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ウイルスバスターのようです
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|゚ノ ^∀^)「さあみんな集まって!お話のお時間ですよーー!!」
子供達ワーイワーイ!!
|゚ノ ^∀^)「今日は私達が住む【世界】についてお話するわね。」
|゚ノ ^∀^)「では問題です。私達が住むこの国はどこにあるでしょうか?」
子供A「はい!【神さまの体の中】!!」
|゚ノ ^∀^)「正解よ!はなまるちゃんをあげるわね」
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|゚ノ ^∀^)「私達人間は唯一神ファイナルの体内に道を作り、そこに数カ所の拠点を作りました。ファイナルはその慈悲深き心で私達に安寧の地を与えてくれました。」
|゚ノ ^∀^)「そして私達はファイナルの為に体内に侵入する外敵を討伐する事としました。」
|゚ノ ^∀^)「それが【ウイルスバスター】の始まりとされています。」
|゚ノ ^∀^)「ウイルスバスターが外敵を退治する事により、唯一神ファイナルは健やかに生きることができるのです。」
⌒*リ´・-・リ「せんせー」
-
|゚ノ ^∀^)「はい、リリちゃん。なんでしょう?」
⌒*リ´・-・リ「いつかは神様は死んじゃうの?」
|゚ノ ^∀^)「………」
⌒*リ;´・-・リ「神様は生き物なんだよね?生き物はいつか死んじゃうってパパが言ってたよ」
|゚ノ ^∀^)
|゚ノ -∀-)「そうね。いつか、そんな日が来るかもしれないわね………」
|゚ノ ^∀^)「みんな祈りましょう。唯一神ファイナルがいつまでも元気でいてくださるように。」
「この世界が終わらぬように。」
.
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第1話【火(ヒート)】
ーーー食道付近の街『シックスウォール』ーーー
ーーカフェ・エスカルゴーーー
ノハ ⊿ )「…………」
( ^ω^)「ういーす、何読んでるんだ?」
ノハ ⊿ )
ノハ ⊿ )「ド・スタールだよ」
( ^ω^)「ドスタール?新人バンドか何かかお?あ、ウエイトレスさん。メニュー見せて欲しいお」
ノハ ⊿ ) ピク
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( ^ω^)「えっと白ワインと前菜にトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ。白身魚のアクアパッツァ。あと牛肉のステーキ。肉は2kg。弱火でじっくりね。」
( ^ω^)「デザートはティラミス。ブラックコーヒーを大きめのマグでお願いします。」
( ^ω^)「ん?どうした?」
ノハ ⊿ )「お前面白いな」
ノパ⊿゚)スッ
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙ノパ⊿゚)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
ノパ⊿゚)「お前にはこれがミュージシャンの本に見えるのか?」
ノパ⊿゚)「100m先の薄暗い所から眺めても画集にしか見えないぜ」
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ノパ⊿゚)「昔の画家の名前だよ。抽象画でありながら同時に風景画でもあってそのギリギリのせめぎ合いをテーマに描いている。」
ノパ⊿゚)「こんな簡単な絵なのに光と奥行きと哀愁があって泣けるんだ金を貸してくれ」
( ^ω^)「芸術の事は分からんお。僕はご飯が食べれたらいいお」
( ^ω^)
( ^ω^)「今なんて言った?」
ノパ⊿゚)「金を貸してくれって言ったのさ。文無しってヤツだよ」
ノパ⊿゚)「プリキュアのフィギュアもレッド・ツェッペリンの紙ジャケもジョジョの奇妙な冒険も全部売り払った」
ノパ⊿゚)「財産はお前が全く興味のないこのド・スタールの画集一冊だけだ。」
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(# ^ω^)「お前またギャンブルか!!いくら負けたんだ!?」
ノパ⊿゚)「この前は腎臓一個と引き換えに200万借りてな、バカ勝ちしたんだが、それで引いたら良かったんだがな。もうひと勝負打ったらよぉ」
ノつ⊿゚)つ°「左眼球取られちゃった」
その女性は左眼球を取り出した。【義眼である】。
本来、瞳がある所には女性器をデフォルメしたデザインが施されていた。
ノパ⊿゚)カポ
ノパ⊿゚)「まあトータルで義眼を作る金は残ったけどな。イカすだろ?これ。」
(; ^ω^)「この馬鹿が……。どうせ、ちんぽっぽの所だろ?そのうち死ぬぞ?」
-
ノパ⊿゚)「ご忠告ありがとう。だけど、このままだと家賃滞納で家まで追い出されるぜ。」
( ^ω^)「自業自得だお」
ノパ⊿゚)白ピリリリ
ノパ⊿゚)
ノパー゚)「【仕事の時間】だぜ。」
ノパ⊿゚)「行くぞブーン。」
(; ^ω^)「え?でもランチ食べてないお…….」
ノパ⊿゚)「キャンセルだ。早く行かないと報酬を独り占め出来ないだろ?」
(; ^ω^)「クソ!横暴が過ぎるお………」
-
ーーーーーシックスウォールの外ーーーーー
オオォオオオォオオオォオオオォオォォオオォ
オオォオオオォオオオォオオオォオォォオオォ
シックスウォールの外の道を舗装して石畳の道を破壊しながら、『ソイツら』は町へ進行していく。
石畳の下の【肉】を溶解し捕食するのは、真っ黄色なゼリー状の膜に包まれた【怪物】達だった。
( ^Д^)プッギャギャギャギャギャ!
怪物達は『笑っていた』。
破壊し、己の腹を満たし、それによって、『世界の均衡を崩そう』ともお構い無しに楽しそうに笑っている。
-
( ^ω^)「あれは黄色系BH型細菌プギャーだお。脅威度は10。」
(# ^ω^)「30体………。一体どれだけファイナルの肉を食い散らかしたら、あれだけ増える?」
ノパ∀゚)「だが、おかげで予想以上に稼げそうだ。幸いまだ『同業者』は来ていないからな」
(; ^ω^)「お前は金の事ばかりだな………」
ノパ⊿゚)「行くぞ!!」
( ^Д^)プギャ?
2人は怪物達の前に踊り出た。
怪物達はさらに笑う。
まるで「この数にたった2人で挑むつもりか?自殺志願者か?ド低能が(爆笑)」といった感じだ。
-
ノパ⊿゚)白 スッ
ノハ#゚⊿゚)白「認証コード!使用能力【ノコギリの魔術】【鎖の魔術】!マーチボルト工房所属【火(ヒート)】の名に於いてッ!!!」
ノハ#゚⊿゚)白「バディ『内藤ホライゾン』へ、その力を顕現せよッ!!!」
(# ω )「オオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
内藤ホライゾンの身体から稲光のようなモノが放たれる。
落雷と同等のエネルギーは彼を【異形の能力者】へと変貌させる。
身体は大きく膨らみ、皮膚は鉄に変わり、完全な球体へと姿を変える。
背中から無数の噴出口が飛び出て天に向かって伸びる。
そして最大の特徴は彼の口が大きく裂け、【巨大な3枚の丸ノコの刃】がギラリと覗いていた。
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┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙ ΣzΣ ^米^)┣゙┣゙┣゙┣゙
ΣzΣ ^米^)
ドン!ΣzΣ ^米^)========|>
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口の中心部分から無数の鎖のついた銛が発射された。銛は何かに操られるように重力の法則を無視し、怪物達の身体を刺し貫いた。
ギュイイイイイイイイイイイイイイ!!!
ΣzΣ ゚ ◎ ゚)=========(|>; Д^)ズルルル!
ギャルルルルルルルルルルルル!!!
。:::・゚:::
。:::・゚::::・゚ΣzΣ ゚ ◎ 。::Д ゚ )ギャアアアアアア!
。:::・゚::::
ギャギャギャギャギャ!!
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銛が刺さった怪物は高速回転する丸ノコに引きずられていく。
瞬く間に丸ノコの中に入れられて、ミキサーで攪拌するように怪物の身体はズタズタに細切れにされていく。
背中の噴出孔より怪物の血液と細かくなった臓物と肉片がビチャビチャ汚い音を立てて周囲にぶちまけられた。
。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・ 。:::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::ノハ ⊿ ):・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。
一番近くにいた彼女はモロに怪物達の血液を浴びて、全身が血塗れで赤黒く染まった。
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ア/ \/ \/ \/ \/ \/ \
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彼女は笑っていた。血の雨に濡れながらにここに居る何者よりも笑っていた。
肉を砕く不快な音に負けないぐらい大きな声で楽しそうに笑っていた。
汝、匂い立つ血に酔いしれ給え。
但し、それに溺れる事勿れ。
ウイルスバスターのようです
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
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陽春の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。>>1です。
本日より『ウイルスバスターのようです』を投下させていただきます。
あまり長い話にはなりません。また今回スタンドは出ません。
このお話は以下の原作を参考にしております。
・チェンソーマン
・Bloodboren
皆様が楽しんで頂ける作品にしたいと思います。よろしくお願いします。
また過去作は以下の通りです。
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ジョルジュ・マリン・ウオーのようです
ようこそ!夕闇列島のようです
まとめサイト「Boon’s Beautiful Harmony 」様より
https://reiwaboonnovels.web.fc2.com/
化け物(フリークス)は馬鹿みたいに踊るようです(完結)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1514193075/l50
愛知県立呪術高等専門学校のようです(更新停止)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1541948592/l50
彼等には黄金の精神が宿るようです(完結)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1554562065/l50
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オッッッッ期待
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またお前か
超期待
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うおおおおお!!
くっそ期待!
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前回までのウイルスバスターのようです!
ノパ⊿゚)「オラァ!肛門にチン○突っ込んでやる!!!」ズゥン!
( °Д°)ピギィイイイイイイイ!!!
( ^ω^)「本日はひき肉(物理)が特売だよーーー!!!出血(物理)大サービスだよーーーーーー!!!!」
そして第2話で判明する事。
それは未だ【混沌】の中。それがッ!!!!
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ウイルスバスターのようです
第2話 感染者
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ξ゚⊿゚)ξ「細菌はね、実はあまり強くないの。数が多くなれば脅威度が跳ね上がるけど。それでもウイルスバスターが3人以上居れば制圧出来る」
ξ゚⊿゚)ξ「本当に怖いのは【感染者】よ」
ノパ⊿゚)「感染者?」
ξ゚⊿゚)ξ「細菌が捕食するのはファイナルの肉。そして私達、人間の肉。」
ξ゚⊿゚)ξ「人間を捕食した細菌はその人物になり変わる事がある。それも酷いけど、最も最悪なのは『突然変異』する場合があるのよ」
「突然変異した細菌は全く別の生き物とし生まれ変わる。それが感染者。超常の能力を使用する、…………まさに【魔物】…………」
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ーーーー
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「…………ト……」
「……ヒート…………」
( ^ω^)「ヒート!!」
ノパ⊿゚)ハッ!
( ^ω^)「眠っていたのかお?」
ノパ⊿゚)「あ?………いや、そうだな。」
ノパ⊿゚)「夢を見ていたよ」
-
( ^ω^)「ほら、暖かいコーヒーだ。砂糖とミルクが入っている」
ノパ⊿゚)「ありがとよ」
ここは小腸付近の町【グーネット】
進入する細菌達は小腸を通る栄養素を狙い襲ってくる。
ファイナルの体内の中でも最も細菌達の戦いが多い場所の一つである。
ノパ⊿゚)「この街に【感染者】がいるのか?」
( ^ω^)「7人。」
ノパ⊿゚)?
-
( ^ω^)「標的の感染者討伐に失敗したウイルスバスターの数だお。誰一人として帰ってきてない。そう聞いているお。」
( ^ω^)「こっちだ。場所の特定は出来ているお」
それはグーネットの北端に存在していた。
真っ暗な円の穴が開いており、正体不明の物質で満たされている。
ノパ⊿゚)「………」
ヒートは穴の中に手を入れてみた。
サラサラとした液体状の物質だった。
ノパ⊿゚)「水……というより細かい砂みたいだな。流砂とか底無し沼に近いかも知れない」
( ^ω^)「7人のウイルスバスターはこの中に入って、そのまま戻って来ないらしいお」
ノパ⊿゚)「なるほど。じゃあプランは決まったな。」
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ヒートは一刻ほど使い準備を整えた。
スキューバダイビングの装備。ウエットスーツ、酸素ボンベ、重り、水中ゴーグル。
そして銛を携えて一歩進む。
ノパ⊿゚)「それじゃあブーン。合図をしたら頼むぜ」
そう言ってヒートは『沼の中』に飛び込んだ。
暗い暗い沼の中。左手に持ったライトを頼りに底へ底へ沈んでいく。
ノパ⊿゚)(かなりの深さがあるな。おそらく感染者が超能力で作った異空間。でなきゃファイナルにもかなりの影響があるからな)
ノパ⊿゚)(…………ん?)
-
ヒートは目の端に生き物の影を捕らえた。
ライトを向けると、そこには【巨大な魚の化け物】が泳いでいた。
大きさは目測で約8メートル。目は感染者特有の半濁した瞳がギョロギョロと動いていた。
ノパ⊿゚)(こいつがっ!!7人のウイルスバスターを殺したッ!!名付けるなら『底無し沼の魔物』ッ!!!)
瞳が動くのをやめた。
魔物の口が大きく開き、猛スピードでヒートに向かう。
ノハ ⊿ )
ノハ ∀ )
瞬く間にヒートの距離を詰め、底無しの魔物は一口で彼女を飲み込んだ。
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ΣzΣ ゚ 米 ゚ )「掛かったッ!!」
ギュイイイイイイイイイイイ!!!
ΣzΣ ゚ ◎ ゚ )============Σ( 沼 )
鎖が引っ張られる振動を感じた瞬間、最高出力で鎖を巻き取る。
ほんの数分で沼の水面が波打ち、巨大な魚の姿をした底無し沼の魔物を釣り上げた。
ブーンは丸ノコで細切れにしようとするものの魔物の力は強く、逆にブーンを沼に引きずり込もうとする。が、しかし!!
-
。:::・゚::::・゚::・。 ノパ∀゚)イヤッハァァァァァァァ!!!!!
魔物の身体を銛で突き破り、血肉を撒き散らしけたたましく笑いながら、ヒートは飛び出てきた。
ギャギャギャギャギャギャギャギャギャ
。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::・。 ΣzΣ ^◎^)。:::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。
ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ
-
沼は消え、悪臭を放つ魚肉の片鱗と大量の血液が残った。
ノハ*゚⊿゚)「初めて魔物をぶっ殺したけど、案外呆気なかったな!報酬が楽しみだぜ!!」
( ^ω^)「ヒート」
ノハ*゚⊿゚)「ん?」
( ^ω^)「今日は運が良かっただけだ。魔物相手に戦う時には少しも油断するんじゃあない。魔物をナメるな」
-
「その通りだ。フワフワした気分のまま戦場に行けば殺されるだけだ」
ヒートとブーンは声の方向に振り向いた。
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「魔物を1人で屠ったとは言え、動物型の魔物は大した事は無い。その心構えじゃあ【人型の魔物】には敵わない」
-
ノパ⊿゚)「誰アンタ?ブーン知ってる?」
( ^ω^)「………この女性(ヒト)は【氷(クール)】。僕が知るウイルスバスターの中で一・ニを争う実力を持つ人だよ」
ノハ;゚⊿゚)
(; ^ω^)「ヒート?」
ノハ; ⊿ )「い、息が出来ないッ!!」
(; ^ω^)「な!何っ!?」
川 ゚ -゚)「よゎ〜〜い。弱過ぎる。今やった事も見えないなら、お前の命は長くないぜ?」
川 ゚ 3 ゚)「ブゥン。ブゥン?ブゥウウウウウン!」
( ^ω^)「………なんだお?」
-
川 ゚ -゚)「お前も【弱くなった】。昔よりもずっと。マーチボルトの鬼神と言えば、全員がチラ見する事しか出来なかった。」
川 ゚ -゚)「怖すぎて直視する事は出来ないし、尊敬の念があるからこそ目が惹かれてしまう。」
川 ゚ -゚)「【棘(ツン)】と一緒にいた頃のお前はずっとギラついていた。今のバディじゃあお前の実力は引き出せないんじゃあないか?」
(# ^ω^)「そんな事はnビュン!!
ノパ⊿゚)#川メ) -゚)パァン!
⊂((彡
.
-
ノハ#゚д゚)「私は弱くないッ!!!」
ノハ#゚д゚)「私をッ!!弱者扱いするなッ!!!」
川つ -゚)ゴシゴシ
川 ゚ -゚)「あまり動くな。肺にちょっと穴を開けたんだ。じっとしてなきゃ苦しいだけだぞ」
川 ゚ -゚)ウン………ワタシモオモッタ。ガッツアルヨネ
川 ゚ -゚)ノビシロガアル?ドウダロ?エ?ウン、ウン
ノハ;゚⊿゚)?
-
川 ゚ -゚)ワカッタ。ジャアサソッテミヨ。
川 ゚ -゚)つ□
「お前が弱者じゃあないなら明後日の【葬儀】に来い。そこで『仕事』の話をしてやる。」
ノパ⊿゚);「仕事?」
川 ゚ -゚)「ああ。私達、人間が打ち捨てた街。」
川 ゚ -゚)「【旧市街】調査任務だ」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
期待
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旧市街は焼かなきゃ……
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>>38
貴公、よい狩人だな……。
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前回までのウイルスバスターのようです♤
ΣzΣ ^米^)「お刺身売ります!下痢便必至!」
ノパ⊿゚)「魔物をナメてる」レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ
乙川 ゚д゚)て「マーーーーーーーーーーーーー!!!」
そして第3話で判明する事。
それは未だ【混沌】の中。それがッ!!!
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ウイルスバスターのようです
第3話 旧市街。忌み仕事の【泥(デミタス)】その①
「タカラさんの奥さんと娘さん。まだ見つからないそうよ。」
「どうしてご遺体を拝見できないのです?最期にお別れをしたいのです。」
「テメーの心臓が持たないと思うからだよ。漫画のチーズみたいに『穴だらけ』になってるからな」
ノハ )
( )
ノハ )「ブーン、クールはここにいるのか?」
( )「そうだお。確かコバルトブルーのジャケットに紫色の薔薇のアクセを付けてるって言ってたお」
-
ファイナルに生きる人達の葬儀は独特の文化を持つ。
葬儀の参列者はみな【真っ白なマスク】を頭からすっぽりと被る。
何の凹凸も無いマスクは顔の無い様に見える。
ファイナルに住む人間が死んだ時、浄化の天使と癒しの天使が迎えに来て天国に連れていくと信じられている。
2人の天使は目が見えず、死者の顔に触れて、連れていくべき死者を見つけるのだ。
だから葬儀の参列者はマスクで顔を覆い隠し、顔の凹凸を消す。
死者が天国に行けるように。生者が間違えて連れて行かれないように。
故人の喪に服する為に、みなマスクを付けるのだ。
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川 )「ビルゲンワース工房のタカラさんが何者かに殺害された。そして最悪な事に奥さんと2人の娘さんが行方不明になっている」
ノハ )「………クールか?」
川 )「『さん』をつけろ、デコ助野郎。」
ノハ )「で、『クール』?この葬儀とこの前話していた【旧市街】の仕事と何の関係があるんだ?」
川 )「過去最悪な態度だぞお前。まあいい。」
川 )「車を用意してある。中でブリーフィングと行こうじゃあないか」
-
ノ凸\―――――イ\
Eノ金ゝヨ三三三三三Eフ
/ / |鬩鬩鬩鬩鬩 ブロロロロ
/ /_|卅丗卅丗卅
/ ̄ ̄/ロ |ニニニニニニニニニ]
[O王O]_r=ュ|___r=ュ]
ヽニノ ヽニノヽニノヽニノ
川 ゚ -゚)
つ( )
「ふー、葬式用のマスクはなんでこんなに蒸れるんだ?謎だ。」
( ‘ ω`)「おー………。最近、殺人事件や行方不明者のニュースが多いお。今日の人に至っては家族全員だお。」
川 ゚ -゚)「………。それが全部【旧市街】が絡んでいるとすればどうする?」
( ^ω^)!!
ノパ⊿゚)「なー。旧市街に何があるんだ?ファイナルの中で一番古い街だってのは私も知っているんだけどよォ」
川 ゚ -゚)「………まあ若い世代は知らないか。」
-
川 ゚ -゚)「昔々、私達人間がファイナルに移住した頃、今よりも細菌との戦いは過酷な物だったらしい」
川 ゚ -゚)「人々は剣や斧、弓などで戦っていたが細菌共にはそんなのは通用しない。日に日に死傷者も出るし、ファイナルも病に罹る事が多かった」
川 ゚ -゚)「私達人間は徐々に勢力圏を奪われ滅亡の危機に瀕していた。」
川 ゚ -゚)「でも人間は諦めなかった。なんとか細菌共に勝つ方法を探していた。」
川 ゚ -゚)「ある時の事だ。1人の『魔術の天才』と幾人かの『手先の器用な奴ら』が戦闘技術を確立させた。」
-
川 ゚ -゚)「【魔導術式】を施した【人造悪魔】。彼等と契約し、その施された魔術を解放する事で細菌を殺す超常の技術。その名も【バディ・システム】。」
川 ゚ -゚)「ブーン、製造検体名『内藤ホライゾン』。私達ウイルスバスターはお前達のおかげで人々を、そしてファイナルを細菌の危機から守る事が出来るんだ。」
( ^ω^)「…………」
( ^ω^)「別に褒められる事は何もしてないお」
ノパ⊿゚)「昔の人は大変だったんだな。鉄の棒っきれじゃあお話にならないぜ」
川 ゚ -゚)「そうだ。バディ・システムを用いた人間達は細菌達に戦いを挑み、死闘の末、勝利を収めた。だが戦場となった街はあまりにも戦いの爪痕が凄まじかった。泣く泣く、その街を放棄し、そしてファイナルの体内に幾つかの拠点を作ったとさ。」
ノパ⊿゚)「その放棄した街が【旧市街】。」
-
川 ゚ -゚)「今はもう人が住める場所じゃあない。だが法を犯した犯罪者やソイツらの肉を狙う細菌が跋扈している。」
( ^’ω^)「そのクズ共が人々を攫っているのか?」
川 ゚ -゚)「さぁな。」
川 ゚ -゚)「だが最悪なのは人を捕食した細菌が変異し、魔物になった場合だ。旧市街から現れた魔物が他の街を襲う事を考えてみろ。」
川 ゚ -゚)「前にも言ったが、一番ヤバイのは[人型の魔物】だ。奴らは強力だしなによりも狡猾だ。犯罪者達を手下にして人々を誘拐するぐらいの事は平気でやる。」
川 ゚ -゚)「誘拐された人達の結末は想像できるだろ?だから私達が出張るんだよ」
川 ゚ -゚)「………話している内に到着したみたいだ。車を降りるぞ」
-
ーーーーーーーー旧市街ーーーーーーー
ライフラインが壊滅している街の為、真っ暗な闇が支配している。
ライトの光が無いと何も見えない。
川 ゚ -゚)ネ。ヨソウドオリアレハテタマチダネ。
川 ゚ -゚)ワタシハダイジョブダヨ
( ^ω^)(独り言激しいなーこの人。)
ノパ⊿゚)
ノパ⊿゚)(なんか金目のもンねーかな。高そうな物ならパクって売って、賭場の軍資金にしたいんだけど………)
ノパ⊿゚)!!
-
何かがライトの光を反射しキラリと光る。
ヒートは音も無く移動した。2人にバレずに光った物を回収する為である。
ノパ⊿゚) (なんじゃこりゃ?ただの金属片か。)
<ヒート何してるお!勝手に動いちゃダメだお!!
((((((ノパ⊿゚))))))))「今戻るよーー」
((((((ノパ⊿゚))))))))「??。揺れてる?」
-
微かな揺れは大きな地響きに変わり、ブーンとクールが異変に気付いた瞬間、ヒートが立っていた瓦礫が崩れた。
暗闇に吸い込まれるようにヒートは旧市街の地下へ落下した。
(; ^ω^)「ヒート!!!!」
川 ゚ -゚)「待てブーン。『お客さんだぞ』」
ウアアアアアア……………
。:::・゚´д`・゚::・。 。:::・゚´д`・゚::・。
。:::・゚´д`・゚::・。 。:::・゚´д`・゚::・。
アアアアアアアアアア
-
Σ(; ^ω^)「なんだこのカビが生えたような奴らはッ!!立って動いているッ!!!」
川 ゚ -゚)「ふむ………なんだろうな?対話は出来るのかな?敵意はあるのかな?」
。:::・゚´д`・゚::・。ウアアアアアア!!
川 ゚ -゚)「ふむ。無理そうだな。じゃあ殺すか」
(; ^ω^)「クール、僕は……」
川 ゚ -゚)「分かっている。バディであるヒートが認証コードを唱えないと変身出来ないからな。次からは首輪でもしておけ。」
(; ^ω^)「いやいや!アンタもバディが居ないじゃあないかッ!!」
川 ゚ -゚)「ハァ?居るよ。私のバディはいつだって【そばにいる】。」
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川 ゚ -゚)@ スッ
川 ゚ -゚)@「認証コード。使用能力【針金の魔術】。聖剣工房所属【氷(クール)】の名に於いて、」
川 ゚ -゚)@「バディ『ニダー・マーキュリー』へ、その力を顕現せよ。」
クールの周囲の温度が下がるに連れて、彼女の衣服から無数の細いワイヤーが這い出てくる。
ワイヤーは絡まり重なり、徐々に形を帯びていく
線が集まって固まれば『立体』になるッ!この概念!!
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙<ヽ`∀´>┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
川 ゚ー゚)「やってやろうぜ。え、おい」
-
ーーーーーー旧市街・地下エリアB4Fーーーー
ノハ ⊿ )
ノハ ⊿ )「うーーーん」
ノハ;゚⊿゚) ハッ!!
ノハ;゚⊿゚)「どこ!?ここ!?」
「き、気づいたかい?ヒヒッ、ヒヒ、ヒヒ」
ノパ⊿゚)「誰!?」
(´ _ゝ `)ヒヒヒ、ヒヒッヒヒヒ
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/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
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(´・_ゝ・`)
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(´・_ゝ・`)「こ、ここ、ここに女の子が来るなん、て。今日はいい日、だ、だ」
(´・_ゝ・`)「き、君はだぁれ?」
ノパ⊿゚)「私はヒート。瓦礫が崩れ落ちて気絶したっぽい。」
(´・_ゝ・`)
(´^_ゝ^`)「し、質問にこ、答えを返してくれル!!い、い、イイコ!!!」
ノハ;゚⊿゚)(このオッサンなんかヤベーな。関わっちゃいけないタイプの人だ。)
ノパ⊿゚)「なあ、地上に戻りたいんだが。どう行けばいいか分かるか?」
-
(´・_ゝ・`)「ヒヒヒ、ウヒ、ヒヒッ。外に、い、行きたいんだね?あ、案内するよ。【外の匂いは黒が覚えている】」
(´・_ゝ・`)ガリッ
(´・_ゝ・`)【黒の魔術】
ブシュ………シュルルルルr
男は指先の肉を噛みちぎると真っ黒な液体が飛び出てきた。
液体は凝固し生き物の形になっていく。
▼・ェ・▼ワンワン!
.
-
(´^_ゝ^`)「び、ビーグル。わ、私達を外に連れて、い、行ってくれ。」
ノハ;゚⊿゚)(あ?あぁ!?【魔導術式】!?)
(´・_ゝ・`)「あ、わ、私のな、名前言ってないよ、ね、ね。」
(´・_ゝ・`)「で、で。でみたす!」
(´・_ゝ・`)「忌み仕事の【泥(デミタス)】!」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
乙ですすす
-
乙!!!
-
初めて読んだ、急速にカッコよくなるの好き
-
前回までのウイルスバスターのようです☆
( ^ω^)<ヽ`∀´>
「「どうもー!人造悪魔’sでーす!!」」
。:::・゚´д`・゚::・。川 ゚ -゚)。:::・゚´д`・゚::・。
「乱交パーティのはじまりだ!!(S○Xとは言ってない)」
(´・_ゝ・`)ヒヒッ、ヒヒッ、ウヒヒッ
そして第4話で判明する事。
それは未だ【混沌】の中。それがッ!!
-
ウイルスバスターのようです
第4話 旧市街。忌み仕事の【泥(デミタス)】その②
ーーーーーー旧市街・地下エリアB2Fーーーー
(´°_ゝ°`)「キャアアアアア!!無い!無い!無いィイイイ!!!」
ノハ;゚⊿゚)「な、なんだよ。何が無いのさ?」
(´°_ゝ°`)「お薬が無いの!!アレが無いとダメなの!!」
ノハ;゚⊿゚)「ええー?つーか、この部屋大丈夫か?【物盗りにあったみたいな荒れ具合だけど】」
(´°_ゝ°`)「き、きっと『アイツら』だ、だ。」
-
ノパ⊿゚)「アイツら?」
(´°_ゝ°`)「わ、私はずっと、こ、このまちで、死体を埋めていた!死体が持っている、も、物をほう、報酬として、生きる!!」
(´°_ゝ°`)「だ、だから『忌み仕事』!!」
(´°_ゝ°`)「で、でも、この前から【ジジイ】がやってきて、すぐに【アイツら】に、なった!!た!」
ノハ;゚⊿゚)「お前何言ってんの?」
(´°_ゝ°`)ヒヒッ、ヒヒッ、ウヒヒッ、ヒヒ
(´°_ゝ°`)「【歩く死体】だッ!!」
-
。:::・゚´д`・゚::・。ウアアアアアア!!
川 ゚ -゚)「とりあえずニダー。輪切りしてみっか」
<ヽ`∀´>二ダァアアア!
人造悪魔ニダーは途方もない長さのある『生きた針金』を束ねた人物?である。
彼の腕から針金が飛び出てきて、正体不明の敵に巻きついた。
<#ヽ`∀´>「フンッ!!」
。:::・゚´/ /д`・゚/ /::・。バシュッ!!
-
巻きついた針金を引き絞り引っ張ると、クールの要望通り、敵の身体は輪切りになった。
敵の身体から赤黒い血液が噴き出す。
同時に、針金が『腐食』し始めた。
腐食は針金を伝い、ニダーに向かって迸る。
<ヽ`∀´>ブチブチブチブチ
川メ ゚ -゚)。:::・゚::。ブシュ
針金を引き千切り、腐食がニダーに届くのを免れた。
だが直接的な攻撃を受けていないクールの皮膚が裂け、ダメージを受けた。
-
(; ^ω^)!!
川 ゚ -゚)「狼狽えるなブーン。ウイルスバスターは狼狽ない。」
川 ゚ -゚)「そうだ。お前が思う通り、私とニダーの契約レベルは『2』だ。」
川 ゚ -゚)「ニダー。どうやら敵に直接触れるのはやめた方がいいな。そこの瓦礫で潰してやれ」
針金は横たわっていた瓦礫に巻きついた。
そんな細い針金で何故そのような力があるのか?
瓦礫を持ち上げ、ハンマーの様に振り回して敵の頭をかち割っていく。
川 ゚ワ ゚)「ハハハハハ!楽しいな!モグラ叩きみたいだ!」
-
川 ゚ -゚)「よし!あらかた片付けたな」
「乱暴じゃのぉ」
川 ゚ -゚)「あ?」
/ ,' 3「フォフォフォフォ。」
( ^ω^)「誰だ!?名を名乗れお!」
/ ,' 3「そんなモノはないわい。おヌシらウイルスバスター共に言う事などの。」
/ ,' 3「おヌシらの予定を言ってやろう。ワシの【どくどくゾンビ】の餌食になり、そして下僕になるのだ」
。:::・゚´д`・゚::・。ウワワワーー。:::・゚´д`・゚::・。
-
またも何処からともなくカビの生えた敵が現れた。
川 ゚ -゚)「おいコラ、そんなザコを幾らそろ、え、え、てて、も、いみ、い、意味、」
/ ,' 3「フォフォフォ、効いてきたのお」
/ ,' 3「どくどくゾンビの血は全ての物を腐らせ猛毒を帯びる。それはつまり【空気すらも腐らせる】のじゃ。」
/ ,' 3「何体のどくどくゾンビを殺した?その血をぶち撒けた?お前さんは将棋やチェスでいう所の詰みの状態に入ったのじゃよ」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)m9 スッ………
/ ,' 3「何じゃ?」
-
川 ゚ -゚)m9「て、テメーは、高速で、つ、貫く糸を見たことはある、けぇ?」
川 ゚ -゚)m9
「ふ、ふ、振り返れば、ば、死は隣にいる。」
川 ゚ -゚)m9「「バ○ス」9m<`∀´ゝ>
クールの人差し指から、まるで拳銃から弾丸を発射するかの様に高速回転をする糸が発射された。
糸は空気を切り裂き、老人の肺をブチ抜いた。
そして、その運動エネルギーは老人の体内で拡散し、肉体をめちゃくちゃにした。
/ 。°3。:::・゚::::。ゴハァアアア!!
カビの生えた敵達は術が解けたかのように、そのおどろおどろしいカビは霧散した。
-
川; ゚ -゚)「ふっ、ふっ、うぉろろろ」ビチャビチャ
クールは勢いよくえづくと、盛大に嘔吐した。
川; ゚ -゚)「ふぅ、少し楽になったぜ。………ん?」
どくどくゾンビ達からカビが霧散すれば、ただの死体が横たわっていた。
その中でクールは最近見かけた顔が有る事に気付いた。
川 - )「………タカラさんの奥さんと娘さん………」
/; ,' 3「キヒヒ………つい最近の事じゃからのぉ。覚えておるぞ。気まぐれじゃ。気まぐれに一家を襲撃したんじゃ」
-
/; ,' 3「父親の目の前で妻と娘2人をゾンビ達に犯させた。悲鳴と淫声が入り混じった叫びを聞くたびにボロボロと涙を流しての。絶望の中、ゾンビ達に喰われていったよ。」
/; ,' 3「女達の方は毒チン○で意識が混濁してたからのぉ。どくどくゾンビに変える事は容易かったわい」
/; ,' 3「きひ、きひひひひひ。」
川 - )
(; ^ω^)「クール?………おい、早まるなよ?ソイツから色々聞かなきゃいけない事があるんだぞ?」
川 - )
.
-
川 ゚ -゚)「ブーン。いい事を教えてやる。毎日をハッピーに生きるには問題と絶望を明日に追いやるのがコツだ。」
川 ゚ -゚)「こいつの事は【別方向】から調べる。ニダー。」
(; ^ω^)「よせッ!!」
川 ゚ -゚)「殺せ」
<ヽ`∀´>ビュン
/; 。°3。:::・゚::::・゚::・。 ドチュ!
ニダーは針金で結んだ瓦礫を老人の胸に叩きつけ、心臓を潰して殺害した。
<ヽ`∀::::::シュルシュル
仕事を果たしたと言わんばかりに束ねた針金は解され、クールの中に帰っていく。
-
「おおおい。おーーーーい!」
( ^ω^)!!「ヒートの声だお」
ノハ;゚⊿゚)「地上に出れて良かったぜ。ブーン、クール!!!」
川 ゚ -゚)チッ………ワカッテイルセッキョウハアトダ
(´ _ゝ `)ブツブツ………ヒヒヒ……ブツブツ
(; ^ω^)「ヒート?誰だ、その男は?」
ノハ;゚⊿゚)「あー、説明が難しいな。私もよく知らないし。」
ノパ⊿゚)「ただ悪い人じゃあないよ。私をここまで案内してくれたんだ。あと、何か『薬』を探しているみたいだ。」
-
(´ _ゝ `)………ブツブツ
(´°_ゝ°`)ハッ!!
(´°_ゝ°`)「お薬!!お薬!!」ジョロロロロロロロ
(; ^ω^)「汚ったね!小便漏らしやがった!」
(´°_ゝ°`)「お薬いいいい!!!」
デミタスは這いつくばりながら、先程ニダーが殺した老人の死体を弄った。
出てきたのは1本の注射だった。
デミタスは躊躇いもなく、首筋に注射を刺し、中の液体を血管に流し込む。
-
((((´ _ゝ `))))))
(´・_ゝ・`)=3「ふぅう。長い悪夢から醒めたような気分だよ。」
(´・_ゝ・`)「やはり、この老人が薬をガメてたのか。泥棒とは感心しないな。」
ノハ;゚⊿゚)「デミタス、お前、」
(´・_ゝ・`)「ヒート、で合っていたよね?見る限り、お友達と出会えて良かったよ。」
川 ゚ -゚)「貴方は旧市街の住人か?」
(´・_ゝ・`)「左様。私は忌み仕事の【泥(デミタス)】。この街で死んだ人間を埋葬し祈りを捧げる事を生業にしています。」
ノハ;゚⊿゚)「お前、ちゃんと話せたんだな。」
-
川 ゚ -゚)「あー、Mr.デミタス。あんたはこの老人を知っているかい?何をしていたか?とか」
(´・_ゝ・`)「詳しくは知らない。こいつは最近来て、私が埋めた死体を掘り起こし操っていた。それでは飽き足らず外から人を攫って弄んで殺し配下にしていたみたいだが。」
( ^”ω^)「外道みてーな事して、一体何がしたいんだ?」
(´・_ゝ・`)「【死体を操って何をしたい】かは分かるぞ。こちらに来てくれ。案内しよう。」
ヒート達はデミタスに連れられ、旧市街の奥に進んだ。
デミタスが歩みを止めた場所には大きな建物があり、周辺には老人の術が解けたであろう死体と壺や箱や古びた貴金属のガラクタが多数横たわっていた。
-
( ^ω^)「?ここはなんだお?」
(´・_ゝ・`)「ここは【大寺院】だ。老人は死体を操り、この大寺院の中で何かを探していた。…………ふぅん。どうやら【目当ての物】を見つけたみたいだ。」
デミタスが大寺院と呼ぶ建物の入り口付近に1番多く死体があり、真ん中に2m近い大きさの【カプセル】が置いてあった。
川 ゚ -゚)「………まさか、これを探す為にゾンビ共を操ってたのか?旧市街の死者を呼び起こし、外から人を拐いゾンビを補充してまで。」
ノハ*゚⊿゚)+「お宝かッ!?早速見てみようぜ!」
川; ゚ -゚)「ちょ!ホント勝手な事ばっかするなっ。」
( ^ω^)「すまぬ。」
-
「そりゃあ!!」ノハ*゚⊿゚) ( カプセル プシュー
('(-∀-∩
カプセルの入っていたのは【全裸の少年】だった。
肌は雪の様に白く、髪は太陽の光みたいな金色で。
それは美しい少年だった。
-
ノハ*゚⊿゚)
('(-∀-∩
('(゚∀゚∩ パチ
ノハ*゚⊿゚) ('(>∀<∩ギューーー
裸の少年はヒートを抱きしめた。
-
( ^ω^)「何だおこの子は?」
(´・_ゝ・`)「私には分からんね。」
川 ゚ -゚)「………とりあえず街に帰るぞ。今回の事件の報告と準備を整えて死体の回収をしなきゃだからな。」
川 ゚ -゚)「その少年は保護する。デミタス、君にも色々聞きたい。一緒に来てくれないか?」
(´・_ゝ・`)「ふむ。今よりも良い衣食住はあるかな?」
-
さて大寺院の屋根にはヒート達の様子を伺う2つの影があった。
( 3 )「アルェー?あいつとられちゃいますよ?どうします?殺しますか?」
( ω )「いや、今はこのままでいいである。我輩に考えがある。心配しなくていい。奴らは再びやってくる。」
( ω )「【上位者の子供】を連れてきて、な。」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
乙
上位者狩り。上位者狩り。
-
前回までのウイルスバスターのようです◎
ノパ⊿゚)「ラノブンピックお疲れ様でした!」
('(゚∀゚∩ ギューーー!ダイシュキィ
(´・_ゝ・`)「お薬を打ってまともになったぞ。」
( ω )( 3 )「正体はまだ秘密!」
そして第5話で判明する事。
それは未だ【混沌】の中。それがッ!!
-
ウイルスバスターのようです
第5話 ウイルスバスターオールスターズ
ーーー肝臓付近の街・ファイナル工房街ーーー
ここは唯一神ファイナルの肝臓、その付近に存在する街。
街の名は『ファイナル工房街』。
ファイナルの身体に侵入し、病を広める細菌を殺すウイルスバスター達。
工房は彼等の雇用と管理、そして人造悪魔の製造を行なっている。
-
このファイナル工房街では大小様々な工房が密集しており、研鑽の日々を送っている。
どの工房も優秀なウイルスバスターが居るが、中でも名が通っているのは以下の3つ。
唯一神ファイナルを絶対的な神として崇める【ファイナル教会】。
その直轄である『聖剣』工房。
人造悪魔の研究機関としても名高い『ビルゲンワース』工房。
そしてヒートとブーンが所属する『マーチボルト』工房である。
第5話は旧市街の一件から4日経った日から始まる。
-
( ^ω^)旦〜°
( ^ω^)旦「僕はここのコーヒーは嫌いだったお。泥みてぇな味がするし。」
( ^ω^)旦「ここまで味に違いが出るとは………」
(´・_ゝ・`)「よっぽど質に違いが無ければ豆なんて全部同じなんだよ。あとは淹れ方だけだよ。」
(´・_ゝ・`)「………それにしても少しは掃除した方がいいと思うぞ。このテーブルも埃塗れだし。」
-
( ^ω^)?「埃?全然そんな事ないお?綺麗だお。」
(´・_ゝ・`)「いやいや。こんなに摘めるほど埃が溜まっているぞ」ツイツイ
J( 'ー`)し「なんだいなんだい?この醜男は。私らでピッカピカに磨きあげてんだ。文句あるならアンタが掃除しなッ!!」
( ^ω^)「ごめんお、カーチャン。デミタスも失礼な事を言うんじゃあないお」
(´・_ゝ・`)旦ズルズル
ノハ*゚⊿゚)「チャーーース!ただいまーーーッ!!」
('(゚∀゚*∩「まーーーー!」
ノパ⊿゚)「カーチャン!仕事から帰ってきたぜ!おやつ何!?」
-
J( 'ー`)し「ヒート。まずは手を洗いな。そしたらコーヒーとドーナツを食べてもいいわよ。」
ノハ*゚⊿゚)「ドーナツ!?【なおるよ】!ドーナツだってよ!早く食べようぜ!」
('(゚∀゚*∩「ドーナツ!ドーナツ!」
( ^ω^)
( ^ω^)(………ヒートがあんなに可愛がるなんて意外だお。金と酒とギャンブルにしか興味が無かったのに………)
(´・_ゝ・`)「それにしても、あの老人はそもそも何者なんだろうな?はたして人間か?」
ノパ⊿゚)つ◎
「魔物に決まっているぜ!死体を操ってたんだろ?そんな事ができるのは魔物だけだぜ!!」
-
「その通りだ。」
( ^ω^)!!
川 ゚ -゚)「よお。息災か?どうやら平和を満喫しているみたいだな。」
J( 'ー`)し「あらあら。聖剣工房のクールさんでしたっけ?」
川 ゚ -゚)「マーチボルト工房長の【母(ヤーナム)】さんですよね?お初にお目にかかります。聖剣工房の【氷(クール)】と申します」
-
J( 'ー`)し「あらあらご丁寧に。痛み入ります。うちのバカ達もこれぐらい礼儀正しければね〜〜〜。」
ノハ*゚)〜(゚)「ガハハハ!ドーナツうめぇ!」
つ◎⊂
('(゚)〜( ゚*∩「うめえ!」
J( 'ー`)し=3
川 ゚ -゚)「………少し彼等をお借りしても?」
J( 'ー`)し「勿論ですよ。ブーン。彼女の為に椅子を持ってきて。」
-
( ^ω^)「ヨイショ………それで?今日はどーゆー?」
川 ゚ -゚)「私が言った事覚えているか?老人を別方向から調べるって。あの老人の正体がわかった。」
川 ゚ -゚)「結論から言うと老人は魔物だった。そして………、」
川 ゚ -゚)「【白痴の軍団】のメンバーだった」
( ^ω^)
( ^ω^)「………御伽噺だろ?このファイナルに住む人間なら子供の頃から知っている。言う事聞かないと白痴の軍団の魔物達が攫いにやってくるっていう………」
川 ゚ -゚)「そうだ。細菌に感染した感染者。その中でも永い間ウイルスバスター達から逃れ、返り討ちにし、今や伝説となった魔物達が徒党を組んだ組織。」
川 ゚ -゚)「私達の工房にはな、一般人の目撃例から伝承レベルの口伝までデータベースがある。それを調べた結果、あの老人の情報があった。」
川 ゚ -゚)「曰く、死体を毒を持つゾンビに変え操る感染者。死霊術の魔物『荒巻スカルチノフ』。」
-
(; ^ω^)「でも、こう言っちゃなんだけど、あんまり強く感じなかったお」
(´・_ゝ・`)「………魔物はなぜ名前がつくか分かるか?」
( ^ω^)「んあ?」
(´・_ゝ・`)「人は自分の理解を超えた未知のモノに強烈な恐怖を覚える。だから人は自分達の偉大なる脳から恐怖に名前を与えるんだ。未知なるモノに形を与え、自分達の常識で対処できるように。これは無意識だ。避ける事は出来ない。」
(´・_ゝ・`)「だが皮肉にも魔物に名前を与えれば、その名にまつわる恐怖が人を襲う。だからこそ魔物は恐ろしいのさ。」
(´・_ゝ・`)………ヒヒ………
川 ゚ -゚)「老人は名乗らなかった。自分の力を過信してたのか?それとも逆に発掘作業で超能力が枯渇してたのか?」
川 ゚ -゚)「私達ウイルスバスターとして問題なのなは白痴の軍団の真偽に関わらず、伝説レベルの感染者が出た事だ。静観する事は出来ない」
-
( ^ω^)「白痴の軍団のメンバーは分かっているのかお?」
川 ゚ -゚)「メンバーは狩られたり新たに感染者を増やしたりで増減はあるが、必ず名前が出るのが2体。『白痴の魔物』と『高所の魔物』と言う感染者だ。」
川 ゚ -゚)「近く、この2体の感染者を最重要討伐対象として工房街中のウイルスバスター達に通知を出す。」
川 ゚ -゚)「さて私はもう一つ話があってきた。」
川 ゚ -゚)「旧市街で保護した少年の事だ。」
('(゚∀゚∩「なおるよ!僕なおるよ!」
川 ゚ -゚)?
-
ノパ⊿゚)「私が【なおるよ】って名前を付けたんだ!」
川 ゚ -゚)「お前が名付け親(ゴッドファーザー)か?また妙な名前をつけたな。」
ノハ*゚⊿゚)「この子の顔を見て一発で閃いたんだぜ!!かっこいいだろ!!」
川 ゚ -゚)「そもそもだ。老人は何故、旧市街の大寺院から少年ノパ⊿゚)('(゚∀゚∩「「なおるよ!」」
川 ゚ -゚)「オーケェ。何故なおるよを運び出そうとしたのか?何の為に?」
( ^ω^)「なおるよ。何か知っているかお?」
('(゚∀゚∩?
ノパ⊿゚)「なおるよは自分の事はなんも分かんないんだ。言葉だって私と一緒にTV番組を見ながら覚えたんだ。」
ノパ⊿゚)「だからちょっと辿々しい。」
-
川 ゚ -゚)「ふーむ。だとすると手掛かりは旧市街の大寺院しかないな。あの後、ご遺体の回収がメインだったが、大寺院の調査はまだ手付かずだ。」
ノパ⊿゚)「私達も行くよ。なおるよの事が分かるかもしれない。なおるよはなんも知らないけど、そこに行けば何かを思い出すかもな」
川 ゚ -゚)「………その事なんだが、ヒート。なおるよを我々聖剣工房が預かりたいと思うんだが………」
ノパ⊿゚)
ノパ⊿゚)「なんで?」
川 ゚ -゚)「なんで?なんでだと?」
川 ゚ -゚)「百歩譲って、お前が強い事は認めよう。だがお前には責任感が無さすぎる。」
川# ゚ -゚)「私が死霊術の魔物と戦っていた時、何をしていた?勝手にフラフラと行動して、地下に落ちてはぐれて。何の役にも立ってないぞお前。」
-
川# ゚ -゚)「あの時なんで勝手に動いた?まさか金目のモノがないか探していたのか?」
ノハ;゚⊿゚) ギクッ
川# ゚ -゚)「図星かよッ!!」
川 ゚ -゚)「お前になおるよの保護を頼むのは危険だ。だから聖剣工房が責任を持って保護する」
( ^ω^)「待ってくれ」
川 ゚ -゚)!!
先程まで静かに話を聞いていたブーンが口を開いた。
( ^ω^)「ヒートは少し頭がパッパラパーなのは認めよう。だが、こいつはウイルスバスターとして【誰にも負けない要素】を持っている。」
( ^ω^)「バディとしてヒートをキチンと見ておく。前みたいな事は絶対に起きないと約束するお。」
-
( ^ω^)「それになおるよもヒートに懐いているみたいだしな。」
ノパ⊿゚)つ⊂('(゚∀゚∩ギュー
( ^ω^)「………ヒート。お前、僕達に言う事があるだろ。」
ノパ⊿゚)「………クールさん、ブーン。あの時は悪かった。」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)=3「ふぅ………まあいいだろう。」
川 ゚ -゚)「3日後、旧市街大寺院を調査する。白痴の軍団の襲撃が想定されるからメンバーは前回より多めに、そしてベテランを何人か連れていく。」
川 ゚ -゚)「ヒート、ブーン、なおるよ。そしてデミタス。準備をしておいてくれ。」
(´・_ゝ・`)
(;´・_ゝ・`)(………私も行くの?)ドギャーン!
-
クールはマーチボルト工房を後にした。
聖剣工房まで続く道を1人で歩いている。
川 ゚ -゚)テクテク
「それで?」
川 ゚ -゚)ピタッ
「旧市街で保護した少年はどうなりましたか?」
( ゚д゚ )「【氷(クール)】さん。」
.
川 ゚ -゚)「ファイナル教会神父の『ミルナ』さん」
川 ゚ -゚)「前にお伝えした通り、やはり少年、なおるよをこちらに渡してはくれませんでした。」
-
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )「そうですか。仕方ありませんね。」
川 ゚ -゚)「………こーゆーのは今回限りでお願いします。所属工房は違うとはいえ、同じウイルスバスターの仲間を裏切るマネはしたくない。」
( ゚д゚ )「ええ、勿論ですよ。嫌な役をお願いしてすいませんね。」
川 ゚ -゚)「………では、私はこれで。失礼します。」
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )「アヒャ。星の瞳の姉妹達よ。」
-
( ゚∀゚ )「ここに。」
川 ゚ 々゚)(*゚∀゚)
( ゚∀゚ )「よろしいのですか?クールは役目を果たせていませんが?」
( ゚д゚ )「構いません。どうせ彼女は乗り気ではありませんでしたからね。次のプランでいきましょう。」
( ゚д゚ )「【狂(くるう)】そして変若水(おちみず)のつーよ。期待していますよ。」
川 ゚ 々゚)(*゚∀゚)「「御意」」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
川 ゚ 々゚)( ゚∀゚ )( ゚д゚ )(*゚∀゚)
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
( ゚д゚ )「唯一神ファイナルの為に。必ずや【上位者の子供】を手に入れる。」
-
ーーーーー3日後ーーーー
TV「こうしてトラさんはウサギさんと結婚し幸せに暮らしましたとさ。」
('(゚∀゚*∩「わーー!!」パチパチ
ノパ⊿゚)「なおるよはこのアニメ好きだなー。」
('(^∀^*∩「好きーーー」
('(゚∀゚*∩「あのね、お姉ちゃん。僕もねトラさんみたいにね、大好きな人と結婚したい!」
('(゚∀゚*∩「そんでね、大っきいお家に住んで、みんなでドーナツを食べるんだ!!」
-
ノパー゚)「アニメを見るたびにその話をしてるぞ。」
ノパ⊿゚)「じゃあ、なおるよ。そろそろ行こうか」
川 ゚ -゚)「遅れずに集合出来たな。」
( ^ω^)ノパ⊿゚)「うっーす。」
('(゚∀゚∩
(´・_ゝ・`)ユビヲカミカミ
(‘_L’)「あ、どうもー。マーチボルト工房の方ですね。ビルゲンワース工房の人造悪魔、鳴神フィレンクトです。」
(`∠´)「ビルゲンワース工房所属ウイルスバスターの【鐘(ベル)】だ。宜しくなっ。」
-
ノパ⊿゚)「どもっす。」
( ^ω^)「メンバーは全員か?」
川 ゚ -゚)「いやもう1人いる。副業でウイルスバスターをしている人なんだが実力者なんだ。」
( ^ω^)「副業?何してる人なんだお?」
川 ゚ -゚)「カジノのオーナー」
(; ^ω^)ノハ;゚⊿゚)「「え?」」
-
その時、どこからともなく音楽が聴こえてきた。
音の方へ顔を向けると、金ピカの山車に金ピカに光る服を着た楽隊が金ピカの楽器で曲を奏でている。
絵面も音も暴力的にうるせぇ。
ヤーナムヤーナムヤーナムヤーパーパー
ヤーナムヤーナムヤーナムヤーパパー
ヤーナムヤーナムヤーナムヤーパパー
むねにえーなじー けみかるのあわだち
はいやーやふるたいや血や肉のとおりをゆーきー
(*‘ω‘ *)「ぽっぽーー!!!」
バァ ̄ ̄ ̄ ̄(*‘ω‘ *)_____ン
(# ^ω^)「あいつはッ………!」
-
ノパ⊿゚)「えー!?【鳩(ちんぽっぽ)】さん!?」
(*‘ω‘ *)「ヒート。最近、カジノに顔を出してないから寂しいっぽ。仕事が忙しいのか?」
(*^ω^ *)「お前はカモ………いや、御得意様だっぽ。軍資金なら融通してやるっぽ。」
ノハ*゚⊿゚)「えーーっ!?いいンスか?」
(; ^ω^)「やめとけって。また臓器取られるぞ!しかも、あいつカモって言ったお。」
川 ゚ -゚)「よし!メンバー全員集合だな。車に乗ってくれ。」
川 ゚ -゚)「再びだ。もう一度旧市街へ。」
ノパ⊿゚)('(゚∀゚∩( ^ω^)川 ゚ -゚)
「行くぞッ!!!」
(´・_ゝ・`)(`∠´)(‘_L’)(*‘ω‘ *)
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
お世話になっております。>>1でございます。
次回第6話は6月6日の深夜更新予定です。
皆さま、よろしければお楽しみください。
-
おつおつ
やっぱりなおるよ重要人物なのか
-
ビリビリしそうな工房だ
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otsu
-
前回までのウイルスバスターのようです♡
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽだけど性別はまん○っこだっぽ」
( ゚д゚ )「暗躍してやる」
(´・_ゝ・`)「………あっ、蝶々!」
そして第6話で判明する事。
それは未だ【混沌の中】。それがッ!!
-
ウイルスバスターのようです
第6話 道化(ピエロ)の魔物
ーーーーー旧市街・大寺院ーーーー
川 ゚ -゚)「これはなんだ?私達が最初に見た時もご遺体を回収していたスタッフの報告にも無かった。」
川;゚ -゚)「なんでだ?なんで大寺院が【塔】に変貌しているんだ?」
デミタスに案内をしてもらった時の大寺院は1階建ての建物だった。
それが今、何故か少なく見積もっても7階ぐらいある塔に変わっている。
-
(´・_ゝ・`)「………か、かく、【隠されていた】」
( ^ω^)「ん?」
(´・_ゝ・`)「きっ、きっと、ろ、【ロマネスク】の、し、仕業だ。」
(; ^ω^)「なんだおデミタス?何か知っているのか?と言うか様子が変だお。」
(´・_ゝ・`)「ウヒヒ………変じゃあないよ……少なく、とも、今はね。」
-
(*‘ω‘ *)◇(ふぅむ………)
(*‘ω‘ *)「ヒート。お前の腕に巻いている時計いいな。その赤い腕時計。私の時計と交換しようっぽ。」
ノハ;゚⊿゚)「え?言っちゃあなんですが、バーゲンで買った安物ですよ。ぽっぽさんの時計の方が高そうなんですけど、」
(*‘ω‘ *)「イイからイイから。今日のラッキーアイテムは赤い腕時計だっぽ。私の時計は返さなくてもいい。売っぱらってもいいから。」カチャカチャ
ノパ⊿゚)「まあ、それなら。ぽっぽさん、占いとか気にするンスね。」カチャカチャ
川 ゚ -゚)「私が先頭に行く。すぐ後について来てくれ。」
( ^ω^)つーーー>
「ヒート、銛を渡しておくお」
-
ヒート達は塔の中に入った。
中は思ったよりも明るかった。
床にへばりついている苔のような物が青白く光っているからだ。
ノハ;゚⊿゚)「気持ち悪いなぁ」
「ヒートお姉ちゃん。」ノパ⊿゚)「ん?」
('(゚∀゚;∩「僕、何も言ってない………」
( ・3・)「ヒートお姉ちゃん!ヒートお姉ちゃん!ヒートお姉ちゃん!」
( ・3・)ンマーッンマーッンマーッンマーッ
ノハ;゚д゚)「ウオオオオオオオオオオッッッッ!!??」ギャアアアアアン!!!
( ^3^)クァクァクァクァ
-
その男はいつ紛れ込んでいたんだろう。
【誰も気づかなかった。】
その男は明るい黄緑色のスーツを着ていた。
顔は白粉か何かで塗っているのか真っ白で、口周りは真紅。目の周りは紫色で塗りたくられている。
想像してみよう。その姿はまるで。
(´・_ゝ・`)「……ぴ、ぴ、ピ………」
(; ^ω^)「道化(ピエロ)だ。名付けるなら、道化(ピエロ)の魔物………」
-
( ・3・)「ノン。ぼるじょあ。」
( ・3・)「君達、サアカスは好きかい?今日は俺っちの演目を心ゆくまで楽しんでもらうよ」
(* ・3・)「レッツパーリィー!!!!」
ザッ!!
( ^Д^)( ^Д^)( ^Д^)( ^Д^)
( ^Д^)( ^Д^)( ^Д^)( ^Д^)
(; ^ω^)「黄色系BH型細菌プギャーだお!!」
ザン!(*‘ω‘ *)。:::・゚Д^)
⊂((彡
ぽっぽは布で包まれた大振りの得物で細菌をブチ砕いた。
-
(´°_ゝ・`)「ヒヒヒ……ウヒヒ…ヒヒ」
(#*‘ω‘ *)「いつまでもラリッてんじゃあねぇ【泥(デミタス)】!!戦えッ!!『毒クラゲ』を出せッ!!!」
(´・_ゝ・`)「く、【黒の魔術】!」ブシュウウウウ
男は指先の肉を噛みちぎると真っ黒な液体が飛び出てきた。
液体は凝固し生き物の形になっていく
( ^^ω)ホマッ!
紫色のクラゲは触手を伸ばし、細菌に毒針を突き刺していく。
刺されて硬直したかと思うと、細菌はドロドロに溶けてしまった。
( ^ω^)「ヒートッ!!」
ノパ⊿゚)「なおるよ。私のそばから離れるなよ。」
-
ノハ#゚⊿゚)白「認証コード!」
川 ゚ -゚)@「認証コード!」
ノハ#゚⊿゚)白「使用能力【ノコギリの魔術】【鎖の魔術】!マーチボルト工房所属【火(ヒート)】の名に於いてッ!!!」
川 ゚ -゚)@「使用能力【針金の魔術】。聖剣工房所属【氷(クール)】の名に於いて、」
ノハ#゚⊿゚)白「バディ『内藤ホライゾン』へ、その力をッ!!」
川 ゚ -゚)@「バディ『ニダー・マーキュリー』へ、その力を!!」
ノハ#゚⊿゚)白「「顕現せよッ!!」」@(゚- ゚#川
.
-
ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル!
。:::・゚::::・゚::・。 ΣzΣ ^◎^)。:::・゚::::・゚::・。
ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル!
( ・3・)……フッ……
道化の魔物は宙を滑るように上の階に逃げていく。
川#゚д゚)`∀´>「逃げたぞッ!!追え!!」
階段を上がると、また広い部屋にたどり着いた。
-
「細菌達のパレエドはどうだった?今度は猛獣ショウだ。心ゆく迄楽しんでね。」
ブヒーーーっ!!!
グオオオオオッッ!!
ギャアアアア!ギャァ!!
ノパ⊿゚);「なんだコリャ?豚とライオンと犬と烏が混ざった奴!?」
(;`∠´)「豚の魔物。獅子の魔物。そして犬と烏の魔物だ。」
ノパ⊿゚)#「だが死ねェ!!」ドシュ
ーつーーつーー(> 豚)。:::・゚::::・゚::・。
ピギィイイイ
-
( ・3・)つrー<
つrー<「おっと!ここでガンマンのTO☆JYO!」
( ・3・)つrー<・パンッ
つrー<・パンッ
翼の生えた牛に乗り、道化の魔物は銃を撃った。
弾丸は真っ直ぐヒートに向かう。だが、しかし!
・-----------ツィー
ノパ⊿゚)
・-----------ツィー
弾丸はまるで自ら意志を持つ様にヒートを避けた。
( ・3・)アルェー?
ノパ⊿゚)「わかりにくいか?【針金の魔術】さ。」
-
線路に敷かれたレールみたいに『針金』がヒートの周りを囲んでいる。
弾丸は針金のレールに沿い、明後日の方向に行ったのだ。
「呑気してる場合か?」<ヽ`∀川 ゚ (; ・3・)
<#ヽ`∀´>ニダアアアアアアアアアアアア!!!
ニダニダニダニダニダニダ
==つ==つニダニダニダニダニダ
<#ヽ`∀´>==つニダニダニダニダ
==つ==つニダニダニダニダニダ
ニダニダニダニダニダニダ
ニダァア!<#ヽ`∀´>#) 3°)。:::・゚::::・゚::・。
⊂((彡バッグオンッ!!
ノハ*゚⊿゚)「おっしゃあ!殺したァ!!」
-
川 ゚ -゚)「………いや待て。」
クールは吹っ飛んだ道化の魔物に近づいた。
川#゚ -゚)「クソ!違う!『偽物だ』」
クールは倒れている魔物を掴んで引っ張り上げた。
空気が抜けた風船の様に身体が萎みグッタリとしている。
/クァクァクァクァクァクァクァクァ………\
ノパ⊿゚)「上か!?上の階へ移動しているぞッ」
川 ゚ -゚)「行くぞ!」
-
ーーーー大寺院・最上階ーーーー
ヒート達は塔の1番上にやって来た。
最上階は天井が無く、吹き抜けであり、はるか上にあるファイナルの肉壁が確認できる。
( ・3・)「……………」
ノハ;#゚⊿゚)「追い詰めたぞコラァ!!」
川# ゚ -゚)「ナメやがって………。おちょくってんのか?」
( ・3・)「クァクァクァクァ。よせよ、俺っちは真面目にやってるさ。」
-
( ・3・)「真面目に【調べていた】。君達の実力をね。」
( ^3^)人パチパチ
「コングラッチュレイション!!」
( ・3・)「君達は強い。白痴の軍団の魔物と渡り合える力を持ったウイルスバスターと認めよう。」
( ・3・)「きっと【喜んでくれるだろう】」
ΣzΣ ^米^)(なんだおこいつ?一体何を言ってるんだお?)
-
(´・_ゝ・`)ヒヒヒ……ウヒ………
( ・3・)つ○ジャーン
「これなーんだ?」
道化の魔物が取り出したの緑と紫に輝く『何か』だ。
淡い光を放つが力強く、そして不快感を覚える。
( ・3・)つ○
「正解は『魂』でした!死霊術の魔物スカルチノフの魂。」
川 ゚ -゚)「………何?………」
-
\( ・3・)つ○
「ああ!憐れな落とし子よ!!悪夢の魔物よ!!」
( ・3・)「死霊術の魔物の魂を差し上げます。ですので、どうかッ!!」
( °3°)【私とこの場にいる人間全員を悪夢の世界に連れて行ってください。】
上空の肉壁が徐々に見えなくなる。
真っ暗な雲が塔の上に渦巻くように発生する。
-
雲は時折、稲光を放ちながら、形を作っていく。
【それは巨大な女性の顔だった。】
そして口の部分がパカッと開くと、雲は真っ直ぐ塔へ落ちてくる。
ノパ⊿゚)「あ。死んだ?」
真っ暗な雲はそのまま塔を飲み込んだ。
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
乙
-
前回までのウイルスバスターのようです★
( ・3・)「ハロハロ!ぼるじょあです!」
( >3<)「ン”〜〜〜〜〜〜〜〜」
ノパ⊿゚)「もっかい言うね。死んだ?ウチら死んだ?」
そして第7話で判明する事。それは未だ【混沌】の中。
それがッ!!
-
ウイルスバスターのようです
第7話 唯一神ファイナルが見る悪夢
ノハ;゚⊿゚)「ゴハァ!!!ハア!ハア!!」
ノハ;゚⊿゚)「ここはドコだ。」
ヒート達が未だ誰も見た事の無い光景の中にいた。
ヒート達の遥か頭上はオレンジ色に光っている。
周りの景色は岩石地帯のようであり、大小様々なゴツゴツとした岩がある。
だが、ヒート達は【岩を知らない】。
ファイナルの体内で生きる彼らにとって、肉壁や血液、脈打つ内臓は見慣れていても、自然の中の物体は未知の存在である。
-
ノハ;゚⊿゚)(あの光はなんだ?血のように赤い炎のようだ。あの光がここを照らしているのか?)
ノハ;゚⊿゚)(ここはドコだッ!?私達は何をされたんだ!?)
(;´°_ゝ°`)「ヒイ!ヒィイイイアアアア!!」
(;´°_ゝ°`)「終わったァ!俺達終わったよぉ!!」
川;゚ -゚)「何だデミタス!?何か知っているのか?」フゥフゥ
(;´°_ゝ°`)「こ、ここは【悪夢の世界】だ。唯一神ファイナルが見る悪夢。その世界に連れてこられた………」
-
(;;´°_ゝ°;`)「あ、頭オカシクなりゅぅ……。み、みられて、て、いりゅ………」ボタボタ
川; ゚ -゚)「見られている?誰に?……『何に?』」
(;;´°_ゝ;°`;;)「俺達が今まで相手にしてきた感染者なんかよりズッとズッとズッとヤバい………」
(;;´°_ゝ;°`;;)「【根源的恐怖の名前を持つ魔物】が俺達を見ている…………」
ノハ;゚⊿゚)
ΣzΣ ;^米^)
(;;´°_ゝ;°`;;)「奴らは【上位者】だ。最もファイナルの命に近い魔物。真理に近い生物……」ボタボタ
(;;´°_ゝ;°`;;)「奴らに敵意を向けられた瞬間、陵辱……蹂躙……生き地獄を味わって死ぬ事になる………」ボタボタ
-
川; ゚ -゚)「……マジかよ………」
ノハ;゚⊿゚)!!!
ノハ;゚⊿゚)「なおるよが居ないッ!?ドコに行った!?」
( ・3・)「ホントだ。計算が狂っちゃったよ。」
川; ゚ -゚)!!?ノハ;゚⊿゚)?!!
( ・3・)「全員連れてくるハズだったんけどなぁ………なんで【半分も減っているんだ?】」
( ・3・)「【上位者の子供】も居ないし、どうしようかな?まあいいや。」
( ^3^)【君達を上位者に捧げた後、考える事にするよ】
川; ゚ -゚)「……え?………」
( ・3・)「きれいな『夕陽』だ。血のような真っ赤な光が儀式に相応しい。」
( ・3・)「ほぉら。【やって来たぞ】」
-
ーーーーンーーー
ΣzΣ; ^米^))))
ーーーーーシンーーー
(((((;ノパ⊿゚))))))
ーーーズシンーーーズシンーーー
ーーー約700m。
東京スカイツリーの高さが634mである。
【それ以上の大きさを持つ人型の魔物】が歩いてやって来た。
灰色の肌を持つ大型の人型の魔物はヒート達を見下ろしていた。
-
川;゚ -゚)(巨大な魔物だ)
ノハ;゚⊿゚)(巨大な魔物だ………)
ΣzΣ ;^米^)(巨大な魔物だ。終わった死んだお)
(;;´°_ゝ;°`;;)「うう……あう………」
(* ・3・)「偉大なる上位者よ!巨大な魔物よ!私は道化の魔物ぼるじょあです!」
(* ・3・)「白痴のロマの使いで来ました。約束通り、人間を連れて来ました。如何様にしても構いません!ですので、どうか!!」
( ・3・)『ウイルスバスター【棘(ツン)】を殺す力をお与え下さい!』
ΣzΣ ^米^)
ΣzΣ ^米^)(今アイツなんて言った?ツンは………ツンはもう………)
-
川; ゚ -゚)「おい!【棘(ツン)】はもう死んだんだぞ!お前ら魔物の手によって死んだんだ!!何言ってんだオイ!」
( ・3・)「お前こそ何言ってんだ」
( ・3・)「逆に聞くが、あのウイルスバスターが死ぬところを想像できるか?」
川; ゚ -゚)「……何?……」
………………オラァ!
ブオオオオオオオッッッッッ!!!!
(; ・3・)!?
ノハ ⊿ )「……………なるほど。」
ノパ⊿゚)「痛覚はある。つまり痛みを感じるみたいだな。」
-
ヒートはクールとぼるじょあが会話をしている間に巨大な魔物の左足の小指へ移動した。
小指自体の大きさは軽自動車ぐらいあったが、ヒートを持っていた銛を小指の爪と指の間に突き刺した。
巨大な魔物の叫びはその痛みによるものである。
ノパ⊿゚)「痛みを感じるんだろ?血も出る。生き物と一緒だ。命ある生物と。だったらよぉ。」
ノパ⊿゚)スゥウウ
ノパ∀゚)「喜べェエエ!こいつ殺せるゾオオオオオオオオオオ!!!」ビリビリビリィ
川; ゚ -゚)「…………ッ……」
川; ゚ -゚)「ニダーッ!!」
-
針金は巨大な魔物の右足に巻きつく。
そして、針金が収縮するのを利用して、右足を輪切りにした。
大量の血飛沫と輪切りにした右足の肉が音を立てて落ちてくる。
川; ゚ -゚)「本当だ。ダメージが通るな。」
川 ゚ -゚)
川 ゚∀゚)「殺せるじゃあないか………」
ΣzΣ ^米^)(これだお!これこそがヒートが他のウイルスバスターに絶対負けない要素!)
ーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
-
ξ゚⊿゚)ξ「細菌や感染者が最も恐れるウイルスバスターとは何かしら?」
( ^ω^)「あーー?俺みたいに強い魔導術式を持った人造悪魔をバディにする事だろ?」
ξ゚⊿゚)ξ「違う。あと、貴方に俺なんて言葉遣いは似合わないわ。」
ξ゚⊿゚)ξ「悪ぶった口調をしてもカッコよくないわよ。それに私は貴方がすこぶる優しい事を知ってるしね。」
(* ^ω^)「……っ……。じゃあ何だお?」
ξ゚⊿゚)ξ【狂人である事】
(; ^ω^)「ハァ?」
-
ξ゚⊿゚)ξ「具体的に言うとね、【発想・決断・実行までのプロセスが早い】事が重要なの。」
ξ゚⊿゚)ξ「これからもっとおぞましい細菌や感染者が出てくる事でしょう。幾たびの絶望がきっと襲ってくる」
ξ゚⊿゚)ξ「でも絶望は絶望でしかない。大切なのはシンプルに問題として扱い、解決のプロセスを導きだす事。早く言えば絶望する暇もなく立ち上がる事。」
( ^ω^)「難しい事だお。」
ξ゚⊿゚)ξ「その通り。難しいわ。普通の人はきっと、それが出来る人を『イカれてる』と思うでしょうね。」
ξ゚⊿゚)ξ「今まで出会ったウイルスバスターの中でヒートが1番その判断が早い。」
ξ゚ー゚)ξ「彼女はきっと強くなる。私よりずっと、ね。」
ーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
-
ブオオオオオオオオオオオオオ!!!
巨大な魔物は雄叫びをあげ、やたらめったら自身の足元を殴り始めた。
大きな岩のような拳が岩場を破壊し、砂煙と岩の破片が飛び散る。
巨大な魔物は自身に攻撃を加えた『小虫』を叩き殺そうと夢中になった。
(* ・3・)「いいぞ!!叩き殺された蚊みてぇにしちまえ!!」
バチン。:::・゚::::・゚:・3・)ギャッッ
道化の魔物は巨大な魔物の攻撃に巻き込まれて左半身が潰れた。
巨大な魔物は岩場を叩く事をやめ呼吸を整えようとした、
次の瞬間ッ!!!
-
バツンという音を立てて、巨大な魔物の右腕が肘から切断された。
ダムの放流のような音を立てて血液が流れ出す。
川メ∀゚)ギャーハッハッハッハッハッ!!!
巨大な魔物の右肘のよりも上の部分にクールは掴まっていた。
攻撃がかすったのか、顔の左側が血塗れである。
そしてヒート達は、
…………ャル
……ギャルギャル
-
ギャルギャルギャルギャルギャルギャル
ギャルギャルギャルギャルギャル
。:::・゚::::・゚::・。 。:。
。:::・゚::::・゚::・:・゚:::・゚::ノパ∀゚)ΣzΣ ^米^)。:::・゚::::・゚::・。。
:::・゚::::・゚::・:::・゚::::・゚::・。
ギャルギャルギャルギャルギャル
ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル!!
巨大な魔物の身体の肉を鋸で破壊しながら、排出孔から潰した肉と血液を排出する。
その勢いで、まるで鯉の滝登りのように巨大な魔物の身体を登っていく。
ノパ∀゚)「ブーン!これ、なーんだ?」
つ(杭)
ΣzΣ ^米^)「!!パイルハンマー!!どうしたんだ!?」
ノパ∀゚)「カーチャンのコレクションからパクってきた!!」
-
ΣzΣ ^米^)「この不良娘が!!!」
ΣzΣ ^米^)「生きて帰って、『2人』でカーチャンに怒られるお!!!」
ノハ*゚∀゚)「おう!!!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
巨大な魔物の心の中はこれまで経験した事の無い『感情』で支配された。
永い間、ファイナルの悪夢の世界で外敵の居なかった巨大な魔物には到底理解できない。
巨大な魔物にとって、自分以外の生物は虫ケラと同じだった。
-
だが、しかしッ!!
/ \/ \/ \/ \ノパ∀゚)川メ∀゚)/ \/ \/ \
彼女達は虫ケラではない。
彼女達は『ウイルスバスター』。
魔物を狩り、討ち滅ぼし、血に酔う者。
。:::・゚:;・3・)「なんなんだお前らは。お前らは人間か?理解できない『怖い』。このっ、このっ………」
。:::・゚:;°3°)「化け物(フリークス)共がッ!!!」
.
-
ヒート達が巨大な魔物の身体を登り、鎖骨付近まで到達した。
ΣzΣ ^米^)「ヒート!!」
ノパ⊿゚)「【鎖の魔術】!!」
ブーンから発射された鉄の銛を掴み、一気に巨大な魔物の左眼球の前に飛び上がる。
ノパ∀゚) (杭)ガチャコン………
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
パイルハンマーに杭が装填された音を聞き、巨大な魔物はたまらず叫んだ。
【恐怖】!!生まれて初めて命を脅かされる圧倒的な恐怖に巨大な魔物は慄く事しか出来ない。
-
つまらないものは、それだけでよい武器ではありえない。
.
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\ ,,_人、ノヽ
)ヽ (
- < >─
) て
/^⌒`Y´^\
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眼球から眼底、そして脳髄の半分を吹き飛ばした。
ゆっくりと、樹木が切られ比重で倒れるようにゆっくりと。そして、
ザアアアアアアアアアアアアアアアアア
。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::。:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::。:::・゚::::・゚::・。。:::・゚::::・゚
。:::・゚::::・゚::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚:。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。
アアアアアアアアアアアアアアアアアア
スコールの大雨の様に大量の血液が降り注いだ。
上位者・巨大な魔物の骸周辺が真っ赤に染まる。
そして最も魔物から『恐れられる』ウイルスバスターは、
ノハ* ∀ )/ \/ \/ \/ \/ \/ \/ \/ \/ \/ \/ \/ \!!!!!!
魔物の血でグロテスクに真っ赤に染まっても尚、楽しそうに笑っていた。
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
乙、ファイナルの体内魔境過ぎるw
-
乙乙
-
→前回までのウイルスバスターのようです←
。:::・゚°3°)「化け物(フリークス)共がッ!!」
ノハ#゚⊿゚)「パイルハンマーッ!!」
巨大な魔物 死ーん。
そして第8話で判明する事。それは未だ【混沌】の中。
それがッ!!!
-
ウイルスバスターのようです
第8話 The Old Hunter
場面はヒート達が悪夢の魔物に連れ去られてしまった数分後の大寺院から始まる。
( ゚∀゚ )「あの巨大な煙のようなモノはなんだったのでしょうか?あんなモノは見た事が無い。」
( ゚д゚ )「分かりません。検討もつきませんね。」
( ゚д゚ )「やはり【ファイナルに異変が起こっています】。早急に手を打たなければ。」
( ゚∀゚ )!!「ミルナ様!見て下さい。星の瞳の姉妹達です。」
-
ザッザッザッ
(‘_L’)('( ∀ ∩(`∠´)
ザッザッザッ
(‘_L’)「変身解除!」
ザフッ。:::・゚(*゚∀゚)・゚:::・。
(`∠´)「……………」
ザフッ。:::・゚ 川 ゚ 々゚)・゚::・。
( ゚д゚ )「報告をお願いします。」
川 ゚ 々゚)「御意」
-
川 ゚ 々゚)「1.大寺院にて白痴の軍団のひとり、道化の魔物と交戦。2.道化の魔物が大型の魔物を召喚。アーチボルトと聖剣工房のウイルスバスターは飲み込まれました」
(*゚∀゚)「道化の魔物は言ったんスわ。『この場にいる人間を全て連れていけ』って。」
(*゚∀゚)「あてぇの【変化の魔術】を使い、くるうと上位者の子供を石に変身させたんでさぁ。だから難を逃れた。」
( ゚д゚ )「さすがですね。変若水のつー。そして【狂(くるう)】よ。では、上位者の子供を連れていきましょう。」
「では連れていきましょう、じゃあねーぞ。待てっぽ。」
( ゚д゚ )!!!
-
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙(*‘ω‘ *)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
(*‘ω‘ *)「そいつはヒートの連れだっぽ。テメーらのじゃあない。」
(*^ω^*)「その少年がいなくなったらヒートが悲しむだろ?悲しみに暮れて私のカジノに来なくなったらどうするんだ?お?」
(*^ω^*)「私のカモを殺す気か?私と戦争するって事か?ファイナル教の狂信者共が。」
( ゚д゚ )
( ゚д゚ )「星の瞳の姉妹達よ。上位者の子供を連れて、【大聖堂】に向かいなさい。」
( ゚д゚ )「アヒャと私はこの方のお相手をします。」
-
川 ゚ 々゚)(*゚∀゚)「「御意」」
タッタッタッタ…………
( ゚д゚ )「さて………」
( ゚д゚ )「貴女は『どうやって』ここにいるのですか?」
(*‘ω‘ *)「【ラッキーアイテムのおかげっぽ】」
°つヒラヒラ
ぽっぽは赤いベルトの腕時計をミルナに見せた。
大寺院突入前に交換したヒートの腕時計。
(*‘ω‘ *)「私に施された魔導術式は【占いの魔術】。その効果の一つは『私の未来に災いが起こりそうな時、ラッキーアイテムを持つ事によって回避する』」
-
(*‘ω‘ *)「大寺院に入る前に占ったら、かなり近い未来で災いがあった。ヒートがたまたま回避に必要なラッキーアイテム『赤いベルトの腕時計』を持ってたから、あの黒いでっかいのに巻きこまれずにすんだっぽ」
( ゚д゚ )「なるほど。分かりました。」
( ゚д゚ )「膵臓付近の町『スプリングフィールド』。そこでカジノを運営する実業家【鳩(ちんぽっぽ)】。」
(*‘ω‘ *)「さんをつけろや、ギョロ目野郎。目ン玉ブチ抜くぞ。」
( ゚д゚ )「私は【貴女の過去を知っている。】」
(*‘ω‘ *)
( ゚д゚ )「貴女は【旧市街の出身】ですね?そして【最初のウイルスバスター】でもある。」
-
(*‘ω‘ *)パサササッ
ぽっぽは大振りの得物に包んでいた布を解き外した。
現れたのは大きな刃渡りを持つ処刑用の大斧だ。
( ゚∀゚ )「カビの生えた旧世代の狩人『The Old Hunter』か。お仲間の元へ送ってやるよ。」
( ゚∀゚ )「ミルナ様!!」
( ゚д゚ )Dスッ………
( ゚д゚ )D「認証コード。使用能力【刀の魔術】。唯一神ファイナルの御名の下、【瞳(ミルナ)】の名に於いて、」
( ゚д゚ )D「バディ、アヒャ・バーンズへその力を顕現せよ」
-
金属の炸裂音と風が逆巻くような音を立てて、アヒャの身体は一点に収束していく。
そしてアヒャは一振りの刀に変身した。
( ゚д゚ )つ十ーーーー
「この刀に斬れない物はない。」
( ゚д゚ )つ十ーーーー
「こうなっては仕方ありません。貴女には死んで頂きます。」
ミルナは駆け出し、ぽっぽとの距離を一気に詰めた。
急所を目掛けて、突きと斬撃を緩急を交えて繰り出す。
-
(((((/(*‘ω‘ *)))))/)
だが、ぽっぽも刀を紙一重で交わしていき、捌き切れない攻撃は斧で受け流していく。
たが、しかし、
(;*‘ω‘ *)チッ(斧の破損がヤバい。この刀、何か仕込んでいるっぽ。このままだと壊れちまうっぽ)
アヒャに施された【刀の魔術】。
その術式効果は刃が当たった箇所に必要以上の『破壊』を与える。
裂傷は致命傷に。亀裂は修復不可の破損に。
存在する物全てを壊すという意志によって、その威力は増していく。
-
( ゚д゚ )「現在のバディ・システムが確立される前、旧市街の魔術の天才は試作として人間に魔導術式を施した。それが貴女方、旧世代の狩人の始まりでした。」
( ゚д゚ )「細菌や感染者を倒す力である魔導術式は強力でした。強力過ぎて、人間の身体を蝕んでいきました。」
( ゚д゚ )「狩人達の多くは短命で、中には精神に異常をきたし、麻薬で安定させる者も現れた。」
( ゚∀゚)「貴女はその中でも特別だ。特別に【不幸】だ。使命を全うし死ぬ事も無く、麻薬に溺れる事もなかった。貴女は正気のまま旧市街の地獄を彷徨っているのです。」
( ゚д゚ )「今、ファイナルは【未曾有の危機】に直面しています。それを回避する為にあの上位者の子供が必要なのです。」
-
(# ゚д゚ )「だから私達の邪魔をするんじゃあないッ!!!この取るに足らない骨董品のクズがッ!!!」
(# ゚д゚ )「分かっているハズだ!!今まで無かった異常が次々と発生しているッ!!」
(# ゚д゚ )「【礎】となって事態を収める者が必要なんだ!!そんな事も分からないなら、貴女は旧市街と共に打ち捨てられるべきだったァ!!」
(д ゚#) 。:・゚::・。 +。:::・゚::::。 ( *°ω)つー◡
ミつ十ーーー
.
-
(*‘ω‘ *)
バシュ。:::・゚::::・゚::・。 (メ°ω‘ *)
( ゚∀ ゚)「はははははは不様ですねぇ。死にきれなかったロートルめ。私は唯一神ファイナルの為にいつでも殉じる覚悟はあります。」
( ゚д゚ )「貴女とは違う!!!」
(メ°ω‘ *)
(メ°ω‘ *)「酔っ払いが。」
(メ°ω‘ *)「獣みたいに恥ずかしい姿を晒しなさんな。」
( ゚。:。:д゚ )。:::・゚::::・゚::・。 ドシュウウウウウウ!!
( ゚。:。:д゚ )(あ、れ?斬られた?いつの間に?さっき斬った時か?私がヨり深く斬られていた?気がつかなかった。)
( ゚。:。:д゚ )(……く、ソが……)
( ゚。:。:д )つドサッッ
つ
-
(;メ°ω‘ *)。:・゚:。ドシュ……ドシュ……
(;メ°ω‘ *)(くっ……早く手を打たないと死んでしまう………)
(メ°ω‘ *)◇「【占いの魔術】!」
(メ°ω‘ *)◇「本日の『パワースポット』はどこ?とくに傷を癒す効果に特化した所で。」
(メ°ω‘ *)◇「ふむふむ………【大聖堂】左側にある窪み、か………。」
(メ°ω‘ *)「ちょうどいいっぽ。大聖堂近くで傷を癒したら、ファイナル教の奴らをボコって、なおるよを手に入れる。」
(メ°ω‘ *)「どうも色々な出来事の中心にいるみたいだからな。手元に置いとけば、銭を稼げるかもっぽ。」
-
ーーーーーーーファイナルの悪夢ーーーーー
場面は戻り、ファイナルの悪夢。
血みどろの大地の上でヒート達は1人を除いて、身体を休めていた。
( ^^ω)つ。:::・3・)あっ、あっ、あっ、あっあっあ
川メ -゚)「触手で脳味噌を弄ってるのか?そんなんで【元の世界に戻れるのか?】」
( ^ω^)「やってみるしかないお。これが成功しなきゃ僕等は悪夢に囚われたままだお。」
ノハ;゚⊿゚)(なおるよ………)
-
(´・_ゝ・`)ヒヒ………ウヒヒ……!!
(´・_ゝ・`)「ちゅ!ちゅながった、よ」
( ^^ω)つ。:::°3。)「憐れな落とし子よ!悪夢の魔物よ!!私の全てを捧げます!だから、ここに居る全員を元の世界へ返して下さい!!!」
ヒート達の上空に再び黒い雲が現れた。
巨大な女性の顔をした悪夢の魔物は再び口を開き、彼女達へ落下していく。
そして黒い雲がヒート達を飲み込んだ。
ノハ ⊿ )
ノパ⊿゚)「……う……うん……戻れたのか?」
-
( ^ω^)“
( ^ω^)「どうやらファイナルの体内に帰還出来たみたいだお。」
ノパ⊿゚)「クールとデミタスが居ない。どこか違う場所に飛ばされたのかな?」
( ^ω^)「………ふむ………」
ブーンはもう一度辺りを見渡した。
見覚えのあるファイナルの肉壁。
だが、すぐに気付いた。
ジュルジュルジュル( ФωФ)ジュルルルルルル
すぐそばに【脅威】が佇んでいた。
-
( ФωФ)「ああ、心臓は美味いな。血が美味い。残念なのは、こんなちっぽけな量じゃあ飢えは満たされないという事だ。」
ノハ;゚д゚)ハァーハァー!!
ヒートは瞬時に理解した。
目の前にいる【感染者】は今まで出会った敵の中で最も危険で禍々しかった。
ノハ;゚⊿゚)「おま、おま………お前はッ!!」
( ФωФ)「ロマ。我輩は白痴のロマ」
( ФωФ)「白痴の軍団の頭にして、魔物達の首魁である。」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
おつ、強そうだ
-
#前回までのウイルスバスターのようです#
川 ゚ 々゚)('(゚∀゚∩(*゚∀゚)「大聖堂に向かうよ」
(*‘ω‘ *)「獣みたいに恥ずかしいを晒しなさんな」
( ФωФ)「我輩。華麗に推して☆参る」
そして第9話で判明する事。
それは未だ【混沌】の中。それがッ!!!
-
ウイルスバスターのようです
第9話 上位者の子供
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,|
( ФωФ)
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l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
-
( ФωФ)「お前達に問う。【月】を見た事はあるか?」
ノハ;゚⊿゚)「月。」
ノハ;゚⊿゚)【月とは何だ?】
( ФωФ)
(* ФωФ)「アハハハハハハハーーー!!傑作である!!お前らは【月】も知らんのかッ!!ハハハハーー!!やはりファイナルの民は馬鹿ばかりである!!!」
( ФωФ)「我輩はもう一度【月】を見る。あの真っ赤な月を。青ざめた血の夜を。」
-
白痴のロマは『手の中のもの』をおもむろに下に投げた。
それは【サイコロ】であり、出た目の数は6。
特徴的なのは、サイコロの目がほんのりと赤く光っていた。
( ФωФ)「良かったじゃあないか。」
( ФωФ)「お前はこれから【6つの幸せな記憶】を延々と繰り返す。命尽きるまで。」
ノハ;゚⊿゚)「何をするつも
ノパ⊿゚)
(; ^ω^)「………ヒート?おい、どうしたんだお!?」
-
またサイコロを振る。今度は1の目が出た。
そして、さっきとは逆にサイコロの目は毒々しい青色に光っている。
( ФωФ)「嗚呼、ご愁傷様!お前はこれから【最も不幸な記憶を一つ】を延々と繰り返す。」
白痴のロマは自分のそばに置いていた大振りのノコギリを手に持った。
(; ^ω^)「テメェ!!何しやがっ
「ト ド メ を さ し て お く か」
グニャ ̄ ̄( Ф ̄ ̄ω__Ф)ァアアァアア
.
-
ーーーーーーーー大聖堂ーーーーーーーー
ファイナルの心臓にはファイナル教の総本部である大聖堂がある。
生き物にとって心臓は最も重要な器官の一つであり、魔術的な意味合いでも、この大聖堂は要であった。
('( ∀ ∩
('(゚∀゚∩「…………う〜ん」パチ
|゚ノ ^∀^)「目覚めましたか?」
('(゚∀゚∩「………お姉さん誰?」
|゚ノ ^∀^)「私はレモナ。唯一神ファイナルに仕える聖職者であり、この大聖堂の【中枢】の管理を任されております。」
|゚ノ ^∀^)「【上位者の子供】よ、私はアナタに【真実】を伝えます。」
-
('(゚∀゚#∩「僕なおるよッ!!」
|゚ノ ^∀^)、「そうですね。ごめんなさい。」
|゚ノ ^∀^)「なおるよ、振り向いて『上を見て下さい』」
なおるよは素直に振り向き、見上げた。
視線の先には、
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
++++++++++++⊂ξ ⊿ )ξ⊃+++++++++
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
-
大聖堂の壁には『穴』が開いており、そこから鼓動を打つ肉壁が見える。
『金髪の女性』はその肉壁に埋もれていた。
('(゚∀゚∩「女の人だ………」
|゚ノ ^∀^)「あの人はウイルスバスター【棘(ツン)】。そして、」
|゚ノ ^∀^)【アナタのお母様です】
-
(;*‘ω‘ *)「ハアハァ。なんだこりゃ?無茶苦茶じゃあないかっぽ」
大聖堂の正面玄関付近は『激しい戦闘の跡』があった。
ウイルスバスターと細菌の死体がアチコチに転がっていた。
ウイルスバスターの死に方は様々だったが、多くの死体にはある『共通点』があった。
(;*‘ω‘ *)「これはグロいなっぽ……。【叩きつけられたみたいに】臓物と血がハジケとんでる………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あーーーーーッ!!!!!!!!!
あーーーーーーッ!!!!!!あーーーーーーーーーーッ!!!!!!
-
あーーーーーッ!!!!!!!!!あーーーーーーッ!!!!!!
あーーーーーーッ!!!!!!あーーーーーーーーーーッ!!!!!!
ξ; ⊿ )ξ「ハァハァ………グッ………」
(; ^ω^)「クソッ!!なんて事!!」
ξ; ⊿ )ξ「…………【赤ちゃん】………」
(; ^ω^)「ツン!!もう喋るな!!」
(; ω )「なんで!?なんでこんな事に!!ああ神様……」
-
あーーーーーーーーーー!!!!
あーーーーーーーーーー!!!
あーーーー!!!あーーーーーー!!!
あーーーー!!!!
(# ゚ω ゚)ギラッ!!
(# ゚ω ゚)「クソがァアア!!降りてこい!!!化け物がァ!!返せぇ!!返せぇええ!!!!」
ξ; ⊿ )ξ
ξ; ⊿ )ξ「…………ン……」
(; ^ω^)「ツン!?」
-
ξ; ⊿ )ξ「………ブー………ン……」
ξ; ⊿ )ξ
ξ; ⊿ )ξ「…………生きて…………」
ξ ⊿ )ξ
(; ^ω^)「ツン…………嘘だ………」
(; ω’ )「………グ……ゥゥァ……」
あーーーーーーーーーー!!!
あーーーー!!あーーーーーーーーーー!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
-
|゚ノ ^∀^)「唯一神ファイナルの命に最も近い上位者【月の魔物】。ウイルスバスター【棘(ツン)】は3日間の戦闘の末、月の魔物の子供を孕みました。」
|゚ノ ^∀^)「その子供がアナタです。」
('(゚∀゚;∩!!!??!!!!?
|゚ノ ^∀^)「重傷を負った月の魔物は逃走の直前、ツンの腹から胎児を抜き取り連れ去ったと聞いています。壊され、この世にはいないと思ってました。」
|゚ノ ^∀^)「だから旧市街の大寺院でアナタの存在が分かった時、本当に、本当に喜びました。」
レモナの視線はなおるよから肉壁に埋もれたツンへ動いた。
そのままツンを見続けながら、また口を開いた。
-
|゚ノ ^∀^)「命ある生物は皆等しく死ぬ。それは人間も感染者も、そして唯一神ファイナルも例外ではありません。」
|゚ノ ^∀^)「ファイナルの身体は【ずっと前から限界】でした。寿命を迎え、肉体は老いて、いつ命を尽きようとしてもおかしくはない。」
|゚ノ ^∀^)「でも私達はファイナルの肉体が無ければ生きれない。この環境に適応してしまったから。」
|゚ノ ^∀^)「ツンの遺体には上位者の細胞が多く付着しておりました。それが原因かは分かりませんが、遺体には【肉体を癒し再生させる】力を持っていました。」
|゚ノ ^∀^)「私達はファイナルの心臓にツンの遺体を移植しました。そのおかげでファイナルの命は永らえたのです。」
-
|゚ノ ^∀^)「でも、それも日々を追う毎に癒しの力が失われていく。今またファイナルの命は危機を迎えています。」
|゚ノ ^∀^)「だからこそアナタが必要なのです。上位者と人間の2つの血を持つアナタの存在が。アナタを【生きた状態でファイナルの心臓に移植します】」
|゚ノ ^∀^)「きっとファイナルはまた持ち直し、以前のような健やかな状態になります!!」
|゚ノ ;^д^)「お願いしますッ!!ファイナルとファイナルに住む人類の為にッ!!どうかッ!!」
('(゚∀゚;∩
('(゚∀゚;∩「………ぇ………ぁ……」
-
川; ゚ 々゚)「レモナ様ッ!!」バァン
|゚ノ ;^∀^)「【狂(くるう)】!?」
川; ゚ 々゚)「今すぐお逃げ下さいッ!!大聖堂は陥落しましたっ!!」
グニァ川 ゚ 々゚ )「魔………物の……襲撃……p
ブチュン:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。 ピギャ
|゚ノ ;^∀^)「ヒッ!!!?」
「逃げる?そんな事出来ないもんなァ?」
从 ゚∀从「逃げれば、ウチがファイナルの心臓をムチャムチャにするからなぁ」
-
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙从 ゚∀从┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
从 ゚∀从「ウチは【高所の魔物】。お見知り置きを。」
|゚ノ ;^∀^)「!!……白痴の軍団………」
从 ゚∀从「月の魔物は上位者の子供を探している。その子を餌にして、月の魔物を呼び出す。」
从 ゚∀从「ここはええわぁ。心臓に直結しているから、月の魔物がほんのちょっぴり暴れただけで、治療不可能なダメージがあるもんな」
从 ゚∀从「降伏しろ。大人しく上位者の子供を渡してくれたら自害する事を許そう。」
-
|゚ノ ;^∀^)「…………」
|゚ノ ;^ー^)「……フフフ………」
从 ゚∀从「?何か面白い事を言ったかな?」
|゚ノ ;^∀^)「私は強くありません。武器も無いですし。ですから『お願いをします』。」
从 ゚∀从「敵に慈悲を乞うのか?」
|゚ノ ^∀^)「お願いの相手は貴女ではありません。」
「認証コード!!」
.
-
(*-ω- *)「…………」
ぽっぽは【占いの魔術】で作ったパワースポットにて傷を癒しながら、先程見た細菌の死体について考えていた。
(*-ω- *)(死んだ細菌のほとんどは『輪切り』にされていた。おそらく『鋭く細いワイヤー』のようなもので………)
(*-ω- *)(無事にファイナルの悪夢から帰ってきたっぽね)
川 ゚ -゚)@「使用能力【針金の魔術】!聖剣工房所属【氷(クール)】の名に於いてッ!!」
川 ゚ -゚)@「バディ『ニダー・マーキュリー』へ、その力を顕現せよッ!!」
川# ゚ -゚)<ヽ`∀´>メギャン!
从 ゚∀从「私と戦うか?」
川# ゚ -゚)<ヽ`∀´>
「ぶっ殺してやるッ!!!!」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
乙乙
-
$$前回までのウイルスバスターのようです$$
|゚ノ ^∀^)「語られる衝撃の事実」
( ^ω^)「回想でしか登場してないお。」
ノパ⊿゚)「回想すら登場しなかったゾ」
川 ゚ -゚)「「テメーぶっ殺す」」从∀ ゚从
そして第10話で判明する事。
それは未だ【混沌】の中。それがっ!!
-
ウイルスバスターのようです
第10話 『ウイルスバスター』VS【白痴の軍団】
川# ゚ -゚)「ぶん殴れッ!!ニダーッ!!」
ニダァアアァアア!!
<#ヽ`∀´>つ
つ
从 ゚∀从「まあ、そうくるよな。なら『ココ』ならどうかな?」
从 ゚∀从人 パァン
高所の魔物が手を叩くと景色は大聖堂の場所からガラリと変わった。
-
周囲には鉄骨が数本、格子状に組み合わさっており、2人はその上に立っている。
『それだけである』
『格子状の鉄骨』の真下には何も無い。
まるで高層ビルの屋上から真下を見下ろすと、遥か遠くに地上が見えるような感覚。
ゾッ川; ゚ -゚)!!!!
从 ゚∀从「【お前は恐怖した】。この空間は私の超能力で構築した世界だ。マジ高い所から下を覗くと股がヒュンってなるだろ?腿の内側にじっとりと嫌な汗を掻くだろぉおおおおおお?」
从 ゚∀从「もちろんご想像通り【落ちれば死ぬ】。現実にダメージがフィードバックされる。」
从 ゚∀从「高所から落下した人の死体を見たことがあるか?デカい水風船が落ちて割れる時に中の水が弾け飛ぶのと同じ理屈だ。」
从* ゚∀从「臓物と血がハデにッ!!飛ぶんだぜッ!!!」ビュン
-
所の魔物は最後まで言い終わらずに、ノーモーションで跳躍した。
投げ槍の様に鋭い飛び膝蹴りがクールを襲う。
川; ゚ -゚<ヽ`∀´>∩∩ 从∀ ゚从ガンッ!!
川; ゚ -゚)))ガクン!!
【針金の魔術】を展開していた為、ニダーによって、高所の魔物の攻撃を防いだ。
意識を魔物に向けていた為、『足下の鉄骨が落下した』事への反応少し遅れてしまった。
支えを失ったクールは重力に従うように落ちていく。
-
川; ゚ -゚)「ニダーーッ!!!!」
ニダーのボディから無数の針金が飛び出して、近くの鉄骨に巻きつく。
かろうじてクールは墜落を免れた。
从 ゚∀从「ほお、よく耐えたな。いつもはこの辺で鉄骨から落ちて死ぬんだけどな。」
从 ゚∀从「さっき身を以て経験した通り、鉄骨は落ちる。お前は私の攻撃と同時に鉄骨にも気を配らなきゃ
从- ゚∀从ビュン
川;゚ー<ヽ`∀´>つ〜°
「お喋りをしたいのか?え?おい。私達は戦っているんだぜ?」
ニダーを指を伸ばし針金の弾丸を撃っていた。
惜しくも弾丸は高所の魔物の頬を掠めただけだった。
-
从 ゚∀从(こいつ………。【恐怖に慣れてきている。】)
从 ゚∀从(高所から落ちて死ぬって言うのはかなり感情を揺さぶられるんだが、それさえも『乗り越えようとしているのか?』なら、全ての鉄骨を……)
高所の魔物の意志で魔物が立っている所以外の鉄骨は全て落ちる。
支えは無くなり、今度こそクールは墜落するはずだった。
从;###∀从「うお!?オオオオオオオオオオオオッ!!!!」
ここで初めて高所の魔物は冷や汗を流した。
ニダーの針金が高所の魔物に巻きついている。
鉄骨が落ちる瞬間、全ての針金を外し、高所の魔物へ飛ばした。
-
川;゚ー゚)「チェックメイトだ。私はこのままだと墜落する。そのダメージはフィードバックするんだろ?お前はどうだ?高所の魔物だけあって無効になるのか?だとしてもだ。」
川;゚ー゚)「私の攻撃はきっちりキクぜ?」
从#∀从「膠着状態にするつもりか?ただの人間よりも魔物の方が体力は持つぞ」
川゚ー゚)
从#∀从「………?」
川゚ー゚)「言ったはずだぞ。【チェックメイト】だってな」
<ヽ`∀´>ギュン!!
-
針金を引き絞り、高所の魔物の肉体を引き裂いた。
同時にニダーの身体が解け、クールの体を繭の様に覆う。
肉片※「馬鹿がッ!!そんなチャチな防護で守れると思うのか!?落下の威力をなめるな!!お前も人造悪魔もブチまけて死ねッ!!!」
川 ゚ー゚)「…………ははは………」
そして全身を打つ衝撃と共にクールは意識を手放した。
-
ーーーー大聖堂前ーーーー
(´°_ゝ°`)ヒヒヒ………ウヒヒ………
((((´ _ゝ `))))))ググググ………
デミタスは首筋へ針を刺し、注射器の中身を流し込んだ。
(;´・_ゝ・`)ゴホッ……ゴホッ………
(;´・_ゝ・`)「気持ち悪い………私ももう長くないな……あと2、3年は生きたいと思うんだが………」
-
そう言って、デミタスは手のひらについた血痰を服で拭った。
「まだ生きたいのか?ヤク中のカスが。」
(;´・_ゝ・`)「うう………あああ。」
┣゙┣゙┣゙┣゙( ФωФ)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
( ФωФ)「我輩はお前を知っているぞ。【泥(デミタス)】。」
( ФωФ)「お前逃げたよな?我輩達から逃げ、恐怖から逃げ、そして薬に溺れて逃げた」
-
( ФωФ)「だから今、生きている。お前の仲間達は我輩達と戦い、皆雄々しく死んだである。」
( ФωФ)「恥ずかしくないのか?お前の仲間達に申し訳ないと思わないのか?」
( °_ゝ。`)ウヒヒヒヒヒッヒヒヒッヒヒヒヒ
( ФωФ)「最期まで狂気に逃げるか。時間をかけるのも面倒である。」
白痴のロマはノコギリの柄を握り直した。
( ФωФ)「死ね」
( °_ゝ。`)ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!!!!
( °_ゝ。`)「【黒の魔術】!!」ブシュウウウウ
( ФωФ)!!
-
笑いながら手首を噛みちぎり、傷口から真っ黒な液体が飛び出して来た。
液体は凝固せず瞬く間に広がり、直径20mの浅い溜池になった。
▼・ェ・▼ ( ^^ω) ( ^^ω)ズオオオオ
ズオオオオオ▼・ェ・▼ ▼・ェ・▼ ( °_ゝ。`)
( °_ゝ。`) ( °_ゝ。`) ( ^^ω) ( °_ゝ。`)ズオオオオ
溜池の中から【黒の魔術】で作られた-実像(ヴィジョン)-が、まるで沸騰した湯の様に湧き立つ。
( °_ゝ。`)「そうだ。私ハ逃げて来た。血液に漂う赤血球の様に流れて、逃げ続けてきた。」
( °_ゝ。`)「ここが私ノ終着地(オワリ)なンだろ?もう【逃げる事は出来ない】。」
((((´ _ゝ `))))))グググ
(´・_ゝ・`)「私は『ウイルスバスター【泥(デミタス)】』。やってやるよ、白痴のロマ。お前を狩る。」
-
( ФωФ)「…………」
白痴のロマは手の平からサイコロを出したが、『振る事は出来なかった。』
(´・_ゝ・`)「お前が『記憶の世界』へ閉じ込める事が出来るのは、サイコロ一つにつき1人だけだ。」
(´・_ゝ・`)「私の【黒の魔術】で作った実像は紛い物の偽物じゃあない!一時的とは言え、『命ある生き物』だッ!!」
(#´・_ゝ・`)「サイコロを振ってみろ白痴のロマッ!!たくさんの魔導術式でお前を攻撃する」
( ФωФ) 。:::・゚_ゝ。`)
ザンッ⊂((彡
-
白痴のロマは大振りのノコギリで実像を斬り伏せた。
( ФωФ)「よく知っているではないか。他の奴が我輩に殺されるのを観察した賜物だな?えらいえらい。」
( ФωФ)「それで?早く来いよ。数で押し切ってみろ。F1のレースカーに軽自動車が束で来ても意味が無い事を教えてやる。」
実像達は果敢に白痴のロマに挑むが、次々と斬られていく。
その内、黒の池から生まれる実像も少なくなっていく。
-
( ФωФ)「これだけの大掛かりな術式だ。どうせ長くはもたないである。」
( ФωФ)「魔導術式が解除された時、お前を残酷に殺してやるである。」
▼#・ェ・▼ワンワンッ!!
その時、黒い犬が白痴のロマの脚に噛み付いた。
( ФωФ)
犬を持ち上げ、その胴体をノコギリで真っ二つに斬る。
-
▼・□・▼ ガバァ
▼・□・▼ 「『私達の狩りを知るがいい。』」
( ФωФ)!!
□・▼ ==(* ω *)ザンッ!!。:::。:。ωФ )
⊂((彡
.
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
乙
-
@@これまでのウイルスバスターのようです@@
【川 ゚ -゚)氷(クール)】←安否不明
【从 ゚∀从高所の魔物】←バラバラになり消滅
【(´・_ゝ・`)泥(デミタス)】【(*‘ω‘ *)鳩(ちんぽっぽ)】
↑
白痴の魔物と戦闘。決着がつきそう………。
【( ФωФ)白痴の魔物】←ザンッってされる。
そして第11話で判明する事。
それは未だ【混沌】の中。それがッ!!
-
ウイルスバスターのようです
第11話 月の魔物
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
(*‘ω‘ *)「なんとか傷は癒えたっぽ。」
(;*‘ω‘ *)クラッ
(;*‘ω‘ *)「クッ……。やっぱり本調子では無いっぽね。血を流し過ぎたっぽ」
(*‘ω‘ *)「………?………あれは?」
( ФωФ)┣゙┣゙┣゙┣゙(´・_ゝ・`) ( ^^ω)┣゙┣゙
(;*‘ω‘ *)(デミタス!!それに、少し離れたココでも分かる!!あのクソ以下の気分になる圧力は白痴の魔物ロマネスクッ!!!)
-
(;*‘ω‘ *)「なんであのヤク中のヘタレが戦っているんだ!?死んでしまうっぽ!!」
(;*‘ω‘ *)(あいつは自分より強い感染者に出会ったら、生き延びる為にいつも逃げていた。私はそれが『賢い選択』だと思っていた。)
私は強かった。だからこそ、多くの感染者を狩る事が出来た。
だが仲間達は皆戦って死んでいった。
感染者と戦い、恐怖と戦い。一銭の得にもならない。
私が全ての敵を狩ればよかった。
皆がデミタスの様に逃げてくれれば良かった。
-
(;* ω *)「仲間の死体を見るのはもう嫌だっぽ」
▼・ェ・▼ワンワン
(;*‘ω‘ *)!
▼・ェ・▼
▼・ェ・▼「私を助けてくれ。【鳩(ちんぽっぽ)】」
(;*‘ω‘ *)!!?
▼・ェ・▼「【黒の魔術】の力でビーグルを通して話をしている。今はなんとか凌いでいるが、もうすぐもたなくなるだろう。」
▼・ェ・▼「私に意識を割いている今だけがチャンスなんだ。」
(*‘ω‘ *)「私にどうしろって言うんだっぽ?」
-
▼・ェ・▼「『急襲して欲しい』。ビーグルの口の中に入ってくれ。【黒の魔術】の液体は『全て繋がっている』」
▼・ェ・▼「不意打ちで白痴のロマに致命傷を与えてくれ。」
(*‘ω‘ *)「……お前変わったな。どうして逃げないんだっぽ?」
▼・ェ・▼「逃げてるさ。今も尚。」
▼・ェ・▼「『白痴のロマを絶対に倒す』。それが唯一の逃亡手段なら肝も座るさ。」
(*‘ω‘ *)「………謝礼ははずめよ」
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
-
( Фω。:::・゚::::・゚::・。
(;´・_ゝ・`)「………死んだのか?」
( Фω。:::・゚「そーゆー台詞が出る時って絶対に死んでないであるな」
Σ(;*‘ω‘ *)ビクッ
( Фω。:::・゚「ああ、安心するである。もうすぐ我輩はタダの肉塊になる。おめでとう。これまでの因縁に終止符を打てたな?Old hunters よ。」
(;´・_ゝ・`)「…………」
(;*‘ω‘ *)「………余裕そうだな?白痴のロマ」
-
( Фω。:::・゚「我輩の死はただの生命活動の中の一つの現象だ。とりたてて特別な事ではない。我輩達の『目的』は完遂できるからな。」
(;*‘ω‘ *)「目的?」
( Фω。:::・゚「我々感染者の目的は一つ。【唯一神ファイナルの死】。」
( Фω。:::・゚「すぐだ。【彼】は【子供】の存在を感知した。やってくる。」
(;*‘ω‘ *)「デミタス!!今すぐ大聖堂に行くぞッ!!」
( Фω。:::・゚
( Фω。:::・゚「来た」
-
┣゙オオ ̄ ̄ ̄ ̄Z_____ンッ!!!
.
|゚ノ ;^д^)
('(゚∀゚;∩「……….」
大聖堂の壁に大穴が開き、ファイナルの心臓を少し削った『ソレ』は床に横たわったまま身じろぎもしなかった。
心臓は管の壊れた水道管の様に血液が勢いよく流れていく。
|゚ノ ;^д^)「ああ………大変……早く医者を……ファイナルの心臓の血を止めなければ。」
-
レモナは自身の言葉とは裏腹に横たわる『ソレ』に手を伸ばした。
(死体漁りトハ感心しないな)
『ソレ』の身体から触手が伸びて、レモナの腕を掴んだ。
レモナは声にならない悲鳴を上げ、恐怖の表情を浮かべる。
(だが分かルよ。秘密ハ甘いモノだ。)
(だからこそ、恐ろしイ死が必要なのサ)
触手は多数に伸びてレモナの身体に巻きつく。
蛇が獲物を絞め殺すように、彼女の身体からパキパキと嫌な音が鳴る。
(愚かな好奇を忘レルようなね)
-
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノハ ⊿ )
ノハ ⊿ )「パパとママはどこに行ったの?」
ξ゚⊿゚)ξ
( ^ω^)「かわいそうに。細菌共の襲撃に遭ったんだお。生き残りはこの娘だけだお」
ξ゚⊿゚)ξ「この娘はどうなるの?」
( ^ω^)「ファイナル教が運営する孤児院に引き取られるお。」
ξ゚⊿゚)ξ「………私、あの宗教の事を信用してないのよね………」
-
ノハ ⊿ )「………殺してやる。」
(; ^ω^)「え?」
ノハ#゚⊿゚)「パパとママを殺した奴らを私の手で殺してやるッ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「………貴女にその意志があるなら、私が細菌を殺す手段を教えてあげる。」
ξ゚ー゚)ξ「でも今は泣きなさい。目真っ赤だと美人が台無しよ」
ノハ ⊿ )………ゥ……ゥ……
ノハ;⊿;) ウワアアアアアアアアアアア!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
-
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノハ; ⊿ ) ハァハァ
ノハ*゚⊿゚)「やったぞ!初めて細菌を倒したぞ!!」
ΣzΣ ^◎^)ギャルギャルギャル………
ΣzΣ ^米^)「鍛錬を積んでいるとはいえ、この動き………。才能があるのか………」
ノハ*゚⊿゚)「本当か!ブーン!私はツンさんの代わりになれそうかな!?」
-
||( ^ω^)||シュン
( ^ω^)「勘違いすんなお。ツンの代わりは誰にもなれない」
ノハ;゚⊿゚)「………そっか……ごめん……」
( ^ω^)、
( ^ω^)「お前の代わりも誰にもなれないお。」
( ^ω^)「僕のバディはお前なんだヒート。一緒にやっていこうぜ。」
ノハ*゚⊿゚)「うん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
-
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノパ⊿゚)「今日からここがお前の家だ!!」
('(゚∀゚*∩キャッキャッ
ノパ⊿゚)「いつまでもお前じゃあかわいそうだな。名前どうしようかな?」
ノパ⊿゚)!!「『なおるよ』!!お前の顔を見てるとピーンって言葉が出てきた!!」
('(゚∀゚∩「な、よ?」
ノパ⊿゚)「な・お・る・よ!!なおるよだ!」
('(^∀^∩「なおるよ!なおるよ!」
ノハ*^⊿^)「お腹空いたろ。ご飯食べようぜ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
-
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ノパ⊿゚)「この舌をレロレロレロレロしてんのはカキョーインってキャラだ。ジョジョ第3部に出てくる」
m9('(゚∀゚∩「カキョーイン?」
ノパ⊿゚)「違うな。それはラバーソウルがカキョーインに変身した時だ。」
m9('(゚∀゚∩「カキョーイン?」
ノパ⊿゚)「それは第7部のジャイロ・ツェペリだ。レラレラ違いだ。」
('(゚ぺ∩「………むーー」
ノハ;゚⊿゚)「悪りぃ。ちょっと趣味を押し付け過ぎたな」
('(^∀^*∩「んーん。楽しい!」
ノハ*^⊿^)へへっ
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('(-∀-∩ スピースピー
ノパー゚)「よく寝てるなー。胸に顔を押し付けて、赤ちゃんみたいだ。」
('(-∀-*∩フフフ
ノハ*^ー^)「いい夢見てるのかな。」
ノハ*゚⊿゚)「サラサラの髪の毛。いい匂い………」
ノハ*-⊿-) 「ずっとこうしていたいな。」
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TV「こうしてトラさんはウサギさんと結婚し幸せに暮らしましたとさ。」
('(゚∀゚*∩「わーー!!」パチパチ
なおるよはこのアニメ好きだなー。
('(^∀^*∩「好きーーー」
('(゚∀゚*∩「あのね、お姉ちゃん。僕もねトラさんみたいにね、大好きな人と結婚したい!」
('(゚∀゚*∩「そんでね、大っきいお家に住んで、みんなでドーナツを食べるんだ!!」
………………。
……………………。
…………私も。私もだよ、なおるよ………。
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。:::・゚::::・゚::・。 ゴブォヴ。:::・゚::::・゚::・。
口から大量の血液が吐かれた音で覚醒した。
白痴のロマは死んで、彼らの催眠を解かれた。
たが、白痴のロマは『狡猾』だった。
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┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。 :::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚:: ^ω:・゚)::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::・。:::・゚:::パ⊿゚:・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::・゚::・。:::・゚:::、
。:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::。:::・゚::::・゚::・。
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
仮に催眠が解けたとしても、戦闘に参加できないように、獲物のノコギリで2人の身体をズタズタに斬り刻んだ。
:: ^ω:・゚)::「ひ、ヒート?生きているか?」
-
彼女からの返事は無かった。
呼吸も無く、命の気配が感じられない。
:: ^ω:・゚)::「死んじまったのかお?………無理もないよな。ウイルスバスターはいつも死と隣り合わせだお。」
:: ^ω:・゚)::「今思えば、ツンは狂っていた。年端のいかないお前をこの仕事に巻き込んではいけなかった。お前は………、」
:: ^ω:・゚):: ハァ……ハァ……
お前はファイナルに生きる住民と同じ様に暮して欲しかった。
普通に食事を食べ、友人と笑いあい、温かな寝床で眠る。
いつか恋人が出来て、その人との子供が生まれて、家族を作っていくのも悪くない。
「それって普通じゃん」って人生が一番尊いんだ。
僕達の様に血に濡れて、血に酔う修羅ではなく、『人間』として生きる事が。
-
:: ^ω:・゚)::「人造悪魔との契約には『段階』がある。」
:: ^ω:・゚)::「より深く濃く契約を結べば、人造悪魔のダメージがフィードバックされる等の代償を支払うが、人造悪魔をより強くする事が出来る」
:: ^ω:・゚)::「だが、僕がこれからするのは伝承の世界だけで、まだ誰も成し遂げた事のない【古の契約】だお。」
:: ^ω:・゚)::『僕の心臓をヒートにあげる』
:: ^ω:・゚)::「僕がお前の命になるから、ヒートの夢の続きを見せてくれ。ヒート、」
-
【生きろ】
。:::・゚::::・゚::・。 :・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚:。
。:::・゚::::・゚::。:::・゚::::・゚::・。 。::::・゚::・。 。:::・゚:
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。:::・゚::::・゚:。:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。 。:::・゚::::
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
♢♢前回までのウイルスバスターのようです♢♢
|゚ノ ^∀^)「私は死にました。ファイナルも死にます。」
ノパ⊿゚)「回想にいっぱい出た」
( ^ω^)「心臓をあげるお」
そして、第12話で判明する事。
それは未だ【混沌】の中。それがッ!
-
ウイルスバスターのようです
第12話【ノコギリの魔術】×【鎖の魔術】=【 】
バリバリべりりりリリリリリリッ!!
ブチブチブチブチチチチィイイイッ!!
唯一神ファイナルの筋肉や血管を切り裂いて、【月の魔物】は『外の世界』へ踊り出た。
「あーーーーーー!!!あーーーーーー!!あーーーーーー!!!」
.
-
眼下には一面に白い花畑が広がっており、倒れた唯一神ファイナルの死体の真上には、血のように赤い【月】が浮かんでいた。
「シんだッ!!死んだっ!!ファイナルが死んだッ!!!」
「あーーーーーーーーーーーッ!!!」
…………ドルゥウウウウン………
ファイナルの身体の別の箇所から血飛沫が吹き上がる。
血飛沫の中から現れたのは、
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙ノパ⊿゚)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
-
【月の魔物】はヒートを舐めるように眺めた。
月の魔物の顔と思われる部位は醜悪な化物と思わせる。
ノパ⊿゚)「テメェか。見ただけで分かる。全ての感染者の中で1番テメェが『最悪』だ」
「…………………」
「1番最初に出会う人間は『ウイルスバスター』か………、面白いなぁ」
ノハ;゚⊿゚)「!!なおるよの声!?」
ノハ;゚⊿゚)「なおるよをどうしたッ!!!」
-
月の魔物は胴体を開き、中の物を見せる。
…………………('( ∀ ∩…………………
なおるよだった。月の魔物の身体の中にぐったりとした様子で閉じ込められていた。
胴体を閉じ、再びなおるよを身体の中へしまう。
戻った時のその顔は少し人の形に近かった。
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙('A`)┣゙┣゙┣゙┣゙
.
-
('A`)「俺の息子ダ。子供は親の元に帰るモンだ。」
('A`)「ウイルスバスターよ。お前達が守るべきファイナルは死んだ。俺達、感染者の目的もファイナルの死だ。」
('A`)「もういいだロ?ヨク考えれば、俺とお前に争う理由は無い」
ノハ-⊿-)
ノパ⊿゚)「私はお前らを殺す事しか望みが無かった。それぐらいしか考える事がなかった。あとは全部博打に金を突っ込む事かな?」
ノパ⊿゚)「なおるよに出会えた事で私に新しい【願い】が出来た。」
ノパ⊿゚)「飯を食って、クソをして、寝て。仕事して、コーヒー飲んで………。たまにセックスもして。」
ノパ⊿゚)「そんな毎日を送る事。そして、その願いは私だけじゃあなく他の奴も含まれている。ブーンやクール、ちんぽっぽさんやデミタス。カーチャン。」
-
ノパ⊿゚)「そしてなおるよ。」
ノパ∀゚)「私は強欲だからよ。何一つとして失いたくないんだ。」
('A`)「戦いは避けられない。という事カ?」
ノパ⊿゚)「お前、私の邪魔するんだろ?なら仕方ねぇよ。私の邪魔するんならよぉ、」
ノハ#゚⊿゚)「死ねよ」ギュイーーーー
ドゥルンドゥルンドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ!!!
【ノコギリの魔術】×【鎖の魔術】=【 】
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルッ!!
-
ヒートの首に付いているスローターを引っ張ると、全身から稲光のようなモノが放たれる。
落雷と同等のエネルギーは彼女を【異形の能力者】へと変貌させる。
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルッ!!
【ノコギリの魔術】×【鎖の魔術】=【チェンソーの魔術】
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルッ!!
ノハ ⊿ )「マーチボルト工房所属【火(ヒート)】の名に於いてッ!!!」
ノハ ⊿ )「使用能力【チェンソーの魔術】を我が身に顕現せよッ!!!」
┣゙┣゙ゥルルルルルルルルルルルルルルルル!
┣゙ッ┣゙ッ┣゙ッ┣゙ッ┣゙┣゙
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルッ!
-
('∀°)あーーーーーーー!あーーーーーー!!
月の魔物は【笑っていた】。
『ファイナルの守護』という大義名分が無くなっても、【己の主義】の為に戦うヒートを殺すべき敵として認めたのだ。
('A`)「貴女と私は狩人と化け物であり、いつの日かその生命に終わりを迎える時が来る」
('A`)「互いの運命に決着をつける為に、我らの名誉の章典に従い、貴女に私を殺害する権利を与えよう」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
ドゥルルルルルッノハ# ◎ )ルルルルルルルルルルッ!!!!!!!
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
('∀°)『私は今、ここで貴女に決闘を申し込むッ』
-
ガンッ!!ノハ# ◎ )つ⊂((('A`#)ガンッ
ノハ# ◎ )ギャルルルルルッ!!
◎ニニニつ
脚や腕から高速回転をする刃が飛び出てくる。
細かな火花と血を撒き散らしながら、月の魔物を引き裂こうとチェンソーを振るう。
たが、触手を破壊し、流血を流させても、致命傷にならず、月の魔物の攻撃は激しくなる。
('∀°)「そんなもンかよッウイルスバスター!!」
('A`-)。:::・゚バツンッ
('A`:∩)ヌルリ……
-
((((((((('д°#)アーーーーーーーーーーッ!!!
。:::・゚ノハ#。:::◎::::・。 )。:::・゚::。
月の魔物の咆哮が直撃し、ヒートの全身の血管が爆裂した。
夥しい血液を流し、ヒートは膝をつく。
('A`;)「グッ……!反動ガ強いな。だが、こいつも動けまイ」
ノハ#。:::◎::::・。
ノハ#。:::◎::::・。ギャルギャルギャルギャル
Σ('A`;)!!?
-
ヒートの右手からチェンソーの稼働音が鳴り響く。
彼女の五指全てにチェンソーの刃が生えてきて高速回転している。
ノハ#。:::◎::::・。「ウォラァ!!」
魔物の触手を掴み、自分の方へ引き寄せた。
ノハ#。:::◎::::・。つ( A ;)。:::・゚::::・゚::・。
チェンソーの右手を月の魔物の胴体にブチ込み中身をシェイクする。
-
月の魔物への【内臓】【攻撃】。
ノハ#。:::◎::::・。( A ;)
。:::・゚:つ('( ∀ ∩⊂(。:〜::・゚
魔物のモツをブチ抜き、なおるよを引っ張りだす。
撒き散らされた腸液と血で汚れるのも意に貸さず、なおるよを抱きしめる。
。:::・゚:::。 ( A ;)オオオ………オゴォォオ、
ノハ#。:::◎::::・。ニニニつジャキン
ノハ#。:::◎::::・。「最期に言い残す事はあるか?」
( A ;)
( ∀ ;)………フフフ………フフ……
-
⊂((('A`#) オオォオオオオォオオオオオオオ!!!
ノハ#。:::◎::::・。ニニニつ ギャルルルルルルルル
迫り来る触手をなぎ払い、チェンソーの刃は月の魔物の顔面のやや右側を起点に引き裂いていく。
ギャルルルルルルルルと肉と血飛沫が跳ね飛ぶ音を立てて、月の魔物の身体は分かれていく。そして、
ノハ#。:::◎::::・。。::('A。:::・゚::::・゚::・。`)ザンッ!
⊂(ニニニ彡
('A。:::・゚:::: ゴプゥ
('∀:::・゚:::: ………あーー………
-
ノハ#。:::◎::::・。「…………」
真っ赤な月明かりに照らされ、【火(ヒート)】の身体はキラキラと真紅に輝いている。
それは彼女の全身に月の魔物の返り血と彼女自身の身体から流れる血が反射しているからだ。
彼女はおもむろに死んだ月の魔物の腸を手に取り、程よい長さに断ち切ると、それを首に巻き付けた。
ノハ#。:::◎::::・。「………終わりじゃあない。」
ノハ#。:::◎::::・。「私達は『外の世界』で生きつづける。ファイナルの屍を越えていく。」
そう言ってヒートは枯れた樹木が役目を終えた時の様に、ゆっくりと倒れた。
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
-
仲秋の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
>>1でございます。
『ウイルスバスターのようです』は次回最終回です。
最終話は来週20日〜22日の間に更新致します。
お楽しみに!
-
ーーーーーー1年後ーーーーーーー
ーーーファイナル第3野営キャンプ地ーーーー
ーーーカフェ・ドウ・マゴーーーーー
「…………」ペラ……ペラ…
(* ω *)スタスタ
ドカ(*‘ω‘ *)「ふぃーしんどいっぽ。ロートルをこき使い過ぎだっぽ」
(*‘ω‘ *)「何を読んでいるんだっぽ?」
-
「……………」
「ド・スタールだよ」
(*‘ω‘ *)「ド・スタール?あ、ティースカッシュをくれっぽ」
(*‘ω‘ *)「昔の画家だよな。抽象画でありながら同時に風景画でもあってそのギリギリのせめぎ合いをテーマに描いていて、簡素な絵でも光と奥行きと哀愁があり、見る者の感情を昂らせる。」
「………さすがに博識だな。ところで、ティースカッシュってなんだ?」
(´・_ゝ・`)「炭酸水入りのアイスティーさ。おまちどぉさま」
「私も欲しいな」
-
(´・_ゝ・`)「そう言うと思って、もう一つ持ってきた。」
「おごりか?」
(´・_ゝ・`)「そんなワケねーだろ。」トス
(*‘ω‘ *)「は?お前仕事中じゃねっぽ?座って大丈夫っぽ?」
(´・_ゝ・`)「休憩ですが、何か?」
「これ美味いな」チュー
(*‘ω‘ *)=3
(*‘ω‘ *)「………お前、『足は大丈夫なのか』?」
(*‘ω‘ *)「【氷(クール)】」
-
川 ゚ -゚)┣゙ン!
川 ゚ -゚)「ああ、聖剣工房の生き残りの職人が車椅子を作ってくれたからな。リバビリも頑張っているし、ニダーもついていてくれるしな。」
川 ゚ -゚)「立ち上がって何かをする事はもう出来ないが、後悔は無い。高所の魔物と戦って生きて勝つ事が出来たんだからな。」
(*‘ω‘ *)「……それで今日はここで何してるっぽ」
川 ゚ -゚)「私はウイルスバスターだ。今も昔も相変わらず細菌を殺すのが仕事だ。」
-
川 ゚ -゚)「唯一神ファイナルが死んで、その骸は腐っていくばかりだ。当然ファイナルが生きている時よりも細菌の発生が段違いで多い」
川 ゚ -゚)「腐敗と分解を繰り返して、完全に白骨化するまで、かなりの年月を要するだろう。」
川 ゚ -゚)「ファイナルの死によって、人類も大きな打撃を受けた。たくさんの人間が死んだ。命かながら生き残った人達も着の身着のままで逃げたから本当に何もかも失ってしまった。」
(*‘ω‘ *)「そして最も酷いのが、ファイナルの死体から発生した細菌共が私達をブチ殺そうと追いかけてきているって事だっぽ」
川 ゚ -゚)「だから私達が必要なんだ。生き残った人類が滅亡しないようにな。そうだろ?【鳩(ちんぽっぽ)】」
-
川 ゚ -゚)「だが私達は【楽をさせてもらってる】。」
川 ゚ -゚)「本当にヤバい所は『アイツら』が処理をしてくれる」
ーーーファイナル上級危険地帯ーーーー
ーーー通称:汚染地域ーーー
。:::(; _ )。:……ウゥ……
( <●><●>)「大丈夫か?顔色が悪いよ?」
( <●><●>)「両足をへし折られたのは初めてかい?」
( <●><●>)「大変な事になったね、お兄ちゃん。でも勝手に俺らのシマに入られたら、しゃあなぃよなぁ?」
-
:(; _ )………クッ……
(;-_-)「ここは唯一神ファイナルが眠る場所だ!お前らのナワバリじゃあないッ!!」
( <●><●>)「お前らが崇める神は今はグズグスに腐った死体だぞ?デケー図体だから骨になるまで時間かかるし、その間に『俺ら』はバンバン生まれてくる」
「イヤーーーーーッ!!!ヤメてーーーッ!!アアアアッ!!!」
(;-_-)!!
( <●><●>)「仲間のボインちゃんな、俺の子分がかわるがわる犯してるんだわ」
-
( <●><●>)「衛生観念の無い細菌共が色んな意味で汚していってる。」
( <●><●>)「エロビデオだとヤられていく内に気持ち良くなって……って表現があるけどよぉ、ありゃ嘘だぜ。無茶するから痛てーだろうし、あんな感じで怖くて泣き叫ぶんだよな」
(#;-_-)「クソッ……殺してやるッ……」
( <●><●>)「ははは。そう言って誰にも殺された事は無い。道徳も良心も無く悪意のまま、集団で暴力を振るう。」
( <●><●>)「俺達は【ヤクザの魔物】」
(; <●><●>)………!
(; <●><●>)「何故だ!?子分の『血の匂い』がする」
-
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
('( ∀ ∩
その少年は肌は雪の様に白く、髪は太陽の光みたいな金色で美しい少年だ。細長い剣を持ち、ぐったりとした様子の女性に毛布をかけている。
('(゚∀゚∩「『お姉ちゃん!』こっちは終わったよ。細菌は全部駆除したよ!!」
-
「よくやったぞ!なおるよ!その女性は無事か?裸だよな?お前勃起したんか?」
('(゚∀゚∩?「………ぼっき?……」
「いや、何でもない。」
(;-_-)「…………あ、貴女は……」
( <●><●>)「ナメてんのか?ヤクザをナメた罰は重いぞ?情状酌量の余地ナシだ。」
ノハ ⊿ )「はあ?余地ナシはテメーだ、ボケナス。」
ノハ ⊿ )「ぶっ殺してやる」ギュイーーー
-
川 ゚ -゚)「もし、この世界が一冊の本なら、これは『ヒーローの物語』だ」
川 ゚ -゚)「腸のマフラーを靡かせて、魔物達をぶった斬る。見ていてスカッとするヒーローアクション物さ。」
川 ゚ -゚)「私達はきっとこれからも祈るだろう。だが、それは唯一神ファイナルじゃあなく、私達のヒーロー、【火(ヒート)】の事を。」
(´・_ゝ・`)「乾杯しようぜ。今日もヒートが勝ってくる事を。無事に帰ってくる事を。今日もアイツと血に酔った日常を過ごせる事を。」
川 ゚ -゚)「ああ、乾杯!」
川 ゚ -゚)(夢の月のフローラ。小さな彼ら、そして古い意志の漂い。どうかヒートを守り、癒して下さい。)
川 - -) (彼女を囚えるこの世界が優しい目覚めの先ぶれとなり、また懐かしい思いとなりますように。)
-
ア/ \/ \/ \/ \/ \/ \
。:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。
:::・゚:::・ドルルルノハ# ◎ )ルルル::・゚::::・゚::・。
。:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚::・。:::・゚::::・゚
/ \/ \/ \/ \/ \/ \
彼女は笑っていた。血の雨に濡れながらにここに居る何者よりも笑っていた。
チェンソーが肉を切り裂く音に負けないぐらい大きな声で楽しそうに笑っていた。
汝、匂い立つ血に酔いしれ給え。
ウイルスバスターの狩りを知るがいい。
.
-
そして最終話で判明した事。
混沌は無くなり、天寿を全うするその日まで私達は生き続ける。それがッ!!
ウイルスバスターのようです
最終話 ウイルスバスター達の夜明け
.
-
<<参考図書および映像作品>>
チェンソーマン
Blood borne
化け物(フリークス)は馬鹿みたいに踊るようです(セルフパロ)
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【あとがき】
平素はお世話になっております。>>1でございます。
この度は『ウィルスバスターのようです』を閲覧頂き、誠にありがとうございます。
2017年に『ジョルジュ・マリン・ウォーのようです』を投下してから3年間、
色々な作品を投下してきました。多くの人に読んで頂き、応援のレスを頂き、
多くの人に支えて貰っていた事が身に染みて分かりました。
またご縁があれば、会う事もあるでしょう。
その時まで皆様、お元気で。
-
乙乙
今回も熱く面白い作品だった
次回作もあったら楽しみにしてる!
-
めっちゃハイスピードで激アツだった
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