玄「……えっ」
玄「あれ……？」
玄「！！」
玄「ひ、久し振りっ！ どうしたの？」
玄「 “ 近くに寄ったから ” ？ そ、そうだったんだ……！」
玄「帰って来るなら連絡くれれば良かったのに……」
玄「……泊まりに来たの？ １泊？ うん！勿論だよ！ あなたの為ならいつでも部屋空けるよ！」
玄「ほら上がって上がって♪」
ｽﾀｽﾀ…
玄「……ふふ、本当に久し振りだね」
玄「元気だった？」
玄「……そっか。良かった」
玄「うん、おねーちゃんも私も元気だよ」
玄「この間は赤土さんも泊まりに来てくれたの。元気そうだったなぁ」
ｽﾀｽﾀ…
玄「―――はい、ここがあなたのお部屋だよ」
玄「あ、お夕飯はどうする？ 持って来る？」
玄「……かしこまりました！」ﾆｺｯ
玄「……」
玄「え？ “ おまかせあれ ” ？」
玄「い、言わないよ！ いつの話してるの！」
玄「もう……」
玄「……」
玄「……ふふっ。なんだか懐かしいなぁ」
玄「じゃあまた後でね」
――――――――――――
―――――――――
――――――
―――
ｺﾝｺﾝ…
玄「……失礼します」
玄「 “ 美味しかった ” ？ ……良かった」
玄「……」
玄「あ、あのね……実は……」
玄「お父さんが…お酒くれて、なんか有名なやつらしくて……」
玄「もし良かったらなんだけど……その……一緒にどうかなって……」
玄「も、勿論お金はとらないよ！」
玄「もし良かったら…って思っただけだから！」
玄「……ど、どうかな？」ﾁﾗｯ
玄「……」
玄（！）
玄「やった！！ ……あ、じゃなくて…良かったぁ」
玄「じゃあちょっと待っててね！」
＜ ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ…
玄（……さ、先にお風呂入って来ようっと）
――――――――――――
―――――――――
――――――
―――
玄「じゃあ……あなたが帰って来た事を祝して、かんぱーい」
玄「……うふふ。いい飲みっぷりだね」
玄「最後に一緒にお酒飲んだのいつだったっけ？」
玄「……５年くらい前かな？ もうそんなに経つんだ」
玄「時間が経つのはあっという間だね。ついこの前高校卒業したと思ったら……」
玄「……」
玄「……え？」
玄「うん、そうだね。最近は皆忙しくて中々揃わないからね」
玄「仕事とか、勉強とか、……子育てとか」
玄「……」ﾁﾗｯﾁﾗｯ
玄「……あ、あのさ……」
玄「あなたは―――」
玄「……」
玄「も、もう一杯どう？ あはは……」
玄（……）ﾁﾗｯ
玄（１人で来てるし、指輪もしてない……）
玄（今そういう人はいないって事で良いのかな……？）
玄（……良いんだよね？）
玄（だ、だって昔と変わらない感じで接してきてくれるもん！ 良いんだよね！？）
玄（……）
玄（ちょ、ちょっと傍に寄ってみようかな……）
玄（ちょっとだけ……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
玄（……）
玄（反応ない……？）
玄（―――っていう事は！ イヤじゃないって事だよね！？）
玄（……）ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ
玄（こ、これを逃したら次はいつ会えるか分からないし……そろそろおとーさんも安心させてあげないとだし……！）
玄（いつまでも待つ身じゃダメなんだ……！）ｷｯ
＜ 〜〜〜♪
玄「！」ﾋﾞｸｯ
玄（うぅぅ……呼び出し掛かっちゃったよぉ……）
玄「……え？」
玄「う、うん……団体のお客さんが宴会中でね、呼び出し入っちゃったの」
玄「残念だけど……」
玄「うん……うん……また明日ね。おやすみなさい……」
玄「……」
（扉を閉める）
玄（―――うﾞわﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞんﾞ！！ あとちょっとだったのにぃぃぃぃ！！！！）
エロの化身
34歳宥姉はもっとやばそう