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【SS】ヴィダール「BC自由学園……か」
-
最終章2話の公開が迫ってきたので初投稿です
ガル鉄(ガルパン×鉄血)のSSになります
出てくる人
ヴィダール
https://i.imgur.com/rEeVzPS.jpg
イオク
https://i.imgur.com/NS0MDW8.jpg
ジュリエッタ
https://i.imgur.com/D2cdvvg.jpg
安藤
https://i.imgur.com/Qboqv65.jpg
押田
https://i.imgur.com/xWjQtoF.jpg
マリー
https://i.imgur.com/U0Vw2Qf.jpg
-
【荒野】
安藤「……BT-42一輌、前進中」
ジュリエッタ「隊列もクソもないですね」
安藤「そりゃな」
押田『数では勝ってるんだ、行ってこい安藤』
安藤「どう見ても囮だろう、オレをバルバトスのエサにする気か!」
押田『なんだと?お前らの隊が近いんだから大人しく犠牲になれ!』
安藤「あぁ!?」
イオク『……分かった、私が出よう』
ジュリエッタ「待ってください、イオクさんが行っても……」
イオク『案ずるなジュリエッタ!私が直々に正義の鉄槌を下してやる!』(飛び立つ音)
押田『あっ、ちょっ……おい安藤、どうにかしろ』
安藤「ざけんな」
ジュリエッタ「……はぁ」
ヴィダール『…………隊長、命令を』
マリー『好きにやればいいんじゃない?』
-
ガル鉄キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
-
ヴィダール「俺がフォローする。押田隊は回り込んでBTを包囲しろ。安藤隊はモビルスーツが出て来るまで待機」
ジュリエッタ『……嫌です、私も出ます』
ヴィダール「話を聞け、ジュリエッタ」
ジュリエッタ『あなたの指示には従いたくありません。それに、私は単騎でも負けませんから』(レギンレイズに乗り込む音)
ヴィダール「……まったく」
安藤『ジュリー待て、上だ!』
ジュリエッタ『!』
(上空から飛来するバルバトスルプス)
ヴィダール「しまっ――
-
ジリリリリリ ジリリリリリ ジリリリリン
「……………ん」
「……」
「そうか……もう……ここは…………」
ヴィダール「――行くか」
-
ザワザワ ザワザワ
ヴィダール「……」
「転校生だって、ねぇ話しかけてきなよ」
「えー、やだよ、なんか怖いもん」
「なんですのあの仮面、汚らわしい……」
「落ちましたねぇ……えぇ、(我が校も)落ちましたわね」
ヴィダール「……」
ヴィダール(やはりこの仮面には無理があるぞ、ラスタル……)
-
キ--ン コ-ン カ--ン コ-ン
ヴィダール(クラス中から奇異の視線を感じるが教師には咎められない……どういう根回しが行われたんだ……)
(ペンを落とすヴィダール)
ヴィダール「む……」(机に頭をぶつける音)
ヴィダール「……」
安藤「おいお前いけよ、いつもみたいにヘイ彼女ーってよ」
押田「私はそんなことしていない、こういう役回りはお前の担当だろう」
安藤「なんだと?やんのかコラ!」
押田「あぁ!?」
(殴り合いが始まる音)
ヴィダール「待て待て待て」
-
【食堂】
安藤「――というわけでよろしくな、ヴィダール」
ヴィダール「どういうわけだ……」
押田「キミは転入生だから、受験組と同じ扱いになるだろう。仲良くしろよ、安藤」
安藤「だからオレに押し付けるな!」
ヴィダール「受験組?」
安藤「ん……うち中高一貫でよ、エスカレーター組が威張ってんだ。軽い蔑称」
押田「お前らが野蛮なだけだ。なんだ?そのフォークの握り方は」
安藤「うるさいな、食べられればいいだろ別に!」
押田「食べながら喋るな!」
ヴィダール「分かった分かった……」
-
ヴィダール「それほど溝があるなら、どうしてお前たちはつるんでいるんだ?同じ派閥の奴といた方が楽だろう」
押田「そうだな。私も出来れば関わりたくはない」
安藤「おい」
押田「……だが、これでも安藤は同じ機甲道のチームで戦う同士だ。仕方がない」
ヴィダール「……機甲道だと?」
安藤「お、知ってんのか?」
ヴィダール「ああ。以前いた学校で少しな」
押田「整備士か?戦車乗り?それとも……」
ヴィダール「モビルスーツに乗っていた」
押田「!」
安藤「おお……!」
-
ヴィダール「ちょうどいい、ここでも機甲道をやりたいと思っていた」
安藤「マジか!そりゃ嬉しい、よろしくなヴィダール」
押田「噂は本当だったみたいだな」
ヴィダール「噂?」
押田「隊長が言っていたんだ。MS乗りが転校してくるかも、とな」
安藤「今うちで乗れるやつ1人しかいないからさ、歓迎されると思うぜ」
――
――――
-
【演習場】
イオク「歓迎などできん!!」バン
安藤「あぁ!?どういうことだよイオク!」
イオク「我がBC自由学園は、騎士道精神に則り誇りを持って闘うのではなかったのか!それがなんだ、このどこの馬の骨とも知れぬ奴をいきなりMSに乗せるだと!?」
安藤「それは……」
ヴィダール「……あれが、唯一のMS乗りか」
押田「イオク・クジャン。クジャン家は名族だ、あまり機嫌を損ねるなよ」
ヴィダール「もう遅いようだがな……」
イオク「貴様!押田や安藤を誑かしてどうするつもりだ!さてはスパイか!スパイだな!?」
安藤「わざわざうちにスパイ送るメリットが他校にあるのかよ?」
イオク「黙っていろ安藤!」
安藤「あ゛!?」
ヴィダール「……騎士道精神、か。聞き飽きた言葉だ」
イオク「なに?」
-
ヴィダール「無論、高潔な精神を持つ者たちもいる。だが時には……自らのエゴの為の建前として利用されてしまう言葉だ」
イオク「……何が言いたい」
ヴィダール「イオクとやら、お前はどうだ?自己保身の為に俺を糾弾しているだけではないのか?そこに誇りはあるのか?」
イオク「な……!」
安藤「そうだそうだー、もっとやれー!」
イオク「私は、保身など……!」
押田「もうよせイオク。これ以上は恥を晒すだけだ」
イオク「っ……だが、貴様は許せん……!」
ヴィダール「ならばどうする?」
マリー「戦えばいいじゃない」
「「!」」
マリー「決闘よ、決闘。あ、ガンダムファイトって言うのかしら?」モグモグ
押田「……マリー様」
-
「ねぇ、決闘だって決闘!」
「イオク様と仮面の転校生ですってよ!」
「あぁ^〜たまらねぇぜ」
ゴゴゴゴゴゴ
安藤「オーライ、オーラーイ」
ヴィダール(レギンレイズ……性能は悪くない、か)
押田「マリー様に感謝するんだな。諍いの落とし所を作ってくださった」
ヴィダール「俺から起こしたわけではないんだがな……」
押田「ハ、それもそうだ」
安藤「でもよー、初めて乗るMSで大丈夫か?しばらく使ってなかったから整備も100パーとはいかないぜ」
ヴィダール「問題ない」
安藤「……まぁ、相手が相手だしな」
-
マリー「それではっ、ガンダムファイト!」(扇を広げる音)
ヴィダール「レディーーーー…………」
イオク「ゴォォオオオオ!!!!!」
(ブレードが激しくぶつかる)
ヴィダール(思ったよりも動く……これなら戦える)
イオク「どこを見ている!」(ヴィダール機を蹴り飛ばす)
ヴィダール「っ……!」
(後方に飛ぶイオク機)
ヴィダール(距離を取る気か。だが、射程外なのは向こうも同じはず……)
イオク『貴様に2つ、教えておいてやろう』
ヴィダール「なに?」
-
イオク『クジャン家は、かつてセブンスターズと呼ばれた名門だ。私はその次期当主となることが決まっている』
ヴィダール「……」
イオク『そして、我が校のMSパイロットは私1人だった。機甲道におけるエースパイロットの重要性、知らぬはずがあるまい』
ヴィダール「……ああ」
イオク『クジャン家の看板と!BC自由学園の機甲道を!私は背負っている!これが……誇りだ!!』
安藤「だからうち弱いんだよな……」
押田「言うな」
イオク『そして、もう1つ。私が乗っているのは、ただのレギンレイズではない』(背中の武装を外す音)
ヴィダール「!」
イオク『このイオク・クジャン専用機だということだぁあーーーーっ!!』
(レールガンを発射するイオク機)
-
シュウウウウウ……
安藤「え!?マジか、やったのか!?」
押田「……」
イオク「フ……フハハハハ!見たかぁ!これが正義の鉄槌だ!」
ヴィダール『言いたいことはそれだけか?』
イオク「へ?」
(イオク機の首が斬り飛ばされる音)
ヴィダール『誇りなら、俺も持っている。……この胸に』
マリー「……」(扇を広げる音)
マリー「勝者!ヴィダール!!」
-
【夕方・帰り道】
安藤「いやー、やっぱ当たらないなイオクのアレは」
押田「あそこで安藤が撃っても外していただろうがな」
安藤「あぁ!?」
ヴィダール「……」
押田「考え事か?パイロットくん」
ヴィダール「む、いや……」
安藤「なんだなんだ?オレらで良かったら相談乗るぜ、うどんの茹で方とかさ」
押田「そんなものを気にするのはお前だけだ」
安藤「んなわけないだろ!少しは岡山県民としての自覚をだな――
ヴィダール「お前たちは、訊かないのか?」
安藤「え?」
ヴィダール「……この、仮面について」
-
安藤「そりゃ、お前……」
押田「……一目見た時から、ただ者でないのは分かっていた」
ヴィダール「……」
押田「そして実際に腕が立つ。頭も切れる。そんなキミが、今日日舞踏会でもつけないような仮面をしている」
押田「その下を覗こうとするのは、野暮というものだ。……まあ、安藤は聞きたくて仕方なかっただろうが」
安藤「はぁ!?べっつにそんな、気になってないし!」
ヴィダール「……なるほど。心遣い、感謝する」
押田「その必要はない。その代わり、機甲道でも遠慮せず頼むぞ」
ヴィダール「ああ」
安藤「あ、オレらこっちだ。じゃーなヴィダール!」
押田「また明日」
ヴィダール「……また明日」
-
ヴィダール「……」
ヴィダール(BC自由学園……か)
ヴィダール「ああ……そうだ」
ヴィダール(ここから、また始めよう。俺の機甲道を……)
to be continued……
-
皆さんお待ちかね!
BC自由学園で新たな生活を始めたヴィダール。しかし、彼が乗るはずのレギンレイズが何者かに盗まれてしまいます。
モビルスーツと戦車が共闘する機甲道で、彼は戦うことになるのです。
次回、ガールズ&パンツァー鉄血のオルフェンズ『強襲!雑草魂の女』に、パンツァー・フォー!
出てきた戦車・MS
BT-42
https://i.imgur.com/e5JaCwg.jpg
バルバトスルプス
https://i.imgur.com/s8OBOGn.jpg
レギンレイズ
https://i.imgur.com/sWzmrDX.jpg
レギンレイズ(イオク機)
https://i.imgur.com/ROyg6qH.jpg
-
ガル鉄ええぞ!ええぞ!
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久し振りにガル鉄見た
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良い!良い!良い!
-
もっとやってくれよな〜頼むよ〜
-
投下します
実は書き溜めが今日の分までしかできていないのでここから遅くなるかもしれませんが…
出てくる人(でまだ画像貼ってない人)
ラスタル
https://i.imgur.com/fYKBvm3.jpg
ヤマジン
https://i.imgur.com/nHiVK3Z.jpg
日傘縦ロール姉貴
https://i.imgur.com/iAnyS7m.jpg
-
【通学路】
安藤「あ、蝶だ。見ろよ、割とでかいぞ」
押田「美しいな」
安藤「な。よし、捕ってこよう」(茂みに入る音)
押田「……」
安藤「あーくそ、どっか行った…………なんだその目は」
押田「……なぜわざわざ通学中に泥にまみれるんだ、この野蛮人め!」
安藤「あぁ〜ん!?おま、お前だって普段戦車乗ってるじゃないか!」
押田「戦車は違う!おい待て、その手で触るな!」
安藤「何が違うんだこの野郎!」
(掴み合いが始まる音)
ジュリエッタ「……」モグモグ
-
『続きまして、高校機甲道です。今年も夏の全国大会が近付いて来ました』
『昨年の覇者・プラウダ高校、一昨年まで9連覇を達成した黒森峰学園などと並び優勝候補と目される聖グロリアーナ学院。本日はその強さに迫りま――(切られるラジオ)
ラスタル「済まない。不快にさせてしまったかな」
ヴィダール「いえ」
ラスタル「どうだ、新しい学園は。フランス風も悪くはないだろう?」
ヴィダール「……そうですね」
ラスタル「何か要望があれば聞こう。ああ、その仮面のことならやめてくれよ」
ヴィダール「何故です?」
ラスタル「君はかつての家が火事で全焼し、顔に重篤な火傷を負ったことになっている。この学園にいたいなら、仮面は取らないことだ」
ヴィダール「……なるほど」
キ--ン コ-ン カ--ン コ-ン
ラスタル「予鈴か。このチャイムはどこも変わらんな」
ヴィダール「では失礼。……それと、ラスタル先生」
ラスタル「ん?」
ヴィダール「キマリスは……俺が乗っていたMSは、今どうなっているのでしょう」
ラスタル「……さあな。少なくとも、売りに出されていないのは確かだ」
ヴィダール「……」
-
【演習場】
ヤマジン「どうだった?うちのレギンレイズは」
ヴィダール「問題ない。いい機体だ」
ヤマジン「整備士冥利に尽きるわね〜」
ヴィダール「……しかし、なぜMSは2機あるのにパイロットは1人しかいないんだ?」
ヤマジン「あー……ウチって割と感覚が古いからさ、MSは男が乗るもんって認識なのよね」
ヴィダール「女性でも優れたパイロットはいるんだがな……」
ヤマジン「まあね。アタシも乗れたらよかったんだけど、アレ結構複雑じゃない?戦車乗りが分担してることを全部1人でやるわけだし」
ヴィダール「そんなものか」
ヤマジン「そうよ!イオクさんとか陰口叩かれてるけどさ、実際すごいんだから。当たらないだけで……っと」(車庫の扉を開く音)
ヴィダール「……」
ヤマジン「……アレ?」
ヴィダール「レギンレイズが……1機しかない……?」
-
安藤「盗まれたぁ!!?!?」
押田「大声を出すな!しかし、MSを盗むなど聞いたことがないな……」
ヴィダール「ああ。今ヤマジンが港に向かっているが……」
イオク「こうしてはおれん!馬で学園艦中を回るのだ、レギンレイズならすぐに見つかる!」
マリー「その必要はないんじゃないかしら」モグモグ
押田「何故です、マリー様」
マリー「だって今はおやつの時間だもの。それに、その内帰ってくるかもしれないじゃない」
安藤「……おい、何を言っているんだ隊長サマは」
押田「私に聞くな!」
ヴィダール「……いや、あながち間違ってはいなかったようだ。見ろ」
ゴゴゴゴゴゴ…
(校庭に降り立つレギンレイズ)
-
マリー「戦車隊、出動なさい。今すぐに」
安藤「え?あっ、ハイ!」
ジュリエッタ『BC自由学園、並びに当校の機甲道チームに告ぐ』
マリー「……」
ジュリエッタ『我が名はジュリエッタ・ジュリス。機甲道チームに入団を希望する!』
ヴィダール「…………なに?」
ジュリエッタ『昨日のガンダムファイト、見せてもらいました。入団には決闘での勝利が必要なんでしょう?』
ヴィダール「そうなのか……?」
イオク「いや、そんなことは……」
-
ジュリエッタ『手荒な真似ですみませんが、この決闘、叶えられない場合……この校舎を破壊します!』
イオク「なんだと!?」
ヴィダール「無茶苦茶だ……」
押田『隊長、配置につきました。いつでも砲撃開始できます』
マリー「ありがとう。でも少し待ってちょうだい」
マリー『ジュリエッタさん、聞こえるかしら。BC自由学園機甲道・隊長のマリーよ』
ジュリエッタ「!」
マリー『その決闘、受けるわ。ただし条件があるの』
ジュリエッタ「……条件?」
マリー『貴女も戦車置き場に押し入ったのなら分かるでしょう?うちのMSは2機しかないし、そのうちの1機はまだ首が無いの』
ジュリエッタ「……」
マリー『だからこうしましょう?ガンダムファイトではなく――――機甲道で戦うのよ』
-
ラスタル「……フフ」
ヤマジン「あ、ラスタル先生。何してるんです?」
ラスタル「ヤマジンか。いやなに、面白いことが始まったのでな」
ヤマジン「面白いって、今それどころじゃ……アレ?レギンレイズ?」
ラスタル「これから決闘だそうだ。機甲道でな」
ヤマジン「えぇ……?」
ラスタル「……」(スマホを弄る音)
ラスタル(ジュリエッタ・ジュリス……ガンダムファイトジュニアチャンピオン、か)
マリー「――じゃあ、私たちも行くわよ」
イオク「えっ?しかし我々に戦車の経験は……」
マリー「乗ればいいじゃない、レギンレイズに」
イオク「えっ?えっ?」
ヴィダール「……なるほど、了解した」
-
【演習場(窪地)】
ラスタル「双方、準備はいいか!」
押田『はい!』
ジュリエッタ『問題ありません』
安藤『っしゃ行くぞ!』
ラスタル「この勝負、私が見届ける。それでは――――試合開始!!」
安藤『撃てーーーー!!』
(ソミュアS35の砲撃)
ジュリエッタ「……っ」(グレネード(?)を足元に投げる音)
安藤「これは……煙幕か!」
ジュリエッタ「試運転はもう済んでるんですよッ!」
(上空から次々と発射されるライフル)
安藤「うお……ッッ」
-
安藤『S35、2輌走行不能!やばいぞ、早くしろ押田!』
押田「分かっている……撃て!」
(ARL44の砲撃、ライフルを取り落すレギンレイズ)
ジュリエッタ「チッ……」
押田「数の優位はこちらにある。さっさと決着をつけろ!」
ラスタル「……ガンダムファイターが機甲道を始めたとき、勘違いをすることがある」
ヤマジン「なんです?」
ラスタル「『MSは戦車より強い』と考えるのだ」
ヤマジン「……実際そうなんじゃ?」
ラスタル「無論、1機1機のカタログスペックは高い。だが、機甲道の規定により、実性能は落とされることになる」
ラスタル「そして戦いとは、強い者が勝つのではない。機甲道においては、MSも1つの駒に過ぎないということだ」
-
(ARL44の砲撃に晒されるレギンレイズ)
ジュリエッタ(侮っていた……戦車の砲撃の威力、馬鹿にならない)
ジュリエッタ(最初の砲撃は上空に躱せた、けれど、それを読んで別働隊が高地に陣取っていたのか)
ジュリエッタ(さらに距離を取る?……いや違う、もっとシンプルに考えるべき)
ジュリエッタ「――らぁッ!」(ロケットランチャーを放つ音)
押田「!」
ジュリエッタ(私は所詮、1対1の戦いばかりしてきたガンダムファイター……だったら、1輌ずつ落とすまで!)
押田『1輌走行不能、どうしますか隊長』
マリー「そのまま戦線を維持してちょうだい。頑張ってね」(双眼鏡を覗く音)
ヴィダール「……」
イオク「……」
-
ヴィダール「射撃が正確すぎる……只者ではないな、あの女」
イオク「黙っていろ、気が散るだろう!」
ヴィダール「……ああ」
マリー「照準、2時の方向に移動して。なかなか止まってくれないわ」
イオク「は、はい!」
ヴィダール「……」
日傘縦ロール姉貴「……」
イオク「…………っ」
ヴィダール「……隊長。やはりこの作戦には無理があるかと」
マリー「あら。どうして?」
ヴィダール「首の無いMSを動かすのは、目を閉じて戦うのと同じこと。我々が補助をしても、できるのは操縦までです」
マリー「うーん、そうねぇ……じゃあハッチを開けたら?」
イオク「えっ」
マリー「そうすれば前が見えるでしょう?イオク、貴方が無理ならヴィダールに代わって貰いなさい」
-
イオク「で、ですが、あまりにも危け」
マリー「早くしなさい、時間がないわ」(ケーキを取り出す音)
ヴィダール「…………」
イオク「お、おいヴィダール、貴様からも何か……」
ヴィダール「……恋と戦争ではあらゆる戦術が許される、か」
イオク「えっ?」
ヴィダール「俺が代わろう。ハッチを開けろ、お前は降りてもいい」
マリー「……」
日傘縦ロール姉貴「……」
イオク「……」(唾を飲み込む音)
ヴィダール(全く無茶苦茶だ、何から何まで……だが)
マリー「――撃て!!」
(発射されるレールガン)
ヴィダール(……今の俺には、必要なことだ)
-
(爆発音と衝撃)
ジュリエッタ「……!?」
ジュリエッタ(やられ…………いや右腕だけだ、まだいける……!)
(急加速するレギンレイズ)
イオク「おい早く閉めろ!それと2発目だ!」
ヴィダール「無茶を言うな、移動が先だ――
ジュリエッタ「動くんですね、それ」
ヴィダール「!?」
(腰部を真っ二つにされるイオク機)
ジュリエッタ「今のはびっくりしました……が、これで終わ
(砲撃の音)
(爆発)
-
(晴れていく煙)
(バラバラになって倒れている2体のレギンレイズ)
(半分地中のルノーFTから顔を出すマリー)
マリー「…………ふぅ」
ジュリエッタ「な……今の……は」
イオク「げっほ、ゴホッ……や、やった!やりましたよ隊長!」
ヴィダール「お前はやってないぞ」
マリー「あら、元気そうでよかった。……さて、ジュリエッタちゃん?」
ジュリエッタ「……なんです」
マリー「実はね、機甲道の規定だと頭が取れたMSを動かしてはいけないの。2人乗りもダメ」
ジュリエッタ「えっ?」
マリー「つまり、私たちの負けってこと。だから……これからよろしくね、ジュリエッタ」
ジュリエッタ「え、あっ…………はい!」
ヴィダール(入団に勝利は必要ないんだがな……)
ヤマジン(首無しレギンレイズも囮、大量のグレネードを起爆するなら隊長のFT-17でも可能……か。なるほど)
ヤマジン「MSも1つの駒……そういうことね」
ラスタル「フッ……ハッハッハッハ!」
ヤマジン「あれっ先生、どこ行くんですか?」
ラスタル「なに、良いものを見せて貰ったからな。奴らへの礼をするだけだ」
ヤマジン(教師の仕事とかしてんのかな、この人……)
-
【帰り道】
安藤「いやーーーすごいなお前!なんだ、なんかやってたのか?スポーツとか」
ジュリエッタ「ガンダムファイトを少し」
安藤「なるほどなぁ……なあヴィダール、お前とジュリエッタ、どっちが強いと思う?」
ヴィダール「……さあな、やってみないと分からん」
安藤「はー……やべえな。これはアレだな、来るな、BC黄金時代」
押田「分かりやすく調子に乗るな、安藤。お前は何もしていないぞ」
安藤「お〜?なんだなんだ?服が汚れてご機嫌斜めか、お嬢様?」
押田「なんだと〜!?お前のような野蛮で粗暴で幼稚な感性はしていないんだよ!」
(掴みあう音)
(2人の間を蝶が飛んでいく音)
安藤「……あ、蝶だ」
ジュリエッタ「やめた方がいいですよ、これは不味いです」
安藤「え?」
ヴィダール「……フフ」
押田「キミも笑うんだな、ヴィダール」
ヴィダール「気のせいだ」
押田「……そういうことにしておこう」
-
――――
――
「オルガ、オルガー、いる?」
「なんだ、どうした」
アキ「ラディーチェ先生から電話だよ。BC自由?の人が話したいって」
オルガ「……分かった、繋げ」
ミカ「……」ポロロン
to be continued……
-
みなさんお待ちかね!
継続高校との練習試合が決まったヴィダールたち。彼らの名は鉄華団。なんと、悪名高い盗賊だというではありませんか!
新生BC自由学園の初陣が今、始まるのでございます。
次回、ガールズ&パンツァー鉄血のオルフェンズ『勝負だ!決して散らない鉄の華』に、パンツァー・フォー!
出てきた戦車
ソミュアS35
https://i.imgur.com/F5AwMry.jpg
ARL44
https://i.imgur.com/WJhlam7.jpg
ルノーFT(FT-17)
https://i.imgur.com/Nbx7Hsf.jpg
最後に出てきた人
アキ
https://i.imgur.com/HpQgcBM.jpg
オルガ
https://i.imgur.com/p5PVRIS.jpg
ミカ
https://i.imgur.com/wbKGp1F.jpg
-
乙シャス!!
-
ガル鉄ほんとすき
-
いいゾ〜これ
-
ガル鉄やっぱすき
-
以前オルガとミカがオナニーするss書いてた兄貴ですかね
-
投下します
>>47
何度か単発スレを建ててたことはありますがそれは書いてないですね…
出てくる人(多いです)
三日月
https://i.imgur.com/8urEZ4j.jpg
ビスケット
https://i.imgur.com/3ABoGHj.jpg
昭弘
https://i.imgur.com/grPsGEy.jpg
ラフタ
https://i.imgur.com/K16CoGM.jpg
アジー
https://i.imgur.com/KBXKeOs.jpg
シノ
https://i.imgur.com/5cQ94eZ.jpg
ヤマギ
https://i.imgur.com/W5WXxnA.jpg
ライド
https://i.imgur.com/Hygzftt.jpg
ハッシュ
https://i.imgur.com/K1MAWRQ.jpg
ザック
https://i.imgur.com/FRG7Ug3.jpg
ミッコ
https://i.imgur.com/h7iAguK.jpg
-
ミカ「……」ポロロ〜ン
三日月「……」モグモグ
アキ「ねぇ、今日ほんとにオルガBTに乗るの?」
オルガ「あぁ」
ミッコ「やなんだよなー狭くなるから」
オルガ「仕方ねえだろ、用意できる頭数が少ないんだからよ……」
ハッシュ「三日月さーん!ルプスの整備、終わったみたいっす」
三日月「わかった」(BTから飛び降りる音)
オルガ「ミカ!」
三日月「ん?」
オルガ「あー……なんだ。今日も頼むぞ」
三日月「うん」
(グータッチをする2人)
ミカ「……私にはしてくれないのかい?」
オルガ「えっ」
ミカ「ふふ、冗談さ」ポロロン
オルガ「……ったく」
-
ラフタ「重いー!」
昭弘「当たり前だ、砲弾なんだからな」
ラフタ「知ってる!なんで私が運ばないといけないワケ!?」
昭弘「お前が乗る戦車だからな」
ラフタ「知ってる!!」
アジー「文句言わない。隊長の話は聞いただろ?今日出せるMSは3機なんだ」
ラフタ「うー……暑いのよKV-1……」
シノ「心配すんな!俺の四代目流星号がさっさと全員ぶっ飛ばして」
ヤマギ「言っとくけど、僕たちも今日は戦車だからね」
シノ「……マジ?」
ヤマギ「さっきのじゃんけんは何だと思ってたの……?」
ザック「でも戦車は足りるんすか?うち、ぶっちゃけ資材無いじゃないっすか」
ビスケット「うん、BCとちょっと『取引』があってね――
-
――――
――
「「練習試合!!?」」
マリー「そうよ。いいパイロットが来てくれた今、私たちは全国でも上を狙えるようになったと思うの」(ケーキを食べる音)
ラスタル「そのために必要なのは経験、すなわち実戦というわけだ」
押田「して、その相手は?」
ラスタル「継続高校だ。私の知人が教員を務めていてな」
安藤「継続……イメージ湧かないな」
ヴィダール「侮らない方がいい。近年力をつけてきているチームだ」
ジュリエッタ「知ってるんですか?」
ヴィダール「……ああ。しかし、練習試合なんて組めないほど貧乏だったはずだが……」
ラスタル「そうだ。だから、彼らの弾薬や補修等の資金の大部分をこちらで負担することになっている」
イオク「っな……正気ですか先生!我々の大損ではないですか!」
マリー「そうかしら?美味しいケーキは並んででも食べたいじゃない」
押田「そこまでしても戦う価値のある相手、ということですか……」
-
ラスタル「……それに、決して無条件で資金を提供するわけではない。ヴィダール」
ヴィダール「はい」
ラスタル「継続からは、お前が乗るためのMSを譲渡してもらう。それが交換条件になっている」
ヴィダール「!」
安藤「おぉ……」
マリー「この後、受け渡しがあるの。同席してもらえるかしら?」
ヴィダール「……了解した」
ラスタル「それと最後にもう1つ、聖グロリアーナ学院から連絡があった。これは私の前任校なのだが……」
イオク「試合の申し込みですか!」
ラスタル「いや、警告だ。注意喚起と言うべきか」
イオク「?」
-
【帰り道】
安藤「――――泥棒、ねぇ」(缶コーヒーを飲む音)
押田「盗賊だ。聖グロリアーナから逃げおおせる実力がある上に、我が校はMSを盗まれた実績もあるからな」
ジュリエッタ「……すみません」
安藤「気にするなよ、済んだことさ。飲むか?」
ジュリエッタ「いただきます」
押田「……」
安藤「にしても、うちの先生って何気に人脈広いんだなぁ。聖グロやら継続やら」
押田「あまり熱心な印象は無かったが……それだけ、今の私たちに期待しているのかもな」
ジュリエッタ「……」(コーヒーを飲む音)
安藤「……そういや、なんで新しいMSはヴィダールが乗る前提だったんだろうな」
押田「マリー様のことだ、何か考えがあるのだろう」
ジュリエッタ「レギンレイズを1機、私に合わせて改装するみたいですよ。ヤマジンさんに言われました」
安藤「マジ!?すげえ、専用機じゃんか!」
ジュリエッタ「……MSは関係ありません。何であっても、マリー様の剣として戦うだけです」
安藤「……お前、そんなキャラだったっけ?」
-
【港】
オルガ「継続高校鉄華団、オルガ・イツカだ。よろしく」(手を出す音)
マリー「BC自由学園のマリーよ」
オルガ「……」
ヴィダール「……隊長、握手を」
マリー「えぇ、どうして私がそんな
ヴィダール「どうしてもです」
マリー「……」
オルガ「……」
(握手する2人)
三日月「……」(見つめる音)
-
オルガ「……MSの譲渡にあたってだが、条件がある」
マリー「何かしら」
オルガ「まず出処を聞かないことだ。それから、公式戦で使う際は外装か塗装を変えてくれ。……それが呑めないなら、今回の話は全部ナシにさせてもらう」
マリー「あら、貴方はいちいち産地にこだわっておやつを食べるの?変わってるのね」
オルガ「……あんたほどじゃないと思うぜ。ビスケット!」
ビスケット「はいはーい、っと」
(モビルワーカーが荷台を引っ張ってくる音)
オルガ「この中から1つ選んでくれ。どれも整備は必須だろうがな」
マリー「ですってよ、ヴィダール」
ヴィダール「……!」
-
ヴィダール「……これは」
ビスケット「いいでしょ、ガンダムフレーム!本当はうちで使いたかったんだけど――
オルガ「ビスケット、余計なことを喋るな」
ビスケット「あぁごめん、つい……」
ヴィダール「……」
ビスケット「オーバーホールのやり方とか、知らなかったらウチのマニュアル送るけど……」
ヴィダール「いや、その必要は無い。分かっている」
マリー「……」
三日月「ねぇ」
ヴィダール「む?」
三日月「あんた、どっかで会ったことある?」
ヴィダール「……」
オルガ「やめろミカ!すまねえな、急に……」
ヴィダール「……大丈夫だ」
オルガ(仮面……変なのしかいねえのか?この学校……)
――
――――
-
ヴィダール(継続高校がアレを持っていた……そしてあの条件。間違いない、聖グロからMSを盗んだのはアイツらだ)
ヴィダール「まったく、宇宙ネズミめ……」
ジュリエッタ「?」
ヤマジン「ヴィダール、ジュリー!終わったよ、チェックお願い」
ジュリエッタ「はい!」
ヤマジン「やー、初めてよガンダムフレームなんて!テンション上がるわぁ」
ヴィダール「……上出来だ」
ヤマジン「ジュリアの方はどう?予算下りたからちょっと調子乗っちゃってさ、ピーキーかもしんないんだけど」
ジュリエッタ「ジュリア?」
ヤマジン「ジュリーが乗るからレギンレイズ・ジュリア。いい名前でしょ?」
ヴィダール「……待て、じゃあこいつは」
ヤマジン「ガンダムヴィダール!カッコいい名前よね、あんた」
ヴィダール「……」
ジュリエッタ「……機体に罪はありません」
-
オルガ「……お前ら、聞いてくれ」
三日月「……」モグモグ
オルガ「結局のところ、今日は練習試合だ。負けても勝っても変わらねえし、そもそも俺らはフルの布陣で戦えるわけでもねえ」
オルガ「けどな。俺らが機甲道で勝負の世界にいる限り、全国優勝を目指す限り、負けていい戦いは1つも無え!そうだろ!」
オルガ「……勝つぞ」
「「おおおおおお!!!!」」
アキ「いいの?今日は何も言わないで」
ミカ「言葉にすることは大事だけれど、時には言葉にしないことも必要なんだよ」
アキ「ふーん……」
-
ヴィダール「……さて」
ジュリエッタ『マリー様、うちはやらないんですか?ああいうの』
イオク『む、演説か?それならば私が――
ジュリエッタ『結構です』
マリー『ふぁんふぁっふぇふぇ、ふぃんふぁ』
押田『マリー様、まず飲み込んで下さい』
安藤『……大丈夫かぁ?これ』
ヴィダール「……」
メリビット「それでは……」(旗を振り上げる音)
メリビット「試合開始!!」
-
【荒野】
安藤「……BT-42一輌、前進中」
ジュリエッタ「隊列もクソもないですね」
安藤「そりゃな」
押田『数では勝ってるんだ、行ってこい安藤』
安藤「どう見ても囮だろう、オレをバルバトスのエサにする気か!」
押田『なんだと?お前らの隊が近いんだから大人しく犠牲になれ!』
安藤「あぁ!?」
イオク『……分かった、私が出よう』
ジュリエッタ「待ってください、イオクさんが行っても……」
イオク『案ずるなジュリエッタ!私が直々に正義の鉄槌を下してやる!』(飛び立つ音)
押田『あっ、ちょっ……おい安藤、どうにかしろ』
安藤「ざけんな」
ジュリエッタ「……はぁ」
ジュリエッタ(数の優位を生かした包囲殲滅……合理的かもしれないけれど、退屈な戦略だ)
-
ヴィダール『俺がフォローする。押田隊は回り込んでBTを包囲しろ。安藤隊はMSが出て来るまで待機』
ジュリエッタ「……嫌です、私も出ます」
ヴィダール『話を聞け、ジュリエッタ』
ジュリエッタ「あなたの指示には従いたくありません。それに、私は単騎でも負けませんから」(レギンレイズジュリアに乗り込む音)
ヴィダール『……まったく』
安藤「ジュリー待て、上だ!」
ジュリエッタ「!」
(上空から飛来するバルバトスルプス)
ヴィダール『しまっ――
(バルバトス、ジュリアをメイスで殴り飛ばす)
ジュリエッタ「……っ!?」
安藤「出やがったバルバトスだ!総員かかれ!!」
(ソミュアの砲撃)
(バルバトス、かわして1台のソミュアの上に乗り、メイスを突き立てる。爆発)
三日月「とりあえず、こいつら倒せばいいの?」
安藤「……おいおい、マジかよ」
-
ジュリエッタ「この……っ!」
(斬りかかるジュリア)(バルバトス、その右腕を掴みねじり上げ背後に回る。背中に足を掛ける)(ジュリア、機体を回転させ逃れる)
三日月「あれ、折れそうだったのに」
ジュリエッタ「はぁっ、はぁーっ……」
安藤「弾幕絶やすな!足止めたらやられっぞ!」
(砲撃)
三日月「……うざいな」
(バルバトス、ソミュアにメイスを投げつける。爆発。急加速してメイスを引き抜き、近接したもう1輌の履帯を斬る)
ジュリエッタ「調子に……乗るなッ!」
(ジュリア、ムチみたいな剣を伸ばす)(バルバトス、下がって今履帯斬ったやつを蹴る)(不幸にもそのソミュアの砲撃がジュリアに当たってしまう)
モブ「すみませんっ!」
ジュリエッタ「うるさい!」
三日月「あと、えっと……3輌か。(今蹴ったやつの砲塔を掴み、折る)2輌」
(バルバトス、迫るジュリアを無視して安藤車の方向に加速)
安藤「……ハハ」
安藤(どうなってんだよ……なんだコイツ、化け物じゃねえか……!)
(バルバトス、振りかぶる)
(射撃)
三日月「!」
-
(バルバトス、怯み距離を取る)
安藤「今の……は」
(安藤車の前に降り立つガンダムヴィダール)
ヴィダール「済まない、遅くなった。……大丈夫か?」
安藤「……そう見えるかよ、ったく」
三日月「アンタは……」
オルガ『ミカ、撤退だ』
三日月「もうちょっとやれるけど」
オルガ『深追いするな。3輌落とせりゃ上出来だ、ここでガス欠になってもしょうがねえ』
三日月「……わかった」
(飛び立つバルバトス)
ジュリエッタ「待てッ!」
ヴィダール「よせ!」(ジュリアを掴む)
ジュリエッタ「……どうして止めるんです」
ヴィダール「体勢を立て直すのが先だ。それに、今の血が上ったお前では勝てん」
ジュリエッタ「……」
安藤「……そういや、押田たちは何やってんだ?人が死にかけてるときに……」
押田『何やってる安藤!今どこだ!』
安藤「あぁ!!?」
-
【市街地】
押田「……なるほど。こちらも戦闘に入っていた。MSが1機、戦車が4輌。その内1輌は落とした」
昭弘「……」(建物の陰に隠れるグシオンリベイクフルシティ)
ラフタ「ねぇ昭弘、なんで攻めてかないの?グシオンなら平気でしょあれくらい」
シノ「そうだそうだ、ゴリ押してきゃいいんだよ!」
昭弘「……俺たちの役割は、ここで戦い続けることだ。そして――
(レールガンが発射される音)
イオク「……当たった?やった!当たったぞ押田!」
押田「うるさい」
昭弘「――伏兵をあぶり出すことだ」(飛び立つグシオン)
ハッシュ「マジすか、昭弘さんが抜けたらこっちが……」
アジー「泣き言言わない、踏ん張るよ」
ラフタ「……よっしゃ!」
イオク「む、決闘か?いいだろう、このイオク・クジャンが受けて立つ!」
昭弘「……お前は、ここで倒す」
-
【どこかの森】
ユージン『昭弘が向こうのMSを見つけた。タイマンやってる』
オルガ「損害は?」
ユージン『タカキたちが落ちた。正直ジリ貧だ、いつまで持つか分かんねぇぞ』
オルガ「分かった、BTで援護する。怪我はねえな?あぁ、そうだ……」(ハンドサインを出す音)
ミッコ「オッケー、援護ね。イッキ-マウス……っと」
アキ「……そういえばさぁ、結局なんでガンダムフレーム売っちゃったの?隠しとけば良かったのに」
オルガ「またその話か……言っただろ、コストが意外とかかるんだよ」
アキ「でも……」
ミカ「私も隠し事をされるのは寂しいな、オルガ」
オルガ「……ミカ」
ミカ「それに――
ライド『団長、団長!』
オルガ「どうした、ライド」
-
【またどこかの森】
ライド「今、青いMSがチラッと見えました。まだこっちには気付かれてません」
オルガ『……青、か。ミカと戦ったやつだな』
ライド「フラッグ車と合流してるのかも……オレ、追いかけます!」
オルガ『分かった。ただ無理はするんじゃねえぞ、罠かもしれねえ。何か見つけたらすぐ連絡をくれ』
ライド「了解!」(通信を切る音)
ライド「…………ふー。よっしゃ!せっかくジャンケン勝ったんだ、いいとこ見せてやるぜ……!」
ライド「ライド・マッス、雷電号!出ます!」(飛び立つ音)
「……」
(木陰に隠れているグレイズリッター)
仮面の男「…………行ったか」
-
仮面の男「さて……」(通信を起動する音)
仮面の男「BC自由学園に潜入しました。任務を開始します……はい、問題ありません」
仮面の男「…………」
仮面の男「ご高説、感謝致します。それでは」
仮面の男「……」
仮面の男「『どんな卑小なことでも、友人のためだと思えば、決して恥ずかしくない』……か。たまにはいいことを言うものだ」
(仮面を外す音)
「盗賊退治だ――――行くぞ、友よ」
to be continued……
-
みなさんお待ちかね!
佳境に入る継続高校との練習試合。激戦の中、ヴィダールの前に1人の乱入者が立ちはだかります。
ヴィダールの友人だという彼から、衝撃の事実が語られるのです。
次回、ガールズ&パンツァー鉄血のオルフェンズ 『再会!2人の覆面ファイター』に、パンツァー・フォー!
出てきたMS・戦車
ガンダム・ヴィダール
https://i.imgur.com/it5BqWv.jpg
レギンレイズ・ジュリア
https://i.imgur.com/qo2u43W.jpg
ガンダムグシオン(リベイクフルシティ)
https://i.imgur.com/b1FE03g.jpg
雷電号
https://i.imgur.com/mGLxcI9.jpg
KV-1
https://i.imgur.com/P9ppTRa.jpg
最後に出てきた人とさっき貼り忘れた人
仮面の男
https://i.imgur.com/rOfzs7d.jpg
メリビット
https://i.imgur.com/RLJY2H1.jpg
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オツシャス!
丁寧に画像載せてくれるのすき
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ガル鉄は不滅
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まーだ時間かかりそうですかねぇ?
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