ショタ提督「忙しさも一段落って感じだね」
親潮「......でも」
陽炎＆不知火＆黒潮「ｽﾔｰｰｰ......」zzz
(in コタツ)
親潮「あれは流石にダラけ過ぎでは？」
ショタ提督「う〜ん......」
黒潮「ええや〜ん......もうちょいゆっくりさせて〜な〜......」ﾇｸﾇｸ
親潮「司令、新年を迎えて早々これではいけません。もっとシャキッとしなくては」
ショタ提督「そうだね。僕らも気持ちを切り替えて行かなきゃね」
ｺﾝ ｺﾝ ｺﾝ
親潮「ん、どなたでしょうか？」
ショタ提督「どうぞー」
ｶﾞﾁｬｯ
朝潮「失礼します」
親潮「あら、朝潮さん。おはようございます」
ショタ提督「朝潮、おはよう」
朝潮「司令官、秘書艦殿、おはようございます」ﾍﾟｺﾘ
朝潮「......む？」
陽炎＆不知火「ｽﾔｰｰｰ......」zzz
黒潮「ウチらん事はお気遣いなく〜......」ﾀﾞﾗｰ
朝潮「......」ﾍﾟｺﾘ
朝潮「司令官、さっそくですが本題に入らせて頂きます」
ショタ提督「本題？」
親潮「深刻な話でもあるの？」
朝潮「この度、朝潮率いる第八駆逐隊はアイドルユニットを結成いたしました」
ショタ提督「......」
親潮「......」
黒潮「............もっかい言って？」
朝潮「この度、朝潮率いる第八駆逐隊はアイドルユニットを結成いたしました」
親潮 (何かの暗号かしら......？)ﾁﾗｯ
ショタ提督 (さ、さぁ......)
朝潮「メンバーもこちらに」
大潮・満潮・荒潮「失礼しまーす」ﾇｯ
親潮「アイドルって、あのアイドルですよね......那珂さん的な」
朝潮「ええ、おっしゃる通りです」
大潮「ユニット名は『モーニング艦娘。』ですっ！」
荒潮「略して『朝娘。』よ〜」
黒潮「なぁ、朝潮はんそれってただのパクリや......」
朝潮「どんな笑顔見せても〜♪ 心の中が読まれそう〜♪」
朝潮「大人ぶった下手な笑顔じゃ〜♪ 心かくせない〜♪」
朝潮「大キライ♪」
大潮「大キライっ☆」
荒潮「大キライ♥」
満潮「大ッ嫌い」
朝潮・大潮・荒潮「あぁ〜↓......」
親潮「男の人ってこういうのが好きなんですか？」
ショタ提督「好きな人は好きだと思う......」
ショタ提督「ところでみんなは、その報告の為に来たってこと？」
荒潮「もちろんただのご報告じゃありませ〜ん。 ちゃんと理由があるんです」
大潮「大潮たち、アイドルになろうって決めた時から、毎日スケジュールの合間を縫ってレッスンに励んで来ました！！」
満潮「わざわざクッソ忙しい時期にね」
朝潮「ですが、いざデビューを控えてみれば......そもそも曲をお披露目する機会がないのです」
黒潮「そらまぁ、ふつう鎮守府はライブするとこ違うしな」
朝潮「そこでご提案があるのです......」
朝潮「秘書艦殿のお力お借りしたいのです！」
親潮「えぇっ！ わたし！？」
大潮「親潮さんの力で私たちにデビューのチャンスを下さい！」
満潮「それくらいの権力はあるでしょ？」
親潮「無茶言わないで下さい！」
荒潮「お願いママ〜〜〜♥」
親潮「あなた達の母親になった覚えはないっ！！！」
たぶんつづく
親潮「急に言われても分からないし、というか無理ですよそんな……」
満潮「ったく......当てにならないわね」ﾎﾞｿｯ
親潮「......(ｲﾗｯ)......満潮さん、なんですかその態度は。怒りますよ」
黒潮「親潮はーん、言うてるそばからオカンみたいなっとるで」
荒潮「ふ〜ん......そっちがそれなら〜......」ｽｯ
ｷﾞｭｯ♥
ショタ提督「えぇっ......///」
(両手を握りしめ上目遣いで語りかける荒潮)
荒潮「ねぇ〜パパ〜♥ 荒潮たちのお願い聞いてちょうだ〜〜〜い♥」
黒潮「キミが言うと意味合いが変わるな......」
荒潮「ねぇ〜、良いでしょう？ ほんのちょっと、だ・け・よ♥」
ショタ提督「あっ....../// そそそ、そうだねっ、少しくらいなら...... ///」
親潮「あなた」
ショタ提督「認めない」
満潮「なんでよ！」
荒潮「あらぁ......薄情な人っ」
満潮「今いけそうだったのに！ なに邪魔してくれてんのよ！」
親潮「言ってあげて下さい」
ショタ提督「分かりました」
黒潮 (管理職や......)
ショタ提督「ええっと......今は、迎春気分を払拭して仕事モードに切り替えなきゃいけない大切な時期だから......」
ショタ提督「あんまり、遊んでると思われるのは良くないかなって......」
大潮「遊びじゃないです！ 本気ですっ！！」
満潮「本当ウザイわ......！ 人の苦労も知らないでっ！！」
荒潮「あらぁ......あなたにとって荒潮は『遊び』ですかぁ〜？」
ショタ提督「い、いや、違っ！」
親潮「はいって言って」
ショタ提督「はい」
満潮「アンタらなんなのさっきから！？」
親潮「満潮さんは言葉遣いがなってないし、荒潮さんは人を食ったような態度を取るし」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
親潮「ここでこの子たちを甘やかしたら将来が危ぶまれます。分かりますよね？」
ショタ提督「わ、分かってる......」
満潮「な、なによ......私のせいってこと......？」
荒潮「荒潮......傷心だわ......」ｼｮﾎﾞﾝ
大潮「あ、朝潮姉さん......」
朝潮「......(ｺｸｯ)......分かっています、大潮。これは、朝潮が負うべき責任。満潮と荒潮のせいにはさせません」
朝潮「司令官！ 秘書艦殿！！」 ﾋﾞｼｯ(挙手)
ショタ提督「朝潮？」
朝潮「この度は朝潮率いる第八駆逐隊の身勝手な要望にとそれに伴う我々の不躾な態度の為に司令官及び秘書艦殿に多大な不快感とご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした！弁解のしようもございません！ですがこの朝潮御無礼を承知の上で申し上げます！私たちは今日この日のために弛まぬ鍛錬を積んできました！ だからと言って自分達に与えられた責務を怠るなどという事は無かったと自負しております！ むしろ艦隊の模範たるべく誰もが使命を全うし期待以上の成果を挙げることに全力を尽くして参りました！ご相談もなく勝手に事を進め司令官と秘書艦殿の怒りを買ったことについてはこの朝潮が」
黒潮「親潮は〜ん、もうやめさせて〜な......ちょっと聞いててツラなってきたわ......」
ショタ提督「僕も同意見......」
親潮「は、はい......」
親潮「朝潮さん！」
朝潮「はいっ！」ﾋﾟﾀｯ
親潮「わ......私だって、あなたたちが誰よりも頑張ってることは、分かってるつもりです」
親潮「でも、妙なことをされて一番苦労するのは司令なんですよ。あなたたちだけの責任では済まされないんです」
親潮「......私も、出来る限りのことはやります。でも今しばらくは我慢して下さい。司令のためよ」
ショタ提督「親潮......」
朝潮「......どう、みんな？」
満潮「無茶なのは分かってるわよ。そんなド正論聞くために来たんじゃないし......」
荒潮「ここで生殺しだなんて......荒潮、もう我慢できないわ......！」
大潮「私たちは、来るか分からない明日じゃなく、今この瞬間を生きているんです！」
朝潮「............了解です」
朝潮「最後に、私たちから一言ずつよろしいでしょうか？」
ショタ提督＆親潮「？」
荒潮「荒潮たちがライブ開くの、本当に許してくれない〜？」
親潮「当面は......」
満潮「騒ぎ起こすの許してくれない？」
親潮「も、もちろん......」
大潮「歌ったりするのも許してくれない？」
親潮「はい......」
朝潮「司令官たちは、私たちに......何も、許して......」
ショタ提督「......朝潮？」
朝潮「くれないだあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ！！！！！」
ショタ提督・親潮・黒潮「ファッ！？！？！？」
大潮 ＜ドララララララララララララララ！！！！(ドラム)
満潮 ＜ウィンウィンウィンウィンウィン！！！！(ギター)
荒潮 ＜ギュインギュインギュインギュイン！！！！(ベース)
黒潮「その楽器どっから出したん！？」
朝潮「紅ィ！！！に染まったッ！！！この俺をッ！！！！慰め！！る奴はァ！！！もういない！」
朝潮「もう二度とォ！！！届かないッ！！！この思い！！閉ざされたッ！！！愛に向かいィ！！叫び続ける！」
♪〜♪〜♪〜
朝潮「ハァー......！ ハァー......！」
荒潮「はぁ♥ はぁ〜♥ すっ♥......すっご♥......くっ♥......はぁ♥......良かったわ♥.....よ♥」うっとり♥
大潮「出し切れたよっ！ 大潮たちの......ｾﾞｪ、ｾﾞｪ、全力をっ！！」
満潮「ﾊｧ......ﾊｧ......万雷の拍手を贈りなさい世の中のボケ共ッ！」
ショタ提督・親潮・黒潮「わー......(引)」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
陽炎「うるせェーーーっ！！！！」ｶﾞﾀｯ
ショタ提督「やっと起きた」
・
・
・
ｶﾞﾁｬﾝ(扉を閉める音)
親潮「......元の静かな朝に戻りましたね、司令」
ショタ提督「これから朝潮たちはどうするんだろ......？」
不知火「当面の間は大人しくさせます」
陽炎「あたしが霞に告げ口しとくから」
黒潮「話が早いわ」
親潮「司令......私やっぱり、あの子たちの為に何かしてあげたいです」
ショタ提督「うん、僕も朝潮たちを放っておくのは良くないと思う」
親潮＆ショタ提督 (またゲリラライブされるの困るし)
後日
黒潮「結局あっさり許可もらえたんやな」
ショタ提督 (あくまで『可愛い系』ってことをキツく念押しされたけどね)
親潮「ほら見て司令。あの子たちが歌いますよ」
♪〜♪〜♪〜
朝潮「アー 父さん母さーん♪」
大潮「アー 感謝してーますー♪」
満潮「アー たくさん心配ー」
荒潮「ア〜 かけてゴメンね〜♪」
朝潮「一生♪」
大潮「懸命っ！」
満潮「恋......///」
荒潮「しました〜♥」
「Thank You!」
親潮「うふふっ♪」
ショタ提督「ふふっ」
おわり