ひょっとしてからかってるのかな。だとしたらごめんね、私ったら察しが悪くて、でもそうと分かったら安心しちゃったわ。「あいかわらず」悪戯好きなところは変わらないのね。
ねぇ覚えてる？ 指揮官と初めてあった日の事。覚えてるわよね、隼鷹は忘れてないわ、私たち二人の大切な大切な「始まりの思い出」なんだから。
あの時の私は内気で暗くて、指揮官は対照的に明るくて人気者で。白状しちゃうとね、最初この人と仲良くなれるかなってすっごく不安だったの。
でもそんな隼鷹の手を指揮官は優しく握ってくれて、その瞬間に隼鷹には分かったの、隼鷹とあなたがこうして出会うことは呼吸をするくらい「当然」なことで、「必然」だったんだなって。
……ねぇ、どうして？ どうしてそんなに困ってるの？ 怖がってるの？ ひょっとして隼鷹のこと本気で忘れてるの？ あの「約束」も！？
いや、嫌、嫌嫌嫌嫌嫌、ありえない、そんなわけない、そんなの許されない。大丈夫よ、指揮官はちょっとだけ、ちょっとだけ記憶の枝葉が枯れちゃっただけ。
ああそっか、そうよね、隼鷹のせいよね。ずっとあなたを一人にしちゃったんだもの。ごめんなさい、寂しかったわよね。
でも安心して、これからは私が「昔みたいに」ずっと側に居てあげる。あなたが「全て」を思い出すまでずっと、ずーーっと。
だって隼鷹は、あなたの「オサナナジミ」なんだから。
普通でしょ
助けてとか言ってるやつは†悔い改めて†