■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
アストンマーチャン「一家に一体、マーちゃん人形」
-
「トレーナーさんのお宅には二体以上。在庫も含め、管理をお願いします」
休日、いきなり訪ねてきたアストンマーチャンが、開口一番謎のアピールをしてきた。
確かに自宅には既に、件の人形が一体置いてある。
しかし不思議なのは、彼女の言う「二体目以降」がどこにも見当たらないことだった。
「ぶい。ぶいぶい」
アストンマーチャンは手ぶらである。
完全無欠に、自信満々に、両手でピースなどしてみせるぐらいには手ぶらである。
……何をそんなに自信げなのだろう。
「お邪魔してもいいですか?」
『え、あ、うん』
いつも通り多くを語らないアストンマーチャンを、流されるままに自宅へ上げてしまった。
「むむ、良い位置に陣取っておるな、こやつめ」
彼女がとてとてと駆け寄っていったのは、その名も「マーちゃん人形試作品3.0号」。
昔はトレーナー室に置いていたのだが、公式のURAマスコットをもらってからは、家に持ち帰っていたものだ。
寝室から出る時もキッチンで料理をしている時も、家を発つ時も外から帰ってきた時も、真っ先に目に入る――そんな位置に飾ってある。
「なるほどなるほど。トレーナーさんのおはようからおやすみまでを見守る、生活密着型マスコットというわけですね」
「……いいな、いいな。うらやましいな」
『? 羨ましいなら返すけど』
「……」
なぜか無言で、しかしにっこりじっとりと見つめられた。
「でーでっでーんでーでっでーんででっででーで」
「おや。映画を見てたらこんな時間ですね。お昼は何にしましょうか?」
「えへ。一度四コマ製作をお手伝いしてみたかったのです。アシスタントマーチャンです。よろしくお願いします」
「アフタヌーンティーのお時間はまだですか? じぃー」
その後も何かと理由をつけて、部屋に居座り続けるアストンマーチャン。
担当したての没交渉だった頃を思えば感慨深いぐらいだが……
日が暮れてきたので、さすがに帰らせることにした。
「おやすみまでいちゃダメですか? むう。無念です」
『そういえば、人形の管理は……?』
「それはまた、明日お願いします。おはようから始めましょうね」
『??』
明日は平日、授業が終わればもちろんトレーニングである。
今日のように過ごしている時間など……
「あなたのマーちゃんですから。ぜひぜひ大事にお手入れのほど、お願いしますね?」
『……ああ』
なるほど。
我が愛くるしいマスコットに、こうも頼まれては仕方ない。
上目遣いで覗き込んでくるオンリーワンの「一体目」に、苦笑しながら頷き返すのであった。
-
マーチャンスレだ
ありがたい
-
あぁ^〜
-
ハイレベルなぬい嫉妬勢
-
なんでこの人は私のためにこんな一生懸命なんだろう?→・・・変なヒト
の流れいいよね・・
-
>>5
ルート入った感ある
-
耳が溶けそうな声すき
-
この言動で物凄い肉食系なのすこ
-
ドールさん!?
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■