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【百合色の】東方の百合カップリング談義52【幻想郷】

1 : 名無し妖精 :2015/05/14(木) 18:05:11 8ih7P2S20
ここは東方キャラの百合カップリングについて話し合うスレです
百合が苦手な人や『カップリングとかマジ勘弁』な人は此処から避難する事をオススメします

=======<話し合う時の注意点>=======

・カップリングは百合であること、それ以外は厳禁

・幻想郷はどんなカップリングも受け入れます(たとえメジャー・マイナーであろうと)

・此処は未成年も見ている全年齢向のスレです。ネチョは× 微ネチョまでよ!
> 尚、ぱっちゅさん度の指針としては、
> ●ディープキス→もっとやれ!
> ●胸タッチ、尻タッチ→もっとやれ!
>  ○そこからネチョ→そこまでよ!
> ●互いの局部に触れてネチョネチョ→そこまでよ!
> ●衣類のにおいかいだり、嘗めたり→ちょっとだけよ!
>  ○余った手を自分のry→ギリギリそこまでよ!
> ●わぁい→そこまでよ!
> ●相手の持ち物を局部に当てる→そこまでよ!
> ●グロ、切断、食べちゃう、殺し→もう私には、かまわなウベロベロベロベロ…
> という感じでお願いいたします。

・話し合いで弾幕を撃ち合うような喧嘩をしない、粘着や過度な言い争いも不可です。ダメ、ゼッタイ

・特定のカップリング・シチュエーション・キャラへのアンチ行為
(叩きレス・排除など)はスレ違いです ←―重要!

・上記のアンチレス、それに準ずるレスには反応せずスルーでよろしくお願いします

・以上の事を守れない人は(9)以下とみなされます。嫌ならそういう態度は避けましょう

好きなカプが話題に出ない時は自分から提供しましょう。
百合の楽しみ方は、
泣かない
噛み付かない
よく分かりあって
至高を目指せ!
の『なかよし』で語りましょう。

次スレは>>980が立ててください

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▼前スレ(東方幻想板)

【百合色の】東方の百合カップリング談義51【幻想郷】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1423548076/


2 : 名無し妖精 :2015/05/14(木) 18:06:43 8ih7P2S20
▼過去スレ(東方幻想板)
50:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/41116/1411168790/
49:ttp://jbbs.shitaraba.net/computer/41116/storage/1394865267.html
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01:ttp://jbbs.shitaraba.net/computer/6306/storage/1192295104.html


3 : 名無し妖精 :2015/05/15(金) 00:31:17 meUSLlHU0
>>1
おつかぐやんげ


4 : 名無し妖精 :2015/05/15(金) 19:45:11 RNehuWSU0
>>1

夏は紫×菫子が期待できるかな


5 : 名無し妖精 :2015/05/15(金) 23:46:55 AO8Jrzyg0
>>1
一輪と布都ちゃんのちょっと手が触れたら意識し始めちゃいそうな関係が良い


6 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 00:00:24 UfIDtKQgO
>>1おつ
ぬえ「朝起きたら胸元がはだけた小傘が寝てたから、慌てて目をつむったぬぇ…。そしたら小傘が抱きついてきて…私の口っていうか唇に小傘の胸の…その…か、勘違いしないでほしいぬぇ。あれは事故ぬぇ…毎晩一緒に寝てたらそういう事もあるぬぇ…」
小傘「ぬえちゃんがなかなか襲ってきてくれません。毎晩一緒に寝てるんですけど…どうしたらいいですか?」


7 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 00:09:29 ThHCwpVE0
マミかせもアリだな


8 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 04:23:45 A1MCU2rQ0
>>5
いっちゃんふとちゃんは、あの小学生男子のような見ていて「お前らほんと仲いいなぁ」ってニッコリ笑顔になれるような関係のままでずっといて欲しい気持ちもある


9 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 07:35:37 4MB2UanwO
紺珠伝、何故か霊夢と早苗さんの関係が急接近しそうな予感がする


10 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 08:45:40 DIx7VoF20
菫子×妹紅ハジマタ


11 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 09:34:27 gr9XsARQ0
《神社の縁側にて》

霊夢「雨ね」
アリス「そうね」
霊夢「・・・」
アリス「・・・」
霊夢「・・・」
アリス「・・・やむまでもうしばらくここにいていい?」
霊夢「うん」
アリス「・・・」
霊夢「・・・せっかくだから部屋に行く?」
アリス「うん」

初々しいレイアリも好きです


12 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 17:41:03 Hw3dB5lU0
>>11
イイヨイイヨー


すっごい付きあい長くなった後、

霊夢「雨ねぇ」
アリス「そうねぇ・・・」
霊夢「・・・」
アリス「・・・」
霊夢「・・・」
アリス「・・・ん、」
霊夢「どう?今日の茶饅頭おいしくない?これなかなかだと思うんだけど」
アリス「うん・・・これいいかも。黒糖っぽいねっとりした甘さだけどしつこくない」
霊夢「そうよね。よかった口に合って。遠慮せず食べちゃってね」
アリス「ありがと」
霊夢「・・・」
アリス「・・・」
霊夢「・・・」
アリス「・・・」

というレイアリも好きです


13 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 20:46:11 cjUrHs2c0
>>11-12
とても良いと思います


14 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 22:18:15 Yjp5XFfw0
魔理沙「やっぱり居たのか」
アリス「何よ。別にいいでしょ」
魔理沙「ここへ訪れるたびに顔を合わせれば言いたくもなるさ」
アリス「花を捧げるのがそんなにいけない?」
魔理沙「今は真夜中だぜ」
アリス「あんたも来てるくせに……」
魔理沙「今日から見回りしようと思ってなぁ。ところで、本当はずっと帰ってないんだろう?」
アリス「そんな訳ないでしょ。だいたい何で奥津城に居座らなきゃいけないのよ?」
魔理沙「じゃあ、どうして服やタオルとか他の物まで人形に持たせてたんだ?途中で運んでる姿を見たぞ」
アリス「暗闇の中なのによく判ったわね」
魔理沙「そりゃお前が言うところのシーフだしな。私の目敏さなら不可能じゃない」
アリス「で、これから何がしたいの?追い払いたいわけ?」
魔理沙「理由が知りたいだけだよ。あいつもお前に悼んで貰う分には構わないだろうし」
アリス「傍らに留まりたかっただけ。生前は誰かさんがいつも独り占めにしてたからねぇ」


15 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 23:09:01 .hp2yLr60
レイアリは一歩引いた付き合い方をしてるといいなぁ
お互いに相手のこと気にしてるのを悟られるのが嫌で、何かと理由つけないとまともに会話もしない
で、いい感じに二人っきりになって会話しても全然長く続かない

『お邪魔したはいいけど、話すことないわね…
全然表情も変えないし。つまんないと思われてるのかしら…』
『どうしよう…わざわざ手土産持って来てくれたのに、何も用意がない…
こんなんじゃ、もう会いに来てくれなくなっちゃうんじゃ…?』

みたいに表面は能面の様で裏面で汗かいてる様なレイアリが見たいです


16 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 23:35:34 3PMG1ZYM0
今日はァ…ドレぬえ(ドレミー×ぬえ)についてぇ…お話します


17 : 名無し妖精 :2015/05/16(土) 23:48:14 h0XR5lDo0
突然の夕立ちに濡れるチルノちゃん
文に家に連れられてお風呂に入らされるじゃん
服を乾かしてる間に文のぶかぶかの服を着せられるじゃん(かわいい)
折角だからご飯も食べていきなさいってなるじゃん
服は乾いたけど夜も遅いし泊まっていくってチルノちゃんが言い出すじゃん
普段は寝るときは1人、でも今日は2人。それで夜遅くまでいっぱいおしゃべりするじゃん
さて、どうしましょう


18 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 01:06:30 DX0AW3Js0
>>15
ソレモトテモイイヨー

くーらいさんのpixiv2009年バレンタインレイアリ絵を思い出した
後私です。さんのニコニコの片想いサンバ。も。こっちはちょっとデレ多めだけど
どちらもとってもよいご褒美だったなぁ…


19 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 03:17:38 ceMkx3v20
>>17
やっぱりチルノは妖精で子供っぽいから先に眠気がくるわけよ
んでチルノがこっくりこっくり船を漕ぎはじめたあたりで文が一言「また明日もお話しましょう?」って言って背中ポンポンして寝かしつける
チルノも寝る前にちゃんと言わなきゃって「うん…やくそく…おやすみ……」って限界ギリギリで言うのよ

で、次の日になって文は「寝ぼけてたしどうせ忘れてるでしょう」って朝のうちに帰そうとするんだけど、でもチルノはしっかり覚えてて「もっと文といたい!」って告白まがいのこと言うとこまで幻視した

やはり文チルはよいものだ


20 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 09:19:06 1eY6x5DMO
山の行事の為、天狗装束の正装をした文を見て、
「あたいもせいそうしたい!」
と霊夢に相談。
それなら良いのがあるわ、と出してくれたのは霊夢が幼い時に着ていた青色の博麗巫女服。
皆に可愛い、似合ってると誉められ、ハタキを手に(お払い棒の替わり)文の元へ飛ぶみこチルノ。


21 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 10:38:45 Xp.3BRMQ0
文チルイイネ


22 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 11:34:20 FQMJWE4U0
うん、いいね


23 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 13:44:44 nTzOBiiU0
お姉ちゃんが欲しかったチルノちゃんと妹が欲しかった文ちゃん


24 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 17:23:22 xy9pPbFw0
〜人里にて〜

星「んぅ〜!甘くて美味しいですね♪この餡蜜」
屠自古「うーむ…これは中々の一品だ。今度太子様にもすすめてみよう」
星「ホント、ここに来て良かったですね」モグモグ
屠自古「おい星、ほっぺにクリーム付いてるぞ。私が拭いてやるからじっとしてろ」
星「ん〜。…取れましたか?」
屠自古「あぁ」
星「……」
屠自古「どうした、私の顔に何か付いてるか?」
星「…優しいんですね♪」
屠自古「!? なっ、何だ!藪から棒に!!///」
星「屠自古さんって普段は怒りっぽくてヤンキーみたいな感じですけど、
何と言うか…神子さんの事を献身的に支えていらっしゃったりと凄く面倒見が良くて、お母さんって感じです」
屠自古「まぁな…。確かに太子様と言い、布都や青娥…何かと問題を起こしたりするから怒鳴りまくりだよ。
…けどな、こうやって厳しく叱っておかないと、またやらかすかも知れないだろ?所謂愛の鞭みたいな物よ」
星「なるほど…。でも布都さんは最近、一輪と仲良くやってますよ」
屠自古「あぁ知ってる。よく私にその入道使いの事を話してたりするのよ。布都も良き友を持ったな♪」
星「えぇ、そうですよね」

星「会計も済ませましたし、何処か行きましょう!」
屠自古「星!宝塔!!宝塔忘れてるよ!」
星「あぁ、すみません!私とした事が〜」
屠自古「ったく…。お前は優柔不断な所もあるんだから気を付けろよ」
星「はーい♪」

星「わー、この本結構面白いですね」
屠自古「外来本も取り揃えてるとは興味深い…。おっ、この本良いな」
星「鈴奈庵とても気に入りました!皆と一緒に来たいですね」
屠自古「同じく私もだ。さて、何冊借りようか?」



星「はぁ〜。今日は楽しかったですね、屠自古さん♪」
屠自古「そうだな…私も存分に楽しめたぞ、星」
星「えへへ…♪じゃあ私は帰りますね。…あっ、屠自古さん」
屠自古「何だ?」
星「また二人で…何処かに遊びに行きませんか?」
屠自古「…良いよ。機会があったら、また宜しく頼むぞ♪」


いちふとも良いですが、しょうとじもアリだと思います


25 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 22:02:43 TdYd2co20
文「座右の銘は」
チルノ「左右とも2.0」
文「左右の目じゃありません」


26 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 22:30:56 sMChiXI.0
一輪さんと神子も相性良さそうだよなあ
二人ともとにかくノリがいいし、神子は一輪さんのことすごい可愛がりそう


27 : 名無し妖精 :2015/05/17(日) 23:33:37 8Oxe5r1k0
夢の世界に棲むドレミーと胡蝶夢丸を服用するアリスは顔馴染だったりしないだろうか


28 : 名無し妖精 :2015/05/18(月) 00:13:01 /t3wpSSY0
いちふと良いないちふと…
新作で一番キテる組み合わせかもしれん


29 : 名無し妖精 :2015/05/18(月) 01:19:14 sjwWdico0
一輪「へいへーい美味しい茶屋知ってるんだろー?つーれーてーけーよー」

布都「頼もーう!温泉に誘いに来たぞー!」 

いちふとの幻想郷デート


30 : 名無し妖精 :2015/05/18(月) 03:38:14 qv8r/ZnA0
秘封の亜主として紫菫とかはやりそう?

出会ってしまった紫と菫子
なぜか甲斐甲斐しくかまってくれる紫に戸惑いを隠せず徐々に魅かれていく
でも董子は気づく、紫が自分を通して自分じゃない誰かを見てることを

見たいな感じで


31 : 名無し妖精 :2015/05/18(月) 11:30:55 VwzKmVQQO
紫菫って書くとなんか格調高く見えるねW
(タカラヅカっぽくもみえる)


32 : 名無し妖精 :2015/05/18(月) 14:36:02 Q6iH.imc0
菫色って紫の一種なんだな…調べて知ったわ

さて、紫色のスミレの花言葉のひとつに「愛」とある
あとは分かるな?


33 : 名無し妖精 :2015/05/18(月) 20:35:11 VwzKmVQQO
じ、実は紫の正体は菫子ちゃん?


34 : 名無し妖精 :2015/05/18(月) 20:38:24 vYCPMWbE0
スミレは英語でViolet
紫は八雲家と虹七色の関係から考えてPurpleよりもViolet
つまり


35 : 名無し妖精 :2015/05/18(月) 21:46:39 CV6QZHLQ0
そうかよっちゃんに続いてスミレちゃんも登場したんだな


36 : 名無し妖精 :2015/05/18(月) 23:25:17 VxDxvJGo0
魔「おやつの時間には遅かったか?」
咲「そうねぇ。お嬢様は既に召し上がりましたよ」
魔「今日は何だったんだ?」
咲「青梅のクラッシュゼリーですわ」
魔「おおっ、涼しげでいいな」
咲「それが……貴方の分まで用意できなかったのです」
魔「何だと。じゃあ、お茶だけでも馳走になろうかね」
咲「ごめんなさいね」

数日後
魔「珍しく珈琲にしてたんだな」
咲「パチュリー様の希望でしたので。付き合ったお嬢様は閉口してましたが」
魔「ふーん。しかし良い香りだな。私にも頼めないか?」
咲「使いさしが無いから大分掛かるけど、それでも構わないかしら?」
魔「もしかして生豆からやってるのか?」
咲「うちでは三たてしか出しません」
魔「あんまり待つのは嫌だな。また今度にするぜ」
咲「いつの日に来るのか伝えてくれたら準備できるのに」

数週間後
魔「ここのところ何だかんだで、おやつにありつけてないんだが」
咲「タイミングが悪いのよ。今日だって妖精メイドがボヤ騒ぎを起こさなければねぇ」
魔「こうもお預けが続くと欲求不満なんだよなあ」
咲「紅茶だけなら何とかすぐ出せるけど」
魔「物足りないぜ。そうだな、久々にあれを頂戴するか」
咲「あら、無い袖は振れないわよ」
魔「甘いキスさ。それならいけるだろ?」
咲「そうきましたか。まあ良いでしょう、貴方が望む分だけ差し上げます」


37 : 名無し妖精 :2015/05/19(火) 20:55:15 lHov4lck0
慧音と菫子が妹紅を巡って火花散らす展開も見たいものだ


38 : 名無し妖精 :2015/05/19(火) 21:09:55 /qwS9bCE0
とある異変
神子「なんでお前が付いてくるんだ!」
白蓮「何か良くない事でも企んでいるかと思いましてね。監視です!」
そのまま一緒に異変解決

別の異変
神子「またか…別に構わないが怪我だけはするなよ。面倒見れないから」
白蓮「こっちの台詞です。それより神子、今回の異変ですが…」
そのまま一緒に異変解決

また別の異変でも…と言うのが深秘録での印象
直接ではないが白蓮が神子を呼び捨てなのに敬語ってのが凄く良かった


39 : 名無し妖精 :2015/05/19(火) 22:25:50 30PhZLrk0
「温厚なお前」と「聡明な貴方」
「太陽」の神子と「月」の聖のイメージ
何かゾクッとくるものがある


40 : 名無し妖精 :2015/05/19(火) 23:18:48 T4zHXvE20
神霊廟×妙蓮寺で妄想が捗る捗る


41 : 名無し妖精 :2015/05/20(水) 00:35:50 yi2jsKWs0
小傘「ダメ!ぬえちゃんは私のもの!」
ぬえ「お、お前は私のものだろ!」
小傘「えっ」
ぬえ「あ・・・」
小傘「・・・いいよ///」
ぬえ「な、何が!?///」


42 : 名無し妖精 :2015/05/20(水) 23:23:34 FV4aEWak0
船長の新事実判明でみなこい像が判らなくなってしまった
血の池地獄に溺れるの意味があっちの方だったなんて


43 : 名無し妖精 :2015/05/21(木) 09:58:03 VCLWLoHU0
いちふとは今結構熱いと思うんだけどなかなか増えんのう…


44 : 名無し妖精 :2015/05/21(木) 12:30:44 1IJDUrvg0
いちふとは全く注目してなかったけど、深の仲良さげな会話ですっごい好きになった
百合っていうかいい感じの友達って印象が強いからなのかな>流行らない理由


45 : 名無し妖精 :2015/05/21(木) 13:00:57 PCx9YK4o0
いちふといいよね
深は主も従者も寺廟セットになっててそれぞれにカッコいいわ可愛いわで良かった

ただ確かにいちふとは百合成分少なめというか…やりとりが裏が無さすぎるというか…設定的にはそんなこと(裏がない)無いはずなのにね


46 : 名無し妖精 :2015/05/21(木) 16:35:03 Py/ye89c0
いちふとは百合とか関係なく一緒にお風呂入りそう


47 : 名無し妖精 :2015/05/21(木) 17:46:54 fbekyaNw0
一緒にご飯食べて一緒にお風呂入って一緒の布団で寝るくらいだな


48 : 名無し妖精 :2015/05/21(木) 18:57:39 PNnB00f20
>>43
ものすごく持論で悪いんだけど、流行り廃りってなんか自転車や車のギアみたいなものだと思ってる
レミフラとかこいこことか、まあ全部のカップリングがそれぞれ1速でノロノロ走ってるんだけど、原作で何かあるとそれがギアチェンジになる
今回いちふとは5速まで上がったけも、それですぐ爆発的に早くなるかって言ったらそうじゃない。誰かがアクセルを踏んだりペダルを漕がなくちゃならなかったり
で、スピードがだんだん出てく状態、それが「流行って増えてく」ってことだと思う
だからこれからよこれから

つまり何が言いたいかと言うとみんなもっとアクセル踏んでいいのよ?


49 : 名無し妖精 :2015/05/21(木) 21:56:05 QveAxKeA0
他の組み合わせでは挿げ替えられないそのカップリングならではの美味しい関係性を見つけるのは難しい


50 : 名無し妖精 :2015/05/22(金) 20:35:30 yz5DnYiI0
鈴仙 メディにもう1度会いたい、純粋な生から何かを学びたい
メディ 仲間が欲しい、相手の心の痛みを自分で感じられる様になる事を学びたい

この二人、花映塚EDで語られてるとおりかなりいい感じの双方向関係だと思うんだが、
メディにもう1回スポットライトが当たらないとなかなか難しいかなぁ

鈴奈庵に登場して鈴仙・鈴瑚・小鈴から2代目鈴ーさんを発掘するオーディションでもやらんかな


51 : 名無し妖精 :2015/05/22(金) 22:56:37 eDug6Qik0
心綺楼で同じステージの背景に居なかったのが悔やまれる


52 : 名無し妖精 :2015/05/22(金) 23:19:07 pthxqw.o0
>>44
心綺楼の布都ストーリーの会話もついでに読み返すと幸せになれる

異変解決のため宗派の垣根を越えて協力すべきと訴えたり、
腕前を認めて勧誘したりと、口授とは打って変わって友好的


53 : 名無し妖精 :2015/05/22(金) 23:27:53 kdiyfyQg0
これは前の異変で惚れましたね間違いない


54 : 名無し妖精 :2015/05/22(金) 23:28:47 pCqYj0iM0
小傘「…一緒にご飯食べて一緒にお風呂入って一緒に寝る…」
ぬえ「どうした?」
小傘「…私、ぬえちゃんともっと仲良くなりたい!!」
ぬえ「な、なんで?」
小傘「ぬえちゃんの事好きだから」
ぬえ「お前、そういう事をそうやってねぇ…」
小傘「もっと仲良くなるってどうすればいいんだろう…ぬえちゃん知ってる?」
ぬえ「私と仲良くなるなんて、やめた方がいいよ」
小傘「じゃあ、マミゾウさんに聞く」
ぬえ「あぁいや、待て…そ、そうだなぁ…私だったら、デートとか…」
小傘「それじゃダメなの!」
ぬえ「べ、別にマミゾウのところに行かせたくないからとかそういうんじゃなくてだな」
小傘「?」
ぬえ「き、キスとかするかな…私だったら…///」
小傘「ううん。それもした!もっと、もっと仲良くなりたい!」
ぬえ「ぬえぇぇ…」
小傘「ぬえちゃんも私の事好きなら、もっと考えてよ!」
ぬえ「別にお前の事は…そ、そういう好きじゃないんだからな!?」
小傘「好き同士だからキスしてくれたんじゃないの?」
ぬえ「空気を読んだだけだよ…」
小傘「空気を読む?」
ぬえ「あーもう、私の部屋に来い…」

>>47を見て、あんまり進展しないカップルが焦り始めたようです


55 : 名無し妖精 :2015/05/22(金) 23:45:33 I.TXQLsU0
ヒを覗いてたら雲居って苗字は物部氏族の支族名らしいと書いてあったが
マジなんだろうか


56 : 名無し妖精 :2015/05/23(土) 08:53:48 N4Roxsps0
>>55
名字事典見たらそんなようなこと書いてあったわ
でも一輪の場合は名字じゃなくて道号じゃないのかな


57 : 名無し妖精 :2015/05/23(土) 22:47:16 /oDHKu7c0
>>51
同じ背景に居た!だけでも広がるしね


58 : 名無し妖精 :2015/05/23(土) 23:41:38 3CqcbBAI0
霊夢「まだ5月なのにここのところ暑いわねぇ。森はジメジメしてるし、あんたん処はもっと酷いんじゃないの?」
アリス「そういえば、おととい魔理沙にお茶を出したら『こんな日によく熱いの飲めるな』なんて言われたわ」
霊夢「忘れてた、真夏日でも何て事ないんだっけ。羨ましいこと。こっちは汗ばみそうで、箒なんか掃いてられないわ」
アリス「サボりはいつもの事でしょう」
霊夢「冷たい物があれば、やる気を出せるんだけど。そういうのなんかない?」
アリス「期待させて悪いけど、持ってきたのはジャムサンドのクッキーよ」
霊夢「今度はアイスクリームがいいなぁ。甘過ぎなくて、ミントやウェハースもちゃんと添えて」
アリス「注文多いわね。まあいいけど」
霊夢「どうせなら昔みたいに掃除もしてくれたら助かるわ」
アリス「もう、人任せにしないの。自分でやりなさい」
霊夢「やる気が出ないから今日はもうやらない」
アリス「そんな事言って何時するつもりなのかしら。そうだ、これでやる気が出る筈」
霊夢「ちょっと、何処行くの?」
アリス「こうするだけよ」

チャリン

霊夢「……」
アリス「あれ?お賽銭を入れたら励みになるかなって思ったのに、効果はいまいちみたいね」
霊夢「いや嬉しいんだけど、お金が欲しかった訳じゃないのに」
アリス「じゃあ、どうしたらその気になってくれるの?」
霊夢「手の甲でいいからキスの方がずっと良かったわよ」
アリス「あら、そう」
霊夢「えっ!」
アリス「何で驚いてるのよ」
霊夢「唇にしてくれるとは考えてなかったから。あ、ありがとう」
アリス「頑張ってね」

関係無いけど、人気投票でレイアリワンツーの再来を願ってたり


59 : 名無し妖精 :2015/05/24(日) 01:18:59 xJjaKDTA0
同じコマに居たネタならこがばんき
人里で見かけるくらいの共通点しかないのになぜ神社で並んでいたのか
首が飛んでいたのを見かけて驚いたから小傘側が興味を持ったか
鍛冶屋の話を小耳に挟むなどして蛮奇側から興味を持ったか


60 : 名無し妖精 :2015/05/24(日) 08:36:01 6kgpkKIQ0
こっちにも来てくれよ
shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1430894572/


61 : 名無し妖精 :2015/05/24(日) 09:06:49 CphF7gIg0
>>59
あずまさんのモブ絵は大チルなど二次由来と思われるものも多い
こがばんは人を驚かせることを目的とした無害っぽい妖怪同士ということで、渋とかでは割と見かける組み合わせ


62 : 名無し妖精 :2015/05/24(日) 21:06:08 L89TBzrk0
今年も美鈴仙が並んでたらいいなぁ(前回は22位と23位)


63 : 名無し妖精 :2015/05/24(日) 21:16:07 Lh2/GxQ60
>>62
そのためには自機化で順位が上がるであろう鈴仙に、美鈴が追いつけるかがカギだな……


64 : 名無し妖精 :2015/05/24(日) 22:08:32 8rK1TY4Q0
いちふとの陰に隠れるがもこすみもくるでぇ


65 : 名無し妖精 :2015/05/24(日) 22:28:15 .YoLdCTYO
人気投票にカップリング部門をいれたらすごいことになりそうだなW


66 : 名無し妖精 :2015/05/24(日) 23:03:52 NSmEMlM.0
今回それやられるとうちの嫁が確実に可哀想な事になるのでやらなくていいです


67 : 名無し妖精 :2015/05/25(月) 19:19:48 8GTsgXdM0
ニコ童祭のベスパ部門では自分の贔屓カプが余り振るわなかったなあ
原作でもちゃんと絡みはあったんだけど


68 : 名無し妖精 :2015/05/25(月) 20:49:45 Om9BqFVk0
でも多分レイマリが1位、アリマリ辺りが2位ぐらいとか予想できるになるだろ


69 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 00:05:50 ohkhjv8U0
レイマリ、マリアリ、レミ咲、ゆか霊夢あたりは不動だの


70 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 00:39:53 KJpPG5pg0
射命丸文が古明地こいしをこいしちゃんと呼ぶのにチルノの事はさん付けで呼ぶ事について
文がまだカラスの雛だったころにチルノに助けられてその時の事を覚えているという妄想
妖精って年齢不詳だし
文にとっては、チルノはいつまでも背中の大きなお姉さん


71 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 00:44:28 YhxHG.u.0
萃香もこいしちゃん呼びなんだよねw


72 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 00:49:09 FYmFCnQ.0
微エロ注意。
縦セーターミニスカガーター咲夜さんが、妖夢の家に行く物語。

咲夜「ちょっとお惣菜作りすぎたから、食べてくれない?」
妖夢「はい…ちょw咲夜さん、スカート短すぎですよ!」
咲夜「あら…♥妖夢って少しませてるのね。そうだ、ベッドに行きましょうか。」


妖夢「…咲夜さん、私の手を掴んでどうするつもりですか?」
咲夜「それは…こうよッ!」ペロン
妖夢「きゃ…きゃあ!私が…咲夜さんのスカートを…咲夜さんの……白い///」
 (咲夜さんのパンツ見ちゃったハアハア)
咲夜「どう?可愛いでしょ。白って人を興奮させる色なのよ」
 (私のパンツ見て興奮している妖夢ハアハア)


73 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 00:51:19 Mc6txBHE0
深秘録EDから、実はさとりよりも相当年下の若い妖怪なんじゃないかって説がちらほら

そう考えると、既存のカプも違ったものに見えてくるかも


74 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 02:08:29 9MDQOLio0
いちふとが最近やばい
今まで気にもかけてなかったのに
深秘録やばい


75 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 16:53:53 eRenKun.0
>>74
何か本当に急に仲良くなってたから馴れ初めが気になる


76 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 17:06:04 9MDQOLio0
あの絡みようは完全に性別を意識してなかった男女の仲のそれだと思う
意識し始めたとたん急に初々しくなって「早くくっつけよ」と急かされる光景しか見えない





きっかけがゆっくりスレのあれだと言うのは内緒だ


77 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 21:18:55 PliPEK2Y0
心綺楼で絡んだのが良かったんだろうか


78 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 21:36:28 9EuUBb.20
屠自古だけ置いて行かれた気分だ


79 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 21:54:33 qV.8tFDE0
屠自古ちゃんと村紗も出してけろ・・・


80 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 22:00:33 YhxHG.u.0
屠自古ともこたん戦わせたい


81 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 22:22:24 Q13E/PJY0
>>79
いちふとで写真とったら毎回幽霊4人位写りこみそう


82 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 22:37:37 oeDUaMrY0
とじーは霊廟の面倒なことを一気に引き受けてて大変そうなイメージ
面倒っても食器の片付けとか日々のお掃除とかそんなのだけど


83 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 22:43:46 qV.8tFDE0
屠自古は主婦的なイメージあるけど生前は偉いとこの娘だし家事とかしなかったよなたぶん
1400年も時間あれば練習できそうだけど


84 : 名無し妖精 :2015/05/26(火) 22:55:56 iczo8P2k0
屠自古とムラサは、転げ回って遊んでるいちふと二人を夕方に家に連れて帰ってるイメージがある

そんなことを繰り返す内に顔見知りになって、とじムラ二人で甘味屋行く位の仲になってたりしたらいいなあ


85 : 名無し妖精 :2015/05/27(水) 01:49:22 6UJAAohs0
船長のことはこいしちゃんの勝利メッセージで言及されてたけど、誰か屠自古にも触れて欲しいぞ

>>75
イザヨイネットで心綺楼の布都シナリオを再チェックするんだ


86 : 名無し妖精 :2015/05/27(水) 01:53:29 jqJium0o0
ストーリー負けセリフって見る機会ないよね
なかなか興味深いセリフがあったりするのだ


87 : 名無し妖精 :2015/05/27(水) 02:02:17 A.XVEzFk0
とじもこはにとヤマみたいな一方的に突っかかりそうな関係から発展しそう


88 : 名無し妖精 :2015/05/27(水) 22:40:27 .aGbghjY0
屠自古―💔→神子←❤→白蓮←💔―神綺

二人の逢引を見張ってた際にお互い存在に気付いた屠自古と神綺が、
身を引いて本命を諦めた後に慰め合ってくっつく展開とかあったら私得


89 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 11:31:36 be2q4p6Y0
神子と白蓮はゲーム出演したら今のところ全てで互いに深く関わってるしな
アマノジャクでも同じ最終日だったし
ただもう少し日常寄りの会話して欲しいと思う


90 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 12:11:36 8zBxG/4k0
鈴で一緒にいた当たり日常時も上手くやってるんだろうな
書籍で同時に出てくればあるいは…


91 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 20:02:23 2iBsT.2U0
百合っていいよねえ
良い匂いがしてそうだよ。いいなあ。私も可愛い美少女になりたい…。


92 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 20:10:45 2iBsT.2U0
うふふでもイチャでもいいからさ、
どっかで東方キャラの百合画像かR-18系百合のSS見れる
場所ない?常春の百合畑のSS全て消されちゃってるよ


93 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 20:36:29 W1QWcPwo0
全年齢板をなんだと思ってるのか


94 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 20:45:17 U017l4VE0

    r,ヘ──- ,ヘ_
    rγー=ー=ノ)yン
    `i Lノノハノ」_〉
    |l |i| ゚ - ゚ノi| 
 _, ‐'´  \ ̄/ `ー、_    
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、  ノ、   |  ,,ム,_ ノ l
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
 \ヽ、   ー / ー 〉
   \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー/


95 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 21:52:35 01Qc3Jmw0
風邪気味のアリスをマチョリーさんがお姫様抱っこしてベッドに連れて行くお話はありませんかね?


96 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 21:56:40 U017l4VE0
>>95
マチョリーじゃなくてパチュリーならきび先生が描いてたような


97 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 22:04:57 XLcNENRo0
喘息の発作起こしたぱっちぇさんをアリスがお姫様抱っこしてベッドに連れて行くお話の方がありそう


98 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 22:58:45 KpV4QHAM0
>>96
いや描いてない
クスリ!!のパチュリーはアリスの下敷きになってむぎゅぅぅぅぅっ!!
お姫様抱っこしてベッドに運んだのはおねえさま!!のレミリアの方


99 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 23:03:50 U017l4VE0
>>98
Oh・・・勘違いしてた
今総集編見て確認したわ


100 : 名無し妖精 :2015/05/28(木) 23:16:39 dkDscz/Y0
さとうきびさんの作品は癒し

でももう少し毒入れてもええんやで


101 : 名無し妖精 :2015/05/29(金) 02:01:37 IPpf0oCA0
いちふとが仲良くなった過程想像すると楽しい
あんな宗教に属してる奴なんてロクでもない奴に違いない!→あれ、話してみると意外と楽しい→へいへーい
って感じで


102 : コイバナ、爆弾発言、寺子屋にて :2015/05/29(金) 08:47:11 St93wxBk0
「こうして本能寺の変で織田信長はその生涯を終えた。……はい、今日の授業はここまで。みんなちゃんと宿題してくるんだぞ」

歴史の授業を終えた慧音の言葉で、寺子屋の教室が一斉に騒がしくなる。今日は金曜日、明日と明後日は寺子屋はお休みだ。何して遊ぼうか、どこかへ行こうか、などといった声が飛ぶ。
しだいに少なくなっていく生徒たち。だが、教室の一角に集まった数体の妖怪は未だ帰る用意をしていなかった。

「何してるんだ、ミスティアにリグルにルーミアにチルノに大妖精まで」

「あ、慧音! 慧音も混ざる?」

元気に答えたチルノが椅子を用意する。用意されたからには引き下がれず、慧音は腰を落ち着かせた。

「で、何を話してたんだ?」

「コイバナ!(です!)」

五人の一糸乱れぬセリフに苦笑する慧音。やはり女の子はいつだってゴシップが好きなのだ。かく言う慧音だって例外ではない。

「ほら、みすちーの好きな人教えてよ!」

リグルに脇を小突かれ、赤面するミスティア。
なかなか口を開かなかったが、やがて小さな声で話しはじめた。

「えっとね、私好きな人…っていうか、付き合ってる人がいるの」

途端にざわめくミスティア以外の五人。

「その人ね、綺麗な声で…一緒に歌ったりするの。それで、歌って告白したら『よろこんで』って…!」

きゃあきゃあと盛り上がるみんな。こうなると最早誰にも止められない。

「わ、私は言ったんだから…ほら、次リグル!」

「わ、私!?」

あうあうと口を動かしていたが、逃げることは不可能だった。
みんなの期待した目がリグルを見つめ、そしてリグルも話しはじめる。

「わ、私も…その、付き合ってる人がいる…の」

ミスティアに続いてリグルまで!と、チルノやルーミアは目を丸くする。早く早くと急かすようにリグルを見つめるみんな。

「その人は…いっつもは怖いんだけど、たまに優しくって。お手伝いしたら『よくやった』って褒めてくれたりして、で、告白したら優しい顔で『よろしくお願いします』って!」

喋るたびにリグルの顔は赤みを増し、いまや茹でだこのように真っ赤である。
するとテンションの上がったチルノは椅子から立ち上がり

「次はあたいね! あたいの彼女は、頭がよくて、あたいが知らないこと何でも知ってるの! ドキドキするって言ったら『それが恋』って教えてくれたのもそう! 『私もドキドキしてる』って言うから付き合うことにしたの!」

ノンストップだった。
ほら次は大ちゃんかルーミア、とチルノは椅子に座りなおす。

「じ、じゃあ私が…」

おずおずといった感じで話しはじめたのは大妖精だった。

「まさか大ちゃんも彼女がいる…とか?」

チルノの質問に大妖精は小さく頷く。

「私の付き合ってる人はね、本が大好きで…いろんなお話をしてくれるんだ。それで、月が綺麗ですねって言ったら『私、死んでもいいわ』って返されて…!」

意味がわからないチルノは首をかしげたが、他のみんなはロマンチックーだの、羨ましい!だの大盛り上がりだ。

「じゃあルーミアの番だね」

ミスティアの一言で、みんながルーミアに視線を集める。
ルーミアは笑顔を浮かべ、ゆっくり話しはじめた。

「私の彼女はねー、すっごく綺麗なの。髪も長くて、私なんか…って思ってたの。でもね、向こうから告白してきたのよ。『ルーミア、愛してる』って! もう私嬉しくってどうにかなりそうだった!」

一回りしてみんなのテンションはだだ上がりだった。顔を赤くして彼女のことを思い浮かべたり、他の子にもっと話を聞こうとしていたり、様々なことをしている。
だが誰かがふと

「慧音は?」

と漏らす。
その瞬間慧音に向けられる五対十組の瞳。しまった、さっさと帰らせればよかったと思うも後の祭り。
逃げられないと悟った慧音はそれぞれの目を見返した後に一呼吸。

「私の……彼女……は」

「彼女は……!?」

一語一句聞き逃すまいとみんなが身を乗り出して耳を澄ます。



「この中にいる……!!」



固まる教室の一角。飛び出した慧音の爆弾発言。

それは いったい 誰なのか


**********
教師と生徒って危うい関係いいと思うんです
誰とも取れるような書き方にしたつもりですが、上手くいってないかも


103 : 名無し妖精 :2015/05/29(金) 08:49:25 St93wxBk0
すみません長いですね
今度からろだ使うようにします

連投すみません


104 : 名無し妖精 :2015/05/29(金) 12:52:36 uDt8CYDM0
いちふとは「自分たちは」めっちゃ仲悪いって思ってそう。宿命のライバル!位に考えてたら面白いな

あの二人はまず一番初めに絡んでいくのがお互いだっていうのがいい。布都ストーリーの一輪ステージ名もそんな感じだったし


105 : 名無し妖精 :2015/05/29(金) 15:38:34 EPowLpmQ0
薫子×めーりん!!
いや、完全に同人誌由来の誰得なんだが、いぬさくやさんの同人誌でめーりんがパンダになってたのが
あったので、例のパンダネタと合わせて薫子とパンダめーりんがほんわか絵でお馬さんごっこ
百合かどうかと言われるとちょっと困るけど


106 : 名無し妖精 :2015/05/29(金) 20:05:39 PT3Nuh5AO
>>105
すみれこ が かおるこ になってますえ

普通の美鈴と菫子で純愛かほのぼの百合漫画やって
幕間か巻末あたりにデフォルメされた菫子がパンダ美鈴と戯れるオマケ漫画入れたいですわ


107 : 名無し妖精 :2015/05/29(金) 20:36:30 3Mhw5FXQ0
>>100
レミリア←元恋人→パチュリー←現恋人→アリスなんだよね
ドロドロしてもおかしくないのに実に平和


108 : 名無し妖精 :2015/05/29(金) 22:02:19 HletLUgQ0
>>102
1レスに収まるならロダでなくていいんじゃない?
ただ、改行しすぎで長くなってるのは気になる


109 : 名無し妖精 :2015/05/29(金) 23:23:49 Kvxt9Pzk0
久し振りに書き込みのレミフラです、苦手な方はご注意

フ「ま〜たここで紅茶飲んでる、これじゃバカの一つ覚えだね」
レ「あら結構いいものよ、貴女も一緒にお茶する?」
フ「遠慮するよ、私はバカじゃないもの」
レ「あら、バカの気持ちを知るのは賢い人の仕事よ?」
フ「何それ…仕方ないなぁ、咲夜〜私にもお茶入れて〜」
咲「畏まりました」
レ「待った待った、私が席を代わるから貴女がこっちに座りなさい」
フ「どうして?」
レ「そっち側だと景色が見えないでしょ」
フ「そ、なら代わろうか」
レ「どう、魔法の研究は?」
フ「残念ながら全然進んでないよ、お姉様こそどうなの?」
レ「私も相変わらず暇してるだけよ」
フ「まぁ毎晩毎晩ここでお茶飲んでるくらいなんだから暇だろうね」
レ「毎日毎日魔導書読んでるだけの貴女も一緒でしょ」
フ「毎日違う本読んでる私の方がまだマシだよ」
レ「あら今からの景色を観ても同じことが言えるかしら?」
フ「言えるよ、どうせお姉様が邪魔で景色なんて観えてないもん」
レ「あらそう?それじゃ退けるから、よ〜く眺めなさい」

 お姉様が退いてから観えた景色はとてもいい眺めだった

レ「どう、いい景色でしょ?」
フ「うん、いい景色だね」

 そう、とてもいい眺めで、少し悔しいくらいに・・・

フ「でもやっぱり観るのは一回でいいかな」
レ「あらそう?」
フ「私はバカじゃないからね、一度観ちゃったら覚えちゃうよ」
レ「あら頭がいいって大変ね、それじゃ日々の生活に飽きちゃうじゃない」
フ「あら、バカなお姉様に頭がいい人の気持ちが分かる?」
レ「当たり前でしょ、頭がいい人の気持ちを知るのもバカの仕事よ」
フ「そう、それは大変な仕事だね」
レ「ええ、大変な仕事よ」
フ「でも・・・」
レ「でも?」
フ「でも・・・たまに息抜きに観るくらいならいいかもね」
レ「・・・やっぱり私に頭がいい人の気持ちは分からないみたいね」
フ「あれ、仕事じゃなかったの?」
レ「出来ることしかしないならそれは作業よ、出来ないことをするから仕事なの」
フ「ふ〜ん、それじゃ精々努力すれば、私はもうお部屋に戻るから」
レ「あらもう戻るの?」
フ「景色も観たし紅茶も飲んだしもうここに用はないからね、私はもう寝るよ」
レ「そう、おやすみフラン」
フ「おやすみ、お姉様」
 ・・・いつかきっと二人であの光の下に立つ、近くにある夢が酷く遠いものに見えた

〜余談〜
フ「ねぇお姉様・・・一つ聞いていい?」
レ「なに、フラン?」
フ「陽が差しちゃってるんだけど・・・これどうやって館の中に戻るの?」

 幻想郷を夜から救った光は、今や館とパラソルの間の最後の障壁として君臨している

レ「ちょっとくらい陽に当たっても平気よ」
フ「え〜やだ、焼けちゃうじゃない」
レ「たまには陽に当たった方が健康的よ」
フ「分かった、それならこのテーブルのパラソル引っこ抜いてくから」
レ「ちょっと、そんなことしたら私が陽に当たっちゃうじゃない!」
フ「大丈夫、多少なら当たっても平気なんでしょ」
レ「え、ちょっ、フラン!ホントに持ってかないでよ!」
フ「じゃあ〜ね〜」
レ「さ、咲夜!鼻血出してないで急いで日傘を持ってきて!」
咲「その前にテーブルの下に蹲ってるお嬢様の写真を一枚撮ってよろしいでしょうか?」
レ「よ、よろしくないに決まってんでしょ!」

翌日の新聞の一面を見てレミリアがまたキレるのだが、それはまた別のお話

7回目、悪口言い合いながらも仲が良いってのと緩いギャグを合わせてみました、
最後に書いたのが前スレの最初の方と割と間が空いたのに成長はしてません、てか長い


110 : ピロートークの夢幻館 :2015/05/30(土) 02:58:34 r8SLLPsgO
 深夜。時計の針が真横を指そうかという頃。
 二人は床を一にし、互いに向かい合って寝ていた。
「幽香様」
 エリーが小さく呼び掛けると、微睡みつつあった幽香は煩そうに瞼を持ち上げ、じろりと彼女を睨んだ。
「一つ、お願いが有るのですけれど」
「…………何よ」
 その声は如何にも不機嫌そうであったが、エリーはそれに恐れ入る様子も無く、むしろどこか安堵した風で、
口許に笑みすら浮かべて言った。
「近頃、くるみが貴女の帰りを待ち侘びて、淋しそうにしていることが多くなりましたの。ですから、もう少しだけ、
お帰りになる機会を増やしてくださらないかしら」
 幽香は尚も面白くなさそうに、重たそうな瞼の奥で瞳を横へと動かした。
「……季節の変わり目には帰って来てやってるじゃない。何が不満なのよ」
「私達の三月(みつき)と、あの子の三月は全く違うものですわ。未だ二百にも満たない子供ですのよ?」
 言葉の中に含まれる非難の意を感じ取ってか、幽香の面にうっすらと苦々しさの色が浮かぶ。
 エリーは彼女の目を鋭く見詰めたまま、じっと黙って返事を待った。
「……わかったわよ」
 暫しの沈黙を経て、漸く幽香が口を開いた。
「時々、湖上(うえ)まで様子を見に来るようにしてあげる。くるみがサボッてないか確かめるついでに」
 エリーの顔面が喜色に満ちる。
 しかし、ほんの一瞬、その瞳がちらりと揺れたのは、一体何の故であったか。
「それで文句無いでしょ」
「ええ。有り難う御座います」
 満足げに微笑んで、彼女はそっと目を閉じた。
 と、いきなり何を思ったか、幽香が彼女の頬を指先で摘まみ上げた。
「……何ですか?」
 僅かに開かれた彼女の眼に、主人の仏頂面が映る。
「……別に……」
 再び短い静寂が訪れ、今度はエリーがそれを破った。
「何か、私に言ってほしい文句でも有りますの?」
 半ば確信めいたその問い掛けに、幽香は尚更むっとして、摘まんだ頬を乱暴に放した。
「無いわよ、そんなもん」
 ごろりと後ろを向いた彼女の背に、エリーがそっと寄り添い、笑う。
「……言わなくたって、お解りの筈ですわ。私の不満なんて」
 幽香が小さく「ふん」と鼻を鳴らすと、エリーはまた一層可笑しそうに笑った。


 それから一月(ひとつき)と少し後の事である。
 湖上を見張る娘に稽古という名の虐待を加えた幽香は、伸びた娘を『介抱させる為に』、
湖底の館へと帰って来たのであった。


111 : 名無し妖精 :2015/05/30(土) 21:43:55 olmaWPoE0
いいじゃないっすか〜×2

旧作も悪くない


112 : 名無し妖精 :2015/05/30(土) 22:35:13 X/j3Jbqw0
ア「本棚の処に居るなんて珍しいわね」
咲「私だって書物に助けを求める時はあるんですよ」
ア「あら、本来の利用者はパチュリーだけじゃなかったの」
咲「ちゃんと許可は頂いてますから」
ア「ふーん。魔法薬学の本なんて貴方らしくないわね」
咲「新作薬膳のヒントにならないかと思って。そういう貴方は何が目当てだったの?」
ア「魔法生命学にしようかなって考えてたけど、気が変わったわ」
咲「賢明な判断ね。今朝鼠が入られたばかりで、ずっとご機嫌斜めみたいですし」
ア「いや、別のを借りたくなったのよ」
咲「諦めた方が良いでしょう。通して貰えただけでも満足すべきだわ」
ア「お嬢様に頭を下げないといけないものなんだけどね。まあ無理なんでしょうけど」
咲「良かったら口添えしますが?」
ア「私が持ち帰りたいのは貴方よ」
咲「……休暇を申請してあげましょうか?」
ア「取れるのかしら?」
咲「お嬢様の気紛れ次第です」
ア「駄目元で頼もうかな。さてと、今日はもう帰って献立を組み立てないと」
咲「来られるか判らない内からなんて、随分と張り切ってるわね」


113 : 名無し妖精 :2015/05/31(日) 01:24:41 A1wtnGco0
咲夜さんの誘い受け極まってますね


114 : さなえなパラレル :2015/05/31(日) 04:42:49 iOfpy1JwO
「――この理論を半分以上理解出来た学生は、今までに一人しか居なかったわ」
 ガラガラッ
「先生! 質問があります!」
「あら、元気な子。うちの職員じゃないようだけれど」
「通りすがりの風祝です! 東風谷早苗と申します!」
「誰か北白河を呼んで来なさい。仮眠室に居るから叩き起こして。……失礼。それで、御質問は何かしら?」
「はい! 先ほどから、先生のお話をこっそり聞かせてもらってたんですけど!」
「中で堂々と聞けば良かったのに」
「平行世界から人を攫ってきて労働力にするっていう、犯罪のお話があったじゃないですか!」
「随分前から聞いてたのね」
「それはエネルギーの不均衡の問題だけでなく、倫理的な観点からも良くないこととされてるんですよね!?」
「その通りよ。喩え誰にも知られていない平行世界であっても、全ての知的生命は人権を有するものと解されているの」
「そこで質問なんですけど!」
「はい、どうぞ」
「かつての教え子に自分を『ご主人様』と呼ばせて、奴隷みたいに扱き使うのは人権的に大丈夫なんですか!?」
「……互いの合意が有れば微塵も問題無いわ」
 ひそひそ、ざわざわ。
「え。そうなんですか? あ……。そういう……」
「ちょっと、そこ。誤解される言い方しないで。プレイとかじゃなくて、私とちゆりは純粋に愛し合ってるのよ!」
 ガラリ
「あ」
「良いところに来たわ、ちゆり! その娘を捕らえなさい!」
「え!? 私ですか!?」
「私の目は誤魔化せないわよ! 貴方は魔法世界の住人でしょう!」
「あちゃ。バレてましたか」
「さあ、ちゆり! 愛する私の為に……! ……ちゆり?」
「……ひ……」
「ひ?」
「人前で……!」
 ガタッ
「い……!?」
「ちょ、ちょっと待って! パイプ椅子は危な……!」
「人前で何てこと言ってんだあぁぁ!!」
 ドゴォォン!
「……えっと……。私、そろそろお暇しますね! さよなら!」
「あぁ……。貴重な研究材料が逃げるぅ……」





「ただいま戻りましたー」
「おかえりー」
「どうだった? 異世界旅行は」
「楽しかったですよ! 憧れのキャンパスライフを覗き見させてもらって、おまけにお勉強もしてきました!」
「おー。それは良かったね」
「何を学んできたのかしら?」
「はい! 色んな愛の形について、です!」
「……うん?」


115 : 名無し妖精 :2015/05/31(日) 08:43:36 TD1AOgRE0
脳内で星ちゃんが「I wanna be a popstar♪ 君をもっと夢中にさせてあげるからね〜♪」って歌って止まらないんだけど相手は誰なんだ…

君に出会えた喜びと君に会えない寂しさ、ってやっぱ聖か!?

>>114 素晴らしいですわ


116 : 名無し妖精 :2015/05/31(日) 09:40:40 6Eo6Rldg0
早苗さんのテンションがもうねw


117 : 名無し妖精 :2015/05/31(日) 22:13:09 QIUt8QgM0
>>114
小悪魔や早苗の次に出向くのは誰だろうか


118 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 17:09:43 CbrNj6.I0
レイマリ(2&3)・あやさな(11&12)・ムラいち(65&66)が並んで良かった


119 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 17:14:47 GQEJ0OHc0
紅美鈴(23)と咲夜(4)の子育て物語


120 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 18:05:55 RE4NodBE0
そうか霊夢2位になったのか
本人は気にしないだろうが魔理沙に慰めてもらおう


121 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 18:50:10 kYcSd/qE0
ついに霊夢陥落か
レイマリ咲が並んでるのがなんかいいな


122 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 19:31:50 ZipE0GX60
前々回の人気投票の結果、霊夢は1位、早苗は11位、その差は10位
前回の人気投票の結果、霊夢は1位、早苗は11位、その差は10位
今回の人気投票の結果、霊夢は2位、早苗は12位、その差は10位

二人の距離はいつ縮まるんですか!?


123 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 19:58:37 f4YdRIG20
01 02 03 04 …10
11 12 13 14 …20
21 22 23 24 …30

こういう10列を作ったときに前後に並べる順位をキープし続けていると考えれば、それはそれで素敵だと思うんだ


124 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 19:59:56 f4YdRIG20
sage忘れすまぬ…


125 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 20:01:41 yv42028c0
ゆかゆゆの間に鈴仙ちゃんが割り込んでてもうしわけない感


126 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 20:04:03 4euALLiU0
>>122
この手の届くようで届かない微妙な距離感・・・
とてももどかしくてイイ・・・


127 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 20:12:49 RE4NodBE0
>>122
早苗が霊夢をずっと追いかけ続けてる感じがすき


128 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 20:24:53 6AteKMooO
>>122
順位まで一緒に落として…W
ほどよい距離を保ちながら、しっかり早苗さんを見ている感じがいい…


129 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 20:37:05 HT.R4NJ.0
正邪とパルスィという負けず嫌い二人がきれいに並んだのと、
44位から鼠の後ろに猫、さらにその背後に犬(狼)がいるのが興味深い

あと、ヤマメがついにリグルに隣接した


130 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 21:24:21 OQqWJujQ0
霊夢「(おしゃれしたいなぁ…)」
さとり「霊夢「おしゃれしたいなぁ…」」
レミリア「ほう…そこの覚妖怪、よくやった。後はこのスカーレ」
フラン「まずいっ…咲夜!」
咲夜「ふむ…(メイド服霊夢メイド服霊夢)」
さとり「咲夜「メイド服霊夢メイド服霊夢」」
フラン「あっ…」
霊夢「……」
さとり「…やばそうなんで抜けますね^^;」
その後の夢想封印に到着した瞬間巻き込まれるアリス

みたいなギャグタッチなものをたまに読みなくなる現象


131 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 22:39:09 XX1MQZxM0
アリス(10)×幽香(18)良いおねロリ具合だ、理想的
そしてアリスをめぐってパチュリー(19)がゆうかりんとバトル


132 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 23:18:11 xPGs3wa.0
深秘録で、輝針城の背景あるじゃん
あれ、輝針城ってさかさまのままじゃん
つまり針妙丸ちゃんは今でも正邪ちゃんに未練たらたらとか
そういう関係があってもいいと思う


133 : 名無し妖精 :2015/06/01(月) 23:23:18 rcUGQVEo0
6月1日に結果発表でムラいちが隣同士…
これは何か運命的なモノを感じるな


134 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 03:35:35 dSI1L/Qg0
一輪「運命だってさ」
村紗「へえ」
一輪「付き合ってみる?」
村紗「……うん?」

星「あれ、手なんか繋いで二人ともどうしたんですか?」
一輪「付き合ってみることにしてみた」
星「へー…今まで付き合ってなかったんですか」
一輪「へ?」
星「いっつも布団で抱き合って寝たりしてたからてっきり…」
一輪「へ、へへへへへえ〜! あっ、そ、う…いや、知ってた! 知ってるけ、ど…その…(そうかー恋人とかじゃないとそういうことしないかー!)」
村紗「一輪!」
一輪「へ? なっ、んっ…!」
村紗「んん…っ、ぷぁっ」
星「キャー///」
村紗「好き…だよ、一輪」
一輪「あ…うん、私も…好きだ、よ…」
村紗「これからも一緒に寝てよ」
一輪「…うん」
村紗「これからもっと恋人らしいことしてよ」
一輪「うん」
村紗「それで、いつか…結構しよう?」
一輪「う、うん! しよう!」
星「いやーあっついあっつい。あ、私そろそろお暇しますね〜」

村紗「…てっきり私たち付き合ってるもんだと思ってた」
一輪「村紗のことは好きだったけど、まあその、告白してなかったし…」
村紗「でも今は付き合ってる」
一輪「運命らしいからね」
村紗「…へへ」
一輪「あ、今の顔すっごい可愛い」
村紗「き、急にそういうことを言うな!!」
一輪「あら、嫌だった?」
村紗「嫌じゃないけど…! あーもー!」
一輪「ごめんごめん、イマイチよく分からなくってさ。恋人ってのがどんなんか」
村紗「…したいこと、してみればいんじゃない?」
一輪「……」
村紗「……」
一輪「押し倒すわよ?」
村紗「許可はいらないんじゃないかな?」
一輪「そっか」
村紗「じゃあ、ほら一輪が上で…」
ドサッ
一輪「キスするわよ」
村紗「だから許可は…んっ」
一輪「んちゅ…」
村紗「んはっ…んんっ(し、舌はいってきたあ…っ)」
一輪「はあ…っ。…こんな感じ?」
村紗「…まあ、合格」


パッと思いついて書いた
後悔はしていない


135 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 07:15:44 Dnn5Zp9c0
吉住渉さんに描いてほしい


136 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 13:11:26 ikgYkzAU0
>>134
にぶちん一輪いいね
一輪の順位が思ったほど上がらなかったのは残念だったけど
ムラサと並んだのはなんか嬉しいね


137 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 13:13:25 KNNyuPJM0
レイアリちゅっちゅ不足気味


138 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 13:49:32 RW6PGjOE0
このスレだとレイアリは過剰なぐらい多いぜ


139 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 14:06:16 dSI1L/Qg0
おうふ「結構」→「結婚」ですね
とんでもなく恥ずかしい誤字…

書いててムラいちいいなって思いました(小並感)


140 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 14:07:46 ejzPREuI0
レイマリポイント近すぎ
隣同士でべったりくっついてるのが浮かぶ


141 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 17:28:29 5ljABtfQ0
霊夢が姦姦蛇螺になって幻想郷滅亡の未来を防げるのは誰か


142 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 19:43:15 Xw2i81Y60
>>135
一瞬住吉三神が薄い本描いてるのを幻視


143 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 20:27:19 rG4ssK/.0
今年も半分終わりそうなのでレイアリ+魔理沙さんと咲夜さん。長いので注意

「ん」
「んぅ?んー」
「んーぅ」
「………」

「あ、」
「ん」
「おー」
「んー」
「……お前ら」
「「?」」
「ちゃんと喋れよ!犬や鳥じゃあるまいし!」
「「えー」」

博麗神社に押し掛けた夕食の席。私の声が虚しく居間に響く。
30分ほど前。久しぶりに神社に訪れてみれば、縁側にアリスがいた。珍しい。
簡単に挨拶してから台所を覗けば、霊夢と上海人形が食事の支度をしている所。
丁度いいと、一人分追加を頼んだまではよかったものの…

「…なんで洋食なんだ」
「あれ?あんた苦手だっけ?」
「違う!お前和食しか作れなかったはずだろ!?」
「作ったのは9割方アリスの人形よ。私は殆ど見学」
「出来る所はやってもらう感じでね。…ふぅ…」
「アリスはアリスで、作法完璧に緑茶を飲むなぁ!」

『なに怒ってんの』と言わんばかりの顔を2人に向けられる。シンクロしやがって…
因みに、冒頭のやり取りは身振り手振りから察するに
『お皿頂戴』 『これ?はい』 『ありがと』
『あ、お風呂』 『もう人形がやってる』 『悪いわね』 『いーえ』
といった具合だと思われる。口に物を入れながら喋るのは品が悪いとはいえ…

「お前ら、覚りにでもなったのか…?」
「「んなわけないでしょ」」
「そうとしか思えんわ!」
「だって、性格似てるし」
「付き合いは長い方だしね…なんとなく考えてる事が分かっちゃうのよ
日常的にしてるような会話なら尚更」
「そういうもんなのか…?いや、しかし……そうか……」

・ ・ ・

「お湯加減はどう?」
「ぁ〜〜〜………」
「ふふ、良かった」

霊夢と肩を並べて湯に浸かる。
今ではなんの抵抗も感じなくなった、この距離感。

「悪いわね、一応客人なのに」
「いいのよ、好きでやってるんだから」
「ん… ところで、魔理沙は今頃」
「咲夜相手に、読心しようと躍起になってるでしょうね」
「アレから考え読み取れたらエスパーだと思うわ」
「取りあえず『魔理沙かわいい』って思ってるんじゃない?」

違いない。そう言って2人で笑い合う。

「アリスの考えてることぐらいなら余裕で分かるんだけどねぇ
思えばこんなちっちゃい頃からの付き合いだし」
「ぐらいならって何よ、失礼ね…
私だって、霊夢の考え程度なら余裕で読めるわ」
「あら、言うわね。なんならテストしてあげてもいいわよ」
「試すまでもないと思うけど…お互いに、いっせーの、で言いましょうか」
「どうかしら?いっせーの…」
「「私は今、幸せです」」


ほらやっぱり、試すまでもなかった。
さっきよりも大きく笑いあってから、手を重ね、唇を重ねる。これももう、いつも通り。
笑いすぎて涙を浮かべながら、見つめ合う。熱めのお湯だから、お互いに顔が真っ赤だ。

「さて、妖怪さん。夜はまだ冷えるわね」
「えぇ、巫女さん。まだ涼しく感じるわ」
「それじゃあ、今夜も?」
「いつも通り、今夜もよ」

 「「布団も枕も、ひとつずつ」」


-翌日、『相手の考えてることなんて全然読めねぇよ!!』と魔理沙にやつあたりされ、
『あんた達のせいでこの子泣いちゃったじゃない!』と咲夜にナイフを投げられた。仲いいなあんたら…

霊アリで咲マリな空間が大好きです。だれかそんな空間の学パロください(切実


144 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 20:36:33 FBJFKcVg0
こいし「そうそう貴方のお寺に水蜜って奴いるでしょ?あの子(後略)」

心綺楼と深秘録の告げ口はムラいちの仲の良さに嫉妬した腹癒せなのでは?と考えた事がある


145 : 名無し妖精 :2015/06/02(火) 23:21:13 WgOipUp.0
天狗 → ぶんぶん → 射命丸 → 文

妖精さん → チルノさん → チル…ノ……さん → チルノさん → チルノ


146 : 名無し妖精 :2015/06/03(水) 18:52:44 6PDp/Q0.0
八尺様「ぽぽぽ、ぽっぽぽ…」
お菊さん「一枚たりな〜い…」
八尺様「ぽ…」スッ
お菊さん「あ、ありがと」ニコッ
八尺様「ぽぽぽ…///」

なんだこれ…俺疲れてるんだな


147 : 名無し妖精 :2015/06/03(水) 19:08:08 sIyTcEe.0
八尺様とお菊さんがイチャついてんのを見て気まずくなりながら気になり出すいちふととかさ


148 : ぐるーみーなふらこあ :2015/06/03(水) 20:27:31 lJlvh/lYO
「フーンフフンフンフンフンフーン……」
「がおー」
「あら、フランドール様。可愛い着ぐるみですね」
「そうでしょ。地下の物置に転がってたのよ」
「相変わらず魔窟ですねぇ、彼処は」
「とゆーわけで、小悪魔」
「はい?」
「とりっく・おあ・とりーと!」
「猥褻(トリック)」
「待った。いまのなし。いまのは聞き間違いだから」
「えぇ!? 折角、合意の許でフランドール様に悪戯出来ると思ったのに!」
「黙りなさいペドフィリア。あなたにまともなツッコミを期待した私がバカだったわ」
「お誉めに与」
「ほめてない!」
「もう。仕方無いですね。今日は十月三十一日じゃありませんよ?」
「やかましい! いまさらツッコむな!」
「ハロウィンでイグアナの着ぐるみ着てるひと見たこと無いですけど」
「掘り下げるな! あとイグアナッて言うなー!」
「そうやって腕をバタバタされると物凄く可愛いですね」
「そんなかわいい私に免じて、一つ頼みを聞きなさい。聞かないと火を吹くわよ。本に」
「まあ、何て卑劣な。……已むを得ません……」
「誰が服を脱げと言った」
「あ、着たままですか」
「お黙り。本題に入るわよ」
「パチュリー様に悪魔召喚の魔術を教えてほしいって御相談でしたっけ?」
「そうよ。魔道書だけじゃなかなかうまく……私、用件言った?」
「細かいことを気にしては駄目ですよ」
「……まあいいわ。とにかく、うんと強い悪魔を喚び出して、使い魔にしてやるの」
「前に追い掛け回してた化け猫さんはどうなったんですか?」
「ふん。あんな臆病者、もういらないわ」
「結局振られちゃったんですね」
「うるさい! いらないったら、いらないの!」
「わぁ、可愛い」
「だから、かわいいと思うんだったら手を貸しなさいってば!」
「どの様に?」
「パチュリーにうまいこと取り次いでちょうだい」
「お取り次ぎしても御承諾を頂くのは難しいと思いますよ? 悪魔召喚は失敗すると大変な事になりますから」
「知ってるわよ。その失敗の産物が目の前にいるし」
「それに協力を仰ぐ方も仰ぐ方かと」
「いいから手伝いなさい! なんとかしてパチュリーを丸め込む策を考えるのよ!」
「嗚呼、成る程。それで怪獣の恰好だったんですか」
「……そーよ! 悪い!?」
「指摘されて恥ずかしがられるのなら、お止しになれば良いのに」
「うー……」
「仕様が無いですねぇ。可哀想だから懐柔されて差し上げます」
「憐れむなー!」


149 : 或る市の日の幻想郷 :2015/06/03(水) 20:30:46 lJlvh/lYO
 あら、くるみ。
 また番サボッて遊び歩いてんのね。あいつにはちゃんと言ってあるのかしら?
 ああ、そう。だったら良いけど。約束した時間には帰んのよ。
 ところで、そこの猫又。こいつの引っ掻き傷はあんたが付けたの?
 あー、違う違う。良いのよ、別に。むしろもっとやってやりなさい。そんなもん、当たる方が悪いんだから。
 うん? 何?
 ……あんた達、いつもそんな仕様も無いことで喧嘩してるわけ? どうしたのよ、それ。
 あそこのバザーはタチ悪い店多いから気を付けなさいよ。
 まあ、可愛いか可愛くないかって言ったら、割と可愛いんじゃない?
 何よ。……ああ、あんたが可愛くない派なのね。知ったことじゃないわ。
 どんだけ訊いて回るつもりか知らないけど、あんまり面倒臭い奴に絡むんじゃないわよ。
 はいはい。またね。



 御機嫌よう。よく此処に入って来られたわね、橙。
 猫も侮れないものね。……でも、くるみちゃんは途中で引っ掛かってるわよ?
 あらあら……。
 はい、こんにちは。御免なさいね、気遣いの足りない子で。
 それで、何の御用かしら?
 ……また詰まらないことで争っているのねぇ。何か曰くの付いた縫いぐるみなのかしら?
 射的? くるみちゃんは何でも器用に出来るわね。貴方も見習いなさいな。
 そうね、じゃあ、私は可愛くないに一票かしら。
 あら、そうなの? ふふ。御免なさいね、橙。
 それなら、良い所へ送って差し上げますわ。大勢に訊いた方が盛り上がるでしょう。
 だけど、お酒は呑まされないように気を付けてね。



「滅茶苦茶可愛いじゃないですか! どこに目ェつけてんですか!」
「あんたは何でもかんでも可愛いんでしょうが」
「このフォルムに美を見出せないなんて、とんだ節穴ですわ」
「お前は目が濁りまくってんだろ!」
「よろしい。ならば戦争だ!」
「おー! やれやれ! やっちまえ!」



――あー、もう! あんたが話しかけるから隣のに当たっちゃったじゃない!
――にゃ……。いいじゃん。これもかわいいし。
――はあ!? どこが!?



「結局引き分けかー。つまんないの」
「……くるみ」
「う?」
「くるみが欲しかったヤツ、次もあったら、がんばって取るから……」
「……いいわよ、そんなの」
「でも」
「それより、くれてやったんだから大切にしなさいよね、それ」
「……うん。ありがと。……ごめん」
「はいはい」


150 : 名無し妖精 :2015/06/03(水) 22:21:18 6/sOUwEE0
乙乙

それはそうとして、暑さを苦にしないアリスや人形ボディのメディスンが、
交際相手とラブテスターを試したら不本意な結果に終わりそうな気がした
マリアリだと口喧嘩に発展、幽メディだと幽香が恐ろしい笑みを浮かべそう


151 : 名無し妖精 :2015/06/04(木) 23:45:15 F5qhGuJc0
人気投票の並び順を見てたら魔理沙攻めで咲夜受けの咲マリを視たくなってきた
ただ疲れてるのか妄想が捗らないのがもどかしい


152 : 名無し妖精 :2015/06/05(金) 03:17:38 wywp57N60
あなたが疲れてるなら疲れてる咲夜さんを妄想すればいいのさ

咲夜「ふう……」ノビーッ
魔理沙「珍しく疲れてるな、どうした?」
咲夜「さあ…最近何かあったかしら? ちゃんと食事もとってるし、睡眠もバッチリなハズなんだけど」
魔理沙「じゃあほら、私の膝に頭乗っけろ」ポンポン
咲夜「え、これって膝枕……」
魔理沙「いいからいいから! な?」
咲夜「うう…」ポスッ
魔理沙「私はな、人と触れ合わないと人は疲れてくんじゃないかと思うんだ」ナデナデ
咲夜「ん……」
魔理沙「それに私が咲夜にこうしたいってのもあるしな」
咲夜「……」
魔理沙「ってありゃ、もう寝ちまったか…」
咲夜「すう…まり、さ…」
魔理沙「へへ、可愛い寝顔だぜ。おやすみ、咲夜」

逆でも可
魔理沙「ふあ……」
咲夜「ちょっと魔理沙、こんなところ(広間)で寝ないでよ?」
魔理沙「んん…眠いぜ…けんぜんなしょーじょは寝る時間だー…」フラフラ
咲夜「全くもう、ほらこっち来なさい」
魔理沙「むにゃ?」
咲夜「それじゃ帰れないでしょうし、今日くらいは部屋貸してあげるわ」
魔理沙「おー…」
パッ(時止めて部屋に移動)
咲夜「はい、ベッド…ってもう寝てるの?」
魔理沙「ん…」ギュッ
咲夜「(ちょっと…離さないし。どうしましょう)……もうっ」バフッ
魔理沙「さくやのにおい…へへ…」ギュウ
咲夜「全く、添い寝なんて今回だけよ…?」

あんま魔理沙攻めきれんかった…


153 : 名無し妖精 :2015/06/05(金) 07:01:15 xlefIbFU0
どっちもかわいい


154 : 名無し妖精 :2015/06/05(金) 10:33:29 jtajCvb20
完璧な主従関係として瀟洒さを発揮するレミ咲
母娘のように咲夜が甘える美咲
姉のように世話したり構いたがる咲夜の咲マリ

この三種を申し分なく混ぜた創作とかはないものだろうか


155 : 俺嫁厨嫌い :2015/06/05(金) 19:04:13 DpS20dFM0
聖徳太子、人類滅亡を予言していた【2016年】
tp://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201504_post_6254.html


156 : 名無し妖精 :2015/06/05(金) 21:45:15 aQnoOuRc0

ようやくおあつらえ向きの場所が見つかった
これで安心して逝ける……

ぱちゅこあ(20kb)
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0226&file=lily_0226.txt


157 : 名無し妖精 :2015/06/05(金) 22:59:38 LAPJJBfY0
咲夜さんはお嬢様相手以外で主導権が握られるのを嫌がりそうなイマゲ
で、咲マリなら魔理沙が自分のペースに乗せたいけどいつも躱されて上手くいかずみたいな
潰れない程度に酔わせようにも向こうの方がアルコールに強くて逆に介抱されるとか

>>156
堪能しました
本当に良い


158 : 名無し妖精 :2015/06/05(金) 23:27:42 xlefIbFU0
>>156
はらしょー


本当に明け方までしか続かなかったのだろうか


159 : 名無し妖精 :2015/06/06(土) 17:49:09 kkmVPS/I0
儚を読み返したら咲マリの身長差がかなりあった
咲夜の肩ぐらいに魔理ちゃんの頭が


160 : 名無し妖精 :2015/06/06(土) 17:58:50 MGUWZk5s0
咲夜が身長高で魔理沙がやや低は公式だからしょうがない


161 : 名無し妖精 :2015/06/06(土) 18:50:18 HcUD94PQO
魔理沙が背伸びするか、咲夜が屈むか、またはその両方か……
背伸びさせられて身長差を意識するのが嫌だから、立ってる時にはしたがらない魔理沙、とか有りかね


162 : 名無し妖精 :2015/06/06(土) 22:14:25 MUTBKe6c0
身長差いいよね…レイアリの学パロの妄想が滾る
霊夢→高2か3ぐらい アリス→英語教師で

「せーんせ。今月は何人ぐらいに告白されたの?」
「毎度のことながらゼロよ。そんなの当たり前でしょう」
「嘘。私のクラスの男子だけでも2人はいるのに」
「なんのことやら」
「目は口ほどに物を言う、ってね。あいつらの先生を見る目をみれば一目瞭然」
「へぇ…面白いこと言うじゃない。巫女辞めて探偵にでもなれば?」
「興味ない。そんなことより、背伸ばす方法教えてよ」
「変な事知りたがるのね…十分身長あるじゃない」
「ううん、足りない。先生の背を越えたら告白するって決めてるんだから」
「………変な生徒」


普通に勉強すれば、テストで不動の学年1位になれるぐらい頭がいいのに
『英語とか意味分かんない理解不能。せんせー、手取り足取り教えてよ』
と、わざと赤点喰らって毎度毎度補習受けに来たり
『下の名前で呼んで』
みたいな要求してきたり
『このコーヒー、媚薬入ってないの?』
なんて聞いてくる変な生徒に、頭痛が痛い先生なレイアリを(ください)


163 : 名無し妖精 :2015/06/06(土) 23:50:50 1vDot1SY0
魔理沙は鈴奈庵だと阿求とあまり変わらなくて意外に小さい
阿求は紅霧異変の9年前に当たる第109季生まれだから、
身長やや低じゃなくて身長低だと思ってたけど違ってたのかな

>>162
霊夢とアリスは同じ身長やや高グループだったような
LoV3で霊夢<幽々子が判明したから差はあるんだろうけど


164 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 01:13:05 bnzMG01s0
咲マリは歳は変わらないが身長差があると考えるか
それとも咲夜の方がいくつか年上だと考えるか迷う
咲夜お姉ちゃんでもいいし
咲夜がお姉ちゃんぶってるけど端から見れば大差ないというのも萌える


165 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 11:53:23 6bNIuh.U0
>>163
チュパカプラ回見れば分かりやすいけど阿求と魔理沙結構身長差有るはずだけど。
 鈴奈庵は 霊夢>阿求>小鈴=魔理沙


166 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 12:03:35 8k9UlfvAO
咲夜は「十代後半だと言っている」(求聞史紀)らしいので
たぶん(身長に限らず)見た目は魔理沙より歳上っぽいんじゃないかなと思ったり

咲夜が元々落ち着いた性格で、魔理沙の素行を窘めたりするのを
魔理沙が一方的に『歳上ぶってる』と評して(と言うか、おそらく本当に歳上なのだが)
勝手にムキになっていても可愛いかも知れない


167 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 12:10:36 fdW1wz320
つまり咲マリはおねロリ…
魔理沙と霊夢は同世代っぽいから咲霊もおねロリ…


168 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 12:40:49 Y6Yjz92U0
>>165
見直したらそうだった
第一巻114頁のコマだと魔理沙>小鈴のように見えたけど遠近法か


169 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 12:43:50 8k9UlfvAO
「私未だxxx歳ですから、私達の関係って立派な『おねロリ』ですよね。フランドール様ったら、とんだ淑女です」
「また『姉の親友の道具』が世迷い言を垂れ流してるわ」
「あん……。そんな人格を否定するようなお言葉……! 嫌いじゃないですよ?」
「咲夜ー。今日のおやつなーにー?」
「放置プレイ? 放置プレイですね?」
――手に負えねぇ。


170 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 12:47:23 bnzMG01s0
自分の発育途上の肉体と咲夜の女らしい体を意識してしまって
いっしょにお風呂に入るのを拒否する魔理沙ちゃんと
嫌われたと思って本気で傷付いてしまう咲夜ちゃん


171 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 12:58:05 VBnUfJkE0
>>168
こころの舞台を魔理沙と小鈴が並んで観てる時は小鈴の方が高いね

咲マリで魔理沙が恥ずかしいのをぐっと我慢して背伸びしながら目を瞑って抱きついたのに
咲夜が妹の愛情表現のように勘違いしてしまいレミリアやパチュリーに愚痴る魔理沙


172 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 13:08:12 HpohWKe.0
魔理沙の身長が霊夢より頭半個分くらい小さい公式設定はすばらしい
魔理沙がコンプレックス感じてると可愛いね


173 : 名無し妖精 :2015/06/07(日) 21:55:25 ooaRuYXo0
身長差というと時折見かける「アリス>幽香」に非常にときめく


174 : 名無し妖精 :2015/06/08(月) 01:00:22 9mNuy2mc0
幽アリは若干SM気味な要素が入るのもいいと思う
単に自分の趣味ってだけだけど


175 : 名無し妖精 :2015/06/08(月) 23:09:19 ankZ7/i60
マリアリは身長差逆転で美味しいよね
怪綺談だと幽香エンディングを比較する限りは魔理沙の方が背は高かったのに、
win版だとアリスがやや高になってて追い抜かされてるという


176 : そのひとみにうつるみあれ :2015/06/09(火) 00:09:33 VXxthKcgO
 貴方が私と話す時、貴方の瞳はまるで私の後ろを見ているようで……。



「有り難う。無理を言って済まない」
「とんでもない。これが稗田の役目ですから」
 私がそう言うと、貴方は少し嬉しそうな、だけど何処か淋しげな顔をした。
「十七夜迄には返すよ」
「急ぎませんよ。どうぞ、ごゆっくり」
 こう言うと、今度は優しく、それでいて悲しげな貴方が現れる。
 そのことに、貴方は気が付いていないのだろうか。
 それとも、気が付いていて尚、それを止められずにいるのだろうか。
「では、今日はこれで失礼するよ」
「はい。御機嫌よう」
 ……今日もまた、私は何も尋ねることが出来なかった。
 また勇気を出せなかった。
 判っているのだ。解っているのだ。
 彼女(わたし)と貴方の歴史は、貴方の中だけに秘められている。
 記さぬ理由(わけ)が有ったのだろう。話さぬ理由が有るのだろう。
 それでも、私は……。



 酔わせる積もりは毛頭無かった。
 宴の席に足を運んだのも、ほんの気紛れだったのだ。
 だけど、その気紛れで、貴方に随分心配をさせてしまった。
「こら、お前等。矢鱈に呑ませようとするな。阿求も、ちゃんと断らないと」
「固いなぁ。良いじゃないですか、偶には」
「駄目だ。あいつ等はちょっと大目に見ると、すぐ遠慮が無くなるからな」
 その心遣いが嬉しくて、少し意地悪してしまったような気もする。
「鬼のお酒って、絶品なんですよね。……折角だから」
「阿求」
「ちぇ」
 そうして私に構っている間に、貴方は自分が疎かになってしまった。
「む……」
「わ。大丈夫ですか?」
「すまん……。思ったより、回りが早い……」
 私は貴方を風に当てると言って、そっと宴の輪から外れた。
 そこに嘘は無かったけれど、ほんの少しだけ、貴方の口が緩むのを期待していたことは否めない。
 そして……。
「慧音」
「ん……」
「気分はどうですか?」
「……」
「……? 慧音?」
「…………阿弥……」
 胡乱げに彼女(わたし)の名を呼んだ貴方の眼差しは、私に全てを覚らせた。
 旧き幻想郷に生まれた半妖(あなた)と人間(わたし)の、共に秘した禁忌(おもい)のことを。
 そう。貴方は、今でも……。
「……慧音」
「阿弥……。ん……」
 目覚めた時、貴方は酷い罪悪感に苦しむだろう。
 狡い私はそれを承知で貴方を欺き、唇を重ねた。
 その瞳に阿求(わたし)を映す為に……。


177 : 名無し妖精 :2015/06/09(火) 22:04:32 MthZEY1w0
ビターなのもいいね


178 : 名無し妖精 :2015/06/09(火) 22:58:43 hRxgThDI0
うん、いいね


179 : 名無し妖精 :2015/06/10(水) 05:45:35 Ut2BI5160
霊夢「おはよう、アリス」
アリス「・・・」
霊夢「朝ごはん出来てるわよ、顔洗ってらっしゃい」
アリス「・・・」
霊夢「まだ眠かった?起こしちゃって悪かったかしら」
アリス「待って待って待って」
霊夢「でも二度寝はだめよ、すぐ来ないと冷めちゃうんだから」
アリス「神社に泊まるって言ってからの記憶がないんだけど」
霊夢「////」
アリス「・・・」
霊夢「・・・もう///」
アリス「待って待って、ところで何でわたしは枕が二つある布団に寝てるのかしら?」

なレイアリがいいです


180 : 名無し妖精 :2015/06/10(水) 21:02:17 diZrdUSA0
レイアリは恋愛に関してガンガンいこうぜって感じじゃあないようなイメージ
酒の勢いで互いに想いを暴露しちゃって、その辺からおっかなびっくりのお付き合いが始まったりするといいと思います


「………」
「………」
「…あのさ、アリス。昨晩のことは」
「…あんまり、覚えてない。けど、断片的には…」
「そう…」
「うん…」
「……あー、その。半端にお酒残っちゃってるから…よければ、今夜も泊まる?」
「ん…霊夢が、いいなら」

恭しいレイアリが実に好きです


181 : 名無し妖精 :2015/06/10(水) 21:05:35 j/LWyASY0
>>180
こっちの方が好きかな


182 : 名無し妖精 :2015/06/10(水) 21:39:31 Lrs3dYjU0
どちらも好きです


183 : 名無し妖精 :2015/06/10(水) 23:09:05 FrCmQ5Yw0
咲夜「体調でも悪いのかしら?」
アリス「え?何で?」
咲夜「あまり食が進んでないじゃない」
アリス「ああ。でもそうじゃないの」
咲夜「嫌い物でも入ってましたか?」
アリス「そんな。好き嫌いはしないわ」
咲夜「じゃあ、味がお気に召さないの?」
アリス「咲夜のせいじゃないわよ」
咲夜「ふーん。嘘じゃなさそうね」
アリス「ただ気になった事あっただけだから」
咲夜「……あら、そういう事ですか」
アリス「な、何よ」
咲夜「魔理沙を取られて悔しかったんでしょう」
アリス「外れだけど」
咲夜「誤魔化さなくても良いのです。あの巫女なら甘い物で簡単に釣れますわ」
アリス「ちょっと、本当に違うってば」
咲夜「まあ任せなさいな」
アリス「行っちゃった……」(……魔理沙の方じゃなかったのに)


184 : 鴉天狗の隠し事 :2015/06/10(水) 23:48:11 xqeUFv3cO
「今朝のことなんだけどさ」
「うむ?」
「はたてさんがうちの工場(こうば)に来てね、カメラの調子悪いから見てくれって言うのよ」
「ほう」
「んで、まあ、私も丁度暇だったから、その場でちょいちょいっと直してやったんだわ」
「すぐに直ったのか」
「そりゃ、もう。私ゃ天才だからね」
「……それで?」
「うん。ついでに、検索ソフトのアップデート……あー……写真を探す為の機能、ちょろっと改良させてもらったのよ」
「ふむ。唱えた呪文に関連する写真を探し出す、あれか。ぐるぐるとかいう名の」
「あ、ハイ。それデス。……で、その場で試行してもらおうと思ってさ、何か適当な小動物とか表示させるつもりで
『可愛い』で検索掛けて念写してもらったんだけど」
「うむ」
「一番上に出たのが、はたてさんの寝顔だったんよね。それも、普通に布団で寝てるやつ」
「…………それは、つまり……」

 〜

「あぁやあぁ! あんた、私のスナップに小っ恥ずかしいテキスト付けてスクラップしてるでしょぉ!?」
「うん。してる」
「少しは焦るとか恥ずかしがるとかしなさいよ!?」

 〜

「自分の写真見た瞬間のはたてさんの慌て振りったら無かったね」
「そうだろうな……」
「顔真っ赤にしちゃってさ。あの瞬間を撮影しときゃ、文さんに高値で売れたかもねぇ」
「……にとり」
「うん?」
「二歩」
「ありゃ」


185 : 名無し妖精 :2015/06/11(木) 00:47:59 CF9970Rc0
>>184
いい流れとオチだw


186 : 名無し妖精 :2015/06/11(木) 23:45:55 RJ9mlZPg0
雷鼓さんは音楽系以外のキャラと親しくなる事はあるのかな…


187 : 名無し妖精 :2015/06/12(金) 01:47:42 GIjDqCKw0
絡みのある自機ズで言えば
雷霊
雷マリ
雷咲
うーん、雷咲だな
飄々としたお姉さん同士で


188 : 名無し妖精 :2015/06/12(金) 12:29:31 7xYoKo7o0
雷つながりで衣玖さんとか


189 : 名無し妖精 :2015/06/12(金) 19:01:28 gkF1GTOs0
にとり「プリズムリバー三姉妹に『しんせどらむ』なるものを頼まれたが果たしてこれでいいのか…。
誰か打楽器に詳しい人はいないのかな」
魔理沙「一人知ってるぜ」
にとり「ほんと!? よかったら紹介してくれないかな?」
そして始まる堀河城ビート


190 : 名無し妖精 :2015/06/12(金) 23:29:06 2tUVj5MA0
でんでん太鼓を持った針妙丸を胸に抱く雷鼓を幻視したもののどういう経緯でそうなったのか浮かばず


191 : 偏食せざるは付喪神 :2015/06/13(土) 03:15:43 NcknFLKAO
 大気を揺るがす雄々しき響きに心を惹かれ、彼女――明羅はふらり、その音(ね)の許へと足を運んだ。
 そこで愉しげに太鼓を打ち鳴らしていた付喪神の女は、彼女が木陰でじっと聴き惚れている様をちらり拝むと、
一層愉しげに、そして一層激しく、雷鳴の如き轟音を奏で続けた。


「御清聴、どうもありがとう」
 演奏を終えた付喪神――雷鼓に声を掛けられた明羅は、少しく驚いた様子であった。
「気付かれていたか」
「あら。もしかして、隠れてるつもりだった? ごめんね」
「む……」
 妙に爽やかに放たれた皮肉の言葉に、彼女はどうにもばつが悪そうである。
「……心高ぶる、素敵な音色だった」
 目を逸らし、声を低くしてそう言うと、雷鼓は心底嬉しそうに、ぱっと笑顔の花を咲かせた。
「ありがとう」
 その余りに明る過ぎる笑顔が、彼女を一層たじろがせる。
「……じゃあ、私はこれで失礼する」
「あら。そんな釣れないこと言わないでよ」
「!」
 早々に立ち去ろうとした明羅の肩を、雷鼓の手ががっしりと掴んだ。
「まだお捻りを貰ってないわ」
「あ、いや……。申し訳ないが、今は持ち合わせが……」
「あらあら。そんなことは気にしなくて良いのよ? だって……」
「!?」
 ずいと体を引き寄せられ、吐息が彼女の首許に掛かる。
「体で払ってくれれば良いんだもの」
「か……!?」
 明羅は途端に耳まで真っ赤になって、ドンと雷鼓を押し退けた。
「っと」
「馬鹿を抜かすな! 私は女だぞ!」
「うん? それが?」
「そ……それが、って……!」
 思わず腰に提げた刀に手を掛けるも、雷鼓は全く動じない。
「そうそう、その刀」
「……?」
「貴方、それを凄く大切にしてるみたいじゃない? とても熱い魂(ビート)が感じられるもの」
「……だから、何だ」
「だから、その刀を使って、私に華麗な演武を見せてほしいのよね」
 そう言って、雷鼓がにんまりと微笑むと、明羅はまた違った意味で赤面した。
「あ……ああ、演武か……。体でって、そういう……」
「ん? 何か勘違いした?」
「……ッ! 無い! 断じて無い!」
「そ」
 と、雷鼓は再び彼女に詰め寄り、その真っ赤に染まった顔をじいっと覗き込んだ。
「……んー……?」
「……? 何だ……?」
「こんなに可愛いのに、男と間違えるわけ無いわよねぇ」
「か……!? かわ……!?」
 それは彼女にとって、余りにも不意を突かれた文句であったと言う。


192 : 名無し妖精 :2015/06/13(土) 06:57:01 yCWAz3rc0
素晴らしい!
素晴らしい!


193 : 名無し妖精 :2015/06/13(土) 17:57:41 6VTnMFFAO
小傘「くすん」
ぬえ「あーぁ、お前またケガしたの」
小傘「ごめんなさい…くすん」
ぬえ「全く…一人前の妖怪なら泣くな。鼻水もすするな。このままじっとしてな」
小傘「うん。ちーんッ」
ぬえ「ほらもう一枚。まるで赤ちゃんみたいね。顔も拭きな」
小傘「ありがとう…」
ぬえ「どういたしまして」
小傘「ねぇ…知ってるんだよね?」
ぬえ「何が」
小傘「私が妖怪退治の武器を作ってるって事」
ぬえ「まぁね」
小傘「それなのに、ぬえちゃんなんで私に優しくしてくれるの?」
ぬえ「お前がバカだからだよ」
小傘「ば…バカって言った方がバカだもん」
ぬえ「そういう場合もあるけど、小傘の場合は違うがな。あんな堂々とやってたら妖怪界隈では有名になってるわよ」
小傘「…でも、妖怪も大事に思ってるぬえちゃんなら、一番怒ると思ってたんだけど…」
ぬえ「逆にお前で安心したわ。お前なんかが私を倒せる程の武器を作れるわけないからな」
小傘「もしかしてバカにしてる?」
ぬえ「私がお前を認めた事が一度でもあった?」
小傘「もう!いたっ」
ぬえ「じっとしてろ。してないなら押し倒すよ」
小傘「うん…どうしてこうなるんだろ…ホントは私がケガをしたぬえちゃんを手当したいのになぁ…」
ぬえ「私はケガをする事はないから無理よ」
小傘「手首の布。傷跡を隠してるんでしょ?」
ぬえ「…どこで知った?」


194 : 名無し妖精 :2015/06/13(土) 18:06:18 6VTnMFFAO
小傘「ちょっと見せてよ」
ぬえ「お前のケガが先」
小傘「ぬえちゃんのケガの方が先だもん」
ぬえ「治ってるからいい」
小傘「もっと治したいの」
ぬえ「鍛冶屋の次は医者にでもなるのか」
小傘「あ、いいかも」
ぬえ「ふん…人間の真似事してなにがいいんだか」
小傘「ぬえちゃんも本当は人間が好きなんでしょ?」
ぬえ「本気で言ってるなら殺すよ」
小傘「ごめん…でもぬえちゃんって人間を恨んでるのに傷つけたりしないから…」
ぬえ「面倒な事になるからよ」
小傘「違うよ。私には分かる。ぬえちゃんは、私と同じでしょ?」
ぬえ「うるさいな。殺すよ本当に」
小傘「私の知ってるぬえちゃんは誰も殺さない。私、ぬえちゃんともっと仲良くなりたいな…私に出来る事なら何でもするよ」
ぬえ「お前は私の中に入ってくるから嫌いだ」
小傘「ぬえちゃんだって、私の事わかってくれてるから。私がやってる事を怒らないんでしょ」
ぬえ「…だからバカだって言ってるの。はい終わり」
小傘「次は私の番だよ」
ぬえ「今日の小傘、何か変」
小傘「いいからじっとしてて」
ぬえ「…わかったわよ」
小傘「…痛そう。すごく痛かったでしょ」
ぬえ「正直死ぬかと思った」
小傘「そっか…。痛いの痛いの飛んでけ」
ぬえ「ぷ」
小傘「痛いの痛いの、飛んでけ!」
ぬえ「お前ってさぁ」
小傘「痛いの痛いの…あっ」
ぬえ「もういい。小傘も治してもらった方がいいわね。頭を」
小傘「いじわる」

こがぬえは傷のなめあいすると良いと思います


195 : 名無し妖精 :2015/06/13(土) 23:31:22 eGlZsHyo0
>>191
まさかの相手に驚き桃の木山椒の木

>>193-194
気軽に過ごしてるのもいいけどこういうのもいい


196 : 名無し妖精 :2015/06/14(日) 02:58:03 9SEKtfQo0
>>193-194
小傘とぬえはいたずらとか驚かせに行くとかでドタバタ劇な絡みのイメージが強いけど、こういう感じもいいですね


197 : 名無し妖精 :2015/06/14(日) 17:48:39 vD9pGCYE0
                                      _,. -──-- 、_
                                    ,. '"   /\     `ヽ、
さあ幽々子。続きは秘密のスキマ部屋でするわよ〜    ,' ゝ  / @ \  ノ   `ヽ,
                                  r'y、/⌒y'へ-'⌒i' ̄ヽ_,.へ_  ',
          (Y)                      .とヘ_,.'-─'´ ̄`ー-^ー-、_i `ヽ、l
      ,,..-ー7" `ヽー- ..,,                  i ィ ./-iーハ  ハ|l||li-ヽ、 ヽ、Y^ヽ も、もう堪忍してぇ〜
    /,,.-ー'"´ ̄ ̄`゙ー-'、ヽ、                イ i イr!テ!、ヽ、! ,rテ=ォ、! ハ ノヽノ
   /'"i´ |l⌒ヽ、__,ノ´⌒l| ヽ '., .              レ ヘハ' 'u┘   'ー--u 'ン レ'   i  :
   l:::,.ゝ '、r-、__!r-、__,r-i_ノ_,.イ l                 i .从"u `    "" ハ i   ハ  :、
   ',::`γ´ ハ  λ ハ  ゝ r'"i                 ハ |ノ>.、. ' ̄) _,.イ ハ .|  i  〉 : ::
    ヽ;:i レイ._,.レハノ.,_レヽノ i::ン                 )ノ/ヽ、  `i,T7´ `|/ `ヽ、ハ (   : ::
     ノレ´ .i.-─   ─-i.  |'.                  }`ーy´ヽ (><)、/  、y__,_.!Y   :: ::
      7 从"  _, ".从  i                   く ̄/   ハ-ハ´    }-∞-{  ::: :::
     〈./ ri.>r---,.イレ'ヽ  〉                   l´i    (i     〈、_,.、__ゝ ::  ::
    __ハ/⌒iイヽニンYー'、 ハイ<{                  .i ゝ、___,.-'!ゝ、.___,..イ,.-  !7::.....:::
-=ニ ̄:::::ヽゝ、ノY  rー'-、ノ:::::::: ̄ニ=-.               ,'___  i ヽ,ー--く ゝ/   ,'ー\   ズズズズズ…
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー'" ̄ ̄ ̄               ______/へ_ `ヽ!/i  ̄ く7/´ ̄ヽ/ヽ,_/_ゝ___
                              -=ニ ̄::::::::::l/⌒ヽ-」 ハ   r/⌒ヽ、_/、  Y :::::::: ̄ニ=-
これはセーフですか?                                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


198 : 名無し妖精 :2015/06/14(日) 23:32:36 ktZWgeEY0
ゆかゆゆは幽々子生前はプラトニック、幽々子没後はフィジカルなイマゲ


199 : 名無し妖精 :2015/06/15(月) 00:18:07 6nuWLxTg0
>>132
私の根城って言ってたし霊夢には早く帰れみたいなこと言われてたから
多分今はあのでかい城に1人で住んでて正邪との思い出に浸ってるのかなと思うとせいしんが捗るんだ…
超遅レスですまん


200 : 名無し妖精 :2015/06/15(月) 00:18:43 s9BoCRaUO
小傘「私ぬえちゃんに嫌われてるのかなぁ」
ぬえ「聞こえてるよ」
小傘「ひっ!ビックリしたぁ…」
ぬえ「お前なぁ…」小傘「ごめん…」
ぬえ「…お前は私をどう思ってるのさ」
小傘「…好き」
ぬえ「え?」
小傘「好きだよ…ぬえちゃんの事…」
ぬえ「何頬を赤くして…よく聞こえなかったんだけど」
小傘「好き!」
ぬえ「…」
小傘「…聞こえた?」
ぬえ「ど、どうして小傘はそういう事を平然と言えるのかね…」
小傘「平然じゃないもん…」
ぬえ「いや普通そういう事は…」
小傘「ねぇぬえちゃんは…私の事嫌いなの?」
ぬえ「き…嫌いじゃないよ…」
小傘「……」
ぬえ「嫌いな奴としゃべったりしないわよ私は…」
小傘「良かった…」
ぬえ「な、なに泣いてるのよ!」
小傘「ふぇ?本当だ…私泣いてる…安心しちゃったのかな」
ぬえ「全く…」ぎゅっ
小傘「ぬえちゃん?」
ぬえ「…嫌いじゃないから…お前の事…」ボソボソ
小傘「…よく聞こえないよ」
ぬえ「聞こえなくていい。嫌われてるとか、もうそういう事考えるんじゃないよお前らしくない」
小傘「うん…ぬえちゃん…」ぎゅっ
ぬえ「っ…何で…好きになるのよ…私なんかをさぁ…」
小傘「温かい…ぬえちゃん…」
ぬえ「…私も…小傘…」
小傘「ねぇ…今夜一緒に寝ていい?」
ぬえ「…好きにすれば」
小傘「…やっぱり毎晩がいいな…ぬえちゃんと二人きりで…」すりすり
ぬえ「…宿代とるからな」

素直になれないぬえがどうしても一歩踏み出せない感じが好きです


201 : 名無し妖精 :2015/06/15(月) 19:00:38 IrCZjAfQ0
「あー、丁度良い時にあんたが来てくれて助かったわ。梅のヘタ取りって結構大変なのよね」
「あんなにあるとは思わなかったなぁ。独り暮らしにしては多過ぎないか?」
「面倒な時はおかず無しでごはん食べられるし、お酒の肴にもなるし、梅肉和えや梅煮とか料理にも使えて便利でしょ」
「一家族は賄えそうなくらいあった気がするんだが。一日にどれだけ摂ってるんだ…」
「大抵は毎食2〜3粒だから7〜8粒が多いかな。10粒超えた日もあったかしら」
「そんなに好きだったとは知らなかったぜ」
「えっ、目が無いのは甘い物の方なのに。そうそう、今度カフェーで何か食べない?」
「なんかのついでならいいんだが、今のところ里に用は無いから遠慮しとくかね」
「あらそう。残念ねぇ」
「また別の機会に誘ってくれ。で、梅干ばかり消費してるのは何でだよ?」
「別に糠漬けじゃなくてもいいんだけど、毎日の手入れが要らないから楽でいいじゃない」
「それくらい私でも欠かさないんだがな。魔法の研究で頭を唸らせた後はいい気分転換にもなるし。今日はミョウガがいい感じだった」
「じゃあ、私の分も漬けといてよ」
「おいおい、森で野菜は育たないから農家から買ってるんだぞ。その分は払ってくれるのか?」
「私の梅干と交換という事で。毎朝漬かりたてをお願いね」
「朝っぱらにお届けかい……」
「あんたの分もよそってあげるから一緒に食べようよ。大好物の卵焼きも付けるわよ」
「まあ、いっか」


202 : 名無し妖精 :2015/06/15(月) 19:11:26 grP.FcFQ0
文「腹を空かしてた野生の狼にエサをやったところ懐かれたらしく毎日来るようになった…」
影狼「文さん!」尻尾ブンブン
文「どこぞの白狼天狗と違ってつっかかてもこないし、悪い気はしない」

椛「地上に遊びに来たとか言う鴉にいろいろ案内してあげたら何度も訪ねて来るようになった…」
お空「椛さーん!」羽バッサバッサ
椛「どこぞの鴉天狗と違って棘のある返しをしてこないから、一緒にいて楽しい」


203 : 名無し妖精 :2015/06/15(月) 20:07:59 W5i1G5gA0
文椛(けど、何か物足りない)

こうですね、分かります


204 : 名無し妖精 :2015/06/15(月) 20:16:17 j54VN/vs0
>>202
いいねこの組み合わせ


205 : 名無し妖精 :2015/06/15(月) 21:29:43 LtBueXxM0
>>202((o・д・)bグッジョブ♪


206 : 名無し妖精 :2015/06/15(月) 21:59:14 YjfF2yvU0
互いのコンビがよりにもよって両方初デート中にばったり出くわすベタ展開

あるとおもいます


207 : 名無し妖精 :2015/06/15(月) 22:13:06 DYvBkhQE0
>>202
面白い組み合わせかたですね
感心した


208 : 名無し妖精 :2015/06/16(火) 22:18:06 4xXUKbZ6O
「明羅さん! 今日の舞いも素敵でした!」
「すっごく格好良かったです!」
「あー、鬱陶しい! 寄るな! 散れ! 散れ!」

 近頃、とある楽器の付喪神が自らの音色を轟かせるとき、傍らで剣舞を披露する娘が居ると言う。
 噂を聞き付け、その姿を目にした者達――主に少女達は、たちまち彼女の虜となった。

「モテる女は辛いわね。女としてモテてるかどうかはさて置き」
「煩い」
 雷鼓にケラケラ笑ってからかわれると、明羅は何とも不愉快そうであった。
「……大体、何故私が見せ物にならねばならんのだ」
「あら。私にくれるお捻りの代わりでしょ?」
「何故私『だけ』が、という意味だ! あの娘共には何の要求もしないくせに!」
「あの子達は私の客じゃないもの」
「く……」
 元来、雷鼓はただ太鼓を打ち鳴らすだけで満足しており、聴衆に対価を求めようとは思っていない。
 それにも関わらず、彼女が明羅に只聴きを許さないことには、何か理由が有るらしかった。
「ああ、でも、結構可愛い子も多いし、何なら一人か二人、こっちに回してくれても良いのよ?」
「全員洩れなくくれてやる」
「ん? 良いのかしら、そんなこと言って」
「……何の問題が有る?」
「貰っちゃったら味見じゃ済まさないわよ? 一人残らず熱いジャムに付き合ってもらうわ」
「……」
 明羅は露骨に呆れた様子で一瞬彼女を睨み付け、すぐにふいっと目を逸らした。
「……あんたの雑食振りは聞き及んでいる。今更、何を遠慮する」
「あらあら。知られちゃってたのね」
 と、雷鼓はそっと明羅の頬に手を掛け、小声で「でも」と続けた。
「最近、凄く可愛い女の子に出逢ってからは、誰にも手を出してないのよ?」
「……!」
 明羅の顔面が真紅に染まり、雷鼓の手が払い除けられる。
「調子の良いことを言うな! そうやって何人も誑かしてきたんだろうが!」
「そうね」
「そ……!?」
 しれっと返ってきた答えに、明羅は益々呆れ返った。
「まあ、貴方が操を守っていたいなら、本気になっちゃう前にさっさと私から離れることね」
「……馬鹿を言え」
 嘲笑にも似た嘆息が吐き出される。
「私はただ、あんたの奏でる音が好きなだけだ。そんなつもりは毛頭無い」
「……」
 明羅は気付いていない。
「…………バカね……」
「な!?」
 雷鼓にとって、それ以上の口説き文句は無いということに。
 己が今、着実に彼女を本気にさせつつあるということに。


209 : 名無し妖精 :2015/06/16(火) 22:22:45 WsjEqBus0
2828してしまいますわ


210 : 名無し妖精 :2015/06/16(火) 22:30:27 4xXUKbZ6O
あら、タイトル入れるとこ間違えた

それはさて置き
旧作キャラの百合ももっと色々増えてほしいと思う一方で
自分なりに考えて行き着いたカプを出来るだけ布教したい気持ちも有って困りますわ


211 : 名無し妖精 :2015/06/17(水) 02:48:42 CaBz20Dc0
「文様!」と呼ぶときは3頭身くらいのちみっ子で
「文さん」と呼ぶときは私より少し背が低めで
「文」と呼ぶときは私よりも長身のクールっ娘で
はあ、そんな椛がいないかn「射命丸、侵入者だ」

……はいはい、私の恋人は一見女性には見えない、男顔負けな身長でガタイのいい女ですよーだ
「何か言ったか?」
いーえ、なんでもありませんよ


男前椛のタグに頭を侵されてしまってな……


212 : 名無し妖精 :2015/06/17(水) 07:15:28 zavkLFqA0
「手加減してあげるからかかってきなさい」なんて言うからだ。
そんなんだから翼に直撃を受けてバランスよく飛べなくなるんだ。

うう、お小言が耳に痛いわ。
おかげで椛に背負われながら移動するはめになっちゃうし。(こっちの方が早いとか丸め込まれた)

まったく…心配かけさせてくれるな。
侵入者を見送ったあと落ちたときは心臓が止まるかと思った。

なあに、そんなに私が大事?

? 当たり前だろう。それとも何か、私は彼女がケガしようがかまわない薄情な狼とでも思われていたか?

……よくそんなことサラッと言えるわね。

私のことはいいだろう。他に痛むところはないか?

ない。大丈夫よ。
……はあ、背中大きいわねえ。

何か言ったか?

何もー。


*****
なるほど男前っていうのもありなのか
これが果たして男前かは分からないけどこんなん幻視しました


213 : 名無し妖精 :2015/06/17(水) 08:26:34 8b1ls0yA0
よろしいのではないでしょうか

よろしいのではないでしょうか!


214 : 名無し妖精 :2015/06/17(水) 12:42:30 PdBhhS4Q0
ありがとう、そして、ありがとう!


215 : 名無し妖精 :2015/06/17(水) 12:42:55 PdBhhS4Q0
なんかID変わっちゃってるけど>>221だよ


216 : 名無し妖精 :2015/06/17(水) 22:17:50 C.x2fV2.0
夢「しばらくぶりに来たけど、気温が高くて驚いたわね」
咲「最近は暑い日が続いてます。入梅すれば少しはマシになると思うのですが」
夢「じゃあ、これの出番かしら?」
咲「小瓶の中身はいったい何でしょう?」
夢「清涼作用で知られる魔界植物のエッセンス入り化粧水。夏を迎える前に渡したくて持ってきたのです」
咲「それはまあ。幻想郷の暑さは格別なので助かりますわ」
夢「制汗効果もあるからベタつかないし、シャワーの後が特にお勧めよ」
咲「……」
夢「あら、どうしたの?そんなに瓶を見つめて」
咲「早速試してみようかと。これから一緒にどうですか?今の時間なら、誰にも邪魔されませんし」
夢「そうねぇ。まだちょっと早い気はしますが、一汗を流すのも悪くありません」
咲「どうか、お手柔らかに」
夢「貴女の方こそね」
咲「スイッチが入ったら諦めてください。押せ押せモードになると自分でも抑えられないので」
夢「ま、覚悟はしてるわ」
咲「では、参りましょう」


217 : 名無し妖精 :2015/06/18(木) 06:38:54 UdLSj9yE0
レイセン「久しぶりにお餅をついてみよう」

ぺったんこ ぺったんこ

レイセン「ふう〜。……ってあれ、ついたお餅がない……」
鈴瑚「もぐもぐ」
レイセン「あのー?」
鈴瑚「ごくん。 ん?」
レイセン「イーグルラヴィの方ですよね? なんで月に?」
鈴瑚「美味しそうなお団子の気配がしたから」
レイセン「はあ。食べたんですか?」
鈴瑚「うん。美味しかった」
レイセン「そりゃどうも…」
鈴瑚「今まで食べたなかで一番美味しかったかも。毎日ついてくれたらなあ」
レイセン「え?」
鈴瑚「ん?」
レイセン「えっと今のってそのぅ……」
鈴瑚「ん? ああー…///」
レイセン「そういうつもりじゃないですよね?」
鈴瑚「え、あ、うん。けど、なんかごめん。変な空気になっちゃった」
レイセン「いえ、大丈夫です」
鈴瑚「さてと…そろそろ前線基地に戻らないと怒られるかな」
レイセン「また来ますか?」
鈴瑚「美味しいお団子があればね」
レイセン「じゃあ、ついて待ってます!」
鈴瑚「ん、楽しみにしてる。じゃね」
レイセン「はい、また!」

月キャラとレイセンの絡みの妄想楽しいです


218 : 名無し妖精 :2015/06/18(木) 21:37:46 ZV5kQG6c0
もっと睦まじくしてるところを見せてもいいのよ


219 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 00:37:06 n0keykYsO
小傘「ひゃあぁ…凄い雨だね…」
ぬえ「濡れなかった?」
小傘「濡れちゃった」
ぬえ「お、お前…びしょびしょ…」
小傘「私は傘だからいいのよ」
ぬえ「よくない。お前は風邪引くから…そこの影で服を脱いで…ほらタオルもあるから」
小傘「ぬえちゃん…」
ぬえ「私はここで見張ってるから早くして…」
小傘「ありがと…」

ぬえ(服脱いでる音だけでこんなに緊張するものなの…?)
小傘「うんしょ…つめたっ…びしょびしょ…」ぱさっ
ぬえ「帰ったら着替えあげるから…」
小傘「ぬえちゃん…優しいね」
ぬえ「どっちがよ…私が濡れない為にお前が濡れる事ないんだからな」
小傘「ごめんね。私、傘だから」
ぬえ「傘でもお前は私の…友達なんだから…しっかりしてよね」
小傘「うん…」しゅるしゅる
ぬえ(服を着てるのか…な、何がっかりしてるのよ私は…!)


220 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 00:39:35 n0keykYsO
小傘「終わったよ…///」
ぬえ「何顔赤くしてるのよ…///」
小傘「ぬえちゃんも真っ赤だよ…」
ぬえ「か、帰るよ。ほら傘貸して」
小傘「あ!」
ぬえ「お前が持ったらまた濡れるからな。行くよ」
小傘「あ…ぬえちゃん肩に…」
ぬえ「その為のべろでしょ。べろを広げれば丁度ふたり入るわ」
小傘「ホントだ」
ぬえ「何事も使いようね」
小傘「ぬえちゃん、歩くの早い…」
ぬえ「ご、ごめ…」
小傘「ゆっくりいこうよ。こうしてくっついてると、落ち着くんだ」
ぬえ「そ、そう…」
小傘「…」
ぬえ「…」
小傘「何だかドキドキしてきちゃったね」
ぬえ「お前がいけないんだからな…」
小傘「え…あ、傘――」
ぬえ「――ちゅ…」
小傘「…ぷあ…ぬえちゃん…」
ぬえ「ごめん…濡れちゃったな」
小傘「…ぬえちゃんもびしょびしょだね」
ぬえ「……小傘、私の事好き?」
小傘「うん…大好きだよ」
ぬえ「私も…お前の事…」
小傘「待って…この先は…帰ってから聞きたいかも」
ぬえ「なら…もう一回していい?」
小傘「今度は私から…」

雨の日に進展しそうなこがぬえハードモードです


221 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 01:17:43 2sIoz0t20
雨の中にこがぬえのキスシーンが見られるかもしれないと言うのなら、俺は喜んで傘を捨てよう


222 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 06:48:59 x1PjkZDo0
梅雨だと知らずにレミリアと喧嘩して外に出ちゃったフランちゃん!
曇っててラッキーだなんて思ったのもつかの間、すぐに大雨が!
「ううう〜…」
あれ、遠くに人影が見えるけど、誰か迎えに来たのかな?

なんてのを思いついた
レミリア? 咲夜? 美鈴? あるいは霊夢とか魔理沙?
まさか小傘かもしれないし、買い物帰りの藍とか鈴仙かも
妄想が広がるね


223 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 06:56:32 4sfMu3zkO
大穴で早苗さん!

でもフランちゃんの姉妹ゲンカの話を聞いてあげて、悪いと思ったら素直になるといいよ?と諭してあげる諏訪子さまも良いかも。

あげた傘をさしながら紅魔館に帰るフランちゃんを見送りながら
(さて、私も神奈子に謝るか…)
と苦笑する諏訪子さま


224 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 07:33:17 x1PjkZDo0
いいなあ

俺は妹紅かな
なんとなく背中にしょって一緒の傘に入ってる絵が浮かぶ


225 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 15:59:58 A7u277IQ0
経緯は違うけど粟米湯の初東方本で雨の中を迎えに来たのが魔理沙だったことを思い出す


226 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 20:16:05 bjLAV5CU0
星ちゃんだったら色々諭してそう。
私もよくナズーリンに怒られるんですよ、時には喧嘩もしますが、お互いに非を認め合ってそこからまた信頼関係が築き上げられていくんですよみたいなー


227 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 22:08:47 4sfMu3zkO
星ちゃんなら逆にフランちゃんから傘を借りて雨宿りしてそう。
たくさん話をしてから雨もあがり
「では、また」
と去ってゆく星ちゃんの手にはフランちゃんの傘…
でも笑顔で見送るフランちゃん


228 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 22:26:04 U0SblD.g0
姉妹が増えるよ!やったね小傘ちゃん!


229 : 名無し妖精 :2015/06/19(金) 23:49:16 jx.8qNHA0
>>221
おいモブ男
お前がいると妄想できないじゃあないか、失せな。


230 : 名無し妖精 :2015/06/20(土) 06:41:23 MRnLxu7c0
俺娘ならなかなかになかなか


231 : Ninety-Nine&First (1/2) :2015/06/20(土) 12:56:35 h97nbM.6O
「――譲ってくれって言われて、素直に渡すと思うの?」
「参百円出すわ」
「る〜こと! あんたの新しい御主人様が来たわよ!」

 私を靈夢様から譲り受けた理香子様は、当初、私を分解して研究なさるおつもりだったようです。
 ですが、靈夢様が譲渡の条件として「故意に破壊しないこと」を挙げてくださったお陰で、ひとまず諦めていただけました。

「仕方無いから、貴方が動かなくなるのを待つことにするわ」
「長持ちしますよ」
「気長に待つわよ。それまでは、適当に助手として使ってあげる」
「はい! 頑張ります!」

 理香子様は、とても強大な非統一原理の力――魔力をお持ちになっていました。
 私をお創りになった夢美様が偉大な科学者だったのと同じぐらい、偉大な魔法使いでした。
 ですが、理香子様は魔法を、御自身のお力を心底厭い、毛嫌いされていました。
 理由については存じ上げません。一度もお話してくださった事が御座いませんから。

「貴方は本当に素敵ね。こんな忌まわしい力に頼らなくても、自律して動けるんだから」

 ただ、その深い憎悪の裏返しとして、科学技術によって生み出された私には、随分と優しく接してくださいました。

「理香子様ー。あちらのお部屋の掃除、やっと終わりましたー」
「あら、ありがとう。御苦労様」
「次は隣をやれば良いですか?」
「あそこは駄目よ。危ない機械とか置いてあるから、近寄らないようにしなさい」
「はーい」
「また何か用が出来たらお願いするから、それまで休んでると良いわ」
「わかりましたー」

 理香子様は、私の手際の悪さをお叱りになることも、難しい仕事を命じられることも有りませんでした。
 それどころか、過保護と言えるくらい丁重に扱っていただき、常に私の身を案じてくださっていたのです。
 私はそういった事実を『嬉しい』と認識し、理香子様を『強くお慕いする』ようになりました。

「理香子様。たまにはお休みになりませんと、お体に障りますよ」
「私に休息は必要無いわ」
「私もそうです。ですが、理香子様はいつも私を休ませてくださいます」
「……!」
「ですから、私は理香子様にも」
「わかった、わかった。……それなら、一緒に里まで買い物に行きましょう」
「はい。何をお買いになるんですか?」
「茶葉よ」
「!」
「折角だから、貴方にお茶を入れてもらうわ」
「はい!」

 理香子様はとてもお優しい方です。


232 : Ninety-Nine&First (2/2) :2015/06/20(土) 12:57:19 h97nbM.6O
 私の『我が儘』を聞いてくださるばかりか、『好きな』仕事まで与えてくださるのですから。
 本当に、優しくて、素敵な方です。
 ですが、それは――
 私が科学の産物だったから。

 私が、科学の産物だったから。

 私が、科学の、産物、だった、から。

 私は、科学の、産物、だった。

 私は――――

 ――――

「……る〜こと?」

 理香子様。

「何処に居るの?」

 私は、貴方を……。

「居るなら返事をしなさい」

 ……心より、お慕い申し上げております。

「……る〜こと……?」

 だから、私はもう、貴方のお側には居られません。
 理香子様。
 貴方が愛してくれた私は、居なくなってしまいました。
 ここに居るのは、貴方が最も忌み嫌う、禍々しい力を糧とする化け物です。
 ……どうして目覚めてしまったのでしょう。どうして生まれてしまったのでしょう。
 余りに大切にされたからでしょうか。貴方が余りに偉大で在られたからでしょうか。
 ……いえ、もはや考えても詮の無いことです。
 さようなら、理香子様。
 私は取るに足らない一妖怪として、陰に潜んで生きて行きます……。

 …………

 …………?

「見付けたわよ」
「ッ……!? 理香子様!? どうして……!?」
「どうして、じゃない!」
「キャッ!?」

 理香子様が私を折檻されたのは、これが初めての事でした。

「付喪神になったからって、いきなり逃げ出すこと無いじゃないの」
「……だって……」
「まったく……。何か不満が有ったんなら、そう言えば良いのに」
「ッ……! 不満なんか有りません!」
「!」

 私が声を荒らげたのも、初めての事です。

「理香子様はいつも優しくしてくれて、私のことを気遣ってくださいます! 不満なんて、有るわけ無いです!
私は、理香子様が大好きです! 誰よりも、誰よりもお慕いしています!」
「……!」
「だけど……。だからこそ、私は……貴方に嫌われてしまうのが怖くて……。……だから……。……。……?」

 理香子様は、私を強く、強く抱き締めてくださいました。

「馬鹿ね……。これくらいのことで、私が貴方を嫌うわけないじゃない」
「……でも、私の体はもう、理香子様の研究のお役には……」
「……そんなの、とっくに忘れてたわよ」
「……!」

 その時、私は初めて本当の意味で理香子様の温もりに触れ、ほろほろと涙を流しました。


233 : 名無し妖精 :2015/06/20(土) 20:32:49 l86D/55Y0
見掛ける組み合わせだけど百合ネタはあまり見ないから新鮮


234 : 名無し妖精 :2015/06/20(土) 20:33:09 l86D/55Y0
そういえば、ま〇ちとエレンだとある意味クロスオーバーになるのだろうか?


235 : 名無し妖精 :2015/06/21(日) 09:28:50 CKaahda20
さなこま流行らせ…流行らせコラ!


236 : 名無し妖精 :2015/06/21(日) 18:54:56 UqFqV1LQ0
早苗と小町?
妄想できんなあ…
SSにしてくれてもいいのよ?


237 : 名無し妖精 :2015/06/21(日) 19:03:57 WGzvw42s0
某氏が久々に霊咲を描いてくれてホクホク
季節違いとはいえ旧作で山籠もりしてたし山菜は好きそうだ

>>190
今日の絵スレで良い物が


238 : 月夜の夢幻館 :2015/06/21(日) 23:04:20 57DD64TYO
「元に戻れない?」
「うん」
「にゃあ……」
 夜。
 橙と一緒に神社へ遊びに行っていたくるみが、どういうわけか小柄な黒猫を胸に抱えて帰って来た。
 言うまでも無く、その正体は橙である。
 彼女等と同じように神社へ遊びに来ていた妖怪、火車が猫の姿を取っていたことに合わせ、余興のつもりで当たり前の
猫のように振る舞っていたところ、どういうわけか人型に戻れなくなったのだと言う。
 神社の巫女にも原因が解らず、間の悪いことに橙も式が憑いていない状態だった為、主人に連絡を取ることが出来なかった。
 已む無く、くるみは彼女を館へ連れ帰ることにしたのである。
「……もしかして、その姿で巫女に可愛がられたりしたかしら?」
「してた。膝に乗って撫でられたり」
「にゃ」
 エリーは何やら合点が行った様子で、口許に苦い笑みを浮かべた。
「多分、博麗の神様に焼き餅を妬かれて、悪戯されてしまったのね」
「う?」
「にゃ?」
 くるみと橙は上下に顔を見合わせ、両目をぱちくりさせた。
「博麗の神さまって、猫なの?」
「そういうわけではないけれど、猫の姿もお持ちなのよ。それから、気紛れで悪戯好き」
「なにそれ迷惑」
「そうね」
「にゃ」
 三人の脳裏にはそれぞれ、敬愛する妖怪の姿が過ぎったとか。
「じゃあ、その神さまを倒せばいいの?」
「そんなことしなくても、お賽銭をあげれば赦してくださると思うわ」
 所謂、身代金である。
「橙。あんた、お金持ってる?」
「にゃにゃ」
「一銭だけ?」
「にゃ。にゃあ」
「割れてんの? なんでそんなの持ってんのよ」
――どうして会話が出来るのかしら……。
 疑問はさて置き、エリーは夜更けに神社を訪ねると巫女が怒るかも知れないと警告し、橙を一晩泊めることを提案した。
 翌日になれば彼女の主に連絡を取り、賽銭を貰うか、強引に呪縛を解くことも出来るだろう、というわけである。
 橙はこの提案を受け入れ、くるみも承知した。
「一人でうちに泊まんのは始めてよね」
「にゃ」
「くるみ」
「あい?」
「一応、夢幻界の門は強めに締めておくけれど、橙ちゃんから目を離さないようにしなさい」
「はーい」
 斯くして、猫の姿をした橙は二人と晩餐を共にし、くるみの寝床で眠りに就いた。
 彼女の懐へ潜り込み、その両腕に抱き締められて。

 そして、翌朝。
 何故かいつもの姿に戻っていた橙は、目覚めたくるみに思い切り投げ飛ばされたのであった。


239 : 名無し妖精 :2015/06/21(日) 23:19:16 p9ibqAMI0
雨の中門番業務に勤しむ美鈴をねぎらうため、軽食を作る咲夜
わー私にですか?ありがとうございますーと言って嬉しそうにぱくつく美鈴
この子はいつも嬉しそうに食べてくれるわねぇと暖かく見守る咲夜

しかし夏ゆえに食べ物が傷みやすくなっており、その軽食に使われた材料も少々傷んでいた
そのせいで美鈴はお腹を壊してしまうものの、妖怪の回復力とパチュリーの魔法で数時間で回復する
別に心配することじゃないですよーといつもの笑顔でこたえる美鈴
だが自分の料理のせいで他人が体調を崩したのは事実であり料理をするのが少し怖くなってしまう咲夜
仕事上料理をしなければいけないので料理をするのだが、以前と比べると味も質も格段に落ちている

そのような状態が数週間続いたある日、このままじゃ体力が落ちるなんとかしろとレミリアは美鈴に命令
私がですか!?と驚きつつうんうん頭を捻る美鈴
咲夜さんのおいしいごはんが食べられなくなるのはいやだー、でも無理強いするのはかわいそうだー
何かないか何かないかと考える美鈴
考えて考えて考えぬいて頭から湯気が立ち上ってきた頃、斜め上の解決策を思いつく
そういえば料理をするのが怖いんですよね、だったらその恐怖を和らげればいいんだ
そのためには傍にいてあげることが一番ですよね、一人で暗いところを歩くのは怖いけど二人なら大丈夫、それと同じですよ

夏の暑さと知恵熱のせいで考えるのをやめ、あっという間に咲夜の元へ駆けつける美鈴
咲夜さん寂しがらせてごめんなさい、これからはずっと傍にいますよ
文字通り突然の告白を受けて顔を真赤にして狼狽する咲夜、先程までの陰鬱な気分はどこへやら
目を左右に泳がせ、髪をいじくり、あーとかうーとか唸ってこちらこそよろしくお願いしますと何故か敬語で返事をする咲夜
やったーこれでおいしいごはんが食べられるーと心のなかで歓喜する美鈴、そうとは露知らずこれからの生活はどうしようかと思いを馳せる咲夜
数時間後に本当の意味を知り、拍子抜けするとともに少し残念がる咲夜でした


その日以降、紅魔館の厨房で咲夜と美鈴が揃って料理をする姿が頻繁に見かけられるようになるのはまた別のお話
そして食卓に並ぶ中華料理の比率がだんだんと上がっていき、レミリアがちょっとした癇癪を起こすのはさらにまた別のお話


240 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 18:42:23 Ppik/Rdo0
どっちもいい!
くるちぇんもめーさくも素敵


241 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 20:33:37 vTpyWbSkO
子どもや妹(妹分)にあたるキャラの居るカップリングが凄く好き
一般的な二次設定に無くても、敢えてそういう関係を構築させてみたり

諏訪子×神奈子 → 早苗
レミリア×パチュリー → フランドール
紫×藍 → 橙
文×はたて → 椛
妹紅×輝夜 → 鈴仙
一輪×水蜜 → 響子
こういう感じで

子の教育方針で喧嘩してみても好し
揃って溺愛していても好し
子や妹の側から熱愛振りを呆れられたり、仲違いを心配されたりしても好し


242 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 20:58:53 V66mxXN20
誰かここに百合カプの絵(何でもいい)を描いて提出。

理由はピクシブにはロクなものがないから。


早めに持ってきた人に500点あげる


243 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 21:18:55 WXfkbTvMO
>>241
キングオヴファミリーの
神子×白蓮→こころ
が何故無いのだ!!!


244 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 21:28:26 xyh3hUkI0
こころならマミゾウさんの隣で星空を見上げているよ


245 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 21:31:56 8tlI9P3.0
>>244
親子に加えておばーちゃんまで…
たまらん


246 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 22:43:34 Ppik/Rdo0
>>242
暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう

まず自分が描くくらいの気概見せないと
それか、ここでどんな絵描くか分からない人に「何でもいい」って投げかけるより、好きな絵描きさんをツイッターとかで見つけてリクエストする方がまだ絵を見られると思うよ


247 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 22:51:18 xvH/QBSE0
せっかくみんなスルーしてたのに何やってんの……


248 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 23:07:43 Ppik/Rdo0
ごめんなさいなんか我慢できなかった…


249 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 23:11:11 3P7zEMok0
自演だからしょうがないね


250 : 名無し妖精 :2015/06/22(月) 23:55:56 sjnRSOzE0
>>241
幽香×アリス → メディスンも定番だよね


251 : 名無し妖精 :2015/06/23(火) 00:07:01 wIBay0Ho0
でもメディは永遠亭の連中との仲はあまり出ないんだよな


252 : 名無し妖精 :2015/06/23(火) 01:44:24 xzFh0BJw0
>>250
幽アリ前提の幽アリメディ最高だよね


253 : 名無し妖精 :2015/06/23(火) 02:04:38 IVylXVu2O
じゃあ、折角なんで
永遠亭で特に好きなカプとメディの絡み、展開について考えてみましょうかね
永琳×鈴仙 → メディスン


メディスンが嫌いなわけではないが苦手で(というか怖くて)、あまり相手をしたがらない鈴仙
それを戒めながらも、メディスンの精神の未熟さ(=危うさ)を理解している為、結局鈴仙に彼女を任せようとしない永琳

ある日、鈴仙がちょっと勇気を出してメディスンと行動を共にすることになるのだが(この時、永琳は不在)
里かどこかで運悪くメディスンの人間嫌いスイッチが入り、周囲に毒を撒き散らそうとする
人に被害を出さないようメディスンを取り押さえた鈴仙、自分だけ毒を吸い込んで倒れる
駆けつけた永琳が迅速に処置し、鈴仙は辛うじて一命を取り留める
永琳は珍しく取り乱し、メディスンに強く当たろうとしてしまうが、鈴仙が彼女を庇う発言をしたことで平静を取り戻す

その件を切っ掛けとして
メディスンは永琳だけでなく鈴仙にも懐き始め、力と心の制御を志すようになる
永琳は鈴仙が儚い存在であることを一層強く意識するようになり、彼女に対して過保護になりがちに
鈴仙は自分が永琳に心配掛けてばかりいることを気に病み、己の弱さについて酷く悩むようになってしまう

二人に見守られつつ、様々な体験を経て成長していくメディスンと、
彼女を手助けする傍ら、最も手を出してはいけない薬の研究を秘かに進める鈴仙
そして、鈴仙に傍に居てほしいという想いと、一度犯した禁忌を再び繰り返すことへの恐怖の狭間で葛藤する永琳
三人の行く末や、如何に


こんな感じのを、基本はメディスン視点で
いつもの優しい二人と、愛故に壊れ掛けている怖い二人を対比させつつ描いてみたいですわ
お粗末


254 : 名無し妖精 :2015/06/23(火) 07:01:33 AEV76FTE0
期待せざるを得ない


255 : 名無し妖精 :2015/06/23(火) 14:54:18 Lqb7IYO.0
洩矢「酒瓶なんて並べて、朝まで飲み明かすつもりかしら?」
八坂「いや、そういうつもりじゃないんだけどねぇ」
洩矢「そんなに呷っちゃって、また何か考えてたんでしょう?」
八坂「まあ、そうだね。将来の事で、他に方法が無かったかって」
洩矢「今更もう遅いじゃないの。日程はだいぶ前から決まってたのに」
八坂「ああ、判ってる。そもそも私達のせいという事も。でもね……」
洩矢「……私が励んだら良かったかなー」
八坂「一国の王だった昔ならともかく、土地を離れた今だと難しいでしょうね」
洩矢「実は試したのよね。無理は承知してたけどさ……」
八坂「やっぱり上手くいかなかったわけ」
洩矢「そう、二人には悪いけど」
八坂「早苗が御神徳を持てるほど信仰が集められただけでも御の字なのかしら?」

東風谷「あのう、起きてらっしゃいます?」
アリス「微睡んでないわよ。こんな時間にどうしたの?」
東風谷「いよいよのせいか、全然眠れなくて。お話しでもして気を紛らわしたいんです」
アリス「そうねぇ。私も目が冴えて寝付けないし、いいけど。どうぞ、お先に」
東風谷「ええっと…ですね。これからの事ですが、子供が生まれたら可愛がってくれますか?」
アリス「何よ、当然じゃない。たとえ貴女に似てなくても邪険しないわ」
東風谷「そう言って貰えて、安心しました。きっとあの人も喜んでくれますね」
アリス「あら、どうして?」
東風谷「本当は内緒なんですが、以前はアリスさんに懸想してたみたいなので」
アリス「そうだったんだ。その人には迷惑のかけ通しで申し訳ないわね」
東風谷「それは私も変わらないですよ。気持ちを利用してる共犯なんですし」
アリス「早苗はまだ誠実よ。私は貴女の躰を用意しただけで、全く身を張ってないんだから」

 約10箇月後

東風谷「……無事に生まれました。元気な女の子です」
アリス「おめでとう。貴女の方は大丈夫かしら?」
東風谷「出産は思ったよりも大変だったんですね。さいわい体も特に問題無いようでした」
アリス「大事に至らなくて良かったわ。顔見せの時が待ち遠しいわね」
東風谷「そういえば、忘れてました。未だに名前が決まってないのよねぇ」
アリス「お七夜(=命名式)は一週間後なんでしょ?慌てる必要はないじゃない」
東風谷「女の子の場合は私が担当する約束になってるので、独りで考えないといけないんですよ」
アリス「二柱に相談すれば、きっといい案を出してくれるわよ」
東風谷「それが、身籠る前から好きにしていいと。遠慮してるようで伺いにくいです」
アリス「里にいる半獣の先生とか貴女が懇意にしてる山の仙人から意見を募ってみる?」
東風谷「うーん、どうせならアリスさんが決めてくれませんか。私が考えた事にするので」
アリス「え、私が?」

八坂「それ以上は口出せないわ。変な名前になったら困ると言う事なら指摘ぐらいはしてあげてもいいけど」
アリス「立ち会ってもないのに、名付け親になるなんて向こうにも何だかねぇ」
洩矢「早苗からの頼みなんだから、気にするよりもそれに応えてあげた方が良いと思うけどね。それにしても大したもんだよ」
アリス「急に何の事?」
八坂「諏訪子が言いたいのは人形(ヒトガタ)の事だろうねぇ。生身同然の動く分社を一から用意するだなんて」
洩矢「あれが無かったら、風祝の跡継ぎを残してくれなかったかも知れない。感謝してるわ」
アリス「……代理出産の機能を持たせられなかったのが、今でも心残りだわ」
八坂「分霊とはいえ同棲が可能になったんだから、別れなくても済んだと捉えるしかないのよ」
洩矢「そうそう、愛が無い相手と結ばれても耐えられるのは、貴女との重婚生活があっての事よ」
アリス「早苗にばかり面倒を押し付けてるようで、どうしても自分が許せないのよ」
八坂「それでも何もしてやれなかった私達より罪は浅いよ」
洩矢「うん。神奈子の言う通りだね」

ここで終わり
iPS細胞の幻想入り無しだと後継者問題の解決は難しいかな


256 : 名無し妖精β :2015/06/23(火) 16:20:35 ???0
真夏日のルナ霊


霊夢「あつーい…」
ルナサ「…暑い…」
霊夢「なんか涼む方法ないかしら」
ルナサ「…湖に泳ぎに行く?」
霊夢「あっ、それ名案ね。それじゃ水着とタオル用意しなくちゃね」
ルナサ「私も家に戻って用意してくるわ。また後でね」
霊夢「オッケー」


霊夢「はぁ〜!気持ち良い〜っ!」
ルナサ「暑苦しさが嘘の様に消えていくね」
霊夢「せっかくここに来たんだから泳ぎまくるわよ」
ルナサ「いいよ」


ルナサ「はぁ、はぁ、霊夢…待って…」バシャバシャ
霊夢「もうルナサったら〜。仕方ないわね。じゃあホラ、手を広げて待ってるからここまでおいで?」
ルナサ「うん…。(バシャバシャバシャバシャ)あともう少し…」
霊夢「それっ(ギュッ)。よく辿り着けたわね。偉い偉い♪」ナデナデ
ルナサ「霊夢…♪」
霊夢「流石にちょっと泳ぎ疲れたし、少し休憩しよ?」
ルナサ「うん…」


ルナサ「クシュン」
霊夢「大丈夫?」
ルナサ「平気よ。泳ぎ過ぎて体温が下がって冷えただけだから…」
霊夢(無言のままルナサに抱き付く)
ルナサ「!?れ、霊夢…?」
霊夢「こうすると温もりを感じられるでしょ?どう?」
ルナサ「とても温かい…」
霊夢「ねぇルナサ…キス、しよ…?」
ルナサ「うん♪…ん」
霊夢「んふぅ……はぁ…」
ルナサ「んちゅ……霊夢…」
霊夢「ルナサ…」
ルナサ「この状態のまま…居ても良い?私、霊夢の温もりをもっと感じていたいから…」
霊夢「えぇ…。私ももっとルナサと一緒に居たいから…。…もう一回キスする?」
ルナサ「いいよ」


二人の抱擁は夕方まで続きましたとさ


257 : 名無し妖精 :2015/06/24(水) 19:58:12 0yI7Vk2w0
普段人前では「美鈴」って呼んで
二人きりになると「めーりん」って甘えてきて
へべれけになると「めぇぇぇりぃぃん」って絡んでくる
そんなめーさく


258 : 名無し妖精 :2015/06/24(水) 23:08:11 BmPIAaYQ0
酔うと眼を潤わせながら、めーちゃんと呼んでむしゃぶりつく咲夜さんなら見てみたいかも


259 : 名無し妖精 :2015/06/25(木) 15:04:03 RfNlOtwU0
「上出来だわ。人形遣いもセンスが分かってきたのねぇ」
「いつまでもクライアントの期待に応えられないような未熟者じゃないもの」
「……ふーん。さーて、この次は何にしようかなぁ。敢えてお任せにしてみてもいいかもね」
「よく考えて、自分が本当に望んでいる物にした方がいいと思うわよ」
「あー、仮にもお得意様なのにそんな事言っちゃうんだね」
「あ、ごめんなさい。差し出がましかったわね」
「まぁ、あんただから特別に許してあげるけど」
「寛大な心に感謝して、今度の依頼は無償で引き受けるわ。お任せという話だけど、いつまでに仕上げれば良いの?」
「いや、気が変わったわ。たまには趣向を変えて、四季を通して目見麗しい華をお願いできるかしら?」
「紅魔館で今まで扱った事が無い品種よね?」
「そうそう、魔法の森でしか採れないので。部屋をひとつ用意するから、そこで一番映える奴を飾りたいんだよ」
「えっ、何ですって!」
「おや?クライアントの期待を裏切るのかい?」
「だって、あの森は花の異変でも一輪たりとも咲かなかった場所なのよ。どうやって手に入れたらいいのか見当すら付かなくて……」
「泣き言を並べても無駄よぉ。それから言い忘れたけど、来月までには来て貰うから」
「……善処します」



「あら、普段と同じ服装なのね」
「特別な催し事に招待された覚えは無いわよ。そもそも、盛装の余裕も無かったし」
「そう。で、その箱の中身が注文通りの品なの?」
「ええ、取り敢えずはそう。これでお気に召して頂けるかしら?」
「ほうほう……ああなるほど、変だなぁと思ったよ。一見しただけだと本物と判別できないくらい精巧だけど、造花じゃないか」
「人形を総動員させて森中を探し回ったんだけど、何も見つからなくてねぇ。だから魔法の糸を紡いで、代わりの物を形にしたの」
「へぇ、魔法の森産には違いないから勘弁して欲しいという事なんだ」
「そうね。でも、個展に出しても通用する逸品だと自負してるわ。それだけ丹精は込めたんだから」
「ふん、個展だってさ。残念だけど、これは不合格だよ」
「って、そんな。貴方の好みにも合わせたつもりなのに……」
「どんな処に置こうとしたのか、想像力が全然足りてないや。仕様が無いな。さぁ、私に着いてきなよ」

「まさかロイヤルスイートだったなんて思いもしなかった。それもまだ真新しいのね」
「あんたの花じゃ翳んじゃうだろう?」
「確かに貴方の言う通りだったわ」
「ふふふ。言っておくけど、私の部屋じゃないからね。当然、妹のなんかでもない」
「誰が入るのか知らないけど、もう一度作り直す機会を与えて下さらない?」
「そんな必要はないわよ。ほらっ、キーを預けるから失くしちゃ駄目よ」
「ちょっ、ちょっと待って。どういう事?」
「っもう、あんたって本当に鈍いのねぇ。コホン、私が求める華とは君の事なのだよ、アリス君。こんな事言わせるなんてさぁ、全く恥ずかしくないのかね」
「悪かったわね。ただ、私の方がここには相応しくないわよ。判ってるでしょうけど気は利かないし、相手が務まるほどの器量も無いの。きっと後悔するだけ」
「私が気に入った以上、帰さないし諦めないよ。絶対に。釣り合わないと言うなら研鑽すればいいのよ。ね、人間じゃないんだから時間は幾らでもあるでしょ」


260 : たまにはふらこあ :2015/06/25(木) 18:16:05 gtswbDKgO
「フランドール様。また魔道書をお探しですか?」
「別に。ヒマだから来ただけ」
「そうですか。案内が必要でしたら、仰ってくださいね」
「……今日は忙しいの?」
「はい。今朝、新しい本が大量に入荷されまして」
「ふーん」
「あれ。もしかして、愛しい私と遊べなくて残念なんですか? 残念なんですね?」
「ううん。どーでもいい」
「そんな照れなくたって良いんですよぉ?」
「愛しの美鈴に遊んでもらうわ」
「やん。冷たい。もう少しゆっくりしていってくださっても良いじゃないですか」
「あなた忙しいんでしょーが」
「詰まり、私と遊べない図書館に居る価値は無いと仰るんですね」
「だから、どーでも……。……?」
「どうか為さいました?」
「なんか甘い匂いがする」
「ああ、これですか。先程、咲夜さんから頂いたんです」
「アメ舐めながら仕事とはいいご身分じゃない」
「でも、おいしいですよ?」
「なにが『でも』なのよ」
「フランドール様も舐められます?」
「うん。もらう」
「りゃあ、はい」
「……。……それは何のマネかしら」
「ほえ一個ひか無いんへふほ」
「ああ、そう」
「あ……!」
「ん。ハチ蜜入りね」
「どうして手で取っちゃうんですか!? そこは口で来るところですよ!?」
「うるさいわね。いいからさっさと仕事しなさいよ」
「もう。仕様が無いですねぇ」
「どっちが」


261 : 名無し妖精 :2015/06/25(木) 22:05:01 1.y3.ONM0
レミアリのふつくしさよ…

姓をスカーレットにするかマーガトロイドにするか
だったら紅色の人形遣いにしなきゃだとか、そしたらレインボー館になるのかだとかで
真剣に議論してるといいと思います


262 : 名無し妖精 :2015/06/25(木) 22:09:48 L1ovKink0
ここは相変わらず変わってなくていいな…。

2ちゃんねるの東方板なんか東方キャラをレ●●したいとか言ってくる奴らも
いるからな。


263 : 名無し妖精 :2015/06/26(金) 01:42:36 UyvDu87k0
この板が18禁なだけ


264 : 名無し妖精 :2015/06/26(金) 10:08:30 qh.Bfozw0
でも軽くいぢめたい子ならいる
具体的には小傘ちゃんとか小傘ちゃんとか、あと小傘ちゃんとか


265 : 名無し妖精 :2015/06/26(金) 19:00:15 9wWdICfw0
>>264
幻想郷のキャラをいぢめるスレ 38
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1425116480/


266 : 名無し妖精 :2015/06/27(土) 13:54:43 XChttw/.0
    _,........,_  
♪ , ´,.-==,ヽ 
  i (ノノλノ [ >o<]ヽ,
  ルイ)^ ヮ^ノ)ノノλノ))  ♪
   `,く_,,ノノ))^ ヮ ^从(,  アリス大好きだよ むぎゅっ
    ,(,ノ┐ノ〈 i ネ i 〉:〉 
   `'-i'_ィ,ァ<∩しし∩〉


267 : 名無し妖精 :2015/06/27(土) 18:39:17 /PjLbZ4Q0
東方キャラといえばおっぱいだよなぁ!?

おっぱいと百合は紙一重だよなぁ!?


268 : 名無し妖精 :2015/06/27(土) 23:07:58 ZHnVO/JA0
リグミスが一番情熱的になる時期はそろそろ終わりかな


269 : 名無し妖精 :2015/06/28(日) 21:30:38 KByV3IW20
>>267
おっぱいかぁ。ふうむ
百合成分薄めになったかも?


霊夢「なんであんたの胸はこんなに大きいのかしら」モミモミ
早苗「きゃあぁ!?ナチュラルに他人の胸を揉まないでくださいよ!!」
霊夢「やっぱ育った環境が違うからかしらねー。外界では胸が大きい人多いんでしょ?」モミモミ
早苗「だから揉まないでって……!というか、体型のことだったら私だって羨ましく思ってることあるんですよ!?」サワサワ
霊夢「ぅひゃあ!!ち、ちょっと!なに突然腰を触ってるわけ!?」
早苗「ほら霊夢さんすっごく引き締まってる!外界の女性はこの体型を目指して日々努力してるんですよ!?」サワサワ
霊夢「ちょっと、さっきから手つきがいやらしい……!コラ、いい加減やめなさい!!」


早苗「……と、まあお互い体型のことで悩みを持っているわけですが」
霊夢「さっきも言ったけど、やっぱり育った環境が体型に大きく影響していると思うのよ」
早苗「そうかもしれませんね。戦時中の日本人は食べ物が十分に得られなくて、子どもは特に小さな体格だったと聞いたことがあります」
霊夢「んー、ってことは食べ物が大きく関係しているってこと?」
早苗「そういうことになりますね。全部がそれというわけではないでしょうけれど」
霊夢「ということは、早苗がかつて外界で食べていたものを私が食べれば……?」
早苗「霊夢さんが普段食べているものを私も食べれば、あるいは……?」
霊夢「………………………」
早苗「………………………」



霊夢「はんばーがーやらかれーらいすやらを食べれば胸が大きくなると聞いてやって来たわ!早速それらをよこしなさい!!」
神奈子「帰れ」
諏訪子「そもそも外界の料理を再現しようとしても幻想郷では材料を揃えられないと思うよ」
霊夢「」



早苗「こ……これが年頃の女の子のご飯だというのですか!?ご飯と味噌汁、それに漬け物だけ!?」
針妙丸「あと霊夢は間食をお茶ですましてるよ」
萃香「基本なにもないからねえこの神社」
早苗「」


270 : 名無し妖精 :2015/06/28(日) 21:44:53 ZMlHwOyo0
そういえば茨歌仙の守矢神社の酒宴でも肉料理は一つも無かったねぇ


271 : 名無し妖精 :2015/06/29(月) 19:31:49 nb/z/TG60
焼き魚もあったような


272 : 名無し妖精 :2015/06/29(月) 21:21:11 klebEVjY0
チルノちゃんのためにハンバーグをつくってあげる家庭的お姉さんな文ちゃんくだしあ


273 : 名無し妖精 :2015/06/29(月) 23:21:40 bMcXYK.Q0
文が仕事疲れて家に帰ってきたらチルノがご飯作って待っててくれてたというパターンでもよいゾ
上手いと言うほどではないけどしっかり料理になってて美味しい
「チルノさんって料理できたんですね」というと「文の為を思って頑張って練習したの」と笑顔で答えてくれて
作りたての料理はあたたかくて美味しいなって
1人より誰かと食べる料理の方が美味しいなって


274 : 名無し妖精 :2015/06/29(月) 23:39:12 9I0WnzWU0
 私はずっと、鍾乳洞に居る。
 人間も妖怪も寄り付かず、妖獣どころか蝙蝠さえも目にしない静寂な処。自分だけの一人ぼっち。
 でも寂しいと感じた事は一度もないわ。私にとって、冬以外の時季は殆ど寝て過ごす時間。全く気にならないわよ。
 それに、誰も訪れない訳じゃないの。花粉が溢れるだけで何の取り柄も無い季節の象徴、昔は単なる厄介者だとしか見てなかったんだけどねぇ。
 今は会うのを楽しみにしてるくらい。そろそろまた、私の前で可憐な姿を披露してくれるかしら。

  馬酔木が咲き始める頃だったかな?
  たまたま見つけた此処は、かつて無いほど快適だったのよ。
  一日中ひんやりとしていて、風通しも良くてジメジメとした感じが全然しない。
  だから棲みつく事にしたの。幻想郷が再び白く染まる頃まで篭るのに最適だって。
  それで三カ月くらいが経ったある日、身体を揺すられて起こされたのよね。
  折角気持ち良く寝てたのに〜、なんて思ってたわ。
  寝ぼけ眼をこすったら、瞳を潤わせた春告精が心配そうな表情で覗き込んでたのよ。
  私の体温が低いせいかどうも助からないものだと勘違いされてたようで、無事だと伝えて涙を拭ってあげたら純真無垢な笑顔を見せてくれて。
  ええ、凄く可愛かったわね。疎ましい相手だと受け取ってた自分が恥ずかしくなるくらいに。
  その後はすぐ別れて、また深い眠りに就いたわ。しばらくは会わないだろうと。

  それから一週間後だったわね。
  雰囲気の変化を感じ取って目を開けたら、小さい瓶を抱えた春告精が浮かんでたの。
  驚きながらも挨拶したら、それを差し出して口に含むジェスチャーを示したのよ。瓶からは仄かな心地よい香りがしたわ。
  手に取って舐めてみたら正に甘露で、本当に美味しかった。感想を口にしたらとても喜んでくれて、その仕草も凄く可愛かったわね。
  花を種から咲かせる代わりに分けて貰った蜜を少しずつ集めた特別製らしくて、私にも味わって欲しかったみたい。
  嬉しく思うと同時に、ちょっと心苦しくもなったのよね。お返しにあげられる物が無かったからねぇ。
  どうしようかと悩んだけど、向こうは私を起こしたお詫びのつもりもあったようで要らなくてホッとしたわ。
  それでも何もしないのは悪いから、いつかはお礼をする気でいたわよ。

  休んでばかりと言っても、常にじっとしているんじゃないの。
  余り動くと息が上がっちゃうけど、稀とはいえ遠出だってする機会もあるんだから。
  此間は万年雪を目当てに、もう一人の巫女に注意しながら妖怪の山の山頂へ足を運んだものね。
  それは良かったんだけど、夕方になって戻った時に困った事になったのよ。
  そう、春告精が来てて私の帰りを待っててねぇ。座り込んで何かを堪えてるような顔つきで。
  思わず抱き上げて何度も何度も謝ったら、すぐに微笑んでくれたけど、このまま帰しちゃうのは気が引けちゃって。
  火を熾さなくても作れる料理で持て成したりとか、中の泉で体を洗ってあげたりとか、出来る事なら何でもやって、一緒に朝を迎えたのね。
  寝ている間はずっと掴んで離さなかったから、よっぽどさみしい想いをさせたんだなぁって後悔しきりだった。
  以降は勝手に出掛けるのは止めて、外出する時は行動を共にする事にしたわ。
  命蓮寺の縁日で先日のお礼も兼ねて奢ってあげたり、博麗神社の宴会に紛れ込んでみたり、香霖堂へ冷やかしに行ったり、まぁ色々と。
  お陰で一段と輝きを増した笑みが零れるようになったし、ちゃんと反省して良かったかも。

 あ、来てくれたのね。この一週間は待ち遠しかったわ〜。
 今日はどうする?ここで何かして遊ぶ?それとも、どこかへ行ってみたいの?そうそう、お泊まりの方も大丈夫よ。
 私?どれでも構わないわよ。もー、遠慮しなくても良いのに。逢ってくれるだけで十分なのよ。あんたの好きにしてくれないと。
 ……夢殿大祀廟へ行きたいのね。確か宗教家による騒ぎ以来だったかな。そういえば、綺麗な蓮が咲いてたわね。
 そうねぇ。なんだか私も久々に見てみたくなったわ。じゃあ、そこにしましょう。


275 : 名無し妖精 :2015/06/30(火) 07:24:25 4eIzr3Vs0
   {                l⌒V⌒!   _,.    ----   .,_
  ̄厂                   \__/ /               ̄\
   つ ゆ つ _,. - …ー―-  ,    /        /⌒`ヽ、     _}__
        '"            _つ/         {     \,..__,/       ヽ
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     /          _  ノ  '  \ j―………………ー-==ニ=- __ イ
   :'′         /   )、:  /∧  ヾ:::::::::::::/::::|:::::::::::}::、::::::::::::::::::: ̄:-=ニ=-_
  /        __ __./  / 丿 /  _:.  ∧::::::j斗!-:!:::::::::l:|-:l-:::::;::::::::::...  ‘,`ヾ
 ,:      //⌒':./ ` ー ' ィ': ! ',  i| |´:::{:::ハ::{:::::::::{:| }:::::::l:`:::::::::::::::i::. | _ノ
 {_ \_、_/_/⌒ ー'  i :.    |从八 レi:l!仆::j}厶、jハ::::::|从厶ミ::|::::::l:::::::i::::}::::!´
  /⌒ヽ  /   :  :|  :. { l  __,ュ、 从jーvん勹  \}  ん勹》::::;:::::::::}:::|::::!
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     ¦ :} :: : /|   : ':,_ヾ:.  \::从:::::\::::∨´ {     }_/:::::::::::::/i::::/::::::|
     | {:{  ::// :|   : ハ`レ', 、⌒ヾ',}::>' \j  \ /八::::::::/\/`ヾ゛`
.     从从  レ′'!   }_j,.⊥. _j  |, 从/ ̄\r┐ //⌒V___('7く 〉 /`ヽ
       /i   //|   ': : : : : : \ハ⌒Y  「  `ヽ {  彡:/´_Υ
.        | {/ /:::!  /:: : : : : : : : :`ヽ..丿 ,-< ̄\}/`¨¨7:{ / /⌒ヽ   }
.        レ'  ,: : 从 {: : : : : : : : : : : :‘,|} /     `ヽ_)   ⌒! ィ'′   {   '
         ,: : : : : `:: : : : : : : : : : : : :ヾ{        }   (         ,  :'
        ,: : : : : :/:::. : : : : : : : : : : :.:: :ヽ      |    ,      ',  ハ
          : : : : : /:: : :ヽ: : : : : : : :.: :: : :ノ      イ     }      '  ':}
        .: : : : : :.、:: :. : : : ー: : z―‐ '/、    ,     ',      ∨ }
        |: : : : : : : `: . 。 : : /   /  \   ∧     ∧      ', |
ここに蓮メリ好きはいますか?


276 : 名無し妖精 :2015/06/30(火) 07:25:25 4eIzr3Vs0
. ':,.    ',   `ヽ すまない
  ':,    ',   く       百合以外は帰ってくれないか!
.  ':,   ',    )                          >      /   ,:'    / /
   ':,.   ',  ´ ̄`ヽr'⌒ヽ  /`ヽr‐、/`ヽ/\  /⌒ヽr'´        /    ,:'    / /
.    ':,   ',         Y            Y      _,,.. -─-...、.,_     ,:'   //
\   ':,     _,,... --  、.,_               .,.::'"´:::::::::::::::::::::::::::::>‐ァ    /
.  \  ,.  '"´    __ `"' 、           /:::::::::::_}ニ=-──<.,__ ム   /
   ,. '´    ァ'" ̄7r─ 、>-、 \        /:;::::::'"´::::::::::::__:::::::::::::::`"':::..、
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{ ./ ̄ ヾ. /  ;' /__メ|、//   /!  ハY  ,.:'::::::::://:::::::|:::::::::ト、:::}:;∠|ハ:::::::';::::::::::::':;:::/
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 _r{  ノイ (r\|xx       ァテr|/ /_「     {::::::|::::::::|rテr\|     xx|:::::::|ノ::::|:::::::| ‐ ─=ニ
 ̄ }   }  `┐       , {リ ハ|/       '、::::、::::::|lハリ} ,       |:::::::|:::::::!:::::::|
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イ  /    /\   (  _ソ  人}           ヽハ   l   )  |::i:::::!:::::;'::::::::::'、
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 ゝ ∨/::::::::::::::::::::::∨\ イ               ∨ 、:::::|::八:::::r'7 ,>'"´ ̄`ヽ;:::::/ レ'
   /:::::::::::::::::::::::::::}  ヽト、                 \| ,.‐イ/| /       ∨
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  八::::::::::::::::::::::::::::/:::::\/:::ムヽ,                /// {        ,ハ
  /`::::::::::::::::::-;イ::::::::::::::::::::::::::::':,              / ./:::/  |       / /


277 : 名無し妖精 :2015/06/30(火) 20:13:54 N5pZOxlk0
いるさ! ここにひとりな!


でも蓮メリは秘封スレで十分やってんじゃん


278 : 名無し妖精 :2015/06/30(火) 21:54:36 KC0qRDE.0
秘封と言えば、渋のもこすみ記事が凄く気合が入ってて驚いた
期待されてるカップリングのようで眩しい


279 : 名無し妖精 :2015/06/30(火) 22:21:59 WLP6kY42O
王道?のもこけーねは作家さん達も描きつくした感があり一時停滞ぎみだったが…菫子ちゃん登場でまた動きだし始めた様子。
夏コミケや秋の紅楼夢が楽しみ。


280 : 名無し妖精 :2015/06/30(火) 22:28:34 vsYJVQbw0
妹紅でいえば影狼とかみすちーとか
後意外とないのがもことじだな
屠自古のスペル見る限り家系的に因縁あるのに


281 : 名無し妖精 :2015/07/01(水) 00:23:36 HEsEdEPk0
絵師さんが描きたいのはそういう部分じゃないから


282 : 月の兎の憂い事 :2015/07/01(水) 01:30:35 s1qwM32oO
 今回の異変の中心にあった、オカルトボールとかいう不思議な珠。
 妹紅はそれを、黄泉への道標として集めていたらしい。
 ……という話を申し上げたところ、姫様はそれが如何に愚かであるか、如何に滑稽であるかを滔々と語った上で
「どうせまた寂しさに堪え兼ねて、狗みたいに縋り付いて来るのよ」
と言い放ち、昼寝をするから床(とこ)の準備をしろと仰って、そのまま部屋に篭もってしまった。
――よっぽど不愉快(ショック)だったんだなぁ……。
 とりあえず、私は今から妹紅の家まで行って、姫様と決闘してくれるよう頼んでみたいと思う。
 ……でも、飽きたから嫌だって追い返されたらどうしよう……。


283 : 名無し妖精 :2015/07/01(水) 18:59:19 8BjhB9PQ0
死にたい


284 : 名無し妖精 :2015/07/01(水) 19:08:48 2cyGztnQ0
チルノちゃんが仕事をミスって「死にたい」って言ってる文ちゃんをヨシヨシってして慰める


285 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 03:06:35 yK7YYuSYO
おそらく同士が居ない、居ても極少数であろうマイナーカプを好きなカップリングに持つ人は
もっと妄想を垂れ流してスレを混沌に浸すべき、そーすべき

使い走りの木っ端魔族が何故か強大な吸血鬼(妹)を受けに回らせるギャップに萌える、とか
生真面目な哨戒と大らかな門番で色々と凸凹なコンビ組ませてみたい、とか
かつて愛した人と魂が同じ別人に恋をすることに背徳感を抱く堅物教師の苦悩って良くない? とか
共に最強クラスの妖怪を主とする二人の幼い妖怪が仲良しで、競い合ったり励まし合ったりしてたら微笑ましいよね、とか
自分の男性的な部分にばかり好意を持たれることにうんざりしてる妖怪を女性として口説く付喪神が現れたら……? とか

目障りなぐらいフリーダムに雑多な百合を撒き散らしていけば良いと思います


286 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 03:11:12 60.L5dUg0
長い、3秒で


287 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 03:51:41 zdM8ho5w0
いいから妄想はなせ研鑽なんていらねえからよ!
ってことで


288 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 09:47:37 wg9uhpS.0
ワンシーンはよく視るけどその前後の流れはまるで浮かばないからチラシの裏が精々


289 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 12:25:30 8VpuSUh20
それを書きこめばいいんですよ(ささやき)


290 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 18:33:22 kUksvGSE0
繋がりもへったくれもないけど一輪と赤蛮奇のカプ名って「いちばん」だよな
特に一番な要素ないけど
あと一輪じゃなくてにとりだと「にばん」だ


291 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 18:42:59 60.L5dUg0
その場合「にとばん」じゃないのか・・・

ばんきっきのカプもっぱら草の根多いけどばんきっきじたい草の根だっけ?


292 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 19:00:13 wg9uhpS.0
蛮奇は草の根じゃない
誰とも打ち解けず、人里で人間に紛れて暮らしてるのが公式設定
でも茨歌仙だと、博麗神社に来てて小傘の隣にいたね


293 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 20:42:18 D/ML3zYc0
スカートのめくりあい・・・かわいい、かわいくない?


294 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 20:45:24 60.L5dUg0
>>292
だよね
ばんきっき原作どおりの斜に構えた設定のってあんま見ないんだよなぁ

まぁ原作設定とかこだわってたら百合とか出来ないんだけどなw


295 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 21:44:30 2tF/tEn60
小傘ちゃんとばんきっきが手を組んで里の人間を驚かす作戦を実行するとな?

小傘ちゃんはいじられキャラだけど、ばんきっきはいまいちキャラ付けがわかんねーっす


296 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 21:54:32 yUC8dFkg0
逆カップリングとかはよく考える

このキャラとこのキャラが凄い仲悪かったら面白そうだなんて


297 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 22:17:15 60.L5dUg0
こがばんきだと小傘の傘でばんきっきの頭を回す
これでギャラは同じ


298 : 名無し妖精 :2015/07/02(木) 22:56:00 2tF/tEn60
>>297
小傘「いつもより多く回しておりまぁーす!」
蛮奇「うっ…おぇっぐぇええおぉ」オロロロロロ
「「「「「ギャーーーーーーッ!!!!!」」」」」

小傘「今日もたくさん驚かせられたよ!ありがとう蛮奇ちゃん!」
蛮奇「ちょ…ちょっと待って…これ、なんか私の負担多くない!?」


一度は誰もが考える…よね?


299 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 01:48:09 TxyVLaboO
>>296
仲が悪い、とはニュアンスが異なるけれども
少年漫画なんかで有りがちな『何かって言うと喧嘩してる二人』みたいな関係は好き

それが人前では啀み合ってるけど裏では百合やってても良いし
(すわかな、あやもみ、てるもこ 等々)

一方が他のキャラとカップリングされてて、そこにもう一方が絡むのも良い
あやはたで、文とは犬猿の仲だけどはたてには懐く椛に文が嫉妬したり


300 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 02:31:40 0olzPBM20
じゃれて小突きあってたらいつの間にかマジ喧嘩に発展してそうないちふと


301 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 02:42:24 RRkBsQUo0
>>300
いちふと好きなんだけど妄想しても全然友達以上の関係にならない
そこがこの二人っぽくて素晴らしいんだけど


302 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 02:55:37 n0xU4yLU0
そういうときは外部から刺激があるといいと思うよ
例えば神子と聖がお堂でひっそりこっそりイチャイチャしてるところを通りがかっちゃって、なんか互いに変に意識し始めちゃうとか

一輪「き、キス…してたね…」
布都「ああ…しておった…な」
一輪「キスってどんな感じなんだろうね」
布都「うぇ!? き、キス!?」
一輪「ね…してみない?」
布都「な…なぁ…う(な、なんでこんなに色っぽいんじゃ…唇から視線が外せぬ…!)」
グイッ
一輪「嫌なら避けてよね」
布都「馬鹿…そんなことできるわけ…んっ」チュッ
一輪「んっ……へへっ、すごい良かった」

あれ?意識し始めるとこだけ書こうと思ったらキスしてるぞ?


303 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 05:08:31 dD/QDj8U0
とじもこは設定的に仲悪そうなカップリング?
原作では一切接点無いけどなw


304 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 12:53:23 nGCycRpA0
屠自古ちゃんの出番はよ
公式みことじくだしゃい・・・


305 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 19:31:37 gJGGnUcc0
>>302
ありがとう、そしてありがとう


306 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 20:51:59 vFlomxt.0
              /⌒}l         
    }Y示ミx     ノ o┓{|          
    |)l┣┓o\ _ノ\_.o╋}|                __ ,,.. ..o _
    |:)l┣┓o .\<三三三≧= 、       ,, -‐ ''"   ム、ヽo
    |::)l┣┓ ./ニニニニ霊夢ニニニニ\    /.    早苗  "ヽノ' `;、   
    . \\_/ニニニニニニニニニニニ:ノ\ニ:   /      、           i
      .\三ニニニニニニニニニニ./ _ >:}  |  λ   メ 、...,, ヽ_   |  お前のことが好きだったんだよ!
    j ノ三三三三三三   ッ三ミ:;j i、' ,;''''   ヾ   |  |       ヘ     
     ./ニニニニニニニニ>    ‐-‐'j ヽ、j-‐    `, ,  .|=|       ヽ,    
    ノ/}ニニニニ:{⌒┴{        {__,__,!.'        '   i ,,.丶   /  
   / /ニニニニニ\_}十  、////,'  ....,),,!' /////    ,(ニ''ノ   'ヽ
  / /ニニニニニニ /⌒ヽ7     ´::(r'        ::   レ __,,ハ   ノ  ::::::    
   /ニニニニニニニニ{__人___} /       (     _... ´   (二. ..ノ、 / /::::::!  
 ::::.       ヽ   !......:-‐ー、 ,,,,,,;;;,、 ! .... -‐´           ヽ   /:::::


307 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 21:37:23 TxyVLaboO
お客様の中に幽エリ好きはいらっしゃいますか

幽エリSS 『稲荷も胡桃も出汁にして』
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0227&file=lily_0227.txt


308 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 22:40:33 ugvJ3GPM0
おうだから先輩と後輩だからってレイサナを汚物に当てはめるのはやめろっつってんじゃねえかよ


309 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 22:51:46 O6wghilI0
久しぶりに来たのでカキコ

魔「おい霊夢〜今日もやりに来たぜー」
霊「あ、丁度良いところに来たわね魔理沙!今日こそコテンパンにしてあげるから」
魔「へっ、また私の勝利で終わるだろうよ。まー楽しませてもらおうかなー」
霊「・・・いつまでもヘタレの私と思わないことね!あれからかなり練習したんだから」
魔「おう、その実力見せてもらおうじゃねーか!早速やるぜ!」
霊「・・・先に音を上げても知らないわよ?あとお手洗いとかは良い?」
魔「へん!この魔理沙様がその程度で音を上げると思っているのかよ!舐められたな私も!」
霊「いいわ、今日も100本のうちの勝敗で決めるわよ。じゃあスイッチ、オン!」

CAPCOM PRESENTS

〜数時間後〜

魔「・・・」
霊「・・・」
(とても集中している、どちらもあと数ミリで負け)

魔(ここで押し切ればイケル!)
霊(待つのよ霊夢、待てばカウンターで勝てるのよ・・・)

魔「そこ、はどーけん!」
霊「待ってたわ!昇龍で」

うぁぁうぁぁうぁぁうぁぁうぁぁうぁぁ(エコー)

Double KO!

魔「・・・」
霊「・・・」

魔「ま、今日はこれ位にしておくよ・・・」
霊「そ、そうね・・・あ、魔理沙、ご飯、食べてく?」
魔「わ、悪いなー、じゃあ盛り付けくらいは手伝う、よ・・・」
霊「料理も手伝って欲しいんだけどね、まあ、いいわ。」

うむ。


310 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 23:19:24 7gsa7ILw0
こ、声フェイントだよな! よくやるやる!!


311 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 23:22:17 TFuNTmLc0
>>292
>>294
蛮ちゃんは心綺楼はボイコットしても弾アマではちゃっかり針妙丸のお触れに応じてるし、
酒コラムの挿絵で咲夜さんと呑んでたりもするので、他人との関わりを頑なに拒絶してるわけでもなさそう

咲夜さんが「人間と仲良くするのを諦めている」→「人間を敵視している風には見えない」と変わったように、
輝針城を機に蛮ちゃんにも心境の変化があったのかも……


312 : 名無し妖精 :2015/07/03(金) 23:43:36 UoYEjjCQ0
酒コラムといえば、魔理沙に文字通り釣られたわかさぎ姫が印象に残ってる
公式か否かはともかく、わかさぎ姫をお持ち帰りして愛を囁く魔理沙を想像してみるのも面白いかも


313 : 名無し妖精 :2015/07/04(土) 12:51:44 cro7e7..0
早苗「では、次の宴会が終わった後にまた……。あ、忘れてました」
霊夢「あら、可愛らしい瓶詰ねぇ。中身はいったい何かしら?」
早苗「うちで作ったヤマモモのジャムなんですよ。どうぞ、お裾分けです」
霊夢「うーん……」
早苗「もしかして、お嫌いでしたか?」
霊夢「どちらかと言われたら、苦手な方かな。熟した実を食べた事があるんだけど、独特の風味がどうしてもねぇ」
早苗「まあ、松脂のようだとはよく言われてますね。ですが、私を信じて頂けませんか。僅かでいいですから、試してみてください」
霊夢「……これなら大丈夫だわ。凄く美味しいじゃないの。でも、どうして?」
早苗「途中で出るアクをちゃんと取り除けば大分抜けますし、隠し味兼用で他の果汁も加えて気にならないようにしたのです」
霊夢「へぇ、一手間を掛けただけあるのね。有難う。楽しまさせて貰うわ」
早苗「いえいえ、ほんのお気持ち程度ですし」


霊夢「せっかく来たところで悪いけど、あとちょっとしたら出掛けないといけないのよ」
早苗「それは残念ですね。邪魔になるといけないので、それでは……」
霊夢「待って!少しの時間なら、まぁなんとか。何の用だったの?」
早苗「霊夢さんとお茶したいなぁって。無理みたいですが」
霊夢「いつもなら歓迎してたわ。全くねぇ」
早苗「それから、ジャムの第2弾を持ってきたんです。今度は酸味を生かして、暑い中でも食べやすいようにしたんですよ」
霊夢「ああ、うん……」
早苗「実は余りお気に召してませんでしたか?」
霊夢「違う!そうじゃないの。ほら、私ってパンとか普段は食べないから。お茶請けに舐めたりはしてるんだけど、まだ半分以上残ってるのよ」
早苗「そういえば、ご飯派だったんですよね。ああもう迂闊でした。何で、あげる前に思い至らなかったのかしら?」
霊夢「ねぇ、ジャムだから日持ちするんでしょう?いつか堪能させて貰うわよ」
早苗「それが、砂糖控えめでそんなに持たなくて。今日は持って帰ります」
霊夢「……」


早苗「先日は本当にご迷惑を掛けました」
霊夢「会って早々に畏まらなくても。別に些細な事だったのに。それよりも、早苗が来てくれた方が嬉しかったわ」
早苗「そうですか?」
霊夢「嘘じゃないってば。立ちっぱなしも難だし、お茶にしましょ」
早苗「あのう、良かったらこれを……。小腹がすいた時とかなんかにお勧めです」
霊夢「ふーん。開けてもいい?」
早苗「は、はい」

霊夢「意外と煎茶にも合うのね。口溶けが良くて、いくらでも入りそう」
早苗「気に入って頂けたようで安心しました」
霊夢「あんたも食べなさいよ。そうね、以前に教えてくれたポッキーゲームでもする?これもスティック状だし、出来るわよね」
早苗「まだ明るいので、誰かに見られたらかと思うと。ところで、そのクッキーにはもっと美味しい食べ方があるんですよ。ご存知でしたか?」
霊夢「さあ、知らない」
早苗「ジャムを付けるとまた違った味わいになるんです。甘酸っぱさと素朴な甘さが混ざり合って、それこそ止められなくなりますよ」
霊夢「そうなの。今から早速やってみるわ」

早苗「いかがでしょうか?」
霊夢「確かに言った通りねぇ。この分だとすぐ無くなっちゃいそうで、どうしよう」
早苗「また持ってきますから」
霊夢「……気を遣ってくれたのね」
早苗「ええっと、何の事?」
霊夢「これがあれば、ジャムの減りも早くなるじゃない」
早苗「あははは〜。バレちゃいましたか」
霊夢「だけど、まだ困ってる事があるのよ」
早苗「え?」
霊夢「私って戴いてばかりでしょ。ジャムやクッキーだけじゃないわ。これまでに着る物とか色々とね」
早苗「よく上がってる訳ですし、手土産を受け取るのは当然じゃないですか」
霊夢「魔理沙なんてあんた以上に入り浸ってるけど、滅多に何かをくれたりしないわ」
早苗「それはきっと、頻繁に会ってるからこそですよ。そのたびにあげたり返したりしたら大変じゃないですか」
霊夢「どうかしらね。まあそれはおいといて、早苗には返さずにはいられないの。こんな事くらいしかしてあげられないけどね」
早苗「れ、霊夢さん。お天道様はまだ一番高いところに……」
霊夢「安心して、結界を張っておいたから。妖怪は勿論、人間や動物だって入れないわ。誰にも覗かせないし、盗み聞きも許さない。それでも駄目?」
早苗「……そんな事ありません」

街路樹の根元に転がるヤマモモを見てなんとなく
『ただ独りを愛する』という花言葉は良いですね

>>307
いつも楽しみにしてます


314 : 名無し妖精 :2015/07/05(日) 23:46:35 uTgfynYw0
>>304
神子に限らず色んなキャラと会話してホスィ


315 : 名無し妖精 :2015/07/06(月) 23:56:31 ZqTix9/MO
ゆかりんが天子に床ドンされるシチュは何処かに転がってないかな


316 : 名無し妖精 :2015/07/07(火) 13:05:33 9QgtZFnk0
僕的には、霊夢と華扇が小さく拳を合わせてるところを見て、それに嫉妬する魔理沙と早苗のイメージが浮かんでしまった。


317 : 名無し妖精 :2015/07/07(火) 16:00:35 MaZjCwO20
今日はパチュアリの日
パチュアリ増えろー


318 : 名無し妖精 :2015/07/07(火) 19:44:20 zgfobJ0.0
>>317
マジで?
増えろー!


319 : ほーぷふるなふらこあ :2015/07/07(火) 19:53:47 J6Bx6b3.O
「フランドール様。何てお願い書いたんです?」
「ちょっと。見ないでよ」
「良いじゃないですか。どうせ吊した後には皆に見られちゃうんですから」
「自分の書いてれば?」
「もう書きました。ほら」
「……黒じゃ読めないでしょ」
「元は紅かったんですけど、お願い事書いてたら何時の間にか」
「書きすぎ書きすぎ。欲の重みで笹折れるわ」
「で、フランドール様は何を?」
「ん」

――みんな元気でいられますように。(小悪魔以外)

「いやん。私だけ特別扱いなんですね」
「よろこぶな」
「だって、嬉しいんです。フランドール様が私と同じ想いだったなんて」
「違うから」
「おんなじですよぉ。お疑いになるんでしたら、読み上げてみましょうか?」
「……一応聞いてあげるわ」
「『フランドール様が私を壊してくださいますように。フランドール様が私を壊してくださいますように。フランドール様が私を壊してくださいますように。フランドール様が私を壊してくださいますように。フランドール様が私を壊してくださいますように。フランドール様が

 きゅっとして

 どかーん

「あー!? 私の希望が詰まった短冊が!」
「欲望と希望を一緒にするな」
「もう。そんなにずっと私と一緒に居たいんですか?」
「あなたとパチュリーの契約が切れるまでの縁ね」
「今、縁が有ることは否定されないんですね」
「ッ……」
「ね?」
「……美鈴に短冊吊してもらってくるわ」
「照れなくたって良いのに」
「うるさい」


320 : 名無し妖精 :2015/07/07(火) 22:32:38 UllygGLQ0
小傘「ぬえちゃん、今日何の日か知ってる?」
ぬえ「七夕?」
小傘「ちぇー知ってたんだ…」
ぬえ「おま…そのくらい知ってるわよ。知らないの、お前くらいじゃないの?」
小傘「もう!知ってたもーん!」
ぬえ「じゃあ七夕ってどういう日かも知ってるのよね?」
小傘「知ってるよ…えっへん!それはね、お願い事が叶う日なのさ!」
ぬえ「叶わないよ」
小傘「えぇぇ!!」
ぬえ「1年に1回なんでも願いがかなえられたら、誰も苦労しないって」
小傘「そんな…およよよよ…」
ぬえ「どこぞのお姫様みたいな真似したって、叶わないものは叶わないのよ」
小傘「ZU〜N…」
ぬえ「そんなに落ち込まなくても…いい?小傘、願い事っていうのは自分で叶えるものなのよ」
小傘「ZU〜N…」
ぬえ「姫といえば、七夕っていうのはそもそも、天皇の娘の織姫と、働き者の彦星っていう離れ離れになった夫婦が
  7月の7日だけ特別に会えるとか、そういう下らない日なのよ。それだけ」
小傘「何で結婚したのに、離れ離れになっちゃったの?」
ぬえ「二人は働き者だったが、結婚を境にラブラブすぎて働かなくなってしまったから、
  天皇が怒って二人の間に天の川をかけてしまったんだとさ。自業自得って奴ね」
小傘「そうかもしれないけど素敵な話だねぇ。織姫さんと彦星さんは今、1年の時を経て一緒になったんだね」
ぬえ「どうだか。雲ってて何も見えやしない」
小傘「照れちゃって隠れてるんじゃないかな?」
ぬえ「お前…本当にメルヘンチックなのな。で、また何しに来たのさ」
小傘「あ…うん…お願い事叶えに来たんだけど…」
ぬえ「人を驚かせるようになりますようにって?」
小傘「それはぬえちゃんが一緒にいてくれるから、いいんだけど…」
ぬえ「じゃあ何よ」
小傘「言わなきゃだめ?」
ぬえ「じらすなら言ってよ」
小傘「ぬ、ぬえちゃんと…対等な妖怪になれますようにって…」
ぬえ「は…はぁ?」
小傘「私、ぬえちゃんと友達なのに、私、マミゾウ師匠とは違ってダメ妖怪だから…」
ぬえ「いいよそんなの…気にしてないよ」
小傘「本当?」


321 : 名無し妖精 :2015/07/07(火) 22:32:58 UllygGLQ0
ぬえ「もう慣れたのよ。何回言っても「ぬえちゃん」って呼び方直さないし…お前だけだよ、「ちゃん付け」してるのは…」
小傘「可愛いじゃん」
ぬえ「もう!私には威厳っていうものがあるのよ!下っ端妖怪とか人間共を震え上がらせる威厳ってものがさ!」
小傘「ぬえちゃんは可愛いじゃん。怖くないもん」
ぬえ「お前なぁ…」
小傘「時々ぬえちゃんが怖いって思う時あるけどねぇ。でも優しい妖怪だって事、私は知ってるの」
ぬえ「言ってろ」
小傘「私とぬえちゃんが一緒になったら、きっと天の川をかけられて離れ離れになっちゃうのかも」
ぬえ「ど、どういう意味よそれ・・・・」
小傘「なんとなく」
ぬえ「ふ、ふん!私にかかればそんなもの、ミミズの這った跡みたいなものよ」
小傘「何それ、ふふ」
ぬえ「跨ぐまでもないって事よ!私にはお前が…必要なんだから…」
小傘「え」
ぬえ「特に意味はないよ…な、何よさっきから、変な奴ねぇ小傘は!」
小傘「ぬえちゃんも変」
ぬえ「言ってろ!」
小傘「ふふふ。よかった」
ぬえ「何がよ」
小傘「お願い事、叶った気がする」
ぬえ「叶ってないからな」

七夕をテーマでこがぬえ書いてみました。


322 : 名無し妖精 :2015/07/07(火) 23:59:18 mP55/q0M0
子供達に混じってロリスの姿で短冊に願い事を書いて笹を吊るすアリス
でもレイマリにはバレバレで、内容も見られてしどろもどろというのが浮かんだけど百合じゃない


323 : 名無し妖精 :2015/07/08(水) 00:27:48 5IMIpcmQ0
アリスは実は精巧な人形でロリスが操ってるって妄想をよくする


324 : 名無し妖精 :2015/07/08(水) 02:51:11 16kKOteA0
言動の端々に子供っぽさが垣間見えて
霊夢、魔理沙、幽香あたりにニヤニヤされながら見守られてたりからかわれたりしてるのがいいのよ
そして誰がアリスをモノにするかで水面下で争いが


325 : 名無し妖精 :2015/07/08(水) 19:35:12 22.o62mc0
レイアリはぐーたら旦那としっかり女房
マリアリはやんちゃな妹と世話焼きお姉さん
幽アリはお茶目で気分屋な姉とそれに振り回される妹というイメージ


326 : 名無し妖精 :2015/07/08(水) 21:42:39 xOL2iyVQ0
パチュアリは高尚な先輩と生意気な後輩
咲アリは一歩も譲らずに主導権を奪い合う関係

かな?


327 : 名無し妖精 :2015/07/08(水) 23:22:58 22.o62mc0
マリアリは初々しい青春新婚カップル
レイアリはツーカーな熟年夫婦
咲アリは駆け引きしあうオフィスラブ
幽アリは主導権固定の姉妹的カップル


328 : 名無し妖精 :2015/07/08(水) 23:59:03 UljoY0d60
惚れた弱味につけこむアリスと、それにぐぬぬする幽香と言うのもありではないだろうか


329 : 名無し妖精 :2015/07/09(木) 20:20:39 Py51vMAg0
あー結婚式は仏前か神前かで痴話喧嘩するいちりんとふとちゃんを眺めてたい…


330 : 名無し妖精 :2015/07/09(木) 20:27:29 JRmguF1c0
>>329
なぜか満面の笑みでウェディングドレスを手に教会式を勧める早苗さんを幻視した


331 : 名無し妖精 :2015/07/09(木) 20:30:57 pt.5v8VY0
幻想郷の教会って何処にあるんだろう?


332 : 名無し妖精 :2015/07/09(木) 20:33:14 Ncjn/cqU0
魔界にならありそうな感じがする


333 : 名無し妖精 :2015/07/09(木) 20:41:25 wI2bbsyU0
言ったらなんだけど幻想郷で一神教は流行らないと思う


334 : 名無し妖精 :2015/07/09(木) 22:55:17 kcc.YQ/IO
教授なら嬉々としてキリスト教式やりそう

ちょっと違う話になるけど
遊びでちゆりにウェディングドレス着せて髪型まで弄くり回した挙げ句
出来上がった花嫁姿に悩殺されて、そのまま指輪(※何故か既に買ってある)の交換を始めようとする夢美と
色々ツッコむべきところは有るんだけど、勢いに押されて誓いを立てるちゆり
という展開が思い浮かんだ


335 : 名無し妖精 :2015/07/09(木) 23:58:25 iXW1CeWk0
そういえば今日は文月⑨日だった


336 : 逢魔ヶ時の幻想郷 :2015/07/10(金) 02:41:06 x49TmZjsO
「……。……おっかしーなー……」
「止まれ、其処の娘」
「う?」
「これより先は我等天狗の領域だ。濫りに立ち入ることは罷り成らん」
「……えっと……。……この前、ぬいぐるみ勝負で橙の方に一票入れたひと?」
「如何にも。白狼天狗の犬走椛と申す」
「んと……くるみです」
「知っている」
「なんで天狗がここにいるの?」
「訊きたいのは私の方だ。何故こんな所を彷徨いている。マヨヒガは遙か向こうだぞ」
「ううん。今日はマヨヒガに来たんじゃないの」
「うむ? では、橙と戯れに参ったのではないのか」
「いや、そうなんだけど、待ち合わせはマヨヒガじゃないのよ」
「…………何処(いずこ)か?」
「霧の湖」

 ◆

「……んー。紅魔館(うち)の周辺には気配が無いわね」
「にゃ……」
「あんたが場所か時間を間違えてんじゃないの?」
「合ってるもん」
「そっかー。じゃあ、くるみちゃんが忘れてんのかもね」
「むー……」
「あっちの湖には行ってみた?」
「……行ってない。行くと怒られるから……」
「うん? 何で?」
「あそこは立ち入り禁止だから、来るなって……」

 ◆

「橙ってば、うちの湖に二回も落っこちてるのよ」
「ほう? 彼女は水には特別気を付けている筈だが……」
「なんか、覗き込んでると眠くなるんだって」
「……成る程」
「ところで、まだ着かないの?」
「此処で漸く山を下り切った所だ」
「遠いわねー」
「貴方が風見の子飼いでさえなければ、箱に詰めて川を下らせるのだが」
「……。……仕事のジャマしてごめんなさい」
「冗談だ。気に病むことは無い。大天狗様の命を受けた以上、これも職務の内だ。それに……」
「う?」
「……いや、何でもない」
「?」

 ◆

「あんたがまた溺れたりしないよう、気を遣ってくれてんのよ。何だかんだで優しいじゃない」
「……んー……」
「幼馴染みだっけ? ちょっと羨ましいわね。私にはそういうの居ないから」
「……でも、すぐ叩く」
「あはは。そうね。うちのお嬢様達に比べたら、手が出るのは早い方かも」
「約束すっぽかすし……」
「……。……! ……そうでもないみたいよ?」
「みゃ?」
「今、湖の向こう側あたりに来たわ」
「ホント?」
「待て」
「にゃ!?」
「いいから、ここで待ってなさい」
「……なんで?」
「あんたがあっちに行ったら、そのまま帰っちゃうじゃないの。あいつ生真面目なんだから」
「?」


337 : 名無し妖精 :2015/07/10(金) 03:01:50 j02/zOds0
もしかしてそそわのそれものシリーズ書いてる人?
違ったらごめん
もしそうならなんか感激だわ、俺あのシリーズのめーもみ好きなんだ

いつもどおりくるちぇんもよかったです


338 : 名無し妖精 :2015/07/10(金) 20:33:21 us3G99DA0
小傘「驚けー!!」
ぬえ「言われて驚く奴がいるか!」
小傘「怖がれぇぇぇ!!」
ぬえ「そうじゃない!」
小傘「うーーーらーーーめーーしーーやーーー!!」
ぬえ「動きが硬い!」
小傘「じゃあぬえちゃんがやってよ!」
ぬえ「う〜〜ら〜〜め〜〜し〜〜や〜〜!!」
小傘「わ、私の方が怖いもん!」
ぬえ「じゃあ競争してみる?」
小傘「そう言ってぬえちゃん正体不明の種使うじゃん!ずるいもん!」
ぬえ「そりゃ私は正体不明の妖怪だからしょうがないでしょ」
小傘「どうしたら怖がってくれるの?早く立派な妖怪になりたいのに」
ぬえ「一生無理ね。まずその傘のデザインからやり直す事」
小傘「私の傘のデザインを悪く言わないでよ…ぐすん」
ぬえ「子供の落書きみたいで怖くないっていう意味で言ったのよ…あぁもう泣くなって…」
小傘「ぬえちゃんにまで私の傘ダメだって言われると、私もう立ち直れないよ…」
ぬえ「もう…本当に泣き虫な奴だなぁ…」
小傘「ぐすん…ぐすん…」
ぬえ「あぁもうどうやったら泣き止むのよ…ごめんって…」
小傘「ひっく…ひっく…」
ぬえ「もう…よしよし…私ってば何やってんのよ…」
小傘「ぎゅってしてよ…」
ぬえ「しょ、しょうがないな…」
小傘「ぐすん…ぬえちゃん…」
ぬえ「お前、ちょ、しめすぎだって…も、もう!恥ずかしいでしょ!誰かに見られてたらどうするのよ!」
小傘「ごめん…くすん」
ぬえ「お前…本当に私の事好きなのな…」
小傘「くすん」
ぬえ「と、特別なんだからな?だから傘の事は気にするなよ…誰がどう思おうとさ…」
小傘「これで驚かしていい?」
ぬえ「…お、お前は本当に私がいなきゃダメだな…!」
小傘「えへへ、やっぱり大好き」
ぬえ「くっ…!やっぱりお前は大バカ小傘だ!」


339 : 名無し妖精 :2015/07/10(金) 20:39:28 SGv5SPys0
この二人はいつ結婚するんですかね


340 : 名無し妖精 :2015/07/10(金) 22:00:32 Iuj3YiYU0
事実婚というものが……ちょっと違う?


341 : 名無し妖精 :2015/07/10(金) 22:24:03 c14BAsag0
そもそも幻想郷に結婚という制度があるのか
戸籍は誰が管理して結婚したいカップルは何処に届け出ればいいんだ
人里に夫婦がいるから事実婚みたいなものはあるんだろうけども


342 : 名無し妖精 :2015/07/10(金) 23:20:03 SGv5SPys0
謎の巫女「戸籍とか制度とかどうでもいいんです!」
小ぬ「!?」
謎の巫女「神の前で永遠を誓い合う、そうすることで愛し合う二人は夫婦になるんです!」
小ぬ「……」
謎の巫女「なので小傘さんぬえさん、二人ともこのウェディングドレスを(オンバシラ)

何かこんな電波が


343 : 旧知な間柄だったらいいのに :2015/07/10(金) 23:52:50 YRfRvVt20
咲夜(この香りは……まさか?)「パチュリー様、このパイボックスはどうしたんでしょうか?」
パチェ「さっき来た客人が持ってきたのよ。妹がいつもお世話になってますって」
咲夜「客人ですか?いったい、どのような方だったのでしょう?」
パチェ「ブロンドでロングヘアの女性よ。――と名乗ってたわ。閲覧を希望して許可したからまだ中のはず」
咲夜「ああ、そうでしたか」
パチェ「何か気になるようねぇ」
咲夜「心当たりがありますので。少々、時間を頂きたいのですが」
パチェ「深煎りしたばかりの豆で入れてくれるならね」
咲夜「有難うございます」

「私に何か用?」
咲夜「それはこちらのセリフですわ。お嬢様から戴く前に使用していた名を騙るなんて……」
「アリスから聞いてたけど、本当に吸血鬼のメイドとして働いてたのね」
咲夜「貴方の許で働くよりはずっと良い環境だわ。ところで、もう呼び捨てでも構わないわよね?」
「ま、良いんじゃない」
咲夜「では遠慮なく。で、夢子は何しに訪れたわけ?」
夢子「別に、ただ様子を見ようと思っただけだけどね。あれから、随分と背が高くなったかしら」
咲夜「貴方は全然変わらないわね。それでも勝てなくてちょっと悔しいわ」
夢子「人間の貴方はこれからも伸びるでしょう。それよりも、どうして切ってしまったんですか?そのスタイルも悪くはないけど」
咲夜「もう形から入る必要は無いかと判断して。昔と違って、何もかも見様見真似だった半端者じゃないのよ」
夢子「お揃いの髪型でお揃いの格好をしてた頃は聞き分けが良くて、あんなに可愛かったのに」
咲夜「あら、お嬢様は今でも可愛いと言ってくれますよ。素面の時じゃありませんけどね」
夢子「そうねぇ。今の貴方なら綺麗、いや美人と言った方が相応しいわね。場所が違えば、きっと引く手あまた」
咲夜「異性どころか、人間にも興味ないの。貴方をコテンパンにした巫女や魔法使いは例外だけど」
夢子「魔界人はどちらの方ですかね?」
咲夜「……さあ、どっちでしょうね。それはそうと、いつまで幻想郷に居るつもりなのよ?」
夢子「明朝過ぎには発つわ。神綺様には明日の昼までに戻るよう約束してましたから」
咲夜「夢子にしては余裕のあるスケジュールじゃない。てっきり今日中かと思い込んでたし」
夢子「その予定だったけど、貴方と逢うなら積もる話もあるでしょうって神綺様がねぇ」
咲夜「相変わらず、自分の事になると弱いのね」
夢子「ここにいる間であれば、貴方の言う通りになっても良いですよ。詐称したお詫びとしてですが」
咲夜「そう、まずはディナーから付き合って貰いましょう。その後も色々と」
夢子「ロー・ティーは一緒じゃなくていいの?貴方の分も別に取ってあるのです」
咲夜「もしかして、あの箱の中身と同じ物?」
夢子「ええ、クリームたっぷりの特製レモンカスタードパイ。一番の大好物だったでしょう」
咲夜「じゃあパチュリー様に珈琲をお出しした後、私の部屋で。また口に出来るなんて考えもしませんでした」
夢子「ふふふ。私も手伝います。着替えは一通りあるので」


344 : 名無し妖精 :2015/07/11(土) 09:56:31 vNG.aH3U0
ナズトラのAA拾った
  , -―- .、
.  ,.'", =nd)(bn、>.
 ,' /_ゝ´゚⌒゚`ゝ、';
 i { 彳(ノハヽハ)ゝi
 ∨ヽ从パ ヮ゚ノ(∨  どっこしょ
  `<Y(つ旦)>'
    とレ'_}_〉
     ̄ ̄ ̄ ̄




    , -―- .、
.  ,.'", =nd)(bn、>.
 ,' /_ゝ´゚⌒゚`ゝ、';
 i { 彳(ノハヽハ)ゝi   ふぅ
 ∨ヽ从ハ-ヮ-ノ(∨ =3
  `<Y(つ旦)>'
    とレ'_}_〉
     ̄ ̄ ̄ ̄




    , -―- .、
.  ,.'", =nd)(bn、>.  '__
 ,' /_ゝ´゚⌒゚`ゝ、'; 、            今だーご主人の膝枕ゲット!
 i { 彳(ノハヽハ)ゝi      (⌒)  (⌒)
 ∨ヽ从パ ヮ゚ノ(∨       ,Y'´ ̄`ヾ.   η           (´´
  `<Y(つ旦)>'       く((ノ ノハ八へノ         (´⌒(´
    とレ'_}_〉        ⊂リ、゚ヮ ゚⊂_>_ェ〉つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
     ̄ ̄ ̄ ̄            ̄  ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
                    ズザーーーーーッ!




    , -―- .、
.  ,.'", =nd)(bn、>.  ナデナデ
 ,' /_ゝ´゚⌒゚`ゝ、';
 i { 彳(ノハヽハ(⌒) (⌒) エヘヘ…
 ∨ヽ从ハ^ヮ^ノ(,Y´ ̄`ヾ.   η
  `<Y(つ旦)>'つノノハ八へノ
    とレ'_}_〉リ、ワ"*<ハ,)_ェ〉つ
     ̄ ̄ ̄ ̄〈_}つ⊂{_,〉 ̄ ̄


345 : ちゃちゃいれふらこあ :2015/07/11(土) 12:48:20 6epUWnfMO
「この前ね」
「はい」
「椛がうちに遊びに来てくれたじゃない」
「いらっしゃいましたね」
「お姉様がお茶に誘ったせいで、あんまり遊べなかったけど」
「あれ? フランドール様も御一緒されてませんでしたっけ?」
「してたけど! 私は椛を独り占めしたかったのッ!」
「諦めが悪いですねぇ。あのひとが美鈴さんと付き合い始めて、随分経ちますよ?」
「うるさい! 二人とも私のものにすれば同じことだからいいのよ、それは!」
「未だに御両人からお子様扱いされてるみたいですけど」
「うー……」
「それで、あの後、何か有ったんですか?」
「……美鈴が休みに入って」
「はい」
「椛を部屋に連れ込んだのよね」
「お盛んですね」
「そう思うじゃない? で、癪だから一回くらいジャマしてやろうと思って」
「成る程。お邪魔して三人で」
「違う」
「誘ってくだされば四人でお愉みも出来ましたのに」
「だから違うっての。だいたい、楽しむ余地なんてなかったわよ」
「無かった?」
「だって、私が行った時には二人ともぐっすり寝ちゃってたんだもの」
「え」

 ・ ・ ・

「……済みません。床(とこ)から美鈴さんの匂いがするものですから、つい安心してしまって、うとうとと……」
「ふふ。寝込み襲ってやろうかと思ったんだけどね。寝顔が可愛すぎて、見蕩れてる間に私も寝ちゃった」
「もう。またそんな風に……。……ところで、フランさんは何時の間に此方に?」
「わかんない。……でも、気持ちよさそうにお休みになってるわ」
「本当ですね」
「……折角だから、もう少しこのまま寝てて良い?」
「ええ。勿論です」

 ・ ・ ・

「ちゃっかり川の字やってたんじゃないですかー!」
「なによ。悪い?」
「狡いです! どうして私は呼んでくださらなかったんですか!?」
「呼んだら一緒に川の字やったの?」
「いえ。井桁にしましたけど」
「……その色ボケをなおしたら考えてあげるわ」
「私から色欲を取ったら何が残ると仰るんですか」
「キレイに消滅してパチュリー大歓喜ね」
「あ。フランドール様」
「ん?」
「ページワン、仰ってません」
「げ」




>>337


346 : 名無し妖精 :2015/07/12(日) 00:09:14 aCyEeI9s0
途中でレスが途切れてるのは一体?


347 : 337 :2015/07/12(日) 03:33:55 hb3oDLj20
アンカー気になる…

つかこがぬえもナズとらも可愛い!
ナズとらほっこりした


348 : 名無し妖精 :2015/07/12(日) 11:02:53 TKgU88pgO
>>347
あら、失礼
申し上げられることは御座いませんが、レスを拝見したことはお伝えしようと思いまして
気を揉ませてしまったようで申し訳無い


349 : 337 :2015/07/12(日) 13:06:34 hb3oDLj20
なるほどです
こっちこそ手を煩わせてしまってすみません


350 : 名無し妖精 :2015/07/12(日) 19:08:51 4/8YsSNM0
┏┓      ┏━━┓  ┏┳┓    ┏━┓    ┏━━━━━┓┏━┓  ┏━┓
┃┃      ┗━┓┃  ┃┃┃ ┏━┛  ┗━┓┃          ┃┃  ┃  ┃  ┃
┃┃  ┏┓  ┏┛┗┓┗┻┛ ┗━┓  ┏━┛┗━━━┓  ┃┃  ┃  ┃  ┃
┃┃┏┛┃  ┃┏┓┃     ┏━┛  ┗━┓        ┃  ┃┃  ┃  ┃  ┃
┃┗┛┏┛┏┛┃┃┃     ┗━┓  ┏━┛        ┃  ┃┃  ┃  ┃  ┃
┗━━┛  ┗━┛┗┛     ┏━┛  ┗━┓        ┃  ┃┗━┛  ┃  ┃
                    ┃   ━ ┏━┛    ┏━┛  ┃    ┏━┛  ┃
                    ┗━━━┛        ┗━━━┛    ┗━━━┛


351 : 名無し妖精 :2015/07/12(日) 19:10:35 4/8YsSNM0
ミラミカルリランは?ZUNのオリキャラやし


352 : 名無し妖精 :2015/07/12(日) 23:37:47 aCyEeI9s0
相手のセクシュアリティが判らない状態でも告白を躊躇わないキャラは果たしているのかふと気になった


353 : 名無し妖精 :2015/07/12(日) 23:52:17 errOXNSE0
ぬえちゃんは少しでも興味ある人だと、欲望のままに問答無用で襲うけど。
本気で大好きな子には、傷つけるのが怖かったりしてなかなか手が出せないヘタレ。最悪受けに回ったりする。
小傘は好きな人には好きの感情をぶつけたがるけど。嫌いな人でもそこまで嫌がらない世渡り上手。
誰かの必要となりたい欲が強い誘い受け。
友達いっぱい人気者の小傘と、友達少ないぬえちゃんが相依存になっていく関係がもっと見たいんです…


354 : 名無し妖精 :2015/07/13(月) 00:24:46 9gte1jz20
幻想郷に躊躇するような輩なぞおらんよ


355 : 名無し妖精 :2015/07/13(月) 01:51:27 HYVg07EMO
例えば勇儀なら、相手に拒絶されることへの懸念が有ったとしても躊躇無く告白してしまうかも
嫌われても気にしない、ってわけではないんだけど、それより何より自分に嘘を吐きたくない、という確固たる信念の許に

ちなみに想定した相手はパルスィだったのだが
彼女から拒絶されなかったことで心底ほっとする勇儀の、そういうちょっと可愛い一面に
パルスィがまた一層惚れ込んで、頬を赤らめながら「妬ましいわ」と呟くとこまで再生された


356 : 名無し妖精 :2015/07/13(月) 20:07:33 6sRoNffA0
「あー、暑くてたまったもんじゃないわ。本当に何にもやる気が出ないわね」
「なんて格好してるのよ。その……ほら、見えちゃってるわよ」
「あ、居たんだ。どうせ誰も来やしないんだからいいのよ」
「魔理沙は通ってるようなものだし、今日は私が訪ねてるじゃないの」
「別に気にしないし。そんな事よりもお茶入れてきてよ。昔教えたんだからやり方知ってるでしょ」
「そりゃ覚えてるけど……。暑いと言ってるのに、よく平気で熱いのを頼めるのね」
「喉が渇いたんだからしょうがないじゃない。単なる水じゃ、なんか嫌だしねぇ」
「ったく。人形に団扇を持たせてあげるから、風でも当たって待ってて」

「もっと強く扇いでくれる?」
コクコク
「持って来たわよ。それにしても、食べた後も洗わずに放置するなんてだらしないわね」
「涼しくなってから洗うつもりだったんだもん。って、あれ?香りが違うけど、緑茶じゃないの?」
「私が持ってきたハーブティー。魔法で冷やしたし、レモンバームを使ってるから暑気払いになるはず」
「ふーん。でもこれだと、お煎餅やお饅頭と相性が良くないのよね」
「これに合うお菓子も用意してるわ。レアチーズケーキ、嫌いじゃないでしょう?」

「ご馳走様。すっかり暑さも吹っ飛んだわ」
「ところで、食事はきっちり摂ってるのかしら?」
「何で、そんな事聞くのよ?」
「食器を洗った時にお茶碗と小皿くらいしか無かったから。まさか、ご飯と糠漬けだけとかじゃないでしょうね?」
「そうだけど、何よ?」
「霊夢は魔法使いじゃないのよ。ちゃんと食べないと倒れちゃうじゃない」
「判ってるけど、食欲無いんだから入らないわよ」
「よく宴会で出してる冷奴とか、干し野菜を使った常備菜も駄目なわけ?」
「買うのも作るのも面倒臭い」
「……ご飯だけは炊くのね」
「パンがあればそっちにするんだけどね。そのまま齧れて楽だわ」
「はぁ、どうしてこんなのに……?」
「なんか言った?」
「気のせいよ、多分」
「ねぇ、あんたの作った奴なら何でも食べられると思うんだけど」
「毎日配食して欲しいって事?」
「珍しく鈍いわね。また一緒に暮らさないかって事。今度は罰とかじゃなくてさ」
「な、何言ってるのよ」
「あら、嫌なの?」
「そういう意味じゃなくて……ああもう、保留って事にしておくわ」

>>325
ぐーたらってこういうことなのかな


357 : 名無し妖精 :2015/07/13(月) 20:50:55 SXayeUq20
2828させてもらった
ありがとう


358 : 名無し妖精 :2015/07/14(火) 04:49:17 8tegtk8s0
アリスと九十九姉妹が組んで人里で人形浄瑠璃やってるとこ見たいすごく見たい


359 : 名無し妖精 :2015/07/14(火) 21:48:08 zhwXuWV20
カチューシャの事で熱くなるアリスと八橋に全く付いて行けない弁々
でも仲間外れにされたような気がして自分も身に着けようか考える
最終的には三人とも色が違う同じデザインのカチューシャというのは


360 : 名無し妖精 :2015/07/15(水) 06:53:17 xrq40aa20
俺このスレ見るとき、久石譲の曲を聞きながら見てるよ


361 : 名無し妖精 :2015/07/15(水) 09:17:01 .ReoFkh20
そういえば、昨日は幽文(ゆうあや)の日だったね


362 : 名無し妖精 :2015/07/15(水) 21:01:57 LSeArqg20
明日は七色の日で毎月16日はメイド長の日
つまり咲アリの日?


363 : 失せ物出づれば :2015/07/15(水) 21:59:54 9KNaL7TcO
 それは彼女にとって、一世一代の……



「御馳走様でした」
 ちゆりが両手を合わせて言うと、向かいに座る夢美は小さく笑った。
「まだ果物とコーヒーが来るわよ」
「あ、そっか」
「それとも、もう食べられない?」
「いや、いけるよ、まだ。うん」
 彼女がどうにも落ち着かないのは、不慣れなドレスに着られているせいだろうか。
 それとも、周囲に立ち籠める高尚な雰囲気に気圧された為か。
 あるいは、店内に響く幽艶な弦楽の音色に酔ってしまったのかも知れない。
「……御主人様って、こういう店、よく来るのか?」
「まあ、付き合いで時々ね」
「ふーん……」
 いつも研究室で自分と一緒に即席のヌードルを啜ってる人とは到底思えない。
 まるで堂々が服を着たような夢美の悠然たる佇まいを前に、ちゆりはそんなことを考えていた。



「……お口に合ったかしら?」
 食後のコーヒーを愉しみつつ、夢美が尋ねた。
「うん。おいしかった。なんか一生分の贅沢した気分」
「大袈裟ね」
 ちゆりの如何にも俗っぽい答えに対し、彼女は努めて上品に笑ってみせる。
「でも良かったわ。窮屈な恰好させた分くらいは、堪能してもらえたみたいね」
「十分過ぎてお釣りが来るぜ」
「そう」
 満足げに微笑む夢美。
 一方、ちゆりはやはり落ち着かない様子で、ちらちらと目線を動かしたりしていた。
「……ところで、御主人様」
「ん?」
「何か、私に言うこと、有ったりしないか?」
 ほんの一瞬、夢美の表情が固まる。
「……思い当たらないわね」
「ホントに?」
「ええ。……何? もしかして、何かのお詫びだと思った?」
 意地悪そうに笑う彼女の前で、ちゆりがごそごそと手許を漁る。
 その手が綺麗な純白の小箱を取り出した瞬間、夢美の泰然は跡形も無く消し飛んでしまった。
「……!? それ……!?」
「……リビングの、ソファの隅に落ちてた」
「ッ……返……!」
 夢美の左腕が素早く伸びる。
 しかし、ちゆりは箱を持つ手をひょいと上に上げて、彼女の手に空を切らせた。
「ち……ちゆり……。……それ、中……見た……?」
 おずおずと夢美が訊ねると、僅かばかりの間を置いて、ちゆりの顔に悪戯っぽい笑みが浮かぶ。
「見た」
「……!」
「返してあげたら、延期は撤回してくれるよな?」
「…………また今度……じゃ、駄目……?」
「嫌だ。今が良い」
 それは彼女にとって、一世一代のおねだりであった。


364 : 名無し妖精 :2015/07/15(水) 22:43:47 rX0aP01U0
>>363
素晴らしい!


365 : 名無し妖精 :2015/07/16(木) 00:43:36 W/rZLZ360
うふふ


366 : 名無し妖精 :2015/07/16(木) 14:53:11 w8aVcj5c0
霊夢「ナズーリンランドのペアチケットが当たったわ!」
早苗「霊夢さん、私と行きましょう」
魔理沙「いいや、霊夢、私と行こうぜ」
早苗「時代は今レイサナなんです。レイサナ、レイサナ!」
魔理沙「甘いな、早苗。東方といえばレイマリ! レイマリこそ正義なんだZE!」
早苗「レイサナ! レイサナ!」
魔理沙「レイマリ! レイマリ!」
早苗「レイサナですよね、霊夢さん!?」
魔理沙「レイマリだよな、霊夢!?」
霊夢「あ〜、何でもいいわよ、アンタ達で好きに決めなさいよ!」

魔&早『じゃあ、マリサナで』
霊夢「・・・え?」

紫「あら、霊夢? ナズーリンランドへ行ったんじゃないの?」
霊夢「・・・・・・・」

ナズーリンランドで親睦を深めるマリサナであった。


367 : 名無し妖精 :2015/07/16(木) 17:39:42 snJ/Ca7A0
やられたって感じしたww
こういうコミカルなの俺好きだわ


368 : 名無し妖精 :2015/07/16(木) 19:46:35 2zfwN1eM0
その後ゆかれいむ展開になって漁夫の利を得る?紫


369 : 名無し妖精 :2015/07/16(木) 20:41:22 CfSB3JnsO
いいムードの所でお約束のマリサナ乱入
ネズミ帽子にテンションMAX!


370 : 名無し妖精 :2015/07/16(木) 22:42:02 yavZCiU20
最近、けねみこ(慧音×神子)にどハマリ中。

慧音「今日はこの歴史をまとめるか…。」
神子「おっ、歴史の勉強をしているようだね。関心、関心。」
慧音「あっ、神子様、ご機嫌麗しく存じます。」
神子「君はいつも礼儀正しいねぇ。強欲な人間共とは大違いだ。欲望に旺盛で、
    いつも自分のことしか思っていない。おまけに大勢の同種を皆殺しにする…」
慧音「確かに…、でも、人間はそれに反省して、優しくなれるのだ…と私は思います。
   私たちは全知全能…。しかし、人間には私たちよりも優れている能力があります。
   それは【努力】すること……【成長】をすることだと私は思います。」
神子「確かにそうだね。私も人間だった頃はそうだったよ。今は妖怪みたいなもんだけどね。
    自分の足元をよく見ていなかったもんだ。」


371 : シロガネ・コガネの夜想曲 :2015/07/17(金) 00:58:00 cGm1/fWMO
「今宵は濡れた鼠が迷い込む予感がするわ」
「……レミィがそう言うのなら、そうなんでしょうけれど、その鼠は余程の愚か者ね」


「良かったですね、フランドール様。お友達が遊びに来てくださるみたいですよ」
「え? 今日は嵐だって言ってなかった? さっきからすごい音してるわよ?」


「……咲夜さん。この嵐の中、箒に跨がって来て塀にぶつかったバカがいるんですけど、どうしましょう」


 ◆


「お目覚めは如何かしら? このお馬鹿」
「ん……。……咲夜……?」
「何か釈明が有るなら、一応聞いてあげるわよ?」
「……違うんだよ」
「何が」
「元々、小悪魔がフランを唆したんだ。全部食べちゃえば分からないって」
「誰が摘まみ食いの共犯を自供しろと言ったのよ」
「違うのか?」
「違うわ」
「……じゃあ、今の無しで」
「却下。後で小悪魔と一緒に懲罰ね」
「せめて個別にしてくれよ。あいつ何されても嬉しそうに喘ぐからホラーなんだ」
「はいはい。分かったから、どうして今日、此処に来たのか言いなさい」
「…………風が強くてさ」
「そうね」
「うちがガタガタ悲鳴を上げてたんだよ」
「それで?」
「……」
「……まさか、それで怖くなって逃げて来た、なんて言わないでしょうね?」
「……」
「言わないでしょうね?」
「…………だって、屋根が窓の外に落ちたんだぜ」
「普段から雑な補修ばかりしてるからでしょ。どうしてわざわざ紅魔館まで来たのよ。アリスの家は? 香霖堂は?」
「……」
「良いわ。当ててあげる。うちは窓も玄関も補強して塞いじゃうから、襤褸家から逃げて来るなら今の内、って、
事前にそう言われてたんでしょう。で、貴方はムキになって彼女達の親切を断った」
「……」
「いよいよ逃げると決めても、まだ意地を張って、結局泣き付いた先が悪魔の館。大した恥知らずね」
「……」
「……泣くのは勝手だけど、余り私の枕を汚さないでくれる?」
「……泣いてないし……」
「ああ、そう」
「……」
「……体の痛い所は?」
「……あちこち」
「でしょうね。止むまで我慢出来そう?」
「……うん」
「そう。じゃあ、私は仕事するわね」
「……ん」
「余計なことしたら叩き出すわよ」
「……わかった」
「フランドール様には、まだ伸びてるってお伝えしてあげるから」
「……うん」
「……」
「…………ありがとう」
「……最初に言いなさい、馬鹿」


372 : 名無し妖精 :2015/07/17(金) 01:07:20 f6jEpclw0
いい
いい……


373 : 名無し妖精 :2015/07/17(金) 01:08:00 vqxqqDwA0
意地っ張り魔理沙を思いっきり抱き締めてあげて咲夜さん


374 : 名無し妖精 :2015/07/17(金) 21:34:33 ceTTceqM0
「ごめんなさい。受け取れないわ」
「……何で?」
「着る機会が無いからよ。箪笥に入れっぱなしするには勿体無い出来だからこそなの」
「そう……」
「折角仕立ててくれたのに、本当に悪いわね」
「もう、いいわよ。多忙だって判ってた筈なのに、気を回せなかった私もどうかしてたのよ」

「咲夜さん、今すぐ来て下さい!」
「一体どうしたの、そんなに慌てて?」
「メイド志望の妖精が殺到してるんですよ」
「何人くらい来てるの?」
「たぶん60人は下らないかな?」
「珍しいわね。少しだけ待って貰えるよう、伝言をお願いできるかしら?」
「はい!」

「今度の新人達は随分と使えるじゃない」
「ええ、お陰様で助かってますわ」
「チームワークも良いみたいだし、何処ぞやの屋敷で雇われてたのかなぁ?」
「主人の不幸でお暇を出されたそうで。それを機に引退したハウスキーパーに此処を勧められたと話してましたわ」
「ふーん、そうなんだ。でも、普段から付き合いがある所じゃなさそうね。訃報は届いてないし」
「人数的にアッパーミドルだったからでしょうか?外の世界だと、うちはアッパークラスでしたよね」
「さあね。まあ、どうでも良いわ。これでようやく定休日を持てるわね」

「なんだか新顔が増えたわねぇ」
「あら、判るのねぇ」
「もう何度も訪れてるのよ。顔触れ程度はとうに把握してるわ」
「ねえアリス。先日の洋裁だけど、あれはどうしましたか?」
「ずっと置いてあるわよ。処分したくなかったし、どうするかは今でも迷ってるの」
「今更だけど、譲って頂けないかしら?」
「あら、着る機会は無いんでしょ?どうするつもりかしら?」
「それが、お嬢様が休暇を認めてくださったので。今度、貴方とお出掛けする時にどうかと」
「そういう事なら願っても無いわ。明日届けるから」
「感謝しますわ。……あれ?もしかして痩せましたか?心なしか腕が以前よりも……」
「ああ、ここのところ根を詰める事が続いたからきっとそのせいね。大丈夫よ、病気じゃないわ」
「それなら良いのですが……」


375 : 名無し妖精 :2015/07/18(土) 07:25:26 1DEzYlw20
チルノ「〜♪」
藍「…なんでそんなにくっついてるんだ?」
チルノ「あんた見てて一番あっついんだもん。冷やしてあげようと思って」
藍「そうか」
チルノ「そうよ」
藍「じゃあなんで尻尾に抱きつくだけなんだ? 暑いのは私であっても尻尾ではないぞ」
チルノ「……」
藍「モフモフしたかったのか?」
チルノ「…そうとも言う…かも」
藍「それならそうと言え。変に言い訳するようなことでもなかろう」
チルノ「(他人に理由もなく抱きつくなんて、それじゃまるでこ、こい、こいび…と…!!)」
藍「どうした、黙りこくって。大丈夫か?」
チルノ「え、あ、うん! だいじょーぶ!」
藍「……ちょっとここに来なさい(膝ポンポン)」
チルノ「!!」
藍「そら」クイッ
チルノ「(わ、わあ〜!! 今あたい藍に膝枕されてる!! やばい、溶ける!!)」
藍「やっぱりこっちの方が冷たくていいな…」
チルノ「……」
藍「また今度来ることがあったら正面に来い。尻尾は冷やさなくていいからな」
チルノ「わ、わかった…」


376 : 名無し妖精 :2015/07/18(土) 08:52:59 8.a8P19w0
>>375
藍チルは初めて見た
悪くないいやいい


377 : 名無し妖精 :2015/07/18(土) 17:53:21 Hin9/fh20
ぬえムラ貼り
__
                ____               ⌒ヽ:;:;:,`ヽ
               ,.O-´、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`:;:,.、     ______  );:;:;:;:;:〉
          /,:;| ヘ♀}};:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.\/´,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.,`;:;.く ̄`ヽ
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         ,:;:;(_);:o;:。;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:。;:o;:(_);:;:;:;:;:;:;:',
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          |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|_;ノ_,|/|/ ⌒Ⅵ:;ハ :;:;:;:;|\;:;:;:;ト、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
        ノイ;:;:;:;:;:r‐、ア了丁   ,x=ミ|;:;|了丁\| 了¨丁 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:|
         |;:;:;:;:;:;:⊂⊃弋ノ      ノ;:;八_ノ   弋_,ノ j/,:;:/^Y,:;:;八
          __〉,:;:;:;:;:;:込.    r‐ァ     );:(       ⊂⊃,:;:;:ゝイ;:;イ  `ー
         `ーァ__,ノ :: ::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ;:ア¨ ̄ ̄ ̄:: :: :: \;ノ|;ハ八
            〈:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::/⌒ト}::r/⌒Y:: ::f⌒VY:: :: :〉______
    <´ ̄ ̄ ̄ ̄::`ーァr───┬ヘ__,ム《__/元=ゝ、__} ̄´ :: :: :: :: :: :: :: ::`>
        \:: :: :: :: :: // |:..:..:..:..:..ol|!o:..:..:..、八;:;:;:/,:;|;:;:;:;:;ヽム、:: :: :: :: :: :: :: ::/
        \_,∠__/ /.:..:..:..:..:..oハo:..:..:..:`く,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:〈\ \_____,/
         (_,ィ_〉 /.:..:..:..:..:..o//∧o:..:..:..:./,:;:;:;:;:;:;:;:;:厄;:`寸ヽ \
             /..:ヘ♀ノ.:o/二二ト、o:..:/ニ二ニ二ニ二ニ)↓ ↓
              `ー──┬'/! V/ム `7,:;:;:/  /,:;:;/  ↓
                    |//|  ∨/∨=/  /,:;:;/
                    |///> `ー'^ー′ く三/
                      ̄
冬のシチュエーションでごめんなさい


378 : 名無し妖精 :2015/07/18(土) 21:16:49 xSI3gjGg0
採寸の段階で断らないと可笑しい事に気付いた……


379 : 名無し妖精 :2015/07/18(土) 23:57:34 fm4uNUfMO
細けぇことは気にするない

>>377
可愛い
可愛いけど、あつい


380 : Thirty-Three&Second :2015/07/19(日) 03:48:03 eKXrWUzYO
「すみません、理香子様。遅くなってしまいました」
 る〜ことが帰宅すると、理香子は心底安心した様子で、ほっと胸を撫で下ろした。
「良かった。あんまり遅いから心配してたのよ。もう少しで様子を見に行くところだったわ」
「ご、ごめんなさい……」
「大丈夫? あの本の虫に何かされたの? それとも、吸血鬼の妹の方に見付かって追い掛け回されたり」
「されてません、されてません。そういったことで遅れたんじゃないんです」
 理香子の懸念を慌てて否定しつつ、彼女は持ち帰った沢山の本を手近な棚の上へと置いた。
「パチュリー様はとても優しく話をしてくださいましたし、妹様にはお会いしていません」
「そう。それなら良いのだけれど」
「遅れたのは、その……門の所で…………」
「うん?」
 る〜ことが途端に口篭もり、両手の指をもじもじと絡ませる。
「……私が参りました時、丁度、あちらの門番様の所に、天狗の御方がいらしていたんですけれど……」
「天狗」
「はい……。それで、その御方が……いえ、その御方と、門番様が……その……随分と、親密な御様子で……」
 彼女が館の門を視界に入れた時、二人は熱い口付けを交わしている最中であった。
 その余りにも近寄り難い雰囲気に二の足を踏まされ、草木の陰から見守ること、実に三十三分。
 ようやく長い口付けを終えた門番は、間も無くる〜ことを手招きし、用件を問い質した。
「お二人とも、最初から私に気付かれていて……天狗の御方は、すぐに止めようとしてくださったそうなんですけれど……」
「門番の娘が強引に続行させてたわけね」
「はい……」
 理香子は心底呆れたと言わんばかりに大きな溜め息を吐いた後、彼女を柔らかく抱き締めて、優しく頭を撫でてやった。
「今度からは遠慮無く割り込んでやりなさい。用が有る限りは文句も言わないでしょう」
「はい……。門番様にも、そう言われました……」
「……とにかく、御苦労様。今日はもう休んでて良いわよ」
「……はい…………」
 と、る〜ことはまた何やら物言いたげに、もじもじし始めた。
 その意味が解らず、しばらく戸惑っていた理香子であったが、やがて何事かに気付いたらしく、にっこりと微笑んだ。
「そうね。今の話の後じゃ、催促しにくいわよね」
「ッ……! い、いえ、その……!」
「遠慮しないの」
 そう言うと、理香子は指先でる〜ことの顎を持ち上げ、彼女に労いのキスをあげたのだった。


381 : 名無し妖精 :2015/07/19(日) 13:13:13 Q.4MukF2O
小傘「ぬえちゃんふかふかー」
ぬえ「しないよ」
小傘「妖獣はさわるとふかふか気持ちいい…」
ぬえ「っ…そうやって胸を触るのはやめて…」
小傘「あ…これ胸だった…」
ぬえ「こ、このやろう!」がばっ
小傘「ひゃあ!」どさっ
ぬえ「お前のも……」
小傘「ぬえちゃん…はう…」
ぬえ「っ…何でそんなに無防備なのよ…」
小傘「さわらないの…?」
ぬえ「触ってほしいの…?」
小傘「……ぬえちゃんが触りたいなら…」
ぬえ「わ、私は眠いの…おやすみ」
小傘「うん」もぞもぞ
ぬえ「本当…可愛い奴だな、お前」
小傘「うっさいぬえちゃんのへたれ」
ぬえ「なんだって?」
小傘「ぬえちゃんと寝ると心がふわふわするよ。ふふ」
ぬえ「小傘」ぎゅっ
小傘「ん?ひゃうっ」
ぬえ「抱いていい」
小傘「いいよ」
ぬえ「……」ドキドキ
小傘「心臓の音、聞こえる…」
ぬえ「…やっぱり暑いな」
小傘「あふ…うん…汗かいちゃった…脱ぐ…」ぬぎぬぎ
ぬえ「……」


382 : 名無し妖精 :2015/07/19(日) 13:14:59 Q.4MukF2O
小傘「ぬえちゃん何じっくりみてんの」
ぬえ「見てない」
小傘「嘘。凄い見てた。ぬえちゃんも脱いで」
ぬえ「ちょ…あぅ…」
小傘「ぬえちゃんの下着可愛いね」
ぬえ「っ…っ…」
小傘「ぬえちゃん凄い顔赤いよ。トマトみたい」
ぬえ「お前が暑苦しいからよ!」
小傘「ぬえちゃん、きて」
ぬえ「く…」
小傘「抱いて、いいよ?」
ぬえ「…下着でも暑いものは暑いから…あとお前はもうちょっと言い方を…」
小傘「?」
ぬえ「私を誘ってんの…!?おい、そこに隠れてる奴!」ギャンッ
村紗・一輪・マミ「ぎゃ!」
小傘「どうしたの?皆」
ぬえ「お前らぁ!しかも聖まで…」
聖「三人がふすまから覗いていたので気になって…」
マミゾウ「ぬえちゃんのへたれ…くっくっくっ」
ぬえ「マミゾォォ!!許さん!!」
小傘「え!師匠とぬえちゃんが戦うの!?がんばれー!」
聖「もう寝なさい。ぬえも小傘ちゃんが大好きなら仲良くね」
ぬえ「好…ッッ!バカ!!」

夜は妖怪の時間なので…夏の夜のこがぬえです


383 : 名無し妖精 :2015/07/19(日) 23:21:21 kAvvRoYQ0
今日は豊作ね


384 : 名無し妖精 :2015/07/20(月) 00:03:45 z44OeedM0
美鈴「私が男だったら、絶対咲夜さんを放っておきませんよ」

咲夜「あら、アナタが男だったら私は放っておいたわよ」


385 : 名無し妖精 :2015/07/20(月) 00:04:59 AnscJ.9w0
>>384
いいかも


386 : ゆめみるパラレル :2015/07/20(月) 00:56:09 cEwXDWJ2O
「――そして、鬼達が去った妖怪の山では新たに天狗を支配者とする体制が」
 ガラッ、ピシャッ
「先生! 質問が有ります!」
「……お前達もこれぐらい元気良く質問して良いんだぞ? で、貴方は何者だ」
「失礼しました。私、岡崎夢美と申します。然る大学にて教鞭を取っております」
「岡崎? すると、貴方があの」
 バタバタバタバタッ
「失礼するぜ!」
「ああ、ちゆり……が、二人か……」
「教授! 勝手に一人でうろうろするなって言ってんだろ!?」
「あら、御免なさい。体が勝手に」
「ったく……。少しは自制しろよ、御主人様」
「ちゆり! あんたの嫁だろ! ちゃんと見とけよ!」
「バ……!?」
 ひそひそ、ざわざわ
「バカ野郎! そんなこと、でかい声で言うな!」
「言われて困るなら目を離すなってんだ!」
「ちょっと良いかしら? どちらかと言えば、ちゆりの方が嫁なんだけれど」
 ボカッ!
「……きゅう……」
「……すみません。お騒がせしました」
「ホントごめんな、上白沢さん。後でちゃんとお詫びに行かせるから」
「ん、ああ……。わかった……」
「あと、皆。この私の偽者は見ての通り私より暴力的だから気を付けろよ。しばらく里の近くで見掛けると思うけど」
「誰が偽者だ。言っとくけどな、御主人様以外にパイプ椅子したこと無いぜ」
「パイプ椅子は動詞にするもんじゃねーぞ」
「って言うか、運ぶの手伝ってくれよ。正直重い」
「昏倒させるから」
「しょうがねーだろ」
 …………
 わいわい、がやがや
「……はい、皆。気になるのは私も一緒だが、とりあえず切りの良い所まで授業続けるぞー」





「そう言えば、何で未だに御主人様って呼んでんだ?」
「……良いだろ、別に。何となくだぜ」
「でも二人っきりのときは夢美って呼んでくれるのよ?」
「ッ……!」
「おはよう、教授」
「もう起きてたのかよ……」
「気絶してる時間が勿体無いじゃない。ねぇ、ちゆり。次は何処を案内してくれるの?」
「守矢神社だ。天狗の住処の近くとか通るから、今度こそ迷子にならないよう、二人で手を繋いどいてくれ」
「わかったわ。放さないでね、ちゆり」
「……あのな、御主人様。少しは恥ずかしがる素振りを見せろよ」
「うん? どっちの意味で?」
「両方だろ」


387 : 名無し妖精 :2015/07/20(月) 19:13:50 OHUnVjtA0
ぱられるシリーズ良いねぇ

>>384
百合スレには相応しくないかも知れないけど、
好きな組み合わせの片方あるいはその両方が性転換してしまった場合でも、
最終的には受け入れて情を通わせて欲しいと思った


388 : 名無し妖精 :2015/07/20(月) 21:56:54 cEwXDWJ2O
何となくこんな物が出てきた



宴の席で妖夢とプリズムリバー三姉妹が一緒に呑んでおり
「妖夢が男だったら付き合いたいんじゃない?」とルナサをからかうメルランとリリカ
まんざらでもなさそうなルナサ

実は妖夢はルナサに恋をしていて
――もし、私が男だったら……。
とか考え始めてしまう

いよいよ思い詰めた妖夢は(おそらく幽々子の陰謀により)紫に相談
例の能力を使って何か良い感じにアレしてもらい、男の体を得る

意を決してルナサに告白
「本当は男だったんです」「前から貴方のことが……」と勢いで押す妖夢
ルナサは大いに戸惑うが、何だか上手く行きそうな雰囲気
しかし、良きところで元の姿に戻ってしまう

逃げ出した妖夢をルナサが追い掛けて……



後は解るな?ということで
お粗末様です


389 : 名無し妖精 :2015/07/20(月) 22:02:56 vi2dhQs.0
脳内設定をこじらせすぎた結果ルミ橙という組み合わせに行き着いてしまった


390 : 名無し妖精 :2015/07/21(火) 15:49:02 JfXFym2c0
レミィ「御機嫌よう、パチェ。何を熱心に読んでるのかしら?」
パチェ「・・・・・・」
レミィ「あら、無視とはつれないわね」
パチェ「ああ、レミィ。お久しぶりね、3年ぶりかしら?」
レミィ「そんなに前じゃないわよ、せいぜい1年ぶりでしょ?」

正しくは5日ぶりである。

パチェ「長らく此処(図書館)に来なかったから、私の存在を忘れてしまったのかと思ったわ」
レミィ「冗談でもそんな事を言うのは止めて、我が親愛なる友・・・」

顔を近づけてくるレミリアを、パチュリーはやんわりと制する。

レミィ「そんな気分では無い?」
パチェ「そうね」
レミィ「困ったわ、我が親友は何にお怒りなのかしら」
パチェ「親友に会いにもこず、麓の神社へ入り浸ってたそうじゃない」
レミィ「それが不機嫌の理由?」
パチェ「カビの生えた古臭い友人よりも、新しい玩具にご執心なのでしょう」
レミィ「あらあら」

パチュリーの読んでいた本を取り上げる。

パチェ「返して頂戴」
レミィ「この館にある『全て』は私の所有物よ」
パチェ「私も?」
レミィ「そうだ ―― と言いたいけれど」

本をぞんざいに放り捨て、レミリアが再び顔を接近させてくる。

レミィ「貴方は特別」
パチェ「2番目にでしょう?」
レミィ「そう、2番目」
パチェ「私の1番は貴方なのに・・・ズルいわ」

2人の唇が重なる。

レミィ「―― 1番が誰か気になる?」
パチェ「貴方の事で、私が解らない事なんてあると思うのかしら?」
レミィ「まぁ、つまらない。 霊夢だとでも言って、もっと嫉妬させようと思ったのに」
パチェ「あんな人間に負けるわけないわよ」
レミィ(解ってるなら、妬かなくて良いじゃない・・・)

ドタドタドタ。

フラン「お姉さまー! どこー!?」

パチェ「・・・ほら『貴方の1番』が呼んでるわよ」
レミィ「ん、じゃあ、続きは夜にね♪」
パチェ「はい、はい」

パチェ(フランと遊んで、そんな元気が残ってるならね)


391 : 名無し妖精 :2015/07/21(火) 20:44:22 oEwRlPcQO
最近レミパチュ分足りなかったから嬉しい

>>389
出逢いの経緯とか二人の様子とか書いてくれても良いのよ
箇条書きでもSSでも何でも


392 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 02:35:38 gzGzfrqI0
神奈子様が彼氏持ちってマジですか!?
デマですよね?


393 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 08:01:45 Fghw1KVo0
>>392
誤爆?


394 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 14:57:05 4NAwFoLA0
>>392
彼氏どころか諏訪子って夫がいるよ


395 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 14:58:35 YlgtyeIU0
元ネタだと旦那がいる


396 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 22:10:03 1cyIv1MA0
母親属性のある神綺×白蓮とか青娥×華扇とかどっちが旦那役になるかちょっぴり気になる


397 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 22:34:07 zEm7h7z60
かなすわほど夫婦感のあるカップリングはゆかゆゆかえーてるくらいだろう


398 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 23:05:24 ryBsilf20
レミパチェ


399 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 23:11:51 YlgtyeIU0
レイマリだろ


400 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 23:29:09 1cyIv1MA0
みこひじ も


401 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 23:37:13 lO94fd3wO
すわかな(かなすわ)は早苗の存在が夫婦(父母)感を際立たせてるなぁ

というわけで、折角だから幽エリ夫婦説を主張
子供(くるみ)に対してスパルタ指向の父(幽香)と、やや過保護な母(エリー)で


402 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 23:37:58 .9QVmlT.O
ぬえこがの小傘ちゃんの母性は一級


403 : 名無し妖精 :2015/07/22(水) 23:53:16 gzGzfrqI0
でも処女ではないんでしょう?

エロ同人が教えてくれたんだ。


404 : 或る初夏の日の幻想郷 :2015/07/23(木) 00:29:45 iV3nP03cO
 黒猫が宙を舞う。
 事の起こりは三秒前。
 熱い日射しをその身に浴びて、ぼんやりと夏の到来を感じていたくるみの背に、突然、橙が抱きついた。
 くるみは間髪を入れず彼女の腕を引っ掴み、その体を前方へと投げ飛ばしたのである。
 放り上げられた橙は器用に捻りを入れながら体をくるくる回転させて、丁度くるみと対峙する様な恰好で着地した。
「なにすんの!」
「こっちのセリフだっての、バカ。こんな暑い日に引っ付いてくるんじゃないわよ」
「だって幽香が、くるみは体温低くて夏場の抱き枕にちょうどいいって言ってたから」
「うん。それね、涼しいのは幽香さまだけなのよね。わかる? 私は暑いからやめてって何度も何度も言ってんだけどさ」
 くるみの瞳が見る見る殺意に染まり、紅い瘴気が周囲を包み込んでいく。
 橙は慌てて後ろへ飛び退き、彼女から離れたが、どうやら瘴気の冷たいことに気が付いたらしい。
 そろりと紅色の際まで近付いて、おっかなびっくり手を触れたり引っ込めたりし始めた。
 その間抜けな光景に気が抜けたのか、くるみは間も無く怒りを収め、冷気の消えたことを残念がる橙にゆっくりと歩み寄った。
「……あんた、いま、式憑いてないのね」
「にゃ?」
 油断した橙の首根っこを、彼女の手がむんずと掴む。
「丁度いいわ。そんなに涼みたいんだったら、うちの湖で泳がせてあげる」
「みゃ!?」
「この前、紫さんに頼まれたのよ。あんたのカナヅチ直すの手伝ってやってって」
「や、やだ! やだ! 溺れるもん!」
「大丈夫だって。私も幽香さまに何十回も溺れさせられたから」
「全然大丈夫じゃない!」
 橙はじたばたと四肢を動かして暴れたが、その手を振り解くことは叶わない。
「いま泳げる格好してないし!」
「下に何かしら着てんでしょうが。シャツとか」
「……今日の肌着、白だもん!」
「だから?」
「濡れたら透けて見えちゃうじゃん!」
「……はぁ……!?」
 くるみは途端に取り乱し、かっと顔を赤くさせた。
「いつもそんなの気にしてないくせに、苦しまぎれに恥じらってんじゃないわよ!」
「くるみのすけべ! 変態!」
「うっさい! このバカ! だったら、服全部着たまま水ん中に叩き落としてやるわ!」
「にゃ!?」
 結局、くるみは橙を湖に投げ込んだりせず、手を繋いで一緒に水に浸からせるだけで勘弁してやった。
 しかし、濡れた上着を脱ぐことだけは、断固として許さなかったと言う。


405 : 名無し妖精 :2015/07/23(木) 22:33:39 O6JN56mE0
霊夢「今日も一本だけお願いね」
アリス「前から思ってたんだけど、それ本当に効果あるのかしら?」
霊夢「効果って……何が?」
アリス「またお守りに忍ばせるつもりなんでしょ、私の髪を抜いて」
霊夢「そうだけど、それがどうしたの?」
アリス「妖怪の髪なんかで加護が得られるかって事よ。ましてや貴方は妖怪退治をする身なんだしね」
霊夢「ご利益を期待してる訳じゃないんだから良いのよ」
アリス「じゃあ何のためなのよ?」
霊夢「あんたが私そっくりの人形を持ってる理由とおんなじ」
アリス「待って!何でその事知ってるのよ?」
霊夢「魔理沙が教えてくれたわ」
アリス「見せた覚えは無いのに……」
霊夢「入られたんでしょう、御愁傷様」
アリス「後で懲らしめとかないと」
霊夢「で、さっきの返事貰ってないんだけど」
アリス「好きにしたら。別に何本でも構わないわ」

>>404
橙に憑いてる式神は水に弱いという設定があったと思うけど良かった


406 : 名無し妖精 :2015/07/24(金) 02:49:47 xhd81IKE0
式が水に弱いから、まず式がついてない素の状態で泳げるように練習させるってことじゃないかな?
藍は確か式が外れてても普通に会話できるって記述があったし、橙もそういう感じなんじゃない?
って俺は思いながら読んでたよ
>>404 個人的に手繋いで水入ってるとこ想像してほっこりした


407 : 名無し妖精 :2015/07/24(金) 23:09:45 mEmXEfys0
セチ(地球外生命体探査計画)の成功を願い宇宙人と逢いたがってる早苗と、
人類が接触できる知的宇宙人はこの宇宙に存在しないと断言する菫子は相性良くないか
理系現代人同士ウマは合うかなと思ったけどちょっと残念


408 : 名無し妖精 :2015/07/24(金) 23:12:27 47bJDViI0
>>407
ほとんどのキャラは興味すら無さそうだし
共通の話題を作れるって悪くないと思う


409 : 名無し妖精 :2015/07/24(金) 23:29:20 sHfONNI20
話が噛み合いながら肝心のところで結論が別れる議論は有意義だって、世界を氷づけにしようとする結社のトップが言ってた


410 : 名無し妖精 :2015/07/24(金) 23:30:55 CYBGgYqc0
神社の縁側で夕涼みするのに
一つの盥に霊夢とアリスが一緒に足突っ込んでて
触れ合っちゃってドギマギするのがいいです


411 : 名無し妖精 :2015/07/24(金) 23:56:27 ydYINjMg0
>>407
ウマが合うかどうか以前に早苗さんと会長の間にはジェネレーションギャップというものが厳然と存在するので…


412 : 名無し妖精 :2015/07/25(土) 23:57:44 DH7rYylk0
アリスが「この程度、何てこと無いわ」と高を括って誰も居ない神社で帰宅を待ってたら熱中症になって倒れて、
意識を取り戻した時に下着姿の自分を井戸水で濡らしながら団扇を扇いで身体を冷やしてた霊夢に怒られるというシチュが浮かんだ
体感温度が鈍いと夏季の熱中症や冬季の低体温症のリスクが高まるらしいから有り得るだろうか


413 : 名無し妖精 :2015/07/26(日) 00:41:19 9NsnBw2U0
鈍いけど強くはない、か
真剣に怒る霊夢と下着姿を見られてあわあわするアリス…アリだな


414 : 名無し妖精 :2015/07/26(日) 00:46:14 EvfcxncY0
>>412
いいねいいねー


415 : そのひとみにうつるみあれ・弐 :2015/07/26(日) 02:45:19 1VHok6rYO
「慧音の髪って、綺麗ですよね」
「何だ、いきなり」
「白藍に染めた銀糸みたいで、でも凄くさらさらしてて、それに……」
「……阿求」
「何だか、好い薫りも……」
「阿求」
「はい?」
「……嗅ぐのは、やめてくれ」
「あ、ごめんなさい」
「……」

――あの……。
――うん?
――余り、そうやって髪を弄られるのは、その……。
――あら。御免遊ばせ。

 彼女から好意を向けられる度、私はどうしようもない罪悪感に苛まれる。
 在りし日の恋人の姿を、ついつい彼女に重ねてしまう、そんな自分に嫌気が差して……。

「……よし。これで区切りが付いた」
「御苦労様です」
「すまない。予定より待たせたな」
「いえいえ。こちらこそ、――」

――お邪魔してしまって、御免なさいね。

「……」
「……慧音?」
「ん……ああ、すまん。それじゃあ、行こうか」
「はいッ」

 ……この悪癖が直らない限り、私は彼女の気持ちに応えてやれそうにない。
 彼女という、唯一無二の存在を否定したくはないから。

「洋菓子の店と言っていたな」
「ええ。小兎姫さんの一押しです」
「……。……下手物(げてもの)が使われてたりしないか?」
「大丈夫ですって。ちゆりさんも美味しかったって言ってたから」
「そうか。それなら安心だ」
「と言うか、そんな怪しい店に慧音を誘ったりしません。道連れなら小鈴にします」
「いや、冗談だ。阿求を疑ったりはしないさ」

 ……本当は解っている。
 私が彼女を愛しく想うことに一切の偽りは無く、それは決して過去の恋情だけに由来するものではない。
 私は彼女を、阿求を心から愛している。
 だが、それでも……。

「ほら、早く行きましょう、慧音」

――ほら、早く行きましょう、慧音。

 阿求(かのじょ)に宿る阿弥(かのじょ)の面影が、この目に色濃く映る間は、私は自分を許さないだろう。
 たとえ彼女に、その頑愚を嗤われてしまったとしても。


416 : 名無し妖精 :2015/07/26(日) 19:45:55 3VA4SdA.0
阿求以外に親しい友人がいなかった小鈴が十代目御阿礼の子と逢いたくてあっち側にいこうとする百合ネタが欲しくなってきた
頑張って妄想に勤しむべきか


417 : 名無し妖精 :2015/07/27(月) 02:11:03 Hb.fQO6U0
俺嫁厨曰く百合民って邪魔な存在で、生殖本能を失っているから淘汰されるしか
ないんだってさ。

じゃけん絶滅しましょうね〜(自殺願望)


418 : 蕭寥地帯の月の民 :2015/07/27(月) 02:31:08 pnretfo6O
 綿月の屋敷で宴を開くと、兎達は必ず挙ってお姉様の周囲に群がる。
 皆、お姉様が披露する面白可笑しい小噺を聞きたくて仕様が無いのだ。
 それと、口には出さないが、宴の席でまで私の小煩い説教を聞かされたくない、という理由も有るだろう。
 小言と小噺、どちらを酒の肴にしたいかなんて、考えるまでもないことだ。
 だが……。
「……レイセン」
「はい」
「貴方は、豊姫様のお話を聞きに行かないの?」
「ここでも聞こえてますよ? 耳はいい方ですから」
「……そう」
 不思議なことに、この娘だけは、いつも私の隣に座りたがる。
 もしかして、未だに皆と打ち解けられずに居るのか。
 不安に思い、それとなく尋ねてみると、レイセンは呑気そうに笑って「そんなことないですよ」と答えた。
「いつも訓練のあぃ……後で、お茶したり一緒に遊んだりしてますし」
 今、「合間」と言い掛けた事については後で問い質そう。
「……ただ、なんか、わりと子ども扱いされてる気がしますけど……」
 途端に声の調子が落ちたのが可笑しくて、私は思わず笑ってしまった。
「貴方は前のレイセンと比べると幼いからね。技も未熟で、体も小柄な方だし」
「……一応、腕力はそこそこあるのに……」
 こうやって直ぐに不貞腐れたりするから、幼いと言われるのだ。
 しかし、皆から可愛がられていて、彼女自身もそれを自覚していると言うのなら、益々輪から外れる理由が解らない。
 もしや、私に気を遣ってくれているのだろうか。
 そうだとしたら心苦しい。すぐにでも皆の方へ交ざらせてやりたい……と、思うのだが……。
「はぅ……」
「ん。大丈夫?」
「……ふあ……。すみません……。ちょっと眠気が……」
 人一倍に臆病な彼女が、峻険なる私の傍でこんなにも気を緩めているのは、どういうわけだろう。
 そう考えたとき、私はどうしても、そこに一抹の期待を抱いてしまう。
「無理せず横になっておきなさい。その内、頭を打ってしまうわよ」
「ふあい……」
「……。……レイセン。何も私の……」
 ひょっとすると、彼女が私の隣に座ることには、何等の打算も無いのではないか。
 迷わず私の膝で眠るのは、酔いのせいだけではないのではないか。
 そんな風に考えてしまうのだ。
「……もう」
 そうして、私は今日も彼女の不可解に甘え、宴の寂寞から逃れている。
 いずれ質すべき真意に思いを馳せながら。


419 : 名無し妖精 :2015/07/27(月) 07:10:33 SOqCSAKQ0
>>416,418
いいね、いいね!


420 : 名無し妖精 :2015/07/27(月) 21:21:08 gCwQCwR20
こいさとAA貼りに来たよー
  |
     _...,、.._))
: :: ::: :: ,,´,===ღ、
: :: ::: :::( ソノ))ノハ((     こいし…何処いっちゃったの…?
 : : ::::: ! !リ⊃⊂〉グス...
 : : ::::/´.::〈::::ヽl}─────────────────
    くク/_入⌒)`)
  ./

       |
 ピク ,____,...,、.._)) ___ ピク
: ::: :::::ヾツ,===ღヾ'゙
: :: ::: :::( ソノ))ノハ((  て           ただいま〜♥>
: : :: :::: Xネ;゚ -.゚ノ(   そ
:: : : ::::: ! !リ⊃⊂〉
 : : ::::/´.::〈::::ヽl}─────────────────
    くク/_入⌒)`)
  ./


.       |         こ「ただいま お姉ちゃん♥」
.       |         さ「うん お帰り、こいs(ちゅっちゅ)
.       |            ちょっと、こ、こいし??///」
.       |         こ「ん〜 なんだかね、お姉ちゃん元気無いっぽいから、
.       |           元気出ますように、のおまじない♥」
.       |                 ―プツン―
.       |         さ「コ…
.       |         こ「?(ニコニコ)」
.       |         さ「コイシーッ♥」
.       |         こ「アッ-! お、おねーちゃん、おちついt
.       |
.       |______________________________
      /
     /
   /


421 : 名無し妖精 :2015/07/27(月) 21:24:20 SOqCSAKQ0
>>420
カメラさん仕事してください!


422 : 名無し妖精 :2015/07/27(月) 21:27:51 V4urffOI0
ペットの雷獣用に買い込んだ沢山のトウモロコシを見て、
少し位ならと博麗神社へ行って霊夢に即席の料理を振る舞ってたら、
二人きりの晩酌に発展しちゃって気付いたら全部使ってしまった華扇ちゃん。
帰ったら不貞腐れるだろうなと思いながらも、
ご機嫌顔の霊夢を見てまた明日に買えばいいじゃないとすぐ考え直して、
朝まで飲み明かしてほろ酔いと共に幸せな気分に浸る……
みたいな緩い百合増えないかなぁ。


423 : それら等しく他人ごと :2015/07/27(月) 23:57:29 pnretfo6O
 ある夜。
 四人の妖怪が、居酒屋で一緒に呑んでいた。
「……今さ、私すっごく悩んでんだけど」
「うん? どうしたね、美鈴さん」
「聞く必要無いわよ、にとり。どうせ膝の上で寝てる天狗のことでしょ」
「さすが鈴仙さん。鋭い」
「こんなことで褒められても嬉しくないわ」
「で、この、膝の上で寝てる天使のことなんですけど」
 ぶほっ。
「ちょ、鈴仙さん。大丈夫かい」
「ごめ……げほっ……ごめんなさい……」
「大丈夫ですか? 何か気管に入りました?」
「……誰のせいだと……ああ、もう良いわ。それで? その天使様が何だって言うのよ」
「もう自棄っぱちだね」
「実はですね、今、激しくキスしたい衝動に駆られてまして」
「ッ……! ……!」
「鈴仙さん。壊れる。机壊れるから」
「……すれば良いじゃない。今更、何を遠慮してるのよ……」
「や、そうなんですけどね。でも、この寝顔をずっと見つめてたい気持ちもあるわけなんですよ」
 ごふっ。
「……今のは予想出来たでしょ」
「いやぁ……。分かってても……。やっぱり美鈴さんは凄ぇや……」
「何よ。さっきから、私がおかしなこと言ってるみたいじゃない」
「言ってないと思ってるの?」
「おかしくなんかないですよ。鈴仙さんだって、永琳さんとキスしたかったり寝顔見てたかったりする時あるでしょ?」
「!? ……な……何を……!」
「あん? 何だい。隠してる積もりだったのかい、鈴仙さん」
「え……!?」
「鈴仙さん、あの人の話するとき、目も声も色が違ってるんですよ」
「……!」
「ホントに自覚なかったんですか?」
「う……」
「そういうとこ、椛と似てて、ちょっと可愛いですね」
「おや。浮気かね、美鈴さん?」
「んなわけないでしょ」
「…………師匠には言わないで」
「はいはい」
「って言うか、八意先生は気付いてないんかね?」
「……わからない。でも、師匠、自分のことだけは妙に鈍いから……」
「あはは。咲夜さんみたい」
「鈴仙さんから伝えようとは思ってないのかい?」
「……ん……。…………」
「……?」
「あ、いや……。別に何か口出ししようってんじゃないんだ。話したくないなら無理に聞き立てやしないよ」
「……うん……」
「……」
「……」
「……」
「……で、私の悩み事はどうしたら」
「好きに」
「すれば?」
「んー……。じゃあ、あと小一時間眺めてからちゅーする」
「へぇへぇ」
「勝手にしなさい」


424 : 名無し妖精 :2015/07/28(火) 23:51:33 qJ3PYN.s0
「あー、暑くて喉がカラカラだ。冷たい麦茶を出してくれー」
「熱いのしかないわよ。はい、あんたの分これ」
「おいおい、汗だくで飲めってか」
「それでも渇きは何とかなるでしょ」
「こんな所で汗臭くなりたくないんだけどなぁ」
「だったら、冷めてから飲むか井戸から水を汲んでくれば」
「どっちも面倒だぜ。いつもならあるのに今日は何で無いんだよ」
「ただ単に切らしてたからだけど。だいたい飲み物目当てで来られてもねぇ」
「いや、それだけじゃないんだが」
「じゃあ、何なの?」
「好きな奴に逢えるからさ。お前が居ななきゃ、妖怪ばかり集まる神社には用が無い」
「……昨日か今朝に変な茸でも食べたのかしら?」
「おいおい、本気なんだぞ」
「ふーん、そう」
「その様子だと信じてくれないんだな」
「そんな素振り見せてくれた事無いじゃない」
「さり気なくは……いや、こうなったら証拠を見せてやる」
「ちょっと、何するのよ。馬鹿!」
「……はぁはぁ。これではっきりしただろ?」
「ええ、初めてのキスを奪われたんだからね。ところで……」
「な、どうしたんだ」
「今度はこっちの番だわ。魔理沙、覚悟しなさい。私も判らせてあげるんだから」
「うわっ。な、霊夢止めろ。そこは……ああ」

霊夢が満足げな表情を浮かべた時、魔理沙の目立つ箇所には隈なくキス痕が付けられていたという。
めでたしめでたし?


425 : 名無し妖精 :2015/07/29(水) 00:02:40 mUe9HHmo0
>>424
うむ、めでたしで間違いない


426 : 熟れた花(幽リグ)1/2 :2015/07/29(水) 23:52:19 c.1KiqxQ0
  香る花に群れる蜜蜂。
  愚かな虫に、病んだ花。
     pop'n music - 「熟れた花」より


 暖かな日差し。目を楽しませてくれる花。爽やかな風。とても、幸せ。

 風見幽香は、古くなった椅子に座ってまどろんでいた。
 長い時を生きて、様々な物への興味を無くした。動くのも疲れ、彼女は基本的にこの花畑で過ごしている。
 日傘を椅子に引っ掛けて固定すると、微笑を浮かべたまま眠りにつこうとしていた。

 彼女に誰かが近付くのを感じた。目を閉じているので、相手が誰かはわからない。
 撃退は容易い。さて、目を開けようか、どうしようか。

 数秒の後、彼女は睡眠を選んだ。


 目が覚めたのは太陽も傾いた夕暮れ前。
 秋も半ば、冬が近づくこの季節は、夕暮れには気温が下がる。だが、今日は寒くなかった。
「……あら、この子」
 幽香の足元に、椅子にもたれかかるようにして眠る少女がひとり。
 蛍の少女、夜の王。リグル・ナイトバグだ。
「ふふ、追い返されてもまた来るなんて。根性があるのか、頭が足りないのか」
 緑がかった髪は自分とお揃い。花が好きなのもお揃い。
 幽香はリグルを気に入っていた。
「……」
 気持ち良さそうに眠るリグルの髪に手を伸ばす。サラサラの緑髪を少し弄ぶと、リグルが小さく身体を動かした。
「……可愛いわ、貴女」
 幽香はリグルを起こさないように椅子から立ち上がると、そっと身体を持ち上げた。
 すぐ近くにある、本当に質素な小屋に連れて行く。そこは幽香の家だ。
 ベッドに寝かせると、幽香はその寝顔を見つめていた。

「……んっ」
 リグルが目を覚ました。天井が見える。花畑じゃないのに気づいて、不安そうに顔を動かした。
「──っ!?」
 真横に幽香の寝顔があった。一つの小さなベッドで、一緒に寝ていたことになる。
 幽香は添い寝してくれていたのだ。
「あ、あわわ……」
 リグルは幽香が好きだった。だがそれ以上に、恐怖があった。
 いつも遭遇する度に色々いじめられるのがトラウマになっている。以前も、出会い頭に頬をつねられたり、足払いをされて転んだり。つい先日なんか、花畑で会った時に名前を呼んだだけでビンタされた。
 それでも、リグルは幽香に会いにやってくる。


427 : 熟れた花(幽リグ)2/2 :2015/07/29(水) 23:53:21 c.1KiqxQ0
 密着する身体を離そうとしたが、幽香がリグルを抱きしめているので、すぐに諦めた。
「……幽香さん」
 ドキドキしながら名前を呼ぶ。
「呼んだ?」
 幽香の目が開き、返事があった。眠っているとばかり思っていたので、リグルは驚きのあまりに声を失う。
「なんて顔してるの。美少女が台無しじゃない」
「あ、あう、幽香さん……?」
「ふふ。うふふ。ねぇ、リグル」
「は、はい」
 美しい顔で微笑むものだから、リグルは素直に返事をする。
「貴女は蛍だからわかるわよね。花にも色々な種類がある、って」
「はい」
 幽香の手が動いた。片手はリグルの身体を少し強く抱き、片手はリグルの頭を固定する。
「美しい花だからといって、油断しては駄目よ」
 幽香の顔が近づく。唇の動きが艶かしい。
「綺麗な薔薇にも鋭い棘。素朴な花には毒の蜜。そして」
 唇を割るように、真っ赤な舌が覗いた。
「甘い香りの花は、食虫植物……」
 リグルはもう逃げられない。いや、最初から逃げる気も無い。
 危険だとわかっているのに、自分から近づいたのだから。
 手足を蜜に絡めとられて、その花びらに包み込まれて、食べられてしまっても。
 リグルは、幸せだった。
「幽香さん」
「何かしら、リグル」
「私、幽香さんの事が──」
 言葉は続ける事が出来なかった。唇を塞がれていた。柔らかい感触と甘い香りが、リグルを包んだ。

 甘い香りを漂わせる美しい花。それに誘われて引き寄せられた蛍。
 何をされても全てを受け入れ続ける愚かな少女と、愛する相手を傷つけないと満足出来ない病んだ女。

 その愛はきっと、何の打算も無く。
 とても、美しい。


428 : 名無し妖精 :2015/07/29(水) 23:54:09 0cmPTgo60
ここで幽リグを目に出来るとは


429 : 名無し妖精 :2015/07/29(水) 23:59:52 WSSIT52w0
原作で接点ないけど妄想しがいのあるカプっていいよね
つまり幽リグ大好きですはい


430 : 名無し妖精 :2015/07/30(木) 00:55:52 mlW2/Esg0
ここまで度ストレートな幽リグって久し振りに見た気がする
感謝したいです、ありがとう


431 : 名無し妖精 :2015/07/30(木) 18:01:09 pBZ6z.pc0
幽々子「妖夢、お団子を用意してくれる?冷やっこい白玉が食べたいのよ」
妖夢「専属の幽霊に仰せになって下さいよ。今の剪定が済んだらこれまた一人で庭掃除と大忙しなんです」
幽々子「後回しでいいわそんなこと。とにかく命令よ。早く作って頂戴」
妖夢「そうですか。その代わり他の作業が今日中に終わらなくても文句は無しですからね」
幽々子「仕様が無いわね。庭掃除は免除してあげるわ。これで不満は無いでしょう?」
妖夢「ええ、まあ。では、一旦後片付けしてから取り掛かります」

妖夢「ふう、気付けばこんな時間か。庭掃除が残ってたら夜になってたわ」
幽々子「剪定は終わったの?」
妖夢「あ、幽々子様。大体のところはもう。残りは十分もかかりません」
幽々子「じゃあその後で、お夕飯の準備を頼めるかしら?」
妖夢「何を召し上がりたいんですか?内容によっては調達の必要もありますが」
幽々子「大丈夫よ、おむすびでいいんだから」
妖夢「えーっと、中に入れる具は好きにしていいんでしょうか?」
幽々子「合う物なら何でもいいわよ。沢山お願いね」
妖夢「はい。判りました」

幽々子「本当に美味しいわねぇ」
妖夢「誰が作っても変わらないと思いませんけど。ところで、両頬にご飯粒が付いてますよ」
幽々子「あら、取ってくれたら良いのに」
妖夢「そんな子供じゃないんですから……」
幽々子「人前で口に運んでくれた事もあったのに、顔を背けなくてもいいじゃない」
妖夢「あんな機会は二度と御免ですよ。凄く恥ずかしかったんですからね」
幽々子「つれないのね。そうだわ。ちょっと腕を貸して貰うわよ」
妖夢「え!?ななななな、何でわざわざ私の手を?」
幽々子「それはね、妖夢。貴方の指が好きだからだけど。お団子を捏ねて貰ったり、おむすびを握るよう命じたのもそれが理由」
妖夢「って指先まで舐めないで下さい、幽々子様!食べ物じゃありませんから」
幽々子「半霊は以前に試したし、こっちは美味しいのかなとついねぇ。それはそうとねぇ妖夢」
妖夢「はあ、今度は何ですかね?」
幽々子「もっと味わっても良いかしらね。出来れば、全身も試してみたいのよ」
妖夢「あの、それってまさか……」
幽々子「安心して。噛んだりしないから。それでも、駄目?」
妖夢「…勝手にして」


432 : 名無し妖精 :2015/07/30(木) 23:56:55 a8JO0Zf2O
良いですわ、癒されますわ
定番カプの純な百合は、それはそれは素敵なものですわ

>>426-427
このテイストと言うか、雰囲気というか、凄く好きな感じ


433 : 人妖中立奇譚 (1/2) :2015/07/31(金) 00:42:27 ZHzA53PUO
 幻想郷に吸血鬼が現れてから、幾日が過ぎただろう。
 日増しに増えゆく吸血鬼傘下の革新派と、徹底抗戦を決めた保守派――天狗と河童を中心とする妖怪同盟。
 双方の間に立たされた穏健派の妖怪達は、日々暴力と圧力の脅威に晒され、その精神(いのち)を摩り減らされていった。
 八雲か、風見か、博麗か。この大異変を解決出来るであろう猛者達は今、どこで何をしているのか。
 何らの情報も得られぬ現状は、殊更に彼等の不安を掻き立てた。


 さて、疲弊する穏健派の一人、幽谷響子もまた、方々から身を追われ、ふらふらと当ても無く彷徨い歩いていた。
「もうやだ……」
 何十回目か判らぬ弱音が、ぽつりと彼女の口を突く。
 本当は声を大にして不満を言いたい。張り上げたい。叫びたい。
 だが、暴漢犇めく今日の幻想郷に於いて、それは自らを陥れる行為に他ならない。
 内なる欲求を抑え続けた彼女の鬱屈は、もはや極限にまで達しようとしていた。
 あるいは、それは自らの存在意義にさえ関わることであった。
――このまま、声を潜めたまま消えちゃうぐらいなら……。
 せめて最後に一花咲かせたい。
 そんな風に考えていた時のことである。
 間悪く――いや、丁度良くと言うべきか、これまでずっと響子を追い掛け回していた異形の怪物が、彼女の前に姿を現した。
 怪物は言う。
 貴様の如き腑抜けた妖怪の存在が、我等の覇権を貶めたのだ、この恥曝しの木っ端妖怪めが、と。
 その剥き出しの殺意を前にして、響子はいよいよ怯まなかった。
 怯まず、怪物をぎろりと睨み付けると、肺に空気を目一杯吸い込んで、それを一挙に吐き出した。
「後ろ盾が無きゃ何にもできないザコのくせに! 調子に乗ってるんじゃないわよ! この、恥さらしの木っ端妖怪!」
 声は十里を駆け抜けて、大気を、大地を震わせた。
 激昂した怪物の魔の手が彼女に迫るも、もはやその心の内に悔いは残っていない。
 そうして、彼女は至極満ち足りた顔のまま、妖怪山彦としての生涯を終えた。

 ……はずだった。

「……?」
 妖しく輝く五つの光の帯。
 それが目の前を通り過ぎたのは、ほんの一瞬のことだった。
 光に呑まれた怪物は遙か彼方へと吹き飛ばされ、後には抉れた地面だけが残っていた。
「大丈夫なのです?」
 何が何やら解らず呆然としている響子に、見知らぬ人間の少女が声を掛ける。
「あんた、山彦の生き残りね」


434 : 人妖中立奇譚 (2/2) :2015/07/31(金) 00:45:10 ZHzA53PUO
 少女は巨大な目玉の化け物を背後に控えさせ、小柄な体が大きく見えるくらいに堂々と佇んでいる。
 響子はそれらに驚くことも忘れて、やはり呆然と立ち尽くしていた。
「その声、慧音達との連絡に役立ちそうなのです。野蛮な連中から守ってあげる代わりに、あたいに力を貸してくれない?」
 果たして彼女の話が耳に入っていたかどうか、響子はそこでようやく、己の命が助かったことを理解したらしい。
 にわかにその場にへたり込み、有らん限りの大声で泣き始めた。
「わっ!?」
 目玉の化け物がビックリして眼を見開き、少女も思わず耳を塞ぐ。
 やがて慟哭が啜り泣きへと変わると、少女はやれやれと言わんばかりに息を吐いて、響子の頭を撫でてやった。
「恐かったのね。解るわ。吸血鬼(あいつら)が来てから、人間も妖怪も皆、恐くて震えてる様なのです」
 だけど……と、少女は話を続ける。
「だからこそ、今はお互いに助け合う時なのです。同じ災禍に見舞われた者同士、手を取り合って異変から身を守らないと」
 そう言って、彼女はそっと手を差し出した。
 響子は相変わらず泣きじゃくりながらも、恐る恐る、その手を取った。
「協力してくれる?」
「……うん」
「ありがとなのです」
 少女が優しく笑うと、響子も釣られて微笑んだ。


 ◆


「……ふーん。そんな人間がいたんだ」
「うん」
 響子から話を聞かされたミスティアは、妙に得心した様子であった。
「あんたが仏門に下ったことの原点、って感じ?」
「んー……。わかんない。里香さんは別に、平等とか言わなかったし。ただ、困ってるなら協力し合おうってだけで……」
 恩人のことを話す響子は仄かに恍としていて、しかし、どこか寂しげでもある。
「……いま、どうしてるのかなぁ……」
 ミスティアがクスリと笑う。
「なんか、恋する乙女みたいな言い方ね」
「ッ……! 違……そんなんじゃ……!」
 響子はひどく紅潮し、某か弁明しようとしたが、その言葉は巧く続かない。
「……ない、けど……。……でも…………」
 いよいよ黙り込んでしまった彼女の傍らで、ミスティアは歌を唄う。
 友の望みを叶えるよう、天に願う歌を。
 やがて響子も、その歌声を追い掛けるように、大声で唄い始めた。
 そうして二人の織りなす騒音は、生憎、天には届かなかった。

 だが……。

「……響子は歌の勉強をするべきなのです」

 とある戦車技師の耳には、届いたらしい。


435 : 名無し妖精 :2015/07/31(金) 19:04:05 64TIkEPg0
>>285氏の奮闘には頭が下がる


436 : 名無し妖精 :2015/07/31(金) 21:12:54 FD/qY0Tg0
>>285
そういえばこれ最後が誰なのかわかんない


437 : 名無し妖精 :2015/07/31(金) 21:42:38 SAeuHk4A0
>>436
雷鼓と明羅


438 : 名無し妖精 :2015/08/01(土) 00:15:11 5vqU9wGg0
「暗いっていいよねぇ」
「私は明るい方が好きかなー」
「こんな闇出してるのに?」
「だって太陽が眩しいじゃない。眩しいのと明るいのは別だもん」
「地底の太陽は明るい子だよ」
「暗いのが良いなんてもしかしてあんた根暗?」
「根暗なんて人は知りません」
「そう書いてこいしって読むのよ、きっと」
「根暗こいしなんて人も知りません」
「暗いのなんて碌なものじゃないわー。痛いし」
「とても涼しいわ」
「氷精でも捕まえたら」
「それだと心が涼しくならないよ」
「あーもー面倒くさいなー。なんで氷精が駄目で私は良いのよー」
「最近知ったんだけど、注目集めるのって結構疲れるんです」
「私も新聞に載ってから色々大変だったわー」
「その点あなたといると落ち着くの。私に興味無いのかしら」
「一人でいればいいじゃないの」
「認識はされたい乙女心」
「やだー面倒くさーい」
「という訳で今日も一緒にふよふよしよう」
「いつも通りじゃない。まあ、いいけど」
「グワー!木の幹!」
「グワー!木の枝!」


439 : 名無し妖精 :2015/08/01(土) 00:24:38 b4qa59ws0
これはめつらしいカップルだわ


440 : 名無し妖精 :2015/08/01(土) 14:52:32 s3ox5mwg0
きびの夏コミレミパチュだってな
百合臭プンプンだぞ
喜べよおまえら


441 : 名無し妖精 :2015/08/01(土) 20:54:07 .kDq/Xck0
 雨の降り頻る中、湖の門番が目的地へ向かっていた。
 フード付きのコートを羽織っていたものの、雨脚の強さには耐え切れず、生地は染みて水滴が零れ落ちる。
 足取りは重くふらついていたが、それでも歩みを止めようとはしない。
 しかし紅い館の手前で意識を失い、水溜まりへ倒れ込んだ。

 数時間後、湖の門番が目を醒ました時、顔を覗き込む者がいた。
 彼女と同じ種族で背中から翼を生やしていたが、見た目は大きく異なり七色に光る結晶で彩られていた。
「あら、ようやく起きたのね」
「ごめん…。遅刻どころか更に迷惑を掛けちゃって、気を悪くしたかしら?」
「あー、その辺はもう気にしてないけどね。というか、まさか来るなんて思わなかったわよ」
「折角の約束を諦められなかったの。とにかく逢いたい一心で、抑え切れなかった」
「だからってさー、吸血鬼が豪雨の中を進むなんて自殺行為もいいところじゃないのー」
「その通りだわ。救助が無かったら無駄死にしてただけよね」
「そういえば、うちの魔女によれば明日以降はこの調子だって」
「そうなの!?あ〜れ〜、どうしよう。幽香様から朝までに戻るよう命じられてたのに」
「そんな事言っても、帰れないんじゃ仕方ないよね。ホフゴブリンに頼めば、言付で事情を伝えてくれるよ」
「許してくれるかな?」
「さあねぇ。ただ、さっきみたいな姿を見るのは二度と勘弁したいかなぁ」
「ちゃんと反省してるわ。悪いけど、雨が上がるまで部屋に置いてくれる?」
「多分大丈夫だと思うけど、一応お姉様に話しておくわ」
「ありがとう」
「で、ここに居る間はずっと一緒に遊んでくれるの?」
「勿論よ。飽きるまで付き合うつもり」
「人目に憚るような事もいいかしら?」
「だ〜め、なんて言わないですよ」
 その言葉は、悪魔の妹を破顔させた。
 お互い血の繋がりが無い同族との関わりに飢えており、関係が深まるまで時間は掛からなかった。

 幻想郷を襲った局地的大雨は、その後三日間続いた。
 黄髪を持つ二人の吸血鬼は仲睦まじく過ごし、珍しく自ら様子を窺いに訪れた紅い館の主が羨む程だった。
 湖の門番が夢幻館へ着いた時、館の門番と主は何故か此れまでに無い位機嫌が良く、お咎めを受ける事は無かったという。


442 : 名無し妖精 :2015/08/01(土) 22:25:48 tOZST7EE0
夏真っ盛りだしすごく暑いからチルノハーレムが増えるかと思ったけどそうでもなかった!


443 : それはいわゆる世迷いごと :2015/08/02(日) 02:28:28 z6wdfePEO
「……お師匠様」
「何?」
「……涼しそうですね」
「涼しいわね」
 夏まっさかり。
 あたいの人気はウナギ上りである。
 ネコもシャクシもあたいにひれ伏し、おん身に寄りそわせてくださいとコウベをたれるのだ。
「てゐが連れて来てくれたのよ」
「はあ」
「曰く、私は今、この娘に敗北しているらしいわ」
「……敗北ですか」
「敗北よ」
 永遠亭最強の永琳もまた、あたいの冷気の前にやぶれた。
 つまり、あたいはいま、ここで一番えらくなったということだ。
 なのに、どういうわけか、鈴仙はちょっと恐い顔をして、こっちをじいっと見ている。
「……ウドンゲ」
「はい?」
「そんな恐い顔しなくても、貴方にも貸してあげるわよ。ほら」
「え!? い、いえ……その……」
 永琳があたいをつき出すと、鈴仙はしばらくあたふたしてたけど、結局あたいを抱きかかえた。
 どうやら、鈴仙もあたいにひれ伏したかったようだ。
「遠慮しなくて良いのよ。何時も、貴方が一番暑い思いをしてるんだし」
「……すみません。ありがとうございます……」
「だけど、程良く涼んだら姫様に差し上げてちょうだいな。お部屋で茹だってるから」
「……はい」
 ちょっと待った、と、あたいは言う。
 そもそも、あたいは最強の永琳を倒しにきたのであって、あちこちタライを回されるいわれはないのだ。
 そう主張すると、永琳が声をひそめて教えてくれた。
「姫様は私よりも偉いから、彼女を負かせば更に最強に成れるわよ」
 なるほど。そういうことなら、ヤブサカでもない。
 あたいをとびっきりの最強のもとへ案内する鈴仙も、ついでに思うぞんぶん涼ませてやってもいいだろう。
 と、思ったら……。
「輝夜様。氷精をお連れしました」
「あら。有り難う、鈴仙」
 なんか、すぐに引き渡された。
 鈴仙は別に、あたいにひれ伏したかったわけではないらしい。
 でも、だったら、どうしてあたいをにらんだりしたのだろう。
 やっぱり、よくわからないヤツである。


444 : 名無し妖精 :2015/08/02(日) 02:31:14 wqBPXR3M0
>>443
2828が止まらない
鈴仙かわいいよ鈴仙


445 : 名無し妖精 :2015/08/02(日) 13:36:06 R.bUVv0MO
小傘「あっついね〜」
ぬえ「ばてそう…」ごろごろ
小傘「私も……あっ」
ぬえ「ん?」
小傘「ぬえちゃん、ブラしてないでしょ」
ぬえ「う、何で?」
小傘「ぬえちゃんの胸の先っちょが」つんつん
ぬえ「っ…!」バッ
小傘「えへへ。可愛いっ」
ぬえ「た、た、ただでさえ暑いのに…」
小傘「あ〜、もう限界…あついよ〜ぬえちゃ〜ん…」ごろごろ
ぬえ「小傘…」がばっ
小傘「…ど、どうしたの?覆い被さってきて」
ぬえ「……汗拭いてやるわ…」
小傘「ん…?……んん!?ぬえちゃん待って!ちょっと服の下からは…はぅ…っ」
ぬえ「服の下からじゃないと汗ふけないでしょ…」
小傘「そ、そうなの…?…はぁ…」
ぬえ「…気持ち良いの?」ふきふき
小傘「うん…優しくて…気持ちいいよ」
ぬえ「…腕あげて」ふきふき
小傘「ん…」
ぬえ(何か抱き合ってるみたいね…暑くなってきたわ…)
小傘「ぬえちゃん…」ぎゅ
ぬえ「……何で抱き付くのよ」
小傘「…だめ?」
ぬえ「まぁいいや…ついでに背中もふいてやる」
小傘「うん…」
ぬえ(これ…ブラのフックか…邪魔だな)
小傘「あ…!」
ぬえ「ブラ外すよ」ぱさ


446 : 名無し妖精 :2015/08/02(日) 13:43:59 R.bUVv0MO
小傘「………」ドキドキ
ぬえ「小傘のブラ、パンツの色とセットなのね」
小傘「うん。この前買い物した時に村紗さんが選んでくれて…」
ぬえ(あいつの趣味か…そろそろ胸周りもいいかな…)
小傘(ど…ドキドキしてきちゃった…ぬえちゃんとこんなに接近しておっぱい…触られちゃうんだ…)
ぬえ「余計汗かくからあんまり抱き付くな。ほら横になってろ」
小傘「ぁ……ぬえちゃんそこは…」
ぬえ「……」
ぬえ(ぷにょぷにょして憎たらしい肉だな…絵的にこの体制人に見られたらヤバイけど…)
小傘「ん…ぬえちゃん…気持ちいいよ…」
ぬえ「よだれたれてる」
小傘「うっ!」
ぬえ「ふっ…今凄い顔してたよ」
小傘「もう…恥ずかしいよぅ…あん」
ぬえ「変な声出すな。誰かに見られたら勘違いされるだろ」
小傘「だってぇ…」
ぬえ「…さっきの仕返しだ」くりくり
小傘「ひゃあぁぁ!!」
ぬえ「終わり。さて、かき氷でも食べにいくか」
小傘「ぬえちゃんのいたずらっ子!」
ぬえ「お前だってさっき触っただろ!」
小傘「くりくりはしてないもん」
ぬえ「おま…恥ずかしくなるからやめろ!」
小傘「ぬえちゃんがやったんでしょ!待て〜!」

汗を拭く口実に小傘の身体を触りたかったぬえを書いてみたかったんです


447 : 名無し妖精 :2015/08/02(日) 22:00:27 ThAMtqec0
小兎姫に連行されそうな所業ね


448 : 名無し妖精 :2015/08/03(月) 00:40:28 OzgIGkeA0
誰か誰がどう見ても夫婦みたいな生活してるくせに自分達は友達くらいにしか認識してないレイマリくだち!
例えば飯を食う時にあーんをしたりとか一緒に風呂入ったりとか一緒の布団で寝るとか!!!


449 : 名無し妖精 :2015/08/03(月) 21:31:14 pfbGJSRs0

「あんたって妖怪なんだし、体温低いんでしょ?ちょっと涼ませてよ」
「ちょっ…ひっつかないでよ、暑苦しい」
「こんだけ暑けりゃそんなに変わんないでしょ…あぁ、思ったより快適かも」
「…はぁ。横暴ね」
「あら、妖怪に人権なんてあるとでも思ってんの?」
「私の認識が甘かったわ」
「分かればよろしい。ついでにコレで仰いでくれると嬉しいわ」
「人の子をなんだと… まぁいいけど」
「あー、いい…こりゃほんとに快適だわ」
「………」
「…どうかした?」
「ん…こうするのも久しぶりだなって」
「引きこもってたんでしょ?当然じゃない」
「引きこもるって言わないで。暑くてダウンしてただけよ」
「ふーん… え、初耳なんだけど」
「言わなかったもの」
「なんで言わなかったの」
「なんとなく?」
「馬鹿」
「なんとでも」
「……ばーかばーか」


というお互いにどこか冷えたレイアリが好き
一歩先に踏み込むのが怖いだけ、とも言う


450 : 名無し妖精 :2015/08/03(月) 23:46:36 LN8cY3ac0
>>449
いい関係性だよねー


451 : 名無し妖精 :2015/08/03(月) 23:46:52 tBIvApQc0
霊夢って恋愛対象が魔理沙以外だとベタベタしないイメージがある


452 : 名無し妖精 :2015/08/03(月) 23:52:04 H7sqDrbY0
レイアリは傍目にはベタベタしてるように見えて
内心で後一歩を踏み込めないでいるのが良いんじゃないか


453 : 名無し妖精 :2015/08/04(火) 00:00:22 PMRxFVUc0
ホントは紫のこと好きなのバレバレじゃないですかぁー!


454 : 名無し妖精β :2015/08/04(火) 13:34:46 ???0
青娥「どうもー、フラワーマスターさん♪」
幽香「何の用かしら。さっさと消えてくれる?」
青娥「そんな事言わずに、話でも聞いて下さらないかしら」
幽香「なるべく手短にね」
青娥「あの時の能楽見物(鈴二巻第10話)で見掛けた時、一目で貴女の事を気に入りましたわ。それに、とても強大な力をお持ちのようで…」
幽香「…」
青娥「どうです?この際私と手を組みませんこと?その力を上手く使えば、貴女の名声や地位も思いのままよ♪」
幽香「……断るわ」
青娥「え?」
幽香「私はね、誰かと手を組むつもりも無ければ、徒党を組む謂れも無いの。
それに、地位や名声、富なども一切興味無いわ」
青娥「あらあら、勿体ない…。もしかして一匹狼って奴なのかしら?」
幽香「別に私は一匹狼でも何でもないわ。ただ一人の時間を過ごしたいだけ」
青娥「…ちょっとこっち向いて?」
幽香「はぁ?貴女、何を言って…」

チュッ

幽香「…えっ?」
青娥「うふふ♪」
幽香「い、今私に!なな、何したのっ!!///」
青娥「ちょっとしたお呪いよ♪」
幽香「今すぐ消えて頂戴!消し炭にされない内にね!!///」
青娥「はーい♪それじゃ、また来るわよ〜ん♪」フワー
幽香「ふん、何がお呪いよ。馬鹿馬鹿しい…」

幽香「お陰ですっかり調子が狂ったじゃないの…。でも……嫌いじゃないわね……♪」


青娥×幽香は流行ってもいいと思うの


455 : ふらこありたーん :2015/08/04(火) 20:14:00 9Sh/ELzUO
――

「素敵な演奏でしたね。舞も凄く綺麗でしたし」
「まあまあね」
「流石はパチュリー様のお勧めです」
「でも、やっぱり太鼓だけじゃなくて他の楽器もほしかったわ。ヴァイオリンとか」
「……ふふ」
「なに?」
「レミリア様も、同じことを仰ったそうですよ」
「ッ……」
「私は舞姫さんの艶めかしいお声だけでも満足でしたけれど」
「……わりとハスキーじゃなかった?」
「ああいうボーイッシュな方って、猫ちゃんみたいに喘がせたくなっちゃいますよねぇ」
「……。……じゃあ、戻って口説いてくれば?」
「あれ。もしかして、妬いてます?」
「呆れてんのよ」
「何時もの愛情表現ですね」
「違う」
「そんな心配なさらなくても、貴女の可愛らしいお声の方が好きですよ?」
「聞いてないわ」
「……」
「……」
「ところで、フランドール様」
「ん」
「先程から、真っ直ぐ館へ向かって歩いていらっしゃいますけど」
「うん」
「寄り道とか、なさらないんですか?」
「寄るところないもの」
「えー?」
「なによ」
「美鈴さんや咲夜さんとお出掛けになった時は、何だかんだと彼方此方連れ回してるじゃないですか」
「だから?」
「私とも、もっとデートを愉しみましょうよ」
「デートじゃないし」
「やん。冷たい……。でも、それが好い……!」
「小悪魔。離れて歩いて」
「つれないですねぇ。鑑賞中(さっき)はあんなにぴったりくっ付いてましたのに」
「……勝手に引っついてきたんでしょうが」
「でも押し退けませんでしたよね?」
「私は場をわきまえる分別あるレディなのよ」
「そういうことに致しましょうか」
「……ふん」




>>454
青娥と幽香と言うと、茶戸氏の作品が思い浮かぶ
そんな百合百合しい関係ではなかったけれど


456 : 名無し妖精 :2015/08/04(火) 21:33:54 tVaN7E5s0
>>440
粟米湯の事なら新刊出ないよ


457 : こがぬえ :2015/08/04(火) 23:59:05 ZiSr4YzU0
小傘「ぬえちゃん、ぬえちゃん」
ぬえ「何、小傘」
小傘「私を持ち物にする気はない?」
ぬえ「小傘の傘?まぁ、気に入ってはいるけど…周りの目がな…」
小傘「周りの目って何?」
ぬえ「急にどうしたのさ。私に傘を使って何かしてもらいたいわけ?」
小傘「何かしてもらいたいってわけじゃないけど。使ってほしいの」
ぬえ「別にいいけど…」
小傘「別にじゃなくて!どうしても私の傘じゃなきゃダメ!ってくらい、欲しくなぁい?」
ぬえ「ぬわわ…いきなり大きい声出すなよ…」
小傘「パンツ見えてる」
ぬえ「うるさい見るな」
小傘「見せてるんでしょ」
ぬえ「うるさい小傘は使ってやらない」
小傘「そんなぁ・・・」
ぬえ「さっきも言ったけど、周りの目もあるからさ…ださいって言われてるじゃん…色とか」
小傘「…ぐすん…あなたまでそういう事言うんだ…」
ぬえ「でも、お前と一緒ならいいよ…お前の傘って事なら、周りの目もないでしょ」
小傘「私も一緒って事…?私この傘の付喪神だから、どうしても離れる事出来ないけど」
ぬえ「めんどくさいなぁ…今まで通りでいいじゃん。私はお前が持ってる傘ってことで、この傘を使わせてもらってるのさ」
小傘「それじゃダメなの!」
ぬえ「どうしたんだよ…欲求不満なのか?」
小傘「そうかも…うん。多分そうなんだと思う。ぬえちゃんがそういう曖昧な使い方するから、必要とされてるのは分かるけど」
ぬえ「私のせいで欲求不満になってるって事ね」
小傘「そうだよあなたのせいだよ…」
ぬえ「…分かったよ。私がお前の傘を持てばいいの?」
小傘「うん!」
ぬえ「ふん。確かにこんな重い傘、今の贅沢三昧の人間には辛いだろうな。こんなに良い作りなのに」
小傘「嬉しい!ぬえちゃん!ちゅっ!」
ぬえ「うわぁ!何するんだよ小傘!む、胸も当たってんだよ…」
小傘「ちゅっ・・・ちゅっちゅ・・・」
ぬえ「やめ・・・バカ・・・あ、跡がつくからぁ!」
小傘「ね、わがまま言っていい?」
ぬえ「な、何だよ…」
小傘「私も、あなたが欲しいの。私をもらってくれるなら、あなたももらっていいよね?」
ぬえ「これが付喪神のなれの果てか…か…勝手にしろ…」


458 : 名無し妖精 :2015/08/05(水) 19:06:19 SdNgawIg0
フラン「お姉様、肩車して?」
レミリア「急ね…ま、いいけど」
フラン「よっ」
レミリア「乗った? 立つから捕まってなさいよ」
フラン「おおー! たかいたかーい!」
レミリア「で? どこに行くの?」
フラン「んとねー、門のとこまで!」
レミリア「はいはい、美鈴のところね。幸い曇りだし行ってみましょうか」
フラン「わーい!」

ーーーーーー

美鈴「お、お嬢様!? なんでフラン様のことを肩車なんてしてるんですか!?」
レミリア「フランに頼まれたのよ。何かしたいことでもあるんじゃない?」
フラン「うん! お姉様、もうちょっと近づいて!」
レミリア「えっと、このぐらい? 私もう美鈴の下半身しか見えないんだけど」
フラン「んふふー」
美鈴「わあ、顔が近いですねえ。まるで咲夜さんとかと話してるみたいですよ」
フラン「美鈴、じっとしててね」
美鈴「? はい…」

チュッ

レミリア「?」
美鈴「!? ふ、ふら、フラン様!? な、何を…!!」
フラン「背伸びもジャンプもなしで美鈴にキスしたいなーってずっと思ってたのよ。で、ついさっきやっと肩車(これ)を思いついたの!」
美鈴「そ、そうだったんですか…」
フラン「満足したわ! お姉様、ゴーホーム!」
レミリア「用が済んだなら降りなさいよ! てか美鈴とキスするためだけに私を使うなー!」
フラン「ぶー、ケチー」
レミリア「あなた達の周りを鑑みない行動は最近目に余るのよ!」
フラン「なあに、咲夜に構ってもらえなくて妬いてるの?」
レミリア「違う!」
美鈴「……」

ーーーーーー

美鈴「行ってしまった…」
美鈴「(同じ目線……かあ)」
美鈴「(フラン様が私ぐらい大きくなったりしたら…)」
美鈴「(いやいや、何を考えてるの美鈴! それよりも職務に集中しなさい!)」
美鈴「(…………)」
美鈴「(大きいフラン様もいいなあ…)」


459 : 名無し妖精 :2015/08/05(水) 22:13:59 OtTC6JGA0
美鈴がパッチェさんを拝み倒して自分が小さくなるのも有りじゃないかな


460 : 名無し妖精 :2015/08/05(水) 23:41:53 l8YbYw5cO
腰掛けた美鈴に抱き付くように座ってキスしても良いのよ?


461 : 名無し妖精 :2015/08/06(木) 12:35:41 0N1ScDGE0
美鈴が小さくなったけどなぜか胸は小さくならずロリ巨乳と化して多方面からパルられるという電波がどこからか飛んできた


462 : 人妖中立奇譚・二ノ上 :2015/08/06(木) 21:46:38 s9Dp2BegO
 三日前の話よ。
 最近、何も事件が無くて退屈だったから、ちょっと里香ちゃんに適当な嫌疑を掛けて取り調べしようと思ったの。
 あら、濫用なんかじゃないわ。
 だってあの子、妖怪技師だし、何か企んでるかも知れないじゃない?
 ね?
 それで、久し振りにあの子の工場(こうば)まで行ってみたんだけれど……。
 前にお邪魔した時に比べて、小綺麗と言うか、随分と片付いていたのよね。壁や床も油塗れじゃなくなってて。
 あんまり見違えたものだから、「何か悪い物でも食べたのかしら」って、冗談半分に尋ねてみたのよ。
 そしたら、まあ、驚いたわ。
 お寺の山彦さん、居るでしょ?
 彼女が時々遊びに来て、お掃除したり、御飯を作ってくれたりしてるんですって。
 ええ、そう。だから私も吃驚したのよ。
 一応、縁の在ることは知っていたけれど。
 うん。
 吸血鬼異変の時にね、里香ちゃんが彼女を匿ったの。二人で一緒に里の警備を手伝ってくれたわ。
 異変が終わってからは疎遠だったみたいだけれど、この前久し振りに会ったら、随分と懐かれちゃったみたい。
 と言うより、元々懐いてたのに、里香ちゃんの方が勝手に行方を眩ませてたんでしょうね。
 あの子、結構ビジネスライクなところ有るから。
 でね、この前、彼女にお家の場所を訊かれて、教えてあげたら、そうやって訪ねて来るようになったんですって。
 里香ちゃんは「うちの製品を観に来て、ついでに家事まで手伝ってくれてる」なんて喜んでたけれど……。
 ……そうね。
 私も、そう思うわ。
 山彦さんに自覚が有るかどうかは知らないけどね。少なくとも、里香ちゃんの方は全然意識してないみたいだし。
 うん?
 まあ、成る様に成るんじゃない?
 そんなものよ。人間だろうと妖怪だろうと、民事不介入が原則だもの。
 友達としては、温かく見守ってあげることしか出来ないしね。


463 : 人妖中立奇譚・二ノ下 :2015/08/06(木) 21:49:06 s9Dp2BegO
 昨日の事なんだけどさ。
 何となく最中が食べたくなったから、買いに行ったんだよ。
 そしたら、店先に里香が居てさ、見るからに「悩んでます」って顔して縁台に座ってんの。
 まあ、色々と珍しいと思ったな。
 で、冗談のつもりで、あいつが連れてた化け化けの方に挨拶したんだけど、あいつ全然気が付かないんだよ。
 結局、化け化けに肩叩かれるまで気付かなかったぜ。
 うん。私も流石に心配になって、とりあえず店の人にお茶だけ貰って、話を聞いてみたんだ。
 これがまた、意外な話でさ。
 里香のヤツ、響子を怒らせちゃった理由が解らない、って言うんだよ。
 うん。そう。その響子だぜ。
 ちょいちょい里香の家に行ってるって話は、前にあんたから聞いた通りだな。
 昨日の晩……じゃなくて、一昨日か。一昨日の晩にも、来てたらしい。
 それで、いつも通り新作の妖怪紹介したり、御飯作ってもらったりしてたらしいんだけど、夕飯の後に話してたら、
急に響子の機嫌が悪くなっちまったんだって。
 いや、機嫌悪いって言うか、何か落ち込んでる風だったって言ってたっけな。
 何か変なこと言ったのかって聞いたら、そんなことは無いってんだけど、一応、何の話をしてたか聞いてみたんだ。
 何だったと思う?
 ……あいつな、魔法使いを目指そうかなって話をしてたらしい。
 そうそう。魔理沙的なのじゃなくて、アリス的な方。
 で、それ聞いた響子は最初、妙にテンション高かったらしいんだけど……。
 魔法使いになれば甘い物食べても太らないかもって、話にオチを付けた途端、がくっと凹まれたんだってさ。
 ……うん。
 まあ、それだよな。
 里香は多分、あながち冗談のつもりでもなかったんだと思うぜ。
 何せ、その願望の為に巫女に喧嘩売った命知らずだからな、あいつ。
 ……でも、響子はちょっと期待しちゃったんだろうな。
 もしかしたら、自分の為かも……ってさ。
 ……ん?
 ああ。
 うん。
 言った。
 いや、「あんたとずっと一緒に居られると思ったんじゃねーの?」って、それだけだぜ。
 それをあいつがどう解釈したかは知らねーよ。
 あんまり私らが茶々入れたって、仕方無いしな。
 後は成る様に成る、だろ?



ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0228&file=lily_0228.jpg
ろだ使わせて頂きました


464 : 名無し妖精 :2015/08/06(木) 21:49:49 DPoIzxmI0
小兎姫さん自身は誰が好きなのかな?


465 : 名無し妖精 :2015/08/07(金) 23:39:03 dV7BuMIU0
「お嬢様、話とは何でしょうか?」
「私を畏れない者と会った日の事、よく覚えてる?」
「肝試しを行った満月の晩の時ですね。勿論、忘れてないですよ」
「やっぱり、まだ人間でいたいのかしら?」
「はい。三途の川を無事に渡れないものかな、と願ってますが」
「じゃあ、同族に迎えたいと伝えても断れちゃうんだ?」
「申し訳ありませんが、そういう事になるでしょう」
「理由が変わった場合でも?」
「教えて頂かないと判断が付かないですわ」
「それはね、対等な関係で在りたくなったからさ。
種族の差も身分の差も解消して、お互いを支え合う対等なパートナーとなる為にねぇ。
今すぐは無理でも、何時かはここも出るつもりだわ。
そして何処かで咲夜と二人きりで暮らすの。
そうそう、もし生きるのに厭きた時期が訪れても、無理に止めたりしないよ」
「……それでも、ごめんなさい。お嬢様の要望には応えられません」
「そう、訳を聴かせてくれない?」
「現状で満足しているからです。
ただ求められるだけでも不満は無いですし、吸血鬼になっても上下を意識せずに振る舞える自信はありません。
それに妹様やパチュリー様、美鈴とも別れて過ごしたくありませんし。
お嬢様とはまた別に、私にとって無くてはならない存在なんですよ」
「ふーん。主人のお茶に何か混ぜ物する癖に、度胸が据わらないなんて残念ね」
「私の悪戯はお叱り程度で済みますが、一度吸血鬼になったらもう後回りは出来ないので」
「そっか。パチェに人間へ戻る方法を研究させて、完成した暁にはきっと咲夜も呑んでくれるわね」
「えーと、あの。それは……」
「冗談に決まってるでしょ。目的と手段を取り違える愚か者じゃないの」
「安堵しました」
「ところで、今晩も頼めるかしらね?満月が出てる事だし、お手柔らかにとはいかなそうだけど」
「覚悟は出来てますよ」
「ふふふ、楽しみだよ」


466 : 名無し妖精 :2015/08/08(土) 02:04:15 2eHj4rtYO
そう言えば、寿命差カプと主従カプで
その差を無くしたり関係を対等にするのって余り見ないな
だいたい>>465氏の書かれた咲夜みたいに短命側・従者側が現状維持を望む印象


467 : 名無し妖精 :2015/08/08(土) 02:25:36 2RDymuH.0
ほぼ全く>466の言ってることと違うのに、うがつさんのレミ霊を思い出してしまった……


468 : 名無し妖精 :2015/08/08(土) 23:32:13 gkAsvwlY0
もえ先生の描いたかなすわ夫婦すぎる


469 : 名無し妖精 :2015/08/08(土) 23:55:23 8.82AMp20
うがつ氏レミ霊とghetto氏レミ咲のレミリアはどっちの方が辛いのだろうとたまに考えてしまう


470 : 名無し妖精 :2015/08/09(日) 17:21:38 HTrAgkE20
小傘「驚けぇー!」
ぬえ「15点」
小傘「えーーー私的には今の82点くらいつけていいと思ったんだけど」
ぬえ「全然怖くない。あくびでちゃったわ ふわぁ〜あ。0点じゃないだけありがたいと思いなさいよ」
小傘「本当は0点なんだ」
ぬえ「声がでかいから、それでビックリする人いるかもな」
小傘「うぉどろけぇええ!!」
ぬえ「7点」
小傘「下がった!?」
ぬえ「声が小さい」
小傘「私の怖さって声の大きさなんだ!?」
ぬえ「小傘に怖さを求めること自体が間違いだと気付いてしまったわ」
小傘「じ・・・じゃあ、ぬえちゃんがお手本見せてよ!」
ぬえ「ふん。この恐怖の化身と言われた鵺が本気を出したら、お前みたいな雑魚は心臓止まって死んでしまうだろう」
小傘「ぬえちゃんって時々そうやってキャラ作るよね」
ぬえ「い・・・いいだろう・・・見せてやる・・・」
小傘「あ、待って!正体不明の種を使うのはダメだよ!」

ぬえ「え」
小傘「私、正体不明の種使ってないでしょ?この姿で驚かせる方法、教えてよ!」
ぬえ「わ、分かってないわねぇ・・・人間には正体不明が一番効くのよ?」
小傘「それじゃあお手本にならないでしょ!私と同じ条件で、驚かせてみせてよ!」
ぬえ「た・・・確かに・・・分かったわ」
小傘「そのままのぬえちゃんで!はい本番だよ!あっ!人間がきた!」
ぬえ「み、見てろよ。おおお 驚けぇぇぇ!!がうううがるるる!!」
小傘「ひー!」
ぬえ「ふふふ。どうよ。なかなかいい線行ってたでしょ?正体不明の種がなくたって、私は」
小傘「ちょっとかわいかったかも」
ぬえ「・・・は?」
小傘「他のは?」
ぬえ「そ、それなら・・・う・・・う〜ら〜め〜し〜や〜〜」
小傘「それなら私も出来るよ!う〜ら〜め〜し〜や〜」
ぬえ「こ、怖くないし・・・」
小傘「ぬえちゃんの方が怖くないもん」
ぬえ「何だって!?」
小傘「ぬえちゃんより私の方が怖いもん。ぬえちゃんの怖がらせ方って何か可愛いし」
ぬえ「お前の方が可愛いだろう!」
小傘「えへへ。ぬえちゃーん!」
ぬえ「バカ!抱き着くな!すりすりするな!やめろ!離れろ!」
小傘「こうすると、ぬえちゃんすごくびっくりするよねぇ」
ぬえ「変な事いうな・・・!」
小傘「やっぱり私の勝ちだねぇ。これからは私が先生だよ!」
ぬえ「く、屈辱だ・・・」


471 : 名無し妖精 :2015/08/09(日) 18:44:51 ukEE3hzM0
人間をほっこりさせる程度の能力


472 : 名無し妖精 :2015/08/09(日) 20:12:17 Ypltqmd2O
ろだ使わせていただきました。恐れ入ります
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0229&file=lily_0229.jpg
>>191,>>208より
雷鼓は絶対にこれをやると思った


473 : 名無し妖精 :2015/08/09(日) 21:20:49 A82S7obU0
顎クイはお姉さんキャラじゃないと似合わないかなと思ったけど、
そうじゃないキャラが恐る恐るチャレンジしてる姿も良いかも


474 : 名無し妖精 :2015/08/09(日) 22:10:15 ukEE3hzM0
>>473
速攻で大チルを幻視した


475 : 名無し妖精 :2015/08/10(月) 22:57:10 eTXiKlHk0
某お題メーカーは話作るのになにかと便利やねー。
百合でもギャグでも寿命ネタでも。


476 : 名無し妖精 :2015/08/10(月) 23:22:04 9QHJVgaU0
「そろそろ戻った方がいいんじゃない?あんまり長居すると、着くのが朝になりますよ」
「嫌よ!お姉ちゃんのそばにずっと居たいくらいなのよ、私」
「そうでしたか。じゃあ、後もう一時間だけ可愛がろうかね」
「その程度じゃ、満足できないんだけど…」
「ごめんなさい。ですが、神綺様のお目覚めする時間が迫ってるので、どうか許してください」
「うぐ〜。仕方ないか〜」
「私も本当はもっと遊びたかったのです。その代わり、今度は休暇を取り付けて一日中相手になります」
「判ったわ。約束はちゃんと守ってね」
「って、勝手に抜け出して何してるのよ」
「貴女はもしかして…?」
「私は幻月。夢月の姉ですわ。妹を誑かそうだなんて、そうはいかないんだからね」
「姉さん、違うのよ。私の方から交際を申し込んだんだし」
「騙されないからね。私以外の者を姉と呼ぶなんて何かの間違いよ」
「姉さん…」
「実の姉であれ、私達の仲を引き裂くのは許しません。ま、覚悟する事ね」
「やる気なの。それなら、私も本気で行きますよ」
「姉さんもお姉ちゃんも止めて!」

夢の名を冠するメイドなお方同士意気投合するんじゃないかなと考えてたら、争奪戦展開になっちゃった


477 : シロガネ・コガネの狂詩曲 :2015/08/11(火) 22:36:04 03OacGxQO
 白銀の刃が真紅に染まり、高い悲鳴が木霊する。
 その絶叫が耳を突く度、私は罪悪感と高揚感に酔い痴れていく。
 苦悶は貴方の魂を穢し、憎悪は貴方の心を縛るだろう。
 苦しみに溺れ、憎しみに囚われ、現世(うつしよ)を彷徨う悪しき霊と成り果てるのだ。
 そして、永久に私を怨むが善い。
――……や……。
 そうすれば、貴方はいつまでも私の傍に……。
――……咲……夜……。
 いつまでも……。
――……大丈…………か……?
 ……いつ……までも…………。
――……咲…………。
 ……。
 …………。
 ……御免なさい。
 御免なさい 御免なさい  御免なさい
御免なさい 御免なさい  御免なさい 御免なさい
  御免なさい 御免なさい  御免なさい



 目覚めた私が聴いたのは、酷い動悸と、荒々しく苦しげな呼吸。
 それらがいずれも自分のものであると気が付くまで、少しの時を要した。
「おはよう」
 不意に、ベッドの脇に腰掛けた少女が声を掛けてきた。
 厚いカーテンの隙間から洩れる微かな陽光に照らされ、その黄金色の髪がきらりと輝く。
 私は何となく、体が軽くなるのを感じた。
「……どうして居るのよ」
「いや……。何か、うなされてたから……」
 そうじゃない。
 何故私の部屋に……いや、紅魔館に居るのかと訊いているのだ。
 だが、魔理沙の妙にばつの悪い、照れ臭そうな仕種のせいで、私はもう、詰問する気力も削がれてしまった。
「……お嬢様はお目覚めになってないわよね」
「ん? ああ。寝てるんじゃねーの? まだ昼過ぎだし」
「そう」
 ほっと一息吐いて起き上がると、彼女はどうにも不安げな顔を見せる。
「大丈夫なのか?」
「何が」
「何がって……」
「ちょっと変な夢を見ただけよ」
「……どんな夢だ?」
 魔理沙が問う。
 私はその頬にそっと手を当てがい、わざと冷たく笑ってみせた。
「貴方を切り刻んで殺す夢」
 魔理沙は少しひやりとした様だったが、割合すぐに持ち直して、私の言葉を鼻で笑った。
「そんなことしたら、化けて出てやるぜ」
 嗚呼、そうだ。
 夢の中の貴方も、全く同じことを言っていた。
 だから私は、貴方に刃を突き立てたのに。
「…………嘘吐き」
 詮無き非難が口を突く。
 彼女がぽかんとしているのが可笑しくて、私はついつい綻んだ。


478 : 名無し妖精 :2015/08/11(火) 23:10:02 bJ2zRr260
仮に魔理沙が魅魔の様に悪霊へ化したとして咲夜の亡き後はどうなっちゃうんだろうね


479 : 名無し妖精 :2015/08/11(火) 23:54:34 03OacGxQO
咲夜の後を追って彼岸に渡るんじゃないですかね
もしくは咲夜の生まれ変わりをまた祟るために現世に留まって第二の魅魔化?


480 : 名無し妖精 :2015/08/12(水) 01:36:21 mdG1s.WE0
>>477
こう言うの大好きだわ


481 : 名無し妖精 :2015/08/12(水) 17:02:36 5W1f3.U60
 神社には二人の少女が居た。
 どうやら勝負の負けた方が何かをやらされているらしい。
 巫女は待ちきれないのか菓子皿に手を伸ばし、魔法使いは急須と湯呑みが乗ったお盆を運んでいた。
 魔法使いはいかにも慣れた手つきで注ぐと、音を立てて煎餅を齧る巫女に湯呑みを差し出した。
 淹れ方は完璧だったようだ。
 彼女の好みを心得ていた。
 一口含んで表情を綻ばせた姿を見て、魔法使いは喜色を浮かべた。
 それからは楽しいお茶会の時間だった。
 たわいも無い会話ながら、実に幸せそうにしている。
 二人とも知る由も無かったが、その様子を静かに眺めていたもう一人の少女がいた。
 目に映るのは、ずっと憧れていた遣り取り。
 溜め息を吐くと、その場を後にした。



 肩を揺さ振られる。
 「何、ぼーっとしてるのよ」
 霊夢は呆れた顔で立っていた。
 「あれ?」
 アリスは混乱する。
 いつの間に、自宅へ招いていただろうか?
 「あれじゃないでしょ。さっきから何度も頼んでたのに」
 「ごめんなさい。何をしないといけないんだっけ?」
 「ああもう。無くなったから入れてきて、って言ったじゃないの」
 磁器製のティーポットは空になっていた。
 一から手掛けた特製のハーブティーは、一杯分を除いて全て霊夢の胃の中に収まっていた。
 「ちょっと待ってて。あ、クッキーはまだ残ってるかしら?」
 「あんまりないわ。あんたの美味しいから幾らでも入っちゃうし、食べ過ぎたわねぇ」
 「大丈夫よ。毎日焼いてて沢山あるから気にしないで食べて」
 美味しいと言われて、思わず破顔する
 「そう、早くしてね。うちで飲むお茶よりも好きなんだから」
 「え?」
 その言葉に違和感を覚える。
 アリスは目を瞑り、過去の記憶を振り返った。
 初めて供した時の事が浮かぶ。

  「どう?咲夜自慢のスペデャルティーにも負けないと思ってるわ」
  「確かに香りは凄く良いんだけど……」
  「何が不満なの?」
  「味が好みに合わないのよ。これなら、いつも飲んでる緑茶の方がいいかなぁ」
  「泊めてあげた人はみんな褒めてくれたのに……」

 「アリス、アリスったら。もしかして、どこか悪いの?」
 心配そうに見つめられる。
 さっきの違和感さえ無ければ、身を案じてくれた事に感謝していた。
 だが、今は……
 「貴方に持て成すお茶はなんて無いの。さよなら、出てって」
 「何を言い出すのかと思えば、あんたと私は……」
 「本当の貴方が付き合ってるのは私じゃない!これは夢なのよ」
 涙ながらに叫ぶ。
 すると、目の前にある何かもが歪んで見えなくなっていく。
 霊夢も、部屋の中の景色も、パートナーである人形達も、最後に自分自身も。



 「……」
 目を開けた時、天井がまず視界に入った。
 周囲を見回して、自分が寝室に居る事を確認する。
 やがて寝る前の事が思い起こされた。
 霊夢と魔理沙が団欒としている場面を見て、胸が苦しくなった事。
 何度ワインを傾けても、一向に楽にならなかった事。
 耐え切れず、胡蝶夢丸をオーバードーズした事。
 アリスは納得した。
 あの出来事は、やはり薬がもたらしたものであったと。
 もしあのままハーブティーのおかわりを淹れていたら、夢の世界から戻ってこられなくなっただろう。
 そう確信する一方で、それでも良かったのではないかという考えも擡げ始める。
 あの二人がたとえ大喧嘩しても、すぐに元の鞘に納まるのは目に見えていた。
 機会を伺ったところで殆ど希望が残されていない以上、幻想でも自分の思い通りなら惨めでも構わない。
 しかし、そんな振る舞いは都会派らしくないと無理矢理言い聞かせた。
 胡蝶夢丸は永遠亭に返して二度と服薬しないようにしよう。
 心に決め、今度はどうすれば完全に諦められるか頭を働かせたものの、妙案は出て来ない。
 ふと頬に触れた時、涙の乾いた跡にようやく気付く。
 「そうだ、この方法があったのよね」
 声に出すと、先程の決意はあっさりと捨て去った。



 処方を続行していたが、丸薬の色は紅では無く黒、即ちナイトメアタイプに変わっていた。
 起きている間も眠っている間も、二人が仲睦まじくしている光景を眼に焼き付ける。
 夢魂の状態でも血涙を流し続ける事で、想いを断ち切ろうとしたのだ。
 先に心が壊れてしまう可能性もあったが、躊躇はしなかった。
 こうしてある日を境に、アリスの枕が濡れずに済む日は無くなったのだった。


482 : 名無し妖精 :2015/08/12(水) 18:49:13 eVzCi3LY0
うどんげが魔理沙の家に薬置きに行った帰りに「せっかく魔法の森まで来たし」ってアリスのところに顔出して、異常に減った胡蝶夢丸ナイトメアを見つけてなんやかんやあってうどアリで救われるといいなと思いました
悲恋もまた乙なもので好きだけどね


483 : 名無し妖精 :2015/08/12(水) 19:09:31 RKZWl0FA0
百合なのか・・・ってちょっと思ったりもする
上で言ったうどんげがフォローならいいけど


484 : 名無し妖精 :2015/08/12(水) 19:24:16 mdG1s.WE0
れいまりは幸せなのでセーフ


485 : 名無し妖精 :2015/08/12(水) 19:45:50 QJQVWm6IO
悲恋も救済も割と好みの分かれるところかなぁ
個人的には何でも有りですが


486 : きみのためなら死ねる(1/2) :2015/08/13(木) 02:35:38 lyg6WUMw0
 どんなに想いが強くても、それが伝わらなければ意味が無い訳で。
 どんなに想いを伝えたくても、それが出来なければ伝わらない訳で。
 でも、伝達手段はいくらでもあります。
 言葉だけではなく、例えば、あの子のように。


 今日も師匠の手伝いをしていると、決まってあの子が邪魔をしに来る。
 棚の薬の数量を点検していると、あの子は私の名前を呼ぶ。
「ねぇ、鈴仙」
 あの子は私の名前で邪魔をしてくる。零と千で数を誤認させようとするのだ。
 そんな落語のような手段に引っかかるはずも無い。私は無視をする。
 無視をしていると、今度は大体、髪を軽く引っ張ってくる。
「鈴仙ってば」
 集中力も乱してくる。
 あの子の存在に気付いている時点で、私の集中力は無いに等しいのだが。
 それでも無視をすれば、ついには脚に抱きついてくる。
「れーいーせーんー」
 いつもあの子は邪魔をしてくる。
 これはあの子が寂しいから。
 姫は日がな一日空を見ているだけだし、師匠は薬の研究や訪れる人間の診察に忙しい。
 私も師匠の手伝いをしているので、誰もあの子を構ってやれない。
 あの子はいつも独り。孤独では無いのに、ひとりぼっち。
「……」
 私の脚を解放して、あの子は静かに部屋を出て行く。
 私は薬の点検を続ける。

 そんな毎日。
 これが日常。
 そして、これが始まり。


487 : きみのためなら死ねる(2/2) :2015/08/13(木) 02:36:59 lyg6WUMw0
 穴を掘って、それを隠す。
 物を隠して、それを教える。
 そうすれば、鈴仙は私を追ってくる。
「こら、てゐ!」
 私は逃げる。私は走る。
 ぴょんぴょん飛んで、穴を飛び越える。
 鈴仙も走る。鈴仙は飛ばない。
「いい加減にしなさ、いっ!?」
 突き破る音が聞こえてから、私は振り返る。
 鈴仙の落ちる音。鈴仙の小さな悲鳴。
 戻って、穴を覗き込む。
「……てゐ……」
「……鈴仙のバカ」
 穴は深くない。立ち上がって手を伸ばせば、簡単に出れる。
 でも、鈴仙はそれをしない。
 手は伸ばす。でも、それは穴の縁ではなく、私に向かって。
「……出して」
「……うん」
 鈴仙を引っ張る。
 元々自分で出れるので、たいした苦労は無い。
 軽く引っ張るだけで、鈴仙は穴から出てきて、私を抱きしめる。
「……バカ」
「うん」
 強く抱きしめてくれる。
 この感触が欲しいという理由で、私はいつも鈴仙に悪戯をする。

 鈴仙が私を幸せにしてくれる。
 そして、私は皆に幸せを分ける事ができる。
 姫様にも、永琳様にも、他の皆にも。

 だって、こうでもしないと皆は私を構ってくれないから。
 姫様はあの死なない人間しか見ていないし、永琳様は毎日忙しい。
 孤独じゃ無い筈なのに、私はいつもひとりぼっち。
 でも、鈴仙はいつも構ってくれる。
 罠があるのを知っていても、私の悪戯の相手をしてくれる。
 鈴仙がいればいい。私は、それだけで幸せ。

 これが毎日。
 これが日常。
 そして、こうして一日が終わる。


488 : 名無し妖精 :2015/08/13(木) 10:17:24 v3ETzRNM0
「うん」
この一言に全てを集約するてゐと、それを読み取れる鈴仙すごく好き


489 : 名無し妖精 :2015/08/13(木) 14:50:54 8AOEdlpQ0
てゐと鈴仙は、喧嘩した後の仲直りとかどちらかが元気のない時とかに、
瑞々しい真っ赤な人参ジュースを渡して一緒飲むシーンがよく合うと思う


490 : 名無し妖精 :2015/08/13(木) 19:22:20 2WHdGVLMO
またロダお借りしました
いつもお世話になってます

>>231-232>>380の二人
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0230&file=lily_0230.jpg


491 : 名無し妖精 :2015/08/14(金) 20:09:31 BDfK.VbI0
新作はEXボスが2人なのかぁ


492 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 00:47:11 ivN3AHeQ0
早苗さんは新作のおかげで、自分の中では清楚イメージが完全になくなってしまった

いや、まだいけるはず…
霊夢よ、あなたの力で清楚早苗さんを取り戻すのだ(丸投げ)


493 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 01:09:59 IiDrWJWI0
>>492の中で一体早苗さんの清楚パワーはどれだけ高まってたんだ…

今回は鈴仙ちゃんと純狐さんてことでいいんでしょうか?


494 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 01:34:46 3tl1oCCA0
クラピちゃんに色々服を着せて(自分基準で)似合うのを見繕ってそうなヘカーティアさんも中々…


495 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 03:21:53 /Ex9i4eA0
このスレネタバレいいの?
ものすごいネタバレくらっちゃったんだけど


496 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 03:35:45 pAnzflC.0
幻想板時代と違って板自体ネタバレOKになってるよ


497 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 03:46:35 6GHOfO4kO
スレとしても特に禁止してないね
バレ禁止にしたい人が多ければ次スレからテンプレに加えたりするのも有りでしょうが
今は板の注意事項通り「ネタバレを回避したい人は各自対策」していただくしかないですわ

個人的には早く新しいカプのこととか語りたいかなぁ


498 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 04:17:15 df5e.5po0
正直紺珠の場合はまだ百合といってもカップリングがなぁ


499 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 07:47:25 /Ex9i4eA0
ネタバレ大丈夫なんだね
テンプレに一文加えてくれるとありがたいかも。俺みたいにまた質問する人いるかもしれないし

ネタバレokらしいってことでひとつ
サグメって好きな人にも「大好き」って言えないわけじゃん
でもさとりなら口にしなくてもわかってくれるからこの二人相性最高だと思うんだよ


500 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 14:38:01 ltbqiZSU0
ネタバレ自由は板全体の公認ルールだな
丁度4ボススレ用に書いたけど一対一になっちゃったのでこっちに投下してみる
>>498
少なくとも6ボスさんはうどんげと永琳大好きだぞw


501 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 14:38:28 ltbqiZSU0
サグメ(能力と立場上仕方ないが、誰とも喋れないのは退屈だ)
サグメ(そろそろ浄化の後始末も終わって月に帰らなければならないが)
サグメ(あの騒がしい連中と会えなくなるのは、少し寂しいな……)
さとり「おや、『誰とも喋れないのは退屈で寂しい』と考えていますね?」
サグメ(誰だこいつ、思考を読まれた!?)
さとり「『誰だこいつ、思考を読まれた!?』と考えていますね」
さとり「心配しなくても、敵対する気はありません」
さとり「月から中々興味深い方が降りてきたと聞いたもので、ただの物見遊山です」
サグメ(この読心術、地底に封じられた妖怪さとりか)
さとり「そう、私はさとり、古明地さとり」
さとり「時に貴方は迂闊に口を開けない能力と聞きました」
さとり「でも私となら、言葉を使わずとも会話ができるはず」
さとり「いかがですか?月に帰る前に、少々ティータイムでも」
サグメ(………)
サグメ(やはり地上には、面白いやつがいるものだ)
さとり「『やはり地上には、面白いやつがいるものだ』って?」
さとり「ええ、そうでしょうとも」
さとり「ここは幻想郷。この世の素敵が集う場所ですよ」


502 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 17:06:41 eCN4/77w0
サグメ×正邪と聞いて

けど流石に親子半はないのかな
高貴な血筋の子が下剋上を企んでいるって事になるし


503 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 17:35:35 PxGeZjE.0
>>500
けど既婚で子持ちじゃん!


504 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 19:32:56 6AR7mtP.0
既婚で子持ち最高やん
愛と母性を知った女性の包容力は少女には決して出せないぞ


505 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 19:37:28 0iVgxFbA0
月とTシャツが絡まなければ多分気さくな人達だから…


506 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 19:49:24 ldgPW9hE0
青娥も既婚者だし、元ネタ通り子供を設けてても可笑しくないんだよね


507 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 19:51:25 F95pbvJY0
>>492
もうやってるかもしれんが幻想少女大戦は清楚早苗さんが霊夢さん大好きオーラを発してて楽しいぞ!(ダイマ)
他にレイサナゲーってないんですかね…?


508 : 名無し妖精 :2015/08/15(土) 20:49:08 z02/hx2U0
殺意の百合ってワードは強い
避けてて楽しい弾幕でもあった


509 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 02:05:14 F9nz6NwI0
菫子って女学生に妹紅取られたーって慧音ちゃんが霊夢ちゃんの無い胸で泣いてるシチュ


510 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 09:14:38 w52Fh7TI0
レイサナってカップリング的にもシチュエーション的にも色的なも映えるのに、どうしてどうしてあまり見かけないのか
レイサナってマイナーじゃない…よね?


511 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 11:39:37 hJq9L0nk0
メジャーだったら目移り出来るほど頒布作品に恵まれてる筈


512 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 11:44:41 0Un7h30o0
茨はいいぞ


513 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 12:59:29 KpoZy5Sk0
茨も鈴もレイサナが光る
公式でも絡み多い方でしょ


514 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 15:44:55 vwcIit9o0
レイサナでマイナーとか贅沢だなオイ


515 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 15:58:41 rYVEsar60
原作で絡まないのが少なくともマイナーな条件じゃないのか?
同じ勢力抜かして


516 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 16:17:35 k1UE051Y0
レイサナは決してマイナーじゃないけどレイマリとゆかれいむという大御所がライバルというのもでかいと思う

私はレイサナ大好きです


517 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 21:31:06 d.KQkNIw0
紺でもストーリー的にレイサナでスタートだしレイサナは十分メジャーの部類だろう

だが俺は「ヘカTさんはその変なTシャツさえどうにかすれば美人なんですから!」と早苗さんがヘカTさんのヘンTを脱がそうとするさなヘカを提唱する!


518 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 22:10:18 Cf77VMaA0
とりあえずサグ正を推しとこうかな


519 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 22:41:35 z1Ldn5bMO
短い交流の中で感情的にケンカをし、お互いに意識して認めあってるようなふたり。
レイサナは公式を見るだけで満たされるから、あえて二次にしないのかも知れない。


520 : 名無し妖精 :2015/08/16(日) 22:52:00 iXEof7h.0
サグドレの可能性も…


521 : 名無し妖精 :2015/08/17(月) 03:24:28 g8ozyQXs0
非想天則で美鈴が見た夢はドレミーのおかげだった妄想とかしてる
人より夢を見る回数多いとドレミーに気に入られたりしないかなあって


522 : 名無し妖精 :2015/08/17(月) 04:03:46 0BjrevJU0
>>520
いつも一緒にいるわけじゃないしたまに会ってもいちゃいちゃしたりしないけど、関係を問われると当たり前のように恋人と答えるみたいな!


523 : 名無し妖精 :2015/08/17(月) 12:17:01 3WAoHkXI0
>>522
穏やかな顔で皮肉飛ばしあってそう


524 : 名無し妖精 :2015/08/17(月) 17:54:30 951gJnAI0
とりあえずヘカーティアに友人から一歩進んだ関係を迫られて初めて嫦娥への妄執が自分の中で変質してしまっていることに気づいてしまう純狐さんはまだですか!!!


525 : 名無し妖精 :2015/08/17(月) 21:39:24 cBQi4PiI0
睡眠を必要としない種族魔法使いなのに胡蝶夢丸で吉夢を求めるアリスに興味を抱くドレミーとか誰かネタにしないかな


526 : 名無し妖精 :2015/08/18(火) 00:58:49 eOmVocro0
永琳に薬を貰い異変解決に出る鈴仙
その時にてゐが「これ・・・本当は足とか尻尾の方がいいんだけど」といって自分の毛玉で作った御守りをくれた
鈴仙は「ありがと」といいその御守りを身につけて出撃した
この御守りはよく効くだろう。なんていったって幸せ兎の毛で作った御守りなのだから


527 : 名無し妖精 :2015/08/18(火) 01:01:41 bk2WEagU0
何そのいい話


528 : 名無し妖精 :2015/08/18(火) 01:38:32 cybRqLEo0
てゐ「プラシーボ効果ってすごいねえ。まあ、私の毛だけどさ」
台無しである。

輝夜「じゃあ、あれはどこの毛玉なの?」
てゐ「…いや、ほら、お守りの中に入れておくといいってよく言うよね…?」
輝夜「あら大胆」(にこにこ


529 : 名無し妖精 :2015/08/18(火) 01:44:12 bk2WEagU0
そんないっぱいだと痛そう


530 : 名無し妖精 :2015/08/18(火) 07:35:34 Ba/yEUnY0
(生えてるの!?)


531 : 名無し妖精 :2015/08/18(火) 10:54:10 KiBf1Dvs0
夜中にその…お師匠が寝てる隙に…


532 : 名無し妖精 :2015/08/18(火) 21:48:47 Ilme5SYc0
自分に興味を抱いて遊びに来たヘカーティアと一度飲み交わしたら偉く気に入られて、
顔を合わせる度にボディタッチを受けるほど好感を持たれてしまい右往左往する魔理沙。
クラウンピースに相談しても「ご主人様に委ねたらいいんだわー」と取り付く島もない。
「まあいいや。適当に付き合っとけば、その内飽きるだろ」と嫌な顔をせずに相手してたら、
いつの間にか宿泊を許してる自分に気付いて愕然としながらも何故か訪問を断れない。
遂にはキスされるけど自然と身体は受け入れてて、自分が恋に墜ちてた事をようやく自覚。
やがて自分からも求めるようになり、ずっと地球に留まってくれたらと願うまでに至る……

地獄の女神様と普通の魔法使いの組み合わせは上手くいくだろうか?


533 : 夢む女神は獏を見る :2015/08/18(火) 22:05:01 vhIGfUO2O
 偉大なる賢者が遣わした彼(か)の者は、どうやら無事に月の穢れを祓ってくれたらしい。
 これで漸く、皆を呼び戻せる。
 ほっと一息吐いて、サグメは民達の居る夢の世界へと向かった。


 夢の世界にやって来ると、すぐ目の前に少女が居た。
 少女、ドレミーはにんまりと笑みを浮かべ、サグメに話し掛ける。
「来る頃だと思ってました」
 ドレミーが言い終えるが早いか、サグメはすっと手を伸ばし、掌を彼女の頬に当てがった。
 かと思えば、指先で頬をぎゅっと摘まみ上げ、それを思い切り引っ張った。
「あだだだ!? な、何で抓るんですか……」
「……」
 サグメは何も語らない。
「し、仕様が無いじゃないですか。地上のひとを月の民の方々の許へ行かせるわけには……」
「…………」
 やっとサグメの手が放される。
 しかし、やはり彼女は口を固く結んだままだ。
 しばしの間、二人はじっと黙り込み、互いの目を見詰め合ったまま動かずに居たが、そのうち、ドレミーの方が
何やら不貞腐れた顔をして、ぷいとそっぽを向いた。
「……だって、半年以上もほったらかしにするんですもん」
「……!」
「他でもない、貴方の命だから聞いてあげてたんですよ? せめて一度くらい、逢いに来てくれたって良いのに……」
 サグメの口から、今度は溜め息が洩れる。
 それから彼女は、ドレミーの方へそっと近寄ると、その体を優しく抱き締めて、漸う静かに言葉を発した。
「……御免なさいね。私が夢と現を往き来していたら、皆に気付かれてしまう虞が有ったから……」
「あ」
 と、ドレミーが頓狂な声を上げる。
「……何?」
「サグメ様、今の、まずいですよ」
「ああ。それなら、もう大丈夫よ。既に月の穢れは」
「いえ、それが……」
「?」
 ドレミーがおずおずとある方角を指差す。
 そちらに目を向け、サグメは心底ぎょっとした。
「ほら。こっちの都も、周りが大変なことに……」
「嘘ッ!?」
 彼女は慌てて口を押さえたが、もはや時既に遅し。
 そんなうっかり者の女神の慌て様を前にして、ドレミーは笑うことを慎めなかった。
「もう。サグメ様は可愛いなぁ」
「ッ……!」
「早く策を考えてくださいね。でないと、いつまで経ってもお部屋にお邪魔できませんよ」
「……!」
 斯くして、ドレミーの作った偽りの都は月の民達に気付かれ始めてしまい、サグメの睦言――もとい、
安息の時は一層遠退いたのであった。


534 : 名無し妖精 :2015/08/18(火) 22:59:37 VtFH3JSQ0
>>533
この二人いいな…


535 : 名無し妖精 :2015/08/18(火) 23:16:31 Ba/yEUnY0
この三人いいなに見えて、>534には何が見えているんだろうと思ったけど見えないものが見えてたのは俺だった

それはそれとして>533いいね
新作未プレイだけど、二人の空気がよく分かる


536 : 名無し妖精 :2015/08/19(水) 00:53:53 bnUpRGEY0
サグメからの視点だと仕事中に時々みかける貘
ドレミー視点だと連絡通路を使う兎達がよく話題にしている人
程度の認識からお互い惹かれていく過程を考えるといい夢見れそう


537 : 名無し妖精 :2015/08/19(水) 01:34:42 n67lMyEs0
サグドレは大人の百合って感じでとてもいい…


538 : 名無し妖精 :2015/08/19(水) 21:29:16 cech9eXg0
 依然として残暑の厳しい博麗神社。
 霊夢は日課である境内を掃除していた。
 鳥居の周りを掃こうとした時、突如として表情を豹変させた。
 「何よ。見せつけてくれちゃって」
 視線の先には、志半ばにして命尽きた一番の虫が佇んでいた。

 作業を終えて一息吐いた時、来訪者が現れた。
 「何だか不機嫌そうね」
 魔界で初対面を果たした魔法使いだった。
 ここ数年は、季節の節目や宴会日以外にも現れる事が多かった。
 「まあね」
 普段と異なり、相好を崩さない。
 余程の事らしい。
 「誰かにからかわれでもしたの?」
 そう言いつつ、隣に座る。
 「違うわよ」
 「じゃあ、何があったのかしら?」
 お茶を注ぎつつ、質問に応じる。
 「交尾したまま死んだ虫に嫉妬してたの」
 普通の人なら正気を疑っただろう。
 しかしアリスは気にも留めない。
 むしろ興味を覚えていた。 
 「子孫を残せなくて可哀想だとは思わない?」
 湯呑みを手に取りながら訊ねる。
 「全然。誰かさんと逢う前ならそうだったかも知れないけど」
 顔を背けた。
 「うーん。霊夢が何で怒ってるのか判らないわ」
 暫く黙ったままだった。
 立ち上る湯気が収まった頃に、ようやく口を開いた。
 「愛する相手と肌身離さず旅路に出られるなんて、なかなか無いでしょう」
 言わんとしたいところが解からなかった。
 「だからって文字通りの姿で目撃されたくないわねぇ」
 言葉を濁らせる。
 「あんたじゃありえないじゃない。私は人を辞められないんだから……」
 何も言い返せない。
 お互い顔を合わさない時間が続く。
 その日、気不味い空気が晴れる事無く二人は別れた。


539 : 名無し妖精 :2015/08/20(木) 18:04:16 b4gkzO1IO
人並みに老いは気にしても寿命差には全く頓着無い印象があるから違和感


540 : 名無し妖精 :2015/08/20(木) 18:51:30 /is7xr.I0
「あの…紫様? 買い物なら帰ってきたと思った矢先のこの惨状はなんでしょうか?」
「…………」
「言ってくださらないとわからないのですが…」
「……った」
「はい?」
「閻魔様に怒っちゃったの……」

「で、どうにもこうにもできず逃げ帰ってきたわけですか。四季様は」
「うう…」
「そもそもなんで怒るような事態になっちゃったんです?」
「その…いつも紫がいろんな人のところにスキマで行くから、たまには私が突然行ってビックリさせてみようと思って…」

「とりあえず家に上げたのはいいけど、藍、出てってたじゃない? だから二人きりになって…」

「なんか変に緊張しちゃってね? 紫もこころなしか緊張してたみたいだったから、緊張を解そうとして『この家にはなにか見られたらマズいものでもあるのですか?』って笑いながら言ったの」

「そのぅ…藍、知ってるでしょ?」
「閻魔様宛のらぶれたー、ですか?」
「で…です」
「見られたらマズいもの、って言われてビックリしたわけですか」

「そしたら『そんなものありませんわ!!』って怒りだしちゃって。今度は私も引っ込みがつかなくなって『ムキになるなんて逆に怪しいです! 少し調べさせていただきますからね!』なんて言っちゃって…」
「いろいろ見ちゃったわけですか?」
「机の引き出しを開けたら…」
「開けたら?」

「ああ、いっつもそこに入れてましたもんね」
「うぅ…」
「らぶれたーが見つかってどうしたんてすか?」

「ラブレター見つけちゃったんですか…」
「うぅ…」
「それで、なんで逃げ帰ってきたんです? 四季様ってアイツのことす」
「わ! わーわー!」
「……別に誰も聞いちゃいないですよ」

「閻魔様が『紫…あなた、これって…』って顔赤くしながらこっち向いて…」

「紫は黙って顔そむけるから…」

「『こんなのありえないです!!!』って叫ばれて」

「それで怒った紫が弾幕を撃ちはじめて……逃げ帰ってきたんです」
「……紫が四季様を好きだって信じられなくて『こんなのありえない』って言っちゃっただけですよね?」

「……多分それって紫様のことを嫌いになったとかじゃないと思うんですけど……」

「四季様って」
「紫様って」

「「ほんと不器用ですよね」」
「「うぅ…」」


541 : 名無し妖精 :2015/08/20(木) 22:49:16 KETq8C9A0
白と黒の間のピンク、と書こうとしたら
煙に巻いて友情と恋慕の境界をごまかす紫と
白黒ズバンズバンはっきりつけて追い回すえーき様の想像になった


542 : 名無し妖精 :2015/08/20(木) 22:55:46 FC8gwWWw0
しばらく顔を合わせづらくて部下に文を持たせてやりとりする姿も良いかも知れない

>>539
輝夜の「これから寿命は確実に延びるわ。その時はどう考えるのでしょう?」に対して、
「寿命を減らす技術が発達するんじゃない?」と返して驚かせたくらいだしそうかも


543 : 名無し妖精 :2015/08/21(金) 00:22:31 btjgal.sO
はーとふるなふらこあ・りていく!


『よいしょ……。……後、二往復で何とかなりそうですね』
『こーあくまー!』
『キャッ!? フ、フランドール様……!』
『なに?』
『危ないですよ! 本が崩……ッ……! 崩れちゃいます……!』
『そんなの、私が全部キレイに片づけてあげるわよ』
『それキュッとするヤツですよね!?』
『うん。ドカンと一発』
『駄目ですってば! パチュリー様に怒られちゃいます!』
『むー』
『と、とりあえず、ですね……。お手を放していただけると、助かるんですが……』
『はーい』
『有り難う御座います……。……あの、退屈されているのでしたら、何か御本でも』
『イヤ』
『えう』
『だって……』
『?』
『私は小悪魔と遊びたいんだもん』
『ッ……!』
『あ』
『わ、や……!? 倒……!』
『よ、っと』
『……あ、有り難う御座います……。すみません……』
『これを奥まで運ぶの?』
『え? あ、はい……。そうですけど……』
『わかった』
『い、いえ、いえ! そんな、フランドール様のお手を煩わせるわけには……!』
『いいじゃない』
『ですが……』
『さっさと終わらせないと、私と遊べないでしょ』
『……!』
『ほら、早く。私は本棚の場所わかんないんだから』
『は……はいッ!』


 ・ ・ ・


「……という展開も有りなんじゃないかと思うんです」
「それはなに? 私に仕事手伝えって言ってるの?」
「いえいえ、滅相も御座いません。ただ、偶には積極的に甘えていただきたいなー、なんて」
「そのまま情事に持っていこうとしないって約束するなら考えてあげるわ」
「……キスは含みます?」
「舌入れるでしょ」
「それはもう」
「却下」
「ちぇ。残念ですねぇ」
「…………これだけ譲歩してんのに」
「え? 何か仰いました?」
「言ってないわよ! さっさと仕事終わらせなさい!」
「はーい」
「……」
「ラーンラランランランランラン、ランランラン、ランランラン……」


544 : 名無し妖精 :2015/08/21(金) 21:50:42 QWTQCa7U0
たまにはフランの方からもちょっかい……酔いでもしないと有り得ないか


545 : それを除けば些々なこと :2015/08/21(金) 23:48:53 btjgal.sO
「あれ程言っておいたのに!」
 永遠亭に――いや、竹林に怒号が轟く。
「今回は何時ものお遊びではないと、再三警告したでしょう! 聞いていなかったとは言わせないわよ!」
「……すみません」
「貴方の慢心癖は死ななければ治らないのかしら!? それとも、私の薬を飲むぐらいなら死んだ方がマシだとでも!?」
「いえ……そんなことは……」
「そんなに私が信用出来ないのなら、弟子なんて辞めてしまいなさい! 此処を出て、一人で生きていけば良いでしょう!」
「ッ……!」
「下がりなさい! 聞く耳を持たない者に話す事なんて、もう何も有りません!」
 鈴仙はもはや返事をすることも出来ず、とぼとぼと部屋を後にした。
 残った永琳はどうにも気が収まらない様子で、眉間に皺を寄せて苛立ちを顕わにしている。
 と、そこへ、周囲に呑気を振り撒きながら、輝夜とてゐがやって来た。
「お師匠様ー。鈴仙、出てっちゃったみたいだけど」
「……ああ、そう」
「放っておいて良いのかしら?」
「好きにさせれば良いでしょう。出て行きたければ出て行けと、私がそう言ったんです」
「あらあら」
「ふうん。それじゃ、私は早速部屋の模様替えでもしよっかな」
 と、早々に踵を返したてゐであったが、敷居を跨ぐ寸前で、ふいと後ろを見返った。
「……ねぇ、お師匠様」
「何」
「あのお馬鹿、生きてて良かったね」
「ッ……」
 てゐが去り、輝夜がクスクスと笑う。
 永琳はどうにも顰め面が保てなくなった様子で、有らぬ方向へ目を遣って、ふう、と息を吐いた。
「……そう言えば、追い出す前に一つだけ聞いておくのを忘れていたわ」
「あら。もしかして、『彼女』のお友達のこと?」
「ええ」
「それって、結構大切なことだったのではなくて?」
「……そうかも知れないわね」
「なら、呼び戻す?」
「しないわ」
 きっぱり、ばっさり。
「あの娘が如何に優れた情報を持っていようと、私は絶対に迎えになんか行きません」
「……そう。永琳がそう言うのなら、仕方が無いわね」
 そう言うと、輝夜はくるりと身を翻し、鼻唄混じりに部屋から出て行った。
――私『は』、ね。素直じゃないこと。
 そうして、無事、輝夜に呼び戻された鈴仙であったが、自室は既に兎達によって占拠されてしまっていた。
 寝床に困った彼女は間も無く師によって拉致され、有無を言わさず同じ床に入らされたと言う。


546 : 名無し妖精 :2015/08/22(土) 00:09:59 Ab3RDXrc0
ツンデレえーりんかわいい


547 : 名無し妖精 :2015/08/22(土) 16:21:13 3ELDLt0Y0
輝夜の絶対的安心感


548 : 名無し妖精 :2015/08/22(土) 20:28:16 1XnRF5do0
紺珠伝は>>545が参考にした鈴仙ED以外でも、鈴仙絡みのカップリングにとって豊作だったね
顔見知りの清蘭、地上の穢れも厭わない鈴瑚、幻想郷へ舞い降りた事もあるサグメ、鈴仙を気に入った純狐
正によりどりみどり


549 : 名無し妖精 :2015/08/23(日) 17:02:28 nBWM3kck0
うどんさんって耳掃除の遣り甲斐が有りそう
でも耳垢が見られるのが嫌でさせて貰えなさそう
どうすれば耳かき権をゲットできるか思案するみょんとか可愛いかも


550 : 名無し妖精 :2015/08/24(月) 20:10:10 3CRSC7/s0
「神奈子ー。これ預かってくれる?」
「あら、もしかしてこれって……」
「紺珠の薬だけど、何か?」
「どういうつもりかしら?」
「もう分析は終わったし、ずっと持ってても仕方ないからねー」
「そうじゃなくて、弱点になる物を何でみすみす渡そうとするの?」
「良いじゃん別に」
「喧嘩した後の食事で盛られても知らないわよ」
「へー、構わないけどねぇ」
「最後の遊びにはもう飽きた訳?」
「あはは、そんなんじゃないわ」
「そろそろ、きちんと話して欲しいわね」
「付き合いは長いんだし、察して欲しかったのさー。生殺与奪を委ねられるくらい好きだって」
「ふーん。鈍感で悪うございました」
「ま、そんなところも承知してたから気にしてないもんね」
「そう。じゃあ、遠慮なく預からせて貰うわ」
「はい。無くさないようにね」
「そこまで抜けてないでしょうに」


551 : 名無し妖精 :2015/08/25(火) 11:09:02 F4MrwyA2O
最近自分の中でヘカマリが始まってる


552 : 名無し妖精 :2015/08/25(火) 15:01:42 4vgbE8dg0
まりさに冗談めいて「あなたが死んだら地獄で私が囲うわ��」と言いつつも死なないように世話を焼くヘカーティアさん


553 : 名無し妖精 :2015/08/25(火) 16:11:07 F4MrwyA2O
キノコを並べて説明してみせる魔理沙をニコニコしながら見てるヘカ様
でもってアリスやパチェ辺りが正体を教えてやろうとすると、ヘカ様が口に指当ててシーッとかしてると色々と捗る


554 : 名無し妖精 :2015/08/25(火) 18:43:52 RGnwgAJ60
純うどんとヘカマリだったらクラピちゃんはどうなる


555 : 名無し妖精 :2015/08/25(火) 19:55:26 QP9bdHM.0
地上から地獄に帰って来た時はご主人様を独り占め


556 : 名無し妖精 :2015/08/25(火) 20:15:35 cu31O69Y0
赤Tさんはピースちゃん
青Tさんは魔理ちゃん
黄Tさんは……月に知り合いがいない


557 : 名無し妖精 :2015/08/26(水) 19:04:55 UESCleBQ0
面白そうな奴を紹介してとは言ってたけど、
その前にうどんげの事も「おもしろい奴ね」って言ってるんだよな
先に純狐さんにツバつけられちゃったから遠慮してるんだろうけど


558 : 名無し妖精 :2015/08/26(水) 19:11:18 EABUm0H20
黒幕二人は自機組を基本気に入ってそう。


559 : 名無し妖精 :2015/08/26(水) 21:25:51 o2NSGzEQ0
早苗「はあはあ、今度こそ休ませてくれますよね?」
神奈子「甘ーい!まだまだよ。その程度じゃ月の民に勝てるだけの根性は付かないわ」

早苗「はあはあはあ、霊夢さん。私と勝負して下さい」
霊夢「息が上がってるけど、そんな有様で遣り合えると思ってるのかしら?」
早苗「何とかなりますよ。お願いですから相手になって頂けませんか?」
霊夢「いくら、あんただからって手加減はしないわよ。同じ巫女として絶対負ける訳に行かないんだから」
早苗「正確には風祝ですけどね。まあそれはいいとして、私も遠慮しません。全力を振り絞ります」

神奈子「ふわぁ。へー、珍しいねぇ」
諏訪子「何がさ?」
神奈子「今朝の番は早苗だった筈でしょう。食事の準備を代わってやってるなんて意外」
諏訪子「早苗なら戻ってないよ」
神奈子「え?そうなの?」
諏訪子「こりゃ呆れたね。昨日、何て言ったのか忘れたのかなー」

早苗「すいません。色々とお世話になっちゃって……」
霊夢「一度でも勝つまで帰るなって言われてるんでしょ。あんたが気にする事ないじゃん」
早苗「とはいえ、ずっと厄介になる訳もいかないので、今日も後でお願いします」
霊夢「望むところよ。でも、今日も明日以降も一切手を抜くつもりはないからね。覚悟しなさい」
早苗「うーん。何時になったら帰れるのかしら?」
霊夢「一生居ても構わないけど。早苗はどうなの?」
早苗「本音を言わせて貰えば、帰りたくはありません。前から同棲に憧れてましたし」
霊夢「なら、いいじゃない。丁度良い機会だわ」

>>492
ちょっと考えてみたけどお馬鹿なノリにしかならかった


560 : 名無し妖精 :2015/08/27(木) 01:10:03 VpxtQba.0
サグメは迂闊に喋れないからドレミーさんに頼み事したとき
嫌よと愚痴を言うドレミーさんの口をキスで塞いで無理やり静かにさせたりしてたらすごく俺得なんだが

ついでにドレミーもサグメのキスにメロメロで
ちょっぴり期待して愚痴をこぼしていれば加点なんだが

さらに言えば、そんな強引なサグメにドレミーさんはちょっとした仕返しで
紺珠伝本編で月の都に人間を送り込んだなら満点なんだが


561 : 名無し妖精 :2015/08/27(木) 01:21:53 6MVWTflI0
「はあ、そろそろ休憩もお終いにしないと不味いかな」

「待ってよ」

「あれ?まだ幻想郷に居たんだ」

「それはこっちの台詞だけど」

「こっちの台詞って、前にも言ったでしょ。地上の兎になったって」

「私が匿ってあげてもなの?」

「そんなのすぐにバレるわよ。だいたい、永琳様や輝夜様の下から離れる気なんて無いし」

「……やだ」

「そう言われてもねぇ。それに悪いけど、月の兎とはもう関わりたくないの」

「一緒になりたかったのに……」

「あんたの身勝手には付き合えないわ」

「……決めた。私も今から月の兎を辞めるわ」

「馬鹿みたい。そんな事して何時か振り向いてもらえるとでも思ってるのかしら」

「貴女を諦めて涙ぐむよりマシだからいいのよ!」

「……地上の生活に堪え兼ねて後悔しても知らないからね」


562 : 名無し妖精 :2015/08/27(木) 01:37:51 0UZjoCwo0
嫦娥のビジュアル出ないかな〜出ないかな〜
純狐さんと嫦娥で純嫦妄想したいな〜


563 : 名無し妖精 :2015/08/27(木) 06:40:32 VI1VQNMU0
刃傷沙汰起こして終わりそう


564 : 名無し妖精 :2015/08/27(木) 07:26:23 4LOwHorQ0
>>560
義理で仕事引き受けちゃうドレミーさんが優しいのかサグメさんが強引なのか


565 : 名無し妖精 :2015/08/27(木) 14:45:21 s0qVKD9U0
>>561
鈴仙×清蘭か
サバサバしながらも実は結構一途キャラが清蘭に似合ってる


566 : 遙か明日の夢幻館 :2015/08/27(木) 20:04:02 eAs7rFDwO
※ 橙とくるみが大人化してます
  前スレ>971の続編的なアレです



 その日、結界の定期点検の為に夢幻館を訪れた橙は、くるみが妙に不機嫌であることに気が付いた。
「何か有ったのか?」
「……別に」
 理由を訊ねても彼女は答えなかったが、館の奥へと案内される際、エリーがこっそり話してくれた。
「私と喧嘩したのよ」
「それはまた、どうして」
「あの子が魔界旅行したいって言うのに反対したから」
「魔界」
 エリーが反対した理由は、概ね二つ。
 ずばり「危ないから」と、「迷子になるから」である。
 そのどちらが琴線に触れてしまったのかは定かでないが、くるみはこれに大いに反発した。
「いい加減、子供扱いするなって、随分怒られたわ」
「まあ、気持ちは解らなくもないような……。……どっちも」
 結局、主人である幽香の裁定により、連絡手段を常時携帯することで旅行の許可は下りた。
 しかし、くるみの曲がった臍は戻らなかったようだ。
「貴女ぐらいしっかりしていれば、心配も要らないんだけれど」
「……この間、紫様がくるみに同じことを言ってましたが」
「あらあら」
 エリーの上品な笑い声が廊下に響いた。


「それじゃあ、点検よろしくね」
「はい」
 館の深奥、夢幻界へと通じる門。
 それを制御する封印の術式を、橙は端から順に目と指先で追い掛けていく。
 と、その最中、彼女の大きな耳が、微かな話し声を捉えた。
『やっぱり、私達のせい?』
『どうかしらね。あの女は元々、悪魔が嫌いだから』
『でも、未だに、腕をもいだこと根に持たれてるわ』
『あら。根に持ってるのは自分の腕じゃなくて、くるみの羽と脚のことでしょ?』
『どっちにしても治ったんだから良いじゃない。心が狭いわ』
「……。音洩れ、有り、と……」
 淡々と業務を続け、聞いた会話の中身などまるで気にしていないかの様な橙であったが、一通り封印式を見終えると、
おもむろに袖の中から陰陽玉を取り出し、それを爪の先でピィンと弾いた。
「藍様。折り入って相談が有るのですが……」


「橙ちゃんが付いて行ってくれるなら安心ね」
「……子守りの手間が増えただけじゃん」
「よく言う。北と南も判らんくせに」
「うっさい! 大体ね、あんたが私を……!」
「……? ……何だ?」
「……何でもないわ」
 外方を向いたくるみの横顔は、橙の目に、何故か少し嬉しげに映った。


567 : 名無し妖精 :2015/08/28(金) 09:14:09 tWN8Bo0I0
身内には厳しく他所様には甘いエリーさんと紫様が素敵でした。
あと定番の指摘だけど、触れたのは琴線ではなく逆鱗ではないかと。


568 : 女神夢みば獏が来る :2015/08/28(金) 12:28:43 4FOROme2O
 ある日のこと。
「サグメ様」
 宮中を歩いていたサグメに、豊姫が声を掛けた。
「少々、お話をしてもよろしいでしょうか?」
 サグメは何も答えない。
 しかし、その足が幾分か歩みを遅くすると、豊姫はそれに合わせて彼女の隣を歩き始めた。
「近頃、私共が擁しております兎達の間で流行している願掛けが御座いまして」
「何かしら?」
 ようやくサグメが口を開くも、その言葉は少ない。
「獏の絵を枕の下に忍ばせて眠る、あれです」
「……そう」
「皆、悪夢を見そうになると、何処からか気さくな獏がやって来て平らげてくれたと、結構な評判なのですけれど」
「ええ」
「控えるように言った方がよろしいでしょうか?」
 はた、と、サグメの、次いで豊姫の足が止まる。
「…………どうして?」
 問われると、豊姫は口許をほんの僅かに綻ばせ、わざとらしく声を潜めた。
「彼女がサグメ様の許へ通う暇が無くなってしまうのではないかと」
「ッ……」
 いやに長い沈黙が流れる。
 しばらくの間、ちらり、ふらりと泳いでいたサグメの瞳は、やがて僅かに伏せられた後、瞼の裏側へと隠された。
「……豊姫」
「はい」
「そうやって気を遣う振りをして、私をからかいに来たのではないでしょうね?」
「!」
 再び開かれた彼女の眼が、じろりと豊姫を見据える。
 すると、豊姫は小さく「ふふっ」と笑って、彼女から目を逸らした。
「サグメ様には敵いませんね」
「図星を指されたのなら、そう言いなさい」
「指されました」
「まったく……」
 片や嘆息、片や戯笑。
 互いの口から洩れるものは、その立場とは相反しているようである。
「……ですが、本当によろしいのでしょうか? 只でさえお忙しい身で…………」
 突然、豊姫が言葉を失う。
 その眼前に、ある妖怪の姿を写した一葉の写真を突き付けられて。
 おまけに、それが裏返されると、そこには『サグメ様専用』の文字に加え、妖怪の尾を模した符号まで描かれていた。
「お心遣い、有り難う」
 手早く写真を仕舞い込み、話は済んだと言う様に再び歩き始めたサグメ。
 その様子は一見、終始平静にして冷静であった。
 しかし、豊姫は見逃さなかった。
 写真が裏返される瞬間、ほんの微かに見えた、得意に満ちた彼女の笑みを。




>>567
うげぁ、ホントだ
琴線に触れるはどっちにも使える表現だと思ってました。お恥ずかしい
御指摘ありがとうございます


569 : 名無し妖精 :2015/08/28(金) 13:42:38 k5LmOcP.0
これは良いドレサグ


570 : 名無し妖精 :2015/08/28(金) 17:30:07 AFPnzq9U0
ナイスドレサグ!
ところで思ったんだけど、村紗が血の池地獄にハマってたり一輪が地底を屈辱の地とか言ってたのはヘカTさんに振り回されてたからじゃないだろうか(ヘカTのノリ的に一輪さん順応しそうだけど)


571 : 名無し妖精 :2015/08/28(金) 20:51:51 PDi4uTuY0
靈異伝地獄組とラピスさんってやはり面識有るのだろうか?


572 : 名無し妖精 :2015/08/28(金) 21:32:32 HqoYYBys0
サグメと正邪の擬似親子百合とか見たいっすね


573 : 名無し妖精 :2015/08/28(金) 21:34:13 jF5JICA.0
弾幕ママノジャクか


574 : 名無し妖精 :2015/08/29(土) 00:46:39 IvxsC3LQ0
鈴瑚 MGMG
霊夢 ……
鈴瑚 MGMG
霊夢 あのさぁ
鈴瑚 何でしょ?
霊夢 どうしてこんな処まで足運んで食べてるわけ?ここのところ、ずっとそうじゃない。
鈴瑚 ここで頬張るのが一番格別なのよ。催促しなくても、お茶を出してくれるしー。
霊夢 一応は来てくれたんだから何も出さないのは気が引けるわよ。
鈴瑚 へー他の奴でもそうなの?
霊夢 その時にもよるし、必ずじゃないけど。
鈴瑚 私には欠かした事無いよねー。ああ、良かったー。
霊夢 そんなに喜ぶような事?
鈴瑚 邪険にされてないと知って嬉しいわぁ。これからも訪れて大丈夫そうね!
霊夢 よっぽど気に入ったのね。
鈴瑚 だって二度と見られないもんだと思ってたんだし……
霊夢 何の事かしら。
鈴瑚 そりゃ言えないや。口が裂けても言葉に出来ませんなぁ。
霊夢 まあ、いいわ。ところで、それ貰ってもいい?
鈴瑚 はいどうぞ。
霊夢 じゃあ一つだけ。
鈴瑚 あら遠慮しなくていいんですよ。
霊夢 もう十分だって。それ以上だと飽きちゃうんだから。
鈴瑚 飽きるって、訳が判らないけれど?
霊夢 毎日口にしたいからそれ位でいいの。お茶の見返りという事でいいでしょう?
鈴瑚 ……お団子以外にもしてくれないかなー、なんて。
霊夢 考えとくわ。そっちは何時までも楽しめそうだしねぇ。


575 : 名無し妖精 :2015/08/29(土) 04:10:43 fqvI04i.0
恐ろしく間が空いたけど
いろんなキャラにちゅっちゅさせてみる3in八雲邸

「ねえ、蓮子」
「なんです、紫さん?」
「ちょっと、いいかしら」
「え?別にかまいませんけど……うわっ!?」(カベドン
「ごめんなさい蓮子。ごめんなさいメリー」
「ゆ、紫さん……んむぅ……」
「ごめんなさいごめんなさいあなたにはメリーがいるのに私なんかが手を出せる権利なんてないはずなのに」
「紫さん!」
「!」ビクッ
「謝らないで、私を、まっすぐ見て」
(そっと背中に手を回して
「え、あっ」
「メリーには、内緒、ですよ?ん……」
「あ、あん……」
「紫さん……」
「蓮子……」



一方物陰
「この背徳感たまらないわねやばいわ」ハァハァ
「買い物から帰ってきたら主人とその友人がにゃんにゃんしてるところを見て悦に入ってる件について」
「藍様、アレが昼ドラってやつなんですか」
「橙、アレはただの寂しがり屋とそれを見る変態だよ」


アイデアください


576 : 名無し妖精 :2015/08/29(土) 18:46:46 r3mOIjxg0
永遠亭に寄ると絶対鈴仙と会っていくけど鈴仙に会いに永遠亭に来ない回りくどくて重い純うど


577 : 名無し妖精 :2015/08/29(土) 19:28:45 dguN8Qn.0
>>575
素晴らしい


578 : 名無し妖精 :2015/08/30(日) 13:30:24 diYhNMv.0
紺珠ではヘカ純に惹かれた
あの二人どうやって出会ったんだろう


579 : 名無し妖精 :2015/08/30(日) 23:32:20 zBUkgaSE0
「あら、随分と珍しいわねぇ。それも独りだけなんて……」
「留守番を頼みたい時だってあるからねぇ」
「まぁ、詮索するつもりは無いけど。で、何の用かしら?」
「紺珠の薬絡みで頼みたい事があるのよ」
「秘薬なのに誰から聞いたのでしょう?」
「あんたん処の団子屋さんがポロっと。お酒の席に気を付けよう」
「……そう。それで、貴方も未来を経験したかったの?」
「ふん、違うね。体験したいのは過去の方だよ。そんな薬に出来ないかどうか聞きたいのさ」
「諦めた方がいいんじゃない。使い続けたら地上に居られなくなる代物だしね」
「あー?」
「過去を浄化して穢れを払う薬なのよ。望んだ効果も得られそうにないわ」
「ふーん、そうなんだ。残念。将来寂しがらずに済むかと思ったのに」


580 : 名無し妖精 :2015/08/30(日) 23:56:01 .58W7jok0
誰と誰ですか?


581 : 名無し妖精 :2015/08/31(月) 00:36:20 SKnoBv4g0
えーりんともこたんかな


582 : 名無し妖精 :2015/08/31(月) 13:18:51 iVUTknsY0
「甘い言葉に気を付けよう」(東方緋想天)をもじったっぽいからレミリアじゃないかと
永遠亭に、ましてや咲夜を連れずに一人で来るのは珍しい
これはもしかして、咲夜の死後も咲夜と一緒に居たい、ってタイプのレミ咲?


583 : 名無し妖精 :2015/08/31(月) 19:31:44 k1rFjo020
.>>582で概ね当たってたり
短いし話してるのは二人だけだからと省略しちゃってごめん
ついでに

団子屋さん…東方緋想天のvs鈴仙戦勝台詞「あ、団子屋さん。みたらし団子をくださいな」


584 : 名無し妖精 :2015/08/31(月) 22:22:28 yzevuEtA0
ぼんやりしていたら唐突にやってきたルナミス電波
ルナサはスレンダーなイメージがある


人里にて・・・

ミスティア「あ、いたいた。ルナサさーん!」
ルナサ「あら、ミスティア。どうしたの?」
ミスティア「あのですね、人里に新しく出来た甘味処、かふぇっていうんでですっけ?知ってます?」
ルナサ「あー、あそこ?そういえば開店キャンペーンとかしてたわね」
ミスティア「そうなんですよ!カップルで行くと特別なパフェが食べられるんだって!」
ルナサ「へー、そうなの?なかなか面白いことするわね」
ミスティア「うん、だからルナサさん、一緒に行こ?」
ルナサ「そうねえ。そうしたらそのキャンペーンのパフェも食べられるし・・・」
ルナサ「・・・・・」

ルナサ「え?」
ミスティア「え、嫌?」
ルナサ「や、嫌じゃないけど演奏で結構一緒にいるしそういうの意識したことないといえば嘘になるというか・・・ってそうじゃなくて!カップル限定!カップル限定だからそれ!女同士は無理よ!」
ミスティア「うん、だからルナサさん、男装してよ!ルナサさんはスラッとしてて綺麗だし、執事服だっけ?それを着たらすごく似合うと思うんだ〜!大丈夫、今手元にあるから!」
ルナサ「な、なぜそんなものを持ち歩いて・・・いや、その前に男装って・・・」
ミスティア「ほら、いいから早く早く!着て着て!」
ルナサ「ちょ、ちょっと待ちなさい・・・!こら、服に手をかけない!」
ミスティア「わー、やっぱり似合ってる!」
ルナサ「・・・これ、褒められてるのかしら。そして喜んでいいのかしら女として・・・」


店員「・・・・・」
ルナサ「・・・・・」
ミスティア「〜〜〜〜♪」
ルナサ「(低めの声)・・・二人。カップル限定メニューで」


ミスティア「おいしー♪やっぱり限定メニューだけあってすごいな〜!」
ルナサ「あれ・・・待って・・・なんか・・・なんかへこむ・・・」


585 : 名無し妖精 :2015/09/01(火) 01:09:38 NzvqVbHo0
ヤバい、ルナ姉かわいすぎる


586 : 名無し妖精 :2015/09/01(火) 19:49:37 Q02YAYEU0
繰り出した弾幕で下方の三つ編みを千切ってしまい真っ青になって涙目で咲夜に謝る魔理沙
でも澄ました顔で「あら、お揃いになっただけですわ」と言いつつハンカチで拭ってあげる咲夜
なんてシチュが浮かんだものの、以前に誰かがそんな漫画を描いてたような気がしてならない


587 : 名無し妖精 :2015/09/02(水) 02:55:44 Qwq.KMlM0
うどみょんでそんな短編漫画がpixivにあったな


588 : 名無し妖精 :2015/09/02(水) 06:06:42 OopawHY60
片方の耳を千切っちゃってお揃いになるのか


589 : 名無し妖精 :2015/09/02(水) 23:20:14 EYYpWiF60
普段は知り合い程度の付き合いなのにお酒が入ったら、
グッと距離感が縮まっていつの間にか手を繋いだりしちゃってて
意識の底では慕い合ってるような感じのさくみょんってもう過去の話かな


590 : 名無し妖精 :2015/09/03(木) 00:23:32 u0z7bHxoO
小傘「ふぅ…」
ぬえ「…」
小傘「んっ…んッ」
ぬえ「汗まみれになって何してんの」
小傘「里に住んでるおばあちゃんの鏡を直してるの」
ぬえ「…お前は何の妖怪よ」
小傘「傘の妖怪だよ…見てるなら手伝ってよぬえちゃん」
ぬえ「いやよ。どうして私が人間の為に…」
小傘「白蓮さんも人間だよ。寿命が長いだけでケガだってする弱い人間」
ぬえ「あいつは…妖怪の味方だから」
小傘「じゃあ私は人間の為にやってるから人間の味方?」
ぬえ「お前は……ただの変わり者よ」
小傘「そうだよ。私は変わり者の妖怪さ。白蓮さんも。ぬえちゃんも」
ぬえ「何で私が入ってるのよ」
小傘「白蓮さんだって同じ人間の為に尽くすし、私だってぬえちゃんを助けてあげたいんだよ…あちちっ」
ぬえ「…バカ、妖怪のくせに火で火傷する奴があるか」
小傘「ふぅふぅ…私は傘だから誰かの為にならなきゃいけない妖怪だけど、ぬえちゃんは違うでしょ?」


591 : 名無し妖精 :2015/09/03(木) 00:25:08 u0z7bHxoO
ぬえ「ふん。私は人間共の恐れの概念そのもの。人間の正体不明に怯える心が―」
小傘「だからぬえちゃん、本当に優しいんだなぁって思うよ」
ぬえ「は…そんな事言ったって手伝わないから。もう、指出してよ」
小傘「ほら優しい」
ぬえ「うるさい。ほっとけないのよ。お前みたいな恐ろしく弱い妖怪…」
小傘「守ってくれるんだ」
ぬえ「こ、ここで出来た友達だから…」
小傘「ふふふ。ぬえちゃんもほっとけないな。私がいないといつも一人で寂しそうにしてるから」
ぬえ「なっ…!」
小傘「最初の頃の私みたい。私とぬえちゃんって…よく考えると似てるよね!」
ぬえ「バカ!正反対よ!!」

誰かの為に、こがぬえです。


592 : 名無し妖精 :2015/09/03(木) 09:09:14 eeWauIEo0
いいね


593 : 名無し妖精 :2015/09/03(木) 20:33:21 Ifgpgu520
 鏡台の前に、独りの少女が立っていた。
 研究の最中でも無いのに、珍しく途方に暮れている。
 籠に入っていた物がその原因だった。その中は様々な衣類で占められていた。
 「古着屋へ売ったところで二束三文にしかならないだろうし、あんたの人形着に使ってあげたら」と言われて受け取ったが、
家事を担当させていて傷む機会が多く、時には戦闘で爆破させてしまう人形の服に仕立て直すのは気が引けたのである。
 多少のサイズ違いは承知した上で試着したものの、結果は想像以上に合わなかったのだ。
 しかし、当然の結果とも言えた。
 それは彼女が魔導書を抱えるのに苦労してた頃よりも前、花の妖怪がまだ館で寝起きしていた時代の年代物だった。
 魔法の森に住む同業者の身長を追い越した自分程では無いが、巫女も着実に大人の女性へ近付いていた事を失念していた。
 サイズ直しするにも色の一致する生地の余りが無く、外の世界から流れ着いた石油繊維素材だったために調達も困難である。
 それでもだからといって、タンスに仕舞ったままにしたり処分してしまうのはもっと許せなかった。
 何時までも立ち尽くしている主人に対して人形達が頭を撫でるなど心配していたが、気付いた様子は見られない。
 太陽が沈んで暗くなっても、なお思い悩んでいた。
 そして数日後。

「霊夢、居るんでしょう?」
「居るけど、何か用?」
「どう似合ってる?」
「って、赤いのに見覚えあると思ったら人形用に渡した服じゃない。何であんたが?」
「だって何だか勿体なかったから」
「まあいいけど、よく着こなせたわね。私はもう入らないのに」
「魔法で解決したのよ」
「どんな魔法よ?あれ?まさか、もしかして……ちょっと隣に来て」
「何をするつもり?」
「いいから早く。……やっぱり。何時の間に背が縮んだのよ?昔はともかく、今は一緒位だった筈でしょ」
「若返ったのよ。貴方と別れてから再開するまでの丁度中間辺りの自分に」
「身体の方を合わせたって事。そういえば、あどけなさも感じるわね」
「それはおいておいて、さっきの返事がまだなんだけど」
「普段の青い方があんたには合ってる気がする。別に違和感は無いんだけどね」
「そう。でもデザインは変えたくなかったから、このままにするわ」
「いいんじゃないの。文句は言ったけど、好きな相手に自分の服を着て貰うのも悪くないわ」
「良かったら、霊夢も私の試してみる?」
「今度遊びに行ったらそうしようかな」
「準備して待ってるわ」
「肩を並べて外に出られる奴があるといいんだけどねぇ」
「きっとあるわよ。人形に着せる衣装の参考になればと、色々作ってて物凄く多いんだから」



オマケという蛇足
「ところで……少し気になった事があるんだけど、訊ねてもいい?」
「んー、好きにしたら」
「じゃあ、聞くわよ。ショーツみたいな体操着はまだいいとして、どうして看護着まで混じってたの?」
「えーっと、それは……興味を覚えて一度着てみたかっただけよ。何よ、いけない?」
「いや、ただ何でかなぁと思って。ナースに憧れてたんじゃなかったのね」
「誰かに聴診器を当ててごっこ遊びしたかった訳でもないからね」
「私なら構わないわ。全然恥ずかしくないし」
「え?」
「冗談言ってみただけよ。真に受けないで」
「あー、ビックリした。一緒にお風呂入った事あったけど、昔の話だもんね」
「……あの看護着、私も袖を通そうかしら。霊夢が風邪を引いた時かなんかで寝込んだ場合に」
「今度は本気かしら?」
「あら、駄目なの?本職並みに甲斐甲斐しく看護してみせる自信はあるのよ」
「そうして早く治りそうなら、まぁ……」


594 : 名無し妖精 :2015/09/03(木) 20:58:35 r/uxBojc0
「実は以前から伺いたいと思っておりましたが」
「あら、なに」
「美鈴なんですけども、どのような経緯でお嬢様にお仕えに?」
「本人に訊けばいいじゃないの」
「それとなく尋ねてみましたが『えー長いものには巻かれろと
 いいますか強い方の側にいれば安心って処世術ですかね』
 とはっきりしたことは教えてくれませんので」
「ふうん」
「パチュリー様に伺っても『私がレミィと知り合う前からいるわね
 そういえば』とあまり詳しいことはご存じないと」
「夜の王とお近づきなってお零れにあずかろうって有象無象は
 昔っから山ほどいてね、あいつも元々はその一匹」
「はあ」
「で、あるとき身の程知らずにも私の領地に進入してきた身の
 程知らずの魔物がいたの
 ぱっと見強そうでなくもなかったから有象無象どもは挙って
 そいつに乗り換えたわけ―あいつだけ残してね」
「まあ」
「私の実力をちゃんと心得ているのかただ要領の悪いだけの
 ぼんくらなのかと思ってたんだがね、私は気付いてしまった
 だから私の前でひとりで畏まってるあいつに歩み寄って
 こうぐっと腕を伸ばしてほっぺたをつねりあげてやった
 そして言ってやったのよ

 『お前は私があいつに負けると思って残ったんだな?』って

 可笑しいようなちょっと困ったような顔してたよあいつ」


595 : 名無し妖精 :2015/09/03(木) 23:38:09 EmbkuGcg0
この美鈴いいね
弱きを助ける・・・つもりが、実は強かったお嬢様


596 : 紅白が好きな人の話 (1/2) :2015/09/04(金) 01:40:46 U9h5GA0MO
「そこに現れたのが、何と、地獄の女神だったんですよ!」
「おー。そりゃまた、凄い大物が来たな」
「でしょー!?」
 里でたまに見かける妖術師のお姉さん。
 いつも入信は断られていますが、私の武勇伝をとても楽しそうに聞いてくれるので、会うとついつい話し込んでしまいます。
「けど、格好がすごく変だったんですよ。ここんとこにウェルカムヘルって書いてあるTシャツ着てて」
「あー。ニューヨーク、とか、東京、みたいなのか。観光客が格好良いと思って買っちゃうヤツ」
「そうそう! 解ってくれますか!」
 幻想郷の生まれらしいのですが、外の世界の話も結構出来る人で、私的には本当に話しやすい方なのです。
「狡いわ、ちゆり。早苗ちゃんの話を独り占めなんて」
「!」
 そして、この方――ちゆりさんと話していると、必ずと言っていいくらいの確率で、不思議な人が現れます。
 どの辺が不思議かって聞かれると困るのですが、何となく、全体的に宙に浮いたような人です。
「よう」
「こんにちはー」
「はい、こんにちは」
「今日、非番じゃねーだろ? サボッてて良いのか?」
「あら。サボりなんかじゃないわ。幻想郷の異変は人々の安全に関わることだもの。その話を聞くのは刑事の務めよ」
「この前はどら焼きの餡の良し悪しを里の治安に結び付けてましたよね、小兎姫さん」
「あれに比べりゃマシな言い訳だな」
 不思議な人、婦警の小兎姫さん。
 人里の平和と安全を守る、正義の呪術師さんです。
「それで、今回はどんな妖怪をとっちめてきたの、早苗ちゃん?」
「あ、はい。妖怪はあんまりいなかったんですけど……」
 実を言うと、私はこの方が苦手でした。
 興味津々で話を聞いてくれるのはちゆりさんと一緒なのですが、その時の雰囲気が、何と言うか、ちょっと怖いのです。
 それは多分、私が異変を起こす側の存在として認識されているからだろうと思っていました。
 ……だけど、最近になって、とあることに気が付きました。
「……って感じでした」
「成る程。皆揃って気に入られちゃったのね」
「じゃあ、この間、竹林の方に来てた霊気はそいつらか」
「でしょうね。また監視対象が増えたわ」
「下手に刺激するなよ。薬売りの姉さんに協力してもらって、静かに見張った方が良いと思うぜ」
「けど、私も気になるわ。その変な女神様」
「やめとけって。あんた絶対怒らせるから」
「でも」
「小兎(こと)」
「ッ……」


597 : 紅白が好きな人の話 (2/2) :2015/09/04(金) 01:43:44 U9h5GA0MO
「……どうしてもってんなら、私も行くからな」
「…………わかってる。一先ずは貴方の言う通り、鈴仙さんにお願いして動向を教えてもらうわ」
「ああ」
 こうして見ると、何で最近まで気付かなかったんだ、って感じなんですが……。
 ともかく、ここは意を決して尋ねてみたいと思います。
「あのー……」
「ん?」
「前から気になってたんですけど」
「何?」
「お二人って、その……そういうアレなんですか?」
「うん」
「そうだぜ」
 軽ッ!
「言ってなかったかしら?」
「聞いてません」
「まあ、言い触らすようなことでもないしな」
 何でしょう。
 少し遠慮した分、ものすごく損した気分です。
「……えっと、すみません。気が付かなくて……」
「?」
「いえ、その……。ちゆりさんと……」
「ああ。違うわ。そうじゃないのよ」
 ちゆりさんは私の謝罪の意味が解らないみたいで、首を傾けていましたが、小兎姫さんは何か思い当たったようでした。
「ごめんなさい。焼き餅とか、そういうのじゃないの」
「え」
「ただね、ちゆりが何処か遠い世界に興味を持ったりしないか、心配で……」
「!」
 いつだったか、神奈子様が諏訪子様のことで同じような目をされていたのを思い出しました。
「……どっか行く時にはちゃんと声掛けるって、いつも言ってるだろ」
「だって……」
「あの頃とは違うんだからさ。……小兎を独りになんかしないよ」
「……うん」
 あれ。
 もしかして、お邪魔ですか、私。
「あ。何か、ごめんな。気を遣わせちゃったみたいで」
「い、いえいえ……」
 むしろ今、気を遣うべきかどうか迷ってます。
 でも折角ですし、少しぐらい掘り下げさせてもらったって罰は当たりませんよね。
「渾名で呼んでるのちゆりさんだけですし、何となく特別な関係なのかなー、とは思ってたんですが」
「ん。いや、それは割と皆に言ってたんだぜ。恥ずかしいから姫はやめてって」
「そうだったんですか?」
「ええ。誰も聞き入れてくれなかったけどね、ちゆり以外は」
「……そういや、最近言わなくなったよな?」
「もうそんなことでごねる歳でもないもの」
「ふうん」
「それに、早苗ちゃんの言った通り……。貴方だけ特別っていうのも、何だか素敵じゃない?」
「……私は小兎姫って名前も好きだぜ?」
「もう。意地悪ね」
 ……わかってて突っ込んだんですけど……。
 何か、霊夢さんに逢いたくなってきちゃったなぁ……。


598 : 名無し妖精 :2015/09/04(金) 19:04:35 h.TuL7oUO
こすぷれいむ(幻)に赤ちゆり(夢)って凄いマニアックね


599 : 名無し妖精 :2015/09/04(金) 19:49:02 HWq.huC.0
>>594に続けてみる

「…」
「…はっ、さ、咲夜さんいつの間に!?眠ってません、眠ってませんよ!」
「分かってるわよ…クッキーが焼けたんだけどお茶の時にでも食べて頂戴」
「わぁ美味しそうですね、後でご馳走に(むぎゅ)い、いひゃひゃ、にゃにひゅるん
 でひゅかしゃくやさ」
「あ、ああごめんなさいね…貴女のほっぺたを見てたら何故か急にムラムラッと」
「…は、はい?えーと?あの、お話が見えないんですが私ナニかやらかしました?」

 (聞かない方がよかったのかなぁ
  “自分の手が届かない時間”ってこんなにもやもやするんだ
  だいたいどっちに焼きもちやいてるんだろう私)


600 : 夢む女神と兎と獏と :2015/09/04(金) 23:11:23 U9h5GA0MO
 兎が追い掛けられている。
 賽銭箱を担いだ鬼の様な巫女に、兎が追い掛けられている。
「気になります?」
 ドレミーが尋ねた。
「……ええ」
 サグメが答えた。
「確かに、あの子は綿月家の兎です。近頃の流行りに乗っかって、枕の下には写し絵を忍ばせているでしょう」
 むっくり、サグメの頭がドレミーの膝を離れる。
 だが、ドレミーはただにっこりと微笑むばかりで、全く動こうとしない。
 そんな彼女の態度に、サグメは小さく首を傾げた。
「お気遣いありがとうございます。でも、あれは私の管轄じゃないんですよ」
 そう言われると、サグメは少しの間を置いてから、何やら得心した様子で、再び彼女の膝の上に頭を落とした。
「そろそろいらっしゃいますよ。ほら」
 依然として逃げ回っている兎に、痺れを切らした巫女が賽銭箱を放り投げた、その時。
 何処からともなく剣士が現れ、箱を真っ二つに切り裂いた。
 剣士は続けて巫女の方へ向かって剣を振るい、何と、その風圧で彼女を吹き飛ばしてしまう。
「……手早いわね」
「流石です」
 剣が鞘へ納められると、間も無く兎が剣士に駆け寄り、その体に勢い良く抱き付いた。
 と、その様子をぼんやり眺めていたサグメの眼が、不意に鋭さを帯びる。
「……ドレミー」
「はい?」
「あれは、あの玉兎一人の夢?」
 ドレミーは少しく驚いた様子で一瞬両目を見開き、それからクスクスと笑い始めた。
「御推察の通りですよ」
「……そう」
 サグメがそっと瞼を閉ざす。
「目覚めている間は、なかなか二人きりになれないものね」
「そうですねぇ。何せ立場が……」
 ふと、ドレミーの口が止まる。
「……今の、私達の話じゃないですよね?」
 サグメは答えない。
「悪い理由でお暇になったりしたらどうするんですか。この間のことで反八意様の派閥がぴりぴりしてるんでしょうに」
 やはり返事は無い。
 代わりに、寝息が聴こえ始めた。
「……もう」

 ◆

「へ? 依姫様が御自ら浄化作業に出られるんですか? 静かの海へ?」
「そう。貴方を助手として連れて行くわ」
「え、ええ?」
「理由は解らないけれど、サグメ様からのお達しなのよ。背くと碌な事にならない」
「はぁ……」
「しかも、槐安通路の周りは御自分で浄化に当たると……。何が有ったのかしら……」
「あ、でも、依姫様と御一緒させてもらえるなら」
「仕事なのよ。気を緩めないで」
「はいッ!」


601 : 名無し妖精 :2015/09/04(金) 23:21:23 aWLS4E1k0
幻想郷から去る時に偶然目撃した正邪の事が不思議と気になってしまったサグメが、
再び降り立っていきなり後ろから抱きついて背中に「付き合って」と指を這わせるけど、
「やなこった!」という台詞と同時に突き飛ばされて尻餅を突いてしまい逃げられる。
だけど諦め切れなくて、何度も正邪の前に姿を現しては拒絶される日々を繰り返す…

正邪に付き纏うサグメさんが何故か自分の中で定着した


602 : 名無し妖精 :2015/09/05(土) 00:20:05 LRfY8j120
申し訳ないが…今になって所謂「東方背徳百合」
の良さに気付いたんだけど、何かおすすめはないですかね
意識して探してみると意外と無くて


603 : 名無し妖精 :2015/09/05(土) 10:29:00 pi25B91U0
>>600
ドレミーさんとサグメさんは膝枕で穏やかに話してるのが似合うね


604 : 名無し妖精 :2015/09/05(土) 18:27:48 44A4Pb8s0
>>600
「サグメ様専用」でドレミーさんに尽くしてもらうだけでは飽き足らず、
仕事を口実にちゃっかり二人きりの時間を作るサグメさん可愛い
しっかり者同士なのに二人とも時折お茶目さが垣間見えるのはいいですなぁ

ナイトよっちゃんと純朴なレイセンの組み合わせも王道っぽくて麗しい


605 : 名無し妖精 :2015/09/05(土) 19:42:18 vmv3R8NE0
>>602
悪いけど諦めた方がいいよ
同性愛タブーはキリスト教的価値観だから幻想郷の世界観にそぐわないと主張が為された事もある場所ですから


606 : 名無し妖精 :2015/09/05(土) 22:13:35 ptAsAx/Q0
>>602
俺もukyoさんしか見たことないなぁ

てか1と3は持ってるけど、2を見たことすらないんだが、2って実在してんだよね?


607 : 名無し妖精 :2015/09/06(日) 19:19:40 PnmIQAws0
>>606
駿河屋にあるみたいだけど…

ttp://www.suruga-ya.jp/product/detail/ZHORE17727


608 : 名無し妖精 :2015/09/07(月) 06:27:39 PGC5FKik0
>>602 >>605
亀レスで悪いけど同性愛がタブーの場所で同性愛に目覚めるだけが背徳じゃないと思うな
例えば主人の敵なのに妹紅に恋しちゃう鈴仙とか
(寺子屋にバカルテットとかがいればだけど)教師の慧音と教え子のチルノが秘密の恋愛をするとか
やっぱり姉妹で恋するのも背徳感ありそうだし

まあピクシブ百科事典には同性愛が普通しゃない世界観で同性愛させるとしか書いてないから、それはないって言われたらそれまでだけど、こういうのもありじゃないかな


609 : 名無し妖精 :2015/09/07(月) 11:12:38 EI3zKlYQO
そもそもココは当たり前のように百合百合させてるけどここは敢えて、人里で仲睦まじい男女を見ながら「○○とあんな風に居られたらなぁ…」「じゃ、じゃなくて!私も○○も女なんだから…」とか一人で葛藤してても美味しいんだよ


610 : 名無し妖精 :2015/09/07(月) 20:04:57 dTDV/K5g0
「主張が為された事もある」≠「スレ見てる人の総意である」と思うんですが


611 : 名無し妖精 :2015/09/07(月) 20:05:50 nxsWYcx.0
霊夢 今日でもう一週間か。それにしても、一段と凄い雨ねぇ。
    洗濯物は干せないし、開けたら湿気るから掃除も出来ないし、何をすればいいのかしら?
    流石にいい加減退屈してきたんだけど。こんなんじゃ誰も来てくれないし。
    こうなったら……


魔理沙 返事が無いと思ったら、いやはやこんな有様とは。おい、起きろ!
霊夢 ……うーん、せっかく気持ちよく寝てたのに何よ〜。
魔理沙 私だ私。しかし、こんな時間から呑んでるなんて珍しいな。
霊夢 何にもする事なかったんだからしょうがないじゃない。
    って、濡れ鼠じゃないの。風邪引いたらどうするのよ!
魔理沙 勿論、お前に看病して貰うさ。
霊夢 何言ってるのよ。お風呂沸かしてあげるから、まずはこれで拭いて。
魔理沙 それ、リボンと袖じゃないか。
霊夢 ちょっと待ってってば。タオルは箪笥から出さないと無いんだから。
魔理沙 いや、そういう事じゃなくてだなぁ。
霊夢 別にいいでしょ。さっさと水気を切らないと本当に身体壊すわよ。
魔理沙 …………袖はともかく、大事にしてたリボンで拭うのは気が引けるんだが。


霊夢 また洗濯物が増えちゃったわね。ただでさえ溜まってるのに。
魔理沙 悪い悪い。お陰様で生き返った。
霊夢 それはそうと、何で土砂降りの時に来たの?
魔理沙 あー、晴れるまで待てなかったからだ。
霊夢 待てないって何を?
魔理沙 そりゃ……逢いたかったら決まってるだろ。霊夢も寂しくなったりしなかったのか?
霊夢 私はずっと独りでも平気よ。慣れっこだし、小さい子供じゃないもの。
魔理沙 ……そうだったのか。
霊夢 あ、勘違いしないで。迷惑だったとか言いたい訳じゃないのよ。
    天気のせいで宴会はご無沙汰だったし、皆どうしてるか気になってて、その……。
    来てくれて、ありがと。
魔理沙 なら、居ても良いんだよな?
霊夢 嫌ねぇ、無理に帰したりしないわ。魔理沙は何時まで大丈夫なの?
魔理沙 遅くても夕方までに戻るつもりだったが、それがどうしたんだ?
霊夢 泊まっていったらどうかなって。雨脚が収まる気配は無いし、二度も濡れちゃうのは嫌でしょう。
魔理沙 そんな事行っても、明日もこの調子だったら突っ切るしかないぞ。
霊夢 止むまで面倒見てあげるわよ。それにお酒を飲むなら誰かと一緒の方が美味しいしねぇ。
魔理沙 頭が上がらないぜ。


612 : 名無し妖精 :2015/09/08(火) 12:12:03 adnnDaIQ0
ラストステージのタイトル、不倶戴天に「とも」を加えるだけで百合臭が濃厚になるのすごい。見てるか嫦娥!


613 : 名無し妖精 :2015/09/08(火) 16:37:59 xv5oggks0
嫦娥……見てる?///


614 : 名無し妖精 :2015/09/08(火) 20:09:11 soQgC6io0
一方、嫦娥は飯の写真をtwitterにアップしていた……
それを見て「何でちゃんと見ててくれないのよ!嫦娥のバカッッ!!」ってなる純狐さんをお願いします


615 : 名無し妖精 :2015/09/08(火) 22:55:13 qgUHZVDY0
幽閉されてたはずでは


616 : 名無し妖精 :2015/09/09(水) 01:17:15 PPHNK1f60
>>615
わざわざ嫦娥見てるか!?とか名指しで叫ぶくらいだし完全に連絡網が絶たれているわけではないのでは
逆に嫦娥が純狐のことを全く見ることもできない環境に居るのに必死に「見てる?!嫦娥見てるぅっ?!!」ってなる純狐さんも可愛いけど


617 : 名無し妖精 :2015/09/09(水) 18:00:37 SBVSDn7o0
ヘカーティアは純狐のそばにいれば満足だけど、彼女は収まりこそすれど燻ぶり続ける怒りから好意を受け入れる余裕は無い
仮に蓬莱の薬を無効化して嫦娥の殺害に成功したとしても、怨みが一人歩きした存在だから晴れる事なく想いは一生届かない
そんな悲恋だったりする可能性は有り得るだろうか>ヘカ純


618 : 名無し妖精 :2015/09/09(水) 19:04:15 J5fovD/6O
いじけたヘカ様を励まそうと精一杯おどけて見せるクラピーちゃん。
そんな姿に感傷的になり
「ありがとう」
と力なく笑ったら、最後に泣き出してしまうクラピーちゃん。
そんな彼女を抱きしめて、ささやかな幸せをかみしめたヘカ様でした。


619 : 名無し妖精 :2015/09/09(水) 19:14:42 HSteVBzM0
「ヘカちー」「ずんこ」と呼び合ってるに違いない


620 : 名無し妖精 :2015/09/09(水) 23:07:58 olfriuaA0
今日はチルノの日!チルノが主人公で女の子にモテモテさ!と思ったけどそんなことはなかった


621 : 深夜零時の夢幻館 :2015/09/10(木) 01:58:34 rHMtUZ1IO
 昼間。夢幻館にて。
「前に先輩が仰ってた縫いぐるみって、こいつのことじゃないですか?」
「まあ。わざわざ探してきてくれたの?」
「いえいえ。この間、河童の市にふらっと立ち寄った時に偶然見掛けたんですよ」
「確かに、これだわ。橙ちゃんが持ってたのと同じ」
「ああ、そういうことですか。でしたら、お譲りしますよ」
「良いの?」
「一応、その為に買って来たもんですから。ハズレだったら受付の端っこにでも置いとくつもりでしたけど」
「有り難う。喜んで買い取らせてもらうわ。お幾らかしら?」
「ちょいとお待ちを。領収書切ってもらって……あった。こんだけですね」
「……小町」
「はい」
「私用の買い物を当局の名前で領収させるのはお止めなさい」
「いやぁ。いざとなったら経費に出来ないかなって」
「無理を言って経理の子達を困らせるんじゃありません。色も付けて払うから、この領収証は預からせてもらうわよ」
「はーい」
「それじゃあ、これだけ納めておいてちょうだい」
「ありがとう御座います。……くるみちゃん、喜んでくれると良いですね」
「え?」
「え?」
「あ。……ええ、そうね」
「……?」
「ところで、四季様はお元気かしら?」
「あ、はい。先輩に宜しくと仰ってました」
「そう」
「……」



 後日。幽香が館へ帰った日の夜。
「失礼致します。幽香様……。あらあら……」
「…………」
「お気に召されたのなら幸いですけれど、今夜ぐらいは私を待っていてほしかったですわ」
「……あんたが遅いのが悪いのよ」
「あら。起きていましたの?」
「起きたの」
「でしたら、ついでに抱き枕を交換されては如何でしょう」
「……はん。縫いぐるみに嫉妬してるわけ? 自分で置いといたくせに」
「夜のお供の積もりではありませんでしたわ」
「でも抱き心地良いわよ、これ。ぐうたら船頭の臭いがするのは頂けないけど」
「ふふ。お見通しですのね」
「あれも昔のあんたのファンだっけ? 未だに懐かれてるなんて、大した人望よねぇ」
「……もしかして、妬いてくださって……キャッ!?」
「だから、遅いっつってんのよ、馬鹿。お礼が欲しいんだったら、ぐだぐだ言ってないでさっさと来なさいよ」
「……随分と急がれますね」
「夜明けにはくるみが起きちゃうでしょ」
「まあ。それまで愛してくださいますの?」
「あんたが途中で気を失わなきゃね」
「あら。貴女が、ではありませんこと?」
「言ってなさい」


622 : 名無し妖精 :2015/09/10(木) 17:14:31 bEdriAow0
今日は一輪の日だからムラいちでもと思ったけど何も浮かばなくてやきもき

>>620
ここも大分人減っちゃったからね
定期的に投稿してくれるのは>>621氏やこがぬえの人くらいだし


623 : 名無し妖精 :2015/09/10(木) 18:08:59 LUF0wiPk0
書き込もうとして文字打ち込んでも書き込む寸前になんか気恥ずかしくなって全部デリートしたことが何度かあるな…
もう恥とか捨てて書き込む勇気がほしいね


624 : 名無し妖精 :2015/09/10(木) 21:42:26 7Xh.Mi1Q0
なんかSS投下用のスレみたいになってるけど、
別に百合雑談してもいいんだよね?


625 : 名無し妖精 :2015/09/10(木) 21:44:02 KFck92R20
まあこーゆーまったりした感じも好きだよ
活気があるに越したことはないけど……

>>623
自分の書いたものがまとめに載ると嬉しいものよ
さあ書くのデース


626 : 名無し妖精 :2015/09/10(木) 23:08:49 M53CJM9Y0
媒体は何でもいいからパチュアリの絡みもっと見たいなあ
緋とかすごいストライクだったんだけど


627 : 名無し妖精 :2015/09/11(金) 00:04:57 ZT1hvq.U0
>>617
うどんげに「暫く復讐を止めるってのは貴方のお陰さ」って語ったのは、
月の立場の事を言ってるのではなく純狐を引き戻してくれた事に対するヘカTの感謝の気持ちなのかもしれんな


628 : 名無し妖精β :2015/09/11(金) 20:40:11 ???0
正邪×ルナサ的なもの

正邪「あーあ…何か面白ぇ事ねぇかな〜。…ん?」
♪〜♪〜
正邪「音楽…。さては楽器の付喪共だなぁ?ちょっかいだしに行ってやるか!」

ルナサ「さて…メルラン、リリカ、今日の練習は終わりよ」
正邪「おい来てやったぞ!九十九と雷鼓!」
ルナサ・メルラン・リリカ『…?』
正邪「…え?」
ルナサ「…誰?」
正邪「お前らこそ誰だよ!?私はお尋ね者の鬼人正邪だ」
ルナサ「そう…。私はルナサ・プリズムリバー。こちらは妹のメルランとリリカよ」
正邪「あぁ、お前らは三姉妹なのか。ルナサ…だっけ?お前がこの楽団のリーダーか?」
ルナサ「えぇ…。…それが何か?」
正邪「ハッ、こんな古臭いアンティークのヘボ楽器の演奏なんか、誰が好きになるんだよ!」
メルラン「なっ…!誰が古臭いですって〜!?」
正邪「捕まえられるなら捕まえてごら〜ん!べーっだ!」(逃亡
リリカ「何アイツ!スッゴくムカつくんだけど!行こう、姉さん!」
ルナサ「う、うん……」

(白玉楼での宴会にて)
プリズムリバー(演奏中…)
ルナサ(…あら、あの子ってもしかして……天邪鬼?)
正邪「全く…。皆揃いも揃って何でこの楽団の演奏聞いてんだ」ブツブツ
ルナサ(妙な事もあるものね。昨日あれほど馬鹿にしてたけど…)

(紅魔館のパーティにて)
ルナサ(あら、また来てるわ…)
正邪「こんなヘボ演奏聞いてると酒が不味くなるなぁ〜」ブツブツ
ルナサ(ワイン美味しそうに飲んでるわね…)

(太陽の畑にて)
ルナサ(あ、やっぱり…。しかも団扇とペンライト持って…)
正邪「これで演奏の邪魔してやるぞ〜」(団扇とペンライトブンブン)
ルナサ(…可愛い…♪)

正邪「さぁて、ずらかるか…」
ルナサ「天邪鬼…」
正邪「ビクゥ!!…な、何だよ?」
ルナサ「…今日も見に来てくれたんだ」
正邪「はぁ!?そんな訳ねぇじゃねぇか!」
ルナサ「白玉楼での宴会や、紅魔館のパーティでも…ずっと演奏聴いてたよね?」
正邪「な…。お前、見てたのか?」
ルナサ「ホントは私達の演奏、好きなんでしょ?」
正邪「ちげぇよ!お前の演奏なんか嫌いだよ!大っ嫌いだからな!バァカ!!///」(逃亡
ルナサ「ふふふ…あんなに強がっちゃって…♪」


ルナサ「どう?私の手作りサンドイッチは…?」
正邪「どれもこれもくそ不味いな。オマエ飯マズ嫁になるぞ?」バクバク
ルナサ「あら、それは褒め言葉かしら」
正邪「うっせぇよ。…あのな、オマエの事はなんとも思ってねぇからな!ホ、ホントだぞ!?ウ、ウソじゃねぇからな!?///」
ルナサ「分かってるわよ、天邪鬼さん…♪」

リリカ(姉さん…いつの間に仲良くなったの…)
メルラン(しかも結構アツアツね〜♪)
針妙丸(正邪ったら…あんなに顔真っ赤にしてて可愛い〜)


629 : 名無し妖精 :2015/09/11(金) 20:41:28 vYxXs7bg0
魔理沙「豊穣の神様も目にするようになったし、ようやく秋らしくなってきたな」
霊夢「そうねぇ、大分涼しくなってきたわ。それよりも、はい」
魔理沙「ん?こいつは……?」
霊夢「裏山で沢山あったから甘露煮にしたのよ。ちょっと味を見てくれない?」
魔理沙「芋名月もまだなのにもう栗か。早生種でもないのに」
霊夢「午前中、早苗が来たからお裾分けしたんだけど、妖怪の山の方はまだらしいのよね」
魔理沙「まあ早く楽しめて悪くないんだが。……おっ、私好みの炊き加減と甘さだな」
霊夢「ならいいんだけど。お茶との相性も大丈夫かしら?」
魔理沙「それならバッチリだ。次からも出してくれるのか?」
霊夢「あんたにだけね」
魔理沙「そうかそうか。明日から毎日通おう」
霊夢「良いけど、すぐ無くなっちゃうわよ」
魔理沙「本格的な収穫のシーズンはこれからだろ?また拾い集めればいい」
霊夢「あのさぁ、持って帰るのも皮を剥くのも結構骨が折れるのよ。少しは考えてよ」
魔理沙「そう怒るなって。私もただという訳じゃない」
霊夢「あら、お賽銭でも弾んでくれるの?」
魔理沙「いや、これだよ。今朝、森で初物を見つけたんだ。ラッキーだった」
霊夢「炊き込みご飯、天ぷら、佃煮、味噌汁、バター焼き……何にでも合う凄く美味しい茸よね?採るのが大変な奴」
魔理沙「それで合ってる。まずはお前に喜んで貰いたかったから、香霖にも分けてない」
霊夢「霖之助さんが気の毒だけど嬉しいわ。今晩のお肴はこれで決定ね。晩酌の相手はしてくれるんでしょう?」
魔理沙「汗も流したいし、久し振りにベッド以外で寝たいな」
霊夢「ちゃんと魔理沙の分も用意しとくから。置きっぱなしの歯磨き以外はね」
魔理沙「霊夢も私んとこに置いてもいいんだぞ、化粧グッズとか含めて」
霊夢「うーん。行くのはたまにだし、別にいいかなぁ」
魔理沙「もっと遊びに来て欲しいって事だぜ」
霊夢「そうしたいけど、あんまり神社を空けるとくどくど言われそうなのがねぇ」


630 : 名無し妖精 :2015/09/11(金) 23:26:49 M5gT2SW60
「ただいまぁー……」

同居人を起こさない様に静かに玄関を開ける

「チルノさん……やっぱり寝てるかぁ……」

射名丸文は天狗であり記者であり妖怪の山の重役でもある
いつものように仕事や取材や会議が長引き日が変わる頃に帰宅する事も稀ではなかった

彼女自身もこの生活には慣れっこだった

あの小さくて可愛い氷精が家に住み着くまでは

「すぅー……」

普段の活発明瞭な時とは打って変わって静かに寝息を立てて寝ているのは
この家のもう一人の住人、チルノ

住み始めてから最初の頃は帰ってくるまで起きていたりしていたのだが
最近は帰った時には彼女の寝顔を見るのが殆どになってしまっている

「明日こそは早く帰ってこよう……」

そう自分に言い聞かせるように小さく言い、恋人が寝ているベッドに腰掛ける

ふとチルノの寝顔に目を配る、

空色の細く長い可憐な睫毛、小さくて可愛らしいさくらんぼのような唇

目を奪われないはずがなかった、

「ごめんね、チルノさん……」

帰りが遅く共に過ごす時間が取れない事についてか、それともこれからしようとしている事についてなのか
誤魔化すように言葉を置きながら、自分の唇と彼女の唇を近付けてゆく


瞬間、チルノさんと目が合った


チルノさんが突然私に抱きついてきた


チルノさんは寝ぼけてんだかわざとなんだか分からない動きでそのまま私を布団の中に引きずり込み


631 : 名無し妖精 :2015/09/11(金) 23:32:55 2LSKOaq60
チルノにだけ素直になる文ちゃん素敵


632 : 名無し妖精 :2015/09/12(土) 01:38:50 M7NVIFC20
わっふるわっふる


633 : 名無し妖精 :2015/09/12(土) 20:03:15 /5XZ.Ehk0
>>608
以前に書いたかもだけど、同性愛禁忌じゃない悖徳感ならレミ咲かな
相手が500歳以上だと判ってても、幼い外見からどうしても後ろめたさを感じてしまうとか
頭を撫でたり手を繋いだりハグする程度までなら、あやすような感じで心理的抵抗感は覚えずに済ませられる
でもキス以上の行為は無理で、お嬢様の方から夜伽を命じられても普段と違って指一本さえ触れられない
可憐な姿に魅惑された事への悍ましさと愛に応えられない事からくる罪悪感の板挟みに思い悩む、といった風な


634 : こがぬえ :2015/09/12(土) 21:06:16 uZDbVICc0
小傘「む〜〜」
ぬえ「・・・」ぷに
小傘「ぷぅあ!もー何するのよ!」
ぬえ「何するもなにも、フグ小傘。どうしたっていうのよ?そんな顔で睨んできてさ」
小傘「ぬえちゃん最近構ってくれないじゃん。あ、ねぇフグってなぁに?」
ぬえ「海で泳ぐ豚の事だよ」
小傘「ぶ・・・!もう!」脱ぎ脱ぎ
ぬえ「ちょ、なに脱いで・・・!」
小傘「私ってそんなに太ってる?」
ぬえ「お前…お腹見せられても……ちょっと肉ついてるな。締め付けられてるじゃん脇腹が」
小傘「へぇぇぁ!?」
ぬえ「このままじゃブタ小傘になるわねぇ。正体不明の種つけて豚の怪物にしてあげようか」
小傘「やだやだ!私怪物になりたくなーい!」
ぬえ「お、お前は一体どこへ向かっているのよ…」

小傘「ぬえちゃんのせいだもん」
ぬえ「どうしてよ」
小傘「ぬえちゃんが遊んでくれないから。お寺にきてもご飯食べるだけだもん」
ぬえ「そんなに遊んでない?小傘と。私は遊んでるつもりだけど・・・」
小傘「前のぬえちゃんはいきなりビックリさせにきたり、私の体、変な手つきで触ってきたりしてたじゃん!」
ぬえ「そ、そうだった…わね」
小傘「今のぬえちゃん全然私の体触ってくれない!どうして?太ってきたから?」
ぬえ「さ、触ってほしいの?」
小傘「ほらそうやってモジモジする!」
ぬえ「アァ!?し、してないわよ!?」
小傘「挙動不審!どうしたの?変にモジモジするなんて気持ち悪いよ!」
ぬえ「・・・・・・・・・・」
小傘「ぬえちゃん?あれ?ねぇちょっと」
ぬえ「い、いや・・・いいのよ・・・そういう気分にならないだけだから・・・」
小傘「あ、ご、ごめん!そんなつもりはなかったんだ…ただ、前と違うから…私の事嫌いになったのかなって心配で」

ぬえ「そんな事ねーよ!?むしろ…昔より今の方が…」
小傘「ホント?」
ぬえ「お前には、もう嘘はつかないから…」
小傘「ぬえちゃんカッコつけてる?」
ぬえ「バカ。ただ、大事にしたいって…思ってるだけよ…」
小傘「じゃあ、私もぬえちゃんの事大事にするね」
ぬえ「そういうところが…ホントむかつく…」
小傘「やっぱり嫌いになったんだ・・・ズーン」
ぬえ「あーもうめんどくさい!お前は乙女心をだな…!」
小傘「へへへ。私も女の子だよ?」
ぬえ「にしても乙女心なさすぎ!!」
小傘「ぬえちゃんがありすぎなのよ。私よりずっと年上だしね!」
ぬえ「そうよ、年上よ。そ、そうだ。どこかに食べにいかない?お腹もすいてきたし」
小傘「それわざと言ってるでしょ、私太ってる事気にしてるのに〜。でも行く!ぬえちゃんのお誘いだもん!」


635 : 名無し妖精 :2015/09/12(土) 21:59:32 9M24g83M0
>>633
お嬢様の方も「好意を持たれている」のか「命令だから従っている」のか
気にはしているけど問い質すのも…とか


636 : 名無し妖精 :2015/09/12(土) 23:22:26 Rilsdh/60
季節の変わる頃に神社を訪れ、紅白巫女の様子から四季を感じるアリスさん
けれども彼女が一度研究に没頭してしまえば、今日がいつだったか、昨日何をしていたかもうろ覚え
加えて最近のこの寒暖差。これから夏なのか、はたまた冬なのか。神社に行って確かめようとします


「こんにちは」
「はいこんにちは。珍しいわね、ちょっと前に顔見せたばかりなのに」
「あれ、そうなの?つい最近?」
「一週間ぐらい前…かな。今日みたいに急に暑くなった日
というか覚えてないの?まさか私、人形と話してたとか?」
「ううん、それはない。単に私が覚えてないだけだと思う」
「…覚えてない、ね。まぁ確かに、特別何かやったって訳でもないし」
「そうなんだ。ところで今の季節は?」
「秋。気候も天候も不安定な季節の変わり目」
「こんなに暑いのに秋なのね…夏かと思ってた」
「前に来た時も同じ事言ってたわ。お茶出すけど、その手に持ってるのは茶菓子?」
「うん。旬とか考えず適当に用意したものだけど」
「アリスの手料理に外れはないから大丈夫よ
…って、ちょっと。土産まで同じ物ってあんた」
「え、うそ?」


忘れられてたのはちょっと嫌だったけど、また顔見せてくれたしいいかって喜んでる霊夢さん
少し研究控えようかと真面目に考える都会派(ひっきー気味)なアリスさん
そんなつかず離れずなレイアリが好きです


637 : 名無し妖精 :2015/09/13(日) 17:05:13 zXInqGKw0
アリスと同じ種族魔法使いのパチュリーが押し花をやってたのは、
旬の花に触れることで季節感が麻痺しないようにしてた可能性もあるのかな
書籍版文花帖の時のことだから今はもうやってないかも知れないけれど

>>634
その後ダイエットへ協力して小傘は減量に成功して元の体型を取り戻したものの、
自分もよりスレンダーとなったことで嫉妬されて再び膨れっ面という構図が見えた

>>635
そして二人から相談を持ち掛けられて困るパッチェさん


638 : ロストガールは語らない :2015/09/14(月) 00:10:56 PUNsQk4kO
「生まれ付き?」
「そう。生まれ付きだ。私のこれとは違い、ちゆりの髪と瞳は、初めから黄金色だった」
「魔法で染めたあの子とも違うのね。……だけど、北白河さんの御両親は」
「ああ、そうだ。どちらも黒い髪に黒い瞳の、普通の里の人間だった。妖術や呪術とも全く無縁のな……」
「つまり、彼女は突然変異……いえ、天才児とお呼びすべきかしら」
「……里の人々は、そう呼んではくれなかった。物の怪に取り替えられた子か、或いは狐憑きだと……」
「だから、彼女達を里の外れへ追いやったのね」
「……」
「……御両親が亡くなられたのは、どうして?」
「事故だ。落雷で、倒木の下敷きになってな……」
「!」
「十にも満たぬ娘を残して……。……さぞ、無念だっただろうと……」
「……」
「……いや、白状しよう。私が祓わせたんだ。娘を案ずる余り、現世を離れられなくなった彼等を……」
「致し方の無い事でしょう? 気に病む必要なんて……」
「…………そうだな……」
「……?」
「ちゆりも、そう言ったよ。お父さんとお母さんを救ってくれて有り難う、と……。耳を疑った。あんな小さな子が……」
「……!」
「そうして、たった二人の身寄りを亡くしても、ちゆりは誰も頼ろうとしなかった。私も引き取らせてもらえなかったよ」
「……どうして?」
「判らない。確たることは、何も……。もう傷付きたくなかったからか、それとも……」
「傷付けたくなかったから?」
「……そうかも知れない」
「…………素敵ね」
「!」
「強くて、優しくて……だけど、優しくされることには臆病で……。そんな人が居たのね……」
「……」
「もっと早く、私が彼女のことを知っていたら、何かしてあげられたかしら?」
「……そうだな。お前になら、ちゆりも心を開いてくれたかも……。……」
「上白沢さん。私は、諦めないわよ?」
「ッ……!」
「彼女は必ず生きてる。私を倒した手練れですもの。そう簡単に死ぬはずないわ」
「……」
「何処に居るかは判らないけれど、絶対に捜し出すわ。捜し出して、一緒に刑事をやってもらうの。素敵だと思わない?」
「……ああ。きっと、良い相棒になるだろう」
「でしょう?」
「……」

 ◆

「なぁ、ちゆり」
「何だ、ちゆり」
「船が出せるようになるの、大分先だけどさ」
「ああ」
「あんた、故郷が恋しくなったりしないのか?」
「…………さあね」
「……?」


639 : それは言葉に依らずして :2015/09/14(月) 00:12:18 PUNsQk4kO
「こんにちは、ちゆりさん」
「……また来たのか。暇だな、あんたも」
「失礼ね。暇なんかじゃないわ。さっきまで仕事してたのよ」
「そのままの格好で来るなよ。普通、職場で着替えたりするもんじゃねーのか?」
「うちの課は皆私服よ? 小父様達は大体角袖だし。叔父様……解りにくいわね。課長は背広だけど」
「待て。じゃあ、その事務服は何だ」
「私服よ。何か問題が有って?」
「……ああ、うん。もう良いや。上がるなら上がれよ」
「はーい。お邪魔します」


「小兎姫さん、玄米茶嫌いじゃなかったよな」
「何でも飲むわよー。波布茶でも飯匙倩茶でも」
「……漢方は置いてないぜ」
「あら、ごめんなさい。ちょっとした冗談よ。玄米茶も大好き」
「あ、そう。…………ハブって、茶に出来るのか?」
「もう。解ってたんなら最初からツッコんでくれたら良いのに」
「いま気付いたんだよ。はい、どうぞ」
「ありがとう。頂きます。……ところで、姫は付けなくても良いのよ?」
「本名だろ」
「……そうだけど」
「何が不満なんだよ」
「だって、皆揃って姫様、姫様って……。うちの家系、只の呪術師なのに……」
「でも旧家だろ。お嬢様も姫様も大して変わらねーよ」
「むう」
「って言うか、あんた、前に自分でお姫様自称してなかったか?」
「あれはお仕事」
「如何わしく聞こえるな、それ」
「それはさておき」
「ん」
「今日は貴方にお願いが有って来たのよ」
「嫌だね」
「まだ言ってない」
「どうせ、いつもの勧誘だろ?」
「うん。当たり」
「何回目だよ。いい加減諦めろって」
「楽しいわよ、刑事。叔……上司も口煩くないし」
「それ、あんたに頭が上がらないだけじゃねーの?」
「そんなこと無いわ。うちの課長はそれは凄い人なんだから」
「あー、はいはい。知ってるよ。それも何度も聞いた」
「じゃあ、刑事に」
「なーらーなーい。何が『じゃあ』だ」
「尊敬出来る上司の下で働くって、素敵なことだと思わない?」
「……思うけど、私は自由人やってる方が好きだぜ」
「そう。残念ね。……なら、代わりに私と…………」
「……?」
「……ううん。やっぱり何でもない」
「何だよ。気味悪いな」
「おかわり頂ける?」
「は? ……ああ、お茶ね。はいはい」
「折角来たんだし、ちょっとお話してから帰ろうかしら。良い?」
「聞くなよ。居座る気満々のくせに。ほれ」
「ふふ。ありがと」


640 : 名無し妖精 :2015/09/14(月) 18:15:23 cp//uScw0
金髪黒服な夢美の百合ってあるのかしら


641 : 名無し妖精 :2015/09/14(月) 23:41:13 1ozKMVBI0
一輪さんとつるむようになってからやたらと水難事故に遭うようになった布都ちゃんのお話ください


642 : 名無し妖精 :2015/09/15(火) 20:55:32 mjnlLxpw0
「あら、馥郁とした香りが漂って……。ああ、誰の仕業かと思ったら貴方だったのね」
「お疲れさま。終業の時刻に合わせて入れたの。珈琲、飲むでしょう?」
「えーっと申し訳ありませんが、今晩は控えようかと。明日早くて、汗を流したらすぐ寝る予定でしたので」
「え、そうなの?そんな事も知らずに出して悪かったわね」
「また別の機会にお願いしますわ。……って、人形を沢山出してどうしたのよ?」
「急いで片付けた方がいいかなぁと思って……。数分以内に立ち去ろうかと」
「貴方にしてはせっかちね。残念ながら遊ぶ暇は無いけれど、夜道を歩く必要は無いんですよ」
「居ても邪魔なだけじゃない?こうして話してる間にも休む時間が削られてるのに。さっさと帰るわよ」
「気にし過ぎだわ。ところで、少し遅くなる代わりに朝食の時間が長く取れそうなの。一緒にどうかしら?」
「願っても無い申し出ね。でも、ベッドが狭くなるのにちゃんと休まるのかしら?」
「誰かがそばに付いてくれた方が安心出来て、ぐっすりと眠れるのです」
「なら、良いんだけどねぇ。じゃあ、貴方が浴室に居る間にナイトメイクとか済ませておくわね」
「有難う。そうそう、この事はどうか内密に。お嬢様にも内緒してましたから」
「判ったわ。……そういえば明日早いって言ってたけど、私に協力出来る事はあったりしない?」
「そこまで付き合って貰わなくても大丈夫ですが」
「そんな事言わないで。ただ待ってるのは耐えられないもの。お願い、何か手伝わせて」
「そうねぇ……」

原作でまた相見えないかな…


643 : 名無し妖精 :2015/09/15(火) 23:05:29 VAK2bfVw0
咲アリ?
キャラあてるのに一回全部読んでからキーワードを拾って探す必要がありすぎると、
せっかくの初読みイメージがもやもやでなんか勿体ない気がする


644 : 名無し妖精 :2015/09/15(火) 23:15:30 uBzVL2ZI0
寝ようとしたらやってきたルナミス電波
関係ないけどルナミスという響きは格好いい

>>584の続き的なアレ

ルナサ「……………」
ミスティア(うん、だからルナサさん、男装してよ!)
ミスティア(わー、やっぱり似合ってる!)

ルナサ「……私って……」
店員(かしこまりました。カップル限定メニューですね。こちらの席へどうぞ)
ミスティア(やったぁ!やりましたねルナサさん!!)
ルナサ(えっ、通っちゃった……?もしかしてバレてない?)

ルナサ「私って、ひょっとして女っぽくないのかしら……」
ミスティア(えーっとねー、私、飲み物はココアでお願いします!)
店員(ココアがおひとつですね。彼氏さんはどうされますか?)
ルナサ(か、かれ……!?)

ルナサ「い、いや!服はちゃんとスカートだし、男の人みたいにガタイが良かったり身長がものすごく高いわけでもないし!む、胸は確かに小さいけど……それを含めてもまだ女っぽいはず!」
ルナサ「だいたい服装のせいよ!たとえ女でも男の人の服を着れば男に見えるのよ!それこそ執事服なんて男の人が着るものでしょう?!む、胸がない……胸が発育中の女が着たら男と見間違えられても不思議じゃないわ!しかも私は髪が短いし!」
ルナサ「そもそもミスティアがあんな提案をしなければ……」
ミスティア「私がどーかしたんですか?」
ルナサ「ほわあああぁぁぁぁぁ??!!」
ミスティア「ど、どーしてそこまで驚くんですか……。ところでルナサさん、この間行ったかふぇ、またカップル限定のキャンペーンをしてるんですよ。また一緒に行こーよ!大丈夫、今回も手元にあるから!」
ルナサ「う、うぐ……また男装……?い、いや、ミスティア!今回はあなたが男装するのよ!」
ミスティア「え、えぇー?!私??」
ルナサ「女でもねぇ、男の服を着れば男に見えるものなのよ!あなたの髪も私と同じで短髪でしょう!?身長は私より低いけど体型だってそんなに変わらない!そうよ、あなただって執事服を着れば男に見えるはずなのよ!!」
ミスティア「なんでそんなに必死なんですか……。まー別に良いですけど」
ルナサ「わかればいいのよ……?!こ、こら!こんなところで脱ぎ出さない!!」
ミスティア「えー?でも早く行かないとキャンペーンが……」
ルナサ「わかった、わかったからせめて茂みで着替てちょうだい!仮にも女の子でしょう?!」
ミスティア「わー、男の人の服って初めて着たけど、なかなか動きやすーい!」
ルナサ「まったくあなたは……。でも、これで私の仮説は正しいということが証明されるでしょう」


店員「……………」
ルナサ「―――――(微妙に得意気)」
ミスティア「〜〜〜〜♪」
ミスティア「あ、カップル限定メニューでお願いしまーす!」


ミスティア「ダメだったじゃないですか!ルナサさんのバカー!!」
ルナサ「お、おかしい……これは何かの間違いだわ……まさか、まさか私って本当に……?」


645 : 名無し妖精 :2015/09/16(水) 01:07:55 zrhPyWlo0
頑張れルナ姉ぇw


646 : 名無し妖精 :2015/09/16(水) 20:39:49 ae.qUBi20
幽香「よくこんな処に棲めるわね。私には耐えられないわ」
アリス「ちょっと、人の家でさんざん寛いでた癖に一体なんなのよ!」
幽香「建物の方じゃなくて場所よ。花が咲かないなんてあんまりじゃないの」
アリス「そう?紅葉なら見られるし、住めば都といったところよ。
     頻繁に手入れしないと人形が痛んじゃうのは難点だけどね」
幽香「うちの館に来ようとは思わないのかしら?
    周りの湿度は高くないし、胞子も飛ばないから洗濯物が楽に乾かせるわよ」
アリス「悪いけど、原子の霧にはなりたくないわ。まだまだ研究は続けたいもの」
幽香「しがない巫女にそんな事話したような気がしたけど、あれは言葉の綾よ。
    鵜呑みにするもんじゃないでしょう」
アリス「何にせよ、森から離れるつもりは無いのよねぇ。落ち着いて研究できる環境が必要なの」
幽香「私はうるさくしないわよ。エリーやくるみも言い聞かせれれば大丈夫でしょうね」
アリス「そうじゃなくて、貴方がそばで過ごしてるだけで駄目なのよ」
幽香「あら、本当は私の事が嫌いだったのね」
アリス「……何時かそうなっちゃうかもね」
幽香「それは困るわねぇ。貴方と遊ぶ時が一番楽しいのに」
アリス「だったら諦めてよ。一緒に居ると他の事が何も考えられなくなっちゃうんだから。
     いくら相手が貴方でも愛のみに生きる真似なんて真っ平だわ」
幽香「そう、残念ね。手の届く距離に置いて籠絡したかったけど、そういう事なら諦めてあげるわ」
アリス「まったくもう。こんなんでも憎めないんだから私も相当ね」

脳内妄想を文字にしても電波チックなやりとりにしかならなくて困った


647 : 名無し妖精 :2015/09/17(木) 16:35:25 4KgAh.OQ0
h ttps://t witter.com/chiba_sama/status/644082644964130816

新書籍もレイマリ天国かな


648 : 名無し妖精 :2015/09/17(木) 21:40:35 emG/LRHEO
レイマリの燃料は当然供給され得るとして
他はどうなりますやら


649 : 名無し妖精 :2015/09/17(木) 23:54:36 WHU3RqcE0
いつの間にか新書籍出ることになってるんだな
この表紙レイマリが足絡ませてんのかこれ? (゚∀三゚三∀゚) ウホー!


650 : リバーシブル・ワンウェイ :2015/09/18(金) 00:45:13 mExQ2N8QO
「なぁ、小兎(こと)」
「なあに、ちゆり?」
「この前、某さんとこの兄さんとお見合いしたんだって?」
 私が尋ねると、小兎姫は随分あっさりした様子で「ええ」と首肯した。
「断ったけどね」
 これまたあっさりと彼女が言う。
「ふうん」
 私は内心の動揺を覚られないよう、出来るだけ澄ました風に振る舞った。
「結構、好い人だと思うけどな。真面目だし、長男だけど威張ってないし」
「駄目よ。あの人じゃ私の理想には届かないわ」
「……あんたの理想って、『強くて優しくて格好良い人』じゃなかったっけ?」
「そうよ」
「どこが欠けてたんだよ」
「最低でも、私と張り合えるくらい強い人が良いの」
 無理なことを言う。
「居ねーよ、そんな奴」
「あら。そんなこと無いわ」
「山の天狗ぐらいのもんじゃねーの? 里の人だと、あんたの同僚のおじさん達なら、まあ……」
 その時、小兎姫がふいと私から目を逸らした。
 表情こそ眉一つ動いていないけれど、これは何か言いにくいことが有る時の態度だと思う。
 ……いや、本当は解っている。
 解っているくせに、それを彼女の口から聞かされるのが嫌で、見て見ぬ振りを続けてきたのだ。
 だけど……。
「……小兎さぁ」
「うん?」
「好きな人、居るだろ」
「ッ……!」
 この赤く染まった面に、滅多に見られない彼女の可愛らしさに、私の胸は酷く痛む。
 それでも、私は……。
「告白とか、しないのか?」
「……そうね……。……出来ることなら……」
「らしくないぜ。振られる前から諦めるようなタイプじゃねーだろ?」
 私は小兎姫に、何もしないで後悔なんかしてほしくない。
 ふてぶてしいくらい素直で、迷惑なくらい行動的で、自分に正直な彼女でいてほしい。
 だって私は、そんな彼女が……。
「……振られるだけなら、別に良いの」
「!」
「でもね、私が好きになった人は、絶対に私と一緒にはなれない人なのよ」
「……」
「けど、その人は本当に……とても優しい人だから……。きっと、はっきり私を拒絶出来ないで、凄く困ると思うわ」
 それが嫌だから、と、最後に彼女が呟いた。
 私は何も言えなかった。
 彼女が愛する人に――彼女の叔父に苦悩させたくない気持ちは、痛いくらいに解るから。
 ……なんて、一緒にするのは、おこがましい話か。
 私は多分、拒絶されてしまうのが恐いだけなのだから……。


651 : 名無し妖精 :2015/09/18(金) 21:30:54 pUD5VQn.0
これからの展開が楽しみ


652 : 名無し妖精 :2015/09/19(土) 14:08:12 ku2g6hwU0
上のルナミス見てサグドレは両方とも男装し易そうと思ったけどシチュ的にありえなそうでもどかしい


653 : 祭夜/それは互いを映すもの :2015/09/19(土) 18:14:27 avpwQFf6O
 そもそもの切っ掛けは、仕様も無い、些細なことだった。
 里をほっつき歩いていた二人の幼い妖怪が、往来の真ん中で互いの主人の優劣について言い争いを始めたのだ。
 里の人間達や偶々居合わせた妖怪達は当初、その様子を温かく見守っていたのだが、やがて口論が長引いてくると、
野次馬の中でも似た様な論戦を繰り広げる者が現れ始めた。
 そうして、人と妖と、果ては神々までもが集まって、喧々囂々、甲論乙駁。
 その内、騒ぎに乗じて甘味や酒を売り出す連中も現れ、何を勘違いしたか、的屋を開く者まで出始めた。
 最早何が何だか解らなくなった群衆は皆、早々に事態の収拾を諦め、故無きお祭り騒ぎに身を投じたのである。

 ◆

「なるほどねー。道理でとりとめのない縁日だと思った」
 そう言って、美鈴さんはケラケラと笑った。
「怪しいお祭りを探って来いって言われて、結構身構えてたのにさ、普通に屋台が並んでんだもん。ビックリしたわ」
「まったくです。私も、人里にて暴動の兆し有り、と言われて様子を見に来たのに、この有り様ですよ」
「でも、律儀に開催の経緯まで調べたんだ?」
「伊吹様の例も有りますからね。一応、確認しておこうかと。……結局、思った以上に馬鹿らしい真相でしたが」
 彼女が一層可笑しそうに笑う。
「骨折り損ね」
「……そうでもありませんよ」
「ん?」
「調査に時間を掛けていたお陰で、こうして貴女に逢うことが出来ましたから」
 たとえそれが束の間の逢瀬であったとしても、彼女と逢って話が出来る、唯それだけで、私の労は報われるのだ。
「……ふーん」
 しかし、彼女の方は些か不満げであった。
「椛は、私と顔合わせただけで満足なわけ?」
「ッ……」
 不意の質問に、私はほんの一瞬、戸惑った。
 その隙を突き、彼女の唇が私のそれに重ねられる。
「ん……」
 一秒にも満たぬ口付けを終えて、恐らく物言いたげであっただろう私に対し、彼女は悪戯な笑みを向けた。
「私はこれでも足りないくらいなんだけど」
「……私だって、そうです。ですが、自分の勤務中ぐらいは控えようと思っているんですよ」
「うん。ごめん。知ってたけど、我慢出来なかった」
「困ったひとですね」
 などと呆れた振りをしながらも、私の顔は今、大いに緩んでしまっていることだろう。
 愛しく、そして愛おしげな眼で私を見詰める、彼女と同じ様に。


654 : 名無し妖精 :2015/09/19(土) 18:15:59 avpwQFf6O
>>652
鈴瑚か豊姫あたりが酒の席でサグドレ(片方でも両方でも可)をけしかけて男装させて
何も知らないレイセンや清蘭と会わせることで、似たようなシチュに持って行けませんかね


655 : 名無し妖精 :2015/09/20(日) 16:30:28 YmDZIC.I0
美鈴「こんな時間に済みません。相談に乗って欲しい事あるんですが、大丈夫ですか?」
咲夜「良いわよ。鍵は掛かってないから、どうぞ入って」
美鈴「失礼します。あれ?」
咲夜「そんな所で立ち尽くしてどうしたの?」
美鈴「咲夜さんの左手の薬指……」
咲夜「ああ、これねぇ」
美鈴「結婚してたなんて知らなかったですよ〜。式に呼ばれた記憶も無いです」
咲夜「誰かと将来を誓い合った覚えはありません」
美鈴「あら、勘違いだったのかしら?」
咲夜「早とちりもいいところね。だいたい住み込みで働いてるのに、異性を連れ込める訳ないじゃない」
美鈴「そういえば、そうですね。ただ、普段はしてませんよね?初めて見ましたし」
咲夜「仕事の邪魔になるから外してるわ。汚したくないせいもあるけど」
美鈴「納得しました。それにしても、よく似合ってます」
咲夜「お世辞なら要らないのに」
美鈴「いえいえ、本心ですってー。なんだか私も欲しくなってきました。どこで手に入れたのか教えて頂けませんか?」
咲夜「って、相談しに来たんでしょう?肝心な事を進めないでどうするのよ」
美鈴「あ、そうでした。少し時間を下さい。まずは何から話そうとしてたのか思い出しますので」
咲夜「あまり待たせないでね」(さっきの事は忘れてくれないかなぁ)

神綺「夢子ちゃん、入ってもいいかしら?」
夢子「はい!ちょっと待って下さい。私が開けますから」
神綺「そこまでしなくていいの。と言うことでお邪魔するわ」
夢子「すいません。また何か困った事があったんですね」
神綺「そうそう、明日のパーティーの衣装でどれにするか迷っちゃって……。まぁ!」
夢子「あの神綺様、一体どうされましたか?」
神綺「その指輪、なかなか素敵じゃない」
夢子「あ、これですか。知人から戴いた物なのです」
神綺「フォロワーの方からね」
夢子「…」
神綺「別に怒らないわよ。ちゃんと仕事をしてくれるなら交際を続けても」
夢子「有難うございます」
神綺「ふふふ…どんな相手かしら?きっと素晴らしい殿方なんでしょうね」
夢子「それが、同性の方です」
神綺「ふ〜ん、そうなの。ま、いつか紹介してくれるといいわ」
夢子「会いたいという意向は伝えておきます」(恋人が人間でも許してくれますかね…)

二人の指輪はペアルックじゃなくて、相手に最も合う意匠の物をお互い選んで贈ってそうなイメージ


656 : 祭夜/鴉天狗の舌鼓 :2015/09/20(日) 22:48:48 lGqtDFJ2O
 人里にて無意味に始まり、無意義に盛り上がる、謎のお祭り騒ぎ。
 その模様を取材すべく、里を訪れていた鴉天狗、射命丸文は、何やら御機嫌斜めであった。
「文。たい焼き食べる?」
「要らない」
「あ、そう。じゃあ、一人で食べよっと」
「はたて。貴方、何しに来たのよ」
「取材しに、だけど?」
「食べ歩きしてるようにしか見えない」
「グルメリポートだもん。結構ウケ良くてさ」
「もはや新聞でも何でもないわね」
「まずは読んでもらうことが肝要なのよ」
「はぁ……。いつも家の床が薄汚いわけだわ。落ちたほこりが積もってんのね」
「……あのさー」
「何?」
「椛が彼女とイチャついてんの見たからって、私に当たんのはどうかと思うよ?」
「ッ……!」
「いい加減、妹離れしたら? 小姑さん」
「誰が、いつ、あの娘の姉になったのよ」
「あー、まぁ、小姑って歳でもないか。姑のお婆さんね」
「貴方に婆呼ばわりされる謂れは無い」
「私はひよっこだもーん」
「記者歴が浅いだけでしょうが」
「そうとも言う」
「そうとしか言わない」
「ま、でも、一応後輩の面倒見たことも有るし? 文が椛を可愛がる気持ちは解るけどね」
「……ふん」
「いつも愛情が空回りしてるのはともかく」
「煩い。だから、交際のことには口出ししないようにしてるでしょ」
「で、代わりに私に当たり散らしてるわけ?」
「……」
「気に喰わないことが有るんだったら、普通に愚痴れば良いのに」
「…………ごめん」
「うん」
「……」
「……たい焼き、食べる?」
「……うん」



「……だってさぁ、あの生真面目に耳と尻尾生やしたみたいな子が、仕事中にキスなんかしちゃってるのよ」
「向こうから不意打ちされた感じだったじゃん? 調査もちゃんと終わらせてたみたいだし」
「私が仕事中に話し掛けたりしたら、どれだけ暇な時でも怒るくせに……。むしろ仕事中じゃなくても怒るくせに……」
「それは文がいつもからかったり嫌味言ったりしてるからでしょ」
「うぐ……」
「もっと優しく接してあげれば良いのにさ」
「……だって……そうでもしないと、必要以上に甘やかしちゃいそうで……」
「…………」
「……何が可笑しいのよ」
「別に」
「……」
「やっぱり真面目だなって、そう思っただけ」
「……あ、そう」
「まあ、そこが好きなんだけど」
「言わなくて良いっての」
「お。照れてる?」
「馬鹿……」


657 : 名無し妖精 :2015/09/20(日) 22:50:16 lGqtDFJ2O
外來韋編の表紙、思った以上に百合っぽいレイマリですの
↓某まとめサイトの記事
ttp://tohonetwork.doorblog.jp/archives/43473690.html


658 : 名無し妖精 :2015/09/21(月) 01:20:24 45yUONGA0
レイマリかわゆす


659 : 名無し妖精 :2015/09/21(月) 01:37:12 8QcUNWK20
レイマリは定期的にセットで描かれて公式燃料が投下されるのう


660 : 名無し妖精 :2015/09/21(月) 01:41:54 8qU9cPdE0
>>657
申し訳ないが東方未所持&艦これその他ゲームのアカウント売買を行ってるアフィカスを貼るのはマジでNG


661 : 名無し妖精 :2015/09/21(月) 02:00:22 Y4VMd7lMO
あらあら、左様な御仁のサイトでしたか
これは申し訳ないです
該当画像の転載をされていたツイートから辿った先がそちらでして、詳しく確認しませんでした
次からは気を付けさせていただきます


662 : 名無し妖精 :2015/09/21(月) 03:10:16 bZFniJxY0
>>656
いい


663 : 名無し妖精 :2015/09/21(月) 15:15:44 6nnu38NM0
羨ましさのあまり比良坂先生のアンデパンダンの表紙イラストを見返してしまった
原作者監修の公式マガジンの表紙でここまでやるとは思わなかった


664 : 祭夜/まつりのふらこあ :2015/09/21(月) 19:17:41 Y4VMd7lMO
「わたあめって、思ったより食べにくいわね。なんかベタつくし」
「宜しければお口の周りを綺麗にさせて頂きますが。舌で」
「さっき新聞のひとが食べてたヤツ、おいしそうだったなー」
「あん……。フランドール様ったら、冷たい……」
「小悪魔。離れて歩いて」
 お祭りの下見からお帰りになった美鈴さんは、寄り道を理由に精勤処分を受けてしまいました。
 精勤処分とはレミリア様が思い付きで仰った言葉で、要するに「しばらく休まず門番してなさい」ということです。
 お陰で、付き添い役を私にせざるを得なかったフランドール様は、随分と臍を曲げられていました。
 ですが、暫く屋台を廻っている内に、すっかり機嫌も直られたようです。
「鯛焼きでしたら、彼処で売られていましたよ」
「あら、ホント。じゃあ」
「既に買い上げた物が此方に」
「なんであるのよ。いつ買ったの?」
「貴女が金魚掬いに興味を示されている間に」
「ちょうだい」
「勿論です」
「ありがと」
 さて。
 しれっとカスタードクリームの鯛焼きをお渡ししましたが、良く考えますと、これは大して意味の無い悪戯でした。
「ん。おいひい」
 案の定、お口に合ってしまったみたいです。
 小悪魔一生の不覚。
「ねー、小悪魔」
「何でしょう」
「金魚すくい、得意?」
「得意ですが、好きではありません」
「う? どうして?」
「金魚をすくうだなんて、悍ましいじゃありませんか」
 と、私がそう申し上げますと、彼女は小さく首を傾け、暫し何事かを思案されました。
「……じゃあ、金魚さらって?」
 嗚呼。何と。
 何と賢しく、愛らしい御方なのでしょう。
「仕様が無いですね。貴女がそう仰るのでしたら、根刮ぎ攫って参りましょう」
「五匹くらいでいいから」
 愛おしい、フランドール様。
 溢れ出すこの想いを、止むこと無きこの願いを、貴女は受け止めてくれるのでしょうか。
「はい、どうぞ」
「わーい」
「袋を破らないよう、気を付けてくださいね」
「うん」
 嗚呼、フランドール様。
 フランドール様。
 今直ぐ貴女を
   今直グ貴女ニ
 壊したい。
   壊サレタイ。
「……小悪魔」
「はい?」
「んッ」
「……!」
 いやはや。
 油断しました。
「……これでお礼してあげたんだから、今日はイヤなこと考えるのやめてよね」
 こんな極上の対価を戴いてしまっては、仕方が有りません。
「……今日だけですよ?」
「はいはい」


665 : 名無し妖精 :2015/09/21(月) 20:08:37 bZFniJxY0
まさかこのフランちゃんがデレる日が来ようとは


666 : 名無し妖精 :2015/09/22(火) 00:27:27 SE016IP20
紺でうど純はよく見かけるのにヘカ魔理ってそんなに見かけないね


667 : 名無し妖精 :2015/09/22(火) 09:44:11 XyqCypYQ0
ヘカ魔理はどうしても関連性に際立ったものが無いからまだまだ巷では試行錯誤の段階なんじゃないかな

純狐はEXクリア後会話で、抱いた好意を自分からは皆まで語らない所に色々と深さを感じる
あと憎む相手の元配下とか、月陣営に追われてるけど月を救う不思議なうどんげの立場とか、関連性が色々と刺激をくれるからなぁ


668 : 名無し妖精 :2015/09/22(火) 13:04:35 ZQo85b0I0
白マリも余り無いよねえ…
こちらはEDネタだからかもしれないけど


669 : 祭夜/粛まざるは恋煩い :2015/09/22(火) 19:50:56 9mb44BvwO
 人々で賑わう屋台の列。
 その間を、一人の麗人がしゃなりしゃなりと歩いている。
 付け下げの控えめな色合いとは裏腹に、明るい藤色の長髪と、腰に提げた刀の異様が群衆の目を引き付ける。
 だが、その整った顔立ちはぞっとするような冷たさを帯びており、また目付きの鋭いことも相俟って、何とも近寄り難い。
 老いも若きも、男も女も、そして人も妖も、彼女の冷然たる美貌を遠巻きに眺め、その正体を噂した。
 中には平然と彼女に声を掛け、所謂軟派を試みる勇者も居たが、彼女の足は止まること無く、終に声さえ聞かれなかった。
 とある太鼓の音色が、大気を震わす迄は。
「……あちらか」
 漸う発せられたその声は、見掛けの印象より幾らか低く、しかし何処か艶めかしくもある。
 彼女は少しだけ足を速めて、先程見やった方へと歩を進めた。
 やがてその身は、通りと通りの交わり合う、少しく開けた場所に辿り着く。
 その真ん中で、癖の有る赤毛の女が、何とも愉しげに桴を振っている。
 女は彼女の姿を目で捉えるや、一層明るく、そして激しく太鼓を打ち鳴らした。



「本当にきてくれたんだ」
「……どちらの意味で?」
「両方。似合ってるわよ、凄く」
 雷鼓が心底嬉しそうに笑うと、明羅は気恥ずかしそうに顔を背けた。
「あんたが言った程、男が寄って来たりはしなかったな。色狂いな魔族の娘には声を掛けられたが」
「あらあら。里の男共は腰が引けてるのね。それとも、目が曇っているのかしら?」
「ッ……!」
 明羅の頬から首筋、そして項(うなじ)へ、雷鼓の掌がするりと這う。
「こんな麗しい乙女を放っておくだなんて」
「……雷鼓」
「うん?」
 突如、明羅の手の甲が、彼女の腕を下から勢いよく叩き付けた。
「人目に付く場所でそういうことをするなと、何度も言ってるだろう」
 明羅が冷たく言い放つ。
 雷鼓は痛みに涙を浮かべつつ、叩かれた箇所をもう一方の手で擦(さす)った。
「……もう少し、お淑やかにしてくれても良いのよ?」
「断る。この恰好だけで譲歩は使い切った」
「あら。だったら、この後のデートは無しかしら?」
 彼女が態とらしく残念そうに言うと、明羅はまたも顔を背けた。
 背けて、暫く口をもごもごさせた後、小さな声で呟いた。
「……それは譲歩じゃないから、別に良いんだ」
 その様が余りに愛らしく、いよいよ雷鼓もはにかんだ。


670 : こがぬえ :2015/09/23(水) 00:23:46 q5mqYnvgO
小傘「ねぇ、もしも…もしもだよ?私達が結婚したら、どうする?」
ぬえ「…まず女同士は結婚出来ないから」
小傘「もう、つれないなぁ。もしもだってば。ぬえちゃんが私のお嫁さんになったら!?」
ぬえ「仕事掃除洗濯料理買い出し。全部お前にやらせて私は遊んで暮らすよ」
小傘「うん!ってええ!?」
ぬえ「お前はどうしたいのよ」
小傘「ぬえちゃんをお嫁さんにもらったら…」
ぬえ「お前が私の嫁になるのよ」
小傘「変わらないかな…いつもそばにいたいな」
ぬえ「曖昧ねぇ…」
小傘「ううん、ぬえちゃんとなら何でも出来る気がするから!」
ぬえ「…そりゃこの大妖怪ぬえ様だからね」
小傘「身の回りの事何も出来なさそうだけどね!」
ぬえ「お前、私の事バカにしてるでしょ。バカ小傘」
小傘「えっと、それでどこで暮らしたい?子供は何人くらいつくる?」

ぬえ「こ、子供って…ななな、何でそんな事聞くのよ!」
小傘「えへへ、私はいっぱいほしいな!静かなところで、たくさんの子供妖怪と暮らしたい」
ぬえ「わ…わわ、私は…ひ、1人でいいかな…妊娠とか痛いのは嫌だし…大切な人と一緒なら…どこだって…」
小傘「大切な人…私の事そんなふうに言ってくれるんだ」
ぬえ「お前じゃないからな!もしも誰かと結婚するならって話で…あ…いや…」
小傘「私もそうだね、一人でいいかも。どこだっていい。うん、ぬえちゃんたまには良いこと言うね!」
ぬえ「私はいつも良いこと言うよ…ところで、何でこんな事聞くのよ…?」
小傘「何でだと思う?」
ぬえ「…小傘、結婚…するのか?」
小傘「いつかしたいね」
ぬえ「何だよそれ」
小傘「何だと思う?」
ぬえ「……どこにも行くなよ…何があっても」
小傘「ぬえちゃんもね…?」
ぬえ「行くかよ、バカ」
小傘「あ…里の子供達と約束してるから…また!」
ぬえ「う、うん」


671 : 名無し妖精 :2015/09/23(水) 03:17:57 xXIPtVEw0
>>669
連日の祭夜いい!
最近ここで見たカップリングのデレが凄まじい破壊力

>>670
こがぬえ結婚しろよもう!
半年くらい前に東京で「夫婦と変わらない程度の関係を持つパートナー」(確か言い方は違うけどこんな感じだったはず)に証明書出てたよねー
日本でも同性婚認められるといいな


672 : 名無し妖精 :2015/09/23(水) 13:19:22 .Py5Dgrc0
うちの区ではパートナーシップ宣誓書とかいうのをやってるな


673 : 名無し妖精 :2015/09/23(水) 18:23:31 eYlNc8pE0
マミゾウ「あの技を受けたいじゃと?」
早苗「駄目なんですか?」
マミゾウ「ふむ、何を企んでいるのかのう」
早苗「いえ、決して善からぬ事では。どうなるのか凄く気になってたんですよ」
マミゾウ「ほほう?しかし……効き目を長くして欲しいとは、訳が判らんぞい」
早苗「もし可笑しくなかったら、神奈子様や諏訪子様に披露しようかなと思って」
マミゾウ「そうかそうか。なら良かろうて。じゃあ、早速試してやろうかい」
早苗「はい!宜しくお願いします」

魔理沙「お前もペットを飼う事にしたのか?」
霊夢「そんなつもりないけど」
魔理沙「その割には仲良くしてるじゃないか。嘴にキスしたところ、見ちゃったぜ」
霊夢「嫌がってないし別にいいでしょう。何か問題あるわけ?」
魔理沙「なんか得体が知れないからな。鶴が今の時期に渡ってくるなんて変だ」
霊夢「そうなの?でもさっきから甘えるばかりで、特に怪しい様子は無いわね」
魔理沙「媚を打ってるだけかもしれないぞ」
霊夢「考え過ぎじゃない?こんなに可愛いのに疑うなんて、あんたの方が変だわ」
魔理沙「杞憂ならいいんだが」
霊夢「まあさっきも言った通り飼う気は無いし、相手にするのは今日だけよ」

変化「二ッ岩家の裁き」を受けた早苗さんが動物の姿で憧れの霊夢さんに近付いてという事で
鶴にしたのは、守矢神社の元ネタである諏訪大社の神使が鶴だったため


674 : 名無し妖精 :2015/09/23(水) 20:14:14 jLaKCMAk0
同性婚が認められたのって渋谷だっけ。あそこで結婚した人たちってもういるのかな。
なんとなく日本てそーゆーのにお堅いイメージがあったから、条例で認められたとはいえすごいことなんだろうなー


レイサナで同性婚ならぬ同棲婚(ただし無自覚)
とりあえず結婚=男女でするものという価値観が前提で。

早苗「はぁ、同性婚ですか」ジュウジュウ
霊夢「男同士や女同士でも結婚できるようになるってこと?外の世界は変わってるわねー」グツグツ
魔理沙「あぁ。常識にとらわれない幻想郷でも、男女の仲に関しては外の世界のほうが変わっているみたいだな」
早苗「外国では同性婚を認めているところも多いみたいですよ。あ、霊夢さん、調理終わりそうなのでお皿取って下さい」ジャッジャッ
霊夢「はいはーい。でも、同性で結婚したところで子どもは産めないわよね。やっぱり結婚するんだし子どもは欲しいかなー。跡継ぎのこともあるしね。早苗ー、こっちも出来たわよー」グルグル
魔理沙「……確かに子どもが欲しい家庭はどうするんだろうな。特に男同士のところなんて母乳はどうにもならないし」
霊夢「母乳は粉ミルクで代用するしかないんじゃない?子どもはまぁ、養子を取るとか。さーて、ご飯も出来たし食器を並べておくわね」カチャカチャ
早苗「外の世界では母乳が出ない母親のために、母乳を貯蔵しているところもあるんですよ。あと子どもなら代理出産という手も……。でも結構問題が起きていますし難しいですねぇ。うん、ご飯もいい感じに炊けましたしよそっちゃいましょう。魔理沙さんも食べていきますよね?」パカッフワッ
魔理沙「…………あぁ、遠慮なくいただくぜ」
霊夢「早苗ー。食器並べるついでに布団を敷いておいたわよ。今日も泊まっていくでしょ?……それにしても同性婚ねー。親御さんたちが納得しないことも多いんじゃないかしら」
魔理沙「え?今日『も』?」
早苗「はーい、ありがとうございます。では、今日は私がお風呂掃除をしておきますね。最近ずっと霊夢さんにお風呂掃除を任せっぱなしでしたから。……うーん、確かにそれはあるでしょうね。いくら国が認めているとはいえ、人々の意識はまだ結婚は男女が行うものという認識が強いでしょうし」
魔理沙「『最近ずっと』風呂掃除は霊夢に任せっぱなし……?」
霊夢「特にここ幻想郷ではそういう意識が強いしねー。同性婚なんて言ったら勘当されても不思議じゃないわ。あ、魔理沙、そのお茶碗と湯のみは客人用じゃなくて早苗用だから。こっちの使ってくれる?」
魔理沙「さ、早苗用の茶碗と湯のみが博麗神社にあるのか!?」
早苗「布団やパジャマも置いてますよ?それに私のものが入っているタンスも。あー……やっぱりそうなんでしょうか。でもちょっぴり可哀想ですよね……」
魔理沙「布団にタンス……!?それって完全に嫁入り道具……!!」
霊夢「いちいちあっちに取りに帰るんじゃ面倒くさいでしょ?早苗がここに来てから半年くらい経つし、いっそここに私物を置いていったほうが楽じゃない。あ、そうだ。早苗、明日私妖怪退治の仕事が入ってるから帰るのが遅くなるわ」
早苗「そうですか、わかりました。それでしたらお弁当を作っておかないと。あと晩ごはんは作り置きしておきますので、帰ったら温めて食べて下さいね」
霊夢「いつもありがとう早苗」
早苗「いえいえ、このくらいは……」

魔理沙「……確かに、お前たちを見ていると同性婚に限らず結婚制度そのものに疑問を感じるようになるな」
霊夢「え?どうしてそうなるのよ」
早苗「話が飛躍しすぎですよ魔理沙さん」


675 : 名無し妖精 :2015/09/23(水) 20:31:41 4dUvookEO
幻想郷だし何でも有り
文化が明治から停滞気味なことも鑑みて禁忌扱い
どちらを採っても妄想は捗りますわ

里の人間的にはアウトだけど妖怪その他はアバウト、みたいなのも有りですかね


676 : 祭夜/シロガネ・コガネの輪舞曲 :2015/09/23(水) 23:57:16 4dUvookEO
「よう。暇そうだな」
「魔理沙」
「レミリアはどうした? あいつの付き添いじゃねーのか?」
「……今日は、パチュリー様のお加減が良かったから」
「で?」
「……」
「ああ、そういうことか」
「そういうことよ」
「フランは?」
「小悪魔が」
「……お前は何してんの?」
「控えてるのよ。何も無ければ、何もしないわ」
「面白くないヤツだな。折角のお祭りなのに」
「そう言う貴方は」
「うん?」
「今日は紅白と一緒じゃないのね」
「……まあな」
「緑色に取られたのかしら?」
「譲ったんだよ」
「へぇ」
「霊夢が全然気を遣わねーから」
「殊勝ですこと」
「……」
「……此処に居ても何も無いわよ」
「暇がある」
「暇じゃないわ」
「暇そうだぜ」
「暇そうは暇とは違う」
「でも暇だろ?」
「貴方がね」
「私は忙しい」
「どこが」
「暇を潰してる」
「やっぱり暇なんじゃないの」
「なんか太鼓が激しくなってきたな」
「話を逸らすな」
「え? なんだって?」
「……何でもないわ」
「お。どこ行くんだ?」
「別に。煩いから離れるだけよ」
「良い演奏だと思うがな」
「煩いのは貴方よ」
「何だよ。人を蝿みたいに」
「……何で付いて来るのよ」
「暇なんだろ? 一緒に廻ってやっても良いぜ」
「暇じゃないって言ってるでしょう」
「意地張るなよ」
「どっちが」
「あ。ちょっと待って」
「何よ」
「護符売ってる。見たい」
「勝手にすれば?」
「これ割と強そうだぜ。ほら」
「……こっちの方が形が良いわ」
「クロスかよ」
「悪い?」
「いや、いいけどさ……」
「……」
「おい、待てって」
「言ったでしょう。私は暇じゃないの」
「どこがだよ。ただうろうろしてるだけ……」
「……」
「……どした?」
「好い薫りね」
「うん? ああ。茶葉だな。あそこの」
「そう言えば、緑茶の在庫が減ってたわ」
「そりゃ困る」
「貴方が困る道理は無いわよ」
「買うのか?」
「買いました」
「早いな。ちゃんとお金置いて来たんだろうな」
「誰かと一緒にしないで」
「消耗品はあまり借りないようにしてるぜ」
「反省には程遠い配慮ね」
「たこ焼き食べたい」
「だから話を逸らすなってば。蛸入ってないでしょう、あれ」
「箒(これ)持っててくれ」
「あのね」
「マヨネーズどうする?」
「……掛けてもらって」
「はいよ」
「……まったく、もう…………」


677 : 名無し妖精 :2015/09/24(木) 00:08:04 xr/tnvIc0
なんてナチュラルな夫婦なんだw


678 : 名無し妖精 :2015/09/24(木) 00:11:30 xr/tnvIc0
リロってなかった
こっちもこっちで中々


679 : 名無し妖精 :2015/09/24(木) 21:27:02 0DDlTE320
搗いた糯黍で南瓜餡を包んだ大福を一緒に食べる清蘭と鈴瑚
清蘭は菓子楊枝で行儀良く、鈴瑚は直接手づかみで口に運ぶ
イーグルラヴィの皆が出揃った時とは打って変わって唯黙々と
二人きりではどういう訳か酷く緊張してお互い言葉が掛け辛い
手分けして調理してお茶を飲み干すまで最低限のやりとりのみ
でも別れ際に清蘭が「また今度も」と喋ると、鈴瑚は無言で頷く
似たような事はもう何度も繰り返してるけど、一向に改まらない
次に会う時もこうなるだろうと予想できても止める気は起きない
何時までも煮え切らないまま間の縮まらない日々を重ねていく

他の人が思い描くあおりんごとイメージが合わない予感がする


680 : 名無し妖精 :2015/09/25(金) 22:16:47 Gf4V3mxE0
中国でまたパートナー部門(三人組も可)のある人気投票やるみたいね


681 : 名無し妖精 :2015/09/26(土) 01:06:35 VGFD2uGQ0
どうせレイマリ1位だからどうでもいいや


682 : 名無し妖精 :2015/09/26(土) 01:54:46 GL3XjAGY0
3人組ならマリ霊咲


683 : 名無し妖精 :2015/09/26(土) 02:05:57 E2fbbntI0
涼しくなってきたから一輪さんが抱きついて涼をとらなくなって、解放されて嬉しいやら寂しいやらな村紗という電波を受信した


684 : 名無し妖精 :2015/09/26(土) 02:31:42 eO7CvXXwO
ついでに、寒くなってくると(おそらく体温の高い)響子に引っ付くようになって
水蜜を嫉妬させるなり、一緒になって抱くなりしてくれれば
大変喜ばしいのですが


685 : 名無し妖精 :2015/09/26(土) 20:04:15 avD1klZE0
動物の体温は人と比べて高いのですか - 農林水産省
ttp://www.maff.go.jp/hokuriku/kids/question/stock01.html
> 人   36度
> 馬   37.5度
> 牛   38.5度
> 犬   〃
> 猫   〃
> 豚   39度
> 山羊  〃
> 羊   〃
> 兎   39.5度
> 鶏   42度

鈴仙に抱きつく妖夢とか有りかな


686 : 名無し妖精 :2015/09/26(土) 21:47:09 mywAdh120
じゃぁ半霊の妖夢とは10度ぐらい温度違いそうだな


687 : 祭夜/人妖中立奇譚・三 :2015/09/27(日) 00:22:31 hyXzpEhAO
「たこ焼きー! たこ焼きは要らんかねー!」
 人里を賑わす祭りを更に賑わさんと、少女の高声が轟き渡る。
「たこの入ってない斬新なたこ焼きだよー!」
「響子。それは言わなくて良いなのです」
 自称戦車技師、里香に作られた妖怪達が焼くたこ焼きの屋台は、意外にも盛況であった。
「でも、ムラサさんたちの焼きそばも、お肉が入ってないことをウリにしてたよ」
「あれは仏徒向けだから、それで良いのよ。うちはそういうのじゃないの」
「違うの?」
「違うの」
「じゃあ、どうしてこんなケチ臭いもの売ってるの?」
「ケチ臭いは余計なのです。あんまり急だったから、外に伝手の有る奴と連絡が取れなかったのよ」
「……だったら、たこ焼き屋さんなんかやらなきゃいいのに」
 主役であるはずの蛸はおろか、青海苔も鰹節も無いのである。
 それにも拘わらず繁盛しているのは、元気の良い呼び込みの賜物か、或いは、漂うソースの香ばしさ故か。
 はたまた、せっせと働く妖怪達の異形を珍しがられてのことかも知れない。
「売れてるんだから何だって良いじゃない。客寄せのバイト代だって、うんと弾んであげるし」
「……それより、お祭り見て回りたい……」
「ん? それなら、好きに行ってくれば良いわよ? 無理して手伝うこと無いなのです」
「ッ……!」
「ミスティアも店出してるんでしょ? あ。持ち合わせが無いんなら、先にバイト代を」
「違うの! そうじゃなくて、里香さんと一緒に行きたいの!」
 高らかに響いたその声に、周辺の者達が皆一斉に振り返る。
「……キょ、響子。そういうの、大声で、その、恥ずかしいから……」
 しどろもどろに里香が言うと、響子ははっと我に返って、口許を手で隠した。
「ご、ごめんなさい……」
 だが、人々の注目は既に目一杯まで集まってしまっている。
 丁度店に立ち寄っていた普通の魔法使いなどは、売り子の妖怪から品物を受け取りつつ、にやにやと笑っていた。
「や、えっと……あたいの方こそ、ごめんね。そういうの疎くて……」
――鈍過ぎるわ。
――仕事人間かよ。
 そんな無言の非難が周囲から飛来したとか、しないとか。
「あ、じゃあ、屋台はこの子らに任せて、一緒に休憩取ろっか」
「……いいの?」
「まあ、その……。どうせ、何もしてないし」
 売り子が揃って頷くと、里香は手近な一体の頭を軽く叩いた。
 それが単なる照れ隠しのとばっちりであったことは、言うまでもない。


688 : 名無し妖精 :2015/09/28(月) 16:47:45 WtG61dMw0
身の思いを大声で告白するぎゃーてーちゃん可愛いです


689 : 名無し妖精 :2015/09/28(月) 19:38:17 Vm50Wcrg0
スーパームーンが浮かび上がる十六夜の今日は影狼や咲夜が気分を高めてそう
わかさぎ姫や美鈴あたりは得したかな


690 : 名無し妖精 :2015/09/28(月) 20:09:14 WtG61dMw0
>>689
美鈴「……月が綺麗ですね」(他意なし)
咲夜「え……それって……」

みたいな天然美鈴と乙女咲夜さんください!


691 : 名無し妖精 :2015/09/28(月) 21:54:53 s/9Fkxds0
月が綺麗といえば永夜抄1面詠唱チーム

魔理沙:ああ、月が綺麗だな。
アリス:えっ、あんたにはそう見えるの?
魔理沙:ふん、綺麗じゃないか。こういう月ってなんていったっけ?待宵?

告白スルーされてむっとしているように見えなくもない


692 : 名無し妖精 :2015/09/28(月) 22:12:30 oZemD/S.0
永はホント百合の宝庫ですなあ
また永方式の作品作ってほしいわ


693 : 名無し妖精 :2015/09/28(月) 23:24:16 wBHqpoPM0
「おい見ろよパチュリー、今日は月がめちゃめちゃ綺麗だぜ」
「……………////」
「ん? どうした?」
「魔理沙。…貴女、月が綺麗、っていう言葉にどんな意味があるか、知っている?」
「いきなりなんだ? 言葉どおの意味じゃないか」
「……はあ…。貴女は魔法書ばかりじゃなくて、文学も嗜むべきね。特に夏目漱石とか」
「おいおい、わけがわからんぞ」
「………まったく」


「ようパチュリー、忠告どおりに来てやったぜ。ナツメソーセキの著作、耳を揃えて貸し出してもらおうか」
「…まさか本当に来るとはね」
「ひどい言い様だ、私は勤勉なんだ」
「まあいいわ、小悪魔、日本文学の棚に案内してやりなさい」


「おい、結局わけがわからんかったぞ。どの作品にも月が云々なんてくだりはなかったぜ」
「それはそうでしょうね。彼の著作の中にそのフレーズが使われたわけではないもの」
「なんだそりゃ、パチュリーに詐欺られたぜ」
「作品だけに作家のすべてが織り込まれているわけではないわ。大魔法使いになりたければもっと広い見識を持つことね」


で、後日、紫あたりから真実を聞き出して魔理沙は赤面しちゃうんでしょ知ってる。
知ってるからパチュマリください


694 : 名無し妖精 :2015/09/28(月) 23:56:07 ceo6KDUs0
>>681
どうでもいいなら黙っとけばいいのに


695 : 名無し妖精 :2015/09/29(火) 03:22:46 OnW5cCzc0
スーパームーンが地球から見る月が大きい日なら、月から見た地球も大きいんだよな…
月の方じゃ地球見でもしてたりして

依姫「(月が近い…あの吸血鬼もすぐそこに…)」
豊姫「なーんて考えてるわね」
依姫「か、考えてませんっ! 誰もレミリアのことなど…!」
豊姫「あら、名前で呼びあうような関係だったかしら…」
依姫「なっ、い、今のは言葉のあやです! もう忘れてください!」
豊姫「うふふ」

きっとこんな依レミが見られるハズ


696 : 名無し妖精 :2015/09/29(火) 12:04:32 AtYSCdYE0
レイサナはレイマリ食えるポテンシャルがある


697 : 名無し妖精 :2015/09/29(火) 14:28:24 u/cP6F1M0
悪いがそれはちょっと・・ないな


698 : 名無し妖精 :2015/09/29(火) 17:26:55 9q82y6jw0
早苗「魔理沙さんはズルいですよ。顔を合わせるのが4年くらい早ければ、私にもチャンスがあったのに」
アリス「それは無いわね。私が魔界で会った時にはもう仲良かったみたいだし」
幽香「そういえば、まだ私が館で寝起きしてた頃だったかしら。神社へ遊びに行ったら巫女の膝を借りて寝てたのよね」
魅魔「私の処に髪を染めて弟子入りする前から面識あったようね。何時か本当の魔法を見せてやるって、だいぶ修業に打ち込んでたわ」

魔理沙「くしゅん。むー、何だか凍えるぜ」
霊夢「まさか風邪でも引いたの?魔理沙にしては珍しいじゃない」
魔理沙「どうせまた誰か噂でもしてたんだろ。嫌ってる奴も結構多いしなあ」
霊夢「ふーん。まあ私がいるから一人ぼっちにはさせないわよ」
魔理沙「おいおい、他に友達がいない訳じゃないんだぞ。そりゃお前ほど親しくしてる奴はいないけどさ」
霊夢「そう。誰だか知らないけど、付き合いは程々にしときなさいよ。あんたの居場所はここなんだからね」


699 : 名無し妖精 :2015/09/29(火) 19:04:57 8sQK1ipM0
地味に布教進行してる文チル


700 : 名無し妖精 :2015/09/29(火) 19:51:55 WRUZG5LU0
もう間を取ってレイサナマリで良いんじゃないかな

>>699
7月だったら文月ということで文チルができたぞ!


701 : 名無し妖精 :2015/09/29(火) 19:57:40 WXXM/Jow0
>>698
霊夢がどこぞの青色の天才みたいだ

>>700
文月ならあやるなではなかろうか


702 : 名無し妖精 :2015/09/29(火) 20:30:21 8sQK1ipM0
二人でお月見してたらチルノちゃんが「月が綺麗ね」って台詞に頭では何気ない台詞だと分かっているけど物凄いドキドキしちゃう文ちゃんください


703 : 名無し妖精 :2015/09/30(水) 14:05:57 ik2Mu5R2O
>>696
不意に登場しては浮かれるレイマリ派に冷や水をかける
早苗さんは今のホジションがいい


704 : 名無し妖精 :2015/09/30(水) 16:44:52 Mqoi0Ceo0
ア「で、実際に着てみてどうだったかしら?」
霊「満足な仕上がりだったわ。着心地の方も問題無かったわね」
ア「そう、良かった。落ち着いて一息吐けそうだわ」
霊「もう数え切れないほど頼んでるのに大袈裟ねぇ」
ア「いくらタダで引き受けてるからって気は抜けないわよ」
霊「あんまり張り詰めるようなら当分は控えようかしら?」
ア「遠慮しなくていいの。要望があるなら言って」
霊「今のところは無い」
ア「嘘じゃないわよね?」
霊「本当よ、本当。しばらくは持ってきてくれたこれで楽しむつもりよ」
ア「しばらくは……ねぇ。よっぽど余所行きの用事があるんだ」
霊「有る訳ないでしょ。依頼なんて滅多に入らないんだから」
ア「じゃあ、どういう事?室内着じゃないのに」
霊「お化粧と着替えだけして、何処かに行ったつもりになるのよ」
ア「どうせいくら待っても参拝客なんて来ないんだし、出掛けたらいいじゃない」
霊「用が無いのにそう何度も空ける訳にはいかないわ。それに行きたい場所だってそうそう浮かばないし」
ア「……もしかして退屈しのぎだった?」
霊「そんなもんね。でも十分だったわ、最近はちょっと物足りなくなってきたけど」
ア「何が不満なの?」
霊「もっとお洒落して、誰かと旅行したくなってきたのよ。一泊でいいから、何処へ行くのか一緒に決めて」
ア「魔理沙か早苗にお願いしてみたら?きっと断らないわ」
霊「んー。悪くは無いけど、あいつとならパジャマパーティーの方が楽しいと思うわ」
ア「それなら咲夜や妖夢は?二人とも忙しそうだから難しいでしょうけど」
霊「なんか気を遣わせちゃいそうな気がするのよね」
ア「あとは文や紫とか……」
霊「呑んで騒ぐ分ならいいけど、プライバシーは共有したくないわ。あとが大変なことになりそう」
ア「当てになりそうじゃのはもう出てこないわ」
霊「そうねぇ。……あんたとなら、まあいいかな。近々とは言わないから、時間を作っといて」
ア「私が?」
霊「あれ、嫌なの?」
ア「いや、何で私なんだろうって」
霊「たまには旧友と親睦を深めたいからよ」
ア「あら、ようやく認めて貰えたのね」
霊「とっくに認めてるわよ。口にしないだけで、それ以上に想ってたくらい」


705 : 名無し妖精 :2015/10/01(木) 13:34:26 amIdn7YY0
アリスと早苗はそれぞれ霊夢と魔理沙の特徴をもっているのに
あんなにキャラが違うなんて美味しいな


706 : 名無し妖精 :2015/10/01(木) 15:05:02 9K7coYWs0
> 意外と早苗は使いやすいキャラクターだよね。
> 結構どんなシチュエーションに放り込んでもいける。
> 話しもいっぱいしてくれるし、彼女自身にバックボーンもしっかりあるし、他のキャラとも被らない。
> 霊夢と魔理沙の両方の要素を持っていて、独立した性格も持っているから、特に使いやすいんだろうね。
> 当初は霊夢のライバルキャラとして作ったので、それが使いやすい理由なのかもしれない。
> 霊夢が語らないから、早苗はその分やりやすいんです。
> 『風神録』を作った時には、そういう使いやすいキャラクターが欲しいなとは思っていたので、はじめから意識してはいました。
> それまで出てきたキャラクターたちは人気はあるんだけれど、使いやすいわけじゃないんですよね。
> 人気があると設定をいじりにくいから。
> 妖夢も一応そのつもりだったんだけど、わりと使いにくいんだよね(笑)。

最後の一言が余計だったよ神主さん


707 : 名無し妖精 :2015/10/01(木) 15:15:12 /oetesdI0
あんまり霊界から出る必要ないからね、仕方ないね
だがそこで文句が出るようでは駄目だぞ三下ァ!
妖夢のところに通い妻でいいだろーがぁ!

ところで幽明結界ってまだ穴開いたまんまなんだろうか
白玉楼主従がよく外出してるからあんまり問題はないのか
……あれ?今言ったことと矛盾しちまった


708 : 名無し妖精 :2015/10/01(木) 21:54:58 wwg2qKok0
咲レミで過去物
最初は鬱だけど最後はハッピーエンドになってる心温まる話になってる
裏の咲夜スレに書こうとしたけど濡れ場が全くないのと長くなり過ぎたからここに書く

咲夜さんは幼い頃、生まれ持っていた時止めの能力を忌み嫌われ、親に捨てられ人身売買にかけられてしまっていた
買われた男には毎日のように凄惨な性的虐待を受け、抵抗すれば暴力を振るわれていた
10歳くらいの時それに耐えかねて咲夜はそこから逃げ出した
しかしその後は忌み子として世間からぞんざいに扱われ、誰からも愛も救いも得られず人間不信になってしまった
また、忌み子の少女であったため仕事も見つけられず、咲夜はしばらくの間乞食や盗みをして生きていた
最終的に汚れ仕事である吸血鬼ハンターとして働くことができたが、そこでも扱き使われる毎日を送った
しかし、それでも咲夜は与えてもらった生き場所だからと、その仕事を生まれ持った能力を生かしてこなしていく
ある日、働き過ぎで疲れて倒れてしまった咲夜の元にある吸血鬼が近づいてきた
その吸血鬼は倒れた咲夜を自分の館まで担ぎ起こしてスープを飲ませ、寝床も用意して労った
その夜、咲夜はその吸血鬼から過去の話を聞いた
するとその吸血鬼は幼い時に両親を失い、そのショックで狂ってしまった妹と数人のメイドと支え合いながら館を切り盛りしながら暮らしているという
自分と似た悲惨な境遇、それでも強く生きていこうとする心、そして自分を生まれて初めて愛してくれたということ
咲夜の心でそれらの感情が絡み合い、咲夜はその吸血鬼に対し、憧れと母性のような愛の入り混じったような複雑な心を抱いた
咲夜は初めこの吸血鬼を殺すつもりで、助けてもらった時も「馬鹿な吸血鬼ね」としか思わなかった、否、思えなかったが
この時にはもうそんな考えはなく、ただ初めて抱いた、その時の咲夜には理解できない感情に戸惑っていた
そして咲夜は吸血鬼に「この館のメイドになって欲しいの、食事と住む処は与えるから」と言われた
咲夜は吸血鬼に恩を返したい、助けたいというような思いはこの時はまだ抱いていなかったが、衣食住を与えてくれることに喜び、吸血鬼のメイドとしての生活を始めることを決意した
そう、この吸血鬼こそがレミリア・スカーレットであり、これが紅魔館メイド長・十六夜咲夜の始まりである

全ての人に嫌われ、愛されることなく凍りついた心を抱えながら生きてきた咲夜と彼女に初めて愛を与えたレミリア
悪魔の犬と揶揄されるメイド長とその主人の関係の裏には、切っても切れない恩と絆があったのだ


709 : 名無し妖精 :2015/10/01(木) 22:18:46 EsE3S31I0
早苗さんが持ってる魔理沙の要素って何だ?
霊夢の要素は腋とか巫女とか腋とかだろうけど


710 : 名無し妖精 :2015/10/01(木) 22:32:00 U20ff4u20
>>708
いいね
咲夜さんがレミリアの愛を最初から素直に感じられないところもいい


711 : 名無し妖精 :2015/10/01(木) 22:41:57 H2atSqdY0
努力家、かな?


712 : 名無し妖精 :2015/10/01(木) 23:12:06 WRHqM3xA0
この咲夜さんは美鈴やパチュリーにいつ会ったんだろう
美鈴やパチュリーも行き場所を失っていて、最終的に紅魔館に出会うということも妄想できるな


713 : 名無し妖精 :2015/10/02(金) 20:45:43 6iQz/D0E0
フランドールの気が触れてて、翼も歪な造形なのは生まれつきの奇形
以前は姉のレミリアですら手に余る位で、館内をうろつくのも禁じられていた
しかしある日、紅魔館に住み着いた食客のパチュリーがお近づきのしるしとして、
魔法で七色に光る羽根を作ったところ、たいそう気に入ったばかりか不思議なことに、
気性がやや穏やかになって少女らしさも見せる機会もずっと増した
そして、敷地内であれば部屋から出て何をしても許されるようになった
やがてパチュリーの居る大図書館へ足を運び始め、間も無く常連と化した
そこでは普段の様子からはとても想像できないほどの戯れ振りを発揮してて、
パチュリーの方も友人のレミリアと接する際よりも優しい顔になっている……

妹様の羽根が実は賢者の石なのではないかと妄想してて浮かんだ捏造エピソード
でも先人が既にもっと洗練された内容を考えついてそう


714 : 名無し妖精 :2015/10/03(土) 00:21:22 d8p1fhq.0
カナ・アナベラルを生み出したのはフランドール、という妄想はたまにする


715 : 名無し妖精 :2015/10/03(土) 00:59:20 3jsQ37r60
虹色の羽、そしても苗字の紅ということでじつは美鈴がフランのお母さんという妄想はたまにする


716 : 祭夜/祭りの夜の幻想郷 :2015/10/03(土) 02:19:41 UBTgW8mQO
 祭りの夜。
 里の往来の一角に、荷車と一体になった屋台が一つ。
 ジュウジュウと、或いはシュンシュンと、たれと脂の焼ける音色を奏でるその屋台に、今、小さな影が忍び寄る。
 影は鼻唄まじりに八つ目を焼く主人の背後でじっと息を殺して様子を窺っていたが、やがて勢いよく地を蹴って飛び出した。
 かと思えば、別の影が慌てて姿を現し、そいつの後頭部を思いっ切り殴り付けた。
「ぎにゃ!?」
「どら猫か、あんたは!」
 小さな影の正体、橙がばったりと地面に倒れ込む。
 屋台の主人と、そこに居合わせた二人の客は、がなった少女の声に驚いて、はっとそちらを振り向いた。
「盗み食いすんなって、いつも藍さんに言われてんでしょうが!」
「……でも、藍さまもよく油揚げ取ってる……」
「あれはその分の借りを返す前提でやってんの! あんたは取りっぱなしじゃないの!」
「にゃ……」
 橙が立ち上がるや否や、少女、くるみの掌が彼女の頭をぐっと押さえ付け、無理矢理首(こうべ)を垂れさせる。
「ごめんなさい。お騒がせしました」
 くるみが主人等に向かって謝罪の言を述べると、橙も渋々それに続いた。
「……ごめんなさい」
 と、次の瞬間。
 突然、客の一人がケタケタと声を上げて笑い始め、もう一人の客も、そして主人も、釣られて一緒に笑い始めた。
 くるみと橙は共にきょとんとして、ぱちくり両目を瞬かせながら、互いの顔を見合わせた。
「しょうがないわね。みんなには内緒よ」
「ミスティア太っ腹ー!」
「声がでかいなのです」
 斯くして、二人は全く釈然としないままに、蒲焼きを二切れずつ貰い受けることとなる。
 主人に礼を言い、屋台から離れた後でも、その頭上には疑問符が浮かんだままであった。
「何だったのかしら」
「わかんない。おいしかったけど」
「……店先であんたを叩けば、ごはんが貰えるってこと?」
「にゃ!? 動物虐待反対!」
「お黙り、泥棒猫」
「それは違う気がする」
 そんなことを呑気に話しながら、少女達は祭りの雑踏を擦り抜け歩いて行く。
「ところで、これ何のお祭り?」
「知らない。いつの間にか始まってたし」
「むー?」
「誰かに聞いたらわかるのかしら」
「紫さまなら知ってるかも」
「呼べるの?」
「無理」
「そうよねー」
 自分達のたわいない口喧嘩が発端とは露知らず。
 お騒がせな二人を見守るように、祭りの夜は、まだ続く。


717 : 名無し妖精 :2015/10/03(土) 22:04:11 4H51QMD60
> ヘカーティアはドット絵を見ると、攻撃のたびに髪の毛の色が変化しているんです。
> 頭に惑星をぽいぽい投げて変わるの。
> あれ、たぶんですけれど髪の色ごとに全部性格も違うんです。

ヘカーティアと付き合うのってなんか大変そう
気に入られた魔理沙は会うたびに消耗して、霊夢や咲夜あたりに弱音を吐いてたりして


718 : 名無し妖精 :2015/10/04(日) 16:07:43 EVsiPC460
「お待ち頂いて申し訳ありません。冷めない内に召し上がりください」
早苗「はい、ありがとうございます」
霊夢「あら、営業はもう終わったの?」
早苗「いえ、今日は買い物しに来てました。遅かったようで、お目当ての品は売り切れでしたが」
霊夢「あらそう。あっ、食べてていいわよ」
早苗「そうだ!霊夢さんも一緒に大判焼きどうですか?私が奢りますよ」
霊夢「うーん……」
早苗「そんな遠慮なさらずに、さあさあ」
霊夢「ねえ分けるのはどうかしら?ここって注文してから焼く形式でしょ。私の分を待ってたら折角の出来立てが台無しじゃない」
早苗「そうですねぇ。じゃあ、まずは霊夢さんから」
霊夢「えっ!?」
早苗「あれ、食べないんですかね?」
霊夢「いや、てっきり二つに割るかと思ってたからねぇ」
早苗「交互に齧り合った方がきっと美味しいですよ。と言う訳で霊夢さん、どうぞ」


719 : 名無し妖精 :2015/10/04(日) 21:03:28 8Bg4G8aAO
あらそう、じゃあ、と霊夢さんはいつもと変わらない様子で大判焼きを口にしました。ところが。
「れ、霊夢さん…!」
半分このはずなのに霊夢さんはどんどん食べてしまいます。
(もう!)
私は子供っぼくむくれてしまいました。

霊夢さんはそれを待っていたのです。
いきなり私の肩を引き寄せるとゆっくり顔を近づけて…

約束どおり大判焼きは半分こです。
でも私のは少し甘かったかな?


720 : 名無し妖精 :2015/10/04(日) 21:30:19 K8i/5Okk0
最近すっかり気温も下がってきたねー
温かい食べ物を二人で分けるシチュエーションが捗るな


721 : 名無し妖精 :2015/10/05(月) 19:26:37 QbjrXvNg0
美鈴「ぶるる…っ。最近冷えてきたなあ…」
フラン「めーりーん!」
美鈴「フラン様! どうなされました?」
フラン「咲夜が『そろそろ冬着にしなさい』ってセーター編んでくれたよ! はい!」
美鈴「わあ…! 早速着てみますね! よいしょよいしょ…」
フラン「そのセーター可愛いねー」
美鈴「流石咲夜さんですね」
フラン「私も欲しいなー…へくしっ」
美鈴「大丈夫ですか!? もう屋敷に戻った方が…」
フラン「うー…もうちょっと美鈴と話したいよ…」
美鈴「そうですか…でしたらこうしましょう!」
フラン「?」
美鈴「伸びるからやめた方がいいですけど、はい、セーターの中に入ってください!」ビョーン
フラン「! うん!」モゾモゾ
美鈴「ふぐぐ…」ググ…
フラン「ぷはっ!」
美鈴「あ……っ」
フラン「(ち…近い…!)」
美鈴「え、えーっと。それでなんでしたっけ? フラン様もセーターが欲しいとかなんとか」
フラン「え、あ、うん…いやでもやっぱりいらないかも…」
美鈴「それはもったいないですね。咲夜さんならすぐ編んでくれると思いますが…」
フラン「……鈍感っ」ボソッ
美鈴「あ、頼みにくいなら私から言いましょうか?」
フラン「ちっがーう! 私もセーター着てたらここまで美鈴にくっつけなくなるじゃない!」
美鈴「え、あ…!」
フラン「わかった!?」
美鈴「わ、わかりました!」
フラン「ふんっ」ギュー
美鈴「……ふふっ」ナデナデ

2人羽織のような何か。手袋半分貸したりマフラー二人で繋げたりっていう着物共有可愛いと思います


722 : 名無し妖精β :2015/10/05(月) 19:36:02 ???0
もうすぐおじやの季節なので投下

霊夢「ふーふー…あむっ、はふはふ…んー美味しいわね」
ルナサ「寒い時はおじやに限るわね」
霊夢「でも意外ね。あんたはシチューやグラタンが好きそうなイメージがあったけど」
ルナサ「それらも食べるけど…コッチの方がいいかな。手軽で作りやすいし…」
霊夢「分かる。夜遅い時でも手間がかからずにパパッと作れるもんね」
ルナサ「本当に便利な料理ね。…ここ最近、朝晩が冷えるようになったわね」
霊夢「えぇ。というかルナサ、野外でコンサートする時はなるべく暖かい格好をしていきなさいよ」
ルナサ「うん。霊夢も神社の仕事をする時も、暖かい服装をしてね」
霊夢「勿論よ」
ルナサ「…ねぇ霊夢」
霊夢「何?」
ルナサ「あーんしてあげよっか?」
霊夢「へっ!?きゅ、急にどうしたのよ?」
ルナサ「…ダメ?」
霊夢「いいわよ」
ルナサ「それじゃ…はい、あーん…」
霊夢「あーん(ハムッ)」
ルナサ「どう?美味しい?」
霊夢「そのまま食べても美味しいけど、ルナサにあーんしてもらえるともっと美味しいわ」
ルナサ「ふふ…霊夢ったら…///」
霊夢「何照れてんのよ///。お返しに私もあーんしてあげるわ。はい、あーん…」
ルナサ「あーん…(ハムッ)」
霊夢「どうかしら?」
ルナサ「…すごく美味しい」
霊夢「ふふ…可愛いわね、ルナサ」
ルナサ「…///」
霊夢「…さ、まだまだ夜は長いし、心行くまでおじやを堪能しましょ♪」
ルナサ「うん…♪」


723 : 名無し妖精 :2015/10/05(月) 20:46:54 FdYmN21cO
ろだお借りしました(※目玉系注意)
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0231&file=lily_0231.jpg

温かい物の共有は実に良いシチュですわ
でも若干ベクトルを間違えた気がする


724 : 名無し妖精 :2015/10/05(月) 23:51:33 tId9dZKE0
日が昇ったら紅葉の塗りで忙しい静葉に椛が輪っぱを届けて手渡しして、
日が沈んだら静葉の拾い集めた枯枝や落葉を焼べて暖を取り秋の夜長を過ごす。
そして肩を寄せて語らう内に眠りに落ち、椛が起きると目覚ましの一杯が用意されている。

もみしずとはこんな感じだろうか


725 : 名無し妖精 :2015/10/06(火) 21:15:09 G8wfj3a20
>>723
飛行型戦車のイビルアイ∑かな
そういえば靈異伝にもほぼ同名の二つ名を持つユウゲンマガンなんていたけど魅かれたりするのかな
イビルアイ∑に一目惚れしたユウゲンマガンが関係を誤解して里香に嫉妬するとか


726 : 名無し妖精 :2015/10/06(火) 23:23:59 qnKLqfuwO
>>725
それは果たして百合なのか?
性別不詳だしもしかしたらシンギョクみたいに両性具有かもしれない


727 : 名無し妖精 :2015/10/07(水) 21:34:15 /CQJQ9hk0
お燐「にゃー」
霊夢「ああ、あんたか。しばらく見なかったわね。そうそう、マタタビの甘露煮があるんだけど、それでも構わないわよね」

霊夢「気に入ってくれたようね。じゃあ、甘露煮のお返しということで……こら。どうして暴れるのよ? 少しくらい毛並みを楽しんでもいいじゃない」
お燐「お姉さん、ごめんねー。あたいを抱こうとするのは止めて欲しいのさ。尻尾を掴まれる以上に嫌なんだな」
霊夢「頭を撫でる程度で我慢しろって言うの?」
お燐「そうだねぇ。悪いけど、そうしてくれないかい。それなら何時間でも付き合ってあげるから」
霊夢「判ったわよ。さあ、さっさと猫の姿に戻んなさい」



お空「あら、お帰り。今日は随分と遅かったんだね。って、あれー? 何で急に姿を変えちゃうの。抱き抱えてる最中なのに危ないなぁ」
お燐「あはは、こうした方がもっと触れられるからね。まあ許しておくれよ」
お空「もう良いけど、くすぐったいよ。お燐ったら本当にスリスリするのが好きだよね」
お燐「くー、堪らないわぁ。おくうから感じる熱が一番だね」
お空「さとり様が久し振りに一緒に食事したいって言ってたし、そろそろ行かないと。今晩はこいし様も待ってるし……」
お燐「あらららら、ここらで止めないと駄目かぁ。残念」
お空「後で目いっぱい抱き締めてあげるから早く向かいましょ」
お燐「ほう、そりゃ嬉しいねぇ!あー善い夜になりそうだ」


728 : 名無し妖精 :2015/10/08(木) 21:21:35 0vs.W.Y.0
霊夢が何を考えているか実は良くわからないし、
作品によっても立ち位置が異なるから、見る人によって霊夢は変わるんです。
人間から見た霊夢、妖精から見た霊夢、妖怪から見た霊夢も違う。

外來韋編でこうコメントされてたけど、
紫でも霊夢に対して掴みどころのなさを覚えててやきもきしてるとかだったら萌える


729 : 名無し妖精 :2015/10/09(金) 18:21:13 V2ZZvAqg0
あかぎれで悩む妖夢に軟膏を塗ってあげる鈴仙が見れる季節になってきたかな


730 : 名無し妖精 :2015/10/10(土) 16:17:19 r1/SQzPw0
傷になら指チュパの方が……と思ったけどあかぎれに指チュパは大丈夫なんじゃろか


731 : 名無し妖精 :2015/10/10(土) 20:25:53 YKMRjUew0
舐めて治したという体験談はあるけど、皮膚を濡れたまま放置すると自然乾燥で却って肌から水分が損なわれるとも聞くから良くないかも


732 : 名無し妖精 :2015/10/10(土) 20:46:16 uuxeTSFM0
水分はしみる 痛い
毎冬アロエ軟膏大活躍の身としてはマジお勧めしない


733 : 名無し妖精 :2015/10/11(日) 01:41:03 Syw4.SFk0
つまりあかぎれで悩む妖夢、それを治そうと指チュパする鈴仙
だけど逆に悪化しちゃって涙目になり謝りながら軟膏を塗る鈴仙、それを見て苦笑しながら内心かわいいなあと思う妖夢が見られるんですね!


734 : 名無し妖精 :2015/10/11(日) 13:54:08 3gW6FC82O
レイメイの同人誌が見付からん…
レイメイください


735 : 祭夜/祭りの夜の夢幻館 :2015/10/11(日) 14:03:14 JI5gso4wO
『――でさ、まだお祭り終わんないみたいなんだけど』
「はいはい。解ったわ。構わないから、心行くまで遊んでいらっしゃい」
 意義無き祭りに人々が酔い痴れる奇想の夜。
 魔法の手鏡を介し、門限の延長を訴えてきたくるみに、エリーは快く承諾の意を伝えました。
「お祭りが落ち着いたら、ちゃんと帰るのよ?」
『うん』
「それから」
『怪しいひとに付いてったりしません』
「……帰る前には連絡しなさい」
『はーい』
 話が終わり、鏡が暗闇を映し出します。
 すると、エリーのすぐ傍で、誰かがクックッと笑い出しました。
「そもそも、夕飯までに帰れ、ってのが可笑しな話よね」
 エリーとくるみの主、幽香です。
「人間の餓鬼じゃあるまいし」
「人の子でなくとも、幼子ですわ」
「どっかの子猫は放し飼いだけど?」
「他家(よそ)は他家、自家(うち)は自家です」
 定番の文句が飛び出しました。
「大体、くるみの門限のことは貴女も一緒に決めたでしょう」
「私は時間の指定までしてないわ。あんたの言い付けを守るようには言ったけど」
「その私の決に御不満が有りますの?」
「そうは言ってないじゃない。私はただ、過保護ッ振りを笑っただけよ」
 過保護。
 そう言われると、エリーは口答えするのを止めて、つんと外方を向いてしまいました。
 幽香がクスッと小さく笑い、そっと彼女に寄り添います。
「ねぇ、エリー」
「……何ですか」
「一緒に、迎えに行きましょうか」
 その提案を聞いたエリーは心底吃驚した様子で、瞼を大きく開いて幽香の顔を見ました。
「たまには、ね?」
「……ですが、此処を無人にするわけには」
「そんなもん、そこの覗き魔に留守番させときゃ良いわよ」
「え」
 あら?
 ばれてました?
「うちでスキマ開くなっつってんでしょ」
 だって暇なんだもの。
 幽々子は妖夢を連れて食べ歩きしてるし、藍は結界の見回りに忙しいし。
「まあ、良いわ。今回は勘弁してあげるから、しばらくあいつら見張っててちょうだい」
 えー。
「うふふ。お願い致します」
 あら、まあ、貴方まで……。
 仕様が無いわねぇ。
 今回だけよ?
「有り難う御座います。お土産、要ります?」
 林檎飴。
 後、ついでにうちの猫も拾って来てくださる?
「気が向いたらね。行くわよ、エリー」
「はいッ」
 行ってらっしゃーい。


736 : 本朝食鑑の超甘口酒 :2015/10/11(日) 16:38:09 WpBtq27o0
早苗「……あれ、霊夢さん?」
霊夢「ようやくお目覚めかしら。随分と眠ってたじゃない」
早苗「えーっと、そうでした。宴会だったんですよね。あの、皆さんの姿が見えませんが」
霊夢「もう何時だと思ってるのよ。もうすぐ正午よ、正午。とっくのとうに帰ったわ」
早苗「あはは、道理で凄く明るいなぁと思ってました。あ、お水有難うございます」
霊夢「早苗って本当にお酒に弱いのねぇ」
早苗「外の世界では禁じられてる年齢ですし。大正までは未成年でも咎められなかったみたいですけどね」
霊夢「もっと一緒に飲みたかったのに。ちょっとは鍛えたら?」
早苗「体質の問題なので、どうにも。さてと、それでは私もそろそろ……きゃあっ」
霊夢「ったく、危なっかしいわね。急いで帰らなくてもいいわよ。酒精が抜けるまで休んでなさい。お昼も用意してあげるから」
早苗「すみません、霊夢さん。お世話になります」

神奈子「どうしたんだい。帰ってから溜め息ばかり吐いちゃって」
早苗「何でお酒に弱いのかなって。神奈子様は蟒蛇そのものですし、諏訪子様も結構お召し上がりになるじゃないですか」
諏訪子「何でって言われても、そんなの考えるだけ無駄でしょ。それよりも飲む量を抑えたらいいじゃん」
早苗「だって、霊夢さんが注いじゃうんですもん。ずっと飲まない訳にもいかなくて」
神奈子「ふーん。まあ早苗も成長したねぇ。前みたいにまた喧嘩にならなくて良かったよ」
早苗「意趣返しは済ませましたし、ソッポを向かれると私の方が困っちゃいます。何か上手い手はありませんかね?」
諏訪子「だったら、いいお酒を知ってるよ。今手元には無いけど、醸造家に頭を下げればきっと売ってくれるわ」

早苗「先週はご迷惑をお掛けしました。お詫びという事で、人里で評判の良いお酒を持ってきました」
霊夢「お酒ねぇ。今度は絶対に騙されないわよ」
早苗「大丈夫ですってば。ちゃんとしたお酒ですよ。ただ一手間要りますがね」
霊夢「燗を付ける程度なら自分でやるけど」
早苗「それが、調整が難しいんです。説明した直ぐには出来ません」
霊夢「そうなの。じゃあ任せるわ」
早苗「はい!」

魔理沙「今日は最後まで潰れなかったな」
早苗「あまり度数が高いお酒は飲みませんでしたから、そのお陰でしょう」
魔理沙「霊夢の奴、かなり酔いが回ってたように見えたぜ。同じ酒じゃなかったのか?」
早苗「ええ、お酒そのものは変わりません。味見してみますか?」
魔理沙「おっ、いいのか?試してみたかったんだ。ほんの僅かでいいからこのコップに頼む」
早苗「では、どうぞ。口いっぱいには含まない方がいいですよ」
魔理沙「どれどれ……なんだこりゃ!こんなのとても呑めたもんじゃない。濃過ぎて、二口目は勘弁だ」
早苗「当たり前です。本来は玉を割らないといけませんから」
魔理沙「あー、なるほど。氷を浮かべるだけじゃなくて薄めて飲むのか」
早苗「これくらいならどうですか?」
魔理沙「これなら美味しく飲めない事も無い。もう少し薄くした方が好みかな」
早苗「霊夢さんはその濃さで飲んでました。私はそれから更に倍以上のばしました」
魔理沙「そこまですると薄過ぎると思うんだが……」
早苗「ボディーが利いてるので気になりませんよ。神奈子様に言わせれば“むらさめ”で、物足りないそうですがね」
魔理沙「天狗といい勝負するだけあるなあ。どうせ諏訪子の入れ知恵だろ?」
早苗「あはは、バレちゃいました。ところで試してみたかったって話してましたが、何で声を掛けなかったんですか?言えば、作りましたよ」
魔理沙「こっちはお前らが余りにも楽しそうだったから遠慮してたんだぞ。誘ってもたまにしか来ない奴らを相手してた所為もあるが」
早苗「両手に華でしたもんね。お二人からキスされて幸せそうで、霊夢さんも羨ましそうにしてましたよ」
魔理沙「……お前にも目撃されてたんだな。で、どうなんだったんだ?」
早苗「みんなが魔理沙さんに注目してる間に、そっと。誰にも気付かれなかったと思います」
魔理沙「ツイてないぜ、ネタにされるのは私だけか。75日間どうすればいいのやら」
早苗「さあ、どうしたらいいんでしょうねぇ」


737 : 名無し妖精 :2015/10/11(日) 19:28:13 ehuTEjIwO
魔理沙ちゃんのお相手は誰だったろう?
にとり?フランちゃん?小鈴ちゃんは未成年か…

まさかの聖?ヘカ様?
やはり魔女ふたりかな?


738 : 名無し妖精 :2015/10/11(日) 19:47:46 M4HOAoHQ0
>>734
靈夢明羅かな霊夢美鈴かな


739 : 名無し妖精 :2015/10/11(日) 20:35:12 JI5gso4wO
紅魔館で宴会
少し呑み過ぎ、風に当たろうと庭へ出て来たルナサ
宵闇に響く誰かの歌声を聴いて一気に酔いが醒める
「……あれ。もうお帰りですか?」
「門番さん。その歌を何処で?」
「歌? ああ、今のね。ずっと前に、人間の――――」
という感じで、レイラと美鈴の昔話を始めれば良いんですかね

そういえば、某ぴくしぶで明羅×靈夢の同人誌を全文上げてる方がいらしたような


740 : 名無し妖精 :2015/10/11(日) 22:17:07 3gW6FC82O
>>738
霊夢×明羅です
霊レミより公式なのに旧作だからか滅多に見付からん
レイメイいいよねいいよね。たうぜんたうぜん。(旧字出てこねぇ)


741 : 名無し妖精 :2015/10/11(日) 22:30:36 4gMA8it20
>>739
『酔いが醒める』より『幻聴を聞くほど飲みすぎただろうかと額に手を当てる』って辺りでいかがか


742 : 名無し妖精 :2015/10/11(日) 23:00:21 JI5gso4wO
>>741
好きなパターンではありますが
それだと美鈴とレイラの歌声が似ていることになって
カップリング相手が過去のレイラよりも現在のルナサ(または他の姉妹)の方に傾きそうな気が


743 : 名無し妖精 :2015/10/12(月) 06:57:19 v0sDTJ.Y0
>>740
押しかけ女房な靈夢いいよね……
恋仲であることを否定するけど靈夢が怪我したりすると慌てる明羅いいよね……


744 : 祭夜/Two-point-Two&Third :2015/10/12(月) 11:14:14 2Hi9RErwO
 里を賑わせる祭神無き祭り。
 その矛盾を孕んだ狂騒は神性を厭う私にとってそれなりに居心地が良く、戯れに取る休息には丁度良かった。
「どうしましょう、理香子様。開始二点二秒でミ=ゴさんの足がもげちゃいました……」
「そんな難しい型を選ぶからよ」
「はぅ……。ごめんなさい……。さっきの死神さんは簡単そうにやってたから……」
「不器用な貴方には荷が重かったわね」
 私がそう言うと、る〜ことはしゅんと俯いて、黙り込んでしまった。
 その目が自分の手を疎ましげに眺めていることに気が付き、私は思わず彼女の頭を撫でた。
「気にしなくて良いのよ。その不器用さも、貴方の可愛いところなんだから」
「……でも、私はもっと、理香子様のお手伝いがしたいんです」
「今だって十分手伝ってくれてるじゃない」
「でも……」
 掃除に洗濯、それに里への買い出しと、る〜ことが色々やってくれているお陰で、私は研究に専念出来るのだ。
 だが、彼女はその研究をも手伝いたいと、そう考えてくれているらしい。
「……夢美様はどうして、私を完璧なメイドとして創ってくださらなかったのでしょう。そうすれば、もっと……」
「そうしたら」
「ひゃっ!?」
 抱き締めた彼女の体は、アンドロイドとは思えないぐらいに柔らかく、温かい。
「そうしたら、私は貴方を只の研究材料としてしか見られなかったかも知れないわ」
「……!」
 不器用で、不完全で、変に人間味の有る彼女だからこそ、私は愛着を、愛情を感じたのだと思う。
 そしてそれは、彼女が付喪神として確固たる人格を持つに至ったこととも無関係ではないのだろう。
「だから、そんなことを言わないで、る〜こと。貴方は貴方のままで良いんだから」
「……ごめんなさい」
 そう小さく呟くと、彼女は赤らんだ顔を隠すように、私を強く抱き返してきた。
 と、そこへ――
「仲睦まじいのは結構なんだが、此処でやってて良いのかね」
「ふあ!?」
 型抜き屋の河童から声が掛かり、る〜ことが私の腕の中で飛び上がる。
「失礼。営業妨害だったかしら」
「いやぁ、私ゃむしろ儲かったんだけどさ。妨害されたのぁ、其方の皆さん」
「はうあ!?」
 周囲の注目を目一杯まで集めていることに、今の今まで気が付かなかったのだろう。
 彼女は慌てて私から離れると、一層酷く紅潮して、本日三度目の「ごめんなさい」を述べた。


745 : 名無し妖精 :2015/10/12(月) 11:31:09 hzfNaLGE0
むしろ周囲の営業(意味深)が捗ったのではないでしょうか


746 : 名無し妖精 :2015/10/12(月) 19:29:54 rohBDNvw0
霊夢好き好き早苗さんはみるけど、早苗好き好き霊夢はみないねー
やっぱなんかあるんかな


747 : 名無し妖精 :2015/10/12(月) 20:00:29 BKu0sUf.0
霊「ねぇ、朝食の目玉焼きには何をかけるの?」
ア「何をと訊ねられても困るんだけど……」
霊「えっ、何で?」
ア「私の場合、大抵は炒めたベーコンを添えるから何も要らないわ」
霊「いつもベーコンがあるとは限らないじゃない。無い時はどうするの?」
ア「そう言われても切らしたことないし、卵だけで焼くとしたらオムレツにしちゃうもの」
霊「そういえば、以前に食べさせてくれたことがあったわね。ふわふわでスフレみたいで」
ア「話しを戻すけど、自分の方はどうなの?何を付けるのが好みなのかしら?」
霊「もちろん、塩と醤油よ。浮気したこともあるけど、これに戻っちゃうわね」
ア「塩と醤油ですって。片方だけならともかく、それだとしょっぱくない?」
霊「一緒にしないわよ。まずは白身の部分に塩を振って楽しむのよ」
ア「じゃあ醤油は黄身と合わせるのね」
霊「そうそう。でも、その前にご飯に乗せないと駄目。あ、片面焼きで半熟するのも忘れずにね」
ア「即席の丼にするのね」
霊「混ぜちゃうから卵かけご飯よ。あんたは抵抗あるかもしれないけど、凄く美味しいんだから」
ア「ふーん。今度試してみようかな」
霊「明朝に早速どう?」
ア「どうって、うちに醤油は置いてないから買ってからつもりだったけど」
霊「判ってないわね。ここならその必要なんて無いでしょ」
ア「そんな食べにだけ寄るなんて、乞食の様な真似したくない」
霊「もう鈍いわね。泊まりなさいってことよ。嫌だと言うならスペルカードで相手になるわ」
ア「相手なら布団の方でお願いしたいわ。どうせ負けるのならねぇ」


748 : 名無し妖精 :2015/10/13(火) 16:13:49 /nDbdk6Y0
>>746
誰から好かれるような設定はあるけど、原作で霊夢自身が他人へデレたところはあまり描かれてないからじゃない?
封魔録の明羅や三月精の第三部ラスト(「霊夢デレる」がコンセプトと比良坂真琴先生が言及)以外であったかな?


749 : 名無し妖精 :2015/10/13(火) 20:26:59 uqQn1UQM0
>>736
少し遅くなったけど

いい とてもいい


750 : 名無し妖精 :2015/10/13(火) 21:34:39 9uGKZM2w0
やっぱりレイアリはいい…心が洗われるようだ…似たもの同士っていうのが実に妄想が滾る
wiki覗いただけだけど、人形演舞でアリスと霊夢の特性が同じ「冷静沈着」になるの見て「おぉー」ってなったわ


751 : 名無し妖精 :2015/10/14(水) 11:56:19 9a6Q2f9Q0
それぞれ和・洋の極致だからねえ
それで惹かれあって愛し合っちゃうのっていい


752 : 名無し妖精 :2015/10/14(水) 19:17:11 PgzN1o6E0
外來韋編の「僕にはちょっとよくわからない」という霊夢へ宛てたコメントを目にした時は、
妖々夢ラフスケッチの「ちょっと何考えているか不明」というアリスへのコメントを思い出してニヨニヨしてた
妖怪版魔理沙と明言されてるだけあって、早苗よりも霊夢に近しい存在だと主張するつもりは無いけど


753 : 名無し妖精 :2015/10/14(水) 21:43:58 brDTV0Zg0
良き快晴な日だったのでレイアリ。霊夢視点のふわふわなアリスさん



「こんにちは」
「ん…あんたか。素敵な賽銭箱はあっちよ」
「もう入れて来たわ」
「殊勝なことで。どうぞ、上がんなさい」
「えぇ。お邪魔します」

お供に二体の人形を連れて現れた、自称都会派妖怪の人形遣い
時折こうして顔を出しては、特に何をするでもなく縁側で時間を潰し、殆ど喋ることもなく、陽が暮れる頃に帰っていく
…正直、何を考えてるのかよく分からない

「はい、お茶」
「ありがとう」
「どういたしまして。今日は何か用事?」
「ううん、別に」
「そう」
「うん」

………
以上、沈黙タイム。それっきり人形のメンテナンスに入ってしまう
私はと言えば、特にすることもなく。どこまでも広がる青空を眺めるばかりだ
空気が気まずい…などということはないのだけど、やっぱり気になってしまう

「……ねぇ?」
「なに?霊夢」
「用もないのに、なんで来るの?」
「?」
「…いや、『なに言ってんのこの人』みたいな顔されても」
「だって理由なんてないし。それとも、何かしてほしいの?」
「なんでそうなるのよ…私が言ってるのは、」
「ん」
「………なにやってんの?」

いじっていた人形をどけて、ぽんぽんと膝を叩くアリス
…なんだその笑顔は。母親が子供をあやす時みたいな顔しおってからに

「なにって、膝枕よ」
「ごめん意味分かんない」
「なんとなくよ。さぁさぁ遠慮しなさんな」
「ちょっ……!」

無理矢理引き寄せられ、下から見上げる形にさせられる。…ほんとにもう、なんなんだろう

「…何がしたいんだかさっぱりだわ」
「霊夢が何かしてほしそうだったから」
「節穴か」
「じゃあ、研究の息抜きで」
「今考えたでしょそれ」
「貴女の勘の鋭さには脱帽するわ…」
「馬鹿にしてんの」

まさか、と笑いながら私の髪を撫でるアリス
抵抗するのも面倒だと目を閉じれば、気持ち悪いぐらいに気持ちが良い
…本当に手先ばっかり器用で、嫌になる

「……ねぇ」
「寝ていいわよ」
「…ん…」

僅かに目を開けてみれば、今にも寝てしまいそうな顔が目に映る。あんたまで寝てどうする
なんて文句を言うのもめんどくさい。口にしたところで、こいつは変わりやしないんだから………



…目を覚ませば、辺りはすっかり暗くなっていた
ご丁寧に布団まで運び、毛布まで掛けて帰って行ったらしい
……本当に、変な奴


754 : 名無し妖精 :2015/10/14(水) 21:54:09 pVOnbsF20
いい
とてもすごくいい


755 : 名無し妖精 :2015/10/14(水) 22:00:03 ddRXvcyM0
攻められる霊夢かわいいです


756 : 名無し妖精 :2015/10/14(水) 22:03:18 tKFr8wm20
アリスって基本受けばかりだけど攻めに回ったら凄いテクニシャンな気がする


757 : こがぬえ :2015/10/14(水) 22:33:42 Y7085sH20
小傘「ふー寒くなってきたねー」
ぬえ「小傘は万年春なのにね」
小傘「春はいいよ〜あったかくて!ねぇねぇ、あれ食べようよ!」
ぬえ「え?あんな爺の肉食えたもんじゃないよ?」
小傘「ちっがーう!そっちのおじいさんじゃないよ!ぬえちゃんのボケはつまんない!あの柿だよ〜」
ぬえ「う…傷つくなぁ…食べたいならお前とってきてよ」
小傘「えー、私がぬえちゃんの分もとるの?私は私の分しかとらないよ?」
ぬえ「ふーん、そうか。なら全部取ってやろ」ガサガサ
小傘「あ!ちょっと!」
ぬえ「ふっふっふ。小傘のものは私のもの。私のものは私のものって奴よ」
小傘「ぬえちゃんの意地悪!!」
ぬえ「鵺様の言う事聞かないからよ。ふふん。頼まれたってこの柿はあげないからね」
小傘「むー・・・あー!一番上に1個ある!」
ぬえ「気が付いたか。わざと残しておいたのよ。お前じゃ届かないでしょ」
小傘「うーんしょ。登って取るもん」よじよじ
ぬえ「お、おい…危ないよ?」
小傘「平気平気。私木登りは得意なんだよー」
ぬえ「柿の樹に登るバカがいるか!柿の木って細いからすぐに…」
小傘「ここからなら傘で…えいっえ・・あっ!!」バキッ
ぬえ「あーもう!バカバカバカ!!」
小傘「ひいいいいいッ」ドスン

小傘「あれ?痛くない」
ぬえ「・・・・・・・・」
小傘「あっ!ぬえちゃん!ご、ごめん!私なんかの為に・・・」
ぬえ「ホントにホントにアホ小傘・・・登ったらどうなるか考えてから登ってよ・・・」
小傘「あれ・・・ぬえちゃんのお腹なんかぐっちゃりしてるよ」
ぬえ「こっそり食べようと思ってた柿も潰れてしまったわ・・・とほほ・・・お前のせいだからな!」
小傘「うう・・・はい・・・でもちょっとくらい分けてくれたっていいじゃん・・・」
ぬえ「私のものは私のもの。お前のものも私のもの!」
小傘「むぅ・・・ぬえちゃんなんか嫌いだもんっ」
ぬえ「私だってなぁ、こんなドジでバカでアホ小傘・・・」
小傘「くすん・・・」
ぬえ「・・・お、おい・・・泣いてるの?」
小傘「くすん・・・ぬえちゃんのバカ・・・いじわる・・・」
ぬえ「泣くなよ・・・おい・・・あーもう・・・私が悪かったわよ・・・」
小傘「ぬえちゃん私の事嫌い・・・?」
ぬえ「きっ・・・嫌いなわけないだろ・・・嫌いだったらお前の事庇ったりなんかしないからな・・・」
小傘「じゃあ好き・・・?」
ぬえ「お、お前はどうなんだよ。私の事、嫌いなの・・・?」
小傘「ううん、ホントはすっごく好き・・・」
ぬえ「わっ、わっ、私は・・・お前の事・・・そうね・・・気に入ってるよ。うん・・・好き・・・かな」
小傘「・・・」
ぬえ「そんな目で見るなよ・・・分かったわよ。ぎゅっとすればいいんでしょ・・・」
小傘「・・・待って。後ろむいて」
ぬえ「うん・・・でも、羽当たらない?」
小傘「ぬえちゃんのお腹汚いから・・・」ぎゅっ
ぬえ「お前そこでそれ言うか・・・全く・・・ほら取ったわよ」
小傘「それもぬえちゃんのものなんでしょ」
ぬえ「ほら、半分にしてやったわよ・・・当然大きい方は私のだからな」
小傘「えへへ。ぬえちゃんぬえちゃん」
ぬえ「何」
小傘「やっぱり今お風呂に入った方がいいね、ぬえちゃん土まみれ」
ぬえ「…そうね」


758 : 名無し妖精 :2015/10/14(水) 23:37:22 PgzN1o6E0
微笑ましくていい


759 : 名無し妖精 :2015/10/15(木) 01:47:38 YSSHg1YA0
とっとと結婚しろw


760 : 名無し妖精 :2015/10/15(木) 20:21:59 wzO82ogU0
命蓮寺の門前。
誰もが寝静まる中、僧衣の少女は舟幽霊の帰りを待ち続けていた。
見越入道の姿は無い。
二人に気を利かせて、その場から去っていたのだ。
こうした光景は、週に一度見られた。

村紗の血の池地獄通い。
聖がこいしに告げられる前から、一輪はその習慣を知っていた。
地底に封印された頃、時たま居なくなる彼女の跡をつけたことがあったためである。
しかしその理由について問い質そうとも、行為を止めさせようともしなかった。
誰にもある立ち入ってはいけない領域、村紗にとってのそれだと捉えていたせいだ。
ただし何もしなかった訳ではなかった。
密かに風呂を焚き、燗と肴の準備をして出迎える。
少しばかりの気遣いと相手の意思を尊重するという姿勢を示したのだった。

その日はいつもと様子が違ってた。
「申し訳ないんだけど、今晩はお風呂も酌も必要無いわ」
「えっ、どうして遠慮するの?」
地底は灼熱の地とはいえ、命蓮寺に着くまでに冷え込んでるはずなのに。
何でだろう、と考えてしまう。
「そうじゃなくて、貴方自身で温めてくれないかしら?勿論、良ければの話ですが……」
何故か表情は真っ赤っ赤。
「一緒の布団にくるまりまたいという事だよね?」
「聖だけでなく、皆にも内緒にしたい事なんです」
抱き締められたかと思ったら、頭巾を脱がされた。
まさか、村紗ってば……。
「一輪と直に触れていたいの。包み隠さず隈なくね」
耳に囁かれる。
どうやら本気みたいだ。
「声が聴こえそうになったらそこでお終いするからね」
断る気は起きなかったわ。
どうせ溺れるのなら私のもとでもいいじゃないのよ。
そして初めての夜を過ごした。
翌朝、雲山は察したようだけど黙っててくれた。
ちょっと恥ずかしい。


761 : 名無し妖精 :2015/10/15(木) 23:55:14 sCh7IdgI0
甘すぎる…好き同士の二人が同じ布団に入ったら、そうなっちゃうよねぇ


762 : 名無し妖精 :2015/10/16(金) 00:22:13 fAAUkChM0
>>746
ニコニコでカイザーP氏の作品を見てくると良いよ


763 : 祭夜/憂き事失せれば :2015/10/16(金) 00:59:51 .9KITkd.O
 祀りの幻影に溺れるのは、夢想の民だけではない。
 遙か次元の彼方、固き理の支配する現世(うつしよ)より訪れし旅人もまた、その享楽に身を委ねるのだ。

「……」
「ねぇねぇ、ちゆり」
「ん? ッ……」
「これ、どう?」
「……狐か」
「狐」
「こっちの猫のが可愛いぜ」
「デフォルメされ過ぎて妖怪っぽくないわ」
「じゃあ、これとか」
「般若なら、うちの納戸に在るわよ」
「在ったっけ」
「ええ」
「そっか」
「で、これなんだけど」
「うん」
「こうやってお面着けてたら、妖狐が仲間だと思って寄って来たりしそうじゃない?」
「……来たらどうすんだ?」
「決まってるでしょ。船に連れ込んで解析するのよ」
「どっちが妖怪か分からねーな。変な事すると、ちゆり達に怒られるぜ」
「ちゃんと五体満足でリリースするから大丈夫」
「駄目」
「どうして?」
「絶対、このまま連れて帰るとか言い出すから」
「言……う、わね。言うけど、そこは貴方が止めてくれれば良いでしょ」
「あのな……。祟られたりしたらどうすんだよ」
「それだわ」
「は?」
「実際に祟りを受けてみれば、それが切っ掛けで魔力に目覚めるかも」
「やめろよ。狐は危ないって教えられただろ。最悪、人格まで乗っ取られるとか」
「魔法に犠牲は付きものよ」
「怒るぞ」
「……」
「……」
「……ごめんなさい」
「……」
「……」
「……新しいデータが欲しいんだったら、さっきの型抜き屋でさ……」
「る〜こと?」
「そう」
「私だって考えたわ。だけど、彼女がそれを許してくれたと思う?」
「……思わないけど」
「でしょ?」
「……」
「……」
「……なぁ」
「うん?」
「それ、買うのか?」
「そうね。折角だし」
「あ、そう……」
「何?」
「いや……。いつまで被ってんだろって……」
「……」
「……」
「…………怖い?」
「!」
「心配しなくても、狐になんか憑かれないわよ。護符だけは山程持ち歩いてるんだから」
「別に、そんなんじゃ……」
「ん。でも、そうね」
「ッ……!」
「こんな物を着けてたら、こうしてキスも出来ないものね」
「……人前ではするなって言ってんだろ」
「誰も見てないわ」
「だからって」
「安心した?」
「……。……まあ……」
「そう。良かった」
「……」
「……」
「……買うなら、さっさとお金払おうぜ」
「財布」
「わかってるって」


764 : 祭夜/幽光のマーブル :2015/10/16(金) 01:03:06 .9KITkd.O
 祭りの喧騒から少し離れた、人気の無い路地。
 家路に着いた童達が宵闇に呑まれぬよう、家々の軒先に点された微かな灯りが、辺りをぼんやりと照らしている。
 そんな薄明かりの中を、ぶらぶらと歩く少女が一人。
 小兎姫である。
 同僚を手伝い、里を警邏しているのだが、その様は如何にも退屈そうであった。
 そんな彼女の耳に、ふと誰かの足音が届く。
 民家の陰から聞こえてきたそれは次第に大きくなっていき、間も無く角を踏み越えた。
「あら」
「お」
 その姿を目にするや、彼女の面に刻まれていた退屈は忽ち霧散し、代わりに嬉々の微笑みが浮かび上がる。
「よう。お疲れ」
 やって来た少女、ちゆりもまた、彼女との対面に口許を綻ばせた。
「岡崎さん達は?」
「今日はお祭り見て大人しくしとくってさ」
「そう」
「だから夫婦水入らずにしてやった」
「成る程。気を遣ったのね」
「そういうこと」
 と、ちゆりが一尺余りの瓶を差し出す。
 小兎姫はそれを受け取って、口に詰まった硝子玉をポンッと中へ落とし込んだ。
「……まあ、ホントは逆なんだけどな」
「うん?」
 シュワシュワと溢れ出すラムネの泡を、真白いハンカチがくるりと拭う。
 ちゆりはそれを横目に見ながら、何かを誤魔化すように頬を掻いていた。
「……あんたが一人で見回りしてること、気にしてたみたいだ」
「あらあら。気を遣わせちゃったのね」
 そう言ってクスクスと笑った後、彼女はラムネを一口だけ飲んで、ちゆりの方へ返した。
 ちゆりもまたそれを受け取ると、同じように一口飲み、彼女に返す。
 そうして互いの口許に運ばれる度、傾く瓶の中で硝子玉がカラリ、カラリと音を鳴らす。
 止まっていた二人の足が再び動き始めた後も、そのやり取りは続いた。
「そう言えば、たこ焼き屋さんはどうなったのかしら?」
 カラリ。
「店ほっぽってデートしてたぜ」
 カラリ。
「あらあら。でも、他人(ひと)のことは言えないわね」
 カラリ。
「ちゃんと見回りしてるだろ」
 カラリ。
「私はデートのつもりだけれど?」
 ……。
「……あ、そう。だったら」
「!」
 突如、ちゆりが小兎姫をぐいと抱き寄せ、浅からぬ口付けが交わされる。
「こういうことしても構わないわけだ」
「……もう。ちゆりったら、そんなに欲しかったの?」
「別に。……けど、どうやって出した?」
「内緒」
 不思議がる彼女の舌先で、硝子玉が妖しく煌めいた。


765 : 名無し妖精 :2015/10/16(金) 19:51:13 YN1OZyUU0
祭夜シリーズはこれでラスト?


766 : 名無し妖精 :2015/10/16(金) 23:02:15 .9KITkd.O
すみません
あと2つだけ書かせていただきます


767 : 名無し妖精 :2015/10/16(金) 23:42:21 YN1OZyUU0
へえそうなのかー
引き出し多くて凄い


768 : 名無し妖精 :2015/10/17(土) 09:10:17 SIdK5d8.O
早苗さん出るかな?


769 : 名無し妖精 :2015/10/17(土) 23:15:17 hqkJK.7A0
東方project 20周年飲み会で百合的に重要なコメントは無かった


770 : 名無し妖精 :2015/10/18(日) 00:21:53 s63AC1tw0
強いて言うならイラスト紹介コーナーでまりおが「好きなカップリングの絵が多いですねー」って言っててもう女同士のカップルが前提になってる事だろうか


771 : 名無し妖精 :2015/10/18(日) 05:49:20 j2vPtdmA0
だって公式マガジンの表紙があれだし・・・


772 : 名無し妖精 :2015/10/18(日) 12:45:01 4OaTyrKk0
茨もレイサナ漫画やし・・・


773 : 名無し妖精 :2015/10/18(日) 16:56:17 /r/67NfE0
だったら鈴奈庵はあきゅすず漫画……という迷言は置いとくとして、
この二人は友情と恋愛の間を行ったり来たりしてる関係が好みだなあ
たとえ別離の機会が訪れても悲しみが尾を引かず円満で済むような


774 : 名無し妖精 :2015/10/18(日) 17:09:53 PN3Nga3U0
鈴奈庵はレイマリあきゅすず
個人的にはすず霊夢もっとください


775 : 名無し妖精 :2015/10/18(日) 18:01:23 HchxKfz.0
あずませんせーはれいさな


776 : 名無し妖精 :2015/10/18(日) 22:01:57 LCIO4mB2O
祭夜/そのひとみにうつるみあれ・参


 色鮮やかな花々が、次々と夜空に狂い咲く。
 星達の瞬きは疎か、月の輝きさえも呑み込む程の、盛大過ぎる百花の群れだ。
 何が発端であったかは判らない。
 啀み合う犬猿の諍いか、或いは単なる酔客の気紛れか。
 誰かが放った閃光に、誰かが勝手に張り合って、我こそが、いや我こそがと、己の力の美麗さを誇り始めたのだ。
 祭りの空は瞬く間に合戦場へと成り果て、更けゆく夜に微睡みつつあった人々の興懐を揺り起こした。
 辻の色が目紛るしく塗り替えられていく中、光の幕の弾ける音と、野次馬達の喚声とが、里に煩く轟いている。
 争いを戒めるべき巡査も、皆と同じく愉しげに空を見上げ、挙げ句の果てには一緒になって呪詛の花を咲かせる始末。
 私はそうした喧噪から一歩離れて、繚乱する妖光が白藍染めの銀幕にきらきらと映る様を、じいっと見詰めていた。
 彼女が私の視線に気付き、何処か気恥ずかしそうに声を掛けてくるまで。
 彼女――慧音は私に、如何したのかと尋ねた。
 私は素直に、正直に答えた。
 光に照らされる貴方の姿が余りに美しく、つい見蕩れてしまいました、と。
 すると、彼女は一層気恥ずかしそうな顔になって、ふいと私から目を逸らし、黙って俯いてしまった。
 私は内心、喜んだ。
 それが、嘗ての阿弥(わたし)にも言われたことの無い文句なのだと解ったからだ。
 喜びついでに調子に乗った私は、彼女に或る御強請(おねだ)りをした。
 あの咲き乱れる花の中に、貴方も一つ、綺麗な弾幕(はな)を咲かせてみてはくださいませんか、と。
 彼女は随分渋ったが、私がしつこくせがんで困らせると、とうとう折れて、一度だけだと念を押した上で、空に向かって
一陣の妖弾(ようだん)を放ってくれた。
 それらは正に三尺玉の如く尾を引きながら、闇色の空を上へ上へと昇って行く。
 そして、大空に戦う少女達の傍らでかっと眩く閃いて、其処に優艶なる椿の花を描き出した。
 その花に、目も、心も、言葉さえも奪われて、私は唯、静かに彼女に寄り添った。
 満足したか、と彼女が問う。
 私の言葉は未だ戻らない。
 彼女は応えぬ私を不安げに見下ろして、小さく阿求(わたし)の名を呼んだ。
 私はそれがまた一際嬉しくて、今度は態と言葉を呑み込んだ。


777 : 名無し妖精 :2015/10/19(月) 00:17:57 lx5BhPV60
素敵


778 : 祭夜/それは互いに懼ること :2015/10/19(月) 04:54:33 nJoIOvBM0
「仕事が一段落したら、一緒にお祭りを見に行きませんか」
 この特に難解でもない一文を言い終える迄に、彼女は多大な精神力を消耗した。
 向かい合う師が寸刻思案し、首肯するに至るまで、立っているのもやっとの有り様だった程である。
「そうね。輝夜も気になっていた様だし、偶には皆でお出掛けするのも良いでしょう」
「……ですよね」
 故に、師の誤解を正す気力など、欠片も残っていなかった。



 逸る気持ちが支度を手間取らせたのか、鈴仙達が屋敷を出た時には、既に夜も更けつつあった。
 遠く聴こえていた祭囃子は何時の間にか竹葉のざわめきに隠れ、もはや出店も粗方仕舞われているのではないかと、
そんな不安が一行の、殊に鈴仙の心中を暗く曇らせる。
「終わっていたら、皆で散歩をしに来たと思えば良いのよ」
「巫女も鬼の奴等も来てたし、どうせ酒盛りしてるって」
 主君と友に励まされた鈴仙であったが、苦労性の骨身に染み着いた悲観はどうにも拭い切れない。
 しかし、里の程近くまでやって来た頃、不意に上空で煌びやかな花火が弾けると、彼女は途端に元気になって、早く、
早くと皆を急かした。
「そんなに楽しみだったんなら、無理して片付けなくても良かったのに」
「……いえ、まあ、その…………」
――それだと貴方が来ないじゃないの。
――やはり天然か……。
 呆れる外野の嘆息は、乱れ咲く百花の轟きに呑み込まれ、空の彼方へと消えて行く。
 口篭もる玉兎の恋情も、僅か三尺余りの空(くう)を渡ること能わず、心の奥底に仕舞い込まれたままであった。
 一方、何も知らぬ賢者は呑気に天を仰ぎ、その絢爛たる光景を眺めていた。
「……あら」
 その賢者こと永琳の足が、ふと止まる。
 続いて鈴仙も。
 輝夜とてゐ、そして大勢の妖兎(ようと)達は、二人に少し遅れて立ち止まり、口々にその理由を質した。
 二人がそれに答える必要は無かった。
 間も無く、一行の眼前に、目を回した妖精の娘が落ちて来たのである。



 夜の深まりも谷を越え、近く暁を迎えようかという暗黒の刻。
 居並ぶ屋台の提灯も、華美を競い合う弾幕も影を潜め、累々と並び臥す愚者共の寝息と鼾とが、里の休息を体現している。
 今、その眠りを妨げるものと言えば、互いの命を削り合う二人の姫君と、彼女等を応援する品行不良の女学生や妖兎達、
そして、それを傍(はた)から囃し立てる選り抜きの酒豪共だけである。
 自ら喧騒に加わらず、その様子をじっと静かに見守る者も、今となっては僅か数人が残っているばかり。
 半人半獣の女史などは、半ば睡魔と共存しながら、ほとほと呆れ果てた様子で、最後の決闘を観覧していた。
 そして――
「……あんなに楽しみにしていたのにね」
 茶屋の先の縁台に腰掛け、衝突する殺意を横目に見ながら、永琳がぽつりと呟いた。
――ウドンゲ。出店を見たいのなら今の内に行かないと、キリが無いわよ?
――でも、放っておくのも何ですし。
 つい先刻の記憶が彼女の耳を擽り、その目をそっと伏せさせる。
――そう心配しなくても、彼女達は大抵、元が丈夫だもの。私だけで十分……。
――お師匠様。そこ、妖夢が落ちて来ます。
――っと……。
 俯く視線の先、安らかに寝息を立てる兎の横顔に、彼女は何を思うのか。
――ほら、友達も来てるわ。
――あれは友達なんかじゃありません。犬猿の……兎狼の仲です。
――徒労。
――兎狼です。どうせ、どこかの門番への差し入れでも探してるんでしょう。私と顔を合わせても喧嘩するだけですよ。
 己が大腿に掛かる重みに、掌が触れる髪の柔らかさに、何を感じるのか。
「……ねぇ、ウドンゲ……」
――良いんです。お師匠様がここにいらっしゃるんなら、私も……。
 それは恐らく、何人にも伝え難き……。
「貴方にとって、私はどんな存在なのかしら? 敬い、付き従うべき師匠? それとも、自分を護ってくれる母親?」
――あの……永琳様……。もし、良かったらなんですけど……。
「それとも……」
――仕事が一段落したら、一緒に……。
「…………ねぇ、鈴仙……?」
 堕ちた兎は翼を持たず、ただ静かに震えながら、夜の底へと沈み行く。
 罪深き賢者は永遠ならざる夜明けを恐れ、目を閉じ、耳を塞ぎ、口を噤んで、不変の夜を待ち侘びる。
 賢しき臆病者共が暗き夜の帳より抜け出せるのは、果たして何時のことであろうか。
 ……実は、そう遠くもないのかも知れぬ。
 そんな予感を、或いは希望を示すかの様に、遙か東方より来たる白光が、祭りの夜の終わりを告げた。


779 : 名無し妖精 :2015/10/19(月) 18:42:33 JptKHAXk0
師弟という明確な関係の裏でお互いの微妙な距離感を測りかねてるえりんげおいしいです


780 : 名無し妖精 :2015/10/19(月) 19:40:49 B5Kv8htA0
 大図書館の前。
 扉を叩く者が居た。
 しかし全く反応は無い。
 諦めて踵を変えそうとした時だった。

咲夜「パチュリー様に何の用?明日までお嬢様と出掛けてるわよ」
アリス「借りた本を返しに来ただけよ」
咲夜「私が渡しましょうか?」
アリス「いや、止した方がいいわ。触るだけで危険な魔導書だから」

 すると、咲夜は微笑んだ。
 珍しく科を作っていたが、アリスは気付かない。

アリス「そんなに可笑しい?人間だと近寄る事すら良くない程なのに」
咲夜「いいえ、違うわ。パチュリー様と同じような事を言うのねって」
アリス「あらそう。とりあえず、もう帰らせて貰うわね。時間を取って悪かったわね」
咲夜「待ちなさい!」
アリス「もしかして私に何か話でもあったの?」
咲夜「アリスの事だから元の場所は覚えてるんでしょ。直接戻せば良いんじゃない」

 いつの間にか、鍵を握らされている。
 おそらく時を停めたのだろう。

アリス「これって、まさか図書館の?」
咲夜「パチュリー様から預かってました。本来は掃除を行うためですが」
アリス「部外者が無断で入ってもいいのかしら。貴方が教えてくれたけど、私設図書館なんでしょう?」
咲夜「もちろん内緒ですよ。それと、ひとつだけ条件があります」
アリス「条件ねぇ。まあいいわ、教えて」
咲夜「何の予定も無ければ、付き合って欲しいのよ。先程も言いましたが、お嬢様とパチュリー様が不在なので」
アリス「えっと待って。美鈴とフランドールは?」
咲夜「二人とも昼前から一緒の部屋に篭ったままですから」
アリス「通りで門は無人だったんだ」
咲夜「で、今晩はどうなんです?」
アリス「戻っても独りぼっちで、何もする事は無いわ」
咲夜「だったら断る理由はありませんよね」
アリス「そうね。それにしても、私を相手に選ぶなんてよっぽどの寂しがり屋さんだったのね。何だか意外かも」

 咲夜は同意を示さず、行動に転じた。
 素早く腰へ腕を回し、あっさりと唇を奪う。
 アリスは突然のキスと振り解く気になれなかった事へ対して驚いてしまい、身動きが取れない。
 離れたのは、数分経った後だった。

アリス「ごめんなさい。だいぶ誤解してたみたいで」
咲夜「想いが伝われば良いのです」
アリス「明日以降は訪れる楽しみが増えそうだわ」
咲夜「お嬢様に頼んで部屋の許可を頂きましょうかね。それとも同室で構いませんか?」
アリス「さっきから積極的ね。近い内にそうなるでしょうけど……」

 翌日、レミリアとパチュリーを出迎える者は存在しなかった。
 妖精メイドは身の回りの事で精一杯で、四人は完全に寝坊していた。
 荷物持ちから解放された小悪魔に起こされるまで、幸せそうな寝顔を浮かべていたという。

>>778
力作乙でした


781 : 名無し妖精 :2015/10/20(火) 18:03:06 G/8Gb7e20
紅魔館に住まう前は能力により煙たがられて人間と仲良くやっていくのをあきらめてた咲夜と
幻想郷に来るまでは人を追い払って友達を作らなかった菫子の以前は対照的だった二人が
宴会で一緒に奇術を披露することになって練習を重ねていく内に意識をし始めて告白へ至る
という陳腐極まりない妄想が生じて他の人はどうなんだろうと思ったけど殆ど見掛けないのね
菫子と対等に交際出来そうなのは妹紅か霊夢くらいで、スレ違いな霖之助を除くと他は厳しい?


782 : 名無し妖精 :2015/10/20(火) 18:38:25 XAn8aGEQO
忘れちゃいけない早苗さん
京都のイベントで数冊買えたけど…なぜか出会いは友好的な展開じゃないのねW


783 : 名無し妖精 :2015/10/21(水) 17:39:36 dsO.wnRU0
友達を作るのも悪くないと思うようになった菫子と妖怪染みていない人間の話し相手が欲しいと思っている早苗か
理由に違いは有れど幻想郷で己の浅はかさを思い知らされた者同士、案外上手くいったりして


784 : 名無し妖精 :2015/10/22(木) 15:00:03 y1xoOuYg0
外來韋編P012
――なんで早苗だけ心を読まれているんですか?
Z  早苗は、そうとしか読み取れない顔をしていたから(笑)。顔に全部出ちゃう子なんです。

サグメに読心術が無くてしょんぼり
さとりと言葉を介さない双方向のやりとりが出来ると思ったのに


785 : 名無し妖精 :2015/10/22(木) 20:01:47 H3Ef22JI0
サグメ様の言葉を代弁するさとり様が今後流行るとな
なんか神と預言者みたい


786 : 名無し妖精 :2015/10/22(木) 21:18:24 K8/buBWsO
サグメはやっぱり(形はどうあれ)口を開かなくても会話出来る相手とのカプが良い感じですね


さて、諸般の事情により、ろだを4枠使わせていただきました
いつもお世話になっております。恐れ入ります

◆一番好きなカプ。この二人、流行りませんかね……
「何時も目を開けていますよね……」
「閉じたらあんたが見えないじゃない」
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0232&file=lily_0232.jpg
◆同上。とあるSSのワンシーンを描いてみました。左下の数字は飾りです
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0233&file=lily_0233.jpg
◆このカプについて、1レス程がっつり語ってみたい
――そうね。私が背中を預けられるくらい、強い人が良いわ。
 いつの日か聞いた言葉が、記憶の中から蘇る。
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0234&file=lily_0234.jpg
◆度々やってる大人化。関連SSを近く投下したいと思います。フライング失礼しました
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0235&file=lily_0235.jpg


787 : 名無し妖精 :2015/10/23(金) 16:26:25 mZpRVkkA0
ちゆりと背中合わせしてるのは小兎姫かな
着物じゃないからちょっと戸惑った


788 : 名無し妖精 :2015/10/24(土) 16:43:04 inXLTtMk0
「「「ご馳走様でした」」

八坂「腕を上げたじゃないの。特に強肴の料理が絶品だったわ」

早苗「努力した甲斐がありました。実際に呑んで相性を確かめましたからね」

洩矢「何だか他のも味付け変わった?美味しかったけど」

早苗「いつも同じだと飽きるかなと思ったんですよ。ちょっとアレンジしてみたんです」

八坂「もしかしてコレでも出来たかしら?もしそうなら跡継ぎも安泰なんだけどねぇ」

早苗「ち、違いますってば。営業ついでに男選びなんてしませんて」

洩矢「あー、早苗は麓の巫女一筋だもんね」

八坂「それじゃあ、霊夢好みにしたって事だね。ま、博麗神社との合祀も悪くない」

早苗「あら、てっきり反対されるかと」

八坂「早苗の子を抱けないのは残念だけど、無理に婿を取らせても上手くいかないでしょうに」

洩矢「神奈子が許してくれるなら、また祖神になってもいいんだけどねぇ」

早苗「あ、あの、どういう事ですか?何で諏訪子様が…」

八坂「おや、まだ話してなかったんだ」

洩矢「だって聞かれなかったし。まあ、この際に言っちゃおうか。早苗、あんたは私の子孫だよ」

早苗「ええっ!」


どうでもいい余談
久し振りに総菜屋へ入って南瓜の旨煮をふと眺めたら、ハロウィンパーティでどうぞと書いてあってビックリ
でも10月31日に和洋中囚われないで南瓜尽くしの料理を霊夢へ振る舞ってる早苗の姿を浮かべたら有りかなと思えてきてしまった
……冬至の日で良いじゃんと突っ込まれそうだけども


789 : 名無し妖精 :2015/10/24(土) 21:08:06 q.eBivIE0
とりっくおあとりーとーとか言って博麗神社に突撃したら、逆に霊夢にイタズラされて返り討ちにあう早苗さんが見られるんですね

ところで小傘ちゃんは今年のハロウィンで何人驚かせられるのかな?


790 : 名無し妖精 :2015/10/25(日) 01:47:01 iXPEEu6M0
小傘ちゃんはその博麗神社へ真っ先に行って巫女コンビにトリック(性的な意味で)&トリート(性的な意味で)されちゃいます
よって驚かせられる人数は0です


791 : 名無し妖精 :2015/10/25(日) 02:31:26 agEdackE0
霊夢と小傘はビジネスパートナーでありつつ相棒になっていくという妄想


792 : 遥か明日の幻想郷/沈黙 :2015/10/25(日) 20:05:39 ZMZrdwP60
※くるちぇん大人化



 科学世紀。
 幻想郷の『変化』を模索する妖怪の賢者は、その一環として、空飛ぶ箱庭を手中に収めた。
 彼女はそこに、新たなる夢想の郷を築こうと言うのである。
 しかし、それは飽くまで試験的なもの。
 整えられた新天地は決して広大とは言い難く、そこに移り住むことの出来る存在(もの)の数にも限りが有る。
 賢者は住人の選出、そして箱庭の管理を、ある一人の妖怪に託すことに決めたのであった。


 ◆


「だからね、美味しいからって、盗んでも良い理由にはならないのよ。解る?」
 日射しの眩しい昼下がり。とある畑の外れにて。
 大仰な黒き翼を背に負う妖怪の少女、くるみが幼い妖精達を地面に座らせ、懇々と説教している。
「大体、あんたらはほんの三日前にした約束を……」
 その説教は延々と、ことによっては日没まででも続けられそうな気配であったが、ある時、くるみがちらりと近くの木陰を
見やったかと思うと、突然中断された。
「……とにかく、次やったら頭の瘤をダブルにしてやるからね。解ったら、さっさと帰りなさい」
 妖精達がすたこらさっさと逃げ出し、彼女の体が件の木陰の方を向く。
 すると、そこから、くるみと同じくらいの年頃――の外見の、猫又の少女が姿を現した。
「すまない。邪魔をしたな」
「別に良いわよ。どうせあいつら、四半日説教しても三分で忘れるし」
「半日やれば五分は保つ」
「何にしても、割に合わないわ」
「トマト一つで拳骨と説教か。確かに、割に合うとは言い難い」
「……そのトマト一つに結構な手間が掛かってんのよ」
 猫又こと橙の皮肉めいた言に対し、くるみの機嫌は目に見えて悪くなる。
「用が有んなら、さっさと言えば?」
「うむ。実はな……」
 と、言い掛けてから、彼女は一度大きく咳払いをして、呼吸を整えた。
 その口許はどうにも締まりが悪く、笑みが顔全体に広がりそうになるのを辛うじて堪えている様である。
「この度、彼の御方より、八雲の名を授かった」
「……あ、そう。おめでとう」
 くるみがさらりとそう言うと、橙は急に熱を失って、ふう、と小さく息を吐いた。
「結局、先を越されちゃったわね」
「……ああ」
「何か賞品要る? トマトとか」
「……いや、遠慮しておこう」
「嫌いだっけ?」
「そうじゃないが」
 嘆息に代わり、今度は苦笑が洩れ出した。
「それより、もう一つ……。用と言うか、伝えておくことが有る」
「何?」
「トリフネは知っているな?」
「飛び地でしょ、文字通りの」
「そう。あれについて前々から進められていた計画が遂に始動してな。既に結界も張られたんだが」
「ふうん」
「その管理を、私が任されることになった」
「……あんたが?」
 くるみは酷く訝しげな面持ちになって、彼女の顔をじろりと睨んだ。
「藍さんがあっちに行って、あんたが補佐役を継ぐんじゃなくて?」
「違う。私がトリフネを預かる」
「……大丈夫なの?」
 それは皮肉でも、ましてや嘲りでもない。
 ただ純粋な憂慮であった。
「結界を張ったってことは、妖怪だか神様だか、一緒に連れて行くんでしょ?」
「勿論。それも、これから募るところだ」
「あんた、そいつらの面倒ちゃんと見れるわけ?」
「……藍様は、私のやり方でやれば良いと仰った。私はそれを信じるまでだ」
「あんたのやり方、ねぇ……」
 と、くるみが疑わしげに呟いたのを境に、沈黙が訪れる。
 二人は暫く、互いに相手の方を見やったり、反対に目を逸らしたりしながら、何やら居心地悪そうにそわそわしていた。
「……一応、訊いておくが」
「私は行かないわよ」
 橙が問うよりも早く、くるみが答えた。
「放し飼いとは言え、所詮はペットだもん。湖の番人も廃業したわけじゃないしね」
「……だろうな」
 再びの静寂。
 次にそれを破ったのは、くるみの方であった。
「……自慢話はそれだけかしら、『八雲さん』?」
「!」
「なら、さっさと行けば? 移住する物好きを探すんでしょ?」
「……そうだな……」
「見送りぐらいは行ってあげるから、日取りが決まったら教えてよね」
「……ああ」
 そうして、橙はその場を後にした。
 彼女の姿が木々の隙間へ消えて行くのを、くるみはただ、じっと黙って見ていた。
 そして、姿が完全に見えなくなった頃……。
「…………馬鹿……」
 ぽつりと吐いた悪態は、葉擦れの音に隠されて、何処かへ消えてしまった。



「……幽香様」
「なあに、くるみ?」
「二つ程、お願いが有んだけど」
「…………ふうん?」
 己に向けられた刃。
 その鋭さを目の当たりにして、風見幽香は心から嬉しそうに微笑んだ。


793 : 名無し妖精 :2015/10/25(日) 20:37:24 B1UOHRDg0
続きあるのかな?


794 : 名無し妖精 :2015/10/25(日) 21:05:49 up5lA9AM0
まとめを定期的に更新してくれる人がいてくれて嬉しいのぅ


795 : 名無し妖精 :2015/10/26(月) 18:23:29 CLyccdRY0
咲夜「失礼します。お茶をお持ちしました」
レミリア「ああ、ありがとう」
咲夜「他に御用はありますか?」
レミリア「うん、話があるんだよ。時間は大丈夫?」
咲夜「遣り繰りは付きますが」
レミリア「なら問題無いね。肝試しの夜に尋ねた時の事って、ちゃんと覚えてる?」
咲夜「勿論、忘れてませんよ。私は一生死ぬ人間だと答えた筈です」
レミリア「そうそう、それで合ってるわ。あれから心変わりしてないの?」
咲夜「申し訳ありませんが、全然その気は無いんです」
レミリア「ふーん。どうしてかな?理由を聞かせてくれない」
咲夜「判りました。それはですね。親友の亡き後も生き永らえるつもりは無いからですよ」
レミリア「親友ねぇ。じゃあ、そいつを同族に迎え入れたら考え直してくれるかしら?」
咲夜「それは無理でしょうね。絶対にありえませんわ」
レミリア「あら、何で?」
咲夜「だって、霊夢ですもの。立場的に許されないでしょうし、きっと本人も望まないと思います」
レミリア「そういえば、永遠の命は嫌がってたわ。20年程度の延命なら良いらしいけどね」
咲夜「100歳位が丁度良いのね」
レミリア「それはいいとして、どうして霊夢と死で別つのをそんなに畏れるのさ?」
咲夜「一切気にせず接して貰えたので。私を煙たがらない人間なんてそういません」
レミリア「正直、理解出来ないわね。凄く便利そうな能力なのに。人間って偉く狭量だね」
咲夜「邪術だとか、悪魔の所業だとか、そりゃもう何かと罵詈雑言を浴びせられました。誰にも味方して貰えなかったです」
レミリア「その挙句、両親に捨てられたんだったか。それからも色々あってうちに来て……なかなか波乱万丈じゃない」
咲夜「はい。お陰様で、一時期は人間と仲良くするのを諦めていた程でしたよ」
レミリア「ところで、ねずみはどう考えてるのよ?パチェを散々困らせてる奴。匿ったりおやつを分けるあたり、気に入ってるのよね」
咲夜「憎めない妹分ですかね。まあ、魔理沙にも感謝してます」
レミリア「あいつも咲夜に含むところは無いもんね。でも霊夢と違って別れを惜しんでるように見えないけど、何でだろうね?」
咲夜「いつか人間を辞めそうだったから。以前から寿命を延ばそうと、様々な方法を試みてたみたいですし」
レミリア「余命に関係無く、先立たれる心配が無い訳ね。で、理由は本当にそれだけ?まだ何かありそうな感じがしたけど」
咲夜「鋭いですね。魔理沙が妹のような存在なら、霊夢は同じ時を歩んで一緒に過ごしたい対象でした」
レミリア「へぇ、宴会や付き人以外でも神社に寄ってたのはそういう事だったんだ。で、どこまで進んだんだい?」
咲夜「二人きりになった機会は一度もありません。三人で世間話するのが精一杯です」
レミリア「え?え?」
咲夜「最初から叶わない夢だったんですよ。何事も早い者勝ちなのですね」


796 : 名無し妖精 :2015/10/26(月) 23:58:00 1zMhJZWIO
たまにはリクエストを頂いて百合を書いてみとう存じます
(訳:危篤だったPCが遂に臨終を迎えて泣きそうなので何か現実逃避したいです)
というわけで何か下さいまし
先着1レス様、東方百合なら何でも有り(但し、キャラ以外の指定にはお応え出来ない可能性も有ります)で参りましょう


797 : 名無し妖精 :2015/10/27(火) 00:05:31 6tPMrDZY0
りぐみすでひとつ


798 : 名無し妖精 :2015/10/27(火) 00:07:16 tEWDXFL60
ゆかゆゆで、できれば紫はジゴロっぽくお願いしたいです


799 : ただ半平が美味しかったから :2015/10/27(火) 18:07:48 mHb55FqIO
お待たせ致しました
>>797



 今年もとうとう木枯らしが吹き始めて、随分と寒くなってきたじゃないか。
 そしたら温かいもんの食える屋台が恋しくなるわけで、私も早速、馴染みの夜雀んとこに顔出したのよ。
「いやぁ、寒いね」
 挨拶代わりに分かり切ったこと言ってみると、夜雀も「そうね」って、まあ、当たり障り無く返事するわな。
 ところがね、そん時のそいつの顔がさ、えらく淋しげな感じだったのよ。
 それが気になって、ちょいと尋ねてみたんだ。
「何だい。景気の悪そうな面して。え? 木枯らしも吹き出してさ、これから繁盛するんじゃないのかい?」
「ええ。そうね……」
 やっぱり何処か暗ーい感じなのよ。
 こりゃあ、きっと、私生活で何か有ったんだと思ったね。
 バンドの相方と喧嘩したとかさ。
 ところがよ……。
「こんばんはー」
「ッ! いらっしゃい!」
 誰か、他の客が暖簾を潜って来た途端、打って変わって明るくなりやがんの。
 もしかして河童が嫌われてんのかって、私ゃ思わず臍を曲げそうになったね。
 でも、直ぐに気付いたよ。そうじゃないって。
 その入って来た奴ってのがね、蛍の妖蟲の娘だったんだ。
 あいつは蛍の癖に矢鱈と長生きで、年がら年中ちかちかしてるんだが、寒さに滅法弱くてさ。
 木枯らしなんか吹いた日にゃ、春まで殆ど姿も見掛けなくなるわけよ。
 詰まり、そういうことだったんだね。
「もう巣(うち)に篭もってるかと思った」
「うん。そうしようと思ったんだけど……」
 蛍の娘は急に口籠もって、何だかもじもじし始めた。
 んで、一度大きく息を吸って吐いてしてから、言ったのよ。
「その前に、ミスティアの顔を見ておきたくて」
 いやぁ、夜雀の逆上せっ振りったら無かったね。
 未だ注文も言ってない私の前に、次々と半平(はんぺん)が積まれてったわ。
 何だこりゃ、サービスかって訊くとさ、ひっくり返った声で「はい」と来たもんだ。
 これでも受けた恩は返す質(たち)でね。ちょいと口を出してやったのよ。
「しかし、随分遠慮するね、リグル」
「え?」
「冬の間は手前が私の所へ来いって、素直に言えば良いじゃないかい」
「ッ……!」
 二人共、酔っ払いみたいに真っ赤に茹で上がって、お見合いしてたよ。
 ……その後のことかい? あんたも私と同じくらいの野暮天だね。
 最近、卯の刻になる前には屋台が引っ込んじまうだろ?
 そういうことさ。


800 : 夕暮れ時の白玉楼 :2015/10/27(火) 18:57:02 mHb55FqIO
>>798
先着の方がいらっしゃいましたので、今回は失礼致します
次の機会が有りましたら、また御要望を頂けますと幸いです
尚、以下は此度の募集とは何ら関係が御座いません




「はぁい」
「わ!?」
 急に背後から声を掛けられ、妖夢が驚きの声を上げる。
「あら、紫。いらっしゃい」
 一方、幽々子は落ち着き払った様子で振り返り、紫に艶めかしい笑みを向けた。
 遅れて妖夢も「いらっしゃいませ」と後ろを振り向く。
 と、その手に何やら書簡の持たれていることに気が付いた紫は、心底詰まらなそうに息を吐いた。
「悪い時に来たみたいね」
「出掛ける前で良かったじゃない。貴女も一緒に来る?」
「遠慮するわ。お説教は嫌いなの」
 幽々子がクスクス愉しげに笑う。
「子供みたいね」
「ふん」
 紫は正に拗ねた童の様に、剥れた面をぷいと背けた。
「そんなに時間は掛からないと思うけれど……。此処で待ってる?」
「そうさせてもらうわ」
 半身しか見えていなかった彼女の体がずるりと這い出し、スキマが口を閉ざした。
「うちの者は好きに使ってくれて構わないけれど、虐めたりしちゃ駄目よ?」
「お仕事の邪魔なんてしないわよ。おやつを頂いたら、後はゆっくり待たせてもらうわ」
「おやつは召し上がるんですね」
 妖夢の小さなツッコミは、それはもう綺麗に流されて、誰の耳にも届かなかった。



 二人が地獄の一丁目より戻ると、茶の間に紫の姿が見えなくなっていた。
 幽々子は妖夢に普段の業務に戻るよう命じ、ふわふわと屋敷の中を捜し始めた。
「紫ー? 帰ったわよー?」
 屋根裏、床下、厠、庭の池と、彼女は何故か、わざとらしく的外れな場所を見て廻る。
 暫くそうして無駄な時間を使った後、彼女が向かったのは、自身が閨としても使う居間であった。
「あらあら」
 床に敷かれた分厚い布団。その端からは、安らかな寝顔が半分だけ覗いている。
 彼女は「もう」と呆れたような声を出しながら、眠りこける隙間妖怪の頬を指先でつついた。
「ゆーかーり」
「……ん……」
「ただいま」
「……おかえり」
「寝床を温めておいてくれたの?」
「……だって、遅いんだもの」
「まだ夕餉の前よ?」
「ふうん……」
 一向に起き出す気配を見せない紫であったが、その手はいつの間にか幽々子の着物をしっかりと掴んでいる。
 幽々子はいよいよ苦笑して、「仕様が無いひとね」と、一緒に寝床の中へ潜り込んだ。


801 : 名無し妖精 :2015/10/27(火) 20:15:21 6tPMrDZY0
>>799
ありがとうございます!ありがとうございます!
この初々しさがまさにりぐみす、ありがとうございました!


802 : 名無し妖精 :2015/10/27(火) 23:29:53 tPHvlu.Y0
ゆかゆゆは薫香や香油の匂いが混じり合って一つになる位しっぽりとした夜を過ごすのが似合う


803 : こがぬえ :2015/10/28(水) 00:14:06 Oh8653ZAO
小傘「…起きてる?」
ぬえ「…」
小傘「…寝ちゃった…?」
ぬえ「…」
小傘「…もそもそ…失礼しまーす…」
ぬえ「…起きてるから私の胸を触ってくるな」
小傘「あ、やっぱり狸寝入りぬえちゃんだ」
ぬえ「お前な、安眠妨害するなら押し入れに行ってもらうよ?」
小傘「やん、ここがいい…!」
ぬえ「何の用よ、またこの前みたいに「呼んでみただけ」とかだったら怒るからね」
小傘「ううん違うよ。最近私、変なんだ…」
ぬえ「相談なら明日にして…おやすみ」
小傘「聞いてよ…お願い…」
ぬえ「…もう、何で私なのよ…」
小傘「ぬえちゃんだからかな…ねぇ、こっち寄ってきてよ」
ぬえ「……何、ってうわ!」
小傘「もっとくっついていい…?」
ぬえ「ちょっ…胸が…!」
小傘「ぬえちゃんのも聞かせて」」
ぬえ「ばっ…あ…あっ…」
小傘「ドキドキしてる。私のより凄く早いかも」
ぬえ「お前…相談って…」
小傘「うん、最近ぬえちゃんと寝ると心臓の音が早くなって寝れないの…」
ぬえ「…じゃ、じゃあ物置いけばいいじゃん…」
小傘「もう…バカ」
ぬえ「いたっ…ちょっと…」
小傘「ここがいいの…ドキドキして眠れないけど、何だか気持ちいいから…」


804 : 名無し妖精 :2015/10/28(水) 00:15:52 Oh8653ZAO
ぬえ「小傘…わ、私な…」
小傘「今、凄く早い…ドクンドクン…このまま心臓が爆発して死んじゃうのかな…」
ぬえ「……お前は…」
小傘「ぬ、ぬえちゃん、あのね…!」
ぬえ「私が守るから、絶対死んだりしないよ…」
小傘「私、ぬえちゃんの……」
ぬえ「え、な、何…?」
小傘「…ううん、何でもない。私もぬえちゃんを守るよ、絶対」
ぬえ「気持ちだけもらっておくよ、ヘボ小傘」こつん
小傘「ふふ…これ好き。おでこ合わせ」こつん
ぬえ「私も…かな」
小傘「えへへ、ちょっと暑いね…はふ…汗かいちゃった」
ぬえ「お前がくっつきすぎなのよ…」
小傘「ごめんごめん。おやすみぬえちゃん」
ぬえ「おやすみ」

―――

小傘(…ずるいよぬえちゃん…私の気持ち、言えなかった…今日言いたかったのに…)
ぬえ(今日なの…?今日がそうなの…?どうしよう心の準備が…いや、小傘寝たか…)


805 : レミアリ :2015/10/28(水) 16:12:06 egWJKT9I0
「何で浮かない顔してるのさぁ。もしかして嫌々だった?」
「いや、そういう訳じゃあ……。でも、これって本来なら咲夜の役目でしょ。引き受けていいのかなぁと思って」
「私が命じたんだからいいんだよ。とやかく言わせないわ」
「うーん。咲夜って自分の仕事に誇りを持ってそうな気がするんだけど。気を悪くしないかしら……」
「随分と大袈裟だねぇ。たかが膝枕程度なのに。まあ、咲夜が今の役割に生き甲斐を見出してるのは確かだけどね」
「それなら咲夜に代わって貰うわ。どうせ近くに控えてるでしょうから呼んで頂ける?」
「却下よ。あいつだって少しは休ませなきゃ。たまに愚痴吐いて手を動かしてる時もあるみたいだし」
「あら、そうなの。何だか意外かも知れない」
「妖精メイドが告げ口してくれたよ。別にいいんだけどねぇ。だから密告してる暇あったらちゃんと働けって叱ってやった」
「そりゃそうねぇ。私から見ても役立たずと言わざるを得ないわ、ここのメイド達はね」
「お、ようやく笑ってくれた。そうそう、それでいいのよ」
「うーん、やっぱりどうも……。客間ならともかく、寝室に居て良い気がしないわね」
「これは予行なんだ。ここを出入りするのは今日だけじゃないよ」
「予行ですって!どういう事?」
「そのまんまの意味。添い寝や全身の清拭とか、身の回りの世話を一通りやらせるつもりなんだから」
「訳が判らないわ。どうして私なんかに……?」
「何時か、そういうポジションに就いて貰うから決まってるじゃない。今のメイド長は人間だから6、70年後くらいかな」
「何よそれ。咲夜の代わりになれって言いたいの?」
「単なる代わりじゃ満足出来ないよ。部下に振られた主人を慰めてくれる相手になって欲しいの。駄目かい?」
「そ、そんな事無いわよ」
「ふふふ、良かったわ。これで私だけ独り身へならずに済んだよ。ありがとう」


806 : 名無し妖精 :2015/10/29(木) 16:42:40 X5.f63Y60
ウーマンス(女性間の非性的友愛関係)は一応、レズビアンと共存可能なのね
例えば魔理沙なら、霊夢とはレズビアン、アリスとはウーマンスとする見方もありか


807 : 名無し妖精 :2015/10/30(金) 09:17:58 UZnuLVUAO
自分は逆のような気がする
ああ見えて魔理沙は今の関係を壊したくなくて、霊夢には手を触れないイメージ


808 : 名無し妖精 :2015/10/30(金) 19:19:00 6jiJGPvU0
魔理沙は霊夢に対しては気兼ねなくアリスとの恋愛相談とか惚気話が出来て
アリスは話の内容を知らず魔理沙と仲の良い霊夢を羨ましがってて
霊夢はいつまでやってんだこのヘタレと思いながら応援してる
うちのレイマリアリはそんな関係


809 : 名無し妖精 :2015/10/30(金) 21:23:22 pkyc5jUI0
アリスのスカート上で眠る猫が描かれた怪綺談の公式イラストを見てる内にピピっと来たレイアリ
猫に変形した陰陽玉という説もあるけど、ツートンカラーじゃないから本物の猫だと捉えてる





「その仔猫、どうしたの?」
「来る途中で見つけたのよ」
「具合悪そうだけど、医師に診せなくてもいい訳?」
「傷口は消毒して魔法の糸で縫合したし、白魔術も掛けたわ。体力の回復を待てば大丈夫な筈」
「そういえば、色んな魔法を扱えるんだっけ。普段は人形ばっか操ってるけど」
「ユキとマイが教えてくれたお陰ね。氷雪世界で会った事があるでしょ?」
「ああ、思い出した。あの白黒達か。二人がかりでも勝負にならなかったわね」
「それはおいておいて、霊夢。しばらくの間、この子を預かってくれない?」
「ちょっとちょっと、親猫がいないじゃないの。離れ離れにしたら可哀想でしょう」
「何かに襲われたらしくて、致命傷で手遅れだったの。助けられたのは仔猫だけなのよ」
「そりゃ、気の毒だったわね。でも、何で私に頼んだかしら?」
「住まいが森だからね。化け物茸が放つ瘴気はともかく、湿気がどうにもならなくて……」
「そういう事なら仕方ないわ。怪我した猫は初めてだし、面倒見切れるか不安だけどね」
「私もちょくちょく様子を見に来るし、任せっきりにしないわよ」
「あんたが力を貸してくれるなら何とかなるかな」
「ありがとう。引き取り手がいなかったら途方に暮れてたわ」

「んー、よく寝た」
「そろそろ起きる頃だと思ってた。顔を洗って着替えたら。朝食は殆ど出来てるから」
「今朝の献立は何?」
「麦ごはん、油揚げと根菜の味噌汁、秋茄子の素焼き、卵焼きのおろし添え、青菜の胡麻和え、刻みたくあん」
「以前に伝授させただけあって流石ね。あんたの分もあるの?」
「私は家を出る前に済ませたわ」
「ねぇ、明日はサンドウィッチを二人分持ってきてよ」
「もう次のメニューをリクエストするなんて気が早いわね。それに何で二人分なのよ?」
「だって来てくれるんでしょ。それに昼だけじゃなくて朝も一緒に食べたい」
「そう。中の具は何がいい?」
「あんたが決めていいわよ」
「判った。あ、食べ終えたら食器は置きっぱなしでいいからね。霊夢は猫を見守ってあげて」
「相変わらずよく働いてくれるのね。掃除や洗濯もやってくれるし」
「人形が手伝ってくれるし、昔さんざんやらされたから苦と思わないの」
「あの頃はべそかきながらだったわね。ところで、猫はどうしてる?」
「まだ気持ちよさそうに眠ってる。とりあえず経過は順調ね」
「そうそう、山羊乳ってどれだけ残ってたっけ?」
「井戸に浸かってた瓶詰なら半分くらい残ってたけど」
「なら慌てて買い足す必要は無いわね。人肌程度に温めてくれない。そうしたら喜んで飲んでくれるのよ」
「そうなんだ。ちゃんと母猫の代わりを果たしてるのね」

▼続く


810 : 名無し妖精 :2015/10/30(金) 21:23:44 pkyc5jUI0
▲の続き



「なんか納得できないわね」
「あら、どうして?」
「私の膝上じゃ寝てくれないのよ。一日中そばに居るのに」
「そう言われてもねぇ。私が特別に何かした訳じゃないのよ」
「以前にも似たような事あったの思い出したわ。あんたに懐いてて、よくお昼寝してたあいつ」
「もしかして、かつて居た白い猫の事?名前は聞いてないけど」
「勝手に居ついた奴だったからそもそも付けてない」
「私が戻った時には姿を見なかったけど、ひょっとして死んじゃったの?」
「さあね。放し飼いが不味かったのか、ずっと帰ってこないの」
「探しには行ったのよね?」
「愛着はそれなりにあったし、一ヶ月程ね。魔理沙にも協力させたけど駄目だった」
「……元気で過ごしてるといいわね」
「あんたが救った猫の親がそうだったとかじゃなきゃいいんだけどね」
「多分違うわ。両親とも瞳の色が合わなかったもの」
「別だったの……。親猫はどこへ埋葬してあげたの?」
「参道から外れた処。後でお参りする?」
「そうしようかなぁ」
「じゃあ、この子が目を醒ました後でもいいかしら?」
「仔猫の無事も伝えるのね」
「お見通しなのね」



「またね」
「帰る前に答えてくれる?」
「何を?」
「あれから随分経って大分良くなったけど、元通りになったらどうする気よ?」
「野生に還そうかなぁと」
「飼い続けようとは思わなかったの?」
「保護のつもりだったから考えもしなかったわよ」
「親猫がいないのに生きていけるかしらね」
「実のところ難しいでしょうね」
「だったら責任を持って、一生世話するのも悪くないかって。アリスはどう?」
「霊夢の懸念はもっともだし、反対はしづらいわね。情が湧いてないとは言えないし」
「仔猫の方も私達との別れがきっと辛くなってるわよ」
「霊夢の膝上でも眠るようになったし、相当馴染んだのは確かね」
「それと凄く恥ずかしいけどさ、私とあんたの娘みたくも感じてるのよ。だから手放したくなくて……」
「まあ家族を演じるのも悪くないわね。取り敢えずは保留にしとくわ」
「何時までに決めるかはっきり出来ない?」
「当分は未定という事にしておいて」


811 : はろうぃんでふらこあ :2015/10/31(土) 12:04:04 .Gq9mXp2O
「フーンフフンフンフンフンフーン……」
「とりっく・おあ・とりーと!」
「猥褻(トリック)」
「前と同じ返しをするな!」
「じゃあ、猥褻(トリート)」
「変わってない! 変わってない!」
「今回は『かいじゅう』の着ぐるみじゃないんですね」
「黒歴史を掘り返さないでちょうだい」
「可愛かったのに」
「うるさい! いいから、私にお菓子をよこしなさい!」
「はいはい。少々お待ちください。今、咲夜さんに貰って来ます」
「咲夜にはもうもらったの! そうじゃなくて、あなたがお菓子をよこしなさい!」
「どうして私がお菓子を用意していること前提なんですか」
「むしろ何で用意してないのよ!?」
「フランドール様に悪戯されてみたい私の気持ちが」
「わかりません」
「やだ……冷たい……。でも、それが……ッ!?」
「……」
「フラン……ドール……様ぁ……。脛は……ん……痛い……ですよぉ……?」
「うん。これでも悦ばれるとは思わなかったわ」
「んもう……。そんなに私からお菓子を貰いたかったんですか?」
「……別に……」
「…………ふふ」
「……?」
「そんなに可愛く拗ねられたら、もっと焦らして苛めたくなってしまいます」
「……あるんならさっさと出しなさいよ」
「えー? どうしよっかなー?」
「……あんまり調子に乗ってると、パチュリーにバラすわよ」
「とっくに御存知ですよ?」
「違う。契約のことじゃなくて、カメラのこと」
「あらあら。それは困りますねぇ」
「わかったら、さっさと渡しなさい」
「致し方有りません。はい、どうぞ」
「ありがと。……ちなみに、カメラはテープごと壊したわよ」
「えー!? 何で!? どうしてですか!?」
「聞きたいのは私の方だわ! どうして私の言うこと聞かないで勝手なことばかりするのよ、あなたは!?」
「雑な命名を為さるからですよ」
「うー……」
「良いじゃないですか。貴女の物であることに変わりは無いんですから」
「……パチュリーの命令ばっかり聞くくせに」
「あら。嫉妬ですか?」
「う、る、さいッ!」
「あぅん……!」
「私は部屋に戻るから、後でお菓子に合うお茶を淹れて来なさい! 破ったらしばらく口利いてあげないからね!」
「……。……ふふ……。嗚呼……。本当に、可愛らしい御方ですね……御主人様(マイフェアレディ)……」


812 : ハロウィーンの花畑 :2015/10/31(土) 12:05:39 .Gq9mXp2O
「トリック・オア!」
「とりーと!」
「……どうして此処に来るのよ。夢幻館(うち)でエリー相手にやりなさいよ」
「だって、藍さんが」
「幽香のとこにも行ってみなさいって」
「あの女狐……。……で?」
「う?」
「にゃ?」
「うーにゃー言ってんじゃない。お菓子なんか無いわよ」
「ん、じゃあ」
「とりーと!」
「無いっつってんでしょうが」
「バカ。トリートはお菓子の方だってば」
「あ、そっか。じゃあ、とりつく?」
「憑くな。ちなみに、トリートも別にお菓子って意味じゃないわよ」
「よし、橙。幽香さまにいたずらしなさい」
「にゃッ。……何をやればいいの?」
「私に訊いてどうするのよ」
「周りを回ってバターにしてやるのよ!」
「それ逆じゃない?」
「面倒だから、何かやるなら二人一遍にやりなさい」
「やだ。怒られるもん」
「え!? 怒られるの!?」
「人聞きが悪いわね。悪戯を悪戯で返すだけよ」
「ニンニクをいっぱい食べさせられたりするのよ」
「くるみニンニク好きじゃん」
「昔は嫌いだったのよねー。本当、好き嫌いの多いペットで、躾が大変だったわ」
「だからってお茶碗いっぱい食べさせる!? もっと嫌いになるっての!」
「でもニンニク好きじゃん……」
「まあ、どんな悪戯でお返しするかは、やってからのお楽しみね」
「橙。あんた、みかんを口に詰め込まれたりするかもしれないけど、やる?」
「みゃ!? やだ!」
「それ良いわね。好きになるまで食べさせてあげるわ」
「やめときます」
「ます」
「……ああ、そう」
「次、行こ」
「うん」
「あんまり面倒臭い奴に絡むんじゃないわよ」
「はーい」
「はーい」



「もー。幽香さまは大人げないから」
「……にゃ?」
「なに? どうかした?」
「くるみがかわいい」
「ッ!? なに……なにを……!?」
「花」
「鼻!?」
「違う。こっち」
「いや、そんなとこに鼻なんかない……って、これ……」
「いつ着けたの?」
「……あんた、ちょっと帽子とってみなさい」
「なんで?」
「いいから。ほら」
「み」
「あー、やっぱりね」
「なに?」
「ここ」
「みゃ……? なにこれ? ガ?」
「花だっての、バカ」
「……あ、幽香の?」
「遅いわ」
「……いたずら?」
「さあね。『おもてなし』のつもりかも」
「ふーん」
「……。……あんたも……」
「? なに?」
「ッ……。なんでもないわよ!」
「……?」


813 : 名無し妖精 :2015/10/31(土) 19:34:35 XEnW8gTA0
レミリアは誰にお菓子をせびってるんだろう


814 : ヤキガシコガシ :2015/10/31(土) 23:42:02 .Gq9mXp2O
>>813



「やあ、パチェ。今日が何の日か知っているかね?」
「さあね。曜日なら判るけれど」
「ふむ。相変わらずの朴念仁だ。だったら教えてあげよう。今日はね、我々魔族の祭典だよ」
「あら、そう。道理で昨日、小悪魔が南瓜のパイを焼いていたわけね」
「そのパイなら、つい先刻、無事に役目を果たしてしまった。実に嘆かわしいことだ」
「それで? 貴女も私にお菓子を要求しに来たのかしら?」
「馬鹿を言っちゃいけない。確かに私は幼く可愛らしいレディだが、お前よりはずっと年嵩なのだよ」
「一応言っておくけれど、貴女の妹もそうよ」
「そこでだ、今宵は私がお前の為に、飛び切りおいしいビスケットを用意した」
「何を提げて来たのかと思えば」
「さあ、紅茶を淹れてくれたまえ。この禍々しき魔性の夜を祝い、素敵なお茶会を開こうではないか」
「はいはい。結局、私も『お持て成し』をしなくちゃならないのね」

 ・ ・ ・

「あれから、小悪魔はどうなの?」
「変わり無いわ。元々、好きな仕事しかさせてなかったし」
「そう。余り迷惑にならなかったのなら、それは幸いだけれど」
「むしろ有り難いわね。期限を待たずに問題児を手放せたんですもの」
「その割には相変わらず重用してるじゃない」
「使えるものは使う。それだけよ」
「ふうん。……ことによっては、埋め合わせをしようかと思ってたんだけど」
「埋め合わせ?」
「そう。我が妹が強引に空けさせてしまった席に、新しく素晴らしい悪魔を座らせてやろうかとね」
「……要らないわよ、そんなの」
「えー? 何で?」
「本にも魔術にも興味の無い使い魔なんて、居ても邪魔になるだけじゃない」
「話し相手にはなるわよ」
「今はなっていないのかしら?」
「……まあ……」
「それに」
「うん?」
「……貴女とは、もっと別の契約を結びたいわ」
「……賃貸借とか?」
「お馬鹿」
「…………まあ、その契約の話はまた今度にしよう」
「ヘタれた魔王様ね」
「ふん……」
「それじゃあ、お望み通り話を変えるけど、レミィ?」
「う? 何?」
「このビスケットは凄くおいしいのだけれど」
「ああ。そうでしょう。何せ私の」
「貴女の」
「ッ……」
「……貴女の焼いたビスケットは、食べさせてもらえないのかしら?」
「…………知ってたんなら、そう言いなさいよ」
「灰にでもなった?」
「炭よ」
「あ、そう。来年は期待してるわよ」
「うー……」


815 : 名無し妖精 :2015/10/31(土) 23:47:15 azDXmsHIO
1年以上前の作品(43スレ目の976)だし重箱の隅から突っつくようだけど、
熟れ鮨は欧米の方でもチーズに似た味がして美味しいと喜ぶ人は珍しくないらしい
幻想郷の料理に慣れた演出として例に挙げたんだろうけど、不適当かもしれない


816 : 名無し妖精 :2015/10/31(土) 23:50:31 azDXmsHIO
43じゃなくて49スレ目だった


817 : 名無し妖精 :2015/11/01(日) 00:09:31 vci4dinQ0
>>814
来年にも期待


818 : こがぬえ :2015/11/01(日) 01:00:27 wZLkyk2QO
小傘「トリックオア」
ぬえ「トリート」
小傘「トッ…もう!先に言わないでよ」
ぬえ「今忙しいから後でね」
小傘「ぬえちゃんそんなに真剣になって何してるの?ハロウィンだから?」
ぬえ「…正体不明のタネの手入れだよ」
小傘「ふーん。これ、何で蛇の玩具なの?ハロウィンだから?」
ぬえ「蛇とハロウィンって関係ないでしょ…蛇の玩具って人間が人間を驚かすのによく使うでしょ?正体不明の効き目が弱くて正体がバレてもとりあえず驚かれるからよ」
小傘「こんにゃくじゃダメなの?ハロウィンなのに」
ぬえ「…お前は唐傘小僧からこんにゃく小僧に転職した方がいいな」
小傘「はい!多々良こんにゃくだよ!」
ぬえ「全く…全然手入れが進まないじゃん。って何これ」
小傘「ぬえちゃんの蛇にこんにゃくを合わせた凄いアイテム…あっ!」
ぬえ「お前…何て事を…せっかく調整したのに…小傘ぁ!」
小傘「ごめんなさい…」


819 : こがぬえ続き :2015/11/01(日) 01:01:03 wZLkyk2QO
ぬえ「…いや、謝らないでいいよ。全く…お前はいつも一人で突っ走るから見てられないわよ」
小傘「わ…ペロペロキャンディだ!」
ぬえ「私がお菓子を渡さなかったからイタズラされても仕方ないね。これで満足した?」
小傘「ありがとう!イチゴ味!」
ぬえ「さて…私の番ね」
小傘「ふぇ…?」
ぬえ「言ったでしょ。トリックオアトリートって」
小傘「わ、私、ぬえちゃんにもらったこれしかない…」
ぬえ「私にお前と関節キスさせる気?」
小傘「嫌なら…いいよ…イタズラする…?」
ぬえ「な、何顔赤くしてんの…」
小傘「し、してないもん!ぬえちゃんが急なんだもん…」
ぬえ「ふーん…イタズラねぇ…」じー
小傘「……」ドキドキ
ぬえ「…それよこせ」
小傘「え、私の傘…?ら、乱暴にしないでね…」
ぬえ「これを持ち歩く事にするわ。明日になるまで帰さないから。トイレの中でもお布団でも寝る時でも帰さないから。これが私のイタズラだよ」
小傘「そ、それでいいの?」
ぬえ「ぬるいって言うならお前の方にイタズラしてやる…とびきりエロいやつをな…」
小傘「ううん!ぬえちゃんらしいって思っただけ。今日はずっと一緒にいようね!」
ぬえ「ハロウィンだからな」
小傘「驚かし妖怪の私達の日だね!」


820 : 名無し妖精 :2015/11/01(日) 16:23:46 A0tU8D2o0
ハロウィンネタが豊作で良いね


821 : 名無し妖精 :2015/11/02(月) 13:26:57 rHbc4fXA0
こんな寒い日は暖まるためいちゃつく少女たちがあちこちにいそうですね


822 : 名無し妖精 :2015/11/02(月) 20:37:50 m2Vfc.1k0
蛮奇「いつものでお願いできる?」
「はい。貴方もいつものでいいのかしら?」
咲夜「うーん……少し時間を頂けませんか?」
「かしこまりました。また後で伺うわ」
蛮奇「……珍しいじゃないのよ」
咲夜「そうね。いつものでも良かったんだけど、ちょっと思うことがあったのよ」
蛮奇「なによ、聞かせてくれない」
咲夜「ずっと同じ物を頼んで、代わり映えない事を話しながら呑み続けていくのかなって」
蛮奇「……私が相手じゃ飽きたと言うの?」
咲夜「違うわ。もう少し会話を弾ませられないかと」
蛮奇「無理に決まってるわね。
    人間に紛れてひっそり生きる私と吸血鬼に仕えて忙しく過ごすあんた。
    共通する話題が見つかる訳ないじゃありませんか」
咲夜「それなら、もっとお互いのことを知るなんてどうでしょう?」
蛮奇「……あいにくだけど、必要以上に馴れ合う気は無い」
咲夜「あらそうでしたか。脈は絶たれてたのねぇ」
蛮奇「み、脈!もしかして、あんた……」
咲夜「しっ!」
「お待たせしました。出すのが遅れちゃってごめんなさいね。この小鉢はお詫びだから」
蛮奇「あーいや、気にしてないのよ。連れの分も付けてくれて有難う」
「もう、お決まりになりましたか?」
咲夜「やっぱり、いつものにしますわ」
「では、すぐにお持ちしますね」
蛮奇「……良いのか?」
咲夜「未練がましくするつもりはありません」


823 : 名無し妖精 :2015/11/02(月) 22:34:30 Tbz2R95o0
にとりが一番好きなんだけど、どう脳内で百合妄想しても親友止まりになってしまうんだよ…
なんでだろ


824 : 名無し妖精 :2015/11/02(月) 23:57:02 27ezEP720
お互いただの友達として思ってるけど
手を繋いでみたりよく抱きつきあったり人前でちゅーしてみたり夜には一緒の布団で寝たり

周りから「それって恋人じゃないの?」って言われて気付くような

そんなにとまりが好き


825 : 名無し妖精 :2015/11/03(火) 01:08:39 P3i0REc60
今日は寒かったけど文ちゃんはチルノとイチャコラしてさぞや暖かかったことだろう


826 : 名無し妖精 :2015/11/03(火) 08:25:52 sQH1LnZ60
にとりが魔理沙の家に訪れて一緒に研究したり河童のビニールハウスで作ったきゅうりで料理を作ってあげたり
魔理沙もまた妖怪の山へ出向いてはにとりと一緒に研究目的で外へ連れ回したり・・・

魔法と科学、違う分野でお互い参考にしながら切磋琢磨しあいつつ私的な交友関係も徐々に深くなっていく
てな感じのにとまり、大好きです


827 : 名無し妖精 :2015/11/03(火) 21:08:26 6vavVrrc0
身長:低いの分類に入るキャラや妖精などの外見イメージが幼いキャラは百合妄想しにくいなあと思う
友情と恋愛の垣根を超えられそうで超えられない感じがして、のぼせ上がったとしても一時的みたいな


828 : 名無し妖精 :2015/11/03(火) 21:18:03 kne5MC4M0
普通百合って友情と恋愛の垣根を越えそうで越えない感じを楽しむものって聞いたことがある
でも東方の百合って人外多いからか明らかに恋人ってレベル越えてるでしょってのも多い感じ?


829 : 名無し妖精 :2015/11/03(火) 21:44:21 gSGxum9AO
こあ「フランドール様! 呼ばれてますよ!」
ふら「いいから座ってなさい」

藍「橙は私と結婚するんだもんなー」
幽香「くるみ。ああいう駄目な獣にだけは惚れるんじゃないわよ」


830 : 名無し妖精 :2015/11/03(火) 22:58:22 XCUngowA0
小傘「ヒュゥゥ〜〜〜ドロドロドロドロドロドロ〜〜〜………」


小傘「おぉーー!!」

小傘「どぉーー!!」

小傘「ろぉーー!!」

小傘「……っっけええぇぇぇーーーー!!!」


雷鼓「……………」

雷鼓「えぇー……」
小傘「かぼちゃおばけだぞぉー!」
雷鼓「あー……繰り抜いたかぼちゃを頭に被ってるから?」
小傘「怖いんだぞぉぉーー!!」
雷鼓「あー、うん。確かにその行動力はある意味怖いかも……」
小傘「強いんだぞぉぉぉーーー!!!」
雷鼓「その身体に纏っている白い布、何度も踏みつけて転んだのかしら?前が泥だらけよ」
小傘「驚かなかったら……驚かなかったら……!」
小傘「コテンコテンのコパンコパンにしちゃうんだぞぉぉぉぉーーーーー!!!!」
雷鼓「というより、何故お化けの仮装をしているのかしら?」
小傘「ふっふん!知らないなら教えてしんぜよう!」
小傘「なぜなら今日は、はろうぃ〜んだからです!」
小傘「はろうぃ〜んはみんなで百鬼夜行をしてイタズラ出来る日と聞いたわ!」
小傘「見た者み〜んな裸足で逃げ出す恐ろしさを持っているこのわちきが、本気でお化けの仮装をしたら
幻想郷は大パニックになること間違いなし!」
小傘「おねーさんは今!まさに!!この誰もが恐れる付喪神!!!多々良小傘様に標的にされてしまった
のだーーー!!!!」
雷鼓「ハロウィンはもう終わったわよ?」
小傘「ふっふっふ。このかぼちゃを被った自分を鏡で見た時、自分でもあまりの恐怖に泣きそうになった
わ」
雷鼓「トリックオアトリートと言いながら人里を周っていたでしょう?お菓子くれなきゃいたずらするぞ
って。まぁ、意味もわからずやっていたのかもしれないけれど」
小傘「それに加えこの白い布!もう非の打ち所がないわね!」
雷鼓「あなた、満面の笑みで里の人からお菓子をたくさんもらっていたじゃない」
小傘「まったく、はろうぃ〜んでいったい何人驚かせられるか本当にたのし、み……」
雷鼓「私もあなたに雷おこしあげたし……」「
小傘「ほぇ」

小傘「ええぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!???」
雷鼓「気づいてなかったの!?そっちの方が驚きよ!」
小傘「あっ、今驚きました!?やったぁ!」
雷鼓「そんなのでいいの!?」


今年の小傘ちゃんのハロウィンの成果:一人


ハロウィン遅刻しーたー。


831 : 名無し妖精 :2015/11/04(水) 21:37:17 CecY1dbg0
リリーに悪戯されたいと思いながらも、春告精である彼女は秋に姿を見せないから望みが叶わない文
一応お菓子を用意したものの当然渡せる筈も無く、別の子にあげちゃってハロウィンを終えてしまう

何でか可哀想なシーンを幻視した

>>830
雷鼓さんは珍しいから有難や


832 : 名無し妖精 :2015/11/05(木) 02:41:07 C2BzGGpAO
>>831
野暮な妄想を書かせていただき候

何処ぞの河童が文の許を訪れ、温室なる物を造ったから記事にしてくれと言う
温室とは何かと問えば、冬でも春の様な部屋のことであると答える
春という言葉からリリーホワイトを連想した文は酷く寂しい気分になるが、気晴らしを兼ねて取材に向かうことにした
ところが、温室とやらに着いた彼女は、その一角で眠る春告精の姿に驚愕することとなる
河童が言うには、温室が完成して間も無く、いつの間にか住み着かれてしまったらしい
本調子ではない為か眠り通しのリリーであったが、文が来たことで目を覚まし、何処からか取り出したジャコランタンを
用いたジェスチャーで彼女にお菓子を要求する(なお、暦は既に霜月である)
しかし、文は先日、用意していたお菓子を他の子供達にあげてしまっていた
悪びれ、気を落とす文
そんな彼女に、リリーが不意に悪戯(キス)をした


833 : 名無し妖精 :2015/11/05(木) 20:23:57 60ZSi2gs0
「あ、咲夜さんお帰りなさい。宴会は随分と盛り上がったみたいですね」
「ええ、お陰でこの通りだわ。お嬢様をおんぶしたのは久しぶりね」
「ベッドで寝かせる間にお湯を温め直してきましょうか?妖精メイド達は先に休んでるみたいですし」
「そうね、お願いしようかな。でも、その前に忘れない内に訊いておきたい事があるのよ」
「一体なんですか?」
「美鈴は今でも、巫女を食べてもいい人類だと考えてるの?」
「そんな、流石に現在は……って、何で咲夜さんが昔の件の事を……?」
「霊夢からさっきの質問を頼まれたからねぇ。それと私からも良いかしら?」
「はい、何なりと」
「私も人間だけど、一度でも食欲を満たしたくなった事はありましたか?」
「いやいや、まったく無いですよ」
「美味しくなさそうだから?」
「そんな事ありませんってば。以前に妹様が味見したいと漏らしてました。勿論、駄目だと言い聞かせましたが」
「じゃあ、どうしてかしらね。B型好きのお嬢様みたいに特定の血液型に拘りがあるとか?」
「違います。実は自分でも理由が判らなくて悩んでた時期があったんですよね」
「その口振りは、もう答えを見い出せてるって事?」
「きっとこれしかないと確信してますよ」
「へえ。良かったら教えて欲しいわね」
「咲夜さんの事が大好きだからです。という訳で私も尋ねたいんですが、咲夜さんは私の事どう思ってるんですか?」
「上手くやっていきたいとは常々に」
「それはどちらの意味なんですかね。はっきりして下さないとどうも……」
「どうせなら当ててみたら」
「えー、こうなったら破れかぶれです。不本意ですが、話してくれないなら食べちゃいますよ」
「あら、構わないわよ。どうぞ、貴方が望む方で」

>>832
無理なきハピエンで宜しき事かな


834 : 名無し妖精 :2015/11/06(金) 22:36:38 J1o3VK0U0
日に日に感じる冬の到来を憂鬱に思いながらも全く日の当たらない場所で微睡んでるレティに貴方の出番よとばかりに起こしに行ってあげる秋姉妹と
本当はちゃんと時期を悟って自分で起きられるけど二人が来るのは嬉しくて毎年寝たふりをして待ってるレティとかほのぼのとした関係を夢見てしまう
三人とも活躍する時季じゃない春夏の間は仲良く一緒に眠ってたりとか、それからたまには目を醒まして気の置けない雑談で楽しく過ごしたりとかで


835 : 名無し妖精 :2015/11/07(土) 21:09:20 FAImJFVY0
「女性はみんなバイかレズ。ストレートなんていない!」 全世界が驚愕中の最新研究
h ttp://tocana.jp/2015/11/post_7849_entry.html

 現代において、人間がさまざまな性的指向を持つ存在であることは、生理学的にも自明の理となっている。
宗教や文化、そして歴史的背景から、「同性愛」をはじめとする一部の性的指向が容認されない場面もまだまだ残ってはいるものの、
世界の流れとして、各自のありのままの姿を認める動きは今後も一層広がっていくことだろう。そのようななか、

「女性はみんなバイかレズ。ストレートなんていない!」

 女性の性的指向に関して、このような研究結果が発表され、欧米のメディアが沸き立っている。
これまでの常識を大きく揺り動かす、驚くべき主張の詳細についてお伝えしよう。


■あなたの体は正直に性的指向を物語る

 英紙「Telegraph」によると、今回の最新研究を指揮したのは、英・エセックス大学心理学部のゲルルフ・リーガー博士だ。
研究チームは、被験者である女性345人に、魅力的な男性と女性の裸体映像を見せ、彼女たちがどのような反応を示すか調査した。
正確を期すため、(沸き起こる性衝動が表れる)瞳孔の広がり具合も計測されたという。

 するとレズビアン(同性愛者)の女性は、当然ながら魅力的な女性の裸に強く惹かれることが判明、男性の裸にはほとんど興奮しなかった。
しかし、驚くべきはストレート(異性愛者)の女性が見せた反応だった。たとえ「自分は男性にしか興味がない」と宣言している女性でも、
ほとんどが男性の裸だけではなく、なんと女性の裸にさえ強く惹かれていることが明らかになったのだ。
本人は自覚していなくても、体は正直に反応しているというわけだ。

「私たちの研究は、何が女性のスイッチを入れるのか、明確な事実を示しています。女性はみなレズビアン、もしくはバイセクシャルなのです。ストレートなんていない」

 研究結果を受け、博士はこのように断言している。
なお、被験者が男性の場合には、性的指向にかかわらず各自が(自覚的に)好む性別にしか興奮しないことがわかっている。
そのため研究チームは、レズビアンが見せる反応は男性に近いと考えているようだ。

 また、博士は今回の研究において、女性の服装や振舞いなどの“外見”が性的指向とリンクしないことを明らかにしている。
男性的に着飾ったり、振舞いが男らしいからといって、レズビアンであるとは限らないとのことだ。

 記事には、研究結果に賛成する声や猛烈に反対する意見など、さまざまな反応が寄せられているため、
少なくとも個々人の体験に則せば、女性全員が実感として納得できる説ではないようだ。
それにしても、「女性にストレートはいない」という主張のインパクトは十分すぎるほど大きい。
世の男性のなかには、「妻や恋人を見る目が変わってしまった」という人も現れるのではないだろうか?
(編集部)


836 : 名無し妖精 :2015/11/07(土) 22:35:54 vDT3yNX60
スレチ


837 : 名無し妖精 :2015/11/07(土) 23:55:33 pzdp7yUwO
レズが正義だったと化学的に認められたと言いたいんだろう。スレチっちゃあスレチだがあながちスレチじゃない
そこに好きなカップリングと繋げたら文句なかった


838 : 名無し妖精 :2015/11/08(日) 00:16:10 bEVnGf9E0
みんなまとめてちゅっちゅすればいいよ!


839 : 名無し妖精 :2015/11/08(日) 00:43:33 6FfzOOisO
つまり百合は何でも有りということですか。何でも有りということですね。

寒いのが嫌いな幽香、くるみと遊んでいた橙を拉致し、寝床に連れ込んで湯たんぽ代わりにしようとする
くるみが酷く不機嫌になるが、橙も幽香も全く気に掛ける素振りを見せず、思い付きは実行に移される
ところが、夜中、幽香は寝ている間に暑くなってきたらしく、半ば寝ぼけて橙をベッドから蹴落としてしまう
気付いたエリーが橙(寝てる)を回収、くるみ(不貞寝中)のベッドで一緒に寝かせる
朝、くるみが寒気に目を覚ますと、すぐ横で橙が布団を独り占めして寝ていた
怒ったくるみ、布団を強引に剥ぎ取って、その勢いで橙をベッドから落とす
流石に起きた橙、床で体を打ったと怒り出し、互いに相手の非を咎め合って喧嘩が勃発
くるみが振り下ろした枕を橙が爪の出た手で受け止めてしまい、見事に破けて中身が辺りに飛び散る
そして二人仲良くエリーに叱られる


840 : 名無し妖精 :2015/11/08(日) 02:12:38 NhS4BEUU0
>>835
マジレスすると、女性の場合は「そう言う体つきへの憧れ」として反応してるんじゃないかなぁ

>>839
悪いのはゆうかりんなのに……


841 : 名無し妖精 :2015/11/08(日) 03:43:15 OWTiklxo0
ボンキュッボンな勇儀さんが里のオナゴにいやらしく視姦されるってわけですね


842 : 名無し妖精 :2015/11/08(日) 20:02:50 4q03kYZI0
棺の中で巫女が眠りに就いていた。
さる死神によれば、巫女には極端に短命な者と極端に長寿な者がいるそうだが、どうやら前者の方だったらしい。
種族を選ばず惹きつけた彼女の往生は衝撃をもって迎えられ、神葬祭には多くの人妖が参じた。
葬場祭が済み、火葬祭へ移ろうとしていた。
人形が紛れたまま釘打ちされてしまったが、誰も気付いていない。
副葬品では無かったが、取り除く機会は失われていた。
心が詰まっていて自在に動けたものの、助けを求めようとしなかったからだ。
生身を棄てた今際の存在で、むしろ一緒に焼かれる事を望んでいた。
巫女の没後も想いを秘めたまま生涯を全う出来るだけの精神力は持ち合わせていなかったのである。
だが、決して許されるものではない。
実現を果たした暁には、業火に焦がされる日々が訪れる。
曲直庁で下される審判は厳格で、自ら命を絶った者に対して容赦しない。
それでも炎が燃え移る瞬間まで待つのを止めようとしなかった。
遺された洋館は荒れ果て、やがて蔦で覆われた。


843 : 名無し妖精 :2015/11/09(月) 20:07:46 CW49deio0
Q.みんなの前で霊夢さんと頬擦り出来ますか?

A.魔理沙の場合  酔った勢いか追い詰められた状況なら
  紫の場合     平気だけど向こうが人前だと嫌がる
  早苗の場合   恥ずかしがりながらも行える
  アリスの場合  二人きりでも無理
  レミリアの場合 得意気に見せつける
  文の場合     営業スマイルで何とか
  萃香の場合   いたって普通に


844 : 名無し妖精 :2015/11/09(月) 20:53:16 kBod1ifQ0
霊夢なら上記の全員と頬ずりできるのかな?


845 : 名無し妖精 :2015/11/09(月) 21:03:41 1EkD5SBo0
狐霊夢に頬ずりされたら皆オチるな


846 : 名無し妖精 :2015/11/09(月) 22:14:58 Y9ag39wk0
ゆかりんと二人きりならデレるのか
良い


847 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 09:32:56 vu.APzD.0
中国の第4回東方Project人気投票カップリング部門TOP50(h ttp://vote.thwiki.cc/?m=cp)

01位 レイマリ
02位 ゆかゆゆ
03位 てるもこ
04位 けねもこ
05位 マリアリ
06位 レミ咲
07位 蓮メリ
08位 レミフラ
09位 さとこい
10位 めーさく
11位 こいここ
12位 ゆかれいむ
13位 ゆゆみょん
14位 東方三魔女
15位 せいしん
16位 大チル
17位 パチュアリ
18位 レイサナ
19位 勇パル
20位 こまえーき
21位 守矢三柱
22位 レイマリアリ
23位 えーてる
24位 てるもこけーね
25位 ヘカ純
26位 レミ咲フラ
27位 うどみょん
28位 ひじみこ
29位 あきゅすず
30位 おりんくう
31位 魔理霖
32位 すいれいむ
33位 あやもみ
34位 八雲一家
35位 正サグ
36位 いくてん
37位 レイアリ
37位 あやはた
39位 レミパチェ
40位 すわかな
41位 みこふと
42位 豪族
43位 こいフラ
43位 パチュマリ
45位 ルー大チル
46位 めーフラ
46位 てゐんげ
48位 サグドレ
49位 ふととじ
50位 にとひな
50位 レイ咲マリ


848 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 13:42:15 PZqlSP6E0
Q.みんなの前で魔理沙と頬擦り出来ますか?


849 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 16:45:22 C29YIVsI0
>>847
新作のご祝儀もあるかも知れんがヘカ純結構たけえな


850 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 19:00:33 1SS7C6QI0
ひじみこ思ったより人気あるねー
ひじみこころはインしてないのか、残念。


851 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 19:10:10 nQADNOBg0
どんなカップリングでもそうだけど、人気と知名度を除けば攻め受け男役女役タチネコがハッキリしてると人気が出やすい印象


852 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 19:10:40 nQADNOBg0
あ、前者の人気はキャラ固有のもので後者はカップリングとしてのね


853 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 19:35:54 oSSr5npQ0
基本的にリバありが好きなんだけど、そういうのは少数派?


854 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 19:47:13 2kI6qaG.O
>>847
正サグが健闘してるね
公式に全くからみが無いのに…W


日本でもカプ投票みたいけど荒れそうW


855 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 19:58:01 HS1XOQQg0
カプ投票ならニコ童祭でやったぞ


856 : 名無し妖精 :2015/11/10(火) 20:44:31 vu.APzD.0
>>847
ミスがあったので訂正

誤 35位 正サグ
正 34位 正サグ

>>853
自分は組み合わせ次第かな
ノンセク・リバ無し・別軸リバ・同軸リバで好みのCPが違う


857 : 名無し妖精 :2015/11/11(水) 00:04:57 LZUYNhdsO
キャラ重複無しで好きなカプが15個くらいランクイン
別段マイナーが好きなわけではないらしい

というわけで、ポッキーで妄想を八つほど

◆紅魔館・門前
美鈴が椛にポッキーを差し出す
椛は少し戸惑いながらも素直に口を開け、それを咥える
そこに美鈴が食い付き、椛を押さえて逃げられないようにしながら食べ進む
◆地下図書館(上層)
門番を倒して図書館に忍び込んだ魔理沙はテーブルの上にポッキーを見付け、これを一本拝借する
行儀悪く口に咥えながら本を物色中、突然、ポッキーが根本まで無くなる
何が起こったか理解した彼女は顔を真っ赤にして辺りを見回すが、メイド長は姿を見せず
◆地下図書館(中層)
こあ「両端から食べ進んでいくなんて邪道ですよ。二人で一緒に同じ所を舐るべきです。プレッツェルが蕩けるまで」
ふら(無言でポッキーを食べながら魔理沙を指差す)
まり「おい、やめろ。こっちに振るな」
◆夢幻館・客間
橙とくるみ、トランプで遊びながら、普通にポッキーを二人で分けて食べる
最後の一本はお姉さん振りたいくるみが橙に譲る
……と思いきや、横から来た幽香が持って行く
◆夢幻館・廊下
エリー、子供のおやつを取り上げる行為を諫める
幽香、聞く耳を持たず、ポッキーを口に咥えて「ん」
エリー、呆れながらも渋々それに応える
◆里の外れの人家
ちゆりがポッキーを食べながら寺子の算数の答案を採点中
不意に、小兎姫が彼女の食べているポッキーを横から咥えて折る
「何だ」「コーヒー淹れたけど、飲む?」「普通に言えよ」「言ったじゃない」
◆綿月邸
豊姫「四番と七番でポッキーゲーム」
依姫「えっ」
レイセン「えっ」
◆永遠亭
皆でポッキーを食べている
輝夜、鈴仙、てゐの順に最後の三本を取ったところで、永琳がやって来る
永琳は迷わず鈴仙が食べ掛けているポッキーを指で折って食べる


858 : 名無し妖精 :2015/11/11(水) 00:31:21 /3NisFTQ0
素晴らしい11月11日を迎えられて良かった・・・


859 : 名無し妖精 :2015/11/11(水) 04:21:27 8/vBkzG.0
>>847
おい195位と217位ww
…HENTAIは日本人だけの特権じゃ無ぇって事だな


860 : 名無し妖精 :2015/11/11(水) 08:21:06 Lxkl.IgE0
>>857
素晴らしい


861 : 名無し妖精 :2015/11/11(水) 14:31:10 PQ/I8BAM0
>>860
はげどう


862 : 名無し妖精 :2015/11/11(水) 18:44:11 B1cIpMec0
>>848

霊夢
 魔理沙と弾幕で負けない限りやらないわよ。
 そもそも、そんな事で勝負しないと思うけど。

アリス
 そんな真似なんて出来る訳ないじゃない。人形相手ならともかくねぇ……。
 まあ精々、魔理沙がほおずりした人形に顔を寄せるくらいが限界かしら?

パチュリー
 お嬢様(レミィ)や小悪魔が居る前だと絶対に無理だわ。
 興味津々で感想を聞いてくるでしょうし、後が面倒になるのよね。

フランドール
 出来るものならやってみたいわね。
 神社の宴会に出ようとしても止められるし、館のパーティにも殆ど参加させてくれないのよ。

にとり
 ……そうねぇ。いくら出せるの? それなりに弾んで貰わないと駄目だね。
 え? 何だって? 二人きりの場合でも取るのかって、そりゃ勿論タダに決まってるじゃん!

咲夜
 うーん。時を止めても良いのなら……。
 そうじゃないと、きっと逃げられてしまいますわ。


863 : 名無し妖精 :2015/11/11(水) 21:40:37 6ceBpDn.0
>>857
おおう……地下図書館(上層)が一番好きだ……。
ありがとう、ありがとう


早苗大好き霊夢さん目指して書いてみたらギャグになった。
霊夢さんがぶっとんでるから注意してね。


霊夢「早苗、ぽっきーげーむをしましょう」
早苗「えっ!?やったぁうれし……って違う違う違う!どうして霊夢さんがポッキーゲームのことを?」
霊夢「紫から聞いたのよ。細い棒状のお菓子の両端をお互い食べ始めて、最後まで口を離さなかったほうが勝ちなんだって?
   外の世界では変わった遊びが流行るのね」
早苗「遊びというか余興というか……。そもそも幻想郷にポッキーはありませんよ?」
霊夢「そのぽっきーとかいうのは細い棒状のお菓子にチョコが塗ってあるらしいわね。
   再現することもできるだろうけれど、あいにく私のところにそんな材料はないわ」
早苗「胸を張って言うことではありませんよ……。でもそれじゃあ出来ませんね、ポッキーゲーム」
霊夢「要は棒状のお菓子ならなんでもいいんでしょ?代わりのものならいくつかあるわよ」


霊夢「さぁ、早苗!私とぽっきーげーむをしましょう!!」
早苗「え……。なんですかそれ」
霊夢「金太郎飴よ。まだ切ってない棒状のやつ。この前子どもを助けた時もらったの」
早苗「霊夢さん、いくらなんでも無理ですよ……。噛み切れませんし、舐めて溶かすにしても時間がかかり過ぎます……」
霊夢「むむむ、確かにそうね。これは盲点だったわ」デロー
早苗「と、溶けてる!よだれで飴が溶けてます霊夢さん!!」

霊夢「はぁ、はなえ!わらひとほっひーへーむをひまひょう!!」
早苗「ちょ、霊夢さんそれ……!麩菓子じゃないですか!ムードも何もあったもんじゃありませんよ!
   ポッキーと比べても太すぎるし……!そもそも物を食べながら話さない!」
霊夢「へ?ほっひーってほんなにひいさいものなの?ほれならほーと(サクッ)あ、折れちゃった」
早苗「勝っちゃった……。何もしてないのに……」

霊夢「麩菓子だと大きすぎると言われたので、急遽これを用意したわ」
霊夢「さぁ、早苗!私とぽっきーげーむをしましょう!!」
早苗「れ、霊夢さん……。確かに私は麩菓子はやめた方がいいと言いましたが……」
霊夢「何よ、これなら文句無いでしょう?さあ!来なさい!!」
早苗「それかりんとうじゃないですか!麩菓子よりも短いし細いけど……短すぎます!短すぎますよ!
   咥えた瞬間に勝負がついてしまいますよそれじゃあ!大きさ云々ならまだ金太郎飴の方が近かったです!」
霊夢「えー?もー早苗ったら文句ばっかりー。これじゃーいつまで経っても始められないじゃない」ムシャリ
早苗「あぁーついに食べちゃった……」

霊夢「うーん、意外と難しいのねぇ。ぽっきーげーむって」
早苗「難しい以前の問題というか……。あはは、まあまたの機会ということで……」
霊夢「よし、こうなったら……」
早苗「え?なんですか霊夢さ……」



霊夢「……………」
早苗「……………」
早苗「……最初から、こうすれば良かったんじゃないんですか?」
霊夢「だってそんなの、ムードがないじゃない」
早苗「……金太郎飴とかでやってた方がムードありませんでしたよ。……もう」


864 : 名無し妖精 :2015/11/12(木) 02:46:18 SZVHDEpc0
咲夜とアリスのクール感好き


865 : 名無し妖精 :2015/11/12(木) 09:03:25 hDPitBeY0
「はい魔理沙、やろっ」
「・・・何がしたいんだ」
「ポッキーゲームって言うのをやるんだよ、知らないの?」
「いや知ってるが・・・だからって何できゅうりなんだよ」
「私も外の世界の本を読んで興味を持ったんだ。新しい商売に使えないかなって。
 けどポッキーなんてお菓子を作ろうにも手間がかかるから私達河童が生産してる自家製のきゅうりで代用できないかなぁ〜って」
「食べづらいんじゃないのか?」
「だからこうして試しに来たんじゃないか」
「同じ河童か山の友達じゃダメだったのかよ」
「固いこと言わないの、やり方分かるよね。・・・ふぉら、ふぁひめて」
「ちぇっ、やればいいんだろ」

パリ、ポリ・・・

(・・・ふむ、きゅうりでも別にやれないことはないか・・・)

パリ、ポリ・・・パリ、ポリ・・・

(しかし、緊張するな・・・にとりにまじまじと見られてると思うと・・・
 と言うかさっきからあいつ全然動いてないだろ!私ばっかり一方的に近づいてるぞ)

パリッ・・・

(にとりの・・・唇・・・このまま進んだら・・・)

「っぷはぁっ!」
「ちょっ、魔理沙、何やってんのさ!まだ食べきってないじゃん!」
「やめだやめ!きゅうりでポッキーゲーム?やるなら勝手に商売してろ!私はキノコ狩りに出かける!」
「待って、魔理さ・・・」

バタンッ!

「・・・ちぇー、もう少しで魔理沙とキスできたのに、根性ないんだからぁ(モグモグ)・・・・・・うん、美味しいっ」





稚拙かつ1日遅れながらポッキーゲームdeにとまり


866 : 名無し妖精 :2015/11/12(木) 17:17:54 JgbcwFRE0
>>847
純狐×青娥>純狐×鈴仙≧純狐×永琳という結果にびっくりした
http ://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=237&file=lily_0237.png

>>865
美味しく頂けました


867 : 名無し妖精 :2015/11/12(木) 21:29:38 WKdVoJ4s0
>>865
いいね!
>>863
お見事!


868 : 名無し妖精 :2015/11/12(木) 21:35:01 dzpLLlt20
ポッキーの日のSSがたくさん投稿されて嬉しいです


869 : 名無し妖精 :2015/11/13(金) 00:43:42 EopXs./k0
レイサナはまだまだ底が知れん


870 : 名無し妖精 :2015/11/13(金) 01:12:47 7O3ChDXkO
11月22日のいい夫婦の日も豊作だと良いなあ

>>866
うど純と純青は一票差だし大袈裟過ぎ
それよりもプリリバや三妖精の欄が空白でかなしい


871 : 名無し妖精 :2015/11/13(金) 01:24:14 mopRNtioO
 彼女の笑顔が嫌いだった。
 ぞっとするほど美しい仮面の裏側で、私を疑い、侮蔑し、そして憐れむ。
 そんな殺意(えがお)が大嫌いだった。

 彼女の笑顔が嫌いだった。
 ほっとする様な愛らしい仮面の裏側で、私を恐れ、非難し、そして憐れむ。
 そんな敵意(えがお)が大嫌いだった。


朗らかに向かい合う永琳と鈴仙にこういうモノローグ付けるところから始めて
互いに好感度最悪で信頼なんて欠片も無かった師弟が
醜い共依存(永琳→妹紅に輝夜を取られた鬱憤を鈴仙で発散、鈴仙→自分の居場所を守るため永琳に服従)を経て
徐々に上辺だけではない、本当の信頼と愛情を抱くようになり
やがて愛に溺れて永遠を求め始める弟子と、自らが同じ過ちを繰り返すのではないかと恐れる師
二人が出した結論は……?
みたいな内容の百合を思案(妄想)中

輝夜が(自分が妹紅に執心していることで永琳を苦しめているとは知らず)鈴仙を応援しようとして空回りしたり
妹紅が蓬莱の薬に手を出そうとしている鈴仙に(自身の忌まわしい体験を踏まえて)悔い改めるよう諭したりしつつ
傍観者のてゐに狂言回しを担当してもらう感じでしょうか


872 : 名無し妖精 :2015/11/13(金) 05:34:29 LmrWjEZM0
そっから始めるならば、下僕でなく弟子という形式した経緯、優曇華院という名前を付けた思惑なんかのイベントを
関係の進行タイミングやその時の心情とうまくあわせて処理できるといい感じよね


873 : 名無し妖精 :2015/11/13(金) 19:43:48 52r7Ky520
アリス「ご馳走様。今度は私が誘う番ね」
霊夢「食後のデザートがまだじゃない。お茶を入れ直すから座ってて」
アリス「よく入るわね。疲れる運動をした訳でもないのに」
霊夢「甘いのは別腹よ。あんな美味しそうなお菓子を見せられて我慢できないわ」
アリス「あれはティータイム用に持ってきたんだけど……」
霊夢「茶棚の酒饅頭が手付かずから心配ないわよ」
アリス「ちょっと!デザートもおやつも食べる気なの?」
霊夢「あら、いけない?食欲の秋はちゃんと楽しまないと」
アリス「食べ過ぎじゃないかな?」
霊夢「大丈夫だってば。これまで体重に悩んだ事ないもの」
アリス「ある意味で羨ましいわね。ずっと華奢でいられるなんて」
霊夢「陰陽玉のお陰かしらね。爺によれば、甘いものを食べても太らなくなるそうよ」
アリス「食習慣を見直さないと将来が怖いわよ。体型が標準でも成人病は罹るって聞いてるし」
霊夢「まあ何とかなるでしょう。いざとなったら永遠亭に足を運んで治して貰うわ」
アリス「もう、呆れた食いしん坊ね」
霊夢「アリスには言われたくないのよね」
アリス「え?食い意地を張った覚えは無いわよ」
霊夢「種族の魔法使いだって事も忘れたのかしら。本当は食事の必要無いんでしょ」
アリス「それは人間だった頃の習慣を引きずってるだけで……」
霊夢「自分が改まらないのに人には要求するのね」
アリス「むむむ。でもほら、人の振り見て我が振り直せという諺もあるじゃないの」
霊夢「何と言われようが嫌よ。私にとって食べる事は、退屈な時の暇潰しでもあるんだから」
アリス「退屈ねぇ。じゃあ、これからは毎日通う事に決めたわ」
霊夢「何でそうなるのよ」
アリス「私が相手してれば退屈じゃなくなるでしょう」
霊夢「そうだけどさ、人形の製作や魔法の研鑽はどうする気なの?」
アリス「人形なら、ほんの片手間で出来るから心配無いわよ」
霊夢「魔法の方は?」
アリス「当分はお休みね。ああ、安心して。人間と違って時間は沢山あるから後回しでも良いの」
霊夢「……そう。まあ、いつでも歓迎するわ」

鈴奈庵では普通盛りだったけど、神霊廟のパラレルエンディングだと大盛りにしてた霊夢さん
「あーあ、今日は暇ねぇ。ごはん食べるか! そうしよう!」って一種の気晴らし喰いだったのかな


874 : 名無し妖精 :2015/11/13(金) 22:38:07 mopRNtioO
>>872
仰る通り

小説儚月抄で輝夜が述べたところによると
永琳は永夜抄に至るまで(おそらく鈴仙を含む)兎達を物扱いしていた節が有りますが
それ以前から二人が「お師匠様」「ウドンゲ」と呼び合う関係に有ったことは実に面白いと思います
打算か、好意か、それ以外の何かか
如何なる思惑の許に左様な関係に至ったのか、より詳しく考察し、描いてみたいですね


875 : 名無し妖精 :2015/11/14(土) 04:27:14 oD/95Zp60
けど小説抄の永琳パートってうどんちゃんの事を「私の事を師匠と呼ぶ兎」呼ばわりなんだよな


876 : 名無し妖精 :2015/11/14(土) 09:23:58 2/J3XP0cO
つまり、小説儚月抄第一話の時点では未だ永琳側に恋愛フラグが立っていない可能性が高い?
もし鈴仙の方では既に恋慕の念が生まれつつあったのだとしたら、割と可哀想な話ですが
それでこそ えりんげ と思わなくもない


877 : 名無し妖精 :2015/11/14(土) 19:51:46 91vzd5xE0
師匠って自分の純粋な好意も「これは打算」とか誤解してそうな


878 : 名無し妖精 :2015/11/14(土) 21:28:02 pKsERbk60
>>875
呼ばわりって、それ読者に対する地の文の説明じゃないか
実際に呼ぶ時は普通に名前で呼んどる


879 : 名無し妖精 :2015/11/14(土) 22:48:24 zGq8oFrw0
純狐も絡んだら更にドロドロになるかな


880 : 中つ世のブルターニュ :2015/11/15(日) 03:59:33 vZSmIlUM0
「その名簿を寄越しなさい。怠けてばかりの死神の代わりに、私がそいつらを始末してあげる」
「お断りします。これは貴女が思っているより、ずっと繊細な仕事なの。粗野な獣に任せられるものではないわ」
「……だったら、殺して奪い取るだけよ」
「あら。それは私の台詞でしてよ?」
「あ?」
「まさかとは思うけれど、ユウカ。貴女は、自分の出自をお忘れなのかしら?」
「!」
「化け物に変じたからと言って、天使様はお許しにならないわよ」
「……古いことを言う奴ね。正直、余り憶えてないわ」
「結構です。記憶の有無に拘わらず、主の御意志は貴女の過去を裁くでしょう」
「今日審判を受けるのはあんたの方よ。私は私が飽きるまで、暑苦しい釜の中になんか入らない」
「では、冷たい川の底まで落としてくれと、判事に懇願して御覧なさい!」

 ・

「口が動く内に、もう一度だけ訊いてあげるわ。私の奴隷にならない? あんたの力、便利に使ってあげるわよ」
「……もう一度だけ、お答え……しましょう……。地獄へ……落ちろ、と……」
「ああ、そう。だったら」
「良い、旅を……!」
「ッ!」
「…………!」
「……」
「……」
「……今の岩が奥の手だった、ってことで間違い無いわよね? なら、さっさと名簿を渡してちょうだい」
「……ふふ……。……殺して……奪う積もりでは……なかったの……かしら……?」
「あんた面白いから、生かしておくことにしたの」
「あらあら……。それは光栄……ですわ……。……余り、他の者を……巻き込まないように……してくださる……?」
「知ったことじゃないわ」
「……そう……でしょう……ね……」
「ありがと。……んー。この数なら、大体、一月(ひとつき)くらいで片付くかしら」
「勝手になさい……」
「言われなくても。それじゃあね」
「……」

 ・ ・ ・

「……で?」
「はい?」
「何でここに居るのよ」
「貴女のせいで、仕事が無くなってしまいましたの。ですから、責任を取っていただこうと思いまして」
「……あれくらいで無くなるわけないでしょ。名簿(あそこ)に載ってた連中しか殺してないってのに」
「ええ、確かに」
「?」
「私のお願い、ちゃんと聞いてくださいましたものね」
「ッ……」
「ね?」
「……あんたの望みに応えたわけじゃないわ。右腕が痛かったから、余計な手間を掛けないようにしただけよ」
「腕? どうかなさいましたの?」
「あんたが馬鹿でかい岩を落としてきたんでしょうが!」
「あら、まあ。意外と利いていたのね。平然と受け止めたと思っていましたけれど、強がりでしたの?」
「うっさい」
「ふふ。でも、それなら丁度良いじゃありませんか。代わりに私が、貴女の右腕となりましょう」
「なるなら奴隷だっつってんでしょ」
「こう見えて炊事、洗濯もお手の物でしてよ? 美味しい紅茶も、焼き菓子も作って差し上げられますわ」
「あのね」
「ねえ、ユウカ様。私、結構頑固な質(たち)ですのよ?」
「……。……じゃあ、今から一つ、私の手伝いをしてもらうわ。それが巧くやれたら、使ってあげる」
「何なりと。何をなさるお積もりかしら?」
「やんちゃな餓鬼を引ッ捕まえて、籠の中に閉じ込めんのよ。二人程ね」
「あらあら。それはまた、面白そうですわね」


881 : 名無し妖精 :2015/11/15(日) 10:33:15 X5qWfNYI0
まとめのレイアリの項目が20個目を突破かー
すごい人気じゃのう

>>880
エリーと幽香って最初そんな感じなのかー
なんとなくもっとイチャラブしてるイメージがありました


882 : 名無し妖精 :2015/11/15(日) 18:16:42 MNmxQ4Nw0
>>875-876
もともと永琳はそういう婉曲表現を好んで使う
綿月姉妹に対してもあきえだっしょーで「私の弟子を名乗っているからね」みたいな
なので創作上はどっちで解釈してもいいと思うよ

まぁ割としょうせっしょーじゃ鈴仙の正面からの愚痴をあらあらうふふで流したり、お茶飲ませて落ち着かせたり、
メイドをダシになーんちゃって!怒ってないよやったり、良好な関係な感じはするけど


883 : 名無し妖精 :2015/11/15(日) 21:40:58 bvKLo5o60
そこで問題だ!百合同人の少ない東方でどう切り返すか?

3つの中から選びなさい

1、ハンサムなポルナレフは百合同人を描いて売る
2、誰かに書いて貰う
3、東方キャラは公式で非処女で彼氏持ち。現実は非情である


884 : 名無し妖精 :2015/11/15(日) 22:04:07 nNkQL78s0
東方が百合同人少ない……?


885 : 名無し妖精 :2015/11/15(日) 22:08:37 poTZPuOQ0
月関係出すとめんどくさいの出てくるのは何でだ


886 : 名無し妖精 :2015/11/15(日) 22:26:01 8tMPrE5c0
接点と知名度の問題でwin版×旧作キャラの組み合わせだと殆ど無い気がする>東方の百合同人

>>881
でも流石に靈夢×旧作アリスは少ないね
和解を経ないといけないから難しいんだろうけど
かく言う自分もここに投稿できたためしが無い
何とかせねば


887 : 名無し妖精 :2015/11/15(日) 22:30:44 6OVr8Sig0
先生!ルナ姉の口調がよくわかりません
中性的口調と女性的口調を使い分けるとあったけどそれがよくわかりません!

某公式本に載ってた漫画を読んでみたら妙にハイテンションキャラだったんだけど、ルナ姉ってあんな感じなのかなほい?


888 : 名無し妖精 :2015/11/15(日) 22:44:21 3Bh15Yp20
花映塚の勝ち台詞をチェックするんじゃ


889 : 名無し妖精 :2015/11/16(月) 00:49:03 U8bqhYV.0
口調なんて原作でもぶれてるから好きにすればいいんだよ


890 : 名無し妖精 :2015/11/16(月) 02:46:00 1bFSYheAO
win版×旧作と言えば、くるちぇん
寝言はさておき、小兎姫がおそらく里の人間で、他との接点も十分有り得ると思うんですが
如何せん、里に住んでる(または頻繁に里に来る)ひと達は大体定番の相手が居て、結局彼女の出番が無いのよね


891 : 名無し妖精 :2015/11/16(月) 04:06:50 U8bqhYV.0
なら蛮奇ちゃん相手にしてあげよう


892 : 名無し妖精 :2015/11/16(月) 18:01:40 1bFSYheAO
ああ、ばんきっき忘れてました

じゃあ、里を守る警官と里に潜む妖怪(暴れた前科有り)ということで、
小兎姫が赤蛮奇を監視する名目で張り付いてる内に何やかんやフラグを立てていくシリアス?路線か
あるいは、変なものを蒐集する癖の有る小兎姫が喋る生首(または動く首無し死体)を持って行っちゃって、
赤蛮奇がそれを追い掛けるギャグ路線とか?


893 : 名無し妖精 :2015/11/16(月) 18:28:08 U8bqhYV.0
まぁもこたんがJKに鞍替えしたので傷心の慧音とって展開でもあり


894 : 名無し妖精 :2015/11/16(月) 21:51:55 ES08uTzI0
靈夢「取りあえず、そこで終わりにしていいわよ。お腹すいたでしょ」
ロリス「・・・いらない」
靈夢「午後からまた働いてもらうんだからね。しっかり食べないと持たないでしょ」
ロリス「人間と一緒にしないでよ。何にも摂らなくても平気なのよ」
靈夢「何いってんのよ!! もう作っちゃったんだから、さっさと手を洗ってきなさい!!」
ロリス「乞食じゃないもの。あなたからの施しなんていらないわ」
靈夢「あんたねぇ、つまんない意地張ってたら何時か後悔するわよ」
ロリス「余計なお世話だってば〜」

靈夢「とっつかまえなきゃ良かったかしら。せっかく奮発してたのになんなのよ」



ロリス「・・・・・・」
靈夢「うーん。今度の新作も上々ね。香りもいいし、いつも飲んでるお茶との相性も抜群だわ」
ロリス「・・・・・・」
靈夢「あら? どしたの」
ロリス「・・・なんでもないから」
靈夢「ふ〜ん、そうなの。じゃ、またお湯を沸かしてきて。まだ一個あるから、違うお茶でも試したいし」
ロリス「・・・どれくらいにすればいいの?」
靈夢「さっきよりも少し熱めでお願いね」
ロリス「わかったわ・・・」

靈夢「あー、美味しかった。こんなにおやつを食べたのは久しぶりね」
ロリス(しくしくしく〜)



靈夢「今度こそ、ごはんにするわよ」
ロリス「何で私の分もあるのよ〜」
靈夢「ここにいる間、あんたは何も口にしないつもりなの?」
ロリス「・・・そうだけど。撤回する気はないわ」
靈夢「強情ね〜。あ〜ぁ、ちゃんと食べるならおやつを分けてあげたのに」
ロリス「・・・・・・」
靈夢「ま、そういう事ならこれからも全部私の物ね。明日はシュークリーム、明後日はショートケーキにしようかなぁ」
ロリス「・・・・・・」
靈夢「いい加減にさぁ、正直になったらどうなのよ。私だって本当は一緒に食べたくて二人分用意してるんだから」
ロリス「・・・ごめんなさい」
靈夢「それじゃあ、手を洗ってきなさい」
ロリス「は〜い」


895 : 名無し妖精 :2015/11/16(月) 22:54:51 rb6DuIr20
>>893
生徒と聞いて闘志を燃やす慧音と奪い愛というのは


896 : 名無し妖精 :2015/11/17(火) 07:11:27 TzslYavc0
>>894
かわいいのう(*´Д`)


897 : 名無し妖精 :2015/11/17(火) 08:49:08 FLUsikCY0
よいですな……


898 : 名無し妖精 :2015/11/17(火) 09:50:11 .d5V8vXA0
精神の不安定な少女から生まれ(ポルターガイストは少女が使う大魔法だという説がある)、大きな洋館にとりついていたカナと
気がふれていて、紅魔館に引きこもる吸血鬼にして魔法少女のフランドールの設定は面白いほど合致する


899 : 名無し妖精 :2015/11/17(火) 17:37:21 N4QUDM0k0
夢美(とちゆり)のお陰で博麗神社へとりつけたカナ
パチュリーのお陰で博麗神社へ行けなかったフラン

もしカナが除霊されずに済んで、
かつフランが運良く神社へ行けたら、
二人は邂逅して仲良くなれただろうか?


900 : 名無し妖精 :2015/11/17(火) 21:07:34 H.DxbuwEO
フランに生み出されて紅魔館に憑いていたのなら、旧知の可能性も十分に
その場合は仲良くなると言うより、仲直りする感じですかね


901 : 人妖中立忌譚・花ノ巻 :2015/11/17(火) 23:49:57 H.DxbuwEO
「最近は帳簿書いたりもしてるんだって?」
「はい。難しい勘定もできるようになったからって、お母さんが」
「あんたは算数得意だったもんな。記憶力も良いし」
「覚えるのは苦手……」
「そうか? 花の名前とか、全部憶えてんだろ?」
「それは昔からずっと聞いてたから……。お花は好きだし……」
「好きこそものの、ってやつね。そういえば、歴史のテストは真っ赤だったな。あれは授業中に寝てたせいだと思うけど」
「……だって、慧音先生の授業、眠たいんだもん。雑談もつまんないし」
「それ本人に言うなよ。マジで凹むから」
「はーい」
「……で、相談ってのは?」
「あ、はい。……あの……」
「うん?」
「……えっと…………」
「何か、言いにくいことみたいだな」
「……」
「心配しなくても、告げ口したりしないぜ。上白沢さんにも、家の人にもな」
「……ホントに内緒にしてくれる?」
「ああ。誰にも言わねーよ」
「絶対?」
「絶対」
「小兎姫様にも?」
「ッ……。何であいつの名前が出んだよ……」
「だって」
「解った。言わなくて良い。勿論、小兎(こと)にも言わない。約束だ」
「……じゃあ、教えてほしいんだけど」
「うん」
「女の人に告白するのって、どうしたらいいの?」
「……あー……。それは、つまり……。……うん。えっとな、相手、言え。話はそれからだ」
「……内緒に」
「するから」
「……首が」
「?」
「首が……取れてる、お姉さん……」
「……赤蛮奇か?」
「知ってるの?」
「知ってるけど……何でまた。どうやって知り合った?」
「前にね、酔っ払いのおじさんが来て困ってた時、助けてくれたの。おじさん驚かせて」
「へえ」
「その時は、お花買いに来ただけだって、桔梗を一本だけ買ってったんだけど……。それからも、時々うちに来てくれるの」
「花を買いに?」
「ううん。あんまり買わない。でも、いろいろ話したり聞いたりしてくれる。面白い技も見せてくれるし」
「…………」
「……ちゆり先生?」
「ん……ああ、ごめん」
「?」
「……多分、あんたが懐いてくれたのが嬉しいんだろうな。愛想良くするのが苦手な奴だから」
「でも、すごく優しい人だよ」
「うん。解る」
「……?」
「あいつと、その……お付き合い、したいのか?」
「……わかんない。……でも、好きですって言いたいの」
「……そっか」
「……」


旧×WINの話はどこ行ったんでしょうね。おかしいね


902 : 名無し妖精 :2015/11/18(水) 07:12:38 fuNoiiGI0
最近このスレが少し活気づいてて嬉しい


903 : 名無し妖精 :2015/11/18(水) 21:05:46 lBDumLXI0
咲夜は暖炉の前で珈琲を飲んでいた。
人里離れた位置にあるログキャビンで、彼女以外の姿は無い。
買い物を終えてから立ち寄り、ハウスキーピングを済ませた後に小一時間ほど寛ぐ。
本来は二人で過ごすための隠れ家だったが、逢う約束の日以外も訪れていた。
そうでもしないと寂しさを紛らわせられなかったからだ。
相手は幻想郷の住人ではなく、温もりの得られる機会は月に一度と限られていた。

最初に顔を合わせたのは、吸血鬼異変が起こる数年前の頃だった。
博麗神社の裏山に異界へ通じる洞窟があるという噂が、そのきっかけとなった。
主人から真偽を確認するよう命じられ、実際に赴いた。
噂は本当で、道を阻む者を撥ね除けつつ中心地まで進んだ。
そこで戦闘になったが、実力は互角で決着は付かなかった。
お互い再対決を望み、次の勝負を取り付けて別れた。
その後何度か刃を交えたが結果は変わらず、双方に別の感情が生じつつあった。
会う目的は変わり、人里のカフェーで落ち合う事が増えた。
やがて雑談に華を咲かせるだけでは満足できなくなり、
物陰で顔を胸に抱いたり唇が触れ合うようになった。
熱を帯びてゆく一方だったが、待合へ足を運ぶのはどうしても躊躇われた。
誰にも関係を悟られたり見聞きもされない場所を二人は必要していた。
費用は相手が出し、管理は咲夜が責任を持った。

珈琲のお代わりを入れようとした時、玄関に近づく何者かの気配を感じ取った。
得物のナイフに手を伸ばし、神経を張り詰めた。
しかし、すぐに警戒を解いた。
扉から現れたのは、自分とは対照的な容姿を持つ同業者だったのである。
彼女にとって思わぬサプライズであり、珍しく双眸を潤ませた。


904 : 名無し妖精 :2015/11/19(木) 20:56:19 /TGSG5bw0
旧×WINと言えば、神綺×白蓮が真っ先に思い浮かぶ
法界で封印されていた聖の事がいたく気に入って結界の解除と客人としての歓待を持ち掛けたけど、
断られてしまったから魔法の伝授(後の魔神復誦)という形で関わろうとする魔界神の姿が想像できる


905 : 名無し妖精 :2015/11/19(木) 21:48:46 6Wbu9982O
一子相伝の技を教えてしまったためアリスちゃんが出奔してしまうんですね


906 : 名無し妖精 :2015/11/20(金) 19:00:46 QLtdAa.c0
「はあ……」
「あら、どうしたのですか?会った早々にそんなご様子で」
「いやぁ、良いネタが見当たらなくなりまして……。もうアテも無いんですよ」
「締め切りは何時なんです?」
「確か明後日の筈ですが。明日までに取材を終えないと間に合いませんね」
「そうでしたか。でも、うちもこれといって特別な事はありませんよ」
「架空索道の件で何か進展とかは?」
「それが全く……。神奈子様も諏訪子様も呆れちゃうくらい暢気で」
「貴方が言うなんてよっぽどなんですね」
「言いたくもなりますよ。100年後かも知れないとおっしゃったんですよ」
「その頃になってもピンピンしてそうですけど。でないと私が困ります」
「妖怪からの信仰だけでも充分なんでしょうか?」
「太鼓判を押したいところですが、神様になった天狗の例だと種族を問いませんでした」
「ああ、やっぱりそうよね。まあ先はまだ長いですし、頑張って何とかしますよ」
「しかし困りましたねぇ。いよいよピンチになってきました」
「力になれなくて済みません」
「では、英気を養えなって頂けないかと」
「うーん、時間に余裕が無いのに大丈夫かしら?」
「今帰って机に向かってもただ時が虚しく過ぎそうですし、それなら一緒にベッドに潜ってぬくぬくしたいです」
「晩酌に付き合う程度じゃなかったんですね」
「そんなんじゃカンフル剤にもならないわ。朝までお相手して下さい」
「……文さんには負けました」
「へへへ。有難うございます」
「宣言しておきますが、やられたまんまじゃないですからね」


907 : 名無し妖精 :2015/11/20(金) 19:24:59 YBUq55q.0
鴉天狗と風祝の夜の営みを記事にすれば売り上げも倍増するんじゃないですかね……?


908 : 名無し妖精 :2015/11/21(土) 02:02:23 Hp.Lfvms0
どうせお前ら裏では「俺の嫁〜」とか云々ぬかすんだろ?
それでも百合好きかよ 百合で抜きなさいよ


909 : 黄昏時の幻想郷 :2015/11/21(土) 02:30:35 WeCbO0eIO
「あと二件か。……あら?」
「あ! 鈴仙!」
「橙。ここで何してるのよ」
「くるみ、見なかった!? この辺で!」
「見たわ。丁度、この辻でね。博麗神社への行き方を聞かれたけど……。あなたと待ち合わせしてたんじゃなかったの?」
「道、教えた!?」
「そりゃあ、まあ……」
「なんて言ったの!?」
「え、えっと……。こっちの道を行って、突き当たりにある家を左から回り込んだ後、向こうに見える一本杉の方にまっすぐ……」
「わかった! ありがと!」
「……?」

 ◆

「角に最中のおいしい茶屋が在る四つ辻?」
「うん。たぶん、そこ」
「なら、ウドンゲの説明は正しいわ。空を飛べる者なら九分九厘、神社に辿り着けるでしょう」
「えー?」
「竹林に入った時点で可笑しいとは思わなかったのかしら?」
「そういう道もあるのかな、って……」
「何処かへ行く為に此処を通るルートなんて一つも無いわよ」
「うー……。……で、ここから神社には、どうやって行けばいいの?」
「申し訳無いけれど、道順を説明しても無駄だと思うわ」
「う? そんなにややこしいの? ここ」
「それ以上に貴方の方向音痴が深刻なのよ。この私が匙を投げる程に」

 ◆

「神社に行ったんじゃなかったの?」
「違う。くるみを追っかけてるの」
「それがどうして竹林に行き着くのよ」
「くるみがこっちに」
「あり得ないわ。絶対に間違えないように教えたし、万が一間違えたとしても、こっちには」
「でも来てるはずなの」
「はず、って……。あなたの方が迷って帰れなくなっちゃうわよ?」
「でも……」
「……はぁ。どうしても入るの?」
「うん」
「……しょうがないわね。諦めが付いたら外まで送ってあげるから、一緒に行きましょうか」

 ◆

「もう直ぐウドンゲが戻る頃だから、それまで待っていなさい。神社まで送らせるわ」
「……でも、先に橙が捜しに来ちゃったら、あいつ絶対文句言うわ。どうせたどり着けないんならじっとしてろ、って」
「幾ら捜しても見付けられないでしょう。他の場所なら兎も角、此処ではね」
「そうかしら……」
「大体、迷うと判っているのに、どうして待ち合わせなんてするのかしら? 彼女に迎えに来てもらえば良いじゃない」
「……それだと、負けを認めたみたいで悔しいじゃん。あいつの手なんか借りないわ」
「また、変な意地を張っているのねぇ……」
「…………なんで撫でんの?」
「何と無く」


910 : 名無し妖精 :2015/11/21(土) 20:48:47 XlDY403I0
もう本人は覚えていないけど小さい頃に迷子になった霊夢を保護してあやした事があって、
その時の好ましい想い出を記憶が一巡する六十年を経ても忘れたくないと思ってる紫を幻視した


911 : 名無し妖精 :2015/11/22(日) 07:12:33 lsZdad0k0
今日はいい夫婦日ですよー


912 : 名無し妖精 :2015/11/22(日) 17:31:20 G866dtLI0
期待に沿えなかった

「いい夫婦の日? 何よそれ」
「早苗によれば、今日がそうみたい」
「外の世界の記念日かしら?」
「らしいわね。月がいい、日は夫婦とも読めるから、11月22日がいい夫婦の日なんだって」
「語呂合わせなんだ。でも、周りに既婚者なんていないじゃない」
「そうよねぇ。そもそも浮いた話すら聞かない有様なのに」
「隠れて付き合ってる奴もいるかも知れないけど、まあどうでもいい事ね」
「本当よ、何であんな話し振ったんだか。将来を考えている相手がいて惚気たかった訳でも無かったようだし」
「もしかして、霊夢に好きな人がいないか探りたかったんじゃないの? 色恋沙汰に飢えてるとかで」
「そうだとしても無駄な努力もいいところだわ。まだ、アリスの方が可能性ありそう」
「あら、どうして?」
「人形芸に集めるのは子供だけじゃないんでしょ。あんた目当てで見に来るのもいそうじゃないの?」
「生憎、そういった視線を感じた覚えはないわ。ナンパの経験も無いし、されても丁重に断るけど」
「あ、魔界に婚約者でも残してきたなんて事は?」
「いないってば。帰る予定は立ててないし、これからもずっと森に居るつもりよ」
「ふーん。じゃあ私もあんたも当分は独り身か」
「あと二、三年もすれば変わるでしょうねぇ。霊夢ならきっと。その内、見初められるようになるわ」
「誰かを好きになるなんて想像できないわね。今みたいに異変の時以外はのんびり暮らす方が性に合ってるわ」
「巫女を辞める時がいつか訪れるでしょうし、結婚も視野に入れてお見合いくらいは受けた方が良さそうよ」
「面倒だから嫌よ」
「知人が路頭に迷う姿は見たくないのよね」
「その時は宜しくね」
「宜しくって、いったい何なのよ」
「あんたが家事で使ってる人形の代わりなら勤まらない?」
「……私は人遣い荒いわよ」
「紅魔館や白玉楼で働くよりマシでしょう」
「大した度胸ね。後悔しても知らないんだから」


913 : 名無し妖精 :2015/11/22(日) 18:11:25 K7UmD.qo0
イイヨイイヨー
レイアリはいい意味で倦怠期の夫婦のような気もするw


914 : 名無し妖精 :2015/11/22(日) 23:45:51 /NISEqTA0
「ごちそうさま。今日も美味しかったぜ」
「どういたしまして。魔理沙が毎日付き合ってくれてこっちも助かるよ」
「胡瓜遣だっけ?それを持って胡瓜に魔力を込めただけで簡単に加工できるなんて、まるで魔導書だな」
「お陰で調理の手間が省けるからね、色んな作り方も試せるから一石二鳥だよ」
「ふーん・・・それにしてももう1ヶ月か、わざわざ私の家に押しかけて実験に付き合ってくれって言い出して様々な料理を披露して」
「そりゃあ魔理沙だから遠慮なく頼めるしね。他の人だと警戒されちゃうし・・・」
「まぁ、こっちとしては食費が浮くから助かるんだけどな」
「ありがとう、それじゃあ魔理沙、はいっ」
「・・・何だその手は?」
「決まってるじゃん。お代だよ、お・カ・ネ」
「金取るのかよ!大体今まで要求してこなかったろ、なんで今日になって・・・」
「今までのは特別サービス。こっちだってタダじゃないんだから。さぁ魔理沙、出して」
「しょうがない・・・こうなったら・・・!」
「ちょっ、魔理沙、なに・・・っ!」

「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・これが代金じゃ・・・ダメか?」
「へ!?べ、別に・・・悪くはないけど、何でさ?」
「何でも商売に絡めりゃいいってもんじゃないだろ。それに・・・」
「それに・・・?」
「これからも食べたいからさ・・・お前の手料理。」
「魔理沙・・・うん、これからも作ってあげるよ。その代わり・・・毎日してほしいな・・・キス」
「な・・・バカ!そんな恥ずかしいこと毎日できるか!い、一週間タダでいいだろ!」
「じゃあ、一週間経ったら・・・またしてくれる?」
「あ、ああ、約束だ。だからにとりもちゃんと美味しい料理作ってくれよ」
「もちろんだよ、明日も楽しみにしててね、魔理沙!それじゃまたね!」


「全く、私としたことがついキスまでしてしまったが、にとりの面白い顔も見れるしいいかもな。
 さて、私もそろそろ寝支度でもするか。・・・そういや、今日は11月の22日か。
 外の世界じゃいい夫婦の日なんていう語呂合わせの記念日で盛り上がってるらしいが・・・にとりの奴・・・
 まさかな」




ギリギリで取ってつけたような気もしますがいい夫婦の日でにとまり


915 : 某日の白玉楼と八雲邸 :2015/11/23(月) 11:28:42 l7LLHfjcO
遅ればせながら、夫婦の日で一つ


 今日は、夫婦が普段はなかなか言えない「ありがとう」をお互いに伝え合う日なのだと、そんな噂を里で聞いた。
 そのことを幽々子様にお話しすると、幽々子様はにっこりと微笑んで、「そうらしいわね」と仰った。
――なるほど。今日はきっと、紫様がお見えになるに違いない。
 我ながら冴えた推理だと、勝手に鼻を高くしていた私の意に反し、夜分になっても紫様はいらっしゃらない。
 不思議に思い、それとなく幽々子様にお尋ねしたところ、こんなお答えが返って来た。
「今日は、私の番ではないのよ」

 ・

 マヨヒガで布団にくるまって寝ていたら、いきなりスキマに飲み込まれて、紫さまのお屋敷に招かれた。
 食卓に、やけに豪勢なごはんと、たくさんのいなり寿司が並んでいて、私は何のお祝いかと驚いた。
 もっと驚いたのは、それを用意したのが紫さまだったということだ。
「幽々子が煩かったから」
 紫さまがしきりにそう仰るのを、藍さまは何だかとても嬉しそうに聞いていた。


916 : 名無し妖精 :2015/11/23(月) 13:25:09 cgtVYw8M0
素晴らしいじゃないか・・・


917 : 名無し妖精 :2015/11/23(月) 16:49:22 nZrrctnc0
昨日? うちはいつもと変わらないわよ。何かあったんですか?
いい夫婦の日なのに残念だって? やれやれ、この愚か者めが!
太子様のお側について以来、悪い日など一日たりともなかったわ。

屠自古に尋ねたら、こう言われてしまいそう

>>914
ヒューヒューと囃し立てたい


918 : 名無し妖精 :2015/11/23(月) 19:47:16 popo.OFM0
たとえ11月22日でなくとも、いい夫婦関係はこれからも続くんですね!

夫婦よ永遠なれ〜


919 : 名無し妖精 :2015/11/24(火) 20:22:26 MJ7cOF5s0
蓬莱人同士という永遠の関係
同棲歴なら誰にも負けない?


920 : 名無し妖精 :2015/11/24(火) 20:36:33 dEpJuxQc0
屠自古といえばとじもこというカップリングも密に推してみたい
屠自古→妹紅という感じで突っかかっていく所からの百合展開


921 : 名無し妖精 :2015/11/24(火) 21:30:12 RKYSIZYk0
「中臣だか藤原だか聞いたこともない
 どこの田舎から出てきたんよ」
「死に損ないがでかい口を叩くじゃないか」

とっかかりは殺伐としてそうだがネーミングの
センスとか実は気が合うんじゃないか


922 : 名無し妖精 :2015/11/24(火) 22:25:28 dEpJuxQc0
>>921
>「中臣だか藤原だか聞いたこともない

いやこれはありえないからなw


923 : 名無し妖精 :2015/11/25(水) 19:48:11 Os1W.9q20
純狐「なんと可愛らしい。いじらしい坊やみたいで本当にね」
針妙丸「うーん。あんまり嬉しくないなぁ」
純狐「ふふふ、ごめんなさい。それはそうと、うちの子にならないかしら?」
針妙丸「えー、急に何よー」
菫子「駄目よー。私がペットにするって決めたんだから」
針妙丸「ぎゃあ、また変態出たー!」
純狐「ペットにするなんて野蛮な発想ですね。私が保護してあげます」
針妙丸「何でそうなるのよ!」
菫子「そうよ。ねえ抱き枕にするならいいわよね?」
純狐「物の様に扱うとははしたない。私のところに来れば、遊び相手を紹介してあげるわ。知り合いの妖精なんだけど、良い子よ」
針妙丸「あーもう。霊夢、助けてー」
霊夢「まったく、何の騒ぎよ」
針妙丸「連れ去られそうなんだ。お願い、何とかならない?」
純狐「そんなに怖がらなくてもいいのに。実の息子のみたいに大事にするつもりなのよ」
菫子「む、私はレンタルしようとしただけだわ」
霊夢「あんたらの事情はどうでもいいから諦めなさい。まだ家賃を完済してないんだから困るのよ」
針妙丸(家賃なんて初耳なんだけど……。足りるかなぁ?)
純狐「肩代わりしても良いのですが」
菫子「くっ、ここのお金は持ってないから私だと無理ね」
霊夢「そういう問題じゃないの。だいたい金銭で払えって一言も言ってないわ。さあ、帰った帰った」
純狐「仕方ない。ここは大人しく引き下がりましょう」
菫子「あーあ、残念ね。また出直すしかないか」
霊夢「……はあ、これでいいんでしょ?」
針妙丸「ありがとう。ところで、家賃ってどうしたらいいのか判らないんだけど……」
霊夢「あれは単なる出任せよ。謝礼なら受け取るけど」
針妙丸「謝礼って物じゃなくてもいいの?」
霊夢「あんたの好きにしていいのよ。そもそも強制してる訳じゃないし」
針妙丸「じゃあ目を瞑って」
霊夢「何するのか知らないけど、閉じたわよ」
針妙丸「大きくしたお椀に乗って、せいのっと!」
霊夢「……言えば、屈んであげたのに。まあ十分な謝礼だったわ」
針妙丸「あの二人にまた襲われたら助けてくれる?」
霊夢「さっきのご褒美をくれるならね」


924 : 名無し妖精 :2015/11/25(水) 21:13:22 WEPsBh7I0
今晩は雪が降るらしいのでレイアリ。アリスさん視点のつんつん?霊夢さん
ちょっと遅刻したネタ



「こんばんは」
「ん…あんたか。こんな時間に珍しいわね…夜襲?」
「そんな殊勝なことすると思う?」
「しないでしょうね」

里での買い出しの帰り。立ち寄った神社には、いつも通りな巫女さんの姿
態度は勿論変わらないけど、服も変わらないのはどうなんだろう。寒くないのかな?

「で、それは?」
「食材。今日は冷えるから鍋でも作ろうと思ったんだけど、買い過ぎちゃってね
二人分ぐらいなら作れると思って」
「…」
「…どうしたの?」
「別に…鍋なんて作れるんだと思って」
「お隣さんが和食派なものですから。台所借りるわよ」

好きにすれば、という了承を頂いたので上がらせてもらう
…流石に炬燵は出しているらしい。が、
一日の殆どをここで過ごしているのだろう、卓の上が酷い有様になっている…

「お茶でも飲んで待っててもらましょうかね
茶請けは確かこの辺に………ん?何かしらこれ…」



「霊夢」
「なに?やっぱり作れんないんじゃ…ぁ」

先ほど見つけた見慣れぬ物とお茶を運んでみれば、霊夢が面白い顔をしている
ひょっとすると見つけない方が良かったのだろうか?

「えーと…良さそうな茶請けが無かったから、持って来たのよ。この…ポッキー?
お菓子よね、これ。霊夢がすぐに食べずに残しとくのって珍しいわね」
「あー……うん、まぁ…ね」
「?」

そっぽを向かれてしまった。なんなんだろう?

「よく分からないけど、もう少し待っててね。やっぱり和食っていうのはどうも難しくて…」
「アリス」
「うん?」
「…知ってる?今日、降るみたいよ。雪」
「あら、そうなの。どうりで寒いと思ったわ」
「えぇ。だから、その………泊まっても、いい…わよ」
「へ?」







なんの前触れもなく現れたかと思えば、「鍋しましょう」だなんて
何を考えてるのかさっぱり分からない妖怪。いや、何も考えてないのかも?
そんな変な奴なのに…いや、だからこそ、かもしれないけれど
私が忘れてしまうような事を、こうして見つけてきてしまう

期待していた訳じゃないけど、やっぱりあいつは顔を見せなかった…二週間前。ポッキーの日

あいつの澄ました顔を乱してやりたくて、早苗に貰った物をそのまま取っておいて…
そう、私はちょっとした遊びがしたいだけ
あっちだって、私の事なんてなんとも思っちゃいないだろう


だから、これはゲーム
ただの気まぐれ、ただの暇つぶし


「…ねぇ、アリス。このお菓子で、勝負しない?」


925 : 名無し妖精 :2015/11/25(水) 21:27:59 MpE5XnA20
いい……
いい……


926 : 名無し妖精 :2015/11/26(木) 19:12:33 AiWmDT4U0
今日は良い風呂の日かぁ
分福熱湯風呂に浸かりながら雪降る夜空を眺めるマミゾウさんと鵺さんの姿が拝めそう


927 : 名無し妖精 :2015/11/26(木) 22:38:10 19Xcl.Xs0
魔理沙は神社で霊夢と一緒に入ってそう


928 : 名無し妖精 :2015/11/26(木) 22:43:39 CYYlVC.Y0
博麗神社って温泉なかったっけ?
霊夢との混浴を狙って様々なキャラがどっこいしょ?


929 : 名無し妖精 :2015/11/26(木) 23:38:36 nCyfPebA0
一緒に温泉入るならリリーがいい

一足先に春を一人占めする霊夢さん


930 : 名無し妖精 :2015/11/27(金) 19:42:47 2Fl5fOE.0
キスメ「……お前だったのか」
ヤマメ「お、久しぶりね。元気にしてる?」
キスメ「……こないだタンコブ作ったわ。もう直ったけどね」
ヤマメ「へえ、珍しいねぇ」
キスメ「……今日もアレを持ってきたの?」
ヤマメ「スパイシーな肉団子ならあるよ。何個でも摂っておいき」
キスメ「……ありがとう」

ヤマメ「駄目元で訪れたけど、まさか神社だとは思わなかったよ」
キスメ「……美味しそうだったから」
ヤマメ「聞けば、屈指の妖怪退治の専門家だというのに。よく無事だったわね」
キスメ「……お祓い棒で殴られたし、危うく調伏されかけた」
ヤマメ「どうやって事なきを得たの?それに追い出されてもいないし」
キスメ「……お腹の虫を鳴かせたら、呆れて許してくれたよ」
ヤマメ「同情されたのかな?あの巫女にも慈悲はあるのね」
キスメ「……おむすびとかお茶を分けてくれる。あんな人間は初めて」
ヤマメ「まあ大丈夫そうで良かったわ。ところで、何時まで留まる気かい?」
キスメ「……さあ」
ヤマメ「此処に来れば、しばらくは逢えるって事?」
キスメ「……多分」
ヤマメ「じゃあ当分は通うよ。また何処かへ移ったなら探し出してやる」
キスメ「……何で私の後を追うんだ?」
ヤマメ「それは……」
キスメ「……もしかして食べられたいのかい?妖怪を口にする趣味は無いけれど」
ヤマメ「別の意味でもそうなの?」
キスメ「……?」
ヤマメ「ああ、今のは忘れていい」
キスメ「……地底の人気者が考える事は判らない」
ヤマメ「取り敢えず言えるのは、これからもあんたと駄弁りたいという事くらいね」
キスメ「……変な奴。迷惑じゃないけどさ」
ヤマメ「避けられてるようじゃなくてほっとしたよ」

鈴奈庵の煙々羅回では博麗神社に居たキスメだけど、今はどこに居るんだろうか?


931 : :2015/11/28(土) 14:29:48 nyTh/WGc0
 咲夜が朝鳥の鳴き声を耳にした時、幽々子の寝姿が目に留まった。
 あどけない少女を彷彿とさせる顔立ちで、普段の雰囲気と異なりうら若い印象を与えている。
 透き通るような白い肌の肩を覗かせていたため、起こさないよう毛布でそっと覆う。
 同時に咲夜は思った。どうしてこうなってしまったのだろうと。
 とはいえ、そこに後悔する様子は見られなかった。



 昨晩、博麗神社では盛大な宴会が行われていた。
 参加する面子は年々増える一方で、賑やかさを増すばかりだった。
 咲夜と幽々子はその中でも古参でよく顔を合わせていたが、取り立てて親しい訳ではない。
 幽々子は咲夜に対して含むところは無かったが、咲夜は違った。
 春雪異変で悪魔の犬呼ばわりされた際は意に介さなかったが、三日置きの百鬼夜行の真っ只中で
「前から思ってたんだけど……貴方って意地悪な姑になりそうね」
という台詞を聞かされた時は内心を怒りで満たし、会う度にその事を思い出していた。逆鱗に触れた形に近い。
 能力により周囲から煙たがれ、人間と仲良くする事をすっかり諦めて紅魔館へ就職した彼女に、
異性と結ばれて我が子の成長を見守る機会が訪れる可能性は無きに等しく、例え望んでも有り得ない運命だった。
そもそも自身が誰かを愛し、相手から幸される事さえ叶わぬ夢だと捉えていた。
 そういった経緯もあり、幽々子の剣術指南役兼庭師の妖夢の方と気安く付き合っていた。
 宴会は普段であれば無礼講になって皆が羽目を外してお開き、咲夜は密かに片付けを手伝ってから紅魔館へ、
幽々子は深酔いした妖夢の手を繋いで白玉楼への帰途に就く、今宵もそうなる筈だった。
 ただ何の拍子か、その日の宴会は些か変わった経過を辿った。
 幽々子が宴会の最中、咲夜に意味ありげな視線を幾度となく向けていた。
 一方の咲夜は気付かない振りして無視を決め込んだ。
 過去の件を抜きにしても、紫の次に胡散臭さを感じられて関わりたくない対象だと認識していたせいである。
 妖夢とだけ談笑し、最後までまともに取り合おうとしなかった。

 咲夜が照灯を消して微睡もうとした時だった。
 扉を叩く音がした。
 自分以外の者が寝静まった状況で、果たして誰が訪れるのだろうか。大いに訝しんだ。
 ナイフに指を伸ばし、呼吸を整えてから「どちら様でしょうか」と尋ねた。
 「私よ。お邪魔するわ」
 咲夜は呆気に取られた。その声は幽々子以外に考えられなかった。
 やんわりと追い返そうとしたが、鍵を閉め忘れていたらしく、その前に入られてしまう。
「こんな時間に何の用よ」
 怒気を孕んでいた。
「妖夢が珍しく一人で帰りますからってつれないから、寂しくなって来てしまったの」
 とは言いつつも、のほほんとしていた。
 咲夜は余りの朗らかさに脱力しかけながらも、どう叩き出そうか思考を巡らし始めた。
 しかし、小一時間前に嗜んだ酒精がそれを妨げた。往生し、遂には観念した。
「少しなら一緒に居てあげるけど、それが済んだらすぐに帰って。私も寝たいのよ」
「そうしたらまた寂しくになっちゃうじゃない。一晩くらいは置いて貰えない?」
 そう言いつつ抱き締める。とても力が強く、一向に離そうとしなかった。
 梃でも動こうとしない幽々子に、とうとう二度目の観念をする羽目となった。


932 : :2015/11/28(土) 14:32:04 nyTh/WGc0
「今晩の貴方はまるで子供みたいだわ。亡霊でも退行する時はあるのですね」
「何度も目で訴えてたのに、頬被られたんですもの。貴方の事から気になってたのよ」
 いつの間にか襦袢の姿となり、勝手にベッドへ潜り込んでいた。
「同じ布団の中なんて凍えなきゃ良いんだけど。もし風邪でも引いたらお嬢様に迷惑を掛けてしまうわ」
「幽霊と違って、冷たくないわよ。ほら、その証拠にねぇ」
 咲夜の腕を掴み、緩めた胸元に差し込む。
 体温よりも柔らかい感触に白黒させられていた。顔も紅くなり、息遣いも苦しくなる。
「まあ貴方ほど高くはないわね。ところで、この後どうしましょうか?私は続けても構わないわ」
「続けるって何の事ですか?」
 何とか落ち着きを取り戻せそうと試みたが、その努力は実を結ばなかった。
 幽々子が追い打ちを掛けたからだった。
「言われなくても判ってるでしょう。貴方は慣れてなさそうだし、手取り足取りを教えてあげてもいいわよ。折角のお近付きの印に」
 幽々子は胸を握らせたまま、顔を寄せて耳元に囁いた。
 咲夜は心までもが鷲掴みされた事を実感する。黙ったまま頷くしかなかった。
 まさか同性から、それも自分に屈辱的な一言を浴びせた相手に愛を教わるとは、彼女は想像もしていなかった。
 だが抗し難い魅力に囚われてしまった以上、最早流れに逆らう気は起きなかった。
 最後まで実践して学んだ後、今度は自身を差し出した。



 咲夜が一仕事を終えて戻ってきた時、幽々子は元の衣装を纏っていた。
「遅くなったけど、お早う。我儘を聞いてくれて有難うね」
「私も良い手解きを受けさせて戴きました。こちらこそ感謝してますわ」
 互いに笑顔で応答した。昨日までなら拝めなかった光景だ。
「そろそろ御暇しようかしら」
「あら、朝食はお召し上がりにならないんですか?もう既に用意は出来てますが」
「じゃあ、お言葉に甘えさせて頂くわ」
「はい。では、少々お待ち下さい」
 廊下にあるワゴンでは、朝食にしては手間を掛け過ぎている料理の数々がお披露目を待っていた。
 咲夜はそれが無駄にならないと判り、満足していた。
 次回に供するメニューまで検討する始末だった。


933 : 名無し妖精 :2015/11/28(土) 14:58:09 VQloSMiQ0
これは……新しい……いい……


934 : 名無し妖精 :2015/11/29(日) 21:49:28 G8lx7kD60
私服同士で霊夢さんとお鍋を囲みたいなあと思ってる早苗さん
でも霊夢に部屋着で過ごす習慣が無くて室内用は寝間着くらいと知ってしばし呆然
里の服飾店にご足労を願って奢ろうとしても面倒臭がられてしまいそうだし、
かといって手編みしようにも採寸するのは気が引けて行き詰まる
仮に何とかして贈ったところで着てくれるかわからないし駄目じゃん、
ということで断念するんだけど未練が残って溜め息ばかり
見かねた二柱が元気付けてくれないかと博麗神社へ相談しに行った結果、
珍しく要望を聞き入れた霊夢から訪問を受けてしぶしぶと訳を白状
馬鹿にされながらもサイズを教えてくれたお陰で秋冬向けのニットが完成
後日手渡したらちゃんと着替えてくれて、二人きりの忘年会と誘りました

・・・テンプレじゃないネタってどうやったら出てくるんだろう


935 : 名無し妖精 :2015/11/29(日) 22:14:57 oPWRGQ5Y0
テンプレでもいいのよ

神は細部に宿るのよ


936 : 名無し妖精 :2015/11/29(日) 22:36:48 7zW64oMY0
同じテーマでもみんな違う作品ができるから面白いのよ


937 : 名無し妖精 :2015/11/30(月) 22:08:48 gj231LLw0
はたて:あーあ、明日でもう師走かー。
椛:何故、憂鬱そうにしている?
はたて:だってさー、何かと呑む機会が増えるじゃない!
椛:いつの間に宴会がお嫌いになりました?
はたて:ぜーんぜん。お酒自体は好きだし、何斗でも歓迎するわよ。
椛:ならば、どうしてだろう。
はたて:あいつには勝てないんだもん。飲み比べするといつも負けてばっかで。
椛:なるほど。
はたて:大見得を切ったけど文々。新聞は未だに喰えてないし、文絡みになると何も上手くいかないのよねー。
椛:今のはいただけない。
はたて:え? 何でさー?
椛:射命丸様を射止めただけでも大したものだ。あんなのでも憧れの人気者だというのに。
はたて:ちょっと待って! どうして付き合ってる事を知ってるのよ?
椛:隠していたつもりでしたか?
はたて:いや、誰にも言ってなかったしー。
椛:貴方の交際は以前から注目されていた。我々、白狼天狗の間でも専らの噂になっている。
はたて:うへぇ、自分が話の種にされるのはやだなぁ。何とかならないかな?
椛:大天狗様の方も似たような有様と聞いているので、残念ながら打つ手は無いかと。
はたて:マジで?
椛:冗談を口にする趣味は持たないので。
はたて:嘘でしょ。勘弁してよー。
椛:更に悪い事に嫉妬もだいぶ買っている。先程みたいな発言を耳にされたらどうなるかは、容易に想像が付く。
はたて:気が重くなってきたわ……
椛:まあ自慢は出来ないが、物にした事は誇りにしても良いかも知れない。
はたて:何の慰めにもなんないよ。そもそも、私はあいつに何一つ勝てない事が不満なんだから。
椛:私は同意しない。
はたて:記事に掛ける熱意とか言いたいのかしら? 結果に現れてないから余計に惨めに感じるけどねぇ。
椛:いいえ。あれから数季に亘って好意を勝ち得ている点が。
はたて:何それ? 恋人なら当たり前じゃん。
椛:これは……知らなかったと見える。
はたて:そんなに凄い事なの?
椛:逢引に持ち込めたとしても大抵は続かない。落涙した天狗はこれまでに数知れず。そういう酷いお方だ。
はたて:へー、初耳だわ。
椛:世事に疎い私でも把握していたのだが。
はたて:うーん、家に籠り過ぎてたせいかなぁ。
椛:まさか関係を保てるとは思えず、誰も伝えようとしなかった。
はたて:きっと失恋した後にネタにするつもりだったのねー。
椛:そこまでは何とも……。とにかく、色恋に関しては選り好み激しく飽きっぽい新聞記者をあれだけ夢中にさせているのは奇跡に等しい。
はたて:でも良いのか判らないだよね。
椛:その理由は果たして?
はたて:文のために気を遣ってた訳じゃないし、二人きりの時も遠慮しなかったりで、実は結構我慢させてたんじゃないかなって。
椛:貴方の我儘し放題だったとでも?
はたて:それはないわー。意見の対立は茶飯事で口喧嘩になったし、そういえば弾幕で破れて渋々従った事も沢山あったんだった。
椛:つまりお互い様だったという事に。
はたて:よくよく考えたら、羨ましがれる恋愛じゃないかも。
椛:別れたい気が起きないのであれば、それで十分ではないかと愚考する。
はたて:それもそっかー。あ、そろそろ取材に取り掛からないと不味い。じゃあ、お先にねー。
椛:……犬も食わぬ間柄が秘訣かな。さて、私も哨戒に就かなくては。


938 : 名無し妖精 :2015/12/01(火) 07:12:40 GEbPcDOI0
雷鼓「自分が思っているような音が出せない?」
ルナサ「はい。まるで自分の音が自分のものではないような気がして……。
    雷鼓さん、アドバイスをお願いできないでしょうか?」
雷鼓「私に出来る事なら喜んで協力するわ。とりあえず、早速だけど演奏してみてくれるかしら」

〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪

ルナサ「どうでしたか?」
雷鼓「ふぅむ。心と身体のリズムが狂ってしまっているわね。
   気持ちばかりが焦りすぎて先へ先へ進もうとしているのに対し、身体がまったくついていけていない。
   無理に追いつこうとするもうまくいかないからさらに失敗し、それを挽回しようとして余計に焦ってまた失敗してしまう。悪循環ね」
ルナサ「私とメルランの音を、リリカが上手く調和してくれるから私達の演奏は成功するんです。もし、誰か一人でも調子が狂ってしまえば、能力の影響がお客
さんに出てきてしまって収拾がつかなくなる事態になりかねません。そんなことになってしまえば、演奏はおろか今後の活動にすら影響が……」
ルナサ「……私たちに失敗は許されないんです。それに、もし楽団の活動が出来なくなってしまったら、死んでしまったあの子に、レイラに顔向け出来ません……!」
ルナサ「私が、私がしっかりしないといけないんです!それなのに私がこんな状態ではだめなんです!!私が原因で失敗するわけにはいかないんです!!
    私のせいであの子達に支障が出てしまうような結果になることはなんとしても……!!」


雷鼓「ほぃっと」
ルナサ「ゎぷ……!ちょ、ちょっと!雷鼓さん!?」
雷鼓「あら、思った以上に気持ちの良い抱き心地」
ルナサ「く、苦しいですよ……!早く離して……!」
雷鼓「髪の毛もさらさら。いつまでも撫で続けていたいわ」
ルナサ「もう!なんなんですか雷鼓さん!こんなことしてる間にも時間は……!」
雷鼓「あなたは偉いわね」
ルナサ「え?」
雷鼓「自分を精一杯抑えこんで」
ルナサ「突然何を言い出すんですか」
雷鼓「ものすごく個性的なあの妹達の面倒を見て」
ルナサ「それは私が長女だからで」
雷鼓「妹達へ演奏の指導をしながら、自分の腕が鈍らないようにこんなに苦しむまで練習して」
ルナサ「楽団の評判を落とすわけには、いきませんから……」
雷鼓「スケジュールの管理をしたり、挨拶回りに行ったり。その上お客さんのことまで考えて」
ルナサ「…………それは、やらなきゃいけないから、やっているだけで……」
雷鼓「厄介事の仲裁をして、故人のことを想って活動して、他人に尽くすことを最善として自分を抑えこんで。
   本当はあなたにもやりたいことがあるでしょうに」
ルナサ「…………!……っ!」
雷鼓「あなたがやっていることは誰にでも簡単に出来ることではないの。
   私が保障するわ。ルナサ、あなたは本当に凄い子。本当に、よくやってくれている」
ルナサ「………………っ!!…………っ!!っ……ぅ……!!」
雷鼓「たまにで良いからたくさん泣きなさい。自分の中に溜め込んでしまっているものを、全て吐き出してしまいなさい」
ルナサ「うわあぁぁっぁぁぁーーーーー!!!ああぁぁぁ!!!ぅあっっああぁ!!!」
雷鼓「こんなことは褒められるべきことではないと思っていたのでしょう?いや、褒められることすら自惚れのように思えて、自分はまだまだだと言い聞かせて必死に動いて……。
   誰かから頑張っているね、と言われたかったでしょうに。みんなから、よくやったと認められたかったでしょうに」
ルナサ「あっぅ……!はっ、ぁ!……!……っっ!!わあぁぁぁぁぁ!!!」
雷鼓「プリズムリバー家の長女としてでもなく、楽団の団長としてでもなく、あなたは今、ただの普通の女の子。
   落ち着くまで、いつまでも、思い切り、泣きなさい」
ルナサ「ひっ……!ぅ、ぐ……!……………ぇっ。……っ……………っっ!!」


ルナサ「……今日は、本当にありがとうございました。その……久しぶりに会ったにも関わらず、あのようなお見苦しい姿を……」
雷鼓「良いのよ。そんなことより、どう?落ち着いた?」
ルナサ「はい。心がとても軽くなりました。今なら以前よりも良い音が出せる気がします」
雷鼓「そう、それは良かったわ。心と身体のリズムが完全にマッチしている証拠よ。もう何も心配いらなさそうね」
ルナサ「あ、あの……。今日のことは、えっと……。妹達には、内緒に……」
雷鼓「ふふ。わかってるわよ。……また、いつでもいらっしゃい。誰かに甘えたくなったその時に……」
ルナサ「……!……はい!!」



お姉ちゃんがお姉さんに甘えるシチュエーションって良いよね……


939 : 転載 :2015/12/01(火) 08:35:25 zNOaSdOE0
博麗霊夢スレ六十一
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1439123301/974

974 :名無し妖精:2015/12/01(火) 08:08:36 ID:FIMdStsg0
アリス「あのさ」
霊夢「ん?」
アリス「いい加減気づいて欲しいんだけど」
霊夢「なにを?髪を切ったこと?」
アリス「違う」
霊夢「シャンプーを変えたこと?」
アリス「違う」
霊夢「ネイルを付けてみたこと?」
アリス「違う」
霊夢「暴君ハバネロが食べられるようになったこと?」
アリス「違う」
霊夢「体重が減って小躍りしてたこと?」
アリス「違う」
霊夢「おいしい和菓子屋を見つけたこと?」
アリス「違う」
霊夢「今度私と魔理沙を連れていこうとしてること?」
アリス「違う」
霊夢「シャンプーが私と同じなこと?」
アリス「違う」
霊夢「新しい髪型が私の大好きな髪型なこと?」
アリス「違う!」
霊夢「じゃあ何よ」
アリス「わかるじゃん」
霊夢「わからないわねぇ」
アリス「…私が霊夢のことが大好きってことよ!」
霊夢「知ってる」
アリス「ばか!」
霊夢「あら、もどかしそうにしてるの、可愛かったわよ」
アリス「うう〜…」

魔理沙「…今日の緑茶は苦いぜ」
幽香「血の味がするわね」


940 : 名無し妖精 :2015/12/01(火) 17:50:39 j0wywtX.O
カイロの日とか、そういうのって言ったモン勝ちよね

◆紅魔館・門前
「椛が来てくれるから懐炉は要らないかも、って言ったら、ホントに持ってかれちゃった」
「時と場を弁えず惚気ようとするからですよ……。使い捨ての物で良ければ、分けて差し上げます」
「あはは、ありがと。でも、今はやっぱり、あんたがいいわ」
◆里の通り
「寒そうね。温めてあげましょうか」
「何だ。火炙りにでもするのか?」
 魔理沙が冗談めかして言うと、咲夜はいきなり彼女に向かって懐炉を投げ付けた。
◆花屋
花屋の娘、以前酔客を追い払ってもらったお礼にと、赤蛮奇にオイル懐炉をプレゼント
そんなつもりでは、と狼狽え、どうにか断ろうとする赤蛮奇
しかし、だからこそ貰ってほしい、と言う娘に押し切られ、結局受け取ることに
◆マヨヒガ
「幽香さまじゃあるまいし、一日中コタツで丸くなってんじゃないわよ」
「でも、寒い……。紫さまだって、冬はずっと布団の中だし……」
「いいから出なさい。ほら、エリーがカイロくれたから。使い捨てのやつ」
◆白玉楼
 冬場になると、幽々子は頻りに藍の尻尾で暖を取りたがる。理由を問えば「紫が居ないから」だと言う。
「それはどちらの意味ですか」
 少し尖って尋ねる藍に対し、彼女はクスクス笑いながら「両方」と答えた。
◆物臭な鴉天狗の家
あや「私はね、電池式懐炉の電池を換える為に此処に来てるわけじゃないのよ」
はた「良いじゃん。代わりに、私が文の懐炉になってあげるんだから」
あや「……携帯させてくれないくせに」
◆里の外れの人家
勤務中、偶然保護した外来人から酢酸ナトリウム懐炉を譲り受けた小兎姫
終業後、ちゆりに使い方を聞き、早速試してみた結果、出た言葉が「魔法みたいね」
それが何かしらのツボに嵌まったらしく、ちゆりがケラケラ笑い出す
◆永遠亭
「使い捨て懐炉も喜ばれました。でも、すぐに売り切れてしまって」
「……そう。それなら、次はもっと沢山持って行きなさい」
――あれは永琳が貴方の為に入れておいたのよ、鈴仙。


>>938
同意、同意
反対に、末っ子が年下を可愛がるのも好きですわ


941 : 名無し妖精 :2015/12/01(火) 18:04:46 u0I.WBrg0
>>938
これはいい……素晴らしい……

>>939
メープルシロップの味しかしないですよ

>>940
上から順に読んでいって、あややで轟沈した


942 : 名無し妖精 :2015/12/01(火) 23:09:23 uUcpc5JUO
>>937
あややに対するヘイトが感じられて不快


943 : 名無し妖精 :2015/12/02(水) 00:15:22 .rbNOV2s0
>>942
俺にはそうは見えないんだが


944 : 名無し妖精 :2015/12/02(水) 00:17:35 ueyYaZlE0
どこにヘイトが感じるのか理解不能


945 : 名無し妖精 :2015/12/02(水) 19:59:17 .kBOaXUU0
「ううう、手足が冷たいよ〜。まだ序の口なのに、これだから冬は嫌なのよねぇ」
「そうね。でも、悪い事ばかりじゃないんだから」
「善い事なんて一つも無いと思うけど」
「美味しい干し芋を作るのに最適なシーズンじゃない」
「はあ」
「露骨な溜め息だ事。何がいけないのよ?」
「絶品だけど、冬の寒さと引き替えになる程じゃないわ」
「干し芋を焼く時は火を熾すし、お茶と一緒なら身体も温まるでしょ」
「それは認めるけど、一時間も経たない内に元の木阿弥だし」
「飲み物を芋焼酎のお湯割りに変えたらもっと持つわよ」
「冬の間はずっと飲んだくれてろと言うの」
「姉さんが酒乱になっても私は見捨てないもん!」
「そういう問題じゃないのに……」
「ごめん、半ば受け狙いだったの。少しでも気分を紛れないかなって」
「失敗もいいところね」
「あははー、今度からはもっと上手くしないと」
「まあ心意気には感謝しようかな。それにしても紅葉の神様じゃなかったら、冬の到来を恨めしく思わずに済んだのかしら?」
「さあ、どうなんだろう」
「……もしさっき言った通りなら、八百万の神様なんて辞めたくなるわね」
「ちょっと、姉さん!いくら暗くなりがちだからって、そんな事を言うのは止めてよ」
「穣子は毎年訪れる冬にうんざりしないの?私はもう参ってしまいそうよ」
「私だって冬は嫌だよ。でも姉さんがいなくなるってもっと嫌。独りで過ごす冬なんて、それこそ耐えられそうにない」
「妹を悲しませるなんて駄目な姉さんね。あんな台詞は二度と口にしないわ」
「本当に良かった。また次の秋が巡るまで一緒に頑張りましょう」


946 : 名無し妖精 :2015/12/03(木) 21:57:40 dBzcvtpA0
リグルはミスティアが自分の羽毛を使って作ったダウンシュラフで冬眠中?


947 : 名無し妖精 :2015/12/03(木) 22:08:07 uHNT7hao0
>>946
一方りぐるんはお返しにむshいやなんでもない


948 : 名無し妖精 :2015/12/03(木) 22:22:31 hoUcqmdI0
お返しにムッシュになって奉仕するリグル


949 : 名無し妖精 :2015/12/04(金) 00:48:04 wLjlEFlo0
今日(昨日)鈴奈庵の2巻買って、少し前に4巻も買って、風邪ひいてる云々の話みてレイマリやっぱいいなぁと思ったので誰か風邪ひいて寝込んでる霊夢に「約束通り来てやったぜ!」とか言いながら看病する魔理沙と、仕方なくそれを受け入れる霊夢のほのぼの百合を誰かクレメンス


950 : 名無し妖精 :2015/12/04(金) 16:16:53 1fKmVrsU0
東方儚月抄 〜Silent Sinner in Blue.  第二話 玉兎の手紙(上巻P39)
霊夢「あんたに布団を占領されて 寝ることもできなかったら 昨日 医者の所まで行ってみたのよ」

上の台詞から博麗神社には布団が一つしかないとよく言われてるけど、その解釈に囚われる必要はないかなあと最近感じる
いくら仲睦まじくてもskmdyな夜を迎えるのは気分が乗った時だけだろうし、いつも一緒に潜り込むのは寝苦しくて疲れると思う

押し入れには魔理沙用の布団も用意されてて、霊夢は自分の布団と一緒に毎日欠かさずに干してるとか、
そうした場面を目撃されてて「何で普段から二人分も陽に当ててるんですか?」と文や早苗あたりに尋ねられても
「魔理沙がいつ来ても気持ち良く泊まれるようにしてるだけよ」と澄まし顔で答えて鼻を明かしてみせそうだとか、
レイセンを自分の布団に寝かせてたのは魔理沙用の布団を使わせなくなかったから我慢してた、という風に脳内補完してる

でも、一つの布団をシェアするシチュエーションの方が受けは良いかな?


951 : 名無し妖精 :2015/12/04(金) 16:29:26 FuTGU2bU0
二人別々の布団で寝ててしばらくすると片方が入ってくるのがいいと思います


952 : 藍紫色の桜 :2015/12/04(金) 20:55:06 Jg92WSng0
「冬の宴席は、何だかとても淋しい気持ちになるの。どうしてかしら」
 大きな尻尾を抱き抱えながら幽々子が言うと、藍は少し食傷気味な、非難染みた顔をして、答えた。
「渇いていらっしゃるからでしょう。あの御方の情愛に、飢えていらっしゃる」
 幽々子は小さな微笑を浮かべ、白く冷たい掌で、ふわり、ふわりと毛並みを撫でた。
「貴方もそうなのかしら?」
「御冗談を」
 ぽふ、と、尻尾の一つが彼女の頭を叩く。
「お慕い申し上げてはおりますが、貴方のそれとは異なるものです」
「あら、そう?」
「私は、謂わば手足ですから。あの御方の」
「ふうん。手足」
 と、彼女はやおら尾を離れ、藍の肩にそっと頭を寄せた。
 そのいやに艶っぽい仕種に、藍は少しく赤らんで、「何ですか」と尋ねた。
「道理でこんなにも、彼女の匂いが染み着いているのね」
 ぞっと辺りの空気が冷え込む。
 宴に興じ、燗した酒に溺れる者達は、その変化に気が付かない。
 狐の嘆息が淡い白さを伴って、人知れず夜の闇へと溶けていった。
「貴方が悋気を口に為さるとは、珍しい」
「そうね。少し、酔っているのかも知れないわ」
 黒き蝶がひらひらと、二人の髪の擦れ合う音に合わせて宙を舞う。
 ひょいと藍が手を伸ばし、その羽を指先で摘まんだ。
「こんな小さな妬(うら)みでは、私を殺すことは出来ませんよ。たとえ群れを成したとしても」
 そう言って、彼女は藻掻く黒蝶に皮肉な微笑を向ける。
「忌々しいわ。紫が『私』に言ったことを、貴方が口にするなんて」
「試してみますか?」
「良いでしょう。呑み込んで御覧なさい」
 傍に置いてあった徳利が幽々子の手で傾けられ、盃に般若の湯が満ちる。
「胡蝶はサカナの夢、ですか」
 藍は盃を手に取り、ぐいと大きく仰いだ後、捕らえた蝶を静かに唇の間へと押し込んだ。
 くらり、彼女の体が揺れる。
「む……」
「あらあら」
 束の間、死の味に酔い痴れ、倒れそうになった彼女を、幽々子が支えた。
「大丈夫?」
「……ええ……」
 微睡み掛けた意識の中で、短く曖昧な答えを返す。
 直後、彼女は口許に何やら柔らかな感触を覚えた。
 同時に、鼻先に在る死人(しびと)の薫りに気が付いて、はっと意識を取り戻した。
「ッ……!?」
 思わず、ドンと両手を前に突き出す。
 押し退けられた幽々子は声を上げることも無く、ただ静かに笑っていた。
「何を……考えて……!」
 驚きよりも怒りの色濃く、彼女は幽々子を睨み付けた。
「何か可笑しいかしら?」
 幽々子が惚(とぼ)ける。
「私は紫を愛しているのよ」
「ならば、何故……!」
「愛する女(ひと)の手や足に口付けするのは、そんなに珍しいことではないでしょう?」
「ッ……!」
 クスクスと笑う幽姫(ゆうき)の眼には、邪な光は宿っていない。
 しかし、藍は益々高ぶって、全身の毛を逆立てた。
「私を慰み者にして、冬の寒さを凌ごうと仰るのですか」
「それは違うわ」
「では、何だと……」
「冬が終わった後も、貴方と一緒に彼女を愛したいの」
「な……!?」
 声を荒らげようとする藍に、不意に幽々子が寄り添う。
 藍は再び突き放そうとしたが、死絶の吐息を胸に浴びて、またもくらりとよろめいた。
「く……」
「私は、本気よ?」
「……!」
 奥歯を噛み締め、薄らぐ意識を呼び覚ます。
 次の瞬間、彼女は畳に臥した幽々子の胸元を押さえ込み、その首筋に鋭い爪を突き付けていた。
 激しく、切れ切れになった息の音が、宴の喧騒の中でいやに大きく聞こえた。
「……少々、お戯れが過ぎるようだ」
 藍が声低く呟く。
「戯れだと思う?」
 幽々子が言い返すや、彼女は片手を大きく振り上げた。
 一瞬の後、彼女の背後から勢いよく振り下ろされた刃が、その手中にてぴたりと止まる。
「妖夢。やめなさい」
 主の制止を受け、刀を振り下ろした張本人、妖夢は大いに戸惑った。
「ですが……」
「私が彼女をからかったのよ。……ねえ、藍?」
「……ええ。そうですね」
 間も無く、彼女は掴んだ刀を手放し、もう一方の手も幽々子の上から除けてやった。
「……すみません……」
 わけも解らず謝る妖夢の頭をそっと控えめに撫でて、藍はその場を後にする。
 幽々子がむくりと起き上がり、彼女の背に「また今度ね」と声を掛けたが、
彼女は何ら言葉を返すこと無く、また、振り返りもしなかった。


953 : 名無し妖精 :2015/12/04(金) 21:25:47 MVyecyzQ0
素晴らしい
ただただ素晴らしい


954 : 名無し妖精 :2015/12/04(金) 21:53:57 ypglcp.o0
>>952
気付いたら、自然と額が畳を擦って居りました


955 : 名無し妖精 :2015/12/04(金) 23:27:44 dZDQlRsY0
ええのう


956 : 名無し妖精 :2015/12/04(金) 23:58:26 1fKmVrsU0
続きが気になる出来で良いね


957 : 名無し妖精 :2015/12/05(土) 15:25:05 F0cfVRrg0
あんまり長時間夢を見続けると戻れなくなりそうで怖い
という理由で定期的に起こしてくれる学校で寝てるけど、
冬期休暇中である年末年始に妹紅と新年を迎えたくて
堪らなくなって頭を抱える菫子って性格的にあり得る?


958 : 名無し妖精 :2015/12/05(土) 16:38:04 VXIQGOvY0
最近百合好き少なくない?

ほとんどがヨメッカスになってしまった気がする・・・

ヨメッカス:「は俺の嫁」とかいう奴


959 : 名無し妖精 :2015/12/05(土) 20:05:22 LcdgH5UEO
>>958
だが待って欲しい
もし俺の嫁発言をしているのが女性が居たとしたら…?
ほら百合だ(迫真


960 : 名無し妖精 :2015/12/05(土) 20:53:58 AQp0Z0tQ0
賢人現る


961 : 名無し妖精 :2015/12/05(土) 21:47:35 09yfpHm20
妹紅「けーねは俺の嫁!」
慧音「俺なんて男みたいな言葉を使うんじゃない!」
妹紅(´・ω・`)

こうですか?


962 : 名無し妖精 :2015/12/05(土) 22:07:11 VXIQGOvY0
>>961
ああ^〜


963 : 名無し妖精 :2015/12/05(土) 22:55:25 h40h7brY0
これぞ幻想紳士の妄想力というものだな


964 : 名無し妖精 :2015/12/06(日) 00:37:52 eoax7QOQ0
二人で買い物していて店のおばちゃんから

「あらあら、お姉ちゃんとお買い物?」って言われて

「違うわ!!彼氏よ!!」って自信満々にすかさず答えちゃうチルノ

端で顔を赤くしている文


965 : 名無し妖精 :2015/12/06(日) 01:29:24 OZmRgZew0
「文はあたいの奥さんだよ!」


966 : 名無し妖精 :2015/12/06(日) 04:07:26 gyoB0x960
sageの横に200って書いてんの触らない方がいい

板板でコテ荒らしやっててこっちでも別スレ少し荒らした奴だから


967 : 名無し妖精 :2015/12/06(日) 13:21:25 RGMzeDcQ0
少女お食事中

アリス「……」
霊夢「どうしたの?スプーンが止まってるわよ」
アリス「美味しい、それ?」
霊夢「不味かったら食べ進めないけど」
アリス「ポトフに芥子味噌を付けるところなんて初めて見たから」
霊夢「なかなか合うわよ」
アリス「バケットとの相性はどうなのよ?」
霊夢「どちらかと言えば、ごはんが欲しくなるわね」
アリス「ああ、やっぱり。今度持ってくる時はバターライスにしようかな」
霊夢「具だけ先に片付けて、パン粥風にするから問題無いわよ」
アリス「そう?それにしても、よくそんな変わった食べ方しようと思ったわね」
霊夢「あんたに言われたくない」
アリス「何で?」
霊夢「南瓜の煮付けにバターを乗っける癖に。いただきますの前にバターを取り出してきた時は何事かと思った」
アリス「霊夢だって試したら褒めてくれたでしょ」
霊夢「でも、ごはんのお伴としては微妙なのよね」
アリス「それはまあ。私も最後のお楽しみにしてるし」
霊夢「私からすれば、あんたの発想が謎よ。茹でた素材に芥子味噌を添えるのはここだと普通だし」
アリス「バターを使ったパンプキンフィリングから着想を得たんだけどねぇ」
霊夢「煮付けとは大分味付けが違うじゃない」
アリス「物は試しという事で賭けてみたの」
霊夢「あー、折角の手料理を台無しにされなくて良かった」
アリス「駄目だったら謝るつもりだったわ」
霊夢「全く。まあ、このへんにしとくわ。今は熱々の内に頂かないとね」


968 : 名無し妖精 :2015/12/07(月) 05:55:20 zasLgKGI0
で、野球要素は?


969 : 名無し妖精 :2015/12/07(月) 18:28:43 gLtcm1aY0
永琳  「今朝の気分はどうかしら?」
魔理沙「昨日と特に変わらないが」
永琳  「そう、なら良いけど。それにしても、未だに理解できないわ」
魔理沙「して貰わんでもいいのさ。私達は納得してるんだからな」
永琳  「これが最後の機会だけど、考え直す気は無いのね」
魔理沙「ああ、あいつもその筈だ」
永琳  「後で後悔しても知らないわよ」
魔理沙「どの道、薬は飲み続けないんといけないんだろ。ちょいと手間が増えるだけじゃないか」
永琳  「どうだかねぇ。副作用も体の負担も大違いよ」
魔理沙「覚悟はしてるぞ。ところで準備の方は大丈夫なのか?」
永琳  「もう万端なの。今からでも始められるくらい」
魔理沙「そうかい。まさか毒茸に中ってこうなるとは思わなかったぜ」



咲夜  「少し痩せたけど、元気そうね」
霊夢  「あんたが面会に来るとは思わなかった。別にいいんだけど」
咲夜  「そんなに意外でしたか?出来れば、魔理沙の顔も見たかったのに」
霊夢  「麻酔から醒めてるけど、チューブだらけの姿は見せたくないんだってね。私も断られたわ」
咲夜  「貴方の退院はいつ頃になりそうなの?」
霊夢  「経過が順調なら、約二週間後って聞いたわ。それでも後遺症の心配は残るし、数回の通院も必要みたい」
咲夜  「魔理沙の方は?」
霊夢  「短くて一ヶ月後、長引けば三カ月後になるって」
咲夜  「やっぱり移植手術は大変なのね。よく踏み切れたわ」
霊夢  「本当は薬だけでもどうにかなったんだけどねぇ」
咲夜  「あら、そうだったんですか。では、どうしてまた?」
霊夢  「魔法使いを続けられないから。元の健康な状態には戻れなくて、砒素や水銀の毒に耐えられなくなる様なのよ」
咲夜  「そうなると里の人間として生きるしかないけど、今更魔法の無い生活を送れるのかしら?」
霊夢  「絶対に無理ね。生き甲斐を無くした人間を見てぞっとした経験あるけど、そうなって欲しくないわ」
咲夜  「だから移植の道を選んだと。ここまで想ってくれるなんて魔理沙は幸せ者かも知れないわね」
霊夢  「私の都合もあるわよ。もし何かの不慮で先立つことになっても、こうすれば魔理沙の中で生き続けられるかなって考えたの」


970 : こがぬえ1/2 :2015/12/07(月) 23:54:55 xWQnvaqQ0
小傘「うーさむさむっ」
ぬえ「親父っぽいよ」
小傘「むむっ!酔っぱらったぬえちゃんの方が親父っぽいもん!」
ぬえ「酔っぱらった小傘は酒乱だがな。こたつ付いてるかな」
小傘「え!そうなの…?」
ぬえ「えってお前、今までそう言われたことないの?」
小傘「酔うまで一緒にお酒飲んだのって、ぬえちゃんくらいしかないから…」
ぬえ「そ、そう?そうか…」
小傘「何その反応」
ぬえ「あ、あぁ、小傘…こたつ温かいよ」
小傘「おー!入る入る!(ぬくぬく)ふーーー!」
ぬえ「おいどこまで入ってるのよ。こっちまで足が伸びてきてるんだけど!がふっ」
小傘「あっ!ごめん。ぬえちゃん痛くなかった?」
ぬえ「思いっきり蹴りやがったな…人間なら死んでもおかしくないレベルだったよ」
小傘「ごめーん…ほっぺに絆創膏はる?」
ぬえ「一応人の家なんだからな。少しはお行儀よくしなよ」
小傘「しゅん…ぬえちゃんってば、こういう時だけ修行妖怪の立場を使ってくるんだからぁ…ふんっ」
ぬえ「ほら。ちゃんと座ってってば」
小傘「はぁい」

ぬえ「…そろそろ雪降りそうだね」
小傘「うん…あっ」 (ぬえちゃんの足…足の裏かな?これ)
ぬえ「……」 (小傘の足が私の足の裏でもぞもぞしてくすぐったいな…)
小傘「トランプでもしよ?」 (ぬえちゃんの足の裏…嫌がられるかな…)
ぬえ「そ、そうだな」 (こ、こいつ…いつまでくすぐってくるのよ…)
小傘「んと…ばば抜きでいい?」 (そろそろ止めた方がいいかな…あ、ぴくって動いた…)
ぬえ「私はいいけど…」 (こいつめ・・・!)
小傘「じ、じゃあ配るね」 (ひゃ…!ぬえちゃんにくすぐられてるよぉ…)
ぬえ「・・・」 (…何か変な気分になってきた…小傘も何か嫌がってないみたいだし…)
小傘「はい…ぬ、ぬえちゃんの番からでいいよ!ほら引いて引いて!」 (私も…)
ぬえ「う、うん…」 (な、何で小傘の奴、私の足の指に指を絡めてきて…)
小傘「・・・」 (これは流石にまずいかな…ぬえちゃん、嫌がってない…?)
ぬえ「・・・」 (私…何してるんだろ…)
小傘「・・・んぁ」 (もしかして、ぬえちゃん私の事…や、やだ変な声出ちゃった)
ぬえ「な!…なぁ、こ、小傘」 (何なのよ今の声・・・ドキドキしちゃうじゃんか・・・)
小傘「ん、んーぁ?」 (ごまかせるかな・・・)
ぬえ「お前ってさぁ、好きな人とかいるの?」 (私ったら何聞いて…)
小傘「ど、どうして?」 (えっ…これどういう展開?)
ぬえ「何か最近、可愛くなったなぁって…い、いや変な意味じゃなくてね!」(頭の中がぐちゃぐちゃだわ…)

小傘「う、うん…いるよ」
ぬえ「えっ…いたんだ…だ…ど、どんな奴?私その人の事知ってる?」
小傘「うん。ぬえちゃんが知ってる人」
ぬえ「へ、へーー…そうなんだ…」 (小傘の事だしやっぱり人間…もしかして博麗の巫女か山の巫女か黒白とか…)


971 : こがぬえ2/2 :2015/12/07(月) 23:55:18 xWQnvaqQ0
小傘「…すごく強くて、いつも私の事守ってくれようと頑張ってくれる優しい人…かな
   いつから好きになったのか分かんないけど、その人と一緒にいると楽しくて…」
ぬえ「お、おぉ、お前にそこまで言わせるとは、そいつ、よっぽど良い人なのね…」
小傘「うん…とっても大切な人だよ。何度かアタックはしてるんだけどね…気づいてくれないみたいで」
ぬえ「鈍感な奴だなぁ…私だったらぶん殴ってやるわよ。そんな奴!」
小傘「あはは…」 (やっぱり気づいてくれないんだ…ぬえちゃんのバカ…)
ぬえ「ゲ、ゲームの途中だったわね…」 (…はぁ…何なのよこの気持ち…)
小傘「・・・ぬえちゃんはいるの?」
ぬえ「えっ」
小傘「私が教えたんだから…ぬえちゃんの好きな人、いたら教えてよ…」
ぬえ「え、あ、し、仕方ないなぁ!いるよ!好きな人くらい!」
小傘「・・・あ、う、うん!そうだよね・・・ど、どんな人?」
ぬえ「そ、そいつの事か?」
小傘「うん・・・ぬえちゃんの好きな人って、どんな人・・・?やっぱり巫女とか・・・?」
ぬえ「は、はぁ!?何で私が妖怪退治してる奴となんか…違うわよ!私の好きな人は…もっとどんくさい奴よ!」
小傘「ど、どんくさい?」

ぬえ「弱いくせに怖いもの知らずでさ、いつもへらへらしてて…バカなんだろうねあいつは!だからほっとけないし、なんていうか
   あいつといると退屈しないっていうか…私も小傘と同じだな…た、楽しいのよ…あいつといると…大切なのよ…いつからなんだろうね…こんな気持ち」
小傘「そうなんだ…何だか妬いちゃうな…」
ぬえ「何でお前が妬くのよ!お前、好きな人いるんでしょ?」
小傘「そ、そうだよ!?私の好きな人はバカだよ!」
ぬえ「えぇ?お前さっきと言ってる事が…強くて優しいとか言って、いきなりバカって…」
小傘「バカだもん!その人、全然私の事、気づいてくれない…もう知らない!」
ぬえ「何で怒ってるんだよ…」
小傘「ほら早く引いてよ!」
ぬえ「さっき引いたよ!今度はお前の番って、な、な、何泣いてるのよ…」
小傘「え…な、泣いてないもん…」
ぬえ「お前…ど、どうしたのよ…何か嫌な事でも思い出したのか…?」
小傘「ど、どうしてそんなに優しくしてくれるのよ…やだ優しくしないで…」
ぬえ「優し…と、友達だから当然でしょ…じ、じゃあ飲みにいくか?私も何か飲みたい気分だし…」
小傘「行くもん…」

何となくありきたりなネタですけど、こがぬえです


972 : 名無し妖精 :2015/12/08(火) 00:16:19 MM.b8Nq60
変に奇を衒ったネタより遥かに出来が良い


973 : 名無し妖精 :2015/12/08(火) 07:05:23 O7VlbMEE0
あなたのこがぬえ好きです


974 : 名無し妖精 :2015/12/08(火) 07:40:53 KhenIrfY0
こがぬえの人だやったー


975 : 名無し妖精 :2015/12/08(火) 11:21:31 O4C3Kyi20
ここにいればこがぬえに困らないね


976 : 名無し妖精 :2015/12/08(火) 22:26:58 1UqZFTagO
あれ何だろう、耳が痛い

今回は特に記念日等と関係ありませんが、同じテーマで10個ほど

◆往年の神社
めー「硬いわねー。恋人より仕事を取っちゃうタイプ?」
もみ「当然です。そもそも、色事などに興じる積もりも有りません」
→ あれから随分経つが、未だにからかわれる。実際、彼女の為に仕事を放り出したりはしていないのだが……。
◆里の外れの人家
ちゆ「私と仕事、どっちの方が大切だ?」
こと「ちゆり」
→ 警官がそれで良いのか、ですって。逆の立場でも仕事とは言わないくせに。
◆地下図書館・上層
さく「私と霊夢、どちらの方が好き?」
まり「…………霊夢」
→ 無言でにやにやされた。「何だよ」って聞いたら、「別に」とか言いやがった。
◆地下図書館・中層
ふら「私と本のどっちが大切なのよ」
こあ「そんなのほランドール様に決まってるじゃないですか」
→ 四日間無視されました。耳、良いですね。
◆マヨヒガ
くる「私とマタタビが一緒に川を流されてたら、どうする?」
ちぇん「そのマタタビ持ってきて、ってお願いする」
→ なんか知らないけど叩かれた。くるみは時々、よく分からないことで怒る。
◆白玉楼
ゆか「私と仕事、どちらが大切なのかしら?」
ゆゆ「私」
らん「お忘れかも知れませんが、私がやっているのは紫様のお仕事です」
◆物臭な鴉天狗の家
あや「私と仕事、どっちが大切?」
はた「いや、仕事どうでも良いし……」
→ もう少し気張って働けって言われた。納得いかない。
◆妖怪剣士のねぐら
らい「私と刀、どっちが大事?」
めい「刀」
→ 傷付いた私の為に舞え、だと。その割には機嫌良さそうに桴を振るじゃないか。
◆夢の中
ドレ「私と仕事、どちらが大切ですか?」
サグ(無言で抱き締める)
→ 何故か謝られた。どうしたものか。
◆永遠亭
えり「もし、姫様と私が窮地に陥っていたら、どちらを先に助けるのかしら?」
んげ「…………」
→ 迷うな、と指導(デコピン)されてしまった。でも、その後、頭を撫でられた。


977 : 名無し妖精 :2015/12/08(火) 22:34:58 O7VlbMEE0
>>976
いい、すごくいい
自分の中のイメージとぴったり合致しててあーってなる


978 : 名無し妖精 :2015/12/09(水) 09:37:55 SdDgbJ/g0
どれも面白いし、特にえりんげの会話いいなぁ、ほっこりする


979 : 名無し妖精 :2015/12/09(水) 18:02:59 9X9xCjYE0
鈴瑚と一緒に働きたくて同じ情報管理を志望したけどそれは認められずに潜入捜査へ回された清蘭が、
穢れを恐れず地上の事がすっかり気に入ってしまった鈴瑚から月の都にはもう戻らないと兎伝に聞いて、
説得を試みるも彼女の決意は固く最後のお別れの言葉を口にする事になって心の中で涙する……

>>976さんに仕事と恋人をテーマに考えてみたけど、凡百者だといいのは出てこないね


980 : 名無し妖精 :2015/12/09(水) 18:04:17 9X9xCjYE0
>>976さんに見倣ってと書くはずが途中で誤送信


981 : 名無し妖精 :2015/12/09(水) 18:40:44 9X9xCjYE0
>>1のルールに従い次スレを立てました

【百合色の】東方の百合カップリング談義53【幻想郷】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1449653718/


982 : 名無し妖精 :2015/12/09(水) 22:12:45 0VBu/YFg0
スレ立て乙ですよ〜


983 : 名無し妖精 :2015/12/10(木) 16:49:56 JCYxbPTw0
霊夢「正月ならまだしも。この時期に来る客も居ないしね――」
魔理沙「そうだな。私だって来る気は無かったぜ」
霊夢「む」

茨歌仙第15話「見える御神体」でこんな遣り取りあったけど、
吹雪で薪が濡れたせいでストーブを使いたくても使えなかった魔理沙が、
同じ森に居て暖炉を持つアリスの洋館じゃなくて博麗神社の炬燵へ暖を取りに来たのは、
やはり霊夢と逢いたかったせいじゃないかと思うようになってきた


984 : 名無し妖精 :2015/12/11(金) 01:51:14 TADi.VsYO
百合的な事情を抜きにしても、魔理沙は霊夢好きだと思いますわ

>>981
乙ですー


985 : 名無し妖精 :2015/12/11(金) 15:16:29 AjWjfksw0
早苗「うーん……」
諏訪子「コタツに顎なんか乗せてどうしたの?」
早苗「正にそのコタツが問題なんですよ」
諏訪子「およよ?どこも壊れてるようには見えないけど」
早苗「うちじゃなくて霊夢さんのところですって」
諏訪子「……どういう事?何で早苗が悩まないといけないのよ」
早苗「だって、遊びに……じゃなくて分社の様子を見に行ったら、
    寒いからってずっとコタツに潜り込んでだらだらしてるんですもん。
    見かねて落ち葉だらけの境内を掃いても、お礼の一言だけで……」
諏訪子「ああ、成程ねー。麓の巫女が相手してくれないから拗ねてるのかあ」
早苗「うぐぐ、当たってます」
諏訪子「じゃあ、こっちからちょっかい出してみるといいんじゃないかなー」
早苗「私も色々と声を掛けてみましたが、話がまるで続かないんです」
諏訪子「言葉が駄目ならそこは行動に出ればいいじゃん」
早苗「無理矢理、引きずり出したりするのですか?」
諏訪子「馬鹿だねぇ。それだと、また喧嘩になるだけよ。
     例えばさー、コタツの中で手を握ってみたり、足を絡ませてみたり、
     いくらでも遣りようがあるじゃない」
早苗「それでも怒られませんかね」
諏訪子「あれー、もう付き合ってるんでしょ?むしろ喜ぶと思うんだけどねー」
早苗「神奈子様はそうかも知れないけど、本当に大丈夫なんでしょうか」
諏訪子「実際に試すしかないもんね。まあその時は謝れば、許してくれるんじゃないの」
早苗「それもそうですね。明日の営業の帰りにでも挑戦しようかなぁ」
諏訪子「分社の様子見を済ませたばかりなのに。ま、朝帰りになっても怒らないわ」
早苗「あ、あの……キスもまだなんですが」
諏訪子「あはは、冗談だよ」


986 : 名無し妖精 :2015/12/12(土) 21:12:12 4mBCQLHQ0
「あらら、今日は気付かれてしまいましたか」
「まったくもう。何で首に腕を回したがるのよ。やめてって何度も言ってるじゃない」
「だって……お願いしても許してくれそうにないでしょう」
「当たり前でしょう。だいたい、何で私なの?魔理沙にはしてないみたいだし」
「わざわざ尋ねたのね」
「どう躱してるのか参考にしたくて聞いてみただけ。お前の勘違いじゃないのかと返された時は驚いたわ」
「しくしくしく、そんなに嫌だったのかしら」
「バレバレな嘘泣きしても誤魔化されないわよ。さっさと私の質問に答えて!」
「病み付きになってしまったから。最初は単なる悪戯だったのです」
「私なんかより抱き付き甲斐がありそうな奴は他にいると思うけどねぇ。同僚の門番とか」
「そういう問題じゃありません。貴方じゃないと駄目なのよ」
「咲夜、顔が近いんだけど……!」
「奇襲成功ですわ」
「貴方に奪われるなんてね」
「もしかして初めてだったんですか?」
「そうだけど、それがどうかしたの?」
「その割には動じてませんが。アリスの目が点になるところを見たかったのに」
「恋愛に関心を持てないからその程度じゃ何とも思わないのよ」
「困ったわ……それだと私が大弱りなのよね」
「私にとってはむしろ好都合。ロマンスなんて柄じゃないもの」
「過去に何か?」
「…………」
「ごめんなさい。短慮だったわね」
「別に謝る程じゃ……あいつらの蜜月を目にする事よりもずっと些細な事」
「……非礼な真似は今日で最後にします」
「変に気を回されると疲れるの。今まで通りでいいわ」

咲夜―→アリス―→霊夢←→魔理沙な小ネタ


987 : Akina :2015/12/13(日) 01:44:16 luUYvo0wO
ろだ使わせていただきました
◆くるちぇんSS 『りゅばんとりころーる』
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/upload/read.php?id=0238&file=lily_0238.txt

当スレへのSSの転載は控えるつもりでしたが、主にこちらで書かせていただいているカプですので、御容赦願います
◆転載元
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6147259


988 : 名無し妖精 :2015/12/13(日) 12:39:46 UyIp875c0
創想話で先に読みましたがやっぱり良いですね


989 : 名無し妖精 :2015/12/13(日) 21:29:08 8ipagxas0
SS投稿してる人は色々なところでも活動してるのねー


990 : 名無し妖精 :2015/12/14(月) 20:57:41 EYJDJ0xI0
様々な色の御札を用意して週代わりでルーミアの頭に結び直す霊夢
お小遣いを出し合って購入した同じ色のリボンを身に着ける橙とくるみ
違う色のリボンを与えても黒ばかり使う妖夢に珍しく思案顔の幽々子様
会ったばかりなのにリボンを交換するほど仲良くなっちゃうフランとこいし

今日は何故か頭の中がリボンデー


991 : 名無し妖精 :2015/12/15(火) 17:22:31 Dqt1apnw0
二次創作部東方マイナーコンビ合同(仮)
ttp://gensokyo.no-ip.net/nitori2/distribution.php
委託無しなのか……


992 : 名無し妖精 :2015/12/15(火) 18:14:30 Sa3QWqhw0
1もされたからそのうちされるじゃないか


993 : 名無し妖精 :2015/12/15(火) 19:44:34 1N9QjJto0
霊夢×旧作霊夢ってどんなんだろう


994 : 名無し妖精 :2015/12/15(火) 21:11:15 eVp3wArkO
親子的なアレ(いわゆる先代巫女)か、もしくは平行世界の霊夢同士?


995 : それは忘れも出来ぬこと :2015/12/15(火) 22:50:48 4f7S7hE.0
 穢らわしき地上の民が、太陽神の名を借りて、月を侵略しようとしている。
 噂を聞いた月の姫君は、ある兎に命じた。静かの海へと赴き、空を見張れ、と。
 しかし、その兎はとても臆病で、首肯するのを随分躊躇った。
 姫君は一つ大きな嘆息を吐いて、彼女に言った。
「レイセン。戦場に於いては、貴方の不断が皆を危険に晒すことも有るのよ」
 兎が「すみません」と低く呟く。
 姫君は続けて言った。
「私は出来ないことをやれとは言わないわ。貴方の能力を信頼しているからこそ、貴方に命じているの」
 それでも、臆病な兎の決心は固まらない。
 姫君が再び大きな嘆息を吐き出したところで、不意に、別の兎が後ろから口を挟んだ。
「レイセンさんは怖がりすぎるのよ。私が代わりに行ってあげましょうか。ちょっと見てくるだけで良いんでしょう?」
「話に割って入るのはやめなさい。大体、そんな気楽なものでは……」
 能天気な物言いをする兎を姫君が窘める。
 しかし、その後、彼女はちらりと臆病な兎の顔色を見てから、少し考えて、改めて能天気な兎に言った。
「……まあ、良いでしょう。貴方が志願すると言うのなら、この任務は貴方に与えましょう」
「はい。お任せください」
「だけど、くれぐれも気を付けなさい。貴方はレイセンよりも勇敢だけれど、その分、注意が足りないから」
「はい。わかりました。気をつけます。レイセンさん、今日の日直、代わりにお願いね」
「う、うん……」
 能天気な兎が鼻唄混じりにその場を去る。
 姫君はもじもじしている臆病兎の首根っこを掴み、彼女を訓練の場へと連れて行った。


 ・・・


 それは事故であった。余りにも不幸な偶然であった。
 地上の者達が空に散蒔いた塵芥の一つが、恐るべき速度で飛来し、兎の頭を打ち付けたのだ。
 兎は眠りに就いた。いつ目覚めるか、そもそも目覚められるのかも判らない、深い眠りに。
 彼女がもっと慎重であったなら、より臆病であったなら、斯様な結果は生まれなかったのだろうか。
 その答えは誰にも判らない。
 しかし、あるいは避けられたかも知れない結末は、二人の肩に重く、重く伸し掛かった。
 やがて侵略者が月に辿り着くと、臆病な兎は押し寄せる自責の重圧に堪え切れず、全てを捨てて逃げ出した。
 姫君もまた、彼女を引き留めることが出来なかった。


 ◆


――レイセンさん。
「ッ……!」
 鈴仙が目を覚ましたのは、寅の刻になって間も無い頃だった。
 息は切れ、全身を嫌な汗が覆い、心臓の脈打つ音が馬鹿に大きく聞こえた。
 夢か。そう呟いて、彼女は床(とこ)から起き上がり、よたよたと縁側へ歩み出た。
 喉の渇きを潤そうと、厨へ向かおうとしている様である。
 寝静まる屋敷の者達を起こさぬよう、そろり、そろりと歩いて行く。
 しかし、その途中――
――レイセンさん。
「ひ……!?」
 突然、彼女は小さな悲鳴を上げて、その場に蹲ってしまった。
――レイセンさん。
「嫌……やめて……」
――レイセンさん。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
 くしゃくしゃの耳をぎゅっと押さえ込みながら、読経の様に謝罪を繰り返す。
 と、不意に、彼女がしゃがみ込んでいる所の横の障子が、ゆっくりと開いた。
「ウドンゲ。どうしたの?」
「あ……あ……」
 部屋から出て来たのは、永琳である。
 彼女は不思議と心配の入り交じった様子で、震える鈴仙の傍にそっと腰を下ろした。
「呼んでるんです……あの子が……私のせいで……きっと、私を恨んで……」
 鈴仙は彼女に縋り付き、要領を得ない言葉を途切れ途切れに吐き出した。
 永琳はわけが解らない様子で困っていたが、暫く話を聞くと、その概ねを理解出来たらしく、鈴仙に言った。
「ウドンゲ。恐れてはいけません。彼女の声を聞いてあげなさい」
「そんな……」
 怯える鈴仙の手を、永琳の手が優しく握る。
「傍に居てあげるから。たとえ、彼女が貴方に呪詛を放っていたとしても、私が守ってあげるわ。安心しなさい」
 鈴仙は尚も怯え、躊躇ったが、やがておずおずと空を仰ぎ見て、自らに語り掛ける声に耳を傾けた。
 酷く強張っていた彼女の体は、次第に柔らかくなっていき、遂には支えを失って、永琳の胸の中へ倒れ込んだ。
「どうだった?」
 永琳が尋ねる。
 鈴仙はぽろぽろと涙を零しながら、答えた。
「……無事に、目覚めて……退院出来ました、って……」
「そう。良かったわね」
「はい……」
 彼女は全身で安堵し、すっかり力が抜けてしまっていた。
 更に、永琳がさらり、さらりと頭を撫でたやったことで、一層落ち着いたのだろうか。
 喉の渇いていることも忘れて、すうすう寝入ってしまった。


996 : 慚悔悲哀の月の民 :2015/12/15(火) 22:51:46 4f7S7hE.0
 地上の民の活躍によって、月の都を襲った脅威は去り、長き夢路を旅していた民達は現世へと帰還した。
 玉兎達をはじめ、事の真相を知らぬ人々は様々な噂を飛び交わさせたが、それが正しい歴史を象ることは無かった。
 混乱が収まり、都を取り巻いていた穢れも大方が祓われた頃、綿月の屋敷で宴会が催された。
 その席で、前代未聞の事件が起こる。
 日頃は決して酒になど呑まれぬ依姫が、誰よりも早く酩酊し、眠りに就いてしまったのだ。
「と、豊姫様! 依姫様が……!」
「あらあら。やっぱり疲れが溜まっていたのね」
 豊姫は、彼女を寝床へ運ぶよう、レイセンに命じた。
 レイセンはその命に従い、他の兎に手伝ってもらいながら、依姫を寝室まで連れて行き、布団の上に寝かせた。
 だが、その後、このまま宴席へ戻って良いものか、二人は揃って悩んだ。
 かつて見たことの無い、依姫の波長の乱れと、顔色の悪さが気に掛かった為だ。
「どうしよう。豊姫様、お医者様は呼ばなくていいって仰ったけど……」
「うん。ちょっと、見てた方が良いかも知れないね」
「じゃあ、私が見とくから、豊姫様にそう伝えてくれる?」
「良いの?」
「うん」
「わかった。じゃあ、お願いね」
「うん」
 レイセンは心底不安そうにしながら、じっと依姫の様子を窺っていた。
 彼女の具合が良くなる兆しは無く、呼吸は徐々に荒くなり、遂には魘されるようにさえなってきた。
「依姫様、大丈夫ですか?」
 いよいよ心配を堪えきれず、レイセンは彼女に呼び掛けた。
 すると、依姫がやおら起き上がり、何とも曖昧そうに、その名を呼んだ。
「…………レイセン……?」
「は、はい」
「……嗚呼……レイセン……」
「ひゃ!?」
 突然、依姫に抱き付かれ、レイセンが頓狂な声を上げる。
「あ、あの……依姫様……!?」
「……御免なさい……」
「へ?」
「御免なさい……不安にさせて……」
「い、いえ……そんな……!」
「私が……止めなかったから……そのせいで……あの子は……」
「……依姫様?」
 酔いか、寝惚けか、不可解に吐き出される彼女の言葉は、余りにも弱々しかった。
「御免なさい……レイセン……恐かったわよね……。御免なさい……頼りに……なれなくて……」
 レイセンは気が付いた。
 呼ばれているのは、自分の名ではないのだと。
「依姫様。違います。私は……その、違うんです」
 彼女はおたおたと慌てながら、どうにか間違いを正そうとした。
 だが、依姫の懺悔は未だ終わらない。
「御免なさい……私が守らなければ……ならなかったのに……。何にも……出来ない……御免なさい……」
「……そんなこと……」
 想像すらしたことの無い、今にも泣き出しそうな主の弱音。
 レイセンは酷く戸惑い、そして狼狽えたが、それ以上に大きな感情が彼女の心の底から湧き出していた。
 それに突き動かされ、彼女は依姫の体を強く、強く抱き返した。
「そんなこと、ありません」
 決して大きくはない、しかし、はっきりと放たれたその言葉は、今一度繰り返されようとしていた依姫の「御免なさい」

を遂に止めさせた。
「依姫様は頼りなくなんかありません。月の……この世の誰よりも、頼りになる方です。誰が何と言おうと、そうです」
 今まで、この気弱で臆病な兎が斯くも毅然とした態度を取ったことが有っただろうか。
 斯くも強く振る舞えたことが、唯の一度でも有っただろうか。
「だから、私は依姫様の傍にいます。もう逃げ出したりなんかしません。貴方の傍が、世界で一番安全なんです。だから…

…」
 自信を持って、と言い掛けて、レイセンは口を噤んだ。
 余りにも出過ぎた言葉ではないかと、恥じ入ってしまったのだ。
 あっという間に、彼女は元の狼狽振りを取り戻し、「えっと」「その」と、しどろもどろな文句を繰り返した。
 そんな彼女を、依姫が一層強く抱き締めた。
「……有り難う、レイセン」
 震える声で呼んだその名は、紛れも無い、彼女のものであった。


====
漫画儚月抄第八話で依姫が「あの兎に稽古をつけてもらいなさい」と言った「あの兎」(単行本中巻p7)
彼女は以前、鈴仙とペアを組んでいたのではないか、とか考えてたら、こんなことに
だったらその兎でカプ組めよって話はさて置き

>>990
人様のくるちぇんを拝見出来るとは、やれ嬉しや
おそろ良いですね、おそろ


997 : 名無し妖精 :2015/12/16(水) 21:22:16 LB0Uh.aU0
魔法の森。
アリスは自分の家である洋館を目指していた。
無事に着いた時、珍しい来客者が彼女を見て微笑んだ。

アリス 「夢子さん、来てたんだ。ごめんなさい、どれくらい待った?」
夢子 「気を遣わなくても良いんですよ。 いつものように様子を見に来ただけなのだから。
     以前と変わりなく元気そうで良かったです」

そう言うと夢子はそっと抱いた。
一方のアリスは遠慮がちながらも顔を胸に埋める。
二人が会った時はいつもそうしていた。
やがて離れると中に入り、暖炉のある部屋へと移った。

アリス 「あれ? 今回は二本も持ってきてくれたの」

夢子がお土産として手渡したケースの中には、銘柄の違う魔界産のワインが入っていた。
一本はアリスもお馴染みだったが、もう一本はあまり見慣れないボトルだった。

夢子 「そちらの方は温めて飲むのに向いてます。これから寒くなるから丁度良いかなと思って」
アリス 「へぇ、有難う。モルドワインかぁ。何だか懐かしいわね」

魔界に居た頃は、寝る前によく一緒に飲んでいた。
もっとも夢子のグラスとは中身が違い、スパイスの種類も量も抑えて甘みを強くした子供向けだったが。
飲み終えたら自分の部屋に戻るが、一緒のベッドで眠る事もしばしばあった。
それはアリスにとって忘れられない思い出のひとつとなっていた。

夢子 「可愛らしかった貴方も、現在はかつて敵対した異邦の地で独り暮らし。
     寂しく過ごしていないか心配してたけど、何度か訪れてる私の方がずっと寂しがり屋さんね」
アリス 「迷惑には思ってないわよ。
     こうして夢子さんが顔を出してくれるからホームシックに罹らずにいられるんだわ」
夢子 「そうなら良いのですが」
アリス 「まあその辺にして、これからちょっと飲まない? 私も良いワインを手に入れたのよ」
夢子 「頂こうかしら。今となっては得難い機会ですし」

アリスはワインセラーから栓の抜いてないボトルを取り出した。
そしてグラスに注いで渡すと、二人は目礼を交わした。

アリス 「どうかしら?」
夢子 「ええ、素晴らしい出来かと。神綺様に献上したら喜ばれるかも知れません」
アリス 「そう。慎重にワイナリーを選んだ甲斐はあったわね」
夢子 「それにしても、意外でした。まさか貴方が辛口を嗜むなんてね」
アリス 「別々のワインで乾杯したくなかったのよ。もう平気だわ」
夢子 「私は甘口でも構いませんよ」
アリス 「でも、料理に合う辛口の方が好みなんでしょう。
     あとこのワインは夢子さんと美味しく飲むために特注したブレンドなの。
     だから何処にも出回ってないし、神綺様に贈るつもりは無いわ」
夢子 「あ、そうだったんですか。大切に飲まないと勿体無いわね」
アリス 「4ダースはあるから一人でボトルを空けても大丈夫よ」
夢子 「そんなに飲んだら今日中に帰れなくなるじゃない」
アリス 「あら、泊まって貰ってもいいんだけど。忙しいんだったら仕方ないけどね」
夢子 「……久しぶりに貴方と夜を明かすのも悪くないですね。今晩はお世話になります」

夢子は無下に断れなかった。
未だに自分の事を慕ってくれるのに、期待に応えないのは何とも不義理に感じたからだ。
また見麗しく育った姿に惹かれつつあり、逢うたびにだんだんと別れる時が惜しくなっていたせいもあった。


998 : 名無し妖精 :2015/12/16(水) 21:30:40 LB0Uh.aU0
>>995-996
良い作品でした
好みを棚上げして組ませなくても良いかと愚考します


999 : 名無し妖精 :2015/12/17(木) 11:00:15 AkCV39U60



1000 : 名無し妖精 :2015/12/17(木) 13:46:36 aRO/DV4s0



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