ことね（……ん？）
P「最近はどうですか？」
「うーん、ボチボチかな」
ことね（プロデューサー科の人と話してる……なんか初めて見る気がする、プロデューサーが友達？ と話してるの）
P「来年には卒業ですから、それまでによければ一度勝負の機会を設けたいですね」
「歩夢も納得してくれたし、かすみちゃんも乗り気だから大丈夫だとは思うけど……あ！ この間商店街でことねちゃん見たよ！」
P「夏祭りのイベントですね」
「そう！ いやぁ〜、見る度にキラキラしててトキメイちゃうなぁ」
P「無論です。私が見出した今世紀最高のアイドルですから」
「おお〜、力強い」
P「藤田さんのことが好きですからね」
ことね（な、な、な……他の人の前でなんつーこと口走ってんだあの人〜！！）
ことね（え、あ、アイドルとしてだよね？ いつものパターンだよね？）
P「彼女の全てに俺の人生を懸けていると言っても過言ではありません」
ことね「」
『藤田さんのことが好きですからね』『彼女の全てに俺の人生を懸けている』『俺の人生を懸けている』『藤田さんのことが』『俺の人生』『好き』
ことね（明日からどんな顔して会えばいいんだよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！）
「……その言い方、誤解を生みそうだから止めようね」
P「…………………………………………失礼しました。気をつけます」
月村手毬「…………何一人で悶えてるの？」
ことね「！！ 手毬！ 今からランニング行くぞ！」
手毬「は？ 私は今日の分のトレーニング終わったから」
ことね「帰りにラーメン奢ってやるからさサァ！ 四の五の言うなっての！」ｸﾞｲｯ
手毬「ちょっ、良いなんて言ってな……！ アブラマシマシヤサイマシカラメニンニクマシ二倍ハリガネじゃないと許さいから！！」
篠澤広「お陰で死は回避できた」
手毬（……三人分は流石に食べすぎたかも）
ことね「……」
広「……？ ことね？」
ことね「え？ ああゴメンゴメン、聞いてなかった」
広「なんだかずっと上の空だけど、どうかした？」
ことね「エ゛……い、いやぁ？ 別に……」
リーリヤ「リ・ガズィが来るまでずっとジェガンだったんですよね！」
ボッシュ「なんたってアムロさんはなぁ──」
ことね「お前らは何回話すんだよその話ぃ！ 耳タコだっつーのぉ！」
P「藤田さん」
ことね「うぉわぁ！？ き、急に角から出てこないで下さいよぉ！」
千奈「ふ、藤田さんのプロデューサーさんは本当に神出鬼没ですわ」
広「監視、してる？」
P「人をストーカーのように言わないでください。有村さんが外に行くのを見かけたと言っていたので、いつものランニングコースを逆から辿ってきただけです」
ことね「……」
P「藤田さん？」
『藤田さんのことが好きですからね』
ことね「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ！ お先に失礼しま〜〜〜〜〜〜っす！！！」ﾀﾞｯ
P「えっ」
広「……帰ったというより、逃げた？」
千奈「ど、どうされたんでしょう？」
手毬「プロデューサー、思い当たる節があるんじゃないの？ 日頃から私たちの『観察』してるし」
P「………………月村さん」
手毬「なに？」
P「何やら豚骨の香りがしますが」
手毬「きっ…………ランニングコースにラーメン屋があったから、煙を浴びたかも……」
P ﾁﾗﾘ
千奈 ﾌﾟｲｯ
広「美味しかった」
手毬「」
千奈「ああ〜〜〜〜！ 篠澤さん、なんで言ってしまいますの〜〜！」
ことね（結局頭から離れねーでぜんっぜん寝れなかったし……）
ことね（もぉ〜〜〜〜！ それもこれもプロデューサーが献身的過ぎるって言うかサァ！）
P「藤田さん」
ことね「はいぃっ！！」
P「昨日の事ですが──」
ことね「お腹！ 急にお腹が痛くなっちゃって、それでダッシュしましたごめんなさいっ！」
P「本当ですか？」
ことね「は、い……」
P「…………」
ことね「ｳﾞ……いや、なんていいますか、そのぉ……」
P「言いづらい事であれば無理強いはしませんが、可能であれば解決のお手伝いができますよ」
ことね「………………………………………………すか」
P「え？」
ことね「わたしの事……どう、思ってますか」
P「…………………………」
P「これから世界一になる予定の、最高のアイドルだと思ってます」
ことね「そうじゃなくて！ いや、それも、そうなんですけどぉ……」
P「言い方を変えましょう」
P「貴方とずっと歩んでいきたいです」
ことね「…………アイドルとして？」
P「そこはご想像にお任せします」
ことね「え……え、え。でもアイドルとして以外って……え、他に……え、あ〜……無くないですか、選択肢が……えっえっ……そういう意味なんです？ 今の」
P「ご想像にお任せします」
ことね「いや、でも」
P「ご想像にお任せします」
ことね「なんでいつもみたいにさらっと」
P「ご想像にお任せします」
ことね「いやいや──」
P「今日のレッスンですが」
ことね「ダメだっての！！ ん゛ん゛、それだけはハッキリさせていってくださいよ〜♥ プロデューサーってばぁ♥♥」
ありがたい
ボッシュは何故そこに？
KTNSKSG「110弱でしょうねぇ 最近測ってないからわかんないですけど」