＜6月某日の金曜日、とある駅前の広場＞
桃子「おちんぽさんにリンシャンさん、お久しぶりっす」
咲「ちょ、ちょっと東横さん」
京太郎「お、顔を合わせるのは久しぶりだなー、東横。元気してたか？」
桃子「ぼちぼちっす。来週テストがあるんすけど、おちんぽさんに教えてもらったポッドキャストにハマっちゃって、あんま勉強できてないんすよね」
京太郎「この間LINEで送ったやつか。あの番組はハマるよなー。俺も最初は過去配信を朝方近くまで聴いて寝不足になったわ」
桃子「ですです。そういえば昨日配信があったっすけど、おちんぽさんも聴いたっすか」
京太郎「マジで？ いや、俺はまだ…」
咲「二人とも待って。私を無視して会話を続けないで」
京太郎「どうした、咲？」
桃子「す、すいません、リンシャンさん。急に来ておちんぽさんと盛り上がちゃって」
咲「いや、会話が盛り上がるのは良いんだけど…その、東横さんの呼ぶあだ名というか」
桃子「えっと、もしかして…」
咲（察してくれたのかな）
桃子「リンシャンさんと呼ばれるの嫌だったすか？」
咲「そうじゃなくて」
京太郎「そういや、咲は夏のインハイで団体戦も個人戦も活躍したおかげか麻雀誌で色んなあだ名付けられたもんな…俺も気付くべきだったな、すまん」
咲「いや、確かに雑誌とかで”嶺上棲姫”とか”天照大神の岩戸をカンで粉砕するウーマン”とか”魔王の姉越え大魔王”とか！ そう呼ばれてたのは抗議したかったけど！ そうじゃなくて！」
京太郎「わ、分かったから。まずは落ち着こうぜ」
桃子「そうっすよ。リラックスしましょうリラックス」
咲「（スーハーと深呼吸する豊音）…うん、落ち着いた。まず、東横さんにリンシャンさんって呼ばれるのは嫌じゃないよ」
京太郎「おお、そうか。良かったな、東横」
桃子「はい、ホッとしたっす。リンシャンさんは私の数少ない同学年で同性の友達っすから…」
咲「そして次に京ちゃん…の前にウチの麻雀部の和ちゃんのあだ名なんだけど、何て呼んでたっけ」
桃子「今はのどちゃんさんって呼んでますね。前はおっぱいさんって呼んでましたが本人に嫌がられましたし」
京太郎「ま、まあ、正直その呼び方は俺が横で聞いてても恥ずかしかったからな。止めて正解だ」
桃子「よく考えると私もその…大きいほうっすから。もし自分がそう呼ばれると恥ずかしいと気付いて反省したっす」
咲「だよね。和ちゃんが嫌がって呼び方変えたんだよね。いま『大きいほうっすから』って胸を隠しつつ赤面しながら京ちゃん見つめて言ったのはモニョるけど言ってることは正しいね。東横さんの感覚は正しい…じゃあ、京ちゃんの呼び方は？」
桃子「おちんぽさんっす」
咲「何でそうなるの！」ﾌﾟﾝｽｺ!
桃子「何でと言われても…おちんぽさんはおちんぽさんっす」
京太郎「まあ、そう呼ばれるのも慣れたな」
咲「というか京ちゃんはそう呼ばれるの嫌じゃないの！？」
京太郎「最初は呼ばれ慣れたなかったのは確かだが、嫌というほどじゃないぞ」
咲「えーっ！？ 感覚おかしいよ京ちゃん！ 和ちゃんのおっぱいさん呼びが恥ずかしいって言ってたでしょ！」
京太郎「どうどう、声は落とそうぜ」
桃子「そうっすよ。私はあまり見られてないっすけど、リンシャンさんはメッチャ視線集めてますよ」
咲「ええっ！？ （周囲を見回して）ううっ、二人のせいだよ、もうっ///」
咲「というかさ、京ちゃんと東横さんっていつの間にそんな仲良くなってたの？」
京太郎「…ああ、そういうことか。そういえば俺が東横にあだ名で呼ばれるようになったあの時は咲がいなかったな。だからそんなに驚いてたのか」
桃子「そういえばそうっすね」
咲「あの時？」
京太郎「ほら、夏のインハイが終わった後に東京でさ、その場にいた長野から来てたみんなで打ち上げやったことあったろ？」
咲「うん、私はお姉ちゃんとお母さんに会いに行くことになって参加できなかったけど」
桃子「あの時にっすね。夜1年生が買い出しに行く話になって、私とおちんぽさんとのどちゃんさんとゆーきさんで新宿2丁目のコンビニに行ったんすけど……その帰り道に地元の不良の、ストリートハンドボーラーに絡まれたっす」
咲「す、ストリートハンドボーラー！？ よくテレビ番組の警察24時で暴れたり捕まったりしてるホモの人達だよね？」
桃子「ですです。肩にトゲパッドを付けて髪型をモヒカンにしてるあの悪そうなホモの人達っす」
咲「そ、そんな怖いホモの人達に絡まれて、みんな大丈夫だったの？」
桃子「おちんぽさんが私含む女子3人を庇うみたいに前に立ってくれたんですが、それでも正直怖かったすね。相手は4人いてとても逃げられそうになかったっす」
京太郎「まあ、後はあの手の野郎達にお決まりの展開だ。通してほしければ有り金全部よこせ、ただしハンドボールで試合して勝てたらタダで通してやっても良いってな」
咲「えっ、ちょっ、そんなことがあったなんて私聞いてないんだけど」
京太郎「咲に言っても心配かけるだしな。幸い勝負には勝てたんで何事もなかったし」
桃子「そうっす！ おちんぽさん以外はハンドボール未経験で絶望的な勝負だったんすけど、おちんぽさんがすごかったんすよ！」
－－－－－桃子回想 開始－－－－－
不良A『な、なんだコイツ！ 全然止められねえ！？』
不良B『このノンケ野郎！ 調子に乗んな！！』
京太郎『おせえよ』ﾋｭﾝﾋｭﾋｭﾝ
桃子（す、すごいっす！ また3人抜きしてシュートを決めたっす！ 清澄の男子の人！ とにかくすごい動きっす！）
不良A『こっちがボールを持つと訳が分からねえ動きでいつの間にかボールを取られてる！ あっちがボールを持つと幻みてえな動きで消えてこちらを抜き去りやがる！ なんなんだよ、このノンケ野郎は！』
不良C『あの摩訶不思議な足運び…聞いたことがある』
不良B『知ってるのか不良C！？』
不良C『ああ、ハンドボールのインターミドル優勝候補と言われていたが、県大会中にエースが怪我をして全国大会に出場できなかった幻の強豪中学の話を聞いたことがある。そのエースの名は確か…そうだ、須賀京太郎、爆発的な加速力と緩急のあるテクニカルな足運びでディフェンスを抜き去る絶対エース”ストレンジステップ”の須賀京太郎だ！』
桃子（ちょ、マジですごい人だったー！）
－－－－－桃子回想 終了－－－－－
桃子「とまあこんな感じでキーパーの私は立ってるだけでしたがボロ勝ちしたっす。試合が終わった後、ゆーきさんはツンデレるのも忘れて『すごいじぇマイダーリン♥』っておちんぽさんに抱き着いてましたし、のどちゃんさんは『助かりました、須賀くん。今汗を拭きますね』と言って瞳にハートマークを浮かべつつハンカチを取り出しおちんぽさんのズボンとパンツを脱がせようとしてましたね」
京太郎「2人とも怖かったんで錯乱したんだろうな。その後はいつもどおりの2人に戻ったし一時的な吊り橋効果？ってヤツだろう」
咲（そんな訳ないと思うよ京ちゃん）
桃子（そんな訳ないと思うッスおちんぽさん）
咲「そんなことがあったんだ。優希ちゃんと和ちゃんには後で麻雀でお話するとして…大変だったんだね」
桃子「あはは、大変でしたけど、特に何もなかったですし、今となっては良い思い出っす」
咲「あ、でも知らない京ちゃんの話が聞けて惚れ直…げふんげふん、面白かったけどこれがどうして京ちゃんのあだ名に繋がるの？」
桃子「それはっすね、おちんぽさんの二つ名が”ストレンジステップ”と聞いた時に天啓が降りたんすよ」
咲「天啓？」
桃子「はい、”ストレンジステップ”を漢字にして”珍歩”！ だから彼はお珍歩さん！ この人を呼ぶならこれしなかないって。これからはお珍歩さんと呼んで助けてもらったご恩を一生忘れないでおこうって、そう決めたというわけっす」
咲「そ、そうなんだ…でもそのあだ名ってさ、ちょ、ちょっと恥ずかしくない？ その、響きというか///」
京太郎「うーん、俺は特に…正直ハンド引退した身で”ストレンジステップ”なんて仰々しい呼ばれ方するほうが嫌だな」
桃子「私はおちんぽさんがそう呼ばれるのが嫌でないならこれからもおちんぽさんと呼びたいっす。そういえばウチの先輩にも『いや、そのおチン…という呼び方はどうなんだモモ///』って言われたんすけど…何かおかしいんすかね？」
京太郎「別におかしくないと思うが…何だろうな」
咲「マジかこの2人」
ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ…
京太郎「そろそろ電車くるな」
咲「えっ、もうそんな時間？」
桃子「名残惜しいっすけど、お別れっすかね」
京太郎「部の備品の買い出しを終えて休憩してたところだったしな。学校へは俺が明日持ってくからこのまま帰るか」
咲「ありがと、京ちゃん…正直まだ納得できてないけど、また今度の練習試合で会おうね、東横さん」
桃子「はいっす！ 清澄のみなさんにもよろしくお伝えくださいっす！」
京太郎「ああ、またな！（咲と一緒に改札口をくぐり手を振る豊音）」
桃子「…そうっすね。リンシャンさん”は”また今度っす」
桃子「ここからはステルスモモの独断場っすよ、おちんぽさん♥」
＜須賀家＞
京太郎「ただいまー」
須賀ママ「おかえりなさい、今日は遅かったわね」
桃子（1週間ぶりにお邪魔します、おちんぽさんのママさん）
京太郎「カピー、メシの時間だぞ。プール洗うから出てくれ」
カピー「キュー」ｻﾞﾊﾞｰ
桃子（相変わらずかわいいカピバラさんっすね♪ おちんぽさんが掃除をしてる間に私がブラッシングしてあげるっす！）
カピー「キュー♪（お腹見せて寝転ぶ）」
京太郎「ん？ 今日はご機嫌だな、カピー」
京太郎「〜♪（頭を洗いつつ鼻歌を歌う豊音）」
桃子（な、何度見てもすごいっすね、おちんぽさんの身体/// ちょ、ちょっと触ってみたいけど、ここは我慢我慢…）
京太郎「えっとトリートメントはっと…」ﾌﾆｭｯ
桃子「あひっ///」
京太郎「ん？ こんなスポンジあったかな」ﾓﾆｭｯﾓﾆｭｯ
桃子「んっ♥（だ、だめ、まだだめっすよ…えっとおちんぽさんのトリートメントはこのボトルっすね）」
京太郎「おっ、あった」
桃子（あ、危なかったっす///）
京太郎「ロンっと…この上がりでまくって1位だな」ｶﾁｬｶﾁｬ…ｯﾀｰﾝ!
桃子（やったっすね！）
京太郎「ネト麻は高レベルの卓でも結構勝てるようになったな…でもまだまだ部のみんなに勝てる気がしないぜ（溜め息）」
桃子（正直、清澄高校のあの面子の中で安定して勝つの私でも至難のわざっすからね…）
京太郎「…いかんいかん、弱気になると運が逃げるな。うっし、次の部活で対局するときはぜってー勝つ！ そのためにもう一局だ！」ｶﾁｬｶﾁｬ
桃子（先輩と出会うまで麻雀を諦めてた私とおちんぽさんはぜんぜん違うっすね。どこまでも前向きっす…以前なら妬んでたかもしれないっすけど、今はがんばれって思えますし、その…かっこいいっす///）
京太郎「ネト麻に熱中しすぎたな。そろそろ寝る時間か…カピーはもう寝てるな」
カピー「キュー…キュー…」ｽｲﾖｰ
桃子（私もお部屋の隅でおちんぽさん観察日記を書くのに熱中しすぎてたっすけど、おちんぽさんと一緒にいると時間の流れが本当に早いっす）
京太郎「（ベッドに寝転がる豊音）…おやすみ、カピー」
桃子（……）
京太郎「……」
桃子（……）
京太郎「スー…スー…」
桃子（ね、眠ったっすかね？）
桃子（せ、先週失敗したミッションを今日こそは成功させるっす！）
桃子（……）
桃子（や、やっぱり今日は止めておいて来週に…）
桃子（……）
桃子（き、気合入れて勇気出すっす！）
桃子（…おやすみなさい、おちんぽさん///）ﾁｭｯ♥
その後、明け方近くまで京太郎の寝顔を観察したステルスさんはこっそり須賀家より帰宅。
翌日、京太郎は洗面所のハブラシと洗濯機に入れたパンツが消えて新品が置かれていることに気付き、「先週に続いてまたか」と首をひねったと言う。
カン
お目汚し失礼しました
ちゃんと桃のおなかが大きくなってるまで書いて