天城「敬老の日の贈り物？」
ショタ指揮官「うんっ！毎年、三笠おばあちゃんにプレゼントを渡してるんだけど、今年は何がいいか天城に一緒に考えて欲しいんだ」
天城「何故、そのようなことを急に？……例年と同じように指揮官様のお心がこもった物をお渡しすれば三笠様はきっとお喜びになりますよ？」
ショタ指揮官「でもね、おばあちゃんったら『今年はあまり高価なものを寄越すんじゃない。もっと歳相応のお金のかからないものにしなさい』……なんて意地悪をいうんだよ！だから天城の知恵を貸して貰いたいんだ」
天城「高価なものを渡さないように……それは意地悪ではなく、指揮官様にお金はご自身の為に使って欲しいから、そのようにおっしゃるのです」
ショタ指揮官「？？？……でも僕が自分の為にお菓子やゲームを買うといつも『あまり無駄遣いするでない』って怒るんだよ？」
天城「それも三笠様なりに指揮官様のことを考えてのことですよ。歳相応の金銭感覚を身に着けて欲しいのでしょう」
ショタ指揮官「僕のお給料なのに……変なの」
天城「きっといつか指揮官様にもわかる日が来るでしょう……」
ショタ指揮官「あっ、うん……だから、お金を使わなくても三笠おばあちゃんに喜んで貰えるものってなにかないかな、って思って相談に来たんだけど」
天城「ふむ……先ほど申し上げたように指揮官様の心が籠った贈り物なら、三笠様はどのようなものでもお喜びになりますよ」
ショタ指揮官「そうだろうけどさ……もっとこう、おばあちゃんの心に残る感じのがいいんだ」
天城「なるほど、心に残る……それは案外難しいかもしれませんね」
ショタ指揮官「でしょ？」
天城「真に難しいのは指揮官様の三笠様を労わる心が伝わること……つまり真心というもの」
ショタ指揮官「真心……」
天城「それはお金をかけて買ったものを贈ることだけに頼っているようでは決して伝わらないのです」
ショタ指揮官「気持ちを伝えるためにものを贈るだけじゃダメなの？じゃあどうすればいいの……」
天城「ふふふっ、心配せずとも普段の指揮官様をみれば三笠様を慕う気持ちはよくわかります。あとはそれを上手く伝える行動が肝要なのです」
ショタ指揮官「行動？」
天城「そうですね、たとえばご自身で料理など…けほげほっ！」
ショタ指揮官「わわっ、だ大丈夫！？」
天城「げほげほ…大丈夫です、少し持病が出ただけですので…げほっげほ」
ショタ指揮官「苦しいの？背中さするよ」ｻｽｻｽ
天城「ああ……だいぶ楽になります」
加賀「指揮官、そろそろ時間だ……あまり天城さんに無理をさせるな」
ショタ指揮官「うん、わかった……ごめんね天城、無理に相談に乗って貰って」
天城「いいえ、指揮官様があやまるようなことではありません……それに今のでいい策を思いつきました」
ショタ指揮官「なにかいい考えが浮かんだの？」
天城「ええ……先ほど指揮官様が咳き込む私を労わって背中をさすって頂いた時、確かに真心を感じました」
ショタ指揮官「それは、天城が苦しそうだったから咄嗟に」
天城「背中をただ優しくさするだけでも気持ちというものは伝わるのです……それなら三笠様に按摩をされたらよいかと」
ショタ指揮官「按摩ってマッサージのこと？……そういえば最近、三笠おばあちゃんに肩たたきしてあげてなかったなぁ……でも本当にそんなことでいいのかな？」
天城「ええ、三笠様もきっとお喜びになるでしょう…げほげほっ」
加賀「指揮官…」
ショタ指揮官「もう行かないとだけど…ありがとう天城、相談に乗ってくれて」
天城「お礼を言うのは私の方です」
ショタ指揮官「？」
天城「三笠様への贈り物という指揮官様の大切な相談を私にして頂いたこと……嬉しかったです」
ショタ指揮官「三笠おばあちゃん！これっ、敬老の日のプレゼント！」
三笠「なになに…『マッサージ券…疲れているときにどうぞ…有効期限はずっと…疲れた時にはいつでもお声がけください』……」
ショタ指揮官「おばあちゃんよく『近頃はプラモデルを作り終わったあと肩がこる』、っていってたらか、こんなものでよかったらだけど……」
三笠「ううっ、そこまで我の体調に気を使ってくれるとは……我は嬉しいぞ！ありがとうっ！お主は我の誇りだ」ﾋｼｯ
ショタ指揮官「もうっ三笠おばあちゃんったら大袈裟なんだから///」
三笠「今夜の夕食はお主の好きなものにしよう！何がいい？ビフテキか？ウナギか？なんでもい好きなものを言いなさい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ショタ指揮官「じゃあ僕、三笠おばあちゃんの肉じゃが食べたい！」
三笠「うむっ！では最高のものを作ってやるからな、待っていなさい」
ショタ指揮官「はーい！」