ひまり「それとも巴？ ハードル高いとこ狙うね〜……でもあれで結構、女の子してる部分もあるからさ。そういうところをわかる男の人がいてくれるって、なんか私も嬉しいなっ」
ひまり「あれ？ じゃあ蘭かな？ 付き合いの短い人にはよく誤解されるんだけど、本当は友達想いのすっごいいい子だから！」
ひまり「もしかして……モカ！？ お客さんお目が高いですねぇ……いやほんと君、女の子を見る目があるよ、うんうんっ」
ひまり「……それで！？ 結局、4人の中で誰が好きなのっ！？」
ひまり「私応援するから！ みんなの好きな物とか、デートの行き先とか、アドバイスしてあげちゃうよ〜？」
ひまり「もうここまで言っちゃったんだから、もったいぶらないで教えてよ〜！ ね〜ぇ〜！！」
もーもー言ってると牛になるぞって言ってさらにもーもーして欲しい
ひまり「そういう訳で結局、誰が彼の本命なのか教えてもらえなかったんだよねぇ。なんでだろ？」
ひまり「はっ！ こ、この話を私がしたってことは秘密ね、一応秘密ね！ ほら誰がお目当てなのかまだわかってないし、ギリギリセーフってことで一つ……！」
モカ「ハー…………（溜息を吐く青葉）」
ひまり「え。なにその反応」
蘭「ひまりってさ、割とアレなところあるよね」
ひまり「え。どういう意味？」
つぐみ「あ、あはは……」
ひまり「え。つ、つぐまで！？ なに、私なんかしちゃった！？」
蘭「なんかしたっていうか……」
つぐみ「何もしなかったっていうか……」
モカ「いやぁ〜でもひーちゃん、総合的に見てこれはやらかしの部類に入るんじゃないかなー？」
ひまり「えええええええ！！？？」
巴「うーん……」
ひまり「と、巴〜！ なんかよくわかんないけど3人の目が冷たい〜！ 正確にはつぐ以外の2人の目が笑ってない〜！！」
巴「ううぅうんん……？」
ひまり「巴ぇ……巴？」
モカ「さっきからずっと、腕なんか組んでどうかしたの、トモちん〜？」
巴「あ、悪い悪い。ひまりの話を聞いて、妙だなぁと思ってさ」
蘭「妙って……」
つぐみ「何が？」
巴「いや、だってさ。アイツが好きなのって、ひまりだろ？」
ひまり「え」
つぐみ「えっ」
蘭「え゛っ」
モカ「……あちゃ〜」
巴「それなのに相談相手にひまりを選んで、本命がアタシら4人の中にってんだから、どうも変な気がしてさー」
つぐみ「と、巴ちゃん……」
蘭「巴ってさ……稀にかなりアレなところあるよね。あたしが言えた義理でもないけど」
巴「へ？」
モカ「トモちん。総合的に見なくてもこれはやらかしの部類に入ると断言するよ？」
巴「モカが真顔！？ へ、あれ！？ もしかしてアタシ、余計な事言ったか！？」
モカ「まあそれは、良くも悪くもひーちゃん次第かなぁ」ﾁﾗｯ
蘭「」ﾁﾗｯ
つぐみ「」ﾁﾗｯ
巴「」ﾁﾗｯ
ひまり「……」
ひまり「あれ……え。あ、つまり……あれ？」
ひまり「へ……え……うえぇ？」
ひまり「いや、だって私……相談、されるぐらいだから……初めから、そういうのとは違うのかな、って……」
ひまり「あ。だから……そういう。そういう！そういうぅ〜〜〜……！」
ひまり「うわ、うわぁ……うわぁあぁあああ……！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
つぐみ「け、結果オーライ、かな？」ﾎｯｺﾘ
巴「よ、よかったぁ……！」ﾎｯｺﾘ
蘭「いやよくはないから。巴は反省して」ﾎｯｺﾘ
モカ「まぁ大本を辿ればひーちゃんのせいでもあるんで、多少はね〜？」ﾎｯｺﾘ
まさかこんなに（喜び）感じるとは思わなかったんでね…
ひまり「……あっ！や、やっほー！元気してたー？」
ひまり「きょ、今日はいい天気だねー……なんて、あはは……」
ひまり「……」
ひまり（……う）
ひまり（うああぁああぁあ！！！どどど、どんな顔すればいいかわかんない〜！！）
ひまり（と、巴の勘違いじゃあ、ないよね？なんかもうみんな、それで当たり前みたいな顔してたもんね……？）
ひまり（本当に……本当に、私のこと……）
ひまり「……えへぇ」ﾆﾍﾗ
ひまり「うへぇ！？ ななな、なんでもない、なんでもないよっ！？」
ひまり（……よくよく考えたら、私。この間、すっっっごくアレじゃなかった？）
ひまり（遠回しだけど、告白……少なくとも、その前振りではあったんだよね、きっと）
ひまり（それなのに、全然なんにも気が付かないで。彼の気持ちも考えずに、一人ではしゃいで）
ひまり（傷つけちゃった、よね。ううん、もしかしたら、もう）
ひまり（愛想、つかされちゃったかも……）
ひまり「」ﾁﾗﾘ
ひまり「……」
ひまり「！？」ﾋﾞｸｯ
ひまり（なななななんか予想外の顔してる！！かつてないぐらいものすっごいやる気に満ち溢れてる！？）
ひまり（え！？なにこれどういうアレ！？え、ていうか、ちかっ、なんか距離、近……！？）
ひまり「あわ、あわわ。あわわわわ……！」
巴「えーっ、と？あれはつまり、どういうことなんだ？」ｺｿｺｿ
モカ「うーん。モカちゃんが思うにー。彼は前回の件で、自分はひーちゃんに脈なし、ってそう思っちゃったんじゃないのかな〜？」ｺｿｺｿ
蘭「それは……無理もないね。でも、それとこれとどう関係があるの？」ｺｿｺｿ
つぐみ「ハッ！そっか、そういうことか！」ｺｿｺｿ
モカ「知っているのかつぐ電〜！」
蘭（……電？）
つぐみ「私、こういうのマンガで読んだことあるよ！曰く、『恋愛は、押してダメなら――』」
巴「ダメなら？」
つぐみ「『――もっと押せ』！！！」
3人「「「……」」」
ひまり「うぇ！？ え、いやその、SNS映えするスイーツとか、好きだけど……？」
ひまり「も、モールでウインドウショッピングとかいいかなーって。あ、あくまで私ならの話だよ？」
ひまり「今からぁ！？ え、時間、時間はあるけどっ！？ で、でもでも、そんな急にぃ」
ひまり「うっ。そ、そんな言い方、されちゃったら……う〜、も〜……」
ひまり「……」
ひまり「嫌じゃ、ない、です……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
巴「……なるほど、押してら」
蘭「見てるこっちが引くぐらい押してる……」
モカ「押してるね〜、あるのはただ制圧前進のみだね〜」
つぐみ「帝王に逃走はないのだ、だねモカちゃん！」
蘭（それ最終的に愛がいらなくなるやつじゃ……）
すき
すき
ひまり「はふぅ、美味しかった〜♪」
ひまり「ねえ見て見て、この写真！ 早速いいねがいっぱい付いてる！ えっへへ〜すごいでしょ〜！」
ひまり「……ハッ！」
ひまり（な、なんか気が付いたら、普通に楽しんじゃってる……！）
ひまり（だって、だって……君といると、本当に楽しいんだもん……）
ひまり「え？ あ……うんっ。もちろんだよ！ 連れてきてくれて、ありがとね！」ﾆｺｯ
モカ「ついでにモカちゃんも食った食った〜」ｺｿｺｿ
蘭「ほんっと、モカはいつも通りだよね……」ｺｿｺｿ
つぐみ「ね、みんな。もういいんじゃないかな？ ひまりちゃん、すっごく楽しそうだよ」ｺｿｺｿ
巴「う〜〜ん。ひまりが心配だって気持ちと、アイツなら大丈夫だろうなってので、ちょっとアタシ今、板挟みだなぁ」ｺｿｺｿ
蘭「とはいえ、さすがにこれ以上の出歯亀は悪趣味じゃあ……ん？」
ひまり「あの……さ。君は、その、つまり」
ひまり「こうして、私と。えと、私が……私を……？」
ひまり「うむぅ〜〜〜！ ご、ごめんっ！ なんか、何て言ったらいいか、わかんなくなっちゃってぇ……！」
ひまり「え？ う、うん。すー……はー……すぅぅ……はー……」
ひまり「……うんっ」
ひまり「君は、さ。その子の、どんなところが、好きなの？」
ひまり「うん。聞かせて？ 他の誰でもなく、私に……聞かせて？」
4人「「「「……」」」」
――どんな時でも、感情をいっぱいに表して、くるくる動く表情が。
巴「……帰るか。話はまた今度、つぐの店ででも聞かせてもらおうぜ」
――友達を大事にしてて、大事なみんなのためなら、脇目も振らずに駆け出してしまうような優しさが。
つぐみ「うんっ。とびっきりのケーキとコーヒーを用意して、お祝いしてあげなきゃっ」
――何より、楽しいから。一緒にいると、楽しくて楽しくて、仕方がないから。
モカ「ほんと、掛け値なしに女の子を見る目があるね〜。青葉モカはクールに去るぜ〜」
――そんな、そんな君のことが……
蘭「ほら、馬鹿言ってないで行くよ……………………よかったね、ひまり」
ひまり「……」
ひまり「うっ、う……ううぅ……うう〜〜……！！」
ひまり「ち、が、ちがう、からっ……これは、嫌とか、そういうんじゃ、なくてぇ……！ ぐすっ」
ひまり「私、よくあってぇ……自分でも、よくわかんないのに、涙が、出ちゃっ、こと。ううぅ、んっぐ」
ひまり「ふぇ？ え……そっ、か。そっかぁ」
ひまり「わかって、くれるんだ。君は、わかって、くれるんだ」
ひまり「……」
ひまり「好き」
ひまり「多分、今、気付いたんだけどね？ 君の、そういうところが、私も……」
ひまり「私も、君のことが」
ひまり「好き、です――」
ひまり「でね〜！？ でねでねでね〜〜！？！？ その時彼がね〜〜！？」
ひまり「大丈夫、一回深呼吸、って！」
ひまり「大丈夫、わかってるから、ってぇ！！ 言ったの！ 言ってくれたの〜〜！！」
ひまり「その時ね、やっと私、わかったんだ。あ、こういうとこか、って。わかっちゃったんだなこれがー！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
蘭「そう……（死んだ表情を浮かべる美竹）」
巴「つぐ。今日のコーヒー、砂糖入れすぎじゃね……？」
つぐみ「おかしいなぁ……完全無糖の上に念入りに深煎りしたつもりなんだけどなぁ……」
モカ「ひーちゃんに送ったカロリーがこんな形で返ってくるとは、この雲のモカちゃんの目をもってしても見抜けなかったなー……」
蘭「まあ、でも……」ﾁﾗﾘ
ひまり「あとねあとねっ、それからねぇ！ 来週のお休みにはね〜！」ｷｬｯｷｬ
蘭「ひまりが幸せそうだし、いっか」ﾎｯｺﾘ
3人「「「うんうん」」」ﾎｯｺﾘ
バンドリおよびノンケ部を死んでも流行らせたいのでこれからもネタが思いついたらなんか書こうとは思ってます
ひまりちゃんおっぱい大きいからすき（豹変）
あっそうだ（唐突）
現在バンドリ！ガールズバンドパーティーではAfterglowバンドストーリー第3章にあたるイベント「ONE OF US」が開催中です
ひまりちゃんの新規SSRも来てるのでみんなもガチャ、引こう！
バンドリノンケ部はなんとしても保護しろ
嬉しそうなひーちゃんが見られて幸せなんじゃ〜
おめでとうございます
ひまり「みんな〜ありがと〜！ このトイカメラ、大切にするね〜！！」
ひまり「と、ところでちょっと、相談があるんだけど……」
巴「おう、どうしたんだ？ なんでも言ってくれよな」
ひまり「じ、実は、さ。今日が誕生日だって、彼に念押ししてないんだよね……」
モカ「ほほーう？ それはそれはー」
ひまり「だいぶ前にチラッと、何かのついでに言ったような気はするんだけど……」
つぐみ「な、なんではっきり言わなかったのひまりちゃん！？」
ひまり「だ、だってぇ。そういうの自分から言うのって、なんか違うような気がして〜！」
蘭「めんどくさっ……」
ひまり「も〜！ そういうこと言わないで〜！」
ひまり「で、でも。今になって、不安になってきちゃって」
ひまり「もし、もしも彼が、私の誕生日、覚えてくれてなかったら、って」
ひまり「言わなかった私が悪いんだけどぉ……！ でも、でもぉ〜……！」ｸﾞｽｯ
蘭「ない」
巴「ないない」
ひまり「即全否定！？」
モカ「あやつはこのモカちゃんに勝るとも劣らないひーちゃんガチ勢だからね〜」
ひまり「まずモカが私ガチ勢だって情報が初耳なんだけど……」
つぐみ「そんな彼がひまりちゃんの誕生日を把握してないなんて、絶対あるわけないよ！ 自信持って、ひまりちゃん！」
ひまり「そ、そうかなぁ……えへ、うへへへ……」
蘭「ひまり、ちょっと気持ち悪い」
ひまり「言い方ぁ！！」
巴「とか言ってる間に。噂をすればなんとやら、だ」
つぐみ「ひまりちゃん、いるよ！ ほら、彼のとこに行かなきゃ！」
ひまり「うええっ！？ ま、まだ心の準備が」
蘭「そういうのいいからさっさといく。どうせ杞憂だから」ﾄﾞﾝ
モカ「それゆけひーちゃん当たって砕けろー」ﾄﾞﾝ
ひまり「砕けたくない〜〜〜〜っっ！！！」
ひまり「っ、あ」
ひまり「や、やっほ。こんなところで奇遇だねー」
ひまり「……探し、てた？ う、うん。そ、なんだ」
モカ「泣くぞ〜すぐ泣くぞ〜絶対泣くぞ〜ほら泣くぞ〜」
つぐみ「モカちゃん！」
巴「あ、泣いた」
つぐみ「……」
蘭「あたし、『ひまりを泣かせたら許さないから』ってお決まりの文句、あいつに言おうか迷ったことあるんだけど」
つぐみ「い、言わなくて正解だったね……」
巴「まずあたしらが何回泣かせてるんだって話だからな……」
モカ「そのへんはまだまだ、あたしたちに一日の長があるからねー、ふふーん」
蘭「なぜ得意気」
ひまり「……！ ……！！」ｸﾞｽｯ
ひまり「……〜〜！ 〜〜〜〜〜！！！」ｷﾞｭｰ
ひまり「……」ﾃﾞﾚﾃﾞﾚ
ひまり「……！」ｲﾁｬｲﾁｬ
4人「「「「……」」」」
巴「さ、つぐんち行くかー」
つぐみ「私最近、苦さの新境地を極めつつあるよっ」
モカ「ツグってるね〜愛の力だね〜」
蘭「第三者から貰ってその第三者に還元されない愛の力って斬新すぎない……？」
おめでとうございます
先を越されて悔しかったのでこれからもノンケ部を流行らせるべくがんばります
まとめられてほしい（切実）
先輩のSSおいしいっス!