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源頼光「マスター、そこにお座りください」
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母の目の前においでなさい、しっかりと背筋を伸ばして母の目を見るのです。
ええそうです、もちろん正座ですよ。座布団は引いてありますからね、もっと近くに、そう。
……あぁ、なんと力強く正しさに満ち溢れた瞳でしょう。
見据えられただけで母の霊基(からだ)に、じん、と熱が広がっていくのを感じますよ。
ですが今日の母は心を鬼にすると決めたのです。マスター、母との約束を覚えておいでですか?
子供は風の子、やれ素材だ種火だと毎日のように外へ繰り出すのは結構です。
しかし帰ったら必ずやる取り決めがあるでしょう?
ええ、ええ、手洗いうがいはきちんとしていましたね、洗濯物もちゃんと籠に入れてくれましたし。
湯浴みの時もしっかり全身を洗っていたのが見えたので母はとても安心しました。
でもその前に、母に対しての「ただいま」の挨拶はどうしましたか? 今日はまだ聞いていませんよ?
……はい、お帰りなさいませマスター。本日も五体満足で帰ってきてくれて母は大変うれしいです。けれどまだ立ち上がってはいけませんよ?
よろしいですかマスター、母は今日も一日中あなたのことだけを考えて過ごしていました。
何か危ないことに巻き込まれたのではないか、怪我などはしていないかと、マスターがいつも頭を預けているこの枕を抱えながら身を案じていたのです。
どうか今宵もこの枕で一日を無事終えてくれるように。できれば母の胸に抱かれる夢を見ながら安らかな寝息を立てて欲しいと。
ただひたすらに願掛けを繰り返し、マスターが元気に帰ってくることだけを想っていたのです。
それなのに、それなのに、ぐすっ。顔も見せず真っ直ぐに食堂へ向かうとは、あまりにも薄情ではありませんか……?
もはや言葉だけではこの身に安心感を得ることなどできません。というわけですから、はい、両手を広げてくださいねマスター。
本日もどうかこの頼光(はは)に直接ぬくもりを感じさせてください。
この身をもって愛する人(わがこ)の鼓動、息吹、血管の脈動に至るまでの全てを実感できる。
母としてこれ以上の幸福がありましょうか? ありませんよね。ふふっ、では失礼して……あら?
……おかしいですね、なにやら虫の匂いがしますよ? 穢れた酒のような香気がうっすらと……。
しっかり湯に浸かっていたはずなのに妙ですね。なんにせよこれはいけません、もう一度お風呂に参りましょう。
今度は母が全身をくまなく洗って差し上げますからね? あら? まあまあ、うふふ、マスターったらそんなに恥ずかしがらなくてもいいのですよ?
心配しなくとも、その穢れは「原因」ごと、母がしっかりと取り除いて差し上げますからね。
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えぇ…
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(絶句)
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バ リ タ チ 頼 光
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おばさんきもいよ!
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でもそんな頼光さんがすき(小声)
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巨乳ママですね
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こいつらいつも内紛状態だな
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優しい世界
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こういうのでいいんだよこういうので
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同族だからわかるんですかね
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そのまま怪文書勢も成敗して
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マジで絆上げたら言いそうだから困る
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キアラ助けて!
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(甘い誘惑に)堕ちろ!
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話が長くなるんは年増の証やねぇ
旦那はんも嫌な時は嫌って言わな
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ママぁ…
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アサシン助けて!(火にアルコール)
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