洋榎「げ、元気そうやな。良かったわ」
洋榎「……え？ えーっと…１年振りくらいやないか？」
洋榎「悪かったな、急に呼んで。でもまさか昨日の今日で来てくれるとは思わんかったわ」
洋榎「……」
洋榎「……」
洋榎「ﾍｧｯ！？ ……あ、あぁ、そうやな飲もか。じゃあかんぱーい！」
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洋榎「はぁ〜……あんたもウチもあっという間に３０歳やで？ 信じられるか？」
洋榎「ついこないだあんたが転校してきて隣に引っ越してきたと思うたら……」
洋榎「あぁぁ……しんどいわ……もう『若手プロ』から『中堅プロ』に変わるんや……」
洋榎「周りはどんどん結婚してくし……」ｺﾞｸｺﾞｸ
洋榎「ﾌﾟﾊｧ……一応言い訳しとくけど、ウチかて別に話が全く無い訳じゃないんやで？」
洋榎「これでも男に言い寄られた事あるんやからな？ ……ホンマやで？」
洋榎「……」
洋榎「……まぁ苗字も変わらんと今こうしてここにおるんが全て物語っとるんやけどな」
洋榎「…ﾌﾍﾍﾍ…（涙目）」
洋榎「……」
洋榎「……ぁ……あのさ……話、ちょろっと戻るんやけど……」
洋榎「あんた……隣に引っ越してきた当時のこと覚えとるか？」
洋榎「……」
洋榎「そっか、まぁそうやろな。２０年くらい前やし仕方ないか」
洋榎「……因みにウチは覚えとるで」
洋榎「……」
洋榎「出会って直ぐにウチに “ かわいい ” とか言うて……あ、挙げ句の果てには将来結婚するだのなんだの……」
洋榎「……いーや言うた。ちゃんと覚えとる」
洋榎はプロが似合う
洋榎「……実はさっき言うた男に口説かれた事あるっていうの……その時の事なんやけどな」
洋榎「アカン、自分で言って泣けてきたわ……はぁ……」
洋榎「……」
洋榎「……なぁ。あれ、まだ有効やったりする？」
洋榎「せやから……その…………ｹｯｺﾝ……」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ
洋榎「……」
洋榎「！」
洋榎「しゃ、しゃーないやろ！ こちとら麻雀麻雀麻雀で他の事はからっきしなんや！！」
洋榎「今日あんた誘うのやってメッチャ緊張したんやで！？ ホンマにタイトル戦の決勝より緊張したわ！」
洋榎「……」
洋榎「せやから…もう…色々と責任とるべきやろ……」
年齢より本人が焦っていることが大事だと思いますねぇ
よりどりみどりの27歳と今の生活だと5年後もこのままだな…という27歳は全然違うので
末原ちゃんと二人で焦ってて欲しい
同期にプロ入りしてから互角の戦績を残し続けて宿命のライバルとして切磋琢磨していって
（コイツもウチと同じで麻雀に全て捧げとるんやな）って思ってた筈のセーラに先を越され
それ以来対局してもセーラに上回られる事も増えてきてスランプって程じゃないけど悩んで
挙げ句ゴシップ誌にも『江口（旧名）セーラがこれで一歩リードか？』とか書かれたりして
もうなりふり構っていられなくなった愛宕洋榎さん（27）
イイぞ＾〜これ
いつの間にかすこやんの歳なんか追い越しちゃったんだよなぁ！自分のせいでよぉなぁ！