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荊軻「マスターよ、話があるのだが」
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ーー人は産声をあげた瞬間から死への道のりを歩いているようなものだ。そしてそこから長く生きるか、刹那的に生きるのかは本人次第だろう。
無論、生まれ育った環境によってその余地は左右されるがね。それを持つか、持たざるか。なぁ君。つまるところは人の生とはそこにあるのではないかとふと思うのさ。
私は持たざる側の人間だった。……いや、持っていたがあえて捨てたと言うべきかな。仕えるべき主を持たず、家族を持たず、そうでありながら友と語らい、酒に酔い、明日知れぬ生を心から愉しんだ。
天下の侠客と言えば聞こえはいいが、この時代の基準に照らせばただのろくでなしだ。
ーーふふ、いや、別にそこまで否定しなくていいさ。私はそういう生き方を自ら選んだし、死の間際までの生に悔いはなかったとも。
もっともあの皇帝を仕留め損ねた、ただその一点で英霊となったのはいささか複雑な心持ちだが……、それでも私はここに召喚されて、新たな友を得た。居場所を作る事ができた。
ーー何より君と言う大事な主に仕える事ができた。たかだかいち侠客には過ぎた栄光さ。
前置きが長くなったね、私が言いたいのはひとつ。君には正しい道を歩いて、そしていつか君の帰るべき場所に帰って欲しい。
君が魔道に堕ちぬ為にあのアヴェンジャー達が自ら退去したのと同じように、ここにいる誰しもが君に穏やかな日々に戻って欲しいと願っている。我々はその為に召喚されたのだから。
ーーそうだな、突飛に過ぎる話になってしまった。いや、なぜこんな話をしたのかと言えば、そろそろ旅の終わりも近いと予感してね、夜分にすまなかった。
先程の通り私と言う人間はその一刹那を生きた。言うべき事は言える時に言葉にしておく方がいい。人生、何が起こるのかわからないからな。
別れの時が来たら、もう会う事がないとしてもお互いに笑って見送りたいものだな。たゆたうような時の中で君に出会えた事を……そうだな、あの月にでも感謝する事にしよう。
君と飲み交わせなかったのは残念だが、いつか君がひとり、月を眺めながら酒を飲む時には、ほんの一瞬でもいいから荊軻という英霊を思い出してくれたらそれで充分だ。それだけで私は報われるというものさ。
ーーではな、我が主よ。全てが終わった暁には君が最上の人生を送れるように祈っているよ。
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けーかさんとずっと一緒にいたいんだよぉ!
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行かないで…😭
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泣ける
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けーかさんスレを待ってたんだよ!
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荊軻さんスレの儚い感じすき
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けーかちゃんのボイスは落ち着くから好きだったんだよ!
寂しいなぁ…
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田中さんがいなくなったとしても演じたキャラクター達は永遠に残るから……(男泣き)
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