ気無く、「茶を淹れてくる」と低い声で言うと、早々に背を向けて行ってしまった。
また三毛猫が「にゃあ」と太々しく鳴く。
雷鼓は少し寂しげにしながら、その顎の辺りを指先で擽った。
「嫌いみたいね。飼うのは無理そう」
ぽつりと吐いた呟きに、「にゃ」と相槌が返される。
彼女はそれを面白がって笑っていたが、間も無く猫を地面に下ろし、屈めていた腰と膝をぐいと伸ばした。
「手、洗っとかないと怒るかしら」
立ち去る彼女の背後で、また三毛猫が鳴いていた。
しばし後、清水で手を流した雷鼓が先の縁側まで戻ろうと歩いていると、突然、盛大なくしゃみが聞こえてきた。
「ッション! ……ックシュン!」
何事か。
驚く雷鼓の視界に、脱兎の如く駆けて行く三毛猫の姿が過(よぎ)った。
いつの間にか、雨は止んでいた。
しかし、くしゃみは尚も止むこと無く、激しく何度も繰り返されている。
彼女は足を速め、くしゃみの聞こえる方へと急いだ。
角を曲がると、縁側に座り、ハンカチに向かって大きく息を吐き出し続ける明羅の姿が在った。
「大丈夫?」
慌てて駆け寄る彼女の足が、不意に何かを蹴り飛ばす。
それは小振りな皿であった。
上にはウグイの焼き干しが乗せられていたが、小皿と一緒にひっくり返ってしまった。
「わ!? ごめん……!」
謝る雷鼓に、明羅が不問を示す手を向ける。
くしゃみもようやく落ち着いて、彼女はどうにもばつが悪そうにしながら、ふうっと溜め息を吐いた。
「……やっぱり、気合いでどうにかなるものじゃないな」
「ごめん。アレルギーとは知らなかったから……」
悪びれた風に言われると、明羅は却って申し訳無さそうに、しゅんと顔を俯けた。
「嫌いではない……と言うか、むしろ好きなんだが……」
「そうみたいね」
足許に転がる干物を見下ろしながら、雷鼓が苦笑する。
「博麗の力が有れば何とかなったんだがな……。悪いが、ああいったものを飼うのは諦めてくれ……」
「あら、聞こえてた?」
「ああ」
「そう。……でも、良いのよ、そんなの」
と、彼女は出し抜けに明羅の顎を指先で持ち上げ、その顔と間近で向かい合った。
「可愛い猫ちゃんなら、もう居るもの」
明羅はまた、一段と赤く頬を染めた。
最近SSが豊作で鼻血でそう
うむ
陰陽玉が変形した猫なら確かにアレルギーの問題は無さそう
小人族を御存知ですか? 幻想郷に住んでいる……。
そうです。正に、その末裔の話です。
そちらのお嬢さんが、このところ頻繁に私の助けを必要としていまして。
きっと、現で悩みを抱えているのでしょう。それも、随分具体的な……。
……まあ、その……。確かに、そうなんですけど……。
でも、正邪ちゃんが虐めてるわけではないみたいです。そんな夢じゃないですから。
その子の夢では、正邪ちゃんはいつも雨に打たれているか、風に吹かれています。怪我をしていることも有りました。
彼女はそんな正邪ちゃんに傘や手を差し伸べて、言います。もうやめよう、皆に謝ろう、と。
けれど、決まって手を払われてしまうんです。
それから、正邪ちゃんは彼女に悪態を吐いて、すぐに何処かへ走り去ってしまいます。
彼女は追い掛けようとしますが、すぐに転ぶか、見失うかして、どうしても追い付けません。
そうして、いつも独りでしくしく泣いているんです。
……そうですね。そういう風に言えなくもないでしょう。
でも、私は違うと思います。
だって、正邪ちゃんも同じ夢を見てるんですから。
ええ。もしかしたら、あの子の方が多いかも知れません。
まあ、あの子は私が近付くとすぐに現へ逃げ帰ってしまいますから、なかなか食べてあげられませんしね。
……正邪ちゃん、小人さんから逃げた後、ひたすら走り続けて……しばらくすると、ふいと後ろを振り返るんです。
それで、誰も付いて来ていないのを見ると、やったぞ、ザマァ見ろ、って叫ぶんですよ。
何で追って来てくれないんだ、って言いたそうな、今にも泣いちゃいそうな顔して。
……分かりません。
一緒に居させてあげようにも、私が夢を弄るとすぐに気付かれてしまうので……。
現世で彼女に頑張ってもらうしかないでしょうね。
あるいは今、ここで貴方を彼女と引き合わせて、天啓を下してみるという手も有りますけど……。
……そうですねぇ。はっきり言って、私も責任持てません。
何せ、相手が天邪鬼ですから。
===
サグドレ書こうとしたはずが、せいしん寄りになってしまった
もしサグメと正邪が親子的な関係なら、ドレミーは反抗期の継子を気に掛ける後妻みたいになるのかな、と
寄り、と言うかむしろせいしん美味しいです
紅魔館のテラスではお茶会が催されていた。
紅茶や軽食などは咲夜によって用意されていたが、菓子類は客人が持参した物だった。
菓子類はいずれも一口サイズで、レミリアは一つひとつを幸せそうに頬張っていた。
優雅さの演出や気取るような態度は全く無く、見た目通りの幼さを示している。
客人であるアリスはその様子に微笑ましさを覚えていたが、一方で疑問も生じていた。
紅魔館には誰もが腕前を認める料理上手の咲夜がおり、菓子類についても好評を博していた。
アリスもパーティーや宴会で何度か口にしていて、その度に技量の違いを思い知らされている。
使える素材にも差があって一段と出来栄えが劣っている自分の製菓を所望して楽しむ、余りにも不自然過ぎた。
こうした疑問はお茶会へ誘われるたびに抱いていたが、何度考えても了解には至らない。
今回もそうだった。
紅茶が冷めきってしまった事に気付かない程、物思いに耽っていた。
咲夜にお茶の替えを差し出されたが、反応が遅れてお礼を言い損ねていた。
再び二人きりになった時、レミリアはお道化た口調で尋ねた。
「どうしたんだね、アリス君。礼に欠くなんて、何か別の事に囚われてたのかね」
アリスはバツの悪そうな表情を浮かべて、謝罪した。
そして正直に訳を話した。
しかしレミリアの返答はアリスを困惑させた。
「ふーん。まぁ、教えてあげてもいいんだけどね。でも、ここは内緒にしとくよ。
何で見返りも無いのに、私の言う通りお菓子を作ってくれるのか応えてくれるまでさぁ」
あなたの我儘に付き合ってあげてるだけ。
そう言いかけたが、どうして付き合おうなんて思ったのか自分に対して疑念が湧いて言葉にならなかった。
大図書館に居る時間よりもお茶会で一緒に過ごす時間の方が長くなっていたのだが、アリスはまだ自覚していない。
レミリアの納得がいく回答を述べられるまでに相当な時間が掛かりそうだった。
第12回はレイマリがまた並んで嬉しい
いつの間にか人気投票やってたのか。レイマリおめ
全然出番無いのに天子は意外と高いのね
サグメとドレミーが意外と離れてたな
↓全然関係ありませんが、また同じテーマで七つほど
◆紅魔館・門前
霧の中から小柄な白狼が現れ、美鈴に擦り寄って来る
美鈴、躊躇い無くそれを抱き上げてキスする
驚いた白狼、その拍子に普段の人型に戻るも、美鈴は彼女を放さない
◆稗田の屋敷
「お前は私の姿を恐れぬのか」白き獣が言った。「斯くも婉麗なるお姿をどうして恐れましょう」私は答えた。
獣は宵闇の中へと去り、二度とその姿を見せることは無かった。もう八年も前の事である。
「――また会いたいなぁ。白澤姿の慧音」私が言うと、彼女は酷く噎せ込んだ。まさかバレていないと思っていたとは。
◆綿月邸・宴会場
レイセン「稀神様。今日は随分と可愛らしい子を連れていらしたんですね。触ってみても良いですか?」
サグメ、膝の上で寝ているずんぐりした生き物を得意げに撫でながら、空いた方の手で「どうぞ」と示す
依姫(あの子はあれが獏の変じたものだと気付いてないのかしら……)
◆マヨヒガ
「何でまた猫になってんのよ」「にゃー」
「だったら普通に厚着すればいいじゃん」「にゃ」
「……まあ、確かに軽いし、温かいけど」「にゃあ」
◆白玉楼・庭
「うふふ。尻尾だけじゃなく、全身ふかふかなのね。ねぇ、紫。普段からこの姿で居てもらいましょうよ」
「屋敷に入らないじゃない。家事が出来ないのは困るわ」
――小間使いよりはカーペットの方が楽かも知れんな。
◆天狗の里
「カァ! カクァ!」「カアァ!? クワ! クワァ!」
「カ! カカァッ! クァ!?」「クェアアァ!?」
「……誰か、奴等に伝えて来い。鴉に化けても痴話喧嘩は誤魔化せんと」
◆永遠亭
夜中、ふと目を覚ますと、私は兎になっていた。いや、元々兎だったのだけれど、そうではなく。
そのこと以上に驚いたのは、自分が永琳様の腕の中に居たことだ。私はそれを夢だと思い、もう一度眠りに落ちた。
次に目を覚ました時、私の体は元に戻っていた。だから、私は心底ビックリして、思わず「わあッ」と声を上げた。
靈夢「なんでメイドの格好なんかしてるのよ?」
カナ「そう言われても、いきなり着替えさせられたんだもん」
靈夢「えっ、誰に?」
カナ「金髪の青いメイドさんと赤いメイドさん。二人とも人間じゃなかったわね」
靈夢「もしかして、赤いリボンしてる奴と短剣を持ってる奴じゃなかった?」
カナ「うん。あ、あれ?知ってるの?」
靈夢「以前に戦ったことあるのよ。あいつら、何をやってんだかね。姉や主人に言いつけてやろうかしら」
カナ「それよりも悪いんだけど・・・私の服を取り返してきてくれない?」
靈夢「まさか持っていかれちゃったの?」
カナ「そうじゃなかったら頼むわけないじゃん」
靈夢「う〜ん。結構似合っててかわいいし、しばらくそのままで良いと思うんだけど」
カナ「そぉかぁ、じゃあ我慢してようかなぁ。でも、いつかお願いね」
魔理沙「よ〜ぉ。遊びに来たよ〜」
カナ「あら、変わったソーサラーさん。お茶、飲んでくでしょ?」
魔理沙「そりゃ・・・・・って、これはどういうことなんだ?まだ除霊してなかったのか」
靈夢「めんどくさいから止めたわ。今はこうして働いてくれるし」
魔理沙「ふ〜ん。魅魔様のところと違って上手くやってるんだな〜」
靈夢「何かあったの?」
魔理沙「アリスがメイドやらされてて、しくしく泣いてたぜ。お前も会ったことはあっただろ?」
靈夢「あったっけ?まぁ、どうでもいいや」
カナ「ソーサラーさんの分も淹れたわよ。そうそう、今日の晩ごはんは何するの?」
靈夢「そうねぇ。この前仕込んだドジョウの臭みがそろそろ抜けただろうから、それでなんかして」
カナ「卵とじにしてお燗も付ければ温まるわね。ゴボウ切らしてたから買ってくるわ」
靈夢「よろしくね〜」
魔理沙「・・・・・随分と仲良くなったなぁ」
前回は順位が隣り合ってて、今回は夢イドサンドを演出してくれた夢月と夢子の悪戯
第11回 第12回
97位:カナ 106位:夢月
98位:夢月 107位:カナ
99位:夢子 108位:夢子
(人気投票終了後)
早苗「霊夢さーん!おめでとうございます!」
霊夢「はぁ…毎年ほんと面倒臭いわね」
早苗「…また順位に差がついちゃいましたが」
霊夢「…あんたは誰に投票したの?」
早苗「え!?えっと…霊夢さんです!」
霊夢「あんたねぇ…なに考えているのよ(呆れ)」
早苗「あはは…ところで霊夢さんは誰に?」
霊夢「……」
早苗「霊夢さん?」
霊夢「誰って…あんたよ」
早苗「えっ!?」
霊夢「私はあんたと…早苗と順位を争いたいのよ!じゃなきゃ…つまらないもの」
霊夢「だから次は上がってきなさい!でないと私が下がるわよ?それでいいの?」
早苗(霊夢さん…)
>>136
霊夢と早苗は人気の差が三年連続10位だったね
今年は差が11位に開いちゃったけど
なんだかんだで早苗を気にかけてくれる霊夢さん好きです
朝起きて何故か異性になってたら
霊夢 紫なんとかしてよ、と思いつつも言葉に出せない
魔理沙 自ら解決しようと意気込むけど、結局アリスに協力を願う
咲夜 お嬢様には隠し通して、パチュリーと内密の相談をする
妖夢 ゆゆ様に報告するも、経過観察となってズボンを履く事に
>>138
誤爆?
幽「去年は大変だったみたいねぇ」
紫「もう去年、というかまだ去年というか色々コトが
多かったわね確かに」
幽「珍しく魔理沙を褒めに行ったそうじゃないの
『ウチには来ない』って霊夢がむくれてたけど」
紫「…正直ちょっと甘やかしてしまった気がしてね
ある程度当てにされるのはいいけど依存されては
困るのよ」
幽「それを本人に面と向かっていってあげたら納得
するんじゃないかしら」
紫「一から十まで言葉にして伝えてしまうのは駄目
なのよ―霊夢のためにならない
時には突き放すのも必要なのよ」
幽「そうね、確かに時には厳しさも必要…では紫も
しばらくウチに来るの禁止ね」
紫「えっ」
幽「―という具合に敵は取ってあげたわよ」
霊「頼んでない頼んでない」
今回の人気投票順位が隣り合ってる組合せで、面白そうなもの幾つか小噺にしてみよう企画そのいち。
・こいし(3位)×咲夜(4位)(+レミリア(7位)×さとり(8位))
最近、少し不思議なことが起きる気がすると、咲夜は思っていた。
いつの間にか、ケーキが一切れ消えていたり、紅茶を淹れようとしたらカップが一つ増えて、淹れた後には消えていたり。
まるでおとぎ話に聞いたいたずら者の妖精でも住みはじめたのか、と言いたくなるようなことが度々起きるのだ。
「まさか、本当に妖精の仕業なわけは無いでしょうけど」
(「そりゃそうだよ、妖精がやったんならお姉さんは気付いてくれるでしょ?」)
そう独り言を呟きながら、咲夜は手際よく茶菓子の準備し、紅茶を淹れる為にポットをを手に持った。
一つ、二つと、並んだカップを数えてみると、やはり今回も元の数より一つ多い。
きっとそうだろう、と思っていたためお湯は一つ分余計に沸かしておいた。
勿論茶菓子も一つ余分に作ってある。完璧で瀟洒な従者に抜かりはない。
(「お姉さん、最近は私の分もちゃんと用意してくれてて嬉しいな。なんでかカップは出してくれないけど」)
全てのカップに紅茶を淹れ終えて、咲夜はしばしカップを眺める。
どういうワケだか、カップは咲夜が見ている間に消えることはなく、ふと目を離したら途端に消えている。
「どういう理屈なのかしら」
(「無意識に理屈なんてないよ」)
ポツリと咲夜は呟いて、それからカップから目を離し──その指を鳴らして、高い音を響かせる。
その合図に、風の音が止み、水は宙に留まり、時計はその役目を放棄した。
全てが静止する世界。その中で唯一動く事を許された咲夜は、ゆっくりと振り向く。
「ホント、どうして私にはあなたが見つけられないのかしらね」
そこにいたのは、笑顔のまま固まった黒い帽子の少女が一人。余分だったはずのカップに手を伸ばしていた。
主が最近親しくなった、地霊殿の主だと言う茶飲み仲間にどことなく似た面影を持つ少女の頭に、ぽんと咲夜は手を置く。
「主の友人の妹であるあなたも、本当はお客様として迎えてあげられたらいいのだけれど」
時の止まるこの世界でしか、咲夜は彼女のことを認識できない。
けれど時の止まるこの世界でだけ、彼女は、いや誰もが咲夜のことを認識出来ない。
「……ままならないものね」
咲夜はそう嘆息し、せめてもの抗いか、彼女の頭に手をのせたまま、もう一度指を鳴らす。
風の音が鳴り、水は地に堕ち、時計は思い出したかのように役目に戻り、そして──咲夜は彼女を認識できなくなった。
頭においていたはずの手でさえ、途端に宙に浮いている様に感じてしまう。
けれど、咲夜はそこに彼女がいることは分かっている。意識できずとも、知っている。
「せめて、家事の手伝いくらいはしてくれると嬉しいのだけど」
(「そりゃ無理だよ、だってお姉さん早すぎるんだもん」)
その言葉がちゃんと自身に向けられているものだと、彼女──こいしは気づかない。
カップとお茶菓子を手に去っていくこいしが、いたずら気味に笑っていたことに、咲夜は気付かない。
───
「……ふふ」
目の前で紅茶を嗜むさとりが微かに笑ったことに、レミリアは訝しげな目を向けた。
目線だけで悟ったのか、あるいは心を読んだのか、レミリアの言葉を待たずにさとりが口を開く。
「あぁ。いえ、なんだかこいしが楽しそうにしているような気がしたものですから」
「こいし……あぁ、噂に聞く妹ね」
「はい、そのこいし、です。姿を見ることはままならなくなっても、何となくわかるんです」
「姉妹の絆、とでも?」
胡散臭げな眼をするレミリアに、さとりは少し意外そうな表情をする。
「レミリアさんも、覚えがあるでしょう?」
「そうねぇ、どうだったかしら、覚えてないわ」
片手のひらを天に向けてしらばっくれた様子にレミリアに、クスっとさとりは笑った。
「嘘ですね」
「……また人の心を」
「私はさとりですから。でも、心を読まなくても今のは分かりますよ」
どういうことだ、とレミリアは目だけでさとりに問う。可笑しそうな様子のまま、さとりは言葉を続ける。
「同じお姉ちゃんですもの」
「……そうね。だから私はさとりとティータイムを楽しんでるんだったわね」
まいった、というような仕草をするレミリアに、さとりはもう一度おかしそうに笑った。
良い企画ですわね
また順位が並ばないかなあと願いつつ
「おや、珍しいですね。巫女の姿ではないなんてねぇ」
「今日は買い出しだけですから。そういう文さんだって普段と違うじゃないですか」
「里の中なので。ここだと変装しないと不味いですからね」
「そうでしたか。その格好もお似合いですね。様になってます」
「あらら、まさか褒められるなんて思いませんでした。まぁ、嬉しいですけど」
「ところで、何をなさってたんですか?」
「……取材の方を少々ですね」
「じゃあ邪魔しちゃいけないので、この辺のところで…」
「いえいえ、それはもう終わったんですよ。良ければ、これから一杯どうでしょう?」
「宴会でもないのに深酔いして帰るのはちょっと……。晩御飯の支度も残ってますし」
「立ち飲み屋で軽く引っ掛ける程度ですってば。良い穴場を知ってるんです」
「女性同士で入っても大丈夫なんでしょうか?嫌な顔はされたくないんですが……」
「店主とはもう顔馴染みですし、野暮な客も見た事ありません。さあさあ、私が奢りますから行きましょう」
半刻後
「ご馳走になりました。それにしても、何だか意外な気がします」
「何がですか?」
「天狗の方って酒豪揃いですよね。少し嗜んだくらいで満足できるのかなって」
「付き合いの一環としてなら、ちゃんと相手に合わせるわ」
「ああ、やっぱり遠慮してくれたんですね」
「それもありますが、二人連れの時に深酔いさせてしまったら攫いたくなっちゃいますから」
「え?」
「ふふふ、冗談ですよ。でも、注意した方が身のためですね」
「……文さんになら悪戯されても構いませんよ」
「あやややや、そう返されるとは……」
まとめwikiってまだ復旧してないのかな?
>>144
だよな。こっちなんか早くして欲しくてうずうずしてんのに
純狐に「もう嫦娥とかいいじゃない。私だけ見てよん♪」って言いたいヘカちゃん
でもいざ言おうとしたら…
・恨みがなくなったら純狐の存在が消えそう
・嫦娥への恨みを「いいじゃん」で切ったらそれ以前の息子への愛情を否定することになりそう
・嫦娥相手にキレてる時が一番美しいと思っている
…この辺りの理由から言えないヘカちゃんという電波を受信した
地獄の女神に気を使わせるなんて…
純狐…恐ろしい子!
ヘカーティア
「 嫦娥の奴を討った後はどうするの? 」
純狐
「 捕らえてもすぐに殺さないわ 」
ヘカーティア
「 あらあら、どういう事かしら。まさか反省させる機会でも設けるつもり? 」
純狐
「 そんな訳ないじゃない。
どんなに許しを請おうが、恒久的にいたぶり続けて生き地獄を与えようと思っている 」
ヘカーティア
「 でも純狐? もしもだけど、加減を誤って滅ぼしてしまった場合は? 」
純狐
「 怨み続けるでしょうね。私にはそれしか残ってないもの。もう全うには過ごせない 」
ヘカーティア
「 ……しょうがない。諦めるしかないか 」
純狐
「 何の話なのか? 」
ヘカーティア
「 なんでもないわよ。それよりもさ、次の計画でも考えましょう 」
怨みに純化されて一人歩きしている純狐さんは誰とも結ばれない印象が強い
相手に落ち度があるとはいえ純狐さんは夫殺しの業を背負った。ハッピーエンドはない
地獄の女神であればこそそれは充分すぎるほど分かっているはず
こんなところで「ハッピーエンドはない」なんて寂しいこと言うなよ
大丈夫だ、物語の最後にはハッピーエンドが待ってる
死んだはずの旦那と息子さんがひょっこり出てくる(実は永琳が匿っていた)
ハッピーエンド
三月精で大チルがまたお目見え
仲が良いのはもう公式なのかな
マミ藍が公式で絡むのをずっと待ってるんだがいつになるのやら
名前わかんないからの苦肉の策だったけど結果として大ちゃんってスゲーハマってると思う
なんか素朴で優しい感じが凄くしてチルノのパートナーにピッタリって感じがする
>>152
なぜ男なんだ(自殺)
なんとなしにマリレイ
「んー、誰なのよ?」
「おっと、起こしちまったか」
「って、魔理沙まさか?」
「そのまさかだよ。無防備なお前を見て、何も手も出さずにじっとしていられないからな」
「あんたねぇ。人の頭を玩具にしないでくれる。以前にも言ったじゃない」
「悪いが、止められる自信は無い」
「ったく、アリスに人形を作って貰ったら? 髪の毛も本物っぽく再現してくれそうだし」
「本人じゃないと絶対物足りないぞ」
「何で私に拘るかしら」
「温もりは感じないし、嗅いでも無機質な臭いなんじゃ虚しいだけだ」
「もしかしてフェチだったの?」
「いや、違う違う。お前以外にする気はないし、欲を言えば首から下も触れたかったんだ」
「手に指を絡ませるとか、太腿を撫でる程度なら怒らないけど」
「求めてるのはもっと先の事だったりするんだが」
「……唇さえ合わせてないのに呆れたわね」
「逸りたくなるくらい魅力的だって事だい」
「まだあげないわよ。もう少し待って」
「ああ、しばらくは髪弄りで我慢するぜ」
肩を寄せ合い手を握るだけではなく三つ編みまで結んじゃう美咲ないかな
またどこかでパートナー投票やらないかなーとか思いつつ人気投票同票で並んだ藍チル書いてみたり。
――――――――――
「あちちっ」
机をはさんで目の前でお茶を啜る氷精が一人。
熱くいれすぎてしまったかと思ったが、すぐに冷やして飲みはじめた。
まあそれはいい。お茶を飲んでること自体はいいんだ。私がいれたんだし。それよりまず……
「えっと……チルノ、なんでうちに来たんだ?」
そう。なぜうちに来たのかがわからないのだ。それもかばんまで引っさげて。
「ん。……ずずっ。なんでって……藍、あんた算数できるでしょ? だから来たのよ」
ダメだ。話が飛びすぎてて全くわからん。なんで算数ができることがうちに来ることに繋がるんだ。
「確かに数字には多少覚えはあるが……それがどうしてうちに来ることになるんだ?」
「教えてもらおうと思って」
「何をだ」
「寺子屋の宿題」
ああ、なるほどな。確かに今は冬休みか。
「わかった。私でよければ教えてやろう」
「ほんと!? やったー!」
笑顔を見せ、かばんから数枚の紙の束とえんぴつを取り出し机をまわりこんで歩いてくるチルノ。
――随分前にも見た笑顔だなと、私はらしくもない事を思い出していた。
――確かあれは橙が友人を連れて遊びに来た時で……。その中にチルノもいた。
――誰よりもはしゃいでて、転ぼうが膝を擦りむこうがすぐに立ち上がって笑って見せた顔。
――私は……私はあの底抜けに馬鹿な笑顔に惚れている。
――……気づいたのは紫様にそれとなく言われてからだが。
その笑顔が近づいてくる。
そして――
「よいしょっ」
私の膝の上に座った。
「…………なんで膝に座る?」
まずい。まずいまずいまずい。
「ダメ?」
上目遣いにこっちを見るな。
「ダメではないが……」
「じゃあいいじゃん! ほら教えてよ!」
チルノの小さい手がえんぴつをにぎらせてくる。
「じゃ、じゃあ一問目からやるぞ」
声が上ずらないよう、文字が震えないよう。
少しでも長く二人きりの時間が続くよう。
ゆっくり教えてやろう。
……この生殺しの状況に私が堪えられればだが。
一部始終を橙は見ていた!
紫様がお休み中にマヨイガin修羅場
妙に休憩の多い藍さまの算数教室
森の洋館を訪ねる者がいた。
扉を叩いたのは迷子の人間ではなく、ルーミアだった。
「ねえ、入れてくれる?」
アリスはすぐに応じ、使い魔の上海人形とともに姿を見せた。
「ああ、あなたね。これから丁度お茶の時間にするところだったの。どうぞ上がって」
三妖精の時とは違い、最初から相好を崩していた。
「お邪魔するねー」
快く出迎えられたルーミアは爛漫な笑みを浮かべていた。
室内は暖炉で温められていた。
茶器などと並べられた磁器皿には、ルーミアの大好物ばかりが揃えられている。
「よく来てくれたわね。まだ雪は舞ってたでしょ」
「だって私の人形に会いたくてたまらなかったんだもん。お正月過ぎてから顔見てないしー」
それは彼女そっくりの人形の事だった。
上海人形とほぼ同じサイズで、手を広げるポーズを採っていた。
「あら、私にじゃなかったのね」
「あーもー、名目に決まってるじゃない。恥ずかしかったら、そういう事にしてたのに」
言葉に偽りは無いようで、頬は赤かった。
「ふふっ、ごめんなさい。それと、あの人形なら大事に手入れしてあるわよ」
目の前に人形がふわりと降り立った。上目遣いをしている。
ルーミアは人形を抱き上げつつ、ポケットから青いリボンを取り出した。
以前にアリスが贈った物で、かつては何時か自分の頭に付けるつもりでいた。
「やっぱり取れないのね。あなたにも似合うかと思ったけど無理かしら」
ルーミアの御札はアリスも触れる事が出来なかった。
強力な封印術らしく霊夢あたりではないと解けそうになかった。
「何度もやっても駄目なのよね〜。だから諦めてこうする事にしたわ」
人形の赤いリボンを取り、青いリボンに付け替えた。
そして、人形の顔をアリスの方に向けた。
「大きすぎて首が傾いてるわ」
「でも仕草だと思えば、可愛くないかなー?」
何故かルーミアも同じように傾けていた。
可笑しみと同時に愛おしさをアリスは実感する。
「確かにそうね」
アリスの体が勝手に動き、思わず屈んで抱き締めてしまっていた。
ルーミアは満更でも無い様子で、しばらくの間はそのままだった。
それからの二人は朝まで一緒に居て、実の姉妹のように仲良く過ごしていた。
>>162
ルーアリは初めて見たけど中々に素晴らしい
自分の羽毛を用いた羽根ペンをドレミーに贈るサグメ
自分の尾毛で作った化粧筆をお返しとして贈るドレミー
お互い思いやりながら毛を抜きあうとか…
身体の一部を何かの道具に使うというシチュエーションは良いですな
ある日の人里の入り口あたり。買い物に来た天邪鬼と閻魔様がばったりと出くわした。
閻魔様のお誘いに断りきれず人里を同行することになった天邪鬼。
雑貨屋では天邪鬼が棚の商品にいちゃもんをつけ値切ろうとすれば、閻魔様がその価値を評し天邪鬼を抑え、
呉服屋ではタチの悪い呼び込みをしている店員に閻魔様が説教を始めれば、天邪鬼が茶化しつつも閻魔様をなだめ、
茶屋では新作の菓子に二人それぞれ辛口な評価を下しつつも揃ってその口元をほころばせる。
さて茶屋を出てまた通りを歩いていた二人だが、ばったりと博麗の巫女に出くわしてしまう。
なぜ閻魔様が天邪鬼と一緒に居るのかと訝しがる巫女に、偶々出会って何かの縁かと同行していることを告げ、
「今日は私も閻魔としての立場はオフ。一人の幻想郷の住人です。
そこの悪事をしでかした妖怪を退治しようというのであれば勧める由はあれ止める由はありません」
元よりこの日限りである筈の奇妙な付添いなど当てにしていなかった天邪鬼。始めから逃げる頃合いを見計らっていた。
巫女の方も閻魔様のお墨付きならば、と札を構える。
瞬時に張り詰めた空気に「ですが…」と閻魔様が続ける。
「今日あなたが天邪鬼としての立場をオフにして素直に行動するのであれば、一人の友として巫女を止めあなたを守りましょう」
濁りのない調子で奇怪な提案をする閻魔様に混乱する天邪鬼。
今この閻魔サマは何を言ったのだ?天邪鬼の種族としての立場をオフにするとはどういうことか?
大体ここでうんと言ったところで天邪鬼がその通りに行動すると思っているのか。
巫女のほうを見れば明らかにあきれた顔で「これは…二人まとめて退治するべきかしらね」と思わず口から漏れる。
予想外の流れに逃げる機会、いや気力を完全に失った天邪鬼。
嵌められた、という気持ちが頭をよぎる。逃げたところで巫女に捕まらずとも閻魔様に捕まりかねない。
「了承していただけたようですね。ではお買い物の続きに参りますか、正邪さん」
今日は天邪鬼にとって特別憂鬱な…しかし、普段より少し心の休まる一日になりそうであった。
映姫様順位アップで正邪とお隣だね!と妄想ブーストもかかった
>>120 の後日譚みたいなせいザナ
変に凝ろうとして突っ込みどころが多くなってしまって…
結構削ったもののやっぱり長くなった
買い物中の会話とかもっと詳しく書ければ落語的な感じで面白くなりそう(百合としてはどうなの?)
いやいや、とても珍しいものを見せてもらったよ
これをつまみに一杯やれそうだ
緩い百合でも個人的には歓迎
せーじゃはツンデレが映えると思います!
節分の日のお豆さんは雷除けになるという言い伝えもあるみたいだけど、
それで難を逃れようとした衣玖さんや屠自古さん、雷鼓さんあたりがバッタリ会って、
三者間でステディな関係が成立する切っ掛けになったら面白いかも
いかづち同盟
(浮気したら雷も三倍に)
「今年の豆料理大会はどうだったの?」
「上々ね。ただ変わり映えしなくて、ちょっとマンネリしてきたかしら」
「じゃあ来年は参加してみようかな。新しい鬼門巻きを試してたところだし」
「紅魔館出店の鬼門巻き屋なら毎年具を変えてるわよ。どう差別化するの?」
「御茶請けで持ってきてたから見れば判るわ。こんな感じよ」
「チョコレートが薄く掛かってるけど、お寿司じゃなくてお菓子なわけ?」
「そう。外側はシフォン生地で、中は黄な粉を練り込んだバタークリームなの」
「つまりはロールケーキよね。ところで、クリームが二色に分かれてるのは気のせい?」
「彩りを良くしたくて、うぐいす粉も使ってみたのよ」
「へえ。行儀悪いけど、先に少しだけ味見してもいい?」
「良いけど、感想はちゃんとお願いね。大豆製品はあまり扱わないから参考に聞いておきたいわ」
「……美味しいんだけど、咲夜が作る太巻きの方が受けそうだわ」
「もっと和風寄りにしないと駄目だって事ね」
「メニューを変えたら? これはこれで完成度が高いし、下手に手を加えてもねぇ」
「まあ、時間はまだまだあるから考えておくわ」
(赤の他人にあのケーキは食べさせないわ。大好物と伝えておけば、また持ってきてくれるかしら?)
レイアリ節分ネタだけど百合百合しくない
事八日に霊夢さんや早苗さんを狙う妖怪はいるのだろうか
妖怪じゃないけどお互いがお互いを狙ってるよ(性的な意味で)
>>173
わざわざ神様の力が弱まる日を選んで手に掛けようなんて、弱みに付け込む気がして感じ悪いから嫌だなー
針供養の日でもあるんだから、針繋がりで小傘ちゃんと少名ちゃんが手を取り合うような微笑ましい展開の方がいい
魅魔さんってどうも相手が浮かばない
かつては大恋愛もしたけど今は独り身の方が気が楽ねみたいな
夢見たから二度寝して忘れないうちに書き込んでおこう
まず、ネズミになって野原を全力で駆け回る夢
真っ黒いカラスに見つかって食われると思ったら、なぜか背中に乗っけられて空を飛んでくれた
その後ナズーリン目線の夢で、文がお弁当を作ってきてくれる夢を見た
お弁当箱とかじゃなくて重箱だったし、おかずがどれも旨く味付けされてて「なんでこいつはこんなものを作ってきてくれるんだ」って思ったような
あーんとかしてくれたし、いい夢だった
二つ目の夢を見てる最中は一つ目の夢のことなんかさっぱり忘れてたんだけど、動物時代から捕食被捕食の関係を越えてたとか考えると興奮する
ありがとうドレミー
アリス「……」
咲夜「も〜、口を尖らせなくてもいいじゃない。客間へ招待しただけなのに」
アリス「用があったのは図書館なんだけどね」
咲夜「あいにくですが、パチュリー様から今日は独りになりたいと伝えられましたので」
アリス「なら、それを告げるだけで良かったでしょう。大人しく引き下がったわよ」
咲夜「わざわざお越し頂いた客人に、お茶の一杯も饗せないようではメイド失格ですわ」
アリス「時を停めて連れ出すもんだから、また変なことに付き合わされるかと思った」
咲夜「容疑者役が不満なら怪子姫役なんてどうかしら?」
アリス「いったい何の話?」
咲夜「お嬢様が好きな漫画の登場人物を演じるのよ。私はオオカミ男役をよくしてました」
アリス「人形芸として披露するならともかく、ごっこ遊びへ参加する気にはなれないわ」
咲夜「あらそうでしたか。主人公役を任されたから協力して欲しかったんだけど、仕様が無いわね」
アリス「どんな役柄だったの?」
咲夜「それは内緒です。それよりもお湯が沸いたので、ティータイムにしましょう」
怪物くんと怪子ちゃんって両想いなんですよね
ぬえ「小傘、また勝手に人の部屋を使ってるな?」
小傘「ぬえちゃん!ふっふっふー、おぬし、良いところにきた!」
ぬえ「お前ら付喪神ってさ、そうやって変な見栄を張りたがるところは共通なのね。道具のくせに」
小傘「うっ…そんな事言わないでよぉ…私の事、嫌い?」
ぬえ「あー…ごめんね。ただ、付喪神って面白い奴ばかりだなって思っただけよ」
小傘「ねぇ…ぬえちゃん、今までどこにいたの」
ぬえ「別にその辺をふらふらしてきただけだよ。いつもと一緒で」
小傘「本当?」
ぬえ「そんな嘘ついて何になるのよ。今日は変に疑り深いな、小傘?」
小傘「だって…私達の事知った風に言ったから…」
ぬえ「え、あぁ、他の付喪神の事?」
小傘「う…うん…他の…他の子。付喪神って面白い奴ばかりとか、共通だとか…」
ぬえ「あぁそっか、小傘って坊主じゃないから聖に寺の周りの出来事について教えてもらってないのか」
小傘「命蓮寺の?」
ぬえ「最近こころって付喪神が寺の周りをうろうろしていてね。この前、寺の奴らと話しているのを聞いていてね」
小傘「こころちゃん?」
ぬえ「え、知ってるの」
小傘「うん。友達だよ」
ぬえ「へー…そ、そっか。私は別に友達ってわけじゃないし、まだあんまり話した事ないからさ…」
小傘「…ふーん」
ぬえ「お、おいおい…いつもの小傘なら「じゃあ明日一緒にこころちゃんに会いにいこうよ!」とか言うところでしょうが」
小傘「別に。こころちゃん綺麗だし。いいよ。行かない。そういう気分じゃないから」
ぬえ「え?どうしたお前…」
小傘「……わかんない…どうしちゃったんだろ私」
ぬえ「何か嫌な事でもあったのか…?またいじめられたりしたとか」
小傘「ごめんね、ぬえちゃんにいつも心配かけさせて…私嫌な子だね…ダメな子だね」
ぬえ「…(マミゾウがこういう時って抱きしめてあげるのが一番だって言ってたな…)」
小傘「…どうしてぬえちゃんの事疑っちゃうんだろ…ごめんねぬえちゃん…」
ぬえ「あの…小傘……し、失礼します…」ぎゅっ
小傘「え、あ…はう…!」
ぬえ「…(何が「失礼します」だよぉ…)」
小傘「ぬ、ぬえちゃ…あ…」ぎゅっ
ぬえ「(何か言わなきゃ)…お、お前が完璧な子だったら私の立場がなくなるでしょうが…」
小傘「ぬえちゃん…私、あのね…(い、今なら…)」
ぬえ「小傘…ん?」
小傘「え…?」
ぬえ「ねぇ小傘、何か持ってる?」
小傘「あ、あ、あ!わ、わしゅれてた…(ぬえちゃんに抱きしめられちゃった…どうしよ頭働かないよぉ…)」
ぬえ「お、おいおい…な、何を忘れてたのよ…」
小傘「こ、これぇ…!(ろれつが回らないよぉ…恥ずかしい…)」
ぬえ「お、おぉ…これぬいぐるみ?」
小傘「そ、そう!」
ぬえ「小傘の?」
小傘「うんっ!」
ぬえ「大丈夫か小傘」
小傘「だいじょぶ!」
ぬえ「よし、これは小傘の小傘ぬいぐるみね」
小傘「ちょ、ちょっと深呼吸させて!」
ぬえ「そ、そうね…私も…」
小傘「すーー」
ぬえ「はーー」
小傘「…ぬえちゃんに見せたかったんだ」
ぬえ「何か手を後ろに回してるから、不思議だったのよねぇ」
小傘「ぬえちゃんが変な事言うから出せなかったの!」
ぬえ「わ、分かった。今回は私が悪いって事にしてやるわよ…」
小傘「凄いでしょ。私が作ったんだ。ほら。傘とかすごく良くできてるでしょ?これは全部布で作ったんだ」
ぬえ「へぇ…可愛いね。この表情とか。お前ってよくニコニコってしてるからさぁ」
小傘「それでね…はい!これはぬえちゃん!」
ぬえ「え、私のものもあるの?」
小傘「リボンのところ大変だったんだよ〜。私としてはぬえちゃんのぬいぐるみの方が良くできたんだ」
ぬえ「ありがと…私こんなに可愛くないわよ」
小傘「可愛いよ!すっごく!」
ぬえ「も、もう…バカ小傘…」
小傘「えっへん、「私は恐怖の妖怪小傘だぞ〜」」
ぬえ「何やってんだか」
小傘「えへへ〜「ぬえちゃーん」」
ぬえ「ん…「こーがさー」」
小傘「ぎゅっぎゅっ。仲良し仲良し♪」
ぬえ「…何か恥ずかしいね」
小傘「抱き合ってるのに、なんだかキスしてるみたいだね」
ぬえ「おま、変な事いうなよ!」
小傘「さっきだって…」
ぬえ「あ…いや、私はそんなつもりはなかったんだからな?そんな女の子同士で…キスとか…」
小傘「うん。ありがと、ぬえちゃん。ぬいぐるみもお礼言ってるよ」
ぬえ「どういたしまして…ほ、ホントにこれ良くできてるなぁ…」
小傘「このぬいぐるみ、良かったらぬえちゃん持っててよ!」
ぬえ「いいけど…」
小傘「ちゃんと二人一緒にさせておくんだよ。バラバラだと寂しいからね」
ぬえ「…なぁ、小傘」
小傘「ん?」
ぬえ「明日、一緒に寺の周りでも散歩しない?やっぱり一人で歩いていてもつまんないしさ…」
小傘「あ…ありがとう。絶対行くよっ」
ぬえ「うん」
わーい、こがねえだ
小傘おねーさんかぁ…
靈夢 :そぉね。じゃ、交換不能の電池みたいな者を積んでるのかもね。
魔理沙:わかんないよ〜、ひょっとしたら、夜な夜な靈夢の生気を吸い取ったりしてるのかもよ〜。
靈夢 :やだ、おどかさないでよ〜。もう。
る〜こと:♫〜♫〜
それから・・・・・
る〜こと:掃除、終わりました。他にやらないといけないことはありましたっけ?
靈夢 :とりあえずはないわ。お疲れ様。ちょっと話があるから聞いてくれる?
る〜こと:いったいなんでしょうか、御主人様。
靈夢 :生気は吸い取ってもいいけど、私が干乾びるまで吸っちゃ駄目だからね。
る〜こと:え〜と、そんな事は致しませんよ。
靈夢 :そうなの? どうやって動いてるのかさっぱりなんだけど・・・・・・
る〜こと:ここに置いて頂けるだけでも、それが励みになって頑張れますから。
靈夢 :こらこら、危ないじゃない。急に抱き付かないでよ。
る〜こと:ごめんなさ〜い。命令が無いのに、勝手に動いてしまって申し訳ございません。
靈夢 :まあ、いいわよ。仕事はもう残ってないし、明日またお願いね。
る〜こと:あの〜。今思い出したんですが、おゆうはんの方は?
靈夢 :済ませたわ。後片付けもね。
る〜こと:すみません。翌朝は私がちゃんとやりますので・・・・・・
靈夢 :あー、いいのいいの。そんな事よりお風呂入りましょ。あんたも綺麗になりたいでしょ。
る〜こと:ご一緒してもよろしいんですか?
靈夢 :よろしいも何もこれは命令よ。さっ、い〜こお♪
る〜こと:は〜い♫
2月9日は夢時空の日と聞いたので、る〜れいをほんの少し
阿求との別離後に稗田家の者と結ばれて授かった娘の髪型や服装を阿求と同じにする小鈴
名前も読みを一致させる事で偲んでる
人外化したのちも、阿十(阿求の転生)を守り支え続ける小鈴ちゃん
51スレ>842より
草木生い茂る森の奥、木洩れ日が色鮮やかな花々を育む場所に、幽香は居た。
名も無き木の幹に背中を預けて座り、そよ風に揺れる草花の様子をじっと見詰めている。
しかし、その目は暗く、虚ろで、まるで何の光景も映し出されていないかの様であった。
事実、何処からか現れた悪霊が間近で顔を覗き込んでも、彼女はしばらく何の反応も返さなかった。
ようやく動いたかと思えば、ちらりと一瞬、悪霊と目を合わせただけで、その後はすぐに元の抜け殻へと戻ってしまった。
「そんな露骨に無視すること無いじゃないの」
悪霊が不貞腐れた風に言った。
だが、幽香の様子は変わらない。
悪霊は益々不貞腐れて、じろりと彼女を睨み付けた。
「すっかり腑抜けになったね、幽香。あの狐を紫に取られたのが、そんなに悔しかったのかい」
虚ろな瞳に明かりが灯り、見られただけで血が凍ってしまいそうな、冷たさと敵意に満ちた眼差しが悪霊を貫く。
しかし、悪霊はそれに怖じ気付くどころか、心地良さすら感じているかの様に、薄気味悪く笑った。
「嗚呼、良かった。ほっとした。まだ、その目が出来るのね」
そっと伸ばされた悪霊の手が、幽香の癖の有る髪をふわりと撫でる。
「その憎しみを、あいつらに伝えてやりたくはない? 悲しみを教えてやりたくはない?」
幽香の眼差しは尚も鋭く、しかし、口は固く閉ざされて、何らの言葉を紡がない。
また、自らを弄ぶ悪霊の手を払い除けることも無かった。
もはや何をするのも面倒だと、そう言わんばかりの風情である。
「ねえ、幽香」
甘く、蕩けるような囁きが洩れ出した。
「私が九尾の代わりに、あんたの傍に居てあげようか。そうして一緒に、あいつらに仕返ししてやろうじゃないか」
悪霊がゆっくりと体を近付け、只でさえ近い二人の距離を更に詰める。
互いの吐息が掛かり合い、遂に唇が触れ合おうかという、その時。
突然、幽香の頭が小さく後ろに傾いて、勢いよく前へと振り戻された。
「ッ!?」
強烈な頭突きを受けた悪霊はくらくらとよろめいて、地面に倒れ込んだ。
「あんたと組むなんて冗談じゃないわ」
幽香は吐き捨てるように言うと、腰を上げて何処かへ歩き去ってしまった。
その足音と、そよ風が奏でる葉擦れの音色の中に、悪霊の魔女染みた笑い声が混ざっていた。
遙か昔のことである。
大天使サリエルは偉大なる主の命に従い、生を終えた人々を黄泉の国へと誘(いざな)う役目を担っていた。
幾多の魂がその手で主の御許へと送り届けられた。
やがて誘うべき人の数が増えると、彼女は自らの役目を幾人かの僕(しもべ)に分け与えた。
僕等は何れも彼女に忠実であったが、最も強く彼女を慕い、また深く愛していたのは、エリーと呼ばれる者であった。
エリーは彼女に心酔し、その身も心も、己の全てを捧げる覚悟を持っていた。
それ故、後にサリエルが主の意志によって主に背き、暗い地の底へ堕ちようとした時も、エリーは最後まで彼女と共に在ろうと抗った。
――私も連れて行ってください。お願いです。どうか、私をお傍に居させてください。
だが、サリエルはそれを許さなかった。
――エリー。私が行くのは、穢らわしい罪に塗れた世界なのですよ。貴方の様な者が来るべき場所ではありません。
――私は愚者の血で真っ赤に染まった卑しい女です。貴女様よりずっと地の底が似合うでしょう。
――いいえ。いいえ。貴方はまるで人の子の様に愛らしく、美しい。
――サリエル様。
――有り難う。最後に貴方の顔が見られて、本当に嬉しいわ。
彼女は悲しげに微笑みながら、エリーの額にキスをして、別れを告げた。
――さようなら、エリー。貴方に、主の祝福が在らんことを。
遙か昔のことである。
そして、時が流れ……。
バアン!
大きな音を立てて、執務室の入り口が吹き飛んだ。
「サリエル様! 大変です!」
「エリス。いつも言っているでしょう。扉を壊すのはやめなさい」
机上の書類に筆を走らせながら、サリエルが言った。
「そんなことより大変なんです! かのブルターニュの赤い死神が突然退官したそうです!」
途端、彼女の手がぴたりと止まる。
「しかも、かの幽香と共に、かの幻月と夢月を捕らえたそうです! しかもしかも、ザナドゥ地区では、かの八雲が何やら不審な動きを……!」
ハルマゲドンか、ラグナロクかと、エリスはまるで祭りの前夜の子供の様にはしゃいだ。
しかし、サリエルは何処か遠くを見るような、寂しげな目をして、ただ静かに微笑んでいた。
エリサリとは新しい
複雑な過去を送ってますね
無分別注意なレミ咲会話文17行
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↓
「咲夜ー。居るー?」
「はい、居ます」
「何でもいいからさぁ、ちょっと付き合ってくれない?」
「あら、お嬢様。パチュリー様と一緒に過ごすんじゃなかったんですか?」
「図書館にねずみが入ったみたいで、立て込んでる真っ最中のよねぇ」
「ああ、道理で時間になってもこっちに来なかった筈だわ」
「え?時間って?」
「遅めのおやつですよ。私にとっても甘い一時なんですけど。本日は残念ながらお預けですが」
「ふーん。お互い相手を取られたってことね」
「ええ。仕事までまだ空いてますし、どうせなら遊びませんか? お嬢様も楽しみを邪魔されたんですよね」
「パチェは許してくれるけど、あんたの方は大丈夫なのかしら?」
「ご心配いりません。いつも以上に猫度を高めておけば、きっと許してくれますよ」
「あれ? なんだか意外だわ」
「頑張って悦ばせようとしてる姿は可愛いですよ」
「……そうなんだ。まぁ、良かったわ。普段とポジション変わらなそうだから」
「私はどちらでもいいんですけどね。勿論、お嬢様の意思は尊重します」
「悪魔が人間に倒される訳にはいかないわ。だから咲夜、あんたが見上げなさい」
>>188 のエリサリはエリー×サリエルのことでした
紛らわしくてすみません
>>189
いえ、わかります、わかります
でもエリスとのカプも書いてみたいかも
ふとした用の帰りに神社の近くを通った魔理沙
陽が既に沈んだ夜分で悪いなと思いつつも、温かいお茶の一杯を求めて敷地に降り立つ
そうしたらエプロン姿の霊夢が台所に居て、ちょうど晩御飯の準備をしていたところ
乞食なら追い返す霊夢も相手が魔理沙だと判れば態度を変え、食べていけばと食事に誘う
でも魔理沙はもう炊いてしまった後だし、おかずだっていきなり二人分出せないだろうと遠慮
一方の霊夢は雑炊にしておかずも分け合えばいいじゃないと魔理沙の袖を掴んで離さない
更にあんたがくれたこれもある事だしと、以前に魔理沙があげた茸の水煮を見せる
押し切られた魔理沙が暖を取ってる間に、味噌汁へ茸や刻んだ大根の干葉とおろし生姜、
メリケン粉から作ったすいとん、先に炊けたご飯を入れて、仕上げに卵も割り込む
そして出来上がった雑炊と他のおかずを食べると、汗ばむくらいに身体がぽっかぽか
その様子を見た霊夢は、汗を拭いても外に出たら来る前より冷え込むしとお泊まりを薦める
またもや袖を掴まれて去る機会を失った魔理沙は観念して霊夢の言いなりに
それから一緒にお風呂に入ってお揃いの寝巻姿になって同じ布団へ潜り込む
話しをするだけして寝入ってしまった霊夢の顔を眺める事になった魔理沙は、
引き留めた癖に何も起こらないだなぁと思いながらもまあいいかと独りごち、
やがて自分も眠りに落ちてその日を終える
テオブロミンに弱い種族はバレンタインで何を貰うんだろう
今はペット用のチョコとかいくらでも売ってる時代ですしおすし
そらもう頭にリボンつけて「私がプレゼント」よ
動物に詳しくないから調べてみたけど、人間みたいに代謝が早いとすぐ消化できて害はないんだと
代謝が遅いとテオブロミンだかなんだかが体で中毒症状を起こすみたいだけど、人型になれたんなら代謝も人並みだろうしチョコレート食べても大丈夫なんじゃないかなあ
すごい危険だとは思うけど、体重1kgの犬が板チョコ1枚でテオブロミンの致死量に達するってことは椛や影狼が体重30kgとかあれば単純に考えて30倍食えるし、そうそう中毒にはならないとも思う
猫は犬の3倍以上チョコを食べると中毒になるらしい
ウサギはもっと少量でもなるらしいけど、具体的な数値は出なかった
堅苦しい考察なうえに長文になってしまった…
よかったらSSかなんかの参考程度にでもしてください
チルノ「文ー、バレンタインのチョコ作ったんだよ!えへへすごいでしょ?」
チルノ「はい、あーん」
チルノ「ちょっとしゃがんでよ!食べさせられないじゃない!」
チルノ「どう?美味しかった?じゃあ次は文の番ね」
>>196
たった四行でなんと言う破壊力……
背伸びするチルノちゃん可愛いですウフフ
今日は百合ンタインやな!
幻想郷では女の子同士の渡し合いが流行ってるんやろうなあ
チルノが文にキスをする時は
チルノが飛んで文にキスするのか
文にかがんでもらってキスするのか
それとも「文、キスしてよ」って言って目つぶって待ってるのか
相手を押し倒してキスします
チルノ「わー、あやかっこいい!」
文「ふふ、今日は正装ですよ?(もっと見て下さーい!)」
チルノ「これぴらぴらしてるね(前掛けに手を)…あっ!」
文「////」
チルノ「////」
何でチル文流行ってんの?
天国なの?
去年までバレンタインを冷ややかに見てたのに、妹紅へ贈りたいと思い始めた自分に気付いて動揺する菫子
気分を変えようと散歩に出てみれば、いつの間にかレイマリ達や針妙丸の分の義理チョコまで買い込んでる始末
溜め息を吐きながらも幻想郷に訪れて、最初は博麗神社へ足を運んで華扇も含む三人に渡し、
次は変態呼ばわりされつつも何とか届けて、最後に迷いの竹林へ出向いて俯いた顔で妹紅に差し出す
妹紅は鷹揚に受け取ったものの、普段とは違う菫子の様子にこの後はどうすればいいのか戸惑う
取り敢えずはもっと感謝した方が良さそうかなと考え、後ろから抱き寄せてお礼の言葉を重ねる
菫子は真っ赤になり、途切れがちに「どういたしまして」と答えるのでいっぱいいっぱいとなってしまう
しばらく黙ったまま二人は一緒に居て、ようやく落ち着いた菫子が気を遣わせた事を謝罪してその日はバイバイ
後日再会したら、妹紅がお返しのプレゼントを握らせてくれて再び真っ赤に、というすみもこ
二月。紅魔館の門前は寒い。
どのくらい寒いかって、風が冷たくて居眠り出来ないくらい寒い。
そんな所で門番してる時に、可愛らしい白狼の娘がやって来たらどうする?
抱き締めるに決まってる。抱き締めて、熱いキスもして、身も心も温まるのだ。
「……いつも言っていますが、強引過ぎます」
「嫌だった?」
「ッ……その訊き方は狡いでしょう」
嫌じゃないなら良いじゃない。
なんて言ったら、椛はきっと納得の出来ない顔をして、物言いたげな上目遣いを私に向けるのだろう。
そんな椛も可愛いけれど、あんまり意地悪して怒らせてしまったら大変なので、たまにはちゃんと謝ろう。
「ごめん。なんせ寒くてさ。つい」
「夏でも同じ事をするじゃありませんか」
「そりゃあ、夏は暑いから」
「理由になっていません」
椛は少し呆れた風に視線を逸らして、だけど、今度は自分から私に寄り掛かってきてくれた。
「私も、偶には受け身に成らずに居たいんですよ。貴女に抱き締めてもらうばかりではなく、私の方からこうしてみたいんです」
ああ、駄目だ。早くも逆上せそうだ。
こんな愛しさの塊が胸の中に居るのに、鼻血も出さない私はなんて我慢強いんだろう。
「じゃあ、次回はあんたが抱き付いてくれるのを待つわ。二秒くらいは」
「……どこから二秒ですか」
「最初の挨拶言い始めてから」
「言い始めてから!?」
それ以上は待てない。
「……分かりました。善処します」
「うん」
まあ、たぶん、次も私が先だと思う。
「そうだ。今日は差し入れが有りまして」
「お、そうなの?」
「はいッ」
気を取り直して、という感じで出されてきたのは、椛にしてはハイカラな柄の紙で包まれた小箱だった。
几帳面さが滲み出る丁寧な包装に、綺麗なリボンまで付いていて、何だか差し入れと言うよりプレゼントみたいだ。
「わ、可愛い」
「はい、どうぞ」
「ありがとー!」
箱には少し重みが有った。
餡子のお菓子かな、と思いつつ中身を尋ねてみると、椛は何だか少しはにかみながら教えてくれた。
「ええと、チョコレート、です」
「チョコレート!」
ついつい声が高くなる。
「私、チョコ好きなんだ。幻想郷にはカカオが無いって聞いたけど、有るとこには有ったのね」
「ええ、まあ。お好きなら、良かったです」
椛がほっと安心した様に笑った。
貴重な洋菓子だけでなく、この笑顔まで貰えるなんて、私程の果報者は居ないだろう。
そう思うと、もう一度抱き締めずにはいられなかった。
「わッ」
「ホント、ありがとね」
また受け身にさせてしまった。
けど、椛も何も言わずに抱き返してくれたし、まあ良いか。
と、そんな風に考えてたところで、ふと気が付いた。
「……もしかして、バレンタインの日?」
ぴくッ、と、椛の耳と尻尾が動いた。
どうやら当たりだったらしい。
「御存知でしたか」
「うん」
私はちょっと前まで外界に居たし、この館に住み付くまではあちこち旅をしていたのだ。
そこそこ見聞は広いと自負している。
むしろ、椛が知ってたことに驚いた。
「チョコくれたのは、あれ? 西洋の風習だから、それに合わせてくれたの?」
「え」
尻尾がくるんと巻いて、疑問符みたいな形を作る。
「あ、違うの?」
「いえ、その……。バレンタインは、お慕いする方にチョコレートを贈る祭典だと……鈴仙が……」
ごにょごにょと言いにくそうに椛が呟く。
私は思わず笑ってしまった。
いつもお互いに高慢だとか不遜だとか言って啀み合ってるけど、何だかんだで仲良しなのだ。
「そっか。鈴仙さんとこで作ったんだ」
「はい……。実は、包みも彼女に見繕ってもらいました……」
色々納得。
流石、月の兎は博識だ。
けど、何でチョコなんだろう?
私が知らないお返しの流儀も有るのかも知れないし、今度それも含めて聞いてみようかな。
ああ、でも、とりあえず、それとは別に……。
「椛」
「はい? ん……ッ!」
いま出来るお返しをさせてもらおう。
お前がキスしたいだけだろって、誰かにツッコまれそうだけど、それはまあ、それとして。
= = =
バレンタインくらいストレートに甘いのを……と思ったのは良いが、今日やたら温かいですね
たぶん、何時かの寒かったバレンタインの話なんでしょう
小傘「ぬえちゃん。そんなにゴロゴロしてると太っちゃうよ?」
ぬえ「だって寒いじゃん…森の動物はみーんな冬眠してるのよ?」
小傘「ぬえちゃんが寒いと思って私がこの前マフラー編んであげたの忘れちゃったんだ」
ぬえ「うッ…」
小傘「そんなにお布団が好きならお布団と結婚すれば!ふん!」
ぬえ「この掛布団が付喪神になったら考えるわ…」
小傘「むううううう…!ぐすっ!」
ぬえ「ウソ泣きしたって、この鵺様には分かるんだからね。小傘ともう5年も付き合ってるんだから」
小傘「…もぐりこんじゃうぞ」
ぬえ「好きにすればー…って、ほんとにきた!やめっ!ちょ!入ってくるな!」
小傘「むぐううう!!ぬえちゃんってば昨日も一昨日もそうやって一日中ゴロゴロしてるからつまんないの!」
ぬえ「いいじゃない…1年くらい何もしない年があったってさ…」
小傘「1年中そうするつもり!?許さないよそんな事!!起きろー!!」
ぬえ「お前と知り合うまでは、1年か2年くらいずっと寝ていた事もあったっていうのに…」
小傘「マミゾウさん可哀想。だから他の子と仲良くするようになっちゃったんだよ」
ぬえ「…全く」
小傘「あ、起きた」
ぬえ「お前は少し忙しすぎるぞ?妖怪のくせに。まるで人間みたいにさぁ」
小傘「和尚さんも「日々精進しなさい」って言ってたもん。ぬえちゃん坊主のくせに!」
ぬえ「ふん、こんな寺やめてやらぁ」
小傘「やめてどうするの?」
ぬえ「やめて10年くらい寝て過ごしてやる。その後は異変でも起こしてまた10年寝てやる」
小傘「私はどうすればいいんだよー!」
ぬえ「お前は私がいないとダメなのかよ」
小傘「好きなんだもん…」
ぬえ「……はいはい」
小傘「ぬえちゃんがいないと私は…あ、あーーーーっ!!!」
ぬえ「何だよいきなり大きい声出すな!」
小傘「ぬえちゃんもしかして、今日何月何日!?」
ぬえ「知らない。居間に暦があったはずだけど……何なのよ、大慌てで走っていっちゃったりして」
小傘「…き、今日、バレンタインデーだ!!!」
ぬえ「2月14日だっけ。女の子が男の子にお菓子をプレゼントする冬のハロウィンみたいな…」
小傘「それだーーー!!冬のハロウィンなのに私たちがおやすみしちゃいけないよ!!」
ぬえ「また走って行った…ホントにバカで元気な奴…」
小傘「一輪さんからチョコもらっちゃった」
ぬえ「…あっそ」
小傘「私も作らなきゃ!よし!材料はちゃんとそろってるし、あとは作り方を調べるだけっと」
ぬえ「小傘、その服」
小傘「あ、エプロン?えへへ、似合う?」
ぬえ「…まぁ…雰囲気出てるわね」
小傘「ぬえちゃんに褒められると嬉しいんだ。傘直した時だって、褒めてくれたよね」
ぬえ「そんな事あったっけ」
小傘「あれで私、物を作ったり直したりするのが好きになったんだよ。今じゃ、里一番の鍛冶職人!」
ぬえ「ほどほどにしなよ。隠れてやってたっていつかはバレるんだからさ」
小傘「そ、そうだね…ぬえちゃんに迷惑かけられないもん…」
ぬえ「分かればよろしい」
小傘「…ぬえちゃんもこっち来てよ」
ぬえ「この私にもお菓子作りをやらせるつもり?」
小傘「まだあんまり慣れてないから、手伝ってほしいの」
ぬえ「…あいつ、一体何人にチョコ渡してるのよ…もう22人目よ…?」
小傘「えーっと、次はー…この距離なら魔法の森が近いかな」
ぬえ「バカ…魔法の森は危ないって…はぁ…私も何してんだろ…小傘の後をこそこそついて回っちゃってさ…」
小傘「──わー!!ごめんなさーい!!」
ぬえ「…おーい、バカ小傘」
小傘「くすん…あ、ぬえちゃん。迎えに来てくれたの?って、バカは酷いんじゃない?」
ぬえ「一体何時だと思ってるのよ。夜中に24人も驚かそうとして、驚いてくれた人はいたか?」
小傘「いつもより皆驚いてくれたけど、仕返しが怖かったよぉ。さっきだって人形使いの人形に襲われて…」
ぬえ「…帰るよ」
小傘「ぬえちゃん…怒ってる?し、心配させちゃったから…」
ぬえ「そんなんで怒ってるわけじゃないから」
小傘「…」
ぬえ「…いや、怒ってないから」
小傘「怒ってたでしょ」
ぬえ「怒ってない」
小傘「怒ってた。目が吊りあがってた」
ぬえ「私は吊り目なの」
小傘「眉間に皺がよってた」
ぬえ「私が何歳だと思ってるの。お前よりずっとおばあちゃんよ。眉間に皺だって入るわよ」
小傘「おっぱいは小さいけどね。いたっ!」
ぬえ「今怒った」
小傘「うーん…許してー」
ぬえ「疲れた…もう寝よう…」
小傘「おーい…ぬえちゃん…起きて…」
ぬえ「…」
小傘「そー、そー、ぬえちゃん、ぬえちゃんってば…」
ぬえ「…何」
小傘「おどろけー…」
ぬえ「…」
小傘「流石ぬえちゃん…驚かないで寝ちゃうなんて…いや寝ちゃだめだよ。起きてよ」
ぬえ「何なのよ…眠いのよ…」
小傘「ぬえちゃんに、もらってほしいの」
ぬえ「これ、チョコレート?お前が作ってたのと違うんだけど…」
小傘「うん…ぬえちゃんには別で…その…特別なチョコレートをあげたいんだ」
ぬえ「何で私だけ…」
小傘「そ…その…うん…特別だから…特別な人だから、特別なチョコレートなんだ…」
ぬえ「あの後…隠れて作ってたの…?」
小傘「…ねぇ、開けてみて」
ぬえ「う、うん……これ…人の顔?」
小傘「ぬえちゃんと私をイメージして作ったんだけど…」
ぬえ「…こんなチョコ食べるなんて…お前の顔にかじりついてるみたいじゃん…」
小傘「そ、そっか…そう言われるとそうだね…」
ぬえ「こんな複雑な形、四角いチョコと違って作るの大変だったでしょ」
小傘「何回も形が崩れて、顔も変な風になっちゃってね」
ぬえ「小傘らしいね」
小傘「それ褒めてる?」
ぬえ「嬉しいよ。本当に」
小傘「…ぬえちゃんに喜んでもらえてよかったよ」
ぬえ「お前と知り合うまでは、こんな気持ちになった事なんてなかったんだけどね」
小傘「え、そうなの…?」
ぬえ「そうだよ。だからさ、私からも何かプレゼントしたい」
小傘「…」
ぬえ「…」
小傘「うん…分かった。ぬえちゃん、ちょっとそのチョコ貸して」
ぬえ「…?」
小傘「このチョコのかけら。一口分くらいだから、これ食べて」
ぬえ「うん…甘いなこれ…」
小傘「…ぬえちゃん…じっとしてて」
ぬえ「ん…?ちょ、ちか…」
小傘「目、つむって」
ぬえ「…ッッッ!!」
小傘「ちゅっ…ちゅっ…」
ぬえ「っぷぁ…ッ…小傘…!」
小傘「確かに甘いね…ぬえちゃんの口から食べられるかなって思ったんだけどね…えへへ」
ぬえ「び、びっくりして呑み込んじゃったわよ…な、何…小傘…」
小傘「今度はぬえちゃんからしてよ…」
ぬえ「な、なにを…」
小傘「私も…ぬえちゃんからチョコ欲しいよ。もらってないんだから…まだ…」
ぬえ「小傘…」
小傘「バレンタインって言うのは、冬のハロウィンじゃなくて、好きな人に特別なチョコを渡す日なんだって。里に行った時に聞いたんだ」
ぬえ「え…」
小傘「友達用のチョコと、恋人用のチョコっていうのがあってね…私は渡したよ。ぬえちゃんから、もらってない…」
ぬえ「…本当なんだろうなそれ…」
小傘「本当かどうかなんて、どうでもいい。嘘だって私は…ぬえちゃんの事が好きって気持ちは、本当なんだから」
ぬえ「……」
小傘「あ、チョコ布団にこぼれちゃったね…ごめん…やっぱり他のところで…」
ぬえ「…小傘、こっち来て」
小傘「あ…うん…」
ぬえ「お前の頼みなら、やってやるわよ…これでいいんだな…もぐもぐ」
小傘「う、うん…」
ぬえ「………いくよ」
小傘「…目は、ちゃんとつむってね」
翌朝、布団にありったけのチョコを溢して。「チョコもらっても布団の上で食べるな!」って大きく怒られたぬえちゃんなのでした。 小傘談
めーもみもこがぬえもいいなあ
チョコがどんなものかわからず、甘くて黒くて四角いものという情報を頼りに、早苗に羊羹を渡す霊夢ください!
>>209
霊夢「なーんて、私が世間知らずと思った?今年は菫子に頼んでチョコを用意したから」
菫子を竹林まで案内して神社に戻ると早苗がいた。
早苗「霊夢さーん!」
霊夢「あんた何しに来たのよ?(知ってるし、来てもらいたかったし)」
早苗「え、えーっと(手作りじゃないけど…喜んでくれるかな?)はい」
羊羮を手に霊夢は笑った
霊夢「あんたも案外世間知らずね?」
早苗「ち、違いますっ…!////」
霊夢「…でも、私は羊羮の方が好きかな?」
早苗「…私はチョコの方が」
霊夢「ふーん、偶然ね、はい」
早苗「霊夢さん、今日は何の日か知ってます?」
霊夢「さあ?でもいいじゃない。私はあんたと話をしてお茶が飲みたいのよ」
早苗「…そうですね」
「きゅうりにチョコって合うのかな?」
と言いながら魔理沙にチョコきゅうりを差し出すにとり。
普通にチョコを渡せばいいのにそれが恥ずかしいから実験という言い訳を付けてしまう・・・
(いや、その組み合わせはないだろ・・・)
と戸惑いながら食べざるを得ない魔理沙。
自分に向けられた期待の眼差しと、何よりその笑顔に背を向けたくないから・・・
寝過ごして朝になっちゃいました
チョコときゅうりの組み合わせって調べたら出てくるもんなんですね・・・味が想像できない
今日では作られなくなったらしいキュウリの砂糖菓子(砂糖漬け)にチョコレートを絡めた物なら甘党には受けるのかも知れない
来年のバレンタインはこれを試してみよう
茨歌仙6巻いつの間にか出てたのかよーってことで買ったけど、こが霊やんけ。うひょー
そして相変わらずレイマリ仲いい
>>210
うっひょー本当に書いてくれた
ありがたや……
>>211
甘いトマトとかならまだ美味しい……かもしれない
>>210
ああ^〜いいっすねぇ^〜
あーあ、もう帰っちゃうんだ…
あと少しだけ付き合ってくれたら、夕食を誘うつもりだったんだけど
前みたいに裏の木に人形を打ち付ける真似しなきゃ、いくらでも休んでいいのに
それとも引き止めれば良かったのかしら?
んー……でも、どう言えばいいのかさっぱり出てこないわね
あれ? そもそも何でこんな事を考えてるんだろう
気の迷いなのかな?
はぁ、話のストックが尽きるのはやっぱり早いわね
いつまでも話題が途切れない魔理沙の時とは大違いだわ
腰が重いけど、色んな所を廻ってネタでも探してこないと……
曰く付きまでとは言わないから、人形に興味を持ってくれたらいいんだけどねぇ
それなら、千夜一夜物語に劣らないくらい語れるのに
どうせなら、神仙術でも学んでみようかなぁ
図書館に詳しい本は置いてあるかしら?
チルノ「みてみてー!」
霊夢「!?…紫、昔の青巫女服を…」
紫「なかなか似合うじゃない?」
文「(ゴク)…いえ、これは巫女とは言えませんね」
チルノ「!)ちがうよ、あたいみこだもん!ほらっ!(腋」
文「(ペロ)」
チルノ「ひゃっ!////…あ、あやのえっちー!!」
文「(指を立てて)…ワキが甘いですね、チルノさん。これでは立派な巫女になれません」
チルノ「ひゃん!」
文「おしりもおへそも隙だらけ…チルノさん、巫女の仕事は危険がいっぱいです。私はチルノさんが困らないようあぶないところをたくさん教えてあげます!」
チルノ「そっか!あやごめん。ありがとー!」
紫「あらあらふふふ」
霊夢「ウチの庭でなにやってるのよ!(怒)」
「たまには羽伸ばしてきなよ」と数日間の休暇を頂いた咲夜さん
行く宛もないので、とある友人宅に押し掛けメイドをすることにしたようです
「貴女が出掛けている間に、この出来るメイドがベッドカバーを洗っておいたわ
ふふ、さらさらのステキな触り心地でしょう?
…あっ、ちょっと待って裏返さないで…」
「いつも動きっぱなしで辛くないかって?まさか、楽勝よ
だって、貴女がいる時こそこうして働いてるけど、お出掛けになっている間は………
ごめんなさい、謝るから槍を突き付けるのは勘弁して」
「私の今日の予定は…っと
まずお掃除、それからお散歩、まかないのご飯を頂いて
お昼寝して、優雅にティータイム…ふう、今日もスケジュールぎちぎちだわ
まってまって冗談よ、半分冗談だから追い出さないで」
「私、昔の話だけど女優としてスカウトされた事があるのよ
ふぅ…私は生涯、お嬢様に仕えると決めているのだけれど…
この美貌と才能を、世間では放っておけないみたいなのよね…
…養豚場のブタを見る様に冷たい視線ね。ゾクゾクするわ」
「そうそう、紅魔館で従業員を募集しているみたいよ。ええと…
『人形を愛する魔法使い大募集!
勤務地固定、ゴーレム人形のまかない付き』
…あら、なんでそんな嫌そうな顔するの?」
「私の三つ編み、門番をやってる美鈴がいつも編んでくれてたのよ
だから、美鈴がぐっすり寝ちゃってると毎朝大変で大変で…
というわけで、明日の朝からお願いね
…え、髪のセットは人形に任せてる?本当に便利ねぇ、その人形」
「実は、お嬢様が好きで好きで堪らない…そんな方の為の同盟があるの。主催は私よ
よければ貴女も入らない?お嬢様大好き同盟に!
………ねぇ、無視は流石に酷いと思うの」
「紅魔館の近くで採れる薬草を使って淹れたお茶、とっても美味しいのよ
『お茶好き友の会』なんて物も結成してみようかと思ってるんだけど、一緒にいかがかしら?
…ふふ、やっと私の話に興味を持ってくれたみたいね。嬉しいわ」
最初こそつっけんどんな対応をしてても、段々とその友人は笑顔を見せる様になると思います
何となく元ネタが分かったあなたは、ロックラックで僕と握手!
>>216 その後、図書館でばったり会っちゃうレイアリ下さい(切実
「忘れて」
それが最初の言葉だった。
どうしてそうなったのだったか。
昨晩、私は私には珍しく、余り酒を呑まなかった。
これまた珍しく酌に付き合ってくれたパルスィと、ゆっくり語らいたかったからだ。
とは言え、生来の酒客振りはそう簡単に改められるものではなく、彼女に比べれば随分と呑んでいた。
パルスィはそれが妬ましかったらしい。突然、私から盃を奪い取り、未だ半分程も残っていた酒を一気に呷った。
私が慌てて止めると、顔を真っ赤にして怒鳴り付けてきた。
阿呆だ、間抜けだ、朴念仁だと、散々に罵られたが、そんなことは素面の彼女でも良く有ることだ。私も気にしない。
だが、急に抱き付かれ、おまけに口付けまでされたのには、流石に驚いた。
その戸惑いと、いやに甘ったるい酒息のお陰で、不覚にも酔いが回ってしまい、私は何かの歯止めを失った。
彼女を押し倒し、そして、後は……。
……目を覚ますと、隣にパルスィが居た。
何がどうしてそうなったのか、経緯を思い出そうとする私に、彼女が開口一番言ったのだ。
「忘れて」と。
その姿が余りに儚げで、私は彼女を抱き締めたい衝動に駆られた。
けれども、そうはしなかった。
粗野な私の抱擁で傷付けてはならない。そう思ったから。
だから、答えた。
「わかった」と。
あれから十日余り。
私は未だ、パルスィとの約束を果たせていない。
どうにかあの夜のことを忘れようと努めているのだが、どうにも忘れられずにいるのだ。
酒を呑んでも喧嘩をしても、ふと気が付けば彼女の、あの温もりを欲している。
たった一夜の、それも酒の過ちによる情事が、こうも忘れ難いとは思わなかった。
女を忘れたきゃ遊女を買えと、昔誰かが言っていたのを思い出し、顔馴染みのやっている女郎屋にも行ってみた。
だが、そいつは私が事情を話すや否や、急にぷりぷり怒り出し、尻を叩いて私を追い出した。
わけが解らず、とりあえず酒でも呑むかと考えていると、今度は誰かに脛を蹴られた。
パルスィだった。酒も入っていないのに耳まで真っ赤になって、私を睨み付けていた。
「こんな所で何してるのよ」
今にも咬み付きそうな様子で彼女が言った。
私は一切合切素直に話し、約束を守れぬことを詫びた。
すると、パルスィはまた酷く怒って、私を罵った。
曰く、私は阿呆馬鹿間抜けの朴念仁で、おまけに鈍感なのだそうだ。
>>216
・大図書館
あら、奇遇じゃない。
――そうね。図書館に足を伸ばしてるなんて思わなかった。
まあ、稀なんだけどね。
――もしかして、神仙術の本が目当てだったりする? もしそうだとしたら、お勧めを紹介して欲しいんだけど……
いや、外の世界の本を少しねぇ。たまに読めるのも混じってるから。
――それなら、鈴奈庵の方がいいんじゃない?
あそこは普段行くと、お金を取られちゃうから……。ここなら、神社のおみくじで許してくれるし。
――パチュリーって、宴会以外でも来てたんだ。そっちの方が意外かも知れないわ。
ところで、なんで神仙術を調べようとしてるのよ?
――魔理沙から聞いてどんな術なのかなぁと。
うちに来れば? 以前に使ってた資料が残ってるわ。
――見せてくれるの?
あんたならレクチャーしてあげてもいいわね。その代わり、なんかお土産をお願いね。
――じゃぁ、明日にでも早速上がらせて貰える? クッキーやケーキとか何種類か持ってくるから。
期待してるわ。
・魔理沙宅(同時刻)
おお、この紅い本は懐かしいな。そういえば、あれからずっと借りっぱなしだったか。
まぁいいや。困ってる様子は無かったし、今すぐ慌てて返す必要もないだろう。
・博麗神社(翌日)
おかしいわね。確か、ここに仕舞ってたはずなのに……。
――私も協力してあげようか? どんな表紙なのか教えて。
二人は夕暮れを迎えるまで探し求めたが、当然見つかる訳が無かった。
それでも講義は中止されず、途中で何度か間を挟みつつも布団の中でも続いた。
そのせいだったのだろう、魔理沙が持ち主の前へ現れた時になっても、寝息を立てていた。
>>218
モンスターハンターに登場する筆頭ガンナーという人?
>>220
元にしたのは歴代ギルドガールズの方々の台詞
上4つがモガの村のアイシャさん
その下2つがタンジアの港のキャシーさん
最後2つが我らの団のソフィアさん
MHXでは上記全員をルームサービスに設定できるから、気になる人はやってみてね!(ステマ
神仙術って旧作設定だったのね
>>219
罪作りな姐さんだこと
福寿草の見頃を伝える報道に影響されたのか、
別つ時が近付いてもなお耐えられそうにないのなら、
福寿草から煎じたお茶で一緒に最期を迎えましょう、
と言う咲夜さんにそんな縁起でも無い事言わないで、
と返すアリスさんがなんかぽっと浮かんだ
永遠の幸福という花言葉に全く沿れてない‥‥
昼下がり。
外出していた一輪と雲山が寺に帰って来ると、境内にはいつも通り、元気の良い歌声が響き渡っていた。
「しきむーじゅーそーぎょーしきむーげん……」
「響子。今の最初の『しき』は節の初めではないわよ」
「あ! おかえりなさい!」
「ええ、ただいま」
溌剌とした響子の挨拶とは裏腹に、一輪の返事の声は細く、低い。
それが少なからぬ疲労の証であることに、響子は気付いていなかった。
と言うより、気付く間を与えてもらえなかった。
「ムラサは?」
「さっきは房にいたよ!」
「そう。ありがとう」
一輪がそう言うや、響子の眼前に雲山の大きな顔が割り込んだ。
雲山は響子に、今歌っていた節の意味を教えてやろうと言いながら、ちらりと横目で一輪を見た。
彼女はその意図をすぐに理解し、そして、小さく苦笑した。
――そんな気を遣わなくても良いのに。
しかし、僧房を目指す彼女の足取りは、確かに軽やかだった。
一輪が障子を開けた時、水蜜は座布団の上に正座して、湯呑みで茶を飲んでいた。
「おかえり」
部屋に入り、そっと障子を閉め直す彼女の背に、水蜜が声を掛ける。
一輪はそれに「うん」と小さな相槌を打っただけで、素っ気無さげな様子だった。
だが、滑る障子の端が柱にぶつかって止まると、途端に「ただいまあ」と抜けた声を上げて振り返り、水蜜の膝元に倒れ込んだ。
「わ、ちょっと、危ない。お茶零れる」
間も無く、湯呑みは手近な机の上に置かれた。
「もう、あいつ本当ムカつくわ」
「また物部?」
「そう」
むくれた子供の様な声で一輪が答える。
畳に捲られた彼女の袖口からは、何処かで擦り剥いたらしい痕が見えていた。
水蜜は少しむっとして、それから一瞬、ちらりと視線を泳がせた。
「……張り合う相手が居て高ぶるのは解るけどさ、最近ちょっとはしゃぎ過ぎじゃない?」
「だって」
「いつも響子に、争い事は控えろって言ってるでしょう。自分が喧嘩してたら説得力無いわよ」
「うぐ……」
膨れ面が苦々しさに塗り替えられて、一輪は言葉を失った。
彼女は仰向けだった頭を横に転がし、水蜜の腿に頬を付けることで目を逸らした。
「それにさ」
と、上側に来た頬を、水蜜の指先がふにふにと突(つつ)く。
「あんまりあいつにばっかり構ってると、私が拗ねるよ」
水蜜は腿と指先が熱くなるのを感じた。
いちふとも良いけどムラいちも良い
>>224
やったー!!ムラいちだー!
響子の前では姉弟子らしくきりっとして
ムラサと二人きりだとだらっと自然体な一輪さんかわいい
余裕ある感じのムラサも素敵
茨歌仙で登場したマミゾウさんの子分は小鈴ちゃんのライバルになるかな
霊夢は珈琲の香りを楽しんでいた。
ただしカップからではなく、懐から取り出した小物から漂っていた。
サシェと呼ばれる匂い袋で、中には挽いた珈琲豆が詰められている。
それは咲夜にせがんで貰った手製品で、彼女の嗜好する珈琲と同じ銘柄が用いられていた。
暇な時に顔へ近付けては扇ぎ、咲夜の姿を浮かべながら嗅ぐ。
日常の習慣と化していて、魔理沙や華扇に声を掛けられるまで陶然としている場面もしばしば確認された。
そのたびに呆れた台詞や小言を浴びせられるが、霊夢は全く気にする様子を見せない。
それよりも声の主が咲夜ではない事を残念に思っていた。
今日も霊夢は咲夜の来訪を待ちつつ、冷めやらぬ想いで胸を一杯に満たしていた。
梅雨の頃。久方振りに目が覚めた。
すぐに神奈子がやって来て、まだ起き抜けでぼんやりしている私にいきなり酒を勧めた挙げ句、自分勝手に近況を話し始めた。
早苗も何かを感じた様で、六限目をほったらかして学校を抜け出し、急ぎ足で家(うち)まで帰って来た。
それを神奈子に非難がましく指摘されても、早苗は少しも悪びれなかった。
「だって、洩矢様がお目覚めになったんですよ」
「こいつは逃げやしないわよ」
「でも、またすぐにお休みになっちゃうかも知れないじゃないですか」
そうやってぐずった風に言われると、神奈子はどうにも具合の悪そうな顔をして、ぐっと黙り込んでしまった。
私は何だか酷く悪いことをしている様な気になって、よしよしと早苗の頭を撫でた。
「暫くは起きてるつもりさ。また眠る時にはちゃんと教えてあげるから、余り神奈子を困らせないでやっておくれ」
「……はい。ごめんなさい……」
嗚呼。愛しい、愛しい、私達の娘。
私がこうして、この子に触れていられるのは、後何年程だろうか。
あの後、久し振りに三人で夕餉の席を囲んで、それから、一緒にテレビを見たり、近況の続きを聞いたりした。
早苗は明日も授業が有るということで、時計の針が真上を指す前に床(とこ)に入った。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
「おやすみー」
「あ、八坂様、深酒はお止しになってくださいね」
「はいはい」
しっかり釘を刺された神奈子は、小さいお猪口でちびちびと呑んで、私もそれに付き合った。
そうして、酒も夜もゆっくり深まって、じきに子の刻を過ぎようかという頃、不意に神奈子が尋ねた。
「次は、いつになる?」
「晦日までは保たないね」
「その次は」
「判らない。秋の中頃か、もしかしたら冬になるかも」
「そんなに?」
「うん」
神奈子は少しの間を置いて、それから「そう」と、いやにか細く呟いた。
私も暫く黙り込んだ後、ふと出し抜けに口を開いた。
「ねえ、神奈子」
「何?」
「あんた、私を喰らってみない?」
返事は無かった。
代わりに、冷ややかな白い目を向けられた気がして、思わず視線を逸らした。
「いや、ほら……。このままただ消えるよりは、あんたの中に居た方が良いかな、って……」
おずおず言いつつ視線を戻すと、神奈子の目は少しも白くなかった。
ただ、ぽろぽろと涙が零れ落ちていて、私はもう、すっかり参ってしまった。
幻想郷へ行ってからは関係性も変わるのかな
バンパイアキスを受けるたびに「私がB型の人間だったらもっと喜んで貰えたのになぁ」と考えてた美鈴が、
その事をうっかり口にしちゃって「あのねぇ、血を味わいたくて飲んでるんじゃないの!勘違いしないで欲しいわ!」
と顔を真っ赤にさせたお嬢様から叱られちゃうシチュが浮かんだけど、なんかデジャブを感じてしまう
なんとなく最近書いてなかったから出来心で
===
「フランドール様って」
「ん」
「余り血を吸われませんよね」
「飲んでるわよ」
「そうじゃなくて、キスですよ、バンパイアキス。レミリア様お得意の」
「私はあいつみたいに見境なくないの」
「えー?」
「……なによ」
「じゃあ、どうして私のも吸ってくださらないんですか?」
「「マズそうだから」」「――ですか?」
「……ジンクス」
「やん。フランドール様に呪われちゃった」
「喜ぶな」
ルナサ「メルラン、リリカ。私はこれから堀川雷鼓に想いを伝えに行こうと思う」
リリカ「えっっ!!?」
メルラン「突然どうしたの姉さん?」
ルナサ「これを見なさい。『夢幻のパーカッショニスト 堀川雷鼓大特集』……。
最近結成された付喪神バンドのリーダーなのだけれど、彼女のおかげなのか、このバンドは今や破竹の勢いで人気を博しているわ」
ルナサ「私達プリズムリバー楽団もうかうかしていられない。ここは彼女にライバル宣言をしておく必要があると思うの」
リリカ「あ、あぁ。想いを伝えに行くってそういう……」
メルラン「律儀ね姉さん。そんなことしなくてもいい思うけど」
ルナサ「というわけで二人とも、何かこう、彼女に想いを伝えるいい方法はないかしら?」
リリカ「……!……♪ ちょっとメル姉、耳貸して……」
メルラン「ふんふん……、良いわねそれ♪」
ルナサ「ん。二人とも、何かいい方法でもあるの?」
メルラン「あるわよ、とっておきの方法が♪」
リリカ「えーっとねぇ、まず、この日にこの場所でこれを用意して……」
ルナサ「突然呼び出してしまって申し訳ない。今日は折り入ってあなたに話があるんだ」
雷鼓「物凄く真剣な表情ね。……それで、その大事な話とは何かしら」
ルナサ「あなた達のバンドが最近勢いを増していることは体感できていると思う。そして、それは私達が見過ごせないほどに」
雷鼓「そうね。琵琶と琴とドラムという異色の組み合わせが受けているみたい。嬉しい限りだわ」
ルナサ「プリズムリバー楽団の団長として言わせてもらう。堀川雷鼓、あなたは私達にとって最大のライバルだ。絶対に負けられない存在なんだ。
これからもお互い正々堂々と音楽活動に専念していこう。そして、私たちは、必ずあなた達を出しぬいてみせる!!」
雷鼓「あら、随分情熱的な宣言ね。真っ向勝負を挑むだなんて、そういう姿勢、嫌いじゃないわ」
ルナサ「そしてこれは今後共に精進していこうという、私からの激励だ。受け取って欲しい」
雷鼓「あら、プレゼントがあるの? 悪いわね、気を遣わせちゃって」
雷鼓「ま、また随分可愛らしくラッピングされているのね」
ルナサ「人に贈るものだからね。ちゃんとしたものにしておかないと」
雷鼓「中身は……、ちょ、チョコレート!? しかもハート型……! 名前まで……」
ルナサ「想いを伝えるならその形が良いって妹達から聞いたんだ。変なものは入れていないから安心してほしい」
雷鼓「手作りなのこれ!?」
ルナサ「そしてバレンタインという日がそういった想いを伝えるのに最適な日らしい。それが2月24日、今日だ。
……雷鼓。私の想い、伝わってくれただろうか?」
雷鼓「……………」
雷鼓「え、え〜〜〜っと……」
雷鼓「言いたいことはたくさんあるのだけれど、とりあえず大きなところから言っていこうかしら」
雷鼓「まず、バレンタインは2月14日よ?」
ルナサ「…………えっ!!? で、でもリリカは24日だって……!」
雷鼓「勘違いしてるんじゃない? 八橋なんて節分と同じ日だと勘違いしてたし。
幻想郷でバレンタインが広まったのって最近のことらしいじゃない。まだ日付が定着していないんじゃないかしら」
ルナサ「……た、確かに日付は勘違いしてしまったけど、主旨は間違っていないはず!
バレンタインは想いを伝えるのが目的だってメルランもそう言ってたし!主旨は間違っていないはずよ!うん!」
雷鼓「…………バレンタインで伝える想いというのは恋心のことよ。そしてその贈り物が、チョコレート」
ルナサ「………………うぇっ!!?」
雷鼓「しかもあなたが贈ってきたのはハート型。……もう、そういう意味にしか受け取れないんだけど」
ルナサ「……………」
雷鼓「……………」
ルナサ「あっ、いや、ぇっと、あのッ、ちがぅ、いやちがわない、けど、ちがうん、だ」
雷鼓「……ふふ」
ルナサ「……え」
雷鼓「良いわ。あなたの想い、ちゃんと伝わったから。それはそれはとっても情熱的な想いがね」
ルナサ「ま、待って!?それは私が勘違いしていたというかあなたのことが嫌いだとかそういうことではないけれどとにかく落ち着いて違うというか――!!?」
雷鼓「そうまでして否定しなくてもいいのに。ちょっとショックだわ」
雷鼓「ま、貰い物ばかりして帰るというのもなんだから、私からも贈り物しないとね」
ルナサ「お、おくりもの?それっていったい――」
ルナサ「………………!!!???」
雷鼓「今はまだおでこに、ね?」
雷鼓「それじゃあね。今度は会場で一緒に演奏しましょ? 素直で騙されやすく、わかりやすい団長さん」
ルナサ「……は、はぃぃぃ……」
リリカ「ねー、ルナ姉ー。いい加減機嫌直して部屋から出てきてよー……」
メルラン「姉さん、ほら、怒ってないで一緒にチョコ食べましょう?」
ルナサ「うるさいうるさい! 絶対誤解されちゃったわよあれ!! 二人とも大っ嫌いだーーー!!!」
バレンタインまでにネタが思いつかなかったの……
>>232
フランちゃんは破壊するイメージが強すぎて吸血するイメージがあんまりなかったなぁ
ちょっと新鮮だったりする
ほら、鶏って
捌いたり出来ない人でも美味しく頂けるの
取材後に二重の意味で妹様から襲われる文もありかな
三途の川の渡し守っていうのは、死者の霊を向こう岸へ、閻魔様の御許まで送り届けるのが仕事だ。
天人をぶん殴るとか、仙人の振りしてる某さんを見張るとか、そういうことは本来、あたいの仕事じゃない。
お上の許可無くそんなことしたら、厳しいお叱りを受けてしまうだろう。……ちなみに、天人云々の件はかなり怒られた。
当然、偶々見掛けたタチの悪い亡霊を尾行したり、ましてや喧嘩を吹っ掛けたりするなんて以ての外なわけで……。
「勇ましいのは結構だけど、修行が足りないねえ、お嬢ちゃん」
「う……くそ……」
おまけにコテンコテンにやられてたんじゃ、目も当てられやしない。
「嗚呼、良いね。その反抗的な目。二度とそんな目が出来ない様にしてやりたいわ」
「やってみな……。死ぬまで……睨み続けてやる……」
「ふふ。殺しやしないさ。そんな勿体無いこと……ねえ?」
「ッ……!? 触んな!」
「綺麗な体じゃないの。少うし大柄だけど。船頭なんかやってないで、私の妾にならない?」
「なるか、馬鹿……!」
手を出してはいけない奴に手を出した。
あたいが自分の愚行を後悔し始めた、その時。
突然、ぴたりと奴の手が止まった。
「……残念。もう迎えが来ちゃった」
「貴方の『お迎え』は疾っくの昔に済んでいますよ」
勝手に持ち場を離れてる時にこの声を聞いて、こんなに安心出来る日が来るとは思ってなかったよ。
「ふん。用が有るのは私じゃなくて、このお嬢ちゃんの方だろう」
「何なら本局に通報してあげましょうか? 直ぐにでも四鬼が飛んで来てくれるでしょう」
「コンガラの奴は来ないのかい」
「あの方はお忙しい身です」
「……詰まらないね」
奴は本当に心底詰まらなそうに、ふわふわ何処かへ行ってしまった。
……。で……。
「小町」
「は、はい……! あの……!」
「具合はどうなの」
開口一番、勝手を叱られると思っていたあたいにとって、それは結構な不意打ちだった。
「え、っと……ちょっと今は、体、動かないですけど、休めば……何とかなると思います……」
「そうですか。では、然るべき休養の後に始末書を提出しなさい」
「はい……。すみませ……きゃん!?」
「さあ、帰りますよ」
「エ、映姫様……!? この持ち方は恥ずかし……!」
「我慢しなさい。心配を掛けた罰です」
ああ、もう、悔しい。
あたいはこういう事、される側じゃなくて、する側になりたかったのに。
早「霊夢さん、こんな朝早くからすみません」
霊「本当にねぇ。まだ8時になったばかり……って、あんたなんか顔紅くない?」
早「一生懸命逃げたせいもありますが、多分お酒が原因です」
霊「絡み酒にでも遭ったの?」
早「いえ、違いますよ。神奈子様も諏訪子様も一日中呑む気で上機嫌でした」
霊「じゃあ、どうして避難してきたのよ」
早「断ってるのに何度もお銚子を勧められたもんですから。ほんの気持ち程度じゃ許してくれないんですよ」
霊「あー、天狗や鬼相手でも平気だもんね。私でも付き合いきれないわ」
早「判って貰えたようで、ほっとしました。夕方まで匿ってくれませんか?」
霊「いいわよ。でも、いいのかしら?」
早「え、どういう事なんですか?」
霊「今日は寒いし、これから燗するところだったのよね。独りで楽しむわけにはいかないじゃない」
早「ああ、そういう事なら他所に……って霊夢さん、何で腕を掴んでるんでしょうか?」
霊「私は逃がさないわよ。折角のふたりきりなんだからね」
早「そう言われても、酔い潰れたくないんですが……」
霊「今度はちゃんと早苗のペースに合わせるから大丈夫よ。他の温かい飲み物だって用意するし」
早「それなら大丈夫かなぁ。改めて、お邪魔します」
霊「炬燵に入ってて。何も手伝わなくていいから」
>>236
魅魔様とコンガラにも何か過去が?
風祝酔わせてどうするつもり?
魅魔様は基本的に名前通りの振る舞いで、誰にでも遊びで手を出そうとするイメージですわ
全然靡かない相手ほど好んでちょっかいを掛けて、凄い鬱陶しがられてそう
ただ、本命とは壮絶な悲恋を経験してるのかも知れない
咲夜「あら、その見慣れない娘はどうしたの?」
アリス「ああ、この人形ね。あなたの部下の一人に頼まれたのよ」
咲夜「へえ。いくらで請け負ったんですか?」
アリス「いや、何も取る気はないの」
咲夜「なんだか意外ねぇ」
アリス「給金が無いのに可哀相でしょ。それに、売りたくて作ってる訳じゃないから」
咲夜「ふーん。でもそんな事をしたら、みんな欲しがるわよ」
アリス「ややこしい注文さえなければ、別に構わないわ」
咲夜「ねえねえ、私のお願いも聞いて下さる?」
アリス「良いけど、どんな人形が欲しいのか教えてくれなきゃ」
咲夜「金髪碧眼で、カチューシャがよく似合うビスクドール。
手先が器用で、料理もお手の物だと嬉しいわね。
そう、目の前に居るみたいな子がいいですわ」
アリス「ちゃんとムードを意識して口説くものかと思ったわ」
咲夜「一応断りやすいように配慮したつもりですが」
アリス「その必要は無かったわね。それよりも周囲に気を払った方が良かったのに」
咲夜「……お掃除をサボって盗み聞き。あとで、お仕置きの時間かしら」
アリス(勤務中なのに口説いてた咲夜も人の事が言えるのかなぁ?
まあ、両想いだと判って嬉しかったんだけど)
ペット飼ってる人なら分かると思うけど無性に愛おしくなることってあるよね
急にパチェさんに抱きつかれて頭なでなでされて何が起こったか分からず
されるがままのこあちゃんください
「くるみ」
「はい」
「こっち来なさい」
「なに?」
「良いから」
「わッ」
なでりなでり。
「……幽香さま」
「んー?」
「私、何かした?」
「別に」
「あ、そう……」
なでりなでり。
「幽香様。お茶が入りまし……あら、羨ましい」
「貸さないわよ」
「私も幽香様を撫で撫でしたいですわ」
転。
「あんたは私を何だと思ってるのよ」
「愛する主人です」
「御・主・人・様!」
――『愛する』はいいんだ……。
本の執筆などで根を詰めて疲弊した時は休憩として昼寝を摂るパッチェさん
その際には小悪魔を呼び出してお姫様抱っこでベッドまで運んで貰っている
そんな感じだといいなあ
小悪魔ってやっぱ力強いのかな
司書も体力勝負だし
力強いこあちゃんにひょいっとお姫様抱っこで運ばれて、
「…これじゃまるで子供じゃないの」ってちょっと照れた感じで言うパチェさんか
うむ
させるパチェとされるパチェ
どちらも可愛くて良いね
霊夢「〜♪」
魔理沙「偉く機嫌がいいが、何を食べてるんだ?」
霊夢「もう、急に後ろから話しかけないでよ。びっくりして、危うく喉を詰まらすところだったでしょ」
魔理沙「あー、それは済まなかった。何を詰まらせかけたのか知らんが」
霊夢「飴玉よ」
魔理沙「珍しいな。大抵は煎餅を齧ってるのに」
霊夢「買い出しで里へ行った時に貰ったのよ」
魔理沙「誰からなんだか」
霊夢「寺子屋で会った子にね。霊夢お姉ちゃんもどうぞって言うもんだから、有難く頂戴したわ」
魔理沙「ふーん。変わった奴もいるもんだな」
霊夢「そういう魔理沙だってたまにくれるじゃない」
魔理沙「そりゃそうだけどさ……」
霊夢「何、暗い顔をしてんのよ。ねえ、良かったら魔理沙も食べない? いくつか貰ったの」
魔理沙「いや、いい」
霊夢「あらそう。後で欲しくなったって言っても遅いからね」
魔理沙「言わないぜ」
魔理沙(今日は霊夢の好きな酒に合う金平糖を持ってきてたんだが、この分だとただあげるだけじゃ駄目だよなぁ)
>>241
くるみが居るのにさらっと言えるエリーが眩しい
二月がもう終わるということでレイアリ
砂糖が足りないね砂糖が
「おはよ。酷い顔ね」
「………。生憎、この顔は生まれつきよ」
はい、と水を渡される。…うん、美味しい
当然の様に私の寝室の中にいるけど、この巫女様は何処から入ってきただろう
「鍵なら開いてたわよ」
「さらっと心を読まないでくれる?」
「今のあんたの考えなんて、誰でも分かるわ」
…そんなに酷い状況なのかな。ちょっとショック
「魔理沙から聞いたの。どこかの研究バカが風邪で倒れてるって」
「…あー…他言するなって言っといたのに」
「酔わせたらすぐ吐いたわよ」
「どっちを…いや、なんでもない。それで?一体なんの用かしら
妖怪が風邪ひくなんて馬鹿じゃないのって笑いに来た?」
「………」
…すごく怖い目で睨まれてる気がする
「生憎、そんな事に時間費やすほど暇じゃないの」
「いつも神社で暇そうにしてるのに?」
「うっさい。……どれだけ待っても、来ないから。心配だっただけ」
…む?
「3日に一回のペースで来てたのに、一月も顔見せないんだもの」
「…ん…言われてみれば最近は行ってなかったわね」
「最近ってあんた…」
「ちょっと研究に夢中になっててね。魔法使いなら普通のことよ?」
「…はぁ」
呆れた、と肩を落とす霊夢
そんなこと言われても、そこは人間と妖怪の価値観の違いだろうと思うけど…
などと考えている内に、霊夢が顔を上げる
…なんだろう、少し赤くなってる?
「……あんたが、髪を梳きに来てくれるの…待ってたのに」
「え?」
「…だから。あぁやって、髪を触られるのが…す、好きだったのよ」
「ぶつくさ文句言ってたのに?」
「そんなこと、素直に言えるわけないでしょ」
そう。
おせっかいとは思いつつ、私は数日に一度、神社に訪れては霊夢の髪の手入れをしていた
弾幕ごっこで傷んだのでろう黒髪を、放置したままでいるのを見過ごせなかったんだ
今日も機嫌悪そうだなぁ、なんて思いながら、持参したオイルで髪を整えていたのだけど…
「そう…嫌じゃなかったのね」
「最初は抵抗あったわよ、他人に自分の髪を触らせるなんて。…でも」
「でも?」
「あんたが、その…『綺麗ね』とか『いい匂いだわ』とか…
お世辞だろうけど、そんな風に言ってくれるのが…嬉しかった」
「本心よ」
「……私の、髪が好きっていうのは?」
「勿論、本心よ。こんなに綺麗な髪が嫌いなわけないでしょう」
「…じゃあ、」
ずい、と霊夢が身を乗り出してくる
目と鼻の距離にあるその顔は、湯気が出そうな程に真っ赤だ
「じゃあ……私、自身は?」
「へ?」
「だ、だから!…私自身のことは…その…好き、なのかって……」
「………」
質問に対する答えを考える
霊夢の黑髪が好きなのは、さっき言った通り本当のことだ
それなら、私は黑髪であれば誰でも良かった?
それに触れられれば、どんな人にでも同じことをした?
答えは…
「…霊夢」
「……うん」
「私ね。その黑髪が好きなの」
「…そう。なら、」
「でもそれ以上に、霊夢が好き」
「………ぇ」
抱き寄せて、口付ける。真っ赤だった顔がもっと赤くなっていく
…でも、抵抗はされなかった
「……ふ…」
「ん、んっ、…ちゅ…んぅ……」
「…好きよ、霊夢。この髪も、あなた自身も、大好き」
「…私も、好き。アリスが…ん、む……!」
その後、ばっちり風邪をうつしてしまったので看病することに。
『熱いねぇ、お二人さん♪』と茶化しに来た魔理沙を追いかけまわすのは、また別のお話。
鈴奈庵最新話でレイマリ界隈がまたちょっとした騒ぎになってて羨ましい
単行本派ゆえ委細は存じ上げないのだが
色んな意味でマミ鈴も心配
>>247
お疲レイアリ
小傘「ぬえちゃん!食べたものはちゃんと片づける!服を脱いだら脱ぎっぱなしにしない!」
ぬえ「そんなの私の勝手でしょう!?私は昨日の会合で疲れてるんだから。他の妖怪は皆寝てるっていうのに」
小傘「関係ないでしょ!ぬえちゃんだらしなさすぎだよ!いっつも私が片づけてるんだから!」
ぬえ「文句言うなら片づけなくていいじゃん!何でそんな面倒くさいことするのさ!」
小傘「ぬえちゃんはダメ妖怪になってもいいの?頭だってちゃんと櫛を通さなきゃダメだよ!ほら、こっちきて!」
ぬえ「いいって、やめろってば!」
小傘「ダメダメ!ダメ!」
ぬえ「畜生…どうして大妖怪に名を連ねるこの私が…このダメダメ妖怪」
小傘「ふーんダメダメ妖怪ですよーだ。ぬえちゃんって結構クセっ毛だよね」
ぬえ「何よ、子供っぽいとでも言うわけ?」
小傘「私と一緒だね。私も髪の毛って結構クセあるから。ほらこことかさ」
ぬえ「ふん。お子様小傘と一緒にされたくないわ」
小傘「お子様じゃないよーだ。こう見えても子供の子守は結構得意なんだよ」
ぬえ「あっそ」
小傘「ねーんねーん、ころーりーよー…あぃへへへ痛いよぬえちゃん。ほっぺ引っ張らなくてもいいじゃん」
ぬえ「バーカ。私を赤子と一緒にしたからよ」
小傘「そうだねぇ。赤ちゃんはこういう時おっぱいとか触ってくるから」
ぬえ「そんな赤子は食っていいわよ。頭から。私が許す。」
小傘「怖い事言わないでよ。そんな事しないよ」
ぬえ「なら私が」
小傘「ダメだよ」
ぬえ「あーあ…ダメダメ妖怪のせいで、ちっとも寝れやしないわ…お前は私の母親かっつーの…」
(小傘「朝起きたらちゃんと歯磨きするんだよ!ぬえちゃん今日はとくにお酒臭いから!」)
ぬえ「そういえば昨日から忙しくて風呂入ってなかったわ…」
小傘「ぬえちゃん!また部屋に脱ぎ散らかして…ひゃぁ!!」
ぬえ「ちょ、何、勝手に開けないでよ!」
小傘「ごめんなさい!私、し、知らなくて…」
ぬえ「何、顔赤くしてんのよ」
小傘「お風呂あがるまで待ってるから…お部屋の洋服は片づけておくから…」
ぬえ「…こーがーさ」
小傘「え?あぁっ!」
ぬえ「何、小傘ったら私の裸を見てドキドキしちゃったってわけ?」
小傘「う…ドキドキなんて…」
ぬえ「じゃあこっちきて言いなさいよ。女同士なんだし」
小傘「わぅ…うん…ぬえちゃん…?服は…ちゃんと片づけなきゃダメだよ…?」
ぬえ「目が泳ぎすぎ。ちゃんとこっち見なさいよ。裸って言ったって下着くらいちゃんとつけてるわよ」
小傘「うぅ…」
ぬえ「小傘ったらトマトみたいに耳まで真っ赤」
小傘「その…傷が…」
ぬえ「あぁこれ?私ってば人間から何されても傷一つつかない身体だけどさ、昔とんでもない霊力を持った弓矢を使う奴がいてね。これはその時の傷なのよ」
小傘「ぬえちゃん、そんな痛そうな傷…見られても平気なの…?」
ぬえ「おま…何そんな事気にして…」
小傘「ぬえちゃん…?」
ぬえ「お前が変な風に言うから、き…気になってきたじゃない…!別に体の傷なんて消そうと思えばすぐに消えるんだから…ほら…」
小傘「…ごめんなさい」
ぬえ「…しばらくするとまた戻るのよね…これ…全く忌々しい奴…」
小傘「…」
ぬえ「な、何お前、服脱ぎはじめて…!」
小傘「私もお風呂入ろうかなって…あ、ぬえちゃんだって顔真っ赤じゃん」
ぬえ「うっさい!」
小傘「ふー…」
ぬえ「お前ってさ、風呂に入るとき歌とか歌いそうだよね」
小傘「それはぬえちゃんでしょ?」
ぬえ「私は違うわよ?…たまには歌うけど…」
小傘「お願いだから私と入ってる時は歌わないでよねー。ぬえちゃんの場合歌じゃなくて呪文だから」
ぬえ「低級妖怪で私に向ってここまで言って生きてられるのは小傘だけだわ…間違いなく」
小傘「それだけぬえちゃんが私に優しいって事だね。ありがと。大好きだよ」
ぬえ「…別に」
小傘「ねぇ、ぎゅってしていい?」
ぬえ「ダメ。そういう気分じゃないから」
小傘「じゃあする!」
ぬえ「ちょ、おま…!待ってってば!タオル一枚越しでそんな…」
小傘「んーーー好き好きっ…!」
ぬえ「あ、タオルが…あっ!」
小傘「んっ…今の…びりってなった…」
ぬえ「……ッッ//////」
小傘「ぬえちゃん?も、もう上がっちゃうの?」
ぬえ「出る!これ以上お前に構ってらんない!」
小傘「な…何だったんだろ今の感覚…」
全然関係無い小話を二つ
ちゆこと と くるちぇん です
◆
「ねえ、ちゆり」
「ん?」
「もし私が何かに取り憑かれたりして、妖怪になっちゃったら、どうする?」
「何だよ、急に」
「ね、どうする?」
「……そりゃあ、どうにかして元に戻してやるさ」
「そういうのが出来ない場合」
「……」
「……」
「……答えなきゃ駄目か?」
「ちゆり」
「冗談じゃないのは解ってるぜ。だけど、あまり考えたくないんだ」
「……でも」
「小兎(こと)」
「ッ……」
「……一緒だよ」
「!」
「あんたと、一緒だ。だから、心配すること無いぜ」
「……」
「それで良いだろ?」
「……ちゆり」
「?」
「私は『貴方を殺して私も死ぬ』だけど、後半も一緒で良いのかしら」
「……」
「……」
「……まあ、良いんじゃねーかな。後のこと考えてなかったけど。多分、そんなとこだろ」
「そう。……じゃあ、一緒ね」
「ああ、一緒だ。ずっと、な」
「うん……」
「……」
「……今日、一緒に寝ても良い?」
「はいはい」
◆
――昨日ね。
――空から?
――そう。いつも通り湖の上で日向ぼっこしてたら、水面にでっかい影が見えたのよ。
――お願い事した?
――食べてないわよ。私はあんたほど食い意地張ってないっての。
――教えてくれてもいいじゃん。ケチ。
――好き嫌いの問題じゃないわ。そもそも魚じゃなかったし。
――三回言えなかったの?
――なんでニワトリなのよ。そうじゃなくて、人魚よ、人魚。
――あっても使わないでしょ。翼も邪魔っていつも言ってるし。
――……えっと、なに? 背中?
――ううん。私はいいと思うけど。
「ごめん、わかんない」
「にゃ」
「なんて?」
「だから、あったらあったで可愛いと思う」
「なにが?」
「尻尾」
「尻尾?」
「紫様。橙とくるみ殿が無言で奇妙な動きを見せ合っていたのですが、あれは何でしょうか」
「禅問答よ」
「は?」
「お寺で名前を覚えてきたみたいで、どういうものかと訊かれたから教えてあげたのよ」
「……蒟蒻問答を?」
「禅問答を」
妖怪も怨霊に憑りつかれたら身体を乗っ取られて事実上の死を意味するみたいだけど、
地底時代のムラいちはお互いに身を守り合ってたのかな
「私だって一輪が大切だもの。貴方だけに守らせはしないわ」
あれは雲山に対する宣戦布告だろうか。それとも、一輪に対する愛の告白か。
ムラサにとって、あの二人が何時も一緒に居ることは何の障害にもならないらしい。
女雛の衣装を着て小舟へ乗って仰向けとなって流し雛に扮したアリスを、
川下に居た雛が見つけてその姿に心を奪われて思わず接吻してしまう
御内裏様の格好をしている上海人形はその場でオロオロしきりという‥‥‥
謎のシチュエーションが唐突に浮かんでモヤモヤ
SSに昇華してみては?
伸縮自在な機械仕掛けのアームで流し雛の回収をサポートしてたにとりが作業を終えた後に、
帽子の鍔を下げた状態で「勝手に手伝っただけだし、助っ人代は要らないからな」とぶっきら棒に伝えたら、
しゃがんだ雛に下から顔を覗き込まれた上に「有難う。せめてものお礼がしたいからうちに上がって」と言われて手まで握られてしまい、
髪留めに負けないくらい紅潮しちゃってしどろもどろになるところを幻視しました
にとりって雛に対しては調子を崩しそうな感じがする
鯖大更新から2ヶ月が過ぎたけどまだ不安定なのね。。。
手こずっているにしても長すぎるような
ツイートも全然無いというのは流石に中の人が心配なんですが
仕事が忙しいのか、はたまた何かしら事故に遭われたのか……
どちらにしろ生存報告が待ち遠しいですね
椛は天狗らしからぬ可愛い文字で認められた書き駒と素人作りの将棋盤を捨てられずに大切に保管してて、
文は顔を合わせれば喧嘩になると判っていながらもかつて贈った物が今も手元に残されているか訊ねに行く
破局後のあやもみ
往き道だとちゃんと魔理沙の家に着けるのに、帰り道だと魔法の森から出られなくなる霊夢さん
萃夢想でも緋想天プレでもアリス宅に辿り着いてるけど、もしかしてアリスって何か仕組んでる?
気がついたら巫女の日が終わってた
文「相変わらず、ネタにはありつけそうにありませんね」
早苗「会ってまず最初の言葉がそれですか」
文「今に始まった話でもないでしょうに」
早苗「まあ、そうなんですけど。久し振りだったので、もう少し気の利いた言葉が掛けてくれないかなと」
文「え? 久し振りですか? 空いたのは数日だけですよ」
早苗「それまでは毎日会ってたんですから、私にとってはそうなんです」
文「はあ、そうでしたか。急な用事が立て込んだので、そのあたりは勘弁して頂きたく」
早苗「へぇ、大変だったんですね。昨日は神奈子様と痛飲してたみたいですが。ああ、文さんの分のお茶を入れてきます」
文「なんだか多くありませんか?」
早苗「いえ、いつも通りですけど」
文「こんなにお茶請けを出してくれた事って、以前にありましたっけ?」
早苗「来れなかった日の分も取っておいたんですよ。さいわい、どれも日持ちはしますからね」
文「蕎麦の実煎餅、花梨の砂糖漬け、氷餅の初霜、栗落雁……他にもまだありますね」
早苗「文さんと一緒に楽しみたかった物ばかりでした」
文「もう……。これからはちゃんと欠かさず顔を見せに来ますから」
早苗「判って貰えたら良いのです」
早苗さんの日が虚しく過ぎていく
3月7日
魔理沙「よう、今日は機嫌いいじゃないか?」
霊夢「そう?いつもどおりよ…」
霊夢はひとり境内を掃いている
(…来ないわね)
いつもなら分社の掃除に顔を出すはずだが
(何かあったのかな?)
少し心配になるが、やたら自由に動けない身分を思い出した。紫との約束でもある。
(私にとっては“異変”なんだけどな)
苦笑しながらお茶菓子を一旦片づけてみる。
夕方になり、夜になった。
飲む気もなく早々床につく。
今日は萃香も針妙丸も“何か”を察したのか静かだった。
3月8日
「おはようございます」
眼を覚まし、身仕度して境内に出たとき早苗はいた
霊夢「昨日は天気は悪かったっけ?」
早苗は「?…いいえ、どうしてですか?」
霊夢「別に…あんたが顔を見せなかったから」
鼓動が高まり頬が熱くなるのを感じた。早苗に察しられないよう背を向ける。
早苗「霊夢さん…」
早苗の色白の頬は紅潮するとごまかせない。
早苗「すみません、少し体調がすぐれなくて」
霊夢が顔を向けると
早苗「あ、今は大丈夫ですよ」
霊夢「そう、別にあんたが謝ることじゃないでしょう?」
早苗「はい…霊夢さんには余計な心配をかけてはと」
霊夢「ばかね!私はあんたの何だと思っているのよ?」
霊夢「私に心配させなさい!迷惑もかけなさい…お互いそういう関係でしょう?」
感情が抑えられない。
霊夢「あんたが気を使ってくれたのは嬉しいけど」
語気が強すぎた、と後悔した。いつもこれだ、嫌になる…
早苗「霊夢さん…」
声が微かに震えていた
早苗「霊夢さん、あの…」
霊夢「うん」
手を握りあう。
温かさが心を落ち着かせる。
霊夢「うん」
指先で早苗の涙を拭う。綺麗な髪をいたわるようにすいてみる。
お互い言葉はいらなかった。
心も満たされていった。
早苗「ところで霊夢さん?昨日なにかあったんですか?」
霊夢「ん?何がって」
早苗「3月7日でしたが…何かの日でしたか?」
霊夢「さあ、別にいいじゃない」
いつもの表情に戻った霊夢に早苗は苦笑した。
そんな様子を楽しみながら、本当にどうでもよいことだった、と霊夢は思った。
10進数の890(博麗)を16進数に変換すると37A(早苗)
某所に載ってて感心した
だから3月7日はレイサナの日だったのね
霊夢ってやっぱり寂しがり屋だったりするんかな生い立ち的に
心を開ける相手が幻想郷の常識にとらわれない早苗とかだったりしたらいいな
普段は一人ぼっちだろうがなんだろうが全く平気なんだけど、
時折ふと急に寂しくなっちゃう時とかがあって、これまではそれをじっと一人で耐えてたんだけど、
今はそういう風になった時は、早苗の所へ、用事があるからとか何とか自分に言い訳しながら行ってそう
そんで早苗の方も本当は何がしたくて来てるのかを何となく察してて、
霊夢のガバガバ言い訳に突っ込むこともなく受け入れてあげてそう
普段よりずっと近い距離に座ってあげたりとかしてそう
無糖な咲マリ
「早々にテーブルへ突っ伏すなんて、よっぽどお疲れなのね」
「ああ、久々の依頼がとんだ骨折り損のくたびれ儲けだったからな」
「いつもそうじゃない。珍しく入った仕事がそんなのばかりで、よく続けていられるわね」
「来る者は拒まずでやってるから仕様が無い。もう半ば趣味みたいなもんだ」
「依頼人じゃないけど、本当にご苦労様。好きなだけ休んでいくといいわ」
「お前の方が働き詰めで大変だろうに。それに拍車を掛けてる私が言えた話しでもないが」
「あなたの相手をするのは気分転換になって良いのよ」
「そうなのか。それにしても、此処へ来ると必ず温かい飲み物とお菓子にありつけるから有難いぜ」
「あら、神社でも出してくれるでしょう?」
「手ぶらが続くと、あいつは機嫌を悪くするんだよなぁ」
「そもそも手土産無しで余所に入り浸るのは失礼です」
「それは判ってる。でも、お前は許してくれるだろ。キスの一回で」
「そういえば、まだ頂いてませんでしたね」
「一息吐いてからで良いか?」
「勿論ですわ」
そのうち手土産がキス1回では済まなくなりそうってかなれ
先月庵を見て思ったけど、人間はどんなきっかけで妖側に引きずられるかわからないんだね。
だから咲夜さんがレミリアに毒を盛っているのは、単なるお茶目じゃなくてそうでもしないと人間である自己を保て無いがゆえの死に物狂いの抵抗で、それを促してるのが魔理沙と考えると咲マリ派としては非常に美味しい
つまり自機組はレイサナ、咲マリ、うどみょんでそれぞれちゅっちゅしているべきなんだな!
「わかってると思うけど、そいつ妖怪よ」
呆れ顔で霊夢が言った。
「いいえ、猫です。この子は可愛い猫さんなんです」
早苗が言い返すと、その腕の中で、小さな二尾の黒猫が機嫌好さげに「にゃあ」と鳴いた。
霊夢は益々呆れた様子で、縁側に掛けた腰を少しく捻り、ちらりと自分の隣を見た。
そこには、吸血鬼染みた少女が仏頂面をして座っている。
少女は霊夢の視線に気が付いたのか、じろりと彼女を見返した。
「陰陽玉、猫にしないの?」
不貞腐れた声で少女が尋ねる。
「アレよりあっちの方がいいでしょ。毛も吐かないし。爪研がないし。拾い食いもしないし。トイレもちゃんと」
「みゃ!」
物言いたげな鳴き声が少女の言葉を遮る。
少女は煩そうに振り向くと、尚更不機嫌を剥き出しにして言った。
「何か文句あるわけ? 実際、この間までオネショしてたんでしょ。紫さんから聞いたわよ」
黒猫が全身の毛を逆立て、「フーッ!」と威嚇の唸り声を上げる。
更に、飛び出した爪が早苗の柔肌を掠め、彼女は思わず腕を解いてしまった。
「キャッ!?」
取り落とされた黒猫は音も無く着地するや、ポンッと煙を上げて大きく姿を変えた。
人の形をした化け猫が、その正体を現したのである。
「この間じゃないもん! ずーーーっと前だもん!」
「ずっと!? ほんの三十年くらいじゃないの!?」
「五十年!」
「五十年も最近だっての!」
「私にとってはずっと前なの!」
吸血少女と化け猫、二人の口論は瞬く間に熱気を帯びて、激しく火花を散らし始めた。
「ちょっと。喧嘩するならあっちの広いとこでやってよね」
その剣幕とは裏腹に、二人は存外素直に霊夢の言うことを聞いた。
「今回はスペカ減らしてやんないからね!」
「いらないし! 普通にやっても負けないし!」
取っ組み合いをしようと言う気は更々無いらしい。
あれは喧嘩などではなく、一勝負する為の理由付けに過ぎないのかも知れない、と、霊夢は何と無くそう思った。
「可愛いですねー。焼き餅妬いちゃって」
早苗の口から、クスクスと意地悪そうな笑い声が洩れる。
「あんた、わざとやってたわけ?」
「別にあのコウモリさんを怒らせたかったわけじゃないですよ」
「じゃあ、何がしたかったのよ」
「それは……」
彼女は一瞬躊躇ってから、やはり意地悪そうに笑って、答えた。
「霊夢さんが妬いてくれないかなー、って」
「馬鹿」
風呂場で霊夢と早苗が一緒に入るとき、早苗が自慢のボディで
霊夢を誘惑してそう。で、結局早苗のハニートラップに乗せられてしまう霊夢
霊夢も早苗に一歩劣るけど負けないくらいの自慢のボディで誘惑し返せばいいんだよ
>>274
博麗神社で吸血鬼と猫と言えば、
レミィとお燐のイメージがあるから、
最初くるちぇんだと思わなかった
ご馳走さま
紫様と二柱の好意で一週間南の島旅行ツアーに行く事になったレイサナ
すっごい高テンションで準備する早苗ちゃんといつもと変わらない様子だけど内心とても楽しみな霊夢
水着の準備や試着とかとても楽しそうねウフフ
皆レイサナが好きなのねW
やはり予想外ななんかを起こしてくれそうなんだよ。早苗さんは。
渋の某イラストにハートを射抜かれたので、魔理沙がアリスをふとした拍子に「母さん」って呼んじゃってギクシャクしてるマリアリ下さい!
魔理沙「珍しいな。窓を開けっぱなしにしてるなんて。ここはちゃんと鍵を閉めてやるか」
魔理沙「さてと、アリスの奴は何処に居るんだ。暖炉の有る部屋かね」
魔理沙「ん? あそこで立ってるのはいったい……?」
???「あら、魔理沙。どうしたの?」
魔理沙「かあ…さん?」
アリス「人を母親呼ばわりするなんて、どうかしてるんじゃない?」
魔理沙「どうかしてるのはお前の方だろ。何が楽しくてそういう姿をしてるんだよ?」
アリス「楽しくてって、これが本来の私だもの。若返りの魔法を掛け直そうとしてたのよ」
魔理沙「いや、待て待て。そんな歳だったのかよ」
アリス「まだ、二十代後半なのに失礼ねぇ。だいたい、あんたも一、二歳若いだけでしょ。いつまでも少女の見た目をしてるけど」
魔理沙「あ、ああ、そっか。いつの間にか、もうとっくに過ぎてたんだな」
アリス「何のこと?」
魔理沙「母さんが私を産んだ年齢だよ。今のお前は似過ぎてるんだ。私が物心付き始めた頃の母さんに」
アリス「ふーん。血縁は無いはずなのに不思議ね」
魔理沙「はは、こりゃ参ったぞ。これからはお前が普段の格好でも、つい母さんと呼んでしまいそうだ」
アリス「止めてよね。私の方が恥ずかしいから」
魔理沙「ふん、性格は全く似てないぜ」
アリス「言っておくけど、母親代わりになるのは勘弁よ。人前じゃなければ、母さんと呼ばれても気にしないけどね」
魔理沙「宴会で酔って気が緩んだら言っちゃうかもな」
アリス「その時は大目に見るわよ。背伸びした子供だと思って」
ギクシャクしてないかも
初登場から作中期間で10年以上経ってるレイマリも実年齢だと20代半ばは確実に迎えてるか
渋谷で同性婚が認められたし、これで安心して結婚できるよやったねレイマリ
霊夢「あんた“しぶやく”って町知ってる?」
早苗「えっ、渋谷ですか?…知ってますよ、向こうにいた頃行ったこともあります」
霊夢「ふーん…」
早苗「どうしましたか?」
霊夢「え?、紫から話を聞いて…別になんでもないわ」
早苗「(買い物に行きたいのかな?)そうだ、霊夢さん、今度二人で行きませんか?渋谷」
霊夢「(えっ!)ち、ちょっと待って!こっちも準備とかあるし…」
早苗「そうですね。でも心配いりません。私がいるから大丈夫です!」
霊夢「…ありがとう。頼もしいわね」
そうだ、銭湯で5大老と小町と早苗と華扇と幽香とせーがと
いくさんとめーりんと勇儀姉さんで霊夢専用の乳布団を作ろう(提案)
※ちゆこと交際前
今朝、博麗の巫女が交番にやって来た。
警務の人が用件を尋ねる暇も与えず、私を呼べと大声で喚いたそうだ。
呼ばれた私が行ってみると、いきなりお祓い棒を突き付けてきて、こう言った。
「あいつらがまた来たのよ。あんた、今度は馬鹿なお願いしないでよね」
何の話かって、私にはすぐに解った。
それと同時に、ちょっとした不安が胸の中で疼き始めた。
だけど、それはほんの束の間のこと。
「それから、あんたの相棒を呼んで来てちょうだい。何か、約束が有るらしいわ」
あっと言う間に不安は口から吐き出してしまいそうなくらい大きくなって、私を苦しめた。
嫌だ。会わせたくない。行かせたくない。
我が儘な意思が暴れ出しそうになるのをどうにか堪えて、私は小さく頷いた。
・ ・ ・
「久し振り! 元気そうだな!」
岡崎さん達に再会したちゆりは、凄く……本当に凄く嬉しそうだった。
「貴方もね。少し背が伸びたかしら?」
「ああ。ちゆりと同じくらいだな」
「あんたもちゆりだろ」
三人の息はぴったりと合っていて、まるで、ずっと一緒に暮らしている家族みたいに見えた。
それを厭わしく感じたことを、私は恥ずかしいと思っているし、認めたくない。
だけど、やっぱり、ちゆりが彼女達と仲良くしているのを見ると、どうしても胸が苦しくなった。
「で、えっと……」
ちゆり“さん”が私の方を見て、少し戸惑う様な素振りを見せた。
「……もしかして、あの時の婦警さんか?」
「あら、当てられちゃった」
私は飽くまで私を装い、戯(おど)けた風に応えた。
「小兎姫と申します。お久し振りね、お二人とも」
「ええ、御機嫌よう。また私達を監視しに来たのかしら?」
岡崎さんは一見、柔らかく微笑んでいたけれど、瞳の奥の眼光は鋭く、私を警戒しているのが見て取れた。
もしかしたら、それは私が彼女に対して懸念を抱いていることの裏返しだったかも知れない。
「そんな恐い目で見るなよ、教授。友達だぜ」
ちゆりが諫める様な口調で言った。
私は顔が綻んでしまうのを止められなくて、わざとクスクス笑って誤魔化した。
「ちゃんと分別有る行動をしてくれれば、何もしないわよ?」
「それ、御主人様に足りないヤツだぜ。あと常識」
「煩い」
茶化すちゆりさんの頭を、岡崎さんの手が小突く。
と、それが、何と無く目に付いた。
そのまま視線を下に落として、今度はちゆりさんの手を見てみる。
思った通り、そこにも私の目を引くものが在った。
「……ところで」
「ん?」
「『おめでとう』は言っても良いのかしら?」
ちゆりがきょとんとなった。ちゆりさんも。
唯一人、岡崎さんだけは何もかも解っている様な顔をして、すっと左手を胸の前に持ってきた。
「ありがとう。よく気付いたわね。わざと外してたのに」
「目敏いのが仕事なの」
「そうみたいね」
そこでようやく、ちゆりも彼女の薬指の痕に気付いた様で、「お」と大きく声を上げた。
ちゆりさんが自分の指を見ながら「ああ」と得心した様な声を出したのも、全く同じ時だった。
「婚約したのか!?」
「もう籍も入れたし、名字も変えたぜ」
「マジかよ! おめでとう!」
「うん。ありがとう」
二人は共にはにかみながら、いそいそと揃いの指輪を出してきて、それを指に填めた。
「後で名乗って驚かそうと思ってたんだけどな」
「十分驚いたぜ。籍入れたってことは……えっと、つまり、正式な夫婦ってことだよな?」
「法律上のってこと? 勿論、そうよ」
岡崎さんが存外しれっと言った。
どうやら彼女達にとって、それは当たり前のことらしい。
ちゆりがほうっと小さく息を吐いた。
「そっか。良いなぁ」
ドキッとした。胸が高鳴り、熱くなるのを感じた。
ひょっとして。
そんな願望が一瞬心を揺るがせて……だけど、すぐに掻き消えてしまった。
代わりに思い浮かんだのは、藍色掛かった白銀の髪を靡かせて、知的に微笑む女性の姿だった。
嗚呼、そうだ。もし、そうだとしても、ちゆりが心を寄せるのは、きっと……。
「何かお祝いしないとな」
「良いわよ、そんなの」
「そうそう。約束通り、色んなとこ案内してくれれば十分」
約束。
それを聞いた私は少しほっとして、でも、さっきの淋しさがまだ残っていて、よく解らない気持ちになった。
「そうはいかねーよ。なぁ、小兎(こと)?」
「……そうね。早速今晩、お祝いの席を設けましょう」
岡崎さん達はちょっとだけ躊躇しながらも、結局私達の祝意を受け入れてくれた。
私はその支度と仕事を理由に、ちゆりに二人を任せた。
「一緒に来ないのか?」
彼女が少し物足りなそうに訊いてくれたけれど、それに甘えるつもりにはなれなかった。
一緒に居れば居る程、自分が岡崎さんと違うところを意識してしまいそうだったから。
*男性同性愛・異性愛混じりのマリ→レイ
魔理沙の脳裏には、忘れる事の出来ない悪夢が焼きついていた。
それは睡眠中に映し出された物ではなく、僅かに開いた扉から覗き見てしまった結果だった。
自分の父親が香霖――霖之助に被さり、睦言を口にしながら彼の身体を弄っていたのだ。
父親の母親に対する裏切りと初恋の相手を奪われた事への怒りは筆舌に尽くし難かったが、
主人へ絶対の信頼を示す周囲がまともに取り合うとも思えず、誰にも明かす事は出来なかった。
悪夢から数日後、魔理沙はある決意をした。
泥棒猫になって香霖を盗り返し、いつか自分の物にする。
そうすれば、あの男も母親だけに好意を向けざるえないだろうな、と。
彼女が魔法使いを目指したのは、黒魔術で扱われる惚れ薬-Love Potion-を手にするためだった。
悪霊に師事して普通の魔法使いとなった魔理沙だったが、恋の秘薬を調合できる技量はまだ身に付いていなかった。
それでも霖之助に何度もアタックを試み、時には色仕掛け紛いのあざとい行為さえ手に染めた。
しかし彼は一度たりとも彼女を異性として意識した事は無かった。
そもそも彼は女性を性愛の対象として認めておらず、伴侶を必要としていなかった。
その事実を露とも知らず、魔理沙は諦めずに挑み続けた。
紅白の巫女と出会うまでは。
魔理沙が霊夢を初めて見た時、世界が一変するほどの衝撃を覚えていた。
幼い頃から憧れていた霖之助に負けず劣らず惹かれ、寝ても覚めてもたびたび顔が浮かぶ始末だった。
だが、彼女にとって絶望を抱かせる事となった。
本命の異性がいるのに、同性に魅惑されるなんてあの男と同じじゃないか。
立派に血は受け継がれているんだな。子は親に似るとよく言ったもんだ……
その日以来、魔理沙が霖之助に思いの丈をぶつける事は無くなった。
霊夢にも想いをひた隠し、悟られないよう気を払っていた。
「何を見せてくれるのよ」
「新しい魔法に決まってるじゃないか」
「魔理沙の事だから、どうせまた妙な奴なんでしょ」
「自分の目で確かめれば、きっと驚くぞ。タダ見させるのも勿体ない位だな」
「何だか判らないけど、そんなに内緒にしなくてもいいじゃない」
「ったく、しょうがないな。星の魔法だよ。香霖の処で一緒に祈願した時に見てたアレだ」
「え、流れ星を披露してくれるの?」
「全く同じとまではいかないけどな。まあ、いつかそれ以上の物を拝ませてやるよ」
「そう。何で真似しようなんて考えたのかしら?」
「百の流れ星を見ようとしてたら、途中で数が判らなくなって寝ちゃっただろ。あの時のやり直しさ」
「でも、本物じゃないから願っても叶いそうにはないわね」
「予行演習だと思えばいい。私はちゃんと祈願するつもりだぜ」
「……もっと力強い魔法が使いたいだっけ?」
「いや、お前とはずっと付かず離れずいられたらなって……」
「何なのよ、それ。変な魔理沙」
かわいそうじゃない金髪の子の方がいい
>>287
別姓婚じゃないんだ
夢美は仕事上の便宜も鑑みて別姓にするかと考えてたけど、ちゆりが「一緒が良い」って言ったんじゃないですかね
でも結婚前から「北白河」って呼んでる人にはそのまま呼ばせてると思う
霊「雷まで鳴り出してるし、当分の間は止みそうに無いわね」
咲「館の方はきっと大慌てね。洗濯物は後で取り込む予定でしたし」
霊「本当に戻らなくてもいいわけ? 傘なら貸してあげるわよ」
咲「朝から出掛ける用事があるって教えてくれたじゃない。もし明日も降ったら、あなたが困るでしょう」
霊「先延ばしにしてもいいし、いざとなったら雨合羽を引っ張り出すから遠慮は要らないわ」
咲「そうですか。やっぱり、雨宿りは迷惑だったかしら?」
霊「別に厄介払いのつもりじゃないけど。油を売ってて大丈夫かな?、と思っただけで」
咲「一日くらいなら大目に見て頂けますから」
霊「あら、あんたがサボる事もあるのねぇ」
咲「もう少し、ここの空気を味わいたいんですよ」
霊「ほんのさっきまで会話が途切れてたのに、まだ居たがるなんて変なの。魔理沙だって話の種が尽きたらすぐ帰っちゃうのに」
咲「あなたの側だと落ち着けるのよ。二人きりの今なら尚更だわ」
霊「まあ独りで過ごすよりは、誰かと一緒の方が退屈しなくて済むけどね。気が済むまで休んでていいわ」
咲「私の我儘に付き合わせて悪いわね」
霊「その代わり、ちょっと働いて貰うわよ」
咲「何をして欲しいの?」
霊「晩ごはんと朝ごはんの準備。とびっきり美味しいの、お願いね」
咲「それくらいならお安い御用ですわ」
ホワイトデーネタが浮かばなくてトホホ
自宅鯖の中の人が生存報告してるぞぇ
ひょっとしたら数日でまとめが復活するかも?
中の人がんばってー
雪が降ったのでレイアリ
砂糖が足りないのも雪のせい
「あーあ、ひどい雪。参拝客なんて来やしない」
「仮に快晴でも、変わらないと思うけど?」
「そういう事はね。思っても言わないの」
「それは失礼」
笑みを浮かべるアリス。悪いと思ってない、絶対
まぁ、それも別にいいんだけど
だって、どうせ分かってる
私がこんな事で怒らない事ぐらい
それに、私も分かってる
こいつがわざわざ、雪が降る中、神社に顔を出した理由なんて
「うふふ」
「アリス。笑い方が気持ち悪いわ」
「霊夢も大概失礼ね。嬉しいんだから笑ってもいいじゃない」
「罵られて嬉しいとかひくわー」
「そっちじゃないってば」
「じゃあどっち?」
「あっちよ、あっち」
「え、そっちなの?」
「白々しいわねぇ」
「しーらない」
どうせ、行き着く場所は同じ
迂回しようが脱線しようが、最速を目指し空を駆けても、変わらない
だから、下らないことをする
意味がないなら、それは後で勝手に着いてきてくれるんだから
「…ふふっ」
「霊夢。笑い方が可愛いわ」
「歯が浮く世辞のお礼に、これをあげましょうか」
「まぁ嬉しい」
「今年中には食べなさいよ?」
「それは約束できないわね」
そう言ってほほ笑むアリス
こんなやり取りも、もう何回か
こんなやり取りも、あと何回か
そう言って私は笑みを返す
「年々美味しくなってくからね。ゆっくり頂きたいの」
「変人ねぇ」
「来年は貰えないかもしれないじゃない」
「来年はくれないの?」
「私を好きなままでいてくれたなら、あげるわよ」
「約束するわ」
「嘘ついたら?」
「食べていいわよ」
-抱き寄せられて、目を閉じて
甘くて甘い、キスをする
蕩ける香りが、心地よい
苦くて苦い、恋をする‐
小傘「うー…冷えるー…寒いよー」
ぬえ「小傘大丈夫?耳たぶ真っ赤じゃないの」
小傘「あ!ぬーべー!。大丈夫大丈夫。妖怪だから平気だよぉ〜さむさむ」
ぬえ「何がぬーべーよ。私の名前で勝手に遊ぶなっ」
小傘「ひゃあ!何するの!びっくりするじゃん!」
ぬえ「小傘の耳を温めてあげてるっての」
小傘「そうなの?あ、でもあったかいね。ぬえちゃんの手」
ぬえ「お前の耳が冷たすぎるのよ。氷でも触ってるみたいだわ」
小傘「氷の妖精に転職しよっかなー。寒さは感じないみたいだし、夏は涼しそう」
ぬえ「そんなのになったら冬は一緒にいてあげないからな」
小傘「でも夏は好きなだけぬえちゃんとイチャイチャ出来るね♪」
ぬえ「本人は夏場じゃそこらで引っ張りだこで過労死するって聞くがな」
小傘「うーん。それじゃあぬえちゃんが焼きもち妬いちゃうからダメねー」
ぬえ「妬かねーし」
小傘「あれ、もうやめちゃうの?」
ぬえ「小傘、もう風呂の水抜いちゃったから、風呂はダメだよ。」
小傘「えー!!」
ぬえ「寺は大所帯なんだからお風呂は大体一緒の時間に入るって決まりがあるのよ」
小傘「それじゃあぬえちゃん昨日お風呂入ってなかったって事!?」
ぬえ「そ、そういう日もたまーにあるわね…私って忙しいから時間が合わなかったりしてさ」
小傘「ぬえちゃんが忙しいなんて初耳。うーん。お風呂に入りたいよぉ」
ぬえ「布団入りな。明日聖に頼んで朝からお湯を沸かしてもらうからさ」
小傘「じゃあそうする。」
ぬえ「おいそのままの恰好で入るつもり?」
小傘「ダメ?」
ぬえ「ダメ。またパジャマ貸すから」
小傘「あー。あのパジャマもう私のパジャマでいいよね?」
ぬえ「…」
ぬえ「本当に小傘ってパジャマ着ると変わるわよね…」
小傘「何が?」
ぬえ「な、なんでも…」
小傘「ぬえちゃんのスケベ。私のおっぱい見てるの分かってるんだからね」
ぬえ「お前が胸元のボタンを中途半端に開けてるから見たくなくても目がいっちゃうの!」
小傘「認めるんだ見てた事。じゃあ閉めてよ。ほら」
ぬえ「わ、私をからかうな!!」
小傘「しょうがないなぁ。自分で閉めますよ〜だ」
ぬえ「おまっ、何で開ける!」
小傘「間違えちゃった。えへへ」
ぬえ「そんなんだからいつまでたっても半人前なのよ…バカ」
小傘「よーし!ぬくぬくしちゃおーっと!えーい!」
ぬえ「布団の上ではしゃぐな。あーもう、私が寝るところぐちゃぐちゃになっちゃったじゃん…」
小傘「早く早くー」
ぬえ「む、胸のボタンを閉めろ!な、何回言えばいいのよ…」
小傘「分かったよエッチ」
ぬえ「誰がエッチよ!」
小傘「ふーー。さむさむ。今日は本当に寒かったんだからね」
ぬえ「…おつかれさま」
小傘「え?今なんて?」
ぬえ「お疲れさまって言ったのよ。その、小傘って頑張り屋だから…」
小傘「あ、ありがと…初めて言われたかも…」
ぬえ「え、本気?」
小傘「私すっごく嬉しいかも。まさかぬえちゃんに言われるなんて…」
ぬえ「何よ悪かったわね。」
小傘「ね、ぬえちゃん」
ぬえ「何」
小傘「今なら私に甘えていいよ?」
ぬえ「からかうな。お前の方こそもっと甘えてもいいんだよ。私の方が年上なんだし」
小傘「じゃあ甘えちゃっていい?」
ぬえ「よし来い」
小傘「ぬえちゃんの手」
ぬえ「…」
小傘「ぬえちゃんのほっぺ」
ぬえ「や、やっぱりやめろ。くすぐったい」
小傘「甘えていいんでしょ?」
ぬえ「言わなきゃよかった」
小傘「もう遅いもん。おでこ。こつん」
ぬえ「ちょ、近…」
小傘「このまま唇が触れちゃいそう…」
ぬえ「…っ」
小傘「ねぇ、していい?」
ぬえ「な、なにを…」
小傘「ぬえちゃんって、近くで見ると本当に可愛い」
ぬえ「い、いきなり何言うのさ!お前だって…可愛いよ…」
小傘「ホント?じゃあこの傘は?」
ぬえ「お前みたいで可愛い傘だな」
小傘「そこは怖くて恐ろしい傘だって言ってよー」
ぬえ「どこがよ。赤子も喜びそうな顔してるじゃん。これ」
小傘「…したいな」
ぬえ「何?」
小傘「甘えていいんだよね?」
ぬえ「取り消したいけどね」
小傘「キスしたい」
ぬえ「は?」
小傘「私、ぬえちゃんの事好き」
ぬえ「え、あ、ま、またそれ?この流れだと本気の好きみたいだからさ、その」
小傘「本気の好きだよ。だからキスしたい」
ぬえ「おま…な、何よそれ。からかっても──ッ」
小傘「…ぷは…」
ぬえ「───こ、こが…小傘…お前…」
小傘「…もう1回したい」
ぬえ「まっ──」
小傘(ぬえちゃん…ぬえちゃん…)
ぬえ(小傘…!し、舌!?)
小傘「ぷは…」
ぬえ「は…ッお前…し、舌っていうか…何いきなり始めちゃってんのよ…」
小傘「甘えるってどうすればいいのか分からないから…ぎゅってするのはいつもやってるし…」
ぬえ「だからキ、キスってわけ…?わ、私の気持ちはお構いなしなんだ…結構野蛮だね」
小傘「ご、ごめん…でも、急に抑えられなくなってきて…」
ぬえ「い、いいけどさ…私も…拒絶しなかったわけだし…」
小傘「…」
ぬえ「…」
小傘「あ、あの…さっきの事なんだけど」
ぬえ「さ、さっきの事って…?」
小傘「好きっていうか…返事っていうか…ううん…いいの…忘れて。」
ぬえ(忘れるわけないでしょ…バカ)
お互い相手に嫌われたくないって気持ちが強いこがぬえとか好きです
ホワイトデーなので1つ
東方香霖堂「完全に瀟洒なティータイム」
> ……人間が人間以外になるチャンスは少ない。
> あったとしても、そのほとんどは死んだ時なのだ。
> 火葬では、僵屍や吸血鬼といった者に変化することも難しくなるだろう。
吸血鬼も死者から誕生するという言い伝えがあるけど、
おぜうさまはこの手段で咲夜さんの人外化を図ったりして
>>293
昨日の分まで纏めていただいたようで本当に有難や
>>296
こがぬえの人だやったー
攻める小傘ちゃんかわいいです
>>297
293だけどまとめたのはわしじゃないよ
名もなき人よ、一日で全てをまとめてくれてありがとう
>>294
レイアリ美味しいです(´Д`*)
中の人もまとめてくれてる人も乙ですの
復活の記念にSSのリクエストを募集してみます
先着1レス様。カプの指定をお願いします。それ以外の御要望にはお応え出来ない場合が有ります
>>300
るーりぐでひとつ
おおーまとめ復活したのか
リクエストしてたのか・・・魔理沙×にとりでって頼みたかった
>>301
お待たせ致しましたー
>>302
あらあら、残念。誠に心苦しいですが、次の機会に御期待くださいませ
= = =
啓蟄も過ぎて、暖かな陽気が大地を包む季節がやって来た。
いつもは昼間の無節操な明るさを厭うリグルも、この時期だけは自ら進んで陽の光を浴びる。
木枯らしから逃れる為、住処に引き篭もっていた鬱屈を晴らそうとしているのだろう。
今日も彼女は小川の畔に腰を下ろして、ぽかぽか日光浴を楽しんでいた。
水辺に舞う虫達の様子をぼんやりと眺め、うつらうつらと眠たそうにしながら。
と、そんな彼女の視界から、不意に明るさが奪われた。
「うわッ……!?」
瞼を閉ざしたのではない。布で覆われたわけでもない。
予期せぬ事態に驚いた彼女は、まさしく驚きの声を上げ、きょろきょろ頭を動かした。
だが、闇が晴れることは無かった。
「ひさしぶりー」
暗闇の中から、誰かが呑気そうな声を掛けてきた。
リグルはホッと安堵の息を吐き、パタリ、仰向けに倒れ込んだ。
「いきなりはやめてよ。ビックリするじゃない」
「暗くしたよ」
「遅い、遅い。事後承諾にも程があるでしょ」
「光らないの?」
「へ?」
急に脈絡の無いことを言われ、思わず声が裏返る。
「リグルが光ってるとこ見たいな」
「なんで」
「キレイだから」
――最初から普通に言えばいいのに。
彼女はほとほと呆れ返って、それでも、宵闇の声に応えてやった。
ところが、幾ら明かりを灯しても、周囲の闇を晴らすことは疎か、光源である自分自身さえ朧気にしか見られない。
「見える?」
「見えない」
「いま、けっこう光ってるはずなんだけど」
「どこ?」
「暗すぎるよ。もうちょっと薄くできないの?」
「そんな器用なことできアダッ!?」
ゆっくりと持ち上げられたリグルの頭が、身を屈めて闇の中をうろついていた誰かの額とぶつかった。
二人は共に地面に倒れ、それに伴い、辺りの闇が取り払われる。
「ッ痛……」
リグルは改めてゆっくりと身を起こし、姿を現した宵闇の妖怪、ルーミアの顔を上から覗き込んだ。
「大丈夫?」
「だーいじょーぶだー……」
「あ、ダメだ、これ。目、回ってるし」
彼女はしばらく心配そうにしていたが、やがてルーミアの視点が自分の目許に定まると、安心した様に微笑んだ。
「……うちの家、来る?」
「うん。行く」
ある麗らかな日の話である。
>>303
ありがとうございます!
この、もっと積極的になればいいのにってカンジがとっても二人らしくてよかったです
……家に行った後、どうなったか気になりますな
>>303
三月精で顔を合わせる機会が何度かあったけど、
やっぱりそこで仲良くなったのかな
>>280
東方創想話の『遊ぼうぜ、霊夢! (二)』をお勧めしたい
レイマリっぽいタイトルだけど、この回はマリアリ要素が強め
まとめ管理の方、スレ内容まとめの方、本当にお疲れ様です。
ある時の幻想郷のどこか
「正邪さん、バレンタインデーはご存知ですか?」
「閻魔さまは世俗にも詳しくあらせる。チョコレートを渡しあう西洋の風習と聞いているが…くだらないね。
日本人ならコメでも食ってろてんだ」
「そう言うと思って、はい、いつも親しくしてくれているあなたにお煎餅の贈り物です」
「ふっふっふ、閻魔さまはひねりすぎです。」
「おや針妙丸さん、あなたもこの記念日に?」
「はい!正邪におにぎりのプレゼント!閻魔さまの分もどうぞ!」
「…いや、折角だからもらうが、これじゃどこぞの朴念仁じゃないか…茶でも淹れてくるか」
そんな事があったのが一月前
「今日はホワイトデーですね、閻魔さまと姫に一月前のお返しです
どうぞお召し上がりくださいな」
そういって正邪は二人に木箱を差し出す。
「え!?正邪がお返しくれるの!?」
「まあ、ありがたいですね。これはクッキーでしょうか」
二人が中を覗くとやや不恰好な焼き菓子が目に入る。
程よいキツネ色に焼きあがっており、手作りを示す少々の歪さが逆に味を出している。
「正邪のお返しう〜れし〜いな〜、それじゃいただきまーす!」
「ではわたしもいただきます」
サクッ
ブフォッ!
「しょっぱ!」
針妙丸は予想に反する塩味に思わず噴出す。
映姫の方はそのような醜態こそ晒しはしなかったが、口をすぼめている。
「おや〜?慣れない料理をしたせいか塩と砂糖を間違って入れたかもしれませんね〜?」
うわべ申し訳なさそうな顔で焼き菓子を食べた二人を伺うが、明らかに目が笑っている。
「大体、天邪鬼のお返しを期待しようってのが間違いだと思わないもんかね。
わかったらそんなゴミ捨ててしまいな」
つい先ほど前のうやうやしい態度はどこへやら、普段どおりの不敵な表情で二人を煽る正邪。
しかしどことなくその言葉に違和感を覚える針妙丸。
さらに表情をまじまじと見ると、どこか期待と不安が見え隠れしている気がした。
それを聞いてか、映姫は一瞬考えるような素振りをし、
「いえいえ、折角の正邪さんからの贈り物です。帰ってからありがたく頂きますよ」
そういって、若干オーバーリアクション的に木箱を大事そうに胸元に寄せる。
その瞬間、正邪の表情の陰りが一層強くなった様に見える。
反応が期待していたより薄くがっかりしているのだろうか?
何か違う…と考える針妙丸の耳に、映姫の抱えた箱からカタッという音が聞こえた気がした。
クッキーの音ではない…?ハッと気がついた針妙丸、自分が渡された木箱をゆすったり、傾けたりしてみる。
すると果たして、その木箱は二重の構造になっており下の重から出てきたのは大きめのハート型のクッキーだった。
「あら、こんな仕掛けを用意してあるとは」
映姫の受け取った箱も同様だった。一瞬考えたようなそぶりを見せたが、二人揃ってその菓子を口元に運ぶ。
「ん〜、ほんのり甘くておいしい〜」ご満悦の様子の針妙丸。
先ほどの塩クッキーのおかげか、美味しさはひとしおであろうか。
「なるほど、このような素敵なものを気がつかずに捨てさえその様子をあざ笑おうという魂胆、
手間も含めて見事な天邪鬼の所業と認めざるを得ませんね」
辛らつな言葉ではあるが、クッキーを齧る映姫の表情は柔らかいものだ。
「ま、その計画も誰かさんのおかげでご破算だ、ああ残念だ」
捨て台詞を吐く正邪だったが、先ほどの顔の陰りは見当たらない。
「…ありがと正邪、それに閻魔さま、今日は本当にいい日だったよ!」
「そうですね、残ったクッキーもお酒のつまみとでもしましょうか」
「渡したものだ、好きにすればいいさ、ああつまらない日になったもんだ」
そう言って天邪鬼はまたどこかへ消えていった。
しんせい&せいザナでホワイトデー…遅刻だよ!
冒頭が完全にネタ、遅刻、3人、イマイチ映姫様のキャラが立ってないなどなど、
どこで怒られてもおかしくないモノになってしまいました。
>>306
おっさん乙
しかし、なんでこう正邪はかわいいかねw
普段のやりとりなら面と向き合っても何の問題が無いのに、
相手への気持ちを口にする時は本棚で隔てられた状態か、
地霊殿で登場した通話機能付きの遠隔操作人形を介さないと、
極度の緊張で声にならなくなるヘタレなパチュアリ
小悪魔と魔理沙はいつになったらキスに至るか賭けをしてる
ろだお借りしましたー
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0241&file=lily_0241.jpg
こマ?常春の百合畑復帰してるやんけ!
やったぜ(王者の風格)
じゃけん激熱東方百合SS書きましょうね〜
>>309
背後の写真立てが気になってしまった
お二人さんのかな?
>>311
気にしてもらえるとは有り難や
でも写真はちゆりが夢美達と三人で撮った物で、特に百合要素無いとこでした。すみません
紅魔館の一室。
咲夜は前屈みになり、首筋を露にしていた。
エーテル麻酔の影響で、目は閉じられたままだった。
そばには、術着姿のアリスが立っていた。
傷口の洗浄、止血、消毒、縫合、最後に治癒術の詠唱。
手際良くこなし、特に肉眼では捉えられない魔法の糸を用いた縫合は本職さながらだった。
自立人形に絡んだ研究で、人体の構造を詳細に調査した際の賜物である。
皮下組織まで達した創傷はたちまち塞がり、すぐに目立たなくなった。
術後、アリスは別室で着替え、咲夜の意識が戻るまで待ち続けた。
そして、いつも通り頭を擡げる時間が訪れた。
縫合手術は少なくとも週に一度行われる。
その原因はレミリアにあった。
術前や術中で噛み痕を見る度に、
「咲夜は私の物なんだから、お前なんかに絶対渡さないよ」
という吸血鬼の声が響く。
自分の思い込みだと言う事は判っている。
それでも手術が行われる毎に、酷く気持ちが掻き乱されていた。
妄想を振り払おうと、隅に設けた給湯スペースへ向かった。
数十分後、咲夜は目を開き、周囲を見渡した。
すると扉から音がして、アリスが現れた。
「気分はどうかしら? 少しでも違和感があったら教えてくれない?」
「大丈夫よ。これといって変わったところは無いわ」
「それなら安心ね」
ハーブティーの入ったコップを渡した。
咲夜は有難く頂戴する。
「美味しい。これで減った分は取り戻せたかも知れないわね」
アリスも口にする。
家で飲む時よりも強い苦みを覚えていた。
こあパチェで小悪魔が吸血してるネタは増えないものか
慧音「自分のものや大事なものには名前を書いとけよー。
失くしてしまっても、ちゃんと手元に返ってくるかもしれないからな」
「「「「「はーーーい!!!」」」」」
チルノ「………………」
レティ「で、チルノ。どうして私に名前を書いているのかしら?」
チルノ「慧音が書けって言ったんだ」
レティ「嘘おっしゃい!」
チルノ「本当だよ! 今日、寺子屋で大事なものには名前を書けって言われたんだ!」
レティ「え?」
チルノ「そうしたらちゃんとあたいの元に帰ってくるって」
レティ「今年の冬も必ず会いに行くわよ?」
チルノ「わかってるよそんなこと」
レティ「だったら……」
チルノ「冬になると必ず会いに来てくれるのはわかってるよ」
レティ「チルノ……?」
チルノ「いの一番に、あたいに会いに来てくれることだってわかってる」
レティ「………………」
チルノ「それでも、それでもやっぱり、不安になっちゃうんだ……」
レティ「…………うん」
チルノ「誰かに襲われたり、退治されちゃったりしてそのまま消えちゃって、
そしてもう二度と会えなくなって……。不安に、なっちゃうんだ……」
レティ「…………チルノ」
チルノ「だから、帰ってくるようにって。失くしてしまっても、ちゃんと帰ってくるようにって」
レティ「……わかってる。必ず無事に、冬になればすぐにでも会いに行くから」
チルノ「約束だよ? レティ」
レティ「約束したわよ。チルノ」
リリー「そんなことが……」
レティ「ほんと、最近慣れてきてると思ったけれど、今回は胸に来るものがあったわ」
リリー「レティさんもチルノちゃん離れできませんね」
レティ「う、うるさいわね」
リリー「今年は冬が来れば、すぐにでも会いに行ってあげてくださいね」
レティ「言われなくてもわかってるわよ、そんなこと」
リリー「やー、それにしても……」
リリー「名前は自分の名前を書くのであって、
レティさんに『レティ』って書いても意味はないんですけどねー」
レティ「……あ、あの子らしくて良いじゃない?」
リリー「筆箱には筆箱って書いてるんでしょうかチルノちゃん?」
レティ「それはない、と信じたい……のだけれどねぇ……」
時季的に夏だった心綺楼だと二人とも夢殿大祀廟に居たけどあそこなら涼しくて年中逢えるのかな
いい話でいいオチだw
博麗霊夢としての最後の戦い…
「やっぱりあんただったのね」
「霊夢さん、待っていました」
「あんたと初めて会った時からこうなるとは思っていたのよ。早苗」
「……」
「あんたか幻想郷(ここ)に来てから…私は毎日が楽しくてたまらなかったわ」
「私も…です。霊夢さんに会えてよかったと」
「私はあんたに会うために生きてきたかもね。ありがとう、早苗」
「…でも最後は敵同士ですね…霊夢さん?」
「あんたは真面目ねぇ」
「いい?早苗、今から私は本気で戦うわ。でもね、敵じゃ無い。あんたは…友達よ」
「霊夢さん…」
「友達だから…私の全てを懸ける。だから…」
「はいっ!私も全身全力で!」
「正直あんたは手強いわ、全力でいくから」
「…負けませんよ?」
「…私もね。さあ!」
「「私たち二人の戦いを始めましょう!」」
>>318
ナルトvsサスケ、ダンテvsバージルのような悲壮感がありながらもこの後も楽しい二人の日常が訪れるような二人の絆が感じられる
眠りに就こうとした時だった。
控えめに扉を叩く者がいた。
こんな時間に来るのは一人しかない。
出てみたらやっぱりそうで、枕を持った美鈴が立っていた。
ベッドに入れて頂けませんか?
出てくる言葉はいつも同じ。
それは構わないのだけど、まるで子供みたいだといつも思う。
お嬢様や妹様でもこんな真似はしないのに。
以前に冗談のつもりで断ってみたら、今にも泣き出してしまいそうな表情に変わってますます……。
そういえば、夜中に目覚めたら寝言で「ウォーアイニィ」なんて呼ばれて抱き締められてた事もあったけど、ひょっとして誰かの名前?
もしかして私が母親に似ててそれで……、うーんまさかねぇ。
それとも親しい姉妹が居てそっくりだったとか?
訊ねれば判るはずだけど、のらりくらりと躱されそうな感じがしてそういう気になれないのよね。
まあ幸せいっぱいにしてる中で水を差したくないし、実害は無いから聞かなくてもいいのかも知れない。
それにしても、美鈴は寝苦しくはないのかな。
お嬢様にダブルを申請して……あーいや、外で居眠りしても平気な奴だったような。
そんな必要は無いわね。
……もう、なんなのよ。
え、明かりを消してもいいですかって。
いいわよ。
それはそうと、どうして手を握ってるのよ?
こうした方が早く寝られるから?
何だかなぁ。
本当に子供みたいじゃない。
どうぞ、好きにして。
また涙ぐみそうな顔は見たくないし。
ふわぁ、何だか私の方が眠たくなってきたわ。
美鈴の手がこんなにも温かいせいかしら?
お休み、また明日ね。
文マリってあんまり無いのね
咲アリの片方家ではだらしない設定好きだが、誰か分かる人いないかなあ
アリス宅に居る時は完璧なメイドを止めて歳相応の普通の女の子してる咲夜さんが出てくるSSを思い出したけど、
そういうのじゃないんだろうなあ
文マリは希少だが、文が魔理沙に対して風神録や緋想天の時みたいに接してるのは更に希少
文は天狗以外とのカプでももっと素を出して良いと思います
文マリは二人が悪友見たく付き合ってるのが一番心に来るんだけど
偶に発見しても文がお姉さん魔理沙が妹みたいな感じなのが多いんだよね
軽口言い合ってるくらいが好きだ
文アリと咲アリと作文が好き
慧音「作文?感心な子だな」
文マリは魔理沙総受け合同でも文総受け合同でも載ってなかった記憶がある
それはそうと、文は付き合う相手が誰でもイニシアシブは握らせない印象を受ける
文ちゃんが天狗のお偉いお姉さまに無理やり初めてを奪われる薄い本はよう
またろだお借りしましたよい
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?mode=com&id=0242&file=lily_0242.jpg
相変わらずの自給自足ですよい
めーもみ、そういうのもあるのか
美鈴仙もっと増えろと思いつつも無産だから布教できない悲しみ
美鈴仙なら、既存の作品を紹介することで布教を図っても良いのではないかと。めぐみやさんとか
先人様がいらっしゃらないカプの布教は本当に難しい。もっと可愛く、もっと綺麗に描いてあげられれば、と思うこと頻り
とあるSSで影狼×雷鼓が好きになったけどR-18なので紹介できない悲しみ
そしておそらくそのSS以外にこのカプの作品は存在しない
ここで
そのみりょくを
かたれば
いいぢゃない
昼下がりの博麗神社。
霊夢は自分の膝に頭を乗せ、力なく項垂れていた。
目の焦点は定まっておらず、周囲の音は耳に届いていない。
そのお陰で、背後から近寄る者が現れても全く察知できなかった。
額に掌を当てられてようやく、薄らいでいた意識が清明さを取り戻した。
「取り敢えず、熱は無さそうね」
ゆっくりと顔を上げた時、視線が捉えたのは咲夜だった。
レミリアの姿は無く、どうやら独りで来たらしい。
嫌な場面を見られたわ、と霊夢は思いつつも口を開く。
「何の用?」
「お裾分けのつもりで来たのよ。まさか、お見舞いの品になるとは考えてもみませんでした」
持っていた籠を縁側に載せた。
「いや、身体の方は悪くないんだけど……」
いたって健康体で、本人が自覚していない疾患に蝕まれている訳でも無かった。
雷獣の毒や睡眠不足による影響も見られない。
「あらそうでしたか。何か嫌な事でもあったのかしら?」
「別に普段通りだわ。ただ、前触れもないのに滅入る時がたまにあるのよ。
自分でも原因は判らないし、お酒を呑んでも効果が無いのよねぇ」
そこには諦念も漂わせていた。
咲夜は平静を保っていたが、内心は衝撃を受けていた。
「あ、今のは絶対に内緒だからね。お賽銭を弾んでくれても許さないから」
余程知られたくないらしく、目は本気だった。
「他言はしませんよ。酔っていた時も気を付けます」
意外な一面を垣間見て、すっかり認識を改めていた。
咲夜の中で、霊夢は放ってはおけない存在と化したのである。
霊夢の隣に腰を掛けて、再度訊ねた。
「今の気分はどうなの? まだ辛いのならそばに居てあげても構いませんが」
「有難う。さっきよりはマシになったし、もう大丈夫そう。あんたと話してる内に落ち着けたのかもね」
不意に訪れる理由の無い悲しみや不安、寂しさといった感情はいつの間にか消え失せていた。
霊夢は口にしなかったが、不思議に感じていた。
今まではじっと過ぎ去るのを待つしかなく、僅かな時間で治まった経験は無かったからだ。
(そもそも何でこんなに喋っちゃったんだろう。魔理沙が相手なら会った時から誤魔化してたのに)
霊夢は自問したが、それ以上は中断させられた。
「それは良かったです」
咲夜はこれまでにないほど柔らかく優しい笑みを浮かべていた。
月面の豊かな海で主人を介抱した時よりも慈愛に満ちており、霊夢は見とれてしまっていた。
それだけに留まらず、胸に病いや心的外傷とは違う痛みを覚えて手まで置いている。
「もしかして無理してませんか?」
咲夜は霊夢が示した行為の意味を完全に誤解していた。
慌てて顔を覗き込む。
「本当に大丈夫なんだから。その証拠にほら……籠の中身が何なのか気になってるくらいだし」
激しく指差すジェスチャーを交えていた。
復調振りをアピールするためだったが、気を逸らせて見とれていた事を悟られまいとする意図もあった。
咲夜は頷き、籠を寄せて布を外した。
パンケーキともオムレツとも呼び難い見慣れない料理がレモンとともに姿を見せた。
「タンジー・ケーキ。小瓶に入ってるのは食べる時に使うバラ水で、レモンは直前に切って添えるといいわ」
「ふーん、美味しそうじゃない。初めて聞いたお菓子だし、どうせなら詳しく教えてくれない?」
その後は、かつて復活祭では欠かさせなかった卵菓子の話題が続いた。
目論み通りの展開へ進み、霊夢は安堵した。
そして話しが終わると感謝を述べて別れたが、翌日にまた顔を合わせる事となった。
咲夜は庇護欲に芽生えており、毎日のように神社へ足を運ぶようになっていた。
それは霊夢を喜ばせ、変調に襲われて過分な世話を焼かれるたびに想いを強くした。
咲夜も最初は面倒を見る事に充実を見出していたが、やがてそれだけでは満足できなくなっていた。
半ば依存じみていたが互いに求め合い、周囲から公認の仲と見做されるまで半年も掛からなかった。
午後の神社にお参りすると、いつも二種類の茶葉の香りが混じっていた。
>>336
こういう関係をきれいに書けるのは羨ましい
最初は片方が姉の様に振る舞うけど、もう片方は妹役に甘んじる事が出来なくて、
最終的には対等で円満な関係に至るような組み合わせは無いものか
>>338
九十九姉妹とか……
ちょっと違う?
イベントお疲れ様でした
>>338
くるちぇん とか言ってみる
後は ムラいち なら、そういう経緯も辿り得るんじゃないかな、と
>>338
咲アリ辺り?
>>338
自分の中のこいパルが完全にそれ
多分十三個目、かなり久し振りに書きに来ました!
流れぶった切るけど今回はレミパチェです、もう少し語彙力付けなきゃ(使命感)
レ「ねぇパチェ、私にこの本を読んで頂戴な」
パ「レミィ、貴女その程度の本も読めないの?」
レ「ええ、いくら私でも自分に本を読み聞かせることはできないわ」
パ「なら私じゃなくて咲夜にでも頼めばいいじゃない」
レ「誰からでもいいならそうしてるわ、貴女に読んでもらいたいからこうして頼んでるんじゃない」
パ「っ…仕方ないわね、ほらそこに座りなさい」
レ「それじゃこっちにお邪魔するわね」
パ「なんでわざわざ横に…まぁいいわ」
一時間後
レ「ふふっ」
パ「突然どうしたの、もう飽きた?」
レ「違うわ、こうやって誰かに読み聞かせてもらうのは久し振りだったからついね」
パ「そう、ならきっとこれが最後だろうから存分に堪能しときなさい」
レ「あれ、明日も読んでもらおうと思ってたのに」
パ「嫌よ、私が口を動かし続けるのが苦手なのは貴女も知ってるでしょ」
レ「しょうがないわね、それじゃあ明日は何の相手をしてもらおうかしら」
パ「あんまり滅茶苦茶なのは勘弁してよ」
レ「前向きに考えとくわね」
パ「はぁ…まったくもう…」
レ「ねぇパチェ?」
パ「今度はどうしたの?」
レ「いつも付き合ってくれてありがとう」
パ「っ…!?」
レ「どうしたのパチェ、顔が血のように真っ赤よ?」
パ「だ、だってレミィが突然…」
レ「ねぇねぇパチェ、それより早く続きを読んでよ〜」
パ「えっ、あ、うん、そ、そうね…」
更に一時間後
咲「パチュリー様、お茶をお持ちしました…ってあら?」
レ・パ(肩を寄せ合ったまま)「zzz」
咲「あらあらお茶よりお布団の方が必要だったみたいですわね」
個人的にレミパチェはレミリアの天然の攻めにパチュリーが戸惑ってるくらいが好き、次はまた思い付いたとき思い付いたカップリングで書きに来ます
華霊はいつまでもしっかり者の姉とぐーたらな妹の構図やってそうだから>>338 みたいに歩み寄る展開は考えづらいか
レミパチェは鈴奈庵2巻の読み切り「幻想郷小噺」を見るに、天然攻めするのはパチェの方かなと思った
パルスィ「今日は貴方もお出掛けなのね」
さとり 「……貴方にとっても願っても無い事でしょうに」
パルスィ「ま、そうだけどね。そうそう、また面霊気と一緒にはしゃいでるところを見たわよ」
さとり 「へえ、それは妬ましいわね」
パルスィ「あら、そんな台詞を飛び出すなんて珍しい」
さとり 「ペットなら沢山居るけど、同じ目線で遊んでくれる相手は見つからなかったもの」
パルスィ「貴方の出来る遊びと言ったらこういう事だもんね」
さとり 「……往来が途絶えてたとはいえ、舌まで入れるなんて大胆ね」
パルスィ「出会って間もない頃に、橋の下の暗がりへ誘った奴に言われたくないわ」
さとり 「断らなかったし、随分と楽しんでたでしょう。日を跨ぐまで離してくれなかったのは誰かしら?」
パルスィ「ふん。今度もすぐに帰さないんだから」
さとり 「そうなる事は承知して来てたわ」
めーもみリベンジ
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0243&file=lily_0243.jpg
↓ >>205 、及び前スレ>653,656より
門番の仕事は大好きだけど、たまには里へ遣いに出されるのも良いもんね。
お店の人とたわいない世間話をしたり、気紛れに値切ろうとしてみたり。こういうのって、凄く楽しい。
思ってたよりお金が浮いたし、みんなに何かお土産買って帰ろうかな。でも、流石に足りないかしら。
……と、そんな悩める私の目に、ちらっと映る天狗が一人。
私の気配に気付いて一つ、こっちを横目で見て二つ。その眉間には、徐々に小さな皺が刻み込まれていく。
「お疲れ様です。お義姉さん」
近寄って挨拶すると、彼女――文さんはとうとう不機嫌丸出しになって私を睨んできた。
「貴方にお義姉さんと呼ばれる筋合いは有りません」
「じゃあ、お義母様」
「吹き飛ばすわよ」
「里ん中ですよ」
「そうじゃなかったら、とっくに視界から消してるわ」
この目は冗談を言ってるようには見えない。
ぱたぱたと扇がれるヤツデの葉からも、殺気染みた冷気が滲み出してるし。
「もー。そんな嫌わなくても良いじゃないですかー」
「言われる側になると日頃の私のウザさが良く解るわね」
「でも改めないんでしょ?」
「当然」
この在り方こそ、文さんの文さんたる所以である。多分。
「って言うか、私は別に嫌味言ったりしてないじゃないですか」
「そうね。だから私は、貴方を嫌ってはいないわ。はっきり言って関心も無い。精々、犬ころぐらいにしか」
「へえ。大切な妹分と同じとこに置いてくれるんですね」
「ッ……」
本当はこんな、椛が犬ころ呼ばわりされてるのを認めるような言い方したくないけど……。
でも、相手が文さんなら仕方無いわよね。
「……その妹分(いぬころ)が先月、貴方に何か贈ったようだけど」
「はいッ」
おっと。
つい、チョコ貰った時のこと思い出して声が弾んじゃった。
「貴方は何かお返ししたわけ? まさか貰いっ放しじゃないでしょうね?」
私が言うのもどうかと思うけどさ、この天狗(ひと)、ホントに椛に対して過保護だと思う。
「勿論ですよ。ちゃんと手作りのお菓子でお返ししました。仕事の都合で十四日には逢えませんでしたけど、翌日に」
「ああ、そう」
いやいや。今更、ふいっと興味無さげにそっぽを向いても遅いでしょ。
……これ、ちゃんとお返ししてなかったら殺されてたのかな、私。
「喜んでくれましたよ。椛ってば、すっかり忘れてたみたいで」
「詳細は聞きたくないわ」
「言いたいのに」
「要らないっての。それより……」
すっと立てられた指先が、私の背に負う荷物を指し示す。
「貴方、お遣いの最中じゃないんですか?」
どうやら義姉(あね)タイムは終了らしい。かと言って、記者として取材しようって感じでもないけど。
多分これは、「椛の話は終わり」という意思表示なんだろう。
「実は、みんなにお土産を買って帰ろうかと思いまして……」
「お土産」
「はい」
「予算は?」
「それが、こんだけ」
開いた財布の中を文さんがじっと覗き込む。
こんなんじゃ大鋸屑ぐらいしか持って帰れない、とか言われるのかと思いきや……。
「そこの角を曲がった所の、黄色い幟の茶屋でお団子を買うと良いでしょう。私の名前を出せば、程良く負けてくれます」
正直、ちょっと面食らっちゃって、すぐに返事は出来なかった。
この天狗(ひと)がこんなに素直に助言してくれるとは思わなかったもんだから。
「あ……ありがとうございます。そうします」
「じゃあ、私はこれで失礼しますよ。誰かさんみたいに、突っ立ってお喋りするのが仕事じゃありませんのでね」
うん。これでこそ文さんだ。
「是。再見,姐姐」
「だから、やめろってのに」
あはは。バレちゃった。
春は出会いと別れの季節ですよー。
なんかこう、ない?(ぇ
新たな幸せを探すことになっちゃったけど、あなたと出逢えて良かったし、
一緒に過ごしてた時の楽しい思い出はいつまでも忘れずに大切にしたい、
といった後味の悪くない別れを描いた百合作品が存在するならお目にかかりたい
春はレティチル
家族のような幽レティチルすきだよ
>>346
文がそっと見守るようになるのはまだずっと先かな
>>348
個人誌小説か創想話あたりで探した方が良いかと
鈴「どーもー置き薬の交換でーす」
霊「えっ誰…あ、あんたか
魔理沙が『最近コスプレに目覚めたらしいぜ』って言ってたけど」
鈴「コスプレ言うな」
霊「ちょっと今ふところ具合が不如意でねー余裕あれば払うんだけど」
鈴「別につけ払いでもいいよ…って傷薬と絆創膏ちょっと使ってる
くらいだねーとりあえず請求書だけ、はい」
霊「あーうん、あるときはちゃんと払うから」
鈴「巫女も神社も逃げも隠れもしないだろうからそれは別にいいけどね
…何、私の顔になんか付いてる?」
霊「前はよく夕方ウチに寄って『薬が売れない』って愚痴ってたけど
そういえば最近はあんまり顔見せなくなったな、と思って
ちょっと余裕できた?」
鈴「…うーんそういえばあんまりこっちには寄らなくなったかな?
でも余裕あるかって言われれば相変わらずいっぱいいっぱいだけど
なんか強くておっかない人?に眼付けられちゃったし…」
霊「あの変な格好じゃない方ね」
鈴「…なんか今日も帰ったら待ってそうな気がしてきた〜
姫様は『私が顔出すと余計に刺激してしまうわ』って出てこないし
てゐは明らかに面白がってるし師匠は『貴女のお客よ、責任持って
お相手なさい』って眼を合わせてくれないし〜」
霊「なんか楽しそうねあんた」
鈴「どこが!?」
霊「どことなく」
鈴「なにそれ!?」
霊「たとえばさ、薬売り前より順調なんでしょ愚痴りに来なくなったって
ことは」
鈴「あーうん一時期豪華な特典も付けたりしたんでお得意さんが増えたかな」
霊「コスプレのおかげで気楽に営業できるようになったんじゃないの
…そう言えば里で『二枚目の薬売りが若い娘をたぶらかしてる』って
噂になってるって魔理沙が」
鈴「嘘ぉ!?」
霊「…という噂が立つくらい仕事が上手く行ってるってことでしょ
変な格好じゃない方担当にされてるのも当てにされてるってコトだろうし」
鈴「…そうかな〜」
霊「薬売りにしたって純粋に儲けだけ考えりゃあんたの相棒とかお姫様が乗り
出した方が効率いいわよ多分」
鈴「あ、それは確かに」
霊「にもかかわらず仕事任されてだんだん上手く回るようになってるってことは
…あんたの師匠の思惑通りなんじゃないの多分」
鈴「多分?」
霊「覚じゃあるまいし『必ず』とか言えるわけないじゃないの
さあ商売繁盛の薬屋はお茶飲んだら帰った帰った」
ここに投下してよいものか悩んだ 反省とか後悔とか色々している
乙
畏縮する必要ないと思う
純鈴でしょ?
問題ない百合百合
h ttps://web.archive.org/web/20040602204300/h ttp://www16.big.or.jp/~zun/top.html
上海アリス幻樂団の200萬記念繪の魔理沙って霊夢のリボンを身に着けてたのか
流石は霊夢が大好物なだけあるね
今日仕事休みになったから!という先輩の嘘に引っ掛かったのでレイアリ。うそうそ
「アリス」
「んー?」
「好きよ」
「うん、知ってる」
「…お茶。おかわりいる?」
「有り難くいただくわ」
「あ、霊夢」
「なにかしら」
「私もあなたのこと好きだから」
「今更ね」
「…お茶、ご馳走様」
「お粗末様」
「………」
「………」
「…ふふ」
「…ぷっ」
「駄目ね、嘘なんて考えちゃ」
「正直すぎると損をするのかもね」
「誰のこと言ってる?」
「お互い様って言ってるの」
「待たせたわね」
着付けの終わった咲夜は待合室に顔を出した。
緋毛氈の引かれた床机には、金髪金眼の女性が腰を掛けていた。
「あなたが謝る必要ありませんよ。約束の時間よりも早く着いた私が悪いのです」
「選ぶのに手間取りましたから。……あら、髪まで結って貰ったんですか」
「そう言う咲夜も三つ編みを解いてて珍しいじゃない」
「少しは大人びて見えるかな、と思ったのですが……実際、どうかしら?」
「ええ、お陰で先月よりも振袖姿がずっと様になってます」
「有難う。夢子の髪型もその着物とよく合ってるわ」
二人はレンタルも行っている呉服店に来ていた。
月に一度は訪れており、デートを始める前に必ず立ち寄っている。
住み込みで着飾る機会も少ない二人はよそ行き用の衣装をあまり持たず、
また和装が多く占める人間の里で出向くと浮いてしまうのは避けられなかった。
そこで今居る呉服店の存在を知り、一旦着替えてから散策する事になったのである。
もっとも日本人離れした容姿を持つ二人の着物姿はやはり目立ち、密かな話題となっていた。
「それはどうも。そうそう、既にお支払いは済ませておきました。いつでも発てますよ」
「そこまでしなくても良いのに。わざわざ魔界から足を運んでくれたんだから」
着物のレンタル料は当日分だけでも決して安くはなかった。
「急がせたお詫びだと思って下さい」
咲夜は、夢子の譲らない一面について把握していた。
「ああもう、わかったわ。その代わり、他のお代は私の奢りと言う事で」
夢子もまた、咲夜の借りは作りたくないという性分を理解していた。
「お言葉に甘えましょうかね」
夢子は立ち上がった。
そして二人は手を繋ぐと、店を後にした。
「てゐー」
「こんな廊下のど真ん中でなによ。鈴仙の部屋戻ってからじゃ……」
「…す、好きよ。愛してる!」
「…………」
「なんてね! もちろん嘘うそ。あはは、騙され…「ねえ」…なに?」
「今日はもう四月二日だけど?」
「え? ちょ……っ……ええっ!? う、うそでしょ! 私は騙されないわよ!」
「嘘じゃないし。師匠のお仕置きで三日も寝込んでたのはどこの誰だったかしらねー」
「確かにそんな記憶が……ってことは、私エイプリルフール中ずっと寝てたってこと?」
「確か師匠が昨日『これだけたっぷり寝たなら明日のエイプリルフールには起きてられるわね』って言ってたね」
「そうよ! そう言われたからてゐをビックリさせようと色々考えてたのに……!」
「ま、それは師匠の嘘だったわけ。そんなわけで今日は普通の四月二日でーす、あっはははは! てか大体さーウチにもカレンダーの一つや二つはあるんだから、日付くらい確認しなっての。私だって昨日鈴仙に嘘ついてやろうと思ってたのにさー……」ペラペラ
「な、なんかいつになく饒舌ね」
「別にそんなことないし! 私普段からこれくらい喋るし!」
「もしかして好きって言われて照れてるの?」
「な……ぁ……っ!!」
「あ、顔真っ赤」
「そんっなわけないじゃん!! アホれーせん!!!」
「んー……てゐってそうやって顔赤くして反論しようとするの結構可愛いよね」
「なあっ! か、可愛いとか言うなぁ……!!」
「さすがに愛してる、はないけど可愛いなって思うことは……まあ……それなりに? あったりしなくもない……」
「き、今日の鈴仙なんか変だ……」
「む。私だってたまには素直になりますよーだ」
「あーもー……鈴仙は私にイジられるのが世の常だっていうのに……」
「いや、そんな世の常があってたまるか」
「もういい! 私部屋に戻るからね!」
「……怒って行っちゃった。……えへへ、てゐには案外素直な意見が効くのね」
「鈴仙!」クルッ
「私はあんたのこと大好きなんだからねー!!」
「じ、じゃーね!」クルッ ダッ
「…………」
「え? えっと……エイプリルフールって昨日……」
「嘘じゃない……ってこと?」
「〜〜〜〜〜〜っ!!!?」カアアアッ
「わ、私これからどうやっててゐと接すればいいの……あいつの顔見れなくなるじゃない……」
エイプリルフール過ぎたネタでてゐれーせんをひとつ。
マイナーカプが好きなんだが、やはりメジャーカプも良いものだ。
てゐんげホント好き
紺珠伝の異変の時は永琳・輝夜が冷静に待っている中てゐは一人そわそわしてたんだろうなぁ
で、鈴仙が帰ってきたらいの一番に駆けつけてそう
(・x・):頂いた御提案について話したのですが
( ̄η ̄):はい
(・x・):彼女は当局への復帰を強く希望しています
( ̄η ̄):強く
(・x・):実のところ、貴方様のお言葉を伝えた途端に泣き出してしまい、話をするのも難しい状態でした
(・x・):今は泣き疲れて眠っています
( ̄η ̄):望んだことではなかったのですか?
(・x・):そうは思えません
(・x・):彼女がそう申し上げましたか?
( ̄η ̄):はい
(・x・):御前で愚痴を零してしまったことが原因で追放されると
(・x・):そのように考えているようでした
( ̄η ̄):?
(・x・):「あー、もう、こんな仕事やだ! 私も地上の兎になりたーい!」といったところでしょうか
( ̄η ̄):まさしく
( ̄η ̄):そんな風に言っていました
(・x・):畏れながら申し上げますと
( ̄η ̄):はい
(・x・):そのままの意味ではないと思われます
(・x・):私は地上での生活に少し憧れていたことも有り、お心遣いは大変嬉しく思うのですが
(・x・):彼女を放ってはおけません
( ̄η ̄):つまり
(・x・):我々は都へ帰還することを望みます
( ̄η ̄):解りました
( ̄η ̄):また逆転させないと
(・x・):アクシスの啓示をお願い致します
( ̄η ̄):少し考えます
(・x・):はい
( ̄η ̄):堕ちた兎を訪ねなさい
(・x・):ありがとうございます
(・x・):かの御方に薬を処方してもらい、穢れを祓えば良いのですね
( ̄η ̄):……
(・x・):了解致しました
( ̄η ̄):御免なさい
(・x・):兎には勿体無い程の御配慮を賜りました
(・x・):私どもは御礼を申し上げる立場です
( ̄η ̄):彼女を泣かせてしまって
(・x・):他だノブ蚊です
(・x・):ただの部下です
(・x・):動機ですけど
(・x・):同期ですけど
( ̄η ̄):……
(・x・):すみません
(・x・):彼女をってそういう意味ではありませんでしたよね
( ̄η ̄):( ̄η ̄)
(・x・):(・x・;)
「清蘭。起きて」
「ん……」
「すぐに荷物まとめて。レイセンさんの所に行くよ」
「ふあ……?」
「サグメ様、帰ってきても良いって」
「ホント?」
「ホント」
「……でも、鈴瑚は残るんでしょ……?」
「一緒に帰るよ」
「……いいの?」
「良いも悪いも。ほら、鞄」
「わッ」
「早く用意して」
「……うん」
せいりんもれいありもいいね
レミリアに咲夜似の自立人形を作ってあげたら本気で怒られるアリスを夢に見た
小傘「ふわぁぁ〜ぽかぽかだねぇぬえちゃん」
ぬえ「参ったわね。万年春爛漫病の小傘がもっと悪化して戻ってこれなくなるんじゃないかしら」
小傘「何よ万年春爛漫病って。私にだって夏や秋や冬もあるんだから」
ぬえ「ここ毎年小傘と一緒にいたけどさ。苦しんだりも悩んだりもせず、ずーっとアレだったじゃん」
小傘「何よアレって」
ぬえ「そんなの一つしかないでしょ。バカ丸出しって事よ」
小傘「もーーー!バカじゃないもん!ぬえちゃんの方がバカだもん!」
ぬえ「怒った時にほっぺた膨らませてるところとか、バカみたいじゃん」
小傘「ぷあ!言ったな!スぺルカード!」
ぬえ「勝負で私に勝てると思ってるの?」
小傘「新しい技だもん!唐傘お化けの恐怖!ベロベロベロベロ!」
ぬえ「ちょ、それはダメ…!」
小傘「わらしのベロでらめ回されりゅか、からかしゃのベロでベロベロされるか!」
ぬえ「うわわ!ちょっと、2対1でそんな避けられないって!」
小傘「ベロベロベロベロベロベロ!」
ぬえ「つ、ツバ飛ばしすぎ…汚いって、汚いってば小傘!この!」
小傘「あ、傘を狙うなんて卑怯よ!でもまだ私がいる!降参するまでやめないんだから!ベロベロベロベロ!」
ぬえ「く…小傘…あんたねぇ…分かった、参ったからその技禁止!」
小傘「参ったか!でもぬえちゃん、汚いって酷いんじゃない?この前、私達その、キスとかしちゃったわけなのに」
ぬえ「な、何の事よ…私にはさっぱり分からないから」
小傘「ベロで…ぬえちゃんもベロ…あ、そ、そうだね!忘れるって事にしたんだった」
ぬえ「忘れてないじゃない…」
小傘「忘れた!今忘れたから!うん。だからその…ぬえちゃんはベロベロ攻撃に弱いって事で!」
ぬえ「その技は弾幕ごっこじゃないでしょ。あと本当にその技は禁止だから。他の人にやったら許さないから」
小傘「ど、どうして?」
ぬえ「どうしてもこうしても…は、反則だからよ」
小傘「そうなんだ。でもぬえちゃん、さっきの事なんだけど」
ぬえ「さっきの事って…?」
小傘「あ、ベロでチューした事じゃなくてね、あ、してないけどね!うん!えっとえっと」
ぬえ「な、何なのよ…」
小傘「私にだって悩みはあるんだよ?苦しいって思うときもあるし。ぬえちゃんにだってあるでしょ?」
ぬえ「あぁそれ?私は最近苦しいって思った事はないかな…悩みはあるけど」
小傘「ぬえちゃんと一緒にいると忘れちゃうんだと思う。ぬえちゃんがいないと、私時々すごく苦しくなるし」
ぬえ「そう…なんだ。じゃあ、一緒にいてやるよ…いつもみたいに」
小傘「うん。あ、あと最近は何だか別の事で頭いっぱいでね!悩みとかそういう場合じゃないっていうか」
ぬえ「別の事って何?聞くよ私は」
小傘「私達の事っていうか…いや特にだよ!怪しい者じゃないよ!」
ぬえ(小傘、さっきからあからさまに狼狽えてるな…)
小傘「里でね、妖怪や人間の女の子同士がくっ付いて、その、愛し合ってるって話を聞いてね」
ぬえ「」
小傘「わ、私達の事じゃないかなって聞いてたんだけど、違ったみたいでちょっとほっとしたっていうかね」
ぬえ「どうして私達の事になるのよ…わ、私達って、小傘と、私の事よね…?」
小傘「だ、だって…!」
ぬえ「…私達、一回ちょっと離れた方がいいかもね。近づきすぎてるっていうか。小傘だってイヤでしょ。そんな事気にしてるみたいだし」
小傘「イヤじゃない…」
ぬえ「イヤだから気にするんじゃないの?」
小傘「ぬえちゃんと一緒にいたい…」
ぬえ「私だって…私だってお前と一緒だよ…その、悩みとか忘れられるっていうか。私ってこう見えてもずっと誰かに怯えてたかもしれないし…」
小傘「そ、そうなの?」
ぬえ「なんていうか…私が傷付きたくないのよ。誰かと関わることで、傷つけるのも傷付くのも…苦手だから…でもお前と喋ってると、気楽なのかな…」
小傘「私はね、ぬえちゃんと喋ってると楽しいよ。安心する。ぎゅって抱きしめられると、胸の中がきゅんってなったり」
ぬえ「…」
小傘「ぬえちゃんも、胸の中がきゅんってなったりする?」
ぬえ「なるわけ…いや、なった事はある…」
小傘「同じなんだ」
ぬえ「…同じだよ」
小傘「じゃあ…その、気持ちとかも」
ぬえ「…いや、それだけはダメ」
小傘「それだけって?」
ぬえ「あーいや、その…小傘は…小傘はいいの?」
小傘「何が?」
ぬえ「何がって…いやダメだよ。それだけは…ダメ。絶対ダメ。」
小傘「そっか…そうだよね」
ぬえ「…?」
小傘「分かったよ。また今年もよろしくね、ぬえちゃん」
ぬえ「う、うん」
初めて会った時は戦いをする距離。
次に会った時は宴会で遠くから彼女をぼんやり眺める距離。
親しくなった時はつかず離れずの距離を保ち、
告白した時、二つの影が重なり合った。
恋人になってからは、からかわれようともお互いの肩が触れるほどくっつき、
愛し合ってからはたとえ離れていても心は一つ。
あなたはどんなカップリングを想像しましたか?みたいな
>>362
ゴールインまでもうそろそろ……かな?
「ああ、魔理沙さんでしたか」
「ありゃ、あいつはどうしたんだよ?」
「霊夢さんならお買い物ですよ」
「また留守番を頼まれたのか」
「はい。お掃除もですが」
「よくニコニコして言えるなあ。便利遣いされてるようにしか見えないが」
「頼りにされてると思えば、構いませんけどね。少しでも恩を売れたらいいんです」
「この程度で大して感謝するとは思えん。せいぜい雀の涙だろ」
「それでも積もり積もれば、そのうち無下には出来なくなりますよ」
「いったい何を企んでるんだ?」
「そんな人聞きの悪い事言わないで下さいよ。ただ好意を勝ち得たいだけなんですから」
「それなら、お賽銭を譲る方がよっぽど手っ取り早いぞ」
「そんなー、愛をお金で買うような真似はしたくありません」
「ん? 愛だと?」
「いやまあその……」
「あー、そうかそうか。上手くいくといいな」
「え? 魔理沙さんは良いんですか?」
「友達として傍に居られるだけで十分だぜ。それ以上欲張る気は無い」
「珍しく腰が引けてますね」
「下手に手を出して関係を壊したくないだけさ。あいつが好きだからこそ嫌われたくない」
「私はそうなったとしても最後まで諦めません!」
「ま、頑張れ」
>>362
甘酸っぱいよ〜
ほんとこがぬえはいいね
>>363
もみみょんかな。割りとすぐイメージできた
>>364
霊夢モテモテやんなあ
愛だの恋だのに対するスタンスの違いって映えるよね…
>>363
なんとなくアリ咲を想像した
咲夜「食べ始めた早々に悪いんだけど、ちょっと質問してもいいかしら?」
魔理沙「一向に構わんが」
咲夜「そうね、じゃあ。もし、私が料理上手じゃなかったらどうしますか?」
魔理沙「どうするって、特に何も変わらないだろうな」
咲夜「本当に? いつも、おやつの時間に現れるような貴方が」
魔理沙「まさか、お菓子が目当てだと考えてたのか?」
咲夜「あら、違うの?」
魔理沙「最初はともかく、今はそんなんじゃない」
咲夜「では、何でしょう?」
魔理沙「二人で会話を楽しみたいからだ。
折角寄ったのに、他の奴に持て成されたら口は付けてもさっさと帰るだろうし、
お前が相手してくれるなら何も無くたって通うさ」
咲夜「……気を遣ってる訳じゃないのよね?」
魔理沙「我儘を言ってるだけだけどな」
咲夜「貴方みたいな人も珍しいわね」
魔理沙「二度目だな、その台詞」
咲夜「最初の時とは違う意味でよ」
魔理沙「どういう事かね?」
咲夜「私みたいな人間と平気で関わる事」
魔理沙「今更感があるなあ。大体それ、霊夢や早苗にも当て嵌まるだろう」
咲夜「まあねぇ。でも貴方みたいに私の事を詳しく知ろうとしないもの。
藪蛇とばかりにこの館でしてる事には踏み込まないし、
能力についても無関心を装ってるだけで内心では疎んじてるのかも」
魔理沙「……今日のお前は何からしくないぞ。気になる事でもあったのか?」
咲夜「龍宮の使いの言葉が不思議と頭から離れないのよ」
魔理沙「何て言われたんだ?」
咲夜「時を止める貴方がいても皆が煙たがらないのは、料理が上手いから」
魔理沙「ふーん。真に受ける必要は無いと思うんだがな」
咲夜「理由を聞かせてくれる?」
魔理沙「あいつらは料理一つで態度を変えたりしない。そこまで浅ましくないさ。
神社で駄弁ってて話題に上がっても、陰口を叩いてるところは全く無いな」
咲夜「どうやら、気持ちが良くない方に傾いてたみたいね」
魔理沙「誰にもそんな時はあるだろ。人間なら普通な」
咲夜「貴方のお陰で胸のつかえが下りたわ。有難う」
魔理沙「お前に感謝されるのはくすぐったいな」
咲夜「ただのお礼じゃない。この程度なら付き合いでならよくある事でしょ」
魔理沙「時間以外もものにしておいてよく言えたもんだぜ」
咲夜「えーっと……?」
魔理沙「あー、もういい。いつかはっきりと判らせてやる」
咲夜「すぐに教えてくれませんか?」
魔理沙「ふん、だったら目を閉じてくれ」
けねばんき的なもの
蛮奇「……」
慧音「こんにちは」
蛮奇「…寺子屋の教師か」
慧音「お前はいつもこの柳の下にいるな。ここが好きなのか?」
蛮奇「…あぁ。特にお気に入りの場所でね、心が安らぐのよ」
慧音「そうか。それなら良いんだ。…話は変わるが、親しい友人とかいないのか?」
蛮奇「わかさぎ姫と影狼の二人だ」
慧音「あぁ、あの草の根妖怪ネットワークの方達か。その二人と楽しくやってるか?友は一生の宝だからな。…おっ、そうだ蛮奇」
蛮奇「?」
慧音「今から一緒に甘味処へ行かないか?」
蛮奇「えっ、いいの…?」
慧音「もちろんだ。遠慮は要らんぞ」
蛮奇「それなら御言葉に甘えるとしよう」
蛮奇「ん〜おいひぃ〜♪」
慧音「そうだろ〜?ここの餡蜜は美味しいと評判だ。毎日食べても飽きない旨さだよ」
蛮奇「ほぅ…。他にはどんなオススメがあるの?」
慧音「そうだなぁ…生八ッ橋に蕨餅、三色団子、アイスクリンなどたくさんあるぞ」
蛮奇「…どれも美味しそうね」
蛮奇「今日はご馳走様でした」
慧音「これはご丁寧に。…なぁ蛮奇、今度空いてたらまた一緒に食べに行かないか?」
蛮奇「勿論よ慧音。私も楽しみにしているわ」
二人は知り合いだったりするのかな
蛮奇さんは誰とも打ち解けない性格らしいけど、相席くらいなら断らなそう
コラムの挿絵で、咲夜さんと飲んでたこともあったしね
霊夢の死後にその魂をずっとスキマに留め置く紫が欲しい
霊「はーあ、もう嫌になるわね」
咲「何がですか?」
霊「あー、あんたか。掃除よ掃除。いくら掃いてもキリがないわ」
咲「散る時期ですからねぇ。それでもまだまだ見応えがあって良いのですが」
霊「そういえば、何しに来たの?」
咲「これから内輪でお花見しようかと思って。それで許可が欲しいのです」
霊「えらく急な話ね。いったい何人なのよ?」
咲「私を含めて二人です」
霊「ふーん、随分と少ないじゃない。相手はだいたい想像つくけど。もし、断ったらどうするつもりなわけ?」
咲「どこか他を当たります」
霊「別にいいけどさ。その代わり……」
咲「お賽銭は持って来なかったので、こちらを差し上げます」
霊「その中身は何かしら?」
咲「お花見弁当のお裾分けと甘い物を詰めてきました。それとワインも1本付けますよ」
霊「私一人で重箱ってなんか多くない?」
咲「あら、二人で召し上がれば良いじゃないですか」
霊「あいつ、来るのかなあ」
咲「きっと来ますよ。こんなに良い日和ですし」
霊「そう、有難く貰っとくわ。そうそう、後片付けはちゃんとしてってよ」
咲「ついでに庭掃除も引き受けますよ」
霊「それは助かるわね」
咲「じゃぁ、待たせているのでこのあたりで」
霊「あんまり羽目外さないようにね。今日はここにずっと居るんだから」
咲「ええ、それは判ってます。あなたも気を付けてください。夕方までお邪魔してますから」
お互いの相手は決めてなかったり
助けよう、なんてつもりは更々無かった。
ただ、酔っ払いのがなる声が煩くて、癪に障ったもんだから、ちょっと脅かして黙らせてやろうと思ったんだ。
首をぽろりと落としてみせて、ね。
悲鳴を上げて逃げ出した男の情けない姿は、見事に私の溜飲を下げてくれた。私は、それだけで満足だった。
そいつに絡まれてた人間の娘のことなんて、少しも気にしてなかった。
「ありがとうございます! 助かりました!」
「ひゃ!?」
だから、いきなり耳元でお礼を言われた時は、その声の大きさ以上に驚いた。
しばらく自分が何を言われたのかも理解出来なかったぐらいだ。
「店番中だし、水ぶっ掛けたりするのはマズいかなって。どうしようかと思ってたんです」
「別に、あんたを助けようとしたわけじゃ……」
「あ! お客さんですか!? ごめんなさい! お待たせしちゃって!」
「いや、だから……」
お客さんなわけが無い。そこが花屋の店先だってことさえ、気付いてなかったのに。
だけど、そのまま何も買わずに行ったら、やっぱりその娘を助ける為にやったんだ、って思われそうじゃないか。
「……じゃあ、これ頂戴」
「はい!」
とりあえず、目に付いた桔梗の花を一本。
その時はそれで誤魔化せたつもりだった。
後から考えると、何も買わない方がマシだったと思う。
「ありがとうございました! またお越しくださいませ!」
たかが酔っ払いに困ってたくせして、どうして首の取れた女相手にああも普通に応対出来るのか。
――変な奴。
それが、彼女の最初の印象だった。
・
二度目に顔を見たのも、花屋の店先だった。
先日の出来事なんか殆ど忘れて、たまたま前を通り掛かった私に、あの娘が声を掛けたんだ。
「お姉さん! こんにちはー!」
私は自分が呼ばれてることに気付かず、だけど、そのよく通る声には聞き覚えが有って、ついつい振り向いてしまった。
そしたら、彼女と目が合った。当たり前だ。向こうはまっすぐこっちを見てたんだから。
ぶんぶんと手を振ってるのが見えて、何となく私も控えめに手を振り返した。
それがいけなかった。
知らん振りして通り過ぎていれば、彼女を喜ばせてしまうことは無かっただろう。
あんなに嬉しそうな、屈託の無い笑顔ではしゃぐ姿を見てしまうことも……。
・
次に顔を合わせたのは、偶然……とは言えないかも知れない。
通りに入る直前、私はあの娘のことを思い出していたからだ。
道を変えようと思えば、変えることも出来た。店の反対側を歩いて、足早に通り過ぎることだって出来ただろう。
だけど、そうしなかった。
「こんにちはー!」
彼女はその日も変わらず店番してて、私を一目見るなり、いつもの高声を披露した。
「……こんにちは」
近付いて挨拶を返してやると、ちょっと意外そうな、驚いたような顔をされた。
その理由を尋ねるより早く、今度は急に深々と頭を下げられた。
「この前は、すみませんでした!」
「は?」
一瞬、誰かと間違えてんじゃないかって思ったけど、轆轤首(わたし)と間違えられる人なんかそうそう居るはずが無い。
かと言って、自分が謝られることにも心当たりは無くて、私は少し呆気に取られてしまった。
「その、助けてもらった上に、無理矢理お花買わせちゃって……」
「……あー……」
彼女がいつ、どうしてその考えに至ったのかは判らないけど、それは正しいようで正しくない。
――ほら見なさい。余計なことするから、面倒な誤解させちゃった。
と、耳元で自分自身に囁かれたような気がして、思わず頭の横で手を振った。こう、耳障りな蚊を追い払う感じで。
「そんなんじゃないってば。花はちゃんと花瓶にさして飾ったし。……すぐ萎れさせちゃったけど」
「ご、ごめんなさい! 桔梗は切っちゃうと水揚げ悪くて……! ちゃんと言わなきゃいけなかったのに……!」
「良いよ、気にしないで」
言ってから、墓穴を掘ったことに気が付いた。
私は自分で、わざわざ家に飾る花を買いに花屋まで出向くような奴でないことを自白したのだ。
そして、その瞬間、あの娘の中の『私』は完全に間違った形で定着してしまった。
「……本当に、すみません……。気を使ってくれて、ありがとうございます……」
「いや、だから、違くて……!」
慣れない憧憬の眼差しに全身を擽られながら、私は自分がドツボに嵌まる音を聞いた気がした。
= = =
折角絵を描いたから、と改めて書き始めたものの、全然そこまで話が進まない
ともあれ、ろだお借りしました
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0244&file=lily_0244.jpg
>>371
咲夜さんなら神社に寄る前に“あいつ”に声を掛けてくるぐらいはしそう
>>372
よろしいのではないでしょうか
よろしいのではないでしょうか!
花屋の娘の腕に引かれて開花を迎えた雪椿の群生地へ出掛ける蛮奇をふと幻視
ばんきっき株がじわりじわりと上昇中
にとり「どうも、遊びに来たよー」
雛「あらあら、いらっしゃい。あれ、左頬のところはどうしたの?」
にとり「あー、草刈り機に弾かれた石が運悪く当たっちゃってねぇ」
雛「ちょっと待って。薬箱を取ってくるから」
にとり「これくらいなら放っておいてもすぐ治るって」
雛「化膿したらどうするのよ。消毒はちゃんとしないと」
にとり「もう、いいのに…」
雛「痛くない?」
にとり「いや、全然平気だよ。何だかスースーはするけど」
雛「きっと薄荷のせいね。怪我によく効くって聞いたから、摘んできたのを入れてるの」
にとり「へ―――、手作りの軟膏なんだ。バザーで出せば、高く売れるかも」
雛「その気は無いわよ。ところで……」
にとり「え? な、なんで額に手を当てるのさ」
雛「顔が紅いから、もしかしたら熱でもあったのかなと思ったの」
にとり「それは照れてただけじゃん。誰かに薬を塗って貰うなんて子供の時以来だったからなぁ」
雛「そう。他に具合が悪いところはないでしょうか?」
にとり「大丈夫大丈夫。それよりもさあ、ネッシー饅頭を持ってきたから一緒に食べようよ!」
雛「有難う。じゃあ、お茶を入れてくるからまた待って欲しいわ」
にとり「慌てなくてもいいからね」
雛「ええ、判ったわ」
にとり「……ま、本当は顔が近かったからなんだけどね。ああ、心臓に悪かったー」
神子 白蓮
布都 一輪
屠自古 ?
屠自古は命蓮寺の誰なら仲良くなれそうか?
>>377
同じ霊同士な村紗じゃないかな
雷と水と属性面ではアレだけど
そういやとじーってつるんでるとこあんま見ないなぁ
口授でも主な活動場所不明だし、心綺楼EDで顔は出したけど台詞無し
深秘録のPS4版追加要素で出番が回ってこないかな
実は妹紅と仲良かったりすると俺が嬉しい
命蓮寺の誰か、なら私も水蜜 >屠自古
いちふとと対比させていく方向で
ちゆり×小兎姫のSSが半端な長さになったのでロダお借りしました
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0245&file=lily_0245.txt
前スレ>638と>639の間の話です
毎度ややこしい書き方しててすみません
単独行動中に偶然会ってお互い変わった人だと思ってたけど、
それからは何故か顔を合わせる機会が増えて飲み友達へ進展、
そして更に打ち解けて色々な処へ一緒に繰り出す様になったいくとじ
屠自古と衣玖さんはお酒の席で愚痴を零し合って溜め息を吐くビジョンが浮かぶ
>>382
過去話乙です
サニー→ルナチャ→スター→サニー
三妖精は無自覚の三角関係だとうれしい
サニーのリーダーシップに恋慕付くルナ
ルナの人間くささに恋慕付くスター
スターのおしとやかさに恋慕付くサニー
そしてそれらを手当たり次第に食い散らかすクラピとか
この発想は無かった
ttp://the-several-evil-snake.net/
邪龍さん女の子だったの?
毎度開拓精神溢れる合同誌が続出するこの界隈では
原作キャラの合同など珍しくも…あれ?
「貴方が妖怪じゃなくて残念だったわ」
「急に何を言い出すのよ」
「だって、人間なんてすぐ儚くなってしまうんですもの。突然の別れを迎えなくてもねぇ」
「へぇ、紫も感傷的になる事はあるんだ。それとも、もう酔っ払ったわけ?」
「あら、普段から滑稽かつ愛しい相手はいつまでも居て欲しいと願ってるわよ」
「どう受け取ればいいんだか……。私なら、心が腐る前にさっさと果てたいけどね」
「もう、寂しい事を言わなくてもいいじゃないの」
「あんたには幽々子が付いてるでしょう。萃香だっているだろうし、付き合いにはずっと困らない癖に」
「友人と貴方は違うの。一緒には出来なくて」
「そう言われても、自分から退治される側へ回る気なんか無いわよ」
「まあ仕方ないですわ。ただ、妖怪じゃなくて良かったとも思うのよ」
「相変わらず、考えてる事がよく判らないわね」
「人間じゃ無ければ貴方は巫女に選ばれないし、巫女でなければきっと会う機会も無かった。そう思わないかしら?」
「さあね。もしもの話なんかされても困るし」
「そう、悪かったわね」
「今日は何だか変よ。調子が狂いそう。それが目的じゃなきゃいいんだけど」
「意地悪してるつもりはないのよ。本当に本当」
「ふーん、嘘だったら針千本飲ませるからね」
寝癖が見られたくなくてお泊まりを断りたがるキャラはいるのかいないのか
神子や咲夜に酷そうなイメージがあるけど、
神子は全く気にせずに屠自古に髪を梳いて貰ってて、
咲夜は覚醒した瞬間に時止めして誰にも見られる事無く直してそう
神子はむしろ寝癖あるとストレートになる
霊夢「最後の一枚っと。ふう、ようやく後片付けが終わったわね」
妖夢「お疲れ様です。温かい飲み物はどうですか? 白湯なんですが」
霊夢「急須の残りでも良かったのに」
妖夢「温くて渋くなったお茶なんか出せませんよ。あ、これは残り火を使わせて貰いました」
霊夢「そう、有難う。……お酒を飲んだ後のせいか、十分美味しいわ」
妖夢「どうも。自分の分を干したら去りますから」
霊夢「そういえば、一旦帰ったわよね。手伝ってくれて大助かりだったけど、忘れ物でもしたの?」
妖夢「いえ、そんなんじゃ……。途中で急に幽々子様が紫様のところで呑み直すと言いだして、置いてけ堀にされたんですよ」
霊夢「それなら、そのまま帰っちゃえば良かったと思うんだけど」
妖夢「先に就寝する訳にはいかないし、何処かで時間を潰したかったの。酔いが醒めてないのに、眠らず待つのは大変でしょう」
霊夢「ふーん。でも、今から戻ってもまだまだ待たないといけないんじゃない? 呑み明かしてそう」
妖夢「確かに、お昼を過ぎた時もあったわね。今度もそうなったらどうしよう……」
霊夢「泊まっていけば? あんたも疲れてるでしょ」
妖夢「本音を言えば休みたいけど、早めにお開きにするかも知れないし。やっぱりいいです」
霊夢「忘れ物を取りに行ったら宿酔の看病をする羽目になったとか、法螺吹いとけば許してくれるわよ」
妖夢「本当かなぁ」
霊夢「あんたがお風呂入ってる間に布団は敷いておいたから」
妖夢「ぽかーん」
霊夢「それって口にする台詞かしら?」
妖夢「だって、1組しかなんてないなんて」
霊夢「何か問題でもあった? というか、うちにある布団はあれだけよ」
妖夢「え? ええ!?」
霊夢「そんなに驚かれてもねぇ。さあ、もう灯を消すわよ」
妖夢「ちちちちち、ちょっと待って下さい。えーっと、準備がまだ……」
霊夢「いいけど、数分以内でお願いよ」
妖夢「……。うん、覚悟は出来たな。きっと大丈夫だ。多分」
霊夢「ただ寝るだけなのに変なの。てっきり、厠に行きたいのかと思った」
妖夢「いやまぁその、誰かと一緒の布団で眠るのは四半世紀以上前だったから緊張しちゃって」
霊夢「へぇ、私の倍以上は生きてたのね。その頃の姿を見てみたかったかも」
妖夢「今とあまり変わりません」
霊夢「ある意味、羨ましいわ。ずっと可憐なままだなんて」
妖夢「そ、そうですか。って撫でないでよ、もう」
魔理沙「この沓は妖夢のだよなぁ。返事が無かったのは、話し込んでて聞こえなかった所為かね?
ま、堂々と上がらせて貰おうか。おーい、れ……!? 何で一緒に寝息を立ててるんだ。
幸せそうな顔して何だか腹が立つぜ。起きたら、からかってやらないと気が済まないな」
霊夢と妖夢とは珍しい
最近「藤原 文」って名前を見かけて文が妹紅に嫁入りしたのか…って考えてた
健康的な焼き鳥屋と焼き鳥反対派ってぐらいしか接点思いつかないけどこのカップリング見てみたい
里の往来にて、二人の宗教家がばったり出会した。
「おや、こんにちは」
「……こんにちは」
にこやかに挨拶してきた神子に対し、白蓮は苦々しさを隠そうともしない。
「そう露骨に嫌がることは無いじゃないか」
拗ねた声でそう言うと、神子は笏を口許にあてがいながら、ふいと顔を背けた。
「また口先で人心を惑わせ、己を崇め奉らせようとしているのですか?」
「うむ。お前と同じだ」
「違います」
「そうかね」
「全然違います」
「なら、そうかも知れないな」
「当然です」
飄々と話す神子の態度に、白蓮は少しく苛立ち、口を尖らせていく。
用も無かろう。早々にこの場から退くが宜しい。と、そんな威圧感がじわりじわりと滲み出す。
しかし、神子はそんなもの全く感じないとでも言うかの様に、そっと彼女に近寄った。
「……何ですか」
すかさず白蓮も足を動かし、詰まった距離を再び空ける。
「香を変えたね。好い薫りだ」
神子が笑ってそう言うと、白蓮の頬にほんのり赤味が表れた。
「檀家の方からお線香を戴いたので、それを使い始めただけです」
「尽きてからも同じ物を使うと良い。何なら、私が贈ってあげよう」
「そんなことをされる謂れは有りません。大体、貴方の為にすることなど何も」
「ほう?」
「ッ……!」
白蓮はひどく驚いた。ほんの一瞬、目を離した隙に、まんまと己の背後へと回り込まれていた。
己の不覚を悔やむ彼女に構わず、神子は黄金色に輝く髪を手に取るや、俄かにその毛先に口付けをした。
「何を……!?」
彼女は更にひどく取り乱し、大きく身を翻して神子を振り払った。
「そう言う割には、この間あげた油は使ってくれているんだね」
クスクスと嘲笑めいた笑い声が洩れると共に、白蓮の紅潮は益々悪化の一途を辿る。
「捨てるのは勿体無かっただけです!」
「そうかね」
「そうです!」
神子は尚もクスクス笑うことを止めない。
「それでも、人にあげてしまわずに自分で使ってくれているんだ。それだけで十分嬉しいよ、私は」
と、そう言われた途端、白蓮は急に熱が冷めた様子で、白んだ眼でじろりと神子を見下ろした。
「……貴方は、誰に対してもそんな調子なんですか」
「む?」
「聞き及んでいますよ。廟に篭りっぱなしのあの亡霊は、只の弟子ではないと」
「おやおや。どうやら、うちには随分と口の軽い者が居るようだ」
悪びれることは疎か、指摘された事実について弁解しようという気配さえ、神子には全く無い。
それが尚更気に喰わないのか、白蓮の視線はより一層の冷やかさを帯びていく。
「確かに、屠自古は私にとって掛け替えの無い存在だ。他の誰より、私に安らぎを与えてくれる」
「だったら、彼女にだけそういうことを言えば良いでしょう」
「そうもいかない。何故なら、お前もまた掛け替えの無い存在なのだから。与えてもらえるのは安らぎではないがね。だが、だからこそ、私はお前にも彼女と同等の、しかし異質の恋情を抱くことが出来るのだ。そんな相手が二人も居るなんて、私程の果報者はそう居ないだろうと自負しているよ」
「……本当に、調子の良い人」
白蓮はほとほと呆れたとばかりに、つんと外方を向いてしまった。
しかし、その目にはもはや、先程までの非難の色は浮かんではいない。彼女自身がそのことに気付いていたかどうかは、定かでないが。
「そんなことを言って、どうせ他の女性(ひと)にも手を出すのでしょう」
「そうだね。あと八人くらいは欲しいかな」
滅
「いやはや。脳髄が飛び出るかと思った。やはり『十』に拘ってみたのがいけなかったのだろうか。どう思う、屠自古?」
「とりあえず電気ショックで治療しましょうか、頭を」
ものすごく堂に入ったたらしっぷりだw
布都はカウントされてないのね
何となく布都はひじみこころに於けるこころ的な位置に
でも子供と言うよりは、重度のシスコンな義妹?
瘤付きのカプって良いよね
それを2つ掛け持ちするとか完全にロクデナシですけど
これはいいたらし神子様
この神子様は更に青娥や霊夢や神奈子様にもいいよってそうだ
もうすぐGWが始まるのでレイアリandパチュマリ。 マイナー?しらんね
「あら、紅白の巫女。
図書館にようこそ…用なら小悪魔にお願いして」
「…よくもまぁ白々しく言えたものね。この陰湿魔女」
「なんのことかしら?」
「ふざけんじゃないわよ!何よこの本はっ!」
バンッ!!―と、大きな声が聞こえました
どうやら、図書館の大切な本が酷い目に遭ってしまったようです…
司書として、とても心苦しいですね
「何って、本じゃない。あなたが探してるといった、人形の本」
「普通の人形の本を頼んだのよ!
誰が『ぶち○したいあいつに鉄槌を☆-呪い人形作成の手引き-』なんかの世話になるの!」
「使わないの?」
「使うわけないでしょ…知識の魔女は馬鹿なのかしら」
「参考になるか、と渡しただけよ。
中身の確認もせず飛んで帰ったのはどこの誰?」
「うぐっ…」
ひょこり。
本棚の影から状況を確認すると、苦虫を噛み潰した様な顔の霊夢さんが見えます
対して、パチュリー様は相変わらずの無表情。 あぁ、素敵です我が主…♪
「じゃあ…はい、これなんかは如何かしら」
「………今度は普通、みたいね。
最初からこの本を渡しなさいよ」
「私は『人形に関する本を見せて』としか言われていませんので」
「性悪… まぁいいわ、ありがとう。用が済んだら返しに来るから」
「因みに貸出し料は」
「あーあーきこえなーい」
「忙しい方ですね…今度は喜色満面になって帰って行きました」
「ははは。元気でいいじゃないか」
「あら魔理沙さん、お久しぶりです…今日はどのようなご用件で?」
「用と言うか… まぁなんだ、ちょっとした世間話をだな」
「?」
・ ・ ・
「…とまぁ、突然そんな相談をして来たわけだ。
信じられるか?あのアリスがだぜ?」
「『和食を教えてほしい』、ねぇ…ふぅん」
「パチュリー様、これは…」
「えぇ、考えるまでもなくそうでしょうね」
「んん…?なんだなんだ二人だけで。私にも教えてくれ」
「残念だけど、面白くもなんともないわ
昔の私達と似たような事をしてる、ってだけの話よ」
パッチェさんはかつて図書館をキノコ庭園に、
魔理ちゃんは本の読み過ぎで妖怪になりかけたという裏話があったりなかったり
巫女さんと人形遣いさんは多分今頃いちゃいちゃしてます
マイナーどころかドメジャーじゃないか……
マイナーとメジャーの境界はその人次第
レイアリとパチュマリと言えば三月精での鎮火剤が忘れられない
魔理沙が種族魔法使いになったら「幻想郷では里の人間が妖怪になる事が一番の大罪なのよ」に抵触して殺されるとたまに聞くけど、
彼女が慕う魅魔様みたいに亡霊となって霊夢の前に現れて、以前のようにちょくちょく訪れてはちょっかい出してそうな気がしてきた
ぬえ「…凄い雨だね」
小傘「私がいて助かったでしょ!びちょびちょにならなくてさ!」
ぬえ「お前と二人相合傘して、こんな小屋まで来るのはだいぶ恥ずかしかったけどね…」
小傘「たまには私にも役に立たせてよね…えっくしょいッ!!」
ぬえ「ちょっ小傘…濡れてるじゃん…」
小傘「ご、ごめんね…あんまり相合傘して走るなんてした事なくて…」
ぬえ「バカ。ちょっと待ってて。この小屋、囲炉裏があったはずだから…」
小傘「くしょい!ッくしょい!ふぇぇ…あっ…ずずっ…」
ぬえ「鼻たれ小傘。ほら、火がついたよ。こっちおいで」
小傘「は、鼻たれてなんて…わっ、どうやったの?」
ぬえ「大妖怪をなめないでね。火をおこすくらい指一本で出来るわよ」
小傘「ぬえちゃんファイヤー。ありがと。凄いなぁ何でも出来るんだ」
ぬえ「何よぬえちゃんファイヤーって…。濡れた服…脱ぎなさいよ…」
小傘「そ、そうだね…ぬ、ぬえちゃん?」
ぬえ「あっち向いてるから…」
小傘「お、女同士だよ…?」
ぬえ「いいから早くして…」
小傘「…うん」
ぬえ「この雨長引きそうだね」
小傘「そだねぇ…」
ぬえ「あー…お前ってさ…いつもそうなの?」
小傘「ん?」
ぬえ「自分の為よりも人の為っていうかさ…そういうの妖怪らしくない。濡れたって私は風邪なんか引かないのに」
小傘「ぬえちゃんもそうでしょ?」
ぬえ「何がよ。私はいつだって自分の為よ」
小傘「ぬえちゃんってさ、いつも相手の事ばっかり考えてるよね」
ぬえ「は?いつ考えたよ、この私が」
小傘「今だって私の為に火を起してくれてるじゃん。私風邪なんかじゃ死なないよ?」
ぬえ「それはお前の事が…はぁ…そうなのかな…」
小傘「誰かの為に頑張ってもいつも空回り。正体不明の種を使ってさ、誰にも分からないように誰かの罪をかぶってるんじゃないのかな」
ぬえ「正体不明にするのは、私が鵺だからよ。鵺だから出来る事…だから使える時に使ってるだけよ」
小傘「私は傘の妖怪だからね。誰かを守ってあげるのが傘としての務め。ただそれだけだよ!」
ぬえ「…自分が酷い目にあってもする事ないと思うけどね」
小傘「私も、ぬえちゃんにはあんまり無理してほしくないな」
ぬえ「うるさい余計なお世話よ」
小傘「こっちだってそうだよ」
ぬえ「…ぷっ」
小傘「くすくす」
ぬえ「小傘の怒った顔、何か笑える」
小傘「あ、それバカにしてる?」
ぬえ「してる」
小傘「ぬえちゃんのバカ。ふーんだ」
小傘「あの…さ。ありがと…」
ぬえ「どうしたの?改まって」
小傘「いつもぬえちゃんに世話になってもらってばっかりだなぁって」
ぬえ「そうだねぇ。お前ひとりじゃ人一人驚かせられないもんね」
小傘「もっと頑張る」
ぬえ「頑張れ小傘」
小傘「うん!そ、それでね?こんな時にこんな話するのも変なんだけど」
ぬえ「何々?何の話?」
小傘「ぬえちゃんも私も、好きな人がいるじゃん…?」
ぬえ「う、うん…まぁね?私も女だし恋もするわよ…」
小傘「あのね…ぬえちゃんに聞いてほしいの…私の好きな人なんだけど…」
ぬえ「…」
小傘「ぬえちゃん息が荒くない?顔、怖いよ…?やっぱり風邪ひいたんじゃ」
ぬえ「い、いいから続けなさいよ。ごほっごほっ…か、風邪かもね…」
小傘「…続けるね。私の好きな人なんだけど…男の子じゃなくて…女なんだ」
ぬえ「え、え…?」
小傘「気持ち悪いって思うよね…私も女なのに…女の人を好きになっちゃうなんて…変だよね。でも本気なんだ」
ぬえ「べ、別に変じゃ…」
小傘「本気で好きなの。友達じゃなくて…恋だと思う…大好きなの…真剣に…ごめんね!変な話して…でもぬえちゃんには知ってほしかったから…」
ぬえ「変じゃないよ…気持ち悪いとも思わないから…私の好きな人も…女だし…」
小傘「…」
ぬえ「わ、悪い…?そんな顔しなくたっていいじゃん…言おうとは思ってたけどさ…変だとは思われたくないでしょ…お前も、お互い様でしょ…女に恋するなんて」
小傘「ぬえちゃん…」
ぬえ「何…」
小傘「好きな人の名前、3、2、1で一緒に言わない?」
ぬえ「は…?」
小傘「気になるの。ぬえちゃんの好きな人。私の好きな人も、ぬえちゃんに教えるから…」
ぬえ「どうしてお前に…教えなきゃいけないのよ」
小傘「ずっともやもやするから。ぬえちゃんだって、知らない事があるともやもやするでしょ?」
ぬえ「しないわよ…」
小傘「私はする。ねぇ本当にしないって言いきれる?風邪ひいたフリなんかしちゃってさ。ぬえちゃんは風邪なんか引かないもん」
ぬえ「は!?い…いいわよ?そんなに言うなら教えてやろうじゃないの…」
小傘「いくよ…。ねぇこっち向いてよ」
ぬえ「うるさいわね…秘密を打ち明けるんだから心の準備ってものがあるでしょうが」
小傘「私だって怖いよ。でも言ったらスッキリすると思う」
ぬえ「…いいよ」
小傘「3…2…1…」
ぬえ「…─」
小傘「─…きゃ、きゃぁ!!」ぎゅっ
ぬえ「な、雷?す、すごく近かった…」
小傘「…ビックリした…近くの木だね…落ちたの」
ぬえ「た、タイミングがいい雷だったね…」
小傘「ぬえちゃんが落としたんじゃないの?ぬえちゃんサンダー」
ぬえ「だから何よそのネーミングセンス…違うわよ…」
小傘「…言ったよ」
ぬえ「私も言った…」
小傘「雨、凄く強くなってきたね…」
ぬえ「耳が痛くなりそうね…雷も鳴るし」
小傘「ぬえちゃん…もっと抱いて」
ぬえ「そんなに怖かったの?」
小傘「うん…でももう怖くないよ」
ぬえ「子供みたいだな」
小傘「子供でもいい…今日は、お寺に戻りたくない…」
ぬえ「…小傘」
流れでなんとなく、唇を重ねた。好きな人の名前は聞こえなかったけど、唇の感触から伝わった。
何度も、何度も唇を重ねた。ぬえちゃんの手が私の胸に触れた。小傘の舌が私の口の中に入ってきた。
雨が上がっても私達はそうやって気持ちを確かめ合って
翌朝お寺に戻ると、何もなかったかの様に二人は布団に入って眠った。
いいね……
このこがぬえには、末永く爆発してほしいね
いい……
相変わらずじれったくてもどかしいけどキュンキュンするね
氷雪世界。
凍てついた大地と群青の大河で占められた魔界の一角。
常冬の地で誰も赴きたがらない処だけど、私にとっては落ち着いていられる素敵な場所だった。
ただ、そこには頭痛の種も撒かれていた。
それは、一緒に管理を任されたユキの存在だった。
初対面の時から馴れ馴れしくて、付き纏いかと思ってしまうほど傍から離れようとしなかった。
浴室に入れば、とにかく羽根の毛繕いをしたがってなかなか断れなかった。
あまりにも鬱陶しくなって遂には、顔を合わせないよう転々としたり、魔法で姿を消して隠れたりもした。
でも、無駄な努力に終わってしまった。
普段は抜けてて足手まといもいいところなのに、私を探す事に関しては一人前だった。
気付いたら掌を握られて、笑顔を眺めるばかり。
殆ど言葉を交わさずに無視しようとしても、勝手に話しを続ける始末で全然効果が無かった。
困った挙句に、旅行から戻ったばかりのルイズさんに相談を持ち掛けた事もあったんだけど……。
「彼氏を作るといいわ。マイならすぐ相手は見つけるだろうし、ユキも貴方を諦めてくれるんじゃないかしら」
とぼけた口調で帰って来た答えがそれだった。
冗談じゃないわ。何でそんな真似しないといけないのよ。
それに諦めるって、ユキが私に恋してる? そんなまさかね。
どうしても気になって、ある日打って出た。
お酒を飲んで酔った振りしてユキを押し倒した。
そして服に手を掛けたら、本気で悲鳴を上げて逃げられた。
……やっぱりルイズさんの勘違いじゃん。これで、しばらく会わずに済むか。
ところが、そうはならなかった。
翌朝、私の部屋にユキが訪れた。
態度は普段と変わらなくて、件の影響は感じられなかった。
「自分を襲った相手に顔を出すなんて……」
呆れて口にしたらユキは真紅に染まってしまった。
何でも、踏ん切りがつかなくて飛び出しちゃったの、とか。
つまり、それって……。
別に嫌い訳じゃなかったし、もじもじしているユキに心がぐらついて演技だったと言えなくなってしまった。
結局真実は伝えられず、形だけ謝って許して貰った。
以来はずっと曖昧な関係が続いている。
かつて他人を試した卑怯者の癖に、自分のユキに対する想いがどの位置にあるのか判らなかった。
もし私が押し倒される立場に陥ったらどうなるのか、さっぱり想像できない。
感情をはっきりとさせないまま交遊を続けて、ユキの気持ちを裏切っている事を考えると情けなくなってくる。
日記に書いて整理しようとしている今でもこの有様です。
「……はあ」
マイは溜め息を吐くと、書いた頁を破ってしまった。
小瓶に移し替えて日の浅いインクの量は目減りし、ノートの厚さは当初の半分を切っていた。
やがて小さな屑籠は丸められた紙で一杯となったが、懊悩から解放される事は無かった。
三月精の宴会で菫子と早苗がいたけど、お互い興味を抱いたりしないかな
あの様子だと霊夢は早苗さんに会長の事紹介とかしてないんだろうな
早苗さんが自分以外の外来人に無関心でいられると思えないし
prrrrrrr...
prrrrrrr...
prrrr
『はーい。犬走でーすッ』
お前のような犬走が居るか。
「なーにやってんの、美鈴」
『ありゃ。その声は、はたてさん?』
「せいかーい」
『お久し振りですー』
相変わらず軽いなー、この子。
私も他人(ひと)のことは言えないけど。
「久し振りー。で、何であなたが出るわけ?」
『いやー、それがですね』
「うん」
まあ、聞かなくても大体見当は付くわね。
『椛がとうとう電話持たされちゃったんですよね。文さんに無理矢理』
「知ってる。だから試しに掛けてみたのよ」
『でも、ほら、椛でしょ。やっぱりよく解んない、って』
椛の機械音痴は筋金入りだからね。
ケータイどころか、カメラのシャッター切るのにも四苦八苦する子だもん。
「だからって、あなたにあげちゃったわけじゃないわよね?」
『まさかー。椛が文さんから貰ったモン、ひとに譲るわけないじゃないですかー』
『ごみ箱行きですからね』
『嘘つき。みんな大切に仕舞ってあんでしょ』
『それは……』
『あは。図星なんだ』
『う……』
ああ、うん。
電話口でイチャつかれると、どうしたら良いか分かんなくなるわ。
「……つまり、あなたが使い方を手取り足取り教えてあげてたとこに、私が電話を掛けたと」
『あ、すみません。はい。そゆことです』
あのにとりをして「乳児にエンジン組ませる方が簡単」と言わしめた事にチャレンジするなんて、流石美鈴。
でも、椛の機械音痴の根源は苦手意識だろうから、案外、愛の力で乗り越えられるかもね。
『とりあえず、椛に代わりますねー』
「うん。お願い」
特に用事は無いんだけど。
からかって遊びたかっただけだし。
『すみません、姫海棠さん。こちら犬走です』
『椛。そのボタン押してなくても喋れんのよ』
『え?』
「押してなきゃ話せないのは無線機ね。その電話だと逆にいつも筒抜けだから、乳繰り合ってんのも丸聞こえよ」
『ち……いえ、そんなことは……ひゃん!?』
美鈴が秒速で何かやらかしたわね。
別にフリじゃなかったのに。
『や……美鈴、さん……!』
『ほら、声出したら聞こえちゃうわよ』
「こらこら。それ以上いけない」
『耳を甘噛みしてるだけですよ? まだ』
勝手にしなさい。
「わかった、わかった。もう電話切るから、あとは好きにして」
『姫海棠さん!? 止めてくださらな……!』
pi......
>>412
早苗さんが向こうの世界に連れ戻される?と危惧したのかな?
しかし、菫子ちゃんがいるのにゆかりんは無関心なのか?
魔理沙EDで花序のとの繋がり云々は普通に考えたらサグメなんだけどやっぱ菫子の事なんじゃないかって妄想はするよね
>>413
紅豆飯を炊くにまで至ったのかな
鈴奈庵で取り箸を使わないで同じ鍋を突っ突いてたレイマリに妬いてしまう
三月精だと霊夢が鯉を調理しようとしてたし、レイサナも鯉料理で同じ事してたらいいのに
かつて諏訪湖の鯉が美味は知られてたし、もし八坂の湖でも良いのが採れるなら、
茨歌仙のやしょうまの時みたいに早苗が持ってくるシチュも想像できて更に美味しい
諏訪湖ではワカサギ釣りも有名だよな
差し入れとしてわかさぎ姫を博麗神社に持ってくる早苗さん
そして大人しくいられなくなる影狼さん
怪綺談から花映塚まで顔を合わせなかった幽香が霊夢と仲良くなった経緯とはどんなものやら
花の異変以降は宴会以外でもちょくちょく行ってたとか?
求聞で神社によく居るという匿名からの目撃談はあったね
霊夢は紫や文のことで「居て欲しくない時〜」と言ってたけど、
幽香はそういう時に顔を出さないよう珍しく注意を払ってたりして
透明にもなれるから大丈夫そうな時だけ姿を現して常連の仲間入り
人の精神を逆撫でるのが大好きという設定があるから苦しい妄想だけど
霊夢「これってもしかしてパンなの?」
アリス「そうよ。葉っぱも生地で出来てるから食べられるわ」
霊夢「何でこんなの作ったの?」
アリス「本物なら霊夢の方が美味しい処を知ってるだろうし、どうせなら珍しい物にしようかなと思って」
霊夢「へぇ、確かに柏餅を真似たパンは見たこと無いわね。どんな味なのか、気になるけど」
アリス「あら、普通よ。緑の部分は摘んだヨモギを使ってるし、中身も甘くしたソラマメのペーストだもの」
霊夢「空豆なら茹で立てで一杯やりたいわ。丁度、時期的に旬だし」
アリス「まだ明るいのに……。余った残りなら持ってきてもいいけど、今は我慢してよ」
霊夢「じゃあ、晩酌の時はお願いね。ところで、三つもあるのはどういうこと?」
アリス「ああ、それは魔理沙の分よ。よく来てるから、二人だけで楽しむわけにもいかないじゃない」
霊夢「宴会じゃないのに、わざわざ他人の分まで用意する必要あるのかしら?」
アリス「そんな不機嫌にならなくてもいいじゃない。まさか喧嘩でもしてるの?」
霊夢「別にそんなんじゃないわよ。それよりもさっさと食べましょう。まだ静かな内に」
アリス「変な霊夢ねぇ」
最近は米粉使用の柏餅風パンや蒸しパンなんてのもあるけど、幻想郷では多分無いよね
そういえば昔、おせちとかをお菓子でそっくりに作るみたいなのが流行ったねえ
アリスもおちゃめね
神綺:あら、夢子ちゃん。まだ寝てなかったのね。
夢子:神綺様、申し訳ございません。物音を立てないよう注意を払っていたつもりですが、起こしてしまいましたか?
神綺:そんなこと無いわ。勝手に目が冴えちゃっただけだから。
夢子:あ、そうでしたか。そういえば、何の用だったんでしょうか?
神綺:あなたの寝顔を見ようと思ってねぇ。ま、当てが外れちゃったけど。
夢子:すみません。この日記を付けてたから休む予定でしたので。
神綺:もう、いいわよ。それにしても几帳面ね。ずっと、欠かしたこと無いんでしょう?
夢子:ええ。毎日の記録を残しておけば、後で振り返る時に便利なんですよ。
神綺:ふ〜ん。私達のこともちゃんと書いてるの?
夢子:はい! 神綺様のご公務は勿論ですし、私の仕事についても自己評価や反省のためにきっちり…
神綺:こういうことは?
夢子:ひゃあ! し、神綺様!?
神綺:どうなのかしら?
夢子:そういったプライベートのことまでは、その……
神綺:駄目じゃない。どうしたら夢子ちゃんがもっと悦んでくれるか参考にしようと考えてたのに。
夢子:…
神綺:まぁ、真っ赤になっちゃって。
夢子:私は神綺様のご自由にして頂いても一切の不満はありません。どんなことでも受け入れます。
神綺:もう少し自分に素直になっていいのよ。今度からはちゃんと忘れずにね。
夢子:は、はい……。
神綺:ふふふ…じゃあ、そろそろ部屋に戻るわ。夢子ちゃん、お休みなさい。
夢子:神綺様もお休み下さいませ。
このまえ花ばんき描いたのでこっちも
というわけで、ろだお借りしました
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0247&file=lily_0247.jpg
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0246&file=lily_0246.txt
響子の「また風邪!?」という台詞は人妖中立奇譚・四の時のことか
上げてからtxtの中にもタイトル入れてないことに気付いたんですよね
>>426 の仰る通りです。で、今回のが『五』です。すみません
里香はとかく不養生な生活してて、それを規則正しい生活してる(させられてる)響子に叱られてたりしたらいいなって
外來韋編・弐もレイマリにとって美味しい表紙っぽいね
それとレミ咲とチルノが居る
やっぱレイマリが真実なんやな
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org853972.jpg
レイマリすぎてやばい
蓮メリは不穏な流れが止まらなかったね
>>430
これほぼ抱き合ってるでしょ!
なんかこれだと霊夢のが小さく見えるな
魔理沙の願望を絵にしたような感じだ
夢の世界だとベタベタしてるのに、生身同士だと真っ赤になって黙っちゃうドレサグ落ちてないかな
レ「うーん、今回もイマイチだった」
ア「むむむ。生活習慣を改めてみたりしてたんだけど……」
レ「どれくらい前から?」
ア「丁度、一ヶ月にはなるかな」
レ「違いなんか全然判らなかったよぉ」
ア「でもまあ、半年ぐらいは続けてみるわ。まだ短すぎるだけかもしれないから」
レ「そんなんでB型に近付けるとは思えないや」
ア「そりゃ血液型は変えられないから無理でしょうね。私も口当たりが軽くなる程度しか期待してないわよ」
レ「別に不味いまんまでもいいのよ。空腹で摂ってるんじゃないんだし」
ア「わざわざ美味しくない物を欲しがるなんて変わってるわねぇ」
レ「咲夜だって文句言いながら美鈴特製の青汁を毎日飲んでるんだから、私に限った話じゃないわ」
ア「それは健康のためでしょ。吸血鬼なんだから人間の方が合っていいんじゃない」
レ「誰かも知れないのはあんまり口に入れたくないの」
ア「それなら咲夜に頼めばいいんじゃないの?」
レ「ふん、すぐいなくなっちゃうじゃないか。魔法使いになったあんたなら百年経ってもまだまだ余裕よね?」
ア「それはどうかしらね」
レ「あ、あれ? 家の知識人よりも長生きしそうなのに」
ア「捨虫の魔法は修めてないもの。そういえば、話してなかったわね」
レ「へー、そうなんだ。遊びに付き合ってくれる面子はなかなか増えないもんね」
ア「あら、私でもいいんだ。お気に召して貰える人形は一体も作れなくて、血を与えるのが精一杯なのに」
レ「どうでもいい奴から吸おうとしないわよ。咄嗟の燃料補給を除いてね」
ア「そう。ところで……私の血ってパチュリーのと比べてどうなのかしら?」
レ「さあね。倒れられたら困るし、試した事は無いのよ」
ア「じゃあ、門番の方とは?」
レ「妹が機嫌を悪くするから手は出さないわ。つまり、今のところ楽しめるのはあんただけ」
ア「楽しめるって……。本当に変わってるわ」
レ「普通なら断る行為に応じるアリス君が人の事を言えるのかね。何の褒美も出してないのにさぁ」
ア「まぁ、確かに。ただ不満は感じてないのよね。これからも拒むつもりは無いし」
レ「だったら百年後も楽しまさせてくれるかしら」
ア「前向きに考えとくわ」
>>434
ドレミーさんって現に実体あるのかな?
「ちーゆーりっ」
「わっ」
小兎姫が背後から抱き付くと、ちゆりは読んでいた本をうっかり取り落としてしまった。
本は机の上に落ち、栞も食べずに口を閉ざす。
「何だよ、いきなり」
「いきなりじゃないわよー」
「え?」
何処か不満を滲ませた物言いに、ちゆりは少しきょとんとなった。
「二回呼んでも返事してくれなかったから」
「……ああ、そうか。ごめん」
と、申し訳無さそうな顔をしながら、彼女は右手を机上で滑らせていく。
その手が先程の本をひょいと持ち上げ、くるりと裏返そうとした矢先、小兎姫の手がそれを阻んだ。
「ッ……」
「何を熱心に見ていたのかしら?」
「いや、まあ、その……」
取り上げられたその本は、外界の街を紹介している物、所謂旅行案内書の類であった。
無縁塚の傍を流れる、源流の知れぬ川の畔で拾った品である。
「あらあら」
小兎姫の手の中で、案内書の頁がパラパラと捲られる。
ちゆりはまるで積年の悪事が露見したかのような、何ともばつの悪そうな顔をして、ふいと目を逸らした。
「別に……行ってみたいとか、そういうのじゃな……」
トン、と、本の角が机を小さく打ち、それと同時に、ちゆりの言葉がぴたりと止まる。
いやに緊張しているその様は、まるで取り調べを受ける被疑者の如しであった。
しかし、そんな彼女の態度とは裏腹に、小兎姫はにこにこと笑って、言った。
「どうして? 行けば良いじゃない」
「え」
直後、意外そうな声を上げた彼女の、その首に巻かれた両腕に、ぐっと力が篭められる。
「一人で行くのは絶対許さないけど」
「……あー、うん……。わかってるぜ……。わかってるから、ちょっと緩めてくれ」
「いや」
警官は前科者に厳しい。
何となく頭に浮かんだその命題が、正しいような間違っているような、複雑な気分のちゆりであった。
そういえば、昨日は小兎姫の日だったか
そしてあと少しでこいしの日
こいしちゃんのドキドキ大冒険が始まるかもしれない?
こいしと言えば、こいここはどうしてかいつもキスしてるイメージがある
弾幕ごっこにとらわれず何か勝負して勝った方が負けた方に口付けする
息継ぎが上手くなるうちにどんどん長くなっていって途中で何も考えられなくなって、
不意に唇が離れた時には一時間なんてとっくに過ぎてたとか当たり前みたいな
あと別れる際は今度は負けた方が勝った方の好きなところに軽くキスしてからバイバイする感じ
私的にはキスは百合の原点な感じがする
いやなんとなく
手をつなぐところからというのも好きだけど
このままだと、いつか拒絶されてしまうと思った。
だって、私は凄く我が儘で、自分勝手で、聞き分けも、分別も無い奴だから。
昔から、貴方にも沢山迷惑を掛けた。沢山困らせた。まるで下僕のような、理不尽な扱いもした。
何度も叱ってくれたのに、私はいつもそれを聞き流していた。
それでも、貴方は私を気に掛けてくれていた。こんな私に構ってくれた。
気付いた時、私は恋に落ちた。
ごめんなさいを言いたくて、でも言えなくて、結局高飛車な態度を取ってしまった私に、貴方が言った。
「私は総領娘様の、そんなところが好きですよ」
益々、私は貴方を好きになった。全身が焼けてしまうくらい、貴方に焦がれた。
そして、思った。
貴方の為なら、不遜を改めることも厭わない、と。
それが間違いだった。
視界が揺れて、優しい貴方の顔が見えなくなった。
その時、パアンと高い音が鳴っていたことに気が付いたのは、頬がひりひりと痛み始めてからだ。
私は何が何だか解らなくて、だけど、きっと自分が悪いんだろうと思った。
だから、謝った。
「ご……ごめんなさい……」
また視界が揺れた。
今度はちゃんと、起こったことをこの目で見た。
怖かった。
貴方はまるで、小さな不思議に出会った童のような、素朴な顔をして、私を思い切り引っ叩いていた。
「違うでしょう?」
私には解らない。
わからない。
「そうじゃないでしょう?」
もう一度手を上げられそうになって、私は思わず平手を返した。
貴方が私にしたのと同じぐらい、強く貴方を打った。
不可解の内に与えられた痛みのせいで、少なからず苛立っていたのだろう。声を荒らげて、貴方を咎めた。
「申し訳御座いません。天子様」
非礼を詫びる貴方の微笑みは、余りに暗い歓喜に満ちていて、恐ろしかった。
だけど、それ以上に悲しかった。
貴方は私を愛してくれるけれど、私しか愛してくれない。
私の全てを許してくれるけれど、私が私でなくなることは許してくれない。
私は我が儘でいなければならない。
貴方がそう望むから。
私は貴方に依存していた。私は貴方に依存している。私は貴方に依存する。
貴方は、私を拒絶しない。
神社の裏山、大きな湖の畔に、二本の尾を携えた少女がてくてくやって来た。
少女は水際から一間ばかり空いた所に立つと、すうっと息を吸い込んで、これから大声を張り上げる様な素振りを見せた。
ところが、彼女がそれを実行しようとした矢先、ふと、水面にくるくる回る妙な影が現れた。
「にゃ?」
影は真っ直ぐ少女の方へと向かって来ている。
少女はちらりと上を見た。
「みゃあ!?」
彼女の瞳に映ったのは、青空を背に、高速で回転しながら己目指して突っ込んでくる『く』の字型の何かであった。
慌てて後ろに飛び退いた彼女の眼前で、ゴンッと音を立てて飛翔物――もとい落下物が地面に衝突する。
巧く回避出来たことに安心し、ホッと息を吐いたのも束の間。
それは地面で勢いよく跳ね、再び彼女に襲い掛かった。
「へ? にゃばッ!?」
――油断大敵だよ、橙。
己の額を打ち付け、三度宙を舞う落下物の姿を眺めながら、化け猫の少女、橙は主の言葉を思い出していた。
・
「だから、わざとじゃないんだってば。すっぽ抜けたのよ。ホントに」
膨れっ面をして座り込む橙の傍らで、吸血少女くるみが何ともばつが悪そうに言った。
橙の額には、見事な赤い一本筋が刻み込まれている。
「でも痛かった」
「う……」
憎らしげに地面を見下ろす橙。
そこには先刻の落下物、木製の大鎌が不貞不貞しく転がっていた。
大鎌は二つの桐材を麻紐で結ぶことで形作られており、刃をはじめ、全体が滑らかに丸められている。
所謂木剣の類で、殺傷力とは程遠い品であるが、勢いよく当たれば相応に痛いのである。
「うー……。悪かったわよ……。……ごめん」
渋々、と言った風情でくるみが謝ると、橙は幾分か溜飲が下がった様子で、ふんと鼻息を吹き出した。
「で、なんでこんなの振り回してたの?」
「なんでって、決まってんじゃない。練習してたのよ」
後ろ暗さは謝罪と共に綺麗さっぱり消え去って、早くもくるみ本来の物言いが戻ってきた。
橙の主曰く、似てはいけない方の母に似てしまった性質である。
折角真っ直ぐになり掛けた彼女の臍が、再び曲がったことは言うまでもない。
「……エリーさんの真似?」
彼女がぶっきら棒に尋ねると、くるみもまた、何処か面白くなさげな調子で答えた。
「違うわよ。エリーのは私には無理だから、するなって」
特殊な術の心得でも無ければ、手許を離れた得物が独りでに戻ってくる道理は無いのである。
「……でも投げたじゃん」
「だからわざとじゃないって!」
橙の小さな呟きに、くるみが不釣り合いな高声で返す。
それが怪しく思えたからか、はたまた旧知の直感か、橙は目付きを悪くして、じっとくるみの顔を見た。
「ホントに?」
「ッ……」
数秒の沈黙の後、目を逸らしたのはくるみの方であった。
「……狙ったわけじゃないし」
橙がフーッと息を吐き出す。それは威嚇と言うより、単なる呆れの仕草であるように思われた。
彼女は徐に腰を上げ、そのついでに、落ちている鎌をひょいと拾うと、それをくるみに手渡した。
「ん」
「う?」
「今日の勝負、接近戦ルールね」
「えー?」
聞くからに気の進まなそうな声が上がる。
しかし、橙は頑として譲らない。
「練習するんでしょ」
「そうだけど……。あれ疲れるし……。あんたは好きかも知んないけどさ……」
「鎌、投げて遊んでたって、エリーさんに言いつける」
「うぎゅ……!」
くるみには拒否権など無かった。
既に勝負は付いていたと言っても過言ではないかも知れない。
「うー……。じゃあ、二本先取ね。延長戦のお願いは聞かないからね」
「私はいいよ」
「あ?」
「それ、ちゃんと使えるようになるまで、何度でも付き合ったげる。負けっぱなしはイヤだもんね」
「……!」
橙がクスクス嫌味に笑う。
彼女もまた、忌避すべき母の性質を継いでしまっているようである。
くるみはぐっと奥歯を噛み締め、顔を彼岸花のように紅くして、叫んだ。
「最初の二回でコテンパンにしばき倒してやるわよ!」
青く揺らめく水面には、いずれ変わらぬ未来の姿が映し出されていた。
>>442
好きだわ、こう言う話
>>442
衣玖視点が見たいかも
一瞬開くスレを間違えたかと思ったがむしろ凄い正攻法だった
こいし「健康そうで良いなー。私も地上に住もうかなー」
こいぬえフラグになりうる?
PS4版で勝利台詞が追加されてたら、また船長の事を言及して欲しいかな>こいし
二度に亘って聖に告げ口してた位だし、何かしら関心はありそう
動物以外は寄りつこうとしない館の一室。
その動物達も出払っていて、姉妹が二人きりで過ごしていた。
「もう少し寝たかったのにー」
先程まで姉の肩に頭を預けていたこいしは、不満そうな表情を露にしていた。
さとりは妹の頭を優しく撫でると、席を立った。
「本を書き進めたいし、ペット達に命じる用もあるのよ。今はここまでにして欲しいわ」
「はーい。その代わり、次は私の気が済むまでお願いしていいかなー」
「私はあんたの枕じゃないって。どうせ聞かないんでしょうけど」
「えへへー、だって気持ちよく眠れるんだもん」
「ふん。……あれ?」
さとりは足元に落ちている、ある存在に気付いた。
拾い上げたのは、長い桃色の髪。ペットから抜けた物には見えなかった。
「あー、それってもしかして……」
こいしには心当たりがあるらしい。
「なんなの?」
「多分こころちゃんのだよ。以前にちょっとだけ話した事あったでしょ」
「そうね。でも、何でここに落ちてたのかしら」
「疲れて寄りかかった時に付いたんだと思うの」
「……随分と親しいのねぇ」
「何度も勝負してる内に仲良くなっちゃった。最近はよく一緒に遊んでるよ」
「そう、それは良かったわね」
さとりは不愉快に感じていた。
妹に親友が出来た事自体は喜ぶべきだったが、自分以外に肩を借りた事で苛立ちを覚えていたのだ。
「お姉ちゃん?」
立ち尽くした姉の姿が気になり、声を掛けていた。
「何でもないの。少し考えた事をしてただけ……。また後でね」
さとりはそう言うと、足早に部屋を出て行った。
こいしは姉の様子に違和感を抱いたが、まだ残る眠気には逆らえなかった。
欠伸をすると姉の座っていた場所へ寝転び、再びうたた寝を始めた。
ろだお借りしました
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0248&file=lily_0248.jpg
自分では結構気に入っている説だけど、如何せん主体がマイナー
しかし主人の都合で手放された挙句に身売りされるってある意味で踏んだり蹴ったり
最終的に幸せになったからいいんだけどねぇ
ちょうど「何十年後かに紅魔館に引き取られてメイドやってる」SS読んだところ
>>450
h ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#231の続きだったのね
純狐を巡って異界・地球・月の三人格間で喧嘩するヘカさんと呆れた様子で眺めてるクラピー
でも純狐さんはどの人格も気に入ってて分け隔てなく愛おしいと感じてたらベネだといつも思う
ドレミーの事を気に入りながらも、仲良くなれる切っ掛けがずっと掴めずにいるサグメ
胸に秘めた想いは高まるばかりで、やがて眠りに就くと睦み合う夢を見るようになっていく
そしてドレミーに知られて夢を覗かれる事になるんだけど、彼女はその内容に驚きを隠せなくなる
夢の中のサグメはドレミーの尻尾を唇に運んだり、自身の片翼を相手の口に含ませたりとベッタベタ
普通なら引いてしまうところにもかかわらず、ドレミーはもう一人の自分に妬ましさを覚えてしまい酷く困惑
それ以来ドレミーはサグメと顔を合わせるたびにその時の顛末を思い出して自然と伏し目がちになり、
サグメはそんなドレミーに声を掛け難くなって以前よりも距離が遠のいた気がして塞ぎ込んでしまう
‥‥‥これはサグドレなのだろうか
ツツジの咲き誇る場所に通りがかって……
レイマリ 花を見て楽しんだ後は何の躊躇も無く一緒になって蜜を吸う
マリアリ 花を見て楽しんだ後、魔理沙だけが蜜を吸う
アリスは折角の雰囲気を台無しにされた気がして溜め息を吐く
咲マリ 花を見て楽しんだ後、魔理沙だけが蜜を吸う
咲夜は味を見るつもりは無かったけど、魔理沙に勧められて口へ運ぶ
パチュマリ 花を見て楽しんだ後、魔理沙だけが蜜を吸う
パチュリーは渡されてもそのまま持って帰って、押し花にする
にとマリ 花を見て楽しんだ後、魔理沙だけが蜜を吸おうとする
にとりは有毒種ではないか確かめてからじゃないと手を付けない
みまりさだったら魅魔がはしたないと魔理沙を叱るのだろうか?
「ふわぁ」
「あんたも人前で欠伸をすることあったのね」
「あら、ごめんなさい。昨晩は研究日誌をつけてて、寝るのが遅かったのよ」
「本物の魔法使いは、ずっと起きたままでも平気じゃなかったっけ?」
「その筈なんだけど、私の場合は十分に睡眠を摂らないと調子が出ないわね」
「前から何度か思ってたけど、本当に妖怪なのか疑わしくなる時があるわ」
「まあ以前は人間だったから、その頃の習慣が抜けてないのよ。多分」
「春雪異変で会ってから10年以上経ってるんだけど……」
「そう言われてもねぇ。でも、ちゃんと妖怪らしいこともやってるのよ、週に一二度くらい」
「森で迷った人間相手に?いくらアリスでも、里の中でだったら許せないわよ」
「安心して。私が人間を襲うのはここだけよ」
「……って、何言ってるのよ莫迦。意味が違うじゃない!」
「倒してることには変わりないでしょ」
「もう頭に来た。これから妖怪退治を始めるわ」
「大人しく降参すべきかしら。弾幕に興じる余裕は無いし」
「その方がいいかもね。朝まで寝かせる気は無いし」
「やれやれだわ。巫女は怒らせたら怖いわね」
「何を今更ね。さあ、覚悟しなさい」
レイアリは普段が霊夢受け、たまにアリス受けなのが好み
幻想郷はサザエさん時空だから人間でも見た目の年齢が変わらなくて、阿求は子供のままお迎えに近付きつつあるけど、
外の世界に身を置いてる菫子はその例外で年齢相応に容姿が変わっていくのだろうか
もしそうなら人間同士の組み合わせでも、外見上は歳の差が開いていってその事で悩みを抱えてしまうような展開も出来るかな
菫子は生身じゃなくて夢幻病のお蔭で幻想郷に来ているから現し世とは異なる見た目をしていても可笑しくないのかもしれないけど
設定議論してる訳じゃないんだから自由に妄想していいと思う
昨日はキスの日だったみたいけど、ひじみこはキス出来たのかな
四波羅夷法によれば、口を介する行為も罪に当たるらしいけど
最近妄想が行きすぎて穣子と鈴瑚でみのりんごとか考えてるわ
食べ物つくるのと、美味しく食べてくれそうな組み合わせでいいと思うんだけど渋とかで検索しても全然出てこない…
それで聞きたいんだけど、ここにいる人達で「これは自分しか興奮しないだろ」的なカップリング妄想してる人いる?
いたらぜひ書き込んでほしい
阿求とミスティア
鈴奈庵以降はアクティブな印象の阿求だけど、昔は病弱?であまり外出しないイメージだった。
屋敷を囲む塀の向こうから聞こえる歌に聞き惚れる少女。屋台のおかみもそんなお屋敷の当主の為に歌う、という妄想
着想も可能性も文チル派生しかありえなさそうだけど、最近はたて×大妖精は普通にありなんじゃないかと思い始めてる
独りとまではいかないけど、怪綺談4面中ボスとルイズさん(h ttp://izayoinet.info/profile/kaikidan/luize.html)
怪綺談4面中ボスは色違いのソックリさんだから、同時期に創造された姉妹説や量産されたクローン説があるけど、
自分としては全くの別人で、好きな人に憧れて似たような髪型や服装にしてたんじゃないかなぁって考えてる
ちなみにルイズさんは「今回は○×点だったわ♪」と面白がってて、真似っ子されることに嫌がらず楽しんでる様
>>462
カナフランかな
堪忍袋の緒が切れた博麗神社の巫女さんに追い出されちゃったカナが、
見慣れない洋館へ入ってみたらそこは外の世界から移ったばかりの紅魔館で、
地下に迷い込んで鉢合わせたフランの相手をしたのが馴れ初め
やんちゃに過ごすことが多いけど、時には手を重ねてチュウしたりする
該当しそうなカプは複数有るけど、さんざんSS投げて人目に晒してるものを「自分しか〜〜」とは言えない
というわけで(?)懲りずにロダお借りしました。2つ
◆ちゆり×小兎姫『スイート・トリート』
h ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0249&file=lily_0249.txt
東方鈴奈庵「狐疑逡巡する貸本屋」より
◆鈴瑚×清蘭『ベッシー・ベルに花束を』
h ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0250&file=lily_0250.txt
実は、イーグルラヴィがヘカーティア撃退後も地上に居るかどうかは公式で言及されてない、はず。たぶん
深秘録の鈴仙ストーリーで何か情報が出るだろうか
>>467
グッドアップル
こっとんもかわいいね
早苗:だいぶ止んだみたいですね。
霊夢:そうね。もう少し続くかと思ったのに。
早苗:お陰様で何とか戻れそうです。そろそろ御暇します。
霊夢:もう少しゆっくり出来ない?
早苗:雨宿りは済みましたし、用も無いのに長居するのもどうかと思うんですが。
霊夢:炊く準備をした時に、あんたの分まで研いじゃったのよ。水も吸わせちゃったし、置いとく訳にいかないわ。
早苗:そうだったんですか。
霊夢:だから食べた後にして貰わないと困るの。
早苗:あの、これっていったい……?
霊夢:見ての通り、熱燗じゃない。それがどうかした?
早苗:まさか、お酒が付くとは思わなかったので。
霊夢:ちょっと涼しかったし、温まる物があった方がいいでしょ。
早苗:でもこの香りは、おそらく焼酎ですよね。
霊夢:お湯割りより美味しいのよ。前割りして寝かせたの使うと更にいいんだけど、急には用意できないしね。
早苗:私でも大丈夫なんでしょうか。
霊夢:何も気にせず楽しめばいいの。さあ、乾杯しましょう。
早苗:ご馳走様でした。本当にどれも美味しかったです。あ、片付けは私がやっておきますよ。
霊夢:…………
早苗:霊夢さん?
霊夢:何よ。今日は強いじゃない。宴会だとすぐに潰れちゃうのにさ。
早苗:深酔いさせる気だったのねー。って、そんなに帰したくなかったのかしら?
霊夢:そうよ。あー、失敗した。濃い目にしておけば良かったわね。
早苗:今日じゃないと駄目なんですかね?
霊夢:今日もじゃないと嫌なのよ。なかなか泊まってくれないんだから。
早苗:そうですか。……神奈子様と諏訪子様に怒られる覚悟は出来ました。
霊夢:そりゃどうも。あんたのところって相変わらず過保護なのねぇ。
早苗(ふう…)
紫「あら…元気ないわね?」
早苗「ゆ、紫さん…わかりますか?」
紫「せっかく境界から声をかけたのに貴女の冷静なリアクションは寂しいですわ」
お互い笑うふたり。早苗には紫の心づかいがよくわかった。
早苗「…霊夢さんが神社に来るな、って」
紫「あの子がそんなことを?」
早苗「いえ、雰囲気では分かるんですよ。今度こそ深秘異変に参戦したいと言ったら急に…」
紫「外来人がからんでいるのよ」
早苗「それが?別に…」
紫「…宇佐見菫子」
早苗「えっ!すみちゃん…」
紫「やはり貴女と縁があるのね」
早苗「私の唯一の理解者でした」
紫「彼女にとっても、ね。会いたいかしら?」
早苗「…いえ」
紫「なぜ!?」
早苗には霊夢の心痛が分かった。巫女の勘で、早苗との縁に気づいたのだろう。外界にまた連れて行かれるのかと。
早苗「菫子さんは紫さんにとって大切な人では?今のは聞かなかったことにしますから」
紫「貴女に表情を読まれるとは!…私もまだまだ修行が足りませんわね」
早苗「ふふ」
ゆかすみ蓮メリはどうしても気になるね
小傘「ぬえちゃんその子どうしたの?」
ぬえ「あぁ、こいつ?寺の前でうろうろしてて、試しに揶揄ったら懐いちゃったのかねぇ」
小傘「可愛いワンちゃんだね。飼い主と逸れちゃったのかな」
ぬえ「まるでどっかの誰かさんみたいだねぇ」
小傘「どっかの誰かさんって誰?」
ぬえ「最初に「こ」がつく奴だよ。こーが。「こ」がさぁ」
小傘「こ?…こ…こころちゃん…」
ぬえ「惜しい!こーが、こーが、こがさぁ」
小傘「…面白い?」
ぬえ「うん。凄く」
小傘「私は全然面白くないんだからね」
ぬえ「あはは。悪かったよ。でもお前ってさ犬っぽいところあるよね」
小傘「犬っぽい?私こんな毛深くないよ」
ぬえ「そ、そこじゃなくて…い、いや人懐っこいところとかさ。従順?そういうところ?」
小傘「そっかなぁ。でもよく言われるかも」
ぬえ「でしょ。相当人懐っこいよ、だから聖にも気に入られるんだろうね」
小傘「そんな事ないよ。どっちかと言ったら白蓮さんはぬえちゃんの方が気にしてるよ」
ぬえ「私?あぁ、そう…まぁいいけど。あ、ちょっとやめろって顔舐めるなバカ犬!」
小傘「…ぬえちゃん凄いぺろぺろされてる…」
ぬえ「うわぁもう信じらんない…やめっ…この…うおいちょっと、小傘!」
小傘「ぬえちゃんは私のものだもん」
ぬえ「お前はダメだって、こらバカ犬まで!2対1なんて卑怯よ!」
小傘「ぺろ…ぺろ…ぺろぺろ」
ぬえ「小傘ぁ…ちょ…ひっ…ふ、服の中に手をいれるなってバカ…!」
小傘「ふぅ…。おいしかった」
ぬえ「こういう事は…真昼間からするんじゃないよバカ小傘…!何さりげなく…触ろうとしてんのよ…!」
小傘「ん?夜ならいいの?」
ぬえ「うっ…ま、まぁ私達って…キスとか…したわけだし…」
小傘「じゃあ夜もっと凄い事してあげるね。唐傘妖怪はベロが武器なんだから」
ぬえ「お前に好き放題される私だと思うな…私がその気になったらお前なんてなぁ…」
小傘「あはは、凄い尻尾振ってる!」
ぬえ「・・・き、聞いてないし・・・」
小傘「楽しみだね、ぬえちゃん。私待ちきれないよ」
ぬえ「こ…このままじゃ私がバカ小傘の下に敷かれることに…」
小傘「イヤだったら早く襲っちゃえば良かったのに。いつも一緒に寝てるのにぬえちゃんがヘタレなのが悪いもん」
ぬえ「ヘタレなんてどこで覚えてきた…」
小傘「狸の親分」
小傘は純粋さゆえにかなり嫉妬深そう。他の傘を使われると嫌がりそうだし。ぬえに自分じゃ勝てないって思った他の子がつくと、元気がなくなってこっそり泣いてたり。
マミゾウ連れてきた時だって、相当ぬえに問い詰めたりして。問い詰めすぎて嫌われたかもってまた元気なくなったりして
両想いだって分かった後は嫉妬した相手に私の方が愛されてるってアピールしたり勝てる自信があるから競争したり面倒くさい子。
もちろんぬえも小傘に他の子がついたときは面白い顔はしません。小傘ほど感情の起伏が激しくないので、ぼーっとしたりする事が多くなりそう。
小傘がいないとこんなに退屈なんだなぁって考えてたり、結局二人でまた一緒になったりして幸せを感じ合ったり、そんなこがぬえの話ください…
「○○下さい」って言う人って、大概言った当人がそれに精通してたりするよね
つまり、控えめに言ってあなたのこがぬえは素晴らしいので続けてください
不気味な森の中にある異質な家。
住人である少女は背中に痛みを訴え、瞼を開いた。
壁に掛けられたカレンダーへ目を遣ると、すぐに得心がいったようだった。
広すぎるベッドから体を起こし、洗面所へと向かった。
ネグリジェを脱いだ彼女が浴室の扉に手を掛けた時、鏡にもう一人の女性が映し出された。
かつて悪魔の館を仕切っていた在りし日のメイドが、紅一色で描かれていた。
少女に早過ぎる別れが訪れた後、しばらく人前には出ようとしなかった。
祭りで披露される芸を楽しみにしている者は多かったが、彼女にその余裕がある筈も無かった。
数粒の紅い丸薬が作り出した偽りの夢に浸り、朝を迎える度に現実へ立ち戻って涙する。
遺された銀のナイフを左胸に突き立てたり、首筋へ撫でようとしたことは何度もあった。
遂げたとしても最愛の人の許へ行ける訳がなく、いつも寸前のところで留まっていた。
そうした日々もある日を境に収まった。
力抜けて落ちたナイフが、手首を掠る。
さいわい傷は浅く、血が滲んだ程度だった。
終始を見届けた彼女は何を考えたのか、ある行為に手を染めた。
操る人形にナイフを持たせ、露にした上半身に刃を滑り込ませたのだ。
スカリフィケーションと呼ばれる身体装飾で、タトゥー程ではないにしろ痛みを伴うものだった。
一度ではなく何度かに分けて行ったため、施術は長きに及んだ。
生前の姿を精巧に再現するにはそうするしかなかった。
こうして少女の背中に、一生消えない痕が残った。
それからの少女は平穏な日常を取り戻していた。
不思議なことに、喪われたことに対する悲哀や沈鬱といった感情から解放されていた。
もっとも傷の疼く機会は多く、一日中続くこともあった。
それは思い出したくない記憶が浮かび上がりそうになった直後に多かった。
おそらくは一種の防衛反応なのだろう。
身体的な苦痛に置き換えることで、精神的な安定を維持しようとしていた。
しかし疼きはそういった時ばかりではなかった。
毎年巡る特定の日の朝には、必ず激痛が走った。
キャンドルに火を灯し、愛好していた純白の花を供える。
遠目だと判らないが、切り花ではなく少女の手で産み出された作品だった。
咲く時季と一致しないが故の苦肉の策だが、果たして良いのか未だに気にしていた。
刻まれた名前をなぞりつつ、申し訳なさそうに声を出して謝った。
そして今度は無言のまま何時間も語り掛けた。
ようやく顔を上げると、吸血鬼が門番連れで佇んでいた。
途中から待っていたらしく、少女は会釈してその場を譲った。
体に覚えた痛みはすっかり晴れていた。
同輩未満の相手にはブレーキが掛かってしまうぬえと恋愛だけは対等な立場で臨みたい小傘のこがぬえもっと増えて
嫉妬深い小傘いいなあ
>>474
いい……
相手の四つ耳にピアスホールを開けるせいりん
清蘭は言い出しっぺなのにおどおどおっかなびっくりで、鈴瑚は初めてながら鮮やかな手つきで様になってる
消毒をする時も二人一緒で、「セカンドピアスへ着け替える頃までにもっと仲良くなれたらいいね」とか
「違う役職とはいえ、同じデザインを着けてバレなきゃいいんだけどねぇ」なんて話してるという妄想
ぬえ「ふぅー…」
小傘「ぬえちゃんってタバコ吸うんだ」
ぬえ「私が何年生きてると思ってるの?お前の10倍は生きてるわ。タバコの1本くらい吸う時もある…はぁー」
小傘「今まで見た事なかったから。ちょっと意外。ケホッ」
ぬえ「あぁごめん。やめようか」
小傘「ううん、いいよ。道具の時を数えればね。妖怪になってからはまだそんなに経ってないかなぁ」
ぬえ「そんな感じするわね。ごめんね、私もタバコなんて最後に吸ったの1000年くらい前だし頻繁に吸うわけじゃないから」
小傘「そ、そんなに!?え、ぬえちゃんって何歳…?」
ぬえ「正体不明のプロフィールに関する質問は受け付けないよ。たとえお前でもね」
小傘「お前でも…ふふ。私の事そんなに大切にしてるんだ」
ぬえ「当たり前でしょ…何なのよ今更…好きでもない奴と寝るわけないじゃん…」
小傘「ぬえちゃん…」
ぬえ「何、寄ってくんな。こんな格好で…恥ずかしいでしょ…」
小傘「私も好きだよ。好きだから、今こうして、ここにいる」
ぬえ「……タバコ吸っていい?」
小傘「あ、興奮したでしょ。もう1回する?」
ぬえ「そういう事言うとイヤでも吸うからね。スーーー…はぁ」
小傘「わーん煙たい…やめてよぬえちゃん。タバコって吸うとどうなるの?」
ぬえ「お前も吸ってみる?」
小傘「うん。えへへ、関節キス…すーーーっッッゲホゲホッ!」
ぬえ「あははは。そうなると思った」
小傘「もう!こうなるって分かっててやったでしょ!バカ!」
ぬえ「痛い痛い。ごめんって」
小傘「禁止にするからね。今度から。ホントに怒ったんだから。ぬえちゃんなんて嫌いだもん。べーーー!!」
ぬえ「ね、ねぇちょっと…許してよ…悪気は…あったけど。そんなにイヤだったなんて思わなかったから…」
小傘「大っ嫌いだもん…そういう事するぬえちゃん嫌い…大っ嫌い!」
ぬえ「悪かったって…謝ってるじゃん…くっ…」
小傘「…?ぬえちゃんもしかして泣いてる?」
ぬえ「は、は!?な、泣いてない…どうしてお前なんかの為に泣かなきゃ…くそ…アホ…アホ小傘…」
小傘「……」
ぬえ「あっちいけ…今日はもういいよ…アホ…」
小傘「ぬ、ぬえちゃん…ごめん私も…言い過ぎたかも…」
ぬえ「うるさいな…どうせ私なんかいいよ…こんなの慣れてるし…」
小傘「ごめんって、ぬえちゃんてば…な、泣くなんて思ってなくて」
ぬえ「泣いてないって言ってるでしょ…目にゴミが入って…畜生…この私が何でこんな…ザコに…」
小傘「ぬえちゃん…こっち向いてよ」
ぬえ「いやだ…イヤ…んっ…」
小傘「ちゅっ…」
ぬえ「…あ、アホ小傘…」
小傘「ねぇ…仲直り、しよ?」
ぬえ「…バカ…いちいちあざといんだよお前は…」
こがぬえってそれなりに喧嘩すると思うんです。同業者だからでしょうか。いつも意気投合して仲良しな反面
少しの意見の食い違いで気持ちが動揺して口喧嘩したり。
喧嘩してる時は本気で相手の事嫌いになってはいますが、やっぱりどこかで惹かれるところがあって
仲直りするまでの期間はその時によってまちまちですけど、結局仲直りしてしまって。好きの気持ちがもっと大きくなっていく
そんな幸せなこがぬえ…ください。
あ、一部欠けてる…
>ぬえ「あぁごめん。やめようか」
の後に、「小傘はまだ100年くらいしか生きてないだろうし、タバコは経験なくて当たり前よね」
っていうセリフがあったんです。すみません
個人的には煙草ぷかぷか吸ってるマミゾウより年上のぬえちゃんがタバコ吸えないはずないよなぁって考えて出したネタだったりします。
もう五月が終わろうとしているのでレイアリ。ちょっと早すぎませんかねぇ…
「霊夢。今日が何の日か知ってる?」
「肉の日」
「言うと思った」
「間違ってはいないでしょ。里でもサービスしてもらったし」
「うん、まぁそうね」
「んー……あ、こんにゃくも安く売ってた気がするからその日?」
「間違ってはいないわ」
「なによそれ。じゃあ…ご……ごふく、で呉服とか」
「流石。いいセンスね」
「ちゃんと正答の用意してる?」
「えぇ、勿論。正解はにゃんにゃんの日よ」
「ふぅん」
「………」
「………」
「お茶、空じゃないない。淹れなおそうか?」
「悪いわね、お願いするわ」
side A
(…まぁ、予想通りの反応ね)
(29で、肉球。といえばネコ。猫の日。
霊夢なら「そうなんだ」って納得して終わるだけの、つまらない話)
(別に、違う意味の期待をしてたわけじゃない。うん、違う。そんなんじゃない。
ただこうして会話を楽しみたかっただけ。都会派は意味のない遊びも楽しむもの)
(…にしても遅いわね。いつもならぱっと戻ってくるのに)
side R
(………どういうつもりなのかしら)
― ねぇ霊夢?あなた達が付き合いだして結構経つけど、どこまで進展したの?
キス…はこの前してたわね。それじゃあもう一気ににゃんにゃんとか…キャー♪
……え、そんな言葉聞いたことない?
いいこと霊夢。にゃんにゃんっていうのはね… ―
(…紫の言葉を鵜呑みにするのは癪だけど…
アリスは。今日はそういう日だから、そういう事をしたい、って……?)
(いやいやいや。アリスがそんなこと考える訳ないわ
私だって考えた事………なくはない、けど…ってあぁもうピーピー五月蠅いわよこのやかん!)
「ごめん、ちょっと手間取っちゃって」
「ううん、ありがとう。それだけ愛情込めてくれたんでしょう?」
「いや、別に」
「あら残念」
「………」
「………」
「…ね、ねぇアリス?」
「なに?」
「さっき、その…今日はニャンニャンの日だ、とか言ったじゃない?」
「えぇ、言ったわね」
「だから、その」
「へ?」
「……………に、」
「霊夢…?なにして」
「にゃん、にゃん…(猫の真似をしているつもり」
「………」
「………」
「いや、あのね。違うのアリス、これは」
「ぶはっ(鼻血が吹き出る音」
「!? あ、アリス!? アリスーっ!!」
この後メチャクチャにゃんにゃんしなかった(と思う
なんとなく二人とも猫っぽいイメージがあるけど二人ともかわいいよね!
こがぬえもレイアリもほっこりするネタでいいね
にゃんにゃんと言えば久しくこのスレで青娥を見ないけど、
原作からしてルーダス的だから百合にはちょっと不向きなのかな
猫レイアリというと、ニャリスに友だちができましたの動画を思い出すなぁ
猫アリスと犬咲夜でNyanyanyanya!のやつ踊ってたの良かったなあ
咲アリもっと流行らんかなあ
咲霊がもっと増えて欲しいと思う
博麗の巫女として場合によっては人間の姿をした者も自らの手で葬り去らないといけない、
霊夢の事情を飲み込んで労われる人間は過去が後ろ暗そうな咲夜だけじゃないかなって夢想してる
親友に話せないようなことを打ち明けても冷静に受け止めてくれるお姉様的なポジション
咲夜さんの初めての人間の友達ポジが霊夢
羊の刻を迎えた紅魔館。
ロビーでは、二人の少女が接戦を繰り広げていた。
いつも通りなら時を止めてしまい、客間へ連れ出してティータイムに付き合わせる。
それで丸く収まる筈だったが、何度も続くと鼠の退治を命じた魔女の機嫌を損ねてしまう。
猫度が低いと言われるたびに癪だと感じていたため、不本意ながらも切っ先を向けざるを得なかった。
だが、戦う事自体は決して嫌ではないらしい。相手に笑みを返しつつ積極的に挑みかかっていた。
それから数分が経ち、二人はほぼ同時にスペルカードを宣誓した。
主人から与えられた名の冠した世界を展開し、自分から離れた物の全てを停止させる。
ところが、ミニ八卦炉は原色を失わないばかりか普段と異なる輝きを放っていた。
呆然としている間にあっさりと懐へ潜り込まれ、敗北を意識した彼女は両目を閉じた。
しかし次の瞬間に覚えたのは、唇の柔らかい感触だった。
「やったぜ! ちゃんと成功したな」
そこで幕引きとなった。
咲夜の部屋。
本来なら客間に通すところだが、内緒にしたい遣り取りならその方が都合が良い。
二人は小さなテーブルで向き合っていた。
「知らない間に、奇妙なスペルカードを編み出したものね」
「言っておくが、手の内は明かさないぞ。咲夜だって、いくら私でも自分の能力を説明する気は無いだろ」
「というか何も話せないわ。私自身がどういう仕組みなのか、未だに判ってないのよ」
「よくもまあ使えたもんだ。私ならよっぽどの事態じゃないと無理だな」
「あら、意外ねぇ。研究と称して私以上に試してそうな感じだけど」
「いざ何かあったらと思うと怖くてなぁ。何でお前が平気な顔してるのか不思議だよ」
「ここで働けるようになるまで、頼れるものと言えばそれだけだったから」
「あー、そうか。それと付け加えるなら、今は必要に駆られてか。ホフゴブリンを雇ったのに相変わらず忙しそうだしな」
「このせいでかつて嫌な目にも遭ったのに、無しだとやっていけないなんて全くの皮肉もいいところ」
「それはそうとあそこまで隙を晒すとは思わなかったな。お陰で久しぶりに自分からキス出来た」
「私の世界が干渉されたのは初めてだもの。どうしてあんなのを作ったのかしら?」
「奪われっぱなしなのが不愉快だったからさ。いつまでも私のものだなんて言わせないぜ」
「別に良いけど、次からは私も油断しませんわ」
「そう来なくっちゃ。それにしても考えてみれば、私達だけ同じ時に居られるようになったんだな」
「たったの数分だから、ちょっとしたスキンシップで限界ね」
「いやいや、そういう事を考えてたんじゃないんだが」
「じゃあ、何だったの?」
「もし制御に失敗したか何かして、時の停まった世界で取り残されても助けに行けるなって」
「へぇ、でも逆に私が王子様になるかもしれないわね。まだ場数は踏んでないんでしょ」
「そりゃそうだが、王子様っていばら姫じゃあるまいに」
「ふふふ。ところで、さっき助けに行けるとか言ってたけど自分も帰れなくなったらどうするのか気になったわ」
「考えても無かった。ま、肩を寄せ合う事になるんだろうな」
「それは嬉しいけど、道連れにした気がして悪いわね」
「ずっと逢えなくなるよりはずっとマシだ。……可能性の話もここでお終いにして、次のメニューに取り掛からないか」
「キスのお返しが欲しいのね」
黙ったままだったが、表情はそれを肯定していた。
二人はベッドへ移り、横に並んだ状態で座った。
そして鴉が五月蝿くなる頃まで甘酸っぱい時間を過ごした後、鼠は森の塒に、猫は主人のもとへ向かったという。
地底はもうこりごりと思ってる一輪と実は地底を恋しく思ってる村紗
そのことを察してていつか仲違いに発展しないか心配する雲山
ジューンブライドだし清蘭はさっさと鈴瑚のお嫁さんになって幸せになってしまえばいいのに
めーさくも職場結婚して欲しい
>>489
某氏が、こんな脳天気な奴とずっと一緒なんていやだと思いつつ清蘭ちゃんと結婚することはなぜか微塵も疑ってない鈴瑚の絵を描いていたけど、あれは良いと思います
妖怪同士、または人間と妖怪の結婚式を引き受けてくれそうなのは命蓮寺くらいだろうか
金になるなら博麗神社でも(茨)
結婚と言えば、人里暮らしのあきゅすずは後ろ指を指されずに式を挙げられるのかな
先代魅魔って、当代のレイマリと重なり合う、いい取り合わせだよね
ゆうかりんと雷鼓さんってなんか姉妹みたい
子育て中のツバメを見てて、
魔理沙の帽子を掴んでる金髪金眼の1歳児をあやすアリスの姿が浮かんだけど、
芝居か自立人形を可愛がってる光景になっちゃうことに気付く
魔法使いへ養子を出してくれる家があるとは思えないし・・・
梅酒を漬ける季節ということで、久し振りに同じお題で
◆紅白
普段は決して深酒などしない椛だが、美鈴と一緒に居るときは存外容易く酩酊に至る。
彼女は甘え上戸で、酔うと美鈴の傍を離れようとせず、また、公然と好意を示すことに躊躇が無くなる。
酔っても記憶を失う性質(たち)ではない為、醒めた後に目一杯恥ずかしがるのを愛でるのが醍醐味、とは美鈴の言。
◆シロガネ・コガネ
「……お前、酔ってるだろ」
「酔ってないわ」
太股に乗せた黄金色の髪を指でさらさら梳きながら、咲夜は平然とそう答えた。
◆悪魔小悪魔
「フランドール様! どうぞ、愛しい私の血汐(ワイン)をお口に! その甘さに酔い痴れてください!」
「しょっぱそうだからイヤ」
「そんなお味噌汁にケチを付ける舅みたいな!?」
◆ちみちみ
「お酒あんまり好きじゃない」と言う橙に対し、「あんたガキだもんね」と陳腐な挑発をするくるみ。
よせば良いのに二人で呑み比べを始め、案の定すぐに酔っ払ってしまう。
けたたましく笑い合った後、二人揃って眠りに落ちて、起きれば共に二日酔い。そして仲良く叱られる。
◆西の赤、東の緑
月明かり揺らめく夢幻の館。
主と従者は純白を纏うテーブルを挟んで座り、折々葡萄酒を口にしながら、たわいない談笑に小さな花を咲かせる。
ただそれだけの夜。
◆藍紫色の桜
「ねえ、藍。どうすれば紫を酔わせられると思う? どうにか抵抗出来ないようにしておきたいのだけれど」
「蝶を四匹程溶かしてみては如何でしょう。口移しすれば、喜んで呑まれると思いますよ」
「どうして貴方は主人(わたし)を手篭めにする相談に嬉々として乗っているのかしら?」
◆人の子と人の子
「おい、誰だ。小兎(こと)にウォッカなんか呑ませた奴。って言うか何処から持ってきた」
「あら、ちゆりさん。こんばんは。いつの間に来たの?」
どうやら彼女の目には、私が二人映っているらしい。
◆師弟
宴会の際、鈴仙は大抵、泥酔した者や怪我人の介抱に奔走し、自らは殆ど酒を呑まない。
己の酒癖の悪さを自覚してのことであるが、取り分け強く忌避する理由は、酣酔による記憶の欠落であった。
酩酊した自分が師への恋情を吐露し、あまつさえその返事を『聞き逃す』ことを恐れてやまないのである。
>>497
アリスの地元なら居ても可笑しくないのでは >魔法使いへ養子
霊夢の漬け込もうとしてた梅酒は誰が相伴に与るのかさてはて
梅と言えば、生梅に塩を付けて齧るルーミアと芳香を想像できる
酸っぱいねーと話しながら、どちらが手に取った方が酸っぱいか、相手の実を味見し合ってみたり
仲良くパリパリ言わせながらゆったりした一時を過ごす姿は微笑ましい
※生梅はたしか毒では?
かわいい〜♪
_,........,_
, ´,.-==,ヽ
i (ノノλノ [ >o<]ヽ,
ルイ)^ ヮ^ノ)ノノλノ)) えへへ♪
`,く_,,ノノ))^ ヮ ^从(,
,(,ノ┐ノ〈 i ネ i 〉:〉
`'-i'_ィ,ァ<∩しし∩〉
はうっ
_,........,_
, ´,.-==,ヽ
i (ノノλノ [ >o<]ヽ,
ルイ) ゚ ヮ゚ノ)ノノλノ))
`,く_,,ノノ)) ゚ ヮ ゚ 从(,
,(,ノ┐ノ〈 i ネ i 〉:〉
`'-i'_ィ,ァ<∩しし∩〉
うーん・・・
_,........,_ [ >o<]
, ´,.-== ,ヽ ,.'",=" "=`,
i (ノノλノ)リ ((/(ノノλノ)) ごめんね・・・
ルイ) + _+ノ) )、゚ ヮ ゚;从(
ノ⌒U'⌒と))ヽ 〈 i ネ i 〉:〉
/ i!./ <∩しし∩〉
(_,. //
く.,_`^''ー‐、_,,._ノ/
`~`''ー--‐-‐'
>>500
生の青梅は食べられないの?
ttp://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/001/029.html
確かにそうでしたね
ただ御年配の方から伺った話だと子供の頃におやつにしていたと聞きましたし、
「梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる」と有毒成分が多い種の生食は戒められていたので、
ほどほどで収めておけば大丈夫だったんじゃないでしょうか?
勿論、お勧めは出来ませんが
月夜。人々が寝静まった後の里は、当たり前に暗く、しかし存外に明るい。
空に浮かぶ星々の瞬きと、妖しく輝く月の光、そして、家並みの中に点在する微かな灯火が、全てを呑み込まんとする暗闇の侵食を妨げているのである。
その灯火の一つ、とある建物の戸口に備えられた明かりが、ふと黄金色の髪を携えた少女の姿を照らし出す。
少女は頭上の三角を片手で押さえ、もう一方の手に持った長い棒の先端で某か袋のような物をぶらぶらさせながら、不審な動きできょろきょろ辺りを見回している。
周囲に人影の無いことを確かめ、いざ足を踏み出そうとした、その時――
「魔ー理ー沙ーちゃーんー?」
背後から己を呼んだその声に、少女――魔理沙は大きく体を震わせ、息を呑んだ。
恐る恐る背後を振り向くと、そこにはにっこりと微笑んで彼女と向き合う、婦警の姿が在った。
「こんな時間に、こんな所で、何をしているのかしら?」
婦警が問う。
すると、魔理沙は「いや、まあ、その」と言葉を濁しつつ、じりじりと足を動かして、その場から離れようとした。
帽子を押さえる手はそのままに、もう一方――風呂敷を括り付けた箒を持つ手をくるりと返し、柄を両足の間へ素早く差し込む。
そうして箒に跨がって飛び立とうとした彼女であったが、空を見上げた途端、再び体をびくつかせ、硬直した。
「よう、魔理沙。重たそうな風呂敷だな」
水兵の如き服を身に付けた何者かが、屋根の上に腰掛け、じいっと彼女を見下ろしていた。
「中に何が入ってんのか、お姉ちゃんに言ってみ?」
「だ……誰がお姉ちゃんだ、誰が!」
狼狽え、冷や汗を流して抗議する彼女に、背後から婦警が忍び寄る。
魔理沙がその接近に気付いた時は既に遅く、しっかりと箒の柄を掴まれてしまっていた。
放せ、とばかりに引っ張ると、放さない、とばかりに引っ張り返される。
そうこうしている内に、水兵もどきが屋根から降りてきて、婦警の反対側から彼女の傍へと近付いていく。
「放せよ!」
「はーい」
「は? わッ……!?」
とうとう魔理沙が声に出して喚くと、婦警は驚く程簡単に手を放した。
半ば自棄になって浮遊の術を試みていた魔理沙は、不意に舞い上がった自分自身に振り回され、ぐるりと逆様にひっくり返ってしまった。
長い髪と共に頭上へ落ちて行きそうになる帽子を一層強く押さえ、残った三肢でしっかりと箒にしがみつく。
ようやく平衡を取り戻した彼女は、ちらりと地上を見下ろし、「あ」と間抜けな声を上げた。
にんまりと笑う水兵もどきが、風呂敷を重たそうに掲げ、彼女に見せびらかしていた。
「返してもらうぜ」
その言葉に、魔理沙は何とも悔しそうな顔をして、ぐっと上下の歯を噛み締めた。
「……わかったよ! 返す! 返せば良いんだろ!」
「あら。素直ね」
婦警がクスクスと笑う。
魔理沙の両足がまるで地団駄を踏むように空中でじたばた暴れたが、彼女が再び地に降り、あるいは地上に向けて魔術を放ったりすることは無かった。
彼女は「おぼえてろよ!」と典型的な捨て台詞を吐くと、早々に夜空へと消えて行ってしまったのである。
それを見送りながら、相変わらず笑うのを止めない婦警の隣で、水兵もどきが小さく肩を竦めていた。
・
「まったく、もう。引き取りたいなら、窓口で申請すれば良いのに」
里の交番、その一室にて。
目録らしき綴りと、周囲に置かれた色取り取りの品を交互に見比べながら、呆れた様に小兎姫が言った。
綴りの表には、『遺失物』の文字が刻まれている。
「警務のおばさん、あいつの親御さんと仲良いからな」
同じく目録を手に、ちゆりがぼそりと呟く。
と、それから間も無く、小兎姫がパタンと音を立てて綴りを閉じた。
「こっちは全部揃ってるわ。そっちはどう?」
尋ねられると、ちゆりは僅かに目を細め、指先の仕草で小兎姫を呼び付けた。
その指が、今度は手許の目録の、ある一行を指し示す。
それを覗き込んだ小兎姫は、今一度「もう」と呆れの感嘆を吐き出した。
「こんなの帽子の中に入れてたら危ないじゃない。今度会ったら注意しないと」
「注意すんの、そこかよ」
ちゆりが苦笑する。
「勝手に持ち出したのは良いのか」
「良いのよ。ちゃんと『返す』って言ってたもの」
しれっと答える小兎姫の傍らで、ちゆりは再び肩を竦めた。
・ ・ ・
「――あれ? 咲夜さん。そのナイフ、新しいのですか?」
「無くしてたヤツよ」
「あは。見付かったんですね。良かったで……おわッ!?」
「そうね。良かったわ」
「ちょ……これ、鉄……。何で出来てんですか……」
「秘密」
「……御機嫌ですね」
霊「やっぱり、あんたか。当然、素敵なお賽銭箱に用は無いわね」
妖「ええ、残念ながら……」
霊「だと思った。その代わり、私の分もかき混ぜといてね」
妖「はいはい、しっかりとやっておきますよ。
ところで、何か漬けておく物はありますか? うちのと一緒にやっておきますが」
霊「そうねぇ。キュウリはあと残り少ないし、白瓜あったからそれにしといて」
妖「あ、いいなあ。買っておけば良かった」
霊「大きかったし、半分までなら分けてもいいわよ」
妖「え、いいんですか? それなら、新生姜と交換しましょう」
霊「そんなのも糠漬けに出来たの」
妖「辛味が利いてて、良いお肴になるんです。幽々子様にも褒められました」
霊「それは楽しみね。心なしかあんたが漬けた奴の方が美味しいし」
妖「いろいろ工夫しましたし、手入れも毎日欠かしてませんからね」
霊「本当によくやるわ。漬け床を置かせて下さいって頼まれた時は驚いたけど」
妖「冥界だと不思議なことに、何年漬けても大して変化が無くて。
幽々子様がどぶろくを醸そうとした時もお米のとぎ汁のままで、発酵が進みませんでしたし」
霊「神様の宿る場所じゃないんだから、そりゃ上手くいかないわよ」
妖「へぇ、お陰様で助かってます。ここへ来るのは息抜きにもなるので」
霊「今日は若あゆを用意してあるから。食べてくでしょ」
妖「勿論頂きます」
霊「じゃあ後でね。そうそう、明日お買い物に付き合ってくれない?
来客用のお茶がそろそろ無くなりそうなんだけど、どの銘柄がいいのか判らないのよ」
妖「私はどんなのでも構わないよ」
霊「もう、察してくれてもいいじゃない」
妖「あー、そういうことでしたか。すぐに判らなくてすみません」
霊「お昼も一緒に取りたいから、いつもより早くね」
妖「何とか遅れないようにするわ」
>>503
魔理沙は真夜中のデートもといパトロール中に引っ掛かったのかな
ほんの悪戯心で昔の格好に扮して乗り込みつつも、好きな相手には自分だと気付いて欲しいと願う魔理沙
果たして咲夜は封魔録の姿で紅魔館の大図書館へ本を借りに行った彼女を見抜く事が出来るだろうか
6月9日はシンギョクとパチュリーの日らしいけどこの組み合わせの百合ってあるのかね
魔理沙「予想が当たったな」
アリス「あら、魔理沙も紫陽花を眺めに来たの?」
魔理沙「いや。しかし、本当に好きなんだなぁ」
アリス「ええ。だって、以前は滅多に観賞できなかったから」
魔理沙「私は空に浮かんだ奴の方がいい。まあ手前味噌なんだが」
アリス「空に浮かんだ奴って……?」
魔理沙「おいおい、まさか忘れちゃったのかね。あんなに喜んでたのに」
アリス「ああ、思い出した。昨夏の花火ね。すぐに散ってしまうのが残念だけど、凄く綺麗だった」
魔理沙「今年もまた、飛びっきりのを打ち上げてやるぜ。来年以降も新作を引き下げてやる」
アリス「いいわよ、もう。型物花火って、作るの大変なんでしょ」
魔理沙「あー、何でだよ?」
アリス「本物で我慢できるから。ここへ足を運べば毎年見られるし」
魔理沙「別に遠慮しなくてもいいだろ。見せつけたくてやってるんだから」
アリス「いつか手助けが必要になりそうわね」
魔理沙「要らないぞ。いくら火薬に扱い慣れてるからってゲストには手伝わせる訳にはいかん」
アリス「……そうだといいんだけど」
魔理沙「なんだよ、いったい……。ところで、まだ戻らないのか?」
アリス「何か用でもあったのかしら?」
魔理沙「喉が渇いて、お前んところでお茶にしたかったんだ」
アリス「仕様が無いわね。ここまで迎えに来てくれたんだし、貴方のお望み通りにしてあげる」
魔理沙「お陰でカラカラさ。あと、小腹も減った」
アリス「はいはい。お菓子も好きなだけ食べていいわ」
毎年6月11日が訪れるたびに「今日は傘の日なんだってさ」と言いながら、
腕と足を伸ばしてぬえさんを傘の下に入れようとする小傘が見れるのかな
そういえば6月11日は雨だったなぁ。こがぬえは雨の日になると当たり前の様に相合傘してそう
傘と言えば、幽香も持ってるけどなんか相合傘は嫌がりそうな感じがする
相手が望んでもその気は無いわよと断って、どうしてもと食い下がったら自分に勝ったらみたいな条件を付けて
昼寝してるりぐるんの隣にそっと座って、日傘を翳して気づかれないように相合い傘をするゆうかりん
というのを幻視した
レミ咲も傘が欠かせない
傘で隠れてキスというシチュなら正針で!
弾幕アマノジャクで一応傘を持ってたし
「紅茶をお持ちしました」
「あら、今日は甘い物が選り取り見取りなのね」
「だいぶお疲れみたいでしたので。どうぞ、ご自由にお召し上がりください」
「ありがとう。そろそろまた新しい子が必要になったから、創造に取り掛かってたのよ」
「妹弟が増えるのは喜ばしいですわ」
「ごめんね〜、一体も完成してないの」
「あ、そうでしたか。すみません!」
「なかなか上手くいかなくて。優秀な魔界人は滅多に創れないわ」
「私の時も苦労したんですかね」
「そうよ。失敗続きで、何度か諦めかけたわね」
「手間が掛かる子だったのですか…」
「でもお陰で最高の仕上がりになったわ。貴方を上回る作品はもう無理じゃないかしら」
「それを聞いて気になったのですが、宜しいでしょうか?」
「どうしたの、急に思い詰めた顔なんかしちゃって。何でも聞いていいわよ」
「もし私よりも出来が善い者を生まれた場合は、宮殿を出て下野した方が良いのかと思ったのです」
「安心して、夢子ちゃん。たとえ魔界人の中でNo.2になったとしても、私にとってのNo.1であることに変わらないの。これまで通り、側に居て貰うわ」
「まさか、そこまで評価して頂けるとは考えてもみませんでした」
「まだ教えてなかったけど、漢字で名付けたのは貴方だけなの。魔界で漢字を名乗るのは夢子ちゃんと私の二人きり。それだけお気に入りなのよ」
「申しわけ御座いません。変わった名前だとばかりに」
「気に入らないようなら改名しても構わないわ」
「いいえ、与えられた名前は大事にします。嫌では無かったんですよ」
「そう、ならいいんだけど。ま、とにかく今後のことで不安がらなくてもいいのよ。公私の両面でパートナーになれるのは貴方だけなんだから」
「はい!」
書きあがったから上げてしまえと思ったけど、直前のレスが夢神でいらっしゃる。
でも上げます。ろだお借りしました。。
◆アリス×夢子 『Somnium Filia Dei』
h ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0251&file=lily_0251.txt
アリ夢とはまた貴重な
久々にSSと出会えて大満足です
愛娘を取られた神綺様は聖様に愚痴るかな
今月の茨歌仙はマリレイ推しなんだね
魔理沙の霊夢好き好き振りは見てて面白い
小傘「雨に濡れるよ」
ぬえ「何か用かな唐傘妖怪」
小傘「ねぇこんなところで何してるの?風邪引くよ」
ぬえ「唐傘妖怪には関係のない事だよ。さっさと行っちゃえば」
小傘「雨に濡れてる人をほっとけないよ」
ぬえ「私は人じゃないから大丈夫よ」
小傘「妖怪でもほっとけないよ。仲間だもん。あなた、私と同じくらいの妖怪?」
ぬえ「図々しい奴。低級妖怪付喪神ってやつはどうしてこうなのかね」
小傘「私は小傘っていうの。ねぇあなたはどういう妖怪?」
ぬえ「鵺」
小傘「ん?」
ぬえ「鵺」
小傘「何?」
ぬえ「ぬ・え!「ねぇ」って言ってるんじゃないよ。鵺って言ってるのよ!」
小傘「ぬえ?」
ぬえ「お前…知らないのか…付喪神は世間知らずって本当だったのね」
小傘「バカにしないでよ。私はこれでも立派な唐傘お化け。人々を恐怖させる妖怪なのだ」
ぬえ「どこが立派な妖怪なのよ。未熟者」
小傘「みじゅく…このぉ!!ならば私の実力、とくと見よ!!ドーーーン!!」
ぬえ「…」
小傘「おーどーろーけー!!」
ぬえ「唐傘、お前その姿でやってるわけ?」
小傘「何と…このお寺の住職さんに使おうと思っていた必殺技が効かないなんて…!」
ぬえ「擬態じゃなくてさ、せめて妖怪の姿になろうよ。こんな風にさ」
小傘「わ…!わ…!わ…でっかい…!」
鵺「これが鵺って妖怪よ。ドーーン」
小傘「きゃああ!!あ、あいたたた…!!」
ぬえ「ちょっと手で押しただけで悲鳴あげた上に更に尻もち付くなんて。お前人間だったら相当なカモだよ」
小傘「だ、だって…あぁお尻が濡れちゃった…」
ぬえ「ごめんごめん。妖怪でも怖がらせると満たされるものね」
小傘「あぁ、傘が…」
ぬえ「付喪神が傘を手放すんじゃないよ。ほら拾ってあげたよ」
小傘「ありがと…ぬえ…ちゃん」
ぬえ「驚かし妖怪が驚かされて、お礼なんか言うなって」
小傘「ところでこんなとこで何してるの?びちょびちょになって。」
ぬえ「…ここの住職に謝ろうと思って。妖怪の事を大切に思ってる人の復活を、邪魔しちゃったから」
小傘「妖怪を大切に?変な人間だねぇ。そうだ!一緒にここの住職さんを驚かそうよ!」
ぬえ「お前…私は本気で…」
小傘「妖怪たるもの、いつだって妖怪の性分を忘れちゃいけないよ!私達は驚かし妖怪なんだから!」
ぬえ「勝手にやってれば。未熟者のお前じゃ誰も驚かないよ」
小傘「あぁ待って!雨に濡れちゃう!」
ぬえ「ちょ、私についてこなくても…」
白蓮「いらっしゃい。このあたりの妖怪さんですか?」
ぬえ「あ、その、実は私…あなたの復活を邪魔してしまった妖怪で。謝ろうと思って…」
小傘「うらめしやーーー!!」
白蓮「…わあ、驚いた!驚かしが上手なんですね。あなたもそんな些細な事、気にしなくていいんですよ。ところでお名前は?」
小傘「多々良小傘だよ。ホントに驚いたの?ねぇ」
ぬえ「…封獣ぬえって名乗ってる…ます。」
白蓮「小傘さんに、ぬえさん。二人とも仲が良いのですね。お寺にあがっていきなさいな」
ぬえ「こ、こいつとは今日知り合ったばかりで…別に仲良しじゃ」
小傘「お邪魔します!ねぇ、ここって人間いっぱいくる?墓地とかあるといいなぁ〜!」
ぬえ「おい…!お前ちょっと図々しすぎ…!」
小傘「図々しいなんて人間くさい事言わないの。妖怪は妖怪らしくでしょ!」
ぬえ「お前が私に説教するなんて百年早いっての!」
小傘「お前じゃないよ小傘だよー。べろべろべぇぇ〜」
ぬえ「あったまにきた!待て小傘!この野郎!」
こがぬえ馴れ初めです。星蓮船のエンディングで住職を驚かしに小傘が、住職に謝りにぬえが。
二人して命蓮寺に駆け込んでるので、きっと門前で鉢合わせになって、こういう出来事があったんじゃないかなぁと思ってます
小傘が聖からお寺の子扱いされているのは、ぬえが寺に入信した時にいたからなんだろうなぁと…
いいですないいですな……
>>517
kwsk
正直書籍はレイマリ仲良すぎてよっぽどのことじゃないと興奮しなくなってきた
霊夢に元気を出して貰おうと、にぱっ!とした笑顔で料理やマムシ酒を振る舞ってた
毒抜き済みとはいえ毒人参や水仙とか有毒な素材を用いてたから引かせてたけど
相変わらず押しかけ女房やな。かわええ
とっておきのマムシ酒を持ち出す押し掛け女房とか怖い
そういや仏教って恋愛とかおーけーなんかね
>>524
何が言いたい?
はっはっは、あの人が恋愛なんて下賤な行為をするわけないじゃないか
なあ兄弟?
>>525
聖が戒律では禁止されているけど神子やらに恋慕を抱いて葛藤するみたいな
猫の尻尾の付け根には神経が集中してて撫でられると喜ばれる事が多いとテレビで見て、
くるみが橙にそうしてる場面を想像してみたけど、セクハラしてるようにしか見えなかった……
ナナイロ・コガネの喜歌劇《オペレッタ》
人々が噂する。
――人形じゃないわよね。お母さんかしら。
――よく見なさい。あの格好は女中さんよ。
――でも何だか似てるわ。姉君ではなくて?
注目の的となっているのは、二人の異邦人であった。
皆の見知った人形遣いの少女と、肩を並べて歩く女中らしき装いの貴婦人。
長さは違えど、同じ黄金色の髪を持ち、また、その妖麗なる顔立ちも、何処となく似通って見える。
二人は衆目を浴びながら里の店屋を廻り、種々の品を買い集めていた。
「お姉さんですか?」
物怖じせぬ花屋の娘が尋ねると、人形遣いの少女は黙ってにこりと微笑んだ。
一方、貴婦人は何処かばつが悪そうに笑いながら、「まあ、その」と言葉を濁していた。
・
「全部買えた?」
「うん?」
「お土産」
通りに在る茶屋の店先。
アリスと夢子は二人並んで縁台に腰掛け、ゆっくりと茶を飲んでいた。
傍らでは、小さな人形が土産物の詰まった手提げを下ろし、やれやれと腕を休めるような仕草を見せている。
夢子はそれを横目に見て微笑みながら、懐から一枚の紙切れを取り出した。
「大体揃ったわ。後はこれだけね」
「どれ?」
差し出されたメモをアリスが受け取り、目を落とす。
饅頭だの花だのと、無秩序に並べられた品目の、その一番下に『アリス』の文字が記されていた。
彼女は何処からともなく万年筆を取り出すと、容赦無くその上に斜線を書き足して、夢子に突き返した。
「里帰りはしたい時にするって言っといて」
「はいはい」
むすっと剥れるアリスに対し、夢子は何とも愉快そうに笑っている。
そこへ、一人の妖怪が通り掛かった。
「あら」
妖怪の発した声に気が付いて、二人が同時に顔を上げる。
アリスはほんの少し疎ましげな顔をしただけであったが、夢子はあからさまに目付きを鋭くし、強い敵意を露わにした。
「魔界の神の小間使いじゃない。こんな所で何してるの?」
妖怪が至極惚(とぼ)けた風に問う。
「貴方には関係の無いことよ、オリエンタルデーモン」
夢子の敵意は益々鋭く尖らされ、今や形無きナイフの如しであった。
「つれないわね。知らない仲じゃなし、隣に座ってるお嬢さんが誰か、紹介してくれても良いじゃない」
「いや、それこそ知ってるでしょ!? 何で私が知らない子みたいになってるわけ!?」
思わず、といった具合にアリスの口から高声が上がる。
妖怪改め、幽香はケタケタと、嫌味たらしい笑い声を洩らした。
「あら御免なさい。言い直すわ。隣に座ってるアリスは誰?」
「言ってるし! 自分で!」
猛るアリスを、夢子が横から手で制す。
「良いわ、アリス。この無礼者に教えてあげましょう。貴方が何者なのか」
しかし、彼女の冷ややかで落ち着き払った口調にも拘わらず、幽香は軽薄な笑みを収めようとしない。
「神の娘(おきにいり)なのは知ってるから言わなくても良いわよ」
「むしろ何で知ってるわけ?」
「後は何かしら? 灰色の魔法使い?」
「色を混ぜるな」
「じゃあ人形オタク」
「うるさいわよ花オタク」
「ッ! アリスは……!」
二人の掛け合いに業を煮やし、とうとう声を荒らげようとした夢子。
そんな彼女を、不意にアリスが掴まえて、ぐいと自分の方へ抱き寄せた。
突然のことに呆気に取られ、きょとんとしている幽香に、彼女は堂々言い放った。
「私は夢子のフィアンセよ」
夢子は大きく顔を崩すことこそ無かったが、少しく両目を見開いて、かっと頬に紅を差した。
と、幽香は何やら面白くなさそうな顔をして、手に持っていた日傘を大袈裟に振り回し、くるりと身を翻した。
「『恋人』なら私の勝ちだったのに。花ちゃんに奢る羽目になったわ」
ぶつぶつと、よく解らない文句が吐き出される。
彼女はそのまま振り返りもせず、さっさと歩いて行ってしまった。
「……何だったのかしら」
「さあね。あいつの考えてることは解らないわ」
「そうみたいね」
去り行く幽香の背を眺めながら、二人――と一体は、揃って嘆息した。
「ところで、アリス」
「ん?」
「そろそろ放してもらえる? 往来でこれは恥ずかしいわ」
「あ、ごめんなさい……あら?」
掴まえたままになっていた夢子から手を放したアリスは、ふと縁台の上に気になる物を見付けた。
それは、母への土産として買っていた――買わされていたとも言う――花束の中にさり気無く紛れ込んだ、十輪ばかりの青い花であった。
「……瑠璃唐綿ね。お祝いのつもりかしら」
「気障な……ええと、友達?」
「断じて違うわ」
再び剥れるアリスの横顔と、その膝の上で抗議する人形の姿が可笑しかったらしく、夢子はクスクスと楽しげに笑った。
>>528
大丈夫
それ立派なセクハラだから、誤解を招くおそれは無い
信じ合う心
幸福な愛
星の精
望郷
淡い想い
早すぎた恋
身を切る想い
海外では縁起が良いとされてるみたいけどちょっと気にかかる花言葉もあるのねぇ
半分くらい嫌味だな
特に『望郷』と『早すぎた恋』
人間の里にて
咲夜「こんなところで顔を合わせるなんて奇遇ね」
アリス「そうね。それはさておき珍しいじゃない。休暇を与えられるなんて」
咲夜「あら、どうしてそう思ったの?」
アリス「だって、カジュアルな着こなしだったから。普段は外出する時もメイド衣装のままだったでしょう」
咲夜「ランドリーストーブが故障したせいよ。三日後に修理が終わるまで服の遣り繰りに頭を抱える事になったわ」
アリス「大変ねぇ。……って事は勤務中なんだ。だったら仕方ないのかなぁ」
咲夜「もしかして、用でもあったのかしら?」
アリス「ええ、まあ。迷惑になるし、また今度にするわ」
咲夜「時間なら余裕ありますよ」
アリス「そうなの。それなら、これからお茶にしない?良い処を知ってるんだけど」
咲夜「へぇ、どこへ連れて行ってくれるかしら」
アリス「隠れ家的な穴場よ」
そしてパーラーを出て
咲夜「素敵なお店でした。贔屓にしてもいいくらいです」
アリス「紹介した甲斐があったわ」
咲夜「それにしても、本当に奢りで良かったんですか?」
アリス「私の都合に合わせてくれたんだから、これくらい当然よ。それに貴重な物を見せて貰ったし」
咲夜「特に何か披露した覚えはありませんが」
アリス「ああ、その格好よ。私服姿は初めてだったから新鮮に映るのよ」
咲夜「変わってるわね。デザインも普通なのに」
アリス「ラフなのにお洒落に決まってるなんて、同性としては羨ましいわよ」
咲夜「そ、そう。まぁ、褒められて悪い気はしないけど」
アリス「ところで、来週も同じ時間に付き合ってくれるかしら?」
咲夜「……待ち合わせ場所はどこにしましょうか」
アリス「入り口近くだと邪魔になるから、手前の路地はどうかな?」
咲夜「異論はありません。では、そこで」
アリス「約束してくれて有難う。じゃあ、また会いましょう」
咲夜「ちょっと待って」
アリス「何?」
咲夜「次も私服で来た方がいいのかなと」
アリス「今日とは違うコーデなら」
咲夜「判ったわ」
アリス「注文が多くてごめんなさい」
いつもとは異なる出で立ちにトキめくって同性間でもあり得るのだろうか
無意識に夢子さんの面影を咲夜さんに見るアリスちゃん
そして、咲夜さんもまた…
咲アリはいいぞ!
二次創作もさることながら、妖々夢の掛け合いホント好き
そして亀だが>>323 が気になる
>>535
Dialogue
h ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/124/1283147431
小傘「ぬえちゃん見っけ!おーーい!」
ぬえ「げっ」
小傘「あーん!何で逃げるのよー。ぬえちゃんに聞きたい事があるんだよー」
ぬえ「な、何…?」
小傘「ぬえちゃんって妖獣って言うの?そういう妖怪なの?」
ぬえ「あぁ…私は顔が猿だけで体は人間でもいいような存在だから…妖獣の類とはまた違うっていうか…」
小傘「そっか!じゃあ発情期って言うの?そういうのはないんだ?」
ぬえ「やっぱりその話じゃないかぁー!」
小傘「えーどうしてー?どうして逃げるのー?」
ぬえ「どうしてもこうしても。小傘その話誰から聞いたんだよぉ」
小傘「マミゾウさん。今日はぬえちゃん発情期だから誰にも会いたくないって!」
ぬえ「じゃあ何で会いにきたのよぉ」
小傘「は、発情期は獣だけだって聞いたし。私発情期って何なのかわかんなくて聞いたんだけど教えてくれなくて!」
ぬえ「だから私に…聞きにきたって事?今日来なくたっていいじゃん…」
小傘「待ってってばー!大声出すの疲れるんだよー!」
ぬえ「何でよりにもよって小傘なのよぉ…あっ!」
小傘「捕まえた!」
ぬえ「小傘…ちょ…あぁダメ…」
小傘「ぬえちゃんすっごい顔真っ赤だけど…発情期ってそういう病気なの?」
ぬえ「…は、発情期って言うのは…その…」
小傘「ぬえちゃん…?大丈夫…?おでこから湯気出てない…?」
ぬえ「はぅ!ちょ、小傘…やめて!今小傘に触られると…いろいろ危ないんだって!」
小傘「どうして?」
ぬえ「どうしても…小傘だから…今だから小傘には触られたくないのよぉどうしても!」
小傘「ご、ごめん…私、どうすればいい?私、ぬえちゃんに嫌われたくないよ」
ぬえ「私だって…小傘に嫌われたくない…だから…その…今日は私に会いに来ないで…」
小傘「ぬえちゃんの事嫌いにならないもん!」
ぬえ「私だって…小傘の事嫌いになんてならないから…」
小傘「ホント?」
ぬえ「小傘って友達付き合い広いじゃん…私みたいなのは別に付き合わなくても不自由しないっていうか」
小傘「バカ!どうしてそうなのぬえちゃんは!ぬえちゃんの方こそ私なんかの相手しなくたって一人で生きていけそうで…」
ぬえ「私はお前がいないと…」
小傘「私そんなに友達多くないもん…いろんな人と話はするけど…ぬえちゃんくらいだよ。友達だって言えるの…」
ぬえ「ご…ごめん…」
小傘「私の方こそごめんね」
ぬえ「はぁ…はぁ…小傘、私の事嫌いにならないって言ったよね…」
小傘「うん。絶対ならないから。無理しないで。私が力になれる事なら何でもするから」
ぬえ「小傘…じゃあ…」
小傘「ちょ、ぬえちゃん何で…リボン外したの…?」
ぬえ「発情期だから…ねぇ小傘…こんなところだけど、やっちゃっていいよね…?」
小傘「な、なにを…きゃあ!ど、どうしたのぬえちゃん…うぅ、動けないよ…」
ぬえ「小傘、何でそんなに可愛いの…ねぇ小傘…小傘…」
小傘「可愛い…?私、可愛くなんてないよ…ぬえちゃん」
ぬえ「好きだよ小傘…」
小傘「わ…私も…や、やっぱりダメーーーッ!!」
ぬえ「何で…今しないと収まらないんだから…責任とりなさいよ…」
小傘「こ、こういう事はダメ!ダメだと思う!その…確かに興味は…あるけど…ぬえちゃんにならいいよって思うけど…」
ぬえ「……」
小傘「ご、ごめんね。私、恥ずかしいよやっぱり…こんなところだし…そういう事ってほら…男の子と…」
ぬえ「私は小傘がいいって言ってるのよ…」
小傘「私だってぬえちゃんとしたいって…あ、私何言ってるんだろ…顔が熱いよぉ…とにかくダメだよ…ぬえちゃん…」
ぬえ「い、意味わかんない…でも、小傘がそこまで言うなら…」
小傘「うん…私達って…友達じゃん…恋人とかじゃないから…女同士だし…こんなことおかしいよぉ」
ぬえ「じゃあこれどう収めろっていうのよ…」
小傘「とりあえず…永遠亭の先生に診てもらお…?私も行くから…」
その後永遠亭の先生に、永遠亭の地下にある、大きな枕のダブルベッド部屋に丸1日閉じ込められたこがぬえでした。
何も処方されなくて安心した
UFOロマンス!
さと「そうしたら妹と被ってしまうわね。全く同じではないけど」
パル「つまり駄目って事?」
さと「いや、こちらの方なら許可します」
パル「特注する必要が出てきたか……ま、良いけどね」
さと「サイズを図る時は言って下さいね。急には此処を離れられないのです」
パル「ふん。出張を頼むつもりだったけど、考えを改めたわ」
さと「感謝します。貴方と地上へ出向く機会はそうそうにありませんから」
パル「出来たから持ってきたわよ。ケア用品も」
さと「へえ。これが頼んだ物なの。なかなか綺麗ね」
パル「そりゃ、私を参考にしたもんだからね」
さと「でも、やっぱり本物には敵わないわ」
パル「……まさか完全再現とはいくまい」
さと「照れてる姿はかわいいわね。そろそろ、入れさせて頂きましょう。お願い出来ますか?」
パル「もう。爪を切ったばかりで良かったわ」
さと「初めてなのにすんなりいったわね」
パル「さいわいにね。痛くはないかしら?」
さと「えーっと、大丈夫ですよ。第三の目に違和感はありません」
パル「カラコンはちゃんと合ったみたいね」
さと「これで部分的ながらお揃いになった訳ね。ところで、いつまで右目を閉じてるの?」
パル「最初に聞かれるかと思ったのに……。どう、私も入れてみたの?」
さと「もしかして、それ」
パル「貴方の瞳と同じ紫色。これでイーブンでしょ?」
サードアイにカラコンを入れるパルスィという電波を受信したので
ごめんなさいごめんなさい
理由は言えないけどごめんなさい
こころと二人きりの時だけ第三の眼を開くこいしとか考えたけど日頃気に掛けてるさとりの事を考えたら不憫か
梅雨は嫌い。
同じことを思ってるひとは大勢居るでしょう。
だけど、私をそんじょそこらの梅雨嫌いと一緒にされたら困るわ。
こちとら命が掛かってるのよ。雨に濡れると革が弛むの。面の皮じゃない。ドンと音を鳴らす革の話よ。
「明けるまで梅眠(ばいみん)でもしてたら良いじゃないか。ほんの一月半、長くても二月程だ」
ある日のこと。今日も雨だと愚痴る私に、呆れ半分で明羅が言った。
梅眠って言葉の是非はともかく、彼女がそう提案するのは至極もっともだと思う。
来る日も来る日も、憂鬱そうに五月雨を眺める女の姿を見せられてたら、そう言いたくもなるでしょう。
「だって、コンサートやりたいって言うんだもの」
私が色々省いて言い返すと、彼女はこれ見よがしに肩を竦めた。
「だったら、九十九姉妹(あいつら)と一緒に旧都へ下るとか。あちらは雨なんか降らないだろう」
なるほど。それも良いかも知れない。
旧都、つまり地底には、一風変わった妖怪が多いって聞くし。そんな聴衆を前に演奏するってのも、結構面白そう。
きっと弁々と八橋もそう言うでしょう。
……でも、一つだけ、どうにもしがたい問題が有るのよね。
「地底って、地上の妖怪は入っちゃ駄目なんでしょ?」
「付喪神は協定の外じゃないか? それに、最近は山の河童や狸の親分が出向いたという噂も」
「なら、貴方も一緒に来る?」
話を途中で遮ってやった。
明羅は何だか決まりの悪そうな顔をして、「いや、私は……」と、やっぱり決まり悪く答えた。
「じゃあ、やめとくわ」
私は彼女に当て付けるように、わざとあっさり言った。
「一ヶ月以上も顔を見れなかったら、寂しくてしょうがないもの」
明羅は頬をかっと赤らめて、何か言いたそうな、でも言いにくそうな感じで、もじもじし始めた。
「まあ、その……。そうだな……」
やっとこ返されたその小さな呟きに、私はまるで桴で叩かれたような衝撃を受けた。
振るったつもりが、反対に震わされた。そんな気分。
「ふうん? 貴方も寂しがってくれるの?」
「…………当たり前、だろう……」
「ッ……」
ああ、もう。どうしてこうなったのかしら。
私が寂しいって言ってあげて、彼女をどぎまぎさせるだけのはずだったのに。
こんなに可愛く振る舞われたら、高鳴る鼓動(ビート)を抑えられなくなっちゃうじゃない。
抑える必要なんてないのですよ!
唇の痕を刻むのです!
文月ということで文ルナ
ルナサ「ふぅ〜。この暑さには参るわね…」
文「おや、ルナサさんじゃありませんか」
ルナサ「そうだけど…どちら様ですか?」
文「嫌ですねぇ、ホラ、私ですよ私!よーく見て下さい」
ルナサ「ん〜…?…あっ、もしかして文?文なの!?」
文「にひひ〜♪ようやく気付きましたか」
ルナサ「普段の服装とは全くの別人だったから驚いたわ。その格好は初めて見るけど…」
文「あーこれは里へ潜入取材する時のルポライター衣装ですよ」
ルナサ「へぇ…。その手に持ってるのは新聞?」
文「えぇ。これから小鈴さんの元へ持って行く所なんですよ」
ルナサ「小鈴……あぁ、あの貸本屋の娘ね」
文「よかったらルナサさんも来ますか?」
ルナサ「良いわよ。鈴奈庵というのが少し気になっていたから…」
文「ごめん下さーい!新聞でーす!」
小鈴「新聞屋さん!いつも有難う御座います!…ところで、こちらの方は…?」
ルナサ「私はルナサ、プリズムリバー三姉妹の長女よ」
小鈴「プリズムリバー…。あぁ!あの幽霊楽団の!その有名人がどうして新聞屋さんと一緒に?」
文「何でも鈴奈庵がどういう場所か気になっていた様で、一緒に来たのですよ」
小鈴「そうでしたか。ここは見ての通り貸本屋。様々な本は勿論、音楽の本や雑誌も取り扱ってますよ!」
ルナサ「ありがとう。それじゃ、店内をゆっくり見て回るわ」
文「…しかしホント暑いですねぇ。炎天下の取材を想像しただけでも汗が出ますよ」
ルナサ「私も真夏のコンサートとかも、時々厳しいと想う事もあるわ…」
文「こう暑いと、チルノさんに抱きつきたくなりますよ」
ルナサ「ホントあの氷の妖精が好きなのね…。私は妖夢の半霊に抱きつきたいけど」
文「ですよねー。この季節には冷たい物に無性に抱きつきたくなります」
小鈴「あ、あの…」
文&ルナサ「「?」」
小鈴「新聞屋さんとルナサさんってこうやって見ると……カップルにみえますね」
文&ルナサ「「!?」」
文「わ、私達って……そんなに恋人に見えるんですかねぇ…?」
ルナサ「………」
文「……ルナサさん?」
ルナサ「…そうかもね」
文「へっ!?」
ルナサ「だって文、そのルポライター衣装だと普段よりカッコよく見えるし、スタイルも抜群よ。それに…」
文「そ、それに…?」
ルナサ「……とても素敵ね。なんだか好きになっちゃったみたい」
文「……」
ルナサ「…文?」
文「あーっはっはっは!何言ってるんですかルナサさん!煽てても何も出やしませんってば〜!」
ルナサ「えっ?別にそのつもりは一切無いけれど…」
文(な、何動揺してるですか私は…。ただの変装用の服装なのにカッコいいって…。そ、それに…それに……好きになっちゃったって〜!?///)
文「あ、きゅ、急用を思い出したのでこれで失礼します。では!」ヒュン!
ルナサ「あっ…。もう、まだ話したい事があったのに…」
文「〜〜〜〜〜ッ!!///」バタバタ
はたて「文ったら、枕に顔埋めて足バタバタさせて…。何かあったの?」
椛「顔が赤い所を見ると…意中の相手でも出来たのたろうか?」
ルナサ「〜♪」
メルラン「姉さんったら〜やけに機嫌が良いわね〜。何かイイ事でもあったの?」
ルナサ「えぇ。でもね、秘密よ」
リリカ「む〜、ルナ姉の意地悪〜」
文月だとルナチャでもありかな
外来韋編2のクロスレビューで咲夜さんの美鈴評価が高いのは完全にめーさくですよね……
>>546
チョロ甘ですね
ルナサも四姉妹の方の服装に合わせたら印象が変わるかも
外來韋編2のクロスインタビューはレミ咲にとっても美味しかった
外來韋編弐クロスレビューでなんとなく気になったところ
レイマリ・レイアリ・めーさく・レミ咲ファンには嬉しい内容かな
霊夢
→魔理沙(2点) 弾幕ごっこと一緒に妖怪退治が流行ったせいで、こんなことになるとはね。
魔理沙には悪いけど、私だけじゃなくて紫も居るのに勝ち目あるのかしら。
→アリス(2点) この魔法莫迦は寒い中なにをほっつき歩いてるのかしら。
話したいだけなら普通に話せばいいのに。
異変解決中は問答無用で倒すけど。
※妖々夢 霊夢「じゃ」
アリス「ちょっと! 折角、旧友と出あったと言うのに、手土産はあんたの命だけかい?」
霊夢「誰があんたみたいな七色魔法莫迦と旧友なのよ💢」
咲夜
→美鈴(8点) 妖精よりは役立つと思ってたんですけど、あっさりやられすぎじゃない。
いつもみたいに頑張ってくれればいいのよ。
※非想天則 咲夜→美鈴「そんなに弱くちゃ、門番は成り立たないわよ?」
→レミリア(10点) 高貴さと優雅さを兼ね揃えた素敵なスペルカードばかりですわ。
もっともお嬢様の真の力はこんなものに縛られては出せませんけど。
→妖夢 主人に仕えてるのは同じだけど、ウチのお嬢様は優秀で助かるわ。
漫画は水炊き先生のがレミパチェ、あずま先生のがゆゆみょん的に良かった
てるもこ書きました、ろだお借りしました
h ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0252&file=lily_0252.txt
>>552
もこすみもほんのりはいっててグー
外來韋編の幻想郷人妖名鑑でレミリアの活動範囲に博麗神社が追加されてる
これはレミ霊にとって良い刺激になるのではないかと
香霖堂の方はすみカセに好影響を与えそう
>>552
善かったです
「ふう‥‥‥」
「禊なんて珍しいな」
「誰かと思ったら、あんた見てたらまた暑くなってきたじゃない」
「言い掛かりにも程があるぜ」
「こんな日に鴉みたいな黒い格好してたら誰だってそう思うけど」
「あー、そうかいそうかい。そこまで言うならこうしてやる」
「ちょっと! それ、私が被ろうとしてたのに‥‥‥」
「ああ、気持ちいいな。病み付きになりそうだ」
「魔理沙までズブ濡れになってどうするのよ。着替えなんて持ってきてないでしょ」
「勿論、貸して貰うさ。安心しろ、ちゃんと洗濯して返すから」
「勝手な事言って、いったい何を考えてるのかしら」
「お前の綿襦袢を着たら暑苦しく見えないだろ。名案じゃないか」
「そう。その代わり、お賽銭箱に奉納お願いね」
「ツケにしてくれるならって金を取るのかよ」
「一泊二食付きでも駄目なの?」
「いつから宿屋になったんだ」
「いやまぁその‥‥‥‥‥‥ほら。最近はご無沙汰だったし、今晩はどうかなってねぇ」
「服を借りるだけの筈が、暑苦しい夜になりそうだな。別に構わんが」
「じゃあ、決まりね。タオルとか持ってくるからそこで待ってて」
「‥‥‥普通に誘えばいいだろうのに。ま、いっか。あんな表情、なかなか拝ませてくれないしな」
魔理沙の次くらいに神社常連がレミリア咲夜だと思ってるが
レミ霊は鈴奈庵のあの話以降燃料がないな
「というわけで私のティーカップも神社に常備したいのだけれど」
「却下」
「なんでよー『魔』の字入りの湯飲みとか底に『東風谷』って名前
書いたマグカップとかおいてあるの知ってるのよ」
「別に許可したわけじゃないしあんたのはティーカップというか
ティーセットじゃないの、場所とる上にミスマッチ感凄いわ」
「咲夜に毎回ティーセット持って来させろっていうの?非道いわ」
「…あーとりあえずあんたのと咲夜のはいいから」
レミリアは甘えたがりで、霊夢には姉の代わり、咲夜には母親の代わりを務めて欲しくて、
二人のどちらから想いを告げられて恋人役を求められたら狼狽えてしまいそうな気がする
ルーマニアには死後に吸血鬼となる魔女の言い伝えがあるみたいだけど、パッチェさんはそうなのかな
もしそうなら捨虫の魔法を習得して得た長命が尽きた後でもレミィのそばにずっと居られることになる?
七夕なのかー
七夕は来月だろ
明日はチルーミアの日……!
霊夢「…な、なんだか、うるさいわね〜。誰よ、こんな朝っぱらから〜」
カナ「きゃははははは、私だけど」
霊夢「こら〜ってなんか久しぶりだけど、観念して祓われる気になったの?」
カナ「そんなわけないじゃん。古巣に戻ろうかなと思って来たの」
霊夢「古巣なら以前に居た洋館に戻ればいいじゃない」
カナ「あ、あれ?誰にも相手にされなくなったからうつったって以前に話したじゃない。だからここに来たのに忘れちゃったの」
霊夢「とっくの昔に忘れたわ。それにしてもいい事を聞いたわね。このまま無視すれば、またどっかに行っちゃうんでしょ」
カナ「意地悪。でもそっちがその気なら、相手してくれるまで付き纏うしかないわね」
霊夢「そのつもりなら、今すぐ除霊するわよ」
カナ「そうしたら楽しみながら抵抗するわ」
霊夢「何よ。随分と舐められたものね」
カナ「だって、構ってくれてることには変わらないし。つまんない日々から解放出来るなら何だってするの」
霊夢「騒ぎたいなら何とか言う騒霊演奏隊でも入ればいいのに」
カナ「音楽の才能なんて無いし無理に決まってるわね。そんなことよりもはやくぅ」
霊夢「早くって…」
カナ「これから戦って私をどうにかするんでしょ。さっさとやろう!」
霊夢「やっぱりさっきのは止め。寝起きからそうそう面倒なことはしたくないわ」
カナ「なぁんだ、そぉかぁ。がぜん、やる気が出てたのになぁ…」
霊夢「まずはごはんの時間よ。それが済んだら洗濯と掃除をして休憩してからようやくね」
カナ「ちょっ、ちょっと!どれだけ待たせるのかしら」
霊夢「待つのが嫌なら手伝いなさい。そうすれば早く終わるわ」
カナ「え〜」
霊夢「あんたの分の食事とお茶は出すし、その間はしゃいでも文句は言わないわよ」
カナ「仕方ないわね」
魔理沙「相変わらず派手にやってるな」
早苗「私が着いてからずっとですよ。もう1時間は経ってます」
魔理沙「時間無制限でやってるのか。よく保つもんだ」
早苗「二人とも楽しそうですし、無我夢中で時間の流れを感じてないんじゃないですか」
魔理沙「妬けてくるぜ。私が相手だとさっさとケリを付ける癖にいつまでも遣り合うとはなあ。あー、腹も立ってきた」
早苗「同感です。私はお話ししたかったんですけど、最近はカナさんに取られっぱなしでなかなか出来ません」
小傘「じゃーーん!見て見てぬえちゃん!私の浴衣ー!」
ぬえ「か…可愛い浴衣だね…」
小傘「でしょでしょ!私、今までお祭りっていうのがどういうものなのか知らなかったのよ。
だからずーっとあの水色の服だったんだ。まぁ、あの服の方が恐ろしさは出るけどね!」
ぬえ「お前に恐ろしさなんて無いでしょ」
小傘「この傘が仕込み刀だって知ってた?スラァァ…」
ぬえ「仕込み刀の傘を持ってるのは知ってるけど、それじゃないでしょ」
小傘「く…私のとっておきの驚かしも通じないなんて…流石だね、ぬえちゃん…」
ぬえ「お前の行動なんて、いっつも見てるんだから筒抜けなんだよ」
小傘「それって、私がお風呂入ってる時も覗き見してるって事?」
ぬえ「あ、い、いや…た、たまたま見ただけだからね?」
小傘「ふふふ。慌てちゃって。冗談だよ!
仕込み刀の傘があったら驚かれるかなって思って、頑張って打った渾身の力作!それを一足先に知られるとはねぇ」
ぬえ「まぁ、うん…ほら私って結構神出鬼没でしょ。小傘もいつ私に見られてもいいように気を張り巡らせて精進する事ね…」
小傘「こそこそ見るくらいなら会いに来てくれればいいのに。私だってぬえちゃんの事探したりしてるんだから」
ぬえ「そ、そういう時はちゃんと出てきてるでしょ」
小傘「…やっぱり見てるんでしょ!私のお風呂!!」
ぬえ「お、お風呂までは見てないって!い…1回も!何でお風呂にそんな拘るのよ!」
小傘「んー…でもぬえちゃんとならお風呂一緒に入ってもいいよ。友達だし!それに一番の!」
ぬえ「私だって…お前の事はもっと大切にしたいって思ってるよ…」
小傘「こんな傘でも?」
ぬえ「うん…別にお前の傘は悪くないって思ってるからさ。って………」
小傘「どしたの?顔赤くして」
ぬえ「あ…ううん…別になんでもない…」
小傘「どうしたのどうしたの〜気になるじゃん。教えてよ」
ぬえ「傘と浴衣って…結構絵になるねって…」
小傘「そ、そう…?」
ぬえ「うん…結構…小傘ってほら…見た目はいいから…」
小傘「どうしたのぬえちゃん。今日はやけに私の事褒めるじゃん!そんなに褒めたって、何にもでないぞ〜」
ぬえ「私はありのままを言ってるだけだよ…褒めようとして褒めてるわけじゃないから」
小傘「…私ってそんなに可愛いの?」
ぬえ「か…可愛い方…だよ…////」
小傘「そんなに顔赤くして言われると恥ずかしいよ…ぬえちゃんも可愛いよ…?///」
ぬえ「わ、私は可愛くないから…」
小傘「可愛いもん…私より全然かわいい!髪の毛だって綺麗だし。すりすりすると凄く良いにおいするし
足だってすらーっとしてるし。ほっぺただって触りたくなるし。細い身体、ぎゅーって抱きしめたくなるし」
ぬえ「わーーーわーーー聞こえない聞こえなーーい!!」
小傘「ぬえちゃん浴衣!!!」
ぬえ「え、え?」
小傘「浴衣着よう!七夕祭りだし!」
ぬえ「わ、私はいいよ」
小傘「私がぬえちゃんとお祭り楽しみたいの!お願い!」
----
ぬえ「…お古しかなかったけど」
小傘「おおお…」
ぬえ「な、何だよその反応は…そんなにじろじろ見るな…」
小傘「ぬ、ぬえちゃん、ちょっと後ろ向いてお願い…」
ぬえ「う、うん?」
小傘「……ぅうらめしやぁ〜〜〜!!脱げろ〜〜〜!!」くるくる
ぬえ「!? ちょっとぉぉぉッ!!!」
小傘「ごめんなさい。ぐすん。」
ぬえ「つ、次やったら殺すからな!!」
小傘「一回やってみたかったんです…悪代官様になってみたかったんです…」
ぬえ「やるならもっと普通に…」
小傘「普通?」
ぬえ「何でもない…!ほら行くよ小傘…」
小傘「うん。ねぇ七夕祭りって何するの?」
ぬえ「笹の枝に短冊っていう紙を吊るして、そこにお願い事を書いて空にいるであろう人間のカップルに叶います様にってお願いするんだよ」
小傘「あ、もうみんなやってるね!!」
ぬえ「ほら、小傘の分。小傘のお願い事なんて「人間を驚かせられますように!」でしょう?見なくても分かるわ!」ケラケラ
小傘「違うよ。確かにそれもお願い事にしてもいいけど、私はもっと大事な事お願いするの!」
ぬえ「へぇ。私は…どうしよっか…ってこの短冊真っ黒じゃない…ちょっと聖、白いペンある?」
小傘「書けたよ!ここに吊るしてぇ…お願いします!ぬえちゃんは書けた?」
ぬえ「まだ書けないかも…お願い事なんて考えた事なかったから…」
小傘「ぬえちゃんは欲がないねぇ…大金持ちになりたい!とか最強の妖怪になりたい!とか」
ぬえ「…小傘、ちょっと今書くから見んなよ」
小傘「そんな風に言ったら気になって見ちゃうかも。あ、見たら殺される!そそくさそそくさ…」
ぬえ「忙しい奴…」
----
小傘「あ!ねぇぬえちゃん。なんてお願いしたの?」
ぬえ「秘密。」
小傘「ミステリアスだね・・・うん・・・」
ぬえ「ねぇ小傘、お前だったら1年も会ってない奴の事、好きでいられる?」
小傘「…ぬえちゃんは?」
ぬえ「お前に聞いてるんだけど」
小傘「…私だったら100年会えなくても、大切にしてくれたその人の事はずっと好きのままだよ」
ぬえ「凄いな…小傘って嘘とか言わないもんね…」
小傘「普通だよ。付喪神なら皆同じだと思うよ。ぬえちゃんは?」
ぬえ「私は、多分耐えられない…その人の声が聞こえなくなったり、姿を見る事が出来なくなるなんて」
小傘「そっか。」
ぬえ「幸せなのかな…織姫と彦星って…」
小傘「なんだかロマンチックだね」
ぬえ「何が?」
小傘「こうやって星空を見ながら、語り合うのって」
ぬえ「隣にいるのが男の子じゃなくて私で悪かったわね」
小傘「私はぬえちゃんの事が好きだよ」
ぬえ「…え」
小傘「ぬえちゃんは?」
ぬえ「いや、小傘、それって…」
小傘「ぬえちゃんは私が幸せだと思う?」
ぬえ「…幸せじゃないの?」
小傘「秘密。」
ぬえ「こら」
小傘「えへへ。いいじゃんたまにはイタズラさせてよ」
ぬえ「私は小傘が幸せじゃないと困るんだよ」
小傘「え…」
ぬえ「…命蓮寺の一人としてだよ。個人的にそう…思ってるわけじゃないから」
小傘「…ありがと。やっぱりぬえちゃん優しいんだね」
ぬえ「ね、ねぇ小傘…お礼を言いたいのはこっちの方だよ…」
小傘「ん?」
ぬえ「好きって言ってくれて…ありがと…友達としてでも本当に嬉しいから」
小傘「…もし友達として、じゃなかったら?」
ぬえ「いやそれは…」
小傘「イヤ?」
ぬえ「い、いやじゃない…あっ……イヤじゃない…」
小傘「…イヤじゃないんだ」がばっ
ぬえ「ちょっ…!小傘、お前…何いきなりお…押し倒してきて…何のつもりだよ…」
小傘「ねぇ、ぬえちゃん…イヤだったら…この手を振り払ってもいいんだよ」
ぬえ「な…ッ…お前ここ…外だって!誰かに見られたりでもしたら…////」
小傘「見られてもいいよ…ぬえちゃんは私のモノなんだから。私だってぬえちゃんのモノになってもいいよ…」
ぬえ「は…はぁ…?イヤじゃないけど…いきなりこれは…」
小傘「ねぇ、どっちがいい?私を好きにするか、私に好きにされるか…ぬえちゃんが選んでいいよ…」
ぬえ「こ…小傘…」
-----
一輪「この黒い短冊と水色の短冊って、ぬえさんと小傘さんのものかしら?」
村紗「あぁ、聖に白いペン借りてたからぬえだと思うわ。この覚えたての字は…小傘さんか響子のどっちかね」
一輪「響子は「大きくなりたい」がお願い事だって自分で言ってたからこれは小傘さんね。二人して同じ事書いてあるのね。ホント似た者同士だわ」
//遅刻しました
ろだお借りしましたー。たまにはこういうのも。
◆依姫×レイセン 『眷恋鄙懐の月兎』 (7.5KB)
h ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0253&file=lily_0253.txt
>>564-566
体臭が混じり合う付き合いはイイネ
霊「あ、魔法莫迦が来た」
ア「また、その呼び方をするのね」
霊「だって事実じゃない」
ア「それなら魔理沙はどうなるのよ。魔法に関してなら私と変わらないくらい熱心なのに、そう言わないじゃない」
霊「一応まだ人間だしねぇ。それに対してあんたは、捨食の法にまで手を出した筋金入りの魔法莫迦。違わないでしょ」
ア「じゃあ魔理沙も私の仲間入りしたらそう呼ぶの?以前に大魔法使いを目指してるって話してたけど」
霊「そんな機会はおそらく無いわね。いや、絶対に無理だわ。魔法莫迦呼ばわり出来るのはあんただけ」
ア「……何だか判らないけど、とりあえずこれからも止めるつもりは無いのね」
霊「ええ、そうよ」
ア「霊夢がその気なら私も普段と違う呼び方をしてみようかな。そうねぇ。例えば、れーちゃんとか」
霊「好きにすれば。人前でもちゃんと呼べるものならねぇ」
ア「むむむ。これだと私の方が可笑しく思われるわね。貴方を自然に可愛く呼ぶには、どうしたらいいのかしら?」
霊「何で私に聞くのよ。それに可愛くって……」
ア「なんか希望は無いの?実はこういう風に呼ばれたかったとか」
霊「あーもう、他の奴が真似しそうにない綽名だったら何でもいいわよ」
ア「ま、今度の宴会の時までに考えておくわ。何か可愛いの」
かわいい……
鈴仙が綿月姉妹に飼われる前の本名を明かしてくれる相手は誰なんだろう
コミケplusVol.6が旧作百合の増えるきっかけになったりしないものか
旧作百合…幽アリ増えないかなあ〜
夢子さんは旅行から帰ってきたルイズさんの土産話をいつも楽しみにしているって神綺様が言ってた
エレンは元ネタの方でウントインゲという同性の弟子が居ると聞いて妄想し難くなってしまった
初出は2009年らしくて夢時空の発売時期(1997年)とは全く一致してないんだけど
>>573
ルイズさんはいつか旅先で夢子さんと一緒に思い出作りをしたいってユキマイが言ってた
真夏日を迎えた快晴の午後。咲夜は焜炉の前に立っていた。
専用の鍋に置かれた蒸籠からは湯気が盛大に立ち上っている。最後の仕上げの途中だった。
咲夜は頃合を見計ると、火を止めた。本来なら出来上がりを見るところだが、蓋を開けようとしない。
料理上手で創作中華を趣味としていただけあってタイミングは完璧で、その必要が無かった。
それよりも冷めない内に、一刻も早く円卓まで運ぶことの方が重要だった。
円卓では美鈴が行儀良く座っていた。咲夜の姿を確認した途端に表情を綻ばせる。
咲夜も笑顔で応じ、蒸籠や茶器を並べた。そして終えると、自分も席に着いた。
妖精メイドは先に休憩を済ませており、二人だけの囁かな楽しみが始まった。
「今日は咲夜さんも点心なんですね」
「貴方と一緒が良かったからよ。それに中身をちょっと変えてみたから感想を聞きたかったし」
「それなら大丈夫ですよ。もう香りで判っちゃいます」
「あら、そう。じゃあ、どこが違うのか答えられる?」
「竹筍(タケノコ)を木耳(キクラゲ)に変えたんですか」
「正解だわ。本当に鼻が利くのね」
「咲夜さんの料理には慣れ親しんでますし、これくらい訳がありませんよ」
「まあ、元は貴方が教えてくれたレシピのアレンジだけどね」
「確かにそうですが。でも、まさか物にしてくれるとは思いませんでした」
「最初に口にした時はビックリしたわね。舌が痺れるとは予想外だったので」
「暑い夏でも美味しく頂けるのがこれだったんですよ」
咲夜が作っていたのは包子だった。しかし、ただの包子ではなかった。
中身は豆板醤や花椒を始めとする香辛料を使った肉餡で、その辛さは本場中国の麻婆豆腐にも劣らない。
「今は平気だから、こうして同席できるんだけどねぇ」
そう言うと、咲夜も蒸籠に手を伸ばした。細かく千切ってから少しずつ口に運ぶ。
直接頬張った方が肉汁が広がって美味しく感じられるが、猫舌であることを知っていた美鈴は何も言わない。
「それにしても、咲夜さんが辛さに強くて助かりました。以前はやむを得なく、独りで寂しく食べてたんです」
「もしかして、皆にも振る舞ったことがあるの?」
「はい。お嬢様と妹様は冰淇淋(アイスクリーム)で許してくれましたが、後でパチュリー様から怒られてしまいました」
「ご馳走するつもりが残念な結果になってしまったのね。ただ、私でも貴方みたいに涼しい顔という訳にはいかないわ」
「そういえば、汗が……。じっとしてて下さい。私が拭いてあげますから」
咲夜の顔は赤みを増していた。包子の辛さによるものではなかった。
この後無茶苦茶あーんするんだろうして
あーんするもしくはその他イチャイチャする続きをだな…
めーさくはいいぞ
午後のパチュアリ
パチ「それ向こうね」
アリ「本の整理を私に手伝わせないで頂戴……司書はどこに行ったのよ」
パチ「お使いよ。ちょっと、場所が違う。向こうだって言ってるでしょ」
アリ「面倒くさ……あら、」
アリ「本が一冊ないわ」
パチ「どこ?」
アリ「Necronomiconの隣」
パチ「Pnakotic Manuscriptsね……またアイツが持って行ったんでしょう」
アリ「はあ、懲りないわねえ」
パチ「…………」
アリ「どうしたの。青筋立てて」
パチ「…………」ゲシッ ドスッ
アリ「痛い!何なの!」
パチ「この本そっち持ってって」
アリ「わかりやす……。仕方ないわねえ。」
アリ「ん」スッ
パチ「……何よ、これ」
アリ「掘り出し物。守矢神社の物置に埋まってたらしいのよ。処分に困ってたから、もらってきちゃった」
パチ「Cthaat Aquadingen……ラテン語版ね。ウチの図書館には無い。有難いけれど、仮にも魔法使いが易々と他人に貴重な古書を手放していいのかしらね」
アリ「いいのよ。趣味じゃないの。装丁が気持ち悪いし。あんたにあげるわ」
パチ「……そう」
アリ「ちょっとは、機嫌治ったかしら」
パチ「ちょっとはね。でもまあ、礼を……」
アリ「スタァップ!」ヒョイ
パチ「なんなのよ」
アリ「対価はもらうわ! "仮にも"魔法使いですもの」
パチ「ああそう。どうでもいいけど、凄いドヤ顔してたわね」
アリ「放っといて」
パチ「要求なら、本以外をお願いね」
アリ「んん、それじゃあね、」
アリ「あの。キスとか……」
パチ「本気で言ってんの?」
アリ「……冗談に決まってるでしょう。待ってなさい、今考えるから」
パチ「…………」グイッ
アリ「な。ん………………!?」
パチ「したわよ。早く頂戴」
アリ「…………どうぞ」
パチ「ふむ。偽書ではなさそうね」ペラッ
アリ「あの……」
パチ「…………」ペラッ ペラッ
アリ「釣った魚にエサをやらない……」
パチ「チョロいわね。あなた」
アリ「うるさい」
どこにキスしたかはご想像にお任せ
上海にキスして嫉妬を誘うのもいいかも
歌を唄う時、私はいつも水面(みなも)の上で声を響かせる。
仲間は水の中で唄う方が良いと言うけれど。――その方が『深み』が有るからって。
でも、私はやっぱり湖の外に向けて歌いたい。
だって、そうすれば、風が私の歌声をずっと遠くへ運んで、彼女の耳まで届けてくれそうな気がするから。
……ほら、今日も彼女は歌を頼りに、私を見付けてくれた。
「こんにちはー」
「御機嫌よう、影狼」
彼女――影狼は手に提げた鞄を少し大袈裟に振りながら、小走りで湖岸へ寄って来た。
「最近はどう? 吸血鬼は大人しくしてる?」
「ええ。近頃は本当、静かなものよ。それより、竹林で暴れてる人達の噂を聞いたけれど……」
「……私じゃないからね?」
「分かってるわ。巻き込まれないように気を付けてね」
「うん。ありがとう」
手短にお互いの近況を伝え終えると、彼女は腰と鞄をゆっくりその場に下ろした。
私は鞄の中身が気になってしまって、はしたないと思いながらも、それをじっと見詰めていた。
「気になる?」
ちょっと得意そうにしながら彼女が訊く。
「うん」
素直に頷くと、影狼は特に意地悪をしたりしないで、すぐに中を見せてくれた。
私は水を跳ねさせないよう、気を付けてそれを覗き込んだ。
「わあ」
思わず、幼子みたいな歓声を上げる。
鞄の中には、学術書みたいな物から絵本に至るまで、色々な本が詰め込まれていた。
「この前、なかなか読めないって言ってたでしょ。だから」
「ありがとう!」
私は尾鰭で喜びを表現しそうになるのをぐっと堪えて、出来る限りの笑顔を彼女に向けた。
彼女は少したじろいだ風に、ぽっと頬を染めた。
「うん。喜んでくれたのは嬉しいんだけど、その……貸本だから、ちょっと慎重に読んでもらわないと駄目なのよね……」
歯切れ悪く彼女が言う。
正直に言うと、私は彼女がそれを持って来てくれただけで十分に満足だった。
うっかり濡らしてしまったら申し訳無いからと、気持ちだけ貰っておこうかとも思った。
だけど、折角の厚意を無にするのも、それはそれで良くない気がする。
私は少し悩んで、いっそのこと、もう一つ彼女に甘えてしまおうと結論を出した。
「じゃあ、代わりに貴女が読んでくれる?」
「えッ?」
「実は前から思ってたの。影狼って綺麗な声をしてるから、本の朗読なんかやったら凄く素敵だろうなって」
「いや、姫の方が良い声でしょ、絶対……」
「そんなこと無いわ。歌では負けないと思ってるけど、お話ししてる時は貴女の方がずっと流麗だもの」
「それこそ無いと思うけど……」
「ね、影狼。お願い」
「う……」
しつこく強引に頼み込んで、どうにか我が儘を聞き入れてもらった。
彼女が何処か後ろ暗そうにしてたのに付け込んだ節も有って、自分でも少し悪いことをしたと思う。
それでも、私が彼女の朗読を聞いてみたかったのは嘘じゃないし、その良さを彼女自身にも知ってほしかったから……。
「じゃあ、どれか選んでちょうだい」
と言って、彼女は私の前に本を並べていく。
こっそり『人魚姫』を見えにくい所に置くのが面白くて、一瞬、わざとそれを指定したい気になったけれど、流石にそれはやめておいた。
「これが良いわ。昔から、一度読んでみたかったの」
「昔のやつじゃないけど?」
「それは構わないの」
「わかった。それじゃあ、えっと、序説から……笑わないでよね」
「うん」
唇が綻ぶのは抑えられそうにないけれど。
「いくわよ。『歴史を創る人間の居ない閉ざされた世界。妖怪は過去の出来事を歪めて記憶し――』」
嗚呼。やっぱり、いいえ、思った以上に彼女の読み声は心地好い。
いつか、この美しい朗読を皆にも聞かせてあげたい。彼女はきっと嫌がると思うけれど……。
私が一緒に歌を披露するなら――もし、そんな機会が有ったなら、やってくれないかしら?
天気が悪くても神社に行きます!
早苗「と、いうわけで今日は布団の中から霊夢さんを奇襲します(布団めくり)…あっ!」
霊夢「悪いわね、先手を取るのはいつも私よ?(布団の中にぐいっ!)」
夏毛へ生え変わる時期になると、わかかげは暫く会えなくなるのかしら?
>>582
再起暑くて寝汗がひどいの的な展開ください!
わかさぎ姫から剥がれた鱗を宝物にしてる影狼さん
>>585
魚の鱗は金運上昇のご利益があるらしい
どうして私の鱗なんか集めてるのとわかさぎ姫が問うたら、これからのあなたとの生活のためですよと答える影狼みたいな……
自分が想像するこの二人はこんなんしかないや
ぬえ「暑いなぁ。地底に閉じ込められてた時よりはマシだけど」
村紗「炎天下で真っ黒な格好をしているから余計にそう感じるんじゃないかしら?」
ぬえ「ま、まさか、脱げって言うの?」
村紗「そういう事じゃなくて着替えたらどうかなと思ったのですよ」
ぬえ「嫌よー。この衣装は闇に溶け込んで正体不明を演出するためでもあるんだからね!」
村紗「今は昼間でしょう。夜になってからまた着込んだら良いのではないでしょうか?」
ぬえ「うーん。でもこれしか服を持ってないし……」
村紗「私のを貸してあげましょうか?背格好は似たり寄ったりなので、多分サイズは合う筈です」
ぬえ「ムラサのは背中が空いてないじゃん。無理だよ」
村紗「ああ、そうでした。折角の機会なのによく考えてなかったわね」
ぬえ「折角の機会?」
村紗「ペアルックに憧れてましたから」
ぬえ「ちゃっかりしてたのね」
村紗「ええ、実はまだ諦めてません」
ぬえ「え?うちに袖で通せそうなのって何かあったっけ?」
村紗「新しく買うのよ。勿論、お金は私が持つわ。だから貴方が選んでくれますか?」
ぬえ「そこまでして着たいなんて……ま、まあ良いけどね」
村紗「有難うございます。では、これからお店へ参りましょう」
敬語みっちゃんいい…
英語のテキストに出てきそうな文章
フランぬえサグメ文は鈴奈庵で背中を晒してたけど、着衣に穴が開いてるようには見えなかった
紅魔郷EDのレミィもそうだったけど、服から直接生やしてるみたいな感じで、どうやって翼を通したのか不思議に思うレベルだった
実際のところ穴開き構造が無くても大丈夫だったりする可能性も否定はできない
俺は女性の背中を見たいから、羽をもつ幻想少女には背中が開いてる服を着ていてほしい
ドレミーがサグメ様の羽の付け根を、こう、
ぐりっ
いいよね
羽づくろいは名人芸のさとり様
ペット候補を大量ゲットか?
そういや神綺様の服って背中側どうなってんだろ
.>>594
靈夢エンドで後ろ姿を拝めるけど、ケープのせいでよく判んない
ゆかゆゆとかなひじとえーマミが好きです。
梅雨も明けたしこれからますますチルノが引っ張りだこになる季節です
チ「夏になると急にみんなチヤホヤしはじめるんだよねー」
ル「だよねー」
咲「あらいいところで会ったわ、貴方たちこの夏いっぱい
紅魔館でアルバイトしない?」
チ「ふん、吸血鬼なんかにこきつかわれるほとおちぶれちゃ
いないね」
ル「なんかもらえるの?」
咲「お嬢様方に冷気と日影をつくってもらえれば毎日リンゴ
ジュースもショートケーキも飲み放題食べ放題だけど」
チ「そ、そこまで見こまれちゃあことわったら失礼かしら?」
大「チ、チルノちゃん…」
原作の船長は自機の三人や聖に対しては丁寧目な口調だったけど
地底で苦をともにした一輪と話す時は砕けた喋り方であって欲しい
以前に「幽霊をおもちゃにしないでください」と注意したにもかかわらず
毎年夏を迎える度に捕まえた幽霊を閉じ込めて涼んでる霊夢を見て
憤りを覚えつつも「半霊を抱いてくれたらいいのに…」と思う妖夢
だけど半霊が『通常の幽霊とは異なり、体温もさほど冷たくない』事から
「そんなの叶わないんだろうなぁ」とすっかり諦めてしまっている
今年もまた幽霊で涼んでるところを目撃して再び注意したら
「じゃあ、それ貸しなさいよ」と言われて半霊を奪われてしまい
正直に冷房代わりにはならない事を伝えたものの返して貰えない
取り戻す隙を伺いながらどういうつもりなのか尋ねてみたら
「涼しくなる時間まで休むのよ」と称してその場で寝転んだ挙句に
半霊を枕にして夢の世界へ旅立ってしまって機会を損ねてしまう
でも心地良さそうに眠る霊夢の寝顔を見てる内に満ち足りた気分になって
「まあいいですけど」と呟いて目を覚ますまで待って見守るに至る
実際幽霊ってどれくらい冷たいんだろう
相手を意識した途端に上擦ってしまってお酒の力を借りて何とか落ち着かせないと上手く遣り取りが出来ないAと
呑んでからじゃないと親しく付き合えないのは自分に原因があるのかと悩むBの組み合わせは東方で有り得るか?
>>601
普通の幽霊なら、生きた人間を通り抜けると触れた部分に軽い凍傷を引き起こしかねない程に低い
しかし半霊の妖夢は夏場に汗をかくし平熱も人間よりほんの少し低い程度に留まっている
>>602
自分の好きなカップリングに当てはめて1レス分のSSにして、ここにあげてありかなしか訊いてみたら?
>>602 パッと思い浮かんだのは、勇パル
たまにある乙女勇儀さん設定でいけそう
あとは、こぁパチュ(小悪魔が呑む
萃霊(萃香が呑む
ふととじ(どっちもいける…かな?
こんなもんかなあ…なかなか難しいね
>>604
内気な妖怪とされるキスメ⇔ヤマメで考えてたのですが、台詞の問題を解決できず挫折してました
椛や大妖精などのファンから愛が足りていないと叱られてしまいそうだけど
>>605
なるほどと感心してしまう頻り
発想力の無さを痛感しました
p 〜幽かなる音色を貴女に〜
「この季節、暑いからって霊魂で涼を取ろうとする奴が多くて困る」
ルナサが独り言と愚痴の合いの子の様な口振りで言った。
「やっぱり、ルナサさんもそういうこと有るんですか」
妖夢は持ってきた湯呑み――中身は冷えた麦茶である――をお盆から卓袱台へと移しながら、相槌代わりにそう尋ねた。
「有る。この間も……紅魔館でライブした時のことよ。小悪魔が楽屋に、皆から預かった差し入れを持って来てくれたんだけど」
「はあ」
「差し入れを渡すなり、急に『暑いですね』とか言って上着脱ぎ出してさ、私に飛び掛かって来たのよ」
「それは……」
と、妖夢は怪訝そうに呟きつつ、湯呑みの一つをルナサの方へ差し出す。
ルナサは小声で「ありがと」と礼を言い、間を置かず「頂きます」を付け加えてから、それを口へと運んだ。
「まあ、とりあえず叩き落して飼い主に引き渡したけど。時々有るのよ、そういうことが」
「……気を付けてくださいね」
「ん?」
何を、と問いたそうな視線が妖夢に向けられる。
「あ、いえ、その……」
彼女が口をもごもごさせると、ルナサは俄に「ああ」と合点の行った様な声を上げて、やんわり微笑んだ。
「そうね。気を付けるわ。別に減るものじゃないけど、しいて言えばこっちが暑いしね」
「……そうですね」
妖夢は何かしらの齟齬を感じている風であったが、特に何を指摘するでもなく、じっと静かに座っている。
ルナサの方もぱったり黙り込み、しばらくの間、茶を飲んだり湯呑みを置いたりという、微かな物音だけが互いの間を行き来した。
「それで?」
不意にルナサが口を開いた。
直後、所在を無くして俯き掛けていた妖夢の顔が、はっと上を向きなおる。
「は、はい……!?」
打ち損なった相槌の、見事に裏返った声が放たれる。
しかし、ルナサはその頓狂さを全く意に介さぬ様子で、しれっと言葉を返した。
「いや、わざわざ『お茶でも』なんて言って引き留めたから。次の演奏会の話とか、有るのかなって」
それは先刻、冒頭の会話より数分遡った頃の事である。
本日、此処、白玉楼にて催された宴の余興として、ルナサら騒霊の姉妹はその独特の演奏を皆に披露した。
そして宴が終わり、彼女らが早々に引き上げようとしたところへ、妖夢がまさしく「お茶でも」如何か、と問うたのである。
ルナサは二つ返事で首肯したが、彼女の二人の妹は共に「遠慮」と称してこれを断った。
白玉楼の主もまた、「ちょっと食べ過ぎたわ」などと言って、何処かへ――屋敷の中には居るであろうが、ともかく姿を眩ませてしまった。
その結果、妖夢とルナサが二人きりで茶を喫するという、この現状に至ったのである。
「い、いえ……。そういうわけじゃ……」
「あ、違うの?」
意外そうに言われると、妖夢は心底申し訳無さそうに肩を竦めた。
それを見たルナサは「しまった」という顔をして、何かしらの言葉を発しようと口を開き掛けたが、妖夢の詫び言がそれを遮った。
「すみません……」
「いやいや。こちらこそ、ごめんなさい。折角の親切を疑うようなこと言ってしまって」
改めてルナサが自らの非を詫びるも、妖夢は益々小さくなっていく。
その萎縮振りからは、金輪際、用も無しに茶の席を設けようとはするまいと、そんな決意が透けて見える。
「妖夢ッ」
突然、焦燥に満ちた声で、ルナサが彼女の名を呼んだ。
妖夢は吃驚して、両目を見開き、ぱちくりさせた。
「その……お茶、いつでも喜んで頂くから……」
言い掛けて、ルナサは自分が可笑しなことを言おうとしているのに気が付いた。
彼女を駆り立てていた謎の勢いは瞬く間に失速し、その身は妖夢に劣らぬ程に小さく萎縮してしまった。
二人の間に、これまでで最も気まずい沈黙が訪れる。
彼女らはしばし互いに口を噤み、揃ってもじもじし続けた。
「……それじゃあ……」
やがて、その間を終わらせたのは、妖夢の方であった。
「また、お誘い……しますね……」
消え入るような声で吐き出される、その言葉に、ルナサがやはり小さな声で「うん」と答える。
再び訪れた沈黙は、先程までのそれとは些か異なる意味合いを持っているように思われた。
>>607
あなたの書く文章はいつも美しい。
これ絶対、庭の木の陰から三人で覗き見してるよね……
一「あー、生き返る!」
村「楽しむのはいいけど、静かにね。薬食の準備中ですから」
一「ごめんなさい。久しぶりのお酒だったからついねぇ」
村「料理用なのに、そんなに美味しいのかしら?」
一「これはこれでなかなかだよ。これならお肴もいらなそうだし」
村「とても甘口なので、相性が良いのはそう無いでしょうね」
一「ムラサは飲まないの?」
村「そうね。だったら少しだけ」
一「あ、それ私の小盃なのにー」
村「ご馳走様。時には試してみる物ね」
一「わざわざ口を付けたところに合わせるなんて」
村「あら、嫌でしたか?」
一「そんな訳無いでしょ。言ってくれたら直接してあげたくらいだわ」
村「そういう事ならもう一口貰いましょう。一輪、お願い」
一「お安い御用だね。口移しなら何度でもしてあげるよん」
村「皆が待ってるので、今日は一度でいいですよ」
数ヶ月後
鵺「あれ、もうちょっとしかないじゃん。そろそろ買わないとね」
響「こないだ封を切ったばかりなんだけどね。どうして味醂だけ減りが早いのかなー」
小傘「あぁ〜生き返るぅ〜」
ぬえ「うっさい。他の妖怪もいるんだからそんなでっかい声出すな。こがさ」
小傘「生き返りすぎて戻っちゃうぅ〜忘れ傘に戻っちゃうぅ〜」
ぬえ「もしそうなったら灼熱地獄に放り投げてやるからな」
小傘「そ、それはやめて!ぬえちゃん私に会えなくなってもいいの?」
ぬえ「あーうっさい!他の妖怪みんなこっち見てるでしょ…」
小傘「そ、そだね」
ぬえ「勘違いすんなよ。別にお前の為に連れてきたんじゃなくて、お前最近汗臭くて私が困るから連れてきたんだから…」
小傘「あ…そ、そう…?ごめん…私全然気づかなかった…毎日お風呂入ってるんだけど…」
ぬえ「ほ、本気で受け取らないでよ…この時期はしょうがないし、別にそこまで嫌じゃないし…」
小傘「ぬえちゃん私の汗のにおい、平気なの?」
ぬえ「平気だし。騒ぐならもう連れてこないから静かにしてよ小傘」
小傘「じゃあそばにいっていい?」
ぬえ「…」
小傘「ちゃぷちゃぷ」
ぬえ「タオルしたままだと動きづらくない?」
小傘「ぬえちゃんのエッチ」
ぬえ「もう…」
小傘「ふふ。裸の付き合いだね。ぬえちゃん」
ぬえ「あ、あんまり見ないでよ。恥ずかしい…だろ」
小傘「ぬえちゃんだって私の事じろじろ見てるでしょ?」
ぬえ「…そんなじろじろなんて…」
小傘「見てるよ。エッチな目でじと〜って…私知ってるんだからッぷ!」
ぬえ「バカ小傘」バシャッ
小傘「も、もう…何するのよぉ…うぅ…いきなり水かけるんだから鼻に入っちゃったよ…」
ぬえ「お前が悪い!」
小傘「本当の事でしょ?だから私もぬえちゃんの身体、エッチな目で見ても…っぶはぁ!」
ぬえ「あはっ。今の小傘の顔。まさしく小傘ーって感じだったわ」
小傘「何よそれ。まるで私がバカみたいじゃない!」
ぬえ「バカにバカって言って何が悪いのよー」
小傘「それを言うならエッチにエッチって言って何が悪いのよー!」
ぬえ「え、エッチな目でなんて見てないから!」
小傘「えいっ!」バシャ
ぬえ「ちょ、何で水かけるのよ!」
小傘「仕返しだもん。ぬえちゃんのエッチスケッチワンタッチ!」バシャバシャ
ぬえ「お、お風呂に入ってあっちっち!」バシャバシャ
小傘「あなたのおっぱい何センチ?」バシャバシャ
ぬえ「そ、そんな事聞くなバカ!!」
---
小傘「怒られちゃったね」
ぬえ「お、お前のせいだからな!この銭湯気に入ってたのにぃ…」
小傘「いい湯だったねぇ。楽しかったし」
ぬえ「私は全然楽しくなかった!」
小傘「えー?楽しそうだったじゃん」
ぬえ「お前はお子様だから温かい目で見られるけど、私は名の知れた妖怪なんだから冷たい目で見られるの!」
小傘「そっかなぁ」
ぬえ「お前という奴は私の事バカにしてぇ…」
小傘「でもこれでぬえちゃんと裸の付き合いが出来た!」
ぬえ「…お前ってさ、普段の服からはわかんないけど、結構脱ぐと…すごいのな…」
小傘「ん?」
ぬえ「こ、子供っぽいって思ってたけど…一緒にお風呂入るとさ、私の方がなんていうか…」
小傘「あれ、ぬえちゃんもしかしてビックリしてる?」
ぬえ「いや、してないからな?」
小傘「あなたのおっぱい何センチ〜っと」つんつん
ぬえ「ひゃぁ!や、やめろよ変態小傘!」
小傘「ぬえちゃんってブラしてないでしょ。女の子はブラしなきゃダメなんだよ」
ぬえ「関係ないでしょ…私が下着つけてようが付けてなかろうが…」
小傘「ダメ。私が今度選んであげるからね」
ぬえ「…あ、そうだ。お風呂上りは牛乳がいいってね。小傘の分も買ってやったわよ」
小傘「おお?ありがとう!ぬえちゃんのは何か茶色いね?」
ぬえ「コーヒー牛乳よ。大人の妖怪はこっちを飲むのよ」
小傘「いいなぁ。今度、私そっちが飲みたい!」
ぬえ「ふっふっふ。小傘にはまだ早いわ。こうやって腰に手を当てて…ごくごく」
小傘「ごくごく」
ぬえ「っぷぁ」
小傘「おいしいね」
ぬえ「そうだね白鬚小傘」
小傘「んにゃぁ!」ごしごし
ぬえ「あはは。何慌ててんの」
小傘「だ、だって…恥ずかしいもん。」
ぬえ「ぅ…ま、まぁ?頭早く乾かしてさ。お寺に帰るよ小傘」
小傘「今日も一緒に寝ていい?」
ぬえ「あんまりくっ付くなよ。汗臭いから」
小傘「あーん。分かったよう」
小傘に腕を引かれてランジャリーショップへ行くことになる?
>>610
口移しでお酒…なんて素晴らしい
『今日は』一度でいいってことは後日もっとするんだね
>>611
ああ^〜たまらねえぜ
それは、遠い昔の話である。
大天使サリエルは自らの意思によって堕天し、忌まわしき魔界の民へと身を落とした。
魔界の神はこれを大いに疎んだ。
――此処は私の世界よ。今すぐ出て行って。
――貴方が偉大なる主の真似事を止(や)めるのならば、喜んでそうしましょう。
――主は私よ。出て行かないのなら、力ずくで追い出してあげるわ。
――出来るものならやって御覧なさい。全能ならざる神よ。
二人の戦は世界を揺るがせ、大地を幾つにも引き裂いた。
やがて魔界の神は、己が世界の破滅を懼れ、その矛を納めた。
斯くて、堕ちた天使は魔界に留まることとなった。
しかし、戦が終わったわけではない。
魔界の神は今尚彼女を排斥しようと、権謀術数の限りを尽くしているのである。
「つまり、サリエル様は常に教会から命を狙われてるんですね!」
エリスがいやに朗らかに、目を輝かせて言った。
「その通りです。最近は急襲や闇討ちといった凶行こそ殆ど無くなりましたが、隙有らば彼女の息の掛かった者を此方へ送り込もうとしてくるので、気が抜けません」
「安心してください! そんな不届きな奴が居たら、私が捻り潰してやりますよ!」
「頼もしいですね、エリス」
と、穏やかなサリエルの笑みに、ふと苦笑の色が混じる。
「可笑しかったのが、夢子です」
「あの侍女ですか?」
「そう。或る日、突然やって来て、『貴方様の寝首を掻くよう仰せ付かったので、私をお雇いください』と……」
「……それ、マジで言ったんですか?」
「言いましたとも。断ったら今度は決闘を申し込んできて、破れた後は素直に帰りましたが」
「もう。そんなの、私かマガンを呼んでくだされば、代わりに伸して再起不能にしてやりましたのに」
何とも呆れた風にエリスが言う。
サリエルはまた小さく笑い、そっと彼女の傍に歩み寄った。
「貴方が私の許へ来るより何百年も前の話ですよ」
「ああ、そうなんですか。じゃあ、たぶん生まれてもないですね」
「それに、貴方達では彼女に敵わないでしょう。あれは神綺が自ら生み出した腹心の中でも、取り分け強大な力を持っていますから」
「でも、やってる事はバカみたいですよ」
「彼女は生来、正々堂々とした振る舞いを好むのです。おそらくは名誉を尊ぶ者、例えば人間の騎士の様な者を模して心を造られたのでしょうね」
「……つまり、騎士ってバカなんですね」
エリスがそう言った途端、サリエルは吹き出し、ケラケラと笑い始めた。
余りに大袈裟に笑うので、エリスは少しく訝しみ、彼女を見上げる頭を横に傾けた。
その視線の些か不愉快そうであることに気付いたサリエルは、己を窘めるように口許を手で押さえた。
「御免なさい。つい度が過ぎてしまいました」
「何がそんなに面白かったんですか?」
如何にも不機嫌な様子でエリスが問う。
直後。彼女の頬に刻まれた星型の、ぷうっと剥れて膨らんでいるその上を、やおらサリエルの掌が撫でた。
「いえね。神綺の旧い友人が同じ事を口にすれば、きっと恐ろしく嫌らしい皮肉に聞こえただろうと思って」
一瞬、エリスの長く尖った耳がぴくりと震える。
「だけど、それを模して造られた貴方が言った途端、こんなにも可愛らしい言葉になるのかと、そう感心していたのです」
「……!」
エリスはしばらく息を詰まらせ、茫然と立ち尽くしていたが、やがて諦めたように深い溜め息を吐き出した。
「……その話をする為に呼んだんですね」
「ええ」
「いつから気付かれてたんですか」
「最初から」
「ッ……」
「いえ、確信を得たのは七日目です。貴方が夢子の資料を閲覧し、その些細な誤りに首を傾げ掛かった時に」
「……じゃあ、ずっと陰で笑ってたんですね。私が一生懸命、神綺様を監視する手伝いしてるのを、『何てバカな奴だ』って思いながら見てたんだ……」
俯き、恨み節を呟く彼女の眼に、じわりと涙が浮かぶ。
「エリス。それは違います」
サリエルは凛とした声で言うと、左右の手でそっと彼女の両頬を押さえた。
「確かに私は長い間、貴方のことを見過ごしていました。ですが、それは貴方を貶めたり、ましてや笑う為にした事ではありません」
「……?」
「どうすれば、貴方を神綺の許へ返さずにおけるか。どうすれば私の傍に居てくれるか。それをずっと考えていたのです」
エリスは驚き、そして戸惑い、言葉を失った。
どうして良いか分からず、まごつく彼女の顔を、サリエルの手が優しく持ち上げる。
「ですが、結局、その答えは出せませんでした」
仇敵の間者を見下ろす天使の微笑みは、酷く悲しげで、寂しさに満ちていた。
「御免なさい……。私の身勝手の為に、余りに長く、望まぬ忠誠に服させてしまいましたね」
「……サリエル様……」
サリエルは小さく身を屈め、その唇をほんの一瞬だけエリスの額に触れさせた。
「お行きなさい、エリス。願わくは、貴方の行く先に幸福の在らんことを」
それは、遠い昔の話である。
今も可愛い従者のままでいると
何故やろうと思ったのか、経緯が思い出せない。
でも書いたから投げる。
◆紅魔館・門前
「え? 美鈴さん、人参お嫌いだったんですか?」
「だった、ね。だいぶ昔の話よ。今は何でも食べるわ。人参でもピーマンでも苦瓜でも椛でも」
「しれっと混ぜないでください」
◆林道
二人で洋館の宴へ行こうと、連れ立って歩き始めて早々。蹴躓いて転びそうになった明羅を、雷鼓が抱き止めた。
「すまない、ありがとう……。だが、雷鼓。やはり慣れないぞ、この草履……じゃなくて、サンダル?」
「ミュール。大丈夫よ。また転けちゃうようなら、お姫様抱っこで連れて行ってあげるから」
◆里外れの人家
「ねえ、ちゆり。海上警察ならぬ湖上警察っていうのも良いと思わない?」
「……ヨットっての、乗ってみたいだけだろ?」
「ううん。どちらかと言うと乗せてみたいだけ」
◆工房の在る家
「里香さん。ごはん、お茶碗半分でよかったよね。ゴマ塩かける?」
『キョンちゃん。あんまりママを甘やかしちゃ駄目よ。ただでさえ最近は家事を殆どやらせて、怠けっぱなしんだから』
「うるさいわね、会話機能オフるわよ。あ、響子。ごはんはそのまま貰うなのです。ありがとなのです」
◆科学者の隠れ家
吸血鬼がロケットを作り、巫女と共に乗り込んで月へと侵攻した。その話を聞いたる〜ことは、目を輝かせた。
「私、宇宙には行ったこと無いんです! 理香子様! いつか宇宙船を作られたら、私も一緒に乗せてくださいますか!?」
「ええ、勿論よ。必ず連れて行ってあげるわ。何時の日か、必ずね」
◆鳥の鳴く丘
すごく大きい七面鳥を見つけたから、捕まえるの手伝って。……って、橙に言われて、ついて来てやったんだけど……。
「このバカ猫! どうやったらコカトリスと七面鳥を見間違えんのよ!?」
「だ、だって、だって! ニワトリみたいだけどニワトリじゃなかったから……! にゃああ!? また来たああァ!?」
◆夢幻館
館の一角、幽香様が趣味でお世話されている庭園に、何処からやって来たのか、蜂が住み着いたらしい。
「刺されないように気を付けなさいよ」
夢幻の門を守る番人などをさせておきながら、今更蜂如きで注意を促す彼女が可笑しくて、私は思わず笑ってしまった。
◆堕ちたる神殿
「鯨、ですか。レヴィアタンかも知れませんね。余り気性の好い者ではありませんから、一人で見に行くのはお止しなさい」
「じゃあ、サリエル様と一緒なら良いですよね! 行きましょう! 見たいです、リヴァイアサン!」
サリエルは苦笑しながら筆を置き、エリスに「後で忙しくなりますよ」と言いながら、外出の支度を始めた。
◆魔女の家
「昔はジュースばっかり飲んでいたわよね、アリス」「……そうね。最近は専ら紅茶だけど」
「実は久し振りに飲みたいかと思って、持ってきたのだけれど」「夢子が飲みたいだけじゃないの?」
「……貴方は飲まない?」「飲む」
◆可能性空間移動船
「たっだいまー! 夢美さん! 人里でイチゴ売ってたから買ってきたぜ、イチゴ! 一緒に食べよ……ッ!」
「……よう。お邪魔してるぜ」
ちゆりは一頻り恥ずかしがった後、改めて私を「御主人様」と呼び直した。そっちの方が恥ずかしくないのだろうか。
◆冥界
「あの、お師匠様……。霊にも効く薬の試験(テスト)だというのは解りましたけど、私は何の為に居るんでしょうか……?」
「居ないと寒いでしょう。手許が狂うから、余り動いては駄目よ」
鈴仙は永琳にぴったりと密着したまま硬直し、また紅潮もして、すっかり懐炉の役目を果たしていた。
会話機能ってイビルアイΣかあ
出典:イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑(原書房,2016,澤宮優,平野恵理子)P154
> 明治末に開業した「カフェー・ライオン」はエプロン姿の女給のサービスが人気となり、繁盛するようになった。
> 和服に白いエプロン姿が特徴だった。
幻想郷のカフェーも外の世界と同じような営業形態になったのかな?
求聞史紀によれば文々。新聞はカフェーで人気らしいだけど、もしそうだとしたら、
カフェーへ卸しに行く文に対して、はたて辺りが好みの女給が居るんじゃないかと疑って穏やかじゃなくなる一面とかあったりして
>>618-619
自律したイビルアイΣが眼繋がりでユウゲンマガンに一目惚れしたら面白いかも知れない
YuugenMaganの二つ名はEvilEyesか…
イビルアイΣが人型の方に「貴方の6つ目の眼にして下さい」と告白したつもりが意味は通じず困惑させてしまい、
里香にも誤解されて「(機械と有機体の融合なんて)そんなの無理に決まってるのです」と叱られてしまう場面が浮かんだわ
明日は夜雀の屋台がカップルで繁盛してるのだろうな
みすちー自身もいちゃいちゃするのかな
小傘「酷いんだよもう。みんなお金払ってくれなくてさぁ。こっちはタダ働きなんだよ」
ぬえ「妖怪にお金払う人間なんていないって」
小傘「私に妖怪を捨てろと申すかぬえちゃんはー!」
ぬえ「捨てろまでは言わないけど、マミゾウは上手くやってるじゃん」
小傘「親分は狸だから人を騙す事が得意だけど、私はむしろ騙される方が多いのー」
ぬえ「時には襲われちゃったりしてね」
小傘「…ぬえちゃんがいなかったら私どうなってた事か…」
ぬえ「私は妖怪の味方だからね…お前みたいな出来損ないでも、妖怪であることには変わりないわけだし」
小傘「出来損ないいうなー!!」
ぬえ「まぁ私も小傘がいなかったらあの人間を殺していたところだったわ…あんまりにも弱いと力の加減が出来なくてさ」
小傘「…」
ぬえ「あ、ごめんね。この話はやめよっか…お酒がまずくなるね」
小傘「ぬえちゃん。人間に裏切られるって、辛いね」
ぬえ「小傘…」
小傘「私道具だからさ、そういう事考えるのって変なんだけどさ…うっ…うっ…」
ぬえ「な、何泣いてるのよ!お前は道具だけど、道具じゃない。付喪神っていう妖怪なんだって前にも話たろ」
小傘「ぬえちゃんだけだよ…私を認めてくれるの…ぐすっ…」
ぬえ「実力は認めてねーけどな」
小傘「もう…ぬえちゃんのバカ…」
ぬえ「でも、そういうところがあるから。お、お前が私の居場所になってるっていうかさ…」
小傘「ぬえちゃん…?」
ぬえ「か、勘違いすんなよ…お、お前が完璧だったら…私が困るんだよ…やりづらいでしょ…いろいろと」
小傘「ぬえちゃんもおかしいね」
ぬえ「へ、変な所で笑うなバカ!私はマジに喋ってんだ…珍しくな」
小傘「うん。私を元気付けようとしてるのが分かる」
ぬえ「知るか。おーい女将さん。鰻もう一皿ちょうだい」
小傘「…そういうちょっと不器用なところ。私は大好きだよ」
ぬえ「…お、お前のそういう、言葉を選ばないところが私は嫌いだ…!反応に困る…」
小傘「他に選ぶ言葉なんてないよ。ぬえちゃん。一緒にいてくれてありがと」
ぬえ「…私の方こそ…」
小傘「ぬえちゃんこっち向いてよ」
ぬえ「い、今はちょっと無理」
小傘「向いてってば」
ぬえ「ちょ、ちょっとまってよ。す、スカートひっぱるな。顔くらい拭かせてよ…」
小傘「…チュッ」
ぬえ「…ッッ!」
小傘「あぁもう…ちゃんとこっち向いてくれないから変なところにしちゃったじゃん…」
ぬえ「おま…な…何のつもりよ…!」
小傘「ぬえちゃん、私とキスしたくない…?」
ぬえ「小傘、お前酔ってるの?」
小傘「私はしたい。今ものすっごく。もう1回」ずい
ぬえ「お、おい…!お、落ちるって!」グラグラ
小傘「あっ…!」
ミスティア「お客さん。そういう事は帰ってから、ね?大人しくしててくれる?他に人来てるから」
ぬえ「ち、違うよ!この状況は事故だってば!!」
小傘「ぬえちゃんに抱かれちゃった…抱かれるならお布団がよかったな…えへへ」
ぬえ「違うって!小傘もそれ変な意味にとられるからさ…この酔っ払いが椅子から転げ落ちたからとっさに…」
小傘「えへへ…ぬえちゃんの胸、凄くドキドキしてるよ…ぬえちゃんもやっぱり私とキスしたいんだぁ…?いいよ…来て…」
ぬえ「この酔っ払い!い、今帰りますから…お金、ここに置いておくよ!」
ミスティア「ごゆっくり」
小傘「またねーミスティアちゃん…熱い夜を過ごしてくるよー…」
ぬえ「しないからな!小傘は別の部屋で寝かすから!今日は絶対私の部屋に入れないから!」
>>624
2828しかできないw
>>624
読んでたら室温が上がった気がした
春が山で採ってきた山菜なら、夏だと河で捕ってきた鰻を差し入れるのかな?
でも霊夢の元へ訪れたら、魔理沙とドジョウ鍋で呑んでて苛立ちを覚える早苗
丑の日だからと優曇華院を押し倒して食べようとする妖夢
暑い日は冷たいものに抱き付きたくなる今日この頃
【ルナ霊の場合】
霊夢「あー冷たくて気持ちいいわ」
ルナサ「霊夢の体、温かい…」
霊夢「急にどうしたのよ」
ルナサ「ずっとこの状態でいたいなぁ…」
霊夢「もう照れるじゃない。ま、あんたがそう言うならしてあげても良いけど」
【ゆかゆゆの場合】
紫「幽々子〜」
幽々子「あら紫。どうしたの?急に抱き付いて」
紫「今日はとても暑いからね、幽々子で涼みたいなぁ、と思ったのよ」
幽々子「あらそうなの〜。じゃあ好きなだけ抱き付いてね〜♪」
【文チルの場合】
文「この時期はチルノさんに限りますね」
チルノ「もう、文ったら〜」
文「何だかかき氷が食べたい気分になりました…」
チルノ「ホント?じゃああたいが作ってあげるね!」
文「嬉しいです!一緒に食べましょうね!」
【うどみょんの場合】
鈴仙「あづーい…」
妖夢「鈴仙さん、よかったら…」
鈴仙「わぁ、妖夢ちゃんの半霊!けど、いいの?」
妖夢「えぇ、構いませんよ」
鈴仙「つめたーい〜」
【いちむらの場合】
一輪「暑いよ〜村紗〜」
村紗「そう言いながら何で抱き付いて来るのかな〜?」
一輪「だって村紗の体、冷たいんだもん」
村紗「もう、そうやって人を抱き枕代わりにするんだから…。何なら一緒に水風呂入る?」
一輪「あぁそれ良いわね!今すぐ入ろう!」
【みことじの場合】
神子「屠自古の膝枕…ひんやりしてて快適です」
屠自古「…太子様、そろそろいいですか?」
神子「だーめ。今日はこのままで居たい気分なので」
屠自古「はいはい、どうぞお好きに」
「あんた達のお陰でようやく暑さから解放されそう」
霊夢はご満悦だった。
数体一組の人形達が庭に打水をしたり、濡れタオルで汗を拭いたり、懸命に内輪を扇いでいた。
「切れたわよ」
お盆を持ったアリスが現れた。
隣に座ると、皿に並べられたスイカを勧めた。手を汚さずに食べられるようスティックにされている。
まずは氷を浮かべた麦茶で喉を潤し、塩を振ってから口にした。
僅かに残っていた火照りもたちどころに消え、舌に感じる甘みはますます機嫌良くさせた。
「昨日持ってきてくれたスイカは当たりね。井戸で一晩冷やすだけの価値があったわ」
「人形芸のお礼のお裾分けだから、私が目利きして買ったんじゃないのよ」
珍しく申し訳なさそうにしている。
「でも、それだけの価値があったからこんなの貰えたんでしょ。アリスの手柄と言ってもいいんじゃないの」
「そうなのかなぁ」
彼女にとって祭日に披露する人形芸は余芸に過ぎず、誇る気にはなれないらしい。
霊夢は話題は変えた。
「ところで、その服はどうしたの?まさか白いワンピースを着てくるなんて思わなかったんだけど。カチューシャも付けてないし」
「あなたの言葉に従っただけだけど」
「あれ、そうだっけ?」
咄嗟に思い出せず、首を傾げる。
「もう、スイカの事しか覚えてないんだから。もっと涼しそうな格好すればいいのに、って昨日言ったばかりでしょう」
溜め息混じりで指摘する。
霊夢は自他を認める忘れっぽさだったが、今度ばかりは悪びれていた。
「あー、ごめん。そうだったわね。それにしても、一日で仕上げるなんて凄いじゃない」
「徹夜の甲斐があって霊夢の分も用意できたわ」
そう言うと、サイズ違いのワンピースを差し出した。
霊夢は素直に受け取り、リボンを解いてその場で着替え始めた。
アリスは呆気に取られたが気を取り直し、人形に脱いだ服を畳ませて洗濯桶へ運ばせた。
「あら、ピッタリね。見慣れてるせいもあるんだろうけど」
「まあ、さんざんにねぇ。それはそうと、デザインの方はどう?」
「気にいらないところは無いわね」
いたく満足気で、世辞では無かった。
「大丈夫なのね。これからの機会でもしピクニックに行く時があったら、また着てくれるかしら?」
霊夢は逡巡しなかった。
「そうね。美味しいお弁当を作ってくれるなら」
勿論、アリスは了承した。
その後は秋季が訪れるまで、ペアルックのワンピースでピクニックデートを満喫する二人の姿がたびたび目撃されたという。
>>629 を見てたらやってきたルナミス電波
ミスティアは結構甘えてきそうな感じがする。ルナ姉はなんだかんだで甘やかしそう
ミスティア「あつーい……」
ルナサ「暑いわねぇ……」
ミスティア「川か湖へ泳ぎに行きましょーよー。夏なんだからそれくらいいいでしょ?」
ルナサ「だめよ、合同ライブが近いのに。風邪をひいて歌えなくなったら困るでしょう?」
ミスティア「えうー。ルナサさんのケチー」
ルナサ「だめなものはだーめ。それに夏風邪は治りにくいから、ひいちゃったら苦しいわよ」
ミスティア「あ、じゃあさ! あのかふぇ行きましょうよ! 確か限定メニューがアイスケーキで」
ルナサ「い・や・で・す!」
ミスティア「ど、どおしてぇ!?」
ルナサ「もう男装はこりごりです! それにこの暑い時期に黒い執事服なんて着てみなさい。熱中症になっちゃうわよ」
ミスティア「え?」
ルナサ「ん?」
ミスティア「い、いえ……」
ルナサ「??」
ミスティア(……服のことにはつっこんじゃだめなのかな)
ルナサ「それにしても暑いわ……」
ミスティア「あっ」
ルナサ「ん?」
ミスティア「ルナサさん、ひんやりしてる」
ルナサ「え? まあ、私も幽霊みたいなものだし」
ミスティア「幽霊ってひんやりしてるんですか?」
ルナサ「んー。あの氷の妖精と比べるとだめだけど、それなりには」
ミスティア「もー、先に言ってくださいよー! それー!!」
ルナサ「わわっ!? ちょっとミスティア!?」
ミスティア「うっひゃぁ〜……ひんやりぃ〜……」
ルナサ「や、やめなさいミスティア。こんなところで……」
ミスティア「きもちいー。ねえ、ちょっと寝てもいい?」
ルナサ「え?」
ミスティア「最近ライブの練習ばっかりで疲れてたんだもん。いーじゃないですか、ちょっとくらい」
ルナサ「だ、だめよ……。それにいくら涼しいといっても、くっついたまま寝ると本当に風邪をひいてしまうわよ?」
ミスティア「そんなヘマしませんよーだ。ねー、いいでしょ?」
ルナサ「うっ……」
ルナサ「……………」
ルナサ「……わかったわよ。その代わりちょっとだけ、ちょっとの間だけよ?」
ミスティア「わーい! ありがとうルナサさん!
やったー!快適な睡眠をゲットできたぞー!!」
ルナサ「ちょ、そんなにくっつくなんて聞いてな」
ミスティア「くー……」
ルナサ「って、はやっ!?」
ミスティア「……すー」
ルナサ「わ、ちょ、えっ。ど、どうしよう」
ミスティア「むぐむぐ」
ルナサ「お、起きる様子がまったくない……」
ミスティア「…………ぅー」
ルナサ「……はー。」
ルナサ「まったく、なんて無防備なのかしら」
ミスティア「むにゃ……すぴー……」
ルナサ「ま、たまには悪くないかもね。こういうのも」
ルナサ「……本当に風邪をひかないでよ? ミスティア」
ミスティア「ひいてしまいました」ケホケホ
ルナサ「だから言ったのに……」
ミスティア「あれですか、扇風機をつけながらお腹出して寝てたような感じだったんですかね」
ルナサ「いいから早く治しなさい」
ミスティア「や、でもルナサさん。
なんだかんだいって、ずっとあのまま起こさないでいてくれたんですね」
ルナサ「そ、それはあなたひとり置いていくわけにはいかないからで……」
ミスティア「ルナサさんに大事に思われてるなー、私」
ルナサ「〜〜〜〜〜っ! いいから早く治しなさい! ライブまでに治しておかないと承知しないからね!」
ミスティア「は〜い。えっへへー」ケフンケフン
ブラックリスト入りしてなかったんだ
>>631-632
何の事かと思ったけどh ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#644と繋がってるのね
密着取材と称して夏中チルノちゃんとべたつきまくる文ちゃん
>>630
ああ〜レイアリいいっすなぁ…
アリス「美味しい。もうこれ無しでは帰れないわ」
咲夜「ここのところ、ずっと冷珈ね」
アリス「ええ、もしかしてあまり飲まれると困る銘柄だったの?」
咲夜「貴重ではあるけど、予め多めに発注してあるから大丈夫よ」
アリス「それなら、たまには他のも頼んでくれないと飽きるとか?」
咲夜「いや、珈琲党に鞍替えしたのかと」
アリス「それは無いわね。少なくとも、目覚めの一杯は紅茶と決めてるのよ」
咲夜「あら、それは残念ですわ」
アリス「あーでも、貴方が入れてくれた物だったら満足出来るかも」
咲夜「うちに募集してくれるなら試しても構いませんが。妖精じゃなくても結構です」
アリス「メイドとして働くのはいいけど、上下の関係だけにはなりたくないわねぇ」
咲夜「ハウスキーパーにはなれないわよ。実質、私が兼ねてるようなものですし」
アリス「そういう事じゃなくて、プライベートでもパートナーになれないかなぁって」
咲夜「一杯だけじゃなくてキスも所望したかったのね」
アリス「欲張りだったかしら?」
咲夜「その程度の我儘で済むなら歓迎しますよ」
最後二人は結ばれて子供生まれて終了エンド大好き
霖之助や里の男と結ばれる糞エンドはゴキブリやひでより嫌い
>>606 恥ずかしい話、キスメとヤマメのキャラをそこまで把握出来てるわけじゃ無いから、おかしいところあるかもしれないけど
ヤマメ「おー、キスメー、いるかー?」
キスメ「はいはい…ってまた呑んでるの?ダメとは言わないけど、少し抑えたほうg「いいじゃんいいじゃん。お堅いこと言わないでよ〜」
ヤマメ「それに全然酔ってなんかないし。ちょっと、ほんのちょっとだけだし」フラフラ
キスメ「酔っ払いはみんなそう言うの…はい、お水。あまり無理しないのよ?」
ヤマメ「へへへ…ありがとう」ゴクゴク
キスメ「はいはい、どういたしまして」
ヤマメ「ねえねえ」
キスメ「なに?」
ヤマメ「あれやってよ、あれ」
キスメ「またー?桶から出るのめんどうなんだけど…」
ヤマメ「いいじゃんいいじゃん。頼むよ〜」
キスメ「まったく…しょうがないわね…よっと…はい、どうぞ」ポンポン
ヤマメ「はぁー。やっぱりキスメの膝枕って最高」
キスメ「そんなに良いの?」
ヤマメ「すっごく良いよ!もう幻想郷一!いや、宇宙一だね!」
キスメ「はいはい、調子良いんだから…だいt」
ヤマメ「」スウスウ
キスメ「…」
キスメ「寝ちゃったか」
キスメ「…」
キスメ「…別に、酔ってる時じゃなくても、いつでも膝ぐらい貸してあげるのにな」ボソッ
夏の夜。
遅い夕餉を終え、腹熟しに素振りなどした後、汗を湯で流し、寝間着に着替えたところで、雷鼓が訪ねて来た。
昼から九十九姉妹と打ち合わせをしていたのだが、それが思いの外白熱してしまい、済んだ頃にはすっかり夜が更けていたのだそうだ。
それで、自分の住処へ帰るより此方へ来る方が早く、また少なからず疲れてもいたので、そうすることにしたと言う。
「太鼓置かせてね。あと、お風呂借りるわ」
「好きにしろ。私はもうじき床(とこ)に入るぞ」
「はいはーい」
雷鼓が私の家に泊まるのは、これが初めてではない。
今迄にも何度か寝床を貸しており、某の場所は何処か、といった問答が全く不要である程度には、勝手を知られている。
箪笥の引き出しも三つまで占領されているのだ。
それは即ち、私が焼いてやるべき世話は何一つとして無いということでもある。
……だから、その不作為に他意は無かった。断じて無かった。
「良いお湯だったわ。洗濯物、一緒のとこに入れさせてもらったわよ」
「ん……。わかった……」
「貴方はもう寝るのよね」
「んぅ……」
「そ。……じゃあ、ちょっと失礼」
「ッ……!?」
私は決して、同衾を促す為に雷鼓の布団を用意しなかったわけではない。
先述の理由から敢えてする必要が無かったのと、単に眠たかったのとで、少し不精をしただけなのだ。
慌てて飛び起き、そのことを釈明しようとすると、尚更私を動揺させるものが目に映った。
「ッ……何で、その……! 下着で……! 寝ようとしてるんだ、あんたは!?」
「上に着たら暑いじゃない」
「だ……だからって、そんな恰好で、同じ……同じ布団……!」
頭の中が滅茶苦茶で、満足に言葉も並べられない。
そんな私に、雷鼓はわざとらしく残念そうな表情を向ける。
「だって、やっと心を決めてくれたのかと思って」
何の話かは推して知るべし。……もとい、知らなくて良い。
兎も角、私はすっかり参ってしまって、とうとう一切の句を呑み込み、体ごと外方(そっぽ)を向いた。
実を言えば、そこには存外律儀に私の覚悟を待ち続けている雷鼓への、悪気の様なものも有ったのだと思う。
それが態度に表れてしまっていたのだろうか。
雷鼓は何やら悪戯げに笑い、そっと背中から私に寄り添うと、微かな声でこう言った。
「良いのよ、気にしないで。ちょっと期待しちゃったのは確かだけど、そんなに急かすつもりも無いわ」
その声が余りに艶めかしく、また、腕と胸とで触れてくる身体の、淫らな有り様を思い出し、私は一層酷い動悸に苛まれた。
「……でも、やっぱり我慢し切れないから、摘まみ食いしても良いかしら」
「な、何を……ひゃんっ!」
耳を食まれた。いや、実際は軽く口付けをされた程度だったのだろうが。
何にせよ、それは私に頓狂な声を上げさせるのに十分な行為だった。
「可愛い声」
「ふ、あぅ……」
「愛してるわ、明羅」
止(とど)めに小さく囁いて、雷鼓は私から離れた。
間も無く、押し入れを開けて中から布団を出す音が聞こえ、それが私の床から半畳離れた場所に敷かれる。
今にも蕩けそうになっていた私は、その距離が有り難いような心苦しいような、わけの解らない心境に陥った。
「おやすみ」
雷鼓が此方を向いて横になり、すぐに瞼が閉じられる。
私は込み上げる火照りを全身で感じつつ、同じ様に体を倒した。
「……おやすみ」
同じ言葉を返したものの、今宵は当分眠れそうにない。
熱く、激しいこの鼓動が、内側から胸を叩き続けている限りは。
>>638-639
キスメも明羅もカワイイ
椛と喧嘩別れしたけど復縁を諦めた訳じゃなくて、普段から引き連れてる鴉に様子を探らせる文
その鴉に勘付いても追っ払おうとせず、餌をやるなど懐柔して逆に文の事を引き出そうとする椛
鴉はどちらか折れてヨリを戻せばいいのにと思いながらも黙ったまま、二人の間を行き来してる
今のあやもみはこんな状態じゃないかと踏んでる
創想話で読み応えのあるゆかてんが来てるね
安定のドリル氏
早苗「明日って空いてますか?」
霊夢「何にもないわよ。依頼事が繋がりそうな不穏な噂も耳にしないし」
早苗「じゃあ、泳ぎに行きませんか?明日も暑そうですし、絶好の日和になると思いますが」
霊夢「何処か当てはあるの?」
早苗「うちにある湖ですよ。食事や冷やした飲み物とかもこちらで準備しますから、是非……」
霊夢「あー悪いけど、うちでのんびりしてるわ」
早苗「えー、どうしてです?」
霊夢「日焼けしたくないのよ。たたでさえ夜は寝苦しいのに、ヒリヒリまでしたら眠れなくなるじゃない」
早苗「そういう事ですか。むむ、残念ですね」
霊夢「屋内なら大丈夫そうだけど、図書館じゃ狭くて伸び伸びと泳げないしね」
早苗「えっ、図書館で?」
霊夢「以前に誘われた事があるのよ。海に招待するって」
早苗「その話、もっと聞かせてください」
霊夢「暇だし良いけど」
数日後
霊夢「いいところに来たわ。明日なんだけどさ、あんたん処に泳ぎに行ってもいいかしら?」
早苗「歓迎しますよ。でも、どうしたんですか急に?」
霊夢「日焼け止めが手に入ったのよ。これがあるなら痛い思いしなくても済むでしょ」
早苗「あのう、それは何処で手に入れたんですか?」
霊夢「お願いして外の世界から持ってきて貰ったの」
早苗「もしかして菫子さんにですか?」
霊夢「そうそう、本当は水着も頼みたかったけど諦めたわ」
早苗「結構しますからね。私も買い替えたかったんですけど」
霊夢「ところで、余分な着替えや歯ブラシとかも持ってきてもいい」
早苗「神奈子様も諏訪子様も天狗の方と夜通しで会談みたいですし、おそらくは大丈夫かと」
霊夢「そっちが朝帰りなら遠慮する事は無いわね」
早苗「まあお手柔らかに」
食人衝動を交えた百合は興味深いと思いつつも、
ゆかれいむで霊夢が博麗大結界の管理者たるる博麗の巫女である事に安堵する紫くらいしか思い浮かばない
もし霊夢がただの人間だったら自制が利かず事故死へ導いて骸をお腹に収めてしまっていたといった感じの
その理屈だと霊夢が巫女の座から下りたら紫が涙ながらに手を掛けてしまいそう
魔法の森じゃ暑苦しくて眠れないと高い所にあって風も吹く博麗神社へふらっと訪れて昼寝する魔理沙に対して
境内の掃除が終えて手持ち無沙汰になった霊夢が髪を弄んだり頬擦りをしたり唇を重ねたりして暇を潰す光景
が真夏の風物詩になってたらいいものだ
だらだらといちゃついてるレイマリはいいものだ
氷雪世界なら夏場でもイチャイチャしても汗だくにならないと思いつつも
それが可能のはユキマイと格安魔界ツアーを請け負う村紗くらいか
怪綺談4面中ボスと村紗のカップリングなんてあったりするのかな
>>644
湖のほとりにて
霊夢「こないだは断って悪かったわね。誘ってくれたのに」
早苗「え?別にいいですよ」
霊夢「あんたの肌きれいね、白くて、桜の花みたいな色…」
早苗「霊夢さん…」
霊夢「私なんか肌色が濃くて…」
早苗「霊夢さん、それで日焼け止めを…でも私は霊夢さんの肌、素敵だと思いますよ」
霊夢「何いってんのよ」
早苗「ほんとですよ、お日様に輝く健康的な…霊夢さんの黒髪にも紅い巫女服にも映えて…」
霊夢「ばかね!もういいから泳がない?」
早苗「あっ、はい…れ、霊夢さん!」
霊夢「何驚いてんのよ、これで泳ぐのが一番気持ちいいのよ?」
早苗「は、はぁ…でも見られたら」
霊夢「誰が見るのかしらね?まあ、それなら笑って手を振ってやれば良いじゃない」早苗「ふふっ…霊夢さんらしいですね」
夏の日差しの下、二人の巫女は若さと美しさを見せつけるように水飛沫をあげていた
比良坂先生はレイマリで水着デートなのかー
ttps://pbs.twimg.com/media/CpdcANcVYAAXRu3.jpg
>>650
どこで嗅ぎ付けたのか湖畔の茂みに潜んでベストショットのタイミングを狙う文
ところが出し抜かれないよう見張っていたはたてが現れて「私達も泳がない」と貸品屋の水着を渡される
文は真意を察しながらもたまには遊ぶのもいいかと二人から離れた場所で戯れ
バランスを崩した振りをしてはたての水着に手を引っ掛けて羞恥の表情とスタイルの良さを観賞する なんてアナザーを思い付いた
>>651
また露璃魂を殺す兵器が…
今月茨はゆかれいむ派や華霊ファンにとって買いらしい
蓮メリ派には微妙?
もこすみ的にマイナスだった気がする>茨歌仙
菫子は寿命を迎える前に妹紅と逢えなくなりそう
こんなクソ暑いのに同じ布団で一緒に寝て汗かいてるのは小傘とぬえくらいだろうな
幽リグは40℃を超える夏真っ盛りで情熱的にくっついても一汗もかかずに済みそうな気がする
文チルはたぶんチルノちゃんだけ汗かいてる
んで翌日文ちゃんがお腹壊す
響ミスはくっつきすぎて汗をかいてお互い風邪をこじらせるけどそれでも笑いあってると信じてる
八つ刻を迎えたカフェーの店内。
チョコレートパフェ、クレープ、ショートケーキ、大判焼き、ミートパイ。
二人席の手狭なテーブルにここまで品数が並ぶのは、週に一度くらいなものである。
最後のミートパイは咲夜のオーダーだが、他は霊夢が注文したメニューだった。
毎度の事とはいえ、無類の甘い物好き振りに咲夜は呆れていた。
そんな咲夜に霊夢は目もくれず、紅茶に手を付けた後は一心不乱に食べ始めた。
本来なら眉を顰める行動だが、咲夜は気にしなかった。美味しそうに頬張る姿はむしろ望むところだった。
気を取り直して手に取ったフォークの動きはすぐに止まり、目の前の光景にたちまち釘付けとなった。
何か一口を含むたびに顔をほころばせている霊夢はどこかあどけなく、咲夜には酷く幼く見えた。
主人に勝るとも劣らない稚気満々さを示す年下の少女に、すっかり心を奪われていた。
咲夜は暫く見とれていたが、ふと褥を共にした際の情景が浮かび上がった。
自分よりも華奢で、あまり成熟していない体つき。銭湯へ誘われて最初に目にした時は、何も魅力を覚えなかった。
もっとも酩酊下の影響で初めての機会に恵まれ、その手の知識に疎かった霊夢に手解きしてからは認識を改めている。
素面で二度目に及んだ頃には雰囲気も変わり、縺れ合う毎に深く息を呑む妖艶さを漂わせるようになったからだ。
頬に付いたクリームを拭う最中にくすぐったい笑みを零す少女と、敢えて他人に見える位置に紅い痕を刻みつける少女。
とても同一人物とは思えない。
しかしながら、そのギャップこそが夢中にさせているのだろうと咲夜は分析していた。それは全くの事実でもあった。
「もしかして食欲無かったの?」
咲夜は我に返った。
考えていた時間は長かったらしく、ミートパイは完全に冷め切っている。
霊夢は自分で頼んだ物を全て胃に収め、普段の巫女に戻っていた。
「ぼうっとしちゃっただけよ。すぐに済ませるからちょっと待ってくれるかしら」
返答を待たず、フォークの動きを再開させた。
「別に慌てなくてもいいわよ。まだ入るし、何か頼もうと思ってたところだから」
そして呼び鈴を鳴らし、ウェイトレスを呼んだ。
咲夜は追加の料理が運ばれる前にあらかた片付けてしまおうと、途端に躍起となった。
そうしないとまた目を離せなくなり、完食し損ねてしまうのは明白だった。
さいわいにして意図は悟られず、霊夢の食事風景を再び堪能する事もできた。
>>654
ゆかせんという新たな扉が開きそうなんですけどそれは…
ちょっとした仲違いをして別れた翌日のこと
魔理沙は前日の件など全く気にも留めず、普段と変わらない様子で神社に現れた
霊夢の方も相手の性格を判りきっていたためか、いつも通りお茶と一緒に饅頭を勧める
何の疑いも無く手に取った魔理沙だったが、一口齧ると思わず顰めっ面になる
饅頭の中は、塩だけで味付けされた小豆の甘みしか感じられない餡子
見事に一泡吹かせられたものの、魔理沙もただでは転ばない
「私のためにわざわざ手作りを用意してくれたのか」と宣い、表情を綻ばせて残りを口に運ぶ
霊夢が呆然としている間に次々と無くなり、菓子皿の饅頭はあと一つ
魔理沙はそれにも手を伸ばしたが、横から掠め取られて食べられてしまう
むっとしたが、霊夢が激しく咳き込みだしたので慌てて傍へ寄る
「と、とっておきはあんたに食べさせたくなかったのよ」
一瓶分の一味唐辛子を餡子に混ぜ込んだ饅頭で、霊夢の顔は真っ赤っかの汗びっしょり
「馬鹿だなぁ。お前から出された奴ならどんな物でも平らげてやるのに」
「やっぱり魔理沙にはちゃんとした物じゃないと。あー、辛かった」
「昨日は悪かった。素直に謝っとくんだったな」
「もういいのよ。明日は好みの甘さに仕上げるからまた来てくれる?」
「ああ、期待してるぜ」
こうして二人の仲は元に戻ったそうな
ロリス「だから〜、もう無理だってば〜」
靈夢「こらこら、何いってんの。まだ盃の一杯も入ってないじゃん」
ロリス「これ以上飲んだら気持ち悪くなっちゃうわ」
靈夢「そんなんだと先が思いやられるわね。人付き合いにも苦労するわよ」
ロリス「なんで、あなたにそんな心配されなきゃいけないのよ〜」
靈夢「魔法のことばっかの魔法莫迦に、人生の楽しみを教えてあげてるんじゃない」
ロリス「晩酌に付き合わされても、うんざりするだけなんだけど・・・」
靈夢「それは慣れてないから、そう感じるだけね」
ロリス「ジュースじゃ駄目なの?私の年齢も考えてよ」
靈夢「つべこべ言わず、さっさと大人の味を知りなさい。今のあんたに拒否権はないんだから」
ロリス「しくしくしく〜」
霊夢「本当に辛くなってきたかも」
アリス「あら、日本酒六合でその有様なんてね」
霊夢「ぐっ。随分と強くなったわね。別れる直前でも一合いかなかったのに」
アリス「霊夢より大きくなったからねぇ」
霊夢「いったい何をしたのよ。一年くらいしか経ってないのに可笑しいわ」
アリス「私が頼れるのは魔法だけ。魔力の続く限り、この姿でいられるわ」
霊夢「それってズルじゃないの」
アリス「そうね。でもそのお陰で相手が務まるようになったんだし、悪くはないでしょう」
霊夢「はあ。まさか、あんたに介抱されそうなんて」
アリス「私じゃ不安なの?」
霊夢「くやしいだけよ。しょうがないから明日まで任せるわ」
アリス「二日酔いの面倒も見て欲しいのね」
霊夢「駄目かしら?」
アリス「いいわよ。放ってもし何かあったら私が困るし」
霊夢「何で困るのか知らないけど、あと宜しくね」
原作っぽい会話でいちゃつくのもいいと思います
それ割とむずくない?
原作の会話なんて半分喧嘩みたいな皮肉の言い合いだし
文「実は、妖精が一番面白い事をするのです そこにある者が、一番面白い」��
チルノ「もっと記事にしてよ〜 ある事ない事関わらずさぁ 」��
こんな感じの会話もあるからできなくはない?
萃アリ・ゆかてん辺りは無理だろうな>原作っぽい会話
>>668
暴言吐きながら殴り合いカップルとか良いじゃないか!
文「あら、霊夢さん」
霊夢「はあはあ、探すのに苦労したわ。
相変わらず、居て欲しくない時に現れて、会いたい時に居ない奴ね」
その言葉に、文はニコッと微笑む。
鈴奈庵第35話の遣り取りを切り取って文×霊夢的な百合目線で妄想すると、
霊夢は関係を深めたくて二人きりになれる時にもっと来て欲しいと願っているけど、
文は立場・種族差を意識しているのか程々の距離感で留めようとしているように視える
あやれいむで異種間恋愛にありがちな愁嘆場を演じる展開はらしくない感じがしてならない
レミ咲のあの台詞は本当ZUNらしくねーわ良い意味で
紅魔郷の時は飯さえ食えればそれでいいと思ってメイドをやっていたのに、
翌年の永夜抄で生きている間は一生に居ますと言わしめるまでに至る進展ぶり
本当に眩しい
ろだお借りしました
◆ルイズ×マガン 『魔界道中記(仮)』
h ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0254&file=lily_0254.txt
百合成分だいぶ薄いです。すみません
もし続きを書くことになったら、もう少し百合出来ると思います……
8/19・8/21のワンドロ繋がりかな?
続きが気になる導入部でした
この暑さ
毛が多い子たちは大変暑いんじゃなかろうか
みすちーしかり、影狼しかり
ぬえ「あなた今日も間が抜けたドジに精が出るわねぇ〜」
小傘「あれ?あなた…確か、お寺でいつも一人ぼっちでうろうろしてる謎の妖怪!」
ぬえ「…確かに私は謎の妖怪だけど。私は好きで一人なだけよ…」
小傘「ドジじゃないもん。ちょっと驚かしに失敗しちゃっただけだもん」
ぬえ「そういうのをドジっていうんだよ。立派な妖怪になろうとしてるのは認めてあげるけどさ」
小傘「え、ホント?私の事認めてくれる?この傘も」
ぬえ「何だこれ。また分かりやすい唐傘妖怪だなー」
小傘「私、小傘っていうの。あなたは?」
ぬえ「謎の妖怪よ」
小傘「謎の妖怪さん。私に何の用?揶揄いに来ただけなら間に合ってます」
ぬえ「揶揄いに来たのよ。他に用事なんてないよ」
小傘「私を揶揄って暇つぶしするつもりなのね」
ぬえ「そういう事。ご名答!物分かりがいいのね!」
小傘「ふん。そういう事ならお寺に帰って!」
ぬえ「帰らないよ暇だもん」
小傘「じゃあ私が帰ります」
ぬえ「それなら私も帰るよ。お前の家にな」
小傘「んむむむ〜〜〜ッ!」
ぬえ「あはは、怒った?ごめんごめん面白くってさ」
小傘「じゃあ私の邪魔だけはしないでね。妖怪として一人でも人間を驚かさなきゃ」
ぬえ「全然だめねー。やっぱり怖がらせるには正体不明に敵うものはないわ」
小傘「こんにゃくでもダメだなんて…うぅ一体どうしたら…」
ぬえ「食べ物を粗末にしたら聖に怒られるよ」
小傘「ちゃんと洗って食べてるもん。田楽味噌をつけてさ」
ぬえ「何かおいしそう。小傘って言ったっけ?お前普段はどこにいるの?」
小傘「あなたには関係ないでしょ」
ぬえ「冷たいねぇ。最近物置から妙な音が聞こえるってムラサ達が言ってたから、もしかしたら〜って思ったけど」
小傘「…ギクッ」
ぬえ「やっぱりお前だったか。ナズーリンに謝っといた方がいいよ。子ネズミのせいにされてたし」
小傘「しょうがないでしょ。見てのとおり私は強い妖怪には勝てないんだ。お寺は妖怪を守ってくれるって聞いたし」
ぬえ「妖怪を襲う程のそこまで強い妖怪はこのあたりにはいないでしょうが。ま、私がいるからなんだけどね」
小傘「いるもん。最近は人里も物騒なのよ。妙な噂が広まってて…大きな人食いイノシシがいるとか鳥人間がいたとか…」
ぬえ「あ…それかぁ…」
小傘「え?」
ぬえ「いや実はそれ全部私なんだよ。誰にも言うなよ。私の食い口なんだから」
小傘「!!!」
ぬえ「私は謎の妖怪だからさ。何にでもなれるのよ。だから人間を怖がらせるだけならちょっとした噂を撒いてあげれば人の噂も七十五日ってね
噂が消えるまでの間は、暇で暇でしょうがなくなるのよ。何もしなくても勝手に怖がってくれるんだからさ」
小傘「す、すごい…そんなやり方があったなんて…私もやっていい?」
ぬえ「変化も出来ない妖怪のお前の言う事なんて誰も信じてくれないし、お前のせいで噂の正体がバレたらどうするのよ」
小傘「この私もすっかり信じてたよ…あなた、凄い謎の妖怪だったのね」
ぬえ「…ま、まぁね…」
小傘「謎妖怪さん。今のどうだった?」
ぬえ「100点満点中5点」
小傘「えぇ!?で、でも、なんとなく怖がってたように見えない?私あれでも結構満足したんだけど!?」
ぬえ「どこがよ。ちょっと目をぴくっとさせてただけじゃないの。その後普通に素通りされてたし…」
小傘「そ、そうかな…私には結構なごちそうだったよ…」
ぬえ「呆れた…あんたあまりにも驚かれないもんだから、反応されればとりあえず満たされる貧しい妖怪になってしまったのね…」
小傘「本当の意味で貧しい人とはいくらあっても満足できない人の事なんだよ。心が裕福だから少しの気持ちで満たされるのよ」
ぬえ「いやそれ妖力の幅が減ってる証拠だから」
小傘「…」
ぬえ「妖力が0になると存在意義がなくなるのよ。怖がられず信仰もされないなら、そこに待っているのは死だけよ」
小傘「私元々は傘だったから、死っていうものがよくわからないんだ。壊れるって事?」
ぬえ「壊れるというより、消えてなくなるってイメージね。誰も死んだ妖怪の事は覚えてないものよ。それが妖怪の死なのだから」
小傘「…そんなのやだ。わ、私どうしたらいいの?」
ぬえ「まぁ私が見てるうちは死にはしないわよ。いざとなったら私が手伝ってやるし。妖力は自分の努力でつけなきゃ意味ないんだから」
小傘「分かった…もっと頑張る!気合い入れたらお腹減っちゃった」
ぬえ「まぁ…腹が減っては戦は出来ないな」
小傘「謎妖怪さん、一緒にご飯食べよ?」
ぬえ「…私はぬえよ」
小傘「ぬえ?」
ぬえ「名前よ。謎妖怪なんてずっと呼ばれるなんて思ってなかったわ。ぬえ。封獣ぬえ。それが私の名前よ」
小傘「あー!やっと名前教えてくれたんだ!私は小傘だよ!」
ぬえ「知ってる」
小傘「ぬえちゃん!」
ぬえ「ぬえさんでしょ」
小傘「ぬえちゃんの方が良い」
ぬえ「こいつ…!お前「鵺」が何なのか知らないのか!世間知らずな奴だ!」
小傘「謎の妖怪でしょ?」
ぬえ「…」
小傘「何だか同じ人間ばかり見るねぇ…みんな驚いてくれなかった人ばっかりだ」
ぬえ「もう、お前に驚く人間はいないみたいだな。いつか誰かが驚いてくれるって思ってたんだろうけど、里の連中みんなお前の事知ってたよ」
小傘「そっか…私、いよいよ消えちゃうのかな」
ぬえ「私が見てる間は消えないって前も言ったよ?妖力を分けてあげる事も出来るんだしさ」
小傘「妖怪は皆自分勝手だよ。ぬえちゃんだって私の事忘れちゃうんでしょ」
ぬえ「どうした小傘。お前らしくないな?」
小傘「そうだよ。私はもうじき消えちゃうんだから。私らしさもなくなっちゃうんだから」
ぬえ「小傘、ちょっと手ぇ貸して」
小傘「…?」
ぬえ「大丈夫。妖力が前よりも微妙に強くなってる。あ、勘違いするなよ!お前の妖力は小さすぎて感じられないのよ。触れなきゃわかんないもん」
小傘「…手、握られると安心する」
ぬえ「…もう少しこうしてよっか?」
小傘「うん…」
小傘「ぬえちゃんは、お寺の人と仲良くないってホント?」
ぬえ「昔いろいろあったんだ。虎の妖怪もいるんだけど妖怪というよりあいつは神に近くて近寄りづらいんだ。みんな悪い奴じゃないんだけどね」
小傘「ぬえちゃんは皆の事嫌いってわけじゃないんだ」
ぬえ「何となくムラサ達とは角が立ってるってだけよ。信用してるのは聖だけだし…こんな事喋ったのお前が初めてだよ…」
小傘「そっか。私もねぇ、あんまり友達いないんだ。だからぬえちゃんが一緒にいてくれて、凄く嬉しいんだよ」
ぬえ「恥ずかしい事言うなよ…私はただ暇だから付き合ってるだけだよ」
小傘「暇つぶしに私を選んでくれてありがとね」
ぬえ「だから恥ずかしい事言うなって!」
小傘「あ、ぬえちゃん顔赤くなってる。照れてるの?もしかして」
ぬえ「揶揄うなら殺すぞ!」
小傘「最初に揶揄ってきたのはそっちでしょ?」
ぬえ「お前じゃ私は殺せない。だけど私はお前なんか…」
小傘「分かってるよ。私だって妖怪だもん。ぬえちゃんの力は触れた時に凄い伝わってきたよ。多分指一本で私なんか簡単に…」
ぬえ「…小傘?」
小傘「…ダメ…ごめんもう…」
ぬえ「おいちょっと…小傘、冗談でしょ?まだ妖力があるのになんで…小傘!しっかりしてよ小傘!」
小傘「…ビックリした?」
ぬえ「…」
小傘「あ、やめて、ぶたないで!そのグーパンチ怖いから!」
ぬえ「次ふざけたら殺す」
小傘「…ありがと」
ぬえ「何言ってんだ。ホントに殺すからな」
小傘「ごめん。でもぬえちゃんの顔、凄く真剣だった。それが凄い嬉しい。ぬえちゃんの為に、私もっと頑張るね」
ぬえ「当たり前だろ…どんだけ世話かけたと思ってんのよ。」
小傘「ごめん」
ぬえ「そんなに謝らないでよ」
小傘「だって殺されちゃうから」
ぬえ「殺さないわよ…冗談に決まってんでしょ…」
小傘「ぬえちゃん強いから冗談に聞こえないよ」
ぬえ「強いって分かってるなら、ぬえちゃんなんて呼び方やめろってば」
小傘「それはダメ」
ぬえ「全く…明日もまた驚かしにいくんでしょ」
小傘「え?」
ぬえ「ホント世話のかかる奴だよ。私が見てないと平気で無茶もするし…」
小傘「ぬえちゃん明日も来てくれるの?」
ぬえ「何?来ないと思ったわけ?お前が来るなって言っても行ってたでしょうが。暇つぶしに付き合え!ヘボ妖怪!」
小傘「…」
ぬえ「ちょ、調子狂うなぁ。返事!」
小傘「あ、は、はいっ!!」
ぬえ「何で敬語…聖に頼んでおいたから今夜は部屋一つ使っていいよ」
小傘「…ぬ、ぬえちゃんの部屋はダメなの…?」
ぬえ「は、はぁ?!」
小傘「わ、私…私ぬえちゃんの部屋…いやならいいよ!そ、そっちの部屋、親切で使わせてくれるなら…」
ぬえ「…まぁ、あんまり聖に迷惑もかけられないし。私の部屋でいいならそれでもいいよ…小傘は寝る時一人の方がいいと思って頼んだわけだし…」
小傘「ホント…?」
ぬえ「と…友達だしな…」
小傘「うん!親友…親友だよ!」
ぬえ「何で言い直した」
ぬえは小傘の事を見捨てない。一緒にいる事が当たり前って言いきってくれた事で、小傘はぬえの事が無意識に恋愛対象として好きになってます。
ぬえが小傘の事を恋愛対象として見るのは、そんな恋する乙女な小傘と一緒に生活してからの事だったり。
小傘とぬえの馴れ初めです。こんな感じの馴れ初めもいいなぁと考えながら書きました。
どうしても書きたかったので…長文失礼しました。
長文乙!
とってもよかったです!
>>673
>>676-678
力作乙
椛と響子の絡みってないかなあと思ってたら既にあった
ふむ、次のめーさくサミットは今週の金曜からなのか
楽しみだなあ
めーさくは
いいぞ
!
公式で高身長なカップリングはめーさくだけだったかな?
永夜抄以降の身長設定はほとんど明らかにされてないし
風が強いので文ちゃんの家に止まりに来るチルノちゃん
そして味をしめて台風を起こす練習する文ちゃん
>>684
「高い」のみならめーさくだけかな
でもさくゆかもどきの同人誌見たことあるぞ
「やや高い」まで含めればゆからん、ゆか霊、らんれいむ、霊アリ、メイレイ、らんめー色々増える
紫も高いだったはず
こう、美鈴にキスをするとき咲夜さんがちょっとだけ背伸びするくらいの身長差が好き
【ZUN氏回答】
大まかに言うとすると、身長は大体成長期の10代前半の少女達となります。
適当な分類では
身長高) 咲夜、美鈴、紫
身長やや高)霊夢、幽々子、アリス、レティ、藍
身長やや低)魔理沙、妖夢、パチュリー、ルナサ、メルラン、
身長低) レミリア、リリカ、橙、チルノ、ルーミア、フランドール
といった感じです。
基本的に一番上は10代後半以降程度の身長で、
一番下は10代前半の人間だとしたらかなり低い部類に入ります(人間居ないけど)
【茨歌仙設定資料】 華扇 > 早苗 > 霊夢 > 魔理沙
【LoVIIIフレーバーテキスト】 幽々子の身長は「霊夢より少し大きい」
文チル合同とな
>>690
これかな
ttps://pbs.twimg.com/media/CqYV3vEUAAAfmVT.png:orig
ゆかゆゆの身長差が気になる
あまり変わらないイメージだったけど
魔理沙は胡坐をかいたまま、身じろぎもせず黙っていた。リボンを取り替えて貰っている最中では、他の行動は取りようが無い。
解けてしまった三つ編みの編み直しこそ自分でやろうとしたが、霊夢に圧し切られてしまいただ作業を眺めるしかなかった。
ふと、新しいリボンの模様が目に入る。注意深く凝視すると模様のように見えたのは印字で、なんらかの術式が組まれていた。
魔法力を高める目的で施された物ではなく、御札をリボン代わりにしていたためだった。一種の封印である。
「うん。よし、これで完成ね」
「このリボンとはもうおさらばか。お気に入りだったんだが」
「仕様が無いでしょ。大体、ルールをちゃんと理解してなかった魔理沙が悪いんじゃない」
勘当されて魔法の森に移り住んだ身とはいえ、元は里の人間である事に変わりなかった。
「ところで、どんな仕掛けなんだ?」
「護符の応用で外部からの魔力を遮断するようにしたの。今のあんたは殆ど人間と変わらないわよ」
「寝食要らずの体は便利だったんだけどなあ。完全な魔法使いになる道も断たれたし、これからは違う目標を探さないとな」
「不老不死も諦めなさいよ。それでまた道を踏み外したら、今度こそお終いなんだから」
「そっちも駄目なのかよ」
「言っておくけど、もし止められなかったら私も責任を取らされるんだからね。引き続き監視する条件で執り成してくれたんだし」
本来なら処断されてしかるべき案件で、この程度のペナルティで済んだのは霊夢が各方面に掛け合ったお陰だった。
「一蓮托生って事かい。まさかお前まで巻き込む訳にはいかんし、ちゃんと大人しくしてるぜ」
しばらくバツに悪そうしていたが、そんな雰囲気もお構いなしとばかりに腹の虫が鳴った。
途端に真っ赤となった魔理沙に、霊夢はくすりと笑う。
「あら、効果は覿面ね。おむすび程度ならすぐに用意できるけど食べるでしょう?」
「頼んだ。そういえば、一月振りの食事になるのか。お茶の香りもずっと嗅いでなかったな」
「全く寂しかったわよ。三日と空けずに来てたのに、ぱったり途絶えて何してるのかと思ったら……」
「ああ、悪かったって。明日からうんざりする程お邪魔してやるさ」
「手土産を忘れずにね。じゃあ持ってくるから適当に待ってて」
「ああ」
霊夢は台所へ向かった。
独りとなった魔理沙は御札に触れてみたが、バチィという音ともに弾かれた。
「まあ、あいつと一緒に歳を重ねて人並みに生きるのも一興だろうな」
魔理沙は仰向けになって寝転び、食事を待った。
やがて眠気も戻ったのか、霊夢が再び現れた時には微睡みに落ちていた。
幻想郷のゲートキーパーこと紫が検閲した幻想郷縁起に「いずれにしても、魔法使いという種族になるにはかなり時間が掛かる。だが幻想郷では魔法の研究が進んでおり、魔法の習得も容易である。だから幻想郷では若い(幼い)魔法使いも少なくない」と載ってるのを見ると本当に禁忌なのか疑いたくなる
最近の紫の描写を見て霊夢が惚れるのもしょうがないわってつくづく思ってる
>>694
「あんたさー大丈夫?妖魔本の影響を受けすぎてない?」「人間の道を踏み外しても知らないからね」と小鈴に忠告していた阿求が、
魔理沙については『将来的には (妖怪の) 魔法使いになるのかも知れない。』と評してましたから問題は無いのかも知れませんね
既に人里の住人とは言えない魔理沙が(遠い)将来に魔法使いになるのは構わないという事か(掟破りで退治するか否かは別の話)
ギンナンがもう落果をしてるのを見て、巫女さんにギンナンを差し入れに行く風祝の姿を想像する
滋養強壮に良いと言われてるみたいけど、同じく滋養強壮に良いとされる卵と合わせて茶碗蒸しにするのがいいかな
二人で協力してギンナンの殻を剥いて、すが立たないよう茶碗蒸し作りに四苦八苦してたら微笑ましい光景かも
>>697
鈴奈庵で“霧雨のお嬢様”と里人に呼ばれているから、疎遠でない、かなり近い関わりはあると思われる。
小鈴ちゃんといい、里の人はどう思っているのか
八月も終わりそうなのでレイアリ。学パロ?みたいなものな上に長いので注意
アリスちゃんは霊夢さんより背も高いし年上です(断言
「夏休み、終わっちゃうわね」
「そうね」
「楽しい時が過ぎるのは…って本当だと思うわ」
「そうねぇ」
「…霊夢。ちゃんと聞いてる?」
「ん?うん、聞いてる聞いてる」
田舎の実家を出、私たち以外は誰も乗っていない、帰りの電車の中
向かいに座るアリスが、むっとした顔をしている。黙ってれば美人なのに勿体無い
長いようで短かった夏休みが、今日で終わる
行きと帰りでも結構変化が見られる外の景色
それを窓から眺めていたのだけど、お姫様には聞き流している様に見えたらしい
「アリスは学生生活に戻るのが嫌なの?」
「どっちかと言えば嫌ね」
「先生方のお気に入りな優等生様が、そんなこと言っていいのかしら」
「知らないし関係ないわ。嫌なモノは、嫌」
意外。
それと、めんどくさい道に入ったと勘が告げる。というか経験がそう言ってる
こんな感じに不貞腐れたアリスは、中々機嫌が直らない。下手したら、その日は一日中
「なんで?楽しそうに過ごしてるじゃない」
「そう見える?なら、私の演技も捨てたものじゃないわね」
「嘘でしょそれ」
「うん、嘘。楽しいには楽しいけど…
霊夢のこと、名前で呼べなくなるじゃない」
…
「…いや。別に普通に呼べばよくない?」
「人前じゃ無理。なんだか恥ずかしいし…第一、恋仲だってバレたらどうするの」
「そんなの気にする…?
変に隠そうとすると、逆にボロが出ると思うけど」
「む…それはまぁ、そうかもだけど…
『博麗さん』からいきなり名前呼びに変わったら変でしょ」
「私は最初から名前呼びだったけど」
「年上に対してソレもどうなのかと思うわ」
だって『マーガトロイドさん』なんて呼んでたら疲れるもん。長いし噛みそう
というか、アリスが年上なのを言われるまで忘れてた。1コ上なんだっけ
「うーん…私は別に気にしないけどなぁ」
「周りから奇怪の目で見られるのなんて御免よ
そんな事まで公にする必要ないわ」
「私も『アリス先輩』って呼んだ方がいいの?」
「いいわ、今更だし。逆に不自然」
あ、笑った
本日の機嫌は、凄まじい急斜面というわけではなかったらしい
…ずっと見てたいなぁ。そんな風に思う笑顔
私がアリスに恋したのは、きっとコレのせい
人形の様な作り物の笑顔じゃない、本物の…
「……ん?あ、アリス…?」
「何かしら、博麗さん」
「急に呼び方変えないで
なんでいきなり隣に来て、そんなに顔が近いのかって聞いてんの」
「周りに誰もいないから?」
「説明になってない!」
「キスしたくなったから?」
「なんでいきなり?!」
「恋ってそういうものよ?」
「知らないわよそんなの!
ちょっ、アリス!待ってこんな場所で……っ、……んむ……」
…あぁ、もう。また好きなようにされてしまう
でも不思議と、全然嫌だとは思わない
こんな風に、触れ合うのが…勿論、正直になんて絶対に言えないけど
好きなんだろうな、と他人事のように思う―
レイアリちゅっちゅ成分が足りないので誰か!何卒!(他力本願
霊「良かったわね。あと少しで止みそう」
魔「あ、ああ、まあな」
霊「もしかして、泊まりたかったの?」
魔「いや、外に干してたのまだ取り込んでなかったんだよ。こりゃあ全滅だろうなあ」
霊「あら、気の毒ねぇ」
魔「それで、頼みがあるんだが」
霊「なんなのよ」
魔「お前の服をちょっと貸してくれないか?」
霊「何でそんな話になるのよ」
魔「実は纏めて洗濯してたんだ。今着てる奴以外の全部を一気に」
霊「ふーん、そう。あれ、以前に借りてた一式はどうしたのかしら?返してくれた覚えが無いんだけど」
魔「あー、そういえば別の箪笥に仕舞ってたな。すまん、すっかり忘れてた」
霊「じゃあ、それで何とかなるわよね」
魔「そうだな。次会う時に忘れず渡しておくぜ」
霊「……やっぱり魔理沙が預かってて」
魔「んー、その理由は?」
霊「もし、あんたんちで泊まる機会があったら役立つと思わない」
魔「ああ、そういうことかい」
霊「そうそう、魔理沙もうちに置いていかない?」
魔「コスメやバスグッズとかも有りならいいぞ」
霊「どうせなら食器やマジックアイテムも持ってきてもいいわよ」
魔「そこまではどうだろ。帰れなくなりそうで少し怖い」
霊「まぁその、あんたの自由でいいわ」
魔「取り敢えずは少しずつだな。いつかは通わなくても済む時が来るかもしれんが……」
結婚しろ
学パロと言えば、早苗も東深見高校の一年生だったらとたまに妄想する時がある
菫子は人を遠ざけるために秘封倶楽部を立ち上げたけど、オカルト好きの早苗はむしろ関心を示して入部を希望
当然断り続けたものの早苗はなかなか諦めようとせず、とうとう菫子の方が根負けして承諾
早苗の奔放さにさんざん振り回されながらもお互いの秘密(二柱や超能力の実存など)を共有したりと徐々に打ち解けて、
改過自新の契機となった深秘異変を経ずとも友達同士になって何れは唯一無二の関係に至るみたいな
ろだお借りしました
>>673 の続きです
◆ルイズ×マガン 『魔界道中記 〜ヴィナのひのこ祭り〜 (後編)』(45kB)
h ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0256&file=lily_0256.txt
端折ったつもりが、何故か前編の2.5倍に……
>>703
幻想郷で再会をはたした二人は博麗神社の守矢分社で楽しくおしゃべり
その様子に霊夢はなぜか落ち着かず、菫子を訪ねて来た妹紅も話しかけるタイミングを失っていた。
「久々の再会だ。まあ、いいじゃないか」
「外の世界の積もる話もあるだろう」
神社常連の魔理沙と、付き添いできた慧音はそう霊夢たちをなだめる。
華扇がやって来た。
事態をみて、人の道を説く仙人らしく、菫子たちに注意した。
「香霖堂に行きなさい」
今度は魔理沙たちが慌てだした。
そんな様子をスキマの中で苦笑している紫様
>>704
エンディングでも「ビビビ…」とだけで台詞がなかったのによくここまで書けるものだと感心しきり
咲夜が博麗神社に着いた時、霊夢は無防備な姿を晒していた。
畳の上に何も敷いていないばかりか、毛布さえも纏っていなかったが、実に気持ち良さそうだった。
おそらくは昼食後の眠気にでも誘われて寝入ってしまったのだろうと見当を付けた。
さてどうしたものかと咲夜は考えた。
持ち込んだ手製の菓子類で一緒にお茶を楽しむつもりだったが、この状態では応じて貰える筈もない。
いっそ自分も隣でとは思ったものの、遅くとも夕方までには戻る必要があり、うっかり寝過ごしてしまう訳にはいかなかった。
結局は菓子類を棚に移して置き土産とし、諦めて帰ることに決めた。
しかし着の身着のままで眠る霊夢を放置できず、押し入れへ向かった。
布団と枕を運び出すと、そっと敷いて手早く皺を伸ばしていく。
それが済むと起こしてしまわないよう慎重に運び、優しく掛け布団を載せる。
これでお役は御免と立ち去る予定だったが、ちょっとした悪戯心が湧き、化粧台のある部屋を探した。
数時間後、霊夢が目覚めた時には太陽は殆ど沈んでしまっていた。
霊夢は布団について疑問を覚えつつも、夕餉の準備に取り掛かるべく洗面所へ訪れた。
鏡に映った自分が目に入った瞬間、霊夢は金切り声を上げた。
額には、唇を模った朱色の紅が附いていた。
レイアリの萌え語りで、霊夢が永夜抄以降にネクタイの色を変えたのは、
アリスから「所詮、巫女は二色」と言われたせいという説を見て唸ってしまった
紅魔郷や妖々夢もタイトル画面だと実は黄系だったりするんだけど
赤系 紅・妖
黄系 永・萃・風・緋・星・非・神・輝・幺・香・三・文(※書籍)・史・儚・茨・口・鈴・外(※表紙)
青系 花・地・心・深・紺・外(※幻想郷人妖名鑑)
弁々とのカップリング増えてほしい……
やつべん、雷弁、ルナ弁くらいしかない……
なんかお弁当を一緒に食べるイメージしか湧かない
名前の響き的にそれしか思いつかない
ゆる百合なレイマリとガチ百合なレイサナ
今夜はどっちで妄想しようか
その三人を絡ませてみよう
>>709
妹役の八橋と居る時は大人びてる弁々が背伸びせず付き合えそうな相手として、雛あたりはどうかなと思った
ありがちな感じだけど、ある機会に世間話するつもりで声を掛けてみれば、人懐っこい笑みで応じてくれて気付いたら色々な事を喋ってて、
長々と引き留めてしまって申し訳ない旨を伝えたら、もっと貴女との会話を楽しみたいと家にお呼ばれしちゃったみたいな経緯で交際が始まったとか
公式放送で博麗魔理沙
レイマリ結婚してた
kwsk
Play,Doujin! presents 東方Project新作発表会
ttp://live.nicovideo.jp/watch/lv273674084(23:58〜)
海原海豚「博麗魔理沙バージョンの方は、こちら…」
会場内でZUN氏のツッコミと爆笑が入る
海原海豚「ごめんなさい、テンパってるテンパってる」
結(MC)「結婚しちゃったみたいになってますよ」
海原海豚「嫁になっちゃった」
そして途端に流れるレイマリの視聴者コメント
なんというか絶句した
百合好きばかりが見てる放送でもないのに…
こんなところで愚痴っても意味ないだろうけど
ここ2,30年の間に好きな人と結ばれても姓を変えたくないという意見も大きくなってきたけど、
幻想郷でも結婚後に改姓せず今までの姓を名乗りたいと主張するペアはいるのかな
自分だったらそんな頑なな相手は冷めちゃうけどね
誰も君自身の都合は聞いてないよ
>>715
レイマリ好きだから正直萌えた
>>715
特別な立場にいて下手に相手方の苗字に変えると地位が揺らぎそうなキャラや、自分の血と才能に自信とプライドを持ってるタイプとかだったらあるかも
ぱっと思いついたのがゆかてん(管理者で妖怪の賢者ゆかりんとわがままてんこ)
魔法使いは名前が大切らしいから姓を変えないんじゃないかな〜?
お互い束縛しないのが幻想郷スタイル
普段は博麗と名乗り、儀式魔法とか真名が必要な時は霧雨と名乗るんじゃないかな?
そんな魔理沙ちゃん
>>716
幻想郷では有力者のほとんどが名家っぽいから夫婦別姓になったらものすごく揉めそう。
霊夢や阿求はもちろん、紫や幽々子もそれっぽいし。
まあ喧嘩するのは当人ではなくて親やまわりの人がしそう
お嬢様から姓名を頂戴した咲夜さんは改姓を嫌がりそうな気がする
>>720
天子は不良天人扱いされた積年の鬱憤もあって、紫の処へ駆け落ちする形で強引に居ついた後、
改名時の名前さえも棄てて、八雲地子を名乗るみたいな妄想が浮かんだ
うどんちゃんは単純にまた名前が増えるだけになりそう
具体的には鈴仙・優曇華院・魂魄・イナバ
>>718
その一言で切り捨てていたら話にならないだろ
百合スレで自分だったらどうとか言われてもね
oh...まとめに入れないなあと思ったら落ちてたのね
早苗「うちは夫婦別姓ですよ〜」
霊夢(八坂と洩矢か)
そもそも神って容易に名前を変えられるのだろうか?
香霖堂
霊夢「神様もその辺の妖怪も余り差は無いでしょ?」
〜中略〜
霖之助「全ての物には神霊は宿ると言うが、厳密に言うとその言い方は間違いである。
全ての物に宿るのではなく、名前が付けられる前の物体が神霊である。
名前の無い物体が神霊その物で、それに名前を付ける事で神霊の力の一部を借りる事になるんだよ」
求聞口授
魔理沙「そう言えば、神と妖怪の差って何なんだ?」
神奈子「神道から見た場合、神とは全ての物に宿る本質です。
本来、神とは名前も付けられていないあるがままの自然だったり、道具だったりするものです」
白蓮「名前の付いている貴方と矛盾しません?」
神奈子「神は名前を付けられると力は制限されてしまいますが、自我が持てるようになるのです。
何にでも宿る能力を失い、妖怪とほぼ差が無くなりますが……、逆に神話によって生まれ変わる能力を得ます」
自宅鯖の中の人、今回はなんか深刻そう?
霊夢「何で枕なんか持ってるのよ?」
魔理沙「明日まで居座らせてくれないかと思ってな。都合悪いか?」
霊夢「いいけど、その代わりお風呂の掃除と食事の用意とお留守番をお願いね」
魔理沙「最後の留守番ってなんだ?面倒な用事なら手伝っても構わんが」
霊夢「ちょっとした付き合いよ。早苗からお茶に誘われたの」
魔理沙「他に誰か居るのか?」
霊夢「さあ、聞いてないけど……。何よ、不満そうな顔をしなくてもいいじゃない」
魔理沙「だって、もし二人きりだったらなあ」
霊夢「まさか疑ってるのかしら?」
魔理沙「いや、お前が誑かされないか不安になっただけだぜ」
霊夢「それなら魔理沙も来ればいいでしょ。連れと一緒じゃ駄目なんて言われてないし」
魔理沙「じゃあ、姦しくしてやるかね」
霊夢「でも、さっき頼んだことは忘れないでよ」
魔理沙「あー、判ってるさ。ところで、今晩はどっちからだっけ?」
霊夢「あんたの好きにしたら?どうせ途中で交代する羽目になるんだしねぇ」
魔理沙「それもそうか」
枕を持って相手の棲み処に訪れる謎シチュが浮かんだのはどうしてだろう
まとめwikiとロダ、残念ながら元には戻せないそうです。
ロダの復旧やUPされたファイルのサルベージ等について意見を聞きたい、とのことです。
詳しくは↓こちら
ttps://ツイッター.com/setsumeisabakan
ロダ作品の一部は渋で見られるのが幸い
と思ったら知ってるのは退会してて見られなくなってた
ロダにはサイト縮小・閉鎖で閲覧不能になってた作品とかもあったから残念だ
>>733 の件はttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14160/1473087738/でも受け付けてるみたい
某映画の影響で口噛み酒が最近話題らしい(東方では香霖堂第20話『神の美禄』で霖之助が言及している)
東京農業大学で試したところ、蒸した米を口へ含むごとにヨウ素デンプン反応が消える4分間は噛み続ける必要があって、
実際に体験した人によれば、粒が残ってたら噛み直さないといけないし、歯の疲労もさることながら口内が荒れて顎も痛んだという
百合ネタとして使うならレイサナが協力して励まし合いながらも懸命に何時間も噛んで、三日後に出来たお酒を楽しむ展開になるのかな
沖縄で岡本太郎氏も体験したらしく「アルコールは少ない気がした」とか本島南部では最近まで(今でも?)ごくうちうちで造られていたみたい
早苗さんの下戸設定は霊夢との対比で美味しいんだよなぁ
霊夢「巫女の“心技体”ですって?そうね…“心”は魔理沙よ。古い付き合いだし、信頼してる」
魔理沙「そ、そうかよ////」
霊夢「“技”は紫。くやしいけどあんたにゃ頭が上がらないし…」
紫「なら、もう少し修行をしなさいな。ふふふ」
霊夢「…で、“体”ね。これは早苗よ」
早苗 「た、“体”ですか…?」
魔理沙「なあ、“体”ってなんのことだ?」
紫「いわゆるボディ…体力面でしょうけど、マインド(心)とスキル(技)も含めた総合的なものかしらね」
霊夢「そんなんじゃ無いわよ!…“体”と来れば相性に決まってるでしょ?。何言わせるのよ!////」
早苗「霊夢さん…/////」
これは恥ずかしいw
魔理沙:友情
紫:親子愛
早苗:ガチ
いつごろからレイサナはガチ百合になったんだろう
やっぱ茨の影響?
ストイックに布教を続けている某MMD動画投稿者の影響が大きい
…かもしれない
接触回数なら魔理沙ちゃんにかなわないのに、この存在感よ
そして茨や鈴にあらわれる度に、心あるレイマリ派の心胆を凍らしめるのだ
もういっそのことレイサナマリにしよう
>>743
東風谷早苗の歩む幻想郷 九十二歩目
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1451177533/717
717 :名無し妖精:2016/04/26(火) 21:45:41 ID:BK.ZGo1c0
台詞が無くても霊夢へのアピールは怠らない
ttp://i.imgur.com/yX3ZIe5.jpg
しっかりと恩を売ってるのねえ
魔理沙と早苗は密かに差し入れ合戦してたら面白いかも知れない
茨歌仙で早苗はやしょうま、魔理沙は沢庵を霊夢に差し入れてたし
一番異性愛者っぽい早苗さんなのに…
>>746
一番異性愛者っぽい方って、かつて夫との間に子供を設けた純狐さんじゃないの。。。
書き忘れましたが、純狐さん絡みの百合カップリングは認めないとする意図はありません
9月9日にチルノちゃんとお祝いちゅっちゅしにくる娘は誰だろう
99ということで九十九姉妹はどうだろう
適当に思いついただけだけど案外ありかもしれん
書籍で一緒に居ることが多い大妖精かな
大妖精:おでこにちゅっちゅ
レティ:頬にちゅっちゅ
文:首にちゅっちゅ
文ちゃんの手遅れ感
もう攫った方がいいんじゃないかな
>>753
みんなでチルノちゃんにお祝いちゅっちゅ(未来の恋人のために唇NG)しようとしたらこうなりました
その中でチルノは誰を選ぶのかな
>>752
幽香は足にキスしてそう
リグル(ゆ、幽香さん…)
大ちゃんは文ちゃんの首キスの意味がわからずに「へーそこにキスするんですねー」くらいだけど、レティは静かに青筋浮かべながら臨戦モードに入っている
チルノが人気で何よりです
>>740
魔理沙:ガチ
紫:親子愛
早苗:ガチ
魔理沙→霊夢 渇愛
早苗―→霊夢 友愛
紫――→霊夢 慈愛
他者←―霊夢 汎愛
ぬえ「小傘、なんかうるさいんけど何やってるの」ガララ
小傘「あ、ぬえちゃん…」
響子「鵺さんおはようございまーす!」
ぬえ「あんた達二人そろって朝から元気よね…」
響子「そりゃ私はここの一番弟子ですから!」
小傘「今、響子ちゃんとお話してたんだ」
響子「聞いてる?私、お寺では一番真面目に勤行してるつもりです!」
小傘「ねぇ、ぬえちゃん…響子ちゃんおっきな声だよね」
ぬえ「…山彦娘はこんな感じよ」
響子「一輪さんは昼間っから隠れてお酒飲んでるし、村紗さんなんて生臭坊主そのものだし」
ぬえ「この前聖に夜間騒いだからってこっぴどく叱られてたくせに」
小傘「でも響子ちゃん歌上手いよね。ちょっと声大きいけど」
響子「出る杭は打たれる…この世の宿命よね…うんうん」
ぬえ「そうかな?歌は私の方が上手いよね?」
小傘「え、ぬえちゃんは…」
ぬえ「もう何年歌ってると思ってるのよ。ベテランよ私。妖怪界隈の隠れた歌姫とも呼ばれてるのよ」
響子「誰にだよ」
ぬえ「あん?」
小傘「あー…ぬえちゃんの歌、わた、私は好きだよ!」
ぬえ「小傘…な、なんか照れるよ…」
響子「顔引きつってるけどな」
ぬえ「何、響子。喧嘩売ってるの?」
小傘「ひ、引きつってないよ…」
響子「鵺さんが私より歌が上手いって言ってきたんでしょ?」
ぬえ「そうだけど?」
小傘「ぬ、ぬえちゃん…二人とも仲良く、ね?」
響子「喧嘩売ってきたって言うなら、鵺さんが最初に喧嘩売ってきたんですよ。ベテランかなんだか知らないけど、私達だって一生懸命やってるんです。
最初に言っておくけど、歌で勝てないからって暴力反対ですからね」
ぬえ「何?お前なんか暴力に頼らなくても妖力をちょっといじるだけで一瞬なんだがな?私の歌はお前の歌とは違って知名度が違うんだよ知名度が。」
響子「は?オンチで有名になってるんでしょ?小傘ちゃん、こんな奴と付き合うのやめよ?二人であっちいこ?」
小傘「いやお願い。響子ちゃん1回だけでいいから響子ちゃんからぬえちゃんに謝って…」
響子「な、何で私から!」
小傘「ぬえちゃん、こういうとこ結構頑固だから…それに…」
響子「…しょうがねーなぁ…あー鵺さんごめんなさい。私が悪かったです。不毛ですよねこんな事」
ぬえ「…わかればいいのよ」
小傘「ぬえちゃんも謝って」
ぬえ「何で。私何も悪い事してない」
小傘「響子ちゃん謝ったんだから。今回は二人とも悪いよ。お願い」
ぬえ「何よ、喧嘩両成敗って事?」
小傘「うん」
ぬえ「…全くしょうがないわね…ごめん。響子。私も言い過ぎた」
小傘「二人とも仲良くね!仲良く!」
響子「そうそう。命蓮寺の仲間なんだから仲良くしましょうよ先輩」
ぬえ「しましょうよって…まるで私が皆と仲良くしてないみたいな言い方しないでよ」
響子「そういったんですけど。ほら、握手できます?」
ぬえ「…してやろうじゃないの…」
小傘「響子ちゃん、ぬえちゃんも悪気があるわけじゃないからね」
響子「…何か小傘ちゃん、やけに鵺さんの肩持ってない?」
小傘「そんな事ないよ…多分…」
ぬえ「そうよ。皆して私の事悪者扱いしてさ…まぁいいんだけどね。妖怪とはそもそもそういうものだし。あんた達とは違うのよー…もぐもぐ」
小傘「あ、それ…」
ぬえ「何、ここに堂々とおいてあるから食べていいって事じゃないの?えっとこれなんだっけ…卵?」
響子「だし巻き卵。これ小傘ちゃんが作ったんだよ。鼻歌歌いながらさ」
ぬえ「ん、ごっくん…」
小傘「ど、どう…?」
ぬえ「驚いたわ…普通に美味しいよ。小傘、料理なんて出来たのね」
小傘「そっか。よかった!ぬえちゃんに食べてもらいたいって思ったんだ!」
ぬえ「何よそれ、どういう意味よ。もう1個いい?…あ、これホントに美味しい」
響子「まるでお嫁さんの初手料理の味に近くないですか?鵺さん」
ぬえ「そうねぇ…」
小傘「!?ッキョッ…!響子ちゃんッ…!」
響子「ど、どうしたの小傘ちゃんいきなり立っ…痛ッ!」
ぬえ「ん?」
響子「いったーい!何すんのよ!いきなり傘で叩くなんて…!ぼ、暴力反対!」
小傘「そんなんじゃないッ…!そんなんじゃないもんッ…!キョ、響子ちゃんが悪い!今のは!」
ぬえ「ど、どうしたの小傘?お、お前らしくないよ…?血相変えて…」
小傘「およ…およよ…////」
ぬえ「おんまッ…顔…すっごい真っ赤になってる…」
小傘「そんなつもりで作ったんじゃないもん…!ぬえちゃんに食べてもらいたいって思って作っただけだもん…」
ぬえ「え、そりゃまぁ…ありがと…こ、小傘」
小傘「おぉぉおお嫁さんとか…そんな事考えてないもん…ッ!!お嫁さんになってから…お料理出来るようにならなきゃとか…そんな事…」
響子「あ、え、ご、ごめんね?小傘ちゃん…私なんだか変な事言っちゃったよね?だ、だから怒ってるんだよね?」
ぬえ「いやいや、別に変な事は言ってないでしょ…まぁ…良いお嫁さんにはなるわね…こんなにおいしいんだし…」
小傘「変だもん!変!絶対変!わ、私そんなつもりで…ぬ、ぬえちゃんと…仲良くしたくて…お、女の子同士でお嫁さんとか変だもん…///」
ぬえ「あ、あぁ…きょ、今日の小傘、変じゃないか?なぁ響子…?」
響子「あれ、鵺さんも顔赤いですよ?赤くなってませんか?」
ぬえ「なってねーよ…なっていたとしても小傘のがちょっと移ったのよ…」
小傘「…ううぅぅぅう…」プルプル
ぬえ「…どうした小傘…?」
小傘「響子ちゃんのバカ…それちょうだい…お…女の子同士でお嫁さんとか変だもん…おかしいよ…」ブツブツ
響子(私が何かしたかなぁ…?)
他のキャラクターを混ぜるのは邪道だと思ってるんですけど、
はかくらお疲れさまでしたって事で、響子ちゃんも混ぜてこがぬえ書きたかったんです。寺メンバー大好きですし…。
小傘ちゃんはとにかく幸せを求め続けて、ぬえちゃんは仲良くしたいけど不器用で、響子は明るく生意気な感じになったと思います。
響子と小傘は割と仲良しなので、響子が小傘にキレる事はそんなにないかなぁと…強いだけのぬえや理屈家ナズーリンには結構イライラしてたり
二人だけの世界ってわけにはいかないので、百合なのか微妙な感じですけど、どうでしょう
霊夢→魔理沙
アリス→魔理沙
パチュリー→魔理沙
にとり→魔理沙
咲夜→魔理沙
フラン→魔理沙
魅魔→魔理沙
だとどうなるのかな?
>>762-763
響子はこれからも見せつけられる事になるのかな
いつか仲の良さを羨ましがるようになるといいよ
アリス「それ、無事だったんだ」
霊夢「何の話?」
アリス「水玉模様のリボンよ。懐かしい物を着けてるじゃない」
霊夢「あー、これねぇ。瓦礫の隙間に落ちてたのよ。付いた汚れも洗ったら落ちたし」
アリス「そうなの。服の方は駄目だったのかしら?」
霊夢「下敷きになってボロボロもいいところだったわ。もう小さくて処分する気だったからいいけど」
アリス「だから他は普段と変わらなかったのね」
霊夢「そんなに残念そうに言うこと?」
アリス「昔の格好を見てみたかったから、ついねぇ」
霊夢「今の服装が不満なわけ?」
アリス「そういう訳じゃないわ」
霊夢「だったら諦めて。霖之助さんにあのデザインを頼むつもりはないんだから」
それから一週間後…
アリス「サイズはピッタリね」
霊夢「まさか作ってくるなんて考えもしなかった……」
アリス「ふふふ、着心地はどう?」
霊夢「なんかいつもより温かく感じる」
アリス「使ってる素材は同じ筈よ。布地の仕入先は香霖堂で聞いたからね」
霊夢「しばらく寝る時以外は二の腕を出してたせいかな。まあ、そのうち慣れるでしょ」
アリス「じゃぁ、これで完璧ね。天狗にお願いして撮って貰おうかなぁ」
霊夢「そこまでする必要ある?」
アリス「寝室に置く写真立てに飾りたいのよ」
霊夢「良いけど、また今度ね。ところで、袴も縫えるの?」
アリス「やろうと思えば出来るけど、どうして?」
霊夢「久しぶりに袴風のスカートじゃなくて、ちゃんとした袴も穿いてみようかと思って」
アリス「あれ?全く見た覚えが無いわ」
霊夢「あんたと会う前は袴だったのよ」
アリス「そう、でも昔の衣装は頼まないんじゃなかったの?」
霊夢「想いのほか喜んでるみたいだし、たまになら着るのも悪くないかなと」
アリス「嬉しいけど、我儘に付き合ってくれるなんてなんだか霊夢らしくないわね」
霊夢「恩を売っとくいい機会じゃない」
アリス「あらら、この分だと高く付きそうね」
霊夢「そりゃもちろん。見返りに期待してるわよ」
>>765
コメントありがとうございます。響子も「いじめないで〜」とか言いながら結構生意気な態度取ったりするところ。怒ると「暴力反対」ってまず自分の身を守りそうな…
そういうところ面白いし可愛いのでかなり好きなキャラではあるんですよね。小傘より考え方が近代的で、ぬえよりも図々しいというか…
行動力もあるので話が作りやすいです。もっと響子がいろんなキャラクターと絡んだ話見たいんですけどね…増えろ…!
>>764
霊夢・咲夜 友情以上恋愛未満
アリス・パチェ 知人以上友人未満
にとり・勇儀・フラン 友達感覚
魅魔・白蓮 疑似親子
恋人の寝間着ランキングで男女ともにパジャマがトップなのを見て、
レイマリはもし同衾することになったらパジャマに変えるだろうかと想像
霊夢は襦袢(旧作だとネグリジェ)、魔理沙は茨歌仙だと上はキャミぽかったし
早苗(これは調査のしがいがありますね!)
魔理沙以外知らない(だろう)霊夢の寝間着
霊夢「はぁ?そんなの知りたい訳?」
呆れ顔の博麗巫女は、それなら夜まで居なさい、と守矢巫女に告げた。
お互い手伝いをしながら夕食、入浴(面倒だから、と強制的に一緒にされる)を済ませていよいよ…
早苗「あれ?巫女服のままですか?」
霊夢は無言で上着を脱ぎ始めた。
早苗(霊夢さん!?)
霊夢「これが寝るときの格好よ」
畳んだ巫女服の上にリボン、サラシと下帯を置いて、早苗を見る。
霊夢「さ、寝るわよ。少し狭いけど端に寄ってあげるから」
早苗「えっ?あの…」
霊夢の手が伸びて、早苗は布団の中に導かれる。
早苗「霊夢さん…」
かろうじて下着姿の早苗は火照った顔を霊夢に向けた。
霊夢「…早苗、今日はありがとう。お休み」
行灯の火が消され二人は闇の中に包まれた。
わっふるわっふる
魔理沙「……んー、何だ?」
咲夜「あら……起こしてしまいました?」
魔理沙「ああ、毛布を掛けてくれたんだな。書斎で微睡んで悪かった」
咲夜「目覚ましの珈琲をお持ちしましょうか?」
魔理沙「いや、止めておくぜ。読んでるのは借り物だし、うっかり汚したら不味いだろ。……って何で笑うんだよ?」
咲夜「パチュリー様の愚痴を思い出したんです。お嬢様の事で、勝手に読むのはいいけど、飲み物をこぼすのは困ると」
魔理沙「そういえば、紅茶かなんかで頁が貼り付いてて借りるのを諦めた奴があったっけ」
咲夜「それにしても、よっぽど難しい本に挑戦してたのね。途中で寝入るなんて珍しいじゃない」
魔理沙「単なる夜更かしが原因さ。正直なところ、まだ眠くてたまらん。このへんで帰って、さっさと横になろうかねぇ」
咲夜「そんなトロンとした状態じゃ危ないわ。ベッドを用意してあげるから、休んだ後にしたらどうかしら?」
魔理沙「ここは寝心地抜群からなぁ。夜まで寝過ごさなきゃいいんだが」
咲夜「泊まってもいいのですよ。食事もちゃんと準備しますし」
魔理沙「ゲスト・チェンバーじゃなくてもいいのか?」
咲夜「ええ、まあ。朝が早くても良ければ構いません」
魔理沙「側についてくれた方がずっといい」
咲夜「では、私の部屋にしましょう」
両性愛者の観点から見た百合作品について
ttp://togetter.com/li/1025046
やっぱツイッターってゴミ溜めだわ
どっちかってーと、ここに無関係な話題を持ち込んだ>773がアレなんだと思うが
ボーイズラブ二次創作をよんだゲイ男性が
「面白いけどこれは異性愛だよね〜」
と評していたのを思い出した。
これから秋姉妹の時代がくるぞ!
虫に刺されやすい霊夢に対して採る行動
魔理沙 虫刺されに痒み止めを塗りたがる
紫 密かに見張って近付く虫をスキマ送りにする
早苗 自分も愛用する蚊取り線香を持ってくる
ttps://cdn.melonbooks.co.jp/user_data/packages/resize_image.php?image=212001104030g.jpg
ttps://t witter.com/hirasaka8/status/775691403594567680
>今回のイラストは霊夢と魔理沙をシンメトリーな感じで描いてみました!
>カタログ等で全体を見てもらえるとわかりやすいかと思いますが、仲良しな感じが出れば良いなぁ。
いいレイマリだなあ
>>777
秋姉妹ってお互いに優越感を浸っている公式設定があるせいか、
もし同じ人を好きになったらドロドロの展開になりそうな印象を受ける
でも両方とも選ばれなかったら一緒に暗くなって慰め合ってそうな気も
>>780 もうオチまで用意されてるのねw
>もし同じ人を好きになったらドロドロの展開になりそうな印象を受ける
何かが脳裏をよぎった気がするけど、スレチな気がしたから掘り起こすのはやめておく
>>780
秋姉妹、お互いをそんな風に思ってたのか…
でもお互いを羨ましがっているともあるし、最後は仲良しになってほしいねえ
>>783
秋静葉
【風神録】
>秋の中でも紅葉が一番だと思っており、妹に対し美しい紅葉を見せては、優越感に浸っている。
>冬が来ると暗くなる。
【求聞口授】
>彼女には神様の妹が居る。妹は秋の中でも豊穣を司る神様だ。
>そちらの方が人間に人気が高い事に若干嫉妬している。
秋穣子
【風神録】
>いつも果物や農作物の甘い香りを漂わせ、静かな姉に対して優越感に浸っている。
>冬が来ると暗くなる。
【求聞口授】
>彼女には神様の姉が居る。姉は紅葉を司る神様だ。
>いつも、芋を掘ったり土を弄りながら紅葉を眺め、姉の美的センスを羨ましく思っている。
だけど鈴奈庵の第2話では仲良さげだった
まぁ兄弟姉妹なんてそんなものさ
むしろ、お互いに少しずつ優越感と劣等感を持っていた方が、案外長く仲良くできるぐらい
椛×静葉というカップリングの場合ですと
椛にとっての秋とは落葉広葉樹林の着色作業に追われる静葉に遠慮して逢えない寂しい時季で
冬は時節柄暗くなりがちな静葉を彼女なりの献身と愛情で支える季節になるのでしょうかね
そもそも面識があるのか定かではない
>>787
そういうこと考えちゃう人はこのスレ向いてないから来ない方がいいよ
アリス「こんな時間に厄介な事でも起きたの?」
咲夜「いえ、何もありませんが。どうして、そう思ったんですか?」
ア「咲夜がうちに来るとしたら異変絡みの時くらいじゃない。だから何でかなぁって」
咲「お嬢様から半休を頂けたので、折角の機会に羽根を伸ばそうかと」
ア「あら、そうなの。休暇を貰えるなんて珍しいわね」
咲「パチュリー様と水入らずで過ごしたくなったようなので。明日の昼まで帰らなくても良いそうですよ」
ア「えらく明け透けなのね」
咲「公然の間柄ですから。妹様も離れの四阿に移って大人しくしています」
ア「……呆れてこれ以上は何も言えないわ」
咲「それはさておき、あなたの方はどうなのかしら?」
ア「お預けにするほど性格は悪くないつもりだけど」
咲「それなら良かったです。私達も楽しみましょう」
>>789
あなたの作品が好きです。
紅魔郷(第百十八季)
>咲夜「でも、あんたじゃ掃除も出来そうに無いわね」
>魔理沙「出来ないぜ」
永夜抄(第百十九季)
>○普通の魔法使い 霧雨 魔理沙(きりさめまりさ)
>
>散らかった部屋を掃除するため、整理整頓に役立つ魔法を研究しようと
>家中のアイテムや本をひっくり返す毎日。言うまでも無く成果は上がらない。
緋想天(第百二十三季)
>魔理沙は、天界から戻ってくるとすぐに本格的な部屋の掃除を始めた。
>数年ぶりの掃除である。
整理整頓に役立つ魔法は4年が過ぎても完成しなかったみたいだけど、
研究するきっかけになったのは咲夜の台詞に影響されたせいだった?
「いつか魔法で綺麗にした部屋に招待して見返してやるんだ」と意気込んでて、
細々ながらも諦めようとせずに研究を続ける魔理沙が妄想できるかな
>>787
そう考えるのはあなたの想像だろ。あなたの想像で人の想像を否定するとか凄いな。公式ですか。
引っ張るのもどうかと
>>792
さすがに24時間過ぎたらいなくなってるだろうからほっとこうぜ
>>791
少し妄想してみたのだか、俺の妄想力ではそこから百合展開には発展できなかった
てか、たまにするりとさくまりで百合展開できる人いるけど、さくまりって結構難しくない?
好きな組み合わせのひとつなだけに、ちょっともどかしいだわ
咲アリや咲霊よりは難しくないんじゃない
魔理沙なら霊夢やアリスよりも自然に親しげに付き合えるし、咲夜も紅魔郷や花映塚で魔理沙に甘いところを見せてる
誰が言い始めたのかはわからないけど、咲マリは姉妹という言葉があってだね
なんというかとても甘美な響きだと思います
>>796
なるほど、それは確かに甘美な響きだ
小傘「ぬえちゃんも梨食べる?むしゃむしゃ」
ぬえ「何お前、私の部屋で勝手に机広げて食ってんのよ」
小傘「ぬえちゃんの部屋、使っていいって言ったじゃん。近所のおばあちゃんからもらったんだよ
いつも孫と遊んでくれてありがとうねぇって。何だか感謝されちゃった。嬉しいねぇ」
ぬえ「嬉しがっちゃダメだろ。遊んでるっていうより揶揄われてるのよお前。よっこいせ」どすん
小傘「ぬえちゃん座り方じじくさいよ。女の子らしく座りなさい!」
ぬえ「私が爺くさいなら小傘は婆臭い」
小傘「ぬえちゃんの方がおばあちゃんじゃん。胸だって垂れてなくなってるし」
ぬえ「た、垂れてるんじゃなくてこれは…控えめなのよ私の胸は。お前みたいな爆乳と違ってなー」
小傘「爆乳じゃないもん。Cカップだもん」
ぬえ「爆乳じゃん」
小傘「爆乳じゃないもんぬえちゃんが貧乳なだけだもん」
ぬえ「貧乳いうな!胸の事をあんまり言うと女の子に嫌われるわよ!」
小傘「ぬえちゃんだって…あ、そうだ。ぬえちゃんのも教えてよ。私教えたんだから」
ぬえ「し、知らないわよ…私ブラとかつけた事ないし…測ったこともないわよ正体不明なの!そこは!」
小傘「じゃあ私が測ってあげよっか?小道具は常に持ち歩いてるのよ。ほらメジャー」
ぬえ「え…Aよ!測らなくていい!多分A…」
小傘「ホントにAカップか測ってみる」
ぬえ「な、何でお前にバ、バストサイズを教えなきゃいけないのよ…やめろってば小傘…」
小傘「ぬえちゃん腕上げて」
ぬえ「…何で私がこんな事…んっ」
小傘「ぬえちゃん今変な声出した?」
ぬえ「出してない…咳払いよ。んんーッゲホゲホ」
小傘「Aカップだねぇ。服の上からだとよくわかんないけど。凄いぬえちゃん大当たりだね」
ぬえ「自分の胸なんだから何となく分かるわよ…何か損した気分だわ。私にも調べさせろよ」
小傘「え?」
ぬえ「私のを測ったんだから、お前も測らせろ!」
小傘「い、いいよ私は。自分で測れるから…」
ぬえ「私の気が済まないのよ!いいから…ってちょっと何脱いでんの!?」
小傘「え…?上着だけだけど…ぬえちゃんがどうしても測りたいって言うなら。いいよ」
ぬえ「う、上着だけ…ビックリさせるなってば小傘ったら…」
小傘「しまった…ここで私の驚かせる能力が発揮してしまったか…」
ぬえ「そんなもんないだろ」
小傘「ひどい!」
ぬえ「じっとしろ…えっと…(な、なんかいい匂いする…)」
小傘「あ、私の背中から回してね。そことそこの線を合わせたところ…」
ぬえ「16…?これってCなの?」
小傘「うん。17センチからDなんだって」
ぬえ「…でか乳…」
小傘「ぬえちゃんってば!胸の事を言うと女の子に嫌われるって自分で言ったくせに!」
ぬえ「私は嫌われてなんぼの妖怪だからいいの〜。憎まれてた方が妖怪の拍が付くのよ」
小傘「…私は嫌ってないけど」
ぬえ「こ、小傘はまぁ…小傘だしな…」
小傘「どういう意味っ!わちきの事あんまりバカにするとあとで怖いんだからねっ」
ぬえ「あはは。どう怖いのよーそんな可愛い顔してさ」
小傘「か、可愛くないもん。そんな事言ったらぬえちゃんの方が可愛いよ。全然怖くないもん」
ぬえ「ど、どう考えてもお前の方が可愛いでしょうが。100人に聞いたら100人がって…これ自分で言うと傷つくわね…」
小傘「?自分で自分を傷つけて、ぬえちゃんってば、さでずむ?なんだね?」
ぬえ「ま…マゾじゃないわよ!」
小傘「まぞ?ん〜なら、ぬえちゃんの可愛い証拠見せてあげる」
ぬえ「何よそれ。ちょ、何くっついてるのよ!」
小傘「可愛い可愛い可愛いよー!すりすりすりすり」
ぬえ「こ、小傘…//ええい、はーなーれーろ!」
小傘「えへへ。わちきの勝ちー!」
ぬえ「ハァ…ハァ…//一体なんの勝負してたのよ」
小傘「ぬえちゃんが私の可愛い証拠を見せずに白旗上げたから私の勝ちだもーん。よってぬえちゃんの方が可愛い!怖くない!」
ぬえ「なっ…敗けてないわよ!小傘の可愛い証拠…そ、それよそのしぐさが可愛い!」
小傘「ぴゅ〜ぴゅるる〜♪ん〜どの仕草〜?」
ぬえ「ぐ…ぐぬぬ」
小傘「ぬえちゃん、こういうのは気持ちが大事なんだよ。ぬえちゃんが私の事可愛い!って思ってるならその可愛い!を出さなきゃ」
ぬえ「じゃ…じゃあ…」ぎゅっ
小傘「ん?あっ…//ぬえちゃん、それさっき私がやった真似?//」
ぬえ「こういうのあんまり得意じゃないから…か…傘も…一緒に抱いてあげるからさ…」
小傘「はわわ…//ぬ、ぬえちゃん…?えっ、傘も?//」
ぬえ「だって…お前の傘だから…//いやもう、これ無理!は、恥ずかしすぎるっっ…負けでいいわよ私の!」
小傘「あわわ…ぬえちゃん…一瞬私の負けだったよ…まさか傘まで使ってくるとは…流石ぬえちゃん強い…//」
ぬえ「お前のせいだからな。こんな…こんな事言うつもりじゃなかったのに…//」
小傘「ありがと…//」
ぬえ「いいけど小傘はもっと恥ずかしいって事をだな…もう…これ何の勝負よ…」
小傘「…あ、ごめん、と、トイレにいってくるね…//」
ぬえ「え、うん。小傘、トイレに行くのに代えの下着を持っていくの?」
小傘「あぁこれは…え、えっと……なんとなく!//なんとなくだから…//」
ぬえ「…変な小傘。あれ、梨がなくなってる。もしかしてナズーリンのネズミが持って行ったな?」
誰かさんのおかげでDサイズになりそうね
私の顔を見た瞬間、あら、来たわね。とすごくうれしそうで喜びが伝わってきたぜ
咲夜を追いかけて紅魔館に来たわけだから。外に出かけていたら、そっちへ行っていたかもしれない
咲夜は私無しでは生きていけない
お姉ちゃんみたいで・・・咲夜のこと大好きだから。
やはり何か運命的なものを感じるんだぜ(初めて出会った紅霧異変にて)
瀟洒におすまししててますますかわいいのぜ。さすが私のお姉ちゃん(再び出会った永夜異変にて)
友達と言うよりも、本当のお姉ちゃん。咲夜も言わないだけで、私のことを妹のように思ってくれてるから・・・
私がいなくなったら、咲夜は衰えていくんじゃないかなと思って。よく言われてるんだぜ。妻に先立たれた夫がどんどん衰えるって。私はそれが心配なんだぜ・・・
お姉ちゃんが帰ってくるまでがんばるんだぜ(風神録にて)
>>791-792
無理やり妄想を働かせてみた
咲夜「あら、掃除が苦手と言う割には頑張ったじゃない」
魔理沙「その気になればこんなもんさ」
咲夜「八卦炉を借りに行った時とは大違いだわ。あんなに雑然としてたのに、よく片付けられたわね」
魔理沙「新しく編み出した魔法の賜物だけどな。いやー、完成までには大分掛かった」
咲夜「努力するところを間違えてるような気がするけど……」
魔理沙「別にいいじゃんか。お陰様で大掃除も楽ちんだ」
咲夜「そう、だったら月末にお願いしてもいいかしら?なんでも屋さんなんだから勿論引き受けてくれるんでしょ」
魔理沙「あー、いいけど安請負はしないぜ」
咲夜「いくら必要なの?見積もり額次第ではお嬢様に掛け合って相談しないといけないのよ」
魔理沙「お金の問題じゃないぞ。お前がうちに通ってくれるんならタダでもいい」
咲夜「変な条件ねぇ。いったい何のつもりでしょう?」
魔理沙「逢う時っていつも私からだろ。たまにはそっちの方から来て欲しいんだよ」
咲夜「成程、そういう事であれば理解できます」
魔理沙「実はもう一つ理由があるんだが、判るかね?」
咲夜「いえ、見当も付きませんが」
魔理沙「ここなら人目も気にせずに愛を呟けるだろ。それでも天狗だけには要注意だが」
咲夜「そんなに遊んで貰いたかったのね。まあ、あなたとはもっと仲を暖めたかったから良い機会かも知れないわ」
魔理沙「よし!契約はこれにて成立だな。願わくば、生涯続くといいなあ」
「ん、なんだ、誰かと思えば寺の化け狸じゃないか」
「ほ、これはこれは、賢者の使いッ走りの狐殿ではござらんか」
「近頃は博麗の巫女によく近づくそうじゃないか、お目こぼしでも狙ってるのか?」
「いやいや儂なんぞ、おぬしほど安直な浅知恵で動きはせんよ、ほっほっほ」
「……ふん、よく言う。何かにくっついていなければロクに動かんものを」
「いやいや、まさかそんな石頭な返事をいただくとは、光栄じゃの」
「(あー、いつ見ても抱き着きたくなる尻尾だなぁ……ふかふかしてそうだなぁ……)」
「(相変わらず見事な金毛じゃなあ、丹念に梳いてやりたくなるのう)」
「あいつらいっつもあんな調子だな」
「まったくね、素直になればいいものを……」
「狸と狐の因縁てなぁ、DNAに深く刻まれてんのかねぇ」
「仕方ないことですわ。あの子たちには乗り越えてほしいものだけれど」
>>802 はレス先を誤ってました
正しくは>>791 >>794 です
あいかわらずキュンキュンするこがぬえごちそうさまです
二人のバストサイズが理想的でした
小傘ちゃんおっぱい大きいのね
チルノちゃんと一緒に取材している内に新聞がチルノちゃんの記事ばっかになっていく文ちゃん
はたてだと誰になるんだろう
>>804
>794だけどありがとう
ただ、やっぱりそう思うようになったきっかけが掴めないと言うか、
まぁ掴めても何か書いたりするわけでもないのだけれど
好きになるきっかけってなかなか浮かばないものだ
>>808
大ちゃんがはたてちゃんと一緒に取材するよ
お互いチルノと文の良さを自慢しあっていい関係っぽい
チルノちゃんと一緒に取材していく内にどんどん新聞から毒が抜けていく文ちゃん
>>769
鈴奈庵でとうとう同じ寝着を纏ったね
お揃いの寝巻きを着て一緒の布団で寝るレイマリ
やはりレイマリは夫婦
魔界の空を馬車が往く。
地を蹴る蹄の音も、車輪の擦れる音も聞こえない、静かなる旅路。
やがて馬車はゆっくりと高度を下げ、都の郊外、立ち並ぶ石碑の群を見下ろせる丘へと着陸した。
「ありがとうございました」
「また後で……」
御者に挨拶して馬車を降り、丘を下る二人の少女。
一人は小柄で一見幼く、傍らに浮かぶ大きな目玉をまるで見えない糸で引っ張っているかの様に連れながら、とてとてと歩んでいる。
比べて大きいもう一人は、何やら青い顔をして、覚束ない足取りでふらふらと歩んでいた。
「大丈夫ですか、ルイズ?」
小柄な少女が心配そうに尋ねると、もう一人の少女、ルイズは如何にも具合の悪そうな顔の上に無理矢理微笑を浮かべて答えた。
「平気よ。最初はちょっとキツかったけど、だいぶ慣れたし……」
「すみません……。やっぱり、普通の辻馬車にしておけば……」
「謝ること無いってば。私が乗ってみたいって言ったんだから。それに、おかげで早く着いたし」
そう言って彼女が取り出した懐中時計は、今が夕刻であることを示している。
「……って言うか、マガンさんこそ、ホントに良かったの?」
ルイズが尋ね返すと、目玉連れの少女、マガンは傍らの目共々きょとんとなって、小さく頭を傾けた。
「何がですか?」
「何がって、これよ」
と、ルイズは丁度通り抜けようとしていた門の脇、鉄柵に掛けられた大仰な看板を、手の甲でコンコンと叩いてみせる。
そこには、此処が死者を弔う場所、即ち霊園であることが至極分かりやすく記されていた。
「誘った私が言うのも何だけど、こういう所って面白半分で来るものじゃないでしょ。サリエルさんに怒られたりしない?」
「怪談の調査も仕事の内ですよ」
「そうなの?」
「はい。迷える魂の仕業ということが有りますから」
「……ふーん」
「勿論、その為に墓所を荒らしてはなりませんが」
言ってマガンは苦笑する。
一方、ルイズの表情にも苦味が滲んでいたが、そこに笑みは見られなかった。
「じゃあ、休日出勤させちゃったってことね……」
失敗した、といった風情で彼女が言うと、マガンは慌てて弁解を始めた。
「そう言えなくもないですが、仮に霊魂の仕業でなかったとしても、お付き合いしますから」
「うん……。ありがと」
ルイズは未だ申し訳無さそうにしている。
マガンは数秒黙った後、何処となく躊躇いがちに口を開いた。
「それに私は、墓所は好きですし……」
「……ホントに?」
「はい。しっかりと弔われた人々の眠る所ですから、実は割合穏やかで、落ち着くのです」
そう言われると、ルイズは途端に重荷が失せた様子で、ふうっと大きく息を吐き出した。
「良かったあ。誘うなら何処が良いかなって色々考えてたんだけど、その内よく解んなくなっちゃって、勢いで手紙出してから『霊園はどうなの?』って思ってたの」
一転して朗らかに笑う彼女の傍らで、マガンが再び頭を傾ける。
「……ひょっとして、私に合わせようと此処を選んでくださったのですか?」
「あ、うん。私が行ってみたかった所の中からだけど」
さらりとそう答えられ、マガンは俄に慌て始めた。
「す、すみません……! 気を遣わせてしまって……!」
そんな彼女と反対に、ルイズはまた一層大きく笑う。
「だから、なんでマガンさんが謝るのよ」
「いえ、まあ、その……」
マガンがもじもじと俯きながら口篭もり、霊園にはルイズの笑声だけが響く。
と、その時。彼女らの前を、不意に小さな四つ足の某かが横切った。
「あ、トカゲ」
「え?」
「なんか、黒っぽい、おっきなトカゲが通ったのよ、今」
顔を上げたマガンは目玉をふわふわと浮かび上がらせ、ルイズの指差す方へと様子を見に行かせた。
間も無く、彼女の表情に怪訝の色が表れる。
「まだ居る? 見えた?」
「……ルイズ」
「うん?」
「あれはサラマンダーです」
ルイズは両目をぱちくりさせて驚いた。
「サラマンダー?」
「はい」
「火の精霊?」
「はい」
「……噂の、人魂(ひとだま)?」
「それは判りませんが……」
火の無い所に煙は立たぬものである。
「マガンさん、精霊の言葉解る?」
「え? あ、はい。解ります」
「よし。じゃあ捕まえて取材しましょ」
「ええ!?」
「張本人じゃなくても、この辺に住んでるなら何か知ってるかも知れないし」
「危ないですよ!?」
「平気、平気」
「待ってください!!」
揚々と空を駆け出したルイズを追って、マガンも慌てて宙へと舞い上がった。
その後、夜な夜な人魂が出ると評判だった霊園には、黄昏時に走り回る亡霊の姉妹の噂も加わったと言う。
pixivの魔界道中記には挿し絵付きか
マガンさんは結構小さいのね
アリサナレイラという組み合わせの夢を見たんだけどこれは電波受信中なんだろうか
レイラって一瞬誰かと思ったらプリズムリバー姉妹だった
明羅さんとまちがえそうだったW
レイラのビジュアルが判らない…
>>820
レイラは二次創作でよくある緑髪のビジュアルの子だった。
自分で夢見といてなんだけどこの三人は何かつながりがあるのかな
>>821
三人の共通点は幻想郷の出身ではないことかな
元人間と神兼職人間と死んだ人間
昼下がりのパンデモニウム。
魔界の神は画集を紐解いていた。
「みんな可愛かったのね…」
魔界人が見事に写実されていて、どの絵も精彩を放っていた。
幼少時代をモデルにしたらしく、ルイズ、サラ、マイ、ユキ達の容姿はあどけなかった。
しかし画集には唯一描かれていない者もいた。
次の頁を捲ろうとした時、一人のメイドが現れた。
「神綺様、失礼します。お茶をお持ちしました」
「あら、ありがとう、夢子ちゃん」
「また懐かしい物をご覧になられているのですね」
「あなたも一緒に眺めてみる?」
「いいえ。まだ他の仕事が終えていないので、別の機会にお誘い頂けたらと思っています」
「そうだったの。残念だけど仕方ないかしら。それにしても…」
神綺は夢子の顔を見つめた。
「あ、あの…何でしょうか?」
「あなたの子供の頃も見てみたかったわ」
夢子はどう受け答えすれば良いのか判らなくなっていた。
成長しない代わりに老いもしない自分の体について、これまで意識した事が無かったせいだった。
何も言えないまま数秒が過ぎた。
「ごめんなさい、夢子ちゃん。私の都合で妙齢の姿で造ったのに、そう言われても困るわよねぇ」
「そんな、お気になさらないで下さい。何か方法があるかも知れません」
敬愛以上の感情を抱いていた彼女にとって、どんな理由であれ主人の願望に応えない訳にいかない。
後に若返りの魔法を扱える者を探し求め、遂には白蓮の居る命蓮寺まで訪れて頭を下げている。
けれども生来に年齢が固定された身では効果が無いと諭されてしまい、代替策を選択せざるを得なかった。
幼少期をイメージした人形の製作をアリスに依頼し、衣装や装飾は自分で仕上げて贈る事にしたのである。
完成したのは一見では人形だと識別出来ない逸品で、神綺も満足したその人形は第二の抱き枕と化したという。
旧作いいですね
しかし、1番目の抱き枕は…?
>>825
何年も何年も前の事だった。
夜の帳が下りてとうに四半日は過ぎ、不寝番以外の者は家路に就くか部屋に戻っていた。
「夢子ちゃん、ちょっといいかしら?」
「すみません。すぐに着替えますから、お時間を少々頂けませんか?」
「いいえ、そうじゃなくて。頼みたかったのは仕事じゃないの」
「あ、そうでしたか。では、何の御用だったのですか?」
「夢子ちゃんがそんな格好をしてるってことは、もうお休みするつもりだったのよね?」
「はい、そうですが」
「実は同じベッドで寝ようかなと思って…あら、恥ずかしがることないじゃない。
昔の話だけど、ルイズちゃんやサラちゃんなんて自分からよくせがんだものよ」
「でも私と一緒では手狭でしょうし、きっと寝苦しくなってしまいますよ」
「そんなことないわよ。遠慮せず私の部屋にいらっしゃいな」
主人の褥に入る事は緊張を伴い、夢子は何時まで経っても寝付けられずにいた。
すると神綺は彼女を優しく抱きしめ、かつて多くの魔界人を眠りの世界に誘った唄を口遊み始めた。
そして夢子がふと気付いた時には窓から光が漏れており、昨晩と変わらない体勢のまま笑顔で迎えられる事となった。
それが彼女にとっては初の寝坊であり、寝坊が直るまでには相当な年月を要したそうな。
素晴らしい……
本人と人形の両方を抱いて眠る時もありそう
神綺様は博愛の人だから、時々アリスちゃんとか白蓮ちゃんとか口にでて、夢子さんの胸はざわつきそう
深夜。
湖底に眠る館の門前に、一人の妖怪が降り立つ。
その足がゆっくりと門へ向かって歩み始めると、門は独りでに開いて、彼女を迎え入れた。
「お帰りなさいませ、幽香様」
門を潜(くぐ)った先の広間で、赤い服の侍女、エリーが主人を恭しく迎える。
主人、幽香は素っ気無さげな顔をしながらエリーの方へと歩み寄り、いよいよ傍まで来ると、その頭をぐいと引き寄せ、互いの唇を重ねた。
「ただいま」
それだけ言って、彼女は何事も無かった様に広間から続く廊下の一つへと向かった。
エリーもまた、その後ろを付いて歩いて行く。
「猫臭いわね」
廊下を照らす幽かな燭台の明かりを通り過ぎながら、幽香がぽつりと言った。
すると、エリーは妙ににこにこして、「橙ちゃんが泊まりに来ていますの」と答えた。
「許可した憶えは無いわよ」
「禁止もされていませんわ」
徒に投げた小言を軽くあしらわれ、幽香は面白くなさそうに鼻を鳴らす。
「門はちゃんと閉めてあるんでしょうね」
「勿論です」
「ああ、そう」
と、そう言ったのを境に、二人は全く話さなくなり、しばし無言で廊下を進んだ。
やがて、ある扉の前まで来ると、幽香が徐にノブを掴んで回し、そっとそれを開いた。
扉の向こう、部屋の奥には無理矢理二つのベッドが並べられ、渡して掛けられた大きなシーツの上で、二人の少女――くるみと橙がすやすや寝息を立てている。
幽香とエリーは共に物音を立てぬよう、静かに敷居を跨いで内へと入った。
寝相の良くないらしい橙の、横に除けられたケットを見て、エリーが小さくクスリと笑う。
彼女がそれを掛け直してやっている間に、幽香はくるみの胸に抱かれた奇妙な意匠のクッションが気になったらしく、「何これ」と手振りで尋ねる。
エリーから兎を示す身振りが返されると、彼女は何処か呆れた様な微笑を浮かべつつ頷いて、くるみの頬を指先で突(つつ)いた。
「ん……」
身動ぐくるみを後目に、二人は部屋から出て行った。
再び廊下を歩く二人は未だ沈黙を続けていたが、しばらくすると、ふとエリーが口を開いた。
「同じ床(とこ)に並んで眠るって、素敵だと思いません?」
その意味ありげな口振りと、やはり意味ありげな視線に気が付いて、幽香はまた呆れた様に――但し今度は微笑まず、ふうっと息を吐いた。
「勝手にすれば?」
「そうします」
エリーは心から嬉しそうに笑った。
こちらもまた素晴らしい
9/30はくるみの日ということで橙が作って贈ったのかな>兎のクッション
悪戦苦闘する橙ちゃんに裁縫の手ほどきをしつつ、
(むう、兎人形ッ!?…誰だ?)
と鈴仙を監視しだす藍様
純狐様との衝突は必至か?
お前らって喧嘩とかしないのか?
「ん?…うーん…
……………しない、かな」
えらい長いこと考えてたなおい
「うん。だって考えたことなかったもの」
そんだけ思い出しても記憶にない、と
やれやれ、うらやましいラブラブっぷりだな
「別に喧嘩する必要ない、って思っちゃうのよね
なんとなく、向こうも同じこと考えてる気がするわ」
疲れるだけだ、とかか?
「時間の無駄だなーとは思うわね
どっちかが引き下がれば、ぶつかることもないんだし」
なんだかなぁ…お前らには『これは譲れない!』っていう物がないのか?
「無いわね。この年でそんなの持ったって邪魔なだけでしょ」
その年でそんなに達観するのもどうかと思うぜ…
恋ってのはこう、もっと燃え上がるもんだろう!
「心配されなくても、この熱は冷めたりしないわ」
…呆れた惚気っぷりだな
っかー、私もそんな台詞言ってみたいぜ
「あんた達は上手くいってないの?」
んなこたーない…んだが、なんていうか…恋人として見られてないような気がしてな
妹みたいに可愛がられてる…まぁ子ども扱いされてる感じだ
「あー、そういう…仕方ないっちゃ仕方ないわね。あんたお子様だし」
言ってくれるな。お前相手でも怒るぞ?
「そーいう所がお子様だって言ってんの
すぐかっかして。そんなんじゃ、あいつが見る目も変わらないわよ」
…そう簡単に変われたら苦労しないぜ
「『恋は人を変える!』てあんた熱弁してなかったっけ?」
私のお願い事はしょっちゅう忘れるのにそんな事は忘れないのか…恐ろしい奴だぜ
まぁ…でも、なんだ。お前は変わったよ
「私?」
あぁ。なんつーか、女らしくなったよ。髪も身なりも、ちゃんと整えるようになっただろ?
それと、携帯をいつもチェックするようになったな。ほれ、今も
「それは…
髪は、会う度に『綺麗なのに勿体無い』って手入れされるし、知らずに待たせちゃったりしたらやだし」
ははは。その思いやりを少しでも私に向けてほしいがな
しっかし、そこまで大人なお付き合いしてるとあれだなー
熟年夫婦みたいだぜ、お前ら
「…」
…霊夢?どした?
「―――あ、いや。なんか…
いいなぁ、って。その、熟年夫婦っていうの」
その年でそんなもんに憧れるのもどうなんだ…?
華のJK時代だ、もうちょいうら若くいこうぜ
「年寄り臭くて悪かったわね。性分よ、治りっこないわ
……あ、呼ばれたみたい。私いくね、魔理沙」
おー、精々いちゃいちゃしてこい
「あ、そうそう。あんたもいっそ開き直って、妹みたいに甘えてみたら?
知らないだろうけど、咲夜って可愛いものに弱いのよ」
………けっ。余計なお世話だっつの
「待った?」
「ううん、私も今着いたとこ。軽く降ってきたし、早く帰りましょ」
「最近雨ばっかりね」
「そうねー…霊夢のところの神社、炬燵があるから助かるわ。それと美味しいお茶も」
「おだてても何も出ないわよ」
「顔、笑ってるけど?」
「……あのね、アリス」
「んー?」
「さっき、お前ら熟年夫婦みたいだな、って言われた」
「あっはっは」
雨の中 2つの相合傘が 揺れ動く
>>834
現代パロの続きか
>>700 の続きだね
ゆかてんって難しい
お互いに素直な気持ちを示しそうになくて棘のある問答しか出てこない
ルミ「ねーねー、ごはんを食べさせてよー」
霊夢「また、あんたか。研いだ後だったら一人分しかないって断れたのに」
ルミ「もー、そんなこと言わなくてもいいじゃない。こないだなんか野兎をあげたのに冷たいわー」
霊夢「そうやってたまに差し入れてくれるのは嬉しいわよ。でも、あんたが食べる量と釣り合ってるかは疑問なんだけど」
ルミ「あら、足りなかったの?面倒臭いけど、もっと頑張ろう。今日は前払いということで」
霊夢「……まあ、いいわ。あれこれで2時間くらい後になるからそれまで待てる?」
ルミ「別にー。それくらい我慢できるから」
霊夢「つまみ食いも許さないからね」
ルミ「しないようー」
少女料理中NowCooking…
霊夢「つくづく思うけど、あんたって人食いには見えないわね。中身も子供みたいだし」
ルミ「もぐもぐ。それは気のせい。会うたびに美味しそうって感じるし」
霊夢「食べさせないわよ。甘噛み程度ならともかくね」
ルミ「そんなつもりないよ。運良くありつけても一月も続いたらいいところだしねー」
霊夢「一月も味わえるなら十分じゃないの?」
ルミ「こうして二人でごはんを食べる方が長く楽しめるんだもん。一月限りでお終いなんて短すぎるわ」
霊夢「もし喧嘩別れでもして作ってあげられなくなったらどうするのかしら。その時は取って食べちゃう?」
ルミ「ええ、それはないなー」
霊夢「じゃあどうするのよ」
ルミ「いつか仲直りしてまた一緒にごはんを食べるの」
霊夢「他の料理上手にたかろうとは考えないんだ」
ルミ「わかってないなぁ。ただお腹いっぱいになりたくて来てたわけじゃないのに。もぐもぐ」
霊夢「……物好きねぇ。私も自分のことを棚に上げて言えた義理じゃないかも知れないけどさ」
小傘「うぅぅ〜さぶっ…ぬえちゃん、最近寒くない?」
ぬえ「衣替えの時期だからなぁ。聖達も箪笥の奥から冬用の服を出してたわ」
小傘「もうそんな時期なんだ。夏ももう終わったんだね」
ぬえ「小傘、これあげるよ」
小傘「え?私に?」
ぬえ「狸の羽衣なんだけど。私には必要ないからさ。」
小傘「こんな良い物…あ、鵺って胴は狸だっけ?ありがと…大事にする!」
ぬえ「いいよ、そんなに感謝しなくても。それにマミゾウが狸だからさ、あいつの前じゃ着れないのよね」
小傘「狸を殺して作ったものだから?」
ぬえ「あいつが化け狸になる前に着てたものだし、捨てるにもそれはそれで怒るだろうしさ」
小傘「使えるものは捨てちゃダメだよ。付喪神になって仕返しにくるんだから」
ぬえ「くれぐれもマミゾウの前じゃ着ないでよ。まぁ…部屋着として使ってね」
小傘「マミゾウさんそんな事じゃ怒んないと思うけどなぁ」
ぬえ「妖獣は仲間意識が強いのよ。特にマミゾウはその中でも飛び切り高い方ね
前にお前らが鬼に襲われた事があったでしょ。その時も真っ先に助けに向かったものよ」
小傘「ひどい目にあったよ。あの鬼、今度会ったら懲らしめてやるんだから!」
ぬえ「お前じゃ無理でしょ」
小傘「そうだよ。懲らしめるのはぬえちゃんの役目でしょ」
ぬえ「お前はいつだって人任せだなぁ、鬼に本気で殴られればさすがの私でもダメージを負うわよ」
小傘「自分で出来る事は自分でするもん。ぬえちゃんも自分で出来ないって思った時は私を頼っていいんだよ」
ぬえ「あはは。参ったねぇ。大妖怪が付喪神に助けられる事があってたまるもんですか」
小傘「助けるもん。だからずっと一緒にいてよ」
ぬえ「え?」
小傘「そのままの意味だよ。私の事も助けてくれなきゃ困るんだからね。響子ちゃんとかみんなの事も」
ぬえ「言われなくても…ずっと一緒にいるよ…」
小傘「うん」
ぬえ「ちょ、おいくっつくな。一緒にいるってここまでベタベタする事じゃないんだからな」
小傘「ぬえちゃんが助けてくれるなら、私もぬえちゃんの事助けるよ。ぬえちゃんの事、ちゃんと守るよ」
ぬえ「…恥ずかしい事言わないでよ…」
小傘「恥ずかしい?」
ぬえ「小傘…」ドンッ
小傘「きゃっ…あうぅ…何するのよビックリするじゃない…ってぬえちゃん…?」
ぬえ「…」
小傘「どうしたの…覆い被さったりして…」
ぬえ「あんまり私を揶揄わないでよね…」
小傘「揶揄ってないよ…私、ぬえちゃんと一緒にいると楽しい。私の事ちゃんと、分かってくれて…
私、貴女の事が大切なの。好きだから…助けたいし、守りたいの」
ぬえ「…//」
小傘「あ…ど、どしたの…ぬえちゃん」
ぬえ「今までそういう事言われた事なかったから…私も、いつも小傘が近くにいて本当に幸せだし…
小傘の事、本当に大切だって思ってる…それに…そんなお前の事が…//」
小傘「ぬえちゃん…//」
ぬえ「お前の事が…その…あ…アホだからほっとけないなぁって…」
小傘「な、何よそれ!」
ぬえ「う、うるさいわね!お前を守りたいって思ってる理由よ!アホ小傘だから…一緒にいなきゃいけないのよ…しっかりものの私が!」
小傘「どこがしっかりものなのよ!靴下だって脱いだら脱ぎっぱなしだし!パンツだってこの前履いてなかったの見たんだから!」
ぬえ「パンツなんて昔は誰一人履いてないんだよ!お前だって寝相は悪いし、いびきはうるさいし、お風呂から上がった時シャツが透けてたり…」
小傘「仕方ないじゃん!毎日頑張ってるんだもん。ぬえちゃんは毎日ぐーたらしてるくせに、ごはんの時にだけ現れてさ!このタダ飯喰らい!」
ぬえ「うるさい!へたくそ!」
小傘「むううう!歌オンチ!」
ぬえ「泣き虫!」
小傘「ぬえちゃんだって!」
ぬえ「ふんっ!バカ小傘のアホ小傘の…へなちょこがさ!」
小傘「ふん!もうぬえちゃんなんて知らないもん」
一輪「部屋から出てきたあの二人また喧嘩してる?」
ナズ「いつもの事だよ。また夜になったら戻ってくるさ」
途中までせっかくいい雰囲気だったのにw
いびきを直そうと永遠亭に行くけど扁桃腺切除手術の必要があると聞いて恐怖が収まらない小傘
小傘の様子に疑問を覚えたぬえが訳を聞きだして側に居てやるからと宥め賺す流れもあり得るか
こがばん増えないかな
人里でよく会ってそうだけど
槌の子「〜 ♬ 〜 ♬ 」
アリス「ふふっ、慌てんぼうね。まだ沢山あるんだからゆっくり味わって大丈夫よ」
槌の子「♪」
魔理沙「……」
アリス「どうしたの?先から黙ってるなんて魔理沙らしくないわね」
魔理沙「いや、えらく仲が良いなって」
アリス「そりゃ何度か預かってるし。そんなに疑問に思うことかしら?」
魔理沙「私より懐いてるような気がするんだが。まあそれはいいとして、ブランデーケーキなんか与える必要あるのか?」
アリス「この方が喜んでくれるからよ。どうやら、お酒の利いた物に目が無いみたい」
魔理沙「ふーん。知らなかったなぁ」
アリス「って何であんたが好みを知らないのよ」
魔理沙「そんなの普通は与えないぞ。知らなくたっておかしくないだろ」
アリス「檻を掃除しようとして出した時にやられちゃったんだけどね。それで反応の違いに気付いたのよ」
魔理沙「ふん。欲張りなもんだ」
アリス「人のことは言えないじゃない。何か作って持って行かないと機嫌を悪くするんだから」
魔理沙「余所んちに行くなら手土産は当然だぜ」
アリス「はいはい。あなたにはキッシュを焼いてきたけど食べるでしょう?」
魔理沙「ああ、こいつがケーキを平らげる前に済まさないと分けなきゃいけなくなるからな」
アリス「もう。飼い主の性格が移ったせいだったのね」
wikiが見れないのが地味に痛い
某所によれば、幻想郷EXで自機が夢月に勝利するまでは背景の月に幻月と思しき影があるらしい
レイマリが夢幻世界の奥に押し入るまでは、夢月も月の側に居て姉と仲良く談笑していたのだろうか
「秋はいいわねぇ。食べ物が美味しくって。
でも落ち葉も増えるから嫌な季節でもあるのよね。
いくら掃いてもキリがないし」
「で?私に用って何なの?」
「私の代わりに掃除してってことよ。
あんたならすぐ終えるでしょ。
あと何か美味しい物を食べさせて」
「あなたの家政婦になったつもりはないんだけど」
「あら、通い妻だと思ってたわ」
「頭の中は相変わらず春なのね」
「そう言いながらも顔を紅くさせてるのは誰よ。
本当は嬉しい癖に」
「うるさいわねぇ。からかうなら断るわよ」
「じゃあ大人しくしてるからお願いね」
「ったく、仕様が無いなぁ」
「ご馳走様。頼んで正解だったわ」
「ところで、あなたは何をしてくれるのかしら?」
「掃除と一飯之恩ならちゃんと返すわよ。ほら、これで」
「もしかしてお酒?」
「そう、すごく強いの。
これ飲んだら帰れないだろうし、一宿で報いるつもり」
「ちゃんとお布団で寝させて貰えるんでしょうね?」
「そりゃまあ、酔い潰れたまま朝を迎えたんじゃつまらないもの」
「それなら有難く頂くわ」
もうすぐはろうぃ〜んなので今年も小傘ちゃんが幻想郷を恐怖に陥れるの違いない!
ぬえが慣れない手つきで彫ったジャック・オー・ランタンを使って傘回しする小傘
でももっと見せてとせがまれる始末でやっぱり驚いてくれない
小傘ちゃん、毎年ハロウィンで驚かしてるのにお菓子ばっかりもらっちゃって半泣きでぬえちゃんを飲み屋に誘って
お菓子片手に「妖怪を何だと思ってんだぃ!やってられっかーべらぼうめー!」
「べらぼうめなんて使う妖怪初めて見た」
「ってやんでい!江戸生まれの番傘っちゃぁ、皆こう喋るんでぃべらぼうめぇ!」
「それもらっていい?」
「食いたきゃ食えやい!べらぼうめぃ!」ぺち
「小傘、それ言いたいだけでしょ」
「ってやんでぃ!べらぼうめぃ!」
って小傘ちゃんそのまま酒瓶片手に寝入っちゃってぬえちゃんがおんぶして寺まで連れていくんだよ
魔理沙「丁度良いところだった」
霊夢「何の話?掃除の途中だから邪魔されたくないんだけど」
魔理沙「焚き火のお供にぴったりなこいつを持ってきたのさ。はんぶんこにしないか」
霊夢「へぇ、見るからにずっしりとしてるじゃない。食べ応えがありそう」
魔理沙「そうだろ。蜜の跡がある奴で、出来るだけ大きいのを選んだんだ」
霊夢「今年も新芋が出回る時季になったのね。美味しそうだわ。こうなったら、さっさと済ませなきゃ」
魔理沙「焼き上がりに時間が掛かりそうだしな。今日は手伝ってやるよ」
一緒に焼き芋を頬張る姿が似合う二人だと思う
ぬえからの頼みで人間にバケて小傘の驚かされ役になるマミゾウさん
「ふわぁ」
「目元にクマが出来てるわ」
「うわっ……って何だ、お前だったのか。本気で焦ったぞ」
「それより、そんな調子で読んだ内容が頭に入るの?」
「正直なところさっぱりだ」
「大人しく寝てれば良かったのに。部屋でも用意しましょうか?」
「いいよ。ここへ通うのは本だけが目当てじゃないしなぁ」
「そういえば、まだおやつを出してなかったわね」
「あー、それは付けたしに過ぎん」
「では、何かしら?」
「お前と駄弁りたいからさ」
「あらそう。まあ、私にとっても程好い息抜きでしたが」
「しかし今回はあんまり続けられそうにないな。僅かでも気を抜けたら意識が遠のきそうで」
「やっぱり部屋を用意しましょう」
「おいおい、要らないって言ったのに……」
「仮眠を取りたくなったので、一緒にどうかと。それとも違うベッドじゃないと嫌ですか?」
「いや、余分な手間は必要無い」
「判りました。少々お時間を頂きますよ」
神社の布団以外でも二人ぼっちになって欲しい
レイマリは幼馴染?
茨歌仙の特典ブックカバーでは小さいレイマリを抱く華扇のイラスト、
神主の酒コラムでは赤ん坊姿のレイマリのイラストが描かれてたけど、
幼馴染みかどうかは明言された事は無かった気がする
幼馴染と聞いてあきゅすずが浮かんだけど阿求は生まれつき今の姿だから違うか
小鈴と阿求のなれそめはいつだろう?
寺子屋時代かな?
阿求が鈴奈庵に幻想郷縁起の印刷・製本を依頼した時だったりして
花屋の娘とのやりとりを見る限り受講生として寺子屋に通う気は無いみたいだし
香霖堂で5年以上の付き合いがあるのは明言されてるから
レイマリは幼馴染な気がする
封魔録で魔梨沙が☆形弾幕を使ってるけど、時系列的には第一回流星祈願会→封魔録という流れなのだろうか
・霊夢が博麗の巫女を継承
・霊夢と魔理沙の邂逅
・第一回流星祈願会
・魔理沙の家出
・魔理沙が魅魔を師事
・東方靈異伝
各々、いい感じの百合が仕上がると思う順番で並べたら良いんじゃないだろうか
レイマリ以外のCPでも関係してくるところは有るはず
旧作は別物で考えてるな
幽アリは旧作抜きだと考えられない
花映塚で幽香がレイマリに対して旧作との繋がりを匂わせる台詞を口にしてたけど、
もしアリスだったらどんな言葉を掛けたのか今でも気になる
幽香「大きくなったわね、アリス」
アリス「お久しぶり。あんまり変わらないと思うけど」
幽香「私のおかげでこんなに立派になって…」
アリス「あなたのおかげでは…」
幽香「もう結婚できる年齢になったのね」
アリス「え?」
幽香「結婚しましょう、アリス」
アリス「え?」
>>863
花も咲かない魔法の森に居を構えるアリスに対して、
「こんな殺風景な処によく住んでいられるわね」と不満を漏らした後、
求聞史紀の挿絵でも見せた笑顔を浮かべて引越を勧める幽香
夢幻館では既に部屋が用意されてて受け入れ準備は万端
だったりするのかな
最近見た「神たらしの現人神」とかいうすさまじい吸引力を発するワード
早苗さんがありとあらゆる神様をはべらすのか……
早苗さんハーレムフラグ?
博麗神社の祭神も虜にする早苗を見て何故か憤りを覚える霊夢
今月は神無月で神様がいないからこっそり逢瀬を重ねるレイサナください!
紫「今年は早苗も出雲に出かけたみたいよ?(早苗コス)」
魔理沙「まあ、私が代わりにかまってやるから(早苗コス)」
諏訪子(私達は神無月関係ないんだけどな)
お行儀の悪い霊咲
霊夢「何だか意外ねぇ」
咲夜「あら、どうしてかしら」
霊夢「あんたって珈琲党じゃなかったっけ?」
咲夜「そうですが、緑茶の香りに浸りたい時もありますよ」
霊夢「だったら、うちに来ればいいじゃない。何で水茶屋へ寄ってるのよ」
咲夜「今日は期間限定の串団子も目当てだったので」
霊夢「ふーん、カボチャ餡の方にしたんだ」
咲夜「少し迷ったんですけどね」
霊夢「じゃあ、私は芋餡を頼むわ。というわけで一本寄越しなさい」
咲夜「はい、どうぞっと。一本分でも良いでしょう」
霊夢「もぐもぐ。まさか口付けた方を差し出されるなんて思わなかった」
咲夜「でも私なら構わないんでしょう」
霊夢「まあ、そうなんだけどさ。余所でもこうすることあんの?」
咲夜「普段は勿論しませんよ。で、感想はどうですか?」
霊夢「美味しかったけど」
咲夜「それは良かったです」
料理上手な子が相手に何かを振舞うのいいよね……
小傘「んふふ〜…ペロ…ペロペロ…」
ぬえ「どうしたの?小傘…舌なめずりなんてして」
小傘「ふふふ〜…トリックオアトリート!!」
ぬえ「…そんな掛け声付けたって驚かないからな」
小傘「あーんそうじゃないって…って、えぇ!知らないのぬえちゃん!ハロウィーンだよハロウィーン!」
ぬえ「ハロウィーン?何だっけそれ…カボチャ祭りだっけ?」
小傘「カボチャの煮物も美味しいけど、私はお菓子が欲しいのだ!さぁ怖がれー!痛いッ!」
ぬえ「おい。私が先に聞いてるんだけど」
小傘「羽で叩くなんてひどいよぉ。ぬえちゃんってば、それよりも私に怖がるのが先でしょー?」
ぬえ「お前に怖がれって言う方が無理だっつーの。小傘、赤子も怖がらないからベビーシッターやってるんじゃなかったっけ?」
小傘「違うもん!まずは赤ちゃんから怖がらせる様にならなきゃとかそういうんじゃなくて…最近はベビーシッターも出来なくなっちゃったんだ
赤ちゃんのお守は私が不審者みたいだって、それで実は妖怪だったって事が里の人たちに知られちゃったから…」
ぬえ「はぁ…素で妖怪だと気付かれないのもなかなか凄いな」
小傘「えへへ…ホン─」
ぬえ「褒めてないよ。まぁ小傘じゃ無理ないか」
小傘「私も悩んでるんだよぉ?…唐傘お化けってもう怖がられないのかなぁ…ぐすん」
ぬえ「それよりカボチャ祭りってまだ早くない?もうそんな時期だっけ?」
小傘「あ、そうだった!ぬえちゃんハロウィーン知らないんだっけ!」
ぬえ「だからカボチャ祭りでしょ?」
小傘「カボチャ祭りじゃないもん。ハロウィーンは私達怖がらせ屋が人間を襲っても巫女に退治されない日なんだよ!」
ぬえ「そんなわけないでしょうが」
小傘「そうなのよ。ハロウィーンの日になったら恐ろしい妖怪に怯えてなきゃいけない。そんなの可哀想でしょ?
だから妖怪に狙われた人間は甘ーいお菓子を用意してると、お菓子をもらった妖怪はその人間を襲っちゃいけないっていうルールがあるの」
ぬえ「あぁ何かあったわねそんなの」
小傘「でも甘いお菓子を持ってない人間は、お菓子の代わりに妖怪に食べられてしまうのだぁ…ペロペロ」
ぬえ「なるほど。人間の肉が食べられるからって、不気味な舌なめずりっぽい事してたわけね」
小傘「んにゃ。私はお菓子が目的だよ。でもお菓子を持ってない人間はルール通りペロペロしちゃうよ。唐傘お化けだしベロでもーっと怖がらせるんだ」
ぬえ「…」
小傘「「お前じゃ無理だろ」って思ったでしょ。そうなのよ。だからまずはぬえちゃんで練習しようと思ってね。付き合ってよ」
ぬえ「いいけど。そのペロペロっていうのはやめろよな。唐傘お化けでも、お前それ…変だからさ」
小傘「ペロペロだめ?」
ぬえ「ダメ」
小傘「ぬえちゃんにぺろぺろした事あるのに」
ぬえ「…私の場合は許してあげるよ…あんまりやるなら怒るけどな…ん?」
小傘「ペロペロペロペロ」
ぬえ「うわぁ!ちょ、やめ…傘で私の背中に変な事するな!」
小傘「ぬえちゃん、もう始まってるんだよ?お菓子くれないともーっとペロペロしちゃうから。怒ってもお菓子用意してないぬえちゃんが悪いんだからね」
ぬえ「…こんな行儀の悪い傘は没収」
小傘「あ!こ、こうなったらぁ…私の捨て身タックルだ!えーい!痛いッ!」
ぬえ「お前なぁ…小傘が私に勝てるわけないでしょうが」
小傘「もういっちょ!くらえー!ギャーッ!」
ぬえ「これ以上やったらケガするよ。転んで足とかさ、すりむいちゃう」
小傘「バカにしてぇ…ぐぬぬ…私だって修行したんだからね…くらえ!スぺルカード!こ…恋の特急列車ァッ!」
ぬえ「な、何だよその恥ずかしいスぺルカード!あーもう…スぺルカード「原理不明の妖怪玉」!」
小傘「きゃうううぅ…これでもダメなんて…でも少しは反撃してくれたね…特訓の成果出たのかな?」
ぬえ「ハートマークの弾幕はお前らしくない…!っていうか恋の特急列車って何よ…どういう意味よ…」
小傘「お菓子くれたら教えてあげる。ふふふ。私も正体不明を身に着けたのよ」
ぬえ「あいにく持ってないのよ…もういいよ教えてくれないなら。勝手にすれば」
小傘「あーもう…ぬえちゃん」
ぬえ「ついてこないで」
小傘「その傘持って行かれちゃイヤでも付いていくわよ」
ぬえ「あぁこれ…ほら返すから」
小傘「いらない。ぬえちゃん持ってていいよ」
ぬえ「お前が付いてくるから返す。受け取ってくれないならここに置いておくわ」
小傘「もうどうしてそういう事するの!」
ぬえ「な…何よ…」
小傘「何よって言いたいのはこっちよ!いきなり機嫌悪くなっちゃってさ。私の器を持って帰ろうとするし」
ぬえ「小傘が意地悪するからでしょ!私の知りたい事、全然答えてくれないし」
小傘「い、意地悪なんてしてないもん!ぬえちゃんのバカ!!」
ぬえ「な…泣く事ないでしょ…」
小傘「だって…ぐすっ…ぬえちゃん私を置いてどこかに行こうとするから…悲しくなっちゃうんだよ…ひっく」
ぬえ「ごめん…一緒にいるから…」
小傘「ぐすっ…ぐすっ…」
ぬえ「ハンカチ…あぁハンカチ忘れちゃった…って小傘…私のスカートに…ちょっ!」
小傘「ブシューッ…ずびっ…」
ぬえ「こ…こいつ…」
小傘「仕返しだもん…これで許してあげるもん…」
ぬえ「小傘ってさ…はぁ…変な奴…子供みたいだったり…時々凄い大人びてたり…」
小傘「ぬえちゃんだってそうだよ…いきなり機嫌悪くなったりするし…私全然分かんないよ」
ぬえ「でもさ、…こうやって慕って…慕ってくれるのって…結構…悪い気はしないんだよ…」
小傘「ぬえちゃん口下手だね」
ぬえ「うっさい…」
小傘「ぬえちゃんって、私の事嫌い?」
ぬえ「…私のスカートに鼻水つける小傘は嫌いだ」
小傘「…それはぬえちゃんのせいでしょ…また怒るよ」
ぬえ「でも何だろう。こんなに楽しかったり、ムカついたり、一緒に悲しくなったりして…初めてなんだよね…こんなの」
小傘「それって…」
ぬえ「小傘が悲しい顔すると、私まで悲しくなってくるんだよ…だから泣くなバカ。な、涙堪えるの大変なんだからな…」
小傘「私もぬえちゃんが楽しいって感じてくれると、私も楽しくなる。これって心が通じ合ってるって事?」
ぬえ「お前ってよくそういう恥ずかしい事を平気で…」
小傘「私、ぬえちゃんの事好きだな…」
ぬえ「……」
小傘「ぬえちゃんも、私の事好きって事なのかな…ぬえちゃん?どしたの顔真っ赤にして…」
ぬえ「……」
小傘「お、おーい…ぬえちゃん?無視しないでー」
気付けばいつも一緒に笑ってる。気付けばお互いムカついて喧嘩もする。気付けば一緒に悲しんでいる。
気付けばいつも隣にいて、離れたくない。そんなこがぬえ、ハロウィン前に考えてました
素晴らしい以外に言葉が浮かばない
ハロウィンと言えば魔理沙が肝試しの時にカボチャランタンを持って妖夢を追い回してたな
>>869
諏訪明神は出雲に行かなくても良いとされてるのね
八百万の神ではない神綺やヘカーティアも関係ないかな
くーから、くーから、くーから、くーから。
くーから、くーから、くーから、くー。
朝からずっと続いていた鼾の音が、ぴたりと止んだ。
椅子に腰掛け茶を飲んでいたヤマメは、壁に掛かった時計をちらりと見て、それからゆっくり立ち上がり、今し方まで鼾の鳴っていた部屋の中を覗き込んだ。
「やっと起きたかい」
彼女が刺々しく言うと、膨れた毛布がもぞもぞ動く。
間も無くそれを押し退けて、小柄な鬼がむくりと起きた。
「……あー……」
鬼、萃香はぼーっとヤマメを見上げつつ、悪しげな声を出している。
「何さ。二日酔い?」
「いんや」
「じゃあ何よ」
「酒が抜けちまって調子が出ない」
「あのね……」
呆れる彼女をよそに、萃香はきょろきょろ何かを捜す。
「私の瓢箪は?」
問われると、ヤマメは如何にも批判的な顔をしながら、厨の方を指差した。
「寝ながら呑もうとするから取り上げたのよ」
「酷いことするじゃないか。おかげで素面だ。何年振りだ」
ヤマメは益々呆れたが、萃香はやはり彼女を気にする素振りも見せず、またきょろきょろと周りを見ている。
「お前の家かい?」
「遅いわ。私の家よ」
途端、萃香がきょとんとなった。
「何で?」
「あんた……憶えてないの?」
「んー……?」
彼女が大きく首を捻って考え込むと、その脳裏に昨夜の記憶が蘇る。
曖昧な、しかし確かに賑やかだった遊興の中に、現に目の前に在るのと同じ、土蜘蛛の姿がぼんやりと浮かび上がってきた。
――やっぱり地底の奴等は気が好いや。地上(あっち)の連中も愉しいけどね。呑んで騒ぐならこっちのが肌に合うわ。
――だったら、またこっちに住んだら? 皆、あんたが居なくなって寂しがってたよ。
――あはは!
――ッ……?
――そっかあ。皆あ、私が好きなんだねえ。
――……もしかして、だいぶ酔いが回ってないかい? 大丈夫? 久し振りで調子狂ってんじゃないの?
――ヤマメも好きなんだ。私のこと。なー?
――聞いてないね。
――なあ、そうだろ?
――あー、はいはい。そうだね。
――おう! そうだ! 私もだ! 私もヤマメ好きだから、両想いだ! 両想い! な!
――はいはい。両想い両想い。
――あははは!
そこから先の記憶は無い。
「ん……んん……?」
得られた回顧に何を思うのか、萃香は額を右の掌で覆い、そっと顔を俯かせた。
唸る彼女に、ヤマメが言う。
「あんたが私に幹事やらせたんでしょ。おかげで、酔い潰れたのを引き取らされたのよ」
「あ、ああ……! そういう……うん、そういうことかい。そうだな。うん」
「……何? どうかした?」
何やら落ち着かない様子の彼女に対し、ヤマメは訝しげな目を向ける。
と、萃香は俯けていた頭を俄に上げて、その怪訝を追い払うかの様に言った。
「ああ、悪かった。とっとと瓢箪貰って出てくよ。ありがとさん」
そう告げるや否や、彼女は疎な霧へと姿を変えて、言葉通り早々にその場から消え去ってしまった。
ヤマメは何とも不可思議そうな顔をして、半ば呆然と突っ立っていたが、やがて小さく肩を竦め、何処と無く詰まらなそうに呟いた。
「赤ら顔して、どこが素面なんだか」
忘れてはならぬことが有る。
鬼は、言葉を偽らぬ。
へべれけ酔夢想の後日談かな?
>>878
仰る通り、他所で左様な題を付して書いた小話の続きに御座います
元はカップリングというつもりも無かったのですが、何と無く好みの組み合わせだったので改めて百合げなものに
まあ、そんな事情はどうでも良くて、とりあえずヤマ萃増えれ
4コマ風味ぎゃてみす
響子「屋台で酔っ払ったえっちなお客さんが絡んでくるの?
それならこの響子おねーさんにお任せをっ!!」
「女将さ〜ん、きょうもかわいいねぇ〜」
ミスティア「あ、あはは……。ありがとうございます」
「ほら、こっちにきてお酌してくれよぉ〜〜」
ミスティア「えっ、ちょ、ちょっと!?」
響子『きゃああぁぁぁッッ!!!!! チカーーーーーーーーン!!!!!』
「「「「「!!!???」」」」」
ミスティア「ありがと、響子。おかげで助かったわ」
響子「えっへん。みすちーのためならたとえ火の中、水の中だよ!」
ミスティア「お礼に今日はおごってあげるわ。なんでも好きなものをつくってあげるわよ」
響子「やったぁーーっ! たくさん飲んでいっぱい食べるぞーーーっっ!!」
響子「えっへへへぇ〜〜〜〜♪ みすちぃ〜〜〜〜〜♪」
ミスティア「あんたが酔っ払って絡んできたら意味ないでしょーがッッ!!!」
>>877
元ネタが源頼光に倒された者同士か
萃香ちゃんかわいい
>>880
こうなったら酔い潰すしかないね
二日酔いの面倒を看る羽目になるかもだけど
――魔法の森にあるマーガトロイド邸。
アリスは磁器のカップを手に取り、顔へ近付けていた。
香りを確かめてから口に含み、慎重に味わう。
その表情は暗い。
下した評価をレポートに記すと、深く溜め息を吐いていた。
ここ一月の間、アリスは落胆ばかりさせられていた。
サラやルイズに頼んで魔界から取り寄せた珈琲豆は酷く扱いの難しい代物だった。
外の世界で採れた豆には無い独特の豊熟した香味を持つが、それを十分に引き出す事が出来なかったのだ。
様々な抽出方法を試みても魔界で飲んだ時よりも劣る出来で、焙煎機や豆挽機を新調しても遠く及ばない。
原因として水の違いを疑ったものの、運搬の手間を考えると二人の厚意に甘えてしまう訳にはいかなかった。
今は幻想郷内で合う水を探し求めたり、オリジナルのブレンドで打開を図っているが、失敗が続いていた。
その後も徒労した末に休んでいると、ノック音が聞こえた。
訪問者は魔理沙あたりだと予想していたが、玄関を開けて目にしたのは咲夜だった。
人形達にお茶の準備を命じ、彼女を室内に迎えた。
「あら、珈琲の香りがするわね。趣旨替えでもしたの?」
普段から珈琲を嗜むだけあって、そうした残り香には敏感だった。
「そうなんじゃないわ。紅茶以外で寛ぎたい場合もたまにはあるの」
「そうですか。もう少し早かったから良かったかしら」
アリスは怪訝な顔をする。
「何で?」
「あなたが入れてくる珈琲をぜひ飲みたかったので」
「あいにく、誰かに出せるほどの腕前じゃないの」
普通の珈琲豆であれば問題は無く、望んだ者が魔理沙や三妖精なら提供していた筈である。
しかしアリスは、舶来の最高級品を知る咲夜に饗するのは非礼に当たると判断していた。
「それなら付きっ切りで指導してあげましょうか?」
予想外の回答にアリスは戸惑った。
「……いいわよ。お客様に教えを請うようじゃ、持て成しにならないじゃない」
「お客様ねぇ。あなたとは友達以上の関係だと思ってましたが」
咲夜は首元のリボンを掴み、近くへ引き寄せた。
互いの瞳に相手の顔が映る。
アリスは耐えられなくなり、伏目がちになった。頬が朱に染まっている。
「それでもきっと無理。人間には使いこなせないスペシャルティなのよ。魔界産の銘柄は経験無いでしょ」
否定されなかったことに満足したのか、咲夜は態度を和らげた。
「ええ、確かに。変わった感じはしましたが、成程そういうことでしたか」
「いつかはあなたに出すつもりでいたわ。勝手が違ってまだまだだから、その機会はだいぶ先になりそうだけど」
アリスは申し訳なさそうにしていた。
「まあ、ここは大人しく待ちましょう。ただ一つだけ、要望があります」
「要望って?」
「アフタヌーンではなく、ベッドティーとして頂きたいのです」
途端に赤味がアリスの全身に広がった。
ベッドティーとは、夫が寝起きの妻のために飲み物を運ぶ異国の習慣を指していた。
無論、アリスは台詞にした意味もちゃんと理解していた。
大人な付き合いはいいよね
>>883
早苗(そうですよね!よ〜し)
早苗「霊夢さん、はい!ベッドティーです♪」
霊夢「ありがとう…でもなぜお汁粉?」
早苗としては夫婦善哉のつもりで出したとか
ttp://www.sky-s.net/sky-blog/archives/2015/05/14-080000.php
> 夫婦善哉とは
>
> 大阪は法善寺横丁にあるぜんざい店「めおとぜんざい(夫婦善哉)」に出てくる名物ぜんざいのこと。
> 一人前のぜんざいを2つのお椀に分けて出すことから、夫婦ぜんざいと呼ばれ、
> カップルや夫婦でいただくと円満になれると言われています。
コーヒー豆にパチェ種なる希少種があると知って
鈴奈庵のツパイ回で言及してた独自のルートでそれを入手してコーヒーブレイクに誘うお嬢様と
種族的弱点と苦味にやせ我慢しながら口に運ぶ姿を目にして止めようとするパッチェさんが浮かぶ
wiki完全死亡ってまじかい
>>887
残念ながら‥‥‥
h ttps://twi tter.com/setsumeisabakan/status/772793707225415680
結論から言いますと、ダメそうです。
ファイルシステムが完全に破壊されてしまい、復旧は不可能と判断しました
6:49 - 2016年9月5日
寒い季節には小籠包と思いつつも猫舌の咲夜さんと一緒に食べられないからと堪える美鈴
>>889
レンゲに乗っけて割ってから、ふーふーして食べさせてあげればいいじゃない!
「トリック・オア・トリート!」
勝手口から入って来たそいつを、どう呼ぶべきだろうか。
真っ先に私の頭に浮かんだのは『カボチャマント』という何とも安直なネーミングだった。
まあ、この際、名前はそれで良いとして、諸々のツッコミどころから一つを選ぶとすれば……。
「目と口、開けろよ……」
「あら」
カボチャマントが意外そうな声を発した、次の瞬間。
南瓜の下、マントに覆われた肩の間から、見慣れた女の首がズボッと出て来た。
「ばあ」
押し上げられた南瓜は小兎(こと)の頭上でゆらゆらと揺れていたが、やがてぴたりと落ち着いた。
私は早速呆れ果て、こいつと付き合ってるのが――色んな意味で――恥ずかしくなってきた。
「南瓜は栄養たっぷりなのよ」
「はいはい」
と、脈絡の無い発言を適当に流しつつ、頭の南瓜を取り上げる。
小兎は何だか残念そうにしながら、体に巻き付けていたマント――よく見たら厚手のカーテンだった――を手許で畳んだ。
手に持った南瓜はずしりと重い。こんな物を頭に乗せて、首を痛めたらどうするのだか。
「もう少ししたら出掛けるぜ、私は」
「知ってるわー。寺子屋に行くんでしょ?」
言った憶えは無い。
今更、何で分かった、なんて訊かないけれど。
「何を配るのかしら? 飴? 鞭?」
「クッキー」
「頂戴」
「ん」
私は机上に並べた菓子包みを指で差したが、小兎はにっこり笑って手を差し出したまま動かない。
「……はいはい」
仕方無く、包みを一つ摘まんで、直接その手に渡してやった。
「ありがとッ」
……多分、今日これから寺子屋に行っても、こいつより嬉しそうにする子供は見られないと思う。
「私も織物屋さんに頼まれて、これを届けに行くのよ。一緒に行きましょ」
「預かりモンで遊ぶなよ」
「ちゆりもやる?」
「やらねーよ」
ちょっと、顔を洗って引き締めてから行こう。
このまま行くと絶対、にやついてるって揶揄(からか)われる。
1Pカラーの方のちゆりは教授に仮装を強要されてそうな気がした
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/-100#830
の続き的なあれ。今年のハロウィンも小傘が幻想郷を恐怖に陥れるよ!
小傘「ヒュゥゥ〜〜〜ドロドロドロドロドロドロ〜〜〜………」
小傘「おぉーー!!」
小傘「どぉーー!!」
小傘「ろぉーー!!」
蛮奇「はいストップ」
小傘「うわっぷ」
蛮奇「何してんだ小傘」
小傘「ええぇぇぇ!? 私の完全無欠の変装が見破られた!!?」
蛮奇「白い布をまとってくり抜いたかぼちゃをかぶれば完璧な変装なのか……」
小傘「そんなことより蛮奇ちゃん、とりっくあーとりっく! とりっくあーとりっく!!」
蛮奇「……トリック オア トリートって言いたいのか?」
小傘「そうそれ! 蛮奇ちゃん、とりっくおあとりーと!! お菓子お菓子!!」
蛮奇「本音が漏れてるぞお前。ほら、チョコだ」
小傘「え、チョコくれるの!? ありがとう蛮奇ちゃん!!」
蛮奇「いたずらを選ぶんじゃなくてお菓子の方を取るのか……。妖怪の本分はどうした」
蛮奇「で、受け取ったってことは、小傘はもう私にはいたずらできないってことだよな?」
小傘「ええぇぇ!? どーしてそうなるの!?」
蛮奇「いや、さっき自分でトリック オア トリートって言ってたじゃねーか!!」
小傘「え? とりっくおあとりーとって唱えればお菓子をもらえる魔法の呪文じゃないの?」
蛮奇「やっぱり意味がわかってなかった!」
小傘「ぶぇー。なんだかよくわからないけど蛮奇ちゃんヒキョーだぞ、ヒキョー。ヒキョーものー」
蛮奇「なんで私が非難されるんだよ……。私が何したっていうんだ」
蛮奇「……………」
蛮奇「…………♪」
蛮奇「なあ小傘」
小傘「ん?」
蛮奇「トリック オア トリート」
小傘「ほぇ」
蛮奇「だから、トリック オア トリート」
小傘「どーしたの蛮奇ちゃん?」
蛮奇「小傘。トリック オア トリートはお菓子くれなきゃいたずらするぞっていう意味なんだが」
小傘「へー、そうなんだ」
蛮奇「小傘は私にお菓子をくれないのか?」
小傘「え〜。これは私があまたの人間どもを恐怖のズンドコに陥れて手に入れたお菓子なのに」
蛮奇「ずんどこ……? とにかく小傘は私にはくれないってことなのか」
小傘「ふっふーん。お菓子がほしいなら、この誰がも怖がる付喪神、多々良小傘様のよーに人間どもを驚かしなさい!」
蛮奇「ということは、お菓子をくれない小傘には怖い目に遭わせてもいいってことだよな」
小傘「えっ」
蛮奇「さあ、どうする……? トリック オア トリート。お菓子か、いたずらか」
小傘「え、えっ」
蛮奇「さあ、さあ」
小傘「えっと、えっとえっと」
小傘「と、とりっくおあとりーと……。いや、蛮奇ちゃんを驚かせないと……。でもお菓子もらっちゃったし……」
小傘「いや、蛮奇ちゃんからとりっくおあとりーとって言われちゃったから逆にお菓子をあげないといけない?
でもお菓子が減っちゃう……。でもでも、あげないと怖い目に……」
小傘「う……うぅ……。太鼓のおねーさんの雷おこしが……。早苗のおはぎが……」
蛮奇「お、おい?」
小傘「寺子屋の先生のお饅頭が……。他にも人形劇のおねーさんのキャンディだって……」
小傘「う、うぅ……」
小傘「ううぅぅぅ〜〜〜……っ」
蛮奇「ちょ、おま、何も泣くことはないだろ……。悪かったって、冗談だって」
小傘「うぅ……。ほ、本当? お菓子とらない?」
蛮奇「取らないって。だから泣き止んでくれって、な? こっちが困る」
小傘「〜〜♪ 〜〜〜♪♪」ムシャムシャ
蛮奇「本当に子どもみたいだなあ。妖怪とは思いたくないくらい」
小傘「んー?」
蛮奇「いや、お前のことなんだけど」
蛮奇「多分誰からも言われてると思うけど、もっと驚かせるような方法を考えないとな」
小傘「む、何さそれ。まるでわちきがへなちょこみたいじゃない」
蛮奇「実際驚かせられてないじゃない。これくらいしても驚かない人は驚かないしさ」スポーン
小傘「ぎにゃーーーッッッ!!! オバケェーーーーーッッッ!!!」
蛮奇「これ何回見せたと思ってるんだよ……。未だに驚くことに驚きだよ……」
小傘「あ、今驚いた? ねえ驚いた!?」
蛮奇「えー……驚くってそんなものでいいの?」
今年の小傘ちゃんのハロウィンの成果:一人
>>892
確かに教授は仮装が似合いそう。
あと今さらだけど下にあるハロウィンピースのAAがかわいい。
来年は誰が驚いてくれるのか期待しよう
アキネイターで小傘ちゃんを想定して遊んでいたら、雑誌の専属モデルですかという質問をされたんだけど何の分岐だったのやら
それとも小傘ちゃんはモデルだった?
撮影は文かな
「今年も寒くなってきたなぁ」と思わず愚痴を零すリグルに熱燗の雀酒を差し出すミスティア
更に顔を近付けて「それ呑んでもまだ凍えるようなら私が温めてあげるからね」と耳に囁く
冗談だったんだけどその台詞だけで効果は覿面でリグルはお酒が冷めるまで立ち尽くしてしまう
>>896
ワッフルワッフル
非想天則で美鈴はチルノの相手をした後に手荒れを心配してて、
鈴仙と戦った際は滅多に行かないながらも竹林でいつも迷うと言ってるけど、
永遠亭で保湿用の軟膏を処方してもらってるのだろうか?
そうなら水仕事でおそらくケアが必要だろう咲夜の手にも塗ってあげるシチュが捗るのだが
そこは永琳×美鈴とか美鈴×鈴仙に行くんじゃないのか
俺は、あの流れからのめーさくを選んだ>898を評価したいな
今年も門前でイチャコラしてるめーさくが見れるのですね!
帰ってきた咲夜のほっぺたが赤くなってるのに気づいて「私って体温高いんですよー」っていいながら咲夜さんのほっぺたに両手を添える美鈴
外に出てきたものの寒さに耐えかねて手を擦り合わせてるレミリアに「うわ、手冷たいですね」っていいながら両手をぎゅっとにぎる美鈴
暖炉のある図書館でケープを羽織ってるパチュリーに「くっついた方があったかいですよ」っていいながらぴったり肩をくっつける美鈴
紅魔館名物あった美鈴
…節操なしのたらしに見えちゃうな
めーりんはまた別タイプのたらしだと思ふ
天然たらしというかなんというか
普段はどこか抜けてるような頼りない感じがするけど、
たまに周囲をドキリとさせる仕草や表情を見せるイメージ
朝からレイサナこたつみかんでという単語が頭から離れない
夢子「少し遅くなってしまいました。すみません! 急いで夕餉の準備に取り掛かります」
神綺「あら、お帰りなさい、夢子ちゃん。そうは言っても疲れてるでしょうから、一休憩した後でも構わないのよ」
夢子「ですが、私の都合で遅らせる訳にはいきません。普段通りの時間にどうか間に合わせますので、今しばらくお待ちください」
神綺「……あら、行っちゃったわ。それにしても、アリスちゃんは幸せ者ね。いつ戻ってきても大丈夫なように、夢子ちゃんが頑張ってくれるんだから」
夢アリでありそうな気がするワンシーン
アリスが魔界で過ごしてた頃の家は今も残ってて、夢子さんが本人には黙ったまま毎日通って掃除や手入れ等をしてるんじゃないかなと思った
ときおりアリスの服を引っ張り出してみる神綺様
神綺「うーん、可愛いわね。アリスちゃん向こうでお洋服に困ってないかしら?…夢子ちゃん!今度これを届けて…」
夢子「神綺様、外界(むこう)は魔界と時間の流れが違いますから…」
神綺「あら!そうだったわ…うっかりさんね、ふふ」
夢子「それにあの子は器用でしたから、自分のドレスくらい訳もないでしょう」
神綺「でもこの服は夢子ちゃん、貴女があの子に縫ってあげたのよね?」
夢子「はい、神綺様」
神綺「今度帰ってきたらまた縫ってあげなさいなW」
夢子「…はい」
そんな娘想いの神綺様も
神綺(あら?これは…)
奥から出てきた黒衣の切れ端を手に、かつての白蓮様との思い出に浸るのでした。
寒い日は温かい物が食べたくなる季節
霊夢「段々冷え込みが激しくなってきたわね」
ルナサ「特に朝晩がね…。今年の冬は去年と違い、厳しい寒さになるみたいし」
霊夢「こういう時は何か温かい物が食べたいわ」
ルナサ「それなら……おじや、作る?」
霊夢「良いわね!そうよ、寒い日に食べるものと言ったらおじやよ。早速作りましょ!」
霊夢・ルナサ「「おいしいー!!」」
霊夢「はぁ〜体が温まるわね」
ルナサ「栄養満点な上に美味しいし、今年の冬もおじやで決まりね」
霊夢「えぇ。お陰で元気も出てきたわ」
ルナサ「私も同じよ、霊夢」
霊夢「こうやって炬燵で暖まりながら食べるのが最高なのよねぇ」
ルナサ「……」
霊夢「…どうしたの?黙りとしてるけど…」
ルナサ「…ねぇ霊夢、一つ聞いても…いい?」
霊夢「いいわよ、何でも聞きなさい」
ルナサ「いつも思っているんだけど…神社での宴会の時、みんな差し入れとかを持ってきているわよね?魔理沙もそうだし紫さんや咲夜さん、文さんとか……」
霊夢「あー、確かにあいつらはよく差し入れ持って来てるわ。早苗や華扇とかも持って来てるし。それがどうかしたの?」
ルナサ「私たちプリズムリバー三姉妹が宴会で差し入れする物といえば精々演奏のみ……。場の盛り上げ要員みたいなものよ」
霊夢「でもあんた達の演奏のお陰で宴会は一段と賑やかになって、長く楽しませてもらってるわ。まぁ楽器の付喪神達も似たような物だけど」
ルナサ「…私たちもお酒や食べ物の差し入れをした方が良いのかな……」
霊夢「………」
ルナサ「…霊夢?」
霊夢「別にそこまでしなくてもいいわよ。私はあんたとこうやっておじやを作って食べれば、それだけで充分よ。だから…ね?」
ルナサ「うん…そうよね。何か変な事聞いてごめんね、霊夢」
霊夢「ううん、大丈夫よ。……さ、早くおじや食べましょ」
ルナサ「あぁ、そうだったわね。せっかくのおじやが冷めたら勿体無いわ」
霊夢「美味しいわね〜!」
ルナサ「ずっと食べていたいくらいよ」
リリカ「やれやれ、おじやの時はずっとコレなんだから…」
八橋「おじや以外でも、一緒に台所で調理したりするし〜」
文「ホントですよ。やけにテンション高いですし」
パチュリー「目のやり場に困るわね」
さとり「うぷっ…砂糖吐きそう…」
メルラン「さとりん大丈夫?盥持って来るわね〜♪」
弁々「この症状を直すにはどうすればいいの」
サグメ「…(八意様に何とかしてもらう他無いな)」
青娥「でもアツアツのバカップルぽさもあるし、私はコレで良いですわ」
村紗「限度って物があるでしょうに…」
魔理沙「全く、こんな光景見てるとこっちが嫉妬しちまうのぜ」
以上、4ボスの縁側出張版でした
>>905
例の動画を見て満たされてくるがよい
4ボスの出歯亀振りが凄い
もっともお互いさまなのかもしれないけど
レイマリも牡牛座南流星群を観賞してたかな
カキシメジや妖念坊を魔理沙と一緒に食べてくれる相手はいるのだろうか
いくら好きな相手でも毒茸に付き合う奇特な方はいないでしょう
それでもヤマメならあるいは!
白蓮や早苗の出身地である信州では、
カキシメジを塩蔵したり水に数ヶ月ほど晒すことで毒抜きして食べる人もいたみたいだけど、
白蓮は窘めそうだし、早苗は兎鍋の件を見るに今時食べないと呆れるか
「まーた鼠が入り込んでるわ」
私が言うと、魔理沙はわざとらしく傷付いた振りをしながら「そんな嫌そうな顔すんなよ」と応えた。
別に、嫌そうな顔なんてした憶えは無い。ただ、嬉しそうにはしないよう気を付けたから、結果としてそうなったかも知れない。
「今日はお前にプレゼントを持って来てやったんだぜ」
「貴方、茸臭いわよ」
「血も涙も無ェな、お前!?」
事実を指摘しただけで誹謗される私は何と不憫な人間なのだろう。
「どうせ持って来たのも茸でしょ」
「うん」
素直か。
「まあ、いいから受け取れよ。沢山採れたんだ、コケラシメジ」
「こけら?」
「別名、カキシメジモドキだぜ」
多分、どちらの名前もこいつが勝手に付けたものだと思う。
「毒は無いんでしょうね」
「無いぜ。食べ過ぎるとちょっと舌痺れるけど」
「有るじゃないの」
「でもおいしいんだ」
何が「でも」なのだか。
「天ぷらがオススメだぜ。それか味噌汁」
「ああ、そう。ありがとう」
仕様が無いから貰っておいてやろう。
そうしないと何時までも付き纏われそうだ。
「シチューに放り込んでおくわ」
「えー!?」
「煩いわね。何よ」
「天ぷらは?」
色々言いたいことは有るが、とりあえず一つ。
「どうせ貴方の口には入らないわよ」
「何でだよ! 私の茸だぞ!」
「貰ったからには私のよ」
そもそも鼠に餌をやる理由は無い。
「わざわざ野菜炒め派を倒して来たんだぜ」
「知らないわ」
侵入者と晩の献立で争うような不出来な門番など、私は知らない。知らないと言ったら知らない。
「なー、咲夜ー」
「ああ、もう、引っ付かないで。って言うか引っ張るな!」
「じゃあシチューで我慢するから食わせてくれよ。おなか空きすぎて他所まで行く気力無いんだ、今日」
さては茸以外の食材が確保出来なくて、此処に集(たか)りに来たのか。
香霖堂にでも行けば良いものを、余計な手間を掛けたことだ。
「……ん」
「ん?」
どうしてこいつは、人が指した方を見ないで指先を眺めるのか。
「そっちを見なさい!」
「風呂場だろ」
「分かってるならさっさと入れ。茸臭いまま彷徨かないでちょうだい」
「着替えなんて無いぜ」
「有るわ」
メイド服が。
「賄ってほしいなら働きなさい」
「えー。何やらせんだよ」
「大根おろし」
最近、私は少し、こいつを甘やかし過ぎじゃないかという気がしている。
いい、素晴らしい
霊夢「あ、湯たんぽにならない奴が来た」
アリス「あんたねぇ。人のことをなんだと思ってるのよ」
霊夢「実際、私より体温低いでしょ。今、腕を掴んでみてもやっぱり冷たいし」
アリス「外に出てた訳だし、そもそも暖房具じゃないんだけど」
霊夢「だって、最近とみに寒くなってきたじゃない」
アリス「その風通しが良い格好だとそりゃそうでしょうね。昔みたいに小袖へ着替えたら少しはマシになるんじゃないの?」
霊夢「こんな吹きっさらしの場所じゃ、大して効果は無いわ。炬燵がなきゃ、此処は外に居るのと変わらないのよ」
アリス「だったら、炬燵を用意すればいいでしょう」
霊夢「面倒くさい」
アリス「どうせ冬を迎えたら嫌でも出す羽目になるのに」
霊夢「そうなんだけどさ、埃塗れになりたくないわ。あーあ、奥の方にしまわなきゃ良かった」
アリス「じゃあ、お茶でも飲んで凌ぐしかないわね」
霊夢「こうして誰かと喋ってれば、とりあえずは誤魔化せるんだけどね」
アリス「それなら魔理沙や早苗を誘えばいいんじゃない。話も私なんかより弾むでしょ」
霊夢「あいつらと一緒だと楽しいけど、なんか疲れるのよね」
アリス「文句ばっかりね。仕様が無い。人形に取りに行かせようかしら。さいわいハタキもあるし、真っ黒になるのは避けられそう」
霊夢「……」
アリス「どうしたの、黙っちゃって。炬燵があれば痩せ我慢の必要は無いのに、何が不満なのよ?」
霊夢「あんたって気が利くようで利かないのね」
アリス「何が?」
霊夢「もういいわよ。寒い中も靴下でほっつき歩いてた魔法莫迦に期待した私が馬鹿だったわ」
アリス「何なのよ、もう……」
今日はいいチルノの日!
チルノが不思議な力で女の子からモテモテになる日さ!
だから今日はここにはいないんだ
>>918
相手の気持ちを汲み取るのも都会派の素養ですわよアリスさん……
百合恋愛って何か不安定なんだよなあ
ましてや幻想郷の男は全員糞が腐ったような根性(こーりん含む)の持ち主だからなあ・・・
>>916
これは良い咲マリ
ちなみに「カキシメジモドキ」(Tricholoma ustaloides)は実在する茸で、
「ニガシメジ」とも称されるほど非常に苦くいつまでも口に残るらしい
>>919
チルノちゃんは文ちゃんが拐って行ったからここにはいないよ
小傘と喧嘩した。
発端は小傘。最近私に対して偉そうな事言うようになって、ついムカついて酷い事を言ってしまった。
だって私より自分の方が裁縫とか料理とかそういう面倒くさい事にちょっと強いのを自慢して…私の事何も考えてくれないんだもん。
言った後で小傘の目に涙が浮かんでいたのに気づいていたのに、頭に血が上っていた私は謝らずに
小傘に酷い事を言い続けてしまった。頭にきた小傘が手を出してきたから私は小傘を突き飛ばしてしまった。小傘は大切な友達なのに…。
ぬえちゃんと喧嘩した。
最初に悪口言ってきたのはぬえちゃん。「付喪神なんて元々ゴミだったくせに、偉そうな事言うな」って
…酷いよ。そんな事言う人だと思わなかったよ。私がやったらすぐ出来るところなのに、ぬえちゃんってば遅いんだもん…
一緒にお菓子作りをしていたんだけど、私がやればすぐ終わるところ、手伝おうとしたら「やめろ」って睨んできて…
私が驚かし手伝いしなくていいって言った時は、ぬえちゃんったら無理矢理手伝ってきたくせに…いつもいつも自分勝手すぎるよ
だから言ってやったの「大っ嫌い」って。ぬえちゃん、凄くショック受けてたみたいだった。その時は清々したけど
私、本当はぬえちゃんとお菓子作りしたかったのに…もう、私と遊んでくれないのかな…
小傘「…」
ぬえ「…あ」
小傘「あ…ぬ、ぬえちゃん」
ぬえ「ふん…」
小傘「…」
そうだよね。怒ってるよね。でもぬえちゃんが悪いんだもん…私は悪くないもん謝るのはぬえちゃんが先だもん…
でも、寂しいよ…どうしよう、ぬえちゃん謝ってくれたらすぐ許すもん…またお菓子作りするもん…
ぬえちゃんの事、大好きなのに…私、どうしてあんな事言っちゃったんだろ…
小傘に謝れるわけないでしょ…何で私が…私は大妖怪なのよ…もとはといえばあいつの性格が悪いせいよ
そんな性格だから人間を恨んで生まれた付喪神なのに人間を助ける捻くれた付喪神になるのよ…
私の事、好きだって言ってくれたくせに…何が大っ嫌いよ…ふざけんじゃないわよ…
ぬえ「…部屋にいよ…いやあいつは部屋に入れない…ってなんであいつの事考えてんの…忘れろ私…」
小傘「…ぬえちゃんお部屋に入っちゃった。入れてくれないよね…どうしよう…」
ぬえ「…あーもう耳が痛い…何でこの部屋こんなに静かなのよ…音楽とか流れないの…?マミゾウに頼んでおいてもらおうかしら…」
小傘「…つまんないな…響子ちゃんとあそぼ…」
ぬえ「あいつの事だから他の妖怪と仲良くやれるでしょ。ってまた私ったら小傘の事…何なのよあいつ…何であいつの心配なんて…」
小傘「…ぬ、ぬえちゃん…」
ぬえ「あーあつまんな…ッ!!」
小傘が部屋の前に…いる?…襖、開いてるのに開けないのかしら…私に開けて欲しいの…?このまま無視したらどうなるんだろ…
声、かけちゃった…やっぱりぬえちゃんと一緒がいいよ。響子ちゃんと遊ぶのもぬえちゃんも連れて3人で遊びたい…
小傘「あ、あの…遊ぼうよ…」
ぬえ「…」
小傘「…バカ…」
ぬえ「…」
小傘「ぬえちゃんのバカ…」
ぬえ「…バカはお前だろ」
小傘「違うもん…バカじゃないもん。ぬえちゃんなんてお菓子も作れない大妖怪のくせに…」
ぬえ「ムカッ…何だよ人の部屋の前でぶちぶちと…また怒るよ」
小傘「もう怒ってるじゃん…いつもいつも自分勝手すぎるんだよ…ぬえちゃんなんて…」
ぬえ「大っ嫌いかよ。あーはいはい嫌えよ。私なんてどうせ嫌われてなんぼの妖怪なんだから」
小傘「やだ。ムカつくから嫌わないもん…ぬえちゃんの事嫌いだから、嫌わないんだから」
ぬえ「?」
小傘「…」
ぬえ「何よそれ。どっちなのよ」
小傘「知らないよバカ。もう私の傘使わせてあげない。頼んだって渡さないんだからね」
ぬえ「あっそ。そんな人間に不人気の傘、いーけどね」
小傘「嘘つき。ぬえちゃん前私の傘使いたいって言ったくせに」
ぬえ「お前が使ってほしいってしつこいからじゃん」
小傘「それはぬえちゃんの事が…」
ぬえ「…」
小傘「…今は嫌いだもん」
ぬえ「嫌いだから嫌わないもん。さっきの小傘の真似」
小傘「バカにしないでよ!お菓子作れないくせに!」
ぬえ「お前なぁ…そうやって自分が出来るからって自慢ばっかりして…バカだから私に教えられないんでしょバーカ」
小傘「教えるよ…。いつもぬえちゃん驚かし教えてくれてるじゃん…」
ぬえ「成功した事ないけどな」
小傘「ぬえちゃんの教え方がヘタクソなんだよ」
ぬえ「お前のセンスがなさすぎるんだよ」
小傘「ぬえちゃんだってセンス0じゃん」
ぬえ「ムカつく。お前。小傘じゃなかったら消し飛ばしてやるのに」
小傘「…」
小傘じゃなかったら…か…やっぱり私、こいつの事……
私、ぬえちゃんの事怒らせてばっかり…でも私はもっと怒ってるもん…ぬえちゃんがいけないんだもん
ぬえ「…小傘」
小傘「なによ」
ぬえ「…悪かったわ。ゴミだなんて言って」
小傘「私はゴミですよーだ」
ぬえ「そうね。ただのゴミじゃなくて腐ったゴミだな」
小傘「バカね。傘は腐らないもん」
ぬえ「そういう意味じゃなくて…まぁいいや、説明すんのめんどくさいわ」
小傘「どういう意味よ」
ぬえ「教えてあげないよーだ」
小傘「ふん、意地悪。あっかんべーだ」
ぬえ「…」
小傘「…」
ぬえ「いつまでそこにいるのよ」
小傘「…」
ぬえ「小傘…小傘…?あれ、いないの?」ガラッ
小傘「あっ…」
ぬえ「あ…いるなら返事しろよバカ…」
小傘「ぬえちゃんだって無視してたじゃん」
ぬえ「何、仕返しのつもり?言っておくけどお前が悪いんだからな」
小傘「ぬえちゃんの方が悪いもん!」
ぬえ「ムカつく。お前、もうちょっと目上の妖怪を思いやったり出来ないわけ?」
小傘「目上とかそんなの…関係ないもん。ぬえちゃんは友達だから…」
ぬえ「何よそれ。親しき仲にも礼儀ありでしょうが」
小傘「だったらぬえちゃんだって私の事バカにするのやめてよっ!」
ぬえ「ぐっ…そりゃ…友達だから別にいいでしょうが…」
小傘「…」
ぬえ「…」
小傘「…部屋、入るよ」
ぬえ「…う、うん…」
小傘「マミゾウさんにも言ってるの。あぁいう酷い事」
ぬえ「言うわけないでしょ。あいつは頼りになるんだから…」
小傘「私は頼りにならないからそういう事言うんだ」
ぬえ「だから悪かったって言ってるじゃん…」
小傘「ちゃんと私の目を見て言ってよ」
ぬえ「…」
小傘「…」
ぬえ「…わ…」
小傘「こうやってずっと見つめ合ってるつもり?」
ぬえ「う、うるさい今言おうとしたのに…!」
小傘「ご、ごめん…」
ぬえ「何でお前が目を反らしてんだよ…」
小傘「あ…」
ぬえ「…わ…」ドキドキ
小傘「…は、早く言ってよ…」ドキドキ
ぬえ「ワルカッタ…ご、ゴメン…」
小傘「心がこもってない…」
ぬえ「お前が急かすからだろ!」
小傘「だ、だって…//」
ぬえ(じっくり見ると小傘ってすごい可愛い顔してるのよね…)
小傘(ぬえちゃん、何となく恥ずかしがってたけど…ちょっとかわいかったかも…)
ぬえ「あのさ…酷い事言っちゃったけどさ…元は捨てられた傘でもお前は…」
小傘「…う、うん…」
ぬえ「私はお前の事道具だとか思ってないから…だからゴメン…」
小傘「…私もぬえちゃんの事大妖怪って思ってないよ」
ぬえ「いやそこは思っとけよ…」
小傘「…私の事道具だって思ってないなら、私もぬえちゃんと同じだもん…」
ぬえ「…お前って…」
小傘「…」
ぬえ「ホントムカつく…//」
>>921
あらまあ。ひらがなで完全一致検索が0件だったので油断しました。御指摘ありがとうございます
魔理沙が知らないことは無いだろから手許のtxtではカキシメジダマシに変えとこう
咲マリは何かと理由を付けて甘えたがる魔理沙と何だかんだで甘やかしてしまう咲夜という構図がとても好き
こがぬえ爆発しろ
夫婦喧嘩は響子も食わない
こがぬえも喧嘩するんだなあ
ポッキーの日という事でポッキーを持ち込んだら、
早苗さんからポッキーゲームの事を知った人妖に集られてしまい、
自分と妹紅の分はちゃんと残るか不安になる菫子ちゃん
今日はレイアリが千歳飴ゲームに興じる日…
そろそろちゅっちゅしてもいいのよ
ポッキーを折ったら負けと聞いて、ゲーム開始早々ポッキーを折ったら針妙丸がマジ泣きしてオロオロする正邪ください!
ポッキーゲームなのに細長い棒だから代用できるときゅうりを用意するにとり
きゅうりじゃ食べづらいだろとツッコミながらも付き合ってあげる魔理沙・・・
早苗「にとりさんからお裾分けですよ〜」
霊夢「きゅうりの一本漬け?…どうしたの?」
理由を聞くと、食べ物で遊ばない、と刻んで出してきた。
早苗「よく漬かってますね。おいしい」
霊夢「お酒が欲しくなるわね」
早苗はまだ酒に馴れていない
霊夢「付き合わせて悪かったわね。無理しなくていいのよ?」
早苗「いえ…ちょっとこれ辛口かな、と」
霊夢「……」(無言で杯をふくむ。顔を近づける)
早苗「!?」
霊夢「…少し飲みやすくなった?」
早苗「…はい」
15日の七五三に備えて一緒に千歳飴を作るレイサナもありかもしれない
紅魔館から牛乳を分けて貰って練乳を作れば伝統製法が無くても飴を白く出来る
影狼は換毛期を終えるまで誰とも会いたがらないのではと思ったけど、
そうだとしたら、わかさぎ姫にとって秋や春は寂しい時季になってしまうか
影狼って冬は剛毛になるのかな……
ア「こんばんは、霊夢」
霊「………ん」
ア「久しぶりね、元気にしてた?」
霊「………別に」
ア「あ、それ。ポッキーっていうお菓子よね?魔理沙が言ってたわ」
霊「………」
ア「『そのお菓子を使ったゲームがあるんだぜ』とかなんとか…」
霊「遅い」
ア「え?」
霊「遅いって言ってんの!!」
ア「…えー、と?」
霊「私がどれだけ待ったか分かる…?
美味しそうに食べてる連中を、ただ眺めてるのがどれだけ辛かったか分かる…?」
ア「待っててくれたの?」
霊「当たり前でしょ。一応私たち恋人同士よ?」
ア「…ごめんなさい、霊夢…知ったのはつい先日で」
霊「当日は研究でもしてた?」
ア「うん…」
霊「呆れるほど熱心ね」
ア「今ほどそれを恨んだことはないわ…
でもほら、霊夢。月が綺麗よ」
霊「えっ」
ア「え?」
霊「…それ、言うために来たの?」
ア「へ?…えぇ、まぁ。今夜は特別な月だっていうし」
霊「………」
ア「こんなに綺麗なんだもの。好きな人と一緒に見たいじゃない?」
霊「……そ、そう…ね。うん……あり、がとう」
ア「あら、機嫌直してくれた?良かった良かった」
霊「誰のせいだと思ってんの」
ア「私のせいでしょうね。でも本当に良かったわ」
霊「なにが」
ア「月より霊夢の方が綺麗だって分かったから」
霊「………は?」
ア「さっきみたいに笑ってる顔、とっても素敵よ?」
霊「………!/// う、うるさい!アリスの方が綺麗な顔してるでしょ!」
ア「ふふふ、ありがとう。お世辞でも嬉しいわ」
勿論アリスさんは言葉の深い意味なんて露知らず。
そしてもちろん霊夢は知っていて、そういう意味だと思った、と
控えめに言って、とても素晴らしいですな!
レミパチェもスーパームーンを観賞してるのだろうな
夢幻姉妹の居た世界にも月が宙に浮かんでたけど、
あの世界にも黄ヘカーティアは現れるのだろうか
異界担当の赤ヘカの方が有り得そう
もっとも三月精第四部で幻想郷に来た時は地球担当の青ヘカだったし、どれでもいいと思うけど
(※外來韋編のインタビューで、神主は『幻想郷も「異界」のイメージです』と回答している)
そろそろレティが帰ってくる頃かな
文
「 そういえば、貴方は冬以外の季節はどうしてるのでしょう? 」
レティ
「 春は春眠、夏は惰眠、秋はまどろみの時間。
全くの日の当たらない場所で隠れて休んでいるわ。 」
何気にドレミーと逢える機会が多いのか
疾う疾う流れる上風(うわかぜ)の、空を覆うは鱗雲。
穣りの季節を迎えた幻想の郷は、煌めく黄金を山野に鏤め、数多に響く鈴の音で、晩夏の名残を弔っている。
さて、そんな初秋の景が天下に広がる中、四方を障子に囲まれて過ごす少女が一人。
奇人と名高い警察官、小兎姫である。
彼女は厚い布団から肩を出して、古めいた本をぼーッと退屈そうに眺めている。
一声掛けて障子を開けた女中は、その様を見るや呆れて言った。
「また勝手に起き出しましたね」
「起き出したわ」
「勝手に大旦那様の書斎に入って」
「入ったわ」
「勝手に本を持ち出して」
「持ち出したわ」
「安静にしているよう、奥様にもお医者様にも言われたでしょう」
小兎姫はそっと本を閉じて畳に寝かせ、如何にも不服そうに答えた。
「だって暇だったんだもの」
女中は益々呆れ果て、手に負えないと言わんばかりに、半歩後ろへ退いた。
「お客様がいらしています。お見舞いに。くれぐれも、大人しくしていてください」
――お客様?
怪訝な彼女の眼前で、水兵紛いの服を着た、黄金色の髪の少女がひょいと顔を覗かせる。
「ちゆりッ」
「寝てろ」
小兎姫が間髪入れずに起き上がろうとするのを、殆ど同時にちゆりが諫めた。
彼女が『へり』を踏まないよう、歩きにくそうに部屋に入ると、女中は小さく笑いながら「気にせず、ずかずか行ってください」と進言し、障子を閉めて姿を隠した。
ちゆりは言葉に甘えて遠慮をやめ、足早に小兎姫の臥す布団の傍まで歩み寄り、そこに腰を下ろした。
「で、具合は?」
「絶好調よ」
「三十九度で?」
「今は八も無いわ」
「熱冷まし飲んだからだろ」
「ちゆりも飲む?」
「何でだよ」
と、小兎姫は途端に口許まで布団に埋(うず)まって、何やら不満げな唸り声を洩らし始めた。
「だって狡いわ。ちゆりも水に浸かったのに……」
つい先日、二人は里の子供を救助する為、共に川の中へ入ったのである。
「私も寝込んでたら、こうして来てやれなかったんだぜ」
「そのときは私が行ってあげたのよ」
「いや、小兎(こと)が風邪引くのは大前提として」
「それでも行ったの」
「来るな」
「どうしてー」
「どうしてって……」
布団が全体もぞもぞ動き、駄々の捏ねられる様を体現する。
「友達が風邪引いてたらお見舞い行きたいじゃない」
再び体を起こし掛けた小兎姫の額を、ちゆりの掌が押し戻す。
ちゆりは一度大きく息を吐いてから、心做しか重たげに口を開いた。
「だから、来ただろ」
その目がふいと逸らされると、小兎姫は身動ぎするのを止めて、何やら満足そうに微笑んだ。
「……ありがと」
「ん」
素っ気無い返事が心地好いのか、彼女は尚も笑っていた。
救助の話はShake of Her Heartやね
ちゆりが蔵の中を覗くのは何時の事やら
九十九姉妹はこの時期雪とか何やらですごく寒いんじゃなかろうか
お互いに手編みしたブランケットやソックスを贈り合ってポカポカ
霊夢や早苗は腋出してるし咲夜なんかあのスカート丈だぞ!
私は寒いから家に籠もってるけどな!
九十九姉妹(針妙丸も)はその3人と違って裸足だったり
それはそれとして九十九姉妹と雷鼓様は住居不定だから、
どこでどう過ごしてるのかよく判らないのがネックだ
霊夢は腋巫女の先輩として早苗さんに頼りにされてそう
防寒とか特に
早苗「心配御無用です!私は山国育ちですよ?」
霊夢「蛇か蛙の親戚のくせに無理するんじゃないわよ」
早苗「蛇か蛙って…あっ…!」
霊夢「…暖かいでしょ?」
早苗「…はい」
その晩、二人で湯豆腐をつつきました
れんこ「わたし、しょうらいメリーをおよめさんにしたい!」
めりー「わたしも! おおきくなったら、れんこちゃんとけっこんしたい!」
れんこ「ほんと!? やったー!」
めりー「うん! ほんとだよ! わたし、れんこちゃんのおよめさんになるんだから!」
れんこ「それじゃあ、ゆびきりをしようよ! やくそくはやぶったらだめなんだよ!」
めりー「ぜったいにやぶらないもん! やくそくね、れんこちゃん!」
れんこ「おとなになったらぜったいにいっしょになろうね!」
めりー「うん、ぜったいだよ!」
れん子「メリー! こん度はあの神社に行こう!」
メリー「えー、すこしとおくない?」
れん子「何いってるの! すぐそこよ、すぐそこ!」
メリー「このまえもそう言っていたけど、自転しゃで行けるきょりじゃなかったじゃない。電しゃにのりましょうよ」
れん子「もー、メリーったらすぐに楽をしようとして。たまにはわたしみたいにからだを動かしなさい!」
メリー「私はれん子みたいに運動しんけいがよくないのよ」
れん子「ほらほら、ぼーっとしてないで早く、早く!」
メリー「わわ、ちょっと、れん子!? ひっぱらないでよ!」
れん子「こけないようにしっかり手をにぎっててよ、メリー!!」
メリー「わかった、わかったから! もうすこしゆっくり走って!!」
メリー「覚えてる? 子どもの時のこと」
蓮子「うん、覚えてる」
メリー「指切りから始まった約束がまさか本当になるとはね」
蓮子「私は約束を守る女だからね」
メリー「時間は守らないくせに?」
蓮子「い、言わないでよそんなこと。それよりもずっと大切な約束は守ったんだから」
メリー「ふふ、そうね」
蓮子「大変なのはこれからだけどね。一緒に幸せにならないといけないし」
メリー「一緒に幸せになりましょうね、蓮子」
蓮子「もちろん。なんてったって、この指輪は指切りなんて目じゃないくらい強い誓いの証なんだから」
メリー「うん。ずっとずっと一緒よ、蓮子」
蓮子「それじゃあ、行きましょうか」
メリー「そうね、行きましょう」
今日は良い夫婦の日だったなあとさっき思い出した。そんなこと関係なく蓮メリはいいよね!
>>951
二人そろって食卓を囲むのはいいなあ
いい、どっちもいい
小傘「ぬえちゃん、いつまで隠れてるの?」
ぬえ「別に隠れてないよ。ちょっと用事があってそこまで行ってただけ」
小傘「私が里の子供達や私の友達と会ってる時って、決まってぬえちゃんいなくなるよね」
ぬえ「私はこう見えても忙しいのよ…それに私がいたら邪魔でしょうが」
小傘「じゃあこの傘持ってて」
ぬえ「何でよ」
小傘「この傘、色も変だし、落ちてても誰も拾ってくれなさそうでしょ」
ぬえ「誰かの持ち物かもしれないのに、落ちてる傘を拾ったりしないわよ」
小傘「あ、そういう事なの?」
ぬえ「何が?」
小傘「誰かの持ち物かもしれないって皆が遠慮してたから拾われなくてお化けに…って違う違う違うよ!」
ぬえ「何が違うのよ。別に私はこの傘の事変な傘だなとは言ってないでしょ…お前の器なんだし」
小傘「私はこの傘、人にとって邪魔なものだと思ってる。貰われても迷惑にしかならないって」
ぬえ「そんな…私は迷惑だとは思わないよ。傘は役に立つ道具でしょ?」
小傘「ぬえちゃんのやってる事はそういう事なんだよ」
ぬえ「え?」
小傘「相手の事を思ってそうで、相手の気持ちを考えてくれない。自分で自分の事邪魔だって決めつけてさ…
ぬえちゃん。今私がこの傘の事邪魔だって言った時どんな気持ちになった?いい気持ちになった?」
ぬえ「…」
小傘「…説教臭い事言ってごめんね。でも、ぬえちゃんに教えてもらった事だから…ぬえちゃんにも分かってほしいの」
ぬえ「私の方こそごめん…でも私ってさ、あんまり知らない人と話すの苦手なんだよね…地底にいる前はそんな事なかったんだけど」
小傘「ほらまた。そういうところだよこのネガティブ妖怪」
ぬえ「私がいると、しらけるじゃん…」
小傘「そう思ってるからしらけるんだよバーカ」
ぬえ「なっ…お前私に向かって…」
小傘「ぬえちゃんは私の事いっぱい勇気付けてくれたのに…自分の事はダメダメじゃん」
ぬえ「私はお前みたいになれないから…」
小傘「…なら二人っきりになろうよ。1日だけ。お寺に帰らないでさ。今じゃそんなに使ってないけど、私の家で」
ぬえ「え、いや、それは…」
小傘「行くよ。ほら」
ぬえ「お邪魔します…」
小傘「前も来たよね。私の事からかう目的だったみたいだけどさ」
ぬえ「あの時は…って小傘…?お前、鍵なんてかけてどうした…」
小傘「私がぬえちゃんの事、どれだけ大事に思ってるか知りたい?」
ぬえ「……いいよ。教えろよ…どれだけ大事に思ってるんだよ…」
小傘「一番の友達なんだよ。私、本当は凄く寂しがりやなの。自分に全然自信なんてなくてさ」
ぬえ「…」
小傘「今のぬえちゃんと一緒。最初は揶揄われるくらいが丁度よかったの。あぁやっぱり私ってダメなんだなって思えたから」
ぬえ「そうかよ…」
小傘「付喪神になって当然でしょ?私って。でもそんな私の事、ぬえちゃんは本当に友達として認めてくれたよね」
ぬえ「…私も寂しかったから…」
小傘「二人でふざけあってさ。私が失敗した時からかったりしたけど、その分いっぱい応援してくれて。雨の日は凄く幸せだった」
ぬえ「…お前が頑張ってるのは知ってるから…」
小傘「ぬえちゃん、本当は凄い良い妖怪なんだよって。皆に教えてあげたい。そのくらい…大好きなの…だから自分の事悪く言わないで…」
ぬえ「ごめん…」
小傘「この家だって…ぬえちゃんしか知らないんだから…」
ぬえ「…」
小傘「…」
ぬえ「そ、そう…」
小傘「…抱きしめていい?」
ぬえ「…好きにすれば…」
小傘「…」ぎゅっ
ぬえ「…ちょっと痛いんだけど…」
小傘「痛くしてるの…大妖怪なんだから平気でしょ…?」
ぬえ「…私はどうすればいいの」
小傘「…好きにすれば…」
ぬえ「…抱くよ…」
小傘「ッウ…うん…」
ぬえ「何で今声裏返った…?」
小傘「ぬえちゃんの言い方変。いいから抱いて…私は付喪神なんだから優しく…」
ぬえ「こ、こんな感じでいい?」ぎゅっ
小傘「…もうちょっと強く抱いて」
ぬえ「うん…」
小傘「…気持ちいいね」
ぬえ「こうやってくっ付いてるとさ…すごく安心するのね」
小傘「うん…ドキドキする…」
ぬえ「小傘の心臓の音、凄いね…」
小傘「ぬえちゃんだって…爆発しそう…」
ぬえ「…」
小傘「…」
ぬえ「何急にこっち見てるのよアホ小傘…見るな」
小傘「…黙って目を瞑りなさい」
ぬえ「…お前が瞑れ」
小傘「…分かった」
ぬえ「…ちゅっ」
小傘「…っぷはぁ…」
ぬえ「…ごめん…」
小傘「何で謝るの…」
ぬえ「だって、小傘ちょっと苦しそ…んっ…」
小傘「ちゅっ…仕返し。まだ分からないんだ…私の気持ち」
ぬえ「…目を瞑らなくていいのかよ」
小傘「ぬえちゃんの目、見つめていたいの」
ぬえ「あっそ。じゃあ私も瞑らないからな…ちゅっ」
小傘「ん…ちゅっ…」
良い夫婦の日。過ぎちゃったけどこがぬえが見たかったので自分で書きます…
ごちそうさまです
お鍋が美味しい時季になると、猪肉と鹿肉のどちらが良いかで大人げない喧嘩をする二柱
早苗も巻き込まれるけど、現代人である彼女は鳥とかの方が良いと思ってて内心呆れてる
寒い中、警備おつかれさまですとお手製のマフラーや手袋を渡す早苗さん
ありがとうございます、早苗さんも寒かったでしょうと手を握って温めてくれる椛
どおしてわたしにはそんな顔をしてくれないのよと木の枝葉に隠れてハンカチを噛む射命丸
なにしてんのよあんた、ていうかなんなのよそれはと呆れ果てるはたて
そんな感じの話ください…
「またお前の屋造りが見られるねェ。楽しみだ」
鬼がからから笑って言うと、蜘蛛は黙って小さく微笑んだ。
・ ・ ・
今宵の宴には、土蜘蛛共の姿が見えぬ。
不意に誰かが呟いて、他の誰かがそれに答えた。
「鬼の姐さんらが来とるからじゃないか」
これを耳聡く聞いた萃香は、堂々胸を張って、そいつらに言ったのだ。
「彼奴等が私等に遠慮なんかするかい。盟友だ。千年来の知己なんだよ」
すると、片隅でひっそり呑んでいた橋姫が、鼻で笑ってこう言った。
「そう思ってるのは貴方達だけじゃない? 皆、殴られるのが嫌で、ぺこぺこ下手に出てるだけで。傍から見れば態(てい)の良い奴隷よ」
萃香は酷くムッとして、雷みたいな怒号を上げた。
「そんなこと無い!」
すると、地上からこっそり来ていた天狗が、言いにくそうにこう言った。
「私もそう思ってましたけど……。だって、土蜘蛛ってやたら働かされる割にはすっごい待遇悪かったですし……。ぶっちゃけ道具扱いかと……」
萃香は心底驚いて、小童みたいに地団駄踏んだ。
「そんなわけ……!」
すると、摘まみをごっそり抱えて来た鬼が、遠い目をしてこう言った。
「給分の話はよく解らないが、こっちへ来る時、行方を眩ませたのが大勢居たな。山(うえ)に残ったわけでもないと言うから、余程嫌だったのかも知れん」
萃香は到頭打ちのめされて、唇を結んで項垂れた。
・
ヤマメが棲家に帰って来ると、戸口に萃香が立っていた。
「おや、伊吹の。どうしたんだい。今日は賭場の飲み会じゃなかったの……」
俯く面(おもて)が持ち上がり、彼女は言葉を詰まらせる。
潤んだ眼が信じ難くて、唯々その場に立ち尽くした。
「ヤマメェ……!」
「ッ……!?」
飛び付くように抱き付かれると、いよいよ呆然、唖然である。
「御免なあ、ヤマメ……。私、お前が嫌だって知らなかったから……」
「え? ええ……?」
「私が悪かったよ。謝るから、だから、嘘は止(や)めてくれよ……。怒ったり、殴ったり、絶対しないから……。嘘を吐くのは止めてくれよ……」
ヤマメはとにかく解らん尽くしで、おろおろ困り果てていた。
・
「馬鹿だね。私ゃ好きで働いてやってんだよ」
ほとほと呆れてヤマメが言った。
萃香は鼻水を啜りながら、物言いたげな上目遣いを見せている。
「でも、皆言ってたぞ。お代をろはにされてばっかで、洗った様な赤貧だって……」
「それは葛城の爺が自虐めかして吹いてんの。鳶(トビ)で儲けなくたって、賭場であんたらから巻き上げた分だけで三食食えるわ」
そう言いつつ、彼女は嫌らしげな笑みを浮かべ、萃香の額を指先でポンと叩(はた)いてやった。
「あんたに心配される程、不器用じゃないんだよ。そういう奴はとっくの昔に逃げ出したさ」
と、ぼんやりしている萃香の前に、「はい」っと一升瓶が差し出される。
萃香はそれを受け取って、両の瞼をぱちくりさせた。
「地上(うえ)で一仕事して来てね。お代に良い酒くすねてやったんだ。どうせあんたも呑み足りないだろう? 一緒にそいつを愉しもうじゃないか」
悄気返っていた鬼は一転、忽ち元気になって、どういうわけだか御機嫌な、喜色振り撒く蜘蛛の後を追い掛けた。
もしや土蜘蛛酒?
を、なんか曰くがあるの?
妖々夢のEDで魔理沙が宴会用に持ち込んだ詳細不明のお酒>土蜘蛛酒
ひょっとしたらヤマメの同族が手掛けてる銘酒で地上にも出回ってたのかなと
早苗「おはようございます、椛さん」
椛「おはようございます、早苗さん。お早いですね」
早苗「神に仕える身ですから。神様よりも早く起きて身の周りを整えないといけませんので」
椛「身体を壊さないでくださいね。あなたは人間なのですから」
早苗「人間はそんなにヤワじゃないですよ。心配性ですね、椛さんは」
椛「むう、しかし……」
早苗「椛さんこそ身体を壊さないでくださいね。仕事の内容が肉体的にも精神的にもとてもハードなのですから」
椛「哨戒とはそういう仕事です。それに、私とて白狼天狗の一員。この程度でへこたれていては天狗の名折れです」
早苗「で、でも……」
椛「優しいですね、早苗さんは。でも、本当に大丈夫ですから」
早苗「でもほら、最近ものすごく冷えますし。外にずっといると風邪をひいてしまうのでは」
椛「確かに動かずに哨戒をしているとそれだけで寒くて震えてしまいますね。まあ、季節が季節だから仕方がありません」
早苗「えっと、その。それでですね、椛さん」
椛「はい」
早苗「あの、お節介かもしれませんが、少しでも暖かくいられるようにと」
椛「あっ」
早苗「手袋を、編んでみた、んですけ、ど」
早苗「ちゃ、ちゃんと滑り止め付きですよ!? アリスさんの指導の下、薄手ながらしっかりと防寒がですね!?」
椛「……」
早苗「……やっぱりご迷惑でしたか?それとも、支給品があるからそれ以外使っちゃいけないとか」
椛「そ、そんなことないですよ! でも、本当にいいんですか?」
早苗「も、もちろんです!よろしかったら!」
椛「わぁ、とても暖かそうだ。はめてもいいですか?」
早苗「どうぞどうぞ、はめてみてください。手袋も喜ぶと思います」
椛「暖かいです。……とても」
早苗「よかった」
椛「……」
椛「ねぇ、早苗さん」
早苗「? はい」
早苗「……えっ?」
椛「やはり」
早苗「も、もみじさん?」
椛「他人の心配をするのもいいですが、まずはご自身の身を案じていただけると幸いです」
早苗「えっと、えっとえっと」
椛「あなたの手、真っ白じゃないですか。痛々しいくらいに冷え切ってしまっていますよ」
早苗「そ、それは寒い季節ですから」
椛「冗談を言っているのではない。私が心配しているのはあなたのそういったところなのです」
早苗「す、すみません……」
椛「……せっかくもらった手袋です。その上、早苗さんのお手製。それは私の手を十分に温めてくれることでしょう」
椛「だから……」
早苗「……あっ」
椛「今の私ではこれくらいのことしかできません」
椛「それでも、あなたの手にぬくもりを与えるくらいはできるはずです」
早苗「……………」
早苗「……どうせなら」
椛「はい」
早苗「どうせなら、抱きしめてくれると」
早苗「うれしいかな、なんて……」
椛「……………」
椛「……申し訳ありません。それは難しいです」
早苗「……っ」
椛「私は白狼天狗。この妖怪の山の天狗の勢力の一部。哨戒が任務でどんな時にでも襲撃に対処できるようにしなければならない。
本来ならば隙を作らないように、こうしてあなたの手を覆うことも控えなければならない」
椛「それでもあなたの手を覆う程度ならば、多少の隙はできるけれどもすぐに臨戦態勢に戻れるでしょう。
しかし、抱きしめるとなると突き飛ばすといったことをしなければ臨戦態勢には戻れない」
早苗「……………」
椛「仮にあなたを抱きしめている間に襲撃があったとしよう。その場合、私はそれこそ自分の身体を盾にしてあなたを守るだろう。
そしてそれは最期の盾となるかもしれない。その人を守る盾が失われた場合、どうなるか。」
椛「私にとって一瞬の幸福は一生の後悔となり得るのです」
早苗「……………」
椛「哨戒は生き抜いてこそなのです。生き抜いて死ぬ気で敵を足止めし、反撃の体制が整うまで持ちこたえる。
それができなければ、敵の進軍を許してしまえば守りたかったものさえ守れなくなる」
椛「冷たいと思うのならそれでもかまわない。だけどそれでも、私はあなたにそう思われてでもあなたを守りたいのです」
早苗「……………」
早苗「…………もみじさんを、つめたいだなんて、思いませんよ」
早苗「私のわがままだってことは、わかってますから」
椛「……」
早苗「だけど、私は馬鹿な小娘ですから。もう少しだけ」
早苗「もう少しだけ、このままで」
椛「……………」
早苗「…………いさせて、ください」
早苗「すっかり明るくなってしまいましたね」
椛「そうですね。何度見ても飽きない、とても綺麗な朝日です」
早苗「それでは私はこれで。神奈子様たちがそろそろお目覚めでしょうから」
椛「えぇ。では、またあとでお会いしましょう」
早苗「はい。お待ちしております」
なければ自分で作ろうさなもみ手袋SS
しかし射命丸とはたてが出てこなかった
イイネスゴクイイ
今日はいい肉の日だから影狼ちゃんの肉球を堪能できる日なのと喜びながら影狼の手のひらをなでなでするわかさぎ姫
肉球なんかないもん今は人型だもんと少しいじけるけど姫に触ってもらえてまんざらでもない影狼
その内足の裏むにむにからの足ツボマッサージになりそう
12月は秘封月間らしい
コタツで寝てしまうと風邪を引きやすくなるのは本当だという番組を見て、
レイマリがうっかりコタツで寝過ごしちゃって深夜に改めて寝床を変えて朝を迎えたら、
微熱と倦怠感を訴えてそのまま昼過ぎまで一緒に布団の中で過ごしてたら、
遊びに来た早苗にあらぬ疑いを掛けられてそれが解けた後に看病されるシチュが浮かんだ
あと華扇が同じ布団じゃ狭いでしょうと替えの布団を二人分用意してくれたけど、
このままでもいいのにとどちらも有難迷惑に感じてるところとか
幽香とレティが一緒に愛でる花はノースポール(花言葉:冬の足音)が相応しいのかな
>>966
9日には秘封の日だね
東方三大結婚してるカップルってゆかゆゆ、かなすわの後はどの組み合わせ?
えーてるかな
まぁえーてるだね
レイマリ、みこひじ、ヘカ純あたりを推したいけど、
交際期間は三組に及ばないか
>>973
レイマリとヘカ純は、夫婦と言うと若干の違和感が
みこひじだってよくよく考えたら不倫カップルでしょ
みこひじじゃなくてみことじなら問題なく夫婦だな
みこせいのほとばしる不倫感
永琳と姫様って億単位の付き合いだっけか
真っ先に名前出て然るべきカップルやな
含む所はあれども多妻が一般的な時代の出自で不満を口にする事は無い屠自古
再び我欲に溺れて比丘尼戒を破る気が更々無く必要以上に馴れ合おうとしない聖
屠自古←神子→聖ならこうあって欲しい
神子様悪人やんか
元ネタ最愛と言われている膳部菩岐々美郎女まで東方キャラ化してたらどうなってたのやら
次スレは>>990 でいいかな
人いないし……………………
1年で1スレ消費というまったり進行
てるもことせいりんに公式からの燃料か
鈴仙→妹紅「今度また永遠亭でお月見するけど遊びに来ない? って輝夜様が言っていたよ」
魔理沙→鈴仙「そういえば地上に残っている月の兎が居るぜ 知ってるか?」
. 「あの団子好きの月の兎もそうだけど他にもチョロチョロ月の兎を見けけるぜ」
>>984 ミス修正
月の兎を見けけるぜ→月の兎を見かけるぜ
妹紅(今は眼鏡女子高生一筋なんだよなぁ…)
たまには慧音のことも構ってあげてよ妹紅
今月仙はレイマリ分大目なのか
h ttps://t witter.com/a_to_z/status/807506538394832896
> 本日12/10・Febri vol.39発売日です!
> 東方茨歌仙37話掲載されています。
> 雪の日のお話です、
> それにしても霊夢と魔理沙がイチャイチャしてる…
> と打ち合わせ時から話に上がっていました…
> どうぞよろしくお願いします!
レイマリ好きにはたまらない回だったよ
Febriってユーフォの麗奈久美子が表紙のやつかね?百合尽くしやな
確か茨歌仙は一巻につき五話収録だから
今月発売予定の第七巻には入らないのよねえ
単行本派が拝めるのは半年近く後になるか
8巻は簡単に数えて来年秋くらい?
扉絵から良い感じ
ttp://i.imgur.com/BdzXi63.jpg
次スレ立てたよー
初めてだから何か間違っていたら補完してくれると嬉しい
【百合色の】東方の百合カップリング談義54【幻想郷】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1481451536/
>>993
乙
新作は百合的に美味しそうだな
コンビ次第によっちゃ荒れそうだ…
東方憑依華 〜 Antinomy of Common Flowers.
ttp://www.tasofro.net/touhou155/
>『完全憑依』と呼ばれる不可思議な現象が起こっていた。
>全くの別人が、精神のみならず肉体をも乗っ取る現象である。
>しかし案ずる事は無い、霊夢はこの現象について既に原因を突き止めていたのだ。
>「最強の二人が手を組んだ」
>「人間に良くない事が起こるかも」
>「一人では手に負えない敵が現れたのか」
>里の人間が恐怖心からかそういった、他愛の無い噂をしていたのだ。
>『都市伝説異変』と呼ばれる未解決異変により、実体の掴めない噂は具現化する傾向にあった。
>今回の『完全憑依』もその『都市伝説異変』の一つである事は明らかである。
>この物語は、『完全憑依』を監視する者、利用する者、訳もわからず巻き込まれる者、
>そして裏に潜んだ脅威を曝こうとする者……。
>「最強の二人は自分達の事だ」と誤解した者達の、悲喜交々のストーリーである。
PS4版を含む深秘録参戦キャラは全員続投らしいね
>>993
乙です!!!!
新作はにとマリに期待しよう
>>993
乙
アリスやパチュリーは振り回す立場だけどにとり相手だと振り回されちゃう、そんな魔理沙との関係が好きなんだよ
だから今回の異変もにとりが利用しようと魔理沙を上手く誘ってほしかったり
パチュアリの絡みください(届かぬ思い
みんなイチャラブすればいいよ!
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