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ペコリーヌ「あなたは…ごはん姫ですね☆」【プリコネSS】
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ある週末の日の昼過ぎ
草野優衣は実家の定食屋の店番をしていた
ユイ「洗い物も済んだし、そろそろ暖簾降ろさないと…」
定食屋『草野食堂』は知る人ぞ知る名店である
リーズナブルな価格で各種定食や丼ものから
洋食のオムライス、ハンバーグまで全て絶品との評判だ
そのため平日・休日問わずお昼時は近所のサラリーマンや
肉体労働者でごった返している
今日も昼の営業は終わる時間だがいつもカレーを食べに
来てくれる建築関係者のおじさんが居る
おじさん「ああ〜〜ここのカレーは最高や、毎日ほしくてたまらねぇぜ」
このおじさんもスキンヘッドに使用感アリアリの作業着を着ている
普段からこうしたお客さんが多く、優衣と同じ世代は部活帰りの子が
来ることがあるくらいだ
おじさん「優衣ちゃん、ごちそう様」
おじさんはそう言うと500円玉を優衣に渡し、優衣も事前に準備していた
50円玉をおじさんに渡した。
おじさん「450円でこの美味さとボリューム、カレーはここが1番や」
おじさん「可愛い看板娘も良いぜ。優衣ちゃんも彼氏とデートしたいはずなのに家業の店番とは偉いぜ」
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ユイ「えぇ〜〜か、彼氏ぃ!わわわ、私彼氏なんていません!」
優衣はおじさんがいきなり「彼氏」なんて言ってきたため目をぐるぐるさせていた
おじさん「申し訳ないが過度な謙遜はNG」
おじさん「優衣ちゃん放って置く男なんているはずぜ!いるとすれば赤ん坊か特殊性癖の変態糞不審者くらいだぜ」
いつか彼氏の顔も見てみたいぜ!おじさんはそう言いながら帰っていった
ユイ(彼氏…かぁ)
優衣にも想いを寄せる人がいた
学校で席が隣のやさしいあの人…
優衣はこの前この食堂のサービス券を彼に渡していた
サービス券といってもご飯大盛り無料と小鉢一皿無料というものだ
ユイ(別に騎士クン大食いってわけじゃないだろうし…あんなサービス券じゃ来てくれないよね)
優衣は家が食堂じゃなくておしゃれなカフェだったらな、と思いながら溜息をついた
テレビ『続いては来日中のアストライア王族の方々に関するニュースです…』
ユイ(あっこの人たちがアストライア王家!)
テレビの中でカメラに向かい手を振る人たちはヨーロッパの小国アストライアの王家
彼らは優衣が普段プレイしている世界的人気のオンラインゲーム【レジェンド・オブ・アストルム】のスポンサーでもある
その中でも特に今回の来日で注目されているのが若く美しい王女ユースティアナ
ゲームをプレイするしない問わず彼女の明るく美しい容姿と佇まいに老若男女問わず日本のファンが増えているようだ
ユイ(ヨーロッパの王家の王女様か…私とは身分が違いすぎる)
ユイ(それでこんなに綺麗なんだもん、何不自由ないんだろうな)
優衣がぼーっとテレビを見ていると、店の戸が開く音がした
昼の営業終了時間はとっくに過ぎている
ユイ(ついテレビを見すぎて暖簾を下ろし忘れちゃった!お客さん来ちゃったのかな?)
ユイ「ごめんなさい!もうお店閉め・・・」
ペコリーヌ「アノ、少シオウカガイシタイノデスガ?」
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ユイ「え?」
ユイ(外人さん…ていうかユースティアナ王女とそっくりなんだけどー!まさか本人じゃないよね…?まさかね?)
ペコリーヌ「スミマセン…道ニ迷ッテシマイマシテ、少シ【mimi】ヲ貸シテイタダケマセンカ?私ノガ壊レマシテ」
ユイ「ああ、【mimi】ですか?少し待ってください」
優衣は自室から持ってきた【mimi】を渡した
ペコリーヌ「わぁありがとうございます☆わたしの【mimi】は1日に何度も壊れちゃって困ってたんですよ〜」
ネットワークデバイス【mimi】を装着したことにより自動翻訳での会話が可能となった
ペコリーヌ「少し道に迷いまして…あっ帰る分には護衛がいると思うので大丈夫ですが、この町の駅方面に行きたくて」
ユイ「護衛って…まさかあなた本当にユースティアナ王妃!?」
ペコリーヌ「やっぱりバレちゃいました…そうなんです!今あのテレビに映っているのわたしです☆」
ユイ「ふぇぇ!?本日もお日柄もよくよろしゅうございます」
ペコリーヌ「いきなりどうしたんですか!?急にかしこまらなくても大丈夫ですよ!」
ユイ(騎士クン…真琴ちゃん…どうしよう)
ペコリーヌ「そうだ、あなたのお名前を教えてください☆お友達になりましょう!」
ユイ「私…?優衣です、草野優衣っていいます」
ペコリーヌ「優衣ちゃんおいっす☆私のことはペコリーヌって呼んでください!」
ユイ「え?ぺこ…ペコリーヌちゃん?」
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ペコリーヌ「はい☆ペコリーヌです!」
ユイ(えぇ…ペコリーヌって何!?どこから出てきたんだろう?)
ペコリーヌ「それと優衣ちゃんごめんなさい☆見るつもりなかったのですが【mimi】のデータを見てしまって…」
ユイ「ああ、別に大丈夫ですよ。気にしないでください」
ペコリーヌ「同い年だから敬語はいらないですよ☆あっアストルムもプレーされてるんですね!私も最近始めたんですよ〜」
ペコリーヌ(ん?このアストルムのデータは…)
ぎゅるるるるるぅうぅう…
少し会話も弾んできたところでペコリーヌのおなかが大きな音をたてた
ペコリーヌ「あっ、今日は朝ごはんも食べずにホテルを抜け出して、お昼も食べてなくて…おなか鳴っちゃいました☆」
ユイ「ペコリーヌちゃんおなかすいてるんだ…うちも両親が買い出し行ってて大したものはないけど、何か作ってあげるね」
ペコリーヌ「いえお気遣いなく、ここ食堂ですよね?わたし実はお金持ってなくて…」
ユイ「いいよお金なんて、今余りものしかないし、余らせても弟たちの間食になるだけだし」
ペコリーヌ「それじゃあお言葉に甘えちゃいます☆」
優衣は厨房でおそらく作りすぎて余ったエビの天ぷらをみつけた
炊飯器を開けるとご飯はおにぎり一個分くらいしかない
ユイ(王女様におにぎりは少し失礼かもしれないけど、仕方ないよね)
優衣はエビの天ぷらを優しく包むようにおにぎりを握り、その上から草野食堂秘伝のたれを
よく染み込むようにかけた
ユイ「ごめんなさい、今これだけしかなくて…天むすっていうんだけど食べてみる?」
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ペコリーヌ「わぁとっても美味しそうです☆早速いただいちゃっていいですか?」
ペコリーヌは皿に乗せられた天むすを手に取るや一口で頬張った
ペコリーヌ「モグモグモグモグモグモグ…ゴクン!うんまーい☆」
ペコリーヌ「めちゃくちゃ美味しいです☆お米のモロ炭水化物な甘さ、たれの深みのある甘さ、エビのぷりぷりな食感、海苔の風味、塩のしょっぱみがすべてマッチして最高です!」
ユイ「あ、ありがとう」
ユイ(一口で食べちゃってたけどホントに味分かったのかな?)
ペコリーヌ「日本の食べ物は何でもおいしかったですが今のおにぎりが一番です☆」
ユイ「えぇそこまでかな?」
ペコリーヌ「はい☆とっても幸せな気持ちないなりました」
ペコリーヌ「あなたは…優衣ちゃんはごはん姫ですね☆」
ユイ「姫だなんて…本物のお姫様に言われると照れちゃうよ」
ペコリーヌ「いえいえ優衣ちゃんのほうが『お姫様』ですよ☆」
ペコリーヌ(本当に…わたしから見れば『プリンセス』は優衣ちゃんですよ…)
お茶を飲んで道を教えてもらったペコリーヌは草野食堂を後にした
二人はリアルとアストルム両方での再会を誓った
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〜〜〜
アストライア大陸のどこか
ペコリーヌ「キャルちゃんキャルちゃん☆ちょっとおやつ休憩にしましょう」
キャル「はぁ?まで出発して30分くらいしかたってないじゃないの!?いい加減にしなさいよこの腹ペコ王女」
コッコロ「ペコリーヌ様、今日はわたくしがたくさんおにぎりを用意しておりますのでどうぞ、主様もキャル様もいかかですか?」
ペコリーヌ「わぁ道で死にかけている人(自己申告)もこれを食べればたちどころに回復するというコッコロちゃん謹製おにぎりですね!ヤバいですね☆」
キャル「コロ助はいつも甘いわね…それにしてもペコリーヌは本当におにぎりが好きよね」
ペコリーヌ「小さい子供のころから大好きですよ」
キャル「王族もおにぎりなんて食べるのね〜意外だわ」
ペコリーヌ「そういえばおにぎりを食べた記憶はないのにおにぎりを好きだって記憶はあるような…あれ?」
キャル「え?何言ってんの?」
ペコリーヌ「あっ向こうからユイちゃんたちが来ますよ!おいっす☆ユイちゃんたちも冒険ですか?」
二人の『プリンセス』と一人の騎士は数奇な運命をたどる
まだその結末は誰も知らない
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アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」は
明日4月6日24時よりAbemaTVで最速放送されます
地上波はTOKYO MXなどで毎週月曜24時30分より放送です
ちなみに本日4月5日はユイ(草野優衣)ちゃんの誕生日でした
おめでとうございます
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乙シャス!
見てみるかなー俺もなぁ
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読んでたらおなかすいてきた
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騎士くんが出てくるSSもオナシャス!
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アニメ放送前日でユイの誕生日だったからノリと勢いだけで書いちゃったけど
多分アニメの内容とはかけ離れちゃってますね…
アニメ一話見てアニメとゲームのバランスとって
書き直すか新しくなにか書きたいなと思いました
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NaNじぇいでプリコネ流行らせコラ!
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みんな赤ちゃんになろう!(提案)
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