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【SS】凛「プロデューサー、私と結婚してくれる?」
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武内P「…渋谷さんはまだ結婚できるお年ではないのでは」
凛「そんなのどうだっていいでしょ?私はプロデューサーが好きなの。人を好きになる気持ちはだれにも止められないの」
武内P「…」
凛「16歳になるまで待てって言うなら待つよ。成人するまで待てって言うなら待つよ。私はそれだけ本気なの」
武内P「…そうですか」
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凛「ねえ、プロデューサーは…私のこと好きじゃない?」
武内P「…それは」
凛「嫌いって言ってくれてもいい、好きだけど結婚はできないって言ってくれてもいい、他の人が好きだって言ってくれてもいい。…どんな答えでも、私は受け入れるから」
武内P「渋谷さん…」
凛「…ここまで女の子に勇気を出させて、だんまりってのだけはやめてほしい。法律も世間体も道徳も全て取っ払った、プロデューサーの本当の想いを聞きたいから…」
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武内P「…思えば、初めて渋谷さんと出会った時、私は完全に不審者でしたね」
凛「うん。いきなり“名刺だけでも”って言ってくるし」
武内P「渋谷さんを見たときに、“この子を輝かせてみたい”という思いが頭を駆け巡ったのです。トップアイドルになれるとかそういうものではなく、本能のような思いが」
凛「…うん」
武内P「最初はそれが何なのかわかりませんでした。アイドルにしてからは、ただがむしゃらに渋谷さんを輝かせようとしていました」
凛「……」
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武内P「…今からいう事は、プロデューサーとしては最低の台詞です。それでも聞いてくれますか?」
凛「…言って」
武内P「今ならわかります。凛さん、きっとひと目惚れでした」
凛「プロデューサー…!」
武内P「ですが…結婚はできません。今の凛さんは世間的な認知度が非常に高いアイドルです。そんなアイドルがプロデューサーと結婚すれば、私たちはおろか346プロダクションも致命的なバッシングをされるでしょう」
凛「そんな…そんなのやだよ!」
武内P「凛さん…」
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凛「やっぱり無理だよ!せっかくプロデューサーが私のことを好きって言ってくれたのに…!」
凛「わがままでごめんなさい…でも無理なの!プロデューサーが好きって言ってくれて感情があふれてきて止められないの!結ばれないなんていや!」
武内P「…」なでなで
凛「こんな事なら…アイドルにならなきゃよかった…アイドルになってなかったらこんなつらい思いをすることなんてなかったのに…!」
武内P「凛さん、落ち着いて聞いてください」
凛「…グスッ」
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武内P「凛さん、アイドルはお嫌いですか?」
凛「…そんなことない。プロデューサーが好きなのと一緒ぐらいアイドルも大好き…」
武内P「凛さんがここで引退して私と結ばれたところで、結局は結婚するためにアイドルをやめた、プロデューサーが担当アイドルに手を出した、そう世間は思うでしょう」
凛「じゃあどうすれば…!アイドルをやめても結婚できないなんて、私はどうすればいいの!?」
武内P「逆転の発想です。アイドルを続けましょう」
凛「え…?」
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武内P「あなたが正真正銘のトップアイドルになって、私なんて歯牙にもかけないような大きな存在になれば…引退して結婚しても誰も文句は言えません。正攻法にして唯一の方法です」
凛「トップ…アイドル…」
武内P「もちろんこれから進む道は果てしなく遠く険しいイバラの道です。途中で潰されて、すべてを失う可能性もあります」
武内P「ですが…それでも歩みを止めないというのなら、この手を取ってください」スッ
凛「…私の答えは決まっているよ」ガシッ
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凛「忘れていたよ…プロデューサーが私にくれた曲“Never say Never”を。決してあきらめたりしない、それが唯一の方法だというのなら私は必ず勝ちとってみせる!」
未央「よく言った!それでこそしぶりんだよ!」ヌッ
武内P「ほっ、本田さん!?」
卯月「私もいますよ!」ヌッ
凛「卯月!?」
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凛「…いったいいつから聞いてたの?」
未央「えーとね、しぶりんが“私は必ず勝ちとってみせる!”とか言ったところからだね」
凛「おそっ!全然話聞いてないじゃん!」
卯月「私は凛ちゃんが“プロデューサー、結婚しよう”とか言ったところからですね」
未央「えっ!?しぶりんそんなこと言ってたの!?」
武内P「なぜそんな状況で本田さんは堂々と出てこられたのですか…」
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未央「まあいいじゃないの!とりあえず二人とも両想いってことがわかってめでたいよ!」
凛「はあ、未央は本当にお気楽だね…」
卯月「でも…トップアイドルが辞めるって、事務所からしたらかなりの損失ですよね。プロダクションが許してくれるでしょうか…」
美城専務「その心配はない」ヌッ
武内P「専務!?いらしていたのですか!」
今西部長「私もいるよ」ヌッ
未央「私が言えたことじゃないけどこの事務所出歯亀多くない?」
美城専務「渋谷凛が何か大声で叫んでいるのが聞こえてな、何事かと思ってやってきたのだ」
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美城専務「もしも君がトップアイドルになれたというのなら、346プロダクション程度では君を止めるすべなどあるはずもない。その時は引退するも続けるも好きにするがいい」
今西部長「ただ、親御さんの許可はきちんととるんだよ。いくらトップアイドルとはいえそこは必要だ」
凛「…はいっ!」
武内P「島村さん、本田さんすみません。ニュージェネレーションで渋谷さんのみを優遇することはないよう努めますので…」
卯月「大丈夫です!私は凛ちゃんを応援します!」
凛「ありがとう、卯月」
未央「…私は応援なんかしないよ」
卯月「未央ちゃん?」
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未央「ねえプロデューサー、トップアイドルってのは1人しかなれないんでしょ?」
武内P「…そうですね」
未央「なら同じくトップアイドルを目指すものとしてはしぶりんを応援なんてできないよ」
卯月「未央ちゃん…」
未央「…だからさ、これからはライバルだね!しぶりんに負けないぐらい私もがんばっちゃうよ!もちろんユニットの活動はおろそかにしないけどね!」
凛「未央…」
未央「覚悟してよね!しぶりんが腑抜けるようならすぐ追い抜いちゃうから!そうやって切磋琢磨していこうね!」
凛「フフッ…これは気が抜けなくなっちゃったね」
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美城専務「武内君、わかっているとは思うが彼女がトップアイドルになって引退するまで手を出すんじゃないぞ」
武内P「もちろんです。それは彼女の夢を壊すことでもありますからね」
今西部長「がんばるんだよ。渋谷さん以上に君もがんばらないといけないからね」
美城専務「CPのプロデュースも継続させる。そうでなければほかのアイドルたちが納得しないからな」
未央「なんだか燃えてきたね!ねえみんなで円陣組もうよ!」
卯月「いいですね!」
美城専務「わ、私もか?これでも私は専務だぞ…」
今西部長「いいんじゃないかな、昔を思い出すよ」
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未央「……」
卯月「……」
凛「……」
武内P「あの、本田さん。円陣を組んだのはいいんですがこれからどうするんですか?」
未央「いや、とりあえず組んどこっかなって思っただけで…」
美城専務「全くしまらないな…」
今西部長「じゃあ渋谷さん、なんか言っちゃって」
凛「それじゃあ…目指せ!トップアイドル!」
オオオォーーーーーーーーーーッ!
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“10数年後”
カランカラン
「ありがとうございましたー」
「ふう、午前中はとりあえずこれで終わりかな…」
「お疲れ様でした。お茶でもどうですか?」
「ありがとう。いい香りだね、ハーブティー?」
「はい、ちょうどいま育てているものです」
「花も添えててキレイ…ね、この花も店先に出してみる?」
「これをですか?しかし…」
「大丈夫、あなたが育てたんだからきっとお客さんも気に入ると思うよ」
「そうですか…」
「花屋のキャリアは私の方が長いんだから信用して。じゃあ店先においてくるね」
カランカラン
「おや?あなた達は…」
「お久しぶりです!」
「やあやあプロデューサーくん!お嫁さんは元気かな?」
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終わりです
たまにはしぶりんが報われてもいいよね!
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いい話やこれは
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一瞬だいじっこが来るかと構えたゾ
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しぶりんが報われないNaNじぇいに輝くSS
ええ話やこれは・・・
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良い…SSでした…
もうあの安価スレいらなくない?
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優しい世界
こういうのでええんや
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これでいいんだよこれで
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だいじっこかと思ったら違った
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ええやん…
こういうのいいすね
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しぶりんが報われるのは構わないけど武内Pを汚さないで欲しい
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しぶりんを汚物みたいに言うのはNG
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ええ話や…
ただあのつよそうな親父とひと悶着あるとは思ってた
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>>27
ママりんが無言の威圧をするからへーきへーき
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最近の渋谷凛さんの扱いからは考えられない位綺麗なSS
数ヶ月の間に何があったのでしょうか?
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>>25
わかるわ
真面目に武凛するならちゃんと武内Pも立てないと
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自分にレスしてる・・・自分にレスしてない・・・?
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数ヶ月経ってるから自分の書き込みだって忘れちゃったんでしょ(適当)
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続きあくしろよ
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