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アタランテ「今年もサンタになれなかったか…」
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クリスマスといえば子供たちの笑顔が溢れる日。そして子供といえばこの私。
今年こそは真っ赤なお鼻の汝を引き連れて、ライダー・サンタランテと洒落込むつもりだったのだがな。とても、残念だ。
用意したプレゼントも、韋駄天小僧に借りた戦車も無駄になってしまったではないか。
だいたい今年のは何だアレは。サンタでなくサンバとはどういうことだ。南米のクリスマスはああいうのが普通なのか?
違う? そうかそれを聞いて安心した。ついでにパンクラチオンを始めそうな面子がそろっているのも気がかりだな。
……はあ、そうさな。汝の言うように子供たちが喜ぶ祭日になってくれればどちらでもよいか。
毎年毎年何かが起こるものだから私も慣れた。少なくとも去年のように病に伏せているよりはずっとマシだからな。
ん? どうしたマスター、私の用意したプレゼントが気になるのか?
これは子供たち用なのだがな、いや、しかしこのまま無駄にしてしまうのも確かに癪か。よかろう、望むのであれば一つくらいやる。
さて、ではどれがよいかな。トナカイの毛皮に角、トナカイの肉もあるぞ。
もちろん血抜きもしてあるから……おいマスター、何故半歩下がった、汝もこっちにきて選べ。
クリスマスだから張り切って狩ってきたのだぞ。サンタといえばトナカイだからな。この剥製はどうだ?
……えっ、なに? 子供が泣く? な、何故だ!?
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う、ううむ、確かに汝の言うとおり靴下に入れる代物ではなかったかもしれぬ。特に生肉とか。
となると、私の手持ちであればこのタウロポロスかカリュドーンの毛皮くらいしかないが、流石に宝具を手放すのは惜しいな。
仕方がない、ではいつも通りこの林檎……あ、いらない? そうか。
……なに。プレゼントとは質ではなく、真心を込めたもの?
なるほど、真心、想い……。
私の、想いを込めたものということか。
ふん、仕方のないヤツめ。マスターはそういうのが望みだったのだな。
よく理解した、であれば、今見せたプレゼントのことはきっぱりと忘れてくれ。
サンタが空を舞う日、24日の真夜中に、今度こそ本当のプレゼントを汝へ送ろう。
汝はくつ下の用意を忘れるな。そうさな、大きければ大きいほど良い。
できれば人が一人入れるくらいのものを頼む。ついでに林檎も添えておくといいことがあるぞ。
ではお楽しみになマスター。
私はこれから尻尾に撒くラッピングリボンでも見繕ってくる。
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あーやばい!
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かわいい
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優しい世界
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ケツァルコァトルでもサンタになれるんだからアタランテもいつでもサンタになれそう
サンタの衣装似合いそう
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えらい!
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ところでマスター(ボソッ)
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子供は好きか?
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新手の犯行予告ですね
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美しい二段攻撃
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