パワポケ「『ハンガリー舞曲兄貴』っと……」
パワポケ「これは確か…中山先輩が呪いのゲームで消える前におすすめされた奴だな」
パワポケ「ハンガリー舞曲兄貴？」
中山「ああ、友人が話していただけでまだ見ていないのだが…すごいようだ」
中山「なんと、あの『顔面発射のド迫力』の後半の数倍は面白いらしいぞ！」
パワポケ「へ〜、ガンドハの数倍ですか！それは確かに面白そうですね！」
中山「俺は家に帰ったらすぐにでも見ようと思っているが…お前はどうするんだ？」
パワポケ「俺も家に帰ったら見てみようと思います！(実際に見るとは言っていない)」
中山「COATの『変態面接官SUPER S20 20th Anniversary』に出演しているから……覚えておいたほうが良いと思うぞ」
パワポケ「はい、先輩！ありがとうございます！」
パワポケ（変面20か……確かNKTIDKSGが出演していた奴だな。俺はそこまで二軍に興味は無いが…一応メモはしておこうかな）
パワポケ「結局、感想を聞く前に先輩が消えてしまったからどこが面白いのかは分からずじまいなんだよな」
パワポケ「まさか、今見ることになるとは思わなかった…」
パワポケ「ごめんなさい、先輩……」
パワポケ「まあ…もう消えたから関係ないか…」
パワポケ「消えた、といえば、確か開田君も『ハンガリー舞曲兄貴』が面白いと言っていたんだよな」
開田「はぁぁぁぁ〜！？面白いホモビぃ〜！？」
パワポケ「うん、最近なぜか自分の周りで流行っているから聞いておこうと思って」
開田「それなら『ハンガリー舞曲兄貴』がおすすめでやんす！」
パワポケ「それなら中山先輩にも言われたんだけど……」
開田「流石先輩でやんす。ホモビを見る目があるでやんすね」
パワポケ「いや、別にそれって言われても嬉しくないだろ…」
パワポケ「というか先輩は友達からそのホモビの話を聞いただけで、まだ見ていないらしいぞ」
開田「そうでやんすか…少し残念でやんす」
開田「とにかく！『ハンガリー舞曲兄貴』は絶対に見るべきでやんす！」
パワポケ「ところで開田君、それってどんな感じの内容なの？そこまで言うなら相当面白いようだけど」
開田「…教えないでやんす」
パワポケ「え？なんですと？」
開田「パワポケ君には絶対教えないでやんす！」
パワポケ「………」
パワポケ「俺と開田君の仲じゃないか〜！ホラホラ、頼むよ〜」ｽﾘｽﾘ
開田「…気持ち悪いでやんす」
パワポケ「じゃあどうして教えてくれないんだ？」
開田「…アレはネタバレしてしまうと面白さが激減してしまうのでやんす」
パワポケ「え？そうなんだ…」
開田「ホモビとの出会いは一期一会……最初に視聴したときのフレッシュな印象を大切にしてほしいでやんす」
パワポケ「じゃあ…いつか時間が空いた時に見てみるよ」
開田「そうしろ、でやんす」
パワポケ「二人が消えてから結構時間が経ったなあ…」
パワポケ（アパートで一人暮らしして…アルバイトしつつ…定職探し……）
パワポケ（よく考えたら全く満たされないつらい生活を続けているのかもしれない）
パワポケ（でも、俺はデンノーズのキャプテンとして、ハッピースタジアムの大会で優勝して、顔のない女……デウエスから二人を取り戻す）
パワポケ（そういう目標があるから俺は今の生活がすごく充実していると思えるし、それに…）
パワポケ（いつも…レンが隣にいてくれるから、レンが頑張っているから、俺も頑張らなくちゃいけない……そういう気にさせてくれる）
パワポケ「俺は意外と幸せ者なのかもしれないなあ…」
パワポケ「………」
パワポケ「デンノーズ…といえば…サイデンとかも『ハンガリー舞曲兄貴』が面白いって言ってたような？」
サイデン「突然ですまないが、COATのホモビで一番面白い人はハンガリー舞曲兄貴だと思うのだが…皆はどうかな？」
BARU「あたしは肉おじゃの方が面白いと思うニャ★でも確かにハンガリー舞曲兄貴も面白いミ★」
スター「ボクはやっぱりスターである野獣先輩を推すよ！ときおり見せる女の子らしい行動が可愛らしいしね！」
バカ王子「余は野獣先輩が好きだが…肉体派おじゃる丸も好きじゃのう。彼は余のような貴族にぴったりのキャラクターじゃからな！」
サイデン「うん…まあそうだな……」
仮面の騎士「私は、テングザル兄貴が好きだな」
BARU「へぇ〜、意外だニャ★BARUには彼の面白さが理解できなかったですノ★」
仮面の騎士「彼のインタビュアーに対する応答は独特で、凡人には再現できないだろう。個人的には、初見なら野獣先輩よりも面白いと考えている」
BARU「人それぞれ色々な価値観があるということなんだニャ〜★BARUももう一度見直してみるニャ★」
ユウジロー「いっぱいいっぱいユウジロー、なんてな！」
ユウジロー「わっはっはっはっはっは!!!!!」
サイデン「なあ…じいさん、それってCOATじゃなくてサンダービデオの男優じゃ……」
ユウジロー「何ィ！誰が爺さんだって！？ワシはまだまだ若いんじゃ！」
BARU「…やっぱり爺さんだニャ★」
………
EL「キィィィィボォォォォォドォォォォォ！ホモビデオならレスリングシリーズ以外ARIENAI！」
サイデン「うわっ！何だコイツ〜！？」
EL「肉体ならビリー兄貴は女神様の次に美しいだろうッ!!」
サイデン「やっぱりレスリング厨だ！みんな逃げろ〜ッ!!!」
EL「うおおおおお!!!!!!! 赤さん、森の妖精たち、僕に力をか・・・」
サイデン「ん？どうしたEL？」
EL『ピーーーーー！』
BARU「ELから変な音がしてるミ★」
サイデン「おい！EL？大丈夫か！？」
EL「……………」ﾌﾟﾁｯ
サイデン「あっ、回線が落ちた……」
BARU「いったい何だったのかニャ？」
ウズキ「…さあ？知りませんよ」
ウズキ「……同性愛者を笑いのネタにしているのはどちらも同じじゃないですか。それなのにどうでも良いことで争って……聡を知るべきですよ聡を！」
ミーナ「？？？」
ゼット「ゼェット！」
シズマ「？？？ヒーロー？」
ピンク（ヒーローとしてはやっぱりアタシの方が強そうだなぁ）
アッシュ（出番が無かった）
パワポケ（チャットが荒れてるから今はあまり近づかない方が良さそうだな）
パワポケ「よし…とりあえず検索結果が出てきたから」
https://i.imgur.com/gnLOsRL.png
パワポケ「一番上の動画サイトから視聴してみよう」
パワポケ「………」
パワポケ「……………」ｲﾗｲﾗ
パワポケ「……………………」ｲﾗｲﾗｲﾗ
パワポケ「いや、ページの読み込みが長過ぎじゃないか！？」
パワポケ「どうしてこんなに重いんだ！？」
パワポケ「やっぱり有料会員にならないとダメなのか！？」
パワポケ「家賃と生活費でいっぱいいっぱいなのに〜〜！！」
パワポケ「ああああああ!!!!!」
？？「あの〜、パワポケさん？」
パワポケ「えっ？」
パワポケ「うわああああ！！？？」ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬﾝ
？？「！？」
？？「大丈夫ですか！？ケガしてないですか！？」
パワポケ「俺は大丈夫だけど…どうしてレンが俺の家に？」
レン「……今日はあまりにも暇だったので、いきなりパワポケさんの家にお邪魔して驚かせようと思ったんです」
パワポケ「まあ十分に驚いたし、嬉しいから別にいいんだけど…」
レン「何か不満なことでもありましたか…？」
パワポケ「レンはどうやって家の中まで入ったんだ？」
レン「玄関が開けっぱなしだったので正面から突破しました！簡単でしたね」
パワポケ「へ？」
レン「はい、本当です！」
レン「最近はリアルもネットも物騒なので、しっかり戸締りはしましょう。油断していると寝込みを襲われるかもしれないですよ！」
パワポケ「いやいや…このアパートにそんなヤバいことをする奴なんて誰もいないから大丈夫でしょ」
レン「それなら、私が毎晩パワポケさんを襲いましょうか？」
パワポケ「！？」
レン「！！？！？？！？」ｶｧｧｧ
レン「あの……今のは聞かなかったことにしてください…」
レン「いくらパワポケさん相手でも恥ずかしくて……死んでしまいそうです」
パワポケ「と、とりあえず…ちゃんと戸締りはするようにするよ」
レン「はい！お願いします！もしパワポケさんが襲われて…いなくなってしまったら私は耐えられないと思うので」
パワポケ「俺だってレンが例のアレ(＝デウエス)に食べられて…いなくなったら耐えられないだろうなあ」
レン「本戦で負けてしまった場合はチームのメンバー全員が食べられてしまうと思うので、私が食べられると同時にパワポケさんも食べられることになります」
レン「つまり、例のアレにやられた場合なら、どちらかだけが消えることはありません。最期まで一緒にがんばりましょう！」
パワポケ「うん、それなら安心だよ！」
パワポケ（…そういえばパソコンで『ハンガリー舞曲兄貴』を再生しようとしていたな……。あの動画サイトが無能とはいえ、流石に読み込みが終了しているはず……。あれをレンに見られるのはまずいよな…）
パワポケ（いや、どうして俺はこんなピンチの場面で冷静なんだ…？）
パワポケ（あ、そうか）
レン「あの……パワポケさん…？」
パワポケ（もう…既に…レンに見られてしまっているからだな………）
途中だがとりあえず寝る