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こち亀×ウマ娘SS「光のレース場」

1 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:37:06 aWtIMNL6
中川「先輩、またウマ娘のレース見てるんですか?」
両津「おう、今日はワシの一推しが走るからな、録画も録ってるぞ」
中川「相変わらずスゴいですよねぇ、僕らとほぼ変わらない体で時速70キロで走っちゃうんですから」
両津「冗談じゃないぞ、中川、ウマ娘とワシらの体は全然違うぞ」
中川「耳とか尻尾だけじゃないんですか?」
両津「馬鹿もの、全然違う。これだから素人はダメだ」
本田「そうですよー、全然違うんですよー?」
両津「筋繊維の太さと量は変わらんが、その強靭さは人間の約5倍近い」
両津「それを支える骨と健もかなりの密度だ」
本田「あんまりオープンじゃないんですけど、同じくらいの普通の人より少し重いんですよ」
両津「ウマ娘の体内でだけで生きるウマムスコンドリアという微生物の働きで並外れた運動量を人間と大差ない食事で賄えるのだ」
中川「そ、そんな微生物の違いまであるんですか…」ゴク
両津「肉体のピークは14〜20歳くらい、早い娘であれば13くらいでデビューする」
中川「それじゃ中学生くらいじゃないですか!」
両津「女の二次性徴期くらいには走れる身体になるんだよ、速い娘なら2000mを2分ちょっとだ」
麗子「すごーい…」
両津「ワシでもギリギリだな」
麗子「えぇっ!流石の両ちゃんでもそれは無理よぉ〜」
両津「何を言う、ワシはウマ娘と一緒にレースだってした事があるんだぞ」
中川・麗子『エェーーっ!』


2 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:37:45 aWtIMNL6
勘吉(少年)「父ちゃん、あの光ってるの何?」
銀次「あぁ、あれか?新しく出来るウマ娘のレース場だよ、今はナイターのテストやってんだ」
 中山に移転となって長らく空き地となっていた松戸レース場の跡地に昭和40年初頭にオープンした新松戸レース場は電車内からもよく見えた。
 当時の地域振興も兼ねて大映映画がスポンサーとして建設された新松戸レース場はナイター設備を完備し、ターフは一周2200mの芝コースを持つ当時の地方レース場としては最大の、唯一の設備を持つ芝レース場だった。
 とくに、地元、東京トレーニングセンター学園がその本拠地としてレースを主催し、メインチームであるオリオンのメンバーによるコンサートを実施しており、ナイターをメインレースに据えた新松戸は高いビルのない下町を明るく照らす、下町の顔としてすぐに地元民の人気スポットになっていた。
勘吉「金次郎!早くしないとレース始まっちゃうぞ!」
金次郎「いいよ、別に、兄ちゃん達だけで行ってきなよ」
勘吉「ほんとにお前は石頭だなぁ」
銀次「本当にあいつは変わってる、俺の子とは思えんぞ」

 レース場のカクテル光線が街を明るく照らし、歓声は松戸の駅からでもよく聞こえた。
アナウンス「第5レースは7番オリオンシャトルが勝ちました…」
勘吉「おいおい、父ちゃん遅いよ!もう3レースしか残ってない!」
銀次「待て待て落ち着け!…スタンド席2枚ちょうだい」
勘吉「早く早く!」
銀次「わかったって」

 当時の新松戸レース場は入場料が1人200円、当時のプロ野球の入場料が500円であったことを考えると決して安くない金額であったが、最大4万人を収容可能なスタンドは毎週のように人でごった返していた。
 その殆どが地元下町の人々であった事からウマ娘のレースはそれだけ地域に根付いていたという事である。


3 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:38:26 aWtIMNL6
客「おっ!浅草のおじさん!席取っといたぜ!」
客2「おい坊主!いつものいっちょ頼むぜ!」
銀次「よし、勘吉!行ってこい!」
勘吉「はいはい!ただいま!」
客「よっ!頼むぜ応援団長!」
勘吉「チーーム、オーーーリオーンの、ショーーーっリを願ってぇーー……サンッ、サンッ、ナナビョーーーーッシ!」
勘吉「ハイっ!オ・リ・オン!オ・リ・オン!負けるな負けるなオ・リ・オ・ン!ハイッ!」

 現代では考えられない事であるが、レースチームの応援団同士が応援合戦を行うなど、活気溢れる光景がよく見られた。
 特に地元のチームであるオリオンは区民のスターであり、その選手達にかけられる声援は大型レースと比較しても遜色ないほどであった。


4 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:38:54 aWtIMNL6
勘吉「あークソ、あそこでまさかナガサキエイトが追いつくとはなぁ…」
珍吉「でもスゴいレースだったよ」
豚平「あぁ、今でも震えるもん」
勘吉「でも今日のレースでオリオンで全部優勝埋まるところ見たかったなぁ…」
珍吉「だよなぁ…なんたってオリオンだからなぁ」
勘吉「あっ!」
豚平「どうしたんだよ」
勘吉「あの娘、またいるぜ」
珍吉「ほんとだ」
豚平「オリオンでデビュー予定の期待のウマ娘らしいぜ」
珍吉「本当かよ、スゲーじゃん」

ーーー数時間前
トレーナー「なんど言ったらわかる!カーブで体の軸を傾けるな!」ビシッ
トレーナー「軸が傾けば力が逃げて前には進めないんだぞ!」
マネージャー「と、トレーナーさん、そんなに厳しくしなくても」
トレーナー「口出しするな!コレは親子の問題だ!」
トレーナー「わかったか?わかったならそれを早いとこ身につけろ、出来るまで戻って来るな!それまでお前はデビューはさせんからな!」
???(ウマ娘)「ぐっ……」
マネージャー「……あっ!お嬢さん!あぁちょっと!」

勘吉「ね、ねぇ、君」
勘吉「もしかして、君ってオリオンの…ウマ娘?
???「え、えぇ、そうよ」
豚平「ほ、ほらやっぱりだ!」
勘吉「そっかぁ…あの、お願いがあるんだけど」
???「なに?」
勘吉「ぼ、僕と腕相撲をして欲しいんだ」
珍吉「ウマ娘としたいことがそれかよ」
???「いいけど…」
勘吉「やったぁ!」


5 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:39:33 aWtIMNL6
勘吉「ぐおおぉぉぉぉ!」
珍吉「スゲー!勘吉が本気出してもビクともしない!」
豚平「すごい力持ちなんだな…」
勘吉「うわぁぁぉぁ!」
???「ふふふ、大丈夫?」
勘吉「だ、大丈夫!大丈夫!」
珍吉「頭から落っこちたぞ…」
豚平「あれで大丈夫なのか」ゴクリ
勘吉「いやー!こんなに負けたのは初めてだよ」
???「ふふ、私も普通の人でこんなに強い人、初めて見たわ」
珍吉「勘吉は大人にも負けないからな」

ウマ娘の少女、名を砂川まさみと言い、まだデビュー前の、レーサーの卵で同い年くらいの僕らはすぐに仲良しになった。

始めてあった時は練習が思うようにいかず悩んでいた彼女もだんだんと元気になり、3人は彼女の自主トレーニングを見守るようになっていた。
勘吉「…たしかに曲がるときに少し内側に倒れる癖があるね」
まさみ「うん、まっすぐ走ってるつもりなんだけど…」
勘吉「バイクのハングオンみたいに走るわけにはいかないもんね…」
まさみ「頭ではわかってるのだけど、ついつい、ね…」
勘吉「速く走ろうとすると身体が外に持ってかれるから…おっとっと…頭が内側に傾いちゃうんだね」
まさみ「うん…もっと小さく速く回れないかしらね…」
勘吉「そうすると身体のバランスが取りにくくなっちゃうから…」
そのとき、ふと僕は閃いた。
勘吉「あっ!脚をもっと小さく前に出してコーナーを回るんだよ!」
勘吉「こんな感じで!」
まさみ「やってみる!」
………
勘吉「すごく早くなったよ!」
まさみ「うん、身体が安定するから周りも見やすくて走りやすいわ」
僕らが見つけたそのカーブの走り方がピッチ走法と呼ばれる技術だと知ったのは何年も後の事だった。


6 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:40:00 aWtIMNL6
まさみ「そう言えば今日は豚平くんと珍吉くんはどうしたの?」
勘吉「2人は成績悪くて居残りさせられてんだ」
勘吉「おれも本当は居残りだったけどまさみちゃんタイプだし、練習してた方が楽しいからさ、あははは…」
まさみ「ふふふ、私も勘吉くんのこと好きよ」
勘吉「ま、ま、ま、参ったなぁ!す、好きだなんて、もう!!」

僕達は毎日のように会って、練習の合間に互いの夢について語り合った。
勘吉「じゃ、将来は中央のレースが目標なんだ」
まさみ「うん、無理かも知れないけど走れるのなら中央に挑戦してみたい」
勘吉「中央のレースかぁ、遠いな…」
まさみ「あら?来てくれないの?」
勘吉「もちろんいくよ!何処にだって!いつだって!」

珍吉「参ったな、2人とも本気らしいぜ」
豚平「なんだが俺達邪魔になって来たな…」
段々と調子を上げていくまさみちゃんは僕達の目からみても、将来は確実にG1を取れる逸材だとわかった。


7 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:40:22 aWtIMNL6
勘吉「えっ!ウマ娘ってそんなに退学しちゃうの!?」
まさみ「そうよ、2年目の9月までに1勝もあげられないとダメなの」
勘吉「三年生の未勝利戦がないのは知ってたけど…」
まさみ「それに、1回勝っても抜けちゃう子も多いのよね」
勘吉「えぇ…」
まさみ「夢破れて、って事が少なからずね…」
勘吉「勉強しなくていいから楽だと思ったのに…」
まさみ「ふふ、勘吉くんはその方がいいかもね」


8 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:40:50 aWtIMNL6
勘吉「昨日のユリノマーティの位置取り凄かったね」
まさみ「最後方から脚をためて最後の最後の直線でごぼう抜きのスゴイレースだったわね…」
勘吉「まさみちゃんも末脚が鋭いからあんな風に走れるよ」
まさみ「…ダメかも」
勘吉「えっ」
まさみ「今日の試走でも一緒に走った子に全然追いつけなかったのよね…」
まさみ「単走ならもっと走れるけど…でもダメなの」
まさみ「追いついたらこの子が落とされるかもって考えちゃって…」
まさみ「私、本当はね、レースが怖いの」
勘吉「そ、そんな」
まさみ「お父さんがトレーナーで、ウマ娘の子どもだからレーサーを目指したけど…」
まさみ「ほんとは普通の人に産まれたかったの…」
まさみ「前に中央を目指したいって言ったけど、ごめんね、アレ嘘なんだ…」
勘吉「走るのが、嫌いじゃないんでしょ?」
まさみ「うん…好きよ、でも自分が誰かを追い越しちゃったら…その子は夢を諦めなくちゃいけなくなっちゃうとか、変なことばっか考えちゃって」
まさみ「だから…ほんとはレーサーなんて向いてないんじゃないかって…」
勘吉「トレーナーの娘だからとか関係ないよ、全然」
勘吉「いいじゃん、誰が別に負けたってさ、死ぬわけじゃないし」
勘吉「もしまさみちゃんがレーサーがダメだって君なら他にやれる事だっていっぱいあるよ!」
勘吉「でも、レーサーが向いてないなんてことは絶対ない、昨日のレースだってまさみちゃんが出てたら優勝したさ!」
まさみ「そ、そんな事…」
勘吉「ある!絶対そうだよ!」
勘吉「今日の夜8時に新松戸の裏に集合だ」


9 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:41:14 aWtIMNL6
珍吉「ま、まずいぜ、勘吉」
勘吉「大丈夫だよ、見つかったってちょっと怒られるだけだ」
豚平「ちょっとじゃ済まないよ…」
まさみちゃんとの約束の時間の少し前、僕達は新松戸のレース場に潜入していた。
勘吉「おい!あったぞ!ゲートだ!」
豚平「あーもう!俺は知らねーぞ!」
珍吉「おい、勘吉、ライトのスイッチって何処にあるんだ?」
勘吉「馬鹿!そんなの付けたらすぐにバレちゃうだろ!」

まさみ「これって…」
勘吉「レース場だよ、今日は貸切」
まさみ「勘吉くん…あなた…」
勘吉「走ってみたらなんかわかるかもって思ってさ、これくらいしか思いつかなくて」
まさみ「…こんな事したら怒られるわよ?」
勘吉「慣れてるよ」
まさみ「…ありがと」
勘吉「…よし、じゃあレースしようか」
まさみ「だって、相手が居ないんじゃ…」
勘吉「おれが走るよ」
まさみ「えぇ!?」
勘吉「おれなんかよりずっと速く走れるんだよ、追い抜く事が怖いなら、最初から先頭で逃げちゃえばいいじゃん」
まさみ「ほ、本当に走る気?」
勘吉「うん、本当に」
まさみ「…わかったわ」
まさみ「…ありがと、勘吉くん」


10 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:41:36 aWtIMNL6
珍吉「あ、あー…それではこれより、1600m模擬レースを開始いたします」
豚平「位置について、よーい、ドン!」
ゲートが開いて、弾けるようにまさみちゃんは飛び出していた。
そもそも人間とウマ娘の走るスピードは単純に4倍も違う、レースにならない事は分かっていた。
それでもその後ろ姿からは決して目を逸らさずに、僕は走った。
走法もペース配分も無く、心臓が爆発しそうなほど強く大地を蹴って、スリッポンが割れて裸足が芝にめり込むくらい強く走った。
少しずつ遠くなる背中を見て、ウマ娘たちの見る景色はどれほど速く流れていくのかを思い知った。
 
豚平「まさみちゃんの記録、1分34秒2、勘吉は…大差、まー…だいたい20バ身かな…」
珍吉「あいつ1600mの人間記録更新したんじゃないのか…」
勘吉「ハァッ!ハァッ!ハァ〜〜……」
まさみ「だ、大丈夫?勘吉くん?」
勘吉「ど、どうだった?先頭でゴールするのは?」
まさみ「…楽しかった」
勘吉「は、はは……お、おれも、なにも考えずに走って楽しかった……」
まさみ「ありがとう…勘吉くん、今日のレースの事、私絶対に忘れないから、私、絶対中央に行くから…」
勘吉「お、おう…えんする、よ……」
珍吉「ヤバい!酸欠だ!」
豚平「さ、酸素ボンベ!」


11 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 10:41:58 aWtIMNL6
両津「その後騒いでたら警備員にとっ捕まってな、警備員には怒られ、親父にも怒られて頭の形が変わるくらい殴られたぞ」
中川「ほ、本当にウマ娘とレースしていたとは…」
麗子「両ちゃんの足の速さはまるでオバケね」
両津「結局、まさみちゃんも、スナノオリオンってレーシングネーム貰ってな、新松戸で無敗の8勝を上げて中央入りしたんだよ」
中川「すごい経歴ですね…」
両津「クラシックには間に合わなかったが、翌年のマイルカップに出て優勝したんだぞ?」
中川「すごいですね…」
両津「えぇっと…あったあった、これがその時の写真だ」
本田「あ、先輩が一緒に写ってる」
麗子「やだぁ、両ちゃん怪我だらけじゃない」
両津「自転車で行ったんだが、道を間違えて府中の坂道を走ってたんだが、下りで全速力で転んだんだよ、親父さんにこの後手当してもらった「
麗子「それで済むんだから両ちゃんの方がウマ娘よりすごいわよ」
中川「いま、その人はどうされてるんです?」
両津「あぁ、この後に怪我しちゃって以降ずっと勝ち遠くてな、引退した。その後はトレーナーになってて上手いことやってるぞ」
中川「そうなんですか…」
両津「今度その弟子がレースに出るらしいから見にいくか?」
中川「たしか、うちの会社もスポンサードしてるレースがあったはずですし、一度しっかり見に行きたいとおもってたんです、行きましょう」

 新松戸のレース場は彼女の引退とほぼ同時にメインスポンサーの大映映画が倒産の憂き目にあい、それに伴って閉鎖、取り壊された。
 いつも強烈な光で照らしていたレース場はあっという間に消え去り、思い出と暗闇だけがそこにあった。
 東京トレセン学園も大井の学園と合併し、現在でも地方有数のウマ娘を輩出する学園として名を馳せている。

中川「ここにそのレース場があったんですか…」
両津「昔はこんな普通の学校になるなんて思わなかったよ」
中川「思い出の詰まった場所なんですね…」
両津「この辺りまで来るとナイターの灯が眩しくてな、となりのコンサートホールからも歌声が聴こえてきて、そりゃ楽しかった」
両津「わずか10年、まるで花火みたいにパッと光って消えて行ったよ」
両津「まさに俺達下町生まれの夢と光に包まれたレース場だったな」

おしまい


12 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 11:22:29 frXzxq1g
なにか文筆業でもされてらっしゃる?
そうそう、こういうのでいいんだよ…ってなった


13 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 11:28:38 .9ANNlP2
これは…ええ昭和人情こち亀や…(そっと落涙)


14 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 11:39:45 UKIkTCa2
完成度が高すぎる


15 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 11:45:28 .9ANNlP2
南千住の東京スタジアムがモデルなんですね、野球ですけど
本家でもたしか一度ぐらいネタにされてたように思います


16 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 11:47:55 HPXrGiHU
○川+ひらがな3文字の名前で+114514点
こち亀もウマ娘も良く調べられている+1919810点


17 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 12:09:00 dakx83rU
内容もさることながら構成が上手すぎる、訴訟
締めの少し哀愁漂う雰囲気すき


18 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 12:14:14 ENPSnzr.
光の球場と旅役者一座の娘橘琴音ちゃんのエピソードがアクセントで入ってる感じですかね
ノスタルジーを感じて素敵


19 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 12:19:52 C8X.oE7E
やられてしまいました
まさかこんなに(爽やかな切なさ)感じると思わなかったんでね


20 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 12:34:48 c3zX62JY
こち亀黄金期(30〜80くらい)の幼少期エピソード感がよく再現されている+4545114514810点


21 : IW26一生ボンバーヘッドダイビングタバコの火を消すブルースリー :2021/05/05(水) 13:27:21 ???
ええストーリーや…


22 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 13:38:47 T5xRebXw
NaNじぇいでこち亀というだけで警戒してしまった僕を死刑にしてください!


23 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 13:49:20 Vskh.n3Q
完成度高いですね…
良い作品読ませてもらって>>1兄貴ありがとなす!

>>20
黄金期長すぎぃ!


24 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 13:49:21 Ax.bDgFs
感動したあ(チケゾー)
こち亀の人情話読み返します


25 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 14:10:17 3V6t3TfQ
世界観の融合がエゴい(褒め言葉)

ウマ娘レースは国民的な催しだからこんな歴史があってしかるべきなんですよね…


26 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 14:22:32 ZhMHg6kk
なんだただのいい話か


27 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 14:47:26 goutUuFg
1です、読了いただきありがとうございます
各々方が予想していた通り、こち亀と史実をなんとか混ぜる事が出来ました
元ネタは下記の通りです

松戸レース場
史実の競馬場、松戸競馬場が元ネタ
運営側が払い戻しを渋るためにヤクザ雇ったりとそれだけで一本書けるくらい問題だらけ
現在は中山競馬場に統合

新松戸レース場
モデルは東京スタジアム、大毎オリオンズの本拠地
大映映画倒産とともに廃止
最後まで地方なのに芝レース場にするか悩んだのが最大のポイントでした

チームオリオン
大毎オリオンズから
史実では上記のように大映映画倒産と共に消滅
幸い、ウマ娘ではまだチームオリオンがなかったっぽいのでそのまま

砂川まさみ
浅草七つ星物語の橘琴音がモデル
元は両さんが好きそうな感じの娘(纏と麗子とマリアを混ぜた感じ)
戦績モデルは地方の芝馬が居ないこともあって架空
どうせならメイセイオペラみたいな成績にすればよかったと反省

ストーリー
ヒロインは浅草七つ星物語(76巻)と舞台は光の球場!(82巻)から多く引っ張っている
古都の走馬灯(102巻)は浅草七つ星物語のその後、京都編と言った趣なのでこちらもおすすめ


28 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 15:03:25 .9ANNlP2
地方なのに芝コースがあるというのがいかにも東京スタジアムの先進性を思わせてよかったです

光の球場こと東京スタジアムが存在した1962〜1972(取り壊しは1977)は競馬の世界でもまだまだ地方競馬に活気があった時代ですし(直後のハイセイコーから中央の一人勝ちが始まりますが)、当時だと中央地方というよりまだ、農林省の競馬、自治体の競馬、っていう差ぐらいだったと父から聞いたことがあります

よく園田や春木や紀三井寺はパドックも馬場も小さいからウマが近くで見れて、毛艶までまじまじと見てから馬券が買えたと言ってました(仁川や淀で遠いとこからウマ見ても当たる気せえへん、とも)


29 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 15:07:46 goutUuFg
>>28
なるほど…
そう言った時代背景はキチンと把握しきれてなかったので偶然にもいい判断になったようでよかったです
競馬の世界はやはり奥が深いです


30 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 15:42:30 AbZz3zQ.
なんか芸術的(ONDISK)
すごくいい文章してるけど…なんかトレーナー業とかやってるの?


31 : 名前なんか必要ねぇんだよ! :2021/05/05(水) 19:55:57 y6qqmoLg
文章の巧さもさることながら、こち亀を相当読み込んでないと書けませんねこれは…


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