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【おねショタSS】長門が今一度己の立場を見つめ直す話
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「……どうしてこうなったものやら」
物憂げなため息をつきながら、長門はベッドに体を投げ出す。
引き締まった筋肉と女性らしい丸みを両立させた美しい裸体が、ふわふわとした白いマットに包まれる。
視線の先にあるのは白い天井と明かりのついていないLEDランプ。
寝返りを打って横を向いて見ると、暖房器具と数冊ばかりの本置いてある簡素な本棚が目に入る。
そこはまぎれもなく艦娘用宿舎の長門の部屋だった。
しかしそんな彼女にとってなじみ深い場所にいながら、長門はそこを現実と認識しかねていた。
憂鬱と興奮が入り混じった浮ついた心のまま、無意識のうちに自分の胸に手を当てる。
先日少年が触れた左の乳房に。
「ぁっ……」
刺激としてはさほど強いものではないが、思わず声が漏れる。
しかしその柔らかな肌には少年が触れてきたときのあの感触が焼き付いていた。
「私はどうすればいいんだ…提督……」
艶やかな声で、返ってくることのない返事を求めて少年に呼びかける。
再び大の字になって天井を見上げる長門の身体は
先ほど浴びたシャワーの火照りとは違う、拭いきれない記憶の熱によって蝕まれていた。
――
事の起こりは数か月前、長門が提督とケッコンカッコカリをしてしばらく経った頃のある一言であった。
彼女が属する鎮守府の提督は、子供と言って差し支えない程に若かった。
配属されたばかりの頃の長門は、本当にこの少年に艦隊の司令官を任せてしまって大丈夫なのか?と思っていたが
それも最初のうちだけで、少年は提督として驚くほどの辣腕を振るい、数々の作戦を成功へと導いた。
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そんな彼のことを長門も一軍人として尊敬するようになり、彼の手となり脚となり、艦隊の主戦力として十二分にその力を発揮した。
ケッコンカッコカリを果たしたのは、そんな彼と『提督と艦娘』という信頼関係を紡いでいく中での、ほんの自然な流れだった。
少なくとも彼女はそう思っていた。
『これでますます戦力向上が望めるぞ。期待しててくれ提督』
受け取った指輪を薬指に嵌めながら、長門は誇らしげな顔で語った。
より強くなって少年のために戦える事を本当に誇りに思っての言葉だったのだが、それを聞いた少年は一瞬眉をひそめた。
その様を見た長門は小首をかしげるも、少年は物憂げな表情をかき消し、愛想笑いを浮かべていつもの調子に戻った。
その一件を不思議に思うことはあったが、別にそれで関係が悪化したというわけではない。
以前のように提督と艦娘として良好な関係を続けていた。
ただ一つ変わったのは、あの日以来、少年と目が合う頻度がやたらと増えた。
正確に言うと、長門が少年の方を見ると、決まって少年も長門の方を見ているのである。
それもほぼ確実と言っていいレベル。
こちらがそれに気づくとそそくさと視線が泳いでいく。
別に自分の仕事に支障が出るわけではないし、見られて困るような何かをしているつもりもないが
少年の中で大きな変化があったということはわかる。
そしてそれが自分に起因する何かなのだということも。
一体自分は何かをしてしまったのか……
提督にどんな心境の変化があったのか……
その原因について考えているうちに、ある一つの懸念が産まれた。
(私はあまりにも提督のことを知らなさすぎるんじゃないか?)
ケッコンカッコカリをしてからも驕ることなく、今まで以上に少年の手となり脚となり、戦い抜こうと決意した。
そしてそれを実行できた自負はある。
だからこそ少年との関係を一切変えるつもりはなかった…というより変えようという発想すら浮かばなかった。
今の自分と少年の信頼関係に一切の不満はなかったはずだった。
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しかし改めて考えるとケッコンカッコカリまでしておいて、今の少年が何を考えているのかわからない、というのは淡泊すぎるというか
本当に自分は少年のために働くことができているのかと不安になってくる。
ケッコンカッコカリの相手として選ばれたのだから、今まで以上に少年のために働くべきと言うのなら
もう少しばかり少年の人となりを知るべきではないのか。
その上で改めて少年により深く忠義を尽くすのがベストというものではないのか。
そして長門はその翌日の仕事終わりに、少年にその視線の件について問い詰めてみた。
やはり偶然ではなかったようで、申し訳なさそうな顔で謝罪してくる。
別に怒っているわけではないと事情を説明。
むしろこちらが今まで余所余所しすぎたことを謝罪。
こうすることでより少年とのわだかまりは消え、より深い信頼関係を結ぶことができる。
『これからはケッコン艦としてできることなら私に何でも言ってくれ』
そう思って口から出たこの台詞が、全ての始まりだった。
――
「今日は本当にお疲れ様。今日はこの後ゆっくり休んでね」
「はーい」
今日もまた遠征任務を終え、駆逐艦達の岐路を少年は見送った。
大きな仕事を終え、決して浅からぬ疲労が溜まった駆逐艦達が、先ほどのような笑顔でいられるのも
ひとえに彼の心遣いと的確な艦隊運用手腕のおかげ。
こう言った日常に見える一つ一つの出来事からも、この少年がどれだけ尊敬に値するのかが伝わってくる。
そしてそんな彼のケッコンカッコカリができたことが本当に誇らしかった。
その誇りを胸に抱いたまま、長門は提督と共に執務室へと向かう。
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「今の艦隊で最後だな。今日もお疲れ様、提督」
「あ……うん。そっか。今日はもう終わりなんだね」
そんな長門の誇りともいえる少年が――艦隊に指示を出している時は、少年であることを忘れるほどに大きく見える彼女の司令官が
今の彼女の眼には年相応と言うのも憚られる程に小さく映った。
「この前朝潮型が褒めていたぞ。提督のお陰でスムーズに仕事が進むと」
「そ…そっか」
「ま、霞は相変わらずの口の悪さだったが、ああ見えて提督のことを尊敬してるんだぞ?」
「うん……」
「どうかしたのか?」
「あ……いや…別に……」
他愛のない話をしているだけなのに少年の言振りは頼りなく、足取りも少し小さかった。
今となっては長門にも少年が何を考えているのか、大分わかるようになってきたが、敢えてそれには触れない。
そしてとっくにやることを終え、用がないはずの執務室に二人で一緒に入った。
「さてと提督…今日も始めるか」
「……」
部屋の入り口のカギを閉め、チェーンを掛けながら少年に問いかける。
少年は部屋の真ん中で俯きながら立ち尽くしていた。
「そう緊張するな。いつも通りでいいんだ。顔を上げてくれ」
「……でも」
何かを言おうとしながら恐る恐る少年は顔を上げる。
彼の目の前にいた長門は、ドアに寄りかかりながら服をたくし上げ、乳房をさらけ出していた。
「いつも通りで……な♥」
「っ…!!」
-
たわわに実った大きく、美しい、白い双球。
その先端で自己主張する桃色の突起。
それを目にした途端、堰が切れるようにして少年は長門に飛び掛かり、
その引き締まった肉体の上に実った大きな果実にむしゃぶりついた。
「あっ」と、長門の口から上擦った声が漏れるが、彼女は決して動じない。
「あむっ…んっ…ちゅぱ…ん……ん……」
「ふふふ、この甘えん坊め。今日一日、ずっと、このことばかり、考えていた、だ……ろ♥」
「んっ…はぁ……ながと…♥…んっ……♥」
「一心不乱だな…っ……ま、こうやって求められるのも…悪くはないが」
「んっ…ちゅっ…ちゅぱっ…んっ……」
「……んっ、本当に困った人だ♥」
その豊満な身体をさらけ出し、少年の衝動的で情熱的な愛撫に身をゆだねる。
少年の耳に熱のこもった息遣いを響かせ、その興奮をかき立てながら、彼の背中に手を回し温もりを分かち合う。
身体を許すのは今日でちょうど十度目。
あの日以来、ずっと『お姉さん』を演じ続けている。
-
―――
――ごめんなさい……ごめん……本当にごめんなさい……
あの日、何でも言ってくれと語った長門に対し、少年は抑圧していた想いと劣情を彼女にぶちまけてしまった。
長門の身体にしがみつき、その胸に顔を埋め、カクカクと彼女の脚に下半身を擦り付けて、ビクビク震えた
何があったか理解できなかった長門が立ち尽くしていると……少年は直後に自己嫌悪で泣き出した。
涙をぬぐいながら謝る少年を前にして、長門は彼がは尊敬に値する提督であると同時に
年相応の少年であり、一人の男であるということを
今まで自分がどれだけ彼に残酷な仕打ちをしてきたのかようやく理解した。
そして、事の重大さに気付いた長門の口から飛び出た言葉は、提督の予想だにしないものであった。
「な、なんだ提督。こういうことがしたいのならば早く言ってくれればよかったのに」
「え……?」
「私は最初からそのつもりだったんだがな」
そういって涙でグズグズになった少年の顔の後ろに手を回し、唇を奪った。
それが少年の……そして長門のファーストキスだった。
そこからエスカレートする形で長門と少年の淫らな関係は始まった
-
興奮してきたな
-
『少年を甘やかすのが好きな経験豊富なお姉さんを演じ切る』
あの時の泣き出した少年を前にした彼女が、混乱した頭でなんとか彼を傷つけずに関係修復をする方法を考え
行きついた先がこれであった。
控えめに言ってもっとやりようがあっただろうと長門自身頭を抱えている。
しかし一度『事』が起きてしまった以上、彼の意志を明確に拒否したり
『仕方なく身体を許す』という体で譲歩しようものなら彼の自己嫌悪はさらに深まるのではないか。
少年の愛と劣情に否定的に向き合わないよう、長門は己を偽った。
―――
あの時と同じように、少年の後頭部に手を回しながら、頬を上気させてキスをする。
ただあの時の触れるだけのキスとは違う、舌と舌を絡ませ合う濃厚な大人のキス。
「んっ…ちゅっ……ん……ん♥」
長門の柔らかな唇は少年の唇を完全に塞いでおり、
二人の口腔と口腔で構成された粘膜の空間の中で二枚の舌が互いの存在を確かめ合う。
触れ合って、舐め合って、絡め合って――
気が付くと少年のジャケットと帽子は長門の手によって床の上に落とされていた。
濃厚なキスを続けるうちに、少年はすっかり長門から与えられる悦楽によって脱力させられた。
「……ん…ふぅ…♥相変わらずキスが上手だな提督は」
「あ……いや…僕、長門以外としたことないから……そういうのわかんないんだけど……」
「なら自信を持っていい。こんなに私を熱くしてくれるキスをしたのはあなたが初めてだ」
-
嘘はついていない。
そもそも彼女がキスをしたことがあるのが目の前の少年だけである。
しかし熱くなっているのはまぎれもなく本当。
今の長門は少年に欲情している振りをしてるのかどうか、あやふやになりつつあった。
しかしそれならそれで問題はないと思っている。
自分でもわからないくらい欲情したフリができているのなら、少年には真意はバレないはずだ。
「さて提督…今日はどうされたい?」
「あ…いや……な、長門の好きにしてくれれば……」
「正直じゃないなぁ?」
「あぁぁっ」
少年の男根を掴み、さするように撫でまわす。
途端に少年の声から甘い声が漏れて、長門の背筋がゾクゾクと震える。
「私にどうやって可愛がってほしいのか言ってくれないか?」
「あ、あぁ、は、挟んでほしい……っ」
「何を?何で」
既にその鈴口からは先走りがにじみ出ており、それを擦り付けるように撫でまわすと
少年は驚くほど聞き分けが良くなる。
その様が面白くて、ここまでする必要はあるのかとは思うが、ついつい調子に乗って少年を辱めてしまう。
「な、長門のおっぱいで…ちんちんを挟んでほしいです……」
「ふふ…♥本当に胸が好きなんだなあなたは」
「うぅ……」
少年の恥じらう様を見て満足した長門は、彼をソファに座らせて、その前に跪く。
サイズ的には未成熟ながら、しっかりと雄を強調している彼の分身。
そこにゆっくりと顔を近付け、誓いのキスを施すと、びくりと震える。
擦り付けた唇が亀頭の形に歪ませながら、舐り始める。
-
「あ…ぁ…ぁぁ…♥」
先走りがぬちゃぬちゃと口の中で糸を引く。
口の中にべっとりと貼り付くような、妙な味と匂いの体液を、長門は全く不快には思わなかった。
口での愛撫に慣れてきたのもあるが、そもそも初めてやった頃から不思議と抵抗感を覚えなかった。
そして貯め込んだ唾液で滑りをよくしてストロークを速めると、少年は面白いように身悶えする。
このまましつこく舐り倒して口の中で射精させるのは容易――そんな意地悪をしてみたいという欲求がほんの少し湧き上がったが
流石にそれは可哀想。
「これがいいんだろう?」
「あ…やわらか…ぁ…あぁ…っ♥」
少年の屹立した男根を胸の谷間で捕まえ、左右からぎゅっと抱き締める。
ペニスをホールドしたまま魅惑の双球を交互左右に動かして揉みくちゃにする。
柔らかくて、大きくて、美しい乳房による攻撃は
少年の中に少しばかり残されていた抵抗感をすっかり溶かしていた。
「どうだ?今日も横目で見ていた私の胸の感触は」
「あ…あぁ…き、気持ちいい…長門…ながと……♥」
交互のテクニカルな攻めで一通り少年の男根を愛でた後は、彼の尻に両手を回し、がっしりと下半身を掴む。
少年の下半身と長門の上半身が強く密着し、未成熟な硬い男根が、成熟した柔らかな乳房によって力強く搾り上げられてしまう。
柔らかくて綺麗な乳房に、硬くグロテスクな男根が嬲られる快楽。
少年はただ悦びの声を上げることしかできなかった。
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「あぁ♥…んっ…あ…ああああっ♥」
その艶めかしい嬌声を聞くたびに長門の下腹部の奥底が火照り、耳まで上気するのがわかる。
こうやって彼が快楽に悶える様を見る度に否応なしに理解してしまう。
いつ頃からこうなったかは忘れてしまったが、前にやったときもこうだったと。
所詮演技だから、などという言い訳が通じた頃はとっくに終わってしまっていると。
自分はどうしようもないくらい彼に欲情してしまっていると。
演技でもなんでもなく彼との行為を、楽しんでしまっていると。
「あ…あ…ご、ごめん…長門…そ、そろそろ……」
「相変わらず早いな。そんなに私の胸がいいのか」
乳房の中に埋もれた男根を柔らかく力強い感触でズリュズリュと嬲り続ける。
小細工抜きの愛情たっぷりの責めに
少年の風前の灯のような忍耐力で堪えられるわけもなかった。
「あああ…ごめ♥ごめん長門……♥いくっ、いくっ…っ……あああっ♥」
少年の訴えに応じて、長門はあらん限りの密着感を持って男根を搾り上げる。
この瞬間のために貯め込んだ、どろどろの熱い白濁がどくどくと谷間の中に放出される。
びくんびくんと脈を打ちながら、ぎゅうぎゅうと締め付ける柔肉に欲望を解放するその快楽に飲み込まれ、
少年はただ恍惚に浸るばかりだった。
「ちゅうっ…♥……んっ……♥ちゅううっ♥」
「〜〜〜〜〜!!」
射精中に脈打つ男根を胸で搾り上げられ、ようやく射精が終わった後に
ねっとりと愛のこもったお掃除フェラが施され、少年は情けない声を上げて悶える。
-
「……ふふ、お疲れ様。気持ちよかったか?」
「あ……ありがとう……」
快楽の余韻を残した表情で、少年はぺこりと礼を言う。
これで彼は満足してくれたことだろう。
今日も何とか彼との行為を乗り切った。
(ここでとどめておかないとな)
あくまでも今の自分は少年を揶揄っている経験豊富なお姉さん――ということになっている。
余裕を見せてこの場を締めくくらないとボロが出る。
本気になってはいけないのだ。
本気になって、取り繕う余裕のない所を見せつけてしまうと、彼に幻滅されてしまうかもしれないし。
何よりこんなどこもかしこも背徳に満ち溢れた関係、いつまでも続けていられない。
どこで終わらせられるかはわからないが、どこかで終止符を打つ必要がある。
本気になって一線を超えるようなことがあってはいけないのだ。
「っ……♥」
その想いとは裏腹に、べっとりと張り付いた白濁をティッシュで拭い、乳首に指が触れた瞬間、思わず声が上がりそうになる。
今の彼女の身体と言ったら酷い有様であった。
身体の火照りは収まる気配が全くなく、子宮は焼き付くように甘く疼き、息遣いも荒い。
その場で少年に見せびらかすようにして自慰行為に勤しみだしても何らおかしくない。
「さて、ここまでにして今日は帰ろうか」
「う……うん…」
その熱を全力で内側にとどめ、綺麗さっぱり片が付いた、というような空気を出しながら、長門は立ち上がる。
本当に平静を装えているのか、自分でも全く自信がないが、少なくとも少年は何も言わないのでこれでいいのだろう。
つい先日も似たようなことがあり、己を抑えきれなくなりかけたのをグッとこらえたばかり。
日に日に増してゆく彼への劣情をいつまで抑えきれるか、どこまでこの関係を続けていけばいいのかという不安と
少なくとも今日は抑えきれたという安心感を抱く。
そしてそのまま二人とも服を整えて、この秘密の密会を終えるばかり
というその時だった。
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「ごめんね。長門」
少年の口から謝罪の言葉が出た。
「おいおい、どうした急に?」
「いや、いつもこんなことばっかりさせて…」
赤い顔で俯きながら、申し訳なさそうな顔で少年は続ける。。
「その……散々気持ちよくしてもらってこんなこと言うのも変だけど……」
「……」
「僕……ちゃんと長門のこと…本当に好きだからさ」
それを目にした長門は、どくん、と
胸の内側で何かが蕩け、それが染みわたる感触がした。
「ほんとはいけないってわかってるんだ。こんなこと――」
「――でも、長門とそういうことができるってのが嬉しくって甘えちゃってたけど」
恥ずかしさを堪えながら少年は必死に声を絞り出す。
「でもやっぱり……こんな関係、やっぱりよくないと思う」
彼の一世一代の勇気を込めた告白。それは誰の目にも明らか。
「今までゴメン。変な事させちゃって。もうこんなことやらな――」
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よかった。
提督からやめろ、という命令が出された。
艦娘である私はもう従うしかない。これでお終いだ。
これでこのいつまで続くのかもわからない歪な関係が進みすぎることはもうなくなった。
ああそれにしても、やはりこの子は私が尊敬する提督そのものなのだ。
決して青臭い性欲を私にぶつけることを先行させているのではない。
ちゃんと見るべきものを見て、考えるべきことをしっかりと考えていた。
彼とならきっと、前のように純粋な信頼関係で結ばれた司令官と艦娘に戻れる。
そして、その時が来て…彼を受け入れるべき時が来たときに、改めて――
そう、思いたかった。そのように思うべきだったのに。
(一体……何をしようとしているんだ私は……)
彼の指示に、すぐにはいと答えられなかった。
脳が持つ、身体を動かす権利を、そのまま身体に奪われてしまったようだった。
少年の真摯な告白を頭では理解しているはずなのに、脳裏に浮かぶのは先ほどの少年が浮かべた切ない表情。
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「長門……?」
長門は言葉を返さない。
二人きりの執務室に聞こえるのは、彼女の口から艶めいた吐息が漏れる音だけだった。
「だ、大丈夫?」
様子がおかしいことに気付いた少年が、長門の側に駆け寄る。
純粋に心配しているのだ。
そんな少年の善意を前にしても、その疼きが止まることはない。
むしろ彼との距離が縮まったせいで、その顔を間近で拝むことになったのが
(このあどけない顔を……私は……)
彼女の意志を決定的なものにした。
-
――すまなかった。提督
「大丈夫だ、提督」
少年の手を握り、じっとその顔を見据える。
自分の言葉に安堵したのか、少年の顔が一気に明るいものになる。
――本当にすまなかった。提督、あなたの善意は間違いなく伝わった
――だからこそ、なお一層、すまなかった
深く息を付いて、少年を、その瞳の鏡像に移る己の姿が見える程に凝視して
――あなたの善意を理解しておきながら
――あなたの色香に負けてしまって
――その善意を踏みにじるような真似をして
――申し訳ない
-
突き動かす衝動の導くままに、長門はニヤリと笑みを浮かべ
「まさか私が嫌々この関係を続けていると思わせていたとは」
少年をソファに押し付け、その上に覆いかぶさり
「……私の奉仕が不十分だったということなら反省するより他はない」
小鳥のついばみのようなキスを施し、
「私の想いが十分伝わるように」
少年の困惑する様を他所に、服を脱ぎ、下着まで投げ捨てて
「これからたっぷりと愛してやる」
ジッパーの中にある男根を掴み上げた。
-
――
彼女が意志を固めておよそ十数分後位だろうか。
長門は少年の上で踊り狂っていた。
「はぁっ♥はぁっ♥いい、ぞっ♥提督の、カタいのがっ♥ナカ、でっ…んんっ♥」
「ああああっ♥あああっ♥な、ながとぉっ♥」
待ち望んでいた、彼の肉槍が自分の中で暴れまわるこの感覚。
敏感な内側を愛する人の分身に抉られる快感は、あまりにも狂おしい悦びの波となって、長門を呑み込んだ。
「あ、あ…っ♥奥、刺さって…♥私の、ナカに…っ♥ナカ…で…っ♥」
「ご、ごめ……ながと……っ、ぼ、ぼく、もうっ――」
グズグズになった肉壺が、ばちゅんばちゅんと水音を鳴らしながら、彼の男根めがけて振り落とされる。
先ほど処女を失ったばかりだとは誰も思わないであろう、天性の腰使いによる容赦ない責め。
仮に夜の街を知り尽くした百戦錬磨の性豪の成人男性が相手だとしても――そのような相手と致すことはその後の長門の生涯で一度としてなかったものの――彼女の絶技を前に主導権を握るのはまず無理という苛烈さで
先ほど童貞を失ったばかりの未成熟な少年のちんぽがそのような快楽に耐えられるわけもなく
「っ〜〜〜〜〜〜〜〜♥」
あっという間に快楽中枢を満たされて、長門の膣内に三度目の精液をぶちまける。
その瞬間、長門の子宮の燃え上がるような疼きを、圧倒的な幸福感が癒していき
いつもの演技で見せる笑いとは違う、心の底から来る恍惚の笑みが浮かんでいた。
-
「んっ……あ……あぁ……♥」
「はぁ……♥はぁ……はぁ…♥」
「はーっ…♥はーっ…♥どうだ提督?これでも私が嫌々ながらあなたの相手をしていたように見えるか?」
「み…見えない……で……ふぁぁっ…♥」
一息ついていたはずの少年の口からまた嬌声が響く。
熱々の膣内から引き抜かれ、二人の体液に塗れた男根に
長門がまるで踊るようにして秘所を擦り付け始めたのだ。
「ああそうだったよ。最初からそうだったんだ。きっと私は最初からあなたのことを抱きたくて抱きたくてたまらなかったんだ」
「あっ、ああっ♥」
眼下で横たわる少年の語り掛けているのが、自分に言い聞かせているのか、もはや自分でもわからなかった。
少年は少年で思考がまるでまとまらない。
「だというのに自分を偽って余裕のある振りをして、ずっと我慢をしてきて私ときたら……♥」
「あっ、あっ…あああっ♥」
あこがれの女性が、イッたばかりで敏感な男根の、特に敏感な所に、女性器を擦り付けてきているのだ。
これで平静を保てというのが土台無理な話だった。
「待たせてすまなかったな提督…これからはいくらでも…あなたのことを愛しつくしてやる……♥」
膣口が一旦少年の肉槍から離れ、代わりに彼女の手で包まれる。
もちろんそれは行為の終わりを示しているわけではない。
これから始まる暴力的な交わりの始まりのサイン。
-
「これからもずっと一緒だぞ提督……♥」
「な…なが……あああああああっ♥」
復活させられた肉棒が、熱々の膣に再び飲み込まれ、少年が艶やかな悲鳴を上げる。
後はもう、狂ったように叫びながら、先ほど述べたような壮絶な性行為――否、肉食獣の捕食行為の如き交わりが繰り広げられるだけだった。
「あぁぁぁぁぁぁ────♥ていとくっ、ていとくぅぅぅぅぅぅぅ♥あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♥」
そこが執務室であるという事も、まだ部屋の外に誰かいるかもしれないという事も忘れ、長門は獣の咆哮のような嬌声を響かせ
むき出しの欲望を少年の細い身体に叩きつける。
戦いの場で見せるビッグ7の誇りも、密かに少年に見せる『経験豊富なお姉さん』の演技も、何もかもかなぐり捨てて。
少年の肉体をひたすらに貪る。
「あぁぁっ♥ていとくっ、もっとっ、硬いの♥ていとくっ♥あっ、あっ、あああっ────────❤」
結合部からぱちゅんぱちゅんと淫らな音を鳴らしながら、激しく腰を振り下ろす。
どこまでも貪欲に、どこまでも情熱的に、少年の肉槍で己の弱点を抉り続ける。
それはまるで少年の存在を自分の中に刻み込むかのように、深く、深く、彼という存在に溺れていた。
-
最奥で少年のそれを捕らえた膣壁がぎゅっと収縮し、圧倒的な快楽が彼女の中で弾ける。
その激しい膣運動に呼応するかのように、少年は腰を跳ね上げながらびゅくびゅくと繋がっている肉穴に欲望を注ぎ込んだ。
「はーっ♥はーっ♥はーっ♥」
「あ……あ…あぁ………♥…んうぅっ!」
口をパクパクとさせてながら快楽の余韻に浸る少年に、長門は今日何度目かもわからない熱烈なキスを施す。
今まで押さえつけていた彼への想いを埋め合わせるかのように、時間も忘れて彼のことをひたすらに愛し続けたのだった。
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………
……
…
その濃厚な一夜が明けて早数日のこと。
「それでさー、この前遠征で手に入れたはずのボーキがどうも足りなくって、確認してみたらなんと……って」
「……どうした陸奥?」
食事中の談笑を一時中断し、陸奥は目の前の光景に少し首を傾げた。
「二人とも何かあった?」
「っ……!?」
長門と少年が隣同士、その正面に陸奥が座りながら昼食をとるというよくある光景。
しかしそんなよくある光景の中に一抹の違和感を覚えた。
「特に何もないが?」
「って、提督が露骨に何かあった反応的な反応してるんだけど」
「あ…い、いや……と、特に何かあったわけじゃ……ない…ような、あるような……」
「もしかして喧嘩でもした?」
プライベートな事柄に関してはまるで嘘が付けない少年はあっさりボロを出す。
しかし長門は全く調子を崩す様子はなく平然としている。
このギャップが既に軽い異常事態ともいえる。
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「け…喧嘩とかじゃないよ……長門とは…すごい…凄く仲良くやってるよ」
「そうなの?ならいいけど」
「失礼だな。私と提督が仲違いしているように見えたのか?」
「そういうわけじゃないんだけど、なんとなく――っ!?」
驚愕する陸奥の手からポロリと箸が落ちる。
無理もない。話の途中で姉が少年の顔を掴んでキスを施したのだ。
それも数秒間ではあるが、口内に舌を入れるような深いものを。
「――んっ…♥こんな感じで私と提督は非常に仲良くやれているぞ?」
「あ……あ…そ、そうなの……」
長門の隣で、顔を赤らめながら少年はコクコクと頷く。
陸奥の記憶する限り、少年は長門に対し一方的な片想いをしていたように見えたのだが
目の前ので繰り広げられた光景はその思い込みとはだいぶ異なっていた。
少なくとも少年の片想いが実ったことは喜ばしい限りではある。
「な、仲良しになったのね。随分と」
「これが私の本来あるべき立場だからな。ケッコン艦として」
得意げな笑みを浮かべながら、長門は再び少年の頬に軽く口づけた。
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完
長門すき
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抜けるb
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ハッピーエンドで良かった(小並感)
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力作ですね…
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おねショタは抜けるb
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じゃあ次は漫画化しよか…
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ど射み
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お姉さんがガッツリ乱れながら搾精するタイプのおねショタすき
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長門のおねショタはもっとやれ
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長門とショタ提督は世界が平和になるのでもっとやれ
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