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師走のバスにて
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師走のこと。
駅前発のバスに乗った。
車内はほどよく満席で、立っている人はチラ程度。
私は優先座席の向かい側のシングルシートに座っていた。
ふたつめのバス停で、両手に大荷物を下げた年配のご婦人がふたり乗って来られた。
年末の買い出しに繰り出したのか、如何にも大阪のオバチャンらしい賑やかコンビで、お買いもの楽し〜!いい品ゲットした!あぁ疲れたね〜!てな感じ。
すると。
優先座席にお母さんと座っていた小学生低学年くらいの男の子がピョン!と飛び跳ねんばかりに立ち上がり
「どうぞっっ!!!」
「あっ…ありがと!」
少年のあまりの勢いと邪気のない満面のホホエミに、さしも剛胆な(と世に言われる)大阪のオバチャンも目を白黒、思わず条件反射で答えちゃった、てなご様子。
男の子とお母さんはニコニコしながら、私の傍に並んで立った。
いい子だなぁ。ここは優先座席だから、お年寄りが乗って来られたら譲らなくっちゃね、なんて親子で話してたんだろうなぁ……なんてほのぼのしていたら。
乗車時は賑やかだったご婦人方が、借りてきた猫の如く譲られた座席で身を縮めるようにコソコソ話しているのが耳に届いた。
「いやぁ……うち、席譲られたのん、生まれて初めてやわ……。」
「あたしも……。」
思わず盛大に吹き出しそうになったが、辛うじて堪えた。
ありがとうと言った手前、譲られた席に座らぬ訳には参らぬか。
見れば還暦を幾つか越えたばかりなお年頃、そりゃ初めてでしょうとも。
恐縮しきったオバチャン達、可愛いトコあるやんか……。
しかし、向かい側の私に聞こえたものが、間に立つ親子に聞こえぬはずもなく。
男の子がお母さんに、心配そうにポツリと言った。
「……もしかして、傷付きはったんかなぁ……。」
今度こそ、私は死に物狂いで怒濤なる笑いの噴出に耐えねばならなかった。
あの時ほど、マスクをしていて良かったと思ったことはない。
なんて!!
なんて素直なカワイイ子なんだろう!!
何だかもう、忙しない年末の疲れも纏めて吹き飛ぶ感じ。
心なしか、私の前の座席のオジサンの肩も細かく震えていたように思う。
木枯らし吹き荒ぶ師走のバスの中、私達のまわりだけはホンワカと温かかった。
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書き込むトコ間違えたみたい……。
ゴメンナサイ、このスレ消しちゃって下さい。
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ええ話や
永遠に晒し上げたるやで( `・∀・´)
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あげちゃえ くすくすっ
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なんと、いいお話andスレ住人。
丁度書きたかったお話がバスなので、便乗させて下さい。
先月、足を痛めた。歩くと引きずるんだけど、見た目には分からないくらい。
歩くのが大変なので、バスで座って移動しました。私は三十路ですが、周りは年配の方ばかり。かなり年配で立っている方も沢山いて、(お前若いだろ?立てよ。ちっ。ひそひそ)と言う雰囲気。
その中(ごめんなさい…立てないんです…)と思いながら過ごし、降りる停留所につきました。
足を引きずって、降車口に近づく私。
後ろから「あらっ」て声がして、途端に車内が(あっ…ゴメン)みたいな雰囲気に。
結構ゲンキンだな、と思いつつ笑ってしまいました。心底悪い人たちじゃないんだよね、とか、怪我人と分かったら優しいんだな、って。
見えない怪我、病気は辛いな、と思った出来事でもありましたが。
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数年前なのでsageでお邪魔します。
交通事故で複雑骨折して、しばらく松葉杖使ってバス通学してた。
医療事務や介護事務について学んでたんだけど、教科書デカイし、重いし、松葉杖歩きづらいしで、毎日嫌だった。
その時は夏場だったから余計にしんどかったなあ。
夕方帰りのバスは駅前に出れば、空いてて、席も取れるんだけど、その日は少し手前のバスで乗り込んだ。
夏休み期間だったから、学生だらけで座るとこなくて、あー終点まで立ってなきゃかなぁと思ったら、女子高生がニコッと照れ笑いしながら立ってくれた。
(・∀・)『ど…どうぞ!』
わたし「え、わ、すみません、ありがとう」
そのこ、真っ黒に日焼けしてたから運動部だったと思うんだ。
自分も疲れてるだろうに、優しいし、照れてるのが可愛くて、おねーさんたまらんかった←
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