いや、これは要検討ですね…。プロデューサーは少し困ったように笑った。どうしていきなりユニットの話なんかが…？、って訊いたら、あさり先生が困ってる。アイドルの囲み込みでプロデューサーが不足しちゃってるから、ユニット構想が学園で出ているらしいと教えてくれた。
ことね「別に、みんな囲い込んでるつもりはないと思いますけどね〜」
それは本音だった。多分みんな他のアイドルの邪魔をしようとか思って、プロデューサーが担当アイドルを増やすのを拒否している訳ではない。ふと周りのアイドルたちのことを思う。実の血縁関係がないのに、お兄ちゃんと呼ばせる莉波先輩。すっかり可愛いの言葉に抵抗がなくなった麻央先輩。最近は少し牙を抜かれつつある、月村手毬……。
ことね「やっぱり不安なんじゃないですかぁ〜。これまでの関係性、壊れるかもしれないし」
別にユニットになったからって、藤田さんのプロデュースを適当にしたりはしませんよ。そう言って、プロデューサーは笑ったけど、多分あたしがちゃんと笑えていなかった。プロデューサーはそれにすぐ気が付いて、（そしてまるで気が付いていないようにしながら）、いつも通りの優しい口調で言った。
「一旦、この話には断りの方向でって、解答しておきますね」
あれからしばらく経っても、その話は心の中に影を落としていた。きっと他のメンバーと触れ合うことで藤田さんの成長にもつながるはずです。プロデューサーはそう言ってくれた。あたしのことを思って、あたしのこれからのことを思っての提案だった。
ことね「なんで、あそこでちゃんと笑えなかったかな…」
プロデューサーが察知した、あたしの気配。多分あの時、あたしはちゃんと笑うことが出来ていなかった。ユニットで活動する未来。他のアイドルにあたしのプロデューサーが笑いかける未来。それを想像すると、胸の奥にキリキリと感じるものがあった。
ことね「世界一可愛いって言ってくれたはずだったんだけどなぁ…」
プロデューサーが言ってくれた数々の優しい発言。バイトや奨学金やお弁当までの、献身的と言える行動の数々。あたしは心のどこかでプロデューサーは永遠にそばにいてくれて、永遠に同じ道を歩いてくれると信じていたのかもしれない。それがどこか否定されたように、どこか嫌な気持ちになった。
ことね「やっぱり、あたし、ちょっと思い上がっちゃってたのかなぁ…」
？？？「そんな弱気になってちゃダメよ！ ことね！」
？？？「何、弱気になってんの。ことね」
咲季「初星学園、首席入学の花海咲季よ！」
手毬「初星学園の月村手毬」
ことね「いやいやいや、なんで今更また名乗ってるんだよ！」
手毬「ことねはプロデューサーとの距離感に不安を感じてる、違う？」
ことね「いやいやいや別に！ そんなことで不安になるあたしじゃないですしー？」
咲季「でも、最近のレッスン、なんだか本調子じゃなさそうに感じたけど？」
ことね「うっ……、いやぁ、まぁ、それは気のせいじゃないっすかね…」
手毬「確かに、私、ことねの気持ち分かるよ。私は私のプロデューサーと相思相愛だけど」
ことね「……ほんとか〜？ なんか、いつも揉めてる気が…」
手毬「うるさい！ いくら相思相愛の私たちでも揉めることくらいある！」
咲季「確かに、プロデューサーとは年齢の違いもあるし、立場の違いもある」
ことね「……」
咲季「本気で、手に入れたいのならば、現状の関係を壊す覚悟も必要よ」
ことね「そんな、はっきり言わないでよ。傷つくなぁ…」
手毬「ちゃんと言葉にした方が良いと思う。話がこじれる前に」
ことね「いや、いや、でも……」
咲季「わたしはプロデューサーに他の担当アイドルがいるのは嫌だから拒否したわ！」
咲季「プロデュース課の夢を追うなら、わたしがトップアイドルになれば良い！！」
手毬「私のプロデューサーにもその話に乗らないと思う。相思相愛だし」
手毬「それに念のため『その話したら暴れます』って、釘も刺したから多分大丈夫」
咲季「本当にことねは自分の気持ちを伝えなくて良いの？」
咲季「プロデューサー不足は学内でも問題になってる。ここでしっかり想いを伝えておかないと、後々面倒になるかもしれない」
手毬「まあ、あんたがそんな弱気で姿勢で良いなら、私は何も言わないけどね」
ことね「………」
ことね「…わかった。わかったよ。あたしの本音、ちゃんと言えば良いんだろ？」
ことね「じゃあ、ここで言ってやんよ！ それでプロデューサーにも後で大声で言ってやる！」
ことね「あたしはトップアイドルになりたい！ お金もたくさん稼ぎたい！ そしてそして！！」
ことね「プロデューサーは永遠にあたしだけのプロデューサーで居てほしい！！！！」
？？？「よう言うた！ それでこそ、次世代を担う未来のアイドルや！」
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.|ヽ,ヽlエlエlｱヽ / / | 阪神タイガース、元監督の金本や
.ヽ、 .ヾ二ノ ／ .|
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i⌒'ﾘ .| `'く ． ） , 〈 .く. ．）ヽ
|（.ヽ|ﾉ. ｀二.ノ '､ヽ二 〉
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（J || ,へへ. ／
.ヽフ |.＼ ⌒ヽ _ﾉ_ノく_ﾉ./ にぃに！どうしてここに！？
`ｰｧ.| ＼ ノヽ⌒´ﾉ/
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_,, -く ＼ .＼＿＿,ｲ、
＼ ｀"''ー―一'' ﾉ｀"''-
ヽ( .i ,r´ ｀＼
.）ﾉ | ,.-''"￣￣￣ ｀"''-,, .ヽ
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｀:, ./- - i .|
.', ./⌒ヽ ／⌒ .| |
i .,' _ ｀ ´ _ | .|
,' |.ノ-・､.〉 , ./-・ヽ |/,⌒i アイドルとして、頂点を目指す姿勢。
| ￣./ ￣ .>ﾉ.| それはスポーツにも通ずるものがある。
.; .', .| -､ .､_ノ 今回は夢を追いかけながらも、
.i ヽr-|｀iY⌒´ ／ ./ .| 自分の心と向き合う難しさを抱えるアイドルを
'. ト'.|´ |、 ./ / | 乙女の先輩として応援しに来た、ちゅう訳や
.())二二二|、.|_ﾝ´ .／ .|
.{｀ { ﾚ―､ ／ / .|
.| .| / /￣|／ ,' |
.ﾉ .〈 r ' .､/」＿＿＿,,-''"|
'"´| |ｿ .ノ｀"''
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,, -''"´￣￣｀"''- ､ノ l
＞ ＼ i､_＿,,...／
/ ﾉ(（￣￣￣￣＼ u＼ γ´
/ .| ｀). J .＼ i ゝ..,,＿＿
,' u ,' ⌒ヽ '⌒ヽ, .. γ´ﾚ）
| / （ , =､ , ., =､ .ﾉ'ﾞ ゝ、
| ,' `.く_ . _ ）. ,〈 .く_ __ ）ヽ `
i'^ヽ| --ノ '､ヽ-- 〉
',（ {|＼ (ｃ､,ｨ) /
(（_>:r| ＼u ,.へへ、 .イ
､_＞ / ＼ | ､_∠ｨ'lエlｭ.ﾚ ,|/
.｀Z/!、i ＼ ヽ＼ｪｪﾝ/ / えっ、にぃにってねぇねだったの！？
_,, -く ＼ ＼. u`ー‐'´／
.＼. ｀"''ー＼＿____/''- ,,_
,r´ ｀＼
| ,.-''"￣￣￣ ｀"「￣＼ﾍ／´ ｀i
|./ 〉 ｿ､＿__」
/ ヽ＿_/ |
/ ＿,ノ ' ＼＿_ | | いやいや、それはね・・・
,' - - | .| 人は愛する心を知ってしまったら、
|.ノﾆ・､〉 , ./・ﾆヽ |/,⌒i 心のどこかに乙女を飼ってしまうのよ・・・
| i￣/ ￣ o >ﾉ.|
（ |, 'J .| へ i ､_ノ
人 Yヽ ｀ｺi⌒´ヽ. 'J ／ / .|Y 人
（ ヽ ﾉ .|ヽ ,ｲlエlエh、 / / | ヽ ノ ）
人 Y ..ヽi {irェｒｪｪｼﾉ } ／ .| Y 人
ヽ ﾉ .iヾｰ'二'ｰ'ﾞ ／ / | ヽ ノ ）
.Y .,| ＼＿＿_／ ,' .|、 Y＿人
ﾌ |ヽ＿＿＿＿＿＿_,,-''" | 「.｀X´￣7
┘ .''"´ヽ ノ｀"'' レ' ﾄ--┘
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／ ＼
/ /ﾚﾘ(（￣￣￣＼ ＼
/ .| ― .＼ ﾐ、
,' ,' ⌒ヽ '⌒ヽ／ わかったよ、にぃに！
| / （ , ﾉ それなら、アイドルのみんなを、僕たちのやり方で応援してあげようよ！
| ,' '"⌒` . , 〈 '"⌒`'ヽ （
i'^ヽ| ＿ノ '､ヽ＿ 〉
',（ {|＼ (ｃ､,ｨ) / ┼'っ
.`r‐| ,.へへ、 .イ l
'ﾘl＼ ､_∠┼┼.ﾚ /
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i'^ヽ| ＿ノ '､ヽ＿ 〉 だいじっこ！！
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だいじっこ！！ |./ ', ',
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ﾞー亡ｌﾙ ヽ _,ｨt 弋,,大 、 ｒ 彳 ヾl 、 `ヽ
あさり「学マスは11/16にハーフアニバーサリーを迎えます！ 様々なイベント盛りだくさんですので、是非学園アイドルマスターをインストールしてみてくださいね〜！」
落ちません！