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アタランテ『子供は好きか?マスター』
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私は走るのが好きだった。
幼い頃からただがむしゃらに野山を駆け巡っていた。
今日はここまで行けた。では明日はもっと遠くの山まで、といった具合に。
走っている間は本当に心が軽い。何も考えないで済むのだ。
そう、走り続けていれば、目的地には自然とたどりつける。
分別を付けられる大人になっても、英霊になってからも。
きっとその考えは変わっていない。
私はただ目標に向かって突っ走っているのだ。
風を切り、障害を蹴散らしながら、周りを省みずに走り続けているのだ。
たとえその目的地が叶わぬ夢の果てでも、だ。
けれど、私とてヒトの子だ。
アルテミス様の、神々の下で育ったとはいえ、人並みの好奇心はある。
走り続けている途中で、物凄く興味が惹かれるモノを見つけてしまうと……。
足を止め、ふと目を向けてしまうのは、やはり仕方の無いことなのだろう。
かつてそれで痛い目を見たし、あんな屈辱は二度と御免なのは確かだが。
それでも興味を惹かれたのか、姦計によるものではなく、純真なものであったなら。
やっぱり仕方が無いと思う。
例えば今、私が追いかけている男。
何を隠そうこの男、私が召喚に応じた人類最後のマスターである。
既に息も絶え絶え、追い越すのはほんの一息でいける。
が、あえてそれはしない。
何故って、こいつには私を追い越してもらわねばならないからだ。
この男は……マスターは私が走り続けた道を、願いを笑わないでくれた。
肯定するでもなく否定するでもなく、ただ「在るもの」と認めてくれたのだ。
初めて、だった。
かつてアッシリアの女王にも、救世の旗を振るう聖女にさえも否定された私の願いを、受け止めてくれた。
それだけ?と問われれば、なるほど確かにささいな事だなと思う。
それでも、同じ願いを見られるかもしれない人間と契約している。
ふと、それを実感した時だった。
何故だか一緒に走りたくなったのだ。
そうして気がつけば、トラウマであるはずの林檎まで手渡していた。
このことを鷹の魔女に話して見たら驚愕といった表情で
『きみそういうコトに興味なかったんじゃないのかい!?』
と羽根を撒き散らしながら詰め寄られてしまったが、よく分からない。
ともあれ私はこのマスターと一緒に走りたいのだ。
願わくばずっと。ただそれだけなのだ。
でも、どうせならいずれは私を追い越してもらいたいと思う。
これも何故かは分からないが、なんというか、うん。
その方が嬉しいからだ。
だから。
『ふふ、どうしたマスター。このままでは追い越されてしまうぞ?私に先を行かれることがどういうことか説明はいるまい?もし覚悟があるのならその林檎を使ってもよいぞ?もっとも別の意味での覚悟もしてもらうがな。ああところで……』
私を追い越せる日が来るまで。
『子供は好きか?マスター』
今日も明日も来年も、ずっと追い込んでやるのだ。
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年末に相応しい怪文書
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つよい(確信)
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アタランテの内面を描写してるのはレアですね
というか結構純真で草
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明日も楽しみ(白目)
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腐っても純潔の狩人だからね
案外根はこんなんかもしれない
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ようやく変態じゃないアタランテが書かれた
こういうのでいいんだよこういうので
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油断させておいて狩るのが狩人なんだよなぁ
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怪文書勢の中で一番逆レイプしてなさそうだもんね
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アタランテは逆レじゃなくて疲れ切って動けなくなったぐだを騎乗位で搾りとって子作りしてそう
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ランサー、宝具を放て、全力で
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性欲しか頭にない男に弄ばれた反動で動けない男を一方的に搾るシチュじゃないと興奮しない身体になってると思うと興奮する
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>>10
それ逆レ以外の何物でもないと思うんですがそれは・・・
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>>13
マスターが動けなくなってからだからね
逆レ鯖はマスターをむりやりねじ伏せる
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