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アタランテ「囚われの身」
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徳川幕府が織田幕府により打倒され、新たに始まった歪なる時代の中にあっても、私に与えられた世界は変わらない
薄暗い座敷牢の中でわずかに与えられた食事を貪り、生き恥を晒し続けてどれくらい経っただろう
獣の耳と尾を生やしたこの身は、異国より運ばれてきた貴重な商品としてのみ存在が許されていた
尊厳も誇りも奪われた哀れな女。かつての勇ましさもとうに消えうせ、いずれ誰とも知らぬ者の手に渡り蹂躙される定めに在るのだ
これが私の運命。逃れられぬ宿命。そう、思っていた
────でも
「御用改めである!」
若々しくも、どこか強い意志を、正義を感じる声だった
新撰組の新人隊士、藤丸立香。彼の手によって私は呆気なくこの運命から解放された
けれども私の表情が晴れることはない。再び陽の光を浴びられることを喜びはしたものの、行く当てなど何処にもなかったのだ
しかし、そんな私に手を差し伸べてくれたのもやはり彼だった。私は警戒していた。いいや、してしまった
彼の人柄は最初に会ったときから理解していたのに、私はどうしても信じることが出来なかったのだ
何度もつらく当たった。同情など無用だと叫んだ。それでも彼は優しい微笑みを絶やすことはなかった
家に置いてくれたばかりか、少ない給金を切り詰めてまで、着物や林檎を買ってくれたりもした
彼と暮らしている間に、私の冷え切った人間性は再び熱を帯び始めていた。時折彼の前で、自然な笑みをこぼせるほどに
貧しくとも暖かな時間。かけがえのない時間。全ては彼が与えてくれたもの。嗚呼、であれば迷うことはない
この「幸せ」を守るため、私は彼のために生きるのだ
鴉の鳴く夕暮れ時、私の入れたお茶を飲みながら、彼は静かな黄昏時を楽しんでいる
不意に、私は問うてみた。柄にも無く、頬を赤らめながら
「お前さんは、その、子供は好きかい?」
彼は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐにいつもの微笑みを見せ、ゆっくりと頷いて見せるのだった
と、まあイベントを周回している最中にこのような素晴らしい天啓が舞い降りたのだが汝はどう思……
っておいこら、いきなり走るな、どこに行くんだ! 逃避行するなら私をしっかり連れていってくれ! 待てっ、止まれマスター!
……あ、いや、やっぱり止まるな。走れ。そのまま私を追い抜いてくれお前さん!
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沖田に負けじと頑張るアタランテ
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草生える
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対 抗 す る な
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ちょくちょく王手をかけにいくのやめろ
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最後まで楽しんでて嬉しくなった
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詰めろの距離を常にキープしてる感じ
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正直普通にSSとして面白いと思った
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幸せになってほしいと思う
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レイシフト無いときはこんな妄想ばっかりしてそう
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アンデルセンかシェイクスピアにでも持ち込め
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草
微笑ましい
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そもそもお前ギリシャの英霊やろ
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こういうのでいいんだよこういうので
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被害が出ない分NaNじぇいカルデアではマシな部類という事実
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楽しみつつ追い込んでくる狩人の鑑
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