これはその、何と言いますか、本来であればそなたが寝ている間に事を済ませるつもりだったのですが、カルデアの礼装は思いのほか脱がしづらいものでして、ハイ。
おやっ、流石に抵抗しますか。まぁ当然ですよね、構いませんよ？ 今回は私も不覚でありましたし、ささ、遠慮なくお逃げください！
……どうしました？ やろうと思えば常人でも縄抜けできる程度にはその拘束、緩めていますよ？
……はぁ、呻きながらじたばたとするばかりとは、本当に１人じゃなにもできないのですね、そなたは。
これっぽっちの拘束すら抜け出せないなんて、斯様な若者が諸人を救うと豪語し、あまつさえ毘沙門天の化身たる私を配下におさめるなど……
あはっ、ははははっ！ 素面でも笑いが止まらなくなりますね！
いつ見ても、矮小で脆弱で……だからこそ、そなたは私が護らねばならないのですね。
さて、動けないようですし事の続きをいたしましょうか。
ご安心ください、姦淫に耽るわけではありません。少々私の印でも残してみようかな、なーんて思いまして！
見えるところに軍神の歯型の一つや二つでもついていれば……不埒者が近寄ってくることはないでしょう？
まあ他にもちょこーっとだけ私的な理由があるのですが、それを想うと何故か頭がぐっちゃぐちゃになってしまって、ともあれそこらへんの軍神心(おとめごころ)は分かってください！
では失礼してまずは右肩からっ！大丈夫ですよ、これもそなたを護るためですからね！ にゃーーー！
法螺貝吹いてる暇あったら守れよシールダー！
まずって何？
まずって何！？