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ぐだ男「アタランテおねえちゃーん!」
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やあアキレウス、カルデアの環境には慣れたか?
血気盛んな連中も多いことだし、ちょっとした小競り合いに備えて戦車の手入れをするのも良いが少し話を聞いてもらいたい。
……なに、そうか、やはり今は手を離せないか。うん、では仕方がないな、おーい!ペンテシ……あ、聞いてくれるのか? すまぬな忙しいときに。
さっそくだが汝は夢を見ることはあるか? うん、寝ているときに見るあれだ。
つい先日のことなのだがな、何を隠そう私はとてつもない夢を見てしまったんだ。
それもサーヴァント特有の、マスターと同調する類のものではなく、間違いなく私だけの夢だったんだ。
これほど鮮明に脳裏に焼きついた夢というのも珍しい。しかしそれほどに衝撃的な内容でな、いいか? 驚くなよ?
なんとマスターがな、小さくなっていたんだ。
ああ確かに私はマスターの幼少期というものを見たことはない、だが断言できる、あれは間違いなくマスターだった!
屈託のない笑顔、善性に満ちた瞳、それら全てを携えながら私に向けて駆けて来る姿、もうこの光景だけでアルカディアなぞひとっ跳びだ。
しかも、しかもだ、それだけでは飽き足らず、幼きマスターは私に向かってその小さな両腕を懸命に広げ、なんと抱きついてきてくれたんだ!
夢の中にもかかわらず尊さのあまり霊基が消失しそうになったがそこはぐっとこらえ、私も優しくマスターを抱きしめ返したのだがな、もう言葉にならん。
あの感触に比べたらカリュドーンの毛皮なぞもうタワシみたいなものだぞ、それほどの至高的なものだった、間違いなくな。
そうやってしばらく抱きしめ続けていて、太陽を浴びた干草よりもずっと良い匂いを吸い込み続けていたら……
そこで目が覚めてしまったんだ。よだれまみれになった枕を抱えた状態でな。
余韻に浸りながらも、ふと冷静になった私はある疑問について考えをめぐらせた。マスターに対する見方についてだ。
確かに子供のマスターは愛らしさの権化であったが、かといっていつも見知ったあの顔を捨て去ることは、私にはできない。
もう一度あの子と相対したとき、果たして私はどちらを優先するのだろうか、とな。
というわけでこの疑問を確かめるべく若返りの霊薬を用意した。
カルデアの召喚サークルから腐るほど出てくるから入手は簡単だったぞ。
私はもう一度、あの愛らしいマスターに会わねばならん、今度は現実でな。
さ、ここまで聞いたのだから汝も手を貸してくれ、協力してこれをマスターに飲ませ……
……おい、おいアキレウス? どうしたのだ急に頭を抱えて。なんだ頭痛か?
しっかりしろペレウスの子よ、汝の弱点は脳天ではなく踵だろう?
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クソザコアキレウス
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まだ常識から逃れられてないですね
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しっかりしろよアキレウス!!
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夢の話で盛り上がる乙女
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姐さん...あんた一体自分が何言ってるのかわかってんのか!?
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優しい世界
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なんて実験してやがる…姐さん
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あれだけ熱く詳細に語ったと思ったら夢の中の話かよ
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>>汝の弱点は脳天ではなく踵だろう?
毎回ちょっとだけ上手いこと言うところ好き
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ぐだ男がいないところで怪文書の二次被害が起きてますね・・・
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