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狼。達の群れ…(跡目争い編)

1 : 名無し募集中。。。 :2014/10/20(月) 22:09:53
狼の『九代目中澤組跡目争い』というスレで読み物的なモノを書いていた携帯バカ(僕)なんですが
アク禁になり書き込めなくなったのでこちらでお世話になります!
目障りかもしれませんが極力sage進行で書き込みますのでお目こぼしの程を…
こちらで突然途中から書くのもアレなので狼で書いたモノを加筆修正し読みやすくしたモノを順次載せてから新しいモノを書き込ませて頂きます!

プロローグ
波浪会に爆和羅連盟なる組の垣根を越えた組織が極秘に組まれてると風の噂が流れ構成員が動揺してるらしい…


2 : 名無し募集中。。。 :2014/10/20(月) 22:23:10
>>1の続き
ここで話の構成と主だった組織や面子の現時点での関係を自己確認の為書き込んでいきます!

上表會(ジョウヒョウカイ):<概要>山崎総長を頂点とする波浪會の上部組織(要するにリアルでのアップフロントの事)
代表者:山崎総長(1番お偉いさん)
執行部:各組の運営に関わる裏方!尚名前は登場しない<要するにマネ等のスタッフさんの事>

波浪會(ハロウカイ):<概要>寺田を頂点とする早安組、辺利興業、道程會、須磨組、寿臼會、剣襲勢(下部組織)が所属するヤクザ組織
代表者:寺田CEO(波浪會の最高責任者!
カッコつけて下の者にCEOと呼ばせているがCHOTTちょっとERAIFULISHITA偉いふりしたOSSANおっさん略してCEO等と言ってる構成員がいるとかいないとか…
現在闘病中!無事を祈る…)
会長:早安組々長道重(もうすぐ引退…道重引退後は早安組以外の構成員である道程會組長矢島が内定している<初>)
備考:本部事務所は赤羽橋近くにあるらしい!
各組の事務所と本部事務所は別の所在地にあるので各々の組から持ち回りで本部事務所当番があり
当番担当者は順番がくるとテンションが激落ちする(忙しさより退屈な深夜の不寝番や急にOGが来て五月蝿い事言われるのがウザいらしい)

組の名前に人名を付けるとなにかとややこしいのでグループ名になぞったモノにしました…


3 : 名無し募集中。。。 :2014/10/20(月) 22:41:20
>>2の続き
早安組(ソウアングミ):<概要>中堅組織だった上表會がマスコミにも強いパイプがある鉄烈党(テレ東)と関西の大手である吉本會の協力を得て立ち上げ波浪會を結成するきっかけを作った組!
初代組長中澤から激しい組員の入れ替わりを繰り返す波浪會の象徴的存在! 最近は…(以下割愛)
現在の構成員
八代目組長道重:若い衆の頃は特に取り柄もなく劣等生的であったが
波浪會が下降期になった時外部組織相手に疾風迅雷の働きを見せ「波浪に道重あり」と謳われた!
組長引退を控え九代目を跡目を誰に継がせるかで悩み倒している…
若頭譜久村:剣襲勢から昇格後地道ながらもしっかりとした働きを見せ仲間から厚い信頼を得て若頭に就任し九代目候補になる
若頭飯窪:幼い頃から両親から虐待を受け施設に入る!施設を脱走後街で暴れていた時早安組に入る!
街で暴れていた頃に培ったとくぎ(太いパイプ)と(太鼓持ち)で若頭に就任九代目候補となる
行動隊長鞘師:広島のエリートヤクザ養成所悪多学校広島校から期待され組入り!
その働きには目を見張るモノがあるが遅刻居眠りも多い…
若頭補佐生田:身体能力抜群だがそれが役に立つ事は少なく空回りばかりしてる
行動隊長補佐鈴木(香):体格を生かした喧嘩番長…になる事は今後も無さそうだがキレンジャー的ムードメーカー
若頭補佐石田:仙台の半ぐれ組織素手府湾(ステップワン)から組入り
組入り当初は鞘師に喧嘩を売る程気が強い所を見せたが最近は…
舎弟頭工藤:剣襲勢から昇格期待され組入り!
鼻っ柱が強くビッグマウスだが今の所大きい鼠といった感じ
舎弟頭補佐佐藤:色々な才能があり将来性を感じさせるが子供っぽさが抜けず…
若い衆指導小田:組入り直訴するも断られ剣襲勢に入り昇格し改めて組入り
才気溢れる気鋭の若手だが妙に大人びた所がある
若い衆:尾形(大阪ユーチューバー)、野中(地味)、牧野(組長の寵愛を受ける剣襲勢上がり)、羽賀(野球賭博に長けた剣襲勢上がり)


4 : 名無し募集中。。。 :2014/10/20(月) 22:59:34
>>3の続き
辺利興業(ベリコウギョウ):<概要>隆盛を極めた頃の早安組に憧れた若い衆約2万8千名より選ばれた15名の超エリートヤクザ候補集団鬼頭(キッズ)から更に絞った8名の究極のエリートヤクザ
ヤクザ的には2万8千の若い衆を切らずに配下に置いた方が…等と言われるがそこら辺は察して欲しい…
途中石村は家業の老舗鰻屋を継ぐ為に脱退
鬼頭時代は執行部に寄る厳しい育成が行われた為苦楽を共にした道程會の構成員とは絆が深い
来春の解散後の動向が注目の的
現在の構成員
組長清水:小柄な体格を持つも猛獣集団を巧みに操る謀略派(見た目に似合わず『怒らせちゃイケない人』とは某構成員の言葉)
謀略派とは言うものの他の構成員からの信頼は厚い
副組長夏焼:見た目のまんまイケイケドンドンなタイプ
その立ち振る舞いから他の組の若い衆や剣襲勢から恐れられ近付き難いと思われていた為か最近は積極的にフランクに接している
若頭嗣永:見た目や振る舞いから思わせぬ強力な筋肉を持つ
ヤクザのケジメの付け方と言えば指詰めが相場だが小指を大切にという親の教えを忠実に守る為独特な詫びの入れ方『輸留死手煮楊(ユルシテニャン)』を考案(他の組も含め殆んどの波浪會構成員からは不評)
行動隊長須藤:「鬼神須藤」「山の須藤」等数々の異名を持つ超!超!超!超武闘派!
普段はフランク全開のおおらかなタイプではあるがフランク過ぎて他の組の若い衆の尻を触ったり揉んだりで一般社会ならセクハラで訴えられるはず(本人は「お尻はコミニュケーション!」等と言うが…)
行動隊長補佐徳永:一見武闘派とは程遠いが寝起きの機嫌の悪い時は怒らせちゃイケない(誰でもそうだろ…)
嗣永とは仲が悪い(ビジネスとか目眩ましという見方もある)が道程會組長矢島とは鬼頭時代からの大親友
クマイ長熊井:超絶イケメンでホストになってた方がという意見もあるがあのマジレスっぷりを見ると常連や太い客はつかないだろう
普段は物腰の柔らかいイケメンだがキレた時の目付きはゴルゴ13張りで初見の人間の8割は漏らすという
本丸長菅谷:一番年少の為他の構成員からは可愛がられ弟分的だったが今では立派なヤクザに成長した(涙)
そのヤクザっぷりは今をときめくヤクザ竹村(キャリーパミュパミュ)も憧れる?


5 : 名無し募集中。。。 :2014/10/20(月) 23:17:25
>>4の続き
道程會(ミチノリカイ):<概要>鬼頭から辺利興業の選抜に漏れた面子(その事に関しては各構成員はナーバスなので他の組の構成員はタブーとしてる)プラス鬼頭の次世代集団の獲求(エッグ)から有原を入れたエリートヤクザ集団
本来ドウテイカイではなく1番を目指す為の道程(ミチノリ)という意味でミチノリカイと読むが自他共にドウテイカイとしか呼ばない
早い段階で村上が脱退、軌道に乗り始めた頃に有原が怪我に寄る脱退(脱退理由は別にあると言われるが割愛)、梅田も有原の後を追う様に脱退と決して道程は平坦では無かったが一昨年辺利興業に先んじて九段下で大仕事は果たした
来春の辺利興業解散後は波浪會のリーダーシップを取る組と思われるのでその動向に注目
組長矢島:リーダーシップ力では歴代波浪會の組長の中でもトップクラスと言われ
道重引退後本家の早安組以外から初の波浪會會長になる事が内定してる
幼い頃アフリカに武者修業に行きどっかの部族の祈祷師から雨乞いの術を伝授されとくぎが雨乞いではあるがその使用法等が疑問視される程性格は天然である
若頭鈴木(愛):実家がゴルフ場を持つ程の金持ちで慶應義塾大学出身のリアルエリートではあるが何故か鬼頭に入る
若手の頃は鬼頭時代から強気であったが実力を伴うにつれ丸くなる
滑舌が異様に悪く他の構成員からよく真似をされからかわれる
行動隊長岡井:トリッキーで天真爛漫で勝ち気でサバサバした性格(最近サバサバという言葉に過剰に反応するらしらしい…理由は不明ってか割愛)
サバサバした性格と言われながらも辞めた構成員や若手構成員に辛辣な嫌味を言うジットリ感も見られる
剣襲勢と組んでシノギをしたりするお茶目な一面もある
子分長中島:圧倒的な子分感!須磨や寿臼或いは剣襲勢の中ですら下っ端になりそうな圧倒的な子分感!
元早安組の荒くれ者光井に「失敗は仕方ねぇが嘘吐いて誤魔化すんじゃねぇこの野郎!」とキレる強気な一面や猛スピードで走行中の車から叩き落とされるも無傷というタフな一面も見せる
ダンスが得意らしいがヤクザにダンスは無用
マイマイ長萩原:鬼頭出身構成員の最年少で皆に可愛がられる
矢島の人間的な強さに嫌気が差し反抗的な態度をとる時期もあったが今は心酔してる


6 : 名無し募集中。。。 :2014/10/20(月) 23:33:33
>>5の続き
須磨組(スマグミ):<概要>寺田CEOの肝いりで剣襲勢の前身獲求(エッグ)から和田前田福田小川の4名で結成!
そこから焼肉の変(詳細は当然割愛!)を経て小川が脱退直後新しい面子5名(竹内、勝田、田村、中西、小数賀)が見習いとして加入も直ぐに小数賀が体調不良で脱落(ふ〜ちゃん…)
見習いから竹内田村中西勝田が正式な組員として盃を受ける
その直後前田が衝撃の脱退(焼肉の変の影響とも執行部との確執が原因とも言われる)
ゆくゆくは波浪會の屋台骨を支える1人と将来を嘱望されていただけにその衝撃は各所に影響を及ぼした
6人体勢が暫く続いたが先日剣襲勢から3名(室田相川佐々木)が昇格して組入りした
現在の構成員
組長和田:道程會組長矢島に「勝負しろ」と言ったり執行部との確執で揚げ立ての熱々の唐揚げを沢山投げつけて重傷を負わす程強気で才能もある
前田脱退時は落ち込むも早安組若頭飯窪と出会い親友となる
絵画好きというまるで映画『冬の華』の坂田組長みたいな趣味があるが最近仏像にもハマっている
若頭福田:獲求時代から『天才』『神童』と言われたがちょっと前には「俺は健さんの生まれ変わり!」等とトンでもない事を言い出した(最近は生まれ変わりよりまろと呼ばれたいらしい)変わり者
尚健さんはまだ亡くなっていないから…というツッコミはスルーしていた
舎弟頭竹内:身体能力に長け腕っぷしが強く道程會組長矢島の実の従兄弟でもあり将来を嘱望されている
獲求時代早安組の工藤を半殺し、加入後行動隊長の田村もKO、他の組織との公開勝負で激勝し「俺に勝つのは〜無理〜〜ッ!」と叫ぶ等武勇伝は枚挙に暇がない
行動隊長田村:優秀なヤクザには違い無いがとにかく感情の起伏が激しく扱いが面倒臭い
何をするか解らんタイプで事務所で突然裸になったり最近では滝行をしたり…本当に面倒臭い
若頭補佐中西:関西産まれで明るいムードメーカーだが時々執行部を痛烈に批判したりキツい部分もある
口癖が「ヤッタルチャン!」であのレッドソックス上原との親交もある意外な奴
行動隊長補佐勝田:獲求上がりだが『ステルス』等と言われる程存在感が薄いが実はヤンチャで発する過激な言葉は注目を浴びる
愛犬の『ププ』は可愛い
この話の重要なキーパーソン!
若い衆:室田、相川、佐々木(全員剣襲勢上がりで優秀!特に佐々木が将来有望視されてる)


7 : 名無し募集中。。。 :2014/10/20(月) 23:50:00
>>6の続き
寿臼會(ジュウスカイ):<概要>剣襲勢扱いのまま宮崎、金澤、宮本、高木、植村、大塚の6名で結成される
正式に看板と組事務所を受ける前に大塚が脱退(理由は諸説あるが面倒臭いので割愛!勿体ない…)
波浪會で1番新興の組織だが構成員各々のパーソナリティーも独特で来春は辺利興業の解散もありその役割は重要であり期待もされている!
組長宮崎:寿臼會で1番年長者という理由だけでトップに選ばれた様に思われ勝ちだが
「あの色黒さは実はタイでムエタイの修業をしていたからからでその武力は波浪會でもトップクラス」というという意見も単なるデマである為組長に選ばれた真相は不明
人間関係の立ち回りに長けてとくぎは権謀術数である(断じて腹黒等では無い!…様な気もする)
実力者の邪魔にならず周りを引っ張っていける…そうした意味でも組長には適任と思われる
若頭金澤:剣襲勢時代から寿臼會結成当初は気付かれ無かったがあの伝説の狂犬藤本を思い起こさせる凶暴さを持つ
実力者であり期待のエリート宮本を特に理由もなく殴るという暴挙もしばしば…
年齢的にも外部経験値も高いと思われ知力体力武力経験値いずれも高く寿臼會を盛り上げていくのに欠かせない存在である
行動隊長宮本:剣襲勢時代からその実力には目を見張るモノがあり誰もが早安組や須磨組入りすると思われたが選ばれず
新興の組織立ち上げで漸く日の目を見た時は人目も憚らず涙したという…
エリート!実力者!と期待され実生活も早朝4時起きでシノギの訓練とストイックだがその働きには物足りないモノがあるとの声もあり今後の働きを期待される
若頭補佐高木:剣襲勢の経験も長く実力はあるが期待は薄かった
しかしその働きは着実で人間関係の立ち回りも中々のモノ
こうしたタイプが波浪會では長生きする事が多いのでこれからの動向に注目
行動隊長補佐植村:大阪産まれの野生児!ワイルド!破天荒!荒くれ者!
ある意味ヤクザになる為に産まれてきた様なモノと言われてる
大先輩であるあの猛獣集団の組長清水と副組長夏焼を抱え上げ地面に叩きつけようとしたという荒くれっぷりには形容する言葉が見付からない
しかし大巨人熊井には流石に少しビビったという…まぁ当然といえば当然である(「通天閣が歩いとる…」等と言ったとか言わないとか…)


8 : 名無し募集中。。。 :2014/10/21(火) 01:19:09
>>7の続き
剣襲勢(ケンシュウセイ):<概要>波浪會5団体の『登竜門』『虎の穴』的な下部組織で前身は獲求(エッグ)であり正式な波浪の構成員を目指す若い衆が集まっている
基本的に執行部の統治下にあり日々立派な極道になる為に修業を積んでいる
獲求時代を含めると過去には美勇會岡田、道程會有原、早安組の中国人銭琳等錚々たる構成員を排出
波浪會以外に所属する上上(仮)會(シャンシャンカイ)、歩死暴組(ホシボーグミ)等の組織も獲求構成員から立ち上げた波浪會の構成員はあくまでエリートであり単に修業を積んだからなれるモノではなく夢なかばに諦めて脱退する人間も少なくない
<活動>執行部の統治下にあり普段は極道の修業をしているが波浪會の各団体の要請によりシノギの補佐として派遣される事もある
修業の成果を試す為に年に何度か剣襲勢構成員のみでシノギを行う事もある
<現在の主な構成員>田辺、田口、浜浦、吉橋、一岡、稲場、段原、船木、加賀、山木、三瓶等 多数

波浪會の明日を担う若い衆よ頑張れ!


9 : 名無し募集中。。。 :2014/10/21(火) 02:57:49
某所にて…勝田の誘い

前田「お前だろ俺が死んだって噂流したの!」
勝田「さぁね…どうなんでしょうね…波浪が再び天下取るにはあんたが必要なんだ!」
前田「誰がまたヤクザやるっつったよ!」
勝田「まだ耄碌する歳じゃないでしょう!裏切った福田と和田にきっちりケジメ着けて下さいよ!」
前田「お前爆和羅連盟とかいうもん創ろうとしてるらしいじゃねぇか…」
勝田「八代目が隠居したら面白い事が起きますよ♪自分を信じて仲間になってくれませんか?」
前田「……」

波浪会の明日は何処へ向かってるのか?


10 : 名無し募集中。。。 :2014/10/21(火) 03:17:13
>>9の続き

勝田「八代目が鞘師に跡目は譜久村じゃなく飯窪にしたい!と言ったらしいんです…
当然鞘師はあんな奴だから不満を口にしました!
でも八代目は上から言われとるから拒否しにくいんじゃ納得してくれんか?と…
鞘師は考えさせて下さいと答えたそうです…
そんなやり取りがあって鞘師が本部詰めの時寝言で愚痴っとって…自分が爆和羅連盟の立ち上げを提案しました!」
前田「八代目も耄碌したな…いくら上に言われたからとは言えあんなボンクラ神輿に担げとは…
鞘師も鞘師だ!昔から居眠りばかりこいとったがよく本部詰めで居眠りこけるわ…中澤の御大の目に止まったら破門どころか次の日のお天道様拝む前に東京湾に沈むぜ…」
勝田「まぁアイツはそこら辺の図太さも含めて大物なんですよ…」
前田「まぁ俺がいた時から掴み所の無い性格だがピカイチの動きしとったからな…居眠りはともかくwW」
勝田「前田さんも上のやり方には含むモノがあったでしょ!今俺達が変えなきゃ波浪はずっと地べた這いつくばったまんまですよ!仲間になって下さいよ!」
前田「勝田…お前それだけじゃねぇだろ!最近若い衆が入ったらしいがその時なんかあったんだろ…」
勝田「……」
前田「とにかく和田と福田もヤるなら俺はお前らとは組めん!」
勝田「失礼します(頭を下げ立ち去る)」

勝田(なんとか前田さんには仲間になって貰わんと…やるべき事が山積みだがなんとかやり遂げてみせるさ!)


11 : 名無し募集中。。。 :2014/10/21(火) 03:58:04
>>10
川崎にて…スパイとの密会をする飯窪
飯窪「ご苦労様です!」
スパイ◯◯「待たせたな!」
飯窪「いいえ!大して待ってませんから…それに上表會や波浪會の人達に見付かるのはお互いに不味いからと川崎くんだり迄お呼び願ったのは自分ですから…」
○○「取敢えず早速爆和羅同盟とやらについて判った事を報告する!
・お前が跡目を継ぐ可能性が高いのを知って反対する為に動いてる!
・首謀者やどんな面子なのかはっきりは判らんが剣襲勢上がりを中心に鞘師や田村、宮本、植村…剣襲勢の奴等にも声が掛かっとるらしい…
まだそんな程度しか判らん!」
飯窪「ありがとうございます!今は単なる噂じゃなく実際動いてる奴等がいるという事が判れば十分です!
また何か判った事ありましたら連絡御願いします!」
○○「おう!それじゃそろそろ事務所戻らねぇといけねぇからまたな!」
飯窪「ありがとうございました!(頭を下げ見送る!)」

飯窪(しかし爆和羅連盟ってのは誰が絵を描いとるんだ…譜久村じゃないみたいだが…
鞘師や田村…宮本植村…他にもおるらしいし剣襲勢にも誘いが掛かってるとはな…
何が剣襲勢上がりだ!剣襲勢なんぞ所詮ただの下部組織!外部とのパイプが強く上の者の覚えがめでたい俺がの方がてっぺん取るにゃ有利だ!)


12 : 名無し募集中。。。 :2014/10/21(火) 16:46:33
>>11
寿臼事務所近くの喫茶店『五月雨』にて…
勝田「植村の奴は遅いな…待ち合わせしても時間通りに来た例がねぇよ…」
田村「しかし同じ波浪会とは言え他人の事務所の近くで待ち合わせとか大丈夫か〜?」
勝田「そこは執行部の奴等に伝わらなきゃ怪しまれんし会うのが植村となんだからどうにでも言い訳が効く!
それより辺利興業の兄さん達が来春以降どう動くのか…
辺利興業や道程會と反目に回ったら爆和羅連盟立ち上げは出来ん!」
田村「確かに…辺利興業さんの反目に回るのは無謀だ!
いくら面子揃えてもあそこの兄さんらの武力は尋常じゃないからな…
鬼神須藤さんなんて反目に回った外敵の組事務所に素手で乗り込んで道具持った20人からの相手を半殺しにして潰したしな…
闘神矢島さん率いる道程會ですら面子揃えても厳しいし… とにかく今は秘密裏に動かんとヤバい!
あの人らは表立って動かん限り看過してくれるだろうが公に漏れて動かれたらアウトだ…」
勝田「本当今バレた時の事考えると寒気がするが俺達が波浪会変えなきゃな…
そう言えば小川さんと連絡着いたのか?」
田村「それが何処にいるのか全く解らん!」
(植村30分遅れて登場)
植村「おめ〜ら〜ッ!待たせたな〜ッ!」
田村「コント赤信号の渡辺か〜ッ!
リーダー気取りか〜!」
勝田「昭和かッ!お前ら歳いくつだよッ!」
植村田村「お前もな〜wW」

昭和ギャグ…こんな奴等が築く波浪会の明日は大丈夫なのか?
波浪会の未来は何処へ…


13 : 名無し募集中。。。 :2014/10/21(火) 16:57:26
>>12
須磨組事務所近く高級中華料理店『有頂天』二階個室にて
中西「あんたは大丈夫なんか?」
竹内「大丈夫って何が?」
中西「あんたは矢島さんのモノホンの従兄弟で尊敬してるやろ?
勝田に乗ったら道程會の反目に回る事になる場合もあるんやで!
成り行き次第では和田の親父とも反目に回る!」
竹内「大丈夫では…無い!
でも波浪会を再びてっぺんに上げるには今のままより勝田に乗るしか無い!
極道はサラリーマンじゃねぇんだ!
てっぺん目指さなきゃクソだ!
だからてっぺん登る為なら形振り構わずさ!
そういうあんたはどうなんだ?」
中西「大阪でくすぶっとったワシを拾ってくれたつんくCEOに恩義は感じとるし
なんも解らんのを可愛がってくれた和田の親父にも義理はある!
こんな料理屋で値段も気にせず飯食えるんも須磨に入ったからや!
しかし恩義に報いるんはハイハイ従う事やない…波浪をてっぺんに上げる事や…
ワシはそう思っとる…」
竹内「思ってる事は同じだな…
反目!反目って言うが俺は矢島の叔父貴や和田の親父はちゃんと話せば解ってくれると思うんだ…
あの人達は俺達より波浪会のてっぺんだった時を見てきてるんだ!
銭金だけじゃなく誇りを取り戻したいって感じてるはずだ!

中西「その為には飯窪じゃなく譜久村だ!」
竹内「ああ!アイツだ!剣襲勢で苦楽を共にしたから解る!
アイツには波浪を押し上げる野郎共を引っ張る器量がある!」

波浪会の血気盛んな若者達よ!君の行く道は果てしなく遠い…のか?


14 : 名無し募集中。。。 :2014/10/22(水) 02:09:15
>>13
本部当番深夜の二人

佐藤「はぁあ…本部の不寝番めんどくせぇ…こんなの新入りにやらせろよ!」
工藤「バカ野郎!昨日今日入った様な奴に任せられるか!
緊急で大事な電話や客人来たら大変な事になるぞ!」
佐藤「小田がいるじゃねぇか!アイツにやらせろよ!」
工藤「小田はお前の世話もやって新入りの行儀見習いの指導した上に金庫番の勉強もしてるんだぞ!
この上本部の不寝番なんかヤらせたら過労死するわ!
せめてお前の世話係位そろそろ外してやれよ!」
佐藤「なんだよ俺が悪いみてぇじゃねぇか!
小田は『佐藤さんの世話が出来て光栄です!』って言ってるぞ!」
工藤「てめぇは嫌味の1つも解らねぇのか!
大体てめぇ一人じゃ電話番すらまともに出来ねぇじゃねぇか!
この前本部詰めで電話受けた時『はいありがとうございます!出前迅速来々軒です!御注文をどうぞ!』って言ってた時には心臓が口から飛び出るかと思ったぞ!
あれ矢島の叔父貴だったから笑って許してくが他の人なら指の一本も飛んでたぞ!」
佐藤「Zzz・・・・Zzz・・・・」
工藤「(ボカッ!)てめぇ不寝番がいびきかいて寝てんじゃねぇよ!バカ野郎!」
佐藤「痛てぇなもう…腹減ったな…なんか買いに行ってきて♪」
工藤「行けるか!バカ野郎!電話番すら出来ねぇ奴残せるか!OGの人でも来たら俺が怒られるわ!」佐藤「じゃあ退屈しのぎのDVD借りに行ってきて!」
工藤「DVDでも同じだ!行けるか!まったく…お前は子供か!やっとられんわ!」

おバカが本部事務所の深夜を守る波浪會の明日は果たして大丈夫なのだろうか?


15 : 名無し募集中。。。 :2014/10/22(水) 20:03:46
>>14
前略組長の部屋より

(方言が山口のも福岡のもかなり出鱈目です…)

石田「おやっさん!田中の叔父貴がいらっしゃいました!」
道重「おう!通せや!」
田中「よう兄弟!元気っちゃか?」
道重「おいでませ!ボチボチじゃのぅ…」
田中「ウチは本家から出て羅弁蛇亜(ラベンダー)で自由にヤらしてもらっとるけん気楽じゃわ!
ちょっと二人にしてくれんと?」
道重(目で石田と生田の退室を促す!)
石田生田「失礼します!」
道重「どうしたんじゃ?」
田中「きさん隠居した後どうするっちゃ?」
道重「そやのぅ取敢えず海外でも行ってのんびりさしてもらうかのぅ」
田中「そうじゃなか!跡目をどうするっちゃけん訊いてると!」
道重「つんくの親父や山崎顧問には『飯窪でいけ!』と言われとるんじゃ…!
ワシは従うしかないけん…」
田中「なんば言いよっと!組長になってからのきさんは情けなか!
波浪が落ち目言われ始めとる時に外敵相手にブイブイ言わせて『波浪に道重あり!』と恐れられたきさんは何処いったと!」
道重「(シノギはきっちり上がっとるんがのぅ〜…まぁこいつにはそんな言い訳通じんから言わんが…)飯窪で行かにゃ四十八會との提携も視野に入れとると言われとるんじゃ!せんない(仕方ない)じゃろ!」
田中「あのじじぃ共ッ!よりによって四十八會と組むっちゃどういうつもりたい!」
道重「まぁ脅し文句じゃろ…
じゃけん飯窪を後に据えんかったら何を言ってくるか解らんけん従うべきじゃろ…」
田中「そうか…なんか困りよる事ばありよったらいつでも力になるけん言いんさい!ワシは帰るけんまたな!」
道重「おう!そうならん様にせんとな…」

苦悩する道重…眉毛が減るのか?どうなる波浪會?


16 : 名無し募集中。。。 :2014/10/22(水) 20:57:55
>>15
続前略組長の部屋より前編
田中と入れ替わりに先代が訪問…その1

生田「おやっさん!先代の新垣様がいらっしゃったと♪」
道重「プッwW(この期に及んで先代好きを演じるのか生田…)御通ししろ!」
生田「新垣のおやっさん♪どうぞお入り下さい♪」
新垣「コラッ!纏わり付くな!それと今のお前の親父は道重だ!
失せろ!そんで誰も中に入れるな!」
生田「了解ですっちゃ!(敬礼)」
新垣「シッシッ!はよ失せろ!」
道重「おいでませ!先代!」
新垣「お前も本当は余り使われん様な方言は止めろ!虫酸が涌く!」
道重「(怖い怖い…相当機嫌悪いなこりゃ…)
すいません!」
新垣「俺の用件は解ってるよな!」
道重「横浜のいいビル紹介してくれるんですか?」
新垣「そうそう先ず一個目は…ってコラ〜〜ッ!
お前いい加減にしとけよ!バカ野郎!この野郎!
程々を知らねぇとリアルにナマポが必要な生活送らせるぞ!」
道重「(機嫌悪いのに見事な乗りツッコミ!相変わらず楽しい人だな先代は…)
すいません!跡目の事ですか…?
そう言えば田中に会いませんでしたか?」
新垣「おう跡目の事だ!さっき田中におおよその事は聴いた!
お前が悩むのと飯窪を選び掛けてる理由は解るがウチの組の奴等はともかく他の所の奴等は本当に納得するのか?
寿臼や須磨の新興はまだいいが矢島の所や清水の所は大丈夫か?
アイツらの様な超絶武闘派が反目に回ったら厄介だぞ!
跡目が決まりゃ一応ハイそうですかとは言うだろうが後で不満が溜まって爆発したら手に負えんぞ!
下手すりゃ波浪会は完全潰れる!
その時になって上の者がと言っても後の祭りだぞ!」

後編へ続く…


17 : 名無し募集中。。。 :2014/10/22(水) 21:18:13
>>16
続前略組長の部屋より後編

道重「(熱いな…この人の組に対する愛情は解るが熱過ぎだろ…)はい!解ってます…
飯窪に継がせる場合は事前に自分が直接道程會や辺利興業に出向いて全員が納得する迄きっちり説明します!」
新垣「そうか…お前がそう言うならな…
それなら話は終わりだ!
おい珈琲〜!珈琲くれッ! 」
生田「はい!お持ちしました♪」
新垣「おいおい早いね♪じゃあ頂くか…ってすっかり冷てるじゃねぇか!
バカ野郎!いつ用意したんだ?」
生田「先代がいらしてからすぐ淹れてカップに移してドア越しに待機してました♪」
新垣「せめてサーバーで保温しとけよそこは…もういい帰るわ…」
道重「ご足労ありがとうございました!心配掛けて申し訳ありません(頭を下げ見送る)」
新垣「ああ…じゃあな!(道重の立場も苦しいんだろうが…
これはアイツの耳にも入れた方が良いか…)」

おいガキさん「アイツの耳にも…」のアイツって誰だよガキさん?

道重の眉毛はストレスで半分以下になったらしい波浪会の明日は…


18 : 名無し募集中。。。 :2014/10/23(木) 02:03:53
>>17
本部当番深夜の二人(担当早安組)

生田「おい石田!やっぱり深夜は暇ったい!
駅前で怪しげな外人がやっちょるなんちゃらケバブ屋台のかんたらケバブ買ってきて!次いでになんか面白いDVDも!」
石田「なんちゃらもかんたらもよく解りませんし生田さんが面白いというモノも解りません!」
生田「冷たいっちゃね!先輩に対する態度がそいでよかと?」
石田「生田さん前の当番の時も暇だからと同じ事おっしゃいましたよね!
どうなったか覚えてます?」
生田「そがいな昔ん事は覚えてないったい!」
石田「それじゃあ自分が思い出させてあげましょう!
自分が遣いに出た後すぐ中澤の御大がいらっしゃいました!
当番として二人は居るはずの若い衆が一人しかいません!
当然御大は『どういう事だ!』と生田さんに訊きました!
生田さんなんて答えました」
生田「…だから覚えてらんと!」
石田「生田さんはこう答えました!
『石田が空腹と退屈に我慢が出来ず自分は止めたけど出ていった!
事務所空ける訳にもいかないので追えませんでした』と…
御大は『どういう躾しとるんだ』と訊かれ
生田さんは『今の若い者は厳しく躾るとついてこれんので…』答えました!
御大『躾の仕方っちゅうモノを教えてやるからよう見とけ!』とおっしゃいました!
その後自分が戻り御大は大魔神怒るの様な表情で仁王立ちしてました!
いきなり大理石の灰皿で頭どつかれました!
倒れた所にピッカピカに輝くカッチカチに堅いワニ革の靴で蹴られました!
このターンを数え切れない程繰り返されました!
自分『よく生きてたな人間って案外丈夫に出来てんだな!』って思いました!」
生田「無事で良かったったい…」
石田「はい!あばらが五本折れて前歯が全部イカれて頭50針程度縫った以外は無事でしたし
事務所が殺人現場の様に血塗れで灰皿買い直した以外問題無かったですから(虎ですら怯える様な満面の笑顔)!」
生田「石田その笑顔怖いよ…(蚊の鳴く様な声)」
石田(笑顔を続ける)

今日も平和な波浪会…


19 : 名無し募集中。。。 :2014/10/23(木) 20:03:16
>>18
<訃報…いや違った遅報>寺田氏癌再発の一報を聞いた波浪会の主だった構成員(各組長等)各々の反応

八代目「まさか…再発するとはのぅぶち心配しとる…これから見舞いに行ってくるけん!まだ逝かれるのは困るのぅ…(亡くなるのはワシの引退後にして欲しいけん…)」

清水「こんばっきゅん…じゃなかった…大変心配しております!
ウチの他の構成員達も全員見舞いに伺うと申しております!(ウチは全員解散後の身の振り方の事で忙しいんだから時間使わすなよ…みんな苛ついた顔しとったわ!)」

矢島「ウチは全員…(注:以下アイドルグループの真面目なリーダーのブログの様な長文が続くので割愛させて頂きます)」

和田「ウチは全員…(以下仏教→仏像→美術のフルコースで長文となる為割愛させて頂きます!)」

宮崎「自分も含め全員大変心配しております!
(宮本が剣襲勢のこれからを心配してたけど後は全員寝てた)」

その他の人達…
佐藤「御悔やみ申し上げます!」工藤「まだ亡くなってねぇよ!」

剣襲勢田口「俺達終わっちまったのかな?」田辺「バカ野郎まだ始まってもねぇよ!」

勝田「不味いな…計画見直さんと…」

寺田の事で波浪会に特に問題は起きてないらしい…勝田以外は…


20 : 名無し募集中。。。 :2014/10/23(木) 21:06:46
>>19
某所にて…
再び前田に会いに行く勝田

前田「何度来ても答えは同じだ!いくら波浪會の為とは言え和田や福田をヤるなら手は貸せん!
そもそも俺はもう堅気だ!堅気に手を貸せとはどういう了見だ?」
勝田「親父(和田)や若頭(福田)をヤると言ってる訳じゃありません!
飯窪を追い出す為に手を貸して下さい!と申し上げているんです!」
前田「でも飯窪とつるんでる和田が邪魔ならヤるのも厭わんつもりだろ?」
勝田「ですからそうならん為にも仲間になって頂きたいと足洗ったあなたに御願いしてるんです!
前田さんが説得すれば親父は納得します!親父が納得すれば若頭も…」
前田「……」
勝田「今日良い返事が頂けなくてもまた来ます!前田さんがこの島出てこっちに来てくれる迄何度だって…」
前田「なら今日はもう帰れ!漁師の朝は早いんだ…
わざわざこんな離れ小島迄悪いな!」
勝田「いいえ…あっ…そう言えば小川さんの居所ご存知ありませんか?」
前田「知らんな…アイツも俺と同じ答えだと思うぞ!
そろそろ最終のフェリーが出るから早く帰れ!乗り遅れてもウチには泊めんぞ!」
勝田「…失礼します!(頭を下げ立ち去る)」
立ち去る勝田を見送る前田…完全に勝田の姿が見えなくなる
前田「もう出てきていいぜ!」
小川「(押し入れから這い出てくる)往生するぜまったく…!
あの野郎偶々俺がお前に会いに来た時にやってきやがって…知ってるのかと思った!」
前田「まぁそれは無いだろうが俺もお前の事訊かれた時は少し焦った!」小川「勝田の奴しつけえな…」
前田「まぁ飯窪が本家の跡目継ぐのは俺も疑問はあるが…
でもお前はなんで徹底的にアイツ等との接触を避けんだ?」
小川「もう内輪の揉め事は沢山だ…!
あの件だって執行部の奴等が余計な事しなけりゃ俺達だって辞めずに済んだはずだ!
辞めた後までゴタゴタに巻き込まれるのはごめんだ!
ましてや和田や福田をヤるかもしれんとか冗談じゃねぇよ!」
前田「……」

「あの件」とは『焼肉の変』の事だろうが結局は何があったのか…?
波浪會の明日はどうなる…


21 : 名無し募集中。。。 :2014/10/24(金) 02:01:20
>>20
本部当番深夜の二人(担当寿臼會)

金澤「おい宮本ッ!」
宮本「な、なんだ?(身構える)」
金澤「暇だから呼んだだけだよ!ビビってんじゃねぇよ(ばくわら)!」
宮本「……」
金澤「おいなんか面白い話ねぇのかよ!」
宮本「…CEOの容態どうなってるのかな?」
金澤「はぁッ!CEOってあのCHOTTちょっとERAIFULISHITA偉いふりしたOSSANおっさん略してCEOの事か?
そんなん知った事か!どうでもいいっての!
俺は面白い話はねぇのかって訊いてんの!」
宮本「仮にも波浪會のトップだぞ!失礼な事言うな!」
金澤「はぁッ!失礼な事言ったらなんなんだよ!この野郎!(ドカッ!バキッ!ボコッ!…)」
5分後…
金澤「おい!いつまで痛がってんだよ!腹減ったからなんか買ってこいよ!」
宮本「…誰か来たらまずいから行けないよ…OGの方とか…中澤の御大や保田さんとか来たら洒落になんないよ…」
金澤「大丈夫だって♪そんなん滅多に無いし来ても上手く言っとくから!
早く行けよコラッ!行かねぇともっと殴るぞ!」
宮本「…(しぶしぶ出掛ける)」
金澤「あ俺コンビニの食い物受け付けないからちゃんとした店のな!後ついでになんか面白そうなDVDも借りてこい!」
5分後
保田「おぃ〜ッす!下っ端の諸君元気にヤっとるか〜!」
金澤「保田さんこんばんわッす!」
保田「おい!お前一人か?もう一人はどうした?」
金澤「いや〜相方宮本なんですけど『腹減ったからなんか買ってくる!』って…
自分は必死に止めたんですけど…無理矢理出ていって自分は事務所空ける訳にもイカンので追いかけられませんでした…」
保田「……(激しい怒りに震える保田…とてもこの世のモノとは思えない顔だ!)」

波浪會の明日より宮本の今後の安否が心配だ…


22 : 名無し募集中。。。 :2014/10/24(金) 12:50:23
>>21
辺利興業事務所近く洋食屋『S generation』にて
ヤクザ3人寄れば…

夏焼「はぁ〜寺田の親父大丈夫かな…?」
菅谷「別に心配してない癖によく言うよ!昨日も組長が見舞いに行こうって言ったのに行かなかったろ!」
徳永「本当酷い奴だな!」
菅谷「お前もちょっとお袋が…とか言って見舞い行かずにジンギスカン食いに行ってたろ!」
夏焼「そういうお前もジン!ジン!ジンギスカン!
勿論オイラもジン!ジン!ジンギスカン!」
菅谷「あれはみんな行かねぇって言うから…俺だけ行ったら陰口叩くだろ!お前ら!」
徳永「叩くぜ!めっちゃ叩くぜ!泣くまで叩くぜ!」
菅谷「バカ野郎!聞こえない様に言うから陰口ってんだ!聞こえないのに誰が泣くか!」
夏焼「じゃあ気にすんな!気にしないで見舞い行けよ!」
菅谷「今更行けるか!それに組長が行ったろ!」
徳永「組長…行かなかったらしいぜ…
俺達がついていかないから途中でバカバカしくなって見舞い行かずに『ロマンス』(辺利事務所近くのbar)で『ふざけんな!ヤってられるか!』とか愚痴りながら朝まで飲んでたらしい…」
(全員)「……」
夏焼「俺ちょっと組長慰めてくるわ…」
菅谷「……」
徳永「その気もないのに無理すんなって!」
夏焼「…あっバレちゃった…(笑)?」
徳永「バレるよ!そんなん(笑)!」
菅谷「お前ら本当に酷いな…」
夏焼「見舞い行かなかったお前が言える立場か!」
徳永「そう言えばなんか本家の跡目の事で若い連中が色々動いてるらしいぜ…」
菅谷「それ俺も聞いた!福田と話してたら『なんか怪しい動きをしてる奴がいるんです!』って…」
夏焼「おう俺もちょっと聞いた!その事については今度の辺利会議で解散後の事も含めて全員で話そう…そろそろ事務所戻るか…」

辺利の奴等余裕ありすぎだな…でも波浪會の明日の事もちゃんと考えてるはず…


23 : 名無し募集中。。。 :2014/10/24(金) 12:56:55
>>22
道程會事務所近く甘味処『手毬唄』にて
ヤクザ3人寄れば…(another version)

岡井「CEOの見舞い組長と鈴木だけ見舞い行かして不味かったかな!」
萩原「大丈夫だろ!再発したっていうだけだし!」
中島「いやいや…不味いだろ…癌だぜ!癌!
下手したら死ぬんだぜ!」
岡井「お前死ぬかもしれない人の見舞い行かずに今お汁粉食ってんじゃん!
そんな奴に不味いなんて言われたかねぇよ!」
中島「いやいや…お前らがチャカ突き付けて無理矢理連行したんだろ!」
萩原「ちょっと脅された位で恩人の見舞いに行かねぇなんてヤクザの風上にも置けねぇな!」
中島「いやいや…チャカを『ちょっと』とは言えねぇだろ…」
岡井「おめぇガタガタうるせぇんだよ!中島の癖に!」
萩原「そうだそうだ!てめぇはサバゲーでもヤってろ!バカ野郎!」
岡井「サ、サバゲーの事はちょっと…」
中島「…」
萩原「てめぇら今度組の看板や矢島組長の顔に泥塗りやがったらぜってぇこの俺が許さねぇからな(℃)!」
岡井中島「スマン…(蚊の鳴くような声で…)」
萩原「まぁ解ればいいや…
そう言えば光井が『おかしな所で波浪の若い衆を見掛ける!』って言ってたんだけどなんか知らねぇか?」
岡井「知らねぇな…今度剣襲勢の奴等にでも訊いてみる!
お前まだ光井なんかと付き合いあんの?」
萩原「まぁ一応本家の奴だから顔立ててやらんとな…」
中島「俺も知らねぇな…」
萩原「所詮中島!てめぇなんか当てにしてねぇよ!そろそろ事務所戻るか!」

なっきー可哀想だな…でも光井が誰を何処で見たのか…それは一人だったのか複数いたのか…色々気になる波浪會の明日…


24 : 名無し募集中。。。 :2014/10/24(金) 13:03:11
>>23
飯窪自宅マンションにて…
飯窪の企み…
飯窪「やれやれ…寺田の見舞いも終ったし…
親父(道重)の奴昨日一緒に見舞い行こうとしたら『お前らはワシの後に別で行けや!明日にしちょけ!』なんてほざきやがって!」セカンドバッグを放り投げやたら高そうなソファーに深々と座り込む…

(まぁいいさ!寺田も先は永くなかろぅ…
出来れば親父が引退して俺が跡目継いで一段落する迄逝って欲しくないが早かろうが遅かろうが大して変わらんさ…
俺の欲しいのは山崎総長の後ろ楯だ!それに比べりゃ寺田の事は気にする必要は無い!
しかし寺田が逝く前に四十八會と渡辺組(中川が所属)の所ともっと綿密に打ち合わせしとかんとな
後もう1つの所は中々連絡取れんから先にヤっとかんと間に合わん…
その後は九代目の投票決戦だ!
親父が5票分で辺利興業道程會が各々2票で4票!
須磨組寿臼會が1票ずつで2票…
上手く出来てるな…いくら自分の所組とは言え本家は組長の一存のみでは跡目も決められんとは…
親父がどちらを選んでも他の所が全部逆手に回ったら1票差でひっくり返る!
しかし他の所の意見も取り入れた上で決定となれば異存も出にくい!
だが結局は親父の5票分さえこちらに回れば圧倒的に有利だ!
組の今後や引退後の身の振り方も含めて山崎総長が圧力掛ければ流石の親父も陥落するだろう!
後は和田組長や宮崎組長はこっち側だから問題ねぇ!
なんならどちらかにはわざと譜久村さんに投票させても構わねぇ位だ!
あの気難しい和田や腹黒い宮崎をなんとか抱き込んだ苦労もやっと報われるぜ!)
ブランデーの牛乳割をグッと飲み干し満面の笑顔の飯窪

飯窪さん策士やな…それと『中々連絡取れんもう1つの所』って何処やろ…
本当に大丈夫なのか心配な波浪會の明日…


25 : 名無し募集中。。。 :2014/10/24(金) 19:59:36
>>24
某病院特別室にて
つんくは病床で何を思うか?
寺田「はぁ〜次から次へと見舞い客多すぎや…
これじゃ治るもんも治らんわい!
おいちょっと一人にしてくれや!なんか飲み物でもゆっくり買ってきてくれや!」
(上表會本部から来たお付きの若い衆二人が部屋を出る)
目を閉じて考える寺田
(それにしても見舞いに来た道重の奴えらい悩んどったみたいやな…まぁ跡目の事考えたら無理もないが…
清水の奴は「見舞い行けなくて済みません」と電話してきたがなんや泣いとったみたいやけどなんでやろ…
矢島は見舞いの言葉が異常に長いし鈴木はなんやダジャレらしい事言っとったけどフガフガ何言っとるか判らんかったわ!
和田は和田で「見舞いの品です」言うてなんやけったいな絵〜持ってきてこれまた長い説明しとったけど何しに来たかよう解らん!
宮崎はワイの疲れとるって空気を読んで見舞いの言葉と品置いてすぐ帰りおったわ…アイツは一般社会なら出世するわい!
それにしても問題は飯窪や…アイツさっきは淡白に帰りおったが…
先日の親父(山崎)との会談が気になる…
<回想>
麻布の超高級料亭「ふるさと」
山崎「おい飯窪!九代目はお前じゃ!道重にも釘刺しといた!
波浪の総会楽しみにしとけよ!
これだけヤクザのシノギが厳しい時代だ!外とのパイプが強くないとアカン!
その為に高橋を吉本會に差し出した!藤本の時みたいに上手くやってくれるはずだ!
お前にも期待しとるぞ!」
飯窪「ありがとうございます!
自分が九代目を継ぎました暁には必ずや組を盛り上げ波浪会を発展させ再び栄華を築くをお約束致します!」
寺田「総長!自分も飯窪を助け波浪会に尽力する事をお約束致します!(しっかし飯窪のガキは他人の褌使うんと太鼓持ち以外の能力が低いんやけど大丈夫なんやろか…?)」
山崎「おう二人とも頼んだぞ!」
会食後山崎を見送った…
寺田「おい飯窪!パイプパイプ言うけど渡辺さん所の中川最近悪い噂聞くが大丈夫なんか?」
飯窪「正直解りません!しかし期待した程あのパイプは役に立たないでしょう!」
寺田「おいそれやと困るんやで!
おどれの持ってるモノと総長が期待しとるモノが釣り合わん事になるで!!
そうなるとおどれのタマ1つじゃ責任取れへんぞ!
解っとるか?」
飯窪「はい!存じ上げております!
自分のパイプは中川1つじゃありません!
他にも2つ3つ…それ以上のモノを用意してありますので御安心下さい!」
寺田「さよか…そんなら安心じゃな…
ほなまたな!」
<回想終わる>
アイツの言っとる後2つ3つあるっちゅうパイプの事は本当やろ…
でも不安を拭えんのも確かや…
色々な奴等を見てきたが飯窪の心根は本当に読めん…)

飯窪さんは超高級料亭だって…同期の石田はさぞ悔しがってるだろう…頑張れ波浪会…


26 : 名無し募集中。。。 :2014/10/24(金) 20:09:26
>>25
須磨組事務所にて
田村は唄う!

田村「醒めてる訳じゃないのさANYTIME俺らの世代(NEVER MIND NEVER MIND…)関係ないぜ!
奴等云う俺らの世界OUTSIDEゴミ屑でしかない(GET AWAY GET AWAY…)酷い時代だぜ
(NEVER MIND NEVER MIND)爆和羅 GENERATION
(NEVER MIND NEVER MIND)爆和羅 GENERATION
(NEVER MIND NEVER MIND)爆和羅 GENERATION」
勝田「(ボカッ!)てめぇ何爆和羅!爆和羅!とか唄ってんだよ!親父(和田)隣(組長室)に居るんだぞ!勘ぐられたらどうすんだよ!(抑え目の声で…)」
田村「はぁッ(怒)!折角俺が爆和羅連盟の唄作ってやったのに殴るとはどういう了見だよ!(超小声で…)」
勝田「聞き取りづらいよ!唄作ったってラフィンの丸パクリじゃねぇか!この泥棒野郎!安倍さんかッ!」
田村「はい!あなた波浪會のタブーに触れましたね!安倍さんにチクっちゃお!」
勝田「うるせぇんだよ!バカ野郎!んな事よりちっと人に会ってくるから事務所頼む!」
田村「誰に会うんだ?」
勝田「宮本!アイツは寿臼會の軸だから…
爆和羅連盟以外でも言いてぇ事あるし…」
田村「そうか…じゃあ俺も行くわ!」
勝田「あほかッ!事務所若い衆と親父一人にする訳いかねぇだろ!」
田村「親父も子供じゃねぇから大丈夫だろ!」
勝田「そういう問題じゃねぇよ!間抜け!じゃあもう遅くれっから後頼んだぞ!」
田村「おう!任せとけ!お土産頼んだぞ♪」
勝田「死ねや!カスッ!(事務所を出ていく…)」

ラフィン及びラフィンのファンの皆様ごめんなさい!

なんだかんだ言ってやっぱり寿臼の軸はちゃんさんという勝田さんに託す波浪會の明日…


27 : 名無し募集中。。。 :2014/10/24(金) 20:25:16
>>26
剣襲勢のたまり場 クラブ『navel land』VIPルーム (勝田の苛立ち)

勝田「おう遅れて悪いな…って酷い顔してるなボッコボコじゃねぇか…」
宮本「あぁ昨日の本部当番でちょっとしくじって保田さんにな…」
勝田「どうせ金澤辺りに不寝番の時に嵌められたんだろ…」
宮本「お見通しってヤツか…」
勝田「おめぇ人が良いのもいい加減にしろよ!俺たちゃヤクザだぞ!今時人の良いヤクザなんてケツ拭いた後のトイレットペーパーより役に立たねぇよ!バカ野郎!」
宮本「手厳しいな…」
勝田「おめぇは頭でも腕っぷしでも本気になりゃ金澤ごときにゃぜってぇ負けはしねぇんだよ!
おめぇは剣襲勢上がりや今剣襲勢ヤってる奴等のエースなんだぞ!
それがなんだよこのざまはッ!目ぇ覚ませよ!まったくよ…」
宮本「話はそんな事だけじゃねぇんだろ?」
勝田「あぁ…」
宮本「本家の跡目の事だろ?」
勝田「察しがいいな!ズバリその事だ!飯窪じゃダメだ!アイツの仮面を剥がして引き摺り下ろす!」
宮本「俺もアイツは不味いと思う…協力するぜ!」
勝田「頼むわ!今のてめぇじゃ役に立たねぇかもしれんが目を覚ますいい機会かもな…出よう!送ってく!」
寿臼會事務所
宮本「おう!今帰った!」
金澤「あっ須磨の勝田さんじゃないッスか!こんばんわッス!
おい!宮本何が今帰っただ!てめぇ何処で油売ってたんだ!この野郎!」
勝田(宮本に対する舐めた態度を見て顔の色が変え金澤に殴り掛かり無言でボッコボコにする…)
凍り付いた様にその様子をただ見つめるだけの宮崎、高木、植村…
金澤「て、てめぇ人ん家の事務所来てこんな事してただで済むと思ってんのか?」
勝田「ただで済まなきゃどうしてくれんだ?金でもくれんのか(ばくわら)?」
金澤「おいみんなこの野郎リンチしちまえ!」
宮本「金澤てめぇいい加減にしろ!」
金澤「…なんだとてめぇ宮本の分際で!」
(今まで見た事も無い様な怒りに満ちた顔の宮本!
一瞬怯む金澤だが殴り掛かる!
…が簡単に撃退され失神KOされる!)
宮本「みっともねぇ所見せちまったな…」
勝田「いいってことよ(杉良太郎風)!
宮崎組長!お騒がせして申し訳ない!(頭を下げる)」
宮崎「あっ問題ありません!後はこちらで処理しときます…」
寿臼會事務所を後にする勝田…満面の笑顔である!

宮本覚醒…ちゃんさんを怒らしたらマジヤバいらしい…波浪會の明日に光が…


28 : 名無し募集中。。。 :2014/10/24(金) 21:29:08
>>27の出来事があった日の深夜の寿臼會事務所…

植村「さっきの勝田さんめっちゃ凄かったな…
ワイちょっとビビったけどあの人カッコいい思うたで〜♪」
高木「アイツ…剣襲勢の頃もそこそこ出来る奴とは思ったがあそこまでヤるとはな…」
植村「勝田さんって剣襲勢の頃はどんなやったん?
ワイも剣襲勢やったけど殆んど大阪やったから余り知らんのや…」
高木「なんでも無難にこなす奴だったけど特に何かに秀でてるという訳じゃなかった…
『ステルス』なんて呼ばれてたのは知ってるだろ?」
植村「あ〜『ステルス』って戦闘機の事やろ!
なんやカッコいい渾名やな〜って思うたわ!
なんで余り目立たん勝田さんに『ステルス』なんやろ?とも思うたけど…」
高木「お前は無知だな〜…
『ステルス』ってのはレーダーなんかに見付かりにくい様に出来た機体で『目立たない!』『影が薄い!』って意味の嫌味だよ…」
植村「あっそうなんや…
そう言えば宮本もヤバかったな…」
高木「アイツの場合は剣襲勢の頃から何やらしてもピカイチの実力だった…
絶対怒らせちゃイケない奴だった…
金澤がボコられたのも当然と言えば当然だ…」
植村「なんでまたそんなピカイチさんが金澤に良い様にされてたんやろ?」
高木「アイツは昔からなんでヤクザになりたかったのか解らん位の超お人好しだったからな…
それが勝田のキレっぷり見て何かを感じてスイッチ入ったんだろ…
同じ事繰り返すがいくら金澤がウチでイケイケで出来る奴とは言えヤられたのは当然と言えば当然!」
植村「金澤大丈夫かな?組長が連れ帰ったけど…」
高木「まぁ大丈夫だろ!そんな柔な奴じゃねぇよ!そうでなきゃ困る…
ただでさえ新興の組が一人減って五人しかいねぇんだ!この上四人とかヤバい…
まだ若い衆を付けて貰えそうにないウチが初期の須磨さんみたいになったら潰れるぜ…」
植村「そやな…」
高木「心配しても仕方ない…
さっきのゴタゴタで飯食い損ねて腹減ったな…」
植村「『五月雨』になんか持ってきてもらうか…?」
高木「あそこサ店だからろくなモノねぇだろ…
まぁなんでもいいか…」
植村「ほな電話するわ!」

腹が減っては戦は出来ぬ!波浪會の明日を期待しよう…


29 : 名無し募集中。。。 :2014/10/25(土) 17:53:18
>>28
翌日の寿臼會事務所にて…
『どうしたんだ金澤!』の巻!

(事務所に顔を出す宮本)
金澤「兄貴!おはようございます!」
宮本「……(誰に言ってるのか解らず左右を見回す)」
金澤「宮本の兄貴おはようございます!
(ともう一度言った後突然土下座をする)
兄貴今迄の数々のご無礼どうかお許し下さい!
申し訳ありませんでした!
(床に完全に額を擦り付ける超土下座体勢!)」
宮本「……(茫然自失)」
(昨日とは違った意味で凍り付く高木、植村!
そして全てを把握した様にニヤリと笑う宮崎組長)
金澤「兄貴…どうしました…
やっぱり許して頂けませんか?」
宮本「いやいや…あ〜…あっ許すよ…許すからその土下座止めてくれんか…」困惑しながらも答える
金澤「はい(立ち上がる)!
兄貴何かお飲み物召し上がりますか?」
宮本「…んッ?あぁ…じゃあ珈琲貰えるか?」
金澤「はい!珈琲なら『五月雨』(寿臼會事務所近くの喫茶店)のが良いですよね!
すぐお持ちします!(事務所を後にする)」
高木「あの野郎朝イチで事務所の掃除なんかしてやがるからおかしいとは思ったがどうなってんだ…?」
植村「ホンマや!どないなっとんねん…
いくら昨日の今日とは言えこりゃ異常やで!」
宮本「組長さっきからずっとニヤついたまんまだけどなんか知ってるだろ(宮崎を軽く睨み付ける)」
宮崎「おいおい!おっかねぇな…俺迄ボコるつもりかよ(笑)」
宮本「……(無言で答えを促す)」
宮崎「本当こえぇ奴だな…
まぁタネ単純だよ…あの後病院行ってから
『お前じゃあ宮本に絶対敵わねぇんだからこれから先考えたら態度をキッチリ改めるべきじゃねぇか?』ってじっくり説いただけの事だよ…
始めはぶつぶつ言ってたが解ってくれたよ!
アイツだって調子こいちゃいたがまるっきりバカな訳じゃねぇ…
冷静に考えりゃヤるべき事は把握出来る奴だ!
まぁ…あそこまで態度変えるとは思わなかったが…
納得してくれか?」
宮本「あぁ…」
(金澤が人数分の珈琲を持って帰ってきた)
金澤「ただいま戻りました〜♪」
高木「えっ…?全員分持って来てくれたのか?」
金澤「ここで兄貴の分だけ持ってきたらど阿呆だろ…?
俺はそんな気の効かねぇサンピンじゃねぇよ」
高木「ん…あぁ…ありがとう」
金澤「いいって事よ!」
宮本「ありがとうな!」
金澤「いいえ!兄貴の役に立てて光栄です!
これからも何かご用がありましたらなんでもお申し付け下さい(満面の笑顔)!」
(植村は珈琲が苦手だったが今言い出す事は出来なかった…)

宮崎組長のオリジナルコマンド<権謀術数>炸裂!
けど今宮崎は飯窪派のはずだよな…どうなってくの?波浪會の明日は?


30 : 名無し募集中。。。 :2014/10/26(日) 08:21:22
前スレも貼っとけ

九代目中澤組跡目争い
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1413200564


31 : 名無し募集中。。。 :2014/10/26(日) 16:06:21
>>30無能で申し訳ない(泣)

>>29

波浪會本部事務所近く中華食堂『ジュンリン』にて…
愉しい昼食

(エビチリ、酢豚、チンジャオロース、春巻、炒飯等々…次々と大量に運ばれてくる)
鞘師「お〜キタキタ〜待ってました!」
鈴木(香)「よっしゃ食うぞ〜♪」
鞘師「おい牧野!何をボサッとつっ立っちょるんじゃ!
力士はおるけど相撲部屋と違うんじゃ!
お前も座ってはよう食わんかい!」
鈴木「おいおい俺力士じゃねぇよ!」
牧野「あっでも失礼では…」
鞘師「早便、早飯、早風呂はヤクザのたしなみじゃ!
上の者がはよう食え言うたらはよう食えや!」
牧野「はい!頂きます!」
鈴木「俺の事はバカにした上シカトか!」
鞘師「おい牧野!今言った3つの事何故はようせにゃアカンのか解るか?」
牧野「すいません!勉強不足で…」
鞘師「寝てる時除いて糞しちょる時、、飯食っちょる時、風呂入っちょる時が人間一番隙が出来よる!
隙を作る時間は少ない方がええんじゃけぇ覚えちょけ!」
牧野「はい!ありがとうございます!」
鞘師「ほいたらはよう食いんさい!」
(三人とも食べ始める)
鈴木(ムシャムシャクチャクチャフガーフガー)
(ちょっと不快な音を立てて飯を食う鈴木に顔が険しくなる鞘師…)
鈴木(ムシャクチャクチャムシャフゴーフゴー)
鞘師「おい後輩もおるんじゃけぇ!汚い食い方止めちょけ!」
鈴木「おう悪りぃ悪りぃ!(ムシャムシャクチャクチャフゴーフゴームシャクチャクチャ…)」
鞘師「われは舐めとんか!口閉じて音立てん様に食えんのか!おうコラ〜ッ!(立ち上がりガチのパンチを何発か入れ倒れた所を蹴り捲る!)」
牧野(余りに突然の出来事に怯える…と同時に先日不寝番の時にこのお二人と見たDVDの『猪木vsグレートアントニオ戦』のキレた猪木を思い出す!)
鞘師(倒れている鈴木に「You Can't See Me」等と言いながらエルボードロップの様な動きで拳を叩き込む!
そして髪の毛を鷲掴みにしながら無理矢理立たせ鈴木の巨体を両肩に抱えあげ床に叩き付ける…)
牧野(ファイブ・ナックル・シャッフルからAAかよ…
これも不寝番の時に見たWWEのDVD思い出すぜ…)
鈴木「(何事もなかった様に立ち上がる)おいおい飯の食い方がちょっと汚い位でキレんなや!」
鞘師「『ちょっと』じゃなかろ!それに何度も注意しちょろうが!
じゃけんこうなろうが!」
鈴木「まったくよ…」
鞘師「おい牧野これ(財布)渡すけん払っとけや!
ちょっと暴れてしもうたけん色付けとけよ!
それと今日も本部番じゃけぇ抜けられんからお持ち帰りで夕飯も買っちょけよ!」
牧野「はい!」
鞘師「よろしく!鈴木いぬるぜよ!」
鈴木「おう!」
牧野(頭を下げ見送る…
おやっさん<道重>には
「おい牧野!鞘師、鈴木の下に付けるが目の前で何があっても動じるな!
黙って言われた通りに『はい!はい!』って逆らわずヤってりゃ大丈夫じゃから!」とは言われたモノの…
突然キレてボコってから鈴木さんの巨体を投げる鞘師さんの暴れッぷり!
マトモな人間なら病院直行モノの攻撃食らって普通にしてる鈴木さん!
お二人とも化け物過ぎる…
他にも負けず劣らずの武勇伝を持つ人が一杯いる波浪會って怪物ランドかよ…)

<ファイブ・ナックル・シャッフル、AAとはWWE所属のプロレスラージョンシナの必殺技!>

怪物ランドに入ってしまった牧野さん…ご愁傷さまです!


32 : 名無し募集中。。。 :2014/10/26(日) 21:16:03
>>31
ご機嫌勝田と狼狽竹内
須磨組事務所にて

勝田「騙され傷付け合って〜…♪(等と鼻歌気味に省エネで唄いながら事務所に入っていく…)
おぃ〜ッす!」
中西「おう!なんやえらいご機嫌やな〜!
どないしたんや?」
勝田「おう!めっちゃええ事あったで〜!」
中西「前にも言うたけどエセ関西弁は止めとき!
関西人はそれやられるとごっついイラつくねん!」
勝田「さいですか〜(笑)?」
中西「せやから止め〜言うとるやろが(軽くキレる)!
まぁええわ…で何があったんや!」
勝田「以前>>28の事はお前にも話したよな…」
中西「あぁ…宮本覚醒って奴やな!金澤には気の毒やがホンマいい流れやと思う…
あっ…?もしかして金澤辞めおったんか?」
勝田「バ〜カ!そうなったら寿臼會ピンチじゃねぇか!それで機嫌良い訳ねぇだろ!
俺も正直ちょっと心配してたんだが>>29みたいな事になりやがった!
宮崎は胡散臭ぇがこれで宮本が目ぇ覚ました甲斐も出てきた!」
中西「話えらいはしょっとるけど事の次第は解ったで〜♪
そりゃ良かったのぅ〜♪
宮本覚醒で寿臼も一本に纏まりそうやな!」
勝田「あぁ…中々事が上手く運ばねぇから正直焦り始めてたけど1つ上手くいき始めたから嬉しいぜ♪」
中西「あっ…そう言えば親父がお前や田村や竹内がしょっちゅう事務所空けるから苛ついとるぞ…」
勝田「あっ…不味いな…(ちょっと顔色が曇る)
あれッ?田村は若い衆連れてシノギの回収に行ってるはずだが竹内はどうした?」
中西「矢島の叔父貴から連絡あって出掛けた…」
勝田「うわッ…ヤバいな…バレてるかもな…(更に顔色が曇る)」

同じ頃道程會事務所近く甘味処『手毬唄』にて(矢島の人払いで店内には二人だけ)

竹内「お待たせしてすいません!」
矢島「急に呼び出して済まんな…」
竹内「いいえトンでもない!叔父貴がお呼びなら何時でも何処でも参上します!
それでご用件は…?」
矢島「まどろっこしいのは苦手だからハッキリ聞くがお前ら一体何をヤってるんだ?」
竹内「…一体何をとは…(焦)」
矢島「とぼけるんじゃねぇ(℃)!」
竹内「…すいません…」
矢島「お前や勝田や田村があちこち動き回ってるてのはどういう事なんだ?」
竹内「すいません…」
矢島「すいません!すいません!じゃ解んねぇだろ(℃)!」
竹内「……」
矢島「チクる様な真似は出来ねぇってか!仲間は売れねぇってか!」
竹内「すいません!」
矢島「だからすいませんじゃ解らねぇと言ってるだろうがこの野郎(℃)!」
竹内「…(顔をひきつらす)」
矢島「上等だこの野郎!俺相手にシカト決め込むとは良い度胸だ!バカ野郎!
事務所連れてってどうにかしちまうぞこらッ(℃)!」
竹内「…(完全に狼狽するも決してチクろうとはしない)」
矢島「…なんてな…お前にそんな事しやしねぇよ!」
竹内「…(心底ホッとした様子)」
矢島「お前がどうしても言えねぇていうならこれ以上聞きはしねぇよ!
ただ誰が絵を描いてるか知らんが言える時が来たら言う様に言っとけ!」
竹内「はい!」
矢島「おいタケ!仲間は大事にしろよ!間違っても仲間売る様な真似はするな!
俺は仲間守れなくて辛い思いをした!お前にそんな思いを味あわせたくねぇ…」
竹内「はい!」
矢島「帰っていいぞ!」竹内「失礼します(深々と頭を下げてから立ち去る)」
矢島「タケの奴良い極道になりやがったな…
ガキの頃はピーピー泣いて俺の後ろ付いて回ってばかりだったのに…(感慨深そうに呟く…)」

例え殺されても仲間は売らないという意気込みのおでんくんカッコいいで〜
守れなかった仲間というのは村上や有原や梅田の事ですか矢島さん…
燃えよ波浪會!


33 : 名無し募集中。。。 :2014/10/27(月) 03:29:12
>>32
本部当番深夜の3人+中澤 (担当早安組)

鞘師「TVもつまらんし手持ちのDVDも全部見たし暇じゃのう〜…」
鈴木「本当不寝番面倒臭せぇ〜…
なんで人数多いからってウチだけ本部当番多いんだよ!
ヤってられん!」
牧野(組の人数に寄って当番の回数を変えるのはめっちゃ公平なやり方だとは思ったが当然口には出せない…)
鞘師「じゃあ鈴木が執行部に文句付けるか辺利の兄さん達にでも『代わって下さい!』って言うてこいや!」
鈴木「言える訳ねぇだろ!バカか!
そもそもお前が暇っつってるから付き合いで不寝番にケチ付けただけだろ!」
鞘師「ヘタレが!」
鈴木「そんなん言うならお前は執行部や辺利の兄さん達に言えるのかよ!」
鞘師「あぁ言えるけぇ!
執行部に『組の人数に関わらず本部当番の回数を全部の組一緒にして下さい!って鈴木が言ってました!』って、
辺利の兄さん達に『本部当番面倒臭いので代わって下さい!って鈴木が言ってました!』って…」
鈴木「ふざけんなバカ野郎!
執行部の方はともかく辺利の兄さん達にそんな事言ったら…
あぁつまらん事想像したらもう腹減った!
牧野〜なんか食い物ねぇか〜?」
鞘師「ど阿呆!ある訳ないじゃろ!
折角『ジュンリン』で夜食分も考えて多めにお持ち帰りしたのをおどれが夕飯で食い過ぎて無くなったんじゃろうが!
いい加減にしろや!このキレンジャーが!」
鈴木「あれは親父(道重)が『貰ってくぞ!』って持ってったから…」
鞘師「親父が持ってったのは春巻一人前だけじゃろが!
鶏唐も持ってこうとしたらお前が露骨に嫌な顔したから親父遠慮しとったぞ!
親父に遠慮さすとか舐めとんのか糞デブが!」
鈴木「てめぇこの野郎調子乗りすぎじゃねぇか(怒)?」
鞘師「はぁ〜あなんじゃと〜(怒)!」
(お互い立ち上がり睨み合う)
牧野「(事務所前の防犯カメラのモニターを見て)中澤の御大がいらっしゃいました!」
鞘師「その手があった!(ピコーンと何かを閃き何事か鈴木に囁く)」
鈴木「おぉそうしよう」
(中澤到着と同時にドアを開ける牧野)
鞘師、鈴木、牧野「夜分ご苦労様です(頭を下げる)!」
中澤「おう!お前らも不寝番ご苦労さんや!」
(速攻で客用の極上の茶を淹れソファに座った中澤に差し出す牧野!こんな時T-falは役に立つと思う牧野であった!)
中澤「みんなこういう対応が出来るとえぇんやけどな…」
鞘師「ありがとうございます!
お褒めを頂いた処で御大に御願いがあるんですが…」
中澤「おうワシに出来る事ならなんでも言えや!」
鞘師「ちょっと食料を買ってきて頂きたいのですが?」
中澤「……(一瞬何を言われてるのか理解出来ない)」
鈴木「出来ればコンビニ以外のモノを…」
中澤「(ようやく理解し…)なんじゃとボケぇ!
ワシに使い走りさせる気か(怒)!」
鞘師「『ワシに出来る事ならなんでも言えや!』っておっしゃいましたよね?」
鈴木「食料も買いに行けないんですか?」
中澤「なんでワシが買いにいかなアカンねん…」鞘師「自分達は不寝番だから事務所を空ける訳にいきませんし…」
中澤「これがユトリか…ユトリなんか…(ガックリ)」
鈴木「保田さんなら御自分の経営するイタリアンの店から夜食恵んでくれるんですけどね…」
中澤「けった糞悪い!もう帰るわ(怒)!」
鞘師、鈴木「えぇ…買い出し行ってくれないんですか〜?」
中澤「うっさい!ボケぇ!(事務所を後にする)」
(外まで見送りに行き頭を下げ申し訳なさそうな顔をする牧野)
中澤「見送りありがとな!お前はあんなんになったらアカンで!
これであいつらになんか買ってきてやれ!(諭吉を一枚差し出す)」
牧野「ありがとうございます!(深々と頭を下げる)」
(買い出しに行きながらあのお二人はヤクザとしては有りなのかもしれないがアホ過ぎると思う牧野であった)

怒りながらも優しい中澤!丸くなったな…
怪物ランドはバカが多いのか…頑張れ新入りさん!頑張れ波浪會!


34 : 名無し募集中。。。 :2014/10/27(月) 04:11:38
>>32の修正

勝田「以前>>28の事はお前にも話したよな…」

の部分の安価は>>28では無く>>27でした!

申し訳ありません(泣)!


35 : 名無し募集中。。。 :2014/10/27(月) 18:15:45
>>33
新垣氏アイツ氏に会いに行く!<前編>

どっかの山の中にに向かう電車より

新垣(はぁ〜…面倒臭ぇよ…国内なのに丸々1日使わんと会いに行けんとか…
まぁ自分が望んで会いに行くんだからしょうがねぇけど…
いやぁでもまだ上表會に籍を置いてるとは言え波浪からは退いたんだから現役でやってる奴等に任せときゃいいとも思うんだが…
あぁ…もう悩んでもキリがないからでしゃばると決めて来たんだから悩まん!
それにしてもアイツ元気にしてるかな!
療養するからとかなんか抜かして人里離れた山ん中に住み着きやがって…おまけに電話も持たねぇとかマジいい加減にしろっつうの!
まぁ道重を跡目の事で説得出来るとしたらアイツしかいねぇからな…
でも説得出来るかな…いやいやその前にアイツが説得しに出てくるかすら解らん!
イカンイカン…悩みだしたらキリがない!
でしゃばるって決めたんだから行動有るのみだ!

車内アナウンス「終点『どっかの山の中』〜『どっかの山の中』〜どなた様もお降りの際はお忘れ物の無い様お降り下さい!」電車を降りる新垣

新垣(やっと着いた!ケツ痛てぇよ…朝イチからいろんな電車乗りまくったしもう日が落ちそうだぜ!)
おっさん「新垣様でいらっしいますか?」
新垣「はい…(誰だこのおっさん?)」
おっさん「PPP様からお迎えに行く様に申し付けられた者です!お車ご用意致しましたのでお乗り下さい!」
新垣「はい!どうも…(何がPPPだあの野郎!ポケポケプーの癖に舐めやがって!)」車に乗り込む新垣

車は険しい山の中に入り新垣、おっさんともに無言のまま一時間程経つ…
新垣「ちょっとお訊きしますが後どれ位で着きますか?」
おっさん「後3時間程ですね(ニッコリ)」
新垣「そうですか…ありがとうございます…(ガックリ)」

3時間程して小さい集落が現れそこから少し離れた一軒家の前に車を止める

おっさん「ご苦労様です!到着しました!」
新垣「どうもありがとうございました!」疲労感は隠せないものの到着に心底安心したという様子
おっさん「それではPPP様をお呼びしますので!」玄関に向かいチャイムを鳴らす
PPP(おっさんと挨拶をし言葉を少し交わした後新垣に向かい)「おぉ〜これはこれは先代様!遠路遥々ようこそいらっしゃいました!(満面の笑顔)」

後編に続く!


36 : 名無し募集中。。。 :2014/10/27(月) 22:02:55
>>35
新垣氏アイツ氏に会いに行く! <後編その1>

どっかの山ん中の亀井ん家にて

新垣「おいカメ〜何が先代様だよバカ野郎!
ふざけんなよ!
なんだよこの山ん中はよ〜…(半泣)」
(この駄スレを始めから読んで頂いた方は前レスからもうお気付きでしょうがガキさんの言ってた『アイツ』とは亀井です)
亀井「先代様〜えらいご足労掛けて申し訳ないです…」
新垣「先代様とかキモいから止めろ!昔みたいに『ガキさん』でいいよ!」
亀井「じゃあ改めてガキさん!ご無沙汰してます(笑)!
今日はわざわさこんな田舎まですいません…」
新垣「俺が勝手に来たんだから気にすんな!」
亀井「まぁ中に入って下さいよ!
(おっさんに向かって)
社長ありがとうございました!」
おっさん「いえいえとんでもない…
食料運びます!」
おっさんが車のトランクを開け大量の食料を運びだす
亀井「あっすいません!自分らも運びます!
ほら!ガキさんも手伝って!」
新垣「おいおい疲れてる客人に対して人使い荒いなぁ…」
3人で食料を亀井の家に運び込む

亀井「社長いつも本当にありがとうございます!(深々と頭を下げる)」
おっさん「亀井さん水臭い事言わないで下さい!
命の恩人にこれ位当然です!
私に出来る事はいつでも遠慮せずに言って下さい!
新垣さんもどうぞごゆっくり!」
新垣「色々ありがとうございます!(頭を下げる)」
おっさん「それでは失礼します!」
おっさんが帰っていく…
二人は大量の食料を冷蔵庫や食糧庫にしまい一息つく
亀井「人使い荒くてすいません!まぁ一杯やって下さい!」冷えた缶ビールを差し出す
新垣「おうありがとう♪」
二人「かんぱ〜い!」グっと飲む!
新垣「ふ〜…疲れが吹き飛ぶ旨さだな!
ところであの親切なおっさん誰だ?
お前を『命の恩人』とか言ってたけど…」
亀井「あぁ…あの人は…
自分隠居した後暫くあちこち温泉巡りしてんですよ!
その時に温泉の中でなんかよく解らん連中に襲われてるあの人に出会って…
正直面倒臭いからスルーしようかと思ったんですけどなんとなく助けちゃいました(笑)!
それで大変感謝されてめっちゃ良くしてもらって…
『余り人との接触が無い家を探してる』って言ったら事情も訊かずにすぐここを紹介してくれて…
食料も週1ペースで持ってきてくれて…もう3年以上経ちました…
とにかく助けて良かったって感じの良い人です!」
新垣「で…結局何者なの?」
亀井「こっちも余り事情を訊かれないからあちらにも訊かない様にしてるんですけど…
なんでも不動産屋と飲食店を幾つか経営してて今は息子さんに譲ってご自分は悠々自適な生活だそうです!」
新垣「そっか…」
亀井「で…ガキさんはこんな田舎に何しに来たんですか?」
新垣「…」

後編その2に続く


37 : 名無し募集中。。。 :2014/10/28(火) 22:06:57
>>36
ガキさんカメに会いに行く! <後編その2>

新垣「今の波浪會の状況はある程度解ってるよな?」
亀井「まぁ大体は…
ガキさんが定期的に手紙くれるし道重や田中もたまに手紙くれるので…」
新垣「お前お返しの手紙寄越さないよな!」
亀井「いやいや七代目になった時に出しましたよ!」
新垣「そん時しか寄越さなかっただろ!」
亀井「すいません(笑)
話戻しましょう!
知ってるって言っても波浪にどういう組があってどれ位人数がいるか位しか解りませんよ…」
新垣「道重が八代目をもうすぐ退く!」
亀井「それは道重から手紙貰って知ってますね…
なんか退いたらこっちに遊びに来たいって言ってましたよ(笑)」
新垣「道重もここんとこ気苦労が絶えないから来たら歓迎してやってくれ!」
亀井「はい!そのつもりです!」
新垣「話戻すと俺が来た理由を簡単に言うと跡目問題の事だ!
候補が二人いる!譜久村って奴と飯窪って奴だ!
こいつら波浪での経験は譜久村が上、年齢では飯窪が上だな…」
亀井「人物的にはどうですか?」
新垣「シノギの技量や知識、腕っぷしでは譜久村かな…
外部との人脈や人脈を作る為のコミュニケーション能力では飯窪かな…

亀井「周りの評価はどうでしょう?」
新垣「譜久村は剣襲勢から長く波浪に関わってるから仲間の信頼は厚い!
飯窪は外部や上の者なんかの重要人物から評価が高いと言える!」
亀井「なるほど…で飯窪が上に大切にされていて道重が飯窪を選ぶつもりらしいって事ですか?」
新垣「察しが良いな…!」
亀井「結局要するに飯窪が外とのパイプが太く上の覚えがめでたいからって事で跡を継ぐと
仲間の信頼が厚くヤクザとしての器量が良い譜久村を支持する奴等が不満を持って周りでもめるから
道重に譜久村を選ぶ様に説得しろって事ですか?」
新垣「流石カメはキレ者だね〜♪」
亀井「何が『キレ者』ですか!昔はボケポケプーとか言ってのによく言いますよ(笑)!」
新垣「それはすまんかったね…(笑)
で…道重を説得してくれるか?」
亀井「嫌です!」
新垣「…えっ…?…んッ?(困惑)」
亀井「『嫌です!』では解りませんか?
お断りします!出来ません!やりたくないです…」
新垣「どうして…?」
亀井「ガキさん…現役の事に首突っ込み過ぎじゃありませんか?
あくまで自分達は一線から身を退いてるんです!隠居の身ですよ…
若い衆の行儀がなってねぇとかシノギの技術や外部の情報教えるとか細かい事は口出しても良いと思います!
けど跡目や人事や組の方針なんかの本分に首突っ込むのは奴等の為にならんと思います!
現役の本分は現役の奴等に任せんと…それが奴等の実になり波浪の為になると思うんです!
だから奴等に任せてその上で問題が起きた時に改めて自分等が手を貸すのが筋だと思います!」
新垣「うん…」微妙な感じで頷く
亀井「それと道重がその程度先の事が見えないボンクラに見えますか?
そんなボンクラに跡目継がしちゃいましたか?」
新垣「いやそれは…」
亀井「でしょう!ガキさんが自分で決めた八代目をもっと信頼してやりましょう!」
新垣「解った!そうする!」決意した様にスッキリした感じで答える
亀井「良かった!ところでガキさんわざわさこんな所に来る位だから暇持て余してるんでしょう?
跡目問題に首なんか突っ込んじゃって…(笑)」
新垣「バカ野郎兄貴分に向かって失礼な奴だな(怒)」
亀井「暇で今後の予定が特に無いなら暫くここに居ませんか?
揉め事が嫌で一人になりたくてここに来ましたが
紹介してくれた社長に悪いけどさすがに寂し過ぎる…(泣)
もう3年位社長以外とまともに会話してません!
こんな山ん中だから当たり前だが誰も遊びに来やしねぇ…(涙)」
新垣「全くしょうがねぇ奴だな〜♪
手間の掛かる弟分持つと往生するぜ!
暫く居てやるよ(笑)!」面倒臭そうな振りをするが凄く嬉しそうなガキさん…

なんだよ亀井…道重と会いに行かないの?
波浪會の未来は現役だけで大丈夫か?


38 : 名無し募集中。。。 :2014/10/29(水) 04:50:55
>>37
本部当番深夜の二人 (担当辺利興業)<前編>

(本部建物前をうろうろしてる中澤…)
中澤「あれ〜…どうなっとるんや…
鍵はしまっとるし灯りも付いとらんで…
こんなん初めて見るがな…
カチ込みがあった様な形跡も無いし緊急事態があったんなら連絡あるはずやし…
担当何処や…執行部に電話入れてみるか…
(電話する)
もしもし中澤です!本日の本部当番はどこでっしゃろか?
はい辺利興業ですか!ありがとうございます!
いえいえなんもあらしまへん!失礼します!
辺利か…アイツ等何しとんねん(怒)!
清水に電話や!
もしもし清水か?おい事務所…もしもし!おい何言うとるか解らんで!おい!お前泣いとんのか?おいって…酔うとんのか言うとる事さっぱり解らん…
泣いとんのか酔うとんのか…おいって!あっ…切りおった!全くどないなっとんねん(怒)!」

(10分後談笑しながら熊井徳永が帰ってきた…)

熊井「やっぱあのラーメン屋味落ちたべ!」
徳永「いやいや元々あそこそんな上手くなかったって!」
熊井「あそこ美味しかったって!マスターが替わったんだよ!」
徳永「マスター前と同じだって!替わってたとしたら一卵性の双子かドッペルゲンガーだ!」
熊井「え〜…あっ中澤さん!どうも夜分ご苦労様です!」
徳永「ご苦労様です!」
中澤「『ご苦労様です!』…じゃないがな!事務所どないなっとんねん(怒)!」
熊井「『どないなっとんねん!』ってどうかしましたか?空き巣とか入っちゃってました?」
徳永「何〜空き巣だと〜!許せん!絶対探しだして取っ捕まえて東京湾に沈めてやる!」
中澤「アホか!ヤクザの事務所に空き巣に入る奴が何処の世界におるねん!
ワシが言うとるんは事務所の灯りが消えとるんはどう言う事やと言うとるねん(怒)!」
熊井「クール波浪です(マジレス)!」
中澤「……」
徳永「あれ?中澤さんクール波浪ご存知ありませんか?
最近執行部の奴等が経費節約経費節約って五月蝿いんすよ!」
中澤「……」
熊井「返事がない!ただの屍の様だ!」
中澤「ちゃうわボケ!呆れてモノが言えんのや!」
熊井徳永「……」無言で事務所の入り口迄中澤を押す
中澤「な、なんやお前らワシをヤる気か…」少し怯える
熊井「いやいやそんな事する訳無いっしょ」
徳永「寒いしチンピラじゃあるまいし外で立ち話もなんだから中で…」
中澤「そんならそう言えや…」ホッとする
(鍵を開け灯りをつけ一同中に入る)
中澤「で…お前ら何しとったんや?」
徳永「えっ…?まだ話続いてたんすか?」
中澤「……」
熊井「また返事がない…あっアレっすか?アルツハイマー!まだお若いのに…」
中澤「われ舐めとんか(怒)?
ええ加減にせんとぶち殺すで(怒)」激怒し思い切り睨み付ける
熊井「はい?なんですって…?」殺し屋の様な目で睨み返す
中澤「アレやわ…アレ…」言葉を濁し視線を反らす
徳永「おい熊井!中澤さんのジョークだろ!そうイキんなよ!」
中澤「せや!先輩がジョーク言うとるやから笑えや♪」
熊井「中澤さんのジョーク解りにくいっすよ…」

後編に続く


39 : 名無し募集中。。。 :2014/10/29(水) 06:13:22
>>38
本部当番深夜の二人 (担当辺利興業)<後編>

中澤「まぁええわ…話戻すけどお前ら何しとったんや?
コンビニとヤクザの事務所は灯りが消えたら非常事態や!
ワシこの事務所開いた時からおるが初めて見たで!」
熊井「えっ…自分達はしょっちゅう見ますけど…」
徳永「まぁ自分等の時だけですが(笑)」
中澤「笑い事や無いで!お前らがそんなんやから若い奴がワシを使い走りさせようとしたりするねん!」
熊井「中澤さんを使い走りとか舐めてますね!」
徳永「自分等が焼き入れときましょうか?」
中澤「止めとき!お前らが焼きなんて入れたら死んじゃうやろ!
ってか事務所閉めて出掛けてまうお前らが言えんやろ!」
熊井「しょうがないっしょ!腹減ったらなんか食べないと餓死しちゃいますよ!だからといって使い走りする人間もいないし…」
中澤「一日、二日飯食わん位じゃ死にはせん!」
徳永「いや解りませんよ!もし死んじゃったら中澤さん責任取ってくれるんですか?」
中澤「なんかお前らと会話しとると、しっかり言葉のやり取り出来とるはずやのに人間と会話しとる気がせぇへん…ものごっつ疲れるわ…」
熊井「酷い言われ様だな…」
中澤「あっそう言えばお前らん所は本部当番の時次の組へ引き継ぐ迄全員事務所待機する様に執行部から言われとるんやろ!
他の奴等はどうしたんや?」
熊井「そうなんすよ!執行部の奴等自分等目の敵にして意地悪するんすよ!酷いと思いません?」
中澤「それはお前らが言う事聞かんからやろ!」
徳永「いやいやそんな事無いっすよ!
上の者が『黒い!』って言ったら白いモノでも『黒い!』って言うヤクザの世界ですから…」
中澤「お前ら言うやん!『黒い!』って言うても白かったら『白い!』って言うやん!
『白い!』って言うても黒かったら『黒い!』って言うやん!
今ワシに対する態度見たら明白やん!」と半ば泣きそうな顔で
熊井「ええ…めっちゃ中澤さんを先輩として立ててるつもりなんすけど…」と不満顔
中澤「それつもりなだけやで…
ワシの心に届いてへんで…
完全に一方通行やで…」
徳永「そうですかね…」中澤「そんで他の奴等どないしたんや?」
熊井「夏焼はなんか『明日取引の待ち合わせ時間が早いから帰る』って言って
須藤は『それ俺も行くヤツだ!』って一緒に帰って
嗣永は『債権回収の相手が見付かったから逃げられたらヤバい!』って出てって
菅谷は『俺も一緒に行ってやる!』って嗣永に着いていって
清水は『貧乏クジばかりだよ…』とか訳の解らん事言って出ていって多分やけ酒してると思います!」
中澤「なんかもう滅茶苦茶やな…」完全に呆れ顔
徳永「ちゃんと残った自分等は褒めて欲しいですよ!」
中澤「お前ら事務所空にして出掛けてたやん…
アカン事してたやん…
もうアカン帰る!頭おかしくなりそうや…(泣)」
熊井「デザートのアイス沢山買ってきたんすけど食べてからお帰りになりませんか?」
中澤「折角やけど遠慮しとく…帰る!帰りたい!頼むからもう帰らしてくれ(泣)!」
徳永「あっそう言えばさっきの中澤さんの事『使い走り』にしようとした奴等って誰ですか?」
中澤「お、お前ら本気で焼き入れるつもりなんか…それなら言えん…言わへんで!」
熊井「自分等は『教えて下さい!』って『お願い』してるんすけど…」まるで地獄の門番の様な目で睨み付ける!
中澤「鞘師と鈴木と牧野…
もう帰ってええか…」まるで心を失ってしまったかの様な虚ろな目になる
徳永「ええどうぞ!ありがとうございます♪」
中澤「ほなさいなら…」元気なく立ち去る
熊井徳永「どうもご苦労様でした(頭を下げ見送る)」
徳永「じゃアイス食うべ!」
熊井「おう♪俺抹茶な!」
(後日『辺利興業より』と書かれた鞘師鈴木牧野宛のアイスが本部事務所の冷凍庫に残されており、
『徳永熊井が鞘師鈴木牧野をヤる気らしい』と匿名のタレ込みを聞いていた3人は困惑しながらも美味しく頂いたらしい…
尚中澤さんは『日課』とさえ言われてた本部事務所の深夜の訪問をそれからぱったりと止めたらしい…)

中澤さん可哀想だな…辺利のみんなはお年寄りにもう少し優しくしてやって欲しい…


40 : 名無し募集中。。。 :2014/10/29(水) 21:55:41
>>39
早安組事務所近くステーキ屋『memory』にて

譜久村と鞘師で食事…<前編>

譜久村「俺ヒレで200グラムソースはおろしぽん酢!スープはコンソメでサラダは温野菜にオリーブオイルで塩少な目!ライスもパンも要らない!ドリンク野菜ジュースで食事前に持ってきて!」
店員「こちら様はヒレを200グラムをおろしぽん酢でコンソメスープ!
温野菜のサラダでオリーブオイルに少な目の塩!野菜ジュースを食前に!
以上で宜しいですか?」
譜久村「はい!OKですよ♪」
鞘師「おっ!譜久ちゃんヘルシーに纏めたのぅ〜ダイエット?」
譜久村「最近体が重くてな…」
鞘師「じゃワシもヘルシーに!
サーロイン500グラムソースは特製BBQでカットしといて!スープはコンポタでサラダはシーザーの大盛!シーザーのベーコンとドレッシング大目で!ライス大盛箸ちょうだい!ドリンクはアイスオレで食後!デザートにチョコレートサンデーな!
注文復唱するなよ!苛つくから!」
譜久村「何処がヘルシーだよ!メタボまっしぐらな食い方だぞ!」
鞘師「おい兄ちゃん!いつまで注文書き込んどるんじゃ!
こっちは腹減っとるけんはよう注文通しにいかんかい(怒)!」
(ヤクザに怒られ動揺する店員…)
譜久村「おい店員さん苛めるな!お兄さん慌てなくても大丈夫だよ!」
(注文を書き終えそそくさと注文を通しに行く店員)
鞘師「おい兄ちゃん!オーダーミスしたらお仕置きだからな〜(笑)♪」
譜久村「だから止めろっての!
この前ここのオーナーさん泣きながら事務所に来て親父(道重)に『ウチの従業員を苛めるのを止める様に言って下さい!』土下座して頼んでたぞ!
親父困ってたじゃねえか!
それと鈴木とあちこちに飯に行って暴れるのも止めろ!」
鞘師「いやぁ〜暴れてしまったんは悪いと思うとるけん…
店員苛めるなと言われるんは心外じゃ!
ワシは落ち度が無い堅気さんには怒ったりせん!」
譜久村「あんだけプレッシャー掛けてミス誘ってる癖によく言うぜ!
堅気さんにそんな事するのは完全に苛めだ!いい加減にしろ(怒!)」
鞘師「いや…すまんすまん!
譜久ちゃんはワシ等に悪い所があったらちゃんと叱ってくれる!
それに引き換えアイツは…」
譜久村「珍しくお前から飯誘ってきたと思ったらそういう事を話したかったのか…」
鞘師「そうじゃ飯窪の野郎は銭の勘定ばかりじゃ!
若い衆の教育も小田に金庫番の勉強させる位で他になんもせん!
そらワシ等の世界で銭の事は堅気さん以上に重要じゃ!銭の為に命を張る事もあるけん…
じゃけどその前にやらにゃならん事があるじゃろ!」
店員「お待たせしました!」
(注文の品が運ばれてくる)
鞘師「タイミング悪いのぅ〜…」
譜久村「腹ペコで話しても苛つくだけだ!
食ってから話そう!」
鞘師「そうじゃな…って…あ〜このシーザーサラダ普通盛じゃろ!
おい兄ちゃん〜ちょっと〜!」
注文の品を運んできた店員が涙目になる…
譜久村「止めろバカ野郎(怒)!
あっ…お兄さん怯えなくて大丈夫だよ!戻っていいから…
バカやらずに食うぞ!」
ホッとした表情で戻っていく店員!
鞘師「は〜い!頂きま〜す!」

後編に続く…


41 : 名無し募集中。。。 :2014/10/30(木) 03:21:27
>>40
譜久村と鞘師で食事…<鞘師>

食事を終えチョコレートサンデーをつつく鞘師とそれを見守る譜久村

譜久村「実は俺…飯窪が跡目継いでもいいんじゃねぇかって思ってるんだ…
そりゃ俺だって剣襲勢なんかに迄入ってヤクザなんかになる位だから上に立ちたいさ!
飯窪は胡散臭い所があるし何考えてるか解らん部分もある!
けど組を…波浪を大きくするには飯窪の様な奴の方が向いてるんじゃねぇかって思うんだ!」
鞘師「譜久ちゃんは甘いのぅ〜!
波浪が大きくなっても飯窪がパイプとやらで周りを固めて波浪がそのパイプに縛られて身動き出来んようになったらどうするんじゃ!
それでみんながヤル気のうなって波浪を辞めたらどうするんじゃ!
形ばかりの波浪會で飯窪のやりたい放題って事になったらどうするんじゃ!」
譜久村「けど飯窪にそんなつもりが無かったら波浪が大きくなるチャンスを逃すんだぜ!」
鞘師「アイツは妙に人の心根を突く所があるんじゃ…
それに騙される人間もおる!
しかしワシの本能が言うとる!『アイツは違う!風上に立たしちゃイカン人間じゃ!』って…
大体飯窪のやり方の様に他人の褌を当てにして上手くいった所で長続きせんよ!」
譜久村「仮にも仲間として何年か苦楽を共にした奴だ!
まだ実害も出てねぇうちから悪く見てばかりもな…」
鞘師「譜久ちゃんは優し過ぎるんじゃ…
そこが譜久ちゃんの良い所でもあるんじゃが弱点でもあるんよ…
波浪の進退が掛かっとるけん今回は優しさを殺して行動して欲しいんじゃ!
じゃけん勝田に会って話をして欲しいんじゃ!」
譜久村「剣襲勢の頃から知ってるしちょっと変わった奴だが確かに勝田は信用出来る奴だ!
けど余りにも突飛な話だ!
ちょっと考えさせてくれって…」
鞘師「譜久ちゃんに話をを持ってきて一週間経っとるけんそろそろ勝田と会って欲しいんじゃ…」
譜久村「解った…勝田に連絡して都合着ける…」
鞘師「良かった…これでワシも下の者にも話を通せるのぅ〜!」
譜久村「よしボチボチ事務所に戻るか!」
鞘師 「えっ?チョコレートサンデーお代わりしたいんじゃが…」
譜久村「止めとけ!帰るぞ!」
鞘師「厳しいのぅ〜…」

なんだか話が全然進まないけど飯窪包囲網が完成するのはいつの日か…?
頑張れ波浪會!


42 : 名無し募集中。。。 :2014/10/30(木) 03:28:34
>>41の修正 冒頭の
譜久村と鞘師で食事…<鞘師>
<鞘師>の部分は間違い! 正しくは<後編>です!
すいません…(泣)


43 : 名無し募集中。。。 :2014/10/30(木) 20:02:36
>>41
宇都宮の某所にて…

スパイと密会する飯窪…2回目

飯窪「どうもお待たせしてすいません!」
スパイ○○「待たせられるのは構わんが宇都宮とか遠すぎるぜ…」
飯窪「すいません…如何せん今見付かるのは不味いので…
色々な人間に不満持たれてる自分は未だしも○○さんが見付かるのは…」
○○「まぁ確かに見付かったら俺ヤバいな…」
飯窪「遅くなるのもお互いヤバいでしょうからさっそく…」
○○「おうそうだな…先ず首謀者は勝田だ!」
飯窪「アイツがですか…?
○○さんを疑う訳じゃありませんがアイツにそんな大それた真似出来るんでしょうか?」
○○「お前は勝田の事舐めすぎだな!
アイツは余り目立つ様な事はしとらんが剣襲勢で経験積んで須磨がピンチの時に組に選ばれたんだ!実力はある!
剣襲勢時代からの繋がりもあるから波浪での人脈もある!舐めたら痛い目見るぞ!」
飯窪「そうですか…気を付けます!
でもなんで勝田なんかが自分を降ろそうとしてるんでしょう?」
○○「それは解らん!俺はエスパーじゃねえからアイツの心根迄は読めん!」
飯窪「それはそうですね…」
○○「それで面子なんだが…須磨の竹内田村中西は当然確定だ!
田村が勝田と一緒に動いて竹内は単独で動いてるらしい…中西は余り動いている形跡が無いから連絡係りでもしてるのかもな…」
飯窪「須磨の下の者は…?」
○○「下の者は知ってるかもしれんがこの件には噛んで無いようだ…
まぁ役に立つか解らん奴等仲間にしてもしょうがねぇしそいつ等のせいで事が露見したら目も当てられんからな…
俺が勝田の立場でも仲間にはしねぇな…」
飯窪「なるほど…」
○○「その他はお前も感付いてただろうが鞘師と宮本だ!」
飯窪「その他は…?」
○○「現時点で確認出来てるのはそれだけだ!意外かもしれんが担ぐ為の神輿である譜久村とはまだ組んでない…」
飯窪「そいつ等だけですか…」
○○「さっきも言ったが舐めたら痛い目見るぞ!
鞘師と宮本の二人が噛んでるなら勝田と組むべきか迷う様な奴等が一気に集まるかもしれん!
先に鞘師宮本を引き入れたのはある意味賢明な判断だ!侮れん!

飯窪「気を付けます…」
○○「それと勝田の奴情報が取れん様な場所に単独で出掛けてる…
ひょっとすると前田を担ぎ出すつもりだぞ!
もし担ぎ出されたら和田もお前から離れる確率が高い!
手を打っとかないと危険だぜ!」
飯窪「はい!ちょっと動いときます!」
○○「報告は以上だ!そろそろ帰るか…
次はもっと近い所でな(笑)!」
飯窪「はい!そろそろ寒くなってきたんで次は常夏のハワイで(笑)♪」
○○「バカ野郎(笑)!じゃあまたな!」
飯窪「はい!ありがとうございました!」
深々と頭を下げ立ち去る○○を見送る飯窪

飯窪(勝田の野郎が企んでやがったのか…あのステルス野郎ふざけやがって!
○○の言う通り鞘師宮本を引き入れたのはヤられたな…
前田迄担ぎ出されたらたまらん!
和田をもっとしっかりケアしねぇとヤバいな…
勝田の野郎本当侮れん!
見逃してたのは迂闊だった!気を引き締めていかねぇと…
それにしても○○のリサーチ力と分析力はすげぇな…味方にしといて良かった!経験値も高く腕っぷしもそこそこあるし敵に回られたら厄介だったぜ!
自画自賛になるが味方にしたのは俺のファインプレーだな!)

オセロの様に目まぐるしく優劣が入れ替わる跡目争い…この先お互いどう動くのか…頑張れ波浪會!


44 : 名無し募集中。。。 :2014/10/30(木) 22:57:09
>>43
寿臼會事務所近く喫茶店『五月雨』にて…

勝田「急に呼び出して悪いな…」
宮本「あぁ別に構わねぇよ!あれから寿臼での序列ってやつが変わったみたいだからな…(笑)」
勝田「お前の実力からすれば成るべくして成った迄さ…」
宮本「でもウチの奴等のお前に対する見方も明らかに変わったぜ…
特に金澤は俺にお前の事をよく聞いてくる!やり返そうとかじゃなく興味津々って感じだぜ♪」
勝田「気持ち悪い野郎だな…もう一度焼き入れてやるかな…(笑)」
宮本「おいおい勘弁してくれ!あんな奴でも壊されたらウチはヤバい事になる…(笑)」
勝田「話を戻すと今日お前を呼んだのは他でもねぇ飯窪を引きずり下ろす包囲網『爆和羅連盟』の事だ!
お前に先ずやって欲しいのは寿臼會を全員こっちに引き入れて欲しいんだ…」
宮本「あぁ解った!」
勝田「本家は鞘師に頼んであるんだ!譜久村から連絡もあったし道重のおやっさん以外はどうにかなるだろう…
辺利や道程會の兄さん達は今の所看過してくれてる…反目に回られたら最悪だが理がある俺達に付いてくれると信じるしかねぇ!
タケがこの前矢島の叔父貴に呼び出されて詰問された時の反応ではこっちに付いてくれる手応えはある!
道程會さんがこっちに付いてくれれば辺利興業さんも…」
宮本「肝心なお前ん所の和田さんは大丈夫なのか…飯窪とかなり仲がいいんだろ?」
勝田「それが問題なんだ…親父(和田)が最近俺達が事務所よく空けるのを良く思ってねぇし…
親父にこっちに付いて貰うには前田さん担ぎ出すしかねぇ…
でも前田さんには中々良い返事を貰えねぇ…
なんとかしねぇとな…」
宮本「お前ん所の若い衆はどうすんだ?」
勝田「あいつ等を巻き込むつもりはねぇ…
ちょっとした使い走りや用を頼む事はあるかもしれんが基本的には巻き込まん!
本家の若い衆も鞘師に巻き込まん様に言っといたし剣襲勢の奴等も同様だ!」
宮本「そうか…そう言えばお前ん所の若い衆が入る時和田さんや福田さんとお前等でなんかあったらしいとチラッと聞いたんだが…」
勝田「まぁちょっとした行き違いなんだがな…
若頭(福田)が冗談で『お前等がだらしがねぇから執行部の奴等が若い衆入れたんじゃねえか?』って言ったら
親父がマジになって『お前等しっかりしねぇから他の組に笑われるんだ!』って大説教大会が始まってよ…
俺やタケや中西は反省した面持ちで聞き流してたんだが田村の馬鹿が途中から不満そうな顔しやがってそれ見た親父が大爆発して俺等も巻き添え食って…
しっかり焼き入れを貰ってちゃんと詫びも入れて田村はエンコ飛ばすとか言い出して若頭がとりなして諌めて貰ったんだが…
正直しこりがねぇと言えば嘘になるな…俺等はともかく親父の方はしこりがあるはず…」
宮本「そんな事あったのか…」
勝田「少なくとも俺等がどんだけ御願いしてもこっちに付いてくれる状況ではない!
だからなんとしても前田さんに親父を説得して貰わねぇと…」
宮本「辛い所だな…ウチの奴等の事は俺に任せとけ!
あんまり長い間事務所空けると不味いだろ!そろそろ…」
勝田「おう!じゃあまた連絡する!
お前の事だから解っちゃいると思うが宮崎には一応注意しろ!飯窪との繋がりはともかく一筋縄の奴では無いぞ!」
宮本「それも含めて任せとけって!じゃあな!」
勝田「じゃあな!」

事務所へと戻る勝田

勝田頑張れ!事務所で親父(和田)が待ってるぞ〜♪
ちゃんさんは宮崎さんをどう落とすつもりか…
頑張れ波浪會!


45 : 名無し募集中。。。 :2014/10/31(金) 06:05:31
>>44
須磨組事務所にて…
和田組長大激怒の巻(前編)

(宮本との密会から事務所に戻った勝田)
勝田「ただいま戻りました!」
座頭市ですらそれと解る位怒った表情の和田がクリスタルで出来たバカラの灰皿(血塗れ)を持って立っている!
その周りにはレイチャールズでもそれに気付く程ボッコボコにされた竹内田村中西が正座している…
勝田(あっ駄目だ…こりゃ相当ヤられるな…)覚悟する勝田!
和田「あらあら…おいみんな!勝田様のお帰りだぞ〜♪こりゃ歓迎しなくちゃな〜♪
(ボコッ!…といきなり持っていた灰皿で勝田の頭をを殴る)
お帰りなさ〜い♪
(頭を殴られて下を向いた顔をガンッ!…と膝げり)
最近よくお出掛けしますね〜♪
(がら空きの腹にボコッ…と灰皿パンチ)
あんまり勝手に動かれると組長困っちゃうんだよな〜♪
(痛みでうずくまり腹を押さえてまたがら空きになった後頭部を灰皿で殴れ完全に倒れ込む勝田)
何してるのか組長教えて欲しいな〜♪」
倒れ込んだ所に顔面蹴り!顔を押さえた所で空いた腹を蹴る!両方押さえた所で空いた後頭部を踵で踏みつける!まさにキックの宝石箱や!
勝田「……」
和田「あれ〜勝田様は組長の言ってる事聞こえなかったのかな〜♪」
(キックの宝石箱)
勝田「……」
和田「な・に・し・て・る・の・か・な・?」
(キックの宝石)
勝田「……」
和田「優しく聞いてる内に早く答えないと大変な事になるぞ〜♪」
(キックの宝石箱)
血だるまで骨も何本かイカれてるだろう勝田を見て1ミリたりとも優しくはないしもう十分大変な事になっていると思うが口に出せない周りの組員達…
勝田「……」
和田「イタリア製のお気に入りの革靴だからあんまり汚したくねぇから早く答えてくんねぇかな〜♪」
(キックの宝石箱)
勝田「……」
和田「いい加減答えろよ〜♪」
(キックの宝石箱)
和田「あれ?失神しちまったか…
最近の若い者はヘタレだな〜♪
おい誰かバケツに水汲んできて勝田様にぶっかけて起こして差し上げろ!」
給湯室に駆け出す若い衆!
福田「組長そんくらいで…」
和田「はぁ〜ッ?若頭のおめぇ迄こいつの肩持つのか?好き勝手やってる奴等の味方するのか?」
戻ってきた若い衆だがバケツの水を勝田に掛けるのを躊躇してる!
和田「早くヤれよ!てめぇらもこうなりてぇのか!」
勝田に水をぶっかける若い衆…目覚める勝田
和田「おはようございま〜す♪」
(再びキックの宝石箱)
福田が呆れて事務所を出る…
和田「おい若頭出てっちまったぞ〜早く答えないともう死ぬ迄止めてくれる奴いねぇぞ〜♪」
(キックの宝石箱)
勝田「……」
和田「まだ楽しましてくれるのか〜♪」
(キックの宝石箱)
そのまま十分程この宝石箱ターンが続く…
そこへ辺利興業の菅谷と見知らぬおっさんが事務所に入ってきた…
菅谷「おいちょっと邪魔するぜ〜!おいおいひでぇ〜なぁこりゃ…(呆れ顔)
先生ヤバそうな奴から診てやって頂けますか?」
医者のおっさん「はい!本当に酷いな…」
勝田から治療を始める医者
和田「菅谷さんどういう事ですか?」不満そうな顔で訊く
菅谷「福田に頼まれてきた!文句あるのか?」
和田「いくら先輩でも人ん家の組にきて勝手な真似されると困ります!これはウチの問題です!」
菅谷「無茶してる弟がいりゃ止めるのも兄貴の役目だ!」
和田「こいつらが好き勝手するからその理由訊いてるだけです!」
菅谷「じゃあ何故お前がそこまで向きになってその理由とやらを『訊いてる』のか俺が『訊いて』もいいのか?」
和田「……」
菅谷「ヤクザの上と下の関係は絶対だ!
だがその関係は信頼から成り立つ!
信頼を失くしちまったら上も下も関係無くなるし当然下の者はついてこねぇ!そしたら組はおしまいだ!
お前は今須磨がそうなり掛かけてるのを子分共の顔見て解んねぇのか?」
和田「……」
医者「菅谷さん粗方治療終りました!
ただもっと治療が必要ですね…」
菅谷「先生ありがとうございます!相変わらず手際良いですね〜!
お手数ですが明日もまたここに来てその必要な治療をして頂けますか?」
医者「解りました!ではまた明日来ます!」
菅谷「ご苦労様でした!」立ち上がり頭を下げ医者見送る
菅谷「和田…お前にも色々あるんだろうがもう少しだけ下の者の事考えてやれよ…」
和田「はい…」
菅谷「じゃあ俺も帰るから…」
和田「はい!ご苦労様でした!」
一同「ご苦労様でした!」全員頭を下げ菅谷を見送る

りーちゃんかっけ〜♪

後編に続く…


46 : 名無し募集中。。。 :2014/10/31(金) 08:36:07
>>45
須磨組事務所にて…
和田組長大激怒の巻(後編)

菅谷が帰り和田がソファーに座り込み何事か考えている…
沈黙し見守る一同…
そこへ福田が帰ってくる
福田「今帰ったぜ!」
和田「おい福田どういうつもりだ!」
福田「どうもこうも菅谷の兄貴の言った通りだろ!」
和田「そんなに俺のやってる事はおかしいか?」
福田「はっきり言っておかしい!」
和田「……」
福田「こんな滅茶苦茶な事してたら組が潰れちまう…」
和田「解った…もうこんな事は止める!
だが勝田竹内田村中西は事務所で軟禁だ!
俺が許可しない限り一切外出る事は禁止だ!
家に戻るのも許さん!
携帯も没収事務所の電話も使用禁止!
PCも使用禁止!俺がいねぇ時は回線外してくからな…
外に用がある時は若い衆に行かせろ!
解ったな!」
勝田竹内田村中西「はい!」
和田「今日はもう帰る…」
一同「ご苦労様でした!」
全員で頭を下げ和田を見送る
福田「お前等が何してるよく知らんし訊くつもりもねぇが余り無茶すんなよ…」
勝田竹内田村中西「助けて頂いてありがとうございました!」深々と頭を下げる
福田「組長が心配だからちょっと見てくる…気晴らしにでも誘ってみるわ!
今日はもう戻らねぇから後よろしくな!」
一同「ご苦労様でした!」全員で頭を下げ福田を見送る

勝田「お前ら全員悪いけど席外して暫くゆっくり買い物でも行ってきてくんねぇか!」
若い衆「……」
勝田「大丈夫だよ♪トンヅラかましてお前らの顔潰す様な事ぜってぇしねぇから頼むよ…」
若い衆「解りました…」不安そうにしながらも出ていく若い衆
勝田「いやはや参ったぜ…流石に今回は死ぬかと思った!
気を失った時死んだお袋出てきたもん!」
田村「お前のお袋さんまだ生きてるだろ(笑)!」
勝田「じゃあ…ありゃ婆さんかな…(笑)」
竹内「それにしても菅谷さん貫禄だよな〜♪
矢島の叔父貴もすげぇが今日の菅谷さんには男惚れしたぜ!」
中西「ホンマや!辺利興業の兄さん達は普段ヤクザとしてあり得ん位出鱈目やけどいざって時には頼りになるで!」
田村「まぁ菅谷さん連れてきた若頭のファインプレーでもあるな♪」
勝田「しっかし親父(和田)のあの怒り様はどういう事なんだ…?」
竹内「それがお前が出掛けてる間に飯窪から親父に電話があって…
取りつがねぇ訳にもいかねぇから親父出したら…」
田村「電話終わった後ヤバい表情した親父が
『お前ら最近何をコソコソ動き回ってるんだ!』って…」
中西「後はもう見ての通りや!ボッコボコや!
当然ワシ等3人もお前と同じ様に何も吐かんかったけどな…」
勝田「こりゃ飯窪に大分バレてるな…
どこで漏れたのか見当も付かん!
まぁ何れにしろバレたろうが今俺達全員が軟禁されちまったのは不味いぜ!
おまけに携帯没収と事務所の電話使用禁止PCもアウトってのは痛い!手詰まり寸前だ…」
田村「事務所の電話は若い衆いねぇ時に勝手に使っちまえば大丈夫じゃねぇか?」
中西「アホか!明細見たりNTTに確認すれば何時誰に掛けたか解るんやで!そんな危険な真似出来る訳ないやろ!」
田村「そうか…」
竹内「譜久村と会う約束したんだろ?」
勝田「あぁ…ウチの若い衆使いに出すのも危険だし…」
田村「剣襲勢はどうだ…」
勝田「あいつ等もあんま巻き込みたくねぇんだよな〜…」
中西「贅沢言ってる場合ちゃうやろ!剣襲勢に使いにいってもらうしかないんちゃうか?」
勝田「剣襲勢を使うにしても慎重にやらんとな…
ウチの若い衆に直に連絡とらすのは危険だ…
二重お手紙作戦で行くか…」
竹内「『二重お手紙作戦』ってのはどういう事?」
勝田「先ず譜久村宛の手紙を書く!
→それを同封しその譜久村宛の手紙を届ける様に指示した内容の剣襲勢宛の手紙を書く
→その表面上は剣襲勢宛の手紙をウチの若い衆に速達で出す様に頼む
→剣襲勢が手紙を受け取り譜久村宛の手紙を剣襲勢が譜久村に渡す!
こんな感じだが穴はないかな?」
中西「大丈夫やろ!どの剣襲勢を使いに出すかさえ間違えんかったら上手くいくはずや!」
勝田「1番厄介な問題は親父を説得しなきゃなんねぇ事なんだ…
今の状態の親父を説得するには前田さん担ぎ出すしかねぇ…
だが流石にあんなに離れた場所に使い走り出す訳いかねぇし手紙で済む相手でも問題でもねぇ…」
全員沈黙&長考に入る…
竹内「そろそろ若い衆事務所に戻してやんねぇと…」
勝田「そうだな…前田さんの事は次にしよう…」

爆和羅連盟大ピンチ…頑張れ波浪會!


47 : 名無し募集中。。。 :2014/11/01(土) 03:00:01
>>46
襲撃!!!

(宮本が寿臼會担当の闇金の取立てのお仕事に向かう…
何故か非番の金澤も付いていく…)
宮本「てめぇ何付いて来てんだよ!うぜぇよ!」
金澤「兄貴に何かあったら大変ですから付いていくのは弟の役目です!」
宮本「普通の一般人から小金取立て行くだけでなんもある訳ねぇだろバカ野郎!」
金澤「今時の一般人は何するか解らんですから…」
宮本「本家や辺利興業さんや道程會さんみたいに企業や大口の金の取立てならともかくウチの取立て先なんて可愛いモノだろ!」
金澤「次はあのマンションの602号室の女性ですよね!自分先に行って債務者にオートロック解除して貰ってエレベーター呼んどきます!」
マンションへと走る金澤
宮本「ヤクザが2万、3万の金ごときで走るなよ…
まぁ…いいんだけど…」
突然黒のステップワゴンが目の前で止まり3人の若い男が降りてきて宮本の前に立ちはだかる!男達の手には特殊警棒…
男「てめぇ寿臼會の宮本だな!」
宮本「近頃の若い者は礼儀がなってねぇな〜♪
人の名前訊く前に自分の名を名乗れよバカちんが〜!」
男「うるせぇよ!」
男達がに宮本に襲いかかる!
一番先に警棒を降り下ろした男の手首を掴み逆にひねり抑える!
次の男が警棒を振りかぶった所でがら空きの腹に鋭い前蹴り!(蹴りがもろに鳩尾に入り腹を押さえて踞る)
手首を逆にひねった男をうつ伏せに倒し更に逆にひねり完全にへし折る(手首を折られ痛さでのたうち回る)!
3人目もビビりながらも警棒で殴りかかるがカウンターの右でKO!
襲撃を受けてから撃退迄10秒弱(恐るべし宮本)!
宮本「おい兄ちゃん!いつまでもおなか押さえて痛がってる場合か!
後は見逃してやるから仲間連れてとっとと帰れ!車が通行の邪魔だっての!」蹴りを受けた男に命令する
蹴りを受けた男「う…」痛みに唸りながらも仲間を車に押し込む
宮本「今度舐めた真似しに来やがったらそん時は…解るよな!」
蹴りを受けた男(怯えた目になり車を出す)
そこへ慌てた様子の金澤が駆け寄ってくる
金澤「てめぇこの野郎共ふざけやがってぶち殺すぞ!」走り去る車に向かって怒鳴る
宮本「いやいや金澤君遅いよ!遅すぎるよ…」
金澤「兄貴申し訳ありません…」
宮本「謝って済んじゃったらヤクザは商売上がったりだっての!」
金澤「そのフレーズ今度使わせて頂きます!」
宮本「てめぇこの野郎本当はまだ俺の事舐めてるだろ!バカ野郎!」思い切り睨み付ける!
金澤「いえ…そんな事ありません…」慌てて否定する
宮本「あのサンピン共もお前がヤらしたんじゃねぇだろうな!」更に睨み付ける
金澤「無いです!無いです!違います!」芝居じゃなくビビった様子
宮本「それにしてもあのサンピン共…
多分四十八會辺りに飼われてる底辺の下っ端だろうが誰の差し金だ…」
金澤「なんであいつ等事務所にさらって行かなかったんですか?
車もあったからおあつらえ向きだったし尋問出来たのに…」
宮本「今時特殊警棒なんか持って襲ってくる様な下っ端がなんか知ってると思うか?
時間の無駄だっての!」
金澤「特殊警棒とか昭和の漫画かよって話ですよね(笑)♪」
宮本「俺笑っちゃいそうになったもん!
あ〜記念に貰っときゃ良かったかな…失敗した!
金澤殴るのに便利だったのに…(笑)」
金澤「勘弁して下さいよ…(焦っ)」
宮本「さて金澤君仕事を再開するよ!」
金澤「はい!」マンションへと走り出す
宮本(あのサンピン共…飯窪の差し金か…だとするとバレてるって事だな…
そうなると他の仲間にも…
後で連絡入れるべきか…
あっ…この襲撃の件使えるかもしれん…)

鞘師の所にも別のサンピン共が襲撃を狙い後を付けていたが飯屋で派手に暴れる鞘師と鈴木を見てビビッて諦めたらしい…

覚醒した宮本は激強だな…頑張れ波浪會!


48 : 名無し募集中。。。 :2014/11/01(土) 11:14:59
>>47
啓蒙!!!
寿臼會事務所にて

本日分の取立てを全て終え事務所に戻る宮本金澤

金澤「ただいま戻りました〜♪」
宮本「本日の集金終了しました!
組長お願いします!」集金袋を宮崎に渡す
宮崎「ごくろうさん!」集金袋を受け取り金庫に入れる
金澤「さっき兄貴を襲ってきた不届きモノがいたんだぜ!
俺が付いていって正解だったよ」自慢気にみんなに話す
宮本「いやいや金澤君!君な〜んにもしなかったじゃん!
ってか俺が襲われた時その場に居なかったじゃん!
始めから最後迄俺一人で処理して、君は逃げ去る車の後ろ姿を見送っただけじゃん!」
一同ばくわら♪
金澤「兄貴〜…少しは僕の顔も立てて下さいよ〜…」
宮本「なんでついこの間迄陰湿な嫌がらせをされてた相手の顔を俺が立てなきゃイケないんだよ!」
一同更にばくわら♪
金澤何も言えず涙目
宮本「冗談はこれ位にしてちょっと真剣な話があるんでみんな聞いて貰えるか?」
一同が宮本の周りに集まる
宮本「この前勝田がここに来る前に俺と話した事についてなんだ!
本家の跡目争いの事なんだが…
う〜ん…回りくどい話は苦手だから簡単にハッキリと言わせて貰うと飯窪が本家の跡目に選ばれそうだが引き摺り下ろして譜久村さんを神輿にしようって事だ!
今の所は須磨組の勝田竹内中西田村と本家の鞘師なんかが関わってる!
みんなに仲間になって欲しいんだがどうかな…?」
金澤「勿論俺は兄貴の行く道に付いてく!」
高木「剣襲勢上がりの俺は当然譜久村さんを神輿にしたい!」
植村「勝田さんもおるし面白そうやからワシも仲間になるで!」
宮本「あっ…ちょっと待った!組長…二人でちょっと良いですか?」
宮崎「ん?あぁ…いいけど…」
金澤「兄貴どうしたんですか?」
宮本「いいからちょっと二人にしてくれ!」
組長室で二人きりになる…
宮本「おい盗み聞きなんてしやがったら暴れるからな!」ドアの向こうに声をかける
コップを当てドアに耳を付け盗み聞きしていた金澤植村が慌ててドアから離れる…
宮崎「二人きりで何を話したいんだ…?」
宮本「どうもさっき俺を襲ってきた奴等飯窪の差し金らしいですよ…」
宮崎「えっ?そうなのか?でもそれが何か…」
宮本「組長は和田さんと飯窪と3人で親しいですよね…」
宮崎「あぁ…親しくして貰ってるよ…でも飯窪が跡目争いしてる事とは関係無いぜ…」
宮本「本当ですか?でも実際に関係あるかなしかなんてお構い無しに俺が『組長が飯窪と親しいのと跡目争いは繋がってる』と言えばこの組でのあなたの立場は危ういモノになりますよ!」
宮崎「そんな無茶すりゃウチは潰れかねんぞ!」
宮本「そうでしょうね…」
宮崎「……どうしたいんだ?」
宮本「今は取敢えず飯窪には内緒で仲間になって欲しいだけです!」
宮崎「全く…怖い奴だよお前は…」
宮本「本当に怖くなるのはこれからですよ…」
宮崎「……」
宮本「飯窪が何を企んでるのか本当に知らないんですか?」
宮崎「本当に知らねぇよ…」
宮本「そうですか…まぁ今は納得しときましょう!」
宮崎「……」
宮本「戻りましょう!」
みんなの所へ戻る二人
宮本「組長も気持ち良く仲間になって下さったぞ!みんな拍手!」
(パチパチパチパチパチパチ)
宮崎「よろしく…」
宮本「これから色々面倒掛けると思うが頼む!
くれぐれもこの集まり『爆和羅連盟』の事は内密にな!(みんなに頭を下げる)」
全員「おう!」

こうして強引とも言える力業で寿臼會を纏め『爆和羅連盟』に付けたちゃんさんであった!

頑張れ波浪會!


49 : 名無し募集中。。。 :2014/11/02(日) 15:56:05
>>48
来襲!!!(前編)
寿臼會事務所にて…

宮本(襲撃の件俺の所に来たサンピン見たら他の奴等がよもやヤられるって心配はねぇだろうが一応勝田に報告しとくか…)
勝田に電話する(プルルル…)
宮本「もしもし…」
和田「もしもし…」
宮本「もしもし…(この声勝田じゃねぇ…)」
和田「もしもし…」
宮本「もしもし…(和田さんの声だ…)」
和田「もしもしばかりじゃ話進まねぇぞ宮本!」
宮本「和田さんですか?」
和田「あぁそうだ!」
宮本「……(勝田の電話に和田さんが出るってどうなってんだ!)」
和田「なんか用があるんじゃねぇのか?」
宮本「……(ヤバイなどうする…?)」
和田「おい電話掛けてきてシカトかコノ野郎(怒)!」
宮本「和田さん食事にでも行きませんか?(誤魔化せるかな…)」
和田「はぁ〜?テメェ勝田の携帯に電話してきて俺食事に誘うとはどういう事だ(怒)?」
宮本「いや〜ちょっと暇してたんで誰かと飯にでも行こうかと思いまして…(無理っぽいな…)」
和田「それなら勝田誘うのが筋なんじゃねぇのか?これ勝田の携帯だぞ!」
宮本「いや…本当に暇で寂しかったもんで誰でもいいからと…(ダメだこりゃ!)」
和田「誰でもいいから先輩誘うとか失礼だろ(怒)!それに最近随分勝田と仲良さそうじゃねぇか?」
宮本「いや別にそんな事は…勝田とはお互い剣襲勢上がりなもんで近況を報告し合ったりしてるだけです…(なんとか諌めんと…)」
和田「剣襲勢は学校の仲良しクラブじゃねぇ!舐めてんのか(怒)!」
宮本「いえそんな事は…(全然ダメだ…)」
和田「テメェ今何処だ!」
宮本「今事務所です…(最悪の展開だ…)」
和田「そんなに寂しいなら行ってやるよ!首洗って待っとけや!コノ野郎(怒)!」ガチャ切りをする!
金澤「兄貴…どうしたんですか?」
宮本「ちょっとしくじった…少し考えるから静かにしてくれ…」
金澤「はい…」
宮本(迂闊だった…なんかありゃ向こうから連絡あるはずなのにこっちから電話しちまった!
ボンクラ演じてたつけが回ってきたな…
しかしどういう事だ…勝田の奴和田さんに携帯取り上げられたのか?
取敢えず和田さん来たらどうするか考えんと…
飯窪や和田さんと仲の良い宮崎ならなんとか出来るか…
少なくとも俺が対応するよりは…)
宮本組長室に行く(コンコンとノック)
宮崎「入っていいぜ!」
宮本「組長不味い事になった!力貸してくれ!
勝田の携帯に連絡入れたら和田さんが出て怒らせちまった!
もうすぐここに来る!
なんとか諌めてくれないか?」
宮崎「おいおい仮にも組長だぜ!
人使い荒くねぇか…」
宮本「面目無い…」
宮崎「それにしても勝田の携帯に和田さんが出るってどういう事なんだ?」
宮本「解らねぇ…そこら辺も含めて探りも入れて欲しい…
俺とした事が完全にしくじった!なんとか出来るのウチにはあんたしかいねぇ!
スマンが頼む!」頭を下げる
宮崎「宮本に頭を下げられるのも悪くはねぇな!
解った!なんとかしよう!
でもどうにもならなかったらゴメンな(笑)」
宮本「そんときゃあんたも道連れだ…」
宮崎「そりゃ怖えぇ!
任せとけ!飯窪程じゃねぇにしてもそういうのは俺の専門だ!」
宮本宮崎が組長室から出てみんなに状況を説明して協力を求める!
宮崎「和田さん来たら最初から怒りが納まる迄全部俺が対応するからそれに合わせてくれ!」
みんな「了解しました(敬礼)」

五分後…和田来襲(犬が見ても怒ってるのが解る雰囲気)!

和田「おうちょっと邪魔するぜぇ!おい宮本〜…」
宮崎「和田組長いらっしゃい!」いきなり出鼻を挫く
和田「お…おう宮崎組長…」
宮崎「なんかウチの宮本が失礼な真似をしちまったみたいで…」
和田「おうあの野郎が…」
和田の話を遮る様に宮崎「おい宮本!和田組長いらっしゃったぞ!
早く詫び入れろや!」
宮本「はい組長!(和田の前に行き速攻土下座)
和田組長先程は大変失礼しました!
申し訳ありません!」
和田「テメェコノ野郎!詫び…」
再び和田の話を遮る宮崎「そうだ宮本コノ野郎!和田組長に『寂しいから食事に誘う』とはどういう事だ?
舐めてんのか?」
宮本「はい申し訳ありません!」土下座継続中!
宮崎「詫び入れただけで済むならヤクザは商売上がったりだバカ野郎!
和田組長に失礼をしてテメェの土下座程度で済むかコノ野郎!
(宮崎もいきなり土下座)
和田組長申し訳ありません!」

宮崎組長が活躍してる所ですが<後編に続く>


50 : 名無し募集中。。。 :2014/11/02(日) 17:40:56
>>49
来襲!!!(後編)
寿臼會事務所にて…
(続き)
和田「おい待ってくれ…」ちょっと困惑
又々話を遮る様に宮崎「勿論これで済むとは思ってません!
今ケジメ付けます!
おい金澤紐とドス持ってこい!」
金澤「はい!」
宮崎「宮本と自分の指受け取って下さい!」
金澤が道具を差し出す!
和田「おっ…ちょ…ちょ待てよ!待てって…」ほんの少しだけキムタク風に
宮崎「お待たせしてすいません!すぐヤりますんで!」
和田「そうじゃねぇよ!止めろって言ってんだよ!」
宮崎「あっ…はいすいません…」
和田「まったく宮崎組長は慌てん棒だな…(笑)
解った!
解ったよ!もう今回の事は水に流す!忘れろ!」
宮崎宮本「ありがとうございます!!」
和田「『水に流す!』っつったんだからもう土下座は止めろ!」
宮崎宮本「はい!」立ち上が〜るな二人
宮崎「こんな時になんですが余りゆっくりお話出来る機会も無いんでお時間があれば和田組長にまた絵画のお話伺いたいのですが…」
和田「おっそれ今言っちゃうか…(超ニッコリ)」
宮崎「はい!是非お聴きしたいです!」
和田「もうしょうがねぇな…じゃあ少しだけだぜ♪」満面の笑顔
宮崎「お願いします!」
和田「おう♪」
宮崎「誰か和田組長にお飲物用意してくんねぇか?」
植村「はい!和田組長近くに中々イケるサ店があるんですが宜しかったら如何ですか?」『五月雨』のメニューを差し出す
和田「おっ気が利くじゃねぇか!
う〜ん…じゃあカフェオレ頼む!」
植村「はい!宮崎組長はいつものブレンドで…」
宮崎「よろしく!」
組長室に行く和田宮崎

宮本「ふ〜…」心底疲れた様子
金澤「兄貴お疲れ様です!」
植村「みんなは何飲むんや?」
宮本「俺ブルマン!」
金澤「じゃあ俺もブルマン!」
高木「じゃあ俺もブルマン!」
植村「ほんでワシはレモンチーと…」
宮本金澤高木(ズコ〜ッとずっこける!)
金澤「いやそこはブルマンだろ!流れから言って…
しかもレモンチーって(笑)」
植村「だってワシ珈琲苦手やもん…しょうがないやろ(怒)!」
金澤「前に俺が持ってきた時飲んでたじゃん!」
植村「あん時こそ流れ的に飲めへんとは言えんかったわ!」
金澤「だから最近あそこに飲み物頼む時お前が行ったのか…
言ってくれりゃ良かったのに…(笑)」
植村「じゃあ行ってくるで!」事務所を出る
金澤「兄貴さっきヤバかったッスね!」
宮本「バカ野郎!隣の部屋に和田さんいるんだぞ!」
高木「大丈夫!和田組長が絵画の話してるときゃ隣室どころか真横に居る奴の話も耳に入らん位夢中になるらしいから…」
宮本「いやぁ〜…それにしても組長の交渉術ってかその場や会話コントロールする力にはビビッたな…」
金澤「こっちも乗せられて組長の思う様に動かされましたもんね…」
高木「流石『俺が得意な事は<権謀術数>だ!』って自分で言っちゃうだけはあるよな!
マジ凄いと思った!」
(植村帰ってくる!)
植村「ただいま!」
宮本金澤高木「ご苦労さん!」
(みんなの分を置いてから組長室にノック)
宮崎「いいぞ〜!」
植村「失礼します!」
組長室に入り飲み物を置いて出てくる
植村「和田組長はん超ご機嫌モードやで〜♪
事務所に来た時の般若の様な表情が嘘みたいな笑顔や!
『ご苦労さん!チップだ!』って言わはって3万もくれはったで〜♪」諭吉を3枚ヒラヒラさせる
高木「こんだけ感情の起伏が激しいと須磨の下の奴等大変だろうな…」
宮本「まったくだ!あいつらには同情する…
俺は逆に組長に迷惑掛けちまったな!
帳簿の整理でもしてフォローしとくか…」
金澤「兄貴!自分も手伝います!」
高木「じゃあ俺も手伝う!」
植村「ワシは書類とか苦手やから掃除しとくわ…」
宮本金澤高木(またもやずっこける!)
金澤「またかよ!」
高木「そんな難しくねぇだろ!」
宮本「まぁいいだろ!下手に手伝われても困るから…」
植村「そんなん言われたら凹むわ…」
(一同ばくわら!)
そんなこんなで5時間後組長室から出てきた和田宮崎
宮崎「今日はどうもありがとうございました!」深々と頭を下げる!
和田「おう!ここは下の者も素直だから居心地良いし、また寄らせてもらうぜ!」
宮本「和田組長先程は大変失礼しまして申し訳ありませんでした!」
和田「それは『水に流す!』って言ったろ!忘れろっての!
良い組長さんで良かったな!大切にしろよ!」
宮本「はい!ありがとうございます!」
和田「じゃあな!」
一同「ご苦労様でした!」
全員頭を下げ見送る

来襲!afterへ続く


51 : 名無し募集中。。。 :2014/11/02(日) 21:55:25
>>50
来襲!!!after
寿臼會事務所にて…

外まで和田組長を見送った一同事務所に戻り全員ソファーに座り一息つく
宮崎「いや〜流石に往生したぜ…」大きな溜め息をつく
宮本「本当に助かった!ありがとう組長!」
植村「ホンマ和田組長はんが来た時はどうなってしまうんか焦ったで!
宮崎組長のけ、け、けん…なんやったかな?」
高木「『権謀術数』だよ間抜け!」
植村「そんな難しい日本語ワシよう覚えんわ!
その『けんぼう』炸裂したな!」
金澤「本当凄かったぜ!
正直今迄組長の事バカにしてたけど『紐とドス持ってこい!』って言われた時素直に従っちゃたもん!」
高木「マジ見直したよ!」
宮崎「なんかお前等の言ってる事聞いてると今迄如何に『年齢だけで決められた形だけの組長で無能な奴』と思われてたか解って凹むんだが…」
宮本「いや〜でも少なくとも今は宮崎が組長で本当良かったと思ってるぜ!
いくら宮崎が権謀術数を駆使しても組長って立場じゃなかったら和田さんも納得しなかっただろうしあんな上手くはいかなかった!」
宮崎「宮本…あんまフォローになってないぜ…」
宮本「今回は組長にはでっかい借りが出来た!
本当に恩に着る!態度も改め直す!
ちゃんと宮崎組長を親父として敬意を持って接する!
他のみんなにも俺が責任持ってそうさせる!
異存のある奴はいるか?あるならじっくり聞いてやるぜ!」金澤高木植村に視線を送る
金澤「勿論ありません!」
高木植村「無い!」
宮本「親父!そういう事です!改めてよろしくお願いします!」
宮崎「おう!よろしく!ところでみんな腹減ってねぇか?
俺腹減りすぎてHP真っ赤な感じなんだけど…」
宮本「そうですね…自分も昼飯も食って無いので…」
高木「今から交代で事務所空けてどっか行くのも億劫だから店屋物にしませんか?」
宮崎「それナイスアイディアだな!
何処にする?」
植村「この前『背伸び』って定食屋が前の通りの端に出来たんや!
聞いたら暇な時間帯なら出前もヤってくれる言うてたんでメニューも貰うてきたんで如何がでっしゃろ?」メニューを差し出す
金澤「おっ流石が食い物だけには抜け目が無いな!どれどれ…
親父結構メニュー豊富で良い感じですよ!」
宮崎「お〜色々あるな〜でもここはスタンダードに…生姜焼定食にする!」
宮本「俺はカツ丼大盛で!」
金澤「俺はカツカレーの大盛!」
高木「俺はサンマの塩焼き定食で!」
植村「ワシは肉じゃが&コロッケ定食でと…ほな電話するで〜♪」
電話を掛けて食事の時のお茶を用意する植村
宮崎「そう言えば大事な事忘れてた!
おい宮本!勝田竹内田村中西は須磨の事務所で軟禁状態だとよ…
携帯も没収事務所の電話やPCもダメでマトモな連絡出来なさそうだ!
なんでも飯窪に『勝田達四人が好き勝手してるみたいですけど良いんですか?』って和田さんが言われてブチ切れてそうしたらしいぜ…勿論半殺しの焼き入れもしたらしい…
そんで最近勝田が鞘師や宮本とも仲良いとかも飯窪に吹き込まれた所にお前が電話しちまって…」
宮本「飯窪の野郎…!勝田達大丈夫ですかね…和田さんの焼き入れは半端無いッスから…」
宮崎「勝田以外はそれ程でもなかったらしい…
でも勝田は相当ヤられたみたいだ!
福田さんが辺利の菅谷さん呼んで止めさせたから助かった!
じゃなきゃ殺してたかもって和田さん言ってた…笑いながら…」
宮本「マジヤバいな…和田さんは…下手したら今頃自分もそうなってたかと思うと背筋が凍るぜまったく…
でも自分への襲撃と勝田への集中砲火を併せて考えると確実にある程度飯窪にバレていて和田さんが動かされてる感じですよね…
勝田と連絡取りたいな…」
宮崎「和田さん勝田への軟禁と連絡封鎖状態は暫く続けるらしい…
そこで考えたんだが俺が須磨の事務所に和田さんを訪ねてこっそり手紙渡すってのは使えねぇか?」
宮本「う〜ん…良い考えですけど万が一バレてしまった場合リスクは大きいですよ!
大丈夫ですか親父?」
宮崎「そこら辺はちゃんと心得てるよ!大船に乗った気でいろ!」
宮本「ではお願いします!頼りにしてます!」頭を下げる
宮崎「おう!任せとけって!」
高木「その大船がタイタニックじゃなきゃ良いんですがね♪」
宮本「不吉な事抜かすとブチ殺すぞコノ野郎!」
出前が届く
宮崎「さぁ長話は止めて飯にしようぜ!
おい植村支払いは和田さんに頂いた『チップ』でな…」
植村「そんな殺生な…」

ピンチを脱出した寿臼會これからどうなるのか…
頑張れ波浪會!


52 : 名無し募集中。。。 :2014/11/03(月) 21:45:35
>>51
須磨組事務所にて…
軟禁四人衆

寿臼會事務所から和田が戻って来て自宅に帰った後…
田村「いや〜親父機嫌良く帰って来て良かったなぁ〜♪」
勝田「まったくだぜ…
俺の携帯に出た後『お前ら宮本とも仲良くして何かやってやがるんだな(笑)!』っつって俺等全員に蹴り入れた後血相変えて出てった時は試合終了の笛が聞こえたもんな…
そしたら戻ってきたときにゃ『まぁ厳しくするばかりが躾じゃねぇよな♪お前らこれでも食えや!』って1つ5千円はしそうな鰻重のお持ち帰りを人数分くれて
『お前ら寿臼會の若い衆みたいに素直なら俺もこんな厳しくはしねぇんだがな…』って言って帰ってった…」
中西「ホンマ良かった!鰻重めっちゃ美味かったしこれで明日から少しは楽になるんかな?」
竹内「鰻重は確かにこれ迄の人生で一番って位本当に美味かったけど楽観視はしねぇ方がいいぜ!
親父はなにしろ気分屋だ!
何が理由で機嫌良くなったか解らんのに明日からも…なんて期待しちゃいけねぇよ…」
勝田「親父帰ってからその理由ってのをずうっと考えてたんだが宮崎組長かもな…
宮崎組長は飯窪とも繋がりあって親父とも上手くやってる!
宮本は今回は怒らした張本人だから無い!
金澤みたいに調子こく奴親父は嫌いだから無い!
高木は他人の為に動くはずねぇから無い!
植村のアホがそんな器用な芸当出来る訳ねぇから無い!
消去法で言って宮崎組長しかねぇ…」
田村「けどなんでそうしたのか…
宮崎組長は飯窪に似た自分の損得でモノを考えるタイプだ…
組の為に宮本は助けたとしてもここ迄親父が機嫌良くなったのは理解出来んし…」
中西「まぁとにかく今は危険は去ったんやからええやないか…
今は譜久村はんに出した手紙が早く届くのを祈るのみや!」
勝田「まったくだ!佐々木遣って田辺(剣襲勢)に託した手紙が譜久村に届いてその返事がこっちの手元に来るのに2日は掛かりそうだ…もどかしいぜ!」
竹内「本当歯痒いな…連絡手段が限られるってのは…
どうやっても後手に回っちまう!」
中西「宮本への連絡どうするんや?
こないな事になったんやから早ようした方がええで!」
勝田「今手紙書いて佐々木遣って直接寿臼會に向かわすか…いやそりゃ危険だ!
また剣襲勢経由か…糞ッタレ!」
田村「今若い衆は佐々木しかいねぇから明日の朝イチ室田相川が来てから親父や若頭が来る迄だな…」
竹内「こんな状況だから無理出来んからな…
今手紙書いて佐々木に行かしてる間に親父から電話でも掛かって来たら勘繰られてまた機嫌悪くなるのは不味い…」
勝田「佐々木!事情もあんまり教えねぇのに無理さして済まんな…」
佐々木「いえとんでもありません!
自分は小間使いしてるだけなんで作業的には難しい事してる訳じゃありませんから…」
勝田「いや…でも危ない橋渡ってるのは解ってるだろ?」
佐々木「でもここに居られる皆さんが文字通り体張ってなさってる事に間違いは無いと信じてますから付いていきます!
これは室田相川も同じ意見です!」
中西「せやけど正直親父にボコられてる所お前ら若い衆に見られるんはめっちゃ恥ずかしいんやけどな…」
勝田竹内田村「そりゃ言えてるな(笑)!」
佐々木「でもカッコいいと思います!あそこ迄焼き入れられても口を割らず仲間を守るってのは凄いです!
自分がそうした立場になった時それが出来るか自信ありません…」
竹内「自信が無くても覚悟はしとけ!
その覚悟が無きゃ上に行けねぇしヤクザとして生き残れん!」
佐々木「親父さんは何故皆さんにあそこ迄厳しいのでしょうか?
事情は詳しく解りませんが道理は皆さんにある様な気がします…」
勝田「利いた風な口きくなコノ野郎(怒)!…って言いてぇ所だが少し教えといてやる…
俺等と親父は今こんな感じだがみんな親父が好きだし尊敬してるんだ!
波浪會の事や本家の跡目の事で行き違いはあってもそれは変わらん!」
佐々木「親父さんと皆さんに行き違いが出た理由に、
自分等が組に入れて頂いた時に何かあったからだという噂を聞いたんですが何か自分等不味い事してしまったんでしょうか…?
自分や相川や室田もずっと気にしていまして…」
勝田「それに関しては余り詳しく言いたくねぇし言えないが1つハッキリ言えるのはお前らは何も悪くねぇし気にする必要は全く無い!
室田と相川にも伝えとけ!」
佐々木「はい!」
竹内「さぁお喋りはこん位にして早く宮本への手紙書いてゆっくりしようぜ!」
勝田「おう!そうしよう!」

宮崎さんグッジョブで緊張状態がある程度解れた須磨組の軟禁四人衆と若い衆…良かったね♪
頑張れ波浪會!


53 : 名無し募集中。。。 :2014/11/06(木) 02:02:54
>>52
和田組長の安眠
和田組長自宅マンションにて…
リビングでソファに座り自分の分の鰻重を食う和田
組長のボディーガード兼雑用係として室田がリビング入口に立っている
和田「おい室田!お前もこっち座って冷たくなる前に鰻重食っちまえ!」1つ残ってる鰻重をテーブルの向かい側に寄せて座る様に促す
室田「はいありがとうございます!頂きます!」行儀よく食べ始める
和田「どうだ旨いか?」
室田「はい!中国産の養殖モノとは違って脂がしつこくなく身が締まって旨味が多く蒸しも焼きも完璧です!流石希少な天然モノを扱う名店の鰻重です!」
和田「お前はグルメレポーターか!コメントの宝石箱か!『はい!美味しいです!』だけで伝わるっての!俺も同じモノ食ってんだから(笑)!」
室田「はいすいません…(苦笑)」
和田「ゆっくり食って良いから…食い終ったら駅前の『15』に行って苺タルトとチェリーパイとカフェオレ買ってきてくれ!お前も好きなモノ買っていいぞ♪」諭吉を一枚差し出す
室田「はい!」いきなり食うペースを早める
和田「だからゆっくりで良いっての!それじゃこっちも落ち着かねぇよ(笑)!」
室田「はいすいません…苦笑)」
室田が食事を終え片付け(勿論和田の分も)も終える
室田「それでは行ってきます!」
和田「おうよろしく♪」
遣いに出る室田
和田(久し振りに気持ちの良い1日の終り方になりそうだ!
ここんとこずっと勝田達が勝手ヤりやがって苛々させられてばかりだったのに飯窪にもそれを指摘されてつい腹立てちまった…
だが宮崎組長に
「ウチのも割りと好き勝手ヤってますが組の為に動いてると信じてますから…
明らかに組の為じゃないと思わない限りはあれこれ言わない様にしてます…」
って聞かされた時は少し反省させられたな…
ウチは寿臼會みたいに全員が組立ち上げ当初から居た五分の関係に近いのとは違う!
飯窪の言う様に上下はハッキリさせるべきだからケジメは付けなきゃイカン!
だが余り厳しくしてもな…
ウチの奴等だって組の看板に泥塗る様な悪さするはずねぇ!
それを忘れてつい熱くなっちまった…
でも鰻重持ってってヤった時のアイツ等は久し振りに良い笑顔だったな…
子分に媚を売る気はねぇがああいう顔見るとまた差し入れしたくなるぜ…
軟禁長く続けて一杯差し入れしてやるか…ってそんな訳にはいかねぇよな…(笑)
アイツ等にも反省してもらわなきゃならんからもう少し続けるが波浪の総会迄には解かんと不味いな…)
プルルッ…和田の携帯に飯窪から着信!
和田「もしもし」
飯窪「夜分遅く申し訳ありません!飯窪です!」
和田「おう!」
飯窪「和田さん所の組員さんの事でご報告した件で…」
和田「おうその事か!簡単に纏めるとアイツ等に理由聞きながら焼き入れてから事務所に暫く軟禁にしといた!」
飯窪「そうですか…(よっしゃ狙い通りだ♪)」
和田「やり過ぎだよな…」
飯窪「えっ?そんな事は無いのでは…(いやいやグッジョブだよ和田さん!)」
和田「いや寿臼會の宮崎組長に反省させられてよ…」
飯窪「はい…?宮崎組長は先輩である和田さんにそういう意見したんですか?(余計な事言ってんじゃねぇよ宮崎…)」
和田「いやそうじゃねぇよ…宮崎組長の組員に対する態度見て俺が勝手に反省しただけだ…」
飯窪「そうですか…(ここは無理にこっちの良い様に推したら不審に思われるから一旦引くか…)」
和田「まぁお前の言う通りアイツ等にも好き勝手した事の反省はして貰わなきゃイカンからもう少し軟禁は続けるがな…」
飯窪「和田さんも大変ですね…
自分はいつでも和田さんの味方ですし自分に出来る事ならお力になります!
また気付いた事があったらご報告します!」
和田「おうありがとう♪じゃあまたな!」
飯窪「では失礼します!」
飯窪の電話から3分後室田が戻ってきた!
室田「ただいま戻りました!」
和田「ご苦労さん♪さぁ食おうぜ!
お前は何にしたんだ?」
室田「はいレアチーズケーキとカプチーノを頂きます!お釣りこちらになります!」
和田「釣りは取っとけ!レアチーズケーキか…明日はそれだな♪
甘い物は脳ミソに力入るし精神的にも落ち着くからいいな!」
室田「はい自分も甘い物好きです!酒よりも好きです!」
和田「自分も酒より甘い物だな…」

デザートを食べた後ひさびさに良い心持ちで眠りに着いた和田だった!


54 : 名無し募集中。。。 :2014/11/06(木) 02:08:20
>>53
飯窪の杞憂
飯窪自宅マンションにて…

和田への電話後四十八會トップの秋元にも電話を入れる!
飯窪「もしもし飯窪です!」
秋元「お〜飯窪君か!」
飯窪「お願いした宮本と鞘師への襲撃の件なんですが…」
秋元「それな…君の言う通り何も知らん末端の組の下っ端の奴等にヤらせたが宮本の方はあっという間に返り討ち!
鞘師への方は襲う前にビビッて逃げちまったよ…
これで良かったのか?」
飯窪「ええ良いんです!襲う前に逃げた方はともかく宮本への襲撃は想定内です!
寧ろ変に上手くいって警戒が強くなる方が困ります!
奴等にこちらがある程度『解ってるぞ!』と警告出来れば充分です!」
秋元「君の方は上手くいったのか?
その首謀者の勝田とか言う奴の事は…」
飯窪「はい!首謀者の勝田と同じ組の仲間を和田を使って事務所に軟禁し動きを封じました!」
秋元「それは良かったな!しかし中々掴めなかった敵の首謀者や面子が急に解ったのには驚いた!
良いスパイでも見付けたのか?」
飯窪「ええかなり使える人がこっちに付いてくれました!」
秋元「ほう〜…それは誰かね?」
飯窪「会長申し訳ありませんがそれは秘密に…
会長がいつも仰る様に『謀は密を以て良しとする!』という事で」
秋元「食えん奴だな君は…(笑)
まぁこういう事してるんだからその方が信用出来る!
また何かあったら連絡してくれ!じゃあな!」
飯窪「はい失礼します!」
電話を切りブランデーの牛乳割りをグイっと飲み干す!
飯窪(取敢えず宮本への襲撃は警告として成り立ったみてぇだし勝田の野郎の動きも封じたし上手く先手を打てたって所だな…
鞘師への襲撃が未遂になったのは笑えるな!四十八會はどんだけボンクラ使ってんだよ(笑)!
宮本の方が上手くいきゃ鞘師の方にも伝わるだろうから問題ねぇが四十八會と組んで大丈夫かと思っちまう!
それにしても宮崎の奴は和田を諌めやがってどういうつもりだ…
ここは探り入れとかんとな…)
宮崎に電話を入れる
飯窪「もしもし飯窪です!」
宮崎「こんばんわ♪こんな時間にどうしました?」
飯窪「さっき和田さんに電話したたんですが…(この野郎惚けやがって!)」
宮崎「あぁ和田さんがウチの事務所に来た件ですか?」
飯窪「そういう事です!宮崎組長はウチの跡目の件で自分に付いて貰えるモノと思ってたんですが…?(どういうつもりなんだよ!)」
宮崎「何か問題ありましたか?」
飯窪「折角上の方にも働きかけているのにおかしな動きしてる奴等いるのはご存知ですよね?(いい加減にしとけよ!)」
宮崎「ええ勿論!」
飯窪「折角和田さんがそれを封じて下さったのにそれを諌められる様な真似をされると自分としましても困るんですが…(おいどうなんだ腹黒野郎!)」
宮崎「あぁそういう事ですか!
和田組長少し我を見失い過ぎかと思いまして…
あれ以上なさると執行部に処分されて須磨組潰れちゃいますよ…
ウチの事務所いらした時もちょっと危険でした!
ウチも和田さんに宮本潰れたらおしまいです…
飯窪さんもゆくゆくは波浪會の会長になって仕切っていくおつもりなら組が減って波浪會小さくなるのは困るのでは…」
飯窪「まぁ…そうですが…(本心が何処にあるか解らんが言ってる事に間違いは無いな…
確かに和田の暴走を煽り過ぎたかもしれん…)」
宮崎「またその内和田さんも誘って3人で飯でも行きましょう!」
飯窪「そうですね…宮崎組長とはもっとお話してお互い理解し合いたい部分もあるか思いますし是非…」
宮崎「それじゃまたいずれ…」
飯窪「ええまた…」電話を切る

飯窪(秋元会長が俺の事を『食えん奴』と言ってたが本当に『食えん奴』ってのは宮崎みてぇな奴を言うんだろうな…
自分の損得で物事考える癖に自分から動かん奴の心は意外と読みにくい!
これはマジで波浪の総会の前にしっかり会談持たんと…)

秋元と直で繋がってるとか飯窪さん半端ねぇっす!
宮崎さんは本当の本心はどっちにあるのか?
頑張れ波浪會!


55 : 名無し募集中。。。 :2014/11/06(木) 23:16:42
謎の情熱


56 : 名無し募集中。。。 :2014/11/13(木) 02:27:01
>>54
宮崎組長須磨組事務所へ行く!<その1>
寿臼會事務所にて…

宮崎「さてと…大事な『手紙』も預かったし和田さん事務所にいるのも確認したしボチボチ出掛けるか…」
植村「親父はんおやつは300円迄でよろしいやろか?」
高木「遠足じゃねぇよ!バカ!」
宮本「親父…本当にお供は植村でいいンスか?」
宮崎「いいんです(川平慈英風)!」
金澤「いやいや冗談じゃなく親父さんこんなポンコツ連れてって本当に大丈夫なンスか?
なんなら自分がお供ますよ…」
植村「なんや金澤!ワレワシの事ポンコツ言うたな!舐めとるんか?
舐めとんとケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わすぞコラッ!」
金澤「ねっ親父さん!コイツ馬鹿でしょ!本当に大丈夫ですか?」
宮崎「馬鹿だけどいいんです(再び川平)!
寧ろ馬鹿だからいいんです!(更に川平)
馬鹿を相手に警戒するか?
否!しないだろう!
『ヤバい事する時は馬鹿も連れてけ!』というのは策略のセオリーです!(笑)」
植村「なんやワシ随分馬鹿にされてるみたいやな〜!」
宮本「『みたい』じゃなく『されてる』んだ!」
植村「そないな言われ方ワシ傷付くで〜」
高木「冗談だよ冗談!気にすんなよ!(まぁ九割方マジだけど…)」
植村「さよけ!良かった!ワシ本気にしてもうたわ…
ところでバナナはおやつに入るんやろか?」
宮崎「植村!行くぞ!早く車回せ!」
植村「はい!」駐車場に走る
宮崎「勝田に手紙渡したら帰る迄に返信貰える様にしとくから!じゃあ行ってくる!」
宮本金澤勝田「いってらっしゃい!」頭を下げ見送る…
(須磨組事務所に向かう車の中)
宮崎「植村〜…」
植村「はいなんでっしゃろ?」
宮崎「解ってるとは思うが余計な事言わん様にな!」
植村「心得てまっせ!そこら辺とこは…」
宮崎「じゃあこれ俺が和田組長と組長室に入って落ち着いたら勝田達に渡すんだぞ!」手紙を差し出す
植村「この植村命に替えても手紙を届けます!」宮崎「そこまで大袈裟な事じゃねぇよ!
タイミングさえ間違えなきゃ猿でも犬でも出来るっての!」
植村「雉ならどないでっしゃろ?」
宮崎「桃太郎じゃねぇよバカ!
そういうのが余計な事だっつうの!
帰る迄に返信貰う様にしとくの絶対に忘れるなよ!」
植村「はい!」
宮崎「本当頼むぜ…!」困った顔をする

そうこうしてる内に車が須磨組事務所に着く!

宮崎「どうもお邪魔します!」
和田「お〜キタキタ!待ってたぜ宮崎組長!」
宮崎「お待たせしました!」
和田「さぁこっちこっち!」組長室に通そうとする
宮崎「失礼します!」
和田「あっ待った!今の内に昼飯の用意させちまおう!
宮崎組長中華でいいかい?」
宮崎「はい!」
和田「おい誰か『有頂天』のメニュー表寄越せ!」
相川「はい!宮崎組長こちらをどうぞ!」宮崎にメニュー表を差し出す
宮崎「ありがとう!」
そこへ車を駐車場に置いてきた植村が来る
植村「失礼します!本日は宮崎組長のお供で参りました!お邪魔します!」
和田「おうご苦労さん!植村も昼飯食えや!中華でいいか?」
植村「自分は今日はカツカ…(カツカレーと言い切る前に宮崎組長のレーザービームの様な視線に気付く)
中華ご馳走になります…」
和田「おうそうか!宮崎組長何するか決まったかい?」
宮崎「はい!自分はキクラゲ玉子定食頂きます!」
和田「おっ渋い所いくねぇ♪
俺は麻婆豆腐定食な!お前らも好きなモノ頼んでいいからな♪
勝田!これで払っとけ!」分厚い財布を投げ渡す
勝田「はい組長!昼御飯頂きます!」頭を下げる
他の須磨組員「頂きます!」頭を下げる
植村「…頂きます!」一拍遅れて…
和田「おう!じゃあ昼頃に届く様によろしく!」
須磨組員「はい!」
組長室に入っていく和田宮崎…

寿臼會との余りの雰囲気の違いに戸惑う植村…

その2に続く


57 : 名無し募集中。。。 :2014/11/13(木) 02:31:25
>>56
宮崎組長須磨組事務所へ行く!<その2>
須磨組事務所にて…

和田宮崎が組長室に入った後、組の緊張感のある雰囲気に圧倒されてボ〜ッと突っ立ってる植村
勝田「おい突っ立ってねぇでテメェんとこの組長さんの好きな飲み物教えろ!」
植村「はい…え〜っとなんでっしゃろ?」
竹内「なんでっしゃろ?…じゃねぇよバカ!テメェんとこの組長さんの好きな飲み物も解んねぇのか?」
植村「いつも事務所の近くのサ店で頼むもんやからその時々で…」
勝田「…ったく使えねぇな…普通にブレンドの珈琲でいいか?」
植村「はい多分…」
竹内「しっかりしてくれよ!間違ったモノ持ってったら俺等が親父(和田)に殴られるんだからな…」
植村「えらいすんまへん…」
少し凹む植村…

組長室の和田と宮崎
宮崎「これ宜しかったらどうぞ皆さんで食べて下さい!」手土産を差し出す
和田「ありがとう!おっ…アップルパイか…いいねぇ…
おい宮崎組長からアップルパイ頂いたぞ!」お付きの室田に差し出す
手土産を預り室田は組長室から出て直ぐに給湯室に向かう
宮崎「今日は福田さんは…」
和田「若頭は佐々木連れて不動産屋に行ってシノギの相談に行ってる!
田村と中西は『オレオレ詐欺』の回収だ!」
宮崎「福田さん隣の駅前の再開発の件ですか?」
和田「あぁ…ウチも若い衆入ったし色々ヤらんと執行部が五月蝿いからな…」
宮崎「ウチはまだノミ屋と闇金位で手一杯です…」
和田「始めは何処もそんなもんだ!
ウチも始めはノミ屋と闇金だけだったが俺や若頭や前田や小川で手ぇ一杯だった…」
一方組長室の外では…
室田「宮崎組長からアップルパイ頂きました!」
勝田「おう!じゃあ飲み物と一緒に持ってってくれ!」
室田「はい!」
植村「須磨組さんっていつもこんな感じなんでっしゃろか?」
勝田「ん…ッ?どういう意味だ?」
植村「なんていうかピリピリしとると言いますか…ウチとは全然ちゃいますねん…」
勝田「ヤクザは大学のサークルじゃねぇんだ!明るく和やかな職場環境な訳ねぇだろ!
まぁウチはお前らんとこの様に立ち上げメンバーのみとは違うからってのもあるけどな…」
植村「でも和田組長さん厳し過ぎるんとちゃいますか?
勝田さんやって波浪會や須磨組さんの為に動いてはるのに…
かなり焼き入れられはったご様子ですやん…」
勝田「お前人ん家の親父の悪口とも取られかねん事をその子分の前でよく言えるな…」
植村「いやそないなつもりちゃいますねん…」
勝田「まぁいい!お前に幾つか教えといてやる!
先ず俺等はどんな事あっても親父を尊敬してる!
だからどんな焼きを入れられても恨みはしない!
ましてやいくら俺等が波浪會や組の為に動いてるとは言えそれを知らん親父が勝手な事してる俺等にキレるのはこの世界じゃ当然の成り行きだ!

植村「見当違いな事言ってえらいすんまへん!」頭を下げる
勝田「で…宮本はなんか言ってるか?」
植村「あっ…そうや!宮本の兄貴から手紙預かって来たんやった!
あれ…無い…何処にやったんやろ…」手紙を探す
勝田「テメェこの野郎ふざけんなよ(怒)!人から預かった手紙無くすとはどういう了見だ!バカ野郎!」
植村「な〜んちゃって!ちゃんとありまんがな!ワシそないなポンコツちゃいまっせ(笑)!」手紙を差し出す
勝田「なぁ〜タケ〜この大阪のガキ、俺等の事舐めすぎじゃねぇかな…?」
竹内「その様だな…ちょっとヤクザの道理ってモノを教えてやった方がいいんじゃねぇか?」
勝田「だな…その方が宮崎組長さんや宮本も手間が減って喜ぶだろ!
おい相川!なんか堅くて殴りやすいモノ持ってこい!」
相川「はい!ただいま!」すぐにでかくて握りやすい大理石の灰皿と重そうな分厚い硝子の水差しを勝田と竹内に手渡す
植村「な、何しまんのや…」完全に笑顔が消え顔がひきつっている
勝田「何するか?って…決まってるだろそんな事!」灰皿を振り上げる!
植村「ひ〜…ッ!」完全に怯え両手顔と頭を防ぐ!
竹内「冗談だよバカ野郎(笑)!本当にヤったら俺等親父に殺されるっての!」
植村「関東の人の洒落は解りにくすぎや…」ホッとした表情で
勝田「みっともなく怯えやがって!植村がウチの組の者なら一週間も経たずに親父にビビッてトンヅラこきそうだな(笑)」
植村「和田組長さんどうこうの前に勝田さんや竹内さん怖すぎや…
(半泣)」
勝田竹内「(ばくわら)」

今日はよく凹まされるあ〜り〜…頑張れ!

その3に続く


58 : 名無し募集中。。。 :2014/11/13(木) 02:33:51
>>57
宮崎組長須磨組事務所へ行く!<その3>
須磨組事務所にて…

組長室の和田宮崎
和田「シノギを増やしてぇなら『オレオレ詐欺』を進めるぜ!
ウチも田村が仕切って『劇団田村』とかふざけた事抜かしながらもそこそこ稼いでる!
アイツにマニュアルでも書かせてレクチャーする様に言っといてやろうか?」
宮崎「お気遣いありがとうございます!是非お願いします!
高木辺りならそつなくこなしてくれそうなので任せてみたいです」
組長室にノックする室田
和田「入れ!」
アップルパイと飲み物を用意した室田が入ってくる
室田「失礼します!」宮崎と和田にサーブする
和田「ご苦労さん!お前も下がっていいから向こうでみんなと頂いとけ!」
室田「はいありがとうございます!宮崎組長アップルパイ頂きます!」一礼して下がっていく
和田「さぁ食べようぜ!」
宮崎「頂きます!」
二人とも食べ始める
和田「ウチは俺がそうだからだろうがみんな酒より甘いモノが好きだからこういう手土産はみんな喜ぶ!」
宮崎「そう言って頂けると光栄です!
それにしても須磨組の皆さんは和田組長のご指導の賜物かしっかりなさってますね…羨ましい限りです!
ウチももっとしっかりさせないとイケない奴が…」
和田「今日連れてきた植村とかか…」
宮崎「はい…」
和田「まぁちょっとあれな感じもするが、あんまり物怖じしねぇ奴の方がこの業界じゃ案外大成するしいいんじゃねぇか…
組各々の色ってモノもあるからな…
あんま酷すぎるのは勘弁だがな…(笑)」
宮崎「帰ったらよく指導しときます(苦笑)」
和田「まぁ年明けて少ししたら辺利興業さんも解散だしウチも本家や道程會さんに少しでも近付ける様な働きしねぇとみっともねぇしな!」
宮崎「辺利興業さん解散後の波浪會の穴も和田組長が纏める須磨組さんで万全ですね!
若い衆もしっかりしていてますし、田村さんや中西さんも『オレオレ詐欺』を頑張られて、
勝田さんと竹内さんで『ノミ屋』を公営ギャンブルだけじゃなく野球やサッカー、相撲、F-1なんかのスポーツに迄拡げてシノギを伸ばして、
福田さんは不動産や企業の権利関係やで大きく稼いでいらっしゃる…」
和田「本当にみんなよくヤってくれてる…
今勝田達には軟禁って処分をしちゃいるが感謝してるんだぜ!」
宮崎「勝田さん達の軟禁は暫く続けられるのですか?」
和田「なんか奥歯にモノの挟まった様な言い方だな…」
宮崎「はぁ〜…(しまった深入りし過ぎたか…)」
和田「俺のアイツ等に対する態度で何か言いてぇ事でもあるのか?」軽く睨む
宮崎「いえその…(墓穴掘っちまったか…)」
和田「アイツ等になんらかの考えがあって動いてるのは解ってる!
宮崎組長も少なからず絡んでいるのも解ってる!
当然それが波浪會や俺に弓を引こうって訳じゃないってのもな…」
宮崎「すいません…(参ったな図星なだけに逃げ難い…)」
和田「宮崎組長はどちらかっていうと巻き込まれた方だろう…」
宮崎「はいどちらかと言えば…(見逃してくれるのか…ここはいっそ喋っちまうのも手か?
いや和田組長と飯窪の距離感が把握出来てねぇのにその選択はない!
下手すりゃ自分以外みんな敵に回しちまう…)」
和田「この前菅谷さんにも言われちまったし、組をグダクダにしたり他所の組どうこうして迄白黒着けようとは思わねぇ…
だから宮崎組長にもこれ以上は聞かねぇ!
ウチの奴等にもな…」
宮崎「すいません…(助かったか…)」
和田「巻き込まれた宮崎組長に謝られる筋合いはねぇよ…
ただ言える時が来たら教えてくれ!待ってるぜ!」
宮崎「はい必ず!(和田さんは気は短けぇが冷静になれば本当に優しい親分なんだよな…内緒にするのが申し訳無い位)」
和田「堅てぇ話はこれ位にして絵画の話でもしようぜ!」
宮崎「はい!そうですね!(助かったが絵画の話の方が辛いかもな今日は何時間続くのやら…)」
和田「ヤフオクで落としたマネの画集がやっと来たんだ!マネはいいぜ!マネは!」
宮崎「印象派は最高ですよね♪(こりゃ福田さんが帰ってくるまで終らんな…早く帰ってきてくれなきゃ辛いぜ!俺は絵画について飯窪程下調べしちゃいねぇんだ…福田さんカムバ〜ック!)」

宮崎組長にとって辛い時間が暫く続きそうである
その4に続く


59 : 名無し募集中。。。 :2014/11/13(木) 02:37:46
>>58
宮崎組長須磨組事務所に行く!<その4>
須磨組事務所にて…

勝田「おい植村!いつまでも半べそ掻いてないで早く手紙見せろや!」
植村「はい…」改めて手紙を差し出す
勝田「ご苦労さん!」手紙を開き音読する

宮本からの手紙
”晩秋の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。

…なんて書いたらまた勝田は「ふざけるな!」…と憤慨するのかな(笑)
冗談はさておき先ずは俺とした事が非常時にお前の携帯に連絡する様な下手打って申し訳無い!
軟禁の件は聞いた!大変そうだな…
俺の方も襲撃を受けた!まぁ四十八會辺りのチンピラっぽいので撃退して帰した!
お前の事だから気付いちゃいると思うが飯窪の仕組んだ事に間違いねぇ!
軟禁が解ける迄は連絡に難儀するだろうからウチの親父に遣いに出て貰った!
鞘師や譜久村にはこっちで繋いで怪しまれない程度にまた親父に遣いに出て貰うから安心してくれ!
鞘師と譜久村と繋ぎが取れ次第また連絡する!

宮本より“

勝田「宮本の奴ふざけた出だしで書きやがって…

竹内「宮本襲撃受けたのか?」植村に訊く
植村「はい!金澤の話だと襲撃に来た三人をあっという間にブッ飛ばして撃退したそうです♪」
竹内「宮本の奴そいつ等に尋問しなかったのかよ…」
勝田「下っ端の奴になんか聞いた所でなんも知ってる訳ねぇから時間の無駄だろ!」
植村「その通りです!宮本の兄貴もそう言うてはりました!
冷静に考えてみると当然でっしゃろ!」
竹内「テメェこの野郎!俺が抜け作だとでも言いてぇのか!バカ野郎(怒)!
上等だ!相川道具出せ!」
相川「はい!」トカレフ(ロシア製)を竹内に手渡す
植村「またまた〜竹内はん冗談キツいがな〜(笑)♪」
竹内「あ〜勿論冗談だ!ロシアンルーレットやるだけだから単なるレクリエーションだ!
テメェの頭から始めるか?頭からだとすぐ終わっちまうから右膝左膝右肩左肩土手っ腹頭の順で行くか?」
植村「た、弾が入っとらんとか…」顔がひきつり始める
竹内「安心してくれ!ちゃんと入ってる!」弾倉を外し弾を植村に見せてから戻す
植村「……(アカン…今日ワシの命日になりそうや…)」
竹内「さぁどっから行くんだ!」スライドを引き弾を送り込み構える!
植村「…(アカン少しチビっってもうた!
お父はんお母はん先立つ不幸を許して…
んッ…勝田はんが竹内はんの後ろでなんかやってはる…
ジェスチャー意味解らん…
口見ろって…んッ…あっ土下座か!)」
竹内「おい早く決めろや!上から行くか?下から行くか?」
植村土下座する
植村「竹内はん申し訳ありませんでした!」
竹内「お〜植村君ヤクザの道理が解って来たね〜!
じゃあ次は指詰めてみようか〜?
相川道具〜!」
相川「はい!」速攻で出刃包丁とヒモとまな板を持ってくる!
植村「……(勝田はん話がちゃうやんか!
それと相川君あんた無駄に仕事早いと嫌われるで〜!)」涙目で周りを見回す
勝田「おい!そん位にしとけよ!
そんな大声出したらいくら絵画の話してても親父に聞こえるぞ!」植村の小指にヒモを巻こうとする竹内を止める
竹内「だってこの野郎よ〜…」不満顔
勝田「そんな事しても宮本や宮崎組長困らすだけだ!」
植村「どうもすんまへんでした!(勝田はんは救いの天使様や!)」
相川「勝田の兄貴そろそろ…」
勝田「あっ昼飯か…もう頼まねぇとな…
俺青椒肉絲丼!」
竹内「俺は回鍋肉定食!」
植村「何頼んでもよろしいのでっしゃろか?」
勝田「あぁ好きなモノ頼め!」
植村「ほなフカヒレの姿煮と北京ダックと上海蟹の蒸したのと…グフッ…」
勝田の強烈な右のボディブローが植村に突き刺さる
勝田「テメェ程々ってモノをいい加減学習しろや!」床に倒れのたうち回る植村に更に蹴り
植村「うぅ〜ッ…すんまへん五目焼そばと炒飯のセットで…」腹を抑えながら言う
勝田「だってよ!」
相川「はい!では電話入れます!
もしもし『有頂天』さんですか?
いつもお世話になってます!須磨組事務所です!出前の注文お願いしたいのですが!
麻婆豆腐定食、キクラゲ玉子定食、回鍋肉定食、青椒肉絲丼、天津丼、排骨飯、五目焼そばと炒飯のセットを1つずつでお願いします!
はい!解りました!(電話を切る)
30分程で来るそうです!」
竹内「おう!」

その5に続く


60 : 名無し募集中。。。 :2014/11/13(木) 02:43:29
>>59
宮崎組長須磨組事務所に行く!<その5>
須磨組事務所にて…

勝田「そろそろ出前来る頃だな…
おい相川!お茶の用意出来てるか?」
相川「はい!出来てます!」
タイミング良く出前が来た!
出前持ち「お待たせしました!『有頂天』です!御注文の品お届けしました!」
勝田「おうご苦労さん!相川よろしく!」
相川「はい!」出前の品を分けて和田と宮崎の分をお茶と一緒に組長室へ持っていく
勝田「兄ちゃんいくらだ?」
出前持ち「はい!7860円です!」
勝田「じゃあこれ!釣りは取っときな!」諭吉を一枚出す
出前持ち「いつもありがとうございます♪」
勝田「おう!」
出前持ち「そう言えば竹内さん!この前の日本シリーズ参りましたよ!
4勝1敗でソフバンとか…
阪神で4勝0敗から4勝3敗で流したのに…」
竹内「オッズに釣られて全部阪神に賭けるとか兄ちゃんもまだまだ甘いぜ!少しはソフバンで保険も賭けなきゃ…
でも平和島の大穴拾った分がまだ残ってるだろ!」
出前持ち「いや〜スロットで結構すっちゃって…」
勝田「兄ちゃん…俺等の様な人間が言うのもなんだが博打も程々にしときなよ(笑)♪」
出前持ち「はい…気を付けます…」肩を落とし出ていく
植村「今の兄ちゃんは須磨組さんのノミ屋のお客さんですか?」
竹内「あぁ…ウチの客だ!あの兄ちゃん軽く依存症気味だな!儲けた分もそのまま次に賭けちまう…」
植村「ノミ屋としては活かさず殺さずで長く顧客続けて欲しいから微妙でんな…
あぁそれにしても腹減りましたわ!そろそろ食べても良いでっしゃろか?」
勝田「ちょっと待ってろ!親父に『頂きます!』してからだ(笑)!」組長室へ全員で行く(ノック)
和田「おう入れ!」
勝田「失礼します!親父さん昼御飯御馳走になります!」
全員「頂きます!」頭を下げる
和田「おう!お前らも冷めない内に早く食っちまえ♪」麻婆豆腐定食を食べながら答える
全員「はい!ありがとうございます!」出ていきテーブルを囲む
竹内「さぁ俺達もさっさと食っちまおうぜ♪」
植村「頂きま〜す♪」
食事を終えてまったりと茶を啜る勝田竹内植村!組長室の分の食器も下げ給湯室で洗う室田相川
勝田「宮本に返信の手紙書かんとな…
貰ってくる様に言われてるんだろ?」
植村「はい!帰る迄に書いて貰う様に言われとるんでお願いします!」
勝田「おう了解!若頭戻ってきたら親父と打ち合わせするから宮崎組長もお帰りになるだろうから早く書いちまおう!」

勝田から宮本への返信

前略

手紙は受け取った!電話の件は不可抗力だから気にすんな!
それにしても飯窪の野郎俺等の事大分把握してるみたいだな
どこからどう漏れたのか、何故バレたのか気になるが先ずは譜久村鞘師との繋ぎを頼む!
出来れば本家の人間がどれだけこっちに付いてくれそうかも聞いて欲しい!
それと前田さんと小川さんに接触出来る人間がいたら声掛けて欲しい!
こちらからは以上だ!出来るだけ早い返信をよろしく!

勝田より

勝田「じゃあこれ頼んだぞ!」手紙を植村に託す
植村「はい!任しといておくんなはれ!」
そこに福田が帰ってくる
福田「ただいま〜!おっ植村じゃねぇか!」
植村「どうも福田さん!宮崎組長のお供でお邪魔してます!」頭を下げる
福田「おうご苦労さん!
竹内〜親父宮崎組長と話してるのか?」
竹内「はい!」
福田「そっか…まぁいいや!
ただいま戻りました!」組長室へ声を掛ける
和田「ご苦労さん入ってくれ!」
福田が組長室へ入っていく
勝田「植村くれぐれも頼んだぞ!
宮本には出来るだけ早い連絡が出来る様に言っといてくれ!」
植村「はい!今日は色々勉強させて貰いました!」
竹内「次来た時はもっと勉強させてやるよ(笑)!」
植村「お手柔らかにたのんます(苦笑)!」
和田宮崎福田が組長室から出てくる
和田「じゃあまたな!さっき言った事忘れるなよ!」
宮崎「はい!今日はありがとうございました!またお邪魔させて頂きます!失礼します!」頭を下げる
植村「失礼します!」頭を下げる
宮崎植村は須磨組を出て駐車場に向かう


取敢えず宮本と勝田の繋ぎは取れて一仕事を終えたが…前途多難な波浪會の未来は何処へ…


61 : 名無し募集中。。。 :2014/12/11(木) 19:19:50
>>60
宮本の逡巡

寿臼會事務所にて

宮崎「ただいま〜戻ったぜ〜♪」
宮本金澤高木「おやっさんお帰りなさい!ご苦労様です!」
植村「ただいま〜…」
金澤「おう植村もご苦労さん!…なんか顔色悪いし元気ねぇな…どうかしたのか?」
宮崎「それがこいつ帰りの車の中でも無口なんだよ…
いつもなら五月蝿い位に話し掛けてくるのに…」
宮本「植村どうした…?」
植村「それが…(須磨組との雰囲気の違いや勝田や竹内にこっぴどくヤられた件を話す)

宮崎「あッ組長室にもちょっと聞こえてたぞ!それは…」
宮本「まぁそりゃお前が悪りぃわ…相手と状況考えねぇで喋る癖いい加減直せや!」
植村「ワシ思うたんですよ!いつまでもガキみたいな態度せんで変わらなアカンって…」
高木「今更かよ!ヤクザを部活かなんかとでも思ってたのかよ!」
金澤「まぁそう責めてやるなよ…
勝田さんと兄貴に締められておやっさんに諭された俺も似た様なもんだし…
聞いてると辛い…」
高木「全くこいつは舐めてんのかボケてんのか解らん態度で誰にでも相対するからな…」
宮崎「そういや高木にシノギ任せるわ!」
高木「はい!どんなシノギですか?」
宮崎「田村さんのやってる『オレオレ詐欺』を伝授させて貰える様に和田さん段取ってくれるってよ!」
高木「た、田村かよ…あの人ちょっと苦手なんだよな…いや大分苦手だな…」
宮崎「さんを付けろよ!さんをよ〜!」
高木「はぁ〜…他の奴じゃダメなんすか?」
宮崎「植村に任せられる仕事じゃねぇし、金澤に任して田村さんと喧嘩されても困る!
宮本は他にも仕事抱えてるしそんな状況じゃない!
勿論断っても構わんぞ!和田さんの機嫌損ねてボコられた上で爆和羅を台無しにして全員敵に回す度胸があるならな!」
高木「……」
宮崎「あっ…飯窪が味方に付いてくれるかもしれんな…
どうすんだよ高木!」
高木「ヤりますよ!やりゃいいんでしょ!」
宮崎「そう言ってくれると思ったよ(笑)!
じゃ後で須磨組に電話入れて挨拶しとけよ!」
高木「はい…」

宮本「親父さん!そう言えば手紙はどうなりました?」
宮崎「おっそうだ植村!勝田さんからの手紙出してくれ!」
植村「はい!どうぞ!」勝田からの手紙を宮本に差し出す
宮本「…おい『手紙無くした!』って件はヤらんのか(笑)?」
植村「……(凹む)」
宮本「冗談だよ!一々凹むなよ(笑)
じゃあ読むからみんな聴いてくれ!」
勝田からの手紙を音読する
宮本「飯窪がどんな情報源を持ってるのか知らんがかなり情報が漏れてるよな…」
宮崎「飯窪が波浪會の中でそんなに動いてる形跡無いからスパイが居るとしか考え様が無いな…」
高木「スパイって言っても誰がスパイなのか解らんな…」
宮本「正直疑いだしたら切りが無い…
スパイを探すのに時間を割く位なら勝田の言う通り譜久村さんや鞘師と繋ぎを取るのと前田さんと小川さんにこっちに付いて貰う算段を立てる方がマシだ!
取敢えず今夜にでも譜久村さんに会ってくる!
前田さんと小川さんに味方して貰うにはどうすりゃ良いんだ?
さっぱり解らん…」
宮崎「俺は前田さんにも小川さんにもお会いした事ねぇんだよな…
どんな人なんだお二人は?」
宮本「あぁ…そういや俺と高木だけかウチの組であのお二人とお会いした事あるのは…」
金澤「自分も気になります!」
宮本「まぁ一言で言えば『天才』って所だな…お二人共
特に前田さんな将来は鞘師とどっちが波浪會を引っ張っていくか競い合うに違い無いって誰もが思ってた!
そんな実力もカリスマ性も持ってた人だった…
なっ高木!」
高木「あぁ…俺本家より須磨組に入りたいって本気で思った位だぜ!
前田さんも小川さんもイケイケだったから性格もキツいがこのお二人に和田さんや福田さんが居る須磨組に入れりゃ将来安泰だったな…」
宮崎「腹黒な奴が組長ヤってるショボい組に入ってくれてありがとうな!」
高木「いやそんなつもりじゃ…(焦)」
宮本「しかし俺はあんまりお二人とは面識ねぇんだよな…
だから俺が行っても会ってさえくれんだろうし…
譜久村さんにも相談してみるが…」
高木「俺も面識ねぇし…譜久村さんはお二人とはどうなんだ?」
宮本「解らんな…でも譜久村さんが飯窪の目がある本家を空けて遠出するのは危険だ!
それが前田さんや小川さんに会いに行く事と解ったら全力で止めにくるだろう…」
宮崎「まぁウチの組だけで考えても埒があかない!
とにかく譜久村さんと鞘師に相談だ!」
宮本「そうですね!すぐ連絡します!」

植村が心を入れ替えて一人前の極道を目指す波浪會の明日は…つづく!


62 : 名無し募集中。。。 :2014/12/27(土) 22:23:53
>>61
”鍋を囲む四人“ <その1>

早安組事務所近く小料理屋『地木分(チキブン)』二階個室にて

既に到着してる鞘師譜久村!二階に案内された宮本金澤
宮本「すいません!お待たせしました!」
金澤「運転手の自分が少し道迷いまして…申し訳ありません!」
譜久村「時間通りなんだから気にするなって!」
鞘師「そうじゃ!そんな畏まれるとこっちが困るんよ宮本さん!」
宮本「鞘師さん!その『宮本さん』っての止めて貰えませんか?
鞘師さんは本家の行動隊長言わばエースなんですから!
本家のエースが若輩の組の自分にそんな態度取られると下の者に示しが付きません!
呼び捨てでお願いします!」
鞘師「そがいな事言うたら宮本さんじゃって剣襲勢時代から将来を期待された波浪會のエースじゃけん!
本家言うても役職でさえ無いワシが呼び捨て出来んのぅ」
譜久村「お前ら毎回その呼び捨ての話から入るよな!
いい加減飽きないのか!
今日は色々話し合わなきゃならんからもうその話止めてくれ!
お互い呼び捨てな!」
鞘師「解ったけん!」
宮本「はい!」
仲居が熱々の鍋をを運んでくる!
鞘師「お〜きたきた〜♪美味そうな香りがするのぅ〜♪
話の前に腹拵え!日本の冬は炬燵で鍋が最高のご馳走じゃけん!この店はそれが出来るけんありがたいんよ!
仲居さんご苦労様じゃ!」
仲居「早安組の皆様にはいつも御贔屓頂きありがとうございます!」
鍋をガス台に乗せ火に着け下がる仲居
鞘師「ワシの田舎から送ってきた牡蠣もたっぷり入れてもらったけん二人共たんと食べんさい!」
宮本金澤「頂きます!」
一頻り鍋を食べた後一服する四人
譜久村「で…須磨組の勝田達はどうなってんだ?」
宮本「はい!飯窪の仕掛けに和田組長さんが嵌まり勝田達の動きが封じられてる状況です!」
譜久村「結構派手に焼き入れられたって聞いたが…」
宮本「親父(宮崎)の話ですと竹内田村中西はともかく勝田はかなりヤられたみたいです…
頭と顔を何ヵ所か縫ってアバラも何本か逝ってるみたいだと聞いてます!」
譜久村「そっか〜…和田さんキレるとマジで洒落にならんからな…」
鞘師「ホンマじゃあの人はヤバい!ワシも執行部の命令でシノギをご一緒させてもろうた事あるけんよう解るんじゃ!
けどワシの様な下の者にも気遣いしてくださるエエ所もある人なんじゃがのう〜」
宮本「俺も剣襲勢の時あの人の下に付いたから優しい部分も解る!
しかし勝田が軟禁で動きを封じられてるのは痛いです!」
金澤「全く飯窪の野郎許せませんね!」
宮本「おい金澤!」飯窪はお二人と同じ『早安組』なんだぞと窘める!
金澤「すいません…」
鞘師「ええんじゃ!飯窪を潰す為に『爆和羅連盟』を結成したんじゃから気を使う必要は無いけん!
のうフクちゃん!そうじゃろ!」
譜久村「……」
鞘師「おいフクちゃん頼むけん!今更イモを引かれた日には滅茶苦茶じゃ!」
譜久村「大丈夫だ!そういう事じゃない!
飯窪が何故そこまで上を目指す事に拘るか気になったんだがそんな事考えてる場合じゃねぇな!
ところで寿臼會さんは全員『爆和羅連盟』側とみて良いのか?」
宮本「はい!全員爆和羅側です!」
譜久村「宮崎組長は大丈夫なのか?」
金澤「信用して下さい!あの人はおかしな所はありますが皆さんが心配する様な『腹黒さ』は本当はありません!」
宮本「正直始めは飯窪との仲の良さや寿臼會に選ばれた経緯や組長になった理由が解らず疑いを持ってました!
しかしここ何日間かで単純に優秀だからだと理解出来ました!親父を信用して下さい」
頭を下げる金澤宮本
鞘師「宮本さん…宮本がそこまで言うなら間違い無いじゃろ!」
譜久村「解った!信用しよう!」
宮本「ありがとうございます!本家さんはどうなってるんでしょう?」
鞘師「ウチは飯窪以外みんなこっち側じゃ!勝田の言う通り新入りを巻き込むつもりは無い
当たり前じゃが飯窪本人がウチにおるけん余り動かんかったがある程度バレるいうんなら動かすべきじゃろ!」
譜久村「そうだな!鈴木や生田や石田工藤佐藤にもそろそろ動いて貰わんと…」

<その2>につづく


63 : 名無し募集中。。。 :2014/12/30(火) 18:17:22
9代目はフクちゃんになったけどがんばれ


64 : 名無し募集中。。。 :2014/12/31(水) 20:03:15
>>63
ご声援ありがとうございます!
もたもたしてたら遅くなり話が現実から置いてきぼりを食らってしまいました(反省)
ここは制約が少なくマイペースで書ける所がとても嬉しいです!

>>62の続き
”鍋を囲む四人“ <その2>

宮本「ところで譜久村さんは前田さんや小川さんとは…」
譜久村「和田さん説得する為に前田さんと小川さん駆り出すって事か…
俺は無理してでもお願いに行きてえ!
だが飯窪に気付かれて止められる位なら構わねぇが執行部にチクられて現場抑えられた日には目も当てられん展開だからな…」
宮本「あ〜それも不味いですよね…
譜久村さんが前田さんと小川さんに直接会いに行くのは飯窪に止められるかも…とはみんな心配してたんですがそっちの場合の方がヤバいですね」
鞘師「じゃあワシが行こうかのぅ〜…」
宮本「それも不味い!鞘師は本家の人間なんだから飯窪の目が光ってる!
譜久村さんの場合と変わらん!」
鞘師「それもそうじゃのう〜…一体誰に行かせればええんじゃろ?」
金澤「辺利興業さんか道程會さんのどちらかでどなたか繋がりの深い方に事情を打ち明けて和田さんの説得をお願いするのは如何でしょう?
和田さんも菅谷さんの言葉で勝田さんに対する態度を緩めたみたいですし…」
譜久村「選択肢として無くは無いがリスクが高いな…
兄さん方が和田さんの説得を引き受けてくれたとしても和田さんが受け入れてくれる根拠が無い!
和田さんだって飯窪を信用してるんだ!
飯窪が和田さんを騙してるとか裏切るという証拠や飯窪が波浪に弓を引くという確証を見せないと納得しない!
ましてや兄さん方迄担ぎ出して根拠を見せなきゃ和田さんの性格なら意見を上から押し付けられたと思って余計頑なになっちまうかもしれん!
そうなったら最後飯窪と一緒に心中覚悟でこっちと戦いかねん…
和田さんが受け入れてくれなきゃ兄さん方だって立場を無くすし波浪會はバラバラになる恐れもある!それは最悪だ…
和田さんを説得出来る根拠が無きゃ兄さん方に頼るという選択は厳しい!飯窪はその隙をまず見せんだろう!
だから勝田も前田さんや小川さん駆り出す方を選んだんじゃねぇか?」
金澤「すいません!浅はかな意見でした…」
鞘師「いや金澤!ワシもそう思ったけんしょうがなかろ!
だからこそ譜久ちゃんみたいな波浪會をよく把握しちょって思慮深い人間を担ぎ出したんじゃ!
ワシらより考えが深いのは当然じゃ!気にするな!」
譜久村「和田さんを説得出来る根拠があれば兄さん方にお任せするんだがな…」
宮本「やっぱり前田さんや小川さんですかね…」
譜久村「そうだな…福田さんも含め須磨組さんの初期の方々の繋がりは半端じゃねぇ!
執行部の暴走で前田さんと小川さんが波浪會を離れる形になったが…
お二人が離れる形になったからこそ和田さんも思い入れは強い!
勝田は身近に居るからこそ余計にそう感じて諦めずお二人に説得をお願いしてるんだろう!
思い切って福田さんに和田さんの説得をお願いしてみるか…いやあんまり和田さんに楯突く様な真似は出来んか…須磨組さんがこれ以上ゴタ付くのは不味いよな…」
鞘師「なんとか前田さんと小川さん駆り出さにゃならんのぅ〜…」
金澤「じゃあ前田さんと小川さん駆り出すのを道程會や辺利興業の兄さん方にお願いするのはどうでしょう?」
譜久村「う〜ん…悩み所だな…
辺利興業や道程會の兄さん方に恥をかかす真似は絶対したくねぇし…」
宮本「じゃあこういうのはどうでしょう?
先ず福田さんに前田さんと小川さんを駆り出す説得をお願いしてみる!あくまで無理させない様にしつこくお願いはしない!
断られたら兄さん方に前田さんと小川さん駆り出すお願いするってのはありですかね?」
譜久村「う〜ん…余り悩んでる場合じゃねぇしそれでいくか!」

<その3>に続く


65 : 名無し募集中。。。 :2015/01/08(木) 18:26:06
>>64の続き
”鍋を囲む四人“ <その3>

鞘師「よし!そうと決まったら即行動じゃ!
(スマホを取り出し福田にcall)
はい!フクちゃんよろしく!」福田に掛けたスマホを譜久村にスピーカーホンにして渡す
譜久村「テメェ鞘師いきなりこの野郎!」少し慌てる
鞘師「もう福田さん出ちょるけん早ようしんさい!」
譜久村「ったくもう〜…はいすいません失礼しました!譜久村です!」
福田「あれ?鞘師の電話じゃねぇのか?」
譜久村「すいません!鞘師の電話ですが譜久村です!」
福田「何言ってんだwWまぁいいや…なんか用か?」
譜久村「実は折り入ってお願いしたい事がありまして…え〜っと…」話の切り口を少し悩む
福田「なんだはっきり言えよ!」
譜久村「ちょっと和田さんの事で…」
福田「そういう事か…
お前ら最近勝田達となんか企んでんだって?」
譜久村「……」
福田「答えねぇ所を見ると図星だな!飯窪の反目に回ろうって動きを感じるぜ!
お前のお願いってのは本家の跡目の事でウチの親父(和田)に飯窪の側に付かない様に言えって事か?」
譜久村「福田さん惜しいちょっと違う!後一回解答できます!どうぞ!」
福田「クイズかこの野郎!
舐めた態度の奴に誰が協力するかバカ野郎!」
譜久村「すいません福田さん!冗談です!it's jokeって奴です!」
福田「もう切るぞ!」
鞘師「フクちゃん何やっとるんじゃ…」
譜久村「うるせぇ成りゆきだ!しょうがねぇだろ!」
福田「じゃあな!」
譜久村「待って下さい!前田さんと小川さんに会って下さい!」
福田「なんだと〜?」
譜久村「前田さんと小川に会って欲しいんです!」
福田「それだけじゃ解らん!どういう事だ?」
譜久村「福田さんに前田さんと小川さんに会って頂いて和田さんに跡目争いで飯窪に付かない様に説得する様に説得して頂きたいんです!」
福田「ん…?なんて?」
譜久村「ですから!福田さんに前田さんと小川さんに会って…」
福田「待て!解りづらいって!
う〜ん…こういう事か?
俺が前田と小川に会って親父を飯窪に付かない様に説得する様に言えって事か?」
譜久村「はい!そういう事です♪」
福田「断る!」
譜久村「えっ…?どういう事でしょう?」
福田「どうもこうもねぇよ!断るって事だ!
俺にも立場ってモノがある!親父にもな!
俺が前田や小川に頼んだって形になると親父に意見するって事になるだろ!それは不味いし親父も返事を渋る!
バレた時の親父の反応ってリスクを考えたら俺が頼んだって事を隠す選択は無い!」
譜久村「ですよね〜…」
一同ガックリ…
福田「聞かなかった事にしてやるから他当たってくれ!」
譜久村「面倒な相談持ち込んですいません!」
福田「だから聞かなかった事にするっつってるだろ!じゃあな!」
譜久村「失礼しました!」電話を切る
宮本「まぁしょうがないですよね…」
鞘師「当然じゃろ!」
譜久村「はぁ〜あ…兄さん方に頼むしかねぇか…」盛大な溜め息
金澤「そうすると竹内さんもこっち側ですし道程會さんに…矢島さんにお願いに行きますか?」
譜久村「違うな!矢島さんと前田さんはちょっとあってな…
矢島さんは根に持つ様な人じゃねぇけどなんかあったら他の人がキレるかもしれん!
辺利の兄さん方に頼んだ方が良いと思う!」
宮本「そうですね!辺利の兄さん方は暴走が心配だがあの方達はやるときゃやるお人達だ!なんとかしてくれますよ♪」
鞘師「本当に大丈夫じゃろか?」
宮本「そう念を押されるとな…
力付くでも言う事を利かせてくれそうだが余り無茶して逃げられるって可能性も否めない!
そもそも俺達の願いを真面目に受け取ってくれるかも解らん!」
譜久村「ゴチャゴチャ言っても埒があかん!
波浪會にはもう頼みの綱が居ねぇし総会迄もう時間がねぇから外部を探す余裕はねぇ!
腹を決めて辺利の兄さん方にお願いする!
明日俺が辺利組事務所に兄さん方にお願いに行く!それでいいな?」
鞘師宮本金澤「はい!」
譜久村「じゃ勝田達にその旨を伝えてくれ!頼んだぞ!」
宮本金澤「はい!解りました!」

フクちゃん…辺利に託して本当に大丈夫なのか?
色々な想いが巡る波浪會の明日…


66 : 名無し募集中。。。 :2015/01/10(土) 01:25:45
落ちそうなので更新無しで上げさせて頂きます!悪しからず!


67 : 名無し募集中。。。 :2015/01/10(土) 18:35:25
>>65の続き
『須磨組の理由』

早安組事務所に戻った譜久村鞘師
譜久村「うぃ〜ッス!戻ったぜ〜♪」
鞘師「戻ったぜ〜♪」
生田石田「お帰りなさい♪」
譜久村「親父さんは?」
石田「先程ご自宅にお帰りになられました!」
鞘師「他の奴は?」
生田「鈴木は新入りの四人を連れて裏カジノの警備っちゃ!
工藤と佐藤と小田は本部事務所で飯窪は上表會に今月の上がりを届けに行っとる!
爆和羅會の方はどうなっとるん?」
譜久村「取敢えず寿臼會は宮本の仕切りで上手くいきそうだ!
須磨組は和田さんが肝だな!
飯窪が和田さんになんか吹き込んで勝田達は結構な焼きを入れられて事務所に軟禁状態だ…
明日辺利組事務所に行って兄さん方にそこら辺の事でちょっとお願いしてくる!
和田さんがこっちに着いてくれれば福田さんもこっちに来てくれる!
辺利の兄さん方には明日全て打ち明けるが道程會の方には竹内に行って欲しいんだが軟禁だしな…
軟禁が中々解けないなら俺が行く!
明日みんなに全部伝えといてくれ!」
鞘師「任しちょけ!」

一方寿臼會事務所に戻った宮本金澤
宮本金澤「ただいま戻りました!」
宮崎「お帰り〜♪」
高木植村「お帰りなさい!」
宮崎「でどうだった?」
宮本「本家は飯窪以外はこっちに着いてくれたそうです!
和田さんへの説得で前田さんと小川さんを駆り出す為に辺利の兄さん方に動いてもらう事になりました!
明日譜久村さんがお願いに行ってくれます!」
宮崎「辺利の兄さん方か〜…
正直色々と不安だな!」
宮本「福田さんにもお願いしましたが拒否されたので他に良い選択肢は無さそうだし時間の余裕も余り無いので…」
宮崎「でもそれなら道程會の兄さん方にお願いした方が無難じゃないか?竹内さんは矢島さんの従弟な訳だし…」
金澤「あっそれ自分も気になりました!
譜久村さんが仰ってた『ちょっとあって』というのはどういう事でしょう?」
宮本「それな…以前道程會と須磨組が合同でシノギをした時に前田さんが矢島さんが半切れする位ヤバい態度を取っちまって…
大した騒ぎにはならなかったし矢島さんも後腐れの無いお人だが道程會の他の兄さん方はな…
だからこの件は辺利の兄さん方にお願いするという事になりました!」
宮崎「前田さんってそんなヤバい人なのか?」
宮本「和田さんと相通じる所があるって感じですね!
頑固というか例えどんな相手でも譲れないモノを持ってるというか…
だから執行部と揉めてカタギになるって事になったとも言えますね…」
宮崎「前田さんと小川さんってなんで辞める事になったんだ?
良かったら聞かせてくれないか?」
宮本「はぁ…解りました!でもこれは絶対に内緒でお願いします!
特に金澤と植村は絶対喋るなよ!
もし喋ったら例えそれが壁相手の独り言だろうが寝惚けての寝言だろうがぶち殺すからな!」念を押す様に二人を睨み付ける
金澤植村「は、はい(焦)!」
宮本「あれは四年前か…
須磨組さんが四人で実績も上げてきて今ウチがやってる様なシノギからステップアップする為に裏カジノを作るという話が持ち上がったんだ!
須磨組担当執行部が主導で進めていった!
和田さん前田さん福田さん小川さんは通常のシノギもやりながら設備やら仕入れやら工事の立ち会いやら信用出来る従業員を集めて教育したり顧客の確保やら大変だった!
俺達剣襲勢も色々お手伝いさせてもらったがあの人達はそれこそ不眠不休で頑張ってらっしゃった!
だが直前になって誰かがタレコミしたらしくその建物が使えなくなり頓挫したんだ…
金も人間も時間も注ぎ込んでそんな事になったんだから執行部や波浪會全体が血眼にタレコミした人間を探したが見付からなかった!
いくら探しても見付からないんだから自然と内部に疑いが掛かる様になる
本家や辺利興業さんや道程會さんも不快だったろうがしっかり疑いを晴らした!
あり得ない事なのに消去法で須磨組さん達自身に疑いが掛かった!
当然違うと猛抗議して四人共激怒した!特に前田さんは怒ってた!
結局疑いは晴れたんだが誰かが落とし前付けろって事になり一番年下の小川さんがって執行部が通達があり小川さんがふざけるな!とキレてケツを割った!
尚且つ新入り迄入れるってなったもんだから前田さんが『そもそもあんた等がヤれって言ったからやったんだろうが!
それが失敗したら全部俺等のせいにして辞めたら新しいの入れるから問題ねぇってか!なら辞めてやるよ!』ってなって…」
宮崎「酷い話だな…そりゃ誰も触れたがらないはずだ!」
宮本「全くです…」

佐吉とゆうかりん可哀想…頑張れ須磨組!頑張れ波浪會の明日!


68 : 名無し募集中。。。 :2015/01/11(日) 04:15:02
>>67の続き
『高木氏須磨組事務所へ行く』
鍋の日の翌朝寿臼會事務所にて
宮本「そう言えば勝田達への繋ぎはどうします?」
宮崎「高木に行ってもらう!
須磨組事務所で田村さんと『オレオレ詐欺』の打ち合わせの序でに頼むぞ!問題無いな?」
高木「誰か連れてっても良いですか?植村とか…」
宮崎「そんな嫌がるなよ(笑)!
連れてってもいいがまた植村がおかしな態度取ってヤバい空気になったらお前フォロー出来るのか?」
植村「親父ワシなら大丈夫や!もう心入れ換えましてん!」
高木「やっぱりいいです!植村は止めときます!
親父さんは…?」
宮崎「俺は本部寄ってから上表會の事務所に行かなきゃならんから無理だ!金澤も連れていく!」
高木「じゃ宮本は?」
宮崎「事務所を長時間植村一人にするとか勘弁してくれよ!
なんかあって文句言われんの俺なんだぜ…」
植村「誰もワシの話聞いてくれんし誰にも信用されてへんやん!
落ち込むで〜…」
宮本「よしよし可哀想だね♪」植村の頭を撫でる
植村「バカにせんといて下さい!」宮本を睨む
高木「はいはい解りました!一人で行けばいいんでしょ!」不貞腐れる
宮崎「ガキじゃあるまいし拗ねるなよ!
運が良けりゃ和田さんに美味い飯奢って貰えるかもしれんぞ!」
高木「運が悪かったら?」
宮崎「そんなのは想像しねぇ事だ(笑)!」
高木「はい…じゃ面倒な事は早く済ませたいのでもう行きます!」
宮崎「おう頼むぞ!」
宮本「悪りいがよろしくな!」
高木「はい!行ってきます!」事務所を出る

高木(あ〜俺はいつも貧乏クジばかり引いちまうな…
新興の組は当たればいい顔出来るが勝ち組か負け組かなんて1/2!いや…間違いなくそれ以下だ…
大体勝ち組になれるとしてもそうなれる迄が恐ろしく大変だ!
宮本程の実力もねぇ!親父程権謀術数に長けてる訳でもねぇ!金澤程吹っ切れた行動力もねぇ!植村程バカになりきれねぇ!
半端な俺が寿臼會で活躍していい顔する隙間なんて殆んどねぇよ!
工藤と同時期に本家に入れてりゃな…つくづくそう思うぜ畜生!
けど俺はどんな事しても生き残る!寿臼でいい顔してみせる!)
そんな事を考えながら須磨組事務所に到着
高木「失礼します!今日は勉強させて頂きに参りました!よろしくお願いします!」頭を下げる
竹内「おう高木!いらっしゃい!
(組長室に誘導する)
親父さん高木が来ました!」
高木「失礼します!本日は勉強させて…」
和田「そう固くならんでいいから(笑)!
しっかり勉強していけよ!上手くいきゃ必ず良い目見れるからよ!」
高木「はい!(あ〜ダメだ!優しい顔してるけど和田組長の顔見るだけでプレッシャーだ…胃が痛てぇ!)」
和田「空きっ腹じゃ集中出来ねえだろうから昼はなんか好きなモノ出前取っていいからよ!夜迄掛かりそうなら夜も好きにして良いからな!」
高木「お気遣い頂きありがとうございます!
(宮崎の親父の言った通りの展開だ…優しくされると余計に下手を打てねえってプレッシャーが強くなる!
夜迄掛かったら胃が痛すぎて救急車で病院送りになりそうだ…)」
和田「俺はこれからすぐ上表會に行くんで事務所空けるから!
宮崎組長もそうだろ?」
高木「あ…はい!そう仰ってました!(あのタヌキ親父和田組長が事務所空けるの知っててわざとプレッシャー掛かる様に仕向けたな!ふざけやがって畜生!)」
和田「じゃもう俺は出掛けるから頑張ってな!
おいタケ!出掛けるぞ!」
高木「はい!ありがとうございます!いってらっしゃい!」頭を下げ見送る
一段落して…
高木「あっ…そう言えば勝田さん!
田村さんはどちらに?」
勝田「あ〜アイツと中西は外回りだ!もう少ししたら帰ってくる!」
高木「そうですか…」
勝田「アイツらが帰ってくる前に報告する事があるならしてくれ!
田村が恐ろしく分厚いマニュアル作って『劇団田村を継ぐのは高木だ!』とか抜かしてたからシノギの授業は長く掛かりそうだしその前にな…」
高木「はい!(うわ…劇団田村とか絶対継ぎたくねぇんだけど…)」
勝田「で…どうなってるんだ?」
高木「はい!本家は道重組長は別にして飯窪以外は皆こっち側だそうです!
それと前田さんと小川さんへの繋ぎは辺利の兄さん方にお任せするそうです!
恐らく今頃譜久村さんがお願いに行ってるはずです!」
勝田「そうきたか…思い切った手を使ったな!
だがそれしか無いか…」
そこへ中西田村が帰ってきた
中西田村「ただいま!」
田村「お〜高木君来とるな!早速授業始めようぜ!劇団田村二代目は君だ!」
高木「……」

辛く長い授業が始まりそうだが頑張れ高木!


69 : 名無し募集中。。。 :2015/01/13(火) 02:43:04
>>68の続き
『譜久村氏辺利興業へ行く』 <その1>

鍋の日の翌朝の早安組事務所にて
飯窪「譜久村の兄貴どっか行かれるんですか?」
譜久村「あぁちょっとヤボ用にな!」
飯窪「へぇ〜どちらに?」
譜久村「辺利興業さん所だ!なんか問題でも?」
飯窪「いいえ別に!」
譜久村「ならいい…じゃ行ってくる!」事務所を出ていく
飯窪「いってらっしゃい!」譜久村を見送る

飯窪(辺利や道程會に助けを求めに行ったか…みっともないwW
無駄無駄!こっちは親父(道重)が付いてるし和田と宮崎がいる!
親父の5票と和田宮崎で2票!合わして7票で向こう側が辺利と道程會合わしても4票だから投票はこっちのもんだ!
いや宮崎が怪しいな…でも宮崎が反目に回っても向こう側5票でこっちは6票だ!
和田は前田や小川の説得じゃなきゃ先ず動かねぇ!
勝田達の動きは封じたしウチの奴等は俺が目を光らせてるし大きい動きがあれば気付く!
しかし念のため探りは入れとくか…)
事務所を出て電話を掛ける
飯窪「もしもし?○○さん今電話大丈夫ですか?」
○○「おう大丈夫だ!でも手短にな!」
飯窪「はい!手短に要件だけ言いますんでお願いします!
譜久村が今辺利興業へ出掛けたんですがどういう事か探り入れて頂けますか?」
○○「へぇ〜譜久村の奴辺利に行ったか…確かにチェックした方がいいな!
解った調べとく!また連絡する!じゃあな!」
飯窪「はい!すいませんお願いします!失礼します!」電話を切る

辺利興業へと向かう譜久村(飯窪の野郎探り入れてくるだろうな…辺利の兄さん方大丈夫かな?
スパイが誰にしても兄さん方のチクりは無いだろうが…
徳永の兄貴とか普通にあちこちで喋りそうで怖いぜ!
事の重大さをしっかり説明すりゃ解ってくれるか…)
そんな考えを巡らしてる内に辺利興業事務所に着く…
剣襲勢から派遣された浜浦に案内された
派遣された若い衆によって掃除は行き届いており整理整頓され清潔で建物が新しい分本家の事務所より豪華に見える
珍しく午前中から全員揃っている
譜久村「どうもお待たせしました!本日は御時間を作って頂き…」
徳永「おう譜久村!堅苦しい挨拶は抜きにしてこっち来て座れ!」
皆が座っているうん百万もしそうなピカピカでふかふかなソファーセットに呼ばれる!
徳永「おい!」手を差し出す
譜久村「はい?」
徳永「言わなきゃ解らんのか?」
譜久村「えっ…?」
徳永「手土産はどうしたっての!」
譜久村「あっ…(しまった!俺とした事が…)」狼狽する
徳永「はぁ〜(怒)!テメェ人ん家来るのに手ぶらとかどういう了見だこの野郎!
本家じゃそういう教育受けてきたのか!」
譜久村「すいません…」
嗣永「おいちゃんと謝れやバカ野郎!」
譜久村「すいません!」
土下座をしようとする
嗣永「違げぇよ!もっとちゃんとした謝り方があるだろ!」
菅谷「おいそこら辺にしとけって!後輩苛めるなよ!」
徳永「別に苛めちゃいねぇよ!」
嗣永「俺はちゃんとした謝り方あるだろって言ってるだけだろ!」
菅谷「だからそういう件が要らねえっつってんの!
譜久村が真面目な話しに来てるの解ってんだろ!
その為にみんな集まってんだから話さしてやれよ!」
夏焼「そうだ!特に嗣永テメェは最近稼ぎが良いから調子乗り過ぎだぞ!」
嗣永「別に調子乗ってなんかいねぇよ!
テメェこそ最近後輩から好感得ようとする態度が鼻につくぜ!
解散後の身の振り方で苦労しねぇ為か?カッコ悪い!」
夏焼「はぁテメェの方が輸留死手煮楊(ユルシテニャン)とか訳の解らねぇ詫びの入れ方で指詰めを無くそうとか言って若い衆から好感得ようとしてるじゃねえか!」
嗣永「上等だテメェこの野郎!やんのか!」夏焼に詰め寄る
夏焼「やってやるよ!この野郎!」嗣永に掴み掛かる
須藤「はいはい!二人共そこまで!
(二人を力付くで強制的に着席させ譜久村に近づく)
ほらフクちゃん困ってるじゃねえか!
それにしてもいいケツしてるな!」豪快に譜久村の尻を鷲掴みにする
譜久村「ひぃ〜〜っ!」思わず声を上げる
熊井「テメェが一番譜久村困らしてるじゃねえかこの野郎!
いい加減にしろや変態!」須藤にフリッカージャブを放つ
須藤も反撃のタックルをかまそうとするが熊井が膝蹴りで迎撃!だが須藤は倒れずに掴み掛かる!
好感度論争で睨み合った夏焼と嗣永も殴り合いを始める!
徳永と菅谷も成り行きで喧嘩を始める…収集がつかない!
整理整頓された事務所があっという間にグチャグチャに荒れる
譜久村(はぁ〜あ…ダメだこりゃ…)

<その2>に続く


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